仮面ライダーディケイド -another journey- (通りすがりのにわかさん)
しおりを挟む

キャラクター紹介

ソラ・ロストベルト -仮面ライダーディケイド-

国家反逆の濡れ衣を着せられ、バールクス王国から追われる身となった元勇者。勇者になる前からの記憶がなくソラ自身はそれを18年の空白と呼び自分の過去を探している。三玖との出会いからディケイドへと変身し、世界の崩壊を防ぐために三玖と共に旅に出る。

時折、戦闘中に人格が変わることをソラはまだ知らない。

 

 

ミア・セイビア -???-

ソラが勇者時代に旅をした仲間。冒険者であるにも関わらず、国王への意見は大体通ってしまうという事が多いため、謎が多い少女というソラから二つ名をつけられている。だが、本当の正体はバールクス王国の第一王女。この物語が進むにつれ、ソラにもその正体がわかっていく。

生前、母が使用していた()()()()と呼ばれる武器を使ってソラの旅のサポートをする。

 

 

ミウ・セイビア

バールクス王国第二王女。ミアと同じく勇者時代に旅をした仲間。ソラの人々への思いやり、交渉術、守るための力を見てきた為、ソラに憧れを抱いている。だが、この物語で彼女とミアの選択によりソラの運命を左右するカギを握っている。

ミアが言うに、ミウは純粋だから騙されないか心配だとの事。

 

 

クレイ・グリッパー

ソラが勇者時代に旅をした仲間。ソラに国家反逆の濡れ衣を被せた張本人。ソラから剝奪された勇者の称号を引継ぎ勇者としてソラの旅を妨害する。ソラの事をモルモットと呼び、異常な執着を見せる一面もある。また...、おっとここはまだ言わない方がいいか。

 

 

カイゼル・セイビア

バールクスの国王。ミアとミウの実の父親であり亡き妻の事を思い、二人を大事に育てていた。親バカである。現時点でわかることはこれくらいだ。だが、騎士達が言っていたドライバーの事についても何か知っているようだ。

 

 

オズマ・ジョカ

謎の男。とある人物のために行動をしており、あの方の物語を完成させるためと口にしながら様々な国でドライバーを渡して歩いている。あの方というのが誰なのか少し気になるが...。

 

 

中野三玖

ソラにディケイドライバーを渡した少女。普段の話し方はどこかオドオドしているが、ソラが戦う時はハキハキとした性格に変わりサポートをしてくれる。自分が何者かわからないようなので、それがわかればいいのだが...。

 

 

中野一花 -仮面ライダークウガ-

アクトレス王国をグロンギから守る仮面ライダー。ソラと出会い、自分以外にも仮面ライダーがいたことに驚いていた時の顔は忘れられないな。だが、どこか笑顔に違和感を感じるのは俺の気のせいだろうか。

 

 

今後物語が進むにつれて人物やソラ達の情報も更新するぜ。そして俺の情報も...っとこれはまだ先の話だったな。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

??-????-
プロローグ


「この世界はたくさんの物語で満ち溢れている。君も物語の主人公よ。」

 

目の前に少女がいる。ここはどこだろうか。夢の世界?それとも...

 

「何か考え事をしているようだけど、今はあまり考えない方がいいわ。」

 

少女は笑顔で言う。どうしてだろう。顔は笑っているのにどこかその瞳は悲しんでいるようにしか見えない。助けたいと思ってしまうのは俺だけなのだろうか。声をかけてあげたいが何も言葉が出てこない。いや、そもそも声を失っているのか。

 

「やっぱり考え事してるでしょ。えっ?って顔してるけど私には何でもお見通しよ。」

 

えへん!とばかりにドヤ顔をしている。こんなにコロコロと表情が変わる彼女を何故か守りたいと思ってしまう。

あれ?どうしてだろう?こんな感情...前にもどこかで...。

 

「その感情があるって事は...良かった。君には、まだあの頃の記憶の欠片が残っているのかもね。」

 

そう言って彼女は俺の頭を撫でてくれた。なんだか心地良いな。ずっとここにいても悪くない気がする。

 

「残念だけど...それは出来ないわ。だって、君には守るべき者があるから。」

 

守るべき物?何か俺は守らなきゃいけない物があったのだろうか。

思い出せない。大事な物はここには何もないし、俺自身何かを必要とする物もあるわけも無い。それとも彼女が大事にしている何か物があるのか?

 

わからない...

 

「勘違いしているようだけど物じゃないよ。人だからね。それも、君が今日まで守ってきた大事な人だよ。」

 

俺が大切にしてきた人か...やっぱり思い出せないな。でも不思議だ。俺の記憶に影だけがうっすらと浮かんでいる。

...やっぱりダメだ。思い出せない...。

おかしいな?何か感情が込み上げてくる。瞳が熱い。

 

「それを君の世界では...何て言うのかな?悲しい...とはちょっと違うな。うん。これは多分、嬉し泣きかな?」

 

嬉し泣きか...。懐かしい気がする。誰かも昔こんな事言ってたっけな。

あれ?誰かって...もしかして...俺は...

 

「そろそろ思い出して来たようだね。大丈夫だよ。ゆっくりで。ここには危険は無いから。それに、私は君をサポートする存在だからね。」

 

彼女の言葉は聞くたびに安心できる。まるで、抱擁されているようだ。

そう思っていると彼女の表情がいきなり変わった。

 

「マズいわね。ここには邪魔は入らないと思っていたけど想定外だったわ。」

 

何かあったのだろうか。彼女はとても焦っている。何か俺に手伝えることは無いのか。

助けてあげたい!!

 

ジィーーーーーン!!!!

 

胸の部分が熱い...。ふと、彼女を見ると泣いていた!?

 

「良かった...。君はずっとその気持ちを忘れないで!大丈夫!前の君がいた世界と違って向こうの世界は君を祝福してくれるよ!!だから、絶対にその気持ちだけは忘れないで!!」

 

彼女のその言葉を聞いた途端意識が遠くなっていく。

嗚呼、この声が出せるのならせめて彼女の名前を聞きたかった...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫。絶対に君だったら彼からあの娘を守れるよ。だって...君は私の英雄だもん。」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ソラ -旅の始まり-
1. 大罪の仮面ライダー


仮面ライダーの世界に早く突入させたいので1話目から手抜きさせていただきます。
所々おかしい点もございますし、いきなりそこから!?っていう点もございますので、そこも広い心で目をつぶってください。


プロローグより時は2年前に戻る

 

 

 

 

 

バールクス王国

大広間にて

 

「元勇者、ソラ・ロストベルト!!貴様を国家反逆罪の罪で勇者の称号の剝奪。および、無限牢獄への拘束を命ずる。」

 

玉座に座るこの国の王シュバルツ王が発した言葉にソラの口から出た言葉は、

 

「は!?」

 

の一言だった。それもそうだ。ソラは魔王討伐のために仲間であるクレイとミア、ミアの妹であるミウと世界を旅をし、魔王と和解をして今バールクス王国に帰って来たばかりなのだから。

 

「ちょっと待ってください。陛下!僕達は今帰ってきたばかりですよ!?それに、魔王討伐と国家反逆を旅をしながら同時にやるなんて分身魔法を持ってない自分にはできるわけが「ならば、これはどう証明する?」

 

ソラの言葉を王が遮るように言うと手を上げた。すると、王の後ろに控えていた側近たちが次々と資料を持ってソラの前に出てきた。そして、資料を見せられたソラは驚愕した。

その資料にはソラの名前付きで敵国とのやり取りをしていた情報、バールクス王国の極秘情報が書かれていた。だが、ソラにとっては知らない情報ばかりであった。そもそも、敵国に情報を送った事もなく、国の極秘情報も調べたことすらないのだ。

 

「(いや、こんな事やる時間無かったしそれに、使える時間は鍛錬と作戦会議、移動時間に全部費やしてたからな。ていうより、極秘情報今見せちゃって大丈夫なのか?仮にもこっち今疑いかけられてるんだよ!?)」

 

少しツッコミ気味になりながらソラは自分を陥れた犯人が誰かを考えていた。

 

「お待ちください!国王!ソラが大罪人ではないという事はこの私が保証します!!」

 

そう言って前に出てきたのは旅を共にしたミアだった。過去にもあった事なのだがミアの発言は何故かはわからないが大体、王は承諾してくれる。もしかしたらとソラは少し期待していた。だが、

 

「いくら、お前の言葉であっても今回はそう承諾出来ることではないのだ!それに、こちらにもそれを証言できる者がいる。」

「私がその証言をする者だ。」

 

そう言って現れたのはクレイだった。

 

「どういうことですか!クレイ!!あなただって一緒にソラと旅をした仲間じゃないですか!」

「ですが、ミア!これはもう決まった事なのです。現に動かぬ証拠だってここにある。」

 

ミアの意見に笑いながらクレイは返した。そして、ゆっくりとソラに近づき

 

「大丈夫ですよ。勇者はあなたに代わってこの私が引継ぎますから。」

 

と耳元で言うとソラから離れた。

 

「まさか...、クレイ。裏切ったのか!?大罪の罪を着せたのもお前だったのか!?」

 

訳が分からなかった。これまで一緒に旅をしてきた仲間があっさり手の平を返すように裏切ったのだから。おそらく罪を着せたのもクレイなのだろう。そう思った瞬間

 

ガクン!!

 

力が抜けるようにソラは倒れた。その後ろには剣を持ったバールクスの騎士が一人立っていた。それを見たクレイは笑顔で

 

「それでは、後はよろしくお願いします。」

 

と言い大広間を後にした。

倒れたソラにミアは駆け寄りゆすりながら名前を呼んだ。しかし、ソラは目を覚ますことはなかった。ミアは騎士たちにソラから引き剝がされ、ソラが拘束され連れていかれる瞬間を見ている事しかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

-ソラside-

 

意識が回復し、周りを見ると狭い空間にいる事が分かった。だが、微かに揺れを感じる。馬の足音が聞こえる。

ああ、自分は今馬車の中にいるのか。とソラは思った。

体を動かせるか試したがどうやら厳重に拘束されているらしく身動き一つ取れない。魔法を発動したくても口枷をされているため声を出す事もできない。

 

「(本当に僕は大罪人になってしまったんだな。大罪人になるんだったら、なる前に僕の18年の空白について調べておきたかったなぁ。)」

 

そう考えているとソラの瞳から一滴の涙が流れた。

 

「(あれ?僕悲しんでるのか?裏切られた事が?頑張ってきた功績を奪われることが?いや、違う!もっと大事な何かが______)」

「やっと見つけた。」

「――っ?」

 

絶望していたソラに光が差し込むような声が聞こえた。

声の主はミアだった。

ミアは馬車の中に気づかれないように入り、ソラの口枷を外した。

 

「聞きたいことはたくさんあるけど、1つだけ聞いておくわ。あなたは、私達の国を潰そうとしたのは本当?」

「しない。天に誓って言う。」

 

ソラの即答にミアは安心した顔をした。

 

「それを聞くことができて良かった。」

 

そう言うとミアは、ソラが繋がれている鎖をすべて壊しワープゲートを開いた。

 

「時間を稼ぐからその間にできるだけ遠くへ逃げて。」

「ミア...。君はどうするつもりだ?」

「私は、騎士達の気を引くわ。」

 

ミアの顔は少し悲しそうな顔で笑っていたが今はそれを気にしている余裕はないとソラは感じた。

 

「...ミア...感謝する。」

 

そう言うとソラはゲートに飛び込んだ。それをミアは見送りながら

 

「どうか...、無事でいて」

 

と呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-クレイside-

とある研究室にて

 

「彼をあのようにしてよかったのですか?」

「オズマか?あぁ、問題ないさ。高がモルモット一人ぐらい。」

 

クレイに質問をしてきたオズマという男に対し、クレイは笑いながら答えを返した。その反応を見たオズマも笑いながら懐から赤黒い箱型の物を取り出し、クレイの近くにあったテーブルにそれを置いた。

 

「それでは、約束通りこちらの品を差し上げます。使い方は前に教えた通りです。」

「ふふっ、まさか...この世界にドライバーが存在していたとはなぁ。」

 

オズマから渡されたドライバーと言われるものを手にしたクレイはそれを上に向けながらじっくりと眺めていた。

 

「では、私はここで失礼します。クレイ様。全てはあのお方の物語の完成のためです。是非とも頑張ってください。」

 

そう言うとオズマは陰に溶けるように消えていった。

それを見送ったクレイは近くにあった椅子に座り、天井を見上げた。

「(やはり、彼にはもう少し働いてもらった方がよかったか...。)」

 

クレイはそう考えると椅子から立ち上がり研究室を後にした。

 

 

-ソラside-

 

「あっ、目...覚めた?」

 

ソラが目を覚ますと少女が顔を覗き込むようにして見ていた。

 

「んっ...ここは?」

 

ベッドから起き上がろうとするとそれを支えるように少女が手を貸してくれた。

 

「大丈夫?昨日...、森の中で...倒れていたん...だよ。」

「そうだったんだ。そう言えば君は?」

 

名前を聞いていない事も含めて少女に質問をした。

 

「私は...、中野...三玖。」

 

三玖と名乗る少女はおどおどとした口調で話した。

 

「三玖か...。ありがとう。助けてくれて。」

 

頭を掻きながらそう言うと三玖は少し照れるように頷いた。

 

「そう言えば...、何で...森の中に...倒れていたの?」

 

三玖の問いかけにソラは少しだけ考えてから答えた。

 

「それは...、旅をしている時にあの森に迷ったんだ。」

 

ごまかすように言うと、三玖は少し表情が変わり何かを口にしようとした瞬間、外が騒がしいことに気が付いた。

 

「何だろう?外が...うるさい。」

「窓から少しだけ様子を見てみよう。」

 

そう言いソラは、窓の外を見るとすぐに顔をふせた。

外にいたのはバールクスの騎士たちだった。騎士たちはどうやら、自分を探しに来たのだろう。

 

「三玖、君はここにいてくれ。あいつらは多分僕を探しているんだと思う。」

「何で...?」

 

ソラの言葉に三玖は少し疑問を抱くように聞いてきた。

その時

 

バン!!

 

ドアが蹴り破られ中に騎士たちが入ってきた。

 

「失礼しまーす。って、あれこんなところに目的の物はっけーん。」

 

騎士の1人が笑いながら近づいてきた。

ソラは三玖の前に立ち、近くにあった斧を手に持ち身構えた。

すると、騎士の1人が残念そうな声で言った。

 

「なーんだ。折角、ベルトを試せるかと思ったのに期待外れだったよ。」

 

その騎士の手には長方形の形をした箱がバックルに縦につながったベルトがあった。

 

「別にいいんじゃない?これ使ってボコボコにしてから回収っていう手もありだし。」

「それもありだな。だったら、早速試してみるか。」

 

そう騎士達は言うと全員ベルトを腰に装着し、一斉に行動を開始した。

 

「「「「変身!」」」」

《 Complete 》

 

長方形の箱を横に倒すと騎士達の身体が音声と共に装甲で包まれた。

 

「なんだよ...、それ。」

 

初めて見る光景にソラは、目を疑った。

 

「すごいだろ?仮面ライダーっていうらしいぜ、これ。」

「仮面ライダー?聞いたことがない。そんな名前。」

「そりゃあ、そうだ。これらのベルトは世界には知られていない代物だからな。」

 

瞬間、ソラの腹部に激痛が走った。見えないスピードで腹をなぐられたのだ。

 

「すごいなこれ!身体が異常に軽いし、元勇者にも見えないスピードで攻撃ができる。」

 

騎士達はベルトの性能に歓喜しながら再び攻撃態勢に入ろうとしていた。

ソラは覚悟を決め、次の攻撃を防ぐ準備に入ろうとした。その時、周りが静かになった。見ると三玖と自分以外の全ての時が止まっていた。

すると三玖がソラの元に近寄り白いバックルと本のようなものを渡してきた。

 

「これを...、これを使って。以前、ある人から渡されたの!時が来たらその人に渡せって...、その人と言うのが多分、あなただと思うの!このディケイドライバーには、世界を希望にも絶望にも変える力がある。」

 

先程までのおどおどとしていた口調とは違い、三玖は淡々とした口調で話した。

話を聞いたソラは自分自身がそれを使いこなせるのか迷った。

 

「あなただったら、きっと希望に変えられると思う。」

 

三玖の言葉にソラは

 

「確証はあるのか?」

 

と聞くと

 

「わからない...」

 

と即答で返された。確証が無いのに希望に変えられるという言葉は本来ならソラ自身、戸惑うはずだが今のソラにはその言葉が迷いをかき消してくれる言葉に感じた。

 

「三玖!ディケイドライバーを使わせてくれ!わからないけど、行ける気がするんだ!」

「わかった!」

 

三玖からディケイドライバーを受け取るとソラは腰に装着した。その時、視界が真っ白になりソラの意識は遠くなった。

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ますと白い空間に少女が立っているのが見えた。しかし、顔は光でよく見えない。

 

『この世界は今、絶望と崩壊に向かおうとしている。だから、あなたにはこれから18の国を旅して全てのライダーを救ってほしい。』

 

そう言うと少女はソラにカードを渡した。渡されたカードには何も写っていない。しかし、ソラが手に持った瞬間カードは光に包まれ光が消えた時カードにはマゼンタカラーの仮面の騎士のカードが写し出された。少女はそのカードを見て笑ったように思えた。

 

『そのライダーカードがあなたを必ず導いてくれる。全てを救って、全てを繋いで。』

 

また、意識が遠のいていく。僅かな意識の中で少女の声が聞こえた。

 

『頑張って!私の英雄...。』

 

 

 

 

 

 

 

意識が戻るとそこは元居た世界だった。目の前には仮面ライダーに変身したバールクス騎士団の騎士たちが4人立っていた。

 

「それじゃあ、そろそろ終わりにしようか!?」

 

騎士の1人が笑いながら攻撃態勢に入ろうとした。

 

「いや、悪いが終わりになるのはお前たちの方だ!変身!!

 

そう言ってソラは、バックルを引くとカメラ形状の部分が90度縦向きに変わった。そして右手にあるライダーカードをベルトに装填し、

 

《 KAMEN RIDE 》

 

バックルを再度押し込んだ。

 

《 DECADE 》

 

すると、ベルト部分からカードが飛び出しソラの身体を灰色の装甲が纏いカードが頭部に刺さると灰色だった装甲がマゼンタカラーへと変わった。

 

「さあ、どこからでもかかって来い!!」

 

ソラの声と同時に4人の仮面ライダーが襲い掛かってきた。しかし、先ほどまでとは違い攻撃の動作が遅く見える。

 

「ほかのカードは全てそのライドブッカーに入っているから!!」

 

三玖に言われ、渡されたアイテムであるもう1つの白い本のカタチをしたライドブッカーを開き、中からカードを取り出した。

 

「まずは、これだ!」

 

《 ATTACK RIDE BLAST 》

 

音声と共にライドブッカーの先端部分に銃口が出現して、ガンモードへと変わった。

トリガーを引くと銃口から無数の弾丸が発射され、1人目の仮面ライダーを撃破した。

 

「お次はこいつで!」

 

《 ATTACK RIDE SLASH 》

 

ライドブッカーはガンモードからソードモードへとモードチェンジされた。

 

「クソ!強くなったからと調子に乗るな!!」

 

そう言うと、2体の仮面ライダーが同時に襲い掛かって来た。

 

「遅い!!」

 

ソラは、一瞬でライダー達の間合いに入り切り刻んだ。

 

「さて、後はお前だけだ!!」

 

ソラが身構えようとすると、4体目のライダーはそこにはいなかった。

 

「悪いがお前を倒さないとこっちが危ないんでね!」

 

上から声が聞こえ、ソラが上を見ると既に頭上から4体目のライダーが攻撃を仕掛けようとしていた。

 

「さあ、これで終わりだ!!」

 

4体目のライダーがソラに切り掛かろうとした瞬間

 

ガキーン!

 

「なんだよ!これ!?」

ライダーの攻撃を1枚のライダーカードが防いだのだ。

間合いを取り、再びライダーは攻撃態勢に入った。

 

「まさか、僕を守ってくれたのか」

 

ソラは、防いでくれたライダーカードを手に取るとそのカードは黄色に変わった。

 

「これが僕の切り札か」

 

そう言うとソラはカードをベルトに装填した。

 

《 FAINAL ATTACK RIDE D D D DECADE 》

 

音声と共にソラは、空高く飛びライダーに狙いを定めると何枚ものカードが下まで出現した。

 

「はぁぁっ!はぁぁぁぁっっっっ!!」

 

狙いが定まったカードを通過しながら徐々に速度とパワーを上げていき、下にいたライダーは斬撃を放ったがすぐに相殺され胴体にソラのライダーキックをもろにくらい爆発した。

 

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!

 

ソラが着地するとそこに、ボロボロになった4人の騎士たちが立っていた。

 

「クソがっ!だが、何度だって俺達は変身ができるんだよ!!」

 

4人はまた、変身しようと試みたが体中に電撃が走った。

 

「クソ!何故だ何故変身が...」

 

言いかけているところで自分達の体に異変が起こっていることに騎士達はすぐに気づいた。身体が徐々に灰になっていたのだ。

 

「嫌だ!いやだ!いやだ!死にたくない!こんんアところでじにだぐなぁ...い!!

 

叫び声と共に4人の騎士たちは灰と化した。

カードをドライバーから抜くと装甲は消え、ソラは膝から崩れ落ちそうになった。

 

「大丈夫?」

 

三玖は倒れそうなソラに肩を貸して、小屋に連れて戻った。

 

「ありがとう。でも、ここにも長くはいられない。すぐに別の追手が来る。」

 

ソラは、そう言い立ち上がると三玖に腕をつかまれた。

 

「待って...。君は...これからの旅を...歩いてするつもり?」

「それ以外に何か方法があるならすぐにでもそうしたいところだけどベルトを付けた時から僕自身の魔力がこのベルトに全て食べられているんだ。だから、転移魔法を発動することもできない。」

 

三玖の質問にソラはが答えると、三玖は笑顔でソラを小屋の裏に案内した。小屋の裏にはもう1つ小さな小屋があった。

三玖は小屋にかかっていた鍵を開け、扉を開けると中にはマゼンタカラーの二輪車があった。

 

「移動にはこれを使うのがいいんじゃないかな?」

「これは...一体...?」

 

疑問に思うソラに三玖は説明を始めた。

 

「これは、マシンディケイダー。ディケイドに変身する人のみが運転することができる特殊バイクだよ。」

 

マシンディケイダ―と呼ばれるバイクにはディケイドのライダークレストが彫られており、座席に座ってみると座り心地はすごく良かった。

 

「ありがとう。でも、運転の方法はどうすればいいんだ?」

「ハンドルを握ればエンジンが起動するからすぐに運転できるよ。」

 

三玖に言われるようにハンドルを握ってみるとエンジンはすぐに起動した。

 

「すごいな。これ。」

 

そう言って感動していると三玖から

 

「感動しているところごめん。早く行く準備しないと追手が来ちゃうよ。」

 

と言われ、三玖の方を見るといつでも行けるような準備をしていた。

 

「ちょっと待て。まさか、三玖もついて来るのか?」

「うん。私...元々自分が何者かもわからないから...あなたと一緒に旅をすれば何かわかるかもって」

 

三玖の言葉に少し苦笑いしつつソラも旅の準備を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-クレイside-

「何っ!?ライオトルーパー部隊が全滅しただと!?」

「はい。先程ライオトルーパー4体の生体反応が消えました。」

ライオトルーパー部隊の全滅を聞かされた、クレイは怒りをあらわにしながら

 

「使えない奴らだ!もういい下がれ!!」

と怒鳴った。

騎士たちは頭を下げると部屋から出て行った。

 

「おい、お前が渡したあのベルトまったく使い物にならなかったぞ!」

クレイが壁に向かって叫ぶと壁からオズマが現れた。

 

「問題はございません。計画は順調に進んでいます。それにあのベルトはまだ試作段階でしたので今回は実験のための犠牲だと思えばいいではありませんか。」

 

笑いながら答えるオズマにクレイは溜息をつきながら

 

「そうか、尊い犠牲というわけか。」

 

と呟くとそれを見たオズマはニコニコ笑いながらクレイに近づき耳元で何かを呟いた。それを聞いた瞬間クレイは怒りの顔から口が裂けんばかりの笑顔へと変わった。

 

「わかった。それならば早く準備に取り掛かってくれ。」

「かしこまりました。」

 

クレイに頭を下げるとオズマは壁の中に溶け込むように消えていった。

 

「ソラ……、あなたの命の火は必ずこの私が消して差し上げます。」

 

クレイは窓に向かってそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ミアside-

「見つけた!ここにあったんだ。」

 

ミアは自分の部屋から1つの箱を取り出し、箱を開けた。中には黒い銃とカードが入っていた。

 

「お母様が私に託した希望の力。使わせていただきます。」

 

ミアはそう言うと、部屋の窓を開け、外へ飛び出そうとした。

 

「ミアお姉さま?」

 

後ろから聞き覚えのある声で呼ばれ、ミアは振り返るとそこにはミウが立っていた。

 

「お姉さま、そんな格好でどこに行くのですか?」

 

ミウに聞かれミアは少し考えこんでから開けていた窓を閉め口を開いた。

 

「ソラのところよ。ソラに会いに行く約束をしているの。」

 

すると、

 

「ソラ様が来ているのですか!?」

 

ミアが驚くくらいの勢いでミウが目を輝かせながらミアの言葉に食い入るように聞いてきたのだ。

 

「(そうだった...。ミウって確かソラに憧れを抱いていたんだわ。)」

 

少し後ろに下がりながらそう思ったミアは次の言葉を考えていた。すると、

 

「私もソラ様のところに行ってもいいでしょうか?」

 

ミウの一言にミアは少し考えた。そう、ミウは大広間でソラが大罪人になった事。そして、今この国から逃げていることを何一つ知らないのだ。故に今ミウをソラに会わせてしまえば誘拐の罪にもなる可能性があると言うことだ。

 

「ミウごめんね。ソラは今この国にはいないの。」

「どうしてですか?」

「ソラは次の冒険へって今日その日に飛び出してしまったのよ。」

 

なんだか情けない。こんな純粋な妹に今まで噓をついた事が無かったミアにとってとてつもない罪悪感が重く自分にのしかかってくることが分かった。

 

「でしたら、私も「大丈夫。私がソラをすぐに連れ戻して帰ってくるから。」」

 

もう強引でしかなかった。こうでもしないと絶対にミウはついてきてしまうからだ。

ミウは少し考えグーっと悩んだ末、笑顔で

 

「わかりました。お姉さま!絶対にソラ様を連れ戻して来てくださいね。」

 

その言葉にミアはホッとして再び窓を開き、外へと飛び出した。

 

「ごめんね。ミウ」

 

ミアはそう呟きながら城を後にした。この行動が後にソラの運命を左右してしまう事にその時のミアはまだ知る由もなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

-ソラside-

「ソラ準備できた?」

「ごめん。今終わったところだ。」

 

三玖に笑いながらソラは答えるとマシンディケイダーに乗った。

後ろには三玖が乗り、ソラの腰に手をまわして落ちないようにしっかりと掴んでいた。

 

「こっちにはもう戻ることはできないけど大丈夫?」

 

後ろに顔を少し向けながら三玖に聞くと、三玖は首を縦に振った。

 

「わかった。それじゃ、落ちないようにしっかりつかまっててね。」

 

そう言ってソラはハンドルを握るとエンジンが起動し、マシンディケイダーは動き始めた。

 

「行くよ!?」

「うん!」

 

マシンディケイダーは小屋を飛び出し、森の中を走り出した。

 

「さあ、全てを救いに行こう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-??side-

「最近グロンギの出現が増えているなぁ」

 

少女はそう言いながら空を見上げた。

 

「まあ、みんなの笑顔が見れればそれでいいか。」

 

少女は自分に言い聞かせるように言うと城の中へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソラの旅が終わる日まで残り

315日

 

 

 

To Be Continued

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




グダグダで申し訳ないです。さて、次回はまず2000年のライダーです。少しでもわかりやすいように努力して書きます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

一花 -Smile-
2. 邂逅:仮面ライダークウガ


-これまでの仮面ライダーディケイドは
「元勇者、ソラ・ロストベルト!!貴様を国家反逆罪の罪で勇者の称号の剝奪。および、無限牢獄への拘束を命ずる。」

「時間を稼ぐからその間にできるだけ遠くへ逃げて。」

『そのライダーカードがあなたを必ず導いてくれる。全てを救って、全てを繋いで。』

「ソラ……、あなたの命の火は必ずこの私が消してあげます。」

『頑張って!私の英雄...。』


 

-??side-

とある大広間にて

「ほう...、ディケイドの力を持つ者が現れたのか。」

「はい。ライオトルーパー部隊が全滅した際にわずかですがディケイドの反応を確認することができました。」

 

玉座に座る男は、満足そうな顔をしながら魔導士たちの話を聞いていた。

 

「それで、変身者は誰かは分かったのか?」

「それが...、まだ誰かまでは調べることができませんでした。」

 

男の問いに魔導士たちは圧を感じたのか少し身体を縮ませながら答えた。

 

それなら、引き続き追跡を進めろ!!

「わっ、わかりました!!」

 

男の怒鳴り声から逃げるように返事をして魔導士たちは大広間を後にした。

 

「随分と機嫌がいいですね。」

「オズマは相変わらず変なところから出てくるのが好きだな。」

 

男が自分より少し手前の床に向かって話すとそこから、オズマがゆっくりと現れた。

 

「私はこういう事しか取り柄がない者ですから仕方がありませんよ。」

 

オズマはそう言いながら玉座へと歩み寄り

 

「ところで、もう一度聞きますが何か良いことでもあったんですか?」

 

と聞いた。

 

「あぁ、ようやっと目的の者が現れてくれたよ。ようやく私の物語がここから始まるのだ!」

「なるほど。その目的の者と言うのはこの世界の破壊者ディケイドの事ですか?」

 

オズマの質問に男は少し驚いた表情をしたが笑いながら答えた。

 

「そうさ。俺にとってこの物語にはディケイドがいなければ始まらない。」

 

男の言葉にオズマは笑いながら拍手をした。それを見た男もまた大声で笑った。

 

「それでは私は失礼します。選ばれた者にドライバーを渡しに行かなければなりませんので。」

「そうか...。ドライバーは世界を変える道具だ。くれぐれも無駄にはするなよ?」

 

オズマにくぎを刺すように男は言うとオズマは深くお辞儀をしながら

 

「全てはあなたの物語の完成のために。」

 

と言って大広間を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

-ソラside-

「三玖!そろそろ抜けれそうだ!」

 

ソラは、マシンディケイダーの速度を上げながら三玖に言った。

 

「うん!結構...長かった!」

 

三玖もバイクの音に負けないくらいの声で答えた。

そして、ソラ達は遂に森を抜け出し外に出ることができた。外は森の中よりも明るくソラは少し目を細めた。

三玖はすぐに辺りを見回して何かを見つけるとソラに言った。

 

「見て!あっちに…国がある!」

 

三玖が指をさす方にソラは目を向けるとそこには確かに国があった。

 

「行ってみますか...。少し、お腹も空いてきたので。」

 

そう言いながら、三玖の方を見ると行く気満々の顔をしていた。

 

「(少し心配だけど、三玖のこの顔でいかないわけにはいかないよな...。)」

 

ソラは、自分の今の立場の事も少し気にし、悩んでいたが三玖の行く気満々の顔と自身の空腹に押し負けてマシンディケイダーを国に向けて走らせた。

 

 

 

 

 

 

 

-クレイside-

「ソラが今どこにいるのかはわかっているのか?」

 

クレイが話す先にはオズマが立っていた。

 

「現時点ではその質問にはお答えしかねます。」

「ならば、何故お前も動かない!?」

 

オズマの答えに不機嫌そうな顔をするクレイにオズマは言葉を続けた。

 

「私が動く必要がないからです。それに、貴方は少しソラさんにこだわりすぎですよ。」

「何が言いたい?」

 

オズマの言葉に少し疑問を抱きつつ、クレイは聞いた。

 

「いずれわかることです。それに、ソラさんはまだ動き始めたばかり。勇者である貴方が動くにはまだ早すぎるのですよ。」

 

何かを隠すようにオズマは笑いながら答えた。

 

「まぁ...、ソラを消すことができるなら私にとってはどうだって良いことだ。」

 

クレイはまだ納得のいかないような表情で答えると、オズマはお辞儀をしながら

 

「それでは、失礼します。」

 

と言い床へ溶けるように消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

-ソラside-

「ねぇ...、ソラ。さっきから...周りの人達が私の方をジロジロと見てくるんだけど...。」

 

王国内に来た三玖がソラの服の裾を引っ張りながら話してきた。

ソラは周りを見てみると確かに周りの人達は三玖をジロジロと見つめていた。

 

「まさか...三玖も僕と同じで訳ありとか...なのかい?」

 

ソラの問いかけに対し、三玖は首を横に傾げながら

 

「何もしては...いないと思うけど...。」

 

と少し考えるように答えた。

 

ゴォ―――ン!!

 

大きく鐘が鳴り王国内にその音が響き渡った。

 

『グロンギが東の門に出現!!一般市民の皆さんはすみやかに安全区域に避難してください!!』

 

通信魔法で王国内に避難指示が出されると先程までにぎやかにしていた、人々は安全区域に向かって走り出していた。

だが、ソラは非難する人達とは反対の方向に向かって走り出そうとしていた。が、三玖がすぐにソラの腕を掴んだ。

 

「待って!!ソラは...まだ、ディケイドの力を使いこなせていないと思うからソラ一人じゃなくて私も付いて行く!」

 

真剣な表情で言われ、ソラは少し考えた。が、笑顔で三玖の方を見て

 

「もしも倒れそうになった時は三玖の肩を借りてもいいですか?」

「大丈夫!」

 

ソラの言葉に三玖は強くうなずいた。

ソラはそれを確認すると三玖と共に東の門に向けて走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東の門にて

東の門につくとそこには、グロンギと呼ばれる怪人が3体立っていた。

三玖には、グロンギにバレないよう物陰に待機させるとソラはディケイドライバーを取り出した。

 

「(3対1か...、前の時と同じようにやれば問題は無いか。)」

 

そう考えながら、腰にドライバーを装着しライドブッカーからライダーカードを取り出した。

その時、

 

「そこの少年君!危ないから早く安全なところに逃げて!!」

 

声のする方へ振り返るとピンクの髪色のショートヘアの少女がこっちに向かって走って来ていた。

 

「グロンギは私が全て倒すわ!」

 

そう言うと、少女は腰に手をかざした。すると腰にベルトが出現した。

 

変身!!

 

そう言って少女は左のバックルに手をかざすと赤い装甲が少女の身体を包んだ。その姿を見たソラは思わず

 

えぇ---------!?

 

と大声を出してしまった。それもそうだ。他の国に仮面ライダーがいる事は確かにあの時の少女は言っていたが、まさか最初に来た国でそれも自分と同じくらいの年の娘が変身する事はソラにとっては予想外だったのだ。

少し動揺しつつもソラも戦闘態勢に入った。

 

変身!!

 

《KAMEN RIDE DECADE 》

 

ソラがディケイドに変身するとそれを見た少女は驚いた。

 

「わお!?ビックリ!?私以外にも仮面ライダーがいたんだ!?」

「話は後!とにかく今は、目の前の敵を倒すよ!!」

 

そう言いソラは走り出し、それに続くように少女も走り出した。

少女は大剣を持ったグロンギを相手にし、ソラはかぎ爪を持つグロンギと槍を持つグロンギを相手にした。

 

「こいつが今は良さそうだ。」

 

《 ATTACK RIDE SLASH 》

 

ライドブッカーがソードモードへ変わると、まずかぎ爪を持つグロンギに切りかかった。

一方、少女はグロンギが振り降ろす大剣をかわしながら

 

「中々やるね。でも、その武器は危ないからお姉さんが貰うね。」

 

そう言うと少女はグロンギの腹に一撃を与え、グロンギから大剣を奪い取った。

そして、

 

超変身!!

 

少女の装甲が発行し赤い装甲から銀色と紫色の装甲へと変わり、奪った大剣も少女の装甲と同じ色へと変化した。

 

「さて、今度はこっちから仕掛けるよ~!!」

 

少女はそう言うとグロンギに大剣を振り下ろした。

すると、グロンギは驚くくらい簡単にスパッと切られその場に倒れ爆発した。

 

「こっちも負けてられないな!」

 

そう言うとソラはライドブッカーをソードモードからガンモードへとチェンジするとカードを1枚ドライバーに装填した。

 

《 FAINAL ATTACK RIDE D D D DECADE 》

 

すると、ソラの目の前にカードが出現しソラはそれを2体のグロンギに向けて照準を合わせライドブッカーのトリガーを引いた。

 

「くらえ!!」

 

銃口から発射されたエネルギー弾はカードを通過しながらパワーとスピードを上げて2体のグロンギを巻き込んだ。

 

ドォォ---------ン!!

 

巻き込まれたグロンギ達は跡形もなく消えていた。

 

「ふぅ~。倒せた~。」

 

そう言いながらソラは変身を解除した。

 

「君、中々やるね。強すぎてお姉さんびっくりしちゃった。」

 

振り向くとそこには変身を解除した少女が立っていた。

だが、それ以前にソラはまたしても目を丸くした。何故ならそこに立っていたのは三玖だったからだ。

 

「噓だろ…。何で三玖が?」

 

少し、後ろにソラは後ずさった。

その時、後ろから

 

「ソラ?もう出てきても大丈夫だよね?」

 

そこには、三玖が立っていた。

ソラはもう一度前を向くとそこにも三玖が立っており、後ろを振り向くとそこにも三玖が立っていた。

 

「(まてまて...。いつから三玖は分身魔法を発動していたんだ。)」

「別に私、分身魔法なんて使ってないよ。」

 

ソラが考えていたその時、後ろから三玖にそう言われソラは少し飛び跳ねた。

 

「うわっ!ビックリした。もしかして今、心読んだ?」

「別に...、読んでないけど?」

 

ソラの質問に三玖は少し首をかしげながら答えた。それを見ていた三玖?は少し笑いながら

 

「そう言えばなんだけど、まだ自己紹介してなかったね。」

 

ソラと三玖に声をかけてきた。

 

「私は一花って言うんだ。あと私が変身した仮面ライダーはこの国では仮面ライダークウガって呼ばれてるよ。えっと...ソラ君と三玖ちゃんだよね?二人共よろしくね!」

 

一花という少女は笑いながらソラと三玖に自己紹介をした。

 

「僕はソラ。今はちょっとした事情で旅をしている所なんだ。後、僕が変身した仮面ライダーはディケイドって言うらしい。」

「私は...、三玖...。」

 

ソラと三玖も自己紹介を済ませると、一花は三玖の方へと近づき、興味深々な眼差しで三玖の顔をジッと見つめた。

 

「すごいね!本当に私と顔が似てる!正直凄く驚いてるよ。」

 

と言った。

その様子を見ていたソラは少し考えていた。

 

「(まてまて!確かに世界には自分と似た顔の人が三人いるって本で読んだことはあったけどこうもあっさり出会えるものなのか!?)」

 

ツッコミの嵐だ。目の前には同じ顔が二つ!下手をすればこの国で戦う時なんか絶対に間違えて仮面ライダーじゃない三玖を連れて行ってしまいそうで怖いとすら考えていた。

 

「ところで三玖「一花だよ(^o^)」」

「(勘弁してよ~!!)」

 

正直先が思いやられる。と思うソラであった。

 

 

 

 

 

 

 

ソラの旅が終わる日まで残り

314日

 

 

 

To Be Continued

 

 




-次回仮面ライダーディケイド
「オズマさんの為にもやる仕事はキッチリやりますか。」

「一花と三玖どっちがどっちかわからない!!」

「一花はどうして笑う時、作り笑いをしているの?」

「じゃあさ、ソラ君の願う事って私にはできそうな事なのかな?」



全てを繋ぎ全てを救え-


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3. 一花の願い

-これまでの仮面ライダーディケイドは
「ほう...、ディケイドの力を持つ者が現れたのか。」

『グロンギが東の門に出現!!一般市民の皆さんはすみやかに安全区域に避難してください!!』

「わお!?ビックリ!?私以外にも仮面ライダーがいたんだ!?」
「話は後!とにかく今は、目の前の敵を倒すよ!!」

「私は一花って言うんだ。あと私が変身した仮面ライダーはこの国では仮面ライダークウガって呼ばれてるよ。えっと...ソラ君と三玖ちゃんだよね?二人共よろしくね!」

「ところで三玖「一花だよ(^o^)」」
「(勘弁してよ~!!)」



-ソラside-

「ところで、一花はどうして仮面「あーっ!ちょっと待って!」ほえ?」

 

質問をしようとした瞬間、一花がそれをさえぎってしまいソラは思わず変な声が出てしまった。

それを聞いた一花と三玖はプッと少し笑い一花が話し始めた。

 

「そういう話はさ、こんな場所じゃなくて私の部屋で話さない?ちょうどこの国の真ん中にあるんだ。」

「わかった。じゃあ、僕と三玖はマシンディケイダで向かうからまた後で「その必要はないよ」はい?」

 

またしても一花が話をさえぎってきた。同じくソラも変な声が出てしまった。

 

「まあまあ、もう少しで馬車が来るから一緒に待っててよ。」

 

一花にそう言われソラと三玖は仕方なく一緒に待つことにした。

その数分後、一花が言ったように馬車がやって来た。それも周りにこの国の騎士たちがつきながらである。

そして、一人の騎士が馬から降りると一花の方に近づき跪いた。

 

「お待たせ致しました。一花第一王女。どうぞこちらへ。」

「いつもありがとう。カイゼルさん。」

 

一花とその騎士の会話を見ていたソラは一花の方を見ると一花はニッコリ笑っていた。

 

「あのぉ~、一花さん?これはどういうことですかね?」

「あれ?言ってなかったっけ?私、一応この国の第一王女だよ( ¯꒳¯ )b✧。」

 

背中から大量の汗が流れている事をソラは感じた。そして、心の底からこう思った。

 

「(来る場所...間違えたかな...。)」

 

 

 

 

 

-クレイside-

「オズマ?そろそろ答えて欲しいね。」

「はて?何のことやら。」

 

背後にいるオズマに貧乏ゆすりをしながら質問するクレイに対しオズマはとぼけるような素振りを見せながら答えた。

 

とぼけるな!!わかっているんだろ!?ソラの居場所が!!」

 

怒鳴り声を上げるクレイにオズマはため息をつきながら口を開いた。

 

「ソラさんはアクトレス王国にいます。そして、その国を守る仮面ライダークウガとも接触したようです。」

「そうか...。」

 

オズマの答えにクレイはその一言だけ返すと振り返りオズマに近づいた。

 

「ならば、すぐに準備を始めるぞ。」

「何をなさるおつもりで?」

 

オズマの質問にクレイは懐から黒い何かを取り出した。

 

「これは...ブランクウォッチ。なぜあなたが?」

「前にとある貴族から受け取った物だ。なんでも、ライダーの力を奪えるとか言ってたな。」

 

クレイの言葉にもしやと思ったオズマは急いで部屋を出ようとした。

 

「待て。オズマ。アクトレス王国にソラがいるのなら誰か腕利きの奴をそこに向かわせろ。」

 

そう言って、クレイはブランクウォッチをオズマに渡した。

オズマはブランクウォッチを受け取ると何も言わずただ、お辞儀だけをして部屋を後にした。

 

「できる事ならソラの能力を奪ってくれれば助かるのだがな。」

 

クレイは椅子に座りながらボソッと呟いた。

 

 

 

 

 

-ソラside-

アクトレス王城

一花の部屋

「ごめんね。部屋ちょっと汚いけど楽にしてていいよ。」

「あのー、これのどこがちょっとなのですかね...。」

 

ソラが言うのには理由があった。それは

 

「足入れれそうな場所が無いんですけれども!?」

 

部屋が服やゴミで散らかっているのだ!簡単に言えばゴミ屋敷だ。踏み場が無い。脱ぎ捨てた服が雑に置かれている。下着が...。ソラからすれば色々と目のやり場に困っていた。

 

「良かったらあげようか?」

「何を?」

 

ニヤニヤ笑う一花にソラは少し困惑しつつ聞いた。正直嫌な予感しかしなかった。

すると、一花は笑顔で左手で床にあったナニカを拾った。

 

「下着( ^ω^)/。」

「ボンッ!!!!・:*:・(*/////∇/////*)・:*:・」

 

ソラの脳内で何かが爆発し顔を真っ赤にしながらその場に倒れた。

 

「ソラ!?」

「あらま!?」

 

三玖と一花は倒れたソラの元に駆け寄った。

 

「(まさかここまで免疫がなかったとは...。)」

 

一花は少し頭を掻きながらやってしまった。と少し反省をしながら三玖と一緒にソラを一花のベッドへと運んだ。

 

 

 

 

 

-オズマside-

バールクス王国

城下町裏路地にて

「君にはアクトレス王国に向かってある者の力を奪い取ってほしい。」

「まさか...オズマさんから直々に依頼が来るとは。」

 

オズマの言葉に黒いローブを羽織った男は喜ぶように跪いていた。それを見たオズマはニヤッと笑うと男にブランクウォッチを渡した。

 

「では、こちらを差し上げます。使い方は簡単です。力を奪いたい者にこのウォッチを翳せば全ての力を奪う事ができます。」

「この時計だけで...ですかい?」

 

怪しげにブランクウォッチを眺める男に対しオズマはニッコリと笑いながら

 

「疑うのであればアクトレス王国に行ってから試してみるといいですよ。それに、それは自分に力を引き継がせる力もありますので。」

 

とオズマは言うと指をパチンと鳴らした。すると、路地裏の前に馬車が現れオズマは駆け寄り馬車の戸を開けた。

 

「さぁ!行きなさい!!私の右腕候補として役に立って見せなさい!!」

 

オズマの言葉に男は立ち上がり

 

「オズマさんの為にもやる仕事はキッチリやりますか。」

 

と言って馬車に乗り込んだ。

男が乗り込んだ馬車が動き始めるとオズマはそれを見送るようにお辞儀をした。

 

「さてと、精々役に立ってください。ライア君。」

 

お辞儀をし終えたオズマはそう言うと闇の中へと消えていった。

 

 

 

 

 

-ソラside-

「(あれ?いつの間に寝てたんだろう?)」

 

目を覚まし、起き上がると部屋の汚さから一花のベッドで寝ていることがすぐに分かった。

窓を見るともうすっかり夜になっていた。月明かりがこちらを照らし、一花の部屋の汚さがより

一層分かってしまう。

 

「はぁ~。」

 

と深くため息をつきながらまた、窓の方を見ると人の影があった。

ソラはベッドから降りると窓にある人影の方に向かって歩いた。近づいてわかった事なのだが、窓の外はバルコニーになっているらしくカーテンの隙間から椅子とテーブルがあることが分かった。

外に出てみるとそこには一人の少女が椅子に座りながら、外の景色を眺めていた。

近づくと少女はこちらに顔を向け笑顔で手を振った。

 

「あ!ソラ君起きたんだ!さっきはごめんね。いたずらしちゃって。」

 

一花だった。彼女はそう言うと手を前の方に合わせ、軽くごめんね!という顔をした。

 

「大丈夫ですよ。それより三玖が何処にいるか分かりますか?」

「あぁ、三玖ちゃんなら来客用の部屋に案内してるから...多分もう寝てると思うよ。」

 

一花の言葉を聞いてソラは少し安心すると空いていた椅子に腰を掛けた。

それを見て一花は笑うと城下町の景色をまた眺め始め、口を開いた。

 

「何だか今日は不思議なことばかりだよ。私とは違う仮面ライダーに会っちゃうし、似た顔の人とは会っちゃうしで今日は何だか飽きなかったな。」

「ごめんなさい。僕たちの方もちょっとした用事があって偶々休憩がてらで寄った場所がここでしたので。」

「そうだったんだ。それで?この国にた来た時の感想は~?(^▽^)/」

「一花と三玖!どっちがどっちかわからない!!」

 

そんな何気ない会話が続く中、一花はある事を話し始めた。

それはこの国の事、グロンギがどういうものなのか、どうして自分が仮面ライダーに選ばれたのか、そして一花の母親である女王の死。

ソラは一花の話を聞く中で一つだけどうしても聞きたいことがあった。初めて出会った時からずっと思っていた事。

それは、

 

「一花はどうして笑う時、作り笑いをしているんだい?」

 

そう。一花は初めて会った時からずっと何かを隠すように笑っていた。それを、ソラはずっと気にしており、いつ聞こうか迷っていたのだ。

 

「まさか...、バレちゃってたなんてね。すごいよ。ソラ君。」

「また作り笑いしてるよ。」

 

ソラの言葉に一花は少し黙ってしまい、僅かではあるが沈黙の時間が流れた。

 

「私の願いはね、この国の人々に笑顔で暮らしてもらうことなの。」

 

一花は再び口を開き、そう話し始めた。

 

「その為にはね、誰か一人でも犠牲になって戦わなくちゃいけないの。それが多分私なんだよね。だから、今まで泣きたい時も怒りたい時もたくさんあった。だけど、人々を笑顔にする為には自分が笑顔でいなくちゃいけない。そう思ってて気が付いた時にはもう本当の笑い方を忘れていたんだよ。」

 

一花の話を聞いたソラはすぐに口を開いた。

 

「一花。人々を守る事は確かに大変だし、泣きたい時もある。でも、感情を押し殺しちゃダメだよ。仮面ライダーになったからと言って人の心まで変わるわけじゃないんだ。それに、一花は一人じゃない。この国の騎士たちも一花をサポートしてくれているから、もっと周りを頼ってもいいと思うよ。」

 

ソラの言葉に一花は少しポカンとしていた。

 

「ごめん。気に障る事言っちゃったかな?」

 

一花の顔を少し伺いながら聞くソラに一花はすぐに笑顔で首を横に振って

 

「ううん。ただ、ソラ君には何もかもお見通しなんだな~。って思ってね。でも、ありがとう。少し気が楽になったよ。」

「それなら良かった。」

 

一花の反応を確認したソラは安心してそう言うと席を立とうとした。

 

「ねえ、ソラ君?」

「どうしたの?」

 

一花に呼び止められ後ろを振り向くと、一花が近くまで来ていた。そして笑顔で

 

「私の願いは話したから今度はソラ君の願いを聞かせて。」

 

ソラはその言葉に黙ってしまった。

話せる訳がなかった。自分の18年の空白、すべてのライダーを救う事。どれも一花の願い、努力に比べたらちっぽけな願いでしかないと思っていたからだ。

 

「じゃあさ、ソラ君の願う事って私にはできそうな事なのかな?」

「え?」

 

一花のその言葉に、ソラの瞳から一滴の涙が流れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ソラの旅が終わる日まで残り

313日

 

 

 

 

To Be Continued




-次回仮面ライダーディケイド
「アクトレス王国の終わりはもう近い。」

「いよいよだ。クウガが消えるその日は。」

「噓!どうして!?」

「一花!目を覚ませ!!」



全てを繋ぎ全てを救え-


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。