バディ廻戦 (ただのメガネ)
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彼は新たな道を往く
「お゛お゛や゛つ゛か゛って゛よ゛お゛お゛!」
「邪魔だ」
彼は不思議な力がある。
その力を使えば、常人は簡単に殺せるだろう。
その力を使えば常人には見えざる者を破壊できる。
その力を使えばーーーー
「やあ、君が噂の呪術師かい?」
「そういうあんたは最強と名高い五条悟か」
運命の歯車が、動き出す。
―――――――――――
「俺に何の用だ、最強」
「君を呪術高専にスカウトに来たのさ。
「あー、
「それは良かった。そういえばさー、何で僕の名前知ってんの?自己紹介してないよね?」
「どうせ知ってるんだろうが、俺の家は呪術師の家系でな。こんな
「それなら話が早い。明日の朝に出発するから荷物をまとめておいで」
「ああ、そうさせてもらう。それでは、明日からよろしく頼む」
―――――――――――
翌朝
「や、昨日はよく眠れたかい?」
「ああ、お陰様でぐっすりと。つーか集合朝の4時ってどういうことだよ。そんな時間かかんねえだろ」
「んー、なんか君と戦いたくなっちゃった。というわけで構えた構えた」
「やはり噂は本当らしいな。分かった、始めよう。オープン・ザ・フラッグ the Chaos!」
「へえ、面白い術式を使うねえ。もしかしてTCG?」
「そうだ。俺の家は代々そういうカードを操る術式を扱う。といっても、この術式ができたのは最近らしいが。そして俺は、このカードゲームのルールに即した行動を取らされる代わりに呪力を流すことで具現化と、書かれた能力を使用できる。まあ、強化された式神を使役する程度の認識で構わない。まあ、流石にゲーム全体の流れを再現するには領域展開しないといけないらしいが。それと俺の使えるカードは一万くらいはあるから」
「なるほどねぇ。あ、さっきはああいったけどぶっちゃけこれ灯紅の力量図るためのやつだからそのゲームの流れですすめていいよ」
「わかった。俺のターン!ドロー、チャージ&ドロー。センターに、C・ダリルベルクをコール。能力でデッキの上から3枚見て1枚を手札に加え残りをドロップゾーンへ。そしてライトにC・オシリスをコール。能力で1ゲージ1ドロー」
「うわ、なんか凶暴そうなやつらがいっぱい出てきた。しかも全員君の呪力が流れ込んでる。ウケるね」
「まだまだいくぞ、ゲージ1払いキャスト!混沌より来るもの!能力で2ドロー。更にキャスト!機神、始動!能力で名称ギアゴッドをサーチ。準備完了。ダリルベルクでファイターにアタック!」
「効かないね、だって君たちは僕には触れられないんだから。こっちのターンでいいのかな?ほい」
「・・・おいおい」
俺は嘘だろうと思った。さすがにこれは予想していない。つか、誰がデコピン一発で破壊出来ると予想できんだ。
「まだ僕の攻撃は終わらないよ?灯紅もこれくらってよ」
「なに!?ああああああ!」
そこで俺の意識は途切れた。
____________
「やあ、起きたかい?」
「っつつ・・・。おい最強、なんだあの打撃力。おかしいだろ、デコピン一発でライフ10削り切れるとか」
「あははー、ごめんごめん。てゆーかいい加減先生って呼んでよ、どうせ担任になるんだし。さ、灯紅も目覚めたことだしそろそろいくよ。あと、向こう着いたら学長と戦うことになると思うから寝といたほうがいいよ」
「はあ?聞いてねえぞおい。あ、逃げんなこのアホ教師!待てゴラァ!」
彼の受難は、まだ始まったばかりである。
五条悟をカード化させたらこうなると思う
攻撃力:∞
防御力:50000
打撃力:10
うん、壊れた。
次回からあとがきに私が妄想で考えた、もし呪術廻戦のキャラがバディファのデッキ握ったらってのを書きます。
次回に灯紅の術式の詳細を載せます。
※今回はカオスを使いましたが、使って欲しいデッキがあれば感想欄にお願いします。また、改善すべき点があれば遠慮なく感想欄にどぞ。
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同級生との邂逅
「さあ、ついたよー」
「ここが、俺がこれから通う学び舎か」
俺はあの後車で三時間半ほど移動し、呪術高専東京校に来ていた。目につかないところにあるのは予想できたが、ここまで山に囲まれたところにあるとは思っていなかった。
「そ、一年生は君含めて五人だからねー」
「初めて聞かされたぞ、五条・・・先生。うーむいまだに慣れん」
「この先に学長がいるから、頑張ってね~」
「ハア・・・。装備、『鉄拳ドラゴナックル』今回はこれで応戦する。こいつは俺の呪力を吸って力を強くする。大体の奴には勝てるだろうよ」
こうして、俺の初めての試練が始まった。
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簡潔に結果だけを言おう。
なんか知らんが余裕でした。え?聞いてた話と違うんですが?もっとバチバチにやりあうのかと思いきや、学長に「なんのために戦う?」的な事聞かれたから暇つぶしのためって答えたら合格って………。分かっちゃいたけどやっぱり呪術師って俺含めて頭のネジ緩んでるやつ多いんだなあ。
「五条先生、バチバチにやりあうって言ったよな?あと、今これどこに向かってるんだ?」
「僕そんなこと言ったかなー?今はねー、君の寮に案内しようとしてるんだよ?話聞いてた?」
「言ったぞ、バトルすると。てか案内されることを驚きすぎて聞いていなかった」
ちなみに五条悟の先生呼びは慣れた。あとコイツには絶対に敬語を使ってやらない。学長に敬語を使う気は無いのかと聞かれた時「この人だけは敬う気にならないので使いません」って言ったら難しい顔してた。あ、もちろん学長には敬語使ったよ。
「寮の案内終わったらそのまま教室直行ね。今ならみんな自習してて教室にいると思うから」
おい、休ませろ。やっぱクソ教師だわコイツ。
Side out
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Another Side
その頃、教室では
「今日から新しく1年が入るらしいぞ」
「弱っちそうなやつなら〆る」
「しゃけ」
「ま、まあまあ真希さん………あんまりそういうのはよくないよ………」
「ああ!?うるせえよ憂太!」
「うわあ、ごめん!」
このように、混沌が出来つつあった。(自習そっちのけで)
彼らは上から順に
パンダのパンダ
禪院家の落ちこぼれ、禪院真希
術式のせいで語彙がおにぎりの具しかない狗巻棘
そして
特級過呪怨霊に守られる底知れぬ呪力を持った男、乙骨憂太
以上4名である。どうやら灯紅を〆るつもりらしい。まるで昭和のヤンキーである。だが、この中で唯一〆れそうなのは乙骨憂太くらいであろう。それほどまでに、灯紅の実力は高いのだ。
Another Side out
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灯紅Side
「なあおい五条先生よ」
「どうしたの灯紅、何か質問?」
「ああ、今ここに来て確信した。ヤバいやつがいるだろう、俺でも勝てないやつだ」
「ああ、分かっちゃう?」
「当たり前だ、説明しろ」
「後で説明するから今は廊下で待機ね、呼んだら入ってきて」
「···わかった、後で説明してもらうからな」
「んー」
説明する気あんのかこいつ、1回マジで殴りたい。
「おーい、入ってきてー」
早くね?絶対二言三言喋るだけで碌な説明なしで呼びやがった。まあいいか、さっさと入らんとあいつがうるさいからな。
「失礼する。こいつから聞いていると思うが、俺の名は札山灯紅。これからよろしく頼む」
「お前がこのアホが言ってた転校生か。それで?強いんだろうな?」
「いきなり不躾だぞ、真希」
「おかか」
うわ、パンダがしゃべってる・・・って思ったけどあいつ呪骸だ。んで、ポニテの女が禪院んところの双子の呪力ないほうで、鼠色のショートカットが狗巻のとこのか。錚々たるメンツだな。
「すまんな、こいつは」
「皆まで言うな、真希とは何度か顔を合わせてるしこういう性格だというのも分かっている。それと真希、お前俺のこと知ってるだろうが、なに初見の雰囲気出してんだよ」
「ッチ、わぁーったよ。お前の強さはいやというほど知ってるよ。・・・何やってんだよ?」
「さっきから異常なまでの呪力を感じていたが・・・お前か」
灯紅ははおもむろに装備解除し忘れていたナックルを白服の男に向け、そう問いかけた。
「え、あ、僕ですか⁉あ、僕は乙骨憂太といいます!」
「ほかに誰がいると言うんだ。おい五条先生、こいつと模擬戦がしたい。場所の確保を早急に頼めるか。あとついでに審判もしてくれると助かる」
「頼まれた!というかグラウンド使えるんだけどね。それと灯紅、憂太はこう見えても特級だから強いよ」
「分かっている。だが実際の戦い方を見ておかなくては連携の必要性が出たときにうまくいかないからな」
まあ本音としては単純に莫大な呪力持ったやつと戦って見たかっただけなんだけど。さってと、勝負と行こうか。
さて、遂に次回バディの登場です!
今回のカード解説
『鉄拳ドラゴナックル』
攻撃力2000打撃力2
“ヴォルカニック・チャージ”:このカードが相手にダメージを与えた時、君のデッキの上から1枚をゲージに置く。
【対抗】【起動】“ヴォルカニックバースト”ゲージ1を払ってよい。払ったら、そのターン中、このカードの攻撃力を+2000する!
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