リリィと1人の異世界人 (彩推しのゲーマー)
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第1話 はじめての異世界

こんちゃ〜彩推しのゲーマーです!
最近アサルトリリィにハマりまして我慢できずに書いちゃいました
翔悟君には実験台になってもらいますがまぁ仕方ありませんね主人公ですし
え?イロカガ(彩りと輝き)はどうしたかって?安心して下さいそっちも書いていますので待っていてください!
あ、こっちでもたまに文章力がヤベーイ!ことになるかもしれないので注意して下さい
更新も不定期です

それでは第1話どうぞ!

…さてと翔悟君連れて神様のとこに行きますかね


??

 

翔悟「…ん…?」

??「おぉ起きたようじゃな」

翔悟「…?…!?ここ何処!」

??「まぁまぁ落ち着くんじゃ」

翔悟「これが落ち着いていられるか!というかアンタ誰!」

神「わしか?わしは神様じゃ!」

翔悟「あぁ神様か…」

………………………

 

翔悟「…ごめん名前もう一回言ってくれる?」

??「神様じゃ」

翔悟「え?髪?どうみてもつるっぱげやないかい!なんつって!」

??「お主しばくぞ?」

翔悟「すみませんでした…でも神様が目の前にいるってことは俺は死んだのか?」

??「いやまだピンピンしとるぞ?」

翔悟「え?じゃあ何で?」

神「それはじゃな……作者?というやつがここにつれてきたんじゃ」

翔悟「作者ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

神「全く初めは驚いたわいお主を抱えながらいきなり現れて『やっほ〜神様!元気にやってる?』と言いながらここの空間にきたんじゃからな」

翔悟「うちの大馬鹿者が大変ご無礼をいたしました今度会った時ころs…いえ叱っておきます」

神「今殺すと言いかけておらなかったか?」

翔悟「はて何のことやら…所で何で大馬鹿野郎(作者)がこんな所に俺を連れてきたんだ?」

神「あぁそれはじゃな……お主を異世界に連れて行くためじゃ」

 

…………

 

翔悟「…神様どうやら俺はまだ疲れているみたいだ…だからもう一回寝ます」

神「信じ難いことじゃが事実じゃ大人しく受け止めろ」

翔悟「……本当に言ってる?」

神「マジじゃ」

翔悟「……どうせそれもあの馬鹿が言ったんでしょ?」

神「YES」

翔悟「戻った時覚えていろよ……それでその異世界ってどんな世界?」

神「簡単にいうと化け物が現れる世界じゃな」

翔悟「ねぇ俺を殺す気なの?あいつは」

神「安心せい作者から特典を預かっておる」

翔悟「特典?」

神「うむそれはこれじゃ!」

 

神様は1つのベルトと3つのスタンプを取り出した

 

翔悟「何それ」

神「これはじゃな!…えぇっと確か名前は……『それは私がご説明いたしましょう!』うぉびっくりした」

翔悟「亀尾くん!?」

 

いきなりベルトからホログラムが現れそこには亀尾の姿があった

 

亀尾『これはリベラドライバーでそしてもう3つのスタンプ型のアイテムがコブラバイスタンプとクジャクバイスタンプとタートルバイスタンプといいまして仮面ライダーリバイスに登場する変身ベルトとアイテムになります!」

神「そうそうそんな名前じゃった!」

翔悟「さすが亀尾君仮面ライダーに詳しいね」

亀尾『では小生はこれで!』

 

そういいホログラムは消えた

 

翔悟「そして颯爽と消えていく」

神「これで特典は以上じゃな」

翔悟「え!?これだけ!?」

神「落ち着け今の所はじゃ後は向こうに行ってからのお楽しみみたいじゃ」

翔悟「もし変な特典だったらあいつを《ピー》して《ピー》してやる」

神「(あいつ相当嫌われているようじゃの)それじゃあ早速異世界に送るとするかの」

翔悟「でもどうやって異世界に行かせるの?」

神「それはじゃな…こうじゃ!」

 

すると翔悟の下に穴が作られた

 

翔悟「…神様これって落っこちるパティーンでは?」

神「そうじゃな」

翔悟「イヤァァァァァァ!」

 

翔悟は落ちていった

————————————————————

————————————

??

 

翔悟「…ん…ここは…」

 

目を開けて辺りを見渡すと電車の中にいた

 

翔悟「電車の中…一体何処に…」

??「…あれがヒュージネスト…」

翔悟「?」

 

横をみると1人の少女がいた

 

翔悟「あ、あの……」

??「あ、ご、ごめんなさい!起こしちゃいましたか!?」

翔悟「い、いえお気になさらず…えぇっと貴方は…」

??「あ、私一柳梨璃っていいます。一つの柳の木に果物の梨と瑠璃色の璃と書いて一柳梨璃です」

 

一年生 一柳 梨璃

 

翔悟「俺は水守翔悟。水色の水に守備の守に飛翔の翔に悟●の悟だ…それでこの電車は何処に向かっているんだ?」

梨璃「どこって……百合ヶ丘女学院ですけど?」

翔悟「百合ヶ丘?」

 

反対側を見るとバッグがあり中から学生手帳が出てきた

 

翔悟「百合ヶ丘女学院一年水守翔悟……」

梨璃「翔悟さんも新入生だったんですね!」

翔悟「あ、あはは…どうやらそうみたい…梨璃さんも?」

梨璃「はいそうです!……とは言っても補欠合格ですけど……」

翔悟「…でも合格は合格だこれからお互い頑張っていこうぜ!」

梨璃「はい!」

 

その後駅に着き俺と梨璃さんは百合ヶ丘へと向かった

 

百合ヶ丘学院

 

翔悟 梨璃「わぁ…!」

翔悟「ここが百合ヶ丘か〜でっけぇ…」

梨璃「うぅ……緊張するなぁ……ってわぁ!」

 

梨璃さんが横断歩道を渡ろうとしたその時いきなり目の前に一つの車が現れた

 

翔悟「コラ!危ないでしょうが!」

 

??「ドアくらい自分で開けます」

 

車から一人の少女が現れた

 

??「あら?」

 

一年生 楓・J・ヌーベル

 

楓「ごきげんよう」

翔悟「ご、ごきげんよう……」

梨璃「あ、あの…」

楓「貴方たち帰ってよろしくてよ」

翔悟 梨璃「え?」

楓「私、付き人は必要ないと申し上げたはずですのよ?」

翔悟「付き人?俺たちは百合ヶ丘の新入生だが?』

楓「って貴方男!?」

翔悟「そうだが?」

楓「男子でもリリィになれるなんて…聞いたことないですわ……」

翔悟「(え?)」

楓「こんなことってあるのですね……」

翔悟「あ、あの一つ質問してもよろしくて?」

楓「?」

翔悟「そのリリィっていうのはもしかして普通は女子しかなれないってこと?」

楓「そうですわね」

翔悟「じゃあ百合ヶ丘の新入生で男子って……」

楓「貴方しかいないでしょうね」

 

作者特典その2 学校は女子だらけのとこにしといたよ!

 

翔悟「(作者ァァァァァァァ!)」

楓「こほん、先ほどは申し訳ありません。申し遅れました私、楓・J・ヌーベルと申します」

翔悟「俺は水守翔悟」

梨璃「私は一柳梨璃です」

楓「?翔悟さんはいいのですが、梨璃さん、そう主張なさらなくてもリリィなのはわかっていますわ」

梨璃「名前が梨璃なんです!」

楓「あぁ〜!リリィの梨璃さんですか!生まれながらのリリィというわけですわね?」

梨璃「あはは…思い至ったのは去年なんですけどね…」

楓「袖触り合うのは他生の縁と申しあげます宜しければご一緒に行きませんか?」

翔悟「おう!」

梨璃「はい是非!」

 

そして俺たちは楓さんと一緒に百合ヶ丘に入って行った

 

校舎

 

??「中等部以来、お久しぶりです夢結様」

夢結「何か御用ですか、遠藤さん」

??「亜羅椰と呼んでいただけませんか?…そして入学のお祝いにCHARMを交えていただきたいんです」

 

翔悟「やっと着いたぁ…って何だあの人だかりは」

楓「おおかた血の気の多いリリイが上級生に絡んでいるんですわ」

梨璃「そんな、リリィどうしでCHARMを向け合うなんて!」

楓「リリィと言ったって所詮は16、7の小娘ですから」

翔悟「そういう問題か?」

楓「あら、あれは!」

 

人だかりの隙間から夢結の姿が見えた

 

梨璃「…あ」

楓「白井夢結様ですわ!ごきげんよう梨璃さん!」

翔悟「お、おい!」

 

??「亜羅椰のやつ夢結様に何やってんのよ」

 

アールヴヘイム・一年生 田中 壱

 

??「喧嘩売ってるんだよいっちゃん」

 

アールヴヘイム・一年生 江川 樟美

 

壱「止めます?天葉様」

天葉「私は興味あるかな〜?」

 

アールヴヘイム・二年生 天野 天葉

 

壱「じゃあ見てますか」

 

 

??「あ、あの…!」

翔悟 梨璃「?」

??「今の楓・J・ヌーベルさんでは?!」

梨璃「う、うん!」

??「あの方は有名なCHARMメーカー「グランギニョラル」の総帥を父にもつご自身も有能なリリィなんですよ!」

梨璃「へぇ〜」

??「あっちの方は遠藤亜羅椰さん!中等部からその名を馳せる実力派!もう一方の方はどのレギオンも属さない孤高のリリィ白井夢結様!」

梨璃「リリィに詳しいんだ」

??「防衛省発行の官報をチェックしていればこのくらい……あ、私二川二水っていいます!」

二水「さっきの様子だとヌーベルさん。夢結様とシュッツエンゲルの契りでも結ぶつもりかもですね」

梨璃「シュッツエンゲルかぁ…二川さんにもそういう憧れのお方はいるの?」

二水「二水でいいよ!わたしみたいな補欠合格のへっぽこが、シュッツエンゲルなんて………」

梨璃「あはは…気にすることないよ補欠なら私だって……」

二水「あぁ知ってます。一柳梨璃さん」

梨璃「……梨璃でいいよ」

二水「そしてそちらにいらっしゃる男性は水守翔悟さんですよね?」

翔悟「そうそう翔ぶの翔に悟●の悟で翔悟ね…二水さんって呼んでいいかな?」

二水「はい!」

翔悟「あ、そうだ二人ともチョココロネ食べる?なんかバッグに入ってたから」

二水「いいんですか!?ありがとうございます!」

梨璃「わーい!」

 

梨璃と二水はチョココロネを受け取り食べながら話を進めた

 

二水「まさか男性のリリィがいたなんて官報を見た時は驚きました!」

翔悟「あはは…自分でも驚いている」

 

一方楓は人だかりを抜け亜羅椰と夢結のところにいた

 

楓「夢結様!」

夢結「お退きなさい時間の無駄よ」

亜羅椰「なら…その気になってもらいます」

 

すると亜羅椰は指についている指輪を背中につけているCHARMにかざして起動させ形状を変化させ斧の形にした

 

亜羅椰「ふふっ」

壱「抜きやがった」

夢結「手加減はしないわよ」

亜羅椰「あら怖いゾクゾクしちゃう♪」

楓「はぁいそこお待ちになって〜!」

 

楓が亜羅椰と夢結のところに割り込んだ

 

楓「私を差し置いて勝手なことなさらないでくださいます?」

亜羅椰「何?貴方」

楓「お目にかかり光栄です私、楓・J・ヌーベルと申します。夢結様にはいずれ私のシュッツエンゲルになっていただきたいと存じております」

亜羅椰「しゃしゃり出て来て、なんのつもり?」

夢結「はぁ…」

亜羅椰「それとも夢結様の前座と言うわけ?」

楓「上等……ですわ!」

 

楓がケースからCHARMを取り出そうとしたその時梨璃に止められた

 

楓「!」

亜羅椰「!」

夢結「……」

 

梨璃「だ、だめだよ楓さんまで!」

 

二水「あ、あれ梨璃さんいつの間に!」

翔悟「あんな速い動き…僕でなきゃ見逃しちゃうね」

二水「翔悟さんさっきの梨璃さんの動き見えたんですか!?」

翔悟「いや見えて無い」

??「なかなかすばしっこいじゃの」

翔悟「じゃの?」

 

横を見るとCHARMに乗っかっている少女がいた

 

??「じゃが一歩間違えれば切られかねんぞい」

二水「(ミリアム・ヒルデカルト・v・グロピウス〜!?)」

 

一年生 ミリアム・ヒルデカルト・v・グロピウス

 

楓「私の間合いに入ってくるなんて…」

梨璃「リリィ同士でいけませんよ!」

楓「私のかっこいいところを邪魔なさらないでください〜!」

梨璃「駄目ですってばぁ〜!」

亜羅椰「邪魔なのは貴方たちでしょ!」

 

夢結「……いいわ、面倒だから3人まとめていらっしゃい」

 

夢結は背中に背負っているケースに指輪を近づけて光らせた

 

梨璃「私まで!?」

楓「いえ、私は夢結様の味方何ですが……」

亜羅椰「もう〜私だけ見てください夢結様!」

 

その時大きな鐘の音が鳴り響いた

 

翔悟「な、何だ!?」

 

すると

 

??「何をなさっているんですか!貴方たち!」

 

生徒会・三年生 出江 史房

 

向こうから一人の少女が現れた

 

??「遊んでいる場合ではありません先程校内の研究室から生体標本のヒュージが逃走したと報告がありました出動可能な皆さんには捕獲に協力していただきます」

夢結「……わかりました」

史房「待ちなさい、夢結さん。単独行動は禁じます」

夢結「何故です?」

史房「このヒュージは周囲の環境に擬態する情報があります必ずペアで行動してください……そうね…」

 

史房は楓の方を見た

 

史房「貴方、夢結さんと一緒に行きなさい」

楓「!はい!」

夢結「必要ありません…足手まといです」

史房「……貴方には足手まといが必要でしょ?」

 

亜羅椰「私の勝負〜!」

壱「行くよ〜亜羅椰」

史房「実践がないものは体育館へ」

 

翔悟「………」

二水「翔悟さん行きましょう」

翔悟「うん」

史房「お待ちなさい水守翔悟さん」

 

振り向くと史房がいた

 

翔悟「ええっと貴方は……」

史房「申し遅れました生徒会長三年の出江 史房と申します」

翔悟「どうも……それで僕に何か御用ですか?」

史房「今回の任務に貴方も参加していただきます」

翔悟「え、でも自分実践経験ないのですが……」

史房「理事長代行からの要請です」

翔悟「(うわぁこれ断れないパティーンじゃん…しゃーない腹くくるか)わかりました行ってきます」

 

と言うことで翔悟も任務に参加することになった

 

翔悟「(早く元の世界に帰りたい……)」




いかがでしたか?時々殺気を感じたのは気のせいだよね?
最後にこの世界の翔悟君のプロフィールともう一個の小説のリンクを出しておきます(好きな食べ物と趣味は変わっていません)
※彩りと輝き→https://syosetu.org/novel/264365/

水守翔悟 
好きな食べ物:カレー お肉
趣味:家事
所属高校:百合ヶ丘学院1年(花咲川学園高校2年)
レアスキル:バーストアップ
効果:パワー、スピード、視力などあらゆる身体能力が大幅に上昇する
CHARM:なし

神様によって異世界に飛ばされた少年。
CHARMは使用できないがリベラドライバーと三つのバイスタンプを使いヒュージと戦うことができる
ルームメイトはアールヴヘイム所属の高須賀月詩。

次回予告

神様「次回は翔悟が変身するぞ!」
翔悟「見てて下さい俺の変身!」


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第2話 見ててください俺の変身!

こんちゃ〜彩推しのゲーマーです
今回は前回の続きです!
翔悟君が変身しますよ〜?

それでは第2話どうぞ!


前回のあらすじ!(ここでもやるよ!)

 

前回神様…というかあのクソ野郎(作者)のせいで異世界に飛ばされた俺はリリィとして百合ヶ丘に入学することになってしまう

そこで一柳梨璃と楓(名前長いから楓で)と出会いそんな中研究室にいたヒュージの確保に俺も参加することになった

——————————————————————————

翔悟が任務に行くことになった頃梨璃達は……

 

梨璃「わ、私もお供します!」

楓「なんですって!?」

梨璃「お役に立ちたいんです!」

夢結「......いらっしゃい」

 

そう梨璃に言い夢結はその場をさった

 

楓「あ!お待ちになって下さい〜!」

 

夢結の後を楓が追いかける

 

梨璃「あの、私一柳梨璃って言います!」

 

梨璃はそういい顔の表情を困らせた

 

梨璃「………」

翔悟「浮かない顔してるね梨璃さん」

梨璃「翔悟さん!?どうして…」

翔悟「実は理事長代行?から出動要請が出ててね…」

梨璃「そうだったんですか…ところで何を読んでいるんですか?」

翔悟「あぁこれ?CHARM(?)の取り扱い説明書…というか夢結さんと楓さん行ってしまったけど行かなくて良いの?」

梨璃「あ!待ってくださ〜い!」

翔悟「『変身』って言わなきゃダメなんだ」

 

一方体育館では

 

二水「梨璃さんどこ行っちゃったのかな……まさか翔悟さん達とヒュージを捕まえに行ってないよね」

 

道中

 

楓「梨璃さんさえいなければ夢結様と2人っきりなのに梨璃さんさえいなければ…というか何故貴方までいるんですの!」

翔悟「仕方ないだろ理事長代行から出動要請が出てたんだから…」

夢結「貴方は?」

翔悟「申し遅れました今日から百合ヶ丘学院に編入することになった水守翔悟と申します」

夢結「男子のリリィなんて初めて聞くわね」

翔悟「あははそうですよね……それにしてもすごいなここ…」

 

今翔悟がいるところは建物が崩壊している町だ

 

梨璃「これヒュージと戦った跡ですか?」

楓「学院自体が海から襲来するヒュージを積極的に誘引し地形を利用した天然の要塞となることで周囲の市街地に被害が及ぶのを防いでいるのですわ」

 

その後翔悟達は歩いて行き広い場所へと出た

 

楓「はぁ…入学式前からくたびれはてましたわ」

 

梨璃「何にも出ませんね……」

翔悟「そうだな」

 

その時暗闇では三つの光が浮かび上がった

 

梨璃「もうちょっと奥まで行きますか?」

夢結「っ!一柳さん!水守君!」

翔悟 梨璃「え?」

 

すると建物の中から化け物が出てきた

 

梨璃「出たぁ〜!」

翔悟「あれがヒュージ……」

 

楓は自分のCHARMを銃の形状にしてヒュージに向けた

 

楓「お退きなさい梨璃さん!」

 

梨璃はCHARMを起動させようとしたが動かなかった

 

梨璃「動かない!?」

 

翔悟「まずい!梨璃さん!」

梨璃「え?ひゃっ!」

 

翔悟は梨璃を抱え逃げた

 

翔悟「に〜げるんだよ〜ん!」

 

夢結「っ!」

 

夢結は自分の制服のボタンをちぎってヒュージに投げてその場を離れた

 

橋の下

 

梨璃「うぅっ!」

翔悟「わぉ壁ドン」

楓「貴方CHARMも使えないで一体何をなさるおつもりでしたの?」

翔悟「まぁまぁ楓さん落ち着いて……」

楓「貴方もですわよ翔悟さん。CHARMを持っているのでしょ?何故使わなかったのですか?」

翔悟「いや……」

梨璃「………ごめんなさい…私…」

夢結「いえ、一柳さんをそこまでの初心者と見抜けなかった私の責任です」

楓「それは……だからって自重すべきでしょ…貴方は」

夢結「お二人とも少しの間周りの警戒を御願いします」

翔悟「わ、わかりました」

 

 

翔悟「こないな〜ヒュージ」

楓「油断は禁物ですわよ翔悟さん」

翔悟「はいはい…ところで梨璃さんと夢結様は何をやっているんだ?」

 

翔悟は梨璃と夢結の方を見ると梨璃のCHAMを2人でかまえていた

 

楓「梨璃さんのCHARMの契約ですわね略式ですけどあれが本来の契約のやり方ですわ」

翔悟「ふ〜ん」

楓「…!来ましたわ!」

 

上を見上げるとヒュージが上からやってきて襲いかかってきたが楓はそれを受け止めた

 

楓「っ!」

 

するとヒュージは腕の形状を変えるが楓はよけヒュージはそれを追いかけるように攻撃を仕掛け楓はCHAMを銃の形に変え上から攻撃しまた近距離へと攻撃を変えるとヒュージは煙を出した

 

楓「ガス!?」

夢結「大丈夫ただの目眩しよ」

 

楓「これじゃあ私のカッコいい所を夢結様にお見せできないんですってばぁ!」

 

そう叫びながらヒュージの攻撃を受け止めながら煙の中へと消えていった

 

夢結「貴方も行ってちょうだい1人では厳しいと思うから」

翔悟「わかりました…ほんじゃいきますか!」

 

翔悟はバッグからリベラドライバーを出した

 

夢結「あれは、何?」

 

翔悟「使い方はバッチリ叩き込んだからな!」

 

そしてリベラドライバーを腰に巻き次にコブラバイスタンプを出した

 

翔悟「さぁ、いこうか!」

 

コブラバイスタンプを起動させた

 

コブラ!

 

そのままリベラドライバーのスタンプ台に差し込んだ

 

What’s coming up!? What’s coming up!?

 

翔悟「変身!」

 

そしてスタンプ台を倒した

 

リベラルアップ! Ah Going my way! 仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!

 

翔悟は仮面ライダージャンヌへと変身した

 

梨璃「姿が変わった!?」

夢結「彼、一体何者なの?」

 

翔悟「おぉ!本当に変身した!…それじゃあ水守翔悟いっきまーす!」

 

翔悟は煙の中へと入っていった

 

一方楓は…

 

楓「全く!しつこいですわ!」

 

未だヒュージと交戦中だった

 

楓「これでは埒が開きませんわ!翔悟さんは一体なにをしていますの!?」

 

その時ヒュージは楓の後ろから攻撃を仕掛けた

 

楓「っ!しまった!」

 

すると

 

ジャンヌ「うぉぉりゃぁああああ!」

 

横からジャンヌが現れヒュージに蹴りをかまし倒れた

 

楓「っ!?」

ジャンヌ「うおっとっと…ふぅ危なかったぁ…大丈夫?楓さん」

楓「その声、もしかして翔悟さん!?その姿は一体…」

翔悟「話は後だ、くるぞ!」

楓「!」

 

ヒュージは再び起き上がり翔悟達に攻撃を仕掛けてきたがそれを回避し次は翔悟達がヒュージに攻撃を仕掛け翔悟はグーパンチ、楓は近距離で攻めたがヒュージも攻撃が効かなかった

 

翔悟「こいつ硬って!」

楓「怯まず攻撃を続けますわよ!」

翔悟「おう!」

 

その後もヒュージに攻撃を続けた

 

翔悟 楓「はぁぁぁ!」

 

一方梨璃達は

 

夢結「CHARMが起動するまで手を離さないで」

梨璃「は、はい…夢結様いつまで……」

夢結「その時になればわかるわ」

 

その時煙からヒュージが現れた

 

夢結「!」

 

夢結はとっさにCHARMを抜こうとしたが

 

梨璃「待って下さい!」

夢結「っ!」

 

梨璃は夢結の手をつかみヒュージと

 

楓「夢結様!」

 

楓を避けた

 

翔悟「おーい!」

梨璃「翔悟さん!」

翔悟「良かったぁ無事見たいだね」

夢結「!」

 

上を見上げるとヒュージが上からやってきた

 

梨璃「え?」

 

すると夢結は梨璃のリボンをとり槍に変形してヒュージの目に投げた

 

夢結「今のうちにこの場を離れましょう」

 

そういい翔悟達は逃げた

 

楓「申し訳ありません夢結様」

夢結「…あのヒュージ、私たちの相打ちを狙った」

楓「まさかヒュージがそんな知恵を!?」

夢結「一柳さんにお礼を言うべきね」

楓「え?」

夢結「一柳さんが私を止めなかったら、貴方今頃真っ二つになっていたところよ」

楓「ぐぬぬ…貴方目はいいのね」

梨璃「あはは、田舎者のもんで視力には自信あるんです」

夢結「そして…貴方、その姿は一体なんなの?」

翔悟「何って…仮面ライダージャンヌですが?」

楓「仮面ライダー?そんなの聞いたことありませんわね」

梨璃「それもCHARMなの?」

翔悟「ヒュージには対抗できるみたいなんだけれどCHARMではないみたい」

楓「CHARMではないのにヒュージに対抗できる武器…そんな代物を作った人に一度会って見たいものですわね」

翔悟「あはは…(あのバカから貰ったなんて言えない…)」

 

その時周りに煙が急に発生した

 

梨璃「うわぁ!な、何!?」

 

そして煙の中からヒュージが夢結を襲ったがCHARMで叩きおとした

 

翔悟「す、すげぇ…」

 

その後ヒュージの攻撃は続くが夢結は一つ一つの攻撃を防いでいったがヒュージは腕を伸ばし夢結を囲んだ

 

夢結「!」

梨璃「夢結様!」

 

すると梨璃のCHARMが光始め銃から剣へと形状を変えた

 

梨璃「!」

楓「………ふっ、一撃でしてよお二人ともそれくらい出来まして?」

梨璃「う、うん!」

翔悟「もちのろん!」

楓「それじゃあ、行きますわよ!」

 

翔悟 梨璃 楓「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

俺たちはヒュージに向かって走っていきヒュージの腕を切り夢結は解放されヒュージに向かって走り一刀両断

 

ヒュージ「ギアァァァァ!」

 

ヒュージは青い液体を出しながら崖に倒れた

 

梨璃「楓さん!」

楓「うぇ!?」

 

梨璃は楓の方を見て洞窟に押しこみ穴は崩れた岩によって塞がった

 

楓「きゃあ!」

 

夢結「梨璃!」

 

夢結は梨璃を庇う体勢をとり青い液体を受けた

すると夢結と梨璃の上からヒュージの破片が降り掛かろうとしていた

 

翔悟「!危ない!」

 

スタンプ台を下の位置に戻す

 

必殺!必殺!必殺!

 

そして再び倒す

 

コブラ!スタンピングスマッシュ!

 

翔悟「はあぁぁぁ!」

 

翔悟はライダーキックをくりだし破片を飛ばした

 

翔悟「ふっ、決まったぜ!」

 

しかし翔悟の上からも破片が降ってきて直撃し気絶した

 

翔悟「せ、世界が回って見える〜」

 

百合ヶ丘学院

 

検疫中

 

夢結「その傷跡が残るわね」

梨璃「これで今日の事忘れずに済そうです」

夢結「……」

梨璃「……夢結様、CHARMを変えたんですね」

夢結「……」

梨璃「私、2年前甲州撤退戦の時に夢結様に助けてもらったんです……百合ヶ丘のリリィだってことが分かってもそれ以上のことはわからなくて……」

夢結「……まさかそれだけでここへ?」

梨璃「はい!補欠ですけど……」

夢結「筋金入りの無鉄砲ね」

梨璃「こうしてすぐ夢結様に会えて、夢叶っちゃいました……けど夢結様2年前にお会いした時よりもどこか…い、いえ…なんでもありません……もう1人のリリィにお礼を言わなくちゃ」

翔悟「……ん、ここは……」

梨璃「あ!大丈夫ですか?翔悟さん」

翔悟「大丈夫大丈夫!あっ、いてて……」

 

すると扉が開き1人の少女が出てきた

 

??「やぁやぁやぁ、3人ともごめんね〜」

 

工廠科・二年生 真島百由

 

そう言いながら百由は梨璃の隣に座った

 

百由「っしょと、初めまして!私は真島百由!標本にするはずだったヒュージをうっかり逃しちゃって、まさか厚さ50センチのコンクリートを破るとは思わなかったわぁ」

翔悟「(つまり犯人はこいつかよし殺ろう)」

 

翔悟さんやめなさい

 

夢結「迂闊なことね」

百由「予測は常に裏切られるものよ。私たちは楽な相手と戦っているわけじゃない、そのためのリリィでしょ?」

夢結「………」

百由「もちろん夢結とこの子たちには感謝しているのよ」

夢結「…この子たちではないわ梨璃と翔悟よ」

梨璃「夢結様……」

百由「分かっているわだからこうして来ているんでしょ?あ〜!この言い方がいけないのよね。反省しています、ごめんなさい…それで、君!」

翔悟「はい!」

百由「面白いCHARMをもってるんだね」

翔悟「もしかしてリベラドライバーの事ですか?あれはCHARMではないですよ?」

百由「CHARMではないのにヒュージに対抗できる……ますます興味が湧いてきたわ!ねぇ!そのリベラドライバーっていうやつ少し借りてもいい?!」

翔悟「何するつもりですか?』

百由「もちろん分 解!」

翔悟「梨璃さん、夢結様行きましょうか」

百由「ちょっと無視しないで〜!」

 

ドアを開くとそこにはボロボロになった楓が座り込んでいた

 

楓「?」

梨璃「楓さん…さっきは突き飛ばしちゃって…わぁ!」

 

楓はいきなり梨璃を抱きしめた

 

梨璃「あ、あの…私、梨璃だけど?」

楓「自分でも驚きですわ信じていたただきたいのですけれど私そんな軽い女ではありませんのよ?」

翔悟「………」

楓「すみません夢結様、私、運命のお相手を見つけてしまいました」

夢結「いいえ、お構いなく」

梨璃「あ、あのその…えぇ!?」

 

 

 

梨璃「入学式、もう終わっちゃいましたね」

 

梨璃は扉を開けると

 

二水「いたーー!入学式はこれからですよ」

翔悟「ど、どうして……」

二水「今日一番の功労者の為にって理事長代行が時間をずらしてくれたんです!」

ミリアム「おう有名人!初陣でCHARMと契約してヒュージを倒すとはやらかしおる!そしてそこのお前さんもCHARMを身に纏い戦うとは初めみた時は腰を抜かしたわい」

翔悟「あはは…(CHARMじゃあないんだけどな)」

梨璃「私は足を引ぱったでけですよ!」

楓「そんなことありません、梨璃さんはご立派でしたわ!」

ミリアム「ん〜これにもそう書いてあるがの……」

 

ミリアムは一枚の紙を出した

 

翔悟「何それ」

二水「私が刷りました!週刊リリィ新聞の号外です!」

 

そこには『新入生リリィと仮面の纏者がヒュージを倒す』と載っていた

 

二水「ところでなんでヌーベルさんは梨璃さんの腕を組んでるんですか?」

楓「これには深〜い訳がありますの!すりすり〜」

翔悟「全く……あれ、そういや夢結様は?」

 

夢結の部屋

 

??「見届けなくて良かったのかい?入学式」

夢結「…私には関係ありませんから」

??「関係あるさ、夢結も慕う側から慕われる側になったわけだ。月日の流れを実感するね」

夢結「…揶揄うのはやめてください」

??「…ふふっ、夢結もまだ可愛いところがまだ残っていると分かって僕も嬉しいよ」

夢結「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回予告!

翔悟「次回はどうやら梨璃さんと夢結様がシュッツエンゲル組むみたいだぞ」
楓「なんですって!?」

次回 シュッツエンゲルとルームメイト


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第3話 シュッツエンゲルとルームメイト

こんちゃ〜彩推しのゲーマーです!

さて今回はシュッツエンゲルと翔悟君のルームメイトのお話です
ほとんどアニメ沿いにしてるので文章めちゃくちゃ長くなっています(今後もそうなる可能性が大です)

それではどうぞ!


前回のあらすじ!

 

前回研究室から逃げたヒュージを確保するために俺は梨璃、楓、夢結様と向かった。途中ハプニングがあったがなんとかこれを撃退することができた!

——————————————————————————

 

翔悟「…ん…もう朝か…」

 

皆さんごきげんよう、水守翔悟です。

異世界に飛ばされて初めての朝を迎えました

 

すると

 

??「ふわぁ〜…おはよう…」

翔悟「あ、おはよう月詩」

 

アールヴヘイム・一年 ルームメイト 高須賀月詩

 

こいつは俺のルーメイト高須賀月詩。

アールヴヘイムという百合ヶ丘の最強レギオンって言うグループに入っているらしい

 

月詩「翔悟は早起きだね」

翔悟「まぁ家とかではいつも家族の朝飯作ってるから早起きが癖になってるのかも」

月詩「へぇ翔悟って家事できるんだ」

翔悟「まぁね」

月詩「だったらくすみんと気が合うんじゃないかな?」

翔悟「くすみん?」

月詩「江川樟美、通称『くすみん』!翔悟と同じ家事が趣味でくすみんが作る料理はプロ級なんだよ!」

翔悟「すげぇな今度教えて貰お」

 

コンコン

 

翔悟「ん?誰だろう…」

??『月詩〜?』

月詩「あかねぇの声だ…はっ!そうだ今日アールヴヘイムのみんなとご飯食べることになってたんだった!急いで準備しないと!」

翔悟「(こういうドジっ子っぽいところ彩ちゃんに似てるな…あれ?そういや声も彩ちゃんに似てるかも…まぁ気のせいか)それじゃあ俺先に行ってるから部屋の戸締りお願いな〜」

月詩「わかった〜!」

 

翔悟は部屋を出た

 

??「あら、ごきげんよう」

翔悟「ど、どうも…じゃなかった、ごきげんよう…えーっと…」

??「私は二年の渡邊 茜、よろしくね」

翔悟「一年の「水守翔悟さんでしょ?」…ご存じなんですね」

茜「もちろんよ唯一男子のリリィですもの中等部でもあなた結構有名よ?」

翔悟「(ま、まじか……)」

茜「そういえば翔悟さんは月詩とルームメイトだったよね?」

翔悟「そうですね」

茜「あの子、少し手を焼くかもしれないけどどうかよろしくね」

翔悟「わかりました…そいえば月詩が『あかねぇ』って言ってたんですけどどういった御関係なんですか?」

茜「もしかして『シュッツエンゲル』のことまだ知らない?」

翔悟「シュッツエンゲル?」

 

その時

 

月詩「あかねぇ遅れてごめん!」

茜「もう、みんな待ってるわよ…それじゃあ翔悟さんごきげんよう」

月詩「翔悟、また後でね〜」

翔悟「ごきげんよう……」

 

食堂

 

翔悟「(結局、シュッツエンゲルのこと聞けなかったな……まぁ、二水さんに教えてもらうか……それはいいとして……)」

 

翔悟は周りを見回すと他のリリィが翔悟のことをちらちら見ていた

 

翔悟「(周りの視線が痛い……)」

 

数分後

校舎

 

翔悟「はぁ…ゆっくり食事もできないなんて…こればかりは慣れるしかないか……」

 

すると

 

梨璃「はぁ……」

翔悟「?梨璃さんどうしたの?そんなため息ついて」

梨璃「あ翔悟さん…実はさっき夢結様に昨日のお礼を言いに行ったんですけど目も合わせてくれなくって…」

翔悟「そうか…」

梨璃「翔悟さんも元気ないですけど大丈夫ですか?」

翔悟「あぁ…うんゆっくり食事が出来ないなって思ってね…」

梨璃「翔悟さん以外周り女子ですもんね」

翔悟「うん食いづらいったらありゃしない」

 

二水「あ!翔悟さーん!梨璃さーん!」

 

そんな所に二水が声をかけてきた

 

梨璃「二水ちゃん!」

 

梨璃「ご…」

梨璃 二水「ごきげんよう…わぁ!」

二水「私今百合ヶ丘に来たって実感してます!」

梨璃「私もだよ!」

翔悟「なんでこんなに集まってるんだ?」

二水「クラスの発表です!私と梨璃さんと翔悟さん同じクラスになったんですよ!」

梨璃「本当〜!良かった、嬉しい!」

 

楓「そんな喜んでいただけると私も嬉しいですわ!」

 

振り向くといつに間にか楓がいた

 

翔悟「うぉいつの間に!」

梨璃「楓さん!」

翔悟「神出鬼没だなお前」

楓「梨璃さんいる所に楓・J・ヌーベルありですわ!」

翔悟「最初はあんなに夢結様夢結様!っていったやつが今は梨璃さん梨璃さん!…とんだ尻軽だな」

楓「運命の出会いがありましたの、この私が抗えない程の劇的な」

翔悟「あっそ」

二水「楓さんも同じクラスですか?」

楓「えぇ勿論!」

 

クラス表を見ると確かに楓の名前があった

 

楓「私と梨璃さんが隣り合って…これもマギが私達を導いたんですわ!」

二水「あいうえお順じゃないかな?」

 

足湯

 

二水「あ〜いい景色〜!」

翔悟「すげぇなここ足湯なんてあるんだ…これを作るお金あるんなら男湯作ってくれよ……」

二水「私達と入ることになってますからね」

楓「貴方、梨璃さんに変なことしたら容赦しないですわよ?」

翔悟「誰がするかっていうかお前の方が心配だわ」

梨璃「いいのかな?朝からこんな」

二水「講義は明日からですから」

楓「理事長の方針だそうですわ、学院はヒュージの最前線とあると同時にリリィにとってのアジールべきだって」

翔悟「アジール?」

楓「聖域のことですわ。何人たりとも脅かされることのない常世」

梨璃「常世?」

楓「まぁいい大人が私たちのような小娘に頼っていることへの贖罪ということでしょう」

翔悟「(こんな少女たちに未来を任せてこの世界の政治家は一体何をやってるんだか)」

二水「でも不思議ですね同じクラスでも私と梨璃さんと翔悟さんみたいなド新人からヌーベルさんのように実績のあるリリィまで経歴も技量もバラバラです」

楓「よく調べているわね私のこと楓って呼んでくださっても宜しくてよ?」

二水「わぁ!本当ですか!凄いです!グランギニョルの総帥のご令嬢とお近付きになれるなんて!」

楓「なんて事ございませんわ!」

翔悟「ほんじゃあ俺は尻軽女楓って呼ぶわ」

楓「《ピー》!」

 

楓さんやめて!その言葉はこの小説がBANされちゃう!

 

カフェ

 

二水「梨璃さん、朝食の後何処に行ってたんですか?」

梨璃「あぁうん、ちょっと旧館に」

二水「そっか夢結様にご挨拶に行ったんですね」

梨璃「私、夢結様にシュッツエンゲルになってほしくて…」

楓「あら、ですがそれは普通上級生からお声かけが掛かるものですわ」

翔悟「お前だって昨日…」

楓「過去には囚われませんの」

翔悟「……あぁそうだそのシュッツエンゲルっていうのは一体なんなんだ?ルームメイトがそれをやってるみたいでさ」

二水「シュッツエンゲルっていうのは百合ヶ丘学院に伝わる上級生と下級生が結ぶ姉妹の契りのことを言うんです、上級生が守護天使シュッツエンゲルとなって下級生のシルトを導くんです!」

翔悟「なるほどね」

梨璃「それが夢結様、目も合わせてくれなくって……」

二水「?昨日はいい雰囲気だったって……」

梨璃「私、嫌われちゃったのかな……?」

楓「まぁ元々気難しいと有名なお方ですから?」

二水「今の夢結様はシュッツエンゲルの契りどころかどのレギオンにも属さず常にたったお一人でヒュージと戦っているそうです」

翔悟「まさに孤独のリリィって訳か」

梨璃「……楓さん!CHARMの使い方を教えてくれませんか?」

楓「それは喜んで!」

翔悟「即答」

二水「でも明日から実習が…「お黙りちびっこ!」ちびっこ!?」

梨璃「……私早く一人前のリリィになりたいんです……そうすれば……」

楓「お気持ちはお察ししますが、焦りは禁物……と普通なら申し上げる所ですがここはヒュージ迎撃の最前線ですわ。初心者と経験者をまぜこぜにしているのは、リリィ同士が技を鍛え合う自主性もまた期待されてのこと」

梨璃「それじゃあ……」

楓「喜んで協力して差し上げますって事ですわ」

二水「その心は?」

楓「手取り足取り合法的に…ふふふふふ…って何を言わせますの!」

翔悟「尻軽で変態ときた」

楓「お黙り!」

 

という事で翔悟達は梨璃のCHARMの特訓の為闘技場へと向かった

 

闘技場

 

翔悟「ここが闘技場か…でっけぇ…」

 

すると

 

??「行くよ樟美!」

??「はい!天葉姉様!」

 

アールヴヘイムの天野天葉と江川樟美が訓練をしていた

 

翔悟「あれは誰だ?」

二水「あの方達は二年生の天野天葉様と一年生の江川樟美さん!あのお二人もシュッツエンゲルなんですよ!」

梨璃「え、もう!?」

二水「お二人とも中等部時代の付き合いなんですよ」

翔悟「(あれが江川樟美さん…いや師匠と呼ぶべきか…)」

楓「ささっ、梨璃さんもご自分のCHARMをお抜きになって」

梨璃「う、うん…ええっと…」

楓「こうですわ」

 

楓と梨璃がCHARMを起動させると剣の状態に変形した

 

楓「ユグドラシル製のグングニル…初心者向けですわね」

 

楓もCHARMを出した

 

楓「鳥の花よりも軽く蜂の針よりも鋭く時には鋼よりも重く固く…これがCHARMですわ」

??「グランギニョルらしい可憐みじゃの」

翔悟 梨璃 二水「じゃの?」

 

後ろを振り向くとミリアムがいた

 

翔悟「うぉビックリした!」

ミリアム「自主練かの?関心なことじゃ」

楓「ミリアムさん何をしに?」

ミリアム「CHARMの調整じゃ寮に入ってから毎日来ておるぞ」

梨璃「CHARMをいじれるんですか?」

ミリアム「勿論じゃわしは工廠科じゃからな」

二水「工廠科ながらもリリィでもあるミリアム・ヒルデカルト・v・グロピウスでずよ梨璃さん!」

梨璃「二水ちゃん鼻血が!」

ミリアム「お主大丈夫か!」

二水「はいご心配なく!昨日から出っぱなしですから!」

翔悟「余計心配だわ!あんたいつか出血多量で倒れるぞ!」

ミリアム「梨璃と言ったかの少しばか御主ののCHARMを見せてくれんかの?」

梨璃「う、うん」

 

するとミリアムは梨璃のCHARMに触れた

 

ミリアム「うむ、マギもまぁまぁ溜まっておる中々素直なようじゃな」

翔悟「分かるのか?」

ミリアム「普段からそばに置くことでCHARMは持ち主のマギを覚えるのじゃ、そうやってCHARMはリリィにとって体の一部となる」

梨璃「へぇ〜」

二水「私たちにもそんな日が来るんでしょうか」

ミリアム「ん〜…まぁとにかくここに入れたということは御主たちにだってきっと何かあるはずじゃ」

翔悟「…だといいけどな」

ミリアム「楓だってそう思ってるはずじゃがな……御主達に言ってないということは……自信のない者の方が操りやすいからの」

楓「うっ」

二水「楓さん意外と悪どいっと……」

楓「ちょっ!人聞きが悪すぎますわ!」

翔悟「そうだぞ、ちゃんと尻軽と変態もつけておかないと」

楓「貴方は少しお黙りなさい!」

ミリアム「CHARMのことをもっとしたければ工廠科に行ってみてはどうじゃ?百由様ならいろいろ教えてくれるじゃろ」

翔悟「百由様……あぁリベラドライバーを分解しようとした人か……」

 

一方工廠科にて

 

夢結「………」

百由「どう?」

夢結「えぇいいわ」

百由「少しガタついていたから幾つか部品は交換しといたわ銃身はあと2回出動したら交換よ〜?覚えておいてね私忘れっぽいから、どういたしまして」

夢結「えぇ、ありがとう」

 

お礼を言い夢結は出ていった

 

百由「全く可愛げのないんだから……さてと」

 

 

 

翔悟『地下にこんな施設があったんだな』

ミリアム『おい百由様おるか〜』

 

扉が開くと翔悟達は眩しい光に包まれた

 

翔悟「うわまっぶ」

百由「ごきげんよう、ちょっと待ってこれからCHARMの刃を硬化処理するところなの」

 

真っ赤になったCHARMの刃は筒の中に入っていった

 

百由「いらっしゃい、翔悟くんと梨璃さんと楓さんね……えぇっと…貴方は……」

二水「二水です、二川二水って言います」

百由「よろしく二水さん、今いいところなの…さぁ上手く行ってよ〜?」

 

筒に入ったCHARMの刃は引き上げられていき硬化した

 

百由「あ…あぁ〜!この一月の努力の結晶がぁ……」

 

どうやら失敗したみたいだ

 

梨璃「なんですか?これ」

 

CHARMの刃を顕微鏡で見てみると大きなヒビが入っていた

 

百由「CHARMの刃にはマギを制御する術式が刻み込まれているの」

ミリアム「リリィの体から流れ込まれているマギがこの術式によって活性化しヒュージを支えるマギをまた断ち切るのじゃ」

翔悟「ヒュージのマギ……」

ミリアム「リリィに力を与えるのもマギならヒュージに力を与えるのもまたマギじゃ」

翔悟「つまり目には目をマギにはマギをって感じか」

ミリアム「まぁ通りじゃの御主も知っておろ?」

梨璃「はい習いました」

ミリアム「こんなのもあるぞ翔悟覗いてみ?」

翔悟「うん」

 

翔悟は謎の筒状の中を覗いた

 

翔悟「何これぇ」

ミリアム「CHARMの銃身じゃよく見てみ」

翔悟「う〜ん?…あ本当だ刃についていた同じ文字が刻まれてる!」

ミリアム「弾がここを通るときにマギと共に術式が刻まれるというわけじゃ」

翔悟「ほーん」

百由「リリィはヒュージと違ってCHARMを依代にすることでマギを制御するん…だけど…はぁ〜やっちまったぁ……」

翔悟「いいなぁ〜俺もCHARM使えたらなぁ」

ミリアム「?御主が使っていたリベラドライバーじゃったか?あれはCHARMではないのか?」

翔悟「あぁ」

百由「…ふっふっふっ〜翔悟君貴方専用のCHARM作ってあげてもいいわよ」

翔悟「本当ですか!「ただし!条件があるわ!」条件?」

百由「貴方がこの間使っていたスタンプ?を貸して欲しいの」

翔悟「もしかしてコブラバイスタンプのことですか?どうしてスタンプを?」

百由「主にそのスタンプの力で翔悟君の体を纏ってヒュージと戦うって感じだと私は予想しているわ」

翔悟「ほんほん」

百由「その力とCHARMを掛け合えばすごいものができると思うの」

翔悟「なるほど……分かりましたお貸しします」

 

そういい翔悟はコブラバイスタンプを出し百由にわたした

 

ミリアム「これがコブラバイスタンプというやつか見たことのない形をしておるの」

翔悟「百由様お貸しするのは良いですけどちゃんと返してくださよ?」

百由「分かっているわそれじゃあ少しの間借りるわね」

 

その後翔悟達は食堂へと向かった

 

百由「しっかし、よりによって夢結とシュッツエンゲルだなんてね」

梨璃「はい、でも全然相手にしてもらえなくて…あ、あの夢結様が使っているCHARMって……」

楓「ブリューナクですわ」

梨璃「二年前使っていたのは?」

百由「ダインスレイブね」

翔悟「?なぜ変えたんですか?」

百由「それは本人に聞くしかないわね」

梨璃「百由様は何かご存じなんですか?」

百由「知っているわでも教えない」

翔悟「それはどうしてです?」

百由「本人が望まないことを私がペラペラと話すわけにはいけないでしょ?」

翔悟「なるほど」

百由「リリィは税金も投入される公の存在でもあるけどその個人情報は本人が望まければ一定期間非公開にされるの、個人の心理状態が戦力に直結する上に感じやすい10代の女子ともなればまぁ仕方ないかもね」

楓「あのお方感度高そうには見えませんけど」

百由「…感じすぎるのよ感じすぎて振り切れてしまった…」

翔悟「………」

百由「……おっと言いすぎてしまった、あとは本人に聞いて話してくれるかはわからないけど」

梨璃「はい……」

楓「梨璃さんどうしてそこまで夢結様にこだわりますの?」

梨璃「初めて会った時の夢結様と今の夢結様はまるで別人みたいで…それが不思議で…知りたいんです」

楓「夢結様がそれを望んでもいなくてもですか?それともご自分でなら梨璃様を変えられる?そんなのは梨璃さんのエゴではなくて?」

梨璃「それは…そうかもしれないけど…何を夢結様を変えてしまったのか、夢結さまが胸の内に何をしまっているのか…私、それを知りたいんです」

楓「……はぁ、これはもう当たって砕けるよりほかなさそうですわね」

翔悟「まぁまぁいいじゃないの」

楓「夢結様にけちょんけちょんにされてボロ雑巾になった梨璃さんに私が手を差し伸べばいっちょ上がり、という寸法ですわ!」

二水「楓さん、妄想がダダ漏れです」

翔悟「やっぱコイツ変態だ」

 

夕方 

廊下

 

翔悟「いないな夢結様」

梨璃「……あ」

夢結「……」

 

夢結は何も言わずその場を通りすぎたが

 

梨璃「ま、待ってください」

 

梨璃が引き止めた

 

梨璃「夢結様、私とシュッツエンゲルの契りを結んでください!」

夢結「……」

梨璃「私、夢結様に助けてもらって夢結様に憧れてリリィになったんです!」

夢結「……誰に憧れるのは貴方の自由だけれど、それと貴方が私のシルトになる事とは何の関係もないわ」

梨璃「……それは…」

夢結「貴方とシュッツエンゲルを結んでも私の作戦遂行能力が低下するだけよ、それが貴方の望み?」

 

それを聞いた楓が夢結を平手打ちしようとしたが

 

楓「!」

 

梨璃は楓の手を掴んで止めた

 

梨璃「やめてください!楓さん」

楓「(またこの私が……)」

 

すると夢結は楓のを平手打ちした

 

翔悟「わぉ」

 

楓「っ!」

 

次は楓が夢結を平手打ちした

 

楓「シュッツエンゲルとはそういうものではないはずですわ!互いを愛し慈しむ心を世代を超え伝えるもの!単純の目先の利益を求めるものではないと聞いていましたが違いますか!?貴方のようなすっとこどっこいにはむしろ梨璃さんのような純粋なお方が必要ですわ!」

翔悟「……あいつ……」

夢結「……そうねわかったわ」

楓「?分かったとは?」

夢結「申し出を受け入れます」

梨璃「え?」

夢結「私が梨璃さんの守護天使シュッツエンゲルになることを受け入れましょう」

梨璃「夢結様……」

夢結「少しスッキリしたわ、ありがとう」

楓「……」

翔悟「楓…お前良い奴だったんだな見直したよ」

楓「わぁ〜!私ってばなんてことを〜!」

 

夢結「梨璃さん」

梨璃「は、はい!」

夢結「後悔のないようにね」

梨璃「は、はい!絶対しません!」

 

浴室

 

楓「どこか気になる所はございませんか?どこであろうとお流ししますよ…うふふ」

翔悟「前言撤回やっぱお前は変態だ楓」

楓「私達と入っている貴方に言われたくありませんわ!」

翔悟「しょうがねぇだろ!文句あるなら代行に言ってくれ!」

梨璃「いいよ翔悟さん、楓さんとは女の子同士なんだし」

翔悟「何で梨璃さんは男子がいるのに平然としてられるんだ……」

楓「え!?宜しいんですの!?」

二水「心配です」

楓「梨璃さんのお役に立った当然のご褒美ですわ、おっほほほ」

ミリアム「犬か御主は」

楓「何ですって!」

翔悟「おうミリアム」

ミリアム「な、何で御主がここにおるんじゃ!」

翔悟「代行の指示だ文句があるならその人に言ってくれ」

ミリアム「……まぁ良いわい」

翔悟「良いのかよ……」

ミリアム「よいか梨璃、世の中にはいろんな奴がおるどんな性癖も認められて然るべきなのは言うまでもないが己が欲望をダダ漏れにするのは誡むべきことじゃ……そこのちびっ子が宣ったのはそういうことじゃな」

二水「ちびっ子にちびっ子って言われた〜!」

 

??「やかましい…あと何で男子がいるんだ」

 

翔悟「早く出たい……」

 

 

 

 

 

 




次回予告!

二水「次回は夢結様がルナティックトランサーを!?」
梨璃「いけません夢結様!」

次回 暴走

翔悟「そして俺は新たなる力を!ぜってぇ見てくれよな!」



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第4話 暴走

こんちゃ〜彩推しのゲーマーです

今回はついにルナティックトランサーが!?そして翔悟が新たな力を!?

それでは本編どうぞ!


前回のあらすじ〜!

 

前回CHARMについて知るべく工廠科に行った翔悟達は百由に夢結について話してくれその話を聞き梨璃はもっと夢結の事を知りたいと思った。

その後夢結と会いシュッツエンゲルの契りを結んだ!(下手でスンマセン)

——————————————————————————

食堂

 

梨璃「わぁ…!」

 

梨璃はシュッツエンゲルの契約書を見て感動していた

 

梨璃「これで私、夢結とシュッツエンゲルになれたんですね!…夢みたい…嘘みたいです…」

夢結「………」

梨璃「早く私も夢結様と一緒に戦えるようにならなくちゃ!あ、でも私初心者すぎてなんのレアスキル持ちかも分からないんですよあはは……あ、二水ちゃんは『鷹の目』のスキルなんだそうです!高ーいところから物事を見渡せるって…そうだ夢結様はなんのレアスキルを…」

夢結「ルナティックトランサー」

梨璃「へ?」

夢結「それが私のスキル…いえレアスキルなんてとてもいえない代物よ」

 

楓「朝っぱからお2人で何をイチャついていらっしゃいますの」

翔悟「良いだろ別にシュッツエンゲルの契り結んだんだから」

二水「私には何処かぎこちなさそうに見えますけど…」

翔悟「そういや二水さんは何をメモしてるんだ?」

二水「お二人の事を週刊リリィ新聞に連載記事にするんです」

楓「貴方も中々容赦ないですわね」

翔悟「まぁ確かにあの孤独のリリィと呼ばれた方がシュッツエンゲルになると新聞に書かない訳には行けないからな」

 

すると

 

??「それ私も興味あるな」

翔悟「うぉ!いつの間に!」

??「お!お前が水守翔悟か!CHARMを身に纏って戦うって奴は」

翔悟「ど、どうも…」

??「それにしてもあの夢結をたった2日で落とすなんてびっくりだ」

楓「そりゃあ梨璃さんですもの当然ですわ」

翔悟「それで…貴方は?」

??「私は吉村・Thi・梅、二年生だぞ」

楓「それは失礼しましたわ梅様」

梅「本当、あの夢結がな…」

翔悟「………」

 

数分後翔悟たちは外に出て海底からくるヒュージを見ていた

 

二水「ヒュージです!」

楓「噂の『鷹の目』ですわね」

夢結「よく見ておきなさい」

 

すると地面が揺れ始めると後ろからミサイルが飛んできた

 

翔悟「な、なんだ!?」

二水「防衛軍の全弾攻撃です」

 

ミサイルは海から襲来したヒュージに向かって飛んでいったが塞がれてしまった

 

二水「だけど防衛軍の装備ではヒュージに有効な打撃を与えることはできないんです」

翔悟「いやそれってエ●ァの使●やんけ」

梨璃「気のせいかこっちに向かってきてませんか?」

夢結「百合ヶ丘女学院はリリィの養成機関とあると同時にヒュージ迎撃の最前線よ」

梨璃「そ、そうかヒュージの襲来をここに集中させて周りの被害を抑えるんですね」

夢結「そして多くのリリィは集まる所ヒュージにとって見逃せない場所に移るでしょうね」

 

天葉「遅れないでよ!みんな!」

 

壱「新人相手にスパルタじゃあありません?天葉様」

亜羅椰「そんなにいじわるされたら惚れちゃいます!」

樟美「天葉様は私のだから」

??「無駄口叩くな!ほら行くよ!」

 

アールヴヘイム・二年生 番匠谷 依奈

 

するとCHARMの中に1つの弾丸を入れた

 

二水「アールヴヘイムがヒュージにノインヴェルト戦術を仕掛けます!」

翔悟「ノインヴェルト戦術?」

 

アールヴヘイムは青い球をパスしてゆきヒュージに当てた

 

楓「レギオン9人のパスで繋いだマギスフィアをヒュージに叩き込んだんですわそれがノインヴェルト戦術です」

 

その後翔悟達はある施設へと向かい梨璃と夢結は立ち会い夢結はCHARMを構えた

 

夢結「構えなさい、梨璃さん」

梨璃「は、はい!」

 

梨璃もCHARMを構えると夢結はそれを弾いた

 

梨璃「うわぁ!」

翔悟 楓 二水「あっ!」

梨璃「く、くぅ…」

夢結「ヒュージとは通常の生物がマギによって怪物化したものよ。マギという超常な力に操られているヒュージには、同じマギを使うリリィだけが対抗出来る。マギを宿さないCHARMなど、それはただの刃物よ」

梨璃「は、はい!」

 

そういい梨璃は再びCHARMをかまえた

 

夢結「もっと集中なさい、そうすればCHARMは重く強靭になる」

 

梨璃はCHARMに力を込めると光り始めた

 

梨璃「ぐぁっ!…ぐぅ……」

 

そしてそこを夢結のCHARMが襲う

 

二水「あ……」

楓「素人相手になんてことをっ!」

翔悟「…………」

 

夢結「もう少し粘って見せなさい梨璃さん」

梨璃「は、はい!」

 

梨璃はまた立ち上がるが夢結はCHARMを再び弾かせた

 

梨璃「あぁ!……くぅ……」

夢結「……軽いわね」

楓「随分と手荒いですこと。私にマゾっ気があれば堪らないでしょうね。夢結様のお噂は存じておりますわレアスキル、ルナティックトランサーを武器に、数々のヒュージを屠って来た百合ヶ丘屈指の使い手。トランス状態ではリリィ相手にも容赦しないとか?」

二水「楓さんそれは……」

梨璃「良いんです、私…私…みんなより遅れているから、やらなくちゃいけないんです」

翔悟「梨璃さん……」

梨璃「……だから、続けさせてください!」

 

浴室

 

楓「はぁ私にはやっぱり解せませんわ、そこまでして夢結様にこだわる事ないんじゃありません?」

二水「楓さんだって最初は……」

翔悟「夢結様にはいずれ私のシュッツエンゲルになっていただきたいと存じておりますって言ってたじゃんか」

楓「はて何のことやらさっぱり分かりませんわ」

梨璃「こんな所でくじけていられないよ……だって私、夢結様のことまだ全然知らないから……」

 

すると

 

壱「貴方が夢結さまのシルトね」

亜羅椰「まさか本当に物にしちゃうとはね」

樟美「おめでとう梨璃さん」

二水「あ、アールヴヘイムの皆さん!?」

壱「そして、初めましてね水守翔悟さん」

翔悟「どうもごきげんよう…というか警戒しないのかよ俺男子なんだけど」

亜羅椰「代行の指示なら仕方ないわ」

翔悟「あ、変態2号」

亜羅椰「誰が変態よ!そこの尻軽女と一緒にしないでくれる?」

楓「何ですって?」

翔悟「お前も同類じゃい第1話もう一回見直してこい」

 

翔悟君メタイ発言はよしましょうね

 

樟美「あ、あの…翔悟さん…」

翔悟「?」

樟美「月詩ちゃんから話は聞いています翔悟さんも料理がうまいとか……」

翔悟「はい、師匠!」

樟美「ふぇ!?師匠!?」

翔悟「師匠が作る料理はプロ級とお聞きしました!だから今度教えてください!」

樟美「う、うん」

 

楓「丁度いいですわ、教えていただきません?夢結様のこと」

壱「そう言っても中等部とは校舎違うしね…」

亜羅椰「でも夢結様と言ったら…」

樟美「!甲州撤退戦…」

梨璃「甲州…」

翔悟「確か二年前、ヒュージの大交戦にあって甲州の大部分が陥落した戦いのことだろ?百合ヶ丘からもいくつかのレギオンが参加したものの大きな損害を出して威勢を誇った先代のアールヴヘイムが分裂するきっかけにもなった…」

壱「よく知っているわね」

翔悟「まぁ調べたからな…それで確か当時中等部の3年生だった夢結様も特別に参加してたらしい」

亜羅椰「そこまで調べてあるなら貴方も知っているでしょ?」

梨璃「何をですか?」

翔悟「……その戦いで夢結様は、ご自身のシュッツエンゲルを亡くしている」

梨璃 二水「え?」

 

そして訓練から1週間後……

 

二水「あれから1週間経ちました」

 

あれから経っても夢結の攻めは続き梨璃は押されていた

 

楓「こんなの訓練じゃあありませんわ」

翔悟「……さて、それはどうかな?」

楓 二水「?」

 

夢結「(私が梨璃を恐れている?…まさか……)」

梨璃「ぐぁっ!」

 

夢結は梨璃を弾き飛ばしたが梨璃は体制を立て直した

 

梨璃「やった!やりました夢結さmっ!」

 

喜びの束の間夢結が攻撃を仕掛けてきた

 

梨璃「マギを集中…!」

 

梨璃はマギを集中させると夢結の攻撃を受け止めその振動で弾き返した

 

ミリアム「夢結様がステップを崩したとな!」

 

楓「ようやくマギが入りましたわね!」

翔悟「……やったな梨璃さん」

 

夢結「………今日はこのくらいに」

 

その時

 

『ゴーン!』

 

夢結「…行くわよ」

梨璃「はい!…え、どこへ……」

夢結「今日の当番には私たちも入っているでしょ?」

梨璃「は、はい!」

 

楓「さぁ私達も行きますわよ」

翔悟「おう」

二水「?ちょっと待ってください」

翔悟「どうした?二水さん」

二水「翔悟さん、確か百由様にコブラバイスタンプを預けたままではなかったでしたっけ?」

翔悟「あ……あぁ〜!そうだったぁ〜!」

楓「はぁ…貴方はお留守番ですわね」

 

海岸

 

楓「上陸まではまだ時間がありそうですわね」

梨璃「あれ?楓さんも出動なの?」

楓「今回はまだレギオンに所属していないフリーランスのリリィが集められていますわねこの時期にはよくある光景ですわ」

梨璃「じゃあ二水ちゃんも?」

楓「後方で見学ですわ、実践経験はありませんもの」

梨璃「そういえば……翔悟さんがいないみたいだけど……」

楓「あの方は百由様にまだコブラバイスタンプを預けたままにしていますから中でお留守番をしていますわ」

 

その頃翔悟は工廠科にきていた

 

百由の部屋

 

翔悟「百由様!今すぐコブラバイスタンプをってギャアアアアアアア!」

 

そこには分解されたコブラバイスタンプがあった

 

百由「やぁ翔悟君ごきげんよう」

翔悟「ごきげんよう、じゃないですよ!こんなにバラバラにして!」

百由「だって翔悟君が言ったんじゃないお貸ししますって」

翔悟「クソ!昨日の自分をぶん殴ってやりたい」

 

楓「初陣は梨璃さんだけですわね」

梨璃「は、はい!頑張ります!」

夢結「貴方もここまでよ」

梨璃「え?」

夢結「足手まといよここにいなさい」

梨璃「夢結様…」

楓「来いと言ったり…待てと言ったり…」

梨璃「………」

 

一方ヒュージは刻々と梨璃たちに向かっていた

 

楓「いつにも増して歪な形のヒュージですこと」

 

するとヒュージが飛び始めた

 

楓「飛んだ!?」

 

飛んだヒュージを夢結は追いかけバランスを崩させた

 

夢結「(このヒュージ、レストアだわ)」

 

工廠科

 

百由「ふ〜んレストアね」

 

翔悟と百由はモニターからヒュージの様子を見ていた

 

翔悟「レストア?」

百由「損傷を受けながらも生き残ったヒュージがネストに戻って修復された個体。それを私たちはレストアード、レストアと呼んでいるわ何度かの戦闘を生きのびた手合いだから手強いわよ〜?」

翔悟「ふぅ〜んヒュージにもいろんな種類の奴がいるんですね……」

 

 

梨璃「凄い……流石夢結様……」

ミリアム「じゃが、ちょっと危なかっしい戦い方じゃな」

梨璃「うわぁ、ミリアムさん!どうしてここに?」

ミリアム「工廠科とはいえわし達もこう見えてリリィなんじゃ、まぁ今日は当番とは違うがの」

 

夢結はヒュージをCHARMで切りつけるがその装甲はあまりにも硬くヒビが入った程度だった

 

夢結「!」

 

するとヒビの隙間から光が見えた

 

夢結「あれは…っ!」

 

突然きた小型のヒュージが夢結のCHARMにくっつき爆発し夢結は転がり落ちた

 

梅「そろそろ退け!夢結!」

 

だが梅の言葉を無視し夢結は再びヒュージに突っ込んだ

 

夢結「はぁぁぁぁ!」

 

するとまた小型のヒュージが夢結のCHARMにくっつくが夢結はヒュージの装甲にCHARMをつけ破壊すると古びたC()H()A()R()M()が多くあった

 

??「CHARMが……」

??「え?」

 

楓「あれって……」

梅「こいつ、どれだけのリリィを……」

 

夢結「……くっ!」

 

 

翔悟「なんでヒュージの中からCHARMが……」

百由「CHARMはリリィにとって体の一部、それを手放すとしたら……」

翔悟「…まさか…」

 

夢結「っはぁ!……はぁはぁ……」

 

夢結は突然は怯え始めた

 

梅「もういい!下がれ夢結!」

 

梅の言葉に夢結は振り向いた途端彼女の目は赤く光ってた

 

梅「!!」

 

すると夢結の髪が段々と白く染まり始めた

 

夢結「ウワァァァァァァァ!

 

??「夢結様!」

??「待って、雨嘉さん」

雨嘉「え?」

??「あれは…」

楓「ルナティックトランサー…」

 

 

翔悟「一体何が…」

百由「ルナティックトランサー…」

翔悟「!あれが…」

百由「一度トランス状態に陥ったリリィは理性を失い敵味方見境なくマギが枯れ果てるまで破壊のかぎりを尽くす…夢結自身が封印したスキルよ」

翔悟「それがなんでまた…」

百由「主人を失ったCHARMの群れが夢結に思い起こさせたのね」

翔悟「…!それってまさか!」

百由「夢結は中等部時代に自分のシュッツエンゲルを亡くしているの」

翔悟「甲州撤退戦か…」

百由「その時にルナティックトランサーを発動していた事から夢結に疑いがかけられたわ」

翔悟「そんな事って…あの方はそんな事をするようには見えません!」

百由「…実際、遺体には夢結のCHARMについた刀傷もあったと言われているわ…結局、証拠不十分で疑いは晴れたけど夢結自身記憶が曖昧でそれからずっと…自分を苛み続けているの」

 

梅「夢結…」

 

翔悟「早く止めないと!」

百由「無理ね今の夢結は危険すぎる状態よ近づきもすれば即お陀仏ね」

翔悟「そんな…」

 

梨璃「私、行ってきます!」

ミリアム「待つんじゃ梨璃!今の夢結様は危険な状態なんじゃぞ!」

梨璃「私、夢結様の事少しだけ分かった気がするんだ」

ミリアム「それ、答えになっとらんぞ!」

 

梨璃は夢結のところに向かっていった

 

夢結「はぁっ…はぁっ…」

梨璃「夢結様〜!!」

夢結「!」

 

小型ヒュージは飛来した梨璃に向かって飛んでゆくが梨璃は全てを避けた

 

夢結「ヴェアアアアアア!

 

その時夢結と梨璃のCHARMは交じり合い大きな光が放たれた

 

梨璃「す、すみません…」

夢結「…見ないで」

梨璃「!!」

 

すると梨璃は弾かれ楓の方に飛んだ

 

楓「梨璃さん!何なさいますの!?」

梅「馬鹿かお前は!」

梨璃「…私、今夢結様を感じました」

楓「何をおっしゃいますの!?」

ミリアム「マギじゃな、CHARMを通じて梨璃のマギと夢結のマギが触れ合って…」

楓「そんなCHARMの使い方聞いたことありませんわ」

ミリアム「じゃがあり得るの」

 

梨璃「…私、前に夢結様に助けてもらった事があるんです…今度は私が夢結様を助けなくちゃ!」

 

そう言い梨璃はヒュージの方に飛んでいった

 

ミリアム「正気かお主!」

楓「後でお背中流させていただきますわよ!」

梅「しょうがないな!」

 

梨璃の後に続き楓と梅も飛んだ

 

??「参りますか?雨嘉さん」

雨嘉「うん」

ミリアム「ううっ…わしも行けばいいんじゃろが〜!」

 

梨璃「夢結様〜!私に、身だしなみはいつでもきちんとしなさいって言ってたじゃないですか〜!」

夢結「ウゥアア!」

 

夢結はヒュージの攻撃を弾いた

 

梨璃「夢結様!私を見てくださ〜い!」

夢結「ヴェアアアアアア!」

 

するとまた2人のCHARMは交じり合いマギスフィアを生み出した

 

ミリアム「あれは!」

楓「マギスフィアですわ…」

 

夢結「がっかりしたでしょ?…梨璃…これが私よ。憎しみに飲まれた、醜くあざましいただの化け物!」

梨璃「それでも夢結様は私のお姉様です!」

夢結「!」

梨璃「夢結様!」

 

梨璃はCHARMを捨て夢結に抱き、夢結の髪が元に戻り空は晴れた

 

夢結「梨璃!」

 

するとヒュージの腕が2人に攻撃を仕掛けた

 

梨璃 夢結「!」

 

その時

 

コブラ!スタンピングスマッシュ!

 

翔悟「でりやぁああああ!」

 

翔悟が現れヒュージの腕を弾いた

 

ミリアム「翔悟か!」

楓「全く、来るのが遅いですわよ」

 

梨璃「翔悟さん!」

翔悟「お待たせ、梨璃さん…そして、元に戻って何よりです夢結様」

夢結「…来るのが遅いわよ、翔悟」

 

百由「なんとか間に合ったわね…」

ミリアム「うぉ!百由様!」

楓「今まで何をなさっていたんですの?」

百由「少し開発をね…」

 

百由『翔悟君聞こえる?』

翔悟「はい聞こえます…ってなんで百由様の声が…」

百由『少しコブラバイスタンプを改造して変身した状態でも通信が出来るようにしたわ』

翔悟「あぁ…だからバラバラになってたんですね」

百由『そゆこと〜それじゃあ戦闘に入る前にもう一度、メレフナックルクローバイスタンプの説明をしておくわね、そのCHARMはマギではなくリベラドライバーに含まれているライダーシステムを使って起動する仕組みになっていてクロー状態とガンモードに変形可能よ」

翔悟「了解しました…さてと、遅れた分働きますか!」

梨璃「……」

夢結「…飛ぶわよ梨璃」

梨璃「…!…はい!お姉様!」

夢結「貴方も一緒に行くわよ翔悟」

翔悟「分かりました!」

 

3人は空高く飛んだ

 

翔悟「さぁ、行くぜ!」

 

翔悟はトリガーを3回押した

 

スラッシュ!スマッシュ!メメメメレフ!

 

翔悟「フッ!」

 

メレフ!スラッシュイングアタック!

 

翔悟 梨璃 夢結「はぁあああああ!」

 

3人の攻撃はヒュージに直撃し崩壊した

 

梅「やったな、夢結」

 

墓場

 

夢結「ソメイヨシノが花を咲かせるには冬の寒さが必要なの。昔は春の訪れと共に咲いて、季節の変わり目を告げたというけれど冬と春との差が曖昧になった今は、いつ咲いたらいいか戸惑っているようね」

 

すると夢結は一つのペンダントを取り出し開くと1人の少女の写真があった

 

梨璃「この方が夢結様のシュッツエンゲル…」

夢結「そう、私のお姉様」

梨璃「川添美鈴様…」

 

翔悟「………!」

 

すると翔悟の目には夢結の隣にもう1人の少女が見え、目を擦るといなくなっていた

 

翔悟「(今のは…一体…)」




次回予告!

二水「次回は梨璃さんがレギオンを作ります!」
翔悟「なんで毎回ネタバレかますんだよこの小説」

次回 レギオン、組みます!

梨璃「お姉様の為に頑張ります!」


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第5話 レギオン、組みます!

こんちゃ〜!彩推しのゲーマーです!

久しぶりのアサルトリリィの投稿!
最近はデート・ア・ライブとのコラボが開催されていますが琴里と狂三のキャラが出てこない……お金もないのに課金があんまりできないし私はどうすればいいんだぁぁぁ!

とまぁそんな私情は置いといて今回はレギオンのメンバー集めの回になります







それではどうぞ!


前回のあらすじ!

 

前回夢結とシュッツエンゲルになった梨璃だが喜びの束の間、夢結の厳しい特訓を受けるもなんとかクリア。その時ヒュージが襲来し中から多くの古びたCHARMを見た夢結は甲州撤退戦のことを思い出しルナティックトランサーを発動し暴走するが梨璃は元に戻すことに成功し翔悟と撃退した

——————————————————————————

カフェ

 

梨璃「えへへ〜!」

 

梨璃は満面な笑顔で夢結を見ていた

 

夢結「梨璃、貴方そろそろ講義でしょ?…予習は?」

梨璃「分かってはいるんですけど〜今こうしてお姉様のお顔が見られるのが幸せで幸せで……」

 

その時

 

翔悟「…ダメだなこりゃ」

夢結「あら翔悟、ごきげんよう」

翔悟「ごきげんよう夢結様……」

 

翔悟は夢結の顔を見つめる

 

夢結「…?何か私の顔についてるかしら?」

翔悟「いや、昨日の戦いから表情が変わったなって思って」

夢結「……気のせいよ」

翔悟「……それでこの子どうします?」

夢結「まさかシュッツエンゲルになった途端此処まで緩むとは……迂闊だったわ」

 

すると

 

??「ご機嫌よう」

 

三年生 田村 那岐

 

??「ご機嫌よう、ゆりさん、水守君」

 

三年生 ロザリンデ・フリーデグンデ・v・オットー

 

梨璃「ご機嫌よう〜」

翔悟「ご機嫌よう……」

夢結「はて、ゆりさん?誰かと間違えたのかしら?」

梨璃「あーそれカップルネームです」

翔悟 夢結「カップルネーム?」

梨璃「これです!」

翔悟「『異色のシュッツエンゲル誕生!夢結×梨璃』……」

夢結「これは……」

梨璃「週刊リリィ新聞の号外です。ほら横に並べると『ゆり』って読めるんですよ!」

翔悟「あぁなるほど……」

 

生徒A「あ、あのお二人ですわよ」

生徒B「あら、このお二人が?」

生徒C「『ゆり』様ですわね」

夢結「…………」

翔悟「夢結様?……あ」

 

すると夢結の髪がだんだんと白くなっていった

 

夢結「ウガアァァァァァ!」

梨璃「お、お姉様〜!?」

翔悟「急いで止めろおぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

※しばらくお待ち下さい

 

数分後…

 

夢結「梨璃、貴方にお願いがあります」

梨璃「はーい!なんなりと!」

夢結「レギオンを作りなさい」

梨璃「わかりました!…へ?レギオンってなんでしたっけ?」

二水「ズコー!」

梨璃「わぁ!二水ちゃん!?」

二水「あ、あはは…ごきげんよう…」

夢結「翔悟、説明をお願い」

翔悟「了解です。レギオンとは基本的に9人1組構成されるリリィの戦闘隊員のことを言うんだよ」

夢結「所で二水さん」

二水「は、はい!」

夢結「お祝い…ありがとうございます」

 

夢結は少しキレ気味でそう言った

 

二水「ど、どういたしまして…」

翔悟「(二水さん、次からはやめといた方がいい今度は殺されるぞ)」

梨璃「けどどうして私がレギオンを?」

夢結「貴方は最近たるんでいるから少しはリリィらしいことをしてみると良いでしょう」

梨璃「リリィらしい…分かりましたお姉様!私、精一杯頑張ります!」

夢結「(正直、梨璃にメンバーを集められるとは思えないけど時には失敗も良い経験になるでしょう)」

梨璃「なんたってお姉様のレギオンを作るんですから!」

夢結「ブッ」

二水「私もお手伝いしますね!」

梨璃「ありがとう頑張るよ!」

二水「では早速勧誘です!」

梨璃「あ、待ってよ二水ちゃ〜ん!」

 

梨璃と二水は走っていった

 

夢結「いえそう言う意味では…」

翔悟「いいんですか?夢結様」

夢結「はぁ、仕方ないわね。翔悟、貴方も行ってきてくれるかしら?」

翔悟「え?僕も?」

夢結「梨璃たちだけでは不安で…」

翔悟「まぁ良いですよ?どうせ暇ですし」

夢結「暇って…貴方も予習とかあるんじゃないの?」

翔悟「ご安心を成績なら大丈夫ですので」

 

この世界でも翔悟は頭が良いのだ

 

夢結「貴方、見た目以上に頭が良かったのね…」

翔悟「ちょっ!夢結様酷い!」

 

射撃訓練場

 

梅「夢結は何を気にしてるんだ?」

夢結「え?」

梅「梅が6発撃ってる間に夢結は10発も撃った。気が焦ってる証拠だ」

夢結「相変わらず…人の事をよく見てるのね」

梅「おぉ!梅は誰のことも大好きだからな!」

 

かくかくしかじか

 

梅「へぇ〜自分のシルトにレギオンを作らせるなんてやるな〜」

夢結「私は…梨璃に自分のレギオンを作るよう言ったつもりだったのに…」

梅「夢結らしいな…なぁそれ私入ってもいいか!」

夢結「貴方までそんな…」

梅「あはは〜」

 

一方その頃

 

二水「では同じクラスの人からあたってみましょう!」

梨璃「うんうん!」

翔悟「で…俺もやるの?」

二水「もちろんです!」

翔悟「…まぁいっか」

梨璃「えーっと1年椿組は…あ!あの人!」

??「……」

 

一年生 安藤鶴紗

 

二水「安藤鶴紗さんですね!」

鶴紗「あ?」

梨璃 二水「!」

翔悟「(ガラ悪っ!)」

 

食堂

 

??「私を梨璃さんのレギオンに?光栄だわ」

 

一年生 六角汐里

 

二水「六角汐里さん。『不動劔の姫』の異名を持つ使い手です」

梨璃「いいんですか?私じゃなくて…お姉様のレギオンなんですけど…」

二水「現在はレギオンの水夕会の副隊長として活躍されて…」

梨璃「え!?そうなの?」

二水「不覚です…」

汐里「そうなんですよ。素敵なレギオンができるよう願っていますね」

翔悟「ダメじゃねぇか」

 

校庭

 

鶴紗「………」

 

すると後ろから音がした

 

鶴紗「?」

猫「にゃー」

鶴紗「なんだ猫か…」

 

鶴紗「にゃにゃ!こんな所でにゃにしてるにゃ?迷子なのかにゃ!?お腹空いてないかにゃ!?猫缶あるから一緒にどうかにゃ〜?」

翔悟 二水「…………」←いつの間にかいた翔悟と二水

鶴紗「!」

梨璃「どうしたの?翔悟君、二水ちゃん。あ!鶴紗さん!また会った…「失礼いたしましたぁぁぁぁ!」えーー!?何〜!?」

 

梨璃「どうしたの?2人とも…」

翔悟「見てはいけないものを見てしまった……」

 

すると

 

壱「貴方たち、レギオンのメンバーを集めてるんですってね」

翔悟「あ、壱さんと師匠。ごきげんよう」

梨璃 二水「ごきげんよう」

樟美「ごきげんよう」

亜羅椰「ごきげんよう梨璃」

翔悟「あ、変態2号。ちゃんと第1話を見直してきたか?」

亜羅椰「いい加減その呼び方やめてくれるかしら?」

翔悟「断る」

梨璃「あ、亜羅椰さん…アールヴヘイムでしたよね?確か…」

亜羅椰「私の樟美に手を出す気?いい度胸だわね」

翔悟「いや師匠はお前みたいな変態のもんじゃあねぇ」

空葉「そうそう、樟美を貴方に差し上げた覚えはありませんけど?」

樟美「空葉姉様!」

 

すると

 

楓「梨璃さんからそのいやらしい手をお離しになって?」

翔悟「あ、変態1号」

楓「貴方そろそろ痛い目を合わせないと分からないようですわね?翔悟さん?」

翔悟「お、やるか?ナックルクローでボコボコにしてやる」

二水「まぁまぁ落ちついてください翔悟さん、楓さん」

壱「楓?」

亜羅椰「空葉様は兎も角、楓こそ梨璃に馴れ馴れしくない?」

楓「何故?私と梨璃さんは同じレギオンですから。貞操の危機からお守りするのは当然ですわ」

梨璃「楓さん…」

翔悟「変態1号…」

楓「ささっ、参りましょう?」

梨璃「み、皆さんごきげんよう」

翔悟 二水「ごきげんよう」

 

壱「なんで楓・ヌーベルみたいな凄腕があんなド素人と?」

亜羅椰「所詮下心だけの繋がりでしょ?」

 

※大正解

 

樟美「亜羅椰ちゃんがそれ言う?」

亜羅椰「食うぞ樟美〜!」

空葉「食わないで」

 

足湯

 

二水「さっきの皆さんは中等部時代からアールヴヘイムへの引き合いがあったそうですよ」

梨璃「へぇ〜そうなんだ凄いんだねぇ〜」

二水「はい、とりあえず楓さんゲットと」

楓「ちょっとそれ、リアクション薄すぎじゃありません?」

梨璃「そ、そんなこと無いよ〜…これで5人だね!」

二水「え?3人じゃありませんか?」

楓「?」

二水「梨璃さんと夢結様と楓さん…」

梨璃「二水ちゃんは?」

二水「えぇっ!?私も!?」

楓「貴方だって卑しくも、百合ヶ丘のリリィでしょうに」

二水「わぁっ!光栄です!幸せです!私が綺羅星の如きリリィの皆さんと同じレギオンに入れるなんて〜!」

梨璃「あと4人だよ!頑張ろうね!」

楓「ちびっ子ゲーット」

翔悟「?メンバーは夢結様、梨璃さん、変態1号、二水さん…あれ?あと1人って?」

梨璃「え?翔悟さんは?」

翔悟「あぁ…なるほどって俺も!?」

楓「そもそも貴方レギオンに入れるんですの?」

翔悟「俺に聞くな……でも梨璃さんお誘いはありがたいけど遠慮しておくよ」

梨璃「え?どうして?」

翔悟「変態1号も言ってた通り自分がレギオンに入れるかも分からないしそれに何より梨璃さんたち自身で頑張らないとね」

梨璃「えっと……つまり?」

翔悟「まぁ簡単に言ったらあと4人自力で探せってことだ」

楓「これで5人に振り出しですわね…」

梨璃「……分かりました!私、頑張ります!」

翔悟「おう!」

 

梨璃の部屋

 

梨璃「はぁ〜…とは言えレギオンの人集めなんて私にはやっぱり難しすぎるよ…閑さん入ってみません?」

閑「それは無理ね。私も高等部に入ったら自分のレギオンを持つって決めていたから」

 

一年生 伊藤 閑

 

梨璃「志が違いすぎる……」

閑「貴方のレギオンには楓さんだっているんでしょ?」

梨璃「うん。知ってるんだ」

閑「噂でね。楓さんは8つのレギオンから誘いを受けていたようだけど」

梨璃「え!?楓さんはそんなこと何も……」

閑「それに二川二水さん。彼の方は『鷹の目』と呼ばれるレアスキルを持ってるそうね欲しがるレギオンも多いわ」

梨璃「へぇ…そうなんですか……」

閑「そして水守翔悟君。彼は珍しいCHARMを使うことから中等部や高等部からでも目をつけられているそうよ?」

梨璃「翔悟君まで……」

閑「情報収集と分析が得意なの」

梨璃「(みんな凄いな……なんでもないのは私だけか……)」

 

階段

 

梨璃「翔悟君も楓さんも二水ちゃんもありがとう」

二水「梨璃さん?」

楓「藪から棒になんですの?」

梨璃「私、3人のこと勝手にあてにしちゃって…」

楓「……梨璃さんだって頑張ってるのはご自身の為ばかりではないんでしょ?」

梨璃「わ、私はお姉様の為に……」

楓「ならそれと一緒です」

 

すると

 

ミリアム「何じゃ何じゃ何じゃ辛気臭い顔が4つも並んでおるのう」

楓「何ですのちびっ子2号」

ミリアム「2号?」

二水「私1号!?」

翔悟「そしてこいつは変態1号」

楓「だまらっしゃい!」

ミリアム「百由様から聞いたぞ?梨璃のレギオンを作ってるとか」

梨璃「いえあの、お姉様のレギオンで……」

ミリアム「ワシで良かったら入っても良いじゃがな」

二水「がなーー!?」

梨璃「ほんとですか!?」

ミリアム「ワシは元々、夢結様の戦い方に興味があろのじゃ。確かレギオンには属さないと聞いておったが……」

楓「では此処に捺印を」

 

ミリアムは契約書にサインと捺印をした

 

ミリアム「これで良いか?」

梨璃「ありがとうございます!」

二水「この勢いで次行きましょう!」

ミリアム「苦労しとるんじゃのぉ…ところでお主は入らんのか?」

翔悟「まぁ今のところはねレギオンは梨璃さん達の力だけで作ってほしいいから」

ミリアム「今のところはってことは入る予定はあるんじゃな」

翔悟「さぁ?それはご想像に任せるよ」

 

 

??「私を一柳さんのレギオンに?」

 

一年生 郭 神琳

 

二水「クラスメイトの郭 神琳さん。百合ヶ丘では中等部時代から活躍している台北市出身の留学生です。一年生ながらもリリィの実力も高く評価されています」

梨璃「えっと…お姉様のレギオンなんですけど……」

神琳「そう、とても光栄だわ」

梨璃「えっと…それは……」

神琳「謹んで申し出を受け入れます」

梨璃「わぁ!ほんとですか!?有難うございます!」

??「………」

翔悟「これで6人だな……それで君はどうするの?」

??「私…?」

 

一年生 王 雨嘉

 

二水「クラスは違いますが同じ一年生の王 雨嘉さん。実家はアイスランドのレイキャベクでお姉様と妹様も優秀なリリィです」

翔悟「三姉妹でリリィ…凄いな」

雨嘉「姉と妹は優秀だけど私は別に……」

梨璃「どうですか?折角だから神琳さんと一緒に…」

雨嘉「私がレギオンに?」

神琳「自信がないならお止めになっては?」

梨璃「え?」

雨嘉「……うん。止めとく」

梨璃「え!?」

楓「素直ですこと」

梨璃「な、何でですか!?』

雨嘉「神琳がそう言うならきっとそうだから……」

翔悟「………」

梨璃「あの、お二人は知り合って長いんですか?」

神琳「いえ、この春に初めて」

梨璃「だったらどうして……」

神琳「私はリリィになるためそしてリリィであるため血の滲む努力をしてきたつもりです。だから……と言うのは理由になりませんか?」

梨璃「……っ…私は才能も経験も…神琳さんみたいな自信も持ち合わせてないけど……ううん…だから!そんなの確かめないと分かりません!」

楓「また分からんちんな事を…まぁそこが魅力なんですが…」

翔悟「そうだな……でも確かに梨璃さんの言う通りだな」

神琳「………ぷっ、うっふふ…あっははは!」

翔悟「どうしたのいきなり笑って……」

神琳「失礼、梨璃さんが雨嘉さんの実力の程を知りたいと言うのですね?」

梨璃「え!?私、そんな偉そうなことを…!」

雨嘉「ありがとう一柳さん。私やってみる!」

梨璃「え?」

雨嘉「これでいい?神琳」

神琳「……でしたら方法は私にお任せいただけませんか?」

 

廃墟

 

雨嘉「私の姉も妹も今もアイスランドに残ってヒュージと戦っているの。1人だけ故郷を離れるように言い渡されて…私は必要とされてないんだって思った……」

翔悟「雨嘉さん……」

雨嘉「ごめんなさい、百合ヶ丘は世界的にトップクラスのガーデンよ。ただ…故郷を守りたいって言う気持ちは特別っていうか……」

梨璃「……うん、その気持ちわかるよ」

 

すると雨嘉の携帯から着信音がなった

 

神琳『雨嘉さん、こちらが見えますか?』

 

神琳はCHARMから光を出した

 

雨嘉「うん」

神琳『そこから私をお撃ちなさい』

雨嘉「え?」

神琳『訓練弾なら大丈夫よ』

雨嘉「そんなわけ……!」

神琳『装填数10発。きちんと狙えたら私からはもう何も申しません』

 

神琳はそう言い通信を切った

 

神琳「大丈夫、貴方なら出来るわ」

夢結「直に言ってあげたらいかが?」

神琳「お立ち会いご苦労様です。夢結様」

夢結「お構いなく、梨璃に頼まれましたから」

 

雨嘉「どうして……」

翔悟「雨嘉さんって猫好きなの?」

雨嘉「え?う、うん」

梨璃「可愛いねこの子!」

雨嘉「……うん。これ持っててくれる?」

梨璃「え?う、うん」

 

雨嘉は梨璃に携帯を預けCHARMをライフル形態にしレアスキルを発動した

 

神琳「『天の秤目』。遠く離れてるものも寸分の誤差なく狙いを定める…それが雨嘉さんのレアスキルです」

 

翔悟「遠距離射撃か……それで目標は?」

雨嘉「神琳」

翔悟 梨璃「え!?」

 

神琳「(撃ちなさい雨嘉さん。撃って…貴方が一流のリリィであることを証明なさい)」

梨璃「あ、危ないよ雨嘉さん!」

雨嘉「一柳さんと神琳は私にチャンスをくれたの…だから私も貴方たちを信じてみる」

梨璃「え?チャンス?」

 

雨嘉は引き金を引き神琳はそれをCHARMで弾いた

 

神琳「……ふふっ、雨嘉さんとの距離は約1km。アステリオンの弾丸の初速は毎秒1800mだから瞬きする時間はあります……狙いが正確なら躱せます」

夢結「なるほど正確ね……いつものCHARMは使わないの?」

神琳「対等の条件でしておきたいので」

 

その後も雨嘉が撃ちそれを神琳が弾くそれが繰り返されていた

 

夢結「!風が……」

 

横風が雨嘉の狙いを妨げた

 

雨嘉「弾が逸れる……」

 

それでも雨嘉は正確な狙いを定め神琳に向かって再び撃ち神琳はそれを弾いた

 

雨嘉「(また風が……やり過ごす……ううんいける!)」

 

雨嘉は撃つと神琳はそれも弾いた

 

神琳「ふふっ」

 

そして最後の10発目。雨嘉は撃つと神琳はアステリオンではなく自分のCHARMを使い弾丸を雨嘉に跳ね返した

 

雨嘉「!」

 

雨嘉はCHARMの形状を変え弾丸を受け止めた

 

雨嘉「はぁはぁ……」

翔悟「すげぇ……10発」

 

すると雨嘉の携帯の着信音が鳴った

 

神琳『お見事でした雨嘉さん』

雨嘉「神琳……」

神琳『貴方が優秀なリリィであることはこれで誰の目にも明らかだわ』

梨璃「う〜〜〜やったぁぁぁ!」

翔悟「やったね雨嘉さん」

雨嘉「ありがとう翔悟、梨璃」

梨璃「え?」

雨嘉「翔悟と梨璃がこの子を褒めてくれて…私貴方のレギオンに入りたいって思えたから……」

梨璃「それがありがとう?」

雨嘉「うん、ありがとう」

 

神琳「ありがとうございました夢結様」

夢結「いいえ、貴方も見事だったわ」

神琳「私、雨嘉さんが妬ましかったんです。エリートの家に生まれ才能にも恵まれて…なのに本人に自信が持てなくて困ってるなんて何なのよこの子は…って…腹も立ちませんか?」

夢結「?ずっと腹を立てていたの?」

神琳「はい。でもこれでスッキリしました

夢結「私が言うのも何だけどあなたも中々面倒な人ね」

神琳「よく言われます」

 

浴室

 

雨嘉「神琳、今日はありがとう」

神琳「どういたしまして」

雨嘉「で、ごめん」

神琳「?」

雨嘉「聞いたんだ神琳の故郷はヒュージに飲み込まれたって」

神琳「えぇ…私は故郷を知りません」

雨嘉「無神経だった…私…!」

神琳「そんなこと気にしていたの?」

雨嘉「………」

神琳「せっかく背中を預けれる仲間に出会えたんです。あなたに喜んでもらえたなら私も嬉しいのよ」

雨嘉「……うん。此処に来られて、良かった」

 

二水「これで7人。レギオン結成まであと2人ですね」

楓「ミリアムさんくらいちゃっちゃと決められないものかしら」

ミリアム「お主、ワシに喧嘩売っとるんじゃあるまいな?」

梨璃「でも何だかいいレギオンが出来そうな気がしてきたよ」

翔悟「……だな」

神琳「ところで翔悟さん」

翔悟「?」

神琳「雨嘉さんに手を出したりなんかしたら招致しませんからね?」

翔悟「わかってるよ(何で俺を変態扱いするかな…俺じゃなくてコイツを警戒すべきだろ)」

楓「何ですの?その目は」

 

理事長室

 

??「こんな時間に呼び立ててすまなかったのぉ」

 

理事長代行 高松咬月

 

百由「滅相もない!どうせ四六時中起きてますから!」

咬月「無理はせんように……で報告とは?」

百由「工廠科に面白い1年が入ったんですよ!語尾を「〜なのじゃ」と喋り方が理事長代行とクリソツで……あ!血縁とか!」

咬月「いや、ワシには心当たりは……」

史房「百由さん?」

百由「あぁこれ話の枕なんで……コホン、ご存じのようにヒュージが人類の前に現れてすでに半世紀が経過しました……ですが私たちはヒュージの種としての行動、目的も解明ができずバータリ的対処が精一杯…と言うのが現状です」

史房「ヒュージを単一の生物と括るにはその形体はあまりにも雑多すぎないかしら?」

百由「そうなんですよ!彼らがどこから来た何者なのか素説粉本ではありますが私はちょとばかし視野を広げて相関関係を探ってみました〜」

咬月「ん?」

百由「ね?ほらここ!」

咬月「ほぅ…これは……」

百由「まぁてな感じでヒュージについて調べたんですが……彼についても少し調べてみました」

咬月「水守君のことかね?」

百由「彼が持っている『コブラバイスタンプ』を許可を得て調べてみたんですが全てどこの地域でも見たことがない部品でできてました」

咬月「それで何かわかったのかね?」

百由「これはあくまで私の考えですが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼はおそらく別の世界から来たのではないかと思います」




次回予告!

二水「次回は梨璃さんのお誕生日です!」
楓「プレゼントは私ですわ!梨璃さん!」
翔悟「お巡りさーん!此処に変態がー!」

次回 祝え!シルトの誕生日を!

夢結「私は何をすれば……」


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第6話 祝え!シルトの誕生日を!

こんちゃ〜彩推しのゲーマーです!

いやぁ遅くなり大変申し訳ない!
イロカガ作ってたりしていたのでこっちの作品にあまり手をつけられていなかったんですがなんとか頑張って作りました!

さて今回は梨璃の誕生日回です。
夢結は果たして何をプレゼントするのか!

それではどうぞ!


前回のあらすじ

前回レギオンを作るよう夢結に言い渡された梨璃は翔悟、二水と共にメンバーを探し残り2人になった

 

夢結の部屋

 

夢結「一方的に人から何かを貰ってばかりというのは落ち着かないものね」

??「はい?」

夢結「誰かに気持ちを伝えるというのはどのようにすれば良いのかしら」

??「あぁ、梨璃さんに何かしてあげたいのね」

 

生徒会・二年生 秦 祀

 

夢結「!なぜ今ので分かるの?」

祀「驚くなら少しは伝える努力をしなさいよ。久しぶりだから忘れてたけどあなた困っている時ほど人の目を見ないのよね」

夢結「自分がまたシュッツエンゲル契りを交わすなんて、思ってもみなかったから」

祀「あなただって美鈴様のシルトだったんだからその時のことを思い出せばして欲しいことくらい思いつくでしょ?」

夢結「………」

 

一方その頃

 

梨璃「個別に当たっても迷惑がられるから机を用意したけど……後2人中々集まらないね」

楓「そりゃまあ6月となれば大抵のリリィは大抵のレギオンに所属済みですわ」

 

一年 一柳梨璃 二川二水 楓・J・ヌーベル

 

二水「してないとしたら……一匹狼系の個性派リリィしか…」

翔悟「……お?」

 

一年 水守翔悟

 

翔悟の目に入ったのは一年の安藤鶴紗と二年の吉村・Thi・梅だ

 

翔悟「なぁ、あの2人とかは?」

二水「いました個性派!」

楓「この際贅沢言ってられませんわ!」

梨璃「し、失礼だよ〜!」

 

楓と梨璃は2人の方へと向かった

 

鶴紗「?」

梅「?なんだお前らメンバー探してんのか?」

翔悟「まぁそんな感じです」

梨璃「梅様どうですか?そろそろ……」

梅「私はな……今はまだ1人でいたいかな…」

二水「そこを何とか……」

鶴紗「しつこい!」

梨璃 二水「ひぃ!ごめんなさーい!」

翔悟「(やっぱ柄悪いなあいつ)」

 

そして2人と別れた

 

楓「もうこの際7人でよくありません?」

梨璃「もうちょっと頑張ろうよ」

翔悟「そうだな、諦めなければ終わりじゃない!後一踏ん張り頑張ろうぜ」

二水「定員まで後2人。先は厳しいです…」

 

食堂

 

梨璃「はぁ……」

夢結「お疲れのようね梨璃」

梨璃「そ、そんなことないです!全然!」

夢結「何か…私に出来ることがあれば…」

二水「翔悟さーん!梨璃さーん!楓さーん!」

梨璃「二水ちゃん!」

二水「あ、夢結様。ごきげんよう」

夢結「ごきげんよう」

翔悟「どこにいってたんだ?」

二水「どうです?これ」

 

二水の手にはタブレットを持っていた

 

梨璃「なにそれまな板?」

翔悟「まな板って…」

楓「タブレット型端末ですわ」

梨璃「へぇ〜初めて見ました」

楓「この程度の物昔は誰でも持っていたと言いますわ」

翔悟「(え?昔?)」

 

※因みにこの世界は翔悟君たちの世界より未来の世界です

翔悟「それ早く言ってよ!」

 

二水「見てください!そーれ!」

 

二水はタブレット端末を起動させると梨璃のホログラムと詳細が出てきた

 

梨璃「うえぇ!?なにこれぇ!」

楓「梨璃さんの極秘情報が〜!」

二水「人類の叡智です〜!」

梨璃「み、見ないでください!」

 

すると夢結は梨璃の誕生日を気にした

 

夢結「…6月19日?」

 

カレンダーを夢結は見ると6月18日だった

 

夢結「はっ!明日が…梨璃の誕生日」

翔悟「?」

 

百由の部屋

 

夢結「シュッツエンゲルとしてシルトに何かプレゼントを送りたいのだけれど…どんな物が良いかしら?」

百由「へぇ〜明日梨璃の誕生日なんだ」

夢結「梨璃が何が好きで何を喜ぶのか何も知らなくて…」

百由「ふぅ〜ん…これなんてどう?」

 

そう百由が見せたのはゲテモノだった

 

ミリアムの部屋

 

夢結「貴方は何か知らないかしら?梨璃の趣味とか好きなものとか」

ミリアム「あーそういや梨璃はラムネが好きとか言ったな」

夢結「ラムネ?」

ミリアム「わしゃあ飲んだことないがの」

夢結「ガラス瓶にビー玉で蓋をした炭酸入り清涼飲料水のことかしら?」

ミリアム「ラムネをそこまで堅苦しく言い表した人は初めて見たの」

夢結「私も…よく知らなくて」

ミリアム「じゃが夢結様が用意したものなら梨璃はなんだって喜ぶと思うぞい…お?」

 

神琳 雨嘉の部屋

 

雨嘉「はい梨璃はラムネ好きです」

神琳「偶に分けてくれますよ。お口の中でほろほろと溶けてゆくのが面白いですね」

夢結「(ラムネとは飲み物のことではなかったの!?)」

雨嘉「でも梨璃なら夢結様からのプレゼントなら」

神琳「なんだって大喜びするのは間違いありません」

 

校庭

 

鶴紗「ラムネ?あぁ駄菓子のラムネならよく購買部で買ってますね…なんでそんな事私に聞くんですか?」

夢結「私の記憶だと田鶴さんは梨璃と仲がいいと思ったんだけど」

鶴紗「ただのクラスメイトです。猫のご飯を買いに行くと出会すくらいで」

夢結「梨璃は購買部で手に入る、お菓子のラムネをもらって喜ぶかしら」

鶴紗「白井様が一柳のために選んだ物ならなんであれ喜ぶと思いますよ」

 

 

夢結「買ってみたはもののこんなもので良いのかしら…」

??「梨璃さんへのプレゼンですか?」

夢結「貴方は?」

??「失礼しました夢結様。私梨璃さんのクラスメイトの六角汐里と申します。明日はお誕生日ですものね」

夢結「よくご存知ね」

汐里「クラスメイトのことは大体知っているつもりです。ラッピングならお手伝いしましょうか?私こう見えても器用な方なんですよ」

夢結「…いえ、こういうものは自分でやるものだと…」

汐里「勿論です。私は口を添えるだけ」

夢結「そ、そう…それなら…」

 

数分後

 

夢結「……!」

汐里「いかがでしょう?」

夢結「良いと思うわ。貴方のアドバイスのおかげね」

汐里「私は、ほんの少し口を添えただけですよ夢結様のまごころが形になるように」

夢結「出来たら…本物のラムネをプレゼントしたかったのだけどどこで手に入るのか、調べても分からなくて…」

汐里「そうですね…瓶入りのラムネは今はほとんど作られていないと言いますね。でも梨璃さんの好物という事でしたら梨璃さんの故郷であれば手に入っていたということではないでしょうか?」

夢結「…梨璃の故郷」

 

翔悟の部屋

 

翔悟「…でなんで僕にそれを?」

夢結「貴方にもついてきてほしいの」

翔悟「それは構いませんが…なぜ甲州に?」

夢結「それは…その…ラムネを買いに…」

翔悟「ラムネ?そりゃまたどうして…」

夢結「…実は……」

 

かくかくしかじか

 

翔悟「へぇ明日梨璃さんの誕生日だったんですか…それで好きなラムネを…」

夢結「えぇ梨璃のクラスメイトの六角さんから梨璃の故郷だったら瓶のラムネが売ってるのではないかと聞いて…」

翔悟「成る程だから甲州に…分かりました僕も行きます」

夢結「ありがとう。早朝の便で行くから」

翔悟「了解です」

 

そして翌日

早朝 校門前

 

夢結「………」

 

翔悟「あ、夢結様!おはよう御座います」

夢結「おはよう翔悟。では行きましょうか」

翔悟「はい!」

 

道中

 

夢結「貴方いつも早い時間に起きているの?」

翔悟「まぁそうですね家でも朝早く起きて家族の朝ごはん作ったりとしているのでもう慣れたもんです」

夢結「貴方料理も出来るのね…」

翔悟「何かしらリクエストあれば作りますよ?まぁでも師匠には敵いませんが」

夢結「師匠?」

翔悟「同じ学年の江川樟美さんの事です。この間梨璃さん、二水さん、変態1号を呼んで僕の料理と師匠の料理を食べ比べして貰ったんですが師匠の圧勝で…」

夢結「そ、そうなの…(変態1号とは誰のことかしら?)」

翔悟「そうだ今度夢結様も来てください!梨璃さん絶対喜びますよ!」

夢結「……そうね。その時はお願いするわ」

翔悟「了解です。あ電車来たみたいですね行きましょうか」

 

電車内

 

翔悟「そういえば夢結様」

夢結「何かしら?」

翔悟「了承を得たのもなんですがどうして僕を誘ったんですか?」

夢結「貴方とはじっくり話をした事がなかったからこれを機に貴方のことを知っておこうと思って」

翔悟「夢結様……もしかして僕の事がす「変なこと言ったら貴方を真っ二つにするわよ?」すみませんでした(千聖さんに怒られている感じがする)……とはいえ僕の事を知りたいと言いますが具体的には何を…」

夢結「そうね…好きな食べ物とか?」

翔悟「ベタな質問ですね」

夢結「し、仕方ないでしょ。質問思いつかなかったんだから」

翔悟「夢結様って…可愛いとこあるんですね」

夢結「はっ倒すわよ?」

翔悟「失礼しました…それにしても好きな食べ物ですか…カレーとお肉ですかね?」

夢結「カレーとお肉ってそれは一緒の物では?」

翔悟「何を言うんですか!カレーはカレーでお肉はお肉なんです!」

夢結「そ、そう…」

翔悟「後何か聞きたい事はありますか?」

夢結「そうね…趣味とか?」

翔悟「趣味は家事ですかね、後は…アイドルとか」

夢結「アイドル?」

翔悟「いやぁ実は僕、アイドルが大好きで特に『Pastel*Palettes』っていうアイドルバンドいるんですけどそれがまぁ最高で特に丸山彩ちゃん!アドリブ苦手であがり症なんですけどそんな所も可愛くて一生懸命に一つのことに取り組むあの姿痺れますわ〜!」

夢結「(いきなり早口になったわね…)」

翔悟「それに…彩ちゃんは僕にとって命の恩人でもあるんです」

夢結「命の恩人?」

翔悟「実は昔…」

—————————————————————-

————————-

夢結「そんな事が…」

翔悟「まぁもう昔のことなんですけどね今はスッキリしてます」

夢結「そう、なら良かったわ」

翔悟「…あ、甲州に着いたみたいですねまた何か知りたい事があればいつでも話しかけてくださいある程度の事は答えます」

夢結「えぇ」

翔悟「それじゃあ行きましょうか」

 

そうして翔悟達は電車を降り甲州に足を運んだ

 

甲州

 

道中

 

翔悟「うわぁぶどう畑がいっぱい…」

夢結「それにしても暑いわね…日傘を持ってきて良かったわ」

 

翔悟「お?」

 

すると翔悟はある看板を見つけた

 

翔悟「『この先よりヒュージ活動圏』…どうやらこの先は通れないみたいですね」

夢結「では別の道で行きましょう」

翔悟「はい」

夢結「この辺りが梨璃の故郷の人達が避難した地域のはずだけど…」

 

町の中

一軒の駄菓子屋

 

夢結「ごめんください、この辺りでラムネを探しているのですが…」

駄菓子屋のおっちゃん「ラムネけぇ、お嬢さんと坊主の隣にあるのがそうじゃけん。」

 

隣の冷凍庫ストッカーの中をみるとラムネが入っていた

 

翔悟「おぉ〜!これだよこれ!俺たちが求めていたものは!おっちゃん!これ2つ頂戴!」

駄菓子屋のおっちゃん「毎度」

 

翔悟はラムネを2つ買い1本を夢結にあげた

 

翔悟「はい夢結様。」

夢結「いいの?」

翔悟「勿論です」

夢結「…では言葉に甘えて」

 

2人はラムネの蓋を開け口に運んだ

 

夢結「……!美味しい…」

 

翔悟「くぅ〜!うまい!夏といったらやっぱこれだね!ロッテのト●ポ!」

 

※違います

 

駄菓子屋のおっちゃん「お嬢さんリリィけぇ?ここらじゃ見ん制服だけんどまたえらい暑そうじゃん」

夢結「見た目ほどではないのですが」

駄菓子屋のおっちゃん「そっちの坊主もリリィか?」

翔悟「まぁそうですね…男子ですが一応…」

駄菓子屋のおっちゃん「おまんとこのお陰でうちもなんとか続けているけんどこの道の向こうんしはもう皆避難していんようになっちゃったじゃんねえ。昔はそのラムネが好きで何時も買いに来てた子供も居たもんだけんど」

翔悟「……」

夢結「…ご馳走様、美味しかったです。持って帰りたいのでもう一本いただきます」

駄菓子屋のおっちゃん「リリィんじゃあ持ってけやし」

夢結「お気持ちはありがたくいただきますがお代は納めさせてくださいませ」

 

すると夢結は頭の中で梨璃と一緒にラムネを飲むイメージが浮かび上がった

 

夢結「…もう一本いただけますか?」

 

電車内

 

翔悟「いやぁ〜いいおっちゃんでしたねクーラーボックスの中にラムネ入れて貰えましたし」

夢結「そうね」

 

夢結の手にはクーラーボックスを持っていた

 

数分前

駄菓子屋

 

夢結「これは?」

駄菓子屋のおっちゃん「こうしとけば帰ってすぐ冷たいものが飲めるじゃんねぇ」

翔悟「ありがとうおっちゃん」

 

 

翔悟「次の電車までまだ時間がありますね」

 

すると

 

子供「喉乾いた〜なんか飲みたい」

翔悟 夢結「?」

親「電車降りたらなんか飲もうね」

子供「今飲むの〜!いーまー!」

夢結「………」

翔悟「夢結様」

夢結「?」

翔悟「1本いただけませんか?」

 

夢結は察し翔悟に一本のラムネを渡しそのまま翔悟は親子の元へと向かった

 

翔悟「ねぇ僕」

子供「なーにー?お兄さん」

翔悟「はいこれ、キンキンに冷えてやがるラムネあげる」

親「そんな…申し訳ないです!」

翔悟「いえいえ、買いすぎたので譲りますよ」

 

すると

 

子供「いいなぁ〜!私も飲みたい飲みたい!」

夢結「どうぞ」

 

夢結もクーラーボックスからラムネを出して子供に渡した

 

夜中 道中

 

翔悟「ラムネ、無くなっちゃいましたね…でも悔いはないです」

夢結「…そうね、梨璃には買った食べるラムネをあげるわ」

翔悟「買ってたんですね」

 

すると後ろから猫が現れた

 

夢結「?」

翔悟「猫?」

猫「にゃ〜」

 

すると次は前から梅と鶴紗が出てきた

 

梅「あ、夢結に翔悟」

鶴紗「どうも」

夢結「ここは学園の敷地内ではないでしょう?」

翔悟「何やってたんですか?」

梅「この先に猫の集会所があるから後輩に案内してたんだよ」

鶴紗「お陰で仲間に入れて貰えたかもしれない」

夢結「仲がよろしくて結構ね」

梅「あれ?校則違反とか言わないのか?」

夢結「私の役割ではないでしょ…というか今日はそんな気力が…」

梅「寂しがってたぞ梨璃」

夢結「え?」

梅「誕生日なのに夢結が朝からずっといないんだもんなおまけに今日のレギオンの欠員埋まらなかったみたいだし…あ、でもあれだろ夢結達はラムネ探しに行ってたんだろ?」

翔悟「おぉよくご存知で」

夢結「なぜそれを!」

梅「だってよりによって誕生日にシルトをほったらかしてまで他にする事あんのか?」

夢結「!…えぇないでしょうね」

梅「だろ!早くプレゼントしに行ってやれよな!」

翔悟「いやぁ…実はですね」

 

かくかくしかじか

 

梅「そっか…それはご苦労だったな…けどいい事したじゃないか」

夢結「別に、後悔はしていないわ」

梅「まぁ間の悪いことはよくあるもんだよな!」

 

すると鶴紗は立ち止まった

 

翔悟「?どうした?鶴紗さん」

鶴紗「これ…」

 

鶴紗はゴミ箱にラムネの瓶を見つけた

 

翔悟「ラムネの瓶!?」

梅「?」

 

梅は辺りを見回し何かを発見してお金を入れると自販機が光った

 

梅「節電モードか!」

 

そう言い自販機を開けるとラムネが出てきた

 

梅「ラムネ…」

夢結「あ、あぁぁ…」

 

夢結はショックを受け地面に座り込んだ

 

翔悟「夢結様!」

 

学園内

 

梨璃「……!」

ミリアム「ほほぅ〜!これが噂のラムネか〜!」

梨璃「お姉様と翔悟さんが私の為に…!」

梅「どうだ!梨璃!」

梨璃「嬉しいです!これ正門の側にある自動販売機のラムネですよね!」

翔悟「…知ってたんだ」

梨璃「お休みの日にはよく買いに行ってたんですけどやっぱりお姉様も知ってたんですね!」

翔悟「(言えない!そんな事を知らずに甲州まで行って駄菓子屋のラムネ買いに行ったなんて口が裂けても言えない!)」

夢結「え、えぇそうね…」

楓「そうは見えませんが…」

翔悟「(楓、言うな)」

夢結「所詮…私は梨璃が思うほど大した人間ではないということよ」

梨璃「え!そんな!夢結様は私にとってたいしたお姉様です!」

夢結「断じてNOだわ…貴方がそこまで喜ぶ事を私ができているとは思えないわ」

梨璃「そんなのできます!できてますよ!…じ、じゃあもう一個いいですか?」

夢結「えぇ」

 

すると梨璃は両手を広げこう言った

 

梨璃「お姉様を私に下さい!」

 

楓「はぁ!?」

二水「梨璃さん過激です!」

翔悟「ぶっ飛んだこと言ったな」

 

夢結「…どうぞ」

翔悟「まさかの承諾」

梨璃「はい!」

 

そう言い梨璃は夢結を抱きしめた

 

翔悟達「お〜!」

楓「ぐぬぬ…!」

 

夢結「私、汗かいてるわよ」

梨璃「ぶどう畑の匂いがします」

夢結「……やっぱり私の方が貰ってばかりね」

 

すると夢結も梨璃を抱きしめた

 

梨璃「お、お姉様?」

夢結「梨璃、お誕生日おめでとう」

梨璃「わわっ!」

 

楓「は、ハレンチですわよ!お2人とも」

二水「わー!号外です!」

翔悟「(なんか彩ちゃんと千聖さんみたいだな)」

 

すると夢結はさらに強く梨璃を抱きしめた

 

梨璃「あ、あのお姉様…嬉しいんですけど…く、苦しいです!」

 

二水「なんと熱い抱擁です!?」

梨璃「お、お姉様私どうすれば」

ミリアム「ワシが聞きたいのじゃ」

楓「夢結様がハグ一つするのも不慣れなのは分かりましたから梨璃さんも少しは抵抗なさい!」

 

すると梨璃の頭から煙がでた

 

夢結「梨璃!?」

翔悟「あ」

 

梅「あっはは!」

夢結「楽しそうね梅」

梅「こんな楽しいもん見せられたら楽しいに決まってるだろ!」

夢結「私に出来るのはこのくらいだから」

梅「そんなことないぞ夢結」

夢結「?」

梅「さっき鶴紗と決めた。今更だけど梅と鶴紗も梨璃のレギオンに入れてくれ!」

鶴紗「生憎、個性派だが」

梨璃「あ、あの私のではなくお姉様のレギオンって…へ!?」

二水「そ、それじゃあこれで9人揃っちゃいますよ!レギオン完成です!」

神琳「あらあらこれは嬉しいですね」

雨嘉「おめでとう梨璃」

ミリアム「なんじゃ騒々しい日じゃの!」

梅「梅は誰のことも大好きだけど梨璃のために一生懸命な夢結のことはもっと大好きになったぞ!梨璃!」

梨璃「は、はい!」

梅「ま、今日の私らは夢結から梨璃へのプレゼントみたいなもんだ!」

鶴紗「遠慮するな、受け取れ」

梨璃「梅様…鶴紗さん…」

 

すると

 

翔悟「ちょい待ち!」

全員「?」

翔悟「9人じゃなくて10人だろ?梨璃さん」

梨璃「翔悟さん?」

翔悟「俺も入るよレギオンに」

全員「え!?」

楓「貴方、レギオンに入れるんですの?」

翔悟「さっき代行に聞いてみたら『構わんよ』って言われてさだから俺からのプレゼントって事で受け取ってくれ」

梨璃「翔悟さん…!はい!こちらこそよろしくお願いします!」

翔悟「おう」

 

寮内

 

翔悟「やぁ〜今日は疲れた疲れた!…にしてもレギオンかぁ〜!こらぁ楽しくなってきたな!」

 

すると

 

百由「あ、いたいた!おーい翔悟君〜!」

翔悟「百由様?」

百由「今日は大変だったわね〜夢結と一緒に甲州まで行ったんだって?」

翔悟「えぇラムネを買いにですけど…それでどうかしたんですか?」

百由「そうそう渡したい物と聞きたい事があってね」

翔悟「はぁ…」

百由「はいこれ」

 

百由は一枚の紙を渡した

 

翔悟「これは?」

百由「君のCHARMのことや貴方の個人情報、そしてレアスキルのことが書かれているものよ」

翔悟「レアスキル…『バーストアップ』?」

百由「えぇ、今まで見たことのないレアスキルでね今は検査中なんだけど後こっちのレアスキルもね」

 

百由が見せたのは梨璃の情報だった

 

翔悟「レアスキル『カリスマ』?」

百由「類い稀なる統率力を発揮する支援と支配のスキル…」

翔悟「それが梨璃さんのレアスキルなんですか?」

百由「えぇ」

翔悟「それをなんで僕に?」

百由「君には知ってほしいと思ってね」

翔悟「そうですか…それで聞きたいことって?」

百由「聞きたいことは…そうねぇ…君って

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一体何者なの?」




次回予告

二水「次回は最強のヒュージが百合ヶ丘を襲います!」
梨璃「一柳隊出動です!」

次回 メレフ

翔悟「俺の真の力見せてやるぜ!」


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第7話 メレフ

こんちゃ〜彩推しのゲーマーです………あの助けてください。今なんか翔悟君に銃口突きつけられているんです。
翔悟「お?なんか言ったか?」
彩推し「銃口突きつけてくるのやめてもらって良い?てかそれどっから持ってきたの」
翔悟「千束さんから貸してもらった」
彩推し「え?千聖さんから!?あの人なんで銃なんて持ってるの!?」
翔悟「仕事で使うんだってさ」
彩推し「どんな仕事してるんだよ!アイドル活動と女優の仕事は!?」
翔悟「え?何言ってんだお前」
彩推し「え?」
翔悟「俺の言ってる千束さんは千聖さんとは違うぞ」
彩推し「え?そなの?」
翔悟「まぁ良いや。じゃっ死んでもらおうかな」
彩推し「なんだろういきなり殺害予告するのやめてもらって良いですか?」
翔悟「ひろ●きやめろ」バンッ
彩推し「ガハッ」


前回のあらすじ

 

梨璃の誕生日に何かをあげようか迷っていた夢結。ミリアムや神琳、雨嘉たちに聞くとラムネが好きという事が発覚し翔悟と一緒に甲州へ向かいラムネを買うが子供達に譲渡してしまう。しかし帰りに梅達に会い近くにラムネの自動販売機を見つけそれを買い梨璃に上げなんやかんやあって翔悟と梅、鶴紗がレギオンに加わった

 

翔悟「いや最後、ちゃんと説明せい」

————————————————————————

レギオン控室

 

梨璃「?」

 

レギオン名の看板にはこう書かれていた

 

『一柳隊』

 

梨璃「『一柳隊』?」

 

すると

 

翔悟「一柳隊だな」

楓「一柳隊がどうかしまして?」

二水「一柳隊ですよね?」

ミリアム「うむ一柳隊じゃな」

神琳「確か一柳隊だったかと」

雨嘉「私も一柳隊だと思ってた」

梨璃「私たち白井隊では?」

鶴紗「どっちでもいい。だから一柳隊でいい」

梅「もう一柳隊で覚えちゃったよ」

夢結「じゃあ一柳隊で問題ないわね」

梨璃「え?えぇ!?」

 

控室内

 

梨璃「で、でもこれじゃあ私がリーダーみたいじゃないですか!」

翔悟「そうなんだよ」

梨璃「えぇ!?」

楓「私はちーっとも構いませんが!」

ミリアム「梨璃の働きでできたようなもんじゃからな」

梨璃「えぇ…」

梅「ま、梨璃はリリィとしてもまだちょっと頼りないけどな」

夢結「まだまだよ。勿論、梨璃の足りない所は私が補います。責任を持って」

梨璃「よ、良かったぁ〜!ですよね〜」

夢結「つまりいつも私が見張ってるということよ!弛んでいたら私が責任を持って突っつくから、覚悟なさい!」

梨璃「は、はい!」

梅「ははっ、これなら大丈夫そうだな」

翔悟「ですね」

楓「くっ、なんて羨ましい」

鶴紗「リーダーを突っつきたいのか」

雨嘉「百合ヶ丘のレギオンでどこもこんななの?」

神琳「そうでもないと言いたいところだけど、結構自由よね」

二水「ともかくこうして9人揃った今ならノインヴェルト戦術だって可能なんですよ!」

ミリアム「理屈の上ではそうじゃな」

梨璃「それって…これだよね?」

 

梨璃は弾丸のような物を見せた

 

翔悟「何これ?」

楓「ノインヴェルト戦術で使う特殊弾ですわね」

翔悟「へぇ〜そうなんだ」

二水「わぁ…!実物は初めて見ました!」

梅「それなめちゃくちゃ高いらしいぞ」

翔悟「え?いくらなんですか?」

梅「翔悟、耳を貸せ」

翔悟「はい」

梅「ゴニョゴニョ」

翔悟「マジですか?」

梅「あぁ!」

夢結「ノインヴェルトとは9つの世界という意味よ。マギスフィアを9つの世界と模した9本のCHARMを通し、成長させヒュージに解き放つの。それはどんなヒュージでも一撃で倒すわ」

翔悟「つまり一撃必殺ってことか」

雨嘉「出来るかな?私達に」

神琳「今はまだ難しいかもしれませんが何よりチームワークが必要な技ですから」

一柳隊「……」

楓「ま、目標は高くと申しますわ」

梨璃「…そうですよね…」

夢結「………」

 

 

梨璃「ここで見学、ですか?」

空葉「私たちの戦闘を見学するなら特等席でしょ?」

依奈「あの夢結がシルトのために骨折りするなら協力したくもなるでしょう」

空葉「夢結をこんなに可愛くしちゃうなんて貴方一体何者なの?」

梨璃「え?私はただの新米リリィで…」

翔悟「…………」

夢結「ありがとう、空葉」

空葉「気にしないで翔悟君が樟美と遊んでくれたお礼だから。この間はありがとうね翔悟君」

翔悟「いえいえ、師匠の料理とても美味しくて勉強にもなりましたから」

空葉「また遊んであげて」

翔悟「はい是非」

依奈「そういえばノインヴェルト戦術が見たんでしょ?お見せする前に倒しちゃったらごめんなさいね」

 

夢結「…時に梨璃、貴方レアスキルは何かわかったの?」

梨璃「え?あれから何も…私にレアスキルなんてないんじゃないですか?」

翔悟「(夢結様も知ってたんだ…それに…)」

 

昨日 廊下

 

翔悟「何者って…どういうことですか?」

百由「君のデータを見させて貰ったんだけど過去の履歴は不明。分かるとすれば適正試験に合格したことのみ…おかしいと思わない?」

翔悟「……」

百由「それに貴方が使っている携帯、今はこういった通信機なのに君は昔使ってたタブレット端末を使っている」

翔悟「…百由様は僕が異世界から来たとでも仰るのですか?」

百由「…と言ってもあくまで私の妄想だけど」

翔悟「…そうですよ大体僕が異世界から来るわけないじゃないですか!

きっと疲れてるんですよこの間ちびっ子2号から聞きましたよ?疲れ切ってる体でラボきたって。しっかり寝てくださいよ?」

百由「そうね…きっと疲れてるわね…じゃあ私は部屋に戻るわ。呼び止めてごめんなさいね」

翔悟「いえ!それではお休みなさい」

百由「えぇお休みなさい」

 

そうして百由と別れた

 

そして現在

 

翔悟「(あの時は危なかったなぁ…異世界から来たことバレる所だった…)」

梨璃「翔悟さん?」

翔悟「…?どうしたの?」

梨璃「大丈夫ですか?なんか顔色が悪いですよ?」

翔悟「大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」

梨璃「なら良いんですけど…あ、そうだ翔悟さんはレアスキルは何か分かりましたか?」

翔悟「うん、『バーストアップ』って言うレアスキルなんだけど…」

夢結「『バーストアップ』?聞いたことのないレアスキルね」

翔悟「そうらしいんですよ。今百由様が調べてるみたいなんですけど…一体何でしょうね」

 

その頃アールヴヘイムはヒュージと交戦していた

 

依奈「私達に揺動を仕掛けた!?」

亜羅椰「ヒュージの癖に小賢しいじゃない!」

 

するとヒュージは海面から現れた

 

空葉「!」

 

翔悟「押されていますねアールヴヘイム」

夢結「えぇ、あのヒュージ、リリィを全く恐れていない」

 

亜羅椰「コイツ!戦いに慣れてる!」

 

空葉はCHARMにノインヴェルト戦術の特殊弾を入れた

 

空葉「アールヴヘイムはこれより上陸中のヒュージにノインヴェルト戦術を仕掛ける!」

 

空葉はマギスフィアを放ち依奈にパスした

 

夢結「よく見ておきなさい」

梨璃「はい」

二水「ノインヴェルト戦術はその威力と引き換えにリリィのマギとCHARMを激しく消耗させる文字通りの諸刃の剣です!」

 

亜羅椰「不肖、遠藤亜羅椰。フィニッシュショット決めさせてもらいます!」

 

亜羅椰はヒュージにフィニッシュショットを撃つが止められてしまった

 

空葉「何!?」

壱「フィニッシュショットを止めた!?」

樟美「嘘!」

 

ミリアム「なんじゃ〜!」

 

ヒュージが展開したシールドにリリィのマークが出ていた

 

翔悟「あれは…!」

 

空葉「こんにゃろー!」

 

空葉はマギスフィアに追撃をかけるがCHARMが破壊されヒュージのシールドが破れ直撃し大爆発が起きた

 

樟美「もぅ空葉姉様危ないです」

空葉「不本意ですがアールヴヘイムは撤退します……くっ」

 

楓「アールヴヘイムがノインヴェルトを使って損じるなんて……」

 

すると梨璃はCHARMを持って飛び出した

 

二水「梨璃さん!」

梨璃「あのヒュージまだ動いてます!黙って見てたりしたらお姉様に突っつかれちゃいますから!」

楓「どさくさ紛れに一柳隊出動ですわね!」

 

夢結「お姉様、私たちを守って」

 

代行室

 

咬月「ヒュージがノインヴェルトを無効化するとはな…損害は?」

史房「人的な損失はありません。ただCHARMが半壊6に全損1、これだけでも甚大な損害です。アールヴヘイム当面戦力外となるでしょう」

咬月「リリィが無事なら何より。バックアップは?」

史房「非公式に先頭に居合わせた『一柳隊』が一時的に引き継いでいます」

咬月「『一柳隊』?結成されたばかりじゃな」

史房「はい。実力者は多いものの何せ個性派揃いなのでレギオンとして機能するのはまだ先かと…今は時間稼ぎでいっぱいでしょう……それにその部隊に彼もその中に入っているみたいですし」

咬月「……」

 

梨璃「あれ?翔悟さんは?」

二水「さっきまでそこにいたはずですが……」

楓「こんな時にどこほっつき歩いてるんですかあの人は!」

 

すると梨璃の通信機から着信音が鳴った

 

梨璃「はい」

翔悟『梨璃さん!ちょうど良かった』

梨璃「翔悟さん?今どこに……」

翔悟『さっき百由様から急に呼び出されて今ラボにいるんだ。ナックルクローの最終調整をするみたいだからしばらくそっちには行けない!終わったらすぐ向かうから!それじゃ!』

 

そういい翔悟は通話を切った

 

雨嘉「翔悟がどうしたって?」

梨璃「百由様から急に呼び出されて今はラボにいるみたい……」

二水「え!?」

 

ラボ

 

翔悟「ふぅ」

百由「ごめんね〜翔悟君」

翔悟「本当ですよヒュージが来てるっていうのに…」

百由「でもこの調整が終わればジャンヌもパワーアップするわよ」

翔悟「マジっすか!」

百由「デザインあるけど見てみたい?」

翔悟「見たいです!」

百由「……じゃーん!どう?」

翔悟「おぉ!かっちょいい!」

 

夢結「練習通りにタイミングを合わせて行くわよ!」

梨璃「は、はい!」

 

そして梨璃達はヒュージの元へと向かう

 

夢結「(!古い傷のあるヒュージ…これもレストア?)」

 

梨璃と夢結は同時にCHARMを振りかざしヒュージを真っ二つにすると体内から青い一つの光が見えた

 

楓「なんですの!」

雨嘉「!」

神琳「あの光は…!」

 

梨璃「……!あれは、CHARM!?」

 

なんとヒュージの体内にあったのは夢結には見覚えのあるCHARMだった

 

夢結「あれ…私のダイスレイブ…」

 

二水「夢結様の動きが止まっちゃいました…!」

 

夢結が立ち止まっている隙にヒュージは攻撃を仕掛ける

 

梨璃「お姉様!」

 

梨璃は夢結に襲い掛かるヒュージの触手を弾き返すが囲まれてしまった

 

夢結「梨璃!!」

 

そこに梨璃を囲んだヒュージの触手一本が夢結を襲った

 

夢結「梨璃……みんな…どこ?」

 

ヒュージは梨璃を囲んでいた触手を解くがそこには誰の姿もなかった

 

夢結「……!梨璃……美鈴…様……うぅぅぅ……ウァァァァァァァ!」

 

夢結はルナティックトランサーを発動しブリューナクを持ち傷を負いながらもヒュージに突っ込んでいった

 

ラボ

 

翔悟「まずい!夢結様がルナティックトランサーを!まだですか!百由様!」

百由「もう少し時間がかかるわ!」

翔悟「くっ!俺行ってきます!」

百由「ちょっと翔悟君!?」

 

翔悟はラボを抜け出しヒュージの元へ行った

 

梨璃「お姉様!」

雨嘉「夢結様、なんて戦い方…」

ミリアム「あれじゃあ近かよれんぞ!」

梅「可愛いシルト放って何やってんだ」

 

神琳「夢結様ルナティックトランサーを…」

梨璃「私……行かなくちゃ!」

楓「梨璃さん!今の夢結様は!」

 

楓の忠告を無視し梨璃は再びヒュージと夢結の元へ向かった

 

夢結「ハァ…ハァ…」

 

一方夢結は傷を負いながら戦闘を続けていた

 

梨璃「お姉様ー!」

 

そこに夢結の方へ向かった梨璃だが夢結はCHARMを梨璃に向け切りつけようとする

 

夢結「ウァァァァァァァ!」

梨璃「お姉様聞いてください!傷だらけじゃないですか!」

夢結「ウゥゥゥ…」

 

楓「梨璃さん!普通なら2、3回切られていますわ!」

 

その後ろからヒュージの触手が楓を襲い掛かろうとした

 

神琳「楓さん!後ろ!」

楓「!」

 

その時

 

クジャク!スタンピングスマッシュ!

 

翔悟「オラァァァァ!」

 

翔悟が現れ触手を弾き返した

 

楓「翔悟さん!?」

翔悟「戦いに集中しろよ?変態1号」

楓「貴方、ラボに行ってたのではないのですか?」

翔悟「夢結様がルナティックトランサーを発動したから戻ってきたけど…どうやら大丈夫みたいだな」

 

一方梨璃は自分のCHARMを落とし夢結を抱きしめた

 

梨璃「私なら大丈夫です。梅様や皆んなが助けてくれたんです」

夢結「ハァ…ハァ…」

梨璃「ここを離れましょう」

夢結「だめ……あのダインスレイブは私とお姉様の…!」

梨璃「……!」

夢結「だから…!」

梨璃「……っ、お姉様!」

夢結「!」

 

梨璃は夢結を抱きかかえその場を去った

 

雨嘉「行って、梨璃」

梨璃「すみませんすぐ戻りますから!」

 

翔悟「梨璃さん!」

梨璃「翔悟さん?」

翔悟「夢結様を頼んだよ!」

梨璃「はい!…うわぁいたぁ!」

翔悟「だ、大丈夫ー?」

梨璃「大丈夫です〜!」

鶴紗「本当に大丈夫か?」

雨嘉「待ってろって?」

神琳「持ち堪えろという意味ですわね」

梅「人使いが荒いぞ、うちのリーダーは」

ミリアム「どうする?ワシらも他のレギオンと交代するか?」

楓「ご冗談でしょ?リーダーの死守命令は絶対ですわ!」

翔悟「そこまでは言ってないと思うが…でもまぁ変態1号の言う通りここで引き下がるわけに行かない…なんとか俺たちで持ち堪えよう!」

神琳「あのヒュージはCHARM扱いきれずマギの炎で自らを焼いているわ…夢結様が復帰するなら勝機はあります!」

翔悟「…そんじゃあ第二ラウンド行きますか!」

 

一方夢結と梨璃は

 

梨璃「お姉様?」

夢結「見ないで、梨璃……私を見ないで…!ルナティックトランサーはとてもレアスキルなんて言われるものじゃない…こんなものただの呪いよ…憎い…何もかも憎いくなる…!憎しみに飲見込まれて周りのあるものを傷つけずにはいられなくなる…!…呪われているのよ…私は!…美鈴様を殺したのは私だわ!…私が…この手で…!あのダインスレイブで!」

梨璃「お姉様!しっかりしてください!」

夢結「嫌よ私もヒュージと何も変わらない!」

梨璃「夢結様!」

夢結「いやっ!来ないで!」

梨璃「こっち向いてください!美鈴様はヒュージと戦ったんです!…お姉様のせいじゃありません!」

夢結「そんなの!梨璃には分かるわけない!」

梨璃「分かります!お姉様がこんなに思っている人を手にかける筈ないじゃないですか!」

夢結「……う…うぅぅ…私は…貴方を守れない!シュッツエンゲルになる資格もない!」

梨璃「!」

夢結「1人でいたかったわけじゃない…1人でしかいられなかっただけよ…私にはなんの価値もない」

梨璃「お姉様とシュッツエンゲルになれて…私すごく嬉しかったんですよ」

夢結「分からない…私には分からないわ…貴方の気持ちなんて…私に愛されるのが…嬉しいなんて…」

梨璃「美鈴様だってきっと私と同じ気持ちです!」

夢結「貴方に何が分かるのよ!」

梨璃「分からないけど分かります!…お姉様がルナティックトランサーを発動したらまた私が止めます、何度だって止めます!何をしても止めます…たとえ刺してでも…だから…」

夢結「………ありがとう、梨璃」

梨璃「……!はい!お姉様!」

 

その頃翔悟達はヒュージと交戦中であった

 

タートル!

 

翔悟「行くぜ亀ちゃん!」

 

リスタイル!ウェポンポン!ポンポーン!ウェポンポン!ポンポーン!

 

翔悟「ハッ!」

 

リバディアップ!Ah…タートル!ダダダーン!

 

翔悟「喰らいやがれぇ!」

 

タートル!スタンピングスマッシュ!

 

翔悟の手にバズカーが現れヒュージの触手向け撃ち直撃した

 

二水「ヒュージの腕は残り2本です!先端部は大町3丁目と6丁目交差点に展開中!」

 

梅「あのダインスレイブ、絶対に取り戻す!」

楓「無論です!ヒュージがCHARMを使うなんてあり得ませんわ!」

 

梅は自身のレアスキル『縮地』を使いダインスレイブの所まで行った

 

梅「あぁクソ!」

 

ダインスレイブをで引き抜こうとしたが固く抜けなかったがそこに鶴紗、楓も到着した

 

梅「お前ら!」

楓「急ぎましてよ!」

 

するとそこにヒュージの触手が襲い掛かるが神琳、雨嘉、ミリアムが防いだ

 

ミリアム「ワシも目立ちたい!」

 

二水「わ、私も行かなくちゃ…!」

 

その時

 

梨璃 夢結「待って(待ちなさい)!」

二水「梨璃さん!夢結様!」

梨璃「二水ちゃんはそこにいて!」

 

梨璃と夢結はヒュージに向かい攻撃を仕掛けその衝撃でダインスレイブが抜けた

 

楓 梅 鶴紗「抜けた!」

 

ダインスレイブが抜けた瞬間ヒュージは大きな光に包まれた

 

梅「ふぅ…取り返したぞ」

楓「死守命令、果たしましたわ!」

梨璃「だ、大丈夫ですか?皆さん!」

翔悟「梨璃さんお帰りなさい…夢結様も」

夢結「ただいま翔悟、貴方にも迷惑をかけたわね」

翔悟「いえいえ、ご無事で何よりです」

 

梨璃「これがあのヒュージに?」

梅「これ、やっぱ夢結が使っていたダインスレイブだな。傷に見覚えがある…」

夢結「えぇ」

翔悟「なんでそんなものがあのヒュージに…」

 

すると

 

百由「なんとか取り戻せたみたいねダインスレイブ」

梨璃「百由様!」

翔悟「ここに来たってことは…もしかして!」

百由「えぇ終わったわ最終調整」

 

百由は翔悟にナックルクローを渡した

 

百由「ぶっつけ本番だけどいけるわね?」

翔悟「勿論です!」

 

するとヒュージが再び動き出した

 

雨嘉「あいつ…まだ動いてる!」

翔悟「ここはオラに任せな!ナックルクローの新たな力、見せてやるぜ!」

 

ナックルクロー!

 

つづく




次回予告

彩推し「次回は後編!ぜってぇ見てくれよな!」

次回 ノインヴェルト戦術

百由「ジャンヌの新たな姿にも乞うご期待!」
翔悟「オラわくわくすっぞ!」


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第8話 ノインヴェルト戦術

こんちゃ〜彩推しのゲーマーです!
今日は後半!
ジャンヌの新たな姿のお披露目です!

それではどうぞ!


前回のあらすじ!

前回ノインヴェルト戦術を知るため百合ヶ丘最強のレギオン『アールヴヘイム』の戦闘を見学することになった梨璃率いる『一柳隊』と翔悟。そこに現れたヒュージはレストアタイプ、幾度の戦いを経験しているためその強さは『アールヴヘイム』を撤退を余儀なくするほどだった。梨璃達も応戦するが苦戦してしまい夢結はヒュージに何故か刺さっていたブリューナクを見てルナティックトランサーを発動してしまうが梨璃が正気に戻し戦線復帰。工廠科にいた翔悟も戦線に復帰し調整を受けていたナックルクローを受け取り今回は変身からスタートです!

————————————————————————

ナックルクロー!

 

翔悟はナックルクローをリベラドライバーにさした

 

Come on! メメメメレフ!スラッシュ!シューティング!メメメメレフ!

 

翔悟「変身!」

 

グレードアップ!ズバッと切り裂き!乱れ打ち!仮面ライダー!メレフジャンヌジャンヌジャンヌ!

 

梨璃「いつもと姿が違う…」

百由「えぇアレがジャンヌの新しい姿!その名も『メレフジャンヌ』よ!」

 

翔悟「さぁ…行こうか!」

 

すると翔悟は凄いスピードでヒュージの方に向かった

 

鶴紗「なんて速さだ!」

 

翔悟「はぁぁぁ!」

 

そして残りの触手を切り裂いた

 

梨璃「す、すごい…」

 

スラッシュスマッシュ!メメメメレフ!

 

翔悟「フッ!」

 

メレフ!スラッシュイングアタック!

 

ヒュージ「ギャアアアアアァァ!」

 

翔悟「おぉ効いてる効いてる!さっすが百由様!」

 

するとヒュージは隠し持っていた触手で翔悟を狙った

 

翔悟「うわっ!コイツまだ触手隠し持ってやがったのか!…ならお次はコイツだ!」

 

翔悟の目が光り先程よりスピードが増した

 

梅「さっきより早くなったぞ!アレ『縮地』よりスピード凄くないか?」

百由「それもそのはず!アレが翔悟君のレアスキル『バーストアップ』の力!スピードだけでなくあらゆる身体能力全てが大幅に上がるのよ!」

 

翔悟「おぉ!さっきより早い早い!いやっほーう!」

楓「あの人こんな時になに遊んでるんですか!」

 

翔悟はヒュージの触手攻撃を軽々と避けた

 

翔悟「ほらほら〜鬼さんこちら〜!…そしてついでにこれも喰らえ!」

 

メレフジャンヌの装甲から小型ミサイル数十発発射しヒュージに当てた

 

ヒュージ「ギャアアアアアァァ!」

 

翔悟「よっしゃ!」

 

するとその時ヒュージの触手が翔悟に当たり梨璃達のところに飛ばされた

 

梨璃「翔悟さん!」

翔悟「いったた…あんにゃろうやりやがったな〜?」

二水「どうします?これ以上戦ってもこちらの体力が減っていくだけですよ?」

翔悟「うーん…何か手は……」

 

『ノインヴェルトとは9つの世界という意味よ。マギスフィアを9つの世界と模した9本のCHARMを通し、成長させヒュージに解き放つの。それはどんなヒュージでも一撃で倒すわ』

 

翔悟「あ、そうだ」

梨璃「?」

翔悟「ノインヴェルト戦術やれば良いじゃん」

一柳隊「え!?」

楓「貴方本気で言ってるんですの!?」

翔悟「アイツを確実に一発で倒す方法それしか無くない?」

二水「私たちにできるでしょうか……」

翔悟「そこはなんとかするとして…とは言え決めるのはリーダーだ。どうする?隊長さん」

梨璃「…やりましょう!私たちならきっとできます!」

一柳隊「……」

楓「全く…仕方ないですわね」

夢結「えぇ…本当に」

 

翔悟「……どうやら決まったみたいだな。そんじゃもうひと暴れしてくるからそのうちによろしく頼むよ!」

 

翔悟は言い残しヒュージの方へ向かった

 

梨璃「梅様、最初お願いできますか?私だといきなり失敗しちゃいそうで…」

梅「あははっ!人使いが荒いぞ、うちのリーダーは…じゃあ梅の相手は…」

 

そう言い梅は二水の方をみる

 

二水「はぇ!?わ、私ですか!?」

梅「そんじゃふーみんが撃て」

 

梅は特殊弾を投げると二水のCHARMに入った

 

二水「ぎゃああ!なにするですかぁぁ!何を打つんですか!?まさかヒュージですかぁぁ!?」

梅「梅をだよ、ほら撃て」

二水「えぇぇぇぇぇぇ!?気は確かですか梅様!私人を打つなんて「早く〜!」はぃぃぃ!」

 

二水は梅に向かってマギスフィアを撃つと梅は受け取った

 

二水「マギスフィアが…!」

 

翔悟「どうやら始まったようだな」

 

梅「感じるぞ!これが二水のマギか!じゃあ次は…」

 

青から黄色に変わったマギスフィアを雨嘉に向けた

 

雨嘉「え!?私!?」

梅「わんわん!CHARM出せ!」

 

梅は雨嘉のCHARMに直接マギスフィアを当てた

 

雨嘉「梅様、近くありません?」

梅「前に夢結と梨璃がやってだんだ。こうすればパスは外れないだ、ろ!」

雨嘉「こんなの教本にない!」

ミリアム「よし!今度はワシに渡すのじゃ!」

 

次はミリアムが直接雨嘉のCHARMを当てパスを繋いだ

 

雨嘉「そんな、がっつかないでや

ミリアム「ちゃんと狙うんじゃぞ、鶴紗!」

 

ミリアムは鶴紗にマギスフィアを渡し紫から赤に変わる

 

鶴紗「切っちゃったらごめん、ほらよ神琳」

 

次は鶴紗は神琳に渡し赤からオレンジへ

 

神琳「もっと優しく扱えません!?」

 

そして神琳から楓へと渡った

 

神琳「気をつけて、思った以上に刺激的ですよ!」

楓「望む所ですわ!」

 

 

タートル!チャージ!

 

翔悟はタートルバイスタンプを銃モードに変えたナックルクローにスキャンした

 

翔悟「くらえ!」

 

タートル!シューティングフィニーッシュ!

 

そしてヒュージに当てた

 

楓「ふふっ!私の気持ち、受け止めてくださいな梨璃さーん!」

梨璃「み、みんなのだよね!?」

 

楓は梨璃にマギスフィアを渡すも梨璃のCHARMの刃が折れマギスフィアは飛んでいった

 

楓「私の愛が強すぎましたわ!」

 

しかし飛んだマギスフィアを夢結は上空で受け止めた

 

夢結「いいえ限界よ!無理もないわ!……梨璃!いらっしゃい!」

梨璃「お姉様!」

 

梨璃は夢結の方へ飛んでいった

 

夢結「行くわよ…このまま!」

梨璃「はい!」

 

CHARMを合わせマギスフィアを大きくした

 

夢結「大丈夫、出来るわ!」

梨璃「はい!」

夢結「翔悟!」

翔悟「了解!」

 

翔悟はミサイルをヒュージに当て高く飛ぶ

 

翔悟「行くぞ!」

 

必殺承認!必殺!必殺!必殺!

 

翔悟「フッ!」

 

メレフ!リベラルスマッシュ!

 

翔悟 梨璃 夢結「やぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

翔悟のライダーキックとマギスフィアをヒュージに当てた

 

夢結「梨璃」

梨璃「は…」

夢結「私は、貴方を信じるわ」

梨璃「お姉様?」

 

するとそこへ他のメンバーも現れた

 

楓「何をしてますの!?」

ミリアム「さっさと離れるのじゃ」

 

離れたと同時にマギスフィアが大爆発を起こしヒュージを消した

 

一柳隊「………」

 

小さなマギか降る中一柳隊は寝そべり翔悟は木影から一柳隊を見守っていた

 

翔悟「………」

 

すると後ろから声をかけられる

 

??「行かなくて良いのかい?」

翔悟「!」

 

翔悟は咄嗟に後ろを向くとそこには1人の少女がいた

 

翔悟「アンタ…何故ここにいる」

 

翔悟はナックルクローを少女に向ける

 

??「まぁまぁそんな警戒しないの」

翔悟「警戒するさ…()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…なぁ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川添美鈴さん」




次回予告

二水「次回は一柳隊に新しいメンバーが加わります!」
楓「またお邪魔虫ですって!?」

次回 謎の少女

翔悟「ラブラブラブラブ〜!」
ミリアム「お主どうした?」


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第9話 謎の少女

こんちゃ〜彩推しのゲーマーです
今日は謎の少女登場!?
果たしてその正体は!?

それではどうぞ!

翔悟「ラブラブ〜!」
彩推し「しょ、翔悟君?」


前回のあらすじ

前回、ジャンヌの新たな姿『メレフジャンヌ』に変身した翔悟。苦戦していたレストアヒュージを追い込み一柳隊達のノインヴェルト戦術と翔悟のライダーキックでこれを殲滅した。そして翔悟はその後死んだはずの川添美鈴と出会う

————————————————————————-

 

 

翔悟「もう一度質問しよう。何故死んだはずのアンタが此処にいる?」

美鈴「先輩にその言動は聞き捨てならないかな?」

翔悟「質問してるのはこっちだ」

美鈴「それはいずれ分かるよ。じゃあこっちも質問するけど…なんで私のことが見えているのかな?」

翔悟「そんなこと俺が知るかっ!」(ストロンガー)

美鈴「まさか夢結とは他に見える人がいるなんてね…君と夢結は同じなのかもしれないね」

翔悟「俺と夢結様が?」

 

すると

 

梨璃「翔悟さん?」

翔悟「!梨璃さん、一柳隊のみんなまで…」

梅「どうした翔悟?誰かと話していたのか?」

翔悟「え?いや…その…なんというか…なんか幻聴が聞こえてて…」

ミリアム「お主大丈夫か?」

翔悟「まぁなんとか…あはは…」

梨璃達「?」

夢結「……」

 

翔悟の部屋

 

月詩「むにゃむにゃ…」

 

翔悟「(川添美鈴…何故死んだ彼女がいきなり俺のところに現れたのか…それに…)」

 

美鈴『君と夢結は同じなのかもしれないね』

 

翔悟「(あれは一体…どういう意味だ?)」

 

そして翌日

 

俺たちはある任務で海に来ていた

 

翔悟「オロロロロロ」

二水「翔悟さん大丈夫ですか?」

翔悟「う、うん大丈…うっぷ…オロロロロロロロロ」

 

翔悟はご覧の通り嘔吐している…それもそのはずそこにはヒュージの死臭が漂っていたのだ

 

楓「全く…派手にやらかしてくれたものね」

梨璃「昨日って戦闘ありましたっけ?」

二水「いえ昨日は何も無かったはずです」

ミリアム「共食いでもしたんじゃろうか」

二水「ヒュージを形作るのは全てマギの力だからヒュージはものを食べたりしないはずです」

梨璃「?」

 

すると梨璃は何かを見つけた

 

神琳「マギを失えばヒュージは巨体を維持できずその場で崩壊するはずよ、謎式は一晩でもあれば無機質にまで分解され骨格も数日で…」

鶴紗「それがまさに今…」

雨嘉「この匂いまだマシな方…」

 

一方梨璃は見つけた先を歩いているとそこには一つだけ無事の繭があった

 

梨璃「………」

 

梨璃は繭に恐る恐るCHARMを向けるとマギが反応した

 

梨璃「え?何、今の…」

 

翔悟「はぁ…なんとかこの匂いにも慣れてきた…お?あれは…梨璃さん?おーい!梨璃さーん!」

梨璃「あ、翔悟さん。もう大丈夫なんですか?」

翔悟「まぁなんとか慣れてきたって感じ…ってうおっ!な、何これ!繭!?」

 

翔悟は梨璃の隣にあった繭を見つけた

 

梨璃「うん私も驚いてそれで今CHARMが…」

 

すると

 

二水「梨璃さーんどうしたんですか…って梨璃さん!?翔悟さん!?」

翔悟 梨璃「?」

二水「う、うしろ!」

 

その時2人の肩にそれぞれ腕が巻き付いてきた

 

翔悟 梨璃「え!?」

??「…?」

 

その腕の正体は1人の少女のだった

 

一柳隊「………」

夢結「梨璃、翔悟何をしているの?……!」

梨璃「お、お姉様…」

梅「なんでこんなところに人がいるんだ?」

翔悟「というかそんなことより服服!この子何故かスッポンポンだし!ってお前は桃太郎かって!」

ミリアム「自分でボケて突っ込んでおる…」

謎の少女「……へ」

翔悟「へ?」

謎の少女「ゔえっくし!」

 

翔悟「うぇ鼻水ついた…」

 

百合ヶ丘

治療室

 

謎の少女「……」

 

梨璃「……」

楓「ふわぁ…こんな所にいても私達に出来ることなどありませんわ」

夢結「出来ることはしたわ。梨璃、行きましょう」

梨璃「あの…私もう少し此処にいても良いですか?」

夢結「……分かったわ」

梨璃「はい…」

 

そうして梨璃以外のメンバーは去っていった

 

梨璃「………」

 

すると

 

翔悟「梨ー璃さん」

梨璃「うわぁ!翔悟さん?」

翔悟「彼女の具合はどう?」

梨璃「まだ寝ています…そういえば翔悟さんはどこに?」

翔悟「少し着替えをね。鼻水めっちゃついてさ」

梨璃「あはは…」

 

??「こんな所で何をしているの?2人とも」

翔悟 梨璃「?」

 

そこにきたのは秦 祀だった

 

祀「ごきげんよう梨璃さん、翔悟君」

翔悟「ごきげんよう…」

梨璃「ご、ごきげんよう!ええっと……」

祀「2年の秦 祀よ。初めまして」

梨璃「し、失礼しました祀様!確かお姉様と同じお部屋の方ですよね?」

祀「夢結から何も聞いてない?」

梨璃「はい何も…」

翔悟「(夢結様…)」

祀「はぁ…まぁ予想通りだわ」

 

祀「ふーんこの子ね…とはいえそうでなくても貴方達2人結構有名なのよ?」

翔悟「ゆ、有名人ですか…」

祀「そうだ2人ともこんなところにいないで中に入って」

 

そう言われ翔悟達は中へと入っていった

 

梨璃「あの、祀様はどうして…」

祀「言い忘れていたけど私も生徒会の役員なのとは言っても、代理なんだけど」

 

一方その頃

 

楓「帰ってきませんわね梨璃さん」

梅「翔悟もそういや帰ってこないな」

夢結「…自分が助けたから世話を焼きたいのでしょう。責任感の強い子だから…気になるなら貴方も行ってみてはどうなの?」

楓「治療室はおしゃべり禁止なんですのよ?折角梨璃さんといたところで黙ったままどうしろと?」

鶴紗「見舞えよ」

梅「意外だな。黙っていても出来ることはありますわ〜!とかなんとか言うと思ってたのに」

楓「成る程!その手がありましたわ!」

ミリアム「あるかー!」

 

すると

 

梨璃「あ!お姉様ー!」

 

翔悟と梨璃が向かってきた

 

夢結「梨璃どうしたの?そんな慌ててあの子が目を覚ましたの?」

翔悟「いえまだぐっすり寝ています」

楓「貴方どうして梨璃さんと一緒にいるんですの?」

翔悟「着替え終わってあの子の様子見に治療室に向かって来てみたら偶々梨璃さんと会ったんだよ」

楓「むきー!なんて羨ましい!」

梨璃「あはは…あ、そうだ!私、お姉様に戦術理論の講義で教えてほしいところがあって…」

 

その時チャイムの鐘が鳴った

 

梨璃「あー!間に合わなかった!これから講義なんです!ごきげんようお姉様!」

 

そう言い梨璃は教室へと向かった

 

梅「夢結は授業ないんだっけ?」

夢結「取れる単位は一年生の時に全部取ってしまったから」

梅「あっそ、じゃあな」

夢結「ごきげんよう」

 

二水「それでは翔悟さん、また」

翔悟「行ってらっはい」

夢結「?あら?翔悟貴方講義は?」

翔悟「あぁ、この間成績良いってことはお話しましたよね?」

夢結「えぇ」

翔悟「それで教師に…」

 

教師『君、講義もう受けなくて良いよ』

翔悟『え!?何故ですか!?』

教師『だって君頭良すぎるもん』

翔悟『そんだけの理由ですか!』

教師『それじゃあそゆことで』

翔悟『えぇ…』

 

翔悟「と言うことです」

夢結「な、成る程…」

翔悟「…あれ?」

夢結「どうしたの?」

翔悟「これ梨璃さんの教本ですよね?」

夢結「……全く、そそっかしいんだから」

翔悟「そうだ夢結様」

夢結「?」

翔悟「今日の夜少しお話があるんですけど良いですか?」

夢結「夜?今じゃ駄目かしら?」

翔悟「はい、誰にも知られたくなくて…」

夢結「?分かったわ」

翔悟「ありがとうございます。そうだ少し小腹空いてませんか?」

夢結「まぁ多少…」

翔悟「でしたらスコーン作りますが食べます?」

夢結「そうね、頂こうかしら?」

翔悟「了解です。では少しお待ちください」

 

数分後

 

翔悟「お待たせしました。どうぞ」

夢結「ありがとう……美味しい」

翔悟「ありがとうございます。実はそれ師匠から教わったんですよ?」

夢結「江川さんから?」

翔悟「はい!あの時のスコーンめちゃくちゃ美味しかったな〜」

夢結「あら?貴方の作ったのでも十分美味しいわよ」

翔悟「ありがたき幸せ」

 

数分後

 

夢結「ご馳走様」

翔悟「お粗末さまです」

夢結「翔悟はこれからどうするの?」

翔悟「そうですねぇ…暇ですしあの子の様子見に行きます…では夢結様また夜に」

夢結「えぇ、ごきげんよう」

 

治療室

 

少女「…………」

翔悟「まだ眠っているか…(しかし何故少女はあんな所に…海に流されてきた?……それとも…あの繭から?)」

 

すると

 

梨璃「あ、翔悟さん」

翔悟「おっす梨璃さん」

梨璃「まだぐっすり寝てますね」

翔悟「うん」

梨璃「……あれ?」

翔悟「どした?」

梨璃「教本が一冊ない…あれ?どこやったっけ…」

翔悟「(教本…あ、夢結様が持ってんじゃん)梨璃さ…「へっくし!」え?」

 

少女の方を見ると目が覚めていた

 

翔悟「お、目覚めた」

少女「………」

梨璃「具合はどう?気分は?どこから来たの?名前は?年はいくつ?」

翔悟「はいはい梨璃さん落ち着いて…」

梨璃「あ、急に色々言われても困るよね…ごめんね?私、一柳梨璃。」

翔悟「ワターシのお名前は水守翔悟デース!」

少女「り…り…しょう…ご…ふふっ」

 

少女は顔を隠し赤くしながら笑った

 

翔悟「笑われた…俺の名前そんなに可笑しかったか?」

梨璃「なんでそっち向いちゃうの?いいでしょ?笑ってる顔、見せてよ?」

 

そして少女は顔を見せ微笑んだ

 

梨璃「!ふふっ」

 

すると梨璃の指輪が光り始めた

 

梨璃「え?指輪が…」

翔悟「一体どういう事?」

梨璃「……これ私のマギじゃない」

翔悟「…ってことはまさか!」

少女「?」

 

祀「そう、その子はリリィよ」

翔悟「祀様…と百由様」

百由「ごきげんよう翔悟、梨璃。ちょうどさっき結果が出た所でね保有マギの値を示すスキラー数値が50…ちょっと心持たないけどリリィはリリィね」

梨璃「スキラー数値50…って私がリリィに受かった時の数値と一緒です」

百由「あら奇遇ね」

梨璃「…この子がリリィ?」

少女「?」

 

一方その頃

理事長室

 

??「時に高松君。先日そちらに保護された民間人の事だが」

咬月「あぁ該当する者はおりますがそれが何か?」

??「民間人がヒュージとの戦闘に巻き込まれたというのなら対外的な問題になる前に我々には身柄を引き受ける容易がある」

咬月「折角ですがお気遣いはご無用です。彼女はリリィであると判明しました」

??「ほう、リリィとは…君たちの手を煩わせるには及ばん…提案を受け入れてはどうだ?」

咬月「ご存知の通り当学院には対ヒュージ防衛戦以外にもリリィの保護という役割がありますそのため学院には独自の自治権が認められております」

??「リリィ1人がどれだけの戦力になるか…そのリリィを一箇所に集中させかつシビリアンコントロールを受けることもなく自治などと…それがどれだけ危険視されているかは勿論君も知っているだろう?」

咬月「勿論です。関係各所にそれを認めさせる為の苦労は必然に尽くし難いものがありましたこの学院が預かるのは年端もいかぬ者ばかり…その彼女たちをヒュージ殲滅の矢を待てに立たせる我々もまた危険なのではありますまいか?」

??「今のは問題発言として記録されるぞ?」

咬月「少なくともリリィが人間の敵になるなどあり得ないことです」

??「リリィ第1世代としての君の見解は承知している…だが過度な思い入れは判断を誤ることになる」

咬月「一つお聞かせ願いたいのだが彼女に興味を示しているのはどこな誰ですか?」

??「質問の意味が分かりかねんな」

??「それは君とは関係ない事だ」

咬月「関係ないとは?」

??「おい待て…また改める…」

 

咬月「はぁ…すまなかったのぉ付き合わせてしまって」

史房「いえ、生徒会長としての敬意ですから。それよりお聞かせ願いますか?理事長代行…彼女をどのようにお考えなのかを」

咬月「………」

 

そしてその頃

とある病院

 

彩「翔悟君…」

千聖「彩ちゃん。今は信じて待ちましょう彼が戻ってくるのを…」

彩「…うん、そうだね」

 

聡「翔悟来たぞーって彩さんと千聖さん2人も来てたのか」

彩 千聖「こんにちは」

由香「2人ともわざわざありがとねお仕事も忙しいのに」

彩「いえ、とんでもないです…」

千聖「彩ちゃん…」

由香「……彩さん、そう落込まないで翔悟は貴方を守る為あの子自身で行動したんだから…貴方が責任を持つ事じゃないわ」

彩「はい…(翔悟君…早く目を覚まして…)」

 

彩を見る方にはそこにはベットで寝ている翔悟の姿があった

 

つづく




彩推し「次回は後半!おたのしみに!」


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第10話 結梨

こんちゃ〜彩推しのゲーマーです

今回は前回の続きです!
最近翔悟くんがおかしいのは何故?

それではどうぞ!

翔悟「ラブラブ〜!」


前回のあらすじ

前回任務で海に来ていた一柳隊と翔悟。そんな中一柳梨璃と水守翔悟は1人の少女を発見し百由の調査の結果少女がリリィと判明した。一方その頃翔悟たちの知らない所で何かが起こっている様で…

————————————————————————

 

治療室

 

梨璃「あ!いっけない!明日の実技の練習忘れてた!」

 

梨璃が行こうとすると少女は梨璃の制服の袖を掴んだ

 

少女「…梨璃…ない…ない!」

梨璃「え?…大丈夫だよ。また来るから」

少女「梨璃…行かない!」

祀「梨璃さんはもう行かなかちゃいけないの代わりに私で我慢して」

少女「ない!いーー!」

祀「あぁ…ハートブレイク」

翔悟「(ドンマイです、祀様)」

梨璃「私、いた方が良いんでしょうか…」

祀「じゃあこうしましょう梨璃さんは当面この子のお世話係になって。貴方の学業やレギオンの事は学院側からフォローして貰うわ。勿論翔悟君、貴方もね」

翔悟「…そういうと思ってましたよ。了解です祀様」

梨璃「そんな…そこまでまして貰わなくても…」

祀「この子の事は理事長代行直々に任されているのよ。梨璃さんがいてくれれば私も安心だしレギオンの人達には私が伝えておくから」

梨璃「あ、いえそれは私から言わせてください」

 

レギオン控室

 

雨嘉「あの子リリィだったの?」

翔悟「そうみたい」

梅「何処の誰だがわかったのか?」

梨璃「それは…何も思い出せないみたいで…」

神琳「差し出がましいですが梨璃さん。少々入れ込みすぎではありませんか?」

梨璃「あの子にだって家族や大切な友達が何処かにいるんです。それを思い出せないって、自分の全部が無くなっちゃうのとおんなじだと思うんです。だから…せめて一緒にいてあげたくて…」

楓「だとしても、それが梨璃さん役割である必然性のない事は分かってらっしゃいます?」

梨璃「それは…そうなのかもしれないけど…」

夢結「…貴方は一柳隊のリーダーよ。その穴は、誰にも埋め合わせることは出来ません」

梨璃「………」

夢結「埋められないものは埋まりません…が、それでもなんとかするしかないでしょう。心配しないで梨璃」

梨璃「!は、はい!ありがとうございます…私のわがままで…」

夢結「わがままでは無いわ、それは思いやりよ堂々となさい」

神琳「こんな時代だもの誰だって身近な誰かが傷ついているわ」

雨嘉「手の届くところにいるなら手を伸ばしたいよね」

梅「そうだ!梅は羨ましいぞ!」

鶴紗「気持ちは分かる」

楓「私だって異存ございませんわ」

ミリアム「なんでも申してみ!」

二水「私もお手伝いします!」

梨璃「みんな…ありがとうございます!」

翔悟「良かったな、梨璃さん」

梨璃「はい!それでは行ってきます!」

翔悟「それじゃあ僕も失礼します」

 

そう言い2人は部屋を出た

 

夢結「…一度言い出したら聞かなくてそれでいて一度にいくつのものをこなせるほど器用では無いのだから」

楓「本当に退屈のしないお方ですわ…?」

 

すると何故か机が揺れている

 

楓「……」

 

楓は夢結の足を揺らしているのを見た

 

楓「どうかなさいまして?夢結様…」

夢結「何か?」

楓「夢結様、そうは言ったものの何処か落ち着かないのではありません?」

夢結「多少…」

楓「胸の内がザワザワと?」

夢結「かも…しれないわね」

楓「ささくれがチクチクと痛むような?」

夢結「何故それを…」

楓「夢結様、それはヤキモチです!」

夢結「ヤキモチ?私が…誰に?」

楓「勿論梨璃さんの大事なあの子に、ですわ!」

夢結「……楽しそうね楓さん」

楓「えぇそれはもう、一匹狼として仲間からも恐れられた夢結様が梨璃ロスで禁断症状とは…ぷぷーですわ!」

夢結「梨璃ロ…!」

楓「事この事にかけては私に一実の長がございましてよ!」

鶴紗「威張ることか?」

二水「うーん…ただ…不思議なんですよね」

雨嘉「?」

二水「あの子がリリィなら何処に行方不明のリリィがいるはずなんですけど…厳密には行方不明になったリリィは過去に何人もいますけどあの子の特徴に一致する方は何処にも…」

神琳「最近リリィに覚醒したとか?」

二水「あぁそれなら…でも…」

楓「それなら私のお父様にも聞いてみますわ!超一流CHARMメーカーの『グランギニョル』の情報収集能力はこの学院以上ですもの」

梅「うぇ〜いけ好かねぇ…」

楓「事実ですわ」

 

一方治療室にて

 

少女「梨璃!あーん!」

梨璃「もう自分で食べられるでしょ?」

少女「梨璃が良いんだもん!あーん!」

梨璃「自分で食べるの!」

翔悟「よし!ならこの翔悟お兄さんが食べさせてあげようじゃないか!」

少女「やった!」

翔悟「ほい、あーん」

少女「あーん!」

翔悟「(なんかこの子見てると昔の有咲を思い出すなぁ…)」

梨璃「もう…翔悟さん…」

翔悟「まぁまぁいいじゃないの。誰にだって甘えたい時だってあるさ、梨璃さんだって夢結様に甘える事あるじゃないか」

梨璃「それは…そうかもしれないですけど…」

翔悟「ならこの子だって同じさ…僕には2人の従妹がいるんだけどその1人が昔はこんな感じだったよ俺にベッタリくっついて『将来翔悟お兄ちゃんと結婚する!』なんて言っててさ…まぁでも今はツンデレになってるけど」

少女「翔悟!あーん!」

翔悟「はいはい…ほれ」

 

すると

 

祀「ふふっ…2人ともなんだか夫婦みたいね」

少女「夫婦…」

翔悟「祀様…変なこと言わないでください…」

梨璃「そうですよ!せ、せめて姉さんって言ってください!」

少女「お姉さん…」

祀「ねぇ、そろそろ名前をつけてあげたら?」

梨璃「たら…?」

祀「名前がないと何かと不便でしょ?」

翔悟「俺たちがですか?」

少女「?」

 

その後梨璃と翔悟は少女のリバビリをやりながらも少女の名前も考えていた

 

月詩「どうしたの?習字道具なんて使って」

翔悟「あ、これ?」

月詩「何々…『美玖』…『こころ』…『コッコロ』…『ラブコフ』?もしかして例の子の名前?」

翔悟「そう、梨璃さんも考えているんだけど…月詩はどれがいいと思う?」

月詩「うーん最初の3つはまだ良いとして最後の『ラブコフ』はちょっとな…」

翔悟「そう?良い感じだと思うんだけどな〜『ラブコフ』」

月詩「もうちょっとマシな名前考えなよ…」

 

一方夢結と楓は梨璃ロスを起こしていた

 

そして数日後…

 

カフェテラス

 

夢結「………」

梨璃「ごきげんよう、お姉様」

 

するとそこへ梨璃が現れた

 

夢結「!」

梨璃「お隣…いいですか?」

夢結「…えぇどうぞ、梨璃」

梨璃「…うぅ…ご無沙汰してましたお姉様〜!」

 

梨璃は夢結に抱きついた

 

夢結「どうしたの?シャンとしなさい」

梨璃「……あぁ!それ私の教本!お姉様が持っててくれたんですか?」

夢結「さぁ?偶々よ」

梨璃「ありがとうございます〜!」

 

そしてそのすぐ裏で

 

楓「全く…聞いていられませんわ!」

神琳「さぁこれで涙を」

楓「泣いてませんわ!」

 

夢結「……。?」

 

夢結は反対側見ると1人の少女がいた

 

夢結「貴方、この間の」

ミリアム「おぉ元気になったか」

二水「その制服!」

 

翔悟「そう、正式的に百合ヶ丘の生徒にして貰えたんです」

雨嘉「編入されたって事?」

翔悟「ま、そんな感じ」

神琳「まぁ可愛い」

 

梨璃「ほらご挨拶してこちらは夢結様だよ」

少女「夢結?」

梨璃「もう、ちゃんと練習したでしょ?自己紹介しようよ」

少女「なんで?」

 

ミリアム「なんじゃ梨璃とこの娘」

二水「姉と妹です」

 

楓「ちょっと貴方達狭いわよ〜」

鶴紗「もっと詰めろ」

梅「梅も見たいぞ!」

 

すると少女はテーブルに置いてあったスコーンを見る

 

少女「これ何?」

夢結「スコーンよ食べたいの?食いしん坊さんね。誰かさんの用だわ」

梨璃「私ですか!?」

翔悟「そういう夢結様だってこの間僕の作ったこのスコーンが美味しすぎて暇な時でいいから作ってきてもらえな「翔悟?」…おっとこれ以上は僕の命が危ない」

梅「夢結にもう1人シルトができたみたいだ」

少女「食べて良い?」

夢結「ちゃんと手を拭くのよ」

雨嘉「妹というか…」

翔悟「まるでお母さんと娘みたいだ」

少女「夢結、お母さん?」

夢結「産んでないわよ」

少女「じゃあお父さん?」

翔悟「いやそれ性別変わってるから」

楓「んでこの子の名前は分かったんですの?」

梨璃「あぁそれが…まだ記憶が戻ってなくて…」

梅「それじゃあ今までなんて呼んでたんだ?」

梨璃「え!?」

二水「1週間近くありましたよね?」

梨璃「それは…」

翔悟「……ぷっ…あはははははっ!」

鶴紗「どうしたお前」

翔悟「いやwちょっと名前思い出してwあはははっ!」

夢結「…それでなんて呼んでいたの?」

少女「結梨」

夢結「ブッ!」

翔悟「ゼェハハハハハ!!」

ミリアム「今度は笑い方は可笑しくなったぞ」

梨璃「あぁ!それは!」

結梨「私、結梨。梨璃が言ってた」

梨璃「それは本名で思い出すまでの仮の名前で…」

翔悟「じゃあこれはどうかな?」

 

翔悟はボイスレコーダーを出して再生させた

 

梨璃『結梨ちゃーん!ご飯ですよー!』

梨璃『結梨ちゃんご本読もうか』

梨璃『結梨ちゃん一緒にお風呂行こー!』

 

翔悟「ね?」

梨璃「しょ、翔悟さん!?いつの間にこんなものを!?」

翔悟「いや〜面白くてつい…」

 

※盗聴は犯罪です

 

二水「というかそれ、私が付けた梨璃さんと夢結由様のカップルネームじゃないですか!」

翔悟「まさか二水さんのカップルネームがここで役に立つとは」

梨璃「い、いえ!あの…それは〜!」

神琳「あら〜良いんじゃないでしょうか〜!」

雨嘉「似合ってる、と思う」

梅「なんか愛の結晶って感じだな!」

鶴紗「一緒に猫缶食うか?」

翔悟「こら人に猫缶を勧めないというかそんなの食ってるの!?」

楓「いつの間にやら既成事実が積み重ねられていますわ…」

翔悟「いや、作ってないから」

ミリアム「じゃあ決まりじゃろ?」

二水「その名前でレギオンにも登録しちゃいますね〜!」

梨璃「二水ちゃん!?」

翔悟「これで11人…サッカーできるね!」

鶴紗「なんだそれ食い物か?」

翔悟「違う」

二水「苗字は取り敢えず一柳さんにしときますね〜!」

梨璃「えぇ〜!?」

夢結「まぁ、良いんじゃないかしら?梨璃」

結梨「おいひい…」

 

命名 『一柳結梨』

 

理事長代行室

 

史房「彼女を生徒にするとは…思い切りましたね」

咬月「身元がどうあろうがリリィであればリリィとして正当に扱われるべきじゃからな」

史房「…影で探っている人たちもこれで表舞台に立たせる敢えなくなるでしょうね」

 

??「…………」

 

 

夢結「………」

翔悟「夢結様〜!」

夢結「翔悟、待っていたわ」

翔悟「すみません日程ずらして頂いて」

夢結「良いのよ別に、結梨のお世話係をしたのでしょ?」

翔悟「えぇ祀様に頼まれて」

夢結「そう…それで話とは?」

翔悟「………最近、見えるんです」

夢結「見える?何が?」

翔悟「貴方の…お姉様が」

 

翔悟は夢結の隣を見るとそこには川添美鈴がいた

 

美鈴「やぁまた会ったね翔悟」




次回予告

二水「次回は結梨さんに試練が訪れます!」
梨璃「頑張って結梨ちゃん!」

次回 結梨の試練


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第11話 結梨の試練

こんちゃ〜彩推しのゲーマーです
さて今回は競技大会!一体どんなことやるのか楽しく見させて貰おうっと!

それではどうぞ!


前回のあらすじ

前回海で発見した謎の少女のお世話係を任された梨璃と翔悟。リバビリなどの訓練を受け百合ヶ丘に編入された。そして彼女の名前は『一柳結梨』。一柳隊のメンバーとなった

————————————————————————

 

夢結「しょ、翔悟…貴方、どうして…」

翔悟「理由は分かりません…ただ俺の身に何かが起こるような感じがして…」

夢結「…もしかしてあの時森で幻聴って言ったのは…」

翔悟「勿論嘘です。こんな事梨璃さん達に知られたら不味いので…」

夢結「そう…」

翔悟「…とまぁ、そんな話をしに呼んだだけですこんな事でヤバ遅くに呼んですみませんでした」

夢結「別に構わないわ…でもこれだけは言っておくわ。気をつけなさい、貴方の身に何か起こったら梨璃や皆んなが心配するわ」

翔悟「はい」

 

ある日の夜

浴槽

 

神琳「いよいよ来週は戦技競技会ですね」

雨嘉「百合ヶ丘の競技会って何をするの?」

神琳「高等部のは私も初めてね…だけどきっと楽しめると思うわ」

翔悟「っていうか何それ体育祭みたいなもんなの?」

神琳「表向きは日頃の切磋琢磨の成果を披露する場、という事ですけどね」

翔悟「へぇ」

二水「クラス部門、レギオン部門、個人部門などの成績を競い合って最後に選ばれる優勢リリィには素敵なご褒美があるそうですよ!」

翔悟「ご褒美かぁ…現金10万円とか?」

楓「そんな物が景品になっては堪りませんわ」

翔悟「1人のリリィを1日好き放題権…とか?」

楓「十分有り得ますわ〜!」

ミリアム「あってたまるかー!」

二水「残念ながらそのようなものは無く…今年は工廠科全面協力の基CHARMに高級オプションつけ放題、だそうです!」

翔悟「ほぇ〜」

??「へぇ…良い事聞いちゃった〜」

翔悟達「?」

 

上を見るとアールヴヘイムたちがいた

 

翔悟「あらアールヴヘイムの皆さん」

壱「電磁シンクロナイザーとかヘンダットサイト予約しとこっと!」

亜羅椰「?壱も狙っているの?奇遇だわね」

樟美「駄目だよ最優秀リリィは空葉のものだもの」

翔悟「そーだそーだ師匠の言う通りだ〜!」

ミリアム「もう勝ったつもりか?前にお主らのやり損ねたヒュージをワシらが仕留めた事があったがの」

壱「それはそれ、実戦の借りは実戦で返すわよ」

亜羅椰「まぁ、そこら辺のちんちくりんに負けるつもりはないけど」

ミリアム「なんじゃと!?」

壱「まぁせいぜい頑張って〜」

ミリアム「ぐぬぬぬ!!」

翔悟「ミリアム、落ち着け……まぁこうなったらアールヴヘイムに勝つっきゃないな(……それに俺にはやる事あるしな)」

 

一柳隊控室

 

結梨「ほー…これが指輪?」

梨璃「はめてみて」

結梨「うん」

 

結梨は中指に指輪をはめると光り始めた

 

結梨「ほー…」

神琳「これで貴方も正式に百合ヶ丘のリリィの一員ね」

夢結「指輪に貴方のマギが馴染むまでしばらくそのままにして」

結梨「どんくらい?」

夢結「2、3日くらいね。そうすればCHARMとも契約を結べるようになるわ」

 

理事長代行室

 

史房「宜しいのですか?彼女にCHARMを与えて」

??「記憶もなく身元も定かでは無いリリィ」

 

生徒会・二年 内田 眞悠理

 

咬月「リリィには自らを守る権利が認められる。ならば彼女がCHARMを待つのは通りじゃ」

祀「学院の周辺でも所属不明の組織が活動を活発化させています。分析待ちてますがゲヘナも混じっているかと」

咬月「…ゲヘナか…」

眞悠理「表向きは研究機関だけど目的の為には人体実験も辞さない悪名高い組織ですね」

史房「えぇこの学院にもゲヘナから匿っているリリィも何人もいるから快く思われていないでしょうね」

咬月「どうあろうと学院は彼女を全力で保護する。彼女がリリィである限りはな」

 

??「……………」

 

廊下

 

翔悟「(成る程そういうことか…どうやらここ最近、学院内の警備が強化されているのは見間違いじゃないようだな……しかし何故奴らは結梨をそこまで欲しがる……だがどうであれ、結梨を引き渡すわけにはいかない必ず守るんだ)」

 

翌日

一柳隊控室

 

翔悟たちは結梨のCHARMの契約をしていた

 

楓「ふん、田舎メーカーではなくグランギニョルでしたら社割でワンランク上のが手に入りますのに」

翔悟「お前な…」

ミリアム「このグングニルは中古じゃが、ワシら工廠科が丹精込めて全ての部品を1から組み直しておる。市版より扱いやすいぞい」

楓「あらそう」

結梨「ねぇ梨璃。リリィってなんで戦うの?」

梨璃「え?ええっとそれは…ヒュージから皆んなを守る為…」

夢結「誰だって怯えながら暮らしたく無い、それだけよ」

翔悟「……」

 

結梨「くんくん」

夢結「?」

結梨「夢結、悲しそう」

夢結「そう…表情が読めないとはよく言われるけど」

翔悟「(それ一理あるわ)」

梅「なんだ?匂いで分かるのか?」

結梨「くんくん……皆んなも悲しい匂いがする」

神琳「誰だって何かを背負って戦っているわ。そういうものかもね」

結梨「くんくん…梨璃はあんまり匂わない」

梨璃「お気楽なのかな?」

楓「良いんですのよ!梨璃さんはいつもそのままで!」

結梨「くんくん」

翔悟「お?どんな匂いした?」

結梨「翔悟は皆んなとは違う匂いがする」

翔悟「皆んなとは違う…か」

結梨「くんくん…あ、でも今の夢結は梨璃がいるから喜んでる。梨璃がいないといつも寂しがってるのに」

翔悟「(まぁ結梨のお世話係をしている時なんか梨璃ロス?症状が起きてたって聞いたからな…)」

夢結「そ、そうかしら…」

二水「夢結様が動揺してます」

ミリアム「匂いは誤魔化せんようじゃの」

結梨「…分かった。結梨もヒュージと戦うよ」

梨璃「無理しなくて良いんだよ?まだ記憶も戻ってないんだし…」

結梨「うんちっとも分かんない。だから沢山知りたいんだ」

梨璃「結梨ちゃん…」

梅「あははっ!そんなこと言われたら断れないな」

翔悟「そうですね」

神琳「さて結梨さんの事も一段落したことですし次は雨嘉さんね」

雨嘉「?」

神琳「これとこれ。この日のために用意したの」

 

そう言い神琳が出したのは巫女服とメイド服のエプロンである

 

ミリアム「こんなのもあるぞい」

鶴紗「猫耳も外せない!」

 

雨嘉「あぁ…いや…やめて…」

 

だが雨嘉は3人に捕えられた

 

翔悟「あの3人は何やってんだ?」

二水「雨嘉さんをコスプレ部門に出場させるって」

楓「雨嘉さんが?ちょっと地味じゃありません?」

二水「まだ何もにも染まってないのが良いそうです」

楓「そういうものですか」

梅「お前本当に梨璃のことにしか興味ないんだな」

楓「そりゃそうですわ〜!」

 

雨嘉「あ、あの……」

楓「……?…!?」

 

神琳「やりましたわ」

ミリアム「やりきったの〜」

梅「お〜わんわん可愛いな!そう思うだろ翔悟!」

翔悟「え?何故そこで振るんですか」

神琳「折角男子がいるんですから貴方の意見も聞きたいですわ」

翔悟「うーん意見というかはっきり言って…めっちゃ可愛い!特に猫と巫女服の組み合わせはベリーグッドですね!誰ですかこんな素晴らしい提案をした人は!こりゃあ勝ち確ですわ!」

雨嘉「あ、ありがとう翔悟」

 

そして競技大会当日

 

咬月「さぁて本日の客人は」

祀「15名が敷地内に侵入しています、またドローンが3機ほど」

咬月「頭上は?」

史房「偽装していますが大半は国内外の政府系組織です。中にはCHARMメーカー、反政府組織や自然保護団体と思われる者も…まだ分析中ではありますがターゲットは一柳結梨で間違い無いでしょう」

眞悠理「こちらは何を探ります?」

咬月「情報のルートを徹底的に。通信の量とその行き先じゃ。」

眞悠理「挑発行為があった場合は?」

咬月「デバガメが分を超えた場合は対処は諸君らに任せる」

史房「はい結梨さんには指一本触れさせません(…デバガメって何?)」

 

説明しよう!デバガメとは覗きのことだよ!(ヤ●ー情報)

 

一方その頃翔悟は双眼鏡で敷地外を見ていた

 

翔悟「(…やっぱりいるな、それも多数…さぁてどうすっかな〜…いっその事全員潰す?…いやそれだとその後が面倒だ…となれば脅迫かな?)」

 

二水「まずはクラス対抗戦ですね!私たち一年椿組は2人1組で技を競います!」

楓「ふっふふ、お邪魔虫の入らないここならば無防備な梨璃さんを私の思うがままですわ〜!」

結梨「?」

楓「?何故結梨さんがここに?」

結梨「私も椿組だから」

楓「なんですって!?」

梨璃「編入されてもう1週間は経ってるよ」

楓「お邪魔虫2号…」

神琳「先生の話を聞いてないんですの?」

楓「生憎都合の悪いことは記憶に残さないタイプなので」

翔悟「ポンコツで変態ときた…さてと俺も行きますか」

 

梨璃「昨日練習した通り、良い?」

結梨「うん!」

 

梨璃はCHARMで円を作り結梨はそれに乗り高く飛び丸い布を取ろうとするが1人のリリィに取られてしまう

 

結梨「あぁ!」

??「頂き!」

 

男「人が空を飛んでいる」

男「ヒュージと生身で戦う連中だ。これくらいするさ」

翔悟「本当、凄いよねリリィって」

男「あぁ…ってなんだお前は!」

翔悟「こんにちはお兄さん達。双眼鏡で昼間っから女の子を覗き見とはこれは1号や2号より変態ですなぁ…さて、お引き取り願おうか?さもなくばお前達の頭に弾丸ブチコムゾ?」

男達「ひ、ひぃぃぃ!」

翔悟「あ、そうだもしこの事を上司にでも言ったら…イノチハナイトオモエ?イイナ?」

男達「わっかりやしたぁぁぁぁぁ!」

 

男達は急いで下に降りて帰って行った

 

翔悟「取り敢えず2人脱落っと…さてお次は」

 

??「初めまして、初心者にしてはセンス良いのね」

 

一年 妹島 広夢

 

結梨「むー」

梨璃「やったね!結梨ちゃん!」

結梨「出来なかったぁ〜!」

梨璃「そんな事ないよ!凄い凄い!」

楓「きぃ〜!ですわ!」

 

梅「あはは、なんだかあの2人シュッツエンゲルみたいだ」

夢結「……」

 

夢結は微笑みで返した

 

翔悟「可愛い」

男「もう…許し「喋るなストーカーどもコロスゾ」ひいぃぃぃ!」

 

二水「お次はエキシビジョンです!最初は我が一年椿組の六角汐里さん!」

汐里「六角汐里。参ります!」

二水「汐里さんは二振りのCHARMを同時に扱えるレアスキル『円環の御手』の持ち主です!」

 

翔悟「いけいけ〜!め●みん!」

 

※翔悟君それ違う作品!

 

汐里「やあぁぁぁ!」

 

汐里は1つのCHARMを銃形態に変え周りの的を全て命中させた

 

リリィ達「おぉ〜!!」

汐里「ふぅ、やりました!」

 

二水「続いてはお待ちかね!工廠科による新世代CHARMのデモンストレーションです」

 

??「………」

 

二年 長谷部 冬桂

 

二水「戦士連型式起動実証機ヴァンティール!使うのは長谷部 冬桂さん!」

 

翔悟「へぇ〜!すげぇなあんなCHARMあるんだ」

男「何者だ…お「黙ってろよクズ、コロスゾ」はい私は黙る事を覚えました!」

 

その頃運動場の方では的場倒しが始まっていた

 

翔悟「よしあらかた片付けたしここら辺で退散しますか…おいテメェら死にたくなければささっさと失せろじゃねぇとナックルクローが火を吹くぜ!後今度目の前に現れてみろその時目覚めた時は天国行きだ」

反政府組織並び自然保護団体の人達「はいぃ!!」

 

祀「え?」

史房「どうしたの?」

祀「周辺にいた反政府組織と自然保護団体の人達の数が減っていってる」

史房「なんですって!?」

眞悠理「一体どういう事?」

咬月「…………」

 

翔悟「あ、そういや的場倒しに月詩出るって言ってたな」

 

二水「競技会開始です!」

 

夢結「!」

 

的場倒し開始直後夢結に3人のリリィが迫っていた

 

??「私とお手合わせお願いします!夢結様!」

 

アールヴヘイム・一年 金箱 弥空

 

月詩「こんな時でもないとかまって貰えませんから!」

??「倒しちゃったらごめんなさいですー!」

 

アールヴヘイム・一年 森 辰姫

 

亜羅椰「ちょっと、抜け駆けしないでよ!」

 

翔悟「あいつ、夢結様に攻撃仕掛けてる!大丈夫か!?」

 

迫ってくる3人に夢結はCHARMを構えた

 

依奈「こら!夢結は警衛しなさいって言ったでしょ!」

天葉「しょうがない子達ね〜」

樟美「良いなぁ〜」

 

梨璃「お姉様!」

結梨「ほー…」

 

3人「いざっ!」

 

3人は夢結に迫るが返り討ちにあった

 

夢結「もっと本気でいらっしゃい」

 

翔悟「ま、でしょうね」

 

午後の部

 

アナウンス『続きまして、一柳結梨さんと水守翔悟さんによるヒュージエキシビジョンマッチです!』

 

梨璃「え?」

 

ヒュージ「……」

結梨「ほー…」

翔悟「百由様…第1話でヒュージを逃して大惨事になったのにまたこんな物を…」

 

梨璃「ちょ、ちょっとこれどういう事ですか!?」

鶴紗「見ての通り午後のエキシビジョンマッチ」

二水「百由様が研究の一環で作成したヒュージロイドとミリアムさんの特別対戦のはずですが…」

梅「あぁ梅がミリリンの代わりに登録し直しといたぞ」

梨璃「そんな〜!」

梅「相手は百由の作ったなんかだろ?それに翔悟もいるし大丈夫じゃないか?」

楓「百由様だから不安なのでは?」

 

すると地面から檻が出てきた

 

梨璃「はわわ〜!」

百由「ありゃりゃ間に合わなかったか…」

梨璃「あぁ百由様様、どうにかしてください!」

百由「いやぁこの檻勝負がつくまで開かないのよ」

梨璃「えぇ!?」

梅「要は結梨と翔悟が勝てば良いんだろ?」

雨嘉「エキシビジョンだから当然リリィが勝つようにセッティングして……ありますよね!?」

百由「いいえその逆よ!ゴリゴリにチューニングしてグロッピもイチコロだったのに…結梨ちゃんが危ないわ!」

ミリアム「百由様わしをどうするつもりだったんじゃ!?」

翔悟「大丈夫ですよ百由様」

百由「あぁ翔悟くんもいたのね!」

翔悟「えぇ…でももし結梨が怪我でもしたら…ソノトキハカクゴシテクダサイネ?」

百由「は、はいぃぃ!」

梨璃「翔悟さん…怖い…」

楓「あれは相当キレてますわね」

 

結梨「梨璃!私、やるよ!」

梨璃「結梨ちゃん…」

結梨「私もリリィになりたいの!リリィになって…みんなの事もっと知りたいの!だから見てて!」

 

梨璃「………」

夢結「信じなさい、梨璃。あの子はちゃんと見ているわ…貴方もちゃんとご覧なさい」

 

翔悟「よし、ほんじゃあ結梨。行こうか!」

結梨「うん!」

 

ナックルクロー!

 

翔悟「フッ!」

 

Come on! メメメメレフ!スラッシュ!シューティング!メメメメレフ!

 

翔悟「変身!」

 

グレードアップ!ズバッと切り裂き!乱れ打ち!仮面ライダー!メレフジャンヌジャンヌジャンヌ!

 

アナウンス『それでは開始です!』

 

結梨「……」

 

結梨は夢結と同じ構えをした

 

雨嘉「あれは…」

鶴紗「夢結様の型…」

 

その時ヒュージは動き出し2人を襲う

 

翔悟 結梨「!」

 

攻撃を仕掛けられた2人は防ぐことしかできなかった

 

那岐「押された時は間合い取りなさい!」

オットー「そう、相手のペースは崩すためにあるのよ!」

眞悠理「止まらず動いて!相手に隙を作らせれば勝機はある!」

 

翔悟「隙か…なら!」

 

翔悟はミサイルを放ちヒュージに当てその隙に結梨はヒュージの足に走って攻撃を仕掛けたが防がれ結梨はそのまま止まらずヒュージの方にまた走っていき再び攻撃をした

 

リリィ「おぉ〜!」

 

他のリリィ達の歓声が聞こえる

 

梨璃「みんな…」

夢結「梨璃、私が最初に手解きした時のこと覚えているでしょ?最初に教えたのは?」

梨璃「はい、敢えて受けて、流して…切る」

夢結「そう、ほら」

 

コブラ!チャージ!

 

翔悟「ハッ!」

 

コブラ!ファイティングフィニーッシュ!

 

翔悟「オラァァ!」

 

翔悟はナックルクロー(クローモード)でヒュージを殴り飛ばした

 

翔悟「結梨!」

 

ヒュージは着地し走ってきた結梨に攻撃を仕掛けそれを結梨は防ぎ

 

梨璃 夢結「敢えて受けて」

 

そしてヒュージに向かって走り

 

梨璃 夢結「流して」

 

結梨「はぁぁぁ!」

 

梨璃 夢結「切る!」

 

ヒュージを十字に切り裂いた

 

吏房「やったー!…っと失礼」

咬月「………」

 

翔悟「結梨!やったね!」

結梨「うん!…梨璃!みんな!見てた〜?!私、出来たよ〜!」

 

梨璃「うわぁぁん!結梨ちゃん偉いよ〜!」

 

そう言い梨璃は結梨に抱きつく

 

結梨「うんうん、泣くな梨璃」

 

百由「うぁぁ…私の メカルンペルシュツルツヒュンペル君がぁ…」

翔悟「(名前つけてたのかよ…まぁ結梨も無事だし今回は許してやるとするか」

 

※先輩に対してこの態度である

 

百由「うぅ……?」

 

すると百由の携帯に解析部の連絡が入っていた

 

そしてその後

 

雨嘉「はわわ!」

二水「競技会は雨嘉さんがコスプレ部門で最優秀リリィに選ばれ幕を閉じました」

鶴紗「雑なオチだな」

翔悟「あはは…」

雨嘉「にゃ〜」

翔悟 鶴紗「にゃーー!」

 

こうして球技大会は無事幕を閉じた……が、この時俺達は知らなかったまさかあんな事が起こるなんて…




次回予告

梨璃「大丈夫だよ結梨ちゃん。必ず、帰る場所はあるから!」

次回 散り行く百合の花

翔悟「必ず結梨を守ってみせる!」


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第12話 散り行く百合の花

こんちゃ〜彩推しのゲーマーです。
はい、ついにこの回が来ました。
やぁ…実はこの回本編で見てないんですよ辛すぎて…でもお話の為です腹括って作りました!

それではどうぞ!


前回のあらすじ

前回、翔悟達は毎年百合ヶ丘で行われる競技大会に出場。リリィ全員全力の熱き戦いを繰り広げた。

そして翔悟達の知らない所である任務が遂行されようとしていた

————————————————————————

 

百合ヶ丘学院

屋上

 

梨璃「うぅ…」

 

梨璃は屋上で結梨の髪の毛を切ろうとしていたのだがめちゃくちゃ震えてた

 

梨璃「う、動かないでね?結梨ちゃん、動いちゃダメだからね…」

結梨「梨璃、落ち着け」

翔悟「そうだぞ。ほら、リラッークスリラッークス…」

梨璃「だ、だって前髪だよ?」

結梨「ちゃちゃっと済ませて朝練するんでしょ?」

翔悟「そうだな。早く行かないと夢結様にドヤされるぞ〜?」

梨璃「う、うぅ…」

 

理事長代行室

 

咬月「ヒュージ研究の国際機関ゲヘナとフランスに拠点を置くCHARMメーカーグランギニョルは捕獲したヒュージの体組織から幹細胞を作り出した。ヒュージのDNAには、過去この地球上に発生した凡ゆる生物のDNAが増幅して保存されていると言われている。彼等は人造リリィを作る為、その中から人の遺伝子を発現させようと試みた。今我々の保護しているのが、連中の言う実験体と言う訳だ。彼女はリリィでないとなれば、学院は彼女を匿う根拠を失うと言う事になる」

吏房「我々に選択肢は無いという訳ですね」

 

屋上

 

梨璃「そんな…嘘です!間違いです!…そんな訳あるはずないじゃないですか…」

吏房「そこをお退きなさい梨璃」

翔悟「(チッ、一足遅かったか…やはりあの時やっておくべきだったな)」

梨璃「結梨ちゃんをどうする気なんですか」

吏房「答える必要はありません」

翔悟「…………」

夢結「私もお聞かせ願いたいです」

 

そこに夢結が現れた

 

夢結「結梨は私たちのレギオンの一員です。訳を知る権利はあるかと」

吏房「…残念だけどゲヘナとグランギニョルが開示した資料で結梨さん…いえその個体はヒュージだと確認されたわ」

翔悟「(やはりあの時…結梨は繭から出てきた個体という訳か…)」

夢結「ヒュージ?」

眞悠理「彼女が見つかる直前、ゲヘナの実験船がヒュージネストに異常接近していた事が確認されたわ、ネストから発生されるマギを利用しようとしたのでしょう。船はヒュージの襲撃で沈みほとんどの実験体が発現される事なく失われたけど一つだけ残ったのが…」

梨璃「だ、だけど…皆さんだって知ってるはずです!結梨ちゃんは私達と何にも…何にも変わらないって…」

結梨「梨璃…怒ってる…」

吏房「お退きなさい梨璃さん」

翔悟「…結梨をどうするつもりですか?」

眞悠理「ゲヘナとグランギニョルは引き渡しを求めています」

翔悟「引き渡してこの子はどうなるんですか?」

夢結「人間として…扱われないでしょうね」

吏房「!」

梨璃「なんで…なんでそんな事を…」

結梨「梨璃…」

翔悟「ねぇ結梨、君はどうしたい?」

結梨「……昨日は梨璃や翔悟や夢結のみんなと競技会出来てすっごく楽しかった…私、みんなとずっと一緒にいたい!」

翔悟「結梨…」

 

すると夢結は翔悟を抱きしめた

 

翔悟「夢結様?…!…結梨、君の気持ちしっかりと受け止めたよ」

 

ナックルクロー!

 

翔悟はガンモードで地面を撃った

 

吏房 祀 眞悠理「!」

祀「翔悟さん、梨璃さん!」

 

煙が消えると翔悟達の姿が無かった

 

眞悠理「逃げた!?」

吏房「なんて事を…!」

祀「……」

 

翔悟「しっかり掴まってなよ!」

梨璃「は、はい!」

 

理事長代行室

 

夢結「結梨は学院で保護すべきです。結梨が危険な存在とは私には思えません」

咬月「ヒュージを心通わす相手と見なすことは人類にとっての禁忌だ。ヒュージと同じマギを操るリリィもまた、一つ間違えば脅威と捉えられかねんそれだけは絶対に避けねばならぬ。現在防衛軍の部隊がこの学院に迫っている、人とリリィ争う事態は絶対に避けねばならん」

 

結梨『私、みんなとずっと一緒にいたい!』

 

夢結「リリィを恐れる人たちを、みんな怯えているのでしょう。私たちが自由に生きる事を願う…そんな事でしょうか?」

 

一柳隊控室

 

二水「どうするんですかどうするんですか!結梨ちゃんがヒュージで翔悟さんと梨璃さんと一緒に逃げて逮捕命令って!」

雨嘉「どうする?」

二水「そんなの決まってますよ!だって結梨ちゃんがヒュージなはず、ないじゃないですか!翔悟さんと梨璃さんは間違ってないですよ!」

神琳「だけど学院から逃げたということはここも安全ではないと判断したということよ」

一柳隊「……」

鶴紗「…私はブーステットリリィだ。昔、ゲヘナに体中をいじくりまわされた」

雨嘉「ブーステットリリィ…」

二水「リリィの能力を人工的に強化しようという試みです」

鶴紗「百合ヶ丘に保護されてやっと抜け出せた…ゲヘナは嫌いだ、信用できない」

 

夢結「出動よ。翔悟と梨璃には逮捕命令結梨には捕獲命令が出たわ。3人を追います」

神琳「それは、何の為です?」

夢結「一柳隊はどの追手よりも早く2人を探し出し保護します。これは副隊長としての私の判断です。異議のあるものは従わなくて構いません」

梅「それって学院から出た指示とは違うよな?」

夢結「指示は学院ではなく政府から出たものです…だけど私達はリリィよ。リリィがリリィを守るのは当たり前のことでしょ?」

二水「!夢結様ならそう言ってくださるって信じていました!」

梅「…そういえば楓は?」

ミリアム「あいつん家も今回の事に関わっているようじゃからな」

 

工廠科 廊下

 

楓「……!」

??『楓か』

楓「ようやく出てくださいましたわねお父様。」

楓父『元気か?』

楓「えぇピンピンしていますわ」

楓父『済まないが今は都合が悪い…後でこちらから…』

楓「でしょうね。随分とやらかしてくれたものですわ」

楓父『…済まない…この件ではさぞ苦労をかけたと思う。だが会社のことで口を出すのは例えお前でも…』

楓「お父様が許すか許さないかは関係ありません。このままでは私がお父様を一生許せなくなります。」

楓父『……ゲヘナからの提案は愚劣極まりないものだった、心から軽蔑すべきものだ。ヒュージからリリィを作るなど…』

楓「ヒュージが作ったリリィならどうなろうと構わないということですか?吐き気がしますわ」

楓父『私はお前のような娘達が戦わなくて済むようになるならとそれを受け入れた』

楓「CHARMメーカーの総帥とは思えないお言葉ですね。そのお志には感銘を禁じ得ませんが……お父様は間違っています。実験は失敗ですわ。だってあの子、私達とは何も変わりませんもの。結局、何処かに傷付くリリィが居る事に変わりはありません。お願いですお父様。私に自分の運命を恨むような惨めな思いをさせないで下さい。マギを持ちリリィになったこともお父様の娘に産まれたことも」

 

電話を切った楓は夢結達のところヘ向かった

 

楓「皆さんお揃いですのね。」

鶴紗「どこ行ってた」

楓「ほんの野暮用ですわ」

梅「梅達は翔悟と梨璃と結梨の方につく。楓は?」

楓「あぁ残念ですわ。梨璃さんをお助けする栄光を私の独り占めに出来ないなんて〜」

神琳「今回の件。楓さんは何かご存知なのではないですか?」

楓「例え知っていたとしても、私には関係ないことですわ」

ミリアム「そっか、んじゃ決まりじゃな」

 

一方その頃

 

結梨「此処どこ?」

翔悟「ヒュージによって崩壊した町の中」

結梨「ここの人達はどこに行ったの?」

梨璃「分からない…」

結梨「みんな…ヒュージを憎んでいるよね?私の事も憎むのかな?」

梨璃「そんな事言っちゃダメ!」

 

梨璃は結梨を抱きしめる

 

梨璃「そんなこと言っちゃ…」

翔悟「あぁ、例え皆んながヒュージと言えど俺たちはまだ諦めたりなんかしていない…必ず…」

結梨「ごめん…梨璃、翔悟…私も皆んなに会いたい」

翔悟「あぁみんなで帰ろう」

 

政府「本日捕獲命令を出したヒュージを百合ヶ丘のリリィが連れ出し逃亡したという報告が複数寄せられている。」

咬月「事実です。今は彼女達の身を保護するべく学院を挙げて対応中です」

政府「彼女達?逃亡したリリィ2名とヒュージ1体だ気をつけたまえ」

政府「マギという與の知らない力に操られるヒュージ。それに対抗するべくリリィもマギを操るという点で潜在的な脅威になりうると危険視されている」

政府「今更リリィ脅威論を押し返されたくはないだろう」

政府「何か言い分は?」

咬月「はぁ…彼女達の願いはただ自由に生きたい、それだけです」

政府「ははっ…いや失礼そりゃあ誰だってそうでしょう。そうは言ってもですよマギを扱える人類にとってリリィだけなら彼女達にかかる負担というのもそういうものだと納得できませんか?」

政府「失礼だが理事長代行は話を逸らしておられるようだ」

咬月「年端もいかない娘や少年を戦いの矢面に差し出してるんです。我々が何のために戦っているのかは常に問い続けるべきかと」

政府「リリィを要するガーデンにはこの時勢にも関わらず破格の待遇を許してる何のためか…明白だましてヒュージを庇うリリィなどあってはならん存在だ」

政府「怪物と対峙する者は気をつけねばならない。自らもまた怪物になってしまわぬように」

咬月「左様、我々も肝に銘じるべきしょうな」

 

するとドアが開き出てきたのは百由だった

 

咬月「失礼、新しい報告が入ったようだ」

百由「初めまして〜百合ヶ丘学院工廠科2年の真島百由です。マギに関する論文は昨年だけで51。その界隈では『週刊百由』って呼ばれてます」

咬月「百由君」

百由「おっと失礼しました。いきなり結論ですが結梨ちゃんは人です。ヒュージじゃありません」

政府達「!」

百由「はい論拠ですね。結梨ちゃんのゲノムを解析した結果99.9%の精度で人と一致しました。」

政府「100%ではないのだな」

百由「はい勿論です。100%の人というのは存在しませんだって私と貴方は同じですか?違いますよね?みんな違うんです。多様性の獲得こそが生命の生存戦略の根幹だからゲノムは日々更新されていますだから違って当たり前、私も貴方も99.9%の人なんですよ」

政府「だがヒュージだ!」

百由「それなんですが遺伝子的に人であると認められたものは由来の遺憾を問わず人とみなす。という国際条約が20年前に発行されているんです。倫理的に不適当な研究が横行した時期ですね。勿論我が国も基準してます。去年ですけど」

政府「だがヒュージはヒュージだ!例外などない!」

百由「因みにヒュージ由来の遺伝子は結梨ちゃんが人化した時点で機能が喪失している事が確認されました。何とこれが今回の当事者でもあるグランギニョル側から提供された資料からの裏付けです。いやぁ〜これが無かったらあと1日はかかだてたでしょうね〜」

政府「ぐぐぐ…!」

百由「もう一度、申し上げます。結梨ちゃんは人です!」

咬月「ならば彼女は、リリィということでもありますなぁ…」

政府「命令違反は!」

咬月「捕獲命令事態に根拠がなかったということです。撤回してもよろしいですかね?」

政府「我々の処置は適切だった!」

咬月「事実が明らかのでは無かったのですから致し方ないでしょう。リリィ3人の処分は学院が後日責任を持って下します。言うまでもないが結梨君がリリィと分かった以上前例に乗っ取り彼女は当学院で保護するものとします」

政府「………」

咬月「全霊万歳だな」

 

そして翔悟達は…

 

廃校内

 

結梨「いつまで此処にいる?翔悟」

翔悟「さぁな…けど」

 

夢結『逃げなさい翔悟。西に無人になった街があるわ、今は時間を稼いで…私が必ず迎えに行くから…梨璃と結梨をお願い』

 

翔悟「夢結様達は迎えに来てくれる…きっと」

結梨「ヒュージって私に似てるのかな?」

梨璃「え!?そんな全然違うよ!」

結梨「でも私ヒュージなんでしょ?」

梨璃「……違うよ。結梨ちゃんは結梨ちゃんだし、普通の女の子だよ」

結梨「じゃあもし私がヒュージのところに行ってもそこには居場所はないんだね」

梨璃「………」

結梨「私、なりたくてこんな風に生まれた訳じゃないんだけどな…翔悟や梨璃もそんなふうに思ったことがある?」

梨璃「そんなのいっつもだよ?お姉様みたいにサラサラの綺麗な黒髪だったらなぁとかいつも優しくてカッコよくなれたらいいなぁとか…」

結梨「ふーん、じゃあきっと夢結は夢結に生まれて幸せだね」

梨璃「!……ごめん。何にもならなくて良いよ結梨ちゃんは結梨ちゃんのままでいい…!」

翔悟「…そうだな、俺もいつもの結梨が好きだ」

結梨「でもね、梨璃が結梨って名前を付けてくれたから結梨になれたんだよ…それは私とっても嬉しい」

梨璃「大丈夫…帰る場所はきっとあるよ皆んなが作ってくれるから…」

翔悟「………!……どうやらその皆んなが来てくれたみたいだな」

 

翔悟達は振り向くと夢結達がいた

 

梨璃「お姉様…皆んな」

夢結「理事長代行と百由が政府を説得してくれたわ、結梨は人間でリリィと認められた…もう大丈夫よ」

翔悟「相当正論ぶちかまされたんだろうなザマァみやがれってんだ政府!」

楓「梨璃さんとの逃亡劇を少しは期待していたのにもうおしまいですの?」

梅「翔悟と梨璃の逮捕命令も撤回されたぞ!良かったな!」

翔悟「はぁ!?逮捕命令!?そんなの出てたんですか!?」

梨璃「というかどうして此処が分かったんですか?」

二水「あぁ凄く分かりやすかったです」

 

外を見ると他のリリィや数台の戦車が配備されていた

 

翔悟「うわぁ…」

梨璃 結梨「じぃー」

翔悟「な、何で2人とも俺の方見てるんだよ」

梨璃「だって翔悟さんが此処にいれば安心だって言ってたからですよ!」

結梨「そーだそーだ」

翔悟「ま、まぁ夢結様達が来るまでは見つからなかったったから良いじゃない〜」

夢結「いいえ、此処に来る前からわかったわ」

翔悟「うっ」

 

吏房「えぇ交戦は行われることなく……え!?」

 

一方その頃海上にて大型のヒュージが現れ、陸上に超強力な砲撃を放った

 

梅「な、何だあのヒュージ」

翔悟「デッカ!」

神琳「マギを直接砲撃に使ってる…」

雨嘉「そんなことをしたら…あっという間にマギがなくなっちゃうよ』

結梨「あれがヒュージ」

梨璃「うん、だと思うんだけど…何か…」

夢結「ヒュージはマギに操られることがあっても自らマギを操ることが無いはず…どうして…」

結梨「あのヒュージやっつける?」

梨璃「うん、私たちも早く…あっ!」

 

結梨は梨璃の話を無視してヒュージに向かって高スピードで走っていった

 

梅「あれ『縮地』だ梅のレアスキル』

 

翔悟「結梨!…仕方ない、変身!」

 

翔悟は結梨の後を追う

 

二水「結梨ちゃん海の上を走ってます!」

梅「見りゃわかるけど梅だってそんなのしたことないぞ!」

ミリアム「フェストランセンデンス…わしの技を組み合わせたのじゃ」

神琳「それってデュアルスキラー?それともエンハンスメント?」

ミリアム「じゃがすぐにマギを使い果たして終わりじゃぞ!」

 

結梨「(あそこ、繋がってる!)」

翔悟「結梨!」

結梨「翔悟!」

翔悟「全く、勝手に走ったらダメでしょって言いたいところだけど今はそんな事言ってる場合じゃないな!行くよ!」

結梨「うん!」

 

梨璃「!」

夢結「梨璃!」

楓「走ったって追いつけませんわ!」

 

梨璃は2人の後を追いかける

 

梨璃「まだ無理だよ!本当の戦いなんて!」

 

するとヒュージは再度マギを貯め始めた

 

汐里「(あんなの何度も喰らったら百合ヶ丘が壊滅しちゃう…!)」

 

二水「何か変です!ヒュージのマギとネストのマギが呼び合って!まるでネストのマギを吸い取ってるみたいな…」

神琳「ネストからマギを供給するのだとしたら無尽蔵にマギを使えるという事……まさか」

 

ヒュージは連続で砲撃を放ち翔悟と結梨はかわす

 

梨璃「……」

 

梨璃も避けて進むが砲撃が当たり海に沈む

 

梨璃「あぁ!」

 

結梨「翔悟!あの小さいのを壊して!」

翔悟「合点承知!」

 

結梨「やぁあああ!」

 

翔悟「はぁあああ!」

 

結梨と翔悟はヒュージの周りにいる小さいのを一つずつ壊した

 

結梨「私だって戦える!だって百合ヶ丘のリリィだもん!翔悟!」

翔悟「あぁ一緒にトドメと行きましょうか!」

 

Come on! メメメメレフ!スラッシュ!シューティング!メメメメレフ!

 

翔悟「フッ!」

 

メレフ!スタンピングストライク!

 

翔悟 結梨「やあぁぁぁぁ!」

 

翔悟と結梨なら攻撃が当たった

 

翔悟「結梨?」

 

すると結梨は翔悟の身を投げた

 

結梨「梨璃…翔悟…私、できたよ」

 

そして結梨はヒュージと共に散った

 

翔悟「!!結梨ーーーーーーーーー!!!!」

 

そして翔悟はそのまま海に落ちた

 

汐里「!」

 

夕日が差す頃

 

咬月 百由「……」

一柳隊「………」

 

そして砂浜に刺さったCHARMの前に梨璃がいた 

 

梨璃「……朝は……結梨ちゃんの髪を切ってたんですよ…少し、伸びすぎてたから…結梨ちゃん…笑ってて……私も…翔悟さんも…なのに…なんで…」

 

夢結「………」

 

黙り込む一柳隊……そこには翔悟の姿が無かった




次回 落とし物


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第13話 落とし物

こんちゃ〜彩推しのゲーマーですって挨拶したいんですけど翔悟君がどっか行っちゃんだよ〜!!やばいやばい!どうしよう…!…でも今更焦っても仕方ない…まずあの子達に真実を伝えるとするか

それでは皆さんごゆっくり…


前回のあらすじ

前回、ヒュージと見なされゲヘナと政府から捕獲命令が出された結梨。しかし翔悟と梨璃は結梨を連れて逃亡、2人には逮捕命令、結梨には捕獲命令が出された。一方一柳隊は翔悟達を保護するべく動く。そしてその裏で百由は結梨の疑いを晴らすため政府にヒュージではない事を説得し最終的に結梨は人間だと認められ、捕獲命令並びに翔悟と梨璃の逮捕命令を撤回し終わった…はずだったのだが、ヒュージが急襲し翔悟と結梨でこれを殲滅した。しかし爆発寸前翔悟を外に飛ばし結梨はヒュージと共に空へ散った

————————————————————————

ヒュージとの激戦から翌日、リリィ達は花を添えていた。

 

リリィ達「…………」

 

『一柳結梨』

 

そう、名が刻まれたお墓に……

 

そしてその一方

 

梨璃「………」

 

地下に収監されている梨璃、その目には光が一つもなかった

 

カフェテリア

 

壱「どうして翔悟と梨璃が罰を受けなきゃならないんですか?」

亜羅椰「結梨が人だって認められたなら翔悟や梨璃のした事だってお咎め無しってことになるのではありません?」

天葉「命令は命令。たとえそれが間違いから出たとしても撤回されるまでは有効よ」

依奈「命令を守ったり守らなかったりでは仲間を危険に晒すことになるでしょう」

壱「そんなの分かってます…けど、リリィには臨機応変な状況判断も認められているはずです」

空葉「そうね、でもそれは百合ヶ丘での話。外にはそれを快く思わない人たちもいるのよ」

依奈「百合ヶ丘にはたとえ形式上でも翔悟君や梨璃さんを罰する必要があるの?」

亜羅椰「ばっかばかしい…」

樟美「翔悟さん、梨璃さん、可哀想……」

壱「それじゃあ…まるで見せしめですよ」

空葉「……それに、その彼はまだ見つかっていないようだし…」

月詩「翔悟……」

 

理事長代行室

 

咬月「彼の捜索は?」

吏房「はい、現在捜索中ですが海面上に彼が戦闘中に使用していたとされる武器を発見しましたが、未だ…」

咬月「そうか…」

 

地下

 

梨璃「………」

夢結「梨璃」

梨璃「………夢結様、どうして…誰とも会えないって…」

夢結「シュッツエンゲルの特権ね、と言ってもほんの10分程度だけど……どうかしら?具合は」

梨璃「分からないです……」

夢結「………そうね、馬鹿な質問だったわ」

梨璃「いえ……そういえば、翔悟さんは?」

夢結「………現在生徒会率いる他のリリィ部隊が捜索中よ。彼が使ったとされる武器は回収できたみたいだけど……」

梨璃「そう、ですか……」

夢結「……髪がボサボサね、こんな時でも身だしなみは大切よ………?梨璃、貴方髪飾りは?」

梨璃「え……?ぁぁそうですね…なくなっちゃったんですね…」

夢結「………」

 

夢結は部屋を出ると楓がいた

 

楓「私の部屋にもこんな自動ドアが欲しいですわ」

夢結「施設科に上信なさい」

楓「いちいち口にしなくたってリリィなどしていれば誰だって何かしら抱えているものですわ」

夢結「?」

楓「お一人様など気取っていないで少しは周りを頼ってみてはいかがと申し上げているんです!」

夢結「……あぁ」

楓「ほんっと面倒くさいお方ですわっ!」

 

一柳隊控室

 

楓「髪飾り…あの四葉のクローバーのですか?」

二水「そういえば無くなっていたかも…」

鶴紗「夢結様、それを探すつもりか?」

ミリアム「とは言え、1人じゃ無理じゃろうな…」

楓「まさか浜辺で無くした髪飾りを探す話とは…思いもよりませんでしたわ〜」

夢結「頼れと言ったのは楓さんでしょ……今の梨璃は心に硬い殻を作ってしまっているわ…後悔や悲しみをその内側に押し込め続ければ、いつかは自分で自分を呪うようになるでしょう」

楓「まるで誰かさんのようですわね…」

夢結「梨璃にはそんな風になってもらいたくないの」

神琳「髪飾りを見つければ梨璃さんが立ち直ると?」

夢結「…………」

楓「……あぁ〜もう!分かりましたわ!やりぁ良いんでしょ!」

神琳「奇跡は自らの手で起こすものです。普通の人なら無理だとしても私達にはレアスキルがあります」

鶴紗「探し物に使えるレアスキルなんてあったか?」

神琳「レアスキルは組み合わせによって無限の可能性を引き出せます。特に私のテスタメントなどは重複系のレアスキルですからそれで知覚系のレアスキルを強化して…」

二水「そっか!私の『鷹の目』を強化して貰えば良いんですね!」

楓「あら?私の『レジスタ』なんて知覚系ですわよ」

ミリアム「ならばわしはフェイストランセンデンスでマギの供給か!雨嘉と鶴紗はなんじゃったっけ?」

雨嘉「私のは『天の秤目』ナノレベルで対象の位置を把握できる」

鶴紗「『ファンタズム』未来予知みたいなもん」

神琳「知覚系が多いのは幸いね、ええっと…夢結様は…あっ!」

夢結「私の『ルナティックトランサー』なんてどうせ馬鹿みたいに暴れるだけで…」

梅「気にすんな!私の『縮地』だって此処じゃ役に立たないから!」

二水「…でも翔悟さんはどうするんですか?」

鶴紗「確かに…まだ見つかっていないんだろ?」

一柳隊「………」

夢結「……大丈夫よ、翔悟なら…きっと生きているわ」

 

現実世界

 

彩「翔悟君が……異世界に?」

彩推し「倒れた直後彼はもう死んでいたけど僕の権限で魂だけを持って行き神様に生き返させるようお願いした」

悠斗「じゃあどうしてこいつの意識は戻らないんだよ!」

彩推し「生き返させることは約束してくれた…けどその後は神様自身の判断ってことになる訳…だから僕にもどうにでもできないんだけどもし何かと戦うことになったりするかもしれないから神様には僕からの特典を渡しておいた…彼を守ってくれるアイテムをね(でも、どうして翔悟君の反応が突然消えたんだろう…まさか…いやいやそんな筈ない!生きていてくれよ!翔悟君!)」

 

1日目

 

神琳「『テスタメント』、参ります!」

 

神琳は『テスタメント』を発動

 

二水「た、『鷹の目』!」

 

ミリアム「『フェイストランセンデンス』!受け取れ!わしのマギ!」

 

神琳、ミリアム二つのレアスキルを二水にぶつけた

 

二水「し、視界が広がって…色々見えます!見えすぎます〜!!はわわわ…!」

 

二水とミリアムは倒れた

 

神琳「二水さんに負荷が掛かり過ぎましたね…失敗ですが良いデータが取れたので今日のところは良しとしましょう」

 

ミリアム「よ、よかないわ……」

 

楓「前途多難ですわ…」

夢結「………」

 

2日目

 

神琳「昨日の失敗を踏まえ、今日は新しい組み合わせで行こうと思います。まず二水さん」

二水「また私〜!?」

神琳「安心して今度は二水さんの『鷹の目』のスキルを皆さんに分担してもらいます。さぁ行きますよ!」

ミリアム「ファイト一発!おりゃ!」

 

ミリアムは神琳のCHARMにCHARMをぶつけて夢結達に『鷹の目』を分担させた

 

ミリアム「ぐへ…」

 

ミリアムまたしても倒れる

 

梅「おぉ!なんか鳥になったみたいだ!」

鶴紗「これが鷹の目か…」

夢結「………」

楓「とはいえ、まだまだ焼き石に水ではなくて?これなら私のスキルの方が……?」

 

楓は何かを見つける

 

楓「これは……」

 

浴室

 

ミリアム「あぁ〜…」

二水「お疲れ様ですミリアムさん」

ミリアム「これ、いつまで続くんかのぉ…」

鶴紗「見つかるか諦めるまで」

雨嘉「楓じゃないけどこんな事で本当に見つかるのかな?」

神琳「努力は続けるべきだわ」

二水「……?あれ?そういえば楓さんは?」

鶴紗「さっき出てった」

二水「珍しいですね…いつもは1番長湯する人なのに」

 

更衣室

 

楓「ゔぇっくし!」

汐里「ひっ!…楓さん?どうしました?」

楓「…あの、ちょっとよろしくって?」

 

理事長代行室

 

咬月「これが?」

吏房「5ヶ月前、ヒュージの体内から回収されたCHARNです」

 

咬月の目の前にはダインスレイヴが置かれていた

 

咬月「これが2年間、ヒュージと共にあったと言うのか……2年前…甲州撤退戦…か」

 

地下

 

梨璃「………」

 

数週間前 

治療室

 

結様「じー…」

梨璃「?」

翔悟「どうした?」

結梨「梨璃のそれ綺麗…」

 

結梨は梨璃がつけている髪飾りをみていた

 

梨璃「あぁこれ?四葉のクローバー、よくあるアクセサリーだよ」

結梨「良いなぁ〜」

梨璃「此処に来る時お父さんに買ってもらったものだから……じゃあ今度私の非番の時お買い物に行こうよ!何かプレゼントしてあげる!」

結梨「本当〜!?じゃあこれから行く!?」

梨璃「あはは…すぐには無理だよ」

結梨「……分かった、じゃあ約束!」

梨璃「うん!」

結梨「翔悟も!」

翔悟「はいはい」

 

梨璃「…何も、してあげられなかった……」

 

3日目

 

楓「さぁ!今日も張り切って参りましょ〜!」

鶴紗「急にどうした」

ミリアム「腹でも壊したか」

楓「千里の道も一歩から、ですわ!」

夢結「さっさと始めましょう」

 

4日目…5日目…6日目と捜索は続くが髪飾りは見つからなかった

 

夢結「………」

 

浴室

 

ミリアム「あぁ〜お湯が骨身に染みるぞい…」

神琳「此処のところ冷えますものね」

二水「あぁどうしよう…明日には梨璃さんの謹慎が解けちゃいます…」

雨嘉「結局見つからないのかな…」

鶴紗「四葉のクローバー…だけに」

 

すると

 

壱「梨璃が戻ってくるのに何が困るの?」

亜羅椰「ねぇ貴方達、最近浜辺で何してるのよ」

二水「それは……」

雨嘉「探し物をしてるんだけど」

樟美「探し物?」

 

汐里「楓さん、今日もですか?」

楓「えぇ、是非お願いしますわ」

 

壱「そっか、梨璃の髪飾りをね」

樟美「私も手伝いたい」

二水「え?良いの?」

亜羅椰「早く見つけないと、いた次のヒュージが現れるのか分からないでしょ?」

壱「また戦闘があったらもう見つからないかも」

神琳「えぇ夢結様達にも話してみましょう」

 

そして7日目…梨璃の謹慎解除日

 

夢結「!」

 

夢結の前には多くのリリィ達が集まっていた

 

夢結「ありがとう…恩にきるわ…」

壱「ブッ!」

空葉「恩にきるっていつの人よ」

夢結「ごめんなさい、こんな時どういえば良いのかわからないくて」

空葉「仲間を失ったのは私たちも一緒よ。だったらせめて落ち込んでいる梨璃のためにもなんとかしたいと思うのは自然な事でしょ?」

楓「ゔぇっくし!」

雨嘉「わっ!いないと思ったら先に来てたんだ」

神琳「大丈夫です?」

楓「いいえ…おがまいなく…」

 

空葉「レアスキルを合成させるなら接触式の方が非接触式よりも効率は良いわ。とはいえ、こんな大勢でやったことはないけど…今よ!」

 

ミリアム 亜羅椰「必殺!『フェイストランセンデンス』!」

 

ミリアムと亜羅椰は周りにレアスキルを発動させ髪飾りを探す……すると一つの光が見えた

 

夢結「!」

 

リリィ達「あったーー!」

 

すると楓は梅にまたがった

 

楓「あそこです梅様!レアスキル『縮地』ですわ!はいよー!」

梅「お、おう!」

 

梅は『縮地』を発動し走り出した

 

鶴紗「な、なんだ?」

 

梅「うおぉぉぉ!」

 

海面を走り髪飾りの元へと向かう

 

楓「もう少しですわ〜!」

梅「いっけぇー!楓ー!」

 

梅は楓を投げ楓は髪飾りを手に入れた

 

楓「ありましたわ〜!」

 

そして地下

 

梨璃「………!」

 

梨璃は部屋から出ると大勢のリリィがいた

 

夢結「ごきげんよう、梨璃」

梨璃「夢結様…皆さん…」

楓「梨璃さん。さ、これを」

 

楓は梨璃に髪飾りを渡す

 

梨璃「……これ」

楓「ささっ!いつまでもご覧になってないでさっさとお付けになって!」

梨璃「これ、どこに売ってたんですか?」

楓「えぇ!?」

リリィ達「?」

夢結「………」

梨璃「私の付けていたのとそっくり…」

二水「そっくり!?」

雨嘉「同じものじゃ…」

梨璃「私のは四葉の1枚にヒビが入ってたの…でもこれには無いし…」

楓「ほ、ほほほ…それはリサーチ不足…」

夢結「どいうことかしら?楓さん」

楓「い、いやですわ〜夢結様、そんな怖い顔をして…おほほ…」

 

夢結は焦げたもう一つの髪飾りを梨璃に見せた

 

夢結「これは?」

梨璃「これ……これ私のです!」

二水「梨璃さんの髪飾りが2つ?」

汐里「新しいのは楓さんご自分で作ったんです」

二水「汐里さん!?」

梅「どう言う事だ?」

楓「………本物は2日目だか3日目だがに浜辺で見つけていましたの……だけどたとえ見つかってもこれでは梨璃さんを余計悲しませるだと…」

神琳「では…今日のお昼、見つけたのは……」

楓「あんな大掛かりに探されては流石に本物のありかがバレてしまいますから、早起きして本物を仕込んでおいたんですの」

ミリアム「わしらまで謀っとったとは…」

楓「で、私が最初にそれを手にして昨夜できたばかりの偽物とすり替えてたという寸法ですわ」

雨嘉「楓が…そんな手の込んだことを!」

楓「えぇ!えぇ!梨璃さんやみなさんを欺いたのは紛れでもない事実ですわ!煮るなり焼くなり好きにしてくださいまし!バレたらバレたで私1人が全ての攻めを負えば済むことですもの!」

壱「思いっきり汐里を巻き込んでるし」

汐里「いえ、私は工作室をお貸ししただけで何をなさっていたかは此処で知りました」

梨璃「………」

梅「楓…」

楓「な、なんですの…?」

梅「お前いい奴だな!」

汐里「うんうん」

楓「え?」

 

すると梨璃は楓を抱きしめる

 

楓「!」

梨璃「ありがとう、楓さん」

楓「ど、どういたしまして…」

梨璃「それに、みなさんも…楓さんの言う通りかも。この髪飾りだけだったら私辛いことしか思い出せないかもしれない…だけどこっちのもあればみんなの気持ちを感じて嬉しい気持ちになれるから…私にはどっちも本物です」

楓「は、はぁ…それは、あれですわね狙い通りって奴ですわね…あはは…」

夢結「お立ちなさい、私からもお礼を言うわ。ありがとう楓さん」

楓「そんな、私は梨璃さんのためにしたんです。夢結様にまでお礼を言われる筋合いはありませんわ」

夢結「シュッツエンゲルとして…姉として言っているの」

楓「あぁそれはあれですわね!梨璃さんは私のものよ渡さないわという私への感性ですわね」

夢結「えぇその通りね」

楓「あぁ!認めましたわね!」

鶴紗「もうやめとけお前はよく戦った」

 

梨璃「ふふっ……あれ?」

夢結「!」

梨璃「どうしたんだろう、嬉しいのに…なんで…う、うっうっ………わぁぁぁぁぁ!」

夢結「お泣きなさい、梨璃。今の貴方に必要なのは…なんでもいい、自分の気持ちを表に表すことよ」

梨璃「私、守れなかったんです!結梨ちゃんを…私が…ちゃんとしなくちゃいけなかったのにっ!」

 

すると夢結は梨璃を抱きしめた

 

夢結「貴方は出来ることだけのことをしたわ。あれは…誰にも防げなかった…それに…彼も…翔悟もきっと貴方と同じ気持ちよ」

 

理事長代行室

 

百由「さて…どこから話したもんですかね〜」

吏房 祀 眞悠理「要点を」

百由「……んじゃあ出来るだけさらっと言いますが…このダインスレイフの術式は何者かによって書き換えられています」

咬月「………」

百由「書き換えられた術式はヒュージになんらかの影響を与えたと考えられています」

咬月「CHARMを解してヒュージを?そんな事が可能なのか?」

百由「詳しいことは何とも…ただリリィもヒュージもマギを共有している以上根は同じ。元々、親和性が高いと言えます」

咬月「…確かこのダインスレイフは白井君の物だったな」

百由「……えぇ、ですが最後の契約者は……」

吏房 祀 眞悠理「!」

咬月「川添君か…」

吏房「はい、回収される前このCHARMを最後に手にしたのは当時の夢結のシュッツエンゲル……川添美鈴様です」

 

そしてその頃

 

海中

 

翔悟「(……ここは…海の…中?……そうか俺……あの時…結梨に押されて…)」

 

 

翔悟『結梨?』

 

結梨『翔悟、梨璃!私、出来たよ!』

 

翔悟「(!……そうだ俺……結梨を…守れなかった…)」

 

すると

 

??『そうだ、お前は誰1人…守ることなんて出来やしない』

翔悟「(誰…だ?……でも…もう…そんなこと…どうでも良いや…)」

 

翔悟から黒いオーラが出ていた

 

お墓

 

梨璃 夢結「………」

 

梨璃「……やっと来る事ができました」

 

梨璃と夢結は結梨のお墓に来ていた

 

梨璃「あの……」

夢結「?」

梨璃「美鈴様にもご挨拶しませんか?」

夢結「……そうね」

梨璃「お姉様は美鈴様の事どうやって乗り越えたんですか?」

夢結「さぁ…でも起きてしまったことは時間をかけて受け入れるしか無いわ…もう起きてしまって…どうしようもない事は…」

梨璃「私はまだまだ掛かりそうです」

夢結「それでいいのよ。人の死の最も残酷な事はその人にまつわる一切のものが、断ち切られてしまうことよ。その思いも願いもあらゆる感情も…永遠に宙に浮いたままとかを止めてしまう…残されたものはそのことにただ…戸惑うことしかできない」

美鈴「上出来だ」

 

川添美鈴が夢結の目の前に現れた

 

夢結「!」

美鈴「大切なシルトを不安にさせちゃいけない…」

夢結「……たとえ幽霊であっても…本人とまた気持ちを交わす事ができるならそれは救いと言えるかもしれないわね」

梨璃「?」

夢結「(……だけど、貴方は…)」




次回予告

??「さぁ…坊主の願いの為に…この世界を壊すとするか」

次回 オルタ


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第14話 オルタ

こんちゃ〜彩推しのゲーマーです!
翔悟君…何処にもいないなぁ一体何処に行ったのやら…誰か知ってる人いたら教えてくれ!


前回のあらすじ

前回、結梨の死亡後謹慎をくらった梨璃と現在行方不明の翔悟。

梨璃の髪飾りがない事に気づいた夢結は一柳隊……そして多くのリリィ達で捜索し見つけ彼女に笑顔が戻った。

しかしその頃翔悟は…

————————————————————————

浜辺

 

??「………」

 

ある1人が結梨のCHARMの前で不気味な笑みをしていた

 

一柳隊控え室

 

梨璃「翔悟さん、まだ見つかっていなんですか?」

雨嘉「あれからもう1週間は過ぎてるよね?」

神琳「今も探しているみたいだけど手がかりがまだないみたいね」

二水「心配です…」

楓「全く、梨璃さんが元気になったというのにあの方は何をやってらっしゃいますの!?」

夢結「今は信じて待ちましょう…彼の帰りを」

 

 

吏房「本日も手がかりは無し…か……?あれは…」

 

吏房は浜辺の向こうにいる1人を見つけた

 

工廠科

 

百由「え?翔悟君まだ見つかってないの?」

ミリアム「うむ」

百由「彼も相当なショックを受けてるでしょうね…」

ミリアム「最後に結梨の近くにいたのはあいつじゃったからな…今頃何をやっとるやら…」

 

浜辺

 

??「…………」

吏房「…見つけましたよ水守君」

 

吏房は翔悟にCHARMを向ける

 

翔悟「………」

眞悠理「貴方を保護します」

翔悟「………」

祀「翔悟君…?」

翔悟「…あーあ、見つかってしまいましたか…なら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔悟?「殺さねぇとなぁ!!」

吏房達「!」

 

百合ヶ丘

 

『ゴーン!ゴーン!』

 

ヒュージ出現を示す鐘が鳴り響く

 

梨璃「皆さん行きましょう!」

二水「ヒュージの出現場所はって……え!?」

梅「どうした?」

二水「…この反応…ヒュージじゃありません!」

一柳隊「え!?」

梨璃「二水ちゃんどういう事?」

二水「分かりません…私も何が何だか…」

夢結「取り敢えず向かいましょう。二川さん場所は?」

二水「はい反応があった場所は……ってえ?」

鶴紗「今度はどうした」

二水「反応があった場所なんですけど…」

 

浜辺

 

梨璃「ここって…」

夢結「間違い無いわ翔悟の消息が消えてしまった場所、そして……」

梨璃「!あ、あれは!」

 

梨璃は何かを見つける

 

楓「梨璃さん!?」

 

祀「う、うぅ……」

 

梨璃が見つけたのは深い傷を負った祀だった

 

梨璃「祀様!しっかりしてください!」

祀「り、梨璃さん…」

夢結「梨璃どうしたの…って祀!」

祀「ゆ、夢結…梨璃さん…逃げて……翔悟君が…」

梨璃「しょ、翔悟さんが?」

 

すると向こうから歩いてくる1人の男がいた

 

楓「あれは……」

梨璃「?」

 

梨璃は楓が見ている方に顔を向けると翔悟の姿がいた

 

梨璃「翔悟さん!」

翔悟?「………」

二水「翔悟さんです!やっと見つけました!」

梨璃「翔悟さん!どこ行ってたんですか?みんな心配して…」

夢結「!梨璃止まりなさい!」

梨璃「え?」

楓「何か様子が変ですわ」

 

すると翔悟の髪が段々と白なり目が赤へと染まっていった

 

神琳「あの姿はまさか!」

雨嘉「ルナティックトランサー…」

夢結「!」

 

すると

 

翔悟?「…ルナティックトランサー?フッ、そんなちゃちなもんじゃあねぇぜ」

夢結「貴方!一体何者なの!?」

翔悟?「俺か?俺はオルタ。こいつの中に潜む悪魔だ」

楓「悪魔ですって?」

梨璃「今すぐ翔悟さんの体から離れてください!」

オルタ「そいつぁ無理な話だな。俺たちの体は一心同体だからな」

夢結「貴方の目的はなんなの!」

オルタ「俺の目的はこの坊主の願いを叶える事だ」

楓「願いですって?」

オルタ「それは…」

 

するとオルタはリベラドライバーを装着し新たなバイスタンプを手に生み出した

 

オルタ「お前らリリィとヒュージを全て潰しこの世界を破壊し作り直す事だ」

一柳隊「!?」

 

オルタコブラ!

 

オルタはバイスタンプをリベラドライバーにさした

 

What’s coming up!? Revolution!

 

オルタ「変身」

 

オルタアップ…Ruin!Destruction!Disappointment!仮面ライダーオルタ!フハハ!

 

一柳隊「!!」

楓「なんて禍々しい姿ですの…」

オルタ「さぁリリィ共!死ぬか生きるかの戦いを始めようぜぇ!!」

夢結「…やるわよ」

梨璃「お姉様!?」

二水「本気で言ってらっしゃいます!?」

神琳「でもこのまま戦わなければ私たちもタダでは済みませんよ?」

梨璃「そんな…」

 

オルタ「なんだ、こねぇのか?こねぇならこっちからいくぞぉ!!」

 

オルタは楓に一直線に向かい一撃を喰らわせ楓はCHARMでガードしたが耐えきれず飛ばされた

 

梨璃「楓さん!」

オルタ「オラァ!」

 

次は梨璃にターゲットに絞り迫る

 

梨璃「翔悟さん!目を覚ましてください!」

オルタ「無駄だ、コイツにはお前の声など届きやしない!」

梨璃「そんな事!」

 

梅「やあぁぁぁぁぁ!」

オルタ「…無駄な事を…」

 

梅はオルタに攻撃を仕掛けるがそこに姿は無かった

 

梅「何!?」

オルタ「おせぇ」

 

消えたオルタは梅の後ろいた

 

梅「!」

 

必殺承認!必殺!必殺!必殺!

 

オルタ「死ね」

 

オルタコブラ!オルタナティックスマッシュ!

 

梅「があぁぁぁ!」

夢結「梅!」

 

オルタ「お次はテメェだ!」

夢結「!」

 

オルタは夢結に迫った

 

夢結「翔悟…」

オルタ「オラァ!」

 

オルタは強烈なパンチをかますが夢結は軽々と避け攻撃を仕掛けた

 

オルタ「おっと…?…こいつぁ…」

 

オルタは何かを見つけた

 

夢結「はあぁぁぁぁぁ!」

 

夢結はオルタに攻撃を仕掛けるとオルタは何かで塞いだ

 

夢結「!」

 

オルタが待っていた物、それは結梨のCHARMだった

 

オルタ「ハッハッ!良いもん拾ったぜ」

鶴紗「あれは!」

二水「結梨さんのCHARMです!」

梨璃「………」

 

梨璃は立ち上がりオルタの方へ歩いて行く

 

楓「り、梨璃さん…?」

梅「梨…璃…」

 

オルタ「?なんだ?今度はお前が相手をしてくれるのか?」

梨璃「……して…」

オルタ「あ?」

梨璃「そのCHARMを返して!」

 

そしてオルタに向かって走り出す

 

夢結「梨璃!やめなさい!」

梨璃「やぁぁぁぁぁ!」

オルタ「………」

 

梨璃はCHARMで攻めるがオルタに簡単に受け止められてしまう

 

オルタ「お前と俺じゃあ格が違うんだよぉ!!」

梨璃「くっ…!」

 

すると梨璃のCHARMの刃にヒビが入り破れた

 

梨璃「CHARMが!」

オルタ「オラァ!」

 

オルタは蹴りをかまし梨璃は飛ばされた

 

梨璃「あぁぁ!」

神琳「梨璃さん!」

 

梨璃「うぅぅ…」

 

梨璃は起きあがろうするがCHARMの刃を向けられた

 

オルタ「終わりだ」

梨璃「!」

オルタ「愛した者のCHARMで眠れ」

 

オルタは梨璃にCHARMを振る

 

夢結「梨璃!!」

 

するとその時オルタが何者かに攻撃をされた

 

オルタ「?」

 

二水「あ、あれは!」

 

二水が見た向こうには

 

月詩「………」

 

アールヴヘイムの高須賀 月詩が立っていた

 

オルタ「なんだぁ?」

??「私達のことも忘れないでよ!」

オルタ「!」

 

後ろから攻撃を仕掛けられたオルタは咄嗟にかわした

 

壱「大丈夫?梨璃さん」

梨璃「アールヴヘイムの皆さん…」

樟美「無事で良かった…」

 

空葉「翔悟!何やってるの!」

オルタ「翔悟だと?…俺はオルタ。こいつの中に潜む悪魔だ」

亜羅椰「悪魔ですって?」

依奈「貴方の目的は何?!」

オルタ「俺はお前らリリィとヒュージを全て殲滅しこの世界を破壊し作り直す事だ」

月詩「翔悟…」

オルタ「邪魔立てするのであればまずはテメェらからぶっ潰して…」

 

するとオルタの動きが止まった

 

リリィ達「!」

オルタ「な、なんだ……体が動か……まさか!」

 

するとオルタの体の中から誰かの声が聞こえた

 

??『やめ…ろ…!梨璃さん…達に…手を…出すな』

 

梨璃「この声…」

オルタ「チッ!ここまでか…まぁ良い…次会うときは今度こそテメェらを必ず潰す」

 

そう言いオルタは何処かへ去っていった

 

梨璃「行っちゃった…」

夢結「梨璃!」

梨璃「お姉様…」

 

夢結は梨璃に迫り抱きしめた

 

夢結「無事で良かった…取り敢えずガーデンに戻りましょう」

梨璃「はい…」

 

治療室

 

二水「まさか翔悟さんが敵になるなんて…」

雨嘉「やっぱりあんなことになっちゃったのって…」

神琳「恐らく結梨さんが原因ね…」

梨璃「………」

 

すると

 

百由「はぁい皆んな」

梨璃「百由様?」

百由「ちょっと私の部屋に来てくれる?」

梨璃「?」

 

百由の部屋

 

百由「皆んなも知ってる通り、翔悟君は現在やばい状況になっているわ。そのせいで生徒会メンバーのリリィは全員負傷…挙げ句の果てには結梨ちゃんのCHARMを奪われてしまった…」

梨璃「……あの、翔悟さんが使っているアレって…」

百由「……レアスキルよ」

梨璃達「え!?」

百由「『オルタナティックトランサー』…そう呼称するわ。彼が持っている『バーストアップ』それと同じ数値が出ているの」

二水「あり得ません…レアスキルを2つ持っているなんて…」

百由「恐らく、あのレアスキルは翔悟君本人が出しているものではなく悪魔のオルタが出しているものと予想しているわ」

梨璃「翔悟さんを元に戻すことは方法はあるんですか?」

百由「その言葉を待ってました!」

 

百由はある一つのバイスタンプを出した

 

夢結「それは?」

百由「今出来立てホヤホヤの新しいバイスタンプ!その名も『バーストウルフバイスタンプ』よ!」

神琳「それで翔悟さんを元に戻せるんですか?」

百由「んー厳密に言うとそうだけどこれだけじゃあ出来ないんだよね」

雨嘉「え?じゃあどうやって…」

百由「それは、これを使うのよ!」

 

百由はナックルクローを出した

 

梨璃「それ!翔悟さんが持ってた…」

百由「このナックルクローと合体させその技でオルタにぶつけるのよ!そうする事でオルタを体内から破壊されすれば翔悟君を元に戻せるはず!」

ミリアム「でもそれってジャンヌから出てるライダーシステムで動くんじゃろ?ワシらに使えるのか?」

百由「安心しなさいぐろっぴ!ちゃんとリリィに使えるようにしてあるわ……という事でこれを渡しておくわ」

 

百由は梨璃にナックルクローとバーストウルフバイスタンプを渡した

 

??

 

翔悟「………」

オルタ「よお坊主、まさかまだ意識が残っていたとわな」

翔悟「お前は…誰だ?」

オルタ「俺はオルタ。お前の中に潜む悪魔だ」

翔悟「俺の…悪魔?一体何が目的だ」

オルタ「俺はリリィ達とヒュージを殺しこの世界を作り直す事だ」

翔悟「世界を…作り直す?」

オルタ「お前が望んだ世界だ」

翔悟「俺はそんな世界望んでなんかない!ここでお前を倒す!」

オルタ「本当にできるのか?一柳結梨…彼女を守れなかった弱者のお前が」

翔悟「!!」

オルタ「お前は弱い。だからあのリリィどもも元の世界の奴らも…もう誰もお前は守れない」

翔悟「……」

 

翔悟は彩を思い浮かべる

 

翔悟「彩…ちゃん…結梨…俺は……」

オルタ「分かったならとっとと眠れ…永遠にな」

 

一柳隊控え室

 

神琳「翔悟さんを元に戻せる手段は分かったとして…あとはオルタですね…」

ミリアム「アイツ…物凄く強かったからの…」

二水「はい、アールヴヘイムも手を焼かれていましたから…」

雨嘉「私たちに出来るかな…」

梨璃「出来ます!私たちが力を合わせればきっと翔悟さんを元に戻せます!」

夢結「梨璃……」

 

いつかの日

 

調理室

 

夢結『……』

翔悟『珍しいですね夢結様が調理室にいるなんて』

夢結『翔悟…実は梨璃や結梨にお菓子を作ってあげようと思ってて…結構難しいのねお菓子作りって』

翔悟『まぁ確かにお菓子作りって難しいですからね…気持ちはわかります』

夢結『やっぱり…私には…』

翔悟『諦めちゃダメですよ』

夢結『え?』

翔悟『確かに最初は上手くいかないと思います、僕でも最初は苦戦しましたよ。でも諦めず作り続ければいつかはきっとできます!だって…諦めなければ終わりじゃないですから!』

夢結『翔悟……そうね、もう少し頑張ってみるわ』

翔悟『はい!僕もお手伝いしますよ!』

夢結『ありがとう翔悟』

翔悟『それで何作ろうと思ってるんです?』

夢結『ショートケーキを…』

翔悟『また難しいのを選びましたね…』

 

夢結「そうね…『諦めなければ終わりじゃない』。私達で彼を必ず元に戻しましょう」

梨璃「…!はい!お姉様!」

 

すると

 

天葉「私たちも手伝うよ!

 

アールヴヘイムのリリィ達が来ていた

 

二水「アールヴヘイムの皆さん!」

樟美「翔悟さんにもっと沢山料理を教えたいです」

月詩「私も翔悟ともっと格ゲーしたい!」

亜羅椰「あの人に一発ぶち込まないと気が済まないからね」

 

??「私も今まで言われた借りを返さないと行けませんわ」

 

負傷していた楓達もいた

 

夢結「貴方達…でも怪我は…」

梅「これくらいどうって事ないゾ!」

梨璃「皆さん…!ありがとうございます!」

 

すると学院の鐘が鳴り響いた

 

梨璃「皆さん、行きましょう!」

 

崩壊した町

 

汐里「ぐっ…!」

オルタ「オラオラどうしたぁ!その程度かぁ!」

汐里「つ、強い…こんな力一体どこから…」

 

するとその時オルタに攻撃が当たった

 

オルタ「?なんだぁ?」

 

オルタは振り返ると梨璃達がいた

 

汐里「梨璃さん!」

オルタ「来やがったな?今度こそ潰してやる!」

梨璃「オルタ!翔悟さんを返してもらいます!」

オルタ「ハッ!やれるもんならやってみやがれぇ!」

 

梨璃「はぁぁぁ!」

オルタ「オラアァァァ!」

 

オルタ「そんなボロボロなCHARMでこの俺に勝てると思ってるのかぁ!」

梨璃「そんなこと…!」

 

梨璃とオルタはそれぞれCHARMを交わり続け攻防する

 

梨璃「はぁぁぁ!」

 

そしてオルタは攻撃を避ける

 

オルタ「!」

 

オルタは空葉の攻撃を咄嗟に避ける

 

オルタ「ふん、無駄な事を」

空葉「…それはどうかな?」

オルタ「何?…がはっ!」

 

オルタは何処からか攻撃を喰らった

 

雨嘉「………」

 

その攻撃は『天の秤目』を使った雨嘉の狙撃だった

 

オルタ「バカな…」

夢結「…やはり百由が言っていた通りね」

オルタ「なんだと?」

 

百由の部屋

 

百由『あ、言い忘れていたけどオルタの『オルタナティックトランサー』の効果だけど…あれは未来予知よ』

夢結『未来予知?』

百由『そ、次どの攻撃をするのかを予測して攻撃を避けたり仕掛けたりしていく能力のことよ』

梨璃『そんなのどう対応すれば』

百由『心配ご無用!いくら未来予知ができるからと言っても弱点はある。能力を使い続ける事でその力は低下していくだから怯まず攻撃を仕掛ければ…』

雨嘉『隙ができて攻撃ができる』

百由『その通り〜!』

 

オルタ「くっ…テメェらあぁぁぁぁぁ!」

 

オルタはリリィ達に迫っていく

 

夢結「来るわよ!」

 

必殺承認!必殺!必殺!必殺!

 

オルタ「全員塵となれぇ!!」

 

オルタコブラ!オルタナティックスマッシュ!

 

オルタは強力なビームを梨璃達に放った

 

楓 亜羅椰「はあぁぁぁぁぁ!」

オルタ「何!?…グァッ!」

 

楓と亜羅椰はオルタを切りつけた

 

梅「いくぞ、鶴紗!」

鶴紗「はい!」

 

梅と鶴紗も続く

 

オルタ「ぐっ…!」

 

神琳「雨嘉さん、私たちも!」

雨嘉「うん!」

ミリアム「ワシらもいくぞ二水!」

二水「はいぃぃ!」

 

オルタ「て、テメェら…」

 

夢結「梨璃!」

梨璃「はい!お姉様!」

 

そして梨璃達も続く

 

オルタ「く…クソォ!この俺がぁこうも追い詰められてるだとぉ…!」

 

梨璃「空葉様!」

空葉「アールヴヘイムはこれよりオルタにノインヴェルト戦術を仕掛ける!」

梨璃「私たちもノインヴェルト戦術を行います!梅様!」

梅「おう!任された!」

 

梅と空葉は特殊弾を装填し他のリリィに放ちパスを繋いでいく

 

夢結「梨璃!」

亜羅椰「月詩!」

 

梨璃 月詩「はい!」

 

夢結と亜羅椰は梨璃と月詩にそれぞれマギスフィアを渡した

 

月詩「いくよ!梨璃ちゃん!」

梨璃「うん!」

 

オルタ「そう簡単にやらせるかよぉ!」

 

必殺承認!必殺!必殺!必殺!

 

オルタコブラ!オルタナティックスマッシュ!

 

オルタの技と梨璃のマギスフィアがぶつかり合った

 

梨璃 月詩「はあぁぁぁぁぁ!」

オルタ「うおぉぉぉぉ!」

 

しかしオルタの技が梨璃達を攻めていく

 

梨璃「このままじゃ…」

 

すると

 

??『梨璃、諦めちゃダメだよ』

梨璃「この声…結梨…ちゃん?」

??『翔悟を救って…』

 

梨璃「…うん!翔悟さんは必ず助ける!だから、絶対に諦めない!はぁぁぁ!」

 

そして押し返しオルタの技を突き破りオルタに直撃させ大爆発を起こした

 

オルタ「ガアァァァァァァァァ!」

 

夢結「梨璃!今よ!」

梨璃「はい!」

 

梨璃はナックルクローとバーストウルフバイスタンプを出した

 

ナックルクロー!

 

バーストウルフ!

 

梨璃「はぁ!」

 

combine

 

梨璃「行きます!」

 

バーストウルフ!ブレイミングストライク!

 

梨璃「やあぁぁぁ!」

 

技をオルタに直撃させた

 

??

 

翔悟『…ここは…?』

??『翔悟』

 

翔悟は振り向くとそこには

 

翔悟『結…梨?』

 

結梨がいた

そして翔悟は抱きつく

 

翔悟『結梨ごめん!…俺は…君を…守ることが出来なかった…』

結梨『ううん、翔悟は私の事をいつも守ってくれたよ…最後まで』

翔悟『でも、俺はこもう…誰かを守ることなんて…』

結梨『諦めちゃダメだよ!翔悟!』

翔悟『!』

結梨『翔悟が教えてくれだんだよ、『諦めなれば終わりじゃない』って!だから翔悟も諦めちゃダメ!』

翔悟『結梨…』

結梨『それに翔悟にはまだ守るべき人がいるでしょ?』

翔悟『え?』

 

??『翔悟さん!』

翔悟『?』

 

そこには梨璃達がいた

 

翔悟『梨璃…さん?…みんな…』

梨璃『帰りましょう!みんなと一緒に!』

 

翔悟『……結梨、出来るかな?俺に』

結梨『大丈夫…翔悟ならきっと…』

翔悟『……分かった、頑張ってみるよ結梨』

結梨『うん、遠くから見守ってるよ!』

翔悟『うん…そうだ最後に聞いていい?』

結梨『?』

翔悟『結梨は生まれてきて後悔してない?』

結梨「…ううん、してないよ!だって翔悟や梨璃達に会えて幸せだったから!』

翔悟『そっか…ありがとう。その言葉が聞けて嬉しいよ……それじゃあ行ってくる』

結梨『うん、またね翔悟』

 

そして彼は一歩一歩梨璃達の方へ歩み続けた

 

オルタ「ぐ、ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

一方その頃オルタは苦しみ翔悟の体から黒いオーラが抜けていき翔悟は倒れた

 

梨璃「翔悟さん!しっかりしてください!」

翔悟「………梨璃さん……みんな、ただいま」

梨璃「〜!翔悟さーん!」

 

梨璃は翔悟に抱きつく

 

翔悟「ちょ、梨璃さん苦しい…」

 

こうして翔悟も元に戻った……だがこれで終わりでは無かった。




次回予告

美鈴「ふーん君が梨璃か…初めまして」

次回 ユリ



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第15話 ユリ

彩推し「………」
翔悟「あ、あの〜」
彩推し「誰が喋っていいって言った?」
翔悟「はいすんませんでした」
彩推し「え?なに?闇堕ちしたって?」
翔悟「はいご迷惑をお掛けしました」
彩推し「全く僕も探したんだからね」
翔悟「はい…てか、今思ったんだけどさそもそもお前だよなぁ?この世界に飛ばしたの」
彩推し「まぁそうだけど…(君を救うために)」
翔悟「てことは元凶お前じゃんよし殺す」
彩推し「やめて!そんな銃構えないで!てかまだ千束さんっていう人から借りてるの!?早く返し…ガハッ!」


前回のあらすじ

前回翔悟の捜索が続く中ついに彼を発見したが翔悟の中に潜んでいた悪魔『オルタ』によって生徒会メンバー、一柳隊は負傷を負ってしまう。しかし百由が開発した新たなバイスタンプのおかげで翔悟を無事救出することが出来た

 

翔悟「ご迷惑をお掛けしました」

————————————————————————

翔悟が戻ってきて2週間後…彼はこの2週間梨璃同様謹慎処分をくらいそして今日梨璃達の所へ戻ってきた

 

カフェテリア

 

翔悟「えー、この度はご迷惑をお掛けしまして申し訳ありませんでしたァァァァァ!」

楓「全く、梨璃さんが元気になったと思えば悪魔に乗っ取られているなんて…」

翔悟「はい…本当にそれはもう…」

二水「まぁまぁ楓さん、翔悟さん無事に帰ってきた事ですし」

翔悟「二水さん…!あんたって人は!」

神琳「それにしても中々手強かったですね…オルタ」

翔悟「え?そんなに強かったの?オルタ」

雨嘉「うん、未来予知?っていうのが出来るって」

翔悟「何それチートやん…そういや梨璃さんも謹慎処分くらったって言ってたけど…」

梨璃「うん、7日間ほど…」

翔悟「…え?7日間?なんで俺2週間も謹慎処分に?」

鶴紗「それはお前、逃亡して行方不明になり挙げ句の果てには生徒会メンバーや楓や梅先輩を負傷に負わせたからだろ」

翔悟「祀様達にもご迷惑をかけたのか…梅様、変態1号すみませんでした」

楓「貴方それ私に謝るつもりはありますの?」

翔悟「だって変態は事実じゃん」

楓「翔悟さん、貴方後で表にいらして?」

翔悟「表?…ごめんお前はタイプじゃない」

楓「告白じゃありませんわ!」

翔悟「あ、そなの?」

鶴紗「翔悟、楓をおちょくるのもそこまでにしとけ」

翔悟「……せやな、ごめんね?変態1号」

楓「もう許しませんわ!私のCHARMでメッタメタにして差し上げますわ!」

梨璃「わーっ!楓さん落ち着いてー!」

楓「梨璃さん、離してください!」

梨璃「翔悟さんも楓さんをいじめるのはやめてください〜!」

翔悟「ごめんごめん」

 

アールヴヘイム控え室

 

翔悟「今回は本当にご迷惑をお掛けしました」

壱「良いの良いの!こうして翔悟君が無事に戻ってきたんだし!」

翔悟「壱さん…」

 

月詩 樟美「翔悟(さん)!」

 

2人は翔悟に抱きついた

 

翔悟「2人とも…ごめんな迷惑かけて」

樟美「私怖かったです…翔悟さんがもう戻って来ないんじゃないかって…」

月詩「私も!翔悟がいなかった時寂しかったんだから!」

翔悟「本当にすまん…」

 

すると

 

空葉 茜「翔悟君(さん)?」

翔悟「はい……ひっ!」

 

翔悟は振り向くと空葉と茜から謎のオーラが出ていた

 

空葉 茜「今度樟美(月詩)を泣かせたら…承知しないよ(しませんよ)?」

翔悟「ははははははははいぃ!ももももももも勿論です!」

依奈「めっちゃ怯えてる」

亜羅椰「ふん、ざまぁないわ」

翔悟「黙れ変態2号」

亜羅椰「なんですって?」カチャ

翔悟「すみません調子に乗りました」

 

夢結の部屋

 

夢結「………」

 

美鈴『ルームメイトは早朝から仕事のようだ。生徒会も忙しいね……思うにこの僕は夢結の罪悪感の表れじゃないかな?仲間を守りきれず大切なシルトの心にも傷を負わせてしまった。誰のせいでもないと言いながら君は自分を責めている。夢結が思う以上に夢結自身の心も深傷を負ったんだ』

 

夢結「貴方はただの幻…本当のお姉様じゃない」

美鈴『そうだね。だけど気をつけて、見えるということは影響を受けることでもある』

夢結「………」

 

そして翌日

お墓

 

翔悟「……やっと来ることが出来た」

 

翔悟は結梨の墓参りに来ていた

 

翔悟「(結梨、守ってみせるよ。梨璃さん達を…そして彩ちゃん達も、必ず…だからもう俺は迷わない)」

 

すると

 

梨璃「……翔悟さん?」

翔悟「!梨璃さん…」

 

 

翔悟「改めて本当にすまなかった…結梨を守らなかった思いで俺は自分を見失っていた…」

梨璃「ううん、私もリリィになったらいつかはこうなると覚悟はしていたんだ……でも、すぐにはどうにもならないってお姉様も言ってた」

翔悟「何だか…変わったね梨璃さん」

梨璃「え?そうかな」

翔悟「うん、何だか強くなった?」

梨璃「そうかな……だったらそれお姉様のおかげだよ」

翔悟「良いなぁシュッツエンゲル……」

梅「大丈夫翔悟ならきっと良いシルトに会えるって」

翔悟「うわっ!梅様!」

梅「本当に誰もいなかったら私がシュッツエンゲルになってやろうか?」

翔悟「ホンマでっか!」

鶴紗「当分シルトは取らないんじゃなかったのか?先輩」

翔悟「おぉ鶴紗、結婚おめでとう。知った時は驚れぇたぞ」

梨璃「え!?鶴紗さん結婚されてたんですか!?」

鶴紗「してない」

翔悟「まぁ詳しく言うと中の人だけどね」

 

※つむつむ、結婚おめでとうございます

 

神琳「あら、先を越されましたね」

翔悟「結婚が?」

神琳「違います」

梨璃「神琳さん、雨嘉さん」

雨嘉「あれ?さっき楓も見かけたけど」

翔悟「どうせどこかの草むらに隠れて梨璃さんを盗撮してるんじゃないの?」

神琳「出ていらしたら?」

 

すると草むらから楓が出てきた

 

楓「あら?どうなさったんです?」

翔悟「やっぱり」

梅「お前照れてるのか?」

楓「こう言うウェットなシチュエーションは、私の柄にそぐいませんから」

梅「柄って柄か?」

二水「皆んな集まっちゃいましたね」

梅「いないのはミリミリと夢結だけか」

神琳「みーさんは昨夜『百由様の研究を手伝うのじゃ!』とか何とかおしゃってたから夜なべでもしていたのでしょう」

梅「みーさん?」

神琳「長いので」

梨璃「…………」

楓「どうかいたしまして?」

梨璃「私、この頃お姉様に会えてなくて……」

雨嘉「確かにこの何日かミーティングルームでもお会いしていない……」

梅「あれ?講義や演習にはちゃんと出てるぞ?」

梨璃「最後にお会いしたのはここで結梨ちゃんのお墓参りにきた時で……」

翔悟「(まさか……川添美鈴が影響しているのか?)」

 

理事長室

 

百由「これは本来私の役目ではないのですが……情報分析の一環として美鈴様について調べて見ました。みんなの記憶の美鈴様は品行方正でその立ち居振る舞いは一点の曇りもない優秀なリリィだった」

史房「えぇ、そうね」

百由「では美鈴様がカリスマ持ちだったってことは?」

祀「え?」

史房「カリスマ?違うわ美鈴さんのレアスキルは」

百由「そう、公式の記録にも美鈴様のレアスキルはカリスマだったと言う記録はありません……でもそうでないとちょっと辻褄が合わなくて……」

咬月「辻褄とは?」

百由「CHARMの契約を書き換えるには相応の手続きが必要です。美鈴様は戦闘の最中に契約と術式を瞬時に書き換えマギを通じてヒュージに影響を与えたということになります」

咬月「そして手負いのヒュージがネストに戻り影響を広めたと……」

眞悠理「確かカリスマには上位スキルの予言がされていたはず……」

史房「レアスキル……『ラプラス』……」

祀「人の記憶を操作することすら可能とされていますが実例の報告はまだ……」

眞悠理「当事者にも話を聞くべきです」

祀「では私が、夢結とはルームメイトですから」

百由「あーいえ、それは私から。久しぶりにちゃんと話してみたいんです。これでも中等部時代仲良かったんですよ?私感ですけど」

 

百由の部屋

 

百由「いらっしゃい」

ミリアム「おぉ夢結様」

夢結「ごきげんよう」

ミリアム「じゃ、わしは一眠りじゃ…ごゆっくり」

 

そう言いミリアムは百由の部屋を出た

 

夢結「また徹夜?」

百由「えぇまぁ気にしないで、好きでやってるから」

夢結「毎日ご苦労様ね」

百由「え?あんた今私に気使った?」

夢結「い、いえ別に……」

百由「嘘嘘!孤高の一匹としてリリィからも一歩引かれたあの白井夢結がよ!」

夢結「…あの…!」

 

夢結は置かれていたダインスレイブを見つけた

 

夢結「……って世間話をするために呼んだ訳じゃないみたいね」

百由「周りくどい前置きは後回しにして…後回しにしたら後ろ置き?…違うか…ごめんね私もちょっと覚悟がいるのよ…」

夢結「………」

百由「聞きたいのは美鈴様のこと…」

夢結「!……CHARMのことでは、ないの?」

百由「これは元々夢結が契約していたダインスレイブだけど、2年前の甲州撤退戦の時最後に使っっていたのは美鈴様よ」

夢結「………」

百由「このCHARMね術式が書き換えられているの」

夢結「え?」

百由「知らないか……じゃあカリスマのことは?」

夢結「カリスマ?お姉様が?」

百由「カリスマは本来リリィ同士で使うレアスキルよ。仲間の指揮を高め結果としてレギオンの能力を向上させる。その性質から『支配のスキル』とも呼ばれているわ……ただ美鈴様はリリィではなくヒュージにそれを使った形跡があるの」

夢結「………」

百由「マギとは古い秩序を破壊し新しい世界を生み出す意志だと言われているわ。だけど今私たちが管轄するヒュージの行動にはこれまでになかったパターンが現れるようになった。何かがヒュージを狂わせ闇雲な凶暴性が増しているの。変化が現れた時期はこれを回収した前後と一致するわ。二年前に仕組まれていた何かにそこでスイッチが入ったとしか……心当たりある?」

夢結「……わからない…お姉様は強くて、優しくて、立派なリリィだった……分からないわ……それしか」

百由「そう……」

夢結「ごめんなさい……」

百由「良いのよ気にしないで」

 

すると夢結の目には百由の後ろに美鈴がいた

 

夢結「……百由」

百由「?」

夢結「私………いえ、何でもないわ」

 

そう言い残し夢結は部屋を去った

 

百由「はぁ……ま、そんな簡単に昔みたいに戻れる訳ないわよね……」

 

 

廊下

 

夢結「………」

 

梨璃「お姉様!」

 

梨璃が手を掴んだ

 

梨璃「捕まえました!お姉様」

夢結「!」

 

梨璃の前に美鈴がいた

 

美鈴『梨璃、墓参り以来だね』

夢結「………」

梨璃「あの、みんなが私のためにラムネパーティー開いてくれるって…お姉様も来てくださいますよね?」

夢結「……ごめんなさい。今は……」

梨璃「待ってください!」

夢結「!」

美鈴『懐に入るのがうまいね。相手の隙を見逃さないのが隙を作らせるのかも…この子もカリスマ持ちなら後者かな」

夢結「……やめて……」

梨璃「!……お姉様…どうして……」

 

翔悟「………」

美鈴『こんなところで盗み聞きとは感心しないな』

翔悟「!…なんだアンタか」

美鈴『そろそろ先輩扱いしてくれるとありがたいかな』

翔悟「それは死んでもお断りだ。それよりアンタが言ってた夢結様と同じということ…あれはオルタのことだろ?」

美鈴『なんのことかな』

翔悟「とぼけるな、奴が使ったレアスキル『オルタナティックトランサー』…あの性質を百由様に調べてもらった結果『ルナティックトランサー』と同等の数値が出たらしい…つまりアンタはこの事を言いたかった訳か?」

美鈴『さぁ、それは君の予想にお任せするよ」

翔悟「そうか…「でも」?」

美鈴『まだぼくが見えているという事は何かあるかもしれないね』

翔悟「?それはどういう…」

美鈴『いずれ分かるさ』

翔悟「あ、おい待て!」

 

美鈴はその場を去った

 

翔悟「一体どういう事だ…?」

 

一方その頃上空では謎の飛行物体が数体打ち上げられていた

 

理事長室

 

史房「ヒュージネストから発射された物体が3つ。弾道軌道の到達点は3800キロ」

眞悠理「目的地は?」

史房「それが……予想される放物線は地球を一回りしてここへ……」

眞悠理「戻ってくる!?3つともか!」

祀「ネストだって相当な負荷がかかるでしょ?」

咬月「百合ヶ丘の全生徒に退避命令を発令する。各自持ち場を離れて避難区域まで後退するように」

眞悠理 祀「………」

史房「それで済むでしょうか?」

咬月「分からん…じゃから早急にな」

 

その頃翔悟達は避難を開始していた

 

梨璃「…………」

 

そしてヒュージは百合ヶ丘に向けて落下を開始。着陸すると大きな光を放った

 

翔悟「さてと避難したのは良いものの…みんなはちゃんと避難したかな……」

梨璃「………」

 

すると

 

楓「梨璃さん、翔悟さん」

翔悟「おぉ変態一号。みんなは?」

楓「見てはいませんが避難したかと」

翔悟「それは良かった」

梨璃「楓さん。お姉様はどこにいるかわかりますか?」

楓「夢結様ですか?さぁ……私たちより先に避難…なさる方ではありませんね…あの夢結様が可愛いシルトを放って置いて先に避難するような聞き分けのいいシュッツエンゲルな訳ありませんもの」

翔悟「………まさか!」

 

翔悟はリベラドライバーを装着し荷物を投げ捨て走った

 

楓「翔悟さん!?どこに行かれるんですの!」

翔悟「少し野暮用!」

楓「野暮用って……」

梨璃「………」

 

廊下

 

夢結『……やめて……』

梨璃『!』

 

夢結『お姉…様』

 

梨璃「!美鈴様?(やっぱりお姉様は美鈴様のことを……)!」

 

するとヒュージが落下したところには地面に3つの物体が刺さっておりそこから謎の弾が出て波動を生み出した

 

翔悟「何だこれは……」

 

梨璃「私、戻って見てきます!」

 

梨璃は円を描いた

 

楓「ならば私もお供いたしますわ!」

 

楓も円を描き飛ぼうとしたがなぜかマギが作動しなかった

 

楓「!マギが入らない……」

梨璃「大丈夫ですか?」

楓「え、えぇ……」

梨璃「先行ってますね!」

 

梨璃は飛んで行き百合ヶ丘の方へと向かった

 

夢結の部屋

 

美鈴『自分自身が認められないとどうなると思う?……憎むんだ』

夢結 美鈴「自分と自分もの全てを……」

 

すると夢結の髪の色が白くなってゆく

 

夢結「そうお姉様は自分自身をを呪っていた」

 

翔悟 梨璃「夢結様(お姉様)!」

 

するとそこに梨璃と翔悟がいた

 

夢結「梨璃…翔悟……」

 

翔悟「やっぱり避難していなかったんですね……さぁみんなのところに行きましょう」

夢結「翔悟、梨璃。私はどこにも行けない……ここで戦うことしか……」

梨璃「何を言ってるんですかお姉様!私たちと一緒に逃げましょう」

夢結「私に指図しないで!」

翔悟 梨璃「!」

夢結「あなたもレアスキルで私を操るの?」

梨璃「え?」

翔悟「………」

夢結「美鈴様の幻覚を見ているの……壊れているのよ私は……」

翔悟「夢結様…」

梨璃「お姉様?何を言って……」

夢結「美鈴様は……全てを呪っていた……これは罠だわ……あのヒュージは私が倒さなくちゃ……」

 

夢結は目を赤くしてCHARMを構えた

 

梨璃「……お姉様……それマギが入っていませんよ」

夢結「!」

 

梨璃は夢結のCHARMを弾いた

 

梨璃「お姉様は行っちゃダメです!レアスキルとか罠とかそんなのどうでもいいです!私がお姉様をお守りします!」

翔悟「梨璃さん」

梨璃「ヒュージは私が倒します!」

夢結「無理よ。あなたにお姉様を倒せるわけが……」

翔悟「諦めなければ終わりじゃない」

夢結「!」

翔悟「以前にこの言葉を教えましたよね?たとえ相手が強いヒュージだろうが川添美鈴だろうが諦めずに立ち向かえば必ず勝機はあります。」

夢結「それでも!」

翔悟「大丈夫です、梨璃さんもまだ経験値は少ないですがちゃんと成長していますそれはあなたがよく知っているはずです。だから信じてあげてください、リリィとして…姉として!」

梨璃「翔悟さん……」

翔悟「梨璃さん、行きましょう」

夢結「待ちなさい!……待って翔悟……梨璃」

梨璃「行ってきます……お姉様」

 

翔悟と梨璃は夢結の部屋を離れヒュージのところへ向かった

 

その頃

 

眞悠理「なんでCHARMが動かない!」

史房「他のリリィのCHARMも使用できないみたいです。そんなことって……」

百由「先の3体のヒュージは墜落時の運動エネルギーを利用して地中深くに潜り込みマギの結界を展開しているようだけど……あの規模の躯体を構築しながらリリィのマギにまで干渉するなんて……」

咬月「マギをこうも湯水のように使うとは……」

祀「先の降りた3体のマギ反応はほぼ消失。新たに出現したヒュージに吸い尽くされたと思われます」

眞悠理「あのヒュージ…ここからでも殺気を感じる」

 

 

楓「あぁもうこんな時にCHARMが使えないなんて!」

神琳「今は誰のCHARMも起動してないわ、悔しいのはみんな同じです」

楓「じゃあどうして梨璃さんだけCHARMを扱えたんです?」

ミリアム「梨璃のレアスキルと関係があるかもしれんな」

二水「ミリアムさん」

楓「レアスキル……」

神琳「『カリスマ』……支援と支配のレアスキル……」

ミリアム「知っとったか」

神琳「薄々検討は」

雨嘉「カリスマ使いは他にもいるのにどうして梨璃だけ……」

ミリアム」「そこは謎じゃな」

二水「梨璃さんと翔悟さん、夢結様は大丈夫でしょうか……」

楓「……………」

 

その頃翔悟は

 

翔悟 梨璃「…………」

 

2人の目の前には大型のヒュージがいた

 

翔悟「梨璃さん、行くよ」

梨璃「はい!」

 

コブラ!

 

what's coming up!?

 

翔悟「変身!」

 

リベラルアップ!Ah going my way!仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャーンヌ!

 

翔悟「さぁ、行こうか!」

 

つづく




次回予告

翔悟「さぁ!これが最後の戦いだ!」

第16話 決戦


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第16話 決戦

こんちゃ〜!彩推しのゲーマーです!

大変お待たせしました!
本来最終回の予定となるはずでしたがネタが急に浮かび上がり長々となってしまったので変更致します

翔悟「うちの子計画性が無くてすみません」

それではどうぞ!


前回のあらすじ

 

前回翔悟を取り戻した梨璃達。そこに大型のヒュージが襲来、リリィ達のマギを奪いCHARMが使えない危機に化してしまう。更に夢結も再び川添美鈴の幻覚に苦しむ。

 

果たして翔悟達はこの危機をどう潜り抜けるのか!

————————————————————————

 

翔悟 梨璃「………」

 

百合ヶ丘 一年 水守翔悟 一柳梨璃

 

梨璃「凄い敵意と憎しみを感じる」

翔悟「あぁ、これはまるで…」

 

百由「『ルナティックトランサー』…」

 

百合ヶ丘 工廠科・二年 真島 百由

 

祀「百由、今なんて…?」

 

百合ヶ丘 生徒会・二年 秦 祀

 

百由「結界の中心部にあるこの波形…ルナティックトランサーによく似てる…避難が遅れていたら私たちも影響を受けていたかも…」

眞悠理「結界…?」

百由「先に落ちた三体のヒュージは地下で繋がっているらしくてそこから強力な力場…結界が展開されているの…とにかくマギの供給量が尋常じゃなくて…CHARMが起動しなくなったのもその影響でしょうね」

 

梨璃「ッ!」

翔悟「はぁぁぁ!」

 

梨璃と翔悟はヒュージに攻撃を試みても効き目は全くなかった

 

翔悟「クソッ、全く効いてない!どうなってんだコイツ!」

梨璃「ちょっと!…じゃなくてコラ!そこのヒュージ!貴方の相手は私と翔悟さんよ!他の誰にも手出しはさせないんだから!」

翔悟「そーだ!そーだ!お前なんてボコボコのギッタンギッタンにしてやる!」

梨璃「(今は、少しでも時間を稼がなくちゃ!)」

 

一方その頃

百合ヶ丘 百由の部屋の前

 

夢結「はぁはぁ…」

 

夢結はルナティックトランサーの影響を受けかけながら百由の部屋に入り置かれていたダインスレイブの前に止まりそれを手に取った

 

夢結「貴方、まだ私を覚えていてくれたのね…」

 

一方翔悟達はヒュージの攻撃を受けていた

 

翔悟「くっ!」

 

するとヒュージはつけていた腕を外し翔悟達に攻撃し避けるが百合ヶ丘の方へ投げ飛ばされ窓が割れた

 

梨璃「校舎が…!」

 

ヒュージはもう一本の腕を外し梨璃に再度攻撃を仕掛ける

 

翔悟「梨璃さん!」

梨璃「!!」

 

するとそこへルナティックトランサーを発動している夢結が現れ梨璃を守った

 

翔悟 梨璃「夢結様(お姉様)!?」

夢結「ぐっ!」

翔悟「ルナティックトランサーを発動している…それにあの時梨璃さんがCHARMを破壊したから使えないはず…じゃあ今持っているのは……まさか、ダインスレイブか!」

 

夢結はヒュージの腕を弾き返し追撃を行う

 

梨璃「お姉様が私達を守った?あ!待ってください!」

 

夢結は攻撃を仕掛けに行くがヒュージの腕の攻撃により防ぐことしかできなく中に浮かぶ時にはヒュージの目が光った

 

梨璃「離れてください!」

 

梨璃はCHARMで夢結ごと押し返そうとした瞬間梨璃達を中心に上空に波動が生まれ広がっていった

 

ミリアム「なんなんじゃありゃ!」

 

一柳隊・一年 ミリアム・ヒルガルド・v・グロピウス

 

鶴紗「誰が戦っている?」

 

一柳隊・一年 安藤 鶴紗

 

二水「梨璃さんと翔悟さん、それに夢結様もです!」

 

一柳隊・一年 二川 二水

 

梅「夢結もか!」

 

一柳隊・二年 吉村・Thi・梅

 

神琳「?ふーみんさん()()()()()使ってらっしゃる?」

 

一柳隊・一年 郭 神琳

 

二水「あれ?そういえば使えてます!」

雨嘉「マギは使えないんじゃ…」

 

一柳隊・一年 王 雨嘉

 

鶴紗がCHARMを持つと起動した

 

鶴紗「あ、動いた」

 

百由「結界が中和されてる…さっきの光と何か関係が…」

眞悠理「とにかくCHARMさえ動けば…!」

百由「結界が縮小されても以前健在…近寄らないのは変わらないわ」

眞悠理「くっ!何かやれる事はないのか!」

 

 

夢結「梨璃」

梨璃「……?」

 

梨璃は目を開けると夢結がいた

 

夢結「梨璃…まだ戦える?」

梨璃「…はい、お姉様」

 

ヒュージ前

 

翔悟「…どうやら梨璃さん達は無事みたいだな……」

 

するとその時

 

オルタコブラ!オルタナティックスマッシュ!

 

翔悟「!」

 

翔悟は突然の攻撃を避けた

 

ミリアム「な、なんじゃ!」

二水「い、一体何が!」

 

翔悟「……この技…まさか!」

??「久しぶりだなぁ小僧」

 

そこにいたのはオルタだった

 

翔悟「オルタ…生きていたか」

オルタ「あんな事で死ぬ俺じゃあないぜぇ?」

 

眞悠理「オルタ!?何故あいつがここに!」

百由「恐らくあの時翔悟君の体を離れても彼はまだ生きていたのね…」

祀「そんな…」

 

翔悟「(くっ…まずい状況になった…ヒュージに加えオルタまで来るとは…)」

オルタ「さて、お前を殺す…前にまずはテメェだぁ!」

 

オルタはヒュージに突っ込むと()()()()()()()で攻撃を仕掛けた

 

翔悟「!あの触手…!」

 

百由「ヒュージの…まさか彼が取り込んだのはヒュージだというの?」

 

大型のヒュージとオルタは攻防しあいヒュージは腕2本をオルタに向けて投げた

 

オルタ「…無駄なことを」

 

オルタは未来予知を使い腕を交わすと触手で掴み取りヒュージに向かって突き刺した

 

ヒュージ「ギアァァァァァ!」

オルタ「おいおいこんなもんかよ、もう少し手応えのある奴だと思ってたが残念だ…」

 

必殺承認!必殺!必殺!必殺!

 

オルタ「死ね」

 

オルタコブラ!オルタナティックスマッシュ!

 

オルタは技を使うとヒュージのコア部分に腕を突き刺した

 

祀「あの大型ヒュージをこうも簡単に倒すなんて…」

眞悠理「でもこれでオルタさえ倒せば…」

 

百由「…待って、何かがおかしい…」

 

するとヒュージは何故か爆発せず自然に消えていった

 

翔悟「これは…一体何が…!」

 

オルタ「…ついに…ついに手に入れたァ!」

 

オルタはパイスタンプを手に持っていた

 

翔悟「あのバイスタンプは……まさか!」

 

眞悠理「一体何が…」

百由「これは…やられたわ」

祀「え?」

百由「今オルタが持っているバイスタンプ…あれはあのヒュージの力を持つバイスタンプよ」

史房「つまり最初に水守君を倒そうとしなかったのは…」

百由「えぇ、あのヒュージを倒し、その力を持つバイスタンプを作るためだったのよ」

 

翔悟「(まさか大型のヒュージを倒しバイスタンプを作るとは…してやられた…)」

オルタ「貴様達には感謝している、あのヒュージを倒していなかったおかげで俺は今最強のバイスタンプを手に入れた」

翔悟「くっ…!」

オルタ「丁度いい…礼も兼ねてこのバイスタンプを使い…お前達を殺してやる」

 

ヒュージ!

 

What’s coming up!?Revolution !

 

オルタ「変身…」

 

オルタアップ!脅威の生物!破壊!殲滅!絶望せよ!仮面ライダー!ヒュージ! hell over…

 

翔悟「仮面ライダー…ヒュージ…」

オルタ「こいつぁいい!!…みるみる力が湧き上がってくるぜぇ!」

 

オルタはヒュージの触手と大型ヒュージについていた腕を翔悟に飛ばした

 

翔悟「くっ…なんてパワーだ!」

 

翔悟は攻撃を受け止めるが力で押されかけている

 

梨璃「これは!」

夢結「一体何が…!あれは、オルタ?」

梨璃「そんな!あの時倒したはずじゃ…」

 

オルタ「どうしたぁ!お前の力はそんなものかぁ?」

翔悟「まだだ…まだ終わりじゃない!」

 

ナックルクロー!

 

バーストウルフ!

 

翔悟「はぁ!」

 

combine

 

翔悟はクローをリベラドライバーにさした

 

come on!fire!メメメメレフ!ブレイブ!ストリーム!ウウウウルフ!

 

翔悟「変身!」

 

バーストアップ!熱き魂!燃える勇姿!轟け、雄叫び!バーストウルフ!Burning up!

 

 

眞悠理「なんだあれは!」

百由「あれこそ、対オルタ用に開発した『バーストウルフ』の真の姿…その名も『バーストメレフジャンヌ』!」

 

翔悟「さぁ、第二ラウンドだ」

オルタ「くくくくっ…そうじゃねぇとなぁ!」

 

オルタは触手で翔悟に襲いかかるが翔悟は颯爽とかわす

 

翔悟「はぁあああ!」

 

翔悟の攻撃をかわそうとしたオルタだが当たってしまう

 

オルタ「何っ!?」

 

眞悠理「凄い…オルタの攻撃をかわしてやがる…」

百由「それもそのはずバーストウルフはオルタの戦闘データを元にして作ってあるから彼の繰り出す攻撃を予測してかわしているの」

 

come on!fire!メメメメレフ!ブレイブ!ストリーム!ウウウウルフ!

 

翔悟「喰らえ…」

 

バーストウルフ!ブレイミングストライク!

 

梨璃「凄い!オルタを押しています!これなら…」

夢結「………」

梨璃「お姉様?」

 

オルタ「ぐぁっ!」

翔悟「これで終わりだオルタ!」

 

come on!fire!メメメメレフ!ブレイブ!ストリーム!ウウウウルフ!

 

バーストウルフ!フレイムリベラルフィニッシュ!

 

翔悟「はぁああああ!」

 

しかし

 

翔悟「!何!?」

 

翔悟のキックはオルタの片手で止められていた

 

オルタ「お前の行動はもう全て見切った」

翔悟「なんだと…」

 

眞悠理「一体何が…」

百由「……まさか、学習しているの?」

史房「え?」

百由「ヒュージを取り込み自分のレアスキルと組み合わせることによって学習するスピードを上げているのよ…それも物凄い早さで」

祀「そんな…」

 

翔悟「厄介なことになった…「おいおいどこを見てやがる」!?」

 

オルタは一瞬で翔悟に近づき攻撃を仕掛けた

 

オルタ「逃げても無駄だ。お前はここで死ぬんだからなぁ!」

 

オルタの攻撃を翔悟は避ける

 

翔悟「くっ…」

 

するとオルタは後ろから攻撃を仕掛けられた

 

オルタ「あ?」

 

振り向くとそこには梨璃と夢結がいた

 

翔悟「梨璃さん!夢結様!」

オルタ「リリィ…あの時の屈辱晴らさせてもらうぜぇぇ!!」

 

オルタは梨璃たちに触手で狙う

 

夢結「くるわよ梨璃!」

梨璃「はい!」

 

触手を避ける梨璃達だがあまりの速さで追い詰められてしまう

 

夢結「何て速さなの!」

梨璃「この間とは全然ちがっ…キャッ!」

 

隙を取られた梨璃は触手に足を捕まられ地面に叩きつけられた

 

翔悟 夢結「梨璃さん!(梨璃!)」

 

オルタ「こんなものかぁ!リリィども!」

翔悟「ッ!この野郎ー!」

 

翔悟はオルタに飛び込み攻撃を仕掛ける

 

梨璃「うっ…うぅ…」

夢結「梨璃!しっかりして!」

梨璃「…お……お姉さま…?」

夢結「良かった、意識はあるみたいね」

 

翔悟「ぐぁ!」

 

するとそこに翔悟が転がり倒れこんできた

 

オルタ「そろそろ貴様たちにも飽きた…一気に終わらせてやる」

 

What’s coming up!?Revolution !

 

ヒュージ!ジャッチメントインパクト!

 

オルタが技を繰り出すと大型ヒュージが出した波動が再び生まれた

 

翔悟「これは…まさか…」

夢結「間違いないさっきのと同じものだわ」

 

すると夢結と梨璃のCHARMが再び機能を停止した

 

梨璃「CHARMが!」

翔悟「やはりCHARMを封じ込めたか…ということは他のみんなのCHARM もきっと…」

 

オルタ「ククッ…これで貴様らのCHARMを再び封じ込めた。これで貴様らを心置きなく……殺せる」

 

What’s coming up!?Revolution !

 

オルタ「死ね」

 

ヒュージ!ジャッチメントクラッシュ!

 

オルタは特大なビームを翔悟達に放った

 

梨璃 夢結「!」

翔悟「(まずい、このままじゃ!)」

 

翔悟は2人の前に立ちナックルクローでビームを防いだ

 

梨璃「翔悟さん!!」

翔悟「くっ!…夢結様!今のうちに梨璃さんを連れてここから安全な場所に離脱してください!」

夢結「しかしそれでは貴方がっ!」

 

オルタ「往生際が悪いぜぇ!リリィどもぉ!」

翔悟「…ぐぁ!…いいから早く!!」

 

夢結「!……分かったわ」

 

夢結は梨璃を抱き抱えた

 

梨璃「お姉様?何を…」

夢結「ここから離脱するわよ梨璃」

梨璃「で、でもそれじゃ翔悟さんは!」

夢結「…行くわよ」

 

2人はその場を離れた

 

翔悟「梨璃さん!」

梨璃「!」

翔悟「みんなを…頼んだよ」

 

その瞬間ナックルクローは破壊されオルタの攻撃をもろに喰らった

 

翔悟「(彩ちゃん…みんな…ごめん…帰れそうに…ないや)」

 

オルタの攻撃を喰らいえぐられた地面に立っている翔悟はリベラドライバーが破壊されると横たわった

 

梨璃「ッ!!翔悟さーーーーーーーん!!」




次回予告

梨璃「翔悟さん…」
夢結「大丈夫よ梨璃、彼ならきっと戻ってきてくれるわ…だから諦めずに戦いましょう」
梨璃「……はい!お姉様!」

最終話 リリィと1人の異世界人


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最終回 リリィと1人の異世界人

 

梨璃「ッ!!翔悟さーーーーーーーん!!」

 

眞悠理「なんだ!?」

祀「一体何が起きたの?」

百由「……!そんなっ!」

史房「どうしたの?」

百由「翔悟君の生命反応が…消えてる」

3人「!?」

 

一方その頃他の一柳隊は

 

二水「さっきの爆発は一体なんですか!?」

ミリアム「ワシにも分からん…一体何が何だか…」

楓「……」

雨嘉「楓?」

楓「…なんだか嫌な予感がしますわ」

 

梨璃は倒れこんだ翔悟の元へと一目散に走った

 

夢結「梨璃!」

 

その時オルタが夢結を襲う

 

オルタ「次はお前の番だぁ!リリィ!」

夢結「くっ…!よくも…」

オルタ「あ?」

夢結「よくも翔悟を……!」

 

夢結の目が赤く光った

 

梨璃「翔悟さん!翔悟さん!しっかりしてください!」

翔悟「………」

梨璃「どうして…私達を庇って…」

翔悟「…………ま…も………る……って………き……め………た………か…ら…ゆ……り………との………やく………そ………く………」

 

そして翔悟は再び眠りについた

 

梨璃「翔悟さん………目を……開けてください……」

 

しかし翔悟は反応しない

 

梨璃「………お願い………誰か………誰か助けてっ!!」

 

梨璃が叫んだその時一つのボロボロのCHARMが梨璃と翔悟の近くの降ってきた

 

史房「あれは…」

祀「CHARM?どうしてここに…」

百由「この反応…結梨ちゃん!?」

3人「!?」

 

梨璃「これは……」

 

『泣かないで…梨璃』

 

CHARMから声がした

 

梨璃「この声…結梨…ちゃん?」

 

『翔悟は私が助けるから』

 

するとCHARMから光が出てきて翔悟を包み込んだ

 

??

 

翔悟『ここは…どこだ……たしか俺は梨璃さん達を庇って……』

 

すると

 

結梨『翔悟』

翔悟『結梨…ごめん、俺は皆んなを守るって決めたのに…』

結梨『ううん、翔悟は頑張ってたよ?』

翔悟『ありがとう…でも、こんな所で終わりたくない!梨璃さん達を…そして彩ちゃん達も守って行きたいんだ!』

結梨『うんその意気だよ!翔悟』

翔悟『それで戻りたいんだけど…俺今どうなってるの?』

結梨『うーんとね…死ぬ寸前まで来てるかな?』

翔悟『えぇ!?』

結梨『安心して私の力を翔悟に託せば生き返れるよ』

翔悟『え?…そんなことしたら結梨は…』

結梨『うん…本当に消えちゃうかもしれないね』

翔悟『……それしか方法はないんだよな…?』

結梨『うん…』

翔悟『……分かった』

結梨『それじゃあ…ばいばい翔悟』

翔悟『あぁ…君の力…無駄にしないよ』

 

結梨は翔悟に力を託し消えていった

 

 

夢結「ぐっ!」

 

夢結はルナティックトランサーを発動しながらオルタと戦っているが既に限界が来てきた

 

夢結「まだ…よ翔悟の仇を…取るまでは…」

オルタ「安心しろ…貴様もアイツのところへ送ってやる」

 

梨璃「お姉様!」

 

オルタ「死ねぇええええ!!」

夢結「!」

 

オルタが夢結に刃をふかざした瞬間攻撃は夢結の目の前で止まった

 

夢結「………!」

 

眞悠理「!あれは!」

百由「…全く、来るのが遅いのよ君は」

 

 

翔悟「………」

梨璃 夢結「翔悟さん(翔悟)!」

翔悟「お待たせ梨璃さん、夢結様」

夢結「もう…心配したじゃない」

 

オルタ「バカなッ!あの攻撃を喰らって生きているだと!?」

翔悟「お前を倒さずにこのままあの世に行くわけねぇだろ」

オルタ「…ハハハッ!俺を倒す?リベラドライバーを失ったお前に何ができる」

翔悟「できるさ…こいつがあるからな!」

 

翔悟が持っていたのはCHARMだった

 

オルタ「無駄だ。貴様にそれは扱えない」

翔悟「さぁ?それはどうかな」

 

するとCHARMが起動しボロボロになった姿が元に戻った

 

オルタ「何んだと…一体どこからその力が…」

 

眞悠理「アイツがCHARMを起動させた?」

祀「水守君はCHARMを扱えないはずだけど…」

百由「いいえ、今の彼なら出来るわ」

史房「どういう事?」

百由「今の彼のスキラー数値は0から50に上がっている…そして何よりレアスキルも変わっているのが不思議だわ…」

祀「レアスキルが変わってる?バーストアップじゃないの?」

百由「彼の今のレアスキルの名は…『ユリティックトランサー』」

 

 

梨璃「『ユリティックトランサー』…結梨ちゃん…」

翔悟「あぁそれが彼女が最後の力を代償に俺に力をくれた…まさに最後の希望だ」

オルタ「ハッ!そんな力を手にしたといえ最強の力を手にした今のこの俺に敵うとでも思っているのかぁ!」

翔悟「あぁ!いくらお前が最強だろうが皆んなでお前を撃つ!」

 

すると翔悟の目が光り使うことができなかった梨璃達のCHARMが光りはじめた

 

梨璃「これは一体……わぁっ!」

 

光った全リリィのCHARMが翔悟の元へと集まった

 

百由「百合ヶ丘全てのリリィのCHARMのマギが翔悟君の元へ集まっている…もしかしたらコレか使えるかも…」

 

 

 

翔悟「これは一体…」

 

やがてマギは一つとなり新たなバイスタンプを生み出し翔悟へと渡った

 

翔悟「………みんなの思いが伝わってくる…」

百由「翔悟君!!」

翔悟「百由様?」

百由「受け取って!!」

 

百由が遠くからある物を投げた

 

翔悟「これは…」

 

それは一つのドライバーだった

 

百由「リベラドライバーを元に設計した君の新しいドライバー!その名も『リバイスドライバー』よ!」

翔悟「………!」

 

リバイスドライバー!

 

翔悟「さぁ、みんなで…一気に行くぜっ!」

 

アサルトリリィ!

 

翔悟「ハァ…フッ!」

 

Lily!come on!Lily’s GO GO!

 

翔悟「変身!」

 

アサルトアップ!一致団結!俺たちリリィ!湧き上がる思いは無限大!仮面ライダー!リリィ!

 

梨璃「仮面、ライダー…」

夢結「リリィ…」

 

オルタ「姿を変えたか…だがそんな物はただの虚仮威し!また地獄に送ってやるよぉ!」

翔悟「……」

 

オルタは翔悟に向かって攻めてくるが力は互角

 

オルタ「この俺についてくるだと…!小癪なぁ!」

 

触手を使って攻撃を仕掛ける

 

翔悟「!」

 

翔悟はニョルニールに切り替え触手を切った

 

オルタ「何ッ!?」

翔悟「フェンストランセンデンス!」

 

オルタに強力なビームを放った

 

ミリアム「あれ、ワシのCHARMではないか!」

雨嘉「どうして…」

 

眞悠理「一体どうなってる…」

百由「『ユリティックトランサー』、その力は全てのCHARM及びレアスキルが使える」

史房「そんな力が…」

祀「でもスキラーレベルは50なんでしょ?そんな事って…」

百由「いいえ今の彼のスキラー数値を測ってみたら…50ではなく100を超えているわ」

眞悠理「はぁ!?」

史房「では今の彼のスキラー数値は…」

百由「えぇ…スキラー数値、無限大よ」

 

翔悟はニョルニールからティルフィングへと切り替えオルタに襲いかかった

 

オルタ「ぐっ!どこからこんな力が…」

翔悟「俺はもう…負けない!『円環の御手』!」

 

『円環の御手』を使った翔悟はクリューサーオールSP.TTを片手に持つ

 

月詩「私のレアスキルとCHARMだーっ!いっけ〜!翔悟!」

 

翔悟はそのままオルタを圧倒した

 

雨嘉「すごい…」

神琳「えぇ今のオルタをここまで圧倒させるなんて…」

二水「私たちにも何か出来ることはあるでしょうか…」

楓「何か出来ると言われても……あら?」

 

楓はポケットを漁るとノインヴェルト戦術の特殊弾が入っていた

 

楓「これは…」

ミリアム「バレットではないか!」

鶴紗「どうして楓が持ってるんだ?」

楓「どうしてと申し上げられましても…あっ」

 

楓は梨璃に抱きかかえられた事を思い出す

 

楓「あの時…」

二水「兎に角これがあればノインヴェルト戦術が使えます!」

鶴紗「だが、私達のマギはあいつの所に全部行ってしまったぞ?」

神琳「…!…いいえ、全部ではなさそうですよ」

 

翔悟「はぁああああ!」

オルタ「ぐっ…しつこい!…だがこんな事で俺を倒せるとでも?」

翔悟「あぁ!俺は皆んなを信じてるからな!」

 

その時山の方から銃弾を撃つ音が聞こえるとマギスフィアが上空に飛んでいった

 

梨璃 夢結「マギスフィア!」

 

雨嘉「……」

 

梨璃「皆んな…気づいてくれたんだ…」

 

二水「やらなくちゃやらなくちゃやらなくちゃやらなくちゃ…」

 

彼女の元にマギスフィアが近づいてくる

 

二水「うぅぅ…やぁ!」

 

二水は打ち返したが変な方向へと飛んでしまった

 

二水「あぁぁぁぁぁ〜!すみません!お願いしまーす!」

楓「いいえっ!良いパスですわよ!」

 

閑「ノインヴェルト戦術…」

 

一年生 伊東 閑

 

汐里「あんな距離で…面白い事しますね一柳隊」

 

六角 汐里

 

百由「結界の外からワケね…ってかその前に翔悟君は分かるけど夢結と梨璃ちゃんはなんで戦えるのよ!」

祀「カリスマ…?」

百由「はぁ?」

祀「梨璃さんは前にも夢結さんのルナティックトランサーを静めているわ…同じように彼女のレアスキル、カリスマがヒュージの結界に干渉しているんじゃ…」

百由「なるほど、カリスマね…いえいえ!だからってそこまで!?」

 

梅「なんだかいつもより調子いいな!」

ミリアム「絶好調じゃ!」

鶴紗「いつもより体が軽い!」

神琳「夢結様、梨璃さん!」

 

次々とパスを繋げてゆきマギスフィアは梨璃の元へと投げられた

 

夢結「マギスフィアが来るわ、私が受けるからフィニッシュは貴方が…」

 

オルタ「させるかよぉ!」

 

オルタはヒュージの腕を飛ばすと分割した

 

翔悟「!しまった!」

 

分割したヒュージはマギスフィアを横取りした

 

神琳「何ですって!」

楓「マギスフィアを横取りされた!?」

 

夢結「失敗だわ、逃げなさい梨璃」

梨璃「お姉様が逃げてください!」

夢結「!バカッ!」

 

2人はヒュージの腕へと向かった

 

夢結「たまには私の言うことを聞いたらどうなの?!」

梨璃「偶には!?」

夢結「シュッツエンゲルなのよ、私は!なのに…梨璃は私の言うことをいっつも聞かない!」

梨璃「えぇ!?お姉様私の事そんな風に思ってたんですか!?」

夢結「そうでしょ!貴方はいつも気がつけば私を置いてけぼりにして!…自分より他人のことに一生懸命で…」

 

すると梨璃はマギスフィアを取り返したがCHARMが変色していった

 

夢結「マギを吸いすぎている…!」

 

夢結は梨璃のCHARMの刃先を破壊した

 

夢結「くっ!」

 

そしてマギスフィアは高く飛んだ

 

空葉「行くよ樟美!」

 

アールヴヘイム 二年 天野 空葉

 

樟美「はい!空葉姉様!」

 

アールヴヘイム 一年 江川 樟美

 

梨璃「マギスフィアが!」

 

2人同時にマギスフィアを受け止め投げるとそれを依奈が受け止める

 

依奈「壱!亜羅椰!…!」

 

マギスフィアを投げた途端依奈のCHARMが破損してしまった

 

依奈「これだけでCHARMが限界だなんて…どんだけのマギスフィアなのよ!かなりヤバいやつよ!気をつけて!」

 

壱「望む所!」

亜羅椰「あとは頼むわよ!」

 

壱 亜羅椰「皆んな!」

 

壱と亜羅椰がパスを繋げると他のリリィたちも次々とパスを繋げていった

 

梨璃「マギスフィアがまだ…!」

夢結「みんなが繋いでくれているんだわ」

 

閑「いっけー!」

 

汐梨「やぁ!」

史房「仕方ないわねっ!」

百由「あっはは!」

 

鶴紗 梅「私達ももう一度!」

神琳 雨嘉「CHARMの限界まで!」

二水 楓「梨璃さんと夢結様に!」

ミリアム「頼むぞ!ワシの…!」

 

7人「はぁああああ!」

 

7人全員でマギスフィアを空へ打ち上げた

 

楓「ノインヴェルトはCHARMを著しく消耗させるんですのよ覚えておきなさい!」

 

梨璃「すみませんお姉様…私が無茶したから…」

夢結「……梨璃、一緒に届けるわよ。彼の元に」

梨璃「……!はい!」

 

2人はマギスフィアを受け取った

 

Lily’s GO GO!Lily’s GO GO!

 

翔悟「フッ!」

 

アサルトリリィ!スタンピングストライク!

 

翔悟「はぁああ!」

オルタ「ぐぁあ!……何故だ…最強を手に入れたこの俺が弱者の貴様ごときに…!」

翔悟「確かに俺はまだ弱い…でも大切な物を守るために俺は戦う!」

 

梨璃 夢結「翔悟さん(翔悟)!」

翔悟「!」

夢結「百合ヶ丘全員で繋いだマギスフィア、貴方に託すわ!」

梨璃 夢結「受け取ってください(受け取りなさい)!」

 

翔悟は結梨のCHARMに戻して上に投げマギスフィアを受け取った

 

Lily’s GO GO!Lily’s GO GO!

 

翔悟「これで終わりだ!オルタ!」

 

ファイナルリミックス!

 

オルタの周りに無数のCHARMが出現すると一本ずつ持ちオルタに攻撃を与え結梨のCHARMをキャッチした

 

翔悟「はぁああああああああ!」

 

オルタ「終わってたまるかぁああああ!」

 

ヒュージ!ジャッチメントクラッシュ!

 

オルタは翔悟に向かってビームを発射する

 

オルタ「そのままちりとなりやがれぇ!」

 

翔悟「ぐっ…!」

 

その時翔悟の背中に誰かの手が乗せられた感覚が伝わって来た

 

翔悟「!」

 

振り返ると梨璃達がいた

 

翔悟「皆んな…!」

梨璃「翔悟さん、皆んなで行きましょう!」

翔悟「あぁ!」

 

10人「はぁああああああああああ!」

 

他のリリィ達「いっけーーーー!」

 

ビームの威力が弱くなってゆきやがては消えていった

 

オルタ「何!?」

翔悟「これが…百合ヶ丘の…皆んなの力だぁあああ!」

 

COME COME EVERYBODY! All CHARMフィニッシュ!

 

翔悟はオルタを斬りつけ爆散した

 

翔悟「……」

————————————————————————

———————————————————

 

百合ヶ丘学院 

 

百由「これが私達百合ヶ丘女学院の管轄する七号由比ヶ浜ネストの現在の様子よ」

 

モニターを翔悟達に見せた

 

梨璃「はぁ…」

百由「ここに写っているのがネストの主人と目されるアルトラ級ヒュージね」

梨璃「アルトラ級?…えっとあのもしかしてこれ…海の底ですか?」

百由「そうそうそう!因みにアルトラ級ヒュージの全長は400メートルとも1キロも言われているのよ」

翔悟「なにそれ通常のヒュージよりめちゃくちゃデカいじゃん!」

百由「ここ最近のヒュージはアルトラ級から大量のマギを半ば奪う形で供給されていたわ」

史房「過剰な負荷をかけられたせいで今はネスト全体がその事実上停止しているの思われます」

翔悟「つまり今ならコイツを倒せる大チャンスということですね?」

史房「その通りよ」

梨璃「せ、殲滅?」

咬月「そこで一柳君と水守君にその任務を頼みたいのだ」

翔悟「はぁ…ってえぇ!?」

 

ヒュージネスト上空

 

夢結「準備はいい?2人とも」

翔悟 梨璃「はい」

夢結「それじゃあ行くわよ」

 

アサルトリリィ!

 

翔悟「ハァ…フッ!」

 

Lily!come on!Lily’s GO GO!

 

翔悟「変身!」

 

アサルトアップ!一致団結!俺たちリリィ!湧き上がる思いは無限大!仮面ライダー!リリィ!

 

翔悟たちはヘリから降りてネスト内部へと向かった

 

梨璃「だけどどうやって…」

眞悠理「これだ」

翔悟「ダインスレイフ…」

眞悠理「2人の方が馴染み深いだろうな…ダインスレイフ…いわばこの事態の元凶となったCHARMだ、美鈴様が書き換えた術式が巡り巡って由比ヶ浜のヒュージを狂わせた」

百由「それをヒントにアルトラ級を倒すためのいわばバクとしての術式を仕込んだの…まさかこんな早く使うことになるとは思わなかったから間に合わせの急拵えだけど」

夢結「…急ぐ必要があるということね」

史房「昼間の戦いを得て私達にはもうこの一振りのCHARMしか残されていないの」

眞悠理「もし今ヒュージが現れたとしてもなす術がない」

祀「これが扱うことが出来るのはカリスマ以上のレアスキルを持つ梨璃さんとユリティックトランサーを持つ翔悟さんだけ…そうでなければバグを送り込むどころか自身が汚染されることすらあるわ」

梨璃「えぇっと…あの、カリスマって結局なんなんでしょう…」

百由「今日の梨璃さんの戦い方は通常のカリスマの域を超えているわ全リリィのパフォーマンスが著しい向上を示したの私達もつい参加しといてなんだけど全校生徒でもマギスフィアをつなぐノインヴェルト戦術なんて常識じゃありえないもの。仮説だけどより上位のスキルを発現した可能性すら…」

夢結「…それでも危険な任務には変わりないわ」

史房「えぇ」

翔悟「…あの理事長代行」

咬月「ん?」

翔悟「ありがとうございました」

咬月「はて、ワシが?」

翔悟「百由様から聞きました最後まで結梨の事を守っていただいたこと」

咬月「じゃが…救うことは叶わなかった…そして君にも深い傷を負わせてしまった…」

翔悟「……結梨が言ってたんです翔悟たちはいつも守ってくれたよって」

梨璃「結梨ちゃん…」

翔悟「そして彼女と約束したんです皆んなを必ず守るって…だから」

 

ネスト内部

 

翔悟「結構静かですね…」

夢結「ここはもう海の中のはずよ」

 

内部の奥を覗くとと謎の物体が見えた

 

梨璃「あれが…アルトラ級ヒュージ…」

 

百合ヶ丘女学院

 

夢結「その作戦には私も同行します」

翔悟「夢結様…」

夢結「彼が言ったことは私の願いでもあります。私が梨璃を思い、梨璃が私を思う限り私たちは必ず戻ります…梨璃は私が守ります」

梨璃「じゃあお姉様は私が守りますね!」

翔悟「そんじゃあ2人は俺が守らなくちゃね!」

祀「夢結…梨璃さん…翔悟さん…」

史房「ごめんなさい…貴方たちに大変な思いばかりさせて」

翔悟「構いませんよ、皆んなを守れるのであれば」

咬月「……どうか、頼む」

 

ネスト内部

 

3人はダインスレイフを持った

 

梨璃「CHARMから美鈴様を感じます」

夢結「そう…」

 

翔悟「それじゃあ行くよ」

梨璃 夢結「はい(えぇ)」

 

Lily’s GO GO!Lily’s GO GO!

 

翔悟「フッ!」

 

アサルトリリィ!スタンピングストライク!

 

3人「せぇーの!」

 

ヒュージにダインスレイフを刺し術式が起動した

 

梨璃「!」

夢結「ぐっ!」

 

やがてダインスレイフがヒュージの体内へと入るとヒュージはもがき始めると周りが崩壊し始めた

 

夢結「梨璃!」

梨璃「お姉様!」

 

翔悟「まずい!このままじゃ!「翔悟!」!」

夢結「捕まりなさい!」

 

翔悟は夢結に手を差し伸べられ握りしめると2人はいきなりリボンを外すと黒い球体になった途端ヒュージが爆発した

 

翔悟「うぅっ!」

 

翔悟はそのまま気を失った

 

??

 

翔悟『……ここは』

神様『調子はどうじゃ?翔悟君』

翔悟『神様、どうして…』

神様『…実はお主に真実を話さなくてはならないと思っての』

翔悟『え?』

神様『今お主の肉体は病院におる』

翔悟『病院……あ、そうか……』

神様『思い出したようじゃな、そしてお主は死亡寸前まで来ておった。そして作者がお主の意識だけをここに連れてきた』

翔悟『ってことはアイツは…』

神様『そう、お主を生き返らせるためにお主を連れて来たのじゃ』

翔悟『そうだったのか…じゃあなんですぐに返さなかった?』

神様『それについても申し訳ない…ワシもすぐに返したかったのじゃが上の物が簡単には返さないと言ってなやむおえず…』

翔悟『……分かった。それで俺はいつになったら帰れるんだ?』

神様『すぐに返すことはできるんじゃが…まだ彼女達に言っておらんことがあるじゃろ?』

翔悟『あぁ』

神様『…明日の夜に送るからそれまでに話をつけてくるんじゃぞ』

翔悟『分かったよ』

神様『ではさらばじゃ』

——————————————————————-

—————————————————-

 

浜辺にある黒い球体を見つけた楓はCHARMで突っつくと割れ梨璃と夢結、翔悟が出てきた

 

梨璃 夢結「あっ…」

 

二水「〜!みんなでずっと探してたんですよ〜!3人とも無事で良かったですぅ〜!」

神琳「これはいい記事になりそうですね」

ミリアム「しっかしこの格好じゃあ新聞に載せられんの〜!」

楓「ようやく見つけたと思ったら真昼間からなにしてらっしゃいますの!」

 

楓は梨璃達にタオルを投げつけた

 

梨璃「わぁっ!あ、ありがとう。みなさん!」

 

梅「おかえり3人とも」

雨嘉「おかえりなさい」

鶴紗「おかえりだ」

リリィ達「おかえりなさい」

 

梨璃 夢結「……ただいま」

翔悟「……ここは……」

梨璃「あ!翔悟さん!」

翔悟「あぁ梨璃さ……って2人ともなんちゅう格好してんですか!服着て!服!」

夢結「あら?他のリリィとお風呂に入っているのに今更かしら?」

翔悟「それとこれとは話が別です!だから早く服を…「翔悟さん?」はいぃっ!」

 

翔悟は振り向くと怖い顔をした楓がいた

 

楓「覚悟は…できていらっしゃいまして?」

翔悟「お、おい変態1号おちつ……ギャアアア!」

楓「お待ちなさーい!」

 

その日浜辺から多くの笑い声が響いた

 

最終話 リリィと1人の異世界人




次回 エピローグ『真実と再会』


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エピローグ 真実と再会

『さらば百合ヶ丘、そしてありがとう』


翔悟部屋

 

翔悟「………」

 

神様『まだ彼女達に言っておらんことがあるじゃろ?』

 

翔悟「(伝えなきゃ…本当のことを)」

 

百合ヶ丘女学院

廊下

 

梨璃「翔悟さんどうしたんでしょうかいきなりカフェテリアに来いって…」

ミリアム「もしかしたらうまい飯でもご馳走してくれるのかの!」

楓「あの人に限ってそんな事…」

夢結「…取り敢えずカフェテリアに向かいましょう」

 

カフェテリア

 

百由「やっほー」

夢結「百由、貴方も来てたの?」

百由「まぁね〜後、彼女達も」

 

百由の横を見ると生徒会メンバーと理事長代行までいた

 

梨璃「生徒会の皆さんに理事長代行先生…」

祀「こんにちは、梨璃さん」

 

すると

 

翔悟「お、全員揃ったみたいですね」

梨璃「翔悟さん…」

翔悟「いきなりお呼びだてして申し訳ありません」

夢結「それで話って何かしら?」

翔悟「集まっていただいたのは…真実を伝えるためです」

百由「………」

翔悟「実は俺は………この世界の人間ではありません」

全員「え?」

楓「ど、どういうことですの?」

翔悟「つまり俺は異世界人ってこと」

雨嘉「ちょ、ちょっと待ってよ翔悟、何を言っているか分かんないよ」

二水「そ、そうですよ!」

翔悟「あまり詳しいことは言えないけど俺はとある事件に巻き込まれて頭部に大きなダメージを負ってそのまま眠ってしまったそして目が覚めたらこの世界にいたってこと」

祀「そんな事って…」

翔悟「信じられないことかもしれないけど事実です」

百由「……やっぱり、そうだったのね」

夢結「貴方、気づいてたの?」

百由「彼のデータ見た時は1発で分かったわ」

翔悟「えぇ、百由様はとっくに気づいていました」

神琳「どうしてこの事を黙ってたのですか?」

翔悟「………怖かったんだバレてしまうのが…バレてしまったら何されるか分からない…もしかしてたら殺されちゃうんじゃないかって…心の片隅でそう思い続けていた……」

梨璃「翔悟さん……」

翔悟「けど、いつか必ず別れはくる…だから消えてしまう前にみんなに話しておきたかったんだ」

眞悠理「ちょ、ちょっと待て、消えるってどういう事だ?」

翔悟「明日の夜、俺はこの世界からいなくなって元の世界に戻る」

全員「!?」

翔悟「…でもこうして話せて良かったよこれで気持ちよく帰れ…「そんな事させませんっ!」!」

夢結「梨璃?」

梨璃「私たちはもやもやしているのに…翔悟さんだけ気持ちよく帰れるなんてそんな事させません!」

神琳「梨璃さん…」

梨璃「決めましたっ!明日百合ヶ丘みんなでラムネパーティをしましょう!」

梨璃以外「え!?」

梅「これは随分と唐突だな…」

鶴紗「ま、それが一柳らしいところでもあるな」

楓「私は大賛成ですわ!」

二水「これはいい記事が作れそうです!」

翔悟「いいのか…?俺は本当は部外者なんだぞ?」

夢結「はぁ…何今更言っているのよ」

翔悟「え?」

夢結「貴方は一生懸命にヒュージと戦いそして守ってくれた、だから貴方は部外者なんかじゃない…貴方は、立派な百合ヶ丘のリリィよ」

梨璃「はい!翔悟さんはたとえ離れていても一柳隊のメンバーです!」

翔悟「夢結様…みんな…うぅっ…」

ミリアム「どうしたお主、泣いておるのか?」

翔悟「な、泣いてなんかない!」

楓「またまた〜ご冗談を〜」

翔悟「本当だってばー!」

 

次の日

カフェテリア

 

梨璃「それじゃあ…乾杯ー!」

他のリリィ達「かんぱーい!」

 

壱「でもまさか翔悟君が異世界から来たなんてお話を聞いた時は耳を疑ったわ」

翔悟「本当に黙っててごめん……でもこうしてみんな受け入れてくれるなんて嬉しい限りだよ」

 

すると

 

月詩「うわーん!翔悟〜!行かないでよ〜!」

樟美「私も寂しいです…」

翔悟「2人とも……」

 

??「翔悟(さん)?」

翔悟「はぃっ!」

 

後ろを振り返ると空葉と茜がいた

 

空葉「言ったよね〜?今度うちの樟美と…」

茜「月詩を泣かせたら…」

2人『承知しないって(と)』

 

翔悟「あ、あの空葉様?茜様?一旦落ち着いて…」

2人「ふふふっ…」

翔悟「ギャアアアアアア!」

空葉「…なーんて冗談だよ」

翔悟「な、なんだ冗談か…驚かさないでくださいよ…」

茜「ふふっごめんなさいね」

翔悟「……空葉様…茜様……」

2人「?」

翔悟「お2人方には沢山お世話になりました。特にオルタに乗っ取られた時に助けていただいて…」

空葉「何言ってるの礼を言うのはこっちだよ…ありがと翔悟、樟美と沢山遊んでくれて」

茜「私もお礼を言うわ翔悟君が来てから月詩とても楽しそうだったから」

翔悟「……ありがとうございます」

 

 

祀「翔悟君」

翔悟「祀様…それに生徒会の皆さんまで…」

史房「君には沢山苦労をさせてしまったわね…オルタとの戦い…そしてアルトラ級ヒュージの殲滅まで…」

翔悟「いえ、皆さんを守るくらいならこれくらい…こちらこそオルタの件本当にすみませんでした…3人方には深い傷を負わせてしまいました…」

眞悠理「もう治ってるから気にするな、それにあれはお前は悪くない」

翔悟「……そう言っていただけて嬉しいです」

 

 

咬月「水守君…」

翔悟「理事長代行…大変お世話になりました…改めて結梨を庇ってくれて…それに何より自分を受け入れてくれてありがとうございました」

咬月「感謝をするのはこちらの方じゃ…お主がいなければリリィ達を救うことなどできなかった…ありがとう」

翔悟「理事長代行………でも、温泉は男子用作って欲しかったです」

咬月「それは…すまん」

 

 

翔悟「変態1号、2号」

楓「その呼び名、最後まで変わらなかったですわね」

翔悟「当たり前だ…あんまり梨璃さん困らすんじゃねぇぞ?…それに2号も師匠を困らせるなよ?」

亜羅椰「ふん、当然よ」

翔悟「でもまぁ…2人がいたから結構楽しい生活が送れたよ、ありがとな楓、亜羅椰」

楓「はいはいそうですか…って貴方今なんとおっしゃって…」

翔悟「ん〜?何のことかな〜?」

楓「しらばっくれないで私の質問に答えなさーい!」

 

 

神琳「あ、翔悟さん」

翔悟「やぁ神琳さん、雨嘉さん……こうして2人と話すのって初めてだね」

雨嘉「そうだね……あ、あの翔悟…」

翔悟「?」

雨嘉「ありがとね、一柳隊に入る時…私に勇気をくれて」

神琳「私からも感謝致しますわ」

翔悟「あぁあの時?良いよ良いよ雨嘉さんの力になれてよかったよ」

雨嘉「元の世界でも元気でね」

翔悟「あぁ」

 

 

翔悟「はい、チーズッ」

百由「いえーいっ!」

ミリアム「……」

翔悟「よし、上手く撮れましたよ」

百由「ありがとう翔悟君」

翔悟「いやぁまさかお2人がシュッツエンゲルの契りを交わすとは…」

ミリアム「うぅ…恥ずかしいぞ…」

百由「どうしたの〜?グロッピ、照れちゃって可愛いわねっ!」

翔悟「可愛いかったぞ、グロッピ♪」

ミリアム「お主らシバクぞ?」

百由「じょ、冗談よー…」

翔悟「あはは………百由様、ミリアム」

2人「?」

翔悟「2人にもお世話になりました。百由様には新しいバイスタンプやドライバー作ってくれたお陰で皆んなを守ることが出来ました、ミリアムもCHARMの事沢山教えてくれてとても面白かったよありがとな」

百由「……礼を言うのはこっちのほうよ君がいなかったら私たちはここにはいないわありがとね」

ミリアム「ワシも楽しかったぞ!翔悟!」

翔悟「ありがとう」

 

梅「お、来たな!翔悟」

鶴紗「……」

翔悟「何やってるんですか?……ってあぁ、猫ですか?」

梅「あぁ今鶴紗が猫を触ろうとしてだな…「イテッ!」」

翔悟「あらら…大丈夫?鶴紗さん」

梅「うぅ…どうして…」

翔悟「…鶴紗さん、猫を触るときはね正面から近づかずに背後からそっと近づいて…いきなりお腹じゃなくて顔を撫でると…」

猫「にゃ〜」

鶴紗「す、すごい…」

梅「おぉ〜!流石だなっ!翔悟!」

翔悟「ありがとうございます…鶴紗さん、コツさえ掴めばきっと猫ちゃんもそれに応えてくれるよだから諦めないで頑張って」

鶴紗「あぁ、やってみる」

翔悟「梅様、これからも鶴紗さんを見守っててあげてください。あ、後ベトナム料理美味しかったですよ元の世界でも作ってみます」

梅「おう!」

 

二水「あ!翔悟さん!」

翔悟「やぁ、二水さん。良い記事書けそうかな?」

二水「はい!こんなチャンス滅多にありませんから!」

翔悟「そうか、それは良かったよ」

二水「そうだ!翔悟さんも撮って良いですか?」

翔悟「うん、良いよ」

二水「はい、チーズッ!」

翔悟「イェーイ!」

 

パシャ

 

二水「ありがとうございます!」

翔悟「どういたしましてこれからも週刊リリィ新聞制作頑張ってね。けどあんまり無茶だけはしないでね」

二水「はい!翔悟さんもどうかお元気で…では他のリリィの方たちに取材してきまーす!」

翔悟「いってらっしゃーい!」

 

そう二水は言い翔悟の元を後にした

 

梨璃「二水ちゃん張り切っているね」

夢結「あまり他のリリィに迷惑を掛けなければ良いけど…」

翔悟「梨璃さん、夢結様………ありがとうございます俺の為にこんなパーティを開いてくれて…」

梨璃「何言ってるんですか!お別れの日くらい盛大にやらなきゃ!」

夢結「梨璃の言う通りよ今日くらい堂々となさい」

翔悟「……はい!」

ミリアム「おーい3人とも〜!皆で写真撮るぞ〜!」

梨璃「はーい!さぁ行きましょう」

翔悟 夢結「あぁ(えぇ)」

 

翔悟「…夢結様」

夢結「?」

翔悟「梨璃さんや一柳隊の皆さんをよろしくお願いしますね」

夢結「………えぇ、分かっているわ」

 

梨璃「お姉様〜!翔悟さ〜ん!早く〜!」

翔悟「はいはい、今行くよ」

 

百由「それじゃあ行くわよ〜!1+1は〜?」

 

全員「ニーッ!」

———————————————————————

———————————————

 

そして…別れの時

 

翔悟「みんな今日は本当にありがとう!最後の日にとても楽しい1日を過ごせたよ」

梨璃「翔悟さん…」

翔悟「梨璃さん、最後にこんなパーティーを開いてくれてありがとう。これかも一柳隊のリーダーとしてしっかり頑張って!後、勉強もね」

梨璃「はいっ!」

翔悟「夢結様、あまり無茶し過ぎないでくださいね昔と違って今の夢結様には一柳隊、そして梨璃さんがいますから」

夢結「えぇ」

翔悟「二水さん、リリィ新聞の制作も良いけどヒュージとの戦いも頑張って!」

二水「は、はぃ!頑張ります!」

翔悟「へんた…いや、楓、さっきも言ったけどあんまり梨璃さん困らすんじゃねぇーぞ?」

楓「勿論ですわ!」

翔悟「鶴紗さん、俺が教えた猫の触り方参考にして頑張ってみて」

鶴紗「あぁ」

翔悟「梅様、夢結様のサポートをお願いしますね」

梅「おう!任された!」

翔悟「神琳さん、これからも雨嘉さんと仲良くね。頂いた紅茶とても美味しかったよ」

神琳「はい」

翔悟「雨嘉さん、神琳さんともこれから仲良くね、あとこの間食べた料理美味しかったよ。いつかまた会えたら教えてね」

雨嘉「うん、分かった」

翔悟「ミリアム、エナドリの飲み過ぎには気をつけなよ?百由様とも仲良くな」

ミリアム「おう」

 

すると翔悟の体が光り始めた

 

翔悟「そろそろ時間か…おぅ!?」

 

梨璃はいきなり翔悟を抱きしめた

 

梨璃「翔悟さん…いつかまた会えますか?」

翔悟「梨璃さん………あぁ梨璃さんが諦めない限りいつかきっとまた会える!」

梨璃「……!はい!」

 

翔悟「じゃあ…またね、皆んなのこと忘れないよ」

 

そう言い翔悟は光となって消えていった

 

??

 

翔悟「………」

神様「おぉ来たな」

翔悟「はい、皆んなには伝えてきました」

神様「…寂しくはないか?」

翔悟「寂しくないと言ったら嘘ですけど…でもいつかきっとまた会えるって信じていますから」

神様「そうか……それじゃあお主の意識を元の世界に送るぞ」

翔悟「はい」

神様「では…さらばじゃ」

 

病院

 

翔悟「…………ここは……」

全員「!?」

 

翔悟が少し目を開けるとそこには彩達がいた

 

翔悟「悠斗…智紀…じゅんじゅん…シンジ君…玲君…千聖さん…日菜ちゃん…麻弥ちゃん…イヴちゃん……彩ちゃん…ここは…病院?」

 

全員「…………」

翔悟「ちょ、皆んな大丈夫?」

千聖「……大丈夫じゃないわよ…全く…」

悠斗「本当だぜ…」

智紀「皆んな心配してたんだよ…」

潤「そうだよ!翔ちゃん死んじゃうんじゃないかって怖かったんだからね!」

シンジ「でもこうして戻ってきてくれてよかったよ」

玲「はい…本当に…」

 

翔悟「皆んな…」

彩「翔悟君っ!」

 

彩は泣きながら翔悟を抱きしめた

 

翔悟「あ、彩ちゃん!?」

彩「良かった……本当に良かったよぉ〜!」

翔悟「…ごめんね、心配かけちゃって…」

イヴ「うぅ…翔悟さ〜ん!」

 

イヴも抱きついてきた

 

翔悟「ちょっ!イヴちゃんまで!?」

日菜「楽しそう〜!ほらほら麻弥ちゃんも千聖ちゃんも!」

麻弥「ちょちょ!日菜さん引っ張らないで下さ〜い!」

千聖「もう、しょうがないわね」

翔悟「え、ちょ!3人も!?キャパオーバーだって〜!」

千聖「心配させた罰よ、しかと受け止めなさい」

翔悟「死んじゃうから!尊死しちゃうからー!」

 

玲「ふふっ翔悟さんとても嬉しそうですね」

シンジ「そうだね……ってどうした?2人とも」

智紀 潤「(う、羨ましい……)」

 

聡 由香「翔悟っ!」

翔悟「父さん、母さん……」

聡「病院の人から電話があってお前が目覚めたって……何してんだ…?」

翔悟「た、助けて…」

 

 

由香「でも本当に良かったわ…貴方が生きていて…」

翔悟「もぉ大袈裟だな母さんはこの通りピンピンしてるよ」

聡「でもあまり無理するなよ?まだ病み上がりなんだから」

翔悟「ありがとう父さん」

医者「明日1日は様子を見てどこにも異常がなければそのまま退院いただいて結構ですよ」

翔悟「ありがとうございます」

 

その後翔悟にはどこにも異常がなくそのまま退院という形になった

 

退院日

 

道中

 

翔悟「ごめんね皆んな、迎えに来てくれて」

麻弥「気にしないでください、ジブン達も今日たまたまオフでしたから」

翔悟「ありがとう麻弥ちゃん」

千聖「花音や他のバンドメンバー達にも話をしたら皆んなホッとしていたわ」

翔悟「そっか、皆んなにも迷惑かけちゃったな……」

イヴ「そんなことないです!翔悟さんはアヤさんを一生懸命守りました!」

彩「うん!本当にありがとうね!翔悟君!」

翔悟「ばびばぼうぼばいばぶぅ〜!!」

日菜「あははっ!翔悟君酷い顔だよ〜?」

翔悟「だ、だって〜」

悠斗「……そいやあお前、作者から聞いたけどお前寝ている時に異世界に行ってたって聞いたけど」

翔悟「え?知ってたんだ」

悠斗「どんなのだったか教えろよ〜」

翔悟「うーんとね…………秘密!」

悠斗「なんだよそれ〜w」

 

周りに笑いが飛び交った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百合ヶ丘女学院

 

梨璃「これでよしっと!」

 

コンコン

 

夢結「梨璃〜朝練の時間よ」

梨璃「はーい!お姉様!」

 

部屋の出口に向かう梨璃、そこには1枚の写真があった

 

FIN




はい、『リリィと1人の異世界人』これにて完結となります!
応援してくださった読者の皆様誠にありがとうございました!
それではまたお会いしましょう!


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