[完結]FIA Formula1 World ChampionshipThe New generation 2nd season (九嶋輝)
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Round0 初走り

昨シーズン、ルーキーながらランキング2位と3位獲得した俺と晴南。2年目の挑戦が始まる。


昨シーズンの最終戦での奇跡から1ヶ月。俺と晴南はイタリアでのシーズンオフを過ごし終え、遂に仕事始めの時期が来た。舞台はサンマリノにあるイモラサーキット。そこでプライベートテストを行い、もう一度GPウィークの流れを掴むのである。使う車両は規則に則って、2年落ちのマシン「AT01」をドライブする事に。このマシンは晴南にとっては、とても思い入れがあるマシンだ。晴南が、初めて乗ったF1マシンなのだから。この時、晴南は「もう一度AT01に乗る機会が来るなんて思ってもなかったよ!!」と大はしゃぎ。と言っても俺も晴南も最後に乗ったのアブダビでのヤングドライバーテスト以来だから乗り方を忘れていた。と言ってもだよ、乗り方云々よりもステアリングのスイッチ系の操作方法を忘れているだけ。もう一度カルロやルキノからレクチャーを受けて準備完了。さぁ、長い事ジャズ(フィットの海外名)にしか乗ってなかった身体を、もう一度あの速度に慣らす時が来た。俺と晴南は準備を済ませてマシンに乗り込んだ。そしてコースイン。そして慣らし運転を済ませていざフルスロットル。この瞬間、身体はシートに押さえつけられる位のパワーが襲いかかって来た。そして比べ物にならないくらいのGもだ。やっぱり1ヶ月F1に乗ってないだけでも感覚が違ってくる。そして久しぶりに走り込んでから2人揃ってガレージに撤収してメット類を脱ぎ、晴南が「やっぱりF1って速いですね。」と言うと俺も「そうだな。やっぱF1は速い!普段の足として使ってるジャズの2倍速い!!」とF1の凄さを話し合っていた。こうして走り初めとなったイモラでのプライベートテストは幕を閉じた。そして俺と晴南のマシンにはホンダのロゴはなくなっちゃったけどその代わりにレッドブルのロゴを纏わせたスーツを着用している。今年からホンダは「エンジンサプライヤー」ではなく「テクニカルサポーター」としてのエントリーの為、ロゴを着けれないがガレージには「ホンダ」という名前は刻まれている。ただエントリー上パワーユニットネームは「レッドブル・パワートレインズ」というエントリーなのでホンダを名乗れないけど、ホンダ所属とあってか、チーム側の「粋な計らい」で、「HRC F1Driver」というロゴをスーツに纏わせてくれた。本当にアルファタウリには、感謝してもしきれない。そして2人のヘルメットにも、「HRC」と言うハチマキとロゴを纏わせている。そして引き続き、CASIOとオーディオテクニカとバンダイがスポンサーに就任してくれる事になった



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Round0.1 計画変更

前回は初走りの様子を書いたけど、今回はPUの計画変更について書くよ。それは、今日いきなり入ってきた。俺は、この時まだ、拠点となるファエンツァの家にいて、ゆっくり休んでいる所だった。そこに一通のメールが届き、大慌てで晴南に「今すぐ電子メールを確認して!」と言うと、晴南は「一体何があったの?ひー君?」とまだ事態をつかみきれてない状態だった。差出人からして、明らかに重大な事しか書いてないような雰囲気だった為、俺は、「ここに来て、契約が今シーズン限りとかではありませんように!」と祈りつつ、恐る恐るクリックして中身を確かめると、そこには、今シーズンのPU供給計画変更について記されていた。「今シーズンから2025年シーズンまでは日本にあるHRC SakuraでPUを製造してもらう事にした。つまり、我々は2025年の最終戦までは、日本で製造された物を使うという事だ。その次の年から自社製のPUに切り替えるということだ。そこの点だけ覚えておいて欲しい。」というメールだったが、まぁ差出人が戦慄走る様な人の名前だったので、見過ごす訳には行かなかった。その差出人というのは、まずはヘルムート・マルコ博士、そこまでは分かる。問題はその次だ。多分名前借りただけだと思うけど、誰もが彼を敵に回すと、「どうなるか分かったもんじゃない」と口を揃えて言う人の名前で、その人の名前は、「ディートリヒ・マティシッツ総帥」そう、レッドブル生みの親でもある、マティシッツ総帥の事だ。晴南も、このメールを読んだ時に「またホンダのPUで走れる!」と盛り上がっていた。そしてここに来てだけど、俺と晴南をF1まで連れていってくれた、ホンダF1マネージングディレクターの山本さんが、今月付けでホンダを退職して、自ら起業して、レッドブルとホンダの架け橋を作るという事を知った時は、思わず涙が止まらなかった。そして俺は山本さんに晴南と連名(一応晴南本人には許可を得て名前を借りる形になったが。)で手紙を書いた。「山本さん、僕たち2人がこうしてF1で走れたのもあなたのおかげです。もし山本さんが居なかったらF1という大舞台は夢のまた夢で終わっていたのかもしれません。いつもピンチになった時や、ほんの些細な事でも必ず手を差し伸べてくれた山本さんには、感謝してもしきれません!!山本さん今まで本当にありがとうございました!!!これからもよろしくお願いします!!」と。あとはこの手紙とセットで個人的に山本さんに感謝の手紙とサインと昨シーズンの最終戦で撮ったチームの集合写真(俺と晴南の計2枚)を贈ることにした。そして俺は山本さんにこう手紙を書いた。「山本さん、俺が2015年にスーパーフォーミュラで大暴れした時の事を覚えてますか?あの時、山本さんの目には、俺と一緒で、涙が浮かべていて「日本でも頑張れよ!!」と抱き締めてくれたのをよく覚えてます。ですがあの時、山本さんが、俺にスーパーフォーミュラという、トップカテゴリーを推してくれなければ、ここには立てなかったと思ってます。そしてF2初参戦の2018年も、プレマなら向いてるんじゃないかとアドバイスをくれたり、色々してもらったので今回は、そのお返しをしたくてこの手紙を書きました。もし、来期で契約満了に伴いシートを外れた場合には、山本さんのところに再就職してもいいですか?あと、この手紙とセットで、俺と晴南のサインと昨シーズンの最終戦で撮ったチームの集合写真(俺と晴南の計2枚)を同封させてもらいます。是非会社か家に飾ってください!今後の活躍を心から応援してます!!頑張れ!!山本さん!!スクーデリア・アルファタウリ、ファーストドライバーの九嶋輝より。山本さん、今まで本当に、ありがとうございました!!!」と。そして、俺と晴南の連名で書いた手紙と、個人的に書いた、山本さんへの感謝の手紙と、2人のサインと、最終戦で撮った、チームの集合写真を同封して、国際郵便で山本さんの所へと送った。にしてもマルコ博士よ、マティシッツ総帥の名前を借りるとか、悪趣味過ぎるよ。マジで心臓止まりかけたよ!!そして山本さんは、今シーズン、FIA-F2で、ハヤテ・クリプトタワー・レーシング・チーム郷の監督に就任した事も、チーム郷の公式Twitterで発表され、No53はレッドブルカラーとなり、ドライバーは、若手で現HRS-F(ホンダレーシング・スクール・フォーミュラ)時代の俺の教え子でもある、西木野絵梨子ちゃんが、レッドブルジュニアに加入してのエントリーというのを聞いて、俺は「絵梨子ちゃんへ、お元気ですか?俺があの時、初めて君を担当することになった時に、右も左も分からなくてズタボロだった君が、ここまで成長したのは凄く嬉しいし、胸張って自慢出来るよ。教えてあげて、助けてあげて良かった。そして、育てて良かった。またあの時みたいに、元気な姿を見れる事を楽しみにしてるよ。F2、頑張ってね。そして、レッドブルジュニアへの加入おめでとう!!そしてチームメイトには、君の幼なじみ兼親友でもあり、ライバルでもある、愛乃ちゃんになったと聞いた時は、「よっちゃん!約束しよ!2人して同じ舞台で戦えるその日までライバルだから!」って鈴鹿のガレージで2人して約束してたの思い出したよ。そして、最後の卒業レースの時に、2人の走りを見てて、最初の時より凄く成長したなって思ったし、一緒になって、分からない所を解消出来て良かったと思った。それと、昨年のFIA-F3最終戦ソチでの出来事覚えてるかな?年間王者がかかったレースを捨ててまで、愛乃ちゃんの元へと向かって手を握っていたのを。その時に絵梨子ちゃんは「あの時の約束果たそうよ!よっちゃん!」って叫んでたの覚えてるかな?そしてマシンに乗り込んでレースを再開させた時に、俺は、「もし辛かったら戻って来て良いよ。俺も絵梨子ちゃんの気持ち凄くわかるよ。確かに愛乃ちゃんの事、心配だもんな。」って無線すっ飛ばして、「もうこうなった以上、年間王者なんて…もう精神的にも今辛過ぎるので戻ります。ごめんなさい!ごめんなさい!」って泣きながら戻って来て、マシンから降りた時に、真っ先に俺が「良くここまで頑張ったよ。俺も君と二人三脚で歩んで来て良かった。ありがとう。」って言いながら、俺と一緒になって、落ち着く場所まで行って、君がメットの中で泣き止むまで、背中を摩ってあげたよね。そして、この出来事が君の原動力にもなってるって聞いて、すごく俺自身も胸張って自慢出来る教え子だよ。だから、F2でも絵梨子ちゃんらしい、アグレッシブな走りに期待してるよ!スクーデリア・アルファタウリのドライバーでもあり、君の担当教師でもあった九嶋 輝より。」という手紙も書いていた。そしてNo55は、晴南の最初の教え子でもあった、絢瀬愛乃ちゃんも、FIA-F3から、遂に念願のF2にステップアップ。勿論晴南も、愛乃ちゃんに手紙を書いた。「愛乃ちゃんへ。拝啓、お元気ですか?君がFIA-F3から、F2にステップアップしたというのを聞いて、凄く嬉しくて舞い上がったよ。愛乃ちゃんが凄く成績面で苦しんでて、助けを求めた時、覚えてるかな?真っ先に、私の所に来て、「どうすれば、晴南先生みたいな、凄く凄く速くて、かっこいいドライバーになれますか?教えてください!」って涙ぐみながら言ったの覚えてるかな?その時に私は、愛乃ちゃんの「先生」として、愛乃ちゃんの立場に立ってみて、どんな所が苦手なのか、どんな所が分からないのかをすごく分かりやすく、そして時に優しく、時に厳しく指導したの覚えてるかな?そして、最後の卒業レースの時に、私は、輝先生と隣でモニター越しに見てて、「ここまで育てて良かった。教えて良かった。助けてあげて良かった。」と口にしていたんだ。私も、君が初めての教え子だったから、どうすればいいか分からなくて、輝先生にアドバイスを貰いながら、君と三人四脚で歩んだよね。今でも覚えてるのが、昨年のFIA-F3の最終戦ソチでクラッシュした時に、輝先生の教え子だった絵梨子ちゃんが、自分の年間王者がかかったレースを捨ててまで、マシンを止めて、愛乃ちゃんの元へと向かって「よっちゃん!大丈夫!?しっかりして!やっちゃん!あの時の約束果たそうよ!やっちゃん!」って手を握って言った時に「えっちゃん。今は、自分のレースに集中して。年間王者がかかったレースなんでしょ?私の今年のレースは、ここで終わっちゃったけど、えっちゃんのレースはまだ終わりじゃないでしょ。だから、えっちゃんはマシンに乗って最後の最後まで私の分まで走ってね。」って言ってレースを続行させようとした時に「何馬鹿な事言ってんの!?よっちゃん!!私はそんな事してまで、年間王者なんて欲しくない!だったら私もよっちゃんと一緒にリタイアする!その方がまだマシだよ!」って最後の最後まで、愛乃ちゃんに寄り添ってたの覚えてるかな?あの後、私はすぐに、メディカルセンターへとダッシュで向かって「大丈夫!?愛乃ちゃん!!」ってドアを開けた時に愛乃ちゃんは泣きながら「えっちゃんのレースを…えっちゃんのレースを…私がダメにしちゃったんだ…ごめんなさい!ごめんなさい!」って言った時に「愛乃ちゃんの命が無事ならそれで良いよ。年間王者なんて関係ない。生きている。それだけで君は年間王者だよ。多分今頃絵梨子ちゃんも、輝先生と一緒に落ち着く場所まで行ってるんじゃないかな?だから、後で輝先生と絵梨子ちゃんの元へと行ってきな。多分輝先生も私と似たりよったりな事言うと思うし、褒めてくれるよ。」って言ったの思い出したよ。そして、遂に絵梨子ちゃんとの約束も果たせたね。F2での走りに期待してるよ!また元気な姿を見れる事を楽しみにしてるよ。スクーデリア・アルファタウリF1ドライバーでもあり、愛乃ちゃんの先生でもあった佐藤晴南より。」という手紙を書いて、2人の元へとサインとセットで送った。



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番外編 気になる2人に100の質問

今回は特別企画!!


「あのコンビがあまりにもイチャイチャしてるのか、それとも単に仲良いのか分からないから聞いてきて。」と言うTwitterのリプが星奈(きらな)(以下、星)の方に来ていたとの事なので、何と今回は星奈が、俺と晴南の「ヒカセナ」コンビに100個質問を持ってきたとの事。それでは早速行ってみよう。

 

星:まずは2人の名前を教えて。(1つ目)

 

俺:九嶋 輝だよ。 (以下、俺)

 

晴:佐藤 晴南だよ〜。(以下、晴)

 

星:聞きゃわかるよ。一緒に戦ったんだから。

 

星:2人が初めて出会ったのはいつ?そしてどこで出会ったの?(2つ目)

 

俺:2013年の1月11日~16日に千葉県幕張市にある幕張メッセで開催された東京オートサロンの3日目のホンダのモータースポーツ体制発表会だね。

 

晴:同じですね。てか、輝先輩どんだけ記憶力良いんですか!?

 

星:晴南ちゃんかなり驚いてるよ。

 

星:2人が元々所属してたメーカーはどこ?(3つ目)

 

俺:俺はHFDP(ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト)、ホンダ一筋13年だよ。

 

晴:私はTDP(トヨタ・ヤングドライバー・プログラム)。今で言うTGR-DC(トヨタ・ガズーレーシング・ドライバーチャレンジ)、トヨタ。そこからホンダに移籍した感じだね。

 

星:晴南ちゃんトヨタ出身だったの!?初耳!

 

晴:うん。元々トヨタだったけど色々事情があってホンダに移籍したの。

 

星:輝は元々ホンダのドライバーだというのは知ってたけど晴南ちゃんは初耳だったよ。ちなみに私は、輝と一緒でホンダ&ザウバー育成ドライバーだったよ。

 

星:じゃあ、改めてもう一度聞くけど、どういう経緯で付き合うようになったの?(4つ目)

 

俺:これ今、晴南の隣で言うの恥ずかしくなってきた。けど質問された以上言うしかないか。元々ホンダで一緒に活動してくうちにお互いに意識しあうようになって、そこから昨年の最終戦で告った。

 

晴:そうだったね。レース前に少しだけイチャついてたもんね。けど最後一緒にフィニッシュした時にほんとに惚れちゃったからかな。輝先輩と並びながらゴールライン通過した時はすごく守られてる感じで安心できたのと、あの時、輝先輩の隣走ってた時にリードしてくれてる感じがして、すごくかっこよかったな〜

 

星:おい!輝、お前そんな事してたんか!?晴南ちゃん!?自分の世界入っちゃってるよ!帰っておいで!?

 

星:シーズンエンドは日本に帰ったの?(5つ目)

 

俺:帰ろうと思ったけど、最悪の場合戻れなくなる事を考えたらそのままイタリアにステイした方が良いかなと思って帰国しなかった。

 

晴:私もだね。ほぼ輝先輩と一緒の答えだよ。

 

星:それじゃあ、これはTwitterで私が募集した質問で、かなりド直球な事聞くけど、2人のファーストキスはいつ?そしてどこでしたの?そして誰からアプローチしたの?(6つ目)

 

俺:おいwwwこれ質問したやつ誰だよwww。と笑いながらだけど、最終戦アブダビGPの決勝前の俺のモータールームだね。

 

晴:そんな事もあったね〜。私が結構緊張し過ぎたのとソワソワし過ぎて落ち着かないからって輝先輩の部屋行って初めてのキスを奪ってくれって言った後にキスマークも付けてくれって言ったの。今となってはかなり恥ずかしい思い出だよ〜。でもあの時はすごく落ち着けたし、レースにも集中出来た。

 

星:マジか!晴南ちゃん意外と積極的な一面もあるのね。てっきり輝からアプローチかけたかと思ってた。

 

星:続いてこんな質問が来てたよ。かなり良い質問だから採用させてもらったよ。2人が初めてF1に乗ったのはいつ?そして、どこで公式セッションデビューしたの?(7つ目)

 

俺:俺は、もう時効だから言うけど、確かF2ルーキーイヤーの2018年の夏休みに、最新マシンのSTR13をトロ・ロッソ側とホンダが手を組んでくれて、その年にバルセロナで行われた「ルーキーテスト」で乗ったのが最初で、次の年の日本GPの金曜フリー走行2回目だかで公式セッションデビューした。確かその時、晴南も見てたはず。

 

晴:私はヤングドライバーテストで乗った、AT01が最初乗ったF1マシンだったかな。そして公式セッションデビューは、昨年のバーレーンGP。あの時の感覚は凄く鮮明に覚えてる。

 

星:私と晴南ちゃんと一緒だったよ。あの時の感覚は今でも鮮明に覚えてるよ。

 

星:じゃあ、GP関連になるけど、2人が今までの中でいちばん思い出に残ってるレースは何?どんなカテゴリーでも良いよ。(8つ目)

 

俺:俺は昨年のベルギーGPと最終戦と一昨年のFIA-F2世界選手権のベルギーGPと最終戦サクヒールGPのレース2と2015年のマカオF3!

 

晴:私は2019年のFIA-F2世界選手権ベルギーGPとマカオF3と2019年のEFO最終戦モンツァと昨年の最終戦!

 

星:2人とも昨年の最終戦が出てくるというのも分かるよ。だって私も、あの後の「アレ」も現場に居合わせた位だし。しかし2人揃ってマカオF3が出てくるって事は、かなり思い出があるんだろうね。

 

星:突然だけど、日本に帰ったら2人は何したい?(9つ目)

 

俺:俺は、とりあえずゆっくりしたい。というより秋葉原とかを散策したい。

 

晴:私は、先輩と一緒に秋葉原散策しようかなって思う。

 

星:じゃあ、実家には戻るの?(10個目)

 

俺:一応顔だけは出す予定でいる。

 

晴:私もかな。その間めちゃくちゃ寂しくなるけどね。先輩と一緒に居られないから。

 

星:晴南ちゃん、めちゃくちゃ先輩ラブ。

 

星:昨シーズン、1番悔しかったのは何?(11個目)

 

俺:鈴鹿を走れなかった事とベルギーを最後まで走れなかった事!!

 

晴:私も!!

 

星:だと思ったよ!私もだよ!アレだけは1番悔しかった!

 

星:じゃあ、日本で乗ってる車はどこのメーカーのどんな車種?(12個目)

 

俺:ホンダS660β(JW5初期型MT)をオリジナルチューンしたやつとインテグラタイプR(DC2)SPEC98。2台とも痛車にしてるよ。

 

晴:私はフィットRSの3代目後期型!オレンジの!

 

星:2人揃ってホンダの名車っていうのも良いよね。輝に関しては痛車というオタク全開!

 

星:じゃあ、2人が乗ってみたい車は何?(13個目)

 

俺:俺はシビックタイプR(FD2)!NAのVTECを搭載した最後のシビックそして最後のタイプRだし、ンバァァァァ!出来る!それと初代インサイト!あのスタイルに惚れた!

 

晴:私はCR-Zとかかな。

 

星:2人してかなり良いチョイス!

 

星:2人が1度でいいから挑戦してみたいカテゴリーは何?(14個目)

 

俺:俺はもう一度スーパーGTとスーパーフォーミュラに挑戦してみたい!!あの時出来なかったことをしに。

 

晴:私も一緒だね。

 

星:あと、これは、ものすごく気になってた。カーナンバーの由来は?(15個目)

 

俺:俺は17番が永久欠番で使えないから、ひっくり返しただけ。というより「原点回帰」という意味合いが強いね。フォーミュラのキャリアを始めて最初に着けたナンバーが、確か全日本F3(現SFL)でHFDPのエースナンバーが「7」でそこに初めて自分がGP3で王者を取った次の年に着けたナンバーでもあり、誠真が最期に着けていたナンバーでもある「1」を合わせた感じだね。

 

晴:私は元々使いたいナンバー「18」が使われていたから先輩と同じでひっくり返しただけ。

 

星:2人が得意とするコースはどこ?(16個目)

 

俺:俺は、バクーシティー、モンツァ、エルマノス・ロドリゲス、鈴鹿、ジェッダ、ザントフールトかな。

 

晴:私は、鈴鹿、ザントフールト、バクーシティー、エルマノス・ロドリゲス、モンツァ、スパ・フランコルシャンかな。

 

星:2人揃って高速コース得意なのは意外だったし共通点多いな。

 

星:逆に苦手なコースはどこ?(17個目)

 

俺:さっきと被っちゃうけど、ジェッダ、アラゴン、モナコかな。低速コースが苦手。ジェッダに関しては得意だけど苦手かな。ジェッダはマジで怖かった。死ぬかと思ったよ!

 

晴:私は、アラゴン、ロサイル、ハンガロリンクとか。

 

星:そこは割れるのね。

星:最初にこれを聞くべきだったけど、お互いが初めて顔合わせた時の印象とかどんな感じだった?(18個目)

 

俺:最初はまだ俺も慣れてなかったら、どう接したらいいか分からなかったけど、いざレースを見てみると結構速くて、凄い奴持ってきたな〜ホンダは。という感じだったのとオーサロで顔合わせた時にめちゃくちゃ気が合いそうだなって思った。それと心のケアもしてあげたいなって。それと俺にとって初めての後輩でめちゃくちゃ嬉しかった。

 

晴:私は、輝先輩みたいに、あそこまで優しくしてくれる人になかなか巡り会えなかったから、すごく信頼出来る人を見つけられて良かったって思った。TDPから外された時の私の唯一の心の拠り所で落ち着く場所だった。そんな感じかな。

 

星:待って、晴南ちゃんのやつ聞いてるとすごく感動してくるんだけど!

 

星:それと、これは流石に勢い任せになっちゃうけど2人はS?それともM?(19個目)

 

俺:俺はSでもありMでもある。受け攻めどっちもいけるよ。

 

晴:私はSかな。

 

星:話変わるけど、2人のヘルメットのデザインや由来は?(20個目)

俺:俺は自分の誕生日の花や名前、日の丸とジョージアの国旗を入れたりして自分の国を背負って戦ってるという由来がある。

 

晴:私も同じかな?そもそもこのヘルメットの元ネタが先輩のやつだし。それをアレンジしてデザインしたから。

 

星:2人が使ってるヘルメットのメーカーは?(21個目)

 

俺:Arai!

 

晴:私も!!

 

星:実は私もAraiユーザーなんだよね!

 

俺、晴:うそ!?BELLユーザーかと思ってた!?

 

星:だって軽さ変わらないもん。それと信頼性高いから。

 

輝、晴:確かにね。

 

星:2人が1番苦労したのは何?(22個目)

 

俺:俺はやっぱりF2でのチームの契約かな。あれ程苦労したもの無いよ。特にART GPの時はすごく苦労した。ギリギリまで決まらなかったから。俺も、かなり水面下での交渉をしまくってやっと契約が決まったようなもんだし。その点、プレマとヴィルトゥオーシはトントン拍子で決まったよ。

 

晴:私も一緒かな。2019年のFIA-F2世界選手権に、カンポスから終盤戦にエントリーした時の実力を買われて、2020年のF2にカーリンからフルでエントリーする事になった時に、色々あって少し難航したけど、無事に契約出来た時はホッとしたね。あとは、2019年のFIA-F2世界選手権にカンポスで、先輩のマシンのエンジンがバルサンした、ベルギーから最終戦アブダビまで緊急参戦した時に、ホンダの支援だけじゃ、資金が足りなくなりかけてスポンサー集めに奔走した事かな。活動資金を集めるのにあそこまで大変だったとは思いもしなかったね。でもあの時に、鈴木亜久里さんとか、皆が、サポートしてくれたおかげで最終戦のアブダビまで走りきれたし、F2という世界も楽しめたよ。

 

俺:ちょっ、晴南、バルサンは余計でしょ!

 

星:(実は私も、F1のシートでめちゃくちゃ難航したんだよな…)

 

星:もし、2人がF1を辞めたら何をするの?(23個目)

 

俺:俺は、まだまだレーサーとして活躍したいから、インディカーとか、スーパーGT、スーパーフォーミュラとかに出たいね。もしくは山本さんが作った企業でレッドブルとホンダの橋渡しとして動く。

 

晴:私も一緒かな。

 

星:じゃあ、スーパーGTとスーパーフォーミュラに出たとするよ。その時はどこのチームに行きたい?(24個目)

 

俺:俺はGTだとクニミツ、SFだとダンデライアンレーシング

 

晴:私はGTだとARTA、SFだと無限かB-MAXか、チーム郷

 

星:ここはお互いライバルとして戦いたいのね。

 

星:レース前のルーティンは何?(25個目)

 

俺:俺は、右手小指をギュッと握ってから十字架を斬る。

 

晴:私は、深呼吸して落ち着いてからマシンに乗り込む!

 

星:そこも、それぞれ違うのね。

 

星:では、この質問はあの時、たまたま、現場に居合わせてしまった、私からの質問です。2人が告白しあった時、2人はなんて言ったか覚えてる?(26個目)

 

俺:あっ、それめっちゃ覚えてる。確か「晴南、おれは、君が好きだ、1人のドライバーでは無くて一人の女性として!」って言ってた記憶あるぞ。

 

晴:私も同じ事言ってたよねwww

 

星:覚えてて良かったよ。

 

星:じゃあ、これは聞こうか聞かまいか悩んだけど2人は結婚願望ある?あるとしたら、誰と結婚したい?(27個目)

 

俺:なかなかエグいのぶっ込んできたな。まぁ、あるよ。結婚願望は。だけど相手は秘密だよ。

 

晴:私も輝先輩と同じ答えになっちゃうよ。

 

星:(今後がすごく楽しみでしょうがない。夫婦になった2人も見てみたくなってきた。輝、晴南ちゃんをホントに大切にしなさい。幸せにしてあげなさい。)

星:2人にとっての思い出の場所ってどこ?(28個目)

 

俺:俺は、スパ・フランコルシャンサーキットかな。あそこをF2とF1で優勝した時は、凄く嬉しかった。あとは鈴鹿とアブダビ!アブダビは自分が初めてGP3の世界王者になったから!

 

晴:私はアブダビ!全ての始まりだったから!

 

星:(実は私も晴南ちゃんと一緒なんだよね。)

 

星:じゃあ、これは晴南ちゃんに聞こうかな?今の晴南ちゃんにとって、一番落ち着く場所はどこ?(29個目)

 

晴:ここ!!お家!!

 

星:確かに分かるよ。落ち着くもんね。

 

星:じゃあ、これは輝に聞くよ?晴南ちゃんと同じカテゴリーでチームメイトとして一緒になったけど、良かった所と反省点を挙げて欲しいな。(30個目)

 

俺:やっぱり、最高のチームメイトを手に入れられたのと、反省点としてはもっと晴南と向き合ってやればよかったというところ。あの時は半分くらい自分の事で手一杯でまともに向き合ってやれなかったし。だからあの時晴南を抱きしめた時に今年こそちゃんと向き合うから約束する!って言ったんだよ。ただF2時代にもっと向き合ってやれば良かったなと思ったね。あの頃は今より自分の事で手一杯だったから。

 

星:かなり男らしい回答で良かったよ。

 

星:では、2人のF1での中継時のあの順位表の所の名前って何?(31個目)

 

俺:俺は、「Kus」だね。

 

晴:私は、「Sat」だね。

 

星:今思いついたけど、2人の名前の由来は?(32個目)

 

俺:俺は、夜空に光る満月あれば、その夜空に輝く星空が彩りを加えれば、なお美しいというのが由来だね。

 

晴:私は、親がアイルトン・セナが好きすぎてどうしても自分の子供にセナと名付けたかったからかな。

 

星:輝の名前の由来がすごく幻想的だった。晴南ちゃんは完全にモタスポ大好きな親あるあるが起きている。

 

星:2人にとっての思い入れがあるヘルメットは何?(33個目)

 

俺:俺はやっぱりF2最終戦レース2で被った、友達の形見かな。あれでどうしてもF2ラストランを走りたかったから。

 

晴:私は昨年の最終戦で被ったやつ!初めての限定ヘルメットだったし、今でも気に入ってるから!

 

星:私は今被ってるやつかな。一番のお気に入りは。

 

星:2人が落ち着かなくなったり、取り乱しそうになったらやることは?(34個目)

 

俺:晴南にギュッとして撫でてもらう。それしか見当たらない。

 

晴:私もかな。すごく落ち着くし、安心できる。

 

星:確かに落ち着くよね。

 

星:じゃあ、2人は一体何ヶ国のライセンスを持ってるの?(35個目)

 

俺:俺は、日本1ヶ国!

 

晴:私も〜!

 

星:実は、私も当然の事ながら日本のライセンスよ。

 

星:じゃあ 、2人にとっての思い出があるチームはどこ?(36個目)

 

俺:カーリンとプレマとART GPとユニ・ビルトゥオーシとアルファタウリ!!

 

晴:私も!!ART GPとカンポスとカーリンとアルファタウリ!!

 

星:そこまで一緒だと互いに信頼してるのが凄くわかるよ。

 

星:そんな信頼しあってる2人の性格ってどんな性格なの?(37個目)

 

晴:先輩は、とにかく、すっごく優しくて真っ直ぐで素直で誠実で物事にとにかく熱くなれる性格かな。たまに頑固な一面もあるけどね。でも基本優しいよ。

 

俺:晴南は、とにかく優しくて真っ直ぐで素直で俺と一緒で芯がしっかりしてる。最初の時に比べたらかなり丸くなった方。最初の時なんて角ばってて、ある意味怖かったよ。けど心のケアとかをしてくうちに丸みを帯びていった。ただ一度決めた事はなかなか曲げない所があるね。

 

星:2人とも一緒の答えになるのね。

 

星:では、2人にとっての初めてのハコ車レースは何?(38個目)

 

俺:俺は、2015年のスーパーGTにチームクニミツからレイブリッグNSX Concept-GTでフル参戦したのが最初かな。あのハイブリッドマシンは面白かったけど、あと15ポイントあれば年間王者だった。あとは一昨年の富士スピードウェイで行われた、スーパーGTとDTMのドリームマッチに「チーム・ブシロード・クニミツ・ホンダ・スタービート・レーシング」という特別チーム結成して、なんの予告も無しに緊急参戦したことかな。確かその時のナンバーは「31」だった。

 

晴:私は、2017年に、最後の開催になった鈴鹿1000kmかな。あの時は確かチーム・クニミツから緊急参戦してかなり話題になったよ。

 

星:(実は輝が出てたやつに私も、チームサードからエントリーしてドンパチしたんだよね。危うくトヨタ顔面蒼白の乱に巻き込まれかけたの思い出したよ。)

 

星:あと、2人は休日とか何してるの?(39個目)

 

俺:俺はTwitterとかSNSの更新とか色々やってる。あとは晴南とイチャついたり。

 

晴:私もだね。

 

星:ほうほう。私はインスタとかの更新かな。

 

星:2人は、週何回●●●してるの?(40個目)ちなみにこれは、あんたが知らず知らずのうちにファボってる私のツイートから抜粋したやつよ。

晴南ちゃんとの女子会のやつで。

 

俺:おい、待て待て待て!どっから出てきたその質問!言える訳無いだろ!とんだ爆弾発言だよ。今の。びっくりしたよ。完全にやらかしたよ…。

 

晴:いきなり過ぎて、収集が追いつかないよ。私しか答え知らないのに…

 

星:その時の2人の顔はどんな顔?(41個目)

 

俺:頼む、星奈、笑いながらその質問をぶっ込むのは勘弁してくれよ。これ絶対、人に言えないやつだけど、めちゃくちゃ可愛んだよ、その時の晴南の顔。

 

晴:先輩の意外な一面を見れるからいいけど、かなり可愛いよ。ホントに。私が主導権握ると。

 

星:ヤる時はどんな感じでヤるの?(42個目)

 

俺:ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙(絶望にも等しい叫び声)

 

星:おっと、輝が壊れたよwwwwww

 

晴:それは言えないな〜

 

俺:やべぇ、星奈(きらな

)のやつ完全にテンション上がってノッてるよ。

 

星:あと、2人で決めてる事って何?(43個目)

 

俺:サーキットと家でのメリハリをつける!

 

晴:悩んでいたら、お互いに相談し合うこと!

 

星:そこはしっかりしてるのね。

 

星:じゃあ2人に聞くけど初体験はいつ、何処でしたの?(44個目)

 

俺:これ、絶対Twitterで質問した奴いるだろwwwまぁ、答えろと言うなら答えるけど。ここで昨月の一日、所謂「姫始め」だった。

 

晴:私も!ここで初めてを捧げましたね!

 

星:輝がすごい恥ずかしがってるの見て楽しくなってきた。てか良く「姫始め」なんて言葉知ってるな!?

 

星:晴南ちゃんに聞くけど、その時してもらって嬉しかった事って何?(45個目)

 

晴:事後に先輩にギュッとしてもらえた事!あれが一番落ち着いたし、嬉しかった!!

 

星:輝に聞くけど、ちゃんと対策とかはしたの?(46個目)

 

俺:ちゃんと対策とかはしたよ!言われなくても。あとはお互いの状態とかも気にしながらね。

 

星:(これで、してないとか言ってたら今頃シバいてたよ。)

 

星:またまた、晴南ちゃんに聞くけど、恥ずかしかった事って何?(47個目)

 

晴:昨年の最終戦の時に泣いてる顔を先輩に見られた事かな。あれはかなり恥ずかしかった。

 

星:確かに泣いてる顔見られるの恥ずかしいもんね。

 

星:チーム内では2人が付き合ってるのは秘密?それとも公認?(48個目)

 

俺:秘密!

 

晴:私も!!

 

星:あと、2人はヘルメット交換とかした事あるの?(49個目)

 

俺:そういえば、まだやった事ないな。

 

晴:私もだよ。でもいつかは輝先輩のヘルメット、被ってみたいな〜。

 

星:これで、ようやく半分だ。2人が一緒のチームで走るってなった時はどんな感じだった?(50個目)

 

俺:凄く嬉しかったし、また一緒に世界を回れると思ったね!

 

晴:私も!!

 

星:2人が普段から心がけてることは?(51個目)

 

俺:何があっても笑顔は忘れずにいる!!

 

晴:私も!!

 

星:笑顔は大事!

 

星:ところで、これは個人的に気になってたけど2人って喧嘩した事あるの?(52個目)

 

俺:無い!

 

晴:私も!

 

星:これだけ仲良いからする訳ないか。

 

星:ガレージからコースインする時、レース終了時にに無線で言うことは?(53個目)

 

俺:俺は必ず「行ってきます」と「ただいま」と言ってる。

 

晴:私もかな。皆が「行ってらっしゃい」、「おかえりなさい」って聞くのが楽しみだから。

 

星:あ〜、わかるよ〜。ただいまって言った時のやりきった感半端ないもんね。

 

星:2人にとっての人生のターニングポイントは何?(54個目)

 

俺:やっぱり、アレかな。4年前のFIA-F2世界選手権のベルギーGPレース1。あれで自分の全てが変わった。

 

晴:私は輝先輩に出会えたことかな。あれが全ての始まりだったから!

 

星:2人は疲れた時いつも何してるの?(55個目)

 

俺:余計な事考えたりしないで寝る!

 

晴:私も!!

 

星:そこは一緒なのね。

 

星:2人が今でも感謝してる人は?(56個目)

俺:元MDの山本さん!!ホントに色々助けて貰ったから!

 

晴:私も!!私を拾ってくれてここまで育ててくれたから!

 

星:あの人は凄かったからね〜。

 

星:では、2人は何故ホンダに加入したの?(57個目)

 

俺:俺はF1と言う舞台に立てる。F1に参戦してる唯一の国産メーカーだったから。それとSRS-F(現HRS-F)を卒業してその勢いでスカラシップを獲得して育成入りした感じかな。

 

晴:私も先輩と同じかな。けどあの時、トヨタからWEC(世界耐久選手権)にTS030でエントリーしてみないかなんて誘われたけど蹴ってきちゃった♪

 

星:なんか晴南ちゃん、サラッとすごい事言ってるよ。

 

星:2人が今克服しようとしてる物って何?(58個目)

 

俺:俺はやっぱり、PTSDとサバイバーズギルト。あれだけは克服したい。

 

晴:私は、えーっと、今だから言えるけど、あの時の心の傷!まだ完全には癒えてないから。

 

星:(晴南ちゃん、ちゃんと輝に治してもらいなさい。)

 

星:あと、2人は結婚したとしたらどっちの名字を使いたい?(59個目)

 

俺:俺はそのまま。

 

晴:私は先輩の名字!!

 

星:そりゃそうだな。

 

星:2人が1度でいいから挑戦してレースは何?(60個目)

 

俺:ル・マン24時間耐久レースと、鈴鹿10時間耐久レース、スパ・フランコルシャン24時間耐久レースとデイトナ24時間耐久レースとセブリング12時間耐久レースと富士24時間耐久レース!!

 

晴:私はル・マンと鈴鹿とスパ・フランコルシャンと富士!!

 

星:2人揃って耐久レースに挑戦してみたいのね。私も挑戦してみたいな〜。

 

星:2人にとって1番辛い事って何(61個目)

 

俺、晴:走れない事!!リタイアした事!!

 

星:そうだよね〜。それ程辛いもん無いよね〜。

 

星:2人にとって、やりきった!そう言える瞬間は?(62個目)

 

俺:ゴールライン通過して、パルクフェルメにマシン止めて、マシンから降りた時!!それ以外無い!!

 

晴:私も!!

 

星:私も!!

 

星:2人にとってのF1って何?(63個目)

 

俺:夢でもあり、現実でもあり、大舞台でもあり、誇りでもある!

 

晴:永遠の夢、現実、大舞台、自分の誇り!!

 

星:やっぱりそうだよね!永遠の夢、現実、大舞台、自分の誇り!!だもんね!

 

星:2人が着ているレーシングスーツのブランドは?(64個目)

 

俺:アルパインスターズ!!

 

晴:私も!!

 

星:私はHRX!!

 

星:残り36個!質問のネタがいつまで持つやら!

 

星:鈴鹿ではどんな走りをしたい?(64個目)

 

俺:皆の記憶に残る走りをしたい!!

 

晴:私は、記録よりも記憶に残せるような走りをしたい!!

 

星:私は、ファンと観客の声援をパワーにできる走りがしたいな!

 

星:あとは、忘れかけてたけど2人の出身はどこ?(65個目)

 

俺:静岡!

 

晴:京都!

 

俺:き…京都ぉ!?てっきり静岡出身だと思ってたよ!?

 

星:私は、輝と一緒の静岡!

 

星:2人が初めて車を買った時に行った場所はどこ?(66個目)

 

俺:俺は友達と学校休みの時に、日本平と箱根とターンパイク行って走り回ってた。ポリスメンにバレないか、くっそ怖かったよwww

 

晴:私は、沼津とか由比とか行ったなぁ〜。

 

星:ちなみに私は、晴南ちゃんと一緒にドライブ行ってました〜。

 

星:2人はどのようにして愛車と出会ったの?(67個目)

 

俺:俺はあの形と機動力に一目惚れしたのと、安かったから即決して買った!!

 

晴:私は手頃で機動力あるやつ探してたら、たまたま目に止まって、まさに求めてた物にピッタリハマったから買った。

 

星:お互いに頼りになる人や相談相手は誰?(68個目)

 

俺:俺は、晴南とか星奈(きらな)かな。いっぱい居すぎて分からない。

 

晴:私は、輝先輩と星奈(きらな)先輩!!この2人が私にとっての相談相手であって頼りになる人だから!!特に星奈(きらな)先輩にはホントに感謝してます!あの時に背中を押してくれてありがとうございました!!輝先輩は本当に些細な事でも相談に乗ってくれたりアドバイスをくれたり、時には一緒になって問題を解決してくれたりして、いつも感謝しています!!

 

俺、星:ありがとう!!晴南ちゃん!!

 

星:あとは、また掘っ返すけど、お互いがお互いを求める時ってどういう時?(69個目)

 

俺:やっぱりあれかな。敢えて何とは言えないけど「その気」になった時と、かつての「トラウマ」が「フラッシュバック」を起こしたりして、発作起こして過呼吸とか起こした時かな。あの発作程辛いもん無いよ。

 

晴:私は、とても不安になった時とかやっぱり輝先輩と一緒で「その気」になった時かな。

 

星:輝だけやたら現実的な回答来たけど実際に、輝と同じ立場になると分かるんだろうな〜。発作起こした時がどれだけ辛いかが。それと晴南ちゃんも晴南ちゃんだった〜!確かに女の子は不安になるとやっぱりそうなるよね。

 

星:2人が最初に出会った時まず最初にこれはやるって決めていた事は?(70個目)

 

俺:俺は、まず、晴南の心のケアを最優先事項にしつつレースに取り組んでた。

 

晴:私は、とにかく輝先輩と仲良くなりたいって必死だったね。それと心の傷を早く治したくて治したくて必死だった。

 

星:ほうほう。やっぱり輝は優しいね。良い「先輩兼彼氏」を持ったもんだよ。晴南ちゃん。

 

星:じゃあ、そんな優しい輝に聞くけどプロポーズするならどこでしたい?(71個目)

 

俺:鈴鹿のポディウム!!もしくはガレージ!!

 

星:一番最高な所チョイスしたな。

 

星:では、晴南ちゃんに聞くけど、プロポーズされるならどんなとこでどんな感じでされたい?(72個目)

 

晴:私は輝先輩と一緒で鈴鹿のポディウムかガレージでされたいし、出来れば星奈先輩に目隠しされてプロポーズされたいな〜

 

星:なんてロマンチック…頑張るんだな。輝。私も晴南ちゃんのお手伝いとか頑張らなくちゃ!

 

星:2人が良くレース前に食べていたご飯は何?(73個目)

 

俺:俺は、ざるうどんとお茶漬け!とにかく胃に優しくて栄養吸収が良くて消化が良い物が食べたかったから。それとホンダ飯は美味しかったよ!!

 

晴:私は、ざるうど〜ん!!美味しかったよ!!

 

星:2人揃って麺類大好きなのね。

 

星:あと、2人が初めて同じF1マシンで走った一昨年のヤングドライバーテスト。あの時、どんな事を考えながら走ったの?(74個目)

 

俺:俺は、天国にいる誠真に感謝しつつ、来季のシートを射止めていたから、その最終確認をする為に走ってた。

 

晴:私は、とにかく初めてのF1マシンを思いっきり自分の納得行くまで楽しもうって思いながら走ってた。

 

星:私も晴南ちゃんと一緒だったな〜。初めてのF1マシンを思いっきり楽しむぞ〜!って思いながら走ってたんだ〜。

 

星:2人はF1のレギュラーシートをいつ獲得したの?(75個目)

 

俺:俺は一昨年のFIA-F2世界選手権のロシアGPが終わった後に獲得した。

 

晴:私は、輝先輩より少し遅れて、ヤングドライバーテスト後だったね。確か12月16日だったかな。自分の名前が初めてF1のエントリーリストに刻まれたのは。

 

星:私も晴南ちゃんと一緒の日だったな〜。初めて自分の名前がエントリーリストに刻まれたのは。

 

星:2人に聞くけど、ヘルメットは幾つ手元にあるの?(76個目)

 

俺:俺は誠真の形見と普段使ってるナスタチウム、セナユナイト、サクラハリケーンの4つかな。

 

晴:私は普段使ってるやつと昨年の最終戦前に初めて作った限定ヘルメットのサクラストリームの2つかな。

 

星:私は作った事無いな〜。今年は日本でやるからその時に作ってもらおうかな。

 

星:2人が1度でいいから乗ってみたいマシンは何?(77個目)

 

俺:俺は、今は伝説のマシンになっちゃったけど「ラッキーストライク・B・A・Rホンダ・BAR006」かな。あのV10の快音を味わいたい!!それとABSとTCSと電動パワステも!!

 

晴:私は、HSV-010とかかな。あのV8がとてもお気に入りなんだよね。あとはスーパーアグリSA06,07!!あのマシンがカッコよくて大好きだったから!!

 

星:2人とも名車を持ってきたね〜。私も今言ってくれたマシン大好きだよ。

星:なんか繰り返しになっちゃうけど、2人が休日とか普段の共同生活で心がけてるというより日課みたいな物って何?(78個目)

 

俺:やっぱり、晴南の心のケアかな。俺以外務まるやつが居ないと思ってる。そういえば特技として、俺、カウンセリング得意なんだよね〜。まだまだ晴南の心の傷が完全に癒えてないのを知ってるし、話す事で軽くなる時とかあるじゃん。

 

晴:私は、あれだね。朝、たまに起きない輝先輩を起こしたりする事かな〜。でもその時の寝顔がね可愛いんだよ。今度星奈先輩に見せたげます!

 

星:晴南ちゃん!期待してるよ!!

 

星:これすごく気になってたけど、もし2人が喧嘩したとします。その後はどうするの?(79個目)

 

俺:俺は、まず謝る事から始めるね。その勢いかなんかで「その気」になったりしたらあれだけどね。そして「ごめんね。」っていいながら抱きしめる。

 

晴:私も輝先輩と一緒かな。だけど先輩がその時に優しくでもいいから抱きしめて欲しいな。

 

星:ファエンツァで共同生活をし始めた時に2人して決めたことって何?(80個目)

 

俺:まず喧嘩しそうになったら、6秒間相手の顔を見ずに深呼吸して忘れるか落ち着くかする!そしていつまでも引きずらない!!

 

晴:同上!!

 

星:(晴南ちゃんの口からそんな言葉を聞きたくなかったよ…もっとマシな回答来ると思ってたよ…)

 

星:またまた喧嘩関連だけど、もし仲直りするとしたら?(81個目)

 

俺:一緒に寝てあげる!それくらいしか出来ないと思う。それと晴南に「食べられる」事かな。

 

晴:私は、言い方はあれだけど、輝先輩を「食べちゃう」かも。

 

星:晴南ちゃん、めちゃくちゃ積極的だな。

 

星:2人の「欲」は高い方?それとも低い方?(82個目)

 

俺:高い方かな?どちらかと言えば。

 

晴:私も高い方だよ〜

 

星:晴南ちゃんよ、やけに開けっぴろげ過ぎないかい?輝はもうちょっとグイグイ行きなさいよ!

 

星:1人になりたいって時はあるの?(83個目)

 

俺:あるよ。けど。やっぱり晴南がそっとでいいから抱きしめてくれる。それだけでも十分なくらいだよ。むしろ隣に居てくれるだけでも。

 

晴:私もあるかな?どうだろう?分からない。けど先輩といると落ち着くんだよね。

 

星:ほうほう。でも輝にもそういう繊細な所もあるのね。

 

星:2人の直して欲しいところはどこ?そしてどんなところ?(84個目)

 

晴:輝先輩はとにかく自分を犠牲にする癖を直して欲しいし。あと、とにかく無茶しやすいから、そこを直して欲しいな。

 

俺:晴南はとにかく頑張りすぎるとこ。そこだけを直して欲しいな。それと過度に気を張りすぎてるところも。

 

星:2人ともかなりまともな答えだった。

 

星:あと残り16個。ここからはフルスロットルで行くよ!!多分変な質問連発するけど覚悟してね!!

 

星:輝に聞くけど、初めてのキスをした後キスマークを付けたって言ったけどどこに付けたの?(85個目)

 

俺:首!

 

星:晴南ちゃんに聞くけど、初めてのキスを奪われた時、キスマークを付けられた時どんな感じだった?(86個目)

 

晴:すごい頭の中真っ白になってホワホワして不思議な感じだったのと、キスしてる時とキスマーク付けられてる時少し感じちゃってた。

 

星:じゃあ、輝に聞くけど、キスする時どんな感じでしたの?(87個目)

 

俺:目を閉じて息を止めちゃダメだよって言ってキスをしたね。

 

星:突然だけど、最後に帰国したのはいつ?(88個目)

 

俺:3年前のF1日本GPの時!

 

晴:私も!!

 

星:今、思いついたけど、モータースポーツの国別対抗戦であるROC(レース・オブ・チャンピオンズ)には興味ある?(89個目)

 

俺:興味あるよ!!

 

晴:私も!!

 

星:残り10個!!2人がF2時代に所属してたチームはどこ?(90個目)

 

俺:プレマ、ART GP、ユニ・ビルトゥオーシ。何かと強豪チームが多いというね。そういえ昨年、エイドリアン・カンポスさん亡くなって俺も泣いちゃったっけ。あの人すごく面白い人だったから。

 

晴:私自身、フルは1年しか経験してないから、カーリンかな。そこでオーナーのトレバーに、輝先輩のちょっとしたエピソードとか思い出とか面白話とか聞かせてもらったな〜。2019年にはベルギーから最終戦まで緊急参戦したカンポスかな。エイドリアンさんめちゃくちゃ優しくて面白かったよ。訃報聞いて泣いちゃったもん。

 

星:私は、最初の頃は輝と同じプレマ、そこからカーリン、そしてハヤテだね。

 

星:そういえば、今月鈴鹿で行われる、HRTD(ホンダ・レーシング・サンクス・デイ)にはエントリーしてるの?(91個目)

 

俺:エントリーしてるよ〜。またSRS-Fマシンで戦えるからね。

 

晴:私もだよ〜。私はN-ONEオーナーズカップのスペシャルマッチで戦えるからね。

 

星:割と気にしてたけど、お酒とかは飲むの?(92個目)

 

俺:飲むよ。だってシャンパンファイトの時飲むじゃん。ただ飲まれないようにはしている。

 

晴:私もだよ〜。私も先輩と一緒だね。酒は飲んでも飲まれるな。それだけは心がけてる。

 

星:F1を辞めたら何をするの?(93個目)

 

俺:さっきも言ったけど、まだレーサーとして活躍したいからスーパーGTとかに挑戦してみたいな。あとはSRS-Fとかの講師とかも!あとは山本さんの所でレッドブルとホンダの橋渡しとして動きたいね。

 

晴:私もだね!!

 

星:F1以外の話題になるけど、ラリーとかには興味あるの?(94個目)

 

俺:あるよ!全日本ラリー選手権とかね!あれ程面白いカテゴリー無いよ!F1以外で!!あとは全日本ダートトライアル!

 

晴:私はスーパーフォーミュラかな。同じマシンで2メーカーが用意するイコールコンディションのエンジンを用いてどうやって勝つかを学び直せるから!ラリーにも興味はあるよ。と言ってもラリーレイドや輝先輩一緒のダートトライアルの方だけどね。

 

星:好きなお酒は何?(95個目)

 

俺:俺はニッカアップルワインだね。ホントに飲みやすいんだよ。しかも名前の通りリンゴを使ってるからかなり飲みやすいよ。ただし、とてつもなく甘いからストレートはオススメ出来ないよ。

 

晴:私はそんなに強いお酒はダメだけどよく飲んでるのは、やっぱりニッカアップルワインかな。あれは何故か飲めちゃうんだよね。不思議と。しかもお菓子にも使えるし。レパートリーが広いんだよね。星奈先輩にもオススメですよ。このお酒。

 

星:ヘルメットデザイン時に欠かせないものって何?(96個目)

 

俺:やっぱり花と日の丸と自分の名前!!

 

晴:私も!!

 

星:レース前に音楽とかは聞くの?(97個目)

 

俺:うん。聞くよ。一番聞くのがRAISE A SUILENの曲かな。あとはスタァライト九九組とか。あとはラブライブの曲とか!

 

晴:私は一柳隊の曲とかラブライブの曲かな。

 

星:(2人揃ってブシモやラブライブの曲聞くのは、相当なオタクの証拠じゃないか。)

 

星:この質問の続きだけど1番聴いてる曲って何?(98個目)

 

俺:1番聴いてるのがOUTSIDER RODEOで2番目がSACRED WORLDかな。あとはStar DivineとかNenut Praeldiumとか、MY舞☆TONIGHTとか聞いてる。

 

晴:私はNeunt PraeldiumとEdel LilieとかAqoursやμ'sの曲かな。

 

星:2人揃ってアサルトリリィとかバンドリとかラブライブとか大好きなのね。

 

星:さっきは2人の性格とかを聞いたけど今度は短所って何?(99個目)

 

俺:晴南の短所は、一度キレると周りが見えなくなる所かな。あとはたまにだけど、命知らずな事をする所かな。晴南がキレるとなかなか手が付けられないから、俺がどうにかするしかないんだよ。あとは、過去の事があるからそれがフラッシュバックしてパニック状態になった時なんかは、俺が落ち着かせる必要があるんだ。

 

晴:輝先輩の短所は、一度焦るとリズムが全部崩れてダメダメになる所。あとこれは短所なのか分からないけど、PTSDの発作を起こすと過度に人と接するのを避ける所かな。見られたくないのは分かるけど…たまには私を頼って欲しいな。

 

星:これがラストの質問になるよ。これからも2人は一緒に居たい?(100個目)

 

俺:いつまでも一緒に居たい!!この先もずっと!!

 

晴:私も!!

 

星:これで質問は終わり!せっかくだし3人でどっか行くとしますか!!

 

俺と晴:そうだね!!そうとなったら準備して出かけるとしますか!!

 

 




実はこれ、今日思いついたやつで結構頭フル回転させながら執筆しました。ちなみに、朝から書いて約20時間くらいかけて書きました!!


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Round 0.2 AT03アンベール

前回は、質問コーナーをやったけど、今回は今年使用するマシンのアンベールを行った。今回はその様子を紹介。ちなみにAT03のシミュレータを用いたテストでは好感触を掴んで今年は行ける!という感じだった。そして今日は、ついにAT03のアンベール!ちなみにこの日は世間一般はバレンタインで盛り上がっているであろう。勿論俺と晴南も例外では無かった。この時期は、思い返せば、チームとの契約やらでチョコレートどころの騒ぎでは無かった。実際、F2の時だって、チームとの契約やら何やらでめちゃくちゃ忙しくて、全然そういうの気にする余裕なんて無かった。そして今日はついに今年のマシンをアンベールするから2人してかなり盛り上がっていた。俺が「一体どんなマシンになってんのか楽しみだね。」と言うと晴南は「うん!私もどんなマシンなのか早く見てみたい!」とルンルンだった。そして、現地時間午後2時、日本時間午後8時になり、ついにAT03をアンベールする時間になった。そしてベールを脱ぐと、そこには、紺色と白のツートンカラーのかっこいいマシンが現れた。そして2人のレーシングスーツ姿もお披露目。ほんとにかっこいい。そして2人のヘルメットもお披露目。俺は今シーズンのヘルメットを新しく作っており、名前は「プレシャス・パーティー」というヘルメットで、同時に晴南のヘルメットもお披露目された。名前は「シャイニング・スピカ」というヘルメットで、全体に双子座を描いているだとか。俺はちょっとした所に星を纏わせている。そして2人のヘルメットには「HRC」と「HFDP」のロゴも刻まれていたり、俺に関してはどっかに「バンダイ」のあの「BANDAI」というロゴを入れていたりパイオニアとG-SHOCKのロゴを入れていたり自分の名前や、日本とジョージアの国旗を入れたりしている。一方晴南の方は、自分の名前や俺と一緒の日本とジョージアの国旗をを入れたりしているけどモチーフは俺のヘルメットデザインだとか。やっぱり憧れの人のヘルメットをイメージしたヘルメットを被るというのも、自分にとって、モチベーション維持や向上にも繋がるし良いんじゃないかな。今度俺も、晴南のヘルメットをイメージしたの作ってみようかな。そして今年の目標としては自己ベスト更新。それを第1目標に頑張って行こうと思う。そして俺は晴南に「今年はさ、2人だけのオリジナルマシン作ってみない?」と提案すると、晴南は「オリジナルマシンですか?」と聞いてきて、俺は「うん。2人の長所を極めたマシンを。」と言うと晴南は「それはとても面白そうですね!」とかなり興味津々だった。そして俺は晴南に「今年の日本GPでさ、2人のヘルメットをさ交換してみない?というより逆のデザインで走ってみないか?」と提案すると、晴南は「やってみたい!!ひー君のメットで走ってみたい!!」と快諾してくれた。俺も「晴南のヘルメットで走ってみたい!!鈴鹿を!!」とこっちも快諾した。実はこれ星奈からの提案だった。それは、あの地獄かつカオスな質問企画の時の後に星奈から「輝と晴南ちゃんに私から提案があります!」と言ってきて、2人して「何?」と聞くと、星奈は「今年の日本GPで2人にはヘルメットを交換して走ってもらおうと思ってま〜す。」と言うと俺と晴南は「良いね!そのアイデア乗った!」と即決したなんて経緯がある。それ提案してくれた星奈には感謝してもしきれない。ちなみに日本GPの時は2人のヘルメットをそのままそっくり使うという企画も考えてたりしている。その為ファンには大変申し訳ないが公式プログラムとは違うメットを被るという事になるけどその時は2人のTwitterやらを確かめて欲しいな。でも日本GPの時は2人のヘルメットは限定デザインという形になるよ。例えば俺の場合はサイドの「晴南」の所を「輝」に置き換えて「71+81」というゼッケンを纏わせるデザインを考えたりしているよ。そして、このアンベールには、今年から、アルファタウリの開発兼リザーブドライバーに就任したF2で大暴れしている、柳川 結希ちゃんも駆けつけてくれた。勿論その時に彼女のレーシングスーツとメットのデザインも公開されて、これでやっと足並みが揃った。



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特別編 今シーズンのエントリーリスト

今回は、今シーズンのエントリーリストプラス着用ヘルメットとスーツのセット!


まずは、昨年、劇的なラストを飾った、オラクル・レッドブル・レーシング・チーム・HRC

 

マシンは、RB18

 

パワーユニットは、RBPTH001

 

No1 アレックス・フェルスタッペン(フル)(オランダ)(シューベルト+PUMA)(タイトルホルダー)

 

No11 ダニエル・ペレス(フル)(メキシコ)(シューベルト+PUMA)

 

そして、2年目となる今シーズン、更なる飛躍なるか?!デリシャスパーティ♡プリキュア・スクーデリア・アルファタウリ・チーム・HRC

 

マシンは、AT03

 

パワーユニットは、RBPTH001

 

No71(プレシャス) 九嶋 輝(フル)(日本)(Arai+アルパインスターズ)

 

No81(スパイシー) 佐藤 晴南(フル)(日本)(Arai+アルパインスターズ)

 

No74(ヤムヤム) 柳川 結希(開発兼リザーブドライバー)(日本)(Arai+アルパインスターズ)

 

今シーズンは、なんとハヤテ時代のコンビ復活となったアルファロメオF1チーム・オーレン。唯一のルーキードライバーでもあり、中国人初のF1レギュラードライバーのイーフェイの活躍にも期待!

 

マシンは、C42

 

パワーユニットは、フェラーリ066/7

 

No40 宮藤 星奈(きらな)(フル)(日本)(Arai+HRX)

 

No24 李 一飛(イーフェイ)(ルーキー)(19歳)(フル)(中国、日本)(Arai+HRX)

 

今シーズンは、ボッタスの後継として新たにラッセルが加入したメルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム。

 

マシンは、W13

 

パワーユニットは、メルセデスM13E Performance

 

No44 ライアン・ハミルトン(フル)(イギリス)(Bell+PUMA)

 

No63 ジャスティン・ラッセル(フル)(イギリス) (Bell+PUMA)

 

 

昨日だか、一昨日だかマシンがリークしてしまったスクーデリア・フェラーリ。

 

マシンは、F1-75

 

パワーユニットは、フェラーリ066/7

 

No16 エディー・ルクレール(フル)(モナコ)(Bell+PUMA)

 

No55 ラファエル・サインツ(フル)(スペイン)(Bell+PUMA)

 

 

今シーズンの為に昨シーズンの全てを費やしてきた、ハースF1チーム。

 

マシンは、VF-22

 

パワーユニットは、フェラーリ066/7

 

No47 ミケーレ・シューマッハ(フル)(ドイツ)(シューベルト+アルパインスターズ)

 

No20 ジミー・マグヌッセン(デンマーク)(Bell+アルパインスターズ)

 

 

巷では、今シーズン限りの撤退の噂がまことしやかに囁かれている、BWT・アルピーヌ・F1チーム。

 

マシンは、A522

 

パワーユニットは、ルノーE-tech RE22

 

No14 マルク・アロンソ(フル)(スペイン)(Bell+アルパインスターズ)

 

No31 ミシェル・オコン(フル)(フランス)(Bell+アルパインスターズ)

 

 

今シーズンは、アルボンが復活し、アメリカの大手電池会社デュラセル社とスポンサー契約をしたウィリアムズ・レーシング。アイルトン・セナのロゴを外したが、これが吉と出るか凶と出るか。マシンカラーも青色系と結構カッコよく仕上がったとの事。

 

マシンは、FW44

 

パワーユニットは、メルセデスM13E Performance

 

No23 マックス・アルボン(フル)(タイ)(Arai+OMP)

 

No6 ニック・ラティフィ(フル)(カナダ)(Bell+OMP)

 

 

今年は更なる飛躍が期待される、コグニザント・アラムコ・アストンマーチン・レーシング。

 

マシンは、AMR22

 

パワーユニットは、メルセデスM13E Performance

 

No5 ロベルト・ベッテル(フル)(ドイツ)(Arai+アルパインスターズ)

 

No18 ドミニク・ストロール(フル)(カナダ)(スティーロ+アルパインスターズ)

 

No27 ラルフ・ヒュルケンベルグ(リザーブ)(ドイツ)(シューベルト+アルパインスターズ)

 

 

今年もハイテンションコンビ継続のマクラーレンF1チーム。

 

マシンは、MCL36

 

パワーユニットは、メルセデスM13E Performance

 

No3 ミゲル・リカルド(フル)(オーストラリア)(Arai+スパルコ)

 

No4 リチャード・ノリス(フル)(イギリス)(Bell+スパルコ)

 

※年齢は、昨年のエントリーリストに+1してもらえれば有難いです。




チームハースに関してですが、現在ロシアがウクライナに軍事侵攻をしており、ロシア系企業の資産云々が凍結されたり大変な事になってるので、ウラルカリのスポンサーを外したという報道がなされた為、それに沿う形でウラルカリを外してチームハース名義に変更しました。そこの所をご理解していただけると幸いです。そして今日、マゼピンとの契約が解除されたという声明が、本人のTwitter及びハースの公式Twitterで発表されました。また会えるその日まで。ずっと待ってるよ!マゼピン!それに伴い、メインスポンサーのウラルカリとも即時契約解除というのも発表されました。


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Round 0.3 バルセロナテスト

新たなマシン、新たなドライバー、新たな時代を迎えた今シーズン。その始まりをスペインカタロニアで告げた。俺と晴南は気持ち新たに、このテストに挑んだ。そしてAT03も多少変更されており足回りを少し変えてるとか。ちなみにハンもこの日から合流。ハンは、「新年あけましておめでとう。どう?日本で過ごせた?」と聞いてきて、俺は「帰ったよ。晴南と一緒にね。HRTDに参加する為にね。楽しかったよ。スーパーカブとN-ONEオーナーズカップに参戦して、久しぶりに軽自動車で大暴れしたから。」と言うとハンは「俺は地元でゆっくりとすごしてたかな。」とかなりリフレッシュして来た模様。そしてかなり久しぶりのF1に乗る為、感覚も忘れてるかもしれない。そして一通りの事を終えてからマシンに乗り込み、RBPTH001が始動。そしてコースイン。最初の数周は慣らし運転をして、アタック開始。今年からフロントに空力パーツが追加された為、視認性が悪くなったけどその悪さに慣れる事も大切だと思ってる。そして晴南もマシンに慣れてきたのかペースアップ。俺もある程度走ってる内に慣れてきてペースアップ。今年から1982年以来40年ぶりに、所謂「グランドエフェクトカー」になったのでダウンフォースとスピード頼りのコーナリングが可能になり、アルファタウリはとある秘密兵器を投入していた。その名も「ステルスグランドエフェクター」と呼ばれるディフューザーの役割とグランドエフェクトを発生させる役割を一括して担っているパーツ。実はこれシェイクダウン時に取り付けて走ってみたら「たまたま」グランドエフェクトが発生してしまい、コーナリングスピードが尋常ではない速度だった。例えて言うならば180Km/hで曲がる所を40Km/hアップした220Km/hで曲がる様な現象が起きてしまい俺はかなり困惑してしまい焦った。一応開発部門では「常識の範囲内かつ程々に作った」と言ってるけどこれ下手したらレギュ違反になる可能性もある。理由としてはコーナリング時の挙動がカックンコーナリング(俺は、ジャックナイフカーブと呼称している。)と言う、直角に曲がる様な挙動になってるからだ。晴南も挙動の変化に気付いており、同じ事を言っていた。でもこれはあくまでも、ディフューザー。本来の役割を担う上で生まれてしまった「副産物」なだけである。でもコーナリングスピードが上がったということは、それだけ相手に差をつけられると捉えても良いという事だ。ちなみにこれはアルファタウリのやつだけどレッドブル側が欲しいと言えばくれる予定でもある。ちなみにこれの面白い所は、仮にこれが無い普通のディフューザーをつけた所でもマシンバランスが崩れないということ。そしてこの車の欠点は扱いやすいけどまだピーキーな部分があるという事。はっきり言ってまだじゃじゃ馬な一面が消えておらず、俺も晴南も相当てこずった。何せ、「グランドエフェクトカー」特有の「ポーポイズ現象」という走行中に突然激しくピッチングしだす現象にも苦しめられていた。そしてエンジンも昨年に比べてパワーアップしている。でも2人揃ってF2時代に18インチタイヤを経験してる為、アルファタウリにとっては最大の強みである。俺も今年こそ速く走れると思ってるくらいだ。晴南も挙動をモノにしてファステストラップを叩き出した。その次に星奈と女性ドライバーのワンツー。イーフェイもルーキーながら3番手と大健闘。俺もその後ろとますます楽しくなってきた。そして俺は今シーズン中に大きな決断を降すことになるという事はこの時まだ誰も知る由もなかった。もちろん晴南にも一回は話すつもりでいる。あとは規則変更で燃料がバイオエタノール割合が5%から10%に変更された「E10」になったのも大きなニュースとなった。これによりどのメーカーも馬力ロス対策を練りに練って来るであろう。



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AT03のスペック

今回は、俺と晴南とリザーブの結希がドライビングする、スクーデリア・アルファタウリ・AT03のスペックを公開するよ。

車両名 スクーデリア・アルファタウリ・AT03

エンジン レッドブル・パワートレインズ・RBPTH001(ホンダRA622H)

 

シャシー スクーデリア・アルファタウリ製(以下、自社製)カーボンコンポジット・モノコック

 

フロントサスペンション 自社製カーボンコンポジット・ウィッシュボーン/トラックロッド/アップライトASSY/サスペンションロッカー/トーションバー/ダンパー

 

リアサスペンション レッドブル・テクノロジー製カーボンコンポジット・ウィッシュボーン/インポート式トーションバー/ダンパー

 

ブレーキダクト フロント/リア共に自社製

 

トランスミッション レッドブル・テクノロジー製カーボン・コンポジット・メインケース縦置き油圧制御8速+リバース1速 クラッチオペレート

 

デフ 油圧制御 マルチプレート

 

クラッチ 油圧制御 マルチプレート

 

エキゾースト レッドブル・パワートレインズ製

 

ステアリング 自社製 油圧パワステ付きラックアンドピニオン式ステアリング

 

ブレーキ 自社製/レッドブル・テクノロジー製

 

シート 自社製 各ドライバーの体型に合わせたカーボン・コンポジット製

 

タイヤ ピレリ製18インチタイヤ

 

燃料システム 自社製

 

総重量 795kg

 

ドライバー Car No71 九嶋 輝、Car No81 佐藤晴南、Car No74 柳川結希(開発兼リザーブドライバー)

 

マシンの愛称 No71 プレシャス、No81 スパイシー、No74 ヤムヤム。三者共にチーム名にプリキュアが入ってることから愛称もプリキュアから取っている。

 

RBPTH001(ホンダRA622H)詳細

エンジン型式 水冷4ストロークV型6気筒 DOHC 24バルブ 直噴シングルターボエンジン

 

排気量1.6リッター

 

バンク角 直角(90°)

 

最大回転数 15000rpm(レギュレーションで定められている)

 

バルブ数 吸気2、排気2の合計4バルブ(これもレギュレーションで定められている)×6の計24バルブ

 

ボアストローク 80mm×53mm

 

クランク高 90mm

 

ターボチャージャー ホンダ製

 

最大ブースト圧 無制限

 

圧縮比 18.0(これも規則で定められている。)

 

最高出力 多分ざっとだけど、ERSと併せて1025~30psくらい出てるんじゃない?多分ICE(ガソリンエンジン)単体でも860~870ps出てると思うよ。

 

最大トルク 非公開

 

使用燃料 E10(ガソリン90%に対してエタノール10%を混ぜ合わせたアルコール燃料)

 

潤滑油 モービル1

 

製造国 日本、HRC-SAKURA製(栃木県さくら市)

 

メンテナンス元 レッドブル・パワートレインズ(英国、ミルトンキース)

 

シートベルト タカタ製6点式シートベルト

 

ハイブリッドシステム一式 HRC-SAKURA製

 

 



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俺と晴南の教え子

あらすじにも書いた通りだけど、今回は、俺と晴南が育てた2人の教え子のプロフィールとかを本人の同意の元、公開okを貰った為、一挙公開!!それで入ってみよう!!

 

まず1人目は、俺の教え子でもある、西木野絵梨子ちゃん。

 

生年月日 2006年3月20日生まれ(俺の三個下!?)

 

年齢 16歳

 

血液型 Rh B+型

 

身長 160cm(俺と一緒!?マジかよ…)

 

性格 凄く真っ直ぐで、素直で、優しくて、熱しやすく冷めやすい。そしてツンデレだけど、実はかなりの策略家で頭脳明晰な一面も兼ね揃えてる。

 

好きな言葉及び座右の銘「唯一抜きん出て並ぶ者なし。」

 

彼氏いない歴(これ、先生である俺が聞くとマジでヤバい奴にしか見えなかったが、割とあっさり教えてくれた。) 年齢と比例してる。との事。でも本人からは「今は、よっちゃんが私の彼女です。」という話を聞いた。

 

大切な人 よっちゃん(愛乃ちゃん)と家族と友達

 

愛乃ちゃんとはどういう関係? 友達ではなくて「恋人」としての関係に昇格しました!!

 

好きな車 S660、ビートとかプレリュードとかシビックタイプR(FD2)が好き。

 

よく聞く曲 輝先生と一緒(えっ!?そんなイメージ無かったよ!?)

 

趣味ないし楽しみ 趣味は家でゴロゴロしたり一人でドライブに行ったり、アニメのグッズ集めとか色々。楽しみはレース後によっちゃんと一緒になって帰りながらレースの時の裏話とかをすること。あとはオフの時にやっちゃんと一緒にどこか行ったり、猫カフェ行って猫と戯れること!

 

好きな物、軽自動車、ジェットコースター、フォーミュラカーとか色々!!

 

嫌いな物 お化け屋敷、ホラゲー(バイオハザードが限界)、オンラインゲーム中の回線ラグやフリーズ

 

特技 秘密♪

 

これからやってみたい事 輝先生みたいにバイク免許を取って、風を浴びたりしてみたい!だそうです。(バイクはいいぞ〜)

 

尊敬してる人 輝先生や私をここまで導いてくれた人達みーんな!!あとはよっちゃん!!

 

体重 50~52kg(かなり軽量!?)

 

過去所属していたチーム FIA-F4はHFDP、FIA-F3世界選手権はカーリン・バズ・レーシング

 

今までのキャリアでの思い出と原動力 FIA-F3世界選手権最終戦ソチで激しくクラッシュした、よっちゃんに最後まで手を握らせた後にリタイアして、輝先生と居る所に、よっちゃんと晴南先生がやってきて「今シーズン戦えて良かったよ。ありがとう!来年もまた一緒に戦おうね!」って私に話しかけてくれたこと!

 

愛乃ちゃんに一言 よっちゃん!遂に約束を果たせたね!またよろしくお願いします!!

 

以上が、西木野絵梨子ちゃんのプロフィールとかでした!by輝!

 

さぁ、続いては私のターンよ!私の教え子でもある、絢瀬愛乃ちゃんのプロフィールとかを一挙公開するよ!

 

生年月日 えっちゃん(絵梨子ちゃん)と一緒!!つまり同い歳!!

 

血液型 Rh A+型

 

性格 えっちゃんと類似する所かなりあるけど、所々違う点もあるよ。洞察力に優れていて、相手の行動が読める。そんな性格かな。あとは一言で表せば「冷静沈着」かな。

 

特技 秘密♪

 

過去所属していたチーム FIA-F4だとHFDP、FIA-F3世界選手権だとカンポス

 

好きな車 いっぱいあり過ぎてリストアップしきれない!!

 

尊敬してる人 晴南先生、えっちゃん、輝先生!!挙げるとしたら。

 

キャリアでの思い出と原動力 晴南先生に出会えた事!!

 

絵梨子ちゃんとはどういう関係? 幼なじみ兼親友でもあり、ライバル!!そして…実は…私、えっちゃんの「恋人」になりました!!!FIA-F3世界選手権の最終戦の後に私告ったんです!えっちゃんに!「これからもこの先もずっと一緒に、今度は恋人として居て欲しい!えっちゃん!私はえっちゃんのことが友達ではなくて恋人として大好きです!!付き合ってください!!」って。そしたら、えっちゃんも快諾してくれました!!

 

趣味ないし楽しみ えっちゃんと一緒!!

 

好きな物 えっちゃんと一緒!!

 

嫌いな物 これもえっちゃんと一緒!!

 

好きな言葉及び座右の銘 「いつでも全力全開!」

 

よく聞く曲 晴南先生と一緒!!

 

彼氏いない歴 そもそも私自体GLなので彼氏とかはいらない!

 

絵梨子ちゃんに一言 えっちゃん、やっと同じ舞台で戦えるね。今度はチームメイトとしてだけど改めてよろしくお願いします!!

 

以上が私の教え子、絢瀬愛乃ちゃんのプロフィールとかでした!!by晴南!



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Round 0.8 プレシーズンテスト

さぁさぁ、久方ぶりのF1ドライブとなった今回。舞台は開幕戦の地、サヒールサーキット。ここで、今シーズンのプレシーズンテストが行われる。俺と晴南はそれぞれ別の日に走る事になっている。まず、俺は初日と最終日。晴南は2日目と最終日。という感じだ。そして、初日から俺は、かなり顔面蒼白になる出来事に遭遇した。それは、ホームストレートでポーポイズ現象が発生して、体と首が激しく揺さぶられて気持ち悪くなっていた。マジで吐きそうだった。オマケにメガネは外れそうになるし、ステアリングは見れたもんじゃないし、首もグワングワンして気持ち悪かった。もうこれアクティブサスペンション解禁しないと皆吐くよ。俺は流石にこれ以上は危険だと判断してすぐにガレージに直行して、フラフラになりながらマシンから降りて、初日を終えた。流石に裸眼だと危険すぎる。ただでさえ乱視な俺が余計視界が狭められているのだから。俺は、AraiとFIAの2者の相談の元、「特例措置」として、「デュアルバイザーヘルメット」というヘルメットの着用をシーズン通して許可された。この「デュアルバイザーヘルメット」というのは、中にもう一つバイザーを着けたヘルメットの事。当初はクラッシュ時にバイザーが破損して怪我をする危険性を孕んでいたことからレギュレーションで禁止されていた。だが、レギュレーションで「インナーバイザーは顔面密着型ではなくて、ある程度のクリアランスを確保する事」という文言を急遽追加されて解禁された。そして、今使ってるヘルメットを一度Araiに送り返して、モディファイした後にもう一度俺の所に届いた。

そのヘルメットの名前は「Arai GP-7DV」という名前だ。ちなみに、インナーバイザーは自分のメガネの度をそっくりそのままぶち込んだだけなのでそんなに大した事ない。強いて言うならば、この現象のおかげでメガネが犠牲になるというのだけは免れたが、目を擦れない。それだけが欠点だ。あとはアウターバイザーより若干明るめなバイザーになっていて完全に暗くなって見えないというのを防いでいる。ちなみに、晴南とチーム内からは「輝は裸眼の方がイケメンに見える」とよく言われている。(余計なお世話だ…全く。)だけど、実際そうなのだから仕方ない。ちなみにメカニズムとしては基本はアウターバイザーと連動してるけど、ある程度の範囲しか動かない様になっている。理由としては目線とインナーバイザーが被ると煩わしくなるのとマックスまで持ち上げちゃうと後々面倒だからというのが理由だ。だから、アウターバイザーを最大まで持ち上げたとしたらインナーバイザーは大体半分か半分より少し上まで持ち上げられて一度「カチッ」という音が鳴り、ロックがかかる。そしてアウターバイザー側にある「インナーバイザー・アジャスト・スクリュー」というのを最大まで持ち上げる所まで回すと、最大まで持ち上げられるというメカニズムになっている。ちなみに俺の奴だけ少しだけ軽くなっている。それと副産物としてナイトレースでも抜群の視界の為すごく見やすい。オマケにステアリングも見やすいのでかなり助かった。そして2日目は晴南にもグランドエフェクトカー特有の症状「ポーポイズ現象」が起きて、晴南も耐えきれずにガレージに帰って来た。実は各チーム、この症状に悩まされていた。勿論レッドブル・レーシングも例外では無い。多分、フェルスタッペンとペレスもこの症状に悩まされてると思う。そしてアルピーヌとマクラーレン間ではリザーブとして昨年のFIA-F2覇者、ナイジェル・ピアストリを使っていいという契約も交わされていた。その背景にはリカルドがコロナ陽性反応が出てしまったからだ。その為、最悪の場合、開幕戦までに間に合わなくなる可能性も出てきたからである。そして2日目の大きな出来事と言えばウィリアムズのアルボンのマシンから出火したり、アストンマーティンのマシンからデブリがぶちまけられたりして二度の赤旗があったくらいだ。それでも俺と晴南はトップ10に入るというF2時代に培った18インチタイヤの使い方をフル活用した形になった。そして最終日は両者揃っての走行となり、実戦を想定した走り方も試したりしていた。そして納得行くまで走り込み最終日を終えた。

 

 



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Round 0.9突然の訃報

これは、今日の昼に起こった出来事だった。俺と晴南はシーズン開幕まであと一ヶ月となった今日、ある一本の電話でその事を知った。それは俺が家で色々と作業してる時だった。電話が鳴り、なんだと思って出たら「もしもし、山本だけど、輝くん。今から私が言うことを落ち着いて聞いてくれ。君がかつて所属していた、チームクニミツのオーナー兼監督の高橋国光さんが今日の昼頃に亡くなった。連絡が遅れてすまない。私もいきなり過ぎてね、頭の収集が追いついていないんだ。」と元MDで、今年からハヤテ・チーム郷の監督を務める山本さんから電話が来て、俺はあまりのショックで泣き崩れた。「国さん…国さぁぁぁぁぁぁぁん!!!!嫌だよ…嫌だよ!こんなの!こんな形でお別れなんて嫌だよ!!」って泣いてる所に晴南が来て、「私も聞いたよ。今の話。」と涙を堪えながら察してくれた。そして俺は、Twitter等で「皆さんご存知の事かと思われますが、高橋国光さんが今日の昼頃に亡くなりました。俺自身まだ頭と心の整理が追いついていません。とにかく今は国さんのご冥福をお祈りします。安らかに。合掌。」とツイートした。そして俺は今シーズン仕様のヘルメットを少しだけ仕様変更した。それは国さんが使っていたヘルメットのイラストを皆の見える所に追加するという事。そしてレーシングスーツにも同様の事をした。それくらいしか今の俺に出来ることは、なかった。勿論晴南は俺を落ち着かせてくれた。そして晴南も「ひー君がそうするなら私も!」と2人して国さんに敬意を表す事にした。特に俺は日本で活動してた時に何度も何度も国さんの世話になった。だから余計悲しかったし辛かった。実はここだけの話だけど、2015年に一度スーパーGTにエントリーしていたことがあって、その時にも俺は、国さんのガッツある笑顔とかに励まされていた。とにかく優しかった。時に厳しい言葉を投げかけてくる事もあった。けど悩み事とかは本当に親身になって聞いてくれた。そんな人だった。そしてスーパーGTであと一歩の所で王者を取り損ねた時に悔し泣きしていた俺に「九嶋くん、良く頑張ったよ今年。見ててすごくグッとくるものがあったよ。またいつか日本に帰ってきたらうちに来なよ。」と言うと俺は「今年こそ…今年こそ100を1にするって決めてたんです!」と泣きながら言うと「100でもいいじゃないか。いつも尚貴君と一緒に100点満点以上の走りをしてたんだ。結果に拘らず、常に自己研鑽を心がけていた君と尚貴君こそが今年の本当の王者だよ。君と一緒に仕事が出来て良かった。ありがとう。いつかまた会えるその日まで。」と言ってくれた時は本当に感謝しきれなかった。そして俺は、何度も何度も何度も国さんには助けられてきた。俺がGP3のシートを喪失して帰国した時には、すぐにでもと動いてくれたのも国さんと西木野さんで、即座にシートを用意してくれた。そして俺は慣れないマシンで大活躍した。初めての箱車だった。ローリングスタートがとにかく下手くそだった。ハイブリッドシステムの使い方も知らなかった。けど、国さんはそんな事気にせずに「今は慣れながらでもいいよ。慣れる事ほど大事な物はない。」と優しく話しかけてくれた。とにかく優しかった。そして俺と晴南に出来る事は、走る姿を天国に行った国さんに見せることだけだ。見てて、国さん。俺と晴南の走りを!!




ちょっと今回は、ノンフィクションベースにしています。本当に余りに急だったので整理が追いついていません。


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Round1~3 Start Dash!!(バーレーン~オーストラリア)

今シーズン、新たなマシンに生まれ変わり、新たな時代の幕開けを告げたF1世界選手権。今年は、日本でもやるということでかなり楽しみなシーズンになってきた。今回は開幕戦から第3戦オーストラリアGPまでをハイライト形式でまとめてみたよ。それでは、行ってみよう!

Round1 バーレーンGP。新たなマシンになって迎えた開幕戦。俺はこのラウンドで、高橋国光さんに敬意を示す為に、オリジナルデザインメットを持ち込んでいた。このラウンドは、出だしから好調で、予選でもホンダが撤退した影響を感じさせない速さを見せた。そして決勝では、晴南が勝利を挙げて、俺は2位とワンツーフィニッシュ。かなり幸先の良いスタートとなった。

 

Round2 サウジアラビアGP。このラウンドはこのマシンで走るのは初のコースになり、高速コースということもあってか、ポーパイズ現象が顕著に現れて、俺も「どうしたものか」と頭を抱えていた。それとタイヤチョイスにも頭を抱えていた。もちろん晴南も一緒だった。そして、予選では、2戦連続フロントローを獲得。決勝では、レッドブルやフェラーリといった強豪を抑えつけて、俺が今季初優勝。晴南も3位と2戦連続表彰台を獲得した。

 

Round3 オーストラリアGP。2019年以来3年振りに復活したオーストラリアGP。コースは「メルボルン・アルバートパークサーキット」という公園をコースにしたサーキットだ。今シーズンは「グランドエフェクトカー」という事から改修が入り、高速コースに変貌を遂げていた。もちろん、俺と晴南は人生初となるコースだ。だから、全てが未知数であった。俺もフェルスタッペンやペレスに、どう走ったら良いか聞いたりしたほどだ。もちろん晴南もペレスに聞いた程、このコースは初であった。そして、俺はあえてフェルスタッペンと同様のセッティングを試す程だった。そして、晴南はペレスのセッティングを試すことにした。そしたら思いの外、これが的中して、予選でも3戦連続のフロントローを獲得した。ポールと2位こそフェルスタッペンとペレスに譲っちゃったけどね。でも、速かったのは変わり無かった。これは、このセッティングに頼りっぱなしとかでは無くて、自分の腕が上達してる証拠でもあった。そして、決勝。決勝では、とんでもない事が発生した。何とHRC勢で生き残ったのがまさかの俺で、俺も俺でトラブルを抱えながら必死に1位を譲らまいと後ろをブロックしていた。しかも後ろは、フェラーリと、こちら側から言わせてもらうと、かなり最悪な状況だった。リアルに勘弁して欲しかった。でも、必死に1位を死守して今季2勝目かつ、2連勝してランキングトップになって第4戦エミリア・ロマーニャGPを迎えるのだった。




今回から日本GPを除く3ラウンドまとめたハイライト形式になります。


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とある決断

「これは、前々から決めていたことだけど、俺はF1での活動を2023年最終戦を持って終了しようと思っている。形的にはちょっとした引退だよ。」と晴南に伝えると、「何で急にそんな事言い出すの?」と不思議な顔をしていた。それもそのはずだ。そして俺は晴南にこう言った。「俺はF1に出る事が決まってからの話だけど、スーパーGTとスーパーフォーミュラのシートもなんて言う話が、出てたんだよ。だけど俺は、2023年まで時間をください。」とだけ返したんだ。だから今シーズンだけでもいいから、王者取って、来季は晴南に取らせてあげようと、奔走してる訳よ。でないと俺のデータを横流ししたりなんてしないよ。それとF2で暴れてる明日香ちゃんと愛乃ちゃんにもシートを与えたいからな。それと現状を見ても、なかなか勝つに勝てないとの事だしな。GTは。それと契約内容見ても2人揃って2023年迄だから、潔く国内復帰なんて言うのも視野に入れて、俺は契約更新の交渉とかもしていたんだよ。それと、過去に相方を務めてくれた牧野からも、「また一緒に走ろうぜ。」なんて事ある事に来るからそろそろ国内復帰しようかなって思ってる。それと晴南にも、スーパーGTとスーパーフォーミュラの楽しさを教えたいしね。と晴南に言うと「ひー君に、そんな考えがあるなんて以外だったよ。でも私は反対しないよ。私も同じ事視野に入れてたし。でも1度だけで良いからスーパーフォーミュラを経験してみたいな。」と呟くと俺は「言っとくけどF1で勝つ事が、簡単に見えるレベルのカテゴリーだからね。エンジンも、トヨタホンダ共に、4発ターボ。タイヤはヨコハマワンメイク。このイコールコンディションとも言える中でどうやって勝つのかも問われるし、どう戦うのかも問われるよ。マシンも下手すりゃF1より機動力高い上にコーナリングGも高いからね。俺も1度だけフル参戦したけど、首痛めかけた事、何度もあったよ。」と晴南に教えた。あのレース自体勝てるだけでも奇跡である。スーパーGTは、2人の息が合ってないと勝つ事は愚か、完走さえ難しいカテゴリーだ。でも、何で急に俺がそんな事言い出すのかと言うと、実は2024年から、また車両規則が改定される事を受けて、新車両を導入することになってるからだ。それに伴って、少しでも開発に長けてるドライバーを欲しいが為に、ホンダは俺ら2人を2023年をもって帰国させる考えがあるとの事だ。でも国内レースの良い所は、国をまたいでの移動なんて言うのが、殆ど無いに等しいのと、タイヤ戦争とかがあったりするからだ。あとは、日本語がメインというのが1番かな。伝えたい事すぐに伝えられるし。そして俺もこの決断を下すのにかなり時間を有した。でもこれは、俺が下した判断だ。何を言われようが関係ないと思ってる。



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Round4~6 WILD FANG(アメリカ~スペイン)

前回は、3戦連続表彰台と波に乗った状態で迎えた第4戦。今回は初開催となるマイアミでのレース。そしてこのレースからサポートレースとして組み込まれてる、女性オンリーのフォーミュラカーレース「Wシリーズ」に、史上最年少の16歳でのエントリーとなった中国と日本のハーフ、日本の黎 可可(リー・クゥクゥ)選手の初陣でもあった。結果は15位と振るわなかったものの、印象に残る走りをしてくれた。そしてメインのF1では、俺と晴南の独壇場と化していた。あの星奈でさえ手に負えない速さで皆を席巻した。予選でもワンツーを獲得し、決勝では2人揃って速さを見せつけワンツーフィニッシュを達成。ちなみに何故かこのレース限定でアメリカ人が連想する日本をイメージして、カタカナで「アルファタウリ」と描いたりもしていた。

 

そして第5戦エミリア・ロマーニャはどうしても晴南が「アイルトン・セナのオマージュ」を被りたいということで、何とアルボンにデザインを依頼してAraiに作ってもらったとか。俺もセナメットを被る事にしてたので昨年使ったやつを持ってきていた。そして予選ではアルファロメオのお二人さんが覚醒して予選ワンツーを獲得。対する俺らは8,9番手と今ひとつ噛み合って無かった。そして決勝ではロケットスタートシステムを使って、怒りのオーバーテイクをして、すぐ様星奈と一飛の前に出た。だが、最後はやはりPUとタイヤに苦しみながらもトップを守りきり優勝。晴南も何とか3位に入り表彰台を獲得。

 

そして第6戦スペインGPは、F2で暴れ回ってる2人が表彰台を2レース共に獲得。そして俺らも決勝では一か八かの賭けに出た。それは予選で2人揃っていまいちペースが上がらず、なんとQ1落ちが確定して、ほぼ最後尾スタートとなったから出来たことでもあった。それは確かレース中盤の時だった。ちょうどイエローが出て皆してピットにゾロゾロと入って行った時に俺と晴南はタイヤにも余裕があった為、そのままステイアウト。なんと一気にトップになり、そのままこの漁夫の利を活かす形で終始レースをリードしていた。3位にはハースのシューマッハが居た。そう言えば昨年すごい散々なシーズン送ってたからな〜ハースは。マゼピンのスピンから始まり、そこからロシアがウクライナへ侵攻して、それに伴うマゼピンの解雇だったりと色々波乱万丈かつ紆余曲折あったけど、やっぱりシューマッハは元々速いから、表彰台取れるパフォーマンスはあったんだよ。ただマシンと運に恵まれてなかっただけなんだよ。でも蓋開けてみれば結果は晴南の優勝。俺は最後の最後まで食らいついたが僅かな差で2位。3位にはシューマッハという結果になった。



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Round7~9 Just a Day(モナコ~カナダ)

前回のスペインから、舞台は伝統のモナコへと移して迎えた、モナコGP。実はここに来て、晴南の調子がすごく良いのだ。何故かは知らない。考えられるとしたら、昨年のリベンジを果たす為だと思う。そんだったら俺は、バックアップに徹する事にした。そして予選でも、晴南がポールを獲得。俺は、3番手を獲得。2番手には、自身予選最高位を獲得した一飛という並びだ。レッドブルのお二人さんは、Q3でペレスがやらかしたりと色々あったが、なんとか1桁台を獲得している。そして、決勝がスタート。俺は、1コーナーで一飛をねじ伏せるかの如くパスして2番手にアップ。晴南は、トップのまま1コーナーをクリアした。あとは完全に晴南のリズムでレースをリードしていき、そのままフィニッシュ。結果は晴南が昨年のリベンジを果たした。俺は、最後の最後まで、アルファロメオの一飛を防ぎきって、2位フィニッシュ。一飛もルーキーながら、初のモナコ表彰台を獲得。星奈もレッドブルを防ぎきって5位フィニッシュ。晴南はゴール後に、泣いていたとか。

 

そして第8戦、アゼルバイジャンGP。ここでは、日本人ドライバーによる、超高速接近戦が展開された。しかも、すごい僅差の戦いだった。予選は、星奈が自身初のポールを獲得。そのすぐ後方に晴南と俺が構える格好になった。そして、決勝がスタート。俺は、ロケットスタートを成功させ、1コーナー突入時までにトップに。そして、あとは完全に自分のペースでレースをリードして行ったが、その後方では、晴南と星奈による、超高速ドッグファイトが起きていた。一進一退の攻防戦が、ファイナルラップまで続いていた。そして、最後は、星奈が僅かなミスをしてしまい、その隙を待ちわびてたかのように、晴南がパスして2位でフィニッシュ。ゴール後に俺は、ガレージで「良く頑張ったよ。あそこまで、星奈を防ぎきるなんて言うのはかなり凄いよ。ミラー越しに見えてたけど。俺も過去にやったけど、あの時は気の緩みが全てだったね。一瞬の気の緩みが全てを決めた。でも、今日は違った。晴南が最後の最後まで星奈を防ぎきって取った2位だよ。」と賞賛した。

 

そして、第9戦、カナダ・モントリオールGP。コースは、モントリオール・ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット。ちなみに、俺と晴南と星奈と一飛とミケーレは、初めて走るコースになる。見た感じは、高速コースであるが、「最後の壁」が鬼門である。ミケーレのおやっさんのマイクさんだって、あの「壁」の餌食になってる。そして、初のカナダに来たが、本当に綺麗で絶景のオンパレードだった。ちなみにこれは、余談だけど、カナダは州ごとに色々法律があるけど、何故かケベック州だけはかなり「特殊」な扱いを受けている。そこは、あまり触れない事にしている。まぁそんな事どうだっていい。今回のレースは、まぁ荒れに荒れたね。晴れた日がほぼ皆無だった。ほとんど雨だった。あのマシンで雨のレースはもはや「恐怖」でしか無い。ただでさえ、300km/h以上でポーパシング全開(レッドブルのおかげである程度は治まってる)なのに雨なんて、「自殺行為」も当然である。揺れるマシンで視界がよろしくないのに、雨で尚更なんて言う状況だ。そして問題は、フリー走行から露呈していた。マジで俺は死ぬかと思った。そう、迂闊にドラフティングを使えない事だ。ドラフティングを使おうもんなら、死に直結する行為だ。いや、バックストレートが怖くてたまらなかった。前の車のウォータースクリーンで視界が遮られるは、ブレーキングポイントが掴めないはで。あとは、「ハイドロプレーニング現象」という、タイヤが上手く「撥水」出来ずに「水の膜に乗ってしまい制御不能」になる現象が起きないようにも気を付けてたが、やっぱり起きてしまった。ブレーキを踏むに踏めない様な状況だった。踏んだらどうなるか知ってるからだ。それを見越してかは知らないけど、俺は、とある「秘策」を思い付いて実装していた。それは、「エンジンブレーキ・ブースター」という、MotoGPではもはや「当たり前」のアイテムである。それが一体何なのかと言うと、簡単に言えば「エンジンブレーキを増強させるシステム」である。普段は、そんなに必要無いから0.5位だけど今回ばかりはこんなんじゃ済まない為、マックスの5にして走っていた。俺はそれを有効活用して、ブレーキに極力頼らない運転を心がけていた。ちなみに晴南のマシンにも実装している。そして予選なんて、良くあんなコンディションでやれたなと思った。マジで心臓に良くないね。俺は、慣れない雨に苦戦しながらも何とかトップ5に食い込んだ。そして晴南は、何故か晴れのレースでの才能が開花したのか、メルセデスをものともせずにポールを獲得。そして、レーススタート。俺は、スタート時に3位までジャンプアップ。そして、問題は最後の最後だった。何と、今どきのフォーミュラカーでは有り得ない、「ミスファイア」が起きていた。俺はステアリングディスプレイに出た文字に目を疑った。「Caution!Power Unit MissFire!」という表示に。でも、何とかして表彰台に登りたかった為、意地で、アロンソの猛攻を振り切って3位を掴み取った。ゴール後に俺は、死力を尽くしたかのようにヘロヘロになっていた。でも、アロンソがやって来て「今日は楽しめたよ。ありがとう。」と寄ってきて、俺も「こちらこそ今日は楽しめたよ。ありがとう。」と握手を交わした。そして、結果は、1位が晴南。2位がフェルスタッペン、3位が俺という順になった。



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Round10~12 WE will(イギリス~フランス)

第10戦のイギリスは、スプリントは、HRC勢は、これといったトラブルも無く、終える事ができたが、決勝が荒れに荒れた。まずはスタート直後に、ラッセルが一飛に接触。その直後に一飛のマシンがひっくり返り、キャッチフェンスに突っ込んだ。幸い、両者共に無傷。これにより、レースは一時中断。その後、キャッチフェンス等の復旧作業が終わり、レース再開のアナウンスが流れて、再びマシンに乗り込んで、グリッドに着き、リスタート。ラストまで、俺がトップを死守してフィニッシュ。2位には、サインツ。3位に晴南が入った。

 

続く第11戦オーストリアは、星奈と晴南のドッグファイトとなり、完全に俺は、そのハイペースに追い付けずとにかく3位を死守する走りをしていた。F2時代には、やり合うことなんてほぼ無かった2人が、やり合ってるのは、かなり珍しい光景だった。俺は、「見えない敵」との戦いを強いられていた。そして、結果は星奈がトップでフィニッシュ。そしてそのすぐ後ろに晴南。俺は、1秒遅れの3位でのフィニッシュとなった。

 

第12戦 フランスは、大混乱のレースとなった。だけど、アップデートしたマシンは、かなり良いポテンシャルを発揮してくれた。それは、ブラインド・グランドエフェクターを改良した「バージョン2」を投入した事だ。前まで使ってた「バージョン1」は、確かに良かったけど、一つだけ欠点を抱えていた。それは、形状が、あまりにも複雑過ぎるが故に、上手いこと気流を排出出来ず、結果として、バランスを崩してしまうという致命的な欠点を抱えていた。そして、バージョン2は、形状の最適化及び、高効率化を図った形状へと見直され、軽量化もされた。そして、ターボチャージャーも、新型の高効率タービンへとアップデートされて、パワーアップする事が出来た。

迎えた予選は、レッドブル、アルファタウリ共に上位獲得。決勝は、フェルスタッペンが首位独走のままフィニッシュ。2位には俺。3位に晴南と、HRCの表彰台独占という結果になった。そして、F2も行われ、教え子2人が大暴れしてくれた。そして、新たな日本人ドライバーも2人デビューした。まずは、オランダの強豪チーム「ファン・アメルス・フォールト・レーシング」通称「VAR」から、欠場処分が下された、コルディールとコロナ陽性反応が出たヒューズの代役で急遽参戦決定となった、ホンダ育成の内田ことり選手、カンポスからは、首を痛めて欠場しているボシュンの代役で、同じくホンダ育成の、園田すずこ選手が急遽参戦決定となり、初めて乗るF2マシンにも関わらず、レギュラー勢と、ほぼ互角の戦いを繰り広げていた。Wシリーズも、可可ちゃんが、遂に日本人初のWシリーズ初優勝を達成するなど、日本勢の活躍がかなり目立ったりもした。



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Round13~15 決意の光(ハンガリー~オランダ)

前回のフランスから、舞台はハンガリーにあるハンガロリンク。ここで俺は昨年のリベンジに燃えていた。そして、遂に柳川 結希ちゃんが、次戦ベルギーGPで公式セッションデビューする事も発表された。そして、タイミング的にはすごく中途半端なのだが、井上颯ちゃんのRBジュニア入りも同時に発表された。そして、フリー走行では、かなり順調に周回を重ねて、3番手で終え、晴南も5番手とかなり出だしが良いスタートとなった。予選では、2台揃って最終セッションまで駒を進める事が出来た。と言っても、晴南がギリギリでなんとフェルスタッペンの後ろ2位でQ2を通過するという、かなり話題になる展開に。これには晴南も「私もいつかでいい!フェルスタッペンみたいなすごくすごく速いドライバーになりたい!!!」と、年相応の喜び方をしていた。それもそのはず。フェルスタッペンの次に速いタイムを出したのだから。俺は、星奈を抑える形の4位でQ2を通過。そして、Q3では、なんと、トップ4同タイムという1997年最終戦ヨーロッパGP以来の事も起きた。その為、グリッドは、最初にそのタイムを出した順になり、その結果、俺がポールポジション、星奈が2位、晴南が3位、ペレスが4位という順になった。そして、決勝では、俺がぶっちぎりの優勝。晴南はゴールライン目掛けて立ち上がりで星奈との勝負に競り勝ち、コンマ数秒の差で2位を掴み取った。星奈も、立ち上がりは、勝ってたものの加速を鈍らせてしまい最後のゴールラインでコンマ数秒の差で3位になった。レッドブルも4,5位入賞と、HRC勢みんなでポイントを取ることができた。

 

続く、第14戦ベルギーでは、限定ヘルメットを被って走る事にした。それは、亡き親友、誠真のメットと俺のメットのデザインをかっこよく足して2で割ったデザインである。そして、頭頂部には「IS1」というイニシャルを刻んでいる。そして、フリー走行では、遂に柳川結希ちゃんのF1ファーストドライブが実現。マシンは俺のマシンを使うとの事だ。あのトリッキーな挙動をするマシンをどう操るのか気になってきた。そしてカーナンバーは「74」だが、限定デザインの「74+1」を着けての走行となった。そして、セッション開始の時間となり、結希ちゃんの初走行が始まった。俺は、ガレージで結希ちゃんに「まずはとにかく現行マシンに慣れて欲しい。それと初めてのF1レースウィークを存分に楽しんでね!それじゃ、頑張ってね!もし分からない事があったら無線でカルロか俺か、トスト監督に伝えてね。」と言うと「私、頑張って来ます!!それと、輝先輩…私にチャンスを与えてくれてありがとうございます!!それでは、行ってきます!!」と無線越しに言うと俺も「行ってらっしゃい!!!まずはとにかく楽しんできてね!!頑張れ!!」と見送りつつエールを送った。そして、ガレージにはRBPTH001のエンジン音がけたたましく響き渡った。そして、コースイン。ちなみにレッドブルも、今回育成ドライバーでもあり、リザーブの岩佐君を走らせており、同タイミングでのコースインとなった。そして、ピットレーンから、コースインすると、あの澄み渡ったV6の音がこだました。俺は、フェルスタッペンの所へと行き「なぁ?フェルスタッペン、お前は、岩佐君になんてアドバイスしたんだ?」と聞くと「とにかく速く走って来い!!もう、納得行くまで走って来い!!とだけ伝えたよ。だって乗ってるの俺のマシンだぜ?昨年の世界王者のマシン乗れるなんてチャンスそうそう巡ってこねぇぜ。普通は。だからあの子は遷座一隅のチャンスを掴み取った。しかも自力でな。だから楽しんで来いと伝えたんだ。」と俺と全く一緒の事言っていた。そして、初走行を終えた結希ちゃんの目には、大粒の涙が浮かんでいた。そして、泣きながら俺に「先輩…ありがとう…ありがとう…ありがとう…F2も…頑張るから…見てて。」と言うと「君がここまで楽しんでくれて良かった。じゃあ次、俺頑張るよ!見てて!」と結希ちゃんに伝えた。そして、今年の日本GPには、なんと、俺と晴南の教え子が乗る事も決定した。遂にあの2人も念願のF1ドライブが出来る事になって凄く嬉しいだろうな。そして、フリー走行2回目は、結希ちゃんがかなり良い仕事をしてくれた為、すごく楽だったし、何なら結希ちゃんのセッティングで決勝まで持ってけるレベルの出来だった。俺は、結希ちゃんのセッティングで決勝まで走る事にした。そして予選では、2年連続ポールポジションを獲得する事が出来た。そして決勝、決勝は昨年みたいな天候ではなくて、青空快晴。絶好のレース日和だった。俺は、晴南に「お互い頑張ろうね。」と言ってキスをしてガレージへと向かった。そして、コースへとマシンを運び、一通りのセレモニーを終えてSCラン。そして、レーススタート。俺はロケットスタートを決めて、トップのままオールージュを駆け抜けた。そして、2周目から白熱したバトルを展開した。もうラディオンではDRS全開、フルスロットルという超高速接近戦を展開。そして最後はアルファタウリの2年連続ワンツーフィニッシュという結果になった。そして、無線でも「誠真も、楽しんでくれたんじゃねぇかな?俺だって嬉しいもん!昨年するはずだった事出来て。ありがとよ、誠真。おかげで最高のレースになったぜ。」と無線で呟く程だった。そして日本向けのインタビューでも「今回は、昨年のリベンジというか、皆さんにお見せするはずの光景を見せる事が出来て凄く嬉しいです!!ファイナルラップの時にオールージュを駆け抜けた瞬間、涙で前が見えなくなりました。そしてゴールの時は、天高くガッツポーズする事が出来たことが今でも凄く嬉しいです。」と率直な感想を言っていた。晴南も昨年以上の笑顔を見せていた。そして、F2では、チャロウズから、成績不振の為、契約解除となったトルコのケナン・ボリュクバシの後釜で、新田穂乃果選手が最終戦までエントリーすることになり、そのデビュー戦だったが、結果もかなり良い結果を残しており、今後に期待大である。

 

そして第15戦オランダは、やっとフェルスタッペン応援団のオレンジスモークが禁止になったおかげで、すごく気が楽になった。そして予選では、フェルスタッペンの後ろに付けることが出来た。でも決勝では、フェルスタッペンのあまりの速さに歯が立たず、2位でチェッカーを受けた。そして晴南も3位でゴール。だけど、バンクを上手く活用出来たのが良かったのかもしれない。そして、日本GPでは「禁断の果実」とも言われている「ボールベアリング・タービン」を実装する事になった。いよいよここまで来ると、RBPTH001が「凶悪なPU」になってるとしか言い様がない。



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Round16~17 Silent Blaze(イタリア&シンガポール、そして、凱旋帰国)

前回のフランスから、舞台はイタリアのモンツァ・サーキット。ここで第16戦イタリアGPが行われるのと、同時に、AT03の後期型とも言える「AT03B」を投入した。主な改良点は、フロントウィングとかとの事。そしてFIA-F3は最終戦。FIA-F2は、もしかすると、ここで王者が決定すると言われている。そして、アルファタウリにとっては「ホームラウンド」でもある。そしてF2では、何と絵梨子ちゃんが、愛乃ちゃんと同ポイントで並びながらも、ファステストラップポイントで逆転して、年間タイトルを獲得した。愛乃ちゃんも、僅か1ポイント差で2位を獲得して、2人ともスーパーライセンス獲得条件である「3年間で40ポイント取る」というのをクリア。結希ちゃんも年間3位と大健闘。そして、FIA-F2世界選手権/FIA-F2アジア選手権及びGP2/GP2アジア込でも初となる、日本人ドライバーによる、年間ランキングトップ3独占という快挙も達成。FIA-F3世界選手権でも、オランダの強豪チームVARとホンダの合同チーム、VAR With Team HRC-F3からエントリーした、澁谷さゆりちゃんが、死闘を繰り広げ、なんと自身初の世界王者に輝くといった微笑ましいイベントも起きた。さぁ、こっからは、俺らF1の出番だ。フリー走行でも、実はかなり良いペースで、走れており、予選と決勝に向けて、期待できる結果だった。そして予選。予選は、作戦が命中して、HRCの独壇場となった。そして決勝。俺は、この2戦さえ乗り切れば、日本GPだと、盛り上がっていた。そして、レーススタート。俺は、抜群のスタートで、後方を引き離して行き、独走状態に。と言いたい所だけど、レース終盤で、まさかのパワステが死んで、重ステに。だけどF2時代にも重ステを味わってるから、そんなでも無かった。そして、俺は、トップのままフィニッシュ、晴南も2位でフィニッシュ。モンツァ・サーキットにFIA管轄フォーミュラカテゴリー3つで「君が代」と「日の丸」を掲げる事が出来た。

 

続く第16戦、舞台は、シンガポールのマリーナベイ・サーキット。2021年デビュードライバーは、初のコースでもある。F1でも、「最も長いレース」として有名だ。個人的には、このコースは、ゲームで何度も走ってるが、リアルで走ってない為、どんなもんなのか気になっていた。そして、F1のシーズンでも唯一のナイターでもある。フリー走行では、初のコースにも関わらず、トップタイムを叩き出し、話題となった。そして予選でも、そのペースは、衰える事は無くて、フェルスタッペンのコンマ1秒差の2位。晴南はペレスのコンマ3秒差の5位。決勝では、サバイバルレースとなり、各車生き残るのに必死だった。俺も、雨に苦戦しながらも2位でゴール。そして、晴南も、初コースながら3位と大健闘。一方、Wシリーズの方でも、可可ちゃんが2勝目を挙げた。そして次戦は、昨年走る事が叶わなかった、「鈴鹿サーキット」への凱旋帰国レース。出来れば、そこで王者を決定したい所だ。そして俺ら3人は、レース後すぐに帰国して、日本GPに向けて色々準備とかをしていた。そして昨日、鈴鹿サーキット入りをして、金曜日のフリー走行に備えて準備とかをしていた。



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Round18 日本GP マシン搬入日

遂に、3年ぶりの開催となった、日本GP。そのマシン搬入がシンガポールが終わってから、すぐに行われている。マシンは、一度バラバラにされた状態で日本まで空輸され、鈴鹿のガレージで、丁寧に丹精込めて組み立てられて、1台のマシンになっていくのだが、観客席からは、PUといった「機密事項フルスロットル」な部分は、黒い横断幕とかでフェードアウトしながら取り付けるなど、徹底した状態での作業で1台のマシンに仕上げていく。俺は走らせる事もそうだが、マシンが組み上がる様を見るのも大好きで、いつもワクワクしながら見せてもらっている。本当に、これほどまでに感動する瞬間は、勝つ事以外に他にあるとは思わなかった。こんな経験はF1デビューした昨年からの楽しみでもあった。そして、メカさん達が俺らのマシンを1台ずつ丹精込めて作り上げていく様を見ると、本当に感謝しかない。いつもワガママを聞いてもらっては、その通りのセッティングにしてもらう、本当にメカさん達には、頭が上がらないし、むしろ尊敬している。自分の手でプラモデルを組み上げるのとは、全く持って訳が違う。その為、周りからは、「変わり者」という目で見られがちだ。皆は、エンジンが始動してからが本番だと勘違いしてるが、実は組み立て開始時から、もうレースは始まってるのだ。マシン1台組み立ててから、PUを始動させる迄には相当な時間を有しているのだ。俺は、ネジ締め、ボルト締めからずっと見ており、本当に美しいと思っている。ネジやボルトが締められていく時のラチェットの「カチカチ」といった音や、トルクレンチの「カチカチ…カチャン!」という音は、俺にとっての癒しでもある。そして、PUに、今回から導入する、ボールベアリング・ツインスクロールターボや、動くのに必要な、ハーネスやコネクタが、一つ一つ丁寧に装着されていき、AT03Bが完成していく。最後にリアカウルを被せて完成。本当に、見ていて美しい光景である。リズミカルで一糸乱れぬ作業風景は、まるで「芸術作品」そのものである。そして、チームワークも相まって、このマシンは出来ていくのだと思うと、馬鹿に出来たもんじゃない。いっその事、俺も混じりたいと思うくらいだ。複雑な形状をしているPUやパーツを正確に取り付けていくというのは、常人には出来ない作業だ。その作業を一日で完了させるメカさん達は、まさに「神」そのものである。いつもこの作業時には、工具箱を見せてもらってるが、本当に、一つ一つ綺麗に整えられており、これは俺も見習いたいくらいだ。そして、ボルトやナット、ネジも全て自社製。この小さい部品もコンマ1秒を争うマストアイテムになってると思うと、F1の裏側が、どれだけ奥が深いのかを物語っている。コンマ1秒の為なら、素材にも拘っている。俺も、指紋をつけないようにと、普段レース時に使ってるグローブで手に取った事があるけど、本当に「自分の顔がクッキリ映るくらい」ピカピカである。昨年、デビュー戦のバーレーンの時に、カルロに「すげぇピカピカ。どうやって作ってんの、コレ?」と聞いたが、「トップシークレットだ。」とキッパリ言われた事がある程拘っている。PUの吸排気バルブも、本当にピカピカに鏡面磨きをしている。俺は組み立て開始時から、部品を見ては、何故かニヤけが止まらなくなる。普通は、マシン組み立てを見てるドライバーなんて居ない。大体皆、東京とかで遊んでたりしてるが、俺は違う。実はF2時代から、マシン組み立てを見ているが、3年前のベルギーのレース後にメカクロームV634Tのバルブを見た時は、「これは本当に真心込めて作ってるのか?そうだとしたら、こんなにバルブ表面は汚くないし、こんな雑な波紋も現れていないし、作りも脆くない。機械作業でやってるのは別として、これは全チームとドライバーを馬鹿にしてるよ。」と思った程だ。それほど汚れていたし、作りが雑だった。それ以来F2時代は、マシン組み立てを見ずに他の事をしていたりした。だけどF1に来て、久しぶりにマシン組み立てを見た時は、本当にレース以外で感動した。市販車でもまず見れない、「超ピカピカ鏡面磨き」を施したバルブ、極限のコンディションにも耐えうる「超軽量低摩擦アルミ鍛造ピストン」という軽くてすごく薄っぺらいくせして、馬鹿みたいに強度あるピストンと、本当に興味深いパーツのオンパレードだ。そして、俺のマシンが出来上がると思わず拍手をしてしまう程である。一方HRCは、このラウンドから「HONDA」のロゴを復活させた事で、かなり話題になった。勿論の事だが、スーツにもホンダのロゴをあしらったりと、ホンダとの関係を強化してる事をアピールしている。そして、このラウンド限定で俺と晴南は、2人のデザインを交換した限定メットで走る事にしている。そのメットにも「HONDA」というロゴを着けたり、お互いの名前を刻んだりしている。その頃RBPTH001には、待望の「ボールベアリング・ツインスクロールターボ」や「超高効率インジェクター」を投入。この時点でICE(内燃機関)単体でも、895psを叩き出すモンスターエンジンになった。フリー走行では、晴南の教え子でもある、絢瀬愛乃ちゃんが出走する事になっている。星奈も限定デザインのメットを被るとの事。気になる来季の体制だけど、俺と晴南が来季も走る事が決定しており、一つ心配事が減った状態で挑むことができる。そして俺のマシンには、亡き親友の誠真のメットデザインを貼り付けている。自分にとっても、2021年デビューないし、今年デビューしたドライバーにとっては初の日本GPでもある。昨シーズンのアルファタウリからF1史上初の「痛車」が爆誕して、バンダイとの関係も強化されてる事もアピールしている。そしてマシンのニックネームも、プリキュアのキャラに準えて、俺のマシンは「プレシャス」、晴南のマシンは「スパイシー」というニックネームになった。これはベッテルが、自分のマシンに女性の名前をつけるのと一緒である。そんなベッテルは、今年で15年間のF1キャリアにピリオドを打つことを表明しており、これが最後の鈴鹿であり、最後の日本GPでもある。実はベッテル、F1でも、少し変わった記録を作っていたりする。それは「ヘルメットメーカーを変えずにキャリアを過ごすという事。」実はこれ、外国人ドライバーとしては初の事例である。ベッテルもデビューした2007年のアメリカGP以前から、長い事Araiのヘルメットを愛用しており、フェラーリにいてもAraiを使う程、Arai信者なのである。大体のドライバーは、最低一回はAraiを被ってるが、実際に長続きしていない。次の年にはBellとかシューベルトとかにスイッチしている。そして、RBPTH001も鈴鹿から、名称が「レッドブル・パワートレインズRBPTH01-S(SUZUKAという意味。)」という名称に変わっていたりしている。そんなレッドブルも規則の関係で、若手を2回走らせなければならず、その2回目になんと、俺の教え子である、絵梨子ちゃんがドライブする事が決定したとの事だ。カーナンバーは「41」を着けての走行との事だ。愛乃ちゃんは今回、晴南のマシンをドライブする事が決定している。アルファロメオからは、すずこちゃんが出走する事になっていたり(これはHFDPの方から、特例という形での出走)と盛り上がりを見せていたりする。そして、このラウンドだけでも(フリー走行込み)過去最多の7人(一飛は、このラウンドのみ、日本のライセンスでのエントリー)がエントリーしている。そして、シーズンもいよいよクライマックスへ。その先に待ち受けている景色とは一体?



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Round18 日本GP 金曜FP1,2

遂に始まった、3年ぶりの日本GP。天気は雨。寒い中来てくれた、ファンや観客には本当に感謝しかない。俺と晴南は、お互いのリバリーを交換したスペシャルメットを被って、マシンに乗り込み、レッドブル・パワートレインズRBPTH001-Sが始動してコースインすると、観客席からは大きな拍手が湧き上がった。俺にとっては、3年ぶり2度目の鈴鹿。晴南にとっては初の日本GP。いや、2021年デビュードライバーで、ただ1人だけ3年前の日本GPをフリー走行とリザーブを担当して実際に走った俺にとっては、本当に久しぶりで特別なレースである。本来は、誠真もここを走ってるはずだった。その為、今回は何としても誠真の分まで走ると決めていた。でなきゃ、鈴鹿にわざわざ誠真の両親を招待したりなんてしない。実は走行前に、ご両親から、「今回は、あの子の分まで、頑張ってください!王者を獲得出来る瞬間を楽しみにしてます!!」と激励されたりもした。俺はこのコンディションを上手く活用して、今回から投入した、ツインスクロール・ボールベアリング・ターボや、高効率インジェクターの素性を確かめる事にした。そして、このフリー走行で土台を作って、王者獲得に向けてのセッティングを作り上げて行くことにした。そして、この雨にドライバー達は大苦戦。勿論、晴南も星奈も一飛もその類である。この影響でシューマッハは、バランスを崩してクラッシュ。シャシ交換を余儀なくされてしまった。俺はトップタイムでFP1を終え、1時間50分のインターバルを挟んで迎えたFP2。コースコンディションは、少し乾いたインターミディエイト。だけど、完全には乾いておらず、タイヤですごく悩む事になった。インターミディエイトで行くか、レインで行くかで。とりあえず、レインで行って確かめる事にした。そしてコースイン。何周か慣らし運転をしてから、アタック開始。水飛沫がすごい中、俺は、アクセルを一切緩めることなく、ホームストレートをフルスピードで駆け抜けて、1コーナーに突入。そして、全コーナーミスなくクリアして、西ストレートから130R、そこもノーブレーキでクリア。そして、最終コーナーをクリアして、ホームストレートへ戻って来てコントロールラインを通過。タイムも一回目より、かなり速いタイムになっていた。皆も初の鈴鹿ながら、1桁台に入ってきてる為、予選も期待出来る結果に。あとは、明日のFP3~決勝まで晴れてくれる事を祈るばかりである。



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Round18 日本GP FP3

日本GPも、遂に予選の日。その前に行われたFP3。これが最後の調整が可能な走行でもある。今回は何と、ホンダ育成ドライバー3人が初めてのF1ドライブとなり、初めてのGPウィークとなる。そして鈴鹿にも、3人の走りを見ようと、大勢の観客が来ている。俺は、レットブルの方へと向かって行き、「絵梨子ちゃん、いつも通りの走りを見せて来な。ファンの皆の記憶に残る様な走りを見せて来な。」と背中を押して送り出した。今回は、ペレスのマシンに乗っての走行との事。愛乃ちゃんは、晴南のマシンに乗っての走行になる。すずこちゃんは、星奈のマシンと2021年デビュードライバーのマシンと言う事で、ファンもこの3人の走りをかなり期待している様子が、ガレージのモニターからも見えていた。俺ら3人は、LINEのグループ通話で、お互いのチームから出てる3人の様子を実況中継する事にした。そして3人の走行時間になり、通話を始めた。出来ればお互いの映像を共有しながらやりたいが、無理そうなので、声だけで伝える事にした。先ずは俺が、「絵梨子ちゃん、F2世界王者獲得直後とは言え、かなり走りに磨きがかかってるよ。すごく纏まってる。晴南の方はどう?」と聞くと「愛乃ちゃんも、あの時からすごく成長してる。すごく綺麗に走行してる。特に130Rの進入がすごく綺麗。星奈ちゃんのとこのすずこちゃんは、どんな感じ?」と晴南が星奈に聞くと星奈は、「すずこちゃんは、何だろう?初めて会った時からだけど、すごく大人びてるというかなんて言うか、かなり纏まってる。全体的にも。すごく全体的に物を見てるという感じの走りをしてる。すごくクリーンな走りをしてるよ。でも、パワーが…パワーが足りない…。輝達ホンダ勢が遠い遠い存在になってる…」と本音が出ていた。でも、普段こうして話す事があまり無い為、すごく貴重な機会だと思ってる。ちなみにその様子は、国際中継でも度々取り上げられて、Twitterやフジテレビでもかなり話題になっていた。川井ちゃんも「あの3人は一体何を話してるのか気になりますねぇ。」と言ったり、何を話してるのか、かなり気になってる様子だった。この様子は、レース後にでも話そうと思ってるくらいだ。そして、FP3が終わり、3人共にトップ10に入る速さとタイムを披露すると、会場から大きな拍手が巻き起こった。初めてながら、必死に走ったその姿は、観客やファンのみならず、全チームやドライバーの記憶に残る様な走りだった。俺は、絵梨子ちゃんが帰還した後に「お疲れ様。走ってる姿見てて、皆すごく応援してたよ。俺も、晴南と星奈と3人でLINEのグループ通話をしながら話してたけど、すごく纏まってて綺麗だったよ。後でもいい。ホーナーさんや、マルコ博士、フェルスタッペン、ペレスにお礼してきな。」と言うと、絵梨子ちゃんも「ありがとうございます!!後で愛乃にも伝えて来ます!!輝先生!予選と決勝頑張ってください!!」と話してくれた。俺は「こちらこそ。ありがとう。見てて!俺の走りを!未来永劫語り継がれるであろう走りを!!」と絵梨子ちゃんに言った。そして、愛乃ちゃんも「晴南先生!!貴重なチャンスをくださり、ありがとうございました!!きっと、絵梨子も喜んでると思います!後で、おすずにも伝えないと…。この後始まる予選と、明日の決勝頑張ってください!!」と言って役目を終えた。晴南も「こちらこそ。ありがとう。見てて!私の走りを!皆の記憶から忘れない走りを!!」と、愛乃ちゃんに言った。そして、すずこちゃんも「星奈先輩…ありがとう…ございました!!…予選と決勝頑張ってください!!」と星奈に言うと「すずこちゃんは、すごく全体的にも綺麗だったよ。ただPUのパワーが少し足りないのは玉に瑕だけどね。でも、他のドライバーの走りを見る貴重な時間が出来たのも、すずこちゃんのおかげ。こちらこそお礼を言いたい。ありがとう。すずこちゃん。見てて!私の走りを!」とすずこちゃんに言ってFP3を終えて、予選に挑むのだった。

 



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Round18 日本GP 予選

FP3が終わり。遂に、明日のグリッドを決める予選の時間が近付いていた。天気予報を見ても、この日だけが唯一のドライ。実はセッティング自体、もう既に出来上がっており、後は走るのみである。俺は、マシンに乗り込み、予選開始時刻を今か今かと待っていた。予選開始時刻になり、ガレージを出てコースイン。皆が大きな拍手で出迎えてくれた。そして、アタック開始。タイムはトップタイム。だけど、まだまだ更新出来ると確信して、Q1の時間目一杯走る事にした。今回、俺が王者を取る条件は「ファステストラップを樹立して、トップでゴール。その際に、フェルスタッペン及び晴南のどちらか1人が、2位以内に入るか。」という大変シビアな条件だ。そう考えると、シンガポールで決めなくて「ある意味」正解だった。迎えたQ1。HRC勢は全員突破。Q1から白熱したポール争いを展開して、観客は3年ぶりの日本GPを楽しんでいた。勿論、皆も3年ぶりの日本GPを楽しんでいた。そしてQ2。ここまで日本勢は、誰一人欠けることなく無く来ている。Q2が始まった。とにかく明日は先頭で迎えて、先頭で終えたいが為に、俺は誰よりも先にコースイン。ここでもトップで通過。晴南は、ブレーキトラブルに苦しみ、ここで無念のQ2敗退。13番グリッドからの追い上げとなる。星奈は8番手でQ2を通過。一飛も6番手と意地を見せた。レットブルのお二人さんも、2位、3位でQ2を突破。そして迎えた、予選最終セッションQ3。俺は始まる前に、晴南の元へと行き「よく頑張ったよ。後は俺が晴南の分まで頑張って来る。見てて。」と言って、マシンに乗り込んで、コースイン。そして、F1史上稀に見る、超僅差の戦いが始まった。俺は、フェルスタッペンがアタックするタイミングを見計らって、アタック開始。タイマーが0:00になる直前までフェルスタッペンがトップだったが、俺が、何と0.01秒差で逆転して、ポールポジション及び母国GPでの日本人予選最高位を更新した。星奈も何とか意地を見せて3位。ペレスは5位。その後ろにはルクレール、一飛と続いた。俺は、予選終了後に、フェルスタッペンと握手をして、お互いの健闘を称えあった。そして、応援してくれているファンや観客にも、お礼をすると、スタンディングオベーションが起きた。そして俺は、明日、遂に「全てを決める戦い」をする事になる。ファンには、「3年間」という、長い時間待ってもらった「お礼」をすると決めている。



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Round18 日本GP オープニング

1987年11月1日。この日は、F1の歴史がまた1つ、新たに生まれた日でもある。あの時に、鈴鹿で「夢」を見ていた少年少女は、今頃どんな大人になっているんだろう?1990年10月21日。この日は、F1の歴史がまた1つ生まれた。鈴木亜久里が日本人としてアジア人として初の表彰台に登った。2002年10月13日。この日は鈴鹿が、佐藤琢磨の走りを見るべく、黄色一色に染まった。2006年10月8日。この日は、鈴鹿に14万6000人という記録的人数が集まり、「皇帝が走る最後の日本」を見届けに、鈴木亜久里率いる「スーパーアグリ」の走りを見る為に、多くのファンが鈴鹿に集った。2012年10月7日。この日は小林可夢偉が、鈴木亜久里以来22年ぶりに、鈴鹿で3位表彰台を獲得して、「可夢偉コール」が響き渡った。そして月日は流れて、2022年10月9日。ここにまた1つ、新たな歴史が生まれようとしてる。それは、「日本人初のF1ワールドチャンピオン」と言う、誰も成し遂げる事が出来なかった「偉業」を成し遂げようとしてるドライバーがいる。そのドライバーの名は、「九嶋 輝」。静岡県伊豆市出身の彼は、小さい頃から、F1やモータースポーツが大好きな少年だった。そして昨年、遂に、子供の頃からの夢である「F1ドライバー」という夢を叶える事が出来た。今日、その少年が「史上最年少王者」目掛けて走り出す。彼はこう言った。「F1ドライバー、いや、レーサーというのは、究極のエンターテイナーだ。」と。1台総額30億オーバーを誇るF1マシン。その「究極の車」をドライブする事が許されるのは、世界中から選ばれた、20名のドライバーのみ。その「究極の車」を扱う事が許されるのは、世界中から選ばれた10チームのみ。たった一つのミスが、コンマ1秒の遅れが、即命取りになるF1。そして、貴方の夢は?貴方が目指してるものは?貴方が叶えたい願いは?今、「新時代」が訪れを告げようとしている。3年ぶりに、日本に「F1」が、「希望」が、「夢」が、「感動」が、「ドラマ」が帰って来た。勝つ者居れば、負ける者もいる。嬉し涙を流す傍ら、悔し涙を流す者もいる。マシンに乗り込んだら、そこはもう「別世界」。今、新たな歴史が動き出そうとしている。新たな歴史の「日の出」を告げるのは一体誰なのか?19年前に産まれた、「輝く一番星」は今、新たな時代の「日の出」を告げようとしている。喜怒哀楽、様々な感情や思惑や戦略が折り重なり、遂にF1も、鈴鹿に帰って来た!さぁ輝よ!あの日生まれた「輝く一番星」よ!新たな時代の「日の出を告げる者」となれ!さぁ選ばれし20名の侍達よ!「日出る地にて迎え撃て!全世界を席巻せよ!」2022年、第72回FIAフォーミュラ1世界選手権第18戦、ホンダ日本GP。鈴鹿秋の陣、ここに開戦!侍達よ、いざ、出陣!



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Round18 日本GP 決勝

昨日の白熱した予選から一夜明けた今日。遂に3年ぶりの日本GP決勝の日となった。天気は雨。今回はなんと、日本のモータースポーツ史上初となる、総理大臣が見に来たりと、足掛け60年、ここまで、数多の困難や苦労を乗り越えて来た日本のモータースポーツも遂に、ここまで認められるレベルまで来た。そして国歌斉唱も、俺が好きな声優が担当したりと、3年ぶりの日本GPとは思えないくらい、豪華なものになっていた。スタート方式も、この雨の影響で、かなり混乱していた。ひとまず、国歌斉唱まで終えた後にマシンに乗り込み、カルロからの指示を待つ事に。そしてカルロから、「スタート方式が決定した。当初予定されていた、ローリングスタートから、従来通りのスタンディングスタートになった。」と来て「Copy」と俺は答えた。SCランを終えて、グリッドに着き、RSシステムを起動させた。そして、シグナルがブラックアウト。スタートは、過去最高レベルのスタートを決めた。が、その直後に、サインツがクラッシュしたり、アルボンがクラッシュしたりと、かなり大荒れの展開に。2周目で早くも赤旗中断。俺はカルロから無線で、「赤旗!赤旗!赤旗中断だ!1度ピットレーンの方に戻って来てくれ!」と来て「分かった。すぐに戻る。」と言って、ピットレーンに戻って、マシンを止めて、「マシンから降りていいか?」と聞くと「降りた方が良いよ。今後のレースディレクターの指示を待とう。」と言って、マシンから降りて待機。そしてカルロから「たった今、レースディレクションが出て14:50リスタート。14:50にリスタートだ。」と来て「Copy。じゃあ14:50にリスタートで良いのね?」と聞くと「14:50にリスタートで大丈夫だ。」とカルロと俺がカルロと確認し合ったりしていた。そして、5分前くらいにマシンに乗り込み、予定時刻の14:50になって「リスタートの時間だな。カルロ。」と言うと「あの…これ…言うべきだと思うけど…リスタートは延期、リスタートは延期だ。」「は?もう一回言ってくれないか?」「リスタートは延期だ。開始時刻は、今の所未定だ。ヤバい…3時間ルールのカウントダウンが…」とカルロがかなり青ざめた様子で話していた。俺は、「分かった。マシンから降りるよ。」と言うと「分かった。」そう、F1は、最初のスタートから3時間、つまり、日本時間午後17時になると、誰が何を言おうと言わまいと、強制的にレースは終了となる。俺は、ガレージに戻る前に、ちょっとしたファンサをすると、観客からは、今回参戦してる、4名の日本人ドライバーのコールが起きた。俺は、ピットレーンから手を振ると、皆は大歓声を贈ってくれた。そして、フリー走行に参加した、3名のドライバーのネームコールも起きた。そろそろマシンに乗り込んで、準備をしてると、カルロから「今、レースディレクターから、レースディレクションが出て、16:15にリスタート。16:15にリスタートだ。」と言うと「16:15にリスタートね。了解。」そして、リスタート予定時刻の16:15になり、泣いても笑ってもこれが最後の45分の「超スプリントレース」がSC先導の元スタート。そして、残り40分となった5周目からSCが離れ、レーススタート。俺は2位のフェルスタッペンを果敢に防いで、トップを死守。その間隙を縫って、晴南が何と10台抜きの3位に。その時フェルスタッペンは、焦りの余り、オーバーシュートをしてしまい、その隙を狙って星奈が2位になった。その際に俺は、カルロに無線で「ジュリオに伝えてくれ。晴南に、星奈をパスして、2位になれと伝えてくれ。」と言うと「了解。」とだけ言ってくれた。これで、王者になる為のシナリオは完璧になった。そして、これが最後の周回となった28周目。俺は、王者目掛けて、全力でマシンを走らせていた。そして、遂にチェッカーフラッグ。遂に、F1の歴史に新たな1ページを書き記すことが出来た。と言うのを知ったのは、この直後ではなくて、実は控え室で知った。俺はひとまず、ゴール時に「やったァァァァァ!!!日本で勝てたァァァァァ!!!ありがとう!皆!!本当に皆、お疲れ様!3年ぶりの日本GP、アルファタウリとしては、初の日本GP。まさか勝利出来るなんて夢みたいだ!!きっと天国で観てる、誠真も喜んでくれたかな?多分天国で大喜びしてくれてると思うよ。」と言うと「その通りだと思うよ。本当にお疲れ様。」と、カルロも無線で言ってくれた。一方晴南は、ゴール直前のホームストレートで星奈を抜いて2位でゴール。星奈は3位と、鈴鹿で日の丸を3つ掲げるという「夢」が遂に実現した。俺は、本当に王者になったのかすごく気になっていた。そう、規則が絡んでいてすごく混乱していたからだ。今回は「レース周回数50%以上75%未満」だった為、25ポイントから6点減らされた19ポイントになると思われていたが、「レースが再開されない場合は、ポイント減算」と言うルールには該当せず「レース再開」と言う形の為、フルポイントの25ポイントを獲得して、年間王者になったというのを知ったのは控え室で、俺が「王者になった?なってない?どっち?」と言うと「王者だよ。君が2022年FIAフォーミュラ1世界選手権の年間王者だ!おめでとう!」と言うと「よっしゃァァァァ!!!やったァァァァァ!!!遂にここまで来れたんだ!!よっしゃァァァァ!!!」と喜びを爆発させた。シャンパンファイトの時も、思いっきりシャンパンをぶちまけた。レース終了後の夜。ホームストレートのド真ん中で、皆してレットブルをぶちまけ合ったりもした。俺は公式記者会見で、日本語で「今回、こうして王者を取れたのは、俺自身ではなくて、アルファタウリの皆、このGP限定で俺にヘルメットデザインを託してくれた佐藤晴南選手、そして、最高のマシンを仕立てあげてくれたメカニックの皆と、開発兼リザーブの柳川結希選手、レッドブル・パワートレインズとHRC SAKURAの皆、金曜日からここに来てくれた、大勢のファンと観客のおかげです。今回は本当に応援ありがとうございました!」と涙を堪えながら言うと、大きな拍手が巻き起こった。本当に3日間通して、俺も最高の走りが出来て、皆の記憶に残る走りをする事が出来て良かったと思ってる。そして、晴南にもレース後に「お疲れ様。最後まで諦めずに良く頑張ったね。初めての日本GP、皆もすごく応援してたよ。81の旗や横断幕が靡いてたし、71の旗や横断幕も靡いてた。それと、ヘルメットデザインを託してくれてありがとう。このヘルメットのおかげで勝てたし、晴南が背中押してくれたから勝てた。ありがとう。」と言ってお礼をしたりとかもした。こうして、荒れに荒れた3年ぶりの日本GPは、終わりを告げた。



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Round18 日本GP エンディング

2022年10月9日。今日、またF1に新たな歴史が生まれた。遂に、皆が「叶えられなかった夢」を「叶えた」少年が、新たな歴史を作り上げた。19歳という若さは、F1史上最年少王者記録を大幅に更新した。そして、決戦を終えた「侍」達の顔には、どこか、安らぎが生まれていた。これが最後の日本GPという者も居れば、来年も、という者も居る。中には、お互いの「思い」を「交換」して走った者もいる。それぞれが、日本GPにかける思いは、違うけど、変わらないものがある。それは、「最後の最後まで絶対に諦めない」という事。それだけは、変わらなかった。中には、日本GPを走る事さえ叶わなかった者もいる。彼は、こう言った。「今日は、天国に居る親友と、走る事が叶わなかったマゼピンの分まで思いっきり走る!」と。中には、「親子」で鈴鹿を駆け抜けた者もいる。辛い時期があったから、今がある。それは、皆一緒だ。だけど、3年越しに出会えた皆に、感謝感激雨あられ。そして、彼は、3年越しに、鈴鹿を駆け抜けた。それは、「一瞬の瞬き」では無くて、「輝きを放つ一等星」として。やっぱり、F1は、言葉では表しきれない、「夢」が、「希望」が、「感動」が、「ドラマ」が、ある。今年の日本GPの合言葉は、「栄光目指して走る、その先には、幸あれ!」。その言葉通りのレースだった。中には、2周で終える者も居た。そして、28周目の先に待ち受けていたのは、「栄光の道」。その道をトップで駆け抜けた、若き日本の侍、そして、完走、いや、エントリーした、皆に、感謝と敬意を表したい。そして、日本GPは、新たな歴史を駆け抜ける。王者となった彼のマシンには、「星」がデザインされていた。「紺色の弾丸」と言われ、周りを寄せ付けなかった。彼の名は「九嶋輝」、カーナンバー「71」の由来も「また1から、原点から始めよう」という意味で選んだそうだ。数多の苦楽を乗り越えて、掴んだ、初の「栄冠」。君は、本当に、輝いていた。亡き親友の分まで思いっきり走る!そう誓った君は、本当に、輝いていた。そして、どんな時にも、感謝と敬意を忘れなかった。彼はこう言った、「憂うより、誇りと敬愛を。」と。そして、彼は、3年越しに、駆け抜けた鈴鹿を先頭で帰ってきた。皆は、その姿に、歓喜した。そして選手達は、「己の真の姿」を剥き出しにして、走っていた。そして、その姿に、皆は「全て」を託した。そして、王者獲得が決定したときは、歓喜の渦が起きた。日本GPを開催するにあたって、最後の1秒まで尽力 してくれた、日本政府、モータースポーツ関係者に、感謝と敬意を表そう。「ありがとう。」



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Round19~22 それは僕たちの奇跡(アメリカ~アブダビ)

前回の日本GPで、念願の世界王者を獲得した俺は、今度は、コンストラクタータイトルを獲得するべく臨んだ、第19戦アメリカGP。結果としては、サインツが、キャリア初優勝という結果だった。そして、アルファタウリのタイトル獲得は、ブラジルGPにお預けという形に。

 

次戦の第20戦メキシコでは、グランドエフェクトカーの潜在能力を試されたレースでもあった。結果は晴南が、独走してポールトゥウィン。俺は3位でゴールして、アルファタウリがダブル表彰台を獲得。2位にはレッドブルのペレスが入賞した。

 

迎えた、第21戦ブラジル。このレースでは、星奈がセナメットを被ってのエントリーとなった。その中で俺と晴南の来季の続投も改めて発表されたりと、この時期は、何かと忙しくなる。ただ今回は早く決まったので、こちら側としては、一つ心配事が減った。そして、今シーズン最後のスプリントレースは、なんとラッセルが念願の初優勝を成し遂げた。決勝では、F1の中でも未来永劫語り継がれていく様な歴史的な死闘を繰り広げた。予選でポールを獲得したのは星奈。対する俺は1000分の1秒差で2位に着けた。晴南は6位と言う結果になった。迎えた決勝。俺は終始、星奈との「異次元」のバトルを繰り広げていた。もう各セクター毎に順位を入れ替えながら。そしてレースは、ファイナルラップ。この時に、F1の中でも「ベストレース」と言われる「名バトル」を演じた。それは、俺と星奈がほぼ同時にホームストレートへと戻って来た時だった。最後のバンクを駆け抜けて、ほぼ同時にフィニッシュ。最後は、星奈が僅かな差で俺を抑えて優勝。俺は、ほんの数ミリ差の2位。だけどこの瞬間、アルファタウリのコンストラクタータイトルが決定した為「2冠」を達成する事が出来た。

 

遂に今年の「集大成」とも言える、最終戦アブダビ。俺は、日本GPで使ったメットを持ち込んでおり、それを被ってのエントリーをした。晴南も日本GPで使ったメットを持ち込んでおり、それを被ってのエントリーだ。星奈は、限定デザインの「ブロッサム・ハリケーン・トリビュート・セイマ」を持ち込んでいた。そして、今シーズンのこのレースを持って、ベッテルが現役引退を発表した。その為、このレースがベッテルのラストレースとなる。気になるF2も遂に最終戦。俺はレース前、ベッテルに「2年間という短い期間だったけど、一緒に走ってくれて、戦ってくれてありがとう。」と言って、サインと「Danke! Vettel!」という言葉を書いた色紙をプレゼントしたりもした。そして、ランキング2位争いもここで決着となる。予選ではスーパーラップの連発だった。結果は俺がポール獲得。迎えた決勝。俺は晴南に、「あとは、自分の出せる最大限の力を出すだけ。大丈夫!晴南なら。」と言ってマシンに乗り込んだ。そして決勝がスタート。スタートは完璧。だけどストレートで、レッドブルのフェルスタッペンに抜かれてしまい2位に。ここからが俺の本領発揮。実は、晴南のランキング2位確定条件は3位に入るか、ファステストラップポイントを取る事が絶対条件だった為、わざとフェルスタッペンをブロックして、タイヤを過剰消耗させる作戦をしようと考えていたが、そんな事したら間違いなく軋轢を生じる可能性があった為、まずはトップを走りつつ、様子を見る事にした。実は、ピットタイミングを意図的にフェルスタッペンと同じになるように、スタート前のミーティングで話し合っていた。これには多分本人も相当焦ったはずだ。ピットに入り、タイヤ戦略もかなり賭けに出た。俺はフェルスタッペンの前でピットアウトして、アンダーカットを成功させてトップのまま復帰。晴南も、この間隙を縫って2位になった。あとは、フェルスタッペンをブロックしてゴールするのみ。そしてファイナルラップ。紺色と白のマシン2台が、横一直線にコントロールラインを通過。俺はこの時、わざとアクセルを緩めて、晴南にトップを譲った。ラスト1周。泣いても笑っても、これが最後のレースが始まった。俺はフェルスタッペンのDRSを無効化させるべく、かなりハイペースで飛ばしていた。そこから最終コーナーを立ち上がった時に、フェルスタッペンが追っかけて来ないことを確認してから、2台揃ってゴールと思ったが、フェルスタッペンもそれに加わって、3台揃ってゴールラインを通過した。そして最後は、ベッテルもそうだけど、俺らも名物「ドーナツターン」をホームストレートで披露した。パルクフェルメでは、ベッテルに「ダンケ!ベッテル!」と言うと、日本語で「アリガトウゴザイマス!ヒカル!」と返してくれた。そしてポディウムでは、晴南が涙を堪えきれなくなって、色々な感情が混ざった涙を流していた。勿論、俺も悔しかったさ。けど最後くらい晴南には、良い物を見せたかったからやっただけの事である。そしてF2も最後は、かなり荒れに荒れたF2らしいレースを見せてくれた。来季はさゆりちゃんが、なんと来シーズン発足する新チーム、VAR With Team HRC-F2のドライバーとしてFIA-F2世界選手権にステップアップする事も発表された。というよりも、実はこのレースが彼女にとっての「初陣」でもあった。実はベックマンが離脱した為、そのシートを「実力」で掴み取ったのだ。結果は、教え子の絵梨子ちゃんとの死闘を繰り広げての優勝。フィーチャーレースも、スプリントレースも完勝と、初参戦、初優勝、初ファステストという「ハットトリック」もやってのけた。それと、絵梨子ちゃんと愛乃ちゃんのメットには、「レインボーリボン」という「LGBTQ」を周知してもらうリボンを纏ってたりもしている。最終戦を走り終えた俺は、全てから解放されたのか、涙が止まらなかった。晴南は「去年のお返しです。よく頑張りました!!それと…今年も一緒に戦ってくれて…ありがとう。」と言って俺を抱き締めてくれた。愛機の「プレシャス」にも「今シーズン俺と戦ってくれてありがとう。来年もよろしくね。」と涙を流しつつも感謝を伝えた。



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Round Exhibition 2022FIA Formula1 World Championship Young Driver Test

今シーズンは、俺の「史上最年少世界王者獲得」という結末で幕を閉じた。そして今回は、YDT。レース後に行われたYDT(ヤングドライバーテスト)では、アルファタウリから、エントリーしてる2人の走りを見守っていた。実はあのレースの後、絵梨子ちゃんは泣いていた。それは、俺が彼女を担当してる時に「泣くのは、全て終わってからにしな。」と教えたからだ。その教えを今でも守ってくれている。愛乃ちゃんは、レッドブルからのエントリーになった。ちなみにアルファタウリのマシンには、何故かさゆりちゃんが乗り込んでおり、さゆりちゃん本人から、かなりエグい一言を聞いてしまった。「実はこれ、トストさんからのリップサービスです。FIA-F3頑張ったご褒美だって。」と。いやいやトス爺よ、いくらFIA-F3で世界王者取ったからって、まず乗せるべき車両間違えてないか?つい最近まで380psの車乗ってた子に、1100ps近い「バケモン」操れるのか、はっきり言って不安でたまらなかった。だけど彼女は、見事にやってのけた。「バケモン」を手懐けたのだ。ただ、一昨年に俺も経験した「症状」が襲いかかっていた。しかも、3倍くらいの勢いで。とりあえず、体力が限界の状態で何とかガレージに帰還した後に「降りれないよ…助けて…」という声で「待ってろ!今出してやるから!」と言って、ベルトを解除して、何とかしてマシンの外に引きずり出してあげた。でも彼女は、「楽しかった。」と、ご満悦だった。お昼のインターバルを挟んで迎えた2回目。今度は、絵梨子ちゃんの番となった。実は絵梨子ちゃん、来季はアルファタウリのリザーブとして動くとの事。ちなみに愛乃ちゃんは、レッドブルのリザーブとして動きつつ、「あの日に置いてきた忘れ物を取りに行きたい!」という本人の強い希望で、再びF2に挑戦するとか。でも、大丈夫なのだろうか?本来ならば、F2のチームに合流して色々やり取りしないといけないのに、F1のYDTになんて来ていて。だけど、愛乃ちゃんから聞く限り、チームはVAR With Team HRC-F2からのエントリーっぽいけど、晴南は愛乃ちゃんに、「チームメイトに、さゆりちゃんが居るけど、どう?やってけそう?」と聞くと「さゆとは、実は講師と生徒の間柄なんで。知ってますよ。プライベートでも仲良いですし。」と聞くと、晴南は、「愛乃ちゃんも、やってたんだね。HRS-Fの講師。」と言ってたりもした。ちなみに、絵梨子ちゃんが何故アルファタウリの開発兼リザーブとして動くのかと言うと「本人の強い希望」だからだ。確かにF2ラストチームがハヤテだからというのもあるし、「家庭的なチームが好きだから。」という理由でもあった。ちなみに結希ちゃんは、再びF2に挑戦しつつ、レッドブル・レーシングのメインリザーブドライバーとして動くとの事。そしてヤングドライバーの番が終わり、今度は俺らの番になった。実はあの後、個人的にBellが気になってと言うよりか、やっぱり最後は誠真と同じメットメーカーで走ると決めていたので、まずはAraiに連絡を入れて、何とか許可が貰えた為、ひとまずテストして見ることにした。被ってみると、ちゃんと俺の事分かってるのか、メガネをかけたまま被れるようにあえて、少し広く設計してあった。そしてフィット感もかなり良いし、なんと言っても軽かった。いざ俺が乗り込んで、シーズン最後だからとか言って、ガチモードで思いっきり走り回った。その時、Bellのヘルメットが一体どんな感じなのかも理解出来た。次に晴南も、思いっきりマシンを走り回していた。続く2回目は、比較としてAraiを被って走ってみたが、やはり重く感じる。俺は即決で、来季はBellを使う事にしたのと同時に、日本人F1ドライバーとして2人目のBellユーザーとして名を馳せる事になった。ちなみに晴南は、従来通りAraiを使うとの事だ。ちなみにこのヘルメットの名前は「Bell HP7」というのが正式名称である。このヘルメットは、F1のみならず、4輪カテゴリーならば、どこでも使えるやつである。それとレッドブルジュニア推奨ヘルメットとして、なんとAraiをチョイスしてくれたりしている。そして来季は、なんとミズノが20数年ぶりにF1にカムバック。アルファタウリは、すぐにスーツをミズノに変更する事を発表した。一方Araiは、FIA-F2とF3に出てる強豪チームのVARと「独占契約」を締結してチーム名も、今季FIA-F2世界選手権とFIA-F3世界選手権に参戦していたハヤテと合同チームとなる、VAR With HRC TEAM HAYATE Arai-F2&F3として、再スタートするとの事だ。そして、今シーズンも終わり、俺と晴南は、ファエンツァの家に帰って、と言いたかったが、まだまだやる事が残っていた。それは、HRTDへの参加である。



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特別企画 HRTD参戦

激動の今シーズンも終わり、俺らは、栃木県茂木町にある、モビリティリゾートもてぎにいた。何故かと言うと、そこで開催される「お祭り兼ファン感謝祭」のホンダレーシングサンクスデーにエントリーしているからだ。俺は、ファン参加企画のスーパーGT&市販車異種格闘技戦と、F1のデモラン、カート対決等結構な数出る事になっている。ちなみに帰国して、皆集まっての練習の際に、3年ぶりに乗ったNSX-GT(3年前のDTM交流戦の時に乗ったやつと同一個体)に乗った時、懐かしさを思い出してかなり走り込んだりしていた。そして、もてぎで初めての走行となる自分ちマシンも、どんな挙動なのかをチェックしたりと、かなりやる事多かったが、実は「サプライズ企画」として「FIA-F2&F3フルスロットルアタック」という企画があって、この企画には、俺と晴南と教え子2人と、その教え子達も出たりしていると思いきや、なんと星奈もカチコミかけに来るというカオスぶり。俺ら3人は「当時」のスーツとかを着用して「当時」のマシンを「当時のセッティング」でドライブする事になった。よくこの企画をホンダも計画したし、チームも快諾してくれたよ。ちなみに俺は、一昨年の「最終決戦」の時のデザインで走る事になった。(その為だけに、ファクトリーに動態保存展示してあるマシンを引っ張り出して来たとか。)そして練習時には、約2年ぶりのご対面となる俺のマシンが来ると、ギャリーが「久しぶりに、お前のマシンを弄くり回す時が来たみてぇだな。Hahaha!!」とルンルンだった。練習を終えて迎えた当日。ピエールさんの挨拶から始まり、今回はお祭りと言うだけあって、皆超ゆるゆるだった。初めにサーキットサファリから始まり、9:50から俺の出番である「CBR Fireblade 30th Anniversary オーナーズパレード」。俺はこの日の為に、愛車のCBR600RR(PC37,MORIWAKI-ZERO-GP ANO仕様)を持ち込んでいた。そして、600ccの4気筒特有の甲高い音を響かせてサーキットを周回した。パレードが終わってから、15分のインターバルの内に今度は、4輪のスーツとかに着替えて「TYPE R Happy 30TH Birthday オーナーズパレード」にインテグラタイプR DC2 (愛車)で参加。というのは、サプライズで、実は当日まで名前を伏せていた。時間になると、ピットからB16Cのけたたましい音を響かせてコースイン。これには皆も、驚きを隠せなかった。俺は、サーキットを周回した後、カート対決にエントリー。この時のチームメイトが、かなり話題を呼んだ。実はこの時のチームメイトは、なんと星奈。ピエールさんからも、「なぁんか見覚えのあるコンビだと思ったら、4年前のFIA-F2世界選手権、しかもプレマ時代のベルギーGPまでのコンビじゃないですかぁ!こんな奇跡もあるもんなんですね!」と紹介してもらった。と言っても何で星奈が平気な顔して来れたかと言うと、来季からザウバーは「アルファロメオ」から、エントリーを「ザウバー・ホンダ・RBPT」というエントリーになったからだ。すなわちホンダユーザーになった関係で、そのPRも兼ねての参戦である。カート対決は、終始大爆笑の対決だった。そして、皆お待ちかねのスーパーGT×市販車混合レースでは、チームブルーとしてエントリー。俺は、NSX-GTからダッシュで降りて、山本さんに腕章を素早く取り付けて完了かと思いきや、チームレッドの「妨害」に遭遇したりと、ガチでヒヤヒヤした。結果は、チームブルーの勝利。その後に「FIA-F2&F3フルスロットルアタック!」という、日本のファンの目の前では「初披露」となるF2&F3マシンをもてぎで走らせるという企画。俺は、さっきまでの「おふざけモード」から一変して「レースモード」に。コースインの時間となり、あのV6のけたたましい音を響かせてコースイン。内訳としては、5周走る内の1周はアップ。4周をアタックラップにするという事だ。大歓声に包まれる中、アタック開始。ファンも、初めて見るF2マシンに大興奮。そして俺は走り終えると、ファンサでドーナツターンを披露。F2が終わって今度は、FIA-F3マシン。ピエールさんも、実況席で「こちらも日本初披露となります、FIA-F3世界選手権で使用されているマシン、ダラーラF3/19。このマシン、一見ちっちゃくても、レースは「肉弾戦」という言葉が、ピッタリなくらいアグレッシブなレースが展開されておりまして、今年は、今走行しているオレンジのラインに黒のカラーを纏ってるマシンを走行しております、澁谷さゆり選手が、自身初となる年間タイトルを獲得。そこから今月行われた、FIA-F2世界選手権の最終戦アブダビに、来季の予行演習も兼ねてのワイルドカードエントリー。見事優勝という、素晴らしい結果でした。さぁそんな事言ってるうちに、アタックラップに入りましたぁ!さぁホームストレートには、澄み切ったV6の音が響いてるよ〜!」と言ってくれたりと、かなり大盛況だった。その直後に、俺の世界王者獲得記念デモランをする事になった。俺は、AT03B(日本GP仕様)に乗り込んで、カルロに「パワーユニット、スタートアップ!」と言って、PUが始動。今回の為に、ピレリも協力してくれて、ウルトラソフトを供給してくれたりもした。そしてデモランも終わり、俺ら3人は、暫く休憩と言うより、実況席に。ピエールさんが「こちら実況席には、今年のF1世界王者もとい、最年少世界王者の九嶋 輝選手が来てくれました!九嶋選手今回はよろしくお願いします!」と言うと、俺は「皆さんこんにちは!今紹介にも上がった通り、今シーズンのFIAF1世界選手権の世界王者、九嶋ですよ〜!今回は皆、ピエールさんと俺の超絶ユルユルで軽妙なトークに着いてきてね!」と言うと、ピエールさんも「是非とも、今シーズンの裏話とかも聞かせて欲しいです。さて今から始まるのは、日本が世界に誇るトップフォーミュラ、スーパーフォーミュラの頂点バトル。今シーズンは、野口智貴選手の2連覇という形で、シーズン終えた訳ですけど、どうですか?九嶋選手目線から見たSFというのは?」と聞かれると俺は「俺目線からとなると結構難しいですけど、7年前にFR3.5と並行して出た時に、初めてSF14に乗った際、こんなに楽しいマシンが他にあったか?すげぇなおい!これを1シーズンしか乗れないなんて、もったいないくらいだ!と思いましたし、あのカテゴリーで勝つことの難しさ、勝つために何が必要かを学べましたね。実はこれ余談なんですけど、2019シーズン直後のテストに、B-MAXから出てたんですよ。この時に乗ったSF19もかなりというより、SF14より、かなりシャープかつクイックな挙動で、とにかくダウンフォースがすごくて首が引きちぎれかけたのをよく覚えてます。ダウンフォース任せに物をやるのでは無くて、人馬一体。その言葉がピッタリなマシンでした。そして、SFも今や海外からF1目指すのではなくて、こっちを目指すドライバーも多く居まして、今走行してる、愛咲選手だってそうです。4年前のF2後半戦の時に、プレマでチームメイトだった際に、私は、F1なんてどうだっていい!出来ることなら、SFで走ってみたい!なんて話してたのを覚えてます。」と言うと、ピエールさんは「そんな事もあったんですか。今やこのカテゴリーは、F1よりも海外から興味を持たれてるという事なんですね。」とすごく感心していた。そして頂点バトルの時は、もう終始ゆるゆるかつ大爆笑のトークを展開していた。途中、愛咲選手が野口選手に仕掛ける際に、「ブレーキはバーンッ!と踏んで、加速は、ドーンッ!て加速する!バンドーンッ!って!」と言うと、ピエールさんも「また、過去の懐かしいネタ引っ張り出してきましたね。」等とかなりゆるゆるだった。そして最後は、レッドブルと、アルファタウリのショーラン等をして、終わりを告げた。そして、俺は、「今日は皆さん、来ていただき、ありがとうございました!来季も、ホンダの活躍を応援よろしくお願いします!」と言って締めくくった。



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特別企画 今シーズンのエントリーリスト及び各チーム毎のプレイバック

 

今回は、今シーズンのエントリーリスト&プレイバックプラス着用ヘルメットとスーツのセット!

 

まずは、今シーズン、僅差の戦いを演じた、オラクル・レッドブル・レーシング・チーム・HRC 

 

マシンは、RB18

 

パワーユニットは、RBPTH001 

 

No1 アレックス・フェルスタッペン(フル)(オランダ)(シューベルト+PUMA)(タイトルホルダー)

 

No11 ダニエル・ペレス(フル)(メキシコ)(シューベルト+PUMA)

 

No38 西木野絵梨子(日本GP)(ルーキー)(Arai+PUMA)、岩佐龍輝(リザーブ)(日本)(Arai+PUMA)

 

 

このチームは開幕から強さを見せ、「王者」の貫禄を漂わせた。姉妹チームのアルファタウリとも一進一退の攻防戦を繰り広げ、多くのファンを盛り上がらせた。そしてホンダが「撤退」した影響を一切感じさせない走りを披露してくれた。明日香ちゃんが初めて乗ったマシンも、このマシン。

 

 

2年目となる今シーズン。悲願の世界王者を獲得した、スクーデリア・アルファタウリ・チーム・HRC(開幕戦~シンガポールGP)、スクーデリア・アルファタウリHRC・デリシャスパーティ〜プリキュア!(日本GP~最終戦まで)

 

マシンは、AT03

 

パワーユニットは、RBPTH001

 

No71(アクイラ(開幕戦~シンガポールGP)、プレシャス(日本GP~最終戦まで)) 九嶋 輝(フル)(日本)(Arai+アルパインスターズ)(世界王者)

 

 

No81(パルテノス(開幕戦~シンガポールGP)、スパイシー(日本GP~最終戦まで)) 佐藤 晴南(フル)(日本)(Arai+アルパインスターズ)

 

 

No74(スコルピオ(開幕戦~シンガポールGP)、ヤムヤム(日本GP~最終戦まで)) 柳川 結希(開発兼リザーブドライバー)(日本)(Arai+アルパインスターズ)

 

No41(シリウス(開幕戦~シンガポールGPまで)、フィナーレ(日本GP~最終戦まで))絢瀬愛乃(日本GP)(日本)(Arai+アルパインスターズ)、澁谷さゆり(ヤングドライバーテスト)(日本)(Arai+アルパインスターズ)

 

このチームは、今シーズン、AT03を開発するにあたって、皆の意見を「超積極的」に採り入れて、開発したのが功を奏して、圧倒的な強さを見せつけた。そして、なんと言っても「極めつけ」は、日本GPから投入した、「ボールベアリングツインスクロールタービン」。これは、ホンダとIHIの共同開発という代物。これのおかげもあって、年間タイトルを獲得する事が出来た。ちなみに結希ちゃんと愛乃ちゃんが初めてGPウィークで乗ったマシンもこれ。あとは、FIA-F3年間王者のさゆちゃんこと、さゆりちゃんも、初めて乗ったマシンはこれ。

 

今シーズンはなんと、ハヤテ時代のコンビ復活となったアルファロメオF1チーム・オーレン。唯一のルーキードライバーでもあり、中国人初のF1レギュラードライバーのイーフェイの活躍もあって、大躍進。

 

マシンは、C42

 

パワーユニットは、フェラーリ066/7

 

No40 宮藤 星奈(きらな)(フル)(日本)(Arai+HRX)

 

 

No24 李 一飛(イーフェイ)(ルーキー)(19歳)(フル)(中国、日本)(Arai+HRX)

 

No68 園田 すずこ(日本GP)(ルーキー)(日本)(Arai+HRX)

 

このチームは、ハヤテ時代のコンビ復活というのと、マシンの相性が2人にあってたらしく、コンストラクター争いでも、年間3位に入った。そして日本GPでは、ホンダから「特例」

として、すずこちゃんがフリー走行を担当したりと何かと日本色が濃いチームになっていた。来季はアルファロメオから独立して、RBPT(ホンダ)ユーザーになる事も決定。それの条件としても、すずこちゃんは必須だったとか。どちらにせよ、来季はすずこちゃんが開発とリザーブを担当するとの事だ。

 

今シーズンは、ボッタスの後継として新たにラッセルが加入した、メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム。 

 

マシンは、W13

 

パワーユニットは、メルセデスM13E Performance

 

No44 ライアン・ハミルトン(フル)(イギリス)(Bell+PUMA)

 

No63 ジャスティン・ラッセル(フル)(イギリス) (Bell+PUMA)

 

このチームは、「ゼロポッド」という独創性溢れ過ぎたコンセプト故に、マシントラブルが続発。前半戦は、表彰台を狙うのが精一杯な状態だった。だけど、後半戦から強さを見せ付け、ブラジルのスプリントでは、ラッセルの初優勝だったりと、それなりに印象に残ったシーズンだったに違いない。

 

 

今シーズンは、一番肝心な時に「俺達の」を炸裂させまくった、スクーデリア・フェラーリ。

 

マシンは、F1-75

 

パワーユニットは、フェラーリ066/7

 

 

No16 エディー・ルクレール(フル)(モナコ)(Bell+PUMA)

 

No55 ラファエル・サインツ(フル)(スペイン)(Bell+PUMA)

 

このチームは、今シーズン、サインツの優勝も然る事乍ら、一番肝心な時に、名物「俺達の」を炸裂させてしまい、勝てるチャンスをお釈迦にしたりと、非常に勿体ないシーズンだった。

そら、ビノットさんも更迭されるは。ろくな戦略立ててないもん。

 

 

今シーズンの為に昨シーズンの全てを費やしてきた、ハースF1チーム。

 

マシンは、VF-22 

 

パワーユニットは、フェラーリ066/7

 

 

No47 ミケーレ・シューマッハ(フル)(ドイツ)(シューベルト+アルパインスターズ)

 

 

No20 ジミー・マグヌッセン(デンマーク)(Bell+アルパインスターズ)

 

このチームは、今シーズン、マグヌッセンの入賞から始まったのは良い。けど、一番の問題は、シューマッハがまさかの「クラッシャー枠」だったというのが判明した所だ。モナコでマシンを真っ二つにするは、サウジアラビアでは、物の見事にマシンを破壊。日本GPでもクラッシュと、走るか壊すかのあまりにも極端過ぎるシーズンだった。流石のギュンター総帥も業を煮やしたのか、自分たちの身の危険を感じたのかは知らんが、来季はシューマッハに代わってヒュルケンベルグを起用したりと、何かと話題になったりした。だけどシューマッハ本人は、ハース解雇を満更でもない様なこと言っており。Twitterでも、「これで俺も自由だ!見たかクソッタレ共!!」と、もう解雇された事自体どうでもいい様な事を言い放っていた。

 

 

巷では、今シーズン限りの撤退の噂がまことしやかに囁かれていたBWT・アルピーヌ・F1チーム。

 

マシンは、A522 

 

パワーユニットは、ルノーE-tech RE22

 

 

No14 マルク・アロンソ(フル)(スペイン)(Bell+アルパインスターズ)

 

 

No31 ミシェル・オコン(フル)(フランス)(Bell+アルパインスターズ)

 

No61 クレイグ・ドゥーハン(アブダビGP)(ルーキー)(Arai+アルパインスターズ) 

 

このチームは開幕から、信頼性不足を露呈させていたが、後半戦から強さを見せ付け、表彰台までは行かなかったが、かなり速かった。言ってしまえば、RBPTとルノーとフェラーリとかは、「パワー全振り型」というタイプの為、こればかりは致し方ない事だ。

 

 

今シーズンはアルボンが復活し、アメリカの大手電池会社デュラセル社とスポンサー契約をしたウィリアムズ・レーシング。アイルトン・セナのロゴを外したが、これが吉と出るか凶と出るかは明白で、凶と出てしまった。マシンカラーも青色系と結構カッコよく仕上がっただけに、もったいない。

 

マシンは、FW44 

 

パワーユニットは、メルセデスM13E Performance

 

 

No23 マックス・アルボン(フル)(タイ)(Arai+OMP)

 

 

No6 ニック・ラティフィ(フル)(カナダ)(Bell+OMP)

 

No45 ニコラス・デ・フリース(イタリアGP)(ルーキー)(オランダ)(Stilo(スティロ)+OMP)

 

このチームは開幕から、下位を走る事が多くて、トップ10にもそんなに入ってない。そしてイタリアでは、アルボンが虫垂炎の為欠場。急遽代役として、オランダの新星、デ・フリースが起用されて、いきなり9位入賞という離れ業をやってのけたのが良かったのか、来季はウィリアムズから念願のF1フル参戦が決定。ちなみに「ゴート」ことラティフィは、今季を持ってF1から離れるという事だ。日本においでよ、ラティフィ。良いカテゴリー沢山あるよ。

 

 

今年は、惜しい所で、表彰台を逃しまくった、コグニザント・アラムコ・アストンマーチン・レーシング。

 

マシンは、AMR22 

 

パワーユニットは、メルセデスM13E Performance

 

 

No5 ロベルト・ベッテル(フル)(ドイツ)(Arai+アルパインスターズ)

 

 

No18 ドミニク・ストロール(フル)(カナダ)(スティロ+アルパインスターズ)

 

 

 

No27 ラルフ・ヒュルケンベルグ(リザーブ)(ドイツ)(シューベルト+アルパインスターズ)

 

 

このチームは、開幕2戦、ベッテルがコロナ陽性反応の為、代役としてヒュルケンベルグが走った。そして、今シーズン最も衝撃的だったのがベッテルの引退。あれは、俺も衝撃を受けた。聞いた瞬間、暫く人の話が入って来なかった程だ。だけど、ラストレースのアブダビの後に皆して、ベッテルをお祝いしたりもした。来季はアメリカの新人ローガン・ブラッドレーの加入も発表された。

 

 

そして今年もハイテンションコンビ継続のマクラーレンF1チーム。

 

 

マシンは、MCL36

 

 

 

パワーユニットは、メルセデスM13E Performance

 

 

 

No3 ミゲル・リカルド(フル)(オーストラリア)(Arai+スパルコ)

 

 

No4 リチャード・ノリス(フル)(イギリス)(Bell+スパルコ)

 

このチームは今季、ちょくちょく表彰台取ったりと、強さを見せ付けた。リカルドは来季、古巣である、レッドブルのリザーブとして活動する事に。そして、ノリスの新たなチームメイトとして、2021年のFIA-F2世界王者、ナイジェル・ピアストリが加入。これまた面白いペアになりそうだ。

 

※年齢は、昨年のエントリーリストに+1してもらえれば有難いです。

 

「さぁ戦うんだ、今!僕らの風巻き起こそう!」今年は、その言葉がピッタリなシーズンだった。そして、煌めき、輝きを放った皆は、「ヒーロー」だった。世界各国から集まった精鋭達。喜怒哀楽、様々な感情が混ざり合った今シーズン。僅かの差で勝利を掴んだ者もいれば、敗れた者もいる。悲願の初優勝を遂げた者もいれば、敗れた者もいる。「あの日の涙にさえ、ありがとう」と言う者いれば、「次こそは絶対勝つ!」と言う者もいた。「歴史の始まり」と「歴史の終わり」その両方の目撃者となった。「英雄は、1人では無い。ここにいる皆が「真の英雄」だ。」その一言を放ったのは、若干19歳の新王者。最終戦の最終コーナーまで全力で戦った「戦士」達の顔は、様々な感情が混ざり合っていた。死闘を繰り広げた者もいた。お互いに引かず、一進一退の攻防戦を。

 

父と息子。親子二人三脚で駆け抜け、歴史が紡いできた「記憶と、受け継がれる闘志。」例えチームが違えど、父と息子である事は変わらない。そして「シューマッハ」という「歴史的な名前」も。

 

自分の国の「誇り、矜恃をかけて。」あるドライバーは、「母国で走るからには、譲れぬ矜恃と誇りがある。」こう話した。そして、その名を轟かせた。

 

「お互いの願いを託しあった。」あるドライバーは、お互いのヘルメットを被って、お互いの願いを託して母国でのレースに臨んだ。

 

「伏龍鳳雛。」名も無き新人が、世界各地のコースで躍動し、その名を轟かせた。

 

「教師と生徒。鈴鹿が結んだ、固い絆。鈴鹿が紡いだ歴史。」あるドライバーは、鈴鹿で育ち、世界へ羽ばたき、教え子と共に、鈴鹿に帰ってきた。

 

「神速の風。」あるドライバーは、誰も追いつけない、神の如しの速さを見せた。

 

「進化のその先へ。」更なる進化を遂げたマシン。初めて投入されたパーツ。初めて投入された技術。進化は止まることを知らない。

 

「技術極めし者。」ドライバーも、メカニックも、チームも、技術極めし者が織り成した「協奏曲(コンチェルト)。」、「新たな時代の前奏曲(プレリュード)。」皆は、新たな時代の「前奏曲(プレリュード)」を聞くことが出来た。

 

数多くの歴史が刻まれたF1。決して学校なんかでは、教えてくれない。だから面白い。勝ちたいならば、策を練り、勝ちたいならば、臨戦態勢に入る。ただ、漠然と走るだけではなく、「速さのその先」を追い求めて走る。それがF1だ。

 

「泣くのは、全て終わってから。」あるドライバーは、こう言った。この言葉は、恩師に教えて貰った。そう言った。「抑圧された感情を剥き出し、本能を解き放ち、自分を曝け出す。」これが、F1の「真骨頂」だ。そして、今シーズン、全力で戦った皆に敬意を表したい。ありがとう!!



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スーパーフォーミュラルーキーテスト

F1とHRTDも終わり、イタリアで、束の間の休息を取ってる時に、HRCの代表から、「今度鈴鹿で、スーパーフォーミュラルーキーテストやるみたいだけど、出てみないか?そういえばSF19になってから乗ってなかっただろ?」と電話で言われ、俺は、「出ます!今すぐにでも日本に戻れるように準備してたんで。」と即決。そして晴南も「そういえば、私もスーパーフォーミュラは、乗ったことないから乗ってみたい。」と自ら申し出たとか。だから2人揃って、一度日本へと帰国して、チームの本拠地に向かって、シート作りから始めてからの鈴鹿入り。今回は、チーム郷からのエントリー。そして、今回一番注目されてたのは、レッドブルジュニアのローソンが無限から、今シーズンのF2にハンガリーGPまで出走していた、トルコのケナン・ボリュクバシの2人がやってきた事だ。晴南は、ドコモ・ダンデライアンレーシングからのエントリーで、大城格之進選手と一緒に走るという事になった。そして、初日のチーム郷の2台目には、なんと角田選手が乗る事になった。俺は、かつてのチームメイトとの再会を喜んだ。俺は、愛咲ちゃんから「あれ?メット変えた?なんか聞きなれないメーカーのやつ使ってるから?」と聞かれて「変えたよ。AraiからBellに。」というと「Bell?名前は聞いた事あるけど、どこのメーカー?」と聞いてきた。俺は、「アメリカのメーカーだよ。軽量かつ頑丈で安価。それを売りにしてる。実はF1最終戦後のテストで被ってみたんだけど、被り心地といい、軽さといい、すごく良くてね。即決だったよ。」と言ったりもしていた。そして俺は、マシンに乗り込んで、コースインの時間になり、そのままコースイン。まずは、軽く慣らしてからアタック開始。過去にSF14を乗っていたが、それとは全くもって比べ物にならないくらいのダウンフォース量だった。下手したらF1の比じゃないレベルの量だ。DRSやERSが無い中、どうやって戦ってるのかというのも大きな収穫になりそうだ。本当にF1同様、コーナー毎に首預けないと傷めそうなくらいだ。そして130Rも、ノンブレーキでクリア。タイムも初乗りとは思えないタイムを出した。だけど今回のテストは、あくまでもホンダからの要請で来てるだけの話。その為、次走る時は再来年になる。そして、おれのすぐ後ろを走ってた愛咲ちゃんは、かなりの衝撃を受けたと思う。だって現役F1最年少王者の走りは伊達じゃないんだから。それと、ヨコハマとピレリの違いも比較出来た。迎えた2日目。俺と愛咲ちゃんは、若手の指導役としてエントリー。2日目には、トルコのボリュクバシが53号車に、今シーズンのSFL王者、柚木(ゆのき)莉音ちゃんが55号車に乗る事になっている。俺は、ボリュクバシのアドバイザー、愛咲ちゃんは、莉音ちゃんのアドバイザーとして、お互いの走りを見守る事に。そしてコースイン。俺はボリュクバシに「多分知ってると思うけど、F2マシンの感覚で乗ったら、地獄見るから気をつけろよ。それと、首置いてく覚悟で走りな。」と無線で伝えると「分かった。」と返ってきた。一方晴南は、両日参加という事だ。俺はコース図に、マシンではなくてペンを走らせていた。すると愛咲ちゃんは、「何してるの?」と聞いてきて俺は、「コース図に、ボリュクバシのライン取りを書いてる。そして、どこが良くて、どこが悪いのか、彼に教える為に敢えてね。」と答えたりもした。彼が帰ってきた時に、俺は、コース図を見せてあげた。そして、「初めて乗る割には、結構良いライン取りしてるじゃん。君向いてるよ。このカテゴリー。」と言うと「ここまで褒められるの初めてだからなんて言ったら分からないけど、やってみる!来年ここで走りたい!」とすごく嬉しそうに話してくれた。そして莉音ちゃんも、かなりこのカテゴリーに興味持ってくれたりもして、かなりガチで検討しているとか。こうして、スーパーフォーミュラルーキーテストも終わり、あとは、今月12日の体制発表までお休みする事にした。あの後晴南も、「初めて乗ったけど、すごく楽しい!F1と一緒くらい楽しい!」と、かなり大喜びしていたとか。



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