ヨーギラスLv,1に転生したので最強目指します。 (VaiR)
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ヨーギラスLv.1
第1話 転生


どうも、ヴァイル君です。
ハーメルンに初投稿!
小説自体あんまり経験ないので至らない部分あると思いますが暖かく見守ってクレセリア。
尚、今回は初めてということでとりあえず投稿した感じが否めナイトヘッド。
続くかどうかは誰にも、それこそヴァイル君にもわからない!


え、ここどこ?

 

俺はふと目が覚めたらなんだか暗い草むらにいました。

何を言ってるのかわからないと思うが…俺も何が起こっているのか全く分からん。

どうやらここは橋の下にある草藪らしい。

自転車の音も聞こえるし、近くに人はいそうで一安心だ。

とりあえず自分の状況を確認しようと辺りを見渡すと、自分の背丈と同じくらいの高さの草むらが生い茂るばかり。

そして少し離れたところにいたワンリキーと目が合ったり、ポニータを遠くにみつけってちょっと待て。

 

は?

 

 

 

どうやらポケモンの世界に転生したらしい。

しばらく茫然自失としていたが、落ち着いて辺りを見渡せば、ワンリキーとポニータ以外にもイシツブテやグライガーがいる。

戦っているところを盗み見ればあんまり強くないみたいだ。

ワンリキーはもっぱら空手チョップ(だと思う)がメインウェポンだし、イシツブテのロックカットはHP減らないのかちょっと心配になったり。

 

そういえば、俺の手持ちにはポケモンがいるのだろうか。

個人的には御三家の中でポッチャマが、というよりエンペルトが好きだったのでポッチャマ希望だが。

 

俺は自分が今何持ってるか確認しようとグラスグリーン色の手を体のあちこちにあてtってちょっと待て。

本当に待ってくれ。

誰もいないけど待ってくれ。

 

俺、ポケモン?

 

衝撃の事実に俺が平静を取り戻すまで相当時間がかかったことはいうまでもない。

 

 

 

おっす、おら、名前覚えてない普通の男子大学生!

ポケモンはレートをちょっとかじったくらいでガチ勢とエンジョイ勢の中間くらい!

そんな俺はなんとヨーギラスに転生したのであった!

 

…バンギラスきたぁああ!!

いやまだバンギラスじゃないけど、俺の中でバンギラスは相当強いほうだぞ。

そんで驚きの新事実。

なんと、転生における特典なのか、自分のステータスが分かるのです!

いや、画面は出てきませんけど、なんとなくわかるというか、自分の意識に画面が出てるというか、まぁそんな感じ(諦め)。

 

そして分かった驚愕の事実パート2。

 

…俺、レベル1でワロタw

 

……誰か助けて。

 

 

 

レベルが1だというちょっとやばいことに気づいた俺は、それでもまぁ何とかなるかなと慢心していた。

というのもタマゴ技というか、遺伝技を覚えていたのだが、これがちょっと強いっぽい。

「りゅうのまい」と「アイアンヘッド」だ。

…強いやろ?

なんならレベルの差があっても勝てるわ。

ほな、レベル上げでもやりますかね!

 

(ちなみに、りゅうまい6積みアイアンヘッドではワンリキーLv.15相手に対して乱数10発、ワンリキーLv.15の空手チョップ確定1発でヨーギラスLv.1死にます。というか最大HP12に対してダメージ116~138のオーバーキルです。)

 

このあとめちゃくちゃ惨敗した。

 




細かいところだけど、ここがどこか多分分かる人には分かる。
俺はわかる。


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第2話 木の実と町

300人くらいに見てもらえて感想もいただいてモチベがぐぐーんと上がったので頑張ってみました。


どうも、ヨーギラス君です。

 

あれから野生のポケモンたちに勇猛果敢に勝負を挑むも、惨敗する始末。

イシツブテならアイアンヘッドでフルボッコや!と思ったのですが、イシツブテ相手にも惨敗する始末。

いわおとし強すぎ。下方修正しろよ運営糞。

(そもそもLv.15のイシツブテ相手に6積みアイアンヘッドでも乱数7発、相手のいわおとしは40~48ダメージで確定1発で死にます)

つまり、相性関係なく、こちらの攻撃はまともに通じないし、こっちは確定1発でやられるという状況。

どないすればええんや。

 

 

 

それから挑んではワンパンされ挑んではワンパンされを繰り返して、ついにそれは起こった。

 

「うわ!ヨーギラスじゃん!レアだよレア!」

「うお!ほんとじゃん!俺が捕まえる俺が捕まえる!」

 

トレーナーに見つかりました。

相性のいいはずのイシツブテに負けるほどレベルに差がある→もちろんそこら辺にいるトレーナーの持っているポケモンもレベル高い→どう考えても捕獲される。

…詰んだ。

 

と思ったかこの野郎!くらえすなかけ!(ただ土掘って投げるだけ)

 

「うわっ!」

「目に入った!」

 

今のうちにトレーナーのきんのたまにアイアンヘッド喰らわすか…?

いや、近づいたら危ない、逃げるんだよぉ!

 

 

 

ワンリキー「#*%$!」

スルーで。

 

「あ!ヨーギr」

スルー。

 

「いけ!ムクバ」

ジャッジスルー!

「ぐほっ」

 

 

 

上にある橋に沿うようにりゅうまい6積みの素早さを生かして全力疾走しながら危険を回避することしばらく。

橋の終わりが見えてきたところでそれを見つけた。

 

木の実が生っているではないか!

よっしゃあ食料だぁ!

お腹はあんまり空いてないけど食料だぁ!

これは、一般的なポフィンの材料の、赤いやつではないか!(ズリの実)

よし、生ってるだけ全部取っていくか(ゲス)。

 

赤い木の実を抱えてえっちらおっちら歩くことしばらく。

木の実が生っているではないか!

しかもあれは間違いなくオレンの実!

あとなんだっけ麻痺なおすサクランボみたいなの(クラボの実)と一般的なポフィンの材料の青いやつ(ブリーの実)もある。

よしよし、あるだけむしっていくでゲス。

 

両手にこんもりと抱えた木の実をこぼしながら歩くことしばらく。

ゲームでおなじみ、自転車でしか上がれない砂の坂に出くわした。

自分がいるほうが上なのだが、降りた方がいいのだろうか?

普通に考えたら坂の下の方が自転車を持っていない、つまりストーリーの結構前らへんということでレベルが下がる可能性が高い。

 

しかし、坂の下の方を見ると、町があるではないか。

ゲームでは家が数軒しか建っていないのが普通だったが結構家がある。

まぁ当然っちゃ当然か。

つまりこの坂を下って人に見つかると、というか十中八九見つかる。

そして坂を上がることができないということはつまり逃げ場がないということ。

無事に捕獲されてしまう未来しか見えない。

にしても既視感があるんだよなぁ。

 

ふぅむ、黒い土に、何かを掘っているところ、そしてその掘ったものを運ぶベルトコンベアに博物館らしきもの。

 

…まさかここはクロガネシティ!?

クロガネシティだろ!?そうだろ!?

そうだと言ってくれぇええ!!

 




ということで、
主人公が生まれた場所は206番道路でしたー。
ちなみにヨーギラスは大量発生で206番道路に出現します。
迷いの洞くつで「じしん」ゲットかなーとも思ったのですが、それはさすがにオーバーパワーだなぁと思ったので。
ついでにヨーギラスの技は、「りゅうのまい」「アイアンヘッド」「かみつく」「にらみつける」です。


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第3話 黒鉄と鎌

ヨーギラス君に人間食わせたい人多くね?
それはそれで面白そうだと思ってしまう自分がいて草なんだ。


どうも、クロガネシティらしき町に突撃するか否か葛藤中のヨーギラス君だよ。

 

ちなみに木の実はオレンの実一個残してあとは全部俺の腹の中だ。

おいしゅうございました。

赤いやつはなんだか辛くて美味かったし、青いやつはいい渋さで美味かった(いい渋さとは?)

 

そんなことより、クロガネシティだ。

俺の目の前には自転車でしか上がれないとされる砂の坂があるのだが、これを降りるとクロガネシティというわけだ。

つまり降りたら最後、袋のネズミなのでおそらく捕獲しようとする輩に追い詰められ…。

 

でも降りないとレベル高すぎなポケモンたちにフルコンボされる。

このことを踏まえて、俺の考えた天才的な考えはこうだ。

 

1,人がいなくなる時間帯、夜まで待つ。

2,りゅうまい6積みの素早さ(そこらへんの野生ポケに素で負けてる)を生かして夜のクロガネシティを駆け抜ける。

3,コトブキシティまで駆け抜けマサゴタウンへ駆け抜ける。

この素晴らしいパーフェクトプランを見よ!

一部の隙もないぜ…!

 

え?ゲームではどの時間帯でもトレーナーいるって?

 

喧しいわ!そんなわけあるかい!

一日中意味もなく徘徊する人間が現実にいてたまるか。

 

…深夜に無防備に歩くミニスカート…そこに通りすがる山男、何も起きないわけもなく…

 

って変な想像した奴廊下に立っとれっ!(汗)

 

 

 

てなわけで夜までカメレオンもびっくりの保護色を披露し、草むらに擬態というか、溶け込んで隠れてやり過ごした。

ヨーギラスのこのグラスグリーン色、結構便利だな。

なんて考えながらクロガネシティをこっそりのぞくと、案の定人はいないようだ。

さすがにね、分かってたけどね、本音は夜も人がうろちょろしている状況が想像できてしまっていたので、そんなことなくてちょっと一安心だ。

 

いくぜ!俺の素早さを目に焼き付けろぉ!(誰も見ていない)

 

 

 

 

 

Side ジュンサー(男)さん

 

今日も特に問題のない、平穏な時間を過ごした。

最近はもっぱら迷子の子供の親を探したり、場所を訪ねてきた人への対応などしかしていない気がする。

まぁ、それらも成すべき役目ではあるのだが、こうも平和な日々を過ごしていくと自分がジュンサーになりたいと願ったあの志を忘れてしまいそうで少し怖い。

とはいっても、何か危険があるよりかはないほうがいいのが確実ではあるのだが。

 

あの頃の自分は、悪の組織に立ち向かう自分や、暴れるポケモンを自分と自分の相棒とで戦い、治めるような自分を空想していた。

だが、現実は残酷だ。

実際自分がやっていたのは迷子の案内や道案内、ごみ拾いや看板の設置、パトロールという名の散歩ぐらいである。

 

今日は珍しいトラブルで、一人当たり1,2個までという暗黙のマナーがあるにも関わらず、木の実がすべてむしられているという事件(?)があったにはあったが、特に大きな問題もなく、木の実マナーの件もひとまず看板の設置で対応しただけだ。

自分が求めているのは、もっと、かっこいい、ヒーローになれるような仕事だったはずだ。

 

いつからヒーローになるのをあきらめたんだっけな。

 

ジムトレーナーに全く歯が立たなかったことで憧れだったチャンピオンになるという夢をあきらめ、新たに警察という夢を抱いた。

鍛えた相棒と、努力の甲斐あって警察になることができた。

これで自分もヒーローに、ある一瞬だけでもヒーローになれるのではないかと思った。

が、ふたを開けてみれば戦いのない平穏な日々。

平穏であるに越したことはないというが、なんというか、刺激が足りない。

 

少なくとも自分の相棒の練度は、そこらへんのトレーナーに劣ることはないという自信はある。

多少の犯罪者相手なら解決して見せるという覚悟もある。

 

だけど、まぁ…平和だなぁ。

今日の夜勤が終わったら相棒にポフィンでも買ってあげて美味しいご飯でも食べるか…。

 

手持ち無沙汰においしいご飯のことを考えていると、視界の端っこに動くものが通り過ぎた。

少しくすんだ緑色の、人間よりも低い身長のそれは、夜の闇に紛れるように、すばしっこく夜の街を駆けていく。

 

人に危害を加えるポケモンかもしれない、ぼーっとしている場合ではないと、はっと意識を覚醒させて、その緑色の、おそらくポケモンを追いかけていく。

相棒のコロトックと一緒に。

 

 

 

やっべぇー!見つかったぁああ!!

警察の方ですよねすいません危害は加えませんのでコトブキシティまで行かせてくださいすいませんほんとにすいません!

…ぎゃあああ!なんか鎌みたいなのを振りかざして追ってくるぅう!!

さすがに切り刻まれて生き残れるとは思えないのでござる。

そう考えたら打撃系の技しかないワンリキーは案外親切仕様だったのでは?

 

警察に見つかり大慌てでクロガネゲートへ走る俺は追いつかれたらはじまるであろう自らの惨劇を悟り、必死に走っていく。

 

…いやぁああ!誰か、男の人ぉお!あのコロトック野郎、速ええ!

トレーナーはそんなでもないけどコロトック速ええええ!!

あれか?コロトックだけにお前をコロすってか?笑えねぇええ!

 

ちょ、待てよ、ちょ、本当に、待って!!

斬撃系の攻撃だけはヤメテェエエ!死ぬぅうう!!

つーかほんとにこっちで合ってんのか?

見渡す感じ多分こっちであってるt

 

よそ見が祟ったのか、俺は段差に気づかずに、そのまま─。

 

あ、こけちゃった\(^o^)/オワタ

次回、ヨーギラス死す!!

 




ジュンサーサイドはちょっと真面目に書いてみました。
読み返して自分でえ?これ誰が書いたの真面目過ぎ、って思ってしまいました(笑)
やっぱりギャグ&コメディがいいよな!な?


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第4話 逃走と闘争

すいません、昨日はヴァイル君、偏頭痛にやられてすぴーぷーでした。
今日は昨日の分も頑張って2話投稿する予定デスマス。


どうも、死神こと、コロトックに追いかけられているところでこけてしまうというコメディのテンプレかましたヨーギラス君です。

 

って、こけた拍子にオレンの実つぶれたぁああ!!がびーん!

 

青い果汁がおなかにべったりとついて、なんだか色違いみたいだなぁ(現実逃避)。

個人的に特にサナギラスは色違いじゃないほうが好きなので、色違いじゃなくてよかったよかった。

転生特典で色違いにされようものならトレーナーがより必死に捕獲しようとしてくるはずだし、色違わない万歳!

 

なんていう間に死神さんはもう俺の近くまで来ているようだ。

だが、トレーナーがいたと思うので、こんにちは死ねぇえ!とはならないだろう。

あ、こんばんはか(どっちでもいい)。

 

「ぜぇ、はぁ…ヨ、ヨーギラス、か…珍、しいな…。」

 

めっちゃ疲れてるやんトレーナー君…。

あんたのコロトック、息一つ切れてないで!運動不足ちゃうん?

ていうか俺、人間の言葉分かるんだ。

そういえば転生して初めてトレーナーに見つかったときも言葉分かってたわ。

でもポケモンの言葉分かんないんだよな、欠陥じゃね?

 

「…うーん、人を襲いそうにはないかな?…コロトックもそう思う?…うん、なるほど…。」

 

あ、なるほどね。

夜の街に忍び込む一見怪獣なポケモン。

明らかにやばいな、そりゃあ警察の方も来てしまいますね、うんうん。

人を襲ったらまずいということで追いかけてきただけか、そっかそっか、なーんだ。

 

てめぇ許さん!怖かったんだぞ!

町に入ったら鎌もったやつに追いかけられてみろ!めっちゃ怖えぞ!

 

「…捕まえるか。」

 

!?

 

くそ、こうなったらどうにかしてコロトックを倒すしかない!

え?手持ちがコロトックだけとは限らない?

ハハハ、そんなの知らないね、矢は2本持っちゃいかんってなんかの格言にあったから大丈夫(意味不明)。

 

それに、クロガネシティのコロトックだろ?

どうせ「がまん」と「なきごえ」しかできんって。

鎌で攻撃してきても技じゃないんだからそんなにダメージ喰らわないはずでしょ、だいじょぶだいじょぶ。

 

「コロトック、「れんぞくぎり」!」

 

いやぁああ!やめてぇええ!!

れんぞくぎりの最大火力は160よ!

 

 

 

緑の怪獣のようなポケモンは、今までごくまれにしか見なかったヨーギラスというポケモンだと分かった。

暴れる様子はなく、心配していた街の住人の被害はなさそうだ。

 

ずいぶん前に相棒のコロボーシがコロトックになり、やっと最近レベルが11になったばかりで、珍しいポケモンとのバトルは何か得られるものがあるんじゃなかろうかという思惑もあり、勝負をしてみることにした。

以前に挑戦したクロガネジムでは、苦手な岩タイプ相手に善戦したものの、ジムトレーナーでるヒョウタのズガイドスにやられてしまい、勝つことができなかった。

 

そもそも相棒のコロトックの現在の戦法は、鍛えた素早さを生かして、れんぞくぎりを当てては距離を取り、れんぞくぎりの威力をあげながらのヒットアンドアウェイである。

コロトックよりも素早さが鍛えられているポケモン、それこそズガイドスのようなポケモンには歯が立たないのが現実だ。

さらにズガイドスの攻撃力も高く、がまんによるカウンター戦法も使えないとなって、完敗してしまった。

 

コロトックだけで勝ちたいという自分のエゴを相棒に押し付けて特訓に励みかけていた今日、自分の愚かさを認識しつつ、とても珍しいポケモンが目の前にいるのはもはや運命なのではないかとも思ったのだ。

 

追いかけている途中、コロトックよりも素早さが低いであろうことはわかったため、れんぞくぎりを主とした戦法が通用すると踏んで勝負をしかけた。

 

あちらから攻撃しようとする動作はない、先手をとって有利を取る!

 

「コロトック、「れんぞくぎり」!」

 

 

 

 

 

…あれ?あんまり速くないぞ?

いや、俺よ速いんだけど、ワンリキーとかの理不尽さがないというか。

いうなればサッカーのシュートしかり、野球の投球しかり、速いけど反応できなくはない速さだ。

反応できなくはない。

けど、避けられはしない。

ならば、

 

受け流す。

 




ヴァイル君の豆知識その1
この世界にppはないです。
代わりに精神力(勉強に使うような体力と思ってください)を消費します。
技じゃなくとも攻撃は可能ですが、技はsaoのソードスキルみたいな感じで、威力が上がったりします。
具体的に言えば、ただ嚙みついただけでは通常攻撃(威力20くらいとする)、「かみつく」を使用して噛みつくと威力50になる、そんな感じです。

こういう「設定」って、どうやって書けばわからなくてここに書いちゃいました。
これからも設定をあとがきやまえがきに書くかもです、ご了承くだサイドン(ドン!)。


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第5話 勝負、そして決着

ひとつ言わせてください。

戦闘シーンむずかしすぎワロタァアア!!

そういえば今回シリアス多めです。ます。


おかしい。

どうにも自分の常識から逸脱した事象が起こっているようで、でも見る限りなにもおかしいところがない。

それゆえに感じる違和感。

何が起こっているのか見えるのに、何が起こっているのかわからない。

 

ジュンサーは相棒のコロトックが能力値が低いはずであろう相手、こちらが有利であるはずのバトルでどう見ても負けそうであるこの状況をうまく理解できないでいた。

負けそうだと分かっているのに、見る限り特筆すべき能力値もなく、技も特別なものはない。

つまるところ何故負けそうなのか分からないのに負けそうなのだ。

 

ジュンサーは悔しさを感じながらも、まだ見ぬ領域であるはずのそれを目にして心のどこかで感動を感じていた。

 

 

 

れんぞくぎりはゲームでは確か1発目の威力は10ぽっちだったはずだ。

それが当たるごとに2倍されていき、最後には威力160になる技だと記憶している。

つまり、どうにかして連続で攻撃を受けなければ勝機はあるということだ。

さらに言えば、相手の攻撃を受け流すことで、威力が10であろうと幾らか軽減させることができる。

 

ヨーギラス自体の体の硬さ、そしてアイアンヘッドという技に助けられ、ほぼ互角に戦えているのが現状だ。

アイアンヘッド、この技はゲームではただの攻撃技だった。

しかし、この技、防御にも使えるということがついさっき判明したのだ。

しかも、いわば相手の攻撃を攻撃している状態なのか、弾くという行為にも6積みした攻撃力バフが効果を及ぼしているようだ。

 

鋼鉄と化した頭でもって相手の斬撃を逸らすように弾く。

そしてそのままの流れで相手の懐に潜り込み、そのままの勢いでアイアンヘッドを喰らわす。

幸運にも、この世界にも「ひるみ」という概念があるようで、たびたびコロトックの体は不自然に硬直している。

そして硬直すればれんぞくぎりの威力は最初に戻る。

 

この、弾いて潜り込んで怯ませるサイクルを繰り返し、俺は能力的に格上であろうコロトックを追い詰めることに成功した。

 

とはいっても、集中力を一瞬でも欠けば、俺の素早さでは相手の攻撃を弾くことはできないため、追い詰めようが油断せずに相手の攻撃に全神経を集中させて、今。

俺の渾身のアイアンヘッドによって、今まで打ち込まれきた何十発のアイアンヘッドによるダメージで満身創痍であったコロトックが、ついに力尽き、倒れた。

 

 

 

…うおおお!

格上に勝ったぁああ!!

勝てないと思ったけどなんか勝てちゃったわ!

もしかして俺最強なのでは!?わっはっはー!

 

…まぁ、正直に言うと運が良かっただけではある。

理不尽なまでの能力差がなかったこと、

「りゅうのまい」というバフ技で能力差を縮められたこと、

相手のメインウェポンがれんぞくぎりだけだったこと、

受け流すことができる技を持っていたこと、

「ひるみ」を与える技を持っていたこと、

そして一回の失敗もなく受け流し、攻撃できたこと。

 

どれか一つ欠けていたら恐らく勝てなかっただろう。

それぐらい、いつ負けてもおかしくなかった勝負だった。

 

…ってうぉおおお!?なんだこの感覚!!?

力が漲ってきたぁあああ!!

これは、まさか、格上に勝ったことで進化するパターンなのでは!?

きっとステータスを見れば分かるはず!

俺の脳内ステータスよ、でてこい!!

 

 

──────────

ヨーギラス(雄)

Lv.2

能力値(努力値)

たいりょく14(0)

こうげき8(2)

ぼうぎょ7(0)

とくこう7(0)

とくぼう7(0)

すばやさ7(0)

 

 技

アイアンヘッド

りゅうのまい

かみつく

にらみつける

──────────

 

 

…ってレベル上がっただけかーい!

いや、レベル上がるの嬉しいけどさ、この力の漲りよう、進化でよくね?

アニポケとか勝負の途中で進化したりするじゃん、進化してよくね?

しかも能力値全然上がってなーい!

さらに努力値もゲームとおんなじだー!

なにかしらのボーナスあってもいいと思うんだけどなぁー!?

 

…くっそー、進化できると思ったのに。

って、落ち込んでいる暇はない!

2匹目を出される前に逃げなくては!

ではサラダバー!Lv.1に負けてしまった悔しさをばねに研鑽を積むことだな(何様)。

 

 

 

…勝負に負けた。

明らかに能力はこちらが上だった。

だというのに負けてしまった。

何が原因か、考えるまでもなく作戦負けである。

「素早く動いてれんぞくぎりを当て続ける」作戦と、「攻撃を受け流し懐に入って攻撃、そして離脱する」作戦、どちらがより考えられているかこうしてみると明らかだ。

つまるところ、自分は生まれたばかりであろうポケモンに知力で負けたのだ。

コロトックは何も悪くない、自分のせいだ。

 

新しくポケモンを捕まえたらジムトレーナーに勝てると思っていたが、違う。

変わるべきは自分だ。鍛えるべきは自分。

自分がどんな状況でも高度な作戦を考えることができたら勝率は間違いなく上がる。

足りなかったのは自分の頭だ。

 

今まで自分はポケモンに、コロトックしか勝負に関係ないと考え、特に何もしてこなかった。

特訓のメニューを考えたり、特訓の後のケアなど、コロトックしか鍛えていなかったのだ。

 

「明日から、勉強するか…。」

 

負けたばかりで悔しさが胸に残っているというのにどこか清々しい気持ちで、僕は頑張ってくれたコロトックにきずぐすりを持って走っていった。

 




ヒロインポケモンどうしよっかな、いるかな?なんて考えてます。
アンケートしようかな?
でもなぁ、彼女のかの字もない人生だったので女性の気持ち、行動なんてわかんねぇんですよね…。
でもヒロインいた方が面白いかなぁ、なんて思うんですよね。

というわけでさくっと彼女作ってきます!!


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ヨーギラスLv.2
第6話 慢心と反則


皆さん、気づいてますか?
暇ならやってみてください。
原作:ポケットモンスター、並び替え:日間総合評価にすると…?
5番目にこの作品が出てくるのです!
つまるところポケモン日間5位です。
ちなみに週間総合評価では8位でした。

…え?すごくね?やばくね?
これ現実?


どうも、格上に勝利しレベルが2に上がったけど全然強くなってないヨーギラス君だよ。

 

いやー、捕獲されるんじゃないかと思って相当怖かったわー。

見た感じいい人そうなトレーナーだったけど、どうせ捕まるならああいう一般トレーナーじゃなくて、有能な、それこそシロナみたいなトレーナーに捕まりたいもんだ。

まぁ一番は捕まらないことだけども。

 

そんなことより、やっと来ましたクロガネゲート!

やっと普通に戦えるのでは!?

と、期待して臨んだレベル上げ。

結果は…僥倖!

 

ズバットもイシツブテもコダックもノーマル技しか使えないんですか(笑)?

プププー( ´∀` )

半減しちゃうよ?なんならアイアンヘッドで受けたらほぼ効かないよ?

さらにイシツブテ相手ならアイアンヘッド効果抜群よ?

 

あー、これこれ!

やっとポケモンしてる感じするわー!俺強ぇえー!

 

なんて調子乗ってたら痛い目見ましたすいませんでしたもう二度としないことはないけどすいませんでした。

 

具体的に言うと精神えぐられるので簡潔に。

夜なのに洞窟にいるんじゃねぇ。

そしてトレーナーが持ってるポケモン、能力値高すぎ、とだけ。

 

 

 

たいあたり意外と強くて草。

アイアンヘッドで受け流せずに真正面からたいあたりされて私のライフはもう0よ!

 

え?その後どうなったかって?

コテンパンにされましたけどなにか?

あ、これ無理だって悟った瞬間にすなかけ、というより土かけで逃げました。

さらに逃げる途中でイシツブテを何匹か投げつけておきました。

これが本当の岩石封じってね(別にうまくない)。

 

今回の大敗で学んだのはトレーナーは糞ということだ。

なんだよ2vs1って。ふざけんなカス。

ムックルとコリンク(しかも能力値結構高め)が2匹同時に攻撃してくるというこちらからすると反則に等しい暴挙にでたトレーナーがいましたので、イシツブテをトレーナーのきんのたまに3匹くらい全力で投げつけておきました。

 

いけ!イシツブテ!たいあたり!

トレーナーのきんのたまに効果抜群だぁ!

おっと!トレーナーはまるくなるを繰り出した!

いや、これは、まるくなるというよりうずくまるだ!これは効いているっ!

 

ということがあったんだ。やっぱりトレーナーは糞だな。

数でごり押すなんてお前人間じゃねぇ…!

え?きんのたまに攻撃するお前こそ人間じゃないって?

俺はそもそも人間じゃねぇ…、なんちゃって!

 

 

 

そんなこんなで203番道路を抜けてコトブキシティへと向かうヨーギラスであったが、彼の知らないところでそれは起こっていた…!

 

「206番道路に珍しいポケモン出現!ただしきんのたま狙ってくるので注意。」

 

「クロガネロードにきんのたま狙ってくる珍しいポケモンが出現!コトブキの方向へいった模様。」

 

そう、彼の知らないところで彼の居場所が特定され、珍しいポケモンを捕まえようとする輩が近づいていたのだ…。

そしてその中に、ポケモンを悪事に使うような輩までいるのであった…!

 

次回、ヨーギラス死す!デュエルスタンバイ!!

 




ちょっと昨日とかよりも短めでした。
きりのいいところで終わらせようとしたところこうなりました。
べ、べつに手抜きとかじゃな、ないし?ないんだからね!?(ツンデレ風)


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第7話 逃亡とロケット

ポケモン日間4位ってマ?

よーし、この調子で頑張るぞー!

え?ヒロイン?知らない子ですね。


どうも、夜のコトブキシティを駆け抜けるヨーギラス君だよ。

さすが都会コトブキ、ちらほら人がいるんだよね。

残業帰りですか?お疲れ様です。

 

表情からして疲れている人ばかりで、たかが珍しいだけのヨーギラス君には目もくれないようです。

そんなことより一瞬でも多く睡眠時間を…って言ってる気がする。

というかそんなことよりなんても思っていないかもしれない。

自分が歩いている道しか見てないだろあんたら。お疲れ様です…。

 

有り難いんだけど、なんだか悔しい!

世にも珍しいヨーギラスだよー?レアなポケモンが今あなたの目の前にいるよー?

おーい。夜の街にいる謎のポケモンだよー?

 

あ、やべサツに見つかっちった。

じゃあm

 

ここで日記は終わっている…。

 

 

 

おいおい、こっちは逃げてるんだから逃がしてくれたっていいじゃんか。

暴れてるわけでもないのにめっちゃ追いかけてくるんですけど、ムックルが。

え?サツ?もうずいぶん前にばててたから今頃座ってるんじゃないかな。

 

おいそこのムックル!

降りてきて正々堂々戦えやコラ!攻撃届かんのや。

あれ?これ、まだムックルレベル低いだろうからいいけど、遠距離攻撃使える飛行タイプやばくね?

一方的に攻撃されてオワオワリなんだけど、うけるー。

うーん、りゅうのまい覚えてるし完全物理型目指そうかと思ってたんだけど、遠距離技覚えた方がいいかなこれ。

っていうかいつまで追いかけてくんだよ!うざすぎキモすぎこのムッツリがよぉ!

 

こうなったらどっかの建物の中に入るか?

でもそれはそれで袋小路で詰む気がしなくもない。

くっそー、どこに逃げれば…、

そっか、いいこと思いついた!

ソノオタウンの方向へ逃げたらいいのか!

確か途中に洞窟あったし撒けるでしょ多分。

問題はいわくだきがないとゲームでは進めなかったことぐらいか。

どうせ飛び越えられるし、そうと決まればソノオタウンへレッツゴー!

 

…で、どっちだっけソノオタウン。

 

 

 

「なに?ヨーギラスがシンオウ地方に出現しただと?」

「わかりません。あくまで噂ではコトブキという町にいるようです。」

 

とある地方のとある建物の中、暗い部屋には二人の人間がいた。

一人はごく普通の団員、主に情報を担当しているグループの下っ端である。

なぜ遠くの地方のデータを、それも信ぴょう性に欠ける噂を持ってきたかというと、ヨーギラスというポケモンはこの地方にいるといわれているが誰も見つけておらず、伝説のポケモンとは別の方向で伝説なポケモンである。

ヨーギラスの最終進化であると言われているバンギラスは、暴れると山が削れるという逸話もあるほど強力なポケモンで、見つかっていないことも合わせてトレーナーにとって、ほとんど伝説のポケモンと同等の位置に君臨しているポケモンである。

 

そんなポケモンであるため、この組織の幹部である、この部屋にいるもう一人は捕まえたいと思っているのだが、さすがは伝説とされているというべきか、今まで影も形も見えることなく捜索は終わっているのだ。

ヨーギラスだけに集中するわけにもいかず、もう探してはいないのだが、噂で出現したと聞いた下っ端は幹部に念のために報告にきただけだ。

 

「ふむ…。現在計画中の作戦を放っておいてまでの優先度は感じないな…。だが、捕まえることができれば大きな戦力になることは間違いないだろう。」

 

そう呟きながら考える幹部。

いなくなってしまったボスを探すために、そして世界に我が団を知らしめるために計画しているラジオ塔を占拠するという作戦。

この作戦のほうが重要度が高いのは確かだ。

作戦をおろそかにして失敗などしてしまってはいけない。

個人的にはほしいと思わないことはないが、やはり真実である確率が低いこともあり、ここは作戦に集中することにしよう。

 

「私はその噂には関与しないよ。もし捕まえたい奴がいるなら行ってくるといい。」

「わかりました、そのように伝えておきます。それと暗いので電気つけていきますね、目が悪くなりますよ?」

「…。」

「…幹部なんですから健康にも気を使わないといけませんよ?」

「…善処する。」

「…はぁ、分かりました(しないやつだこれ)。ではこれにて失礼します。」

 

ロケット団が再びジョウト地方ではびこる、その少し前の話。

 




ヴァイル君の女性像を公開しないといけないなんてなんていう拷問?
童貞も守れないやつに何が守れるってんだよ!

ゴローンにリア充って名前つけて大爆発させましょう。
なんだかすっきりします。

いけ!リア充!大爆発っ!!


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第8話 追手と若者

どんだけメタモン好きなんだよ!
6Vメタモンとかヨーギラス君に何させる気だ!
まだかわらずのいしも持ってないのに…(ちがうそこじゃない)。


どうも、数多くのトレーナーことストーカーどもに追いかけられて満更でもないけどそろそろやめてクレセリアなヨーギラス君だよ。

 

なんだよ、いきなりハイドロポンプぶっ放すなや。

避けられたからよかったけど、死ぬで?

ここ、コトブキの近くやで?

ムックルとかコリンクまでにしとけよ、なんだよ「いけ!ゴローニャ、じしん!」って。

死ぬわボケ。

 

え?なんで死んでないのかって?

それは隠された力が解放されたから、なんてことはなく、俺を捕まえに来たトレーナー同士で戦ってるよ今頃。

俺が捕まえるんだ!とか、邪魔するなら叩きのめしてやる!とかで大怪獣バトル勃発。

そしてこそこそと隠れるように逃げるヨーギラス君。

 

こんなとこにいられるか!俺は帰る!ってね。

あたりまえだよなぁ?

 

それになんだかギンガっぽいやつとか、さらにはロケットっぽい奴らまで居るし、なにこれ?

確かにバンギラスはいわ・あくタイプだよ?

悪の組織にあくタイプ、いいと思うよ?

でもなんで海越えてくるんですかロケット団の皆様…。

え?俺目的?俺有名人こと有名ポケモン?

 

…いやー、照れちゃうなぁ!サインいる?あ、いらない…。そう。

 

あ、そうそう。ギンガみたいなのとロケットみたいなのはハンサムさんが頑張ってくれてたよ。

よっイケメン!

ってなわけで追手は今のところいないみたいだ。

でもなんでこんなに有名になったんだろう?

奥様の井戸端会議みたいに光速で噂が広まったのかな?

 

個人的な偏見だけど噂は広まる速度が速いイメージ。

小学生のころ男友達と好きな人をお互い秘密ね!とかいって教えあった次の日にほぼ全員が知っててびびった思い出があります。

 

この世界はこの世界で、どこそこにこういうポケモンがいたとかいなかったとか…。って話してそう。

それにしても広まるの速すぎね?

レベル的にチャンピオンロードらへんのレベルも絶対おったで。

 

まぁ、考えても仕方ないか。

トレーナーに見られたらどこにいるか不特定多数に知られると考えて間違いない。

見つからないようにしなくては…でもレベル上げもしたいんだよなぁ…。

トレーナーいなくてレベル上げできるとこってなくね?

それにコトブキの近くにいることもおそらく知られていると考えていいと思う。

 

つまりコトブキから遠くの場所に、トレーナーに見つからないように、しかもレベルが低いところとか、ないでしょ。

とりあえずソノオタウン目指すか…。

ソノオタウンについてから考えよう!そうしよう!

 

で、どっちだっけ?

 

 

 

Sideハンサム

 

まったく、最近の若者はどうなっているのだ。

ただでさえギンガ団とかいう緑おかっぱ頭のおかしい奴らの対応で忙しいというのに、全身黒ずくめの、もう無くなったはずのロケット団を名乗るやつらまで居る始末。

それに普通の、この二つの団ではないトレーナーも大勢いるとなっては都会といっても色々たいへんだ。

 

マナーを守らん奴らが多すぎる。

街中でバトルをし始める奴もいれば、大きいポケモンにまたがり歩行者を跳ね飛ばしかける奴らまで居る。

そしてそういう奴らがなぜか怒り始めるのだ。

 

何が「あぶねぇノロノロしてんじゃねぇ」だ。

危ないのは貴様らだというのに…。

 

なんでも珍しいポケモンが現れたらしいが、それでも人やポケモンに迷惑をかける奴らが多すぎる。

相棒であるはずの、仲間であるはずのポケモンに暴言を吐くやつもいれば、手を出す奴までもいる。

ポケモンが可愛そうだが私たちが何を言おうと捕まえられたポケモンは捕まえたトレーナーに権利がある今の世の中では無意味だ。

せいぜい、これから乱暴されることがないように祈ることしかできない。

 

本当に最近の若者は…。

本当に一部のトレーナーしかそのような乱暴狼藉をしていないのはわかっているが、最近そういう輩が多くなってきたように感じる。

 

これも時代の流れというやつなのか…。

せめて自分のポケモンには幸せになってほしい、そう改めて認識するハンサムであった。

 

 

 

「…おっ、ヨーギラスみーっけ。へっへっへ、またレアなポケモン捕まえられるとか俺やっぱり神に好かれてるのかなぁ、なんてな!」

 

 

 

 

くっそー、なんかゲートみたいなのあったからこっちだと思ったのに、行き止まりかよぉ…。

ここあれか、ミオシティに続いてるところか。

コイキングとかなら倒せるし、ここらでレベル上げとしゃれこむか?

 

…いや、トレーナーが来るだろうし、やめといたほうがいいな。

 

はぁ…。

ソノオタウンどっちだよ…。

 




10000UA超えましたね。

…なんか、信じられないというか。
正直受け止めきれてない部分があるというか(笑)

夢見てる感覚ですかね?


そこまで評価してくださっていることなのでこれからも頑張っていきますよぉー!!
皆様もぜひ応援してください!
何よりヴァイル君のために!モチベーションが上がるので!
これからもよろしくお願いしマスキッパァアア!!


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第9話 たまたまと鉄頭

うぉいあんたら、ヒロインアンケート、メタモン1位なんだがヒロインに何求めてるんだよ。
厳選する気か?主人公交代か?主人公種馬か?なにそのバッドエンド。やば。

てなわけでヒロインはラプラスに決定しました!
いやー堂々の1位でしたね、さすがラプラス!!(不正はなかった。)


どうも、俺が美女なら今頃サービスシーンになっているであろうヨーギラス君だよ。

え?なにしてるんだって?

水浴びしてますけど、全裸で。

ていうか今の今まで全裸ですけど何か?

 

え?羞恥心?

はっはっは、ポケモン図鑑見てみなさい。

ついてるポケモンなんていないですよね、そういうことです。

恥ずかしがる要素がないのですよ。

そう、今の俺はある意味で無敵っ!!

 

己を解放せし緑の怪獣…

厨二おつ!

 

てなわけでコイキング狩ります。

え?逃げないのかって?

はっはっは、俺にはゴールデンボールクラッシュという必殺技があるから大丈夫じゃね?って思い始めた。

油断ではない、これは余裕と言うのだよ…。

 

「おぉ、よっぱりいるじゃぁーん、俺が捕まえてやるよ!」

 

うわ、なんか来た。

さっき余裕ぶちかましてたのはフラグだったか(知ってた)…。

だがしかし!俺には秘策があるっ!

 

「よし、噂ではアソコを狙ってくるらしいからガードをつけておこう。」

 

ぬわにぃー――!?

そ、そんな馬鹿な…!(かませ中ボス風)

だが、まだあいつが持っているポケモンが弱いという可能性も…!

 

「いけ!ラプラス」

 

え゛ぇえー-!?

殿堂入り後に入れるようになるチャンピオンロードの地下にいるラプラスさん!?

しかも後ろは水!逃げ場無し!圧倒的詰み!!

あんなしょぼそうなロケット団のコスプレ野郎に捕まるなんて!

…いや、コスプレ野郎、チャンピオンロードの地下にいける実力あるからしょぼくはないのか。

ここはバンギラスに進化するまで従っておいてバンギラスになったらボールぶっ壊して逃げるか?

 

「ラプラス、「みずのはどう」!」

 

やめろぉおおお!!

俺レベル2なんだから死ぬだるぉおおおお!?

せっかく人が捕まってやってもいいかな、なんて思ってたのに致死的攻撃を繰り出してくるとは…無念…。

 

…ん?みずのはどうは?なんもこないのだが。

 

「おいラプラス!いうこと聞けこのカス!」

 

そう罵声を浴びせながらラプラスを足蹴にするロケット団もどき。

ラプラスはもどきに反抗しようとするがボールに戻されてしまう。

そしてまたラプラスをボールから出してニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべ、蹴りつけながら、

 

「おいおい、いいのかご主人様にそんなことしてぇ!1週間飯抜きかなぁ、これは」

 

などという。

ラプラスは賢く、人の言葉を理解できるため、しぶしぶといった感じで従うようだ。

その眼にはか弱い(笑)ポケモンを痛めつけてしまうことへの罪悪感と、無力感が漂っていた。

 

「ラプラス、「みずのh」

 

トラップカード発動!

どろかけでダイレクトアタック!!

 

「ぎゃああ!目がぁ…、目がぁああ!」

 

さらにトラップカード発動!

アイアンヘッドで相手の顔面にダイレクトアタック!!

 

鼻の骨が折れる音であろう、ボキリという音が響く。

初めてこの手で骨を折ったヨーギラスは、罪悪感に、

 

苛まされることなく追い打ちをかける!!

 

股間ガード?そんなもんアイアンヘッド様の前では無力よ!

ガードが割れるまで続けてやるぜ!!

連続アイアンヘッドォオオオ!!

 

ガキン!ガキン!バキッ!パキュッ。

「!!!??」

 

ロケット団もどきの 名前知らねぇやつは たおれた!

ヨーギラスに 0の 経験値!

ヨーギラスは ロケット団もどきとの しょうぶに かった!

 

 

 

 

いやぁ、必死に攻撃したもんだからつぶしちゃった(ハート)。

思わず心の中の前世の俺が股間を抑えてたよ。怖い怖い。

 

おっとそうだ、この玉無しのポケモンを解放してやるとするか。

アイアンヘッドォ!

よし、ボールは粉々だ、これで万事解決!!

 

解決!…してないわ、ラプラスどうしよう?

 

『─────。』

 

甘えるような声を発しながらこちらにすり寄ってくるラプラス。

こちらが助けたことがわかっているようだ。

戦闘にならなくてよかったよかった。

 

おうよしよし怖かったねぇ、よしよし。

うむ、犬みたいでかわいいなこいつ。

 

…レベル高そうだし連れてくか、うん、そうしよう!

 

『一緒に来るか?』

 

言葉が通じるか分からなかったがとりあえずそう尋ねてみるとラプラスは甘えるように顔をこすりつけながら先ほどと同じように鳴き声をあげた。

 

この、少し高めの鳴き声が、求愛のときに発する声だとは微塵も考えることなく俺はラプラスとともにゆくのであった。

 




もちろんチャンピオンロードの地下にいるラプラスではなく、ジョウト地方のつながりやまにいるLv.20のラプラスです。
このためだけにロケット団が来ました。お疲れ!!


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第10話 花畑と執着

よくやった!
確認したらラプラスがメタモン超えてた!
よしよし、それでいいんだよ。


どうも、過保護なラプラスさんにレベル上げさせてもらえないヨーギラス君だよ。

 

あれからラプラスさんのお力添えのおかげで無事に「あれたぬけみち」を抜けて、204番道路も抜けてソノオタウンに到着しました。

 

え?なにかアイテム落ちてなかったかって?

そんなもんもう拾われてるでしょ、何も無いよ。

あれたぬけみちに技マシン「がんせきふうじ」があるなんて誰も期待していませんでしたよ、ほんとに。

 

なぜか覚えてもいないポケモンに関する知識があるんだよなぁ。

どのポケモンがどのレベルでどの技覚えられるのか全部覚えているとか廃人かよ。

まぁ、種族値とか覚えてないんですけどね。

まさかこれが俺に授けられたチ-ト…?

名付けて能力「攻略本」、しょぼすぎワロタ。

 

せめて技マシンとかアイテム落ちてろよ!

落ちてる場所分かってるけど無いとかいらねぇからそんな能力!

4択問題の答えがそのまんまの4択でわかる能力ぐらいいらねぇ。

 

てなわけで俺の無駄チート能力をお披露目したところでソノオタウンについて説明しようと思う。

 

…優しい人しかおらん!!

堂々と町を歩いていたらおばあちゃんから木の実くれたよ!ご馳走様でした!!

俺もラプラスも珍しいはずなのにだれも捕まえようとかしないんだよね、どんな秘境だよここ。

あるとしても「お!珍しいポケモンだー!触らせてー!」てな感じで撫でられるぐらいだ。

なんなら気持ちよかったですありがとうございました。

 

もうここに永住しようかなぁ…。

 

 

 

 

まぁそんなうまくいくわけもなくイレギュラーが現れるわけですよ。

すぐそこにあるたにまのはつでんしょとかいうなにを発電してるか分からん下ネタみたいな名前の場所を頭がギンガな奴らが占拠してるわけです。

そんでそいつらがソノオタウンまできてあれよこせこれよこせって騒ぐんですよ。

 

え?もちろん潰しておきました。ん?なにをって…なにをでしょうね(笑)?

ラプラスも「のしかかり」で文字通り潰してました。たいあり。

さらにソノオタウンの皆様も戦ってました。

すごく…強かったです…。ヘラクロスとかカビゴンが特にすごかった。

ギンガ団のポケモンをそのお二方とラプラスさんが倒して俺がたまたまくらっしゅを炸裂させるのがセオリーと化していた。

 

そう、つまり経験値0である。

学習装置くれ…。たのむ…。

 

野生のポケモンと戦おうとするとラプラスさんが「こおりのつぶて」で先行ワンパンして褒めてほしそうにこちらを見るのだ…。

邪魔だこの野郎!なんて言えるはずもなく頭を撫でたのがいけなかったというのか…。無念…。

 

はっ!それならばラプラスと戦闘訓練すれば多少の経験値を得るとともにスキンシップにもなるのでは!?

という天才的ひらめきの元、ラプラスさんに勝負を挑んだのですが…。

 

こちらの攻撃→まるで効かない

あちらの攻撃→攻撃すらしない

まるで赤子にじゃれつかれているだけのような感じなのである…。

勝負とすら思われないなんてもうそれはすごい無力感。

そんな攻撃、効かんわぁ!とかすらもなく、え?なに?遊ぶの?わーい!あそぼあそぼ!な感じなのだ。

 

抵抗もできずもみくちゃにされました。欲しがり(挑戦し)ません勝つ(レベル上がる)までは。

 

で、レベル上げしようとしたら片っ端からラプラスさんの先手必殺でワンパンされて経験値0。

やめてくれぇえええ!!

言葉通じないしレベル上げ出来ねぇえええ!

レベル上げ出来ないから強くなれねぇええええ!!

このままじゃラプラスに縋るヒモじゃん…。

なんとかしなくては!!

 

 

 

 

はい、改めましてどうも、ラプラスさんが眠ったすきにあれたぬけみちに戻ってきたヨーギラス君だよ。

ラプラスはソノオタウンの花畑で寝てるよ。

 

よっしゃあ、ここからヨーギラス君の戦闘がはじまるぜ!!

みずでっぽうも使えないコダックとか楽勝www

あー、勝てるって楽しいー-!!

 

このあとめちゃくちゃレベル上げした。

 

結果、目を覚ましたラプラスさんにバレました。

そしてそれからというもの、まるで俺を逃がさないかのようにのしかかるかのようにして寝るようになり、ヨーギラス君は夜に抜け出してレベル上げをすることができなくなりましたとさ。

めでたしめでたし。

 

ちなみにコダックとかズバットとか結構倒したけどレベルは上がらなかったとさ。

ちゃんちゃん。

 




一応言っときますけどまだ続きますからね。
レベル2で終わるとか、そんなわけないでしょ、多分。
これから先なんやかんやあってレベル上げできるようになるでしょ、多分。


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第11話 母なる大地

感想いっぱい嬉しいです!
ヴァイル君のモチベがぐーんと上がった!


どうも、ソノオタウンでまるで俺が重病患者かのように付きっきりなラプラスさんの協力のもと、絶賛ニート活動してますヨーギラス君です。

 

あれから片時も離れてないってマ?

もうラプラスの甲羅の上に座るのが当たり前になってもはや甲羅の上は我が家。

とにかく近くにいればええんやって。

甲羅の上でもいいし、ラプラスさんの下、つまりのしかかった状態でも、ラプラスさんは満足らしい。

なので俺としては甲羅の上を選ぶわけだ。

 

え?ホールドされてる方がいいじゃんって?

お前、四六時中わんこにしがみつかれてみろ。とぶぞ。

 

でも離れたらいけないようなのだ。

てか素早さが違いすぎて離れられない。

以前抜け出せていた夜は今ではガッチリホールドされている模様。

 

赤ん坊かな?いや、生まれて1週間も経ってないし俺って赤ん坊なのか?

たまをつぶす生後数日の赤ん坊、なんて恐ろしい子…!

 

なるほど、考えてなかったが俺って赤ん坊も同然なわけか。Lv.2だし(嘲笑)。

そうするとあれか、俺が助けてなついた、というよりかは赤ん坊なのに無茶(玉つぶし)する俺を見て母性どっかーんだったわけだ(語彙消失)。

むしろ夜にベッドを抜け出すのって迷惑なのでは?

心の中でおーよしよしいいこでちゅねーなんて言ってるんじゃないだろうな!

 

幼児退行プレイとかいうアブノーマルな性癖は持ってないです。

でもこの幼児扱いから抜け出せるビジョンが見えないんだよなぁ、どうしよう。

 

しばらくの間生活もといニー活してきたわけだが、本当にすることがない。

そうそう、俺って土が主食なんだよな。木の実はなんていうか、食べなくてもいい嗜好品みたいな。そんな感じ。

つまり俺は水と空気と土あれば生きていける。植物かな?

この前ラプラスさんが捕ってきた魚をいただいたが結構うまかった。

 

ポケモンの世界に普通の動物いるんだ?と思ったそこのあなた。残念でした。

動物はいなかった。

え?じゃあ何食べたかって?はっはっは。

…、ふっはっはっは。内緒だ。

 

結構うまかったんだがもういいかなって気分になった。

これは前世が関係しているのだと思う。

なんというか、共食いしている気分だったからな、もうこりごりだわ。

だって土うめぇし。場所によって味が変わってくるんだよなぁ。

みんなも食べてみてくれよな!

ちなみに一番好きな土はソノオタウンとハクタイの森の土だ(一番とは?)

ソノオタウンの土は甘い味がする。一種のデザートのように食べている。

 

ハクタイの森にはラプラスさんに連れられていったのだが、もう完全にヤムチャしてたから特にいうことはない。

俺<<<ハクタイの森のポケモン<<<ラプラスさんという構図が出来上がっており、まぁ俺が真っ先に狙われる。

完全にザコ扱いなのである、その通りなのだが。

で、俺を狙ったやつらは過保護なラプラスさんがフルボッコにしてくれました。

ダブルバトルなんていう便利なものはなく、経験値は0です。お疲れ様でした。

 

それでハクタイの森には何しに行ったかというと、森林浴っぽいことをするためだったらしく、しばらくお昼寝(ホールドされて)した後、ソノオタウンに帰りました。

特に何もなかったのでした。

 

つまるところ俺は木の実を食べるか土を食べるかラプラスさんにホールドされるか寝るかしかしてないのだ。

このままではまずいと本格的に思い始めた俺が思いついた天才的なアイデアを聞きたいか?うんうん、聞きたいだろう。聞きたいね?ね?

 

それは、作戦「ラプラスと敵ポケモンの間に割り込む」である。

ラプラスさんは俺に攻撃が当たってしまうため攻撃ができなくなるというわけだ。

そして俺が敵を倒す、これでレベルが上がる!

もしホールドされようものなら戦いたいアピールでバシバシ叩いてやるぜ!

全く効かないけど、なんかしてるって思わせたらこちらの勝ち。

これで俺が戦いたいと思ってることをラプラスに伝える、そういう作戦だ。

 

え?過保護なラプラスさんはそれでも戦わせてくれないって?

…あ、ありえる…。天才的アイデアが…通じない、だと…?

いや、やる前からあきらめてどうする!俺はやるぜぇー!

うおおおお!!

 

 

その後、無事にガッチリホールドされたとか、されたとか。

 




ヴァイル君の豆知識2
アニポケのピカチュウはまだLv.100じゃないという独自解釈のもと、この世界ではゲームよりもレベルが上がりにくくなっています。
Lvが2に上がったのは格上コロトックのおかげですね。

豆知識3
ポケモン同士の会話は、
・同じポケモン同士で円滑な意思疎通が可能
・同じタマゴグループである程度の意思疎通が可能
・異なるタマゴグループだと威嚇などの現実の動物も可能な程度の意思疎通が可能
という感じになっています。

気になった、疑問に思ったことがあれば気軽に尋ねてください。
できるだけ豆知識でこたえようと思ってますので。


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第12話 挑戦と特訓

すみません!2日ほど休んでました。
休んでたというよりか書けなかったんです…。
スランプなんて大層なものじゃないですが、なんというか、とにかく書けなくなったんです(ごり押し)。
なんでちょっと投稿頻度が下がるかもです。
精一杯頑張りますので!暖かく見守っていてくだサイホォーーン!!


どうも、無事にラプラスさんによって守られてレベル上げのできない故に雑魚のまま一生を過ごさなくてはならなくなりそうなヨーギラス君だよ。

 

いやー、まさかラプラスさんの攻撃が俺にあたるとは…。

みずのはどう強すぎ。全員が振動しまくって体バラバラになりそうだったことしか覚えてない。

起きたら当然のごとくガッチリホールドされてるしなんなら今までよりも過保護になってしまった感じが否めない。

なんかどうにかしようとするたび現状が悪化していく気がするのは気のせいですか。

 

いや、ここでめげたら駄目だ。

ラプラスに「こいつ、戦わせないと射線上に来やがる!」って思わせたら勝ちや。

たとえどれだけラプラスの攻撃が痛かろうと俺はやってみせる!!

 

うぉおお、おおお!?

なんだこの光は!?なんだか頭がぽわぽわしてきた…。

……?

 

…?

 

…はっ!?俺は今まで何を…?

し、しまったぁああ!もうバトル、もとい一方的な蹂躙が終わっているではないか!!

まさかあやぴか(あやしいひかり)ですかラプラス先生!

俺が混乱している間にバトルを終わらせるという作戦ですね!?

…くっそー、もう攻略されてしまったぁあああ!

 

もう俺はバトルできないのか!?

そんなことって…。

これはあれですね、強い過保護な女性の味方がいて過保護に守られてきたけどいずれ強い敵に女性がやられちゃってそれで今まで守られてきた主人公が覚醒かなんかしちゃってめちゃくちゃ強くなるやつですか?

 

覚醒ってなんや。

気合でレベル上がるなら苦労せんわ。

それともあれか?ステータスだけバコーン上がるんか?

Lv.2でバンギラス並みのステータスになるんか?

なんやそのご都合主義。

この世界がご都合主義ならコロトック倒した時点でサナギラスに進化してるやろ。

実際は力がみなぎるぅう!でLv.2になっただけやったけどな。

この世界はそんなに甘くないというわけよ。

 

…だからレベルあげしたいのに!!

ラプラスさぁん!戦わせてくれよぉ!

なんだよなんで俺より強くて速くて賢いんだよふざけんな!

戦闘にせめて参加させてもらえないですか?

 

…ん?ちょっと待って。

あ、唐突だがいいプランを思いついたのかもしれん。

 

その名も、ラプラスさんが戦っている間に別の敵に突っ込む作戦!

多分一撃でも攻撃できたら経験値分配されるんじゃーないの?そうだと言えぇえ!

よし、そうと決まったら早速やるぞぉお!

 

 

…経験値とどめ刺した奴にしか無いってマ?

 

 

 

 

うーむ…。

どうやっても経験値がゲットできないんだよな…。

 

俺はぐっすり寝ているにもかかわらずガッチリホールドしているラプラスさんを眺めながら思案する。

どうにかして別行動をとるか、どうにかしてバトルに参加する。

これがどうにも難しい。

 

別行動、これは以前夜に抜け出してからというもの抜け出せないように厳重に監視されているためほぼ無理。

参加、これもあやぴかで参加させてもらえない。

なんとか言葉が通じるようになればいけるかもしれんがそれも無理。

 

つまり、詰みです。

こうなったらあるか知らんが筋肉つけるしかねぇ!

頼む!空気にプロテイン含まれててくれー!!

 

それからというもの、ラプラスさんに眺められながらという謎のプレッシャーを感じる環境ではあったが俺の特訓が始まった。

体力というか、持久力はHPとはまた違うようで、HPは減らずとも疲れはする。

でもまぁ嬉しいことに一晩寝たら全快するため大きな問題ではなかった。

とりあえず走った。

なんならラプラスさんが追い付かないことをかすかに願いつつ走った。

置き去りにしていく心持で走った。ラプラスは余裕でついてきていた。

走ってひたすら食べた。

なんか筋肉とかはちゃんとした食べ物が大事だった気がする。気がするだけかも。

とにかく土を食いまくった。栄養豊富そうなハクタイの森まで走って食べてまた戻ってを繰り返した。

 

その結果、なんと…!?

HPが1だけ、でも確かに上がったのだ!!

こうげきも1上がっていたしすばやさも1上がっていたんだ。

くぅ、こんなに嬉しいことはないぜ!

前世ではランニングとか絶対にする気は起きなかっただろうがなぜかこの世界の俺にはやる気がみなぎっているのだ。

これからも特訓続けていくぜ!!

 

え?何日かかったのって?

…さぁ?1か月は経ってんじゃないの?

 

ん?ラプラスはって?

ラプラスさんはこの1か月でレベルが22になりました。

レベル20から2上がりましたね。

そのレベルアップでラプラスさんはこうげき7、ぼうぎょ4、とくこう7,とくぼう4、HP8,すばやさ3あがりましたよ。

やっぱりレベルアップってすげぇ!

 

…?なにか大事なことを忘れている気がする…。

ま、いっか。特訓だぁー!

 




ヴァイル君の豆知識 その4?
各ステータスは特訓によって上がることも。
土を食べることによる成長については、LvではなくHPの成長になる予定です。
筋トレ→攻撃、ダメージ負う→防御、走る→すばやさという風にそれぞれに対応することをすると各ステータスが成長する独自設定ですね。


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閑話 雪国の巨神 1

エタったと思った?
僕も思った。
現在もふんばって捻りだしてる真っ最中なので、お待ちください。
そしてなぜかこの閑話はすんなり出ました。解せる。


俺は気づいたときには見知らぬ洞窟の中に佇んでいた。

周囲には氷が張っており、しんしんと冷気が体を刺すようだ。

 

思い出せる限りの過去を脳裏に浮かべるがなぜこのような事態になったのか見当もつかない。

たしか、あるウイルスのせいで通学自粛になって、でも試験は対面で行うからと大学に行くことになって、電車で通学していたから、駅まで自転車で行って、いや、行こうとして──?

それから、どうなったんだ?

 

 

しばらくの間茫然としていたがこのあまりにもイレギュラーな事態に、ただ立ちすくんでいるだけでは何かしらの危険に巻き込まれる、例えば獣に襲われたりなどの可能性を考慮し、これからどうするか考えながらとりあえず周囲の状況を確認しようと思った、のだが。

 

ようやく自分はここで、自分が人ならざる者に変貌していることに気づくのであった。

それも、いわゆる前世で愛していたといっても過言ではない、ポケモンの、しかも伝説のポケモン…、

 

レジギガスになってしまっていたのであった…!

 

…どぅえぇえええ!?

俺でっか!…でっか!?

てか今気づいたけど視野広すぎワロタ。

草食動物も真っ青の、180°超え(おそらく)である。

 

体を動かしてみるが、すんごい重たい、がしかし、難なく動かすことができる。

ブオンブオンと豪快に腕を振り回しながら考える。

 

いつの世代のポケモン、そもそもゲームかアニメかも分からんが、どういう世界線かもわからない世界線にレジギガスとして転生した俺は、これからどういうロール(役割)で動けばいいのだろうか?

とりあえずギガギガフンフン言っとけばいいのか?

なんて考えていると、ふとそれに気づいた。

 

…って、なんとなく自分のステータスが分かるじゃないか!と心の中で俺は叫んだ。

そう、なんとなく分かっちゃったのだ。

詳細なステータスは分からないが、大まかなステータスが、分かったのだ。

 

 

 

レジギガス

性別不明

Lv.80

【技】

にぎりつぶす

しねんのずつき

ばかぢから

ぞくせいパンチ(ほのお、れいとう、かみなり)

【特性】

・スロースタート(Lv.10で無効化)

・ちからもち(Lv.20で解放)

…こうげき2倍

・てつのこぶし(Lv.30で解放)

…パンチ系の技の威力2倍

・かたやぶり(Lv.40で解放)

…相手の特性無効

・ハードロック(Lv.50で解放)

…受けるこうかばつぐんの技の威力を半減

・きもったま(Lv.60で解放)

…ノーマル技をゴーストタイプにあてられる。同様に、こうかがない場合やまもるなどによりきかない場合も技が通じる。

・さいせいりょく(Lv.70で解放)

…自動HP回復

・あまのじゃく(Lv.80で解放)

…デバフがバフに、バフがデバフになる。

言うなれば、ばかぢからでこうげき、ぼうぎょが上がる。

・レジスタンスボディ(Lv.90で解放:未開放)

・天上天下唯我独尊(Lv.100で解放:未開放)

 

 

!!!??

バカかてめぇは。

は?なにこれ。きも。

なんだよ属性パンチって。ふざけろ。

選べる時点でアルセウスのさばきのつぶて超えてんだよな。

なんなら「てつのこぶし」で実質威力150だから俺の勝ちな。

ていうかなんで特性が複数あるんだよ、しかも何?Lv.10ごとに増えますよって?

特性1個で頑張ってるすべてのポケモンに謝れこの野郎。

このチートは有り難く頂戴します。どうもありがとうございました。

 

もうこれは、どんなポケモンにも負ける気がしない。

っていうか知らない特性があるのはなんだ?

天上天下唯我独尊ってなんだか強そう(こなみかん)。

クリアボディは知ってるけどレジスタンスボディとはなんぞや。

 

ていうか今更だけどLv.80ってなんですか?

前世の記憶が目覚める前に死に物狂いで鍛錬でも積んでたんか?おぉん?

正直めちゃくちゃ助かりますありがとうございます。

 

それにしても、こうげきぶっぱのスロースターターでもなくちからもちなレジギガスか…。

もうこれだけでぶっ壊れな予感がするんだが。

ますますこの世界線で何したらいいか分からなくなったんだが。

 

あれか?

世界中のポケモンとトレーナーが協力して倒すラスボスみたいな位置なのか?

レジギガスvs世界中のみんなvsダークライ(ばかぢからで一発ko俺の勝ち)か?

 

ま、とりあえず外に出るか。

 

 

 

キッサキシティにあるキッサキ神殿から、封印されていたといわれる巨大なポケモンが現れ、木々をなぎ倒しながらどこかへ去っていったという噂が流れた。

だが木々がなぎ倒されているだけで足跡は残っておらず、お騒がせないたずらだったらしいと誰もがそう考えたとか。

 

そもそもレジアイスの力も持っているレジギガスは足跡がつくはずの雪をコントロールできるとかは誰も知らないのである。

 




はい、というわけでチートマシマシの転生者のお話でした。
ちなみにヨーギラス君には一切こんな俺tueeeなチートはない模様です。ご安心を。


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