カオスなメガテン世界で頑張る土師さん (名無しの土師)
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第1話

初投稿です

よろしくお願いします


 第1話

 突然だがアニメやマンガに出てくる異世界転生というのを知っているだろうか? 

 

 導入でトラックによる事故死や

 ブラック企業で過労死

 現実に絶望して自殺

 もしくは突拍子もない理由で死んだ人間が

 前世の記憶を持ったまま違う世界で

 人間やエルフモンスター等に転生する物語である

 

『私』も昔、学生の頃に見事にはまり、

 神から授かったチート能力で最強魔法を操り魔王を粉砕

 美しいエルフや魔法使いの女の子との魔法学園生活

 ライバルキャラと競い合ったり協力し合う冒険物語等

 様々な展開を妄想していた時期があった

 

 なぜその話をしたのかって? 

 

 それは……

 

『俺』には前世の記憶があるのだ……

 

 といっても記憶はおぼろ気ではあるがね……

 

 

 

『俺』が前世の記憶を思い出したのは

 幼く元気真っ盛りの小学校の5年生であった

 

 忘れもしない……

『俺』がまだ『僕』だった頃……

 小学5年生の遠足、天気は曇り

 

 東京の博物館に遠足をかねての歴史の授業だった

 その博物館には様々な展示されてあった

 日本の動物の剥製、縄文人、弥生人の人体模型

 貝塚から出土された美しい翡翠の勾玉、折れた銅剣、銅鏡

 どれを見ても面白く、もっと見たい色々と見たいと思い

 見学のグループから飛び出して1人で楽しんでいた

 昔の祭具に黒曜石の槍、縄文土器どれもみていて面白かった

『僕』は『何か』の展示物を見てふと足を止めた

 それを見て『僕』は不思議と魅力的に感じた事は覚えている

 そして私はそれに手を伸ばしたその瞬間…………

 

 

 ……何故か病院にいた……

 

 

 気が付いた瞬間全身がまるで強酸をかけられたような痛みと

 内臓を掻き回されるような強い不快感と吐き気に襲われた

 そのせいで思わず叫んでしまった後、直ぐに医者が来た

 

 医者から何かを話していたそうだが何も聞こえなかった

 それどころか感覚が痛覚以外鈍くなってしまっていた

 

 

 そこから地獄の日々が始まった……

 痛みを抑える筈の鎮痛剤や麻酔が効かないばかりか

 片方の肺が機能しなくなり呼吸が苦しくなる

 突然盲目になったり逆に光に過敏になった

 点滴による栄養補給が上手くいかず痩せて行く

 右腕が突然骨折したりと毎日毎日泣き叫んだ

 何度も死にたいと思った

 でも何故か死ぬことはなかった

 様々な検査をしても原因不明で血液検査

 レントゲン、果てにはMRI検査をしてもわからなかった

 

 親に会いたいと思っても面会謝絶で孤独にも苛まれた

 この痛みが永遠と続くのでは無いかと絶望した

 

 

 

 痛みに耐え続けて数日後、あれだけ痛かった筈の痛みがいきなり消えていた

 その時は思わずもう自分は死んでしまったのではないかと疑ってしまった

 しかし身体の感覚が正常に戻り、むしろ体調が前よりももっと改善していることに気づいた時は驚いた

 その日は痛みが無くなり、嬉しくて泣いてしまった

 

 

 

 痛みが無くなってからも更に数日入院して何度も検査をしても原因が分からなかったのは少し気になった

 痛みがなくなりベッドで安静していた時、今の『俺』は昔の僕とは何処か違うことに気がついた

 そこで『俺』は自身の中の記憶を思い出していると記憶がダブっていた……

 それは、『僕』という今までの記憶と『私』という前世の記憶があることに気づいた

 痛みの原因か記憶は前世の記憶は朧気であったが……

 それと病院に入院する前の記憶がそこだけ記憶が存在しない

 とても不気味に思えた……

 

 

 精密検査を終えた次の日

 面会謝絶が解け今世の父親と母親が見舞いに来ることを

 病院の看護師から聞かされたときは安心と同時に

 強い不安に襲われた……

 

 今の『俺』は今まで生きてきた『僕』と、前世の記憶の『私』が統合された人格であり

『僕』とは違う存在になってしまった

 

『僕』の親に会う時に『私』の事を伝えるか迷った……

 拒絶されると思ったがどうしても伝えたかった

 怖かった……前世の記憶を思い出した事を……

 苦しかった……全身を蝕んでいた痛みに……

 寂しかった……親に会えなかった事……

 病室に来た両親に全てを伝えた

 痛みを、苦しみを、恐怖を、悲しみを……

 そして『私』の事と『俺』の事を……

 

 

 でもそれは杞憂だった

 親が怖がっていた『俺』を両親が抱き締めてくれた

『私』を受け入れてくれた

『僕』を慰めてくれて

『俺』を家族として認めてくれた

 

 拒絶されると思った前世の『私』が

 激痛に蝕まれていた今世の『僕』が

 不安と絶望に飲まれた今の『俺』が

 強い安心感に包まれた

 

 こうして『僕』と『私』が1つになり『俺』

 土師 創太(はじ そうた)が産まれた

 

 

 

 ────────────────────────

 

 

 転生してから新しい第2の人生を歩むようになってから分かったことがある

 

 この世界は前世とは違う世界だということ

 自分の他に転生者が大人数存在することを……

 

 前世とは違う点は、テレビに出てくる芸能人

 CMと商品名が違う等で直ぐにわかった

 

 転生者が存在すると分かったのは、

 日本の景気があまりにも良い事と

 そして日本のアニメとマンガ関連の産業が発達しすぎている点である

 コミックボ○ボ○が未だに連載されていると気付いた時はとても驚いた

(中身の内容が少し違うのは残念だったが……)

 

 前世と比べて少し違う日本であるが、自分は今の家族と共に元気に過ごしてきた

 

 

 

 思い出した前世の記憶がおぼろ気であったのも幸いして、友人からは『俺』は未だに精神面では子供のままで、知識面では前世の記憶のせいで歴史の食い違いによりいつも赤点を取ってしまった

(その代わり数学、理科、図工は好成績であったが)

 

 

 小学校と中学を卒業し、高校生に入ると同じ転生者の友人が出来た! 

 クラスメイトの1人が同じ転生者だと分かったのはとても嬉しかった

 切っ掛けは彼の書いている絵が前世でプレイしたゲームキャラクターであった時に、思わずそのキャラクターの名前を呟いたからだ

(その後のキャラクターについての長い解説と愛を語られたのはなかなか大変だったが)

 

『僕』としての今の記憶と、『私』の前世の記憶

 2つの記憶を統合した『俺』は生きてきた

 

 朝起きて家族と食事を楽しみ、

 学校では転生者の友人と勉学と部活動に励み

 夜に軽く勉強した後趣味の製作活動

 土曜日は家庭菜園の畑作業を手伝い近所の温泉に行く

 日曜日は好きなことをして思いっきり遊ぶ

 

 たまに友人と出掛けてたくさん遊ぶ

 母との買い物と掃除等親孝行

 父と散歩に出かけて喫茶店で静かに読書

 

 そしてこのまま第2の人生を家族と友人と共に

 平穏に過ごすのだと……

 大人になり、働く

 

 そんな毎日を送りたいと思っていた……

 平穏に過ごせるのだろうと信じていた……

 

 高校2年生の夏

 転生者の友人から1つの掲示板を見せられる時まで……

 

 

 

 

 

 



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第2話 掲示板回

掲示板回です

転生者スレと現地民スレの二重投稿です


○ 転生者 雑談スレ その2 ◯

 

1:名無しの転生者

 ・ここは転生者の皆さんが情報を投下したり雑談するスレッドです

 ・悪質な方は隔離、垢BANされるので注意

 ・ちくわ大明神

 

 

2:名無しの転生者

 >>1

 たておつ

 

3:名無しの転生者

 おつ

 誰だ今の

 

4:名無しの転生者

 たておつ

 別スレで話題になってた事なんだが

 マジでこの世界がメガテン世界なのか? 

 ちなみにメガテンは女神転生の略な

 

5:名無しの転生者

 建ておつ

 >>1

 転生者だがATLUS作品には、

 疎かったからありがたい

 

6:名無しの転生者

 女神転生? 

 女神転生ってタイトルだからアドベンチャー系か? 

 もしくは異世界系ファンタジー? 

 

7:名無しの転生者

 >>6

 違いますね

 R18ゲーのダーク系のアクションゲームです

 舞台が現実世界で悪魔と天使、神々が出てくる作品ですね、

 

8:名無しの転生者

 >>7

 草w

 

9:名無しの転生者

 >>6

 ハハッ

 ナイスジョーク

 >>7

 お、そうだな

 

10:名無しの転生者

 >>7

 エ○ゲー世界だったら良かったことか……

 転生する前と合わせてもう70年も童貞だよ

 

11:名無しの転生者

 >>7

 G抜けてるでw

 

 まぁ、旧約の方はエロかったらしいが

 詳しい内容は知らん

 >>10

 70年童貞ってヤバすぎw

 

12:名無しの転生者

 >>7~11

 え、マジで? 

 

13:名無しの転生者

 マジもマジも大マジよ

 

14:>>7

 >>7

 抜けてたわw

 女神転生は簡単にいうと

 平和だった日常が悪魔や天使、神によって

 世界が世紀末になるゲームだよ

 詳しくは

 別スレの

 

 ★転生者雑談スレ その○○

 ttp://…………

 に詳しく載っているからそこで

 

15:名無しの転生者

 悪魔や天使、神全員ひっくるめて悪魔扱いしているのも特徴

 後女の仲間が餃子になるよなー

 

16:名無しの転生者

 え、悪魔? 神様も悪魔なの? 

 それと餃子って何? 

 

17:名無しの転生者

 >>15

 あー懐かしい

 確か南極だか北極が舞台になるゲームのロウの女キャラだっけか

 

18:名無しの転生者

 ロウって何だ? 

 

19:>>7

 >>16

 女神転生に出てくるのは神も悪魔も悪魔召喚プログラムというデジタルを介した儀式で呼び出された存在

 

 そのため仲間の悪魔をまとめて仲魔(なかま)扱いなんだよね

 >>18

 ロウと言うのは対象となる存在の属性

 女神転生独特の

 秩序を重視する「Law」

 自由を重視する「Chaos」

 どちらにも属さない中庸の「Neutral」

 に分けられる特性

 

20:名無しの転生者

 敵を仲間に出きるのか…

 閃いた!

 

21:名無しの転生者

 もん娘が仲間にできると聞いて

 

22:名無しの転生者

 可愛いエルフとかいるのか? 

 

23:名無しの転生者

 ロリドワーフはいませんか!? 

 

24:名無しの転生者

 もちつけおまえらwww

 

 ケモ耳悪魔っ娘いますか? 

 

25:>>7

 >>24

 おもえも落ち着けw

 順番に話すと一応可愛い悪魔はいるにはいる

 だけど基本悪魔は人間を殺しまくる存在だし、見た目が気持ち悪い存在の方が大多数だからな!

 

 それと、悪魔を使役するためには何かしらの儀式とか必要だし

 COMPと呼ばれるアームターミナルとか悪魔召喚プログラムがないといけないから、どっちにしろ無理だよね

 

26:>>7

 >>23

 新女神転生しか知らないがゲームでは女ドワーフは出なかった

 筋肉ヒゲのドワーフだ

 

27:>>23

(´・ω・`)そんなー……

 

28:>>6

 見てきた

 世界が世紀末になるって冗談だよな? 

 ただのホラ……だよな? 

 非現実的だし……

 

29:名無しの転生者

 >>6

 でも俺ら転生者じゃん

 

30:名無しの転生者

 あ~そうだったわ……

 

31:名無しの転生者

 はぁ? あんなスレマジに信じてるのか? 

 ゲーム世界とかあり得ねえし

 ていうか俺転生した時神にあってねえし

 だからこれはゲーム世界ではない

 はい論破www

 

32:名無しの転生者

 転生しても神に会わない作品たくさんあるけど

 

33:>>31

 神がいるならチート能力寄越せや! 

 それで俺Tueeしてハーレム三昧おくりたいんだよ! 

 それでモブ共を奴隷にして俺の国を築いてやる! 

 

34:名無しの転生者

 まーた変なのが沸いたか

 

35:名無しの転生者

 所詮は転生したのに努力してこなった負け犬じゃけぇ

 

36:名無しの転生者

 >>35

 無差別攻撃やめろw

 

 

 

 

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

※(レスバ中)

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 

 

 ・

532:【FREEZE】

 

【BIND】

 

 

533:名無しの転生者

 よ、ようやくbanされたか……

 

534:名無しの転生者

 また1人隔離スレに送られたか……

 

535:名無しの転生者

 途中で全然関係無い話をするし、果てには俺を雇えとか養えとか言ってくる始末……

 これも転生者として産まれて歪んでしまった者の末路か

 

536:名無しの転生者

 殆ど彼1人で500使ったって色々とヤバいだろ

 どんだけ闇を抱えてたんだか

 掲示板の中でも歴代最強クラスだったな

 

537:名無しの転生者

 この掲示板複垢対策されていて助かったよ

 何の技術が使われているか謎だけど

 

538:名無しの転生者

 この掲示板事態がオカルトだった?

 

539:名無しの転生者

 と言うかこののスレの雰囲気重い! 

 それどころか色々と脱線してるし

 

540:名無しの転生者

 はい重たい空気やめやめ

 

541:名無しの転生者

 ここからは元に戻ろう! 

 

542:>>7

 誰か女神転生について質問ある? 

 っと言ってももう既に別スレで書かれちゃっているがね

 

543:名無しの転生者

 ロリドワーフ……

 

544:名無しの転生者

 質問いいですか? 

 転生者の皆さんに教えてほしいことがあるのですがよろしいでしょうか? 

 

545:名無しの転生者

 >>543

 アキラメロン

 

546:名無しの転生者

 お? 

 

547:>>7

 はいお伺いします

 

548:>>544

 ありがとうございます。

 女神転生には転生者の存在が出てくる場面ってありますか? 

 それか病気で苦しんだ後に覚醒した登場人物っていますか? 

 

549:名無しの転生者

 女神転生に転生者? 

 いたっけ? 

 

550:名無しの転生者

 1と2にはいなかった筈

 

551:名無しの転生者

 3と4の主人公ってある意味転生者じゃね? 

 

552:>>7

 3は人修羅と呼ばれる半分人間で半分悪魔だったから転生者とは違うよ

 

553:>>7

 4は東京が舞台の主人公で、ロバ悪魔に殺されて

 悪魔に契約しての復活だから転生者じゃないね

 

554:名無しの転生者

 こうしてみるとメガテン作品の主人公ヤバいな

 

555:名無しの転生者

 この世界にもいるのかな? 

 

556:>>7

 >>555

 いたとしたらこの世界がどの作品の世界かわかるから

 早急に見つけたいな

 

 >>544

 病気で覚醒についてはすまないがわからない……

 

557:名無しの転生者

 いたとしてもどう対策すれば良いんだ? 

 

 覚醒については正直わからん

 ってか>>544はなぜそんな質問をしたんだ? 

 

558:>>544

 質問に答えて頂きありがとうございます。

 

 実は友人の1人がもしかしたら覚醒者なのではないかと思い質問させていただきました。

 

559:名無しの転生者

 書籍化作品とかモブキャラとかにいたかな? 

 

 え、友人が覚醒者なのか!? 

 

560:>>7

 おぉ、こんな寂れたスレにも覚醒者についての情報が! 

 何の覚醒者なんだ? 

 

561:名無しの転生者

 霊視か? 

 それともペルソナか? 

 

562:名無しの転生者

 魔法少女に1000ペリカ

 

563:名無しの転生者

 気になったんだがその覚醒者?は現地民なのか? 

 転生者ならこの掲示板に来させる事は出来ないのか? 

 

564:>>544

 >>564

 友人は転生者ですけど前世の記憶があまり残っていないらしいです。

 なんでも記憶が戻る時に酷い病にかかったらしいのでそれが原因だとか……

 

 友人の家にはパソコンが無くて掲示板に参加していません。

 それと今は文化祭用の作品を自宅で作っているらしくて手を離せないようです

 彼の能力は多分彫像だと思います。

 彫像?彫刻?の完成度と製作速度がとんでもないんですよ! 

 

565:名無しの転生者

 ? 

 

566:名無しの転生者

 え? 

 

567:名無しの転生者

 なにその外れ技能……

 

568:>>7

 ち、ちなみになぜ彼が覚醒者だと>>544は思ったんだ? 

 もしかしたらただ単に手先が器用なだけかもしれないぞ? 

 

569:名無しの転生者

 メガテン世界でその能力貰ったら俺絶望するよ

 

570:名無しの転生者

 >>544

 完成度が高いと言っても証拠はないと……

 

571:名無しの転生者

 写真は無いのか? 

 

572:名無しの転生者

 覚醒者男だったか……

 

573:名無しの転生者

 >>572

 そっちかよw

 

574:>>544

 これが彼の作品です

 

【画像1】

 

【画像2】

 

【画像3】

 

 ヤバいでしょ

 

575:>>7

<●><●>

 

576:>>570

<○><○>

 

577:名無しの転生者

( д) ゜ ゜

 

578:>>7

 た、確かに完成度がとんでもない……

 とんでもないんだが……

 

579:名無しの転生者

 全部顔面埴輪じゃね──ーか! 

 

580:>>544

 彼が作る作品どれもこれも全て埴輪になってしまうらしいです

 これってやはり覚醒者だと思うのですが……

 

581:名無しの転生者

 折角の美しい身体が埴輪フェイスでホラーに…

 もはやこれは呪いでは? 

 

 

 

 

 …………………………………………

 …………………………………………

 

 

 

 ★関東地域 雑談掲示板 何でも相談所その2○★

 

658:名無しの一般人

 最近カラスが五月蝿いです。

 いつもはそこまででは無いのですがこんなのは初めてです。

 不気味。

 

659:名無しの一般人

 近所で何かあったのでは? 

 

660:名無しの一般人

 >>658

 お住まいはどちら? 

 

661:名無しの一般人

 最近何故か動物が騒いでいるよね

 

662:名無しの一般人

 家の犬、何故か路地裏に向かってめっちゃ吠えてた

 猫か何かいると思ってライトを照らしたんだけど……

 でも何もいなかった……

 

663:名無しの一般人

 >>660

 東京の○◼️区です

 最近カラスのせいで寝てないから元気ないです……

 

664:名無しの一般人

 >>662

 ホラーじゃねーか! 

 

 >>663

 区役所に通報はしたのか? 

 それとカラスの餌になるものがあったりとかしてないか? 

 

665:名無しの一般人

 俺も○◼️区住みだけど何故か最近不気味な気がする……

 

666:名無しの一般人

 いやいや、そんな悪霊とか、そういうのは存在しないから

 

667:名無しの一般人

 >>664

 ありがとうございます

 区役所にカラス被害について相談しに行きます

 

 ゴミとかそういうのはネットを使って防止していますが……

 

668:名無しの一般人

 景気は明るい筈なのに最近悪いニュースが多いな

 

669:名無しの一般人

 だよね、ここ最近失業率が低下して国内GDPが上昇してるってのに自殺と行方不明が多発しているよね

 

670:名無しの一般人

 俺の働いている会社でも出張に行ったっきり帰ってこないヤツがいるよ

 

671:名無しの一般人

 俺の住んでいる所田舎なんだけど、つい最近地主のクソ爺が何故か裸で変死していたよ

 

 家のじいちゃんとばーちゃんが祟りだのなんだのと喚いていたけどこれってヤバいヤツ? 

 

672:名無しの一般人

 何故裸で変死してんだよ

 

 腹上死かよw

 

673:名無しの一般人

 いやぁ流石に腹上死じゃないだろ

 

 転倒か発作による急死が残当でしょ

 

 何故クソ扱いなんだ? 

 

674:名無しの一般人

 そんなあんまりな死に方はしたくないな

 

675)>>671

 詳細聞いてきた

 なんでも表情がヤバいらしい

 

 まるで何か恐ろしいものを見てショック死したらしい

 

 >>673

 あいつの一族のせいで家は村八分にされたんだよ……

 

676:名無しの一般人

 二重の意味でヒェッ

 

677:名無しの一般人

 ガチもんじゃねーか! 

 

 村八分って……田舎ヤバいな……

 そんな田舎に住んでいて>>671は大丈夫か? 

 

678:名無しの一般人

 警察なにやってんだよ

 

 田舎に犯罪者が野放しってやべぇじゃん

 

679:名無しの一般人

 >>671は早いとこ田舎から避難した方が良いと思うよ

 

680:>>671

 皆ありがとう

 でも家にはじいちゃんばーちゃんがいるから……

 

 それに二人とも住んでいる所から出たくないと言っているし……

 

681:名無しの一般人

 そっか……

 

682:名無しの一般人

 何かあったら直ぐに警察に電話やぞ

 

 後こっちも連絡をな雑談なら乗ってやるぜ

 

683:>>671

 ありがとう! 

 皆暖かいぜ

 

684:名無しの一般人

 盛り塩とか神社にお参りとか良いらしいよ

 

685:名無しの一般人

 気になったんだが、どうして>>671の爺さん婆さんは避難しないんだ? 

 何か理由があるのか? 

 

686:名無しの一般人

 聞いてみたらびっくりしたんだけど、

 ばーちゃん曰く本来家が地主だったんだけど、戦後に海外の兵隊に当主と息子がA級戦犯とかで逮捕されて没落してしまったらしい

 

 そして当時分家だった地主一族が権利をぶんどって出来たのが今の地主家らしい

 

 それに、家は守り神様に守ってくれているって言ってた

 

 俺地主のクソ爺と親戚だったなんて知らなかったんだけど(汗)

 

687:名無しの一般人

 なんか小説が書けそうな状況にいるね>>671は

 >>俺地主のクソ爺と親戚だったなんて知らなかったんだけど(汗)

 そっちかよw

 

 




転生者達の生活の裏で現地民達がどのように過ごしているかをスレッドで表してみました


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第3話

少し時間がかかってしまいましたが、何とか投稿しました

主人公のオフ会前日譚です


 ある夏の土曜日の朝、俺はスマホから鳴り響く着信音と母さんからの声で起床した

 まだ意識がはっきりとしていない頭を母さんに布団を剥ぎ取られることで無理矢理覚醒させられた俺はスマホの着信を確認することにした

 どうやら着信音の正体はメールの着信であり、画面には転生者仲間である学友の友人からメールを受け取った事が記されていた

 朝早くのメールで少し機嫌を悪くしたが、メールには『緊急連絡』との文字があった

 その文字を見て何かあったのではないかと先程までの怒りを忘れ、冷静にメールの内容を確かめる事にした

 

 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

 ────────────────────────

 From…………

 ────────────────────────

 To…………

 ────────────────────────

 件名『緊急連絡』

 ────────────────────────

 

 能力について分かった

 そしてこの世界のことも

 今すぐに来て欲しい

 場所は俺の部屋で

 

 ────────────────────────

 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

 

 受け取ったメールには集合場所が彼の部屋で、今すぐにでも来て欲しいとそこには書かれていた

 

 いきなりのことで驚いた俺は母に友人に呼び出された事を伝え、急いで寝間着から制服に着替えることにした

 それから数分もしないうちに着替えが終わった俺は、学生証定期入れが入ったスクールバックを肩に背負い彼の元へ行こうとした

 

 そのまま家を出ようとした所母さんに呼び止められ、「何? 母さん」と声をかけたら

 

「創太、朝食持っていきなさい」

 

 と言って、弁当を渡してきた

 この短時間にわざわざ弁当を渡して用意してくれた母さんに感謝しながら

 

「ありがとう、行って来ます!」

 

 と言って彼の住む学生寮に向かう為に駅へと向かうことにした

 

 

 電車で揺られること30分、俺は彼が滞在している学生寮の前にいた

 その建物は学生寮というよりもマンションと言って良い程の巨大である

 彼の住んでいる学生寮はとても設備が整っており、

 和洋中のたくさんのメニューを選べる大食堂

 何でも揃っている購買部

 大きな風呂に蒸気サウナ

 ゆったりくつろげる休憩室

 学生無料のランドリー

 飲み物の他にカップヌードルとお菓子も買える自動販売機

 部屋には椅子、テーブル、ベッドとパソコン付き等

 まるでホテルみたいな学生寮であった

 

 何でもこの学校、『月詠学院高等部』の創立者が転生者らしく、家に居づらい学生転生者の為に態々私財を投じて建設させた学生寮らしい

 その為。外に出なくても過ごせるように色々と詰め込みすぎて日本でも有数の設備が整った学生寮として世間を賑わせている  

 それによって入試の倍率が急増して、入学出来なかった転生者が続出してしまったらしいが……

(掲示板では学生転生者が入試の問題と答えを教えろ等勉強しろ等の転生者同士のレスバトルによる炎上祭りが起こったらしい)

 

 学生寮についた俺は待合室の受付で学生証を提示して入場した後、俺はエレベーターで彼の住む部屋まで移動した 

 彼の住んでいる階は居住区画のフロアで主に俺達転生者が多く住んでいる階層である

 その階は他の階とは違い全部屋のパソコンが高性能パソコンだったり、共有スペースには各種ゲーム機本体とカセットが充実しているらしい

(なんでも過去の転生者学生達から後輩転生者達への置き土産だという)

 しかし本来であれば普段は転生者同士の話し合いや、カードバトルやゲーム大会等で騒がしいはずなのに、今日はとても静かであった……

 良く見ていると共有スペースのテレビは起動したままの画面になっていたり、床には漫画が散らばっていたりとなんだか様子がおかしかった

 少し不気味に思いつつ、俺は彼の住んでいる部屋へと足早に向かった

 

 

 友人の住んでいる部屋の前についた俺は、彼の部屋の前に備え付けられている呼び鈴を鳴らして来たことを伝えた

 程なくして彼から部屋にあがるよう指示を貰い彼の部屋へ入ることにした

 部屋にいた彼は少し憔悴した様子であった為、何があったのか声をかけた

 

「おいおいどうしたんだ?」

 

 彼は学校の学生転生者の中でもいつも元気で普段は明るい性格の持ち主である

 しかし今日の彼は良く見ると何か動揺している様子がわかった

 何があったのか聞こうとする前に彼が俺に話しかけてきた

 

「土師いらっしゃい、突然で悪いんだけど今から話す事を聞いて欲しい」

 

 そう言い彼は、今転生者達の間で話題となっているとあるスレッドについて説明してくれた

 

 そのスレッドには

 この世界が『女神転生』の世界であると言う事

 特殊な能力を持つ『覚醒者』と呼ばれる存在の事等

 様々な事がそこに書かれていたらしい

 

「この世界が女神転生の世界…………ゲームの世界だって……?」

 

 思わず呟いた俺に対し、彼は霊視能力に目覚めた霊視ニキについて教えてくれた

 

「掲示板に書かれていることが本当なら、土師のその異常な埴輪生成能力も覚醒で得た物なんじゃないかな」

「そうなの……かな?」

 

 彼曰く霊視ニキが霊視能力を獲得する際、メシア教と呼ばれるカルト団体に拉致、そして拷問モドキによる痛みと苦痛によって覚醒したらしい

 そのまま彼の話しは続いた

 

「スレによると霊視ニキはメシア教の拷問モドキで覚醒したらしい

 だけどそうなると土師の場合は何なのか気になるんだよね?」

「え? どう言うこと?」

「だって、霊視ニキはメシア教によって拷問されたらしいけど、土師は一体『誰』に『何を』されたのか分からないじゃないか」

「あ……」

「それに前世の記憶もどうしておぼろげなのか、『何が』原因なのか未だに判明してない事も気になるんだよね」

 

 そう言えばそうだった……

 俺は何であの時痛みで苦しんでいたのだろうか……

 そのまま彼は話し続けた

 

「そして土師は能力を2つ持っている事も気になるんだよね」

 

 そう言われて俺は驚いた

 

「え、俺2つも能力を持っているの!? 」

「おいおい……自覚していなかったのかよ……

 まず1つは創作する際のブーストと何でも埴輪にする呪いみたいな能力」

「呪いって、おい……」

 

 呪い扱いって、そこまでかよ…… 

 でも……まぁ、確かに? 

 どうしても顔が埴輪になるんだけどね

 最近埴輪顔も良いかな~って思っているよ? 埴輪顔

 でもそれが覚醒能力って……そりゃないよ……

 

「そしてもう1つは土師が小学生の頃、病院で苦しんでいた時の痛みを消すもしくは無効にする能力だと思うんだよね」

「…………あの時か……」

「昔を思い出させるようなことを言って悪いけど、そうだとしたら辻褄が会うんだよ」

 

 思い出さないようにしていたが、確かにあの嫌みが急に無くなるのは本当に突然だった……

 

「つまり……俺は覚醒で同時に2つも能力に目覚めたのか?」

「でもそれはおかしいんだよね……」

「何だって?」

「見て欲しいのは霊視ニキの他にも覚醒しているスレがあるんだけど、得られた能力は1人1つ、いきなり2つ手に入った人はいないんだよ」

 

 じゃぁ、俺のこの能力は何なんだろうか……

 覚醒した時に得た能力はどっちなんだろうか……

 ……出来れば無効能力であって欲しい……

 悩んでいると彼が声をかけてきた

 

「落ち着いて聞いてくれ……」

「え?」

 

 そう言いながら彼は閉じていたウインドウを立ち上げ、とある雑談掲示板を開きながらとんでもないことを口に出した

 

「東京で大破壊と呼ばれる現象が遅くとも十年以内に起きるらしいんだ」

「……は?」

 

 耳を疑った……

 気のせいだと彼を見ていたら真剣な表情で1つのスレッドを見るように促した

 そのスレッドには転生者同士の雑談をする為に利用される雑談するサイトであり、そして話題の人物デビルサマナーの建てたスレがあった

 

 震えた手でマウスを掴み、意を決してスレを閲覧することにした

 

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 ・

 

 ・

 

 ※(スレ閲覧中)

 

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 ・

 

 そうしてスレッドの閲覧を終え、今自分達の置かれている状況を認識した

 女神転生とはどんなゲームか……

 メシア教の闇

 天使と悪魔の恐ろしさ

 そして大破壊による終末を

 

「…………マジかよ」

「あぁ、最初は嘘だと思いたかったが、メシア教が実際にこの世界に存在しているんだ、デビルサマナーの言うにはこのままだと大破壊が原因で世界が滅びてしまうらしいんだ」

「なあ、最近テレビでは報道されていないのに地方掲示板のスレで行方不明者や変死が多発しているのって……」

「十中八九霊地活性化による悪魔出没が原因と隠蔽工作だろうな」

「…………」

「悩んでいる所悪いんだけど1週間時間開けられないか?」

「え?」

 

 そう言うと彼は1枚の紙を手渡した

 

「これは……『富士山覚醒体験オフ会』?」

 

 そこには富士山のコテージで集まるオフ会について書かれていた

 参加メンバーには友人と俺の名前が記載されていた

 

「実は土師の分も応募していたんだ」

「いつの間に……」

「もしかしたら俺達転生者が覚醒をして強くなれば、大破壊に向けて対策が出来るのかも知れない!」

 

 そう言って彼、武田 勇人(たけだ ゆうと)は俺に手を差し伸べた

 

「俺と一緒にオフ会参加してくれないか? 

 そして俺と土師の家族を守ろう!」

 

 彼は覚悟を決めた真剣な表情でそう言った

 

 俺は彼の手を掴み、立ち上がりながら自分の意思を言葉にした

 

「おぅ! 

 お前と一緒なら何でも頑張れそうだぜ!」

 

 そう伝えたら彼は嬉しそうにしていた

 

 

 お互い心構えを伝え終わったら何だかお腹が空いてしまい

 武田と共に朝食をとることにした

 学生寮に住んでいない俺は食堂で食べることが出来ないので、彼の部屋で食べさせて貰うことにした

 武田は快く部屋で食べる事を許可して貰い共に食べることにした

 

 武田と共に自動販売機へと向かい、俺は緑茶とインスタント味噌汁を購入し、武田はビッグサイズの惣菜パン2個とコーンスープを購入していた

 部屋に戻った俺達テーブルの上にお互いにの朝食を広げて食べることにした

 スクールバッグから母が入れた弁当袋を取り出すと、何故か大きかった

 疑問に思い、母さんの作った弁当を袋から取り出して見てみるとなんと二人分入っていた

 中身はおにぎり3個とラップで包まれたサンドイッチ2つの弁当であった

 おにぎりには梅入りであり、サンドイッチはレタスハムチーズであった

 幸い今は朝というより昼に近い時間帯で、お腹が空いていた俺達は全部食べきることができた

 武田とおにぎりとサンドイッチどちらが食べるか少し揉めたが最終的にじゃんけんで決めることになった

 

 何故だがじゃんけんで武田が全勝してしまい、武田がおにぎり2個と惣菜パン1個と俺がおにぎり1個とサンドイッチ、惣菜パン1個になってしまった

(パンが多いから味噌汁とコーンスープを交換して貰えた

 じゃんけんに負けて悔しかったが、武田が久しぶりのお袋の味にとても嬉しそうに舌つづみしているのを見て少し嬉しかった

 

 その後俺達は今後の事を話し合い、お互いオフ会の為に準備に入ることにした

 

 

 家に帰った後、母さんに武田と一緒に弁当を食べたことを伝えたらとても嬉しそうにしていた

 

 そして父さんが家に帰った夕方に家族会議を行い、女神転生の事と、覚醒者の事をなるべく伏せて、オフ会に参加したい事を伝えた

 そしたら母さん達から

 

「あら、もしかしたら素敵な人を見つけられるかもね」

「同じ境遇同士、仲良くなれるかもな」

 

 と少しからかわれた後、

 

「1週間いってらっしゃい」

「明日電車のチケット用意しないとな」

 

 と言ってくれた

 今日は衝撃的な日だったが、絶対に忘れられない素晴らしい思い出になるだろうと感じた

 

 

 

 

 

「あ、静岡に行くんだったらお土産よろしくね」

「静岡といったら何が名物なんだ? 

 スパムだっけ?」

「ちょっとおとうさん、スパムは沖縄! 

 創太、お土産代も渡すから何か買ってきてね! 

 勿論静岡茶を忘れずにね!」

(あはは……)

 この幸せ、絶対に守らないとな……

 ────────────────────────

 

 

 

 勇人との話し合いの後、オフ会に参加するために急いで文化祭展示用の作品の仕上げ作業を行っていた。

(因みに武田は実家へと帰省している)

 

 俺が高校生活最後に作る作品は、二宮金次郎の埴輪バージョンである

 高校最後で悔いの無い作品に仕上げるために、最後の調節を気合いを入れて作業を行った

 

 

 数時間かけて、ようやく埴輪を完成した

 作り終えた埴輪はまだ焼き上げは終わってはいないが、とても満足のいく形になった

 粘土製の大きな身体と複雑な模様を拵えた服

 木の束を背負う身体を支えるどっしりとした足

 もちろん顔は埴輪フェイスだが、埴輪顔でも親しみやすい表情に仕上げられたのは嬉しかった

 そして二宮金次郎の手に持つ本も粘土製にしたのは遊び心である

 髪型はあえて美豆良(みづら)にして、服装はヘラと網み縄で細かく模様を着けた

 仕上げたこの埴輪はとても出来栄えが素晴らしかった

 特に大変だったのが身体のバランスで、背中に背負っている薪束と身体を支えるために巨大な埴輪になってしまったが、ギリギリ業者の方の仕上げを行える範囲に留めることに成功した

 

 後は細かな調整と形成を終えて後は先生を呼んで、専門の業者に頼んで素焼きして貰うだけなのだが……

 

 

 ……ふと思い付きで埴輪の二宮金次郎の持たせる本に

「悪霊退散」

「校内安全」

「無病息災」

 と見えない所に木ベラで書き込んだ

 そして埴輪の前に立ち、手を合わせながら呟いた

 

「埴輪よ埴輪、埴輪の二宮金次郎よ、どうか俺が過ごしてきた思い出溢れる学校をどうか守っておくれ……」

 

 この世界が女神転生の世界だとわかり、せめてもの願掛けとして作り終えた埴輪に学校を守って欲しいと祈り、願った

 祈り終わった後、先生に埴輪が完成したことを伝え、学校での用事はなくなった俺は、帰宅する事にした

 

 後武田と共に富士山に向かう準備に取りかかることにした

 持っていく物は何にしようか……

 製作道具も持っていこうかな? 

 それとデビルサマナーさんに何か差し入れしようかな? 

 それと……

 

「……母ちゃんに相談しよう」

 

 

 

 

 ────────────────────────

 学校の完成前のとある掲示板にて

 ○転生者 雑談スレ その○○

 

33:名無しの転生者

 というわけで

 念願の俺の考えた最高学校を建設するぜ! 

 というわけで安価>>53

 

37:名無しの転生者

 やっぱり

 私立桜が丘女子高等学校だろ

 

49:名無しの転生者

 まともな校舎名が来るかな? 

 時定高校

 

52:名無しの転生者

 巡ヶ丘学院高等学校

 

53:名無しの転生者

 私のおすすめ

『月詠学院高等部』

 

54:名無しの転生者

 夜見山北中学校

 

58:名無しの転生者

 あっぶねぇ! www

 

61:名無しの転生者

 >>53で良かった……良かったのか? 

 

62:名無しの転生者

 >>少なくとも>>52 >>54よりはましだろ

 

63:名無しの転生者

 >>52 >>54の殺意が太すぎるっピ!! 

 

64:名無しの転生者

 とりあえず>>33、良かったなw

 

65:>>33

( ゚д゚ )

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回も少し時間がかかります


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第4話 +掲示板回

長くなってしまったので分けています


 某月某日、帰省から帰って来た武田と共に俺達は《富士山覚醒体験オフ会》に参加するべく静岡県へとやって来た

 駅からコテージまでの道は、友人が掲示板で大人転生者の所持する車で向かうことになっている予定である

 

 何でもその大人転生者は、俺達の通っている学校の先輩らしく、前世の知識と今世で学んできた経営学等の知識で成り上がった若手の敏腕社長だという

 友人に先輩は何の企業社長か聞いてみると素材メーカーの社長らしく、最近では地球に優しいエコ商品を多数販売とゴミから資源を回収する再利用技術を研究中とのこと

 どうやらこれも女神転生の世界だと気付いた先輩が、大破壊に向けた一手らしい

 なんでも女神転生には地球意識によって起こる終末が起こる作品があるらしい

 

 そう友人と話していると後ろから車のクラクションが鳴り響いた

 何だと思い後ろを振り返るとそこには1人の男が車に乗ってやって来た

 どうやら噂の先輩がやって来たらしい

 車を停車させ、俺達を車に乗るよう促された

 武田と俺は車に乗り込みながら先輩に

 

「先輩お久しぶりです」

「はじめまして、自分は土師 創太です

 本日はよろしくお願いします」

 

 と俺達は先輩に挨拶した

 先輩はラフな格好をしたサングラスの似合う男性で、女性にモテていそうなイケメンであった

 が、そんな見た目とは裏腹に車内からはロボアニメのアニソンが流れているのを聞いて、思わず同じ転生者なんだなと少し安心した。

 そう安心していると先輩が

 

「やぁ後輩諸君、俺の名前は水嶋 賢人(みずしま けんと)

 学生の身でここまで来るのはさぞかし大変だろうにお疲れ様だね」

「これからは俺の車でオフ会の開催地に向かうから、二人は後ろでゆっくりしてていいよ」

 

 と私達に到着まで休んでも良いと提案してくれた

 武田は元気で先輩との話しに花を咲かせていたが、俺は前日までデビルサマナーさんへのお土産探しと駅までの電車で疲れていた

 その為先輩の言葉に甘え、ゆっくり寝させて貰った

 

 しばらく寝ていたら武田の声で起きたら、そこは富士山の麓の駐車場であった。

 そこからは徒歩になり、集合場所であるコテージに向かうことにした。

 登山中水嶋先輩から女神転生の知識を持っているか聞かれた

 どうやら車内で武田と水嶋先輩は、お互いの女神転生の作品知識をお互い情報共有していたらしい

 先輩は南極が舞台の女神転生をプレイした事があったらしく、知らなかった俺に対して分かりやすく丁寧に教えてくれた

 

 人間達の尽きぬ欲望で誕生した終末

 悪魔は見えない存在であること

 デモニカスーツと悪魔召喚プログラム

 人間で残酷な実験を行う恐ろしき悪魔

 過酷な環境なのに争い合う人間

 終末寸前なのにビジネス目的でやって来た人間

 人間達による悪魔達の解剖、実験

 洗脳による讃美歌

 人間と悪魔との合体

 

 そうして先輩との女神転生講座を受けているうちに目的のコテージに到着した

 どうやら先輩はまだ話し足りない様子だったが、後日お願いすることにした

 

 こうして俺達3人は、富士山覚醒体験オフ会に参加することになった

 

 

 

 オフ会ではたくさんの転生者達との交流会が行われていた

 

 テレビや雑誌等に出演している社長と大金持ちの投資家

 技術革新により一躍有名になった科学者と発明家

 背が高く、そして格好いいハーフの不良

 医療現場で様々な伝説を作った医者

 酒と料理を楽しんでいるグループ

 俺達と同じ学生転生者達

 色白で小太りな男等々

 

 バラバラのごちゃまぜで、まさしくカオス状態であった

 しかしここは転生者同士の交流会、つまり同士達が集うオフ会であった。

 

 前世の話をしているグループもあれば、今世の話をするグループがいた

 最近のアニメの話をしているグループもあれば、前世のアニメの話をしているグループもいた

 

 女神転生の話をしているグループは少なかったが、それらのグループはとても楽しそうに話をしていた

 水嶋先輩は投資家と社長のグループに用があるらしく、別れることにした

 武田と俺は女神転生について話しをしているグループに参加することにした

 

 そこで俺達はこのオフ会の主催者に会うことになった

 その人は見た目は若い男性に見えるが他の人たちとは明らかに違う凄みを感じさせる『ショタおじ』

 そして隣には長身かつ巨大、服から出ている肌は傷だらけの堅気には見えない男、俺と同じ覚醒者『霊視ニキ』

 こうして俺達はショタおじと話すことが出来た

 出会って数十秒俺の身体を見ただけで、ショタおじは俺の状態について原因がわかったようだった

 説明は後程してくれるそうだ

(尚、母さんが選んだお土産の酒はショタおじに好評であった)

 

 

 そして霊視ニキと話すことになったがお互い覚醒者であること、そして苦しみで覚醒した者同士話がとても弾んだ

 

 霊視ニキの普段見えている悪魔と幽霊の話

 メシア教についての話と忠告

 俺からは作った作品が全て埴輪顔になること

 無効化スキルについて

 

 お互い覚醒者特有の悩みや利点をたくさん話せてとてもスッキリした

 そうして霊視ニキや他の転生者達との交流に楽しんだ後、我々は覚醒体験の開催地へと向かうことになった

 

 

 

 そして、俺達は忘れられない光景を目にすることになった

 

 

 

 壮大で歴史を感じさせる赤塗門

 太古の空気を感じさせられる清々しい空気と厳かな空間

 庭園はまさに小世界

 境内に飛び歩く式神

 今まで生きてきた中でも最も美しく神々しい

 非現実が現実になった世界がそこにはあった

 

 星霊神社……

 まさしく日本最高の神社に俺達は訪れた……

 

 ・

 

 

 

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 ○ 転生者 雑談スレ その9 ◯

 

65:名無しの転生者

 俺氏ついに覚醒! 

 

66:名無しの転生者

 覚醒おめー

 

67:名無しの転生者

 いいなー

 

68:名無しの転生者

 くそおおおおおおおおおおお

 なんで覚醒しないんだ! 

 もう10日経つのに、明日仕事なのに! 

 

69:名無しの転生者

 覚醒ってどうやったらなれるんだ? 

 

70:名無しの転生者

 >>68

 仕事お疲れー

 

 私は2週間目だけど未だに覚醒の気配なし

 掃除が苦手だったのに今じゃ家事全般出来るようになったわ

 

71:名無しの転生者

 >>68

 ドンマイ

 俺も明日仕事やでー……覚醒したがな! ドヤァ

 

72:名無しの転生者

 >>68

 俺も未だ覚醒せず……

 暗闇体験はもう嫌だ……

 

73:名無しの転生者

 >>72

 俺は悪魔との会話が怖い

 リアル鬼とのリアル鬼ごっこめっちゃ怖いンゴ……

 

 >>71

 ……すぞ!! 

 

74:>>68

 >>71

 くっそ──!! 

 今こそ覚醒しろ! 

 そして>>71に呪う力を! あ、

 

75:名無しの転生者

 覚醒して俺Tueeのハーレム生活を送りたい……

 でも何故未だに覚醒しない……

 あのインフェルノモードな修行を受けたのに! 

 >>71

 呪呪呪呪呪呪呪呪呪

 

76:名無しの転生者

 >>71

 覚醒出来て裏山

 

 オフ会未参加のワイ、仕事が終わらなくて社内泊確定

 ……覚醒して上司の頭ハゲにする呪いかけたいなぁ……

 

77:名無しの転生者

 >>75

 マジか、噂の修行受けたやつがこの掲示板に! 

 

 >>76

 社畜さんお疲れ様です

 

78:名無しの転生者

 >>75

 ハーレムに懸ける執念は理解できないけど

 あの修行を受けたのは尊敬と称賛に値しますね

 

79:名無しの転生者

 噂の修行って何? 

 

 >>76、おつです

 いっそのこと辞めちゃったら? 

 最近転生者の社長が転生者の就職支援しているらしいし

 

80:名無しの転生者

 何か短期間で覚醒出来る修行らしいよ

 

 1日でギブアップが多発しているけどね

 

81:名無しの転生者

 この前発狂しているやつがいたぞ

 

 何か滅茶苦茶火を怖がってたぞ、そいつ

 

82:名無しの転生者

 え、何があったのそいつ? 

 

83:>>75

 >>79

 すまんが修行内容は話せられねぇ

 >>80

 俺以外何人かいたけど今はもう数人しかいねぇ

 >>81

 あ、それ多分俺だわ

 

84:名無しの転生者

 >>75

 ハーレムの為にどれ程……

 

85:名無しの転生者

 俺氏、厳しめの修行で覚醒

 でも何も成果(スキル)も得られませんでしたぁ!! 

 

86:>>75

 >>85

 え、覚醒してもスキルが出ない場合もあるの? 

 

87:名無しの転生者

 うあー……マジかぁ……

 めっちゃモチベーション下がるわぁ……

 

88:>>85

 忘れてた、一応覚醒すると身体能力は上昇するらしいぞ

 一応一般人よりかは強くはなれる

 でも俺はステータス魔寄りらしくて実感が沸かないがな! 

 

89:名無しの転生者

 とりあえず覚醒者が少ないのはわかった

 

 

 ・

 

 

 

 ・

 

 

 

 ・

 

(雑談中)

 

 ・

 

 

 

 ・

 

 

 

 ・

 

 

224:名無しの転生者

 そういえば

 初めから覚醒していた人たちは今何をしているんだ? 

 

225:名無しの転生者

 霊視ニキはショタおじの紹介で狩場で依頼こなしているらしいぞ

 

226:名無しの転生者

 リアル咲の人はどうしたんだっけ? 

 

227:名無しの転生者

 知らんな

 

228:名無しの転生者

 そういえば、他にもいたよね

 初日に霊視ニキと話しまくっていた学生

 

229:名無しの転生者

 あーいたいた

 

 何か悪霊だか神に取り憑かれた人ね

 あの子何の能力持ちだったっけ? 

 

230:名無しの転生者

 製作系じゃなかったけ? 

 

231:名無しの転生者

 ワイ、式神製作のデザイナー

 そんな人おらんかったで

 

232:名無しの転生者

 あれ? 製作系じゃなかったけ? 

 

 この前見たときひたすら粘土をこねていたぞ

 

233:>>231

 粘土? 

 式神製作には粘土は使わんぞ

 

234:名無しの転生者

 >>232

 人違いじゃね? 

 

 >>231

 式神製作の御方ですか! 

 どうか! どうか私めにムチムチうさ耳ギャルを! 

 

235:名無しの転生者

 待てい! 

 金に糸目はつかぬ! 

 ワシにスレンダーな銀髪ロシア系秘書を! 

 もう美人局に騙されたくないんじゃ! 

 

236:名無しの転生者

 ロリ巨乳ドワーフを! 

 どうか俺にエロエロドワーフを! 

 ムキムキドワーフは嫌だ! 

 

237:名無しの転生者

 えぇ……

 

238:名無しの転生者

 >>235

 さらっとヤバいこと言うなw

 

 >>236

 ドワーフニキショタおじにも同じこと言っててここでも言うのかw

 

239:名無しの転生者

 >>236

 ドワーフニキ仕事は大丈夫なのか? 

 

240:>>231

 すまんが俺には製作するほど技量はまだないで

 

 いつかは式神を1人で作成出来るよう頑張るけど

 

241:>>231

 それよりも覚醒者の学生って誰かわかる人いるか? 

 

242:>>236

 >>231

 応援してるで!! 

 そしていつか俺の考えた最強のエロドワーフ式神作ってクレメンス

 

 >>239

 仕事はもう直ぐ終わる

 ようやく帰宅できる! 

 

243:名無しの転生者

 俺の考えた最強の仲魔って……いいね! 

 

 学生転生者は何人かは見たけど覚醒者が誰かは知らないな

 

244:名無しの転生者

 学生転生者はほぼ全員帰宅したから

 今となっちゃ誰かはわからないな

 

245:名無しの転生者

 学生転生者達は今どう過ごしているのかな? 

 確かもうすぐ文化祭の時期だよな? 

 

246:名無しの転生者

 お、行ってみるか? 

 月詠学院高等部に

 転生者学生の何人かはそこにいるらしいし

 

247:名無しの転生者

 俺氏、転生者だけど入学出来ず

 親戚の工場で働いているで

 

 学生寮と設備が滅茶苦茶良さそうだったのに……

 

248:名無しの転生者

 偏差値滅茶苦茶高いらしいからなあそこは

 >>247

 ドンマイ

 

249:名無しの転生者

 あそこの文化祭レベルが高いからなー

 去年の転生者学生主催のグルメ大会ヤバかったなー

 リアル食戟が見れるとは思わなかったが

 

250:名無しの転生者

 それよりも映画クラブのショート映画だろ

 学生レベル越えてるし

 

251:名無しの転生者

 演劇部のロミオとジュリエットも良かったで

 

252:名無しの転生者

 美術部も良かったぞ! 

 なかなかレベルが高い作品が多かったし

 

 でも埴輪だらけの展示ブースの所はめっちゃ怖かったけど

 

253:名無しの転生者

 あ、思い出した

 確か学生覚醒者の能力埴輪だった

 

254:名無しの転生者

 そういえばそういうやつの話が過去スレにあったわ

 

 確か創作物全てが埴輪になる能力だっけ? 

 

255:名無しの転生者

 なにその外れ能力

 

256:名無しの転生者

 でも本人はあんまり気にしていない様子だったらしいぞ

 そいつの友人曰く

 

257:>>231

 ちょっとショタおじに聞いたら教えてくれたよ

 

 どうやら埴輪ニキは神と悪霊に憑かれた転生者らしいぞ

 それと埴輪製作能力は覚醒能力じゃないらしい

 

258:名無しの転生者

 ふぁ!? 

 メガテン的には厄ネタじゃねーか! 

 

259:>>231

 でも悪霊の方は神によって封じ込まれているらしいから

 今のところ問題ないらしい

 

 でも無理に引き剥がそうとすると埴輪学生の魂は消滅するらしいぞ

 

260:名無しの転生者

 うっわぁ……

 

261:名無しの転生者

 覚醒能力は結局なんだったんだ

 

262:>>231

 ショタおじ曰く、状態異常無効らしいぞ! 

 

263:>>75

 状態異常無効って、当たりの当たり

 大当たりスキルじゃねーか! 

 

264:名無しの転生者

 うわーいいなぁー

 俺覚醒したのに挑発だったんだぜ? 

 正直交換してほしいわ

 

265:名無しの転生者

 悪霊に憑かれたらワンチャン覚醒出来るかも? 

 

 ちょっと近所の廃ビルに行ってくるわ

 

266:名無しの転生者

 俺は曰く付きの屋敷に行くぜ! 

 

267:名無しのデビルサマナー

 やめといた方がいいよ~

 

268:名無しの転生者

 よっしゃ行くぞおまいら! 

 俺は廃病院にイクゾ! 

 

269:>>75

 って、ショタおじ! ショタおじじゃないか! 

 

 どうか俺に力を! 

 夢のハーレムの為にも覚醒を! 

 

270:名無しの転生者

 ショタおじいらっしゃーい! 

 

 どうしてなの? 

 

271:>>68

 あーショタおじ

 彼>>71大丈夫だった? 

 

272:名無しのデビルサマナー

 >>75

 修行頑張ろうね

 

 >>270

 彼が特殊だったのもあるし、

 悪霊に憑かれたら衰弱死待った無しだからだよ

 

 >>68

 彼は今医療室で安静中だよ

 それと覚醒おめでとう

 

 

273:>>236

 ロリ巨乳ドワーフを……

 

274:名無しの転生者

 ドワーフニキ必死すぎw

 

 え、衰弱死ってヤバくね? 

 

 それと>>68覚醒おめ

 

275:名無しの転生者

 埴輪ニキ実はゾンビだったり? 

 

 >>68何かやらかしたの? 

 >>71をヤっちゃったのか? 

 

276:名無しのデビルサマナー

 >>274

 式神は覚醒してからねー

 ってか誰か降霊術を覚えて……

 

 彼は人間だよ

 ただ若い頃に呪われて神がそれを食い止める為に取り憑かれただけだよー

 

277:名無しの転生者

(´・ω・`)

 

278:名無しの転生者

 ドワーフニキドンマイ

 

 え、呪われてたの? 

 悪霊に憑かれたんじゃなくて? 

 

279:名無しの転生者

 ワイ、曰く付きの屋敷に入る前にスレ見て探索中止

 

 危ないところやったわ……

 

280:名無しの転生者

 俺、ビル内でスレ見て絶望

 

281:名無しの転生者

 >>280

 おい! 

 

282:名無しの転生者

 ちょっとショタおじに頼んで憑いてないか確認したら? 

 

283:名無しのデビルサマナー

 >>282

 後で憑いてないか確認するからね

 

 彼の記憶を覗いたら、どうやら博物館で悪霊による呪術による無差別テロで、悪霊に憑かれたらしいよ

 

 そして神の方も博物館にあった土偶を依り代にしていた分霊が守護目的で憑いたんだよ

 

 ちょっと用事ができた

 

284:名無しの転生者

 え、日本でテロが起きてたの? 

 しかも呪術って、ヤバくね? 

 ちょっとそこんところ詳しく! 

 

285:名無しの転生者

 それって今も埴輪ニキを呪った存在がいるって事!? 

 

286:名無しの転生者

 博物館に行けなくなっちまったよ

 

287:名無しの転生者

 ニートのワイ、高みの見物w

 

288:名無しの転生者

 >>287

 働けニート

 

289:名無しのデビルサマナー

 その辺は大丈夫だよ

 悪霊を使役していた術者は、悪霊召喚継続による生体マグネタイト枯渇でもうこの世にいないよ

 

 じゃぁ抜けるねー

 

290:名無しの転生者

 ヒェ……

 

291:名無しの転生者

 じゃぁ今埴輪ニキの仲にいる悪霊はどうなったの? 

 消滅したの? 

292:名無しの転生者

 さらっと言っているけどそのテロリスト何がしたかったんだ? 

 何故無差別テロしようとしたんだ? 

 

293:名無しの転生者

 新聞記者の私、その事件知っているわ

 被害者というか加害者の男性が自室でミイラになっていた事件よね

 

 

 ・

 

 

 

 ・

 

(事件について説明中)

 

 ・

 

 

 

 ・

509:名無しの転生者

 うわーマジか……

 

510:名無しの転生者

 地上げ目的にヤクザが呪術師がテロ起こしたのか……

 

511:名無しの転生者

 メガテン的にはダークサマナーやね

 

512:名無しの転生者

 こえーよこの世界

 

513:名無しの転生者

 なんていうかメガテンだから? 

 

514:名無しの転生者

 でも悪霊に憑かれて神に憑かれるって主人公みたいで裏山

 

515:名無しの転生者

 でも1ヶ月ずっと呪われ続けられてその後埴輪やで? 

 

516:名無しの転生者

 あ、やっぱ無しで

 

517:名無しの転生者

 www

 

518:名無しの転生者

 そういえば埴輪ってどっちが原因なの? 

 

519:名無しの転生者

 神じゃね? 

 

520:名無しの転生者

 悪霊に1000ペリカ

 

521:名無しの転生者

 ショタおじマダー? 

 

522:名無しの転生者

 そこら辺はショタおじ待ちやな

 

523:名無しの転生者

 ショタおじ何をやっているんだ? 

 

 誰かショタおじどこに行ったか知っているやつはいないか? 

 

524:名無しの転生者

 トイレじゃね? 

 それか風呂? 

 

525:名無しの転生者

 ショタおじは今、埴輪ニキと一緒に覚醒訓練?してるゾ

 

526:名無しの転生者

 あれ、埴輪ニキ覚醒してたんじゃなかったっけ? 

 

527:名無しの転生者

 >>525

 埴輪ニキの中にいる悪霊を無力化するらしいぞ

 それと分霊の神と対話もするらしい

 

528:名無しの転生者

 神との対話……ここだけみるとやっぱショタおじは凄い人なんやなって感じるよな

 

529:名無しの転生者

(ただし女神転生である)

 

530:名無しの転生者

 埴輪ニキの中にいる神って誰なん

 

531:名無しの転生者

 オオクニヌシに1票

 

532:>>514

 ここはやっぱり主人公っぽいフツヌシ……

 なんかムカつくからコトシロヌシで

 

533:名無しの転生者

 オオミツヌだろ

 あの巨体はロマンがある

 

534:名無しの転生者

 ここは埴輪作りの製作者である野見宿禰だろ

 

535:名無しの転生者

 >>534

 神とは言わなくない? 

 どっちかって言うと英傑じゃね? 

 

536:名無しの転生者

 もしかしたら悪霊が野見宿禰じゃないか

 

537:名無しの転生者

 いやそんなまさかw

 

538:名無しの転生者

 博物館と埴輪繋がりで土偶

 だから国津神のアラハバキで決まりや! 

 

 

 ・

 

 

 

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 ・

 

 ★関東地域 雑談掲示板 何でも相談所その3○★

64:名無しの一般人

 また近所で変死したらしい……

 何でテレビで報道しないのかしら! 

 

65:名無しの一般人

 今回被害者の自宅で事件でしょ

 警察無能過ぎるわ! 

 

66:名無しの一般人

 息子が通っている学校では集団登下校とか先生の見回りで対策しているけど、正直怖いわ……

 

67:名無しの一般人

 俺の知り合い、テレビ関係者なんだけどこの事伝えてもあしらわれてしまった……

 そいつとは喧嘩しちまったよ

 

68:名無しの一般人

 マスコミは本当マスコミよね

 

69:名無しの一般人

 そういえば、最近堅気じゃない男と住職の2人組が廃ビルに向かって行ったのを見かけたわよ

 

70:名無しの一般人

 ヤクザと宗教法人は付き合っているって、ばっちゃが言ってた

 

71:名無しの一般人

 抗争とかあった場所じゃね? 

 

72:>>69

 いや、そこは確か建設途中で中止になった廃ビルだから……

 

73:名無しの一般人

 ? 

 

74:名無しの一般人

 え、それってつまり……

 

75:名無しの一般人

 オカルト板で有名な廃ビルじゃねーか! 

 

76:名無しの一般人

 ヤクザと住職のお化けを

 >>69がみちゃったパターンじゃね? 

 

77:名無しの一般人

 \(・ω・\)SAN値! (/・ω・)/ピンチ! 

 

78:>>69

 いやいやいや、だって廃ビル近くに車止めているし……

 ……幽霊は車を運転しないよね? 

 

79:名無しの一般人

 とりあえず>>69は今すぐ家に帰って寝た方がいいよ

 

80:名無しの一般人

 >>69、疲れてるんや……ゆっくり休み

 

81:名無しの一般人

 扱いひどくねw

 

82:名無しの一般人

 でも最近オカルトっぽい事件多くね? 

 

83:名無しの一般人

 言わないで……

 

84:名無しの一般人

 大丈夫、大丈夫

 テレビでは何も問題がないって言っているし……

 

85:名無しの一般人

 俺、妊娠している妻ともうすぐ誕生する息子の為に東京へ移住を決意

 

86:名無しの一般人

 >>85

 英断やで

 

87:名無しの一般人

 >>85お父さん頑張って! 

 

88:名無しの一般人

 急速な東京移住者続出で住んでいる町が人手不足に陥って軽く絶望

 

89:名無しの一般人

 家の会社は人手不足で倒産しそう……

 給料良いから若者来て! 

 中途採用も可だから! 

 

90:名無しの一般人

 こっちの工房も面接だけで即採用だよ! 

 週休完全2日制

 交通費支給するよ! 

 

91:名無しの一般人

 皆必死やね……

 こっちは温泉旅館で働いているけど来るのは都会からの来客だけ

 なんか寂しい……

 

92:名無しの一般人

 景気が良い筈なのに人手が足りない

 なにこれ

 

93:名無しの一般人

 東京はオカルト事件が起きていないからか人手が余裕たっぷりで羨ましい……

 

94:名無しの一般人

 そのせいで就活が厳しいけどな! 

 

95:名無しの一般人

 誰かこの状況を打開してくれる正義の味方いないかな? 

 

96:名無しの一般人

 オカルトといえば陰陽師? 

 

97:名無しの一般人

 やっぱりエクソシストでしょ! 

 

98:名無しのメシア教徒

 >>97

 悪魔祓いにはメシア教に依頼はいかがでしょうか? 

 

99:名無しの一般人

 魔法少女だろ

 

100:名無しの一般人

 うわでた

 

101:名無しの一般人

 オカルト板に必ず出てくるメシア教徒さんチース

 

102:名無しの一般人

 最近増えてきたわよねこういうの

 

103:名無しのメシア教徒

 悪魔祓いには自信があります! 

 何でも誰でも相談可ですよ! 

 相談したい方はどうぞ最寄りのメシア教会へ

 

104:名無しの一般人

 終末思想持ちのかたはちょっと……

 

105:名無しの一般人

 でも一応実績? はあるらしいよ? 

 

106:名無しの一般人

 なお、メシア教会がその地に建設される模様

 

107:名無しの一般人

 うわぁ

 

108:名無しの一般人

 宗教の押し付けをしない正義の味方いないかな? 

 



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第5話

更新遅れてしまいました

前回の続きを書こうとしたら流れがおかしくなってしまったので、急遽主人公のシーンを追加しました


 星霊神社にて俺とショタおじは、俺の中にいる悪霊と神との対話をするための儀式を行なう準備をしている

 ちなみに友人の武田は今ここにはいない

 彼は他の転生者達と共に覚醒修行に参加している

 

 ショタおじは儀式場の床に複雑な幾何学模様の魔法陣を3つ、逆正3角形の配置で高速に描いている

 その間俺はショタおじの式神に渡された原材料不明の凄まじい臭いの食べ物のような何かと、緑色に輝く粘性の液体で食事をしていた

 どうやら召喚する際、俺の生体マグネタイトと呼ばれるエネルギーが必要な為、一心不乱に食事をしていた

(これを怠るとマグネタイト不足でミイラになって死んでしまうらしい)

 

 何とか食事を終え、吐き気に襲われながらも俺は先日ショタおじに言われて作成した2体の像を取り出した

 勇ましい武人の埴輪と遮光器土偶である

 

 そう、土偶である

 今まで作ったものが埴輪化してしまう筈なのにちゃんとした土偶を作ることが出来たのである

 しかし、その土偶は俺が作ったとは思えない出来であった

 完全な左右対称の造形

 複雑すぎる模様

 今にも動き出しそうな雰囲気

 まさに神がかっていた

 俺の中に何者かの存在がいる事を認識した

(それと同時に霊視能力を身に付け、偶然近くにいたショタおじの仲魔の悪魔を認識して、思わず叫んでしまった)

 

 

 

 しばらくして、儀式の準備を終えたショタおじに指示され、一番手前の魔法陣の上に設置された拘束椅子に俺が座り、奥の2つの魔方陣に像を設置して儀式の準備を終えた

 

 儀式の前にショタおじは俺に対し

 

「儀式を行うけど、大丈夫?

 それとも儀式はやめるかい?」

 

 と気にかけてくれた

 

 

 …………正直俺は滅茶苦茶怖い……でも

 

「やめません、儀式の再開をお願いします」

 

 腹を括ることにした

 俺の中にいる悪霊と神の正体

 それを知るため、俺は儀式を行うことにした

 

 俺はショタおじに悪霊と神を直視しないように清められた薄い純白の布で目隠しをして、拘束椅子の拘束具で四肢を拘束した

 

 そしてショタおじが俺に対して始める事を伝え、儀式が始まった瞬間

 

 

 

 俺の身体の奥底から何かが蠢き始めた

 それと同時に強い不快感に襲われた

 

 

 

 蠢いている違和感は2種類

 1つは俺の身体を何かで蝕む荒々しい者

 そしてもう1つは荒れた俺の身体を癒す者

 それらの2つの何かは俺の身体の中心からマーブル状に活性化し始めた

 儀式が続くにつれ、違和感は全身に広がった

 そしてマーブル状だった存在は俺の中で激しく周り始めた

 

 そこから身体の中から何かが何か大切な物が消費されていく感覚に襲われた

 自身のエネルギー、生体マグネタイトが消費されていくにつれて2つの存在は形になってきた

 その存在が完全に2つになった瞬間……

 

「ちょっと苦しいけど我慢してね」

 

 とショタおじが言いながら俺の胸に両手を当てた瞬間……

 ショタおじの手に俺の中にいた2つの球体が抜き取られた

 それ同時に俺のマグネタイトがごっそり抜き取られる感覚に襲われ、猛烈な脱力感と飢餓に襲われた

 未知の感覚に襲われ薄れゆく視線のなか、薄い布越しから見えた俺の中にいた存在はショタおじの両手に収まっていた

 

 右手には黒紫色(こくししょく)に染まる禍々しく光る球体

 左手には乳白色(にゅうはくしょく)に染まる神々しく光る球体

 

 それぞれの球体から発せられる力に波動を肌で感じた

 ショタおじが、2つの球体を埴輪と土偶に納めた瞬間

 

 

 意識がまるで風船が萎むかのように霧散し、気絶した……

 

 

 

 

 暫くして気絶していた俺は布団から飛び起きた

 俺が小学生の頃、『私』が目覚めた時をフラッシュバックしたからだ

 またあの時の地獄の時間が始まったのではないのかと思ってしまい、数分だったのか、あるいは数秒なのかわからなくなるくらい、俺はパニックを起こしてしまった

 時間がたって、あの時の痛みが襲われないとわかり、俺は漸く安心をすることが出来た

 どうやらここは星霊神社の数ある部屋の中の和室であることがわかった

 室内は出入り口が1つと布団を入れるであろう押し入れ、暗い部屋を照らす行灯窓2つしかないシンプルな部屋に俺はいた

 奇妙な場所で寝ていた俺は少し不安になり、起き上がろうと力を入れた

 しかし、気絶していたせいなのか生体マグネタイトが消費された原因か、うまく立ち上がることは出来なかった

 まるで、自分の身体が錆び付いたかのように動きが億劫だった

 何とか布団から上半身を起こして一息ついたと同時に

 

「やぁ、目が覚めたかい」

 

 と、ショタおじが俺の横に突如姿を現せた

 いきなり現れたショタおじに俺は驚き、また寝転んでしまった

 目を白黒させて呆然としている俺に対し、ショタおじはまるで悪戯を成功した子供のように笑っていた

 

 少しからかわれた後、ショタおじは俺に対し儀式について説明した

 どうやら俺の中にいた悪霊と神との対話が終わったらしい

 

「もうわかったのですか!」

「いやぁ~苦労したよ

 土師君の中に憑いていた存在は予想以上にヤバイ存在だったよ」

「そ、それで俺の中にいる2つの存在は一体何者だったのですか?」

 

 そう俺が質問するとショタおじは笑顔で説明をしてくれた

 

「じゃぁ説明するね

 まず、悪霊の方は野見 宿禰(のみの すくね)

 昔々の大昔、古墳時代の豪族だよ」

「えぇ、古墳時代!?」

 

 なんと驚いたことに、俺の中にいる悪霊は古墳時代の英傑らしく

 ダークサマナーの霊能力者集団が古墳を荒らして出てきた所を組織全員で使役する儀式によって無理矢理使役し、様々な悪事に利用されていたらしい

 そのダークサマナー集団は、主に要人の暗殺や価値がある遺物の強奪と土地の地上げ等を行う外道に属する犯罪者だとか

 しかも質が悪い事に、扱いやすくするために存在を貶めることで英傑から悪霊に変化させた事だ

 

 悪霊となった宿禰が俺に取り憑いた経緯は、どうやら博物館にある展示物を盗む為に無差別にテロを起こしたのである

(どうやら子供のマガツヒを取り込ませてより悪霊として強化させようとしたらしい)

 しかしその中にいた霊的素質が高い転生者である俺に取り憑かれたせいで、テロは失敗に終わった

 そして、俺がなかなか死ななかった為に犯人のダークサマナー組織全員の人間全員干からびて亡くなってしまったのだとか

 どうやら俺の創作物埴輪化の原因は、悪霊が影響らしい

 

「そんな恐ろしい大悪霊が俺の中にいたのですか!」

「そうだよー

 結構な大物で正直ビックリしたよ」

「うわぁー怖かった……

 俺の中にいる悪霊を祓ってくれてショタおじありがとうございます」

「ん?」

「え?」

 

 あれ、何か嫌な予感……? 

 

「ショタおじ……?」

「いやぁ、実を言うとね、祓っていないんだよ」

「へ? 何で?」

「だって祓ったら土師君の力そのものを消しちゃうよ? 

 それに、宿禰を脅したらアラハバキにも止められたれたんだ」

「力が消えるって? 

 それにアラハバキ?」

 

 どうやら俺の中にいる悪霊はアラハバキと呼ばれる神様に祓わないようにと守られたらしい

 ショタおじの話を聞くに、どうやらその神様は博物館にあった土偶の1つに憑いていたらしく、転生者である野見 宿禰(のみの すくね)に取り憑かれた俺を守るために俺の中に取り憑いたのだとか

 

 ……俺、取り憑かれすぎだろ

 

 それと、どうやら本来は祟り殺す筈の呪いをアラハバキ様渾身の加護によって負担を減らし、死なない程度の激しい苦しみで済ませたらしい……

 そうショタおじは俺に説明をしてくれた

 

「マジですか……」

「言いたいことは分かるよ

 でも、無理に剥がして祓おうとすると、土師君自身にも影響が出ちゃうんだよね」

野見 宿禰(のみの すくね)様が俺の御先祖様……」

「そして、アラハバキは土師君を自身の眷族どころか同じ霊質レベルにまで加護を与えたらしいんだよね」

「えっと……つまり簡単に言うと?」

「アラハバキ≒土師≒宿禰

 よく分からない状態になっているね!」

「えぇぇぇぇぇええええ!!?」

 

 こうして、俺は自身中に眠る存在達

 俺自身の異常事態について知った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、それと土師君は式神みたいな埴輪や土偶を作ることが出来るようになっている筈だから修行頑張ろうね!」

「なんだって!?」

 

 こうして、ショタおじ指導の厳しい修行が始まった

 

「後5日間しかないから厳しめにいくよ! 

 とりあえず、埴輪を100体作成だよ!」

「それが終わったら降霊と術式の手順を覚えよう!」

「え、休憩が欲しい?SAN値がヤバイ?はい、霊薬」

 

「タ…スケテ……タスケテ……」

 

「時間が勿体ないからどんどん行くよー!」

 

「ァ………アァ…………」

 

 本当に厳しい修行だった……

 

 

 

 修行最終日、俺の地獄の修行を耐えきった

 友人の武田はちょうど1週間目に覚醒した

 彼も厳しめの修行で精神を病みかけたのだとか

 

「武田……生きているか?」

「土師……生きてるって素晴らしいな…グスッ」

 

 お互い表情が凄まじいことになっていた

 武田なんて若干泣いていた

 帰宅の際は先輩や他の学生転生者達と共に帰宅することになった

 先輩は覚醒には至らなかったらしいが、投資家や社長等の転生者とコネクションを得ることが出来て良かったらしい

 

「これからの経済と、技術の発展が楽しみだ」

 

 と先輩が笑顔で話していた

 どうやら何かの巨大プロジェクトを行うらしい

 

 

 こうして、俺達は星霊神社での修行を終えた

 

 

 

 ────────────────────────

 

 ステータス紹介

 

 

 土師 創太(はじ そうた) Lv1

 

 ステータスタイプ 『技・速型』

 

 耐性ー呪殺・破魔

 弱点ー火炎・電撃・衝撃 

 

 スキル・地獄のマスク

 

 解説

 本作の主人公

 家族を守るために星霊神社に訪れた

 ステータスと耐性はアラハバキと宿禰によって変異

 地獄のマスクは幼少期の覚醒で獲得

 状態異常に強くなった

 国津神と血族ボーナスで埴輪作りに特大補正

 土偶作りは修行中

 埴輪製作で仲魔作成可能

 その代わり、攻撃魔法は一切使えなくなった

 

 儀式で使った埴輪と土偶は持ち帰り、神棚で祭る

 家族へのお土産は茶葉とうなぎパイを購入した

 

 ショタおじから特注の造形道具を貰った

 簡易式神は購入しなかった

 (友人に金を貸した)

 

 

 武田 勇人(たけだ ゆうと) Lv1

 

 ステータスタイプ 『魔・運型』

 

 耐性ー無し

 弱点ー呪殺

 

 スキル・ザン

 

 解説

 本作の主人公の親友

 今の生活を守りたいが為に星霊神社に訪れた

 厳しめの修行3回目、修行最終日で覚醒

 衝撃魔法ザンを習得した

【修行内容】

 ・悪魔からのリアル鬼ごっこ(捕まったら丸かじり)

 ・沈黙魔法による窒息

 ・衝撃魔法での人体破裂

 厳しめの修行により痛みに強くなった

 その為状態異常に対しトラウマになってしまった

 

 ショタおじから簡易式神(3万円ランク)購入

 




先輩は覚醒よりも他転生者とのビジネスのためにオフ会に参加しました

その為、修行は穏便な方だけを受けていました
ちなみに、ショタおじから簡易式神を5体購入した
(家族用、自宅用、護身用、職場用、予備)


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第6話+掲示板回

掲示板回です

主人公の埴輪製造は次回出来たらいいなぁ……


 ショタおじ主催の覚醒訓練開始からはや数ヵ月

 俺達高校生転生者達は3年生

 これからの将来を真剣に考える時期がやってきた

 

 本来であれば、大学や就職の為の勉学に努めなければならないが、ここは女神転生の世界

 覚醒学生転生者達は大破壊を前にどうすれば良いか悩みに悩んだ

 ある転生者は大学へと進学し、専門知識を蓄え

 ある転生者は卒業後フリーターとなり、星霊神社で修行を

 ある転生者は転生者のいる企業へ入社等

 それぞれの道へ進もうとしていた

 

 かくいう俺も自分は将来どうすれば良いのか考えていた

 友人の武田は先輩の企業に入社し、そこでデビルバスターとして活動するらしい

 友人に同じ会社に就職しようと進められたが、俺の持っている仲魔製造能力により、企業就職による仲魔独占禁止と杭を刺されてしまった

 無視して入社しても良かったが、先輩曰くもう少し待っていて欲しいと言われた

 どうやら社長転生者達による一世一代の巨大プロジェクトの進行中で、今俺が先輩の企業へ入社してしまうと将来俺にとって良くないことになってしまうのだとか

(式神製造を行っているショタおじの多忙さを見て、そう決断したらしい)

 

 しかし先輩はある1つの提案をしてくれた

 それは、一時陶芸家になることである

(もちろん埴輪と土偶専門の)

 そして先輩の言うプロジェクト、転生者企業連合化が終わり次第参加して欲しいと言っていた

 どうやら上の立場に立つことにより、無理な注文を避けられるようにするためだとか

 

 こうして俺は自身の将来を決め、最後の学生生活を悔いのないよう過ごすのであった

 

 

 

 

 ちなみに、親に埴輪と土偶専門の陶芸家になりたいと伝えたら納得したように快く受け入れてくれた

(転生者でない友人からは陶芸家しかあり得んと言われてしまったのは少し癪であったが)

 

 

 

 

 ○ 転生者 破滅会議スレ その4   ◯

1:名無しの転生者

 ・ここは大破壊に向けての対策について相談するスレッドです

 

 ・自由に雑談もおk

 

 ・悪質な方は隔離、垢BANされるので注意

 

 ・職業募集、紹介も大歓迎! 

 

 

2:名無しの転生者

 たておつー

 

3:名無しの転生者

 おつです

 

4:名無しの転生者

 ちくわ大明神

 

5:名無しの転生者

 >>1

 たておつです

 

6:名無しの転生者

 誰だ今の

 

7:名無しの転生者

 >>1

 建ておつ

 大破壊に向けての就活めどい

 

8:名無しの転生者

 ここ数ヵ月で転職する転生者増えたよね

 

9:名無しの転生者

 こちら、北海道住み転生者

 大破壊に向けて対策&修行したいけど金足りず

 

 誰か雇って下さい……農家の三男で畑仕事得意です

 

10:名無しの転生者

 早速来たわね

 

 でもこういうの正直ありがたいわ

 お手軽に人材確保出来るし

 

 こちら和歌山 ○○市 精密機械・部品 中小企業

 

 正社員採用 初任給23万

 ボーナス、昇給昇進、退職金あり

 詳しくは以下サイトにて

 https://www.……

 

 終末世界でも快適な生活を送るために募集中

 

11:>>1

 >>10

 いいゾ~これ

 

 でも和歌山は遠い……(秋田県民)

 

12:名無しの転生者

 東京都 ○○区 飲食店

 

 アルバイト募集

 給料  時給最低賃金+300円

 職種内容 接客

 未経験者でも大歓迎

 

13:名無しの転生者

 ちょっと悩む金額やな

 

 でも東京かぁ……

 

14:名無しの転生者

 でも他店舗より高額やで? 

 東京だけど

 

15:名無しの転生者

 東京がネックすぎるwww

 

16:名無しの転生者

 こちら青森県 りんご農家

 

 >>9さん一緒にりんご育てないかい? 

 https://www.……

 

17:名無しの転生者

 りんごは山形だるぅろおおおっっ! 

 

18:名無しの転生者

 >>いきなり沸いて草w

 生産量4位が喚いておるw

 

19:>>9

 >>16

 ありがとうございます! 

 是非とも働かせて頂きます! 

 

20:名無しの転生者

 もしかして>>17って、デレステPニキ? 

 

21:名無しの転生者

 Pニキ多すぎて誰が誰だか解らぬ

 >>9

 おめ

 

22:名無しの転生者

 >>9

 おめ~

 

 Pニキ一体何人いるか数えるのは不毛だからやめといた方がええで

 あそこは魔境やで

 

23:名無しの転生者

 確か彼らって本気で式神をアイドルにするために異界を周回している頭のおかしいガチ勢だっけか? 

 

24:名無しの転生者

 そうらしいで

 でもそのせいでアイドル式神イチャイチャ派と仲が悪いらしいで

 

25:名無しの転生者

 式神アイドルを嫁にしたい派と式神をトップアイドルにする派

 

 これは仲違いするわ

 

26:>>17

 頭おかしいと言われるのは心外だな

 俺達は終末でも癒してくれるアイドルを育てたいだけなんだ

 

27:名無しの転生者

 凄い目標やな

 

28:名無しの転生者

 >>17

 いやおかしいやろ

 

29:名無しの転生者

 俺達はこの世界に、本当のアイドルを育てたいんや

 

30:名無しの転生者

 そうだそうだ!! 

 リアルアイドルを推すのは前世で懲りたんや

 

31:名無しの転生者

 もう裏切られたくないんや……

 

32:名無しの転生者

 うわぁ……カオスになってきた……

 

 

 

 

 ・

 

 

 

 

 ・

 

 

 

 

 ・

 

 

 

(Pニキ達による泥沼展開中)

 

 

 

 ・

 

 

 

 

 ・

 

 

 

 

 ・

 

 

 

196:名無しの転生者

 しかしまぁ、凄い奴らだったな……

 まさか式神アイドルの能力ほぼ歌唱とダンスに注いでるなんてな

 

197:名無しの転生者

 しかも奴ら異界探索で覚醒者全員前衛で式神が後衛って……

 頭ヤバイな

 

198:名無しの転生者

 そんな彼らのためにショタおじは、アイドル式神にリカームを覚えさせたって話らしいよ

 

199:名無しの転生者

 リカーム持ちアイドル式神良いなぁ……

 でも俺の式神全身鎧タイプで良かったと思うで! 

 

 悪魔に対する近接攻撃と足捌きに補助が入るから漫画みたいな動きが出来て現地民からの視線が気持ちいいんじゃぁ~! 

 これで夢のハーレム生活が!! 

 

200:名無しの転生者

 覚醒でザンを覚え、滅茶苦茶格好いい剣型式神を手に入れたワイ

 上手いこと威力調整して宙に浮く事で憧れだった浮遊剣士に! 

 ショタおじ達に感謝!! 

 

201:名無しの転生者

 良いなぁー高級式神……

 俺は覚醒したけど友人がまだ覚醒していないからまだ持っていないんだよなぁ

 

202:名無しの転生者

 >>201

 依頼受ければ優先して作って貰えるよ? 

 

203:>>201

 >>202

 流石に1人で依頼を受けるのは無理……

 俺の能力スクカジャやし

 

204:名無しの転生者

 私はウサミミ美女のかぐや姫式神にして貰ったぞい

 バニースーツを着込んだ美女をつれての依頼解決は周囲からの視線が気持ちいい!! 

 

 原作要素でエナジードレインをお願いしたのも良かったぞ! 

 キスで敵をミイラにする姿にめっちゃ興奮したわいw

 

205:名無しの転生者

 私は無難に体格の大きなペットにしたわ

 どんなのかは教えないけど、私のために戦って傷つく姿に依頼のたび満たされるわ! 

 

 でもちょっと残念なのが、式神が傷ついても血が出ない事なのよね……

 怪我の度合いが解りにくいし、物足りないと感じるのよね

 

206:名無しの転生者

 なんかしれっとヤバイ人が混じっている! 

 

207:名無しの転生者

 なにこの変態とドSな二人は

 

208:名無しの転生者

 もしかして変態オジと女王ネキか!? 

 

209:名無しの転生者

 >>208知っておるのか雷電!? 

 

210:名無しの転生者

 なにその不穏なワードは

 

211:>>208

 有名な二人組だよ……

 偶然二人ともショタおじ主催の厳しい覚醒訓練中同時に覚醒した、ドMとドSのコンビだ

 

 変態オジとペットが前衛、バニー式神と女王ネキが後衛のバランスの取れた連携で異界攻略をこなす霊視ニキと同じく実力者だぞ! 

 

212:>>208

 その戦闘能力の高さと変態性で、根願寺の住職Sさんと現地霊能力者のメンタルをズタボロにした実績を持つのだとか

 

 それと住職Sさんはそんな彼ら専門の担当になってしまった根願寺の下っ端君らしい……

(ちなみに30代の所帯持ちらしい)

 

213:名無しの転生者

 住職Sさんかわそすぎるwww

 

214:名無しの転生者

 変態の対応をするはめになった住職Sさん、これって所謂押し付けられたなw

 

215:名無しの転生者

 なぁにこれぇ……

 

216:名無しの転生者

 でも戦闘能力最強なんだぜ

 なんでこんなに依頼をこなすのかは知らんけど

 

217:>>204

 だって強くなくちゃ生き残れないではないか

 

 それに、お気にの店嬢を守りたいし……

 

218:名無しの転生者

 ある意味全うな理由だった!? 

 

 でもお気にの店の嬢を守るって……

 

219:名無しの転生者

 もしかしてその店バニーガール専門店? 

 

220:>>204

 そうじゃよ

 

 ワシのお気にの店だぞい! 

 目標はお気にの嬢全員を大破壊から守る事だぞ! 

 

221:名無しの転生者

 目標は不純だけど応援するで~

 キモいけど

 

222:名無しの転生者

 確かに大きな目標で立派だと思うな

 キモいけど

 

223:名無しの転生者

 キモい

 

 そういえば女王ネキはどうしたのかな? 

 

224:名無しの転生者

 そこんところどうなんですか、変態オジ

 

225:>>204

 皆にキモいキモい言われてワシ歓喜!! 

 

 彼女は今、表の仕事をこなしておるぞい

 

226:名無しの転生者

 うわぁ、メンタル最強かよ……

 

 表の仕事なにかな? 

 

227:名無しの転生者

 女王ネキだからSMクラブだったりしてw

 

228:名無しの転生者

 ありえそうw

 毎日変態オヤジに鞭でしばいていそうw

 

229:>>205

 期待されて悪いけどそっちの店で働いていないわ

 

 何の仕事かは教えないけど

 

230:名無しの転生者

 女王ネキお帰り──!! 

 

 え、ちょっと残念

 

231:名無しの転生者

 え、意外

 

 てっきりおじさん虐めて悦に入っていそうなのにw

 

232::>>205

 私を何だと思っているのよ…………

 

 だって、人間相手だと手加減しないといけないし、血が飛び散らせられないじゃない

 

233:名無しの転生者

 ヒェ……

 

234:名無しの転生者

 すいませんごめんなさいじょうだんですごめんなさい

 

235:名無しの転生者

 女王ネキ、猟奇的な女性なんやな……

 

236:>>205

 ちょっと言いたいことたくさんあるけど弁えているから大丈夫よ

 

 もっと話したいけどショタおじ案件で用事があって忙しいから抜けるわね

 

237:名無しの転生者

 弁えているなら大丈夫……かな? 

 

 用事って何だろう? 

 

238:名無しの転生者

 大破壊についての新情報かな? 

 

239:名無しの転生者

 依頼についてかな? 

 

 実力者専用に高難度の依頼を頼むんじゃね? 

 

240:名無しの転生者

 会社名案件じゃね? 

 

 最近社長クラスと実力転生者達の会合が何度も開催されているし

 

241:名無しの転生者

 しかしガイア連合か…………

 

 案外しっくり来るのは俺だけなのかな? 

 

242:名無しの転生者

 ちょっとヒャッハーになるのはご勘弁……

 

243:名無しの転生者

 一体何の会合何だろうな~

 

 あー気になる! 

 

244:名無しの転生者

 案外式神以外の仲魔についての会合だったりしてw

 

245:名無しの転生者

 だったらいいな~

 出来れば高級式神よりも安い仲魔だったらいいなぁ……

 

 

 

 ……………………………………………………………………………………

 ステータス紹介

 

 変態オジ Lv9

 

 ステータスタイプ 『体特化型』

 

 耐性ー物理・衝撃

 弱点ー呪殺 魅了

 

 スキル・突撃・食いしばり・勝利の小息吹

 

 武器・バトルハンマー

 

 解説

 

 本作の実力者転生者

 お気にの嬢と店を守りたいが為に星霊神社に訪れ

 厳しめの修行1回で覚醒した素質ある中年男性

 

 しかもショタおじの行う厳しめの修行に唯一適応しちゃった変態

 その為耐性とスキルが優秀

 パーティーで前衛に立つメイン盾

 

 物理・衝撃耐性、突撃・食いしばり、勝利の小息吹を習得した

 

 

【覚醒した修行内容】

 

 ・女性悪魔による魅了からの拷問ー食いしばり

 ・鬼や道具による物理的拷問ー物理耐性

 ・同レベルの悪魔との連戦ー勝利の小息吹

 

 厳しめの修行により痛みに強くなった

 MからドMに進化した! 

 ショタおじから若干引かれている

 突撃、衝撃耐性はレベルアップで会得

 

 

 

 式神 かぐや(YAIBA) Lv8

 

 ステータスタイプ 『力・体型』

 

 耐性ー物理・火炎

 弱点ーなし

 

 スキル・ブフ・エナジードレイン

 ・ディア・チャームディ

 

 武器・さそり鞭

 防具・バニースーツ・マント

 

 解説

 

 変態オジ専用シキガミ

 主な役割は仲魔と主人の回復

 主人から毎日SMプレイを頼まれている

 自我は未だ薄い

 

 ショタおじによる調整で、主人に対して若干の傷害行為が出来るよう調整された式神

(その分プロテクトがより強固にされている為自我が育ちにくい)

 また、核となるスライムは精霊産を使用している

 

 

 

 女王ネキ(弩S) Lv10

 

 ステータスタイプ 『魔・速型』

 

 耐性ーなし

 弱点ー呪殺

 

 スキル・マリンカリン・アギ・ザン・反撃

 

 武器・さそり鞭(棘付き)

 防具・ボンテージスーツ

 

 解説

 

 本作の実力者転生者

 表の仕事環境を守りたいが為に星霊神社に訪れ

 厳しめの修行を受ける前に覚醒した素質ある女性

(変態オジが拷問受けてる姿を見て覚醒)

 

 ショタおじの行う厳しめの修行を見学するのが好みの変態

 パーティーで後衛に立つメイン火力

 

 マリンカリン、アギ、ザン、反撃を習得した

 

 

【覚醒した修行内容】

 

 ・女性悪魔による魅了からの拷問ー魅了耐性

(拷問されている様子を見て覚醒)

 

 厳しめの修行見学によりドSに目覚めた! 

 ショタおじから若干引かれている

 

 アギ・ザン・反撃はレベルアップで会得

 

 

 

 式神 ポチ(ヒゲマッチョ) Lv8

 

 ステータスタイプ 『力・体型』

 

 耐性ー物理・衝撃

 弱点ーなし 

 

 スキル・ヒートウェイブ・ラクカジャ・タルンダ

 

 武器・霊木製棍棒

 防具・ボンテージスーツ・首輪・サングラス

 

 解説 

 

 女王ネキ専用シキガミ何故か英語を喋る

 主な役割は仲魔と主人の補助と全体攻撃

 主人から毎日SMプレイを受けている

 全身黒光りする光沢をしている

 女王ネキからトレーニング器具とオイルを貰っている

 

 自我は薄い

 

 ショタおじによる調整で、耐久性が増量された式神

 核となるスライムは不明




気が付いたらヤバイキャラ2人出来てしまった……

本来はハーレムニキを出そうかと思ったのに…
(ハーレムニキは後程……)


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第7話

ようやく書きたい所を書くことができました

オリジナル悪魔注意です


 高校を卒業して山梨支部へ引っ越すことになった俺は、先輩から提供されてたアトリエに居を構え、そこで造魔を作製していた

 

 作製しようとしている造魔は戦闘用埴輪であり、個人用で使用するためでなく量産性に特化した造魔である

 何故わざわざ量産型の造魔を作製しているかだが、今年の夏に開催される対悪魔装備の展覧会で俺は埴輪造魔専門の土師としてデビューする予定であるからだ

 

 ここまで来るまでの道のりはとても大変であった……

 

 俺は他の転生者とは違い攻撃魔法が使えない為、ショタおじから異界攻略によるレベル上げを制限されている

 しかも、俺の覚醒能力の造魔作製は、他の転生者へ下手に能力を明かしてしまうと注文が殺到してしまい、これからの行動に制限がかかり、自由に行動が出来なくなってしまうと考えられるからだ

 それを危惧したショタおじは俺にこれからの生活と造魔師としての特訓と、レベル上げのアドバイスを教えてくださった

 レベル上げについては口の固い霊視ニキと親友である武田君との異界攻略による特訓

 造魔創造の為に必要な材料である良質な霊的資源であるフォルマやマッカを本部から貰うために先輩と共に行った交渉

(毎月一定数の埴輪と土偶を納入することで、格安で仕入れをさせて貰うことが出来た)

 そして更にキツくなった降霊術と造魔製造の修行、高位悪魔『ネコマタ』との模擬戦という名の拷問

 

 ショタおじとの修行は特に辛く、あの7日間の修行と同じく造魔作製に馴れて貰うための埴輪製造修行と、ネコマタとの模擬戦がヤバかった……

 

 埴輪を創り続ける修行はとにかく簡易式神と同レベルの埴輪と土偶を創り続ける物で、造魔作製による生体マグが消費され続けられる感覚を感じ続けるという修行で、酷い飢えと渇きが身を蝕んむ精神的苦痛を受けていた

 そしてネコマタとの模擬戦は特に酷く、マリンカリンを効かない俺に対しまるで玩具のように翻弄され、全身を切り刻まれた

(四肢を切り落とされ、最後に首を切り飛ばされた時は泣き叫んでしまった)

 

 レベル上げについては霊視ニキとの肉弾戦についての注意事項や、式神をどのように扱っているか、どんな性能が必要か等、貴重な情報を得ることが出来て良かった

 そして、霊視ニキと友人から埴輪と土偶を購入したいという事を聞けて嬉しかった

(霊視ニキは回復用を、友人は補助用を希望された)

 

 そうした日々を過ごした結果

 俺はレベル4にレベルアップした

 

 ────────────────────────

 土師 創太(はじ そうた) Lv4

 

 ステータスタイプ 『技・速型』

 

 耐性ー呪殺・破魔

 

 弱点ー火炎・電撃・衝撃 

 

 スキルー地獄のマスク、ラクカジャ、ディア、突撃

 

 

 

 解説

 

 本作の主人公

 

 ステータスと耐性は変化無し

 

 地獄の修行で土偶作りは馴れた

 

 埴輪製作でレベル1の仲魔作成可能に

 

 土偶製作で低効能の魔道具作製可能に

 

 レベルアップでラクカジャ、ディアを取得

 

(ラクカジャはネコマタとの模擬戦で覚えた)

 

(突撃は霊視ニキとの戦闘指導で取得)

 

 ────────────────────────

 こうして俺は、今までレベル0しか創れなかった俺の造魔術の才能が遂に完全に開花した

 

 埴輪についての歴史は古く、古墳時代の3世紀の後半から誕生された土器であり、古墳に眠る死者の魂を守り鎮めるものと考えられている

 その姿は人型から馬、船、家等様々な種類が存在しており、それからは古代の日本人達の生活の様子を知ることが出来る、古代からのメッセージである

 

 しかしこの世界は女神転生の世界、先ほど述べた埴輪はあくまで表で世界で伝えられている用途の埴輪である

 この世界での埴輪本来の用途について、ショタおじから教えてくれた

 

 古事記に記される太古の時代、つまり国津神が日本を支配していた時代に、埴輪は豪族や国津神の配下として扱われる造魔であった

 時には悪魔や敵対する人間と戦う武人として、ある時は神と豪族の世話をする労働力として存在していた

 埴輪はまさしく人と神々の生活を支える従者として古代日本を支えていた

 しかし、天津神による国譲りによる国津神の弱体化により土師職人が減少してしまった

 そして平安時代の式神の登場で、遂に埴輪の造魔技術は途絶してしまったとか

 

 だが俺という転生者が宿禰という悪霊に取り憑かれアラハバキという太古の国津神に憑依された結果、埴輪の造魔師として覚醒したのである

 この技術を持って、大破壊に対し行動しようと俺は誓った

(ちなみに、土偶については記録自体が完全に消失してしまっており、何がモチーフなのか、何の目的で作られたかについては不明である)

 

 俺の創る造魔、埴輪はショタおじ達が創る式神とはちがい、霊地や異界で手に入れた特殊な土と粘土、そしてベンガラと呼ばれる赤色顔料(せきしょくがんりょう)で作製される古代日本式の式神である

 ベンガラは青森県に住む農場を経営する転生者グループに依頼して入手出来た

 最初は星霊神社の隣に施設を建てる際に出た霊地の土と石を粘土に混ぜて利用しようとしたが、数が限られているので量産化は無理だと考えた

 しかし異界の土を使用するのはどうかとショタおじからの鶴の一声で、無事に量産化の目処がついた

 

 そして遂に量産型戦闘用埴輪が完成した

 ────────────────────────

 ★『造魔』量産型凡庸個体 埴輪 Lv0.5~5

 

 ステータスタイプ 『万能型』 

 

 耐性ー火炎

 

 弱点ー氷結・衝撃・呪殺

 

 スキルー道具の知恵(癒・攻)

     ディア(Lv3)、物理耐性(Lv5)   

 

 状態異常

 耐性 無効 毒 魅了 虚弱 病 睡眠 

 

 弱点 呪い

 

 解説

 

 誰でも使えるをコンセプトに設計された埴輪

 

 アイテム使用によるサポーターとして設計

 

 低レベル量産型故の性能だが状態異常耐性は優秀

 

 ショタおじ製の式神よりも安価に仕上げたのが長所

 

 しかし安全上の理由から思考能力が皆無

 

 その為、随時行動指示しなくてはならない

 

 武器防具装備可

 

 

 ★『造魔』量産型戦闘個体 埴輪(武人) Lv1~5 

 

 ステータスタイプ 『体・技型』

 

 耐性ー火炎

 

 弱点ー氷結 衝撃

 

 スキルーグラム・カット、ニードルショット (Lv1)

     アギ(Lv3)、物理耐性(Lv5)

 

 耐性 無効 毒 魅了 虚弱 病 睡眠 

 

 弱点 呪い

 

 解説

 

 誰でも使えるをコンセプトに設計された埴輪

 

 攻撃魔法と物理攻撃によるアタッカーとして設計

 

 低レベル量産型故の性能だが状態異常耐性は優秀

 

 ショタおじ製の式神よりも安価に仕上げたのが長所

 

 しかし安全上の理由から思考能力が皆無

 

 その為、随時行動指示しなくてはならない

 

 武器防具装備可

 

 

 ★『造魔』量産型補助個体 埴輪(巫女) Lv2~8 

 

 ステータス 『魔特化型』 

 

 弱点ー氷結 衝撃

 

 スキルーディア、 ポズムディ、カースディ(Lv4)

     ラクカジャ(Lv5)、ハマ(Lv7)

 

 耐性 無効 毒 魅了 虚弱 病 睡眠 

 

 弱点 呪い

 

 解説

 

 誰でも使えるをコンセプトに設計された回復型埴輪

 

 低レベル量産型故の性能だが状態異常耐性は優秀

 

 回復用に作られた故か武人埴輪3体分のコスト

 

 しかし安全上の理由から思考能力が皆無

 

 その為、随時行動指示しなくてはならない

 

 戦闘能力はほぼ皆無だが回復要因として優秀

 

 武器防具装備可

 ────────────────────────

 

 今回展覧会に発表する3体の特筆すべき所は、低コストによる購入のしやすさと思考能力を制限する事による扱いやすさである

 確かに思考能力があると様々な面で性能は劇的に上がるが、俺の作製出来る埴輪は精霊から取得したフォルマを試用した埴輪であるため、式神のような自我をもつ事は難しい

 更に、俺の作製する埴輪は霊基が純粋過ぎるせいで下手に上位の悪魔との繋がりが出来てしまい、そこから変異してしまう可能性がある

 その為、思考能力を制限することにより埴輪の乗っ取りを防ぐ枷をかけ、干渉を防ぐ事に成功した

(ショタおじとの修業で、特にここ大変であった)

 

 後は、展覧会までにもう何体か作製するだけである

 各種レベルの埴輪を5体程仕上げなくては……

 もちろん、霊視ニキと武田君、先輩用の埴輪も作製しないといけないし、フォルマ購入用の代金の支払いとしての雑用埴輪と警備用埴輪の製造……

 

 

 

 展覧会の期限まで後1週間、間に合うと良いなぁ……




ちなみに、主人公はショタおじに高級式神を依頼していません
(その代わりに自分専用の埴輪を作る際、全面的に手伝って貰う約束をしてもらいました)

それと、武田君はくノ一型の高級式神を作って貰いましたw

性能は後日…


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第8話 +掲示板回

今回は掲示板のみです


 ○ 第8回展覧会視聴スレ その4 ◯

246:★展覧会運営

【朗報】

 続きまして、展覧会にようやくまともな男性防具開発に成功! 

『画像1』

『画像2』

『画像3』

 出展者曰く、バイオのウェスカーのコートを再現!! 

 

247:名無しの転生者

 お、マジか!? 

 ようやく男物の格好いいのが出来たのか! 

 

248:名無しの転生者

 現地で見学している奴ら羨ましいなぁ……

 こっちは異界攻略のために現地の霊能力者()の仮り家で視聴中やぞ

 

 どんな性能何だ? 

 

249:名無しの転生者

 おぉ! かっこいい! 

 これで依頼者から変な眼でみられる事はなくなるんだ! 

 

250:名無しの転生者

 ありがてぇ、ありがてぇ……

 もう女装しなくて良いんだな……

 

251:★展覧会運営

 >>246

 ちな性能は、

 耐性ー銃、衝撃

 弱点ー電撃

 

252:名無しの転生者

 銃、衝撃耐性は神!! 

 でも電撃弱点は怖いな……

 

253:名無しの転生者

 いやでも衝撃耐性有りもあるから購入有りだろ

 

 しかも格好いいし

 

254:名無しの転生者

 弱点あるだけで論外

 結論=ゴミ

 

255:名無しの転生者

 攻略する異界にあわせて着こなせば良いだけじゃん

 >>254

 お前異界探索していないだろ

 

256:名無しの転生者

 神装備だと思うけどなぁ……

 

 あ、説明来た

 

257:名無しの転生者

 え、総重量10kg? 

 価格1240マッカ、372万???? 

 粗大ゴミやんwww

 

258:名無しの転生者

 いや、神装備だろ? 

 

 

 こういう装備を作る際貴重なフォルマやマッカが使用されるらしいから高価になるのは仕方ないぞ

 出展者ほぼ原価の品出展で大丈夫かよ

 

259:名無しの転生者

 >>257

 あまり騒いでいるとbanされるぞ

 

 これを着てラスボスごっこしてぇ……

 

260:名無しの転生者

 俺金髪ハーフのイケメン転生者

 これの購入即決した

 

261:名無しの転生者

 でも購入希望数が多いと抽選になるにはなぁ~

 

 もう100人突破しているし

 

262:名無しの転生者

 一応ショタおじが転売対策しているのにこの人数ヤバイなw

 倍率10倍確定だな

 

263:名無しの転生者

 しかし展覧会の筈がいつの間にかカジノもどきになってしまっているな、この展覧会

 あ、次の出展の放送が始まった

 

264:★展覧会運営

 

 続いては異界攻略のお供

 各種状態異常回復アイテムパック

『画像1』

『画像2』

『画像3』

 なんと宝玉輪もセットに付いてる! 

 

265:名無しの転生者

 !!! 

 

266:名無しの転生者

 やべぇ、めっちゃお得セットじゃん! 

 

267:名無しの転生者

 価格も500マッカで現金150万とかお得! 

 

 根願寺の依頼1~2回分の金額だな! 

 

268:名無しの転生者

 倍率45倍ってヤバw

 そしてマッカ支払い率少ねぇw

 

269:★展覧会運営

 マッカ払いでも良いのよ? 

 

270:名無しの転生者

 うわでた

 まだ俺達からマッカを搾り取ろうというのか! 

 

271:名無しの転生者

 マッカは今後必要となるからNG

 

272:名無しの転生者

 マッカ? 

 ガチャで消えたよ!!! 

 

273:名無しの転生者

 >>272

 ドンマイw

 

274:名無しの転生者

 最終的に

 50倍になったな

 

275:名無しの転生者

 酷い倍率だなw

 

 やっぱアイテム系は人気なのね

 

276:★展覧会運営

 この後もまだまだ続くよ~

 

 次はチアリーダーコスチューム

 赤・青・黄・緑・白・黒の6点!! 

 性能は色ごとの属性無効と物理耐性の最強コスチュームだぁ~!!! 

 

 マイ式神にい・か・が? 

 

277:名無しの転生者

 だから何で女性用装備は高性能なんだよw

 

 しかも弱点無しとかやべぇ……

 

278:名無しの転生者

 そこは俺らだから……

 

279:名無しの転生者

 チアコスやったぜ! 

 

280:名無しの転生者

 ま~た非人型式神持ち差別かよ……

 

 獣型式神用装備マダー? 

 

281:名無しの転生者

 >>280

 あきらメロン

 

282:★展覧会運営

 価格はなんと

 価格2500マッカ、750万!! 

 

 各色10点限り、購入希望者は運営にて

 

283:名無しの転生者

 高い!! 

 でも購入するぜ! 

 

284:名無しの転生者

 やっぱ赤かな

 

 マイ式神火炎弱点やし

 

285:名無しの転生者

 俺は黒かな……

 

 ムドによる即死は絶対に防がなくちゃ……

 

286:名無しの転生者

 女性の私、購入しようか悩み中……

 

287:名無しの転生者

 俺氏、嫁達に着せるため全色購入するぜ! 

 

288:名無しの転生者

 私もマイ式神の為に黒色購入するぞい! 

 

 そしてチアコスした式神と……

 

289:名無しの転生者

 >>287

 ッケ、リア充め!!!! 

 

290:名無しの転生者

 >>287

 もしかして、ハーレムニキ! 

 ハーレムニキじゃあないか!? 

 

291:名無しの転生者

 ハーレムニキおひさー

 

 そしてお帰りはあちらに……

 

292:名無しの転生者

 >>288

 しれっと変態おじもいるのに誰も反応してなくて草w

 

293:名無しの転生者

(´・ω・`)

 

294:名無しの転生者

 >>287

 おいおい酷い言われようだなぁ

 

 俺は全力で嫁達を守るために全力なのに

 

295:名無しの転生者

 確かにハーレムニキは嫁達をきちんと真剣に愛しているのは知ってはいるが……

 

296:名無しの転生者

 それでも

 4人も! 嫁が!! いるのは!!! ふざけんな!!!! 

 

297:名無しの転生者

 こいつの嫁、全員美少女だし

 巨乳が多いしふざけんな! 

 MO・GE・RO!! 

 

298:名無しの転生者

 >>297

 何故知ってるし

 

299:名無しの転生者

 >>298

 俺こいつのパーティー仲間なんだよ! 

 パーティー解散したくてもお互いの能力相性抜群だから抜けられないし……

 

 毎日毎日戦闘の合間にいちゃついているんだぞ……

 マイ式神嫁がいなかったらヤバかったよ……

 

300:名無しの転生者

 >>299

 ドンマイ

 

301:名無しの転生者

 ドンマイ

 

302:★展覧会運営

 タヒねばいいのに

 

303:名無しの転生者

 >>299

 マイ式神一筋になればええやん

 

 おい運営w

 

304:名無しの転生者

 殺意駄々漏れで草w

 

305:名無しの転生者

 それにしても

 相変わらず俺達の作る霊装はおかしいなw

 

306:名無しの転生者

 製作者の趣味ゆえ仕方なし

 

307:名無しの転生者

 当選結果が気になるわ

 ガチャよりましだけど……

 

308:名無しの転生者

 展覧会もっと頻繁に開催しても良いのよ? 

 週に3回くらい

 

309:名無しの転生者

 ガチャよ……滅びろ! 

 

310:★展覧会運営★

 >>308

 週に3回は無理w

 >>309

 別の運営に抗議してね~

 

 さぁ、まだまだ続くよ~

 

311:★展覧会運営

 次は悪魔の革で作製された革の盾!! 

 

 耐性ー火炎

 弱点ー呪殺

 10マッカで現金3万

 出血大サービスの1品だぁ! 

 

312:名無しの転生者

 在庫処分どころか呪われそうじゃねーか! 

 

 

 

 ・

 

 

 ・

 

 

 ・

 

 

 

(展覧会開催中)

 

 

 

 ・

 

 

 ・

 

 

 ・

 

 

568:名無しの転生者

 今北産業

 ようやく異界攻略終わった────! 

 

569:名無しの転生者

 おつー

 

570:名無しの転生者

 おつです

 

571:名無しの転生者

 レア装備と呪い装備の開発

 高性能ネタ装備(セーラー服)

 変態現わる(うち1人無視される)

 

572:名無しの転生者

 おぃw

 

573:名無しの転生者

 www

 

574:名無しの転生者

 >>568

 3行目w

 相変わらずここは色々とあるから良いな! 

 ガチャと違って抽選だし

 ガチャと違って!! 

 

575:名無しの転生者

 ガチャは悪い文化!! 

 

576:名無しの転生者

 でもガチャは運が良ければ低コストでレアアイテムが……

 

577:名無しの転生者

 尚スキルカードは通常で購入すると激高

 

 ガチャで購入すると安い……のか? 

 

578:名無しの転生者

 チキショー! 

 こうなったらここで良い装備をゲットするぜ! 

 

579:名無しの転生者

 しかし運営どうしたんのかな? 

 解析マダー? 

 

580:名無しの転生者

 やっぱり悪魔の革の盾で何かあったのかな? 

 

581:★運営X

 悪魔の革の盾はショタおじの采配により出展可になりなした

 

 呪い関連は問題なく、ただ悪魔の性質による呪殺弱点でした

 

582:名無しの転生者

 お、そうか

 

583:名無しの転生者

 これなら安心して購入出来るな! 

 なんたってショタおじが言うんなら……不安だなぁ……

 

584:名無しの転生者

 おれはポチるぞ! 

 火炎弱点だからちょうど欲しかったし

 

585:名無しの転生者

 まぁ、購入者の耐性と相談して買えば良いんじゃない? 

 人間は

 

586:名無しの転生者

 おぉ、じわじわと購入希望者が増えてるな! 

 

587:名無しの転生者

 そろそろ次の出展の時間かな? 

 次は目玉の品の出展らしいけど

 

588:名無しの転生者

 お、そうなのか

 装備関連とアイテムを押し退けて出展されるのは何かな? 

 

589:名無しの転生者

 新スキルカードかな? 

 

590:名無しの転生者

 またマッカが消えるのか……

 

591:★展覧会運営

 おっ待たせしましたぁ~

 

 次は本日の目玉の品! 

 出展者秘匿による出展

 もちろん性能はショタおじお墨付き

 

592:名無しの転生者

 おぉ、なんか凄いのが来そうだな

 出展者秘匿をわざわざ言うのは気になるけど

 

593:名無しの転生者

 武器かな? それとも防具かな? 

 

594:名無しの転生者

 もしかして式神関連? 

 それもエチエチ装備か!? 

 

595:名無しの転生者

 勿体ぶらずに教えてくれ~

 

596:★展覧会運営

 それはなんと、なんとなんとなんと!! 

 

 追加の仲間枠、『造魔 埴輪』だぁぁっぁあああ!! 

『画像1』

『画像2』

『画像3』

 埴輪毎に違いがあり、レベルも各種5体づつという出血大大大サービス!! 

 価格はそれぞれ

 埴輪(凡庸)Lv5ー 2500マッカ 750万

 埴輪(武人)Lv5ー 3500マッカ 1050万

 埴輪(巫女)Lv5ー 10500マッカ 3450万

 なお、レベル1毎に価格変動

 Lv1=±300マッカ 90万

 

597:名無しの転生者

 ふぁ!? 

 

598:名無しの転生者

 nanndatte!!!!! 

 

599:名無しの転生者

 おぃおぃマジかよ!? 

 噂の管狐と続いて追加仲魔ユニットだって! 

 

600:名無しの転生者

 キタ──!!!! 

 それと高けぇw

 

601:名無しの転生者

 情報は!? 

 詳細が知りたいんだ! 

 

602:名無しの転生者

 式神ではなく埴輪? 

 てか顔怖……

 

603:名無しの転生者

 埴輪……ゴーレムみたいなもんか? 

 

 物理特化型かな? 

 

604:名無しの転生者

 でも粘土性っぽいから脆そうじゃない? 

 

 身体の造形は良いのに顔がこれじゃぁ

 

605:名無しの転生者

 うーん、性能の詳細が知りたい……

 てかなんで出展者の情報ないんだ? 

 

606:★名無しのデビルサマナー

 性能はド──ン!! 

『画像1』

『画像2』

『画像3』

 

 >>605

 それはね、個人で製作しているからだよ

 

 下手したら俺以上に拘束されそうだし……

 

607:名無しの転生者

 ショタおじキタ──ー! 

 

 あぁ……やっぱし? 

 

608:名無しの転生者

 式神製作でショタおじ大変そうだしね

 

 ステータスは高級式神以下中級式神レベルかな? 

 

609:名無しの転生者

 おぉ、アイテム専用式神は良いな! 

 

 ショタおじ~

 俺のエロエロボディな式神奥さんマダー? 

 

610:名無しの転生者

 マジか──個人製作か……

 

 弟子募集とかしていない? 

 

611:名無しの転生者

 そうだ! 

 

 技術系転生者を雇えば大量生産出来るんじゃね? 

 もしくは非覚醒転生者を雇うとかどうよ!! 

 

612:名無しの転生者

 !!? 

 

613:名無しの転生者

 おまえ、天才か? 

 

614:★名無しのデビルサマナー

 残念だけど、特殊な能力持ちじゃないと無理

 今のところ製作者とその弟子の2人だけしかいない

 

 

 それに、大量生産となると性能がガタ落ちになるよ? 

 

615:名無しの転生者

 あっそっかぁ……

 

616:名無しの転生者

 なるほど、だから展示会で出展なんだ! 

 

617:名無しの転生者

 どういうこと? 

 

618:★運営X

 ここからは私が

 

 今回判明された新たなる仲魔『埴輪』は製作コストの高さと量産体制が整っていない現状、一般販売出来ない代物となっております

 また>>606のようにステータスは使用する材料で変化しやすいです

 ショタおじと製作者曰く、使役者の命令を厳守するため自我は目覚めない仕様となっており、戦闘能力は高いが命令がない行動を取ることが出来ません

 

619:名無しの転生者

 えーとつまり? 

 

620:★名無しのデビルサマナー

 簡単に言うと、

 ・高コストで量産ムリ

 ・ステータスは使用する素材で変異する(スキルも)

 ・安全の為自我は皆無

 ・行動にいちいち命令が必要

 ・霊装装備可能

 追加だけど何体かサンプルを使い色々と検証した結果、レベルはかなり上がりにくいよ

 それと、スキルカードは対応されていないからね

 

621:名無しの転生者

 マジかぁ~

 使えそうで使えない仲魔かぁ……

 

622:名無しの転生者

 え、埴輪の検証なんていつの間にか……

 

623:名無しの転生者

 え~スキルカード非対応なのはキツいな

 

624:名無しの転生者

 でも霊装可能はでかくない? 

 装備を固めてメイン盾に出来るんじゃね? 

 

625:名無しの転生者

 アイテムバックという名のアイテム持ちにするのも良いかも

 アイテム使用可も凄いぞ

 

626:名無しの転生者

 ところで、レベルによって違いは? 

 今出ているレベル表記が上限だと運用が辛いぞ? 

 

627:名無しの転生者

 それにレベルが上がりにくいのはキツくね? 

 

 それだったら式神でよくね? 

 

628:名無しの転生者

 そうなんだよな、式神が一番だよ

 

629:名無しの転生者

 と言う事でショタおじ~

 追加の式神お願い! 

 

630:★名無しのデビルサマナー

 ちょ、ちょっと待って

 確かにレベルは上がりにくいけど、修理費は式神と比べると半額の費用で済むんだよ? 

 管と違って、面倒な手続きとか必要ないし、武人埴輪なんて野良悪魔相手に無双出来る戦闘力を誇るんだよ!?

 それに、霊装を着せることでステータスが改善されるし、スキル構成もそれなりに良い等の利点があるよ!!

 

 しかも、これが1番の利点なんだけど、維持に必要なマグネタイトは同レベルの覚醒者であれば誰でも使えるし、レベル×200マッカで1ヶ月動き続けられる程燃費が良いんだよ! 

 埴輪について研究・解析を行って、ゆくゆくは埴輪大量生産を目標になんて

 

631:名無しの転生者

 でも、式神の方が高性能なんでしょ? 

 それに女埴輪の身体は良いのに顔面埴輪は怖いよ

 これじゃぁ仲魔にしないよ

 

632:名無しの転生者

 え、そこ? 

 でも、俺も購入は少し躊躇うな……

 埴輪の性能的に動きが鈍そうだし

 

633:★名無しのデビルサマナー

 あ、あれ? 

 もっと好評になると思ったのに……

 

634:名無しの転生者

 管と違って価格が鬼高すぎるのがキツい……

 もう少し安くならない? 

 

635:名無しの転生者

 と、言うわけでショタおじ、式神製作お願いね! 

 

636:★名無しのデビルサマナー

 仕事が減ると思ったのにぃぃぃいいいい!! 

 うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁ

 

637:★展覧会運営★

 えっと、ショタおじドンマイ!!! 

 

 




なお埴輪は無事に完売できたそうな

それと、ショタおじの仕事量に変化は無い模様

ついでにハーレムニキのステータスを
仲間のステータスは後程
……………………………………………………………………………………

 ステータス紹介

 ハーレムニキ Lv23

 ステータスタイプ 『力・速型』

 耐性ー衝撃 呪殺

 弱点ー火炎

 スキル 挑発 絶命剣 マハブフーラ 勝利の息吹

 武器 ショタおじ製武器式神

 解説
 
 本作品で指折りの実力者の転生者

 ハーレムを夢見て仕事の引き継ぎを終えてガイア連合に所属した男

 彼の持つ武器式神はショタおじに頼んで作製した逸品で、それを使い数々の異界を攻略してきた

 彼のハーレムは、ある時依頼された異界を攻略する際生け贄にされようとされた女達である

 女性好きのハーレムニキは彼女達を救う為に、異界攻略の際報酬という形で保護した結果嫁となった


 武器式神 斬魄刀 Lv22

 ステータスタイプ 『力・魔型』

 耐性ー物理・火炎

 弱点ーなし

 スキル ジオンガ テトラカーン ディア

 解説
 
 ハーレムニキに、強さとかっこ良さを重点に作られた武器式神

 なぜ斬魄刀にした理由は、ショタおじに後程アップグレードして貰う為である

 自我を持ってはいるが、言葉を話すことは出来ない


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第9話

展覧会終了のお祝い回です


頑張って食事シーンを入れてみました

一応飯テロ注意です


 山梨支部は俺達転生者による悪魔退治の活躍と、投資家や企業家等の高い地位を持った転生者達による支援等によって目覚ましく発展している

 ここでは様々な施設が建設しており、ここから発明された武器や防具、アイテム等が異界攻略中の転生者の手助けとなっている

 そして何故か当然と言わんばかりにアニメやゲーム、グルメ関連等の娯楽関連が優先して建設されていたのは思わず笑ってしまった

 その為、日本中にいる大勢の転生者がここに集まって来ている

 転生者達には様々な者がいる

 会社を辞めて来た者、学校を卒業して来た者、そして、家から出ていった者等がここにいる

 あるものは大破壊に備えるために、あるものは己が欲望を叶えるために、ある者は家族や友人を守るために、そしてある者は力と金を持つ者からの庇護を求める等様々である

 本来であれば、ここまで思想が違う人達が集まるとまとまりがつかないはずであるが、上手くまとまっている

 それは、俺達が転生者であること

 大破壊による終末が訪れることを信じていること

 そして、ショタおじが俺達をまとめてくれたことが全てである

 そう、俺達転生者集団『ガイア連合』はショタおじのおかげで上手くまとまっていた

 

 

 

「え~それでは……展覧会の成功と、これからの技術発展を祝って……乾杯!」

 

「「「「乾杯!!」」」」

 

 ここ展覧会が行われていた山梨支部の大型ホールにて、俺は友人の武田君と先輩の二人とその仲魔である式神達と共にパーティーに参加していた

 ここでは主に、転生者とその式神達が思い思いに楽しんでいた

 ある者達は出展品の完売に喜び酒と宴会料理を楽しんでいる

 ある者達は他の出展者との会話を楽しみ、己が作品の素晴らしさを自慢し合っている

 ある者達は自身の仲魔である式神の素晴らしさを自慢していたり、いちゃしていた

 まさに混沌、まさにカオスといった、バラバラでありながら何故か上手くまとまっているパーティーが開催されていた

 

 そんな中俺達はパーティー会場から席を外し、ビルの屋上のレストランへと向かった

 どうやら過去の経験から、注目を浴びた出展者は別の所でお祝いをするらしい

 それと同時に、展覧会を盛り上げてくれた出展者に対するお祝いも兼ねているらしい

 

 俺達はレストランについた後。給仕のメイド式神から席に案内をされ、料理が来るまで会話を楽しんでいた

 

「改めて完売おめでと!! 土師!!」

「土師よ、評判がどうあれ出展品である埴輪を完売できたことは素晴らしいことだぞ!」

「ありがとう2人とも、こっちも俺が作った埴輪が無事に完売できて嬉しいよ」

 

 俺は掲示板での評価で少し気を落としていたが、彼等の賛辞を受け気を取り直した

 確かに掲示板の彼等彼女らの言う通り、俺の作る埴輪はショタおじ製の高級式神と比べると遥かに質と性能が、劣っている事があげられていた

 そして、ステータス……転生者の中に速さを求めている層がいたことを知れて良かった

 

「今回の展覧会で、俺の目指すべき新たな埴輪の特徴を掴むことが出来たよ……もし都合が良ければ、また協力して欲しいんだけど良いかな?」

「後輩の頼みだったら出来る範囲手伝うぜ! 

 それに、プロトタイプの埴輪を無料でくれるのはありがたいし」

「もちろん! こっちは新型の埴輪を使って、異界攻略出来るんだから、ギブアンドテイクだよ」

「そう言って貰えてとても助かるよ」

 

 そう仲間達と話しているうちに、料理が配膳されて来た

 今回運ばれてくる料理は、ある転生者式神職人と料理人が共同で作製された式神が作り上げるコース料理らしい

 何でも終末後でも美味しい料理が食べられる様にするために作られたそうな

 式神メイドから語られるメニューは

『オードブル:星霊神社産トマトと水牛モッツァレラのブルスケッタ

 サラダ:新鮮野菜と卵のチョップドサラダ

 スープ:マッシュルームのポタージュ

 魚料理:霊地で取れた山魚のマリネ

 肉料理:ヤマドリのロースト 青森産りんごのブラウンソース添え

 メイン:大猪の香草焼き ローストポテト添え

 デザート:バニラシャーベット木苺のソースがけ

 ドリンク:お好みで』

 …………なんか色々と凄そうなメニューであった

 こういったフルコースの食事は初めてなので、楽しみである

 

 そして、食事が始まった

 

 オードブルのブルスケッタはトーストされた斜めに薄く輪切りしたバゲットに、みずみずしいトマトとモッツァレラ、バジルを和えたものが乗っかった美味しい前菜であった

 一口食べるとバゲットのパリッとした食感とトマトとモッツァレラの柔らかい食感が歯に伝わった

 その直後にトマトとモッツァレラの調和された美味さが舌の上で感じ、バゲットとそれに塗られていたガーリックバターの塩気が口一杯に広がった

 1枚食べると手が止まらず、あっという間に2枚目、3枚目と食べてしまった

 前菜で、このクオリティである……口に残ったブルスケッタの残り香に浸りながら次の料理に期待に胸と腹を踊らせた

 

 次に配膳された料理はチョップドサラダと呼ばれる聞き慣れないサラダであった

 このサラダはサイコロ状にカットされた様々な野菜と卵で出来たサラダであった

 このサラダは珍しくスプーンを使用するようであり、俺はスプーンですくい口に入れた

 この一口の中で様々なサラダの食材が味わうことが出来、噛む毎に違う食感と味を楽しめる美味しくて面白いサラダであった

 きゅうりのみずみずしさや、アボガドのねっとり感、ひよこ豆と赤インゲン豆のほくほく感、卵の白身の淡白した食感と、やや半熟の黄身の濃厚な味わい、そして何よりそれらをまとめるドレッシングの旨味と酸味が何よりも美味しく、細かく入っているベーコンフレーバーの香ばしさが素晴らしかった

 このサラダはとても美味しく、そして楽しかった

 こんなにも美味しいサラダは今まで初めてで一番美味しいサラダであった

 

 続いてはマッシュルームのポタージュであった

 それは見た目は茶色いマッシュルームの色と同じ色のクリーミーなスープであった

 ポタージュと言えばとうもろこしやじゃがいもを思い浮かぶが、これはマッシュルームのポタージュである

 きのこをポタージュにする料理は今まで食べた事がなかったので、興味半分不安半分で匙ですくい取ったポタージュを口に入れた

 そして俺の口いっぱいにとろりとした濃厚な味が広がった

 じっくりと煮込まれたであろうポタージュはとても優しい味わいをしており、マッシュルームと思えない旨味が凝縮された驚きのポタージュであった

 気付けばあっという間にポタージュを食べきっていた

 スープを最後まで味わうために備え付けのパンをちぎり、スープの残りをパンで拭い取って最後まで味わった

(かしこまった会食では無い為ついやってしまった)

 

 お次は山魚のマリネ、こちらは揚げた山魚に野菜とソースで和えた一品であった

 この料理はなんと、霊地富士山から仕入れた山魚であるらしい、普通の魚とはどこが違うのか気になりフォークとナイフで切り分け口に入れた

 そして驚いた……普通の白身魚と明らかに違う事を

 まず感じたことは食感である……明らかに白身魚とは違い、味が濃く、味わい深い魚であった

 唐揚げにする事で白身の旨味が閉じ込められており、濃厚な味がマリネの野菜とソースがお互いを高め合う出来になっていた

 魚が野菜を、野菜が魚をソースが全てを支えていた

 霊地の魚、まさに祝福された魚であることが伝わった

 

 通常では食べられない魚料理に驚く中、肉料理が配膳されて来た

 こちらは鶏肉の香ばしさとりんご特有のほのかな香りがなんとも素晴らしい料理であった

 これは絶品の味がしそうだと確信した俺はすぐさまそれを食べた

 口に入れた瞬間感じる肉の柔らかいこと……そして噛めば噛むほど肉の旨味が出て思わず溜め息が出てしなう程であった

 そしてソースは旬のりんごをバターでゆっくりとソテーしてあり、りんごの甘酸っぱい香りが口一杯に広がる

 ヤマドリの肉の旨味とりんごの甘酸っぱい味わいが混ざる最高の肉料理であった

 

 肉料理の素晴らしいクオリティに、思わず武田と先輩に感想を話し合っていた

 そうして数分後、遂にメインディッシュが運ばれてきた

 

 メインディッシュ、大猪の香草焼きはまさにメインと言うだけあって、芳醇な肉りと香草と胡椒の効いた香りが食欲を復活させた

 ナイフとフォークで切り分けたその肉は猪特有の臭みが全くせず、口に入れた瞬間甘くとろける、それでいてしつこさのない脂身の美味さがとろけ出してきた

 しかもこの猪は、山魚のマリネ同様霊地の猪だったらしく、畑を荒らす害獣として狩られた個体であるらしい

 その為、普通の猪とは肉質が違うとの事らしい

 付け合わせのローストポテト、付け合わせでありながらその美味しさは格別で、猪肉の脂身にとても合う美味しさであった

 気付けばあっという間にメインディッシュを食べきってしまった

 

 メインディッシュの余韻に浸りながらしばらくほっとしていると、メイド式神からデザートが配膳された

 

 お腹いっぱいの腹に染み渡るデザート、バニラシャーベットはほんのりとした甘さのシャーベットで、口の中をさっぱりさせた

 木苺の酸っぱさがバニラシャーベットの甘さで口の中がリフレッシュされた

 最後にドリンクは、コーヒーを頼んだ

 メイド式神の作るコーヒーもこれまた素晴らしく、酸味と苦味のバランスがとれたドリンクであった

 コンビニやチェーン店の喫茶店とは違い、コクが強く飲みごたえのある味わい深いコーヒーであった

 コーヒーに備え付けの菓子は、甘さ控えめのチョコレートとクッキーは痒いところに手が届く素晴らしい組み合わせであった

 

 

 

 本当に素晴らしい食事であった……

 オードブル、サラダ、スープ、魚料理、肉料理、メイン、デザート、ドリンク全てが完璧であった

 友人の武田もあまりの美味しさに感動して、メイド式神に味の感想を伝えていた

 先輩は俺達とは違い、終始落ち着いた様子で食事を楽しんでいた

 

 

 こうして、俺の展覧会という一大行事を無事に終え、埴輪造魔専門の土師としてデビューする事になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後気になったのは

 

「なぁ、武田……お前の式神についてなんだけど」

「あ……えと……そのぉ……」

 

 武田の式神……そう言えばくノ一の式神を注文したと言っていたが……

 

「何でよりにもよって『退魔忍アサギ』なんだよ……」

「そうだぞ、敵悪魔に洗脳されたらどうするんだよ」

「ショタおじに戦闘用の高級くノ一式神頼んだらこうなったんだよ……(小声)」

 

 おぃおぃ……

 

「しかも自我が生まれたのに恋愛感情よりも忠誠心マックスな上様(ガチ)な関係になっちゃんだよぉ………ちょっとイチャイチャしたかったのに…(´•̥ ω •̥` )」

「お、おぅ……」

 

 そう言いながら先輩は武田の式神を見る為に少し離れた式神達用のテーブルへと視線を動かした

 そこには先輩のSP風の男性式神と、綺麗なドレスを身に付けている退魔忍アサギがそこにいた

 視線を向けられている事に気が付いた式神アサギは、表情を一切変えずに俺達向けてこうべを垂れた

 

「ちなみに俺のアサギさん、原作みたいに感度3000倍な目に合わないよう調整した結果、色々と感じない女性になっちゃんだよぉ……」

「えっと……なんと言うか…その…ドンマイ?」

「あ、でもそのお陰か霊視ニキと前よりも仲良くなりましたよ」

「なんだよ、心配して損した!!」

 

 

 

 

 

 

 

(忠誠心か…………)

(俺の目標………あの埴輪を作り出せる為にショタおじと相談しようかな…)




本文の大半が食事シーンになってしまった……
マッシュルームのポタージュは個人的にとても美味しいのでおすすめです




ちなみに主人公の目指すべき究極の埴輪はとあるゲームの埴輪です


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第10話

埴輪顔、いわゆる∵顔のキャラ見つけるの大変でした…


 展覧会が終わって数週間後、俺は埴輪の製造と並行して新たなる埴輪についての計画、埴輪の研究を行っていた

 

 埴輪の製造については、ガイア連合本部用の定期的に来る発注依頼をこなす作業である

 どうやら地方の遠征を行っている転生者の拠点である出張所や社宅に俺の作る埴輪を設置して防衛用として利用するらしい

 因みにガイア連合本部から最も人気なのは、以外にも量産型凡庸個体である

 どうやら、アイテム製造工房と雑務での用途で使われているらしい

 しかも量産型凡庸個体は、スキル『道具の知恵(癒・攻)』を持つゆえ本部内で行われている事故の危険性のあるアイテム製造の雑務をこなせる事が分かった為、小さいながらも確かな需要が産まれた

 

 また、量産型戦闘個体は本部からの評価は特に可もなく不可もない評価ではあるが、普段から異界に出入りしている購入者からの評価はそれなりに良かった

 戦闘個体は高級式神と比べると戦闘能力は劣るものの、ステータスが『体・技型』であるため壁役として運用されている

 購入者の中には大型のタワーシールドダブル持ちにさせて愛用している者もいるらしい

 

 しかし、自信作であった量産型補助個体は本部と購入者からの評価は悪かった

 理由は『魔特化型』であるがゆえの非力、紙装甲、鈍足の性能であること、MPの回復手段が無いことが問題点として上がっている

 掲示板での転生者達からの評価は、『購入コストが高すぎる』『MP尽きたらただのかかし』『顔が怖い』『貸出式神の劣化版』『命令を言った時にいちいち顔を向けないで欲しい』『MP回復手段が無い現状運用は厳しい』『異界の序盤では優秀、後半お荷物』『依頼人に恐がれた』『顔面兵器』『子供悪魔が泣いた』という散々な言われようであった

 

 …………俺の作る埴輪の女顔……そんなにも不評なのか……

 

 そして、俺の埴輪は式神と違いスキルカードは対応されていないため【自然回復】【チャクラウォーク】を追加で覚えさせる事が出来ないため、更に不評であった

(しかも埴輪に覚えさせることが出来る自動回復系スキルの素材は現状見つかっていない)

 一応序盤での探索や、派出所以外の拠点での運用、異界表層での活躍、補助スキルによる支援の評価はあったため、リコールする必要はないとのことで安心した……が、それではいけない

 このままでは式神の下位互換として俺の埴輪が定着してしまい、いずれ予算をカットされてしまう惨めな状況になってしまうのではないかと俺は危惧した

 

 俺の作る埴輪の強みは

『修繕費が安い』

『自我が皆無故の恐れ知らず』

『中級式神レベルの性能』

『霊装装備可能』

『マッカもしくはマグネタイトのハイブリッドシステム搭載』

 である

 

 そして弱みが

『自我が皆無な為、自由行動が取れない』

『初期購入費が高い』

『レベルが上がりにくい』

『顔面埴輪』

 

 初期購入については、素材の安定供給化と一部作業の効率化が出来れば解決することが見込める

 しかも場合によっては大量生産も可能となれるかもしれない

 

 自我については、自我の暴走、もしくは他高位の存在による乗っ取り、レベルアップによる変異の恐れがあるため、安全面を考慮して自我の搭載を断念している

 それによるレベルアップしづらくなってしまったのは、予想外であったが……

(これに関しては、国津神との協力が不可欠であるとショタおじから説明を受けた為、現状は解決できない)

 

 せめて今の現状をどうにかするために、俺は式神製作陣の真似をしてみようと思い立った

 

 俺の顔面埴輪化でも問題がないキャラはいないのかとパソコンで調べることにした

 

 

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(パソコン閲覧中)

 

 

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 そうしてパソコンを閲覧すること数時間、様々なゲームのキャラを参考に何体か候補を見つけることに成功した

 俺の能力であり呪いでもあるこの異能は、創作物の顔面が埴輪化してしまう呪い、逆に言えば元のキャラが埴輪顔であれば造魔として制作できる筈である

 

 

 ちなみに、以前俺が本格的に覚醒する前に作成した埴輪の二宮金次郎は、母校を守る守護者として過ごしているとショタおじから説明を受けた

 しかも一切の制限されていないためか、種族が『造魔』から『地霊』に変異して母校に元々いた怪談系悪魔を全員しばき倒し、配下にしているらしい

(念のため、ショタおじがその集団と交渉して契約に縛って、無害化させたらしい)

 

 

 こうして、埴輪の更なる運用法についての模索と、現代版埴輪の製造をおこなう日々を過ごしていた

 そして、現状求められているであろう新型埴輪とその設計図

 現代版埴輪の計画書、及び必要素材と運用書類の提出とこれから目指すべき方針についての相談、運用試験の許可を貰いにショタおじとの会談を予約することにした

 

 

 まず出来上がった新作の埴輪は主に2つ

 ────────────────────────

 ★『造魔』量産型移動補助個体 埴輪(馬) Lv8

 

 ステータスタイプ 『体・速型』

 

 耐性ー衝撃

 

 弱点ー氷結・呪殺

 

 スキルー突撃、ザン、リフトマ

     食いしばり、フォルマサーチ

 

 耐性ー無効 毒 魅了 虚弱 病 睡眠 

 

 弱点ー呪い

 

 

 解説

 

 誰でも使えるをコンセプトに設計された埴輪

 

 異界攻略の移動及び補助を行う造魔

 

 異界攻略の補助特化にしたため、攻撃性能は最低限

 

 移動補助用の為、巫女埴輪同程度のコストがかかる

 

 動物型により装備制限

 

 ────────────────────────

 こちらは主に移動用の埴輪で、異界内での移動の足として設計した自信作である

 セラミック製な為毛並みは皆無だが、防御性能と機動力はかなりの出来に仕上げた

 

 ────────────────────────

 ★『造魔』量産型哨戒個体 埴輪(犬) Lv8

 

 ステータスタイプ 『速・幸型』

 

 耐性ー物理・火炎

 

 弱点ー氷結・衝撃・呪殺

 

 スキルー毒かみつき、ひっかき、

     エストマ、エネミーサーチ

 

 耐性ー無効 毒 魅了 虚弱 病 睡眠 

 

 弱点ー呪い

 

 

 解説

 

 誰でも使えるをコンセプトに設計された埴輪

 

 異界攻略の索敵及び哨戒を行う造魔

 

 異界攻略の際高確率で倒される事を想定

 

 攻撃性能は乏しいが修繕費の大幅カットに成功

 

 特殊スキルの為、武人埴輪1.5体分のコストがかかる

 

 動物型により装備制限

 

 ────────────────────────

 こちらは異界探索における敵悪魔の索敵、休憩時の哨戒等の比較的危険な役割をこなす埴輪である

 比較的に倒されやすい埴輪であるので。徹底的に修繕費をカットさせた為、レベルの割にかなり打たれ弱い埴輪に仕上がった

(その代わり初期購入費が高くなってしまったが……)

 

 出来上がった新作埴輪の写真を撮り終え、まとめたデータをショタおじ宛にメールを送信した

 

 

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 ・ 

『星霊神社 某所にて』

 

 数日後、ショタおじとの会談は行うことになった

 久しぶりに出会ったショタおじは、かなり疲れていそうであった

 どうやらショタおじは連合経営陣との相談で忙しいらしく、とても疲れているとの事だとか……

 時間を下さって貰えたことに感謝と申し訳無いと思いつつショタおじに提出した書類の説明と、新型埴輪の紹介を行った

 持参してきた埴輪の犬と馬に戯れながらショタおじは話した

 

「おぉ、なかなか良い仕上がりの埴輪の馬と犬だね」

「結構頑張りました……馬型は動物式神に使用される霊装を、少し改良すれば飾り馬具として馬型埴輪のステータスの底上げを見込むことが出来ます」

「犬型は中型犬のサイズにし、速度と耐久性のバランスの取れた個体に仕上げました」

「良いねぇ! これなら次回の展覧会でも完売を見込めることが出来るよ!」

「本当ですか! ではこれも何体か製造しますね!」

 

 作り上げた馬と犬に対しショタおじの評価はとても良かった

 これで、異界での探索効率が向上しそうだとショタおじが評価してくれた

 そして俺の作成した、現代版埴輪の計画書と、方針について、色々とアドバイスをして貰った

 

「土師君の考えた現代版埴輪……

 そして目指している指標……

 どれも、今のレベルでは絶対に無理な代物だよ?」

「はい、わかっています……」

「土師君……君の考案した軍勢『埴輪兵団計画』、『兵馬俑計画』

 そして圧倒的個の『魔王埴輪』『邪神埴輪』

 最後にカスタマイズ式の『ロボット埴輪』

 どれも一筋縄には出来そうにない埴輪だよ?」

「もちろん覚悟の上です」

「出来れば後方ガチ勢になって欲しいんだけどねぇ……

 決意固そうだし、今後の業務の他にレベル上げを許可するね

 それと、安全の為に」

「ありがとうございます!」

 

 こうして俺は、レベルアップの為の異界攻略依頼を受ける許可を得たのであった

 

 

 

「そうだ土師君、ゲームキャラを参考に埴輪を製作しているんだったら、キャピィとかウィスピーウッズとかどう?」

「キャピィは埴輪フェイスで埴輪ボディなので比較的簡単に作成する事は出来ますが……そもそもキャピィの攻撃手段ってどうすれば良いんですか? 

 ウィスピーウッズは種類によりますが……」

「じゃあさ、キャピィをアニメ基準の性能にして農作業とかやらせるのなんてどうかな?」

「その……農作業をやらせるようになると埴輪にかかっている制限を色々と解除させることになってしまうのですが大丈夫でしょうか? 

 特に上位の神や悪魔の影響で変異したら洒落になりませんよ?」

「大丈夫、大丈夫! 

 そこんところはうまく調整できるから安心して! 

 むしろ今人手が足りなすぎて霊草とか毒虫とか足りないものだらけだからお願い!! 

 土師君が作ろうとしている究極の女埴輪、『杖刀偶磨弓』を作る際貴重な霊的リソースをいっぱい使ってあげるからさぁ!」

「ちょっと待って!! 何で知っているの!?」

「だって土師君、未だにメインの自分専用の埴輪を作らないじゃないか

 それに、今渡された企画書の中に『埴輪兵団』があるのにそのトップが書かれていないじゃん」

「やらかしたぁ~~!!!」

 

 こうしてショタおじとの会談は終わった

 ちなみにショタおじに俺の好みがバレてしまった俺は、仕返しのつもりでウィスピーウッズとその亜種であるキングゴーレムとガレブ、そして大量のキャピィを生産してまとめてショタおじにプレゼントした

 

 後日大量の異界の土を使用してしまった件について俺はガイア連合本部に怒られてしまった

(無駄に使用した分異界探索で回収する罰を食らうことになった)

 ちなみに大量作成したキャピィ達は、ショタおじの管理する土地で農作業をしながら平和に暮らしているそうだ

 なおキングゴーレム、ガレブはその土地を狙おうとする悪魔に対する警備をおこなっているそうだ

 ウィスピーウッズは、青森にいるりんご農家の転生者夫婦の所で毎日りんごを育てているとかなんとか

 

「土師さん……使用した異界の土3t分、回収よろしくお願い致しますね? 

 勿論、埴輪の定期作成も忘れずにお願い致しますね?」

「はい……申し訳ございませんでした……」

 

 とりあえず……何とか異界の土3t分用意しないと……!!




大量のキャビィおかげで植物系の霊的資源の安定供給は達成したそうな

なおショタおじの空いた時間は別の仕事を割り振られてしまったそうですw

おまけで埴輪の二宮金次郎のステータスおば
────────────────────────
 ★『地霊』二宮金次郎 埴輪 Lv19
 ステータスタイプ 『力・速型』

 無効ー火炎

 耐性ー物理・呪殺・破邪

 弱点ー氷結

 スキルーメディア、アムリタ、ハマオン
     マハラギオン、ジオンガ、エネミーサーチ

 耐性ー無効 毒 魅了 虚弱 病 睡眠 
 

 解説

 主人公が製作した埴輪が造魔化した存在

 主人公が正規な造魔製作を行っていないが故枷がかかっておらず、自我を持っている

 創造者の願いから高校の守護を担う存在になろうと日夜自己鍛練を続けており、今後どうなるかは未定である

 彼の行動は書に記された3つを厳命している

「悪霊退散」

「校内安全」

「無病息災」

 つまり、彼の使命は『学校にいる生徒を救う』

 現段階の戦闘能力は、そこらの悪魔をなぎ払える程

 学校の怪談系悪魔を打ち倒し、配下にしている


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第11話 掲示板回

掲示板回です

4月になって、色々と忙しい…


○ 異界攻略組 雑談スレ その32 ◯

 

1:名無しの転生者

 ・ここは転生者の皆さんが情報を投下したり雑談するスレッドです

 ・式神、管狐、埴輪についての情報大募集

 

 ・悪魔情報についてはまとめスレへ

     ttps://……

 

2:名無しの転生者

たておつ

 

3:名無しの転生者

おつでーす

 

4:名無しの転生者

おつー

 

ちょっと知りたいんだけど…

埴輪って結局どうなん?

 

5:名無しの転生者

立て乙

 

あ、俺も知りたい

 

6:名無しの転生者

誰かぁ~!!

埴輪の強さ、異界での活躍、女埴輪の服は着脱可能かどうか教えて!

 

7:名無しの転生者

>>6

草w

 

8:名無しの転生者

∵顔の埴輪相手に何求めてんだよw

 

9:名無しの転生者

やべぇやつがいきなり出てきやがったw

 

10:名無しの転生者

俺、一番安い凡庸埴輪購入した自称中級転生者

戦闘時アイテムによる支援で何度か助かった!

 

それに、ガチで埴輪の修繕費クソ安くてビックリだった

(レベル3で300マッカ)

 

でもアイテム連続使用により常時金欠…

 

11:名無しの転生者

おぉ!(前半)

 

お、おぅ…(後半)

 

12:名無しの転生者

初期購入費がバカ高い癖に戦闘でも金食い虫ってキツくね?

 

13>>10

でも最近レベル3へ上がって、回復魔法のディア覚えたんやで

 

これで回復アイテムの消費が無くなるはず…

 

14:名無しの転生者

おぉ、埴輪のレベルアップってかなり大変と聞いたのに凄いな!

 

もしかして異界探索をかなりこなしている?

 

15:名無しの転生者

え、もしかして>>10って結構強い人?

 

16:名無しの転生者

中級転生者()じゃなくて中級転生者(ガチ)?

 

17:>>10

えっと…期待されて悪いけど、『レベル15』の転生者です…

 

18:名無しの転生者

レベル15.…

 

19:名無しの転生者

おい!結構高いだろ!

 

俺なんて『レベル9』やぞ!!

 

20:名無しの転生者

>>10よ、レベル15は普通に中級転生者やぞ

 

大方霊視ニキとか変態ネキおじコンビとかと比べてるでしょ

 

21:名無しの転生者

マイ戦闘用式神を戦闘力0の生活サポート型に改造にしたネキも忘れるな!

 

22:名無しの転生者

あの人達のレベル、怖くて聞けないよな…

 

23:名無しの転生者

確実に25オーバーやからな、あの人達…

 

24:名無しの転生者

てか>>10何で中級転生者なのに最低価格の埴輪勝ったんだ?

 

それぐらいのレベルなら最高レベルの埴輪を買えば良いのに…

 

25:>>10

えっと……その……

 

ガチャで金欠になっちゃたんだよぉ…(´;ω;`)

『変化S』欲しかった……

 

26:名無しの転生者

>>25

やっぱガチャか…

 

27:名無しの転生者

ガチャは悪い文化!!

 

28:名無しの転生者

さては>>10

獣型式神購入者だろ

 

29:>>10

>>28

何故わかったし

 

俺はH賞のディスポイズンが5つも手に入った

俺、『毒無効』持ちなのに…

 

30:名無しの転生者

私、E賞・汎用スキルカードで『ゲーム』を貰ったわ

 

私の式神武器型の弓なのに……

 

31:名無しの転生者

弓型の式神とは珍しい…

 

誰か俺の持つスキルカード『掃除』と交換してくれる人いない?

 

32:>>10

ディスポイズン10個と交換はどうですか?

 

33:名無しの転生者

>>10www

ディスポイズン当たりすぎやろw

 

34:名無しの転生者

弓型の式神ってすげぇな

武器式神持ちの転生者少ないと思っていたけど案外といるもんだな

 

35:>>31

>>32

交換良いですよ

待ち合わせ場所どうします?

自分は今鳥取県にいます

 

36:>>10

ありがとうございます!

 

今福岡にいますので、週末そちらの方に向かいますね

 

37:名無しの転生者

しまった先寄越された!

 

てか>>31のいる所って、もしかして『鳥取大砂漠地獄』?

 

38:名無しの転生者

>>10良かったね!

もしかして>>31って、上級者なのか?

 

39:>>37

違うよ

昨日ようやく『レベル10』になったばかりの転生者です

 

それに……あの異界はムリ!死ぬ!

周りで発生した悪魔の討伐をメインでやっているだけだよ

 

40:名無しの転生者

おぉ、今の段階でレベル10は凄いな!

 

折角だったら、>>10と一緒に悪魔退治したら?

 

41:名無しの転生者

ワイ、ガイア連合初期組

いち早く転生して悪魔退治に参加しているのに未だに『レベル7』…

 

やっぱ、もっと積極的に悪魔との戦闘しないとダメ?

 

42:名無しの転生者

初期組なのに『レベル7』ってなにしてたしw

 

43:名無しの転生者

レベル10までの悪魔だったら式神だけで何とかなるんだし頑張れ!

もしくはパーティーメンバー増やしたり、ガチャみスキルカードで戦力増強か、月に数回開催される展覧会で購入するのも手だぞ!

 

それと、金はかかるけど埴輪を購入するのも良いかも

 

44:名無しの転生者

結局は金金マッカだな

 

45:名無しの転生者

それと運な

 

46:名無しの転生者

↑それな

 

47:名無しの転生者

ところで気になったんだが、他の2種の埴輪はどうなんだ?

 

>>10は>>31の所へ行ったぽいし

 

48:名無しの転生者

あ、そういえばまだ2種類いるのか

 

49:名無しの転生者

ワイ、小異界『大阪道頓堀裏路地異界』探索組のおっさん転生者

ワイと式神ちゃんが傷付くのを防ぐために買った武人埴輪について聞きたい?

 

50:名無しの転生者

聞きたい!

 

51:名無しの転生者

『大阪道頓堀裏路地異界』といえばそこそこ強い悪魔がいる異界だったよな

 

52:名無しの転生者

聞かせて~

 

それと>>49のステータスとレベルもおせーて!

 

53:名無しの転生者

やった!

武人埴輪について知りたかったからありがたい!

 

54:名無しの転生者

巫女埴輪…(´・ω・`)

 

55:名無しの転生者

>>54草

 

56:>>49

>>52

ワイ Lv10

ステータスタイプ 『魔特化型』

 

弱点ー呪殺

 

スキルーマハザン、ジバブー

 

ちなみにマイ式神は遊戯王のハーピィレディや!

毎晩天然の羽毛布団で寝る毎日やでw

 

57:名無しの転生者

おっさん裏山

 

58:名無しの転生者

冬は快適そう…なお夏は

 

59:名無しの転生者

羽毛布団で寝る()ですね、死ねばいいのに

 

60:名無しの転生者

地味に強くね?

 

61:名無しの転生者

で、埴輪については?

 

62:名無しの転生者

このままだとただの自慢話だぞー

 

埴輪について教えてけれ~

 

63:>>49

まとめたで!

『造魔』埴輪(武人) Lv6

 

ステータスタイプ 『体・技型』

 

耐性ー物理 火炎 衝撃

 

弱点ー氷結

 

スキルーグラム・カット、ニードルショット

    アギ、物理耐性、衝撃耐性

 

 耐性 無効 毒 魅了 虚弱 病 睡眠 

 

 弱点 呪い

 

弱点の衝撃が衝撃耐性に変わってメイン盾として使ってるで!

『画像』

 

64:名無しの転生者

耐性2個持ち!?

 

65:名無しの転生者

衝撃弱消えんの!?

 

66:名無しの転生者

弱点を消すための装備費浮かせられるじゃん!

 

67:名無しの転生者

あれ?

 

私の仲魔の武人埴輪は衝撃耐性覚えなかったわよ?

 

68:>>49

へ?

 

69:名無しの転生者

そうなのか?

 

70:名無しの転生者

おいおいガセか?

ちなみに>>67の埴輪について教えて欲しいんだけど?

 

71:名無しの転生者

ワイも気になる!

 

もしかして個体差とかあるのかもしれんし

 

72:>>67

わかったわ

 

私の武人埴輪はLv8なのだけど、覚えたのは

 

スキルーグラム・カット、ニードルショット

    ジオ、物理耐性、チャージ、一分の活泉

 

だったわよ

ついでに言うとうちのパーティーではアタッカーとして使ってるわ

それと…つ『画像』

 

73:名無しの転生者

物理技持ちにチャージって最高の組合せじゃね?

 

74:名無しの転生者

こっちもなかなか良いな!

 

75:名無しの転生者

ていうより武人埴輪を『レベル8』まであげさせてる>>67とは一体…

 

76:名無しの転生者

こうして比べて見るとどちらも違うな

 

77:名無しの転生者

片やタンク、片やアタッカー

画像を見比べてみると造形が少し違うね

 

78:名無しの転生者

もしかして…こっちも管狐みたいに個体差とかあるのか?

 

79:名無しの転生者

マジか

てか埴輪の個体差って何なんだよ

 

80:名無しの転生者

材料の土じゃね?

 

81:名無しの転生者

だとしたら埴輪もある意味ガチャじゃん!

 

82:名無しの転生者

まーーーーーーーたガチャかよ

 

83:名無しの転生者

いやでもスキル4つは確定だからまだマシ?

 

84:名無しの転生者

でも元々が近接向けの性能だから攻撃魔法覚えたら外れじゃね?

 

スキル何回使えるか知らんけど

 

85:名無しの転生者

レベルが上げったらそこんところ解消されるんじゃね?

 

86:>>49

ワイの武人埴輪はMP全く増えなかったぞ

 

代わりに体力がもりもり上がりまくっとるけど

 

87:名無しの転生者

体力しか上がらないって産廃じゃね?

 

88:名無しの転生者

でも壁としてはかなり優秀だから案山子としては優秀じゃん

 

89:>>49

おいおい!

ワイの武人埴輪はかなり優秀やぞ!

 

確かに戦闘能力は低いけどな、ワイの可愛い式神ちゃんを絶対に傷つけさせないよう全力で守ってくれる、大事な仲魔なんや!

 

戦闘中どんな命令でも守ってくれるし、状態異常に対しほぼ無敵

身体が砕け散っても安い費用で復活して、またワイらを守ってくれるパーティーの要なんやぞ!!

 

90:名無しの転生者

ほえ~

 

やっぱり仲魔1人いるだけでも結構違うんだ

 

91:名無しの転生者

おぉ…

 

これなら俺達のチームにも購入を検討してみようかな?

 

92:名無しの転生者

でも管狐と比べたらどうなの?

 

93:名無しの転生者

あれは高レベル転生者向けの仲魔だから知らん

 

94:名無しの転生者

そりゃ流石に管狐の方が強いだろ

 

絶対服従じゃないのはめっちゃ怖いけど

 

95:>>49

埴輪は絶対服従やで!!

 

でも式神ちゃんとは違って、逐一命令しないといけないのは大変やけど

 

96:名無しの転生者

やっぱり、

式神>>|越えられない壁|>>管狐>>>埴輪>>>>地方の覇権霊能力者()

 

97:名無しの転生者

 

98:名無しの転生者

>>96

こwwwれwwwwなwwwww

 

99:名無しの転生者

各派出所に貸出式神だけでなく、貸出埴輪とか出してくれないかぁ…

 

100:名無しの転生者

わかる

 

101:名無しの転生者

そうかぁ?

貸し出し式神だけでよくね?

 

102:名無しの転生者

マッカがかかるんんじゃい

 

103:名無しの転生者

マッカ……ここんところ本当にマッカの支出がヤバイね

 

104:名無しの転生者

>>99

貸し出し埴輪があっても、直ぐに壊れそうw

 

105:名無しの転生者

ありえそうw

 

106:名無しの転生者

武人埴輪以外はマジで倒されやすいらしいしね

 

107:名無しの転生者

ところで巫女埴輪は?

 

108:名無しの転生者

あれかぁ……

 

109:名無しの転生者

あれな…

 

110:名無しの転生者

あれはやめとけ

 

111:名無しの転生者

なにこのタブー感w

 

112:名無しの転生者

あれ、何か厄ネタだった?

 

113:名無しの転生者

俺、回復持ちがいない為巫女埴輪購入した侍

 

正直少し後悔している

 

114:名無しの転生者

何故に?

 

115:名無しの転生者

産廃超えて汚染物質?

 

116:名無しの転生者

そこまで!?

 

117:>>113

いや、戦闘面では優秀だよ?

回復と状態異常回復、それにレベルアップでラクカジャ覚えて異界探索はかなり楽になったよ

でもな…

 

118:名無しの転生者

でも?

 

119:>>49

ワイも気になる…

 

120:名無しの転生者

続き早よ!!

 

121:名無しの転生者

聞いた感じ優秀そうだけど

 

122:名無しの転生者

何処がダメなんだ?

 

123:>>113

……………顔がめっっっっちゃ怖い…

 

124:名無しの転生者

は?

 

125:名無しの転生者

ひ?

 

126:>>49

ふ?

 

127:名無しの転生者

へ?

 

128:名無しの転生者

なんじゃそりゃ!!?

 

129:>>49

>>128

おい

 

130:名無しの転生者

>>128

失望した

 

131:名無しの転生者

おwまwえwらw

 

132:名無しの転生者

顔が怖いってそこまでか?

 

133:>>49

ワイの武人埴輪も∵顔やけどそこまで怖くないで

 

どしてなん?

 

134:名無しの転生者

いや、普通に考えて∵顔って怖いやん

 

135:>>113

ちなみにだが、異界探索中に出会った子供悪魔がガチ泣きするほどやぞ

 

136:名無しの転生者

どこまでかw

 

137:名無しの転生者

子供とはいえ悪魔からも怖がられるなんてヤバすぎやろ

 

138:名無しの転生者

画像はないのか?

 

139:名無しの転生者

おいバカ!!

 

140:>>113

はい

つ『画像』

 

141:名無しの転生者

どれどr

 

142:名無しの転生者

なnくぁwせdrftgyふじこlp~ーーーーーー

 

143:名無しの転生者

スマホ落としちまったじゃねぇか!

 

144:名無しの転生者

女性顔面埴輪って、予想以上に怖いな

 

145:名無しの転生者

どう森主人公の埴輪顔を思い出した…

 

146:>>49

身体が良い分怖さ倍増やな…

 

147:>>113

ちなみに命令をする際いちいちこっち見るから心臓に悪い

 

148:名無しの転生者

こりゃ子供悪魔も逃げるわ

 

149:名無しの転生者

ちなみに性能は?

 

150:>>113

Lv4のを購入して2レベルアップしたばかり

 

MP回復手段が少ないから異界探索序盤~中間までしか使用してないというのもあるけど…

 

151:>>113

補助要因としては優秀なんだけど、魔特化のステータスだから終盤では使いにくい…

 

全体攻撃で壊れそうになって、心臓に悪いし

 

152:名無しの転生者

でも埴輪だから修繕費安いから大丈夫じゃね?

 

153:>>113

巫女埴輪が壊れた時の姿見たことあるか?

 

心なしか怨んでいそうな表情だぞ!

 

154:名無しの転生者

確かに呪われそう

 

155:>>49

ワイ、武人埴輪で良かった…

 

156:名無しの転生者

でも優秀だぞ!

一応…

 

157:名無しの転生者

私、巫女埴輪購入女侍

 

依頼人から女埴輪を連れている所を見られて怖がられた…

 

158:>>113

( ´・ω・`)人(´・ω・` )ナカーマ

 

159:名無しの転生者

草w

 

160:>>157

・゚・(つД`)人(´Д⊂)・゚・。ナカーマ

 

でも優秀だから手放せられない…

序盤の安定感良い!

それに、子供悪魔を倒したくないからありがたい!

 

161:名無しの転生者

子供悪魔を倒せないようじゃぁ今後が心配だな…

 

162:名無しの転生者

アリスとか渡したらどんな反応するのかなw

 

163:名無しの転生者

なにその自殺行為w

 

164:名無しの転生者

巫女埴輪……そんなにも不評なのか……

 

 

 

 

 

 

536:>>113

あれから巫女埴輪がレベルアップしたら何故か『パニックボイス』を覚えた…

537:名無しの転生者

何で!?

 




主人公は自分用埴輪パーティーと共に低レベルの悪魔しかいない異界で山を物理的に削っています
なお異界の主はショタおじから借りた式神によって拘束中
(中国の某工事レベルのことをしていますw)

今は異界の土の運送について考え中


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第12話 掲示板回

またまた掲示板回です

ATLUS作品を知るために色々とゲームをプレイしたり動画を視聴しています

ペルソナ3、めちゃくちゃ長い…


 ★ 関東地域 オカルト+雑談掲示板 その3○ ★

 

 

1:名無しのオカルト民

 ・ここはオカルト情報について自由に投下したり自由な雑談をするスレッドです

 

 ・荒らし、宗教勧誘厳禁!! 

 

 ・別スレ↓

 

 ★ 悪霊/妖怪スレ ttp://…………

 

 ★ 最近増えてきた謎の教会について『閉鎖』 ttp://…………

 

 ★ 学校百怪談スレ ttp://…………

 

 

2:名無しのオカルト民

 立て乙

 

3:名無しのオカルト民

 乙ー

 

4:名無しのオカルト民

 おつです

 

5:名無しのオカルト民

 おつー

 

 やっぱり閉鎖されたか

 

6:名無しのオカルト民

 立て乙! 

 

 やっぱり宗教って怖

 

7:名無しのオカルト民

 はいやめやめ! 

 

 また沸かれて荒らされると不味いからこの話はおしまい! 

 

8:名無しのオカルト民

 ✟エクソシスト✟がいるとか

 終末がもうすぐ訪れるなんて嘘だよね! 

 

9:名無しのオカルト民

 あのスレは酷かった……

 

10:名無しのオカルト民

 誰か、何か面白いオカルトネタない? 

(例のネタ以外で)

 

11:名無しのオカルト民

 私の回りに出没するカラスについて聞きたい? 

 

12:名無しのオカルト民

 カラスネキのカラス自慢は勘弁

 

13:名無しのオカルト民

 何でよ!!? 

 

14:名無しのオカルト民

 草w

 

15:名無しのオカルト民

 今度は何? 

 カラスが鳩を狩ってきた話? 

 それとも宝石? 

 

16:名無しのオカルト民

 カラスネキ、最初はカラスに怯えていたのにいつの間にカラスの事を好きになっているの草w

 

 しかもカラス達の為にわざわざ田舎に引っ越しているの草w

 

17:名無しのオカルト民

 草草うっさい!! 

 

 うちのカラスが私に為にウサギを二羽狩ってきたのよ

 

18:名無しのオカルト民

 カラスが人間の為にウサギを狩るってw

 嘘松おつwww

 

19:名無しのオカルト民

 やべぇなw

 

 なんか段々と狩の腕上げてないか? 

 

20:名無しのオカルト民

 カラスがウサギを狩って、それを飼い主に献上するってマジ? 

 

21:名無しのオカルト民

 嘘じゃないんだよなぁ……

 

22:名無しのオカルト民

 カラスネキ、画像お願い

 

23:名無しのオカルト民

 ほい つ『画像』

 

 大きさ比較の為にペットボトルに乗せているけどどう? 

 嘴と目の辺りの傷痕がクールでしょ! 

 

24:名無しのオカルト民

 おぉ! 格好いい! 

 

 ……それとなんかでかくない? 

 鷹並みにでかくね? 

 

25:名無しのオカルト民

 保護してから更にでかくなってるな、カラスネキのカラス

 

 ……本当にカラス? 

 

26:名無しのオカルト民

 カラスっていうより鷹じゃね? 

 

 もしくは当然変異かハーフ? 

 

27:名無しのオカルト民

 ていうかオカルト関係なくね? 

 

28:名無しのオカルト民

 ペット自慢は別スレへ

 

29:名無しのオカルト民

 明らかにカラスとは思えないしw

 

 これはやはり何処かの施設から抜け出した実験生物だったりしてw

 

30:名無しのオカルト民

 ペットスレへ投稿したら怒られたのよ……

 

31:名無しのオカルト民

 どしてなん? 

 

32:名無しのオカルト民

 怒られたのよ……

 

 動物虐待していないのに……

 

33:名無しのオカルト民

 あ~ドンマイ

 

 

34:名無しのオカルト民

 つハンカチ

 しかも傷痕あり

 

35:名無しのオカルト民

 最近動物保護系の詐欺が多いからね

 

36:名無しのオカルト民

 しかもカラスネキ、ハムスターも飼っているのにカラスと一緒にいるから余計に怒られたらしいね

 

37:名無しのオカルト民

 え、鳥類とげっ歯類を一緒に飼っているの!? 

 

38:名無しのオカルト民

 完全にアウトの組み合わせだな

 

39:名無しのオカルト民

 でもでも! 

 私の飼っているハムスターとカラス君、何故か仲が良いのよ!? 

 

 ほらこれ見て! 

『画像』

 うちのハムスターとカラス君のツーショットよ! 

 

40:名無しのオカルト民

 え、カラスの足にハムスターがじゃれついている!? 

 

 コラじゃない?

 

41:名無しのオカルト民

 さすがにコラ……だよね? 

 

42:名無しのオカルト民

 ワイ、職業柄画像編集している侍

 

 色々と調べてみたらコラじゃない件に困惑

 

43:名無しのオカルト民

 やっぱり、カラスじゃなくね? 

 

44:名無しのオカルト民

 やっぱり研究所出身の実験生物じゃん! 

 

45:名無しのオカルト民

 オカルト関係ない話が進むな……

 

46:名無しのオカルト民

 オカルトガチスレじゃないからねw

 

 あそこは色々と魔窟だし

 

47:名無しのオカルト民

 ここはオカルトスレでもあるし、雑談スレでもあるから大丈夫よ~

 

 てかオカルト2割雑談8割のゆる~いスレだし

 

48:名無しのオカルト民

 こういうゆるいスレ、気軽に書き込めるから結構好き

 

 でもオカルト特有の怖い話聞きたい

 

49:名無しのオカルト民

 ワイ、カラスネキのカラス君との馴れ初め聞きたい! 

(三行で)

 

50:名無しのオカルト民

 三行ってw

 

51:名無しのオカルト民

 三行!? 

 えっと……

 ・カラスに付きまとわれた

 ・不審者? に襲われた時に助けてくれた

 ・怪我したカラスを手当てしたら懐かれた

 こんな感じ? 

 

52:名無しのオカルト民

 なにその展開w

 

53:名無しのオカルト民

 小説にしたら売れそうw

 

54:名無しのオカルト民

 なんかそういうアニメなかったけ? 

 

55:名無しのオカルト民

 あったようなないような……

 てか、最近のアニメ市場は色々とカオス状態だぞ! 

 

 俺は少女アニメかと思ってみた某魔法少女はヤバかった()

 

56:名無しのオカルト民

 草w

 

 ちゃんと年齢制限があるのを確認しないから

 

57:名無しのオカルト民

 魔法少女で思い出したんだけど、あそこのスタジオって、ヤバイよな

 

58:名無しのオカルト民

 あのスタジオな~……

 

 少し前に出てきて、その後直ぐにアニメ業界トップレベルのスタジオになった所だよな

 

59:名無しのオカルト民

 というよりも、日本のここ数十年の急激な経済回復も凄いだろ

 

 日本に億万長者クラスの人間がかなりの数がいるんだぞ

 

60:名無しのオカルト民

 俺もあの時株を買っていればなぁ……

 

61:名無しのオカルト民

 ある投資家なんて理想の学院を建設した、頭のぶっ飛んでる人もいるんやで

 

 ……自分、あそこの学校出身者やけど

 

62:名無しのオカルト民

 出たw

 オカルト界隈で有名で、通いたい学校No.1の『月詠学院高等部』

 

63:名無しのオカルト民

 私、あそこの学生になりたかった……

 

 未来的な高校だし、学生寮がそこいらのホテルよりも質がめちゃくちゃ良いのよねぇ~

 

64:名無しのオカルト民

 卒業生も色々な分野で活躍しているしね

 

 主に娯楽関連が多いけどw

 

65:名無しのオカルト民

 最近だとオカルトで有名だkwどねw

 

 それでもあそこの学校に通いたい! 

(中2)

 

66:名無しのオカルト民

 勉強頑張れ~

 

67:名無しのオカルト民

 あそこの卒業生、高卒でも雇ってくれる企業がたくさんあるからな

 

 受かれば就職に有利だぞ! 

 

68:名無しのオカルト民

 そういえば気になったんだが、『月詠学院高等部』のオカルト話、誰か知っている奴いる? 

 

69:名無しのオカルト民

 確か、トイレの怪談で有名な『はなこ』さんでしょ

 

 何処かの階の3番目のトイレに出るらしいぞ! 

 

70:名無しのオカルト民

 俺知ってる! 

『くちさけ』が、放課後で出没したとか

 

71:名無しのオカルト民

 これで2つ……

 学校の怪談は7つと言われているらしいけど、他にも知っている人いる? 

 

72:名無しのオカルト民

 音楽室の『ポルターガイスト』は? 

 誰もいない筈の音楽室からピアノの演奏が聞こえたとかなんとか

 

73:名無しのオカルト民

 地下倉庫の『ゾンビ学生』と『ゾンビ教員』は有名だぞ! 

 

 防空壕を倉庫へと改修工事したせいで、東京大空襲で焼け死んだ学生と教員が出るようになったとか……

 

74:名無しのオカルト民

 ゾンビ学生とゾンビ教員って、怖いな……

 

 そこで真夜中の授業が開催されているのかなw

 

75:名無しのオカルト民

 何故防空壕を倉庫にしたしw

 

76:名無しのオカルト民

 4つめだね

 後3っつ何かな? 

 

77:名無しのオカルト民

 理科の実験室の『クグツ』! 

 そこの骨格標本が動くとか何とか

 

 てかあそこの骨格標本、本物の人骨製らしいぜ

 

78:名無しのオカルト民

 え、マジで!? 

(現役生)

 

79:名無しのオカルト民

 ↑もう理科室行けないねw

 

 でも何でクグツなんだろか……

 

80:名無しのオカルト民

 6っつめ!! 

 廊下を走る『テケテケ』!! 

 結構有名だよねw

 

81:名無しのオカルト民

 テケテケなぁ……あれははなこさんレベルで有名だよな

 

82:名無しのオカルト民

 確か、駅での自殺だっけ? 

 

83:名無しのオカルト民

 どっちにしろ怖いよな

 

84:名無しのオカルト民

 残り1つだけど……知っている奴いる? 

 

85:名無しのオカルト民

 7つ目知ったらヤバイんじゃなかったけ? 

 

86:名無しのオカルト民

 7つ目を知ると災いがあると言われているからなぁ……

 

87:名無しのオカルト民

 俺、現役学生

 

 テケテケの話を聞いて7つ目を知ってしまって絶望

 

88:名無しのオカルト民

 あ……

 

89:名無しのオカルト民

 あら~

 

90:名無しのオカルト民

 ドンマイwm9(^Д^)

 

91:名無しのオカルト民

 ↑腹たったから7つ目暴露してやる! 

 

92:名無しのオカルト民

 おいばかやめろ

 

93:名無しのオカルト民

 7つ目!! 

 放課後に現れる『むらさきカガミ』!! 

 

 20歳になるまで覚えてたら不幸になる怪談!! 

 

94:名無しのオカルト民

 うわぁぁっぁぁぁぁああああ!! 

 

95:名無しのオカルト民

 俺来週20歳の誕生日なのに!! 

 

96:名無しのオカルト民

 皆不幸になれ! 

 

97:名無しのオカルト民

 現役学生、スレ民を道連れにしやがった……

 

98:名無しのオカルト民

 8つ目

 学院を護る『埴輪の二宮金次郎』

 

99:名無しのオカルト民

 え!? 

 

100:名無しのオカルト民

 8つ目? 

 

101:名無しのオカルト民

 てか埴輪の二宮金次郎ってwww

 

102:名無しのオカルト民

 埴輪の二宮金次郎

 

 学院に出没する怪異と幽霊をしばき倒す生徒達の味方

 

103:名無しのオカルト民

 なんかパチモン臭くねw

 

104:名無しのオカルト民

 俺、知ってる! 

 埴輪の二宮金次郎って、寮の入り口ホールに設置してある像だよ! 

 

 噂だと夜中に動いて、学校を見回っているとか

 

105:名無しのオカルト民

 え、マジであるの、埴輪の二宮金次郎……

 

106:名無しのオカルト民

 夜中に動き回る二宮金次郎でなくて、怪異をしばき倒す二宮金次郎って、何かのアニメみたいだなw

 

107:名無しのオカルト民

 一応証拠を……

 つ『画像』

 上手く撮れてる? 

 

108:名無しのオカルト民

 マジで埴輪の二宮金次郎やんwww

 

109:名無しのオカルト民

 埴輪のクオリティ無駄にたっかwww

 

 それに埴輪フェイスが意外と似合って草w

 

110:名無しのオカルト民

 なんか学校の怪談7つ目を知って、怖がってたのが馬鹿馬鹿しくなってきちゃったw

 

111:名無しのオカルト民

 …………自暴自棄になって、7つ目の怪談書き込んですいませんでした……

 

112:名無しのオカルト民

 ↑ええんやで

 

113:名無しのオカルト民

 ここはゆるゆるのオカルト雑談スレ、大丈夫よ! 

 

114:名無しのオカルト民

 でもガチオカルトスレでは暴露はやめとけよ

 

 あそこはガチでヤバイらしいし

 

115:名無しのオカルト民

 確かリアル凸するヤバイ人がいるとかいないとか……

 

116:名無しのオカルト民

 ヒエッ……

 

117:名無しのオカルト民

 てか何で埴輪の二宮金次郎が学院を護る存在なの? 

 

 それと、埴輪の二宮金次郎を作ったのは誰なの? 

 教えてスレ民! 

 

118:名無しのオカルト民

 確か卒業生の作品だったような

 

119:名無しのオカルト民

 確か、二宮金次郎の持つ本に何か書かれているとかいないとか

 

120:名無しのオカルト民

 有名な寺生まれのTさん作だったりしてw

 

121:名無しのオカルト民

 秘密研究所のオカルト兵器に1票! 

 

122:名無しのオカルト民

 ↑研究所ネタ好きやなw

 

123:名無しのオカルト民

 うん大好きw

 

124:名無しのオカルト民

 草w

 

125:名無しのオカルト民

 ちくわ大明神

 

126:名無しのオカルト民

 遺跡から出土された埴輪じゃね? 

 

127:名無しのオカルト民

 自分からやって来たとか? 

 

128:名無しのオカルト民

 誰だ今の

 

129:名無しのオカルト民

(ファミチキください……)

 

130:名無しのオカルト民

 こいつ直接脳内に……! 

 

131:名無しのオカルト民

(もしくはア○ゾンギフトカードも可……)

 

132:名無しのオカルト民

 ずうずうしくて草w

 

133:名無しのオカルト民

 良いぞ! 

 使用済みのア○ゾンギフトカード3万円分やろう! 

 

134:名無しのオカルト民

 ただのゴミじゃんw

 

135:名無しのオカルト民

 俺、現役学生

 

 埴輪の二宮金次郎を確かめに寮のホールに到着

 

 そして証拠をドゾつ『画像』

 

136:名無しのオカルト民

 お、サンキュ! 

 

137:名無しのオカルト民

 どれどれ……

 つい最近出来たばかりの埴輪で草w

 

138:名無しのオカルト民

 めっちゃ最近の怪談……怪談なのか? 

 

139:名無しのオカルト民

 怪談というよりも都市伝説系だね

 

140:名無しのオカルト民

 ワンチャン秘密研究所産な可能性が微レ存!? 

 

141:名無しのオカルト民

 だったらいいねw

 

142:名無しのオカルト民

 てか製作者の名前を試しにネットを調べてみたら埴輪専門の陶芸家で草生えたw

 

143:名無しのオカルト民

 マジかよw

 URLおせーて! 

 

144:名無しのオカルト民

 ほいつ ttp://…………

 

145:名無しのオカルト民

 ありがと! 

 

 ってか糞高い埴輪があって草w

 

146:名無しのオカルト民

 一体300万円もする埴輪があるの意味不明やなw

 

 他は数千から数万円の埴輪があるのに

 

147:名無しのオカルト民

 誰が買うんだよ

 

 外国の大富豪向けかなw

 

148:名無しのオカルト民

 芸術品だからかな? 

 

149:名無しのオカルト民

 でも完成度はめちゃくちゃ凄いぞ! 

 今にも動き出しそうな雰囲気をかもしだしているし……

 

 てか、女性埴輪何故かめっちゃ怖((( ;゚Д゚)))

 

150:名無しのオカルト民

 マジだ怖www

 あ、下の所に組織名が……

 

 何々、『霊長園』? なんじゃそりゃ? 

 

 

 




今上げた7不思議の面々は、埴輪の二宮金次郎の配下となっていますw


主人公の埴輪を運営、販売の手助けをしてくれているのは先輩です

尚、組織名は主人公の趣味ですw
(元ネタは東方です)


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第13話

第13話です


短めですいません
異界攻略(?)回です


 ソレは遥か古の時代、とある霊山を住まいとしていた亀であった

 彼の存在は、数多の国津神一柱の山神の眷属であった

 

 その亀は、長い年月を生きる内に国津神の目に止まり、加護として大地のマグネタイトを大量に吸収し、霊獣化した存在であった。

 普段は山の奥深くでひっそりと暮らしながら国津神に霊山を守護するよう勅命を受けた、山の守護者であった。

 

 彼の存在は好戦的な性格ではなく、争いを好まない温和な性格であった

 山に住まう生物にとても優しく、礼儀をわきまえ山の稔り、自然に敬意を以って採集する人間には僅かばかりの加護を与える穏やかな性格な聖獣であった

 

 彼の存在は霊山とそこに住まう生き物達を護る偉大なる守護者であった

 霊山とそこに住まう者達に対し、悪意を持って荒らす不届きにはその巨体から繰り出す猛烈な攻撃で打ち倒し、大地を操る神通力を持って、身体を大地の如く堅牢にする術と、山に流れる水を操り、山火事の驚異をその巨体で消し潰す偉大なる存在であった

 

 山に住まう動物達は守護者たる亀を尊敬し、山の恵みを受けている人間はその亀と主たる国津神を祀る神社を建て、信仰していた

 

 

 

 

 

 しかし、そんな平和な霊山は汚されてしまった……

 

 下手人はメシア教の天使と異国の人間達が作り上げた恐ろしき兵器によって……

 山の生物は黒き雨により毒に犯され、信仰していた人間達の中で国津神の寵愛を受けていた者達は冤罪により捕まり処刑された……

 

 そして彼の存在と国津神は引き離され、封印された

 

 国津神は天使達の手で霊山の祠に厳重に封印され、彼の亀は霊獣から魔獣にへと零落させられてしまった

 そして、国津神の封印と核による汚染から異界が出現した……

 

 その異界は霊山と瓜二つの形をした中規模の異界であった

 しかしその異界の霊山は禍々しく、異形の動物が闊歩する恐ろしき異界であった

 

 それを見た天使達は零落した亀と封印されている国津神が邪悪であったと決め付けた

 零落した亀は、異界の霊山へと封印された

 四肢を切り落とし、異界で産まれた主に喰わせるために

 

 亀は天使を呪った

 偉大な主、国津神を封印したこと……

 

 亀は異国の人間を呪った

 愛しき山の仲間達を毒で犯した事を……

 

 亀は東京の人間を呪った

 山に住む民を冤罪にかけ、処刑したことを……

 

 そして、絶望と痛みと怒りで狂う中……異界の主に襲われた

 

 

 

 

 

 しかし、亀は生きていた……マガツヒを産み出す装置として

 

 

 異界の主は残酷だった、魔獣からとれるマガツヒの甘美な味を気にいってしまった

 異界の主は学習した、天使の狂気と強さを

 そして異界の主は身に付けた、魔獣の亀から効率良く搾り取れる方法を

 

 その為異界の主は天使よりも強くなるまで異界で大人しくしていた

 餌をくれた天使よりも強くなるために、油断した人間がたくさん増えてきた時期に人間をたくさん食べるために

 亀から搾り取ったマガツヒをしゃぶりながら今の今まで過ごしてきた

 亀にあの忌まわしき日を何度も何度も幻惑で体験させて

 

 何度も

 

 何度も……何度も……

 

 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

 

 

 

 数日経ち……数ヶ月、そして数年経った…………

 

 

 異界の主は何度もレベルアップを果たし、遂にあの時見た天使よりも強くなった

 亀は度重なる絶望を繰り返した為存在を消滅しかけた

 

 異界の主は歓喜した

 己が遥かに強くなった事を

 

 異界の主は落胆した

 大切に飼っていた餌がもうすぐ消滅してしまうことを

 

 異界の主は久方振りに亀の頭から口を離し、デップりと肥えた身体を揺らしながら住処を出て外へと繰り出すことにした

 

 

 外にいるであろう人間達を貪るために……

 新たな甘美なマガツヒを味わえることに期待し、住処にしている霊山の住処から足を前に出した…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして異界の主は死んだ

 

 

 

 

 

 

 

 死因は転落死

 

 原因はいくつもある

 

 異界の主は自身の住みかである霊山が、よもやネイルハウス状態にされておるとは知らず、崖から転落してしまった点

 

 肥えて堕落してしまった身体である事と、長い間暗い部屋にいた事による視界の不良による点

 

 そして運が悪く、落ちている姿を第3者が視認してしまった点

 

 着地地点に罠型埴輪を設置していた点

 

 そして、ショタおじの占いによって導きだされてしまった事が原因である

 こうして誰の1人も犠牲もなく、異界は攻略された

 

 

 

 その後……異界が崩壊される前に亀を保護し、埴輪達と主人公は撤収した

 

 霊的資源である大量の土と稀少な鉱石、異界の主と自然に沸いた野良悪魔から取れたフォルマを持って……

 

 

 「何か壮大なイベントをバグ技でクリアしたみたい…」

 

 

 

 

 

 

 尚、異界攻略で主人公はレベルは全く上がりませんでした

(大量の埴輪による人海戦術により経験値が分散してしまったため)

 

 それと、大量過ぎる土素材を前に運営は頭を抱えるのであった




元霊獣こと亀は魔獣 Lv16 タンキです
(ステータスは後程…)


異界の主は某宇宙戦争のナメクジをイメージしています


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第14話 掲示板回

遅くなって申し訳ございません

第14話です

楽しんでいただけたら幸いです


 ★ガイア連合 異界攻略 雑談スレ その34

 

345:名無しの転生者

 こちら神奈川県異界攻略チーム

『中華街裏路地大迷宮』にて攻略の兆しあり! 

 なので至急異界攻略のメンバー募集中

 待遇は以下サイトにて

 ttps://……

 パスワード

『※※※※』

 

346:名無しの転生者

 それ、前にも言ってなかたっけ? 

 

347:名無しの転生者

 だよな

 

 前にもそう言って増援したら異界のボスではなかったような

 

348:名無しの転生者

 ただの外部から侵入したボスクラスの悪霊だった話だったよ

 

349:名無しの転生者

 あの異界クソ難易度だよな

 出現悪魔は雑魚ばかりなのに無駄に広いし

 

350:名無しの転生者

 中華街のせいか異界の主のせいかどちらなのだろうか……

 

351:名無しの転生者

 しかも攻略チーム曰く中ボス悪魔を倒したら異界の迷路の構造が変化するとかなんとか……

 

352:名無しの転生者

 クソゲーだなwww

 

353:名無しの転生者

 リアルでされるとかなりムカつく異界だな

 ゲームだったらクソゲー認定入るわ

 

354:名無しの転生者

 女神転生のダンジョンもクソだった気が

 

355:名無しの転生者

 まぁ、罠とかダークゾーンとか無いだけまだまし? 

 

356:名無しの転生者

 でもリアルダンジョンでそれは脂肪フラグやで

 

357:名無しの転生者

 脂肪フラグw

 

358:名無しの転生者

 異界の主はオーカスかなw

 

359:名無しの転生者

 お茶噴いちまったじゃねえかw

 

360:名無しの転生者

 草w

 

 でも女神転生の罠って色々とヤバい奴あるよな……

 

361:名無しの転生者

 個人的には落とし穴はヤバい

 

 落ちた先で悪魔に囲まれた時はタヒぬかと思ったわ

 

362:名無しの転生者

 マジかよ……

 

363:名無しの転生者

 ダメージゾーンもバカには出来ないぞ

 

 中にはダメージゾーンに囲まれた所に攻略に必須なアイテムとかギミックとかあるし

 

364:名無しの転生者

 なるほど助かる! 

 

365:名無しの転生者

 飛行持ち式神持ちのワイ

 フィールド型の異界攻略で直接ボス戦出来るから高みの見物w

 

366:名無しの転生者

 >>365

 タヒね

 

367:名無しの転生者

 >>366

 殺意高すぎで草w

 

 でも>>365、そのやり方はガチで危険だから絶対やるなよ? 

 

368:>>365

 >>367

 え、何で? 

 

369:名無しの転生者

 お、気になる

 

370:名無しの転生者

 何でだ? 

 直接ボスに突っ込めて楽だと思うのに……

 

371:>>367

 ぶっちゃけ言うけど悪魔達の格好の的になるからだよ

 

 ゲームだったらともかくここは現実

 敵基地に単機でヘリコプター特攻しているようなもんだぞ

 

 ちなみに、偵察用にドローン擬きで異界のマッピングしようとしたら、速攻で悪魔達のおもちゃにされて壊されたぞ

(尚15万の損失)

 

372:名無しの転生者

 14万!? うせやろ? (難聴)

 よくよく考えて見るとそう言えばそうやな……

 

 良かったな>>365、第2の犠牲者にならなくて

 

373:>>365

 マジか……(´・ω・`)

 

 チームメンバーにも止められたのはこれだったんだ……

 

374:名無しの転生者

 チームメンバーナイス

 

 やろうとしていたのかよ……

 

375:名無しの転生者

 とりあえず、霊視ニキレベルになるまではやるなよ

 

 てか>>367、ドローン擬きという名のネタアイテム買ったのかよw

 

376:>>367

 捕捉だけど、空中で迎撃されずに地上に着地しても、目立ったせいで異界の悪魔達に囲まれるの確定だから注意な

 

 >>365

 痛い出費だったよ……壊した悪魔は殲滅したけどね

 

377:名無しの転生者

 もっとヤバいな

 

378:名無しの転生者

 雑魚悪魔でも囲まれたらタヒぬわな

 

379:>>365

 バカなことしなくて良かった……

 

380:名無しの転生者

 でも、飛行型式神なら偵察とかしてくれるんじゃね? 

 

 ドローン擬きとは違ってそうそう殺られそうにないし

 

381:名無しの転生者

 でも式神が倒されるリスクがあるしヤバくね? 

 

382:名無しの転生者

 マイ式神が傷つくリスクがあるのはイヤだ! 

 

383:名無しの転生者

 おいおい……

 そんなんで異界攻略なんて出来ないぞ

 

384:名無しの転生者

 式神を傷つけたく無いなら前線に出るしかないのでは? 

 

385:名無しの転生者

 悪魔に近づくの無理

 MP半分切れたら即帰るし

 

386:名無しの転生者

 まぁ……異界探索ではそのくらい慎重の方が良いけど……

 

387:名無しの転生者

 実際、ここんところの悪魔を油断して大怪我をする奴がいたから残当

 

388:名無しの転生者

 でも悪魔との近距離戦闘は慣れとかないとイカンぞ

 

389:名無しの転生者

 でも俺達って、才能ありすぎるからゴリ押し出来るから大丈夫じゃね? 

 

390:名無しの転生者

 それが危ないんだって! 

 

 漫画やゲームでもそう言う奴はナレタヒするキャラが多いんだぞ! 

 

391:名無しの転生者

 あ~~そうだよな……

 

392:名無しの転生者

 とりあえず、金貯めてガチャまわすべ

 

393:名無しの転生者

 何故そこでガチャなんだよw

 

394:名無しの転生者

 武器買おうぜ武器! 

 

 それと異界探索

 

395:名無しの転生者

 一緒に中華街行こうぜ! 

 

 今なら美人なチャイナガールとの接待が……

 

 尚、めっちゃこちらの情報を奪い取ろうとしてくるが

 

396:名無しの転生者

 おい! 

 

397:名無しの転生者

 ヤバくね? 

 

 もしかして神奈川県チーム堕とされてね? 

 

398:名無しの転生者

 大丈夫大丈夫、あそこのチーム式神ガチ勢しかいないし

 

399:名無しの転生者

 この前グルメ目的で中華街行ったけど、そのチャイナガール気の毒な位相手にされていなかったでw

 

 話しかけてもマイ式神を通しての受け答えだったしw

 

400:名無しの転生者

 ひでぇw

 

401:名無しの転生者

 リアル人間の女性に話しかけるのなんて無理!! 

 

 異界の女悪魔との会話する方がマシ

 

402:名無しの転生者

 何で女悪魔との会話の方が出来るんだよw

 

403:名無しの転生者

 どんなコミュ障なんだよw

 

404:名無しの転生者

 女悪魔に声かけられる時点で凄くね? 

 

405:名無しの転生者

 現実の女性は無理

 

 できてかーちゃんとばーちゃん

 

406:名無しの転生者

 草w

 

407:名無しの転生者

 ちなみに式神は? 

 

408:名無しの転生者

 一応女性式神……

 

 全身甲冑の娘だけど

 

409:名無しの転生者

 何故全身甲冑w

 

 元キャラはなんなの? 

 Fate? 

 

410:名無しの転生者

 ダークソウルのキャラらしい

 

 普段はヘルムを着けているけど、二人きりの時は素顔見ながら過ごしているけど

 

 ちなみに俺は元のキャラの事は気にせず一緒に過ごしているよ

 

411:名無しの転生者

 ダークソウルのキャラかよ!! 

 

 まぁ、その……ちゃんと大切にしなよ! 

 

412:名無しの転生者

 色眼鏡でマイ式神を見ていないのいいね! 

 

 ガチで大切にね! 

 

413:名無しの転生者

 気になったんだが、マイ式神ちゃん

 

 自我を宿しているの? 

 

414:名無しの転生者

 僅かにだけどあるよ! 

 

 ちなみにチャイナ娘との会話は彼女がしてくれているよ

 

415:名無しの転生者

 いいなぁ自我を宿しているの……

 

 うちのマイ式神、未だに芽生えない……

 

416:名無しの転生者

 マイ式神の成長は気長に待つしかないね

 

417:名無しの転生者

 ちゃんと大切に接しようね! 

 お兄さんとのお約束だよ! 

 

418:名無しの転生者

 尚、ぞんざいに扱うと式神ガチ勢に処刑されるとかなんとか

 

419:名無しの転生者

 マジかよ神奈川県近づかんとこ……

 

420:名無しの転生者

 何故神奈川県に風評被害がw

 

421:名無しの転生者

 埴輪は? 

 

422:名無しの転生者

 公式というより製作者がそれ前提で作っているらしくて良いらしい

 

 でも出来れば大切に扱ってとのこと

 

423:名無しの転生者

 女性埴輪は特に雑に使ったら呪われそうだよな

 

424:名無しの転生者

 アレの醸し出すヤバさはおかしい

 

425:名無しの転生者

 一応ショタおじに確認したんだけど、使用者には危害はないらしいよ

 

426:名無しの転生者

 もしかして製作者の腕のせい? 

 

427:名無しの転生者

 男性埴輪使っているけど、特に怖いとかそういうのは感じないぞ

 

 何度も壊れて修理に出したけど恨んでいるような気配は感じなかったし

 

428:名無しの転生者

 全く謎だな、埴輪って

 

429:名無しの転生者

 そう言えばそうだな

 

430:名無しの転生者

 式神の下位互換だけど痒いところに手が届く存在だよな

 

431:名無しの転生者

 荷物持ちに良し、囮に良し、罠処理に良し!! 

 壊れても低価格で修理できるから問題なし! 

 

432:名無しの転生者

 完全に奴隷扱いで草

 

433:名無しの転生者

 大丈夫? 

 祟られない? 

 

434:名無しの転生者

 それ用として作られてるんだし大丈夫っしょwww

 

435:名無しの転生者

 なんかガイア教徒っぽいな

 

436:名無しの転生者

 ぁ

 

437:名無しの転生者

 おいぃ!! 

 

438:名無しの転生者

 おいおい、ヤバくねぇか? 

 

439:名無しの転生者

 下手したら主人公にヤられる? 

 経験値にされちゃう? 

 

440:名無しの転生者

 鳥肌たったわ……

 

441:名無しの転生者

 ちょっと色々と考えを改めた方がいいな……

 

442:名無しの転生者

 人間でやっていないから大丈夫……大丈夫よね……? 

 

443:名無しの転生者

 ちょっとカウンセリングしてくるわ……

 

444:名無しの転生者

 俺達はガイア連合、ゲームのようなガイア教にはならないから……! 

 

445:名無しの転生者

 それに俺らだもんな

 

446:名無しの転生者

 ↑それなw

 

447:名無しの転生者

 俺なんて人前で話すこと出来ないからマイ式神と埴輪でしかコミュニケーションできないぜw

 

448:名無しの転生者

 草w

 

449:名無しの転生者

 とりあえず、傲慢な所を今気付けて良かった

 

450:名無しの転生者

 今治せてなかったとしたら将来ヤバかったな

 

451:名無しの転生者

 現地人を犠牲にしてあれこれする奴が出そうだしな

 

 尚現地霊組織

 

452:名無しの転生者

 悪魔退治を大義名分にやらかす自称有力霊能力者はNG

 

453:名無しの転生者

 なにがヤバいって、そんなことしでかす奴らがガチで現地有力霊能力者なんだよなぁ……

 

454:名無しの転生者

 ガチで日本終わってたな

 

455:名無しの転生者

 この前連れてた埴輪に対して現地霊組織が土下座して拝まれてて色々といたたまれなかったよ……

 

456:名無しの転生者

 尚ガイア連合には俺らという存在と最強式神ちゃんと管狐きゅん、埴輪くんがいるねw

 

457:名無しの転生者

 >>455

 しかも連れてるマイ式神ちゃんを人間だと認識しちゃっているし……

 

458:名無しの転生者

 ガチでいたたまれないな……

 

459:名無しの転生者

 主人公早く来て!! 

 

460:名無しの転生者

 主人公登場=大破壊到来やぞ? 

 

461:名無しの転生者

 主人公まだ来ないで!!!! 

 

462:名無しの転生者

 なんとかならんかねぇ……

 

463:名無しの転生者

 一応ショタおじ達首脳陣が現地人を傘下に加えてなんとかしようとしてるし……

 

464:名無しの転生者

 現地人による派出社増設はありがたい……ありがたい……

 

465:名無しの転生者

 事務作業とか各種サービスとかしてくれてありがたい……

 

 でもたまーにプライドがデカイ人いるよね……

 

466:名無しの転生者

 あぁいるいる

 

 でもって速攻で俺らに〆られのがテンプレな

 

467:名無しの転生者

 そしてポッキリと折れて事務員になるよな

 

468:名無しの転生者

 自称最強霊能力者ぇ……

 

469:名無しの転生者

 い、一応中には修行を続ける人いるし……

 

470:名無しの転生者

 なお限界レベル

 

471:名無しの転生者

 俺達の才能って残酷だよな、色々と……

 

472:名無しの転生者

 原作でナレタヒも納得だよな

 

473:名無しの転生者

 せめて俺達の使っていない装備を貸せないか? 

 

474:名無しの転生者

 終末を乗り切るなら俺達だけで良くね? 

 

 リソースを割るなんてそれこそ無駄だろ

 

475:名無しの転生者

 俺達だけで終末後快適に生活出来ねーよ

 

476:名無しの転生者

 式神や埴輪を使って産業を任せればいいじゃん

 実際量産型埴輪で農作物、霊草、毒草を育てているし

 

 そうすれば働かなくて良い生活を遅れていいじゃん

 

477:名無しの転生者

 それフラグやん

 

478:名無しの転生者

 ツッコミ待ちかな? 

 

479:名無しの転生者

 後々悪魔に侵入されてタヒぬオチだな

 

480:名無しの転生者

 はぁ!!? 

 ふざけんな!!! 

 

481:【FREEZE】

【BIND】

 

482:【FREEZE】

【BIND】

 

483:【FREEZE】

【BIND】

 

484:名無しの転生者

 っちょwww

 もちつけww

 

485:【FREEZE】

【BIND】

 

486:【FREEZE】

【BIND】

 

487:名無しの転生者

 あ、バンされてるw

 

488:名無しの転生者

 運営仕事早いなw

 

489:名無しの転生者

 てか早すぎね? 

 もしかして運営見てる? 

 

490:名無しの転生者

 運営──!! 

 

 ガチャ値下げして!!! 

 

491:名無しの転生者

 何か配布して! 

 

492:名無しの転生者

 金くれ!! 

 

493:名無しの転生者

 あさましくて草

 

494:★運営

 とう組織の運営は多数のご支援及びスポンサー様のおかげで成り立っております

 

 寄付、支援はいつでも募集しております

 

 よろしくお願いします

 

 なお、ガイア連合組員に対しての無料配布は今のところ未定です

 

495:名無しの転生者

 逆に金を要求してるしw

 

496:名無しの転生者

 今運営金不足だしね

 

497:名無しの転生者

 そこまでヤバいの? 

 

498:★運営

【恐山】のイタコ達を受け入れてから希望組織が急増して色々とヤバいです……

 

 ガイア連合員の身内や企業をグループ化でも大変なのに

 

 そのせいでショタおじ含め運営は毎日残業続きです……

 

499:名無しの転生者

 おつ

 

500:名無しの転生者

 おつ──

 

501:名無しの転生者

 てことはサボりか? 

 

502:★運営

 通報があったため対応したためです

 

503:名無しの転生者

 お疲れ様です

 

 最近現地人参加でピリピリしているしね

 

504:名無しの転生者

 これで現地組織が少しでもマシになるといいな

 

505:名無しの転生者

 とりあえずいつも通り頑張るべ

 

506:名無しの転生者

 今日も悪魔狩りが始まるべ

 

507:名無しの転生者

 おらは山で芝刈にいくべ

 

508:名無しの転生者

 あたしゃ河で洗濯するわ

 

509:名無しの転生者

 ワシは現地組織のガキと異界巡りだべ

 

510:名無しの転生者

 弟子とってるのか!? 

 

511:名無しの転生者

 異界探索で保護したんだ

 

 とりあえず限界レベルまで育てる予定

 

512:名無しの転生者

 とにかく俺達の予定はレベル上げ、日本の霊的組織の強化だな

 

513:名無しの転生者

 じゃ、そろそろいくわ

 

514:名無しの転生者

 俺も埴輪購入を検討しようかな? 管狐の購入はレベル足りないし

 

515:名無しの転生者

 なぁ、質問だけど現地人に埴輪を使わせるのはダメか? 

 

516:名無しの転生者

 ダメじゃね? 

 

517:★運営

 購入者個人が購入する分では大丈夫です

 運営サイトは

『霊長園』 : ttps://……

 50万以上の埴輪が対象です

 

518:名無しの転生者

 え、なにそのサイトw

 

 てか運営まだいたのかよw

 

519:名無しの転生者

 経営者畜生界で何かする気かw

 

520:名無しの転生者

 絶対東方厨がいるだろその組織w

 

521:名無しの転生者

 PAD長!! 

 

522:名無しの転生者

 \射命丸! /

 

523:名無しの転生者

 えーりんえーりん( ゚∀゚)o彡°

 

524:名無しの転生者

 東方ネタやめろ

 

525:名無しの転生者

 荒らすな荒らすな

 

526:名無しの転生者

 だから埴輪なのかwww

 

 絶対埴輪製作者、杖刀偶磨弓を作ろうとしてるべw

 

527:名無しの転生者

 杖刀偶磨弓作りたいのに女性埴輪があれじゃぁ……

 

528:名無しの転生者

 製作者が杖刀偶磨弓を作れる日がいつくるのかな? 

 




地元霊能力者専用埴輪のステータスです

★『造魔』量産個体 埴輪(武人) Lv0.5 ~ 10(限界レベル)

 ステータスタイプ 『体・力型』

 耐性ー物理 火炎

 スキルーグラム・カット、ニードルショット (Lv1)
     『初級攻撃魔法(万能以外)』(Lv3)
     ラクカジャ(Lv5)、吸血(Lv10)

 耐性 無効 毒 魅了 虚弱 病 睡眠 
 弱点 呪い

 解説


 誰でも使えるをコンセプトに設計された埴輪
 攻撃魔法と物理攻撃によるアタッカーとして設計
 低レベル量産型故の性能だが状態異常耐性は優秀
 現地人の生存を目的とされた埴輪
 安全上の理由から思考能力が皆無
 その為、随時行動行動指示しなくてはならない
 吸血は名の無い異界の主がいた異界の土から発見
 武器防具装備可



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第15話

霊長園の主として活動し始めた回です


 ガイア連合が一般人の募集を初めて数ヶ月、表と裏舞台に陶芸家として活動することになった俺は、『霊長園』の主として活動をしていた

 

 異界の山1つ丸々採取した異界の土からは、相手に攻撃して体力を回復させる『吸血』スキルを内包していた

 このスキルはショタおじの祈祷術による導によって、特に苦労せずに倒すことが出来た異界の主が持っていたスキルだそうだ

(異界の主から手に入れたレアフォルマは運営に提出した)

 

 こうして俺は運営から出されたペナルティを解消し、手元にある膨大な素材を使い、ひたすら埴輪作りに没頭を始めた

 今作っている埴輪は、ガイア連合に加盟した霊的組織に支援するためである

 

 転生者以外の覚醒者に埴輪を作ることになったのは、運営からの依頼で低レベルである霊的組織の戦闘員達が依頼を受ける際に生存率向上のためである

 俺の埴輪の最大の長所であるマッカで生体マグのコストを代用出来るハイブリッドシステム搭載所が評価され、生産に至ったのである

 

 こうして、俺の作る埴輪が評価されるのはとても嬉しかった

 最近は新作埴輪の製作が上手く行かず、落ち込んでいたから尚更である

 

 

 ────────────────────────

 

 

 数週間前、ショタおじとの会談で異界攻略と大量に手に入れた異界の土の素材について会談での事であった

 

「レベル上げと、異界攻略お疲れ様

 保護した元霊獣の亀はこちらで保護しているよ」

「ありがとうございます

 やはりあの弱った人面亀はただの悪魔じゃなかったんですね……」

「あの亀はとある山神から土地を守護するよう勅命を受けた霊獣の一種だよ」

「霊獣……もしかして魔獣になっているのは……」

「いや、土師君の中にいる悪霊とは違って、祭神たる国津神との繋りを断たれてしまったのが原因だね」

 

 と、ショタおじは説明をしてくれた

 悪魔や霊とは違い、例の亀は長い年月を生きた亀であった事、中国の北方の神こと玄武の遠い血縁であった事、国津神からもたらされたであろう大地のマグネタイトによって変異した姿であるらしい……

 

「そうですか……」

「土師君の中にいる存在はダークサマナーの組織による儀式で零落された存在だからね

 それに近いうちに悪霊状態をどうにかして対処するから大丈夫だよ」

「本当にですか!!?」

「それに、いい加減土師君の専用埴輪を作って貰いたいし……

 後、やっぱり高級式神も渡すことにしたからそのつもりで」

「あはは…………申し訳ございません……」

 

 流石にいつまでも専用式神無しだと言われちゃうか……

自業自得だけど一応死者? が出ているし……

(しかもTS魔人になるとか……怖いなこの世界)

 

「それと、土師君に挑戦して貰いたいことがあるんだけどいいかな?」

「何ですか? 噂の新型覚醒修行以外なら……」

「………………ダメ?」

「今でもショタおじさんの仲魔であるネコマタに達磨状態までなぶられた事が忘れられないんで……

 …………ちなみに、切り落とされた手足は?」

「こちらで保存しているよ

 高級式神を作る際に材料にするから安心してね!!」

「やっぱり式神怖い……生体素材で成長率アップって、そこまで凄いのですか?」

「めちゃくちゃヤバいw

 ゲームで終盤手に入る素材レベルの高級霊的素材だよw」

「…………それって俺達転生者は色々とヤバい存在じゃないですか!! 

 メシア教にバレたら……」

「良くて補食、最悪で強制蘇りからの洗脳救世主化だねぇ……

 だから早いところ高級式神と専用埴輪を作って欲しい理由がわかるでしょ? 

 もし、土師君がメシア教に洗脳されたらどうなるかわかったでしょ?」

「……………………」

 

 ショタおじの話を聞いて、俺は改めて実感した

 この世界が残酷であるということ

 メシア教の恐ろしさを

 そして、自身の埴輪製造能力の恐ろしさを

 

「……脅すのはこれまでとして、土師君にとある埴輪製造を依頼したいんだけど良いかな?」

「…………え?」

「土師君は、ペルソナを知ってる?」

「ペルソナ……ですか?」

 

 そしてショタおじは、俺にペルソナとは何か教えて下さった

 シャドウについて

 ペルソナ能力者について

 そしてとあるゲームキャラクター『クマ』について

 

「ペルソナ、シャドウ……」

「そう、この世界はシャドウによる被害も起こっているんだよね」

「たまに掲示板でペルソナについての情報が極端に少ないのは……」

「黒幕関連でヤバい情報だからね、なるべく知っている人は少ないといけないからね……

 ところで、土師君は知りたい?」

「や、やめときます……それでもやれることはもしかして……」

「そう、ペルソナ使い専用の埴輪を作って欲しいんだ! 

 一応ペルソナ専用の式神の完成は出来てはいるけどコストがとんでもなく高くって

 もしかしたら埴輪だったらと思ってね」

「そうですか……やってみたいです!」

「おぉ、良い返事! 

 じゃあ素材については本部に話を通しておくから頑張ってね!」

「はい!!」

 

 こうして俺はペルソナ専用の埴輪を作ることになった……

 もちろん作る埴輪は得意な『武人埴輪』である

 

 しかし……製作は難航どころか座礁してしまった

 何体か製作をしたが、俺の埴輪にペルソナ能力は覚醒は出来なかった

 出来て敵シャドウからの攻撃を受ける際、肉盾にしかならなかった

 攻撃能力も魔法は使えず、出来て通常攻撃による支援である

 素材を変えて仕上げた埴輪も属性攻撃は覚えず、耐性が変わるだけであった

 

 動物埴輪で仕上げたら今度はペルソナ使いの仲魔としては扱えない、通常の出来になってしまった

 こうして俺の製作したペルソナ専用埴輪は、使い勝手は微妙な出来で終わってしまった……

 

 ちなみに製作コストは2/3程度に仕上げる事が出来た

(逆にこれ以上製作コストを上げても性能を上げることは出来なかった)

 

 ────────────────────────

 

 ペルソナ専用埴輪で傷心気味であった俺は、埴輪作りに没頭することで、悩みを忘れさせていた

 

 現地霊的組織の為に作る埴輪は強くとも弱くとも言えない性能であるが、俺の作る埴輪で人を更に助ける事が出来ることを考えると頑張れた

 もちろん悪用されないよう、契約者よりもレベルが高くなりすぎないよう調節し、人間相手に傷付けるような攻撃しないようにした

(しかし攻撃した人間には拘束は出来るようにした)

 

 とりあえず注文数が殺到している現状、一体一体頑張って作り上げる日々を過ごす事にした

 

 ………………てか注文数やばい……

(現地霊的組織の資金力と運営の手腕エグイ……)

 

 こうして俺は、ショタおじよりかはマシではあるが、忙しい毎日を送ることになった…………

 

 終わらない…………何でこんなに注文来るの? 

 

 そう言えばショタおじ……海に隣接する町に近づいちゃいけないって言ってたけどどうしてなんだ?




ちなみに、主人公の女性埴輪が怖い理由は悪霊『宿禰』が原因ではありません

出来上がったペルソナ専用埴輪は、現地人ペルソナ使いにまわされています


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第16話

少し遅れました!

今回はとある現地人異界攻略グループの異界攻略回です!


 ガイア連合の増員及び支部の設置完了から早数ヶ月

 とある小規模異界で、十数人の中規模グループで異界の主討伐が行われようとしていた

 

「アナライズ終了、敵主将『モウリョウ』Lv7! 

 所持スキルは『プリンパ 毒針』……! 

 しかも『自爆』持ち!?」

 

「弱点は!?」

 

「弱点破魔、呪殺無効、注意して!!」

 

「畜生、呪殺無効かよ!」

 

「陣形変更! 後方へ下がれ! 

 敵は『プリンパ』持ちだ! 

 同士討ちなんて御免だぞ!!」

 

「混乱耐性持ちを前衛に陣形を組め!! 

 敵は強力だが1体だ、敵の攻撃に注意するんだ! 

『自爆』持ちだから速攻でケリをつけるぞ!」

 

「了解! ……ッツ!? 

 敵の援軍を確認、アナライズを開始します!」

 

「畜生!! これが異界の主の恐ろしさかよ!! 

『ガキ』が3体もやって来たぞ!」

 

「落ち着け! 修行を思い出せ!!」

 

『Uluuuu…… GogAaaaaaaaaaaa』

 

「来るぞ!!」

 

 突然の敵の増援のより状況は最悪

 自彼等の戦力では良くて辛うじて苦勝……それも、犠牲者を半数出してしまう……

 

(しかし今の我々だったら……ガイア連合から購入した『アレ』で上手く決めれば……!!)

 

「アナライズ終了!! 『ガキ』Lv4! 

 呪殺無効で、物理以外弱点です!」

 

「畜生、また呪殺無効かよ! 

 俺の犬神役目無しじゃねぇか!!」

 

「後列! 手持ちのアギストーンを投擲! 

 犬神使い! 盾で後衛を守れ!」

 

「了解、畜生!! 

 お陰で盾使いが上手くなっちまったじゃねぇか畜生!」

 

「犬神使い!」

 

「わーってるよ!!」

 

 苦戦中の彼等であったが、彼等の顔には悲壮感はなかった

 中には冗談を言う者までいた

 

「食らいやがれぇええ!!」「アギストーン付きの弓を食らうが良い!」「滅されなさい!」

 

『『『GyaaaaaAAaa!! ……aa…………』』』

 

「流石はガイア連合産の対悪魔兵器じゃ……

 我が家の劣化破魔矢より威力が桁違いじゃわい……!」

 

「やるじゃねぇか爺さん!」

 

「まだ若いのには負けんぞい!」

 

「やりました! アギストーンでガキ3体討伐!!」

 

「よし! 残りはモウリョウだけだ! 

 全員気を引き締めろ!」

 

「敵の攻撃は俺に任せろ! 

 自慢の盾で防いでやるぜ!」

 

「敵は成仏できなかった死者達の霊の集合体じゃ……

 油断するでないぞ! 若いの!」

 

「敵、攻撃が来ます!」

 

 そうして彼等はモウリョウの配下を撃破に成功した

 

 

 しかし…………

 

『G……Ggg…………』

 

「? ……モウリョウに異変が!?」

 

「なんなんだいった『Guooooooo!!』まさか!!」

 

「全員引け! 引けぇ!!」

 

 全員が退避しようとした瞬間、耳を貫くような禍々しい叫び声と共に閃光が走った

 

(しまった……! まさか配下を倒した瞬間自爆するなんて……)

 

 モウリョウの自爆でほぼ全員無視できない怪我を負ってしまった……

 

「いってぇ…………爺さん、巫女ちゃん……無事か?」

 

「うぅ……助かったぞい、若いの……」

 

「っくぅぅう……あ、ありがとうございます……!」

 

「流石だ犬神使い……何はともあれこれで異界攻略完了……『残念ですねぇ』!!」

「来たか……!!」

 モウリョウの自爆で傷付き、息も絶え絶えになった所に強大な悪魔がやって来た……

 

「あぁ……そんな……まさか……」

(来ましたね……)

『残念ですねぇ、馬鹿ですねぇ、愚かですねぇ……

 あんな小物が異界の主だと、お前達人間は信じてたのですかぁ? 

 本当に残念ですねぇ、大馬鹿ですねぇ、救いが無いですねぇ……』

 

「アナライズ……敵悪魔……『ジャック・リパー』……Lv9!!」

「ガイア連合の情報通りに……」

「うそだろ、おぃ……」

「頼んだぞ……」

『Kyahahahahaha……全員俺様の剃刀で丁寧に切り刻んであげますよぉぉ!! 

 さぁ皆さん……絶望の声を!! 恐怖の感情を味あわせて頂きましょう!!』

起動だ埴輪、奇襲パターン5! 『ハニィ!』

 敵悪魔、『ジャック・リパー』は狡猾であった……

 偽の異界の主を用意し、『ガキ』をけしかけたり『自爆』を使い、侵入者を弱らせる外道であった

 しかもこの『モウリョウ』過去に異界攻略してきた霊能力者や周辺住人の魂から作り出したと言っている……

 そして、埴輪とリーダーはこっそりと、補助魔法を詠唱した

 

「はぁ……はぁ……はぁ……ボソ……」『ラクンダ』

ハニィ……『タルカジャ』

『安心してください! 死んだら貴方達を『モウリョウ』にしてあげますし、切り刻む前に最後の言葉を聞いてあげますよぉ! 

 さあさあさあ!!! 聞かせてくださいよぉ!』

 

「はぁ……はぁ…………ボソ……」『ラクンダ』

ハニィ……『タルカジャ』

『何ですかぁ!!? 

 き~こ~え~ま~せ~ん~ねぇ~?』

 

「はぁ……はぁ…………ボソ……」『ラクンダ』

ハニィ……『タルカジャ』

『もっっと大きな声で! さぁさぁさぁ!! 

 罵倒ですか! 泣き言ですかぁ!? 

 教えろよぉぉ……さあ! 大きな声で!!』

ハニィィ……『改心の秘石』

「はぁ……もう遅い……」

いまだ! 死ね! 悪魔よ!! 

『はぁ????????????????????? 

 ???????????????????????? 

       《⬛⬛⬛⬛》

 なにをいっt《⬛⬛⬛⬛⬛》eるnだ……あreれ? 

 俺のkaおga《⬛⬛⬛⬛⬛》なんna…ga……』

       《⬛⬛⬛⬛⬛》

       《⬛⬛⬛⬛》

        《⬛⬛⬛》

『ハニィ!! 『グラム・カット(拳))』

 

「異界攻略……達成だ!!」

「良くやったぞ! 埴輪!!」

 

ハニハニ、ハニィ!! 

 

 …………

 ……

 ……

 ────────────────────────

 異界を攻略して、彼等はガイア連合の東北支部にて休息していた

 異界攻略で得た高額の報酬で、各々生を実感していた

 

「勝てて良かったなリーダー!! 

 そして埴輪! お前の奇襲、見事だったぞ!」

 

「…………」ハニャァ!! 

 

「あぁ……やっぱり、受け答えはしないか……」

 

「そういう性能らしいぞ……まぁ、そのお陰で敵悪魔に気付かれる事がなかったしな

 家の犬神は、呪殺しか出来ない契約式神だけど誓約が色々とキツいんだぞ……」

 

「しかしまぁ、ガイア連合の情報と、購入した埴輪……どれもすごいを通り越して理解不能だよな……

 正直、ガイア連合が恐ろしいよ……」

 

「いけません! そう言う言葉を言っては! 

 ガイア連合の方々のお陰で私達没落霊能力者が、ちゃんと悪魔退治出来てるじゃないですか!」

 

「それが凄まじいんじゃ……

 …………本来我々は、悪魔退治なんて出来ない程弱い存在なのじゃぞ……」

 

「爺さん……」

 

「しかし……ガイア連合による各種霊装と攻撃聖具、誰でも使役出来る埴輪で、わしらは前線に立つことが出来た! 

 例えそれが、下位の異界であっても!」

 

「そうだな……彼等のお陰で我々は力を手に入れた! 

 これからも頑張ろう出はないか!」

 

「「~「「おぅ!!!」」~」」『ハニィ!』

 

 こうして、彼等は悪魔退治を続ける事になった……

 例え彼等の活躍が、ガイア連合に認知されなくとも……

しかし、彼等の仲魔である埴輪と、そこから通して見て、聞いて、感動している1人の巫女は彼等を認知し、称賛した




ちょっと色々と試して書いてみました!
ジャック・リッパーのセリフ、キャラにあっているかどうかすこし心配ですが、楽しんで貰えるとありがたいです


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第17話 +掲示板回

遅くなりました

ガイア連合所属の霊的組織の掲示板回です


★ ガイア連合所属 退魔師専用 雑談スレ その42 ★

 

 

1:名無しの霊能力者

 ・ここは皆さんが情報を投下したり雑談するスレッドです

 

 ・悪魔についてのについての情報大募集

 ・霊的組織同士のいざこざは御法度

 ・初心者サマナーは以下スレを三回熟読すべし

   ・悪魔情報について

       ttps://……

   ・サマナーとしての心得

       ttps://……

   ・武器、対悪魔道具の初心者専用入手ルート

       ttps://……

   ・危険! 絶対に係わってはいけない霊的組織

       ttps://……

   ・必見! 初心者専用異界攻略のいろは

       ttps://……

 

 

2:名無しの霊能力者

スレッドの立ち上げお疲れ様です

 

3:名無しの霊能力者

おつ

 

4:名無しの霊能力者

おつです

 

5:名無しの霊能力者

おつってなんじゃ?

 

6:名無しの霊能力者

f[cbykc4x]r@tde

 

7:名無しの霊能力者

わかものたちのつかうぱそこんとやらはむずかしい

 

8:名無しの霊能力者

平均年齢が高いなこのスレ…

 

9:名無しの霊能力者

でも最近外部から若い子が参入してますし…

 

10:名無しの霊能力者

それに、ガイア連合の歴戦の御方は若い者が大多数所属しておりますぞ

 

11:名無しの霊能力者

あの方々は規模も戦力も規格外ですし…

 

12:名無しの霊能力者

我はかの者達と繋がりが欲しいであるぞよ……

 

しかし、かの者達とは中々こちらとの交流が難しいであるぞよ…

 

13:名無しの霊能力者

あんたの所は平安()貴族の霊的組織だからだろ

 

今時お歯黒女性は色々とキツいって…

 

14:名無しの霊能力者

なんと!

失礼であるぞよ!

 

これは我が一族の秘術であるぞよ!

 

15:名無しの霊能力者

悪魔退治の実力は?

 

16:名無しの霊能力者

悪霊2~3体倒せるぞよ!

 

17:名無しの霊能力者

で、レベルは?

 

18:名無しの霊能力者

 

19:名無しの霊能力者

だからレベル!

 

あんた自身と倒した悪霊のレベル!

 

20:名無しの霊能力者

レベルってなんぞよ?

 

21:名無しの霊能力者

ダメだこりゃ

 

22:名無しの霊能力者

草w

 

23:名無しの霊能力者

論外じゃな

 

24:名無しの霊能力者

なんぞよお主達!失礼ぞよ!

 

それと草は止めるぞよ!

 

25:名無しの霊能力者

草とはなんじゃ?

 

26:名無しの霊能力者

……やっぱり、パソコン教室を企画した方がいいな

 

27:名無しの霊能力者

でもパソコン初心者でここのスレに打ち込めるだけで凄いのでは?

 

28:名無しの霊能力者

ちなみにワシは配下の者に頼んでパソコンを閲覧しておる

 

なのでパソコン教室が開催されたら受けてみたいぞ

 

29:名無しの霊能力者

古き理を糧に未来の為、明日の希望を掴み取ろうではないか!

 

30:名無しの霊能力者

どうせ、インターネットでR-1○なサイトを観てみたいんだろw

 

31:名無しの霊能力者

ん?

 

32:名無しの霊能力者

??

 

33:名無しの霊能力者

R-1Oなるサイトとはなんぞよ?

最近若者達流行りのサイトかぞよ?

 

誰かおしえてくれぞよ?

 

34:名無しの霊能力者

な、なんのことやら…

 

35:名無しの霊能力者

一気に失速して草w

 

そしてR-1○を理解してなくてもっと草www

 

36:名無しの霊能力者

eyq3,zsw@n;.kt

 

6d5wh;

 

37:名無しの霊能力者

マwジwかwよwww

 

まさかここまでとは……

もしかして密教系霊的組織出身者多いせいか?

 

38:名無しの霊能力者

わ、わしらは世間と隔絶された霊地で過ごしておったし…

 

39:名無しの霊能力者

我は今の今まで屋敷の座敷で軟禁されておったせいぞよ!

 

あの憎っくき天使と身内の裏切りによっての!

 

40:名無しの霊能力者

ワシはガイア連合に所属するまでそこのところは配下に任せておったからのぉ…

 

こんな画期的で便利な者だと知らんかったわい

 

41:名無しの霊能力者

俺、今は亡き親からの修業漬けで今まで知らなかった古武術侍!

 

今はガイア連合の提供されるサブカルチャーで一気にオタク系対魔侍になったでそうろう

 

修業と悪霊退治後に視聴するアニメが毎日の癒しでござるw

 

42:名無しの霊能力者

皆色々と理由があったんやな…

2つ目闇深いな…

 

それと最後w

 

43:名無しの霊能力者

有名所と実力ある者はメシア教の鬼畜生らと根願寺の裏切り者共の手によって粛清されてしまったからのぅ……

 

後はわしらみたいな密教系の劣等血縁者と念入りに封印という名の拷問で力を削がれた者達が生き残ったのじゃ…

 

44:名無しの霊能力者

それに、今は少なくなったが天使による罠で命を落とす者が何度も出てしまったのじゃ…

 

45:名無しの霊能力者

うっわ……マジ?

 

46:名無しの霊能力者

そうなんだよなぁ……

 

47:名無しの霊能力者

地元最強だと天狗だった俺は、地元で湧いた悪魔に負けて命からがら助かって鼻が折れて絶望し

 

ガイア連合の蹂躙劇をみて、粉々に砕け散ったよ…

 

48:名無しの霊能力者

ちなみにレベルは?

 

49:名無しの霊能力者

その時俺はレベル2だったぞ

 

笑えるよな、レベル2の俺が地元最強だったなんて…

 

50:名無しの霊能力者

社が焼かれ、使用人が狂い、師匠が悪霊に取り憑かれてまさに地獄絵図だったよ

 

あぁ失伝された使役術があれば、退魔術があればと何度も思ったよ

 

本当にガイア連合の方々は我々一族の大恩人だよ…

 

51:名無しの霊能力者

え、レベル2?

 

52:名無しの霊能力者

わしら霊的組織出身者の多くはそんなもんじゃぞ……

 

力ある者の血が途切れに途切れ、残ったのは一般人に毛が生えた存在だけじゃ…

 

お主のその反応から、一般人の出の者じゃな…

もしかしたらわしらより強くなるかもしれんぞ

 

53:名無しの霊能力者

マジかよ……

 

もしかして日本各地の行方不明者が続出しているのと、変死事件の報道って…

 

54:名無しの霊能力者

お察しの通り、悪魔の仕業の事件が殆どだぞ

 

55:名無しの霊能力者

しかも多発地域は地元霊的組織が壊滅しているし

 

56:名無しの霊能力者

もしくは知覚できないほどのクソザコ霊組織の場合もあるぞ!

 

57:名無しの霊能力者

なにこの末期状態…

 

58:名無しの霊能力者

でも最近の我らは盛り返して来てるぞ!

 

ほぼガイア連合産の霊装だけな!

 

59:名無しの霊能力者

ほぼというか9割9分というか…

 

60:名無しの霊能力者

てか霊装もそうだが、式神という名の超越したナニカを産み出した技術と、埴輪という太古のロストオーパーツを復活させた所がヤバすぎる

 

61:名無しの霊能力者

でた

 

62:名無しの霊能力者

それな

 

63:名無しの霊能力者

それと犬神もな!

 

わが一族が使役していた犬神よりも強いし、

呪殺以外もこなす愛嬌のある犬神って何?

 

 

 

64:名無しの霊能力者

我の使役する式神とガイア連合殿が使役する式神、

 

格が違い過ぎて惨めになるぞよ……

しかし、見目麗しいおのこの式神を使役するのは羨ましいぞよ…!

 

65:名無しの霊能力者

てか美人過ぎてヤバいし、戦闘力も凄まじ過ぎる式神って何なの????

 

66:名無しの霊能力者

しかもかの式神の中には固定概念を取り払い、武器や防具だけでなく、ぬいぐるみのような形にしている所は素晴らしいと思う

 

67:名無しの霊能力者

我らも過去の固定概念を改めないといけないと認識しましたよね

 

68:名無しの霊能力者

まぁ、美人の式神を自らの伴侶にしているのは理解しかねるが…

 

69:名無しの霊能力者

でも正直言って羨ましい!

 

70:名無しの霊能力者

だからって式神に色目を使うでないぞ……

 

そういった式神を連れているガイア連合の者を怒らせる事になるぞ…

 

71:名無しの霊能力者

ヒエッ!!

 

72:名無しの霊能力者

この前出会った東北支部の裏ジュネスで受付嬢していたねーちゃん

すご~くわかりにくいが式神であったぞ

 

73:名無しの霊能力者

え!?

マジで!!?

いつか告白しようと思っていたのに!

 

74:名無しの霊能力者

親の顔よりみた実は式神でした展開

 

75:名無しの霊能力者

また一人、恋破れた若人が出てしまわれたぞよ…

 

我の淡い初恋も式神によって破られたぞよ…

 

76:名無しの霊能力者

人間と変わり無さすぎて辛い……

 

しかもどの女型も式神は、下手なアイドルよりも可愛いいって何なの?

 

くノ一として男を魅了してきた私の私の立場がないじゃない!

 

77:名無しの霊能力者

草w

 

くノ一だから夜這いとかしなかったの?

 

78:名無しの霊能力者

夜這いしようとしたら、式神が護衛していて無理だったわ…

(侵入しようとしたら式神にバレて殺気を飛ばされてやばかったわ…)

 

 

そのあとも言霊による誘導も、女体を生かした誘惑も、何だったら里秘伝、色欲狂いの香を焚いても無理だったのよ!

 

最終的にガイア連合から注意勧告からの罰則で、今は海外で諜報活動しているわ…

 

79:名無しの霊能力者

やらかしちゃったかw

 

80:名無しの霊能力者

海外はメシア教と霊的組織の争いが絶えないようだけど大丈夫か?

 

最近はエジプトがヤバいと聞いているぞ

 

81:名無しの霊能力者

そこら辺は大丈夫!!

 

ガイア連合から隠密用の最新特殊霊装と専用式神、さらにいざというときの為の忍具と呪具を何点か用意してもらったし!

 

SF風なくノ一霊装素晴らしいわ!色々と際どいけど…

 

82:名無しの霊能力者

は?

 

83:名無しの霊能力者

羨ましくて禿げそう

 

84:名無しの霊能力者

ふざけんな!

 

85:名無しの霊能力者

逆にそれだけの装備を用意して貰っているということは、それだけヤバイ場所って事じゃないのか?

 

86:名無しの霊能力者

俺もその依頼受けたい!

 

87:名無しの霊能力者

え?

 

88:名無しの霊能力者

諜報活動だからね、しょうがないね

 

89:名無しの霊能力者

てか、諜報活動を頼まれる程の才能があるって事?

 

マジで?

 

90:名無しの霊能力者

くノ一さん、レベル……いくつ?

 

91:名無しの霊能力者

5以上だと教えるわ

 

後これから仕事の時間だからそれじゃあ

 

92:名無しの霊能力者

レベル5以上……

 

93:名無しの霊能力者

マジかぁ…

 

94:名無しの霊能力者

レベル5の実力者くノ一って事は元ダークサマナーのあの有名人だな

 

95:名無しの霊能力者

ダークサマナー狩りに会う前にガイア連合に所属したのか…

 

96:名無しの霊能力者

ダークサマナーって何ですか?

 

97:名無しの霊能力者

あ~……

まぁ、簡単に言うとサマナー同士のルールよりも己の欲望を第一に考えるサマナーだぞ

 

98:名無しの霊能力者

最近は減少傾向だけどね!

 

99:名無しの霊能力者

ナンデカナー

 

100:名無しの霊能力者

良いことダナー

 

101:名無しの霊能力者

??

 

102:名無しの霊能力者

まぁ、詳しい事は聞かないでくれよ…な?

 

103:名無しの霊能力者

あ、はい

 

104:名無しの霊能力者

長生きするねw

 

105:名無しの霊能力者

……就職先ミスったかなぁ…

 

106:名無しの霊能力者

残念!

ぶっちゃけガイア連合かなり緩いぞ?

他の霊的組織だと滅茶苦茶厳しいぞ!

 

107:名無しの霊能力者

それに、実力主義な所があるしね!

 

108:名無しの霊能力者

ヒエッ…

 

109:名無しの霊能力者

それに比べてガイア連合は逆に、未熟でも雇ってくれるからな!

 

110:名無しの霊能力者

俺なんて霊視の出来ないザコザコサマナーだけども、裏ジュネスで高額な仕事を紹介してくれたぞ!

 

目標は霊装のフルセットと埴輪購入だな!

 

111:名無しの霊能力者

どんな仕事なんだ?

 

112:名無しの霊能力者

異界発生地域から1km圏内の見回り調査

月25万で各種保険込み

 

貸し出し式神と埴輪のお陰で大怪我をせずに済む職場だぞ!

 

113:名無しの霊能力者

大怪我をせずに済む

 

という事は多少の怪我だけで済むのか!

 

114:名無しの霊能力者

今まで行ってきた事がお金になるってマジ!?

 

115:名無しの霊能力者

その話詳しく…!

 

116:名無しの霊能力者

でもあくまでガイア連合が出した仕事でだよな…

 

家の里からの命令だと基本タダ働きになるから羨ましい…

 

117:名無しの霊能力者

フリーなサマナーだとそれがあるから羨ましいな…

 

118:名無しの霊能力者

フリーじゃと受けられる依頼に制限が出たり、月に一回の調査を受けなくてはいけないぞ

 

それに、裏ジュネス以外の霊的組織の支援が受けづらいのは辛いぞ

 

119:名無しの霊能力者

まんま正社員とフリーターの違いみたいだなw

 

120:名無しの霊能力者

違うだろw

 

121:名無しの霊能力者

でも似てない?

 

122:名無しの霊能力者

そういえば気になったんだが、皆は何を目的に毎日頑張っているんだ?

 

123:名無しの霊能力者

どうした藪から棒に

 

124:名無しの霊能力者

やはり金だろ!

 

125:名無しの霊能力者

一族の繁栄のため

 

126:名無しの霊能力者

孫たちが無事に生きられる為の地盤作りじゃな

 

127:名無しの霊能力者

ガイア連合のあの御方との結婚ぞよ!

 

128:名無しの霊能力者

まだ諦めていないのかよw

 

129:名無しの霊能力者

ガイア連合の犬神の使役!

 

130:名無しの霊能力者

悪魔の殲滅!!

 

131:名無しの霊能力者

メシア教の異端化!!

 

132:名無しの霊能力者

天使という悪魔の討伐するだけの戦力を!

 

133:名無しの霊能力者

根願寺の根絶

 

134:名無しの霊能力者

結婚!!

 

135:名無しの霊能力者

金金金!!

 

136:名無しの霊能力者

新たな霊装の購入!!

 

137:名無しの霊能力者

埴輪の購入!

 

138:名無しの霊能力者

式神を個人で買えるようにガイア連合の方との交渉!

 

139:名無しの霊能力者

力!悪魔を滅する力!!

 

140:名無しの霊能力者

家の近くにジュネス建設の為の地盤作り!

 

141:名無しの霊能力者

めっちゃきたなw

 

142:名無しの霊能力者

やはりガイア連合関連が多いな

 

143:名無しの霊能力者

ガイア連合の式神、個人で持てたらいいなぁ…

 

144:名無しの霊能力者

購入出来ても事務用のサービス産業特化のだろ

戦闘用は霊的組織のトップと有力株だけになりそう…

 

145:名無しの霊能力者

それと式神の修理はかなり高額らしいぞ

 

個人で運用したら維持費と修繕費で資金が消し飛ぶぞ!

 

146:名無しの霊能力者

ガイア連合員に贔屓されている少年少女が羨ましいぞよ!

 

我よりも弱いのに何故…

 

147:名無しの霊能力者

でもあんた、ガイア連合から式神を貰ったんじゃなかったけ?

 

霊的組織の生き残りだか何だかで

 

148:名無しの霊能力者

そこは触れないで欲しいぞよ…

 

貰ったのは世間知らずの我専用に調整された式神なので戦闘力は低いとの事だと言ってたぞよ

 

149:名無しの霊能力者

式神持っているだけでも羨ましいぞ!

 

150:名無しの霊能力者

そういう式神って、使用人として最高クラスという噂だから羨ましいな

人件費とか浮くしな

 

151:名無しの霊能力者

買い物、料理、掃除、なんなら契約者の護衛も出来るらしいぞ

 

152:名無しの霊能力者

戦闘力じゃなくても欲しい…

 

でもガイア連合からの信頼がないと買えないの辛い…

 

153:名無しの霊能力者

でも金があったら、霊装や埴輪を購入するといいぞ!

 

滅茶苦茶金がかかるけど…

 

154:名無しの霊能力者

ガイア連合の霊装、一族が受け継いできた物より性能が良すぎて泣ける…

 

しかも洗濯で丸洗い可能って何?

 

155:名無しの霊能力者

見た目が可笑しいのが多いけどな!

 

後、女物が多すぎて欲しい性能の男物が無い…

 

156:名無しの霊能力者

うちの若い男のは一番安くて性能が良い女性用霊装を着込んでおるぞ…

 

そのおかげかガイア連合から贔屓にされたぞ…

 

157:名無しの霊能力者

は?

 

158:名無しの霊能力者

ガイア連合の中に男色を好む者がおるのか?

 

159:名無しの霊能力者

我が組織でも女装員を創設を検討してみようかのう…

 

一応男装員も同時に建設しよう

 

160:名無しの霊能力者

全ては我が組織のため…

ひいては人類のために!

 

161:名無しの霊能力者

なにこれ?

 

162:名無しの霊能力者

男装女性!!

某は賛成でござる!

 

163:名無しの霊能力者

男装の麗人で、お願いします!

 

164:名無しの霊能力者

女装男子は少年で!!

 

むさいおっさんの女装はやめろ!

 

165:名無しの霊能力者

でも、ガイア連合員は何が好みかわからぬからのぅ…

 

166:名無しの霊能力者

ガイア連合が表で販売している物から研究せねば…

 

167:名無しの霊能力者

これは研究だから…決して自分用に購入している訳では…

 

168:名無しの霊能力者

言い訳乙w

 

 

 




尚、くノ一さんとぞよぞよさんは主人公の友人武田君を色仕掛けしようとしたり助けたりした相手です


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第18話

今回は主人公と先輩パートです

短めですがどうぞ


 現地霊的組織からの埴輪製造依頼がようやく収まってきた今日この頃、作りかけの埴輪と試作品であろう未覚醒状態の埴輪で囲まれた部屋にて、俺はガイア連合経理部から送られてきた給与明細、及び通帳に記載されていた金額を前に酷く狼狽えていた

 そこにかかれていた金額はおよそ1億と数千万……とんでもない金額とそこに並ぶ数字の多さに眩暈をしてしまった

 

「桁、間違えてないか……? それと……ぜ、税金はどうなるんだ? 

 経理部の人と話がしたいな……」

 

 ガイア連合経理部に連絡をし、受け取った金額についての説明と税金について相談をすることになった

 どうやら霊装及びアイテム、式神、埴輪による販売は税金の対象外になるだとか

(しかし、表家業でやっている霊長園での収入は税金対象であるらしい)

 そうして税金分の金額と維持費と人件費を引かれた分の霊長園での収入、ガイア連合で開催されてきた展覧会で得た資金と本部に定期的に卸してきた埴輪の収入、おまけにキャピィ達が耕し育てた畑からの収入の一部等の諸々の金額を合わせた金額がこの通帳の額であった

 

 今までの頑張りが通帳にきちんと記されている事に俺はとても感動した……

 

 

「と、とりあえずお金の使い道を先輩に相談しよう……」

 

 先輩は社長という立場を使い、海外の表企業と政府と様々な交渉を行うスペシャリストである

 最近は海外のゴミ問題を解決するべく、東南アジア等のにて問題となっているゴミ問題の解決のため……ひいてはゴミから取れる資源回収を目的に行動しているらしい

 先輩はちょうど海外の様々な企業との会談を終えた所らしく、明日日本に帰国し、空港近くのホテルで食事を取る時間帯に相談してくれる事になった

 

 

 某ホテル、地下特設エリアにて……

 そこは、ガイア連合員エリアが設けられている特設施設である

 地下には飛行機に持ち込める事が出来ない武器の運送手配サービス、防具屋、アイテム販売所、個室で楽しめるレストランが設置されている……嬉しいことに埴輪も販売されている! 

(女性型埴輪は置かれていないが……)

 

 その中のレストランの個室にて久しぶりに出会った先輩は、まさに会社の社長と言える雰囲気を背負った社長夫人であった

 高級スーツを身に着け、胸から垂れ下がるネクタイはショタおじから購入した簡易式神が妖しく揺れていた

 そして、ショタおじ特製の高級式神であるSP風の男性式神は一言も喋らず、しかし主である先輩を護るべく常に周囲を警戒をしてそこに鎮座していた

 某アニメキャラに似たウェイトレス式神に食事の注文を行い、料理が来るまでの間、先輩と話をすることにした

 

「しかし土師、埴輪一筋で凄い儲けたなぁ……埴輪が現地霊的組織に売り始めてたった数ヶ月でここまで売れるなんてビックリだよ」

 

「正直俺もびっくりです……最初は俺の埴輪が受け入れられて感動したのですが、あまりの注文の多さで山梨支部から出る機会がありませんでした……」

 

 そう言った時、先輩は驚いたようで眼を丸くした

 最近の山梨市部は日本の製品ならほぼ何でもある巨大施設になっているため、作業をする上で外に出る機会がなくなってしまったのである

 埴輪製造に必要な土は、個人で手に入れた分の異界の土がまだ1/5残っているし……

(1/5でもまだ数t単位もある)

 

「おぉぅ……だ、誰かヘルプに入らなかったのか? ショタおじの高級式神制作依頼権は使えなくても、作業用式神の製造依頼は出来るだろ?」

 

「ショタおじ曰く、俺の埴輪製造能力は俺に憑いてる悪霊とアラハバキありきの物らしいから無理との事だとか……それに、例のアレが他のガイア連合員というか転生者にバレたら録でもない事になりそうだからヘルプは難しいとの事だとか」

「作業用式神は材料の運搬、焼き上げの準備、運搬までが限界なんですよね……土の選別、配合、粘土の精製とか埴輪の製造、焼き上げは特に俺じゃなきゃレベル有りの埴輪が作れないんですよね……」

 

「土師の負担ヤバイじゃねーか……良く外部の販売を行う気になれたな……」

 

「そこはまぁ、覚醒した肉体とレベルアップによる恩恵が大きいですね」

「それに……最近は転生者達からの購入が減りましたからね」

 

「え……そうなのか?」

 

 そう、最近は転生者用特製埴輪の売れ行きが悪い……女性型埴輪はともかく

 凡庸型は人気のままだが、武人型の売上が下がったのである……

 

「最近式神を自作できるようになった転生者が、自作の式神を転生者達の間で販売が出来るようになったらしいからね」

「しかも……可愛い女性型をね……」

 

「あぁ~……それは仕方ないな……」

 

 そう……見た目が可愛らしい式神と威圧感ある埴輪……選ぶのは必然である

 

「でも外部からの評価がとても高いので、最近は埴輪製作をするのも身が入りますよ! ……依頼量がエグすぎるけど……」

 

「そ、そうか……」

 

『失礼します、ご注文の品をお届けに上がりました』

 

「料理がきたな……後は食ってから話すとしようか」

 

「そうしましょう……」

 ・

 

 

 

 ・

 

 

 

 ・

 

 

 

(食事中……)

 

 

 

 ・

 

 

 

 ・

 

 

 

 ・

「ふぅ……久々の日本食は旨かったな……アジア料理は旨いが日本人は日本食が一番だな」

 

「ここの味噌汁、出汁が旨いです……」

 

 料理は刺身定食……追加注文でさばの味噌煮とイカの塩辛を頼んで食事を楽しんだ

 先輩曰く、さばの味噌煮は日本食の中で一番好みであるとか……

 ちなみにイカの塩辛は、先輩の式神の好みだとか

 

「腹が膨れたことだし、ビジネスの話をしようか……1億の使い道ね……」

「はい……ここまで膨大な金額はどうすれば良いのかわからなくて……」

 

 先輩と俺はそう言いながら食後の緑茶を飲みながら呟いた

 

「まずは埴輪製作で使う埴輪の材料……だけどこれは関係ないんだよね?」

 

「はい、材料費はガイア連合から資金を出してくれるので大丈夫です」

 

 ガイア連合製作員には一定の額まで材料費用を立て替えくれるのである

(自分は埴輪なので生体フォルマの使用費用が必要ないため、費用をケチることが出来るためかなりお得である)

 

「次は株だな……ガイア連合傘下の企業、海外の有名企業の株を購入するという手があるぞ……終末が来ると紙屑になるが」

 

「デスヨネー……ほ、他には?」

 

「後は投資だな……」

 

「投資?」

 

 株以外の投資? 何があるんだ? 

 

「ガイア連合本部に投資するとか、経営部にいる転生者個人に投資するというのもあるぞ」

「後は……こういうのがあるぞ?」

 

 と言って先輩は俺に分厚い書類を渡してきた

 そこには様々な情報が記入されていた

 

「先輩、これは?」

 

「俺の式神に頼んで作らせた……そこから選ぶと良いぞ」

「投資する相手の事業と、それによるメリットがそこに記されている」

 

 そう言いながら先輩は帰り支度をした

 

「悪い、そろそろ時間だ……後は土師、自分で決めろよ!」

 

「あ、代金は俺が「先輩の俺が支払う! ……可愛い後輩の為に払わせてくれ」……先輩、ありがとうございます!」

 

 そう言いながら先輩は個室から出ていった

 

 

 先輩……いつも相談に乗ってくれてありがとうございます!




今回はアンケートを取ります

主人公の選ぶ投資先はどれか!
(メリットは秘密です)


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第19話 掲示板回

転生者達の掲示板回です


 ★ガイア連合 異界攻略 雑談スレ その74

 

62:名無しの転生者

 こちら神奈川県異界攻略チーム

『中華街裏路地大迷宮』にて攻略の兆しあり! 

 なので至急異界攻略のメンバー募集中

 待遇は以下サイトにて

 ttps://……

 パスワード

『※※※※』

 

63:名無しの転生者

 はいはいテンプレ乙

 

64:名無しの転生者

 週に一回来るよなこいつ

 

 

65:名無しの転生者

 攻略の兆しありとは一体……

 ボブは訝しんだ

 

66:名無しの転生者

 てか、あそこの異界どんだけ広いんだよ

 もう数ヶ月経過したのに攻略できてないってw

 

 

67:名無しの転生者

 何故かボスを倒す毎に拡張されてるらしいぞ! 

 

 最近だと大きな池が中心部に生えたとかなんとか……

 

68:名無しの転生者

 何そのゲームみたいなギミックは……

 

 メガテン作品にそういう展開あったけ? 

 

69:名無しの転生者

 そういえば最近、山梨支部の方も騒がしいらしいぞ? 

 

 中華街裏路地大迷宮が大型異界であるという事が確認されたから、幹部達による会議がおこなわれているゾ! 

 

70:名無しの転生者

 それkwsk

 

71:名無しの転生者

 なんか知らんけど『中華街裏路地大迷宮』で、やたら強い悪魔が出現しているらしい。

 

 俺達もそっちの異界攻略に参加したんだけど、ショタおじに止められたわ

 

72:名無しの転生者

 え!? 

 

73:名無しの転生者

 じゃあ>>62はもう……

 

74:名無しの転生者

 まさか、本当に犠牲者が!!? 

 

75:運営

 調べたところ>>62は呪術とプログラミングによるbot機能による投稿だった事が判明しました

 

 尚、当事者はプログラム機能の停止を忘れていたらしいです

 

76:>>62

 すまん、切り忘れてたわw

 

77:名無しの転生者

 そういうオチかよ!! 

 

78:名無しの転生者

 あ、無事だったんだ……

 

79:名無しの転生者

 こちら山梨支部勤めのワイ、噂の攻略チームを確認! 

 

 ついでにナイスボディなチャイナ娘も確認!! 

 もげろ! 

 

80:名無しの転生者

 は? 

 

81:名無しの転生者

 心配して損した

 

82:名無しの転生者

 タヒねばいいのにて

 

83:名無しの転生者

 朝は攻略、夜はチャイナ娘とイチャイチャってか! 

 

 腐り落ちろ! 

 

84:名無しの転生者

 呪呪呪呪……

 

85:名無しの転生者

 や め ろw

 

86:名無しの転生者

 え!? >>62チーム全員がTSチャイナ悪魔になったって!? 

 

87:名無しの転生者

 ガタッ

 

88:名無しの転生者

 そこはキョンシーだろJK

 

89:名無しの転生者

 >>62がレイレイになったと聞いて

 

90:名無しの転生者

 そこは七七ちゃんだるおぉぉぉ!! 

 

91:名無しの転生者

 東方キャラの芳香ちゃんに一票

 

92:名無しの転生者

 とあるの娘々ちゃん!! 

 

93:名無しの転生者

 キョンシーキャラ予想以上にいて草w

 

94:名無しの転生者

 >>62のせいでスレが荒らされたので、責任とってTSしようぜ!! 

 

95:>>62

 や め て!!! 

 

96:名無しの転生者

 まぁ、それは置いといて

 

97:名無しの転生者

 そうだな

 

98:名無しの転生者

 本題に入ろうか……

 

99:名無しの転生者

 異界が拡張されている件について

 これ、マジでヤバイ案件じゃね? 

 

100:名無しの転生者

 あっ

 

101:名無しの転生者

 TS話題ですっかり忘れてた

 

102:名無しの転生者

 そういえばそんな話あったね

 でも、それ本当なん? 

 

103:名無しの転生者

 >>102マジ

 

『中華街裏路地大迷宮』は拡張を続けている……

 ボスを倒せば倒すほど、異界の広さが広がっていく……

 

 いや、元の異界に戻っていってるというのが正しいのかも知れない

 

104:名無しの転生者

 拡張される度にボスが強くなっていくのは、RPGゲームあるあるだよな

 

105:名無しの転生者

 中ボス部屋の数も増えてるらしいぞ! 

 

106:名無しの転生者

 幹部達はその事実に驚愕してたよ

 

 だって、異界がどんどん広くなっているという事は、それだけボスも強くなっていっているわけで……

(現時点でLv20の悪魔が確認されたし……)

 

 このまま攻略を進めて大丈夫なのか話題になっているゾ! 

 

107:名無しの転生者

 まぁ、幹部達はLv30越えがいるし対処は出来るけどねw

 

108:名無しの転生者

 一瞬焦ったけど、うちらのLvの高さを思い出して安心したわw

(隙あらば自慢)

 

109:名無しの転生者

 は? 

 

110:名無しの転生者

 いまだに覚醒していない転生者がここにいますが? 

 

111:名無しの転生者

 Lv15まではマイ式神のお陰で楽々攻略! 

 

 え、それ以上? 

 怪我したくないのでイヤどす

 

112:名無しの転生者

 >>111

 お前はもっと頑張れ

 

113:名無しの転生者

 Lv……

 たったの15か……

 ゴミめ……

 

114:名無しの転生者

 >>113

 草w

 

115:名無しの転生者

 >>113

 現地霊的組織の平均Lv知ってる? 

 

116:名無しの転生者

 根願寺にいる大僧正のアナライズ結果、知りたい? 

 

 絶望するぞ

 

117:名無しの転生者

 確かに絶望するよな

 

118:>>113

 すまん>>111

 無理せず出来る範囲で頑張ってくれ

 

119:名無しの転生者

 おいw

 引き合いに出される根願寺の大僧正さんかわいそうで草生えるw

 

120:名無しの転生者

 い、一応依頼の発注と仲介者、政府の対応をして貰っているし……

 

121:名無しの転生者

 やめたれやw

 

 でも根願寺君、現地霊的組織に滅茶苦茶嫌われているで

 

122:名無しの転生者

 まぁ、理由が理由だしね

 

123:名無しの転生者

 この世界やっぱり怖いわ

 

 レベル上げしとこ

 

124:名無しの転生者

 俺も

 

125:名無しの転生者

 わいも

 

126:名無しの転生者

 拙者も

 

127:名無しの転生者

 あたしも! 

 

128:名無しの転生者

 また脱線してるw

 

 てか結局大丈夫なの? 『中華街裏路地大迷宮』

 

 

129:名無しの転生者

 そういえばそうだった

 

 運営おせーて! 

 

130:運営

 調べたところ>>67は嘘偽りなく本当の情報で、異界最新部で巨大な湖を確認しました

 

 また、現在、攻略中の異界ではLv25のボス悪魔が確認されております

 

131:名無しの転生者

 ファッ!? 

 

132:名無しの転生者

 えぇ……

 

133:名無しの転生者

 もしかして、異界ボス攻略中? 

 

134:名無しの転生者

 幹部の誰かが戦闘中ってこと? 

 もしそうなら実況してクレメンス!! 

 

135:>>62

 あー……

 俺、今中華街にいるんだけど、 さっきから凄まじい轟音が鳴り響いているし、地響きが凄いゾ……

 

136:名無しの転生者

 ファッ!!!!???? 

 

137:名無しの転生者

 えっちょっともしかして

 

138:名無しの転生者

 Yabakune? 

 

139:名無しの転生者

 もしかして……ショタおじ? 

 

140:名無しの転生者

 ショタおじ直々に出陣!!? 

 

141:名無しの転生者

 え、なんで? 

 

142:名無しの転生者

 本当かどうか教えて! 

 

143:>>62

 >>138正解! 

 どうやらショタおじがボスと戦っているみたいだわ

 異界がショタおじの戦闘余波で崩壊していて草生えるわw

 

『中華街裏路地大迷宮』が地球防衛ゲームの更地になっているゾ

 

144:名無しの転生者

 うそやん

 

145:名無しの転生者

 えぇ……

 

146:>>62

 あ、また拡張された

 

147:名無しの転生者

 え? 

 

148:名無しの転生者

 またかいw 

 

149:名無しの転生者

 はやすぎぃ! 

 てか、ショタおじの異界攻略はやすぎやろw

 

150:名無しの転生者

 もう全部ショタおじがやればいいんじゃないかな(白目)

 

 ・

 

 

 

 ・

 

 

 

 ・

 

 

 

(それから2時間後……)

 

 

 

 ・

 

 

 

 ・

 

 

 

 ・

218:>>62

 速報!! 

 ショタおじが美女を連れて異界から凱旋……

 なにやったんだあの人!? 

 

219:名無しの転生者

 草

 

220:名無しの転生者

 何があったんや……

 てか、誰やねん、その美女さんは

 

221:>>62 

 それが、まだ名前とか分からないんだよなぁ 見た目は二十代前半くらいの美女だけど、なんか雰囲気が神々しいというかなんというか……

 絶対、人間じゃないと思う……でも、めっちゃ綺麗だった! 

 あと、ショタおじは滅茶苦茶めんどくさそうな顔して連れてた! 

 つ【画像】

 

222:名無しの転生者

 ショタおじの表情草w

 

 てか美女さん泣かせてんじゃん……許せぬ

 

223:名無しの転生者

 やーい、ショタおじの鬼畜ー! 

 

224:名無しの転生者

 ていうかなんか見たことがある外見だな……

 鮮やかで美しい青いロングヘアーで、瞳は赤紫色……

 首には3つの勾玉を繋いだ首飾り、両腕と両足には水色の紐……

 

 式神化して変容しているのかな? 

 

225:名無しの転生者

 とりあえず、ショタおじの発表待ちやな……

 てか、この美女さんが気になって夜しか眠れない……

 

226:名無しの転生者

 それは普通や……

 てか、おまいら仕事しろwww

 

227:名無しの転生者

 >>226おまえもなw てか、俺はニートだから関係ないもん! 

 

228:名無しの転生者

 おい、お前ら……俺にはわかるぞ この女の正体を……

 

229:名無しの転生者

 なんだと! 

 

 >>227

 はたらけニート! 

 

230:名無しの転生者

 正体とは……あ、ちょっとしょたおじちょ……

 

231:名無しの転生者

 あ、あれ? 

 

232:名無しの転生者

 おい、どうした? 

 

233:名無しの転生者

 返事がない ただの屍のようだ

 

234:名無しの転生者

 マジでなんなんだ一体……

 

 ・

 

 

 ・

 

 

 ・

 

285:名無しの転生者

 結局、あれから報告は無いのかぁ

 

286:名無しの転生者

 ショタおじの報告が楽しみすぎて、仕事に集中できないンゴ……

 

287:名無しの転生者

 >>286それなw

 

288:★運営【速報】

 

【速報】

 

 ・運営からの発表

 

 20××/〇〇/▼▼ 20:50

 

 山梨第2支部にて太古の神霊と友好条約を締結

 

 詳細は後程報告いたします

289:名無しの転生者

 マジで何があったし!? 




???
『封印どころか遺跡もろとも壊すの酷い!!私の最高傑作ちゃん達が!!』

ショタおじ
「やっちゃったZE☆」


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第20話

ショタおじの中華街裏路地大迷宮攻略前の主人公回です


 ショタおじが『中華街裏路地大迷宮』を攻略する前日、俺はアトリエ工房に設置されているメールボックスから溢れている大量の注文用紙の確認を行っていた

 その用紙には作製する埴輪の大きさ、使用する武器の種類、運用法について、男性型か女性型か、希望の魔法属性等、様々な記入項目等が書かれている

(尚、呪術や占術防止対策の為、特製パソコンによって印刷されているという謎技術が使われているらしい)

 それら用紙をそれぞれ属性毎に分け、使用する霊的素材の購入と俺専用の倉庫にある異界の土の運送をお願いした

 

 素材が来るまで、アトリエの端に置かれておる試作型の埴輪を確認することにした

 ここにある埴輪は俺専用に作製したハイスペック埴輪と、様々な霊的素材を使用した試作型が置かれていた

 限界まで小さくした埴輪、四肢が太く長い格闘型の埴輪、近未来的な……ロボットに似た造形をした埴輪、腕が何本もある埴輪、ゲームやアニメの造形をした埴輪等々、手当たり次第に作った埴輪が設置されていた

(因みに、俺の趣味全開で作った埴輪なので性能は度外視な為、強さはLv5~10相当である)

 そんな埴輪達を確認していた時、ふとある埴輪に目がいった それは埴輪の中でも一際目立つ女性型であり、とても美しかった……

 髪は長髪で服装は巫女型埴輪に似ているが、どこか神聖な雰囲気を出していた

(あれ? こんな埴輪なんてあったけ? ……手にとって良く見なくては……)

 不思議に思い、手に取ろうと腕を伸ばそ『はい、精神分析(物理)』 

「ごふぁっ!?」

 

 何故か突然誰かに腹パンされ、俺は痛みに悶え苦しんだ……

 

 そうして痛みから回復し、誰にやられたか確認するために視線を下手人へと向けたら……

 

「やぁ土師君、典型的な罠にかかりそうになるなんて、駄目だよ」

 

 そこにはショタおじが先程の埴輪を手に取り作業用机の上に腰掛けてこちらを見下ろしていた

 

「ショ……ショタおじ!? で、でも俺には状態異常無効なのでは?」

 

 そう、俺にはあの地獄の苦しみによって得た力『地獄のマスク』という状態異常に対して強い耐性を持っていた……

 そして今までのレベル上げと修行によって、ありとあらゆる状態異常、呪い、なんだったら放射線に耐える究極の能力を得た筈では……? 

(尚弱点属性はそのままで、戦闘魔法は未だに覚えていない……)

 

 そう俺がショタおじに伝えると彼は呆れた表情で頭に手を当てて、溜め息混じりに俺に説明した

 

「状態異常無効でも、無意識下での思想誘導は無効化されないよ」

「それに、この埴輪はただの埴輪じゃあないしね……」

 

 そう言いながらショタおじは机から飛び降りるように立ち上がり、側にあったホワイトボードに書き込みながら説明した

(どこから出したんだこの人……てか腹がまだ痛い……)

 

「先ずは君の身に宿している存在についておさらいしようか」

 

 ショタおじはボードに2つの人形を描いた

 片方は茶色の棒人間、もう片方は黒色の棒人間

 

「君の中にいる存在。神『アラハバキ』悪霊『野見宿禰』」

「『野見宿禰』は君に取り憑き、『アラハバキ』は君を護るために取り憑いた」

 

 そう言いながら黒色の棒人間にイガイガマークを……

 茶色い棒人間に十字架マークを書き込んでいた……

(う、ウィルスとワクチンを意味しておるのかな?)

 

「それにより、土師君は埴輪による造魔製造能力を……アラハバキから『ドリー・カドモン』創造能力を得た……」

 

 黒色の棒人間の横に鎧らしき物を着ている棒人間と犬? 見たいなナニカが書かれ

 茶色い棒人間の横に小さな棒人間が書かれた……

(マジで下手なんだなショタおじ……)

 

 書き込みが終わるとショタおじは振り返り、手に持った謎の埴輪を回し投げながら話しかけてきた

 

「そして、覚醒者として成長して……造魔師、もとい埴師として成長した君の前に、まるで花に誘われて舞い降りてきた蝶のようにこいつが現れた……まったく、まさかこんなヤバイ存在が出てくると思いもよらなかったよ……ま、俺の占術で来ることはわかったけどね!」

 

 そう言いながら迫真のドヤ顔をかました

 ……とりあえず、拍手しとこ……パチパチパチ……あ、めっちゃニヤついている

(最新忙しいらしいし、ストレスが貯まっていたのかな?)

 

「ところで……結局この埴輪は何なのですか? 見たところ美しい巫女型埴輪なのですが……」

 

「あ、これ? 『イナルナ姫』の作った埴輪」

 

「…………え? ……」

 

 マジで? 

 

 そう俺が困惑している俺を他所にショタおじは器用に埴輪を指で回しながら話を続けた

 

「だから『イナルナ姫』の埴輪、デビルサマナーに出てくるラスボスの『イナルナ姫』」

 

 それを聞いて俺は思わず憔悴し、頭を抱えてしまった

 なぜそんな厄ネタが俺のアトリエに……

「は、はい……それはわかりましたが……何故それがここに?」

 

「ああ、これはね……」

 

 そう言いながらショタおじは心底めんどくさそうな表情をしながら教えてくれた

 

「『イナルナ姫』は君の造った埴輪を使用した人間達に対し、どうやら心奪われたらしくてね……」

 

「心奪われて……???」

 

 なんか……嫌な予感がする……

 

「そんな素敵な埴輪を作製した君を、どうやら気に入られちゃったらしいぞ!」

 

 その言葉を聞いた瞬間、俺の心の中で何かが壊れるような音が聞こえ、視界が真っ白になった……

 

「え……女神転生世界のラスボスに気に入られちゃった? う、嘘だよね?」

 

 そう、この世界は女神転生の世界……悪魔により人間は食べられ、天使により洗脳させられるおぞましい存在がそこかしこに存在する

 

 そんな中でもラスボスと呼ばれる悪魔に気に入られるという事は……

 

「う、うわぁぁぁあああ!!!!?」

 

 最悪な未来を想像し、俺は悲鳴をあげてしまった

 狂いそうになる恐怖に身を蝕まれた……が、俺に宿る状態異常無効スキルによって直ぐに正気に戻り、冷静に考える余裕ができた

(落ち着け! もし、本当に危険だとしたらショタおじはこんな態度で話す人じゃない!!)

(大丈夫……大丈夫……!!)

 そう自分に言い聞かせ、気分を落ち着かせる事に成功した

 そして俺は、ショタおじから情報を教えて貰うことにした

 

「ショ、ショタおじ……『イナルナ姫』ってどんな感じの悪魔なのですか? ……」

 

 そう質問するとショタおじは何故か嬉しそうに語り始めた

 

「おぉ、一瞬発狂したけど直ぐに立ち直るのは流石だね!」

「良いだろう、少し長くなるけど話すとしよう」

 

 そう言いショタおじは説明をしてくれた……

 

 ・

 

 

 

 ・

 

 

 

 ・

 

「つまり……『イナルナ姫』は本来は憤怒と憎悪により悪霊だった……」

「でも、俺の作った巫女型埴輪の視界が何故かイナルナ姫に視界共有されてしまったと……」

「式神の登場で姿を消してしまった埴輪が現世に甦り、埴輪達と現世の住人達による悪魔退治の様子、埴輪に対し恐れ、敬い、感謝されている姿を見たこと、埴輪によって救われた命と人間達の様子を見て悪霊から神霊へと変異したと……」

 

「そして、そんな埴輪を作った君に会う為にこんなものを寄越したんだよねぇ~」

 

 そう言いながら今度は埴輪に対して何かしらの呪いを行っていた

 

「それで、この埴輪は一体……?」

 

「これはいわゆる発信装置みたいな物で、土師君が触ると『イナルナ姫』との繋がりが出来てしまう代物だね」

 

「へぇーそうなんですか……え? じゃあ、もしも俺と『イナルナ姫』が繋がってしまったら……どうなるのですかね? まさかまた取り憑かれてしまうなんて……」

 

 予想できてしまう俺が怖い……

 

「そりゃぁ勿論……土師君、滅茶苦茶取り憑きやすい体質だし、なんだったら転生者という超高スペックの身体だからヤバイことになるよ!」

 

 と、溜め息混じりに教えてくれた

 

「えぇ……」

 

 思わず呟いてしまった……

 

 

 

 

 そうして、しばらく説明されて意気消沈した時、ショタおじは立ち上がり扉を開けながら話しかけてきた

 

「まぁ、こんなことする相手だ……しかも相手は悪霊から解放された神霊、相手のいる場所は呪いで把握済み……後は任せて」

 

 そう言いながらショタおじは部屋から出ていった

 いきなりの事で反応に遅れてしまい、後を追いかけてアトリエから出ると、いつの間にか姿を消していた……

 

 

 

 そして次の日……ショタおじはとんでもない美女を引き連れてやってきた……

 

 誰!!?




アンケート終了です
ネタ枠で入れたショタおじに丸投げがまさかの一位でビックリしましたw

後程ショタおじに丸投げした結果を投稿しますのでお楽しみ…


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第21話

21話です

モンハンがやりたい今日この頃、ハンタープレイしている転生者出そうか出さないか悩みますね…

今回は前回の続きです
楽しんで貰えたら幸いです


 ショタおじが謎の美女を連れて来て直ぐ、俺の仕事場であるアトリエの中で壮絶な言い争いを繰り広げられていた……

 そして俺は、不機嫌なショタおじと涙で眼を腫らした謎の美女の口喧嘩に巻き込まれていた……

 

『返して! 私の可愛い子供達を返してよ!!』

 

 そう言いながら謎の美女は、ショタおじが施したであろう封印を軋ませながら泣き叫んでいた……

 ていうか、ショタおじの封印を軋ませているってヤバくね……それよりも……

 

「え……ショタおじ……?」

 

 もしかして……やっちゃった? 

 

「違う、誤解だ!! 俺が倒したのは埴輪と土偶の造魔だ……決して子殺しはしていない!」

 

 と、ショタおじは怒りに顔を歪ませて反論した……

 やべぇ、ショタおじの怒りでアトリエ内が……霊的素材が……

 

『封印解いて貰ったのは感謝するけど……私の作った最高傑作である子供達と我が居城である遺跡、そして配下達と我が忠臣である『オオマガツ』『ヤソマガツヒ』を目覚める前に殺したのは許せないわ!!』

 

 謎の美女がそう叫ぶと、封印の一部が弾けとんだ……

 その度にショタおじが封印を重ねかけているけど怖すぎる……

 

「御約束は破るもの……俺は◯ッシー◯イランドのビッグ◯ックンを変身させずに倒す派だ」

 

 見下しながらショタおじは、言い切った……ちなみに俺はきちんと倒す派だ

 

『酷いわ!! 彼等は偉大なる大自然のあらゆる災厄であり大いなる母なる大地の一部でもある守護者なのよ!』

『私が神霊へと至り、彼等を更に強化するために改良中だったのに……酷いわ!!』

 

 え、確かその悪魔って、れ、Lv75とLv80だったような……

 もし、ショタおじがやらかさなかったら……

 

「知るか!! あんな極端悪魔を更に強化させてたまるか!!」

 

『この外道! 子供の姿をした爺!!』

 

「黙れ、鬼畜化石姫」

 

『な……何ですってぇ!!?』

 

 二人の言い争いが更にヒートアップし、周囲の空間が歪んでいった……こっそりと保護していた貴重な素材と特注の造形道具を懐に入れ、俺は部屋の角まで這って避難した……

 あぁ……ただの言い争いなのに、アトリエが……素材が……作りかけの埴輪達が融解、凍り、激しい電撃により荒れ果てていく……てか何でこの部屋に来たの!? こ……こうなったら……

 意を決した俺は、震える身体を無理矢理抑え込み、二人の破壊の暴風地帯に近付きながら叫んだ

 

「う、うぉわあああ!!! 静まりたまえ! 静まりたまえ!! さぞかし名のある神霊と見受けたがなぜそのように荒ぶるのか!? ショタおじもなぜそのように怒れるのか!! どうかお二方、何卒……何卒!! どうか怒りを沈めたまえ! 俺のアトリエが……埴輪が!!」

 

 俺の声に反応したのか二人は怒りを霧散させ、こちらに視線を向けた

 

「『あ……』」

 

 なんとかなったようだ……

 

 ・

 

 

 ・

 

 

 ・ 

 

 大嵐が過ぎたように荒れ果てたアトリエをショタおじが連れてきた式神達に清掃を頼み、無事だった部屋の中で説明を受けることになった

 神霊であるらしい謎の美女について、何故俺のアトリエに連れてきた理由について……

 

「まぁ簡単に言うと……『君に預けたい』というか、『預けるしかない』というわけだよ……」

 そう言いながらショタおじは謎の美女……『イナルナ姫』を睨みながらそう呟いた

 

「いや、そんな急に言われても……やはり彼女は『イナルナ姫』なのですか……」

「それよりも何故この姿に?」

 

 ショタおじが連れて来た謎の美女『イナルナ姫』……しかし彼女の姿は東方Projectのキャラクター、『埴安神 袿姫』へと変容しているのであった

 そんな彼女『イナルナ姫』は自身の姿……『埴安神 袿姫』の身体を見るために俺のアトリエに飾ってあった銅鏡で少し機嫌良さそうに見ていた

 正直、滅茶苦茶ヤバイ……俺は『杖刀偶 磨弓』をこの手で作り上げる事を目標にしている……

 そして俺は『埴安神 袿姫』を……袿姫様と心の中で敬うべき存在だと認めてしまっているのだ

(だって、推しの創造主を敬ってしまうのは仕方ないではないか!!)

(それに……物凄く美人だし……)

 そう、彼女はまさしく神の如く美しい姿をなされていた……

 鮮やかで美しいマリンブルーのロングヘアーはまるで希少結晶のアズライトマラカイト

 瞳は赤紫色のラスブベリルキャッツアイの宝石如く輝いていた……

 そんな俺の心境を他所に、ショタおじの話しは続いた

 

「理由についてなんだけど、この世界の人間には『観測の力』という概念……答えなき事象に答えを与え、形なきものを器に封じ、順わざるものに方向性を与える、人間のみが持つ力……『存在を定義する力』という人間が望めばその方向性を変容させる力があるんだ」

「これは所謂『第一印象』によってかえることができるんだよ」

 

 そう言いながらショタおじは、ホワイトボードに掻き込もうとした……しかしショタおじよ、俺のホワイトボードは貴方のせいで解けてしまったよ! 式神達がどう処理しようか悩んでいるぞ! 

 少し残念そうな表情をしながらショタおじは話を進めた

 

「本来であれば『イナルナ姫』は恐ろしい悪霊であった筈だったんだけど、土師君のおかげかせいか、神霊へと変異した事で式神/神霊『埴安神 袿姫』へと定義付けることが可能になったんだよ」

「まぁ、神霊変わって多少弱くなった筈だけど、元が元だから最低限の誓約しか結べなかったのは正直予想以上に手強かったよ……」

 

 と言いながら給仕式神から受け取った煎餅をバリバリと食べ、湯飲みのお茶を飲んだ

 やはりラスボスクラスはヤバイな……でもそれをなんとか出きるショタおじはもっとヤバイが

 

「そうなのですか……ところで何故私のアトリエに連れてきたのですか? ショタおじの部屋で話せなかったのですか?」

 

 多少の怒気を含ませながら俺はショタおじに追求した

 ショタおじの部屋だったらショタおじの怒りで部屋は滅茶苦茶にならないだろうに何故なんだ? 

 まぁて辛うじて無事だった素材はショタおじと『イナルナ姫』こと『埴安神 袿姫』様の力でとんでもないレア素材になったのは予期せぬ幸運だったが……

 

「実をいうと、一部の転生者達が俺の部屋や良くいるところを盗撮した人が出てね……」

 

 ……は??? 

 

「いやぁ……霊視ニキが指摘しなければ気付かなかったよw……ハハッ…………ハァ……」

 

 そう言いながらショタおじは少しやつれたように話した……

 袿姫様は良く分かっていないようで、ショタおじの様子の変化に少し戸惑っていた

 

「ちなみに、盗撮犯は?」

 

「死なない程度の呪詛と一部記憶の消去、霊的素材アイテム製作3ヶ月の無料奉仕を受けさせているとこ」

 

「あ、ハイ……」

 

『うわぁ……』

 

 聞くだけで恐ろしい……あのショタおじが死なない程度の呪詛……どんな目に合っているんだか……

 ショタおじと実際に戦ったであろう袿姫様は顔を歪めていた……

 

「ところで、『袿姫』様の今度は一体……『預けるしかない』とは一体?」

 

「彼女は所謂日本人最初造魔製造の始祖、それも埴輪と土偶の神……そんな存在を滅するのはデメリットがでかすぎる……もしかしたら式神製造に影響が出てしまうかもしれないし、ガイア連合の大切な収入源でもあり現地霊的組織の戦力でもある土師君の埴輪が使えなくなってしまったら、それこそ下手したらそれが終末を引き起こす引き金になりかねない」

 

 そう言いながらショタおじは、真剣な表情でこちらを見ていた……

 普段の様子とは違い、本当の本気の真剣な表情……そんなショタおじの顔を見て俺は腹をくくった

 

「ショタおじ……『埴安神 袿姫』様を、私の式神へと契約をお願いします」

 

 そうショタおじに宣言すると、ショタおじは少し申し訳なさそうな顔をして呟くように話した

 

「ありがとう……助かるよ」

 

 俺は『イナルナ姫』改め『埴安神 袿姫』様を預かることにした……

 正直、俺自身も目標である『杖刀偶 磨弓』を完成させられるか分からない身の上であるため、『埴安神 袿姫』様を迎え入れるのはメリットがある

(もちろん推しであるというのも理由である)

 それに、式神達の創造主であり、俺達の師匠にして恩人であるショタおじのためだ……俺自身が出来る限り頑張ろうと思う

 

 ちなみに『イナルナ姫』様は、こちらの事情を察してくれたらしく、『埴安神 袿姫』になることを受け入れてくれた

 まぁ、目の前にいる『埴安神 袿姫』様は本人そのものではなく、半身であるらしいので気にしていないらしい

 

「じゃあ、早速契約するよ……二人共、前に……」

 

 ・

 

 

 ・

 

(儀式中)

 

 ・

 

 

 ・ 

『わたしは 式神/神霊 埴安神 袿姫 

 こんごともよろしく・・・』

 

 こうして、俺は式神/神霊『埴安神 袿姫』を仲魔にする事になった

 この先どうなるかなんてわからないけど……とりあえず今は、俺の埴輪達と共に、ショタおじの力になれるよう努力しよう……

 

 

 

 

 

 

 数日後のアトリエにて、

 

「ショタおじ……俺のアトリエは……?」

 

「えっと…………異界化しちゃってるね……」

 

 俺の元アトリエは、ショタおじと『埴安神 袿姫』のマグネタイトとマガツヒ、それと部屋に置かれていた大量の異界の土、各種霊的素材と変異した埴輪によって、巨大な異界へと変貌してしまっていた

 

「…………」

 

「…………」

 

『あらぁ……』

 

「……ショタおじ」

 

「な、なんだい?」

 

 慌ただしく動き回っているガイア連合員と式神達を他所に物凄く焦っているショタおじに俺はたった今書き上げた数枚の書類を手渡しした

 それは、俺の持つ資産1億円をショタおじに提供する手書きの書類と各種要望の書かれた書類であった

 

「あの……その……えーっと……」

 

「ショタおじ……」

 

 狼狽えているショタおじに対し有無を言わさず畳み掛けるように話した

 

「異界の改装、オネガイシマスネ?」

 

「は、ハイ……スミマセン……」

 

『m9(^Д^)プギャーwww』

 

 ショタおじの苦労は終わらない……




本作の『イナルナ姫』は神霊化によってLv70へと変異してしまっています

式神こと『埴安神 袿姫』様は主人公操作時はLv20へとダウンしています


尚、ショタおじがRTAしなかった場合主人公単身で古墳攻略されていた模様
おまけに鬼強化版『オオマガツ』『ヤソマガツヒ』Lv99が相手になっていたとかないとか


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第22話

本日ランキングにて、日間96位という報告を友人から受けてとても驚きました

読んでくれている皆様と【カオス転生ごちゃまぜサマナー】の作者どくいも様に感謝を!!


「やっぱり無理ですよ……こんな高レベル悪魔が闊歩する異界をアトリエに改造なんて」

 

「あ、やっぱり?」

 

 ガイア連合会議室にて、異界をテラフォーミングする土木建築部門の現場視察チームからの報告を受け、ショタおじは困った顔でプレゼンを視聴していた

 どうやらショタおじと神霊との怒りのぶつかり合いで生じた異界は予想以上の結果をもたらしてしまったようである

 

「この異界『パンクハザード』はその名前の通り、異界の半分が灼熱の地と極寒の地で分かれた特殊異界で、それぞれ2属性に寄った悪魔が闊歩する特殊異界です」

「また、異界名について『氷炎結界異界』という意見もありましたが、幸いにも魔法封じ、及び戦闘能力低下は見られなかったため、このような名前に決まりました」

 

 資料には異界内部の写真が3枚添付されていた

 一枚は常に噴火し続けている火山と絶えず流れる溶岩流、そして高レベル悪魔『精霊サラマンダー』、『凶鳥スチュパリデス』、『幽鬼エンク』がそこかしこに存在する灼熱地獄

 もう一枚は白銀の銀世界が広がる巨大雪原とオーロラ輝く空であった……そこの悪魔は無数の『妖精ジャックフロスト』を率いる『魔王キングフロスト』、『妖鬼ヨモツイクサ』、『鬼女リャナンシー』『魔獣ショウジョウ』がそこに記されていた

 最後の一枚は比較的温暖な巨大湖、平和そうに見えるがそこは異界、やはりそこにも悪魔が存在し、『精霊ウンディーネ』、『妖樹スクーグスロー』、『妖樹マンドレイク』、『妖精ローレライ』が写し出されていた……

 

「うわぁ……」

「こりゃあかんわ……」

「上位精霊おるやん!」

「女性悪魔おるやん!!ちょっとトークをしようかな?」

「そこはアカンw」

 

 会議室内でそれぞれ感想の声が飛び交っていた……

 そんな会話を他所に一人の転生者が難しい表情で意見を唱えた

 

「正直一億ぽっちでは足りないです……異界安定化に高レベルの人手が大人数必要ですし、環境のテラフォーミングにはかなりのマッカがかかります……」

 

 現場監督である技術主任は頭を抱えながら報告した。配られた資料には詳細な必要経費が記された書類があり、そこには膨大なマッカの数字が書き込まれていた……それを聞いたショタおじは額に手を当てて悩み始めた

 

「マジかぁ……土師君のアトリエ、どうしようか……」

「こうなったらいっそのこと、異界を消滅させれば……」

 

 ショタおじが物騒なことを言い、他のメンバーが賛成を表明し、決議を決めようとした瞬間……

 

「ちょっと待った! それはアカン!! 絶対にアカンでぇ!!!」

 

 会議室の扉を蹴破るように一人の転生者が乱入してきた

 その姿はつい最近まで戦闘したであろう悪魔の血と何かがこびりついており、異臭を撒き散らしていた

 酷い悪臭に顔を歪ませ、入り口近くの転生者が苦言を申し立てた

 

「えぇ!? いきなり誰ですか?! 異界をこのままにしておくと被害が出てしまう可能性があるのですよ!!」

 

 いきなりの部外者の乱入で会議室内がざわつき始め、乱入者に罵声と非難の声を浴びせられていたが、侵入者は物怖じせず会議室にいる全員に対し見せつけるように大きな石の塊を掲げた

 

「これを見てもかぁ!! 見よ! このレア素材を!!」

 

 会議室のテーブルの上にぶちまけるように石の塊を放り投げ、ショタおじにドヤ顔を晒した

 ショタおじと分析班による調査の結果、微少ではあるもののあの御方の刀の材質である幻の金属『ヒヒイロカネ』だった……

 その発言を聞き、会議室は大混乱になったが、ショタおじによる威圧によりなんとか場を収めた……

 

(尚、石の塊を放り投げた彼は傷が付いたテーブルの代金を支払う罰則を受けた)

 

 そして後日、ショタおじと土師、神霊との話し合いにより、異界のアトリエ改造についてはお流れとなった……

 ちなみにこの騒動の後、ショタおじと運営は、埴輪注文の依頼の納期遅延のお詫びに翻弄されるのであった……

 

 

そして後日、土師の工房にて……

 

「うーん……仕方ないとはいえ、ショタおじ達には迷惑をかけてしまったな……」

 

『良いではないか? 彼の者は私の大切な配下を壊した故、正直もっと苦しめば良いのよ!!』

 

「……ショタおじは俺の為にしてくれたんですよ……怒りはショタおじではなく俺に向けてください……」

 

『むぅ……許しはしないけど、現世で行動できる身体をくれたことだしね』

 

 土師はマイ式神となった『埴安神 袿姫』様を宥め、仮設となる小さな工房にて運営から配達された資料を読み上げた……

 資料にはつい最近まで自信のアトリエだった異界『パンクハザード』の現在の様子が描かれていた……異界の中心には超巨大な樹木がそびえ立っていた……

 その樹木には大量の葉とりんごが生い茂っており、そこからは大量の精霊型悪魔が誕生していた

 そして幹には何故か巨大な埴輪顔を有していた

 

「これって、あれだよね?」

 

『そうねぇ……間違いなく……』

 

「やっぱりそうだよね」

 

『えぇ……』

 

「「『埴輪だ』!!」」

 

 そう……俺が試作品として作った埴輪、超巨大なウイスピーウッズが堂々といたのだ……

 どうやら樹木の葉から傷薬の材料が……果実にはかなりの栄養が含まれているらしい……

 また、大樹の枝には、精霊の力を宿し、様々な属性を有しており、武器防具の素材として優秀であるとか

 

「俺の埴輪……稼働して生きているんだ……」

 

 異界化によって変異してしまったアトリエに残された試作品の1体である初期型ウイスピーウッズは稼働して生き残っているんだ……もしかしたら他の埴輪も稼働して異界のどこかにいるのかもしれない! 

 

『ところで土師よ……埴輪作りはどうするのかしら?』

『ここだと製作道具が足りないし、何よりも狭いわ……』

 

「うぐぅ……と、とりあえずショタおじがどうにかしてくれるまで今の設備で頑張りましょう……」

 

 とりあえず、今ある設備で頑張るしかない……あぁ、ショタおじ……早く新しいアトリエを……依頼の延期し過ぎると顧客の信用がぁ……

 

 こうして、俺は初期の設備と小さな工房で埴輪作りを開始するのであった……

 

 ちなみに、『埴安神 袿姫』様のお陰で埴輪の最大レベル、及び習得スキルをパワーアップすることが出来たのだが……依頼人のLvの低さでは扱いが難しいので現時点の運用は保留となってしまっている

 

「せめて施設が整えてあれば……!!」

 

『愚痴は良いから真剣に手を動かす……どんな設備でも全力で埴輪を作ること!』

『例え弱い埴輪でも一生懸命作り上げれば立派な埴輪に仕上がれるのよ!』

 

「……!!」

「はい!! がんばります!!」

 

『埴安神 袿姫』様のお叱りを受け、俺は気合いを入れて埴輪を作り始めるのであった。

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 次の日、ショタおじ達が別の異界の安定化に動いたとの報告があった

 これで数日経てば新しいアトリエが出来るのだと俺は信じている……

 だが、それはそれとして……

 

「もしかしてこの異界……」

 

 

 

『あら……ここ私の古墳がある異界だわ!』

 

「まじかぁ……」

 

 そう……なぜか旧『中華街裏路地大迷宮』の異界テラフォーミングが執り行われているらしい

 ……

 なんでも、異界化したこの世界を管理していた中国系霊的組織が本国に撤退するらしく、その代表が異界を手放すというか放り出したらしい

 そしてショタおじがこれ幸いとして、巨大異界をアトリエ兼神奈川支部に改造するらしい

 どうやら中華街自体をガイア連合に取り込んでしまうらしい……

 

 それと同時に俺はその支部に所属、引っ越しすることになるとか

 

「どうしてこうなった!!!」

 俺の叫び声と共に、俺のアトリエで埴輪作りが始まるのだった……

 この先、俺はどこまでいけるだろうか? 

 




ちなみに、異界『パンクハザード』に出没する悪魔の平均レベルは『30』前後です

埴輪は何体かそこらに点在しており、日夜悪魔と戦闘を行っております
(いわゆる埴輪の二宮金次郎と同じ状態になっております)

★『神樹』ウイスピーウッズ Lv34

 ステータスタイプ 『体型』
 耐性ー物理 氷結 破魔 呪殺
 弱点ー火炎

 スキルー暴れまくり、ウィンドブレス
     ラクカジャ、デカジャ、
     メディラマ、道具の知恵・癒

 耐性 無効 毒 魅了 虚弱 病 睡眠 
 弱点 呪い

 解説

 土師のアトリエに置かれていた小型ウイスピーウッズの埴輪がイナルナ姫こと埴安神 袿姫のマグネタイトが強く作用して変異して稼働した元埴輪
 小型であり試作品であった非力であった存在から変異し、強大な『神樹』としてハイレベルアップした存在
 しかし『神樹』へと変貌しても己の霊基に刻み込まれた使命は忘れず、人類のため、ガイア連合の転生者達の仲魔になる契約を結んだ

 尚、最近の悩みは自信の創造主である土師を見下ろしてしまっている事と、灼熱地獄地帯にいる『妖精ジャックオランタン』が木の枝に住み着いてしまっていることである


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第23話 掲示板回

前話直後の掲示板内での回です

短いですがどうぞ


153:名無しの転生者

【朗報or悲報】

 山梨第2支部にて造魔製造で有名なハニワニキのアトリエが異界化、Lv30の悪魔が闊歩する大異界『パンクハザード』が発生

 それによりガイア職員用埴輪製造ストップ

 

 異界『パンクハザード』にて激レア素材「ヒヒイロカネ」、武器「砕けた七支刀」を確認

 古代日本神話関連の素材を多数獲得できることを確認された模様

 

154:名無しの転生者

 な、なんだってー(棒)

 

155:名無しの転生者

 ていうかLv30って、ヤバイ異界じゃん……とっとと異界消滅しとけよ

 

156:名無しの転生者

 マジで??? 

 荷物持ち用埴輪も製造できないのか!? 

 

157:名無しの転生者

 それよりもレア素材が手に入る異界はマジで貴重だから残しとこうぜ

(技術者)

 

158:名無しの転生者

 Lv30なのは色々と厳しいだろ……

 そんなのが俺たちの支部にあるなんてやめろよ……

 

159:名無しの転生者

 俺たちだけの支部でない定期

 

160:名無しの転生者

 ワイ自称高レベル転生者、支部内に高レベル異界が出来て支部に引きこもり生活を満喫中w

 

 いや~素材の買取価格が高額で探索&悪魔討伐が楽しいぜw

 

161:名無しの転生者

 非覚醒者と低レベル転生者差別反対!! 

 

162:名無しの転生者

 修行頑張れ&レベル上げしとけ

 

163:名無しの転生者

 い、一応Lv25の人でも異界入り口周辺だったら探索できるし……

 

164:名無しの転生者

 ちなみに悪魔は? 

 異界名でわかりそうだけど

 

165:名無しの転生者

 火炎系氷結系の悪魔がほとんどやで

 

 中央は精霊と妖精、樹木系悪魔が発生しているけど、こっちは人間と一応友好的だから大丈夫らしいぞ

(怒らせたり舐めた態度をしたらアカンけど)

 

166:名無しの転生者

 え!! 

 精霊悪魔とイチャイチャ出来るって!! 

 

167:名無しの転生者

 だから、そういう態度で接すると駄目だって……

 

 TS魔人になったニキという犠牲を忘れるな……

 

168:★TS魔人ニキ

 呼んだ? 

 

169:名無しの転生者

 呼んでないし反省してないなあんたwww

 

170:名無しの転生者

 中央が安全なら低レベルの俺らも異界探索出来るのでは? 

 

171:★運営

 それに危惧して、急遽異界入り口及び異界内にて警備用式神を配備しております

 

 また、異界探索は許可制となっております

 

172:名無しの転生者

 マジかー……

 

 まぁ、TSニキという前例がいるからしゃーない

 

173:名無しの転生者

 でも異界には主と呼ばれる大悪魔がいるもんだろ? 

 大丈夫なのか? 

 

174:名無しの転生者

 そこはどうなの運営? 

 

175:★運営

 異界『パンクハザード』の異界の主は件のアトリエの主と神主同行の元確認した所、我々に対し友好的な存在であることが確認されました

 

176:名無しの転生者

 え!? 

 いつの間に……

 

 てか異界のどんな悪魔だったんだ? 

 

177:名無しの転生者

 あ~……

 もしかしてアトリエの主関連? 

 

178:名無しの転生者

 ??? 

 

179:名無しの転生者

 それってどゆこと? 

 

180:★運営

 異界の主はそれぞれの環境に三体確認されました

 

 巨大湖 『神樹』ウイスピーウッズ Lv34

 灼熱の地『軍勢』巨大埴輪ノッブ Lv40

 極寒の地『マシン』キラーマジンガモドキ Lv40

 

 他にも何体か元埴輪の造魔が異界内で存在を確認されました

 どれもアトリエの主が製造された埴輪が異界の主となった模様で、特に驚異にはなっておりません

 

 中には異界内の悪魔と戦闘を行っている個体も確認されました

 

181:名無しの転生者

 ????????? 

 

182:名無しの転生者

 え、ナニコレ……? 

 

183:名無しの転生者

 わけがわからないよ

 

184:名無しの転生者

 てか埴輪ニキ、高レベル埴輪作れてるじゃん!! 

 

185:名無しの転生者

 なんでそれを俺たちに提供しないのか……

 

 これは重大な違反だよなぁ!! 

 

186:名無しの転生者

 これはケジメ案件だろ

 

 有罪!! 

 

187:名無しの転生者

 式神製しているワイがいうのもなんだけど、高レベルの式神を製造って滅茶苦茶大変なんだぞ

 

 それを俺たちだけでなく外部の連中に提供している時点で凄いぞ

 

 何かしらの罰則で

 

188:名無しの転生者

 外に出なくてもレベル上げ出きる環境を作ってくれたから無罪

 

189:【FREEZE】

【BIND】

 

190:【FREEZE】

【BIND】

 

191:【FREEZE】

【BIND】

 

192:【FREEZE】

【BIND】

 

193:【FREEZE】

【BIND】

 

194:【FREEZE】

【BIND】

 

195:名無しの転生者

 え!? 

 

196:名無しの転生者

 なんかやったんか? 

 

 てかどんだけ有罪米荒らししとるんだしw

 

 あ、無罪

 

197:名無しの転生者

 金持ちだから有罪

 

 式神製造している俺たちにもその恩恵くれ

 

198:名無しの転生者

 無罪

 

 でも一体辺りお高いんでしょ? 式神

 

199:>>197

 ……中級女性式神で4980万ですけど何か? 

 

200:名無しの転生者

 高いわ!! 

 せめて4000万にまけろし

 

201:>>197

 材料費と降霊術代でかなり費用がかかるんだよ!! 

 

202:★TS魔人ニキ

 恩恵受けれる身として

 無罪

 

 お金たくさん稼げて幸せです! 

 

203:名無しの転生者

 高レベル勢羨ましい……

 

 じゃぁ財産没収で

 

204:★運営

 そこまでです

 コメントを確認したところ

 有罪ー2

 無罪ー4

 罰則ー1

 財産没収ー1

 となってますが、掲示板内でのこのような個人を勝手に罰する行為は禁止されています

 

 また、個人に対する悪質なコメントは削除させていただきました

 

205:名無しの転生者

 有罪

 

206:名無しの転生者

 あら? 

 運営いたのか

 

207:名無しの転生者

 はぁ!? 

 何でだよ!! 

 俺たちよりもモブ共に媚び売る裏切り者は死刑だろ!! 

 

208:名無しの転生者

 おい、おまいもちつけ! 

 

209:名無しの転生者

 死刑はなくとも支部内で異界を発生させた責任はとるべきだろ

 

210:名無しの転生者

 そこんところどうなの運営? 

 

211:★運営

 確認したところ異界発生の原因は、式神化する前の太古の神霊と神主との言い争いによって発生した力と様々な要因により発生したとの模様……

 

 

 何してくれてんのあの人……

 

212:名無しの転生者

 草w

 

213:名無しの転生者

 ショタおじやべぇwww

 

214:名無しの転生者

 埴輪ニキざまぁぁっぁぁぁああああwwwwwm9(^Д^)プギャーwww

 

215:名無しの転生者

 これは埴輪ニキは被害者だな

 

216:名無しの転生者

 てかショタおじと言い争いした神霊って中華街の異界の主かよw

 

217:名無しの転生者

 じゃぁショタおじがケジメ案件? 

 

218:名無しの転生者

 OK運営! 

 ショタおじは今何しておるの? 

 

219:名無しの転生者

 G◯◯gleかよwww

 

220:★運営

 神主は今現在通常勤務と同時進行で中華街の旧『中華街裏路地大迷宮』の異界テラフォーミングを行っております

 

 巨大異界をアトリエ兼神奈川支部に改造中とのこと

 

221:名無しの転生者

 何かとんでもないことになってるしwww

 

222:名無しの転生者

 マジ!? 

 あんなとんでも異界をテラフォーミングしてるって!? 

 

223:名無しの転生者

 あそこ、未だに高レベル悪魔がいるけど大丈夫なのか? 

 

224:名無しの転生者

 とりあえず、ショタおじとハニワニキドンマイw

 

 




出した埴輪のステータスは後日出します
キラーマジンガモドキは、土で出来た埴輪フェイスのフレームキラーマジンガに金属坂を張り付けたなんちゃってマシンが、変異によってマジのマシンになった埴輪です


次回の投稿は用事により数週間遅れます
失踪はしないのでよろしくお願いいたします


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第24話 掲示板回

更新大遅れで申し訳ございません

今回も掲示板回の24話です


 ★埴輪製造者だけど、横浜支部の開発のアイデア募集中

1:名無しの造魔師

 旧『中華街裏路地大迷宮』現『横浜支部』にて活動をしている造魔師兼埴師兼太古の神霊の契約者兼現地霊的組織用埴輪製造者を兼任しております造魔師です

 

 今まで埴師としてガイア連合に貢献していましたが、アトリエが異界化してしまったため、活動に大きく支障をきたしてしまいガイア連合専用の埴師製造を制限されてしまいました

 その為急遽太古の神霊の大型異界を横浜支部へと異界改造とアトリエ設置によりなんとかやってきましたが、そろそろきちんと支部の為の施設と設備を設置しようと思いますので、皆さんに設置して欲しい施設は何かないか意見が欲しいです

 

 てか誰か手伝って……

 

(一応最低限の宿泊施設と飲食関連、埴輪の貸出と運送サービスを取り扱っております)

 

2:名無しのデビルハンター

 >>1釣りスレ乙

 

3:名無しのデビルハンター

 おつー

 

4:名無しのデビルハンター

 嘘松さんスレか? 

 

5:名無しのデビルハンター

 流石に中国人霊的組織のあるあそこに支部を建てているなんてガセスレだよな……だよな? 

 

6:名無しのデビルハンター

 支部長の造魔師って誰なの? 

 

 てか兼任多すぎで草w

 

7:名無しのデビルハンター

 ちょっと裏取りしてくる

 

8:名無しのデビルハンター

 >>7

 よろ

 

9:名無しのデビルハンター

 ていうかあそこって大型異界が発生している地域だろ

 しかも中華系の企業や団体が許してくれなさそうだと思うんだが……

 

10:名無しのデビルハンター

 でもあいつら、大型異界が出現した時経営首脳陣と高位から中位レベルの霊能力者が夜逃げしたんだし大丈夫じゃない? 

 

11:名無しのデビルハンター

 >>10でもさぁ、あいつら結構プライド高いじゃん

 

 絶対難癖付けて美味しいとこ取りしそうだが……

 

12:名無しのデビルハンター

 中華街で封印を守る一族だったらしいからね

 

 てか、自分達で封印守れよ……

 

13:名無しのデビルハンター

 特殊というか、そもそも何であそこに出てきた太古の神霊が日本の神霊なんだよ……

 そこがワカラナイ……

 

14:名無しのデビルハンター

 あれじゃね? 古代の日本に来た渡来人が例の封印をしたとか? 

 

15:名無しのデビルハンター

 >>14その説はあり得るけど、そもそもあの異界って、最初は小規模だったけど攻略する度何度も拡張されて今の大型異界になったらしいぞ

 

 ゲームだと面白い演出だけどリアルでやられるとウザイな

 

16:名無しのデビルハンター

 >>15それマ? 

 

17:名無しのデビルハンター

 >>16マジ

 

18:名無しのデビルハンター

 そんな事より、そろそろ異界開発の意見しないか? 

 

 俺的には中華街ならではの中華系武器の開発施設が欲しいんだがw

 青龍刀欲しいですw

 

19:名無しのデビルハンター

 うーん……いきなりだと色々と難しいな

 あ、俺はチャイナ服とカンフー服で

 

20:名無しのデビルハンター

 確かに、今の横浜支部の必要性的に考えても、武具の製造施設の設置がいいだろうな

 それに、拠点の設備を充実させるなら運営に丸投げが手っ取り早いゾw

 

 もしくは現地霊的組織とか

 

21:名無しのデビルハンター

 運営と現地霊的組織に丸投げは草wまあ、賛成だけど

 

22:名無しのデビルハンター

 >>20

 いや、マジで支部の運営を運営に丸投げが楽で良いぞ

 てか、この前、支部にダークサマナーのスパイが侵入してきた時に、支部の式神が全員捕縛した時は色々と凄かったぞw

 でもおっさんの亀甲縛りは気色悪かった……

 

 ちなみに現地霊的組織の場合はダークサマナーは処理される模様……

 

23:名無しのデビルハンター

 えぇ……(ドン引き)

 

24:名無しのデビルハンター

 それはキツイ

 

25:名無しのデビルハンター

 お巡りさんこいつです

 

26:名無しのデビルハンター

 ダークサマナーは閻魔様送りよ~(ガチ)

 

27:名無しのデビルハンター

 ヤバイ、想像したら吐き気が……

 おっさんの亀甲縛りは誰得だよ……

 

28:名無しのデビルハンター

 >>27え? おっさんの亀甲縛良いじゃんw

 興奮あうるわよ? 

 

29:名無しのデビルハンター

 >>28あんた女王ネキだろw

 

30:名無しのデビルハンター

 流石に草

 

31:名無しのデビルハンター

 そういえば、最近山梨第2支部に自我持ちの式神が1人ネットサーフィンしていたんだがだれか知らないか? 

 

 見た目が埴安神袿姫なんだがもしかして>>1の? 

 

32:名無しのデビルハンター

 >>31

 ふぁ!? 

 

33:名無しのデビルハンター

 何そのトンデモ情報

 

34:名無しのデビルハンター

 自我を持つ式神の話は聞いているけど、まさかそんなレアケースがあったとは……

 

35:名無しのデビルハンター

 え? その式神何で1人でいるの? 

 

36:>>1

 え、マジで? 

 

37:名無しのデビルハンター

 マジだぞ

 つ『画像』

 

38:>>1

 ちょっとショタおじに相談するわ……

 

39:名無しのデビルハンター

 なんでショタおじに通報? 

 

40:名無しのデビルハンター

 もしかして>>1式神に嫌われている? w

 

41:名無しのデビルハンター

 >>1は埴輪ばっかり作っているから

「私っていらない娘?」

 てな感じじゃねw

 

42:名無しのデビルハンター

 ちょっと>>1の式神慰めてくるわ

 

43:名無しのデビルハンター

 俺も行ってくる! 

 

44:名無しのデビルハンター

 待ってくれ! 俺も行くぜ!! 

 

45:名無しのデビルハンター

 NTR? NTR!? 

 

46:名無しのデビルハンター

 こちら式神純愛ラブ勢

 >>1の運営サイトに田代砲連発の準備完了

 

47:名無しのデビルハンター

 >>46 純愛過激派コワ……

 

48:名無しのデビルハンター

 >>46 運営サイトを爆破する準備してやがるw

 

49:>>1

 や・め・て・!! 

 

50:名無しのデビルハンター

 www

 

51:名無しのデビルハンター

 >>1何か申し開きは? 

 

52:名無しのデビルハンター

 草

 

53:名無しのデビルハンター

 まあ、冗談はこのくらいにして……

 

54:>>1

 本当に冗談だよな……? 

 今運営サイトがダウンしたら現地霊的組織からの依頼がおじゃんになるからマジでやめてね……

 

55:名無しのデビルハンター

 >>1はやっぱり運営か現地霊的組織に丸投げが楽だと思うんだが……

 そんなんで支部運営大丈夫なの? 

 

56:>>1

 どうしようかな……

 

57:名無しのデビルハンター

 そういや、そもそも>>1の式神が自我を持っている件はどうなったの? 

 

58:名無しのデビルハンター

 そういえば……

 

59:名無しのデビルハンター

 すっかり忘れていた

 

 結局>>1が式神をぞんざいに扱ってたってこと? 

 

60:>>1

 だから違うって! 

 

61:名無しのデビルハンター

 まあまあ、落ち着けよ >>1

 

62:名無しのデビルハンター

 そうだぞ >>1

 

63:名無しのデビルハンター

 とりあえず>>1は式神と仲直りしような

 

64:名無しのデビルハンター

 式神ちゃん泣かした罪は重いゾ♡

(田代砲をちらつかせながら)

 

65:名無しのデビルハンター

 式神ちゃんに謝るまで許さんで? 

 

 >>1の式神発見、これより慰めてくるわw

 

66:名無しのデビルハンター

 マジで凸している奴がいて草w

 

67:>>1

 えぇ……(困惑)

 

68:名無しのデビルハンター

 まあ、それはさておき>>1

 結局異界開発どうするんだ? 

 

 情報が少ないとアドバイスがしにくいぞ

 

69:名無しのデビルハンター

 俺的大破壊に備えての各種施設と娯楽施設を充実させた方がいいぞ

 

70:名無しのデビルハンター

 とりあえず>>1、運営に相談しなさいな

 

71:>>1

 了解

 

 今の仕事に一段落付いたら山梨支部に戻るわ……

 ……終わるかな? 

(大口の注文と各種注文書を見ながら)

 

72:名無しのデビルハンター

 頑張れ>>1

 

73:名無しのデビルハンター

 それを乗り越えたらきっと楽になるさ……

 

 てことでほいつ(運搬用埴師25体依頼書)

 

74:名無しのデビルハンター

 俺達用の埴師も作れよ~

 

75:>>1

 あ゛い゛……

 

76:名無しのデビルハンター

 がんばーw

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

122:>>65

 ワイ、帰還……真っ白に燃え尽きたぜ……

 

123:名無しのデビルハンター

 どうした>>65? 

 

124:名無しのデビルハンター

 こっぴどくフラれたのかwww

 

125:名無しのデビルハンター

 やっぱ言ったろ

 ぞんざいに扱っていれば式神は自我を持つはずがないって

 

126:名無しのデビルハンター

 何かあったのか? 

 

127:>>65

 めっちゃ質問攻めされたんや……

 

128:名無しのデビルハンター

 ん? 

 

129:>>65

 最近の流行りは何なのかとか、ロボットについてとか、好きなアニメやゲームは何かとかめっちゃ聞かれた……

 

130:名無しのデビルハンター

 なにこれイチャコラか? 

 

131:名無しのデビルハンター

 自慢か? 

 自慢なのか? 

 

132:>>65

 違う……あれは研究者と話をしているみたいだった……

 

 色々と細かい事を根掘り葉掘り聴かれて大変やった……

 ショタおじが変わってくれなかったらまだ話していたよ……

 

133:名無しのデビルハンター

 一体何者だったんだ、>>1の式神は

 

134:名無しのデビルハンター

 ところで>>1の式神、可愛かった? 

 

135:>>65

 可愛いというかヤバかった……

 マジで女神レベルの美しかったで

 リアルAPP18を越えてるわ

 

136:名無しのデビルハンター

 そこまでにレベルかよ……

 

 >>1羨ましい……

 

137:名無しのデビルハンター

 やっぱり田代砲かましたろうかな? 

 

138:名無しのデビルハンター

 おいやめろw

 

139:名無しのデビルハンター

 画像は? 

 

140:>>65

 忘れたわ……

 多分魅了状態になってたと思う

 

141:名無しのデビルハンター

 マジかよヤバイな

 

142:名無しのデビルハンター

 >>1が羨まけしからん

 

143:名無しのデビルハンター

 ちょっと横浜支部に行ってくるわ

 

144:名無しのデビルハンター

 俺も! 

 

145:名無しのデビルハンター

 ワイも! 

 

 もしかしたら>>1の式神に会えるかも! 

 

146:名無しのデビルハンター

 横浜支部にマイルーム契約出きるかな? 

 

147:名無しのデビルハンター

(ファミチキください……)

 

148:名無しのデビルハンター

(こいつ……直接脳内に……!?)

 

149:名無しのデビルハンター

 とりあえず>>1のいる横浜支部にイクゾー

 

150:>>1

 ナニコレ? 

 

 




リハビリを兼ねての掲示板回です

中華街の霊的組織の撤退の理由は後日…

尚、主人公は未だに童貞です
(友人の武田君は卒業済み)


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第25話

今回は主人公とそれ以外のパートです

前半の主人公パートは短めですが…


 ショタおじと太古の神霊『イナルナ姫』によりアトリエが異界に呑み込まれ早3ヶ月……

 神奈川支部改め横浜支部へと名称が変わり、旧『中華街裏路地大迷宮』から出現する悪魔をショタおじと俺の式神として契約した『埴安神袿姫』様による幾重もの厳重に展開された幾何学模様の結界と霊地改造、ガイア連合の精鋭組織土木建築部門によって建築中の異界内と外に展開される超巨大支部、『九龍城砦』が建築が今でも続いている……

 尚、現在使用されている施設は1割しか使用しておらず、殆どが空き部屋という滅茶苦茶無駄だらけの施設である

(どうやら日本で2番目に多い人口である神奈川と東京からの難民を収容するための施設として建築するらしい……)

 

 ……ちなみにこんなとんでも建造物を建築に至った理由は、俺達転生者の悪ふざけ半分本気の要望と、袿姫様から現世の事をパソコンや書物で知ったイナルナ姫の強い希望で建築された

 それに、横浜に置き去りにされた中華系霊能力者とその家族に恩を売り、ガイア連合の傘下に加えるというメリットがあるらしい

 何人か実際に会ってみたが、誰もが突然のトップと上位霊能力者達が突然の逃亡に大混乱に陥っていた……

 金銭的に余裕がある一族は祖国の中国に戻り、別の霊的組織に入る者がいた

 そしてある程度力があり、思想がカオス寄りの一族は、全ての原因はガイア連合にありと決め付け、怒りと憎悪に染まり支部へと襲撃する者や関連施設に破壊活動を行おうとした

 尚、支部を襲った連中は全員捕縛し、ガイア連合と仲が良い中国の霊的組織に引き渡しをしたらしい……またそれ以外の支部や他霊的組織に襲撃した連中は行方不明や契約平社員として扱われているらしい

(一応中国組織にその旨を伝えたが、そんな一族は知らないとシラを切られ、有耶無耶にされたとガイア連合の運営に伝えられた)

 

 そして、そんな状況を静観していた一族の他、霊能力的に乏しく分家として表の顔として働いていた一族、外道の秘術『キョンシー』使いの道士一族等、およそ4、50人程の人員がガイア連合の傘下に入った

 尚、キョンシー操る道士一族は、転生者達の操る式神を見て敵わないと言っていた……因みに俺の作る埴輪は、異能系キョンシー3~4体で善戦するレベルと言われたときは喜んで良いのか悲しんで良いのか複雑である

 

 そうして今日も俺は、埴輪を作るのであった……

 

 ・

 

 

 ・

 

 

 ・

 

 

 ・

 

 

 ・

 中華街のとあるマンションの地下の一室にて、2人の筋骨隆々の双子が薄暗い部屋の中話し合っていた……

 

「いやぁ、まさかあの『土塊の道士』が本当に存在するとはな……」

 

「そうだな兄者……しかも、あの方の師匠が天女の如く美しい式神だとは思わなんだ……あぁ、本当に美しかった……」

 

 彼等兄弟の内、兄は深刻そうな表情で話し、弟はどこか夢心地のように話していた

 

「ゴホン……しかし弟者よ、この小日本……いや、日本にもあんな凄まじい力を持つ奴がいるんだな」

 

「ああ、俺達は運がいいぜ兄者……もし敵対したら間違いなく全滅どころか死後も……」

 

「止めろ弟者! 不吉なこと言うんじゃねぇよ!」

 

「すまよ兄者……でもさっきの話、本当なのか? 俺達はガイア連合の傘下に加わられるのか?」

 

「ああ、間違いない……今、俺達の新当主の所に確認を取っている所だ」

 

「そうか……でも、これでようやく安心できるってもんだ」

 

「そうだな……これで俺達も肩身の狭い思いをせずに済むし、先祖代々伝わる禁書の数々も安全に保管できそうだ」

 

「それじゃあ、早速祝杯をあげようぜ」

 

「あぁ、勿論酒は持ってきているだろうな」

 

「当然だ、何せガイア連合からの報酬は相当な額だからな!」

 

「よし、決まりだな」

 

「おっしゃ、久しぶりの大宴会だぁ!」

 

 こうして、横浜支部のとある一室では、夜遅くまでドンチャン騒ぎをする2人の兄弟の声が響き渡っていた ……

 

 

 

 私達の名は、兄である私、李 宇沢と弟の李 奕沢である

 中華系の名家、李家の現当主であり、中国霊的組織の元序列第20位の座に就いていた下っ端武闘派一族である

 

 そんな我々が何故こんな所で、こんなことをしているかというと……それは数ヶ月前に起きたある出来事が原因だった……

 その日、我々はいつものように部下と共に横浜の街を巡回していた

 いつもと代わり映えのしない日々の中、突如現れた異界の出現により、我々の平穏な日常は終わりを告げたのだ

 

 当初はただの低位悪魔出現による建物倒壊事故と思われていたが、それが単なる序章に過ぎなかったことに気付くのに時間は掛からなかった

 異界の主と思わしき悪魔を討伐する毎に広がる悪夢のような異界……

 放置による異界内から出現した悪魔の進行による我等霊能力者の終らぬ戦い……

 更には霊能力者以外の非戦闘員までもが巻き添えにされ、死者・行方不明者の数は100人を超える程であった

 こんな状況でも重い腰を上げようとしない当主一族とその取り巻き上位霊能力者達に嫌気が差した我々は、根願寺の僧侶達に依頼し、『中華街裏路地大迷宮』の攻略を依頼した

 まさか依頼した根願寺の僧侶ではなく、一見一般人としか思えないようなズレたはぐれ者の霊能力者集団が来るとは思わなかったし、異界が最終的に広大な巨大異界であったとは予想もしなかった

 そして、そんな異界内では見たものは、異界から出現したと思われる巨大な悪魔の死骸とそれを倒したとされる件の霊能力者集団と彼等一人一人に随伴する式神という恐ろしきナニかであった……

 その光景を見た当主とその取り巻き達は、俺達以上に恐怖に怯えながらも、自分達の置かれていた状況を打破してくれた彼等に感謝の念を抱いていた……だが同時に、その感謝の気持ちは畏怖へと変わっていった……

 

 

 そうしてガイア連合による異界攻略から数週間

 

 突如として異界内で巨大湖と古代の巨大建造物が出現、1人の霊能力者による『中華街裏路地大迷宮』の大破壊が行われ、本当の異界の主、太古の神霊が顕現された……

 その後、ガイア連合を恐れた当主と取り巻き一族は、我等を置いて今まで貯めた膨大な資金と数々の武器道具を根こそぎ持ち去っていった……

 置きざりにされ、資金を失った我ら兄弟と一族は、絶望に打ちひしがれながらも何とか生き延びる為に必死であった……

 

 そして現在……

「兄上、そろそろ行くぞ」

 

「……あぁ」

 

「どうした? 元気がないな」

 

「……いや、何でもない。それより今日は何が食べたい?」

 

「そうだな……兄者! 俺、久しぶりに『東坡肉』が食べたいな」

 

「分かった、なら早く行こう」

 

「ああ!!」

 

 こうして、俺は弟を連れて中華街の大通りに向かうのであった……

 

「さて、これからどうするか……」

 

「兄者?」

 

「いや、なんでも無い」

 

「そうか? 何かあったら言ってくれよ? 兄者は俺にとってたった一人の兄貴なんだからさ!」

 

「ああ、ありがとう」

 

 弟の優しい言葉を聞いて、俺の心は少し軽くなった気がした…… 

 

 俺は今、幸せである……

 何故ならば、目の前には最愛の弟がいるのだから……

 

 あの日以来、我ら兄弟は金がない状態で貧困生活をしていた……

 後2~3日そのままであったら餓死をしてしまう所であった……

 俺達は当主の盾……そんな俺達は犯罪を犯すと呪いにより死んでしまう……

 このまま俺達は飢え死にしてしまうのかと恐怖に身を震えていた……

 

 そんな中、ガイア連合により我等は救われた……

 そして現在我等兄弟は、その恩人である謎多き霊能力者集団、ガイア連合に加わり、横浜支部『九龍城砦』 にて日々を謳歌していた……

 

 彼等は、我等のことをよく気遣ってくれた……

 最初は何故我等にそこまでしてくれるのか疑問であったが、後にその理由を知ることとなる……彼は我等のような行き場のない霊能力者達を保護しているのだと……

 

 ガイア連合の構成員の多くは、元々霊能力者ではなかった者達で構成されているという……

 つまりは彼等は、ガイア連合に加わることで、新たな人生を歩み始めているのだ……

 そんな彼等の姿を見て、我等も彼等のように新しい人生を送りたいと強く願うようになった……

 

「兄者!! 兄者ってば!!」

 

「ん? どうした? 弟者よ」

 

「どうしたじゃねぇよ! 兄者……俺の話全然聞いてなかっただろ!?」

 

「悪い弟者よ、ちょっと考え事をしていてな」

 

「まったくもう……で、兄者は何を考えてたんだ?」

 

「……弟者よ、お前は俺達みたいな霊能力者の居場所を作ってくれた彼等に感謝しているか?」

 

「当たり前じゃん! 俺は彼等と出会えて本当に良かったと思ってるぜ! 金くれるし、飯も美味いし!」

 

「そうか……俺も彼等にはとても感謝をしている。俺達が生きているのは彼等のおかげなのだから……」

 

「兄者、急にどうしたんだよ? らしくないぞ?」

 

「すまない弟者よ、だが今の気持ちを伝えておきたかった」

 

「そうか……でも、俺も同じだよ。だからさ、そんな暗い顔するなよ!」

 

「……そうだな、ありがとう」

 

「あ! そういえばもう一つ感謝があった!!」

 

「どうしたんだ? 弟者よ? 何があるんだ?」

 

「兄者の笑顔が毎日見られるしてくれた事!」

 

 そうして我が弟、李 陸明は満面の笑みで答えた

(あぁ……そうだな……!)

 

「そうか……私もお前の笑顔が毎日見られて幸せだぞ!」

 

 二人の兄弟はお互いとびきりの笑顔で笑い合っていた……

 

 そんな彼等の様子を中華街に秘かに配置していた埴輪から、1人の美しい女性が穏やかな表情でその営みを眺めていた……




多分こうやって、ガイア連合の勘違いが彼等の用な人達が広めてしまっているんでしょうね

因みに彼等はLv5とLv4の兄弟です


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第26話

第26話です

九龍城砦の内装状況についての回です

尚、施設内部は運営と掲示板での意見を参考にした模様


 横浜に建築された九龍城砦……この巨大施設は、前世の中国にかつて存在していた巨大スラム街で、狭い敷地に建物がひしめき合い積み重なった街そのものがひとつの構造物となった建造物である

 

 そんな巨大建造物は、横浜中華街の新たな観光スポットとして世界中の観光客が訪れる人気施設となっている

 外壁は乱雑した大量の看板と換気扇、柵付きの窓と小さなバルコニー等、どれも形も高さが違うだけでなく、使われている建築資材全てがバラバラで統一されていない。鋳鉄製バルコニーがコンクリートとレンガと鉄板の土台の上に建ち、何かの配線やケーブルがまるで毛細血管の用に建物の表面をびっしり覆われており、地面近くの壁には大量のチラシと落書きだらけな上に所々ペンキが剥がれ落ちている

 内部の奥にある建物は、鉄筋コンクリと煉瓦造りの混合で建てられたもので、各階ごとに違う形の煙突が突き出している

 また、外壁に取り付けられている広告用の大画面テレビでは、香港映画やアメリカのドラマ等が流れているが、その下にある大きなスピーカーからは中国語と英語の歌が流れていて、何とも不思議でカオスな雰囲気を醸し出している

 

 この横浜九龍城砦では数多くの店があり、中華街お馴染みの中華料理屋、土産屋の他、何故かエジプトの料理屋やイタリアン、ケバブ屋、果てはミニジュネスが立ち並んでいるごちゃ混ぜ感満載のエリアがある

 他にも広い中華風庭園、昔のから今流行りのゲームが置かれているゲームセンターや賭け事厳禁な麻雀屋、中華式の宿も設置されている

(もちろん異界旧『中華街裏路地大迷宮』内の継ぎ接ぎアトリエに入るための入り口や霊的装備販売所も設置している)

 そんな九龍城砦の内部だが、迷路のように入り組んだ通路や階段によって複雑怪奇な構造になっており、一度迷ったら二度と出られないという噂も立つ程である

(尚犯罪防止の為の監視カメラの他、小型式神とオブジェとして設置している兵馬俑型の埴輪による防犯でなんとかなっている)

 

 

 

 そんな九龍城砦の庭園エリアにある飲食店が存在する

 店の外観九龍城砦の店舗とは違い、中国の古い寺院を連想させるような赤茶けた瓦屋根を持つ木造の建物で、扉を開けると店内から食欲を刺激する美味そうな匂いが漂ってくる

 この店の名は娘々(にゃんにゃん)店という店で、メニューは麻婆豆腐、餃子、小籠包等の中華料理を始め、担々麺、ラーメン、チャーハン等のラーメン類、さらには漢方と薬草を使用したた薬膳料理まで提供している珍しい店だ

 店内の雰囲気は中国の寺院を思わせるようにレトロなデザインで統一されており、天井には巨大な幾何学的文様が描かれており、壁にも巨大な龍や美しい仙人の絵が描かれている

 そんな娘々(にゃんにゃん)店の中で、一際目立つ存在がいる

 それは髪、目から服まで全身、名の通り青で統一された美女であり、髪はウェーブのかかったボブの青髪、髪の一部を頭頂部で∞の形に結い、結い目にはかんざし代わりに何故か(のみ)を挿している

 彼女はフリルがあしらわれている袖が膨らんだ半袖の青いワンピースを着ており、その上からは襟のある青い模様が施されている白いベストを羽織っている

 足元は白い靴下と、黒い靴、両足のすねに茶色の紐を結び、左足の紐には白い紙に赤い文字を書いた御札が付いている

 そして何より、彼女が人ならざる存在としての証明のように半透明の羽衣を着なれたように纏っている

 彼女はそう、キョンシー使いの道士一族の守護者であった名も無き邪仙を俺達ガイア連合の変態式神製作陣とショタおじの手によって誕生した式神『霍青娥(かくせいが)』である

 

 

 そんな彼女だが、今はただ普通に食事を提供しているだけである

 しかし、それなのに何故ここまで彼女の存在感が強いのか? その理由は簡単だ

 彼女の発する雰囲気が異常だからである

 彼女の放つマグネタイトが強すぎるせいか、美しさのせいか周りの客達は皆彼女をチラ見しては目を逸らす、もしくは彼女の神聖な雰囲気を感じてか中には食事の手を止めて拝み出すものさえいる始末だ

 

 そして、ようやく仕事が一段落した俺はと言うと……何故か個室にて彼女と向かい合う形で座っており、食事を共にしていた

(表の客の料理の提供は、彼女の小間使いが代役しているらしい)

 

 

 

「どうぞ」

 

 青娥さんに促され、俺は出来立てであろう目の前に置かれた皿に乗った小籠包を箸で摘まんでいるところであった

 

「いただきます。……う、うまい!」

 

 小籠包を口に入れた瞬間に肉汁が溢れ出し、口の中に旨味が広がる……

 更に続けて2個3個と口に放り込み咀嚼していくと、今度は噛む度に肉汁の熱いスープが出てきてそれがまた美味しい!

 こんなに美味しいものを食べたのは初めてかもしれない……!

 俺は感動しながら夢中で小籠包を食べていく……すると、青娥さんが微笑んでこちらを見つめている事に気付く

 その顔は道士達に見せる邪仙の如く妖艶な雰囲気とは違い、料理を提供する料理人としての表情と打って変わって、慈愛に満ちた優しい表情をしていた

 まるで聖母のような眼差しを向けられていることに気恥ずかしくなった俺は思わず顔を背ける

 その様子にクスリと笑われた気がしたが、気にしないことにする

 

 さて、ここで少しだけこの店の説明をしよう

 この店、娘々(にゃんにゃん)店は青娥さんの希望で作られたお店なのだ

 なんでもキョンシー使いの道士一族の小間使い曰く、彼女の強い要望で建てたとか何とか言っていたな……

 内装も全て青娥さん自身が手掛けており、店の看板には堂々と自分の名前が書かれている ちなみに店名の由来は中国の民間信仰の女神であり、娘々(にゃんにゃん)とは『母』『貴婦人』『皇后』などをの意味するとかなんとか……

 そんな事を思い出しながら、最後の1つとなった小籠包を食べた……うん、やっぱり美味いなぁ……

 

「お粗末様ですわ、喜んで頂けたようで何よりです」

 

「はい…とても美味しかったですよ、ありがとうございます」

 

「ふふっ、いいえ、これくらい造作もないことです。お礼を言うのは私の方よ。だって貴殿方のおかげでこうしてまた食事を取ることができたのですから……」

 

 そういうと、彼女はまた優しく微笑んだ

 

「この節は本当に感謝しています…あのままの姿、邪仙としての姿のままでは私はきっともう二度と日の光を浴びることすら叶わなかったでしょうから……」

「貴方達が私を式神として、この姿を与えて下さったお陰で思考が正常になり、人としての生活と食事が出来たことは、言葉では言い表せない程に嬉しいことなのよ」

 

 そう言って彼女は俺に視線を向ける その瞳からは強い感謝の意が感じられた

 

「そんな大したことじゃないですよ。俺達にとってキョンシー使いはこのご時世貴重な戦力、それに式神のあなたが居なくなるのは困りますからね。それだけのことですよ」

 

 俺は照れ臭くなり、頭を掻きながら答える

 

「それでも……私は嬉しく思うのよ。だから、ね? この恩を返す為にも、これからは私がしっかり働かせて貰いますから安心して下さいね?」

 青娥さんはそう言うと、席から立ち上がり厨房の方へと歩いていく その姿はとても生き生きしていて楽しそうだ その後ろ姿を見ていると、彼女が邪仙になる前、人間だった頃どんな人だったのかなんとなく分かるような気がした

 食後のお茶を楽しみながら、埴輪作りの休憩としてゆったりと過ごすことにした…

 

 

 

 

 

 厨房へと向かいながら、青娥は1人歩きながら思いふけていた

 

(……今日は久しぶりに人間らしい時を送れた気がするわ

 道士一族の守護者として邪仙として、ずっと暗い暗い地下で過ごしていたから……

 でもそれも過去の話、これからはこの店で働いて、少しでも彼に取り入って……あわよくば)

 

「あら、こんにちは」

 

 厨房に出ると、そこに一人の美女が立っていた

 

「……何か御用でしょうか?」

 

 彼女は私と同じ人ならざる者のようだけれど……雰囲気がまるで違う! あまりにも強すぎる!! 

 

(なんて禍々しいまでの膨大なマグネタイトを纏っているの!? 彼女は一体……!? )

 

 そんな事を考えていると、突然彼女がこちらに歩み寄り耳元に口を近づけるとこう囁いた 

 

「……うちの子が随分とお世話になったみたいで、ね? お礼を言わなきゃと思って、ね?」

 

 そして、彼女はそう言ってそのまま離れ彼女はニッコリと笑うてしかしその笑顔からは凄まじいプレッシャーを感じる!

 その圧力に身体が震えそうになるが、仙人としてのプライドでなんとか堪えて平静を保つ

 

「そう……、それはどういたしまして

 ところで貴方は誰なのかしら? 

 貴方のような強大な存在が何故こんな場所に? 

 まさかとは思いますけど……、この店に害を成すつもりはないですよね?」

 

 私の問いに対し、その女はクフッと笑い出すと、まるで面白い冗談を聞いたかのように口を開く

 そして、彼女から放たれる雰囲気は更に強くなっていく…まるで、獲物を狙う捕食者のように……

 そしてついに、彼女の口から答えが告げられる

 それを聞いて、私は驚愕するしかなかった……何故ならば彼女こそが、かつて古代日本のこの地に君臨していた女王であり、ここに封印されていた太古の大怨霊、『イナルナ姫』改めて太古の神霊『埴安神袿姫』であると……

 

「そんな怖い顔をしないで、 別に危害を加える気はありませんわ

 ただ…ちょっとお話をしたいと思っただけよ」

 

「……お話?」

 

「はい、お話」

 

 そう言って彼女は妖艶に微笑む

 その微笑みにはどこか有無を言わせぬ迫力があった…私はそれを察すると、渋々承諾することにした

 その瞬間、私は何処かへと転移させられた……辺りを見回すとそこは先ほどまで居た店内ではなく、薄暗くそしてどこか神聖な雰囲気漂う場所のようだ……

 

(ここは……何処かしら?)

 

 そんな事を思いながら冷静に周りを観察していると、目の前に何者かが現れる……それは、この世の者とは思えない程の美しさを誇る女性だった

 私はそのあまりの神々しさに息を呑み、ただ見つめることしか出来なかった すると、目の前の女性はそんな私を見てクフッと笑った

 私はその笑みを見てハッとなり、目の前の女性が先程の式神の本体、『イナルナ姫』であることに気付いた そして、そんな私を見た彼女は満足そうな笑みを浮かべながら話しかけてきた

 

「あらあら、これはまた随分と可愛らしい反応をするのねぇ……

 うふふっ、いいわぁ……とてもいいわぁ」

 

 そう言いながら彼女は私の頬に手を当ててくる

 彼女の手から伝わる温もりは優しく、何故かとても落ち着く

 

「あぁ……とてもいいわぁ……このままずっと触れていたくなるわぁ」

 

 彼女はそう言いながら、愛おしそうに私の顔に触れ続ける

 

「あぁ、自己紹介がまだね……

 私は『イナルナ姫』……かつてはこの地を治めていた女王にして埴輪達造魔師の祖、今はこの地でガイア連合の契約の元、この地を守護しておりますわ

 貴方の名前は何と言うのかしら?」

 

「わ、私は……」

 

 私は、彼女に名前を聞かれて一瞬戸惑ったがすぐに名乗ることにした。

 

「私は『…………』、キョンシー使いの一族の末裔であり、今はここで働いているただの邪仙よ」

 

 そう伝えると彼女は嬉しそうに笑う

 

「あらあら、式神としての名でなく、本名を教えてくれるのね? ありがとう、嬉しいわぁ」

 

「えぇ、貴女のことは信用出来そうですからね。それで、一体何をお話しするつもりですか?」

 

私がそう聞くと、彼女は不敵な笑みを浮かべる

 

「簡単なことよ。ただ、貴女にお願いしようと思ったのよ」

 

「……お願い?一体どんな?」

 

 彼女は少し間を置くと、ゆっくりと話し始めた

 

「あの店に居る彼、私の大切な子についてよ」

 

「ッ!? それはどういう意味?」

 

 私は思わず声を荒げてしまった しかし、彼女はそんな私を気にせず言葉を続ける

 

「そのままの意味よ、彼は私の大切な子……

だから、守ってあげて欲しいの……

でも、今のままじゃ彼の力はまだまだ足りない……

私の本体の力を扱うことが出来ない…

そこで、貴女の力を借りたいのよ」

 

……へ?

 

「え…えぇ!?」

 

「お願い…出来るかしら?」

 

 どうしたら良いの?私!?

 どう答えたら良いの!!?




彼女の返答はいかに…!

ちなみに主人公は何も知らずに店でお茶を楽しんでる模様…


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第27話

またまた遅れてしまい申し訳ございません

掲示板ネタ思い付かず、引き続き通常版です


 季節が巡り木々の葉が散り冬の兆しを迎えた今日この頃、九龍城砦の運営が順調に進み、異界 旧『中華街裏路地大迷宮』の安定化に成功、異界内に施設完成したという旨を聞き、ガイア連合の職員との打ち合わせに参加する事になった

 参加するのは俺と袿姫様、それと頻繁に外出する袿姫様の侍女兼監視用に新たに仲魔になった中級式神、『鈴木さん』を連れて参加することなった

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

「──というわけで、現在土師様専用に建てられたこの支部の異界内出入り口に建てられたこの施設にて複数の施設を建設致しました! 

 陶石、長石、異界の土を霊的素材専用特殊粉砕機及び、大型プレス機によって一定の品質の粘土を精製する事が可能となった製造所、不純物及び廃棄物を管理・無毒化する破魔式特殊浄化槽、異界内にて作業する式神・埴輪専用の待機棟……そして一番重要な、土師様と袿姫様専用のアトリエの設置! 

 本日を持ちまして、遂に完成致しました!」

 

「おぉ……!」

 

『まぁ……なんて素晴らしいのかしら!!』

 

 中華街の側に建てられたガイア連合所属のとある雑居ビルにて、俺は目の前に座るスーツを着こなした土木課職員である男性から、その報告を受けていた

 そして俺の隣に座っている袿姫様も、提出された書類を読み込みながら感嘆の息を漏らしていた

 

『まさかこんな短期間でそこまで出来るようになるとは……ガイア連合の力は凄まじいわ……』

 

「ありがとうございます! これで埴輪製造にもっと力が入ります!」

 

 それを聞いて、土木課の職員さんは嬉しそうに笑みを浮かべた

 

『それにしても……悪魔がそこら中にいて、人が住めないような異界なのに安定化させ、更にはこれ程の巨大な施設を建てるなんて……一体どうやったらそんなことが出来るのかしら?』

 

「ははは……もちろん企業秘密ですw」

 

 そう言って、土木課の職員さんは侍女型式神の鈴木さんが注いだお茶を口に含んだ

 

 そんな彼の隣には、これまた別の職員さんが資料を手に説明を始めた

 

「土師様のご要望通り、工房の警備の為に新たに中級式神の『狛犬』『ツチグモ』それとショタおじ様製作の特殊大型式神『シキオウジ』の三体と契約していただきました」

 

「はい、ありがとうございます」

 

『ふむ……この子達なら安心ですわね……』

 

 そう言い、俺は机の上に置かれた二体の式神についての資料を確認した

 一匹は白い毛並みと黄色い瞳を持つ大きな犬の姿をした体長一メートル程の『狛犬』と呼ばれる中級式神、もう一匹はその背中に乗る事ができるほど巨大な黒い蜘蛛のような姿と大きな顔を宿した全長3~4メートルの巨躯を誇る『ツチグモ』という中級式神だった

 どちらも戦闘能力が高く、主に拠点の防衛や索敵等の任務をこなす事ができ、何より知能が高いため命令通りに動いてくれるのでとても便利だ……特にツチグモに関しては見た目とは裏腹に高い隠密性を持っている為、敵に発見されにくいのだそうだ

 しかも敵が近くにいれば気配を感じ取って施設へと知らせてくれるらしいので、非常に頼りになるだろう

 

「そして土師様にお渡しする埴輪の製造に必要な設備なのですが……」

 そう言うと、職員さん達は一枚の大きな紙を広げた

 そこには施設内の見取り図が描かれていたのだが……

 

「えぇっと……これは?」

 

「はい、土師様のご要望を元に作成した施設の内部構造になります」

 

「あ~成程……つまり、この施設の中で埴輪を製造する事が出来るんですか?」

 

「はい、その通りで御座います」

 

「へぇ……中々広いですね……それに幾つか部屋毎に区画分けされているみたいだし……凄いなぁ……」

 

「ありがとうございます……土師様の仰られた『埴輪製造工場』については既に完成し、現在は旧アトリエ地区から荷物の搬入をしております……こちらはサービスとなっております」

 

「おぉ! それは有り難い……!」

 

 どうやら俺の要望通りの工場が出来上がっているようだ……

 

『流石はガイア連合の技術力といった所かしら?』

 

「うん、本当に凄いよなぁ……さて、じゃあ次は……ん? 何ですかコレ?」

 

 俺は施設の詳細が書かれた資料を見ていて、気になった箇所を見つけた

 

「あぁ、それは先日袿姫様が希望を申された『巨大ハニワ型決戦兵器』を作るために必要な部屋を記載している場所になります」

 

「……はい? ハニワ型決戦兵器……?」

 

「えぇ、土師様がショタおじ様に以前申されていたアレです」

 

「……マジすか?」

 

「大マジです、それに現段階でも既に大型の埴輪を作っておいででしょうし、参考として袿姫様からの指導の元、設置致しました」

 

「あぁ……確かに作ったけど……彼等ウイスピーウッズ型達は中型だし、異界『パンクハザード』のウイスピーウッズは事故で巨大化したのですよ?」

 

 俺は資料に目を通しながら首を傾げた

 

「いえ、ショタおじ様と袿姫様曰く、土師様にはもうそれ程の力があるとの事でしたので……是非とも土師様の手であの大型埴輪を量産していただきたいのです!」

「それと、建築予定地の整地作業を手伝って下さった特殊大型埴輪、それをこちらで使ってみたいと思いまして、出来れば何体か購入させていただけないかと思いまして……」

 

「そうですか……」

 

 俺は職員さん達の熱い眼差しを受けながら、その資料を見つめた……まぁ、別に良いんだけどね ……でも、まさかそんな埴輪を購入希望するとは思わなかった……

 

 異界内に俺のアトリエを建築する事になったのは、ショタおじと袿姫様もとい『イナルナ姫』様とのケンカによる二次被害を防ぐためである

 本来であれば高レベルの悪魔が闊歩する異界であったが、ショタおじによる超広範囲の爆撃により異界内の中華街エリアは瓦礫の山、青かった巨大湖は茶色く濁り、中央の古墳は廃墟になっていた

 現在は袿姫様の本体である『イナルナ姫』が奈良の大仏の施工を参考にして作り上げた作業用特殊大型埴輪(力士)達によって、異界内のアトリエを建設する予定の場所の整地作業を済ませ、その後すぐに埴輪製造工場の建設を開始したのだが……でも、まさかそんな埴輪を購入希望するとは思わなかった……

 

「え~と……分かりました……少々お待ちを……」

 

 俺は資料を見ながら考え込んだ……確かに、あの埴輪達を作るには例の施設を使えばかなりの工程を簡略化出来るし、拘束時間はそれ程にないから製造は可能である……

 しかし……

 

「……あの~、一応確認したいんですけど……あの埴輪達には整地としての用途しか想定していない性能なので、戦闘用スキルは本当に必要最低限の能力しか持っていないのですが……」

 

 俺の言葉を聞いて、職員さんは笑みを浮かべながら大きく何度も首肯いた

 

「えぇ、勿論承知しております

 そもそも我々が希望する埴輪には最初からそのような機能は不要と考えております」

 

「そうなんですか?」

 

「えぇ、我々ガイア連合土木・建築チームはあくまでも土木工事や建築を主目的としております。そのため、戦闘用の式神・埴輪は必要でありません」

「そもそもショタおじ様から頂いた高級式神がいれば建築中に襲ってくる悪魔はどうにかなりますしね」

 

「成程……それでしたら大丈夫ですね」

 

 俺は大きく安堵の息を吐き、資料を机に置いた

 

「では早速、注文させて頂いても宜しいでしょうか?」

 

 俺は職員達の声を聞き、隣にいる袿姫様に目を向けた

 すると彼女は俺の目を見て微笑むと、

 

『別に構わないわ……それに、もう何体か作ってみたいし』

 

 と言ってくれたので、土木課の職員さんに向かって言った

 

「分かりました。では後日にでもこちらに送らせて頂きますね」

 

「おお! ありがとうございます!!」

 

 土木課の職員達はとても喜んでくれたようで、席から立ち上がると、深々と頭を下げてお礼を言ってきた

 

「本当にありがとうございます! これで我がチームの組織評価も上昇間違い無しですよ!! 」

「いやぁー、いい取引が出来ました!」

 

「そう言って貰えると此方としてもとても嬉しいです」

 

『ありがとう、私達の子を求めてくれて……』

 

「「はい!?」」

 

「っちょ、袿姫様!?」

 

 俺は突然とんでもない事を口走った袿姫様の言葉を聞いて慌てふためき、そして彼女を止めようとしたが、時既に遅し

 

「え? はい? 埴師様、今……何と仰いました?」

「もしかして……埴輪製造が独占状態の真の理由が……?」

 

「あぁ……しまった……これじゃあ……」

 

『ふふ……どうやら、彼等は勘違いしているみたいね……』

 

 そう袿姫様は呟くと、俺に顔を向けながらニヤリと笑い、妖艶な唇をゆっくりと動かした

 

『ねぇ、土師……』

 

 俺はその頭の奥に不思議と響く言葉を瞬間に、全身から冷や汗を流しながら目を逸らす事無く、ただ固まっていた

 袿姫様はまるで誘うかのように俺の名を呼び、妖しく微笑んだ……そして……

 

『私の事、欲しい?』

 

「うぉぉぉい!!!???」

 

「え? あ、あの……土師様? 何を叫んでいるのですか……?」

「しかもいきなりイチャイチャしているぅ!!? これってまさか……!!」

 

「あぁ、すいません! ち、違います! ……誤解です、誤解!!」

 

 俺は袿姫耳元で囁かれたその言葉に思わず叫び声をあげてしまった すると職員さん達は驚愕も表情を浮かべていた……

 そんなあたふたとしている俺の姿を見て、袿姫様は上品に笑い、 そして言った

 

『あらあら、冗談よ冗談w

 全く反応が面白いわね』

 

「うぅ……もう、勘弁して下さいよぉ……心臓止まるかと思ったじゃないですか!!」

 

『フフッ、ごめんなさいね』

 

 俺は自分の顔が熱くなるのを感じながら彼女を睨み付けたが、当の本人は気にする事も無く面白おかしそうに笑っていた……

 なんとか土木課の職員達から誤解を解き、埴輪の販売手続きを終える事が出来、商談が終わり……

 

「で。では、私達はこれで失礼します!」

「これからも我々土木課チームの御利用をお待ちしております!」

 

 そう言うと、土木課の職員さんは早足に立ち去っていった

 その後ろ姿を見送った後、俺達は数分か数十分部屋で休憩してから部屋を出ることにした

 

「さてと、そんじゃあ俺達も出るか」

『ええ、そうね』

 

 俺は軽く伸びをしながら呟き、袿姫様は貰った資料を侍女型式神に手渡しながらそう呟いた

 そして袿姫様と一緒に席から立ち上がり、軽く片付けを済ませてから施設を後にした……

 

 

 

 施設の外に出ると、辺り一面には人通りが多く、活気のある街並みが広がっていた

 ちなみに今日袿姫様は、いつもの埴安神 袿姫としての服装ではなく、黄色いセーターと翡翠色のロングスカートを着込んだ上品な姿で来ている

(いつの間に買ったことやら……)

 そんなことを思いながら、俺は隣を歩く袿姫様の横顔を見つめていた

 

『あら? どうしたの?』

 

 視線に気付いた袿姫様が首を傾げながら尋ねてきたので、俺は慌てて目を逸らす

 

「い、いや何でもないです……それより、この後どうしますか?」

 

 俺は誤魔化しながら尋ねると、袿姫様は顎に手を当てながら考え込む仕草をした

 その表情はとても美しく、仕草一つ一つが優雅で思わず見惚れてしまうほどだった

 

『う~ん……今日は特に予定はないのよね……土師の仕事依頼も昨日のうちに終わらせたし、新施設の方も機材搬入の為に明日まで作動しないだろうし……』

 

 そう言いながら、何か良い案は無いかと考えている様子だった そして数秒ほど思考した後、ふと近くに設置してあった時計を見てポンッと手を叩いてこう提案してきた

 

『あっそうだわ! ねえ土師、食事をしに出掛けましょうよ! ちょうど昼頃だし! 

 それに私、娘々店行ったことないから気になるわ!』

 

「え? 食事ですか……?」

 

『ええ、そうよ……土師の行きつけのお店でも良いし、どこか別のお店がいいならそれでもいいわ……でも私、娘々店行ってみたいわ! 

 だからお願い! 一緒に行きましょう?』

 

 そう言って、手を合わせて懇願してくる その姿はまるで子供のように無邪気で可愛らしく、とても断れる雰囲気ではなかった そしてそんな風に頼まれたら断るわけにもいかない なので俺は、諦めたようにため息を吐きながら答えた……

 

「えっと……別に構いませんが……」

 

『ありがとう! こうして2人で食事なんてだってこんな機会滅多にないもの……それとも駄目かしら?』

 

「い、いえ……そういう訳ではありませんが……まあ、いいでしょう

 あ、護衛の式神はどうします?」

 

『大丈夫よ、今連れている侍女型の方は今日は1人にさせておきましょう……たまには羽を休ませることも必要だもの』

『連れて行くのは……あの外道が作った物だけど、汎用型のを懐に忍ばせて行くわ……あの性格の悪い蟲型のは論外だけど……』

 

「はぁ……分かりました

 あの蟲型は料理店に連れて行くのは色々と不味いですからね……」

 

『無駄に高性能な分本当に癪に障るわ…………それじゃあ早速行きましょう』

 

 そう言って、1人先に歩き出す

 

「ちょ、ちょっと!?」

 

『ほら、早く行きましょう? 

 鈴木さん、それでは行って参りますので』

 

『了解いたしました、行ってらっしゃいませお嬢様……』

 

 そう言って鈴木さんと別れ、楽しげな足取りで前へと進んでいく……

 

「全く……仕方がないですね……」

 

 俺は苦笑しながらも、そんな袿姫様の後を追いかけて娘々店に向かって共に歩いていった……

 

 ちなみに、店の主である青娥さんが、何故か今日やたらと話し掛けてきたのはなんだったのだろうか? 

 しきりに部屋の隅のお香と困惑している袿姫様と目を合わせていたのは気になったが……




 青娥さんが焚いていたお香は色々と気分が高騰してしまうお香であった筈だったのですが、主人公の状態異常耐性の前ではただの不思議な匂いのするお香に感じていましたw
(袿姫様と青娥さんは、主人公の状態異常耐性の高さを見誤っていた模様)


 ちなみに袿姫様が何でこのような行動を取った理由は、生き遅れである主人公(縄文時代観)が枯れていないか、男色趣味でないかを確かめる為に行った模様
 (あくまで主人公に対しての思いは師弟関係兼大切な孫みたいな関係です)

以下新埴輪ステータス

★『造魔』作業用特殊大型埴輪 埴輪(力士) Lv20

 ステータス 『体・力特化型』(速貧弱)
 耐性ー物理 
 弱点ー衝撃 

 スキルー暴れまくり ディア
     チャージ 獣眼
     一分の活泉

 耐性 無効 毒 魅了 虚弱 病 睡眠 
    弱点 呪い

 解説
 イナルナ姫の手により造り上げられた埴輪の一体
 箱根の大仏を見た事によるインスピレーションを受け衝動的に造り上げたという経緯を持つ
 低レベルかつスキル数が少ないがその巨体から放たれる一撃は強力
 しかしその巨体ゆえ異界から出せる事は出来ず普段は異界内の整地作業に務めている

 後に開発される同族達は各パーツに分解出来るという改善案が出される模様
(尚体力が低下するが少し早くなる模様)

 尚、土木チームに購入された個体達は大切に扱われている模様



以下おまけの式神ステータス
★『妖鬼』汎用長身長髪美乳個体「鈴木さん」Lv5

 ステータス 『体・魔型』
 耐性ー物理 電撃
 弱点ー衝撃 

 スキルーグラム・カット ディア
     シバブー マカジャマ
     スクンダ 

 耐性 無効 魅了 病 睡眠
    弱点 毒 麻痺

 解説
 モブ顔専な式神師が造り上げたモブ顔シリーズの一体
 モブ顔好きである製造主のこれでもかとモブ要素を注ぎ込まれた人気の式神
 そのモブ顔による存在感の薄さ故に様々な現場で活躍している

 

 

 

 尚、制作者にいかにモブ顔が素晴らしいかを答える事ができたらモブ顔●●●●ボディを特別に制作して貰えるとか何とか…

★『聖獣』狛犬(中級式神) Lv25

 ステータス 『速・技型』
 耐性ー物理 破魔 電撃

 スキルーバインドクロー アクセルクロー
     狂いかみつき ファイアブレス
     マハンマ   吸血 
     吸魔     獣眼

 耐性 無効 魅了 病 睡眠
    弱点 呪い

 解説
 式神製造チームが造り上げた拠点防衛用式神
 Lv25とは思えない程の大量のスキルと耐性
 拠点入り口の門番としての運用を目的としている

 彼等の毛並みは制作者の熱意の大半が込められている
 特にこだわりは尻尾のフサフサ加減とかて

 ★『地霊』ツチグモ(中級式神) Lv35

 ステータス 『力・魔・運型』
 無効ー呪殺
 耐性ー氷結 電撃 破魔 

 スキルーポイズンクロー タスラムショット
     マハジオンガ メギド
     エナジードレイン マハンマ
     メディラマ マカジャマ

 耐性 無効 毒 魅了 病 睡眠

 解説
 式神製造チームが造り上げた拠点防衛用式神
 元となったツチグモをベースに魔改造されている
 中レベルとは思えない程の大量のスキルと耐性
 拠点周辺の巡回としての運用を目的としている
 色々と強力なスキルを内包している
 噂ではショタおじ製のは滅茶苦茶強いそうだ…


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第28話 掲示板回

久々の掲示板回!

現地霊的組織の掲示板回です


 ★ ガイア連合所属 退魔師専用 雑談スレ その92 ★

 

652:名無しの霊能力者

 <朗報>

 ・瀬戸内鬼ヶ島攻略前線にて豊穣神が降臨、瀬戸内周辺地域の霊的障害縮小の兆し有り! 

 

 ・横浜中華街にて新支部『九龍城砦』完成、中国霊能力者集団『太極界』から見捨てられた霊能力集団、ガイア連合に吸収、それにより中華系死霊呪術及び刀鍛冶の人材確保に成功

 <速報>

 ・中部静岡の熱海城にて異界化現象発生、現在調査中

 ・武田信玄公の墓にて謎の発光現象、原因は不明

 ・東北宮城の荒脛巾神社にて謎の発光現象、原因は不明

 

653:名無しの霊能力者

 遂にガイア連合は海外霊的組織を受け入れたのか! 

 

654:名無しの霊能力者

 凄いな……

 確か彼奴らは中々の実力者と聞いているぞ……

 

 それと、発光現象多すぎないか? 

 

655:名無しの霊能力者

 クソ……我等に力があれば……

656:名無しの霊能力者

 これでまた一歩、ガイア連合の力が増したか……

 我等もガイア連合の恩恵を受けて安泰だな

 

 だが……問題は山積みだろう? 

 まずはあの鬼ヶ島の鬼共をどうにかせねば……

657:名無しの霊能力者

 ああ、あれかぁ……

 正直言って俺らはどうすれば良いのか分からん……

658:名無しの霊能力者

 今や我等はガイア連合の組織員だからな……

 件の異界はガイア連合の連中もかなり手こずっているらしいし、我等では出来て後方支援と周辺地域住人の退去の任務、物資運送だな

659:名無しの霊能力者

 それしかないよなぁ……

 まあ俺達は俺達で精一杯頑張ろうぜ

660:名無しの霊能力者

 歯痒いが仕方なし……か……

661:名無しの霊能力者

 そうだな……

 我らに出来る事をしようではないか! 

662:名無しの霊能力者

 おう! 

 あわよくば彼等の信頼と繋がりを……! 

663:名無しの霊能力者

 …………

664:名無しの霊能力者

 む? どうかしたのか? 

665:名無しの霊能力者

 ……いや、何でもない

 ただ、発光現象に少し嫌な予感がしてね……

 何か起こる前兆なら良いのだが……

666:名無しの霊能力者

 ふむ……

 そう言えば最近、ガイア連合の動きが活発になっているらしいぞ

 何でも中国以外の霊的組織との交流を正式に開始されたとか何とか……

 

 もしかしたらメシア教とも……なーんてなw

667:名無しの霊能力者

 次はインド辺りか? 

 お主、わかって言っているのか? 

668:名無しの霊能力者

 へぇ〜そうなんだ

 

 メシア教はやめろ

669:名無しの霊能力者

 冗談でもやめろ……あの糞外道共が……

670:名無しの霊能力者

 それが本当だとしたら凄いな

 ガイア連合の所から新商品の青龍刀を購入した身であるが、火炎と氷結の相反する属性を宿した装備であったぞ! 

 

 新型装備の開発によって我等の活動範囲が広がるかもしれない! 

 

 

 それと、謝っといた方が良いぞ>>666

671:>>666

 すまぬ……

672:名無しの霊能力者

 ワイ、一般ニートから覚醒したフリーサマナー

 覚醒してから痩せたけど普段行っていたネカフェの店員が霊的組織の一つであった事に気付いて驚愕

 

 それと霊的装備の値段ヤバくてビビる

673:名無しの霊能力者

 わかる、最低5桁台はヤバイ……

674:名無しの霊能力者

 >>672

 新規さんいらっしゃい、うちの所に転職する? 

 今なら一時金で装備購入補助があるよ! 

675:名無しの霊能力者

 貴重な霊能力者だ!! 

 囲め! 

676:名無しの霊能力者

 おお、新たな霊能者か! 

 是非とも我が組織に入ってくれ! 

677:名無しの霊能力者

 ようこそ! 

 

 家の娘と息子と結婚しないか? 

678:名無しの霊能力者

 な・に・こ・れ・w

679:名無しの霊能力者

 まーたジジババ共の勧誘合戦が始まったか……

 

680:名無しの霊能力者

 何このスレ、宗教勧誘者しか居ないじゃんw

 

 

 コワ……

681:名無しの霊能力者

 まあまあ、そんな事言わずにさ

 ほれ、このスレはガイア連合の話題ばかりだからな

 お前も組織に入ってみればガイア連合の恩恵を受ける事が出来るぞ

682:名無しの霊能力者

 うーん……不安しかねぇ!! 

683:名無しの霊能力者

 www

684:名無しの霊能力者

 まぁ、霊的組織あるあるだからしゃーなし……

 それもこれもメシア教が……

685:名無しの霊能力者

 草生えるわこんなもんw

 

 でも悪魔のヤバさはマジでワロエナイ……

686:名無しの霊能力者

 あの醜悪な姿……恐ろしい……

687:名無しの霊能力者

 俺の実家、悪魔の出現で炎上(物理)したよ……

688:名無しの霊能力者

 だよね……

 悪魔はやっぱ怖いよ……

 でも怪しい霊的組織に入るのも怖い……

689:名無しの霊能力者

 それな

690:名無しの霊能力者

 それな、壺とか買わされそうだし……

691:名無しの霊能力者

 ちゃ、ちゃんと霊的加護がちゃんと掛かっているわよ……うちの組織は

692:名無しの霊能力者

 ええい、うるさい! 

 我等はガイア連合の人間であるぞ! 

 そのガイア連合に所属している我が言っているのだ! 

 我が組織、『猿の手』に加盟せよ! 

693:名無しの霊能力者

 うお!? 急に出て来たな! 

 しかも組織名、伏せてる意味無いやんけ! 

694:名無しの霊能力者

 あ、

695:名無しの霊能力者

 オイオイオイ死んだわアイツ

696:名無しの霊能力者

 あ~あ……猿の手終わったな……

697:名無しの霊能力者

 調べたら新興宗教の類いの奴らだった

 出来て10年の

698:名無しの霊能力者

 じゃぁ切り捨てられるか? 

699:名無しの霊能力者

 ああ、多分な……

700:名無しの霊能力者

 おい! 我等が組織を馬鹿にするでないぞ! そもそもガイア連合とは、我が究極の万能の願望機の御力によって力を得て世界を救済せんと立ち上がった組織である! 

 我が組織を侮辱する……それ即ち世界に仇なす痴れ者と知れ! 

701:名無しの霊能力者

 …………

702:名無しの霊能力者

 …………

703:名無しの霊能力者

 うわ、主語でか……

704:名無しの霊能力者

 もうダメかも分からんね

705:名無しの霊能力者

 ちょっ!? 組織の名前言っちゃったよコイツ!! 

706:名無しの霊能力者

 猿の手……やはり新参の新興宗教団体の気奴らは駄目じゃの……

707:名無しの霊能力者

 ああ、こりゃ駄目だこいつ……

 

 終わったな……

708:名無しの霊能力者

 うむ、気奴らがここまで愚かだとは……

 これは一度、ガイア連合で議論せねばなるまいて……

709:【FREEZE】

【BIND】 

710:【FREEZE】

【BIND】

711:名無しの霊能力者

 は? 

712:名無しの霊能力者

 え? 

713:名無しの霊能力者

 垢BANされたか……

714:名無しの霊能力者

 た、ただの垢BANだよな? 

715:名無しの霊能力者

 なにこれ、誰か教えて! 

716:名無しの霊能力者

 一応ただのアカウント停止だけど、ガイア連合に見られたってことだから実質ヤバイぞw

 

 今頃どうなっていることやら……

717:名無しの霊能力者

 ガイア連合は、悪質な勧誘組織は許さないからな……

 今頃彼奴の組織を探しに行っているだろうな

718:名無しの霊能力者

 え、そんなことできるの!? 

 匿名掲示板なのに!? 

719:名無しの霊能力者

 ああ、ガイア連合の人間ならな

720:名無しの霊能力者

 ふぁ!? 

721:名無しの霊能力

 ガイア連合の人間は、どんな場所に居ても居場所をすぐさま見つけることが出来る……

 だからすぐにバレるんだ

722:名無しの霊能力者

 マジか……ガイア連合こえぇ……

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

859:名無しの霊能力者

 ところで、皆はガイア連合の新商品何買うんだ? 

 

 一応気になって……あ、個人用ね! 

860:名無しの霊能力者

 んぅ? 

861:名無しの霊能力者

 えっと……俺はガイア連合産の破魔矢だな

 

 高価だがかなり性能が凄いぞ! 

862:名無しの霊能力者

 ワイ、ガイア連合の霊能力者が連れている麗しい式神を見ていつか来る式神購入の為貯金中……

863:名無しの霊能力者

 おまwww

 まぁ、気持ち分かるけどさぁ……

864:名無しの霊能力者

 あの強さと美しさはやべぇよな……

 あれが何体もいると聞いたときはマジかよって思うわ

865:名無しの霊能力者

 >>864 それな

 まぁ、そんな訳だから俺もwktkしてる

866:名無しの霊能力者

  でもアレ、ガイア連合のお気に入りか、組織のトップ勢と幹部だけなんだよな……

 後は組織購入でのレンタル式神……

867:名無しの霊能力者

 しかも高いからなぁ……

868:名無しの霊能力者

 俺ら一般人には手が届かん値段設定だよ……orz

869:名無しの霊能力者

 い、一応埴輪なら俺達でも買えるじゃないか! 

 それがあれば最低限悪魔退治で活躍できるし! 

870:名無しの霊能力者

 でもなぁ……式神と比べたら……ね? 

871:名無しの霊能力者

 まぁ、確かに……

872:名無しの霊能力者

 それと最近の埴輪、何か変じゃね? 

873:名無しの霊能力者

 うん? どうした急に? 

874:名無しの霊能力者

 そうか? 

 家で使っている運搬用埴輪は特に何ともないが? 

875:名無しの霊能力者

 あー、そっちじゃない

 最近、埴輪に向かって祈祷をし初めてからおかしいんだ

876:名無しの霊能力者

 あー……祈祷か

877:名無しの霊能力者

 やはり埴輪の背後に何か存在されたのだな……! 

878:名無しの霊能力者

 えっと……その祈祷ってどんな感じなんだ? 

 

 俺、一般の出だからやり方分からなくて……

880:名無しの霊能力者

 ガイア連合の職員曰く、どんな祈祷でも大丈夫そうだぞ

 

 やり方が知りたかったら、とりあえずガイア連合の職員に聞いてみると良いぞ

891:名無しの霊能力者

 成程……

 今度試してみるよ

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

921:名無しの霊能力者

 ガイア連合の新商品が凄い事になっている件について……

922:名無しの霊能力者

 ガイア連合産式神は、もう別格だな……

 滅茶苦茶高いが……

923:名無しの霊能力者

 あれを買えば、悪魔と対等以上に戦える! 

924:名無しの霊能力者

 巨大埴輪もな! 

 

 運送にトラックが必須だがw

925:名無しの霊能力者

 まぁ、確かにあれはデカイw

 

 しかし、まさかあんなのがあるとは思わなかったわw

926:名無しの霊能力者

 俺も驚いたわw

 




未だに元作品の8話の前半と後半の間ってマジ…?


書きたいことが多すぎて進まない…


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第29話 掲示板回

今回も掲示板回です

楽しんで貰えたら幸いです


 

 ★ガイア連合 異界攻略 雑談スレ その74

 

256:名無しの転生者

 リサイクル専門企業を立ち上げ海外のゴミ問題を解決する体を装い貴金属の回収・資源調達をしている俺氏、画期的なアイディアを思い付く! 

 

257:名無しの転生者

 なんだ? 

 

258:名無しの転生者

 自慢乙

 

259:名無しの転生者

 その金で俺達に配布しろ! 

 

260:名無しの転生者

 そのアイディアを聞こうではないか

 

261:名無しの転生者

 >>259

 働けニート

 

 

262:名無しの転生者

 >>259

 覚・醒・修・行やらないか

 

263:名無しの転生者

 懐かしいなw

 

264:名無しの転生者

 別の意味でR-18な展開な目に遭う修行はNGです

265:名無しの転生者

 地獄だぞ……

(未覚醒)

 

266:名無しの転生者

 断食はきっっっついぞぉ……

 

 自分の手足が美味しそうだと錯覚したゾ……

(噛った瞬間激辛と激苦地獄が口一杯広がった

 今思うとショタおじによる一線を越えないための措置だったんだろうなぁ……

(覚醒&丸かじり覚えたぞ)

 

267:名無しの転生者

 修行前

 ネコマタちゃんhshs

 修行後

 ……………………………………

 

268:名無しの転生者

 お、おぅ……

 

269:名無しの転生者

 >>266

 覚醒おめ

 でもそんなスキルで大丈夫か? 

 

270:>>266

 大丈夫だ、問題ない

 

 ショタおじによる高級式神と知り合いの式神職人に頼んだ下級式神、ついでに友人から譲り受けた武士型埴輪で頑張る

 

271:名無しの転生者

 覚醒自慢乙

 

272:名無しの転生者

 おぉ、頑張れ~

 

273:名無しの転生者

 装備は持ったか? 

(一敗)

 

274:名無しの転生者

 防具は大事だぞ! 

(三敗)

 

275:名無しの転生者

 それと調子に乗って可愛い女悪魔の誘惑に乗ったら駄目だからな! 

(一敗からのTS)

 

276:>>256

 道具は大事だぞ! 

 特に破魔矢◯◯ストーン系

 

 皆聞いてくれなくてワロエナイ

 

277:名無しの転生者

 >>275

 それはあんただけだw

 

 >>256

 ちょっとまっててな

 

278:名無しの転生者

 TSニキ何処にでも出て来て草w

 

279:>>256

 >>277

 おk

 

 それと、『ガイアカレー』あるとないとでは安心感半端ないぞ! 

 

280:>>266

 皆……ありがとう! 

 

 >>256

 なんかすいません

 

 あ、でも下級式神代で金無いやw

 

281:名無しの転生者

 おいぃ!? 

 

282:名無しの転生者

 うせやん? 

 

283:名無しの転生者

 てめェェェェェェ!! 何してんだよォォォ!! 

 

284:名無しの転生者

 まぁでも確か上級式神と下級式神、更には戦闘用埴輪がいれば低レベル悪魔位なら倒せるし余裕だろ(適当)

 

285:名無しの転生者

 そうだな(目逸らし)

 

286:名無しの転生者

 そうだよ(便乗)

 

287: 名無しの転生者

 大丈夫! 

 それにいざとなったら逃げられるから! 

288:名無しの転生者

 後ろが壁で逃げられない! 

 

289:名無しの転生者

 詰みじゃないですかー

 

290:名無しの転生者

 どうすんねんこれwww

 

 さすがに裸はきついだろjk

 

291:名無しの転生者

 裸忍者じゃあるまいしw

 

 よし、いっぺん死んで来いw

 

292:名無しの転生者

 流石に俺もこれは予想外だわw

 

 良いやつだったよ……

 

293:名無しの転生者

 いやまぁ確かに上級式神のスキルどうにかできるけどさ……

 

 あ、式神さんのヒモチーッスw

 

294:名無しの転生者

 お前ら本当に好き勝手言い過ぎだぞ! 

 

 アイテム係りとして頑張れw

 もしくは悪魔を丸かじりして丸飲みしちゃえw

 

295:名無しの転生者

 イッキ! イッキ! イッキ! 

 

296:名無しの転生者

 お前なw

 

297:>>266

 皆……酷い! 

 

298:名無しの転生者

 残当で草w

 

299:名無しの転生者

 せめて防具だけでも買おうぜ

 

300:名無しの転生者

 一応派出所とかでも防具レンタルできた筈……

 

301:名無しの転生者

 あれ? 

 防具もレンタル出来るんだ

 

302:名無しの転生者

 良かったな>>266

 

303:>>266

 なんか女性用防具しかレンタル出来なかったんだけど……

 

304:名無しの転生者

 ??? 

 

305:名無しの転生者

 どうなっているんだ? 

 

306:名無しの転生者

 www

 

 何があったん? wwwwww

 

307:>>266

 ワイ

『すいません、防具のレンタルしたいんですけど……』

 ウケツケジョー

『申し訳ございません、只今ワイ様に合うサイズの防具は現在全て貸出中でして……』

 ワイ

『あ、はい』

 ウケツケジョー

『あ、女性用防具ならレンタル出来ますが…………いかがなさいます?』

 ワイ

『…………』

 

308:>>256

 草wwwwwww

 

309:名無しの転生者

 なんでウケツケジョーなんだよwww

 

310:名無しの転生者

 なぜそこで女性用防具勧めるんだしwww

 

311:名無しの転生者

 てかそれを装備するの>>266

 

312:名無しの転生者

 ある意味凄いやつだなwww

 

313:名無しの転生者

 ウケツケジョーさん疲れていないかこれwww

 

314:名無しの転生者

 相棒! 

 

315:名無しの転生者

 迷ったら、着てみろ! 

 

316:名無しの転生者

 めっちゃ笑ったわw

 

317:名無しの転生者

 いちご牛乳吹いちゃったじゃねぇかァァァ!! 

 

318:名無しの転生者

 >>317

 これは草w

 

319:名無しの転生者

 www

 

320:名無しの転生者

 >>266

 皆、酷い!

 でもちょっとだけ装備したけど、恥ずかしくて速攻で脱ぎ捨てた

 

321:名無しの転生者

 着たのかよw

 

 ちなみにどんな装備なん? 

 

322:名無しの転生者

 気になる! 

 

323:名無しの転生者

 まさかセーラー服じゃないだろうなw

 まぁ、それでも俺はいいけどさ

 

324:名無しの転生者

 通報した

 

325:名無しの転生者

 はよ教えろ

 

326:名無しの転生者

 >>266

 えっとね

 いわゆるビキニアーマーっていうやつだったんだけど……DQ3の奴

 

327:名無しの転生者

 あー、なるほどwww

 

328:>>323

 そっちかぁ……

 

329:名無しの転生者

 DQ3は名作だからしゃあないw

 

330:名無しの転生者

 うん、そうだなwww

 

331:名無しの転生者

 女騎士じゃなくて女戦士なの? 

 

332:名無しの転生者

 そうだよ女戦士だよ

 確か女騎士DQにはいなかった筈

 

 そええと、あれを着る>>266ヤバイw

 もしかしてTS願望あり? w

 

333:>>266

 あるわけないだろ! 

 

 一時の気の迷いだ! 

 

334:名無しの転生者

 いや、分からんぞ

 実は女装趣味なだけかも知れんゾ! 

 

335:名無しの転生者

 確かにw

 

336:名無しの転生者

 女装して異界探索……

 それはそれで面白いから別に良いじゃんw

 

337:名無しの転生者

 お前ら鬼畜すぎワロタw

 

338:名無しの転生者

 まぁ、防具を買う金を用意しない>>266が悪いということで……

 

339:名無しの転生者

 てか、あれって男でも装備できるの? 

340:>>266

 >>339 何故か出来るんだよなぁ……

 

 しかもスペックが色々とヤバイ

 つ『画像』

 ・ビキニアーマー

 耐性 物理 氷結 衝撃

 備考 蒸れ防止 消臭 サイズ自動調整

 温度自動調節機能搭載

 

 

341:名無しの転生者

 www

 

342:名無しの転生者

 何これ……

 

343:>>256

 防具なのに何この便利機能

 別の意味で

 

344:名無しの転生者

 なんでこんなものがw

 

345:名無しの転生者

 普通に欲しいんですが……

(火山系異界探索組)

 

346:名無しの転生者

 えぇ……

 

347:名無しの転生者

 この防具……絶対に性能がおかしい

 

348:名無しの転生者

 長時間の戦闘、色々と蒸れるよね……

 

349:名無しの転生者

 汗かきには嬉しい装備だな

 

350:名無しの転生者

 これ作った人天才じゃね? 

 

351:>>266

 ウケツケジョーさん曰く、現地民霊能力者達に大人気らしいよ! 

(男女共に)

 

352:名無しの転生者

 マジかよ……

 

353:名無しの転生者

 現地民達覚悟決まりまくりだろ……

 

354:名無しの転生者

 てか、現地の人達の霊能者達最近増えてきてね? 

 うぜぇ……

 

355:名無しの転生者

 それ思った! 

 

356:名無しの転生者

 そういえば、現地民のスレなんて結構スレ消費激しいらしいゾ! 

 

357:名無しの転生者

 そうそうそんな感じ! 

 

358:名無しの転生者

 なんでなん? 

 

359:名無しの転生者

 現地民のスレでは情報交換と愚痴がメインだからじゃないか? 

 それと数だけは多いし

 

360:名無しの転生者

 なるほど! 

 

361:名無しの転生者

 納得したわw

 雑魚モブ共低レベルなのにやるなぁw

 

362:名無しの転生者

 あいつら式神を持つ俺らに対抗して

 異界攻略を6~12人で行動し、埴輪を複数体所持してるらしいぞ

 

363:名無しの転生者

 攻略ガチ勢やんけ……

 

364:名無しの転生者

 うへぇ、モブがイキッてめんどくさいなぁ……

 

365:名無しの転生者

 まぁ、効率はこちらの方が上だよな

 

366:名無しの転生者

 それは間違いない

 

367:名無しの転生者

 でもさ、やっぱり現地人のスレが気になるよな

 

368:名無しの転生者

 あ? 

 あんな雑魚共の情報に価値なんて無いだろ

 

369:>>256

 それがそうでもないんだよねぇ

 

370:名無しの転生者

 どういうこと? 

 

371:>>256

 例えば、最近だと

 ・埴輪解説スレ

 とか

 ・仲間募集スレ

 とか

 ・メシア教監視スレ

 ちなみに、これって今月の話な? 

 

 あ、それと>>266の防具問題を解決する方法がここに載っていたぞ

 

 

372:>>266

 マジで!!? 

 ちょっと見てくる! 

 

373:名無しの転生者

 ちょ、マジかよ……

 

374:名無しの転生者

 嘘松乙

 

375:名無しの転生者

 何々? 気になるんだけど! 

 

376:>>256

 いや、これはマジだぞ

 つ

 ttp://www.……

 ここ見てみ? 

 

377:名無しの転生者

 おk 行ってきます! 

 

378:名無しの転生者

 俺も行ってくる! 

 

379:>>256

 あ、あれ? 

 おい、待てお前ら

 俺の話は……? 

 

 

380:名無しの転生者

 >>379

 草w

 

381:名無しの転生者

 乙w

 

382:名無しの転生者

 ドンマイw

 

383:名無しの転生者

(笑)

 

384:名無しの転生者

 てか、結局>>256は一体何を思い付いたんだ? 

 

385:>>256

 いやその……

 海外で孤児院を開いて野良覚醒者を確保しようと考えただけだよ……

 会社のイメージアップと戦力確保のためにね……

 もちろん人道的にね

 

386:名無しの転生者

 それ、下手すると色々とヤバくね? 

 怪しい会社が孤児院を開いて孤児を選別するって……

 

387:名無しの転生者

 完全にアウトです本当にありがとうございました

 

388:名無しの転生者

 でも、良い案かもしれない

 

389:名無しの転生者

 確かに

 

390:名無しの転生者

 でも俺達やぞ? 

 

 ヤバくね? 

 

391:名無しの転生者

 それな

 

392:名無しの転生者

 でも、大破壊来るしなぁ……

 海外の人何人か残しときたいな

(ブラジル系キボンヌ)

 

393:名無しの転生者

 それなんだよな

(北欧美女希望)

 

394:名無しの転生者

 てか結局>>266の防具問題を解決する方法ってなんなんだよ

 俺はわざわざ奴等のスレを見る苦労はしたくないぞ? 

 

 それと、モブなんていらんだろ

 

395:名無しの転生者

 確かに

 

 >それと、モブなんていらんだろjk

 いるだろjk

 

396:名無しの転生者

 教えてくれ

 

397:名無しの転生者

 はよ(ノシ 'ω')ノシ バンバン

 

398:>>256

 わかったから、教えるから! 

 ぶっちゃけ簡単に言うと埴輪の着ている鎧

 あれ、脱がせられるんだぜ? 

 

399:名無しの転生者

 マジかよ

 

400:名無しの転生者

 え? 誰得? 

 

401:名無しの転生者

 どゆこと? 

 

402:名無しの転生者

 詳しく頼む

 

403:名無しの転生者

 あれ着脱可能なのかよ!!!!! 

 

404:>>256

 あぁ、そうだよ

 それを利用して埴輪の着ている防具と女性用防具を入れ換えるんだ

 ちなみに性能は

 挂甲

 耐性 物理 火炎

 弱点 衝撃 氷結

 

 といった性能だから異界選び、気を付けろよ>>266

 

405:名無しの転生者

 なるほど! 

 

406:名無しの転生者

 でも埴輪が可哀想だなw

 

 無理矢理装備を剥がされて女装させられるなんて……

 

407:名無しの転生者

 まぁ、仕方ないよね? 

 

408:名無しの転生者

 せやな

 

409:名無しの転生者

 てか防具性能微妙だな

 

410:名無しの転生者

 そりゃあそうだろう

 だって埴輪だぜ? 

 性能はお察しだろ

 

411:>>266

 ありがとう>>256

 俺、異界探索頑張るよ! 

 

 じゃ、行ってくる! 

 

 

412:>>256

 おう、行ってこい! 頑張れ! 

 

413:名無しの転生者

 乙! いってらっしゃい! 

 

414:名無しの転生者

 土産話楽しみにしているよ

 

415:名無しの転生者

 またこのスレにこいなー

 

416:名無しの転生者

 レベルアップ目指して頑張れ

 

417:名無しの転生者

 覚醒して羨ましい……

 

418:名無しの転生者

 修行しろや(定期)

 

 

 

 

 

その後、とある転生者のスレッドでは 《悲報》孤児院を開いた結果wwww というタイトルでスレが大にぎわいになるのであった

 



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第30話

熱海城攻略前編です




 中部静岡の熱海城……この建物は、静岡県熱海市の錦ヶ浦山頂に建てられ、市街地や南熱海を一望できる有名な観光施設となっている

 城郭は歴史的に実在したものではなく、19◯◯年に建てられた鉄筋コンクリート造建築である、天守閣“風”建築物である

 

 そんな建造物から異界出現の報告を受け、我々ガイア連合異界探索チーム(転生者と現地人の混合チーム)は異界発生時に取り込まれたであろう数名の現場スタッフを救出した

 しばらくして比較的早く気絶から回復した現場スタッフの二人に聞き取り調査を行っていた

 

「つまり……貴方達は、この熱海城で展示品の搬入の仕事をしていたら突然変な光に包まれて……気絶していたと?」

 

「は、はい……そうです」

 

「私も彼と同意見です」

 

 一人は何があったのか覚えて様子であり、もう一人の方は何かに怯えながらも必死に答える様子が伺えられた

 

「成る程……◯◯さん、何か覚えていることは?」

 

 リーダー格の男性転生者が、比較的落ち着いている初老の男性に問いかけると彼はゆっくりと口を開いた

 

「私には何がなんだか……申し訳ございません、私にはあの日の事丸一日……何一つ何も覚えていません……」

 

「そうですか……✕✕さん、あなたは? 

 何か覚えていますか?」

 

 もう1人の女性スタッフは、ひどく怯えてながら答えていた彼女は少し間を置いてからゆっくりと答えた

 それはまるで何かを躊躇っているように そしてその顔からは、先ほどまでの恐怖とは違う感情があるように見えた

 悪魔に何かされたのか? しかし外傷は特に無く、呪いや状態異常の類いはアナライズによる簡易検査には何も異常はなかった筈だが……

 

 彼女は震えた声で話し始めた……

 

「わ、私……あの時、私達は週に一度の展示物の搬入作業をしていただけで……

 そ、その時……妙な声が聞こえた気がします……」

 

「!! …………声? どんな内容ですか?」

 

 俺は、彼女に近づき耳を傾けた……すると彼女は絞り出すように、恐ろしさを思い出しながら語り出した

 

「えっと……よく分からない男性の声……それも、かなり歳をとった老人のような声を聞いたような……でも……あんな声、人間が出せる声じゃない!!」

 

「そ、そうなのか!? ✕✕君!」

 

「う……うぅ……」

 

「なるほど……(この女性、もしかして……)……無理の無い範囲で良いです……他には何か気付いたことはありませんか?」

 

「あ……あぁ! そういえば、その光を見た直後に、意識を失う前に……その時に私はナニか見たんです!!」

 

 彼女が急に大声を出した為、現場スタッフの男性が驚くなか彼女は俺の手を掴みこう言ったのだ

 それは、予想通りの言葉だった それは彼女の目を見て分かったからだ……彼女の目は正気を失いかけていた

 まるで化け物を見たかのように、焦点が合っていない瞳孔を見開いた状態で俺に助けを求めるように掴んだ手を離さなかった。

 彼女にとって、それがどれだけ恐ろしい出来事であったかを物語っていた……

「✕✕君……?」

 

「あ、あり得ないですよ……あり得ない!!」

 

「落ち着いて下さい✕✕さん! 

 ここは安全です!」

「救護班! 彼女にディスチャームを!」

 

 彼女は錯乱状態に陥り自傷行為を行ってしまった為に、俺は直ぐ様拘束した

 彼女はまだ錯乱しているようだったが、彼女の上司である◯◯さんの声掛けと、ディスチャームにより落ち着きを取り戻し始めた……

 

 やがて彼女は冷静さを取り戻し、話し始めた……

 

「すみませんでした……」

 

「大丈夫ですか? 落ち着いたみたいですね」

 

「はい……」

 

「では……お話を聞かせてください」

 

「はい……」

 

 その後、彼女はポツリポツリと語りだした……

 それはまるで壊れたラジオのように断片的な記憶でしかなかったが、確かにそこにあった事実を話してくれた

 

 彼女は語った……熱海城にて展示されていた"アレ"を……海外から仕入れた卑猥な絵画から出現した“悪魔”達が、フロアに展示してあった春画に群がる様子を……

 

「……は?」

「春画に群がった?」

 

「えぇ……そこまでが私が覚えている最後の記憶です……」

「あり得ないでしょう? 

 こんなこと……」

 

「い、いえ……」

(これは……下手すると不味いかもしれないな……)

 

 俺は彼女の言葉を聞いて、真っ先に思い浮かべたのが夜魔……『夢魔』の存在である……

 

 彼らは人間の女性の寝込みを襲い、夢の中で性交を行うとされているが……まさか絵画から出現するとは……

 しかも今回の場合は、恐らく複数の夢魔が出現をしている可能性が高い……

 そう考えれば、あの時聞こえた老人の声の正体は……

 

 そんなことを考えていると、他の現場スタッフも騒ぎ出した……どうやら目を覚ましたようだ 彼等にも事情を聞く必要があるだろう……

 

 それから暫くし、我々ガイア連合異界探索チームは、救助した数名の現場スタッフを再び眠らせ、熱海城の調査を後にするのであった……

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

「はっはははは!! 流石はガイア連合の所属メンバー……彼らにかかれば悪魔共では相手にもなりませんか!!」

 

「ガイア連合……装備から霊具までどれも一級品……こんな我でも依頼攻略に役に立つ日が来るとは……」

 

「そうねぇ〜……ここで頑張れば依頼量が貰えるし、組織からの評価が上がる……ふふふ……」

 

「そうだな……今回はあの根願寺共からも色々と評価されるしな……だが油断するなよ? 奴等は海外悪魔の夢魔……狡猾だからな?」

 

「そんな格好で言っても」

 

「「「お前もな!」」」

 

 異界入口付近にて……アニメキャラのような露出の激しい巫女、女侍衣装で女装した筋骨隆々な武士、物質輸送のために三体の埴輪を従えている老人、ガイア連合特製(外様専用)のパソコンに何かを打ち込みながら白衣を身に纏った陽気な若い男性、様々な出自の男女4人組が門番をしていた……

 女は何かを企むように妖艶な雰囲気を醸しながら笑い、筋骨隆々の男は警戒するように周りを見ていた

 男の言葉に反応するように、女の肩に止まっている啄木鳥(下級式神)は鋭い嘴をカチカチと鳴らしていた……

 そして、若い男は異界で得た様々なデータを纏める作業に没頭し、老人は埴輪が設置した組み立て椅子に座りながら拠点設営を行っていた

 

 彼らはガイア連合異界探索チームの現地霊能力者達である

 その実力と実績(現地霊組織レベル)から数々のダンジョンを調査してきた集団である

 実力的には、彼らは自分達の力だけでは満足に悪魔退治できず、調査のみの依頼も請け負う事で報酬を得るようになっていた

 しかし、彼らにとってこの仕事はある意味天職でもあった 何故なら、彼らは常に慎重であり、わきまえた異界探索が出来るからである

 故に彼らは幾重の死線を潜り抜けて、どんな環境でも生き延びる事が可能なスキルと装備を所持している

 特に彼らの装備が非常に優秀で、特に女性用装備品に関しては強靭な性能を持つ装備をしていた

 この世界において、このレベルの装備の入手は非常に高価であり、巨大霊組織の秘宝ともよべる性能をしている

 この装備は、リーダーと副リーダーである彼等(転生者)から譲られたものであり、その性能は異常であった……何故か見た目はおかしいが……

 この装備は、本来であれば我等のような才能無き人間が使用するにはあまりにも強力過ぎる代物なのだが……

 その事を知りながら、彼等はこの装備を我等に使用することを許可してくれるのだ……

 

 これはつまり、彼等が我らを信頼してくれているという証である! 

 ならば! その期待に応えなければならない! 

 その気持ちを胸に秘め、我等の任務は続くのである! 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

「リーダー! 副リーダー こちらへどうぞ!」

 

「拠点の設営は済ましたぞい」

 

「お疲れ様ですわ、結界の設置も終了致しましたですの!」

 

「ガイア連合に送るデータの収集、および纏めおえましたぜ!」

 

「お、おぅ……てか凄いな! もう色々と完成しているじゃないか!」

 

「おぉ……凄くない? まぁ……とりあえず皆は少し休んで下さい……後は俺らがやるから……」

 

「「「「はいっ!!!!!」」」」

 

「あはは……元気だね〜……」

 

 

「う……うん……」

 

 俺達は、熱海城で救助した人達を一旦ガイア連合経営の裏病院に搬送し、異界入り口に戻ってきたところである

 最初は現地霊能力者達を単なる安い労働力としかみていなかったが、最近は認識を改めている……

 彼等は本当に優秀な人達だ…

 今回のような大規模な救助にも慎重かつ迅速に対応し、冷静に行動していた

 彼等のおかげで、熱海城は大惨事にならずにすんだと言っても過言でない……彼等が居なければ、もっと被害が出ていたことだろう……

 なので、今後何かあった時は全力で守ろうと思っている……そういえば、今回の救助活動で新たに覚醒したであろう女性がいたな……

 恐らくあの子は、どこかしらの霊的組織のメンバーになるだろう……

 それにしても……まさか絵画から悪魔が飛び出してくるとはな……

 あれは……一体なんなんだ……

 そう考えながら、俺は攻略チームの到着を待つことにした……

 

 悪魔達の狙いは……春画に描かれた"絵”……

 悪魔の狙いは一体……




ちょっと書くのが大変だったので2~3分割して投稿します

ちなみに、異界探査チームのレベル配分はこんな感じです
・リーダー(転生者)ーLv18
・副リーダー(転生者)ーLv15
・女調査員ーLv2
・筋骨隆々調査員ーLv2
・老人調査員ーLv3
・男調査員ーLv1
となっています


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第31話

1日遅れました、申し訳ございません…

今回は別視点です


 異界探査チームからの報告を受け、ガイア連合内部で我々は毎日様々な議題について話し合いが行われていた…

 

「それでは、今回の件はどうしますか?」

「そうですね……」

 

 メンバーの1人の言葉に私は腕を組みながら考える……次の議題海城の異界攻略については、ほぼ確実に『夜魔』にカテゴライズされている悪魔が中心の異界であるため慎重に検討している

 

(このまま他の転生者に知られたら一大事だわ……下手するとまたあの魔人になった、例の馬鹿の二の舞になりかねない)

 

 私が思案していると、他メンバーがそれぞれ発言した

 

「現地霊組織に頼むことは無理なのか?」

「異界探索チームリーダー曰く、あそこの異界は推定レベルは軽く30を超える高レベル異界だぞ……」

「マジかよ……低レベル異界だったら俺が直接行って、可愛い女悪魔ちゃんを……ゲヘへ」

「お前って奴は……まぁ気持ちは分かるが……」

「いや、それよりも問題なのは御立派な悪魔がいた場合だろ?

 確かあの悪魔レベル60オーバーだと聞いたぞ」

「うげっ! それはヤバいな……」

「最悪だな……もう帰って良い?」

「駄目です」

「あーもう! 面倒くせぇ!」

「ちくわ大明神」

「ちょっと皆落ち着いて!」

「誰だ今の」

 

 メンバーの暴走気味な雰囲気に私は大きくため息をつく

 

(本当に大丈夫かしら……)

 

 私の不安を余所に会議は続いていった ──────

 

「それで、結局どうするんだ?」

「やっぱり、現地の霊組織に協力要請するのは無理ですね……下手したらマリンカリンで背後から襲われてしまいますし」

「でもさっきの話を聞く限りじゃ、ショタおじ案件じゃないか?」

「さっき連絡があったんだけど、占星術の結果今回の件では魔王クラスが出現する可能性は無いみたいだぞ?」

 

 会議室に集まったメンバーが思い思いの意見を口に出す

 そんな中、私も考えをまとめつつ話に加わることにした…しかし、やはり問題は魅了耐性持ちと、女悪魔に惑わされない転生者が少ないことが問題ね……

 特に後者は致命的すぎる欠点だから何とかしたいところだけど……

 

 そう私が悩んでいると、メンバーの1人が何かを思い出したかのように口を開いた

 

「あっそうだ、前にショタおじが言っていたあの人ならもしかすると……」

「えっ? 何々? もしかして心当たりがあるの?」

「おい! 早く教えてくれよ!」

「ちょ、待ってください! 今思い出しますから!」

 

 メンバーの期待を込めた視線を受けながら彼は必死になって記憶を掘り起こす……そして、暫くして漸く絞り出した答えは意外なものだった

 

「えっと、埴輪製造を一手に引き受けている技術系転生者の埴師『土師』さんなら或いは……」

「埴輪!? あの式神の下位互換を作っているあの?」

「技術系のオレらに無茶振りだろw」

「あれ、戦闘能力は弱々だけど荷物搬入と警戒に便利な仲魔枠だよね?」

「あの人の作る埴輪は凄いの? だって式神と比べて見た目が基本的にただの埴輪だし、代わり映えしないじゃん」

「だよな…それに最近式神製造チームの作る式神は、本物の人間と見間違えるほど精巧に出来ていて、内臓も搭載しているとかなんとか……噂ですけど」

「何それkwsk」

「ちょっと皆……」

 

 メンバー達が式神談義を始めてしまったので、私は話を戻すことにする そもそも何故、埴輪製造一筋で有名な土師さんの名前がここで出てきたのかしら? 

 そんな疑問を抱きながらも、私は彼に質問を投げかけた……

 

 

 どうやら彼の話によると、土師さんは埴輪製作において有名な人物ではあるものの、その真価を発揮するのは自身のレベルに強く依存するらしい

 その為、彼が扱う新型埴輪の多くは彼自身のレベルアップによって造られたとか

 

(要はレベルが高いほど、強力な埴輪を生み出すことができるということね)

(そして、普段から異界探索をしてレベル上げにも専念していると…)

 

 確かに、彼の生産能力は非常に高く、レベルが低い状態で作成した埴輪であっても、その性能は決して低い物ではなかった……

(戦闘能力自体は低いが、寧ろ下手な式神よりも異界探索に便利なくらいである)

 

 ただ、彼が持つスキルとステータスに問題があり、それはスキルの殆どが補助系なのに、力・体・速型なステータスであるということである……つまり、ステータスとスキル構成が合っていないということだ

 そのため、今まで彼は自身のレベルを上げることにあまり積極的ではなく、主にレベルの低い現地霊能力者と異界探索する転生者の戦力強化やサポートをしてきたのだという

 しかし最近の彼はショタおじとの能力強化の為の厳しい修行を行っており、レベルアップの為に異界探索を希望しているとの事だとか……

 

「成程ね……」

 

 私はメンバーの報告を聞き終えると、他のメンバー達を見渡した

 

「そういう事なら、早速彼に依頼しましょう…勿論彼をサポートするために何人か見繕うように支部に通達して」

「そうですね」

「了解」

「おっしゃ! これでめんどくさい会議は終了だな!」

「いや、まだ仕事が残っているぞ」

「マジかよ……また書類作成とか嫌なんだが」

「仕方ないですよ……これも我々の役目ですし」

「えっと次の案件は……新興宗教施設『猿の手』の家宅捜査によって保護した生け贄用人間達について……」

 

 次の議題である案件を聞いて、皆は顔を歪めた…

 

「どうすんだよこれ……」

「一応アナライズで調べた結果、全員に魅了が付与されている報告があったぞ」

「うわっ! 本当だ! しかもご丁寧に逃亡防止用の自害用術式が付与されいていたのかよ…」

「これだから現地霊的組織よりも厄介なんだよ、新興カルトは!」

 

 メンバー達は次々と愚痴を言い始める……私も思わずため息をついてしまう

 私達の手元の資料には10名程の少年少女……全員が小学生~中校生といった所だろうか? 彼等は皆、首輪や手錠などの拘束具を嵌められており、中には腕を欠損している子もいた

 私は資料に添付されていた写真に写っている子供達の姿を見ながら、胸の奥から湧き上がる嫌悪感を抑えていた……

 

(こんな幼い子供を洗脳して強制的に信者と生け贄に仕立て上げるなんて……)

 

 私は改めて、今回の案件の酷さを再認識する そして、私は資料に書かれている内容を確認する……

 

(それにしても、この教団は何でこんな事を? 本来ここまで強い霊能力者は、私達転生者と上位のダークサマナーに限られている筈……)

 

「あのー、ちょっと良いですか?」

「ん? どうしたの?」

「このの案件って、結局解決したのですかね?」

「ああ、そっか……貴方は知らなかったんだっけ?」

「ええ……どうも最近、忙しくて最近の情報に疎くて」

「あーまぁ良いんじゃない? どうせ直ぐに分かるだろうし……」

「どういうことでしょうか?」

「ふっ……俺の勘が正しければ、この事件はこの場で終わりじゃないと告げている!」

「いや、お前の勘とか信用できないから……」

「でも確かに……何か違和感を感じるんですよね……」

「ねぇ、帰って良い?」

「駄目だって!」

「ええ……そうね……」

「おいおい! 何だよ2人とも! 折角人が格好良く決めているっていうのによぉ!!」

「はいはい、すごいすごい」

「いいから、早く説明してくれよ」

「ちぇ……分かったよ」

 

 メンバーの1人が口を尖らせながら、渋々答える

 

「実はこの『猿の手』なんだけど、過去に何度か警察が家宅捜索を行っているんだよ」

「そうなんですか?」

「えぇ……現地霊的組織とは違い、最近出てきたばかりの新興カルト団体ですからね……」

「大方生け贄用の為に人身売買違法取引が発覚したとかそんな感じじゃねえのか?」

「まぁその辺の事情は自称最強国家霊的組織の根願寺でも詳しく知らなかったぜ」

「根願寺ぇ……」

 

 メンバーの1人が呆れ顔を浮かべるが、他のメンバーは特に気にしていないようだった……

 いつもの事なのだろう…そんなことを考えながらも、私は被害者の資料に疑問を抱く

 今回、資料を見る限り、この宗教団体の被害者は皆子供ばかりである、そんな子供達を生け贄にして、一体何をするつもりなのかしら? 

 私は疑問を抱きながらも、メンバーの説明を聞くことにした

 

「まず、こいつらの教団の名前の『猿の手』……知っている人はいるよな? これはとあるイギリスの作家が書いた短編ホラー小説が由来になっているらしい」

「へー、そうなんだ」

「確かその小説では、3つの願いを歪めて叶えてくれるとか何とかっていうストーリーだったよね? 

 それをモデルにした宗教なのかな?」

「あー……実は何故かこの世界、猿の手が実在しちゃっているんだよねぇ……」

「え!?」

「マジかよ……」

 

 私達は驚きの声を上げる まさか異世界に、あの有名なホラー作品のあの『猿の手』が存在するとは思わなかったのだ

 私はその事実に衝撃を受けながらも、メンバーの話に集中することにした

 彼は続けてこう言った……そもそも、猿の手という存在は、都市伝説のようなものであり、その存在が確認できたのは、日本のオカルトネット板だけであるという

 その為、猿の手の逸話自体は存在するものの、実際に猿の手が存在しているかどうかは定かではなく、あくまでネット上の都市伝説的な存在として扱われているのだとか……

 

 しかし、この教団は実際に存在している『猿の手』を所持しているといわれている……

 この世界のオカルトネット掲示板に、この教団の教祖がアップした動画が存在し、そこには信者と思われる集団が、猿の手に向かって祈りを捧げる姿を撮影されていたという……

 更に、この教団は、猿の手の力で新なる神を召喚し、そこで生け贄を捧げることで旧き世界を滅ぼし、教祖と選ばれし人類で新たな世界を作り上げることができると説いているのだという

 

「いやいやいや……マジで意味わかんねぇぞ」

「流石に嘘だろ?」

「いやいや、この世界ならあり得るかもよ? ほら、メシアとかメシアとかメシアとか……」

「メシアばっかじゃんw」

「いやでも、メシアとは違くね?」

「だよなぁ……」

「でも、もし仮にそうだとしたら、本当にヤバかったんじゃないか?」

「それに、この教団はどうやって猿の手を手に入れたんでしょうか? 少なくとも霊的能力がクソザコな日本では入手困難な筈だけど……」

「うーん……まぁそこについては分からないけど、とにかく、今分かっているのはこの宗教団体の奴らが猿の手を使って何かをしようとしていたんだよな」

「そうだよな……件の『猿の手』は、ショタおじによって、消滅させたし」

「ああ……」

「最初は掲示板の禁則事項に則ったペナルティとしての家宅捜査だったんだけど、ここまで話が大きくなるとは……」

「全くだよ……しかも、生け贄用人間達を保護するのにも一苦労だし……」

 

 メンバーの皆が議論を交わしていた…捕らえた新興カルト団体の教祖について、他構成員について、保護された少年少女達について

 思い思いに話し合っている時に、1人のメンバーが質問を発言した…

 

「あの……ちょっと良いですか?」

「どうしたの?」

「さっきの話に戻るのですが、この新興カルト団体『猿の手』は、誰が解決したのですか?」

「あーそれは……あれ? 誰だったっけ?」

「えーっと……確か高レベル転生者が解決していたような……」

「いや、違うな……俺は記憶が正しければ、あの件はショタおじが対応した筈だ」

「そうだっけ?」

 

 メンバーは首を傾げながら悩む……私はそんな彼等を見てため息をつくと、あることを思い出す……

 情報統制がされているこの状況……例の邪神案件に関わっている可能性は極めて高い……

 

「あー! 面倒くせぇ! ショタおじを召喚して、サボりたい!! 嫁式神といちゃいちゃしてぇ!!」

「お前なぁ……」

「はぁ……ショタおじを呼ぶにしても、この案件は後回しだな……次の案件を片付けよう」

「えぇー! もうちょっと待ってくれよぉー!」

「駄目だ……これは上司命令だ」

「ちぇ……」

「Zzz…」

「寝るなよ……」

 

 メンバー達は渋々了承する……そして寝ている奴、後でお仕置きね…

 私はそんな彼等を横目で見ながら再び資料へと視線を向け、会議を続けるのであった…




尚、彼女達は毎日のように会議をしている模様…

ショタおじと同じ様にブラック環境だとか…


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第32話

第32話です

なかなか話が進まなくて申し訳ないです…


 ガイア連合からの異界探索要請を受け、俺と袿姫様の二人はとある目的に為、山梨第2支部内の異界、『パンクハザード』に訪れていた……

 

「あぁ……ここは素晴らしいわ……」

 

「そうですね……異界内部なのにここは心地良いですね……」

 

 俺は隣にいる美しい水色の長い髪を風にたなびかせ、目の前に広がる大きな湖とその中央に聳え立つ巨大な巨木を微笑ましそうに見つめている袿姫様に同意する

 

 この山梨第2支部の特殊異界、『パンクハザード』は特殊な環境になっており、極寒エリアと灼熱エリア、そして異界内拠点が建てられている湖エリアが存在している

 極寒エリアと灼熱エリアとは違い、ここでは低レベルかつ積極的に襲ってくる悪魔が少ないエリアであり、春先の暖かい陽気に包まれていた

(遠くから聞こえてくる微かな戦闘音を除けば)

 また、湖の畔には湖面や周囲の木々を反射しキラキラ輝いている鏡のような水面が広がっており、その美しさはまるで地上にある楽園のように幻想的だった

(尚異界であるためあちこちに水系悪魔が点在しており、水中の中から此方を覗き込んでいるのは心臓に悪い……)

 

「ふぅ……本当にここは綺麗ね……視線が不愉快で悪魔が邪魔で仕方ないけど」

 

「はい……ここは本当に綺麗です……アレ、バレていないと思っているんですかね?」

 

 俺達はしばらく眼前に広がる光景を見つめ、悪魔に対しどう対処しようか考えていた……やがてどちらともなく埴輪達がやってきて、悪魔達と戦闘になった

 

「あれはもしや……」

 

「えぇ……貴方が作った試作品だった埴輪達よ」

 

 俺たちの前に現れたのは見覚えのある埴輪集団であった……白い仮面型の顔と全身が白く染め上げ金糸の刺繍によって魔法の耐性を高めた布を身に纏った試作機-魔法特化埴輪『空の守護者』、細長い白い仮面型の顔と金で特殊な模様を刻み込む事で強度を高める事に成功した試作機-戦闘特化埴輪『大地の守護者』……某緑の勇者が出てくるトラウマ敵を参考に造り上げた新型のはにわであったお蔵入りしてしまった埴輪達であった……

 

「なんというか……嬉しい反面申し訳ないです……」

 

「全くもって同感よ……契約者がおらず、ただ貴方が定めた使命の為に悪魔を退治し続けているなんて……ねぇ? 可哀想だと思わないかしら?」

 

「はい……確かに……」

 

 俺は埴輪達に申し訳なく思いながら、俺が造り上げた彼等の性能を確かめる為に、彼等と敵悪魔……「ケルピー」の戦闘を見守っていた……

 

『『『『『『『『『『『『ブルルル!!』』』』』』』』』』』』

 

『『『『『ハニィ……』』』』』』

 

「……」

 

「まぁこんなにたくさん……頑張ってね? 可愛い埴輪達…………やっぱりちょっと支援してあげるわ! ラスタキャンディ!」

 

『『『『『ハ、ハニィ?』』』』』』

「袿姫様!?」

 

 俺の隣で袿姫様が手を振ると同時に、埴輪達の身体が輝きだし、強化された……

 

「うふふ! これであの子達でも楽勝になるでしょう?」

 

「あぁ……うん……そうですね……」

 

 俺は苦笑いを浮かべつつ、強化され動き出した埴輪達の戦いぶりを見守る事にした……

 

『『『『『『『『『『『『ヒヒィン!?』』』』』』』』』』』』

 

 ──────

 結果だけ言うと、圧勝だった……

 魔法特化埴輪『空の守護者』の放つマハザンマと戦闘特化埴輪『大地の守護者』の持つ巨大な武器の一撃、ヒートウェーブにより次々と倒されていく悪魔達……中には耐え抜いた高レベル個体もいたのだが、やはり袿姫様の強化魔法は効果てきめんであり、リーダー格であろうケルピーからの攻撃を軽くあしらいそのまま屠ってしまった……

 その様子を見て、袿姫様は満足げに微笑みながら呟いた

 

「さすが埴輪達だわ……これなら件の異界攻略には問題なさそうね」

 

「はい……強化魔法による不正が無くても彼等であれば十分に活躍してくれると思います……しかし……何故ここにいる埴輪の事を……?」

 

 俺は袿姫様に小言を言いつつ、疑問を口にする

 

「あら? 貴方忘れたの? 貴方が造った埴輪達は私とリンクしているのよ? だからわかるの……それにしても流石は私の土師ね……あんなにも素晴らしい埴輪達ができるなんて……」

 

「そう言えばそうでしたね……すっかり失念していました……まぁとりあえず彼等が無事で何よりです……では早速彼等の制作者……彼等に俺が制作者だと気付いてくれたら良いのですが……出番ですね……」

 

「えぇ……お願いするわ……大丈夫よ、

 土師……大丈夫」

 

 俺は隣で佇む袿姫様から励まされながら、彼等へとゆっくりと歩き出し、近づく……

 俺は、先程まで戦かっていた試作機の埴輪達に声をかけた

 彼等は俺の声に反応し、此方に振り向き近寄ってきた……そして……

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 俺は彼等に契約を行い、彼等は了承するように敬礼をした……俺はそんな彼等を見て、彼等が俺の事を覚えてくれていた事が嬉しく思い思わず笑みを浮かべてたのだった……

 

「……ありがとう……これからよろしくな?」

 

 こうして俺は、新たに埴輪を仲間に……戦闘特化型埴輪『大地の守護者』と魔法特化型埴輪『空の守護者』と契約する事ができたのだ……

 

「ふふふ……良かったわね? 土師……これで貴方はまた一歩、成長したわね……」

 

 俺は埴輪達と契約を結んだ後、優しく微笑んでいる袿姫様に、俺は感謝の言葉を述べるのであった……

 

 俺が、新しく契約した埴輪達と共に拠点に戻ると、拠点の入り口で俺が不在の間拠点を守ってくれていた埴輪達が出迎えてくれた

 拠点の中に入ると、そこには何故か俺と契約を交わしていないはずの埴輪、『軍勢』巨大埴輪ノッブの子機である『埴輪』ノッブが思い思いに過ごしていた……

 

 どうやらこの娘は俺がいない間に拠点内に入り込み、住み着いてしまったようだ……

 埴輪ノッブは、俺を見つけるとトテトテと走り寄り、その小さな身体で勢い良く抱きついてきた

 俺は突然の出来事に驚きつつも彼女を受け止めると、彼女はまるで甘えるように頭を擦り付けてくる……

 

『ハニョォ……』

 

(何これ可愛い……)

 

 その様子を見ていた袿姫様は、とても優しい眼差しを向けていたが、すぐに表情を羨ましそうなものに変えた

 

「うぅ〜ズルいわよ? 貴方だけ……」

 

『ハニョ?』

 

 埴輪ノッブは袿姫様の物欲しそうな視線に気づくと、何を思ったのか俺の腕の中で立ち上がり、今度は彼女に向かって飛び込んだ

 

「きゃっ!?」

 

『ハニョップ!』

 

 埴輪ノッブはそのまま彼女の胸に飛び込み、顔をスリスリさせている……

 その様子を見た俺は思わず苦笑いを浮かべるしかなかった……

 それから暫くして、俺は袿姫様から頼みでこの小さな埴輪との契約を結ぶことになった……俺は埴輪ノッブを両手に乗せ、目線を合わせる

 すると、彼女は埴輪の顔で笑顔を浮かべ、小さなデフォルメされた手を伸ばして握手を求めてきたのでそれに応えるべく、俺も手を伸ばした

 俺の手に触れる埴輪ノッブの小さな手はセラミック製でありながら不思議と温かく、どこか安心感を覚えるものだった……

 そして、俺と埴輪ノッブの身体が輝きだし、契約が完了した

 俺はその後、埴輪達と情報共有の為の説明を行い、今後の予定について話す事にした……

 

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 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 まず、今回戦力として新たに加わった大地の守護者と空の守護者は、今後俺の護衛役として同行してもらう事になり、拠点の防衛については事前に製作しておいた作業用特殊大型埴輪を5体と、袿姫様製作の埴輪達に任せる事にした

 次に、異界攻略メンバーについてだが、こちらは夢魔対策用に製作した埴輪達の他に、埴輪ノッブをつれて行くことにした……

 埴輪ノッブは、見た目こそ可愛らしい少女であるが、実はレベルが予想以上に高く、また戦闘スキルも優秀であるため、異界攻略に最適だと判断したからだ

 それと、今回の件に関しては俺と袿姫様、数体の埴輪達で行くつもりだったのだが、予想外にも俺に同行したいと名乗り出た者がいた為、連れていく事になった……

 

 準備は十分、後は出発を待つのみとなった俺は、最後に拠点内で佇んでいる埴輪達の最終調整を行うのであった……




読んでくださりありがとうございます

掲示板回が最近無くて申し訳ございません…

ちなみに、埴輪ノッブ達は普段は極寒エリアにて巨大ノッブが統治する村で住んでいます
主人公と出会った埴輪ノッブは主人公と同レベル台のヤバイ奴で、村から主人公の元へと奉公に出て来た一番の出世頭ですw
その為主人公の拠点に入ることが出来た模様…
(後程運営に修正された模様…)


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第33話

遅くなり申し訳ございません…色々と予定が入り、12月後半まで更新が不定期になります

短いですが、異界攻略前日の回です


 ー異界攻略前日ー

 熱海城近くの簡易拠点にて、攻略メンバーとの会議が開かれていた

 メンバーは俺と袿姫様と鈴木さん、埴輪ノッブそして特化埴輪と夢魔特化型の埴輪達の大所帯である

(尚、他埴輪達を簡易拠点に入るスペースがなかったため搬入用大型トラックのコンテナにて待機してもらっている)

 ちなみに鈴木さんは例の闇鍋ガチャを30連程回して入手した、そこそこレア戦闘スキル『ジオンガ』と通常レアの『ハマ』『活脈』そして汎用スキル『射撃』『徒手空拳(空手)』を装備させている

 元々魅了無効持ちの中級式神であったため、内蔵メモリギリギリでなんとかなり、そこそこの性能な式神となった……

 

 ……ショタおじの許可を貰ったことだし念のため、あいつらを持っていこう……

 

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 ・

 

「では明日からの予定を説明する」

 

 ガイア連合神奈川支部からやってきた戦略情報部所属の男性職員が資料を配りながら説明を始めた

 資料には簡単な異界マップと今回のダンジョンの概要や出現する悪魔について書かれている

 まず今回俺たちが潜る異界の特徴はなんと言っても出現する悪魔のほとんどが女性悪魔とインキュバスであるという事だ

 悪魔たちは誘惑に特化した悪魔であり、またその容姿故に非常に魅惑的ではある

 しかし、今回の異界攻略では魅了無効のチーム編成なため、出現悪魔に対してどのような手法を用いて攻略するのかについて話し合っていた

 まずチームだが、作戦のリーダーとなるチーム内最高レベルな転生者パーティー、Lv30代後半の戦闘能力を持つ変態オジと女王ネキの二人と2体の高級式神と複数の中級式神を率いている

 次にチーム内の高レベルの物理攻撃を得意とする集団、ハーレムニキ率いる物理特化メンバーで構成したLv30代二人組……こちらは2人共武器型式神持ちな為戦闘の手段は少ないが、かなりの高性能の防具と属性耐性を有しているため、おそらく大丈夫だろう

 最後に俺達Lv28の俺と袿姫様、そして埴輪の大部隊で敵悪魔を索敵、後方支援、遊撃支援、罠解除、運搬等の支援を役割分担しながら行うことになっている

 

「…………」

 

 俺は作戦の説明を聞きながら今回の攻略についての不安点を考えていた

(敵異界の主であるボス悪魔と、救出者の言ってた老人の声……魔王クラスが出ないとはいえ、心配だ……)

 そう、今回のダンジョンでは平均レベル25の悪魔が出るとはいえ、やはり油断は出来ない……

 

「以上になります。何か質問等ありますか?」

 

 俺達は顔を見合わせると皆首を横に振った

 

「それでは解散します!」

 

 こうして明日からの異界攻略の準備が終わり、各員思い思いに行動をした……

 女王ネキと変態おじは、熱海城近くの施設、秘宝館へと調査半分観光へと向かい、ハーレムニキ達2人は英気を養うために彼等の想い人達と交流するため先にホテルへと向かっていった

(羨ましい……)

 そして俺と袿姫様は、埴輪達の最終チェックと、埴輪ノッブとの交流をする事にした……

 ちなみに埴輪ノッブは、異界入り口の門番として頼むことにしている……

 そうして俺達は配られた一通り書類の整理を終えると、簡易拠点の外で日向ぼっこをしていた埴輪ノッブの元へと向かった

 ・

 

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 ・

 

 ・

 

 ・

 俺は簡易拠点の外にある椅子に腰掛けていた埴輪ノッブを見つけると声をかけた

 

「おーい、ノッブ〜」

「ノッブゥ? ……ノッブノッブゥ!」

 

 埴輪ノッブは嬉しそうな表情でこちらへ駆け寄ってきた

 

「調子はどうだい? なにか異常とか無いか?」

「ノッブイ!!」

 

 元気よく返事をする埴輪ノッブ……

 

「そっか! なら良かったよ」

「ノブノブ!! ノッブゥーィイ!!!」

 

 とても上機嫌そうだ……

 俺はそんな様子を微笑ましく見ていると、袿姫様に連れられて小さな埴輪の1体を連れてやってきた

 

「土師、この子は何を言っているのか分かるのですか?」

 

「ハニョ!!」

 

「いえ……ですが、彼女の身振り手振りで大体の事は分かりますので……その娘は?」

 

「ふふふ……この娘はね……」

 

 彼女はそう言いながら、その埴輪の肩に手を置き紹介を始めた

 

「この埴輪には名前はまだない……そして幼子の女の子の様に未完成な状態の埴輪……」

 

「ハニョ?」

 

「……え?」

 

 そう言うと、彼女はその埴輪を優しく、穏やかな笑みで彼女を愛おしそうに見つめた……

 すると、その埴輪はまるで赤子が母親を求めるかのように袿姫様の脚に抱き付き頬擦りをした

 その姿を見た俺は、何故か胸の奥が締め付けられるような感覚に陥った……その理由が分からず戸惑っていると、袿姫様はそんな俺の様子に気付いたのか、優しい口調で語りかけた

 

「……この娘はまだ不完全だけど、根底である霊基部分は完成しているわ……ただ、まだ肉体と精神が完成していないだけ……いずれは同じ存在になるわ……」

 

「ハニョニョ?」

 

「同じ存在……?」

 

 そう言いながら、その埴輪を慈愛の眼差しで見つめていた……その瞳からは強い母性を感じた

 

「さぁ、土師……貴方もこの娘を抱いてあげて……」

 

「えっ!? あ、はい!」

 

 俺も恐る恐るその埴輪ノッブと同じ大きさの、小さな埴輪に触れると埴輪であるはずのその娘の身体は幼子と同じ様にとても柔らかく、そして温かかった……

 

 そして、その娘は抱えている俺の手を両手で掴むと、その小さな手でぎゅっと握りしめてきた……

 その手は震えていて、少し怯えているようだった……その様子を見かねたのか、袿姫様は俺の手を握るその小さな手の上に自分の手を重ねると、もう片方の手で小さな埴輪の頭を撫で始めた

 すると、次第にその手は落ち着きを取り戻していった……

 そうしてしばらくすると、彼女は落ち着いたのか俺の腕の上で眠ってしまった……俺は眠る埴輪を起こさないようにゆっくりと立ち上がり、そのまま埴輪ノッブの所まで歩いていくと再び椅子に座った

 そして、俺は眠っている埴輪を静かに抱き直し、その柔らかい稲穂のような綺麗な金髪に触れ、指先で優しく触れた それはまるで絹糸のように細く、柔らかかった……

 

(これが、埴輪なのか……?)

(俺が造ってきた埴輪とは違う……それでいて式神とは違う……この娘は一体……)

 

 俺と隣で覗き込んでいる埴輪ノッブは、眠っている幼子の埴輪を見つめると、2人同時にこう思った

 

(かわいい……)(ノップワァ…………)

 

 こうして俺と埴輪ノッブは、袿姫様に声を掛けられるまで幼子埴輪を見つめているのであった……

(ちなみに彼女についてはショタおじ公認らしく、正体については秘密だそうだ……)

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 ・

 

 ・

 その後、明日からの異界攻略のため、今日は早めに休む事にした……

 俺は個室の部屋に入ると、ベッドの上に横になり天井を眺めていた……

 

(俺が今まで造った埴輪とは全然違う……それにあの子は、本当に生きているみたいだったな……)

 

 俺は先程抱いていた幼子の事を思い出していた……

 そして、ふと思った……

 あれは、まるで人間そのものではないかと……

 

(いや、まさかな……)

 

 頭に思い浮かべた仮説にを頭をふるいを振り否定する……

 

(とりあえず、明日……異界攻略頑張らないと……)

 

 俺は目を瞑り、眠りにつくことにした……

 




幼子の埴輪についてはショタおじ監視と協力の元、袿姫様が造り上げた未完成の埴輪です

ちなみにショタおじは幼子の埴輪に色々と制約とプロテクトをガッチガチにしている模様…


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第34話

投稿遅れて申し訳ございません…

異界突入前回です

視点はハーレムニキの相棒の○○○ニキです


 異界攻略当日……俺達異界攻略チームは熱海城の改装工事というバックストーリーの元、城内に幾つかの機材と大勢の埴輪を連れてやってきた

 熱海城の入り口前には大型トレーラーから下ろされた埴輪達の起動を順序行っている男……通称『埴輪ニキ』と彼のマイ式神である女性式神、『埴安姫 袿姫』らの作業を離れた所から見ながら、彼等は話をしていた……

 

「いやーまさか異界攻略でここまで戦力が充実したチームで挑める日が来るとはのう……埴輪ニキの連れている埴輪達、一体何体連れているのだろうか?」

 

「そうね、ざっと30体は超えているんじゃないかしら? ……いくら消費MAGが少ないとはいえ……末恐ろしいわ……」

 

 話をしている二人は、味方に降り掛かる敵悪魔の脅威を庇う事に掛けては随意一、若い女性に馬鹿にされたり、踏まれるのが大好きな変態中年タンカーこと『変態オジ』が愛用ドリンク片手に隣の女性に話し掛けている

 その女性は、マイ式神である『ポチ』を……その人間を遥かに越えた強靭な筋肉と人ならざる故に造り出された肉体美を兼ね備えた屈強なヒゲ男を四つん這いにさせ、その黒光りする筋肉質な肉体の上に腰掛け、埴輪の集団を見て苦笑いを浮かべる女、『女王ネキ』はそんな会話をしながら隣にいる変態オジの話を聞き流していた……

 ちなみにだが、彼等の言う通り埴輪ニキの使役する埴輪の数は尋常ではなく、彼等でも多くて3体までが限度であった……まぁ、戦闘に参加させない運搬用埴輪なら追加で3体使役出来るとかヤバイ人達である

 

 

 

「確かに凄い数だな『ハーレムニキ』……これならあの時みたいに苦戦する事なく異界の主も倒せるかも……!」

 

「あぁ……そうだといいんだが……」

 

 俺は隣にいる相棒の『ハーレムニキ』と埴輪軍団を見ながら呟く……そういえばコイツ、異界攻略前なのに元気ないな……何かあったのか? 

 

「どうしたんだよハーレムニキ……いつもより元気がないじゃないか」

 

「あぁ、『情報通ニキ』……実はな……昨日、俺の彼女の1人と一夜をホテルで過ごしていたら、もう1人の彼女がやって来て……修羅場になって大変だったんだよ……」

 

「…………そいつはまた大変な事で……」

 

 ……うん、聞かなきゃよかった

 俺は心の底から後悔し、ため息をつく……

 

「でもさぁ……どっちも大切にしたいと思うのって普通じゃない?」

 

「……(タヒねば良いのに……)」

 

 そう語るハーレムニキの目には哀愁漂うものがあった……モゲロ!! 

 ……あ、ちなみにだが相棒ことこの下半身野郎は以外にもか・な・り強く、俺と共にいくつもの異界を攻略してきた猛者である。ちなみに『情報通ニキ』とは俺が得意の観察眼で、奴のハーレム女子達の抱えている悩みやハーレムニキに対しての評価、好きな食べ物から嫌いなシチュエーション等、噂の霊視ニキの下位互換敵な事が出来るのだ! 

(でもこの異能……自分で自分を占えられない制約があるから俺自身、モテられないのはキツイ……)

 

「でも彼女達は所属組織から送られてきた同盟のために婚約しに来た娘達とは違って俺を愛してくれてる訳だから……まぁ、誰が本妻になるかで揉めるのはしょうがないよね……?」

 

「……(それ、お前が言う?)」

 

「それで結局、俺は2人に迫られて、3人で一晩を過ごしたんだけどな……!」

 

「あーはいはい、お幸せにね……」

 

「ふっ、ありがとう……!」

 

 俺は内心呆れながら適当に祝福すると、ハーレムニキは嬉しそうに微笑む……

 こいつ、異界攻略前なのに本当に余裕あるよな……まぁ、こいつのメンタルが鋼なのは今に始まった事ではないが……

 

 そんなこんなで雑談をしていると、背後から一体の女式神がやってきた……彼女は、黒真珠の輝く黒色の黒く長い水流みたいな髪をたなびかせ、その身にまとう衣装は背中や横乳丸出しなセクシーなバニーガールであった

 そんな妖艶な美女、変態オジのマイ式神である『かぐや』は鉄扇で口元を隠しながらこちらに近づき、話しかけてくる

 

「ハーレムニキ様、情報通ニキ様、本日は我が主との異界攻略の協力に応じて頂き誠に有り難うございますわ……今日という日を迎えられた事を私はとても感謝しておりますの……これから共に戦う仲間としてどうか宜しくお願い致しますわ……」

 

「おっと、これはご丁寧にどうも……」

 

「いえいえ、此方こそよろしくお願いします……(フッ、ナイスバディな姉ちゃんじゃねぇか……!)」

 

 彼女は優雅に一礼した後、胸を揺らしながら俺達に握手を求めてきたので、その手を取り握る……

 

 うぉ……すげぇ……式神なのに人間と同じ体温と柔らかさだ……それにマジで女優顔負けの美貌だな……! 

 俺はその柔らかさに感動しつつ、女性式神の美しさに感嘆していると、いつの間にか少し離れた所に来ていた変態オジは、俺達の彼女の美貌に対する反応を見て得意げになっていた

 

「ほっほほ……情報通ニキとハーレムニキ殿はかぐや嬢の虜になってしまったようですな……無理もない、彼女は女性式神の中でもトップクラスの美貌の持ち主故……!」

 

「いやぁ~マジで驚いたわ……こんな美人さんは初めて見たぜ……!」

 

「ははは、そんな褒めても何も出ないぞ? ……だが、そんなに気に入ったのならかぐやとわしとの夜の宴……共に参加しても良いのじゃぞ? (ニチャァ……)」

 

「あ、遠慮しときます」

 

「SMプレイは耐性ないんで……」

 

「むぅ……残念じゃのう……」

 

「複数人で宴をしたかったが……残念じゃ……」

 

 残念そうな表情を浮かべた二人は、異界攻略の準備のために城内の奥へと向かった……

 俺は思わず、この変態オジの誘いを断った後、ふと思った……

 そういえばこの人……プレイに誘ってくるけど……もしかしてホモなのか!? ……もしかするときっとアレだ……多分、俺達を利用して、自分の性癖を満たすために利用しようとしているんだろう……ぜっっったいにお断りだ!!!! 

 

 そう確信した俺は、さっきまで感じていたかぐやの美しい容姿への興奮を一気に冷めさせた……

 危ない危ない……魅了耐性があってもこういう純粋な誘いに乗らないように気を付けなければ……

 

「ところで情報通ニキ、今日の作戦はどんな内容なんだ?」

 

「おいおい、昨日の作戦会議を忘れたのか……? 今回は異界の主を倒すのではなく、異界内部のマップ埋めが目的だって言っただろう……?」

 

「あぁ悪い悪い、そうだったな……」

 

 俺はハーレムニキの質問に答えると、彼は苦笑いを浮かべながら頭を掻く……

 

「まったく、しっかりしてくれよハーレムニキ……いくら埴輪ニキによるサポートがあるとはいえ、今回の探索は高レベル異界……命懸けだからな……?」

 

「わかってるって! 任せろ!」

 

 俺の言葉に対し、ハーレムニキは自信満々で親指を立てる……はぁ、不安しかない……

 そうこう話しているうちに埴輪達の準備が終わり、俺達は異界へと続くゲートの前へと向かうことにした……

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 エレベーターで異界入り口である展覧室の入り口前に立つと、異界攻略の手順について最終確認が行われていた……ちなみに階段にはぎっしりと埴輪達が並んでおり、滅茶苦茶威圧感があってヤバイ……

(いくら低レベル帯の埴輪でもここまでいるとヤバイな……)

 そう思いながら周りを見渡すと、まるで大名行列のような光景に背筋に冷たい汗が流れる……

 そんな緊張感の中、俺は先程からずっと疑問に思っていた事を隣にいた埴輪ニキに聞いてみることにした

 

「あの、埴輪ニキ……? その抱えている赤子の埴輪と背負っている背負い箱は一体……? それに、何で埴輪ノッブがここに? この見慣れない埴輪達は一体……?」

 

 俺の問い掛けに反応してか転生者専用販売サイトに乗っていなかった埴輪達は、何故か誇らしげな反応をしていた……

 

「えっと……その……」

 

「ハニョ?」

 

 

「??」

 

 俺の隣にいる埴輪ニキ……その男は古代の鎧の一種である挂甲を身に纒い、兜を被っていた……その姿は古代の兵のようで、腰には見事な宝石があしらわれた飾り刀を帯刀していた……

 そんな男の姿は、一見すると悪趣味な豪奢な侍に見えるのだが……彼の装備は、各種属性耐性が優秀であり、特に飾り刀は魔法使いの杖の様に優れた魔力増幅装置であった……

 彼の背中の背負い箱は霊木で作られたであろう立派な箱で、金で封印の模様が描かれている……その中身が何なのかは不明だが、見た目だけで判断するならばかなり貴重なナニかが入っている事がわかる……

 また、件の埴輪達は他の埴輪達と比べても明らかに作り込みが明らかに違い、強そうだ……

 そして何より一番の特徴は、その武装であり、鉄の塊のような巨大な武装を装備しており、一目見ただけでも彼らがただの埴輪ではない事だけはわかった……

 もう一体は豪奢なマントを身に纏い、なんと宙に浮いていた……

 そんな彼らの存在は、まるでファンタジー世界の傭兵団のように見えて、少しだけワクワクしてしまう……

 そんな俺の視線に気付いたのか、隣の埴輪ニキはどこか嬉しいしそうに頬を掻きながら

 答えてくれた

 

「えへへ……この子達ですか? 俺の大切な仲魔であり、子供達ですよ……彼らは、山梨第2支部の特殊異界『パンクハザード』の所で仲魔にしたのですよ」

 

「ハニョ!!」

 

「えぇ! ……あそこの埴輪、連れ出せたのですか……」

 

 俺は驚きの声を上げてしまう……

 何故なら、あそこの埴輪達は仲魔に出来ないといわれていたのだからだ……

 あの異界では、大量の埴輪が常に徘徊していて、更には特殊な魔法やスキルを使用してくるが、その矛先は俺達人間ではなく、異界内の悪魔に対して振るわれていた

 その為俺達に敵対行動をしない為、彼等を仲魔にするために色々と交流してはみたが、決して仲魔にはならなかったのだ……

(代わりに倒した悪魔のフォルマや、レアアイテムをくれたが……)

 

 なので、俺達の中では、このパンクハザードは一種の稼ぎ異界となっており、支部に引きこもっている転生者達の出稼ぎ式神達と良くパーティーを組んでいるそうだ……しかし、まさかここでパンクハザードの埴輪を目にするとは……! 

 それと、埴輪ノッブを仲魔にしているの羨ましい! 

 

「ははは、凄いでしょ? ……実は、パンクハザードは俺の元アトリエですからね……彼等は俺の作った試作品の埴輪だったので、仲間を手に入れることが出来たんですよ」

 

「そうだったんですか……」

 

「はい、ですから戦闘面でかなり活躍できますよ! それに、皆さんの事も守れますよ!」

 

 そう埴輪ニキが言うと、埴輪ノッブの胸をドンと叩くと、どこか誇らしげにドヤ顔をかましてくる…………良いなぁ……

 

「へー、それじゃあ頼らせて貰おうかな……」

 

「はい! 任せて下さい!」

 

 俺の言葉に気をよくしたのか、埴輪ニキは鼻息荒く返事をする……

 しかし、話をそらされました……彼の抱えている赤子の埴輪は一体……? 

 俺が質問しようとしたその時……

 ピンポンと音を立ててエレベーターの扉が開き、中からは白衣を着た男性が現れる……

 彼は手に持ったタブレット端末を操作しながら俺達の前に立つと、不機嫌そうな表情を浮かべた……彼は異界探査チームの現地民の男であり、俺達のサポート役だ そんな彼は、俺達を他所に異界の入り口を睨み付けるようにしながら言葉を発する

 それは、俺達に対する忠告だった……

 

「……準備は出来たようですね? ……よし、全員いますね……いいですか? これから先はかなり危険です……まさに地獄そのもの……必ず集団で行動してくださいね……? あと、何かあった時は迷わずに撤退するように……貴方達が死んだら世界の終わりですから……」

 

 彼の言葉を真剣な顔つきで聞き入る俺達……そして、全員が理解している事を確認すると、最後にもう一度注意をして話を終える……

 

「では、行きましょうか……? ……さぁ! いざ、異世界へ!!」

 

 その言葉と共に異界内部に乗り込む俺達……

 

 こうして、俺達は異界攻略へと乗り出したのであった……

 

 

 ちなみに埴輪ノッブは、件の赤子と何故か黒く染められている埴輪と共に入り口を守護するようである……




ちなみに黒い埴輪は、初期に土師が作った土偶を埴輪に作り直した存在の為、色々とアカン性能しています
(ショタおじ使用許可済み)



次回の展開に関してアンケート取ります

感想返信と次回投稿は遅れてしまいますが、よろしくお願いいたします


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第35話 掲示板回

久々の更新と久々の掲示板回です!

汚い下ネタシーンがありますがよろしければ…

後、オリジナル悪魔が出てきます


 ★実況! 異界攻略前線 ー関東ー神奈川ー その39

 

1625:名無しの転生者

 最近異界の出現多くね? 

 

1626:名無しの転生者

 え、そうなのか? 

 俺青森住みだけどそんなに出現してるって聞いたことないんだが……

 

1627:名無しの転生者

 青森には霊視ニキがいるからな

 あの人のおかげで青森の異界の発生率は他県と比べて低いらしい

 

1628:名無しの転生者

 マジかよ霊視ニキすげぇ……

 

1629:名無しの転生者

 それに青森に住んでるイタコ達は、霊視ニキからの伝手で中級式神とイヌガミ、大量の埴輪購入で霊的防衛能力を強化して、様々な事象を対処しているそうだぞ! 

 

1630:名無しの転生者

 最近だと他霊的組織との縁談で更に組織力が上がっているらしいしな

 

1631:名無しの転生者

 モブ共なのに最近イキってきてウゼェ……

 

1632:名無しの転生者

 こちら北海道第3支部『稚内最北端防衛基地』ではアイヌ達と現地霊的組織の協力で建てられたよ! 

 だけど、他の霊的組織同様アイヌ達の組織自体メシア教によってめっちゃ弱体化されてたわ

 しかも駄目押しにダークサマナーによってアイヌの貴重な霊的武器や素材が根こそぎ捕られてていたよ……

 

1633:名無しの転生者

 うわぁ……

 

1634:名無しの転生者

 メシア教とダークサマナークソだな……

 

1635:名無しの転生者

 メシア教は今手を出せないけど、ダークサマナーは捕獲すると特別報酬があるからボーナス敵として扱っているぜw

 

1636:名無しの転生者

 >>1635

 マジかw

 

1637:>>1635

 ちなみに捕らえたダークサマナーはヤマがいる地獄湯にて、厳重な監視及び契約の元異界攻略と雑用をしている模様……

 俺達ガイアしているなぁ……w

 

1638:名無しの転生者

 げ、原作ガイア教徒よりは人道的だから……(震え声)

 

1639:名無しの転生者

 でも異界攻略って現地霊的組織からしたら……うーん、また変な誤解がされそうw

 

1640:名無しの転生者

 ダークサマナーだし、レベルが高いから大丈夫だろw

 それに、監視兼護衛の式神と埴輪で戦力強化されているし

 

1641:名無しの転生者

 こっちも余裕ねぇから仕方ないんだよなぁ……TSニキという事例もあるし

 マジで異界の出現頻度の多さもそうだが、巻き込まれた系の現地モブのクレームがうぜぇ……

 

1642:名無しの転生者

 >>1641それな

 こっちは悪魔相手に戦っているっていうのに自分勝手に逃げやがったり、文句だけ言って感謝しない奴とか多いし

 

1643:名無しの転生者

 そういうのに限って警察に通報やらネットに拡散しやがるから質が悪いよなぁ……

 

1644:名無しの転生者

 ほんとそれな

 

1645:名無しの転生者

 でも大抵の場合、警察内部にいる根願寺が事件を揉み消したり現地霊的組織が騒いでいた元救出者を拉致からの洗脳しているの……闇深くね? 

 

1646:名無しの転生者

 根願寺、霊的素質はロバ以下なのにそういう裏対応だけはしっかりしているんだよなぁ……

 

1647:名無しの転生者

 そうだよなw

 

1648:★運営

【速報】熱海城にて異界攻略を生配信開始

 開始時刻午前8時30分

 https://〜〜

 

 

1649:名無しの転生者

 お、久々の生放送か!

 

1650:名無しの転生者

 熱海城の異界って何だ? 

 

1651:名無しの転生者

 確かめっちゃ広い城型異界で夢魔がメインの異界らしいぞ! 

 これは見るっきゃない! 

 

1652:名無しの転生者

 仕事中だが、見に行くしかねぇ! 

 

1653:名無しの転生者

 今通勤中だけど今なら間に合う! 急げ! 

 

1654:名無しの転生者

 仕事しろwww

 

1655:名無しのデビルサマナー

 プロジェクター起動して待機中~

 

1656:名無しの転生者

 見るぜ見るぜぇ

 

1657:名無しの転生者

 見るぜ見るぜぇって、

 ショタおじ!? 

 

1658:名無しの転生者

 >>1652ー1653

 お前ら仕事しなくていいのかよwww

 

 ショタおじ、なぜここに? 

 

1659:>>1653

 俺は有給休暇を取ってきたぜ! 

 

 それとショタおじ、ワイのエチエチムチムチ式神の進捗まだ? 

 

1660:名無しの転生者

 俺はそもそも求職中だぜ! 

 職場が謎の爆破事件という名の悪魔騒動でなくなっちまった……

 

 ショタおじ久々~

 

1661:名無しの転生者

 >>1660

 これを機にこっち来る? 

 

 ショタおじ休憩中なんじゃね? 

 

1662:名無しのデビルサマナー

 ふっふっふ……

 今回は正式な理由で休日だから大丈夫! 

 >>1659

 後日、順番に製作するから待ってて……

 >>1660

 家来る? 

 今なら改良型特種覚醒修行場が空いてるよ! 

 

1663:名無しの転生者

 あのショタおじが、休日中を満喫中だと……!? 

 

 それとさらっとヤバイ覚醒修行増やしているの草w

 

1664:>>1660

 今日槍でも降るんじゃないか? 

 >>1662

 辛い方の修行は遠慮しときます……

 

1665:名無しの転生者

 ワイ、星霊神社勤めの一般修行僧

 ショタおじが室内用ハンモックに寛ぎながら積みゲー消化と未読漫画の閲覧、購入したアニメDVD視聴、掲示板の閲覧を缶ビールとつまみ片手にこなしてて草はえたわw

 

 ちなみに鬼畜ネコマタも人をダメにするソファに寛いでいてダブルで草生えたわwww

 

1666:名無しの転生者

 ショタおじぃぇ……

 

1667:名無しの転生者

 休日に超人じみた行動していて草

 

1668:名無しのデビルサマナー

 朝から飲むキンキンに冷えたビールと出来立てホッカホッカの焼き鳥うんめぇぇぇぇ!! 

 あとこの前、買ったゲームは名作だわ……

 ちなみに現在進行形でプレイしているのは、某悪代官様のトラップゲームやつ! 

 めっちゃ楽し────!! 

 

1669:名無しの転生者

 なんという休日……

 

1670:名無しの転生者

 おいたわしやショタおじ……

 

1671:名無しの転生者

 ショタおじ……今まで無理させてごめん……

 

 

 それはそれとして明日の支部設置用の大型式神の製造お願いね! 

 

1672:名無しの転生者

 ショタおじ様、これを……

 つ(山吹色のお菓子)(式神製作依頼)(山吹色のお菓子)

 

1673:名無しの転生者

 ショタおじ様、これを……

 つ(山吹色のフォルマ)(保護した悪魔の目録)(山吹色のフォルマ)

 

1674:名無しの転生者

 ショタおじ、これあげる! 

 つ(現地霊的組織からの報酬で貰った聖武器という名の呪いの武器)

 

1675:★運営

 ショタおじ、はいこれ

 つ「書類」ドンッ! 

 

1676:名無しの転生者

 おまいらwww

 

1677:名無しの転生者

 そして、ちゃっかり混ざっている運営www

 

1678:>>1665

 うわぁ、皆から来た一斉メールでショタおじの表情が引き攣ってる……

 

1679:名無しの転生者

 これはひどい

 

1680:名無しの転生者

 ショタおじが可哀想すぎる件w

 

1681:名無しの転生者

 休日に仕事のメールは辛いよね

 

1682:名無しの転生者

 ショタおじ、強く生きろよ……

 

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

1842:名無しの転生者

 もうそろそろ始まるな! 

 

 めっっっちゃ楽しみ! 

 

1843:名無しの転生者

 俺は明日のショタおじが心配でならないけど……まあ大丈夫だろう! 

 

1844:名無しの転生者

 ショタおじならきっとやってくれるさ! 

 

1845:名無しの転生者

 ワイ、夢魔メインのダンジョンと聞いて今からドキドキワクテカ

 

1846:名無しの転生者

 ちくしょう! 魅了無効スキルがあれば俺も……! 

 

1847:名無しの転生者

 そういえば異界探索メンバーって誰なんだ? 

 有名なやつ参加しているのか? 

 

1848:名無しの転生者

 確か……女王ネキ、変態おじの二人と、ハーレムニキとその相棒、後は埴輪ニキの5人パーティーだったはず

 

1849:名無しの転生者

 なるほど

 

1850:名無しの転生者

 はよ始まれー! 

 

1851:名無しの転生者

 全裸待機中だぜw

 

1852:名無しの転生者

 よし、今のうちに今日の夕飯をカキフライにするか

 

1853:名無しの転生者

 草w

 

1854:名無しの転生者

 ワイ、既に腹ペコだから、これから朝飯食いながら視聴するわ

 

1855:名無しの転生者

 ワイもやで

(朝からたらこパスタ)

 

1856:名無しの転生者

 同じく

(レトルトガイアカレー)

 

1857:名無しの転生者

 私はパン食べた! 

 

1858:名無しの転生者

 朝食はたまごかけご飯が最強だと思うの

 

1859:名無しの転生者

 俺はやっぱりマイ嫁式神ちゃん(アズールレーンの比叡)特製の朝食が究極だと思うぜ! 

 

1860:名無しの転生者

 裏山死刑

 異界探索中だから安心安全ぽったくり価格のレトルトガイアカレー

 

1861:名無しの転生者

 ワイは現地霊組織自慢の霊的素質開眼料理という名のゲテモノ料理……

 イモリの黒焼きと霊地の神聖なる(汚)水で炊いた雑穀飯って何なの? 

 馬鹿なの? 

 

1862:名無しの転生者

 草w

 

1863:名無しの転生者

 これはひどい

 

1864:名無しの転生者

 流石に同情を禁じ得ない……

 

1865:名無しの転生者

 ちなみに効能は? 

 後>>1861の腹大丈夫なのか? 

 

1866:>>1861

 効能? 知らん! 

 暴食系の悪魔の子孫じゃなきゃ病院行き確実だと思うよこのクソ料理! 

 

1867:名無しの転生者

 そんなに酷いのか……

 

1868:名無しの転生者

 ちなみに、その料理は誰が作ったんだ? 

 

1869:>>1861

 現地霊的組織のお偉いさんの娘

 メシマズの域を超えるわ! 

 

1870:名無しの転生者

 良かったじゃん、女性の手料理じゃないかw

 

1871:名無しの転生者

 おめでとう>>1861

 

1872:名無しのデビルサマナー

 スレに夢中になってる皆、配信もう始まっているけど見ないの? 

 

 ちなみに俺は朝からジャンクフード三昧だよ~

 

1873:名無しの転生者

 あっ……

 

1874:名無しの転生者

 えっ? 

 

1875:名無しの転生者

 おいいいいい!? 

 

1876:>>1861

 なんかすまん

 

1877:名無しの転生者

 面白い話題に釣られてしまったッピ! 

 

1878:名無しの転生者

 サンキューショタおじ! 

 埴輪ニキの埴輪がどんなのか楽しみ! 

 

1879:名無しの転生者

 撮影サイトここだからな~

 https://〜〜

 

1880:名無しの転生者

 ナイス! 

 

1881:名無しの転生者

 見るぜぇ見るぜぇ! 

 

1882:名無しの転生者

 ほへー、結構綺麗に映ってるやん

 

1883:名無しの転生者

 まだ199×年なのにこのクオリティ……

 

 相変わらずうちらの転生者で色々と技術レベルがおかしいことになっているねw

 

1884:名無しの転生者

 うわぁ……異界内部結構広いのに埴輪だらけで草w

 馬乗っているやつ、埴輪ニキかな? 

 見たこと無い埴輪がいる! 

 

1885:名無しの転生者

 これは……確かに凄いな

 てか、どうやって撮ってるんだ? 

 

1886:名無しの転生者

 ドローン型の式神か何かを使っているんじゃねえの? 

 

1887:名無しの転生者

 >>1857 あ、撮影式神はワイのお手製やで! 

 ちなみに外見は映画泥棒のアイツやw

 

1888:名無しの転生者

 式神モデルのチョイスに草w

 

1889:名無しの転生者

 >>1859

 なぜそいつを選択したしw

 

1890:名無しの転生者

 てか異界内部が埴輪達のせいで良く見えねぇんだけど……? 

 

1891:名無しの転生者

 あらら、そういえばそうだな……

 

1892:名無しの転生者

 おい、どうなってんだよ! 

 これじゃぁせっかくの夢魔たんのお姿が見られないじゃないか! 

 

1893:名無しの転生者

 落ち着けよ、多分、突入したばっかりだから

 

1894:名無しの転生者

 とりあえず異界探索メンバーの戦闘と夢魔ちゃんがどんな感じなのか見てみようぜ! 

 

1895:名無しの転生者

 だな、まずはそこからだ

 

1896:名無しの転生者

 お、どうやら動きがあったみたいだぞ! 

 

1897:名無しの転生者

 えっ? マジで!? 

 

 映画泥棒! 撮影しろ! 

 

1898:名無しの転生者

 どんな悪魔が出てきたんだ! 

 

1899:名無しの転生者

 ん? あれって……「ナイトメア」と「キャク」……? 

 

1900:名無しの転生者

 えぇ……

 

1901:名無しの転生者

 何でお前がいるの????? 

 

 リリムたんは???????? 

 

1902:名無しの転生者

 は???? 

 

1903:名無しの転生者

 ショタ人形だけど顔が怖い……

 

1904:名無しの転生者

 m

 ま、まだ慌てるな……まだ序盤だ……まだ……

 

1905:名無しの転生者

 いや、流石にこれは予想外過ぎるわw

 

 リリムを期待しているやつ多くて草w

 

1906:名無しの転生者

 てか、こいつら大丈夫なのか? 

 ナイトメアって、『ジバブー』と『ドルミナー』を使うヤバいやつだぞ! 

 

1907:名無しのデビルサマナー

 

 大丈夫だよ

 埴輪達がいるし、いざとなったらトラフーリで何とかするし

 

1908:名無しの転生者

 あ、埴輪達が陣形を組み始めた……? 

 

1909:名無しの転生者

 戦国マニアのワイから思うに、方円陣形だな! 

 大将を中心として円を描くように兵で囲む陣形で、敵を迎え撃つ時に使われるで! 

 攻勢には適していないけど、異界内部での奇襲対策には良いと思うで! 

 

1910:名無しの転生者

 てかこの異界広いな! 

 

 一部屋2~300m程あるぞ! 

 

1911:名無しの転生者

 お、埴輪達が弓を構えたぞ! 

 迫力がすげぇ! 

 

1912:名無しの転生者

 映画マニアの私、こういうシーンめっちゃ好き! 

 

1913:名無しの転生者

 えっ? 何が起こった!? 

 

1914:名無しの転生者

 おぉっとぉ! 

 向かって来た悪魔達に矢が刺さった! でもって爆発したぁ!!? 

 

1915:名無しの転生者

 なにそれ怖い

 

1916:名無しの転生者

 うわぁ、外した弓も爆発してダメージ与えられているし、爆発で怯んだ所を女王ネキの長い鞭による攻撃が当たる当たる……

 

1917:名無しの転生者

 クソ早い悪魔を当てる技量と謎の爆発する弓、女王ネキの攻撃すげぇ! 

 

1918:名無しの転生者

 うわぁ……埴輪と女王ネキの一方的な攻撃で他のメンバー棒立ちになってるじゃん

 

1919:名無しの転生者

 これは……強い(確信)

 

1920:名無しの転生者

 爆発音ヤバ過ぎワロタ

 

1921:名無しの転生者

 弱ダメージでも数の暴力はヤバいなw

 

1922:名無しの転生者

 あっ……

 

1923:名無しの転生者

 なんだ? 急に悪魔達の動きが怪しいぞ!? 

 

1924:名無しの転生者

 おやおや、これは一体どういうことでしょう? 

 先程まで何もできずに蹂躙されていたナイトメア達の後方から何かが出てきたようですぞ!? 

 

1925:名無しの転生者

 あれは……!!!!????  

 

1926:名無しの転生者

 おいおいおいおいおいおい!! 

 何なんだアイツらは!? 

 

1927:名無しの転生者

 は?? 

 キッッモ!!!? 

 

1928:名無しの転生者

 嘘だろ……何あの頭が御立派が生えた侍達は! 

 

1929:名無しの転生者

 オエ──ッ!!!! 

 

1930:名無しの転生者

 流石のワイもこれには萎える

 

1931:名無しの転生者

 ズボン着るわ

 

1932:名無しの転生者

 うわぁ……

 すごいスピードで向かってきてる……

 

1933:名無しの転生者

 ハーレムニキとその相棒がめっちゃ動揺していて草w

 

 女王ネキと変態おじ動じてなくてすげぇ! 

 

1934:名無しの転生者

 てかあれ? 

 

 変態おじ、前線の埴輪達に混じってね? 

 

1935:名無しの転生者

 …………えっ? 

 

1936:名無しの転生者

 いや、マジで何やってんだよ! 

 その組み合わせはアカン! 

 

1937:名無しの転生者

 真剣な変態おじだけどやめて! 

 

1938:名無しの転生者

 おい、待てよ! やめろ! 

 そういうのはマジでやめろ!!! 

 

1939:名無しの転生者

 ひぃいいいいいっ!!! 

 

1940:名無しの転生者

 ハーレムニキコンビ必死にストーン系投げていて草w

 埴輪ニキの式神ちゃんと変態おじの式神ちゃん、めっちゃ顔を赤らめてて萌える! 

 

1941:名無しの転生者

 ふぅ……

 腐女子の私、ワクワクですわ! 

 

1942:名無しの転生者

 ふぅじゃねぇよ!! 

 ワイはエッチな女悪魔たんを見てみたいや! 

 

 脂ぎったおっさんと御立派の組み合わせはアカン! 

 せめて女王ネキと変態おじと埴輪ニキの式神前線に出て! 

 

1943:名無しの転生者

 埴輪達女王ネキ、頑張れ! 

 

 近距離で見たくねぇ! 早く倒せ! 

 

1944:名無しの転生者

 おぉ! 前線の卑猥侍達が爆発したぁ! 

 

1945:名無しの転生者

 爆発する弓ナイス! 

 

 でも心なしかワイの息子に幻痛が……

 

1946:名無しの転生者

 おぉっと! ここでナイトメアの増援によるバックアタックだぁ! 

 何このヤバい異界! 敵の増援多すぎ! 

 

1947:名無しの転生者

 てかあの悪魔達何なんだ! 

 原作に出てきていない悪魔だったぞ! 

 それに攻撃の効き具合的に物理耐性火炎弱点の悪魔っぽいけど……

 

1948:名無しの転生者

 あれ、春画の悪魔じゃないのか? 

 

1949:名無しの転生者

 え? 

 

1950:名無しの転生者

 え? 

 

1951:名無しの転生者

 ちょっと待って

 

1952:名無しの転生者

 はい? 

 

1953:名無しの転生者

 えぇ……

 

1954:名無しの転生者

 あぁ、なるほど! そう言うことか! 

 

1955:名無しの転生者

 納得しちゃったよ……

 

1956:名無しの転生者

 ちょまて、なんでなの? 

 

1957:名無しの転生者

 いやだってこの異界、あの春画と珍宝館で有名な場所に出来た異界だぜ? 

 

1958:名無しの転生者

 納得してしまった自分がいる……

 

1959:名無しの転生者

 つまり、あの悪魔達は春画の悪魔……

 

1960:名無しの転生者

 そんな事があっても良いの!? 

 ショタおじ

 

1961:名無しの転生者

 えぇ……てことは春画系の悪魔が出るのかよ……

 

1962:名無しの転生者

 あれ? 

 ショタおじ? 

 

1963:名無しの転生者

 どしたん? 

 

1964:名無しの転生者

 おーい? 

 

1965:>>1665

 ショタおじ、丁度フランクフルト食べていたからゲ◯しにトイレに向かっていったよ……

 

1966:名無しの転生者

 うわぁ、めっちゃバッドタイミングやん……

 

1967:名無しの転生者

 これ、完全に狙っていただろ! 

 

1968:名無しの転生者

 流石にないと思うが……

 

1969:名無しの転生者

 おい、埴輪達から何かが前線に出てきたぞ!? 

 

1970:名無しの転生者

 なんじゃありゃ! 

 

1971:名無しの転生者

 なんか……

 デカイ斧を持った……

 

1972:名無しの転生者

 いや、あれは剣だ! 

 てかあの見た目! 

 ゼ◯ダの伝説の大地の守護者だ! 

 

1973:名無しの転生者

 みんなのトラウマのアイツか! 

 

1974:名無しの転生者

 うわぁ、埴輪ニキアイツを作ったのかよ……

 

1975:名無しの転生者

 敵としては最悪だけど味方だとめっちゃ頼もしそう! 

 

 販売して欲しいな……

 

1976:名無しの転生者

 てことはふわふわ浮いているやつは空の守護者か! 

 

 埴輪ニキ、ゼル伝マニアか!? 

 

1977:名無しの転生者

 埴輪ニキとはいい酒が飲めそうだな! 

 

1978:名無しの転生者

 行けぇ埴輪達! 

 

 これ以上猥褻物を見せるな! 

 

1979:名無しの転生者

 お、埴輪ニキとその式神とのラスタキャンディで動きがめっちゃ良くなった! 

 

1980:名無しの転生者

 おぉ、一斉攻撃が決まった!

 マハザンマとヒートウェイブの連続攻撃すげぇ…

 

1981:名無しの転生者

 うわぁ……まっぷたつになった御立派がグロい……

 

1982:名無しの転生者

 幻痛がヤバい……

 

1983:名無しの転生者

 股間がヒエッっとなったわ

 

1984:名無しの転生者

 無修正なの辛い……

 

1985:名無しの転生者

 あ、良くみたらハーレムニキ達バックアタックしてきた悪魔達と交戦してたわ

 

1986:名無しの転生者

 おぉ~武器型式神、かなり攻撃性能がヤバいな! 

 

1987:名無しの転生者

 常にAI二回行動しているみたいだな……

 

1988:名無しの転生者

 武器型式神つええええ! 

 

1989:名無しの転生者

 俺も武器型式神にしようかな? 

 

1990:名無しの転生者

 でも女性型式神は? 

 

1991:名無しの転生者

 やっぱ女性型エチエチロリ式神が良いどす

 

1992:名無しの転生者

 草w

 

1993:名無しの転生者

 武器型式神、強いんだけど拡張性がなぁ……

 

1994:名無しの転生者

 武器防具装備できないしね

 

1995:名無しの転生者

 それな

 

1996:名無しの転生者

 獣型式神もなぁ……

 特注装備じゃなきゃいけないからマッカががが

 

1997:名無しの転生者

 あ、そろそろ2000だ

 

1998:名無しの転生者

 2000だったら特注ムチムチ式神ちゃんが明日俺の元に……! 

 

1999:名無しのデビルサマナー

 2000だったら明日も休日に……せめて半休を……! 

 

2000:★運営

 ダメです

 

2001:名無しの転生者

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長文ありがとうございます
ちなみにショタおじが休日を設けている理由は主人公の作成した埴輪が思った以上に需要があったことでショタおじが自身の式神製造の手間が省けたこと、アガシオン販売前の期間であること、主人公が何かあった時の保険のためです

以下オリジナル悪魔のステータスです
……………………………………………………………………………………

 オリジナル悪魔ステータス紹介

 天の邪鬼 Lv27

 ステータスタイプ 『力速型』

 耐性ー物理

 弱点ー火炎 破魔 緊縛

 スキル 突撃・毒液・タルンダ
     ・マカジャマ・ラクカジャ

 解説
  春画に溜まっていた淫気のマグネタイトが
  異界化と元凶の影響で悪魔化した存在
  本能に従い、女を見ると襲ってくる
  (尚女性型も存在する)


 ちなみに参考にした悪魔はアマノサクガミです
 


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第36話 掲示板回

遅れて更新です

今回も掲示板回です


 ★実況! 異界攻略前線 ー関東ー神奈川ー その40

 

1:名無しの転生者

 ・ここは関東神奈川県での異界攻略についてライブ開催したり雑談するスレッドです

 ・悪魔の弱点、有効打についてのコメント大募集

 ・悪質な嘘情報の発信は即垢BAN

 ・荒らし行為と配信者とそのパーティーに対する誹謗中傷御法度

 

2:名無しの転生者

 たて乙

 

3:名無しの転生者

 乙

 

4:名無しの転生者

 ショタおじドンマイwww

 

5:名無しのデビルサマナー

 どうして……

 

6:名無しの転生者

 草w

 

7:名無しの転生者

 ドンマイショタおじw

 

8:名無しの転生者

 まぁ、まだギリギリ午前だ……

 休暇を楽しんでね! 

 

9:名無しの転生者

 スレ立ておつー

 

10:名無しの転生者

 ショタおじおつかれさまー! 

 

11:名無しの転生者

 ショタおじドンマイ

 

 配信中のニキネキ達頑張れー! 

 

12:名無しの転生者

 なにこのスレ? 

 ショタおじもいるし

 

13:名無しの転生者

 >>12 スレタイの通りやで 関東神奈川県の異界攻略最前線ってところや

 で、今配信中の異界はある意味ヤバい所やでw

 

14:>>12

 >>13え!? ちょっと kwsk

 

15:>>13

 悪魔がめっちゃ湧くねん

 それもめっちゃ見た目がエッグい奴らが……ワイも行きたかったわぁ

 

16:名無しの転生者

 エッグいよな、あの春画の悪魔達……

 てか>>13、あの異界に行きたいって……正気か? 

 

17:>>12

 マジか……てか、春画の悪魔って何!? 

 

18:名無しの転生者

 前スレに詳細があるぞ

 

 それと、どうせまた出てくるだろうから視聴しながらでも構わん

 俺はもう掲示板しか見ないが……

 

19:名無しの転生者

 おk見てくるわ

 

20:名無しの転生者

 反応が楽しみだぜw

 

21:名無しの転生者

 俺も行ってくるかな……

 

22:名無しの転生者

 いてらー! 

 

23:名無しの転生者

 そういえば今配信見始めたんたけど、配信者のパーティーメンバー凄いな……

 

24:名無しの転生者

 それな

 

25:名無しの転生者

 特にあの悪魔達を殲滅している女王ネキさんすげぇ! 

 

26:名無しの転生者

 俺は埴輪ニキとハーレムニキの相棒が良いと思うな

 現に今、戦闘後の埴輪達の整備を高速で仕上げている様子と件の悪魔の解析をしている所は流石だと思う

 

27:名無しの転生者

 確かにな

 

28:名無しの転生者

 まぁ、パーティーメンバーの話題はこの辺にしておいてそろそろ彼らの動きについて話そうぜ! 

 

 あの悪魔のせいで視聴できないニキネキがいることだし……

 

29:名無しの転生者

 ありがてぇ……ありがてぇ……

 

30:名無しの転生者

 まぁ、とりあえず今は配信を見よう

 何かアクションがあったら書き込む……それで良いか? 

 

31:名無しの転生者

 異議なし! 

 

32:>>12

 見てきた……何あのエグい見た目の悪魔……

 

 ある意味御立派様並みの狂気の造形だよ……

 

33:名無しの転生者

 そんな悪魔が湧いている異界が熱海城にあるの……

 私も行きたかったなー

 

34:名無しの転生者

 え……マジ? 

 

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

134:名無しの転生者

 いやぁ……どんどん春画の悪魔が出て来ますね(白い目)

 

135:名無しの転生者

 うぅ……アザゼルが出てくる漫画の例のショタ眼鏡の気持ちがわかるぜ……

 

136:名無しのデビルサマナー

 早急にモザイク処理が出来る式神に改良しなくては……

 

137:名無しの転生者

 それな、てかあの悪魔達はどうやって異界から出てきているんだろうな? 

 やっぱり報告にあった例の絵画が原因か? 

 

138:名無しの転生者

 くぁwせdrftgyふじこlpー!!!!!! 

 

139:名無しの転生者

 うわぁ……視聴をやめて良かった……

 

140:名無しの転生者

 件の悪魔達の女型バージョンはエグすぎる……

 

141:名無しの転生者

 あー、あれは誰でも吐き気がするわ……

 

 まさにラフレシア……汚いラフレシアや……

 

142:名無しの転生者

 あんなにおぞましい姿に昔の日本人は興奮していたの草生えるw……

 

 昔の日本人、未来にいきすぎぃ! 

 

143:名無しの転生者

 春画という昔のエロ本の悪魔と聞いてワクワクしていたワイ、見て後悔したわ

 

144:名無しの転生者

 でもさぁ、今の日本人も大概だよね……

 式神スレとか、現地霊能力者専用スレの殆どが性癖暴露大会になってるし……

 

 まぁ、現地霊能力者の殆どはノーマルな性癖な人が多いけど

 

145:名無しの転生者

 お前らの大好きな嫁女悪魔だろ、早くなんとかしろよ

 

146:名無しの転生者

 いやどす

 

147:名無しの転生者

 嫁はマイ式神ちゃんだけです! 

 

148:名無しの転生者

 うわぁ……異界攻略中のパーティーすげぇ……

 あんな造形の悪魔相手に上手く対応していやがる

 

149:名無しの転生者

 はえ~スゴイスゴイ (小並感)

 

150:名無しの転生者

 ん? なんか様子がおかしいな……

 

151:名無しの転生者

 うん……ぼろぼろの白旗……? 

 

152:名無しの転生者

 あれこの悪魔、夜魔の一団じゃないか? 

 なんかめっちゃ弱っているし

 

153:名無しの転生者

 うおぉぉぉおお!! 

 普通の、普通の女悪魔がいるじゃねぇか! 

 怯えているリリムたんと、ぼろぼろのサキュバス様がここに! 

 

154:名無しの転生者

 うっそマジで!? 

 

155:名無しの転生者

 これは見るっきゃない! 

 

156:名無しのデビルサマナー

 悪魔との交渉は気をつけてね

 弱っているからって同情して、変な契約しちゃいけないよ……

 

157:名無しの転生者

 うわぁ、滅茶苦茶憔悴しきっている悪魔達だなぁ……フォーモリアなんてやつれて白くなっているじゃないかw

 

158:名無しの転生者

 これは搾り取られ過ぎているなw

 

159:名無しの転生者

 あー……さては春画の悪魔達に搾り取られたな

 

160:名無しの転生者

 え? どういう事?

 

161:名無しの転生者

 ヒント:エナジードレイン

 

162:名無しの転生者

 あー……そういうこと

 

163:名無しの転生者

 うわぁ……可哀想に……

 

164:名無しの転生者

 てか異界攻略チーム、こいつらどうするんだ? 

 ヤっちゃうのか? 

 搾り取る? 

 それとも契約で仲魔にするん? 

 

165:名無しの転生者

 出来れば見た目が安心にエチエチ女悪魔を救ってあげて欲しい……

 なぜ異界内部で悪魔同士の仲間割れが起きているのか気になるし……

 

166:名無しの転生者

 てか、真っ白になったフォーモリア君大丈夫? 

 今にも死にそうだけど……

 

167:名無しの転生者

 うわぁ…干からびている…

 

168:名無しの転生者

 ディアかけても真っ白のまま……

 これはトラウマになった結果によるものかな? 

 

169:名無しの転生者

 とりあえず、異界攻略チームの人達は悪魔さん達の話を聞いているみたいだぜ

 異界発生の原因とか気になるし

 

170:名無しの転生者

 泣いているリリムたんを慰めているサキュバスお姉さますこ……

 でも良く見たらインキュバスがいないのが気になるな……

 何でだ? 絞り尽くされたか? 

 

171:名無しの転生者

 なんか流れ的に夢魔達と契約を結んでいるな……

 

 ほだかされて騙されていないよな? 

 

172:名無しの転生者

 流石にそこまで馬鹿じゃないだろう……

 それにしてもあの悪魔達、これからどうするんだ? 

 

173:名無しの悪魔しょうかんし(仮)

 もしよろしければ私の方で預からせて頂いてもよろしいでしょうか? 

 

174:名無しの転生者

 うおぉ!? 急に現れたぞ! 誰だ!? 

 

175::名無しの転生者

 うわ、きた

 

176:名無しの転生者

 まぁ、こんな異界攻略動画だから来るわな……

 

177:名無しの転生者

 誰この人? 

 

178:名無しの転生者

 >>177

 個人的に転生者の中でもショタおじより別に意味でヤバい人……

 でもヤろうとしていることは正直賛同する

 

179:名無しの転生者

 ??????????????? 

 

180:名無しの転生者

 うーn……

 わからん! 誰か教えてくれ!! 

 

181:名無しの転生者

 まぁ、分からなくても良いさ……

 とりあえず俺達には得がある事らしいのは確からしい

 

182:名無しのデビルサマナー

 俺的には専用式神がいるからいらないと思うんだけど? 

 

183:名無しの転生者

 それで預かるってどういうことなんだ?

 

184:名無しの転生者

 ショタおじは反対なの? 

 ……まぁ、そうだよなw

 

185:名無しの転生者

 あー……でも正直あったら絶対に通う! 

 

186:名無しの転生者

 それな

 

 涙目のリリムたんすこ……

 

187:名無しの転生者

 ハゲしく同意

 

188:名無しの転生者

 また髪の話をしている……

 

 助けたんだからあの勝ち気なサキュバスさんに色々と……

 

189:名無しの実況者

 報告します! 

 

 件の悪魔達は埴輪ニキの所属する異界行き決定になりました! 

 理由は、彼女彼らはこの異界についての詳細と適正悪魔とこの異界特有の春画悪魔達の詳細を嘘偽り無く答えた事と、ショタおじ直伝の人間に対して最大限度守らせる契約を結んだ為です! 

 その為装備の変更と埴輪ニキの埴輪部隊の再編成の為、一時退却を決定しました! 

 

 終わり!! 

 閉廷!! 

 以上!! 

 皆解散!! 

 

190:名無しの転生者

 えー

 

191:名無しの転生者

 えー

 

192:名無しの悪魔しょうかんし(仮)

 えー残念……

 私の目的が進むと思ったのに……

 

193:名無しの転生者

 いや、普通に考えて駄目だろう……

 あの悪魔達が本当に安全かわからんし、埴輪製造の要である埴輪ニキの所に預けるなんて……

 

194:名無しの転生者

 でもまぁ契約で縛られているし……でもやっぱりちょっとズルい……! 

 滅茶苦茶可愛い女悪魔ちゃんを埴輪ニキの管理する異界に保護なんて……

 

195:名無しの転生者

 俺も思ったけど、良く考えたら嫁式神の方が可愛いから問題ないなw

 

196:名無しの転生者

 埴輪ニキ……支援汁からリリムたんと会える機会ちょうだい……

 ワイ、雄獣型式神やから……ちょっとだけ、ほんの少しだけで良いから……

 

197:名無しの転生者

 支援汁とか何の汁だよwww

 

198:名無しの転生者

 そんな事より次の動画時間どうするん? 

 

199:名無しの配信者

 あ、忘れてた! 

 えっと……次の配信は、早くて昼ぐらいかな……? 

 

 俺達のサブ装備と埴輪ニキの埴輪は、近場の駐車場に停めている大型トレーラーに納めているからね! 

 

200:名無しの転生者

 了解! 

 じゃあ、それまで雑談してますか! 

 異界探索チーム乙ー

 

201:名無しのデビルサマナー

 乙ー

 異界探索は帰りまでが探索だからね~

 油断しないようにね! 

 

202:名無しの転生者

 それなんてフラグ? 

 >>200

 じゃぁ、海外でリサイクルによる自然保護活動と並行して進められている孤児院経営で起きた闇の話をしようかな……

 

203:名無しの転生者

 ちょ!? 

 

204:名無しの転生者

 何があったし……




Q
式神ニキ
 この書き込みした人ってどんな人なん?

A
ハーレムニキ
 人間の皮を被ったサキュバスよりもヤバいナニか
情報通ニキ
 童貞を卒業させようとする怖い人
女王ネキ
 SとMを極めた女転生者
変態おじ
 わしよりも変態な御方

埴輪ニキ
(゚д゚)
………………………………………………………………………

掲示板回の中編回でした
ミナミィネキの感じはこんな感じで良いのだろうか…


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第37 掲示板回

遅れて更新です
本当に遅れてしまい、申し訳ございません

今回も掲示板回です


520:名無しの転生者

 いやぁ……海外のオカルト情勢は色々とヤバいな

 アフリカのアルビノ狩りが国をあげて行っているなんて

 

521:名無しの転生者

 確か呪術師の作る秘伝の秘薬という名のマッスルドリンコを作るために必要なんだっけ? 

 

522:名無しの転生者

 うわぁ……これだから現地霊的組織は……

 

523:名無しの転生者

 尚、俺達の作る霊的アイテムには俺達の血液とか爪、髪の毛が使われている模様

 

524:名無しの転生者

 え、マジで? 

 

525:名無しの転生者

 え……(ガイアカレーを食いながら)

 

526:>>523

 >>525

 ガイアカレーには異物混入させていないから安心して! 

 

527:名無しの転生者

 ストーン系とか血を使って作成すると効力が上がったり、楽なのがいけない……

 

 一線を越えてないから大丈夫! 

 

528:名無しの転生者

 悪魔の生体素材を使っているけど大丈夫! 

 

529:名無しの転生者

 ところでそろそろあんたもコテハンつけるべき人じゃない? 

 

 富豪系俺達とは違って海外展開をしているのは珍しいし

 

530:名無しの転生者

 あ、それ良いね! 

 

531:名無しの転生者

 格安でリサイクルされた金属で作る武器製造ガチャ楽しいです()

 

 遊戯王のサラマンダラを作ったら氷結属性が付与された、蒼いサラマンドラ出来てしまったときは草生えました

 

532:名無しの転生者

 格安で強い武器が作れるかもしれんし……

 まぁ、性能が低い武器防具は現地霊的組織に流せばいいし

 

533:名無しの転生者

 あれ作ったのあんたかw

 

 ワイが育てている弟子(Lv3)に与えて色々と助かっているぞ! 

 蒼炎って刀身に刻んでいるのに氷結属性な所が弟子が驚いていたぞw

 

534:>>531

 >>533

 使って頂きありがとうございます! 

 また面白いものが出来たら販売します! 

 

535:名無しの転生者

 ガチャ性のある素材と同時に安価な素材だから練習に良いよね

 雑魚性能でも現地霊的組織に需要あるし

 

536:名無しの転生者

 それにしてもゲームの世界に生まれ変わっても色々と面倒な事が多くて辛い……

 

 俺Tueeしたかったぜ……

 

537:名無しの転生者

 >>536

 分かるぜ、その気持ち……

 

 俺なんか、知識チートして成り上がりまくれると思っていたら、株式で大損失してこの業界に入らざるを得なかったからな……

 まさか前世の有名大企業が中小企業になっていたり、ガイア連合に吸収合併しているのは草生えたわw

 

538:名無しの転生者

 おい、おまいら! 

 

 朗報だ! 配信がついに再開したぞ! 

 

539:名無しの転生者

 おぉ! やっとか! 

 俺は見ないから誰かまた実況して! 

 

540:名無しの転生者

 それで冒頭はどんな内容だった!? 

 俺はもうあんなグロ動画は見たくないから教えて

 

541:>>538

 まず最初に武人埴輪達の消耗した武器を総替えしてたぞ! 

 鉄の刀剣の他に、赤い玉を装着した銅剣を装備として持たせているみたいだ! 

 それと、メンバーの追加がされたらしい

 

542:名無しの転生者

 あ、まだ異界突入していないんだ、じゃあ途中まで見るわ! 

 

543:名無しの転生者

 黄金色の銅剣って、なんか違和感あるな……

 青緑色じゃないの? 

 

544:名無しの転生者

 >>543

 青銅器って、銅が錆びてああなるんだぞ! 

 実は城の屋根が青緑色なのも錆のせいなんだぞ! 

 

545:名無しの転生者

 そうなんだ! 

 てことは、銅製の瓦を使っているの? 

 

546:名無しの転生者

 城マニアのワイが答えるで! 

 実は城の屋根は、銅板葺きと呼ばれる銅製の板で作られているんだぞ! 

 

547:名無しの転生者

 どうばんきのこ? 

 面白い屋根だな! 

 

548:名無しの転生者

 読めない……誰か読み方教えて! 

 

549:名無しの転生者

 ggrks

 

550:>>546

 あ、すまん

 どうばんぶきだよ

 

551:名無しの転生者

 脱線してて草w

 

 見た目はいいけど強度はどうなの? 

 直ぐに折れたり曲がったり、刃が潰れそうだけど? 

 

552:名無しの撮影者

 あ、そこは大丈夫だったよ! 

 埴輪ニキがデモンストレーションで、鉄の棒(直径2~3cm)を一刀両断していたぞ! 

 

553:名無しの転生者

 あ、ハーレムニキの相方おつー

 

 おぉ、性能的に問題ないな

 

554:名無しの転生者

 強いのか強くないのかわからんw

 

 一般人的には凄いけど霊的装備的にどうなの? 

 現地霊的組織の伝説の武器(笑)と比べてどうなの? 

 

555:名無しの転生者

 あ、動画の隅に写っている現地霊的組織の現地人っぽいおじいさんの顔が凄いことになっていて草w

 

556:名無しの転生者

 どうやら現地霊的組織の人にとっては凄そうだなw

 

557:名無しの転生者

 まさに顎が外れるといった表情だな

 

558:名無しの転生者

 これって俺達用に販売してくれないのかな? 

 

 もしかしてそのうち販売するのか? 

 

559:名無しの撮影者

 うーん

 ちょっと聞いてみるわ

 

560:名無しの転生者

 ナイス! 

 

 後出来れば性能も聞いといて! 

 

561:名無しの転生者

 埴輪ニキのマイ式神についても聞いて! 

 

562:名無しの転生者

 黒い埴輪も! 

 

563:名無しの転生者

 埴輪ノッブの販売も聞いて! 

 

 言い値で買うから! (現金で)

 

564:名無しの転生者

 そこはマッカじゃないのねw

 

565:名無しの転生者

 だって埴輪ニキ販売の商品、マッカ需要が上がっても値上げしないし……

 

566:名無しの転生者

 強い武器防具アイテム、なんだったら式神もどんどんと値段が上昇しまくっているし……

 

 上級式神とか一千万レベルの超高額だし……

 特に女型とかヤバイ

 

567:名無しの撮影者

 聞いてきた! 

 

 剣 埴輪ソード(仮) 

 攻撃 +25

 属性 火炎

 

 色物武器のチェーンソーより少し高い値段で売るそうだよ! 

 マイ式神についてははぐらかされた

 黒い埴輪はこの後戦闘に参加するらしいから後程こうご期待だって! 

 埴輪ノッブは色々と慎重にしないといけない能力を持っているからもう少し待っててだって

 それと、メンバーの追加したよ! 

568:名無しのペルソナ使い

 どうもー

 ペルソナ使いだけど参加するよー

 ちな撮影のみだけど

 

569:名無しの転生者

 う~ん、強そうで強くない少し強い武器だね! 

 

570:名無しの転生者

 食べるラー油かよw

 

571:名無しの転生者

 >埴輪ノッブは色々と慎重にしないといけない能力を持っているからもう少し待っててだって

 

 そんなー(´・ω・`)

 ペルソナ使いか

 てか戦闘に参加しないの? 

 

572:名無しの転生者

 コメントからしてハムネキじゃないね……誰かな? 

 

573:名無しの転生者

 お、今動画に写っている男性がペルソナニキか? 

 なんかギャルゲのモブっぽい顔つきだなw

 

574:名無しの元撮影者

 それは俺です

 

575:名無しの転生者

 草w

 どうしてペルソナニキが参加したの? 

 

576:名無しの元撮影者

 なんかショタおじ曰く、念のためらしいぞ

 悪魔から情報を得たけどまだ完全に安全になったわけでもないし、もしもの時に対処できるようにしたと言っていたぞ

 

 それと、ペルソナニキはペルソナ組の幹部クラスの実力者らしいぞ

 

577:名無しのペルソナ使い

 色々と規格外の異界だしね……

 個人的に気になる事もあるし

 

578:名無しの転生者

 あー、確かにそれは必要かも

 浮世絵、しかも春画の悪魔って時点でおかしいし

 

579:名無しの転生者

 だよなー

 後入り口で待機していた黒い埴輪を連れていくらしいけど

 

 何でこんなに黒いんだ? 

 材料の違いかな? 

580:名無しの転生者

 多分、黒曜石とか使っているんじゃない? 

 知らんけど

 

581:名無しの転生者

 何か他の埴輪とは違うのかな? 

 どうやら特殊な埴輪らしいけど……

 

 異界探索でわかるといいな……

 

582:名無しの転生者

 てか軍勢オンリーな異界ってだけでも色々とヤバい異界だよなあそこ

 

583:名無しの転生者

 それな

 

584:名無しの転生者

 そういえばあの異界の主って結局どんな悪魔なんだろうな

 

585:名無しの転生者

 浮世絵の悪魔か、それともメガテンの悪魔か……

 

586:名無しの転生者

 浮世絵の悪魔は勘弁してくれ……

 

587:名無しの転生者

 インキュバスであって欲しい……

 それか別系統の悪魔で

 

588:名無しの転生者

 夢魔系のボス悪魔ってなんだろうな

 

 お、埴輪ニキの『行進──ー!!!』ってセリフ、ちょっと面白かったわw

 

589:名無しの転生者

 俺も見たけどあれは笑ったw

 馬型埴輪に乗って、長い銅剣でキメポーズには少しカッコつけすぎじゃないかと思うw

 

590:名無しの転生者

 でも正直、俺もあんな風に部隊を指揮してみたい

 

591:名無しの転生者

 俺も

 

592:名無しの転生者

 俺も

 

593:名無しの元撮影者

 俺も

 

594:名無しの転生者

 ワイも

 

595:名無しの転生者

 草w

 

596:名無しの転生者

 俺も……って、皆もかっこつけたいんじゃんw

 

597:名無しの転生者

 いやまぁ、ほら……

 あれだけの軍団を率いてみたいし……

 俺の軍Tueeしてみたいじゃんw

 

598:名無しの転生者

 分かる、超わかる

 前世で異世界貴族に転生して無双する妄想していたぜ……

 

599:名無しの転生者

 地元霊的組織をレベルアップしようとしたワイ、自称最強の戦士の最大Lvが1以下だったのをアナライズして絶望したで

 

 ただの一般人出身のワイと友人(現地人)のLv限界の方が上だったから色々と大変やったぞ

 

600:名無しの転生者

 >>599

 何それ木になる

 

601:名無しの転生者

 自分の軍に命令して行進……

 あれはロマンがあるな~

 

 ちなみに俺は超兵器や古代魔法で殲滅したい……

 

 尚メシア教andダークサマナーにより日本の有名所の武器が色々と奪われたり破壊されたり封印されている模様

 糞が! 

 

602:名無しの転生者

 刀剣乱舞ファンの私、嫁キャラの刀がメシア教徒に破壊されていると聞いてガイア連合に参入したわ

 

603:名無しの転生者

 うーわマジかぁ……

 

604:名無しの転生者

 俺は前世で聖遺物を使って大天使召喚する妄想していたけど、このメガテン世界だと絶対やってはいけないよな……

 邪神召喚レベルでヤバいし……

 

605:名無しのペルソナ使い

 絶対やるなよー

 やったらショタおじ直々のお仕置きが待ってるよー

 

606:名無しのデビルサマナー

(<●><●>)

 

607:>>604

 絶対にやりません! 

 

608:名無しの元撮影者

 草w

 あ、そろそろ異界探索に集中するね

 

609:名無しのペルソナ使い

 カメラ撮影はまかせてね

 

610:名無しの転生者

 がんばー

 ところで撮影専用の映画泥棒式神はどうしたの? 

 

611:名無しのペルソナ使い

 あいつは置いてきた……

 て言うより入り口の見張り用に待機しているよ

 サブカメラで埴輪ノッブを撮しているからよかったら

 https://〜〜

 

612:名無しの転生者

 ナイス

 

613:名無しの転生者

 よくやった! 

 

614:名無しの転生者

 あなたは○か! 

 

615:名無しの転生者

 ありがてぇ、ありがてぇ……! 

 

616:名無しの転生者

 あー可愛い! 欲しい! お持ち帰りしたい! 

 

617:名無しの転生者

 こちら動画視聴者

 

 うわぁ、また浮世絵悪魔の軍勢だぁ……

 これは酷い、今回もグロ動画です……

 

618:名無しの転生者

 マジかぁ……

 

619:名無しの転生者

 あーキモい、不潔、汚い!!! 

 

620:名無しの転生者

 奴らの姿を見えかけた瞬間埴輪ノッブの癒し動画に変えたぜ……

 

621:名無しの転生者

 え、何この絵面……

 グロすぎて吐いたんだけど……

 

622:名無しの転生者

 あードンマイ

 

623:名無しの転生者

 俺も、思わずブラウザバックしてしまった……

 確か元は『一つ眼』妖怪だよな……

 頭男根化して流石にアウトでしょ、コレ……

 

 あ……

 

 焼け死ぬ男根男がグロい……

 

624:名無しの転生者

 一瞬で片付いたけどヤバい……

 

 SAN値がゴリゴリと削れたぜ……

 

625:名無しのペルソナ使い

 いやぁ、動画で見るのと実際に見るとヤバいねw

 

626:名無しの転生者

 俺もグロ耐性はそこそこある方だけど、こういう系のはマジでムリ……スナッフビデオやん

 てか、中位悪魔でこれなら魔王クラスであるマーラ様は一体……

 

627:名無しの転生者

 てか、マーラ様ってやっぱりアレよりヤバいのか? 

 

628:名無しの元撮影者

 だろうなぁ……(遠い目)

 春画悪魔全員火炎弱点だからありがたい……

 

629:名無しの転生者

 後ドロップアイテムが春画なの草w

 春画ガチャかな? 

 

630:名無しの転生者

 おつー

 やっぱり元が紙だからかね? 

 

631:名無しの元撮影者

 あ、そうだ みんなに聞きたい事があるんだけどいい? 

 熱海城異界で手に入る春画、どうする? 

 俺的には正直捨てたいと思っているけど、どう思う? 

 

 アイテム運搬用の埴輪に持たせられるし

 

632:名無しの転生者

 一応ドロップ品だから持っておいた方がいいと思う

 もし売るとしたら結構高値で売れるんじゃないか? 

 武器製造している俺はいらんが……

 

633:名無しの転生者

 俺も持ち帰るに同感

 でも正直こんなの持っていると精神衛生上良くないよな……

 昔の日本人、ヤバいな

 

634:名無しの転生者

 超上級者向けだよなw

 昔の日本、進んでんなw

 

635:名無しの元撮影者

 とりあえず全部持っていきます……

 手持ち無沙汰だから何かしら仕事しないと辛い……

 

636:名無しの転生者

 がんばー

 

 >手持ち無沙汰だから何かしら仕事しないと辛い……

 前世のトラウマががg

 

637:名無しの転生者

 クリティカルヒットしたぜ……

 

638:名無しの転生者

 窓際族は嫌だ、窓際族は……

 

639:名無しの転生者

 おや? 

 凄く豪奢な部屋と大きな布団のある部屋に着いたな……? 

 部屋の奥に巨大な鍵のかかった扉……

 

640:名無しの転生者

 これ、絶対ボスクラス悪魔が出るやつやん……! 

 

641:名無しの転生者

 わい、もうこの後の展開が怖くて埴輪ノッブの動画に切り替えるわ

 

642:名無しの転生者

 ナイス判断

 

643:名無しの元撮影者

 とりあえず部屋に入る……

 天井から来るのか空間が歪んで来るのかわからないけど陣形を保ちながら部屋に入る……

 

644:名無しのペルソナ使い

 本当に危なくなったら戦闘に参加するよ

 

 そうなったら動画が固定カメラになるけど勘弁ね

 

645:名無しの転生者

 おk

 

646:名無しの転生者

 了解

 

647:名無しの転生者

 武運を祈ります

 

648:名無しの転生者

 あ、全員部屋に入ったら扉が閉まった……

 

649:名無しの転生者

 上から来るぞ! 

 気を付けろ!! 

 

650:名無しの転生者

 あ、

 

651:名無しの転生者

 壁から!? 

 

652:名無しの転生者

 うわ、皆一斉に上を見たせいで奇襲された! 

 

653:名無しの転生者

 >>649

 お前……

 

654:名無しの転生者

 >>649

 ガチ戦犯やん

 

655:名無しの転生者

 うわぁ……壁からでっかい卑猥物が2体……

 もうやめて、グロいよ……

 

656:名無しの転生者

 壁からの奇襲で埴輪が一気に……

 しかも布団からはしゃれこうべがわらわらと湧いて来やがっている! 

 

657:名無しの転生者

 ヤバくね? 

 マジでヤバくね??? 

 

658:名無しの転生者

 あぅあこんhずじゃ

 

659:名無しの転生者

 ごめんなさい

 

660:名無しの転生者

 歩mんとうにごめんなさい

 

661:名無しの元撮影者

 やば……しゃれこうべは余裕で倒せるけど精神力がゴリゴリ削れる……

 ボスの能力かMPが削られている

 

 右翼左翼の埴輪達がやられた! 

 戦闘に集中する

 

662:名無しの転生者

 うぉ、ヤバくね? 

 がんばれ元撮影者ニキ! 応援しているぞ! 

 

663:名無しの転生者

 変態おじと女王ネキにしゃれこうべが群がっている……

 前方の埴輪達が次々とやられていっている! 

 

664:名無しの転生者

 しゃれこうべを倒す端に布団と巨大な卑猥物と壁の隙間から湧いていやがる! 

 

665:名無しの転生者

 先ずは布団を何とかするんだ! 

 

666:名無しの転生者

 あ、埴輪ニキが巨大なアレに叩きつけられた……

 ヤバくね? あれは即タヒじゃね? 

 

667:名無しの転生者

 的確に後衛を狙っていやべぇな

 

668:名無しの転生者

 ペルソナ使いニキの支援必要じゃね? 

 

669:名無しの転生者

 なんでこんなに必死に戦っているんだこいつら……

 

670:名無しの転生者

 うわぁ、最悪のタヒに方だな……

 

 リカームで何とかなるよな? 

 生き返るよな? な? 

 

671:名無しの転生者

 あ、無事だったっぽい! 

 

 埴輪ニキのマイ式神ちゃんこと埴安神 袿姫にお姫様抱っこで救出されている! 

 

672:名無しの転生者

 エモい! 

 

673:名無しの転生者

 よかった、助かったんだな……

 後この構図、めっちゃエモい! 

 埴輪ニキのマイ式神、美しいしめっちゃ格好いい! 

 

674:名無しの転生者

 あ、埴輪ニキと袿姫さんが何か話し合っている! 

 エモい! 

 でもダメージはかなり受けているみたいだな……

 うわぁ、鎧から所々血が流れているし、埴輪ニキの顔色がヤバい……

 

675:名無しのペルソナ使い

 埴輪ニキ

『袿姫様……助かりました……』

 袿姫

『○○(埴輪ニキの名前)、危ないところだったわね』

 

676:名無しの転生者

 ペルソナニキ実況ナイス! 

 

677:名無しの転生者

 埴輪ニキとマイ式神との関係性が気になる……

 

678:名無しのペルソナ使い

 袿姫

『○○……貴方はどうして力を求めるの?』

 埴輪ニキ

『袿姫様?』

 袿姫

『貴方は弱い……あの程度の悪魔に一撃で死んでしまう程に軟弱な人間なのよ?』

 

679:名無しの転生者

 ??? 

 

680:名無しの転生者

 埴師ニキのマイ式神、なんかおかしくね? 

 

681:名無しのペルソナ使い

 袿姫

『身体能力は常人よりも優れているけど、各種魔法属性攻撃に限りなく弱い』

 

『戦の将の真似事で、埴輪の数を集めてどうにかなると思っているようだけど……そんなものは焼け石に水! ……ただのその場凌ぎにしかならないわ……』

 

 埴輪ニキ

『…………』

 

682:名無しのペルソナ使い

 袿姫

『この先……更に強く、残虐な悪魔が世界各地に出現するわ……』

 

『貴方は前線を退いて、土師として埴輪製造のみに専念……ガイア連合のトップであるかの者からも最善の選択だと言っていたわよね……』

 

 埴輪ニキ

『確かに仰る通りです……でも、俺は、力が欲しい!』

 

『俺が強くなれば、産まれる埴輪も強くなる!』

 

『俺が強くなれば、埴輪を作る技術が成長する! そして埴輪達もより高性能になっていく!』

 

683:名無しのペルソナ使い

 袿姫

『力が必要なら、かの者の庇護下のある修行異界の元で修行するという手があるわ……』

 

『なぜわざわざ辛く、苦しい戦いを望むの?』

 

『ただ力を望むなら、その方が効率が良いのに?』

 

 埴輪ニキ

『それじゃ駄目なんです! 俺は、この手で、自分の力で、強くなりたいのです!!』

 

『例えこの身が砕けようとも……何度も死んでも、俺は、茨の道を突き進みます……』

 

『それが……第二の人生を歩むことが出来た……土師として生まれた、この俺の人生だから……』

 

684:名無しの転生者

 埴輪ニキ……

 

685:名無しのペルソナ使い

 袿姫

『……フフフ……アハハハ! ならばしかたがないわ!! ならもう何も言わないわ!!!』

 

『素晴らしい……素晴らしいわ○○!』

 

『そこまで言うのならば、私に見せなさい!』

 

『貴方の決意を、覚悟を、努力を、研鑽を、鍛練を、鍛錬を、修練を! 全て見せてみせなさい!!』

 

『もしも途中で諦めたりしたら……許しませんからね!!』

 

686:名無しのペルソナ使い

 埴輪ニキ

『はい! 必ずや成し遂げて御覧に入れましょう!!! 我が式神、我が女王よ!!』

 

『それに、私は一人じゃない……まだ見せていないとっておきの埴輪達がいます……! そして勝利を、貴女様に捧げます……!!』

 

『さぁ……黒埴師達よ……覚醒し、本来の姿を見せよ!』

 

687:名無しの転生者

 うおおおおおお!! 

 

688:名無しの転生者

 エモい!! エモいぞ埴輪ニキ! 

 

689:名無しの転生者

 ああいうのめっっちゃ憧れる! 

 めっちゃ臭い台詞だけど凄い! 

 

690:名無しの転生者

 色々と気になるけど頑張れ! 

 

691:名無しのペルソナ使い

 これは手伝えないね……

 

 思わず実況しちゃったけど大丈夫かな? 

 

692:名無しの転生者

 埴輪ニキの決死の覚悟と宣言がネットに書き込まれちゃったねw

 

693:名無しの転生者

 ある意味黒歴史になったなw

 

 って黒い埴輪達が……? 

 

694:名無しの転生者

 おやおや? 

 

695:名無しの転生者

 ペルソナ使いニキ! 撮して撮して! 

 

696:名無しの転生者

 黒いという事はエリート埴輪ってことだよな! 

 

 装備を身に付けていないからどんな性能か楽しみ!! 

 

697:名無しの転生者

 !? 

 

698:名無しの転生者

 は? 

 

699:名無しの転生者

 え? 

 

700:名無しの転生者

 鎧が弾けて埴輪顔が変わっていく……? 

 

701:名無しの転生者

 えぇ……

 鎧を弾けさせながら一気にムキムキになっていく……

 

702:名無しの転生者

 あれ、これ……

 漫画で見たことがあるキャラに似ているな……

 

703:名無しの転生者

 真っ黒な筋肉質の身体に歪な仮面……

 思い出した! 

 ワンパンマンの地底人だ! 

 

704:名無しの転生者

 てことは土偶!? 

 埴輪ニキ、土偶型造魔を作成したのか! 

 

705:名無しの転生者

 それぞれマッスルポーズでポージングしてるwww

 

706:名無しの転生者

 絶対力特化型だなw

 

707:名無しの転生者

 スキル攻勢が気になるな……

 

708:名無しの転生者

 なんか面白いからスクショ撮ろうと思ったけど、背景に写る卑猥物でやめたわ

 

709:名無しの転生者

 野太い声で『ハニィ!!』の合唱とか草生えますよw

 土偶なのにwww

 

710:名無しの転生者

 動画視聴してないからどんな場面かめっちゃ気になる……

 

711:名無しの転生者

 あ、エリート埴輪軍団が一斉に攻勢に移った!! 

 

712:名無しの転生者

 おぉ! 

 絵面が最悪だけどゴリゴリと敵を殲滅していて爽快だな! 

 絵面が最悪だけど!! 

 

713:名無しの転生者

 絵面が酷いけど、エリート埴輪達の性能は凄まじいな

 あ、また壁から雑魚悪魔達が湧いて出て来た……キモい

 

714:名無しの転生者

 まだ出てくるんかい……

 どんだけいるんだよ……

 

715:名無しの転生者

 そのデカイ卑猥物を倒さないと無限湧きだぞ! 

 

716:名無しの転生者

 エリート埴輪達が出張って戦線が好転した! 

 

717:名無しの転生者

 あ、女王ネキ達がもう一体の巨大卑猥物の討伐に動いた! 

 

718:名無しの転生者

 ハーレムニキ達も布団破壊終えて巨大卑猥物に攻勢に出るようだぞ! 

 

719:名無しの転生者

 これはいけるか……! 

 

720:名無しの転生者

 やったか!? 

 

721:名無しの転生者

 おいばか! 

 

722:名無しの転生者

 おお! 倒したか!? 

 

723:名無しの転生者

 …………

 

724:名無しの転生者

 …………

 

725:名無しの転生者

 …………おや……勝った……? 

 

726:名無しの転生者

 うおおおおお!? 

 

727:名無しの転生者

 勝った……勝ったぞぉぉおお! 

 

728:名無しの転生者

 Sugeeeee!! 

 

729:名無しのデビルサマナー

 勝ったッ! 第3部完! 

 

 

 だけどこのボス、異界の主じゃないから後もう一回頑張ってね! 

 

730:名無しの転生者

 え? 

 




尚、主人公は修行用異界の真相と中層のヤバさを知っていない模様

春画モデルの悪魔だけにどこまで表現して良いのか難しかったです

次回、異界の主戦です!
どんな悪魔を出すかはお楽しみに!


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