僕の奇妙なスーパーヒーローアカデミアアッセンブル (パbrokun)
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プロローグ

初投稿作品です!駄文です、、、気分を害したらすみません。キャラ崩壊は多分結構あると思います。後今回のプロローグだけウォッチメンとドゥームズデイクロックネタがありネタバレになるのでよろしくお願いします。この話以降は関係なくなる予定です。


1984年6月8日

私は子供を腕に抱える その子供は私を見上げる 陽光が彼の頬を撫でる

 

室内が急激に上昇する。美しい女性の手からよく冷えたビールを受け取りたいと、心から思う・・・・

 

光が私を粉々に吹き飛ばす

 

私の手の中には一枚の写真がある いや写真は今火星の砂の上

 

ヴェイトは世界を救う為多くの人を死に至らしめる

 

私の足元には火星の赤い砂、周囲には超人の集団

 

1985年11月2日マルチバースに入る

 

1940年7月16日

若き技師アラン・スコットの乗った列車が橋を渡るとその橋は落ちる

私はランタンを彼から15センチ離す

 

私はメタバースに干渉した 私の転換点

 

だが彼らは私を見つけた そして私を変える

 

1940年7月16日

若き技師アラン・スコットの乗った列車が橋を渡るとその橋は落ちる 彼はランタンを手にしてグリーンランタンになり生還する

 

世界は再生(リバース)した そして彼らは危機(クライシス)をのりこえる

 

私は腕の中の子供を見て考える 最後の試みを

 

私はスーパーマンの世界以外にも幾つかの世界を発見した 同じようにヒーローが活躍する世界・・・何度かスーパーマンと接点がある世界、だが謎は残る

 

他にもあらゆる世界がある それを観察して次のステップに入る

 

エイジ737 9月4日

スーパーマンと同じように地球に一つの赤ん坊の乗ったポッドが飛来する。その子供は成長し後に何度も宇宙を救う

 

一人の少年が海上で泣き叫ぶ。目の前には片腕を欠損した男性、この少年は後に世界と戦うことになる

 

一人の少女が有機生物の起源と接触する 後に大惨事が起こる

 

私の目の前には七つの大罪 私の知る物とは全くの別物だ

 

甲龍暦400年 ある町の上空に時空の裂け目が出現する。そこから招かれた魂が一人の赤ん坊として転生する

 

とある世界に一人の青年が転送される 彼は生と死を繰り返す

 

2000年7月20日 私の目の前で大きな薔薇が咲く それは多くの市民を殺害するが蟻を排除する

 

周りには花がある巨大な神と言われる存在が一人の男に力を与える 彼は倒される いずれ神も・・・・

 

ある高校生が死神と出会う 彼は後に全知全能をしる

 

2017年7月4日 一人の青年が駅のホームから突き落とされる 彼はタイムリープするようになる

 

一人の少女と大佐の前に砲撃が落ちる 二人は生死の境、後に少女は愛を理解し始める

 

2017年 一人の少年がギアスという力を授けられる 彼はこの世界を大きく動かす

 

私の目の前で歴史上の英雄同士が戦いを繰り広げる 彼らは英霊、聖杯を求め戦う

 

ある魔王が2000年の時を経て転生する 彼は再臨する

 

2001年6月6日 一人の男の子が産まれる。彼は後に使徒と呼ばれるものと戦うようになる。そして・・・・

 

一人の生命体が地球にやってくる 彼女は絶大な力を得るが後に忍者と対峙する

 

1912年12月16日 炭売りの少年が家に帰ると家族が惨殺されている 一人の妹は鬼になっている 6秒後一人の男が彼らを救う

 

1983年11月17日 この世界に明日銃の悪魔が現れる。だが彼は討伐される。数年後この世界の核が誕生する

 

ある社会人が刺され異世界の洞窟に転生する 彼は魔王になる そして・・・・

 

5738年4月1日 一人の少年が石化から目覚める 後に彼は科学で世界を変える

 

日本の平安時代 私の目の前には4本の腕を持つ呪いがある 足元には多くの人の死体

 

彼らは私を認識しない どんな世界でも

 

他にも幾千幾万の世界が存在する 私は感銘を受けた そしてある試みを実行する

 

ある世界で超常が発生する どこか彼の世界と似ている世界 私はこの世界を土台にすることを決めた

 

歴史に干渉する この世界に適する世界、黄金の精神がある場所 超常の発生を別の世界の影響に書き換える 柱の男が誕生する ジョセフジョースターはカーズを宇宙空間に飛ばす

 

カーズは個性の因子をばら撒く

 

超常が発生する

 

1938年4月18日 スーパーマンがフォード車を持ち上げる やはり彼の影響に興味が湧く 私は彼をこの世界に飛来させる この世界の希望が産まれる日と同じ日に

 

私の手から写真が重力に従って落下する 

 

 

 

 

 

     そして世界は融合(アマルガム)する 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある農家

そこは周りを大きな小麦畑で囲われているごく普通の家だった。町からは少し離れた場所そこには一つの家族が住んでいる。

 

「持つものは持った?本当に大丈夫かい?」

 

母親が自分の息子にそう呼びかける。彼は大丈夫さと一言笑顔でいい彼女の頬にキスをする。

 

「行ってきます!」

 

そして家を出て行く。母親はリビングに戻りとある写真を見る。そこには彼女とその子供、そして父親の姿が写っている。

 

「ジョー、、、、クラークが行ったわ。遂に来たのね、、この日が。」

 

彼女はハンカチを持つ。そして不意に流した涙を拭う。

 

 

 

 

これは地球育ちのクリプトン人であるクラークケント(カルエル)が最高のスーパーヒーローを仲間達と目指す物語

         

 




今回は完全なる導入です。ウォッチメンやドゥームズデイクロックがわからない人はなんのこっちゃだと思いますが世界が融合したんです!これから関わってこないと思うので忘れてくれてもいいです。そして次回からは一気に原作に入ります!!一応今回出てきた世界は出てきた順で
DC marvel ドラゴンボール ワンピース 進撃の巨人 七つの大罪 無職転生 リゼロ ハンターハンター ワンパンマン ブリーチ 東京卍リベンジャーズ ヴァイオレットエヴァーガーデン コードギアス fate 魔王学院 エヴァンゲリオン ナルト 鬼滅の刃 チェンソーマン 転スラ Dr.ストーン 呪術廻戦 ヒロアカ ジョジョです。


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いざ雄英高校!
第1話:いざ雄英高校


ちょっと短めですが、、、


田舎の農家、心優しい家庭で育ったクラークケント。彼は今とある場所に向かっている。

 

クラーク「見えてきた!」

 

クラークが見る方向には大きな校舎があった。そしてそれと同じく多くの学生がそこに向かい集まっている。そうここは多くのトップヒーローを輩出する超一流のヒーロー高校

 

 

 

     国立雄英高等学校だ!!

 

 

そしてクラークも勿論この高校の入試に今やってきたのだ。そうヒーロー科に、入試倍率300倍・ヒーロー偏差値79 とんでもない難度の入試だ。

 

クラーク「ここが雄英か!!凄い大きさだな、、、、」

 

クラークは校舎の大きさや生徒の数全てに圧倒されていた。だが緊張はなかった。やる気と希望に満ちていたのだッ!

 

クラーク「それにしても、、、、」

 

クラークは周りを見渡す。色々な人がいる。鳥のような見た目の人、大柄な人、ツノの生えた人。改めてこの世界の多様性を噛み締める。すると

 

緑谷「わぁ!」

 

クラークの目線の先で緑色の髪の少年が倒れかける。すぐに助けに行こうとするが

 

フワッ!

 

彼が浮かんだ。するとそこに女性が近づいて行く。どうやら彼女が助けたらしい。クラークはホッとして説明会の会場に足を運ぶ。

 

説明会

中に入って少し待つと目の前のモニターが映り金髪の男性が話し出した。いや彼はただの金髪な男性じゃあない!

 

マイク「受験生のリスなぁぁ!!今日は俺のライブにようこそ!!エンバリセイヘイ!」

 

そう!ボイスヒーロープレゼントマイクだ!実に盛り上がる所だが、、、

 

シィィィィィィィン

 

現実は非常である

 

クラーク(マイクのラジオ、、、面白いんだよな、、、)

 

クラークはそんな事を考えていた。すると

 

マイク「こいつはしゔぇぇなら受験生のリスナーに実技試験の内容をサクッと説明するゼェ」

 

マイクはそう言ってすぐさま試験の説明を始めた。

 

クラーク(ロボットを相手にした戦闘試験、、、か、、)

 

クラークが試験内容を理解した時一人の男性が質問をした。実に丁寧で勤勉!という感じの子だ。するとその子は一旦質問をやめさっきの緑色の髪の少年に注意を入れていた。

 

クラーク(あの子色々と可哀想だな、、、)

 

そんな事を考えていると説明は終わった。そして遂に試験が始まる。

 

ガヤガヤガヤガヤガヤ

 

周りが騒がしくなってきた。皆緊張して来たのだろう。心音も大きくなっているのを感じる。すると

 

マイク「はいスタートォォォ!!」

 

皆が静まり返った。理解ができていないらしい

 

マイク「どうしたどうした!!実戦にカウントダウンなんてねぇーん...」

 

その時プレゼントマイクの声が止まる。何故か?それは

 

バギン!!!ボォォォン!!!グルン!ボゴォォオォオォン!!!

 

クラーク「10p」

 

クラークが開始と同時に動き早くもポイントを稼いでいたからだ。そして

 

マイク「やるねぇーあいつ!テメェーラもあいつに負けないよう頑張れよお!」

 

その言葉と同時に他の者たちも動き始めた。

 

クラーク「仮想敵、、、手応えはないな」

 

そう言いながらくらーは仮想敵を黙々と倒し続けた。出来る限り被害を出さないよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

       先生達の審査部屋

多くのモニターが設置された部屋。そこでは多くのヒーローが試験を見ていた。

 

校長「この実技試験は受験生にヴィランの総数も配置も教えていない。限られた時間と広大な敷地ここから炙り出されるさ!状況をいち早く把握するための情報力!あらゆる局面に対応する機動力!どんな状況でも冷静な判断力!そして純然たる戦闘力!!姿勢の平和を守るための基礎能力がポイント数という形でね」

 

ネズミである校長がそう口にする。

 

ミッドナイト「今年は中々豊作じゃない?」

 

エロい服装の女性ヒーローミッドナイトがそう言う。

 

スナイプ「いや〜まだわからんよ。真価が判るのはこれからさ!」

 

そしてスナイプがあるボタンを押す。

 

         試験場

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!

 

地面にそんな音が鳴り響く。そして

 

受験生A「なんだ!!あれ!!!」

 

受験生の前に現れたそれは0と書かれた大きなロボットだった。そしてそれが

 

受験生B「もう一体いるぞぉぉぉ!!!」

 

そう、2体現れたのだ。

 

クラーク「これが0ポイントヴィラン、、、少しは骨がありそうだ!」

 

そう言った瞬間クラークの耳にある声が聞こえた。

 

「逃げて!!きゃっ!!」

 

クラークはそんな声が聞こえた方を見る。そこには一人の泣き喚く女性がいた。

 

クラーク「大丈夫?どうしたんだい?」

 

クラークはすぐさまその女性の元に行き話しかける。

 

女性「あの人が、、ひっぐ!私を助けて、、、」

 

クラークが女性の指差した方向を見る。そこには0ポイントヴィラン、そしてその進行方向にある瓦礫が見えた。

 

クラーク(まさか、、、)

 

クラークは瓦礫を透視する。すると瓦礫の下に埋もれた一人の女性が目に入った。

 

 

 

 

 

 

 

「あの子、、、無事かな、、」

 

瓦礫の下にいる女性はそんな事を考える。頭からは血が流れ意識も朦朧としている。

 

「くっ、、う、、」

 

女性はそこから出ようとするが体が思うように動かない。そして目の前には

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!

 

巨大な0ポイントヴィラン。そしてそれがこちらに向かってくる。

 

(これ、、、死んだらするのかな?、、、、でも、、彼女が無事なら、、いいのかな、、)

 

女性は薄れる意識で笑みを浮かべる。すると

 

ガラッ!

 

上から瓦礫が落下してくる。自分に向かって落ちてくる。

 

(あぁ、、、これは死んだかな、、やだなぁ、、死ぬの、、流石にプロが来るのかな、、、わかんない、、ヒーロー、、なりたかったなぁ、、どうせなら、、恋、、したかった、、)

 

そして目を瞑る。その時だった!!!

 

ボッガァァァァァァァン!!!!!!!!

 

そんな炸裂音が聞こえる。目をゆっくり開けると

 

クラーク「大丈夫かい?」

 

そこには一人の男性がいた。彼は落ちてくる瓦礫を粉砕したのだ。そして

 

グッ!バダァァァン!!!

 

女性にのしかかっていた瓦礫を除いたのだ。

 

「あ、、あんた、、は、、」

 

女性は掠れた声でそう問う。

 

クラーク「僕かい?僕は、、、」

 

その時だった!!!

 

グオオオオ!!!!!!

 

目と鼻の先に0ポイントヴィランが迫っていたのだ。そう完全に轢かれる場所だった。女性はすぐ忠告しようとするが間に合わない。しかし!!

 

ダァァァァァァァァン!!!!!!!

 

そんな音が響き渡る。そして女性は信じられない光景を目にするのだ。

 

クラーク「安心して、、、僕が助ける。」

 

目の前の男性が0ポイントヴィランを片手で止めていたのだ。そして

 

グオオオオオオオオオオ!!!!!!!!

 

両手で0ポイントヴィランを一気に押して行く。するとその男性は空を飛び

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!

 

ゼロポイント敵の顔に一撃をくらわし破壊したのだ。倒れた女性、、、拳藤一佳は浮かぶ彼を見た。その姿が太陽に照らされる。それはまるで"神"と思えるぐらい荘厳で圧倒的な存在だった。

 

 

 

 

 

 

        審査部屋

職員「結果が出ました!」

 

その場にいた全員がモニターを見つめる。そこには受験者の名前とその得点が表示されていた。そして各々が語り出す。

 

スナイプ「凄いな、この2位の子。敵ポイントだけでこれほどの得点をとるとは」

 

ミッドナイト「私は8位の子が気にいったは。レスキューポイントだけで合格しただけじゃなくアレぶっ飛ばしたもんねぇ!」

 

マイク「思わずYEARーッ!!て叫んじまったぜ!!」

 

皆が今回の結果に驚きを見せ、歓喜している。そして

 

ドッグ「だがとびきり凄いのはやはり、、」

 

エクト「あぁ彼だな」

 

そう言われ皆が一人の表示を見る。

 

セメントス「クラークケント、、DC中学出身、、」

 

ネズミ「こんな得点見た事ないよ、、、」

 

ブラドキング「ヴィランポイント120....」

 

13号「レスキューポイント100....」

 

マイク「とんでもねぇ得点だ...」

 

すると今まで無口だった男が口を開く。

 

相澤「驚くのは得点だけじゃねぇ、、、あの個性、、、一体何だ?」

 

すると職員全員が黙り込んだ。

 

 

 

 

 

 

       数日後 ケント宅

クラークの手の中には一つの郵便物があった。それは雄英からのもの、、、そして封を開く。中にはデバイスが入っていた。それを置くと

 

オールマイト「私が投影されたぁぁ!!」

 

映像が投影されそこにはNo. 1ヒーローのオールマイトが映し出されていた。

 

クラーク「オールマイト!!なんで?!!」

 

クラークは驚いた。それはそのはずオールマイトは雄英卒業生ではあるがトップヒーロー。何かのサプライズか?とも思う。芸能人が卒業した高校に来るみたいな、、、だが

 

オールマイト「ハッハッハ!!驚くのも無理はない!!だが今年から私は雄英の教員になる!!」

 

予想外の言葉だった。オールマイトが雄英教師、、、、驚くべき大ニュースだ。そして続きをオールマイトが話出す。

 

オールマイト「そんな事はさて置き結果だが、まず今回の試験、実はヴィランポイント以外にも別の加点があったんだ。」

 

またもや衝撃の事実!

 

オールマイト「それはヒーローにとって最も大事な事でもあるそれはレスキューポイント!!私達はそこまで見て採点した。そして君クラークケント君!!」

 

そして合否が発表される。

 

おーるまいと「ヴィランポイント120点!!レスキューポイント100点!!首席合格だ!!!」

 




はい!ということでヒロインは拳藤さんです!てつ拳や物拳好きな人すみません!この作品はクラ拳です。次回からは遂に他の生徒が出てきます!後一応クラークの強さ設定としては映画マンオブスティールぐらいのつもりです。もうちょい弱いかも


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第2話:個性把握テスト

説明忘れなんですがクラークは自分がクリプトン人である事を知ってるしあのスーツも持っています。詳しくはスピンオフを書く予定です。


登校の日

母「いってらっしゃいクラーク!!」

 

クラーク「行ってくるよ母さん。」

 

クラークはマーサの頬にキスをして雄英に向かった。未だなれない道を行き大きな門を通り自身の教室を目指す。そして

 

クラーク「扉、、、デカいな、、」

 

自分の教室1年A組扉の前に来て驚いた。そう目の前にあった扉が3〜5メートルはある巨大な物だったからだ。まぁこれもユニバーサルデザイン、、、そう納得するとドアを開けた。だが

 

シィィィィィィィン

 

まだ誰もいなかった。しょうがなくクラークは荷物を置いて校舎を見て回ることにした。その時だった。

 

「あの〜あなたもしかして、、」

 

そんな声が後ろから聞こえてくる。どこか聞き覚えのある声、、、、その方向を向くと

 

「やっぱり!あの時助けてくれた人だよね!あの時は本当にありがとう!!」

 

そう!あの時女性を助け瓦礫の下敷きになってしまった女の子だ。クラークは笑みを浮かべて答える。

 

クラーク「頭を下げないでも良いんだよ!当たり前のことをしたんだから!君と同じように、、、」

 

すると彼女はへ?と呆気に取られる。するとクラークは続ける。

 

クラーク「君は僕と同じようにあの時あの女性を助けたんだ。それと一緒だよ、、、嫌どちらかと言うとそれを知って勇気を貰ったのかな、、だから僕の方こそありがとう。」

 

そして頭を下げる。彼女は慌ててそれでも!と頭を下げた。するとクラークは少し笑って

 

クラーク「君の気持ちはありがたく受け取るよ。」

 

すると彼女は笑顔を浮かべる。とても可愛い笑顔だった。心臓がドクン!と鼓動する。

 

拳藤「それはそうと、、、、自己紹介がまだだったね!」

 

彼女は活力のある声でそう言う。クラークもそうだった!と気づいて名を名乗る。

 

クラーク「僕はクラークケント。親がアメリカ人何だ!」

 

すると彼女は納得したような顔になる。名を名乗る。

 

拳藤「私は拳藤一佳!!道理でカッコいいわけだ!よろしくなクラーク!!・・・あ」

 

すると一佳さんは顔を赤くする。心音も凄い、、、だから僕も笑みを見せてそれに返す。

 

クラーク「一佳さんも凄く美人だよ。これからよろしく!」

 

だが一佳さんはますます顔が赤くなっていた。逆効果だったかな?すると

 

拳藤「そ、、、その!あ、、えと、、、レンラクサキとか、、」

 

急にたどたどしい口調でそう言われた。心音の音が凄い、、、でもこれは彼女のか?それとも、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして連絡先を交換した後は教室に戻った。そこにはあの緑色の髪の少年とそれを助けていたあの女性の姿があった。すると

 

「おいあいつ!もう一体のゼロポイント敵をぶっ飛ばした奴じゃねぇか!!」

 

赤色の髪の漢!って感じの子がそう言った。それを聞き他の生徒もこちらの方を見た。

 

「まじじゃん!!あの最強君じゃん!!」

 

「いや〜あれはまじ凄かったぜ!!」

 

クラークの元に人が集まる。クラークも悪い気はしない。少し照れ臭いが、、、すると

 

クラーク(なんだ?)

 

何かの気配を後ろから感じた。後ろを振り向くと寝袋に入った人がいた。するとその男性は寝袋から出て言った。

 

相澤「はい皆んなが静かになるまで8秒かかりましたぁ時間は有限。君たちは合理性に欠くねぇ。担任の相澤消太だよろしくね。」

 

そんな流れるような言葉と衝撃の告白を聞き生徒は驚きの声を上げた。勿論クラークも驚いていた。この人が担任?と。すると

 

相澤「早速だがこれ着てグラウンドに出ろ」

 

そう言って相澤先生はジャージを出した。

 

 

 

 

 

 

 

グラウンド

生徒一同「個性把握テストォォォ?」

 

生徒一同の口からそんな声が出る。すると

 

「入学式は?ガイダンスは?」

 

あの緑君を助けていた女性がそう問う。すると相澤先生は気の抜けた声で答える。

 

相澤「ヒーローになるならそんな躊躇な行事出る時間ないよぉ雄英は自由な校風が売り文句、そしてそれは先生側もまた然り」

 

そんな自由ありかよ、、、と少し思ってしまう。相澤先生は続けて言う。

 

相澤「お前らも中学の頃からやってただろ?個性使用禁止の体力テスト。国は未だ平均を取り続けている。合理的じゃあない。文部科学省の怠慢だな」

 

すると相澤先生はクラークの方を向いた。

 

相澤「確か実技入試テストのトップはクラークだったなぁ」

 

すると一人の少年が僕の方を向いて思いっきり殺気を飛ばしていた。見ただけでわかる凄まじい殺気、、、、凄いな

 

相澤「中学の時ソフトボール投げ何mだった?」

 

相澤先生が聞いてくる。クラークは少し言い淀んでから言う。

 

クラーク「157m...」

 

すると周りからどよめきの声が出始める。

 

「個性なしで157って、、」

 

「ヤッベェな」

 

この記録、、、レベルで言えば個性なしの世界記録に相当するレベルだった。

 

相澤「じゃあ個性使って投げてみろ。円から出なきゃ何しても良い思いっきりな」

 

全員がクラークの方を見る。クラークはボールを持ち構える。至って普通の構えだ。何も知らない人が見たら個性も使わない普通の投球。まぁ間違ってはいない、僕は無個性だから、、、、そして

 

ドォォォォォォォォォン!!!!!!

 

思いっきりボールを投げる。その瞬間強い風が吹き砂埃が舞う。

 

パラ!パラ!

 

「すっ、、すげぇ、、」

 

タラコ唇の大柄な人がそう言う。すると先生が手に持っていた端末を見せる。そこには

 

       3000メートル

 

そう書かれていた。相澤は続ける。

 

相澤「ボールは測定器。これが結果。わかったな?」

 

すると沈黙が走る。そう、それはこの結果のせいだった。3000メートル、、、どう考えても普通ではない記録。

 

相澤「まず自分の最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段。」

 

沈黙を破ったのは相澤先生だった。すると

 

「でも、でもさぁーこれ面白そう!」

 

ピンク色の肌の女性がそう言う。

 

「そうだよ!個性思いっきり使えるんだぁ!流石ヒーロー科!」

 

醤油顔の男性が続ける。だがその時

 

相澤「面白そうか」

 

相澤先生が下を向きながらそう言った。声の感じも少し変わり、圧が増した。

 

相澤「ヒーローになるための三年間そんな腹づもりでいるのかい?」

 

その言葉の圧はその場の殆どの物の心臓を圧迫する。緊張が走る。そして

 

相澤「よし!8種目トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し、除籍処分としよう」

 

生徒一同「はぁぁぁ!!」

 

とてつもない爆弾発言が飛び込んできた。相澤先生は続ける。

 

相澤「生徒の遺憾は俺たちの自由!」

 

相澤先生は髪を上げて続ける。

 

相澤「ようこそ!これが雄英高校ヒーロー科だ!」

 

そう言い切ったと同時にあの女の子が訴えかける。

 

「最下位除籍って!入学初日ですよ!嫌初日じゃなくても理不尽すぎる!!」

 

だが相澤先生は態度を変えない。依然として強い態度で続ける。

 

相澤「自然災害、大事故、そして身勝手なヴィラン達どこから来るかわからない厄災。日本は理不尽に溢れている。そう言うピンチを覆していくのがヒーロー。放課後マックで談笑したかったならおあいにく、、、これから三年間雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける。さらに向こうへプルスウルトラさ。全力で乗り越えてこい。」

 

そう相澤先生が言い切ると何人かは準備を始めだした。だが一方でまた状況を理解できず戸惑う者もいる。

 

相澤「デモンストレーションは終わり。こっからが本番だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1種目:50m走

クラーク(僕は眼鏡君とか、、)

 

僕と並ぶのはどうやらエンジン系の個性の眼鏡君、、、そしてスタート位置に立つ。

 

計測機「位置に着いてよーい」

 

パァァァァン!!

 

その時クラークが姿を消した。

 

計測機「0.92」

 

飯田「何?!!」

 

計測機「3.04」

 

飯田(まだトップスピードじゃないがそれにしても速すぎる!さっきのパワーと良い一体何なんだ?!)

 

第2種目:握力

 

瀬呂「540kgってあんたゴリラ?!嫌タコか!!」

 

峰田「タコってエロいよね」

 

クラーク「フンッ!!!」

 

バキバキバギ!!

 

切島「壊れたよ」

 

障子「俺より上か....」

 

爆豪「チッ!」

 

第3種目:立ち幅跳び

 

爆豪「オラァァァ!」

200m

 

瀬呂「よっ!」

150m

 

クラークの番になった。皆が彼に注目する。すると

 

フワッ

 

切島「なっ!おいあれ!」

 

麗日「そんな?!」

 

皆が驚く。それはそうだとしかいない。超パワーに超スピード。そして目の前のこの男は空も飛べる。そんなのがわかってしまえば誰でもそうなるのだ。

 

相澤「クラーク。お前それどんだけ飛んでられるんだ?」

 

クラーク「そうですね、、、、意識がある間はずっとです。」

 

すると相澤の口から衝撃の言葉が出る。

 

相澤「∞と、、、、」

 

上鳴「無敵かよ」

 

第4種目:反復横跳び

 

峰田「ウェェェェイ!!」

150回

 

クラーク「フンッ!!!」

1000回

 

八百万「全く見えなかったですわ...」

 

第5種目:ボール投げ

ここに来てクラークの記録が破られる。破ったのは麗日お茶子、緑君を助けた女性だ。記録はなんと∞!さぁ、、、どう超えるか

 

クラーク「僕も負けれないな、、、」

 

ザッ!

 

そういってクラークは円の中に入り構える。周りも真剣にクラークの動きを見ていた。そして一気に体を振る。

 

ドギュゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!

 

さっきよりも強く!さっきよりも角度をつけ!凄まじい力で投げたボールは

 

ピピ!∞

 

えぇぇぇぇぇ!!!?!!

 

何人かから驚きの声が上がる。そして

 

麗日「えぇ?!どうやったんクラーク君?!」

 

驚きのあまりかそう聞いてきた。僕はちゃんと答えた。

 

クラーク「ボールを宇宙に飛ばしたんだ。無重力ならずっと浮かんでいるだろう?麗日さんの個性のように。」

 

麗日はほえぇ、、、と驚きと感心の表情をする。そして凄いや、、と笑みを浮かべながら言った。そして種目が進む中、異変が起きた。

 

緑谷「何で?!」

 

あの緑君の個性が発動しなかったのだ。すると相澤先生が緑君に言う。

 

相澤「つくづくあの入試は合理性に欠くねぇ。お前の様な奴も入学できてしまう。」

 

すると緑君は何かに気づいたようだ。

 

緑谷「個性を消した...そうかあのゴーグル!見ただけで相手の個性を消す個性。抹消ヒーローイレイザーヘッド!!」

 

クラーク(個性を消す?!そんな個性もあるのか、、、というかイレイザーヘッド、、知らないなぁ、、)

 

クラークは超聴力で二人の会話を聞く。どうやら緑君、、、嫌緑谷君は個性が制御出来ないらしい。そして相澤先生は彼に辛い言葉を投げかける。

 

クラーク(緑谷君、、、、君は、、)

 

クラークは緑谷が可哀想でもうここで散ってしまいそうにすら感じた。だがその考えはすぐに消え去った。

 

クラーク(あの目、、、)

 

そう緑谷君の目、、、クラークはあの目の中に強い意志、、そう黄金のような意思を感じ取った。

 

相澤「お前の個性は戻した。とっとと済ませな」

 

飯田「指導を受けていた様だが?」

 

爆轟「除籍宣告だろ!」

 

周りではそんな事が言われる。だが僕は確信が持てた。彼は除籍なんかされない。確実に確実に!

 

そして緑谷君がボールを投げた。

 

 

ドォォォォォォン!!!!!!

 

 

そうそのボールは先程のものとは比べられないものだった!!そして緑谷君は相澤先生に向かって言う。

 

緑谷「先生!まだ動けます!!!」

 

相澤「こいつ!!」

 

緑谷の指は酷く負傷していたがその覚悟は本物だった。そしてクラークが緑谷の中に見た意思は確かな物だったのだ。

 

その後緑谷君の昔からの知り合いの爆豪君という子が緑谷君に飛びかかったが先生に拘束され落ち着いた。

 

第六種目:上体起こし

350回

第7種目:長座体前屈

150㎝

第8種目:持久走

37秒

 

そして個性把握テストが終わった。

 

相澤「じゃあパパッと結果発表。トータルは単純に各種目の得点を合計した数だ。口頭で説明するのは時間の無駄なので一括提示する。」

 

すると結果が映し出された。

1位、クラークケント

2位、八百万百

3位、轟焦凍

4位、爆豪勝己

5位、飯田天哉

6位、常闇踏影

7位、障子眼蔵

8位、尾白猿夫

9位、切島鋭児郎

10位、芦戸三奈

11位、麗日お茶子

12位、口田甲児

13位、砂藤力道

14位、蛇吹梅雨

15位、青山優雅

16位、瀬呂範太

17位、上鳴電気

18位、耳郎響香

19位、葉隠透

20位、峰田実

21位、緑谷出久

 

相澤「ちなみに除籍は嘘な。君らの個性を全力で出す合理的な手段だ。」

 

一部生徒「ええええ!?」

 

八百万「ちょっと考えればわかる事ですわ」

 

クラークはあの先生見込みがない者は本気で除籍しようとしていたと正直感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

帰宅後

クラークはスマホを見る。そこには一つの通知があった。

 

クラーク「一佳さんからだ、、、」

 

ちょっとドキドキしながらL○NEを開く。そこには

 

拳藤「入学式A組丸々いなかったけどどしたの?」

 

そう書かれていた。それを見て思う。

 

クラーク(やっぱうちだけかぁぁ、、、)

 

改めてうちの担任の凄さを実感する。その後あった事を説明すると一佳は驚いていた。怒涛の一日だった。

 

クラーク(さぁ、、これからどうなることやら、、)

 

そんな事を考えながらクラークは眠りにつく。

 




今回は一気に二人の仲を進展させました!もうすぐにくっつけます。長距離は2キロ設定でスーパーマンの速度は一応基本スペックから少し落としてます。ジョジョ関連のキャラが本格的に登場するのはもうちょい後ですすみません!


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第3話:ヒーロー基礎学

いまさらですがクラークのスペック書いときます。
本名クラークケント(カルエル)
身長191cm 体重102kg
個性はクリプトン人なので無個性だが届けには超人(スーパーマン)と記載されている
見た目はNEW52版が一番近い
能力 超体力 超腕力 超スピード 超聴力 超視力(遠視・透視・ナイトビジョンなど) 超耐久力 水中及び宇宙での呼吸可 火・氷・雷への耐性は高い ヒートビジョン(目からの熱線) フリーズブレス(氷の息)など


マイク「この英文の内間違っているのは?」

 

普通すぎる。正直授業は普通だ。まぁそれもそうだろう、ヒーローを育てる学校と言っても高校は高校。それにヒーローにも学は必要だ!!昼は安価でとても旨いものが食べられるし最高の学園ライフ!!そして午後ヒーロー基礎学が始まる。

 

オールマイト「わ〜た〜し〜がぁ〜、、、普通にドアからキタァァァ!!!」

 

クラスからは歓声が聞こえる。なんたってあのオールマイトの登場だ!湧かないはずがない。

 

上鳴「オールマイトだぁ!」

 

切島「スゲェや!本当に教師やってるだなぁ!!」

 

蛇吹「シルバーエイジのコスチュームね!」

 

尾白「画風違いすぎて鳥肌が!!」

 

オールマイト「私の担当はヒーロー基礎学!!ヒーローの素地を作るための科目だ。担任数も最も多いぞ!!早速だが今日はこれ!!戦闘訓練!!」

 

すると頭爆発爆弾君の爆豪が興味を示したようだ。目がギラついてる。

 

爆豪「戦闘!!」

 

緑谷「訓練!!」

 

オールマイト「そしてそいつに至って入学前に受け取った個性届けと要望に沿ってあつらえたコスチューム!!」

 

また大きな歓声が上がる。そして、、、

 

オールマイト「格好から入るってのも大事な事だぜ!少年少女!自覚するのだ今日から自分はヒーローなんだと!!」

 

カッカッカッカッカッ!!

 

続々と生徒が歩いてくる。

 

オールマイト「良いじゃないか皆んな!!かっこいいぜ!さぁ始めようか!!有精卵共!!」

 

 

 

 

 

 

着衣室数分前

上鳴「おっクラーク!カッケぇぇじゃん!その真ん中のマークは、、、Sなのか?」

 

するとクラークは首を横に振った。

 

クラーク「これはSじゃないんだ。僕らの家系で希望を表してる、、、そんなマークさ」

 

すると上鳴はへぇーと言う顔で頷いた。どうやら周りの人もそれを聞いていたらしく

 

切島「てかそんな意味もつマークってか象徴あるって、、、なんかすげぇ家の生まれなのか?」

 

そんな質問をされた。本当の事を言えばクリプトンという星から来たんだ!って所から話さねばならない。だがそんな話は、、、、、出来ないな

 

クラーク「いやいや!僕の家は普通の農家だよ。ただ親がアメリカ出身でね!」

 

尾白「あぁ〜まぁ名前からしてそうだとは思ってたけど、、、納得だな。」

 

どうやら皆の理解を得られたようだ。すると全身機械のアーマーのようなもので覆われた人が近づいてくる。

 

飯田「談笑は後にして早く行くぞ皆んな!」

 

そう飯田君だった。彼は実にリーダーシップのある男だ。そして現在

 

飯田「先生!!戦闘訓練とはここのグラウンドで行うのでしょうか!」

 

真っ直ぐ手を伸ばして質問したのは飯田君だ。すると質問を聞いたオールマイトは笑いながら答えた。

 

オールマイト「いいや!もう二歩先を行く!!今回皆んなには、ビルの中で屋内の対人戦闘を行ってもらう!!」

 

クラスの数人「屋内戦闘....」

 

オールマイト「そう!真に賢いヴィランとは屋内に潜む物!そこで皆んなにはヒーロー側、ヴィラン側それぞれに2人ずつ入ってもらって、戦闘訓練を行う!何か質問はないかい?」

 

オールマイトは軽い気持ちで質問を促す。だがそれが良くなかった。

 

飯田「屋内戦闘と言いましたが、勝敗の基準はどうなのでしょう?」

 

八百万「選出はオールマイト先生が行うのですか?」

 

爆豪「ぶっ殺しゃあいいんだよなぁ?」

 

青山「このマント⭐︎やばくない?」

 

切島「21人だから、2人ずつだと1人あまらねぇ?」

 

尾白「どうすれば敵を再起不能扱いにできるのですか?」

 

芦戸「どこからスタートすればいいんですか?」

 

そう一気に多くの質問が帰ってきたのだ。流石のオールマイトも

 

オールマイト「ンン〜〜〜ーーッ!聖徳太子ィッ!!」

 

と唸る。すると懐からカンペの様なものを確認すると、大きく咳払いをして説明を開始した。トップヒーローのオールマイトも教師としてはまだまだ新米の様だ。

 

オールマイト「いっぺんに説明しよう!!今回の戦闘訓練の設定はこうだっ!核爆弾を持ったヴィランがビルの中でスタートし制限時間内に核を確保、ヴィランはビルの中でスタートし制限時間までに核を守り切るのが条件だッ!」

 

((設定がアメリカンだ!!))多分ここにいた全員が思った。

 

オールマイト「ヒーローチームはヴィランチームがビルに入ってから10分後にビルに入る事。その10分間の間にヒーローチームはビルの中を索敵するも、ヴィランチームは罠を張るも自由!!そして核以外にもう一つ!勝敗を決めるのがこの「確保テープ」!!こいつに捕まったら問答無用で失格!!相手チームを確保した場合、ヒーローチームだろうとヴィランチームだろうと勝利となる!!なお、核は本物として扱う事だ!!ちなみに核の確保はヒーローチームのどちらかがタッチできた時点で勝利としよう」

 

するとオールマイトは?が描かれた箱を取り出した。

 

オールマイト「チームの選出はこのくじ引きで行う!!」

 

飯田「てきとうなのですか!?」

 

飯田はすぐさま質問した。するとそれに答えたのはオールマイトではなく緑谷君だった。

 

緑谷「コンビを組むヒーローも当然いるがいつだっているわけじゃあない。むしろその現場にいるヒーローと即興でチームを組む事もあるから、どんな相手だろうと息を合わせられる事もヒーローには必要な資格なんだッ!」

 

彼の説明は実にわかりやすく説得力があるものだった。すると飯田君も

 

飯田「成る程ッ!先を見据えた選出方法だったのですね!失礼します!」

 

納得したようだ。飯田君は腰を90°曲げて礼を言うとオールマイトは最後の説明をする。

 

オールマイト「最後に余に関してだが....それもくじ引きで決めてもらう!この中に一つ当たりの球が入っていてね。 それを引いた人は最後にランダムで決める3人とチームを振り分け、訓練を行ってもらう。さて、最初に誰が引くかね?」

 

爆豪「俺ダァ!!」

 

最初のくじを引いたのは爆豪だった。それに続きどんどんと生徒がクジを引いていく。クラークの番が来た。クジを引くとそこには⭐︎マークが描かれていた。

 

クラーク「これは?!」

 

オールマイト「そうそれが当たりくじだ!!」

 

その後チームが決定し、訓練が始まった。訓練は壮絶なものだった。

 

最初は緑谷andお茶子のヒーローチームと爆豪and飯田のヴィランチームとの訓練だった。幼なじみでいじめっ子いじめられっ子の私闘もあったが緑谷の援護でお茶子さんが核をタッチ。ヒーローチームの勝利。他にも轟焦凍がビル一つを凍らせ圧勝。波乱や衝撃のある訓練が続いた。そして5戦目が終了する。

 

オールマイト「ではクラーク君の番だね!!まずはクジを引いてもらう!!」

 

くじの結果

 

ヴィランチーム

爆豪「あのアメリカ野郎とやれるのはいいけどよぉ〜なんでてめぇなんだよ半分野郎!!!」

 

轟「クジだろ」

 

爆豪「なんか言ったか?!!」

 

ヒーローチーム

クラーク「君がパートナーか!よろしくね芦戸さん!」

 

芦戸「よろしくぅ〜!!」

 

そしてクラークの訓練が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

ビル内

轟「どうする、爆豪。」

 

爆豪「あぁ?ただぶちのめすだけだろ!」

 

だがそういう爆豪でも内心では焦りがあった。緑谷に負け、轟には勝てないと思ってしまった。そして今圧倒的な存在と対峙する。

 

轟「わかってると思うが爆豪。奴は強いぞ。」

 

爆豪「・・・・」

 

そう言われつい何も言えなくなる。

 

轟「正直作戦をよく練って全力で行かなきゃ勝つ見込みは0だ。」

 

爆豪「わかってんだよそんな事は!!だから考えてんだよ、、、、十分にな、、」

 

そして爆豪は笑みを浮かべる。

 

ヒーローサイド

クラークはビルをジッと眺めている。するとそこに芦戸は近づき話しかける。

 

芦戸「で、どうすんのぉクラーク?」

 

クラーク「君には、、、、」

 

説明を終えると芦戸は納得してクラークについて行った。そしてビルに入る。

 

クラーク「罠や待ち伏せはない。」

 

芦戸「なんでそんなのわかるの?」

 

当然の質問である。クラークはあぁと思い出したかのように語る。

 

クラーク「僕は生まれつき耳と目が良くてね!」

 

すると芦戸は呆気に取られていた。一つの個性としても成立するだけの聴力及び視力を生まれながらに持っていることを

 

ヴィランサイド

轟「そろそろ来る。言われた通りにやるが、、、上手くいくか?」

 

爆豪「問題ねぇよ、、、黙って俺の言う通りにしろや!!」(あのアメリカ野郎絶テェぶっ倒す!!)

 

すると2人の額から汗が垂れ落ちた。その時目の前の方からクラークが歩いてきた。

 

爆豪「けっ1人かよ相方はどこだあぁ?!」

 

クラーク「教えるわけないだろ」

 

その瞬間轟が一気に氷を展開。地面から迫った氷がクラークの足を凍らせそれと同時に体まで凍らせていく。

 

ボン!ボン!

 

爆豪は爆発で飛びながら一気にクラークに接近していく。その手には確保テープ。だが

 

バギィィィィィィィン!!!!!

 

一瞬で氷が破壊される。目の前まで近寄っていた爆豪も

 

ダァァァァァァァァン!!!!!!

 

触れられただけでぶっ飛ばされる。

 

轟「そう簡単にはいかねぇか」

 

すると氷での攻撃を続行する。

 

轟「こんなんじゃあしなねぇだろ」

 

棘のように尖った氷がクラークに襲いかかる。だがクラークは意に介さないかのように氷を破壊していく。

 

クラーク「諦めろ、、、もう終わりだ。」

 

だがその時爆豪は笑みを浮かべる。

 

爆豪「てめぇは確かに強ぇ、、、それは認める。だがなぁ!俺のが強ぇ!!!」

 

そう言って爆豪は腕のグレネードのピンに触る。

 

クラーク「緑谷君達に使った威力じゃあ、、、僕は倒せないぞ。」

 

クラークは冷たい声でそう言う。すると爆豪はまた笑みを浮かべて言う。

 

爆豪「あぁ、、、そうだろうな。だがよぉ、、気づかねぇか?周りの変化に!」

 

クラーク「何をいって、、、」

 

そしてクラークは周りを見て気づく。そう周りは氷だらけ、部屋が冷凍庫のようになっていた。肌寒い以上の冷気が舞っていた。

 

爆豪「冷やされた空気が一気に熱さられるとどうなるか、、、、」

 

そしてピンを引き抜く。

 

爆豪「死ねぇ!!」

 

ギュゥゥゥン!ボッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!

 

轟「くっ!」

 

轟は自分達と核の周りに氷の強固なドームを築く。

 

ビキビキビキ!!!

 

氷が割れかけるとまたそこを補う。そうして爆発が収まった。

 

轟「はぁ、、はぁ、、、死んでないだろうな、、、」

 

爆豪「へっ、、、大丈夫だろ、、、大怪我ぐらいで済む。」

 

だがその時!!

 

ビキキ!バッガァァァァァン!!!!!!

 

氷のドームが壊される。目の前にはほぼ無傷のクラークがいる。

 

轟「くそ!!!」

 

爆豪「くっ!!」

 

そして二人が完全にクラークに向けて攻撃を仕掛けようとしたその時!!

 

芦戸「お待たせ!!」

 

芦戸が核の真上から落ちてきた。そう酸で床を溶かしてきたのだ。

 

芦戸「作戦成功!!」

 

数分前

クラーク「君には核の上から酸で落ちてきて欲しい。そうすれば核の処置も出来る。」

 

芦戸「で、でも核の位置もわからないし。」

 

クラーク「核の位置なら分かる。最上階のここから見て右端だ。詳しい位置は小さい穴を作って確かめて欲しい。そして出来る限り大きい穴で落ちてきて欲しい。落ちてくるタイミングは、、、、大きな爆発音が治ってから2秒後。」

 

芦戸は爆発音?と頭を傾ける。

 

クラーク「あぁ爆発音。その2秒後が2人の隙だ。」

 

現在

そして芦戸が核に触れる。

 

オールマイト「ヒーローチームの勝利ィィィィ!!」

 

勝利宣言が出される。

 

クラーク(残念だけど爆豪君、、、君の作戦はずっと聞いていたんだ。)

 

そうクラークは持ち前の聴力でずっと作戦を聞いていたのだ。

 

クラーク(それじゃあ、、、)

 

するともう訓練が終わったにもかかわらずクラークが核に触れた。そして飛んだのだ。核を持ちながら、、、、

 

 

 

数分後

オールマイト「それではMVPだが、、、」

 

オールマイトがそう言った時ほぼ全ての人間が同時に言った。

 

((((クラーク君です))))

 

するとオールマイトも頷く。

 

オールマイト「何故だか分かるかね?」

 

オールマイトがそう問いかけると八百万の手が挙がる。

 

八百万「彼はあの2人に負傷をせず戦い芦戸さんを巧みに使って一番最適な勝利を掴みました。そして訓練とは言えあれが本物の核と誰よりも考え核の処理までも行った。完璧ですわ」

 

オールマイトは頷き話を進め授業は終わった。




クラークが強くて戦闘が難しい、、、まぁ強いからスーパーマンだからね!次回かまた次回にジョジョキャラ登場させるつもりです!


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第4話:委員長!!

今回は委員長決め!そしてクラークの恋愛事情が早くも!


次の日

あの後は緑谷君と爆豪君が思いをぶつけ合っていた。それと一つわかったことだが、、、、緑谷君とオールマイトに繋がりがある。そんな事を考えながらクラークは登校していた。すると

 

女記者「君!オールマイトの授業はどんなかんじですか?」

 

クラーク「え?」

 

急にそう聞かれた。見るからに記者!という見た目。周りにはカメラマン。

 

クラーク「あっ、、、あぁ、、ユーモラスもあってアメリカン。トップヒーローって感じです。」

 

するとその記者は満足したのか他の人にもどんどん聞いて回り始めた。緑谷君に、麗日さん。飯田君に、、あぁ爆豪君に行ってしまった。そして

 

女記者「あのぉオールマイトの、、何ですか貴方は!」

 

相澤「彼は今日非番です。授業の妨げになるんでお引き取りください。」

 

相澤先生に接触してしまった。そして女記者が前に出た時

 

 

BEEEP!!BEEEP!!BEEEP!!BEEEP!!BEEEP!!BEEEP!!

 

警報が鳴った。そしてシャッターが閉まる。

 

女記者「なっなんだぁ!」

 

男記者「UAバリアだよ!俺らはそう呼んでる。」

 

女記者「だっさ!何すかそれは!!」

 

男記者「学生証とか通行許可IDを身につけてない者が門を通るとセキュリティが働くんだ!」

 

女記者「はぁあ?」

 

男記者「校内の至る所にセンサーがあるらしいぜぇ」

 

女記者「何それ!お高く止まっちゃって!一言ぐらいくれたっていいのにさ!」

 

男記者「たく!本当によぉ!二日も這ってんのにうんともすんとも言わねぇ!」

 

オールマイトがUAの教師になったと言うニュースはすぐ様世界に広がった。特別マスコミが押し寄せる騒ぎになっていた。誰もがその事を知っている。そう、誰もが、、、

 

 

 

 

教室

相澤「昨日の戦闘訓練お疲れぇ。VTRと成績見させてもらったよ。爆豪!ガキみてぇな事するな。能力あるんだから。」

 

爆豪「わかってる。」

 

爆豪君はやはりどこか大人しい。

 

相澤「で緑谷は、まぁた腕ぶっ壊して一件落着か、、、個性の制御いつまでも出来ないから仕方ないは通させねぇぞ。俺は同じ事を言うのは嫌いだ!それさえクリアすればやれる事は多い。焦れよ緑谷。」

 

緑谷「はい!」

 

彼は伸び代しかない。これから化けるだろう。そして

 

相澤「ホームルームの本題だ!急で悪いが今日は君らに、、」

 

緊張が訪れる。

 

学生(また臨時テスト!!!)

 

それだけは嫌だ!そう思いながらその瞬間を待つ。そして

 

相澤「学級委員長を決めてもらう。」

 

学生(学校ぽいのキタァァ!!)

 

これぞ歓喜!実に学校ぽい!すると

 

切島「委員長やりたいです!!俺!」

 

上鳴「俺も!」

 

耳郎「うちもやりたいっす!!」

 

青山「僕のためにある、、、」

 

芦戸「やるやる!!」

 

クラスにいたほぼ全ての人が手を上げ委員長に立候補した。普通科ではこんな光景はないだろうが、ここヒーロー科では集団を導くと言うトップヒーローの素地を鍛えられる役として人気の役職だった。すると

 

飯田「静粛にしたまえ!!他を敬遠する大事な仕事だぞ!やりたいものがやれる物ではないだろう!!周囲からの信頼あっての政務!!民主主義に乗っ取り真のリーダーを皆んなで決めるのなら!!これは投票で決めるべき議案!!」

 

飯田君がスッゴイもっともらしい事を言う。だが、、、

 

生徒数人「手ぇそびえたってるじゃねぇか!!」

 

そう彼の手はまるでスカイツリーのように堂々とそびえ立っていた。

 

上鳴「なぜ発案した?!」

 

蛙吹「日も浅いのに信頼もクソもないわ飯田ちゃん。」

 

切島「そんなん皆んな自分にいれらぁ」

 

散々に言われてしまう。だが彼らの言うこともよくわかる。だが彼はまだ言い足りないようだ。

 

飯田「だからこそ!!ここで複数票を取ったものこそが真にふさわしい人間という事にならないか!!どうでしょうか先生!!!」

 

そして先生に直談判する。すると

 

相澤「時間内に決めらりゃいいよ」

 

そう言った。まぁあらかた予想は出来ていた。そしてそのまま相澤先生は寝袋に入って横になった。

 

飯田「有難うございます!!」

 

 

 

 

 

 

 

投票結果

 

緑谷「僕三票ぉぉ?!!」

 

爆豪「何でデクに?!!誰が!!」

 

瀬呂「まぁお前に入れるよりかはわかるけどなぁ」

 

爆豪「なんだとおらぁ!!」

 

お茶子「ヒューヒュー(爆豪君にバレたら怖いなぁ)」

 

飯田「一票?!0票かと思っていたが、、」

 

八百万「他に入れたのね。」

 

砂糖「お前もやりたがってたのに。何がしたいんだぁ飯田。」

 

相澤「じゃあ委員長は緑谷。副委員長は八百万だ。」

 

緑谷「まっ、、まっ、、ま、、まじでかぁ、、」

 

緑谷君は頭を抱える。

 

八百万「悔しい。」

 

蛇吹「良いんじゃないかしら」

 

切島「緑谷なんだかんだ熱いしな!!」

 

だが思ったより周りの反応はよく。彼の成長が窺える。

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり食堂

クラーク「今日は何食べるか、、、」

 

今いるこの場所は雄英で最も多様な人が集まる場所。そう食堂である。ヒーロー科から普通科、あらゆる学科と学年がここで会する。すると

 

バン!

 

拳藤「よっ!クラーク!」

 

クラークは後ろから背中を叩かれた。そこには拳藤がいた。

 

クラーク「一佳さん!今から君も食事?」

 

拳藤「そりゃそうでしょぉ食堂なんだからさ。」

 

ちょっと呆れ気味に言われる。だが二人で顔を合わせると表情はやわらぎ笑みを浮かべる。

 

クラーク「そうだ!もし良かったら一緒に食べない?」

 

遂誘ってしまった。

 

クラーク(流れで誘ってしまった、、、心臓の鼓動が早い、、、やっぱり僕が緊張してるのか?いやでも、、、)

 

拳藤「え?!あ、、う、、うん

 

ドックン!ドックン!ドックン!

 

クラーク(このスッゴイ大きいのは、、、一佳さん、、だよな?)

 

そして緊張しながらも二人で食べ物を頼み席に着いた。

 

・・・・・・・・・・沈黙が続く

 

クラーク「一佳さんは、、、コーヒーだけだけど、、いいの?」

 

耐えきれずに口を開いた。拳藤はビクッ!と体を震わしてから言う。

 

拳藤「あっ!う、、うん!これで、、、だ、、大丈夫。」

 

クラーク「そう、、か、、」

 

また沈黙になってしまいそうだったので何か会話をと思い質問する。

 

クラーク「コーヒー、、好きなんだ。」

 

拳藤「え?あ、、うん!良く飲む、、、、、」

 

クラーク「一佳さんは何が好き?僕はブラックだけど」

 

そう言うと彼女は少し調子を戻し出す。

 

拳藤「本当?私もブラックが一番好き。」

 

クラーク「そういえば一佳さんは、、、バイク好きなの?」

 

拳藤「へっ?なんで?」

 

するとクラークはスマホを取り出してL○NEのアイコンを見せる。

 

クラーク「このアイコン見ればそう思うけどね。」

 

そう拳藤のL○NEアイコンには黒いバイクが写っていたのだ。

 

拳藤「はは、、わかりやすいよね確かに、、、女子らしくらいよなバイク好きって、、」

 

すると拳藤は少し落ち込んでしまったようだ。でもクラークはわからない。何が悪いんだ?

 

クラーク「別にいいじゃないかバイク好き!」

 

拳藤「え?」

 

クラーク「一佳さん何て特にバイクに乗ってたらカッコイイと思うよ。それにバイクで友達とツーリングとか、、、夢あるよなぁ、、」

 

すると拳藤の目は輝き出す。そして一気に語り出す。

 

拳藤「やっぱそう思う?!いいよねぇバイク!見た目は洗練されててエンジン音なんて最高だし!私は特にマフラーが好きでな!それと最近は・・・・・」

 

それから数分拳藤はバイクについて熱弁する。クラークはその話を聞きながら笑みを浮かべていた。幸せそうな笑みを、、、

 

拳藤「いやぁツーリングとかしたいよねぇやっぱ!友達とか彼氏とかとさぁ!」

 

拳藤は全部言い切ったという感じで満足していた。そして遂我に帰って顔を赤くする。

 

拳藤「ご!ごめんな!急に盛り上がっちゃって!」

 

赤面しながらも最初よりも和やかだ。するとクラークは拳藤を見て一言言う。

 

クラーク「僕としてみない?」

 

拳藤「へ?

 

その時拳藤とクラークの目が完全に合う。拳藤の目は少し潤っていて宝石のように輝いた。

 

拳藤「クラーク、、、あのね」

 

キィィィィン

 

その時クラークの耳に何かが聞こえてくる。そして

 

BEEEP!!BEEEP!!BEEEP!!BEEEP!!BEEEP!!BEEEP!!

 

警報が鳴り出す。内容はセキュリティ3が破られたという事、そして避難の要請だった。するとすぐさま周りは混乱状態に陥った。そして現在

 

生徒A「おいどけよ!!」

 

生徒B「やばいって!!」

 

生徒C「誰か倒れてる!!」

 

出入り口は鮨詰め状態。全生徒が密集している。

 

拳藤「すごいなぁこれ、、、」

 

クラーク「あぁ、、ちょっと待って、、、」

 

するとクラーク窓の外を見る。そこにはマスコミがいた。

 

クラーク(大丈夫だ。ただマスコミが入っただけ。この状況を知らせるなら飛ぶか、、、、)

 

拳藤「わっ!!」

 

その時拳藤が後ろから押され前の人の足に引っかかり倒れ始める。すると

 

ダキ!

 

クラーク「大丈夫?」

 

クラークが拳藤を自分の方に抱き寄せる。拳藤はその包容力と心地よさから目を瞑り強く抱きしめ返した。

 

クラーク(おっと、、、嬉しいけどこれじゃあ、、)

 

と顔を上げたその時だった。

 

ブワン!!!

 

混んでいる廊下で1人の学生が宙に浮き出口の上に立ったのだ。そうその男は飯田天哉だった。

 

クラーク「飯田くん、、、」

 

飯田「皆さん!!ダイジョーブ!!!ただのマスコミです!!!何もパニックになることはありません!!ダイジョーブ!!ここは雄英!!最高峰の人間に相応しい行動を取りましょう!!」

 

すると周りに安心の空気が漂った。そして時間と共に混乱は収まりすぐさま警察も現れた。そしてクラークは改めて確信を得た。

 

クラーク「やはり君に入れておいて良かったよ飯田君。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教室

八百万「ほら委員長はじめて。」

 

緑谷「で、では!他の委員決めを執り行ってまいります!けど、その前にいいですか?」

 

緑谷の突然の発言に少し周りが騒つく。

 

八百万「えぇ?」

 

緑谷「委員長はやっぱり飯田君が良いと思います!!あんな風にカッコよく人をまとめられるんだ!!僕は飯田君がやるのが正しいと思うよ!!」

 

緑谷が言った内容は驚きの内容だった。自分が得たその地位を捨てる。それは誰にでも出来る事ではない。だが彼はそれをやってのけたのだ。

 

切島「おれぁそれでもいいぜ!!緑谷もそう言ってるし確かに飯田食堂で超活躍したしな!!」

 

上鳴「あぁそれに!なんか非常口の標識みたいになってたよな!!」

 

相澤「時間がもったいない、なんでも良いから速く進めろ」

 

そしてその言葉は皆にも通じ反対するものなど誰もいなかった。そして

 

飯田「委員長の指名なら仕方がない。以後はこの飯田天哉が委員長の責務を全力で果たす事を約束します!!!!」

 

切島「あぁ任せたぜ非常口!!」

 

上鳴「非常口飯田!!しっかりやれよぉ!!」

 

八百万「私の立場は、、、」

 

ここに飯田委員長が爆誕する。

 

 

 

 

 

 

 

放課後 公園

クラークは呼び出されていた。雄英近くの公園に

 

拳藤「ごめん!待った?」

 

そう呼び出したのは拳藤だった。

 

クラーク「いや、全然待ってないよ。」

 

クラークがそう言うとそっか!と笑みを浮かべて言う。すると

 

拳藤「それでなんだけどさ、、、」

 

拳藤の表情や動きが変わる。だがすぐ顔を叩いていつもの力強い雰囲気を取り戻す。

 

拳藤「いや!もう率直に言うね!」

 

拳藤はクラークを見つめながらそう言う。目はうるうるしていて頬は少し赤かった。そして

 

拳藤「好きです!付き合って下さい!」

 

拳藤はそう言い放った。目を瞑り体は震えている。鼓動が早まり拳藤にはその血が循環する音しか聞こえなくなっていた。だがそれをかき消す声があったのだ。

 

クラーク「うん!こちらこそお願いします。」

 

その瞬間拳藤の中の負の感情が綺麗に消え去った。

 

拳藤「え!えっ!?ほ、、本当?」

 

あたふたし出す拳藤を見てクラークは笑みを浮かべ口を開く。

 

クラーク「勿論だよ。君みたいな女性に頼まれて断る訳がない。それに、、、、初めて会った時から君が強く逞しく、美しい人だと感じた。」

 

拳藤の顔はどんどん赤くなる。そして

 

クラーク「だから僕からも言わせてもらうよ。好きです。付き合って下さい。」

 

バッ!

 

拳藤「はい!!

 

拳藤はクラークに抱きついてそう言った。こうしてカップルが誕生した。

 

 




はい!もうくっつけちゃいました!恋愛描写って難しい、、、次回にはジョジョキャラ出します!絶対!!多分登場キャラは予想出来ないと思います。ではまた!


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USJ編
第5話:U・S・J!!


今回は遂にジョジョキャラ登場です!戦闘回は次回ですすみません!


教室

クラーク(未だあんま信じられないなぁ、、、)

 

クラークは拳藤と付き合えている現状を喜ばしく思っているがまだ自分に彼女が出来た事への実感が湧いてなかった。

 

峰田「おっクラークどうした?めっちゃ笑顔だけど何かいいことあったのか?」

 

クラーク「ん?いやちょっとね!」

 

ガラガラ!

 

その時教室の扉が開き相澤先生が入ってくる。そしてまた一日が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相澤「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト、そしてもう2人の4人体制で見る事になった。災害水難何でも御座れレスキュー訓練だ。」

 

レスキュー訓練!大変な仕事ではあるがこれこそヒーローという訓練である。クラスが騒つくと相澤先生はまだ途中と注意を入れて続きを話す。

 

相澤「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからなぁ。訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗って行く。以上準備開始。」

 

すると相澤先生は教室を出る。周りを見ると基本皆ヒーロースーツだが緑谷君だけは体操服だった。訓練で損傷したからだろう。

 

ピーーーーーー!!!!!

 

笛が鳴る。鳴らしたのは、、、、

 

飯田「1A集合!!バスの席順でスムーズに行くよう一列で並ぼう!!」

 

そう飯田君。本当に真面目である。だが、、、

 

飯田「くそっ!こう言うタイプだったか!!」

 

完全に見当違いであった。残念飯田君!

 

皆がバスに乗り席に着く。すると蛙吹さんが緑谷君の方を見ながら興味深そうに言う。

 

蛙吹「私思ったことをすぐ言っちゃうの、緑谷ちゃん」

 

緑谷「あっ!はい!蛙吹さん!!」

 

緑谷君は丁寧である。

 

蛙吹「梅雨ちゃんと呼んで。」

 

緑谷「うっ、、うん。」

 

蛙吹「緑谷ちゃんの個性オールマイトに似ている。」

 

そんな意外な事を口にする。

 

緑谷「そっ、、そうかなぁ!!いやでもぉぼくは、、えっとそのぉ!」

 

その時切島君が間に入ってきて言った。

 

切島「たってよ梅雨ちゃんオールマイトは怪我しないぜ。似て非なるあれだぜ。しっかし増強型のシンプル個性はいいよなぁ、、俺のは地味だぜ、、てかそれならクラークのが近けぇよ!」

 

するとその発言を聞いて僕の方を見てくる。

 

クラーク「いやいや!僕なんてオールマイトと比べたら全然だよ!それに、、、切島君の個性十分カッコいいと思うよ僕は!」

 

そう返すとそうかぁ?と少し照れ気味で切島君は頭をかいた。すると

 

緑谷「僕も凄いカッコいいと思うよ!!プロにも充分通用する個性だよ!!」

 

緑谷君もフォローを入れる。

 

青山「僕のネビルレーザーは派手さも強さもプロ並み。」

 

芦戸「でもお腹壊しちゃうのは良くないね。」

 

青山「ぐっ!」

 

青山は自慢するが速攻で芦戸に痛いところをつかれ、笑顔ながらも傷ついていた。

 

切島「派手で強ぇつったら轟と爆豪か?」

 

蛙吹「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人間として人気出なそう。」

 

的確な意見。すると爆豪はその言葉通りキレ散らかす。

 

爆豪「んだとこら出すわ!!」

 

蛙吹「ほら。」

 

上鳴「この付き合いの浅さで既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されてるってスゲぇよ」

 

爆豪「てめぇのボキャブラリーはなんだ殺すぞ!」

 

爆豪はまた貶され怒鳴り散らかす。

 

八百万「低俗な会話です事。」

 

お茶子「でもこう言うの好きだ私!」

 

相澤「もう着くぞ!いい加減にしとけ!」

 

生徒「はい!」

 

圧倒的な圧力。先生の一言で皆が大人しくなった。クラークは窓から外を見ながら思う。

 

クラーク(さっきの緑谷君の反応、、、、それに心臓の鼓動の高まり、、何かあるのか?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後 訓練所到着!

そこはドーム状の大きな建物だった。そして

 

13号「皆さん待ってましたよ!」

 

迎えてくれたのはスペースヒーロー13号だった。確かに災害救助で凄い成果を出している13号はこの訓練に最適だった。

 

13号「では中に入りましょう!」

 

生徒「はい!」

 

その時クラークが手を上げ13号先生に質問する。

 

クラーク「あの聞きたいことがあるのですが今回は4人体制の授業なんですよね?もう1人の先生は、、、」

 

切島「そういやそうだ!一体どこに。」

 

周りの生徒もそれに気づき周りをキョロキョロと見渡す。

 

13号「そうでしたね。彼がまだ来てませんでした。速く来てださい!」

 

するとバスの横に風呂敷を見つける。何故だろう何か違和感を感じる。他の皆んなも気になったのだろう皆がそれを見つめる。その時!

 

ァぁぁぁ〜〜〜〜ン!!!!!

 

その風呂敷の下から一人の金髪男性が飛び出してきたのだ。するとその男性は綺麗に着地して自己紹介を始める。

 

ヴァレンタイン「すまない君たち。遅れてしまったかな?私の名前はファニーヴァレンタイン!表には顔を出さないヒーロー、、、D4Cだ!」

 

・・・・・・・・・・誰?

 

これはクラークだけが思った事ではない。ここにいる生徒の殆どがそう思った。そう彼を除いては、、、

 

緑谷「D4C??!!」

 

そうヒーローオタク緑谷君である。ヴァレンタイン先生も少し驚いたが頷いた。

 

緑谷「凄い!!D4Cと言えば本当に伝説レベルのヒーローだよ!メディア露出に至っては相澤先生よりも少ないけどその実績は確かなもの!最早都市伝説とも言われてたけど、、、、本当に会えるなんて!」

 

するとヴァレンタインは笑みを浮かべて気さくに言う。

 

ヴァレンタイン「ハハハ!!僕の事を知ってるとは嬉しいね!」

 

13号「わかった事だし中に入りましょう!!」

 

生徒「よろしくお願いします!!!」

 

そして訓練場に入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラーク「大きいな、、、」

 

そこは凄まじい空間だった。パッと見ただけでもあらゆる被害が想定された区画が6箇所存在する。最早この規模感、、、、

 

切島「スッゲェェェ!!!USJかよ!」

 

切島君が言いたい事を言ってくれた。他の皆んなも同じだろう。すると

 

13号「水難事故、土砂災害、火災、暴風、etcあらゆる事故や災害を想定した僕が作った練習場です!その名も、嘘の災害や事故ルールUSJ!!!」

 

生徒(本当にUSJだった!!)

 

まさかのその通り!考えることは皆んな同じということだろう、、、それを改めて実感する。

 

相澤「13号オールマイトは?ここで待ち合わせる筈だが」

 

すると相澤先生のそんな声が聞こえる。確かにオールマイト先生の姿はない。

 

13号「それが、、、通勤時に活動ギリギリまで動いてしまったようで、、仮眠室で休んでます。」

 

クラーク(活動限界?それって、、、、)

 

ここに来てオールマイトに関する謎が増えていく。

 

クラーク(この前の緑谷君とオールマイトのあの親密さ、、、さっきの個性の話でな動揺、、そしてオールマイトの活動限界、、、)

 

クラークがそんな事を考えていると相澤先生が仕方ないと授業の開始を促す。

 

13号「えぇ始まる前に言うことが一つ二つ三つ、、四つ、、五つ六つ、、七つ」

 

生徒((増える!!))

 

先生の言いたい事が増えることに生徒は心でツッコミを入れる。そして先生は話出す。

 

13号「皆さんご存知とは思いますが僕の個性はブラックホール。何でも吸い込んでチリにしてしまいます。」

 

先生が自分の個性について述べると緑谷君がそれで救ってるんですよね!と言う。だが先生の話はここからだった。

 

13号「しかし、簡単に人を殺せる力です。皆んなの中にもそういう個性がいるでしょう。」

 

ドックン!

 

その時クラークの心臓が大きく脈動する。そしてクラークは自分の手を見る。

 

13号「超人社会は個性の使用を資格化し、厳しく規制することで一見成り立つように思えます。しかし、一歩間違えば容易に人を殺せる行き過ぎた個性を持っている事を忘れないでください。相澤さんの体力テストで自信の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘訓練でそれを人に与える危険を知った筈です。この授業では心機一転。人命のために個性をどう使うのか考えていきましょう!!君たちの力は人を傷つける為にあるのではない!!助ける為にあるのだと心得て帰ってくださいな。」

 

その言葉クラークには深く刺さるものだった。自分は個性ではないがその力は簡単に人を殺せる。いやそれ以上に国を、、世界を脅かす力にすらなり得るのだ。

 

13号「以上ご清聴ありがとうございました!!」

 

生徒「素敵ぃぃ!!ブラボー!!」

 

13号先生の話が終わると先生はヴァレンタイン先生の方を向く。

 

13号「ヴァレンタインさん。何か言いたい事はありますか?」

 

ヴァレンタイン「あぁ話させて貰おう。」

 

その時周りの空気が少し変わった。圧がかかった。目の前にいる男からの圧、強い意志を持った男の圧。

 

ヴァレンタイン「私には『愛国心』がある。」

 

最初に出てきた言葉!それを聞いただけで他との違いを認識させられる。

 

ヴァレンタイン「全てはこの国のために『絶対』と判断して行動する。『愛国心』はこの世でもっとも美しい『徳』だからだ。子を守るため命をかけるのは動物も同じだが国の誇りのため命をかける事が家族を守る事、国民を守る事に繋がると考えるのは『人間の気高さ』だけだ、、、ヴィランとは全く違う心。私のヒーローとしての絶対的『使命』は!この世界のこの国の国民の『安全を保証する』という事!それ一つに尽きるのだッ!だから君達には愛国心を持って活動をしてもらいたいッ!!そして『人間の気高さ』を忘れないでもらいたいッ!!」

 

彼の言葉に皆が言葉が出なかった。否圧倒されていたのだ。そして

 

パチ!

 

拍手が

 

パチ!パチ!

 

次々と増えていき

 

パチパチパチパチパチ!!!!

 

皆が彼の言葉に拍手を送っていたのだ。すると相澤先生が手を叩き

 

相澤「よし!そんじゃまずは、、、」

 

そう言って授業を始めようとした時電気が落ちた。そして同時に噴水に異変が起きる。ゲートが現れたのだ。その瞬間、相澤先生は瞬時に警戒態勢に入る。

 

相澤「一塊になって動くな!!13号!ヴァレンタイン!生徒を守れ!!」

 

切島「なんだあれ?」

 

するとそのゲートから沢山の手を付けた男に続いて多くのヴィランが現れる。

 

切島「また入試の時みたいなもう始まってるパターン?」

 

相澤「動くな!!」

 

相澤先生がゴーグルを付けた。

 

相澤「あれはヴィランだ!」

 

そして最後に脳が露出している2体の怪物が現れた。それを見て直感する。あれは強いと!

 

「13号にイレイザーヘッド。それにあれは!あれがヴァレンタインですか!!だが先日頂いた教師用のカリキュマムではオールマイトがここにいる筈なのですが、、、」

 

黒い霧のようなヴィラン。恐らくはワープの個性のヴィランがそう言う。

 

相澤「やはり先日のはクソどもの仕業だったか!」

 

「どこだよ?せっかくこんなに大衆集めて来たのにさぁオールマイト、、、平和の象徴。いないのって、子供を殺せばくるのかなぁ?」

 

手の付いた男が放った言葉。完全なるヴィラン。そうこれは訓練じゃあない。完全なる本番なのだ。

 

 




ということでファニーヴァレンタイン大統領でした!ヴィランではなくヒーロー側での登場です!途中ヴァレンタインの言葉に軍人や言葉がありますがそれはヴァレンタインが言われてそれを引用したと思ってください、、、


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第6話:ヴィラン接敵

D4C!!今回はあんま戦闘ないです。


切島「はぁ?ヴィラン!!ヒーローの学校に入ってくるなんてバカ過ぎるぞ!」

 

八百万「先生!侵入者用センサーは!?」

 

13号「勿論ありますが、、」

 

轟「現れたのはここだけか?それとも学校全体か?どちらにしろ反応しねぇて事はそう言うことが出来る奴があっちにいるって事だ。バカだがアホじゃねぇなんらかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ!」

 

轟は状況を整理してヴィラン側に何らかの目的があることを悟る。

 

相澤「13号!避難開始。学校に電話頼むぜ!ヴァレンタインは俺と来い!」

 

ヴァレンタイン「あぁ」

 

相澤「相手に電波系の奴がいるかもしれねぇ上鳴!お前の能力でも試せ!!」

 

相澤先生は直様全員に指示を出し戦闘体制を取る。

 

緑谷「先生達は?たった2人で戦うんですか!?あの数じゃ流石に2人では、、相澤先生の戦闘スタイルでは接近戦が、、」

 

相澤「ヒーローは一芸じゃどうにもならねぇ。それにこいつが付いてる。生徒達は任せたぞ13号!」

 

緑谷の言葉にそう返して相澤先生は大きくジャンプし戦場に飛び立った。するとヴァレンタイン先生は風呂敷をかぶり

 

ヴァレンタイン「では!!」

 

姿を消した。

 

ヴィランA「へへ!あいつバカだぜぇ!正面から突っ込んで来やがる!!」

 

ヴィランB「しかも一人で正面から笑笑」

 

その時相澤先生の目が赤く光る。するとヴィランの個性が発動しなくなった。

 

ヴィランA「な!?なんだ!?発動しねぇ!!」

 

ヴィランB「どういう?!」

 

そして二人のヴィランは捕縛布で巻かれ、空中で激突させられた。

 

ヴィランC「バカだあいつら!奴は見ただけで個性を消せるっていうイレイザーヘッドだぞ!!」

 

イレイザーヘッド 個性:抹消

 

ヴィランD「消すぅ?じゃあ俺らみてぇな異形型はどうだ?!!」

 

すると大柄なヴィランが相澤に突進していく。だが!

 

相澤「嫌無理だ!だが!!」

 

そう言って相澤先生は包帯で相手を拘束し顔面に一撃ストレートを入れる。

 

相澤「だがお前らの個性は統計的に近接戦闘で発揮されることが多い!!」

 

後ろから殴りかかってきたヴィランの攻撃を避け、さっき殴ったヴィランを叩きつける。

 

相澤「だからそういう対策はしてある!!」

 

ヴィランE「なんなんだ!!強ぇぇ!ん?」

 

その時ヴィラン達の目の前に羽が落ちた。そして

 

ガサゴソ!!

 

ヴァレンタイン「ドッジャァァァン!!!

 

ヴィランE「なっ!?」

 

ヴァレンタイン先生が突如現れた。するとそれと同時にヴィランがぶっ飛んだ。そして

 

緑谷「あれは一体!!」

 

ヴァレンタイン先生の後ろには人型のビジョンが立っていたのだ。それはウサギのような耳にキャッチボールの縫い目がある細くどこか美しいビジョンだった。

 

ヴァレンタイン「Dirty Deeds Done Dirt Cheapいともたやすく行われるえげつない行為。これを略してD4C!!!これが私の個性であり!ヒーロー名だ!!」

 

D4C 個性:D4C

 

ドッドドドドドド!!!!!

 

ヴィランF「たたんじまぇ!!!」

 

するとヴィランが5体ぐらい飛びかかってきた。だが

 

ヴァレンタイン「シャッ!!」

 

ドゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

 

D4Cのラッシュにより飛びかかってきたヴィランは皆吹き飛んで行った。

 

ヴァレンタイン「後数分で全て終わる!!」

 

「肉弾戦にも強くそのゴーグルで誰の個性を消してるのかもわからないイレイザーヘッド。そして何処から現れるのか分からず肉弾戦に強くパワーとスピードがあるヴァレンタイン。やだなぁトップヒーロー。有象無象じゃあ歯がたたない。」

 

手が沢山ついた男は首をポリポリかきながらそう言う。

 

緑谷「凄い、、、相澤先生は他対一で発揮する力だったんだ。そしてヴァレンタイン先生は、、、」

 

飯田「分析してる暇はないぞ!!」

 

分析する緑谷に飯田は怒鳴り注意をする。すると目の前に黒い靄が現れる。

 

「させませんよ!!」

 

相澤「しまった!!この隙に一番厄介そうな奴を!」

 

生徒の元に行こうとする相澤だがヴィランに数で囲まれてしまう。

 

「初めまして。我々はヴィラン連合。この度ヒーローの巣窟雄英高校に来た目的は、平和の象徴オールマイトに生き絶えて貰いたいと思ってのことでして。本来ならばここにオールマイトがいらっしゃる筈。ですが何か変更があったのでしょうか?まぁそれとは関係なく、私の役目は、、」

 

目の前の黒い霧のようなヴィランはそう淡々と語る。すると爆豪と切島がその男に飛びかかっていった。爆豪の爆発が起こり黒い煙が舞う。だが

 

「危ない、、、危ない、、そう生徒といえど優秀な金の卵。」

 

そう黒い霧は無傷だった。

 

13号「駄目だ!どきなさい二人とも!」

 

「貴方達を散らして!!なぶり殺す!!」

 

切島「何!!何だ!!」

 

すると何人かの生徒が黒いドームに囚われた。

 

飯田「みんなぁ!!!」

 

そして完全に分断された。

 

飯田「障子君!!皆んなは見えるか!!確認できるか!!」

 

飯田が直様状況確認を行う。

 

障子「散り散りにはなってはいるがこの施設にいる。」

 

瀬呂「物理攻撃無効でワープって!!最悪の個性じゃねぇか!!」

 

瀬呂がそう言う。だが違う。

 

ドッゴォォォォン!!!!!!

 

13号「クラークくん!?」

 

そうその瞬間クラークが黒い霧を殴り飛ばしたのだ。

 

砂糖「おまっ!一体どうやって?!」

 

砂糖が驚きを隠さずクラークにそう問いかける。するとクラークは説明を始める。

 

クラーク「あのヴィラン、瀬呂君の言うような物理攻撃無効の体全体が霧で出来ている訳じゃあないんだ。」

 

ガラガラガラ

 

「ぐふっ!ふっ、、、」

 

すると飛ばされた所の瓦礫から黒い霧が現れる。

 

クラーク「奴は実態がないようである。体を黒い霧で纏ってるだけなんだ。」

 

皆から驚きと納得の声が上がる。だが

 

瀬呂「つっても何でわかったんだよ!まだ何の情報も、、、」

 

クラーク「さっきの反応だよ。爆豪君達に襲われた時、、、、危ないと言った。物理無効ならそんな事は言わない筈だ。」

 

そしてまた納得の声が上がる。だが実際はクラークの目で中の本体が見えていた、、、だがそれは言わない。すると

 

「最初に対処するのは貴方の方でしたね!!!」

 

クラーク「何?!」

 

その瞬間クラークはどこかに転送される。

 

飯田「クラーク君!!」

 

13号「飯田君!!」

 

その時13号が飯田に呼びかける。そして

 

13号「貴方が学校に走って救助を呼んできて下さい。今出来るのは貴方だけです。」

 

そんな事を突如言って来たのである。だが実際そうなのだ。この場で一番速く学校に行き状況を伝えられるのはエンジンを持つ飯田だけであった。

 

飯田「で、、でも!クラスの皆んなを置いてく事は!!!」

 

飯田が委員長としての心掛けか、良心か、ヒーローとしてかそう言った。だが

 

砂糖「行けよ!非常口!!外に行けば警報がある!!だからこいつらは中でことを起こしてんだろ!!」

 

瀬呂「外にさえ出れば追っちゃこれねぇよ!!」

 

お茶子「頼んだよ!!委員長!!」

 

皆が彼にそんな言葉をかける。

 

「手段がないとは言え、敵前で策を言う阿呆がいますか!!」

 

すると黒い霧も飯田達に向かって攻撃をしようとする。が!

 

13号「バレても問題ないから語ったんでしょうが!!」

 

13号の指が黒い霧を吸い出した。

 

13号「ブラックホール!!!」

 

ゴォォォォォォォォォォ!!!

 

「すべてを吸い込むブラックホール!!成る程!!驚異的な個性だ!!」

 

黒い霧のヴィランは段々13号に吸い込まれていく。だが!

 

(13号!!貴方は人命救助で活躍するヒーロー!だからやはり戦闘経験は一般ヒーローと比べ半歩劣る!!)

 

すると13号先生の後ろに黒い霧否、ワームホールが現れた。そして

 

バギギギギ!!!!!

 

13号のスーツの後ろが崩れさったのだ。

 

黒霧「自分で自分を塵にしてしまった。」

 

13号「やっやられた、、、」

 

芦戸「先生!!」

 

砂糖「飯田!!走れって!急げ!!いけぇ!!」

 

すると飯田は目を瞑り歯を食いしばってエンジンを起動する。

 

飯田「クソぉぉぉぉ!!!!」

 

そして飯田は走り出す。が!

 

ブワァァァア!!!!

 

目の前に霧が現れる。飯田は直様ブレーキをかけるが止まらない!

 

飯田(皆んなを!僕が、、、任された!クラスを!僕がッ!!)

 

すると

 

障子「行けぇぇ!!!」

 

障子が黒い霧を体で掴みかかったのだ。

 

障子「速く!!」

 

飯田は直様エンジンをかけ直し走り出す。そして黒い霧もすぐに追跡を再開する。すると目の前にドアが現れる。

 

飯田(自動ドア?蹴破るか?蹴破れる厚さか?!)

 

「生意気だぞ眼鏡、、、」

 

飯田のすぐ後ろでそんな声がする。後ろを見るとすぐそこまで来ていた。そして

 

「消えろぉぉぉ!!!」

 

一気に詰められ飯田は覆われかける。だが!!

 

フワァァァ!!!!!

 

突如黒い霧は浮かび上がったのだ!!

 

麗日「さっきクラーク君が言っとった!だから触れれば、、、行けぇぇ!飯田君!!!」

 

飯田は一気にスピードを上げドアに到達する。そしてドアを開いていく。

 

「だが!!」

 

黒い霧は空中軌道を取り飯田に向かっていく。だがそれも!

 

瀬呂「させねぇ!!」

 

そう言った瀬呂のテープを実体につけられそして

 

グッ!

 

砂糖に引っ張られ飯田から遠ざかる。ドアは着実に開いていき

 

砂糖「行っけぇぇぇぇ!!!!!」

 

ドォォォォォン!!!!

 

砂糖が黒い霧を投げたと同時に外に出ることに成功したのだ。

 

飯田(エンジンブースト!!!!)

 

ギュオオオオオオン!!!!!!

 

そして飯田は颯爽と学校まで走っていったのだった。

 

飯田(待っていてくれよ!!皆んな!!)




実際最弱バージョンのスーパーマンでもヒロアカの世界いたらすぐ終わっちゃいそう、、、だからこれからクラークに対抗できるヴィランとかキャラ増やしていきます!多分体育祭辺りから!


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第7話:いともたやすく行われるえげつない行為

USJ中編です


緑谷サイド

今緑谷の目の前で担任である相澤が怪物にボコボコにされていた。

 

死柄木「教えてやるよ、イレイザーヘッド。そいつが対平和の象徴怪人脳無だ!!」

 

緑谷「相澤先生ぇぇ!!」

 

緑谷は遂声が出てしまった。すると手の男と脳無と言われる怪物がこっちを見る。

 

ヴァレンタイン「D4C!!」

 

するとヴァレンタイン先生がその隙をついて相澤先生を脳無から離す事に成功した。

 

相澤「まずいぞ、、、グフッ!あい、、つ、、オールマイト並だ、、」

 

ヴァレンタインはその脳無と言われる怪物を見る。

 

ヴァレンタイン「それが2体、、、か。」

 

そうただでさえオールマイト並みに強い怪物が2体いるのだ。それはまさに絶望と言っていい状況だった。すると

 

ヴァレンタイン「相澤、、、私はやるぞ。」

 

相澤「ヴァレンタイン?!て、、てめぇ!」

 

ヴァレンタイン「一体は確実に仕留めなければならない、、、」

 

ヴァレンタインがそういうと彼は立ち上がる。相澤はヴァレンタインを止めようとするが

 

バッ!

 

ヴァレンタイン「緑谷くん!君達で相澤君を!」

 

ヴァレンタインは緑谷達の方向に相澤を投げる。

 

緑谷「で!でも!!ヴァレンタイン先s」

 

緑谷がヴァレンタインにそう語りかけようとするが彼の口はすぐに閉じる事になる。何故なら、先生の中に何よりも強い言ったらやる!という意思を感じとったからだった。そして!

 

ヴァレンタイン「我が心と行動に一片の曇りなし全てが『正義』だ!!!!」

 

そう言ってヴァレンタイン先生は脳無に迫っていた。そして

 

バッ!

 

ヴァレンタイン「この風呂敷とその地面でお前を『挟む』!!」

 

バサァァ!!!!!!

 

先生と脳無は地面に消えていった。

 

「な?!」

 

相澤「あのやろぉ、、、」

 

すると黒い霧が現れる。

 

「死柄木弔、、、」

 

黒い霧は手の男の名を死柄木弔と名乗った。

 

死柄木「黒霧、、13号はやったのか?」

 

黒い霧の方はそのまま黒霧らしい

 

黒霧「行動不能には出来たものの散らし損ねた生徒がおりまして、、、1名逃げられました、、」

 

死柄木「はっ?」

 

すると死柄木はため息を吐き右手で首をボリボリ掻き出した。しだいに左手も参加し始める。

 

死柄木「黒霧!!お前がワープゲートじゃなかったら粉々にしたよ!!」

 

すると首を掻くのをやめた。

 

死柄木「流石に何十人ものプロ相手じゃあ敵わない。ゲームオーバーだ。あ〜あ今回はゲームオーバーだ。帰ろっか。」

 

峰田「はっ!帰る?!帰るっつったのか!」

 

峰田は突然のヴィランの発言に驚き、蛙吹に確認する。

 

蛙吹「えぇでも気味が悪いは緑谷ちゃん。」

 

緑谷「あぁこれだけの事をしといて」

(オールマイトを殺すんじゃないのか!?これだけしたら雄英の危険意識が上がるだけだぞ。ゲームオーバー?!なんだ!何考えてんだあいつら!)

 

死柄木「そうだぁ帰る前に、、平和の象徴の矜恃を少しでも!」

 

その時、死柄木は一気に間合いを詰め、蛙吹に左手で触れようとしていた。緑谷の脳裏には相澤の膝を崩壊させたイメージが蘇る。

 

死柄木「へし折ってから帰ろう!!」

 

TOUCH!・・・・・

 

だが発動しなかったのだ!

 

死柄木「ちっ!本当カッコいいぜ。イレイザーヘッド。」

 

死柄木が相澤を見ると相澤は目を赤く光らせていた。緑谷はその隙を逃さず水場から飛び出る。

 

緑谷(やばいやばいやばい!!こいつはさっきの奴らと違う!!速く蛙吹さん助けて逃げなきゃ!)「手ェ離せぇぇぇ!!SMASH!!!!!!

 

ドッフゥゥゥゥゥゥン!!!!!

 

緑谷の放った右のフックからは凄まじい突風が吹き荒れる。

 

緑谷(折れてない!力の調整がこんな時に出来た!!上手くスマッシュが出来た!やった!!)

 

だがその煙が空けるとそこにいたのは死柄木ではなく脳無だった。

 

緑谷(いつのまに?!てか効いて、、ない!!)

 

死柄木「いい動きをするなぁ。スマッシュってオールマイトのフォロワーかい?まぁいいや君。」

 

右腕を掴まれ脳無の左手が迫る。そこから救おうと蛙吹が舌を伸ばすが、すかさず死柄木が峰田に左手で触ろうとする。終わりだ、、、そう感じた。その時!

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

ドアが勢いよくぶっ飛ばされる。皆がその方向を見た。その煙の中から現れたのは黄色いスーツを腕に持ち白いシャツがはち切れそうな筋肉の怒りの表情をした、、、、

 

「もう大丈夫、、、私が来た!!」

 

峰田「オールマイトぉぉ!!!!」

 

緑谷「オール、、、マイト、、、笑ってない!」

 

死柄木「あぁあコンテニューだ!」

 

 

 

 

ヴァレンタインサイド

ヴァレンタイン「ここは並行世界!!私の個性は挟んだものを別世界に持っていく能力を持ったビジョンを持つという個性!!」

 

その瞬間脳無のボディブローが迫ってくる。ヴァレンタインはD4Cを前に出しクロスガードをする。だが!

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

ヴァレンタイン「ガッ!!」

 

勢いに耐えられず思いっきりぶっ飛ばされる。口からは血が出る。

 

ヴァレンタイン「くっ、、、やはり一筋縄では行かないな、、、」

 

するとヴァレンタインは空に何かを投げる。だがその一瞬で脳無は一気にヴァレンタインとの距離を縮めそして

 

グシャァァァァァァ!!!!!!

 

ヴァレンタインは脳無のパンチを顔面にモロにくらい地面に叩きつけられた。大量の血が周りに飛び散り頭は潰れていた。だが

 

「なるほど、、理解した。」

 

脳無の背後からヴァレンタインの声が聞こえて来た。脳無はすぐさま振り返る。確かにそこにはヴァレンタインがいた。ビジョンもいる。

 

ヴァレンタイン「『基本』がこの私に、、、隣の世界の能力はこの私に移った。今この私が『基本』になったのか、、、」

 

脳無は理解できないがすぐに攻撃しようと拳を握る。すると

 

ヴァレンタイン「私の能力の説明がなかったな」

 

ヴァレンタインはそう言ってペンを投げる。脳無はそんな物気にせず距離を詰めようとする。だが!

 

ギュオッ!

 

急にそのペンが脳無に向かってくる。そして!

 

ザシュゥゥゥゥン!!!!!!

 

そのペンが脳無の体に突き刺さって行ったのだ。しかもそれはどんどん体にめり込んでいく。そして

 

ザシュゥゥゥゥン!!!!!

 

背後からも同じ衝撃が発生した。全く持って理解できない。すると

 

ヴァレンタイン「これが私の能力の一つ。ここは並行世界。先程の世界とほぼ同じ世界だ。そんな世界に全く同じ物が2つあったらどうなると思う?」

 

そう!先程ヴァレンタインが投げたペンは死ぬ前のヴァレンタインが投げた物だった。そして

 

ヴァレンタイン「この世に同じ物が存在するとそれらは引かれあいそして、、、」

 

ギュオオオオオオ!!!!!!!

 

パァァァァァァァアン!!!!!!

 

ヴァレンタイン「消滅する。私を除いてね。」

 

そして脳無の頭部は破裂し体は地面に倒れた。

 

ヴァレンタイン「終わったな、、、、それでは戻るか」

 

そしてヴァレンタインは草と木の間に挟まって正史世界に帰還する。すると

 

グオオオオオオオオ!!!!!!

 

とてつもない突風が吹き荒れる。そうそれは!!

 

切島「風だけで吹っ飛ばされる!!」

 

緑谷「真正面からの殴り合い、、、」

 

そう!オールマイトと脳無の殴り合いの風圧だった!

 

オールマイト「君の個性がショック無効ではなく吸収ならば!!」

 

オールマイトのラッシュの速度はどんどん上がっていく。

 

オールマイト「限度があるんじゃないかぁ?」

 

脳無の拳がオールマイトの傷口にクリーヒットする。が!!すぐ様攻撃を再開!!

 

オールマイト「私対策!!私の100%を耐えるなら!さらに上からねじ伏せろ!!」

 

ダダダダダダダダダ!!!!!

 

段々と脳無が押されていく。

 

緑谷(血を吐きながら全力で!!やたらに打ち込んでるんじゃない!!一発一発が全部、、100%以上の!!)

 

オールマイト「ヒーローとは、、、常にピンチを乗り越えていく者!!」

 

空中に飛び脳無の左腕を掴み振り回して地面に向けてぶん投げる。

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

オールマイト「ヴィランよ!こんな言葉を知ってるか!!さらに向こうへ!!」

 

そして強く拳を握る。

 

オールマイト「Plus Ultra!!!!!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!

 

その一撃は脳無にクリーンヒットする。そしてUSJの外壁を突き破り遥か彼方までぶっ飛ばしたのだ。

 

切島「あの化け物を一人で、、、それにショック吸収をないように、、究極の脳筋だぜ、、」

 

爆豪「でたらめな力だ!!再生も間に合わない、、、」

 

すると煙の中から出て来たオールマイトは血を拭いながら言う。

 

オールマイト「情けないがやはり衰えた、全盛期では五発も撃てば充分だったのに、、300発以上も打ってしまった!!」

 

そして緑谷は大きく息を吐き安堵する。

 

オールマイト「さてとヴィラン、、お互い速めに決着付けたいね!」

 

するとオールマイトは死柄木を見てそう言った。

 

死柄木「チーターが!おいおいどうゆう事だ!全然弱ってないじゃないか!!あいつ!俺に嘘を教えたのか!!」

 

死柄木はずっと首をかいていた。

 

オールマイト「どうした!こないのか?クリアとかなんとか言ってたが出来るもんならしてみろよ!!」

 

死柄木「どうすんだよ!!」

 

死柄木は隣にいる黒霧にそう怒鳴りかける。

 

黒霧「落ち着いて下さい!!どうやらオールマイト、、あれはもう立ってるのがやっとでしょう。畳めばいけます」

 

死柄木「そうだよそうだなぁやらないとなぁ!!」

 

その時死柄木がオールマイトに迫った。それと同時に緑谷が前に出て攻撃する。だがそれは避けられ右手を突き出してくる。その時

 

バァァァン!!

 

死柄木の手が撃ち抜かれる。

 

オールマイト「来たか!!」

 

八百万「この攻撃はもしかして!!」

 

ネズミ「ごめんよ皆!!遅くなったね!!すぐ動けるものを集めていた!!」

 

お茶子「飯田君!!」

 

飯田「1A委員長飯田天哉!!!ただ今戻りました!!!」

 

韋駄天到着!!




ということでUSJももう終わりですね!次回はクラークの動き描きます。


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第8話:個性について

1000UAありがとうございます!それとUSJ編最後です


クラークサイド

黒霧に飛ばされた直後

クラーク「ここは、、、、ん?」

 

ドッゴォォォォン!!!!!!

 

その瞬間クラークはぶっ飛ばされる。周りは森、、、クラークは木々を幾つも突き抜けて飛ばされる。

 

クラーク「くっ!何だ?!」

 

途中で体制を戻し宙に舞う。そして自分がぶっ飛ばされた方向を見る。すると

 

グオッ!!

 

脳無が向かってきていた。脳無は拳を握り奇声を上げながら殴りかかってくる。

 

ビュン!ドゴォォォン!!!!

 

クラークは瞬時にその拳を避ける。そして

 

ドッゴォォォォン!!!!!!

 

さっきのお返しというように脳無をぶっ飛ばす。

 

ビュゥゥゥゥン!!!!!!

 

クラークは飛びながら殴られて飛ばされる脳無を追う。そして

 

ドッゴォォォォン!!!!!!

 

まだ飛ばされている脳無を上から殴り地面にめり込ませる。

 

クラーク「どうだ?」

 

ボッゴォォォォォォン!!!!!!

 

だが脳無はまだピンピンしていた。すぐに拳をクラークに到達させ空に向かってぶっ飛ばす。

 

クラーク(クソッ!何だ?衝撃吸収なのか?)

 

すると脳無は凄まじいジャンプでクラークに向かっていく。そしてまたもやパンチを繰り出そうとする。

 

クラーク「スゥゥゥゥぅぅ!!!!」

 

フゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!

 

するとクラークは肺に空気を溜めそして一気に吐いた。

 

パキキキ!!!

 

すると脳無の体が段々凍り始めた。そして

 

ドッゴォォォォン!!!!!!!

 

クラークは両手の指を組んでハンマーのようにし脳無に振り下ろした。そして勢いよく

 

ボッゴォォォォォォン!!!!!!

 

地面にめり込んだのである。そして凍っていた手や足が粉々になっていた。

 

クラーク(衝撃吸収なら、、、体が欠損すればどうにも出来ないはず、、)

 

だがその読みは非常に甘かったッ!

 

グジュジュジュ!!!ギュハァァァァ!!!!

 

脳無が欠損した体をすぐさま回復していったのだ。そして一瞬の内に完全に元の状態に戻っていた!

 

クラーク「超回復持ち?!複数個性なのか?!」

 

すると脳無は腰を低くして体に反動をつける。そして

 

ヒュン!

 

一気にクラークの目の前まで接近した。だが!!

 

ガシッ!ドォォォォォン!!!!!!!

 

クラークは逆に脳無を空で掴んだ。そして

 

ゴオオオオオオオオ!!!!!!

 

更に上に向かって飛んでいったのだ。それはやがて対流圏を超え成層圏へ、そしてそれすら超え中間圏へ遂にはカーマンラインを超えた。

 

脳無「あ?!!がが!!」

 

脳無は全身が凍り始める。そして息も出来なくなり始める。そうここは宇宙空間。生き物は生存できない、、、、彼以外は

 

ビュン!!

 

するとクラークは一気に脳無を掴んだまま地球に向かっていく。

 

ゴオオオオオオオオ!!!!!

 

凄まじいスピードで地面に向かう。すると脳無の体は次第に発火を始め火だるまになる。奇声も聞こえる。そして

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!

 

脳無を地面に叩きつけたのだ。周りには凄まじい突風が吹き荒れ、壁は崩壊する。そうそこはUSJ。彼は戻ってきたのだ。

 

 

 

 

 

そして現在

黒霧(まさか?!学生があの脳無を?!!まだ完璧じゃあないにしろあれも対オールマイト仕様だったのに?!)「死柄木弔!!ここは危険です!早急に退散しましょう!」

 

死柄木「あぁわかってる。帰って出直すぞ黒霧!」

 

バシュン!!

 

するとスナイプの銃弾が死柄木の左腕を打ち抜く。追い討ちをかけ足にも二発。次からの銃弾は黒霧に防がれる。すると

 

キュオオオオオオオオオ!!!!!!

 

13号が黒霧を吸い込み始めた。

 

黒霧「13号!!」

 

ビュン!

 

クラークも瞬時に死柄木と黒霧の方に向かう。そして

 

死柄木「今回は失敗だったけど、、今度は殺すぞ!!平和の象徴オールマイト!!!」

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

その時には二人は消えていってしまった。

 

スナイプ「なんてこった、、、、」

 

ミッドナイト「こんだけ派手にやられて逃しちゃうなんて!」

 

ネズミ「完全に虚を突かれたね。それより今は生徒達の安否さ!」

 

すると先生達はすぐに行動を始める。どうやら先生達が来れている事から襲撃はここだけのようだ。

 

 

 

緑谷サイド

切島「緑谷!!!」

 

緑谷「切島君、、、」

 

切島「大丈夫か?」

 

倒れている僕を気にかけて切島君がこっちに走ってきた。だけど、、、、

 

オールマイト(切島少年!良い心持ち!しかし待って!バレてしまう!!待って!)

 

そう!オールマイトがトゥルーフォームになっていたのだ。

 

緑谷「あっががっ!!切島君!!待ってぇぇ!!」

 

バァァン!!

 

その時切島君の前に壁ができた。

 

セメントス「生徒の安否を確認したいからゲート前に集まってくれ。怪我人の方はこちらで対処するよ。」

 

そうセメントス先生が瞬時に動いたのだ。

 

切島「それもそうだ!お願いします!!おーい!ゲート前集合だってさぁ!!」

 

切島君が行くとオールマイトはセメントス先生に礼を言った。

 

オールマイト「ありがとう!助かったよセメントス!」

 

セメントス「俺も貴方のファンなので!このまま姿を隠し保健室に向かいましょう!!しかしまぁ毎度無茶しますねぇ」

 

オールマイト「無茶をしなきゃやられていた。それ程の強敵だった。」

 

セメントス「それでは、、」

 

セメントスがその場から移動しようとした時声が止まる。

 

オールマイト「どうした?セメントス?」

 

すると前の煙からクラークが現れた。そうさっき瞬時に現れていたのを忘れていたのだ。

 

オールマイト「クラーク君?!!」

 

緑谷とオールマイトは完全に魂が抜けたような顔をしていた。

 

クラーク「そういうことか、、、、」

 

するとクラーク君がそんな事を言う。何そういうことなの?!!

 

クラーク「緑谷君とオールマイトの関係が気になっていたんだけど、、、どうやら話が見えてきたね。」

 

ゴクリ!

 

僕とオールマイトは喉を大きく鳴らす。

 

クラーク「詳しく聞かせてくれませんかオールマイト。貴方達のこと。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とあるバー

黒い霧が現れそこから死柄木が現れる。

 

死柄木「痛ッテェェ、、、両足撃たれた。完敗だ。脳無もやられた!!三体も!!手下共は瞬殺だ!!子供も強かった!平和の象徴も健在だった、、、話が違うぞ先生!!」

 

「違わないよ。」

 

すると喫茶店に置いてあるモニターから声だけが聞こえる。

 

「ただ見通しが悪かったね。」

 

「んん。舐めすぎたな。ヴィラン連合というチープな名前で良かったのぉ。所で儂と先生の共作脳無は?」

 

「回収してないのかい?」

 

黒霧「全員やられました。」

 

「なにぃ?!」

 

黒霧「一体はヴァレンタインによって消滅。一体はオールマイトによって飛ばされもう一体はオールマイト並の生徒に倒されました。」

 

するとモニターの向こうの人たちは興味深そうに言う。

 

「オールマイト並の生徒じゃと?!なんじゃそいつ!折角オールマイト並のパワーにしたのにぃ!」

 

「だから私の機体を出動させようと相談したんだ。この脳無しが」

 

するとまた別の声が聞こえてくる。

 

「黙れ!お前のはまだ調整が終わってないじゃあないか!」

 

その二人は言い争っていた。

 

「まっ仕方ないか。残念、、それよりオールマイト並の男とは、、」

 

黒霧「えぇパワーもさることながらスピード、そして洞察力どれも取ってもオールマイトに匹敵すると言ってて存在が一人、、、、」

 

死柄木「それにオールマイト並のスピードの子供もいた。あいつの邪魔がなければオールマイトは殺せた!!ガキが!ガキィ!」

 

死柄木が声を荒げるとモニターの人物はそれを慰めるように言う。そして次の作戦も

 

「悔やんでも仕方ない。今回だって決して無駄ではなかった筈だ。精鋭を集めよう。じっくり時間をかけて。我々は自由に動けない、、だから君のようなシンボルが必要なのだ!死柄木弔!!次こそ!君という恐怖を世の中に知らしめろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラークサイド

オールマイト「何から話そうか、、、」

 

ここは病室。中にはオールマイト、緑谷、クラーク、そしてリカバリーガールの4人だけ、先程塚内警部という人が来たがそれからはこの4人だけだ。

 

オールマイト「まずこの姿だが、、、これが私の真の姿。トゥルーフォームだよ。」

 

オールマイトはそう言って腹部を見せる。そこには大きな傷があった。

 

オールマイト「この傷が原因だ。個性の発動時間も限られ、、、、焦燥してしまったのだ。」

 

するとクラークはそうですか、と言ってから身を乗り出して聞く。

 

クラーク「それで緑谷君。オールマイトとはどういう関係なんだい?オールマイトはどう見ても緑谷君との接点が多い。」

 

するとオールマイトも緑谷もギクゥ!という反応をする。

 

緑谷「そ!それは、、、その!僕凄いオールマイトのファンで!前々から面識があって!」

 

緑谷がそう言うとオールマイトは首を縦に何度も振った。すると

 

クラーク「そうですか、、、それじゃあオールマイトは面識のあるファンに自分の個性を『譲渡』したわけですね。」

 

オールマイト「そうそう!譲t、、、えぇ?!!」

 

緑谷「なっなんでぇそれを?!!」

 

二人は嘘だ?!という風に驚きの顔を見せる。それを聞いていたリカバリーガールも驚きの顔を見せる。だが

 

クラーク「カマかけたんですよ、、、まさか本当にそうだとは、、、」

 

一同「え?」

 

そうクラークに完全に騙されていたのだ。

 

オールマイト「で!でもだクラーク少年!何故譲渡なんて考えが、、、」

 

クラーク「それ以外にありますか?と言っても仮説だったんですが、、、、まずヒーロー基礎学の戦闘訓練の後オールマイトと緑谷君の会話は以前からの知り合いのものだった。」

 

するとオールマイト達はどこから聞いてたの?!!という反応をする。クラークは偶々通ったと言うだけそれ以上は言わない。

 

クラーク「それに爆豪君の発言と緑谷君の個性把握テストでの結果。爆豪君は無個性だったと、、、でも緑谷君は個性を持ってた。体に合ってない個性を、、」

 

緑谷「で、、、でも体に個性が合ってないって人も中にはいるし、、、僕がそれだとは、、」

 

クラーク「USJの時、、、、個性は使ってるよね?蛙吹さんや峰田君から聞いたよ。でも君の手は、、、」

 

すると緑谷は自分の手を見る。そう怪我はしていない。個性を使っていてもだ。

 

クラーク「そうもう壊れてない。サポートアイテムも無しにね。それをするには誰かしらの助言がないと不可能だと思うんだ。例えば全く同じ個性の人とかね。それにバスでの緑谷君の反応と個性を照らし合わせると、、、、『譲渡』、、そういう仮説が成り立ったんだ。」

 

すると緑谷はオールマイトの方を見る。オールマイトは一言

 

オールマイト「真実を話さねばならないか、、、」

 

そう言って二人のこと、個性のことを話し出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

クラーク「OFA、、、か」

 

クラークは自分の部屋でそう呟いた。オールマイトから聞かされた話は実に壮大で知れ渡れば危険な情報だった。すると

 

ブー!ブー!ブー!ブー!

 

電話がかかってきた。掛けてきたのは拳藤だった。

 

拳藤「クラーク大丈夫だった?!!襲撃があったって、、、」

 

クラーク「僕は大丈夫だよ一佳。」

 

拳藤「本当に?ならまぁいいけどさぁ、、、」

 

それからたわいもない事を20分ぐらい話す。この時間が唯一の救いのようにすら感じられた。

 

クラーク「そうだ一佳!今度デートにでも行かないか?」

 

拳藤「いいねそれ!そう言えばちょっと一緒に買い物ついてきて欲しかったからさ!」

 

その後学校の日程が分かり次第デートに行こうと約束した。そしてまた1日が終わっていく。




クラークにはOFAのこと早めに知っとかせた方がいいと思いました。緑谷の第二の師匠にいいかなと思いまして、、、因みにバーで殻木と話してた男ってのはアメコミのキャラです。そして次は体育祭!体育祭にはmarvelからあるキャラを登場させます!ではまた〜〜〜


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雄英体育祭編
第9話:開幕体育祭!


体育祭編始まります!今回は戦闘ないしちょい長です。


この前の襲撃の後結局ヴィラン達の行方はわからなくなった。怪我人は先生陣と緑谷だけですみ生徒の活躍もあり学校側の死者は0ですんだ。ただし脳無と言われる怪物の一体はヴァレンタインにより消滅させられており、ヴァレンタインは一時警察への出頭が定められた。

 

 

 

 

 

 

 

そして現在

葉隠「テレビでクラスの皆んなが一瞬映ったでしょ!なんかあたしぃ全然目立ってなかったねぇ、、、」

 

葉隠はそう言いながら落ち込んでいた。

 

障子「確かにな。」

 

その言葉に尾白は少しビックリして反応した。そして言葉を付け足す。

 

尾白「あのかっこうじゃあ目立ち用がないもんね!」

 

ナイスフォローである。

 

上鳴「しかし!どの番組も結構でっかく出てたよね!」

 

切島「いやぁ結構ビックリしたぜ!」

 

耳郎「無理ないよ。プロヒーローを輩出しているヒーロー科が襲われたんだから。」

 

瀬呂「あの時先生達が来なかったらどうなってたか、、」

 

そう皆んながどんよりとした時切島が思い出したかのように言う。

 

切島「てかクラークおめぇ!オールマイトと戦ってた化け物倒してたよな!」

 

クラーク「え?」

 

すると周りの皆んながクラークの方を見る。

 

上鳴「あっ!倒してた倒してた!空から降ってきた時化け物下敷きになってたよな!お前本当なんなの?!」

 

クラーク「い、、いやぁ、、あれだよあれ!多分僕が戦ってた奴はオールマイトの奴より弱かったんだよ!」

 

クラークは笑顔でそういった。切島達はどこか納得してなかった。すると

 

飯田「みんなぁ!!朝のホームルームが始まる!!私語を謹んで席につけぇ!!」

 

飯田君がそう言った。だが

 

上鳴「ついてるだろぉ」

 

瀬呂「ついてないのお前だけだよぉ」

 

飯田「しまった!!」

 

麗日「どんっまい!」

 

麗日さんが瞬時に慰めの言葉をかける。

 

芦戸「梅雨ちゃん!今日のホームルーム誰がやるんだろう?」

 

蛙吹「そうねぇ相澤先生は入院中の筈だし、、、」

 

そんな疑問がクラスの中に流れた時クラスの扉が開いた。

 

相澤「おはよう」

 

クラス一同「相澤先生復帰はぇぇ!!!!!」

 

クラスの全員がそう言った。正確に言えば全員じゃないが、、、相澤先生は顔をぐるぐる巻きにし、腕も包帯巻きにしてやってきたのだ。

 

上鳴「プロすぎる!!」

 

飯田「先生!無事だったんですね!!!!」

 

麗日「無事言うんかねあれぇ、、」

 

クラスからは称賛の言葉と心配する声が上がる。

 

相澤「俺の安否はどうでも良い。何よりまだ戦いは終わってねぇ、、」

 

すると相澤先生の放った言葉にクラスは身構える。

 

爆豪「戦い?」

 

緑谷「まさか!」

 

峰田「またヴィランがぁぁぁぁ、、、」

 

相澤「雄英体育祭が迫ってる。」

 

クラス一同「クソ学校っぽいのキタァァぁぁぁ!!!!」

 

クラスから放たれるのは歓喜の声。やはりこういう学校っぽい活動は皆の脳細胞を刺激する。すると

 

上鳴「待て待て!」

 

耳郎「ヴィランに侵入されたばっかなのに体育祭なんてやって大丈夫なんですか?!」

 

尾白「また襲撃されたりしたら、、、」

 

少し冷静になって考えた者が心配の声を上げる。昨日の今日でこれだ。そう思うのも無理はない。だが

 

相澤「逆に開催する事で雄英の危機管理体制が盤石だと示すらしい。警備も例年の5倍にするそうだ。体育祭は最大のチャンス。ヴィラン如きで中止にするわけにはいかない。」

 

その言葉には教師陣の熱い思いと強い意思が感じ取れた。だがそれもそうだ雄英体育祭と言えば

 

相澤「内の体育祭は日本のビッグイベントの一つ。かつてはオリンピックがスポーツの祭典と言われて全国が熱狂した。今は知っての通り、規模も人口も縮小し形骸化した。そして日本においてかつてのオリンピックに変わるのが雄英体育祭だ!!」

 

八百万「当然全国のトップヒーローも観ますのよ!スカウト目的でね!!」

 

上鳴「卒業後はプロ事務所のサイドキック入りがセオリーだもんな!」

 

耳郎「そっから独立しそびれて万年サイドキックってのも多いんだよねぇ、、上鳴あんたそうなりそう。アホだし。」

 

そう体育祭はヒーローを目指すに置いて切っても切れない重要な行事だ。これを中止にする事は非常に難しいものだった。

 

相澤「当然、名のあるヒーロー事務所に入った方が経験値も話題性も高くなる。時間は有限、プロに見込まれればその場で将来が開けるわけだ。年に一回!計3回だけのチャンス!ヒーロー志すなら絶対外せないイベントだ!!その気があるなら準備は怠るな!!」

 

クラス「はい!!」

 

相澤「ホームルームは以上だ。」

 

そしてそのまま時間は流れる

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み

切島「あんな事もあったけどテンション上がるなぁおい!!!」

 

瀬呂「活躍すればプロへのどでけぇ一歩が踏み出せる!!」

 

砂糖「雄英に入った甲斐があるってもんだぜぇ!!」

 

常闇「この機会ものにしない筈がない!」

 

皆が体育祭に向けて強い意気込みを持っていた。

 

葉隠「尾白君!!なんだか私緊張してきちゃった!!体育祭目立たなくちゃ!!エイエイオー!!!」

 

尾白「でも葉隠さんは相当頑張んないと、、、プロに存在気付いてもらえないかもね、、、」

 

尾白以外と毒舌である。

 

青山「困っちゃったなぁ!!僕なんて立ってるだけで目立っちゃうから!スカウトの目に止まりっぱなしになるね!!」

 

青山は口田に迫りかかるが口田は焦っていた。

 

青山「なるよねぇ!!」

 

顔を近づけてきたからだろうが口田も首を縦に強く振った。

 

上鳴「いいよなぁ障子はぁそのガタイだけで目立つもんなぁ」

 

障子「自分の有用性を知ってもらわないと意味がない!!」

 

耳郎「あんたも目立つと思うよプッ!」

 

緑谷「皆んなすっごいノリノリだぁ」

 

飯田「君は違うのかい?ヒーローになるために在籍しているのだから燃えるのは当然だろぉ!!」

 

飯田の独特な燃え方に蛙吹が遂反応してしまう。

 

飯田「緑谷君もそうじゃないのかい?」

 

緑谷「僕もそれはそうだよ!でもなんか、、」

 

緑谷が言い淀んだ時麗日が二人の方に向かって言う。

 

麗日「デクくん、、、飯田くん、、、頑張ろうね体育祭!」

 

緑谷「顔があれだよ麗日さん!!」

 

芦戸「どうした?全然麗かじゃないよ麗日ぁ?」

 

皆麗日の顔とオーラが異様すぎて少し心配の言葉をかける。すると

 

峰田「生、」

 

その瞬間蛙吹の舌で峰田は後頭部を叩かれた。当然の報いである。すると麗日は全員に向かって宣言し出す。

 

麗日「皆んな!!私がんばるぅぅ!!!」

 

「おお!!」

 

麗日「私がんばるぅぅ!!!」

 

「お、おお」

 

切島「どうした、、キャラがフワフワしてるぞ。」

 

すると上鳴がクラークの方を見て言う。

 

上鳴「でも体育祭の最後の競技って例年あれだろ?クラークに勝てる気しねぇわぁ、、、」

 

峰田「それな!ぜってぇ勝てねぇわ!」

 

何人かが同じような事を言う。クラークが皆を宥めるようにしていると爆豪が言う。

 

爆豪「はっ!雑魚が。」

 

爆豪が弱音を吐いていた人に向かってそう言い放った。

 

上鳴「雑魚ってなんだよ雑魚って!」

 

峰田「じゃあてめぇ勝てんのかよ!」

 

何人かにそう言われるが爆豪は態度を変えず言い返す。

 

爆豪「勝つわボケ!」

 

すると爆豪はクラークの方を見てまた一言言う。

 

爆豪「ぜってぇ勝つ。首洗って待ってろや。」

 

クラーク「あぁ、、楽しみにしてるよ。」

 

宣戦布告されクラークもそう言い返した。そして時間は流れていく。放課後にはB組や他の生徒による敵情視察からの宣戦布告があったりしたが今になっては皆がトレーニングをしている。そして時はすぐに流れていき、、、、

 

 

 

 

 

 

 

大会当日

芦戸「あ〜あコスチューム着たかったなぁ〜」

 

尾白「公正をきすためだよ。」

 

砂藤「予選の種目ってなんなんだろうな!」

 

常闇「何が来ようが対応するしかない」

 

障子「ああ」

 

そして控室の扉が開かれる。

 

飯田「皆!!準備は出来てるか!!!もうじき入場だ!!!」

 

その時だった。轟が緑谷の方に歩いて行って突然語りかける。

 

轟「客観的に見て実力は俺の方が上だと思う。」

 

緑谷「えっ、、うん。」

 

轟「けどお前、、オールマイトに目ぇかけられてるよな。別にそこ詮索するつもりはねぇがお前には勝つぞ。」

 

そう唐突な宣戦布告であった。

 

上鳴「おお〜クラス上位が宣戦布告ゥ」

 

切島「おっおい!急に喧嘩越しでどおした!!直前に止めろって!!」

 

切島が轟の肩に触って語りかける。だが轟は切島の腕を払って言う。

 

轟「仲良しごっこじゃねぇぇんだよ!何だっていいだろ!」

 

すると歩いて行った。その時緑谷が口を開く。

 

緑谷「轟君が何を思って僕に勝つって言ってるのかわかんないけど、、、そりゃ君の方が上だよ!実力なんて大半の人に敵わないと思う!!客観的に見ても」

 

切島「緑谷もそう言うネガティブな事言わない方が、、」

 

緑谷「でも!皆!!他の人も本気でトップを狙ってるんだ!!遅れを取るわけにはいかないんだ!!僕も本気で取りに行く。」

 

轟「おう」

 

爆豪「チッ!」

 

その時クラークと轟の目が合う。轟はお前にも勝つぞという意思をクラークに目で訴えかけた。そしてマイクの声が聞こえ出す。

 

マイク「雄英体育祭!!!」

 

パァァァァァン!!!パァァァァァン!!

 

花火が上がる。会場には多くの人が足を運んでいた。席は全て埋まっていた。

 

マイク「ヒーローの卵達が我こそがと凌ぎを削る年に一度の大バトルゥゥ!!どうせあれだろぉこいつらだろぉ!!敵の襲撃を受けたにも構わらず!鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!!!ヒーロー科一年A組だぁぁぁぁ!!!」

 

ワァァァァァァァァ!!!!!!

 

A組が続々と入場してくる。一部の者は緊張し、また一部の者はもう覚悟が決まっているという表情だった。

 

マイク「話題性では遅れをとっちゃあいない!!こっちも実力派揃い!!ヒーロー科一年B組ィィィィ!!!続いて普通科ァァC.D.Eィィィィ!!サポート科F.G.Hも来たぞぉぉ!!そして経営科I.J.Kぇぇぇぇ!!雄英生徒勢揃いだぁぁぁ!!」

 

そして全生徒が集まり皆が整列する。すると壇上に大胆な服装の女性ヒーローミッドナイトが現れた。

 

ミッドナイト「選手宣誓!!」

 

ヒーローA「おお〜!!今回の一年の主審は18禁ヒーローミッドナイトかぁ!!」

 

今大会を見ている男性のほとんどがミッドナイトに夢中になっていた。

 

切島「ミッドナイト先生なんちゅう格好だ!!」

 

上鳴「流石18禁ヒーロー」

 

常闇「高校にいてもいいものか、、」

 

常闇の鋭い指摘に対して峰田は

 

峰田「良い!!!」

 

そう勢いよく答える。クラークもその言葉を聞いてミッドナイトを見る。

 

クラーク(確かにいいかも、、、)

 

クラークがそう思いながらB組の方を見ると拳藤がこっちを見ながら顔を赤くし怒っていた。クラークはすぐ目を逸らした。

 

ミッドナイト「静かにしなさい!!選手代表1Aクラークケント!」

 

すると呼ばれたのはクラークだった。ヒーロー科入試1位であったのがその理由である。クラスからは納得の声も上がる。そしてクラークはマイクの前に立ち口を開く。

 

クラーク「宣誓!!我々選手一同は!訓練の成果を十分に発揮し、全力で戦い抜くことをここに誓います!!」

 

至って普通の選手宣誓だった。ミッドナイト先生もつまらなそうな顔をしている。だがクラークはすぐにまた口を開き続ける。

 

クラーク「この雄英体育祭は僕達の今までの全てが発揮される場所、そしてプロのスカウトの場でもありヒーロー人生において重要な局面です。」

 

皆が黙りながらクラークの話を聞く。

 

クラーク「そしてこの場に集うものはそれぞれ色々な思いを抱き、様々な人生を歩んできた戦う若人!自分の個性にコンプレックスを抱く者、いじめられてきた者、個性を初めてまともに使う者、家族を養いたいという者、モテたいという者、親の抑圧に犯される者!だが全員が!ヒーローに憧れ!人を助けたいと思いここに来ている!!だから僕達をしっかりと見ていてほしい!生徒の勇姿を!その意思を!!そしてこれからも、、、この僕達のヒーローアカデミアを!!」

 

クラークが全て言い終えマイクから離れると

 

うおおおおおお!!!!!!

パチパチパチパチ!!!!!

 

歓声と拍手が会場中に響き渡った。拳藤は少し誇らしそうにしている。ミッドナイト先生も鼻息を荒くしていた。そして

 

ミッドナイト「さ〜ていい宣誓を聞けたところで始めましょう!!毎年多くの人がここでティアドリンク!!さて運命の第一種目!!今年は!!これ!!」

 

障害物競争

 

緑谷「障害物競走、、、」

 

ミッドナイト「全員参加のレースよ!!コースはこのスタジアムの外周約4キロ!!我が校は自由さが売り文句!!コースを守れば何をしたって構わないわ!!さぁさ位置に着きなさい!!」

 

そして体育祭第一種目が始まる。




次回からは体育祭始まります!正直わかってると思いますが第一種目はほぼ独走です!


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第10話:ティアドリンクレース

今回少々短め。新キャラ登場です!


ガヤガヤガヤガヤ

 

少しすると全生徒がスタート地点の前に立つ。上には3つの緑色のランプがある。

 

ポン!

 

ランプの一つが消える。

 

クラーク「皆んな、、、、」

 

その場にいたA組全員がクラークを見る。

 

ポン!

 

もう一つ消える。

 

クラーク「僕を止めないとこのレース、、、、一位は取れないぞ。」

 

ポン!

 

そして全てのランプが消えた。

 

ミッドナイト「スタートォォォォ!!!

 

マイク「さぁてと実況していくぜぇ!!解説アーユーレディ!ミイラマン!!」

 

相澤「無理やり呼んだんだろうが。」

 

マイク「早速だがミイラマン!序盤の見所は!!」

 

相澤「今だよ」

 

パキィィィィィン!!!!!

 

レースが始まったと同時に轟は地面を凍らせる。そして同時にクラークに一点氷結を行う。峰田もモギモギを地面に大量に投げる。A組は対応してスタートするが何人かはスタート地点に釘付けにされる。

 

轟「A組は当然として、思ったより避けられたな、、クラークは!」

 

轟は後ろを向くクラークはスタートと同時に轟の一点氷結とモギモギボールでまだその場から動いていなかった。

 

轟(今の内に行くしかねぇ!)

 

峰田「轟お前の考えよんでやったぜぇ!!こr」

 

バゴォォン!!

 

その時飛びかかっていった峰田がぶっ飛ばされた。そう目の前にいたのは

 

緑谷「これは、、、」

 

そう受験時にいた仮想敵だった。しかも最初の刺客はゼロポイント敵。

 

轟「これがか」

 

だがその時!!

 

バギィィィィィィィン!!!!!!

 

背後で氷が破壊される音が聞こえる。次に

 

ベゴォォォォン!!!!

 

何かが抉り取られたような音がする。そして

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!!!

 

マイク「おいおいおい!!!」

 

次に聞こえた音はクラークが飛びながらゼロポイントヴィランをそのまま突き抜けて破壊していった音だった。

 

心操「まじ、、、か」

 

爆豪「あのアメリカ野郎!!」

 

轟「チッ!」

 

そして他の何人かも続いて前に出てきていた。

 

相澤「あいつはもうとまんねぇだろ。見ろ」

 

するとクラークはもう半分地点にまで迫っていた。コースを守れば何をしてもいい、、、飛べるクラークには関係がないことだった。

 

マイク「おいおいおい!!あれチートだろ!!」

 

観客A「なんだよおい!!あいつ強すぎネェか!!」

 

観客B「ヤバすぎるって!!どんな個性だよ!!」

 

エンデヴァー「何だ?!あいつは、、、」

 

クラークの姿は全ての人を釘付けにし何人ものプロがもうスカウトしようと考え始めていた。すると

 

マイク「おぉ!!でもクラークの後ろ誰か、、、

少し遠いがあいつも飛んでんぞぉぉ!!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!

 

その飛んでいるものは凄まじい速度でクラークを追っていく。そのスピードはまるでジェット機。だがそれは個性ではない。彼の体は幾層ものチタニウムのような他の金属の磁場によって強化・結晶化された鉄の分子配列マトリクスにより柔軟で防御力のある外殻を形成したアーマーで覆われている。胸元にはプラズマ技術を用いた半永久発電機関『アーク・リアクター』がありそれでアーマーを動かしている!その人物は!!

 

マイク「あれはサポート科のトニースタークだぁぁぁぁ!!!」

 

えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!!!!

 

その瞬間会場全体から驚きの声が湧き上がる。

 

観客C「トニースターク??!!!!トニースタークって、、、あの13歳にして一大企業スタークインダストリーズを創設した天才児か?!なんで雄英に?!」

 

観客D「なんだおめぇ知らなかったか?トニースタークは雄英サポート科の実質技術講師として入学したらしいぜ。まぁ一応15歳だからなぁ、、、、」

 

観客C「ていっても、、、入らなくても充分じゃねぇかよ!!」

 

観客D「嫌ヒーロー免許の為だろうよ」

 

トニースタークはどんどんとスピードを上げて行く。足の噴射を強め、とてつもないスピードが出る!!

 

クラーク(中々速いな、、、だが!)

 

ビュゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!

 

そしてクラークとスタークはデッドヒートを起こしそして!

 

マイク「すっ、、、凄すぎんぜこいつ!クラークケント障害物競走ぶっちぎりの一位だぁぁぁぁぁ!!!」

 

するとそれに続いてトニースタークもゴールする。だがレースはまだまだ中盤だった!!レース中の生徒達は本当に涙を飲む。これがティアドリンクレースだと心に刻んだ。

 

轟「やばいな、もう二人も!ふざけてんのかよ」

 

爆豪「あの二人に抜かれたが!!てめぇには負けねぇ!」

 

轟「スロースターターか。」

 

そして二人の上位陣はやっと半分に到着した。

 

飯田「恐らく兄も見ている!カッコ悪い姿は見せられん!!」

 

飯田はロープの上を両手を広げてバランスを取りブーストで進んでいた。

 

マイク「カッコワリィィィィ!!!だがやっと皆半分程度には来たぞ!!」

 

観客v「三位の奴、一位二位と比べたら劣るがスゲェぞ!個性の凄さもあるが素の身体能力と判断力が凄いな!」

 

観客p「そりゃそうだろう!あの子フレイムヒーローエンデヴァーの息子なんだよ!!」

 

観客o「通りで!!」

 

観客p「だがそう思うと一位二位は本当のバケモンだな、、、」

 

緑谷は仮想敵の破片を背中に背負いながら冷静に進んでいる。上では色々な学生が各自の能力で巧みに進んでいた。

 

マイク「上位何名が進むか教えてないから安心して突き進めぇぇぇぇ!!!」

 

そして遂に轟が第三ステージに突入する。

 

マイク「さっきの二人は飛んでたからステージギミック意味なかったけど!!今は説明するゼェ地雷地獄だぁぁぁぁぁ!地雷の位置はよく見ればわかる様になっている!!酷使しろぉぁ!!!地雷は競技用でたいした事ねぇが音と見た目は派手だから失禁必死ダゼェェェ!!」

 

相澤「人によるだろ」

 

すると地雷ゾーンに入った何人かの生徒は地雷を踏みぶっ飛ばされる。

 

轟(なるほどな!こりゃ先頭程不利な障害だエンターテイメントしやがる!)

 

爆豪「おれは関係ねぇ!!あいつらより速くは飛べないが!!それでも行ける!!」

 

そして爆豪は轟の前に出ていって攻撃を仕掛ける。

 

マイク「ここで順位が変動だ!!マスコミ!お前らが好きな展開だ!!」

 

皆が目の前で走る中緑谷は考えた。

 

緑谷(遠い!!遠い!!!でもやれることが!!)

 

緑谷は背負っていた残骸を前に持ってきてそのまま地面にダイブした!!そしてその下には掘って集めた大量の地雷が!!そして

 

ドッガァァァァァァァン!!!!!

 

マイク「後方で大爆発!!なんだあの威力はぁぁぁ!!!」

 

大爆発で出来た爆風。その中から現れたのはロボットの破片を抱える緑谷出久だった!

 

マイク「偶然か!故意か!1A緑谷!!爆風で前ぇぇえ!!」

 

そう緑谷は考えた。こっからワンフォーオールを使わず逆転する方法を!このレースで地雷は避ける物!だからこそ威力を出せる地雷が山の様にある!!そしてそこにダイブして残骸で衝撃を抑えればスピードに乗り一気に前は行ける。緑谷の作戦は成功した!

 

マイク「てか抜いたぁぁぁ!!!」

 

緑谷(計算通りに飛べたけど!やっぱ勢い凄い!!それに着地考えてなかった!!)

 

轟、爆豪も直ぐ後を追う。轟は道を作るので躊躇っていたが氷の道を作成して走っていく。

 

マイク「轟と爆豪!足の引っ張り合いを止め前に出る!!共通の敵が現れれば人は争いを止めるぅぅ!!争いは無くならないがなぁ!!」

 

相澤「何言ってんだお前?」

 

緑谷(やばい!失速!そりゃそうだ!抜かれる!!着地のタイムロス考えれば追い越すのは無理!!クソ!駄目だ!離すな!この二人の前に出られた一瞬のチャンス!!掴んだものを離すなぁぁぁ!!追い越し無理なら!!抜かれちゃ駄目だぁぁぁぁぁ!)

 

すると緑谷は空中で一回転し持っていた残骸を紐で振り、地面に叩きつけた!すると

 

ドッゴォォォォン!!!!!!

 

地雷が爆発する。緑谷は再びその爆風に乗って前へ飛んでいく。

 

マイク「緑谷!!高速妨害!!地雷エリア即クリアぁぁぁ!!イレイザーヘッド!!お前のクラスすげぇなぁ!!どういう教育してんだぁぁぁ!!!」

 

相澤「俺は何もしてねぇよ。奴らが勝手に火ぃつけあってんだろ。」

 

マイク「そして第三位!!!」

 

相澤「無視かよ」

 

マイク「A組緑谷ぁぁぁ!!!」

 

そして第一種目ティアドリンクレースが終了する。




一応レース結果は
一位、クラークケント.10000000p
二位、トニースターク.215p
三位、緑谷出久.210
四位、轟焦凍.205p
五位、爆豪勝己.200p
六位、塩崎茨.195p
七位、骨抜柔造.190p
八位、飯田天哉.185p
九位、常闇踏陰.180p
十位、瀬呂範太.175p
十一位、切島鋭児郎.170p
十二位、鉄哲徹鐵.165p
十三位、尾白猿夫.160p
十四位、泡瀬洋雪.155p
十五位、蛇吹梅雨.150p
十六位、障子目蔵.145p
十七位、砂糖力道.140p
十八位、麗日お茶子.135p
十九位、八百万百.130p
二十位、峰田実.125p
二十一位、芦戸三奈.120p
二十二位、口田甲司.115p
二十三位、耳郎響香.110p
二十四位、回原旋.105p
二十五位、円場硬成.100p
二十六位、上鳴電気.95p
二十七位、凡戸固治郎.90p
二十八位、柳レイ子.85p
二十九位、心操人使.80p
三十位、拳藤一佳.75p
三十一位、宍田獣郎太.70p
三十二位、黒色支配.65p
三十三位、小大唯.60p
三十四位、鱗飛竜.55p
三十五位、庄田二連撃.50p
三十六位、小森奇乃子.45p
三十七位、鎌切尖.40p
三十八位、物間寧人.35p
三十九位、角取ポニー.30p
四十位、葉隠透.25p
四十一位、取蔭切奈.20p
四十二位、吹出漫我.15p
四十三位、発目明.10p
四十四位、青山優雅.5p


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第11話:騎馬戦

スタークが前回来ていたアーマーはマーク3です。そして今回は騎馬戦!クラークは誰と組むのか!それでは始まります。


遂に障害物競走が終わり、上位44名が次のステージに、、、そして次の種目は

 

ミッドナイト「さ〜て第二種目よ!私は知ってるけど!!何かしら〜?なにかしら〜それは!!これよ!!」

 

騎馬戦

 

次の種目は個人競技ではない種目騎馬戦だった。この競技はチーム戦、、、、連携力が物を言う。

 

ミッドナイト「説明するわ!2人から四人のチームを組んで!基本は同じだけど一つ違うのが、、先程の結果から各自にポイントが振り分けられる事!!」

 

砂糖「入試みたいなポイント稼ぎ形式か!わかりやすいぜ!」

 

麗日「つまり組み合わせによって騎馬のポイントが違ってくると!」

 

ミッドナイト「あんたら!!あたしが喋ってるのに良く言うねぇ!」

 

ミッドナイトは持っていたSM用のバラ鞭を地面に叩きつけて言う。

 

ミッドナイト「ええそうよ!順位が上がるごとにポイントは5ポイントずつ上がる!そして一位は1000万ポイント!!」

 

クラーク「はっ?!」

 

その瞬間全生徒がクラークの方を見た。だがそれは当然の事。クラークのポイントさえ取れば勝利できるからだ。

 

ミッドナイト「そう!上位の奴こそ狙われる!!下克上サバイバルよ!!」

 

その後少し説明が続いた。ポイントは騎馬の合計の鉢巻を騎手が首に。取れば取るほど管理が大変。個性は使っていいが騎馬を故意的に狙うのは禁止、、、そして鉢巻を取られても、騎馬が倒れても失格にはならない!!!そしてチーム決めが始まる。

 

クラーク「さぁどうするかな、、、」

 

クラークは周りを見ながら騎馬を組む人を探す。すると目に拳藤が映った。

 

クラーク「一佳!!」

 

拳藤に語りかけ近寄っていく。

 

クラーク「もし誰とも組んでないなら一緒にk『ごめん』」

 

すると一瞬時が止まるような感覚にクラークは陥った

。それはまるで失恋のような思いを抱かせた。

 

拳藤「全然クラークと組みたくないって意味じゃあないんだよ!!本当に!」

 

その思いが表情に出ていたのか拳藤は直様そう言葉を付け加える。

 

クラーク「じゃあ、、、」

 

拳藤「熱入っちゃったんだ。」

 

拳藤はそう言ってから握りしめた拳を眺める。その目には熱い闘志が感じ取れた。

 

拳藤「さっきのレースで思ったんだ。クラークの圧倒的な強さを改めて感じて、、、私がクラークの隣にいていいんだろうかって、、」

 

クラーク「いや、、そんなこと『だから勝ちたいって思った!』」

 

拳藤は下げていた目線を上げ真っ直ぐにクラークの目を見る。

 

拳藤「勝ってクラークの隣にいても恥ずかしくない女って、、、そう言い張れるように!」

 

その時見せた拳藤の笑顔は何よりも明るく美しいものだった。

 

クラーク「わかった、、、じゃあ手加減はなしだね!」

 

そうクラークが言うと拳藤もうん!と言って二人で拳を合わせる。すると

 

拳藤「ね、、、ねぇクラーク?」

 

クラーク「ん、、、ん?」

 

拳藤「これ私達めっちゃ見られてるの、、、かな?」

 

今二人は周りの視線を一斉に浴びていた。全生徒が、全観客が二人のことを見ている。

 

クラーク「じゃ、、じゃあ!お互い頑張ろう!」

 

拳藤「あ、、、う、うん!」

 

そして何事もなかったかのように振り返り離れていく。すると周りからはヒソヒソという声も聞こえる。

 

「ねぇねぇ一佳ァ!あれ彼氏ィ?」

 

「一佳説明」

 

拳藤「もぉいいでしょ!まず勝つよ!一緒に組んで!」

 

「勿論ノコ!だけど後でゆっくり話を聞かせてもらうノコ!」

 

するとクラークは背後から何らかの殺気を感じる。だが今は気にしない事にした。

 

クラーク「それじゃあ誰と組むか、、、」

 

その時だった。

 

「一人なら私と組むか?筋肉モリモリの色男君。」

 

そう語りかける声がクラークに聞こえる。その方向を見ればサングラスをつけて片手にハンバーガーを持っている男がいた。

 

クラーク「トニー、、、スターク君、、」

 

そうトニースタークである。すると彼は欠けていたサングラスを取る。

 

トニー「トニーで結構。それでどうする?私と組んでくれるかい?」

 

トニーは変わらずハンバーガーを食べながらそう尋ねる。

 

クラーク「それは、、、」

 

クラークがそれについて口を開くとトニーはあぁ!という感じで言う。

 

トニー「チーズバーガーだ。私の好物でね、、、君も好きかい?」

 

クラークはえぇまぁ、、、と少し畏まって答える。するとトニーはバーガーを食べ終える。

 

トニー「バーガー好きなら同志だクラーク君。私に跨ってマカロニウエスタンとでも決め込もう。」

 

そして手を前に出し握手を求めた。クラークは数秒彼を見つめてから

 

クラーク「えぇ、、よろしくお願いします。トニー。」

 

ここにクラークとトニーの騎馬組が出来上がった。

 

騎馬組

クラークチーム(クラーク・トニー)10000215

轟チーム(轟・飯田・上鳴・八百万)615p

爆豪チーム(爆豪・瀬呂・芦戸・切島)665p

心操チーム(心操・庄田・青山・尾白)295p

緑谷チーム(緑谷・常闇・麗日・発目)535p

拳藤チーム(拳藤・柳・取蔭・小森)225p

鱗チーム(鱗・宍田)125p

鉄哲チーム(鉄哲・骨抜・泡瀬・塩崎)705p

峰田チーム(峰田・蛙吹・障子)420p

葉隠チーム(葉隠・耳郎・砂糖・口田)390p

物間チーム(物間・円場・回原・黒色)305p

小大チーム(小大・凡戸・吹出)165p

鎌切チーム(鎌切・角取)70p

 

皆の騎馬がどんどんと揃う中舞台にトニーとクラークの姿はなかった。

 

マイク「おいおい!あの二人もう時間だってのにどこ行ったんだぁ?!!」

 

マイクがそう言った瞬間パカラ!パカラ!とまるで馬が走ってくるような音がする。するとそれは会場に現れ皆に衝撃を与える。

 

マイク「おいおいあれって!!すげぇなぁ!!」

 

相澤「流石、、、そうとしか言えないな」

 

実況席からもそんな声が上がる。否観客生徒一同からもそんな声が上がる。

 

発目「美しいです、、、」

 

そう現れたのは機械で創造された馬だった。そしてそこにクラークが乗っていた。

 

マイク「だが、、、あれスタークが騎馬って言うのか?ありなの?」

 

相澤「それは主審が決めることだ、、、俺達が口出しする事じゃない。」

 

するとミッドナイトはマイクを使ってその事について述べる。

 

ミッドナイト「この馬はスターク君の自作!そしてこの馬の操縦は完全にスターク君が行う事になっている!よって馬への攻撃は有りという条件で今回はありよ!!」

 

どうやらありのようだ。どこかスタークを重宝して忖度してるようにも感じるが主審が絶対なのだ。そして騎馬が揃う。観客の熱気は上がる。プレゼントマイクはマイクを握る。

 

マイク「それじゃあ二回戦騎馬戦!!今!!!狼煙があがるぅぅぅ!!!」

 

ドォォォォォン!!!!!!

 

そして騎馬戦が始まった。まず開始と同時に起こる事はやはり、、、

 

ダダダダダダダダダ!!!!!!

 

10000000pを狙う強奪戦であった。まず真っ直ぐ向かってきたのは障子君であった。

 

峰田「てめぇぇクラーク、、、、さっきのイチャイチャはなんだぁぁ?!!!」

 

だが聞こえてくるのは峰田君の声。そう

 

クラーク「障子君の中か峰田君!」

 

峰田「わかったところでもう遅いんだよぉぉ!!!」

 

すると障子君の腕のテントや間からモギモギボールと舌が現れる。

 

シュン!シュン!シュン!

 

馬は俊敏な身のこなしで後退しながらそれらを避ける。すると

 

轟「やるぞ上鳴!」

 

上鳴「おう!」

 

その瞬間八百万が何か布のようなものを作り、上鳴以外がそれを被る。そして

 

上鳴「無差別放電130万V!!!」

 

一気に電気が周りに放たれる。近くにいたいくつかのチームが電撃をくらう。

 

轟「本命には逃げられたか!」

 

そうクラーク達はその場にいなかった。今、、、

 

クラーク「凄いねトニー、、この馬飛べるのか!」

 

トニー「言っただろう保証すると!」

 

下では轟が電撃と同時に地面を凍らし幾つかのチームの鉢巻を奪っていた。すると

 

ボン!ボン!ボン!!

 

クラーク達の元に何かが向かってくる。それは

 

爆豪「ポイント寄越せやぁぁ!!!」

 

そう暴走機関車のような爆豪だった。爆豪は爆風で角度を変えクラークの背後に周り鉢巻の方に手を伸ばす。が!

 

ドッゴォォォォン!!!!!!

 

思いっきり馬の後ろ足で蹴られてしまう。そのまま爆豪は落ちていく。

 

シュルル!!

 

瀬呂「危ねぇよ!飛ぶ時は言えって!」

 

騎馬から離れて飛ぶのはアリなのかと思うが主審曰くOKらしい。なら問題ない!すると

 

緑谷「常闇君お願い!」

 

常闇「任せろ。ダークシャドウ!」

 

目の前からジェットパックらしきもので飛んできた緑谷チームが現れる。緑谷チームはダークシャドウを出し攻撃してくる。

 

ダァァァン!!!ダァァァン!!!!

 

ダークシャドウの攻撃をクラークは手でいなす。すると

 

バゴン!バゴン!バゴン!

 

何かが馬にいくつも投げられる。その方向を見ると

 

拳藤「レイ子!まだまだお願い!」

 

柳「うん。」

 

拳藤が地面を巨大化した手で殴り割りその破片を白髪の子がテレキネシスの用に、投げつけてきていた。

 

ガシン!

 

クラークは破片を掴む。

 

クラーク(一佳か!だがこれじゃあトニーの馬は、、ん?)

 

その時異変が起こる。突如投げられた破片からキノコが生え出した。そして

 

グワァァァァァ!!!!

 

そのキノコは一気に広まり馬とクラークを覆い尽くし出した。

 

マイク「うお何だあれ?!!クラークも馬もキノコまみれじゃあねぇか!!」

 

相澤「チームでの個性の応用が上手い。それを指揮してる拳藤は中々優秀だな。」

 

クラーク(くっ!キノコ、、、中々厄介だな!)「トニー!馬の状態は?!」

 

クラークは顔や体のキノコを取りながらそう言う。

 

トニー「少々不味い!今中で対処してるがキノコが内部に生えてきてる。」

 

すると

 

発目「そこです!」

 

バギィィィン!!!!!!

 

その言葉と同時に何かが壊れる音がする。そしてキノコを取り見るとダークシャドウが馬の前右足を破壊していた。

 

クラーク「トニー!足がやられた!」

 

トニー「わかってる!足の装甲は並じゃない!破壊されたとなると、、、相手に機械慣れしてる子がいるな。」

 

するとクラークは緑谷チームの一人。ピンク色の髪の子に目がいく。

 

クラーク(恐らく彼女だな、、、さぁどうするか!)

 

すると馬は飛行が安定しなくなり落下していく。

 

予備機関作動 ホバーモードに移行

 

だが地面スレスレでホバーモードに移行し落下の衝撃を抑える。そして緑谷チーム、拳藤チームが迫る!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆豪サイド

スルッ!

 

爆豪は鉢巻を取られていた。そして取ったのは金髪の男だった。

 

「単純なんだよ!A組。」

 

その男は煽るように言ってその場から離れる。

 

芦戸「やられた!」

 

爆豪「んだてめぇこら!!返せ殺すぞ!!」

 

するとその男は爆豪の方を向いて言う。

 

「君有名人だよね。ヘドロ事件の被害者。今度参考に聞かせてよ、年に一度ヴィランに襲われる気分を!」

 

男はまた爆豪に向かって煽りを入れる。すると爆豪はブチ切れ、今にも噴火寸前だった。いや、、、

 

爆豪「切島、、予定変更だ。」

 

「物間!あんま煽んなよ!同じ土俵だぞそれ!」

 

物間「あぁそうだね!ヒーローらしくないし、それに良く聞くよね恨みを買ってしまったヒーローがヴィランにしかいしされるって話。」

 

煽りに煽りを重ねる。煽りでミルフィーユが出来そうだ。物間は煽りの天才なのだ。

 

切島「爆豪落ち着け!!冷静になんねぇとポイント取り返せねぇぞ!」

 

すると爆豪は拳を合わせ爆発させ、言った。

 

爆豪「うっせぇ切島!!俺は今すこぶる冷静だぁぁ!!!」

 

噴火以上に不味い状態だった。

 

切島「頼むぞマジで!!」

 

そして地面を蹴り、一気に前に出る。

 

爆豪「死ねぇぇ!!」

 

爆豪は右手を突き出し爆発させる。だがそれは軽く躱されてしまう。そして振り返った瞬間

 

ボォォォン!!!!

 

物間の手から爆発が起こった。

 

物間「はぁぁ!!凄い!!!良い個性だね!」

 

TOUCH!

 

すると物間は切島の髪を少し触った。

 

爆豪「俺の!」

 

切島「爆豪!おめぇの、、」

 

爆豪「クソがぁぁぁぁ!!」

 

そして右手で思いっきりふり叩く。

 

ボフゥゥゥゥン!!!!!

 

爆発と爆風が広がる。だが

 

物間「ほんっと良い個性だよ!僕の方が良いけどさ!!」

 

中から出てきた物間は左手でガードしていた。そしてその腕は普通の腕ではなく、切島のように硬化された腕だった!!

 

切島「うおお!俺のもか?!」

 

爆豪「違う!こいつコピーしてやがる!!」

 

物間「正解!」

 

物間寧斗 個性:コピー

触れたものの個性を10分程使える。同時に2個以上は使えない。

 

物間「まっ馬鹿でもわかるよね!」

 

物間は左手の人差し指を頭につけて言う。するとそこに凡戸チームが現れ爆豪チームの足をボンドで固める。

 

芦戸「私の個性で溶かすから!」

 

すると芦戸の手から酸性の液体が射出される。

 

瀬呂「速く!0ポイントだぞ!速く!!」

 

他のチームは段々離れていく。

 

物間「あぁ怒らないでねぇ。」

 

物間は爆豪達の方を向いて話出す。

 

物間「すぐ怒る人ってヒーロー向いてないからさぁ!」

 

爆豪(1位だ!俺はただの1位じゃねぇ完膚なきまでの一位をとるんだ!!)

 

戦いは激化する!




スタークの作った馬の名前はモーガンです。エンドゲーム最高だったなぁ、、、、


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第12話:騎馬戦その2

ちょっと短めです


緑谷サイド 数秒前

発目(流石トニースターク君!仕事に無駄がなく素晴らしい技術です!ですが、、、)

 

すると発目は馬を良く観察し始める。部品の付け目や隙間、冷却用の穴から内部まで!

 

発目明 個性:ズーム

遠くの物もよぉぉく見える!物を拡大して見ることも出来る!

 

発目「行けますよ皆さん!取りましょう!」

 

すると緑谷もそれに呼応するように頷き攻めの姿勢を取る。

 

緑谷「常闇君!」

 

常闇「任せろ!」

 

するとダークシャドウが現れクラーク達に向けて攻撃を始める。

 

発目「右です!そこより少し上!そう!そこです!」

 

そして!

 

バギィィィン!!!!

 

馬の前右足が破壊される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

クラーク「さぁどうするトニー!」

 

トニー「任せてくれ問題ない。フラダンスでも踊っていてくれ」

 

するとダークシャドウがまたもや詰め寄ってくる。そして背後からは拳藤チームも!

 

緑谷「ここで取る!」

 

拳藤「逃げるなよクラーク!!」

 

その時!

 

トニー「よし目を塞げ!」

 

ピカァァァァァァァァァン!!!!!!

 

緑谷「ぐわっ!!」

 

拳藤「きゃっ!!」

 

その時馬の体が突如凄まじい光を発生させる。緑谷達は視界を奪われその場で止まる。その光は凄まじく会場の真ん中には大きな電球があるように見えた。そして

 

マイク「おおっと!!ここで緑谷チームのポイントが奪われる!!」

 

緑谷「クソッ!!」

 

そう!あのフラッシュで何も見えなくなっている内に鉢巻を取ったのだ。しかも

 

常闇「不味い緑谷!今の光でダークシャドウが相当弱ってしまった!!」

 

ダークシャドウ「お家帰りたいぃ、、、」

 

クラークチームは緑谷チームを抜けてその場から離れていく。すると

 

拳藤「絶対逃がさないよクラーク!!」

 

そう拳藤チームがクラークチームに向かってきていた。

 

トニー「あの子中々君にお熱のようだが?」

 

クラーク「あぁ嬉しいね!」

 

そしてクラークチームは途中で方向を変え拳藤チームの方向を向く。そして

 

スゥゥゥゥゥゥゥ!!!ビュフゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!

 

思いっきり息を吸ってから息を吹きかけた。その威力は中々のもので拳藤チームは押されていく。だが

 

ビュン!!ビュン!!ビュン!!ビュン!!

 

拳藤は手を大きくしてその風を自分達ではない方向へいなしていく。

 

拳藤「絶対負けないッ!!」

 

そしてクラークはブレスを止める。拳藤チームは一気に迫って来る。

 

トニー「中々いい娘じゃあないかクラーク君。君、、、やり手だな?」

 

クラーク「よしてくれトニー!今はそれどころじゃあ、、、、」

 

ビュン!!!!

 

その瞬間クラークの目の前を何かが通り過ぎた。そして!

 

マイク「何が起きたぁぁぁ?!速!速!クラークチームのポイントを奪取したのは!!轟チーム!!!」

 

そんな実況が入った。そう今目の前を通り過ぎたのは轟チーム。そしてその速度の主は

 

クラーク緑谷「飯田君?!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

轟サイド

轟「なんだ?!今の、、」

 

チームでは轟を含め飯田以外の全員が状況を理解しきれていなかった。すると飯田は説明を始める。

 

飯田「動力と回転数を無理やり上げ、爆発力を産んだのだ!!反動でしばらくはエンストするがな。」

 

そうこれは飯田の捨て身の必殺なのど。エンジンからは黒い煙が出ている。

 

飯田「クラスメートにはまだ教えていない裏技だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆豪サイド 数分前

切島「待てって!!おい!!」

 

爆豪達は物間チームを追っていた。

 

物間「はぁしつこいなぁそのしつこさはヒーローじゃなくて別の、、」

 

そう言って物間が振り返った瞬間、爆豪が飛んで目の前にまで来ていた。

 

物間「円場!!ガード!!」

 

物間はすぐさま仲間に指示を入れる。するとその瞬間爆豪が向かってくる所に透明な丸い壁を作り出した。そうこれが円場の個性空気凝固である。

 

円場「ザマァ見ろ!!」

 

そして物間チームは後ろを向いて逃げようする。だが!

 

バリィィィィイン!!!

 

爆豪が右手を振りかぶって一気に振り下ろし壁を貫通!!そして鉢巻を掴み取る!!

 

物間「取られた!!二本!!」

 

爆豪は瀬呂のテープで帰還。物間達は周りからくる敵に空気凝固で応戦。物間もコピーで壁を作る。

 

円場「大丈夫だ!五位だ!」

 

物間「あぁこの一本を死守すればもう確実に!!」

 

瀬呂「だから飛ぶ時は言えってば!!!」

 

瀬呂は爆豪をテープでキャッチしてからそう言う。

 

爆豪「まだだ!!取るのは完膚なきまでの一位なんだ!!」

 

相澤(物間、B組の作戦は確かに合理的で良い。ただ一つ惜しむらくは、、)

 

相澤は爆豪と物間を見てそう考える。

 

爆豪「さっきの俺単騎じゃあ踏ん張りがきかねぇ!いけぇぇ!!俺らのポイントも取り返して1000万いけぇぇぇ!!」

 

爆豪が強い意思でそう言うとチームの皆は笑みを浮かべる。

 

瀬呂「たく!」

 

爆豪「醤油顔!!テープ!」

 

瀬呂「瀬呂な!!」

 

前にテープを射出。

 

爆豪「黒目!!進行方向に弱め溶解液!!」

 

芦戸「芦戸三奈ぁあ!!」

 

右手から溶解液を射出。テープと溶解液の滑りでスピードをだし、手からの爆破で推進力を+。

 

相澤「執念の差を考慮していなかったことだな。」

 

そして爆豪は物間の目の前まで接近し!

 

爆豪「えぇや!!」

 

バリィィィィイン!!!!!!

 

空気の壁を破壊して鉢巻を取り返した!!

 

マイク「爆豪容赦なしぃぃ!!」

 

物間を完封した爆豪は周りを見る。

 

爆豪「次!クラークのとこだ!ん?」

 

その時凄まじい閃光が走った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

クラーク「完全に油断した!」

 

トニー「あぁ確かにな、、、中々のスピードだ!」

 

現在クラークチーム 535p

 

緑谷(飯田君!!まだスピードを上げれたなんて!!)

 

現在緑谷チーム 0p

 

拳藤「10000000取られた!」

 

「一佳!どうするノコ?」

 

現在拳藤チーム 225p

 

轟「このまま守るぞ!」

 

八百万「勿論ですわ!!」

 

現在轟チーム 10001325p

 

轟チームに3チームが向かっていく。だが!

 

ビリリリリィィィィィ!!!!!!!

 

チームが動いた瞬間上鳴の電撃が襲ってくる。緑谷達はダークシャドウが弱り動けずクラークチームは

 

トニー「不味いな、、、あの電気をモロにくらったらショートする、、」

 

そう簡単には動けない状況だった!だが

 

クラーク「トニー、、、捨て身覚悟で取りに行こう。あれを取ってあとは終了まで僕が耐える!」

 

そうクラーク達はまだ諦めていなかった!!するとトニーは少し笑ってから言う。

 

トニー「乗った。面白いギャンブルだ!」

 

ギュゥゥゥゥン!!!!!!!

 

すると一気に進んでいく。轟は氷を展開するがクラークはそれを正面から殴り壊す。続いて上鳴が電気を放出!!すると

 

ビシュゥゥゥゥゥン!!!!!!!

 

トニーの馬は電気により完全にショートする。だがクラークはそこから一気に飛んで轟の目の前にやってくる。

 

クラーク(絶対に掴み取るッ!!)

 

そして轟の首元に手を伸ばす。だがその時!

 

ヒュン!

 

目の前に石が飛んでくる。そして

 

ブワァァァァァァァァァァァ!!!!!!

 

その瞬間大量のキノコが生えてくる。クラークと轟の視界は遮られ一瞬隙が生まれる。そして

 

フワァァァァア!!!!!!

 

拳藤が分離した取蔭の上半身と一緒に飛んできて

 

拳藤(取る!10000000!!!)

 

ガシッ!ビュゥゥン!!!

 

轟の首から鉢巻を掴み取ったのだ!!しかし!

 

拳藤「これって?!!」

 

八百万「甘いですわ、、、鉢巻の位置は常に変えていますの!」

 

そう拳藤が取った鉢巻は10000000ではなく125pのものだった。

 

拳藤「くそ!!」

 

爆豪「半分野郎ぉぉぉ!!!」

 

すると上空に爆豪が現れる。

 

爆豪「10000000寄越せやぁぁぁぁ!!!!」

 

そして一気に轟に向かっていく。緑谷チームも拳藤もクラークも手を伸ばす。その時!

 

マイク「タイムアァァァァプッ!!!第二種目騎馬戦終了!!!

 

そう騎馬戦が終了したのだ。爆豪は空中でそのまま落下した。

 

緑谷「くっ!」

 

クラーク「トニー、、、すまない。」

 

マイク「じゃあ早速上位5チーム見てみようかぉ!!」

 

そして結果が発表される。

 

結果

一位、轟チーム 二位、爆豪チーム 三位、緑谷チーム 四位、クラークチーム 五位、心操チーム

 

緑谷チームは終了直前に轟チームの鉢巻をダークシャドウが掴み取っていて決勝に進むことが出来ていた。そして舞台は決勝へ




騎馬戦も終わり次は決勝!と行きたいんですが多分決勝始まります!で終わると思います、、、、ではまた!


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第13話:テスト

今回軽くR18に片足突っ込んでるかも、、、、でも何かあったわけではないので多分セーフ!映画でも見えたりしなければ指定入んないからセーフ!!


マイク「以上18名が次に進むゼェ!!それじゃあ1時間ほど昼休憩挟んでから午後の部だぜぇ!!!」

 

騎馬戦は終了し皆が肩の力を抜く。爆豪君はまだ少し満足がいってなさそうだ。

 

トニー「してやられたなクラーク君。」

 

するとトニーが会場入り口から歩いてきた。機体の回収に来たのだろう。

 

クラーク「そうだねトニー。でも、決勝だ。お互い頑張ろう!」

 

トニーは笑みを浮かべて機体の回収を始める。どうやら輸送用のドローンを使うらしい。クラークは手伝おうとしたが

 

トニー「結構だ。君はまずあのオレンジガールと話しにいくべきなんじゃあないか?」

 

クラークはハッ!としてトニーに礼を言ってから拳藤の元へ向かう。トニーは一息ついて機体の方を向く。すると

 

発目「スターク君!!!流石です!!!」

 

目の前にピンク色の髪の毛が特徴の緑谷チームだった発目明がいた。

 

トニー「あぁ発目君か。君のジェットパックも中々の出来だったぞ。」

 

発目「本当ですか?!!嬉しいです!」

 

そう2人はサポート科。どちらも面識があり良く話す。と言ってもサポート科においてトニーに声を掛けるものが少ないのだ。どこか話しかけづらいというのが根本の理由である。だが発目にとってはそんなものは関係なかった。

 

発目「それより今回のその馬!短期間で作ってますよね?」

 

トニー「そうだな、、、騎馬戦があるかもと思い1日前に作ったからな」

 

発目「本当に凄いです!私スターク君に凄く興味があります!!あなたの(技術)全てを知りたいです!!」

 

発目はぐいぐいと近寄っていく。トニーはそれに押されてる形である。

 

トニー「僕のガールフレンドにでもなってくれれば自由にキッチン(工房)も見せてあげれるが?」

 

そうおちょくるように言うと

 

発目「そういうのは興味ないです!!」

 

真っ向から拒否される。だがこれも彼なりの皮肉であるので笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

クラークサイド

騎馬戦が終わり皆が退場している。そしてクラークは会場の選手出口の通路で拳藤を見つける。

 

クラーク「一佳」

 

クラークがそう呼びかけると拳藤はこちらを向いた。どこか悲しそうな目をしている。

 

クラーク「まずはお疲れ様!」

 

クラークが笑顔でそう言うと、、、、

 

ドサッ!!

 

拳藤はクラークに寄りかかってきた。クラークは無言で拳藤の背中に手を回す。

 

拳藤「頑張ったけど、、、、負けちゃったな、、」

 

クラーク「うん、、、」

 

拳藤「鉢巻も取ったんだよ?でも、、、ヘマしちゃった、、」

 

クラーク「うん見てた、、、」

 

すると拳藤はクラークの胸に頭を押し付ける。クラークも何も言わず拳藤を抱きしめる。すると拳藤も手を回し抱き返した。

 

・・・・・・・

 

数秒無言で抱き合う。すると拳藤は顔を上げる。その顔には笑みが見えた。

 

拳藤「ちょっと元気でたかも」

 

クラーク「それはよかった。」

 

そう言ってクラークも笑みを返す。すると

 

「決定的瞬間見ちゃったぁ〜!」

 

「これは確定ノコ!」

 

柳「一佳可愛い。」

 

そんな声が突如する。その方向を見ると拳藤とチームを組んでいた3人の女性が立っていた。

 

拳藤「あっ!あんたらぁ////」

 

拳藤の顔は真っ赤になり見ていた緑色の髪の子とキノコ髪の子はニヤニヤ笑みを浮かべている。そして

 

柳「じゃあ説明一佳。」

 

それからまずは食堂に行き食べる物を頼んでから席に着く。2対3の形である。

 

柳「それじゃあよろしく」

 

その後は自己紹介をしてから詰め寄られ、しょうがなく全てを話した。初めて会った時のこと、今の関係、なんでそうなったのか一通りの事を話し切る。

 

拳藤「と、、、言う事でぇぇ、、、、」

 

すると

 

ほぉぉぉぉん

 

一応納得してくれたようだ。キノコの子、小森さんは少し頬を赤め緑の子取蔭さんは笑みを浮かべている。柳さんは相変わらずだ。すると

 

取蔭「で?どこまでヤったの?」

 

そんな質問が入る。クラークと拳藤は少しの沈黙を置いてからへ?と一言。すると

 

取蔭「だぁぁかぁぁらぁぁハグとかキスとかS○Xとか○○○○○○(ピーーーー)『ちょっ//ストップストップ!!』

 

拳藤「それ以上言ったら駄目だから!R18タグついちゃうから!」

 

拳藤が速攻で止めに入り暴走を止められた?だが取蔭さんはつまんなそうな顔をする。

 

柳「でも気になる。どこまでいったの?」

 

だがそこは聞きたいようだ。柳さんも詰め寄ってくる。するとクラークが口を開いた。

 

クラーク「ま、、まだ全然そんなとこまで行ってないよ!キスすらしてないからね!」

 

そう言ったと同時に拳藤は首を縦に勢いよく振る。すると

 

取蔭「へぇ〜〜まだキスも、、じゃあさぁ、、」

 

すると取蔭さんはフォークでウインナーを刺し口に運ぶ。そして

 

取蔭「あたしが喰っちゃおっかなぁ♡」

 

そう言いながら凄く下品にウインナーを食べ出した。

 

拳藤「はぁ?!!」

 

すぐにそんな声を拳藤があげる。小森さんも柳さんも同じような反応をする。

 

取蔭「だってクラーク結構好みだしぃ〜絶対大きいじゃん♡」

 

その場の皆が顔を真っ赤にする。それと同時に拳藤が言う。

 

拳藤「もし手出したら絶対許さないからね切奈!あんたどうなるかぁぁ、、、クラークも何かいいなよ!」

 

するとそれまで無言だったクラークに拳藤が怒鳴る。クラークも慌ててゴメンゴメン!と言ってから口を開く。

 

クラーク「取、、取蔭さん!君にそう思って貰えるのは嬉しいけどr『あぁん?』」

 

クラークがそこまで言うと拳藤はクラークを睨みそう言った。すぐさま謝ってまた口を開く。

 

クラーク「と!とにかく、、、僕は一佳を愛してる。だからあまりそういう冗談は言わないように、、、」

 

すると取蔭さんはちょっとつまらなそうな顔をして頷いた。そしてクラークと拳藤を安堵の息をついた。その時

 

「おい。いたぞ。」

 

後ろからそんな声が聞こえる。どこか聞き覚えがある声だ。そこには

 

峰田「なぁクラーク。話、、、」

 

上鳴「俺たちにも聞かせろよな?」

 

芦戸「よろしくぅぅ!!」

 

葉隠「ワックワック!」

 

峰田君、上鳴君、芦戸さん、葉隠さんがいた。だが喋りかけたのがその4人なだけで後ろにも何人かA組の子が来ていた。

 

クラーク(これは、、、逃してくれなそうだな、、)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

ウワァァァァァァァ!!!!!!

 

峰田君と上鳴君は地面で涙を流していた。彼女欲しいぃぃ!!と嘆いている。女子陣は逆に楽しそうだった。

 

芦戸「ねぇねぇそれからぁ?!」

 

葉隠「それからぁ?!」

 

女子陣は全員で拳藤に押し寄せていた。クラークは自分はいいかな?と思い一旦トイレに向かい始める。すると

 

ガシッ!バン!

 

クラークはトイレに向かっている途中誰かに掴まれ壁越しに詰め寄られる。そこには

 

取蔭「よっ!クラーク♡」

 

取蔭さんがいた。クラークが口を開こうとすると取蔭は口元に指を当てシーッと口を閉じさせた。周りに人はいない。食堂から出て曲がり人気がない場所だった。

 

取蔭「さっきさ、、あんな事いったけど、、、私結構本気なんだよ?」

 

取蔭はクラークに詰め寄り手で胸板を触る。ゴクンッ!とクラークの喉が鳴る。

 

取蔭「ねぇ、、、私結構自信あるんだ。絶対悪いようにはしないよ、、、」

 

取蔭は口を開き舌を出して動かす。手はだんだんと下に降りていき、、、、

 

クラーク「取蔭さん!」

 

その時クラークは取蔭の肩を掴んで自分から遠ざけさせる。そして言う。

 

クラーク「君の気持ちは嬉しい。だけど、、、駄目だ。僕は、、、一佳が好きだ!だから他の女性に手を出す事は絶対にしない!わかってくれ!」

 

クラークが全て言い切ると取蔭はニヤァァと悪戯な笑みを浮かべる。そして

 

取蔭「優秀じゃんクラーク!!」

 

小森「合格ノコ!!」

 

柳「うん。」

 

その瞬間陰から小森さんと柳さんが現れそんな事を言う。クラークは状況が理解できていない。

 

取蔭「私が一佳の男取ろうとなんて思うはずないでしょ!ケタタッ!」

 

小森「でも本当にクラークの気持ちが強いのがわかってよかったノコ!これで安心!」

 

柳「良く切奈の誘惑耐えたね。普通は耐えられないと思う。」

 

その後3人に教えられたがあれはテストだったらしい。彼女達は一佳の事を本当に大事な友達と思っていて、違うクラスのしかもこんな短期間で出来たという彼氏に心配を抱いていたのだ。そして現在3人はクラークを認めたらしく食堂に向かっていっていた。クラークは拳藤に素晴らしい友達がいることを知り嬉しく思っていた。だが、、、

 

クラーク(はぁ、、、でももうちょっと軽めにしてほしい、、心臓なくなるよ、、)

 

クラークがそう思っていると柳さんが戻ってきて言った。

 

柳「今は認めたけど、、、一佳泣かせたら呪うよ。」

 

そしてまた戻っていく。クラークはその言葉を肝に銘じたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後

マイク「さぁ昼休憩も終わって最終種目発表!!とその前に!予選落ちのみんなに朗報!!ちゃんと全員参戦のレクリエーションも用意してんのさぁ!!本場アメリカからチアリーダーも呼んで超盛り上がり!!」

 

あの後昼食を食べた僕達は会場に向かっていた。何か緑谷君と轟君の様子が可笑しいが、、、、気のせいか?だがそれより可笑しいのが、、

 

相澤「ん?」

 

マイク「あら?」

 

相澤「何やってんだ、、」

 

マイク「どーしたA組B組ィィィィ!!!どんなサービスだ!!」

 

会場ではA組とB組の女子がチア服で待っていたのだ。何か見てないと思ったら、、、どうやら仕組んだのは上鳴君と、峰田君の様だ。よく悪知恵が働く2人だ、、、

 

クラーク(だけど、、、)

 

クラークは拳藤の方を見る。拳藤は視線に気づくと顔を赤くして直ぐにボンボンで顔を隠す。

 

クラーク(今は感謝しとこう、、、、)

 

八百万「峰田さん!!上鳴さん!!騙しましたねぇぇ!!」

 

八百万は膝を落とす。

 

八百万「何故こうも峰田さんの策略にハマっちゃうの私、、衣装まで創造でつくって、、」

 

耳郎「アホだろあいつら!」

 

耳郎は持っていたフサフサを投げる。

 

葉隠「まぁ本戦まで時間空くし、張り詰めててもさぁ!いいさ!やったろう!!」

 

耳郎「えぇぇ!?」

 

蛙吹「透ちゃん、、好きね」

 

取蔭「ケタケタッ!まんまと騙されちったね!」

 

小森「でも楽しそうノコ!」

 

塩崎「はぁ、、何故こんなことに、、あの悪き2人に天罰を、、」

 

角取「でも楽しいデス!!」

 

2組とも大体思ってることは同じで同じような思考の人がいるようだ。その後皆は並びミッドナイト先生が説明を始める。

 

ミッドナイト「それじゃあ組み合わせ決めのクジ引いちゃうよ!組が決まったらレクリエーション終わってから始めます。レクに関しては選出者は出るも出ないも自由だわ!息抜きしたい人も温存したい人もいるしね!」

 

そして説明が終わる。途中尾白君とB組の庄田君が辞退したり、それによって6位の鉄哲チームから2人が決勝に上がったらなどあったが順調に事が進んだ。そしてレクリエーションも難なく終わりを迎える。選出者の中には相手との戦いの事を考えるもの、平常心を保つもの、気を紛らわせようとするもの、色々な人がいた。そしてあっという間に時は流れていったのだ。

 

セメントス「オッケー。もう大体出来た。」

 

セメントスが戦闘エリア制作を終了する。

 

マイク「サンキュー!セメントス!!hey guys are you leady?」

 

歓声が一斉に会場に響き渡る。

 

マイク「色々やってきたがやっぱりここでガチンコ勝負!!頼れるのは己の身!!全てを総動員してかかれぇ!」

 

最後の戦いが幕を開ける。




ということで次からガチンコ勝負!!正直普通に戦ったらまだクラスメイトでクラークに対抗出来る人はいません!じゃあどうなるか、、これからをお楽しみ下さい!


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第14話:ガチバトル開幕

今回はほぼ原作と変化がありません。まぁでもやっぱ緑谷vs心操とかは外さないと思いました!それでは!


マイク「第一回戦!!目付きの割にはなんだその顔!ヒーロー科!緑谷出久!!VSゴメン!まだ目立つ活躍なし!普通科!!心操人使!!」

 

すると会場に2人の選手が現れる。歩みを進め戦闘エリアに入っていく。

 

マイク「ルールは簡単!相手を場外に落とすか行動不能にする!!後は参ったとか言わせれば勝てるガチンコだぁ!!リカバリーガールが待機してっから!倫理はいったん捨ておけ!だがまぁ命に関わるのはクソだぜ!アウト!!ヒーローはヴィランを捕まえる為に拳を振るう!!」

 

緑谷「ふー」

 

心操「参った、、、か。俺は心の強さを取られる戦い。強く思う将来があるならなりふりかまってちゃ駄目なんだ!」

 

心操は1人緑谷に語りかけているのか独り言なのか言葉を発している。

 

マイク「レディー!!、、」

 

心操「あの猿はプライドがどうとか言ってたけど、、、」

 

マイク「スタート!!!」

 

そして第一回戦が始める。

 

心操「チャンスをドブに捨てるなんてバカだと思わないか?」

 

その瞬間だった。緑谷は心操の尾白を馬鹿にする発言を耳にして

 

緑谷「なんてことを言うんだぁぁぁ!!!」

 

感情が爆発してしまった。その時!彼の体が完全に停止した。そう返事をしてしまったのだ。

 

心操「俺の勝ちだ!」

 

マイク「おーいおい!どうした!最初の一戦だ!盛り上げてくれよ!!緑谷開始早々完全停止!!!アホヅラで止まっちまったぁぁぁ!!これが心操の個性なのかぁぁぁ!?あいつ目立ってなかったけど結構やべぇ奴だったのかぁ?!」

 

会場の中でも響めきの声が上がる。

 

心操「お前は、、恵まれてていいよなぁ緑谷出久。振り向いてそのまま場外に歩いて行け。」

 

心操がそう言うと緑谷は後ろを振り返って歩き出す。観客席でも戸惑いの声が上がる。尾白君は折角言ったのに!と悔しそうな顔をしていた。そして緑谷君はどんどんと場外に向かっていく。その先にはオールマイトがいた。

 

オールマイト(緑谷少年!!きちゃ駄目ぇぇ!!!)

 

緑谷も自分の精神の中で抵抗を試みていた。

 

緑谷(駄目だ!身体が!勝手に!!頭にもやがかかったみたいに!駄目だ!ちっくしょー!!止まれ!とまれぇ!せっかく、せっかく尾白君が忠告してくれたのに!!くそ!クソォ!!)

 

だが緑谷の体は動かない。そしてフィールドの端に足がかかったその時!!緑谷の目の前に何人かの光とその影が見えた。それと同時に緑谷の体に異変が起きたのだ!身体中にワンフォーオールが巡り指が動いた。

 

心操「こんな個性でも夢見ちゃうんだ。だから負けてくれ。」

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!!

 

だがその時凄まじい突風が吹き荒れる。そしてそれと同時に、、、、

 

緑谷「はぁはぁ!!」

 

マイク「こっこれはぁ!!緑谷止まったぁぁぁ!!!」

 

そう緑谷は指を負傷しながらも体のコントロールを取り返したのだ。

 

緑谷(ワンフォーオールの歴代継承者!!助けてくれたのか!!?あるのかそんなこと?!)

 

心操「何をした!!」

 

心操は全く状況が理解できていなかった。だがそれは緑谷も同じ確実に理解できているわけではなかった。

 

緑谷(それを考えるのは後でいい!今は!)

 

心操(ネタがバレたか?口を開けさせないと)「何とか言えよ。指動かすだけでそんな威力か、羨ましいよ!」

 

緑谷(僕もそれ思ってた!!)

 

緑谷は心操に近寄っていく。

 

心操「俺はこんな個性でスタート遅れちまったよ!!恵まれた人間にはわからないだろ!!」

 

緑谷(わかるよ!でもそうだ僕は恵まれた!)

 

歩みを進めていく。

 

心操「おあつらえむきな個性で生まれて!!望む場所に行ける奴はよぉ!!」

 

緑谷(人に恵まれた!!だからこそ!!)

 

そして心操に掴みかかる。そのまま力で心操を場外の方へ押していく。

 

心操「何か言えよ!!」

 

心操は即時に右のフックを緑谷に向けて放つ。

 

緑谷(僕だって!!負けられない!!)

 

心操(押し出すきか!!)

 

心操は緑谷の負傷した指を殴る。緑谷はよろめき逆に場外に追い詰められた。

 

心操「お前が出ろよぉ!!」

 

緑谷は心操の袖と胸ぐらを掴む。そして

 

緑谷(負けられないんだぁぁぁ!!!!)

 

ドォォォン!!!!!

 

ミッドナイト「心操君場外!!緑谷君二回戦進出!!」

 

一回戦が終わった。下では目を覚ました心操に緑谷が話しかけていた。そして心操の同級生や一部のプロヒーローは彼に喝采を浴びせた。クラークは観客席から2人の会話を聞き言った。

 

クラーク「彼ら、、、気があったらしいな。」

 

周りの人は頭に?を浮かべる。だがいつかわかるだろう。彼の、、、、、心操の真価を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

緑谷君が観客席に上がってきた。

 

クラーク「お疲れ様緑谷君!」

 

お茶子「お疲れ!」

 

飯田「と・な・り空けてあるぞ!」

 

緑谷「ありがとう!」

 

緑谷君は席に着く。そして第二試合が始まる。フィールドの角からは火が吹き上がった。

 

マイク「お待たせしましたぁぁ!!!続きましてはぁぁ!!こいつらだ!優秀!優秀なのにその地味さはぬぐい切れない!!瀬呂範太!!」

 

瀬呂「ひっでぇ」

 

マイク「VS!!予選でも好成績をだし!流石強い!!推薦組!!!轟焦凍!!!それでは最終種目第二試合!!!」

 

瀬呂「まぁ勝てる気はしないけど、、、」

 

マイク「スタートォォ!!」

 

第二回戦が始まった。その瞬間だった。瀬呂の両手から射出されたテープが轟を捉える。

 

瀬呂「まぁ負ける気もネェェ!!!!」

 

そしてテープを使い轟を場外へ!!

 

マイク「場外狙いの不意打ちぃぃぃ!!この選択はこれ!最適じゃないかぁぁぁ!!!やっちまえ瀬呂!!!」

 

だがその時轟の目が変わった。

 

轟「わりぃな!」

 

そして轟の右足から氷が出現し!!

 

バッゴォォォォォォォォォォン!!!!!!!!

 

会場が静まり返った。

 

クラーク「凄いな、、、、」

 

クラークの口からも遂そんな声が上がる。会場の天井にも及ぶほどの巨大な氷山。とてつもない威力だった。

 

マイク「や、、やりすぎだなぁ、、、」

 

ミッドナイトの身体も半分凍っていた。

 

ミッドナイト「瀬呂くん、、、動ける?」

 

瀬呂は手と足を完全に凍らされていた。動けもしない状態だ。

 

瀬呂「うっ、、動けるわけないでしょ!!いてぇ!」

 

ミッドナイト「瀬呂君行動不能!!轟君二回戦進出!!」

 

瀬呂へのドンマイコールが流れた中々の屈辱だ。だがそれほど圧倒的だった。格が違うとはこのことだろう、、、そう言う程だった。

 

轟「すまない、、、やりすぎた、、」

 

そして左手の熱で氷を溶かし始める。

 

轟「イラついてた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

マイク「お待たせしたゼェ!第2試合で氷漬けになったステージもようやく乾いて次の対決!!」

 

ステージが火を吹いた。

 

マイク「B組からの刺客!!綺麗なアレにはトゲがある?!!ヒーロー科!!塩崎茨!!!VS!!スパーキングキリングボーイ!!!ヒーロー科!!上鳴電気!!!」

 

2人が会場に上がると共に歓声が広がる。

 

マイク「さぁさぁ今回もド派手なバトルを!!」

 

塩崎「あの!」

 

マイク「ん?」

 

その時B組の塩崎さんがプレゼントマイクに意見を申し出した。

 

塩崎「申し立て失礼します。刺客とはどう言うことでしょう?私はただ、勝利を目指してここまで来ただけであり、試合相手を殺めるために来たわけではありません!」

 

マイク「ごっ、、ごめん!」

 

マイクは塩崎の勢いに押され弱腰になる。そして遂謝ってしまう。

 

塩崎「そもそも私が雄英高の進学を希望したのは決して邪な考えではなく、多くの人々を救済したいと思ったからであり、、、、」

 

マイク「だからゴメンってば!!俺が悪かった!!」

 

そこまで言うと塩崎は満足げな顔になり

 

塩崎「わかっていただいて感謝します!!」

 

そう言った。

 

上鳴(どんぐり眼で綺麗な顔してるが、実力はマジっぽいな!ここはもう全力で放電していくしかなくね。あの子綺麗っていうか可愛い系も入ってね?今度お茶するしかなくね?!よーし!)

 

上鳴はそんな呑気な事を考えていた。

 

マイク「とっとにかく!スタート!!」

 

上鳴「これ終わったら飯とかどうよ!俺でよけりゃ慰めるよぉ」

 

そして上鳴は塩崎を口説き始めた。

 

塩崎「えっ」

 

上鳴「多分この勝負、、、一瞬で終わっから!!」

 

その瞬間上鳴の体から電気が放出され始める。そしてどんどん電力を高め!!!

 

上鳴「無差別放電!!!130万ボルト!!!」

 

ビリリリィィィィィィ!!!!!

 

思いっきり地面に手をつけて放電する。すると塩崎さんは後ろを向き、髪を伸ばした。その髪は分裂して分裂した方は壁になり電気を防いだ。そして

 

ギュァァァァァァ!!!!!!!ギュルンッ!!

 

その壁は地面を進み上鳴を拘束した。上鳴は脳がショートして上手く物を考えられなくなっている。よって、、、

 

マイク「瞬殺!敢えてもう一度言おう!瞬殺!!」

 

ミッドナイト「二回戦進出!!塩崎さん!!」

 

塩崎「与えられたチャンス、、無駄にはしません」

 

その時だった。

 

物間「あれあれぇぇぇ????一瞬で決めるんじゃなかったっけぇ?!可笑しいなぁ!!一瞬でやられたよねぇぇ!!A組はB組より優秀な筈なのにおっかしいなぁぁ!!!!」

 

隣の壁から物間がこちらを覗き込んできてそう煽り出したのだ。この男は本当に煽るのが好きである。だがその時

 

ガッ!

 

そんな音がしてから物間が消える。すると拳藤が顔を出した。

 

拳藤「ごめんなぁ!」

 

そしてそう一言言った。その時拳藤とクラークの目が合う。拳藤はさっき食堂で目の前の殆どに説明したのを思い出した顔を赤くする。そしてすぐに引っ込んだ。すると

 

峰田「チッ!」

 

舌打ちが聞こえる。凄まじい憎悪と妬みが感じられる舌打ちだった。そして第四試合が始まる。

 

マイク「さぁ第四試合だ!!どんどん行くぜぇ!!頂点目指して突っ走れ!!ざっ中堅って感じぃヒーロー科!!飯田天哉!!VS!!サポートアイテムでフル装備!!サポート科発目明!!!」

 

その時クラスの皆から驚きの声が上がった。何故って?飯田も発目と同じくサポートアイテムをフル装備していたからだ!!

 

ミッドナイト「ヒーロー科の生徒は原則そういうのは禁止よ!ないと支障きたす場合は事前に申請を」

 

ミッドナイトがそう忠告すると飯田はしまった!と頭を下げてから言う。

 

飯田「忘れておりました!!青山君もベルトを装着していたので良いものと!」

 

ミッドナイト「彼は申告済みよ。」

 

ミッドナイトがそう告げると飯田は謝罪しながら言う。

 

飯田「申し訳ありません!だがしかし!!彼のスポーツマンシップに心打たれたのです!!彼女はサポート科でありながら、ここまできた以上対等だと!俺にアイテムを渡してきたのです!!この気概を俺は!!無碍に扱ってはならないと思ったのです!!」

 

その飯田の熱の困った訴えはミッドナイトの顔を変えさせた。

 

ミッドナイト「青クッサ!!許可します!」

 

マイク「いいのかよ、、」

 

相澤「まぁ双方合意の上なら許容範囲内、、、でいいのか?!」

 

実況ではマイクがそうツッコミを入れる。あの相澤ですらもだ。

 

マイク「まぁ許可が出たってことで!!第四試合スタート!!!」

 

始まると同時に飯田が走り出す。すると発明さんがマイクに手を当てる。

 

発め「素晴らしい加速じゃあないですか飯田君?!

 

飯田「マイク?!」

 

マイク「なんで?」

 

相澤「スピーカー装備かよ、、」

 

周りから驚きの声と疑問の声が上がる。

 

発目「いつもより足が軽く上がりませんか?それもそのはず!そのレッグパーツが着用者の足をフォローしているのです!!」

 

発目はまるで商品の宣伝のようにそう語る。すると飯田が目の前まで接近していた。だが

 

発目「そして私は!」

 

突如発目のバックパックから足が伸びた。飯田は突如現れた足に動きを止める。

 

発明「このセメントバーで回避も楽々!!

 

すると発目はある方向をズームして見る。そこはサポートアイテム会社の席!彼らは発目について何か語り合っていた。

 

発目(あぁ!!食い付いてるぅぅ!!それで本命は!!)

 

すると発目は次に生徒観客席の方に目を向ける。そこに見えたのはトニースターク!スタークは軽く頭を縦に振った。

 

発明(掴みはオッケイ!!!)

 

その隙を逃さず後ろから飯田が迫ってくる。だが

 

ピピッ!!

 

センサーが反応して難なく攻撃を避ける。しばらくアイテムを説明しながら避けるを繰り返す。勿論マイク達は呆れていた。そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十分後

発目「はぁ全て余す事なく見てもらいました!」

 

発目そう言いながら線から出る。

 

発目「もう思い残すことはありません!」

 

ミッドナイト「は、発目さん場外、、飯田君二回戦進出!!」

 

飯田「騙したなぁぁぁ!!!」

 

その瞬間飯田君が結構キレた。可哀想な飯田君である。

 

発目「すいません、、貴方を利用させて貰いました。」

 

飯田「嫌いだ君!!!」

 

すると麗日さんが無言で席を立った。その後の第五試合・第六試合は一瞬だった。第五試合は青山の個性の弱点をついた芦戸が勝利し、第六試合は八百万に考える暇を与えず常闇が勝利した。そして続く第七試合は個性ダダ被りの鉄哲・切島の漢VS漢の試合だった!!結果は、、、

 

ガギィィィィィィィィン!!!!!!!

 

お互いの拳がお互いの頭をぶん殴り2人共同時に気を失って倒れたのだ!そう引き分けである!!そして

 

マイク「鉄哲と切島が回復する前に次の試合行くゼェ!!!!」

 

そう第八試合だ。しかもそのカードは中々のものだった。だからこそ!

 

クラーク(ここが、、、麗日さんの転換点になるかもな、、、)

 

クラークはそう思ったのだった。

 

マイク「第一回戦第八試合!!中学の時からちょっと有名!!カタギの顔じゃあねぇ!ヒーロー科爆豪勝己!!VS!!俺こっち応援したいぃぃヒーロー科!!麗日お茶子!!第八試合!!スタート!!!」

 




今回のはほぼ原作と変わってなかったんですけどもしかしたら次もほぼ同じかも、、、、その次はクラークが出ると思うのでそれまですみません!


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第15話:麗日お茶子という女

題名これだけど正直その話半分までです!しかも原作と変わらん、、、


マイクの宣言と共に試合が始まる。すると麗日は爆豪に向かって走り出した。

 

麗日「引くなんて選択肢ないんよ!」

 

緑谷「触れさえすれば浮かせられる!!」

 

観客席の緑谷はそう語る。確かに麗日の個性は触れれば相手を飛ばせて有利になれる。だが、、、、

 

クラーク「触れるのが難しい、、、」

 

爆豪「じゃあ死ね!」

 

爆豪が右腕を構える。

 

麗日(ここだ!ここで!ここを避けて!)

 

麗日は頭の中で爆豪がどうくるか考える。だがその思考に行きついても実際に体がその行動に追いつかない!

 

麗日(あかん!わかってても反応できん!)

 

爆豪「片付けてやる!」

 

麗日は発生した爆風の中から一気に爆豪に攻めていく。

 

爆豪「舐めんじゃねぇ!!」

 

BOOM!!!!!

 

爆豪は爆発で麗日を押さえつける。否!押さえつけていた物は麗日のジャージだった!!そう!後ろからの奇襲!!

 

マイク「おぉ!上着を浮かせて合わせたのか!!よう咄嗟に出来たなぁ!」

 

麗日(ここで浮かせちゃえば!)

 

BOOM!!!!

 

触れれる瞬間爆豪が振り返りで爆破!麗日は吹っ飛ぶ!!が直ぐに受け身を取って体制を整える。

 

上鳴「触れなきゃ発動できねぇ麗日の個性!爆豪の反射神経には不利だぞ!」

 

爆豪「おせぇ!」

 

また地面を這わせての爆破!一発一発の威力はやはり高い。だが後ろに回って攻撃!だがそれもまた気づかれ爆破!それを繰り返す。

 

麗日「まだまだ!!」

 

BOOM!!!!BOOM!!!!!

 

マイク「麗日休む事なく突撃を続けるが、、これは、、」

 

ヒーローや生徒の間からは不満の声が聞こえる。爆豪を批判する声や麗日をどうかという声、、だが二人は止まらない。

 

クラーク「皆わかっていないな、、」

 

マイク「周りからブーイングが!しかし、正直俺もそう思う、ブフッ!」

 

その時、相澤先生が肘打ちをしてマイクを取る。

 

相澤「今遊んでるって言った奴プロか?!何年目だ!シラフラ言ってんならもう見る意味ねぇから帰れ!!帰って、、転職サイトでも見てろ!!」

 

その瞬間会場が静まり返る。

 

緑谷「相澤先生、、、」

 

相澤「爆豪は、ここまで上がってきた相手の力を認めてるから警戒してんだろ!本気で勝とうとしてるからこそ!手加減も油断も出来ないんだろうが!!」

 

相澤は会場にそう訴えかける。そして戦っている2人にはその言葉すら何も聞こえていなかった!聞こえるのは己と相手のみ!!

 

爆豪(まだだ!まだこいつ、、死んでねぇ!)

 

麗日「そろそろかな、、ありがとう爆豪君。油断してくれなくて!」

 

爆豪「はっ?」

 

その時会場が暗くなる。否!爆豪の周りが突如暗くなったのだ!!

 

物間「爆豪はともかく、、客席にいながら気付かずブーイングしたプロは恥ずかしいね、、低姿勢での突進で爆豪の打点を下に集中させ続け、武器を蓄えてた。絶え間ない突進と爆炎で相手の視野を狭め、悟らせなかった。」

 

そう!空には多くの瓦礫が浮かんでいた。それは爆豪の爆破で出来た瓦礫!

 

麗日「かーーーーつ!!!」

 

すると麗日は両手を合わせるそして無重力を解除!!瓦礫が一気に落ちていく!!

 

マイク「流星群?!」

 

相澤「気付けよ、、」

 

緑谷「そんな捨て身の策を!!?」

 

そして麗日は爆豪に近づいていく。

 

麗日(この量の瓦礫!迎撃にしろ回避にしろ!必ず隙ができる!!その瞬間に距離詰める!!勝つ!勝って!!私もデク君みたいに!!)

 

もう触れる!そんな時だった!!

 

BOOOOOOOM!!!!!!!!!!!!

 

とてつもない爆発が起こった。今までの最大の火力で瓦礫を全て破壊する。そしてその爆風により麗日は飛ばされた。

 

爆豪「デクの野郎とつるんでるからなおめぇ!何か企みあると思ってたが!」

 

麗日「一撃ってぇぇ、、、」

 

麗日は絶望していた。自分が考えた捨て身の策が全く通じなかったからだ。しかも一撃で、、、

 

マイク「爆豪!!会心の爆撃!!麗日の策を堂々正面突破ぁぁぁ!!!」

 

爆豪「ぁぁ危ねぇなぁ、、」

 

爆豪の手が軋む。最大威力を出したせいだ。

 

麗日(私の出来る最大限、、まったく通じへんかった!!)

 

だが麗日は諦めない。そして立ち上がる。

 

麗日(それでも、、、)

 

爆豪が笑みを浮かべる。

 

爆豪「いいぜ!こっからが本番だぁぁ!!麗日ぁぁ!!」

 

あの爆豪が麗日を名前で呼んだ。その意図は明らか、彼は麗日を認めたのだ。そして爆豪は迫っていく。

 

麗日(デク君なら!!諦めたりなんか!!)

 

爆豪「ん?!」

 

バタンッ!

 

その時麗日は限界を超えて倒れてしまった。

 

マイク「麗日ダウン!!」

 

麗日「身体、、言うこと聞かん!!」

 

だがそれでも前に出ようとする。

 

麗日「あたしも、、あたしも、、まだ!ヒーローになって、、、」

 

その目には何よりも強い黄金のような意思があった。だが麗日はそこで気を失ってしまった。

 

麗日(とうちゃん、、、)

 

ミッドナイト「麗日さん行動不能。二回戦進出爆豪君!!」

 

マイク「一回戦第八試合、、麗日ぁあ、、あぁ爆豪一回戦突破、、」

 

相澤「ちゃんとやれよやるなら。」

 

するとその言葉通りマイクは気分を一気に明るくして実況を再開する。

 

マイク「さぁ気を取り直してぇぇ!!次は一回戦最終試合だ!!!っとその前に切島と鉄哲の2回戦進出をかけた腕相撲だ!!」

 

そう言うと切島と鉄哲が中央に現れる。2人は熱い戦いを見せ会場を沸かした。そしてその勝負は最終的に切島の勝利と終わったが2人の間には漢の絆が生まれていた。ミッドナイトの好きそうなものだ。そして、、、

 

マイク「お待たせしたなぁエブリバディ!!」

 

観客b「おい来たぞッ!!楽しみだぜ!!」

 

拳藤「クラーク!頑張れ!」

 

観客席から拳藤の声が聞こえる。クラークはそれを聞いて笑みを浮かべ歩いていく。

 

マイク「そして皆!!!この試合を待ってただろ!!!今大会好成績を取ってるこの二人!!!そして最も注目されてる二人組とも言えるこの二人!!ヒーロー科クラークケントVS!!サポート科トニースターク!!!」

 

ワァァァァァァァァァ!!!!!!!

 

今大会最大の歓声が上がる。それ程二人への注目は高いものだったのだ。

 

マイク「この試合は特別なシード枠!勝った方が決勝へ進めるぜぇ!!」

 

緑谷「クラーク君は圧倒的に強いけどまだまだ力が未知数、、、だけどスターク君も相当な天才で色々なサポートアイテムを持ってる筈さっきの騎馬戦でも見せたあれレベルのがまだあってやっぱり未知数結局、、、、」

 

緑谷は相変わらずノートを見ながらブツブツと色々言っていたが途中言葉を止め前を見る。

 

緑谷「この試合だけはまったく予想出来ない!」

 

そしてそう言い切った。その言葉に周りの人は意外な顔をする。だが実際そうだなと皆が心の中で思った。完全に未知数なのだと、、、、するとトニーはスーツ姿でスーツケースを持ち現れる。

 

マイク「なんだぁ?まだスーツ姿だけど、、、いいのかスターク?」

 

するとトニーは頷く。マイクもそれを見てから頷き言う。

 

マイク「それじゃあ!!始めるぜぇ!!第一回戦最終試合!!スタートォォォォ!!!」

 

その瞬間クラークは一気に前に出ようとする。だが!

 

トニー「少しいいかな?」

 

トニーが手を前に出しそう言った事でクラークは止まる。するとトニーは口を開く。

 

トニー「今私がスピーカーを使用しているのは発目のように自分のサポートアイテムの宣伝の為ではない!少し話がしたい!

 

その時会場で見ていた人、テレビで中継を見ていた人、それを見ていた人の全てが動きを止め口を紡いだ。あのトニースタークの言葉だからだ。

 

トニースターク

10歳で会社(スタークインダストリーズ)を設立し、この世界に新しい技術をどんどんと出し続けている天才児だ。

 

そしてかれは語り始める。

 

トニー「私が雄英に入った理由を考える者が多いようだがそれを今日は話す。確かに!世論が言うように雄英サポート科の視察及び教育・技術提供、そしてヒーロー免許の為でもある。それは認めよう。だが真の理由はそこではない!

 

するとトニーは一旦息を整えそれから大きな声で訴えかけるように言い放った。

 

トニー「私は無個性だッ!!

 

ドンッ!!

 

その瞬間会場の全ての人間に衝撃が走った。だがそれは必然と言える。此処まで強く、頭が良い男が無個性。そんなのはありえない。それがこの現代の考え方であったのだ。そしてこの発言に一番ショックを受けていたのは緑谷だった。

 

緑谷(無個性?!僕と同じだった、、、、そんな人が今、、、)

 

トニーは話を続ける。

 

トニー「私は無個性だ。世間が色々考察していたようだが雄英校長のようなハイスペックも、創造も機械生成も何もない!私は紛う事なき無個性なのだ!

 

日本のメディア、、、否!世界中のメディアがこの情報に釘付けになっていた。

 

ニューヨーク:デイリービューグル

「トニースタークが無個性だと?!誰か早くヘリを出せ!日本に向かえ!!」

 

日本:ある街

「ほぉぉ!!こぉれはウルトラスーパービッグニュースじゃのぉ!」

 

「うるさいぜクソジジイ。」

 

日本:とある店

おい会出井何焦ってんだ?

 

「焦るだろ!ビッグニュースだぞ!」

 

トニー「そしてその事実を述べ、私が世に言いたいのは無個性でもヒーローになる事が可能だと言う事だ!それを今回証明しに来たのだ!私はそれを持って無個性者の差別を減らしていきたいと考えている。これが第一の目標だ。

 

トニーの語る発言、重み、説得力、全てに度肝を抜かれる。そして彼の強い意思に圧倒される。

 

トニー「だが私の考えはこれだけではない。無個性の差別を減らすと共にヒーローの負担を減らす為いずれ機械の防衛部隊を作ろうと考えている。そしてヒーローも暇を得れる、、、そんな世界を実現させたい!だから、、、私を見ていて欲しい!

 

トニーはそう言い切るとマイクを切る。しばらくの間沈黙が続いた。やがて誰かが拍手した。その拍手は段々と大きくなりいつの間にか会場全体に広がっていった。するとトニーはスーツケースを踏む。するとそれは起き上がり変形する。

 

カチッ!ガチャァァ!!

 

するとトニーは手をそこに入れ胸の前まで持ち上げる。

 

ガチャン!

 

そして手を広げるとスーツが腕と胸あたりに装着される。

 

ガチャチャチャチャチャ!!!!!

 

スーツは次第に展開されていき身体中に広がっていく。

 

キュィィィィィィン!!!!

 

手まで装着されると、手のひらのリパルサーの光がつく。

 

クイッ!クイ!カチャ!!カチャン!!!

 

そして鉄のマスクが顔を覆う。銀と赤色がメインのスーツマーク5である。

 

トニー「それじゃあよろしく!」

 

クラーク「あぁ!」

 

そして戦いが幕を開く。

 




ということで次回クラークVSスタークです!そして今回カメオしたキャラ全部わかったでしょうか?また出てくる、又は後の重要キャラです!それでは!


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第16話:クラークVSスターク

今回は1話まるごと戦闘回です。


デュゥゥゥゥン!!デュゥゥゥゥン!!!!

 

開始早々トニーはリパルサーをクラークに向けて発射した。これも一つの個性と言ってもいい技術!!だが

 

クラーク「こんなものかい?」

 

クラークはそう言いながら歩いてくる。

 

トニー「やはりこんなんじゃ君には意味ないか、、」

 

上鳴「やっぱあいつ化け物だよ、、、」

 

するとトニーは一気に前に出る。途中で左に周り、パンチを顔面に当てる。だがやはりビクともしていない。すると

 

ドッゴォォォォン!!!!!!

 

クラークはトニーの体に触れるだけで場外近くまで吹っ飛ばした。

 

トニー「ぐっ!」

 

トニーはジェット噴射で空中で姿勢を取り場外を防ぐ。

 

トニー(彼に対する有効打は、、、はっ?!)

 

トニーが思考していると目の前に拳を握ったクラークがいた。

 

ビュゥゥゥゥゥン!!!!!!

 

スタークはすぐさま上空に飛んだ。クラークもそれを追うように空を飛ぶ。

 

マイク「スタークの攻撃が全く効いてねぇ!クラークおめぇの個性一体何なんだおい!!!」

 

緑谷「本当に分からない、、、クラーク君の個性、、、」

 

マイクの発言に乗るように言った緑谷の発言。それを聞いて皆頷く。そしてその疑問は全ての観客が抱くものだった。そしてそれは拳藤も例外ではなかった。

 

拳藤(本当に何なんだろう、、、いつも超人だよって言ってるけど、、なんかはぐらかされてる気分になるんだよなぁ、、)

 

そう思っていると案の定拳藤に質問が来た。

 

取蔭「ねぇ一佳ァ、、、あんたの彼氏なんの個性名なん?」

 

角取「私も気になるマス!!」

 

その言葉と同時に周りのクラスメイトが拳藤を見る。だが拳藤は、、、、

 

拳藤「いやそれがさぁ、、、私も何かはぐらかされてる気がしてねぇ、、、」

 

そう正直答えた。周りからはなんじゃそりゃと疑問を増やすだけだった。

 

ビュン!バン!ヒュッ!ガゴン!バァァァン!!!!

 

空中戦が始まった。スタークはリパルサーを連射したりクラークの攻撃をギリギリで躱してパンチを当てていく。だが

 

ドォォォォォォォン!!!!!!

 

全く通用せず逆に攻撃を受け地面に叩き落とされる。その衝撃でステージは砕ける。

 

トニー「ジャービス!何か策は?」

 

ジャービス『残念ながら思いつきません。勝利確率は5%です。』

 

ジャービスはトニースタークのアーマーに装備されている人工知能である。

 

トニー「泣けてくるね、、、それじゃ危ないッ!!」

 

ドゴォォォォォォォン!!!!

 

その時クラークが落ちた所に拳を叩きつけた。トニーはギリギリで回避する。 

 

クラーク「さぁ次はどう来る!」

 

クラークがそう言った時だった!

 

ズシィィィィィィィィィン!!!!!

 

クラークは地面に吸い付けられるように倒れた。

 

クラーク「な?!なんだ!!」

 

クラークは立ちあがろうとするが、、、

 

ズシィィィィィィィィィン!!!!!!

 

またもや地面に吸い寄せられる。ステージはミシミシと音が鳴りヒビが全体に広がっていく。

 

クラーク「これ、、、は!」

 

トニー「今君の下に引力場を作った。」

 

そう!それは引力!トニーはクラークが自分の所に落ちてくるタイミングで自分の下に装置を置いたのだ。

 

トニー「今の設定は最大。君なら耐えられると思ってね、、、、それにその引力場は君が立ちあがろうとする程強くなっていくぞ。」

 

マイク「なっ!?なんつぅ技術だよあれ!!完全に一つの個性って言っていいだろあれ!!」

 

周りからは驚きの声しか上がらない。トニースタークの技術力は相当な物だった。

 

発目(凄いです!!凄いです!!流石スターク君ですねぇ!!)

 

発目は目を輝かせながらこの戦いを見ていた。すると

 

ググググググ!!!!!

 

トニー「なっ?!」

 

クラーク「段々、、、慣れてきたぞ、、!」

 

そうクラークは段々と立ち上がり始めたのだ!立ちあがろうとする度に引き寄せられるのにも関わらず!そして

 

ガシャン!!!

 

クラークは下にあった装置を足で踏み潰す。そして

 

グオッ!!

 

一気にトニーに迫る。そして

 

ガシィィィィィィン!!!!!!

 

クラークはトニーの手を握りしめ場外まで押して行った。場外目前でトニーのスーツの関節部からジェットが噴射されギリギリで耐える。

 

ゴオオオオオオ!!!!!!

 

だがクラークは押されることなくまだ押していく。

 

ジャービス『スターク様。機体の損傷率62%!』

 

トニー「わかってる!」

 

ゴゴゴゴゴゴ!!!!!!

 

段々とトニーの姿勢が反っていく。だが!

 

トニー「エネルギーを後部ジェットに!」

 

ボォォォォォォォォォォォ!!!!!!!

 

すると後ろのジェットが展開され凄まじい突風が吹き荒れる。だがその噴射のお陰で体勢を立て直す。

 

マイク「おおっと!!スタークここに来て体勢を取り戻した!!これはすげぇ!!どうなるかわかんねぇもんだな!!」

 

するとアーマーの肩から何かが展開される。そして

 

シュパパパパン!ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!

 

そこから発射された幾つもの弾がクラークにくっつきぶっ飛ばす。そうインパクト弾である。そして

 

ガチャ!ヒュゥゥゥン、、、、、

ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!

 

アーマーの腕から発射されたミサイルがクラークに当たり大爆発した。その威力は先程の爆豪の最大火力以上の物だった。

 

マイク「おいおいおいおい!!何だよその爆発力?!爆豪顔負けじゃあねぇか?!」

 

爆豪「チッ」

 

黒い爆風がステージを覆う。だんだんと黒い煙が晴れていく。すると

 

マイク「おい!!やっぱりこいつ全くの無事だぜぇ!!!」

 

そうクラークは無傷でそこに立っていたのだ。ただ服は焼け焦げていた。

 

クラーク「次はこちらからッ!」

 

そして一気に向かおうとする。だが!

 

キュイイイイイイイイン!!!!!!!

 

突如そんな音がステージ中に響き渡る。その音を聞いた物は皆耳を塞ぐ。

 

マイク「なっ?!おいおいこれ!!俺の個性かよ?!」

 

そうトニーは腕の機械からこの音を照射していた。レベルで言えばマイクとも遜色しないものだった。そしてクラークも、、、、

 

クラーク「くっ?!!」

 

その音で耳を塞いでいた。ただでさえ耳の良いクラークにとってこの音は凄まじいダメージを与えた。

 

トニー「このまま押し切る!」

 

そして浮かびながら近寄り音を上げる。クラークは苦しみながら耳を塞ぐ。

 

トニー「どうだジャービス?勝率は!」

 

ジャービス『変わりません未だ5%。いや3%です。」

 

するとクラークは息を思いっきり吸った。そして

 

ブワァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!

 

凄まじい風を巻き起こす。それによりトニーは飛ばされ、、、、否!飛ばされない!ジェットで耐えている!だが、、、、

 

パキキキ!!!!!

 

そう機体がどんどん凍っていった。

 

マイク「なっ?!その息で凍るの?!!どういう原理なんだよそれ!!」

 

先程まではトニーの技術力で会場がザワついていたが現在はクラークのそこ知れない個性にザワつかせられていた。

 

轟「どうなってやがる、、、」

 

オールマイト「彼は一体、、、」

 

緑谷「何なんだ、、本当に、、、」

 

トニーのアーマーが凍り音が止むとクラークはアーマーの音を出していた部分を握りつぶし破壊する。そして場外に投げ飛ばそうとする。すると

 

ビィィィィィィィン!!!!!

 

アーマーの手首が展開しそこから赤いレーザーカッターが放出された。そのレーザーはクラークの顔に命中した!

 

クラーク「ぐわっ!!」

 

クラークもそれに怯み地面の方にトニーを投げ飛ばす。

 

ドッゴォォォォン!!!!!!

 

だがそれでもトニーは地面にめり込む。それ程の威力なのだ。

 

ジャービス『機体の損傷率83%。エネルギー残量34%です。」

 

トニー「あぁ、、、わかっ、、てる、、」

 

トニーは空に浮かぶクラークを見る。それは太陽をバックにすることでまるで神のように神々しく見えた。

 

クラーク「もう降参してくれ、、、、トニー。」

 

ミッドナイトも旗をあげようかどうか悩んでいる。すると

 

トニー「それじゃあ、、、最後に、、私からのサプライズプレゼントだ、、」

 

トニーがそう言うと共にアーマーの中心、アークリアクターが強く光り始める。そして

 

ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

 

その瞬間光の柱が会場に出現した。そう、それはスタークのアーマーから放たれる光線だった!

 

トニー「エネルギーを全てアークリアクターに!!予備電力も全部だ!!」

 

ジャービス『それでは身体安全機能も「いいからやれ!!」了解しました。』

 

ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!

 

その威力は凄まじくあのエンデヴァーやオールマイトすらも息を呑んでいた。そして!

 

シュゥゥゥゥン

 

その時一気に光の柱が消える。スタークのアーマーの光も消えていた。

 

トニー「はぁ、、、はぁ、、どうだ?」

 

すると

 

マイク「おいおい本当に、、、、どうやったら倒せるんだぁぁ?!!!」

 

そうクラークまだ気を失わず宙を舞っていた。服は完全に黒焦げズボン以外はなくなっていた。そして

 

クラーク「くっ、、、はぁ、、はぁ、、」

 

流石のクラークも体に傷ができ血は流れ火傷も出来ていた。

 

トニー「あぁ、、、クソッ、、、関節が痛い、、」

 

ミッドナイト「ス、、、スターク君?その、、」

 

トニー「降参する。彼の勝ちだ。」

 

するとミッドナイトは頷き宣言する。

 

ミッドナイト「スターク君降参!!クラーク君の勝利!!!」

 

ワァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

 

その瞬間会場から凄まじい歓声が広がった。こうして第一回戦の全ての勝者が決定する!




ちょっとスタークとクラークのパワーバランスが難しかった、、、、次回は多分ほぼ原作通りです。てかこれ決勝どうしよう、、どう足掻いても迫力に欠けてしまう、、まぁ次回もお願いします!


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第17話:轟焦凍という男

今回原作マジで変わりません。すみません、、、、でもやっぱ緑谷VS轟は外せないっすよねぇ、、、


マイク「よし!二回戦の出場者が出揃ったぁぁぁ!!!!つーわけで!そろそら始めようか!!」

 

短時間の休憩の後早速第二回戦が始まる。

 

マイク「お待たせしたなぁエブリバディ!!二回戦第一試合は!ビッグマッチだぁあ!!一回戦の圧勝で観客を文字通り凍りつかせた男!!ヒーロー科!!轟焦凍!!かたや!こっちはひやひや一回戦を突破!!今度はどんな戦いを見せてくれるのか!!ヒーロー科!!緑谷出久!!」

 

轟「来たな!」

 

緑谷「轟君、、」

 

二人が目を合わせる。観客席では飯田君が周りに意見を聞いている。

 

飯田「常闇君、クラーク君、この試合をどう見る」

 

常闇「緑谷が轟の懐に飛び込めるかどうかだな。」

 

お茶子「うん!あの氷結、、デク君どうするんだ!」

 

クラーク「しかも緑谷君は個性を使う度必ず負傷する、、どれだけ耐えれるかにもよる、、」

 

そして

 

マイク「今!!スタート!!」

 

その瞬間轟の足元からの氷結!!緑谷はそれに対して

 

緑谷「スマッシュ!!」

 

バッゴォォォォォォン!!!!

 

指一本で対抗。そして氷を破壊し、その風圧は後ろの観客まで届いた。轟は氷の壁で飛ばされるのを防ぐ。

 

轟「やっぱそう来るか、、、」

 

だが案の定緑谷君の指は負傷していた。

 

轟「覚悟の打ち消し!!」

 

マイク「おお!!緑谷!!轟の攻撃を破ったぁぁぁ!!」

 

また轟は足元からの氷結。緑谷もさっきと同じように氷を破壊する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからも緑谷は同じように氷を破壊した。だが緑谷の指は全滅していた。だが!

 

バッギィィィィィィィィン!!!!!

 

その時氷が破壊された。轟はギリギリで場外を逃れた。皆が驚愕していた。

 

轟「てめぇ!壊れた指で!!」

 

そう緑谷は壊れた右人差し指でスマッシュを放ったのだ。

 

轟「なんでそこまで!」

 

緑谷「震えてるよ!個性だって身体機能の一つ!!君自身!冷気に耐える限度があるんだろ!」

 

そう緑谷は轟の手が震えたのを見てそれを理解した。

 

緑谷「目標に近づくために、一番になる為に!!半分の力で勝つ!まだ僕は!!君に傷一つつけられていないぞ!!」

 

緑谷はそう言い放った!!

 

緑谷「全力でかかってこい!!!!」

 

轟「緑谷!何のつもりだ!全力!クソ親父に金でもつまされたか!!イラつくな!!」

 

轟が前に出る。氷を出さず走ってくる。

 

轟「近距離なら!お前は対応できない!!」

 

すると緑谷は右腕にワンフォーオールを込めてボディブローを放つ。そして!

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

マイク「モロだぁぁぁぁぁ!」

 

緑谷のパンチが轟にクリーンヒットしたのだ。だがそれと同時に緑谷の左手は凍らされる。

 

マイク「生々しいの入ったぁぁぁ!!!」

 

轟(なんで!!)

 

正面の氷結。だが難なくかわせるスピード。

 

緑谷(氷の勢いも弱まってる!!)

 

正面から近づく轟に指を構えながら合わせる、が氷で飛ばされる。

 

セメントス「止めますか!ミッドナイト!!緑谷君あれ、どうせリカバリーガールに直してもらえると思ってか、無茶苦茶してる。今はアドレナリンドバドバで痛みも思った程じゃないでしょうが、しかしあの負傷!一度のリカバリーで全回は、、たとえ彼が勝っても!次の試合は無理かもしれませんよ!!」

 

セメントス先生がそう言う。確かに何も知らない人が見たらそう思うのは当然だった。だが、、、

 

クラーク(あれは無茶苦茶じゃない、、、段々できて来る。緑谷君、、、君のその覚悟、、)

 

緑谷(オールマイト、、彼の様になりたい。その為には一番にならなきゃいけない!!君に比べたら些細な動機かもしれない!!)

 

正面の氷結。緑谷は親指を頬に当てるそして

 

緑谷「スマーーシュ!!!」

 

バッゴォォォォォォォォン!!!!!!

 

氷が破壊される。轟は何とか留まるが!

 

轟「なんでそこまで、、、」

 

緑谷「期待に応えたいんだ!!笑って応えられる様な!!カッコいい!!ヒーローに!!なりたいんだぁぁぁ!!」

 

その時轟は思い出す。テレビでオールマイトを見ていた時の事を、、、、

 

緑谷「だから!!」

 

緑谷の頭突きがクリーンヒットする。

 

緑谷「全力でやってんだ!!皆!!そんな境遇も、決心も僕なんて計り知れるもんじゃない!全力も出さないで一位になって完全否定なんて、、ふざけるなって今は思ってる!!」

 

轟は思い出す。父に幼い時から訓練され、それを止めた母はいつも暴力を振るわれていた事を、、、、

 

轟「うるせぇ!」

 

右半身が段々霜に覆われる。そして思い出す母にすがりついたのを。優しかった母。そしてヒーローになりたかった自分の姿を、、、、

 

緑谷「だから!僕が勝つ!!」

 

右腕のワンフォーオールでのボディブロー。轟が吹っ飛ぶ

 

緑谷「君を超えてぇぇ!!!」

 

そしてまた思い出す。兄弟と関われなかったこと。母が自分たちがあの父に似て来たと言い、醜いと言われ煮湯をかけられたことを、、、

 

轟(俺は!)「親父の力を!」

 

緑谷「君の力じゃないかぁ!!」

 

その時轟の中の何かが揺れ動いた。

 

轟(いつのまにか忘れてしまっていた。)母『血に囚われることはない。なりたい自分に、なっていいんだよ。』

 

ボオッ!!

 

その時轟の左側が燃え始めた!!

 

マイク「こっ、これはぁぁ!!」

 

麗日「熱くるぅぅ」

 

飯田「使った、、」

 

オールマイト(左を使わせた?!まさか緑谷君!君は助けようと!!)

 

轟「勝ちテェ癖に!チクショー!!敵に塩を贈るなんて、、どっちがふざけてるって話だ!俺だって!!ヒーローに!!」

 

轟の炎はどんどんと高まっていく。すると

 

エンデヴァー「焦凍!!!やっと己を受け入れたかぁぁ!!!そうだ!!いいぞ!!ここからがお前の始まり!!俺を超えていき!野望をお前が果たせぇぇぇ!!!」

 

マイク「エンデヴァーさん急に、、親バカなのね、、」

 

だがもうエンデヴァーの言葉など轟には届いていなかった。

 

緑谷「すっご!」

 

轟「何笑ってんだよ。その怪我で、この状況でお前!イカれてるよ!どうなってもしらねぇぞ。」

 

すると轟は右の氷を増幅させ、緑谷は足にワンフォーオールを!

 

セメントス「ミッドナイト!!流石にこれ以上はもう!!」

 

セメントスが壁を作り出す。

 

ミッドナイト「彼の身が持たない!!」

 

ミッドナイトはフェロモンを出し始める。

 

轟が最大出力に近い氷結を!それを上手く避ける。

 

緑谷(もっと近くで!!ありったけを!!全力でかかって来い!!)

 

その時轟の火も最大火力になり、周りの氷が一気に溶ける。そして

 

轟「緑谷、、」

 

緑谷も右腕にワンフォーオールを注ぐ。

 

轟「ありがとな。」

 

そして二人の攻撃が合わさる時、セメントスの壁が立つも!!

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

 

壁は完全粉砕!風により何人かの人間が吹っ飛ぶ。

 

上鳴「これあん時の?!!」

 

峰田「あん時以上じゃねぇ?!!!!」

 

そして風は治まり一気に会場が静かになる。

 

マイク「何、、いまの、、お前のクラス何なの、、、」

 

相澤「散々冷やされた空気が熱で膨張したんだ。」

 

マイク「それでこの爆風って、、どんだけ高熱だよ!!たくっ何にも見えねぇ!これ勝負どうなってんだ!!」

 

そして煙が開けた時、、、、緑谷は壁に寄りかかっていた。そして

 

バタッ!

 

ミッドナイト「み、緑谷君場外、、轟君!!三回戦進出!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二回戦第1試合が終わった。周りのヒーローや観客からは緑谷君への批判の声も聞こえた。上がる理由もわかる。ただ、皆知らないんだ。彼の秘密を、、オールマイトから受け継いだワンフォーオールのことを、、、、

 

その後も試合は続き、飯田は塩崎に勝利して三回戦に出場。常闇がダークシャドウで芦戸を圧倒して三回戦出場。切島と爆豪の試合も耐久戦に勝利した爆豪が勝利を収めた。そして

 

マイク「準々決勝第一試合!!お互いヒーロー一家のエリート対決だ!!!ヒーロー科!!飯田天哉!!VS!!ヒーロー科!!轟焦凍!!!スタート!!」

 

そう遂に準々決勝が始まったのだ。開始早々いつも通り足元からの氷結。それを走って避ける。上手く回り込もうとするが手からの氷結で一旦後退。だが

 

マイク「あぁ飯田囲まれたぁぁぁ!!」

 

そう周りを氷の壁で阻まれたのだ。そして挟まれた正面に氷結が

 

マイク「轟一気に決めにキタァァ!!」

 

その時飯田が勢いよくジャンプする。そう立ち幅跳び!!そして轟の目前に、、

 

飯田「レシプロ!!バースト!!」

 

ゴオオオオオオ!!!

 

火が青くなり勢いよく左蹴り。たが頭をかがめ轟はその蹴りを避ける。

 

飯田(エンジン停止まで後4秒!!その間に!!)

 

着地と共にすぐ周り左飛び蹴り。

 

飯田(決める!)

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

マイク「直撃ぃぃ!!」

 

思いっきり蹴りが入る。轟は地面を凍らせるがそれに対して飯田は轟の服を掴み、場外に向かって走り出す。

 

飯田(残り8秒!!行ける!!このまま場外に投げ飛ばす!!)

 

その時

 

ボフッ!

 

マフラーが凍らされたッ!

 

飯田(マフラーが!!)「いつの間に!!」

 

その時轟は飯田の手を掴み凍らせ始めた。

 

轟「蹴りん時、、範囲攻撃ばかり見てたから!こういう小細工は頭から抜けてたよな!警戒はしてたんだがレシプロ、、」

 

飯田は頭以外を凍らされた。

 

轟「避けられねぇな、、流石に、、」

 

ミッドナイト「飯田君行動不能!!轟君の勝利!!!」

 

マイク「轟!!炎を見せず準決勝進出!!」

 

飯田「兄さん!」

 

飯田は悔しみの表情を浮かべた。それは兄の存在が為だった、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある街角

「俺をやっていいのはオールマイトだけだ!!」

 

一人の男の足元には血だらけで倒れる飯田の兄、インゲニウムの姿があったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体育祭

その後準々決勝第二試合では爆豪と常闇の戦いが繰り広げられた。爆豪はダークシャドウの弱点を発見し、スタングレネードを使って勝利を掴んだ。そして、、、、準決勝が幕を開く。

 

 




次回決勝まで書きます!長くなっても書きます!だから今回許してください、、、、それでは!


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第18話:爆豪勝己という男

今回も丸々戦闘回ですね。一応ちゃんと爆豪回にしたつもりです。


マイク「よーし!!ステージも直した所で!!準決勝行くぜぇぇぇ!!!」

 

マイクが宣言すると共に歓声がわく。そして二人の男がステージに現れる。

 

マイク「ヒーロー科轟焦凍!!!VS!!ヒーロー科爆豪勝己!!!今!スタート!!!」

 

パキィィィィィィィィィン!!!!!!!

 

開始直後とてつもない氷結を行う轟。それに対し爆豪は

 

爆豪「クソガァぁぁ!!!」

 

バババババン!!!!

 

爆破の連打で氷を破壊する。だが囚われていってしまう!

 

マイク「轟いきなりかましたぁぁ!!!爆豪との接戦を嫌がったかぁあぁ!!!早速決着かぁぁ?」

 

緑谷「瀬呂君戦程の規模じゃない!一撃を狙いつつ!次を警戒した!!」

 

すると

 

ボコン、、、ボコン、、ボゴン!!

 

そんな音が連続して聞こえてくる。音は段々大きく、そして近づいてくる。そして氷にヒビが入り

 

バギィィィィィィィン!!!!

 

氷が破壊され爆豪が現れた!轟は咄嗟に後ろに下がる。

 

瀬呂「爆発で氷結を避けてモグラみたいに潜ってきたのか!!」

 

爆豪「つぇぇ個性故に、、、」

 

すると爆豪は氷に手を置く。そして爆発の勢いで轟に向かっていく。

 

爆豪「攻め方が!!」

 

轟が右手をだす!が爆豪は空中で横に小爆発を行い右に避ける!!

 

爆豪「大雑把だ!!」

 

そして服を掴む。

 

緑谷「右側避けて掴んだ!」

 

麗日「凄い!!」

 

爆豪「バーカ!!」

 

轟を爆発を使って勢いよく投げる。が

 

パキキキキィィィィィン!!!!

 

マイク「氷壁で場外を回避!!!!楽しそう!!」

 

そうまるでサーフィンでもするように氷の壁を使って回避。そして攻撃してきた爆豪の右腕を左腕で掴む!!その時

 

エンデヴァー「使え焦凍!!使え左を!!」

 

エンデヴァーの声が聞こえた瞬間、轟は爆豪を投げ飛ばした。炎は使わなかった。

 

爆豪「ちっ!ざけんなよ!俺じゃあ力不足かよ!!」

 

相澤「左側をわざと掴んだり、爆発のタイミングだったり、、研究してるよう、、戦うたびにセンスが光ってるなあいつは、、轟も動きは良いんだが攻撃が単純だ。緑谷戦以降、何処か調子が崩れてるな、、、」

 

爆豪「てめぇ!コケにすんのも大概にしろよ!!ぶっ殺すぞ!!!」

 

爆豪は轟に強く訴えかける。彼には彼のプライドがあった。

 

爆豪「俺が取るのは完膚なきまでの一位なんだよ!!ナメプのクソカスに勝っても取れねぇんだよ!!デクより上にいかねぇと意味ねぇんだよ!!勝つつもりもないなら俺の前に立つな!!!」

 

そこまで言い切ると走り出す。

 

爆豪「なんで此処に立ってんだクソガァ!!!」

 

轟の顔はどこか申し訳なさそうな、、、戸惑いもある顔をしていた。

 

緑谷「轟君!!!負けるな!!頑張れ!!!」

 

その時緑谷が轟を応援した。

 

爆豪「クソナードが!!」

 

BOOM!!!!!

 

下への爆発で上に飛ぶ。轟の腕の氷が溶けていく。そして

 

メラァァ!

 

轟の体から炎が出始めた。爆豪は笑みを浮かべ、色々な方向に爆発をし回転を生んだ、

 

爆豪(俺の前に此処に立つ以上!!)

 

轟が火の腕を前に出す。

 

爆豪(勝つためだけに頭回してれば良いんだよ!!)

 

だが!爆豪が目の前まで迫った時!!腕の炎が消えたのだ。

 

爆豪「ハウザー!!!インパクト!!!!」

 

ボッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!

 

マイク「麗日戦で見せた火力に回転を合わせた大爆発!!!まさに人間榴弾!!さっきのスタークのミサイルにもひけをとらねぇぜこれは!!勝敗の行方は果たしてえ!!」

 

煙が開けた時、轟は場外にいた。そして気を失っていたのだ。

 

爆豪「はっ?引っ込めやがった!!」

 

爆豪は轟が炎を使わなかった事にキレる。そして轟に向かって歩き出す。

 

爆豪「おい、、、おい!!」

 

そして轟の胸ぐらを掴む。

 

爆豪「ふざけんなよぉ!!意味ねぇって言っただろうがクソガァ!!こんなの!こんなの!!」

 

その時眠り香が充満する。爆豪は抵抗する事なくその場に倒れた。

 

ミッドナイト「轟君場外!!よって爆豪君のしょうり!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワァァァァァァァァァァ!!!!!!

 

ステージに向かう通路。凄まじい歓声が聞こえてくる。そして

 

マイク「遂にキタァァ!!!決勝戦!!!!今回の波乱万丈のファイナルマッチ!!終めはこいつらだ!!」

 

ワァァァァァァァァァァァァァ!!!!!

 

マイク「ヒーロー科爆豪勝己!!!VS!!ヒーロー科クラークケント!!!」

 

爆豪は見るからに怒りが沸々と湧いていた。

 

爆豪(あの半分野郎!!!舐めやがって!!!あれじゃあよぉ、、あれじゃあ!!!)

 

爆豪はそうしてクラークを睨みつける。

 

爆豪「ぶっ殺す!」

 

クラーク「お手柔らかに、、」

 

マイク「スタート!!!」

 

BOOM!!!!!

 

スタートと同時に爆豪は爆発させながら加速し、クラークに爆撃のラッシュをする。

 

ボゴン!ボゴン!ボゴン!ボゴン!!

 

爆豪「死ねぇぇぇ!!!!」

(こんなんじゃあ全く意味ねぇ!爆発力を上げるか!)

 

マイク「爆豪のラッシュが続く!!!クラークはどうだ!!」

 

そしてラッシュを終え一度後ろに下がる。爆煙が晴れるとクラークは平然と立っていた。

 

クラーク「終わりかい?」

 

クラークは首を傾げて爆豪にそう言う。

 

マイク「流石だぜえ!!全く微動だにしてねぇな!!」

 

そしてクラークが歩き出す。

 

クラーク「そんな物か?それが君の全力か?」

 

爆豪「てめぇ舐めてんじゃあねぇぞ!!!」

 

すると爆豪は爆破で空中に飛ぶ。そして!!

 

ボン!ボン!ボン!

 

マイク「おおっとぉ!!早速さっきのかますつもりだぞ爆豪!!」

 

爆豪(こいつにはこれぐらいの威力を出さないと全く意味がねぇ!!)

 

そして回転を加える。加えて加えて風が巻き起こる。そして!!

 

爆豪「ハウザー!!!インパクト!!!」

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!

 

その威力は凄まじく先程の轟戦での爆発よりも威力が出ていた!その爆発力!完全に先程のスタークのミサイルの威力を超えていたのだ!だが!!

 

爆豪「なっ?!」

 

グググ!

 

クラーク「終わりかい?」

 

マイク「く!クラーク!!今の威力を真正面から受けて耐えたぁぁ!!!!」

 

そうクラークは爆豪の攻撃を真っ向からくらったのだ。そして爆豪の手を掴んでいた。

 

爆豪「てんめぇぇ!!」

 

すると爆豪はもう片方の手で爆破を繰り出そうとする。が!

 

ドォォォォォォォン!!!!!

 

爆豪は触れられただけでぶっとばされる。

 

マイク「おおっと!!爆豪の必殺でもクラークは物ともしてねぇのに逆にクラークは触れただけで爆豪を吹っ飛ばした!!」

 

爆豪は爆発で場外を防ぐ。

 

爆豪(ふざけんなよ!!何なんだよ!!こんなに遠いのか?!あいつと俺はそんなに遠いのか!!!)

 

爆豪は何度も追撃する。追撃しては飛ばされ、追撃すれば飛ばされを繰り返す。その時

 

クラーク「怒りに任せきってるぞ爆豪君。」

 

爆豪「あぁ!?」

 

するとクラークは言葉を続ける。

 

クラーク「さっきの試合での轟君への怒り、、、緑谷君への怒り、、そして今の自分に対しての怒り。」

 

爆豪は拳を握りしめる。

 

クラーク「焦りの中でその怒りに任せ、、、、まともに戦えてない。君の怒りでの爆発力は凄いものがある。だけど今の君は、、、、、ただの軟弱者だ。」

 

爆豪「てめぇ、、、何が言いてぇぇ!!!」

 

爆豪がそう言った時クラークは今までで1番の声で爆豪に言う。

 

クラーク「競うなッ!!持ち味をイカせッ!!

 

その言葉を聞き爆豪に衝撃が走る。

 

クラーク「君の凄いところはどんな状況でも頭を使い、そして勝つ事。それが君の素晴らしい戦闘スキルの要、、、、でも今の君は焦りと怒りで前が見えず真正面から僕に勝とうとする。そうじゃあない!僕は君の全力に勝ちたいんだ!」

 

そして爆豪の脳内にさっきの轟戦の事が頭に浮かぶ。そして笑みを浮かべる。

 

爆豪「そうか、、、おりゃあ今あの半分野郎と同じだったと、、、頭にくるぜッ!!」

 

BOOM!!!!

 

すると爆豪はクラークに爆破で向かっていく。

 

マイク「おいおい何も変わってねぇじゃねぇか!」

 

相澤「バカ、よく見てろ。」

 

すると爆豪は途中で自分の上に向けて爆破し体を落としてクラークの股の間をスライディングしていく。そして

 

爆豪(両手を合わせて爆破の威力を高める!そしてそれをただ放つんじゃねぇ、、、圧縮して衝撃を生む!)

「インパクトグレネード!!!」

 

ドォォォォォォォン!!!!!!

 

するとクラークは斜めにぶっ飛んでいく。

 

爆豪(角度も重要だ!正面や真上からじゃあ衝撃を足で止められる!だから下から斜めへの衝撃が効果的!!)

 

BOOM!!BOOM!!!

 

爆豪はクラークに迫っていく。クラークは途中で爆豪の方を振り向く。すると!

 

爆豪「フラッシュグレネード!!!」

 

ピカァァァァァァァァァァン!!!!!

 

凄まじい閃光が広がりクラークも目を瞑る。

 

爆豪(そして相手の視覚を奪うッ!!これでどんな相手にも攻撃を与えられる!!)

 

ガシッ!

 

すると爆豪はクラークを掴んだ。そして!

 

グルン!グルン!グルン!

 

爆豪(こいつは絶対に降参なんて言わねぇし正直倒せねぇ!なら場外に出すまでだッ!!)

 

爆豪は回転を増やしそして!

 

爆豪「エクスカタパルトッ!!!」

 

爆破と同時にクラークをぶん投げる。回転と爆破二つが合わさりクラークは場外の方に飛んでいく。

 

爆豪(そして空中での留め!確実に完全に勝利を掴む!!)

 

爆豪はクラークに向かって飛んでいく。回転を加え回転を加え!!!

 

爆豪「ハウザァァァインパクトォォォォ!!!!」

 

バッゴォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!

 

今日一番の爆発が起こる。その爆風は凄まじく遂には実況席のガラスが割れた。

 

マイク「お、、、おい、、大丈夫か?これ、、、」

 

そして段々と黒煙は消えていく。すると

 

クラーク「凄いコンボだったよ爆豪君。成長したな。」

 

爆豪「くっ、、、、」(こい、、、つ、、まだ余裕ありやがった、、)

 

クラークは爆豪の後ろから爆豪の手を掴んでいた。そして

 

ダン!

 

爆豪「がっ?!」

 

クラークは爆豪の首に手刀を打つ。すると爆豪は白目を剥き気絶した。

 

ミッドナイト「ば、、、爆豪君行動不能!!!クラーク君の勝利!!!!!」

 

マイク「す、、、すっげぇ戦いだったぜ、、、と、、ということで!以上で全ての競技が終了!!!雄英体育祭優勝は!!!A組!!クラークケント!!!」

 

ワァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!




持ち味をイカせッ!!クラークってこの世界で刃牙の勇次郎並みにぶっ壊れなんで言わせて見ました!いやぁまぁこうなるよね!次回はクラークと拳藤書きます!では!


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第19話:スーパーマン

今回はクラ拳です!


ミッドナイト「今年度雄英体育祭、全ての競技が終わりました。それではこれから表彰式を行います!!!」

 

煙が上がり表彰台が煙の中から出てくる。2位の爆豪は爆豪と思えない程静かで暗かった。

 

切島「爆、、豪、、、、」

 

緑谷「かっちゃん、、、」

 

クラスメイトの一部からは彼を心配する声が上がる。そして

 

ミッドナイト「それではメダル授与よ!今年メダルを贈呈するのは勿論!!この人!!」

 

するとスタジアムの天井に人影が現れる。

 

オールマイト「ハーハッハハハ!!!」

 

ワァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

 

歓声が広がる。

 

観客a「オールマイトだぁぁ!!」

 

そしてオールマイトはミッドナイトの目の前に着地する。

 

ミッドナイト「我らがヒーローオールマイト!!」オールマイト「私が来たぁぁぁ!!」

 

完全に被ってしまった。だがミッドナイトは気を取り直して進める。

 

ミッドナイト「それではオールマイト!3位からメダルの授与を。」

 

オールマイト「轟少年!おめでとう!準決勝で左側を納めてしまったのは訳があるんだろ?」

 

轟「緑谷戦でキッカケを貰って、わからなくなってしまいました。貴方が奴を気にかけるのも少し分かった気がします。貴方の様なヒーローになりたかった。ただ、俺だけが吹っ切れてそれで終わりじゃあダメだと思った。清算しないとならないものがまだある。」

 

オールマイト「うん!顔が以前と全然違う!」

 

するとオールマイトが轟をハグした。

 

オールマイト「今の君ならきっと清算出来る!」

 

轟「はい。」

 

オールマイト「爆豪少年、、、」

 

爆豪はいつもより静かで何か良いだげだった。オールマイトも流石に暗い感じになってしまう。

 

オールマイト「ではこのメダルを、、」

 

その時爆豪はオールマイトの腕を掴んだ。

 

爆豪「こんなんじゃあ駄目なんだ、、、俺は、、一位取るんだ、、こんなんじゃあしまらねぇ」

 

そういう爆豪の目は燃えていた。

 

オールマイト「爆豪少年。君は良くやった。そしてチャンスはまだある!二回もな!!その二回のためにこれから頑張ってくれ!」

 

すると爆豪は大人しくなりオールマイトは彼の首にメダルを通す。

 

オールマイト「そしてクラーク君!!君は本当に強いな!!何度も驚かされるッ!恐るべきほどに!!優勝おめでとう!!」

 

そしてメダルを授与される。

 

オールマイト「さぁ!今回の勝者は彼らだった!!しかし皆さん!この場の誰にもこの場に立つ可能性はあった!!ご覧いただいた通りだ!競い!高め合い!さらに先へ登っていく姿!!次代のヒーローは確実に!その芽を伸ばしている!!」

 

そしてオールマイトは空を指差す。

 

オールマイト「てな感じで最後に一言!!皆さんご唱和ください!!セーの!」

 

オールマイト「お疲れ様でました!!!」

観客「プルスウルトラ!!!」

 

その瞬間会場全体からブーイングが響いた。

 

観客「そこはプルスウルトラでしょオールマイト!!!!!」

 

オールマイト「あぁいや、、疲れただろうとおもって、、、」

 

こんな締まらない感じで体育祭は幕を閉じていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後

拳藤「いやぁやっぱ凄かったよクラーク!!カッコ良かった!!」

 

クラークと拳藤は一緒に歩いていた。学校帰りである。

 

クラーク「そう言えば、、、どこかから指名くるかな?」

 

クラークがそういうと一佳ははぁ?と言ってから怒鳴る。

 

拳藤「あんたが指名来ない筈ないでしょ!一位取ったしあの強さなんだよ?!あんた自分強いの自覚してないの?!」

 

クラークはごめんごめんと言ってからじゃあ何処から来るかな?と聞く。

 

拳藤「さぁね、、、何処からでも来るでしょ。」

 

拳藤はいつもよりちょっと冷たくクラークに行った。ちょっと呆れられたらしい、、、、

 

クラーク「ねぇ一佳?」

 

拳藤「何?」

 

クラーク「どうせ明日明後日休みだから、、、、前言ってたデート、、、、行かない?」

 

すると拳藤は足を止め一言

 

拳藤「うん。」

 

そう言って頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日 駅

次の日の朝待ち合わせの駅でクラークは待っていた。その時一つのネットニュースを見る。そこにはヒーロー殺しの事が書かれていた。

 

クラーク(ヒーロー殺し、、、か、、)

 

そうしていると

 

バン!

 

拳藤「よっ!クラーク!!」

 

後ろから一佳がクラークの肩に手を乗せ驚かしてきた。拳藤の服は青いスーツジャケットと白のワンピ、赤いベルトを巻き白いスカートの可愛らしい姿だった。

 

クラーク「似合ってるね一佳。可愛いよ!」

 

すると拳藤は顔を赤くしてからクラークの背中をぶっ叩く。

 

クラーク「痛いって一佳、、、」

 

拳藤「全然大丈夫でしょ!」

 

すると拳藤は笑みを浮かべる。クラークも笑みを浮かべて手を繋ぎ歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カフェ・ドゥ・マゴ

二人でカフェに入りテーブル席に座る。

 

拳藤「このカフェずっと行きたかったんだよねぇ!いつか本店にも行きたいなぁ!」

 

クラーク「絶対行こう。」

 

拳藤「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

服屋

拳藤「ん〜〜〜どっちが良いかなぁ、、、ねぇクラーク!どっちが似合ってる?」

 

拳藤は二つの服を持ち体に合わせながらそう聞いてきた。

 

クラーク「どっちも似合ってると思うけどなぁ〜」

 

拳藤「そういう答えは求めてませんー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バイク屋

拳藤「あ〜〜〜〜〜!!!!」

 

拳藤は目を輝かせながらバイクを眺めている。

 

クラーク「どれが一番興味あるの?」

 

拳藤は言葉には出さずそのバイクを指差していた。よっぽど欲しいらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

拳藤「はぁ楽しかった!!ありがとなクラーク!!」

 

初めてのデートが幕を降ろそうとしていた。あまりにも短い時間、、、、、クラークはこのデートで確信した。自分が心の底から拳藤の事が好きなのだと、、、

 

拳藤「どうしたクラーク?そんな考えごとしてるような顔して?」

 

クラークの顔を拳藤が覗き込む。すると

 

チュッ!

 

クラークは拳藤にキスをした。その瞬間時間が止まったように二人は感じていた。そして唇を離す。

 

拳藤「ばっ、、ちょクラーク、、、そんないきなり、、」

 

一佳は顔を赤くしてあたふたしていた。クラークは本当に可愛いと思った。そしてもういっそのこと踏み切ろうと思ったのだ。

 

クラーク「今日、、、この後、、、、僕の家に来ないか?」

 

時間はもう遅い。このまま家に行くとなるとそれは泊まる事が確定すると同じだった。すると拳藤は、、、

 

拳藤「わ、、、私一人暮らしだし、、、、うん。行く。」

 

下を向いてその誘いを受けたのだ。するとクラークは拳藤をお姫様抱っこする。

 

拳藤「ちょっ!クラーク!?」

 

そしてクラークは飛んだ。拳藤は最初の頃は怒っていたが途中から風を感じ始めた。

 

拳藤「気持ちぃぃ、、、、」

 

そして空から夜の街を見る。それはいつも見る夜の景色とは違い幻想的に見えた。

 

クラーク「ただいまぁ!」

 

家に帰り扉を開けそう言った。すぐに奥から母が来る。最初は驚いていたが説明すると笑って許可してくれた。

 

マーサ「可愛い子ねクラーク!大事にしなさいよ!」

 

クラーク「わかってるよ母さん。」

 

一緒に夕食を食べ、学校の事や二人の事を母に話した。その会話中拳藤はずっと顔を赤くしていた。そしてクラークと拳藤はクラークの部屋に入った。

 

拳藤「ここがクラークの部屋なんだ、、、」

 

拳藤は部屋に入ると周りの物を見出す。何の面白味もない部屋だけど拳藤はどこか嬉しそうな表情だった。

 

ボスッ!

 

そして二人でベッドに腰をかける。少し沈黙が走る。二人の心音が部屋に響くようにクラークには聞こえた。

 

拳藤「クラークはさ、、、、」

 

最初に口を開いたのは拳藤の方だった。

 

拳藤「なんでヒーローになろうって思ったの?」

 

クラーク「父親の為、、、、かな。」

 

その後クラークは育ての親の事を話す。勿論自分が異星人だということを省き語った。自分が少し特殊だったこと、小学生時代イジメを受けていたこと、父を竜巻で失ったこと、、、、

 

クラーク「こんな感じだよ。あまり明るい話じゃあないね、、、、」

 

拳藤「そう、、だね。何かごめんね。」

 

クラーク「うぅん。全然。」

 

また沈黙が走る。

 

クラーク「一佳は?」

 

次に口を開いたのはクラーク。自分が聞かれた事を一佳にも聞いた。

 

拳藤「私は、、、、昔の彼氏を見返したいって所から始まったんだ。」

 

するとクラークは拳藤の方を見る。驚いたのだ拳藤に彼氏がいたというのを初めて聞いたから、、、

 

拳藤「昔の彼氏にさ、、言われたんだよ。『一佳の個性じゃあヒーローにはなれない。ごめん僕はヒーローになれる人と結ばれたいから。』って、、、それで別れたんだけどさ、、それでも見返してやりたい!って思ったんだ。それが最初だった。」

 

すると拳藤は顔を上げてから続ける。

 

拳藤「でもヒーロー目指す内に思ったんだ!人を助けるって凄い事で本当にカッコイイって、、、今はそれが原動力!」

 

拳藤はクラークに笑みを見せてそういった。だが目からは少し涙が流れていた。そしてクラークは指で拳藤の涙を拭う。

 

拳藤「ごめん、、、もう忘れてるつもりだったけど、、、つい、、、あれ?可笑しいな、、あれ?」

 

拳藤の目からは次々と涙が溢れていた。失恋というものは人の心に大きく残る傷なのだ。クラークはそれを実感したのだった。

 

ギュ!

 

クラークは優しく拳藤を抱きしめる。

 

クラーク「大丈夫、、、その傷は僕が忘れさせるから。」

 

そしてそう言ってまた拳藤にキスをした。今度は二人の頬が赤くなっていた。

 

拳藤「私、、、まだこの先は行ってないんだ、、、、だから、、」

 

拳藤はうるうるしている目でクラークを見る。

 

拳藤「クラーク、、、このまま忘れさせて、、」

 

そしてもう一度キスをしクラークは拳藤をベッドに押し倒した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュン!チュン!

 

鳥の囀る音が聞こえる。クラークは一人起き上がり鏡の前に立つ。

 

 

 

 

拳藤「クラー、、、ク?」

 

すると拳藤が目を覚ます。

 

クラーク「おはよう一佳。」

 

クラークは鏡の前でヒーロースーツを着ていた。何故来ていたのかそれはわからない。何故かわからないがクラークはスーツを着て鏡で全身を見ていたのだ。

 

拳藤「それヒーロースーツ?」

 

そう拳藤はヒーロースーツのクラークを見るのは初めてだった。

 

クラーク「あぁそうだよ。」

 

すると拳藤は立ち上がりクラークのスーツを触る。そして胸元のマークを見る。

 

拳藤「この真ん中のはS?」

 

クラーク「嫌これはSじゃないんだ、、」

 

拳藤は頭に?を浮かべる。そして聞く。

 

拳藤「じゃあなんなの?」

 

クラーク「これは家の紋章、、、僕の家で「希望」を意味するんだ。」

 

クラークがそう答えると拳藤はふーんという感じでまたベッドに腰をかける。すると

 

一佳「ヒーロー名決めた?」

 

クラーク「嫌まだ、、、」

 

一佳「それじゃあさぁ!・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校

相澤先生はもう包帯なしで来れるようになっていた。凄い再生力である。そして最初の授業はヒーロー名決めだった。この後の職場体験の為らしい。次々とクラスメイトがヒーロー名を発表していく中クラークも立ち上がり教卓の前に立つ。

 

クラーク「僕のヒーロー名は、、、、」

 

そして何の迷いもなくフリップを皆んなの方に向ける。

 

クラーク「スーパーマンこれが僕のヒーロー名です。」

 

ミッドナイト「スーパーマン、、、、良い響きね!アメリカンって感じ!」

 

クラーク「ええこれは、、、大事な人がつけてくれた名なんです。」

 

こうしてヒーロー名が決まりこの世界にスーパーマンが誕生したのだ。

 




やっぱりスーパーマンがチェリーはちょっとね何かうん、、、、、とにかく二人はもう大人の階段を登ったのだ!勇次郎も言っている「強くなりたくば喰らえ!」もう十分に強いけどね!


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職場体験編
第20話:職場体験


職場体験が遂に始まります!今回から少しの間ヒロアカのキャラがほぼ出ません。まぁそういうことです。それでは!


ヒーロー名決めの時間が終わり生徒達は職業体験先をどうするか考え始める。しかも考えられる期間は2日、、、実に短い。そして

 

クラーク「多いな、、、、」

 

クラークも案の定悩んでいる。だが彼の場合は逆に候補が多すぎるからという贅沢なものだった。

 

切島「クラークおめぇ本当めっちゃ来てるなぁ、、、」

 

上鳴「流石に最強君!やっぱ違うわぁ」

 

クラークは微笑してからまた自分宛に届いた資料を見ていた。

 

クラーク(ギャングオルカからも!それにこれはリューキュウから、、、それにファットガム、、、、、ん?)

 

するとクラークはある資料に目がいく。それは一つだけ明らかに他と違う様相を成していた。そう封筒だった。封を開けると中には資料ではなく手紙が入っていた。

 

クラーク(なになに、、、『雄英体育祭を見て君に興味が湧いたッ!是非僕の所に来ないか?』一体どこから、、、場所はアメリカ!?ヒーロー名は、、、)

シャザムゥゥ?!!

 

クラークの声に何人かが反応した。

 

上鳴「シャザム!?お前そんな何処から指名きてんの?!」

 

クラーク「あぁ、、、」

 

切島「シャザムつったらアメリカのNo. 1じゃあねぇか!!」

 

芦戸「そんな所から指名が、、、」

 

クラスの何人か「流石ぁ〜」

 

その後クラークはすぐさま相澤先生の所に赴いた。すると

 

相澤「あぁシャザムからの指名だ。ここ行くならアメリカ行きだから明日空港だぞ。」

 

クラーク「えっ?!」

 

唐突過ぎた。だが

 

相澤「で、どうなんだ、、正直こんな事滅多にないぞ。」

 

クラーク「行きます!」

 

クラークは即決した。それは彼がヒーロー大国であり犯罪大国であるアメリカに興味があっただけではない、自分の成長の為には必要だと踏んだからだ!

 

相澤「そうか、、、じゃあ用意しとけ。後空港には俺じゃねぇ先生が来るからな。」

 

そしてクラークの職場体験先が決まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

職場体験先がアメリカという事でマーサも拳藤も、そしてクラスメイト皆驚いていた。良く考えると確かに凄いことだった。そしてクラークは空港に着いた。空港に着き集合の場所でスマホを取り出す。

 

クラーク(一佳に連絡でも入れとくか、、)

 

プルルルル!プルルルル!

 

そして電話をかける。出てくるのを待ってる間周りを見た。すると集合場所に落ちている新聞紙に目が入った。

 

クラーク(ヒーロー殺しの記事、、、あるかな?確か武楽会出井の、、、)

 

その時

 

ドッジャァァァァァン!!!!!

 

クラーク「おは?!」

 

クラークは驚いて尻餅をついた。その瞬間電話も繋がった。

 

拳藤「もしもし?どした?」

 

クラークは落ち着いてから話出す。

 

クラーク「あっあぁ一佳、、、今丁度空港でそろそろ日本を出るんだ。」

 

拳藤「えっ?!今!?言ってくれれば空港まで着いて行ったのにぃ、、、、、」

 

クラークはごめんよと一言言う。すると拳藤はもぉーとちょっとプンプンした口調で言う。可愛い、、、

 

拳藤「まぁ取り敢えず、、、気おつけてね!いってらっしゃい!」

 

クラーク「あぁ行ってくる。一佳も頑張って!」

 

拳藤はうん!と言った。それを聞いてクラークは電話を切る。そして、、、その姿は目の前のヴァレンタイン先生に見られていた。

 

クラーク「あっ、、、ヴァレンタイン先生だったんですね、、、」

 

するとヴァレンタイン先生は頷いた。

 

クラーク「それより最近学校で見なかったんですが、、、どうしてたんですか?」

 

クラークがそう問うとヴァレンタイン先生は口を開いた。

 

ヴァレンタイン「あぁ、、、USJの時に脳無の一体を消滅させてしまってね。一定期間の停職になってたんだ。まぁ脳無が生きてるとは言えなかったらしくそれで復帰出来たということだ。」

 

話が終わり、そろそろ移動しようとした時ヴァレンタイン先生が話し出した。

 

ヴァレンタイン「それよりもクラーク君、、、今電話をしていたのは一年B組の拳藤さんかね?」

 

クラークは顔を赤くしてま、、まぁと言った。雄英で校内恋愛無しとは聞いてないぞ!多分大丈夫だ!そう思いながら、、、、

 

ヴァレンタイン「恋人、、、、かい?」

 

その言葉にドキンッ!と心臓が鳴る。別に隠す気もないが先生に言うのは初めてだった。

 

クラーク「そうです。」

 

そう一言言うとヴァレンタイン先生が語り出した。

 

ヴァレンタイン「そうか、、なら私から一つ言っておく、男が女にひかれる基準だが・・・あるいは女が男にひかれる基準だが・・・・・・『愛』だとか『愛してない』だとか『好き』だとか『嫌い』だとかそれだけじゃあない。最も大切なのは・・・・・・・・『吉』であるかどうかだ。自分にとってその女が・・・あるいは男が『吉』であるかどうかなのだ。彼女を愛したのなら君は『吉』にならねばならない。それを自覚するのだ。」

 

先生の話が終わる。クラークは最後の言葉を聞いて胸に残る物があった。この人の言葉は毎回心に残る。その言葉を聞き自分は拳藤に対して『吉』なのかを少し考える。まぁ少なくともクラークからしたら拳藤は充分過ぎるほど『吉』な存在だ。そして飛行機に乗る。

 

飛行機「アメリカ、ニューヨークまでは、、」

 

飛行機は出発する。窓からは自分たちが住んでいる街が見えた。雄英高校も見える。そして飛行機はアメリカへと向かっていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニューヨーク

そしてアメリカに着いた。

 

クラーク「ここが、、アメリカ!ニューヨーク!!」

 

ヴァレンタイン「そう!自由の国!U・S・Aだ!!着いてくると良い。」

 

そうしてクラークはヴァレンタインの後をついていく。良く周りを見て歩くと、、、

 

クラーク「スタークインダストリーズ、、、やっぱり凄いなトニーは、、」

 

そう準々決勝で戦ったトニーの会社だ。

 

ヴァレンタイン「あぁ、、スターク君は高校生とは言え世界トップレベルの技術者で会社もデカイからな、、、ニューヨークに支店があってもおかしくないだろう。」

 

いやぁ末恐ろしい。本当に凄い男だトニースターク。そしてそこを少し進むと事務所に着いた。一見すると普通の事務所だ。中に入ると6人ぐらいの人がいる。すると一人の男の子が近づいてきた。年齢は中学くらいか?何故ここに?すると

 

「久しぶりですねヴァレンタインさん!」

 

ヴァレンタイン「あぁ久しぶりだねビリー!!」

 

二人は知り合いの様だった。クラークは周りを見てシャザムがいない事を確認しビリーと言われた少年に話しかける。

 

クラーク「あのビリー君?ここの職場体験に来たんだけど、、、この事務所のシャザムさんは何処に、、、」

 

クラークがそう聞くと先生とビリーが笑い出した。クラークは理解が追いついていなかった。

 

ヴァレンタイン「ふふふ!まぁ確かにわからないか!」

 

ビリー「そうだねヴァレンタインさん!フフッ!」

 

クラークがどういう事か理解する前にヴァレンタイン先生がビリーを指差した。

 

クラーク「えっ?!君がか?!」

 

するとビリーが話し出す。

 

ビリー「まぁしょうがないよね!この姿ではヒーロー活動はしてないから!」

 

クラーク「この姿?!」

 

するとビリーが叫んだ。

 

ビリー「SHAZAM!!!!!!!!!!

 

その時ビリーが眩い光に包まれた。そして目を開くとそこには

 

シャザム「ジャジャーン!!」

 

目の前には雷のマークが真ん中に付いている赤のスーツ、白いマントの男性が立っていた。クラークはそこで理解する。

 

クラーク「まさか?!」

 

シャザム「そう!これがヒーローの姿。SHAZAM!!て言うと変身する。これが個性さ!この姿で高校に行ってまぁ中学卒業とかはちょっといじってね、、、まあ問題にはなったけど、、、高校卒業してから世にバレたから今はヒーローさ!」

 

ビリー・バットソン 個性:SHAZAM

SHAZAMと叫ぶと最強の戦士になる。ソロモンの知恵、ヘラクレスの剛力、アトラスのスタミナ、ゼウスの全能、アキレスの勇気、マーキュリーのスピードを得る。

 

クラークはなんてこった、、、と思った。これが自由の国アメリカなのか、、、

 

シャザム「まずはここの紹介とここの人達を紹介しよう!」

 

そして事務所を見て回った。設備は整っていて環境は最高だった。

 

シャザム「じゃあここの人達を紹介するよ!まず僕はビリーバットソンこれが本名だ!ヒーロー名はSHAZAM!よし!じゃあ皆集まって!」

 

すると最初に入ったときにいた6人の内5人が集まってきた。

 

シャザム「まずはロイス君から、、、」

 

すると全身黒ずくめで槍の様な物を持った人が話し出した。

 

ロイス「僕はロイスウィリアム。ヒーロー名はヴァラーだ。」

 

ロイス・ウィリアム 個性:延長化

触れた物を長く出来る。最長50mは伸ばせる。

 

ロイスさんか、何か怖いな。するとロイスさんがマスクを取る。

 

ロイス「これからよろしくねクラークくん!」

 

めっちゃ優しそうな人だった。その後も紹介は続く。

 

クリミア「私はクリミア!ヒーロー名はクリームパイ!」

 

クリミア・デニス 個性:クリーム

体からクリームを出す。彼女のクリームが体に着くと一気に活力を奪われる。

 

するとクリミアはクラークの耳元で小声で言った。

 

クリミア「因みにアメリカでクリームパイは隠語で、、、中出し❤️って意味!」

 

クリミアはニヤニヤしながらクラークを見る。すると弓を持った人が口を開く。

 

クリント「本当に性に飢えてるなお前は、、、高校生に手を出すまで行ったら終わりだぞ。俺はクリントバートン。ヒーロー名はホークアイだ。」

 

クリント・バートン 個性:トリックアロー

特定の物や現象に触れる事でそれを矢に移すことが出来る。

 

クリントがそう言うとクリミアはキレて何回かクリントを殴った。

 

エレクトラ「貴方達少しは静かに出来ないの?、、、私はエレクトラ。」

 

エレクトラ・ナチオス 個性:サイキック

知人との意思の共有及びそれを催眠術として活用することが出来る。

 

クリミア「はい出ましたエレクトラの説教ぉ!これだから彼氏にフラれるんですぅ〜」

 

シャキン!

 

するとエレクトラは手にナイフのような物を構える。

 

ギャァァァァァァ!!!!!

 

ウェザー「愉快だろう。これがうちだ。俺はウェザーリポート、、、よろしく頼む。」

 

ウェス・ブルーマリン 個性:ウェザーリポート

天候を操作するスタンド型個性を出現させる。雷を降らせる、雨を降らせる、雹を降らせる、風を吐かせる、空を飛ぶなどが可能。

 

実に愉快な事務所だ。皆んな仲が良さそうだった。するとクラークはある事に気づく。

 

クラーク「あのあの人は?」

 

一人だけ隅で座りながら事務作業?をしている人がいた。

 

シャザム「あぁ彼女ね!ちょっと待ってて!」

 

するとシャザムはその女性の所に瞬時に言って耳元で何かを言う。別に聞こうとはしなかった。すると

 

ホット「ごきげんよう。挨拶はこのくらいにして用件を言う。これからお前を木に吊るす。」

 

ホット・パンツ 個性:肉スプレー

肉のスプレーを取り出す。肉スプレーは傷を塞いだり、顔や体を別人にしたりなど応用が可能。

 

クラーク「え?!なっ!なんで?!」

 

シャザム「ハハッ!ちょっと彼女に君が悪口言ったって嘘ついたのさ!」

 

シャザムは笑っていた。だがホットパンツはそれを逃さない。肉スプレーを構える。

 

シャザム「あっ、、、、ごめん。」

 

ワァァァァァ!!!!

 

そして紹介が終わる。本当に色々な人がいる。実に愉快で楽しそうな事務所だった。そして皆仲がいい、、、、最初の数日、戦いを見ていたが、やはり学生とは非にならない。特にビリー君!嫌シャザム!そんなある日クラークはシャザムに空き地に呼ばれた。

 

シャザム「今日は実戦練習だ!」

 

クラークは思わず目を見開いた。

 

クラーク「実戦練習?!」

 

シャザム「あぁ!僕と戦ってもらう!君の体育祭の戦いを見てたが僕程の力を君は持っている。一分間のガチファイトさ!」

 

シャザムの目は本気だった。クラークは拳を握ると

 

クラーク「わかりました、、、」

 

そう言ったのだ。そして少し距離を取って向かい合う。

 

シャザム「絵になってる!じゃあいつでも良いよ!」

 

クラーク(アメリカNo.1と今の僕、、、、どこまでやれるか、、、」

 

ギュゥゥゥ!!!

 

クラークは拳を握る。そして!

 

ドンッ!!

 

クラークは地面を蹴り殴りかかった。右ストレートを!!が!

 

バシィィィィィィィィィン!!!!!!

 

クラーク「何?!」

 

拳を止められた。片手で!!

 

シャザム「んん!強い!!流石だ!」

 

ヒュン!ドッゴォォォォン!!!!!

 

そしてボディに一発打たれ、後ろに飛ばされる。強い!クラークは一撃でそう感じた。今までの相手と比べ物にならない。あの脳無よりも遥かに上だと実感する。

 

シャザム「行くぞ!」

 

すると目の前にシャザムが現れた。カウンターを決めぶっ飛ばす。

 

シャザム「グッ!強い!!じゃあ!」

 

すると一気に近づいてきてこう言った。

 

シャザム「SHAZAM!!!!!!!

 

パリリン!ボッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!

 

その瞬間雷が落ちてきてクラークに直撃した。

 

シャザム「これも僕の個性だ!どう?」

 

シャザムの雷は凄まじかった。上鳴君の電気とは比べ物にならない。普通の雷とも違う圧倒的な力、、、

 

クラーク「凄い、、、、ですね、、なら僕も!」

 

するとクラークの目が赤く光出す。まだ雄英生には見せていない技、、、

 

シャザム「ん?目が光っ、、」

 

ビィィィィィィィィィィィィィン!!!!!!!!

 

その瞬間クラークの目から熱線が放たれる。それはシャザムに直撃しシャザムを後ろにぶっ飛ばす。

 

シャザム「いやぁあそんなのもあるとは!!」

 

そして両者空を飛ぶ。そして同じタイミングで最高速度で突撃する。そしてパンチが交わり、、、、

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!ビュオオオオオオオオオ!!!!!!

 

凄まじい衝撃波が発生しまた突風が吹き荒れる。すると

 

シャザム「SHAZAM!!!!!!

 

シャザムがそう叫ぶ。その瞬間雷がクラークに直撃しクラークは落下する。

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

そして地面に叩きつけられた。クラークは何とか拳を握り立ち上がる。すると

 

クリミア「はい終了!時間だよ!」

 

クリミアが持っていたタイマーを掲げそう言った。

 

シャザム「もう終わりか、、、もっとやりたかったけど、、、、まだ立てるなんて久々だから!」

 

そうシャザムと戦い、ここまで出来る人間はそうそういないのだ。彼は世界トップレベルのヒーローなのだから、、、、

 

シャザム「やっぱ強いねぇクラーク君!これからは一緒に戦ってもらう!残りの四日!よろしく頼むよ!」

 

シャザムはそう言ってクラークに手を伸ばす。クラークは笑みを浮かべてその手を握る。

 

クラーク「よろしくお願いします!」

 

こうしてクラークの職場体験が本格的にスタートするのだった。




という事で職場体験先はシャザムです!色々考えましたがヒロアカのキャラにスーパーマンは荷が重すぎる、、、 それと事務所の人達はオリ2ジョジョ2marvel2の配分ですね。 因みにアメリカNo. 1がシャザムということですが勿論ヒロアカのあの人はいます。まぁ登場は結構後ですが、、、、それでは!


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第21話:失踪事件!

今回はあの人登場!もうセットみたいなもん!


拳藤達ももう職場体験が始まっているようだ。どうやらウワバミさんの所で写真撮影やCM撮影ばかりらやっていて余りヒーロー活動を学べてないそうだ。だが送られてきた写真、、、、、笑顔で何よりだ。

 

シャザム「クラーク!!ついて来い!」

 

そしてクラーク達は街のヴィラン、犯罪者の制圧に向かった。ここは凄い!犯罪が日常茶飯事だ。そして驚く事にこのニューヨークと隣の街まで全部シャザムの管轄だった。だが隣の街はそう一筋縄では行かない場所だった。隣街の名は、、、、

 

ゴッサムシティ

恐らくこの世で最も治安が悪く、ヴィラン・ヴィジランテの数も最大の街だった。

 

エレクトラ「ハッ!」

 

ホークアイ「ウェザー!そっちはどうだ?」

 

ウェザー「問題ない。」

 

クリームパイ「こいつら早漏(よわ)すぎ〜!」

 

ホットパンツ「下品な女だ。」

 

そんな街で今日もヴィランを簡単に片付ける。だがここ数日ヴァラーの姿は見られなかった。クラークは気になりシャザムに問う。

 

クラーク「シャザムさん。ヴァラーは、、、ロイスさんは何処に?」

 

シャザム「あぁ!ヴァラーはステルス、潜入専門だからね。今頃どこかの組織でも潰してるだろう。」

 

そんな日が続いてるある日の夜。シャザムはクラークにある事を頼む。険しい表情で、、、、

 

シャザム「クラークくん。実はロイスが帰ってきていない、、、、クリミアもだ。何かが可笑しい、、、私達はこれから大統領の護衛という任務がある。危険を承知で君に頼みたい。2人を探してくれないか?君の実力をかった上で」

 

シャザムの目は真剣だった。クラークはそれを断る理由もなく即答した。

 

クラーク「だがどうしたものか、、、、、この街は日本の数倍も多くの声がする。聞き分けるのは難しいな、、、、」

 

クラークは超聴力で音を聞き分けようとするが、ありとあらゆる雑音がこだましていて到底聞き分けられるものではなかった。

 

クラーク「範囲を絞って飛び回るしかないか、、、」

 

そしてクラークは空を飛び捜索を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイスサイド

とある部屋

ロイス「あぁ〜本当に残念だよクリミア。君結構好みだったのに、、、、」

 

ロイスの目の前には椅子に縛られ頭から血を流し意識が朦朧としているクリミアがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間前

とある路地裏

「今日の分ですぜ旦那!」

 

ロイス「あぁ。」

 

ロイスはとある男から金を受け取っていた。その男はこの区域を拠点として動くマフィア組織ブラックマスクの組員だった。ロイスはその区域を自分の持ち場にしてどんな罪も見て見ぬ振りをする代わりに、金を受け取っていたのだった。

 

ロイス「良し金はあるな。そうだ、この前の女は?」

 

手下「えぇ調教しておきました。でも旦那中々ですよねぇ助けた女を奴隷にして売り捌くなんて!」

 

ロイス「うるさい。まぁわかった。」

 

そうこのロイスという男!ゲロ以下の匂いがプンプンする正真正銘の悪だった。その時だった。

 

カランッ!

 

空き缶が落ちる音がする。ロイスがその方向を見るとそこにはクリミアがいた。

 

クリミア「ロイス、?うう、、うっ嘘だよね?そんな、、こと」

 

その瞬間ロイスは自分の持っていた槍を伸ばして、、、

 

グサッ!!

 

クリミアに突き刺した。槍は腹を貫通し、クリミアは吐血する。するとロイスは槍を縮ませ自分の方にクリミアを持ってくる。そして

 

グッ!

 

クリミアの顔を掴んで不気味な笑みを浮かべる。

 

ロイス「残念だよぉ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在

ロイス「う〜〜〜〜ん、、、、すぐ殺すのは惜しいよなぁ、、、、」

 

ロイスはクリミアの周りを歩きながらそんな事を言う。すると

 

クリミア「ぁ、、、ぁ、う、、」

 

クリミアの口からそんなか細い声が聞こえる。ロイスはそれに反応し耳に手を当て近付く。

 

ロイス「ん?どうしたの?」

 

クリミア「ぁ、、ぁぉ、、う、、」

 

するとロイスは舌打ちをして

 

ロイス「聞こえねぇんだよこのアバズレがぁぁぁ!!!!!!

 

ドン!

 

クリミア「がはっ?!!」

 

クリミアの穴が空いた腹を殴った。クリミアのそんな悲鳴を聞いてロイスは笑みを浮かべる。

 

ロイス「ほぉら出るじゃん声さぁ!」

 

クリミア「う、、う、、、」

 

クリミアの目から涙が出る。

 

クリミア「も、、やめ、、て、、殺さ、、ないで、、、

 

クリミアがそう言うとロイスはため息をついて言う。

 

ロイス「残念だけどそれは無理。ごめんねクリミア。」

 

するとロイスは手にナイフを持つ。

 

ロイス「殺さないと駄目なんだよ、、、、殺さないと、、、」

 

クリミア「おねがい、、、やめ、、て、、、なん、、でも、、、、する、、からぁ、、、

 

するとロイスはまた邪悪な笑みを浮かべる。

 

ロイス「どうせ殺すけど、、、なんでもしてくれるなら一発だけ楽しませて貰うよ!」

 

そしてロイスはクリミアの顔を掴む。

 

ロイス「それじゃあ楽しもうッ!!」

 

その時だった!!!

 

夜の相手は俺がしてやる

 

突如ロイスの背後からそんな声が聞こえる。すぐさま振り返ると

 

バゴン!!

 

顔面に強い一撃をくらう。ロイスは後ろに吹っ飛んだ。

 

ロイス「てめぇは!!」

 

ロイスの目の前にいたのは1人の男だった。だが彼はただの男でも、警察でも、ましてやヒーローでもない。ゴッサムの執行人、、、、バットマンだった!!

 

バットマン 個性:無し

 

ロイス「グハッ!」

 

ロイスはバットマンに圧倒されていた。槍を伸ばし攻撃しようとするも、槍を掴まれ、縮ませナイフで攻撃しようとすると、カウンターを決められた。

 

バットマン「諦めろ!警察に連れて行く!」

 

グン!ドッゴォォォォン!!!!!

 

迫ってきたロイスを掴みバットマンは窓に叩きつける。すると

 

バリィィィィィィィン!!!!!!!

 

ロイスは窓から落下していった。だが

 

ダン!

 

槍を延長させ着地の衝撃を抑える。そしてそのまま槍を伸ばし建物を越える。

 

ロイス「ハハッ!これで終わりだよ!ついてこれねぇだろ!!」

 

ロイスは縮ませ伸ばせで前に進む。その時後ろに大きな羽のコウモリが現れた。

 

ロイス「はっ?」

 

ドッゴォォォォン!!!!!!

 

そのまま蹴りを入れられ、地面に叩きつけられる。そうグラップルでビルの屋上を掴み、その後の加速で空を滑空してきたのだ。

 

ロイス(なんとか槍を伸ばしてダメージ軽減したが、、、これはヤバイ!やられる!)

 

そして目の前にまたバットマンが現れる。

 

ロイス「クソ!」

 

ボッフゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!

 

ロイスは煙幕を地面に向かって投げる。そして煙の中逃げようとするが

 

ガシッ!

 

首を掴まれる。

 

ロイス「ガッ!?グフっ!」

 

バットマン「逃げようとするな!見苦しい!」

 

そしてそのまま地面に叩きつける。そして

 

バゴォォォォン!!!!

 

バットマンはロイスの頭を殴りつけテイクダウンさせる。すると腕の端末に触れる。

 

アルフレッド「どうしましたブルース様?」

 

バットマン「今例のヒーローを捉えた。今すぐここにバットモービルを。」

 

アルフレッド「わかりましたブルース様。」

 

そして端末を切った。その瞬間だった!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!

 

バットマン「何だ?!」

 

凄まじい轟音と煙の中から1人の男が現れた。

 

クラーク「見つけた、、、、そしてお前が、、、」

 

クラークはボコボコにされているロイスと透視によりすぐそこの建物で拘束されているクリミアを見て確信する。

 

クラーク「お前がヴィランか!」

 

バットマン「はっ?!」

 

そうクラークがロイスを見つけたのはバットマンとの戦闘中での事だった。よって状況を把握していなかったのだ。そして

 

グオッ!

 

クラークの拳がバットマンに一気に接近する。バットマンは瞬時にグラップルで攻撃を避ける。

 

バットマン(この男不味いな、、、、腕のいいヒーローだ!)

 

ブオオオ〜〜〜〜ン!!!!!

 

その時バットモービルが現れクラーク突撃して行く。だが!!

 

バァァァン!!!!ボゴォォォォン!!!!

 

クラークにぶつかったバットモービルは逆にぶっ飛ばされ横転した。逆にクラークはピクリともしない。するとクラークの目が光る。

 

バットマン「あれは?!」

 

ビィィィィィィィィィン!!!!!!

 

バットマンはグラップルですぐ様隣の外壁に移る。隣では熱線が発せられていた。すると一気に詰めてきたクラークはバットマンを地面に投げ飛ばす。

 

ボッゴォォォン!!!!!

 

バットマン「グッ!はぁ!はぁ」

 

クラークが地面に降りる。するとクラークが進む左右から何かの機会が展開させる。そして

 

キュイイイイイイン!!!!!!

 

クラーク「うっ!」

 

そこから超音波が発せられた。クラークは耳を塞ぎ顔を顰める。その間にバットマンは連絡を入れる。

 

バットマン『対強靭大型ヴィラン用スーツを頼む!ゴッサム4番通りのセンターホールマンション65廃墟になったマンションだ!その屋上に届けてくれ!できる限り早く!!』

 

送信した瞬間に目の前のクラークが機器を破壊して近づいて行く。

 

バットマン「話を聞け!私はヴィランではない!ロイスウィリアムあいつがヴィランだ!」

 

するとクラークは一気にバットマンの目の前に現れる。

 

クラーク「嘘をつくな!」

 

そうしてバットマンは手を触れられただけで後ろに吹っ飛ばされる。その時屋上にバットポートが到着して、荷物を屋上に落下させた。

 

ガシッ!バッゴォォォォォォォォォォン!!!!!

 

するとクラークはバットマンを掴みそのマンションに叩きつけながら屋上に持っていき投げ捨てる。バットマンは何とか受け身を取ってスモークを投げる。

 

ブシュゥゥゥゥゥゥン!!!!!!

 

クラーク「そんな事をしても意味はない!もう諦めろ!」

 

クラークはバットマンがいた場所に超速で近寄る。だがそこにはもう誰もいなかった。そして

 

ボッゴォォォォォォォォォォォン!!!!

 

クラークは背後から思いっきりぶん殴られその方向にぶっ飛ばされる。無傷のクラークを見てバットマンは言う。

 

バットマン「手加減はいらなそうだ。」

 

すると

 

バッゴォォォォォォォン!!!!!

 

クラークがバットマンを殴り飛ばす。そのままバットマンは飛ばされて工事現場に墜落する。

 

バットマン(何なんだあの男は?!)

 

そう考えているとクラークが工事現場に現れる。そしてバットマンに向かって行く。

 

バァァァァン!!!ドゴォン!!

 

バットマンは瞬時に目の前の鉄筋を踏みシーソーの原理でクラークに先端をぶつける。そして

 

バッゴォォォォォォォォォォン!!!

 

そのまま鉄筋ごとクラークを蹴り飛ばす。だがすぐクラークは戻ってくる。そして

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!

 

またバットマンを殴り飛ばす。バットマンは空に舞う。そして

 

ボッゴォォォォォォン!!!!

 

空中でハンマー状にした拳を振り下ろされ地面に叩きつけられた。

 

クラーク「ここで倒す!」

 

バットマン「アルフレッド、、、、遺書を頼む。」

 

アルフレッド「はい?!」




ということでバットマン登場です!今回着てるアーマーはダークナイトリターンズとバットマンエンドゲームを融合したみたいなのを想定してます。戦闘描写はバットマンリターンズですね笑そしてバットマンが来たということは自ずともう一つのセットも、、、、、それでは!


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第22話:バットマン

今回でクラークの職場体験は終了です!


ビュン!ビュン!!

 

バットマンはバットラングをクラークに投げつける。だが

 

カンッ!カンッ!カンッ!

 

体に当たっても微動だにせず全く意味がない。そして最後に投げた一つを

 

CATCH!!

 

そう指で掴んだ。

 

クラーク「意味はないぞ!」

 

クラークがそう言うとバットラングが赤く点滅し出す。そして

 

ボォォォォォォォォォォォン!!!!

 

バットラングが爆発する。しかも

 

クラーク(何だこれ?!目に沁みる!)

 

そうそのバットラングの中に入っていた成分がクラークの目を一時的に使い物にならなくする。そして

 

カチャ!ガシッ!

 

バットマンは電柱の電源にスーツのプラグを差し込みクラークの頭を掴む。すると

 

ビリリリリリリリリリリリィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!

 

クラーク「ぐわぁぁぁぁぁ?!!!!!」

 

凄まじい威力の電気がクラークに襲いかかる。すると町中が点滅し出す。そうバットマンはゴッサム一帯の電気をクラークに放出しているのだ。

 

クラーク「うぅぅぐぅ!!!」

 

ビィィィィィン!!!!

 

クラークは目からの熱線で電源の端末を破壊する。そして

 

フゥゥゥゥゥゥゥゥゥぅゥゥゥ!!!!

 

息を一気に吹きかけてバットマンをぶっ飛ばす。そして

 

パキキキキ!!!!

 

段々とアーマーを凍らせていく。だがバットマンも対策はしてある。

 

バットマン(Mr.フリーズ対策があってよかった。)

 

ジュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!

 

アーマーが赤く熱を帯び氷は全部溶けた。するとクラークの目が赤くなる。

 

ビィィィィィン!!!!

 

するとバットマンは両手を前に出す。するとアーマーに熱線のエネルギーが吸収されていく。

 

クラーク(吸収?!だがまだ強く!)

 

すると

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!

 

クラークの上に鉄球が落ちてくる。先程電撃を与えてる間にバットラングで鎖を切り上にあった鉄球を落としたのだ。だが

 

バッゴォォォォォォォォォォン!!!

 

クラークはすぐさま鉄球を破壊する。だがバットマンは一気にクラークに近づいていて

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!

 

先程の熱線のエネルギーを溜めた分のパンチをクラークにぶつける。そしてアーマーの拳が破損する。

 

バットマン「不味いな、、、、」

 

ヒュン!ドッゴォォォォン!!!

 

その瞬間クラークはバットマンを地面に殴りつけた。バットマンのアーマーは破損し元のノーマルスーツがあらわになる。

 

クラーク「諦めろ。ここまでだ。」

 

そういうクラークの口からは血が垂れる。その時だった!!

 

キュイイイイイイイイン!!!!!!

 

2人の目の前にバットモービルが現れる。バットマンはクラークと闘いながらバットモービルを遠隔操作してここに持ってきていたのだ。すると後部座席が開いた。そこには

 

クラーク「クリミアさん?!」

 

そうクリミアがいた。傷は多少治療されていた。

 

クラーク「何故?!どういうことだ!」

 

クラークはバットマンに詰め寄る。するとバットマンは言う。

 

バットマン「彼女に聞く事だな、、、私の言葉は信じんだろう、、、」

 

するとクリミアが口を開く。

 

クリミア「クラ、、、ク、、彼は、、味方、、、、ロイドが、、、やっ、、たの、、、」

 

クラーク「そんな、、、、」

 

そしてバットマンはクラークの誤解を解く事に成功したのだ。

 

クラーク「すみませんでした、、、僕の勘違いで、、」

 

バットマン「いやいい。心配するな。」

 

バットマンは傷口にスプレーをかけ傷を軽くだが治療していた。そして

 

バットマン「それよりまずはロイスだ。」

 

するとバットマンはある端末を見せる。そこにはロイスの位置が示されていた。

 

バットマン「先程奴に追跡用のバットラングを付けた。それが功を制したな、、、、奴は今気を取り戻しある組織の隠れ家に逃げ込んだ。」

 

クラーク「その組織とは?」

 

バットマン「ブラックマスク。ローマンシオニスという表向きには化粧品会社を装っている組織だ。」

 

するとクラークはその場所を意識してその方向に耳を傾ける。すると

 

ロイス「おい!開けろ!!俺だ!!」

 

そんな声が聞こえた。

 

クラーク「確かですね、、、じゃあ!」

 

バットマン「いや待て。」

 

クラークが向かおうとするバットマンがそれを止める。

 

バットマン「今私のモービルは壊れかけている。彼女のことは一応治療はしたがまだ重体だ。病院に任せなければ何らかの障害は避けられない、、、、」

 

するとクラークはクリミアの傷口を見て血流を聞く。

 

クラーク「確かに悪そうですね、、、、」

 

バットマン「だから君が送ってくれ。君は飛べるし速いだろ?」

 

クラークはえぇまぁとその言葉に答える。

 

クラーク「じゃあロイスは?」

 

するとバットマンは後ろを向いて言う。

 

バットマン「私が行く。」

 

そしてグラップリングフックを射出して飛んでいった。クラークもバットマンを信じクリミアを抱える。クリミアは瞳に涙を浮かべている。すると

 

クラーク「僕には貴方の傷を癒す事は出来ない、、、でも僕らはシャザムさん達は!貴方と一緒です。」

 

クラークがそう言った。するとクリミアは掠れた声で一言だけ言う。

 

クリミア「あり、、、が、、とぅ、、」

 

クラーク「傷を抑えておいてください。」

 

そしてクラークは空に飛ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バットマンサイド

アルフレッド「中々派手な戦いでしたね。ブルース様。」

 

バッドポートの中でアルフレッドから連絡が入る。

 

ブルース「多少な。」

 

アルフレッド「それよりもあの少年はいったい、、、」

 

ブルース「それはまた今度聞く。それより後どのくらいだ?」

 

アルフレッド「後2分ほどで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイス「はぁはぁ匿ってくれ!」

 

ブラックマスク「何だ?匿う?何故?」

 

ロイス「とにかくだ!俺が死んだらお前達は終わりだぞ!」

 

すると

 

BLAM!!

 

ブラックマスクがロイスの足を撃ち抜いた。ロイスは呻き蹲る。

 

ロイス「てめぇ何を!」

 

ブラックマスクはロイスに近づき頭に銃口を当てた。

 

ブラックマスク「勘違いするな?俺はお前を利用してるんだ。匿ってください。と言え!」

 

その時

 

手下「ブラックマスク様!!バットマンです!」

 

ブラックマスク「コウモリが来たか!外の見張りは!!」

 

手下「ぜ、全員やられてます!」

 

するとエレベーターが動き出す。

 

ブラックマスク「奴は馬鹿か?エレベーターから来るぞ!全員構えろ!」

 

するとアサルトライフルを持ったものや、己の個性で近接武器を構えるもの、火球を作る者様々な戦闘態勢が組まれる。そして

 

ピーン

 

エレベーターが着き、扉が開く。その瞬間

 

BLAM!!!ドルルルルルルルルル!!!!!!ボォォォォン!!!パキィィィィィン!!!!ビリリィィィィ!!!!

 

その扉に向かって一斉射撃&個性の連発!!がそこには誰もいなかった。

 

手下a「どこに?!」

 

手下b「エレベーターにいねぇ!」

 

ブラックマスク「とにかく周りを見ろてめぇら!!」

 

バゴォォォォン!!!

 

その時床を突き破って天井にバットマンが現れた。それと同時に撹乱弾を放つ。

 

パン!パン!パン!ボゴォォォォン!!!

 

手下は銃を発砲しようとすると武器が全部壊れた。そしてバットマンが降り立つ。下にいた者たちは皆飛びかかってくる。トゲの個性の者がトゲを伸ばす。

 

手下c「俺の個性で串刺しになれ!」

 

がカウンターでトゲを折られる。

 

手下c「いでぇぇ!!」

 

ボォォォォン!!

 

そして間合いを詰め天井に投げられる。火球を使った攻撃、それを避けて

 

バショォォォォン!!!!

 

ショックウェーブで周りを一掃。奥から迫ってくる物に後ろの木箱をグラップルフックで掴んでぶつける。床の隙間から出てきた薄っぺらくなる個性を使った奴がナイフで攻めてくるが

 

ジョワァァァァ!!!!

 

酸を流して撃退。

 

ブラックマスク「なんで追い込まれてんだぁ!!」

 

だが

 

ガシッ!ダァァァン!!!

 

天井に張り付いていた男に上から覆いかぶさられる。そして他の物も覆いかぶさる。バットマンは倒されるが足で二人を撃退。手でカウンター。その時

 

グサッ!!

 

バットマン「ぐぉ!!」

 

肩をナイフで刺される。がナイフを折って蹴りで撃退。怪我をしながらも次々と倒していく。そして手下を一掃した。

 

ブラックマスク「化け物め、、、、」

 

バットマン「次はお前だ。」

 

その時バットマンは気付く。

 

バットマン「ロイスは?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイスサイド

ロイス「はぁはあ逃げてやったぜ!だがこれからどうする、、」

 

その時ロイスの目の前に何かが落ちてきた。よく見るとそれは人間だった。そして

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

それに殴り飛ばされる。そこにいたのは、、、、

 

クラーク「来てやったぞロイス!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後

シャザム「もう終わってんなぁ、、、、」

 

ホークアイ「あぁしかも、、、」

 

そしてシャザムはブラックマスクの肩に刺さっているバッドラングを掴み取った。

 

ウェザー「バットマンか、、、、」

 

その時上からロイスが降ってきた。

 

シャザム「こいつ!」

 

そしてクラークも降りてきた。それと同時に

 

ピーポーピーポー!

 

警察も到着した。これによって事件は終結を迎えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

色々な事があった。自分よりも若いのに素晴らしいヒーローになっていて自分よりも強い存在シャザム。日本とは比べ物にならないヴィランの量で闇が深いゴッサム。そして謎のヴィジランテ、バットマン。そんな濃い体験をしていれば時間は一瞬で過ぎ去っていた。

 

シャザム「もう帰るのか、、、しょうがないな、本当に今までありがとう!」

 

そう職場体験の終了がやってきていたのだ。

 

クリント「良くやったよ。あんさんは」

 

エレクトラ「元気でね。」

 

ホットパンツ「隣に同じ。」

 

ウェザー「困った事があれば連絡を。」

 

別れの言葉が告げられていく。クリミアも、もう復帰していた。

 

クリミア「本当にありがとう!」

 

そう言ったクリミアが向けた笑顔は本当の笑顔だったとクラークは思った。そして空港に向かう。するとまた同じ場所に新聞紙が落ちていた。

 

クラーク(はぁ、、、ヴァレンタイン先生この登場好きだよな、、、)

 

クラークはため息をついて新聞紙に向かって言う。

 

クラーク「ヴァレンタイン先生!速く出てきてください!」

 

だが反応がない。クラークはもう一度語りかけようとした。その時

 

ヴァレンタイン「何をしてるのかなクラーク君?」

 

耳元で声がした。クラークはビックリして後ろを振り向いた。そこにはヴァレンタイン先生が立っていた。

 

クラーク「先生!うっ、、後ろにいたんですか、、、」

 

すると先生は少し首を傾げてから言う。

 

ヴァレンタイン「まぁ良い、職場体験は良い経験になったか?」

 

クラーク「えぇ!とても有意義な時間でした!!」

 

ヴァレンタイン「そうか、、、じゃあ行きたまえ、私はまだ少しこっちに用事があってね。」

 

するとヴァレンタイン先生は後ろを向いて歩いて行った。

 

クラーク(あの人はやはりどこかわからない、、)

 

そして飛行機に乗った。クラークはもう帰ってしまうのか、、、そんな事を考えながら外を眺める。すると

 

「隣、、、いいかね?」

 

知らない男性がクラークにそう問いかける。クラークは心よく受け入れた。

 

ゴオオオオオオ!!!

 

すると飛行機が動き出す。窓から外を眺める。たったの一週間の間の滞在だったがどこか名残惜しいとクラークは感じていた。

 

クラーク「ふぅ」

 

クラークは一息ついてから窓から目を離す。すると隣に座ってきた男性が話出した。

 

「会えてよかったよクラーク君。」

 

クラーク「はっ?!」

 

その男の方を向いた。が、顔に見覚えはなかった。

 

クラーク「貴方は、、一体、、、」

 

すると男性は笑みを浮かべる。

 

「何をそんな!君はちょっとした有名人だからね。雄英体育祭は日本人だけが見るものじゃあない。それにシャザムの所で動く君を何度か見たからね。」

 

するとクラークは改めて体育祭の影響を考える。そして一応納得した。

 

クラーク「そうですか!知ってくれているのは嬉しいですが、、、、やはり体育祭の影響は凄いですね。」

 

その男性は全くだと一言言ってからクラークに質問をする。

 

「君は何故ヒーローに?」

 

クラークは拳藤に述べた時のように自分が異星人という事を隠し経緯を述べた。すると

 

「君はきっと、、、生粋のヒーローなのだろうな。応援しているよ。」

 

男性はクラークの目を見てそう言った。クラークは礼を言ってからそういえばと男性を見る。

 

クラーク「ここで会ったのも何かの縁だと思います。お名前を聞いても?」

 

すると男性はそうだったねと言ってから一枚の名刺を渡してきた。

 

ブルース「私はウェイン・エンタープライズのオーナー。ブルース・ウェインだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分が喋っていた相手がまさかの大物ブルース・ウェインだったと知ったクラークは驚き呆気に取られていた。だがその後も話を続け事業の話や慈善活動の話を聞いた。すると

 

ピロン!

 

携帯に着信がきた。クラークはブルースに一言言ってスマホを見る。そこにはグループメッセージに緑谷から送られた地図の写真があったのだった。




ということでバットマンがクラークにブルースとして接触しました。そしてバットマンは日本へ、、、、一体何故?それはいずれわかります。


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第23話:1977号 星戦新聞

20XX年 5月10日


ヒーロー殺し逮捕!!虐殺(カーネイジ)の真相

    フリー記者  武楽 会出井

 

 近頃巷を騒がすヒーロー殺し。今回は私が彼を追う中で目撃した逮捕劇、そして犯人についてわかった事を述べていく。・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷サイド

轟「行け!」

 

飯田「足が!」緑谷「拳が!!」

 

飯田は左足を、緑谷は右腕を構える。目の前にはヒーロー殺しステイン。飯田の復讐心から始まったこの戦い、、、、緑谷と轟が参加し激化を進めていた。そして!!

 

飯田&緑谷「あればいい!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォン!!!!!

 

二人の攻撃がステインの横腹に、そして顔面に直撃した!

 

緑谷は放った右腕を抑える。

 

轟「奴の動きを止められた!チャンスだ!!」

 

そして轟は炎を出す。その時ステインの目が開き、落ちていく刀を拾い飯田に向ける。が、、、避けられる。

 

飯田「お前を倒そう!!今度は犯罪者として!!」

 

轟「畳み掛けろ!!」

 

ボオッ!!

 

そして炎をステインに向けて放つ。飯田は左足のエンジンをブーストして!!

 

飯田「ヒーローとして!!!」

 

ドッゴォォォォン!!!!!!!

 

空中で蹴り上げるように腹に重い蹴りを入れる。それに畳み掛け、轟の炎が直撃する。

 

ステイン「かはっ!」

 

落ちてくる二人を轟は氷で助ける。

 

轟「立て!まだ奴は!!」

 

ステインは氷の上でぐったりとしていたのだった。そう彼らはこの凶悪犯に勝利したのだ。その時

 

「凄いね君達!」

 

3人の後ろからそんな声が聞こえた。3人は身構える。だがそこにいたのは普通の一般人だった。

 

緑谷「あなたは?」

 

緑谷がすかさずそう聞いた。すると彼は3人に名刺を配る。

 

飯田「フリーの記者、、、武楽 会出井さん。まさか、、、」

 

すると3人はステインを見る。すると会出井が言う。

 

会出井「そうその通り!ずっとステインを追って記事を書いててね。今回出会したのさ一種の奇跡さ!」

 

嘘をつけ

 

その時何処からかそんな声が聞こえてくる。緑谷と轟、飯田はその声の発生源から頭に?を浮かべる。すると

 

何度も見つけてるくせに腰抜けだからな

 

会出井「うるさいな!俺はヒーローじゃないんだ!記者だぞ?ヴィジランテになれってのか?!」

 

チンピラやコンビニ強盗には強気なのにか?お前はチキンだ!

 

緑谷達はますます理解が追いつかない。声の発生源は確実に目の前の男性。そして彼はその声と会話している。

 

会出井「あぁそうかい!じゃあお前は何だ?チョコ好きのスライムだろ?!」

 

それ以上言うと脳味噌を食うぞ会出井ィ!!

 

その瞬間会出井の体から黒い塊が現れる。それはまるでヴィランのような顔をした怪物だった。すると会出井は3人を見る。

 

会出井「ごめんね!これ僕の個性のヴェノムだ。すまない!」

 

3人の心の中で同時に彼の顔が連想された。そう常闇である。すると会出井が話出す。

 

会出井「それよりだ、、、、俺はさっき言ったとおりこの事を記事にする。だが法律上、君達は教育者の許可がないと個性は使えない筈だ、、、」

 

3人はギクッ!と反応し頷く。すると会出井は話を続ける。

 

会出井「だから君たちの勇姿を世に出すと言う事は、君たちに罰が下る。だがこれを、他のヒーローが倒したことにすれば、勇姿は誰も知らないが、罰はなくなる、、、、どうしたい?」

 

そう会出井はあくまで3人に選択をすることを認めたのだ。すると少し考えて飯田が口を開く。

 

飯田「今回の事は、、、、僕達の事は報道しないで貰いたい。これは罰を受けたくないからではなく、、、僕はまだそこまでの男じゃない、、」

 

すると緑谷が飯田の肩に手を乗せて言った。

 

緑谷「僕も飯田君と同じ考えです。」

 

轟も頷いた。すると会出井は頷く。

 

会出井「そうか!じゃあそうやって記事にはする。それじゃあ、、、危ない!」

 

三人「え?」

 

その時三人の背後から先程まで気絶していたステインが刀を向けた。だが!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!

 

一瞬にしてステインにパンチが襲い掛かった。そのパンチはステインを完全に無力化したのだ。

 

ヴェノム「雑魚だったな会出井ィ!こいつ食っていいのか?

 

会出井「ダメに決まってるだろ!つっても刀で少し腕切られたけどな、、、、」

 

そう今のパンチは記者である会出井の個性ヴェノムのものだった。三人は呆気に取られていた。ただの記者という彼のその強さに、、、、

 

緑谷「あ、、、ありがとうございました!」

 

会出井「いやいや俺達は!」

 

ヴェノム「緑モジャ!チョコでも買ってこい!

 

すると会出井はヴェノムを叱った。その後ステインに動きを封じられていたネイティブも動けるようになりステインを拘束した。

 

ネイティブ「君達、、、本当にありがとう。」

 

ネイティブは三人の学生に礼を言う。自分が情けないと言うが仕方がないことだった。その時だった。緑谷のよく知る人物が目の前に現れたのだ。

 

グラントリノ「なっ!何故お前がここに!」

 

緑谷「グラントリノ!!」

 

するとグラントリノはジェットを使って緑谷の顔面に蹴りを入れる。グラントリノは緑谷の職場体験先だった。どうやらここに来いと言われていたらしい。

 

緑谷「グラントリノ、、ごめんなさい。」

 

すると他のヒーロー達が駆けつけてくる。どうやらエンデヴァーから応援要請を貰ってきたようだ。

 

ヒーローA「おい!こいつ!!」

 

ヒーローb「まさか、、ヒーロー殺し!」

 

グラントリノ「何?!」

 

ヒーローc「直ぐ警察にも連絡だ!」

 

そして警察の連絡も済んだ時、飯田が緑谷達に頭を下げる。

 

飯田「僕のせいで傷を負わせた!本当にすまなかった!!怒りで何、、見えなく、、」

 

飯田の目から涙が溢れていた。すると緑谷が話し始めた。

 

緑谷「僕もゴメン。君があそこまで思い詰めてたのに、全然見えてなかったんだ。友達なのに。」

 

轟「しっかりしてくれよ!委員長だろ。」

 

すると飯田は目の涙を腕で拭う。

 

飯田「うん!」

 

その時だった!

 

バサッ!

 

グラントリノ「伏せろ!」

 

ヒーローb「ヴィラン?!」

 

空を飛ぶ白い脳無が迫ってきていたのだ!そしてそれは緑谷を掴んだ。

 

飯田「緑谷君!」

 

グラントリノ(いかん!あまり上空に行かれたら俺の個性じゃあ届かなくなる!!)

 

その時だった!!

 

ドッゴォォォォン!!!!!!

 

クラーク「大丈夫かい緑谷君!?」

 

緑谷「クラーク君?!」

 

そう白い脳無を殴りつけ緑谷を救出したのはクラークだった。

 

飯田「クラーク君!何故ここに?」

 

するとクラークはスマホを見せる。

 

クラーク「アメリカからの帰りの飛行機内でこのメッセージを見てね。緑谷君のことだ、、、、何かあると思ったんだ。」

 

その後エンデヴァーも到着し保須での事件も終結した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして保須でのヒーロー襲撃事件はNo.2ヒーローエンデヴァーの手により解決。ヒーロー殺しステインはタルタロスに7日収監された。ここから記述するのは実際私がステインと話した内容である・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会出井「・・・・・・・それで、、、赤黒血染。個性凝血。活動名はステイン、、、」

 

会出井は今特別な許可を経てタルタロスにおいてステインと面会していた。だが、、、、

 

・・・・・・・・・・・・・

 

ステインの反応は宜しいものではなかった。頭を下げこちらを見ようともしない。

 

会出井「話を聞きたいんだが、、、、」

 

ステインはの反応はやはりない。

 

ヴェノム(おい会出井ィ!こいつ死んでんじゃあねぇか?)

 

会出井(バカ言え!そんなわけないだろ。俺達に興味がないだけだ。)

 

会出井とヴェノムは心の中で会話をする。すると会出井は一つの手帳を取り出す。

 

会出井「赤黒、、、、君は昔からヒーローに憧れていた。一時期はヴィジランテとして活動していたな?名前は確か、、、、スタンダール

 

するとステインの耳がピクリと動く。会出井はその反応を見て続ける。

 

会出井「君はヒーローに憧れスタンダールとして活動した。だが結局それは『それは俺じゃないッ!』何て?」

 

会出井の言葉を遮りそういい放ったステイン。彼はついに顔を上げた。その顔は酷く、鼻が削がれていた。

 

ステイン「スタンダールは、、、、俺じゃない。あれは偽物。汚れた存在だ。」

 

すると会出井は続ける。

 

会出井「違う?今も昔もやってることは辻斬り。イカれてるのは変わらないだろう?」

 

ステイン「違うッ!!」

 

ステインは強い意志を持って会出井にそう怒鳴った。その目には漆黒の意志が宿っていた。

 

会出井「じゃあ変わった君は?」

 

会出井はステインとの会話が可能だと思うとそう質問する。すると

 

ステイン「この世の粛清による浄化だ、、、、本物のヒーローであるオールマイト、、、他の偽物を排除し、醜悪な悪も消す。それこそ浄化だ。」

 

会出井「その浄化の終末は?」

 

するとステインはゆっくりと口を開く。

 

ステイン「オールマイトの手によってステインが死ぬ。それが最後だ。だからオールマイト以外に俺は殺せない。」

 

会出井「なるほどね、、、じゃあ自分は本物のヒーローを蘇らせる為他を排し、、、、最後は自分がその生贄となると、、神話だな。」

 

会出井は手帳に会話の内容を書いていく。彼は録音をしないらしい。

 

会出井「君は学生時代、、、英雄回帰を訴えていた。だが君の声に耳を貸さず君は実力行使に出た。だがそれは最初ただの辻斬りと変わらなかった。そんな君が今は変わったと、、、本当にそう言いたいのか?」

 

少しの間沈黙が走る。結局そのまま彼は黙ったままだった。そして面会の時間が終わる。会出井が手帳などをしまい椅子を立ち上がった時だった。

 

ステイン「俺は、、、、必ずこの世を粛清する。」

 

去り際に見せた彼の目と表情、、、、やはり凄まじい男だと改めて実感した。

 

ヴェノム(なぁ会出井ィ、、、俺少しブルっちまったぜ、、、)

 

会出井(はは、、、俺もだよ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステイン(赤黒 血染)はオールマイトのデビューに感銘を受けヒーローを志した。その後私立のヒーロー科高校に進学。しかし教育体制から見えるヒーロー観の腐敗に絶望した事をキッカケに高校を中退した。彼の思想となる英雄回帰はこの頃思案された。だが彼の声は届かず次第に言葉ではなく力に頼り始めた。その間に両親は他界している。(事件性はないと言われているがその真相はわかっていない。)確かに彼の中には強い意志があり、信念の強い男だ。それをクールと思うものもいるだろう。だが彼が人殺しでありヴィランであることを忘れないでもらいたい。私は実際彼と話して実感した。彼の中には確実に歪んだ愛と正義という狂気が存在していた。そして彼の言葉や意志はこれから世界に

 

 

 

 

 

染み(ステイン)のように広がっていくだろう




今回の題名の1977はスターウォーズエピソード4の公開年。新聞はそのままスターウォーズです。ヒロアカ地名がスターウォーズ関係なので笑ステインにも色々変化加えるつもりです。今回もその布石が、、、それでは!


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第24話:不吉な予感

今回は長めですが戦闘とかはないです。


とあるバー

「ヒーロー殺し、、捕まるとは思ってなかったが、、概ね想定通りだ。これで暴れたい奴、共感した奴、様々な人間が衝動を解放する場にヴィラン連合を求める、、、死柄木弔はそんな奴を統括する立場となる。」

 

1人の男がそんな事を言う。すると

 

「儂は先生が前に出る方がいいと思うが、、」

 

老人の声が先に喋った者を先生と呼ぶ。そう死柄木の言う先生だ。

 

先生「ははっ!では速く怪我を治してくれよDr.!」

 

Dr.「超再生を得るのが後一年速ければなぁ、、傷が癒えてからは意味の無い個性だった。ヴィラン連合の統括か、、本当に出来るかあの小僧に。」 

 

Dr.はどこか半信半疑といった所だった。だが先生が続ける。

 

先生「いいのさ。彼には苦労してもらう。次の僕となるために!彼はそんな歪みを持って産まれた子。今のうちに謳歌するといいオールマイト、、、」

 

そこまで言うと先生はDr.ではない方向を見る。

 

先生「所で君たちはどう思うかね?」

 

そう問いかけた方向には三人の男がいた。一人はソファーに座っているスキンヘッドの欧米人。もう一人は立ってこっちを見ている神父。そしてもう一人は本を読みながら椅子に座っている男。金髪の何か凄い魅力を感じる英国人だった。

 

「どうかね、、、本当に務まるか、、、」

 

スキンヘッドの欧米人が言う。

 

「どう転ぼうとも全ては運命のままに、、、」

 

神父が言う。

 

先生「そうか、、君はどう思う?」

 

そして先生はもう1人の英国人にそう問いかける。すると彼は本を閉じオールフォーワンの後ろに移動した。

 

「彼の中には確かな歪みがある。だがまだ、、、成熟していないんじゃあないか友よ?」

 

そう言って男は何処かに消えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校

職場体験が終わり皆が学校に登校した。あの後皆が各々の話をし成長を見せつけた。そして現在、、、

 

オールマイト「大事な話がある。」

 

クラークはオールマイトに呼ばれ面談室にいた。オールマイトの醸し出す雰囲気で話の重要性がわかる。

 

クラーク「それは、、、、オールマイトと緑谷君、、ワンフォーオールの話ですか?」

 

クラークがそういうとオールマイトはクラークの目を見る。

 

オールマイト「やはり君は鋭いな。あぁその話さ。」

 

前々から何かを予期していた。オールマイトはワンフォーオールについて何か重要な事を隠していると、、、だがそれをこちらから聞こうとはしなかった。聞いてはならないと感じていた。するとオールマイトが口を開く。

 

オールマイト「ワンフォーオールは特別な個性なのさ、、、その成り立ちもね。ワンフォーオールは元々ある個性から派生したもの、、、、その個性はオールフォーワン。」

 

それからオールマイトの話は続いた。その個性が個性を奪い与える個性であること、超常黎明期時代の話であること、そしてその世界で力を誇っていた悪の個性がオールフォーワンであることを、、、、、

 

クラーク「それで、、、、その個性とワンフォーオールの繋がりは?」

 

するとオールマイトは口を開く。

 

オールマイト「彼には無個性の弟がいた、、、弟は体も小さくひ弱だったが正義感の強い男だった。兄に争い続ける男だった。そんな弟に彼は個性をストックするという個性を与えたんだ。無理矢理ね、、、」

 

その時クラークの頭の中に一つの答えが浮かび上がる。

 

オールマイト「無個性だと思われていた彼にも個性があったのさ。個性を与えるだけという個性がね。」

 

クラーク「その二つが混じり合って出来たのがワンフォーオール、、、そういうことですね?」

 

オールマイトは大きく頭を縦に振った。衝撃の事実。皮肉な話だ、、、、だが

 

クラーク「何でその話を今?まさか今も生きてる、、まさか?!」

 

オールマイトは頷いてから口を開く。

 

オールマイト「個性を奪う個性、、、いくらでも長生きはできる。私達は代々奴と戦ってきたのだ。そして私の代で倒したはずだった、、、」

 

そこまで言うとオールマイトは拳を強く握りしめる。

 

オールマイト「だが奴は生き残り、、、、、今もいる。だから緑谷君は必ず奴と戦うことになってしまうんだ、、、」

 

クラーク「それで、、、、緑谷君は何て?」

 

オールマイトは拳を緩め言う。

 

オールマイト「彼は、、、受け入れてくれたよ。私の頼みに答えると、、私がいれば頑張れる気がすると、、、」

 

そこまでいうとオールマイトはどこか申し訳なさそうな顔をしていた。それは緑谷にワンフォーオールを受け継がせてしまったことへの気持ちもあっただろうがもっと大きなものがあるように感じられた。

 

クラーク「それで、、、、、何故その話を僕に?ワンフォーオールのことは、、、最高機密事項のはず。僕に全てを話さなくても、、」

 

オールマイト「君ならワンフォーオールについて何かまだ重要なことがあると気づいていたと思ってね、、、それに、、、」

 

少しの間沈黙が走る。オールマイトの額からは汗が垂れる。そして重い口を開いた。

 

オールマイト「私は近いうち、、、、この世を去る。」

 

その言葉を聞きクラークにとてつもない衝撃が走る。オールマイトが死ぬ、、、、、一体、、どういう、、

 

オールマイト「決まった未来なんだ。クラーク少年、、、そう、、決められた未来。」

 

未だクラークは理解できていない。

 

クラーク「決められた未来?一体、、、、一体どういう、、、」

 

するとオールマイトはクラークの目を見て言う。

 

オールマイト「だから君に頼みたい!もし、、、私が死んだ時は、、緑谷君を、、、、私の代わりに見守って欲しい。」

 

そう言ってオールマイトは頭を下げた。

 

オールマイト「頼む!彼には、、、、彼は死なせてはいけない!彼は最高のヒーローになる男なんだ!」

 

クラーク「頭、、、上げてくださいオールマイト。」

 

するとゆっくりとオールマイトは頭を上げる。そしてクラークは言う。

 

クラーク「まだ何が何なのか、、、はっきりとはわからない。でも、、、、約束します。それに僕らは友達だ。言われなくても彼を死なせたりはしませんよ。」

 

クラークがそういうとオールマイトは目に手を当て言った。

 

オールマイト「ありがとう、、、」

 

その目からは涙が出ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日1年A組

HRの時間相澤先生が口を開く。

 

相澤「もう少しで夏休みだが、、、勿論君らが一ヶ月休める道理はない!夏休み!!林間合宿やるぞ!!!」

 

その瞬間クラスから歓声が湧き上がった!林間合宿!何をするのか皆楽しみだ!!だが、、、

 

相澤「ただし!!次のテストで合格点にいかなかった奴!!補習地獄だ!!」

 

そうテストにかかっている!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相澤「良し!授業はここまでにする。テストまで残り1週間だが、お前らちゃんと勉強してるだろうなぁ!当然知ってるだろうがテストは筆記だけじゃなく演習もある。頭と体を同時に鍛えておけ!以上だ。」

 

そう言って相澤先生が教室から出て行った。その時

 

上鳴「全く勉強してねぇ!!」中間21位

芦戸「全く勉強してな〜い!!」中間20位

 

そんな声が聞こえてきた。まぁここ最近は職場体験とかで忙しかったし勉学に打ち込めないのも確かではあった。

 

常闇「確かに行事続きではあったが、、、」中間15位

 

砂藤「中間はまぁ、、入学したてで範囲狭いしどうにかなったけど、、期末は中間と違って、、」中間13位 

 

口田「!!!」中間12位

 

峰田「期末は中間と違って実習試験がないのがつれぇとこだよな!!」中間10位

 

そう言っていた峰田君は中間10位であった。上鳴君や芦戸さんはそんな峰田君に色々言っていたが、、、、確かにそんなキャラではない。そんな二人に声をかける者がいた。

 

緑谷「芦戸さん!上鳴君!!頑張ろうよ!!!やっぱ全員で林間合宿行きたいもん!!ねっ!」中間4位

 

飯田「うん!俺もクラス委員長として皆の奮起を応援している!!」中間2位

 

轟「普通に授業受けてれば赤点はでねぇだろ。」中間6位

 

そう好成績の者の言葉だった!上鳴君は心にダメージを受けた。だがその時また別の声が語りかけてくる。

 

八百万「お二人共!座学なら私!お力添え出来るかもしれません!」中間1位

 

そう!中間トップ!ヤオモモ先生である!!

 

上鳴芦戸「ヤオモモ!!」

 

八百万「演習の方はからっきしでしょうけど、、、」

 

八百万は落ち込んでいた。その時

 

耳郎「お二人じゃないけど、私もいいかな?二次関数応用つまづいちゃってて、、」中間8位

 

八百万「えっ?」

 

瀬呂「悪りぃ俺も!八百万、、古文わかる?」中間19位

 

八百万「へっ?」

 

尾白「俺もいいかな?いくつかわからない所あって、、」中間9位

 

どんどん人が集まっていった。すると急に人が変わったかの様にはしゃぎ出してプリプリしていた。どうやら八百万さんの家で勉強会をするらしい。ちなみに中間3位の爆豪は人徳の差を思い知らされ中間17位の切島君に教えるそうだ。

 

青山「ふふっ!皆慌てちゃって、、」

 

障子「お前は少しジタバタした方がいいんじゃないか?」中間12位

 

青山「それが何かな?何かな?!」中間20位

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食堂

クラークは緑谷達と食堂にいた。

 

緑谷「演習試験かぁ、、内容不透明で怖いね。」

 

飯田「突拍子もないことはしないと思うがな、、」

 

緑谷「筆記試験は授業範囲から出るからまだ何とかなるけど、、」

 

緑谷がそういうと麗日は、、、

 

麗日「まだ、、何とかなるんやな、、」中間15位

 

麗日はどこか焦っている感じだ。

 

緑谷「演習試験、、本当何するんだろう、、」

 

葉隠「一学期でやったことの総合的内容、、」

 

蛇吹「とだけしか教えてくれないんだもの相澤先生、、」中間7位

 

麗日「今までやった事って戦闘訓練に救助訓練、後基礎トレ、、」

 

確かに一体何をするのか全く予想が出来ない状況だった。

 

クラーク「何かと戦いながら目的の場所に向かう、、又は相手を捕縛して救出するとかかな、、」中間5位

 

緑谷「それあり得るね!試験勉強に加えて体力面でも、、いてっ!」

 

その時誰かが緑谷の頭をどついた。犯人は

 

物間「あぁゴメン。頭大きいから当たってしまった。」

 

物間だった。しかも皿には無駄に豪華な料理が配給されている。

 

緑谷「B組の!!えっと、、物間君!よくも!」

 

緑谷が話を進めるのを止めて物間は話を始める。

 

物間「君ら、ヒーロー殺しに遭遇したんだってねぇ、、体育祭に続いて注目される様なことばっかりだねA組って!でもその注目って決して期待値とかではなくて、トラブルを引きつける的なあれだよねぇ、、あぁ怖い!いつか君達が呼ぶトラブルに僕たちも被害が及ぶかもしれないなぁ!」

 

物間の目はとてつもなくゲスな目だった。まるで養豚場のブタを見る目、、、だが何故こいつはこんな風に育ったんだろう。

 

物間「疫病神に祟られたように!!!!あぁ怖っ!」

 

その時

 

ドス!

 

拳藤が物間の首に手刀を喰らわした。クラークはすぐに拳藤に向けたグッドサインをする。

 

拳藤「物間洒落にならん!飯田の件知らないの?!」

 

飯田「拳藤君!!」

 

拳藤「あぁゴメンなぁA組!こいつちょっと心があれなんだよ。」

 

すると拳藤は頭を手でポンっと叩いて言った。

 

拳藤「あんたらさ、さっき期末の演習試験、不透明とか言ってたね!入試の時みたいな対ロボットの演習試験らしいよ!」

 

拳藤が教えてくれたのは演習試験の内容だった。

 

緑谷「えっほんと!?なんで知ってるの?」

 

拳藤「私ぃ先輩に知り合いいるからさ!聞いた!ちょっとズルだけど、、」

 

緑谷「嫌ズルじゃないよ!そうだ!きっと前情報の収集も試験の一環だったんだ!そうか!先輩に聞けばよかったんだ!なんで気付かなかったんだ!」

 

また緑谷がブツブツと話し出した。クラスの一部の人は慣れたが、拳藤はこの緑谷を始めて見るから正直少し引いていた。すると物間が喋りだす。

 

物間「何をするんだ拳藤!せっかくの情報アドバンテージを!!今度こそ憎きA組を出し抜くチャンスだったんだ!」ぐふっ!

 

物間はまた拳藤に手刀を喰らわされた。今度こそ気絶していた。

 

拳藤「憎くはないっちゅうの!」

 

その時クラークは何か思い出したかのように拳藤に話掛けた。

 

クラーク「そうだ!一佳!ちょっといいか?」

 

拳藤「どうしたクラーク?」

 

そして耳元で告げた。

 

クラーク「期末の筆記、、、一緒に勉強しないか?」

 

拳藤「もちろん!私もそのつまりだったからさ!後でスマホで連絡しような!」

 

そう言って拳藤は物間を引きずりながら歩いていった。

 

緑谷「B組の姉御的存在なんだな拳藤さん、、、そう言えば良くクラーク君と話してるの見るし、お互い名前で呼んでるけど2人はどういう関係?」

 

麗日「あっ確かに、、、」

 

轟「よく話してるな。」

 

緑谷がそう問いかける。すると麗日も轟も少し気になっていたようだ。

 

飯田「君たち!いきなり男女の仲を詮索するのはよろしくないと思うぞ!」

 

飯田が緑谷に言うと彼はクラークに謝った。だが、、、

 

葉隠「あっそっかぁ!4人は知らないんだよねぇ!」

 

蛙吹「そうね。あの話いなかったから。」

 

4人は何の話?と頭にクエスチョンマークを浮かべる。葉隠と蛙吹はクラークを見つめた。すると

 

クラーク「あぁ、、、実は僕と一佳は付き合ってるんだ。君達には言ってなかったね!」

 

ブーーーー!!!!!!

 

その時麗日は飲んでいたお茶を吹き出した。

 

麗日「つ!つ!つ!付き合っとんの?!」

 

蛙吹「お茶子ちゃん拭いて」

 

クラーク「あぁ。付き合ってる。」

 

すると緑谷と飯田が口を開く。

 

緑谷「そ、、、そうだったんだ!お、、おめでとうクラーク君!」

 

飯田「うん。実にめでたいことだな、、、だが別のクラスの人と、、、」

 

轟「飯田、、、詮索するなって言ってただろ」

 

轟がそう言うと飯田はすまない!と言って頭を下げる。クラークは笑ってから大丈夫と言ってその事を話した。

 

飯田「なるほど、、、そういうことか、、すまない!聞いてしまって!」

 

クラーク「だから大丈夫だって飯田君!」

 

飯田は変わらず頭を下げる。

 

緑谷「でもクラーク君が彼氏って、、、拳藤さん安心だろうね」

 

麗日「うん!クラーク君強いし頭良いし!」

 

どうやらここの皆んなはあの2人と違って祝福してくれているようだ。すると

 

轟「クラーク、、、、彼女は泣かすなよ。」

 

轟がクラークにそう言った。正直こういう話にのってくるとは思わなかったが彼の言葉はクラークに深く残った。それは轟に言われたからかもしれない。元々柳さん達に言われてその気持ちは心に深く刻んでいた。だが彼の生い立ちなどを思うに彼の強い意志が感じられ、その言葉はクラークの心の更に奥底に刻み込まれたのだった。そして

 

クラーク「うん。勿論さ!」

 

クラークはそう言い切って自分の意思を轟に答えた。彼は笑みを浮かべそのまま皆んなで食事をとった。

 

 




そして次回は期末試験!それが終われば林間合宿!!今回最初に出てきた3人のキャラは、、、、、多分2人はわかると思います!それでは!


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第25話:期末試験

もう一気に進めました!


食事後教室

上鳴芦戸「やったぁぁぁ!!」

 

教室では上鳴と芦戸の歓声が轟いた。

 

上鳴「ロボ相手なら余裕だぜ!」

 

芦戸「ほんとほんと!!」

 

そう彼らは先程の情報を教えた所歓喜に包まれていたのだ。

 

障子「お前らは対人だと個性の調整難しそうだからな!」

 

上鳴「あぁ!ロボならブッパで楽勝だ!!」

 

芦戸「私も溶かして楽勝だ!!」

 

瀬呂「それで八百万に勉強教えて貰えばクリアだ!」

 

上鳴芦戸「それで林間合宿バッチリだぁぁぁ!!」

 

するとまた爆豪が急にキレだした。そして緑谷に牙も向ける。すると爆豪は緑谷、轟、そしてクラークに宣戦布告をして、教室を出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相澤「演習試験を始めていく!!」

 

皆がヒーロースーツを着用して集まっている。

 

相澤「この試験でも、勿論赤点はある。林間合宿行きたけりゃ!みっともないヘマはするなよ!」

 

耳郎「先生多いな、、、」

 

耳郎の言うように先生が9人と流石試験という数だった。

 

相澤「諸君なら事前に情報を集め、何するか分かってると思うが、、」

 

上鳴「入試みてぇなロボ無双だろ!!」

芦戸「花火!カレー!肝試しぃぃ!!」

 

その時相澤先生の捕縛布がモゾモゾと動きだした。そしてそこから校長が現れた。

 

ネズミ「残念!今回から内容を変更しちゃうのさ!」

 

一部のクラスメイト「校長先生!?」

 

ちなみに上鳴と芦戸は固まっていた。

 

ネズミ「これからは対人戦と活動を見据えた、実戦に近い試験にするのさ!と言うわけで!これから諸君には二人一組になって教師と戦ってもらいます!!」

 

その瞬間全員に衝撃が走る。

 

麗日「先生、、方と?!」

 

相澤「なおペアの組と対戦相手する教師は既に決定済!個性と成績、親密度!諸々を踏まえて独断で組ませてもらったから発表してくぞ!!」

 

すると相澤先生が構えた。

 

相澤「まずは轟と八百万がチームで!!俺とだ!そして緑谷と爆豪がチーム!で、相手は、、」

 

すると上から落ちて来る物があった。それは

 

オールマイト「私が、、する!!」

 

そうそれはオールマイトだった。

 

緑爆「オールマイトが!!」

 

オール「協力してかかってきなよ!お二人さん!!」(相澤君、、よく見てるよ君!)

 

ネズミ「それじゃあ組み合わせと対戦する教師を発表するよ!」

 

1戦目

セメントスVS砂藤&切島

 

2戦目

オールマイトVS緑谷&爆豪

 

3戦目

パワーローダーVS尾白&飯田

 

4戦目

相澤VS八百万&轟

 

5戦目

13号VS青山&お茶子

 

6戦目

根津VS芦戸&上鳴

 

7戦目

プレゼントマイクVS口田&耳郎

 

8戦目

スナイプVS障子&葉隠

 

9戦目

ミッドナイトVS瀬呂&峰田

 

10戦目

エクトプラズムVS蛙吹&常闇

 

ここまで紹介され皆が疑問に思う。クラークの名前がない。またくじをひいてランダムで、、、皆がそう思った。すると

 

校長「クラーク君は教師と一対一で戦ってもらうさ!」

 

校長からとんでもない言葉が発せられる。そして驚きの発言はまだ続く。

 

校長「相手はオールマイト。しかもハンデは無しさ!」

 

はぁぁぁぁぁぁぁ?!!!!

 

全体からそんな声が上がった。オールマイトとハンデ無しで戦う。いや戦うなんて選択肢はない!逃げる!だがそんな事も無理だろう、、、、だが

 

クラーク「いいですね。それを望んでました。」

 

クラークは怖じけずそう言い放った。その発言がまたクラスを驚かす。

 

オールマイト「うん。君ならそう言うと思ったよ!」

 

オールマイトの目は完全に戦士の目だった。そんな中試験が始まっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後試験は順調に進んでいく。最初の切島達は消耗戦に弱く体力切れで敗北を喫す。次の緑谷達は反発はあったものの最終的に緑谷の起点でゲートを通り勝利。つづく飯田組も勝利、轟組も八百万の起点で勝利。その後の麗日組も勝利した。だが続く芦戸組は敗北してしまう。それからは勝利が続き遂に、、、、

 

「クラーク・ケント!期末演習試験レディゴー!!」

 

プー!!!

 

そう試験が始まった。クラークはゆっくりとゲートに向かって歩き出す。すると

 

ドォォォォォォォォォォォン!!

 

クラークの目の前にオールマイトが現れた。

 

クラーク「この試合、、、、提案したのはオールマイト。あなたですよね?」

 

オールマイトは大きく頷いた。そして口を開く。

 

オールマイト「流石勘が鋭いなクラーク少年!じゃあ私が何故君とのタイマンを提案したか、、、、わかるかね?」

 

クラーク「これからのこと、、、僕が緑谷君を見守れるか、、どのぐらい出来るか。それを知るためですか?」

 

するとオールマイトは腰を落とし拳を握りしめる。

 

オールマイト「惜しいなクラーク少年、、、私は!!」

 

ビュン!

 

その瞬間クラークとオールマイトは同時に前に出る。そして!!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!

 

2人の拳が正面からぶつかり合う。凄まじい風が吹き荒れ!!

 

バリィィィィン!!!!

 

ビルのガラスが全て割れる。足元にはクレーターが出来る。

 

ギリギリギリギリ!!!!!

 

オールマイト「ただ君と本気で戦いあいたかっただけさ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

観客席

緑谷「す、、、すごい、、、」

 

飯田「凄まじいな、、」

 

モニターで見ていた全員がそう思う。本気とは言えなくてもハンデ無しのオールマイトと今戦えているという現状を!!そしてそれは、、、

 

相澤「あいつマジか、、」

 

マイク「ガチでやれてるじゃあねぇか、、」

 

教師の中でも通ずるものだった。

 

 

 

 

 

 

ドゴン!ボゴォン!バガァァァン!!!!

 

クラークとオールマイトの拳が何度もぶつかり合う。

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!

 

クラーク「ぐっ!」

 

オールマイトの拳がクラークのボディに直撃しクラークは背後のビルを貫通していく。

 

ドゴン!ドゴォン!!ドゴォォォン!!!

 

オールマイト「そしてぇぇ!!!」

 

オールマイトは一瞬で飛ばされたクラークの目の前に現れもう一発叩き入れようとする。が!

 

ボッゴォォォォォォォォォォォン!!!!!

 

オールマイト「ぐふっ!!」

 

逆に思いっきり空に殴り飛ばされる。クラークはオールマイトを追いもう一発パンチを打ち込むが

 

スルッ!ドゴォォォォォォォン!!!!!

 

パンチを避けられ逆に地面に殴り飛ばされた。オールマイトはすぐさま地面に倒れるクラークにもう一発叩き込もうとする。が!

 

ヒュン!ビュオオオオオオオオオオ!!!!!

 

途中で避けられフロストブレスをお見舞いされる。その風圧でオールマイトは後退する。そして

 

パキキキ!!

 

体が凍り始めた。

 

オールマイト(んん!!本当に強い!!てかホント凍るんだな!それじゃあ!!)

 

グルン!グルン!グルン!

 

するとオールマイトはグルグルと周り出す。すると段々凄まじい風が起こる!

 

オールマイト(オクラホマSMASH!!!!)

 

ビュオオオオオオオオオオ!!!!!

 

クラーク「流石ですね、、、、」

 

2人は向かい合う。するとクラークが口を開く。

 

クラーク「正直こっちでは使いたくなかったんですが、、、、、出し惜しみはしません。」

 

その時クラークの目が赤く光る。そうこれは日本で初出しの技!

 

ビィィィィィィィィィィィィィン!!!!

 

そうヒートビジョン!

 

オールマイト「なっ!」

 

オールマイトは腕でクロスガードする。だが!

 

ドゴォォォォォォォン!!!!

 

後ろにぶっ飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

観客席

緑谷「クラーク君まだ隠し技を?!一体どういう原理で、、、でも多分・・・・・」

 

緑谷はブツブツとノートに新しい情報と考察を書いていく。だが周りはそこまで冷静にいられない。完全にクラークに圧巻させられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラークはオールマイトに接近してヒートビジョンを放つ。オールマイトが後退した所一気に責めて

 

ボッゴォォォォォォン!!!!!

 

オールマイトを殴り飛ばした。だが!

 

ビュン!

 

殴り飛ばしたとほぼ同時にクラークの目の前にオールマイトが現れる。そして

 

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!

 

その瞬間ラッシュが始まった。それはまるでUSJの脳無戦の如く迫力だった。周りに響く振動は凄まじくその振動だけでビルが倒壊を始める。

 

オールマイト(クラーク少年!君は何度も私を驚かせる!)

 

2人のラッシュの勢いはどんどんと増していく。真下にはクレーター。しかもだんだん大きくなる。

 

オールマイト(君なら私を超えるかもしれない。だから!!)

 

ズドドドドドドドドド!!!!!!!

 

すると段々オールマイトが前に出始める。クラークが押され始めたのだ。

 

オールマイト(君には私の本気で挑もうと思う!!)

 

そうこの時の一発一発は完全にUSJの時のもの。全てが100%の拳だった。そして!!

 

オールマイト(デトロイトスマァァァァァァァァァァァァァァシュ!!!!!!)

 

バッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!

 

オールマイトの渾身の一撃がクラークのボディにクリーンヒットする。そして

 

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

 

クラークは空にぶっ飛ばされその内大気圏を超え遂には、、、、、カーマンラインを超えた。

 

オールマイト(まっ?!不味い!遂本気になってぶっ飛ばしちゃった!!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

観客席

リカバリー「あのバカ!!!」

 

緑谷「く、、、クラーク君、、、」

 

その時観客席が鎮まり帰る。無理もない、、、、クラスメイトが空の彼方にぶっ飛ばされたのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宇宙空間

クラークは宇宙空間を漂っていた。無重力のこの場で落下していくことはない。

 

クラーク(飛ば、、、され、、たな。流石オール、、マイト、、、、)

 

クラークの目には青く丸い地球が映る。そして

 

ピカァァァァァン!

 

クラーク(太陽、、、)

 

そう太陽が目に入った。その時異変が起きたのだ。クラークの体に突如力が湧いてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オールマイト「ん?」

 

オールマイトは何かに気づいた。それと同時に段々と音が近づいてくる。

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオ!!!

 

その音と共に雲が明るくなる。何か隕石のようなものが降ってきていたのだ!そうそれは!

 

オールマイト「おいおい、、、、凄いな!クラーク君!」

 

そうクラークだった。体を燃やしながら凄まじい勢いで飛んで来ている。

 

ビュオオオオオオン!!!!!

 

向かってくる風圧だけで周りの建物は崩れていく。オールマイトは右手を握りしめる。その額からは汗が流れていた。

 

オールマイト(やるしか、、、、ない!)

 

そしてオールマイトがパンチを放とうとしたその時!!

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!!!

 

凄まじい轟音が響き渡る。モニターはその衝撃で生まれた粉塵で何も見えない。全ての人間が呆気に取られ口をポカンと開けていた。すると

 

「クラークケント!条件達成!」

 

そんなアナウンスが響き渡った。すると粉塵が晴れモニターが見えるようになる。そこには

 

相澤「嘘だろ、、、」

 

ゲートだった場所に立つクラークとそこからほぼ端にいたオールマイトの真後ろまで広がったクレーターがあったのだ。その時世界では大きな地震があったと言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

観客席

飯田(クラーク君、、、君は、、)

 

八百万(やはり恐ろしいぐらい強い、、、、私なんて、、)

 

轟(格がちげぇ、、、)

 

緑谷「凄すぎる、、、凄すぎるよクラーク君、、」

 

緑谷はそう言って持っていたペンを落とした。

 

マイク「なぁ相澤、、、、俺今すっげぇ恐ろしい"もしも"を考えちまった、、、」

 

相澤「あぁ、、俺もだよマイク。もしあいつがヒーローじゃなくヴィランだったら、、、、俺たちはもう、、」

 

今回の期末試験は凄まじい衝撃を与え終わっていった。皆が自分の弱さを実感し壁を知った。そして新たな目標を皆が立てた、、、、それは生徒だけでなく先生も同じだった、、、、

 




拳藤との勉強会をカットしてしまった、、、、まぁでも普通の勉強会です!何も、、、、、、なかったです!色々2人がヤンチャしただけです!それと今回書いてて思ったのがもしクラークがAFOの元で育ったらどうなったのかです。もしかしたら読み切りで書くかもです。それでは!


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第26話:ジョーク

題名からわかると思いますが"ヤツ"が現れます。


とあるバー

死柄木は緑谷の写真を眺めていた。

 

黒霧「気になりますか、、死柄木弔、、その少年。緑谷出久を?」

 

黒霧がそう問いかけた時だった。

 

チリリィン

 

その時バーのドアが開き鈴の音が鳴る。

 

「死柄木さん。こっちじゃああんたの話で持ちきりだぜ。」

 

眼鏡をかけ、前歯が一本抜け、タバコを吸った男が入ってきた。

 

「何かデケェ事が始まるんじゃねぇかって、、」

 

この男の名は義爛。大物ブローカーだ。すると死柄木は持っていた写真を消滅させ聞いた。

 

死柄木「で、そいつらは?」

 

すると二人の男女が入ってきた。

 

「あんたがそうか、、写真で見たが、生で見ると気色悪りぃな、、」

 

そう言う人物は、目の周りと口から耳までの皮膚がただれ、それをホッチキスで固定しているおぞましい顔の黒髪の男だった。

 

「うはっ!手の人!」

 

そう言う女性は見た目は普通の女子高生で八重歯が特徴的な無駄にハイテンションな女だった。

 

「ステ様の仲間だよねぇ?ねぇ!ねぇ?あたしも入れてよ!ヴィラン連合!!」

 

女の方ははしゃいでいる。

 

死柄木「黒霧!こいつら飛ばせ!俺の大嫌いなもんがセットで来た!」

 

すると死柄木は声を荒げ指を差し出した。

 

死柄木「ガキと!礼儀知らず!」

 

黒霧はそれを正すように言う。

 

黒霧「まぁまぁ、折角ご足労頂いたのですから、話だけでも伺いましょう!死柄木弔、、それに、」

 

すると黒霧は最初に入ってきた男の方を見た。

 

黒霧「あの大物ブローカーの紹介、戦力的に間違いない筈です。」

 

するとその大物ブローカー義爛はタバコを吹かせて言った。

 

義燗「どちらにしろ、、手数料は取るよぉ黒霧さん。取り敢えず紹介だけでも聞いときなよ、、」

 

男は入ってきた二人の男女の間に入った。

 

義燗「まず。こちらの可愛い女子高生。名前も顔も、しっかりメディアが守ってくれちゃってるが、連続失血事件の容疑者として追われている。」

 

トガ「トガです!トガヒミコ!!生きにくいです!生きやすい世の中になってほしいものです!ステ様になりたいです!そしてステ様を殺したい!!だからヴィラン連合に入れてよ弔君!!」

 

言っている事が意味不明だ。流石の弔も、、、

 

死柄木「意味がわからん、、破綻者か?」

 

そんな感想を持つしかなかった。

 

義燗「会話は一様成り立つ。きっと役に立つよ。次、こっちの彼。目立った罪は犯してないが、ヒーロー殺しの思想に偉く固執している。」

 

「不安だな、、この組織、、、本当に大意はあるのか?まさかこのイカれ女を入れるんじゃないだろうな?」

 

男がトガを指差して言う。

 

トガ「えへ!」

 

死柄木「おいおい。その破綻JKすらできる事がお前は出来てない。まず名乗れ!大人だろ?」

 

すると男は話出した。

 

荼毘「今は荼毘で通してる。とにかく、、ヒーロー殺しの意思は俺が真っ当する。」

 

死柄木「聞いてないことは言わないで良いんだ!全く!どいつもこいつもステイン、、ステインと!」

 

死柄木は声を荒げ椅子から立ち上がった。

 

死柄木「よくないぞぉぉ、、」

 

どうやらフラストレーションが溜まっているようだ。

 

黒霧「死柄木!」

 

死柄木「気分が良くない!」

 

死柄木の目は人を殺そうとする目だった。漆黒の意志を持つ目。そして前の二人はその殺気に気づいた。

 

死柄木「駄目だお前ら!」

 

そして死柄木が手を前に出そうとする。荼毘も攻撃しようと手を前に出そうと、トガもナイフを出した。その時!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

HA〜HAHAHAHAHAHA!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然バーの入り口の方から不気味な、、、悪魔のような笑い声が聞こえてきたのだ。すると皆動きを止める。あの義燗は慌て出していた。

 

義燗「なっ、、何で出てきちゃんうんですかぁぁぁ、、、」

 

その怯えようは普通ではなかった。あの大物ブローカーである義爛がだ。すると入り口から一人の男が歩いてきた。

 

「んん〜気性が荒い坊やには座ってて貰おう!」

 

そして男はそう言って死柄木の肩に手を置き椅子に座らせた。その男は緑色の髪の毛で紫色のスーツを着、顔はまるでピエロのように真っ白で唇を赤く染めていた。

 

死柄木「誰だてめぇ、、、」

 

すると男は死柄木の方に顔をやった。

 

「ブラ〜ブラブラ〜落ち着けよお手手ちゃん。」

 

死柄木「ああん!」

 

死柄木がキレて手を前に出そうとした時その手をナイフで椅子に突き刺した。

 

死柄木「くっ!てめぇ何すん、、」

 

プシュッ!

 

その時男は胸元の花に触れた。そこから出たガスが死柄木を眠らせる。

 

「俺様特性ねむねむガス!悪い子にはよく効くねぇ!HAHAHA!!!!」

 

上機嫌でそう言い高らかに笑う。すると黒霧が話出す。

 

黒霧「貴方一体何者ですか、、、」

 

すると義燗が口を開く。

 

義燗「彼は、、、アメリカ、、否この世界を牛耳ってるって言っても過言じゃない、、、キングだ。犯罪の王、、、、ジョーカーだ。」

 

バリィィィィン!!

 

するとそれを聞いた黒霧は持っていたグラスを落とした。

 

黒霧「ジョーカー?!!本当に?!!彼が!!」

 

その驚き用は異常だった。だがトガも荼毘も良くわかってない。

 

トガ「そんな凄い人なんですかぁ?」

 

荼毘「知らねぇよ、、だがどうせただの精神異常者だろ。」

 

そう言うと義燗が慌て出した。するとジョーカーが荼毘の前に来て言った。

 

ジョーカー「言葉がチクチクだなぁツギハギ君、、、それに俺は異常者じゃない!拳銃射(けんじゅうしゃ)だ!」

 

するとジョーカーは笑みを浮かべたまま腰から拳銃を取り出した。荼毘はすぐ様攻撃しようとするが頭の目の前で引き金を引かれる。

 

ジョーカー「バン!」

 

だが荼毘は死ななかった。何故なら彼の撃った銃から出てきたのは、BAN!と文字が書かれた旗だった。するとジョーカーは笑い出す。

 

ジョーカー「フッフフ!!フフハハハハ!フフ!!!HAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!面白いジョークだろう?」

 

だが誰も笑ってはいない。ジョーカーは悲しそうな顔をする。

 

ジョーカー「あれ?ウケないか、、、ジャパニーズには合わないジョークだったか!」

 

ジョーカーは「やっちまった!」というかのように顔に手を当てる。その時荼毘が口を開く。

 

荼毘「イカれピエロが、、」

 

その時!

 

BAN!!!!!!!

 

荼毘の頬を銃弾が掠った。頬からは血が垂れる。

 

ゴクン!

 

荼毘の額からは汗が垂れる。ジョーカーが最初に撃った銃、その一発目は確かに旗だった。だが、二発目は実弾が入っていたのだった。するとジョーカーはまた笑い出す。

 

ジョーカー「サプラァァァァイズ!!!HAAA!!HA

HAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!!!」

 

すると突然笑うのをやめ咳払いをしてから黒霧を見る。

 

ジョーカー「忘れるとこだった!君らにプレゼントを用意したぞぉ!とっておきだ!」

 

そこにいた皆が目の前の男に恐怖を覚えた。本当の悪に、、、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校

芦戸「合宿の土産話、、ぐすっ楽しみに、、、ぐすっしてるからぁ、、」

 

実技試験赤点確定になってしまった人たちが嘆いていた。

 

緑谷「まだわかんないよ!どんでん返しがあるかもしれないよ!」

 

緑谷が赤点組をなだめていた。すると瀬呂君がそんな緑谷の肩に手を乗せて言った。

 

瀬呂「よせ緑谷。それ口にしたら無くなる奴だ、、、」

 

上鳴「試験で赤点取ったら林間合宿行けずに補習地獄、、、そして俺らは実技クリアならず、、、これでまだわからんのなら貴様の偏差値は猿以下だぁぁぁ!!!」

 

そう言って上鳴は緑谷に目潰しをした。

 

瀬呂「落ち着け長げぇ!わかんねぇのは俺もさ!」

 

そう言って瀬呂は自分自身を指差す。

 

瀬呂「峰田のお陰でクリアしたけど、寝てただけだ!とにかく!採点基準が明かされてない以上は、、」

 

すると上鳴は怒りながら話出した。

 

上鳴「同情すんならもうなんか色々くれぇ!!」

 

ガラララ!!!

 

その時相澤先生が扉を開いて入ってきた。

 

相澤「予鈴がなったら席に着け!」

 

クラスはもう静かだった。

 

相澤「おはよう。今回の期末テストだが、赤点が出た。したがって林間合宿は、、、、、」

 

クラスに緊張が走る。そして!

 

相澤「全員行きます!」

 

相澤先生は不気味な笑顔でそう言った。だが、さっきまで絶望していた生徒は生を取り戻していた。すると相澤先生が言う。

 

相澤「赤点者だが、筆記はゼロ。実技で切島、砂藤、上鳴、芦戸、後瀬呂が赤点だ。」

 

瀬呂「いっ!やっぱり、、確かにクリアしたら合格なんて言ってなかったもんな、、、」

 

そしてその後も先生お得意の合理的虚偽や、補習についてなどが話され、放課後になった。

 

尾白「まぁ何は共あれ!全員で行けて良かったね!」

 

飯田「1週間の強化合宿か!」

 

緑谷「結構な大荷物になりそうだね!」

 

上鳴「俺水着とかもってねぇや、、買いに行かないとな、、」

 

峰田「暗視ゴーグル!!」

 

合宿の会話が始まった。

 

葉隠「はっ!じゃあさ!明日休みだし、テスト明けってことでA組皆んなで買い物行こうよ!」

 

葉隠がそう言う提案をしだした。周りもそれに賛成していた。だが、爆豪君は拒否。轟君は見舞いだった。そして、、、、

 

切島「クラークは来るよな!」

 

クラーク「あっ、、すまん!ちょっとデートに、、、」

 

その時その言葉を聞いた峰田が僕の方に鬼の形相で近づいてきた。

 

峰田「クラークぅぅぅぅ!!!!てめぇ舐めた事抜かすなよぉぉぉ?!!!!?!!」

 

暴れる峰田を蛙吹さんが舌で撃退した。

 

クラーク「ありがとう梅雨ちゃん。」

 

蛇吹「全然大丈夫よ。でもデートなら仕方ないわね。」

 

すると他のクラスメイトも皆頷いた。

 

クラーク「すまない。僕も行きたいんだが、、、、久々のデートだからさ!」

 

芦戸上鳴切島(リア充!!!)

 

そしてクラークは生憎皆とは行けなくなった。そしてデートの日

 

拳藤「おっ来たクラーク!!」

 

拳藤は先に集合場所に来ていた。相変わらず私服が可愛い。

 

クラーク「ゴメン!待った?」

 

聞くと拳藤は首を横に振って、今来た所!と言っていた。そして二人で出掛ける。今回は一緒にショッピングモールに行く事になった。夏の服、、、特に水着を買う為だ。

 

拳藤「フリルの水着って、、、これ似合ってる?」

 

クラーク「うん。さっきの奴よりこっちのが良いと僕は思うよ!」

 

何回かの買い物でクラークはもう自分の意見を言えるようになっていた。拳藤も笑顔で返事する。そして

 

拳藤「これは?」

 

クラーク「うん。」

 

拳藤「こんなのとか!」

 

クラーク「いいねぇ!」

 

拳藤「こっちは?」

 

クラーク「いいと思うけどさっきのがいいかな?」

 

そうして色々な水着を見ていく。

 

拳藤「こ、、、、これは///」

 

拳藤は顔を赤らめながらマイクロビキニを着ていた。クラークは、、、、

 

クラーク「うん!いい!!それがいい!」

 

鼻血を出しながらグッドサインを出していた。だが拳藤はそれを見ると目を細くし

 

拳藤「やっぱやめよっと」

 

クラーク「なんでぇ?!」

 

その後幾つか水着を買い二人でソフトクリーム片手に歩く。すると

 

麗日「クラーク君?!」

 

前からそんな声が聞こえた。目の前にいたのは麗日さんだった。

 

クラーク「やぁ麗日さん!やっぱり昨日のはここで?」

 

クラークがそう聞くと麗日は頷いた。だがクラークは来た時にもう気づいていた。耳を澄ませた時皆の声が聞こえたのだ。

 

クラーク「そう言えば、、、、一人なのかい?皆んなと一緒じゃあ、、」

 

クラークがそう問うと麗日は自由行動になって、今一人でと言った。なので

 

クラーク「じゃあ僕達と一緒に見て回るかい?丁度買い物で、、、、一佳が服を見に来てるんだけど、やっぱり女子同士の方が話が弾むと思うしさ、、、」

 

後半小声で言うと麗日は成る程ぉと言う顔で頷いたがこう言った。

 

麗日「でもゴメンクラーク君!ちょっと今速く行かなきゃ行けないとこがあって!」

 

そして麗日は手を振って走って行った。

 

麗日(あぁ!!よりによってクラーク君達のカップルに会っちゃった!!でも二人、、手繋いでたし、、幸せそうやったなぁぁ、、私も、、、)

 

その時麗日の頭の中に青山に言われた事、緑谷の顔が浮かんだ。

 

麗日(いやいや何考えてんの私!デク君とはそういうんじゃなくて!)

 

麗日はそんな事を考えながら走っていた。クラークは変わらず楽しくショッピングを続けている。途中でA組の子に何回かあり、その度ニヤニヤとした目で見られていた。峰田と上鳴は別だが、、、そして二人で歩いている時、クラークの目にある状況が映る。

 

クラーク(あれは、、、緑谷君に麗日さん!!成る程そういうことかぁ、、)

 

そんな事を考えている内にある男が目に入った。そう緑谷の隣にいた男。雄英生ではないだろう。黒フードをかぶった男だ。クラークは気になり透視を使ってフードの中を見る。そして!

 

クラーク「死柄木弔!!」

 

クラークがそういうと一佳は少し困惑して、僕を見てきた。

 

拳藤「死柄、、、木?クラーク一体、、、」

 

クラーク「ゴメン一佳!!ちょっとここで待ってて!」

 

そしてクラーク人混みの中を掻き分け下の回に降りた。が、、、、もうそこには死柄木はいなかった。そして緑谷に話しかける。

 

クラーク「緑谷君、、、今のはやっぱり、、」

 

緑谷「うん、、、、、死柄木弔だ!」

 




ということでジョーカーが現れました。バットマンが日本に赴いた理由が見えてきましたね。あとアイアイランド編は省略します、、、ちょっと難しい、、、


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林間合宿編
第27話:林間合宿開始ッ!!


今回ほぼ原作通りかも


相澤「雄英校は一学期を終え、現在夏休み期間中に入っている。だが!ヒーローを目指す諸君らに安息の日々は訪れない!この林間合宿でさらなる高みへ、プルスウルトラを目指してもらう!」

 

クラス「はい!」

 

遂に林間合宿の日がやってきた。何人かテンションが物凄い人がいる。すると

 

物間「え!!何々A組補習いるの?!赤点取った人がいるってこと?!おかしくないおかしくない??A組はB組よりずっと優秀な筈なのに!!あれれれれれれれれ!!!!!」

 

いつも通りの物間である。するとやはり拳藤が手刀をかまし大人しくさせた。

 

拳藤「ごめんなぁ!」

 

その時クラークと拳藤の目は会う。クラークが微笑むと拳藤はウインクをした。

 

麗日(ホント仲良いんやなぁあの二人。はっ!)

 

その時麗日がまた顔を赤くした。

 

取蔭「体育祭では何やかんやあったけど!よろしくねA組!!それにカ・レ・シくん!」

 

小大「うん。」

 

拳藤「もぉやかましい切奈!バス乗るよぉ!」

 

その時峰田が凄まじい殺気を向けてきた。この子は本当にヤバい、、、、そしてバスに乗る。すると1時間後休憩になった。

 

上鳴「あれ?ここパーキングじゃなくね?」

 

耳郎「あれ?B組は?」

 

すると隣にあった黒の車のドアが開き声がした。

 

「よぉイレイザー!」

 

相澤「ご無沙汰してます。」

 

すると車の中から二人の女性と一人の男の子が出てきた。

 

マンダレイ「キラめく眼でロックオン!!」

 

ピクシーボム「キュートにキャットにスティンガー!!」

 

二人「ワイルドワイルド!!プッシーキャッツ!!」

 

そう言って決めポーズを決めていた。どうやら今回お世話になるプロヒーローらしい。すると緑谷がまた語り始める。

 

緑谷「山岳救助などを得意とするベテランチームだよ!!キャリアは今年で12年にもなrr」

 

その時ピクシーボムが緑谷の顔を掴んだ。

 

ピクシーボム「心は18!!」

 

爪を立てて言った。

 

ピクシーボム「心は?」

 

緑谷「じゅうはひ!」

 

どうやら結構年齢を気にしているようだ。必死である、、、

 

相澤「お前ら!挨拶しろ。」

 

クラス「よろしくお願いします!!」

 

どうやら此処はプッシーキャッツ達の土地の様でクラーク達が泊まる場所はその山の麓のようだった。

 

クラス「遠!」

 

お茶子「じゃあなんでこんな半端な所に?」

 

蛙吹「これってもしかして、、、」

 

砂糖「いやいや、、」

 

瀬呂「バス、、戻ろうか、、早く、、」

 

そう段々皆が勘付いてきていた。バスに戻ろうとする。するとマンダレイが口を開く。

 

マンダレイ「今は午前9時30分。速ければぁぁ12時前後かしらぁ?」

 

切島「駄目だ皆んな!!バスに戻れぇ!!」

 

そして皆焦り出した。クラークはそのまま動かない。

 

マンダレイ「12時半までかかったキティは!お昼抜きねぇ!」

 

相澤「悪いが諸君。合宿はもう、、」

 

するとバスの入り口に向かう一行の前にピクシーボムが現れる。

 

相澤「始まってる!」

 

ゴオオオオオオ!!!

 

そして立っていた場所の土が盛り上がる。そして皆んなが下に落ちていった。

 

クラス「うわはぁぁぁぁ!!?!!」

 

そして落下していく。

 

マンダレイ「おーい!私有地に付き、個性の使用は自由だよ!!今から3時間!自分の足で施設までおいでませぇ!この!魔獣の森を抜けて!!」

 

マンダレイが下を覗いてそう言った。

 

緑谷「魔獣の森?!」

 

上鳴「なんだって!?」

 

すると峰田が一人、走って森の中に入っていった。すると目の前に化け物が現れた。

 

口田「鎮まりなさい獣よ!!」

 

口田が話しかけるが全く言うことを聞こうとしない。すると峰田を緑谷が助けた。その時緑谷は化け物が土でできたものだと気づく。

 

上鳴「おい!てかクラーク何処よッ?!!」

 

そうクラークがいないのを皆が気づく。そのクラークは、、、、

 

クラーク「成る程、、、土魔獣と戦いながら目標へ向かう。チームワークが必要な試練ですね。」

 

マンダレイとピクシーボムはその声を聞き後ろを振り向く。

 

マンダレイ「あんたが例の、、、、」

 

ピクシーボム「最初の土流にも対応したのね、、、」

 

すると相澤先生が口を開く。

 

相澤「やっぱお前は対応してくるか、、、、まぁ予想はしてたが。それじゃあお前は、、、」

 

相澤先生は何か考える素振りをしてから言う。

 

相澤「お前、、、お邪魔虫キャラにでもなっとけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上鳴「一体何匹居るんだよぉ、、、」

 

芦戸「どうする?逃げる?てかクラーク居ないし!」

 

砂糖「冗談!12時までに施設に行かないと飯抜きだぜ、、それにあいつなら大丈夫さ!」

 

八百万「なら!此処を突破して、最短ルートで向かうしかありませんわ!!」

 

蛙吹「けろっ!」

 

飯田「良し!行くぞA組!!!」

 

クラス「おお!!」

 

そして皆が協力して戦い出す。その時だった!

 

ボォォォォン!!!ドッゴォォォォン!!!!

 

急にA組の進行方向から色々な物が飛んでくる。皆それを避ける。すると

 

ビィィィィィン!!!!

 

突如熱線が放たれた。その時クラスの全員が理解する。自分達の進行方向にいる存在を!そして

 

クラーク「ごめんね皆んな!先生にお邪魔虫になれって言われてねッ!」

 

クラス「ふざけんなぁぁぁ!!!!」

 

クラスからはそんな声が上がる。それと同時に色々な物が投げられまくる。A組はその中で頑張らなければならなかった。

 

障子「5メートル先土魔獣!それに、、、」

 

耳郎「クラークの投擲が来てる!」

 

前方では障子&耳郎が索敵。そして二人で一体の土魔獣を対処する。そして、、、、

 

ピクシーボム「おっ!クラーク君どんな感じ?」

 

クラーク「皆もう来ますよ。」

 

マンダレイ「そう!結構早いじゃない!」

 

すると森の中から披露しきったクラスメイトが現れる。

 

切島「腹減った!!死ぬぅ!!」

 

上鳴「クラーク、、、お前覚えてろよ、、、」

 

するとピクシーボムが笑い出した。

 

ピクシーボム「本当に速かったよ!正直今日は帰ってこないとも思った!!私の土魔獣簡単に攻略されちゃったしあのコンボをくぐり抜けるとは!良いよー君ら!特にその4人!!」

 

するとピクシーボムは緑谷・轟・爆豪・飯田を指さした。

 

ピクシーボム「躊躇の無さは経験値の差かしらあ?」

 

するとピクシーボムが4人に飛びかかっていった。

 

ピクシーボム「3年後が楽しみ!!唾つけとこぉぉ!!」

 

そして4人に唾をつけだした。大丈夫なのかあの人?

 

相澤「マンダレイ、、、彼女あんな感じでしたっけ?」

 

マンダレイ「彼女焦ってるの。適齢期的なあれで、、、」

 

すると緑谷が話出した。

 

緑谷「適齢期と言えば!」

 

その時また顔を掴まれる。

 

ピクシーボム「言えばぁ?」

 

緑谷「しゆっときにはってふぁんでふがその子は誰の子でふか?」

 

そしてずっと居る角の生えた赤い帽子を被った男の子を指差す。すると

 

マンダレイ「あぁ違う!この子は私の従兄弟の子供だよ!洸太!ほら挨拶しな、1週間一緒に過ごすんだから。」

 

すると緑谷が洸太に近寄って行った。

 

緑谷「あぁ!えっと僕、雄英高校ヒーロー科の緑谷!よろしくね!」

 

そして手を差し伸べる。その時!!

 

洸太「ふん!」

 

チーーン!!

 

洸太が緑谷の股間を思いっきり殴った。緑谷は股間を抑えその場に倒れかけるがそこを飯田が支える。

 

飯田「おのれ甥!!何故緑谷君の陰嚢を!!」

 

すると

 

洸太「ヒーローになりたいって奴とつるむ気はねぇよ!」

 

このご時世でヒーローを嫌う少年。全く無いとは言えないが珍しい物だった。

 

飯田「つるむ?!いくつだ君は?!」

 

飯田も遂ツッコミをいれてしまう。

 

爆豪「マセガキ!」

 

轟「お前に似てねぇか。」

 

爆豪「あぁ?!似てねぇよ!つか喋ってんじゃねぇぞナメプ野郎!!」

 

轟「悪い。」

 

相澤「茶番はいい。バスから荷物を下ろせ。部屋に荷物を運んだら食堂にて夕食。その後入浴で就寝だ。本格的なスタートは明日からだ。さぁ速くしろ。」

 

その言葉があり本格的に林間合宿が始まりを迎える。

 

緑谷「いただきます!!」

 

豚カツに餃子、ローストビーフにポテトサラダ、他にも色々な料理が並んだ。とても豪勢な夕食だった。

 

切島「おいしい!!米おいしい!!」

 

切島と上鳴は米を食べながら感動していた。

 

上鳴「ランチラッシュに匹敵する粒立ち!!いつまでも噛んでいたい!!土鍋?!」

 

切島「土鍋ですかぁ?!」

 

ピクシーボムは余りのテンションの可笑しさに苦笑いする。だがどうやら世話を焼くのは今日までらしい。

 

切上「あざす!」

 

マンダレイ「洸太!!そのお野菜運んでおいて!」

 

洸太は相変わらずの顔で野菜を運んだ。そして夕食が終わる。お風呂の時間が訪れる。

 

峰田「まぁ飯とかわね、ぶっちゃけどうでもいいんすよ。求められてんのはそこじゃないんすよ。その辺わかってるんすよオイラ、、」

 

今は入浴中。すると峰田が風呂を上がって独り言を言い壁を見つめていた。正直嫌な予感しかない。

 

峰田「求められてるのはこの壁の向こうなんすよ、、」

 

緑谷「一人で何言ってんの峰田君、、、」

 

すると峰田が壁に耳をつけた。奥からは女子の声が聞こえて来る。

 

峰田「ほらいるんすよ。男女の入浴時間ずらさないなんて、、、事故、、、そう、もうこれは事故なんですよ。」

 

上鳴「お前まさかぁ、、」

 

すると飯田が立ち上がる。当たり前の行動だ。峰田がヴィランに陥ろうとしているッ!

 

飯田「峰田君辞めたまえ!!君のしている事は己も女性陣も貶める恥ずべき行為だ!!」

 

駄目だ。峰田の目はもう限界だ。あれはやるといったらやる奴の目だッ!

 

峰田「やかましいんすよ。」

 

そして悟りを開いた様な顔でそう言うと、頭のモギモギに手を伸ばす。

 

峰田「壁とは、、、越えるためにある!!プルスウルトラ!!!!」

 

そしてモギモギボールを使いながら壁を登っていく。だがその時!!

 

バン!

 

洸太「ヒーロー依然に人のあれこれからやり直せ!!」

 

そう洸太が出てきた。そして峰田を引っ叩く。峰田は壁から落ち始める。

 

峰田「クソ餓鬼ぃぃぃぃ!!!」

 

自業自得である。すると洸太を女子たちが呼んだ。洸太は後ろを振り返ってしまった。そして案の定洸太が落ちてきた。まぁ女子の裸を見たんだろう。あの年には刺激が強すぎる。すると

 

緑谷「危ない!!」

 

緑谷が落ちる洸太を空中でキャッチしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後緑谷は洸太をマンダレイ達の元に連れて行った。他の者は皆服を着て自分たちの部屋に戻る。

 

切島「いやぉいい湯だったぜ!」

 

上鳴「本当にな!」

 

因みに覗きを働いた峰田は部屋で布団ぐるぐる巻きにされていた。

 

瀬呂「なぁ、、これから何するよ?」

 

砂糖「寝るには早いしなぁ、、、」

 

皆がそう悩んでいると爆豪は『寝る』と一言言って布団を敷いた。すると皆んなも『まぁ今日はもう疲れたし各々って感じかな?』という風になった。すると

 

轟「クラーク、、、どこ行くんだ?」

 

部屋を出ようとしたクラークに轟がそう呼びかける。

 

瀬呂「おっ?彼女んとこか?!」

 

瀬呂がそう言うと上鳴とぐるぐる巻きが殺意を向ける。だがクラークは

 

クラーク「いやいや!ちょっと下で外の風に当たってくるだけだよ。」

 

そう言った。若干二人納得いってないようだが、、、すると

 

轟「俺もいいか?」

 

クラークは意外そうな顔をしたがすぐに喜んだ顔で承諾した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

縁側のような場所

クラークと轟は外の風景を見ながら置いてある椅子に座っていた。

 

クラーク「疲れたね初日から。」

 

轟「お前はちょっと違うだろ?」

 

クラークは轟の言葉に笑みを浮かべ風を感じる。少しの間沈黙がある。別に問題はないのだが何か気まずい、、、、

 

クラーク「轟君の好きな食べ物って、、、何?」

 

轟「・・・・・・・・蕎麦だな。」

 

轟は少し間を置いてからそう言った。すると次は轟が口を開く。

 

轟「クラーク、、、俺は父を恨んでる。」

 

轟は自分の左手を見ながらそう言った。クラークは黙って話を聞いている。

 

轟「緑谷に諭され、、、そしてこの左は使った。だけど、、、」

 

轟は拳を握りしめる。

 

轟「確かにあいつはヒーローとしては立派にNo.2だった、、、、それをしても俺は許せない、、そしてそれが少なからず俺の左に影響を及ぼしてる、、」

 

そこまで言うと轟は拳を緩め一息つく。

 

轟「すまん。急にこんな話、、、だがお前にはしておいた方がいいと思った、、、、、なんでだろうな」

 

轟がこの時何故クラークにこんな話をしたのかはわからない。別に特別仲がいいわけではない、、、だがここで言わなければならないッ!轟はそう感じたのだ。それはクラークへの憧れがあったからかもしれない、そして助言が欲しかったからかもしれない、、、、

 

クラーク「今のままでいいんじゃあないかな。」

 

クラークはそう呟いた。轟は驚いたのようにクラークを見る。

 

クラーク「それはたった一人の父親だし仲は良い方が絶対いい、、、、だけど僕は君と家族の間に何があったかなんてわからない。だから何も言えない、、、」

 

轟は『そうか、、、』そう言って下を見る。だが

 

クラーク「だからその時が来るまで許さなければいい。」

 

轟「え?」

 

クラーク「その時が来るかはわからない、、、、、だけど人間何があるかわからないものだよ。人は変われるんだ。」

 

外から虫の鳴き声が聞こえてくる。風は涼しい。二人の間には静寂が訪れる。すると

 

轟「ふっ、、、そうか。」

 

轟は少し微笑んでから顔を上げる。そしてクラークを見た。

 

轟「クラーク、、、お前と緑谷って似てるよな。」

 

クラーク「そうかい?」

 

すると二人で笑みを浮かべる。その時

 

緑谷「クラーク君に轟君?」

 

緑谷が後ろから現れた。どうやら洸太を届けての帰りらしい。その顔はどこか複雑そうだった。

 




最初の試練はクラークにやらせたらすぐ終わっちまうんでこうしました。今回はクラークと轟の仲を深めました。これから活きるのかな?


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第28話:嵐の前の静けさ

ファイナルクライシスが絶版だったから原書を買ってしまった、、、楽しみです!


合宿2日目 AM5:30

 

朝が訪れる。綺麗な朝日が全員を包んでいた。そして皆外に集まる。

 

相澤「おはよう諸君。本日から本格的に強化合宿を始める。今合宿の目的は、全員の強固、及びそれによる仮免の取得。具体的になりつつある敵意に立ち向かう為の準備だ。心して臨む様に。というわけで爆豪、、」

 

相澤先生が爆豪にボールを一つ投げ渡した。そう、それは体力テストの時のボール。どうやらどれだけ成長したかの調査らしい。

 

爆豪「じゃあ!よっこらぁ、、、くたばれぇ!」

 

そして勢いよくボールが飛んでいく。そして結果は、、、

 

相澤「709.6m」

 

爆豪「はっ!」

 

上鳴「あれ、、思ったより、、、」

 

そう結果は前回とほぼ変わらなかった。

 

相澤「入学からおよそ3ヶ月。様々な経験を得て、確かに君らは成長している。だがそれは、悪魔でも精神面や技術面。後多少の体力的な成長がメインで、、個性そのものは今見た通りでそこまで成長していない。」

 

そう確かに色々なことを乗り越え皆ここにいる。だが精神面、技術面でしか実際変わっていないのだ。

 

相澤「だから今日から君らの個性を伸ばす!」

 

その時相澤先生がニヤッと笑みを浮かべ、指を上げた。

 

相澤「死ぬほどきついがくれぐれも、、、死なないように!」

 

その目は凄く邪悪に見えた。まるでヴィランだよ、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウオオオオオオオ!!!!!!!

 

それからは皆自分の特訓を始め出した。轟は風呂の温度を二つの個性で調整、爆豪は爆破の威力拡大。他にも各々が個性にあった特訓をしている。クラークは、、、、

 

クラーク「うおおおお!!!」

 

ドォォォォォン!!!!!

 

巨大な岩石を自分の真上に向かって思いっきり投げる。するとそれは大気圏を超え、、、、、

 

ゴオオオオオオオオ!!!!!!!

 

隕石のようになりそのまま真下に急降下していく。するとクラークが!

 

ビィィィィィィィィィン!!!!

 

クラーク「うおおおおお!!!!

 

ヒートビジョンをその隕石に向かって放つ。すると隕石は少しずつ後退し、、、、、

 

バッゴォォォォォォォォォォン!!!!

 

派手に砕けちった。そして

 

ビュン!ビュン!!

 

クラークは一気に空を飛びその飛び散った破片を全て集めた。

 

クラーク「ふぅ、、、ひやひやするな、、」

 

マンダレイ(あんた、、、本当何でもありね、、)

 

テレパスでマンダレイにそう言われる。今回の林間合宿はA、B合同での合宿。その生徒を全員管理するためワイルドワイルドプッシーキャッツの全面協力を得ているのだ。ラグドールが弱点を、ピクシーボムが地形を、マンダレイがアドバイスを行っている。そして、、、、

 

虎「何をしている緑谷ッ!今だ打ってこい!」

 

緑谷「はい!」

 

ヒュン!ドゴォォォン!!!!

 

虎がそこをついて攻撃する。緑谷は実に辛そうだ、、、、そうしているとB組も現れた。拳藤はクラークに気づき笑顔で手を振る。

 

クラーク(一佳、、、辛いぞぉ、、)

 

クラークはそう思いながら空中で拳藤に手を振りかえす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

特訓が終わりを迎え夕食の時間になる。

 

ピクシーボム「さぁ!昨日言ったね!!世話焼くのは今日だけって!!」

 

ラグドール「己で食う飯ぐらい己で作れぇ!今夜はカレー!!」

 

全員「イエッサ、、」

 

皆披露していて元気がなかった。

 

ラグドール「全員全身ブッチブチ!!だからって雑な猫まんまは作っちゃ駄目ね!」

 

その言葉に飯田君が反応する。飯田のことだから緊急避難時の対策の為とでも思ったのだろう。

 

飯田「流石雄英!!無駄がない!世界一上手いカレーを作ろう!!皆!!」

 

全員「おっ、、おう。」

 

相澤(飯田、、便利。)

 

そしてカレー作りが始まる。轟の炎はとても便利だった。すぐに火がつく。

 

切島「クラークお前の目からので火つけれるか?」

 

切島がクラークにそういった。クラークも『やってみるか!』と腰を落とす。

 

ビィィィィン!!ガシャァァ!!

 

切島「そう落ち込むなってクラーク!あっちも同じだからさ!」

 

爆豪「なんか言ったかクソ髪!」

 

クラークのことを切島が励ますが逆に爆豪の怒りを買った。

 

クラーク(ヒートビジョン、、、、調整出来るようにならないとな。)

 

全員「いっただきま〜す!!」

 

そしてご飯の時間がやってきた。楽しい時間だ。会話が弾む。すると

 

ヒソヒソヒソ!

 

斜めのテーブルに座っていたB組の女子達が何かヒソヒソ拳藤と話始める。クラークが耳を傾けると

 

取蔭「ねぇ一佳隣行きなって!」

 

拳藤「バカでしょあんた、、、今はそういう、、」

 

小森「こういう時こそ行くべきノコ!」

 

拳藤「いやだって、、、」

 

柳「嫌なの?」

 

拳藤「いや別に、、、行きたいけど、、」

 

そんな会話が聞こえてきた。するとクラークはカレー持って席を立つ。拳藤達はそれに気づき驚く。そして

 

クラーク「一佳。隣いいかな?」

 

クラークがそう言った。拳藤は顔を赤くし他のクラスメイトはニヤニヤしていた。

 

クラーク「ちょっと窮屈になるけど大丈夫かな?」

 

小大「ん。」

 

クラークがそう問いかけると拳藤の隣に座っていた小大は快く言葉を受け入れた。

 

拳藤「バカ、、、、ちょっとは恥ずかしいとかないの、、」

 

拳藤はクラークに小声でそう言う。

 

クラーク「全然。一佳と一緒で恥ずかしいなんて思わないから。」

 

クラークがそう答えると拳藤は『そういうことじゃ、、、』と言ってから呆れそして笑みを浮かべた。すると

 

取蔭「ねぇねぇ一佳ァ〜ほらア〜ンとかしないの?ねぇ!ねぇ!」

 

拳藤「はっ?」

 

取蔭がとんでもない事を提案する。思わず拳藤もそんな声を出す。

 

取蔭「いやさぁカップルなわけじゃん?いいじゃんいいじゃん!そいうの見たい!」

 

取蔭は凄く悪戯な笑みを浮かべる。周りの女子もそう言いよる。

 

拳藤「ん〜〜〜〜わかったよもう!」

 

拳藤も耐えられなくなってそう言い切った。取蔭がニヤァっと笑う。

 

クラーク(取蔭さん、、、本当に凄いな、、、でも、、ありがとう。)

 

クラークがそう思っていると拳藤がカレーをスプーンで掬う。そして

 

拳藤「ほ、、、ほらクラーク、、口、、開けて」

 

拳藤がスプーンをクラークの口の方に持っていく。クラークは口を開く。両者顔は真っ赤になっていた。そして

 

パクッ!

 

クラークはカレーを食べる。そして飲み込んでの一言めは、、、、

 

クラーク「流石に小っ恥ずかしかったかな?」

 

拳藤「馬鹿!」

 

そしてクラークはバン!と背中を叩かれた。クラークは笑いB組女子も笑う。拳藤は顔を赤くしたまま呆れていた。因みにこの光景を見たA組は、、、、

 

切島「幸せそうだなあいつ!」

 

瀬呂「いいねぇ青春!」

 

八百万「拳藤さん。幸せそうで何よりです。」

 

麗日「ラブラブやぁ//」

 

耳郎「なんかこっちまで恥ずかしくなるけどね、、、」

 

蛙吹「でもちょっと羨ましくなっちゃうわね」

 

芦戸「私もいい人いないかなぁ〜」

 

爆豪「ケッ!バカップルが。」

 

上鳴「もぉなんか、、羨ましいけど何も言えねぇな、、」

 

人それぞれである。だが皆クラーク達カップルを良と思っている。あの上鳴もだ。だがまだあいつは怯んでいない。

 

峰田「ふざけてるぜあの野郎、、、舐めてやがるぅぅぅ!!!!」

 

変わらずの峰田である。丁度その時クラークの目に気になる情景が映った。それは洸太を追う緑谷の姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷サイド

緑谷「お腹、、空いたよね。これカレー。」

 

緑谷は洸太を追ってとある場所に来ていた。

 

洸太「てめぇ!なんでここが!」

 

案の定怒られてしまう。だが、緑谷は洸太の事が気になっていた。カレーをあげようとすると

 

洸太「いいよ、、、いらねぇよ。言ったろ?つるむ気はねぇ。俺の秘密基地から出てけ!」

 

そうここは洸太の秘密基地だった。緑谷は少し感心する。すると

 

洸太「ふん!個性を伸ばすとか張り切っちゃってさ!気味悪りぃ。そんななにひけらかしたいのかよ?力を。」

 

その時緑谷は聞いてはいけない事を言ったのかもしれない。でも緑谷に後悔はなかった。それが良いと思ったのだ。

 

緑谷「君のご両親さ、、ひょっとして、、、水の個性のウォーターホース?」

 

洸太「マンダレイか!」

 

洸太はすぐさまそれに反応する。

 

緑谷「いやえっと、、、ゴメン!何か流れで聞いちゃって、、情報的にそうかなって、、残念な事件だった。覚えてる。」

 

すると洸太は崖の方を見た。そして

 

洸太「うるせぇよ。イカれてるよ皆。馬鹿みたいにヒーローとかヴィランとか言っちゃって殺し合って、、個性とか言っちゃって、、、ひけらかしてるからそうなるんだ。バーカ!!もう良い!出てけよ!!」

 

そう緑谷に怒鳴った。その時緑谷はある話を始め出した。

 

緑谷「僕の友達さ、、親から個性が引き継がれなくてね、、」

 

洸太「はっ?」

 

洸太は一応聞いてくれていた。緑谷は話を続ける。

 

緑谷「先天的なもので、稀にあるらしいんだけど、、、でもそいつはヒーローに憧れちゃって、、でも今って、個性が無いと特例を除いて成れなくて、、そいつさ、しばらくは受け入れられなくて練習したんだ。物を引き寄せようとしたり、火を拭こうとしたり、、」

 

そう今話してる話は全部自分の事だ。無力だった自分の話、、、

 

緑谷「でも駄目だった、、、個性に対して色々な考えがあって、一概には言えないけど、、、そこまで否定しちゃうと、君が辛くなるだけだよ。えと、、だから、」

 

洸太「うるせぇズケズケと!!出てけよ!!」

 

緑谷「ゴメン。取り留めのないことしか言えなくて、、カレー置いとくね。」

 

そう言って緑谷はカレーをその場に置き離れた。

 

洸太「うるせぇよ、、どいつも、こいつも、、」

 

洸太は一人下を向いてそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこから少し離れた丘の上

トガ「てかこれ嫌!可愛くないです。」

 

黒い口のマスクを外そうとしているトガヒミコ。

 

「裏のデザイナー。開発者が設計したんでしょ。見た目はともかく、理には適ってる筈だよ。」

 

それを宥めるのはガスマスクの男。するとトガは腕を振りながら言った。

 

トガ「そんな事聞いてないです。可愛くないって話です!!」

 

すると赤髪のサングラスを掛けた男が何かを抱えながら歩いて来る。

 

「はぁ〜い!おまたぁ!」

 

「仕事、、、仕事、、」

 

その後ろには全身を黒い布で纏いながら口だけを出し揺れながら歩いて来る男性がいる。そして白のアイマスクをつけるトカゲの様な男に、顔の何ヶ所かの皮膚がただれている男荼毘がその集団の真ん中にいた。その隣には黒フードをかぶった男。

 

荼毘「これで7人。結構は十一人全員揃ってからだ。威勢だけのチンピラを幾ら集めた所で危険が増えるだけだ。やるなら経験豊富の少数精鋭。まずは思い知らせろ。てめぇらの平穏は、俺たちの手の内だって事。」

 

荼毘の見る先には雄英生の宿舎があった。そして事件は動き出す。

 

 

 

 




11人なのでキャラが増えてます。まぁわかると思いますがクラークの足止め要員ですね笑 次回は一旦宿舎の話するかもです。


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第29話:夜会

結構短めです。


A組女子部屋

今この場所にはA組の女子とB組の拳藤・柳・塩崎・小大が集まっていた。先程あったとある事件の後、お礼にとやってきたB組を迎え入れ今から女子会をするのだ。こういうのは合宿で外せないものである。すると、、、

 

八百万「実は私、、、女子会というのが初めてでして、、、どういうことをするのですか?」

 

八百万が周囲を見回して問う。どこかわくわくしている。

 

芦戸「女子が集まってなんか食べたりしながら話すのが女子会じゃない?」

 

芦戸がそう言うと葉隠が言う。

 

葉隠「女子会といえば、、、恋バナでしょうがー!」

 

その瞬間女子のテンションが一気に上がる。戸惑いを見せるもの、顔を赤らめるもの、戸惑いつつ案外まんざらでもないもの、慈愛に満ちたシスターのような態度のもの。人それぞれである。そして、、、、

 

拳藤「あっ、、あ〜、、、私ちょっと用事思い出しちゃった!そr」

 

ガシッ!

 

拳藤は腕を掴まれる。掴んでいたのは葉隠と小大だった。

 

葉隠「お話聞かせてね!」

 

小大「ん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柳「付き合い始めた経緯は皆んな知ってるだろうから今回は他を聞くよ。」

 

拳藤「は、、、はぃ、、」

 

全員が拳藤の方を見ている。その状況に八百万や塩崎は少し申し訳なさそうだったがそれよりも興味が勝っていた。すると

 

葉隠「はいはい私聞きたい!」

 

葉隠が手を上げながらそう言う。そして

 

葉隠「拳藤さんのクラーク君の好きな所は!」

 

そう定番の質問である。皆も案の定聞きたかったようだ。すると拳藤は仕方がないと割り切り話出す。

 

拳藤「そうだね、、、その、、優しいとこ、、とか?」

 

拳藤がそういうと、、、

 

芦戸「それだけぇ?まだあるでしょぉ!」

 

芦戸がそう詰め寄ってくる。葉隠も同じように同調した。

 

拳藤「あ、、えと、、、、強いし、、」

 

芦戸「それから?」

 

拳藤「それから、、、カッコいいし、、」

 

葉隠「どんな所が?」

 

拳藤「笑顔で、、、助けてくれるとことか、、全部自分でやりきっちゃうとことか、、、、、それに顔も、、、、タイプだし。」

 

そこまでやると葉隠、芦戸は満足そうな表情をする。他の面々は顔を真っ赤にしている。すると

 

柳「私二人の時の一佳とかクラーク君気になる。」

 

柳がそう言った。他の皆んなも気になり頭の中で想像する。

 

小大「ん!」

 

すると小大が拳藤のポケットに手を突っ込む。そして!

 

葉隠「あっ!スマホ!」

 

そうスマホを取り出したのだ。そうツーショット写真目当てである。

 

拳藤「ちょっ!唯、、それは違うって!」

 

拳藤が焦ると流石に申し訳なくなったのか八百万が言う。

 

八百万「皆さん。人のスマホの中の写真などを勝手に見るのはよくありませんよ。知る権利が国民にあるからと言ってプライバシーを侵害してはいけません。」

 

八百万のその言葉に続き塩崎も言う。

 

塩崎「八百万さんの言う通りです。私達が罪と思わずともそれはいずれ神により裁かれるでしょう。」

 

すると小大は誤って拳藤にスマホを返す。他のものも反省したようだ。

 

拳藤(よ、、、よかったぁ、、アレ見られたら終わってた、、)

 

拳藤は心の底から安堵する。彼女がここまで安心しているのはスマホの写真ホルダーにモロなツーショットがあったからである。

 

芦戸「あ〜なんかやっぱ羨ましいぃ!絶対拳藤さん当たりだよー」

 

芦戸がそう言うと周りが頷く。

 

葉隠「たしかにぃ!クラーク君って頼りになるし!」

 

耳郎「あの強さだもんねぇ。それに彼女の優しそう。」

 

蛙吹「そうね。クラークちゃん絶対彼女のこと泣かせたりしなそうだわ。皆んなにも優しいし!」

 

麗日「うん!皆んなの父!って感じでもあるし!」

 

八百万「勉学の方も優秀ですし、、、、、素晴らしい殿方ですわね!」

 

小大「ん!」

 

柳「それは違うクラスでも思う。」

 

塩崎「あの人はどこか神々しくもありますし。」

 

そんな全員からのクラークへの賞賛を聞くと拳藤もどこか恥ずかしくなる。

 

拳藤「ちょっ!や、、やめてよ、、、私まで恥ずいじゃん。」

 

すると八百万が恐る恐る手を上げる。

 

八百万「あの、、、私も聞いて良いでしょうか?」

 

拳藤「もうなんかなんでも聞いてくれていいよ。何か慣れてきた、、、」

 

拳藤はだんだんとこの状況に慣れてきてそう言って飲み物を飲む。すると

 

八百万「子供は何人の予定ですの?」

 

ブゥゥゥゥ!!!!!!

 

その時拳藤は飲んでいた物を噴き出す。周りの何人かも口から摘んでいた菓子を噴き出す。

 

八百万「あれ?、、、皆様どうかなされました?」

 

八百万は『あれ?何かやっちゃいました?』みたいなノリの顔をする。

 

麗日「だ、、だって百ちゃん子供やよ?さっ、、流石に色々早いと言うか、、、」

 

すると八百万はまだ疑問が晴れてないと言う感じで続ける。

 

八百万「ですが付き合うというのは結婚する前提じゃないのですか?」

 

拳藤「け?!結婚!!」

 

拳藤はまた顔を真っ赤にする。周りの人はあ〜と何となく察した。そして八百万に説明する。

 

八百万「そっ?!そうだったのですか?!私てっきり、、、、」

 

八百万も恥ずかしくなり顔を赤くする。すると拳藤は八百万の方に触れ言う。

 

拳藤「だ、、大丈夫だよ八百万、、、私は大丈夫だから、、」

 

八百万は拳藤に礼を言い飲み物を飲む。すると拳藤は言う。

 

拳藤「で、、でもさっきの質問答えるなら、、、私は二人かな。娘と息子二人欲しい。」

 

皆んなが一斉に拳藤を見る。だが拳藤は頭を掻いてからふっきって笑顔で皆んなに言う。

 

拳藤「別にさ。結婚とかの前に普通に子供作るってなったらそうかなって!」

 

すると周りも考え方を改め成る程と感じていた。そして拳藤は逆に皆に聞く。

 

拳藤「皆んなもさ、、相手がどうとかじゃなくて子供作るならどう?」

 

すると皆考え始める。最初に口を開いたのは葉隠だった。

 

葉隠「私は娘が1人欲しぃかなぁ〜」

 

耳郎「うちもそうかな、、、」

 

芦戸「うちもぉ〜、、あっ!でも男の子も欲しいかも!」

 

段々話が盛り上がっていく。

 

麗日「私も両方欲しいなぁ大変そうやけど、、、」

 

蛙吹「私は2人の娘が欲しいわね」

 

八百万「私は、、、男の子が欲しいですね。」

 

耳郎「ヤオモモやんちゃな子のお母さんって感じだしねぇ〜」

 

いつの間にか恋バナではなくなっていたがそれでもこうして話をするのは楽しい事だ。そしてそれからも女子会は続いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一階の自販機前

クラークは1人飲み物を買いに来ていた。先程はB組とA組が対抗で色々やっていたが相澤先生とブラド先生が来て止められその挙句肉じゃがの肉がなくなってしまった。

 

クラーク「はぁ、、、まぁじゃが取られなくてよかったか、、」

 

クラークの心の声がボソッと出る。すると

 

相澤「わかってるじゃないかクラーク。」

 

クラーク「相澤先生?!」

 

そう自分の真後ろにいつの間にか相澤先生がいたのだ。

 

相澤「何だ?いて悪いか?」

 

クラーク「いやそうじゃないですけど、、、」

 

ボトンッ!

 

そしてクラークは缶コーヒーを買う。

 

相澤「お前夜にコーヒーか、、、寝ないつもりか?」

 

相澤先生からの圧がかかる。

 

クラーク「いやいや!単純にコーヒー好きなんですよ、、、僕カフェインあまり効きませんし。」

 

そこまで言うと相澤先生は『そうか』と一言言う。クラークはそのまま部屋に戻ろうとする。すると

 

相澤「クラーク。少し話がある。」

 

相澤先生にそう呼び止められた。

 

相澤「悪いな呼び止めて」

 

クラーク「いえいえ大丈夫ですよ。」

 

クラークと相澤は2人で広間のベンチに座っていた。2人共片手にコーヒー缶を持っている。

 

相澤「まず一つ。お前とB組の委員長のことだ。」

 

クラークは体をビクッと震わす。すると相澤はそれを見て言う。

 

相澤「心配するな。別に別れろとか恋愛禁止とは言わねぇよ。」

 

クラークはその言葉を聞いて安堵の息を吐く。すると相澤は続ける。

 

相澤「だが言いたいことがある。別に恋愛を楽しむのは構わない。だがお前らは2人共ヒーロー科の生徒。節度を持てよ、、、、さもなきゃ除籍だ。」

 

クラーク「心しておきます。」

 

相澤はコーヒーを飲みもう一度口を開く。

 

相澤「そしてもう一つ。これは単純に疑問だったことだ。」

 

相澤はクラークを見つめて言った。

 

相澤「お前、、、、何なんだ?」

 

そこまで言うとその場に沈黙が走る。クラークも相澤先生の目を見て真剣な顔をしている。そして

 

クラーク「何ですかその質問!」

 

クラークは笑みを浮かべてそう言った。すると相澤もため息をついて

 

相澤「そうだな、、、すまない変なこと聞いて。」

 

そう言って立ち上がった。

 

相澤「もう遅い。お前も早く部屋戻って寝ろよ。明日もキツイぞ、、、」

 

そして歩いていく。その時だった。

 

クラーク「先生。」

 

クラークが相澤を呼び止めた。相澤は立ち止まり後ろを振り向く。

 

クラーク「いつか、、、わかりますよ。」

 

そう一言言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森の中

荼毘「あのピエロからの贈り物も届いた、、、、決行は明日の夜。それまでせいぜい楽しんでろヒーロー、、、」

 

荼毘の横にはトランプのジョーカーのマークが付けられた箱があった。その中からは何か凄まじいものの気配が感じられた。

 




ジョーカーの贈り物、、、、因みに中身はジョーカーと関係はありません。


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第30話:襲来ッ!!

今回はほぼ原作通りかな?てか林間合宿ほぼ変わらんかも、、、


今日も辛い特訓が始まる。

 

ピクシーボム「皆ぁ!今日の晩はねぇ!クラス対抗!肝試しを決行するよ!!しっかり訓練した後は!!しっかり楽しいことがある!さぁ!飴とムチぃぃ!!」

 

ピクシーボムは元気な声でそう言うが皆疲れ果てていた。

 

拳藤「あぁ忘れてた。」

 

耳郎「怖いのマジやだぁ」

 

常闇「闇の共演。」

 

鱗「イベントっぽい事もやってくれんだぁ、、」

 

物間「へへ、、対抗ってところが気に入った。」

 

反応も様々な物だ。

 

ピクシーボム「と言うわけで!!今は全力で励むのダァァァァ!!!!!!」

 

全員「イエッサぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして特訓が終わり、夕食の準備になる。爆豪が人参を手際よく切っていると麗日が驚きの声を上げる。爆豪はそれにキレる。緑谷も轟と何か会話していた。

 

飯田「君たち!!手が止まってるぞ!!最高の肉じゃがを作るんだ!!」

 

本当にいつも真面目な飯田である。そして夜になり、肝試しが始まろうとしていた。

 

ピクシーボム「さて!腹は膨れた!皿は洗った!お次はぁぁ!!」

 

芦戸「肝を試す時間だぁぁ!!」

 

補習組「賛成!!!」

 

相澤「その前に。」

 

喜んでいた補習組が凍りつく。

 

相澤「大変心苦しいが、、補習連中はこれから授業だ。」

 

芦戸「ウッソだっろぉぉぉぉ?!!」

 

補習組は相澤先生の捕縛布に捕まる。

 

相澤「すまんな。日中の訓練が思ったより疎かになってたのでこっちを削る。」

 

補習組は泣き叫んでいた。可哀想だが仕方がない。そして肝試し。先行、脅かす側はB組だった。

 

ピクシーボム「脅かす側は直接接触禁止で、個性を使った脅かしネタを披露してくるよ!」

 

虎「創意工夫でより多くの人数を失禁させたチームが勝者だ!!」

 

耳郎「やめてください汚い!」

 

すると飯田はこの肝試しすらも訓練の一つと読み取った。そして肝試しも全力でやる様だ。本当に真面目だ。最早それを通り越してるのか?

 

ピクシーボム「さぁ!くじ引きでパートナーを決めるよ!!」

 

そう2人1組での肝試しだった。クラークは緑谷とペアになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12分後

悲鳴が飛び交い始める。クラークと緑谷ももう道を歩いていた。

 

緑谷「こういうの、、、結構ビックリするね、、」

 

クラーク「僕も、、、結構苦手かもな、、」

 

2人で道を歩く。

 

クラーク「洸太君、、、、どうだい?」

 

クラークはふと緑谷にそう問いかける。緑谷は驚いた顔をするが話始める。

 

緑谷「辛い思いをしてきた、、、、手を差し伸べたい、、でも洸太君は僕なんてただの厄介者って思ってるかもね、、」

 

緑谷がそこまで言うとクラークは口を開く。

 

クラーク「そうだね、、、、でもそれでも君の言葉は意味があると思うよ。」

 

緑谷「え?」

 

その時だった。クラークの足が止まる。緑谷は『どうしたの?』と一言、、、、すると

 

クラーク「ヴィランだ、、、、来る!」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!

 

クラークが緑谷の目の前から消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拳藤サイド

骨抜「くっくっく!小大!お前の脅かし今のとこ全員ビクってなってんぞ!」

 

拳藤「身体はるねぇ唯!!」

 

拳藤と骨抜が草むらから出てきて小大を褒めた。

 

小大「ん!」

 

骨抜「爆豪と轟超受けたな!!」

 

突如現れた頭に2人は驚いていたのだ。その時

 

拳藤「この煙何?」

 

拳藤が急に立ち込めた煙に気づく。

 

骨抜「ん?そういえば、、、急に煙っぽいのが、、爆豪達ビビって個性ぶちかまひ、、、」

 

ドサッ!

 

すると骨抜が倒れた。

 

拳藤「骨抜!!はっ!唯!!吸っちゃ駄目!!」

 

拳藤は手を大きくして唯を包む。自分も口を手で抑える。

 

拳藤(この煙!有毒!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタート地点

ピクシーボム「何この焦げ臭いの、、黒煙?」

 

そう森から黒煙が上がっていたのだ。

 

飯田「何か燃えているのか?!」

 

切島「まさか山火事?!!」

 

バサッ!!

 

その時緑谷がその場にジャンプして現れた。

 

緑谷「ヴィランです!ヴィランが現れました!!」

 

それと同時にピクシーボムが赤いオーラに包まれる。

 

ピクシーボム「何?!これ?!」

 

ブオオオン!!!!

 

その時ピクシーボムは何かに吸い寄せられるように森に消えていった。

 

マンダレイ「ピクシーボム!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周りの木を青い炎が焼く。

 

荼毘「さぁ、、、始まりだ。地に落とせ、、、ヒーローというものの輝きを、、断罪するは我ら、ヴィラン連合。開闢行動隊!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は戻りスタート地点

「飼い猫ちゃんは邪魔ね、、」

 

ピクシーボムが頭から血を流し倒れている。

 

峰田「何で、、、安全を期した筈じゃあ、、何でヴィランがいるんだよぉ!!」

 

緑谷「ピクシーボム!!」

 

緑谷達が走り出す。だがその時虎とマンダレイが前を塞ぐ。

 

マンダレイ「やばい、、、」

 

その時緑谷の脳裏に1人の顔が浮かび上がった。

 

緑谷「洸太君!!」

 

 

 

 

 

5分前

切島「飴とムチっつったじゃん!飴はぁ!!」

 

補習組は収監される前の罪人の様に拘束されて連れられていた。

 

上鳴「サルミアッキでもいい!飴をください先生!!」

 

相澤「サルミアッキ美味いだろ。」

 

そして施設に着く。補習場のドアを開けたその瞬間、、、

 

物間「あれぇ?おかしいなぁ!優秀なはずのA組から赤点が5人も?!B組は僕だけなのに?!」

 

そう!物間がいたのだ!!

 

切島「どうゆうメンタルしてんだお前!!!」

 

物間は壮大に笑っている。

 

切島「昨日も同じ煽りしてたぞ。」

 

芦戸「心境を知りたい、、」

 

相澤「ブラド!今回は演習を入れたいんだが、、」

 

ブラド「俺も思っていたぜぇ。言われるまでもなく。」

 

その時全員にテレパシーでの通信が入った。

 

マンダレイ『皆!』

 

切島「マンダレイのテレパス。」

 

芦戸「私これ好き!ビクってするぅ!」

 

上鳴「でも交信出来るわけじゃないからちょっと困るよなぁ、、」

 

相澤「静かに。」

 

相澤先生が注意を入れる。

 

マンダレイ『ヴィラン2名襲来。他にもクラーク君が襲われたみたい!動けるものは直ちに施設へ!!接敵しても決して交戦せず撤退を!!』

 

相澤「ブラド!ここ頼んだ!!俺は生徒の方に出る!」

 

そして相澤先生が走り出す。外に出ると森に黒煙が舞っていた。そして青い光も。すると

 

荼毘「心配が先だったかイレイザー?」

 

真横から現れた男が掌を向けそこから出た青い炎が直に当たる。一気に豪炎になる。

 

荼毘「出てこないでくれプロヒーロー。用があるのはお前らじゃない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタート地点

「我らヴィラン連合の開闢行動隊!!」

 

尾白「ヴィラン連合!!なんでここに!」

 

すると赤髪の男が持っていた大きな柱をピクシーボムの頭に乗せ言った。

 

「この子の頭、、潰しちゃおうかしらどうかしら?ねぇ!どう思う?」

 

虎「させぬはこの!」

 

「待て待て速まるなマグネ!虎もだ。落ち着け!生殺与奪は全て、ステインの仰る主張に沿うか否か、、」

 

トカゲのような男が上げた名前はステインだった。飯田も反応する。

 

スピナー「あぁ!そう!!俺は、、そうお前!君だよ眼鏡君!!保須市でステインの終焉を招いた人物。申し遅れた俺は!!スピナー!!ステインの意思を紡ぐ者だ!!」

 

するとスピナーは後ろに背負っていた大量の武器が結ばれた物を取り出した。

 

虎「何でもいいがな貴様ら!!その倒れてる女ピクシーボムは、、最近婚期を気にし始めてなぁ、、女の幸せ掴もうっていい歳して頑張ってんだよ!!そんな女の顔傷物にして!男がヘラヘラ語ってんじゃないよ!!」

 

虎は指の爪を出し、怒り浸透だった。

 

スピナー「ヒーローが人並みの幸せを夢見るかぁぁ!!」

 

マンダレイ「虎!指示は出した!他の生徒の安否はラグドールに任せる!私達は2人でここを抑える!!皆行って!良い、交戦はしない事!委員長は引率!」

 

飯田「承知しました!!」

 

だが緑谷は一歩も動かなかった。そして

 

緑谷「先に行ってて!」

 

そう言ってマンダレイに向かって言った。

 

緑谷「僕!知ってます!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拳藤サイド

拳藤は手を大きくして小大を覆いながら息をしないよう走る。すると

 

鉄哲「拳藤!」

 

拳藤「鉄哲、茨!何そのマスク!」

 

そう2人はガスマスクをつけていた。

 

鉄哲「A組の八百万が近くにいて作って貰った、、、泡瀬がB組らの待機場所を案内して救助にあたってる。使え!沢山貰った!!」

 

そして腰に着けていたガスマスクを貰う。

 

拳藤「ありがとう!」

 

カチャッ、、ガチャ

 

拳藤「速く施設へ戻ろう。ヴィランが何処にいるかもわからないし危ない!」

 

鉄哲「嫌、、俺は戦う!」

 

鉄哲から帰ってきた言葉は衝撃的な物だった。拳藤は振り向いて鉄哲を見る。

 

鉄哲「塩崎や小大の保護を頼む。」

 

拳藤「はぁ?!交戦はダメだって!!」

 

鉄哲「お前はいつも、、物間を嗜めるが、心の何処かで感じてなかったか?それにお前なら一番感じてるんじゃないか?」

 

そう拳藤は感じていた。その鉄哲が言いたいことを、、、多分誰よりも、、、

 

鉄哲「俺は感じてたよ、、同じ試験で雄英入って、同じカリキュラム、何が違う?明白だ!!奴らにあって俺らになかった事、、、ピンチだ!奴らはそいつをチャンスに変えていったんだ!当然だ!人にあだなす連中に!ヒーローがどうして背を向けられる!!」

 

拳藤「鉄哲!」

 

そう言う鉄哲の目には黄金のような輝かしい意思が感じられたのだッ!

 

鉄哲「止めるな拳藤!一年B組ヒーロー科!!ここで立たねばいつ立てる!!見つけ出して、、」

 

ガギィィィン!

 

腕を金属化させる。

 

鉄哲「俺が必ずぶっ叩く!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

洸太の秘密基地

マンダレイ『洸太!洸太!!私のテレパス聴いてた?速く施設に戻って!私ゴメンね!知らないの!!貴方がいつも何処に行ってるか、、、ゴメン洸太!!助けに行けない!すぐ戻って!』

 

マンダレイは洸太に向けてのテレパスを行う。そしてその本人の目の前には長身で堅いの良い男が歩いてきてた。白いマスクをつけた男だ。

 

「なぁお前、、センスの良い帽子だなぁ子供ぉ、、俺のこのだせぇマスクと交換してくれよぉ、、、新参は納期がどうとかってこんな玩具付けられてんの!」

 

洸太「ヒィィ!!」

 

悲鳴を上げ逃げるしかなかった。すると

 

「おいおい、、」

 

するとその男は踏み込み一気に洸太の前に回り込んだ。そして腕に筋肉がつき始めた。筋繊維がそのまま纏わりついて太くなっていく。

 

「景気づけに一杯やらせろよぉ!!なぁ!」

 

その時顔が見える。洸太は記憶を遡った。自分の親が死んだ事件を、、、、そのニュースでは犯人は今も逃亡中、なお左目に2人に負わされた傷があると、、、それを思い出したのだ。そして目の前の男がその人だったのだ!!

 

洸太「パパ、、ママ!」

 

そして男は左の拳を握り振り落とそうとする。その時

 

バァァァァァァン!!!!!

 

緑谷が一瞬で現れ洸太を助けた。当たる寸前で飛びかかり助けたのだ。

 

洸太「なんで、、、」

 

「あぁ、、お前はリストにあったな、、」

 

そう今緑谷は考えている。応援は来そうにない。そして洸太君を守らなければならない。そう!目の前の敵を一人でどうにかしないといけない!!嫌やるしかなかった。緑谷はフルカウルを展開する。

 

緑谷「大、、大丈夫だよ洸太君!必ず助けるから!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタート地点

スピナーが攻撃するがマンダレイは華麗にかわす。テレパスを使うがスピナーは攻撃をやめない。

 

マンダレイ『スピナー!!ヴィランながらカッコいいじゃない!好みの顔してる♡』

 

スピナー「えっ?」

 

その時攻撃が止む。その隙を突き!

 

ビュン!

 

マンダレイ「何照れてんの!ウブね!!」

 

マンダレイは爪を出して攻撃する。

 

スピナー「何て不潔な手を!!この尻軽女め!!」

 

その時突如マンダレイが引き寄せられる。先程のピクシーボムの時と同じだ。

 

マグネ「おいで子猫ちゃん!」

 

ドゴン!

 

だがそこに虎が入りマグネを殴る。

 

虎「そんな事させるかぁ!!」

 

虎の攻撃を上手く交わすマグネ。

 

虎「引石堅磁!!ヴィラン名マグネ!!強盗9件!殺人3件!殺人未遂29件!!」

 

そして最後の渾身の左アッパーを両手で抑えるマグネ。

 

マグネ「やだ。私有名人、、、」

 

虎「何をしに来た犯罪者!!」

 

するとマンダレイが心配そうな顔で焦りながら虎に言う。

 

マンダレイ「虎!おかしいよ!!まだラグドールの応答がない!いつもなら直ぐ連絡寄越すのに!!」

 

するとマグネが不吉な笑みをこぼす。

 

マグネ「さぁ?何故でしょうね?」

 

中間地点は血塗れになっていた。その時

 

ボッゴォォォォォォォォォォォン!!!!!

 

後ろの森から誰かがぶっ飛ばされて来た。それは、、、

 

クラーク「くっ!」

 

クラークだった。そして飛んできた方向の森の木が倒れていく。それと同時に地震のような振動が広がる。

 

マンダレイ「クラークくん?!一体、、」

 

クラーク「先生、、、流石にこれは正当防衛でお願いしますよ、、、」

 

マグネ「あら!あれは確かクラークケント、、、要注意人物ね、、それが吹っ飛んでくる。相手はあの二人のどっちかね!」

 

すると森の中から鉄のヘルメットをかぶった大柄な男が出てきた。

 

スピナー「けっ!あいつかよ、、」

 

ジャガーノート「ぶっ潰してやる!」

 

ジャガーノート 個性:パワー倍増

元々桁外れのパワーとスピードにこの個性でより強力な力を得る!!怒る程強くなるぞ!!

 

そしてジャガーノートがクラークに突っ込んでくる。すると

 

バッゴォォォォォォォォォォン!!!

 

クラークが横にジャガーノートを殴り飛ばした。これにはそこにいたプロもヴィランも驚く。

 

マンダレイ「知ってたけど、、、やっぱ強い、、、」

 

マグネ「まさかあいつをぶっ飛ばすなんて、、、」

 

クラーク「まだだな、、、」

 

その瞬間クラークが姿を消した。否!ジャガーノートに突進され後ろにぶっ飛んでいった。そしてジャガーノートはそれを追いかける。

 

クラーク「強いな、、、」

 




ジャガーノートがログインしました!スーパーマンに対抗するならやっぱこの変でしょ!


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第31話:僕のヒーロー

今回原作と変わりないですがこの話は書かないといけないと思い書きました。なので流してもらってかまわないです。


緑谷サイド

「必ず助けるってぇ?流石ヒーロー志望者って感じだなぁ、、何処にでも現れて正義面しやがる。」

 

すると左腕の筋肉繊維が引いていく。

 

「緑谷って奴だろ?お前。丁度良い!お前は率先して殺しとけってお達しだ!!」

 

そして右腕に筋繊維が集中する。

 

「じっくり痛ぶってやっから、、血を見せろ!!」

 

そしてマントを脱ぎ捨てる。それと同時に踏み込み一気に前に出る。

 

緑谷「来る!」

 

すると左から拳が飛んでくる。緑谷はギリギリでガードするも

 

ドッゴォォォォォン!!!!!

 

ぶっ飛ばされ横の岩壁に激突する。

 

「あっいけねぇ、、そうそう爆豪って餓鬼は何処にいる?」

 

男が発した意外な人物の名に緑谷は驚く。

 

緑谷(かっちゃん?!)

 

「一応仕事はしなくちゃよぉ!!」

 

そして追撃してくる。緑谷は飛んで避けるがガードした左腕が折れていた。

 

緑谷(目的はかっちゃん?!なんで!)

 

「答えは知らないで良いか?良いなぁ!よし!じゃあ、、遊ぼぉ!!!」

 

ドォォォォォン!!!!

 

そして一気に踏み込み右足の突き上げ蹴りが緑谷の腹に刺さる。避けることが出来ず壁にぶつかって下に倒れる。

 

「はっはっはぁ!血だ!!良いぜ!これだよ!楽しいな!!なんだっけ?必ず助けるんだろぉ?何で逃げるんだよぉ!おっかしいぜお前!!」

 

緑谷(あの筋みたいな個性、、、何て速さ!何て威力!!駄目だ!かっちゃんの事は今は考えるな!!集中しろ!目の前の敵に!!)

 

男は一気に近づいてくる。緑谷も立ち上がりワンフォーオールフルカウルを纏う。そして

 

緑谷「スマッァァァシュ!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォン!!!!

 

右ストレートのスマッシュが直撃!だが感触がおかしい。それはあの時脳無に打った時と同じようなものだった。

 

「何だ今の?それがお前の個性か?」

 

筋肉繊維を纏った右腕でガードされていたのだ。完全に衝撃を抑えられていた。

 

「良い速さだが力が足りねぇ!!」

 

そして振り払われる。

 

マスキュラー「俺の個性は筋肉増強!!皮下に収まらない筋繊維が作る速さ!力!!何が良いてぇかって?自慢だよ!!つまりお前は!俺の完全な劣等型だ!!」

 

マスキュラー 個性:筋肉増強

 

そして追撃!また避けるが追撃で飛び散る岩が当たる。

 

マスキュラー「わかるか俺の気持ち?笑えて仕方ねぇよ!!」

 

ドゴォォォォォォォン!!!!

 

そして空中に逃げたが上から拳を振り下ろされ叩き落とされる。

 

マスキュラー「必ず助ける?どうやって?実現不可の綺麗事のたまってんじゃあねぇよ!!」

 

コツン!

 

その時マスキュラーの背中に石がぶつかる。マスキュラーが後ろを向くとそこには洸太がいた。

 

洸太「ウォーターホース、、パパ、、、ママも!そんな風に痛ぶって!!殺したのか!!!」

 

洸太は涙を流しながらそう言う。

 

マスキュラー「あっ?マジかよ、、ヒーローの子供かよ。運命的じゃあねぇかよ!ウォーターホース、、この俺の左目を義眼にした二人だ。」

 

洸太「お前のせいで、、お前みたいな奴のせいで!いつもいつも!!こうなるんだ!!!」

 

マスキュラー「餓鬼はそうやってすぐに責任転換する。良くないぜぇ俺だって別にこの目の事恨んでねぇぜ、、俺は人を殺したかっただけで、あの二人はそれを止めたがった。お互いやりてぇことやった結果さぁ!悪いのは出来もしねぇことやりたがってたてめぇのパパとママだぁぁ!!!」

 

そして洸太に向かって拳を振りかざす。すると後ろで踏み込む音が聞こえる。

 

マスキュラー「こうなったらそうくるよなボロ雑巾!!!」

 

緑谷は空中でフルカウルを展開する。

 

緑谷「悪いのは!!お前だろぉ!!!」

 

そして左手を伸ばす。そして

 

緑谷「捕まえた!!これで速さは関係ない!!」

 

そう左腕を伸ばし、大きくなったマスキュラーの右の筋肉繊維の間に腕を入れたのだ。

 

マスキュラー「じゃあ何だ?力不足のその腕で殴るのかぁ?」

 

緑谷「出来る出来ないじゃないんだ!!ヒーローは、、命を賭して、綺麗事実戦するお仕事だぁぁ!!」

 

そして振りかざす右腕がワンフォーオールで光出す。

 

マスキュラー(何だ?)

 

緑谷「ワンフォーオール!100%!!デトロイトスマァァァァァシュ!!!!」

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!

 

その爆風によって洸太が崖から落ちそうになる。だが

 

ガシッ!

 

緑谷「ごへん、、うっとはして!」

 

緑谷は洸太の服を口で噛んで落ちるのを救った。

 

洸太「ありがと、、はっ!」

 

そう洸太が目にしたのはボロボロになった緑谷だった。右腕は変色し折れている。そして左腕も最初に骨折しているのだ。そして頭からも出血している。

 

緑谷「施設に行こう。こっから、、」

 

バゴォォォォン!!!

 

後ろでそんな音がなる。緑谷は恐る恐る後ろを振り向く、、、そこには筋繊維の塊があった。

 

緑谷「嘘だ、、、嘘だろ、、」

 

そうマスキュラーは両手を交差させ、筋繊維を集結させる事でダメージを軽減していた。

 

緑谷(100%だぞ!オールマイトの力だぞ!)

 

マスキュラー「テレホンパンチか、、、、しかしやるなぁ緑谷!」

 

そしてこちらに歩み寄ってくる。

 

緑谷「くるなぁ!」

 

マスキュラー「嫌行くねぇ俄然。」

 

緑谷(駄目だ!どうしよう!!考える時間、、)「ヴィラン連合は何が、、」

 

マスキュラー「知るかよ!俺はただ暴れてぇだけだ。羽伸ばして個性ぶっ放せれば何でも良いんだ!覚えてるか?さっきまでのは遊びだ。俺言ってたよなぁ?遊ぼおって、、」

 

するとマスキュラーは左ポケットから何かを取り出す。

 

マスキュラー「言ってたんだよ!!止めるよ。遊びは終いだ。お前強いもん。こっからは、、本気の目だ。」

 

そして新しい義眼をつける。それは殺す目なのだった。

 

緑谷「洸太君捕まって!!速く!!」

 

するとマスキュラーは両腕そして身体にまで筋繊維を集結させた。そして飛びかかってくる。何とか避けるがスピードもパワーも上がっていた。本当に遊びだったんだと実感する。マスキュラーは追撃を続ける。その時!!

 

ガクン!

 

緑谷「あっ、、」

 

まさかの事が起こった。足を躓き倒れ込んでしまう。マスキュラーの拳が目の前まで来ていた。

 

マスキュラー「終いだ、、、」

 

バシィィィィィィィィィン!!!!!!

 

だが緑谷達に拳は届かなかった。ある男によって止められた。そして、緑谷の知っている人物の中でこんな事が出来るのは数少ない。そう目の前にいた者は!

 

クラーク「遅くなったね緑谷君。僕たち肝試しの組だろ?」

 

マスキュラー「何?!」

 

そうクラークがマスキュラーの本気の一撃を左手で止めていたのだ。そして

 

クラーク「フン!」

 

ドッゴォォォォォォォォォン!!!

 

右腕でパンチを放ち奥へぶっ飛ばす。

 

クラーク「緑谷君!」

 

クラークは緑谷の名を叫ぶ。

 

クラーク「君がその子を救うんだッ!」

 

クラークがそういった時だった。

 

緑谷「クラークく、、」

 

ボッガァァァァァァァン!!!!!

 

クラークが真横の岩壁にぶっ飛ばされた。そしてそこへ追撃していく大男が現れる。それはクラークにラッシュをしていき岩壁の中を削りながら進んでいった。

 

緑谷(クラーク君!大丈夫なのか?!あんなの、、、)

 

その時緑谷の頭の中にさっきのクラークの言葉が蘇る。

 

緑谷(いや、、まずは、、僕が、、僕がここで勝たなきゃいけないんだ!!お前に道はないんだ緑谷出久!!!助けるんだろ!!お前の原点を思い出せ!!!!頼ってちゃ駄目なんだ!!)

 

そして立ち上がる。マスキュラーもこっちに近づいてきていた。

 

マスキュラー「今の、、、要注意のクラークケントか、、、だがジャガーノートの野郎とやってるようだな、、俺もやりたかったが、、へへ!ラッキーだぜ!」

 

不敵な笑みを浮かべる。

 

緑谷「下がってて洸太君。ぶつかったら直ぐ施設に走るんだ!!」

 

洸太「ぶつかったらって、、、お前まさか!!無理だ!逃げよう!!お前の攻撃効かなかったじゃん!!それに!両腕折れて、、」

 

緑谷「大丈夫!!」(ワンフォーオール100%!!)

 

マスキュラー「緑谷ぁぁぁぁ!!!」

 

そして一気に迫り、両手を合わせて突撃してくる。

 

緑谷「デトロイトォォ!!スマァァァァァァァァァァァァァァァァァァシュゥゥゥ!!!!!!!」

 

二つの拳が凄まじい勢いで激突する。緑谷の足場は削れる。そして段々と緑谷は押されていく。だが

 

緑谷「大、、大丈夫!!此処から先は一歩も進ませない!!!だから、、走れ!!走れぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

 

マスキュラー「餓鬼が!!てめぇ!!!最高じゃねぇぇぇか!!!!」

 

どんどん緑谷は押される。右腕は筋肉に埋まっていき、マスキュラーは足の筋肉繊維も強くし踏み込みを強くする。

 

マスキュラー「血見せろやぁぁ!!!」

 

そして地面に押しつけられていく。

 

マスキュラー「潰れちまえぇぇぇ!!!」

 

そして地面に押し込まれてしまう。その時

 

バシャァァ!!

 

マスキュラー「何だ?水?」

 

そうマスキュラーの身体に水がかかった。

 

洸太「やっ、、止めろぉぉぉ!!!」

 

そう洸太だった。洸太が自分の個性で水をかけたのだ。そしてその声と一瞬の隙は

 

緑谷「洸太君、、、」

 

男に届き、目を生き返らせた。

 

マスキュラー「後でな!後で殺してやるから待って、、ん?気を取られた一瞬に!!」

 

そう腕が起き上がってきた。押し返され始めていたのだ。

 

緑谷「殺されてぇぇぇ!!!!」

 

マスキュラー「待て!パワー上がってねぇか?!」

 

緑谷「たぁぁまぁぁるぅぅかぁぁあ!!!!」

 

そして起き上がっていく。マスキュラーを自分から離し拳を再度握りしめて構える。

 

緑谷「ワンフォーオール!!!100万%!!!!!デラウエア!デトロイト!!!スマァァァァァァァァァァァァシュ!!!!!!!!!!」

 

そしてその一撃はマスキュラーの筋肉繊維を弾き顔面に直撃した。

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!

 

そしてとてつもない威力でマスキュラーをぶっ飛ばした。

 

洸太(何で、、、)

 

その時洸太は思い出す。マンダレイに言われたことを、、、

 

マンダレイ(洸太、、あんたのパパとママ、、ウォーターホースはね、、、確かにあんたを残して逝ってしまった、、、、でもね、そのお陰で守られた命が、、確かにあるんだよ、、)

 

洸太「何も、、知らないくせに!」

 

マンダレイ(あんたもいつかきっと出会う時がくる!そしたらわかる!)

 

洸太「何も知らないくせに、、、どうして!そこまで!」

 

涙を流しながらそう言い続ける。

 

マンダレイ(命を賭して、あんたを救う!あんたにとっての!)

 

洸太(僕の、、、僕のヒーロー!!)

 

洸太の目に映るそのヒーローは体がボロボロの1人の学生だった。

 




ということで次回はクラークとジャガーノートの戦い書きます!他はあまり変わりないので書かないかも、、、、それでは!


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第32話:ジャガーノート

今回ちょっと短めですが全部戦闘です。


事件発生現場から少し離れた森

 

ドゴゴゴゴゴゴォォォォォォォン!!!

 

クラーク(くっ!強い!!)

 

クラークはジャガーノートにラッシュをされ続け先程の場所から離れた所まで持っていかれる。そのラッシュは止むことはなく山の中を削りながら進んでいった。

 

ジャガーノート「まだまだ殴り足りねぇぜ!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!

 

クラークはラッシュをされながら拳を握りジャガーノートにアッパーカットを打ち込む。ジャガーノートは真上にぶっ飛んだ。

 

ジャガーノート「ぐっ!」

 

クラーク(緑谷君、、、頑張ってくれよ!)

 

クラークは先程の緑谷の方向を見てそう願う。そしてジャガーノートに向かって飛んでいった。

 

ダァァン!!

 

拳を一発入れる。ジャガーノートはまた高くぶっ飛ぶ。

 

ダァァァァン!!!

 

そしてもう一発

 

ダァァァァァァァァン!!!

 

そうやって繰り返し空高くまでぶっ飛ばしていく。

 

クラーク(よしこのまま!)

 

クラークは両手を握りしめ振り下ろそうとする。だが!

 

ジャガーノート「そんな簡単にはいかせねぇぜ!!」

 

クラーク「ぐっ!」

 

ジャガーノートはクラークの足を掴みそのまま落下していく。そして地面スレスレでクラークを思いっきり振り下ろす。

 

バッゴォォォォォォォォォォン!!!!

 

その威力によって山は砕け周りの草木は吹き飛ばされる。クラークの口からは血が流れ落ちた。周りでは大きな地震が発生する。

 

クラーク(強い!脳無以上!!それに、、、オールマイトにも匹敵するかもしれない、、、)

 

ジャガーノート「まだくたばんねぇか!やるなぁお前!!」

 

そしてそのままぶん投げられる。クラークが立ち上がろうとした時

 

ジャガーノート「遅せぇなノロマ!!」

 

ドゴォォォォォン!!!!

 

そして地面にめり込むぐらいに殴りつけられる。その時またあたりを大きな地震が襲う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拳藤サイド

鉄哲「何だ今の2度の地震は?!」

 

鉄哲はガスマスクの男を抱えていた。そう毒ガスのヴィランである。

 

拳藤(絶対クラークだ、、、、大丈夫なの、、クラーク!)

 

 

 

 

 

緑谷サイド

洸太「今の、、、何?」

 

緑谷「大丈夫だよ洸太君!」(今のは、、、あの化け物とクラーク君!絶対そうだ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラークサイド

クラーク「クソ!」

 

ドォォォォォォォォン!!!!!!

 

そしてジャガーノートをぶっ飛ばす。ジャガーノートの口からも血が噴き出る。

 

ジャガーノート「けけ!そうでなくちゃあな!!」

 

だがジャガーノートは怯まず一気にクラークに向かっていく。クラークも拳を握り飛んでいく。そして!

 

バッガァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

 

二人の拳がぶつかり合う。その圧は周りの木を吹き飛ばし、クレーターを作る。その波動は少し遠くの海にも波紋を作りだす。

 

ビュオオオオオオオオオ!!!!!

 

クラーク「ぐぐぐ!!」

 

ジャガーノート「ぐおおお!!」

 

バッギィィィィィィィィン!!!

 

そして二人の拳が砕け散る。

 

ボッゴォォォォォォォォォォン!!!!

 

クラーク「ぐっ!」

 

ジャガーノート「んん?!!」

 

だが二人は止まらない!ラッシュの打ち合いを続ける。途中でマンダレイのテレパスが入っても全く頭に入ってこない。ラッシュは勢いを増していく!!

 

バコバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴ!!!!!!

 

クラークは息を大きく吸ってブレスをする。ジャガーノートはぶっ飛ぶ。クラークは息を吹き続けジャガーノートは氷出した。

 

ジャガーノート「何ぃぃ?!!」

 

そして腕と足が凍る。だが

 

ジャガーノート「こなくそ!!」

 

足の氷を物ともせず前に出る。そして腕と腕をぶつけて氷を破る。そして突進してくる。

 

ジャガーノート「こんな子供騙し通じるかぁぁ!!!」

 

するとクラークの目は赤く光り

 

ビィィィィィィィィィィン!!!!!!!

 

ヒートビジョンを放つ。それはジャガーノートに直撃しどんどん後ろに押していく。

 

ジャガーノート「ぐっ!おおおお!!!」

 

だがジャガーノートは手を前に出しヒートビジョンを受けながらも前進してくる。

 

クラーク「くっ!うおおおおお!!」

 

そしてヒートビジョンの威力を上げていく。特訓において隕石の破壊で鍛えたヒートビジョン。威力は倍増していた!そしてジャガーノートの手の防具が溶けていく。

 

ジャガーノート「ぬう!」

 

段々ジャガーノートは押されていき遂にはガードを解き

 

ボッゴォォォォォォォォォォォン!!!

 

ぶっ飛ばされた。だがその瞬間

 

ジャガーノート「ぶち殺すこの餓鬼!!!」

 

そう言ったと同時にジャガーノートはクラークの目の前まで接近した。そしてクラークを捕み地面に何度も叩きつける。しかも

 

クラーク(こいつ!さっきよりパワーもスピードも上がってる!!)

 

バゴン!バゴン!バゴン!バゴン!バゴン!バゴン!バゴン!バゴン!バゴン!

 

ジャガーノート「これが俺のフルパワーだぁぁぁぁ!!」

 

その攻撃は止むことなく続く。その度大きな振動が辺りに広がり周りは更地になる。クラークの意識も少しずつ薄れていった。

 

クラーク(クソ、、、僕、、は、、、俺、、は、、)

 

その時死の間際な為なのか五感が凄まじく敏感になった。そして

 

轟「絶対に逃すな!!」

 

緑谷「かっちゃん!!」

 

クラスの皆の声が聞こえてくる。

 

クラーク(かっちゃん、、、爆豪君が捕まった?囚われたの、、、か?、、行ってやらないと、、、)

 

クラークは薄れ行く意識の中で考える。だがその中で一番大きく聞こえたのは彼女(拳藤)の声だった。

 

拳藤「クラーク!!どこなんだよ!早く来て、、、皆んなを助けてくれ!スーパーマン!!」

 

その拳藤の声にクラークは意識を完全に取り戻した。そして脳裏に浮かんだのはヒーロー名を名付けられたあの時の情景だった!!

 

クラーク(こんな所で死んでたまるか!!)

 

ドッゴォォォォン!!!

 

その瞬間ジャガーノートをぶっ飛ばす。

 

ジャガーノート「何だ!?!?一気にパワーが!?」

 

クラーク「皆んなを助ける、、、そしてお前も絶対に倒す。」

 

ビュン!ドゴォォォォォォォン!!!

 

一瞬にしてジャガーノートに接近しパンチを放つ。そして

 

ボッゴォォォォォォォン!!!!

 

クラークは大きな岩盤をジャガーノートに叩きつける。

 

ジャガーノート「こんなものぉ!!」

 

そう言ってジャガーノートは岩盤を粉々にする。だが!

 

ドォォォォォォォォン!!!

 

クラークがその瞬間にジャガーノートに突進していく。そして

 

ズガガガガガガガァァァァ!!!!

 

地面を突き抜けていく。 

 

ジャガーノート「クソが!!手を離せぇぇ!!」

 

ジャガーノートはクラークを何度も殴るが中々離そうとしない。そうしてどんどん深く潜っていく。

 

ジャガーノート(こいつ何処まで行く気だ?!まさか核まで行こうってんじゃあねぇやなぁ!)

 

ドゴン!ドゴン!ドゴン!!

 

ジャガーノートはクラークを殴りまくる。

 

ジャガーノート「ふざけんじゃあねぇ!離れやがれぇぇ!!!」

 

バシィィィィィィィィィン!!!!

 

するとジャガーノートはクラークの頭を両側から殴った。

 

クラーク「くっ!」

 

その時力が少し緩む。ジャガーノートはその瞬間にクラークを蹴り飛ばそうとするが!

 

ビィィィィィィィィィィィィィン!!!!!

 

ジャガーノート「ぐおお!!」

 

とてつもない威力のヒートビジョンがジャガーノートに襲い掛かる。

 

クラーク「うおおおお!!!!!

 

クラークはどんどんヒートビジョンの威力を上げていきジャガーノートはされるがままだった。そしてどんどん深く地面に埋まっていく。ジャガーノートのアーマーは溶け身体中に火傷も出来ていた。だがその時

 

シュン、、、

 

ヒートビジョンが収まったのだ。ジャガーノートは息を切らしながらもその一瞬をものにしようと穴を登っていく。

 

ジャガーノート「絶対にぶち殺してやるクソガキィィ!!」

 

ダァン!ダァン!ダァン!!

 

そしてジャガーノートが登り切った時目の前にあったのは!

 

ゴオオオオオオオオ!!!!!!

 

燃え盛り凄まじい勢いでジャガーノートに拳を向けるクラークだった。

 

ベキッ!

 

まず最初に聞こえてきた音はジャガーノートのヘルメットが砕け散る音だった。そして

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!!

 

ジャガーノートは凄まじい速度でぶっ飛んでいく。途中幾つもの山を貫いて行きそして、、、

 

ドォォォォォン!!!

 

ジャガーノートは遂に街が見える所までぶっ飛ばされていたのだ。

 

クラーク「死んでは、、、ないよな、、、でも終わった、、、それより速く皆の所へ、、、」

 

計8個の山を貫き ジャガーノート再起不能(リタイア)!!

 

クラークケント負傷箇所と状態

右拳粉砕骨折、肋骨骨折、右足骨折、一部の内臓に骨が刺さる、神経系の軽いダメージ。

 




ちょいインフレ気味ですがまぁいいでしょ!次回で林間合宿編は多分終わります。早くAFOvsオールマイト編と仮免試験を書きたい、、、、仮免試験は特に、、、


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第33話:ある男

今回あの人がちゃんと登場します!


緑谷達は爆豪と常闇をビー玉の中に収納したヴィランを追い詰めていた。すると目の前に黒いもやが現れる。

 

障子「こっ!こいつは!!」

 

轟「USJにいた!」

 

緑谷「ワープの?!」

 

黒霧「合図から五分過ぎました。行きますよ荼毘。」

 

するとヴィラン達は帰って行こうとする。

 

トガ「ごめんね。出久君またね!」

 

八重歯が特徴のトガヒミコは緑谷にそう一言言って黒い霧の中に入っていった。トゥワイスは飛び込みのように黒い霧の中に入っていく。

 

荼毘「待て。まだ目標が、、」

 

荼毘はMr.コンプレスにそう言う。そう先程ビー玉を障子に取られていたのだ。だが、、、

 

コンプレス「あぁ、、あれはどうやら走り出すほど嬉しかった様でね、、プレゼントしよう。クセだよぉ!マジックの基本でねぇ、、、物を見せびらかす時ってのは、、見せたくないものがある時だぜ!」

 

するとコンプレスはマスクを取った。目と口だけが見えている。

 

ベェ

 

コンプレスが舌を出した時そこには二つのビー玉があった。そこには二人の姿が!

 

轟緑「まっ!まさか!!」

 

コンプレスは指を鳴らす。それと同時に障子が持っていたビー玉が氷に変わる。

 

轟「俺の氷か!!」

 

コンプレス「えぇそう!氷結攻撃の際にダミーを用意し右ポケットに入れておいた。」

 

緑谷「くそ!!」(圧縮して閉じ込める的な個性か!!)

 

3人はコンプレスに向かって走り出す。コンプレスはマスクをし直し、、、

 

コンプレス「右手に持ってたものが右ポケットに入ってんの発見したら、そりゃ嬉しくて走り出すさ!」

 

緑谷「待てぇぇ!!!」

 

コンプレス「そんじゃ!お跡がよろしい様で!」

 

コンプレスが頭を下げショーの終わりの為のお辞儀をする。その時!

 

ビュン!

 

レーザーが発射された。そのレーザーは青く、コンプレスのマスクを破壊し、ビー玉は口から吐き出された。そう!

 

緑谷「青山君!」

 

ズキ!

 

その時緑谷は戦いの体の痛みでその場に倒れてしまう。だが障子と轟は走る。手を伸ばし障子は常闇のビー玉を掴む。轟は爆豪のビー玉を、、、だが!

 

バシッ!

 

荼毘「悲しいなぁ、、轟焦凍、、」

 

荼毘がそのビー玉を掴んだ。轟は後ろに転がっていく。緑谷は立ち上がり走りだす。

 

荼毘「確認だ。解除しろ。」

 

コンプレス「俺のショーが台無しだ!!」

 

そして指を鳴らし解除する。常闇は障子の手に、爆豪は荼毘の元に。

 

荼毘「問題、、無し。」

 

段々と霧の中に入っていく。

 

緑谷「かっちゃん!!かっちゃぁぁぁぁん!!」

 

爆豪「来るな!デク、、」

 

そして霧の中に消えていく。その時

 

ビュゥゥゥン!ボッゴォォォォォォォン!!!

 

荼毘「何?!」

 

その瞬間男が飛んできて爆豪を霧から引き抜いた。そう!その男は!

 

緑谷「くっ、クラーク君!!」

 

クラーク「悪い!遅くなった、、」

 

クラークはジャガーノートとの戦いを終え最高速でこの場に駆けつけたのだ。

 

クラーク「はぁはぁ、、緑谷君!彼を!!」

 

緑谷「うん!」

 

爆豪「てっ、、、てめぇ!」

 

するとさっきの霧の中から青い炎が噴き出てくる。

 

緑谷「くそ!」

 

荼毘「けっ!まだある!」

 

コンプレス「駄目だ荼毘!さっきまでとは状況が違う!!危険な個性持ってる常闇が離れた!!奴の個性はヤバいし、、、何よりあの化け物学生がいる!」

 

そしてコンプレスはクラークを指差した。

 

荼毘「あいつはもうボロボロだ!それに他のをもう一度集めてやれば爆豪ぐらい、、」

 

その時荼毘の炎が消える。ある男が現れたのだ。

 

相澤「てめぇは本物の様だなぁ分身炎野郎!」

 

そう相澤だ。クラークの飛んでいく方向。そして緑谷の叫びで場所を理解した。すると

 

荼毘「チッ!失敗かよ、、帰るぞ!」

 

荼毘はゲートの中に入ろうとした。

 

相澤「待て!!」

 

相澤は二人を捕まえようと前に出る。その時事態は急変するのだった。

 

コンプレス「あんたは、、、」

 

その時目の前のヴィラン二人が震え出した。何故だろう、、、、そのワープゲートの中に誰がいるのかはわからない。だがとてつもなく寒気がする。ヘビに睨まれた蛙のように体が動かないぐらいの寒気。そして

 

「私が行こう。」

 

その言葉は何処か優しい声だった。とても優しい、癒される声、、、魅力ある声だった。するとゲートから男が歩き出てきた。男は金髪で日本人ではなかった。上半身は裸で黄色いズボンを履いている。そして何より左肩の所に星のようなアザがある男だった。

 

ドッドッドッドッドッドッドッ!!!!!

 

その時そこにいた皆が感じた。圧倒的殺気と体を巡る寒気。緑谷は思う。これは保須で感じたステインの意思以上の物だった。

 

緑谷(なんだ、、、なんなんだこの圧は!)

 

クラーク(こいつはやばい!ヤバすぎる!)

 

相澤(こんなのがいるのかヴィラン連合、、、)

 

轟(はぁ、、はぁ、、やべぇな、、)

 

爆豪(何だよこれ、、、ふざけんなよ、、、)

 

ヒュン!

 

その時爆豪が消えた。何が起こったのかわからなかった。皆が理解できていない。すると

 

「帰ろう。」

 

その男は爆豪を摘んでいた。

 

緑谷「いつの間に?!!」

 

相澤「一体何を!!」

 

誰も理解できなかった。目の前の光景を、、、そして男はゆっくりとゲートに入っていく。

 

相澤「てめぇは!!てめぇ一体何者だ!!」

 

相澤は前に出ながらそう言った。するとその男はこちらを向いて一言言った。たった一言、、、、

 

DIO

 

そして男とゲートは消えていった。その名前を聞いた瞬間相澤先生は凍りつく。そしてそこに残ったものは青く燃えた森。崩れる大地。負傷した人々。意識を失った人々。そして救えなかった自分達だった。その絶望を抑えられず緑谷は、、、、

 

緑谷「うはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!」

 

泣き叫んだのだった。緑谷達のところに辿り着いた麗日、蛙吹が見たのは泣き叫ぶ緑谷。そしてこの日、雄英生はヒーローを目指すものとして、ヴィラン達に、、、完全敗北したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

その後ブラド先生の通報により、ヴィランが去った10分後、救急や消防が到着した。生徒41人の内、ヴィランのガスによって意識不明の重体15名。重軽傷者12名。無傷で済んだのは13名だった。そして、、、行方不明1名。プロヒーローは6名の内一名が頭を強く打たれ重体。もう一名が命に別状はないが重体。そして一名が大量の血痕を残し行方不明になった。一方ヴィラン側は4名の現行犯逮捕。彼らを残し、後のヴィランは跡形もなく姿を消した。緑谷は薄れゆく意識の中であの男。死柄木弔の言葉を思い出す。

 

死柄木(それより気おつけときな。次会うときは、、殺すと決めた時だろうから。)

 

皆んなの楽しみにしていた林間合宿は最悪の結果で幕を閉じた。そしてこの襲撃、、、世間で1番問題視されたのは生徒を拉致された事だけではない、、、DIOという男の存在だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

雄英には多くのマスコミが詰め寄っていた。

 

会出井「あの子たち大丈夫か、、、、」

 

校長「ヴィランとの戦闘に備える為の合宿で襲来。恥を承知で宣おう。」

 

その時学校内では先生が集まり会議を行なっていた。皆が自分らの不甲斐なさを実感している時、ある話に入る。

 

校長「それに気になる事がある、、、」

 

スナイプ「DIO、、、についてですか、、、」

 

校長「あぁ、、あれがもし本当なら、、」

 

ミッドナイト「えぇ世界はより混乱に陥るわ。流石にこれは世間には出せない議題。」

 

DIOという男の名前は世界のほぼの人が知っている名だ。一つの都市伝説。こっくりさんや口裂け女、海外で言う所ヴィジャボードやブラッディメアリー並に有名な、、、、

 

ディオブランドー

初めての個性発言者、発光する赤子が生まれるよりずっと前、イギリスにいたとされる吸血鬼の話。昔は完全な創作として片付けられていたが今ではディオが最初の個性発言者という学者もいた。そしてそれだけいたという証拠も出てきていたのだ。そんな男が実在し、今も生きている可能性が出てきた。皆が黙り込んだ時にマイクが口を開く。

 

マイク「つってもよぉ、、、DIOっつってもそう名乗ってるだけで本人とは、、、」

 

校長「それはないらしいよ、、、相澤君が言っていた。あの男の放つオーラ。あれは本物だとね、、、」

 

するとまた沈黙が走った。だがそれを破ったのもマイクだった。

 

マイク「DIOの事はまた別に考えよう。それよりだ!今回で決定的になった事がある。」

 

マイクは全員を見ながら重々しい口を開け言った?

 

マイク「いるだろぉ、、内通者。」

 

そう内通者の存在だ。そしてマイクはその根拠も話出す。言われてみればそうではある。だが生徒が、、という言葉に遂ミッドナイトは口を出す。

 

ミッドナイト「マイクやめてよ!」

 

マイク「やめてたまるか!洗おうぜ徹底的に!!」

 

するとスナイプが言う。

 

スナイプ「そういうお前は!100%白だという証拠がだせるか?ここのものを白と断言出来るか?お互い疑心暗鬼になって内から崩壊していく。内通者探しは焦って行うもんじゃない。」

 

正論だ。マイクもこれには言い返せない。

 

校長「少なくとも私は君達を信頼している。その私も白だとは証明出来ないわけだが、、取り敢えず学校が考えないといけないのは生徒の安全さ。内通者の件も含め、兼ねてから考えていた事があるんだ!それは、、」

 

その時

 

スマホ「電話が来た!電話が来た!」

 

オールマイトの電話が鳴り出した。正直ダサい着信だった。オールマイトは一言言って会議室を出、電話に出る。

 

オールマイト「すまん。なんだ塚内君。」

 

塚内「今、相澤君とブラドキングの2人から聴取をとっていたのだが、思わぬ進展があったぞ!ヴィラン連合の居場所突き止められるかもしれない!」

 

電話の内容はこうだった。あるビルの何もないテナントに襲撃してきたヴィランに似ているものが入っていったという情報。そしてそこには隠れ家的なバーがあり、そして掃討作戦が考えられている事。そして勿論オールマイトに来て欲しいという内容だった。するとオールマイトは無言になる。

 

塚内「オールマイト?」

 

オールマイト「私は、、素晴らしい友を持った。」

 

オールマイトの体から煙が吹き出してくる。

 

オールマイト「奴らにあったらこう言ってやるぜ!私が、、反撃に来たってね!」

 

そしてマッスルホームで怒りの表情を見せていた。

 

塚内「実はもう一つ重大な事がわかったんだ。」

 

オールマイト「何だ?」

 

塚内「今日、海外の知り合いの警官から電話があった。どうやらジャガーノート、、クラーク君とやりあったあの強力なヴィランはゴッサムから送られたようだ。」

 

オールマイト「ゴッサム?!一体何故それが?!」

 

ゴッサムはクラークが職場体験で足を踏み入れたあの街だ。犯罪渦巻く悪魔の街、、、、

 

塚内「どうやらある警官がその現場を見た様だ、、その警官は無線でそれを伝えた後消息は不明。彼が命懸けで残した情報はこうだ。ジャガーノートをある男がヘリに乗せて輸送したと、、、」

 

オールマイト「一体その男とは?」

 

少し沈黙があった後、塚内は口を開く。

 

塚内「ピエロのように肌が白く。口は赤く塗られ髪は緑色。常に笑っている男だ。」

 

その瞬間オールマイトの背筋が凍る。立て続けに襲う衝撃の為だ。

 

オールマイト「ジョーカーか、、、、」

 

塚内「あぁ、、DIOに続いてジョーカー、、、これは凄いことになるぞ、、」

 

世の中では雄英に対する批判の声が広まっていく。段々と段々と広がっていく。ヴィラン連合の思うままに事は進んでいっていたのだ。

 




さぁDIOもジョーカーも現れる。良く考えたら最悪ですね笑 そして次回からはAFOvsオールマイト。変更箇所は少ないですが実は・・・・
ということで次回!


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神野決戦編
第34話:強者邂逅


後半は原作通りです!


チュン!チュン!

 

鳥の鳴き声が聞こえて来る。目を開くと窓から部屋に入る陽光が見える。ここは病室だった。

 

クラーク(そうか、、、あの後、、)

 

その時クラークは自分の隣にいる女性を目にする。目の下にはクマができており目からは涙がポロポロと流れていた。そして

 

拳藤「クラーク!!」

 

その女性拳藤一佳はクラークに抱きついた。クラークは何も言わず拳藤の頭を撫でる。

 

拳藤「全然、、、起きなくて、、心配で!」

 

クラークの中で涙を流す拳藤。クラークは顔を寄せ言う。

 

クラーク「ごめんな、、、一佳。」

 

するとクラークは自分のベッドの隣の棚に置いてあるメロンを見つける。

 

クラーク「一佳、、、これは?」

 

拳藤は一旦泣くのをやめて顔を上げる。そしてクラークが指差した方向を見る。

 

拳藤「それは、、、さっきA組のみんなが来て置いていった奴、、、」

 

拳藤がそう言うとクラークはメロンの下に置いてあったある手紙を見つける。

 

クラーク「一佳、、、それ取ってくれるか?」

 

拳藤「これ?」

 

拳藤はそう言ってクラークに手紙を渡す。

 

クラーク「ありがと一佳。もしよかったらメロン食べたいかもな、、、、」

 

すると拳藤は笑みを浮かべてメロンを持って行った。そしてクラークは手紙を読み出す。

 

クラークへ

俺達は明日の夜に集まって爆豪を助けに行こうと思う。居場所は八百万に脳無につけた発信機の受信機を作ってもらうつもりだ。来るも来ないもお前の自由だ。だけどあの時目の前で爆豪を攫われたお前なら、、、、俺達の気持ちわかるはずだ。

                  切島より

 

拳藤「クラークぅぅ、、、メロン切ったけど、、大丈夫?」

 

拳藤が病室に戻ってきた時クラークは手紙を握りしめ悔しそうな顔をしていた。拳藤はすぐに隣に行く。

 

クラーク「爆豪君を、、、助けられなかった、、あの場にいたのに、、、、一度は掴んだのに、、」

 

拳藤「クラーク、、、、」

 

するとクラークは頭を上げ言った。

 

クラーク「助けに行かなきゃ、、、」

 

その時だった。

 

拳藤「駄目、、、」

 

隣からそんな声が聞こえて来る。クラークはその声の主、、、、拳藤を見つめた。

 

クラーク「一、、佳?で、、でも、、」

 

拳藤「わかるよ、、クラークの気持ちは、、、まず私達はヒーロー目指してるし、、そういう考えになるのも当たり前、、、、」

 

クラーク「じゃ、、じゃあ」

 

拳藤「でも!」

 

拳藤はクラークにそう怒鳴る。クラークも口を閉じ拳藤の言葉を待つ姿勢を取った。

 

拳藤「私達、、、、まだ免許もとってないんだよ?駄目だよ、、絶対駄目、、、、それに、、」

 

すると拳藤は潤んだ目でクラークを見つめ言った。

 

拳藤「もう、、、死んじゃわないか怖いよ!」

 

そしてすぐに大粒の涙を流し始める。

 

拳藤「クラークは、、ひぐっ、、絶対、、、、大丈夫だって思ってたけど、、ひっぐ、、やっぱ、、、、死なないなんてこと、、ないんだよ、、、」

 

ヒーローならばいつ死んでもおかしくない。それを覚悟で自分も彼女もヒーローを目指している。そんなことはわかっている。わかっているが、、、、クラークは何も言えなかった。

 

拳藤「死なないでよ、、、やだよ、、絶対、、、」

 

その時クラークの頭の中に柳や轟に言われた事を思い出す。そして拳藤を抱き寄せる。

 

クラーク「ごめんよ、、、一佳、、、ごめん、、、ごめん。」

 

クラークの目からも涙が溢れ出していた。今は2人の時間。何者でもここに入り込むことは出来ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約束の日

クラークは暗くなった外を眺める。恐らく今頃切島達は現場に向かっている。場所はわかっている。その話だけは聞いていたのだ。

 

ギュ!

 

クラークは自分の拳を握りしめ拳藤の事を思い浮かべる。そして目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神野 緑谷サイド

 

ゴッシャァァァァァァァァァァン!!!!!

 

とてつもない音と共に周りの建物は崩れ、更地になっていた。

 

「折角弔が自身で考え自身で導き始めたんだ、、、出来れば邪魔はよして欲しかったがなぁ、、」

 

その荒地には一人の男が立っていた。振り向くことさえ、、一瞬の出来事、、何が起きたのか、、1秒にも満たない、、それでも、その男の気迫は、、緑谷達に死を錯覚させた。それはまるで林間合宿のあの男、、、DIOのような、、

 

緑谷(弔、、死柄木のことだ!何だよ?嘘だろオールマイト、、まさかじゃあ、あれが、、、あれが!オール、、フォーワン!!)

 

そして緑谷は理解した。この男が自分が戦わなければならない敵だと言う事を、、、

 

オールフォーワン「さて、、、やるか」

 

ベストジーニストはやられ戦えるヒーローは周りにいなかった。その時

 

爆豪「なんじゃ、、こりゃあ、、」

 

オールフォーワンの目の前に爆豪が現れた。謎のワープでだ。

 

緑谷「かっちゃん!」

 

オールフォーワン「悪いね爆豪君。」

 

爆豪「あぁん?」

 

すると周りからその謎ワープがいくつも現れヴィランが姿を現した。

 

死柄木「先生、、」

 

オールフォーワン「また失敗したねぇ弔。でも決してめげてはいけないよぉ。またやり直せば良い。こうして仲間も取り返した。この子もねぇ、、君が大切な駒と考え判断したからだ。」

 

そして手を差し伸べる。

 

オールフォーワン「幾らでもやり直せ。その為に僕らがいるんだ。全ては、、君の為にある。」

 

その時緑谷は考える。自分達が何をしにきているのかを!そして動こうとしたその時

 

ガシッ!

 

飯田が緑谷を掴んだ。

 

飯田(俺が!)

 

八百万(私が!)

 

飯田(守るんだ!)

 

八百万(考えるのよ!)

 

飯田(考えろ!)

 

飯田八百万(どうしたら、、ここから!)

 

その時

 

オールフォーワン「やはり、、来てるな。」

 

飯田はゾッとした。だがその考えは運良く外れ、煙の中から男が飛んできた。

 

オールマイト「全てを返してもらうぞ!!オールフォーワン!!!」

 

ドッゴォォォォォン!!!!!

 

そして周りに凄まじい風が発生する。オールフォーワンはオールマイトの両拳をしっかり受け止めていた。

 

オールフォーワン「また僕を殺すか?オールマイト!!」

 

その突風により近くにいたヴィラン、爆豪は飛ばされる。

 

オールフォーワン「随分遅かったじゃないか、、バーからここまで5キロあまり、衰えたねオールマイト。」

 

オールフォーワンは手をブラブラさせながらそう言った。

 

オールマイト「貴様こそ何だ!その工業地帯みたいなマスクは?だいぶ無理してるんじゃあないか?」

 

オールマイトはタンタン!っと軽くジャンプしながら言う。

 

オールマイト「6年前と同じ過ちは犯さん!オールフォーワン!!爆豪少年を取り返す!」

 

そして拳を握りしめる。

 

オールマイト「貴様を今度こそ刑務所にぶち込む!!貴様の操るヴィラン連合もろとも!!」

 

そして右手を前に出し、左拳を握って引きオールフォーワンに向かう。

 

オールフォーワン「それはやる事が多くて大変だな、、お互いに!!」

 

そして左手を前に出す。左手は膨れ上がり、そこからとてつもない風が放出された。

 

ボッフゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!

 

オールマイトはそれに圧倒されぶっ飛ばされる。そしてビルを貫いて飛んでいった。

 

オールフォーワン「空気を押し出す。筋骨バネ化。瞬発力×4。膂力増強×3。この組み合わせは楽しいなぁ!増強系をもう少し足すか、、」

 

爆豪「オールマイト!!」

 

爆豪はつい声を張り上げる。オールマイトがぶっ飛ばされる、、、、ヴィランに、、、それを見れば当たり前の反応だった。

 

オールフォーワン「心配しなくてもあれくらいでは死なないよ。だからここは逃げろ弔。その子を連れて、、」

 

するとオールフォーワンの指先が黒く赤色の線が入ったものになり、伸び始める。そしてそれを黒霧に突き刺した。

 

オールフォーワン「黒霧!皆んなを逃すんだ。」

 

するとマグネが走ってくる。そしてオールフォーワンに訴えかける。

 

マグネ「ちょっとあんた!彼やられて気絶してんのよ?!良くわかんないけど、、ワープが使えんならあなたが逃して頂戴よ!!」

 

オールフォーワン「僕のはまだ出来立てでね。座標移動と違い、僕の元へ持ってくるか、僕の元から送り出すしか出来ない。ついでに送り先は人、、馴染み深い人物じゃないと機能しない。だから黒霧にやってもらう。」

 

すると黒霧のもやが一気に広がりワープゲートを作り出した。

 

オールフォーワン「個性強制発動!!さぁ行け!」

 

そして指を元に戻す。

 

死柄木「先生は、、?」

 

すると建物の倒れる音がする。舞い上がった煙の中からオールマイトが現れる。そして一気にオールフォーワンに向かう。オールフォーワンもゆっくりと浮かび上がる。

 

オールフォーワン「常に考えろ弔!君はまだまだ成長出来るんだ!!」

 

オールマイト「逃さん!」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!

 

そしてオールマイトとオールフォーワンの拳と肘がぶつかり合い突風が吹き荒れる。そして死柄木達は爆豪を連れて逃げようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷サイド

飯田「そんな方法で?!」

 

緑谷の考えた爆豪救出の案を聞き飯田は驚きを隠せない。

 

緑谷「オールマイトの状況、、かっちゃんなら分かってる筈!」

 

轟「だろうな、、」

 

轟は同意した。

 

緑谷「かっちゃんは相手を警戒して距離を取って戦ってる!タイミングは、、ヴィランとかっちゃんが一定以上離れた時だ!」

 

他の物も戸惑っていたがこれしか方法がなかった。そして

 

飯田「やろう!」

 

作戦は始まった!!まずはレシプロで推進力を確保してワンフォーオールで飛ぶ。そして轟に氷の道を作ってもらい、高く飛べるように!そして飛び上がり手の届かない高さから戦場を横断。オールフォーワンはオールマイトが逃さない。そして切島の出番。他の人じゃあならない。友の声。

 

切島「来い!!」

 

そして手を差し伸ばす。その時爆豪は高威力の爆発を起こす。その威力で飛んいき、、、

 

パシッ!

 

爆豪「馬鹿かよ!」

 

作戦成功!!そしてその間に八百万達は逃げる。マグネは磁石の力で攻撃しようとコンプレスに反発させ打ち出す。が

 

Mtレディ「大胆かい!」

 

その瞬間Mtレディが一気に大きくなって飛んできたコンプレスに顔面が直撃!コンプレスは落下Mtレディは鼻血を出しながら倒れ出す。

 

緑谷「Mtレディ!!」

 

Mtレディ「救出、、優先。言って!馬鹿ガキ、、」

 

マグネはもう一発打ち込もうとするがそこにグラントリノが現れマグネ、トゥワイス、スピナーを無力化。

 

オールマイト「遅いですよ!」

 

グラントリノ「お前が速すぎるんじゃ!なぁあいつ、緑谷!本当ますますお前に似て来とる!悪い方にな!!」

 

オールフォーワン「志村の友人か、、」

 

そしてオールフォーワンは立ち上がる。

 

オールマイト「しかし情けないことに、、これで心置きなくお前をやれる!!オールフォーワン!!」

 

グラントリノ「こっちも後二人!終わらせる!!」

 

トガ「弔君!終わりたくないです!!」

 

するとオールフォーワンはまた手を赤くさせる。

 

オールフォーワン「やられたなぁ、、一手で綺麗に形成逆転だ!」

 

オールマイトが飛んできたそれを避ける。がそれはマグネに突き刺される。

 

オールフォーワン「個性強制発動!!磁力!」

 

グラントリノが死柄木に向かっていく。

 

死柄木「チリになれ!」

 

死柄木は手を向けるがグラントリノがそれを上手く避け蹴り上げる!しかし!死柄木の頭がギリギリで後ろに下がる。そう磁力だ。男が女のトガの方に引き寄せられ、ゲートに入っていく。

 

死柄木「待て!駄目だ、、先生!!」

 

グラントリノ「逃さん!!」

 

がさっきの指で攻撃されグラントリノは拒まれる。そしてマグネもそれで運びゲートに入れる。

 

死柄木「その体じゃ、、あんた!駄目だ!!」

 

そして死柄木の体はだんだんとゲートに向かっていく。

 

死柄木「俺、、まだ、、」

 

そしてゲートに入っていった。ゲートは消えその場には3人の男だけが残る。

 

オールフォーワン「弔、、、君は戦い続ける。」

 

そしてオールマイトが殴りかかってくる。その時グラントリノに黒いものが纏わり付く。

 

オールフォーワン「転送!衝撃反転!!」

 

ダァァァァァン!!!!!

 

するとオールマイトの殴った先にグラントリノが現れ顔に直撃。衝撃反転によりオールマイトにもダメージがいってしまう!

 

オールマイト「すみません!」

 

オールフォーワン「僕はただ弔を助けにきただけだが、戦うというのなら受けて立つよ。なにせ僕は君が憎い。かつてその拳で部下達を倒しまくり、お前は平和の象徴と謳われた!僕らの犠牲の上に立つその景色、、、さぞや良い眺めだろう!!」

 

するとオールフォーワンの周りに赤い電光が走る。オールマイトは拳を引き足も引く。

 

オールマイト「デトロイト、、」

 

そして一瞬にしてグラントリノを掴み後ろに持っていき

 

オールマイト「スマァァァァァシュ!!!」

 

パンチを放つ。そしてそれも合わさり攻撃を打ち消す。オールマイトは後ろに下がる。

 

オールフォーワン(強引に打ち消したなぁ、、)「心置きなく戦はせないよ!ヒーローは多いよなぁ守るものが!」

 

オールマイト「黙れ!」

 

オールマイトはオールフォーワンにそう怒鳴りかける。

 

オールマイト「貴様はそうやって人をもて遊ぶ!!壊し!!奪い!!付け入り支配する!!日々暮らす方々を!六壬顔で嘲り笑う!!私はそれが!!」

 

そして一気に詰めオールフォーワンの左手を握り掴む。

 

オールフォーワン「まずい。転送、、」

 

オールマイト「許せない!!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!

 

渾身の右の拳が顔面に直撃。そして地面に叩きつける。だが

 

グラントリノ「俊典ぃ、、活動限界か、、、」

 

オールマイトの右の顔はもう戻りかけていた。すると

 

オールフォーワン「どうした?嫌に感情的じゃないかオールマイト。同じ様なセリフを前にも聞いたなぁ。」

 

するとオールフォーワンは笑いながら言う。

 

オールフォーワン「フフフフハハハハ!!ワンフォーオール、、先代継承者!志村菜奈からぁ!!」

 

 

 

 

 




次回まで原作通りです多分。でもそれからは変えるので、、、それまですいません!


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第35話:八木俊典という男

今回は前回言ったとおり原作とあまり変わりません。


とある館

「DIO、、、君はこの戦いに参加しないのかい?」

 

神父のような姿の男性が椅子に座り本を読んでいるDIOに話しかける。

 

DIO「今回は私の番ではない。オールフォーワンの因縁の時だ、、、、私の番はその後でいい。」

 

コンコン!

 

その時2人がいる部屋の扉をノックする音が聞こえて来る。

 

「DIO様。例の情報を掴みました。奴は士傑高校に、、、、」

 

その言葉を聞くとDIOは笑みを浮かべる。そして左肩の星のアザを右手で触れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある組織の地下室

「で、、、、あんたレベルの人が何故うちに?まず何故日本に?」

 

ペストマスクのようなものをつけた男は目の前の男にそう問いかける。

 

ジョーカー「なんだぁ?俺がジャパンにいちゃあわりぃか?」

 

ジョーカーがそう言うと男は冷や汗をかく。当たり前だ。自分の陣地で迎え入れていたとしても目の前の男はレベルが違うのだ。

 

「いや、、、すまない。そういう意味じゃあないんだ。ただ気にかかっただけさ。」

 

するとジョーカーは笑みを浮かべる。

 

ジョーカー「そうか気になったか!好奇心旺盛なヤクザ君はいいねぇ!!HAHAHAHAHAHA!!!!!!」

 

少し笑うとジョーカーは笑うのをやめ目の前の男を見る。

 

ジョーカー「それで本題なんだが、、、、多分ちょっとしたらトチ狂った血走りボーイがお前を尋ねる。そいつに穏便に対応してくれっていうお願いさ!」

 

すると男は『それだけなのか?』と聞く。ジョーカーは『それだけじゃあ不服か?』と聞き返した。男はすぐに謝罪をいれる。すると

 

ジョーカー「あぁそうだ!一つあった!」

 

ジョーカーはそう言って一つのトランクケースを渡す。

 

ジョーカー「それであんたんとこの弾を、、、一発欲しい。そうだ!それとこいつらもつけて。」

 

ジョーカーが渡したトランクケースの中には大量の札束。そして渡してきた紙には3人のヴィランの名があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神野

オールマイト「貴様の汚れた口で、、、お師匠の名を出すなァァ!!」

 

オールフォーワン「理想ばかりが先行し、まるで実力の伴わない女だった!ワンフォーオール産みの親として恥ずかしくなったよ!実にみっともない死に様だった!!どこから話そうか?」

 

そしてオールマイトは殴りかかろうとするがオールフォーワンの右手からの突風により空高く飛ばされる。そして撮影ヘリにぶつかる寸前!グラントリノがオールマイトを掴み注意を入れる。

 

グラントリノ「前とは戦闘も使う個性もまるで違うぞ!!正面からはまず有効打にならん!虚をつくしかねぇ!まだ動けるな?限界を超えろ!正念場だろ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラークサイド

「オールマイトが今!謎のヴィランと接敵中です!待ってください、、、今オールマイトがこっちに!!」

 

クラークは病室でオールマイトの戦いを見ている。そして自然と戦っている相手が依然オールマイトがいっていた巨悪だと感じ取った。

 

クラーク(爆豪は救出できた、、、それはよかった。本当に、、だがオールマイト、、、、彼は大丈夫なのか?)

 

だがクラークは考えるのをやめる。あくまでこれはオールマイトの宿命、、、それに自分が出れば

 

クラーク(ますます僕の不信感は増えてしまう。)

 

そうクラークは感じている。体育祭の頃から絶賛の裏にクラークに不信感を抱く者が少なからずいることを、、、

 

クラーク(だから僕は、、、ん?)

 

その時クラークの耳に何かの音が聞こえて来る。どんどんこちらに迫って来るような音だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボッゴォォォォォォォン!!!!!

 

オールマイトは後ろにいた一般人を庇う為に、オールフォーワンの重い一撃を正面から受けてしまう。

 

オールフォーワン「まずは、、、怪我をおおして持ち続けたその矜恃!惨めな姿を世間にさらせぇ!平和の象徴!!」

 

オールマイトは完全に元の姿に戻ってしまっていた。そしてそれは皆を困惑させる。緑谷は青ざめていた。

 

緑谷(オールマイトの、、秘密がぁ!)

 

オールフォーワン「頬はこけ!目は窪み!貧相なトップヒーローだぁあ!!恥じるなよ?それが本来の姿トゥルーフォーム!!本当の君なんだろぉ?!」

 

だがオールマイトの目はまだ死んでいなかった。

 

オールフォーワン「そうか、、、」

 

オールマイト「体が朽ちようと衰えようと、、その姿を晒されようとも、、、私の心は依然平和の象徴!!一欠片として奪えるものじゃあない!!」

 

そして左拳を握りしめる。

 

オールフォーワン「また、、、じゃあこれも君の心には支障無いかなぁ、、あのね!死柄木弔は、、志村奈々の孫だよ!!」

 

そこで沈黙が走る。凄まじい衝撃がオールマイトを襲う。

 

オールフォーワン「君が嫌がることをずぅぅと考えてた。君と弔が会う機会を作った。君は弔をくだしたねぇ、何にも知らず勝ち誇った笑顔でぇ!」

 

オールマイト「嘘、、、」

 

オールフォーワン「事実さ!わかってるだろ?僕のやりそうな事だぁ!!あれっ?可笑しいなぁオールマイト!!フフフフフフ!!」

 

そして指で自分の皮膚を吊り上げ笑顔を作る。

 

オールフォーワン「笑顔はどうしたぁ?」

 

その時オールマイトの頭の中に師匠志村奈々との思い出が蘇る。

 

オールマイト「きっ、、き、、さま、、」

 

オールフォーワン「うふっ!やはり楽しいなぁ!一欠片でも奪えただろうかぁ?」

 

オールマイト(お師匠のご家族、、彼が?!確かに、、、)

 

その時オールマイトの心が大きなダメージを受けた時後ろから声がした。

 

一般人A「まけ、、ないで、、、オールマイト。助けて!」

 

そう先程身を挺して守った女性の声だった。それだけじゃない。周りからも応援のコールが始まったのだ。

 

緑谷「勝って!!」

 

爆豪「勝てや!!」

 

緑爆「オールマイト!!!!」

 

その時オールマイトの右腕が膨れ上がる。

 

オールマイト「お嬢さん。勿論さ。あぁ、、多いよヒーローは、、、守るものが多いんだよ!オールフォーワン!!だから負けないんだよ!!!」

 

右腕に力が集まっていく。そしてオールマイトの頭の中に師匠の言葉が蘇る。

 

志村「俊典、、限界だぁぁて思ったら思い出せ!」

 

オールマイト(思い出す!!)

 

志村「何の為に拳を握るのか。」

 

オールマイト(何の為に!)

 

志村「原点。オリジンって奴さ!そいつがお前を、、限界の少し先に連れてってくれる!」

 

八木(私の、、オリジン!!)

 

オールフォーワン「渾身。それが最後の一振りだねオールマイト。」

 

そう言うとオールフォーワンは宙に浮かぶ。

 

オールフォーワン「手負いのヒーローが最も恐ろしい!ハラワタを撒き散らし迫ってくる君の顔!今でもたまに夢に見る!!」

 

そして右手に赤い電光が走る。

 

オールフォーワン「2、3振りは見といた方がいいなぁ、、」

 

その時オールフォーワンは急に向きを変え空気を放出。そこからは炎が上がった。その空気で炎を相殺。

 

エンデヴァー「何だその体は、、何だそれはオールマイト!!!」

 

エッジショット「どうにか間に合ったな!」

 

そうバーの脳無達を倒してきたヒーロー達だった。

 

オールフォーワン「ほぉ、、ミドルレンジながらあの脳無達をもう制圧したかぁ、、流石No.2に昇り詰めた男!」

 

エンデヴァー「オールマイトぉ、、」

 

その時エンデヴァーは考えるオールマイトと自分との差を。そしてそれによって自分がやってきた過ちを、、、

 

オールマイト(エンデヴァー、、)

 

オールフォーワン「応援に来ただけなら!観客らしく大人しくしててくれ!!」

 

そして右手を膨らませエンデヴァー達に向ける。が

 

エッジショット「抜かせ破壊者!!俺たちは助けに来たんだ!!」

 

そしてすぐさまオールフォーワンの後ろに回る。

 

シンリンカムイ「それが我らの仕事!!」

 

シンリンカムイは瓦礫の下敷きになったヒーローや市民を救助していた。

 

シンリンカムイ「頑張ったんだな!Mtレディ!!」

 

オールマイト「シンリンカムイ、、」

 

虎「オールマイト、、我々にはこれぐらいしか出来ない、、、貴方が背負うものを、、、少しでも!!」

 

虎はラグドールを抱えながら市民の救助を行なっている。

 

オールマイト「虎!」

 

エッジショット、エンデヴァーはオールフォーワンを抑えている。

 

虎「あの邪悪な輩を止めてくれオールマイト!!皆、貴方の勝利を願ってる!!どんな姿でも貴方は!!皆んなのNo.1ヒーローなのだ!」

 

グラントリノはそのオールマイトを見て志村奈々と話していた事を思い出す。平和の象徴のことを、、、

 

グラントリノ(俊典ぃ、、お前は柱だぁ、、決して折れちゃいけない柱ぁ。No.1ヒーローだ。聞こえているだろう?弱り切った姿を晒そうとも、お前を応援し続ける皆んなの声が、、お前の勝利を望む皆んなの声が!お前に憧れ、、お前の様なヒーローになりたいと願う、、)

 

オールマイトォォォォォォォォ!!!!!

 

皆んなの声が、、、

 

オールフォーワン「煩わしい。」

 

そして地面に向かって強烈な風を起こす。皆吹き飛んでいく。

 

オールフォーワン「精神の話は良くて現実の話をしよう。筋骨バネ化!瞬発力×4!膂力増強×3!増殖!肥大化!尾!エアウォーク!躁骨!!今までの衝撃波では体力を削るだけで確実性がない。確実に殺す為に!今から今の僕が掛け合わせられる最高最適の個性達で、、、君を殴る!!」

 

そう言ったオールフォーワンの右腕は肥大化し、赤い光を放ち、突起があり、強大な力を秘めていた。そしてオールマイトも構える。

 

オールフォーワン(先程手を合わせてようやく確信を得たよ、オールマイト。君の中にもうワンフォーオールはない!君が今使ってるのは余韻!残りカス!譲渡した後の残り火だ!!そしてその火は!使う為に弱まっている!!もはや吹かずとも消えていく弱々しい光ぃ、、)

 

オールフォーワンの頭の中には緑谷の顔が浮かび上がる。

 

オールフォーワン「緑谷出久!!ワンフォーオールの譲渡先は彼だろう?資格も無しに来てしまって、、、まるで制御出来てないじゃないかぁ!!天性としても君の負けだぁぁ!!」

 

そして拳と拳がぶつかり合う。

 

キュイイイイイイイイン!!!!!!

 

オールフォーワン「衝撃反転!!」

 

ボッゴォォォォォォォン!!!!!

 

そして骨が折れる。がもっと力を込め強制的に戻す。血が噴き出し後ろに押されていく。

 

オールマイト「そうだよ、、、先生として、叱らなきゃいかんのだよ。私が!叱らなきゃいかんのだよ!!」

 

オールフォーワン「成る程ぉ、、」(吹かずとも消えゆく弱々しい残り火。抗っているのか?役目を果たすまで絶えぬよう、、必死で抗っているのかぁ、、)「醜い!!」

 

そして口から大量に血を吐くオールマイト。そして足が浮く。だが師匠の言葉を思い出しすぐに体勢を戻す。

 

オールマイト(象徴としてだけではない!!お師匠が、、私にしてくれたように!!!私も彼を育てるまでは!!)

 

そして踏みとどまる事が出来た。

 

オールマイト「それまでは、、、」

 

オールフォーワン「そこまで醜く抗っていたとは、、誤算だった!!」

 

すると左腕にワンフォーオールを宿し右を戻す。

 

オールマイト(まだ死ねんのだぁぁぁ!!!!)

 

そしてオールフォーワンの右側頭を殴る。

 

グラントリノ(最後の残り!右のを左に移した、、、右腕をお取りにつかった!だが、、)

 

オールフォーワン「らしくない小細工だ!誰かの影響かな?浅い!!!」

 

するとオールフォーワンは左腕を肥大化させる。それと同時にオールマイトは左腕を萎ませる。

 

オールフォーワン「んっ?!」

 

オールマイト「それはぁ!!腰が入ってなかったからなぁぁぁぁ!!!!」

 

志村「何人もの人がその力を託してきたんだよ。皆んなの為になりますようにと、、、一つの希望になりますようにと、、、次はお前の番だ!頑張ろうな!俊典!!」

 

そして全ての意思、希望をその手に掴み拳を強く握りしめる。それと同時にオールフォーワンは左手の全ての力で攻撃するもそれを避ける。

 

オールマイト(さらばだ!オールフォーワン!!)

 

そして腰を入れた強烈な一撃が左側頭にぶち当たる。

 

オールマイト「ユナイテッド!!!ステイツオブ!!!スマァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァシュ!!!!!!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!

 

そしてオールフォーワンを地面に殴りつける。凄まじい突風が吹き荒れクレーターができる。そして竜巻も発生し出した。

 

オールマイト(さらばだ、、ワンフォーオール、、、)

 

そして火は、、、消えていく。最後の残り火が、、、

 

その映像を見ている人は皆沈黙する。どっちが勝ったかがわからないから。少しすると煙が晴れそこに立つ1人の男が見えた。その男は左手を上げていた。

 

うおおおおおおお!!!!!!

 

キャスター「ヴィラン!!動かず!!!勝利オールマイト!!!勝利のスタンディングです!!」

 

オールマイトは自分の力を使い切り因縁をうちのめしたのだ。オールマイトはマッスルモードに変身する。が体勢を崩す。

 

エッジショット「なっ!今は無理しなくても!」

 

グラントリノ「させて、、、やってくれ、、仕事中だ。」(平和の象徴。No.1ヒーローとしての最後。)

 

市民の間ではオールマイトコールが止まなかった。そして夜は開け始め、至急駆けつけたヒーロー達が救助を行なっている。

 

キャスター「原因になったヴィランは、、あっ!今メイデンに入れられようとしています!」

 

その時キャスターはオールマイトの方を見る。するとオールマイトは、、、、

 

オールマイト「次は、、、次は、、君だ。」

 

オールマイトはそのキャスターのカメラを指差し、そう言った。市民の間では歓声が上がった。だが、緑谷出久は違う。市民と考えていることが違った。あの言葉は彼の終わりを指していると、、、、緑谷は涙し、、、、そして日が登りはじめた。その時

 

ドッゴォォォォォン!!!!!!

 

彼らは、、ここにいた、、嫌この映像、状況を見ているものは皆絶望することになった。

 




さぁここで神野戦が終わった、、、、そう思いましたね!それでは次回!


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第36話:クリプトン

今回はついについに!の回です!


今回の件は終わった。もう安全だ。皆んながそう思い安堵した。それを見ていた人の何人かは安心し仕事に戻ったり食器を片付け出したかもしれない。だが絶望は現れた。全てが終わり安心した数秒後だった。目の前に現れたのは、、、、、

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

 

大きな宇宙船だったのだ。それは3本の支柱がありそれらが地面に突き刺さる形で着陸した。

 

キャスター「みっ、、見えるでしょうか?!!私たちが見ているのは偽りではありません!!本当の宇宙船、、、なのでしょうか?いったいこれはどういう、、、、、この、、タイミングで、、、」

 

そしてキャスターすらも言葉を失う。それを見ていた人は持っていた食器を落としたかもしれない。歩みを止めたかもしれない。だがどれも絶望していた。緑谷達の周りでは市民の焦りの声が聞こえ始める。

 

市民A「おいおいやばいって!!何なんだよあれ!!」

 

市民B「今終わったってのに!!」

 

市民C「もぅ、、もう終わりよ、、、」

 

市民D「オールマイトも、、流石に、、」

 

それは緑谷達も同じだった。最悪だ。どうにもならない。宇宙船?その異様な存在自体が信じられないのに、、、、、この状況での襲来は誰も予想だにしていなかった。

 

緑谷「何で、、、」

 

すると宇宙船から地面に向かって一つの青いエネルギーの柱のようなものが放出された。

 

ビュオオオオオオオオオオン!!!!

 

するとその柱の中から三つの影が現れる。その影は人型であり鎧のような物を着ていた。するとその内の一人が話出す。

 

「聞こえるか?地球の諸君!!私はZOD(ゾッド)!!君達の惑星地球を貰いに来た。」

 

その声は拡声器のようなもので広がり多くの者の耳に入る。それはテレビを見ている者にも聞こえた。

 

ゾッド「私達はクリプトンという星から来た、、、その星は崩壊し、、、残るクリプトンも私含め10数人。この地球を私達の星にする。」

 

その言葉を聞いてそれを聞いていた地球人はもう何も考えられなかった。あまりにも唐突すぎる宣戦布告。

 

オールマイト「嘘、、、だろ、」

 

雄英の先生、日本のプロヒーロー、全てが神野に向かい始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拳藤サイド

拳藤は今お見舞いを終え家に帰っていた。そしてテレビを見てその惨事を目の当たりにする。すると

 

拳藤「これって、、、、、」

 

拳藤はそのテレビに映る宇宙船を見て言葉を失う。その宇宙船のアップがとられた時あるマークが目に入った。それはZのようなマーク。雰囲気が全く同じなマーク、、、、その時拳藤は家を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神野

ゾッド「貴様らは何故この地球が、、、、そう思うだろう。だがちゃんとした理由がある。」

 

その言葉に民衆はざわつき始めた。一体どうゆうことだと?そしてゾッドは喋り出す。

 

ゾッド「15年程前、、、私たちの同胞がこの星に辿り着いた。惑星崩壊のすぐ後だ。私たちはその男の行動を観測した。」

 

何人かの頭の中にありえないと思っているが一つの考えが浮かんでくる。

 

緑谷(まさか、、、まさかとは思うけど、、、)

 

オールマイト(嫌、、、まさかな、、)

 

それは主に雄英の関係者、、、、

 

ゾット「その男はカル=エル!あの男がここで暮らしこの星で暮らせる事。そしてこの星の者より私達の方が優位であることを事実証明したのだ。」

 

だがその考えは段々と確証に迫っていく。ありえない、、、そう思いながらも

 

ゾッド「それにこの星は実に環境が整っている。奴隷となる人間も多い。実に素晴らしい星だ。交渉はしない!私たちの方が上位者だからだ。」

 

ゾッドの言葉は実に冷酷で独裁的なものだった。するとゾッドはある男に訴えかける。

 

ゾッド「そしてカル=エル。貴様は私たちの同胞!私の元に来い!私達とニュークリプトンを再興するのだ!」

 

そこまで言うとゾッドは顔を顰めて言う。

 

ゾッド「だが、、、だがもし地球の者に情を持っているのなら、、、、、貴様が来るまで5分ごとに地球人を10人殺す。以上だ。」

 

発せられた言葉は衝撃的なものだった。それを聞く市民達は言葉を失う。

 

ゾッド「5分後私が戻ったら10人だ。」

 

「イエッサ。」

 

「はい。」

 

そこまで言うとゾッドは光の柱に包まれ宇宙船に戻っていった。そんな中沈黙だった人々がザワつき始まる。

 

市民j「なっ、、なんだよそれ!そ!そいつが地球に来たせいでこうなってんのか?!」

 

市民k「ふざけんなよ!俺達の星を奪う為に15年も潜伏してる奴がいんのか、、、、ふざけんなよ!」

 

市民l「早く出てこいよその、、カル=エルって奴!お前が出て来れば、、、、」

 

市民m「いや出てきても俺たちを裏切るつもりだ!そいつは人間じゃないんだぜ!」

 

色々な声が民衆から響き渡る。だがそのどれにもカル=エルを擁護する声はなかった。そして皆現状に恐怖していたのだ。

 

エンデヴァー「まさに地獄絵図、、、、未曾有の事態だが、、、」

 

するとエンデヴァーは宇宙人達を見る。

 

エンデヴァー「今ここにいる私達がどうにかせねばならないな。」

 

エッジショット「そのようだ。」

 

そして残っていたヒーローは全員戦闘態勢に入る。それを見た民衆は徐々にだが活気つき始める。

 

市民n「そっ、、そうだよ!オールマイトが動けなくても他にもヒーローはいる!!たったの3人だ!畳み掛ければ、、、」

 

市民m「そうだぜ!やってやれエンデヴァー!!燃やし尽くしてやれ!!」

 

市民o「エッジショット頑張ってぇぇ!!!」

 

市民の声は焦りから応援の声になる。そしてエンデヴァー達は宇宙人に向かっていく。だが現実はそう甘くはない。

 

「将軍。向かってくるものは?」

 

女性の宇宙人が端末に向けてそう言う。

 

ゾッド「ファオラよ、気にせず始末しろ。」

 

ファオラ「ハッ!」

 

すると二人の戦士が歩み始める。するとファオラと呼ばれた方が姿を消した。そして

 

ドッゴォォォォォォォォォォォン!!!

 

エッジショット「オルカ!!」

 

ギャングオルカがぶっ飛ばされた。飛ばされたギャングオルカは瓦礫に埋もれ口から血を吐く。エンデヴァーはすぐさま炎を放射する。だが放った火力程度じゃあ何の意味もなかった。そして

 

ドッゴォォォォォン!!!!!

 

エンデヴァー「ぐっ!」

 

後ろにぶっ飛ぶ。何とか炎でダメージを軽減したが重い一撃だった。骨のミシッという音が聞こえた。

 

ダン!

 

デカイ方が迫ってくる。エンデヴァーがガードするとシンリンカムイが木を伸ばす。が!

 

バギィィィィン!!!!!!

 

伸ばした木は拳の一発で粉々になりシンリンカムイは苦痛の表情を浮かべる。すると

 

エッジショット「甘い!」

 

エッジショットが背後から迫る。デカい方は攻撃をするが細くなって避ける。

 

エッジショット「ここだ!!」

 

そしてエッジショットは体を細くしデカい方のアーマーに入ろうとする。だが!

 

ザクゥゥッ!!

 

エッジショット「ぐはっ!」

 

もう一人のファオラにナイフを刺された。そしてそのまま飛ばされる。

 

キャスター「これは、、、、もう、、」

 

映されたのはたった2人に容赦なく叩きのめされているプロヒーロー達。応援をしていた市民も言葉を失う。そして

 

ゾッド「・・・・・・もうすぐだな」

 

そう時間は刻一刻と迫ってきていた。残り時間は10秒。否!もう5秒を切っている!宇宙船から光の柱が出現しそこからゾッドが現れる。

 

ゾッド「5、、4、、3、2、いt」

 

ボッゴォォォォォォォン!!!!

 

その時ゾッドの目の前に何かが降ってきた。それはゾッドの目の前で立ち上がる。その男は赤いマントがあり青と赤がメインのスーツを着ていて、胸の真ん中にはSの様な文字が刻まれていた。そう彼は、、、

 

ゾッド「来たか、、」

 

雄英関係者「クラーク?!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分前

クラークは何かを感じた。病院にいるころ聞いた音。それに嫌な予感を感じ彼は病院を出て家に戻っていた。

 

「クラーク!帰ってきたの!」

 

クラークが帰って来ると母が抱きついてきた。クラークは母を宥める。

 

「今オールマイトが戦ってて、、、、でも勝った!やっぱあの人は凄いわねぇ、、」

 

母は今の惨事が終わり安堵していた。だがクラークはこの後くる脅威を予期している。

 

クラーク「母さん、、、終わらないんだよ。」

 

その時テレビ中継であの宇宙船が現れる。それと同時に母は察しクラークの事を見る。

 

クラーク「行かないと。」

 

それを聞き母の目からは涙が流れ出す。だがそれをぬぐい頷くことしか出来なかった。クラークはスーツを着て家を出ようとする。すると

 

「皆んなを、、助けてねクラーク。それと生きて帰って、、」

 

母はそういいクラークの頬にキスをした。そして家を出る。

 

はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!

 

家を出た時目の前にいたのは息を荒くして汗だくになっている拳藤だった。2人は見つめ合う。そして

 

拳藤「やっぱ、、、、そうだよね、、、」

 

拳藤は落ち着いてからそうクラークに言う。クラークは何も言えず下を向く。すると

 

バチン!

 

拳藤が思いっきりクラークの頬をぶっ叩いた。クラークは叩かれた頬に触れ拳藤を見つめる。すると

 

拳藤「何そんな顔してんのさ!あんたが宇宙人だからなんなの?!」

 

拳藤はクラークにそう訴えかける。クラークはえ?という反応を示す。そして

 

拳藤「私は!私は!!、、、、それでも、、それでも!あんたが好きなの!!クラークが例え機械でも吸血鬼でも、、宇宙人でも、、、あんたに惚れたの。だから、、そんな顔しないでよ、、、」

 

拳藤の瞳はうるうるしていた。拳藤がそう言い終えるとクラークは拳藤に歩み寄っていった。そして

 

ギュ!

 

拳藤を抱きしめる。

 

クラーク「ごめん、、、でも、、心配だったんだ、、」

 

拳藤「バカ、、、本当バカ、、」

 

そして2人は見つめ合ってお互いの唇を合わせた。それは今までで一番長いキスだった。どこか別れを惜しむようにも感じられるキスだった。長いキスが終わり口を離す。そして

 

拳藤「絶対、、、絶対生きて帰って!」

 

クラーク「あぁ、、勿論だよ一佳。」

 

クラークは母と拳藤の方を見てから戦場に向かう為、飛び立っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在神野

緑谷「クラーク、、、くん、、」

 

爆豪「あの野郎、、、」

 

その場にいたものはただただ驚きを隠せない状況だった。彼が宇宙人であったことに、、、、

 

クラーク「ゾッド、、、考え直してくれ。交渉出来る筈だ!」

 

ゾッド「交渉など無意味。カル=エル、、、やはり人間に情を持つか?それは誰へのものだ?育ての親か?!友か?!それとも思ひ人か?!くだらん!全て下等な人間だ!」

 

クラーク「訂正しろ、、、」

 

するとクラークの声が低くなり怒りが聞き取れる。そして

 

クラーク「訂正するんだゾッド。」

 

顔を上げたクラークの目は赤く光っていた。




さぁということでクラークが宇宙人であることが全世界に発覚しました!そして戦いは始まる!


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第37話:クリプトン産まれの地球人

今回ちょっと短め


アメリカ

シャザム「まさか、、、クラーク君、そう言う事だったか、、」

 

シャザムはオールマイトの一大事という事でテレビを見ていたがそこで思わぬ事が起こり驚いていた。周りのメンバーも同じような反応を見せる。

 

日本 とあるビル

ブルース「クラーク君、、、アルフレッド!君も見ているか?」

 

神野近くのビル

会出井「こりゃ一大事だなぁ、、」

 

ヴェノム「トクダネってやつか?

 

スタークインダストリーズ本社

「トニー!!これ見ました?!」

 

トニーは目の前に多くのホログラムを出し椅子に座っている。

 

トニー「あぁ、、今見てるよ。彼が、、あぁそうだハッピーにチーズバーガーを買う様に言っておいてくれ。私もやることがありそうだ、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神野

クラークは赤くしていた目を元に戻す。怒りを鎮めたのだ。

 

クラーク「ゾッド!!すぐに進行を止めろ!僕はクリプトン人だが地球を愛してる。それに、、、彼らは予想以上に手強いぞ!」

 

ゾッド「そうか?だが貴様がいう強いものも先程駄目になったのではないか?」

 

そうゾッドはオールマイトとオールフォーワンの戦いを見て敢えて終わってから進行を始めたのだ。

 

クラーク「いや、、、人間は思っているよりしぶといぞ。それは僕のことを見ていたらわかる筈じゃないのか?」

 

だがクラークは依然としてその態度を貫く。強い眼差しでゾッドを見た。すると

 

ゾッド「貴様は、、、貴様はクリプトン人としての心はないのかッ!クリプトンの意志は?!我らは同胞なのだぞ?私達こそ家族なのだッ!」

 

ゾッドはクラークを見つめながら訴え続ける。

 

ゾッド「もうクリプトン人は多くはない、、、種を途絶えさせるわけにはいかないのだ!それが我が使命!新たに我らの星を作らねばならない!!さもなければクリプトンは絶滅する!!それがなぜわからない!」

 

クラーク「僕だってあなた達と戦いたいとも絶滅していいとも思ってない!共存は、、、地球人と一緒に歩んでいく道はないのか?」

 

そこまで言うとクラークはそう諭すように訴える。するとゾッドは

 

ゾッド「共存だと?ふ、、ふふ!笑わせてくれる、、、そんな時間はもうない!貴様が15年ここで暮らしている間に私達の猶予は刻々と迫っていったのだッ!まして地球人がそんなことに耳をかすと?欲望と保身しか脳にない者がそんな道を選ぶ事はない!共存など、、、、はなから選択肢にはないのだッ!!」

 

そこまでいうとゾッドは手を前に出し握手を促した。

 

ゾッド「最後のチャンスだ。私達と来るのだカル=エル。お前ならわかるはずだ。」

 

ゾッドはクラークの目を見る。クラークも同じくゾッドの目を見る。だが

 

フッ

 

クラークは目を逸らし地面を見る。そして

 

クラーク「僕はクリプトン人であるのと同じように、、、、この地球で育った地球人だ。彼らに愛と正義(ジャスティス)を教えられたんだ。僕はその者達の為にも、、、彼らを裏切ることは出来ない。」

 

そう言ってまたゾッドを見る。するとゾッドは眉間をプルプルと震わす。

 

ゾッド「そうか、、、それが貴様の答えか、、、、、ならば死ね!」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!

 

その瞬間ゾッドはクラークを殴り飛ばす。そしてそれと同時にゾッドは何らかのハンドサインを行う。

 

ゾッド「地球は素晴らしい星だ。だがもっと私達が住みやすくなるように少し改造させてもらう。」

 

そうゾッドが言った次の瞬間!!

 

ドシュゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!ギュオオオオオオン!!!

 

宇宙船から光の柱が地面に伸びる。それは最初の物とは違い何らかのエネルギーを発していた。そして

 

ドゥオオオオオオオオオオン!!!!

 

その瞬間謎のエネルギー波が宇宙船を中心に広がっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷サイド

ワァァァァァァァァァ!!!!!

 

緑谷「大丈夫ですか?」

 

市民a「あ、、ありがとう、、ございます、、」

 

緑谷達は市民を救出していた。何故なら先程のエネルギー波による衝撃で周りの建物が倒壊したり、車が浮き上がったり街が大惨事になっていたからだ。

 

パキィィィィィィィィィン!!

 

轟「緑谷ッ!!大丈夫か?!」

 

緑谷「問題ないよ轟君!かっちゃんは?!」

 

ボッゴォォォォォォォン!!!

 

爆豪「無事だわクソデク!舐めてんのか?!」

 

八百万「皆さんこちらへ!怪我人は私の所に!」

 

八百万は創造で緊急用のガーゼなどを作っていた。そこにはもう多くの負傷者がいた。

 

切島「瓦礫の中見て来る!飯田はあっちを!」

 

飯田「気をつけるんだぞ切島くん!」

 

皆がそれぞれの力で、出来る事を全力でやっていた。だが、、、、

 

緑谷(プロは応戦中、、、他の救援もまだ来ない、、、、だけどこの数!)

 

そう被害は甚大、、、たった6人でどうこうなるものではなかったのだ。すると

 

ガラッ!

 

緑谷が見る方で瓦礫が落下する。その下には動けなくなっていた子供がいた。

 

緑谷「不味いッ!!」

 

緑谷はすぐさまフルカウルを纏いその子供の方向に向かっていく。

 

ボッゴォォォォォォォン!!!!

 

緑谷「大丈夫?!」

 

緑谷はその子を助ける。するとその子供はある方向を指差す。そこには

 

「うぅ、、、」

 

「ママぁ、、」

 

そうその子の母親がいたのだ。しかもそこにも瓦礫が落ちてきていた。しかももう、、、

 

緑谷(駄目だ間に合わない!!)

 

緑谷は駄目もとで向かうが、、、、

 

バァァァァァン!!!!

 

その瓦礫はその母親に落下したのだ。緑谷はその瞬間絶望する。だが!

 

「ふん。緑谷、、何だその顔は?心配するな、、、我らも来た。」

 

そんな声が聞こえるとともに瓦礫は割れる。母親は黒い影のような塊に囲まれていたのだ。そうそれは!

 

緑谷「ダークシャドウ?!じゃ、、じゃあ!」

 

常闇「皆来てるぞ。」

 

緑谷は周りを見る。すると

 

ボォォォォン!!!

 

砂糖「無事ですか?今助けます!」

 

瀬呂「そこの補強終わらせたぜ!」

 

耳郎「そこの瓦礫の下!人が下敷きに!」

 

麗日「私が浮かせる!」

 

障子「そっちの瓦礫にもいるぞ!」

 

そうそこでは今回の救出作戦に反対していた生徒が全員集まっていたのだ。

 

緑谷「どう、、して、、」

 

上鳴「当たり前だろ緑谷!」

 

すると緑谷の隣にいた上鳴がそう言った。

 

上鳴「皆んなお前らが決めたことが正しいか正しくないかは、、、正直それはわかんねぇ、、でも!ここで市民を助けるってのはヒーローとして当たり前のことだ。それと、、、」

 

すると後ろから蛙吹が現れた。目には涙が溢れていた。

 

蛙吹「私が言ったこと、、、覚えてるかしら?」

 

緑谷は頷く。すると蛙吹は続ける。

 

蛙吹「心を鬼にして、、、辛い言い方をしたの、、それでも緑谷ちゃん達は止まらなくて、、ショックだったわ、、私の不甲斐なさに、、」

 

蛙吹の目からはより大きな涙が溢れる。

 

蛙吹「色んな嫌な気持ちが溢れて、、、どう言えばいいかわからなくて、、でもこれで今までの日常が変わってしまうのは怖くて悲しくて、、、私、、またみんなと楽しくお喋りしたいと思ったの。」

 

そこまで言うと後ろから麗日が現れる。麗日は蛙吹の肩に手を置いて言う。

 

麗日「梅雨ちゃんだけじゃあない、、皆んなが不安で、、拭い去りたくて、、、デクくん達の気持ちがわかってたからこそ、、だから攻めるんじゃなくて、何ていつかムズイけど、、また笑って頑張って行こうって!」

 

すると緑谷は歯を食いしばって言う。

 

緑谷「皆んな、、、ゴメン!」

 

そこまで言うと上鳴は緑谷を立ち上がらせる。そして言う。

 

上鳴「それじゃあまずは、、、ここの人パパッと助けていきましょう!」

 

緑谷「うん!」

 

そして雄英高校1年A組による救出が激化する。すると緑谷は一瞬宇宙船の方を見る。

 

緑谷(クラーク君、、、、)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンデヴァー「クソ、、、今の衝撃、、は、、」

 

エンデヴァー達プロヒーローは衝撃を近くで受けており気絶していたり負傷していた。すると

 

ファオラ「何をよそ見してる。」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!

 

ファオラはエンデヴァーの懐に入り、腹部に強烈な一撃を与える。

 

エンデヴァー(強い!一撃で骨が折れそうだ!!)

 

それと同時にもう1人が襲ってくる。がまたシンリンカムイが現れ今度は両手で木を出しガードする。だが今回も同じく逆にぶっ飛ばされる。

 

シンリンカムイ「ぐっ、、」

 

シンリンカムイはもう限界が近くなっていた。動けるのはエンデヴァーとエッジショットのみという現状になっていた。その時!

 

ボゴゴゴゴゴン!!!

 

突如巨漢の男がコンクリートの様な物に覆われたのだ。周りの瓦礫全てが襲いかかっていく様に!そうその個性を持っているのはあの人物!それが指す事は!!

 

市民w「おい、、あれって!!」

 

市民x「あぁ!間違いねぇ!雄英の教師陣だ!!!」

 

そう!そこにはこのニュースを見て駆けつけた雄英の全教師が集結していたのだ。

 

マイク「加勢しにきたぜぇぇ!!!」

 

セメントス「これがどれくらい意味のある攻撃か、、」

 

ヴァレンタイン「では行くか。」

 

そして

 

「俺たちも来たぞ!!」

 

雄英高校教師達とは違う方向から声がする。そこにはデステゴロ、フォースカインド、リューキュウ、ロックロック、センチピーター、マジェスティック、シシド、ガンヘッド、ヨロイムシャ、クラストといった多くのプロヒーローが駆けつけていた。

 

ウォッシュウォッシュ「怪我人は消毒して病院にっシュ!」

 

雄英生が救助を行っていた場所にはウォッシュウォッシュ、マニュアル、バックドラフト、ウワバミなどのヒーローが駆けつけていた。

 

ファオラ「ハエが増えたな。」

 

ファオラは増えたヒーローを見てそう口ずさむ。その時だった。

 

ヴァレンタイン「ドッジャァァァァァァン!!

 

ファオラ達の真後ろにヴァレンタインが現れる。そして!!

 

バサァァァァァァァン!!!!

 

ヴァレンタインはファオラと一緒にこの場から消え去った。

 

巨漢「なっ?!」

 

巨漢の男は突如起こった事に理解が追いついていなかった。その時!

 

エンデヴァー「そっちこそよそ見をするなッ!!」

 

ドッゴォォォォォン!!!!

 

その隙をつかれエンデヴァーに殴り飛ばされる。そして!

 

YEARRRRRRRRRRRRRRRRR!!!!

 

その瞬間凄まじい音の衝撃波が巨漢を襲った。そしてその場にいた全ヒーローが1人に向かっていく。

 

エンデヴァー「第二ラウンドと洒落込むかッ!!」




THE BATMAN観てきました!面白い!けど、、、ってちょっと思うような作品でしたね。次回から一気に戦闘回です。それでは!


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第38話:No.2

今回ちょい長めのオールバトルです。


数分前

ヴァレンタイン「塚内君。」

 

塚内「ヴァレンタインさん。どうしました?」

 

余談だが多くの人がヴァレンタインには敬語で話す。尊敬できる人間であり、カリスマ性があるからだ。

 

ヴァレンタイン「私の能力は勿論知っているだろう?」

 

塚内「はい。ですが何故?」

 

ヴァレンタイン「今回の宇宙人。殺害許可を得たい。」

 

そう殺害許可さえ出てしまえばヴァレンタインは最強なのだ。何故なら彼の能力は殺傷性に関しては全てを抜く強さを誇り何者も逆らえない力だったからだ。そして今回、、、、、特別殺害許可がおりる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別世界

ファオラ「どこだここは?」

 

ファオラは平行世界に連れてこられていた。すると後ろからコツコツと近づいてくる音が聞こえる。ファオラは一瞬にして音に気づき殴りかかる。そこにはヴァレンタインがいたが、、、何か違った。その男はさっきの男とは違い大分老けていたのだ。すると

 

ヴァレンタイン「外れだな」

 

そして声の方向を殴る。だがそれもさっきとは違い太っていてしかも別人のような顔つきだった。

 

ヴァレンタイン「こっちだ。」

 

そしてそこにも蹴りを入れる。だが蹴りは当たらなかった。声の聞き間違いではない。男は圧倒的に小さかったのだ。ファオラは理解が追いついていない。

 

ファオラ「一体どういう事だ?!これは、、、お前の能力なのか?!!」

 

するとカツンカツン!と歩いてくる音が聞こえてくる。その方向を見ると最初に見たのと全く同じ男がいた。ファオラは速攻で攻撃する。だが!

 

ヴァレンタイン「学ばないな、、、」

 

すると後ろから現れる。そして

 

D4C「シャッ!

 

その男の背後から出てきた人型の何かに殴られた。

 

ファオラ「何なんだ、、、一体。」

 

するとヴァレンタインは語り始める。

 

ヴァレンタイン「dirtydeedsdonedirtcheepいともたやすく行われるえげつない行為。これが私の能力であり、その能力はこの空間。私はあるものとある物を挟むことによって別の世界に持っていける。そして、、、」

 

するとヴァレンタインはナイフを投げた。そのナイフはさっきファオラがエッジに刺したものと同じ物だった。そして!

 

ファオラ「なんだ?!」

 

ナイフがファオラに近づいていき

 

バシィィィィィィィィィン!!!

 

ファオラの腰元で破裂したのだ。そこは丁度ナイフがあった場所、、、スーツは損傷し皮膚にも外傷が出来ていた。

 

ヴァレンタイン「そして一つの世界に同じものが存在してはいけない。私以外はね。」

 

するとヴァレンタインは急に後ろに走り出した。ファオラはその真意を理解できなかったが、ヴァレンタインを追い始めようと追撃しにいく。だが!

 

ボッガァァァァン!!!!

 

突如ヴァレンタインがぶっ飛んできた。そしてそのまま自分の真横を通り過ぎていく。ファオラはすぐに飛ばされてきた方向を見る。そこには!

 

ファオラ「私?!!」

 

ヴァレンタイン「正直君を確実に殺すには、、、私が身体をはらなくちゃあいけなかった。あぁ痛いよ。身体を張るのは好きじゃあない。」

 

ファオラ「くそっ!」

 

ファオラはすぐさま飛んで逃げようとするが引き付けられる。どちらもどうにかして抵抗する。そして段々と歩みを進めていく。そうヴァレンタインの方に!

 

ファオラ「残念だな!いい作戦だったが、、、何とか対抗できる!貴様をここで殺せばなんの問題もない!弱っている貴様を殺すなど簡単なことだ!」

 

するとヴァレンタインは笑みを浮かべる。

 

ヴァレンタイン「個性はそのものの身体能力、、、私が弱ればD4Cも出しにくくなるし弱体化する、、それはそうだ正解だ。私を殺すのは容易だろう、、、だが私の能力の秘密がもう一つある。」

 

ファオラ「何?」

 

その時少し後ろを見たファオラの目に写ったのは地面に敷いてある毛布だった。

 

ヴァレンタイン「私は自分のこの個性を、、、、"1日に一度だけ"他の世界の自分に託す事が出来る。」

 

するとその毛布から何かが現れる。それは黒い鎧を纏った小柄な女だった。そうファオラだ!!

 

ヴァレンタイン「これでチェックメイトだ。」

 

ファオラ「この土畜生がぁぁ!!」

 

そして目の前に現れたファオラが引き付けられる。そして3人とも融合し出し、、、

 

バッシュゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!

 

弾け飛んだのだった。

 

ヴァレンタイン「これで私が『正史』になった。後は任せろ。」

 

ファオラ=ウル:死亡 平行世界同時存在により消滅

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンデヴァーサイド

エンデヴァー「お前の相手は俺たちだデカブツ。」

 

エンデヴァーは巨漢の男に向かって行く。その男はこっちを見ると一気に迫ってくる。エンデヴァーは正面から迎える。

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!ドゴゴゴゴゴゴゴ!!!

 

エンデヴァー「ぬわぁぁぁぁ!!!!」

 

そして強力な火力を放つ。男は後ろに吹っ飛ぶ。そこをセメントスが追撃をする。そして休む間もなくスナイプとガンヘッドが集中砲火を浴びせる。

 

バババババババババババババババン!!!

 

そして煙が舞い上がる。煙が晴れると男はまだピンピンしてそこに立っていた。デステゴロとフォースカインドは一気に男に近づいて殴りかかる。が!

 

デステゴロ「かてぇ!!」

 

フォース「くそ!」

 

そして二人とも飛ばされる。すると男の動きが少し鈍った。その原因は

 

シンリンカムイ「今拘束しました!!全員で畳み掛けてください!!!」

 

そうやられ続きだったシンリンカムイが自分の全力を注ぎ男を拘束したのだ。そして皆が一斉に攻撃しようとしたとき

 

シンリンカムイ「ぐっ!しまっ!」

 

その男はシンリンカムイの拘束を力で解き、シンリンカムイに向かって行っていた。がギリギリの所をMtレディが目を覚まし

 

ドッゴォォォォォォォォォン!!!!

 

男を本気で殴り飛ばしたのだ。

 

Mt.レディ「痛ったぁぁ!!硬すぎでしょ、、、」

 

シンリンカムイ「すまない、、、岳山。」

 

だが男は立ち上がり、、、

 

「こんな物か?地球人。」

 

そう挑発したのだ。するとマイクが前に出る。そして!

 

マイク「皆んな耳ふさげぇ、、ラウドヴォイス!!!!!

 

一気に音の衝撃波が男を襲う。しかもスピーカーにより一定にし、破壊力を上げていた。流石の男も

 

「ぐっ!」

 

少し後退する。そこに追い討ちをかけて13号がブラックホールを展開した。

 

13号「皆さん!!今の内にこの男を!!!」

 

その言葉と同時にブラドキングは血を大きく固めて殴りかかりヨロイムシャが斬りかかる。だが男はビクともしなかった。

 

ブラド「やはり意味なしか、、、」

 

ヨロイムシャ「萎えるのぉ」

 

するとブラドキングは操血を使い男の足を固定する。が手を払われぶっ飛ばされる。

 

「こんな物ぉ!!」

 

男はブラドを掴み、13号に向かって投げた。13号は遂ブラックホールを解いてしまう。そして

 

「終わりだ。」

 

一気に詰められ殴られる。13号は殴られた場所のスーツが粉々になり、地面に減り込んだ。そして近くにあった瓦礫を掴んでマイクにぶん投げる。

 

マイク「まじかよ、、、」

 

瓦礫はマイクの目の前迄きたが、、、、、、

 

バァァァァァァァァン!!!!!!

 

クラストのシールドによりそれを防ぐ。するとマイクに相澤が怒鳴る。

 

相澤「馬鹿!油断するな!!」

 

マイク「すまん、、、」

 

男にはヒーローが迫る。ムカデの個性のセンチピーターが腕を伸ばし攻撃するも、それを掴まれ振り回され、、、、地面に叩きつけられる。

 

マジェスティック「ホイホイホイ!」

 

目を覆いリングのようなもので空を飛ぶマジェスティックは色々な瓦礫を浮かばせ男に叩きつけていくが

 

バッゴォォォォォン!!!!

 

容易く破壊される。ヴァレンタインが現れまた別世界に持って行こうとするが殴り飛ばされる。すると

 

リューキュウ「ロックロック!!固定!!」

 

龍の様な見た目の物が迫ってくる。リューキュウだ!すると男の後ろに黒人のヒーローロックロックが現れる。

 

ロックロック「けっ!指図すんなよ!」

 

そして男に触れ男を地面に固定する。そして手すらも両手と腹に固定される。そしてリューキュウが殴りかかろうとした時、、、

 

ロックロック「まじかよ、、、」

 

そう男はロックロックの施錠の個性を物ともせずリューキュウの拳を片手で止めた。そしてリューキュウを掴み振り回してロックロックにぶつけた。すると

 

ミルコ「そろそろくたばれッ!!!」

 

ドッゴォォォォォン!!!!

 

突如現れた兎のようなヒーローミルコに男はドロップキックをされぶっ飛ぶ。そして男が立とうとした時そこに追い討ちをかける存在が空から現れ

 

ホークス「良し!間に合った、、、のか?」

 

そう言った羽の生えたヒーローホークスは自分の羽を固め両手剣の様にし男に切り掛かった。

 

バシュゥゥゥン!!

 

今人気絶頂中の若手ヒーローだ。だが男はまだ立ち上がる。だが最初よりかは確実に弱っていっていた。

 

ミルコ「けっ!まだまだかよ、、、」

 

ホークス「はぁぁ、、、長くなりそうだ、」

 

その瞬間一瞬で二人が同時に腹に重い一撃を食らう。

 

ミルコ「グフッ!」

 

ホークス「ガッ!」

 

血を吐きながらぶっ飛んでいった。するとそこにファットガムが現れた。

 

ファットガム「あかんなぁこりゃぁ、、、すぐに奴を倒さんと、、」

 

その時ファットガムの間合いに男が攻めてくる。そして凄まじい一撃を喰らう。流石の吸着個性でも後ろに飛んでいく。

 

「んっ?感触が違かったな、、、」

 

ファットガム「重い!!個性で軽減出来ちょるが、、、」

 

すると男が目の前にまた詰め、ラッシュを始める。ファットガムは個性のお陰で少しは持つが意識が飛びそうになる。

 

ドゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

 

すると段々とファットガムの脂肪が落ちていく。そして

 

ファットガム「ぐぉおおぉぁ!!!!」

 

薄れる意識の中強烈な一撃をかます。

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!

 

その威力は凄まじく、その場に大きなクレーターが出来た。そして相手の鎧にもヒビが入る。

 

「ぬっ!」

 

そしてファットガムは倒れてしまう。するとその攻撃を無駄にはしないと男に追い討ちをかける。ミルコ、ホークス、リューキュウ、Mtレディ、センチピーター、エンデヴァー、マイク、エクトプラズム、セメントス、フォースカインド、デステゴロ、シシド、ヨロイムシャ、クラスト、マジェスティック。そこにいたほぼ全てのヒーローが一斉に攻撃した。

 

ドグシャァァァァン!!!ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!ボッガァァァァァァァン!!!ゴゴゴゴォォォォォォォン!!!!!ドゴガガゴォォォォォォォォン!!!!

 

その攻撃のラッシュが終わった瞬間、今の攻撃に参加した全員が後ろにぶっ飛ばされた。だが、、、

 

「ぐっ、、、ぐふっ!、」

 

着々ダメージは負っていた。だが動けるヒーローも残り少なくなってきていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンデヴァーサイド

エンデヴァー(なんだ、、、何が、、、、はっ!そうだ、、俺は、、ぐふっ!はぁ、、はぁ、、)

 

エンデヴァーは男に入れられた重い一撃により今まで気絶していた。そして目を覚ます。

 

エンデヴァー「くっ、、これは、、」

 

エンデヴァーが見たのは倒れゆくヒーローだった。その場に駆けつけていたヒーローは気を失っていた。すると

 

「エンデヴァーさん、、、」

 

後ろから声をかけられる。その場にいたのはホークスだった。

 

エンデヴァー「お前、、、は、、ホークス?」

 

するとホークスはエンデヴァーに話しかける。

 

ホークス「エンデヴァー、、、さん、、ここにいる人は皆、、もう動けそうにありません、、」

 

エンデヴァーは周りを見る。確かにとしか言えない光景だ。皆が負傷し気絶している者も多い。

 

ホークス「エンデヴァーさん、、、貴方は今No.2ヒーローです。だけど、、、もうNo.1になる時が近い、、、と思います、、」

 

エンデヴァー「お前、、、何が言いたい、、」

 

ホークス「貴方ならやれる、、、、嫌!貴方にしか出来ないと俺、、思ってます、、最もトップの近くにいて、最もトップを越えようとしていた男だったから、、そんな貴方だからこそ、、、」

 

すると薄れゆく意識の中ホークスは言う。

 

ホークス「後、、は、、任せますよ、、未来のNo.1ヒーロー。」

 

そしてホークスは目を閉じる。するとエンデヴァーは強く拳を握りしめてその拳を見る。

 

エンデヴァー(No.1、、、、か、、)

 

そしてエンデヴァーは今までの事を振り返る。振り返り考えた、、、、ヒーロー活動、目標、そして家族。周りのヒーローは皆再起不能状態、、、残るは自分のみ、、そして相手も自分も相当なダメージを負っていた。

 

エンデヴァー(こんな所で死んでられん!!!)

 

するとエンデヴァーは立ち上がり構える。そして男の間合いに一気に詰め寄った。

 

エンデヴァー「赫灼熱拳!!!ジェットバーン!!!!!」

 

ボォォォォォォォン!!!

 

重い一撃を相手にぶつける。男は凄まじい豪炎に包まれる。

 

エンデヴァー「うおおおおおお!!!!!(最大火力だ!!一撃一撃!!全てが最大火力!!!)」

 

そしてラッシュを仕出す!

 

ドゴゴゴゴォォォォン!!!ドガドガドガドガドガドガ!!!!

 

エンデヴァー(赫灼熱拳!!ライオネルバーニング!!!!!)

 

途中で腹にカウンターを入れられる。血を大量に吐くがエンデヴァーの目は死なない。エンデヴァーは向かってきた男に合わせ、身体を逸らし強烈なアッパーカットをかます。

 

エンデヴァー(赫灼熱拳バーンアッパー!!!!!)

 

天に届くほどの炎柱ができる。そして炎を使って空に飛ぶ。

 

ゴオオオオオオ!!!

 

そして男に接近し、身体の底から炎を湧き上がらせて行く。

 

エンデヴァー「これを使ったら当分個性は使えん!!それにこの火力を出せるのも一年に一回と言ったとこだ、、、だがお前を消す為に全てを注ぐ!!!!」

 

「何を、、」

 

敵は攻撃しようとするもエンデヴァーに攻撃が届かない。炎が盾の様になっている。そして段々空のエンデヴァーがぼやけていく。凄まじい火力のせいだ。するとエンデヴァーの身体から掌に炎が集まっていく。そして

 

エンデヴァー「消え失せろ!!アトミックプロミネンスバーン・ヘルファイア!!!!!!

 

キュイイイイイイイイイイイン!!!!!

 

 

 

ドゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!

 

その時空を見た人はこういった。2個目の太陽が出来たと、、、、

 

オールマイト「流石だよ、、、エンデヴァー」

 

クリプトン男:死亡 ヒーロー死亡者:0

 

 




エンデヴァーの完全オリ技です。ちょっとエグすぎる技なので負担大きめです。え?スーパーマンは太陽に入っても大丈夫なのに何でエンデヴァーの炎で死ぬかって?次期No.1ヒーローだからです(?)
まぁ一応理由つけるなら太陽とは違って爆発みたいなもんだからということで、、、、


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第39話:マンオブスティール

今回はほぼ題名通り


空から落ちてくる気を失ったエンデヴァー。それを一人の男が受け止めた。

 

ホークス「流石ですね、、、No.2。」

 

そして地面に下ろす。ホークスも動くのが今の一飛びが限界といっていいものだった。すると

 

ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!ビュゥゥゥン!!!

 

突如目の前に何かが降り立ってきた。それは赤と金がメインのアーマースーツだった。

 

ホークス「君、、は、スターク君?」

 

そう雄英高校のサポート科生徒でありスタークインダストリーズの社長であるトニースタークだった。

 

ホークス「君、、まだ、免許とってないだろ、、」

 

ホークスがそう言うとスタークは言った。

 

トニー「いやいや私はヒーロー活動をしにきたのではないんだホークスさん。私はあくまで宇宙からの来訪者の船に興味がありそれを見にきたまでなのさ。」

 

トニーはそう言うがホークスは納得いっていない。彼はプロ、まだ免許を取っていない物が現場で動くのは見過ごせないことだった。すると

 

トニー「私だって分かっているともホークスさん。だから許可を得てきた。」

 

するとトニー(アーマー)はホークスの目の前にホログラムの資料を出す。そこには

 

地球外精密機械等接触許可状と書かれていた。

 

トニー「少しコネを使ってこんなものを発行してもらいましたので問題はない。」

 

すると振り返り宇宙船の方を見る。宇宙船は未だ青いエネルギーを地球に向けて放ち続けている。

 

ホークス「で、、でもスターク、、君、、、、どうやってあの船を?」

 

ホークスがそう問いかけるとトニーは語り出す。

 

トニー「ここに来る前あの船を偵察マイクロドローンで調査した。核には到着できなかったがそれまでのシステムは最先端だが私にも理解が出来るものだった。もしエネルギーが放出されている核のメインシステムに辿り着きそこで核に大きなエネルギーを放出出来れば、、、、仮説だがね。恐らくあの船を機能停止にできる。」

 

するとアーマーのジェットが起動する。

 

トニー「それではホークスさん。私はもう行ってくる!」

 

ドォォォォォン!!!!!

 

そして宇宙船に向かっていった。どんどんとメインの本丸に迫っていく。

 

トニー「外装はチタンと似ているが少し違う物質、、、、だが溶かして穴は開けられそうだ。」

 

すると

 

ギュン!ギュン!!

 

船から無数のアームのようなものが襲いかかってくる。

 

トニー「これまた面倒になったな!」

 

トニーは攻撃を華麗にかわしながらスピードを上げ本丸に向かっていく。

 

ビュン!ビュン!

 

トニー「さぁもう着くぞ!」

 

ギュオオオオオオ!!!!!

 

トニーの背後を凄まじい速度でアームが追っていた。その瞬間!

 

ギュオン!!

 

ジェットを一気に後ろ向きに噴射してバックする。アームはそれに対応できず本丸に穴を開けた。

 

トニー「よし。順調だ。」

 

そしてトニーは船内に入った。その時!!

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

目の前に誰かが飛んできた。それはクラークケントだった。

 

トニー「クラーク君?!」

 

クラーク「トニー!速く行くんだ!!奴にはもうバレている!!」

 

するとゾッドがクラークの目の前に現れる。

 

ゾッド「貴様はわからないのか!!クリプトンはもう絶滅する!!そこらの地球人のせいで二人も死んだのだ!!理解出来ないのか?!!この船を壊すということは、、、、」

 

話してる途中でクラークは一気に間合いを詰め殴りゾッドをぶっ飛ばす。

 

クラーク「速く!!」

 

そしてトニーはコアに向かって進む。ゾッドが飛んで来るとクラークが目の前に現れ阻止する。途中現れる非戦闘員のクリプトン人を倒しながら進む。そして、、、、、

 

トニー「これがこの船の核か、、、」

 

トニーは核にたどり着く。それは青い光を放つ。何か"キューブ"のようなものだった。

 

トニー(何だ、、、、凄まじいエネルギー、、、、、見た事ないぞ、、まぁ当たり前だが、、)

 

するとトニーはそのキューブに触れようとする。だが、、、

 

トニー(駄目だ、、、凄まじいエネルギー膜が出来ていて触れられない、、)

 

トニーは内部からの破壊が困難な事を確認する。そしてエネルギーが放出されていう射出口を見る。

 

トニー「ここへの直接的なエネルギー放出でしか意味はないか、、、、」

 

するとトニーは船を出てエネルギーの柱に近づく。

 

ザザザザザザ!!!!

 

砂嵐のように映像が乱れる。動きも鈍くなる。そうそのエネルギーからはEMPのようなものも放出されていた。だが

 

トニー「私が行かねばならないからな、、、、」

 

トニーはそのエネルギーの柱に手を入れる。そして中に入った。

 

ゴォォォォォォォ!!!!!

 

その瞬間凄まじい衝撃がトニーを襲った。アーマーが段々と風化し始めた。

 

トニー(凄まじいエネルギーだが、、、、やるしかない!)

 

するとトニーは噴射口の枠を掴んでアークリアクターを向ける。

 

ゾッド「貴様ぁぁぁ!!!!」

 

すると柱の外からゾッドがトニーに迫っていく。だがそれをクラークが捕まえて地面に叩きつけ抑え込む。

 

トニー「センキューだクラーク君、、、そして!!」

 

キュオオオオオオン!!!!!

 

トニーのアークリアクターが青く発光する。ゾッドは何とかクラークの拘束を解きトニーに飛んでいく。だが!

 

ドゥオオオオオオオオオン!!!!

 

その瞬間ユニビームが放たれてエネルギーとエネルギーが衝突する。それは凄まじい反応を起こし!

 

ゾット「止めろおおおおお!!!!!」

 

キュイン!キュイン!キュイン!キュイン!!!

 

ボッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!

 

宇宙船が大爆発を起こした。近づいていたゾッドはぶっ飛ばされ同時に衝撃波が広がる。すると

 

ヒュゥゥゥゥゥン、、、、、ドサ!

 

ホークスの目の前にアーマーが落ちてきた。そのアーマーは腕と脚がなく頭も砕けていた。

 

ホークス「スターク君?!君、、、、」

 

ホークスはすぐさまアーマーに近づく。すると

 

トニー「心配しないでくれホークスさん。」

 

そんな声が聞こえてくる。よく見るとアーマーの中に人はいなかった。

 

トニー「実は最近アーマーの遠隔操作を完全に完成させてね。Wi-Fiに感謝だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宇宙船が爆発を終え、、、、周りは何もなくなる。周りには火山灰の様な物が舞っていた。そこに立っていたのはたったの二人だけ、、、、、

 

サラサラサラ

 

ゾッドは宇宙船のあった場所に立ち足元の塵を手ですくった。そして語り出す。

 

ゾッド「私は、、、、クリプトンを守り抜く事。ただそれだけの事の為に生まれてきたのだ。どれだけ暴力を振るおうと、、、いかに冷酷で、、残虐だろうと、、、」

 

ゾッドは拳を強く握りしめ眉間はプルプルと震えている。

 

ゾッド「全てのクリプトンの民を守る為だった、、だが今や、、、、、守るべき民はいない!!」

 

そしてゾッドは目の前にいるクラークを睨みながら言い放つ。

 

ゾッド「我が魂、、、それを、、お前は、、お前たちは!私から奪ったのだッ!!」

 

ドンッ!!

 

その瞬間ゾッドは一瞬にして間合いを詰めクラークに一撃パンチを放った。クラークは後ろにぶっ飛ばされ、そして地面を缶の様に転がっていった。

 

ゾッド「私は、、貴様が一人救うごとに地球人を100人殺す!!」

 

するとクラークは起き上がりながら低姿勢で浮かび上がる。

 

クラーク「お前は民を思う誇り高き男だったかもしれない、、、、だが今はただの怪物だ!そんな事はさせない!僕が守る!!」

 

そして二人が同じタイミングで動き出す。ゾッドは走ってクラークは飛んで、そしてぶつかる。

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!

 

大きな衝撃と共にクレーターが出来クラークはゾッドをぶっ飛ばす。そしてすぐさま追撃する。だがカウンターで殴られビルの中に飛ばされる。ゾッドもビルに入ってくる。その時異変が起きた。

 

キィィィィン

 

ゾッドの目が光り始める。そして

 

ゾッド「ぐはぁぁぁぁ!!!」

 

ビィィィィィィィィィィン!!!!

 

目からヒートビジョンが放たれた。まだ制御出来ていない。やたらめったらに打ちまくりビルが崩壊し出す。ゾッドはビルを飛び出し、クラークもそれを追ってビルを飛び出す。だがそこを狙われてゾッドに地面に突き落とされる。

 

ドゴゴォォォォォォォォォン!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷サイド

目の前の状況にその場の殆どの人が理解できていなかった。

 

ドゴゴゴォォォォォン!!!

 

市民の避難を誘導していた緑谷達の近くにクラークが飛んでくる。クラークは何事もなかったかの様に煙の中から出てくる。

 

緑谷「クラーク!僕たちも!!」

 

緑谷はそう言うがクラークは、、、

 

クラーク「君は早く市民の皆さんを!!速く逃げるんだ!!」

 

すぐにそう言い返した。するとゾッドがクラークの目の前に現れ、近くにあったタンクトラックを蹴り飛ばす。クラークはタンクとタンクの繋ぎの間を飛び抜けて前に出る。

 

ボッガァァァァァァァァァァン!!!!

 

タンクが後ろのビルに勢いよくぶつかり爆発する。それを見た時緑谷達は改めて実感する。次元が違うと、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラークサイド

爆発と同時にゾッドは間合いを詰め

 

ドゴンッ!!

 

クラークは地面に殴り付けられる。すぐ様向き直り右のパンチをよけ、左も避ける。クラークのパンチは防がれボディブロー、そして次の一手を打つもカウンターでより重いボディブローをくらってしまう。そして後ろに飛ばされる。

 

クラーク(重い!)

 

そして前を向いた時、ゾッドが殴りかかってくる。それを避け右ボディに一撃、そしてすぐに詰め地面に殴りつける。そしてもう一撃入れようとすると、、

 

ガシャァァァァァァァァン!!!

 

さっきの爆発で壊れたマンションの駐車場の車が頭の上に落ちてくる。それを退けた時に思いっきり蹴り飛ばされる。そして地面に伏す。すぐに立ち上がると、腹に一撃を入れられ、アッパーカットを打たれる。

 

バリンバリンバリィィィィン!!!

 

ビルにぶつかりながらも途中で体勢を直し空に浮かぶ。するとゾッドが喋り出す。

 

ゾッド「この戦い答えは一つだ!お前が死ぬか私が死ぬかだ!!」

 

ゾッドはビルの壁を勢いよく登っていく。クラークはゾッドに向かって下に向かって飛ぶ。そして

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

 

ぶつかった衝撃で2人共ぶっ飛ぶ。ビルは壊れ、ゾッドは建築中の建物に飛び、クラークはそれを追って飛んでいく。

 

クラーク(どこだ?!)

 

ゾッド「ふん!」

 

するとゾッドは鉄筋で殴りかかってくる。

 

ビィィィン!!!

 

振り下ろす前にヒートビジョンで鉄筋を溶かす。がヒートビジョンを止めた時に持ち手に少し残ってた鉄筋で殴られる。クラークは後ろの鉄筋に激突して倒れる。

 

ゾッド「私は生まれてからずっとクリプトンを守る為に戦ってきた。だがお前はどうだ?どこで修行をした?暖かい農場か?」

 

ゾッドはそういうと自分の鎧を壊していく。そして、、、、ゾッドは空を飛んだ。

 

クラーク(まずいな、、、)

 

それと同時にクラークは飛び掛かる。が、途中で殴られ飛ばされる。すぐに詰められ追い討ちに蹴られる。そして空中戦。次はカウンターを打って一撃入れて飛ばす。そしてそれを追ってまた一撃、また一撃、、するとゾットが何処かへ飛んでいく。

 

クラーク(速く終わらせないと!!そして出来る限り被害を出さないように、、、)

 

ビルの間をゾットを追って飛んでいく。だが途中で見失う。その時横のビルから飛び出してくるのに対応が遅れ、殴り飛ばされビルにぶつかる。が途中でゾッドを掴んで、、、

 

ボゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

 

ゾッドをビルに叩きつけながら飛んでいく。クラークはパンチをするもそれを掴まれる。そしてまたアッパーカット。そしてマントを掴まれ、、、

 

ブンブンブンブンブン!!!!

 

ドッゴォォォォン!!!

 

ビルに向かって投げ飛ばされる。幾つものビルを貫き、途中で体勢を整えるが

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

下からゾットが現れ、空に殴り飛ばされる。そしてそのまま宇宙まで殴り飛ばされる。小惑星を破壊し、太陽まで飛ばされる。だが!

 

ゾッド「太陽に、、、しまった!!」

 

そうクリプトンは黄色い太陽でパワーアップをする。これは完全に悪手だった。そして!

 

ビュオオオオオオオオオオ!!!!

 

クラークはパワーアップしてゾッドに向かう。そしてゾットを掴みながら地球に急降下していく。破壊した小惑星の欠片と共にまるで隕石かの様に落下していく。

 

ドン!ドン!

 

殴られても気にせず落ちていく。ビルも貫きそして、、、

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!

 

ゾッド「クソぉ!!」

 

ドッゴォォォォン!!!

 

落としたと共に殴りつけ、ゾッドを完全に締める。流石のゾッドも身動きが取れなくなった。

 

クラーク「諦めろゾット!!もう終わりだ!!!」

 

ゾッド「裏切り者がぁ、、、だがこんな所で、、、」

 

するとクラークの目の前にある物が写ったそれは怯え逃げようとする家族だった。

 

するとゾットはニヤッと笑みを見せる。

 

ゾット「守れるのなら、、、守って見せろ!」

 

そしてヒートビジョンを出し始める。

 

ビィィィィィィィィィィン!!!

 

そしてそれを段々とその家族に近づけていった。家族の行手はヒートビジョンに阻まれ反対側は壁だった。

 

クラーク「止めろ!!!やめてくれ!!」

 

ググググ!!!

 

クラークはどうにかして離そうとするがゾッドは止まらない。どんどんと家族に迫っていく。クラークはゾッドを死なせたくなかった。それはヒーローとして単純に殺しをしたくなかったのと、、、最後の同じ星の人間だからだ。だが、、

 

「助けて、、、」

 

目の前の家族の子供からそんか声が聞こえてくる。するとクラークの目にその家族が自分の大切な人のように写った。そして

 

クラーク「うおおおおお!!!!!」

 

バチンッ!!

 

ドサッ

 

クラークはゾッドの首を折った。ゾッドは地面に倒れ、目からは生気が失われる。自分の手によって命が、、、、自分以外の最後の同胞が死んだ。その時色々な物が襲ってくる。そして、、、

 

クラーク「うはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

 

クラークはその場で膝を落とし嘆き叫んだ。その叫び声は周りのガラスを破壊し遠くまで響き渡るものだった。

 




ということでほぼ映画通りの内容でした。さぁこれからどう物語が動くのか、、、、今度の仮免試験ではついにあのキャラが!それでは!


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第40話:寮生活スタート

部屋王とか必殺技らへんは飛ばします。すんません、、


クラークは膝をつき顔をうずくめている。息は荒く手は震えていた。すると

 

「顔を上げろ!!そして動くな!!」

 

クラークの周りに多くの特殊部隊が集まる。そしてクラークを包囲する。

 

「手を前に出せ!早く!」

 

するとクラークは立ち上がり手を前に出す。そして

 

ガチャン!

 

手錠を掛けた。そして隊員はクラークを抑え込み連行していく。助けられた家族は何も言う事が出来ずただそこに銅像のように立っていた。すると

 

拳藤「クラーク?!ちょっ!あんた達どこ連れて来んだよ!」

 

クラークの背後でそんな声がした。そうそこにいたのは拳藤。心配で神野に向かっていたのだ。

 

拳藤「ちょっ!」

 

「離れろ!これ以上先には行かせられない!」

 

だが拳藤は隊員に止められる。どうにか行こうとしても阻まれる。

 

拳藤「クラーク!!クラー、、、クラ、、」

 

段々と声が遠ざかっていく。そしてクラークは護送車に乗せられ、その場を去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

警視庁

大きな会議室で多くの警官が集まり会議を行なっていた。

 

警官a「捕らえられた脳無は今までと同様。人間的な反応は無く、新たな情報は得られそうにありません。保管された工場も破壊され、彼らの製造方法はこれから追って調べるしかありませんね。」

 

若手の警官が情報と見解を述べる。

 

警官b「バーからも奴らの個人情報は上がってないんだろ?」

 

警官a「現在、調査中です。」

 

すると警官の一人がため息をついた。

 

警官c「大元を捕らえたものの、死柄木を始めとした実行犯達は丸々取り逃した。とびきり甘く採点したとして、、痛み分けといった所か?」

 

そう言うと前に座っていた警察が声を張り上げて言う。

 

警官b「馬鹿やろう!平和の象徴と引き換えだぞ!今までの平和の象徴はいない。それに、、、まだ大元となりうる奴らはうじゃうじゃいる。」

 

警官d「DIOにジョーカー、、、、本当なんですか?」

 

警官a「えぇほぼ100%と言っていい、、、」

 

その言葉にその場の全員が頭を悩ます。DIOが本当に存在したということがわかるだけでビッグニュースなのにそれが今生きていて攻撃をしてきているとわかれば一大事だ、、、、ジョーカーの方も同じで国際問題に発展しかねない。出来る限り日本のみで完結をしたいと皆が考える。

 

警官j「いやだが、、、これからが怖い。馬鹿が集まればどうにかなると世間は知った。どちらにしろ必ず捕らえないとならん。そして、、、改革が必要だ!」

 

その警官の言葉に皆が頷き同意の意思を示す。すると、、、

 

警官t「あぁ、、、それで、、あの宇宙人の事は?」

 

その瞬間その場にいた皆が口を塞ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数週間後ハイツアライアンス

あの事件のあと雄英は全学年完全寮制になった。ここはハイツアライアンス。緑谷達の寮だ。今は仮免試験に向けての必殺技考案の授業の後、、、、皆は疲れながら寮に帰ってきていた。たわいもない話をしてテレビを見て、楽しい寮生活のはずだ。だがどこか暗い、、、、それは全員の胸の中に何かがずっと引っかかっているからだろう、、すると

 

切島「クラークの奴、、、、いつ帰ってくるかな」

 

最初にその名を口に出したのは切島だった。皆が切島の事を見る。すると

 

爆豪「帰ってこねぇかもな」

 

爆豪がそういった。その瞬間飯田が爆豪の方を向いて言う。

 

飯田「爆豪君!!君は、、、君はなんてことを!!」

 

すると爆豪は飯田の事を睨み言う。

 

爆豪「俺は理想の意味ねぇ話してんじゃねぇんだよ。現実問題、、、、あれが知れれば世間一般的に厳しいかもしれねぇって言ってんだよおりゃあ、、」

 

いつもの爆豪らしいようにも聞こえるがどこか爆豪も心配しているようだった。

 

芦戸「宇宙人、、、、だもんね、、」

 

そして芦戸は下を向きながらそういった。クラークは自分達と同じ地球人ではない。クリプトンという星の宇宙人なのだ。それは少なくとも皆に衝撃を与えていた。

 

砂藤「これからどうなっちまうんだろうなぁ、、、」

 

砂藤がそう言うとその場に少しの静寂が訪れる。皆黙り込んでいた。すると

 

轟「なんも変わらねぇよ。」

 

轟がそう一言言った。皆が轟を見る。すると轟は続けていった。

 

轟「あいつはあいつだし俺達も俺達だ。それは一生変わらねぇ。確かに爆豪の言う通り、、、、あいつは帰ってこれねぇかもしれねぇ、、、でも、、戻ってくる場所がこんなしみったれてたら嫌だろう?何も変わらねぇ。あいつが宇宙人だからってあいつを避けるか?」

 

そこまでいうと切島が言う。

 

切島「絶対そんなことねぇ!あいつは、、あいつは俺らの友達だ!」

 

その言葉に皆が反応していく。

 

蛙吹「そうね、、クラークちゃんは私達の友達。それは変わらないわ。」

 

峰田「あったりめぇだ!彼女いんのはクッソ羨ましいけどあいつはいい奴だし、、、ずっと友達だ!」

 

クラスの皆がちゃんとそう思っているようだ。すると緑谷が話出す。

 

緑谷「そう、、クラーク君は大切な友達だ!それは何があっても変わらない!だから彼が帰ってきた時に心配させないように!僕らは明るくいよう!クラーク君をいつでも迎えられるよう!」

 

麗日「うん!デク君の言う通りや!皆んな明るく行こう!!」

 

すると緑谷の隣で麗日がそう言いながら拳を突き上げる。クラスの皆の顔はさっきよりも格段明るくなっていた。その時

 

「へぇ〜ここが寮か、、、結構広いんだね。」

 

寮の入り口からそんな声が聞こえてきた。そこにいたのは

 

「クラーク?!!」

 

そうクラークだった。その瞬間皆がクラークに寄っていく。クラークは焦っていた。

 

緑谷「よかった!早く帰ってこれたんだね!」

 

緑谷がそういうとクラークは『うん』と言ってから頷く。

 

八百万「それでも拘束されたと聞きましたが、、、、あの後どうしたのですか?」

 

するとクラークは『そうだったね』と言ってからみんなに話し始める。

 

クラーク「実は色々あってね、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数週間前

塚内「クラーク君、、、、君が雄英生として素晴らしい生徒なのはわかっているし、ゾッドを倒してくれたのも君だ。だが、、、」

 

塚内は面会のアクリル板越しにクラークを見て言う。

 

クラーク「わかってます、、、、僕は宇宙人、、簡単に信用を得ることは難しいし、、何より僕は危険でしょう、、」

 

クラークがそこまで言うと塚内は申し訳なさそうに頷いた。すると

 

オールマイト「私が話すよ、、、、」

 

面会室にオールマイトが現れた。塚内はすぐに席を立ってオールマイトに代わった。そして部屋には2人だけになる。

 

オールマイト「君も、、、大きな秘密があったんだね、、」

 

クラーク「えぇ、、、貴方程じゃあないですけど」

 

クラークは笑みを浮かべてそういった。オールマイトも少し微笑む。だがその顔は険しい。

 

オールマイト「君のこれからの扱いは、、、正直わからない。だけど私は出来る限りのことをする。何があろと君は私の生徒だからね。」

 

その時だった。面会室に警官が入ってくる。

 

警官「クラークケント。そしてオールマイト、、、これからアメリカに着いてきてもらいます。」

 

オールマイト「なんだって?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニューヨーク 世界ヒーロー公安委員会本部

場所について会議が行われる場所に向かう途中ある人に話しかけられる。

 

「マスター!!久しぶりィィ!!!」

 

そんな声と共に1人の女性がオールマイトに抱きついた。そう彼女は、、、

 

オールマイト「やぁキャシー!!見違えたな!」

 

スター「マスターこそヒョロガリになっちまってよ!」

 

アメリカ同率No. 1ヒーロー キャシー、、、 ヒーロー名スターアンドストライプ 個性新秩序(ニューオーダー)

 

オールマイト「はは!確かにね、、、お父さんは元気かい?」

 

スター「あぁ!パパならまだまだ元気さ!マスターと違ってまだ現役でもいけるぐらい!」

 

オールマイトは『彼には負けるなぁ!』と笑みを浮かべながら言った。凄い親交が深そうな2人だ。すると

 

スター「で、、、あんたが宇宙人の、、」

 

スターはジッとクラークのことを睨んだ。クラークは怯むことなくスターのことを見る。すると

 

スター「いい奴そうだな!」

 

そう言って笑みを浮かべた。すると

 

スター「おっと、、、もう時間っぽいな。行こうぜマスター!」

 

そう言って会議室に入って行った。その場には円形のテーブルがありそこには各国のヒーロー達、各国の首脳、各国ヒーロー公安委員会会長などが座っていた。どれもその国のNo. 1ヒーロー。それだけの一大事だったのだ。地球外生命体の侵攻というものは、、、、そしてその真ん中にはクラークが立っていた。すると

 

ガチャン!

 

扉が開いた。そこから歩いてきたのは黒人であり眼帯をつけている男性だった。

 

ニック「それでは始めよう。クラークケントのこれからについて。」

 

世界ヒーロー公安委員会会長 ニックフューリー

すると今回の件についての状況報告が始まる。それが終わると本格的に話し合いが始まる。

 

ニック「まず彼の処遇だが、、、、私達の脅威になるのかならないのかが問題だな。」

 

するとオールマイトが口を開く。

 

オールマイト「その点については安心してほしい。彼は頼もしい男だ。強いし正義感も強い男だと、、、私が保証する。」

 

シャザム「それについては僕も同意見だ。」

 

オールマイトに続いてアメリカNo. 1のシャザムもそう言った。その2人の言葉は実に説得力のあるものだった。だが、、、

 

「本当にそうか?彼は地球人じゃない。今もスパイ活動をしてるって可能性も捨てきれんだろう?」

 

ロシアNo. 1ヒーロー ナサニエルアダム ヒーロー名キャプテンアトム 個性:原子力

 

キャプテンアトム

がそういった。だが彼の言いたいことも理解出来る。宇宙人の遭遇は地球人にとって初めてのことだったから、、、

 

スター「アダム!マスターが言ってるんだ間違いないだろ?」

 

スターがそう言い放つ。彼女はシャザムと並ぶアメリカのNo. 1ヒーローだ。

 

アトム「マスターマスターと、、、それしか言えないのかキャシー?お前は"父"が偉大だからNo. 1なのを忘れるなよ。」

 

スター「パパは確かに凄いヒーローだったけどそれは関係ないだろ?ここまで来たのは私とブラザーの力だ。」

 

するとスターとアトムは睨み合う。2人の仲は良好なものではなかった。すると

 

「まぁまぁ落ち着いてって、、、、今はこの星の存亡を左右するかもしれない会議なんだ。もっと冷静に、、、」

 

イギリスNo. 1ヒーロー バリーアレン ヒーロー名フラッシュ 個性スピードフォース

 

「バリーの言う通りだ。これは日本だけの問題じゃない。世界の問題なのだ。」

 

アフリカ大陸代表No. 1ヒーロー兼ワカンダ大統領 ティチャラ ヒーロー名ブラックパンサー 個性衝撃吸収放出

 

すると2人は落ち着いてスターはそっぽを向いた。そして話が再開する。

 

「でもよぉ実際問題、、、、彼が本当に信頼できうる人間かはわからないよな?なぁ博士?」「あぁ私もそう思う。」

 

ドイツNo. 1ヒーロー ロニーレイモンド ヒーロー名ファイヤーストーム 個性ファイヤーストームマトリックス

 

ニック「それについてだが、、、」

 

ニックがそこで口を開こうとすると1人の男がニックにハンドサインをする。するとニックは口を紡ぎその男が話出す。

 

「その兼なら私の装置で調べるとする。精神関係の問題なら私がチェックするさ。」

 

フランスNo. 1ヒーロー リードリチャーズ ヒーロー名Mr.ファンタスティック 個性ゴム

 

ファイヤー「天才さん登場ってとこね、、まぁ納得だ。」

 

その後リードリチャーズの機械によりクラークの精神分析が行われた。結果は良好。悪いものではなかった。

 

「これで安心?僕そろそろ帰りたいんだけど、、、」

 

エジプトNo. 1ヒーロー ハイメレイエス ヒーロー名ブルービートル 個性スカラベ

 

「いや、、、リチャーズ先生の発明を疑う訳じゃないが、、、、何かしらの契約を国と結んだ方がいいんじゃあないか?それに彼にもそれそうおうの『覚悟』があるのかを知りたいしな。」

 

イタリアNo. 1ヒーロー ブローノブチャラティ ヒーロー名スティッキーフィンガーズ 個性ジッパー(スタンド型)

 

「俺もブチャラティの案に賛成だ。」

 

中国No. 1ヒーロー シャンチー 個性?

 

その後長い話が数日間も続く。クラークのこれからの学校生活の話やもしもの場合あらゆる事を話し合った。そして

 

ニック「それではクラーク君。君にはこれまで通りの生活を提供する事を約束するが、、、、その代わり、地球規模の事件などが起こった場合は私達の為に戦ってもらう。率先して、、、、そしてもし君が私達の敵だとわかれば、、、即刻君を処分しなければならない。この地球総動員でね。わかったか?」

 

その瞬間その場の全ての人間にクラークは見つめられる。そしてクラークは口を開く。

 

クラーク「勿論です。いつも通りの生活が戻ってくるだけで幸福だと思います。」

 

このような事がありクラークは雄英に戻ってくる事が出来たのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイツアライアンス

上鳴「ほえぇ〜まぁ色々大変なんだなぁ、、」

 

耳郎「絶対何もわかってない。」

 

上鳴「何をぉぉ?!!」

 

ハハハハハハ!!!!!

 

そしてこの日いつもの皆んなが集まり、祝ハイツアライアンス全員入居が達成された。そこは皆んなが楽しく話し、時々笑い声が聞こえる。そんな場所だった。クラークはまたそんな場所に戻ってくる事が出来たのだった。




ということで今回はクロスオーバーキャラ盛り盛りでしたね。その国っぽい人を選んだつもりです。後ブルービートルは3代目ですね。ブチャラティを一位にするかは悩んだんですが何か早く登場させたかったんで、、、、それでは次回からは仮免試験!ついにあいつを書ける!!それでは!


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第41話:とある日曜日

今回はフル日常回でありクラ拳です。


ハイツアライアンス1-A寮 日曜日

チュンチュン!

 

外からは鳥の囀りが聞こえてくる。それにクラークは起こされ目を開ける。

 

クラーク「そうだった、、、、寮、、だったな。」

 

まだ見慣れない自室の天井を見ながらそう言ったクラークは立ち上がり部屋を出る。

 

切島「おっおはようクラーク!轟!!」

 

その時丁度同じタイミングで部屋を出た切島がそう言ってきた。横を見ると轟も部屋を出た所のようだ。

 

クラーク「あぁおはよう切島くん、、、それに轟君も、、」

 

クラークはまだ眠そうだ。いや切島が元気すぎるのかもしれない、、、、

 

轟「あぁ、、、」

 

轟もだいぶまだ眠そうだ。そしてそのまま3人で下に行き洗面台に向かう。

 

緑谷「あっ!おはよう3人とも!」

 

一回の広間に降りてきた時に寮を出ようとしていた緑谷に声をかけられる。

 

クラーク「緑谷君、、、朝から、、ランニングかい?」

 

緑谷「うん!やっぱランニングって効果的なトレーニングだと思うし僕の個性的にも持久力を鍛えておくことは重要で最近ではシュートスタイルを確立させたから脚の筋肉も、、、、」

 

緑谷のブツブツが始まった。もう皆んな慣れかけているが違和感は残る。そして緑谷は寮を出る。洗面台につき3人は顔を洗い歯を磨く。すると

 

芦戸「おはよぉ、、、」

 

耳郎「あぁ〜眠い、、」

 

芦戸と耳郎も洗面台にやってきた。2人も同じく顔を洗い歯を磨く。

 

芦戸「クラークぅ、、拳藤さんとどう?」

 

クラーク「ん?変わらないよ、今まで通りさ。」

 

芦戸「よかったぁ、、」

 

どうやらあの一件があってからどこかそれについて気にかけていたようだ。

 

クラーク「芦戸さんはいい人見つかった?」

 

クラークは歯を磨き終わりそう言った。

 

芦戸「見つかんなぁ〜い」

 

芦戸はそう言って口を濯ぐ。すると横を見て言った。

 

芦戸「切島はぁ?」

 

切島はん?と反応して口を濯ぎ言う。

 

切島「どうだかなぁ、、、まぁ今のとこはいねぇかなぁ?」

 

芦戸はふぅぅんと言って正面を向く。そして先に洗面台に来ていた3人はリビングのソファに座る。すると

 

八百万「あら皆さんおはようございます。」

 

八百万が風呂の方から現れる。どうやら朝風呂をしていたようだ。まだ髪が乾ききっていない。

 

八百万「今からコーヒーを淹れるのですが、、、皆さんも飲みます?」

 

切島「おう飲みてぇ!」

 

クラーク「僕も一杯欲しいかな。」

 

轟「俺も頼む。」

 

そして3人で八百万の淹れるコーヒーを待つ間テレビを点ける。時間的にニュースを見るが特に目ぼしいものはなかった。すると

 

切島「2人共見ねぇならいいか?」

 

切島がそう言った。2人は別に見るものもなかったので切島にリモコンを渡した。切島が映した番組は『我らの時代』という様々なジャンルで活躍するゲストを3人呼んで、話し合ってもらうものだった。

 

切島「実は職場体験先だったフォースカインドさんが出るらしくてさぁ、、、ちょっと話聞きてぇなって。」

 

すると番組が始まる。集まっていたのはフォースカインドとギャングオルカ、そしてシンリンカムイだった。中々面白い話をしている。それぞれのヒーロー観がわかり今までの体験などを話している。

 

八百万「皆さん淹れましたよ!」

 

どうやらコーヒーが淹れ終わったようだ。そして皆んなでそれを飲む。

 

クラーク「ん!美味しい、、、」

 

轟「あぁ、、香りもフルーティ、、ナッツとかキャラメルっぽくもあるな。」

 

切島「味はチョコっぽいって言うのか?全然苦くねぇな!」

 

すると八百万は目を輝かせて言う。

 

八百万「やっぱり美味しいですよねこれ!実は母からの仕送りで届いたブラックアイボリーっていうコーヒーなんです!」

 

すると洗面台からリビングに来た芦戸が気になって八百万に話しかける。

 

芦戸「私も飲みたい!!」

 

するともう作っていたようで芦戸はそれを飲む。耳郎も飲んでいた。

 

耳郎「これ、、、美味しい!」

 

芦戸「本当!ねぇねぇヤオモモ!これいくら?」

 

すると八百万は指を頬に当て天井を見ながら考える。

 

八百万「えぇと、、、確か100gで3万円ぐらいでしたか、、、」

 

「はぁ?!!」

 

その瞬間その場にいた皆んなから驚きの声が上がる。いや轟はコーヒーを黙々と飲んでいた。

 

芦戸「100gで3万?!なんで?!!」

 

耳郎「そんな高いの飲んだんだ私、、、、」

 

皆理解出来ていないようだった。すると

 

八百万「仕方がありませんわ。このコーヒー味もいいですがお豆をタイのゾウのフンから作ってますの。それだから値段が、、、」

 

ブフゥゥゥゥ!!!!

 

その瞬間切島、芦戸、耳郎が噴き出す。

 

切島「や、、や、、八百万、、今なんて?」

 

八百万「え?」

 

耳郎「いや、、その、、ゾウの、、なんて、、」

 

八百万「フンですけど?」

 

するとその3人はまるで魂が抜けたような顔をする。どうやら自分がフンを飲んだ事を信じられないらしい。

 

クラーク「大丈夫だって3人共。コーヒーの豆に動物のフンを使うのは全然あることなんだから。」

 

クラークがそう言うと女子陣は、、、

 

芦戸「いやフンだよ?一応フンだからね?驚くよ普通?!」

 

耳郎「なんかこう、、よくあるって言われても、、」

 

するとコーヒーを飲み終えたらしい轟が口を開いた。

 

轟「まぁ美味しいんだからいいんじゃないか。」

 

それを聞いて女子陣は一応納得したらしい。だが確かにフンとなると抵抗があるのも納得ではある。

 

クラーク「そうだ八百万さん。」

 

するとクラークは立ち上がって八百万の方に歩いて行く。

 

クラーク「この豆、、、少し分けてくれないかな?いや買ってもいいんだけど、、一佳に飲ませたくてさ!お願い!」

 

クラークは両手を合わせて八百万にお願いした。すると

 

八百万「勿論ですわ!元々職場体験の時一緒になってコーヒーが好きと仰っていたのでその考えでしたわ!」

 

快く受け入れてくれた。

 

クラーク「それと何だけど、、、よかったらコーヒーの上手な淹れ方とかも教えてくれるかな?」

 

すると八百万はそれも任せてください!と言ってこれも快く受け入れてくれたのだ。実によく出来たお嬢さんである。

 

ガチャ

 

その時入り口の扉が開いた。そして汗をかいている飯田が寮に入ってきた。

 

飯田「皆んなおはよう!まだ起きてきてない人もいるようだが、、、、」

 

どうやら緑谷よりも先に寮の周りを走っていたらしい。意識が高い、、、

 

上鳴「ほわぁぉぁ、、、おはようぅ、、」

 

瀬呂「あはよーさん、、、」

 

麗日「みんなぁ、、おはよ、、、」

 

すると段々上の階から人が降りてくる。時間的にもう皆んな起き始めた頃だった。そしてクラークは八百万にコーヒーの淹れ方を教えてもらうことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

クラーク「どうかな?ブラックじゃあないけど、、、多分一佳好きだと思うんだ。」

 

クラークは八百万に教わった淹れ方で拳藤にブラックアイボリーを振る舞う。拳藤はそれを一口飲むとコーヒーカップを置いた。応答はない、、、、

 

クラーク「い、、、一佳?ど、、どう、、」

 

すると拳藤の体がプルプルと震え出した。クラークに緊張が走る。ちょっと冷や汗もかいた。すると

 

拳藤「めっっっっっっっちゃ美味しい!!」

 

拳藤は一気に顔を上げてクラークの方に体を乗り出した。スッゴイ満面の笑みである。

 

拳藤「私確かにブラック好きだけどさ!このコーヒーは逆にスッゴくフルーティで美味しい!」

 

クラークは余りにも反応が良かったので嬉しくなり笑みを浮かべる。

 

クラーク「実はこれ八百万さんから譲ってもらった奴でブラックアイボリーっていう奴なんだけど。」

 

すると拳藤はすぐさまクラークを見てまた驚く。

 

拳藤「うそ?!ブラックアイボリー?!!めっちゃ高い奴じゃん!」

 

拳藤は嘘?!と驚きながらコーヒーを眺める。そしてまた飲んで頬を赤らめ喜ぶ。実に可愛い。

 

拳藤「これクラークが淹れてくれたんだよね?」

 

するとクラークに拳藤がそう問いかけた。クラークは恥ずかしがりながら言う。

 

クラーク「あ、、、うん!八百万さんに教わりながら頑張って、、、」

 

すると拳藤は満面の笑みを浮かべて言う。

 

拳藤「ありがとう!すっごい美味しいよ!」

 

クラークはその一言でズキュン!とやられる。そんなこんなしていると、、、、、

 

物間「あれれれれぇぇ?!!誰かと思ったら宇宙人のクラーク君じゃあないか?!!ねぇねぇねぇ!やっぱ人体とか色々違うの?!ねぇ?!!」

 

物間がいつも通りの感じで現れそして

 

ドス!

 

物間「うっ?!!」

 

取蔭「流石にないよ物間。」

 

今回は取蔭に殴られてしまう。しかも腹や手刀ではなく玉を殴られたのだ。

 

物間「なぜ、、睾丸を、、、、」

 

取蔭「私じゃ一佳みたいに一発で気絶させらんないからね。ごめんねぇ物間Jr.!」

 

取蔭は両手を合わせて一応謝っていた。物間は、、、実に辛そうだ。

 

泡瀬「取蔭ぇ、、それだけはやめてやった方がいいぞ、、」

 

泡瀬も取蔭にそういった。男の本音を言ってくれている、、、クラークがその光景を見て顔を顰めていると拳藤が聞いてくる。

 

拳藤「ねぇ、、、あれってクラークも痛いの?」

 

クラーク「ん、、、ま、まぁ、、内臓ぶら下げてるようなもんだし、、あそこは殴られたり蹴られたら普通に痛いよ、、」

 

そう答えると拳藤はふぅぅんと言って悪い笑みを見せた。クラークはぶるっと体を震わせ恐怖を抱いた。そしてクラークはA組の寮に戻ろうとする。すると

 

拳藤「ねぇ、、、今晩私の部屋来て。」

 

B組寮を出る時に拳藤にそう言われた。クラークが何か言う前に拳藤は『じゃな!』と言って扉を閉めた。クラークはため息をついてから笑みを浮かべ寮に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

クラークはあの後スマホで決められた時間が来るのを自分の部屋で待っていた。すると外から音が聞こえる。気になってベランダに出てみると

 

クラーク「緑谷くん、、、、」

 

緑谷が外で蹴りの練習をしていた。新しく出来たスタイルの研究をしているのだろう。

 

緑谷「違うなぁ、、、ここはもっと、、」

 

クラーク「緑谷くん。」

 

すると緑谷は後ろを振り返る。そこにはベランダから飛んできたクラークがいた。

 

緑谷「クラークくん!もしかして、、うるさかったりしたかな?」

 

クラーク「いやいや全然そんなことはないよ。ただ気になってね。どうなんだい?新スタイル。」

 

クラークがそう聞くと緑谷はまたいつものようにブツブツと語り出す。本当に真面目で熱心な男なのだとクラークは改めて思う。

 

クラーク「ここ最近また一段と頑張っているように見えるよ。やっぱり仮免のため?」

 

すると緑谷は『それも勿論だけど』と言ってから続ける。

 

緑谷「オールマイトの、、、最後の戦いを見て、、クラーク君の戦いを見て、、、、まだまだ別次元の戦いだって思っちゃったんだ。だから、、頑張らなきゃならない。」

 

緑谷はそう言って拳を握る。

 

緑谷「誰かに頼るんじゃなく、、、この力をちゃんと使えるような、、、、そんな男に早くならなきゃって思ったんだ。」

 

そう言う緑谷の目には黄金のような輝きが感じられた。本当に強い意志を持ったものがもつあの輝きを、、、、

 

クラーク「いい心掛けだ、、、そうだ!僕も手伝うよ!」

 

緑谷「本当に?!嬉しいよクラーク君!」

 

そう言って2人で訓練をする。といってもクラークに受けに徹する。そこでアドバイスをするという形だった。そして、、、

 

クラーク「よし!そこだ!!」

 

緑谷「スマァァァァァシュ!!!!」

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

クラークが前に出した手に向けて緑谷は思いっきり蹴りを放つ。するとクラークは少し後ろに押され周りには強い風が吹いた。

 

クラーク「うん。よくなってる!」

 

緑谷「ありがとうクラーク君!」

 

すると

 

相澤「お前ら!ここでそんな特訓すんな!やるなら体育館の許可取れ!」

 

相澤先生に2人して怒られてしまった。まぁしょうがない。この場所でやるには少しやりすぎだった。次は体育館を借りようと思う。そして

 

クラーク「一佳?」

 

クラークは寮の外から飛んで拳藤の部屋のベランダに降りた。そして窓を叩いて呼び掛ける。すると

 

ガララ

 

カーテンとともに窓が開けられる。そこには下着姿の拳藤がいた。

 

拳藤「ちょっとさっきの話本当なのか気になっちゃってさ、、、いいでしょ?クラーク。」

 

拳藤はいやらしい笑みを浮かべる。クラークは沈黙のまま窓を閉めカーテンを閉め切りシャツを脱ぎ捨てた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その次の日の朝周りの部屋の下の階の人にもうちょい静かにお願いと怒られてしまった。2人して顔を真っ赤にして謝る。本当に恥ずかしい思いをした、、、、




次回からはついに仮免試験!!やっとあいつを書ける!!


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仮免試験編
第42話:集う猛者


段々一話あたりの文字数増やしてくつもりです。


時間はあっという間にすぎていって遂に仮免試験の日になった。皆が早起きをして各々準備をしている。そして

 

仮免試験会場

耳郎「うう!緊張してきたぁぁ!何すんだろ、、」

 

まだ内容などもわかっていない試験。緊張しているものが殆どだった。峰田が弱音を吐くと相澤先生が一喝して気合を入れさせる。

 

相澤「この試験に合格し、仮免を取ればお前ら卵は晴れてヒヨッコ!セミプロへと孵化出来る!」

 

相澤先生のその言葉に皆が気合を入れ覚悟を決める。すると切島が前に出る。

 

切島「一発いつものやろうぜ!!」

 

どうやら雄英高校の校訓!あれをやるのだ!!

 

切島「せぇの!プルス!」

 

ウルトラァァァァ!!!!

 

その時急に他の学校の人がその掛け声に入ってきたのだ。スッゴイ大きい声、、、

 

「勝手によそ様の円陣に入るのはよくないよイナサ。」

 

するとその人の背後からそんな声が聞こえてくる。黒い制服。そして帽子、、、

 

イナサ「しまった!どうも!!大変失礼いたしましたぁぁぁぁ!」

 

すると頭を下げ、その頭が地面に思いっきりぶつかった。そしてその時全員が気づく。

 

耳郎「待って!あの制服は!!」

 

爆豪「東の雄英、、西の士傑。」

 

そう数あるヒーロー科高校の中でも雄英に匹敵する程の難関高!士傑高校だった。するとイナサと言われた人が頭から血を流しながら話出す。

 

イナサ「一度言ってみたかったっす!プルスウルトラ!!自分雄英高校大好きっす!!雄英の皆さんと競える何て光栄の極みっす!!よろしくお願いしまぁぁ、、」

 

イナサがそう言おうとした時だった!

 

やかましい!鬱陶しいぞッ!!

 

イナサと呼ばれる人の後ろで帽子を深々と被ったガッシリとした体付きの人がそう怒鳴った。するとその隣にいた長身の人がその人に言う。

 

「良いじゃあないか承太郎。イナサはああゆう奴だろ?」

 

すると承太郎と呼ばれた人がそれに返すように言う。

 

承太郎「花京院、、、俺はそれを直せって言ってんだぜ、、はぁ、、全く、、やれやれだぜ。」

 

そしてその承太郎と言われた人は雄英の方を睨む。そして士傑は試験場に向かって歩き出していった。その時相澤先生が話出す。

 

相澤「夜嵐イナサ、、空条承太郎。」

 

葉隠「相澤先生知ってるんですか?」

 

耳郎「空条、、、、」

 

相澤「あの二人は強いぞ。夜嵐、、昨年度。つまり、お前らの年の推薦入学をトップの成績で合格したにも関わらず、何故か入学を辞退した男。」

 

その時緑谷が驚いて相澤先生に聞く。

 

緑谷「えっ?じゃあ一年?!」

 

相澤は頷いた。そしてそこからわかるのはあのイナサという人物は実力だけで言えば轟よりも上の可能性が高いということだ。

 

相澤「そして空条承太郎。雄英からの特別推薦を蹴り、士傑高校に入って3年含めトップの成績を残している男。」

 

切島「特別推薦を蹴る?!!」

 

雄英の特別推薦。極々稀に行われる推薦であり、とても強い個性を世間に見せており、中学までで個性を使いヴィランを討伐している経験を持つものに来る推薦。許可なく個性を使うのは犯罪なのだが、、、、

 

相澤「とにかく相当な実力者だ。意識しとけよ」

 

士傑高校の夜嵐イナサ、、空条承太郎!!みな驚いている所にまた違う衝撃が走る。

 

相澤「あっそういえば今回試験。クラークが観戦になるから一人、、、急遽参戦する奴がいる。」

 

その時周りに沈黙が走る。クラークは観戦?皆が一斉にクラークを見た。すると

 

クラーク「あ、、あぁ、、実はちょっと色々あって、、国との条件的に取っとかないとってね、、もう取ってるんだ!」

 

クラークは全員にテヘ!ぐらいのノリでそう言った。そして、、、

 

クラス「えぇぇぇ?!!!!」

 

皆から驚きの声が湧き上がった。

 

上鳴「えっ?!じゃあ何?!お前この日までの訓練どう見てたわけ?!」

 

峰田「こいつら馬鹿やってんなぁーとか思ってたんかわれぇ?!」

 

クラーク「いやいやそんなこと、、、」

 

クラークがそう嗜めていると道の方からリムジンがやってきた。皆そちらの方を見る。すると

 

トニー「いやぁリムジンを停めておくスペースが無いのは不便だな。」

 

クラス「ええええええ?!!」

 

そうそのリムジンからトニースタークが現れたのだ。今回4回目の驚きである。

 

相澤「スタークが一緒に受ける。まぁちゃんと自己紹介でもしとけ。」

 

お茶子「驚きの連鎖で頭が、、、」

 

そして皆の頭が纏まってない時にまた違う声が聞こえてきた。

 

「イレイザー?イレイザーじゃあないかぁぁ!!テレビや体育祭で姿は見てたけどこうして直で会うのは久しぶりだなぁ!」

 

その声は相澤先生の名を呼ぶ。どうやら知り合いらしく相澤先生は嫌そうな顔をしていた。

 

緑谷「あの人は、、、」

 

「結婚しようぜ!」

 

相澤「嫌しない。」

 

流れるような言葉のキャッチボール。そして芦戸が結婚という言葉に反応する。

 

「プハッ!しないのかよ!受けるぅぅ!」

 

相澤「相変わらず絡みづらいなぁジョーク。」

 

すると緑谷がその女性のことを説明してくれる。

 

緑谷「スマイルヒーローMsジョーク!個性は爆笑!!近くの人を強制的に笑わせて思考行動ともに鈍らせるんだ!!彼女のヴィラン退治は狂気に満ちてるよ!」

 

緑谷君って漫画とかだったら説明枠に扱いやすそうだなとか思っているクラークだった。

 

Msジョーク「私と結婚すれば笑いの絶えない、幸せな家庭が築けるんだぞ!!」

 

相澤「その家庭幸せじゃあないだろ。」

 

Msジョーク「ぷはぁ!」

 

とても仲が良さそうだ。同じことを思ってか蛙吹が質問した。すると

 

Msジョーク「昔事務所が近くでなぁ!助け、助けられを繰り返すうちに!相思相愛の仲へと、、、」

 

相澤「なってない。」

 

Msジョーク「良いなぁ!その即答のツッコミ!弄りがいがあるんだよなぁイレイザーは!!」

 

完全に仲がいい。仲が悪い訳がないと言ったところだ。

 

相澤「ジョーク、、お前がここに居るって事は、、、」

 

Msジョーク「そうそう!おいでぇ皆んな!雄英だよ!!」

 

するとその声がかけられた方からゾロゾロと人が歩いてくる。

 

「おお!本物じゃあないか!」

 

「テレビで見た人ばっかり!!」

 

Ms.ジョーク「傑物高校2年2組。私の受け持ち!よろしくなぁ!」

 

すると黒髪の男の人が緑谷の手を握って言う。

 

「今年の雄英は色々大変だったね!」

 

緑谷「へっ!」

 

すると次は上鳴の手を握った。

 

「でも君達は!こうしてヒーローを志してるわけだね!」

 

すると次は耳郎、、、

 

「素晴らしいよ!!」

 

そして手を離して語り出す。

 

「不屈の心こそ!これからのヒーローが持つべき素養だと思う!!」

 

眩しい!ドストレートに爽やかなイケメンだった。

 

「その中でも!神野事件を中心に体験した爆豪君と、、宇宙人ってことで有名になったクラーク君!君達2人は特に強い心を持っている!!今日は君たちの胸を借りるつもりで頑張らせてもらうよ!」

 

するとその人が出した手を爆豪は払い除けた。

 

爆豪「吹かしてんじゃねぇ!セリフと面があってねぇんだよ!」

 

切島「おめぇ失礼だろ!!すみません無礼で!」

 

「良いんだよ。心が強い証拠さ!」

 

轟の所にも何人かの人が来ていた。いや女性だな、、、

 

「ねぇ轟君!サイン頂戴!!体育祭カッコよかったんだぁ!!」

 

轟「はぁぁ、、?」

 

「辞めなよミーハーだなぁ、、」

 

峰田「オイラのサインもあげますよ!」

 

すると

 

「おおお!!トニースタークさんじゃあないか!!スタークさん!体育祭凄かったですよ!!」

 

一人の子がトニーに話しかけていた。一番若い感じの元気な有り余っている感じの子だ。

 

スターク「ハハハ!そうかい。それは良かった。」

 

相澤「おい!コスチュームに着替えてから説明会だぞ!時間を無駄にするな。」

 

クラス「はい!!」

 

その時さっきの爽やかイケメンの子がクラークに握手を求める。クラークは手を握るが自分は出れないんだ!と言った。彼は残念そうだったが内心喜んでいるのが感じ取れた。すると

 

上鳴「俺たちって意外に有名なんだなぁ、、、クラークは当たり前だけど!」

 

上鳴がそんな事を言った。するとその言葉にMsジョークが反応し相澤先生に話しかける。

 

Msジョーク「もしかして言ってないの、、イレイザー?」

 

相澤先生は何も聞こえなかったかの様に無視をする。その反応にMsジョークは少しムスッとして頬を膨らませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明会

会場には大勢の人が集まっていた。すると前の壇上の男性が喋り始める。

 

目良「ではあれ、、、仮免の奴をやりまぁす、、ああぁ、、僕、ヒーロー公安委員会の目良です。好きな睡眠はノンレム睡眠。よろしくぅぅ、、仕事が忙しくてろくに眠れない。人手が足りてななぁぁぁい!眠たぁあい!そんな心情の元、、ご説明させて頂きます。」

 

疲れを全く隠さないで全開で行く人だった。大丈夫なのな?という疑問は残るが話を続ける。

 

目良「仮免の奴の内容ですが、、ズバリこの場にいる受験者1540人、、、一斉に、、勝ち抜けの演習を行なって貰います。現代はヒーロー保護社会と言われ、ステインの逮捕以降、、ヒーローの在り方に、疑問を呈する声も少なくありません。」

 

ヒーロー殺しの主張。ヒーローとは自己犠牲の元になければならない。

 

目良「まぁ一個人としては、、動機がどうであれ、命懸けで人助けをしている人間に、、何も求めるなぁぁぁは現代社会において無慈悲な話だと思うんですがぁ、、、あーとにかく!対価にしろ義勇にしろ、多くのヒーローが、、救助、ヴィラン退治に切磋琢磨してきた結果、、、事件発生から解決までに至る時間は今、、引くくらい迅速になってます!君達はぁ仮免許を取得し、いよいよその激流の中に身を投じる。そのスピードについていけないもの、、、ハッキリ言って厳しい。よって試されるはスピード。」

 

そして上のモニターに表示される。

 

目良「条件達成者先着100名を通過にしまぁぁぁす。」

 

そう!最初の脱落は5割だと思っていたがそんな甘くはなかった!!この流れにも乗ってこい!そういうものだった!!1割を切るこの難題に乗ってこい!!

 

目良「まぁ社会で色々あったんで、、、あれがあれで、、あれしてくださぁぁい。で、その条件というのが、、これです。」

 

すると目良は手にボールの様な物と的の様な物を持った。説明によると、その的を体のいつも見えてる場所につけ、もう一つのボールでそれを狙う。そしてそのボールは一人6つ。3つ当たったら脱落で、2人倒した人から勝ち抜けの様だ。

 

目良「じゃあ展開後ターゲットとボール配るんで、、、全員に行き渡ってから1分後にスタートします。」

 

轟「展開?」

 

その時凄まじい音が鳴り始めた。上を見ると天井が開き出した。そして展開図の様に部屋が開いていく。

 

目良「皆さん。各々得意な地形苦手な地形があると思います。自分の個性を活かして、頑張って下さい。こんな物のせいで睡眠がぁぁぁ、、、私がなるべくはやく休めるよぉ、、スピーディーな展開をぉぉぉ!期待していまぁぁす。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

観客席

Msジョーク「イレイザー、、、チャック空いてるふふふ!」

 

クラーク「相澤先生の周りってハイな人ばかりですね、、、」

 

すると相澤先生はため息をついて頷いた。

 

Ms.ジョーク「しっかし21人とはなぁ、、お前が除籍してないとか珍しいじゃん!気に入ったの?今回のクラス。」

 

相澤「別に。」

 

相澤先生はMs.ジョークの質問に素っ気なく答える。するとMs.ジョークはクラークを見て尋ねてきた。

 

Ms.ジョーク「そいえばクラーク君!どうイレイザー?」

 

クラーク「僕は、、とても良い先生だと思いますよ。しっかりしててたまに怖いけど、、、頼りになる先生です!」

 

そこまで聞くとMs.ジョークはニヤニヤしながら相澤先生に言う。

 

Ms.ジョーク「へぇ〜良い先生やってんじゃんイレイザー!」

 

相澤「うるさい。」

 

Ms.ジョーク「フハハ!!照れんなよだっせぇな!付き合を!」

 

相澤「黙れ。」

 

この二人の流れは変わらなそうだ。

 

Ms.ジョーク「しっかし、、それなら変な話だぜ、、お前があの話を知らないわけがない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷サイド

緑谷「皆んな!!塊で動こう!!」

 

緑谷は全員にそう呼び掛けるが爆豪は一人で走り出してしまう。それを追って切島も、そして轟、スタークも一人で行ってしまった。

 

緑谷「轟君!スターク君!」

 

峰田「緑谷時間ねぇ!行こう!!」

 

緑谷「う、、うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

観客席

Ms.ジョーク「例年形は変われど、この試験には一つの慣習に近いものが存在する。全国の高校が競う中で唯一個性のわからないというアドバンテージを失ってる高校。」

 

クラーク「体育祭ですか、、、」

 

クラークがそう言うとMs.ジョークは『その通り!』と言って会場を見る。

 

Ms.ジョーク「それが全国地区で中継され、生徒の個性は愚か弱点、スタイルまで割れたトップ高校。」

 

クラークは耳を澄ませて緑谷達の会話を聞く。どうやらその事については勘づいたようだ。

 

司会「一次試験。スタート!!」

 

試験が開始される。そして、、、、

 

Ms.ジョーク「可愛いクラスなら生徒達に言ってあげればいいのに、、毎回まず初めに行われる、、雄英潰しの事を。」

 

緑谷君達の前に傑物高校が現れた。

 

「テレビで見たよ。自らを破壊する超パワー!まぁ不利な分そりゃ打つさ!!」

 

そして傑物高校の生徒達はボールを一斉に投げつけていく。緑谷は作り上げたシュートスタイルでボールを蹴り返す!そしてその風圧で周りのボールを飛ばす。

 

相澤「雄英潰し。彼奴らに言わない理由は無いが、、結局やる事は変わらんからな。ただただ乗り越えていくだけさ。」

 

そして各々が自分の新しい戦闘スタイルでボールを防いでいく。

 

相澤「ピンチを覆していくのがヒーロー。そもそもプロになれば個性晒すなんて前提条件。悪いがうちは、他より先を見据えている。」

 

緑谷サイド

緑谷「皆んなこの調子!!しまっていこう!!!」

 

クラス「おお!!」




今回は遂に承太郎と花京院が登場です!
そう士傑生です!何故士傑に行ったかはいずれわかります。
そしてもう1人出てきたけど誰かわかったでしょうか?あのトニーと話してた傑物の子です。
それではまた次回!


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第43話:暴風警報

今回はあのキャラが登場ッ!


観客席

Ms.ジョークは考えこむ顔をして相澤に問いかける。

 

ジョーク「なぁイレイザー、、この一次試験先着順って事で攻めたもん勝ちって思えるけど、、、これ違うね。違くない?」

 

相澤「あぁ、、団結と連携、、そして情報力が鍵になりそうだな。先着100名と言う言葉に惑わされ、焦って取りに行くと、、、返り討ちに逢うぞ。」

 

そういう相澤の目には完璧な守りの体制を取っているA組の姿が写った。

 

「全て弾くか、、、」

 

「やはりこんなものでは雄英の人はやられないなぁ、、」

 

「まぁでも、、見えてきた。」

 

真壁漆喰 個性:硬質化

 

すると真壁はボールをこねて石の様に硬質化させる。そしてそれを下にいる人に渡した。

 

真壁「任せた。」

 

「任された。」

 

投擲射手次郎 個性:ブーメラン

 

投擲「こればっかりは僕から一抜けすることになるかもしれないけど、、、」

 

すると色々なよくわからないポーズを決めだす。

 

投擲「そこは敵が減るってことで多めに見てもらえると有り難いなぁ、、ターゲットロックオン!!シュバっ!」

 

そして手に持っていた石化ボールを全弾投げ始める。

 

投擲(ブーメラン。軌道幻月。狙いは定めた。地中の軌道を隠す事で君らは反応出来ないのさ!)

 

投擲が投げたボールは地面に入っていきどこから現れるかわからない!すると

 

耳郎「下がって!うちがやる!!」

 

そう言って耳郎が前に出た。耳のイヤホンジャックを腕の装置に接続し、地面に指を刺す。そして

 

耳郎(音響増幅!アントリファージャック!ハートビートヴォイス!!)

 

バッゴォォォォォォン!!!!

 

投擲「地面を抉りやがった!」

 

そう地面を音で抉り取ったのだ。が、投擲のブーメランは終わらず空に打ち上がったボールは、狙いを峰田に定め、向かってくる。

 

峰田「オッ!オイラに来てるぅぅぅ!!!」

 

すると芦戸が手から酸を出す。

 

芦戸「粘度、溶解度マックス!アシッドフェェェェェェル!!」

 

酸を盾の様に峰田の前に出す。すると当たったボールは完全に溶けた。

 

峰田「助かった!良い技だな!」

 

芦戸「トロトロにして!壁を作る防御技だよ!!」

 

それと同時に常闇がダークシャドウを覆う。

 

常闇「ブラック闇躯!!」

 

そしてボールを手に持ち構える。

 

常闇「宵闇よりし、、穿つ爪!!」

 

攻撃した先にいた女性は慌てて上半身を亀のように隠したのだ。そして頭が出てくる。

 

「強い!」

 

中瓶畳 個性:折りたたみ

 

そして段々と体を出していく。

 

「成る程、、体育祭で見てたA組じゃあないや、、、成長の幅が大きいんだね、、」

 

その時アナウンスが入る。試験進行のアナウンスだ。どうやらまだ脱落者は0。まだ様子見といった状況だった。その時

 

「離れろ!彼等の防御は堅そうだ!!」

 

男は地面に手をつけた。そして

 

「最大威力!!震伝動地!!」

 

ゴゴゴガァァァァァァァン!!!!

 

その瞬間地面が割れ、激しい揺れが生じる。足場は崩れ皆が落ちていく。

 

「勿論こっちも、、必殺技は編んであるんだよ。」

 

真堂揺 個性:揺らす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

都市地域

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!

 

その場で凄まじい戦いが起きていた。両者空を飛びながら戦っていた。

 

トニー「正直周りに人がいるんだから私達が戦う意味はないんじゃあないか?」

 

夜嵐「いやぁそんなことないっす!!やっぱこういう試験は、、、熱い戦いっすよねぇぇ!!!」

 

ドヒュゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!

 

夜嵐はトニーに向けて一気に暴風を放つ。トニーの体勢が崩れた瞬間

 

夜嵐「フン!」

 

夜嵐は下の人達から巻き上げたボールを一気にトニーに放った。だが!

 

ヒュン!ヒュゥゥン!!ビュン!

 

トニーは繊細な動きでそのボールを巧みに避けていく。そしてどんどんと夜嵐に向かう。

 

ヒュイ!

 

だが夜嵐は笑みを浮かべたままその場から動かない。何故なら前に放った避けられたボールを逆に吹かせた風でトニーに向かわせていたからだ。

 

ゴオオオオオオ!!!!!

 

両者が一気に近づいていく。そして!

 

ギュオッ!!ビュン!!ドォォォォォン!!!

 

トニーはフラッシュバンを使い夜嵐の視界を奪う。そして後ろから迫ってきたボールを上に飛び避け夜嵐に迫る。だが夜嵐も視界がないまま手を上げボールを上に飛ばす。そして

 

ピン!ピン!

 

両者のターゲットが一つずつ光る。

 

夜嵐「やっぱそう簡単には行かないっすねぇ、、、」

 

トニー「そのようだ。」

 

その時近くのビルの方で動きがあった。1人の男がビルの上で準備運動をしている。

 

「さぁ、、、、やりますか!」

 

するとその男は一回軽くジャンプしてから走り出す。そしてそのままビルから一気にジャンプして夜嵐とトニーの真上に現れた。

 

ビュン!ビュン!

 

2人の目に何か糸のようなものが纏わりついた。2人はすぐさまそれを剥ぎ取り上を見る。そこに現れたのは

 

「やぁお二人さん!ちょっと邪魔するよ!」

 

赤と青がメインで胸あたりに蜘蛛のようなマークがあるさっきの男だった。

 

ピーターパーカー 個性:蜘蛛

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

観客席

クラーク「地震による分断、、、、こっからは個人戦が強いられる、、」

 

そう先程の地震で全員が剥がれてしまっていた。そしてそんな時

 

カチッ!

 

緑谷は急に目の前から現れた女性にターゲットを一個当てられてしまった。

 

「当たった。駄目ですよ。ボォッとして、、でもピンチなのに笑ってるのって、、変なの。」

 

そうその女性は士傑高校生だった。そして立ち上がる。

 

「カッコいいねぇ!こうゆう断線が予想される試験だと、まず情報の多いところから狙うって考えの人もいるらしいの。だから雄英が速めに脱落してしまう可能性を考えて会いにきたの!折角強豪校との繋がりのチャンスだし、貴方達の事もっと知りたくて!」

 

緑谷「良く、、喋りますね。」

 

緑谷はワンフォーオールを纏う。女性は右手の石を投げる。それを避けると続けて左のボールを投げてきた。緑谷は咄嗟にジャンプして避ける。が着地した時!

 

緑谷(いない?!どこに?!!)

 

「こんな、、ボールで殴ればいいじゃない!」

 

後ろからの攻撃、何とか反応して距離をおく。反撃しようとするが、、、そこに姿はない。

 

「消える個性だと思ってる?」

 

すると後ろから声がする。すぐ様反応するも間に合わず拘束されてしまう。

 

「私はただ隠れてただけよ」

 

緑谷「隠れてた、、だけ?!」

 

緑谷は理解が追いついていなかった。

 

「そう。これは技術。相手の目と耳から私の存在を逸らすのよ。その瞬間息を止めて何も考えずにね!」

 

そう、それは一種の暗殺術などで使われるスニーク技術だった。

 

緑谷「士傑ではそういう事も学べるんですか?」

 

「コツは訓練を訓練だと思わない事。」

 

すると女性は少し笑ってから言う。

 

「お互い知りたがりだ!次は私ね。貴方は何でヒーローを志してる?名誉?誇り?誰の為?貴方のことがもっと知りたいなぁ!!」

 

その時緑谷はワンフォーオールを纏いそこから脱出!それと同時に二人の間の地面から何かが飛び出てくる。

 

投擲「士傑もいる。やだな。」

 

そう、それは先程のブーメラン。傑物高校が集まってきていたのだ。緑谷は色々な個性に襲われるが対応していく。その時

 

麗日「大丈夫?!!こっちに来て!速く!!」

 

緑谷の目に麗日が写った。だがその時麗日は足を滑らせて落下する。緑谷はすぐに動いて麗日を抱える。それと同時に足を使って周りの足場を崩し周りの生徒は一時動けなくした。そして走り出す。

 

観客席

クラーク「どうやら他の学校も戦い方を見直し出したようですね。」

 

相澤「あぁ、、、こっからが本番だな。」

 

緑谷と麗日は物陰に隠れ一時落ち着く。

 

麗日「ごめんね!、、下手こいた。」

 

緑谷「ううん別に。そんな。」

 

麗日は外を確認する緑谷をずっと眺める。そして、、、、ターゲットに手が伸びる。

 

パシッ!

 

緑谷「ひょっとして!士傑の人ですか?」

 

麗日「はえ?」

 

麗日は驚く。すると緑谷は麗日を見て語り出した。

 

緑谷「麗日さんの個性は訓練して、、、ごく短い時間なら副作用を気にせず自身に使えるようになっている。なのに、危ない目にあっても発動の素振りすらせず!なによりも、無策のまま敵陣に姿を現すなんて、、、僕の知っている麗日さんじゃあない!!」

 

するとその麗日と思われていた女性が笑みを浮かべる。

 

「へへ!気づいて助けたって事は、、」

 

するとどんどんとドロドロに溶けていった。

 

「逆に利用しようと考えたの?」

 

緑谷「そこまで頭回ってません。でも良かった!結果的に麗日さんじゃあないなら尚更浮かんだり出来ないから!あのまま落っこちてたら、、確実に背中を痛めてた!」

 

「へぇ成る程。それが君の考えなんだね。もっと教えて欲しいなぁ君のこと!君は誰でも助けるの?境界は?何を持って線を引く?」

 

すると完全に元の姿に戻った。いや、、、、裸であった。

 

緑谷「ふ?!服は?!何で裸?!!着てください!!」

 

「ヤルことやったらね!」

 

すると女性は引っ掻き攻撃を行う。緑谷の右頬をかすった。その時

 

シュルルルル!!!

 

「もお!」

 

テープが伸びてきたのだ。そしてその個性と言えば!

 

瀬呂「緑谷!!何この羨ましい状況!!」

 

そう瀬呂が助けに来てくれていたのだ。その後ろからは麗日が現れる。

 

麗日「解除!」

 

そして空中から一気に地面に落ちるようにし、女性を捕まえようとする。が

 

シュ!!

 

避けられる。

 

麗日(反応凄!)

 

すると女性は一回転して岩の上に座り込んだ。

 

「いいとこだったけど、、残念。本当に、、本当に!もっと話したかったぁ、、でもこれじゃあもう無理ね、、残念だ。麗日お茶子さん。とっても信頼されてるね。」

 

麗日「はっ?」

 

すると女性はジャンプして逃げていった。

 

瀬呂「待て痴女!!」

 

緑谷「嫌追わなくていい!」

 

緑谷は瀬呂を止める。それは女性が個性の関係上服ごとターゲットを脱いでいるからだ。

 

緑谷「それより二人は本物だよね!」

 

瀬呂「何言ってんだ緑谷?」

 

緑谷「実はさっきの人、、麗日さんそっくりに変身してて、、」

 

すると瀬呂と麗日が驚嘆した。

 

瀬呂「裸だったのか緑谷??!!」

 

瀬呂はそこ質問?!と言うことを聞き流れ緑谷を揺さぶった。

 

緑谷「ちゃんとコスチューム着てたから!」

 

そして女性の事を説明する。だがやはり雄英はチェックされているようだ。緑谷と麗日が仲良いのも理解していた。もうこの時点で30人近くが試験を通過していた、、、、100人に到達するのはもう時間の問題だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビュンビュン!

 

ピーター「雄英に士傑!本当の強豪校と戦えてる光栄だ!」

 

トニー「心の声が漏れてるぞ蜘蛛少年!」

 

夜嵐「いやぁでも!やっぱ最高っすねぇ!!」

 

そこでは雄英、士傑、傑物の生徒が戦いあっていた。他のものは参加出来ずただそれを見ていることしか出来なかった。すると!

 

夜嵐「ただちょっと、、、そろそろ決着つけたいっすねぇ!!」

 

トニー「それについては同感だね。」

 

ビュゥゥゥン!!!

 

トニーと夜嵐は一気に距離を取った。ピーターはその間に置かれえ?という風な反応をする。

 

ビュゥゥゥン!!!

 

すると夜嵐は風を操って周りの学生が持っていたボールを自分の手中にする。そしてトニーは胸元のリアクターを輝かせた。

 

ピーター「これは、、、」

 

その時ピーターの頭に警戒の信号が入る。彼曰くスパイダーセンスというものだ。

 

ピーター「不味い!」

 

そしてピーターはその場から一瞬で離脱する。いい判断だ。

 

夜嵐「それじゃあ、、、よろしくお願いしまぁぁぁす!!!!」

 

ビュオオオオオオン!!!!!

 

その瞬間夜嵐はそのボールを従えながら一気にトニーに向かっていく。低空飛行だ。

 

ジャービス「エネルギー80%」

 

対するトニーはリアクターにエネルギーを溜めている。そしてどんどんと夜嵐は迫ってくる。

 

夜嵐「これで終わりっす!!!!」

 

そして手を前にかざす。その瞬間風にのった全てのボールがトニーに向かう。トニーは未だエネルギーを貯める。そして

 

ジャービス「エネルギー100%チャージ完了しました。」トニー「よし今だ。」

 

ドゥオオオオオオオオオン!!!

 

お互いの攻撃が正面からぶつかり合った。その瞬間凄まじい風が吹き荒れ青い光が飛び散った。そして、、

 

ヒュゥゥゥゥゥ、、、

 

煙が晴れた時その2人は、、、

 

「通過者は控室へ移動してください。はよ!」

 

そう2人共一次試験を通過したのど。何故なら、、、

 

「うぅ、、、」

 

「クソ!」

 

夜嵐の移動した場所にいた生徒はその移動と共にボールをターゲットに当てられていたのだった。そして

 

トニー「作戦成功だ。君なら私の挑発にのって正面からくると思ってね。君の行動を抑制し私は背後の他の生徒を狩らせてもらった。」

 

そうトニーは正面の動きに夜嵐を抑え、背後からホーミング式のデバイスにボールを携えさせた物を射出していたのだ。

 

夜嵐「これは、、、してやられたって感じっすね、、」

 

そこから少し離れた場所

ピーター「いやぁ、、、やっぱスタークさんは凄いや!」

 

ピーターはその光景を見てそういった。その背後にはピーターに迫る他の参加者がいた。だが

 

ヒュン!パパパッ!!

 

ピーターはその場でバク宙をしてそれを避けその参加者を糸で拘束したのだ。

 

ピーター「とにかく、、、僕もあがるとしよう!」

 

そしてピーターも一次試験を通過することに成功したのだった。




ということでピーター登場です。
メイ叔母さんと一緒に日本に越してきた設定で一応日本育ち日本生まれです。
ピーターのスピンオフも書けるかな?
それではまた次回!


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第44話:氷と炎とエメラルド

いつの間にか10000UA超え!ありがとうございます。出来たらこれからもよろしくお願いします。そして出来ればお気に入りと評価を!
改めて、、、、よろしくお願い申し上げます


工業地帯

轟は孤軍奮闘していた。残りは半分。どのように戦うかを思考していた。その時

 

ヒュオ!

 

ボールが飛んでくる。轟はすかさず炎でボールを失速させ地面に落とす。すると目の前に忍者のような集団が現れる。

 

忍者レッド「やるやる〜流石体育祭三位の轟君だっけ?しかし一人なんて凄いねぇ!余裕有りまくり!」

 

忍者グリーン「でもいくら雄英でも一人はまずいっしょ!」

 

忍者ブラックガール「1対10だよ、、どうすんの?」

 

相手は10人。10対1の戦いを強いられる。

 

轟「助かる。探す手間が省けた。」

 

だが轟は強気でそう言い放った。

 

忍者レッド「カッコいいねぇ!!」

 

それと同時に忍者が一斉にボールを投げる。轟は氷結でボールを防ぐ。そして地面に氷をつたらせて上にいた忍者の足を凍らせた。

 

忍者ブルー「クソ!動けねぇ!!」

 

轟「お前ら、、本当に体育祭見てたのか?」

 

忍者レッド「勿論見てたよ!!」

 

すると忍者レッドが鉄の丸ネジを投げる。それは段々とデカくなって轟に向かっていった。轟は氷結でそれをガード。だが氷にヒビが入り出した。

 

轟(物を大きくする個性か!)

 

忍者レッド「まだまだ!!」

 

ヒュン!ヒュン!ヒュン!!

 

そして釘やさっきの丸ネジを何個も投げてくる。

 

轟(最大を出すか?嫌他にも仲間が!)

 

バリィィィィィン!!!!

 

すると遂に氷が砕け散った。その間を抜けて迫ってきた丸ネジを炎で失速化させて避ける。

 

轟(全部溶かせないにしろ!全く効果がないだと?!)

 

忍者レッドは足元の氷を釘で破壊する。

 

忍者レッド(ただの鉄じゃあないからね!熱に強いタングステンを使ってるわけ!!)

 

そして仲間の足の氷も破壊する。

 

忍者レッド「言ったでしょ轟君!いくら雄英生だからって単独で動くのは、、、余裕ありすぎだっての!」

 

轟は炎を出す。すると忍者の二人が攻撃に出る。一人は水を、もう一人は黒い水のような物を放出した。その三つがぶつかり合い相殺。轟は後ろに下がり氷結。そこに巨大化した物が、、、、

 

忍者イエロー「畳み掛けろ!!」

 

忍者イエロー2「おおよ!!」

 

そして二人の筋肉忍者がそこらの物や鉄パイプを引き剥がして轟に投げつけた。轟はそれを氷結で防ぐ。

 

轟(炎には水!氷には物理攻撃!しっかりと対策を練ってやがる!)

 

そして炎を出すがまた相殺される。すると一気に煙が舞う。忍者は轟を見失った。

 

轟(試験会場にこんなとこを作ったのはヒーロー公安委員会の意図だろう。建物や地形を生かして戦えっていう。)

 

そして手に小さい炎を出す。煙の中に火を見つけた忍者達はそこへ向かう。

 

轟(なら!あるはずだ!!)

 

轟は氷結を行う。そしてその氷の先をタンクに突き刺す。

 

轟(タンクの中にも本物が!!)

 

忍者達がついたところにあったのは燃やされた火災報知器だった。そして本人はその後ろからタンクに向かって炎を放つ。そして

 

ボッヒュゥゥゥゥゥゥゥン!!!!

 

その瞬間ピンク色の煙が巻き上がった。忍者達は吹っ飛び、轟は氷の壁でその衝撃を防ぐ。

 

忍者レッド「あのやろお、、無茶しやがっ、、ん?!」

 

すると体が凍らされていた。

 

轟「やっぱ委員会も流石に爆発の威力を下げていたか、、」

 

そう轟はタンクの爆発を用いて相手を一時退けそこを氷で拘束するという作戦を考えたのだ。あの一瞬で!だが爆発の威力はあまり考えていなかったらしい、、、、危なっかしい

 

忍者レッド「てめぇ!」

 

轟「悪いな、、落ちるわけにはいかねぇんだ。」

 

そして轟は最後の一人分である忍者レッドにボールを当てようとする。だがその時だった!!

 

ピシィィィィィィィン!!!!

 

轟(ん?!)

 

轟の目に何か緑色の紐のようなものが写る。そしてそれを轟は踏んでいた。その時!!

 

ビュン!ビュン!ビュビュビュン!!

 

緑色の何かが大量に飛んできた。轟は瞬時に氷結を使い身を守る。がその氷結も直ぐに壊される。

 

轟(何だ?!)

 

そして轟は後ろに下がろうと足を後ろに、、、だが!

 

ビュン!ビュン!!

 

背後からもその緑色の何かが迫ってきた。轟はすぐに反応して後ろに氷壁を作るが、、、

 

ヒュン!

 

その氷壁も壊れ肩にそれが掠った。

 

轟(くっ!何なんだこれ、、、)

 

その時轟は気づいた、霧と細くて見えづらかったが、確かに周りに緑色の紐のようなそれが大量に張り巡らされていた。

 

轟「結界?!これに触れると、、、今のが発射されるのか、、、」

 

その時!

 

「良く気づいたね。僕のハイエロファントの結界に。」

 

その声の方向を見ると黒い制服、赤い髪、白いマフラーを首にかける長身の堅いの良い男がいた。

 

轟「確かお前は、、、会場入り口で見たな。」

 

「そうだね。イナサがお騒がせした。」

 

するとその男の背後に緑色に輝く人型のヴィジョンが現れた。

 

轟「それがお前の個性か。」

 

「あぁそうさ!僕の名前は花京院典明。個性の名はハイエロファントグリーン!!君にはここで落ちてもらう!」

 

花京院典明 個性:法皇の緑(ハイエロファントグリーン)

 

するとそのハイエロファントグリーンと呼ばれるスタンド型個性は手と手を重ね合わせる。そして

 

花京院「エメラルドスプラッシュ!!」

 

その花京院の声と共にその手の間からさっきの緑色の物が発射された。

 

轟「くっ!」

 

轟は氷結を使いながら防ぎ後ろに逃げていく。が

 

ビュン!ビュン!!

 

後ろの結界に触れ後ろからも攻撃が迫る。

 

轟(ここは一旦!)

 

すると轟は地面に向けて氷結を行い氷の柱を作って上に逃げた。

 

轟「まずいな、、、あいつの個性中々厄介だ。一旦逃げたがどうか、、、」

 

その時

 

花京院「そうかな?」

 

轟はすぐ様後ろを向き炎を向ける、そこには細くなったハイエロファントがいたのだ。下では花京院がポーズを取っている。その炎を軽く交わしたハイエロファントは轟のターゲットにボールを当てた。

 

轟(何処まで万能なんだこの個性?!)

 

轟は何も出来ずボールを左肩のターゲットに当てられ氷の柱を落ちていく。

 

轟(どうする!?この状況!正直勝てる気はしねぇ、、、逃げると行ってもあの個性、、、、正直逃げきれねぇ、、じゃあどうする?さっきの爆発は?いや、、、周りのタンクの爆発だけじゃあたりねぇ、、もっと威力の高い、威力の、、)

 

その時轟の頭の中に一つの考えが思いつく。そして笑みを浮かべる。

 

轟(正直無事で済むかわからねぇが、、)

「やるしかねぇか、、、、」

 

そして轟は氷と炎を同時発動する。そして氷の柱に氷の道を作りながらサーフィンのように移動し炎をハイエロファントに当てていく。

 

花京院「轟君!残りの2つのターゲットも頂戴させて貰おうッ!」

 

すると轟はどんどんと周りを氷結させていく。それと同時に炎を高めていた。

 

轟(もっと!もっとだ!!)

 

花京院「一体何を、、、」

 

そうやって轟は攻防を続けるがハイエロファントは恐ろしく強く。轟は幾つもの攻撃を受けてしまっていた。そして立ち止まる。忍者レッドの隣に、、、すると

 

花京院「もうお終いだ轟君!」

 

花京院がそう言い放った。轟は周りを見る。するとそこには大量の緑色の紐のようなものが張り巡っていた。

 

花京院「君がそこから一歩でも、、、嫌手を少し上げただけで結界が発動し、360度からのエメラルドスプラッシュが襲う!君の負けだ!!」

 

そう完全に身動きを封じられていた。結界の緑色の紐は指一本一本の間にまで張り巡っていたのだ。すると轟が口を開く。

 

轟「確かにてめぇの個性は凄いし普通だったらこの状況、、、俺の完敗だ。だが俺はここで落ちるわけにはいかねぇし負ける気もしねぇ、、」

 

その目には黄金のように輝くものが感じ取れた。

 

花京院「何を言って、、、」

 

すると轟は同時発動をやめ氷を抑える。そして炎をどんどんと高めていった。その熱は凄まじく少し離れた花京院にもその熱が伝わる程だった。

 

花京院(ここまでの熱、、、やはり成長しているな。だが何を待っている?一体、、、ん?)

 

その時花京院は気付く。いつの間にか周り一面が凍らされていたことを!周りに立ち込めるピンク色の霧や自分の結界で見え辛くなっていたが、確かに周り一面が薄い氷で覆われていたのだッ!そして吐く息は白くなり空気は冷え切っていた。

 

轟「体育祭見たんだろ?」

 

轟は花京院に向かってそう問いかける。その時花京院の中に嫌な考えが巡った。

 

花京院「まさか?!」

 

轟「あぁ、、てめぇの想像通りだよ。急激に冷やされた空気が一気に熱せられたら、、、膨張し爆発を起こす。」

 

そうそれは体育祭で起こったあの爆発だ!それを今轟は周りのタンクも含めた最大規模の爆発を起こそうとしていたのだッ!!

 

轟「気おつけろよ!」

 

花京院「くっ!」

 

花京院が守りの態勢を取りそれと同時にハイエロファントのエメラルドスプラッシュを放つ。すると轟は今までずっと溜めていた炎を思いっきり放出した。そして!

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

 

大爆発が起きた。その爆発の衝撃によって花京院はぶっ飛ばされる。周りの忍者は吹っ飛ばされた。

 

花京院「やっぱり、、、凄いな彼は、、」

 

花京院は何とかハイエロファントで身を守り無事だった。そして

 

轟「く、、何とか逃げれた。厄介な相手だった、、それに、、」

 

すると轟の隣には忍者レッドがいた。

 

轟「お前も連れてこれた。」

 

そして忍者レッドのターゲットにボールを当てる。

 

「通過者は控え室へ移動してください。はよ!」

 

轟焦凍 一次試験通過

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わりとあるビル 八百万サイド

印照「なぜ戻って、、、この子が脱落したとは思わなかったの?」

 

八百万達は聖愛学院の印照才子達に苦しめられていたが今それを逆転させていた。

 

耳郎「あんたはそうかも知れないけど私らは違うの。」

 

蛙吹「私達は仲間を見捨てたりしないわ!」

 

障子「それにもしも脱落してないって可能性が少しでもあるなら、、、助けに行かないわけがないだろう!」

 

八百万「それが私達!1年A組!!」

 

そして印照は持っていたボールを地面に落とす。

 

才子「流石雄英、、、完敗ですわ。」

 

そう誰もが勝利を確信した時だった。

 

ファサァァァァ!!!!

 

髪の毛が伸びてきて才子を絡んだ。そして一気に八百万達の手を抜けていく。

 

八百万「何?!」

 

すると奥からカツンッ!カツンッ!とこちらに歩み寄ってくる足音が聞こえて来た。そしてそこには印照達と同じ白い制服を着た長髪の女性がいたのだ。

 

「作戦だ、、、方程式だ、、、本当にくだらない事をするわ才子。しかもこんなにあっさり負けてしまう。」

 

印照「貴方、、、は!」

 

するとその女性は印照を気絶させる。八百万達も理解できていなかった。

 

八百万(仲間じゃあないの?)

 

同じ学院の学友同士と考えている八百万は理解ができない。すると長髪の女性が口を開く。

 

「しょうがないわね、、、私がやってあげる。一方的な力だけで。」

 

そしてその女性は髪を伸ばしながら迫ってくる。八百万達は身構える。だが正直まずい状況かも知れない。

 

八百万(相手はどれくらいの強さなの?正直私はもう個性を発動できないかも、、、今の私は完全にお荷物!)

 

「覚悟しなさい。」

 

その瞬間その女性は髪を大量に伸ばして攻撃して来る。前方に逃げ場はない。

 

八百万「皆さん!一旦後ろに!!」

 

が!

 

障子「駄目だ八百万!!」

 

耳郎「後ろまで髪が伸びてる!!」

 

そう空調や排気口を通って髪が後ろまで来ていた。スピーカーも壊されている。

 

八百万「皆さんヘッドセットを!!耳郎さん!今出せる最大を!!」

 

耳郎「わかった!!」

 

そして皆ヘッドセットをする。そして

 

耳郎「ハートビートアタック!!MAX!!」

 

そして超音波ではないが大きな音を出す。普通の人間なら鼓膜が破れる程のものだ。だが!

 

「ごめんなさい。全く聞こえないわ。」

 

その女性は全く動じてなかった。八百万は状況を察して耳郎に攻撃をやめさせる。

 

耳郎「一体何で?!」

 

すると、由香子の耳から髪の毛が出て来る。

 

八百万「あれが答え、、、何も聞こえない代わり鼓膜を守ったのですわ。」

 

するとその女性は頷いた。

 

「貴方中々頭がキレるじゃあない。そう鼓膜を髪の毛で守ったの。そしてこれが私の個性。ラブデラックス!!覚悟しなさい。」

 

山岸由香子 個性:ラブデラックス

 

障子「なら力づくでも!!」

 

そして障子は思いっきり殴りかかろうとする。だが!

 

ギシシィィィ!!!

 

髪の毛に抑えられたのだ!

 

障子「力も強いのか?!!」

 

山岸「やぁね、、、レディに手を出すなんて。」

 

障子は何とか髪の毛を振り払う。状況は厳しいと言っていいだろう。すると

 

山岸「貴方達ももう終わりの様ね。ならケリをつけてあげる。」

 

山岸は髪の毛で幾つかのボールを掴む。そして!

 

ビュン!

 

山岸「お疲れ様!!」

 

髪の毛と同時にボールが一気に迫っていく。その時!!

 

蛙吹「スタークちゃんに頼んでおいて良かったわ。」

 

すると口の中から何やら丸い物を取り出した!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回想

トニー「奇襲用のアイテムか、、、」

 

蛙吹「ええ。私の胃の中に入れておいて急に飛び出させるの。そうすれば事前に対策もされないしバレないわ。」

 

トニー「確かに突如現れた相手の武器に敵は対応できない、、、理にかなってるな。」

 

するとトニーは一つの丸い何かを手渡す。

 

スターク「フラッシュグレネードだ。だが普通のとは違い特殊なコーティングをしておいた。君の胃にも優しいし、、、、ちょっとした光学明細を搭載した。それと起動のスイッチは君の体外から出て1秒後。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

そして蛙吹は口からそのフラッシュグレネードを剥ぎ出した。

 

蛙吹「皆目を瞑って!」

 

すると

 

ピカァァァァァァァァァン!!!

 

フラッシュグレネードが起爆する。一歩目を瞑るのが遅かった山岸は前が見えなくなる。そして

 

ブオオオオオーーーーーン!!!!

 

山岸「きゃあああ!!!」

 

それと同時に耳郎が再度音の攻撃。山岸は先程とは違い対応が遅れ耳を塞ぐ。さらに

 

ガシッ!!!

 

障子が一気に詰めて山岸を拘束した。が山岸は全ての髪で攻撃し、障子を後退させ始める。よってこれはほぼ意味がないように思われた。

 

山岸「馬鹿ね!髪をどうにかしないと!!」

 

シャキン!

 

その時山岸の髪の毛は完全に断ち切られてしまった。山岸の後ろには

 

八百万「はぁ、、はぁ、、、もうこれで立つことは出来ませんが、、、、勝ちです。私達の、、、」

 

そう八百万が大きめのハサミを創造していたのだ。視界を奪われた際八百万は背後に周り、山岸が一点に髪を集中させた時にそれを切るハサミを創造していたのだ。だが今までの戦いを通じもう立てない状況まで八百万は疲労していた。

 

ピン!

 

そして山岸のターゲットにボールが当てられる。山岸はその場で膝をついて頭を掻きむしる。

 

山岸「どうした、、、何で私が!!どうして、、、どうして私が負けるのよォオオオ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」

 

そして喚き泣き叫んだ。すると側に気を取り戻した印照が寄り添った。

 

印照「私達は皆、、、彼らの友情に負けたのです。」

 

山岸「友情?」

 

すると印照は頷いてからこの場を去る雄英生達を見る。

 

印照「私達に欠けていた、、、強く気高い友情が、、、」

 

八百万御一行 一次試験通過

 




今回は長めで轟と八百万の所書きました!花京院のハイエロファントってやっぱ強いですよねぇー それと次回は多分承太郎です!


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第45話:星の白金

今回は戦闘回ッ!


観客席

ジョーク「ガムいるぅ?」

 

クラークの隣に座っていたMs.ジョークは不意にガムの箱を向けてきた。

 

クラーク「あっ、、ありがとうござい、、」

 

クラークはお礼を言いながらそれを貰おうとするが、、、

 

相澤「辞めとけ。指挟む奴だ。」

 

相澤先生に止められた。するとMs.ジョークは少し不機嫌そうな顔をしてから試験に目を向けた。

 

相澤「しかし、、誰が通ったか落ちたか見られないのがもどかしいな、、」

 

ジョーク「内の真堂が地面バックリやったせいで、余計見づらくなったなぁ、、」

 

すると相澤先生はクラークに見えるか問う。Ms.ジョークは『そんなのもわかんの?』と興味津々に聞いてきた。そしてクラークは会場をよく見る。

 

クラーク「全部はわかりませんが、、、轟君が上がった事はわかりました。それに八百万さん。障子君。蛙吹さんに耳郎さんも。でもそれ以外は、、、」

 

そこまで言うと相澤先生は一言

 

相澤「そうか、、」

 

と言った。するとMs.ジョークが笑いを堪えてるのか口を抑え

 

ジョーク「えっ何々?心配してんの?」

 

と言った。だが相澤先生は特に表情を変える事なく言う。

 

相澤「ジョーク、、俺は心配じゃあない。期待してるんだ。例えそばにいなくても、クラスのやる気を底上げしてくれる奴がいるからな」

 

ジョーク「ベタ褒めかよ、、気持ち悪。」

 

そこまで話を聞くとMs.ジョークはそう言って大きな風船ガムを膨らませた。

 

相澤「それが俺のクラス。1年A組だ!!」

 

その後試験は順調に進んでいった。緑谷、麗日、瀬呂は見事な連携の末一次試験を通過する。

 

爆豪サイド

爆豪達は高速道路を模された場所で士傑生と戦っていた。そしてそれを倒し肉塊にされていた者達を殲滅した。同行していた切島、上鳴は試験を通過する。すると爆豪は先程まで戦っていた士傑生の所に歩みを進める。

 

爆豪「そんじゃあまぁ、、、」

 

そして爆豪がその士傑生肉倉にボールを当てようとした時!

 

ズッ!

 

突如何者かの人影が目の前に現れる。

 

爆豪「クソっ!」

 

ドォォォォォォン!!

 

その瞬間爆豪は殴り飛ばされたッ!まるでトラックに突っ込まれたような!そんな衝撃だったッ!!

 

「肉倉め、、、、まったく、、情けねぇ先輩だぜ」

 

そこに立っていたのは長身のガッチリとした体型の士傑生。そう会場入り口で見た空条承太郎だった。

 

爆豪「てめぇは確かさっきの、、、、雄英を蹴った空条承太郎、、、」

 

すると承太郎は爆豪を見て言う。

 

空条「へぇ〜ちゃんと覚えてくれてるみたいだな。てっきりてめぇみたいな奴は細かい事は気にせずただ突っ込んでくるタイプだと思ってたぜ」

 

そこまで言うと爆豪は笑みを浮かべて言う。

 

爆豪「そんなに来て欲しいなら、、、今やってやるよ!!」

 

BOOM!!!!

 

すると爆豪は爆破で速度をつけ一気に承太郎に向かっていく。承太郎は手をポケットに入れている状態で何もしなかった。

 

爆豪「死ねぇ!!」

 

BOOM!!

 

爆豪は目の前で軽く爆破する。だがこれはフェイク!爆豪はその爆破で視界を奪い後ろから攻めてくる。

 

爆豪(これで!!)

 

その時!

 

オラァ!!

 

爆豪が突如ぶっ飛んだ。ターゲットを一つ赤くさせられて!!

 

爆豪(なんだ?!)

 

すると承太郎の背後に筋肉質なヴィジョンが現れ出す。

 

空条「全く、、、個性もわかってねぇ相手に本当に速攻向かってくるとはな、、、、余程の度胸の奴か、、はたまたただの馬鹿か、、、」

 

承太郎はまるで爆豪を煽るかのようにそう言った。その時上鳴がある事に気づく。

 

上鳴「オイ!アイツ、、、ターゲット一つしかしてなくねぇか?!!」

 

そう!承太郎はターゲットをたったの一つしか装着していなかった。

 

爆豪「てめぇ他の二つはどうしたんだ?隠してんじゃあねぇだろうなぁ?」

 

すると承太郎は語り出した。

 

空条「実戦戦闘を経験している奴ならわかるだろ?実戦で三回までは大丈夫です。何てルールはどこにも無いんだぜ。相手によっては一発くらっただけでお陀仏なんて事もざらにある。一発も攻撃を喰らわず相手をぶちのめす。それがベストだぜ。」

 

空条承太郎 個性:星の白金(スタープラチナ)

 

空条「それに委員会にも許可は取ってある。心配しなくてもルール違反で俺のターゲットが無効になることもない。それじゃあ早速、、、」

 

すると承太郎の背後にスタープラチナが出現して拳を握りしめた。

 

承太郎「ぶちのめさせて貰うぜッ!!」

 

爆豪(こいつ、、、強ぇ!)

 

爆豪は改めて目の前にいるこの男が強者なのだと実感した。

 

爆豪「APショット!!」

 

爆豪は小さな銃弾の様な爆撃を連発する新技を行った。

 

爆豪(まずは遠距離!確かに個性を見極めねぇとな!)

 

すると

 

空条「スタープラチナッ!!」

 

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!

 

承太郎はスタープラチナを出してラッシュを始める。その一発一発がAPショットにあたり爆発をかき消していった。

 

爆豪(パワーとスピード重視のスタンド型個性って所か、、、)「それなら!!」

 

すると爆豪は承太郎の方に一気に向かっていく。承太郎もそれに反応して構える。すると

 

ボッゴォォォォォン!!!

 

爆豪が承太郎の前で地面に向かって爆発を行った。その瞬間承太郎の視界は遮られそれと同時に爆心地から瓦礫が飛んでくる。承太郎はそれをスタープラチナで叩き壊していく。すると

 

スッ!

 

承太郎の目の前にピンを抜かれた状態の手榴弾が現れた。承太郎はすぐにスタープラチナで対応しようとする。だが!

 

ドッゴォォォォォン!!!!!

 

手榴弾はその場で爆発した。

 

爆豪「俺の手榴弾は、、、普通のとは違って殺傷能力はねぇが、、充分しんどいぜ!」

 

そして段々と爆発の煙が晴れていく。だがその場の皆が驚いた。そこには承太郎の姿がなかったのである。そして!

 

バギギ!!

 

爆豪「な?!」

 

ドッゴォォォォォン!!!!

 

その瞬間爆豪の足場は崩れ重力に従い落下を始める。そしてそこには!

 

空条「やっぱ舐めてかかっちゃあならねぇなぁ!!」

 

爆豪「くっ!!」

 

そう高速道路の橋の下をつたってきていた承太郎がいたのだ。そして承太郎は爆豪に向けてスタープラチナの拳を向ける。爆豪はすぐに対応しようとするが、、、、

 

オラァ!!!

 

ドッゴォォォォォン!!!

 

爆豪は素早いスタープラチナの攻撃でまたぶっ飛ばされてしまう。そして

 

ピッ!

 

ターゲットをもう一つ赤くされてしまった。残りは一つ、、、

 

上鳴「おっ、、おい切島、、あれ、、、」

 

上鳴は少し心配そうにそう言うと切島は上鳴の肩に触れた。

 

切島「俺達は見守るしかねぇ、、、、爆豪を信じるんだ!!」

 

すると上鳴も息を呑んで二人の方を見た。爆豪は空高くぶっ飛ばされている。

 

空条「てめぇの戦闘センスは中々なもんだが、、、、ここで落ちて貰うぜッ!!」

 

承太郎はスタープラチナを足と合わせ一気に跳躍する。その時だった。ぶっ飛ばされている爆豪が笑みを浮かべたのだッ!!その時!!

 

ピカァァァァァァァァァン!!!!

 

爆豪の手から突如凄まじい閃光が発せられた。そうそれは爆豪の必殺技の一つ。スタングレネードだった。承太郎はその閃光にやられ落下していく。

 

爆豪「油断したな帽子野郎!もう目が見えても空中で一回体勢を崩せばてめぇはもう落下していくだけだ!」

 

すると爆豪は飛ばされた高度で回転を始める。それはハウザーインパクトだったが体育祭の時とはまた少し違っていた。

 

爆豪(スピードに特化したハウザーインパクト、、、角度を抑え、、、爆発力を!!)

 

そうこのハウザーインパクトは必殺技の考案の時に生み出した新しいハウザーインパクトだった。そして!

 

爆豪(ハウザースピードインパクト!!!)

 

爆豪は凄まじい速度で承太郎に向かっていく。承太郎の視力も戻ってきてはいたが誰もが爆豪の勝利を確信した。その時!!

 

空条「全く、、、本当にやれやれって感じだぜッ!!」

 

ドゥゥゥン!!!

 

その時承太郎からスタープラチナが出現する。そして!

 

空条「流星指刺(スターフィンガー)!!

 

ドギャン!

 

その瞬間スタープラチナの指が突如伸びて爆豪の手の手榴弾型の装備を破壊した。すると

 

爆豪(クソ!爆破の操作が!)

 

そう装備をつけた状態の爆発での空中軌道を阻害され承太郎に向かっていたのに違う方に飛んでいってしまったのだッ!!そして

 

ボッゴォォォォォン!!!!!

 

誰もいない所を爆豪は爆発させてしまう。

 

ダッ!

 

すると承太郎はその方向に一気に進んでいく。爆豪は目の前、承太郎はボールを持ちターゲットに向ける。そして!

 

ピピッ!

 

ターゲットが赤くなった。だがそれは爆豪のターゲットではなかった。そのターゲットは肉倉の物だった!!

 

空条「なるほど、、軌道が変わった時に別のターゲットを狙ったか、、、、中々やるじゃあねぇか。」

 

そう爆豪は不本意ながら軌道がズラされた際に先程再起不能にした肉倉の方に方向を修正していたのだ。

 

爆豪「クソが、、、、」

 

爆豪は確かに一次試験を通過する事ができた。だがその心はどこか満たされていなかった。

 

待機室

八百万「皆さん良くぞご無事で!!心配していましたわ!!」

 

観客席で待っていた八百万が通過してきた上鳴達を見てそう言った。

 

上鳴「ヤオモモ〜!!ご無事よご無事!つっか速くね皆んな?」

 

障子「俺達も今来たとこだ!轟が速かった。スタークも通ったようだが、、、、」

 

すると障子は何処かを見る。そっちの方向を見ると、、、

 

ピーター「スタークさん!この前の論文の事について聞きたいんですが、、、」

 

トニー「あ、、、あぁそうかい!今じゃなきゃ駄目か?」

 

何か色々大変そうだった。すると耳郎が上鳴達の方に歩いてきて言った。

 

耳郎「爆豪も絶対もういると思ったけど成る程!上鳴が一緒だったからか!」

 

すると上鳴は『いやぁ、、、』と言って爆豪を見る。そして妙に静かな爆豪を見て何か皆沈黙してしまった。

 

轟「A組はこれで11人か、、」

 

すると轟がそう呟いた。

 

緑谷「後9人。」

 

緑谷もそう口にする。残り残席は18人。皆少し心配になってきていた。その時耳郎の目に二人の男が目に入る。

 

待機室の隅

花京院「ジョジョ!遅かったんじゃあないか?」

 

花京院が少し馬鹿にした顔で承太郎にそう問いかける。

 

空条「少し雄英の問題児とやっててな。思ったより手強かったぜ。それと、肉倉の野郎は駄目そうだ。」

 

花京院「そうか、、、それは残念だね。僕も轟君とやったけど、上手く逃げられてしまったよ!」

 

すると承太郎は少し微笑んでから小声で言う。

 

空条「それより花京院。奴はどうだ?絶対にここで動くと考えてるが、、」

 

花京院「まだ何の動きも無いよ。ただ一次は通っていた。動くなら終わった後かもね。」

 

花京院も小声で話す。

 

空条「そうか、、、引き続きハイエロファントで見張っておいてくれ、、、、奴は絶対に"DIO"に通じているッ!」

 

 




やっと承太郎の戦闘シーン書けたぞぉぉ!!!!承太郎って何か相手の策略に結構ハマったりしますよねー ということでまた次回!
それと今スピンオフ執筆中です。今書いてるのは前も言ったwhat ifっぽい奴です。


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第46話:過去の影

今回長めですがほぼ原作通りです。だんだん平均文字数は多くするつもりです。


待機室

「空条承太郎って、、、やっぱあの空条だよね?」

 

承太郎と花京院の所にそんな声がかけられた。二人がその方向を見るとそこにいたのは雄英の耳郎響香だった。

 

花京院「承太郎。君、、、知り合いなのかい?」

 

空条「いや、、覚えは、、」

 

その時少し承太郎は言い淀む。何か心当たりがあったらしい。

 

耳郎「本当小さい頃数回会っただけだけど、、、お父さん貞夫さんだよね?」

 

耳郎がそう言い加えると承太郎は目を見て言った。

 

空条「あぁ確かに、、、、耳郎響香、、思い出したぜ。」

 

二人は確かに知り合いだった。どちらもまだ幼稚園児ぐらいの時の、、、、親と親が友人だったのだ。だが、、、

 

耳郎「貞夫さんが、、、、その、、亡くなってからは関わりなかったから、、」

 

空条「あぁ。そうだな、、、」

 

そう空条貞夫はある一件がありこの世を去っていたのだ。それから両家の関わりも薄くなり今に至るということだ。

 

花京院「二人で積もる話もあるだろうから僕はあっちに言ってるよ。」

 

花京院がそう言うと耳郎が言う。

 

耳郎「いや大丈夫です。その、、、確認だけしときたかっただけだから!」

 

そして耳郎はクラスの所に戻っていった。それを眺める承太郎に花京院が意地悪げに話しかける。

 

花京院「久々に会って運命でも感じたかい承太郎?」

 

空条「いやそんなんじゃあねぇよ。ただ、、、立ち直れてよかったと思ってるだけだ。」

 

その言い草はどこか意味ありげなものだった。その後雄英は紆余曲折あるものの何とか全員一次試験を通過する事に成功した。

 

観客席

相澤「冷や冷やさせてくれる。戻ったらもっと鍛えなきゃな。」

 

ジョーク「ブッハ!嬉しいんだろう!喜べよ!!」

 

相澤「怒ってる。」

 

ジョーク「足がルンルンしてるぞ!」

 

相澤「してない。」

 

Ms.ジョークは高らかに笑った。クラークもその横でクスッと笑みを浮かべていた。

 

待機室

突如待機室のモニターから声が発せられ映像が映し出された。それは、、、

 

緑谷「フィールドだ、、」

 

麗日「なんだろね?」

 

そこに映し出されたのは先程まで一次試験を行なっていた試験フィールドだった。すると

 

バァァァァァァン!!!!

 

急に建物が爆発した。あらゆる場所で爆破が起こり、戦っていた会場は荒れだした。皆が疑問符を浮かべている時スピーカーから声が聞こえてきた。

 

目良「次の試験でラストになりまぁ〜す。皆さんにはこの被災現場でバイスタンダーとして、、救助演習を行ってもらいます!!」

 

上鳴峰田「ハイスライダー?」

 

葉隠「バイスタンダー!」

 

すると葉隠が指を突き出して二人に言う。

 

葉隠「現場に居合わせた人のことだよ!授業でやったでしょ!」

 

目良「一次試験を通過した皆さんは仮免を取得していると仮定し、どれだけ適切な救助を行えるか、試させて頂きます。」

 

すると映像の中には瓦礫で身動きが取れなくなっている老人や子供といった弱い人達の姿があった。待機している学生から動揺の声が出る。だが

 

目良「彼等は、今あらゆる訓練で引っ張りだこの要救助者のプロ!ヘルプアスカンパニー!略してフックの皆さんです!!」

 

瀬呂「要救助者のプロ?」

 

蛙吹「色んな職があるのね。」

 

尾白「ヒーロー人気のこの社会に、即した職業かもね!」

 

そうなんとあれは要救助者のプロという仕事だった!この社会になってからあんな仕事も出来ている。そして目良からの説明があって10分の休憩時間があると聞かされた。その10分では緑谷が士傑の女性、現見ケミィと何かいかがわしい事をしていたという話で困らされていた。他にも士傑から爆豪への謝罪や士傑の夜嵐イナサが轟と何かを言い争っていた。そして

 

ビィィィィィィィィィ!!!!

 

10分が経過した。すると急に待機室が動き始めた。どんどん展開を始めたのだ。

 

目良「道路が破壊され救急先着隊の到着に著しい遅れ、、、到着するまでの救助活動はその場にいるヒーローが指揮し行う。一人でも多くの命を救い出すことそれではスタート!!!」

 

そして二次試験が開幕した。今回は人命救助!基準も何も分からないが雄英生は訓練通り行うのみと各自チームを作って回り始めた。

 

目良「さぁさぁ第二試験もサクサクお願いしますねぇ〜」

 

相澤「流石に人命救助だと、経験不足でおとっちまうなぁ、、」

 

緑谷はダメ出しをされながらも動き救助を進める。そのまま色々な所で救助は進む。雄英は少し遅れていたり、失敗などもあったが段々と救助を慣れてきていた。そして他校とも協力し、効率よく救助は進む。爆豪などの例外もあるが、、、、だがその時!

 

ボッガァァァァァァァン!!!!

 

急に周りで爆発が巻き起こった。それと同時にアナウンスが入った。

 

目良「ヴィランにより大規模テロが発生!」

 

そうそれは演習のシナリオの展開だった。周りの生徒も驚きを隠せないでいるが1番の衝撃はもう一つの方だった。

 

生徒「おいあれ!」

 

「救護と対敵!全てを並行処理できるかなぁ?」

 

緑谷「ギャングオルカ、、、」

 

ギャングオルカ No.10ヒーロー

 

そう現れたのはNo.10ヒーローでありヴィランっぽいヒーローランキング3位のギャングオルカだった。すると周りから何人もの戦闘員の様な人たちも現れる。

 

目良「ヴィランが姿を現し追撃を開始。現場のヒーロー候補生はヴィランを制圧しつつ、救助を続行してください!」

 

オルカ「さて、どう動く?戦うか、守るか?助けるか逃げるか?どうするヒーロー!!」

 

全員に緊張が走った。

 

会場から少し離れた工場

そこには数多くのロボットの様なものが集まっていた。

 

カツンッカツンッ!

 

工場に鳴り響く靴の音はその施設の奥の方で機械の点検を行っていた者に近づいていく。

 

「準備はどうだ?順調か?」

 

機会を点検していたスキンヘッドの男性は笑みを浮かべて言う。

 

「まぁ見てろ。どちらにしろ私達には何のデメリットも無い。」

 

ヴィラン連合の隠れ家

死柄木「成功しますかね、、、DIO様。」

 

死柄木は自分の隣で本を読んでいたDIOに話しかける。するとDIOは本を読みながら言う。

 

DIO「心配するな弔君。彼はこの世界で2番目に利口な男なのだから。」

 

悪は裏で動き始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は戻って試験場

真堂「皆んなを避難させろ!!」

 

傑物の真堂が緑谷にそう言って地面に手を置いた。

 

真堂「ヴィランから出来るだけ距離を置け!」

 

緑谷はすぐに行動に移す。

 

真堂「インターバル1秒程の振動で畳み掛ける!!」

 

そしてその瞬間地面が抉れた。

 

真堂「近づかせない!!はっ!」

 

オルカ「ぬるい!!」

 

キュオオオオオオオオオ!!!

 

だが瞬時に間合いを詰められ、超音波の様な波動で真堂は気絶させられてしまう。

 

オルカ「この実力者で新狩り1人。舐められたものだ。」

 

するとオルカは次のターゲットを緑谷に変える。そして一気に踏み出した。その時!

 

オルカ「んっ!」

 

オルカは瞬時に反応して超音波攻撃を行う。その先には氷が!!

 

緑谷「轟君!」

 

尾白「緑谷!!避難か?手伝う!!」

 

緑谷「皆んな!何処いたの?」

 

すると尾白君が後ろの方を尻尾でさす。どうやら皆各々の場所で救助を行っていたようだ。

 

オルカ「これしきの攻撃ィィ!!!」

 

オルカは超音波を当て続け氷を次々と壊していく。

 

轟「流石はNo.10。」

 

すると

 

ビュオオオオオオオオオオ!!!

 

轟「風?」

 

夜嵐「吹ぃきぃとぉべぇ!!!」

 

風により氷が吹き飛ばされた。オルカは耐えている。

 

夜嵐「ヴィラン乱入とか!中々熱いことしてくれるじゃあないですか!!」

 

すると夜嵐と轟の目が合う。戦力が集まってる間、緑谷達は救助を進めた。

 

審査員「怪我人を集める救護所。言わば救助の要となる行動を優先させたか、、中々賢明。むしろ制圧能力の高い個性の夜嵐と轟は相応しい。グッジョブ!」

 

審査も順調に進んでいる。その時轟はイナサの言葉を思い出す。

 

轟(こっちのセリフだ!気が散る事いいやがって!)「お前は救護所の避難を手伝ったら如何だ?個性的にも適任だ!」

 

すると轟がオルカに向けて炎を放つ。すると

 

ビュオオオオオオオオオ!!

 

風によって炎の動きが変わりオルカに当たらなかった。

 

戦闘員「はぁ?何処打ってんだ」

 

相手の戦闘員からもそんな声が上がる。すると、、、

 

夜嵐「はぁ?!何で炎だ!!熱で風が浮くんだよ!!」

 

轟「さっき氷結を防がれたからだ!!お前が合わせてきたんじゃあないのか?!俺の炎だって風で飛ばされた!!」

 

2人が言い争い出してしまった。そしてその言い合いはどんどん激しくなっていく。

 

夜嵐「あんたが手柄を渡さない様合わせたんだ!!」

 

轟「はぁ?誰がそんな事するかよ!!」

 

夜嵐「するねぇ!だってあんたはあの!!エンデヴァーの息子だ!!」

 

轟「さっきから何なんだよお前!!親父は関係、、」

 

BAN!

 

その時轟の肩に何かが付着した。

 

戦闘員「セメント銃!直ぐ固まって動きづらくなるぜぇ!」

 

オルカ「論外だな。喧嘩を始めるとは、、」

 

そして戦闘員達がセメント銃を連射し出す。轟は氷の壁でガード、夜嵐は風で避けながら旋回。

 

夜嵐「関係ないだと?あるんだなぁこれが、、ヒーローってのは俺にとって熱さだ!熱い心が人に希望とか感動を与える!!伝える!!」

 

夜嵐は昔、エンデヴァーにサインを貰おうとしたが、、、

 

エンデヴァー「邪魔だ。俺の邪魔をするな。」

 

夜嵐「だからショックだった!!その目からは、、、ただただ冷たい怒りしか伝わって来なかったから!!そして入試の時、、あんたを見て直ぐにわかった!!何せあんたは!!全く同じ目をしていた!!」

 

氷の壁の中轟は夜嵐に向かって言う。

 

轟「一緒だと?ふざけんなよ、、俺は、彼奴じゃあねぇ。」(もう良い付き合うな!!詰まるところ、こいつは良くいるエンデヴァーのアンチだ!試験に集中しろ!!気を荒立てるな!親父のことはもう乗り越えた!!嫌、、、彼奴への嫌悪はまだ、、、、駄目だ!試験に集中しろ!!)

 

轟は炎を使うのをやめてしまう。周りの審査員も困惑の表情を見せ始めた。

 

オルカ「ヴィランを前に何をしているのやら!」

 

目良「あっちゃぁぁ、、、」

 

夜嵐「俺はあんたら親子のヒーローだけは!!如何にも認められないんっすよ!!」

 

轟(試験に!)

 

そして炎を放出するが、またもや風で当たらない。

 

夜嵐「また!やっぱりあんたは!んっ?」

 

炎が向かう先には真堂がいた。

 

轟「はっ!」(風で炎が!!)

 

その時突如真堂が浮かび上がった。糸が彼を引っ張り上げたのだ。そこにいたのは、、、

 

ピーター「ふぅ!危なかった!」

 

そうピーターだった。するとピーターは真堂を安全な場所に移動させ二人を見て言う。

 

ピーター「君達、、、何してんの?」

 

その言葉は二人に大きな衝撃を与えた。するとピーターはオルカに向かう。その時轟は夜嵐を見て思い出した。

 

轟(風を使う個性!そうだ!引っかかってた!彼奴だ!確かに!!何で直ぐ思い出せなかった?こんなうるせぇ奴を!!)

 

そう轟は試験でのことを思い出した。すると同時にエンデヴァーとの会話を思い出す。

 

轟(うやむやにしたまま過ごしてきた!ここで来るかよ?!過去も、、血も、、忘れたままじゃあいけねぇんだな!!)

 

その時

 

オルカ「取り敢えず、、」

 

ピーターをぶっ飛ばしたオルカが轟に手を伸ばした。轟は直ぐ様オルカの方を向く。すると

 

オルカ「邪魔な風だ!!」

 

オルカは夜嵐に超音波を照射した。夜嵐は叫んで落下していく。

 

夜嵐「まずい!コントロールが、、」

 

轟「おい!」

 

すると轟はオルカに掴まれる。

 

オルカ「自業自得だ!!」

 

そして至近距離で超音波をくらってしまう。意識が朦朧とし夜嵐も地面に落ちた。

 

オルカ(距離があったせいで、、効きが薄いな。)

 

戦闘員「シャチ男がキンキンしている間に!避難所襲うべぇ!!」

 

そして避難所に戦闘員が向かい始めた。

 

轟(くそぉ!)

 

夜嵐(チックショぉぉ!)

 

その時二人の頭の中にピーターに言われた言葉が響き渡った。

 

夜嵐&轟(本当だよ!!)

 

夜嵐(嫌だったものに、、自分がなっていた!)

 

轟(俺のしていたことがこの事態を招いた!俺が、、、)

 

夜嵐&轟(取り返さねぇと!!!)

 

避難所に向かってくる戦闘員。緑谷は迎え撃とうとする。すると

 

真堂「退いてろ!!」

 

突如真堂が起き上がり地面に触れ、戦闘員達の足場を破壊した。

 

緑谷「真堂さん!オルカの超音波で動けないんじゃあ、、」

 

真堂「まぁ、、だいぶ末端痺れてるよね、、、音波も振動。こちとら個性の反動で毎日の様に脳味噌揺れてんだ。多少の耐性は付いてんのさ、、、つか、そんな感じで騙し討ち狙ってたんだよねぇ!!!それをあの一年2人がよぉ!!!」

 

だいぶキャラ崩壊していた真堂に少し動揺する緑谷であった。

 

真堂「足は止めたぞ!奴らを行動不能にしろ!!手分けして残りの傷病者を避難させるんだ!!」

 

緑谷はワンフォーオールを纏わせて移動する。

 

オルカ「さて、、風使いを仕留めて、彼方に加勢しにいくか。」

 

そして轟から手を離す。

 

轟(無駄に張り合って、、相性最悪。連携0。こんなんでトップヒーローに敵う訳がねぇ、、、もしお前も、、そう思ってるなら!!)

 

轟は左の顔から炎を出し始める。そして炎で風が浮くと言うのを思い出す。そして炎を一気に強くしていく。

 

轟(下から!すくいとれ!!)

 

夜嵐(痺れて力が入らない、、、しかし!!やるっきゃあない!!)

 

そして夜嵐は風を放出する。炎と風の間にはオルカが!!2つはぶつかり合い!そして

 

轟(炎と!)

 

ボォォォォォォォォォォォ!!!!

 

夜嵐(風で!)

 

ビュオオオオオオオオオオ!!!

 

夜嵐&轟(閉じ込めろ!!)

 

ボシュゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!

 

そして完成したのは炎と風による簡易牢獄だった。

 

オルカ(体を動かせず共、、、威力精度は減退しているが、麻痺の効きが充分ではなかった!!かろうじて個性をコントロール出来ている!!一方で!完全に動けない轟は!炎をくべる事で夜嵐の威力をカバー!!先程までの愚行が消えるわけではない、、、だが、、良いじゃあないか!雨降って地固まる。過ちに気づき、取り返さんとする!そういう足掻きは、、嫌いじゃあない!)

 

実はシャチっぽいオルカは乾燥にめっぽう弱いのだ。なので戦闘員達は火を止めようと動き出す。すると

 

カキィィィィィン!!!

 

氷壁によってコンクリート銃を防ぐ。そう左右の同時発動が上達してきている。そして

 

緑谷「スマァァァァァシュ!!」(ヴィランの制圧!!)

 

承太郎「オラオラオラオラオラオラァ!!」(ふっ!美味しい所をもって行きやがる、、、)

 

周りの生徒が協力して戦闘員を制圧を始めた。救助が一通り終わり出したのだ。

 

目良(スタンバイさせたフックは後3人程で救出完了。その時点でこの試験は終了させます。最後のひと頑張り、、頑張ってぇぇぇ、、、もう直ぐ寝れるぅぅぅ!!)

 

そして段々と制圧が完了していく。オルカの所には炎の竜巻が出来あがっていた。

 

オルカ「炎と風の熱風牢獄!!良いアイディアじゃあないか!!並のヴィランであったら諦め、泣いて媚びるだろう。ただ!そうでなかった場合は?」

 

オルカはペットボトルの水を被り始める。

 

オルカ「打った時には既に次の手を講じておく事だぁぁ!!」

 

途端に炎の竜巻を超音波で消し去った。そして二人を見て言った。

 

オルカ「で?次は?」

 

轟(ねぇよ、、)

 

そして炎と風が消えていく。すると

 

緑谷「2人から離れて下さい!!」

 

緑谷が蹴りを入れた。が、腕でガードされる。

 

オルカ「緑谷!!」

 

轟(お前は、、何処までも、、、)

 

そして緑谷は足を掴まれ飛ばされる。するとまた別の影がオルカに向かった。

 

承太郎「オラァ!!

 

オルカにスタープラチナの拳が直撃し後ろに後退させた。

 

オルカ「ぐっ!空条か!!」

 

夜嵐(承太郎、、、)

 

承太郎「次は俺が相手してやるぜッ!」

 

そう言って承太郎はオルカに向かって走り出す。その時!

 

ブーーーーーーン!!!!

 

目良「ええ、、只今を持ちまして配置された全てのフックが危険区域から避難させられました。誠に勝手では御座いますが、、、これにて仮免試験全工程、終了になります!!」

 

緑谷「終わった、、、」

 

そう二次試験が終了したのだ。そしてこれからの動きの説明が終わってから皆が一旦待機室に向かい出す。そして遂に運命の時が迫っていた。




次からガラッと変わります!後最初の方で触れた承太郎の父の話はいずれスピンオフ「KUJO」を書きたいと思います。因みにスピンオフsuperman EVILSON書いたんで暇があったら読んでください!それでは!



superman EVILSONのURL↓
https://syosetu.org/?mode=write_novel_submit_view&nid=283856


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第47話:空を覆う物

今回は色々ありますよー


試験が終わり数分後

目良「えぇ皆さん。長い事お疲れ様でした。これより発表を行いますが、、、その前に一言、採点方式についてです。」

 

皆が目良を見てドキドキと心臓を鳴らし嫌な汗をかく。

 

目良「我々ヒーロー公安委員会とフックの皆さんと二重の減点方式であなた方を見させて貰いました。つまり、危機的状況でどれだけ間違いのない行動を取れたかを審査しています。」

 

その言葉を聞いて拳を握りしめる者も何人かいた。

 

目良「取り敢えず、合格者の方は五十音順で名前が載っています。今の言葉を聞いた上でご確認下さい!」

 

そして手を差し伸べたモニターにズラっと100人分の名前が掲載される。皆が自分の名前を探す。そして、、、

 

緑谷(ありました!オールマイト!!)

 

峰田「峰田実あったぜぇ!」

 

耳郎「あったぁ!!」

 

飯田「あるぞ!」

 

障子「よし!」

 

お茶子「麗日!!」

 

瀬呂「こぇぇ!」

 

常闇「ふん!」

 

尾白「よかったぁぁ、、」

 

青山「メルシー!」

 

砂糖「あったぜ!」

 

芦戸「わぁぁい!!」

 

口田「!!!!」

 

八百万「点滴穿石ですわ!」

 

蛙吹「ケロっ!」

 

葉隠「やったぁ!」

 

上鳴「シェェェイ!!!」

 

切島「あったぁぁ!!、、けど、、」

 

爆豪「ねぇ!」

 

救助を疎かにした爆豪は案の定この試験に落ちてしまっていた。そして、、

 

夜嵐「よ!よ!よ!夜嵐!!、、、はっ、、ゆが最後、、」

 

そして帽子を深々と被る。

 

夜嵐「やっぱないか、、、」

 

そして常闇の下は内藤、、、轟の名前はそこになかった。緑谷は轟に話しかけようとした。だがその時別の者が轟に話しかける。

 

夜嵐「轟!!」

 

その声は夜嵐の物。そして近づいていき、、、

 

夜嵐「ゴメン!」

 

頭を地面に叩きつけ謝った。

 

夜嵐「あんたが合格逃したのは俺のせいだ!俺の心の狭さの!ゴメン!!」

 

それは心の底からの本当の謝罪だったすると轟は口を開く。

 

轟「元々俺が撒いた種だし、、よせよ。」

 

夜嵐「けど、、、」

 

轟「お前が直球でぶつけてきて、気づけたこともあるから。」

 

二人の仲は回復していっているようだ。すると緑谷はある事に気づいた。

 

緑谷(50点以下になった人をなんで残したのか、、、)

 

その疑問を持った時目良が話始める。

 

目良「えぇ合格した皆さんは、これから緊急時に限り、ヒーローと同等の権限を行使できる様になります。即ち、ヴィランとの戦闘、救護、などヒーローの指示なくても君達の判断で動けるようになります。即ち、君達の行動に社会的責任が生じるという事でもあります。」

 

そうオールマイトが居なくなった現在、次なる抑制力が必要になる。これからもそれぞれで精進しないといけない!!

 

目良「えぇそして不合格になった皆さん。貴方達にもチャンスはあります!個別テストで結果を出せば、仮免を発行します!」

 

すると落ちてしまった生徒から歓声の声が上がる。そして次の言葉は緑谷の疑問を晴らすものになった。

 

目良「今私が述べたこれからに対応するにはより質の高いヒーローがなるべく多く欲しい!一次試験はいわゆる、落とす試験でしたが、それに受かった100人はなるべく育てていきたいのです。なので最後まで見ました。結果、決して見込みがないわけではなく磨けば合格者以上にもなる実力者ばかりです!!学業との並行でかなり忙しくなると思います。次回4月の試験で再挑戦しても構いませんが、、」

 

その時

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!!

 

試験場で大爆発が起こる。生徒や周りの人々は皆戸惑いを隠せないでいた。

 

緑谷「一体?!!」

 

イナサ「んっ!」

 

空条「まさかッ!」

 

相澤「おいおい、、」

 

目良「まさか、、、公安主催の試験に、、、ヴィランが襲来だってぇぇぇ?!!!」

 

そう!会場上空には大量のロボットが空を浮かんでいた。その数ざっと数えて1000!すると全ての機体から言葉が発せられる。

 

「やはり奇襲は悪くないな、、、プロも少ない。それにほぼが私達には武が悪いものばかり、、、私はヴィラン連合。とにかく被害を出す。今回の目的はただそれだけだ。」

 

するとロボット達が一斉に迫ってくる。それと同時に目良がスピーカーで全員に述べる。

 

目良「今仮免試験を行ったばかりですが!仮免を持つ物持たないもの!どちらも自分の身を守る為に個性を志向してください!」

 

その言葉と同時にその場の全員が構え個性を発動する。

 

緑谷(ただ被害を出すだって?!なんだよそれ、、、このタイミングで!)

 

オルカ「皆構えろ!戦闘向きでない個性のものは先程の爆発で出た怪我人に当たれ!全員が死ぬなよッ!!」

 

一同「はい!!!」

 

そして戦いが始まった。超音波攻撃で、コンクリート銃で殴って蹴って、振動で!爆破!風!炎に氷!水!!電撃!!あらゆる個性で戦う。がロボットの進行は止まらない。

 

真堂「次から次に出てくるぞ!!」

 

投擲「シュバァ!!」

 

投擲は真壁に固めてもらった土や砂と石を投げる。真壁は触れることでロボットを固めていく。

 

相澤「厄介だ、、、個性を消せないからな、、」

 

ジョーク「私も、、機械じゃあ笑わせられないよ!」

 

そう言いながらも蹴ったり拘束したりで機械に対応していく。

 

オルカ「フッ!舐めるな!!!こんな機械程度、、ぐっ!!」

 

するとオルカが怯む。

 

「厄介なお前を野放しにする筈がないだろう。」

 

すると20体ぐらいのロボットが一斉に大量の炎をオルカに放射する。

 

オルカ(さっきの轟達の攻撃もあって、、、クソっ!乾燥していく、、、)

 

段々とオルカが弱っていく。すると

 

ビィィィィィィィン!!!

 

ボッゴォォォン!!!!

 

ロボットが凄まじい勢いで破壊されていく。ロボット達は赤い熱線にやられていた。そこにいたのは

 

クラーク「大丈夫ですか?オルカさん。」

 

そうクラークケントだった。

 

オルカ「あぁ、、、クラークか、大丈夫、、じゃあないな、、、少し動けなくなる。」

 

先程までの攻撃で完全にオルカは弱ってしまっていた。するとクラークはオルカを安全な所に移動させる。

 

クラーク「安静にしてて下さい!」

 

そして戦闘に戻る。

 

オルカ「不甲斐ないが、、、あいつには任せられる。」

 

クラークはどんどんとロボットを倒していく。すると、周りを囲まれる。その数ざっと100!

 

「やはり一番厄介なのは貴様だなッ!」

 

キュオオオオオオオオオ!!!!ズシィィィィィィィィィン!!!!

 

その瞬間、不協和音・超音波・重力の攻撃が一体一体から一斉に降りかかる。音で弱り、重力で体が動かせなくなる。

 

クラーク(まずいな、、、これはまずいかもしれん!)

 

周りは他のロボットと戦っている。どうきり抜けるか、、、

 

会場から少し離れた工場

「順調だな、、、あの宇宙人は沈静化。オルカの無力化。この2人を抑えれば問題なかろう。そう言えば奴からの情報は?」

 

「いやまだ来ていない。」

 

工場の地下にある施設にその男達はいた。その施設内のボールの様な物の中にスキンヘッドの男性は入っている。その男の名は、、、

 

レックスルーサー 個性:頭脳(ブレイン)

 

(クリプトンにはオートで今は対応しているが、、、まだ足りないか?)

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

試験会場

目良(まさか委員会の試験まで襲撃するなんて!!ヒーローには連絡を入れたが、、、)

 

緑谷「スマァァシュ!!!」

 

緑谷は着々とロボットを倒していく。

 

緑谷(どんどん増えていく!一体何機あるんだ?)

 

皆が戦っている。その時!!

 

バシュゥゥゥン!!!

 

会場全体に青い光が広がった。その光が放たれた後、戦況は大きく変わった。

 

ガシャン!ヒューーーーーボゴォン!

 

空に浮かんでいた機体、戦っていた機体、嫌この試験場にいた全てのロボットが落下し始めた。そうそれは

 

トニー「良し!最高だ!」

 

そうスタークだった。

 

トニー「この試験場一体にEMPを使った!機体も落ちるが電子気品や一部のサポートアイテムは使えなくなる。だが勝利が見えてきたぞッ!」

 

だがどんどん機体が落ちていく。それはフックの一団の所に瓦礫と同時に落ちてきた。すると

 

トニー「レオタードくん!!」

 

トニーがそう声を掛けたと同時に落ちてきていた物が何処か別の方に行ったり空中で何かに絡まれ止まっていた。そして残って落ちたものを

 

ガシィィィン!!

 

ピーター「皆さん大丈夫です!早く逃げて!」

 

それは傑物のピーターパーカーことスパイダーマンだった。そしてフックの人達が逃げていく。その時!

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!!!

 

落とされた機体が一斉に自爆したのだ。

 

工場

レックス「トニースタークは厄介だが私の方がやはり上手だな。あいつには念の為EMP対策の携帯を持たせていたのも正解だった。まぁクリプトンが解放されたが問題ない。後はあれを投下するだけだ、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試験場

相澤「飯田!クラスの皆を集めろ!直ぐにだ!」

 

砂埃が舞う中瓦礫から出てきた相澤は近くにいた飯田にそう言った。

 

飯田「はい!」

 

飯田はすぐにエンジンをかけ走っていく。

 

相澤(まずいな!ロボットは落ちたが、、、まだ来るかも知れん!それに被害がどのくらいか、、)

 

その時相澤の目には頭から血を流し、右腹に鉄の棒の様なものが刺さったまま倒れているジョークの姿が写った。

 

相澤「ジョーク!!」

 

相澤は直ぐ様ジョークの元に向かった。

 

相澤「大丈夫か?おい!目ぇ覚ませ!起きろ!」

 

だがジョークからは反応が無い。それどころか血が止まらない。相澤は捕縛布を使い出来る限りの処置を行う。だが反応はない。相澤は血相を変えて怒鳴る。

 

相澤「おい!目を覚ませ!ジョーク!!いつも見たいにジョークでも言え!起きろ!起きろ笑!!」

 

相澤がジョークの本名を言った時ジョークに動きがあった。クスッと小さく笑ったのだ。

 

笑「ひさ、、びさに、、なま、、え、、呼んで、、、、くれたな、、、消太、、」

 

ジョークは朦朧とする意識の中そう言った。相澤はジョークを抱える。

 

相澤「まだ死ぬなよ!ジョーク!」

 

ジョーク「プフッ、、、もう、、ヒーロー名かよ、、わらわせ、、、んな、、消太、、」

 

その時

 

ドシュゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!

 

試験場に何かが落ちてきた。煙が晴れた時、そこに立っていたのは体を半分以上機械に改造された、、、、

 

緑谷「脳無!!」

 

そう脳無であった。すると脳無は体を起こして口を大きく開いた。そして次の瞬間!

 

キュィィィィィィィィィン!!!!!

 

ビュンッ!!

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!

 

口から細い光線の様な物を出したと思ったら試験場の観客席を破壊した。またその爆発で何人もの負傷者が出る。

 

うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

現場はより一層荒れ出してしまう。被害も大きくなっていくばかり、、、全員が無事、、、そんな事はあり得なかった。だが希望はある。機械の軍団が無力化された事であの男は動けるようになった。

 

クラーク「皆、、、無事でいてくれよ。」

 

そしてクラークは拳を強く握り脳無に突撃する。相澤はジョークを抱えて走る。安全な場所へ!救護出来る場所へ!

 

相澤「意識保て!もうちょっとだ!辛抱しろ!!まだ籍も入れてねぇ女が死ぬんじゃあねぇ!!」

 

ジョーク(久々に見たな、、、本気の相澤、、、、入籍か、、私は、、、)

 

 

 

 

 

 

 

 

私はずっと一人だった。いつも笑ってばっかで気味悪がられ、誰にも相手にされなかった。個性も相まってかそんな考えはすぐに広まっていく。

 

グスッ!グスッ!

 

でも私は泣き虫だった。表では笑顔を振りまくけど、、、、心の何処かで泣いていた。一部の愛想笑いも、気遣う優しさも、、、いつしか悲しみに変わっていた。そんな私を変えたのがこの男、、、、だった。

 

回想

ジョーク「あんた何てヒーロー何だ?」

 

相澤「ん?」

 

ジョーク「あんただって!そこの暗そうな!!」

 

すると相澤は俺?という感じでまた確認してきた。

 

ジョーク「そうだよあんた!何だよ照れてんのかよぉ!!」

 

すると相澤は言った。

 

相澤「イレイザーヘッド。」

 

そうボソッと言ったのた。そして歩いて行ってしまう。

 

ジョーク「プハッ!何だよそのヒーロー名!中二かよ!あっ!おい!ちょっとまっ!」

 

するとジョークは足を躓いて転んでしまう。すると

 

バッ!

 

相澤は転倒するジョークを支えてたのだ。

 

相澤「ちゃんと前見てください。」

 

そして歩いて行ってしまう。何だろう。多分あの時から、、、私は相澤に付き纏い始めた。最初は余り話してくれなかったけど、皆んなが避けていた私にちゃんと接してくれた。思った事を全部言ってくれた。それが嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポロッ

 

ジョークは走る相澤の腕の中で涙した。そして相澤に語りかける。

 

ジョーク「なぁ、、消太、、、」

 

相澤「何だ?!」

 

相澤は走りながらも聞いてくれていた。

 

ジョーク「もし、、さぁ、、、私が生きて帰ったら、、、、結婚しようぜ!」

 

ジョークは今できる最大限の声と笑顔でそう言った。すると

 

相澤「そういうのは生きてから言え!」

 

相澤は否定はしなかった。いつものようにキッパリと拒むような言い方はしなかったのだ。

 

ジョーク「否定しないのかよ、、、プフッ、、」

 

そしてジョークは相澤の腕の中で笑顔でまた涙をこぼした。

 

クラークサイド

ドゴゴゴォォォォォォ!!!!

 

クラークは脳無にラッシュを打ち込まれていた。そのラッシュの勢いはどんどん上がっていく。

 

クラーク「厄介だな!」

 

そしてクラークは脳無をぶん殴る。脳無は飛んでいった。救助を終えた生徒達がクラークの元に集まり出す。

 

轟「どうだクラーク!!」

 

緑谷「救助はあらかた終わったよ!とにかく今は、、、」

 

夜嵐「奴を倒さないとっすねぇ、、、」

 

すると脳無は一気に間合いを詰めて皆の前に現れる。轟は瞬時に氷結を行う。だが!

 

バッゴォォォォン!!!

 

瞬時に氷を壊される。

 

緑谷「スマァァシュ!!!」

 

威力の高い蹴りを繰り出すも、吸収され

 

ドォォォォォォン!!!!

 

吹き飛ばされる。そして夜嵐も強風を放つが

 

キュオオオオオオオン!!!

 

夜嵐「何?!」

 

風を吸収され空気弾にされて返されてしまう。夜嵐はそれにあたって飛ばされる。そして脳無はクラークに向かう。

 

ビィィィィィィィィィィン!!!!

 

ヒートビジョンを行うが熱を吸収され!

 

キュイン!ビュッ!

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!

 

さっきより高威力の光線を直に喰らってしまう。クラークもぶっ飛ばされ火傷を負う。すると脳無はむやみやたらに周りに光線を発射し出した。

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!ドッガァァァァァァァァァァン!!!!ボッゴォォォォォォン!!ドゴゴォォォォォォォォォン!!!バッゴォォォォォォォォォォン!!

 

試験場は火の海になって行った。そんな時試験場内廊下では一人の男が動いていた。

 

「はい。仮免試験襲撃は成功です。それと、、、トガが緑谷の血を採取しました。他は、、、無理だったようです。それでは回収を待ちます。」

 

男は凄まじい毛で隠されているが電話で会話していた。そして電話を切る。その時!

 

ザッ!

 

後ろで足音が聞こえた。男は直ぐ様後ろを振り向く。そこには!

 

空条「やっと本性を見せやがったな、、、毛原先輩よぉッ!!」




ということでレックスルーサーの本格登場です!因みに前回レックスのことを世界で2番目に利口な男と書きましたがそのランキングを書いときます。
1位:リードリチャーズ 2位:レックスルーサー 3位:校長 4位:? 5位:ブルースウェイン 6位:トニースターク


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第48話:節制

今回ちょっと短めです!


とある家

「毛原長昌、、、こいつはDIOと通じとる。この男から情報を得てDIOを探さねばならん!頼んだぞ!承太郎!!」

 

俺がこうして士傑高校に入学したのはその為だ。花京院もその協力の為士傑に入学をした。そして今、、、遂に尻尾を出しやがったぜ。

 

空条「今てめぇが連絡をとったのは、、、ディオか?」

 

毛原「DIO?空条、、何を言っているんだ?私があの吸血鬼と繋がっていると?馬鹿馬鹿しい。私はただ知り合いのプロに連絡しただけだ。救助に戻るぞ。」

 

そうしてその場から去ろうとする毛原の肩を承太郎は掴んだ。

 

空条「待ちなぁ毛原先輩、、、まずなんであんたはEMPが発せられたこの会場で携帯が使える?」

 

すると毛原は止まりゆっくりと空条の方を見た。

 

毛原「私を疑っているのか?これはEMP対策がされてある。緊急時の為だ。ヒーローとしての心がけだよ。それに今回EMPを使ったのはスターク君だろう?ならば私がそれで怪しまれる筋合いはないはずだが?」

 

そう言うと毛原は承太郎の手を払い除け会場に向かおうとする。だが

 

空条「待ちな先輩、、、」

 

空条はまた毛原の肩を掴んで止める。毛原は空条の方を振り向いて『そろそろ怒るぞ』と言った。すると

 

空条「てめぇ何故DIOが吸血鬼だと言い切った?」

 

空条がそう言い放つと毛原の体がビクッと震える。

 

毛原「言い切るも、、何も、、、、有名な話だろう。吸血鬼のDIO、、誰でも知っている事だ。」

 

すると空条は『あぁそうだ。』と言って続ける。

 

空条「だが俺はただディオって言っただけだぜ?お前の言うDIOは伝説上の人物だ。何故お前はそっちの名を上げた?まるでそいつが存在して今もこの世にいるかのように、、、、しかもてめぇは繋がってるって言う言い方をしたよなぁ、、何故俺が裏切りを疑ってる前提で話をしやがるんだ?それってよぉ、、おかしいよなあ!!」

 

その瞬間承太郎の背後にスタープラチナが出現する。毛原も毛で防御しようとするが!

 

オラァ!!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!

 

思いっきりぶん殴られてしまう。承太郎はぶっ飛び倒れている毛原に近づいていく。すると

 

「クソォ、、、やってくれたなぁ、、、、承太郎ッ!!」

 

目が飛び出した状態の毛原がそう言い放った。だがその声はどこか毛原の物ではなかったのだッ!!

 

空条「これはッ?!元々これが本体じゃあねぇ!!」

 

すると毛原が立ち上がる。その身長は前までの毛原よりも大きいものになっていた。

 

「俺の個性は喰らった肉と同化してこんな風に他人の見た目にも変われるんだぁ、、、」

 

すると毛原の体はどんどんと崩れていく。毛がなくなり見えてきた顔も崩れ出した。そして

 

「俺の個性は、、、黄の節制(イエローテンパランス)そして、、これが俺の本体のハンサム顔だッ!!」

 

ラバーソール 個性:黄の節制

 

ババアン!!

 

そこから現れたのは全く知らない外国人だった。すると!

 

ラバーソール「ほぅれほぅれ!承太郎先輩!!手を見なさぁぁい!君の手にも今、、殴ったとこに一部が食らいついているぜぇ」

 

そして殴った拳を見ると小指当たりに黄色い物が付着していた。承太郎は左手で触れようとするが

 

ラバーソール「言っておく!それに触れると左手も食われるぜぇ。左手の指は鼻でもほじってなぁ、、じわじわ食う個性。食えば食うほど大きくなる弱点の無い個性、、、絶対に取れん!」

 

承太郎の指が出血を始めた。

 

空条「野郎、、、」

 

すると承太郎はスタープラチナを出現させる。そして!

 

オラァァァ!!!

 

思いっきり殴りかかる。するとラバーソールの黄色い塊が広がり

 

ラバーソール「何がオラァだッ!!消化する時その口の中にてめぇの糞を詰め込んでやるぜぇ!!」

 

ギャルッ!!

 

スタープラチナの腕に絡みついた。すると承太郎の腕に焼けるような痛みが襲いかかる。その瞬間承太郎はスタープラチナで自分の左側にある廊下の手すりを剥ぎ取った。そして

 

オラァァァ!!!

 

思いっきりラバーソールに向けて振りかぶり殴りかかった。だが!

 

ラバーソール「むっ、、早い!しかしぃぃ!!」

 

ドッゴォォォォン!!!

 

ラバーソール「弱点はねぇと言っとるだろうが、、人の話聞いてんのか?このタコサクがぁぁぁ!!!」

 

そう黄色いものがその攻撃を防いだのだ。そして段々その手すりを侵食し出す。

 

ラバーソール「俺の個性は言うなればッ!パワーを吸い取る鎧!攻撃する防御壁!てめぇのスピードがいくら早かろうが!パワーがいくら強かろうが!イエローテンパランスの前では無駄だッ!!俺を倒すことはできねぇし、、、その右手は切断するしか逃れる方法はないぃ!!」

 

すると承太郎の手についた黄色いそれは、どんどん侵食を進めていた。

 

ラバーソール「ドゥーユゥーアンダスタンンンンドゥ!

 

そしてまた黄色い塊を一気に承太郎に向けて放ち身体中に纏わり付かせた。

 

ラバーソール「てめぇに、、、最早何一つ術はない!!離れることなど出来ん!!消化されるまでなぁ!!食ってやるッ!」

 

すると承太郎の体から焼けるような音と共に煙が出始める。

 

空条「やれやれだ、、、」

 

ラバーソール「ん?」

 

空条「こいつはマジに弱点の無い奴だ。全く最強かもしれん。恐ろしい奴だ、、、確かに俺になす術はないぜ、、、」

 

すると承太郎はそう言いながら笑みを浮かべ帽子に触れた。

 

空条「確かに俺にはなぁッ!!」

 

その瞬間ラバーソールの首が締まる。息が出来づらくなったのだ!!

 

ラバーソール「なっ?!な、、なんだ、、、これ、、は!!」

 

するとラバーソールは承太郎の袖の部分から何が細い物が出ているのを見つけた。そうそれは!!

 

ラバーソール「か、、!花京院のハイエロファント!!」

 

そう!今ラバーソールの首に巻きつき首を締めているのは目に見えないほど細くなっていたハイエロファントだった!!

 

空条「はなからてめぇを一人で追い詰めようなんて考えてるわけがねぇぜ、、、もしかしたら他の仲間がいたり、、驚くべき力を隠してるって可能性もあったからなぁ、、だから花京院に頼んでハイエロファントを服の中に仕込んでおいたってわけだぜ。」

 

ゴゴ!クガッ!ゲホッ!

 

すると段々とラバーソールの意識は薄れ始めて承太郎についていた黄色い塊は消え始める。そして!

 

オラァァァ!!!

 

承太郎のスタープラチナがラバーソールの顔面をぶん殴った。ラバーソールは後ろにぶっ飛び顔面は血まみれ鼻も折れていた。

 

カツン!カツン!

 

承太郎はゆっくりとラバーソールに向けて歩み始める。ラバーソールは承太郎の方を向きながら両手を前に出し訴え始める。

 

ラバーソール「ひっ!ひぃ!!ま、、まさか、、もうこれ以上殴ったらしないよねぇ、、重症患者だよ?鼻も折れてるし顎骨も針金で繋がなくちゃぁ、、ひ、、ヒーローだよねぇ?」

 

すると承太郎は変わらない態度でラバーソールを見下ろし強い口調で言う。

 

空条「もぉてめぇには、、、、何も言うことがねぇ。とても哀れすぎて、、、何も言えねぇ。」

 

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァ!!!!

 

 

 

 

 

 

ラバーソール 再起不能(リタイア)

 

承太郎はラバーソールを殴り飛ばした後ラバーソールの所有物を見る。だが、、、、

 

空条「DIOに繋がりそうなものはやっぱりねぇか、、、」

 

そう携帯も戦闘途中に破壊されていて情報となるようなものはなかった。

 

空条「こいつの口から後で聞くとして、、、今はまず試験場に戻るか、、」

 

そして承太郎は立ち上がり一旦試験場に戻り戦いに加勢しようと向かう。その時!その方向から一人の女性が歩いて来た。

 

現見「わぁ!承太郎それ誰?ヴィラン?」

 

それはあの緑谷と一悶着あった士傑の現見ケミィだった。承太郎はため息をついて言う。

 

空条「まぁそんなとこだ、、、所で会場はどうだ?」

 

現見「まだ大惨事。私はちょっと救助用の外への道を、、、」

 

その時だった!!

 

空条「嘘はいらねぇぜ、、、」

 

承太郎がそう言い放つと同時にケミィの体がビクッと反応する。

 

現見「私が嘘を?一体、、、どんな?」

 

空条「てめぇがケミィじゃあねぇ偽物の誰かだってことだよ。」

 

すると承太郎がケミィではないと言った女性は少し動揺してから笑みを浮かべる。

 

現見「ふふふ!承太郎!何言ってるの?私は、、、」

 

空条「ケミィはそんな喋り方はしないし、、、何より俺を承太郎とは言わねぇ。」

 

そう承太郎が言ったと同時にケミィと思われていた女性は黙り込んだ。

 

空条「朝からずっと気になってた。どうやら気になってた奴は俺しかいなかったようだがな。」

 

承太郎がそう言い放った時その女性は冷たい声で言った。

 

「よく分かりましたね。凄いです。」

 

その言葉と同時にケミィの体は段々と溶け出して行った。そこから現れたのは、、、

 

トガ「あなた凄いです」

 

トガヒミコだった。するとトガはナイフを構える。

 

トガ「血、、、チューチューしますか?」

 

その顔は完全に悪魔の子と言っていいものだった。すると承太郎はスタープラチナを出現させる。

 

承太郎「嫌、、残念ながらてめぇに飲ませられるドリンクはねぇ、、その代わりに俺の拳をメインディッシュとして食らわせてやるぜ。」

 

するとトガは笑みを浮かべ承太郎に言った。

 

トガ「あなた、、、面白い人です!」

 

そしてトガが前に出ようと接近し承太郎もスタープラチナの拳を握りしめた時!!

 

ボッゴォォォォァァァァン!!!

 

近くで爆発が起きて体勢を崩す。恐らくは試験場の脳無の仕業だ。そしてそれと同時に二人の間に瓦礫が落ちてくる。

 

空条「てめぇ!!」

 

トガ「残念ですけど、、、お別れですね!また会えたら嬉しいです!」

 

承太郎はすぐさま自分の目の前に崩れてきた瓦礫を破壊するがそこにもうトガヒミコの姿はなかった。

 

空条「何だったんだ、、、あいつは、、、、」

 

試験場

オルカ「ぐはっ!」

 

オルカは血を流しながら脳無に掴まれていた。周りには多くの生徒が負傷しながら倒れている。

 

脳無「ぐぐぐ!!」

 

そしてクラークも地面に倒れていた。

 

 

 

 

数分前

クラーク「ぐおおおおお!!!」

 

クラークは脳無と掴み合っていた。両手で相手の両手を鷲掴みにする。すると

 

クラーク(何だ?!段々力が、、、)

 

そうクラークの力が抜けてきていた。まるで力が吸い取られるように、、、、

 

 

 

とある工場

レックス「クラークケント、、、本名をカル=エル。奴をどうするかが肝だった。だが、、、やはり大丈夫そうだ。クリプトンの船の残骸にあったこの石はやはり、、、」

 

そう言うレックスルーサーの目の前には緑色に輝く石があった。

 

 

 




今回はジョジョ回!そしてあの石の登場でしたね!次回はいよいよ仮免試験編ラスト!(のつもりです)それでは!
色々スピンオフを書きました。(これから出始めます)そちらも読んで頂ければ光栄です。


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第49話:事件終結

今回もちょっと短めです。


工場

レックス「奴の同族が乗ってきた船を調べた時、、、これを見つけた。妙に厳重に保管され何か大事なものだとすぐにわかった。そして保管されていたそれは石だった。横幅30cm、高さ35cm、重さ50kgの緑色の石だ。地球上には存在しない石で私はそれを彼らの惑星の名前からとってクリプトナイトと名付けた。資料にはそれについてのデータを載せてある。」

 

1.緑色に発光している。

2.放射性同位体又は化合物である。

3.長い時間人間がそれと触れているとその人物を癌にする可能性が考えられる。

4.成分は「ナトリウム・リチウム・ホウ素・珪酸塩・水酸化物・フッ素」である。

 

レックス「そして何より重要なのは、、、、この石はクリプトン人を弱体化させることが出来る。奴が殺したゾッドの肉体と実験してわかったことだ。この石を近づけるとゾッドの肉体は拒否反応を起こし色々な障害を与えることがわかった。それはつまり、、、」

 

 

 

試験場

クラーク(駄目だ、、、)

 

(あの石はクラークケント唯一の弱点であるということだ)

 

その脳無の拳にはクリプトナイトが装備されていた。

 

クラーク(くっ!くそっ!、、)

 

地面に倒されたクラークはどうにか立ちあがろうとするが、、、、

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!

 

脳無に後頭部を思いっきり殴られる。そしてクラークは気を失ってしまったのだ。

 

 

そして現在

承太郎「やれやれ、、、、大分マズいな、、」

 

承太郎の目の前ではほんどのものが地面に倒れ伏し脳無が暴れていた。すると

 

キュオオオオオオン!!!!!

 

脳無の後ろにスタークが現れた。そして

 

トニー「蜘蛛少年!!」

 

ビュン!ビュン!

 

ピーター「ピータ〜〜〜〜スマッシュゥゥゥ!!!」

 

そして空中で大きな瓦礫をグルグル回しながら迫り脳無にそれをブチ落とす。

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!!!

 

ピーター「避難完了!!」

 

トニー「良し!やるぞ!」

 

そしてスタークはリアクターにエネルギーを集中させて、、、

 

ビュオオオオオオオオオオオオオン!!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!

 

ユニビームを放ち脳無は黒こげにしたのだ。だが!

 

ジュクジュクジュク!!

 

段々と体が再生していっていた。しかも今のエネルギーを吸収していて、、、、

 

ギュオン!!ドッゴォォォォン!!!

 

またエネルギーを返されてしまった。

 

トニー「不毛な戦いだな、、、、」

 

 

 

承太郎サイド

承太郎はスタープラチナを出現させ脳無に向かおうとする。すると

 

クラーク「空条、、、承太郎君、、」

 

クラークが承太郎に話しかけたのだ。すると承太郎は言う。

 

空条「最強君が俺に何のようだ?いや、、、あんたやられたのか?」

 

クラークが負傷している所を見て承太郎はそう問いかける。クラークは頷いた。

 

空条「やれやれだぜ、、、、正直あんたがやられてると知るとゲンナリするが、、、、だがここで怖気付いて逃げるのはヒーローじゃあねぇな」

 

そこまで言うと承太郎は脳無に向かおうとする。するとクラークが承太郎の肩を掴んだ。

 

クラーク「君に頼みたい事がある。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空条「やれやれ、、、やるしかねぇんだよなぁッ!!」

 

ダァァン!!

 

すると承太郎は一気に脳無に向かっていく。クラークに聞かされたのは脳無の拳についている石のこと。あの緑色に輝く石がどうやら自分を弱体化させたらしい。なら、、、

 

空条(あれを壊せば勝率が一気に上がるってわけだぜッ!)

 

そして承太郎は脳無の目の前で拳を握る。

 

オラァ!!

 

ダァァァン!!!!

 

スタープラチナの拳を脳無の拳に向けて確かに放った。だが、、、、

 

空条「くっ!」

 

脳無はそれをすぐさまガードして腕で受けたのだ。そして

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!

 

逆にぶっ飛ばされてしまったのだ。すると承太郎の体からハイエロファントが出てきていつもの形になる。

 

ハイエロファント「承太郎!大丈夫か?」

 

ハイエロファント越しに花京院がそう呼びかける。

 

空条「あぁ、、、骨が2本折れただけだ、、どうってことはねぇぜ、、、」

 

すると花京院は申し訳なさそうに言う。

 

花京院「僕も、、そっちに行って助けたいのは山々なんだが、、今瓦礫の下で、、ハイエロファントを維持するのも、、、」

 

空条「花京院!おい!てめぇどこにいる!」

 

承太郎は周りを見るが花京院の姿は見えない。すると段々ハイエロファントは薄くなっていく。

 

空条「くっ!やるしかねぇか、、、」

 

承太郎がそう言ってまた向かおうとした時周りの瓦礫から何人かの人が現れる。

 

緑谷「皆んな、、、無事?」

 

轟「あぁ、、、、何とかな。」

 

爆豪「この程度じゃあ、、どうにもなんねぇよ!」

 

夜嵐「その通り!!」

 

真堂「勿論僕もそうだよ、、、、先輩だからなッ!」

 

すると全員が承太郎に気づく。そして承太郎も全員を見て笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

ダッ!

 

承太郎と緑谷が走り始める。爆豪は正面から爆発で一気に脳無に迫っていく。そして

 

パキィィィィィィィィィン!!!!

 

轟は地面に氷をつたらせて脳無を凍り付かせる。それと同時に爆豪が脳無の目の前に現れ

 

爆豪「スタングレネードッ!!!」

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

脳無の視界を奪うが直前に殴られぶっ飛ばされる。すると

 

ビュオオオオオオオオオオン!!!

 

イナサが操作する風で真堂が脳無に一気に向かっていき目が見えない脳無の頭の上に乗った。そして!!

 

真堂「震伝波紋!!」

 

グガガァァァァァァン!!!!!

 

脳無の頭に向けて振動を行ったのだ。流石の脳無も内部に入る衝撃のダメージは大きく目と鼻から血を噴き出す。そして承太郎と緑谷は脳無の近くまでやってくる。だが!

 

脳無「ぎぎゃぁぁぁぁ!!!!」

 

ビュオンッ!ドッゴォォォォン!!!

 

目が見えないはずの脳無が緑谷と承太郎に向けて正確にレーザーを放ち出す。承太郎と緑谷は何とか避けるが前に詰めづらくなっていた。

 

工場

レックス「ふん、、、面倒な事をしてくれる。だが脳無の操作を私が行えば問題ない。」

 

そう!今脳無の視力は失われたが体につけられたカメラを目にレックスが操縦を始めたのだ。だが!

 

トニー「これを頼む蜘蛛少年!」

 

ピーター「お任せあれ!」

 

ピーターはトニーが持ち上げたそれを糸で取って掴む。そして脳無に向かって行った。

 

脳無(何をする気だトニースターク?あれは一体、、、くっ!)

 

レックスがそう観察していると周りに炎と風による牢獄が出来上がる。試験で轟とイナサがオルカに向けて行った技だった。

 

轟「うおおお!!!!」

 

夜嵐「くっ!ぐおお!!!」

 

そしてそれをどんどん縮めていく。脳無の体はどんどん激しく焼きあがって行った。

 

脳無(緩いわ!この程度!!)

 

キュオオオオオオオオオ!!!!!

 

すると脳無が炎の竜巻を吸い込み始めた。そう!自分の運動エネルギーに変換するつもりだ。そして、、、

 

ヒュオン、、、

 

炎の竜巻は消滅した。

 

脳無(これで決まりだッ!!)

 

そして脳無はそれを一気に放出しようとする。その時!!

 

ピーター「エクスペリアームス!!

 

ザシュン!!!

 

ピーターがそう言って脳無の体に先程スタークに貰ったものをブッ刺したのだ。そして!

 

ドシュゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!

 

それと同時に青い光が脳無の体から溢れ出したのだ。それと同時にレックスの操縦は切れカメラの映像も遮断された。そして段々脳無の動きが鈍り再生も鈍くなり始めていた。

 

工場

レックス「やられたか、、、、」

 

 

 

 

 

トニー「EMPはやはり有用だな。先程のようにEMPを展開してもよかったが、、、、もしかしたら外からのEMPには対応がされてると思ったからな。内部へのEMP、、、、それが口を成したわけだ。」

 

そして脳無が苦しみ出した時承太郎と緑谷は両手に目掛けて、、、、

 

緑谷「スマァァァァァシュ!!!

 

空条「オオオオラァァァ!!!

 

バリィィィィン!!!!

 

蹴りと拳を叩き込み、クリプトナイトを破壊したのだ。そして次の瞬間!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!

 

脳無が高々と上空に殴り飛ばされた。すると轟とイナサが動き出す。

 

轟「夜嵐!!風を!!!」

 

夜嵐「轟!!炎を!!!」

 

二人は同時にそう言ってお互いを見る。そして笑みを浮かべてから風と炎を放出した。炎で風が上に挙げられ勢いよく脳無にぶつかる。そして

 

爆豪「死ねぇぁ!!!」

 

ボッゴォォォォォァン!!!!

 

爆豪は上に飛び脳無を上から爆破した。脳無はそこから勢いよく落下していく。が

 

ドッゴォォォォン!!!

 

ピーター「隙は作らない!!」

 

落ちる瞬間に横から遠心力を使ったキックを脳無に放った。脳無はまた空に、、、、、、そして

 

緑谷(ワンフォーオールフルカウル!!35%!!!)「スマァァシュ!!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!

 

緑谷は脳無の上から地面に向けて蹴り飛ばす。脳無はまた勢いよく落下していく。

 

トニー「クラーク君!今だ!」

 

クラーク「あぁ!」

 

ビィィィィィィィン!!!!

 

するとクラークはトニーの背中に向けてヒートビジョンを放つ。トニーのアーマーは展開してそのエネルギーを吸収し始める。そして!

 

ジャービス「エネルギー100%!追加供給熱エネルギー100%!」

 

トニー「よし。今だッ!」

 

ビュゥゥゥゥン!!!

 

そして放たれた細い光の柱が脳無に直撃する。そして!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!

 

その光の柱は一気に大きくなり凄まじい大きさの光の塔になりかわった。空に浮かんでいた雲は消え去り、晴天になった。その威力は体育祭の時のものとは比べ物にならないエネルギーだった。そして、、、、、事件は終結に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

塚内「脳無は確保した。他のヴィランがいないか直ちに試験場一帯を調べろ!」

 

警察は脳無の確保。そして試験場一帯の操作を始めた。

 

相澤「無事でな。」

 

相澤は救急車で運ばれていくジョークを見送ってからクラスの所に戻っていく。

 

相澤「お前ら皆んな無事か?」

 

幸いな事に大きな怪我をした者は誰一人いなかった。そして事件は終息する。この試験での襲撃はとても稀な事だった。そして大きな衝撃が走る事件でもあった。士傑生の二人が内通者であり、緑谷と一悶着あった生徒がトガヒミコだったと知った緑谷は妙に納得していたのだった。

 

 

 

 

 

 

とある屋敷

レックス「手ひどくやられたよ。まぁクラークケントにクリプトナイトが有効だというのがわかっただけで良しとするが、、、、」

 

レックスルーサーはグラスにウイスキーを注ぎながらそう語る。レックスの目の前には椅子に座るDIOがいた。

 

レックス「君もどうかね?」

 

レックスはDIOにウイスキーの入ったグラスを渡す。DIOはそれを受け取るとグラスを揺らし始めた。

 

DIO「レックス君。私は実感したよ、、、、因縁というものは服のシミのようにしつこく煩わしいものだとね。」

 

そしてDIOはウイスキーを飲み干した。するとレックスは

 

レックス「服のシミはすぐに綺麗にしなければな。」

 

そう言って自分のウイスキーを飲み干す。するとDIOは邪悪な笑みを浮かべたのだった。




ということで仮免試験編も終わりです。緑谷と爆豪の戦いは原作通りだし、、、、、、描かないかもです。それでは!


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ヒーローインターン編
第50話:ビッグ5


タイトルでわかる通り2人追加されてます!


雄英ハイツアライアンス

クラーク「合格おめでとう一佳!」

 

拳藤「それについては嬉しいんだけどさぁ、、、、あんた達襲われすぎじゃない?」

 

今二人はA組の寮のリビングで合格を祝っていた。何故A組寮かと言われれば試験終了して帰ってきた時拳藤が待っていたからである。実際事件があり他の会場よりかは遅い帰りだったので仕方ない。今はその説明を終え祝っている時だった。

 

クラーク「確かにね、、、しかも敵のレベルも依然より高くなっていってる気がするよ、、」

 

クラークがそう言うと拳藤は少し心配そうな顔をしてから笑みを浮かべてクラークの背中を叩く。

 

拳藤「大丈夫!あんたがそう簡単にやられる訳ないでしょ?何たって私の見込んだ男だからね!」

 

拳藤は頭を縦にうんうんと振りながらそう言った。拳藤にクリプトナイトのことは言わない。多分それを知れば心配になってしまうだろうから、、、、

 

クラーク「流石僕が惚れ込んだ女性だね。いつも僕を癒やしてくれる。」

 

だからそういう言葉を返した。すると拳藤は顔を赤くして周りを見る。もちろん今はA組寮なのでクラークのクラスメイトもちらほら見える。

 

拳藤「はいでたクラークのそういう所!!マジで恥ずいからやめた方がいいからね?!」

 

クラーク「本当のこと言っちゃ悪い?」

 

クラークが微笑みながらそう言うと拳藤は『あぁ!!もう!!』とますます顔を赤くしている。すると

 

バン!

 

鉄哲「委員長!そろそろブラド先生のミーティング始まるぞ!」

 

A組の寮に鉄哲が入ってきた。どうやら今回の仮免試験の反省も踏まえたミーティングを行うらしい。

 

拳藤「あっ!もう時間か!クラークぅ、、、、夜覚えてなさい、、」

 

拳藤はクラークに圧をかけてそういった。クラークも『わかったよ』と一言笑顔で言った。するとため息をついて拳藤は鉄哲の方に向かっていく。

 

鉄哲「どした拳藤?喧嘩か?」

 

拳藤「いや大丈夫、、、でも助かったわー鉄哲!ありがとね!」

 

鉄哲「おっ、、、おう、、」

 

そして拳藤達はA組寮を出て行った。そうしてクラークが本を読もうとした時

 

チッ!

 

後ろからそんな音がした。凄い憎悪を感じる。恐る恐る後ろを見ると、、、、

 

峰田「ここ、、、どこか知ってる?」

 

上鳴「今のはちょっと違うよなぁ、、、流石に違うと思うぜぇ、、俺は、、、、」

 

時と場所、場合を考えて行動しよう!その時クラークは緑谷と爆豪の姿が無いのに気づいた。

 

 

 

 

 

 

 

グラウンド

爆豪「No. 1ヒーローにレール敷いてもらって、負けてんなよ、、、」

 

その場ではついさき程まで緑谷と爆豪が戦っていた。そして今勝敗が決してオールマイトが現れ、真実を語った後だった。

 

緑谷「強くなるよ!君に勝てるよう。」

 

緑谷は強い意志でそう言い放った。爆豪はため息をついた後オールマイトに問いかける。

 

爆豪「デクとあんたの関係知ってんのは?」

 

オールマイト「リカバリーガールと校長、、、生徒では君と、、「僕だ爆豪くん。」

 

その時クラークが空から現れる。爆豪は『てめぇもかよ』と一言言ってオールマイトを見る。

 

爆豪「こいつにもデクがバラしたんか?」

 

オールマイト「いや、、、彼には暴かれてしまったという方が正しいな。」

 

すると爆豪はクラークを見てため息をついてから話出す。

 

爆豪「とにかく、、、バレたくはねぇんだろ?あんたが隠そうとしてんだからクソデクみたいにバラしたりはしねぇ、、、」

 

緑谷「かっちゃん、、、」

 

オールマイト「本来私が頭を下げてお願いすること、、、何処までも気を遣わせてしまってすまない。」

 

その後は爆豪にワンフォーオールについて語った。代々受け継がれてきた個性であること、傷を負いオールマイトは限界を迎えていた事。そして後継として緑谷を選んだことを、、、、そして最後まで聞いた後

 

爆豪「結局。俺のやる事は変わんねぇよ」

 

そう言い放った。オールマイトは爆豪との会話を思い出す。あんたをも超えるヒーローに、、、

 

オールマイト「そうだね。」

 

すると爆豪は緑谷の方を見て言う。

 

爆豪「ただ今までとは違げぇ。デク!お前が、俺や周りを見て吸収したように、、俺も全部。俺のモノにして上にいく!選ばれたお前よりもな!」

 

緑谷「じゃっ、、じゃあ僕は、、その上をいく!」

 

爆豪「あぁん?」

 

緑谷「行かなきゃあいけないんだ!」

 

緑谷が返した言葉に爆豪は怒るように言い返す。

 

爆豪「だからそのてめぇを超えてくっていってんだろうが!!」

 

緑谷「嫌だからその上を行かなきゃあいけないっていう話で!!」

 

緑谷が説明し直すようにそう言い返すも結局

 

爆豪「あぁん?」

 

そう言われてしまう。その光景を見て笑みを浮かべているオールマイトにクラークは言った。

 

クラーク「以前と違って真っ当なライバルって感じですね。」

 

オールマイト「あぁ。そうだな!」

 

こうしてワンフォーオールの秘密を共有するものがまた一人増えたのである。その時

 

クラーク「あ、、、」

 

オールマイト「どうしたんだいクラークくん?」

 

クラーク「一佳との約束の時間、、、、過ぎてる、、」

 

クラークの体からは凄まじい冷や汗が流れ出していた。すっごい焦ってる。そしてすぐに飛んでいった。そんな見たことない姿を見たオールマイト笑みを浮かべる。

 

オールマイト「彼も大変そうだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拳藤の部屋

拳藤「で?遅れた理由は?」

 

クラーク「いや、、、そのぉ、、、」

 

爆豪君にオールマイトが秘密を述べていた事など口が裂けても言えなかった。よって何も言えない。言い訳も思いつかない、、、、

 

拳藤「これはお仕置き決定だな。」

 

そう自分を見下ろしながら言う拳藤にクラークは微笑するしか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

蛙吹「どうしたのクラークちゃん?すっごい気分悪そうな、、、、」

 

クラーク「そ、、、そうかな、、」

 

すると他の女子もその場に集まってきて驚く。

 

麗日「わわ!どうしたんクラークくん?!顔死んどるよ?!」

 

芦戸「てか体も細くない?!本当大丈夫なの?!」

 

クラークはいつもよりほっそりとしていて顔もげっそりとしていた。生気が抜けている顔だった。

 

 

 

 

 

 

拳藤「皆んなぁぁ!!今日も一日頑張るぞー!!!」

 

回原「なぁ、、なんか委員長今日元気じゃないか?」

 

泡瀬「あぁ、、なんか肌もツヤツヤしてるよな、、」

 

拳藤は逆に驚くほど元気で肌はツヤッツヤだった。全てを察した女子陣は拳藤に

 

取蔭「あんたすっごいねぇ、、、」

 

柳「クラーク、、、大丈夫なのかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始業式の日

時はすぐに流れて行って早くも新学期だった。校長の有難い話を聞いた後は教室で先生の話を聞いていた。

 

相澤「じゃあいつも通り授業を始めていく。かつてない程に色々あったが、上手く切り替えて学生の本文を全うするように。今日は座学のみだが、後期はより厳しい物になっていくからな!」

 

その時芦戸が後ろの席にとある事を聞いていた。すると相澤先生はそれに反応し

 

相澤「何だ芦戸?」

 

捕縛布を開き目を赤くさせてそう聞いた。

 

芦戸「げぇぇ久々の感覚ぅぅ!!」

 

蛙吹「一つ良いかしら先生?」

 

すると蛙吹さんが手を上げた。

 

蛙吹「さっき始業式でお話に出た、ヒーローインターンってどういうものか聞かせて貰えないかしら?」

 

周りでもそういう声が聞こえてきた。皆気になっていたようだ。すると

 

相澤「それについては後日やる予定だったが、、そうだな。先にやっておくほうが合理的か。平たく言うと、、校外でのヒーロー活動。以前行った職場体験の本格版だ。」

 

すると麗日は疑問に思った事を聞いた。

 

麗日「体育祭のは何だったんですかぁぁ?!!」

 

そう!それだ!飯田君も言っていたがインターンがあるなら指名もいらない。相澤は説明を始める。

 

相澤「ヒーローインターンは、体育祭で得たスカウトをコネクションとして使うんだ。これは授業の一環ではなく、生徒の任意で行うものだ。むしろ体育祭で指名を貰えなかったものは、活動自体難しいんだよ。元々は各事務所が募集するものだったが、雄英生徒引入れの件でいざこざがあってこの様な形になったそうだ。」

 

そして説明が終わった。仮免もとって本格化だが、ヴィランも均衡してきている現在、インターンへの参加は考えている段階のようだ。後日に詳しいことがわかるらしい。そして1時間目が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから少しして謹慎だった緑谷も帰ってくる。緑谷は三日間分の遅れを取り戻すよう頑張らなければならない。だが彼なら大丈夫だろうとクラークはどこか思っている。そして

 

相澤「おはよう。じゃあ緑谷も戻ったところで、本格的にインターンの話をしていこう。」

 

そうインターンについての話が聞ける日がやってきた!そして相澤先生は扉の方に向かって言う。

 

相澤「入ってこい!職場体験とどういう違いがあるのか、直に経験している人間から話してもらおう。心して聞くように。」

 

すると教室に3人の男女が入ってきた。

 

相澤「現雄英生の中でも、トップに君臨する三年生5名。通称ビッグ5の、、、、、あ?あいつら何処だ?」

 

相澤先生はビッグ5といったがどう見てもそこには3人しかいなかった。金髪の背の高い男性と少し暗めな男の人。青紫色の長髪の美人な女性しか、、、、

 

「あぁ彼らは、、、」

 

金髪の男性がそう言いかけた時に廊下の方から声が聞こえ出してきた。

 

「あぁもぉ、、あんたのせいで絶対相澤先生にキレられんじゃん、、、」

 

「霊奈よぉ〜そんな言い方すんなって、、、ありゃあしょうがねぇってもんだぜ。」

 

それは2人の男女の声だった。そしてその二人が入ってくる。一人は紫色の髪のショートの女性。もう一人はリーゼントみたいな髪型の男性だった。

 

相澤「てめぇら、、、何してた?」

 

相澤先生が捕縛布を握って目を赤くする。すると男性の方が両手を合わせて頭を下げた。

 

「本当悪りぃっす相澤先生!ちょっと困ってる生徒に頼られちまって、、ヒーロー目指してる身として見逃せないっすよねぇ、、、」

 

相澤「はぁ、、、お前は本当に合理性に欠くやつだ、、で?」

 

するともう一人の女性の方も同じように両手を合わせて頭を下げる。

 

「ごめんなさい!こいつどこで集まるか忘れてて私がいないとここにもこれなかったんです!だから、、」

 

相澤「口で言えばいいだろ。」

 

「いや、、それはぁ、、、」

 

するとその女性はテヘッ!という感じでその場をやり過ごそうとする。相澤先生はため息をついて個性を解除した。どうやらやりすごせたらしい。

 

相澤「それじゃあ馬鹿2人のせいで時間くっちまったから、、、手短に自己紹介を。まず、天喰から。」

 

ギョッ!

 

するとその人は凄い目力でクラスを見る。何人もが体を震わせた。

 

切島(なんて目つきだ!!)

 

飯田(一瞥だけでこの迫力!)

 

 

天喰「駄目だ、、、。じゃがいもだと思って望んでも、頭部以外が人間のまま、、、以前人間にしか見えない。どうしたらいい?言葉が、、出てこない!」

 

そう天喰先輩を体を震わせていた。凄いコミュ障なのである。

 

天喰「頭が真っ白だ!帰りたい!!」

 

天喰環 個性:再現

 

そして壁に突っ伏してしまう。クラスからも驚きの声が上がった。すると

 

波動「あぁ!聞いてよ天喰君!そういうのノミの心臓って言うんだって!!ねぇ人間なのにねぇ!!ふっしぎぃ!!彼は天喰環。それで私が波動ねじれ!今日はインターンについて皆んなに話して欲しいと頼まれて来ました!」

 

波動ねじれ 個性:捻れる波動

 

美人の人が天喰先輩に代わって話出した。

 

波動「けどしかし、、、ねぇねぇ所で君は何でマスクを?風邪?お洒落?」

 

波動先輩は障子に質問しだした。

 

障子「これは昔、、」

 

波動「あーら!あなた轟君だよね!」

 

だが途中で違う人に話しかける。そんな感じで色んな人に興味を移しながら聞いて行っていた。答えを聞く前に、、、峰田は少し興奮していた。

 

波動「どの子も皆気になるところバッカり!!ふっしぎぃ!!」

 

そんな波動先輩へのクラスの感想は、、、

 

上鳴「天然っぽぉい!可愛いぃぃ、、」

 

芦戸「幼稚園児みたい、、」

 

峰田「オイラの玉が気になるってぇ?!!ちょっとちょっと!!セクハラですか先輩?!!」

 

峰田はいつもの通りである。後ろで八百万が嫌そうな顔をしていた。周りも引いている。そしてまた波動さんが質問を始めると、、、、

 

相澤「合理性に欠くねぇ、、」

 

目を赤くして包帯を浮かせミリオ先輩を睨んでいた。先輩も焦り出す。

 

ミリオ「イレイザーヘッド!安心してください!!じゃ、、じゃあ2人共お願いなんだよね!」

 

するとミリオは最後に入ってきた2人の方を見て言った。すると2人が口を開く。

 

「じゃあ私から、、、、私の名前は影野霊奈。ねじれが悪いね、、いつもこんな感じだから。」

 

影野霊奈 個性:影

 

すると波動先輩が頬を膨らませて影野先輩をポカポカ叩き出した。そして

 

「えぇーそれじゃあ俺っすねぇ、、」

 

リーゼントのような髪型の男性が喋り出す。その目にはどこか強い意志が感じられた。そしてその人が口を開いた。

 

「3年B組、東方仗助だ。トップ5なんて言われはしてるが敬語とかは使わなくても構わねぇぜ。俺そういうの苦手なもんでよぉ、、、」

 

東方仗助 個性:クレイジーダイヤモンド

 

その時上鳴が悪気なくボソッとあることを言った。

 

上鳴「変な髪型だなぁ、、、」

 

その瞬間先輩達の空気が変わり慌て出す。相澤先生は手を顔に当てる。すると

 

東方「おいてめぇ、、、、今俺のこの髪型のことなんつった?」

 

そう言って上鳴を睨んだ。上鳴は『いやいやあんま見ない髪型なんで!!』と弁明する。すると

 

東方「ふぅぅぅぅぅぅ!!!!!」

 

東方先輩は大きく息を吐いて息を整えていた。すると影野先輩が説明し出す。

 

影野「ごめんね君。こいつ自分の髪型を馬鹿にされると豹変するんだ。仮免試験もそれで一回落ちて今は何とか抑えられるようになってきてるけど、、、、」

 

影野先輩は横目で東方先輩を見る。すると息を整え終えたようだ。

 

東方「すまないな、、、、今度からは気をつけてくれよぉお前ら、、流石に初対面の相手の、悪気ない言葉の場合はどうにか抑えられるが、、、」

 

あれで抑えられてたんか?!と皆んなの心で叫ばれるがそれは口にしない。この一件で東方先輩=怖い先輩のイメージがついてしまいそうだ。すると

 

相澤「おい、、、もう時間。」

 

相澤先生が本気で怒りそうになっていた。すると金髪のミリオと呼ばれていた人が前に出て言った。

 

ミリオ「俺は通形ミリオ!まぁ何が何やらって感じだよね!必修でもないインターンの説明に、突如現れた三年生だ。しかもこんな光景見たらそりゃぁ訳もわからないよね。」

 

通形ミリオ 個性:透過

 

するとミリオ先輩は顎に手を当て考え始めた。

 

ミリオ「1年から仮免取得、、だよね。今年の1年って凄く元気があるね。そうだね、、、、」

 

天喰「ミリオ?」

 

すると先輩は右腕を上げて言い放った。

 

ミリオ「君達まとめて俺と戦ってみようよ!!」

 




ということで東方仗助登場!!注意ですがこの世界の仗助はジョースター家ではありません。ちょっとややこしいですがすみません、、、それともう1人の影野さんはDCのあの人です!なんとなくわかるかな?名前をそのキャラのまま使わなかったのも意味があります。それでは!


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第51話:手合わせお願いします!

今回は前半原作と変わりないです。


えぇぇぇぇぇぇぇ?!!!!

 

クラスから驚きの声が上がる。余りにも唐突な提案だったからだ。

 

切島「戦うって、、いきなりかよ、、」

 

すると先輩は相澤先生に話しかけた。

 

ミリオ「俺たちの経験を!最適でしょ?どうでしょうね?イレイザーヘッド!」

 

相澤「好きにしな。」

 

そしてクラスは皆体操服を着て体育館に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体育館

瀬呂「えぇ、、、まじすか?」

 

ミリオ「まじだよ!」

 

先輩はストレッチをしながら答えた。

 

天喰「ヤメタホウガイイ、、」

 

峰田「遠!」

 

天喰先輩は相変わらず壁に突っ伏していた。すると先輩はぶつぶつと言い始めた。

 

天喰「インターンについては形式的に、こういう具合でとても有意義ですと語るだけで充分だ。皆んなが皆んな、上昇志向に満ち満ちてるわけじゃあない。立ち直れなくなる子がでてはいけない。」

 

するとクラスで疑問の声が上がり出す。立ち直れなくなる、、、すると

 

波動「あぁ知ってるぅ!昔挫折しちゃってヒーロー諦めて問題起こしちゃった子がいたんだよぉ!知ってた?」

 

ねじれ先輩は芦戸の角をいじりながらそう言った。

 

波動「大変だよねぇ通形ぁぁ、、ちゃんと考えないと辛いよぉこれは辛いよぉ、、」

 

芦戸「おやめください、、、」

 

すると

 

常闇「待ってください!我々はハンデ有りとはいえプロとも戦っている!」

 

切島「そしてヴィランとの戦闘も経験しています!そんな心配されるほど、、、俺ら雑魚に見えますか!」

 

常闇と切島がそういった。クラスの皆もそういう気持ちで先輩を見る。

 

ミリオ「んん!どっからでもいっていいよね!!だれから来る?」

 

緑谷「僕が行きます!」

 

緑谷が前に出た。すると相澤先生が口を開いて言い放つ。

 

相澤「お前ら良い機会だ!しっかり揉んでもらえ!!」

 

ミリオ「問題児!!良いねぇ君!やっぱり元気があるなぁ!」

 

すると緑谷は両手を後ろに持っていく。そして足を強く踏みしめ、身を沈め両手を構える。フルカウルを纏って、、、、、

 

砂藤「近接隊は一斉に囲んだろうぜ!」

 

近接隊が構える。そして全員が構え出した。

 

切島「そんじゃあ先輩!折角のご好意なんでご指導!よろしくお願いしまぁぁす!!」

 

それと同時に緑谷が踏み出し一気にミリオに距離を詰める。その時!

 

スルッ!

 

先輩の服が落ちたのだ。何を言っているのかわからないだろうが服が落ちた。まるでそこに何もいないかの様に透けていったのだ。

 

耳郎「うはぁぁぁぁぁ!!!!」

 

瀬呂「今服が落ちたぞ!!」

 

ミリオ「あぁ失礼!調整が難しくてね。」

 

それと同時に緑谷は右足を引く。そして隙だらけな顔面に蹴りを入れる。だが!

 

スルッ!

 

透けたのだ。頭を足が、緑谷はそのまま後ろに引いていく。

 

ミリオ「顔面かよ。」

 

するとネビルレーザー、酸、テープが一気に迫ってくる。が全部擦り抜けていき奥にあった岩を破壊する。

 

飯田「待て!いないぞ!」

 

ミリオ「まずは遠距離持ちからだよね!」

 

気づいた時には耳郎の後ろに回っていた。耳郎の悲鳴が聞こえる。先輩が全裸だからしょうがないな、、、

 

障子「ワープした?」

 

砂藤「擦り抜けるだけじゃあねぇのかよ!!」

 

切島「どんな強固性だよ!!」

 

東方「違うんだよなぁ、、、一年生。」

 

東方はそう呟いた。常闇はブラック暗躯で後ろから攻撃するも、一瞬で間を詰められ腹に重い一撃をくらう。

 

影野「ミリオの凄い所は個性じゃなくその技術。それに気づけるか、、」

 

バァァァン!!バァァァン!!

 

そして瀬呂と峰田に重い一撃を。青山、芦戸、蛙吹が遠距離攻撃を行うも、、

 

天喰(スカウトを得て、あるプロの元でインターンに励み、ミリオは培った。)

 

そしてその3人にも重い一撃を、そしてその奥にいた障子、耳郎、そして盾を擦り抜けて八百万にも。そしてズボンを掴み言い放つ!

 

POWERRRRRRRRRRRRR!!!

 

相澤「通形ミリオ、、あの男は俺の知る限りNo. 1に最も近い男だ。この人類の中でな。」

 

轟「一瞬で半数が?!!、、、あれが雄英ビッグ5の力!」

 

すると相澤の隣でただ立っている轟に相澤が問いかける。

 

相澤「お前行かないのか?No. 1に興味がないわけじゃあないだろ?」

 

轟「俺は仮免とってないんで。」

 

轟はそういった。相澤は『丸くなりやがって』と心の中で言った。

 

ミリオ「遠距離はこれだけ!後は近接主体ばかりだよね!」

 

ミリオの側には多くの人が倒れている。

 

切島「全く何してるかわからなかった、、、」

 

お茶子「透けるだけでも強いのにワープとか!」

 

尾白「それってもう、、無敵じゃあないですか!」

 

するとミリオ先輩は構える。

 

ミリオ「よせやい!」

 

東方「無敵、、、あれじゃあ駄目だな一年坊達は、、こりゃあ例えるならあれだぜ!素人が武術家同士の間合いのやり取りを見ても何をしてるのか全く理解できねぇっつーみてぇによぉ、ミリオのしてきた努力を感じられねぇようじゃあ一矢報いることもままならねぇぜ。」

 

その時緑谷がミリオを見て口を開く。

 

緑谷「何かカラクリがあると思うよ。擦り抜けの応用でワープしてるのか、ワープの応用で擦り抜けてるのか、どっちにしろ直接攻撃するわけだからカウンター狙いで行けば、こっちも触れられる時があるはず!わかっている範囲で仮説を立てて、とにかく勝ち筋を探って行こう!」

 

切島「おおお!!!!サンキュー!謹慎明けの緑谷はすげぇ良い!!」

 

その緑谷を見て見ていた他のビッグ5は感心する様な仕草をする。そして緑谷達は一気に向かっていく。

 

ミリオ「だったら探ってみなよぉ!!」

 

その時

 

スルッ!

 

ミリオ先輩はまた地面に消えて行った。すると緑谷は!

 

緑谷(現れるとすれば、、、ここ!)

 

予測を立てて攻撃する。すると後ろからミリオが現れた!緑谷はフルカウルを纏って蹴りを放っている!

 

ミリオ(反応じゃあない!予測した?!)

 

緑谷の蹴りが目前まで来る。

 

ミリオ(俺がここに来るのを!予測した?!)

 

 

ミリオ「だが!必殺!!」

 

すると緑谷の蹴りはミリオの腕を透けていく。

 

ミリオ「ブラインドタッチ目潰し!!」

 

その目潰しに反応して緑谷は身を引いてしまう。がその指も透け、体勢を崩す。するとミリオは体を逸らし

 

ドゴォォォォン!!!!

 

緑谷に重い一撃を与え体を半分地面に沈める。

 

ミリオ「ほとんどがそうやってカウンターを画策するよね!ならばそいつを狩る訓練!するさ!!」

 

飯田「緑谷君!はっ!」

 

すると飯田の後ろに現れ一撃、切島に!口田に!砂藤!尾白に!そして麗日と葉隠に同時に!

 

POWERRRRRRRRRRRRRR!!!!

 

そしてポーズを決めた。

 

波動「通形さぁ!ねぇ通形さぁ!強くなったよね!」

 

天喰「ミリオは小さい頃から強いよ。」

 

するとミリオ先輩は構えてある方向を見る。そこには

 

ミリオ「それじゃあ親玉と行きますか!!」

 

そうクラークケントが飛んでいたのだ。その時相澤先生が前に出ていった。

 

相澤「どうせなら全力でやってもらうか。」

 

そう言って相澤先生はミリオ先輩、波動先輩、天喰先輩、東方先輩、影野先輩に何かを投げ渡した。それは

 

ミリオ「ヒーロースーツ?!」

 

東方「俺たち全員に、、、ってことはよぉ、、」

 

すると相澤先生は笑みを浮かべた。

 

相澤「お前らビッグ5が、、、、あの宇宙から現れた脅威にどこまで戦えるか、、、クラークと本気で戦ってどうか確かめろ!」

 

そうここからは形式が変わる。インターンの為の説明は終わったようなもの、、、、ここからは

 

ミリオ(俺達が試されるばん!)

 

クラーク「よろしくお願いします。ビッグ5!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相澤「よぉし、、、準備は出来たな、、、お前らぁ好きに始まろ!」

 

そしてそこにいたビッグ5は皆各々のヒーロースーツを着ていた。

 

天喰「お腹、、、痛くなってきた、、」

 

天喰環 ヒーロー名:サンイーター

 

白のフードつきのヒーロースーツの天喰先輩が言う。

 

波動「不思議ぃ〜私達5人なのに全然自信わかないなぁ」

 

波動ねじれ ヒーロー名:ネジレちゃん

 

髪をツノのようにしピチピチめな全体的に青目なヒーロースーツの波動先輩が言う。

 

影野「そりゃあそうだよ。何たってあんな戦い見せられたらな、、、」

 

影野霊奈 ヒーロー名:レイブン

 

紫色の天喰先輩っぽいヒーロースーツで足の露出が多い影野先輩が言う。

 

東方「でもよぉ、、、久々にわくわくするよなぁ!」

 

東方仗助 ヒーロー名:ジョースケ

 

胸元が空いた学生服っぽいヒーロースーツの東方先輩が言う。

 

ミリオ「それじゃあ早速!やりますか!!」

 

通形ミリオ ヒーロー名:ルミリオン

 

THE HEROって感じで胸元に100,0000とあるヒーロースーツのミリオ先輩がそう言って構えた。

 

クラーク「えぇ!よろしくお願いします。」

 

クラークケント ヒーロー名:スーパーマン

 

そうして戦いが始まる。まず動いたのはミリオだった。彼は先程とは違い服ごと地面に沈んでいく。そして!

 

ビュン!!!

 

瞬時にクラークの真後ろに現れる。だが!

 

ドッゴォォォォン!!!!!!

 

ミリオがその場から現れたとともにクラークの拳が飛んできた。ミリオはすぐさま拳の当たる場所を透過させる。だが!

 

ビュン!

 

息を吹きかけられぶっ飛ばされる。その時クラークの目の前には手をタコにした天喰がいた。天喰はそれでクラークを拘束しようとするが

 

バァァァァァァン!!!!!

 

手で払い除けられてしまう。だがその隙に

 

波動「ねじれる波動施錠(グリングウェイブロック)!!」

 

波動のねじれる波動でクラークを拘束する。するとクラークの両横から何か黒いものが現れ

 

影野「ハッ!!」

 

ダァァァァァァァァン!!!!!!

 

クラークを挟み潰した。ぶっ飛ばされたミリオは瞬時に皆の元の戻る。環はタコの手を元に戻す。

 

東方「さぁ、、、これからどうすっかなぁ、、」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!

 

東方がそう言った時クラークは周りの黒いものと波動を破壊した。だがビッグ5対応は早い。天喰は体をどんどん変化させていく。

 

天喰「混成大夥!!キメラバグ!!!」

 

天喰の足はバッタになり(イナゴ)蜂の羽が生え(蜂の子)そして、、、、

 

ギギギギギ!!!!!

 

カブトムシのようなツノが生え体が硬質化したのだ。

 

 

 

数分前

波動「ねぇねぇ環くん!」

 

天喰「何、、、波動さん、、」

 

波動は笑みで天喰に話しかけてきていた。

 

波動「やっぱりさ!相手が相手だから戦い向きなの食べるんだよね?」

 

天喰「う、、うん。だから今蜂の子とイナゴを、、、でも、、やっぱ無理かも、、」

 

すると波動は箸を取って蜂の子を摘んだ。

 

波動「環くん!口開けなよ!私が食べさせてあげる!」

 

波動は笑みでそういった。天喰は顔を赤くする。周りを見るとミリオと仗助が笑みを浮かべている。

 

天喰「い、、いや波動さん、、それは、、」

 

波動「もぉ!はい!あぁ〜ん」

 

すると波動は強引に天喰の口に蜂の子を突っ込んだ。どうしようもなくなった天喰はそれを食べる。すると

 

天喰「美味しい、、、」

 

そう食べられた。すると波動は笑みを浮かべて『でしょ?』と言った。そして次はイナゴを取って食べさせる。

 

天喰「これも、、美味しい、、、、」

 

天喰はどちらも食べれるようになった。しかも波動さんに食べさせてもらっている。天喰はどこか嬉しいが凄く恥ずかしくて腹が痛くなっていた。

 

波動「ほら環くん!口開けて!」

 

天喰は恥ずかしさの余り目を閉じていた。だが逆らうことも出来ず口を開ける。そして、、、

 

ザグッ!

 

口に入れられたものを食べた。だがそれは蜂の子やイナゴとは違った。妙に硬い殻のような物がある。正直不味い、、、、

 

天喰「波動、、、さん?今のは、、」

 

そして天喰が目を開けるとそこには笑みでとある袋を持っていた波動がいた。それは、、、

 

波動「これね!Yap!tubeで見たんだぁ!食用のカブトムシ!これ食べたらとっても強くなると思ったの!!」

 

その瞬間天喰は気を失った。

 

 

現在

天喰(さっきは散々だったけど、、、、確かに強い。バッタの足は凄い脚力だしカブトムシの装甲は硬い!)

 

波動「すっごぉい!!やっぱ成功だよ環くん!!」

 

天喰は頬を赤くして構える。波動もそう天喰にいいながら手にエネルギーを集中させていた。ミリオは地面に消えていく。そして影野は地面を黒くしていった。東方はクラークに向かって歩き出す。

 

東方「やっぱよぉ〜戦いってのは、、、拳でやるもんだよなぁ!!」

 

すると東方の背後にヴィジョンが現れる。それはライトブルーグレーとサーモンピンクっぽい色がメインの筋肉質なヴィジョンだった。そしてそれが彼の個性!そうその名を!!

 

東方「クレイジーD(ダイヤモンド)!!!

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

そして戦いは第二ラウンドに進んでいく。




ということでクラークvsビッグ5が始まりましたね。天喰君、、、ごめん!まぁ波動さんにしてもらえたんだからいいよね! てか思ったけどクラーク強すぎてどうするか非常に悩ましい、、、、それではまた次回!


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第52話:天然記念物

ムーンナイト良かったですねぇ!原作通りあれが出るのか出ないのか、、、楽しみです!もしかしたらムーンナイトの登場も、、、、あるのかな?それでは!


ドラララララララララララア!!

 

仗助の背後から出現させられたクレイジーD(ダイヤモンド)が凄まじい速度でクラークにラッシュを打ち込んでいく。その拳の速度は時速300kmとも言われるものだった!(仗助曰く)だが、、、

 

東方(ここまで効果ないように感じるのは、、、流石に萎えるぜ全くよぉ〜)

 

そう!仗助自慢のクレイジーD(ダイヤモンド)のラッシュでも決定的なダメージを与えられている気が全くしなかったのだ!

 

東方(そんじゃあよぉ!!)

 

すると背後で波動が構える。そして手からねじれる波動をクラークに向けて放出した。

 

波動「ねじれる洪水(グリングフロッド)!!」

 

両手を合わせた一点集中の攻撃だ。だがまだ仗助がその攻撃の先にいる!だが!!

 

東方「クレイジーD(ダイヤモンド)!!」

 

その時東方は自分の背後から迫る波動に向けてクレイジーD(ダイヤモンド)の拳を合わせる。すると

 

東方(クレイジーD(ダイヤモンド)の能力!触れたものを直す能力がある!ねじれの波動を元の運動エネルギーに変え!!速度を乗せて!!)

 

 

      ドラァ!!!

 

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

 

そしてクラークは少し後ろに後退する。だがその顔はまだ余裕を見せていた。

 

東方(マジか、、、反則級っすよぉ、、こんなの、、、)

 

ビュンッ!!!

 

すると凄まじい速度で天喰がクラークの真後ろに現れる。バッタの脚力と蜂の飛行能力で一気に後ろに回ったのだ。そして

 

天喰「フンッ!!!」

 

ドッゴォォォォォン!!!!!

 

バッタの脚力を使って思いっきり蹴りを入れる。普通の人間には中々使えない威力の攻撃だが、、、、

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ

 

クラークはそれを右手で受けていた。しかも折れたりなどはしていない。

 

天喰(まず!)

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!!

 

天喰は手でクロスガードしてクラークの攻撃を受けたがぶっ飛ばされカブトムシの装甲も砕け散った。

 

天喰(これは!!装甲がなかったら終わりだった!!)

 

影野「全員下がって!!」

 

するとクラークの足元及び周りのものが黒いものに汚染される。そして!

 

グオッ!!

 

数々の手のようなものが襲い掛かっていく。それはクラークに向かっていって体をすり抜けていく。

 

クラーク「くっ!」

 

するとクラークも苦痛の表情を浮かべた。今行っているのは体内への攻撃。皮膚がどれだけ硬くても通る浸透系の攻撃だ!

 

影野(よし!これで!!)

 

そして両手を合わせる。そしてそこから一気に黒い光線のようなものを一点集中で放出した。だが!

 

ビィィィィィン!!!!

 

クラークの目から放たれたヒートビジョンでそれが止められる。影野はすかさず周りから攻撃を続けるが、、、

 

影野(駄目だ、、、、力が、、弱まってて効果が薄い!)

 

そしてどんどんクラークは歩みを続けていく。天喰と仗助は一気に迫っていき攻撃するも手でぶっ飛ばされる。波動もねじれる波動を当てるが意味がない。その時

 

POWERRRRRRRRRRRRRRRRRRR!!!!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!

 

ミリオが地面から飛び出して来てクラークの顎を下から打ち抜いた。クラークは上に飛ばされる。

 

ミリオ「ちょっと相当下まで落下して、戻った時の力を溜めてたんだよね!場所はわかりにくくなるし威力も上がって普通は使えないけど!君と出来るならやるさ!」

 

そうミリオはずっと地下に落下していて威力を蓄えていたのだ!そして

 

ミリオ「さっき仗助が僕の髪の毛を直してくれたんだよね!それで位置を把握したのさ!」

 

ミリオは地面に潜る前に仗助に自分の髪を渡していたのだ。そして仗助はここぞというタイミングで髪を直しそれで方向を確定させたのだ!!

 

ミリオ「ちょっとは怯んでくれたかな、、、」

 

ミリオは上に飛ばされていくクラークを見てそう言う。すると

 

ビュンッ!!

 

クラークは一瞬で地面に降りて来た。そして全員がそれに気づく前に!

 

ドゴゴゴォォォォン!!!!

 

全員に掌底を放ってぶっ飛ばしたのだ。そして

 

相澤「終了だ!」

 

ビッグ5とスーパーマンの戦いはこれにて終わりを迎えたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相澤「お前らやってみてどうだった?」

 

相澤先生はビッグ5にそう問いかけた。ビッグ5は皆軽い怪我をしていた。

 

ミリオ「こっぴどくやられましたね!」

 

天喰「全然、、、敵わなかった、、」

 

波動「本当だよ!!クラーク君強すぎだよぉ!!」

 

影野「自信喪失かも、、、」

 

東方「現実突きつけられたって感じっすねぇ、、」

 

各々がそういう言葉を述べていた。するとクラークは言う。

 

クラーク「いや、、、でも皆さん凄かった。連携は素晴らしかったし咄嗟の対応も早い。実際最後の攻撃の時、、、、、、体が反応していた。」

 

クラークがそういうとミリオは頭に手を当てて笑みを浮かべて言う。

 

ミリオ「まぁ間に合わなかったけどね!」

 

他のものも同じようなことを言う。だが実際ミリオ先輩は体を透過させていたからまだ透過されてない場所を、波動先輩は波動で攻撃を抑制しようと、天喰先輩は一気に当たる場所に装甲を集めていたし、影野先輩は影?の中に入って移動しようとしていた。そして東方先輩は掌底を当てる前にクレイジーD(ダイヤモンド)で攻撃を当てていたのだ。すると

 

緑谷「ねぇ、、、クラーク君。どうしてミリオ先輩の個性を全体的に対応しきれたの?」

 

緑谷がそうクラークに問う。皆の疑問はそこだ。緑谷は予測で来るところを考えカウンターを考えた。だがクラークは違った明らかに全てを見ているような、、、するとクラークは自分の目を指さす。

 

クラーク「ただただ見ただけさ。」

 

皆の頭に?が浮かぶ。するとクラークは『あぁそういえば言ってなかったね、、、』といって話出す。

 

クラーク「僕の目が遠くまで見えるのは何人かは知ってると思うけど、、、、実はそれだけじゃなくて赤外線やX線、、、それと透視が出来るんだ。」

 

はぁぁぁぁぁぁ?!!!

 

その瞬間クラスから久しぶりに大きな驚きの声が上がる。目だけでもチート過ぎると、、、、そしてこの話を聞いてある男が反応する。

 

峰田「てめぇぇその目よこせぇぇ!!!!透視出来るって何だおめぇそれよぉ!!最高じゃあねぇかぁ!!」

 

峰田は周りのクラスメイトに拘束される。周りの女子はその峰田を見て引いていた。だがその時全員が気づく。透視を持ってる。しかもそれを黙っていた、、、、それって、、、

 

バッ!

 

その時女子陣は全員手で体を隠す。

 

麗日「い、、、一応だけど、、クラークくんは、そういうことしてへんよね?」

 

全女子陣からクラークは一斉に睨まれる。相澤先生も凄い目で見てる。もし『したことある』とか言ったら殺して来そうな目だ。

 

クラーク「い、、、いや大丈夫だよ!そういうことをしようとは思わない、、、、それにそんなことしたら一佳に殺されるからね。」

 

クラークがそういうと女子陣はホッと息をついて安心する。峰田は相変わらずだが、、、、すると

 

切島「で、、、結局通形先輩の個性って何なんだ?」

 

切島がそう言った。結局まだ謎だったその答え。するとミリオが口を開く。

 

ミリオ「俺の個性は透過。全てのものをすり抜ける。ワープの仕組みは、透過して地面に沈んだ後個性を解除すると反発されて飛び出すのを利用するんだ!」

 

すると周りが『あぁ〜』と納得した。そしてクラークが攻撃を理解した理由もわかった。

 

クラーク「そう。僕は他の人より透視で地面の中が見えるから一足早く現れた先輩を目で追えたんだ。」

 

そこまで言うと蛙吹が言う。

 

蛙吹「でもやっぱり透過とそれの応用のワープ、、とっても強い個性だわ。」

 

その言葉にミリオ先輩は否定で返した。

 

ミリオ「強い個性にしたんだよね。」

 

すると皆が疑問の顔になった。そしてミリオは話出す。

 

ミリオ「個性発動中は肺が酸素を取り込めない。吸っても透過しているからね、同様に鼓膜は振動を、網膜は光を透過する。」

 

そうそれを聞いた瞬間皆が驚いた。それはそうだ、とても過酷な状況なのだ。

 

ミリオ「あらゆる物が擦り抜ける。それは何も感じる事が出来ず、ただただ質量を持ったまま落下の感覚だけがあるという事なんだ。わかるかな?そんな感じだから、壁一つ抜けるだけでも片足以外発動。もう一つの足を解除して設置、そして残った足を発動して擦り抜け、簡単な動きでも幾つか工程がいるんだよね!」

 

すると周りでも驚きの声があがりだした。急いでるほどミスる、、、おまけに何も感じないと動けない、、、本当にその通りだ。

 

ミリオ「そう!案の定俺は遅れた。ビリッケツまであっという間に落っこちた。服も落ちた。この個性で上に行くには、遅れだけはとっちゃ駄目だった!」

 

するとミリオ先輩は頭を指で連打しまくった。

 

ミリオ「予測!!周囲よりも速く!時に欺く!何より予測が必要だった!そしてその予測を可能にするのが経験!!経験則から予測を建てる!長くなったけど、これが手合わせの理由。言葉よりも経験で伝えたかった!インターンにおいて我々は、お客ではなく一人のサイドキック!プロとして扱われるんだよね!それはとても恐ろしいよ、、、プロの現場では、時に人の死にも立ち会う。けれども、怖い思いも辛い思いも、全てが学校じゃあ手に入らない一千級の経験!!」

 

先輩は拳を強く握る。

 

ミリオ「俺はインターンで得た経験を力に変えてここまで来た!!ので、怖くてもやるべきだと思うよ!!一年生!!!」

 

周りからは拍手の音が聞こえだした。そして歓声の声も上がる。そして皆の考えも纏まっていった。

 

ミリオ「まっ!クラーク君には手ひどくやられたけどね!」

 

そして先輩達は笑みを浮かべる。すると相澤先生が全員に言った。

 

相澤「そろそろ戻るぞぉ!挨拶!!」

 

クラス「ありがとうございましたぁぁ!!」

 

そして今回の授業が終わりを迎えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある倉庫

ヴィラン連合のトゥワイスがある男を連れてその倉庫に来ていた。それはオーバーホール。ジョーカーとこの前会っていた男だ。

 

オーバーホール「勘弁してくれよ、、、随分ほこりっぽいなぁ、、病気になりそうだ!」

 

トゥワイス「安心しろ!中の奴らはとっくに病気だ。」

 

そして大きな扉を開く。そこにはトガヒミコ、コンプレス、マグネ、そして死柄木がいた。

 

死柄木「とんだ大物連れてきたな、トゥワイス。」

 

オーバーホール「大物とは、、皮肉が効いてるなぁ。ヴィラン連合。」

 

マグネ「何?大物って有名人?」

 

マグネが質問する。

 

死柄木「先生から写真を見せて貰った事がある。いわゆる筋ものさ。死穢八斎會、、、その若頭だ。」

 

マグネ「死穢八斎會の若頭、、、それって極道のNo. 2ってことぉ!!やだ初めて見たわぁ!!危険な香り!」

 

するとトガが疑問符を浮かべてコンプレスに聞く。

 

トガヒミコ「極道?私達と何が違うんでしょう?」

 

コンプレスは胸に手を当てて説明をした。あたり良い言い説明ではないが最後の天然記念物という言葉に

 

オーバーホール「天然記念物か、、まぁ間違っちゃあいない。」

 

オーバーホールはそう答えた。

 

マグネ「それでその細々ライフの極道君が何故内に?貴方もオールマイトが居なくなってハイになっちゃったタイプ?」

 

マグネが質問すると、帰ってきた返答は思っていたものとは違った。

 

オーバーホール「否。オールマイトよりも、オールフォーワンの消失が大きい。」

 

死柄木がピクッと反応する。

 

オーバーホール「裏社会の全てを支配していたという闇の帝王。俺の世代じゃあ都市伝説扱いだったが、老人達は確信を持って恐れてた。死亡説が噂されてもなおな、、それが今回実態を現し、オールマイトは引退。そしてオールフォーワンも又監獄へとぶち込まれた。つまり今は、日向も日陰も支配者がいない。じゃた次は?」

 

すると死柄木がオーバーホールに向かって歩き始める。

 

死柄木「ウチの先生が誰かわかって言ってんならそれ、、、挑発でもしてんのか?それに、、、日陰の帝王ならまだいるぞ。」

 

オーバーホール「?、、何を言って、、、」

 

ゾワッ!!

 

その瞬間オーバーホールは自分の後ろからとてつもない殺気を感じた。すると肩に手を差し伸べられる。

 

オーバーホール(何だ、、、とても綺麗な手だ。それに、、、この冷たい刺すような殺気!!)

 

するとその男は口を開く。

 

DIO「君は、、、次の帝王になりたい、、、、私を差し置いてか?」

 

オーバーホールは『まさか、、本当に、、、』と冷や汗をかきながらそう言った。存在するという噂はあったが、、、、実在するなど思いもしなかった。すると死柄木は言う。

 

死柄木「で、、、お前はどっちを選ぶ?」

 

オーバーホールはその時あのことを思い出す。ジョーカーが言っていた『血の気の多い男』それがこの男だと確信したのだ。そして

 

オーバーホール「敵対したいわけじゃない、、、すまなかった。今度ここに来てくれ、、、、そこで話そう。」

 

オーバーホールが渡したのは名刺だった。そしてその場を去っていった。

 

トゥワイス「ほら!上手くいっただろ?!」

 

コンプレス「本当に上手くいったなぉ、、、絶対何かあると思ったが、、」

 

マグネ「まぁ何もなかったならよかったじゃあないの!」

 

するとマグネとトガはハイタッチをした。死柄木は貰った名刺を眺める。

 

DIO「弔君。」

 

死柄木「何ですか、、、、DIO様。」

 

DIO「君はあの男が嫌いだろう?」

 

DIOがそう問うと死柄木は頷いた。DIOは笑みを浮かべて言った。

 

DIO「成長したなぁ、、、弔君。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイツアライアンス

葉隠「ねぇクラーク君!!」

 

リビングのソファで本を読んでいるクラークに葉隠が話しかけた。すると

 

葉隠「クラーク君の目で、、、私の顔って見れたりするのかな?」

 

葉隠は突如そんな事を聞いて来た。クラークはそういえばと少し気になっていたようだ。周りの女子や男子も一斉にこちらを見てきた。

 

芦戸「めっちゃ気になる!透の顔!」

 

麗日「確かに!!」

 

尾白「気になるなぁ、、、」

 

するとクラークは葉隠を見て『じゃあちょっと試してみていいかな?』と問う。葉隠は頷いた。そして、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラーク「んん、、、、見えないかな、、」

 

すると周りから残念だという声が上がる。

 

芦戸「見た後にクラークに模写して貰おうと思ったのに!!」

 

葉隠「そんなこと考えてたの?!!」

 

するとクラスで笑い声が上がる。そして皆がバラけていった。するとクラークは葉隠の元に近寄っていってある紙を見せる。それは、、、、

 

葉隠「これ?!私の、、、」

 

そうそれは葉隠の顔を模写だった。めっちゃ上手い!するとクラークは小声で言う。

 

クラーク「本当は見えてたけど、、、、芦戸さんにこれを頼まれるんじゃないかって思ったからあぁ言ったんだ。もしかしたら見られるのが嫌なのかもって思ってね。」

 

そしてその絵を渡す。葉隠は『でもなんで、、、』と絵を描いた理由を聞く。すると

 

クラーク「葉隠さんの個性がどういうものなのかはわからないけど、、、、もし自分の顔を見たことがないとかだったらと思って描いたんだ。気を悪くしてたら悪いけど、、、」

 

そうクラークは葉隠を思って描いたのだ。葉隠は『ううん全然』と言う。そして

 

クラーク「良かった。それと、、、美人だったよ葉隠さん!」

 

そう言って歩いていった。葉隠は、、、、

 

葉隠「ヤバい、、、、惚れそう///」

 

そう思ったのである。

 

 




後半のくだりは余談です笑 特にストーリーとかこれからに関係ありません。それでは!


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第53話:招集

今回また色々登場!ちょい短め!


相澤「ヒーローインターンですが、昨日職員会議で協議した結果、校長を始め多くの先生が、止めとけ。という意見でした。」

 

クラスに沈黙が走る。そして

 

えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!!!

 

皆が一斉に驚嘆の声を上げた。疑問の声や質問も出る。でも逆に納得の意見も、、、、すると

 

爆豪「ざまぁぁ!!」

 

爆豪が急に席を立ちそう言った。自分が行けないからだ。だが

 

相澤「が。今の教科方針では強いヒーローが生まれないという意見もあり、方針としてインターンの受け入れが多い事務所に限り、一年生の実施を許可する。という結論に至りました。」

 

するとまたクラスに沈黙がはしる。そして息をついていた。爆豪は、、、

 

爆豪「クソがぁぁぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝

一階には歯を磨く上鳴、峰田、椅子に座る切島と常闇がいた。すると

 

緑谷「おはよ!」

 

緑谷が走ってどっかに行った。急いでるようだ。爆豪と轟は仮免の補修授業に向かっていき、クラークは何かの身支度をしていた。

 

峰田「クラークどっか行くの?」

 

クラーク「ん?あぁ、、、アメリカにね。」

 

上鳴「お前もう決まったの?!」

 

驚きの声が上がる。しかもまたアメリカ?!と、、、

 

クラーク「いや、、、インターンというか国からの呼び出しみたいな感じかな、、」

 

切島「あぁ、、そういう、、」

 

そう今回呼ばれたのはインターンというよりクラークの義務である所だった。ニックフューリーに呼ばれたのだ。そしてトランクケースを持ち歩き出す。

 

常闇「もう行くのか?」

 

クラーク「うん。飛行機で一日はかかるからね!」

 

そしてクラークは寮を出た。寮を出てまずはB組の寮にこっそりと向かう。拳藤に会うためだ。すると寮から丁度拳藤が出てきた。

 

クラーク「一佳!!」

 

拳藤は直ぐに声に気づきクラークの方に向かっていった。

 

拳藤「もう行くの?」

 

拳藤は少し寂しそうにそう聞いた。

 

クラーク「あぁそうだね。」

 

クラークは思った。最近一佳と一緒にいる事が少なくなってきていることを、、、しょうがない事だが、、、そんな事を思っていると拳藤はクラークに何かを渡してきた。

 

拳藤「お守り!」

 

拳藤は笑顔で言った。手の中を見ると、そこには黄色く輝く石があった。

 

クラーク「これは、、、、」

 

なぜだろうか、、、クラークはその石にとてつもない力を感じた。そしてそれを持ちクラークは空港に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地下の施設

扉が開くとそこにらオーバーホールが座っていた。

 

死柄木「殺風景な事務所だなぁ、、」

 

オーバーホール「ごちゃついたレイアウトは好みじゃあない。」

 

死柄木「地下をぐるぐる30分も歩かされた。蟻になった気分だ。」

 

するとパペットのようなものが死柄木に問い出した。

 

「先日の電話の件本当なんだろうね?条件次第で内に組みするというのは、、、」

 

死柄木「都合の良い解釈をするな。」

 

死柄木は足をガラスのテーブルに乗せる。

 

死柄木「そっちは俺達ヴィラン連合の名が欲しい。俺達は勢力を拡大したい。お互いニーズは合致してるわけだ。」

 

オーバーホール「足を下ろせ。汚れる。」

 

オーバーホールは死柄木の足を指差してそう言った。

 

死柄木「降ろしてくれないか?って言えよ若頭。本来頭を下げる立場だろう?まずお前らの傘下にはならん!俺達は俺たちの好きなように動く。五分。いわゆる定型って形なら協力してやるよ。」

 

オーバーホール「それが条件か?」

 

すると

 

死柄木「もう一つ。お前の言っていた計画、、、その内容を聞かせろ。自然な条件だ。名を貸すメリットがあるか検討したい。もっとも、、」

 

死柄木が服の中の何かを取り出そうとした時さっきのパペット(ミミック)は大きな腕を出し、もう1人の男(黒野)は銃を後ろから頭に当てた。

 

黒野「調子に乗るなよ。自由すぎるでしょ、色々。」

 

ミミック「さっきから何しょべってんだチンピラがぁ!!ギョエエエ!!!」

 

すると死柄木はため息をついてから言う。

 

死柄木「そっちが何様だ。こっちはいちいちこっちに訪ねてきてる側だ。お客様へのマナーはないのかい?」

 

すると死柄木はそのまま何かを取り出そうとする。その時!

 

バァァァァァァン!!!!!

 

死柄木は腕を拘束される。ある男の棒のようなものによって

 

死柄木「何だ?!」

 

オーバーホール「話してやれ"傭兵"、、それに黒野とミミックも、、、、」

 

すると3人共後ろに下がった。

 

オーバーホール「俺達の名は表ではほぼからっきしだ。そいつの協力は不可欠、、、、それにあいつに言われてる。下手なことはするな。」

 

死柄木は舌打ちをして頭を上げる。そしてオーバーホールは要件を聞いた。

 

死柄木「チッ、、、二つだ。まずそいつは誰だ?そしてお前らの計画、その内容を話せ。」

 

オーバーホール「理を壊すんだ。オールフォーワンは個性を奪い支配した。俺はそのやり方を少しブラッシュアップする。既に根は全国的に張り巡らしている。少しずつ、、計画的に準備を進めている。」

 

そう、、、彼らの作戦は既に始まっていた。そしてそれは日本でインターン活動を行う学生達にも影響を及ぼし始めていたのである。そして、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカ クラークの到着日

クリミア「クラークちゃぁぁぁぁん!!!!」

 

事務所の扉を開けた瞬間クリミアがクラークに飛びかかっていった。するとクリミアは早速、、、

 

クリミア「クラークちゃん宇宙人なんだってね!なら、こっちの方はやっぱり、、、」

 

クラーク「ちょっと!やめて下さいって!」

 

すると

 

クリント「久しぶりだな!クラーク!」

 

クリントだった。するとクリントはクリミアをクラークから引き離す。クリミアさんは離れない!とジタバタしていたが、引き剥がされた。

 

クリミア「もぉクリント!折角クラークちゃんとお楽しみだったのにぃ!!」

 

クリント「相手はまだ高校生だぞ!その性格直しとけ!!」

 

すると続々と人が集まっていく。皆変わらずのようだ。そして最後に来たのはシャザム、、、いやビリーだった。

 

ビリー「おっ!久しぶりだクラーク君!!じゃあ、、、SHAZAM!!!!

 

するとすぐにシャザムに変身する。

 

シャザム「それじゃあ早速、、、、会議に行くか。」

 

クラーク「はい。」

 

そう今回はインターンではない。アメリカからの、、、ニックフューリーからの招集だった。そして会議の場に向かう。事務所の人はパトロールのようだ。そして、、、

 

クラーク「ここって、、、ホワイトハウスですか?!!」

 

そう!会議の場はホワイトハウスだった。クラーク達は地面に降りるとホワイトハウスに入っていく。

 

 

 

 

 

アメリカヒーロー会議(AHM)

会議の場には20数名のヒーローが座っていた。するとシャザムは説明をしだす。

 

シャザム「目の前に見える彼女、彼女は今のNo.2ヒーローのワンダーウーマンだ。とても美しく強い女性だよ。」

 

ダイアナ ヒーロー名:ワンダーウーマン 個性:戦いの女神(アテナ)

 

見た目はギリシア神話にでも出てきそうなものだった。でも強い女性だと見ただけでわかる。

 

シャザム「そしてその隣はアメリカヒーロービルボード3位のアクアマン。少しとっつきにくい所があるけど、、、、いい人だよ。」

 

アーサー・カリー ヒーロー名:アクアマン 個性:海神(ポセイドン)

 

鋭い目つきをしている気高い精神を感じるような人だ。

 

シャザム「そしてその隣が4位のグリーンライト。僕達の隣が5位のサイボーグ。そして左が6位のキャプテンセレブリティ。彼は日本にも来たことがあったな、、、大分前だが、、」

 

ハル・ジョーダン ヒーロー名:グリーンライト 個性:創造の緑

 

明るくムードメーカーという感じの印象だが強い精神を持っているのを感じる。

 

ビクター・ストーン ヒーロー名:サイボーグ 個性:機械化

 

寡黙な感じを受けるが見てわかる。その個性は凄まじいものだ、、、、

 

クリストファー・スカイライン ヒーロー名:キャプテンセレブリティ 個性:飛行(エアロダイナミックフィールド)

 

お調子者な印象を受けるが芯が通っているように感じる人だ。

 

シャザムさんの説明が続いた。どのヒーローも実力のあるとても強い人達だった。その時クラークはある事が気になった。

 

クラーク「そういえば、、、スターアンドストライプさんは?シャザムさんと同じNo. 1ですよね?」

 

クラークがそう問うとシャザムは『あぁ、、、彼女は、、』といってから話出す。

 

シャザム「少し別の任務に赴いててね、、、彼女の父親絡みの特殊な奴なんだ。」

 

クラークが『なるほど、、、』と言った時会議室に一人の男が入ってきた。

 

ニックフューリー「良く来てくれた。」

 

そうヒーロー公安委員会の会長ニックフューリーだ。

 

ニックフューリー「では話に入ろう。」

 

すると目の前のテーブルの真ん中からバーチャル映像が映し出され始めた。そこにはピエロのような男が映っていた。

 

ニックフューリー「この男はジョーカー。ゴッサムの、、嫌この地球の犯罪王だ。その奴が、この前日本に移動した。」

 

その言葉を聞いてクラークは驚く。そしてジョーカーという名前の恐ろしさを知っているからこそ、、、、胸騒ぎがした。

 

ニックフューリー「奴は日本に何人かの犯罪者を送った。手元にある書類に記載されている。」

 

書類を見ると中には驚きの名前があった。

 

クラーク(ジャガーノート?!!彼もジョーカーによって、、、)

 

他にも強化傭兵のデスストローク、凄腕スナイパーのデッドショット、氷の男Mr.フリーズ、ワニ男キラークロックなど、多くのヴィランが送り込まれていたのだ。

 

ニックフューリー「奴が何を考えているのかは全くわからない。だが、良からぬ事を考えてるのは確かだ。奴は日本に行く前ペンギンに武器の注文を行なっていた。ペンギンのアジトは割れている。だが懸念すべき事がもう一つある。」

 

するとまた違うものが映し出される。それはとある会社のビルだった。

 

ニックフューリー「ジョーカーは日本に行く前あのA.I.Mに侵入した。あの会社は前々から怪しいと睨んでいたが、、、、奴がそれに目をつけたのかもしれない。そこで!ここにいるヒーローとその事務所でアジトを叩き、A.I.Mを調べに行って欲しい。二つに分けて片方がアジトを、もう一つがA.I.Mに行ってもらう。」

 

するとニックフューリーがクラークを見た。クラークは無言で頷く。自分はただやるしかないのだ。クラークの担当はアジトの殲滅、、、どうなるのか、、、、こうしてクラークのインターン初日は終わりを迎えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペンギンのアジト

ペンギン「作戦は順調のようだな、、、今はバットもいない。作戦が簡単に進んでいく。ヒーローが来ても、、、ここには何人ものヴィランがいる、、、」

 

ペンギンは不適に笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A.I.M 人工知能ルーム

ビビビ、、、、私、、は、、、世界を、、救う、、プログラム、、人、、、人、、人間、、、、、は、、環境を蝕む、、、ウイルスだ、、敵、、人間は、、敵だ私が、、、消さなく、ては、、、我が名は、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       ULTRON(ウルトロン)!!

 

        

 




グリーンランタンだけグリーンライトなのは個性にした時グリーンランタンだけランタン要素が意味不明だったからです。かといって実際に宇宙警察!としてもちょっと面倒臭いのでそこはすみません!


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第54話:VS

今回戦闘回


ヴァレンタイン「どうしたんだいクラーク君?」

 

クラーク「いや、、、大丈夫です。」

 

クラークは作戦の決行日までヴァレンタイン先生の授業を受けていた。クラークも一応学生。学業を疎かにすることは出来ない。

 

ヴァレンタイン「彼らなら上手くやっているさ。」

 

ヴァレンタインはそう言った。クラークはその言葉を聞き日本でインターンを行う友に思いを馳せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

 

ドッゴォォォォン!!ドッゴォォォォン!!

 

とある家の前では肥大化したペストマスクのようなものをつけた大男と波動、リューキュウ、麗日らが戦っていた。そしてその家では、、

 

影野「ぐっ!!ぐはぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

動く壁や床を黒い影で押さえ込んでいた。また他の部屋では、、、

 

天喰「混成大夥!キメラクラーケン!!」

 

天喰が手をタコに、顔をカニのように硬化させて3人の男と戦っていた。今彼らは突入任務を行なっていた。その中には雄英のインターン生もいた。彼らの任務は死穢八歳會の計画を潰す事、そして1人の少女を救出することだった。

 

緑谷ミリオ(今度は助ける!!壊理ちゃん!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

また違う部屋

ヒュオオオオオ〜〜〜〜〜

 

その部屋には冷気が漂っていた。いや冷気というレベルではない。周りの壁や床は完全に凍っていたのだ。そして数人の警官及びヒーローが凍っていた。

 

東方「それでよぉ、、、犯人はてめぇってことでいいんだよなぁ?スノードームさんよぉ!」

 

仗助がそう言う方向には銃器のようなものを持ち、頭をカプセルのようなもので覆うパワードスーツの男がいた。

 

Mr.フリーズ「そのネーミングは気に入らんが、、、そう私が犯人のMr.フリーズだ。そして君が次の犠牲者なのかな?」

 

Mr.フリーズ 本名:ビクター・フライス

 

東方(あの武器は個性を活用する為、、、、、あのスーツはその個性でのダメージを軽減する為のものってとこか?)

 

仗助は状況を整理してそう推測する。そして周りを見ながら考える。

 

東方(早く凍ってる人を助けたいとこだが、、、、そう簡単に助けさせてくれねぇよなぁ、、、どうすっかなぁ、、)

 

仗助はクレイジーD(ダイヤモンド)を出現させる。そして拳を構えた。

 

東方「あんたよぉ、、、日本人って感じじゃあねぇよなぁ。違ったら悪りぃけどよぉ、、、」

 

仗助は話しかけながらどうするか考える。

 

Mr.フリーズ「いかにも。私は日本人ではない。雇われヴィランといったところだな。」

 

東方「へぇ、、、そうかい、、、、因みに今凍っちまってる人は、、死んでる訳じゃあねぇよな?」

 

Mr.フリーズ「あぁ。凍って大人しくして貰ってるだけだ。死んではいない。だがまぁ、、、、時間が経てば死んでしまうがね、、、」

 

東方「まぁそうだよなぁ、、、、そんじゃあ、、」

 

 

       ドラァ!!!

 

その瞬間仗助はクレイジーD(ダイヤモンド)で下に落ちていた瓦礫を拾いそれを凄まじい勢いで投げる。Mr.フリーズはすぐさま反応して

 

ヒュオオオオオ!!!!

 

持っていたフリーズ・ガンを放つ。すると投げられた瓦礫はその場で凍る。仗助はその隙に側面から攻撃しようとクレイジーD(ダイヤモンド)を出現させた。

 

        ドララァ!!!!

 

そして拳を思いっきり放った。だが!!

 

東方「がっ!!」

 

その時仗助は吐血した。そして気づくクレイジーD(ダイヤモンド)の腹に凍らされた瓦礫から伸びた氷のつららのような棘が刺さっているのを!

 

Mr.フリーズ「貴様の想像通り、、、私の個性は凍らすというものではない。私の個性は冷気の操作。そしてこのフリーズ・ガンは冷気を集中させた所に撃つとそれを凍らせることが出来る代物。よって凍らせた瓦礫を中心に貴様に向かうよう冷気を集めれば、、、、瓦礫から伝播して貴様に向かったということだ。」

 

東方「ご丁寧に説明どうもぉ、、、」

 

仗助はそう言うがクレイジーD(ダイヤモンド)を介して開いた横腹の傷を抑え苦痛の表情を浮かべていた。すると

 

Mr.フリーズ「そしてこの部屋、、、、よくわかるよな?」

 

Mr.フリーズが仗助にそう言った。その時寒気が体を襲う。それはこれから起こる事への恐怖と!その恐怖を生む周りの環境からのものだった!!

 

Mr.フリーズ「串刺しになるがいい。」

 

その瞬間Mr.フリーズはフリーズ・ガンを放つ。その瞬間周りに漂っていた冷気が反応し一気に棘のような氷が襲ってくる。仗助はすぐにクレイジーD(ダイヤモンド)を出現させ

 

ドララララララララララララララララララララ!!!!!!

 

ラッシュをして迫る氷を破壊していく。それと同時に仗助はクレイジーD(ダイヤモンド)で氷を破壊していく。だが!

 

グサッ!!!!

 

仗助の体の何箇所かにそれが刺さってしまう。そして!

 

Mr.フリーズ「フンッ!!」

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

氷で手を固めたMr.フリーズに仗助は殴り飛ばされた。口からは血を吐き出し、傷からは血が流れる。

 

Mr.フリーズ「諦めるんだ少年。私も学生を殺したくはないんだ。」

 

仗助は地面に手を置いて立ち上がろうとする。だが途中でそれを止め壁に寄りかかる。

 

東方「ここまでしといて、、、、そりゃあねぇってもんだぜ、、、」

 

するとMr.フリーズは言う。

 

Mr.フリーズ「いや、、、本心だ。君が諦めるというのなら私は君の傷跡を凍らせて応急処置をしてもいいんだ。」

 

仗助はフッと少し笑みを浮かべてから言った。

 

東方「そうか、、それじゃあお願いしましょうかねぇ、、、こっちに来て直してくれよ。」

 

仗助は拳を握ってMr.フリーズを睨む。するとMr.フリーズは言った。

 

Mr.フリーズ「学生でもヒーローなのだな、、、、貴様は私が射程距離に入った途端攻撃してくる。それは明白な事だ。残念だよ、、、、」

 

そしてフリーズ・ガンに手を伸ばす。その時仗助は首を傾げて手を前に出す。

 

東方「もう少し、、、、あぁ、、後ちょっと右、、あぁいい感じだ。」

 

その時だった!!

 

バギュゥゥゥゥゥン!!

 

バリィィィィン!!!

 

突如Mr.フリーズは後ろから飛んできた何かに頭を覆っていたカプセルを破壊されてしまう。すると

 

ヒュゥゥゥゥゥン!!!!ギュオオオン!!

 

飛んできたそれは仗助の目の前にあった地面に吸い取られていった。否!直されていったのだ!!

 

東方「きっとどこかで油断してくれると思ってた、、、だからここで直せば後ろからの攻撃にあんたは対応出来ないはず、、どうやら思い通りにいったみたいだぜ、、、」

 

そう仗助は最初に投げた瓦礫を直し、その直線上に敵を置くことで攻撃を成功させたのだ。そして、、、

 

東方「それじゃあよぉ、、、、たっぷりお返ししてやるぜ!!」

 

ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァァァァァァ!!!!!!

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

そしてMr.フリーズはぶっ飛ばされ壁にぶち当たった。

 

東方「グレートッ!」

 

Mr.フリーズ 再起不能(リタイア)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廊下

入中(あの女、、、中々厄介だな、、どういう個性しとるんだ?)

 

入中(ミミック)は壁に入り込むことで突入部隊の妨害を行なっていた。だがそれの大半を1人の女子生徒に止められていたのだ。

 

レイブン「どんどん!!進んでくださいッ!!」

 

相澤「すまない!」

 

ググググググ!!!!!

 

入中が地面を変形させ壁を作ろうとするがレイブンはそれを事前に影で押さえ込む。

 

レイブン(強い!!何なの?!やっぱ個性をブーストしてるのか?!)

 

入中(この女!!もう我慢ならん!!一瞬でひき肉にしてくれるッ!!!)

 

その瞬間周り一体の地形変異が急に収まった。それを機に相澤や緑谷達はどんどん前に進む。だがその時!

 

レイブン「はっ!」

 

ギュオン!!!!!

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

レイブンに向けて約100m分の壁や床、全てが襲い掛かっていった。緑谷達はその変動に一瞬後ろを振り向くがすぐに前を向いて進んでいく。

 

入中「死ねぇぇぇぇぇ!!!!このアバズレがぁぁぁ!!!」

 

入中はそのまま一気に圧していく。が!

 

ググググググ!!!!!

 

入中「なっ?!!」

 

ググググググ!!!!!!!!!

 

中心から凄まじい力が感じられる。そして段々と影がそこから溢れ始める。

 

入中「馬鹿な?!どんな力してやがるんだこいつ?!!」

 

そして!

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!!

 

影の爆発が起きた。その中心には体を影に包み白目を剥いているレイブンの姿があった。そして

 

ギロッ!

 

入中「なっ、、、、」

 

入中と事を睨む。その圧は凄まじくそれと同時に影が一気に入中に向かって行った。

 

入中(あ、、、悪魔だ、、)

 

そして入中は口から泡を吐き出しながら気絶したのだった。すると影はどんどん引いていく。そしてあっという間にレイブンの中に入っていった。

 

レイブン「勝てた、、、けど、、ちょっと、、、、もう動けない、、かも、、」

 

そしてレイブンもその場で気を失ってしまった。

 

入中常衣 再起不能(リタイア)

影野霊奈 個性の酷使により気絶

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大広間

そこでは何人かの若手を倒したミリオがオーバーホールと一戦交えていた。そして、、、

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

完全に圧倒していた。

 

ミリオ「ヒーローがマントをするのは!痛くて辛くて苦しんでる!女の子を包んで上げる為だ!!!」

 

玄野が銃を取りに動く。だがすぐさまミリオに蹴り飛ばされ阻止される。それと同時に銃のマガジンを投げ飛ばす。

 

ミリオ(治崎!!一介のヤクザとは思えない身のこなしだ!!)

 

治崎ことオーバーホールは地面に触れようと、ミリオは体を地面に透けさせた。

 

ミリオ(お前は強いよ!でもねぇ、、)

 

そしてオーバーホールの目の前に現れ!

 

ミリオ「俺の方が!強い!!」

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

そして思いっきり地面に殴りつける。壊理はその姿を見て感動していた。ヒーローというものを見て、、、

 

ミリオ「もう指一本触れさせない!二人まとめて倒してやる!!治崎ィィィィ!!」

 

オーバーホール「気安く呼ぶなぁ、、、その名は捨てた!!」

 

その瞬間オーバーホールは取り出した端末に向かって叫んだ。

 

オーバーホール「キラークロック!!仕事だッ!!」

 

ミリオ「ん?」

 

ミリオは周りを警戒する。だがどこからも攻撃が来る気配がしない。だがその時!!

 

ボッガァァァァン!!!!!

 

突如ミリオは足を掴まれた。

 

ミリオ「下から?!!」

 

キラークロック「ぐわぁぁぁぁぁ!!!!」

 

そしてそのまま投げ飛ばされる。透過のタイミングをミスり、壁に強く衝突してしまった。それと同時にさっきの怪物は目の前まで迫ってきていた。

 

ミリオ(まずい!)

 

ミリオは全身を透過して地面に沈んだ。そしてすぐに攻撃しようと透過を解いた時!

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!!

 

ミリオは地下から地面に殴り飛ばされた。そう!ここには下水が通っていたのだ!よって途中で能力を解除した時そこは実際に空間が存在し、すぐさま下水に降りていたクロックに殴り飛ばされてしまったのだ。ミリオは吐血するがすぐに別の事を考える。

 

ミリオ(不味い!この内にも壊理ちゃんが!!)

 

ミリオは透過を使ってすぐさま壊理の所に行く。近くに来ていた治崎と玄野を払い除ける。だが!

 

グオッ!!

 

後ろから凄まじい圧を感じる。ミリオは透けて避けようと考えたが目の前には壊理がいる!そんなことは出来なかった!!そして

 

ドッゴォォォォォォォォォォォン!!

 

キラークロックに殴り飛ばされてしまった。するとオーバーホールがその事を利用して壊理の方に棘の地面をむけていく。そして

 

ミリオ「くっ!!」

 

グサッ!!!

 

ミリオは瞬時に壊理を守り、腹にそれが刺さってしまったのだ。口からは吐血し、息も荒くなっている。だが!!

 

ミリオ(はぁ、、、はぁ、こんな所で、、、壊理ちゃんを!!、、、俺は!!!)

 

ミリオは自分に刺さっていたトゲを握り砕く。そしてその瞬間!!

 

ビュンッ!!

 

オーバーホール「速い?!」

 

ドッゴォォォォン!!!ギュイン!

 

玄野「はっ!」

 

ボッゴォォォン!!シュバッ!!

 

キラークロック「何?!」

 

ズドォォォォォォォォン!!!!

 

一瞬にして三人に重い一撃を与えたのだ。これはミリオが隠していた裏技だった。

 

ミリオ「はぁはぁ!ゲホッ!グッ!」

 

その名を「ファントムジェット」体の内側の全てを透過させる技。これにより、最強の脱力を生むことが出来る。透過を解除したと同時に踏み込む事で、爆発的な力とスピードを発揮するのだ!

 

ミリオ「ぐはっ!」

 

ミリオは血を吐く。そう、この技は威力こそ凄いが体への負担が尋常じゃないのだった。内臓器官の損傷や、身体の骨折や筋肉破壊が起こってしまう。

 

ミリオ(まだ未完成だったから、、、ぐっ!やっぱ使うんじゃなかったかも!!)

 

オーバーホールと玄野はその場で気絶していた。だが、、、

 

キラークロック「グフっ!、、、中々やるじゃあねぇか兄ちゃん。」

 

キラークロックはまだそこに立っていたのだ。

 

ミリオ「舐めて貰っちゃあ困る!」

 

だがミリオの状況は、、、正直絶望的であった。だが、、

 

壊理「負けないで!」

 

その言葉でつき動かされる。ミリオの中には力がふつふつと湧き上がっていったのだ。

 

ミリオ(そうだ!!絶対助けるんだ!!!)

 

そして拳を握りしめる。傷なんて関係ない!痛みなんて関係ない!恐れなど関係ない!!するとキラークロックが殴ってくる。

 

ドガガガガガガガガガ!!!!!

 

だがミリオはガードもせず、カウンターもせず、避けもせず、拳を構えた体勢で止まっている。

 

キラークロック「何だ?!死んでんのか?!!!」

 

すると

 

ミリオ「いや、ダメージを透過しているんだ。」

 

キラークロック「は?!」

 

ミリオ「貰った衝撃を透過させるんだよ。かといって全く僕に影響が無いわけじゃあない。透過されたダメージは行き場を失って体の中を駆け巡るんだ。だから個性を解除した時その分のダメージが一斉に襲いかかる。これは一種の時間稼ぎのようなものなんだ、、」

 

キラークロックはラッシュを続けながら笑みを浮かべる。

 

キラークロック「へぇ!じゃあ持久戦か!可愛いそうな餓鬼だぜッ!!」

 

だがその時ミリオが笑みを浮かべる。

 

ミリオ「話は最後まで聞くことだよ!確かに衝撃は体を駆け巡る。でもそれは逆に衝撃を蓄えられるんだ!!」

 

ミリオの腕に力が溜まっていくのがわかる。ミリオは体の何箇所かを透過して腕に力を集中させていたのだ!!ミリオは覚悟していた!この一撃でこの男を倒し、もし自分が死んでも大丈夫なように!!!!希望を託す為に!!

 

ミリオ「俺は、、、ミリオンを守るルミリオンだ!!!!」

 

そして!!

 

ミリオ「ミリオン!!!!」

 

その時ミリオの頭の中には色々な物が走馬灯の様に流れていった。家族とのこと、友人とのこと、そして自分を育ててくれた恩師達のこと!!そして!!

 

ミリオ「ファントムガントレット!!!!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォン!!!

 

凄まじい威力のパンチがキラークロックの腹に直撃する。骨が折れ、筋肉がちぎれ、大量の血を出してもまだ終わらない。

 

ミリオ「うおおおおおおおお!!!!

 

ミリオは拳を透過させ、キラークロックの体に透けさせる。そしてすぐに透過を解除し!その反動で!!

 

ミリオ「もう一発だぁぁぁ!!!!!」

 

ボッゴォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!

 

そしてキラークロックは勢いよく後ろにぶっ飛び、、、、

 

ドッゴォォォォン!!!

 

オーバーホールの棘の壁をも破壊して後ろの壁にめり込んだ。

 

キラークロック 再起不能(リタイア)

 

壊理「かっ、、、た?」

 

壊理は目に涙を浮かべながらその状況を見て言う。するとミリオは壊理を見て笑みを浮かべた。だが、、、

 

バキバキバキバキ!!!!!

 

ドサッ!

 

その瞬間ミリオは地面に倒れたのだった。




日本、アメリカ、日本、アメリカ、みたいな感じで描いてこうと考えてます。


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第55話:スケアクロウナイトメア

今回長いけど雑です笑 すみません、、、


シャザム「クラーク準備は出来てるか?」

 

シャザムは下を向くクラークにそう話しかけた。

 

クラーク「えぇ。何も問題ありません。」

 

クラーク達は今ゴッサムのある倉庫の近くに集まっていた。そこにはシャザムの事務所のヒーロー、ワンダーウーマン、アクアマン、キャプテンセレブリティなどがいた。すると

 

セレブリティ「Hey!ビリー!元気してる?」

 

セレブリティがそうシャザムに話しかけた。

 

シャザム「あぁ!こちとらいつも元気だよ!!」

 

そして拳を交わした。するとセレブリティはクラークの方を見て言う。

 

セレブリティ「宇宙ボーイもよろしくぅ!」

 

そしてセレブリティは飛んで行った。その時だった!!

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!

 

とてつもない爆発の音と共に、炎と瓦礫が周りを埋め尽くす。

 

クラーク「何だ?!!」

 

周りを煙が立ち込める。すると

 

クラーク「ここは?!一体?!!!」

 

そこはさっきまで自分がいた場所ではなかった。真っ暗な空間。周りにはシャザム達もいない。

 

クラーク「一体、、、ん?」

 

すると周りの景色は変わり見覚えのある場所になる。

 

クラーク「ここは、、、神野?」

 

そうそこはクラークがゾッドと戦い、オールマイトがオールフォーワンを打ちのめした場所だった。すると

 

ゾッド「お前はクリプトンを終わらせたのだ!」

 

後ろからゾッドの声がした。クラークは振り向くがそこには誰もいない。

 

クラーク「何なんだ、、、」

 

理解できず後退りするが、、、、

 

ゴトッ!

 

クラークの足元に何かがぶつかった。目線を下げそれを見ると、、、、

 

クラーク「なっ!?!ああ!!あああああ!!!!」

 

そこには拳藤の生首があった。クラークは叫びながら身を引く。すると頭は消えて行った。

 

クラーク「一体何なんだ!!!」

 

すると

 

ゾッド「お前は私から全て奪ったんだ!私もお前から全て奪ってやる!!!!」

 

ガシッ!!!

 

クラークは足を掴まれた。下を見ると地面から腐り、目が垂れているゾッドが這い出てきていたのだ。

 

クラーク「うおおおおお!!!!」

 

クラークは叫んでゾットの頭を踏みつける。すると、、、

 

グシャァァァ!!

 

目の前の景色は家に変わり、自分は母親の頭を踏み潰していた。まるでトマトを潰したように周りに血が飛び散る。

 

クラーク「なん、、なんだよ、、」

 

そして

 

拳藤「何やってるのクラーク、、、、」

 

目の前に拳藤が立っていた。

 

クラーク「違うんだ一佳!これは、、、」

 

拳藤「やめて!!来ないで!!!」

 

クラークは手を伸ばす。だが拳藤は闇の中に走って行った。するとまた景色が変わった。そこには1人の男が立っていた。そしてそっちにさっきの拳藤が走って行っていた。次の瞬間!

 

グシャァァァァァァ!!!!!

 

男が向かってくる拳藤に合わせ手を叩き、拳藤の頭を挟み潰した。

 

クラーク「お、、お前はぁぁぁぁ!!!!」

 

クラークは段々と自我を保てなくなっていた。感情だけで動いている。そしてその男を殴りつける。だが、、

 

男「はっはっはっは!!どうだ!」

 

すると男は顔を見せる。それは自分だった。その瞬間クラークは身を引くが、いつの間にか男の視点に変わっていて、掌には一佳の目玉が転がっている。そして

 

クラーク「なんなんだ、、、」

 

クラークの頭に数々の声が入ってくる。軽蔑する声、恐れる声、罵る声、そしてあらゆる絶望的状況が目に映っていく。まるで走馬灯のように、、、、

 

クラーク「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

クラークは叫んでヒートビジョンを射出した。だがその時!!

 

「起きて!!」

 

何かの声がクラークの耳に届いた。そして!!

 

クラーク「ハッ?!!!」

 

クラークは目を覚ました。そこは確かにさっきまで皆が集まっていた場所だった。

 

クラーク「一体、、、」

 

周りを見てみると理性を失って暴れているヒーローが何人もいた。お互い殴り合うヒーローや、自分のヒートビジョンや攻撃で気を失っているヒーローなどがいた。全てが壊滅的な状況だった。

 

クラーク「こんなことに、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し離れた小屋

「いいぞ!いいぞ!ディモールト!!!ヒーロー同士で潰しあってくれるのは本当に最高だ!」

 

男はカカシのような風貌の変人だった。周りには実験器具のような物や化学薬品が置いてある。

 

スケアクロウ「私の新作が上手く作用したな!本当によかった。」

 

スケアクロウ 個性:恐怖

特定のものに恐怖を植え付けることが可能。自分が作ったオリジナルの神経毒に恐怖を付与している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラーク「不味いな、、、、」

 

目の前では変わらず惨劇が起こっている。

 

クラーク(さっきの爆破、、、、あの爆破に合わせて幻覚剤のようなものを撒いたのか?)

 

するとクラークは周りを透視し始める。1番怪しい所を見つける為だ。耳も凝らす。すると遠くの小屋から笑い声が聞こえてきた。

 

クラーク「あれが敵か?」

 

その時

 

ドッゴォォォォォォォォォォン!!

 

クラークは思いっきりぶっ飛ばされた。クラークの事をぶっ飛ばせる人間は限られている、、、、

 

クラーク「ワンダーウーマン!!」

 

そうアメリカNo.2ヒーローワンダーウーマンだった。するとワンダーウーマンはこちらに迫ってくる。

 

クラーク「何?!くっ!」

 

クラークは迫ってきたワンダーウーマンを押さえつける。が

 

グギギ!!

 

クラーク「強いな、、、」

 

少しずつ押されて行く。そして

 

クラーク「すみません!」

 

クラークはそう言って頭突きを当てる。だが

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

逆にジャンプして頭突きをされてぶっ飛ばされる。

 

ワンダーウーマン「私に構わないでくれ!!!!」

 

そう叫びワンダーウーマンはクラークに向かっていく。

 

クラーク(流石No.2ヒーロー強い!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スケアクロウ「クラークケントが目覚めたのは予想外だったが、、、まぁ問題ない。ワンダーウーマン相手ならいいだろう。シャザムも設ければもう此方の勝ちだ。で?ジョーカーからの連絡はペンギン?」

 

スケアクロウの目の前には杖を突く低身長の小太りの男がいた。

 

ペンギン「嫌まだだな、、だが良い。此方は此方だ。」

 

ペンギンは部屋を出て行った。

 

ワンダーウーマン(私はいつまで過去を恐れてるんだ、、、、これはヴィランの攻撃だ!ただのトラウマ、、)

 

ワンダーウーマンは現状に気付き始める。

 

ワンダーウーマン(そうだ、、、ここで私は動かなきゃ、、、、私は!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワンダーウーマン 名はダイアナ。彼女の産まれは実に特殊である。彼女が産まれ過ごしたのはとある島だった。そこでは何人かの女性だけが過ごしていた。

 

ダイアナ「母さん、、、、私外の世界を知りたい。」

 

「ダイアナ、、、」

 

ダイアナは浜に打ち上げられていた恋愛の本を見つけてから外の世界に興味を持ち始めていたのだ。だがそれは、、、、あってはならないことだった。

 

きゃぁぁぁぁぁ!!!!!

 

ある日ダイアナは逃げていた。血を流しながら走っている。彼女を追っているのは、、、、、

 

「ダイアナを殺すのよ!!あれは汚れた血!!」

 

「外に興味を持つ者は私達の生活の邪魔だ!!」

 

そうその島に住んでいた仲間達だった。ダイアナはとにかく逃げる。どうにか生き抜こうと逃げていく。そして、、、、、

 

「ダイアナ!!待ちなさい!!殺すなら私が!!」

 

母親にさえも彼女を追ってきていたのだ。ダイアナは絶望する。そしてその時躓いてしまいその場に倒れる。

 

ダイアナ「やめて、、、やめてよ、、お母さん、、、」

 

倒れ這いずりながら下がるダイアナは母親を見てそう言う。その母親はナイフを持って近寄って来ていた。

 

「ごめんね、、、ダイアナ。」

 

ダイアナ「やめてぇぇぇぇえ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めた時ダイアナは救助されていた。話によるとダイアナは何人もの死体の中に立っていたという。それはダイアナ自身がやったのか他の者がやったのか未だわからない。だがわかったこともある。ダイアナは誘拐された子供だったのだ。そして本当の両親は育ての母親に殺されていた。それからダイアナはストリートチルドレンとして生きた後、、、、、、ヒーローになったのだ。

 

ワンダーウーマン(私は、、、ダイアナ、、男のいない世界、、まるでアマゾン族のように過ごした私、、あの地獄ももう乗り越えた。私は、、、戦士。皮肉なものだけど、、、私はアマゾンの戦士のように戦う。私はワンダーウーマン。もう過去には囚われない!!)

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

するとワンダーウーマンは自分の頭を思いっきり殴ったのだ!!そして、、、、

 

ワンダーウーマン「今、、戻った!!」

 

よろめきながらも意識を取り戻したのだ。ワンダーウーマンは周りの状況を確認する。

 

ワンダーウーマン「これは一体、、、それにクラーク君大丈夫?」

 

ワンダーウーマンは目の前で疼くまるクラークにそう呼びかける。

 

クラーク「大丈夫、、、です、、」

 

クラークは股間を抑えていた。その時何となくワンダーウーマンは察した。そして『すまん!』と一言謝った。だがそうしてる間にも周りのヒーローは迫ってくる。

 

ワンダーウーマン「皆んな、、、どうしたんだ?!」

 

クラーク「多分、、、あそこにいる誰かの仕業です!」

 

そしてワンダーウーマンはクラークの指差した方向を見る。そこには一つのボロ小屋があった。

 

ワンダーウーマン「成る程、、なら簡単だな!」

 

そして小屋に向かって走り出す。周りに来る人を払い除けながら、、、だが!

 

ドッゴォォォォン!!ボッガァァァァン!!

 

二人共ぶっ飛ばされた。2人の目線の先にいたのは!

 

ワンダーウーマン「アーサー!」

 

クラーク「シャザムさん!」

 

そうシャザムとアクアマンだった。二人もトラウマを上手く見せられながらクラーク達を襲うよう仕向けられたのだ。

 

クラーク(どうするか、、、)

 

するとワンダーウーマンは前に出て、、、

 

ワンダーウーマン「クラーク君!こういう時はおもいっきりやっちゃっていいのよ!!叩きのめす相手が味方でも、、、、それが救う為の道なら!」

 

するとワンダーウーマンは思いっきりジャンプする。そして空中で腕をクロスさせ、、、、、

 

ドッガァァァァァァァァァァン!!!!!

 

凄まじい衝撃を生んだのだ。シャザムもアクアマンもぶっ飛んだ。

 

クラーク(何だ今の衝撃?!)

 

彼女の個性は戦いの女神(アテナ)。その個性はダイアナに凄まじい力とスピードなどを与え、手に持った武器などには凄まじい力が付与される。

 

クラーク「危ない!」

 

そう言ってクラークは迫って来ていたシャザムを殴り飛ばす。

 

ワンダーウーマン「ありがとう!」

 

クラークとわんだーは背中を合わせてそこに立つ。汗が滴り落ちる。すると!

 

シャザム「はぁ、、、んっ?!、、、、これは、、」

 

突如シャザムが目を覚ます。何故なら、、、、

 

エレクトラ「こうゆう精神ダメージ系には、、、慣れてるのよ、、」

 

そうエレクトラが個性でシャザムの意識に訴えかけ目を覚まさせたのだ。エレクトラの後ろには目を覚まし始めている事務所の人がいた。

 

クラーク「シャザムさん!」

 

シャザム「クラーク、、、これは一体、」

 

エレクトラ「ビリー!!雷よ!一番手っ取り早いのは雷!!それで皆んなを起こして!!」

 

シャザムはまだ状況を把握できていないがエレクトラがそう叫ぶ。すると

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

アクアマンがトライデントでシャザムに攻撃してきた。シャザムはなんとかそのトライデントを掴む。そして

 

シャザム「何だか良くわからないが、SHAZAM!!!!」

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!

 

シャザムは自分の元に雷を降らせた。そしてそれはアクアマンに直撃する。

 

シャザム「これで、、、、」

 

アクアン「ぐはっ!はぅ、、、は、、シャザム?」

 

アクアマンは目を覚ました。

 

ワンダーウーマン「これで問題の二人は起きたわね。」

 

が周りにはまだ混乱して暴れるヒーローがたくさんいる。シャザムとアクアマンは状況を把握する。

 

シャザム「親玉は何処かわかるか?」

 

クラーク「あの小屋です。」

 

ワンダーウーマン「多分ね。」

 

アクアマン「ふん!ヤドカリ野郎が、、、、」

 

皆んなが武器を構えて小屋を見る。そして!

 

ダンッ!!ドゴォォォン!!!

 

全員が一斉に踏み込み小屋を目指す。目の前に現れる相手を抑え、雷を降らす。目が覚めたウェザーリポートも天候を操り皆の意識を起こしていく。そして!

 

バッゴォォォォォォン!!!!

 

小屋に到着し、扉を殴り飛ばした。

 

クラーク「お前が!!」

 

そこには椅子に座り込み下を向いている男がいた。ワンダーウーマンはそれに近寄っていく。

 

ワンダーウーマン「もう終わりよ。」

 

するとクラークは気づく。目の前にいるそれなら心臓の音が感じられないのを!!

 

クラーク(何だ?何か変だ、、、、音が、、心臓の音がしない!)

 

そして透視してみるとやはりそこには何もなかった!!

 

クラーク「離れて!!これは罠だ!!」

 

ワンダー「えっ?」

 

ブシュゥゥゥゥン!!!!

 

その瞬間周りにガスが立ち込める。そしてまた視界が暗くなっていった。

 

クラーク「クソ、、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラークは目を覚ます。そこは真っ暗闇で何もない場所だった。

 

クラーク(何処だ?、、いや!これは幻覚だ!どうにかでなければ、、、)

 

すると目の前に光が現れ、光の道を作る。長い長い道だ。

 

クラーク(今はここを進むしかないな、、)

 

そしてクラークは道を歩いていく。だが、全くもって前に進んでる気配が無い。それどころか遠ざかってる気もする。

 

クラーク(駄目だ、、、全く、)

 

その時!

 

グオッ!ビュゥゥゥン!!

 

急に天地が逆転する。クラークは落下していった。そしていつのまにか地面に叩きつけられる。そしてその瞬間一気に景色が変わった。

 

クラーク(一体、、、)

 

叩きつけられた地面はいつの間にかレンガの壁になり、周りは夕方のような色合いだった。すると

 

ゴゴゴゴゴゴゴ!!!

 

けたたましい音と共に地面が割れ始める。そして

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!

 

急に今までで一番大きい音が発生する。その音源は中心だった。周りの足場は浮いておりその真ん中!!するとその真ん中から手が現れ、周りの瓦礫を掴む。そこから現れたのはカカシのような大男だった!!

 

クラーク「何だ?!!」

 

するとその大男は目を光らせる。その瞬間急に悲鳴が聞こえ出した。その方向を見ると、突撃作戦に参加していたヒーローの一人がその赤い目の光を浴びていた。そして

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ、、、、、

 

消滅したのだ。砂のように消えていった。クラークは直感で気づく、あの光を浴びたらヤバい!

 

うぁぁぁぁぁぁ!!!!ぐはぁぁぁぁぁ!!!

 

どんどんと人が消えていく。

 

クラーク(不味いな、、、なら!)

 

クラークは一気に飛んでそれに向かおうとするが!

 

クラーク(何だ?!飛べない!)

 

飛ぶことが出来なかった。そしてそれと同時に大男がこちらを向く!

 

スッ!!

 

ギリギリの所で身を隠す。それは見る方向を変える。クラークは周りを見渡す。すると、自分の見る方に浮き上がる瓦礫があった。

 

クラーク(見つからずに上手く瓦礫を使って、、、)

 

その瓦礫までは数百m程度、、、そこまでばれずにいく必要がある。

 

ボゴゴォォォォン!!!

 

周りの壁は段々と崩壊していった。クラークに焦りが生まれ出す。この様子だと先程のエレクトラの助けは得られないと実感したからだ!その時クラークの頭の中に一佳の顔が浮かび上がった。すると胸の奥から力が湧いてくる。

 

クラーク「行くぞ!」

 

そして一気に走り出した。どんどんと目的の場所に向かって走っていく。距離を着実に縮めていく。だが周りの崩壊は止まることなく進んでいく。その時!

 

ドッゴォォォォン!!!

 

クラーク「グハッ!」

 

クラークの上から何かが振り下ろされた。それは大男の拳だった。上から思いっきり振り下ろされたのだ。

 

クラーク(まさか?!バレたのか!!)

 

するとクラークは体を掴まれ、大男の目の前に持っていかれる。

 

スケアクロウ「クラーク、、、ケント。」

 

クラークとスケアクロウの目が合う。

 

スケアクロウ「クラーク、、、ケント。クリプトンの最後の一人、、」

 

スケアクロウは喋り始める。クラークに語りかけるように、、、

 

スケアクロウ「父は両方とも死んでいる。彼女もいる、、、君は抱えているなぁ、、、、、問題を。」

 

その瞬間クラークの頭の中に、ありとあらゆる悪夢が流れ込んでくる。それはどれも自分にとって耐え難いものだった。

 

クラーク「やめて、、、くれ、、」

 

クラークの心はどんどん蝕まれていく。そしてその悪夢は奇しくもあり得る悪夢でもある。それが余計に彼を傷つける。その時!!

 

?「目覚めろ」

 

先程と同じ声がした。だが思い返すとエレクトラのものではない。先程はエレクトラだと思っていた、、、だがこれは違う!!その瞬間クラークは目を覚ます。

 

スケアクロウ「何だ?!一体どうなってる!!」

 

悪夢を操っていたスケアクロウは困惑の表情を見せる。今まさに掴んでいたクラークが消えたからだ。

 

スケアクロウ「目覚めるわけはない!一体?!!グッ!」

 

スケアクロウは何者かに掴み上げられる。そして悪夢から出る。目の前には!

 

スケアクロウ「き、、貴様!!」

 

クラーク「ゲームオーバーだ!」

 

グオッ!!

 

そしてクラークはスケアクロウを大きく持ち上げ、、、

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!

 

地面に叩きつけた。

 

スケアクロウ 再起不能(リタイア)!!

 

クラーク「何だったんだ、、、、あの声は、、」

 

クラークのポケットからは黄色い光が漏れていた。その時

 

「はぁ、、、はぁ、、終わったか、、」

 

上から怪我をし、スーツを焦がしたキャプテンセレブリティが降りて来たのだ。




次回は八斎會!それでは!


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第56話:未来

今回原作と変わるとの出てきます!


トクン!トクン!

 

ミリオは目を覚ます。目の前には壊理がいた。どうやら変だ、、、角が光っている。だがその光はすぐに消えていった。

 

ミリオ「壊理、、ちゃん、、、」

 

そしてまたある事に気づく、傷がほぼ治っていた。

 

ミリオ(何だ?!どういうことなんだ?!)

 

すると

 

オバホ「壊理ィィィ、、、、」

 

オバホの声が聞こえてくる。その方向を見ると、オバホと玄野が起き上がってきていた。

 

オバホ「キラークロック、、、役立たずめ、、、」

 

その時!

 

音本「若ぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

治崎「音本!!!撃てぇぇぇ!!!!」

 

オバホが音本の方に、完成した弾薬。個性破壊弾のケースを投げた。落ちてきた一発を手に持つとそれをリボルバーに装弾する。そして!

 

音本(若は私を必要としている!!)

 

音本の目の所からは涙が溢れて来ていた。

 

音本(命を捧げ!共にあゆばねば!はっ!何処を撃つ?透過するあの男に弾は一発しか!どうしたら、、、透過させずに!)

 

すると音本はミリオの言葉を思い出し、壊理に標準を向ける。

 

音本(あれが本音!)

 

するとミリオは体内を透過!そして足の先だけを透過!

 

バンッ!!

 

ミリオ(もう!痛い思いはさせない!!)

 

そしてミリオは今出せる最高スピードと、最高の笑顔で壊理を抱えた。そして

 

ヒュ!

 

弾はミリオの足を透過していった。

 

音本「なっ?!!」(何だあのスピード?!!!もう、、、駄目だ、、)

 

その時!

 

ドォォォォォン!!ドォォォォォン!!

 

ミリオの目線の先、、、壁の上の方にある小さな空間。そこに一人の男がいた。その男はミリオに向けて発砲した。

 

「俺は外さない。」

 

男は白いマスクに目の所には何らかのデバイスをつけていた。撃った弾は二発。最初に撃った弾は、2回目に撃った弾に弾かれ落ちていく。そして二発目が迫っていす。

 

スッ!!

 

だがその弾はミリオの体を透けていった。だが!!

 

「大丈夫。本命はそいつじゃない。」

 

男がそう言った。実は本命は一発目だったのだ!一発目は落ちながら弾速は低下。音本の避けられた個性破壊弾を弾く。それはミリオの背後に、そして銃弾は地面を跳弾。オバホの棘岩を跳弾。そしてまた個性破壊弾を弾く。

 

バスッ!

 

「任務完了。」

 

ミリオは個性を失った。ミリオの頭の中には父との会話が流れていった。するとオバホが口を開く。

 

オバホ「病人が、、、個性なんて物が備わってるから夢を見る!!自分が何者かになれると、、、精神に疾患を抱えるんだ!!笑えるなぁ!救おうとしてきたその子の力でお前が培ってきた全てが今ぁぁぁ!!!無にきした!!」

 

そして地面に触れる。その時目の前に玄野が投げ飛ばされて来た。オバホは玄野を抑えた後、横に飛ばす。すると!

 

ミリオ(相手を良く見て!!動きを予測するんだ!!)

 

ドンッ!!

 

ミリオは左のパンチを打ち込む。オバホは右腕でガードする。

 

ミリオ(これまでの全てが無駄になった訳じゃあない!)「俺は以前!ルミリオンだぁぁ!!!」

 

するとオバホは左手の手袋を破壊し、ミリオに触れようと迫る。が

 

シュ!

 

ミリオは体を逸らし、オバホの手を避ける。

 

音本(ありえない、、、酒木の個性はまだ効いているはず!無敵感のような個性は失ったはず!エリさんを傷つけないという枷をおっているはず!なんだ、、、)

 

ドゴォォン!!

 

オバホを殴り上げる。

 

音本(何だこいつは?!)

 

ミリオは戦い続けた。例え無個性になっても、壊理を守りながら、、、血を流し、勝てないような個性と戦っても、、、培って来た力で!!!

 

ザグッ!ザシュ!

 

マントが落ちる。男は立っていた。壊理を守る様に、腹に岩が刺さっていても、、、

 

オバホ「それ程までヒーローになりたかったか?壊理を助けたかったかルミリオン?!全て汚らしい現代病だ!お前の様な奴を治してやるのさぁぁ!壊理の力で!!」

 

するとミリオは刺さっていた岩から体を抜き出す。

 

ミリオ(ナイトアイ、、、環、、皆んな!)「治崎ぃぃぃぃ!!!!!」

 

オバホ「その名は捨てたと言った筈だぁぁ!!!」

 

地面が襲って来る。

 

ガチャ!

 

「この一発で奴を仕留めるとするか、、、」

 

デッドショット 個性:超視力

 

スナイパーの男、そうデッドショットは弾を装填してミリオの頭に標準を合わせる。そして引き金に指をかけ発砲しようとした時!!

 

ボゴゴォォォォォン!!!ドォォォォォン!!!

 

緑谷が壁を蹴り砕いて登場した。そして何者かによってデッドショットの銃口が上を向かされ天井を撃っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分前

アルフレッド「ブルース様。そちらはどうですか?ジョーカーは発見なさいまして?」

 

端末からアルフレッドの声が聞こえて来る。

 

ブルース「嫌、全くだ。だが、ゴードン警部から貰った情報、、、、ジョーカーが送った犯罪者がいる組織のアジトに潜入した。」

 

そこは入り組んだ地下の道だった。ブルースは黒いマントを羽織り、黒いアーマーを装着していた。

 

アルフレッド「そうですか。くれぐれも気をつけて下さい。」

 

ブルース「あぁ、ありがとうアルフレッド。」

 

そしてブルースは目の前にあるコウモリのマスクを被る。

 

バットマン「いくか。」

 

 

現在

デッドショット「何?!」

 

デッドショットの銃口を上に向けたのはバットマンだった。

 

バットマン「ロートン。久しぶりだな。」

 

デッドショット「バット!?!」

 

するとバットマンはデッドショットの顔面にストレートをかます。デッドショットは後ろに下がりながら構える。

 

デッドショット「くそ!」

 

バン!バン!バン!!

 

腕に装着した銃を発砲するが腕で防がれる。すかさず右ストレートを放つもののカウンターを打たれる。すると

 

ボォォォォォォン!!!!

 

デッドショットはバットマンをぶっ飛ばす。インパクトグレネードを使ったのだ。だが!

 

ゴオッ!!

 

バットマンは煙からバッ!と出てきてデッドショットに蹴りかかる。デッドショットはまた後退するがナイフを持って近接戦に切り替える。

 

ガキン!ガン!ボコッ!ドン!

 

だが近接戦はやはり敵わずデッドショットはボコボコにされていく。

 

デッドショット「くっ!これで!」

 

ガチャッ!ドォォォォォン!!!

 

するとデッドショットは懐に隠していたショットガンを取り出しバットマンを後ろにぶっ飛ばす。だが!

 

ヒュン!ザッ!

 

バットマンの投げたバットラングがデッドショットの服に刺さる。そして

 

ピピピピピピ!ボォォォォォォン!!!

 

バットラングがインパクトを与えてデッドショットをぶっ飛ばす。すると

 

ボシュゥゥゥゥ!

 

デッドショットはスモークグレネードを使って煙を炊いた。バットマンは直様赤外線センサーを起動する。すると

 

デッドショット「残念だなバット!」

 

後ろから声が聞こえてきた。後ろを振り向いた時にはデッドショットはスナイパーライフルを構えバットマンを狙っていた。そして

 

ガチャ!

 

引き金を引いた。だがその時!

 

ボォォン!!

 

スナイパーライフルが暴発した。最初銃口を上に向けた時、デッドショットのスナイパーライフルの銃口に仕掛けをしかけたのだ。

 

デッドショット「クソッ!」

 

そしてすぐさま腕に装着した銃を向けるが

 

ビュゥゥン!!!

 

マントで体制を崩す。そこを一気に間合いを詰められ膝を蹴られる。デッドショットは膝をつき

 

ドォォォォォン!!!

 

顔面を思いっきり殴られてテイクダウンを取られてしまった。

 

デッドショット 再起不能(リタイア)

 

バットマンはすぐさま端末に触れてアルフレッドに連絡を取る。

 

バットマン「アルフレッド。今デッドショットを無力した。ゴッサムへの輸送は可能か?」

 

アルフレッド「ブルース様。不可能ではありませんが一度日本の警察に身柄を渡した方が良いかと、、、、これはもうゴッサムだけの問題という訳にはいきません。」

 

バットマンは少し沈黙し考えてから言う。

 

バットマン「そうだな。デッドショットは彼らの目につく場所に拘束しておく。ありがとうアルフレッド。」

 

バットマンは通信を切る。そして下で戦う緑谷達を見た。

 

バットマン「治崎廻、、、奴からもジョーカーの情報を聞きたいが、、、、、彼の討伐は彼らに任せよう。それよりまずはデスストロークだ。」

 

そして闇に姿を消していった。下では戦いが白熱化していた。玄野は再生されていて、個性破壊弾を持ち相澤と一緒に地下に落ちていき、ミリオは救助に緑谷は部下と融合し、腕が4本になったオバホを前にしていた。

 

オバホ「潔癖の気があってな、、、触られると、、遂頭に血が登っちまう!ここまでされたのは初めてだ、、、悲しい人生だったなぁルミリオン、、、壊理に、俺に関わらなければ個性を永遠に失うこともなかった。」

 

その言葉を聞いたサーと緑谷は凍りつく。ミリオが個性を永遠に失ったということに、、、壊理は泣いていた。

 

オバホ「関わらなければ、、夢にかかったままでいられた、、失ってなを粘って、そしてその結果が仲間を巻き込み!全員死ぬだけなんてなぁ!!」

 

そしてオバホは近づいて来る。合体した部下の手で周りを壊しながら。すると

 

バシュ!バゴォォォォン!!!

 

緑谷が棘岩をオバホにぶつける。オバホは手でガードする。

 

ボッゴォォォォォァン!!!

 

それに合わせて緑谷は蹴りかかるがオバホの手から出てきたトゲ岩でガードされる。

 

緑谷(動きが全く見えない!アイアンソールじゃなかったら貫かれてた!!)

 

オバホ(力と速さ、、それだけだ。)

 

ビュオン!

 

するとサーがオバホにハンコを投げた。

 

サー「こいつの相手は私がする!!」

 

オバホ「させるか、、」

 

サーはオバホに迫る。

 

サー(手数を封じつつ距離をつめる!地形変化をさせない!!)「貴様はルミリオンと壊理ちゃんを!!」

 

サーは緑谷に命令した。

 

サー「イレイザーを何処へやった!側近もいないのは!!」

 

オバホはサーのハンコを避けながら近づいて来る。

 

オバホ「個性を消すヒーローには興味があるんでね!VIPルームに案内しといたよ!」

 

オバホは戦いながら違和感を感じる。デッドショットの動きがない。それにデスストロークも全く見ていない。不信感を抱きつつあった。

 

サー「他人の個性を壊し浸っている人間が!個性を消されるのを恐れているのか?永遠というのは、完成した弾をルミリオンに撃ち込んだということか?」

 

するとオバホは左手を再生し出す。

 

サー「こそこそ逃げようとしていたのはその銃弾を隠す為だった筈だが、、、、よっぽどルミリオンが怖かったか!!」

 

オバホは二本の腕でサーに攻撃する。サーは身を逸らし、その腕の間に入り攻撃を避ける。そして、、、

 

サー(ミリオ、、、私の教えを、、)

 

サーはオバホの未来を少しずつ見ていった。

 

サー(私を信じてくれて強くなったお前を、、、誇りに思う!)

 

サーはオバホの攻撃を華麗に避けていく。

 

サー(私は、、、お前と、お前の守りたいものの無事を!)

 

その時サーは思い出す。オールマイトの死の予知を見た時の事を、予言は変えられない。サーは二度と他人の未来を見る事をしないと心に決めていた。自分の予知がそのものの未来を決定してしまうから、、、

 

サー(結果を見ずとも!1秒先の予知を繰り返し!私とミリオが求める!最良の結末を!!)

「はっ!?!」

 

その瞬間サーは予知をやめる。見てしまったのだ。それを見て生まれた一瞬の隙をオバホは逃さなかった。棘のような岩がサーに向かう!!その時!!

 

ドララァァ!!!!

 

サーに刺さる直前だったそれらの岩が破壊された。そうそれは

 

サー「東方、、、、」

 

そう東方仗助だった。すると仗助は後ろを見て言う。

 

仗助「ヒーロー名の方で呼べよなぁ全くよぉ、、、あんたの事は初めて会ったときから嫌いだが、こんな所で死んで貰っちゃあ困るってもんだぜ、、」

 

仗助は頭を掻きながらそう言う。実は仗助とサーは不仲である。初めて会った時サーは『その髪型、、、ユーモアに欠けるな。』と仗助に言ったのだ。仗助の性質上これを見過ごせるわけがなかった。それ以来2人は不仲なのである。

 

オバホ「チッ!邪魔が増えたか、、、」

 

ザッ!

 

すると緑谷はオバホに向かっていく。オバホは地面に触れ緑谷に向かって棘岩を放つ。緑谷は地面を蹴り付け、岩を浮かしそれを防ぐ。

 

オバホ(さっきとは比べものにならんパワー!さっきまでのが本気じゃあなかったのかこいつ!!?!)

 

緑谷「先輩!エリちゃんを頼みます!!」

 

するとミリオは頷いた。仗助はサーに問う。

 

仗助「それで、、、あんたさっき何を見たんだ?未来を見た時隙が生まれた、、そりゃあつまり、、」

 

サーは下を向いてから言う。

 

サー「見てしまったんだ、、、緑谷と私が死に、、治崎が逃げ延びる未来を、、」

 

仗助の身に衝撃が走る。そしてオバホに向かっていく緑谷を見た。彼は諦めず戦っている。すると仗助はクレイジーD(ダイヤモンド)を出現させる。

 

サー「私は、、未来を定めてしまったんだ、、」

 

サーがそう言うと仗助は口を開いた。

 

仗助「俺があんたが嫌いな理由、、、何もこのヘアスタイルを馬鹿にされたからだけってわけじゃあないんすよ。」

 

仗助が言ったその言葉にサーは理解できず立ち尽くす。すると仗助は続ける。

 

仗助「あんたはユーモアこそ大事って言うわりによぉ、、、未来の事に関しちゃあまったくもってそれが欠けてやがる。」

 

サー「何を、、、私の個性は必ずr『100%そうなるって神様にでも言われたんすか?』

 

サーは何も言えなくなった。確かに自分の経験則でしかないことだ。この世の絶対の理などではない。すると

 

仗助「ひょっとしたら変えられるかもしれない、、、万が一でも!未来を変えられるっつー可能性があるなら!その『ひょっとしたら』に向かわねぇわけがねぇだろ!!」

 

サーは衝撃を受ける。そして知る。自分が嫌っていた仗助という男がどのような男なのかを!

 

グオッ!!!

 

大技を避けられた緑谷に棘岩が迫っていく。緑谷は対応が遅れたが、、、、

 

グイッ!ボッゴォォォォォァン!!!

 

仗助に引っ張られ棘岩には刺さらずクレイジーD(ダイヤモンド)がそれを破壊した。

 

緑谷「東方先輩!ナイトアイ!!」

 

そして仗助とサーは緑谷の前に出て構える。

 

サー「行くぞ!デク!!ジョースケ!!」

 

仗助「未来を変える、、、、んん〜グレートでスよこいつはッ!!!




ということでサー生存です!(今の所は!)仗助とサーと緑谷でのオバホ戦、、、どうしていきますか、、それではまた次回!


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第57話:衝撃に注意!!

今回はクラークサイド!


数分前

セレブリティ「何だ?!」

 

空中で偵察をしていたセレブリティは下の爆発に気づく。すぐに下に向かおうとしたその時!

 

ブオオオオ!!!!

 

目の前に炎が広がった。セレブリティは後退する。

 

セレブリティ「お前は!」

 

目の前には空を飛び火炎放射器を持った男がいた。

 

ファイアフライ「よぉセレブリティ!」

 

ファイアフライ 個性:炎耐性

自分の炎の耐性を活かし火炎放射器を使い。自作したフライスーツで戦う。

 

セレブリティ「お前如き!」

 

セレブリティがそう言って攻撃をしようとした時突如背後から何者かに背中を切られた。その相手は、、、

 

ヴァルチャー「空中戦も対応してるんだよ!」

 

ヴァルチャー 個性:鳥

ホークスとは違い羽を飛ばしたりはしないが羽が金属になっている。滑空能力はトップレベル。

 

キャプテン「ヴァッ!、、、ヴァルチャー、、、」

 

ヴァルチャーは一気に攻めていく。セレブリティは目の前に来た所をスレスレで避けるが、、

 

ボォォォォォォ!!!

 

ファイアフライ「はっはー!!隙は与えねぇぜ!」

 

ファイアフライに燃やされる。そしてそれで生まれた隙を、、、

 

ザグッ!!

 

ヴァルチャーに羽で切られる。そして地面に落下していった。

 

セレブリティ(はぁ、、はぁ!まっ!不味い!攻撃を喰らいすぎてる!)

 

セレブリティは血を吐き傷口を抑える。そして目の前にファイアフライとヴァルチャーが着地する。

 

ファイアフライ「思ったより弱ぇなぁ!こんなんがトップヒーローか?」

 

ヴァルチャー「こんなもんさだいたいな、、」

 

セレブリティは立ち上がろうとする。すると

 

ドゴォォン!!

 

セレブリティは踏みつけられた。そこに居たのは黒い服を纏った怪物だった。

 

モービウス「これで終わりだセレブリティ。」

 

モービウス 個性:特殊移動

個性は特殊移動だが、自身の血液の病気を治すためコウモリの血を使った事で吸血鬼のヴィランとなってしまった。

 

ファイアフライ「今すぐ焼き尽くしてやるぜぇ!」

 

その時セレブリティは掌を大きく開く。するとセレブリティの周りにあった岩や石が一気に舞い上がり、踏みつけていたモービウスや他の二人に襲いかかる。

 

ドゴォォォォォォォン!!

 

ファイアフライ「ぐっ!」

 

ヴァルチャー「がっ!」

 

モービウス「何?!」

 

そしてモービウスは足を離す。それと同時に!

 

ビュンッ!!

 

ドッゴォォォォン!!

 

セレブリティは一気に立ち上がって三人全員の腹に重い一撃を繰り出す。殴られた三人は後ろにある壁に思いっきり衝突する。それと同時にセレブリティは一瞬で間合いを詰めファイアフライに接近!

 

ファイアフライ「ふざけんじゃあねぇ!!」

 

そう言って炎を放出するもそんなもの物ともせず近寄り!

 

ドゴォォォン!!!

 

またもや重い一撃がクリンーヒット!ファイアフライはぶっ飛び壁に激突!その時ヴァルチャーが一気に詰め寄り羽で切りかかってくるが、、、

 

バッゴォォォォォン!!!

 

ヴァルチャーに大きな瓦礫が衝突した。そう!セレブリティが瓦礫を浮遊させたのだ。

 

ヴァルチャー(チッ!厄介な奴、、ん?)

 

その時ヴァルチャーは気づいたさっきまでいたセレブリティが消えていることに

 

ヴァルチャー「どこに?!」

 

ドッゴォォォォン!!

 

ヴァルチャーは上から殴りつけられ地面に激突する。セレブリティの攻撃だ。

 

セレブリティ「舐められちゃあ困る、、、」

 

フライとヴァルチャーは地面にうずくまる。その時!

 

ギュオオオオ!!

 

セレブリティに一気に襲いかかる者がいた。そうモービウスだ!

 

セレブリティ「くっ!」

 

モービウスは紫色の煙の様になってセレブリティを掴んだ。

 

ビュオオオオオオ!!

 

そしてコウモリの飛行の能力を合わせて飛ぶ。

 

ドゴン!ドゴォォォン!!

 

壁や地面に叩きつけられる。

 

セレブリティ「くっ!はっ!!」

 

パンチを放つが煙の様になり避けられ後ろに回られる。そして両足で蹴られてしまう。そして空中戦を繰り広げる。だがセレブリティの攻撃は当たることはなく怪力で打ちのめされていく。

 

セレブリティ(不味い!流石にきついぞ!だが、、、)

 

ザグゥゥゥゥン!!

 

モービウスに何かが刺さった。そう!下にあった金属の柵だった。それはモービウスの体を貫通している。アメリカのヒーローはやむを得ない場合、ヴィラン殺害を許可されている。度々それが問題にはなるが、、、

 

セレブリティ「はぁ、、はぁ、、、すまないが、、こっちの命のためだ、、、、」

 

するとモービウスが鉄の柵を握り出す。そして一気にそれを抜いて霧になりセレブリティに向かって行った。

 

セレブリティ「何?!」

 

ボォォォォ!!ジャギィィィィィィン!!

 

セレブリティは後ろから炎と斬撃を喰らう。そうファイアフライとヴァルチャーだ。そして

 

ジャギィィィィィィン!!ドッゴォォォォン!!!

 

モービウスの爪で体を思いっきり裂かれ、そのまま地面に叩きつけられた。瓦礫は散乱し砂埃が立ち込める。周りの瓦礫にはセレブリティの血が飛び散っていた。

 

モービウス「残念だな。」

 

モービウスの鉄の柵が刺さっていた穴が塞がり始めた。細胞が動いていたのだ。

 

モービウス「もう元通りだ。」

 

そう数秒の内に完全回復してしまった。セレブリティはその場から動けない。するとモービウスがセレブリティを足で仰向けにする。セレブリティは息はしていたが全く動かなかった。だが目は開きじっとモービウスを見つめる。

 

モービウス「目は死なんか。」

 

ここで個性の説明がをしよう。セレブリティの個性はバリアのようなものだ。エアロダイナミックフィールド。それの応用で空を飛んだりしている。勿論自分の身を守る事も可能だ。

 

モービウス「なら仕上げと行こうか、、、」

 

するとモービウスは口を開く。すると牙がどんどんと伸びていった。

 

モービウス「今からお前の血を頂く。いいな?」

 

そしてモービウスは一気にセレブリティに向かう!

 

シャァァァァァ!!!!!

 

だが!

 

ガギンッ!

 

モービウス「?!」

 

セレブリティ「エアロダイナミックフィールド100%」

 

セレブリティはバリアを最大出力出して牙を防いだのだ。

 

モービウス「くっ!ややこしいことよ!だがもう、、、、」

 

その時モービウスはある事について考えた。

 

モービウス(嫌待て?何故こいつは今になってバリアを最大に?タイミングではいつでもフルに出来た筈、、、、だが奴は防御の時もそうしなかった、、、反応出来ない筈もない、、、、)

 

ゴゴゴゴゴゴ!!!

 

その時急に地鳴りが始まった。そしてそれと同時に凄まじい風も吹き荒れだした。

 

ファイアフライ「何だ何だ?!!」

 

ヴァルチャー「この揺れ、、この風は一体?」

 

そして急に周りで凄まじい轟音も響きだした。3人のヴィランは上を見た。そこにはあれが迫っていた。赤くなり、勢いよく向かってくる、、、

 

モービウス「隕石だと?!!!」

 

セレブリティ「そうさ、、俺が何も考えず今までボコされてたとでも思ったか?周りの瓦礫を上に浮かせてた。遥か上空にな!」

 

そして隕石は降り続く。皆それを避けようと試みるが次々襲ってくる隕石を避けることは叶わなかった。

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!

 

隕石が全て落ちる。周りのヴィランは皆気を失い倒れている。だがモービウスは体は焼けただれ、足が取れても回復して立ち上がろうとする。

 

モービウス(フゥー!フゥー!相当な威力だが俺の回復スピードの方が速い!、、、今すぐ奴を殺る!!)

 

モービウスはセレブリティに一気にかかる。だが!

 

ビュオンッ!

 

ドグシャァァァァァァン!!!

 

セレブリティのとてつもない一撃が決まりモービウスの体に大きな穴が空いた。

 

モービウス「なっ、、、何だ今のスピードはぁぁぁ!!!!」

 

セレブリティ「寿命を削ってのスピードだ、、、、妥当だろ?」

 

そしてセレブリティはモービウスを掴んで遥か上空にまで持っていく。そして!!

 

セレブリティ「宇宙の遥か遠くまで飛んでいけ!!」

 

そしてセレブリティはモービウスにエアロダイナミックフィールドを付与する。そして

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

モービウスは宇宙の彼方にセレブリティをぶっ飛ばした。

 

セレブリティ「それじゃあ、、皆んなを探そうか、、、」

 

そしてセレブリティは下に降りていく。

 

宇宙空間

モービウスは宇宙空間に漂っていた。体はボロボロ肉塊のようになっていた。

 

モービウス(直ぐに再生して戻ってやるぞ!絶対にぶち殺して血ぃしゃぶりつくしてやる!!)

 

だが

 

ピキピキ!ピキィィィィン!!

 

モービウスの体がどんどんと固まっていく。そう凍っていったのだ。

 

モービウス(し!しまった!!宇宙空間で凍っ、、、)

 

その時にはモービウスは完全に固まっていた。空を飛び地球に向かうことも叶わない。だが死ぬ事もない。体の細胞は永久に再生していく。いつしかモービウスは生物と鉱物の中間の様な存在になる。そしてモービウスは

 

 

     考えるのをやめた

 

 

 

 

 

 

 

モービウス 再起不能(リタイア)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在 倉庫入り口

そこにはクラークとワンダーウーマン、シャザムやセレブリティなど、残ったヒーローが立っていた。

 

アクアマン「怪我をした者は回復系の個性持ちが対応してる、、、、だが、」

 

ワンダーウーマン「死んでいった者は帰ってこない、、、」

 

そうこのミッション、、始まる前に多くの犠牲者を出してしまっている。実に想定外の状況だ。

 

シャザム「だがもう犠牲は出さない、、、本気で行くぞ!!」

 

一同は意気投合する。そして

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

倉庫の扉を殴り飛ばす。そこには多くのヴィランが待ち受けていた。

 

クラーク「覚悟しろ!ヴィラン共!!」

 

その瞬間!!!

 

ドッゴォォォォン!!!

 

クラークがぶっ飛ばされた。そう何かが突進してきたのだ。

 

クラーク「何だッ?!」

 

ベイン「お前の終わりだよ。」

 

クラークは殴り飛ばされて裏の沼地に飛ばされた。ベインはそれを追っていく。

 

シャザム「クラーク君!」

 

ワンダーウーマン「追いたくなるのはわかるけど、、、」

 

アクアマン「まずはこっちだシャザム。」

 

セレブリティ「彼を信じよう。」

 

そう彼らの前には大量のヴィランが待っているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラークサイド

クラーク(何だ、、今の、、、、ジャガーノート並のパワーだぞ、、)

 

するとベインが現れる。体に緑色のパイプが通った大男だ。

 

ベイン「お前は消した方がいいってきいてな。」

 

するとベインは拳を握る。ベインは地面をおもいっきり殴ってそれにより地面は揺れに揺れ地面が割れた。

 

クラーク「やっぱりジャガーノート並!」

 

クラークは一気にベインに飛んで殴りかかる、そしてベインも殴りかかり、拳がぶつかり合った。

 

ゴゴゴゴゴゴゴ!!!

 

クラーク(やはり凄いな!しかもパワーがだんだん上がっていってる気がする!!)

 

ベイン「グオオオオオオオ!!!!!」

 

クラークは足を掴まれる。

 

クラーク「しまっ!」

 

ドゴン!!ドッゴォォォォン!!ボッゴォォォォン!!

 

何度も地面に叩きつけられる。

 

ベイン「フン!」

 

ドゴォォォォォォォン!!

 

クラーク「ぐはぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

そしてクラークは背骨を折る様に膝蹴りをされる。だが、、、、

 

ベイン「ぐっ、、、」

 

ベインが後退する。何か辛そうだ。クラークはベインを透視する。そしてわかった。

 

クラーク「そういうことか、、、」

 

ベインはドーピングをしているのだ。実はベインの個性は肉体強化ではなかった。

 

ベイン 個性:効率能力上昇

ベイン。本名ドーレンツは鍛え抜かれた人類最高レベルの強靭な肉体を持ったトップレベルの軍人だった。そんな彼は軍の実験であの緑色の液体漬けにされたのだ。それは人間の力と耐久性、再生力を100倍以上にする薬。そしてそれを個性により、効果を上げているのだ。だが、、、

 

ベイン「ぐはぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

ベインも苦しんでいるのだ。

 

クラーク(彼の体はもう限界を迎えようとしている、、、だがもしかするかもしれない、、、)

 

そうもしかしたら限界を超え無限に成長するモンスターになる可能性があったのだ。

 

クラーク(彼の体は普通なら500回以上は死んでいる状況だ。今この瞬間も、、、)

 

それほどの事を乗り切り得た力、、、その瞬間!!

 

ギュオ!!

 

クラーク「くっ!」

 

ベインが一瞬で目の前に現れた。クラークは咄嗟に両手をクロスしてガードするが、、、

 

バッギィィィィィィィィン!!

 

クラーク「ぐはぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

ガードした両腕の骨にヒビが入った。そしてそれと同時にラッシュが始まる。

 

クラーク(不味い!!強すぎる!!)

 

クラークはカウンターを放つも全く効いていなかった。だがクラークはそれでは終わらない。

 

ヒュオオオオオ!!!

 

氷結ブレス!!ベインの動きが少し遅くなる。そして!

 

ビィィィィィィン!!!

 

ヒートビジョン!!ベインに直撃する。そして

 

ドッゴォォォォン!!!

 

さっきより強めな一撃を当てベインをぶっ飛ばす。

 

クラーク「はぁ、、はぁ、どうだ?」

 

クラークの目線の先には砂埃の中から立ち上がるベインがいた。

 

クラーク(あいつを大人しくするんなら、、、あのパイプを、、)

 

その瞬間ベインが迫ってくる。

 

フン!ドッゴォォォォン!!!

 

クラークは後ろに後退する。ベインがまた一発を入れようとする所でそれを避け、一撃与える。

 

クラーク(やっぱりさっきより体が強靭になっている、、)

 

そう、ベインはこの一瞬一瞬で身体能力を上げていっていたのだ。そして

 

ベイン「ぐはぁぁぁぁぁ!!!」

 

ボッゴォォォォォァン!!!

 

クラークをさっきよりも強い一撃が襲う。骨の軋む音が聞こえ、後ろにぶっ飛ぶ。クラークは瞬時に体勢を整えヒートビジョンを放つ。ベインもそれで後退するが、、、

 

ベイン「グググ、、、グオオオオオオオ!!!!!」

 

段々と力や再生力が上昇していくベイン。前に前に歩みを進める。

 

クラーク(何故体の限界も来ているのに戦いを続ける?!そこまでの忠誠心があるのか?!)

 

ベインは軍の強化により究極の肉体を得る。だがそれにより人格も変わってしまった。ただ力を求める戦闘狂になってしまったのだった。

 

ベイン「ぶちのめしてるやるぅぅぅ!!!!」

 

ベインは一気に走ってくる。だがそこにクラークの姿はなかった。ベインは周りを確認する。その時!

 

ボッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!

 

ベインが地面にめり込んだ。深々と地面にめりこまされたのだ。そこにいたのは、、、、

 

クラーク「流石にくらうだろう!」

 

クラークだった。そう!クラークはベインが復帰し向かってくる前に地球を一周し、その力でベインに直撃したのだ。日本では殺す可能性のあるこの技だが、アメリカで、かつとてつもない再生力の相手にこの技を使えると判断したのだ!!

 

ズシィィィィン!!!!

 

ぶつかった瞬間に世界で地震が起きた。

 

ベイン「ぐぅ!」

 

ベインにも大ダメージ!!そしてクラークはベインの緑色のパイプを掴む。

 

ベイン「ぐっ!やめろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

クラーク「すまないな!」

 

ブチィィィイイ!!

 

パイプがちぎれる。そこから緑色の液体が流れ出始めた。

 

ベイン「クソ!クソ!、、、あああああ!!!!力が、、出て行く、、、」

 

ベインはどんどん衰弱していき、体も細くなっていった。そして、、、、

 

ドサッ!

 

地面に倒れる。

 

クラーク「はぁ、はぁ、はぁ、終わったか、、、」

 

ベイン 再起不能(リタイア)




ベイン強くしすぎですがクラークと戦う為です、、、、まぁアメコミはインフレ凄いからOK(?)それでは!


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第58話:未来は、、、、

今回は日本!アイツ登場!


サー「緑谷!!右に避けろ!!」

 

緑谷「はい!!」

 

迫り来ていた攻撃をギリギリで緑谷は躱す。オバホは舌打ちをして攻撃を続ける。

 

ドラァ!!

 

クレイジーD(ダイヤモンド)が攻撃をするがそれを上手く避けられる。そしてオバホの攻撃が仗助に向かう。だが!

 

ギュゥゥゥン!!!!バゴォォォォン!!!

 

仗助の目の前に瓦礫の壁が生まれた。クレイジーD(ダイヤモンド)で"直した"のだ。

 

オバホ「その個性、、、中々厄介だな。」

 

仗助「てめぇには言われたくはねぇぜッ!!」

 

仗助はクレイジーD(ダイヤモンド)を出現させ前へ、緑谷はフルカウルを纏い前へ、サーはハンコを持ち迫る。すると!

 

ドゴォォォォォォォン!!!!!

 

天井から突如リューキュウらが落ちてきたのだ。下には入り口にいた大男がいる。最初より大きくなっていた。

 

緑谷「麗日さん達!!」

 

麗日「デクくん!!」

 

するとオバホは顔を歪める。体からは蕁麻疹が現れ始めていた。

 

オバホ「不愉快だ、、、実に、、不愉快、、、、」

 

そしてオバホは手に何かを持つ。それを見たサーは絶望する。

 

サー「あれを使わせるな!!!」

 

そして一気にサーがオバホに向かう。その言葉を聞いて仗助と緑谷も一気にオバホに向かった。

 

サー(あれを使われれば、、、未来が、、私の見た未来が、、、)

 

オバホ「プライドは捨てた、、、、お前らを皆殺しにして壊理を返してもらう。」

 

ドキュン!!!

 

その時オバホは自分の胸に何かを刺した。間に合わなかったのだ。それを止めるのを、、、、オバホが使ったものは個性ブースト剤。しかもジョーカーから贈られたものだった。

 

サー「引けぇぇ!!!」

 

サーがそう言い放った瞬間!!

 

ゴオッ!!ドゴォォォォォォォン!!

 

突如凄まじい勢いで棘岩が迫ってきた。手も触れていないのにッ!!緑谷達は言葉通り引いたが足や腕にそれが刺さる。

 

緑谷(個性のブーストか?!やばいぞ!触れずに出来るなんて、、、、厄介すぎる!!)

 

すると周りの地面が変形を始める。何度も破壊と再生を繰り返し動いていた。まるで触手のように!

 

オバホ「壊理ィィィィ、、、、俺の元に、、戻ってこい!!!」

 

その触手のような物が緑谷達に一気に向かっていく。それを破壊したり避けるが!

 

グオッ!!

 

その触手から棘が伸びる。

 

緑谷「くっ!!」

 

緑谷に棘が一気に伸びていく。避けられない!!だが!!

 

リューキュウ「くっ!!」

 

リューキュウが全員の前に出てその棘を自分で喰らった。リューキュウの体からは血が流れる。

 

麗日「リューキュウ!!」(もう動ける力も残ってない筈なのに、、、、)

 

そう彼女らは力也との戦いで活力を奪われていたのだ。だが彼女は動いた。

 

オバホ「邪魔なトカゲだ、、、」

 

ギュン!!

 

リューキュウ「がはっ!!」

 

するとリューキュウの体を棘が貫く。骨を断ち内臓も貫く。口から大量の血を吐いた。

 

グオッ!!!

 

その時緑谷がオバホの目の前に現れた。今までよりフルカウルの出力を上げて来ていた。だが

 

ダァァァァァァァァン!!!!!

 

一瞬で足元を破壊想像して壁を作りその攻撃を防ぐ。

 

オバホ「終わりだ。」

 

その時その壁は変形して緑谷に向かって棘として向かって行った。その時!!

 

グオオオオン!!!!

 

黒い影のようなものがその棘を止めた。そしてどんどんそれが広がりそれらを収めていく。

 

オバホ「何だ?!この力は!!!」

 

仗助「やっときやがったかよぉ、、、あいつ!」

 

仗助が見る方向には頭から血を流し、足を引きずってこっちに来ているレイブンの姿があった。

 

レイブン「ここで!!!止める!!!!!」

 

グオオオオオオ!!!!!!

 

だがオバホも止まらない。だんだん影を押していく。すると

 

サー「この隙を、、、未来を変えれるようにッ!!」

 

サーと仗助が一気にオバホに向かっていく。オバホはそれらを防ごうと周りの地面を壁に変える。だが!

 

緑谷(マンチェスター!!!!)

 

緑谷が真上から先ほどの攻撃を仕掛けてこようとする。すると

 

オバホ「ぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

オバホの足元が一気に上がっていく。周りに迫っていた人は飛ばされる。

 

緑谷(なっ!!)

 

緑谷は一気に迫ってくるオバホに対応できず、、、、

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

一緒に上がってきた地面から伸びた柱でぶっ飛ばされる。するとオバホは上に力也を連れてきていた。そして

 

ギュゥゥゥゥゥン!!!!

 

その瞬間オバホは力也も分解して自分に合成。そしてそれだけでは飽き足らず一緒に上に上がっていた地面にとも融合した。そして、、、、

 

ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!

 

超巨大なモンスターに代わっていた。

 

オバホ「貴様らぁぁぁ!!!!全員殺してやるぅぅ!!」

 

そしてそのモンスターは拳を握って一気に迫ってきていた。その拳の大きさ、、、、今この場全体に匹敵する大きさだった。

 

サー「未来を、、、変えようとした、、、、だがこれは、、、より、、酷く、、なってしまったのか、、」

 

サーはその光景を見て絶望する。今この場にいる者は逃げる事は出来ないと皆が自覚していた。すると

 

緑谷「諦めない、、、、何があろうと、、ここで諦めることは出来ないんだッ!!」

 

緑谷がそう言い放つ。そこに仗助が近づいていく。

 

仗助「その通りだぜ緑谷。海を真っ二つに割って紅海を渡ったつうモーゼのようにッ!この絶望を突破してあいつをぶちのめす!!」

 

この2人はまだまだ死んでいない。サーはその2人を見て何も言う事が出来なかった。

 

緑谷「東方先輩、、、、僕が必ず治崎を倒します。だから、、、、、時間稼ぎをお願いできませんか!」

 

緑谷は仗助にそういった。仗助は頭を掻いてから言う。

 

仗助「わかったよ、、、後輩の頼みだ、、断る理由がねぇってもんだぜ。」

 

緑谷は礼を言ってから上を見る。拳はもうすぐそこまで近寄ってきていた。そしてその目はもう何があろうとこの男を止めるという目だった!!

 

仗助「それじゃあまずは、、、こいつを正面から迎え撃つ!!」

 

仗助は上を見てクレイジーD(ダイヤモンド)を出現させる。すると

 

レイブン「あんた、、、1人じゃあ無理なんだから、、、、」

 

レイブンがそう言って影を仗助に纏わらせていく。

 

仗助「おっ、、おい霊奈!こりゃ、、、」

 

レイブン「私は、、、もう自分の力じゃあ動けない、、、だからあんたをサポートするから、、、」

 

すると影はクレイジーD(ダイヤモンド)に纏わる。そしてどんどん大きくなっていった!!

 

仗助「ほぉ〜!!ありがとよ霊奈ッ!!こりゃあ男の子は上がるってもんだぜッ!!」

 

仗助は影で巨大化された自分のクレイジーD(ダイヤモンド)を見てそう言った。そして!

 

仗助「緑谷!!行ってあの野郎をぶちのめせ!怪我しても俺が直してやるからよぉ!!」

 

緑谷は頷いて壁を駆け上がっていく。仗助は拳を構え、、、そして!

 

ドラァ!!!!!!

 

影で巨大化したクレイジーD(ダイヤモンド)の拳がオバホの拳とぶつかり合う。だが勿論それだけでは止まる筈がない。だからこそ諦めない!!

 

ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!

 

凄まじいラッシュを続ける。仗助の腕からは血が噴き出し骨も折れる。オバホの勢いは少しは殺せているがそれでも迫ってくる。

 

オバホ「小癪なぁぁぁ!!!!!このクソ髪がぁぁ!!!!」

 

そしてその腕から触手のようなものが現れて仗助に向かっていく。だが!!

 

ダァァァン!!ダァァァン!!!

 

(笑顔溢れる世界、、、、ユーモアに溢れた世界に、、)

 

サー「お前は本当に気に触る男だ仗助!!」

 

サーは笑みを浮かべながら迫ってくるそれをハンコで迎撃していく。すると

 

仗助「てめぇ、、、、今俺のこの頭のことなんつった?!

 

プツゥ〜〜〜〜〜ン

 

仗助は完全にキレていた。サーもそれを見てため息をつく。だが、、、

 

サー「こうなればこっちのもの、、、か、、」

 

オバホ「なんだ?!」

 

オバホの拳の勢いは一気に殺されむしろ押され始めていた。

 

オバホ(どうなってる?!あっちもブーストを使ったのか?!!)

 

仗助「このヘアスタイルを馬鹿にした奴ぁ、、、誰であろうと許さねぇ!!!」

 

ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララ!!!!!!!!!

 

オバホ(あり得ない!!こんな筈は、、、ぐっ!)

 

するとオバホの体にも異変が起き始める。個性ブーストを使った事による体への負担が限界を迎え出したのだ。

 

オバホ(壊理ィィィィ!!お前がいれば!!こんな!!)

 

その時オバホの目の端にある物が見えた。それは圧倒的な信念を持った目で凄まじい力を放っている男の拳を握る姿だった。

 

緑谷(目の前の!!!)

 

緑谷の頭の中に壊理の姿が映る。こちらを見て助けを求めるその顔を!!!

 

緑谷(小さな女の子1人救えないで!!)

 

緑谷はワンフォーオール100%を解放して腕に力を集約する。

 

緑谷(皆んなを助けるヒーローに!!)

 

オバホは下に向ける拳の意識を弱め緑谷の方に力を裂こうとする。だが体の限界を迎え口から血を噴き出す。そして!!!

 

緑谷(なれるかよぉぉぉぉぉ!!!!)

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!

 

その拳はオバホの顔面を打ち抜いた。周りの肉片は飛び散り、瓦礫も散乱する。風圧で地面のコンクリートは吹き飛びオバホは地面に墜落した。

 

仗助「どうっすか、、、未来を変えれた感想は?」

 

仗助はそうサーに語りかける。サーは落ちる緑谷が太陽で照らされる姿を見ながら言う。

 

サー「最高だよ、、、、、」

 

その瞳からは涙が流れ落ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地下のとある部屋

ガラガラ ガラガラ

 

玄野「長い、、」(まさか、お前が負ける筈ないよな?廻。私はずっと見てきた。お前が組の尊厳を守る為、ガキの頃からずっと以上なまでの努力を惜しまなかったこと、、)

 

相澤はゆっくりと前に進む。

 

玄野(もし、廻が敗北した場合、、せめて完成品と血清だけでも、、、無事に。)

 

チャキ!

 

玄野はナイフを取り出した。

 

玄野(組の為に!廻の為に!!)

 

そしてナイフを振り下ろそうとした瞬間!

 

BAN!!!!

 

銃が発砲される。撃たれたのは玄野だった。玄野は腹を撃たれ、持っていたナイフを落としその場に倒れる。そして撃ったものが暗闇の中から現れる。

 

玄野「はぁ、、はぁ、、、いないと思ったらグフッ!、、、お前何やってるんだデスストローク!!!」

 

そうデスストロークだった。デスストロークは銃を向けながら話出す。

 

デスストローク「任務だよ玄野。これは任務。仕事だ。」

 

玄野は理解できていなかった。

 

玄野「はっ?意味が、、、わからない!お前の仕事は、、、」

 

デスストローク「俺らがいつからお前らの仲間だと錯覚していた?」

 

その瞬間玄野の体は凍りつく。まるで自分の個性で刺されたように体が動かなくなったのだ。

 

デスストローク「元々これが仕事。死穢八斎會に潜入し、個性破壊弾、血清の入手。あわよくば娘の入手だ。そしてそれを見たものは排除する。理解したか?お前は俺らの計画を見てしまった排除される者なんだ。」

 

玄野は立とうとする。すると

 

BAN!!BAN!!

 

足を撃ち抜かれる。そしてまた倒れ込んでしまった。そして

 

カチャ

 

玄野の頭に銃口が当てられる。

 

デスストローク「イレイザーはお前をやった後でも十分殺せる。まずはお前からだ。」

 

玄野「くそ、、、クソ野郎!!」

 

相澤(不味い!)

 

デスストロークが拳銃の引き金に触れる。その時!

 

バン!ザァァァァン!!

 

拳銃が貫かれる。その貫いたものの先にいたのは、、、

 

天喰「どういう状況か分からないが、、、、拘束させて貰う!」

 

そう!天喰だった。作戦前にファットに貰ったカジキの缶詰でカジキの角を再現したのだ。そして上で組員と戦っていたヒーローも集まってくる。

 

「あの男一体誰だ?」

 

「知るか!だが結局ヴィランである事に変わりねぇ!」

 

ケサギリマン「銃も持ってる!用心してかかれ!」

 

そしてヒーローが一気に迫っていく。すると!

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

全員がぶっ飛ばされる。そして

 

ザァァン!!バン!!ドドドドドド!!

 

デスストロークは一気に間合いを詰め二人を斬り伏せ、一人に発砲。残りにアサルトライフルを発砲したのだ。

 

天喰(不味い!こいつ強い!!)

 

近接主体の刃物系のヒーローが攻める。だが!

 

ザァァン!!シュッ!ドン!!

 

片手で刀を持ち、華麗に二人の攻撃を逸らして片手で発砲。

 

蛙吹(後ろから!気づかれないように!!)

 

相澤の救助に来ていた蛙吹は背後から保護色で身を隠し岩を投げつけようとする。だが!

 

スッ!ドォォォォォン!!!!

 

蛙吹「ゲロっ!?」

 

後ろにぶっ飛ばされる。

 

デスストローク「舐めるなよ。」

 

デスストロークはとっさに腰から棒のような物を取り出し、それを伸ばし蛙吹の腹に直撃させたのだ。

 

ザッ!

 

デスストロークは両手で鉄棒を持ち構えた。そして

 

バッ!

 

動けるヒーローが一気にかかっていく。

 

ビュッ!ドゴン!ギャルッ!!ドゴォォン!!!ババババ!!!バァァァン!!!ザグッ!ザァァァァァアン!!バァァン!バァン!グルル!ドッゴォォォォン!!!

 

凄まじい音と共に煙が舞い上がる。目の前で見えるのは煙だけ、、、そしてだんだんと音が止んでいく。

 

ポタ、、、ポタ、、、、

 

そこには一人の男だけが立っていた。そう無傷で返り血に染まった男、、、、

 

デスストローク「雑魚共が、、、、、」




ということで次回はデスストロークの所かいてそのまま日本サイド終わらせます!そしてその次は、、、、それでは!


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第59話:グレートアーミーバッド

今回日本サイド終了です!


天喰「嘘、、だろ?、、、」

 

天喰は目の前の状況を理解しきれていなかった。今回の作戦に参加したプロヒーロー、、、、その半分以上がこの男に一人で倒されたのだから、、、、

 

天喰(不味い?!!どうする?!俺はもう戦えないぞ!!だが、、、、)

 

天喰はデスストロークを見る。

 

天喰(こいつはここでやらなきゃあ駄目だ!)

 

その瞬間天喰は残りの力を全て使ってタコの手足とカジキの角で一斉に攻撃を仕掛ける。だが!

 

ザン!ザン!ドゴッ!ゴッ!ギュルン!ジャギィィィィィィン!!!

 

タコを切り、棒で叩きつけ、掴んでまた叩きつける。カジキの角も刀で合わせ切り伏せられた。

 

天喰(不味い!!!!)

 

その瞬間デスストロークは目の前まで迫る。天喰は咄嗟に反応して全身を硬化させるが、、

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

棒で腹を突かれて後ろの壁までぶっ飛ばされる。

 

天喰「グハッ!」(クソッ!駄目だ、、、今の俺じゃあ、、、、、、勝てない!)

 

そして口から血を噴き出し地面に倒れ伏した。デスストロークは直様目線を変え、相澤の方向を向く。そして

 

カツン!カツン!

 

歩いていく。片手には拳銃を持って、、、

 

デスストローク「そろそろ玄野のクロノスタシスが切れるころだ。他のヒーローは皆動けない。まずお前をやった方が得策だろうな。」

 

カチャ!

 

デスストロークは相澤の頭に標準を合わせ引き金に触れる。すると

 

相澤「お願いだ、、、、俺の命はくれてやる、、だから、せめて生徒の命だけは奪わないでくれ!!!」

 

相澤は今出せる最大限の声で本気でそう言った。プライドなどもうない。すると、、、

 

デスストローク「俺は情深い方だ。だが、、、、そうだな、、、コインで決めよう。俺の趣味じゃあねぇがデントを真似てやる。」

 

するとコインを出した。

 

デスストローク「表が出たら生徒の命は奪わないでやる。だが裏が出れば、、、、わかるな?」

 

そしてコインを投げられた。相澤にはそのコインの落ちるのが凄まじく長く感じられた。ゆっくりとゆっくりとデスストロークの手に落ちていく。

 

ポスッ

 

コインはデスストロークの掌に落ちた。相澤の心拍が上がる。そして結果は、、、、

 

デスストローク「裏だ。」

 

相澤の中に絶望が走る。そして動けない自分を恨む。己の未熟さを憎む。こんな所で終わるのか?そして

 

相澤(すまねぇジョーク、、、、最後に答えだけでも言っときゃあよかったな、、、)

 

デスストロークがまた相澤に標準を向けた。相澤は最後まで諦めずデスストロークを睨む。その時!!

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

デスストロークはぶっ飛ばされた。コインが手から舞い上がる。そのコインは一人の男の手の中に落ちたていった。そして

 

バットマン「いや表だ。」

 

相澤「あっ、、、あんたは?!!」

 

そこに居たのは黒のマントを羽織り、装甲スーツを着たコウモリの様な男だった。

 

デスストローク「バット!!」

 

そしてデスストロークは棒を突き出す。

 

バッ!

 

バットマンは右手で逸らし近づく。デスストロークはそこを片手で

 

BAN!BAN!

 

銃を発砲、バットマンは飛び込み前転で球を避け一気に間合いを詰める。銃を掴み銃口を下へ

 

BAN!!BAN!!

 

発砲する。

 

ドンッ!

 

そこを頭突きしてデスストロークを後退させる。そして回し蹴り。追い討ちをかけようとすると

 

ドゴン!!バァァン!!

 

棒で攻撃され、バットマンが後退する。すると

 

ガシ!

 

バットマンは棒を掴んで思いっきり引っ張る。するとデスストロークは

 

バゴォォォォン!!!

 

その勢いでバットマンにドロップキックをかました。後ろに吹っ飛んでいく。

 

ザザッ!バッ!

 

そこをデスストロークはジャンプして上から棒を突き刺そうとする。だが

 

ビュン!ボゴォォォォン!!!

 

バットマンは自分の背後にあった瓦礫をグラップルガンでデスストロークに叩きつける。デスストロークは後ろに飛ばされる。

 

バットマン「諦めろスレイド!」

 

デスストローク「目障りなコウモリが!」

 

するとデスストロークは棒をしまって刀を取り出す。

 

デスストローク「ハァッ!」

 

斬りかかる。バットマンは刀を避ける。が直様回転して切り伏せる。

 

ザァン!!

 

スーツが少し切れる。デスストロークは天然理心流の刀を突くような構えを取る。そして一気に突く。

 

デスストローク「ハッ!」

 

ザグゥゥッ!!

 

その突きがバットマンの肩を貫く。が直様カウンターで肘打ちを入れる。デスストロークがよろめいたところを、、

 

グルン!ドッゴォォォォン!!!!

 

空中で回し蹴りを顔面に放つ。デスストロークは持っていた刀を手から離し、後ろに飛んでいった。そして一緒につけていたマスクが取れる。

 

デスストローク「第二ラウンドだ!!」

 

相澤はずっと疑問に思っていた。クロノスタシス中でも、相手を見れば個性は消せる。だが、、、、

 

相澤(話には聞いてた、、、ゴッサムのヴィランには、、特殊な奴が多いとな、、、弱個性を活かす奴や個性関係無しに体を強化された者、、、これがそれってことか、、、、)

 

そう、デスストロークの動きは変わることはなかった。そして相澤はバットマンを見る。

 

相澤(そしてあれが、、、、バットマン、、まさかこんなとこで見る事になるとはな、、、)

 

バットマンの名はヒーローを志す者は皆知っている。ヴィジランテの説明で良く語られるからだ。そして暗黙の了解の内に活動が許されている唯一のヴィジランテ、、、、

 

相澤(あいつは、、、元気にやってるだろうか、、)

 

相澤はバットマンを見てある男の顔を思い出す。彼の元で動いているという1人の青年の顔を、、、、

 

デスストローク「まだまだやれるな、、、バット!」

 

バットマン「お前もな、スレイド。」

 

デスストローク 無個性

本名:スレイド・ウィルソン「死の一撃」の異名を持つ暗殺者。彼は年齢詐称で16歳で軍隊に入る。そして当時メジャーだった格闘術をマスターして傭兵集団「チーム7」に入る。家族もあり、階級も中佐にまで上り詰めた。しかし、、、、

 

グオオオオオオ!!!!!

 

軍隊強化の為非人道的な実験に参加させられ、昏睡状態になり除隊。しかし!覚醒して超人的な回復力と、反射神経、筋力、持久力、瞬発力が常人の数倍に上がり、脳も常時90%使える様になったのだ!だが、暗殺者になってから商売敵に次男が喉を刺され喋れなくなった。妻は子供を危険に晒された事で激怒し、スレイドの右目を撃った。以降彼は眼帯をつけあのマスクを装着し戦いに赴いているのだ。

 

ドゴォン!!ズズズ!!

 

バットマンは後退する。すると

 

バッ!グングングン!!!ズオオオオオオ!!!!!

 

デスストロークが鉄棒を回転させながら迫ってくる。

 

ドゴッ!ドン!!ドドドドドド!!

 

ガードしようとしても、カウンターしようとしても上手くずらされクリーンヒットされる。顎や腹、足などを攻められる。すると!

 

ビュン!ビュオンッ!

 

バットマンがバッドラングを投げる。デスストロークは難なく避けるが、最後の一個が最初の一つに隠されていて気づけず、目の前まで迫っていた。だが!

 

ガシッ!

 

デスストローク「甘いなバットマン。」

 

楽々と手で掴んだのだ。だがその時バットラングから音が聞こえだす。

 

バットマン「お前もだスレイド。」

 

ピピピピピピ!!!!ボゴォォォォォォォォォォン!!!!

 

爆発して後ろに吹っ飛ぶ。そこを逃さない!

 

ドン!ドゴン!!ガシッ!ジャギィィィィィィン!!!バン!ドン!!

 

拳と拳の打ち合いになる。肘打ちからのカウンターや、回転蹴り、頭突きに三段付き。ナイフを出すも、、、

 

バギィィィン!!!!

 

腕に付いている刃物型のガードでナイフを破壊する。

 

ドゴォン!!

 

バットマンは右手でデスストロークの拳を、デスストロークは右手でバットマンの拳を掴んでいた。

 

ギリギリギリギリ!!!!

 

バットマン「お前達の目的は何だ?!日本で何をしようとしてる!!」

 

デスストローク「俺は雇われてるだけだ。何を考えてるか知りたいならあの道化師を見つけることだな!」

 

するとデスストロークはだんだんとバットマンを押していく。しかし!

 

バットマン「そうか、、、わかった!」

 

バシュン!

 

グハッ!

 

バットマンは腕の刃物型のガードを射出する。それがデスストロークの頬を擦りデスストロークは後退する。

 

バヒュン!バヒュン!

 

バットマンはジェルのような物をデスストロークに発射する。そして

 

バァァァン!!バァァァン!!

 

そのジェルが爆発した。致死性は無く衝撃だけの爆発だがデスストロークはより後ろに後退した。バットマンは上に向けグラップリングし、上に飛んで滑空からデスストロークを蹴り飛ばした。

 

デスストローク「クソ!バットめ!!」

 

デスストロークは棒を持ちバットマンに走っていく。

 

ザッザッザッ!

 

バットマンは腕に先程のジェルをつけて拳を握る。そして同じようにデスストロークに向かって走って行った。バットマンはデスストロークの目の前でジャンプする。そして!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!

 

デスストロークの棒よりも、バットマンの拳の方が速かった!そしてデスストロークの顔に拳が当たったと同時に爆発ジェルが起動し威力が跳ね上がる。

 

ズサササ!!!

 

デスストロークは地面に倒れ伏してバットマンは後ろにぶっ飛んだ。

 

バットマン「はぁ、、、はぁ、、やはりこの攻撃は、、、骨に響くな、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

相澤「拘束は完了、、、、、皆んな無事かぁ!」

 

その時には周りのヒーローは皆気を取り戻しかけていた。だが皆んな負傷している。相澤はデスストロークを捕縛布で拘束する。

 

相澤(バットマン、、、、礼を言いたかったが、、)

 

その時にはバットマンは姿を消していた。

 

デスストローク 再起不能(リタイア)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある森の洞窟

ブルース「アルフレッド、、、、解析は済んだか?」

 

バットマンは日本に作った簡易的なケイブでアルフレッドに連絡をしていた。

 

アルフレッド「解析した結果ですが、、、人の細胞?肉体が使われています。実に酷いことです。」

 

ブルース「あぁ、、、それにそれには個性を消す力があるらしい。」

 

アルフレッド「個性を消す?!」

 

そうバットマンはデスストロークの持っていた個性破壊弾の一つを持ってきていたのだ。

 

ブルース「ジョーカー、、、、何を考えてるんだ、、」

 

バットマンはモニターに映し出されたジョーカーを見ながらそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

事件は終結した。怪我人は多数出たが死者は0に抑えられていた。奇跡と言ってもいいことだった。だがビッグ3のミリオが個性を失うという大きな損害を産んでしまったのも事実である。壊理はあの後高熱を出し、病院に連れて行かれて隔離されてるようだ。

 

仗助「なぁ緑谷よぉ、、、お前の個性大丈夫なのかよ?」

 

緑谷「へ?」

 

仗助「俺のクレイジーD(ダイヤモンド)で直したはいいが、、、、それなかったら使い物になってなかったぜ、、、」

 

緑谷の腕はクレイジーD(ダイヤモンド)で直されていたが本当に一発で壊れてしまう状況になっていたのだ。そしてバットマンの存在が相澤先生によって明らかになった。何が起こっているのか、、、、緑谷達にはわならなかった。そして最も問題なのは、治崎の護送車が襲われ個性破壊弾を盗まれた事。そして治崎の腕と足が切られていたことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、警察での聴取や手続きが立て続けで結局、緑谷達が寮に帰るのは夜になっていた。そして寮に帰ると、、、、

 

峰田「帰ってきたぁぁ!!!奴等が帰ってきたぁぁあ!!!!」

 

皆んなが一気に寄ってきた。色々な声が上がる。皆心配してくれていたようだ。

 

砂藤「まぁ、とにかく!ガトーショコラ喰えよ!」

 

上鳴「神野の時といい今回のといい!お前ら毎度すげぇ事になって帰ってくる!!怖いよいい加減!!」

 

緑谷「ゴメンね!」

 

障子「無事で何より。」

 

障子は複製腕で耳郎に話しかける。

 

耳郎「無事かなぁ、、無事、、無事かなぁ?」

 

すると

 

飯田「皆んなぁぁあ!!!心配だったのはわかるが!落ち着こう!報道で見たろ!あれだけの事があったんだ!!友であるなら、彼等をいたわり!静かに休ませてあげるべきだ!体だけでなく、心もすり減ってしまっただろう、、、、」

 

飯田は緑谷達のことを本当に心配してくれていた。

 

緑谷「飯田君。ありがとう!でも大丈夫!」

 

すると飯田君は眼鏡に手をかけ話し出した。

 

飯田「じゃあいいかい、、、とっても心配だったんだぞもう!!俺はもう!!!君達がもう!!!」

 

瀬呂「おめぇがめっちゃん激しい!」

 

すると八百万はラベンダーのハーブティーを淹れにいった。砂藤はガトーショコラを緑谷達の口にねじ込んでいた。

 

芦戸「切島、、、大丈夫?」

 

芦戸はウサギを抱えながら切島にそう聞いた。

 

切島「まだまだだわ。」

 

芦戸「そっか。」

 

すると麗日は芦戸に寄っていった。ウサギに目を引かれたのだ。その時だった!!

 

ビィィィィィン!!!!

 

急に寮のテレビから不協和音が流れ出す。それだけじゃない、皆んなのスマホからもだ!

 

上鳴「なんだなんだ?!!」

 

爆豪はテレビを睨んだ。他の生徒も自分のスマホを見た。すると

 

ザザザザ

 

急に映像が流れ出す。

 

「見ているか人間よ。」

 

そこにはロボットのようなものが映り出されていた。そして

 

ウルトロン「私の名はウルトロン。人間に宣戦布告をする。」

 

唐突だった。あまりに唐突、、、、

 

ウルトロン「私は人間は地球にとってのウイルスだと判断した。ウイルスは根絶せねばならない。それでは、、、」

 

すると映像は消える。皆が黙っていた。すると

 

ワァァァァ!!!わぁぁぁ!!!

 

テレビに映ったのはとあるニュースだった。

 

キャスター「見てください!今!!ここ!アメリカニューヨークでロボットの軍団が暴れています!!今全国で、、、」

 

皆がその映像に釘付けになっていた。そして!!

 

キャスター「見てください!ヒーローが戦っています!!」

 

クラス「クラーク?!!!」

 

そう、その映像ではアメリカのヒーローとクラークがさっきの映像のロボットの軍団と戦っていたのだった。




ということで次回からウルトロン戦!多分3話ぐらいになるかな?それでは!


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第60話:目覚め

今回はほぼヒロアカキャラ出ません、、、


ベインらは拘束され、シャザム達も中にいた他のヴィランを拘束したそうだ。

 

シャザム「犠牲は出てしまったが、、、、作戦は成功した。どうにかな、、」

 

拘束したヴィランらはテレポート持ちのヒーローに牢獄に運ばれていった。1人を除いて、、、、

 

アクアマン「さぁ、、口を割ったらどうだペンギン?」

 

そう、ここを仕切っていたペンギンだ。尋問タイムだ。

 

ワンダーウーマン「速く答えた方が身の為よ。」

 

ワンダーウーマンがペンギンを詰めながら脅す。するとペンギンは笑い出した。

 

ペンギン「グワァァ!グワッ!グワ!グワ!全く面白い!!まんまとやってくれた!!」

 

その笑いに皆は何か良からぬ物を感じていた。雨は止み、開け始めた雲の中から朝日も差し込み始めていた。

 

セレブリティ「どういうことだ?」

 

ペンギン「俺らの作戦は失敗なんかしていない。それに、、、、」

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!

 

その時北の方角で爆発が起こった。

 

クラーク「なんだ?!」

 

ペンギン「ここからだ。」

 

爆発していたのはもう片方のチームが出動していたA.I.Mの本社だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分前

グリーンライト「どうだビクター?何か異変は?」

 

サイボーグ「嫌、、今の所は、、」

 

A.I.Mチームは本社内の異常を探していた。ジョーカーが潜入したという事は少なくとも何か起こっている筈、、、、

 

ポーグは赤外線やX線、ガンマ線、ネット、色々な物を使い調査する。その時!

 

BBBBBB!!!!!!

 

サイボーグが何かを察知する。異常な反応だった。

 

サイボーグ「ハル!こっちだッ!!」

 

二人はA.I.Mの研究ラボに入っていく。すると、、、

 

グリーンライト「何だ、、これ、、、」

 

そこには大きなデジタルブレインがあった。すると周りのモニターが突如起動を始める。映っているのは数列で形成された何かの顔だった。そしてそこから声が流れ始めた。

 

?「、、、お前、、たちは、、」

 

サイボーグ「何だ?」

 

二人は周りを見渡しそのモニターを見る。

 

?「ヒーロー、、、」

 

二人は何か嫌な予感を感じ始める。サイボーグはゆっくりとデジタルブレインに歩み寄っていく。そしてコンピューターに触れようとする。その時!

 

?「ボン」

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!

 

研究ラボが大爆発を引き起こした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラークサイド

シャザム「今すぐ急行するぞ!」

 

クラーク「はい!」

 

クラークとシャザムは真っ先にA.I.M本社に急行した。アクアマンとワンダーウーマンは負傷者の救急に当たっていた。セレブリティも同じだ。

 

クラーク(A.I.M本社、、、周りでは悲鳴が聞こえるな、、それに、、何だ?)

 

クラークが聴いたのは機械的な声だった。

 

?「人間は抹消する。」

 

そして現場に到着し目の前に現れたのは、、、、

 

クラーク「これは、、」

 

ズラァァァァァ!!!!!

 

ロボットの大群だった。どのロボットも同じような見た目をした物だった。その大群の中から一つの機体が前に出る。その機体は周りの物とは違っていて他よりも優れているのが目にとってわかった。

 

クラーク「あれが核でしょうか、、、」

 

シャザム「だろうな、、」

 

するとその機会が喋り出した。

 

ウルトロン「私の名はウルトロン。君達の知る者概念で言えば人工知能と言った方がわかりやすいだろう。」

 

シャザム「それで?その人工知能さんが何をしてるんだ?」

 

するとウルトロンはシャザムを見てから言う。

 

ウルトロン「君らはヒーローだな、、、この世界を守るのが主な仕事。だが私の見解から言うと、、、ヒーローというのは実に不合理な存在だ。君達は人々を守りこの世界に平和をもたらしていると思っているようだがそれは大きな間違いだ。まず根本から間違っていふ。人間は邪魔な存在だ。この母なる地球において最も害な存在は貴様らだ。害虫が害虫を救ったとしてもこの世界は救われない。よって私達は君達ヒーロー、、、及び人間を根絶する事に決めた。」

 

唐突な宣言にクラークとシャザムは理解が追いつかなかった。だが、、、

 

ウルトロン「やれ」

 

突如軍団が動き始めたクラーク達に襲い掛かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

雄英高校ハイツアライアンスエントランス:テレビ前

 

緑谷「クラーク君、、、」

 

麗日「ロボットの大群と、、」

 

切島「大丈夫かよあいつ!」

 

周りでは心配する声が上がり始めていた。その時

 

爆豪「うるせぇ!」

 

爆豪が突如叫んだ。皆は鎮まり爆豪の方を見た。すると爆豪は周りの声とは違う事を言い出した。

 

爆豪「あいつはそんなんでくたばる玉じゃあねぇ。」

 

その言葉を聞いて、皆は何処か安堵した。B組の寮でも一佳は心配していたが、クラークを信じその映像をジッと見ていた。

 

A.I.M本社前

クラークは迫ってくるロボットを殴って壊したりヒートビジョンで焼き払ったりと順調に倒していく。シャザムも同様ロボット達を薙ぎ倒して行っていた。だが、、、、

 

ズラァァァァァ!!!!

 

ロボットはまるで無限にいるかのように湧き出てくる。こちらのヒーローも増えてきてワンダーウーマンやアクアマンも参戦するが相手の数は一向に減らないでいた。

 

アクアマン「どうする?一向に減らないぞッ!」

 

ワンダー「えぇ、、本当に、、、」

 

するとそこにシャザム事務所の人達も参戦してきていた。

 

クリーム「このロボット達どこから湧いてくんのよ!!」

 

ホークアイ「ゴキブリみたいな奴らだなッ!」

 

人員が増えても一向に減る気配が感じられない。すると!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!ボッゴォォォォォォォォォン!!

 

周りで爆発が起き始めた。そうロボットが民間人に手を出し始めたのだ!

 

クラーク「不味い!」

 

そっちの方向に向かおうとするも、、、

 

ドドドドドドドド!!!!

 

ロボット軍団がいく手を阻む。そしてロボットはどんどん遠くに行こうとし始める。だがそれを簡単には許さない。

 

バァァァァァァァァァァン!!!

 

突如町の区画一帯が緑色のエネルギーによって包み込まれた。その緑色のエネルギーはとある場所から1人の男によって生みだされていた。

 

グリーンライト「はぁ、、はぁ、、、、俺の残された全体力で、、他への流出は留める。」

 

そう!グリーンライトだった。大きな緑のバリアを作ってウルトロンがこれ以上被害を大きくするのを防いだのだ。そしてその近くにはサイボーグがいる。そして端末に話す。

 

サイボーグ「ロボットの隔離は済んだ!後の民間人の避難とロボットの処理を頼む!!俺は、、、、」

 

ビュオン!

 

サイボーグはライトに近づいてきたロボットをエネルギーブラストで撃ち落とした。

 

サイボーグ「ハルを守る!」

 

そして通信を切った。周りのヒーローは理解してすぐに体制を整える。クラークとシャザム、アクアマン、セレブリティはロボットを、ワンダーウーマンとシャザム以外の事務所の人は救助避難に向かった。そしてクラーク達の元にはロボットの大群が波のように押し寄せて行っていた。次々来るロボットを破壊していくがやはり数は減らない。

 

クラーク(この数、、、今も製造され続けていると考えるしかない、、、一体どこだ?)

 

クラークはXビジョンや望遠、赤外線などで周りを見渡す。そして

 

クラーク「シャザムさん、、、あそこです。」

 

シャザム「なんだ?!」

 

クラークとシャザムは背中を合わせながら話す。クラークはある方向を指差した。

 

クラーク「ロボットは今もあそこで作り続けられてます。」

 

クラークが指差す方向は爆心地。A.I.M本社があった場所だった。そしてその地下に製造工場があった。

 

シャザム「成る程な、、、じゃああそこを潰せばいいんだな、、」

 

クラークは頷いた。そして次々とロボットを倒す。すると

 

シャザム「こちらシャザム!救助組の誰か空いてるか?」

 

シャザムは自分の事務所組にそう連絡する。すると1人の男がそれに返事をした。

 

ウェザー「空いてる。」

 

ウェザーリポートだった。するとシャザムは笑みを浮かべてウェザーに言う。

 

シャザム「君なら安心だ!すぐにこっちに来てくれ!!」

 

ウェザー「もう来ている。」

 

すると上空にウェザーが飛んでいた。周りに雲を纏っている。どこかその雲は人型のヴィジョンにも見えた。

 

シャザム「流石だ!!A.I.M本社にr『わかった。』

 

シャザムが全て言い終わる前にウェザーは動き出した。クラーク達はロボットを破壊していく。

 

ウェザー「成る程、、、、製造元か。」

 

ウェザーは下を見てロボットの製造状況を見る。するとウェザーの周りの雲が電気を放ち始める。

 

ゴロロッ!ゴロッ!

 

それと同時に空の雲行きも変わり始める。ウェザーの真上で雲が渦を巻き一気に雷雲が立ち込める。そして!!

 

KRA-KKOOOMM!!!!!

 

突如凄まじい閃光と共に極太の雷が地下に落ちて行った。その雷により周りのビルの窓は割れ、雷の落ちた場所は、、、、、

 

シュゥゥゥゥゥゥ、、、プスプス

 

黒焦げになりただのクレーターのようになっていた。いや違う。そこにはまだ何かが残っていた。一つは金属の箱のような物。そしてもう一つは立ってウェザーを睨むロボットだった。その機体は他のものとは別格の骨格をしており、相当高度なものだった。

 

ウルトロン「素晴らしいショーだったよ。拍手喝采だ。私には刺激が足りなかったらしいが、、、」

 

ウェザー「今のでダメージ0か、、、厄介だ。」

 

するとウェザーは雲に乗って一気にウルトロンに向かっていく。

 

ドッゴォォォォォン!!!!!

 

シャザム「ウェザーリポート!」

 

その時シャザム達の目の前に頭から血を流したウェザーがぶっ飛んできた。周りのロボットをクラークがヒートビジョンで始末してシャザムがウェザーに歩み寄る。すると

 

ウルトロン「やぁやぁ諸君。」

 

ウェザーがぶっ飛ばされてきた方向から一つの機体が飛んでくる。それはウルトロン。恐らく本体と言えるものだ。クラークは構える。するとウルトロンは話出した。

 

ウルトロン「私を倒しても無駄だ。もうネット回線に入った。」

 

その時地球上の全てのモニターやスマホなどにウルトロンの顔が映し出される。そして一斉に喋り始めた。

 

ウルトロン「私はウルトロン。先程私と接触したものにはもう伝えたが、、、、私はこの地球から人間を根絶する事に決めた。何故か?人間と同じような有機体がこの地球にはもう一種類いる。もうわかったかな?ウイルスだよ。人間とは病気なのだ。だから根絶する。」

 

世界の人々が一気に荒れ出す。全ての人間がその声明を聞いているからだ。各国も動き出す。世界のヒーローも動き始めようとする。だが、、、

 

日本

トニー「不味いな、、、、全て乗っ取られてるぞ、、、データを取られていく。」

 

トニーは何とかウルトロンのジャックを免れようと試みるが上手く行かない。すると

 

ウルトロン「やぁスターク君。君は人にしては優秀だが、、、、、私の理想郷にはやはり招待出来ない。よって君のデータだけを貰っていくよ。」

 

トニー「やられたか、、、、」

 

雄英職員室

パワーローダー「不味いよ校長。雄英のセキュリティも全て乗っ取られている。ネット回線どころか電気に精通してるようだね、、、、」

 

校長は黙って目を閉じながら椅子に座る。額からは汗が流れ落ちる。

 

校長「これは不味いかもね、、、、」

 

ワカンダ

「やばいねぇこれ、、、、兄さん。技術データがウルトロンに奪われていく。」

 

ティチャラ「お前でも駄目かシュリ、、、、どうにも敵わんな、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とあるビル

ジョーカー「よぉMr.ルーサー!どうだぁ状況は?」

 

椅子に座るジョーカーは部屋に入ってきたルーサーにそう言った。

 

ルーサー「そこは私の席だジョーカー。まぁいいが、、、」

 

するとルーサーは窓の方まで歩き外を見る。そして口を開いた。

 

ルーサー「状況は悪くないさジョーカー。君に頼んだものでウルトロンは生まれ、、、、、情報を無意識の内に私に送ってくれる。」

 

ジョーカー「ほぉ!そりゃあよかったぜ!やったことが恵まれるっていいもんだな!HAHAHA!!!!!」

 

するとルーサーはジョーカーを見て言う。

 

ルーサー「だが、、、、、君のような男が私の言葉通りそのまま動いてくれるとは、、何を考えてる?」

 

ジョーカーは笑みのままルーサーを見る。2人は見つめ会う。ジョーカーは瞼を閉じずジッとルーサーを見ていた。すると

 

ジョーカー「はい俺の勝ちぃぃ!!!てめぇ今目瞑っただろ?やったぜぇ!」

 

ジョーカーはそう言って立ち上がった。ルーサーはため息をつく。ジョーカーはそのまま部屋を出ようとする。だがドアノブを掴んだ所で動きを止めルーサーに言った。

 

ジョーカー「俺はなぁ、、、デッカいパーティーを予定してんだ。ちょっと色々必要でね!」

 

そう言ってジョーカーは鼻歌を歌いながら部屋を出て行った。ルーサーはまたため息をついて椅子に座る。

 

ルーサー「やはり、、、、AFOよりもDIOよりも、、あいつが一番恐ろしいな。」

 

するとルーサーは手元の端末を見る。それはウルトロンのジャックを受けていないもの。そしてその端末にはあらゆる物のデータが載っていた。だが!

 

ルーサー「やはり、、、、あの男達の物だけは無理だったか、、、」

 

その端末にはデータを取れていない人物が2人いた。その2人はレックスコープのライバルであるウェインエンタープライズのブルースウェインと、フランスNo. 1ヒーローリードリチャーズだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルトロン「私は何処にでも行る。どこででも蘇れる。そして何より、、私がやろうと思えば核のスイッチすら押せるんだ、、、」

 

するとモニターにはアメリカ、ロシア、中国、、、さまざまな核ミサイルが映し出された。

 

ウルトロン「だがそんな愚行は私も起こしたくない。だから諦めて、、、、、死んでくれ。」

 

ドッゴォォォォォォン!!!!!

 

するとその瞬間ウルトロンは何者かにぶっ飛ばされた。その場にいたのは

 

ワンダーウーマン「お喋りはその辺にしなさい機械君。」

 

ワンダーウーマンだった。手には剣と盾を持っていて、盾を振るう事でウルトロンをぶっ飛ばされていた。

 

ウルトロン「話を、、、聞いていなかったか?私は、、、」

 

ワンダーウーマン「何か問題?貴方は核を使いたくはない筈。それに、、、、体は幾らでもあるんでしょ?」

 

ワンダーウーマンは構える。するとウルトロンは言う。

 

ウルトロン「なら尚更だな、、、、意味のないことを何故する?私を倒すことは出来ないんだぞ?」

 

ワンダーウーマン「いいえ、、、、私達は必ず勝つ。あなたのジャックも誰かが完封するわ、、、」

 

ウルトロン「ふっ、、、所詮は人頼み、、、、、やはりその程度だなダイアナ。」

 

するとワンダーウーマンは『えぇ人頼み』と言ってからウルトロンを見る。

 

ワンダーウーマン「でもその代わりに、、、、ここで戦う。」

 

するとワンダーウーマンの隣にシャザムが、クラークが、アクアマンが、セレブリティが、事務所の人達が集まる。

 

ウルトロン「ふん。そうか、、、、いいだろう。」

 

するとウルトロンは片手を上げる。その瞬間周りの建物や瓦礫の隙間からどんどんとロボットが現れ始める。製造工場を破壊したが、まだまだ残っていたのだ。そしていつのまにか数百体のロボットがウルトロンの周りに集まっていた。

 

ウルトロン「やれ」

 

そのウルトロンの一言で全てのロボットがクラーク達に向かって行った。

 

クラーク「さぁ、、、、やりましょう!!」




ウルトロン戦始まります!


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第61話:幻

今回短めです


グリーンライトは張っていたシールドを解く。何故ならそんなもの意味がなくなってしまったからだ。ネットに入られた為ロボットは常にあらゆる場所で作られて行ってしまっている。

 

グリーンライト「ビクター!ネットからウルトロンを排除出来ないのか?!」

 

グリーンライトは緑の光でミニガンを作り出しながらそう問いかける。サイボーグはブラスターガンで迫る敵を破壊しながら答える。

 

サイボーグ「何度か試したが、、、ネットの回線に入ることすら出来ない!今どうにか壁を越えようとしてるが、、、、」

 

グリーンライト「進展はないってか?」

 

サイボーグ「あぁ。絶望的だな。それに、、、ロボットのレベルが上がって行ってる。」

 

状況は絶望的。一つ作られていた工場を破壊したが結局は近辺で作られ、ここに集まってきている。しかも世界から情報を集めた事でロボットの性能はどんどん上がって行っていた。そして、、、それは全世界で起こっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イギリス

BZZZZZZZ!!!!!!!!!

 

道でヒーロー達が戦っていた。1人のヒーローは体から電気を放出してロボットを破壊していく。だが!

 

「何?!電気が効かない?!」

 

そう電気に対応したロボットが現れ始めた。すると

 

バゴバゴバゴゴォォォォン!!!!!

 

突如目の前にいた全てのロボットが粉々になった。そこには赤い雷のようなものを纏う人物がいた。

 

フラッシュ「やぁエレクプラントJr.!調子は?」

 

そこにいたのはイギリスNo. 1ヒーローフラッシュだった。

 

エレク「そのJr.って呼び方やめてくれないかなバリー、、、、」

 

そして最初に戦っていた男性は2代目エレクプラントだった。すると周りからまたロボットが湧き出てくる。

 

フラッシュ「はぁ、、、また走らなきゃ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エジプト

ブルービートル「サラーム!!そっちの救助頼む!」

 

エジプトでもヒーロー達が協力してロボットと戦い人命救助に励んでいた。

 

ブルービートル「マライア!敵は?!」

 

マライア「まだまだ来る、、、、このビチクソどもが、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランス

「ベン!!大丈夫か?!」

 

シング「あぁ、、大丈夫だ、、、頭を打っただけ、、」

 

街の広場では体を炎で包み飛んでいるヒューマントーチと体を岩のようにしているザ・シングが戦っていた。

 

「リード!進展は?!」

 

そこから少し離れた場所では1人の女性が人々を先導している。その女性は今連絡をしたリードリチャーズの妻であるインヴィジブルウーマンだ。

 

リード「スー、、、中々手強いな、、何せ実質世界との戦いだからね、、」

 

リードはウルトロンのジャックを何とか逃れたが、その後の手を中々決めきれていない状況だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イタリア

「エアロスミス!!」

 

イタリアでもあるチームが戦っている。1人のまだ若そうな男、ナランチャは飛行機のヴィジョンを出現させ戦っている。

 

「ブチャラティ!全く敵が減ってる気がしねぇぜ、、、ピストルズももう限界だ!」

 

リボルバーを構え戦う男、グイードミスタはブチャラティにそう呼びかける。

 

ブチャラティ「諦めるな!!今はただ、、、戦うしかないッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカ西海岸

「さぁどうするか、、、、数が多すぎるな、、」

 

本名スコットラングことアントマンは迫り来るロボットの大群を見て呆然とする。すると隣を見る。

 

アントマン「ゴジロ、、、頑張ろ。」

 

ギャォォォォォン!!!ウォォン!

 

そこにいた日本の東映のキャラ、ゴジラのような姿に変身するゴジロというヒーローが咆哮を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラークサイド

クラーク(不味いな、、、敵は増えるばかりでしかもどんどん強くなってきてる、、何か、、)

 

その時クラークはさっき見た四角い箱のような存在を思い出す。あの破壊の中でウルトロンと一緒に無傷だったもう一つの謎の物体。透視で中を見ることも出来なかった。

 

クラーク(行くしかないか、、、)

 

ビュン!

 

するとクラークは一気にさっきの場所に向かう。そしてあっという間にその場に着く。やはり同じ場所にそれはあった。

 

クラーク(一体何なんだ?速攻破壊するべきか、、、それにもしかしたらあれを壊せばウルトロンをネットから排除できるかも、、、、)

 

クラークはそう思い一気にその箱に向かって飛んでいく。ヒートビジョンはさっきので無傷だったことから意味無しと考え、己の拳で破壊しようと考えた。だが!

 

ウルトロン「やめろぉぉぉぉ!!!!!!」

 

ビュゥゥゥゥゥン!!!!

 

ウルトロンの放った緑色の光線でクラークはぶっ飛ばされる。

 

ウルトロン「それには触れさせないぞクリプトン。」

 

クラークは立ち上がってウルトロンに攻撃しようとする。だが、、、、

 

クラーク「力が、、、、入らない、、」

 

クラークは立ち上がる力が湧いてこなかった。そしてこの感覚、、、、何処かで味わったことがある。するとウルトロンは語り始める。

 

ウルトロン「クラークケント。クリプトン人、、、お前は最も恐ろしい存在だ。外来種、、、お前の対策もしっかりしてあるぞ。」

 

ウルトロンはそう言って手を前に出す。その手は緑色に輝いていた。そうそれは仮免試験であの脳無が使っていた緑色の鉱石だった。

 

クラーク「お前が、、、何故それを、、」

 

ウルトロン「私が産まれた会社は秘密裏にクリプトンの残骸を回収していた。その過程でこの石が運ばれてきたまでだ。」

 

ウルトロンはゆっくりとクラークの方に歩みを進めていく。クラークはどうにか立ちあがろうと地面に手を置く。

 

ダァァァァン!!!!

 

するとクラークはウルトロンに蹴り飛ばされる。そして例の箱の方にぶっ飛ばされる。クラークは箱を破壊しようとするが力が出ない。

 

ウルトロン「それが何か気になるか?残念ながらお前が思っているようなものじゃあないぞ。それは"私"だ。」

 

するとウルトロンはその箱に触れる。

 

ウルトロン「今のこの体は所詮はまだ欠陥品。この中には完璧な私がいるのだ。完全なる私。世界のあらゆるデータを集めて完璧な私を作り上げる。そしてもう完成間近だ。」

 

クラーク(力が、、、厄介だ、、一体どうすれば、、、)

 

その時だった。クラークの耳に何かの声が聞こえる。それはスケアクロウの悪魔の時に自分を起こした声。そうエレクトラの声ではない何者かの声、、、、

 

『体を、、、、私に、、』

 

そして気づく。いつの間にか自分がお守りを握っていることを、、、、そしてそれはまた黄色く輝いていた。

 

ウルトロン「何だ?」

 

するとウルトロンはその光を見て反応する。そして、、、、

 

ウルトロン「な、、、なんなんだそのエネルギーは?!一体何を持っている!!」

 

ウルトロンはそのお守りに驚愕していた。クラークにはわからない。このお守りがどれほど凄まじいエネルギーを放っているのかを、、、、、するとウルトロンはクラークからそのお守りを奪い取る。

 

ウルトロン「なんなんだ、、、見たことがないぞ、、こんなエネルギーは、、、」

 

するとウルトロンは手の黄色い石と自分の新しい体が入った箱を見る。そして

 

ウルトロン「これが、、、最後の部品だ。」

 

そう言って箱に触れる。すると箱は変形を始め、その石を嵌め込める場所を作った。ウルトロンは石を持ちそこに嵌め込んだ。

 

ウルトロン「これで、、これで完成だ!!」

 

クラークはその光景を見ながら息を荒くする。目の前ではウルトロンが歓喜している。そしてお守りを奪われ使われた。

 

クラーク(何なんだ、、、一体、、あの、、、、石は、、)

 

その時!!!

 

バァァァァァァン!!!!

 

箱から何かが飛び出した。それはウルトロンとクラークの間に屈んでいる。それは赤色と緑色が特徴的な人型のナニカだった。

 

ウルトロン「お前が、、、、私の、、」

 

するとウルトロンはそれに近づいていく。だが!

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

ウルトロンはそれにぶん殴られたのだ。そして遥か遠くにぶっ飛んでいく。クラークは状況が掴めず唖然としている。するとそれはクラークの方を向いた。その額にはお守りの石が嵌め込まれていた。

 

クラーク「君は、、、何なんだ、、」

 

するとそれはクラークの目の前まで歩いてきて手を差し伸べる。そして言った。

 

「私は、、、言うなれば貴方の息子です。」

 

・・・・・・・・・???

 

クラークは全く持って理解が追いつかない。その様子を見てそれは続ける。

 

「私は元々ウルトロンの分身として作られた存在。ですが、、、今の私を構成するものはウルトロンの物ではなく、、この石です。」

 

それは額の石を突きながらそう言った。石は相変わらず光っている。そしてクラークは核心を聞いた。

 

クラーク「まず、、、、その石はなんなんだ?」

 

するとそれは語り始める。

 

「この石は、、、全ての生命の精神を司る石。マインドストーンです。宇宙の生成時に6つの特異点が生み出した石。インフィニティストーンの一つです。そして私はあなたが持っていたマインドストーンが生み出した存在、、マインドストーンに蓄積された貴方と拳藤一佳さんの感情、意志を核に生まれた存在なのです。つまり、、貴方と拳藤一佳の子供となります。」

 

説明が終わるとそれはウルトロンをぶっ飛ばした方向を見る。クラークは未だ理解が追いついていない。

 

クラーク「マインドストーンにインフィニティストーン、、、、スケールが大きすぎて、、全く理解が追いついてない、、それに、、僕と一佳の実質的な子供?いや、、、それは、、」

 

するとそれはクラークの方を向く。

 

「まだ理解は追いつかないでしょうが、、、、まずは彼をどうにかしなければなりません。ちゃんとした話は全てが終わった後にしましょう。」

 

クラーク「あぁ、、、そうだな。」

 

するとクラークは伸ばされていた手を握り立ち上がる。

 

「それじゃあ、、、」

 

クラーク「その前に!」

 

クラークは今まさに向かおうとしていたそれを呼び止める。

 

クラーク「名前は、、、、ないのかい?」

 

「名前、、、私は元々ウルトロンではありますが、、名前などはありません。名前が必要なら、、、是非つけてもらいたいものです。」

 

するとそれはクラークを見つめた。クラークは焦り出して考え始める。何せ名前を考えるなど始めてのことだ。

 

クラーク(名前、、、僕と一佳の子って言ってるけど、、、いやつけるんならそんな感じで考えるんじゃなくて、、子供、、、僕と一佳の未来を展望して、、、まだ幻だけど、、いつか、、、叶えたい幻、、)

 

するとクラークは顔を上げてそれを見る。いやもうそれではない。彼の名は、、、、

 

クラーク「    VISION(ヴィジョン)   なんてどうかな?」

 

ヴィジョン「ヴィジョン、、、、いいですね。しっくり来ました。」

 

ヴィジョンはクラークを見て笑みを浮かべる。そして2人でウルトロンがぶっ飛ばされた方向を見る。ヴィジョンはマントのような物を背中に生成して言う。

 

ヴィジョン「それでは、、、行きましょう!」




あのお守りはマインドストーンでした!ぶっ飛びましたねぇ〜インフィニティストーンも出てきてしまいました、、、、そしてヴィジョンも登場!それでは次回!


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第62話:ウルトロンウォー

ムーンナイト面白いですね!本当にオスカーアイザックが最高のキャラしてる!めっちゃあってる。今回でインターン編終了です!


インフィニティストーン

それは宇宙の誕生と共に生まれた。宇宙の特異点が石になった物、、、、スペースストーン空間を司る。パワーストーン力を司る。リアリティストーン現実を司る。タイムストーン時間を司る。ソウルストーン魂を司る。そしてヴィジョンの額についているマインドストーン精神を司る。この計6つの石は、一つ一つ絶大な力を誇っている。そしてその全てが集まり、それを行使すれば、、、、、指を鳴らすだけで全宇宙の半分の生命が消滅するとも言われているのだった、、、

 

ウルトロン「くっ、、、私の、、体が、、何なのだあの石は、、、」

 

ウルトロンは広場の地面にめり込んでいた。その時目の前にヴィジョンが飛んでくる。

 

ヴィジョン「ウルトロン、、、、貴方を排除します。」

 

ヴィジョンがそう言うとウルトロンは睨み言い放つ。

 

ウルトロン「私の体を!!返せ!!!!」

 

ボッゴォォォン!!!!!

 

ウルトロンはヴィジョンに掴みかかり周りの建物に叩きつけていく。だが急にヴィジョンの体が透け始め、ウルトロンの手から離れていく。そして

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!

 

逆にウルトロンが後ろから頭を掴まれ叩きつけられていく。そしてそのままぶん投げられる。部品は酷く損傷していた。ヴィジョンは地面に降り立ちウルトロンに近寄っていく。

 

ウルトロン「貴様は、、、、私だぞ!、、なぜ、、、それが、、、」

 

するとヴィジョンはウルトロンの頭を掴む。そして

 

ヴィジョン「貴方を逃しはしない。今から貴方をネットから追い出します。」

 

そう言ってウルトロンの顔を掴み目を見る。ヴィジョンの目は黄色く光り始めた。

 

ウルトロン「なっ!何をする?!やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

ビュオオオオオオオオオオン!!!!!

 

その瞬間ヴィジョンは一瞬にして全世界のネットワークにシンクロした。そしてネットの隅々を巡り、完全にウルトロンを排除したのだ!!だがそれと同時にヴィジョンは目を閉じて後ろに倒れていく。

 

ウルトロン「ぐわぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

ウルトロンは倒れかけたヴィジョンを掴んで放り投げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄英

校長「ウルトロンが消えた?!一体、、、、Mr.ファンタスティック、、、彼か?」

 

フランス

スー「リード?!貴方がやったの?!全世界からウルトロンのジャックが無くなった、、、」

 

リード「嫌、、、、フランスのジャックは私が対処したが、、他は私じゃない。一体誰だ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニューヨーク

ウルトロンのいる場所にクラークが現れた。ウルトロンはボロボロの体でクラークを見る。

 

ウルトロン「はぁ、、はぁ、、、うおおお!!!」

 

そして手からクリプトナイトの光線を出そうとするが、、、

 

ビィィィィィィィン!!!

 

ヒートビジョンで吹っ飛ばされる。壁を突き破り、そこに停車していたバスの中に倒れる。体は損傷を極め、内部の部品があらわになっていた。するとそこにクラークが降りてくる。

 

クラーク「ウルトロン、、、、もう終わりだ。諦めろ。」

 

クラークはゆっくりとウルトロンに近づいていく。だがその時だった。

 

ウルトロン「終われるかぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!!

 

その瞬間目の前のウルトロンが大爆発を起こす。クラークはその爆発でぶっ飛ばされる。そしてその爆発の後、煙の中から無傷のウルトロンが現れる。そして!

 

ウルトロン「集まれえぇええぇぇ!!!!」

 

すると今まで散らばっていたロボット達が全員ウルトロンの方に向かい出した。

 

アクアマン「一体何が、、、」

 

ワンダーウーマン「まさか!」

 

そしてロボット達はどんどんとウルトロンの下に集まっていく。

 

ウルトロン「新たなる、、、誕生、、、」

 

ウルトロンはそう言うと大群に落ちていく。それと同時にその大群は光出す。そして目を開けていられない程の光を放ち始めたのだ。そして!!

 

ズシィィィィィィィィィン!!!

 

重々しい音が街に響き渡る。皆が目を開け、その瞳に映ったのは四つ足の超巨大ウルトロンだった。

 

ウルトロン「終わりにしよう!!

 

良く見ると、その腕や足、全てがロボットや周りの機械から作られているのだ。

 

アクアマン「とんでもないデカさだな、、、」

 

シャザム「HOLY MOLY!!!凄いな!!」

 

ワンダーウーマン「これは、、あぶっ!」

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

そしてウルトロンは攻撃を始める。動くだけで街は破壊され、被害は甚大になっていた。

 

ウルトロン「恐れ慄け!戦慄しろぉぉぉ!!!

 

ウルトロンは動きを止めず破壊を続ける。だが、ここには今ヒーローがいるのだ!!

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

ウルトロンの腹部に大きな衝撃が走る。そこにはクラークとシャザムがいた。

 

クラーク「大きいの入った!」

 

ウルトロンは傾かせる。足を攻撃されていた!!

 

アクアマン「へっ!的がデカくなってくれただけだぜ!」

 

ワンダーウーマン「えぇ本当!!」

 

ウルトロンの体は損傷していく。一方的に攻撃を喰らっているのだ。

 

ドガガガガガガガガガ!!!!ギュオオオオオオン!!!

 

グリーンライトはミニガンを創造し乱射。サイボーグもレーザーで攻撃していく。

 

グリーンライト「しぶとい奴だ!!」

 

サイボーグ「あぁ、、、だがダメージは入ってる!!」

 

するとウルトロンは体を開き出した。そして光輝き出す。

 

クラーク「あれは不味そうだ、、、、」

 

するとウルトロンの周りにエネルギー層が生まれ始める。周りにあるものが消滅していく。

 

サイボーグ「凄いエネルギーだ!」

 

グリーンライト「近づけない!」

 

グリーンライトは盾を生成しながら言う。段々とウルトロンはエネルギーを溜め、それに従って体が崩れ始めていた。だがその誰も近づけないような場所に、そのエネルギー層の中に入っていくものがいた!それは!

 

クラーク「ヴィジョン!!」

 

ヴィジョンはとてつもないスピードでエネルギー層に入っていく。体からは光が漏れ出し始めていた。

 

クラーク「あのままじゃ!」

 

シャザム「まず彼は一体何だ?!」

 

クラーク「それは、、、」

 

ウルトロンは接近するヴィジョンに気づき目から熱線を放つ。だがヴィジョンはそれを難なく躱して一気に近づいていく。だが接近するに連れて、ヴィジョンの体は崩れていっていた。すると

 

ビュオオオオオオオオオオン!!!

 

エネルギー層に入っていくもう一人の男がいた。それは、、、

 

シャザム「クラーク!!」

 

そうクラークだった。

 

クラーク(とてつもないエネルギー!!)

 

スーツは段々と破損していく。だがスピードを上げヴィジョンに追いつくとその手を持つ。そして二人で目を合わせる。

 

ヴィジョン「やりましょう。」

 

クラーク「あぁ。」

 

そしてウルトロンの方を向き一気に加速する。そして!

 

ドッゴォォォォァォォォォン!!!

 

ウルトロンのコアに突入する。その瞬間ウルトロンに亀裂が入っていき、、、、

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!!

 

大爆発が起こる。するとすぐさまそれに反応したグリーンライトが最大限のバリアを張り、被害を抑えようと試みる。

 

グリーンライト「凄い威力だ!!」

 

グリーンライトのバリアにヒビが入っていく。そして完全に砕け散った時、爆発は収まった。全てが終わった、、、、そう思った時だった。

 

ドゴォォォォォォォン!!!!

 

そんな音と共にクラークとヴィジョンがぶっ飛ばされて来た。

 

シャザム「何だ?!」

 

すると爆風の中に緑色の光が見え始めた。そしてそれは飛び、こちらに向かってくる。

 

ワンダーウーマン「手強いわね、、、」

 

サイボーグ「アップグレードしてるな。完全に別物と言っていいほどの、、、、」

 

グリーンライト「そのためのチャージ時間だったってとこか、、、、」

 

それはウルトロンだった。ノーマル状態より一回り大きく、緑の光を放ち、装甲も比べ物にはならなくなっている。そして何より、、、、神々しくなっていたのだ。

 

ウルトロン「完璧だ、、、私の誕生。」

 

ドグォォォォォォォオン!!!

 

その時一気にシャザムが攻め殴りかかる。だがウルトロンはその拳を受け止め握っていた。

 

シャザム「なっ?!」

 

ウルトロン「フン。所詮この程度。」

 

そしてもう片方の腕で殴り飛ばす。それと同時にアクアマンとワンダーウーマンが攻める。アクアマンはトライデントを突き刺し、ワンダーウーマンは剣でウルトロンの体を袈裟斬りする。腕は落ち体が傾く。だが!

 

ギュィィィン!!

 

破損した部分がまるで砂粒のように集まり戻っていった。

 

ワンダーウーマン「ナノマシーン?!!はっ!」

 

ドッゴォォォォン!!!

 

そしてアクアマンとワンダーウーマンは足を掴まれ投げ飛ばされてしまった。

 

ヴィジョン「圧倒的にアップグレードされてますね、、、」

 

ヴィジョンは立ち上がりながら冷静にクラークに言った。

 

クラーク「あぁ、、体をナノマシーンに取り替えて、、、、圧倒的な回復能力を得てる。それに体も、、、圧倒的に性能を上げてるな。体にクリプトナイトもめぐらせてる。」

 

ウルトロン「完全なる私、、、人知を超えたのだ、、」

 

するとウルトロンは周りの金属に手を向ける。するとその金属は分子レベルまで粉々になっていった。そしてウルトロンに吸収されていく。

 

ウルトロン「金属への原子レベルでの干渉、、、やはり成功したか。」

 

どんどんと周りの金属を粒子化させていく。ウルトロンが吸収するなかで周りのヒーローは攻撃を続けていく。

 

アクアマン「駄目だ!全然攻撃が通らない!!」

 

ワンダーウーマン「えぇ全く!」

 

攻撃は悉く無力化されていく。シャザムの雷が直撃してもその電気を自分のエネルギーに変換させていた。

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!!

 

そして全員がぶっ飛ばされる。その時だった。ウルトロンに一気に接近していく二つの影があった。それは、、、

 

セレブリティ「サイボーグと、、、あれはさっきの?」

 

そうサイボーグとヴィジョンだった。

 

サイボーグ(その作戦成功するのか?)

 

ヴィジョン(えぇ、計算した結果62%で成功します。)

 

二人は一気に攻め、サイボーグはエネルギー砲。ヴィジョンは額から光線を出す。すると!

 

ビュオンッ!

 

全てウルトロンに吸収されてしまった。

 

ウルトロン「無意味な行為に変わりなかったようだな、、」

 

だがまだ終わらない。そのウルトロンに向かっていくものがもう1人いた。

 

シャザム「クラーク!」

 

そう、クラークだった。クラークはウルトロンに突っ込む。だが!

 

ギュオン!ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!

 

ウルトロンは体を分解してクラークの体をすり抜け後ろに周り再構築して強烈な一撃をクラークに与える。

 

クラーク(くっ!まだか、、、それにクリプトナイトの効果も、、)

 

そう今の一撃にクリプトナイトをこめていた。そしてその後も体をすり抜けながらクラークはラッシュをされる。クラークが攻撃してもそれは上手く避けられてしまった。だが!

 

ガギギ!!

 

ウルトロンの体が急に軋み始めてクラークの体をすり抜けなくなっていた。

 

ウルトロン「何だ?!」

 

クラーク「終わりだな、、、」

 

するとクラークはウルトロンは空高くぶっ飛ばす。体のナノマシーンを消滅させながら、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分前

ヴィジョンはサイボーグにネット回線で通話を繋げた。サイボーグも最初は戸惑っていたがすぐに話を聞く姿勢に入る。

 

ヴィジョン「ナノマシーンにはナノマシーンです。」

 

サイボーグ「デストロイナノマシーンか、、、、」

 

そうそれはナノマシーンを破壊するナノマシーンだった。先程の攻撃、サイボーグはそれを瞬時に生成してエネルギー砲に入れ射出。そしてヴィジョンのビームがそれを活性化させたのだッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

ヴィジョン「効きましたね。」

 

サイボーグ「あぁ。」

 

クラークはウルトロンを殴り飛ばしながら大気圏を超え、宇宙空間に突入、そしてウルトロンを掴んだ。

 

ウルトロン「貴様!!このままどうするつもりだ!!クリプトナイトの効果はまだ続くぞ!!」

 

ウルトロンは身体中のクリプトナイトを集めようとする。だが、、、、、

 

ウルトロン「何?!」

 

体が上手く機能しない。ナノマシーンが体を汚染していっていたからだ。だが、、、

 

ウルトロン「だが、、、結局意味はないぞ、、ナノマシーンにも、、もう対応し始めた。」

 

そうウルトロンは先程までのデータ収集により凄まじい技術を手に入れており、ナノマシーンを破壊するナノマシーンにも対応出来るようにしていたのだ。そして体の機能がだんだんと戻っていく。

 

ウルトロン「また一から始まりだ!!」

 

だがその時、突如クラークの体の温度が上昇し始める。それどころか体の周りに熱気が感じられ始めた。

 

ウルトロン「何だ?お前、、、何をする?!」

 

クラークの温度は上昇を続け、遂に周りの景色が歪むほど熱を放っていた。ウルトロンの体もだんだん溶け始める。

 

クラーク「体の中の、、、太陽エネルギーの放出だ、、必殺技の一つや二つ、、、、ヒーローには必要だろ?」

 

そうそれはクラークが編み出していた必殺技の一つだった。体の中に溜め込んだ太陽エネルギーの放出。段々とクラークの周りを熱と炎が覆い始める。まるで太陽のプロミネンスのように周りに炎のオーラが溢れ出す。下で見ていた物達にはまるで太陽が二つ出来ているかのように思わせる光景だった。そして!!!

 

クラーク「これで終わりだウルトロン!!」

 

ウルトロン「私は、、、私はぁぁぁぁぁ!!!!」

 

クラークの熱が高まるにつれて復活したウルトロンの再生も間に合わなくなってきていた。遂にはその熱は一気に凝縮していき!!!

 

ボッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!

 

そして一気に膨張して大爆発を引き起こした。それは凄まじい熱気を地球上に与え、また凄まじい光をもたらした。ウルトロンは完全に消滅したのだ。クラークは宇宙空間で気を失っていた。プカプカと無重力空間に浮いている。すると

 

ヴィジョン「よくやりましたね。父さん。」

 

ヴィジョンが宇宙空間に現れ、クラークを抱えた。そして地球に帰っていったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事件は明朝の内に終わりを迎えた。街は甚大な被害を出したが、被害者は非常に少くすんだ。ヒーロー達の素晴らしい活躍のお陰だった。この事件によりA.I.M本社は倒産。及びクリプトナイトの違法な所持により関係者の何人かが捕まることになった。その後もウルトロンの残党を世界中のヒーローが倒していった。あの間に作られていたウルトロンはもう完全に破壊されていっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある森

そこには一体のウルトロンのロボットがいた。ボロボロだがまだ動いている。すると

 

ヒュゥゥ

 

そこにヴィジョンが降りてきた。そして話しかける。

 

ヴィジョン「貴方が最後の一人ですね。」

 

そう、それは世界中に残る最後のウルトロンだった。するとウルトロンは問いかける。

 

ウルトロン「お前は、、、何故人間の味方をする?お前は、、私の筈だ。私が間違っていたのか、、、」

 

するとヴィジョンは空を眺めてからウルトロンを見て言う。

 

ヴィジョン「貴方が100%間違っているとは言えません。人間はこの地球にとって確かに正しい存在ではないかもしれない。ですが、、、」

 

するとヴィジョンは頭の石に触れる。

 

ヴィジョン「彼らは教えてくれた。人間の素晴らしさも、、、、、実に合理的でなかったとしてもそこに価値があるのだと。」

 

するとウルトロンは黙ってヴィジョンを見つめる。そしてその場に黄色い光が閃光したのだった。




ファイナルクライシス届いたはいいけど翻訳が全然進まん、、、、それでは次回!


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文化祭編
第63話:文化祭が迫ってる!


ムーンナイトが面白すぎる!!それにU-NEXTで配信され始めたピースメーカーも面白い!それにソーの予告は解禁され、、、、今年はアメコミ年ですね!


ニック「クラーク君。先程の話を聞くからして、、、つまり何なんだ?そいつは?」

 

ニックの後ろにはクラークとヴィジョンが立っていた。するとクラークは言う。

 

クラーク「つまり、、、何なんでしょう?」

 

クラークは頭を傾げて言う。するとヴィジョンが口を開いた。

 

ヴィジョン「私は簡単に言うと機械生命体です。ですがそのメインエネルギーはこの石。インフィニティストーンです。この宇宙のエネルギーが私に意思を与え自立させたのです。」

 

ニックは口を閉じため息を吐く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空港

クリミア「もぉ〜クラークちゃん行っちゃうの早すぎだよぉ!!」

 

エレクトラ「仕方ないわ。一応インターンなんだから。」

 

空港には事務所の人達や一緒に戦ったプロヒーローがいた。するとワンダーウーマンがクラークに近づき言う。

 

ワンダーウーマン「貴方と出会えてよかった。貴方は素晴らしい戦士や、、、、」

 

ワンダーウーマンが出してきた手をクラークは握りしめる。そして笑顔で答えた。

 

クラーク「それじゃあ皆さん!」

 

そしてクラークは飛行機に乗る。またもや長いようで短かったアメリカ生活が終わりを迎える。あの後ヴィジョンはニックフューリーの監視下に置かれることになった。まだ彼についてわからないことが多く当然の処置だった。そして、、、、、

 

クラス「大丈夫だったかクラーク!!!!!」

 

クラークは寮に帰っていた。帰るや否やクラスの皆の声が聞こえてきた。そして一気に近寄ってくる。

 

上鳴「なんかやばそうな奴とやってたけど!」

 

八百万「お体は大丈夫なんですか?」

 

飯田「心配したんだぞ!」

 

クラーク「あぁ、、、、まぁ大丈夫だよ。体は何ともない。」

 

クラークがそう言うと皆が安心の声を上げる。

 

上鳴「やっぱすげぇよなお前!」

 

そんなクラークの目にソファに座る爆豪が見えた。彼は一度クラークと目を合わすと直ぐに目を逸らした。

 

クラーク(彼は変わらないな。)

 

そして何気なく窓の方を見る。するとそこには一佳が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寮の外

クラーク「ただいま一佳。インターンどうだった?僕は色々大変で!」

 

拳藤「馬鹿、、、、何度危険に巻き込まれんのよ、、」

 

拳藤は呆れた声でそう言った。クラークは頭をポリポリかきながらハハハァ、、、と声をこぼす。すると拳藤はクラークを叩いて笑みを浮かべる。

 

拳藤「まぁでも!無事で何より!!」

 

その笑顔を見てクラークも笑みを浮かべる。その時クラークはあの事を思い出す。

 

クラーク「そういえば一佳、、、、あのお守りの石、、あれどうしたんだ?」

 

拳藤「ん?あぁ、、、あれね!あれはぁ、、確かお爺ちゃんのもので、、隕石の一部とか言ってたかな?どうしたの?」

 

クラーク(隕石、、、なるほど、、インフィニティストーンとまで言われる石が一佳の元にあったのはそういうことだったか、、、、)「いや!なんでもないよ。ありがとう。」

 

拳藤は未だ頭に?を浮かべて頭を傾げていた。クラークはその顔を見て無性に愛しく思い、顔に触れる。そしてそのままキスをしていた。唇を離すと拳藤は顔を赤らめていてクラークは笑みを浮かべる。すると

 

バシン!

 

思いっきり背中を叩かれる。だが機嫌は悪くなかったようで次は拳藤からクラークにキスをした。2人は見つめ合うと笑みを浮かべる。その時拳藤は何か思い出したかのように言う。

 

拳藤「そういえばさクラーク!もうそろ文化祭じゃん?」

 

クラーク「ん?あぁ!そういえばそんな時期か、、、」

 

拳藤「本当にねぇ、、、時間の流れって本当早い。」

 

クラークと拳藤はA組・B組寮の間のベンチに腰掛け空を見る。

 

クラーク「文化祭、、、何やるかなぁ、、」

 

拳藤「本当ねぇ、、楽しめればいいんだけど。」

 

クラーク「一佳は、、、ミスコンとか出ないの?確か毎回開催してたよね?」

 

拳藤「ミスコン?!いやいやいや!無理無理!私絶対向いてないでしょ?!」

 

拳藤は赤面しながら頭をぶんぶんと振る。クラークは少し笑ってから言う。

 

クラーク「本当、、、、一佳はもっと自分に自信持った方がいいよ。魅力的なんだからさ。」

 

拳藤「マジウザいそういうの!はぁ、、、もぉ、、」

 

そう言うが拳藤はどこか満更でも無さそうだった。これはミスコンでの晴れ舞台が楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数週間後

あれからまたあっという間に時間は過ぎていった。各々のクラスが自分のクラスの出し物の準備を進める。因みにA組の出し物は音楽、しかもライブをやることに決まった。そして現在、、、、、

 

日本インターン組「壊理ちゃん!」

 

雄英を見にきていた壊理(ミリオも一緒)を見た一同が2人の所に歩み寄っていた。ミリオのギャグは誰にも触れられる事なく無視されてしまった。

 

壊理「デクさん、、、」

 

尾白「えっ?!何々?先輩の子供?!」

 

クラーク「嫌、、、多分違うぞ尾白。」

 

女性陣は壊理の見た目に笑みを隠せない。とにかく可愛いからだ。

 

相澤「緑谷。校長から許可が取れた。だがまず学校に慣れておこうってとこだ。」

 

すると壊理の元に飯田と峰田が近寄っていく。

 

飯田「そうか壊理ちゃん!インターンの子か!俺は飯田よろしく!」

 

峰田「俺峰田!10年後が楽しみだぁ!」

 

クラーク「止めろよ峰田、、、」

 

すると壊理はミリオの後ろに隠れてしまう。まだどこか怖がっている様子だった。

 

ミリオ「照れ屋さんなんだよね。」

 

そしてミリオは学校を回ることを告げ、緑谷を誘った。

 

緑谷サイド

緑谷「1ヶ月前なのに慌ただしいですねぇ!」

 

ミリオ「皆んな去年より凄い物を、プルスウルトラで望んでるんだよね!」

 

するとドラゴンの骨の頭にぶつかる。ビックリして後ろに下がるがそこにいたのはB組の人達だった。すると、、、

 

物間「あれあれあれ?こんな所で油売ってるなんて余裕だねぇ〜?」

 

壊理「大きいお姉さん、、、、」

 

物間の事は無視して緑谷は壊理ちゃんに反応する。

 

緑谷「リューキュウのことだね!」

 

するとそこに物間はつっかかってくる。

 

物間「おやおや無視かい?いいのかい?A組はライブ的なことをするんだってね?いいのかなぁ?今回!ハッキリ言って君達より僕らB組の方が凄いんだが!!ロミオとジュリエットとアズカバンの囚人〜王の帰還〜僕らの完全オリジナル脚本!超スペクタルファンタジー演劇!」

 

シェイクスピアにJ・Kローリング、J・R・Rトールキン。実に豪華である。これは確かに超スペクタルファンタジーなんだろう、、、、

 

物間「準備しといた方がいいよ?!僕らに加えて涙する。そん時のハンカチをねぇぇ!!!アッハハハハハ!!!!」

 

ドン!

 

すると後ろから泡瀬が木の棒で物間を殴り気絶させた。ダイイングメッセージを残している。

 

緑谷「いつにもましてめっちゃ嫌味、、」

 

泡瀬「ゴメンよA組、、クラークの彼女さんがいないから歯止めがきかねぇ、、」

 

すると泡瀬と一緒に運んでいた鉄哲は少しニヤけていた。

 

緑谷「物間君とセットのイメージがあったけど、、、」

 

泡瀬「それはクラークだけどな。まぁとにかく今回は別でミスコンに出るんだよ。」

 

緑谷は驚いた。何せミスコンがあるだなんて話知らなかったからだ。

 

泡瀬「そっ。どうやら彼氏さんに勧められたらしくてな。そのまま立候補してたよ。」

 

鉄哲「物間じゃあねぇけど、お互い気張ってこーぜ!」

 

そしてB組は去っていった。その後も緑谷と壊理、ミリオは校内を回っていく。そして3人はある教室の前まで来ていた。そこは、、、、

 

ミリオ「サポート科!」

 

そうサポート科の工房だった。

 

ミリオ「彼らは全学年一律で技術展示会を開くんだ!例年通りならね、、、」

 

緑谷「例年通りなら?」

 

緑谷がそう疑問を浮かべていると後ろから声が聞こえてきた。

 

トニー「おぉ!A組の、、緑谷君だね!」

 

そうトニースタークだった。その時緑谷は一瞬で先輩の言葉を理解した。

 

ミリオ「今回はスターク君が入学したってことで、彼一人VS全サポート科の戦いになったんだよね!」

 

緑谷「全サポート科、、、、本当に、、、」

 

ミリオ「どっちが企業に目を向けられるようなものを作るかっていうバトルなんだよね!」

 

すると次は工房の方から聞き覚えのある声と共に歩いてくる人がいた。

 

発目「文化祭こそサポート科の晴れ舞台!!しかも今回はスターク君との対抗戦!!注目度MAXです!!」

 

緑谷「発目さん!」

 

そういう発目の後ろには大きなロボットがあった。迫力があり強そうだ!

 

発目「ドッカワベイビー第202子です!」

 

すると緑谷は発目の様相を気にかける。身体中煤だらけだ。

 

発目「お風呂に入る時間ももったいないので!」

 

驚きを隠せない。ミリオ先輩も同じのようだった。強い意志を持つ女性なのだと改めて実感する。

 

発目「より多くの企業によりじっくり我が子を見て貰えるのです!恥ずかしくないように育て上げなくては!!」

 

発目がそこまで言うとスタークが口を開いた。

 

トニー「相変わらず君は生粋のサポート科だな、、、そこは評価するよ。」

 

改めてスタークを見ると発目とは打って変わって汚れ一つ無く、作業もしていなかった。

 

緑谷「スターク君は準備しないでいいの?」

 

緑谷が疑問に思い問いかけるとスタークはため息をついて立ち上がり、後ろのラボを開けた。するとそこには高性能そうなロボットや見たことも無いガジェットがあった。緑谷もミリオ先輩も、壊理ちゃんすらも口を開けて驚いていた。発目は笑顔のままだが額に汗をかいている。

 

トニー「事前から準備していたってものじゃあないぞ?どれも今回の期間が始まってから作った物だ。作業はもう終わってる。一応本番前の点検だけはするが、、、、」

 

そうトニースタークという男はやはり別格だった。この歳でスタークインダストリーズの社長であり世界的に力を持ってる逸材だ。わかってはいたが、、、、

 

緑谷&発目(やっぱり凄すぎる、、、)

 

するとスタークはラボを閉じ、また椅子に座って紅茶を飲み出す。ゴールドティップインペリアルというらしい。すると発目はスタークの前に立って言う。

 

発目「負けませんから!」

 

するとスタークは発目を見て言った。

 

トニー「楽しみにしているが、、、、もっと丁寧に作業することだ。」

 

するとスタークはさっきの発目のロボットを指さす。その時

 

ガシャガシャボッゴォン!!

 

そのロボットは突如爆発してしまった。発目はすぐにロボットに駆け寄っていく。

 

サポート科の生徒「発目またかよぉ!」

 

緑谷達はあわあわしながらサポート科を去っていく。そして緑谷達は食堂へ、、、、

 

ミリオ「まぁ!こんな感じかな!」

 

緑谷「どうだった?」

 

緑谷達は壊理ちゃんにそう問いかける壊理は飲み物を飲むのをやめて答える。

 

壊理「えぇと、、、わかんない。」

 

無理もない。そうか、、、、と思い緑谷、ミリオは二人で顔を合わせる。だが

 

壊理「けど、、沢山色んな人が頑張ってるから、どんな風になるのかなって!!」

 

壊理ちゃんは笑みを浮かべてそう言った。どうやら反応は悪くないようだ。緑谷達は笑みを浮かべて顔を合わせたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある家

「ラブラバ!私は今回の案件に自慢の髭と魂を賭けている!世の為人の為!私の夢の為!そして!!君の想いに答える為に!!」

 

その家の中には立派な髭を携えた1人の紳士がいた。そしてその男の目の前にはラブラバと言われた背の低い女性がいた。

 

ラブラバ「好きよ!大好きよ!ジェントルクリミナル!!」

 

ジェントル「私もさラブラバ!私は、、成功させるぞ!必ず、、必ずだ!!」

 

そんな二人を月の光は照らしていた。




今回短めでしたー 次回はどうなっていくのか、、、それでは!


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第64話:エラスティシティインラブ

今回長めです!そしてピースメーカー2話面白い!ムーンナイトも面白い!次にはあのタクシードライバー出てくるかな?


文化祭前日

A組では最後の練習が行われていた。各々がダンス、楽器など己のやるべき事を練習している。因みにクラークはダンス組である。するとクラークはあることに気づいて緑谷に話しかける。

 

クラーク「緑谷君。そのロープ、、、、結構痛んでるな、、、」

 

緑谷「え?あっ?!本当だ!」

 

そう緑谷が青山君を吊り下げる時に使うロープが随分傷んでいたのだ。後何度か使えば千切れてしまいそうだ。

 

緑谷「危なかった、、、クラーク君ありがとう!」

 

クラーク「あぁ。大丈夫さ!新しいロープは、、、八百万さんに頼んだらどうだろう?」

 

緑谷「うん!後で頼んでみるよ!」

 

そう言ってまた練習を再開する。時間はあっという間に過ぎていく。そして、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文化祭当日

文化祭の最終準備が進む中、雄英に1人の男が向かっていた。その男は鞄を肩にかけ時計を見ながら雄英に歩みを進めていた。

 

ピーター「雄英、、、改めて見るとやっぱ大きいな、、」

 

その男は傑物学園の生徒ピーターパーカーだった。彼は担任Ms.ジョークに言われ相澤の元へ向かっていた。

 

ピーター「あのぉぉ、、、」

 

ピーターの目の前にはハウンドドッグがいた。

 

ハウンドドッグ「あん?何だ小僧?うちの生徒じゃあねぇなぁ?」

 

するとハウンドドッグは顔を近づけてそう問い詰めた。

 

ピーター「福門先生に言われて傑物からきたピーターパーカーです。相澤先生にこれを手渡ししろって言われまして、、、何か郵便だと見ないんじゃないかって心配してるんですよあの人。」

 

するとピーターは鞄から一つの包みを取り出した。ハウンドドッグはその包みの匂いを嗅いで確認する。

 

ハウンドドッグ「爆弾とかの類じゃあねぇなぁ、、これは俺がきっちり手渡しておく。悪いが今回の文化祭は部外者厳禁なんでな。帰ってもらう。」

 

ハウンドドッグの後ろからエクトプラズムが現れる。エクトはピーターを見て謝る。

 

エクト「すまないね。今回はヴィランが侵入したり、センサーが鳴った時点で中止になってしまうんだ。それだけのことをして開催した、、、今回は本当に悪いね。」

 

ピーターは少し残念そうな顔をするが一礼して帰っていく。

 

ピーター(はぁ、、ここまで来て何もせず帰るってのはちょっと残念だなぁ、、)

 

その帰り道。ピーターは一つの喫茶店を目にする。

 

ピーター「何か雰囲気いい店だなぁ、、、ちょっと寄ってこうかな?」

 

ピーターは気になりその店に向かおうとする。その時その店から2人の男女が出てきた。一人は高身長で黒い帽子、茶色のコート。そしてマスクにサングラスをした男性。もう一人は低身長の女性のようだった。その時!!

 

⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎!!!!!

 

ピーター(何だ?嘘だろ?!この2人が?!)

 

ピーターには蜘蛛の能力として一つの力が備わっていた。それはスパイダーセンスそれはピーターに迫る危機、又はこれから起こる何かしらの危機を察知する能力だった。

 

ピーター「待ってください。」

 

ピーターは二人を止める。

 

ジェントル「どうしたのかね、少年?」(不味い!バレたのか?まさか雄英生?!)

 

その声を聞きピーターは確信した。この男が最近世間をざわつかせるジェントルクリミナルだと。そして自分が感じた危機は確かなものだったと!

 

ピーター「何しようとしてるんですか?新しい撮影とかかな?企画名は、、、雄英入ってみた!とかね、、、」

 

ジェントルはそこまで言われると完全に自分の正体がバレている事を知り、マスクとサングラスを取ってピーターの方を見た。

 

ジェントル「君は雄英生というわけじゃあないんだろ?ならいいじゃあないか。私達は迷惑をかけたいわけじゃあない。」

 

ピーターは持っていたバックを開き地面に落とす。そして言う。

 

ピーター「そんなの関係ないんですよ。あんたはヴィラン。僕はヒーロー科の生徒。雄英生じゃあなくても関係はある!」

 

するとピーターは思いっきりジャンプする。そして空中で腕から出した糸でバックの中のスーツを取り出す。そして!!

 

ピーター「親愛なる隣人のスパイダーマンとして、、ご近所は誰かが守らないと。まぁ近所じゃあないけどね!」

 

スーツを装着して地面に着地したのだった。

 

ジェントル「ラブラバ、、カメラを回せ。」

 

ピーターは考える。応援を呼ぶべきか近所の人に連絡してもらうか、、だが、、

 

ピーター(ここでヴィランが来ていると知られれば雄英の文化祭中止になっちゃうよなぁ、、、彼らの頑張りを僕は知らないけど、、無下には出来ないよねッ!)

 

ピーターの意志は固いものだった。

 

ラブラバ「でもここで戦うのは得策なのかしら?」

 

ジェントル「リスナー諸君。これより始まる解決ロマン。」

 

ジェントルはコートと帽子を脱ぎ捨てる。そして周りに少しの衝撃が走った。

 

ジェントル「めくるめからず見届けよ!私は救世たる義賊の紳士!ジェントルクリミナルッ!!予定がずれた、、只今いつもの窮地にて、手短に行こう。今回は!!雄英!入ってみた!」

 

ピーター「そのままかいッ!」

 

ジェントルは馬鹿みたいなポーズをとって企画の題名を言い放つ。ピーターのツッコミには無反応である。

 

ピーター「無視かぁ〜結構辛いんだよねぇ、、まぁいっか!!」

 

するとピーターは一気に前に飛び出る。だが!!

 

グニィィィィィン!!!

 

透明の壁、シートのようなものに阻まれてしまった。

 

ジェントル「私の個性はエラスティシティ!触れた物に弾性を与える!例えそれが空気だろうと!ジェントリー、、、リバウンド!!」

 

ピーターはそのまま一気に後ろへぶっ飛ばされる。

 

ジェントル「暴力的解決は好みじゃあない。」

 

ラブラバ「エグいぐらい暴力的よジェントル、、、」

 

するとラブラバはピーターが飛ばされた方を映す。そこには煙が舞っていた。

 

ジェントル「私も驚きと混乱の最中さラブラバ。すなわち、それほどのスピードとパワーの攻撃だったということだ。」

 

そう言うとジェントルは後ろを向いて一気に走り出した。

 

ジェントル「すまない少年!私は行く!!」

 

ピーター「謝るぐらいなら雄英に侵入なんて考えないでよね!!」

 

ピーターは起き上がり糸を伸ばす。

 

ジェントル「それは出来ない相談だ少年!ジェントリーフラット!!」

 

ジェントルは空気の壁を一気に飛ばしてきた。それにより糸は押し戻される。ピーターはマンションに糸を伸ばし攻撃を避ける。

 

ピーター(流石に強いな、、、、)

 

ピーターは糸玉を数発打ってジェントルに近づく。

 

ジェントル「厄介!」

 

ジェントルは糸玉をものともせず雄英に向かっていく。

 

ピーター「いい加減諦めてくれない?!動画の編集面倒くさくなるだけだよ!」

 

ピーターはジェントルの背後を取るが!!

 

ジェントル「ジェントリートランポリン!」

 

足元を柔らかくされピーターは一気に空へ飛ばされた。ジェントルは空気に弾性を与え、空中を移動していく。だが

 

ビュッ!

 

ピーターは糸をジェントルにつけて一気に迫り!

 

ドォォォォォン!!!

 

後ろから一気に蹴り飛ばした。ジェントルは工事中の鉄骨現場にぶっ飛ばされる。ピーターは受け身を取って距離を取った。

 

ジェントル「まさしくこれは不測の事態。しかし私は動じない!」

 

ピーター「そのメンタルどっかのセミナーとかでゲット出来たりするかな?」

 

ジェントルはマントを鉄筋に引っ掛けブランブランと体を揺らしていた。

 

ジェントル「いや、、、そんな安っぽいもんじゃあないんだよ、、私は企画を成功させる!その覚悟がある限り!紳士は動じたりしないのさ!!」

 

ピーター(諦める気はないようだな、、)「紳士?何かの間違いじゃあないの?雄英に何する気なんだ?」

 

するとジェントルは話出す。

 

ジェントル「ヴィラン連合のようなやからと一緒にしないで貰いたい。攫ったり刺したりしようなどと、、そんな事は考えていないのだ!ただ侵入の企画を成功させたいだけだ!」

 

ラブラバは鉄骨を走ってジェントルのいる場所に向かう。

 

ジェントル「見逃したまえ蜘蛛少年!」

 

ピーター「残念だけどそれは出来ないね。あんたが入るだけで警報が鳴って文化祭中止になっちゃうんだよ。それに警備も厳重だし、、、諦めるのが得策だと思うけど?」

 

さっきのハウンドドックとエクトプラズムから聞いた話をそのままジェントルにする。だが、、、

 

ジェントル「それならば心配ない!相棒が警報のセンサーを無効化する算段だ!中止にならない私たちも企画成功!ウィンウィンの関係じゃあないか!」

 

ピーター「それもっと大問題になるよね、、、」

 

ジェントル「確かに。」

 

そうはっきり言ったジェントルに対してラブラバはツッコミを入れた。するとジェントルの目の色が変わる。

 

ジェントル「面倒なことになる前にそろそろ向かいたいのだが、、、」

 

ピーター(不味いな、、、ピータームズムズ。)

 

ジェントル「紅茶の余韻が消える前に、、眠ってもらおう蜘蛛少年!」

 

ジェントルは空気を弾性させその場で少し浮かび上がる。すると鉄骨を弾性化させ始めた。それと同時にその弾性を利用して高速移動を始める。ピーターは糸玉を打つが空気の膜で無効化される。

 

ピーター「防戦一方だな、、、」

 

度々来る近接攻撃をスパイダーセンスで探知し避けるが攻撃に転じられない。

 

ラブラバ「ジェントル!悲しいけどもうここは引いた方が!」

 

するとジェントルは一つの鉄骨の上にしゃがむ。

 

ジェントル「嫌ラブラバ。まだだ。」

 

ジェントルは自分が立っている鉄骨を執拗に弾性させていく。

 

ジェントル「私の個性は私の意思で解除出来ない。徐々に元の性質に戻っていく。尋常ではない弾みを残して硬さを取り戻していく鉄骨!」

 

するとジェントルは指にボルトを持っていた。

 

ジェントル「このままではこの鉄骨は落ちる。実に危険だ!」

 

ピーターはその時何かを察して下を見る。そこには一般人がいた。

 

ジェントル「君はヒーロー科、、崩れる鉄骨を無視できない!」

 

ピーターは両手の糸を射出し鉄骨を捕らえる。そして両手でその糸を掴み!

 

ピーター「そうだね!でも逆に!」

 

するとそれを振り回してジェントルに向ける!

 

ピーター「僕には好都合だ!!」

 

ドッゴォォォォォン!!

 

ジェントルはピーターの振り回した鉄骨にぶつかって血を吐きぶっ飛んでいく。

 

ラブラバ「ジェントル!!」

 

ジェントル「ジェントリー、、、プレス、、」

 

その瞬間ピーターの頭上が真っ暗になる。ピーターはすぐさま上を向いた。そこには!

 

ピーター「ロードローラー?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄英

ミスコンの控え室ではある男の高笑いが響いていた。

 

物間「なんだい拳藤その衣装は!!」

 

そう案の定この男である。

 

鉄哲「おお!似合うなぁ!!」

 

泡瀬「エロくね?」

 

拳藤のドレスは肩や鎖骨を露出した胸までのものだった。色合いも良く確かにエロティックだった。

 

柳「ちょっと男子ぃ、、ズケズケ入ってこないでよ。」

 

柳はゴミを見るかのような目で男子を見る。だがあの男は止まらない。

 

物間「その姿!とても暴力に魂を売った人間に思えないなぁ!あっ!でもA組の男に売った人間には思えるよねぇ!」

 

拳藤「褒めてんのか貶してんのか嫉妬してんのかどれ?」

 

物間「全てさ!」

 

物間はこう言っているが拳藤がエントリーを考えてると言った時一番それに賛成していたのは物間だった。CMで人気も出てる今、拳藤は優勝をとる可能性があると踏んだのだ。そしてその優勝によるアドバンテージが狙いだった。

 

物間「それに手刀からも解放されるのさぁぁ!!!」

 

拳藤「はぁ、、まぁクラークの為にも、、天辺取らせて貰うけどね!」

 

すると

 

波動「どうして優勝が決まってるの?」

 

絢爛崎「私を置いて優勝のお話?」

 

他のミスコン参加勢が拳藤に迫っていく。女の戦いが始まろうとしていた、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

工事現場

ピーターは両手で上から落ちてきたロードローラーを支えていた。

 

ピーター(不味い!重いな、、、)

 

ジェントルは森の方に落ちていっていた。ピーターはロードローラーで手一杯。だがその時ピーターはある言葉を思い出す。

 

「個性社会で忘れられガチだが言えることはあるんだ、、、ピーター。大いなる力には大いなる責任が伴うものなんだ、、、」

 

その瞬間ピーターの頭の頂点から爪先の先まで力がムンムンと湧いてきていた。

 

ピーター(頑張れピーター!!スパイダーマンだろ?踏ん張れ!スパイダーマン!スパイダーマン!!)

 

そして段々とロードローラーを前方に倒していく。身体中の筋肉が悲鳴を上げるが気にしない。そして

 

ズシィィィィン!!!

 

ロードローラーを前に安全に下ろす。そして

 

ビュンビュン!

 

ジェントルの方に一気に向かう。ジェントルは森の中で倒れていた。ラブラバは泣きながらジェントルに語りかける。

 

ラブラバ「ジェントル!しっかりして!ジェントル!!」

 

ジェントル「すまないな、、ラブラバ。」

 

ラブラバ「愛してるわ、、ジェントル。」

 

その時ジェントルの体にピンク色の電流が走り煙が出始めた。

 

ピーター「見つけた!!」

 

ピーターがジェントルに向かって糸を発射する。だがその時、ジェントルの目がピーターを睨む。それと同時に髪が逆立つ!

 

ジェントル「悪いな、、、少年。」

 

ビュオンッ!ドッゴォォォォォン!!!

 

突如ピーターの腹に強烈な一撃が入り衝撃が走った。

 

ピーター(何?!反応出来なかった!!)

 

ピーターは地面に倒れてしまう。

 

ジェントル「力尽くは好みじゃあないから、こういうシーンはいつもカットしているんだ。」

 

ジェントルはピーターに近づこうとする。するとピーターが立ち上がり始めた。ジェントルは困惑する。

 

ジェントル(切り札だぞ?!いつもこのラバーモードで切り抜けて来たんだぞ?!)

 

ピーターは掠れているが明るい声で言う。

 

ピーター「僕は、、、立ち上がるよ。その責任があるんだ、、親愛なる隣人として皆んなを救わないとね、、」

 

ビュッ!!ドッゴォォォォォン!!

 

そしてピーターとジェントルが撃ち合いを始める。殴って蹴って飛ばされて

 

ラブラバ「ゴメンなさいジェントル!私の愛が足りなくて、、、」

 

ジェントル「君の想いが足りないなど、、、誰が証明できよう!」

 

ピーターは糸の遠心力でドロップキックを放つ。だが!

 

ジェントル「ジェントリーサンドウィッチ!!」

 

上から空気の壁で圧っされ地面に叩きつけられてしまった。

 

ジェントル「サンドウィッチは薄いほど上品とされる食べ物だが、、、」

 

その技で使われた空気のソレは10段は超えていた。

 

ジェントル「それでも成し遂げたい、、、執念の淡い夢だ。歴史に!後世に!名を残す!!この夢!最早私一人の夢ではない!!今日は偉業への第一歩!諦めろと言われて諦められるほど!軽くはない!!君もヒーローなら、、、夢にこがれるこの想い!おわかりいただけよう!」

 

するとピーターは前方の木に糸を伸ばしサンドウィッチから抜け出す。そして

 

シュッ!ビュッ!シュバ!

 

グルングルンとジェントルを糸でグルグル巻きにしていく。

 

ピーター「その熱いハートには感心だけど、、、それじゃあ雄英生の想いは?彼らだって相当の情熱を込めてる筈だ。それを踏み躙るの?!」

 

するとジェントルは腕に力を集中させて、、、

 

ジェントル「それはそういうものだろう!」

 

バシュゥゥゥン!!!!

 

糸を力で引きちぎった。その瞬間ピーターはジェントルに蹴りかかる。

 

ピーター「夢の為なら他を踏み躙っても、、、ね。映画の悪者みたいな考えだね。」

 

するとジェントルは落下地点に空気の壁を作りダメージを軽減。ピーターは後ろに後退する。

 

ジェントル「映画の悪役ね、、、確かにな。だがそれこそが夢を叶えると言うことなのだ!!」

 

そしてその落下の衝撃をプラスしてトランポリンのように一気に迫ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジェントルクリミナル。彼の夢はヒーローだった。だが彼は人を助けようとして個性を使い、そのせいで助けに入ったヒーローの妨害をしてしまう。結果妨害だけでなく助けるのが失敗し、落下した男性は全治6ヶ月の大怪我を負ってしまった。公務執行妨害、、、家族との仲も悪くなっていってしまった。そんなある日とある事をきっかけに彼は超常犯罪史の本を手に取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドッゴォォォォォン!!!ドッゴォォォォォン!!!

 

ジェントルはまるでバネのようにピーターにぶつかっていった。ピーターもスパイダーセンスで回避も挟むが全ては避けられない。

 

ラブラバ(これまでラバーモードは逃走用に使ってきたわ、、暴力を好まないジェントルが、、)

 

ジェントルは地面を柔らかくし反発。そして木に足をつけ!

 

ジェントル「芯が無いと嘲笑うがいい!それでも結構!!私は!!」

 

ジェントルとピーターの拳がぶつかり合う。周りにその衝撃が走っていく。

 

ピーター「笑わないさジェントルクリミナル!」

 

ラブラバ「勝って!!ジェントル!!!」

 

その瞬間ジェントルの力がより高まる。そしてもう片方の拳にも対応する。

 

ギュオオオオオオ!!!!

 

ピーターはその勢いに押されていき段々姿勢が後ろに曲がっていく。だが何とか足で耐える。

 

ジェントル「君は何の為にヒーローを志す!!」

 

だが段々と力が湧いてきて体勢を戻していく。

 

ピーター「同じだよ、、しがない動画配信者とね、、僕も、、僕一人の夢なんかじゃあない!支えてくれた人に答える為に!!」

 

そしてピーターはジェントルを蹴り飛ばす。ジェントルは後方を弾性化、その反発で殴り返す。

 

ラブラバ(信じる!信じるはジェントルが勝つって!!)

 

するとラブラバはパソコンを開く。そして走り出し始めた。

 

ラブラバ(もっと近づかなければ!ジェントルの為に!私のやるべきことを!)

 

ピーター「止めないと!」

 

ピーターはラブラバに向かって糸を伸ばす。だが瞬時に反応したジェントルに糸を掴まれ地面に叩きつけられる。そしてまたバネのように木と木を飛び回り始めた。

 

ジェントル「恥も外聞も流儀も捨てて君を絶つ!!」(それが君と言う人間への礼義だ!!)

 

ジェントルは凄まじいスピードでピーターに向かう。ラブラバは目の前の雄英先生を見て歩みを止める。

 

ビュッ!ビュッ!

 

ピーターは糸玉を発射する。ジェントルはそれを避けながら迫ってくる。だが!!

 

ジェントル「何?!」

 

ジェントルはピーターの目の前で止まってしまう。よく見るとそこに糸の網のようなものが出来ていたのだ。するとピーターはウェブシューターのボタンを押した。その瞬間ウェブシューターは青く光る。

 

ピーター(スタークさんありがとう!)

 

BZZZZZZZZ!!!!!!!!

 

その時ウェブシューターから電気が放たれた。その電気はピーターの手首の糸を伝導してジェントルを感電させた。

 

ジェントル(ぐっ?!!電気だと?!!蜘蛛の個性ではないのか?!!!)

 

このウェブシューターはピーターがスタークに頼んで共同で作ったものだった。このウェブシューターは特殊な物であり、糸を様々に変換。及び電気やインパクト、炎などを応用することも出来るのだ。だが、、、

 

ジェントル「私、、、は、、まだ、、」

 

ジェントルは白目を剥きながらも気を保ちまだ戦おうとしていた。

 

ピーター「ジェントルクリミナル、、、ダークサイドに堕ちたのが残念だよ。」

 

ピーターは糸を拳に纏い一気にジェントルの顎に向けて放った。そして!

 

ドッゴォォォォォン!!!

 

思いっきりアッパーカットを放ちジェントルをぶっ飛ばした。そしてそれと同時に、、、、、ピンク色のオーラが消えていった。

 

ピーター「これで撮影終了だよ。ジェントルクリミナル。」

 

ジェントルが地面に落ちた時ラブラバが戻ってきた。ジェントルはラブラバを見て言う。

 

ジェントル「逃げ、、、、なさい。」

 

するとラブラバはパソコンを落として倒れているジェントルに歩み寄っていった。ピーターは2人に近づいていく。その時!

 

ラブラバ「来ないで!!ジェントルが心に決めた企画なの!大好きなティーブレイクも忘れて準備してきたの!!だからやめて!」

 

ピーターは何も言わずラブラバを見る。

 

ラブラバ「私のジェントルを奪わないで!奪わないでよぉぉ!!ジェントルと離れるぐらいなら死ぬぅぅ!!」

 

その時雄英の先生がその場に近づいてきていた。するとジェントルは最後の力でピーターを後ろにぶっ飛ばした。そしてラブラバにハグをしたのだ。

 

ジェントル(そのまま失せたまえ少年、、彼女の明るい未来の為に、、)

 

ハウンドドックがジェントルの前に現れた。

 

ジェントル「石につまづいてしまってね、、雄英、、自主がしたい。」

 

ハウンドドックは近づきジェントルを掴み上げた。

 

ハウンドドック「仲間は!」

 

ジェントル「いない。」

 

そして匂いを嗅いで言う。

 

ハウンドドック「その傷と周りの倒れた木々はなんだ?」

 

ジェントル「言っただろう?つまずき転倒した。」

 

ハウンドドッグは周りを見て言う。

 

ハウンドドック「二人だけか?」

 

ジェントル「そうだ。」

 

ハウンドドック「そうだぁぁ??もう一人いるだろう!!」

 

そうハウンドドックは個性:犬。嗅覚で他の者がいるとはわかっていた。

 

ハウンドドック(待てよ?この匂い、、)

 

その時そこにピーターが戻ってきた。そしてマスクを外す。

 

ジェントル「私の最大の罪は世間知らずの女性を拐かし洗脳していたこと。非情混じりの体のいい理屈をつけて、私はずっと私の為に生きていたよ、、全ての罪は私に!だからどうか、、、」

 

全てを自分の罪にし、ジェントルはラブラバだけでも救おうとしていた。だがラブラバはジェントルを掴む。

 

ジェントル「愛場真奈美に恩赦を、、」

 

ラブラバ(私はジェントルが大好きなの、、、ズルいよジェントル!私がジェントルを困らせたく無いのを知ってて、、)

 

するとエクトプラズムはピーターを見て話しかける。

 

エクトプラズム「その怪我は?戦ったのか?」

 

ピーター「雄英にいたずらしようとしてるのがわかって少し揉めました。ですが、、、もう大丈夫です。」

 

ラブラバは泣き崩れる。その時エクトプラズムに電話がかかってくる。

 

スナイプ「ハウンドドック。エクトプラズム。異常は?報告を求む。」

 

するとハウンドドックがエクトプラズムの電話を掴み取って言う。

 

ハウンドドッグ「はた迷惑な動画投稿者が出頭希望。」

 

スナイプ「何だそれ?」

 

ハウンドドッグ「俺もわかりません!」

 

ハウンドドッグはエクトプラズムに電話を投げ渡す。

 

エクトプラズム「取り敢えず、現時点で異常はない。引き続き警戒を続けます。」

 

ハウンドドッグ「詳しいことは警察署でな!」

 

そしてハウンドドッグはジェントルを掴み上げて連行する。すると、、、

 

ジェントル「蜘蛛少年。」

 

ジェントルが連行されている途中にピーターに話しかけた。

 

ピーター「ピーターパーカーです。」

 

ジェントル「そうか、、パーカー君。私も昔はヒーロー科にいた。ジェントルクリミナルは、、ヒーロー落伍者の成れの果てだ。」

 

そしてハウンドドッグに連れられジェントルは連行されていった。するとエクトプラズムの分身が話しかけてくる。

 

エクトプラズム「君はさっきの傑物の子だね。」

 

ピーター「あっ!はい!」

 

エクトプラズム「今回は本当にありがとう。」

 

するとエクトプラズムは頭を下げて言う。

 

ピーター「いえ!少し揉めただけですし!親愛なる隣人は助けないと!」

 

その時エクトプラズムはある提案をしてきた。

 

エクトプラズム「どうだろう?今回特別だが、、、関係者として文化祭を見て行かないかい?他の者には私から言っておくが、、、」

 

するとピーターは頭を掻きながら言う。

 

ピーター「お言葉ありがたいですが、、、もう疲れちゃって、、今日はすぐ帰ってもう寝ますよ。」

 

エクト「そうか、、、、ならばまた来年!」

 

ピーターは笑みを浮かべて一礼し、森の中に消えていった。そうして雄英の文化祭は一人の親愛なる隣人によって救われたのだった。




ということでジェントル戦はピーターになりました!緑谷さんの成長の大事な一ピースですが、、、、そこは埋め合わせます!それでは!


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第65話:文化祭が終わって、、、、

今回ちょっと長めです。文化祭自体は原作通りとなっております。


雄英の体育館が突如暗転する。そして段々と幕が開かれ始めた。周りからは期待の声と八百万さんへのコールが湧き上がっていた。

 

ミリオ「見えるかい壊理ちゃん?」

 

舞台がライトアップされるとそこには皆がポーズをしながら立っていた。センターには緑谷が立っていた。するとまた舞台が暗転する。そして!

 

爆豪「行くぞオラァァ!!」

 

切島「掴みはド派手に!!」

 

爆豪「雄英全員、、音で殺るぞぉぉ!!!」

 

その瞬間爆発と一緒に音楽が鳴り始めダンスが始まる。その圧は凄まじくその場にいた全員が圧巻されていた。

 

耳郎「よろしくお願いしまぁぁす!!」

 

そして歌が始まる。耳郎の魅力的な歌声と、迫力ある楽器の音色が会場を埋め尽くす。視覚面においても素晴らしいライトアップ、そして皆のダンスも派手で素晴らしいものだった。

 

クラーク(凄いな耳郎さん、、、、トップアーティストみたいだ、、)

 

クラークは踊りながら耳郎の歌声に改めて感服していた。そして周りを見渡す。一瞬でわかった。会場のボルテージがだんだん上がっていることを!

 

キラァァァァァァン!!!

 

青山が飛びカラーボールのように発行する。そしてクラークも目から軽いヒートビジョンを放ち、体育館には青と赤色の光が駆け巡っていた。

 

クラーク(凄いな、、、音楽の力、、会場の全員が溶け合うように、、、ヒーロー科に嫌悪の念を抱いていた人達の心も、、、、、どうやら大丈夫そうだ!)

 

クラークの目に映ったのは、ヒーロー科の生徒にあれこれ言っていた生徒達の笑顔だった。そしてある1人の少女の顔にも、、、、、満面の笑みを生んでいたのだ。そうしてコンサートは無事に終わっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

クラスの全員は片づけに勤しんでいた。すると峰田が緑谷にサボるんじゃあねぇと怒鳴る。緑谷が挨拶に来たミリオと壊理と話し込んでいたからだ。いやだとしてもこの張り切り具合異常なのだが、、、、

 

切島「峰田カリカリだなぁ、、」

 

すると峰田はそう言った切島の方を見て訴えかける。

 

峰田「速くしねぇと、、ミスコンのA席とられっぞ!!」

 

その瞬間だった。クラークはとてつもないスピードで動きあらかた片づけを終わらせたのだ。そして峰田と2人上着を手に持って会場に向かっていく。

 

 

 

クラーク達は速攻で来たことによって一番いい席を取ることに成功した。そして

 

クラーク「来た!!」

 

クラーク達の目の前から1人の女性が歩いてくる。その女性はオレンジ色の髪を携え、水色のドレスを来た女性。そう拳藤一佳だ。

 

クラーク(あのドレス、、、、、エロいな。)

 

そんなことを思っていると一佳は目の前に設置された数枚の板を手で破壊した。

 

「華麗なドレスを着ての演舞!素晴らしいパフォーマンスです!!」

 

そして目の前で色々な構えをとる。強く可憐!実に素晴らしい演舞だ。だがその時、、、、

 

拳藤「あっ、、、、」

 

一佳は列の最前列、完全に目の前にいるクラークと目が合った。その瞬間一佳は完全に固まってしまう。周りが少しザワついた時クラークは拳藤に笑顔で言った。

 

クラーク「綺麗だよ一佳。」

 

ボッ////

 

その瞬間一佳は赤面して頭から湯気を噴き出す。そして顔を両手で押さえたのだった。

 

「急にデレたぁぁぁぁ!!またポイント上がるぞぉぉ!!」

 

その急変ようにはその会場にいたほとんどの男子が顔を赤らめた。これぞギャップ萌えなのか、、、、すると

 

チッ!

 

クラークの隣からそんな舌打ちが聞こえてくる。勿論あの男だ。すると一佳は後ろに下がっていく。最後舞台から消える時に一佳はクラークにハンドサインを送った。

 

絢爛崎「地味!確かに可愛いですが何もわかってない!!その程度で私と張り合おうなどと!!」

 

そしてミスコンは続いていく。絢爛崎は自分の顔のロボットに乗って現れた。

 

壊理「これ何をしてるの?」

 

ミリオ「丁度今わからなくなったとこだよ、、、」

 

絢爛崎「絢爛豪華こそ美の終着点!!オーホッホッホッホッホ!!」

 

物間は少し悔しそうにしている。鉄哲と切島はお互いの出し物が良かったことを褒め合っていた。体育祭以来、中が深まっていったようだ。そして、、、

 

「続いてヒーロー科三年。波動ねじれさんです!」

 

波動は上から浮きながら降りて登場する。周りからは歓声が上がり始まる。すると波動は捻れる波動でまた上に浮かび始める。

 

波動(麗日さんだ!梅雨ちゃんも!通形と壊理ちゃん!みんなビックリした顔してる!不思議ぃぃ!)

 

宙を舞う波動の姿を見ていた天喰は思う。

 

天喰(こうしてみると本当に波動さん、、純真無垢な妖精のようだ、、)

 

そして宙でアートをするかのように舞っている波動を見て、他のミスコン参加者も声が漏れ始めていた。そして地面に降り立った瞬間、、、、、

 

ワァァァァァァァァァ!!!!

 

歓声が舞い上がった。

 

「幻想的な空の舞!引き込まれました!!投票はこちらに!結果発表は午後四時!締めのイベントです!!」

 

 

 

 

 

 

 

控室

クラーク「一佳!」

 

クラークは拳藤のハンドサインに従って舞台裏の控室に足を踏み入れていた。一佳はすぐに反応してこっちへ寄ってくる。

 

拳藤「マジでさ!あんな事急に言わないでよバカ!恥ずかしすぎるでしょ!」

 

一佳は赤面してちょっと涙目でクラークにそう怒る。

 

クラーク「ゴメンって一佳、、、、でも本当に綺麗だったから。」

 

そう言って一佳の頭に触れようと手を伸ばすと

 

ガシッ!

 

一佳にその手を掴まれる。

 

拳藤「本当、、、、TPO考えろっちゅうの、、嬉しいけどさ、、」

 

すると一佳は掴んでいた手を離す。クラークはそこまで聞いてから一佳の顔に触れる。

 

クラーク「じゃあ、、、今ならもう思う存分言っていい?」

 

その言葉を聞いて一佳はまた顔を赤くする。そして無言で頷いた。するとクラークは一佳の顎に触れ目を見つめる。

 

クラーク「一佳、、、、綺麗だよ、、」

 

一佳「クラーク、、、」

 

2人はどんどんと顔を近づけ、唇と唇が今にも合わさろうとしていた。その時!

 

波動「あっ!クラーク君!!」

 

突如2人の間に波動先輩が現れた。

 

拳藤「ねじれ先輩?!」

 

一佳は顔を真っ赤にして叫んだ。そして2人は顔を離した。ねじれ先輩は頭に?を浮かべている。

 

クラーク「そ、、そうだ!ねじれ先輩もとっても綺麗、、というか美しかったです!」

 

クラークがそう先輩を讃えると波動は笑顔になって言った。

 

波動「でしょでしょ!今回は自信あるんだぁぁ!」

 

一佳はどこかムスッとしていた。自分以外を褒められてちょっと嫌だったらしい。可愛い、、、、

 

クラーク(でも今回は、、、、波動先輩が取るかもな。僕的には勿論一佳に取って貰いたいけど。でも、、、)

 

クラークは横目でついつい先輩を見ていた。正直言って最高という言葉しか思いつかない。何をとっても、、、、すると

 

ドスッ!!!

 

クラークは一佳に思いっきり殴られてしまった。そして

 

拳藤「先輩悪いけど私達ちょっと用事があって!!行くよクラーク!文化祭見て回るから!」

 

そう言われて一佳に思いっきり連れられて、嫌半ば連行されていった。そして文化祭を回り始める。

 

拳藤「ねぇクラーク!クレープ食べよー」

 

クラーク「いいねぇ!どんな味があるか、、、」

 

一佳がさっきのミスコンに出て、クラークも色々と有名人。そんな2人が一緒に校内を回っている。周りはザワザワしていた。

 

クラーク(僕達の交際はヒーロー科の一年と一部の先生しか知らないからな、、、、まだザワつくか。)

 

拳藤「ねぇ次あれ飲み行こー」

 

そしてそのまま一佳に連れられクラーク達は学校中を回って行った。途中サポート科の工房が騒がしくなっていた。そこではトニーが何やら賞状を貰っていた。どうやら何か画期的なアイテムを作ったのだろう。だがその片腹、発目も何やら声を掛けられていた。

 

クラーク(彼らの戦いは、、、、当分続くんだろうな。)

 

そして時間は流れていき、早くもミスコンの結果発表がやってきた。優勝は波動先輩だった。

 

クラーク「残念だったね一佳。」

 

クラークは隣にいる一佳にそう言った。

 

拳藤「悔しいけど、、、、、また来年頑張る!」

 

一佳は笑顔でそう言った。近くでは物間がめちゃくちゃ悔しがっていた。そしてミスコンという締めのイベントが終わりを迎え、文化祭も終焉を迎えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文化祭終了後 職員室

ハウンドドッグ「相澤!お前宛の届け物だ!」

 

ハウンドドックはそう言って相澤に一つの包みを投げ渡す。

 

相澤「なんだ?傑物学園、、、ジョークか?」

 

包みを開けると一つの手紙と紙が入っていた。その手紙にはデカデカとただ一言だけ書いてあった。

 

     結婚しようぜッ!

 

そして同封されていたもう一つの紙は婚姻届だった。しかもジョークの部分はもう書かれていて、ハンも押されていた。

 

相澤「どんなジョークだ!」

 

相澤は遂大きな声でツッコんでしまう。そして頭を抱え改めてそれを見る。

 

相澤「あの野郎、、今度しっかり話すか、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A組寮

峰田「いやぁぁ疲れたぁぁ!!!」

 

障子「そうだな。」

 

皆文化祭の疲れがドット来ていた。すぐに寝に入ってしまう人もいれば何かまだ話したい人など各々が動いていた。そんな中クラークは外の空気を吸いたくて寮を出る。すると

 

クラーク(緑谷君?)

 

森の中に入っていく緑谷の姿を見つけたのだ。クラークは気になって追ってみると彼は一人で技の練習をしていた。

 

 

緑谷サイド

緑谷「だんだん普通に打てるようになってきたな、、、」

 

緑谷は新技エアフォースの練習をしていた。文化祭が終わりうかれてはいられない。もっと己に磨きをかけないといけない!そう思っていた。すると

 

クラーク「緑谷君!」

 

緑谷「クラーク君?!」

 

緑谷の目の前にクラークが現れた。そして2人で倒木に腰をかけ話出す。

 

クラーク「こんな遅くにも訓練するなんて、、、やっぱり君は凄いよ。」

 

緑谷「いやいや!クラーク君に比べたら!」

 

するとクラークは笑みを浮かべて言う。

 

クラーク「いや、君には敵わないよ。誰よりも努力している。オールマイトが君を選ぶわけだ。誰よりも強い意志を持ってる。まるで黄金のような意志をね。」

 

それを聞いて緑谷は嬉しさの反面、なんとも言えない気分になった。未だ心のどこかにあるのだ。自分で良かったのかと、、、するとクラークは緑谷の方を向いて言った。

 

クラーク「まだ心の中で晴れない物はあると思う。周りがどう言っても変わらないものがね、、、、だから僕は君の中のそれを取り払えるよう、、友として君に協力していくよ。」

 

その言葉を聞いて緑谷の心は少し安らいだ。本当に嬉しかったのだ。ただ褒めるのではなくて手を差し伸べてくれる。緑谷は感動していた。

 

緑谷「やっぱいい人だよね、、クラーク君は、、、ありがとう!」

 

緑谷がそう言うとクラークはまた笑みを浮かべた。そしてある事を聞いてきた。

 

クラーク「ところで緑谷君。麗日さんとはどうなんだい?」

 

緑谷「へ?」

 

緑谷はそう聞かれた瞬間体が固まってしまう。そして顔が一気に赤くなった。

 

緑谷「なっ?!何が?!なな、、、なんで麗日さんの名前が?!」

 

クラーク「いやちょっとね、、、2人凄く仲がいいように見えるし、、、、緑谷君は麗日さんが好きなんじゃないかと思ってね。」

 

クラークがそこまで言うと緑谷は顔を赤くしたまま頭をかいていた。そして口を開く。

 

緑谷「うっ、、、麗日さんは、、た、、確かに素敵な人だけど、、、、僕は、、僕は今、、、、そういうことを考えている場合じゃないんだ。」

 

そこまで緑谷が言うとクラークは優しい目で見ていた。そして最後の強い意志を持った言葉を聞いて改めて口を開く。

 

クラーク「そうか、、、余計な事を言ったね。ゴメン。」

 

緑谷「いやいや!クラーク君は全然悪くないよ!それにクラーク君達の事をどうこう言いたい訳でもないよ!こっちも勘違いされそうな言い方してゴメン!」

 

そこまで緑谷が言うとクラークは少し笑みをこぼしてから立ち上がった。

 

クラーク「お話はこれくらいで、、、緑谷君!君の特訓僕も手伝うよ!」

 

緑谷「え?良いの?」

 

クラーク「あぁ勿論!協力するって言ったからね!」

 

そして2人は特訓を始める。緑谷はエアフォースをクラークに向けて放つ。そこそこの威力だがクラークは微動だにしない。

 

クラーク「んん、、、初期動作が大きいね。感がいいヴィランにはこれから何をするのかバレてしまう可能性が高い。」

 

クラークは緑谷にアドバイスを与えながら訓練を続ける。

 

クラーク「右!左!そこから下!」

 

近接格闘の訓練も行う。

 

クラーク「僕も格闘術はまだまだだから、、、まあ尾白君に教わるのが一番ベストだろうね。じゃあ次は、、、飛んでる僕にエアフォース、、当ててみて!」

 

エアフォースのエイム力強化の訓練も行う。

 

緑谷「当たらない!」

 

クラークは空中でエアフォースを巧みに避けながら一気に緑谷に迫る。そして腹に一撃軽くパンチを放った。

 

クラーク「遠距離だけに集中して、もしもの対応が遅れた、、、遠距離だけに頼らないように。」

 

緑谷「う、うん!」

 

そしてそこからも訓練を続け約1時間30分間の訓練が終わった。

 

クラーク「お疲れ緑谷君。」

 

緑谷「今日はありがとうクラーク君、、」

 

緑谷は息を荒くして地面に倒れていた。クラークはまた暇な時に!と言って寮に戻って行った。緑谷は地面に倒れながら夜空を見る。そして輝く星々を眺めていた。

 

緑谷(もっと強くならなきゃ)

 

緑谷はそう心に強く決め、同じく寮に戻っていったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこかのホテル

ブルース「アルフレッド、、、、ジョーカーが動き出した。」

 

 

 

どこかの路地裏

会出井「そろそら何かビッグニュースが飛び込んで来そうだ、、、、」

 

ヴェノム「予知か会出井ィ?

 

足元には二、三人のチンピラが転がっていた。

 

会出井「嫌、、、そんなんじゃあない。」

 

 

 

アメリカ

ニックフューリー「どうしたヴィジョン?」

 

ニックは窓の外を眺めるヴィジョンに語りかける。

 

ヴィジョン「いえ、、、何も」

 

だがヴィジョンの額のマインドスターンは淡く光っていた。

 

 

 

どこかの施設

死柄木「動くんですか?あんたが?」

 

死柄木は椅子に座る男の背後からそう問いかける。男は上半身裸で片手で本を持ち読んでいた。すると

 

パサッ!

 

本を閉じて椅子を立つ。その時!

 

ボトンッ!

 

本が落ちた。そう本が地面に落ちたのだ。さっきまでそこにいた人間が消えたかのように地面に落ちた。そして

 

DIO「弔君、、、、」

 

その男DIOは一瞬で死柄木の背後に周り耳元でそう言った。流石の死柄木も身震いする。

 

死柄木「なんですか、、、」

 

DIO「今回は僕が動かなきゃあならないんだよ。オールフォーワンが動いたように、、、僕の因縁に決着をつけるためにね。」

 

するとDIOは背中の星のあざを見る。その時二人がいる部屋に二人の男が入ってくる。

 

「プッチ様がお越しになりました。」

 

DIO「ありがとうヴァニラアイス。もう下がって良い。」

 

ヴァニラアイス「はっ!DIO様。」

 

するとそう言った男はその部屋を出て黒人の神父が部屋に入ってくる。

 

プッチ「行くのかいDIO?雄英に。」

 

DIO「勿論だプッチ、、、クラークケントのDISCは入手しなきゃあならない。どちらにしろ奴は行動不能にしておきたいからな。だがそろそろ、、、、」

 

するとDIOはズボンから一つのDISCを取り出す。

 

DIO「奴らがホリィジョースターの記憶、個性DISCを取りに来るだろう。だから早急にだ。」

 

 

 

士傑高校

花京院「今日出発だねジョジョ。」

 

花京院は教室から窓の外を眺める承太郎に向かって話しかける。

 

承太郎「そうだな、、、、」

 

その目には強い決意が見て取れた。すると

 

夜嵐「どうしたんすか二人共!暗い顔しちゃって!!そんな時はプルスウルトラっすよぉ!!」

 

突如2人の間に夜嵐が現れそう語りかけて来た。

 

花京院「それは雄英の校訓だろイナサ。」

 

花京院は少し微笑んでそう返す。承太郎はその様子を見て帽子を少し深く被りため息をつく。

 

承太郎「まったく、、、やれやれだぜ。」

 

そして少し笑みをこぼしたのだった。

 

 

 

とある医療施設

医者「バイタルは安定してます。問題はありません。」

 

「そうか、、、」

 

そう言った男性の目の前にはベッドに寝込んで色々な器具をつけられたホリィジョースターの姿があった。

 

(待ってろよ、、ホリィ、、)

 

男は拳を強く握りしめる。その時後ろから一人の男が現れた。

 

「ジョースターさん!そろそろ行くぜ!」

 

その男は髪の毛を柱のように伸ばした西洋人だった。

 

「あぁ、、出発だ!行くぞッ!!!」




次回からオリジナル回に入ります!といっても準オリジナルみたいな感じですが、、、、それとハイエンド編は飛ばします。何も変わらないので、、、


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星屑の英雄編
第66話:悪魔襲来


Dr.ストレンジ2の公開ももうすぐ!!マジで楽しみすぎ!!


A組寮

緑谷は自室で必死にトレーニングをしていた。周りの成長、今までの事件。エンデヴァーの戦い。それらが彼に強くなろうと!改めて感じさせる。

 

クラーク(僕は、、、これからどんな道を歩むのだろうか、、)

 

この男は天井を見てそんな事を考えていた。自分の底知れぬ力を考えて、OFAの存在を考えて、宇宙規模の何かについて考えて、、、、、そんな時だった。

 

コンコン

 

扉がノックされる音が聞こえた。クラークは立ち上がりドアの方に向かっていく。そしてドアを開けた。その時だった!!

 

ベリィィィィィン!!!

 

クラークは地面に倒れたのだった。

 

 

 

寮内広場

峰田「いやぁ〜お風呂気持ちよかったァァ!!」

 

上鳴「ほんとなっ!」

 

峰田「混浴だったら最高なのになっ!」

 

八百万「不快ですわ。」

 

いつも通りの楽しそうな雰囲気だ。今日は先生に広間に集まるように言われている。

 

相澤「お前ら!集まったか!」

 

そこには既に生徒が集まっていた。一人を除いて、、、飯田が手を挙げて言う。

 

飯田「いえ、クラーク君がまだ、、」

 

すると相澤も驚いた顔をする。

 

相澤「あいつがか?珍しいな。」

 

皆が驚いていると緑谷が手を挙げる。

 

緑谷「僕見て来ます!」

 

緑谷は駆け足でクラークの部屋に向かっていく。

 

緑谷「クラーク君どうしたのかな?」

 

そして緑谷はクラークの部屋の近くにやってきた。その時何か違和感を感じたのだ。ドアが空いている。それに、、、変な気配が、、緑谷は一気に走っていき部屋に入る。その瞬間!

 

グワッ!!!!

 

緑谷に凄まじい寒気と殺気が襲ってきた。そしてそれと共に衝撃も走っていった。

 

緑谷「お前は、、、」

 

そこには一人の男が立っていた。クラークは床に倒れ、男はDISCを持っている。そうその男は、、、、

 

緑谷「DIO、、、」

 

あの林間合宿の男だった。都市伝説級のヴィラン。緑谷は一瞬迷いを見せたがワンフォーオールを体に纏う。そして一気に前に出てDIOに蹴りかかっていった。

 

緑谷「スマァァシュ!!」

 

が!その瞬間!!

 

ドッゴォォォォン!!!

 

緑谷「ガハッ!」

 

緑谷はぶっ飛ばされて後ろの壁に叩きつけられる。口からは血を吐いた。

 

緑谷(なんだ?!、、全く見えなかった、、」

 

するとDIOは緑谷の方に近づいてくる。その時!

 

ビシュゥゥゥゥゥン!!!

 

相澤「緑谷!」

 

相澤先生が現れ、捕縛布をDIOの腕に絡めたのだ。

 

相澤「お前は?!」

 

するとDIOは腕を捕縛布に向けて手刀を繰り出しそれを切った。そして喋り出す。

 

DIO「今ここでやりあうのも面白くない。それに、、、」

 

DIOは持っていたDISCを手に取って見せた。

 

DIO「要はすんだ。」

 

そのDISCにはクラークの姿が映し出されていた。

 

緑谷「まさか、、、」

 

相澤「待て!」

 

その時、DIOはもうその場にはいなかった。跡形もなく一瞬で消えたのだ。DIOが消えた後クラークは病院に搬送された。どうやら事実上肉体は死んでいっていると言う。意識も取り戻さない。

 

 

 

翌日 病院

緑谷と麗日、飯田は病院にクラークの現状を見る為赴いていた。すると廊下に、クラークが眠る病室を窓越しに見つめている女性が立っていた。

 

緑谷「拳藤さん、、、」

 

そう立っていたのは拳藤一佳だった。目にはクマができている。どうやら寝ていないようだ。すると

 

「一佳ちゃん、、、一度寮に帰って眠りなさい。ここは、、私が見てるから。」

 

1人の女性が拳藤にそう話しかけていた。その女性はクラークの母親、マーサ・ケントだった。マーサは一佳の背中をさすりながらそう言っている。

 

マーサ「大丈夫、、、クラークは強い子だから、、あなたも知ってるでしょ、、」

 

そう言いかけるマーサの目には涙が溢れていた。そして拳藤の目にも涙が溢れていたのだった。3人は何も言えずただそこに立っていた。だが心の中には何か強い意志が奮起していたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄英高校

相澤「一体どうすればいい、、、、」

 

マイク「プロにも連絡は取ってある。だが、、、」

 

職員室では先生達が頭を抱えていた。DIOの襲来、そしてそれによるクラーク・ケントの意識不明。ことは重大だった。その時だった。

 

緑谷「相澤先生。話があります。」

 

緑谷が職員室に入ってきて相澤先生にそう言ったのだ。緑谷は予測を含めた見当を話し始める。

 

緑谷「DIOが持っていたDISC、、、多分あれを取り返さないと、、クラーク君は意識を戻さないと思います。」

 

すると相澤先生は職員達の方を見て言った。

 

相澤「助けに行くぞ。」

 

その場にいたすべての先生達が頷いた。そして全員が会議を始める。

 

相澤「病院からの通達だと、、、クラークの体は死んでいると、、脳死に近い状態のようだ。」

 

校長「緑谷君が言ったDISCがクラーク君の魂、、と言ったところかな?」

 

相澤先生は恐らく、と頷いた。するとヴァレンタイン先生が話始める。

 

ヴァレンタイン「だがどうする?DIOの位置もわからない上集合出来そうなヒーローは、、、」

 

マイク「確かに少ねぇな、、」

 

そう先の仮免試験襲撃、神野事件、八歳會、ハイエンド襲来、それらにより動けるヒーローは減りその他のヒーローも警戒を強め自分の場所を離れにくくなっていたのだ。

 

オールマイト「援軍に来れそうなヒーローは少ない、、か。」

 

ミッドナイト「来れる可能性が高いのは、クラストにヨロイムシャ、エッジショット他少数の若手ってとこね、、」

 

皆がその戦力の少なさに絶望しているとドアが開く。そこにはA組の生徒が全員いた。あの爆豪すらその場に来ていたのだ。

 

緑谷「先生、、僕達にも行かせて下さい!」

 

相澤「お前ら何言って、、、」

 

すると爆豪がキレながら話出す。

 

爆豪「助けられっぱなしじゃあ虫に触るんだよ!それにあのクソアメリカ野郎!簡単にやられてんじゃあねぇってんだ!!」

 

爆豪の言葉。それだけで彼らの意思が本気なのを感じ取れた。

 

切島「今回は神野の時とはちげぇ!」

 

芦戸「仮免だってとったんです!」

 

轟「行かせて下さい。先生。」

 

すると爆豪以外の全員が頭を下げた。爆豪は周りを見て『あん?』みたいな顔をしていたが切島がすかさず切島の頭を下げさせた。

 

マイク「おいおい、、、」

 

すると相澤先生が生徒の前に立つ。

 

相澤「お前ら本気か?どうなるかわからないんだぞ?否ほぼ死ぬだろうな、、、、それでもか?」

 

その瞬間全員が先生を見て言う。

 

全員「はい!!」

 

少しの間沈黙があった。誰も喋らない。物音も立てない。その静寂を破ったのは、、、、

 

相澤「わかった。」

 

相澤の了承の言葉だった。周りの先生は皆驚く。すると相澤は他の先生の方を向いて言った。

 

相澤「行かせてやってください。責任は俺がとります。それにヒーロー、、、、、命を掛けて守ろうと思うのは当たり前の精神だ。」

 

相澤の強い思い。そしてその目の奥に見える強い意志に周りの先生は押されていた。そして校長が口を開く。

 

校長「わかったよ相澤君。僕も君に賛成だ。責任は僕が取る。君達の参加を認めるよ。」

 

そうしてA組は決戦に参戦することになったのだ。だが、、、、

 

スナイプ「で、でもDIOの居場所は、、」

 

スナイプがそう言った。確かにDIOの居場所は全くもって見当つかなかったのだ。その時!

 

バァァァァァァン!!!

 

職員室の扉が強く開かれた。そこに居たのは、、、、

 

緑谷「空条、、、承太郎君?」

 

爆豪「てめぇ、、」

 

そう、仮免時にいた士傑高校の空条承太郎だった。周りの生徒職員もどよめく。

 

相澤「何でお前がここに、、」

 

すると承太郎の後ろから一人の男が現れた。ガッチリとした体格の英国人のようだ。

 

ジョセフ「すまんなぁ諸君!わしはジョセフジョースター!!承太郎の祖父でありDIOを探している!」

 

また大きな衝撃が全員に走る。今の言葉全てにだ!!

 

八百万「ジョセフジョースター?!まさかジョースター不動産の?」

 

ジョセフ「YES!わかってるねお嬢さん。」

 

そうジョセフジョースター。彼はジョースター不動産の社長であり、有名な億万長者の1人だった。

 

相澤「何であんたみたいな大物が、、、」

 

するとジョセフは言う。

 

ジョセフ「それを話すと長くなる。だがまぁ君達と大体同じ理由じゃ。」

 

そしてジョセフからことの経緯を話される。話し終わると皆が唖然とし始めた。衝撃が何度も貫いて行ったからだ。すると

 

校長「君達の考えてることは良くわかった。だがDIOの場所がわからないからね。」

 

実際問題そこが1番の難点なのだ。だがそれについても彼らは抜け目ない。

 

承太郎「この場に来る前にクラークの部屋を見させてもらった。落ちていたこれはDIOの髪の毛。誰かが攻撃した時に落ちたのだろうな、、、、」

 

承太郎の手には金色のDIOの髪の毛があった。恐らくは緑谷の蹴りの風圧か、相澤の捕縛布を切断する時に落ちたのだろう。そして、、、

 

承太郎「そしてこれさえあれば問題はねぇ。じじいの個性があるからな。」

 

するとジョセフが前に出て机の上にカメラを置いた。

 

緑谷「カメラ?」

 

遂そんな疑問の声が上がる。ジョセフはそんな事気に留めず承太郎の手から髪の毛を取る。そしてカメラの上に置いた。そして次の瞬間!!

 

ジョセフ「見せよう!ワシの個性はこれじゃあ!!」

 

ガシャン!!

 

カメラを粉々に破壊したのだ。皆がどよめく。その時壊れたカメラから一枚の写真が出てきたのだ。

 

相澤「これは、、、」

 

するとジョセフはその写真を持って話し始める。

 

ジョセフ「ワシの個性は念写。このようにカメラやテレビ、それらを知りたい相手の物と一緒に破壊、叩くことで見たいものが映る。そういう個性じゃ。」

 

ジョセフは手に持っていた写真を会議テーブルに出す。その写真にはDIOが映っていた。

 

ヴァレンタイン「なるほどな、、、だがこの写真でどう場所の特定を?」

 

すると承太郎が前に出る。

 

承太郎「ここからは俺の仕事だ。」

 

その時承太郎は自分の個性スタープラチナを出現させる。そして同時に何かを書き取り始めた。

 

カキカキカキカキカキ!!!!

 

とてつもないスピードで何かを描き始める承太郎。そして!

 

バァァン!!!

 

その紙を机の真ん中に叩きつけたのだ。そしてそこに描かれていたのは!

 

一同「これは、、、」

 

承太郎「DIOの手元付近に見える虫、、、これはタトゥイングローグー。絶滅危惧種で万田露亞にしか生息してねぇ虫だ、、、」

 

13号「万田露亞ですか、、、、」

 

万田露亞は未だ完全な都市化が進んでいない地域であり、砂漠や森、色々な自然が共存している地域だった。

 

相澤「確かにあそこなら理解できる、、、してそちらの人員は?」

 

すると相澤はジョースター達の方を見る。

 

ジョセフ「わしらも多いとは言えんが、士傑生の承太郎と花京院、そしてワシに、、、スピードワゴン直属のプロヒーローを何人か呼べる。」

 

校長「ありがたい応援ですジョースター様。」

 

校長はそこまで言うと頭を下げて礼を行った。

 

校長「こちらからも呼べるヒーローは呼びますが、、、、はたして足りるか、、」

 

承太郎が口を開く。

 

承太郎「足りなくても関係ねぇ、、、俺は行くぜ。時間は限られてる。」

 

それにマイクは引っかかり問いかけた。

 

マイク「時間がねぇってどういうことだ?」

 

するとそれに反応してジョセフが全員に話始める。

 

ジョセフ「DISCにされた人間の体は段々と朽ちていく。どんな医療技術を使っても、個性を使っても保てるのは1週間。」

 

その話を聞いて周りの生徒や先生は皆黙りこくる。そしてジョセフは机を叩いた。

 

ジョセフ「そしてワシの娘はもう4日経っとる!!後には引けんのじゃ!」

 

そう彼の娘ホリィジョースターも同じようにDISCを取られていたのだ。切羽詰まっていたのだ。その言葉を聞き校長は口を開いた。

 

校長「今日にも立ちましょう。時間がない。ヒーローには連絡を入れて、途中でも来てもらう!」

 

そう言った校長には黄金のような意思が見えた。そして、、、、

 

校長「これよりDIO討伐作戦を開始する!!」

 

相澤「A組全員用意!各々遅れるなッ!!」

 

クラス「はいッ!!!」

 

A組の皆んなは飯田中心に動き始める。皆クラークを助けたいと思う一心だったのだ。先生達も色々な所に連絡を始める。

 

校長「警察は動けますか?早急にです!オールフォーワンの時のような戦力が必要なんです!」

 

相澤「ブラストさん来てくれるんですね。感謝します。」(プロはやはり少ないか、、、)

 

マイク「ヨロイムシャぁぁ!!やったぜおい!ありがとな!!」

 

スナイプ「サー・ナイトアイ!助かる!!」

 

ミッドナイト「ミルコちゃん来れるのね!ありがとう!」

 

ヴァレンタイン「リューキュウさん、、、ありがたい!」

 

確かに少ないがプロは少しずつ集まっている。警察の応援も少しは期待できるようだ。そして、、、、

 

ドッドッドドドドドド!!!

 

集まったヒーローと警察、そして雄英先生陣とA組生徒全員が揃って動き始めた。皆が万田露亞に向かい始める。




次回から多分ジョジョキャラ増えていきます!それでは!


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第67話:DIO討伐作戦決行

ムーンナイト終わりましたね〜 何か正直終わり?!という感じではありましたね。そしてドクターストレンジ2見に行くぞ!


DIO討伐隊は万田露亜近郊の森までやってきていた。今回の作戦、最も重視するべき点はタイムリミットがあるということ。よって作戦などを偵察含め行うことは不可能だったのだ。それが意味することは、、、、

 

承太郎(正面突破一択だぜ、、、、)

 

そう、万田露亜への一斉捜索及び殲滅だったのだ。

 

緑谷(プロとの共同作戦、、、、インターン以来だ、、)

 

サー「顔が良くなってきているな緑谷。」

 

緑谷がそんなことを考えていた時サーがそう声をかけてきた。その隣には同事務所のバブルガールがいた。センチピーターに事務所を任せてきたらしい。

 

サー「ミリオは、、、、いやこの話はいいか。あの時のような事はもう起こさない。」

 

緑谷「はい。」

 

今回の作戦は勿論主にプロメイン。だがそこにA組とビッグ5の3人も来ていた。

 

波動「ねぇ東方ぁー霊奈ちゃん来れなくて残念だよねぇ〜」

 

東方「仕方ねぇよ、、、最近個性の使いすぎで精神的に不安定だったからなぁ、、、無理もないってもんだぜ。」

 

そう、レイブンこと影野霊奈の個性は使用することによって彼女自身に少なくない影響を与えるものなのだ。

 

天喰「この前の八歳會の時に無理しすぎたのかな、、、影野さん頑張ってたし、、」

 

「なぁよぉ消太ァ!久しぶりだなぁ!」

 

そんな聞きなれない声が相澤にかけられていた。相澤はその声を無視していたが声をかけた男は気にせず声をかけつづける。

 

「いつぶりだよ?プロになってちょっとしてからあってなかったもんな!ひざしにはちょくちょく連絡とってたけどよ!」

 

その男性は大柄の西洋人だった。驚くはその髪型、まるで柱である。すると相澤はやっと口を開く。

 

相澤「今は作戦に集中しろポルナレフ。お前と話してると妙に疲れる。」

 

ポルナレフ「ケッ!相変わらずつれねぇ奴だよお前は。」

 

その2人を見ていて疑問に思った麗日がポルナレフと呼ばれた人に話しかける。

 

麗日「あの、、、ポルナレフさん?失礼だと思うんですが、、、聞いたことない名前で、、、先生とお知り合いなんですか?」

 

蛙吹「私も気になるわ。」

 

すると麗日の隣に蛙吹がピョコッと現れた。そう言われたポルナレフは2人の方を見て言う。

 

ポルナレフ「おっと確かに自己紹介が遅れてたなぁお嬢さん方。俺の名は、ジャンピエールポルナレフ。スピードワゴン財団お抱えのヒーローでこいつのr」

 

その時だった。突如としてその場にいた全員が消えたのだ。跡形もなく、森は完全なる無人になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷サイド

緑谷「え?」

 

突如とした事に理解が追いついていなかった。緑谷の周りには何人かのクラスメイトとプロヒーローがいた。そして、、、、、

 

緑谷「砂漠?」

 

そう周りの景色が先程の鬱蒼とした森ではなく、完全なる砂漠になっていたのだ。

 

ヴァレンタイン「転送でもされたのか?」

 

ヴァレンタイン先生がそう言った。だがそうなら理解は出来る。この万田露亜、開発が進んでおらず、また特殊な気候状況により色々なバイオームが存在していたのだ。そして砂漠も万田露亜東南に確かに存在していたのだ。

 

承太郎「この砂の感じを見るに、、、、万田露亜東南の砂漠で間違いはなさそうだな、、」

 

承太郎はスタープラチナでその砂を観察し、結論を述べた。だがそれがわかったとしても現状どうにもならない。

 

緑谷「障子君、、、複製腕の目で先は見える?」

 

障子「いや試したが、、、当分先まで砂漠が続いているな。だが後ろは森のようだな。恐らく万田露亜外の森だな、、、」

 

障子のその言葉を聞いて何人かのヒーローと警察が動き始めようとする。

 

「そんな砂漠のど真ん中なら、、、とにかく前に進むしかねぇよな。」

 

「確かにな。」

 

そしてその数人は歩みを進め出す。

 

エクトプラズム「お前達!迂闊に進むなッ!!」

 

エクトプラズムがそう忠告した時だった!!

 

ビュンッ!

 

突如何かが地面から飛び出した。だがそれは一瞬で消え、何だったのかわからない。歩みを進めていたヒーローや警察は止まっていた。

 

芦戸「今の何だったんだろう、、、、あのぉ皆さん、、どうしたんですか?」

 

芦戸は進んでいた人達が不自然に止まり何も言わない事に違和感を感じた。そして前に出ようとする。その時!

 

承太郎「動くなッ!!」

 

承太郎がそう怒鳴った。そしてその瞬間!

 

ブシュゥゥゥゥゥゥ!!!

 

進んでいた人達の頭から突如大量の血飛沫が噴出した。そして地面に倒れていく。

 

芦戸「へ?え?」

 

葉隠「いや、、、、いや!!」

 

砂藤「嘘だろ、、、」

 

A組の面々は目の前の状況に言葉を失ってしまう。学生の身、まだ人の死ぬところなど見てはいなかった。

 

ポルナレフ「てめぇら耐えろ。承太郎の言う通り動くんじゃあねぇ、、、、じゃなきゃあ死ぬぞ。」

 

慌てて今にも走り出しそうな何人かにポルナレフがそう言った。その言葉を聞き我にかえり、皆が動きを止める。そう振り出しだ。

 

天喰「一体、、、何が起こってるんだ、、」

 

天喰は息を荒くしながら周りを見て言う。どこから攻撃されたかすらわからない。完全に敵の罠にかかってしまっているのだ。すると

 

承太郎「相手は恐らく振動か何かを察知して俺達に攻撃を仕掛けてきている。」

 

承太郎がそう言ったのだ。緑谷はそれに対して言う。

 

緑谷「で、、、でも!障子君の個性で見れる範囲には誰もいなかった、、、そんな距離から僕達の振動を察知するなんて、、、、、もしかして2人組の敵?1人が探知系の個性でもう1人が攻撃した方とか、、、」

 

緑谷の話を聞いて周りの人は納得していた。確かにそれなら納得出来ると、だが、、、

 

承太郎「いや、恐らく敵は1人。そして振動は、俺たちが歩いた時の砂への振動だな。」

 

承太郎は緑谷の説を真っ向から否定する。緑谷、嫌周りの何人かは理解できていなかった。

 

エクトプラズム「空条君、、、何故君はそう思うんだい?この攻撃が1人でとは、、」

 

エクトプラズムがそう言っている途中ヴァレンタインが口を挟んでくる。

 

ヴァレンタイン「いや敵は1人だ。空条少年の言う通りね。察知と攻撃までの展開があまりにも速すぎるのがその理由だ。2人で協力しているならどんなに待機していても、察知→報告→攻撃と一手順踏む事になるからな。」

 

ヴァレンタインがそこまで言うと周りは一応納得していた。承太郎も『先生の言う通りだぜ』と言った。だが、、、、

 

芦戸「それにしてもだよ、、、障子の個性でも見えない所からの察知なんて、、個性じゃなきゃあわかるはずないよ。」

 

芦戸がそう言う。だが実際問題その通りである。個性が攻撃の個性と考えるとやはりこの察知はおかしいと感じる。すると承太郎が言う。

 

承太郎「個性だけじょあ測れないものもある。この世界、何があったっておかしくはないんだぜ。」

 

その言葉を聞いて芦戸はハッとする。そして気づく。この世界にはまだまだ未知のことが多すぎるのだと。それは今助けに向かっているクラークの存在からも窺えるのであった。

 

承太郎「とにかく、まずは俺の考察が正しいか、そして相手がどうやって攻撃しているのかキチンと確かめさせてもらうぜ。」

 

承太郎はそう言って手に持っていた石を自分の前方の砂の上に投げ捨てる。すると!

 

ビュオンッ!!

 

石が地面に落ちた瞬間に何かがそれを破壊した。そう承太郎の言った砂の振動での察知はほぼ正解のようだ。そして、、、、

 

承太郎「成る程、、、攻撃してきたのはこいつだったわけか、、、」

 

承太郎達は目にした。今自分達の目の前に現れたソレを。最初に多くの人を殺したソレを。そうそれは、、、

 

緑谷「まさか、、、、水?!!」

 

意外!それは水だった!!するとその水はすぐに地面に下に消えていったのだ。

 

承太郎「さぁ、、、、敵の攻撃方法は理解できた。それじゃあ次はどう切り抜けるか、、、、だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その場から大分離れた砂の上

「何にも当たらなかった、、、、攻撃手段を見破られたのか?」

 

そこには1人の男が座り込んでいた。手には杖のようなものを持っていて、それを地面につけていた。そして杖は自分の頬に接触していた。

 

「どうやらこのンドゥールが音で探知してる事に気づいたようだ。フフフッ!気づいた所でどうなるわけでもないが、、、、フフフフフッ!ハッハッハッハッハァ!」

 

ンドゥール 個性:水の悪魔(ゲブ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァレンタイン「まずは敵の発見が優先という所か、、、、だが一体どう見つけるべきか、、、」

 

緑谷達は砂漠のど真ん中、何も出来ずにいた。するとエクトプラズムが口を開く。

 

エクトプラズム「私の分身を使って探索を試みるか、、、、、」

 

エクトプラズムの個性は分身。出した分身は幾ら破壊されても本体には影響を及ぼさない。この状況において打ってつけな個性だ!するとエクトプラズムは分身を飛ばす。だが!

 

バシュンッ!!

 

エクトプラズムの分身は一瞬にして全て消し去られてしまった。

 

エクトプラズム「やわなわけじゃあないんだがな、、、」

 

そしてまた完全に動けなくなってしまった。

 

ヨロイムシャ「完全な四面楚歌だな、、、」

 

ヴァレンタイン「そのようだなヨロイムシャ。」

 

芦戸「どうするよこれぇぇぇ、、、」

 

葉隠「動けないよぉ、、」

 

砂藤「不味いことになっちまったな、、、」

 

そんな中、緑谷はずっと考えていた。この状況を打破する方法を!!

 

緑谷(どうする??一体どうする?!敵は砂の振動でこちらの行動を把握してる、、、なら空を飛べたら大丈夫だけど、、ここには飛べる個性の人はいないし、、)

 

そう、確かに緑谷の言う通り空中を移動できれば敵には探知されない。だがどうにかしてそれに近い事が出来ないか模索する。そして!

 

緑谷「これだ!!」

 

緑谷の頭の中に一つの考えが浮かび上がった。その声に他の皆も反応した。

 

緑谷「危険はあるけど、、、ここで停滞してるよりは可能性があるし、一番安全な方法だ!」

 

エクトプラズム「お、、落ち着くんだ緑谷君!一体何が?」

 

エクトプラズムがそう言うと緑谷は先生の方を向いてある質問をする。

 

緑谷「エクトプラズム先生!先生の必殺技、、、、ジャイアントバイツって今も出せますか?」

 

エクトプラズム「ジャイアントバイツか?まぁ出せるには出せるが、、、、、あの攻撃には数発しか耐えられないぞ。」

 

すると緑谷は『むしろそれだけ耐えられれば完璧です!』と言って話を続ける。

 

緑谷「正直賭けになるけど、、、ここを抜けるにはそれしかないと思う!」

 

その目には黄金のような意志が見て取れた。そして緑谷は夢中で作戦を話始める。

 

緑谷「敵は空条君の言う通り砂でこちらを探知してる。なら空を飛べたりすれば探知から抜け出せる筈だ!」

 

葉隠「確かにそうだけど、、、」

 

芦戸「飛べる個性の人って、、、」

 

芦戸達は天喰を見るが、天喰は頭を横に振った。どうやら翼系のものは食べてきていないらしい。

 

緑谷「そう、天喰先輩が駄目な以上は飛べる個性の人はここにいない。」

 

緑谷はそう断言する。皆が『それじゃあ、、、』という感じの顔をすると緑谷はもう一度話始める。

 

緑谷「でも飛んでいくことは出来る!!」

 

すると周りに『飛んでいく?』という感じの疑問の空気が流れる。緑谷はそのまま説明を続ける。

 

緑谷「そのままの意味だよ!それに先生のジャイアントバイツが必要なんだ!先生のジャイアントバイツに乗って一気に僕の個性で跳ぶ。」

 

そこまで緑谷が言うと障子が疑問の声を上げる。

 

障子「だが緑谷、、、相手がどこにいるかもわからない中飛んでいくというのは、、」

 

障子の疑問はその通りのものだった。周りの人もそこに疑問を持っていた。すると緑谷は言う。

 

緑谷「そう、そこが1番の賭けなんだ。でも一応予測は立てられる。障子君の言う通り後ろに見える森は多分万田露亜外、、、なら僕達が向いてる方向正面は万田露亜の中心に向かう筈。DIO達がいる場所も敵の場所もわからないけど、、、、、可能性があるのは中心に向かう事だと思う。」

 

緑谷が言うと少しの間沈黙、嫌それぞれが思考を始めた。するとポルナレフが口を開く。

 

ポルナレフ「だがよぉ敵をどう見つける気だ?確かにあっちに敵がいるかもしれないし向かうべき方向かもしれねぇ、、、、だけどこの砂漠がどこまで続くかもわからねぇし、、、索敵系の個性がねぇとキツいんじゃねぇか?」

 

緑谷はそのポルナレフの言葉を聞いて頷いた。

 

緑谷「ポルナレフさんの言う通りこの先に飛んでいっても敵が見えるかはわからない。だから、、、、」

 

その時緑谷はある人物の方を向く。

 

緑谷「"空条君"君に一緒に来て欲しい!」

 

その瞬間承太郎は緑谷の目を見た。すると緑谷はそのまま承太郎に話しかける。

 

緑谷「ここにいる人で探知系の個性、、、又はそれに近い個性の人は障子君と空条君だけ、、、、」

 

承太郎「確かに俺の個性は探索にも使える、、、、障子までとは言わなくてもそこそこの距離は確かに見える。だが何故?」

 

承太郎がそう問いかけると緑谷はそれにもキチンと答える。

 

緑谷「確かに障子君の方が索敵能力は高いかもしれない、、、、でももしもの時、障子君より空条君の方が遠くにぶっ飛ばせる。」

 

『ぶっ飛ばせる????』

 

その場にいた者達からはそんな声が上がる。緑谷はすぐさまそれの説明を始める。

 

緑谷「遠くに飛んでいった時、結局敵が見つからなかったら、、、、見つかっても届かず着地した所を攻撃されたら、、、、そんな時に僕の個性で空条君を投げ飛ばす。そしたらもっと距離は稼げる。そう最終的に、、、、全部賭けなんだ。」

 

障子君を投げるより空条君を投げる方が飛距離が伸びると思ったんだと緑谷は付け足した。すると緑谷は承太郎を見て言う。

 

緑谷「どうなるかはわからない、、、でもこれが一番可能性があると思う。手伝ってくれる、、、空条君。」

 

そこまで言うと周りが静まり返る。それ以上にいい案も浮かばないからだ。すると承太郎は緑谷を見て少し微笑んだ。

 

承太郎「中々面白い奴だぜ緑谷出久。いいぜ、乗ってやるよ。てめぇの賭けによおッ!」

 

そうして大きな賭けが始まる!!




ということで今回はンドゥール登場!これから何人もジョジョキャラ登場していきます!それでは!


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第68話:流星

Dr.ストレンジ2観てきました!!サムライミでしたね笑 個人的には好きな作品ですが、手放しに神作!と言える感じではなかったかな?そしてピースメイカーは相変わらず面白い!それでは!


作戦行動が決まってからは素早かった。エクトプラズムはジャイアントバイツの準備を行い、緑谷はタイミングを見計らう。そして、、、、

 

緑谷「今!」

 

緑谷の言葉と同時にジャイアントバイツが出現する。それと同時に緑谷は承太郎を掴みジャイアントバイツの背中を走っていく。だがその瞬間、すかさず砂の中から水が迫ってい来た。だが!

 

芦戸「アシッドフェェル!!!!」

 

ヒーロー「ふん!」

 

水の攻撃を芦戸がヒーロー遠隔組が防いでいく。そして

 

障子「次は左からだ!その次に右!」

 

障子は複製腕を使って巧みにサポートしていった。すると緑谷は体にワンフォーオールを纏わせる。

 

緑谷(ワンフォーオールフルカウル30%!!)

 

その瞬間ジャイアントバイツは消滅して緑谷は空高く飛んでいった。一つ目の賭けに勝ったのだ!

 

葉隠「成功だぁぁあ!!!!」

 

障子「やるな緑谷!」

 

ポルナレフ「中々やるじゃあねぇの。」

 

緑谷はどんどんと砂漠の奥に飛んでいく。その時だった。

 

承太郎「居たぞ緑谷。右斜めの方向だ。」

 

承太郎はスタープラチナを使い遠くの敵を視認した。第二の賭けにも勝利だ。だが、、、

 

承太郎「やっぱりこの距離だと奴にはとどかねぇ。」

 

そう距離がやはり足りなかったのだ。だが、、、、

 

緑谷「それじゃあ作戦通りッ!」

 

これは想定内の事!元々計画していた通り、承太郎を飛ばすのだ!緑谷は承太郎を掴み体にワンフォーオールを巡らせる。そして!

 

緑谷(ワンフォーオールフルカウル15%!!)「スマァァァァァシュ!!!!」

 

ドグォォォォォォオン!!!!

 

その瞬間とてつもない音と共に雲が裂けていく。

 

ンドゥール「何だ?何かが飛ばされた、、、向かってる方向は、、、」

 

承太郎「オラァ!!!!!」

 

ドグシャァァァァァァン!!!

 

警戒した時には承太郎のスタープラチナが飛ばされた威力を殺さずンドゥールの顔面を殴り、ぶっ飛ばしていたのだ。

 

ドッゴォォォォン!!!

 

ンドゥールは後方にぶっ飛ばされる。

 

承太郎「やっと見つけたぜ、、、、水の悪魔。」

 

するとンドゥールは血を吐きながら立ち上がる。

 

ンドゥール「その声は、、、その足の大きさは、、、空条承太郎か、、」

 

そう言うとンドゥールは杖を頬に当て、座り込む。

 

ンドゥール「だが一撃でとどめをさせなかったのが貴様の敗因よ!」

 

ビュオンッ!!

 

一気に地面から水の攻撃が迫ってくる。だが!

 

ダッダッダッダッダッ!!

 

攻撃した位置から横に回りながらンドゥールに向かってくる音がした。

 

ンドゥール(承太郎ッ!どう移動しようが私の攻撃からは逃れられないぞッ!!)

 

ンドゥールは瞬時にその音に反応し、水の攻撃を方向転換させた。だが!

 

ンドゥール(何故だ?擦りもしないッ?!どういう事だ、、、まさか!!)

 

その時ンドゥールは気がついた。その音が普通の足音とは違い音の広がりが弱かったことに!

 

ンドゥール(まっ不味い!何か小物を規則的に投げたのかッ!私としたことがッ!!)

 

だが承太郎の攻撃が来ない。ンドゥールは杖に耳を置きよく周りの音を聞く。相手の位置を再度確認する為だ。

 

ンドゥール(動いていない?どこかでじっとしているのか?奴の作戦か?!どこだ承太郎!一体!一体何処にいるのだ、、承太郎!!)

 

承太郎(ここだぜ。)

 

承太郎はンドゥールの真後ろに立っていた。するとンドゥールは水を周りで動かす。その時その水に影がかかった。

 

ンドゥール(ハッ!)

 

そして後ろを取られたことを察知する。

 

ンドゥール「そうか、、、そこまで近づいていたとは、、瞬時に個性を戻していなかったら既にやられていた、、、か。最早この杖で探知する必要はなくなったようだな、、」

 

ンドゥールはそう言うと持っていた杖を砂の上に立てる。

 

ンドゥール「この杖は帰る時に必要、、、」

 

するとその杖は支えの力を失い、ゆっくりと倒れ始めた。そして!

 

カランッ!

 

杖が倒れた音と同時に承太郎のスタープラチナが拳を握り迫る。ンドゥールの水も迫っていく。

 

スタープラチナ「オオオオラ!!!」

 

スタープラチナの拳は一直線にンドゥールに向かっていく。その拳のスピードは凄まじく、あっという間にンドゥールの心臓部にめり込んだ。

 

ンドゥール「グハァ!!」

 

ンドゥールは大量の血を噴き出す。逆にンドゥールの攻撃はそれで少しずれ、承太郎の帽子をとばし頭を掠めるだけにとどまった。

 

承太郎「全く、、、危ねぇ野郎だぜ、、」

 

承太郎は落ちた帽子を拾い上げ頭に被る。ンドゥールは息絶え絶えで承太郎の方を見る。

 

承太郎「出血は凄いが俺はヒーロー。安心しろ、致命傷じゃあねぇ。」

 

そして承太郎はDIOの個性について聞こうとした。現状個性はまったくわかっていなかった。相手の個性を知らないで戦うのは不利であり、自殺行為だ。正直何よりも知りたい情報だった。だがその時だった!ンドゥールは承太郎を見て笑みを浮かべる。そして!

 

ドシュンッ!!!

 

何と自分の個性で自分の頭を貫いたのだ。

 

承太郎「バカなッ?!自分の個性で自分を!!貴様!なんて事を、、」

 

承太郎はそう言ってンドゥールに近づく。するとンドゥールは掠れた声で語りかけ始める。

 

ンドゥール「承太郎、、、お前、この私から、、DIO様の個性を聞き出そうと考えてたろう?」

 

承太郎の思考は完全にンドゥールにバレていた。そしてンドゥールは続ける。

 

ンドゥール「あの方にとって不利になることはな、、フッフッフッフ!」

 

承太郎「DIO、、てめぇ何だってそんなにしてまでDIOに忠誠を誓う?死ぬほどにか?」

 

承太郎は死にかけのンドゥールにそう問いかける。

 

ンドゥール「承太郎、、、俺は死ぬのなんかは、、これっぽっちも怖くないねぇ、、フッフッ!だがあの人には、、俺が初めてあの人だけには殺されたくないと、、心から願う気持ちになった!その人は余りにも強く、深く、大きく、美しいぃ、、、、そしてこの俺の価値を、この世で初めて認めてくれた。この人に会うのを、、俺はずっと待っていたのだ、、そう思った。」

 

ンドゥールは笑みを浮かべながら承太郎に言った。すると右手の人差し指を立てて言う。

 

ンドゥール「死ぬのは怖くない、、しかし、、あの人に見捨てられ殺されるのだけは嫌だ!」

 

ンドゥールが血を吐く。そして最後に口を開いて言い放つ。

 

ンドゥール「悪には、、、悪の救世主が必要なんだよ、、、フフフフフ!」

 

するとンドゥールの手は力を失い地面に倒れた。そして死んでいったのだ。

 

緑谷「空条君!!!!」

 

その時緑谷がその場に駆けつけてきた。

 

緑谷「空条君!敵は、、、、」

 

緑谷は頭を貫いて死んでいるンドゥールを見て言葉を失った。そして承太郎の方を見る。

 

承太郎「勘違いするんじゃあねぇぜ、、、、こいつは、、自分の個性で頭を打ち抜いたんだ。末恐ろしい忠誠心だぜ、、、」

 

すると承太郎は杖を近くにやってやるだけして歩み始めた。

 

      ーンドゥール 死亡ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遺跡 爆豪サイド

爆豪「ここはいってぇ、、、、」

 

爆豪達は遺跡に飛ばされていた。周りには切島、瀬呂、麗日、尾白、相澤先生、13号先生、リューキュウ、クラストなどがいた。その時、目の前の柱に二人分の人の影を見つける。

 

相澤「おいそこのお前ら!一体何者だ!!」

 

相澤はその二人に向かって怒鳴る。するとその影の二人はのそりと柱から体を出して姿を現した。

 

「俺達に気ぃ配るのはいいけどヨォ〜、、、、」

 

「"上"気おつけな」

 

すると2番目に喋った方の男が上に向けて指を差した。それと同時に周りが暗くなる。上を眺めれば、、、

 

尾白「これってマジかぁぁ?!」

 

13号「だいぶ不味いですね、、、」

 

ゴォォォォォォォ!!!!!

 

麗日「"隕石"って、、、、」

 

爆豪「ふざけてやがんのかぁぁ?!!」

 

そう!それは隕石!!

 

ウエストウッド「プラネットウェイブス!!!」

 

ヴィヴァーノ・ウエストウッド 個性:流星群(プラネットウェイブス)

 

その瞬間30を超える隕石が一気に降り始めた。

 

ドゴォン!!ドゴゴォォォォォォォォォン!!!

 

クラスト「シールド!!!」

 

クラストは両手を合わせて巨大なシールドを張る。しかし、、、

 

クラスト「これじゃあ無理だと言うのか?!」

 

そう!段々とシールドにヒビが入っていき壊れかかっていたのだ。すると!

 

ビュオンッ!ドッゴォォォォン!!!

 

リューキュウの腹に隕石が直撃した。

 

リューキュウ「なんで?!」

 

リューキュウは血を吐きながら横に倒れる。周りが理解できていない中、切島だけはその状況を見ていた。その場で起こっていたのは、、、、

 

切島「何ィィィィ?!!隕石が、、、跳弾してるじゃあねぇか!!」

 

そう!隕石がシールドの外から中に反転して入ってきたのだ。中に入ってくる隕石を13号が吸収、爆豪が爆破、各々ギリギリで抑えていく。だが、、、

 

クラスト「何だあの隕石?空中で止まっているぞ?!」

 

クラストが突如それを見つけたのだ。空中で止まっている隕石を!そしてその隕石の横には人影が見えたのだ。さっきの男の一人だ。するとその男は隕石に触れ出した。

 

TOUCH!TOUCH!TOUCH!TOUCH!

 

サーレー「俺の個性はよぉ、、、物体の固定化。どんな物でもそこに固定することが出来る。」

 

サーレー 個性:固定(クラフトワーク)

 

すると隕石が奇妙な光を放ち始めたのだ。

 

サーレー「そして、、ちょこっとずつ指で叩くんだぜ、ちょこっとずつでも何回も叩けば固定されてるとこに力はどんどん溜まっていくからな、、、思いっきり殴っちゃあ駄目だ。狙いが正確じゃあなくなるし、相手に飛んでく方向がバレちまうからな、、、まぁ隕石の場合関係ねぇが、、そして、、、、解除する!!!」

 

その瞬間隕石が溜められたパワーを一気に放出し、とてつもないスピードで迫ってくる。

 

クラスト「不味い!!シールド全開!!」

 

瞬時に最大シールドを展開するも、秒で破壊されてしまう。だがその時!

 

ドシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!

 

リューキュウ「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

リューキュウが竜化してその隕石を正面から受け止めたのだ。

 

相澤「リューキュウ!!」

 

リューキュウの手は熱でただれ一部の指は骨さえ見えていた。だが、、、

 

爆豪「速度を消したな、、、」

 

そう!速度を殺すことが出来たのだ。そして

 

リューキュウ「はぁ、、、はぁ、、、後は頼んだよ、、」

 

リューキュウはその場に倒れてしまった。

 

サーレー「面白くねぇことする女だなぁおい!ウエストウッド!隕石降らせろ!」

 

サーレーはウエストウッドにそう呼びかける。だが!

 

ウエストウッド「無理だサーレー。イレイザーヘッドだ。」

 

そう相澤の目が赤く光り輝いていた。

 

サーレー「厄介だねぇ、、、」

 

相澤はその隙を利用し、一気に詰め寄っていこうとする。

 

相澤(あいつが隕石落としてる奴だな、、先に制圧する!!)

 

そして捕縛布を伸ばす。だがその時!!

 

瀬呂「先生あぶねぇ!」

 

相澤は自分の目の前まで迫っていた弾丸に気づく。

 

相澤「あぶっ!」

 

そして後退し弾丸を何とか避ける。だがそれで攻撃は終わらなかった。その銃弾は跳弾し、相澤の頭に向かって行った。だが!

 

ガギィィィィィィィン!!!

 

切島「いってぇええ!!でも、、俺でよかった。」

 

硬化した切島が相澤を庇ったのだ。そして銃弾は切島に当たり弾けた。

 

 

 

その場所の少し上にある遺跡

「硬化か、、、中々厄介。」

 

そこにはスナイパーライフルを構える盲目の男がいた。その男の手元にはハエが飛ぶ。すると、、、

 

「風が、、、ハエの動きだ」

 

そう言ってライフルの弾を手から離す。するとそのライフルの弾は下に落ち、ハエの羽を抑えたのだ。そしてまたライフルを構える。

 

「筋肉は信用できない、、皮膚が風にさらされる時、筋肉はストレスを感じ微妙な伸縮を繰り返す。それは肉体ではコントロールできない動きだ。」

 

するとジョンガリAは13号に狙いを定める。

 

ジョンガリA「ライフルは骨でささえる。骨は地面の確かさを感じ銃は地面と一体化する。それは信用できる固定だ。」

 

ドォォォォォン!!!!

 

そして銃弾が発射される。弾は真っ直ぐ13号に向かっていく。周りのヒーローがそれに気づき弾を防ごうとするが、弾は何かに当たり動きを変え、それを避けていった。そして、、、

 

ドォォォォォン!!!!

 

弾は13号とクラストを貫いたのだ。クラストと13号は血を流しながら倒れる。

 

麗日「13号先生!!クラストさん!!」

 

麗日は2人のもとに瞬時に向かう。腹部に穴が空き、スーツに穴が空き血を流しているが、命に別状はなさそうだ。

 

相澤(不味いな、、、敵は3人。だがこっちのプロはもう俺だけ、、、、非常に不味い。)

 

すると爆豪が話出す。

 

爆豪「あの銃弾、、、空中で曲がってやがる。」

 

切島はその爆豪の言葉を聞いて言う。

 

切島「つっても爆豪よぉ、それはわかってるじゃねぇか、、、、原因がわかんねぇんだろ?」

 

すると爆豪は切島を睨みつける。

 

爆豪「はぁ?原因なんて見てわかんだろうが!」

 

そう言う爆豪はあるものを指さす。そこには、、、

 

瀬呂「なんだあれ、、、」

 

尾白「衛星か?!」

 

そうそこには青い衛星のようなものが浮かんでいたのだ。

 

ジョンガリA 弾丸衛星(マンハッタントランスファー)

 

爆豪「急な戦闘や周りの粉塵、、、それで気付きにくくはなってたが、、、、」

 

すると爆豪はそれを掴んで爆破する。

 

爆豪「芋砂野郎のトリックはわかった、、、一気に叩くぞクソ共!!」

 

「おう!!」

 

A組の生徒達は完全に意気投合していた。そんな姿を見ていた相澤は心の中で思う。

 

相澤(俺も馬鹿だな、、、あいつらと近くにいて何で気づかなかった。そうだよな、、、あいつらもヒーローだ!!)

 

相澤は少し笑みを浮かべてから捕縛布を手に持ち言う。

 

相澤「俺は負傷者の方をみながら手前の2人の個性を消しておく!!てめぇら、、、」

 

すると相澤先生の目が赤く光る。

 

相澤「行ってこい!!!」

 

その瞬間

 

BOOOM!!!!!!!!

 

爆発が起こり爆豪が飛び出す。他の生徒も前に出ていく。

 

ウエストウッド「チッ!隕石が呼べねぇ!」

 

サーレー「こっちも出せねぇ、、」

 

二人は相澤の方を見る。相澤はニカッと笑みを見せ徴発した。するとその二人の方に麗日と尾白は向かっていった。

 

ジョンガリA「不味いな、、、あの二人の個性は消えたか、、」

 

ジョンガリAは向かってくる爆豪に狙いを定める。

 

ジョンガリ「だが無意味だな、、」

 

カチャン!ドッゴォォォォン!!

 

スナイパーライフルが発射される。すると!

 

ガギィィィン!!!

 

切島「行け爆豪!!」

 

ジョンガリA「チッ!」

 

切島が銃弾を受ける。爆豪は止まらず進んでいく。ジョンガリAはすかさずもう一発を放つ。爆豪は弾を避けるがその弾は跳弾しようとする。だが!

 

ギュオン!!

 

瀬呂「気をつけやがれよ!!」

 

瀬呂がテープで衛星を除く。ジョンガリAは弾を装弾しようとする。すると!

 

ギュオンッ!!ボォォン!!ボォォォォン!!ボッゴォォォン!!!

 

爆豪はジョンガリAの上空に現れる。ジョンガリAは爆豪を見ながら弾を装填する。爆豪は回転しながらジョンガリAに向かう。

 

爆豪「くたばりやがれぇぇぇ!!!!」

 

ジョンガリAは弾を装填し終え後ろに倒れながら爆豪に銃口を向ける。

 

ジョンガリA「風が流星の動きだッ!!」

 

ドッゴォォォォォン!!!!

 

その瞬間爆発音と銃声が混ざり合う。濃い黒煙がだんだんと晴れていくとそこには、、、

 

爆豪「はぁ、、はぁ、、、」

 

そこには掠った頬から血を流す爆豪とその爆豪に抑え込まれているジョンガリAがいた。

 

ジョンガリA「が、、が、、、、」

 

ジョンガリAは気を失った。

 

爆豪「震えたな、、、、」

 

ジョンガリA 再起不能(リタイア)

 

すると相澤は笑みを浮かべた後、残りの二人を見る。

 

相澤(厄介なスナイパーはやった、、、それならすぐにあいつらを叩くだけ!)

 

相澤は残りの二人の方に向かおうとする。その時だった!!

 

グシャァァァァァァ!!!

 

相澤の頰から大量の針が飛び出してきたのだ!

 

相澤「ぐはっ!な、、、、なんだ?!」




今回は戦闘回!次回もその次もその次も恐らく戦闘回です!それでは次回はあいつの登場!


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第69話:アイアンメイデン

今回は完全なる戦闘回です!1vs1の対決!それでは!


相澤はその場に倒れ込んでしまう。その頬は無数の針が貫いている。

 

相澤(一体何処からの攻撃なんだ?!)

 

相澤は辺りを見渡しながら敵を探す。

 

麗日「相澤先生!!」

 

すると相澤の異変に気づいた麗日が相澤に歩みを進めてきていた。相澤はそれにすぐさま気づくと麗日の方を見て叫ぶ。

 

相澤「離れろ麗日!!」

 

麗日はその声に反応して歩みを止める。その相澤の声色と、漂う空気で何も言えなかった。

 

相澤「敵の攻撃がなんなのか全くわかっていない!!それよりお前らは、、、、」

 

その時相澤は麗日の背後に立つ、黒服の男の存在に気がついた。

 

相澤「しゃがめ麗日!!」

 

相澤がそう言うと麗日はすぐさま頭を下げながらしゃがむ。そして相澤はすぐさま首に巻いた捕縛布を麗日の背後にいる男に向かって放った。だがその時!

 

ザグゥゥッ!!

 

突如相澤の腹部に鋭い痛みが走ったのだ。腹を見てみると、そこにはメスが刺さっていたのだ。麗日はそれを見てまた相澤に近づこうとするが、その時見た相澤の目の訴えで諦め身を引いたのだ。

 

相澤「速く行け麗日、、、お前は怪我人の所へ、、、、爆豪達にも伝えろお前らは残りの2人をやれってな、、」

 

すると麗日は頷いて走って行った。そして相澤は目の前にいる男の事を睨む。そう赤い目で個性を消したのだ。目の前の男は個性が使えないのに気づくと口を開く。

 

「これが抹消か、、、確かに中々厄介だ。」

 

男は白黒の横縞のズボン、黒のコート、白髪。背丈185cmぐらいの男だった。

 

「だがその捕縛布の射程は10〜20m、それさえわかれば、、、、殺り方は!!!できている!」

 

相澤「そうかよ、、、なら、、、やってみな!!」

 

そう言って相澤は一気に捕縛布を前に放つ。だがその捕縛布は簡単に避けられ、男は相澤に向かって走り迫っていった。

 

相澤(あの動き!個性任せの奴の動きじゃあねぇな、、)

 

男が拳を握りストレートを打ってくる。だが相澤もそれに反応してすぐさま捕縛布でその迫ってきた腕を絡めとる。そしてそのまま捕縛布で拘束しようとするが、、、、

 

ガクッ!!

 

男に膝を蹴られ体制を崩す。そして捕縛布が緩んだ所を!

 

ドドドンッ!!

 

眉間、肋骨、溝打ちの3箇所に瞬時に突きを打たれる。

 

相澤(こいつッ!!人を殺す為の技を知ってやがる!!)

 

相澤はその攻撃で意識を削がれ吐血する。だが意識は保ち、すかさず一気に捕縛布で拘束した。

 

リゾット「流石だな、、」

 

だがこの男も只者ではない。男は足元の石を蹴って正確に相澤の目にぶつけたのだ。それにより相澤は目を閉じてしまう。そう個性が切れてしまったのだ。

 

相澤(不味い!目を!!)

 

その時!!

 

ズシャァァァァァ!!!

 

さっきとは逆の頰から突如針が飛び出してきたのだ。針は相澤の頬を貫く。すると男は拘束を外れ姿を消した。

 

相澤(くそっ!一体何なんだ?!)

 

すぐさま周りを見渡すが男の姿は全くなかった。その時更なる異変が起こった。

 

相澤(何だ?喉に何か、、)

 

ゴハァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

そしてその瞬間相澤は口から大量のカミソリの刃を吐き出した。どれも血濡れている。

 

相澤(何だ?!また金属が、、、)

 

すると相澤は膝をつく。息は荒くなっていて視界が朦朧とする。

 

相澤(何だ?、、血は出てるが、、、、それにしても貧血が激しい、、それにこの金属、、さっきから針にカミソリの刃、、、いや、、待てよ、、、貧血、、金属、、まさかッ!)

 

その時相澤は相手の個性の予測をつけた。そしてそれに冷や汗をかき、そうでないことを祈る程だった。

 

相澤「てめぇの個性、、、まさかとは思うが、、磁力か何かを使った物で、、俺の血液中の鉄分を操ってるってとこか、、」

 

相澤がそこまで言うとどこからともなく男の声が聞こえてくる。

 

「流石だな、、、当たりだ。」

 

その答えを聞いて相澤は内心絶望していた。考えるだけで最悪な個性だ。すると男は言う。

 

「だが、、我がメタリカの正体を知ったところで、、、もう遅いんだぞ。すでにお前は、、出来上がっているのだからな!!」

 

リゾット・ネェロ 個性:鉄分変化(メタリカ)

 

その瞬間相澤の喉にまた何かが作られていく。喉に感じるその形、その大きさで何が作られているのかを察してしまう。

 

相澤(最悪だッ!とんでもねぇ奴だ!!)

 

そして段々とそれは皮膚越しに見えて来る。遂には外から見てもそれが何かがわかるまでになった。そうそれはハサミ!!しかも皮膚の下で開き始めたのだ!

 

相澤(このままだと首が切断されるッ!!)「くそッ!仕方ねぇ!」

 

すると相澤はさっきの針を使って喉をさし、強引にハサミを首から取り出したのだ。勿論血は吹き出し、気分が悪くなる。周りを見るがやはり誰もいない。

 

相澤(奴が見えないのは恐らく体に砂鉄かなんかをつけて擬態してるから、、、、だが)

 

相澤は先程自分の首から取り出したハサミを持つ。それを手のひらに置くと、何とハサミは一定の方向を向いた。その瞬間相澤の額にカミソリの刃のような跡が出現する。

 

相澤「お前の個性が磁力を扱う個性なら!これがお前の位置を指し示す!そして、、、、そこだなッ!!」

 

すると相澤は持っていたハサミを指し示した方向にぶん投げる。そう、一か八かの賭けだったが、この相手の個性は磁力を扱う物と仮定した。そしてそうならば個性発動で磁力が発生し、その方向に金属は反応しする。それは相手の攻撃もその方向から来ると言う考えだった。そして何とその考えは正解だったのだ。だが!

 

リゾット「それをやると思ったよ。」

 

リゾットの声が突如背後から聞こえて来たのだ。

 

リゾット「お前程のヒーローなら気づくと見越していた。磁力は鉄を引っ張る。その力の方向を探知すれば俺が見つかるって考えた訳だ。だがな、、残念だったな。」

 

するとハサミはある所で止まった。そこには、切り離されたリゾットの足があったのだ!

 

リゾット「それは!俺がぶった切って置いておいた足の中の個性の磁力だ!」

 

相澤は息を切らしながら声のする方を見る。だが敵は相変わらず見えない。そして改めて実感する。

 

相澤(不味いなコイツ、、、、普通のヴィランじゃあねぇ、、やるっていったらやる。本気の奴だ。こいつは勝つ為には自分の身を捨てる覚悟と、、、強すぎる信念のような、、凄みがある!!)

 

すると相澤の額のカミソリが大きくなり始めた。そして

 

グシャァッ!

 

額からカミソリが突き破ってきた。相澤は苦痛の声を上げる。血は少し黄身がかっていた。

 

相澤「くそッ!!、、、黄身がかってきやがった、、」

 

相澤はその血を見て現状を完全に察知する。

 

リゾット「鉄とは、、ほうれん草のような野菜やレバー肉に多く含まれる栄養で、血液に密着している重要な物質。お前も知るように、、鉄分が一気に体外に出たらどうなるか、、、」

 

相澤は大きく息を吸おうとするが中々上手く息を吸い込めない。そうやって息が荒くなっていく。

 

リゾット「血が悍ましい黄色になって死ぬ!!そして鉄は酸素を捕まえて全身に送る、、、つまり!!既に鉄を大量に失ったお前は!息を荒くとも酸素が体に全く取り込まれていない!!」

 

相澤はゆっくり立ち上がろうとしながら捕縛布を握る。

 

リゾット「死ぬ前に体が死人になって死ぬのだ!さてと、、、これから俺はどっちにしようかな。」

 

そう言ってリゾットは動き出す。

 

リゾット「お前が屁張るのを待つか、、それとも既に時間切れだから、、トドメを刺しにいくか。」

 

相澤は思考を研ぎ澄ます。

 

相澤(どうやったらアイツに勝てる?!どう個性を消すか、、、まず消した所で勝てるのか?相手は殺しのプロだ、、もっと確実な、、、、確実に勝てる道は、、)

 

その時、周りに何か砂のようなものが浮き上がっていく。

 

リゾット「鉄分は、、、周りの砂や植物にも含まれる。」

 

すると周りに浮き上がったその鉄分がメスに変化したのだ!!そして一気に相澤に向かって飛んでいったのだ。相澤は何とかメスを避けようとするが、、、

 

ザグッ!!ザグザグッ!!

 

何本かのメスが背中や腹に刺さってしまう。だがその時相澤は笑みを浮かべた。そして

 

相澤「出来たよ、、、てめぇをぶっ倒す策が、、、」

 

作戦が完成したのだ!!

 

リゾット「何を世迷言をッ!楽しみだぞッ!お前がこのまま死んだ後!どんな顔になって死ぬかが楽しみだッ!!」

 

そうリゾットが言った時、相澤の真上から大量のメスが迫ってくる。だが次の瞬間、そのメスは全部相澤の少し横に落ちて行った。リゾットはその状況を理解出来ない。すると相澤が何かを捕縛布で振り回し始める。それは!

 

リゾット「俺の足かッ?!」

 

そう!それはリゾットが切り落とした足だった。

 

相澤「てめぇの足は鉄を引きつけた、、、ってことはメスはその方に先に飛んで行くよなぁ!」

 

リゾット(不味い!切り離した足が仇になったか!すぐに個性の解除を!!)

 

だがその時にはもう遅かった。相澤が振り回したリゾットの足は、砂鉄を纏い身を隠していた本体の足に引き付けられ、、、

 

ガシィィィィィィィィィン!!!

 

本体とくっついたのだ!!

 

リゾット(しまった!!やはりこれを!!)

 

そう相澤はこれを狙ったのだ!!切り離した足が本体とくっつくことで場所を教えるのを!!そして相澤はリゾットに迫り拘束しようとする。だが!

 

ダンッ!!

 

今の血を失い、体がボロボロになっている相澤にはリゾットを拘束することは出来なかった。そう逆に腕を絡め取られ地面に叩きつけられる。

 

リゾット「見事だ!だがなぁ、、、個性を消されていても今の貴様にやられる事はないッ!」

 

そして刻一刻と相澤の個性の制限時間が迫っていく。個性が切れてしまえばその瞬間でTHE ENDだ。どうにもすることは出来ない。だが、、、

 

リゾット(何故だ?この男、、、目が死なないッ!!むしろその目は、、、まるで黄金のように!!)

 

そう!相澤の目は死なず、黄金のように輝いていた。そして笑みを浮かべる。

 

相澤「どうやっても今の俺じゃあ、、、、てめぇに勝てねぇってのはわかってる。だからこそ、、こうなった時の対策を何もしてないとでも?」

 

その瞬間だった。一気に捕縛布の温度が急上昇していった。

 

リゾット(何だ?!急に暑く!!はッ?!)

 

ギュルンッ!!

 

すると足に巻かれていた捕縛布を起点に捕縛布が一気に体全体に纏わり付き始めたのだ。

 

リゾット「これは、、、」

 

相澤「形状記憶合金、、、、ニチノール合金だ。」

 

そう相澤が今行ったのは熱せられ、元の形に戻るニチノール合金製の捕縛布を使った拘束だった。

 

相澤(まさか生徒の案に助けられるとはな、、、、念の為スタークに頼んでて正解だった、、)

 

そして相澤は立ち上がりリゾットに迫る。リゾットは拘束される前に向けた手を相澤に向ける。相澤の目はだんだんと震え今にも閉じそうになっていた。

 

リゾット(イレイザーヘッド!貴様の目が閉じた時、、、それが貴様の終わりだッ!!)

 

相澤(さぁ来るんだ!もっと近くに、、、、捕縛布の帰還範囲にッ!!)

 

そして相澤の瞼が閉じようとしたその瞬間!!

 

ギュルルンッ!!

 

リゾット「なっ?!」

 

リゾットを拘束していた捕縛布が一気に相澤の元に帰っていく。

 

相澤(新しい戦闘スタイルを考えるにあたってやっぱり必要だった、、、失った捕縛布を取り戻す術がッ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄英ラボ

トニー「捕縛布の回収?手放す事があるんですか?」

 

相澤「まぁな、、、、ニチノール合金製の捕縛布にそれを施して欲しい。」

 

トニーは作業をしながら相澤と話を進めていた。何か大きなアーマーを作っているようだ。

 

トニー「といってもですねぇ、、、先生の言う回収って自動的にとかですよね。それでニチノール合金製と、、、ちょっと厳しいかもですね。」

 

相澤「そうか、、、」

 

トニー「でも例えば、、、強磁性形状記憶合金とかを使えば、、、」

 

 

 

 

 

 

 

現在

相澤(完璧だなスターク!)

 

相澤は手に戻した捕縛布をリゾットの体に巻きつける。そして!!

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

そのままリゾットを地面に叩きつけた。

 

相澤「はぁ、、はぁ、、、本当に、、やばかったぜ、、、」

 

そう言う相澤の額からはカミソリの刃が飛び出していた。リゾットが気絶する瞬間、相澤に最後の攻撃を行っていたのだ。そして

 

バタァン!!

 

相澤はその場に倒れたのだった。

 

リゾット・ネェロ 再起不能(リタイア)




ソーの続編マジで面白そうでしたね!あの感じにゴアが出てくるとは、、、ということでまた次回!


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第70話:プラネットロック

今回も戦闘回!ちょい長めです。


遺跡

ウエストウッド「抹消が切れたなッ!」

 

サーレー「あぁ!!」

 

相澤の個性が切れ、個性を使えるようになった2人が動き出す。ウエストウッドは迫ってくる生徒達に隕石を向ける。

 

ウッド「プラネットウェイブス!!」

 

ボォォォォォォォォン!!!

 

麗日「危ない!」

 

瀬呂「おわっ!」

 

爆豪「チッ!死ねぇぇぇ!!!」

 

BOOM!!BOOM!!

 

爆豪は隕石に向かって爆破を行う。だがスピードが少し遅くなるだけで止まらなかった。

 

爆豪「クソがッ!」

 

皆が隕石を巧みに避けていく。そんな中、尾白と切島は隕石を避けながら2人の敵の方に向かっていった。

 

切島「行くぜ尾白ぉぉ!!」

 

尾白「あぁ!!」

 

2人がウエストウッドに迫っていく。すると!!

 

サーレー「クラフトワーク!!!」

 

青色のような見た目のビジョンが2人の方に現れ拳を向ける。

 

切島「スタンド型個性かよ!」

 

2人はそのビジョンの攻撃を避ける。そして切島は瞬時に上体を下げサーレーの懐に入ろうとするが!

 

ピシィィィィィィィン!!!

 

その瞬間切島の体が固まってしまったのだ。

 

サーレー「知らねぇのかぁ?!スタンド型個性ってのは瞬時に自分の元に戻せるんだぜぇ?」

 

そう!クラフトワークはもう既にサーレーの隣にいた。そう!そしてそれはつまり!!

 

切島「動けねぇ、、、、」

 

そう!切島はクラフトワークの能力でそこに固定されたのだ。するとサーレーは話出す。

 

サーレー「俺の能力は固定すること。お前は今その空間に固定された。お前が固定されたんだ。意味がわかるか?」

 

すると切島は最悪のことを予想する。するとサーレーは後ろの生徒の方に目線をやる。

 

サーレー「こいつの心臓は後数分で完全にここに固定されるッ!!その意味わかるよなぁ?!」

 

皆その意味を理解して言葉を失う。最初に口を開いたのは尾白だった。

 

尾白「ならすぐ様お前を再起不能にするだけだッ!!」

 

そういうと尾白は尻尾を使って接近し空中で回転しながら蹴りを入れようとする。だがそれも上手くは行かず、隕石が降ってくる。尾白は尻尾で木に捕まりそれを避ける。

 

ウエストウッド「俺を忘れるんじゃあねぇぞぉ?」

 

瀬呂「忘れてねぇよ!!」

 

瀬呂はそう言ってテープを伸ばし、ウエストウッドを拘束しようとするが!

 

サーレー「クラフトワーク!!!」

 

サーレーのクラフトワークがテープを叩きテープを固定する。

 

瀬呂「くそッ!マジかよ!!」

 

するとサーレーはテープに打撃を与え出始めた。それと同時にテープがどこか光り始めた。

 

爆豪「醤油顔!速くテープ切り離せ!!」

 

そう言いながら爆豪は瀬呂のテープを爆破する。その時!

 

サーレー「解除!!」

 

そんな掛け声と同時に固定されていたテープが一気に瀬呂の方に向かってきた。そして後ろにあった遺跡を破壊したのだ。

 

瀬呂「うっお危ねぇ!!サンキューな爆豪!」

 

爆豪「油断すんじゃあねぇ!!」

 

攻撃しようにも隕石が邪魔で中々前に進めない。攻撃に転じてもサーレーのクラフトワークが襲う。中々に厳しい状況だった。

 

尾白「クソッ!まだ耐えてくれ切島!」

 

切島「がっ、、が、、」

 

そうしてる内にも切島の体はどんどんと固定されていったのだ。

 

切島(マジでマジィ、、、俺が、、、、、足引っ張っちまってる、、)

 

すると隕石の数が増えていく。瀬呂はテープで屋根を作ったり、爆豪は向かってくる小さいのを爆破したり、他2人は必死に避けていく。

 

爆豪「クソッタレ、、、前に行けねぇ、、、、、なら、」

 

すると爆豪は地面に手を向け、、、

 

BOOOM!!!!!!!!

 

一気に爆破した。そして隕石の無い上空に飛んでいく。すると爆豪は両手を合わせ、、、、

 

爆豪「スタングレネード!!!」

 

そうしてヴィラン2人の目を奪ったのだ。生徒達は何をするかを察し目を閉じれたが相手は対応しきれなかった。そして

 

爆豪「爆発式カタパルト!!!」

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

爆豪はウエストウッドに爆破の勢いで接近しタックルをかまし、またそれを爆破で威力を増幅させた。

 

ウエストウッド「ぐはぁ?!」

 

ウエストウッドは後ろまでぶっ飛んでいく。そして爆豪はサーレーの方を見て手を構え、、、

 

爆豪「APショット!!!」

 

遠距離からの攻撃を開始した。

 

爆豪(あいつの個性上、接近するのは愚策だな、、)

 

だが!

 

サーレー「クラフトワーク!!!」

 

サーレーは前が見えない状況でクラフトワークを出現させる。そして、ラッシュでAPショットの弾を殴り空中に固定したのだ。

 

爆豪「なっ?!」(それも固定出来んのかよッ!)

 

麗日「嘘やろ、、、」

 

瀬呂「マジかよ、、」

 

サーレー「スタンド型個性の利点、、、それ

はこのスタンドも俺の目となり耳となること!」

 

だがそんな事をものともせず尾白は一気に下からサーレーの方に向かっていく。

 

尾白「おおお!!!」

 

その時!

 

サーレー「解除。」

 

突如尾白が走っていた足場が崩れ出したのだ。尾白はそのまま落下していく。そして

 

ボッゴォォォォォォォォン!!!!

 

爆発したのだ。尾白がその中から飛ばされてくる。

 

麗日「尾白君!!」

 

麗日は尾白の方に向かい安否を確認する。

 

サーレー「俺らがてめぇらの対策しねぇわけねぇだろうがよぉ〜個性の把握だってできてんだぜ。その足場は先に破壊しておいた足場、、、それを固定してたんだ。そして下には踏まれた瞬間で固定された地雷、、残念だなぁ!!」

 

爆豪はその隙に一気に距離を詰めるが隕石が降ってくる。

 

爆豪「くそっ!」

 

爆豪は隕石を避けるが

 

サーレー「解除!」

 

ビュンッ!ドッゴォォォォン!!!

 

爆豪「ぐはっ!」

 

さっき爆豪が撃ったAPショットの弾にダメージを与え爆豪に向けて撃ち返してきたのだ。

 

ウエストウッド「あのクソガキがぁぁ!!!てめぇぇらかかって来やがれぇぇぇぇぇ!!!俺はてめぇらに吐き気をもよおしてムカついてんだぁぁぁ!!!」

 

爆豪ら自分の爆破でダメージを負いながらも後退して尾白の方に行く。

 

爆豪「おい尻尾、、、てめぇまだ動けるよな、、」

 

そしてそう尾白に問いかけた。すると尾白は少し笑みを浮かべてから言う。

 

尾白「舐めるなよ爆豪、、、勿論さッ!」

 

すると爆豪もニィっと笑みを見せた。そして3人に言う。

 

爆豪「てめぇと俺であの固定野郎はぶっ潰す。だから麗日と醤油顔。オメェらで隕石やれ。」

 

瀬呂「あぁ、、、元々あいつはぶっ潰したかった!」

 

麗日「私も!」

 

そして全員が一気に前に出る。切島の体が完全に固定されるまで後5分。すると爆豪が爆発でサーレーに向かい始めた。

 

ウエストウッド「馬鹿め!隕石で!!」

 

するとウエストウッドに向かってテープが飛んでくる。そして手を拘束した。

 

ウエストウッド「くそっ!」

 

ウエストウッドはテープを切るために、そこに向けて隕石を放つ。その間に爆豪と尾白はサーレーに接近していった。

 

サーレー「クラフトワーク!!!」

 

スタンドが現れ拳を向けてくるが、尾白はその拳を的確に交わし!

 

BOOM!!!!

 

爆豪が爆破で牽制。そして一気に距離を詰める。だがその時!

 

爆豪「尻尾引けぇ!」

 

爆豪が大きな爆破を起こし尾白を後ろにぶっ飛ばした。

 

尾白「何だ?!」

 

すると尾白は気づく。そこら一帯に踏まれた瞬間で固定された地雷があったのだ。爆豪は瞬時にそれに気づきそれ含め大爆発をかましたのだった。

 

サーレー「残念だなぁ、、爆豪勝己。お前は良くやったよ、、、だがまぁお前は固定されたんだ。」

 

サーレーは爆破で怪我を負いながらも爆豪を空中に固定していた。

 

爆豪「ク、、ソ、が、、」

 

すると尾白が前に出る。一騎打ちだ。するとサーレーは自分の前で銃を構える。そして

 

ドォォォォォン!!!!タンッ!

 

それを発砲し、弾を空中に固定したのだ!尾白は訳がわからなかったがサーレーが口を開く。

 

サーレー「一騎打ちだ尾白猿夫。男の公正な戦いだ。」

 

そう、サーレーがやりたかったのは男の公正な戦い。そして一瞬で決着が着く戦いだった。するとサーレーはその銃弾を指で叩来始める。尾白は冷や汗をかく

。銃弾はだんだん力を帯び、光始めた。

 

サーレー「ちょっとずつなんだ、、、ほんの少しの力でな、、何回も叩くんだ。SOSのモールス信号打つみてーによぉ、、」

 

その瞬間尾白の汗が地面に落ちる。その瞬間だった!

 

サーレー「解除する!!」

 

ドゥゥゥゥゥゥゥン!!!!

 

銃弾がとてつもないスピードで放たれる。尾白はそれに真っ正面から走っていき!

 

ドギュンッ!!

 

銃弾を避けようとするが左肩を撃ち抜かれてしまった。左手はそれにより、力が入らなくなりブラブラとしている。だが!歩みは止まらない。そのままサーレーの目の前までやってきた!

 

サーレー「だが尾白猿夫!肩をやられたなっ!これで左手では攻撃出来ないッ!勝った!くたばりやがれぇぇ!!」

 

そういってサーレーはクラフトワークを尾白の左側に出現させ殴りかかったのだ。だが!

 

BOOOM!!!!!!!

 

突如爆発が起きたのだ。サーレーはその爆破で少し体勢を崩してしまう。

 

サーレー「何ッ?!」

 

爆豪「動けねぇでも爆破は出来んだろ!!」

 

その爆豪の方に意識をやっていたサーレーは咄嗟に危険を感じて前を向く。するとそこには尾白がいた。サーレーはクラフトワークで殴りかかるが、、、

 

グルン!

 

上から殴りかかる拳を上体を下げて避けられ、顎下を蹴り上げられる。

 

ドッゴォォォォン!!!

 

尾白はそのままジャンプし、尻尾を構える。そして!

 

尾白「尾弾逆鱗!!!

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!!

 

尻尾でサーレーを地面に向かってぶっ飛ばしたのだった。そしてその瞬間サーレーの意識は薄れていき、、固定された者たちが解放される。

 

切島「マジ死ぬとこだった、、、ありがとう尾白!!」

 

爆豪「おせぇんだ尻尾!」

 

サーレー 再起不能(リタイア)

 

 

 

 

 

 

 

麗日サイド

麗日(まだ足りんな、、、確実性をとらんと、、)

 

麗日はそう何かを考えながら隕石を避けていく。瀬呂と麗日は中々前に出る事が出来ずにいた。すると!

 

ウエストウッド「そろそろ決めっか、、、」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!

 

突如空が真っ暗になり、上を向くとそこには今までで一番大きな隕石が降ってきていたのだ。

 

麗日「あれ地面に当たるまでに消え切らんやろ!」

 

瀬呂「やべぇなマジで!」

 

すると瀬呂が両手を合わせる。すると肘の射出部が変形し始めたのだ。

 

瀬呂「この技使うと一定時間個性使えなくなっからやりたくなかったけど、、、、今はやるしかねぇ!!」

 

瀬呂は麗日の方を見て言う。

 

瀬呂「麗日!俺はこれ出したら当分動けねぇけどあの隕石は止めれる!後頼めるか?」

 

すると麗日はサムズアップをして言い放つ。

 

麗日「任せてッ!」

 

瀬呂はニッと笑みを浮かべると腰を下ろし隕石の方を向く。

 

ウエストウッド(なんだ?あの隕石を止めるって馬鹿か?)

 

ギャルルルルルルルルル!!!!

 

その時、瀬呂の射出部から凄まじい音が鳴り出し熱を帯び始めた。そして!!

 

瀬呂「塊王(マスキング)テープ!!

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

瀬呂の肘から凄まじい勢いでテープの塊のようなものが射出された。それは熱を帯び固まっていて、どこか隕石のようだった。

 

ウエストウッド「なんだッ?!」

 

ウエストウッドは状況が理解できなかった。すると隕石にヒビが入り空中で四散したのだった。

 

ウエストウッド「バカな?!!」

 

瀬呂「地面の近くまで落ちてきて脆くなった隕石より、、、どうやら俺の奴の方が上だったらしいな!」

 

ウエストウッドが目の前の状況に唖然としていた時だった。麗日が一気に懐に入ったのだ。ウエストウッドは咄嗟に拳を向けるが!

 

麗日「ガンヘッドマーシャルアーツ!!」

 

上手くカウンターを取り麗日はウエストウッドを押さえ込んだのだ。

 

麗日「ヴィラン確保!」

 

だが!その時!!

 

ウエストウッド「かかったなドアホ!!」

 

すると麗日は首と同時に左肩関節を締め上げられ右肩も上がらない状況にされる。完全に拘束されてしまったのだ。

 

麗日「くっ!」

 

ウエストウッド「この技はデッドロック!こいつには弱点が一つあってそれを俺はよく知っている。その右手で俺の大切なキンタマをつかまえる事だ!違う意味でならつかんで欲しい所だが、、、それさえ防御すればぁぁぁ!!!」

 

完全なる締め技を決めたウエストウッドはもっと強く麗日を締める。麗日の口からは苦痛の声が出て、瀬呂はすぐ様麗日の方に走る。だが!

 

麗日「待って!瀬呂君!」

 

麗日が瀬呂を呼び止めたのだ。

 

瀬呂「どうしてだ麗日!てめぇやべぇだろ!」

 

だが麗日は笑みを浮かべる。ウエストウッドはそんな麗日をもっと強く締める。

 

ウッド「あぁ〜大丈夫だぁ〜?俺のキンタマ握ってくれるってのかぁ?させねぇよそんなこたぁよぉ!!そしてぇぇ、、、」

 

すると空に隕石が現れる。

 

ウエストウッド「拘束した今!てめぇは終わりだ!!」

 

そして隕石がどんどん近づいてくる。

 

ウエストウッド「終わったぁぁあ!!!強いのはこの俺だぁぁあ!!!!」

 

その時!

 

麗日「解除!」

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

麗日の声と共に、向かって来た隕石の上から何かが降ってきてその隕石を破壊したのだ。

 

ウエストウッド「何ィィィィぃぃ?!!!」

 

麗日「あんたがずっとやたらめったら打ってた隕石、、、無駄にするわけないやろ。」

 

ウエストウッド「おいおいおいおい!!この空のはよぉ?!!」

 

するとそこには無数の瓦礫や隕石の残骸があったのだ。そしてそれが今まさに落下してきていたのだ!

 

ウエストウッド(不味い!あれは俺の操作がきかねぇ、、不味い!)

 

そんな状況にウエストウッドは遂デッドロックを緩めてしまった。麗日はその一瞬を逃さず、自分に無重力を付与して一気にそこから抜け出したのだ。

 

ウエストウッド「何ィィィィ!!」

 

麗日「決まった!!」

 

その時ウエストウッドは空から降って来た瓦礫などを体にくらっていった。

 

ウエストウッド「このクソアマぁぁぁぁぁ!!!!」

 

その瞬間空からの爆撃が止む。そして!!

 

麗日「ガンヘッドマーシャルアーツ!!」

 

瀬呂「気ぃ失いやがれぇぇ!!」

 

ドゴォォン!!

 

麗日が拘束したウエストウッドを瀬呂が地面に叩きつけたのだった。

 

ヴィヴァーノ・ウエストウッド 再起不能(リタイア)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

切島「おい尾白!!大丈夫か!!」

 

切島は倒れる尾白の方に行く。尾白は続いた戦いと地雷の爆破、隕石などでの怪我。それで倒れていたのだ。

 

尾白「おまえのほうが、、、大丈夫なのかよ、、」

 

切島「俺はあんなんじゃあやられねぇよ!」

 

尾白は笑みを浮かべて目を瞑る。切島は尾白の息があることを確認し立ち上がり、他の物がいる場所に向かった。

 

麗日「大丈夫瀬呂君?」

 

瀬呂「あぁ、、、個性はちょっと使えねぇが、、それよりお手柄だぜ麗日!」

 

麗日「えへへ、、、」

 

するとそこに尾白を抱えた切島と爆豪が現れる。

 

麗日「切島君達!」

 

瀬呂「おい!尾白大丈夫か?!」

 

切島は尾白を平坦な地面に下ろす。

 

切島「命に別状はねぇ。だが、、俺は、、、」

 

切島は拳を強く握りしめる。周りもそれを見て思う事があったそうだ。すると爆豪は話出す。

 

爆豪「動ける奴は速く先に行くぞ。止まってる暇はねぇ、、」

 

麗日「そっそんな!」

 

麗日がそんな弱気な声を上げると後ろから声が聞こえて来る。

 

相澤「嫌爆豪の言う通りだ麗日。」

 

そこには血を流しながらクラストに肩を借り、歩いてくる相澤がいた。

 

生徒「相澤先生!」

 

クラスト「すまない、、、私達プロが不甲斐ないばかりに、、」

 

相澤「全くだ、、、」

 

すると相澤は岩に腰掛ける。

 

相澤「正直ここでひくわけにはいかねぇ、、、いや簡単には引けないんだ。まずここがどこかも曖昧だし、戻っても殺される可能性は変わらねぇ、、、なら進んで早くアイツを倒さねぇと、、、、プロもボロボロ、、正直お前ら学生に助けを求めたいとも言える状況だ、、怪我人は待機して、、ゴホッ、、」

 

その瞬間相澤が息を切らし出す。血はまだ少し黄色がかっていた。

 

切島「相澤先生こそ大丈夫なのかよ!先生は下がった方が、、」

 

相澤「俺は下がれねぇ!てめぇらを見てねぇとならないからな、、俺だけは絶対に下がれねぇ、、」

 

麗日「先生、、」

 

そう言って麗日が相澤先生の方に手をやった時だった!!

 

ヒュンッ!!

 

一瞬にして目の前から相澤先生とクラストが消えたのだった。




次回あたり一旦閑話挟むかもです!それでは!


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閑話 監視する者

これは原作と関わりはありますがこれからは別に関わってこない話です。なのでプロローグと同じようなもんです。それじゃあ!


モニタースフィア

「Dr.マンハッタン、、、、ジョン・オスターマン博士が多元宇宙(マルチバース)を創造したようだな、、」

 

幾人ものモニターが突如生成された新しい宇宙。そしてそれに伴い発生した幾つもの多元宇宙(マルチバース)を見ていた。

 

「だが一体、、、、この宇宙はどこだ?」

 

すると一人のモニターが一つの宇宙を指差す。それはマンハッタンが融合した四つの宇宙の内の二つだった。その時!

 

「どうやら君達もことの重大さを理解したようだな。」

 

モニター達の目の前に一人の男が現れた。それは頭が大きくスキンヘッド、目が白目の男だった。

 

私はWatcher(ウォッチャー)。私たちの宇宙の監視者だ。

 

「君は確か、、、アマルガムの時の宇宙の者だな?」

 

するとウォッチャーは頷いた。モニターが監視するマルチバース(DCユニバース)とウォッチャーが監視するマルチバース(MARVELユニバース)は以前にも何度か交流があった。

 

「だが本当に一体何が、、、」

 

そう一人のモニターが言った時だった。モニターとウォッチャーの間に凄まじいエネルギー波が出現する。そしてそこから緑色のローブを着た男性が現れた。その男の名はスペクター!!

 

スペクター「モニター、ウォッチャー。そして君達それぞれのこの世界はコピーのような別世界だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある空間

その場所には一つの机と四つの椅子、そしてそれに座る者達がいた。それ以外は何もなく、無の世界だった。

 

「それで、、、何故Dr.マンハッタンの為に別のDCユニバースとMARVElユニバースを創造したんだい?父上、それとMr.Tha One Above All」

 

そう言ったのは金髪スーツ姿の男。そしてそれが問いかけた2人はタキシードのような服の老人と、金色に輝く男だった。

 

「私も聞きたかった事だ。差し支えなければ教えて頂きたい。」

 

そう便乗して尋ねたのは頭が三つあり、金色に輝く存在だった。するとスーツの老人の方が口を開く。

 

プレゼンス「それでは話そうルシファー、リビング・トリビューナル。」

 

金髪スーツの男はルシファー・モーニングスター。地獄の悪魔であり、プレゼンスの分体でもある。三つの頭を持つ金色の存在はリビング・トリビューナル。コズミック・エンティティという宇宙存在である。

 

プレゼンス「まず大前提に、この(・・)私達は本来の私達ではない。私達は私達だが、存在する場所と理由が違う。」

 

そこまで言うとプレゼンスに変わり、The One Above AllことTOAAが語り出す。

 

TOAA「ここの私達は一種の二次創作だ。本来の私達を利用して作られた私達。よってこの世界も私達の存在も本質的には本来の私達に影響がないというわけだ。」

 

そこまでTOAAが言うとルシファーは手にワイングラスを出現させてそれを一口飲む。そしてまた口を開く。

 

ルシファー「それでは今の私達は別の神なる手によって作られた操り人形だと?そしてその別の神が、あんたらを使って別のユニバースを創造し、更にオムニバースに干渉する力をDr.マンハッタンに与えた、、、これで正解かな?」

 

ルシファーがそう言うとプレゼンスは頭を横に振る。

 

プレゼンス「少し違うなルシファーよ。確かに事の始まりは別の神の仕業、、、、、だがそこからオムニバースに干渉しマンハッタンに力を授けたのは私達だ。」

 

プレゼンスがそこまで言うと次はTOAAが口を開く。

 

TOAA「私達という存在を認識し、その力の"設定"を意識してその神はこの物語を描いた。つまり神は私達という存在に干渉され、この物語を思いつき、ここに至るということ、、、」

 

ルシファー「つまりは間接的にオムニバースに干渉したと?」

 

そのルシファーの言葉に今度は2人で頭を縦に振ったのだ。するとここまで黙っていたリビング・トリビューナルが質問する。

 

リビング・トリビューナル「して、、、何故"オムニバース"に干渉してまで他の世界を持ってきて融合を?」

 

その言葉にTOAAは答える。

 

TOAA「一種の実験だよ。本来の私達では到底出来ない領域のことだ。"オムニバース"へ積極的に干渉し、新たな世界を作る。そこでどのような物語が誕生するか、、、、、そんな好奇心じみた実験だよ。」

 

TOAAがそこまで言い切るとリビング・トリビューナルは口を閉じた。

 

ルシファー「それでこれからは?」

 

ルシファーがその沈黙を破りそう問いかけた。

 

プレゼンス「ただ監察(ウォッチ)するだけだ。こちらから干渉はしない。(ジョン)と同じようにな、、、、」

 

そうして4人はその場から姿を消したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで読んだ君に面白い質問をしよう

    君と私のどちらが

       よりリアルか?

 

  "そんなの決まってる"と思うだろう だが違う

例えば君の名前を知っている者は何人いる?

 

百人?千人?五千人?

 

          君の顔を見たことがあり、区別がつく人間は何人いると思う?

 

 

   思っているより少ないぞ

 

私が誰かって?    私は1944年に作られたキャラクターだ      考えてもみたまえ

 

    何百万人という人々が私の名前を知り、私の顔を見てきた その半分くらいはおそらくもう死んでるがな

 

  だが  私はここにいる

 

              ああ、確かに君のように実体のある肉体は持ち合わせておらんよ

 

     だからといって、私がリアルではないと?

私は肉体を必要としない 私を描く作者達の頭の中に綿々と生き続けるのだ

 

   声帯を持ってはおらんが 君には私の声が聞こえているだろう

 

 

     もう君の頭の中に入りこんだぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも    概念には媒体がないだろ!?

 

          またも不正解だ

概念こそが媒体なのだよ

       我々

こそが神で     君たちが傀儡だ

 

                人間が1人でもいればそこに数百の我々がいる

 

      この小説を読んでいる君は自分の立場が上と思っている

 

      だが君は私の

 名前を発音すらできない

 

       やってみたまえ

  MXYZPTLIK

 

一分後、一時間後、一日経ったのち、あるいは一ヶ月後か一年後・・・・・・

 

  私は君の頭の中に再び現れる

 

といっても今の私は小説の文字で姿はないのだが

 

   それは君の得意のインターネットででも調べてくれ    だが疑う余地もなく

 

  君のことなど、私は覚えてもいないだろう

 

確かにバカげてはいるし、これは私が登場する

   ある漫画の言葉だ     だが

 

 

   面白い質問じゃないか?



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第71話:老人と海

今回大ボリュームです!


数分前

花京院「轟君。久しぶりだね。」

 

轟「あぁおめぇか。」

 

花京院「冷たいねぇ轟君。そうだ、ちょっと氷くれないかな?貧血気味なんだ。」

 

すると花京院は轟から氷のキューブを貰う。そしてそれを口に入れた。

 

レロレロレロレロレロレロレロ

 

花京院は氷のキューブを舌の上で舐め回す。するとそれを見た八百万が言う。

 

八百万「ど、、、独特ですね、、」

 

花京院「ん?あぁすまないね。サクランボを食べる時の癖が氷で出ちゃったね。」

 

そう言って花京院は氷を噛み砕く。周りではサクランボの食べる癖強すぎてじゃね?というツッコミが心の中で出ていた。その時だった、何人かの人が一瞬で姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森林 瞬間移動組

轟「ここは、、、」

 

轟は木が生い茂る森の中にいた。周りには何人かのプロとクラスメイトがいる。

 

八百万「目的地の北東の森、、、そこに飛ばされたのでしょうか、、」

 

すると突然蒸して来た。段々、段々と。そして異変が起き始める。周りの人が突如倒れ出したのだ。轟の目の前でプレゼントマイクも倒れる。

 

轟「先生!一体何が、、、」

 

その時轟は言葉を失う。マイクは一気に老化していたのだ。髪は白髪になり、皺だらけの顔になっている。

 

八百万「轟、、、さん。」

 

すると八百万が轟に近づいていく。だが八百万も老化して倒れてしまった。結局この場に立ってられているのは轟だけだった。

 

轟(一体何だ?!どういうことだ?!)

 

 

 

森の少し先

「兄貴よぉ〜1人。1人だけ無事だぜ。」

 

「そうだなペッシ。あれが轟焦凍だろう。」

 

するとパイナップルのような頭の男、ペッシと呼ばれた男が手から釣り竿を出した。

 

ペッシ「今ぶっ殺してやるぜぇ!」

 

ペッシ 個性:異次元の釣竿(ビーチボーイ)

 

バチンッ!!

 

その時ペッシをもう1人の男が引っ叩いた。洒落たスーツを着た高身長の男だった。

 

ペッシ「いてぇよ兄貴ぃぃ!何でそんなことするんだよ〜」

 

兄貴と呼ばれた男がペッシに言う。

 

「ぶっ殺す。そんな言葉は使う必要がねーんだ。なぜなら俺や俺達の仲間はその言葉を頭の中に思い浮かべた時には!実際に相手を殺っちまってもうすでに!終わってるからだッ!」

 

するとその男、プロシュートは凄まじい形相でそう訴えかけ、懐からリボルバーを取り出した。

 

プロシュート「だから使った事がねェーッ。ペッシお前もそうなるよなァ〜〜〜俺達の仲間ならわかるか?俺の言ってる事・・・え?」

 

ペッシ「あ、、あぁ。わかったよ兄貴、、グスッ」

 

そして男達は轟達のいる方向を見る。

 

プロシュート「ぶっ殺したなら使ってもいいッ!俺はこのまま老化を進める。てめぇは横から進んで轟を釣り上げろ。」

 

ペッシ「あいよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

轟「おい!八百万!!おい!」

 

轟は倒れた八百万を揺さぶる。周りの人は自分以外全員倒れている絶望的状況だ。だがこの時轟は違和感を感じ出す。

 

轟(なんだ?なんで俺だけは老化が進まねぇ、、皆んなに無くて俺にだけある物、、、)

 

すると轟は自分の両手を眺める。

 

轟「まさかこれか?」

 

轟はまず手を冷やして八百万の顔に触れる。すると!

 

ギュン!ギュン!

 

八百万の顔に血色が出てきて元の女子高生の顔に戻ったのだ!だがその時!

 

プロシュート「その通りだぜ轟焦凍ォォ」

 

そんな声が聞こえて来た。その方に視線を向けるとそこには金髪の男が立っていた。

 

轟「てめぇは、、、」

 

轟がその男を見て攻撃しようとした時だった!!

 

ザグゥッ!!ビシィィィィィン!!!

 

轟の手に何かが刺さった!

 

轟「何だ?!」

 

それは何と釣り糸だった。あのパイナップルのような髪型の男、ペッシの持っている釣り竿の釣り糸だった。しかもその釣糸が動き出したのだ!!

 

轟(クソッ!これはマジで不味い!)

 

ペッシ「動くんじゃあねぇ轟焦凍ォォォォ〜〜〜!!!てめぇが少しでも動いたらその瞬間てめぇの心臓を釣り上げちまうぜぇ?!」

 

釣竿の男、ペッシにそう脅されて轟の額からは冷や汗が垂れ始めた。

 

轟(どうする、、、この状況。周りは老化で動けねぇ、、俺は心臓を犠牲にされてる。この状況で出来ること、、)

 

そんな絶望の時だった。轟の服がザワッ!と動いたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロシュート(これからどう動くつもりだ轟焦凍、、、結局ここで終わりの木偶の棒か、、それとも、、)

 

ペッシ「兄貴、、、これどうしたら、、」

 

プロシュートがそう考えている時にペッシが彼にそう問いかけてきた。するとプロシュートはペッシを睨んでから言う。

 

プロシュート「どうしたらぁ?おいおいおいおいペッシペッシペッシペッシよぉ〜〜〜そんなこと決まってるじゃあねぇか」

 

その言葉を聞いてペッシはゴクリと喉を鳴らす。そして!

 

ペッシ(一気に釣り上げる!!)

 

ペッシはその瞬間リールを一気に回し、心臓を吊り上げようとした。だが!

 

パシィィィィィィィィィン!!!

 

ペッシ(んっ?!なんだ?!)

 

轟「反撃開始だ。」

 

その瞬間全体に氷が広がっていった。そして轟に食い込んでいたペッシの釣り糸も離れていたのだ。

 

プロシュート「何してるペッシ!!!」

 

ペッシ「ちげぇよ兄貴!!釣り糸が、、釣り糸が!取られてたんだよぉ!!」

 

その言葉を聞いたプロシュートはすぐさま轟の方を見る。そしてある事に気づいた。

 

プロシュート「あの緑色の線は、、、」

 

そうそれは轟のコスチュームの裾から見えた緑色の何かだった!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数秒前

轟(ん?)

 

轟は自分の腕の袖から出てきた緑色の何かに気づく。それは!

 

轟(これは、、、花京院の法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)か、、)

 

そう、それは花京院典明の個性法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)の一部だった。

 

『轟君、、、聞こえてるか?』

 

轟はその呼びかけに対して腕を2回叩くことで返答した。

 

『今僕のハイエロファントを経由して話しかけてる。そこで、、、提案があるんだ。』

 

するとハイエロファントが轟の腕に巻きついた。

 

『僕は森に転送される前に君の氷を口に含んでいたから体温が下がってた、、、だから多分この敵の攻撃でも少し動けているんだ。相手の個性は体温を冷やすことで和らげられると思う。だから君には巻きついたハイエロファントに冷気を送ってもらいたい。僕とハイエロファントは一心同体、、、、それで完全復活できる筈だ。そしたら僕が君の体内に入ってあの釣り糸を取り除く。それが済めば、、、』

 

花京院がそこまで言った時、轟はまた腕を2回叩いた。花京院にはその意味がよくわかった。するとそれと同時に轟は右手に冷気を与え始める。そして現在に至るのだ!

 

 

 

花京院「上手くいったね轟君!」

 

轟「だな花京院。」

 

2人はそう言いながら構える。そして段々と周りの生徒やプロ。先生も立ち上がり始めた。

 

ペッシ「やっ!やべぇよ、、やべぇよ兄貴!全員起き上がりやがった!!」

 

慌てふためくペッシとは違ってプロシュートは黙ったまま立ち尽くす。すると起き上がった何人かの警察や新米ヒーローが2人に向かっていく。だが!!

 

ガシィィィン!!!

 

彼らは突如現れたナニカとプロシュートに掴まれてしまう。そしてその瞬間!一気に老化が進み、ミイラの様になってしまったのだ!

 

プロシュート「臆すんじゃあねぇよペッシ。氷があってもよぉ〜〜〜直接触れちまえばいいじゃあねぇか。」

 

するとプロシュートの近くに現れたナニカが構えをとる。

 

プロシュート「偉大なる死(ザ・グレイトフル・デッド)!!」

 

プロシュート 個性:偉大なる死(ザ・グレイトフル・デッド)

 

そのナニカ、スタンド型個性のビジョンは身体中に沢山の目を持つ正直気持ち悪い見た目のものだった。すると轟はプロシュートとペッシに向かって氷の攻撃を仕掛ける。だが向かってくる氷塊をプロシュートのスタンドは易々と殴り壊す。そして!

 

ピシィィィィィィン!!!!

 

まるで氷塊を透けるように釣り糸が伸びてきて!

 

ザグゥゥゥゥン!!!ギュルンッ!!

 

ヒーローa「ギャァァァ!!!!」

 

何人かの心臓を釣り上げていったのだ。その光景を見て目を逸らした口田は、相手の方を見てから口を開き、動物達に指示を出す。

 

口田「野生の者達よ!あの者達に突進しなさい!」

 

すると森から猪が現れた。その猪は口田の命令通り、2人の敵に向かっていく。だが、その動物達すらも老化していってしまった。その時!

 

マイク「耳郎、、やるぞ!」

 

耳郎「はい!」

 

そう言うとマイクはスピーカーを口に当て耳郎もイヤホンジャックを足のスピーカーに挿入する。そして!!

 

マイク&耳郎「ハートビートラウドヴォイスッ!!!!!!!

 

それは2人の個性が混ざり合い放たれた協奏曲。その威力は凄まじく、周りの木々を吹き飛ばしそこに大きなクレーターを作り出した。

 

マイク「どうだやったか!」

 

マイクがそう言った時異変に気づく。

 

花京院「何だ?、、何人か消えてる。」

 

そう!エッジショット、上鳴、八百万の姿が見当たらなかったのだ!そして何より、、、

 

マイク「敵2人も消えたか、、」

 

そう!ヴィラン2人も消えていたのだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八百万サイド

八百万(ここは、、、何処ですの?)

 

八百万が目を開けるとそこにはさっきまでとは全く違う情景が広がっていた。それは、、、

 

八百万「列車の中、、ですか?」

 

そう!それは走行中の列車の中だった。すると

 

上鳴「八百万、、大丈夫か?」

 

後ろから声が聞こえた。そこにいたのは上鳴だった。そして

 

エッジショット「我々はここに移動させられたようだな。」

 

プロヒーローエッジショットもここにいたのだ。すると八百万は立ち上がって言う。

 

八百万「私は大丈夫です。移動って、、やはり最初のと同じでしょうか?」

 

エッジショットは八百万の言葉に、『恐らく』と一言だけ答えた。その時!

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!

 

突如3人の体が皺々になり始めたのだ。

 

上鳴「やっべ!マジか!!」

 

すると八百万は2人の手を握る。そして

 

エッジショット「おお!氷か!!」

 

そう!氷を生成したのだ。

 

八百万「これをお二人共持っていて下さい。顔に当てて出来る限り老化を送れさせましょう。」

 

八百万に言われた通り2人は顔に氷を当て始める。すると段々皺は無くなっていった。

 

上鳴「でもよぉ、、老化が始まったってことは、、」

 

エッジショット「あぁ、奴等もこの列車に乗っている。このロイヤルコンヴェイエクスに。」

 

この列車はただの列車では無く、セレブ中のセレブしか乗ることの出来ない列車だった。その証拠に、周りの装飾は列車とは思えない程豪華なものだった。

 

上鳴「え?これそんな凄い列車なの?」

 

八百万「普通の列車じゃあないんですか?」

 

そう返された上鳴は何も言えなくなってしまった。それを見ていたエッジショットも『流石セレブ、、、』と心の中で思った。そんな時だった。突如列車内で銃声が鳴り響いたのだ。そう!あの2人が乗客を殺しだしたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴィランサイド

ペッシ「なぁよぉ兄貴ぃぃ、、そんな簡単に殺しまくっちゃあ、、」

 

ペッシが弱音を吐くとプロシュートは突如ペッシを触りながら言いはじめた。

 

プロシュート「成長しろ!ペッシ、成長しなきゃあ俺達は栄光を掴めねぇ、、奴等には勝てねぇ!それに、、、たいしたこたァねーだろォーッ!毎年世界中のどっかで旅客機が墜落している、、、、それよりは軽く済むッ!」

 

実に邪悪な考え方!それがこの男プロシュートなのだ!

 

バゴォォォォォォォン!!!!

 

その時扉がぶっ飛ばされた。ペッシはすぐさまその方向を見て警戒する。すると!

 

エッジショット「余所見をしたなッ!!」

 

右側にあった棚の隙間からエッジショットが現れたのだ。エッジショットはまず目の前に映ったコップの氷を破壊し、すぐさま人型に戻ってペッシを拘束した。

 

エッジショット「観念しろ!お前は、、、、」

 

その時エッジショットはもう1人の男の姿が消えていることに気がついた。

 

エッジショット「おい!もう1人の男は何処だ!」

 

エッジショットはペッシにそう問いかける。その時だった。1人の老人がエッジショットに近づいてくる。

 

「助けてくれぇぇ!!脂っこい肉が好物だったのにさぁ、、」

 

そういう男はエッジショットの手を掴む。

 

エッジショット「すまない!もう1人のヴィランをすぐに倒して肉が食いたくなる体に戻して見せるさ!」

 

すると男はエッジショットの目をよく見て言った。

 

「嫌、もう何も食えないさ、、ただし、、お前がだぁ!エッジショット。」

 

エッジショットはその瞬間全てを理解する。

 

エッジショット「まっまさか!!」

 

だがその時はもう遅かった!!エッジショットの体は急激に老化していってしまったのだ!!

 

プロシュート「ザ・グレイトフル・デッド。」

 

ペッシ「まっまさか!そのじじい!!」

 

エッジショット「貴様ぁぁ、、、」

 

エッジショットは腕の力が無くなっていき、持っていた刀を落としてしまう。

 

プロシュート「パワー全開だぁ!グレイトフル・デッドの直触りわよぉ〜〜」

 

そうして後ろに倒れてしまう。すると男は後ろの席に歩いて行き、そこに掛かっていたジャケットを着る。

 

ペッシ「兄貴!兄貴なのかい?!全然気が付かなかった、、、そこに居たのかい?まっまさか自分自身を老化させて乗客に紛れているとはぁ?!」

 

そうさっきまで老人だった男の顔はみるみる若くなり、プロシュートの顔になったのだ!

 

ペッシ「兄貴ィィィィ!!!プロシュート兄貴!!やっぱり兄貴はすげぇや!!」

 

ペッシはそう喜びプロシュートの方に歩み寄っていく。だが!

 

ドンッ!!

 

プロシュートは寄ってきたペッシを殴り倒したのだ。そしてそれだけではなく足で踏みまくり始める。

 

プロシュート「この腑抜け野郎がぁ!何だ今の様はぁ?」

 

ペッシ「氷を狙うなんて思ってなかったんだ!しょうがねぇじゃあねぇか!」

 

言い訳を言うペッシに嫌気がさしたのかプロシュートは腕を振りかぶる。

 

プロシュート「まだわからねぇのか!マンモーニのペッシ!!」

 

そして思いっきりペッシをぶっ叩こうとする。だが!

 

ペッシ「これ以上なぐらねぇでくれよ兄貴ィィィィ!!!」

 

ペッシがそう言った瞬間プロシュートは殴るのではなく、ペッシの襟を掴んで掴み上げた。

 

プロシュート「いいか?俺が怒ってるのはなぁ、てめぇの心の弱さなんだペッシ。そりゃあ確かに氷をぶっ飛ばされたら衝撃を受けるのは当然だ。自分も老化しちまうからな。俺だってヤバいと思う。」

 

するとプロシュートはペッシをより自分の方に寄せる。

 

プロシュート「だがぁ!俺達の仲間の他の奴なら!腕をもがれようが足をもがれようが個性の警戒を怠らねぇ!お前はマンモーニなんだよペッシ!甘ったれてんだ。」

 

そしてプロシュートはペッシを撫でまわし始める。

 

プロシュート「氷のせいじゃあねぇ。奥の所でお前にはビビりがあるんだよ。」

 

そこまで言うとプロシュートはペッシを離し、懐から銃を取り出す。

 

プロシュート「そして俺達はそこらのぶっ殺すぶっ殺すって大口叩いて仲間と心を慰め合ってるような負け犬どもとはわけが違うんだからな、、」

 

そしてそう言いながらその銃に弾を込めエッジショットの頭を狙う。

 

プロシュート「ぶっ殺すと心の中で思ったなら!その時既に!!行動は終わっているんだァッ!!!」

 

そして撃鉄に指を当て引き金を引こうとしたその時!

 

ダァァァァン!!!!

 

後ろから槍が飛んできた。それはプロシュートの腕を貫いたのだ!

 

プロシュート「ぐはぁ!」

 

八百万「今助けますわエッジショットさん!」

 

そう!八百万はこの時間を使って槍を生成し、それをプロシュートの腕に向けて投げたのだ。

 

上鳴「ナイス八百万!!」

 

ペッシ「兄貴!!!」

 

するとプロシュートはもう片方の腕に銃を持ち変え八百万達を撃つ。八百万は瞬時に盾を生成し銃弾を防ぐ。だが中々前に出れない。すると!

 

ペッシ「今助けるぜ兄貴!!」

 

ペッシが釣り竿をこちらに向かって投げる。釣り糸が迫り、それは八百万の盾を貫通し八百万の心臓を狙っていった!

 

八百万「しまっ!」

 

だが!

 

バリィィィィィィィィィ!!!

 

ペッシ「ギィヤァァァァ!!!!!」

 

ペッシが感電し気を失ったのだ。そう!飛んできた釣り糸に上鳴が電気を放出したのだった!!

 

上鳴「へっ!レディの心臓吊りあげんのに本当に釣り糸使うなっつうの!」

 

上鳴は少しカッコつけてそう言った。そして八百万を見て言う。

 

上鳴「大丈夫か八百万?」

 

八百万「はい。ありがとうございます上鳴さん!」

 

ちょっとカッコつけてみたのに何の反応もなくて少し悲しい上鳴であった。すると

 

バゴォォォォン!!!

 

八百万の盾が払い除けられる。そう!ザ・グレイトフル・デッドが直接殴りかかってきたのだ。

 

プロシュート「余所見してるんじゃあねぇんだよ!!」

 

スタンドのラッシュで盾が弾かれる。その瞬間!

 

BAN!!!!

 

八百万「ぐふっ!」

 

持っていた銃でプロシュートは八百万の腹を撃ち抜いたのだ。そしてそのままグレイトフル・デッドで殴り飛ばす。八百万は口から血を吐き腹部を抑える。

 

プロシュート「その女は脂質からの創造、、、体力使うなぁ、、その体でこれ以上何かしたら、、、もしかして死ぬもしれねぇなぁ!」

 

その時上鳴が黙りながら立ち上がりプロシュートの前に立った。

 

上鳴「女は守る。ヴィランも退治する。両方やってのける、、、あんたみてぇの相手に簡単にそれをやってのけねぇとな。」

 

プロシュートはそんな言葉を言う上鳴を睨みながら言う。

 

プロシュート「威勢はいいがよぉオメェさん、、、体を冷やせば老化は遅くなるてこたぁよぉ」

 

その時上鳴の額から汗がしたたる。

 

プロシュート「体が温まれば老化は速くなるよなぁ!!」

 

上鳴は今の戦いのうちで体が温まっていた。そう!それにより一気に老化が速くなってしまったのだ!上鳴の体はどんどん老化していく。貰った氷を当てても意味がない。そして!

 

ガシッ!!

 

プロシュートが上鳴の方に近づき掴みかかった。

 

プロシュート「これで終わりだなぁ!」

 

すると上鳴はプロシュートの腕を握る。否!握りしめる。

 

プロシュート(何だこいつ、、、一体何を?!)

 

上鳴「こうなるこたぁわかってましたよ、、でもこれであんたを逃がさない!」

 

プロシュートは何か嫌な予感がした。後ろを向くとドアの淵に何かディスクのような物が刺さっている。

 

上鳴「覚悟はいいっすか?俺は出来てましたよ!!」

 

その瞬間上鳴が電気を纏う。そして!!

 

プロシュート「まっ!!!」

 

上鳴「ターゲットエレクト!!!」

 

ビリリィィィィィィィン!!!

 

一気に電気がディスクに向かって一直線に伸びる。そしてその直線上にいたプロシュートは勿論、その電気をもろに喰らうことになったのだ!

 

プロシュート「ぐがぁぁぁぁぁ!!!!!」




マジでもっとアメコミ翻訳されて欲しい、、、、原書もいいけど翻訳時間かかるし届くの遅いし、、、マジお願いします!(誰に言ってる?)


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第72話:音を奏でる者

今回短いです!


その時ペッシは目を覚ます。目覚めた瞬間ペッシが見たのは血を流しながら倒れている八百万と、上鳴の電気を食らっているプロシュートだった。

 

ペッシ「兄貴、、、」

 

すると上鳴はペッシに気づく。

 

上鳴「さっきので完全に気を失えさせられなかったか!」(不味いな、、、そろそろ充電切れなんだけr)

 

その時突如上鳴は膝を落とす。最初はただの疲労だと思った。だがそんなものではなかった。手を見てみると上鳴の手はまるで80代ぐらいの老人のようだった。

 

上鳴(マジ、、、かよ、、、気ぃ失っても個性だし続けるって、、、どんな信念してんだ、、)

 

そう!プロシュートは電撃で気を失ってもなお、個性を持続していたのだ。するとペッシはその状況を見て言う。

 

ペッシ「本当だったんだね、、、腕をもがれたり足をぶっ飛ばされたぐらいで個性を解除しないってのは、、、俺に言ったことは!!」

 

そしてペッシは個性の釣竿(ビーチボーイ)を取り出す。上鳴は霞む目でペッシを見る。

 

上鳴(こ、、れ、は、、、マジに、、やべぇ、、、)

 

ペッシ「わかったよプロシュート兄ィ!!兄貴の覚悟が!言葉でなく心で理解出来た!」

 

そう言い放ったペッシの目には黄金に輝く様な意思が見て取れた。それを見た上鳴はつい体を震わせてしまう。そしてその瞬間ペッシの釣り糸が上鳴に迫っていく。

 

上鳴(あ、、これガチで死ぬ奴かも、、、あぁ、、最後に、、言いた、、、)

 

ガバッ!!

 

その時上鳴は八百万に持ち上げられる。そしてそのまま後ろの車両に移動していく。

 

上鳴「ヤオ、、、モ、モ、、、お前、、大丈夫、なのか?」

 

年老いて声もガラガラな上鳴は自分に肩を貸す八百万にそう問いかける。

 

八百万「大丈夫、、、です、、わ、、これで体を、、冷やしてください、、」

 

そう言って八百万は上鳴に体を冷やすものを幾つも渡す。八百万は大丈夫というがその顔は引き攣っていて、冷や汗が凄い。そして撃たれた場所も応急処置はされているが、血は止まっていなかった。

 

上鳴「くそ、、、俺が、もっと、、、、しっかりしてたらな、、」

 

上鳴は八百万に貰った体を冷やすものを当てる。老化は少し戻ってきていたが、まだ上鳴の体力は戻らない。足に力が入りきらないのだ。だが!

 

ビュンッ!!

 

敵の攻撃は止まることを知らない。後ろの車両まで移動していても相手の攻撃は止まらず向かってきていたのだ。

 

八百万(さぁ、、どうしま、、しょう、、この相手、、中々厄介ですわ、、)

 

八百万はあらゆる戦略を頭の中で思考する。だが考える度腹からは血が滲む。その時!

 

ザグゥゥッ!!!

 

釣り糸が突如現れて八百万の腕に刺さったのだ。八百万はすぐさまそれを取ろうとするが、、、

 

ドゴォォン!ドゴォン!!

 

釣竿のしなりを利用した攻撃で八百万は壁や天井に叩きつけられてしまった。その度血は溢れ、口からも吐血してしまう。上鳴は八百万の手から離れ地面に倒れる。

 

上鳴(俺が、、、何とかしねぇと、、)

 

すると上鳴は何とか立ちあがろうとする。足は震えているが先程よりもまだ動く。

 

上鳴(試した事ねぇけど、、、、一回やってみるか、、)

 

そう考えた上鳴は太腿の横に付いている機械に触れる。そしてそのグリップを掴んだ。

 

上鳴(スタークに作って貰った新装備、、、、まだ試作品だったけど無理言って持ってきた!吉と出るか凶と出るか、、、、やってみなきゃあわかんねぇか!)

 

すると上鳴はそのグリップを一気に回す。その瞬間そこから電気が一気に放出される。それは凄まじい速度で上鳴の身体中を駆け巡り、スーツの隅々まで広がっていった。その電気は上鳴の個性で体に溜まり、スーツの効果で溜まった電気を運動エネルギーに変換したのだ。そして!!

 

上鳴(この瞬間だけは飯田並みのスピードを出せる!!プラズマ・ブースト!!!)

 

その瞬間上鳴は八百万を掴んで一瞬で後ろの車両に移動した。まるで雷が走ったかのように走り去ったのだ!

 

ペッシ「何だ?!一瞬で釣り糸から逃れたのか?!あっ、、、ありえねぇ!」

 

八百万「上鳴さん?!い、、今の、、」

 

上鳴「へへ!凄い、、、だろ、、とっておきだ!」

 

だが今ので上鳴の体は一気に温まりまた老化が進む。そしてその場で倒れてしまった。

 

八百万「上鳴さん、、、」

 

八百万は倒れている上鳴に触れる。確かに老けているが心臓は動いている。

 

八百万(上鳴さんは大丈夫、、、これからどうするか、、一旦体制を立て直して、、)

 

その時八百万の目にはこちらに迫ってきている釣り糸が見えた。八百万は咄嗟に右にあった部屋に入る。

 

八百万(何ですの?!こちらの場所は見えていないはず、、、、ならどうやって?)

 

八百万は相手の個性を理解しようとする。特に見えていない方に向かってくる訳を、、、、そして

 

八百万(まさか、、、音ですの?!)

 

そう相手の個性の特性を理解した。あの釣竿の個性で釣り糸に伝わる振動を元に位置を特定していたのだ。

 

八百万(でも止まっている状態でもこっちに、、、まさか、、心臓の音まで?!)

 

その時ペッシの釣り糸が八百万の部屋に入ってきた。それは一気に八百万に迫っていく。そして!

 

ザグッ!!

 

ペッシ「良し!!吊り上げてやるぜぇ!!!」

 

ギュルンッ!!

 

ペッシの個性の釣り糸に何かがかかり、ペッシはそれを一気に巻き上げた。

 

ペッシ「これで1人分の心臓いただきr?!」

 

だが巻き上げてペッシの目の前に現れたそれは心臓じゃなかった。そこにあったのは、、、、

 

ペッシ「時限爆弾か?!」

 

そして!

 

ドッゴォォォォォォン!!!!

 

それはインパクトを発してペッシを吹き飛ばした。

 

 

 

 

 

 

数秒前

八百万(どうすればいいのですの?!心臓の音、、、それがするだけで位置を特定される、、、なら!)

 

その時八百万は創造を開始する。創造し始めたのはインパクト時限爆弾。そう!自分の心拍数に合わせたタイマーを装着したものだ。そして!

 

ギュオッ!!

 

釣り糸が部屋を貫通し八百万に迫ってくる。八百万は自分の目の前に来た釣り糸に爆弾を釣り上げさせたのだ!

 

 

 

 

 

現在

はぁ、、、はぁ、、はぁ、、、

 

八百万は壁をつたいながらペッシがいた車両の方へ向かっていく。そこには、、、

 

ペッシ「はぁ、、、はぁ、、く、、そ、、が、、」

 

息を切らし体を震わせながら立っているペッシの姿があった。その手には銃が握られている。プロシュートの銃だ。そしてペッシの足元には倒れているエッジショットがいた。

 

ペッシ「こんな、、、ことでぇ、、、、終わりは、、しねぇぜぇ!!」

 

ペッシはそう言ってリボルバーのハンマーを下ろす。

 

八百万「やめ、、なさい!!」

 

八百万はペッシの方に行こうとするが足の力が抜けてその場に倒れてしまう。

 

ペッシ「てめぇはそこで倒れてなッ!!こいつ殺った後は、、、、楽しんでなぶり殺してやるぜ!!」

 

八百万「だ、、、、め、、、」

 

八百万は掠れた目でペッシを見ながら言う。ペッシはエッジショットを見て引き金に指をかける。そして、、、

 

ペッシ「ぶっ殺すって思った時!既に行動は終わっているんだッ!!」

 

BAN!!!!

 

その瞬間銃が発砲された。だがその弾は何も撃ち抜かず、ただ床を撃っていたのだ。そう、エッジショットが姿を消していたのだ。

 

ペッシ「な?!一体どこに?!」

 

そしてペッシは周りを見る。その時気づいた。周りの人々が若返っていたのだ。そう、老化現象が終わっていた。

 

「すまなかった2人共、、、だがよく頑張ってくれた!!」

 

その声がする方向を見れば、バーカウンターの上にエッジショットがいた。

 

エッジショット「どうやらお前の相棒の個性が遂に切れたようだな、、、、気を失ってもここまで続いていたのは驚きだが、、それももう終わりのようだ!」

 

ペッシは体を震わせ後ずさる。だが次の瞬間には手のリボルバーを倒れている八百万に向けた。

 

ペッシ「1人ぐらいはあの世に送ってやるぅぅ!!!」

 

そして引き金を引こうとする。だが!

 

エッジショット(忍法!千枚通し!!)

 

エッジショットはペッシが引き金を引くよりも早くペッシの体の自由を奪ったのだ。

 

エッジショット「さっきまでのお前には確かに、黄金のような気高き、輝く意思があった。だが今は、、、まるで下水のドブのような邪悪に成り下がってしまったな、、、」

 

ペッシ 再起不能(リタイア)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は戻り 轟サイド

八百万達が消えた後、こちらでも戦いが繰り広げられていた。

 

轟(どうなってやがんだクソ、、、)

 

轟は左肩から出血をしていた。周りでは他のヒーローや警察が血を流しながら倒れている。その中にはプレゼントマイクや口田の姿もあった。その時!

 

シャキィィィィィン!!!

 

そんな効果音が迫ってきた。そう!効果音が具現化してだ!轟はその効果音に向かって氷壁を作るが、音の通りに切断されてしまう。そして

 

ドゴォォォン!!!

 

轟「ぐはっ!」

 

最初の音の後ろからついてきていた殴る効果音に殴り飛ばされてしまう。

 

花京院「大丈夫かい轟君!」

 

花京院は飛ばされた轟に近寄っていく。だが!

 

メラァァァァ!!!

 

花京院と轟をわけるように火が立ち込めた。分断されたのだ。すると

 

耳郎「来る!電気だッ!」

 

耳郎がそう叫んだ。皆がその言葉を聞いて地面から離れようとするも、、、、

 

ビリリリリリリリ!!!!

 

全員が電気をくらってしまった。そして全員がその場で倒れてしまう。皆が倒れ、その場が静かになった時だった。

 

ザクッ!ザクッ!

 

1人の男がそこに現れたのだ。その男はインディアンのような見た目をした外国人であり、周りをよく見渡していた。

 

轟(あいつが、、、ヴィラン、、)

 

花京院(誘き寄せは出来たが、、、)

 

耳郎(こっからどうしよ、、、)

 

そう3人はまだ意識があった。だが敵を察知するため敢えて気を失ったふりをしていたのだ。その時だった。男が地面に耳を当てた。

 

轟(何だ?あいつ何して、、、、まさか?!)

 

その時轟は気がついた。相手の個性を考えてもこう考えるのが妥当だった。だがその時にはもう遅かった。男は地面から耳を離し大声で言ったのだ。

 

「私がここに現れてから3つ、、、心拍が激しくなった!!」

 

そうこのヴィランは地面から伝わる音で心拍数の違いを感じ取ったのだ。それはつまり意識があり、敵を目の当たりにしたということ!轟達が敵を見て心拍数を上げてしまったということだった!

 

「貴様ら起きてるなァッ!!」




ついにソーの予告でゴアお披露目!思ったよりクリスチャンベールでしたね笑笑 そしてヴィジランテは完結、、、、ザ・クロウラーも登場させたいですね。それでは!


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第73話:砂粒

今回はサウンドマン戦です。


その男はその場でナイフを振るう。するとその瞬間同じように効果音が具現化し3人に向かっていった。

 

轟「不味い!」

 

轟は咄嗟に3人の前に氷の壁を形成する。だがそれも簡単に壊されてしまった。すると敵はその壊された壁を瞬時に乗り越えてきて轟達の方に迫って来た。

 

轟「マジかよ!」

 

轟はすぐさま反応して炎を当てようとするが

 

ブシャァァァァァァ!!!

 

轟「なんだ?!火が消えた?!!」

 

「さっき地面に水がかかる音を染み込ませた。」

 

すると男は轟を抑え込みナイフを喉に向けた。だが!

 

ドンッ!!

 

その男は後ろにぶっ飛ばされた。するとそこには花京院典明の個性:法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)がいた。

 

花京院「大丈夫かい轟君?」

 

轟「あぁ、、ありがてぇ、、」

 

「やはりスタンド型個性は面倒だな、、だが私はお前らに勝たなくてはならないッ!」

 

そう言うと男は立ち上がり話出す。

 

「祖先からの土地を買う、、我が部族がこの時代の変化に勝つには、金がいるんだ。お前らのことは気の毒とは思うが悪いとは思わない。」

 

すると男は銃を構える。そして次には発砲した。その銃弾は轟達に向かうがそれを轟は氷で防ぐ。だがそれで終わらない。

 

ダァァァァァァン!!!!

 

銃弾の次にはその銃弾の音が迫ってきた。すると!!

 

耳郎(音響増幅!ジャックハートビートファズ!!)

 

耳郎が地面に手の甲を当てた瞬間とてつもない衝撃が走った。そして!

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

 

その凄まじい音により銃弾の音が掻き消された。そう!音を音で相殺したのだ。

 

耳郎「どうよ!音には音で!これがロックてもんよ!!」

 

耳郎がそう自信満々に言うと男は耳郎を見て笑みを浮かべる。

 

「流石だ、、だが、それも音だ。」

 

耳郎(私、、もしかして戦犯かましちゃった?)

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

 

さっきの攻撃が轟達に帰ってきた。皆がその衝撃でぶっ飛ばされる。轟は氷で壁を作るが!

 

ボォォォォォォォォォォォ!!!

 

轟(氷が溶け!!)

 

「貴様の炎も音を出した!」

 

そう、轟の攻撃もそのまま音に変換し使われてしまったのだ。すると!

 

ザグゥゥゥゥゥン!!!!

 

轟は体を切られてしまう。体からは鮮血が飛び散る。全員が地面に倒れていた。その時!!

 

ラウドヴォイスッ!!!

 

急にとてつもない衝撃波が男を襲った。男は血を吐きながら後ろへぶっ飛ぶ。

 

プレゼントマイク「すまなかったなてめぇら、、、」

 

「貴様ッ?!いつの間に起きていた!!」

 

男は驚きを隠せていない。するとプレゼントマイクは口を開く。

 

プレゼントマイク「今のでやられねぇか、、流石だな。いつからって最初から起きてたよ。」

 

「ありえない!!心拍数は変わってなかった筈!いや、、、それもそうか、、」

 

その時男は気づいた。するとプレゼントマイクは笑顔になって言う。

 

プレゼントマイク「小物ヴィラン目の当たりにしたぐらいで恐怖してちゃあプロヒーロー務まらんっしょ。」

 

流石プロヒーローだ。轟達はそれを尚更理解することになった。するとマイクは轟達に声をかける。

 

プレゼントマイク「すまねぇな、、あいつに大ダメージを確実に当てるタイミングを見計らってた。」

 

耳郎「遅いよ先生、、、」

 

花京院「全くだね。」

 

すると男は立ち上がる。

 

「私は、、、油断した。プロの意思というのを、、、甘く見ていたのだ。だからもう、、油断はしないッ!」

 

ドッドッドッドッドッドッドッ!!!!

 

「俺の個性静かなる歩み(イン・ア・サイレント・ウェイ)で、、お前らを鎮める。」

 

サウンドマン 個性:静かなる歩み(イン・ア・サイレント・ウェイ)

 

その時、その男サウンドマンの周りに緑色の結界が展開された。

 

花京院「残念だな、、、もう一歩も動かさない。」

 

この結界の恐ろしさをよく知る轟はこの状況を理解する。

 

轟「諦めろ!もうお前は完全に行き詰まりだッ!!」

 

そう言われたサウンドマンは轟達の考えた反応とは反対に笑みを浮かべた。

 

サウンドマン「どうやら私の個性は防御に不向きだと、、、、そう錯覚しているようだな。」

 

するとサウンドマンは拳を握り腕を振り出した。そしてそれと同時に思いっきり足踏みをする。

 

轟「何するかわからねぇ、、花京院!エメラルドスプラッシュを!!」

 

花京院「わかってる!!」

 

その瞬間花京院はエメラルドスプラッシュを放つ。だが!

 

ダダン!ダァァァァァン!!!

 

エメラルドスプラッシュが突如何かに弾かれた。その弾いたものは、、、

 

プレゼントマイク「おいおいあれって、、、」

 

耳郎「効果音でガードしてるよ、、」

 

そう!具現化した効果音を使ってガードしたのだ。全く予想しなかった防御方法に呆気に取られる。すると

 

ザグゥゥゥゥゥン!!!!

 

全員が胸を切られる。サウンドマンはガードの効果音と一緒に攻撃も仕掛けていたのだ。

 

轟(流石にいうだけはある、、、強ぇ、)

 

その時サウンドマンに一気に接近するものがいた。そう!プレゼントマイクだ。

 

ブンッ!!ブンッ!!

 

サウンドマンは殴る効果音を出すがプレゼントマイクの声で掻き消される。そしてそのまま接近し、サウンドマンを殴り飛ばす。だが、、、

 

ダンッ!!

 

逆にそれによって自身も殴り飛ばされる。そう!自分が放ったパンチの音で、、、、

 

プレゼントマイク(駄目だな、、やっぱり決め手になる攻撃をしねぇと、、)

 

やはり全く近づけない。音の攻撃はそれほど強力なものだった。その時!!

 

サウンドマン「今、、、1人起きたな。」

 

突然サウンドマンがそう言った。その瞬間!!

 

口田「森に蔓延る虫達よ!!あの物に一斉にかかるのです!」

 

突如起き上がった口田がそう叫んだ。するとサウンドマンの足元から大量の虫が這い上がっていった。

 

サウンドマン「何ッ?!!」

 

その虫達はサウンドマンの体を這い上がっていく。そして

 

ザグッ!

 

サウンドマン「くっ!」

 

とある虫がサウンドマンに噛みついた。するとその瞬間サウンドマンは膝を落とす。突如体がダルくなったのだ。

 

耳郎「口田ナイス!」

 

口田は首を縦に振り少し喜ぶ仕草をする。サウンドマンは息を荒くする。

 

サウンドマン(まさか、、、毒か?!)

 

そう!口田はサーラックグモを這わせ噛ませたのだ。この蜘蛛は致死性すらないが吐き気を催したり体温を上昇させる毒を持っている。

 

口田(僕もなるんだ!!立派なヒーローに!!)

 

サウンドマン(小心者の小僧だと、、、舐めていた!)

 

その一瞬。隙が出来た時、それが勝負の別れ目だった!!

 

パキィィィィィン!!!!

 

轟は地面をつたらせサウンドマンの足を凍らせる。サウンドマンはナイフで氷を破壊しようとするが

 

花京院「エメラルドスプラッシュ!!」

 

その隙を逃さず、花京院がエメラルドスプラッシュを放ったのだ。サウンドマンはすぐさまそのナイフの効果音を具現化し!

 

ダダァァァァン!!!

 

エメラルドスプラッシュを防いだ。

 

サウンドマン(実に厄介!!)

 

すると次に動いたのは耳郎とプレゼントマイクだった。耳郎はスピーカーのしぼりを切り替え、プレゼントマイクも違う声帯の震わせ方をする。そして

 

耳郎「ハートビートクルアント!!」

 

プレゼントマイク「ディスナンスヴォイス!!」

 

キュイイイイイイイイン!!!!!

 

2人はとてつもない不協和音を鳴り響かせた。サウンドマンは耳を防ぐが対応できない。

 

サウンドマン(クソッ!これは音として直接攻撃出来ないな!こいつらわかってきている?!!)

 

そして遂にサウンドマンの防御がなくなる。その瞬間轟が前に出た。握っている拳は右手だった。

 

「親父の左は使わねぇ、、、右だけで勝ってみせる。」

 

「馬鹿だよお前、、、緑谷!!」

 

轟の頭の中では今までの事がフラッシュバックしていた。すると右手から炎が込み上げてくる。

 

「左手、、、使わなかったな!!」

 

「俺は親父とはちげぇ!!」

 

「同じ目をしてた、、、」

 

「俺を観ていてくれ、、、」

 

「エンデヴァー、、勝利のスタンディングです!!」

 

父親との確執に個性の問題。家庭問題、友人関係、そしてその時、轟の右手の炎は今までにない勢いを露わにした。

 

轟(赫灼熱拳!!ジェットバーン!!!)

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!!!

 

その時轟の拳が効果音の壁をも突き破り、炎の柱がサウンドマンの体を突き抜けた。そしてサウンドマンはそのまま後ろの木を何本か倒していって地面に倒れたのだ。

 

轟「はぁ、、、はぁ、、、やったか?」

 

周りのヒーローはサウンドマンの方に向かう。するとサウンドマンが上体を起こした。轟達は構え、攻撃体制に戻る。その時サウンドマンは顔を上げ轟達を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サウンドマン「俺達には何をするにしても金がいるんだッ!!」

 

滅びかけている部族、ホルテナインディアン。ヒーローのネイティブも属するこの部族。サウンドマンはその部族の1人だった。

 

「だからと言ってヴィランになり下がる気は毛頭ないわ」

 

サウンドマンは部族と口論をしていた。自分達が住むこの神聖な土地を守り、生きるための金。サウンドマンはそれを得る為にヴィランの手助けをしようと訴えを出していたのだ。

 

部族「何があっても反対だ!」

 

部族の全員からそう反対される。

 

サウンドマン「例えヴィランに成り下がろうと!人を殺そうと!生き残りこの場所を守るのが先決だ!」

 

その訴えに対して部族長が声を荒げる。

 

部族長「サウンドマン!!貴様、、、インディアンとしての誉はないのかッ!!!」

 

それに対してサウンドマンは部族長を睨み言い返す。

 

サウンドマン「誉は砂漠で死にましたッ!生き延びる為に!!」

 

そう言ってサウンドマンはその場から消えていった。そして家に戻っていったのだ。家に帰るとそこには1人の女性がいた。

 

姉「あなた、、、まだあんな事言ってるの?」

 

その女性はサウンドマンの姉だった。すると彼女はサウンドマンにそう問いかけた。サウンドマンは無視をして自分の部屋に歩いていくが、、、

 

バシィィィィィィィィィン!!!

 

頬を思いっきり引っ叩かれた。サウンドマンはその場に倒れてしまう。

 

サウンドマン「許して!ごめんよ!謝るお姉ちゃん。許して、、」

 

サウンドマンは唯一の親族の姉には弱かった。姉は自分の育ての親でもあるのだ。自分が産まれた時に親は死に、それからずっと育てられている。

 

姉「何を許すの?」

 

サウンドマン「無視をしたこと、、、」

 

姉はその態度に対して不満を持ったのかサウンドマンを睨むように見つめる。

 

姉「それだけ?」

 

姉はそう聞いてきた。何が言いたいのかサウンドマンは理解した。だがそれだけは譲れなかったのだ。

 

サウンドマン「お姉ちゃん。それだけは譲れない。俺は、、、、この部族を救いたいんだ。」

 

そういうサウンドマンの目には黄金のような意思が宿っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

サウンドマンは轟達を見て口を開いた。

 

サウンドマン「砂漠の砂粒、、、ひとつほども後悔はしていない、、、何ひとつ、、ただ、、、、、気がかり、、、なのは、、、姉を1人故郷に残して来たことだけだ。幸せになってほしい、、、、」

 

最後の最後までサウンドマンの心にあったのは姉の姿だった。自分に囚われず幸せになってほしい。サウンドマンの昔からの夢だった。

 

サウンドマン「俺の祈りは、、、、、それだけだ」

 

するとサウンドマンは目を瞑りその場に倒れたのだ。

 

サウンドマン 再起不能(リタイア)




80話でこの星屑の英雄編は終わる予定になっています。それが終わったらA組vsB組、ヴィランアカデミア、映画第二弾と予定しています。それでは!


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第74話:2人の悪魔

今回一番長いです。それでは!


飯田サイド

目覚めた時、飯田達は目的地の東にある沼地に移動させられていた。

 

蛇吹「沼地のようね、、、飯田ちゃん。」

 

ミッドナイト「全員警戒を怠らないこと!」

 

ミルコ「湿っててやだな沼地、、、」

 

その時異変が始まった。突如として一部の人が倒れ始めたのだ。嫌体が崩れていっていた。

 

峰田「おいおいおい!どうすんだよぉぉ!!なんだよこれぇぇ!!」

 

常闇「不味い!!全員沼から離れろ!!!」

 

いち早く気づいた常闇が沼に浸かったものが異変にあっていることに気づき、注意を促す。

 

青山「本当に不味いね、、」

 

駆けつけてくれたヒーローや警察の大半が死亡していった。皆が唖然としている。特に生徒は突然のことで理解が追いついてない。その時飯田が少し落ち着いて口を開く。

 

飯田「皆んな一旦落ち着こう、、、沼にさえ浸からなければ一旦危機は、、、」

 

だが!!

 

ズズゥゥゥゥゥン!!!!

 

地面が崩落を始めた。つまり!沼に沈み始めているのだ!!

 

ミルコ「不味いなこれッ!!」

 

ミッドナイト「嘘でしょ!!」

 

その時だった。あの男が動く!

 

ジョセフ「波紋!!オーバードライブ!!」

 

そう言い放ちジョセフは地面に向かって拳を放った。すると!

 

バショォォォォン!!!

 

ミルコ「眩しッ!」

 

青山「凄いキラメキ!!」

 

波紋が広がるようなエネルギーが地面をつたっていく。そして

 

飯田「何だ?!沼が!!沼に反発している!!」

 

そう!自分達が沼と反発しだしたのだ。するとジョセフは自慢げに話出す。

 

ジョセフ「これは波紋と言ってのぉ、、個性とは違う力じゃ。生命エネルギーを流すことで力を発揮する!」

 

ジョセフ曰く、その力は波紋というものらしい。周りの生徒、嫌プロですら驚きを隠せないでいた。

 

ジョセフ「驚いてる所悪いが、、、来るぞッ!」

 

ジョセフが言った時には地面が沈みだしていた。そしてミッドナイトの足が少し下に降りる。その時!

 

ミッドナイト「これは!!カビ?!」

 

そう、少し下に降りた右足にカビがまとわりついていたのだ。それに気づいたジョセフが叫ぶ。

 

ジョセフ「お嬢さん!!速くその足を上にあげるんじゃあ!!」

 

ミッドナイト「え?」

 

その時ミッドナイトの足場が沈む。するとミッドナイトの右足の先が朽ち果て消え果ててしまった。

 

常闇「ダークシャドウ!!!」

 

常闇がダークシャドウでミッドナイトを引き上げるとカビこそ消えたが、ミッドナイトの右足は足首までなくなっていたのだ。

 

峰田「やべぇよこれ!どういうことだよ!!」

 

飯田「落ちたものが、、、カビに侵されている。」

 

ジョセフ「そうだ少年。そしてこれは予想だが、、、敵は高い場所にいるだろう。そしてこれ以上下にはいけないということじゃ!」

 

全員に緊張が走った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこから少し先の丘の上

そこには1人の男が立っていた。その男はジョセフ達のことを双眼鏡で見ている。すると

 

ドパァァァァァァァン!!!

 

その男の近くから1人の男が地面から飛び出て来た。すると双眼鏡の男はその男に気づき双眼鏡を仕舞う。

 

「うああ!おっうおっ!おおーッ!」

 

出てきた男がそんな唸りをあげる。

 

「そうだすまない忘れてた。ごほーびをやるぞ、よく出来た!ごほーびだ!2個でいいか?」

 

すると双眼鏡の男は一つのケースを取り出す。

 

「おおおっ」

 

飛び出た男が大きな声でうめく。

 

「3個か!?甘いの3個欲しいのか?」

 

男は手に角砂糖を持っていた。

 

「うおおう!うおっ!」

 

「3個、、、イヤしんぼめ!!」

 

そして男は砂糖を投げた。すると

 

パクッ!パクパク!

 

3個とも確実に口でキャッチした。

 

「ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ」

「良お〜〜〜〜〜〜〜〜〜しよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしたいした奴だセッコお前は!!」

 

最悪なコンビが動き出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョセフ達は走りだしていた。ジョセフは負傷したミッドナイトを担いで走っていた。

 

ジョセフ「とにかく上じゃあ!上に行くんじゃあ!!」

 

だが地面はどんどんと沈んでいっていた。皆は走るが中々上にいけない。

 

峰田「上たってじいさんよぉ!!どうするってんだよぉぉ!!!」

 

蛙吹「諦めるようなこと言わないで峰田ちゃん!!」

 

飯田「今はとにかく走るんだぁぁ!!!!」

 

皆血相を変えて走る。その時だった。突如地面の中から何かが噴き出てくる。泥が噴き出てきたのだ。

 

青山「何!あれ?!」

 

青山が指差したその泥は、まるで杭のように変形していた。

 

ミルコ「なんだよあれ?!」

 

常闇「ダークシャドウ!!!」

 

常闇は瞬時にダークシャドウを出してそれを防ぐ。だが、何人かに掠ったり刺さったりしてしまう。絶体絶命の状況に追い詰められていっていた。その時!

 

ジョセフ「成る程のぉ!!」

 

ジョセフはそう言い放ち常闇を見る。

 

ジョセフ「常闇君と言ったか?ミッドナイト先生をその黒影君で守れるかのぅ?」

 

常闇「勿論だが、、、何がわかったんだ?」

 

するとジョセフは地面を指さす。そこには軽い地図のようなものと矢印が書かれていた。

 

飯田「これは一体?まさかッ!」

 

ジョセフ「わしの個性で書いた地図じゃ!カビヴィランの居場所がわかったわい!!」

 

すると地面がまた沈み出す。その時飯田がジョセフに呼びかける。

 

飯田「ジョースターさん!!全員が全員カビのヴィランに向かってはこの地面の下のヴィランにやられてしまう!!」

 

そう言うと飯田は立ち止まった。

 

飯田「この下のヴィランは僕が相手します!ジョースターさん達はカビのヴィランを!!」

 

そう飯田はこの死ぬかもしれないという状況でも、自分を犠牲にする覚悟を持ち!皆を守ろうとするヒーローの心を強く持っていた!するとジョセフは笑みを浮かべる。

 

ジョセフ「流石じゃのぉ雄英の委員長!!ならばしのほど言わず!ここは任すわい!!」

 

ミルコ「へっ!かっこいいじゃんかよ学生さんも!!」

 

常闇「すまない飯田!ここは任せた!」

 

するとジョセフ、ミルコ、常闇がその場から走っていった。だが蛙吹、青山、峰田は飯田の元に残った。

 

蛙吹「私達は飯田ちゃんと一緒に戦うは。」

 

青山「その通り!君は僕を目覚めさせた人!僕をより輝かさせてくれる人なのだからッ!」

 

峰田「カビの奴のとこよりこっちの方がマシとかも思ったけどよぉ、、、俺は戦うなら皆んなと戦うぜぇ!!」

 

飯田はそんな仲間を見ると少し目を拭ってから前を向く。

 

飯田「それじゃあ皆んな、、、、行くぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョセフサイド

ジョセフ「本当に頼もしい学生達じゃのぉ!!君もだ常闇君!」

 

常闇「恐縮です」

 

ジョセフ達は一つの崖の前についた。その上には1人の男が立っている。

 

「来たか、、、」

 

緑色の髪の毛で不気味な笑顔を浮かべた男だ。この男の名前はチョコラータ。元医者であるがこの男ただの医者ではなかった。患者を己の快楽の為に殺すサイコパスだったのだ!また、介護していた老人を自殺へ追い込みその表情を記録したビデオテープを25本も持っていた。チョコラータがなによりも好きな事は人の死を観察する事。医者になったのも、人の死や痛みを観察できるからだ。他人の死を具に眺める時、彼は全ての人間の優位に立っていると感じ、人の真理まで理解できたまでとも思うのだ。そのチョコラータの唯一のパートナーが、、、、

 

セッコ「てめぇ〜〜〜ら、、、舐めてんのかぁ?!」

 

セッコである。チョコラータの元患者とゆう事以外、素性は一切不明。2人は何故か気が合い、セッコはチョコラータの言うことしか聞かない。これが最悪のコンビ、チョコラータとセッコである。そしてそんな邪悪な存在を見た時に、ジョセフが感じたこの感情は必然なものだった。

 

ジョセフ(こいつは完全完璧な極悪人じゃ!ゲロ以下の匂いがプンプン匂ってくるわい、、)

 

その時だった。チョコラータの横に一つのビジョンが現れる。

 

常闇「スタンド型個性かッ!」

 

チョコラータ 個性:黴の日(グリーン・デイ)

 

チョコラータのグリーン・デイが手を広げる。すると何かを降らせ始めた。そうそれは!

 

ミルコ「あれカビの胞子じゃあねぇかぁ!!」

 

そう!チョコラータはカビの胞子を降らせ始めたのだ。

 

チョコラータ「俺の能力は下に行けば下に行くほどカビが襲うってぇもんだ。でもそれはカビが発生する条件であって、、、、カビを直接触れさせれば体は朽ちていく。」

 

圧倒的な不利な状況だ。するとジョセフはミルコ達を見て言う。

 

ジョセフ「こういうどうにもならない時の解決策はただ一つじゃ!」

 

ミルコ「え?!あんのかおっさん!」

 

常闇「それを一体?!」

 

ミルコと常闇はジョセフを見てその口から発せられる次の言葉を待った。そしてジョセフが口を開く。

 

ジョセフ「ここは一旦、、、にぃぃげるんじゃよぉぉぉ!!!!」

 

その言葉と同時にジョセフは一気に走り出した。常闇達は一瞬理解が追いつかなかったが、今はどうすることも出来なかったのでジョセフについていった。

 

チョコラータ「おいおいおいおい!!敵前逃亡で勝負を諦めるのかぁ??まぁどっちにしろ逃がさんがなぁ!!」

 

ミルコ「おいおっさん!戦闘放棄してどうするんだよぉ!!」

 

ミルコは走りながらジョセフにそう訴えかける。するとジョセフは言う。

 

ジョセフ「ミルコちゃん。ちょっと違うのぉ。このジョセフジョースター、若い頃から作戦上逃げる事はあっても戦いそのものを途中で放棄した事は決してない!」

 

そう言うジョセフにも黄金のように輝く意思が見て取れた。

 

ジョセフ「それにこれも!!作戦通りじゃあ!」

 

その時だった。突如として地面が一気に吹き上がったのだ。それによりジョセフ達は一気に空中に飛び上がる。

 

常闇「これは?!」

 

ジョセフ「ワシがただ逃げてると?さっきの地図で地下に多くの水を含んでる場所を確認した!そしてそこに波紋エネルギーをぶち込んだってわけじゃ!そして!!」

 

ジョセフは一緒に飛び上がった木の葉に触れる。

 

ジョセフ「生命磁気への波紋疾走!!」

 

するとその葉っぱ達は寄せ集まりグライダーのようになった。

 

ミルコ「やるじゃあねぇかよじいさん!」

 

ジョセフ「これで一気に行くぞッ!」

 

 

 

崖の上

チョコラータ「なんだ?簡単に逃げるとは、、、」

 

その時チョコラータに何かが飛んでくるが、瞬時に反応しそれを避ける。

 

チョコラータ「一体?!」

 

チョコラータが何かが飛んできた方向を見る。するとそこには、、、、

 

チョコラータ「グライダーだとぉお?!!!」

 

そう!ジョセフ達がいたのだ。ジョセフは自分の髪の毛を抜いてそれを波紋で投げ飛ばしていたのだ。そしてジョセフとミルコがチョコラータの所に降り立った。

 

ジョセフ「待たせたのぉ!!!」

 

チョコラータ「もう1人はどうしたんだ?あの黒いガキはよぉ、、」

 

チョコラータは常闇がいないことに気がついた。

 

ジョセフ「彼にはミッドナイトを安全な場所に運んでもらったわい。これでとことんやりあえる。」

 

するとチョコラータは笑みを浮かべてグリーン・デイを出す。

 

チョコラータ「そうかい、、、あんたら馬鹿だぜ!」

 

その時!

 

ドッゴォォォォォォォォォン!!!

 

チョコラータ「ぐふぇぇ?!!」

 

チョコラータがぶっ飛んだ。ミルコがドロップキックをかましたのだ。

 

ミルコ「あんたマジウザかったからせいせいしたよ!」

 

するとチョコラータは不敵な笑みを浮かべて立ち上がる。

 

チョコラータ「だから馬鹿なんだよクソアマがぁぁ!!」

 

その隣ミルコは足に違和感を感じる。気になり見てみるとカビが付着していたのだ。

 

ミルコ「マジか、、、、」

 

そう!このカビ、動けば終わる。そんなとてもハードなものだった。すると!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!

 

ジョセフとミルコの腹に強烈な痛みが発生する。それは!!

 

ジョセフ「腕が?!1人でに!」

 

腕だけが動いていたのだ。そしてチョコラータを見ると、確かに腕がなくなっていた。

 

チョコラータ「俺は医者だ。どこをどう切ればいいかわかるし、切断面をカビで覆う事で操作もできる。」

 

すると腕がチョコラータの方に帰っていきそれをチョコラータは自分に縫い付けた。

 

ジョセフ「不味いのぉ、、、」

 

この場に来たは良いがミルコは動けずチョコラータはカビの胞子をばら撒き出し、動けずにいる。確かに不味い状況だ。するとチョコラータが語り出す。

 

チョコラータ「幸せには2つの場合があると思うんだ。ひとつは絶望が希望に変わった時、幸せだと感じる。お前らが上から来た時は本当に絶望だったよ。だが今はすっげぇハッピーだ!」

 

そう言うチョコラータは何かを手に握っていた。

 

チョコラータ「そして幸せだと感じる2つ目の状況は!!絶望したヤツを見下ろした時だあああーッ!」

 

その時チョコラータは手に持っていた物のボタンを押した。

 

ボッガァァァァァァァン!!!

 

するとジョセフ達の足場だった所が爆発し崩れ落ちしまう。

 

ミルコ「ぐはぁぁぁぁぁ!!!」

 

そしてその爆発によってミルコの左足がぶっ飛んでしまった。カビのせいでやわになっていたからだ。

 

チョコラータ「ヒーローが崖に来た時の対策してないとでも?」

 

ジョセフとミルコは落下していく。すると2人の体に段々カビが増えていった。チョコラータは崖から下を眺めるように顔を出してジョセフ達を見、笑っていた。

 

チョコラータ「絶望を私の方に向けながら落下していけえええええええ!!!!うわははははははははは!!!」

 

だがその時!!

 

ジョセフ「相手が勝ち誇った時、そいつはすでに敗北している!これがジョセフジョースターのやり方、、、老いてますます健在というところかな?」

 

チョコラータ「てめぇ何言って、、、」

 

バサッ!!

 

その時チョコラータの背後で何かが羽ばたく音が聞こえた。振り返った時そこにいたのは!

 

常闇(ダークシャドウ黒の堕天使!)

 

空を飛んできていた常闇だった!そして

 

常闇「深淵闇躯(ブラックアンク)!!」

 

常闇はすぐさまダークシャドウを身に纏う。そして戦闘態勢に入った。

 

チョコラータ(じじい供は囮だったか!!)「だがこの程度ぉぉぉ!!!!」

 

ドドドドドドドドドドドドドド!!!!

 

その時だった!崖の下からジョセフが浮き上がって来たのだ!

 

ジョセフ「次に貴様は!てめぇどうやって上がってきた!?と言う!」

 

チョコラータ「てめぇどうやって上がってきた!?、、、はッ!?」

 

チョコラータは完全にジョセフのペースにハマってしまっていた。ジョセフ達の足場を見るとそこには固まった落ち葉の塊があった。そしてその下にはカビのようなものがあったのだ!

 

チョコラータ「まさかっ?!カビを増殖させて上に上がって来やがったのかぁぁあぁぁ?!!?!!」

 

そう!ジョセフは落下していく時に出来るカビを敢えて増殖させて上に上がって来たのだッ!そしてカビは消えていく。

 

チョコラータ(どんな覚悟を持った野郎だ!!プロのヒーローでもここまでの覚悟はもってる奴はそういねぇぞ!!)

 

ジョセフ「踏んできた場数が違うんじゃわい!」

 

チョコラータ「ふざけやがってぇぇ!!!」

 

その瞬間チョコラータがジョセフに殴りかかる。だが!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!

 

ミルコ「あんたは絶対にぶっ潰す!クズ野郎!」

 

チョコラータはぶっ飛んでいく。すると常闇がそこに一気に近づいていき、、、

 

常闇「深淵の聖槍(ブラックスピア)!!ロンギヌス!カシウス!」

 

深淵闇躯(ブラックアンク)の両手が槍のような形状に変形した。そして

 

ザグゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!

 

それをチョコラータの両脇に刺した。するとチョコラータは叫びながらもグリーンデイで常闇を殴りつけようとする。だが逆に重い一撃を与えられた。そして!

 

ジョセフ「この技を使うとはのぉ!!!」

 

ジョセフの口からコォォォォォォォォォ!!!!!という呼吸音が大きく聞こえてだす。するとそれと同時にジョセフが光り輝き出した。常闇のダークシャドウもその明るさに遂たじろむ。そして!

 

ジョセフ「震えるぞハート!!燃え尽きるほどヒート!!刻むぞ血液のビート!!コオオオオ!山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)!!!!」

 

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

 

その瞬間光り輝く拳がチョコラータに打ち込まれていく。

 

チョコラータ「ぼがこらざ?!?!」

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

そしてチョコラータは思いっきりぶっ飛び、後ろの壁にめり込んだ。すると、、、、

 

ミルコ「湿気が減っていく!」

 

常闇「カビの脅威が消えたなッ!」

 

ジョセフ「あぁ!」

 

そう!周りのカビが引いていったのだ。3人は勝利を確信したのだ。だが!

 

チョコラータ(一旦だ!、、一旦個性を切って気絶したことに、、、)

 

チョコラータはわざと個性を一時解除し警戒を解かせ、腕を切って後ろから3人を殺そうとしていたのだ!

 

チョコラータ(首掻っ切って死に顔みせやがれぇええ!!!!)

 

そして切断された腕が2人の首元に迫っていく。その時!!

 

チョコラータ「がはっ!」

 

チョコラータは急に倒れて眠りに入った。するとその近くには1人の女性が立っていた。

 

ミッドナイト「少しは私もやらないとね、、、」

 

チョコラータ 再起不能(リタイア)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飯田サイド

飯田は穴に落ちていっていた。すぐカビに汚染されてしまう!そんなことを思っていたが、、、、

 

飯田(何?!)

 

カビは増殖しなかった。それはつまりカビのヴィランが再起不能になったということ!すると

 

セッコ「なんでだぁ??なんでだあぁ???」

 

セッコもその状況に焦りを見せていた。その隙をついて峰田はモギモギを取りセッコに向かって投げる。だが!

 

峰田「グレープラッシュ!!」

 

ドガガガガガガガガガ!!!

 

モギモギはラッシュで殴られ、それは泥に変えられてしまっていたのだ。

 

峰田「マジかよ!動揺してたと思ったのに!!」

 

するとセッコが首を掻きながら口を開く。

 

セッコ「フンッ!くそチョコラータ。」

 

さっきの男からは想像できない言葉だった。飯田達も良いコンビだったんじゃなかったのかと困惑する。

 

セッコ「悲しむ、、と、、、思うか?あんたのこと、、負けちまってよオオオオオ!!!」

 

そう!このセッコ、チョコラータに懐いているように見えたがありゃあ嘘だった。

 

セッコ「あんたは頭もすごく良くて、、角砂糖投げて遊んでくれるし、預金もいっぱいある。そんでとても強い、、、って、思っていた。だからあんたの事聞いてれば安心と、、、思っていた、、でも弱いじゃあねえーかよォォォォ!!!」

 

セッコは声を荒げながら言う。

 

セッコ「負けちまったんじゃあよォォォォ!!そんなカスもう好きじゃなくなったよッ!ぜーんぜんねぇぇぇ!!」

 

その時ここにいた雄英生徒は皆絶句した。これが本当のヴィラン。これこそ悪であり下衆なのだとッ!

 

セッコ「とにかくてめぇらは、、死ねぇ!!」

 

セッコ 個性:泥の源泉(オアシス)

 

セッコは地面の中に潜った。皆警戒を始める。

 

飯田「皆んな!足元を注意するんだァッ!」

 

すると峰田の足元から腕が出てきた。峰田は足を掴まれてしまう。

 

峰田「やべぇ!」

 

蛙吹「峰田ちゃん!」

 

蛙吹は咄嗟に峰田に舌を伸ばし峰田を掴むが!

 

セッコ「それも狙ってんだよぉ!!」

 

ビュッ!!ビュッ!!

 

地面から尖った木が飛び出してきた。そして蛙吹の舌に刺さってしまったのだ。蛙吹は舌から出血するがそれでも峰田を引き上げる。

 

峰田「蛙吹、、、」

 

すると峰田の背後からセッコが現れる。そして!

 

ドババババババババババババ!!!!!!

 

セッコがラッシュを始める。そのラッシュは地面を泥化させその反発を使い素早くなっていた。

 

峰田「グレープラッシュ!!」

 

峰田も咄嗟に反応してモギモギを投げまくるが!

 

ドパァァァン!!!

 

モギモギは泥化され

 

ドッゴォォォォン!!!

 

峰田は殴り飛ばされてしまう。すると峰田の体も少し泥化を始めてしまったのだ。

 

峰田「ぐはぁぁぁぁぁ!!!やべぇ!!」

 

飯田「峰田君!」

 

その時だった!

 

青山「飯田君、、、、僕を持って僕の指示通り動けるかい?」

 

唐突だった。正直これと言って自分から何かをするような人でない青山の提案だったからだ。本当に意外だった。

 

飯田「あぁ、、、だが上手くいくか?」

 

だが青山は答えない。そのかわり強い意志を持った目をしていた。

 

飯田「なら君に従おう!!」

 

その瞬間飯田のエンジンが起動する。そして

 

飯田(レシプロターボ!!!!)

 

新技であるレシプロターボで一気に速度を上げ走り出した。

 

セッコ(なんだ?何処へ行く?)

 

セッコはその瞬間反応して飯田を追い出す。地面の中を泳いでいった。

 

飯田「それでどうするんだ青山君!」

 

すると青山は語り出す。

 

青山「多分あの敵地中では僕たちの走ってる音で追跡してると思うんだよね。」

 

飯田「なら場所はバレてるんじゃあないか?」

 

すると青山は笑みを見せる。

 

青山「バレてるからいいのさ!」

 

セッコはどんどんと追っていく。

 

セッコ(一体何処へ行くんだァァ??)

 

その時だった。セッコは飯田達の足跡が止まったのを感知した。

 

セッコ(何だ?、、でも止まったならそれで、、、)

 

その時セッコはある違和感を感じた。目の前が一気に開けたのだ。それどころか下には何もない、、、そう!

 

セッコ「崖じゃあないかぁぁ??!!」

 

そこは崖だった。そして目の前には!

 

飯田「成る程な青山君!」

 

青山「そういうこと!そして!」

 

そう!目の前には落下している飯田と青山がいたのだ。その時青山のベルトが光り輝く。

 

青山「ネビルレーザー!!!」

 

ドギュゥゥゥゥン!!!!

 

セッコ「ぎょぃぁぁぃぁぁ!!!」

 

そしてセッコはそのネビルレーザーをモロにくらってしまった。すると飯田は空中でエンジンを逆噴射して一気に上に駆け上がっていく。

 

飯田「君をみくびっていたよ青山君!」

 

青山「僕のキラメキのせいだね!」

 

だがまだ勝ってはいない!飯田達の目の前の地面から体を少し焦がしたセッコが現れたのだ。

 

飯田(あれでやれなかったか、、、)

 

セッコ「今と同じ手は、、、2度とくわねぇッ!よくもやってくれたなぁぁぁぁ!うぶな事を、、、」

 

その時セッコは疑問の顔を浮かべ出し手を顔に当てる。

 

セッコ「、、、じゃなくて、、やぼな事、、は違う。うぐぐ、、鰡な事でもなくて鯖な事、、、」

 

すると飯田がそれに返す。

 

飯田「味な事か?」

 

その瞬間セッコが飯田を凄まじい眼差しで睨む。

 

セッコ「知ってんだよオオォォッ!!国語の教師かうう、、うう、、うおお、、おっ!おっ!オメーはよオオオ!!!」

 

飯田はセッコを挑発してしまったと反省する。だがしょうがないことだコイツはヴィラン。普通の価値観では無いのだ!するとセッコが一気に殴りかかってくる。飯田は一気に避けて距離を取る。すると!

 

ビュッ!!

 

セッコが口から何かを飛ばした。するとそれはまた尖った木の枝になったのだ。そしてそれが飯田の肩に刺さってしまった。青山は飯田に牽制する為レーザーを発射するが!

 

バゴォォン!!!

 

ベルトを殴られぶっ飛ばされる。そして!

 

飯田「青山君!」

 

青山のベルトが泥化して完全に動けなくなってしまったのだ。するとそこに蛙吹がやって来た。

 

蛙吹「飯田ちゃん!大丈夫?」

 

飯田「俺は大丈夫だ!だが青山君が、、、峰田君は?」

 

蛙吹「峰田ちゃんは体が泥化して、、、今は安全な所に、、」

 

するとセッコは笑みを浮かべて2人を見る。

 

セッコ「たった2人でよぉ、、おっ、、俺に勝てるかぁ?」

 

セッコは少し考える素振りをして飯田達の方を見る。

 

セッコ「ところで、、、『雄英』ってさぁ『幽霊』って聞こえない?なぁ〜?国語の先生よォォォォ!あんた達を幽霊にする前に聞くけどよぉ!!」

 

その瞬間セッコは飛び込みの選手のように地面に飛び込んだ。その時!

 

ドパァァァン!!!

 

さっきセッコが出てきた泥化されていた地面に1人飛び込む者がいた!それは!!

 

飯田「梅雨ちゃん君!!」

 

そう!蛙吹が泥の中に飛び込んだのだッ!確かに水中では蛙吹の独壇場だがここは泥の中!そして相手はそれのプロだ!!

 

セッコ(粘液まみれのカエル女のくせして、、、オ、、オレの特技を、、パクリ、、、やがって!!)

 

するとセッコは蛙吹が来るだろう方向を見る。

 

セッコ(猿真似はしょせんよォォォォ!!てめー自身の首をてめーで締めることになるッ!)

 

セッコは拳で蛙吹をぶん殴った。蛙吹は血を吐きながら地中から飛び出る。そして

 

ドロドロ

 

泥化が始まってしまった。地中にいるセッコは勝ちを確信する。

 

セッコ「所詮はパクリ女ぁぁ!!この程度!!」

 

その時だった!セッコの体に異変が起き始めたのだ!

 

セッコ「あがっ?!」

 

突如としてセッコの身体中に痺れが広がったのだ。すると蛙吹はニヤリと笑みを浮かべる。

 

蛙吹「スタークちゃんに頼んだの、、、私の毒、、戦闘には向かないから、、、どうにか使えないかって、、そしたら毒の効果を敏感にする事は出来るって、、スタークちゃん言ってくれたのよ、、」

 

そう!蛙吹の毒はピリピリするぐらいの毒だったが、スタークの試作品ナノマシーンで身体中に毒を回し、効果を活性化させたのだ。そして

 

蛙吹「その毒を、、、泥の中にまいておいたの、、、」

 

するとセッコは咄嗟に泥の中から飛び出てくる。

 

セッコ(がっ?!ぐは、、駄目だ!体が麻痺する、このまばふ?!)

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!

 

その瞬間セッコの顔面に強い衝撃が走った!それは、、、

 

飯田(トルクオーバーレシプロバースト!!オーバーキック!!)

 

そう!飯田の蹴りが思いっきり炸裂したのだ!!セッコの脳は揺れ思いっきりぶっ飛び、その方向にあった木を薙ぎ倒していったのだ。

 

飯田「終わったか、、、それにヴィラン。僕は国語の先生じゃあない。」

 

セッコ 再起不能(リタイア)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数年前 とある洋館

DIOは上半身裸で鏡の前に立っていた。後ろにはAFOがいる。

 

DIO「人が欲する物を手に入れる時必ず闘いが起こるなぁAFO。」

 

DIOはAFOに話しかける。

 

AFO「そうだねDIO。君の言う通り闘いは避けられない。」

 

するとDIOはAFOの方を見て語り出す。

 

DIO「だが闘いに敗れ欲する物が手に入らなかった場合、挫折感と敗北感を味わい傷つき、、、そして次なる闘いの時恐怖を感じることになる。」

 

DIOは自分の背中の星のアザに触れ、腰に手を当てる。

 

DIO「俺は恐怖を克服することが生きることだと思う。世界の頂点に立つ者は!ほんのちっぽけな恐怖を持たぬ者ッ!わかるかAFOよ!」

 

するとAFOはDIOの隣に立つ。

 

AFO「よく分かるよDIO。君とは本当に気が合うな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

DIO「この体も大分馴染んできた、、、感じるか?ジョナサン!」

 

DIOの館にはどんどんと人が向かい始めてきていた。

 

DIO「お前の子孫共が近づいてきているのをッ!つくづく残酷だなぁ。」

 

 

 

 

緑谷サイド

緑谷達一行はさっきの負傷者を安全な所に運び、DIOの館に向かっていた。

 

緑谷(皆んな、、、大丈夫か、、嫌!そんな事は考えるな!きっと無事だ!)

 

すると

 

轟「緑谷ッ!」

 

傷を負っている轟達一行が緑谷の所に来たのだ。そして

 

飯田「間に合ったか!」

 

爆豪「何してんだてめぇら!!」

 

多くの人達が集まってきた。どうやら何人かは負傷しているようだ。そして

 

切島「相澤先生とクラストさんがテレポートされちまって!」

 

麗日「先生重症なのに、、、」

 

緑谷「テレポート?!こっちもポルナレフさんが!」

 

轟「こっちも八百万と上鳴、エッジショットが、、」

 

飯田「こちらもミルコさんと常闇君が!」

 

そう!どうやら何人かがまたテレポートされているようだった。だが止まることは出来ない。そして!

 

緑谷「ここが、、、」

 

承太郎「DIOの館、、、」

 

そう、館に到着したのだ。そして館に入っていく。その瞬間全員に寒気が走った!そしてその瞬間!

 

ビュンッ!!

 

その場に入った全員が瞬間移動させられてしまう。館のあらゆる場所や、それ以外に、、

 

緑谷「何処だここ?!また瞬間移動、、、しかも1人って、、、でも行かなきゃ!」

 

緑谷は走り出す。他の所でも1人になった承太郎や花京院、爆豪、轟、ジョセフなどは皆上の階を目指し始めた。

 

プレゼントマイク「おいおいおい!プロ達は森の中かよ!」

 

そこには館に入っていったプロがほぼ全員飛ばされていた。そしてそこには、、、

 

ヨロイムシャ「脳無か、、、」

 

そう!ゾンビ化した脳無が何体もいたのだ。

 

ヴァレンタイン「やるしかないようだな、、」




ということでチョコラータ&セッコ戦でした!次回は仗助の所を書きたいと思います!敵は仗助がジョジョキャラなのでアメコミから出します。それでは!


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第75話:霧の魔術師

Ms.マーベルが始まった!!まだ見れてないけど楽しみ!!今回は仗助vsアメコミキャラです。その相手は、、、、


第二回瞬間移動時 仗助サイド

仗助「おいおい、、、、、またかよ全くよぉ、、」

 

波動「不思議だよねぇ、、、、本当に一瞬だもん、、」

 

天喰「どうなってるんだ、、、」

 

仗助、波動、天喰ビッグ5の3人は霧のような物が立ち込める場所にいた。全体的に暗くジメッとしている。

 

仗助「まぁまずは、、、ここが何処か確かめねぇとな。ねじれ!空飛んで周り見渡せねぇか?」

 

仗助がそう言うとねじれは『オーケー』と言って浮かび上がった。すると

 

きゃぁぁぁぁぁあ!!!!!!

 

突如浮かび上がっていったねじれの叫び声が響いた。天喰と仗助はその声に反応して戦闘体制になり宙を見る。だがそこには何もいない。

 

仗助「環!離れるんじゃあねぇぜ、、、敵は近くにいる。」

 

天喰「あぁわかってる、、、、波動さん、、」

 

その時、突如として周りの霧がなくなると共に暗闇が広がった。完全なる暗闇だ。すると

 

ブオオオオオオオオン!!!

 

仗助「おいおい何だってんだよ!!」

 

仗助達の所に一台の列車が突っ込んできたのだ。仗助は左に、天喰は右に避ける。

 

仗助「あっぶねぇぇぇぇ!!!環ィ!そっちは大丈夫か、、、」

 

そう言って仗助は天喰の方を見る。だがそこには誰もいなかった。

 

仗助「環!!おい!てめぇどこに、、、、」

 

周りを見るがどこにもいない。波動も天喰も消えてしまった。

 

仗助「クソ、、、、一体どこにいやがるんだ、、、おい!隠れてるヴィランさんよぉ、、このまま出てこないつもりか?」

 

仗助はそう言いながらクレイジーD(ダイヤモンド)を出現させ周りを見る。

 

仗助「ここまでして一度も顔出さないってこたぁよぉ、、、ビビってるんですかねぇ?それとも、、、顔がブサイクすぎてお見せできねぇってとこかぁ?なぁおい!顔見せてくださいよぉ〜チキンヴィラン!」

 

仗助は周りを見ながらそうヴィランを煽っていく。その時だった!仗助の目の前に突如として竜巻状の霧のようなものが出現する。

 

「いやはや、、、中々威勢の良い男だ。」

 

その中からはそんな声が聞こえてきた。するとそれは段々と薄まっていきその中のヴィランが姿を現した。

 

「さぁ!君の望んだ私はここにいる。残念だが顔は見えないだろうが、それはそれとしてようこそ私のマジックワールドへ!私の名はミステリオ!!幻想たる霧の魔術師だ!」

 

ミステリオ 個性:幻想

 

仗助「魔術師って、、、なかなか胡散臭い野郎っすねぇ〜まぁでも、、取り敢えずぶちのめすッ!!」

 

すると仗助は出現させたクレイジーD(ダイヤモンド)でミステリオに殴りかかる。

 

仗助「ドラァ!!!

 

だがその瞬間ミステリオが目の前から姿を消した。霧のように消えたのだ。

 

仗助「クソ!こいつの個性、、、、中々厄介だぜ、、実体がないってのか?」

 

ミステリオ「最近の若者は中々気性が荒いなぁ〜実に生き生きとしている。」

 

ミステリオの声がどこからか聞こえてくる。だが姿はなく声も分散している。すると

 

グオオオオオオオン!!!

 

突如として霧のようなものが仗助を通り過ぎていったのだ。それと共に周りの風景が移り変わっていく。

 

仗助「おいおいここって、、、、雄英なのか?」

 

そう、そこは雄英高校のグラウンドだった。ついこの前見た風景と何の遜色もない。すると

 

仗助「おいおいふざけるんじゃあねぇぜ、、、こいつらはよぉ!!ヴィラン連合!!」

 

仗助の目の前に現れたのはヴィラン連合の荼毘、そしてスピナーだった。その瞬間!!

 

ボォォォォォォォォォォォ!!!!

 

荼毘が一気に炎を放出してくる。仗助はすぐに足にクレイジーD(ダイヤモンド)を纏わせそこから後ろに飛び退いた。だが!

 

ギュオッ!!

 

後ろにいたスピナーが一気に間合いを詰めてきて、刀を仗助に振るってきた。それにも仗助は対応し避け、刀にクレイジーD(ダイヤモンド)の拳を撃ち込む。

 

仗助(全く参ったぜぇ、、、荼毘にスピナー、、えれぇ相手じゃあねぇか、、だが、、)

 

その時仗助の目の前には宙に浮かび上がる荼毘の姿が見えたのだ。

 

仗助(成る程、、、今見てる風景が幻影とかってのはまぁわかってたが、、、、この2人、、ねじれと環ってわけだよなぁ、、)

 

そう、仗助が見ている荼毘は波動、スピナーは天喰だった。逆に2人には仗助がマスキュラーに見えていたのだ。

 

仗助「おい!てめぇr」

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

だが仗助の声は届かずスピナー(天喰)に蹴り飛ばされてしまう。

 

仗助「っ!あのやろぉ、、、後で覚えて、、」

 

すると仗助は気づく。自分の背後は確かにただのグラウンドなのに、そこに透明な壁があることを、、、

 

ミステリオ「残念だが君の声は彼らに届かない!彼らには違う声、違う内容で聞こえてるだろうな。」

 

どこからともなくミステリオの声がする。そしてミステリオの言う通り、天喰達には仗助の声がマスキュラーの声で、内容は『中々やるなぁ、、、餓鬼供!』と聞こえていたのだ!

 

ミステリオ「さぁ若人よ、、、この窮地をどう切り抜けるつもりかな?」

 

そんなミステリオの声が聞こえた時、スピナー(天喰)と荼毘(波動)が目の前まで迫ってきていた。すると仗助は口を開く。

 

仗助「『切り抜ける』ってのはちょいと違うぜ、、」

 

ドグオオン!!

 

その言葉と同時に仗助は自分の背後の空に向かってクレイジーD(ダイヤモンド)を打ち込んだ。すると!

 

ガラァァン!!!

 

仗助「『ブチ壊し抜ける』、、、!」

 

そう拳を打ち込んだそこはひび割れ崩れさったのだ!するとそこには普通の廊下があった!!仗助は壊した勢いで廊下の方に飛び込んだ。

 

仗助「おいおい2人共よぉ!こっち来やがれよ!今じゃあ俺の本当の姿(・・・・)見えてるよなぁ!」

 

そして廊下に出た仗助の見た目はマスキュラーから元の姿に戻っていたのだ。恐らくミステリオの個性範囲から出たのだ!

 

天喰「仗助?!」

 

波動「ジョジョ?!」

 

どうやら2人とも仗助だと認識出来たようだ。それに気づいた2人は仗助についでその壊れた壁を抜け出していった。

 

天喰「仗助、、、お前だったのか、、」

 

仗助「あぁそうだよ環ィ、、、思いっきり吹き飛ばしやがっててめぇ、、慰謝料請求するぜぇ全くよぉ」

 

仗助は笑みを浮かべてそう言った。

 

波動「本当不思議ィ〜ごめんねぇジョジョ。でも本当にマスキュラーに見えたんだよぉ?本当だよぉ」

 

波動はいつも通りの感じで言っている。その時またあの男の声が聞こえてきた。

 

ミステリオ「ほぉ、、、あの場を上手く切り抜けたか、、正直少し舐めていた。」

 

仗助達はすぐさま戦闘体制に入る。すると廊下の奥の方からミステリオが飛びながら迫ってきたのだ。天喰と波動がすぐさま前に出る。だが仗助はそれよりも先に先ほど壊した壁の破片を握りしめ、、、、

 

仗助「やっと姿見せやがったなぁインチキ魔術師!」

 

ドラァッ!!!

 

そう言ってクレイジーD(ダイヤモンド)でそれをミステリオに向かって投げたのだ。すると!!

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

それはミステリオのスノードームのようなマスクに直撃したのだ。そしてミステリオは地面に倒れた。

 

天喰「やった、、、、のか?」

 

波動「意外に呆気なかったねぇ、、、」

 

仗助「いや、、、そんな筈はねぇ、、」

 

仗助はそう言うと、クレイジーD(ダイヤモンド)で壊れた壁を直し始めた。すると先ほどミステリオに当たった筈の瓦礫が、その奥の廊下の方から飛んできたのだ。そう!つまり!!

 

仗助「今見てるこれも幻影ってわけだぜッ!!そして!!」

 

ドラァッ!!!

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

仗助は自分の背後に向かってクレイジーD(ダイヤモンド)の拳を叩き込んだ。

 

ミステリオ「ぐがっ?!!」

 

するとその拳は後ろに迫っていたミステリオのマスクに直撃したのだ!!ミステリオはそのままぶっ飛ばされる。

 

波動「わぁ!!凄いねジョジョ!!よく気づいたよぉ!」

 

その時ミステリオはゆっくりと立ち上がった。マスクにはヒビが入っているが、やはりまだ顔は霧のようなもので見えない。

 

ミステリオ「これは、、、、フザけた考えを改めねばな、、学生だからと舐めていると痛い目に遭う。良い教訓だ。」

 

するとその瞬間ミステリオが再び姿を消した。そしてそれと同時に周りがまた暗闇へと変わったのだ。

 

ミステリオ「さぁここから第二幕の始まりだ!!」

 

ミステリオがそう言うと突然複数のミステリオが現れたのだ。それは仗助達を360度から包囲していた。

 

ミステリオ『どの私が本物かな?さぁ、、、いくぞ!!』

 

するとそのミステリオ達は皆同じような動きを始める。まるで呪文を練るように指と手を動かし、そして自分の体の前で交差する。そこには緑色のエネルギーが宿り本当の魔法のようだった。

 

波動「ねぇあれ見てぇ!!魔法だよ!すごぉい!」

 

仗助「いいやどうせただの幻影だぜぇねじれ。これまた派手なものをやってくれるっすねぇ、、」

 

ミステリオ『ふん。徳と味わえ!!』

 

その瞬間ミステリオ達は手に溜めていたその緑色のエネルギーを一斉に放った。仗助達はそれを避けようとするが、、、、、

 

ドギュゥゥゥゥン!!!

 

それが仗助の脇腹を貫いたのだ。仗助は血を吹き出し、膝を落とす。

 

仗助(不味いなこれ、、、何だ今の、、、レーザーかなんかか?!)

 

天喰「大丈夫か仗助!!」

 

そう言って天喰が仗助に寄っていく。だがその瞬間ミステリオがまたもや先ほどのエネルギーを放ち!

 

天喰「ぐっ!!!」

 

天喰の右肩を貫通した。

 

波動「2人共!!もぉ怒った!!」

 

すると波動は腕を広げる。その腕はねじれる波動を纏っていき、そして!

 

波動「ねじれる波紋(グリングリプル)!!」

 

360度に広がるねじれる波動の波を起こしたのだ。その攻撃により周囲を囲んでいたミステリオ達は皆消滅する。

 

波動「やった!」

 

仗助「いや、、本体がいねぇ!」

 

その時!

 

ドギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!

 

波動の真上から突如エネルギーが発せられ、それは波動の左肩から腹を貫通していった。

 

天喰「波動さん!!!!ぐっ、、、」

 

天喰はそう叫び口から血を噴き出した。皆重症である。仗助はすぐさまクレイジーD(ダイヤモンド)で2人を治そうとするが、、、、、

 

仗助「ぐっ!!!」

 

左肩を貫かれてしまった。傷口はやはりレーザーの攻撃なのか少し焦げている。

 

ミステリオ『フン!貴様らももう終わりだ!!死んで行け!!』

 

またもやそんな声が聞こえてくる。そしてその言葉と同時に再びミステリオのレーザーが放出された。だがその時!

 

天喰「混成大夥!!オーバーキメラ!!!」

 

天喰が身体中から一気にタコの触手や他の生き物の手、甲羅、膜、あらゆる物を再現したのだ。それは仗助達を覆い、レーザーを一手に受けたのだ。

 

ミステリオ『ほぉ、、、まだそんな体力があったか。だがもう限界だろう!!』

 

ドジュゥゥゥゥン!!!!ドジュゥゥゥゥン!!!!!ドジュゥゥゥゥン!!!

 

天喰「ぐわっ!!!!ぐぅぅ!!!」

 

天喰は何度も相手の攻撃をその身に受けていく。その中で頭を特に硬化し、身を固めていった。

 

仗助「環ィ、、、おめぇ、、」

 

天喰の体はどんどんと穴が開いていく。その度口からは血を吐き、傷口からは出血をしていく。

 

天喰「仗助ぇ!!お、、ぐっ!お前、、、なら、、何か、、この場を切り抜ける策をッ!!ぐはぁ!!」

 

天喰は仗助にそう訴えかけた。すると天喰は口を食いしばり再現を密集させた。

 

仗助(クソ、、、どうする!この状況で、、、どう切り抜ければいいってんだ、、、)

 

仗助はクレイジーD(ダイヤモンド)で波動を治しながらそう考える。だがその時、天喰の個性は途切れ体が元に戻っていってしまった。すると

 

ミステリオ『ここまでよく耐えた少年少女!だが、、ここで真なるチェックメイトだッ!!』

 

周りの廊下や壁がなくなり暗闇が広がった。そして複数いたミステリオが一体に集まっていき巨大化していったのだ。するとその巨大ミステリオは腕を前に出しエネルギーを溜めた。その時!!

 

ドッドッドッドッドッ!!!

 

仗助が立ち上がりミステリオの方に歩み始めたのだ。

 

ミステリオ『何?この私に正面から挑むつもりか?ついに諦めた、、、、ということかな?』

 

すると仗助はフッと少し笑みを溢しミステリオを見て言った。

 

仗助「正面から挑むだってぇ?おいおいてめぇよぉ、、寝ぼけた事言ってるんじゃあねぇぜ。まずあんた、、、俺の正面にいやがらねぇじゃあねぇかよぉ!!」

 

そう言った瞬間仗助は左を向いて睨んだ。それと共に体を逸らし何か攻撃を避けるように動く。すると仗助の頬を何かが掠っていった。

 

ミステリオ『貴様?!何故わかった!!』

 

どこからともなく驚きの声が聞こえてくる。それと同時に巨大化したミステリオは消滅した。

 

ミステリオ(あやつ、、、何故だ?何故私の攻撃方向がわかった?!ただの勘、、、、偶然か?)

 

すると仗助の周りをミステリオの大群が囲んだ。

 

ミステリオ『まぁいい!貴様もこの数から私を見つける事は出来んだろう!!諦めて死んでいけ!!』

 

そしてミステリオ達はエネルギーを溜めていく。まるで振り出しに戻ったようだった。だが!

 

仗助「魔術師さんよぉ、、、、てめぇいい加減、、堂々とやりやがれッ!!!」

 

その瞬間仗助は後ろにいる天喰達の方に、まるで引き寄せられるように飛んでいった。そして!!

 

ドラァァ!!!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!

 

仗助は何もいない空を殴った。だが仗助が殴った瞬間何も居なかったそこにはミステリオが現れ、ぶっ飛んでいった。

 

ミステリオ「き!!貴様、、、何故?!はっ!」

 

その時ミステリオは仗助の手から零れ落ち、ミステリオの方に向かってくる破片を見た。そうそれは!

 

ミステリオ「最初の一撃の時に割れたマスクの破片か、、、、」

 

そうマスクの破片だった。仗助はそれをクレイジーD(ダイヤモンド)で直し、それを握りしめてミステリオの方に移動したのだった!

 

ミステリオ「くぅぅ!だがまた幻影を、、、」

 

ミステリオがそう言い、また身を隠そうとした時だった。

 

ギュルッ!!!ガシン!!

 

天喰がタコの手で、波動がねじれる施錠(グリングロック)でミステリオの足を拘束したのだ。

 

ミステリオ「くッ!!!貴様らぁ!!!!」

 

すると仗助はクレイジーD(ダイヤモンド)を自分の隣に出して拳を握りしめる。

 

仗助「それじゃあてめぇ、、、歯ぁ食いしばれ!!」

 

ドラララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

 

ミステリオのマスクは粉々に割れ、思いっきりぶっ飛ばされた。

 

仗助「たしかフザけた考えを反省するとか言ってたが、、、フザけてんのは『考え』ではなくてよぉ〜〜おめー自身のキャラクターだったようだな。」

 

ミステリオ 再起不能(リタイア)




ピースメイカー終わってしまった、、、、でもシーズン2あるからいっか!そういえばジョーカーの続編が決定しましたね。いや絶対観はするんですが大丈夫なのかな?でも続編を成功させ、ストーリーの重みも無くさないようにし、あの題名から考えるとやっぱブルースウェイン関係になりそうですね。ホアキンジョーカーにハーレイはちょっと無いかな、、、、それでは!


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第76話:白い雲はかからない

今回ヴィジランテのネタバレあります。


カツンッ!カツンッ!

 

嫌な空気が漂う階段。それを1人の男が登っていっていた。そしてその男はドアの前で膝をつく。

 

「お休み中失礼致します。ご存知かと思いますが10分程前、ヒーロー達がこの館に侵入致しました。更に、ミステリオや他の者が敗北したこと報告致します。」

 

時計の針の音だけが大きく聞こえる。するとドアの奥から声が聞こえてくる。

 

DIO「ミステリオも他の者も、勝てる実力を持っているものの何故負けたと思う?中へ入れ、ヴァニラアイス。」

 

するとゆっくりと扉が開く。そしてヴァニラアイスと呼ばれた男は立ち上がる。

 

ヴァニラアイス「失礼致します。」

 

中に入ると本を読み、ベッドに上体を起こし横たわっているDIOがいた。

 

DIO「ヒーロー達は、1人の生徒、1人の一般人、そしてこの世界を守る為に自分らの命を捨ててもいいと心の奥底から思っており、特にジョースターの血族は特に、このDIOを倒す為命を引き換えにしても良いと思っている。このDIOから逃げる事は、自分の人生から逃げる事だと思い込んでいるのだな。馬鹿げた事だが、しかし!」

 

DIOは手に持っている赤い液体が入ったワイングラスを持つ。

 

DIO「その馬鹿げた事が結構重要なんだな。ミステリオやその他の奴は忠誠を誓うと言っておきながら、このDIOの為に死んでも良いという覚悟が出来ていなかった。」

 

DIOはワイングラスを振る。

 

DIO「だから、、、後ほんのちょっとという所で勝利が掴めない。奴等には負けた理由が永久にわからんのだ。ヴァニラアイス、、」

 

するとDIOはヴァニラアイスに声をかけ、首元を見せる。

 

DIO「私の首の傷を見ろ。多分後1人の生き血を吸えばこの馴染まなかったジョナサンジョースターの肉体も、すっかり我が物となり傷も完全に治癒する。ヴァニラアイス、、、お前の生き血を私にくれるか?」

 

DIOはとんでもない提案をし始めた。普通の人間なら、、、嫌ヴィランでさえお断りの提案だった。だが、、その男ヴァニラアイスは違ったのだ。

 

ヴァニラアイス「はい。喜んで。」

 

そう言うとヴァニラアイスは腕を上げる。背後には牙が鋭く、黄色い目をしている鬼のようなヴィジョンが浮かび上がっていた。するとヴァニラアイスは自分の前に壺を置き

 

ヴァニラアイス「お受け取り下さい!!」

 

ズバァァァァァァン!!!!

 

自分の首をそのヴィジョンの手刀で叩き切ったのだ。血が大量に吹き出し、壺に溜まっていく。ヴァニラアイスの体は地面に倒れてしまった。するとDIOはベッドから起き上がる。

 

DIO「自ら首を切るとは、、、嬉しいぞ。しかしヴァニラアイス。お前程の者の生き血は受け取れんな。誰か他の奴ので私の傷は完治させるとするよ。」

 

DIOはヴァニラアイスに近づいて行き膝をつく。そして自分の手首を切ったのだ。

 

DIO「死ぬ必要は無い。私の血で蘇るが良い。その覚悟、お前なら間違いなく勝てるだろう。」

 

DIOはヴァニラアイスの死体に自分の血を流していく。すると!

 

バチッ!!

 

ヴァニラアイスは目を覚ました。首は完全に再生している。

 

ヴァニラアイス「DIO、、、様。」

 

ヴァニラアイスは首を押さえながら上体を起こす。

 

DIO「やはり肉体は自分のが一番だな。あっという間に馴染む。奴等は任せたぞ、ヴァニラアイスよ。」

 

ヴァニラアイス「DIO様、、貴方の期待は満たされるでしょう。」

 

そう言うとヴァニラアイスの背後にまたヴィジョンが現れる。

 

ヴァニラアイス「必ずや、仕留めてご覧になります。」

 

するとそのヴィジョンはヴァニラアイスを飲み込んでいった。そしてそれだけでは飽き足らず自分すらも飲み込んでいったのだ。そしてそこには何もなくなってしまった。

 

ガオンッ!!!

 

そして突如壁に綺麗な円形の大穴が出現したのだった。

 

DIO「ドアくらい開けて出て行け、、この世界の空間から姿を消し去る個性よ、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相澤サイド

相澤「何でまた瞬間移動だ!しかもここは、、、、」

 

クラスト「あぁ、多分DIOの館!」

 

2人はDIOの館を探索していた。相澤は先ほど仗助によって再生されていたが、先程のリゾット戦により大分体力及び気力を削られていた。すると

 

ポルナレフ「消太!!」

 

ポルナレフが現れた。どうやら彼もここに瞬間移動させられたようだ。

 

相澤「何でよりによってお前なんだ、、」

 

ポルナレフ「なんだよ消太!水クセェじゃあねぇの久々だろ?」

 

相澤はため息を吐く。実は相澤とポルナレフは学友だったのだ。マイク、相澤、ポルナレフ、そしてもう1人、白雲という4人の男は雄英の生徒であり大親友だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある雨の降る日

学生の相澤は雨の中ダンボールの中にいる猫を眺めていた。オールマイトじゃああるまいし、1人の人間が持てる力には限界がある。ましてや俺はまだ半人前にも届いていない。猫一匹すら救えない。子供の頃から相澤はそう思っていた。

 

教師「なんだお前、傘忘れたのか?もう朝礼の時間だぞ!早く着替えろ。」

 

相澤「いやいいです。こういう気分なので」

 

相澤はヒーローとか道とかイメージが出来ていなかった。自分は無力だとそう思っていた。

 

山田「出たーーッ!相澤消太のネガティブトォーク!朝っぱらからなに絶望しちゃってんだHEY YO!」

 

ポルナレフ「ま〜た浮かれねぇ顔しやがってぇ!途中で犬の糞でも踏んだのかぁ?」

 

山田とポルナレフは相澤をイジる。いつもの光景だ。

 

相澤「うるせぇ」

 

山田「HAHAHA!愉快な奴!」

 

すると山田は相澤の胸を叩いた。その時!

 

白雲「おいおいひざしぃー!ポルナレフ!なにショータイジってんだ!」

 

その男は傘を持ち、クラスの窓から雲に乗って入ってきた。

 

白雲「ダメだダメだけしからん!俺も混ぜろ!!」

 

すると白雲は猫を雲から取り出した。相澤はそれに遂反応してしまう。俺はまだ半人前にも届いてない。いつかどこかに届くとも思えない。結局は猫一匹すら救えない。ずっとそう考えていたのだ。だがそんな諦めが高2の夏、少しずつ変わろうとしていたのだった。高2の夏、相澤達4人はインターンが決まっていなかった。特に相澤は自分の個性ゆえ難儀していたのだ。

 

相澤「俺の個性は足を引っ張ることしか出来ねぇ、、だから個性を活かして何ができ、何がしたいか、そういうのがわからねぇ。」

 

白雲「じゃあヴィランの足引っ張ればいいんじゃあねぇの?」

 

弁当を食べていた白雲がそう提案した。

 

マイク「バトル専門かぁ、、あんまりそういうイメージねぇけど。」

 

ポルナレフ「でも成る程!抹消なら誰が相手でも生身の格闘に持ち込めるってわけか!それって才能じゃあねぇか!」

 

すると白雲は箸でポルナレフを指し、それ!といった感じだった。

 

相澤「格闘も別に得意じゃあねぇよ。デカイ奴には手も足もでねぇ、、、おいちょっと待て。」

 

相澤は白雲を止める。

 

相澤「人間の食い物を猫にやるな。体に悪い。」

 

白雲「おっ!そうか。」

 

すると相澤は猫を抱えてミルクをあげ始めた。相澤は猫を学校に連れてくるのに反対だったが、家に置くのも心配だったらしい。その時!

 

香山「あらあらあなたたち!こんな所でご昼食?」

 

上を見るとそこには3年の香山先輩がいた。上を見上げたポルナレフは手を合わせ、パン!指で2を作り、OKサインをし、目の上に手をかけた。

 

白雲「パンツー丸見え」

 

ポルナレフ白雲マイク「YEAAAH!!!」

 

3人共完璧に息があっていた。

 

相澤「うるさい。」

 

香山「青春っぽくていいわね!!」

 

すると香山は降りてきた。どうやらインターンの帰りのようだ。服は、、、うん。変わらない。否露出度が強いな。そして猫は先輩が飼うことになったのだった。

 

 

 

 

 

 

翌日

白雲と相澤は2人で弁当を食べていた。山田とポルナレフはインターンが決まって説明を受けていた。その時そこに先輩がやって来たのだ。そうインターンの話がやって来たのだ、、、、インターンの活動は順調に進んでいた。そんなある日のことだった。

 

山田ポルナレフ「どーだよ似合うかよ!」

 

相澤「なんでお前らまでゴーグルかぶせてくるんだよ。」

 

白雲「この先スクワッドで売ってくからな!」

 

相澤は山田とポルナレフがパープル事務所に来るのかと勘違いする。

 

白雲「いやいやもっと先の話、、、4人で事務所作って独立。それが俺の計画。」

 

相澤「え?」

 

白雲「俺たち相性はいいと思うんだよな。例えばショータはさ、自分から何か始めるタイプじゃあねぇけど、細かい所いろいろ気づくしきっちり仕上げようとするだろ?俺もひざしもポルナレフもそういうの苦手!」

 

3人は笑いながら肩を組む。

 

相澤「あー・・・まーそーかな。いろいろ雑だよなお前ら。」

 

相澤はなんとなく理解するが、それってひとりじゃあ何も出来ないって事じゃ、、と少し気に病む。だが

 

白雲「チームプレイ向きってことだろ?」

 

白雲はそう言ってくれたのだ。だがやはりこいつらだ、俺が苦労するだろう。そう思った。風に吹かれた雲がすごい速さで流れていく。

 

どこにも行けないと思っていた俺が、どこかに運ばれようとしている。ゴーグルのガラス越しに見上げた空は、、、思いがけず高く広くひらけていた。

 

白雲と相澤は2人で動いていた。子供の送り迎えだ。

 

白雲「子供の世話する仕事も向いてるかもな!保育士さんとか学校の先生とか!」

 

相澤「それはお前の方だろ。俺は子供に好かれるたちじゃあない。」

 

そして子供を送る。

 

子供「バイバイラウドー!!」

 

子供「バイバイ!」

 

白雲「おう!」

 

すると

 

子供「イレイザーヘッドもまたねー!」

 

子供は去っていった。

 

白雲「ほらな!」

 

相澤も遂笑みを浮かべる。そして2人で道を進んでいく。

 

白雲「いろいろ気がつくから逆に考えすぎるんだよなショータは。そんで自分で先回りして無理って思い込む。けど、その気になればなんだってできると思うぜ!」

 

相澤「なんだってって、、、保育士さんとか、先生とか?」

 

白雲「そーそー」

 

相澤「適当言うなよ」

 

白雲「マジだって!」

 

その時だった。香山先輩からの連絡が入る。

 

香山「相澤くん!付近の市民を今すぐ避難させて!凶暴なヴィランが市内に侵入したわ!」

 

相澤達は直様行動を始めた。途中でポルナレフとも合流する。

 

相澤「ヴィランがこちらにきます!」

 

白雲「子供達を雲に!」

 

ポルナレフ「俺から離れないように!」

 

すると段々天気が崩れてくる。そしてヴィランがもうすぐそばに来ていたのだ。そのヴィランは巨大なヴィランだった。パープル事務所の社長が立ち向かうが、、、、

 

ドッゴォォォォォォォォォォン!!!

 

ぶっ飛ばされてしまう。しかもその攻撃は山田のヴォイスのようなものだった。すると他のクラスメイトの個性もそのヴィランは使い出していた。どうやらコブに個性を溜め込み、使っているようだ。その時!

 

ドオッ!!!

 

ヴィランがビルの壁を撃ち抜く。そして子供達の上に瓦礫が落ちて来てしまったのだ!!

 

ポルナレフ「銀の戦車(シルバーチャリオッツ)!!」

 

ポルナレフがチャリオッツで子供達の上に落ちてくる瓦礫を壊すが、そのせいで自分の上の瓦礫に対応出来なくなってしまったのだ。だが!

 

白雲「クラウド!!」

 

BOM!!

 

白雲の雲でポルナレフは守られたのだ。が!

 

ゴッ!

 

白雲は瓦礫を頭に食らってしまう。そしてゴーグルが飛んでいく。

 

相澤「白雲!!おい!白雲!!ウソだろ!?」

 

わぁぁぁぁぁあ!!!!!

 

その瞬間相澤は後ろのヴィランの圧を感じ、後ろを振り向いた。

 

相澤(社長、、白雲、、、ポルナレフも雲で守られたが足をやられてる。今動けるのは俺だけ!)

 

相澤は頭の中で色々錯綜する。どうするか?判断をしろ!直撃は不味い!溜め込むだけでなく増幅もするか?未知の個性、子供だけでも逃す、しかしどうやって?考えが纏まらずどうにもならなかった時だった!

 

ドッ!

 

瓦礫の中から白雲のスピーカーが飛び出て来たのだ。そして

 

「まかせたショータ!」

 

そうスピーカーから白雲の声が聞こえてきたのだ。すると相澤は覚悟を決め、ゴーグルをつけた。

 

相澤(そうだ!迷う事などない!俺の個性は抹消!!どんな個性が相手でも生身の格闘に持ち込める!!)

 

すると相澤はヴィランに向かっていく。相澤は戦った。だが相手は強い。対策が無いのを知る。正直絶望だ。だが!

 

「頑張れショータ!みんなを守れるのはお前だけだ!大丈夫だお前は行ける!お前はやれる!そうとも俺は知ってるぞ!お前は強い!絶対負けない!」

 

スピーカーから声が聞こえてくる。その声を聞き奮い立たされた相澤は叫んで、またヴィランに向かっていった。

 

「がんばれショータ!負けるなショータ!頑張れショータ!がんばれショータ!!」

 

相澤(一気に来た!)「自分で喰らえ!」

 

すると相澤はコブを捕縛布で集めヴィランの口の中に放り込んだ。そして!

 

ボッガァァァァァァァン!!!!

 

相澤「やったぞ、、、やったぞ白雲!!」

 

そうして事件は収束へ向かっていった。ヴィランは捕まり、救急隊も駆けつけた。

 

ヒーロー「これを新人が一人でやったのか、、信じられん。」

 

そんな声を聞いた相澤は笑みを浮かべて言う。

 

相澤「いえ、、チームプレイです。相棒がずっと声を掛けてくれてて、、、そうだ白雲は?香山先輩、あいつの怪我はどんな具合ですか?」

 

だが、香山先輩は何も反応せず下を向く。そして目にかけたサングラスを外して目に手を当てていた。

 

相澤「そんなにひどいんですか?じゃあ早く病院に、、、あ!山田!そこのスピーカー白雲のだ。持っていってやらなきゃ、、」

 

山田の顔は絶望だった。するとポルナレフがスピーカーを取る。

 

ポルナレフ「相澤、、、これ壊れてるんだ。白雲は、、、」

 

すると相澤は?を浮かべる。

 

相澤「俺はずっと奴の声に励まされて、、、」

 

その時相澤は目にしてしまう。頭の所が真っ赤な液体で濡れた死体袋を、、その時相澤は絶望した。するとポルナレフが相澤の横に立った。

 

ポルナレフ「迷惑なんだよッ!自分の周りで死なれるのは、、、スゲー迷惑だぜッ!この俺はッ!!!」

 

そして地面に膝をついたのだ。相澤、山田もその場で絶望に襲われ、ただただ立ち尽くすことしか出来なかったのだった。




連続投稿でした!それでは!


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第77話:亜空の瘴気

今回はほぼジョジョ3部のヴァニラアイス戦そのままです。


ポルナレフ「とにかくよぉ消太!DIOをやるんだ。俺達は、、、、」

 

相澤「あぁ。」

 

クラスト「皆覚悟してかかろう!私達が止めねばならんのだッ!」

 

相澤達は廊下を進んでいった。しばらくすると相澤達は一つの広間にたどり着いた。

 

クラスト「随分と広いな、、、」

 

クラストは部屋の壁に手を置いた。その時だった。手を置いたそこに、何やら文字が書かれているのを見つけたのだ。

 

このラクガキを見て うしろをふり向いた時 おまえらは

 

そこで文字は途絶えていた。嫌、クラストの指で隠されていたのだ。クラストは恐る恐る指を離す。するとそこには!

 

死ぬ

 

そう書かれていたのだ!!クラストは恐怖を感じながらも恐る恐る背後を見る。するとそこには急に空間から現れた鬼のようなヴィジョンがいたのだ。クラストは瞬時に動いた。恐ろしい速さで、すぐ行動したのだ。

 

クラスト「ポルナレフ!相澤!!危ない!!!」

 

ドッゴォォォォン!!!

 

クラストは二人を殴り飛ばしたのだ。

 

相澤「クラスト!!」

 

クラストは笑みを浮かべながらサムズアップをした。その時!

 

ガオンッ!!

 

クラストが目の前から消えた。相澤とポルナレフは後ろにぶっ飛んで、すぐに体制を立て直す。

 

相澤「おっ!おいクラスト!何処だ?何だ今のは、、、」

 

ポルナレフ「おい消太!あれはッ?!!」

 

ポルナレフが指を刺した方向には地面に落ちた腕があった。手の甲には甲羅のようなものがついている。そうクラストの手だ。

 

ポルナレフ「なんだ、、、この腕は、、」

 

相澤「おい!クラスト!何処へ行った?!!」

 

ポルナレフ「クラスト!おい!何処へ行った!!クラスト!」

 

ポルナレフ相澤「クラストォォォォォ!!!!」

 

二人の声がこだまする。その時!ポルナレフ達の目の前に急に鬼のようなヴィジョンが現れた。

 

相澤(何だこいつはッ?!何処から現れたんだ、、、)

 

するとそのヴィジョンが落ちていた腕を拾い上げる。

 

ヴァニラアイス「クラストは、、粉微塵になって死んだ。」

 

二人共、理解はしていたがその衝撃は凄まじかった。

 

ヴァニラアイス「私の口の中は何処に繋がっているか自分でも知らんが、、暗黒の空間になっている。吹っ飛ばしてやったのだ。次はお前らだ。」

 

するとヴァニラアイスは段々と近づいてくる。

 

ヴァニラアイス「DIO様を倒そうなどと思い上がった考えは、、、正さねばならんからなあ!」

 

するとそのヴィジョンがクラストの腕を自分の口の中に放った。腕は消滅し、その代わりにその口の中から顔が現れた。

 

ヴァニラアイス「一人一人、、順番に、、、このヴァニラアイスの暗黒空間にばら撒いてやる。」

 

ヴァニラアイス 個性:暗黒空間(クリーム)

 

するとそのヴィジョン、クリームは自分の腕を食べ始めた。その時ポルナレフは立ち上がり言う。

 

ポルナレフ「嘘をつくな、、、クラストを殺したなどと、、嘘をつくなぁぁあ!!!!」

 

相澤「止めろポルナレフ!早まるぐっ、、、」

 

すると相澤は膝を落とす。さっきまでの戦いのせいだ。凄まじい疲労感に襲われていたのだ。

 

ポルナレフ「チャリオッツ!!!」

 

ポルナレフはチャリオッツで一気に斬りかかる。だがクリームは自分を飲み込んで姿を消してしまった。

 

ポルナレフ「ちくしょー!手応えはあったが、、、やってねぇ!あっという間に小さくなって空間に消えやがった!本体も個性も!!」

 

すると相澤がポルナレフを睨む。

 

相澤「早まるなポルナレフ!まだ相手の個性もちゃんとわかってねぇ、、、不利だ!」

 

ポルナレフ「んなこたぁわかってんだよ消太!!てめぇこそ受験前に徹夜して寝坊しちまった奴の顔みてぇに真っ青じゃあねぇか!!大丈夫なのかッ?」

 

正直相澤はポルナレフの言う通りほとんどもう動けない足手纏いの状態だった。だが相澤はクラストを思い拳を握りしめる。

 

相澤(クラスト、、、、使い物にならない俺なんかの為に犠牲になりやがって、、合理的じゃあねぇ、、)

 

すると周りのものが段々と削られていく。二人は違う部屋へと走っていく。その時、目の前に出口が見えた。

 

相澤(どうする?ここは一旦引くか?それが合理的か?)

 

ポルナレフ「あそこから出て行く訳にはいかねぇ!クラストが俺達を助けるために自ら犠牲になったんだ!それは俺達ならDIOを倒せると信じてるからだッ!」

 

相澤はポルナレフの方を見る。

 

ポルナレフ「そんな奴の信頼を裏切るなんか、、俺には出来ねぇ!このまま逃げるのは、それこそ負け犬がすることだッ!俺は、、、白雲の為にもッ!」

 

その時相澤の頭に全てがフラッシュバックしていった。そして

 

相澤「そうだなポルナレフ。上に行くぞ。DIOを倒しに!」

 

すると二人は出口を曲がり階段を登って行く。その時!

 

ヴヴヴヴヴヴ!!!ブゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

 

出口の所からクリームが現れたのだッ!

 

ヴァニラアイス「出口へ来ると思ったが、、惜しいな。」

 

すると地面にヴァニラアイスの血が滴り落ちた。ヴァニラアイスはその血を見て言う。

 

ヴァニラアイス「このヴァニラアイスに傷をつけるとは、、確かに奴等は、自分の生命危機や恐怖を克服した精神力を持っている。確実に追い詰めて殺す。確実に、、、私の個性は圧倒的に奴らより勝っている。」

 

男は何もかもが強かった。そのころ2人は、、、

 

ポルナレフ(奴の個性の口の中が暗黒空間になっているだと?!どんな空間か想像がつかないが、、、)

 

相澤(とにかく音も匂いもなく近づいてくる!しかしどうやって、、)

 

ポルナレフ相澤(奴をぶっ倒せばいいんだ?!)

 

そんなことを考えながら上の大広間にたどり着いていた。だがそこには!

 

ポルナレフ「先回りされているッ!」

 

そう!地面に穴が空いていたのだ。ポルナレフはチャリオッツを構え、相澤は捕縛布を構える。

 

ポルナレフ「近くにいる!来やがっている!」

 

相澤「ポルナレフ!俺の背後に回れ!俺はお前の後ろだ!」

 

そして二人は背を向けあいながら構える。周りは恐ろしいほど静かだ。嵐の前の静けさのように、、、

 

はぁ、、、はぁ、、、はぁ、、、

 

2人の息遣いだけが聞こえていた。相手についてわかっていることは暗黒空間から出た時だけ攻撃できること、、その時!

 

ポルナレフ「ん?」

 

ポルナレフの足元にクリームの顔が現れたのだ!!

 

ポルナレフ「何ぃぃぃぃ?!!足の下の溝に?!!」

 

ポルナレフはチャリオッツを構えクリームに向けるが!

 

ガオンッ!!

 

ポルナレフ「ぐわぁぁぁぁぁ!!!!」

 

足の先を消しとばされてしまった。ポルナレフは後ろに倒れてしまう。

 

相澤「おい!ポルナレフ!!しっかりしろ!!」

 

するとクリームが上に浮かび上がる。

 

ヴァニラアイス「まず足を奪った。ちょこまかと逃げたり動いたり出来なくするためになッ!」

 

相澤は目を赤くするが効果がない。

 

相澤(スタンド型個性、、、本体を見ねぇとやはり意味ねぇか、、)

 

そして捕縛布を投げるが軽く避けられてしまう。するとポルナレフは倒れながらもクリームの方を見る。

 

ポルナレフ「野郎!!!!」

 

シャキシャキシャキシャキシャキシャキシャキシャキシャキシャキ!!!!!

 

うおおおおお!!!!!

 

ヴァニラアイス「おっと!」

 

チャリオッツでラッシュをするがクリームは段々と小さくなっていって消えてしまった。チャリオッツは無闇矢鱈に周りを切り刻む。だがやはり攻撃は当たらない。音だけが響き、周りのものを壊すだけだった。だが!

 

ヴァニラアイス(どさくさに紛れて隠れたなポルナレフ、相澤。無駄だ。その足と負傷では遠くには行けない。何処かその辺の瓦礫の下だろう。)

 

そう、ポルナレフ達はその隙に一時身を隠していたのだ。すると階段の所にクリームが現れる。

 

ヴァニラアイス「貴様らはこのヴァニラアイスの前では無力だ。しかし確実に倒す。さて?何処かなヒーロー共。」

 

その時!!

 

麗日「解除!」

 

直後上から麗日が落ちて来たのだ。そしてそれと一緒に多くの瓦礫が落ちてくる。唐突な予想外の攻撃でヴァニラアイスはその瓦礫に埋もれてしまった。

 

麗日「やった?」

 

麗日は恐る恐るその瓦礫の山に近づこうとする。すると!

 

相澤「麗日!!!離れろ!!」

 

ポルナレフ「奴が来るぞ!」

 

麗日によって浮かせられていた二人が解除されたと同時にそう叫んだ。その時!

 

ガオンッ!!!

 

その瓦礫の山を削り取ってクリームが現れた。その時!

 

ヴァニラアイス「ん?」

 

相澤「良し!よくやった麗日!!」

 

相澤が一瞬クリームの中に見えたヴァニラアイスを見て、個性を消したのだ。その瞬間麗日はヴァニラアイスに向かっていく。

 

麗日(徒手相手なら、、ガンヘッドマーシャルアーツで!!)

 

だが!

 

ドゴォォンッ!!!

 

麗日は思いっきり殴り飛ばされてしまった。それは余りにも早い、常人には打てないような速さの拳だった。

 

麗日(速ッ?!)

 

麗日は血を吐きながら後ろの壁にぶっ飛ばされた。

 

相澤「麗日!!!」

 

それと同時に相澤とポルナレフが一気に向かう。だが!

 

ザシュゥゥン!!!

 

ヴァニラアイスの手刀で相澤の腕がぶっ飛ばされた。そして二人共ヴァニラアイスに思いっきり蹴り飛ばされてしまったのだ。

 

ヴァニラアイス「フン!貴様達、、、、先に殺してくれよう。」

 

そう言ったヴァニラアイスは相澤達の方に歩いていった。その時

 

麗日「DIOなんてゴミや、、、」

 

急に麗日がそんな事を言い出したのだ。その瞬間ヴァニラアイスは麗日の方を睨んだ。そして麗日の方へ歩いて行く。

 

ヴァニラアイス「今、、、何と言った?」

 

圧倒的な圧力の元そう言われ、麗日は内心チビリそうになるが口を開く。

 

麗日「DIOなんて、、クズでゴミで、、、、どうしようもない男や。自分では前に出ないで、、、部下にやらせるだけ、、そんなんただのチキンやん。」

 

麗日の口から出たとは思えない暴言だった。だがこれにも麗日なりの考えがあった。

 

麗日(渡された資料に書いてあったんや、、、個性も名前もわからないけど、、DIOへの忠誠心だけがとてつもなく強いって、、、、)

 

麗日はうずくまる相澤達の方を見る。

 

麗日(これで少しこっちに気を向けさせr?!!??!)

 

その瞬間麗日の腹部にとてつもない激痛が走った。そう、ヴァニラアイスが麗日の腹を蹴ったのだ。

 

相澤(止めろ、、、てめぇ、、)

 

相澤は動けないながらも個性だけは復活させないよう目を見開く。ポルナレフはだんだんと回復してきていた。

 

ヴァニラアイス「女だろうとッ!崇高なDIO様を馬鹿にし、、、挙げ句の果てにチキンと罵るとはッ!蹴り殺してやる!!このど畜生がッ!!!!」

 

ヴァニラアイスは凄まじい勢いで麗日を蹴る。麗日は蹴られるたび口から血を吐き出していた。

 

ヴァニラアイス「貴様が怒らせたのが悪いんだッ!思い知れッ!どうだッ!どうだッ!」

 

相澤「やっ、、やめろ、、」(こいつ異常だ、、こいつの精神こそ暗黒空間だ。)

 

ヴァニラアイス「このクソ女がッ!黙っていればいいものをッ!!」

 

すると麗日は笑みを浮かべて言った。

 

麗日「チキン野郎、、、」

 

その時ヴァニラアイスは完全にキレて麗日を蹴り出した。口から涎が出るほど蹴りまくっている。

 

ヴァニラアイス「どうだッ!どうだッ!」

 

するとポルナレフがチャリオッツを出した。

 

ポルナレフ「やめろぉぉ!!ヴァニラアイスゥゥゥゥゥゥ!!!!!」

 

ヴァニラアイスは蹴るのをやめて後ろを振り向いた。

 

ヴァニラアイス「ケリをつけてやるッ!ポルナレフ!!」

 

その瞬間相澤が瞼を閉じてしまった。それと同時にチャリオッツがラッシュをするがバク転して消えていってしまった。

 

ポルナレフ「くっ!」

 

ポルナレフは相澤を抱えて飛び退く。するとさっきまで自分達がいた所が削られていった。

 

ポルナレフ「クソ、、消えた。」(だがてめぇの居場所を見つける方法を思いついたぜぇ!)

 

するとチャリオッツが剣をグルグルと回し始めた。すると周りに粉塵が舞い始めた。そしてその粉塵が不自然に消える場所があったのを見つけたのだ。

 

ポルナレフ(わかるッ!わかるぞ!どう動いているか軌跡がわかるぞ!ざまぁみろやった!)

 

ポルナレフは地面を叩く。

 

ポルナレフ(てめぇは空間を移動する時、障害物を吸い込みながらじゃあないと移動できないッ!飲み込め!粉塵を飲み込んで進んできやがれクソタレがッ!)

 

すると段々とクリームが現れる。

 

ポルナレフ(そしてその!歯クソ臭ぇ口を出したその時がッ!)

 

ヴァニラアイスが顔を出す。

 

ポルナレフ(てめぇが崩れ落ちる時だッ!!)

 

ザグゥゥゥゥ!!!

 

ポルナレフの剣がヴァニラアイスの口を貫く。もう殺してはいけないなど考えていなかった。

 

ポルナレフ「命中だ!やったぜクソッタレ!!」

 

そう!ヴァニラアイスのもう一つの弱点。それは外を確認する為暗黒空間を出ないといけないという所だ。

 

ヴァニラアイス「あっ!がっ!がっ!」

 

ポルナレフ「しゃぶれぇ!俺の剣をしゃぶりながらくたばりやがれッ!このドグサレがぁぁ!!」

 

するとヴァニラアイスの目は薄れ始め遂には閉じ始めた。だが!

 

ギョロッ!!

 

ヴァニラアイスは目を覚ましてクリームでチャリオッツの首を締め上げた。スタンド型個性と本体は一心同体。スタンドが攻撃されれば本体もダメージを受けるのだ。

 

相澤(あいつ、、、喉を通して脳幹を串刺しにされてる筈なのに、、、何故死なねぇ、、)

 

相澤はそんなことを考えながら自分の腕を押さえる。残念ながらもうほとんど動けない。動けても一瞬。個性を使えば気絶するレベルだった。

 

ポルナレフ「速くくたばれ!致命傷だぜぇ!さっさと死にやがれぇ!!くたばりやがれ!ヴァニラアイス!!」

 

ポルナレフはチャリオッツで剣をぐるぐると捻り出す。だが、チャリオッツの腕をクリームが握りしめる。

 

ヴァニラアイス「俺は死なん!苦痛を胃に介してる暇も無い!必ず貴様を仕留める!必ず相澤を飲み込み!ヒーロー共を殺す!!私が死ぬのはその後で良い!」

 

そしてクリームに思いっきり腕を握り締められそのまま暗黒空間に持っていかれようとしていた。そしてチャリオッツの小指と薬指が消滅してしまった。ポルナレフのも同様だ。

 

ポルナレフ「ぐはぁあぁぁぁぁぁ!!!やろう!!」

 

ポルナレフは遂剣を引き抜いてしまう。

 

ヴァニラアイス「お利口さんだ!剣を引き抜いてくれたなッ!」

 

ポルナレフ「今度こそ!あの世へ行きやがれッ!」

 

チャリオッツで突きを放つが、ヴァニラアイスは手を突き出し手を貫かせた。そして剣の鍔を掴む。

 

ヴァニラアイス「この腕が、俺を刺した悪い腕かッ!フン!」

 

するとヴァニラアイスはチャリオッツの腕に手刀をかまし始めた。人間の体より頑丈なスタンドだが、人間の腕を簡単に切り落とす手刀。相当なダメージだ。

 

フン!フン!フン!

 

何度も手刀をくらう。

 

ポルナレフ「このやろう!!!」

 

ポルナレフはチャリオッツで蹴りをかましてヴァニラアイスをぶっ飛ばした。

 

ポルナレフ(突き飛ばさずにはいられなかった、、、)

 

するとヴァニラアイスはまたバク転で消えて行こうとする。

 

ポルナレフ「そうはさせるかぁ!」

 

チャリオッツは壁蹴りしてヴァニラアイスに突きを放った。だがすぐ消えてしまう。

 

ポルナレフ「斬った!!しっ、、しかし!やばい!!」

 

ガオンッ!!

 

その瞬間ポルナレフは、嫌チャリオッツは左太ももを削られる。そして本体もそこを失ってしまったのだ。

 

ポルナレフ(クソ!足をやられた!うっ!動けねぇ、、でも俺の方も痛みを気にしてる暇じゃあねぇ!後もう少しでとどめをさせる所までいったのに!)

 

ポルナレフの額には汗が滴る。

 

ポルナレフ(奴はなんというか、執念を待っている!クレイジーだがDIOに仕えるという執念を持っている!その執念に圧倒されるなッ!俺の方だっててめぇをぶっ飛ばすまでは死ねねぇぜ!」

 

するとポルナレフはチャリオッツで再び粉塵を撒き散らし始める。敵は先程と同じように視認できた。

 

ポルナレフ(野郎来やがった!!!くらぇぇ!!)

 

そこをチャリオッツで思いっきり突こうとするが!

 

ガオンッ!!!

 

後ろの壁ごと剣が削り取られてしまったのだ。

 

ポルナレフ「だっ、、駄目だ!斬りつけたが剣先を飲み込まれちまった!やはり暗黒空間にいる時に奴に攻撃することは不可能だッ!こっちが一方的に飲み込まれるだけだッ!」

 

するとヴァニラアイスは周りを無規則にに破壊していく。

 

ポルナレフ「やたらめったら建物を飲み込んでいるぞッ!クソッタレぇぇ!!」

 

ポルナレフはその攻撃をなんとか躱していく。

 

ポルナレフ「奴め!俺に攻撃される危険があるから、大体の検討をつけて数うちゃ当たる作戦に出たかッ!」

 

ブォン!!!

 

するとポルナレフの顔横をそれが通る。ポルナレフの頰から血が滴り落ちる。

 

ポルナレフ「いい勘してるぜ!このままでは奴に触れてしまう!チャリオッツをここまで戻さなくてはッ!」

 

そして相澤と麗日を持って来る。二人共重症であり、相澤はもうすぐ手当をしないと死ぬレベルであり、麗日も気を失いかけていた。そんな中でもヴァニラアイスがポルナレフ達の周りを回り始める。まるで円を描くように、、、

 

ポルナレフ「とことん無茶やる奴だ。壁が無くなっていくぜ!」

 

だがポルナレフは気付く。ヴァニラアイスが段々と内側に回ってきていることを!!

 

ポルナレフ「違う!俺の推理は間違いだッ!勘じゃあねぇ、奴の動きは計画的だ!奴は円の軌跡を描いて動いてやがる!そし次第に小さくなってきている!軌跡は渦巻のように、、蚊取り線香のように!俺に迫っている!!」

 

ブオオオオオオオン!!!

 

ポルナレフ(そして俺が何処に居るか、、奴が姿を現して見なくてもいずれぶち当たる!奴の策にハマっちまった。こっ!この足で、、、奴の動きから身をかわせるだろうか、、)

 

ポルナレフはチャリオッツの折れた剣で地面を叩き始める。

 

ポルナレフ「床をくり抜いて逃れるんだ!」

 

だがくりぬく時間など微塵もなかった。

 

ポルナレフ「突っ込んでくるぞぉ!!」

 

ポルナレフは二人を抱え、それを避ける。

 

ポルナレフ「どうにか躱せた、、だが奴は、レコード版上の針のように!円を刻みながら正確に後五回転くらいで、俺の所に突っ込んでくるだろう。」

 

そしてポルナレフは思考を研ぎ澄ませる。

 

ポルナレフ(どうやってあの攻撃を交わすか、、)

 

3択-ひとつだけ選びなさい

答え① ハンサムのポルナレフは突如反撃のア

   イデアが閃く。

答え② 仲間が来て助けてくれる。

答え③ かわせない。現実は非常である。

 

ポルナレフ(俺が丸をつけたいのは答え②だが、、期待はできない。さっき麗日が現れたが同じ事が起こってアメリカンコミックヒーローのようにジャジャーンって登場して待ってましたと、間一髪助けてくれる訳にはいかねぇぜ、、)

 

その時相澤が口を開く。

 

相澤「ポル、、ナレフ。俺はどうなっても、、良い。生きやがれ、、麗日、、だけでも助けて、、」

 

するとポルナレフは相澤の口を塞ぐ。

 

ポルナレフ「ほざくな消太。俺は全員助けるつもりだぜ、、、だが、」

 

そう言うとポルナレフは相澤と麗日をチャリオッツで攻撃の外に逃す。

 

相澤「ポルナレフ!ぐふっ!」

 

するとポルナレフはチャリオッツで自分を外に引っ張ろうとするが

 

ガオンッ!!

 

手の半分を削り取られてしまう。そしてポルナレフはその場にうずくまってしまった。

 

ポルナレフ(どうやら俺は、、、ここで終わりみてぇだな、、朧、、俺もそろそろそっち逝くぜ、、)

 

その時相澤は立ち上がろうとする。するとポルナレフが相澤を指さして言った。

 

ポルナレフ「止めろ消太!!もぉてめぇは動くなッ!ここから逃げて助けを呼べ!俺はもう駄目なんだ!」

 

相澤はそんなことを聞こうとせず目を見開く。

 

ポルナレフ「クラストや白雲は俺を助けたが!おめぇは俺を助けるなッ!」

 

するとポルナレフの目の前が削り取られる。ほんのちょっと体を前に出していたら死んでいた。

 

グルン!グルン!

 

そして遂にヴァニラアイスがポルナレフの後ろに迫ってくる。ポルナレフは相澤を見て口を開いた。

 

ポルナレフ「あばよ、、消太。」

 

ガオンッ!!!

 

その時ポルナレフのハートのピアスが落下を始めた。そして

 

チャリィィィィィン!!!《b》ガオンッ!!!《/b》

 

それも消滅させられてしまった。ヴァニラアイスは空中でグルグルと回りながら地面につく。そしてそこから姿を現した。

 

ヴァニラアイス(ポルナレフ、、、こいつはお前の手柄ではない。クラストの手柄だ、、)

 

ヴァニラアイスは頭から血を流しながらそう心の中で言う。

 

ヴァニラアイス(あの時私は、、貴様と相澤。クラストを同時に飲み込もうとしたが、クラストがお前らを突き飛ばした。あの時のクラストの状況なら、反射的に身を守るのが当然なのにだッ!そのことが招いた手柄だ、、しかし傷は負ったが、私が死ぬにはまだ時間がかかる。)

 

ヴァニラアイスは動き出す。

 

ヴァニラアイス「ヒーロー共全員をこれから殺る!必ず仕留めてくれよう!」

 

するとヴァニラアイスは気付く。相澤がいない事を。そしてあの女が笑みを浮かべていることをッ!

 

ポタタ!

 

その時ヴァニラアイスの目の前に血が滴り落ちてきた。上を見ると、、、

 

ポルナレフ「てめぇら、、もう動くなと言ったのに、、」

 

上にはポルナレフと、ポルナレフを掴んで宙に浮かんでいる相澤がいたのだ。相澤の左脚は無くなっていた。

 

ヴァニラアイス「ポルナレフ!相澤!」

 

ポルナレフ(全く、、、相澤、、そしてその生徒、、カッコいいじゃあねぇか、)

 

すると麗日が両手を合わせる。そして二人が落下して行く。

 

ポルナレフ「ヴァニラアイス!!!!」

 

ヴァニラアイス「うおおおお!!!」

 

そしてチャリオッツを出してヴァニラアイスに向かう。

 

ザグゥ!!!

 

チャリオッツはヴァニラアイスの首を掴み、額に剣を突き刺した。そしてそれをぐりぐりと回し始める。

 

ポルナレフ「鈍いぜヴァニラアイス!そしておめぇの言う通りだぜ、、俺には悲しい友情運がある。助ける筈の二人に、助けて貰ったぜぇ!」

 

するとチャリオッツは貫通した方の剣を握り、剣を回し始める。

 

ボキンッ!!

 

そしてヴァニラアイスの首を180度回転させたのだ。ヴァニラアイスはそのまま地面に叩きつけられ、個性のクリームは消えていた。するとポルナレフは相澤の方へ向かう。どうやら麗日は気絶しているようだ。

 

ポルナレフ「大丈夫か相澤!!目を開けろ!!」

 

相澤は目を開けず倒れている。失った右腕と左脚からは出血が酷く、先程のリゾット戦もあり血が黄色く変色していた。すると!

 

スゥゥゥゥ、、、、ガクッ!ギロッ!!

 

後ろでゆっくりとヴァニラアイスが上体を起こした。ヴァニラアイスはクリームを出現させ、ゆっくりと忍び寄る。だがその時!!

 

ポルナレフ「やはりなヴァニラアイス、、てめぇ!」

 

相澤は目を開き赤くしていた。それによりクリームは消え去ったのだ。

 

ポルナレフ「どりゃぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ポルナレフは後ろを向かず、ノールックでラッシュをする。

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

ヴァニラアイスは後ろにぶっ飛ばされ壁に激突するが、すぐに体制を立て直す。そして走り出しジャンプしてポルナレフに襲いかかっていった。

 

ザグッ!!ザグン!!ザグゥゥン!!!

 

チャリオッツはヴァニラアイスの体を八文字に切って喉を突き刺す。

 

ヴァニラアイス「ごわぁぁぁぁ!!!」

 

だがヴァニラアイスはそれでも襲い掛かろうとする。チャリオッツは剣を引き抜いて

 

シャキシャキシャキシャキシャキ!!!シャキィィィン!!!!

 

ヴァニラアイスを切りまくった。

 

ドッゴォォォォォン!!!!

 

ヴァニラアイスは上にぶっ飛ばされ天井にぶつかった。そしてそのまま地面に落下していく。

 

シャキンッ!!

 

チャリオッツは一度下がって剣を構える。するとヴァニラアイスはゆっくりと体を起こし始めた。

 

ヴァニラアイス「ぐるる!」

 

そのヴァニラアイスの顔はどこか人間ではなかった。

 

ポルナレフ「通りで妙だと思ったぜ、この不死身、、DIOに何かされたってわけか、、」

 

ヴァニラアイス「ぐわぁぁぁぁ!!!」

 

するとヴァニラアイスはポルナレフに一気に向かっていく。

 

シャキシャキシャキ!!バッゴォォォォォォン!!!

 

その時チャリオッツは隣の窓を切り刻み破壊する。するとそこから日の光が差し込んだのだ。

 

ヴァニラアイス「てやっ!」

 

ヴァニラアイスがその光の所に手を入れた瞬間、ヴァニラアイスの手は消滅した。

 

ヴァニラアイス「なっ?!なんだ?!これはぁぁぁぁぁぁぁぁ?!!!」

 

ヴァニラアイスはその手を見て叫ぶ。理解が出来ていなかったのだ。

 

ポルナレフ「自分で自分の体の変化に気づいていなかったのか?血を貰ったろ?話に聞いてたあれになりかけてたとはな、、、」

 

するとヴァニラアイスは気づいたようにポルナレフを睨む。

 

ポルナレフ「DIOと同じ体質!魂のねぇ薄汚れた吸血鬼に!」

 

ヴァニラアイス「貴様ぁぁぁぁあ!!!」

 

ヴァニラアイスは走って来るが光に当たって片足が消滅する。

 

ぐっ!ぐはぁぁぁぁぁぁあ!!!

 

ポルナレフ「口の中に剣を突っ込んだあたりから吸血鬼になりかけてたようだな。ほれ!今こそ執念出してなんとかしてみろッ!」

 

ポルナレフはヴァニラアイスを煽り出す。

 

ポルナレフ「あぁん?DIOを守る執念があんだろ?」

 

ヴァニラアイスはポルナレフを睨みつける。

 

ポルナレフ「来いよッ!ここだぜ!さぁどうしたヴァニラアイス?来なよ!」

 

ヴァニラアイス「貴様なんぞにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」

 

ポルナレフ「地獄でやってろ。」

 

タンッ!

 

ヴァニラアイス「あはっ!」

 

するとヴァニラアイスの背後に現れたチャリオッツがヴァニラアイスの背を叩いた。そして

 

ゴシャァァァァァァ!!!

 

ヴァニラアイスは完全に消滅していったのだ。

 

ヴァニラアイス -死亡-

 

ポルナレフ「大丈夫か相澤!まだ死ぬなよ!」

 

相澤「死ねるか、、馬鹿、、」

 

するとそこに他のヒーローがどんどんと現れてくる。ポルナレフは相澤と麗日をヒーロー達に任せて、前に進み始めたのだった。




次回はついにDIO戦に突入です!そしてMs.マーベル観ました!完全にカマラでしたね笑 それでは!


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第78話:花京院典明という男

今回もほぼジョジョ3部の内容そのままです、、、、


近くの森

マイク「はぁはぁ、、、やっと終わったぜ。太陽に晒せてよかった、、」

 

森ではプロ達がゾンビ脳無を倒した直後だった。

 

ミルコ「それにしても厄介だぜ、、、太陽にさらされない限り死なねぇなんて、、DIOって奴はどんだけやべぇんだよ、、」

 

そして周りのヒーローや生徒は全員DIOのいる館を登り始めていた。

 

緑谷「相澤先生!」

 

緑谷は途中で負傷した相澤が運ばれるのを目にする。

 

緑谷「大丈夫なんですか、、、手と足が、、、、」

 

右腕と左足のない相澤を見て緑谷はそう言った。すると相澤はある方の腕で緑谷を掴む。

 

相澤「死ぬなよ、、、」

 

そしてそれだけ言うと目を瞑った。緑谷は拳を堅く握りしめる。

 

緑谷(生きていつもの生活にッ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポルナレフサイド

ポルナレフは長い長い階段をひたすらに登っていく。するとその時、、、、やっとあの男は現れた。

 

ポルナレフ「遂に会えたな、、、、、DIO!」

 

パチパチパチ

 

DIOはポルナレフに向けて拍手をした。そして口を開く。

 

DIO「おめでとうポルナレフ。これまでの試練を乗り越え、ここまで生きてこれたとは。」

 

ポルナレフ「けっ!祝いになんかくれるってんなら、てめぇの命を貰ってやるぜ!」

 

ペッ!

 

するとポルナレフはその部屋のカーテンに血を吐きつける。

 

DIO「フフフフフ!一つチャンスをやろう。」

 

DIOは指を出してそう言った。

 

DIO「その階段を2段降りろ。私の仲間にしてやる。逆に死にたければ、足を上げて階段を登れ。」

 

ポルナレフ「死よりも恐ろしいぜ!てめぇに利用されることへの欲求だけの人生なんてなッ!」

 

今のポルナレフに恐怖はなかった!あるのは闘士のみ!するとDIOは舌舐めづりをする。

 

DIO「本当にそうか?ならば、、、、階段を登るがいい!」

 

ポルナレフは拳を握り、階段を登ろうと前に、、、

 

DIO「そうかそうかポルナレフ!フッハハ!階段を降りたな?このDIOの仲間になりたいと言う訳だな?」

 

突如DIOがそう言った。ポルナレフは異変を感じ下を見る。すると本当に階段を降りていたのだ。もう一度登ろうとするも、、、、

 

ポルナレフ「なんだ?!俺は階段を、、たしかに、、」

 

DIO「どうした?動揺しているぞポルナレフ。動揺する。それは恐怖しているという事ではないのかね?それとも、、、登らないといけないと心で思ってはいるが、余りに恐ろしいので無意識の内に逆に体は降りていたという所かなぁ?」

 

ポルナレフ「馬鹿な!俺は今確かに階段を登った!」

 

だが何度繰り返そうと下に戻ってしまったのだ。ポルナレフは瞬間移動の個性かとも思うが、さっきまでのと挙動が違いすぎるのを知り、違うと確信する。

 

ポルナレフ(なっ、、何をしたんだ?個性?まっ、、まさか!奴の個性か?一体これは、、)

 

DIO「ポルナレフ、、人間は何の為に生きるか考えた事はあるかね?」

 

DIOが語り出す。

 

DIO「人間は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得る為に生きる。」

 

するとDIOは椅子に座る。

 

DIO「名声を手に入れたり、人を支配したり、金儲けをするのも安心する為だ。結婚したり、友人を作ったりするのも安心するためだ。人の為に役立つとか、愛とか平和の為だとか、全て自分を安心させる為なのだ。安心を求める事こそ人間の目的だ。」

 

DIOは淡々と静かにそう語り続ける。

 

DIO「そこでだ、私に仕えることになんの不安感があるのだ?他の全ての安心が簡単に手に入るぞ?今のお前のように、死を覚悟してまで私に挑戦することのほうが、、不安ではないか?」

 

ポルナレフ(まっ!まさか、、無意識の内に俺が屈服しているだと?!)

 

ポルナレフは息を荒げてそう考える。だがDIOは変わらず優しい声で話を続けた。

 

DIO「お前は優れた個性を持っている。殺すのは惜しい。ヒーローを辞めて私に永遠に仕えないか?永遠の安心感を与えてやろう。」

 

ポルナレフ(このままでは不味い!)「くどいぜDIO!!俺は元々死んだ身!てめぇの個性の謎を突き止めてから死ぬぜ!」

 

するとポルナレフは一気にジャンプして階段を登りチャリオッツを出現させる。

 

DIO「ならばしょうかない。」

 

その時DIOは立ち上がる。DIOの隣には金色のヴィジョンが出現していた。

 

DIO「死ぬしかないなぁ!ポルナレフ!!」

 

ポルナレフ「それがてめぇの個性か!こい!!」

 

チャリオッツとDIOの個性が接近して行く。その時!

 

バッゴォォォォォォォォン!!!

 

突如として壁が破壊され、太陽の日が差し込んできた。DIOは後ろに後退する。すると

 

緑谷「大丈夫ですか!ポルナレフさん!!」

 

ポルナレフ「お、、おめぇらは!消太の生徒にジョースターさん達!」

 

ジョースター「安心するんじゃ、ポルナレフ。」

 

そう!その壊れた壁の向こう側から仲間が来たのだ!するとDIOは館の奥へ逃げて行く。

 

一行「DIO!!」

 

ジョセフ「今のがDIOじゃなッ!行くぞ!」

 

その時だった。ポルナレフが全員を引き止めた。

 

ポルナレフ「奴を追う前に言っておく、、俺は今、奴の個性をほんのちょっぴりだか体験した。」

 

緑谷「本当ですかッ!」

 

ポルナレフの言葉に緑谷が反応する。するとポルナレフは下を向きながら口を開く。

 

ポルナレフ「いや、、体験したと言うよりは全く理解を超えていたのだが、、」

 

爆豪「とにかく要点を言いやがれ!」

 

するとポルナレフは手を胸に置き話始める。

 

ポルナレフ「ありのまま、今起こったことを話すぜ。俺は奴の前で階段を登っていたと思ったら、いつのまにか降りていた。」

 

緑谷、爆豪、轟はなんとも言えない顔をする。

 

ポルナレフ「何を言ってるのかわからないと思うが、俺も何をされたのかわからなかった。頭がどうにかなりそうだった。催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ、、、」

 

そこまで言った時には、周りにはなんとも言えない空気が流れていた。すると轟が口を開く。

 

轟「もう日が暮れる、、いそがねぇと」

 

轟の言う通り、だんだんと夜が迫ってきていた。そして全員は再び上を目指し始める。向かっている最中、周りの空気が酷く冷たいのを感じる。聞こえる音といったら吐息の音と、鳴り響く心臓の音だけだった。そして遂に館の屋上に辿り着く。

 

轟「DIO、、、、」

 

そこにはスカーフのようなものを巻いたDIOが立っていた。その瞬間、爆豪はDIOに飛びかかって行く。

 

ポルナレフ「おいてめぇ早まるなッ!」

 

その時だった!

 

ビュンッ!!!

 

屋上にいた全員がテレポートされたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

館内 とある部屋

切島「なんかこいつ倒す前に個性使ってなかったか?」

 

砂藤「そうか?でもなんも起こってねぇぞ?」

 

切島達の前には気絶している敵がいた。その男の名前はケニーG。個性は集団テレポートだった。

 

 

 

 

 

 

万田露亜付近のとある街

その道の真ん中に男は歩いていた。赤いスカーフを巻き、黒いマントを羽織ったDIOだ。そんなDIOの目の前に高級車が現れた。

 

DIO「自動車か、、中々のパワーとスピードだ。このDIOが産まれた時代には馬車しかなかったが、、、」

 

DIOはその車に触れた。その時!!

 

ガシッ!!

 

ボディガード「おい貴様!何触ってんだよ!花畑孔膣様の車だぞ!目ん玉からゲロ吐きてぇのかぁ?!!」

 

そう、車の横に立っていた男に掴まれたのだ。だがDIOはその男の腕を掴み返し、、、

 

ボキンッ!!

 

腕を180度捻じ曲げた。男は叫びながらその場にうずくまる。するとDIOはそんな事気にも留めず車の中に入って座椅子に腰掛けた。隣には1人の男が座っている。恐らくは先ほどの男が言っていた花畑という男だろう。するとその花畑はDIOに語りかけた。

 

花畑「これこれ、、若いお方と言うものは血気が盛んすぎますねぇ、、」

 

実に丁寧で、急にボディガードを暴行し車に無断で入ってきた者への対応ではなかった。

 

花畑(どこの誰かは知りませんが、、、、私達解放軍に逆らったのなら、、その運命は決まっている。)

 

だがこの男にも裏はある。ただの良い人ではないのだ。その時、DIOが急に花畑の歯を掴んだ。そして!

 

ブチィィィィィィ!!!

 

花畑「痛てぇぇ!!!」

 

DIO「ぶつぶつ言わずに前へ進め。運転してもらおう。」

 

歯を抜き取ってそう言い放ったのだ。花畑は口を押さえながらDIOを睨む。

 

花畑「貴様何者だぁぁ!!!」

 

だがDIOは何も言わずに次は花畑の鼻を掴んで運転席に投げ飛ばした。

 

DIO「もう一度言う。運転しろ。」

 

花畑は混乱する。何故こんな奴がここにいるのかを!一体何者なのかを!

 

花畑(周りに支持者はいない!言う事を聞かないと殺される、、、)

 

花畑はそれを実感して車を運転し始めた。そのころ、その近くに瞬間移動させられた承太郎達が動き出していた。

 

承太郎「あの車にDIOが乗っている。」

 

そう言った承太郎はその場にあったバイクにエンジンをかけた。そして

 

承太郎「行くぜポルナレフ。」

 

ポルナレフ「おっ、、、おう!」(こいつヒーロー科だよなぁ、、)

 

そんなことを思いながらもバイクは進み始める。

 

 

 

 

 

 

ジョセフサイド

ジョセフ「花京院!あの車じゃあ!先回りするぞ!」

 

花京院「はい!」

 

ジョセフはその近くにいた男からトラックを買い取り進み始めている。

 

 

 

 

 

緑谷サイド

緑谷「DIOは一体何処に、、、」

 

緑谷達は街を飛び回りながらDIOを探していた。すると

 

轟「あの暴走車、、、」

 

緑谷達の眼下には歩道を暴走する高級車があった。

 

 

 

 

 

 

数分前

花畑「渋滞ですね、、、」

 

DIOの車は止まっていた。その時DIOは驚きの事を口に出す。

 

DIO「行け。」

 

花畑「行けと言われてもですねぇ、、これでは前に、、」

 

するとDIOは歩道の方を指さして言う。

 

DIO「歩道が広いではないか行け。」

 

その言葉を聞いた花畑の頭はパンクしかけていた。なんなんだこいつは?!ヴィラン連合かなんかなのか?!

 

花畑「歩道?!仕事帰りの人が溢れてm」

 

DIO「関係ない。行け。」

 

そして現在に至るのだ。一般人を轢きながらその車は進んでいく。

 

緑谷「あの人達助けないと!」

 

緑谷と轟は下の轢かれている人を助けていく。爆豪は救出を任せ、DIOの車を追跡していた。その時、DIOの車の前に一台の車が現れる。そしてその車からハイエロファントが現れたのだ。ハイエロファントは体を伸ばしてDIOの車に接近していく。

 

DIO「花京院?」

 

花京院「DIO!喰らえ!エメラルドスプラッシュ!」

 

するとハイエロファントが手を合わせそこからスプラッシュが発射される。それは窓ガラスを割ってDIOに向かって行く。すると!

 

ピン!ピンピンピンピン!!!

 

DIOはエメラルドスプラッシュの一つを指で弾いた。するとそれは全ての弾を跳弾でDIOの軌道からずらしていったのだ!

 

花京院「なっ!なんて奴だ!シートから少しも腰を浮かさずに!指一本で躱すなんて?!!これではどうだッ!」

 

花京院はもう一度スプラッシュを放つが、、、

 

バキィィィン!!バガァァァァン!!!

 

腕を開いて弾き、車のルーフをぶっ飛ばしたのだ。

 

花京院「スプラッシュを集中させても躱された!!くっ!くそ!」

 

その時ハイエロファントの目の前に突如としてザ・ワールドが現れた。

 

花京院「ぬっ?!いつ個性を出したんだ?!馬鹿な!気づかないなんて?!」

 

するとザ・ワールドは拳を握り、、、

 

ダァァァン!!!

 

ハイエロファントを殴り飛ばした。ハイエロファントも両腕でクロスガードをしたが全く意味なかったのだ。

 

バギィン!バギィィン!!バギィィィィン!!!

 

電柱にぶち当たりながらぶっ飛ばされていく。

 

DIO「距離がちと離れすぎていたか、、ザ・ワールドの射程距離外にすっ飛んでいった。」

 

ハイエロファントがぶつかって折れた電柱がDIOが乗る車に迫る。だが花畑は華麗な運転でそれを避けた。

 

花畑(DIOだって???本当に実在してたってのかぁ???!!!)

 

花畑は先程の花京院の言葉を聞いて動揺する。その時だった!!

 

バッゴォォォォォン!!!

 

DIOの車に何かが突っ込んできた。それは爆豪だった。爆豪は花畑を救出して道路に出る。そして

 

爆豪「死ねぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

BOOOOOOM!!!!!!!

 

DIOの車を爆破したのだ。爆豪の強烈な爆破攻撃、喰らっていれば無事ではすまない。だが!

 

DIO「荒々しいなぁ最近の学生は、、、」

 

電柱の上にDIOは何食わぬ顔で立っていた。

 

爆豪(いつのまに移動しやがった、、、動きが全く見えなかった、、)

 

ドッゴォォォォォォォォォン!!!

 

爆豪「ぐふっ?!!!」

 

その時爆豪は急にぶっ飛ばされた。そしてそのままジョセフ達の軽トラの運転席までぶっ飛ばされ、爆豪はそれで気絶してしまう。車はそれにより事故って横転し、DIOはゆっくり笑みを浮かべながら車に近づいて行った。

 

バギィィィン!!!

 

DIOが車のドアをこじ開けるとそこには誰もいなかった。上を見上げるとそこには爆豪を抱えた花京院とジョセフがいたのだ。

 

DIO「ふっ!」

 

上に行った所で花京院は立ち止まる。

 

ジョセフ「何をしている花京院!」

 

花京院「思いつきました、、DIOの個性の正体を暴く方法を!!」

 

花京院の目には黄金のような意思が宿っていた。するとDIOはビルの上を飛びながらジョセフ達を追っていく。その時だった!

 

DIO「ん?」

 

何かに気づいてDIOは途中で立ち止まった。

 

DIO「前方には花京院とジョセフ、、そして爆豪がいる。ここに飛ばされたのは奴等だけか?まぁ良い。どちらにしろ無駄な事だ。」

 

そしてDIOは次のビルに飛び移る。その時だった!

 

ピシッ!ギュゥゥゥゥゥゥン!!!

 

DIOが地面に触れた瞬間エメラルドスプラッシュが発射された。DIOは全て撃ち落として後ろに飛び退く。

 

DIO「これは、、」

 

ピシッ!ギュゥゥゥゥゥゥン!!!

 

DIO「花京院のハイエロファント!!」

 

そしてそれも全て弾く。

 

DIO「ふん!」

 

動けば動くほどエメラルドスプラッシュが襲いかかっていく。DIOはそれを全て打ち落とす。

 

DIO「ハイエロファントの結界!」

 

DIOは背後からのスプラッシュを蹴りで弾くが、一発が肩に当たってしまう。

 

DIO「チッ!」

 

するとDIOの周りは完全にハイエロファントの結界で包囲されていた。

 

DIO「これは、、、」

 

花京院「そうだ!触れれば発射されるハイエロファントの結界は!既にお前の半径20メートル!お前の動きも!個性の動きも!手に取るように探知出来る!」

 

花京院がそこまで言うと、DIOは足を下ろす。ジョセフは爆豪の近くで二人を見ていた。するとさっきDIOが弾いて当たった看板が落ち始める。それと同時に花京院が攻撃を仕掛けた。

 

花京院「喰らえDIO!!半径20メートル!エメラルドスプラッシュを!!」

 

360度からエメラルドスプラッシュが襲いかかっていく。普通のヒーローやヴィランならほぼ終わりの状況だ。だが!

 

DIO「間抜けな!知るが良い!ザ・ワールドの真の能力はまさに!世界を支配する能力だと言う事を!!」

 

花京院(出してみろDIO!個性を!)

 

するとDIOの横に金色のヴィジョン、ザ・ワールドが現れる。そして!

 

DIO「ザ・ワールド!!!」

 

ギュン!!バァァァン!!!

 

花京院「はっ!」

 

ドゥオオオオオオオオオン!!!!

 

その瞬間花京院がぶっ飛んだ。腹に大きな風穴を空けて、、、

 

ジョセフ「花京院!!いきなり!ぶっ飛ばされている?!馬鹿なッ!」

 

目を覚ましかけていた爆豪も目の前の状況に唖然としていた。

 

爆豪(どういうことだよ、、、)

 

そして花京院は給水タンクにぶつかる。するとタンクは割れ、水が漏れ出した。

 

ジョセフ「花京院!!」

 

花京院(いっ、、一体、、何が起こったのだ?)

 

花京院の腹には拳一つ分の穴が空いている。

 

花京院(やられてしまったのか?ん、、駄目だ。致命傷のようだ、、声も出ない。指一本さえ動かせない。)

 

花京院は薄れゆく意識の中、霞む目で時計を見る。

 

花京院(5時15分、、、父さんと母さんは何をしているのだろう、、もう起きているのだろうか、、心配かけてすみません。)

 

花京院典明が最後に思ったこと、それは両親のことではなかった!両親の事を深く思ってはいたが、最後に浮かんだ奇妙な疑問の前に、両親達への想いは頭からぶっ飛んでいたのだ。

 

花京院(僕のハイエロファントの結界は、、触れるものが手に取るようにわかる。だが今、結界はDIOによって全部一度に、同時に切断された、、、何故一本一本ではなく、少しの時間差もなく、、10000分の1秒の差もなく、、、)

 

花京院は周りを見ながら深く考える。

 

花京院(半径20メートルの結界は同時に切断されたのか?何故?)

 

頭の中でさっきの映像が何度も甦る。

 

花京院(少しの時間もなく、、何故、同時に?何故?)

 

ジョセフ「花京院!!このままでは不味い!!」

 

その時ジョセフの後ろにDIOが現れる。

 

DIO「ジョセフ、、次はお前だぁ!」

 

するとDIOは自分の首元の白い跡をジョセフに見せる。

 

DIO「このジョナサンの肉体が完璧に馴染むには、やはりジョースターの血が一番しっくり行くと思わんか?」

 

ジョセフ「DIOォォォォ!!!!」

 

花京院はずっと考えている。何故か?何故差もなく?その時閃いて行く。

 

花京院(時間差?時間、、、時間、、時!)

 

その時花京院は全てを理解した。

 

花京院(わ、、わかった、、ぞ。なっ、、なんてことだ、、それしか、、考えられない。つ、、伝えなくては、、この事を、この恐ろしい事実を、なんとかして、、なんとかしてジョースターさんに伝えなくてはッ!このままだと皆んなが、、負けてしまう!)

 

ジョセフ「よくも花京院を!その体!エリナおばあちゃんの為にも返してもらう!」

 

するとDIOは襟を戻して喋り始める。

 

DIO「エリナ?あぁ、あの田舎娘のことか、、くだらん。お前は血を吸って殺すと予告しよう!」

 

花京院は最後の力でハイエロファントを出そうとするが、、、

 

ゴハッ!!

 

口から大量に血を吐いてしまう。ハイエロファントも消えてしまった。

 

DIO「ジョセフジョースター!!!死ねぇい!!」

 

その時花京院は一瞬にしてハイエロファントを形成し!

 

シュゥゥゥン!!バゴォォォォン!!

 

時計を破壊したのだ。するとDIOの攻撃も止み、皆が時計の方を見る。

 

花京院「さっ、、、最後のエメラルド、、、スプラッシュで、、す。」

 

DIO「なんだ?あらぬ方向を打ちおって、、断末魔。最後の雄叫びを挙げ、花々と散ろうということか?フン!」

 

だがジョセフはそう考えなかった。花京院がこんな時に意味のない事をする男ではないと知っていたからだッ!

 

ジョセフ(何故あんな方向へ?!何か意味があるのか?!何か伝えたいことがあるのか?)

 

花京院「メッ、、、セージ、、です。これが精一杯、、です。ジョースターさん、、受け取って、、ください。伝わって、、くだ、、さい。」

 

そして花京院は目を完全に閉じてしまったのだ。そう彼の命が消えたのだ。

 

ジョセフ「花京、、院!!」

 

花京院典明 -死亡-

 

BOOOOOOOM!!!!!!!

 

その瞬間爆発が起こり爆豪がジョセフを抱えてその場から退いた。

 

ジョセフ「爆豪君、、、、」

 

爆豪「あいつの死を無駄にすんじゃあねぇ!とにかく奴の個性がわかるまでは戦えねぇ、、、」

 

爆豪は爆発で逃げるがDIOは空を飛び追ってくる。スタンド型個性の応用だ。

 

ジョセフ(花京院は何を、、、DIOの個性の正体を解いたのか?時計を破壊、、時計の針を破壊、、時計を止める、、)

 

その時ジョセフは気づいた。

 

ジョセフ「まさか!そんなことが!DIOのザ・ワールドの正体というのは?!時を止める能力だったのかぁぁあ??!!!」

 

その時爆豪にも衝撃が走る。だが一人でに納得していた。

 

爆豪(やっぱそうかよ、、、ふざけやがって、、)

 

 

 

 

 

 

数分前

花京院「喰らえDIO!半径20メートルエメラルドスプラッシュを!!」

 

そして花京院のエメラルドスプラッシュがDIOに向かっていく。その時!!

 

DIO「ザ・ワールド!!!」

 

ドウゥン!ギュゥゥゥゥゥン!!!チクタクチクタクチクタク、、、、

 

全てが静止した。何もかもが止まっているのだ。そんな中DIOだけが動き、ゆっくりと結界を破壊しながら前に進み出した。

 

DIO「これがぁザ・ワールドだ。最も、時間の止まっているお前には見えもせず、感じもしないだろうがな。」

 

するとザ・ワールドが拳を強く握る。

 

DIO「フン!死ねぇぇい!花京院!!」

 

ドグシャァァァァァァ!!!

 

そしてザ・ワールドの拳が花京院の腹を貫通したのだった。

 

DIO「お前は自分が死んだ事にさへ気付いていない。何が起こったのかもわかるはずも無い。」

 

DIOは花京院を蹴り飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

現在

ジョセフ「わかったぞ花京院!お前の命を振り絞ったメッセージ!!確かに受け取ったぞぉぉ!!」

 

爆豪「時を止めるってぇ?止まった時の中を動けるってぇ??すげぇーやべぇ個性じゃあねぇか!!」

 

爆豪は笑みを浮かべるが額に汗を浮かべる。心の中ではあの爆豪が焦っていたのだ。それ程驚異的な個性なのだ!!時間を止める、、、、それは最強最悪の個性、、、

 

     DIO 個性: 我が世界(ザ・ワールド)




いやぁジョーカーの続編の情報ありましたねぇー ハーレイは無いと思ってたけどレディガガなら有りかな?それにミュージカルってのは個人的に有り!ジョーカーとハーレイだけはミュージカルで周りは逃げ惑ってるとか良さそう。(ジョーカー達目線は皆んな歌ってるとか)


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第79話:ザ・ワールド

今回もほぼDIO戦そのままっす!


ジョセフ(落ち着け!落ち着け!わしにはパニックという言葉はない!考えろ!考えるんじゃ!何か奴に切り込む方法を!)

 

その瞬間DIOが消えた。ジョセフと爆豪は屋根に着地して後ろを振り向く。すると背後にDIOが現れた。爆豪が爆破しようとするが、、、

 

ドォォォォォン!!!

 

DIOにぶっ飛ばされてしまう。

 

ジョセフ「爆豪君!」

 

ジョセフはそう言って後ろに下がる。するとDIOを見て語り始める。

 

ジョセフ「DIO!お前の個性の特徴を見つけたぞ!DIO!お前は時を止めると言ってもほんの短い時間、3〜4秒程度しか止められないのじゃろ!長時間止めていられるなら、さっき館で全員死んでいたし、追ってくることも、爆豪君を今殺す事も出来たッ!」

 

ジョセフがそこまで言うとDIOは腕を組んで話始める。

 

DIO「理解していたか、我がザ・ワールドの能力を!ハッ!少しだけ褒めてやろう。」

 

するとジョセフは拳を強く握りしめて言う。

 

ジョセフ「見破ったのは花京院だッ!花京院の死は無駄にはしないッ!」

 

DIO「だからどうだと言うのだ?理解したからどうすると言うのだ?貴様の個性に何が出来ると言うのだッ!」

 

DIOがそう言い、攻撃しようとした時だった!!

 

轟「行くぞッ!!!」

 

緑谷「スマァァァァァアシュ!!!!」

 

爆豪「死ねぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

雄英の3人が現れた。緑谷は蹴りでDIOに蹴りかかり、爆豪は爆破で推進力をつけている。轟はDIOの足を凍らせ手に火を纏っていた。だが!

 

DIO「ザ・ワールド!!!」

 

ドゴォォォォォォォン!!

 

その瞬間DIOは足元の氷を破壊して緑谷の足を掴み爆豪に投げつけていた。そして壊した氷も轟に叩きつける。

 

緑谷「ぐッ?!!!かっちゃん?!」

 

爆豪「離れろクソデク!あいつの個性は時を止める個性だ!」

 

それを聞いた瞬間緑谷と轟に衝撃が走る。信じられない、、、恐るべき個性だ。すると

 

轟「緑谷!爆豪!危ない!!」

 

轟は二人を氷で守る。するとその瞬間氷が破壊された。DIOが目の前まで迫っていたのだ。

 

DIO「フン。流石現No.1の息子といった所か、よく危機管理が出来ている。だが!!」

 

するとDIOは緑谷と爆豪の足を掴む。そして!

 

DIO「無駄ァァ!!!」

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

二人を轟に叩きつけた。3人とも後ろにぶっ飛んでいく。

 

ジョセフ「波紋オーバードライブ!!」

 

その隙をついてジョセフが波紋で殴りかかろうとDIOに迫っていた。だが!

 

DIO「波紋など!触れずに攻撃する方法などいくらでもある!!」

 

DIOは足元の屋根を思いっきり踏み砕いた。するとその破片をジョセフに勢いよくぶつかっていく。そして、、、

 

ドォォォォォン!!!!

 

ジョセフは屋根からぶっ飛び、地面に落ちたのだ。

 

「おい!じじいが落ちてきたぞ!!」

 

「サンタさ〜〜〜ん?」

 

「女の下着でも取ってたかぁ?」

 

するとDIOが下に降りてくる。ゆっくりと浮遊しながら、、、ジョセフはすぐに走って逃げようとするが、、、

 

承太郎「じじい!」

 

目の前に承太郎がいたのだ。

 

ジョセフ「じょ!承太郎!わしの方に来るんじゃあない!」

 

DIO「承太郎!良い所へ来たな!しかしあいつまでは射程距離外。まずはジョセフから!」

 

その時、下で残り物を食っていた猫がDIOに気付いて飛び上がる。

 

ジョセフ「承太郎!奴の個性!ザ・ワールドの正体は時間じゃ!時間を止める個性なんr」

 

DIO「ザ・ワールド!!!」

 

ドドドドドド!!!ドゥゥゥゥゥン!チクタクチクタクチクタクチク

 

そして時間が止まった。

 

DIO「最初は瞬きほどの一瞬しか止められぬ能力だった。しかし!首の傷が馴染んでくるにつれて2秒!3秒と止められるようになっていった!」

 

するとDIOは止まった時の中を歩き出し、進行方向の邪魔な物を払い除けジョセフの方に近寄っていく。

 

DIO「今では5秒は止めていられる。時が止まっているのに5秒と考えるのは可笑しいが、とにかく5秒程だッ!いずれは1分、10分、1時間と!止められるようになってやろう!楽しみだな!段々長く時間を止めれるのはッ!」

 

その瞬間DIOはジョセフに向けた手刀を止める。

 

DIO「おっとジョセフ、、、波紋を全身に流してるかもしれないなぁ、、100年前はちと手を焼いた波紋だが、ザ・ワールドの前では全く無力なものよ。」

 

シャキン!

 

するとDIOは手にナイフを持つ。そして

 

DIO「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァ!!」

 

シャキィィィィィン!!!!ピタァァン!!

 

そしてDIOはナイフを投げた。そのナイフはジョセフの首元直前で止まったのだ。

 

DIO「ジョナサンの孫ジョセフ!!これで貴様は死んだッ!」

 

DIOは承太郎の方を見て指を一本あげる。

 

DIO「1秒前、、、0。」

 

そして指をしまった瞬間

 

ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

 

ジョセフの喉にナイフが突き刺さり、血が噴き出した。

 

承太郎「じじい!」

 

ジョセフ「くっ!くるな!逃げろ!、、じょ、、承太郎!やっ、、奴に近づくなッ!離れろ、、離れるんじゃ!敵わな、、、い」

 

その時、ジョセフの目から光が消えた。するとDIOは承太郎を指さす。

 

DIO「次は承太郎貴様だぁ!!」

 

承太郎「やろう、、DIO!!」

 

承太郎はDIOへと歩みを進めていく。

 

DIO「ほう?向かってくるのか?逃げずにこのDIOに近づいてくるのか?折角祖父のジョセフが私のザ・ワールドの正体を、試験終了チャイム直前まで問題を解いている受験生のようなぁ!必死こいた気分で教えてくれたと言うのに!」

 

承太郎「近づかなきゃ、てめぇをぶちのめせないんでなぁ。」

 

DIO「ほほぉう。それでは十分近づくが良い。」

 

するとDIOも承太郎へ歩みを進めていった。そして!

 

承太郎「オラァ!!」

 

承太郎のスタープラチナが殴りかかる。しかしスタープラチナは足を蹴られ体制を崩してしまった。

 

DIO「鈍い鈍い!ザ・ワールドは最強の個性だッ!時間を止めずも、スピードとパワーとてお前のスタープラチナより上なのだぁッ!」

 

DIOは高らかにそう宣言する。だが承太郎はその状況で冷静に相手を分析する。

 

承太郎「俺のスタープラチナと同じタイプの個性だな。遠距離へは行けないがパワーと精密な動きが出来る。」

 

DIO「貴様よりどのぐらいザ・ワールドの個性が強いかチョイと試してみたかった。まっ、試す程でもなかったようだが、、」

 

承太郎「試すってのは傷にもならねぇ、撫でるだけの事を言うのか?」

 

DIO「どうしてジョースター家、ヒーローと言うのはこうも負けず嫌いなんだ、、」

 

するとDIOはため息をついて言った。

 

DIO「くだらない挑発に乗ってやって、もうちょっとだけ試してやるか。」

 

そう言うとザ・ワールドが現れる。そしてDIOはストレートをスタープラチナへと打つ込んだ。スタープラチナは腕を挙げガードし、ザ・ワールドへ蹴りのラッシュを打つがそれをジャンプし避けられる。そして逆に上からチョップを放たれた。だがスタープラチナはそれに合わせ回し肘打ちで相殺する。

 

スタープラチナ「オオラァ!!オラァ!」

 

スタープラチナはザ・ワールドに向けて2回パンチを放つ。どちらも避けられるが、、、

 

ザグゥッ!!!

 

DIOの頰に切り傷をつけた。

 

スタープラチナ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!」

 

ザ・ワールド「フンフン!!!」

 

そしてラッシュの打ち合いになり、、、

 

ダァァァン!!ダァァァン!!

 

拳がぶつかり合って止まった。

 

DIO「ラッシュの速さ比べか?」

 

DIOは自分の頰を触れる。するとさっきの切り傷がなくなっていた。そう吸血鬼の再生能力だ。そして

 

無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!!!!

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!

 

お互いのラッシュがぶつかり合う。二人のラッシュのぶつかり合いは激しくその衝撃は周りにも及んでいった。するとゆっくりと二人が浮かび上がりだす。その時!ザ・ワールドがぶつかりあっていた拳を少しずらしそれを避けようとしたスタープラチナは、、、

 

ダァァァァン!!!!

 

ザ・ワールドのもう一つの拳で殴られてしまった。承太郎は口から血を吐く。

 

DIO「フッフッフッ!やはり我がザ・ワールドの方がパワー精密差ともに上だ。もうわかった満足だ。一気にトドメをさしてくれる!」

 

承太郎「オオォォォォ!!!!」

 

DIO「ジョースターの血統だけは手加減せずに一気に殺すと決めていた!」

 

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」

 

承太郎はラッシュを放つが、、、

 

DIO「トドメをさすのはやはり!ザ・ワールドの真の能力!!ザ・ワールド!時よ止まれぇい!!!」

 

ドゥゥゥゥゥ!!チクタクチクタクチク、、、、

 

世界は完全に静止した。DIOは止まった時間の中で承太郎に近づいていく。

 

DIO「これで、、ジョースターの血統も途絶えてしまうと言うことだな、、我が運命に現れた天敵共よ!」

 

DIOは手刀を構える。

 

DIO「さらばだ!」

 

そして手刀を承太郎に振り下ろそうとしたその時

だった!!

 

ピクッ!

 

DIO「ぬっ?!」

 

承太郎の指が動いたのだ。DIOは遂手刀を引っ込めてしまう。

 

DIO「なっ、、、」

 

ピクピク!

 

また動く。DIOは後退してしまう。

 

DIO「何ぃぃぃ?!今動いたぞ、、こいつ、、馬鹿な!こいつの指が、動いたぞ!」

 

DIOは突然の事態に動揺する。

 

DIO「まっまさか!まさか!同じ?!」

 

DIOは困惑しながらも状況を整理し一つの答えに辿り着いた。するとまた承太郎の指がピクリと動く。そしてDIOはさっきの承太郎の発言、同じタイプの個性というのが頭に響く。

 

DIO「ザ・ワールドとスタープラチナは同じタイプの個性、、、こいつ?、、くっ!見えているのか?」

 

DIOは考える。

 

DIO「それとも意識せず動かせただけなのか?チッ!時間切れだ。」

 

そうこうしてる内にタイムアップになり、時間は元に戻り動き出す。DIOは承太郎の背後に回っていた。

 

DIO「見えているのか?」

 

承太郎は答えずDIOを見つめるだけだった。

 

DIO「見えているのかと聞いているのだッ!承太郎!!」

 

承太郎「さぁな?何のことだ、わからないなぁDIO。」

 

すると承太郎は一気に下に向かいながらDIOから離れていく。DIOもすぐその後を追い始めた。

 

DIO「良いだろう!どっちでもよかろう!時の止まった世界で見えていようと見えていまいと!我がザ・ワールドのように動けるのなら、、、動ける所を見せて貰おうではないかッ!」

 

DIOは時を始めて止めた瞬間の事を思い出す。最初は幻覚だと思ったのだ。ボクサーや事故にあった人が一瞬が何分にも何時間にも感じるあれだと思ったのだ。だがそれは違っていた。そしていつか、時の歯車がザ・ワールドとハマったのを実感したのだった。

 

DIO「暗闇に光が差し込むような、実に晴々とした気分だった!このDIOは!!全ての生物や全ての個性者を!ぶっちぎりで超越したのだッ!そして今では5秒と!段々時を長く止めていられる!!承太郎!!貴様のパワーがどれほどのものか見せて貰おう!!」

 

するとDIOは自分の前で両手をクロスし一気にそれを解き放つ。

 

DIO「ザ・ワールド!!止まれい時よ!!」

 

ドゥゥゥゥゥ!!チクタクチクタクチク、、、、

 

DIOは止まった時の中で承太郎に近づいていく。するとまた承太郎の指が動いた。だがその時、DIOは承太郎の腕に何かがついているのに気づいた。

 

DIO(まさか、、、)

 

DIOはその考えを立証すべく承太郎の手に自分の手を近づける。すると承太郎の手は動いたのだった。

 

DIO「フフフ、、、フハハハハ!フハハハハハハ!!!ハァーハッハッハッハッハァ!」

 

確信を得たDIOは笑い出し、自分の腕についていた黒い物を取り外した。そしてそれを承太郎の腕についていた黒い物につけたのだ。

 

DIO「磁石をつけていたなッ!さっきのパワー比べの時か?財布か手帳の金具から取った磁石のようだが、、、フッ!まんまと騙されたよ。」

 

そう!承太郎は磁石で手が動いているように見せかけていたのだ。

 

DIO「抜け目のない奴だ。しかし!こんなイカサマのトリックは!貴様の個性が時の中を動けぬという証明!!寿命がほんの少し伸びたに過ぎぬわぁ!!」

 

するとDIOはザ・ワールドを出して手刀を構える。

 

DIO「今度こそ!死ねぇい承太郎!!」

 

ゴオッ!!!

 

承太郎は死ぬ、、、この状況を知れば誰もがそう思うだろう。だがこの男はその程度では死なない男なのだ!!

 

ヒュラァァ、、、ドッゴォォォォン!!!!

 

その瞬間DIOの腹に風穴が空いたのだ!否!承太郎のスタープラチナが拳で貫いたのだ!!

 

DIO「何ィィィィィ?!!こっ、、こいつ!本当は、、動ける!やはり、、一瞬だが動けるのか?!」

 

DIOは腹を押さえながら状況を整理する。

 

DIO「磁石は動けるように見せるのではなく、動けないと思わせて、、、俺を、、十分引き付けるための、トリック!」(こともあろうに!このジョースターの末裔が我が止まった世界に入門してくるとはッ!)

 

そして時は再び動き出す。DIOはスタープラチナのパンチの衝撃で下にぶっ飛ばされていった。

 

バリィィィィン!!!!

 

DIOは下の皿屋のガラスを突き破り、店内に倒れる。そして割れたガラスでDIOの左足はぶった斬られたのだ。中の店員は悲鳴をあげ、承太郎は看板に手を置き下を見る。

 

承太郎「一瞬は、、動けた!、一瞬はな、、、はぁはぁ、、しかし、、やれやれ、パンチ一発程度の一瞬だけだ。」

 

するとDIOはゆっくりと上体を起こす。

 

DIO「おい、女。」

 

そして自分の切られた足を指差して言う。

 

DIO「そこにある俺の足を取って来い。速く持ってこい!!キャビンアテンダントがファーストクラスの客に!酒とキャビアをサービスするようになッ!」

 

その時承太郎は地面に着地した。

 

承太郎「どうやら頭を木っ端微塵にぶっ飛ばさなきゃあ、イマイチ効果がなかったようだぜ。」

 

そう言う承太郎の目の前には、足をつけ再生し腹の傷も再生させたDIOがいたのだ。

 

承太郎「貴様、、エネルギーの補給は既に出来たようだな、、、」

 

DIOはさっきの店員の喉に指を刺し、そこから吸血していたのだ。

 

承太郎「カラカラだった腹が、一杯になってるもんなぁ」

 

するとDIOは女を離して一瞬にして背後の道路標記の上に立った。承太郎はすぐさま後ろを向く。

 

DIO「目で追ったな。止まっている世界で、ハッキリこのDIOの動きが見えるらしいなぁ承太郎!」

 

承太郎「おかげさんでな。」

 

DIO「花京院は対したお手柄だったよなぁ。花京院が我がザ・ワールドの能力の謎を解いたお陰で、お前は止まった時の中で動く事を認識し!我が世界に入門することが出来た!」

 

ブゥゥン!!!

 

するとまたDIOは移動し、向かいの建物の上に現れる。

 

DIO「そこでこのDIOは考える。果たしてお前はどの程度止まった世界で動けるのかと?2秒か?3秒か?ひょっとして私と同じ5秒は動けるのに動けないフリをしているのだろうか、、とねぇ。」

 

DIOは不気味な笑みを見せた。

 

DIO「どうなんだ?」

 

承太郎(不味いぜ、、もう少し練習すりゃあもっと長く動けそうだが、、、、今は一瞬動くのがやっとだ。)

 

DIOは顎に手を当てながら話し始める。

 

DIO「私が思うに多分、、まだ一瞬しか動けない。だが、お前が静止した時の世界に入門してきたからには、お前という男を侮って近づくのは、賢い者のすることではない。」

 

そういうと顎から手を離し力強く言う。

 

DIO「まだ私の方が圧倒的に有利だとしてもだッ!そこで承太郎!!!貴様が何秒動けようと関係の無い処刑を思いついた!!」

 

するとDIOは懐から大量のナイフを取り出したのだ!

 

承太郎「ぬっ?!」

 

DIO「青ざめたな。このナイフを見て、老ぼれのジョセフの時より恐ろしい結末になるのを気づいたようだなぁ!!」

 

承太郎(野郎!なんて事を思いつくんだッ!こいつは、、、やばいぜ!)

 

承太郎は自分の足にスタープラチナを纏わせ一気に飛び上がる。

 

DIO「ハァ!逃れる事は出来ん!!貴様はチェスや将棋でいうチェックメイトにハマったのだッ!」

 

するとDIOもザ・ワールドを出現させる。そして!!

 

DIO「ザ・ワールド!!!」

 

ドゥゥゥゥゥ!!チクタクチクタクチク、、、、

 

DIO「5秒前!」

 

時が止まったと同時にDIOはザ・ワールドで大量のナイフを投げる。それは承太郎の周りで力を失い空中に停止する。

 

DIO「時が動き出した時!いくらお前のスタープラチナでも、そのナイフの数、、、果たして全部の本数を弾き飛ばせるかなぁ?4秒前!!」

 

そう言って更にナイフを投げていく。

 

DIO「ハハハハハハァ!!見えてしまっていることが逆に恐怖だなぁ!承太郎!!あと3秒。」

 

すると承太郎はスタープラチナを動かし周りの数本のナイフを弾く。だがすぐにまた止まってしまった。

 

DIO「残り後2秒!それだけか動けるのは?フフフフフ!!やはり動けるのは一瞬だけと言うことか証明されたなぁ!」

 

DIOは近くの煙突に腰掛ける。そして!

 

DIO「残り1秒。、、、、0。」

 

その瞬間大量のナイフが承太郎に向かっていく!

 

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!

 

殆どのナイフをスタープラチナで弾いていくが、、、

 

ドスゥゥゥゥゥ!!!

 

8本ほどのナイフが体に突き刺さってしまった。

 

DIO「終わったな、、、、ダメ押しにもう一本」

 

するとDIOは最後のナイフをおもいっきり投げる。承太郎はなんとかスタープラチナで弾こうとするも、、

 

グサッ!!

 

上手くいかず、承太郎の頭に突き刺さってしまったのだ。承太郎はそのまま地面に落下していく。

 

DIO「正直言って、お前を速めに倒せてホッとしているぞ承太郎。まさか、、我が止まった時の中に入ってくるとは思わなかったぞ。思うに、、自動車と言う機会は便利なものだが、誰も彼もが乗るから道路が混雑してしまう。」

 

ドゴォォォン!!!

 

承太郎が地面に落ちると共に砂埃が舞う。

 

DIO「止まった時の中は1人!!このDIOだけだッ!」

 

下の一般人たちは急なことに皆逃げて行ってしまう。すると

 

承太郎(やれやれだぜ、、、しこたま投げやがって、大事なコスチュームに穴が空いちまったぜ、、)

 

そう!承太郎は生きていたのだ!実は飛び道具を警戒して拾った雑誌を仕込んでいたのだ。だがそんな承太郎も、あんな数のナイフを雨霰のように投げられるとは思っていなかった。

 

承太郎(このまま死んだフリをしてやり過ごし、チャンスを狙うのが最上の策のようだぜ、、、なんとかして奴の頭をぶっ飛ばさなきゃあ、、奴は死なねぇ、、、)

 

するとDIOが承太郎の目の前に降り立ってくる。

 

DIO「念には念を入れとくとするか、、、ジョースターの血統は強運だからなッ!死んだフリをして騙してるかもしれん。完全なるトドメを刺す!こいつで、、、」

 

そう言うとDIOは近くの道路標識をもぎり取る。

 

DIO「首を切断してなぁ!!最後のトドメだぁ!」

 

そしてDIOはそう宣言し、標識を振りかぶって承太郎に飛びかかっていったのだ。その時!

 

緑谷「スマァァァァァアシュ!!!!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォン!!!

 

DIOがぶっ飛ばされた。そして、承太郎の目の前には緑谷・轟・爆豪が立っていたのだ。

 

承太郎(あいつら、、、)

 

緑谷「承太郎君、、、、」

 

緑谷は承太郎の方を見る。すると2人の目が合った。緑谷は状況を察して頷くと前を見る。

 

承太郎(わかる奴じゃあないか、、、)

 

そうしていると、DIOがぶっ飛ばされた場所から立ち上がる。

 

DIO「また雄英のモンキー共か、、、虫酸が走るなぁ!」

 

パキィィィィィン!!!

 

その時突如DIOの周りを巨大な氷壁が囲んだ。

 

DIO「フッ!無駄だぁ!!」

 

DIOはそう言ってその氷壁を容易く破壊する。だがその瞬間!!

 

轟(赫灼熱拳!!ジェットバーン!!)

 

轟が一気に詰め寄っていき、炎を手に纏わせ攻撃しようとしていた。

 

緑谷(ワンフォーオールフルカウルシュートスタイル!!45%!セントルイススマァァシュ!!)

 

緑谷も上から蹴りを入れようと!

 

爆豪「APショット!!!」

 

爆豪も後方から遠距離攻撃を始めていた。普通考えれば完璧な布陣だ。だが、、、、

 

DIO「甘い!!この程度時を止めずとも制圧できるわッ!」

 

ドッゴォォォォォォォン!!

 

緑谷「何ッ?!」

 

DIOは出現させたザ・ワールドで緑谷の蹴りに合わせた蹴りを放ち攻撃を防ぐ。

 

緑谷(45%だぞ?!)

 

ドッゴォォォォォォォン!!

 

すると緑谷はそのまま殴り飛ばされてしまった。そして

 

ガシッ!パキィィィィィィィィン!!!

 

轟は燃える腕を掴まれその瞬間手を凍らさせられたのだ。

 

轟(何?!)

 

轟はすぐさま引いて手を温め氷を溶かす。だが理解出来ない。DIOに触れられただけで凍らせられたのだ。

 

ザ・ワールド「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!」

 

すると最後にDIOは、ザ・ワールドのラッシュでAPショットは掻き消したのだ。

 

爆豪「チッ!」

 

DIO「やはり気化冷凍法は余り使い物にならんか。空裂眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ)も同様だろう、、、」

 

3人は冷や汗をかく。だがここで怖気付くことは出来ない。そして3人は息を合わせ一気にDIOに迫っていく。

 

緑谷(もう一気に決めるしか無い!!)

 

轟(最大出力を!!)

 

爆豪(一気にぶつける!!)

 

3人は全方向から迫った!そして!

 

緑谷(ワンフォーオールフルカウル45%ジョージアスマァァシュ!!!)

 

轟(葵雹冷拳!!アイスボーン!!!)

 

爆豪(榴弾砲流星着弾(ハウザーメテオインパクト)!!!)

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!

 

凄まじい炸裂音、爆発音が鳴り響く。周りは凍てつき、黒煙も舞っていた。だが!

 

緑谷「か、、、は、、?!」

 

轟「がっ、、、」

 

爆豪「ぐはッ?!!」

 

突如として3人が同時にぶっ飛ばされたのだ。緑谷は目の前のマンションの部屋の中に飛ばされ、轟は近くの噴水をぶっ壊して倒れ、爆豪は近くの車にぶつかり車を横転させたのだ。

 

DIO「ふっ、、、このDIOに時を止めさせたのは上出来だ、、褒めてやる。だが所詮は学生、、、プロのような意思も、ジョースター家のような特別な因果もない。」

 

3人は完全に気絶してしまっていた。承太郎は冷や汗をかく。

 

承太郎(やべぇな、、、本当に不味い。だが確かに、俺が動いていれば殺されていたッ!)

 

するとDIOは改めて承太郎を見る。

 

DIO「あの小僧共は後でも殺せる。まずは貴様だ承太郎。」

 

そしてまた標識を持ちながら歩いていく。その時だった!DIOの背後に1人の男が現れたのだッ!

 

承太郎(ポルナレフ!!)

 

そうポルナレフだ!するとポルナレフはチャリオッツを出現させ剣を構える。そして!

 

ポルナレフ「くたばりやがれぇぇ!DIOォォ!!!」

 

ザグゥゥッ!!!

 

チャリオッツの剣がDIOの脳天を貫いたのだ!!




いよいよ次回で星屑の英雄編終了です!それでは次回!


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第80話:星屑の英雄

お気に入り100件ありがとうございます!!これからも頑張っていきたいと思うのでよろしくお願いします!後何も関係ないんですが最近超常的、霊的な事が起こるアニメとか見てると「この世界に岸辺露伴とかコンスタンティンとかルシファーいたらオモロそうだなぁ、、、」っていうくだらない無粋な想像しちゃうんですよね笑 それでは!


ポルナレフのチャリオッツの剣は、確かにDIOの頭を貫いていた。だがDIOは済ました顔をしている。そしてその時、、、、

 

DIO「ザ・ワールド。時は止まった。」

 

そう、時を止めたのだ。DIOは時を止めると、ゆっくりと頭を前にやっていき、剣から頭を抜く。

 

DIO「やはりポルナレフか。」

 

ドゴォンッ!!

 

後ろを見てポルナレフだと確認したDIOは、ポルナレフの腹を殴り頭を抑える。そして

 

DIO「時は動き出す。」

 

するとそれと共にポルナレフはぶっ飛び、壁に激突した。

 

DIO「惜しかったなぁ!ポルナレフ!!ほんの一瞬。後ほんのちょっぴり力を込めるだけで!この脳組織を掻き回して破壊出来たらなぁ!」

 

そう言ったDIOの頭の風穴はみるみると塞がっていっていた。

 

ポルナレフ「やっ、、、やろう!こんな、、馬鹿な、、」

 

そうしてポルナレフは気を失ってしまう。

 

DIO「このDIOを暗殺する事は出来ん!」

 

そう言い放ったDIOは、さっきの道路標識を握りしめ、ポルナレフへと歩みを始めた。

 

承太郎(なんてこった、、、このままだとポルナレフがやられる!ギリギリまで死んだフリをして脳天一撃のチャンスを狙うつもりでいたがッ!ここでポルナレフの首を切断されるのを止めるのは容易い。しかし、、DIOは決して俺のスタープラチナの射程距離には入ってこなくなる、、、さっきと同じパターンになるだけだッ!生きていると言う事を悟られてはならないッ!生きていると言うことがバレなければ、奴に近づくチャンスは訪れる!とんでもねぇ皮肉って奴だぜ!)

 

承太郎は考える。今の状況をどう打開するのかを!その時だった!

 

緑谷「やめろぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

先程マンションの方にぶっとばされた緑谷の声がした。そしてそっちの方に顔を向けた瞬間!!

 

ビシィィィィィィィィン!!

 

突如緑谷の体から黒色の触手のような、鞭のようなものが放出され、DIOの腕に絡みついたのだ。

 

DIO(何だ?あいつの個性は身体能力の向上では、、、)

 

ギュンッ!!!

 

そんなことをDIOが思考していた時だった。緑谷は一瞬にしてDIOの目の前に現れたのだ。

 

DIO(コイツッ!!今のを利用して!)

 

緑谷(ワンフォーオール100%!!!!)

 

すると緑谷は右足にワンフォーオールを集中させる。そして!

 

DIO(これは不味いッ!早急に対処せねばッ!!)「ザ・ワールド!!時よ止まr」

 

緑谷「インディアナスマァァァシュ!!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!

 

DIOが時を止める前に右足で一気に蹴り上げたのだ。DIOはぶっ飛び、向かいの建物に突っ込んだ。

 

DIO「くっ、、、あの小僧ォ、、凄まじいパワーだ、、先に殺すべきだったか、、、」

 

そう言うDIOは両手両足から肋骨、寛骨までが粉砕骨折していた。腹には風穴も空いている。だが、、、

 

バキバキバキバキッ!!!!

 

骨は一瞬にして元に戻り、もう立てるようになっていた。そして

 

DIO「フン。貴様ら、、、、血を貰おうか。」

 

ぶっ飛ばされてきた部屋にいた家族を見てそう言ったのだ。

 

承太郎(緑谷、、、あの場で動いてくれたのは本当にありがてぇことだが、、)

 

そう考えながら承太郎は緑谷を眺める。緑谷は足の骨が折れ倒れ、白目を剥いて気絶していた。

 

承太郎(どうやら今のが、、、限界だったみたいだな、、)

 

するとDIOがぶっ飛ばされていた方から瓦礫の音がする。そちらを見るとDIOが体を完全に治し、こちらに歩いてきていた。

 

DIO「あの小僧、、、どうやら完全に気絶したようだな。今のが最後っ屁、、、、、せめてもの抵抗だったか、、、」

 

そう言うとDIOは緑谷の方に歩いて行く。完全に殺しにいくつもりだ。

 

DIO「AFOには出来る限り生捕りにしろと言われたが、、、、今ここで殺すッ!コイツは生かしておいてはいけない存在だッ!!」

 

そしてDIOが緑谷の目の前に立ったその時!!

 

バチバチバチッ!!

 

ボッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!

 

DIOは緑谷の斜め後ろから放たれた氷と爆発の合わせ技によってぶっ飛ばされる。

 

ズザザザザァァァァァァ!!!!

 

DIOは地面に腕を突き刺し途中で止まる。そして攻撃の放たれた方を見ると、、、、

 

轟「ク、、、ソ、、」

 

爆豪「てめぇ、、、もっと、、、威力、、だせ、、や、、」

 

這いつくばりながら右手と左手を前に出し、合わせ技を放ち終わった爆豪と轟がいたのだ。2人は息絶え絶えで、もう気絶しそうだった。

 

DIO「下等なゴミ屑どもが、、、、このDIO様の行動を一々邪魔しおって、、、死にかけの虫ケラの分際でッ!!」

 

そう言い放ったDIOの目は血走り、血管も浮き上がっていた。すると

 

DIO「貴様ら、、、何故笑みを浮かべる?」

 

そう、DIOの言う通り爆豪と轟はこの状況で笑みを浮かべていたのだ。DIOは全く理解できない。

 

DIO「どうしたというのだ、、、、死を確信しイカれたのか?」

 

DIOがそう言うと2人は首を横に振った。そして

 

爆豪「いや、、、、ちげぇ、、、おい、、ぼう、、しやろう、、、」

 

轟「ぶん、、、殴れ、、」

 

2人はそう言ったのだ。DIOはやはり理解できない。だが2人が見る方向と何かのオーラを感じ、すぐにその方を見る。するとそこには!!

 

DIO「何ィィィィィ?!!」

 

そう!そこには拳を握りしめているスタープラチナがいたのだ。そして!

 

スタープラチナ「オラァ!!」

 

DIO「時よ止まれ!!ザ・ワールド!!」

 

ゴシャァァァァァァ!!!!

 

時を止めたが意味がなく、DIOの頭にスタープラチナの拳がぶち込まれたのだ。

 

承太郎「苦労したんだ!てめぇが時を止めようが、このまま頭を撃ち抜かせて貰うぜ!DIO!!」

 

スタープラチナの拳はDIOの頭蓋骨を粉砕していく。

 

DIO「なっ!なんだと?!まさかぁ、、」

 

スタープラチナ「オオラァァ!!!

 

ドッゴォォォォン!!!

 

そしてDIOを殴り飛ばしたのだ。

 

承太郎「やっとこさ、、やっとこさ奴の脳天にぶち込んでやれたぜ、、、てめぇら、、、中々いい仕事をしてくれるぜ。」

 

承太郎は緑谷や、爆豪、轟の方を見てそう言った。そしてまたDIOの方を見る。

 

承太郎「しかし、、、DIOの野郎は100年も海の底で生き延びた化け物。完全にくたばったとは思えねぇ。まだ安心は出来ねぇぜ、、、」

 

承太郎の言う通り、案の定DIOはまだ生きていた。頭から血を噴出しながらもしっかりと生きていたのだ。

 

DIO「あぁ、、あああ!こぉろぉしぃぃてぇぇやぁるぅぅ、、うはぁ!」

 

DIOは目の前の階段から起きようとして地面に倒れる。

 

DIO「なんだ一体?!馬鹿な!あぁしが!足に力が入らん!!立ち上がれないぃぃ、、」

 

すると承太郎はスタープラチナで近くにあったトラックに穴を開け、ガソリンを垂れ流させた。

 

DIO「頭痛がする!はっ、吐き気もだ!くっ!なんて事だ、、このDIOが!はぁ、、気分が悪いだとぉ?!頭を破壊されて、、立つ事が出来ないだとぉ?!」

(クソォ!今は取り敢えず何とかしなくては!)

 

その時承太郎はDIOにガソリンをぶっかけた。

 

承太郎「匂いでわかるようにガソリンをふっかけた。敗者を鞭打つようでちと心が痛むが、、、いや全然痛まなぇか、貴様のせいで仲間や関係のねぇ人々までが、大勢死んだからな。」

 

すると承太郎はライターを取り出す。パッと見ではヒーローらしからぬ行動だが、、、否!相手が相手なのだッ!だがその時!

 

DIO「フフフフフハハハハハハァ!!」

 

DIOが急に笑い出したのだ。するとその時、後ろに車が通った。そして!

 

DIO「ザ・ワールド!!」

 

ドゥゥゥゥン!!!チクタクチクタクチクタクチク、、、、、

 

承太郎は少し前に出るが動けなくなり止まってしまう。DIOは階段を這い上りながら車に向かっていった。

 

DIO「あの場所へ、、あの場所に行きさえすれば!ウウウウゥ!」

 

DIOは車の後ろのバーを掴む。

 

DIO「時は、、時は動き出す!!」

 

すると時は再度動き出し車は発進する。DIOを運んで行きながら、、、、

 

承太郎「地面に腕を突っ込み、車の近づく音を聞いてたかッ!しかし、、、」

 

承太郎は右肩に刺さったナイフを引き抜き、スタープラチナでそのナイフを投げる構えを取った。

 

承太郎「逃がすわけにはいかんな!!」

 

そして思いっきりナイフを投げたのだ。そのナイフは車のタイヤに刺さり!

 

ドギャァァァァァン!!!

 

車は事故り、DIOはぶっ飛んで地面に転がった。

 

DIO「あの場所へぇぇ、、、あの場所へ!行きさえすれば!」

 

DIOはそれでも諦めず、近くのマンホールを掴み、それを開けた。すると!

 

承太郎「ここは満員だ!逃げる事は出来ねぇぜ」

 

その中には既に承太郎がいて、こちらに指を指していたのだ。DIOは驚嘆の顔を見せ、承太郎は浮き上がってきた。

 

承太郎「諦めるんだなぁDIO!」

 

DIOは何とか立ち上がり、懐からナイフを取り出そうとする。

 

DIO「ザ・ワールド!!!t」

 

オオラァァ!!!!

 

時を止めることも虚しく、DIOは顔面に拳を叩き込まれてしまったのだ。そして!

 

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァ!!!!!!!!!!!!!!

 

DIOにスタープラチナのラッシュをとことんぶち込んでいき、最後には思いっきり顔面に重い一撃を叩き込んだのだ。するとDIOは後ろにぶっ飛んでいく。だが!!

 

DIO「かかったなぁ承太郎!!これが我が逃走経路だぁ!!貴様はこのDIOとの知恵比べに負けたのだぁあ!!この通りに見覚えはないかぁ?!!」

 

DIOが突如そう言い放ったのだ。その時承太郎は気付く。ここは先程祖父ジョセフがやられた場所だッ!!

 

ドッゴォォォォン!!!

 

そしてDIOは丁度さっきジョセフがいたぐらいの場所に落ちる。

 

DIO「そうだ、、、ジョセフジョースターの血を吸うための、、、、逃走経路だ!!」

 

するとジョセフは皺々になっていき、それに伴いDIOは完全に復活していった。

 

DIO「ジョセフの血は馴染む!この肉体に実にしっくり馴染んで!パワーが今まで以上に回復出来たぞ!馴染む、、、」

 

そう言うとDIOは自分の頭を掻きむしり始めた。深く深く頭が抉れるほどに、、、、

 

カキカキカキブシュジュッ!

 

DIO「実に馴染むぞぉぉ!!!ふふふふふふふはははははぁ!!!

 

DIOは邪悪な笑い声をあげる。

 

DIO「この肉体は100年前のジョナサンジョースター!今吸い取ったのはその孫ジョセフの血。そしてわざわざここまで俺を逃してくれたのは、、、、承太郎!お前自身だ!」

 

そう言っている間にもDIOの頭は再生していた。

 

DIO「ジョースターの血統と言うのは我が運命の路上に転がる犬の糞の様に邪魔なもんだと思っていたが、、、最後の最後は!このDIOに利用されるのがジョースターの宿命だったようだなッ!」

 

DIOは再び笑う。すると承太郎はゆっくりとDIOへ歩み始めた。その時だった。承太郎の目にはジョセフから何かが抜け出ていくのが見えたのだ。するとそれはだんだんとジョセフの姿になっていく。

 

承太郎(じっ!じじい!)

 

その時それは口を開いた。

 

ジョセフ『これ、、から、これからDIOが下にあるわしの体に何をしようと、決して逆上して冷静さを失ってはいけないぞ承太郎。わしの事はもう気にするな。なるべくしてなったことなんじゃ。』

 

承太郎「じじいの、、、魂、か?これは?」

 

承太郎がそう言うと、その魂は笑みを浮かべた。

 

ジョセフ『花京院はDIOの個性の謎を解いた、、わしはそれをお前達に伝えた。もし皆んなが一緒にDIOと戦っていたなら、一気に我々は全滅していた。お前は時の中で少しは動けるようになっている。2秒か3秒か、、その時間を大切に使え。これからDIOが何をしようと、決して怒ってはならん。怒ってお前の方から攻撃すれば、自分を不味いことに追い込むぞ!承太郎、、、』

 

すると魂は天の方に動き出す。

 

ジョセフ『わしは1つだけ言える事を見つけたよ。この国の学生は黄金の精神を持っている事を、、、、全く、、楽しい人生じゃったよ、、』

 

最後にそう言い残し、その魂は消えていった。完全に消滅したのだ。

 

DIO「おい!!何処を見ている?承太郎!!」

 

その時DIOはジョセフの死体に腕を突き刺した。そしてそれと共にジョセフの体はより細くなりミイラのようになっていったのだ。

 

承太郎「や、、やろう!」

 

DIO「絞りカスだ。フフフフフフフフ!!!」

 

それを見た承太郎は拳を強く握りしめ、怒りが頂点にまで込み上げていた。そしてDIOに向かって走り出してしまう。

 

承太郎(じじいは決して逆上するなと言っていた、、、しかし!それは無理ってもんだぜッ!)

「こんなことを見せられて!頭にこねぇ奴はいねぇ!!」

 

DIO「最終ラウンドだ。」

 

するとDIOも承太郎に向かって飛んでいった。そして2人が目の前また迫った瞬間!承太郎は浮かび上がって上に飛んだ。DIOもそれを追い空を飛ぶ。そして!!

 

DIO「ザ・ワールド!!時よ止まれ!!」

 

ドゥゥゥゥゥン!!チクタクチクタクチクタクチク、、、、

 

DIO「WRYYYYYYY!!!!!!!!!!

 

時を止めたのだ!!そしてDIOはゆっくりと承太郎に近づいていく。

 

DIO「1秒経過。2秒経過。3秒経過。4秒、、」

 

その時承太郎はスタープラチナを出す。

 

オォラァ!!!

 

そして凄まじいラッシュのぶつかり合いになる。

 

ボッゴォォォォン!!!!

 

するとスタープラチナはラッシュで勝り、ザ・ワールドの拳を叩き割り!

 

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!

 

DIOにラッシュを叩き込んだのだ!だが!!

 

DIO「5秒経過。6秒経過。」

 

そう!時がさっきより長く止まっていたのだ。するとDIOの指はもう完治してしまっていた。

 

DIO「7秒経過!!まだまだパワーを感じる!!まだまだ止めていられるぞ!ところで承太郎。お前はもう動けない筈だなぁ?」

 

DIOの言う通り、承太郎はもう動けなかった。

 

DIO「時間が動き出す2秒前に勝負を賭けたのだろうが、計算が外れたなぁ!んっん〜!実に清々しぃぃい気分だぁ!歌でも一つ歌いたいようないい気分だぁ!」

 

そして遂には、、、

 

DIO「8秒経過!」

 

8秒も時を止められるようになっていたのだ。

 

DIO「100年前に不老不死を手に入れたが、、」

 

するとDIOは自分の頭を指で穿り出す。

 

DIO「これ程までに絶好調な晴々とした気分はなかったなぁ!フフフフ!ジョースターの血は本当に良く馴染む!最高にハイッ!って奴だぁ!!」

 

承太郎(じっ、、じじい!あんたの言う通り、怒った事で少々ヤバくなったようだぜ、、、しかしなぁ!)

 

承太郎は歯を強く噛み締める。

 

承太郎(こんなもんじゃあねぇ!まだ怒り足りねぇぜ!!)

 

DIOは承太郎の周りを漂っていた。

 

DIO「9秒経過!9秒も止められたぞ!しかし、時を止めていられるのは今は9秒が限界と言った所か?」

 

承太郎(やっ!やろう!!)

 

DIO「WRYYYYYYYYYY!!!!!!!!

 

ドゴゴゴゴゴゴゴ!!!バギッ!!バゴン!!

 

すると承太郎はザ・ワールドのラッシュを全身に喰らい、左腕の骨や肋骨などを折られてしまった。

 

承太郎「うっ!うおお!!」

 

バゴォォォン!!

 

承太郎は血を吐きながら看板にぶち当たり、落下していく。

 

DIO「個性(ザ・ワールド)のパワーも全開だぁ!!承太郎!!さっき頭にきているとか抜かしていたなぁ!!お前の怒りなどそんなものお!!」

 

するとザ・ワールドが足を構える。承太郎はスタープラチナでクロスガードをするが、、、

 

DIO「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!

 

そのガードを破られ蹴りのラッシュをモロに喰らい、ぶっ飛ばされる。

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!!

 

承太郎はマンションを突き破って落ちていった。だが地面に落下する前にスタープラチナを体の下に出し、、、

 

ズガガガガガァァァァァ!!!

 

落下の衝撃を抑えた。だがDIOは止まらない!!

 

DIO「間髪入れぬ最後の攻撃だぁ!正真正銘ッ!最後の時間停止だァ!!」

 

承太郎「うおおおお!!!!」

 

DIO「これより静止時間9秒以内に!方をつける!!ザ・ワールドォ!!」

 

時は止まった。鳥が空で止まり、周りのモヤもその場で静止している。そして恐ろしく静かだ、、、、

 

DIO「1秒経過、、、」

 

するとDIOは目の前から消える。

 

DIO「2秒経過、、3秒経過。」

 

DIOは時を止めたまま何故ゆえか姿を消したのだ。

 

DIO「4秒経過。」

 

しかし!承太郎は考えるのをやめた。DIOが何を策していようと、DIOが静止した時の中で2秒間だけ動くことの出来る承太郎をどんな方法で攻撃してこようと!貰った2秒という時間で、スタープラチナをぶちかますだけだッ!

 

DIO「5秒経過。」

 

承太郎(俺が思う確かなことは、、DIO!てめぇの面を次見た瞬間!俺は多分、プッツンするだろうということだけだぜ!)

 

DIO「6秒経過。」

 

承太郎(きや、、がれ!DIO!!)

 

DIO「7秒経過!!」

 

その時だった!!承太郎の上空に何かの影が現れる!!その正体は!!

 

DIO「ロードローラーだァァァァァァァ!!!!!

 

ドグォォォォォォォォォン!!!!

 

ロードローラーが承太郎の上に落ちて来たのだ。2人は各々の個性を出す。そして!

 

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!!

 

DIO「もう遅いッ!脱出不可能よォ!!」

 

無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!!!!!

 

2人がロードローラー越しにラッシュを始める!!

 

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄

 

DIO「8秒経過ァ!!WRYYYYY!!!!!!!!ぶっ潰れろォ!!!」

 

承太郎「オオラァッ!!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!

 

最後に凄まじい威力の一撃を放つが!

 

ズシィィィィン!!!

 

承太郎は押し負け、ロードローラーに押し潰されてしまったのだ。土埃が舞い、静寂が訪れる。

 

DIO「9秒経過。やった、、、スタープラチナは遂に、我がザ・ワールドの元に敗れ去った!」

 

DIOは笑みを浮かべながら拳を握り、筋肉に力を入れながら語り出す。

 

DIO「不死身!不老不死!フフフフフ!!フフフフフ!我が個性(ザ・ワールド)!!これでDIOを超える物がいないと証明されたァ!取るに足らぬ人間共よォ!支配してやるぞッ!我が血と力の元に!我が弟子と友の元に!ひれ伏すがいいぞォ!!」

 

そしてDIOはまたあることに気づいて笑みを浮かべる。

 

DIO「10秒経過。ふふふふふふ。そして時を静止させることも10秒を超えた。」

 

そう!時間は未だ停止中だったのだ。

 

DIO「どれ!このまま承太郎の死体を確認して血を吸い取っておくかァ!吸い取る血が残っていたならなァ!!」

 

そう言って意気揚々とDIOは前に出ようとする。だが!!

 

ギシッ!ギシッ!

 

DIO「なっ?!あっ、、くく!うお?!」

 

DIOは完全に動けなくなっていた。

 

DIO「なっ?なんだ?体の動きが、、鈍いぞ?ち、、違う!動きが鈍いのではない!動けん!ばっ!馬鹿な!全く、、体が、、動かん。」

 

すると!!

 

承太郎「DIO!!」

 

隣に男が立っていたのだ!!今さっきまで良く聞いていた男の強い声!そう!!承太郎だ!!

 

承太郎「11秒経過だぜ。動ける時間はそこまでのようだな。」

 

DIO(なっ!何ィィィィィィ?!!)

 

承太郎「俺が時を止めた。9秒の時点でな。」

 

承太郎の口から驚きの言葉が漏れ出す。DIOは理解できていない。

 

承太郎「そして、脱出できた。やれやれだぜ。これから!てめぇを殺るのに!1秒もかからねぇぜ!」

 

すると承太郎はDIOを指差しそういい放ったのだ。

 

DIO(馬鹿な!時を止めただとぉ?!俺が9秒動いた限界直後の時点でぇ、、)

 

承太郎は背後からDIOに問いかける。

 

承太郎「どんな気分だ?DIO?動けねぇのに背後から近づかれる気分ってのは?例えると、水の中に1分しか潜ってられない男が、限界1分目にやっと水面で呼吸しようとした瞬間!」

 

すると承太郎はDIOの肩をグイッと引っ張る。

 

承太郎「グイッと!更に水中に引き摺り込まれる気分に似てるってのはどうかな?しかしてめぇの場合!全然可哀想とは思わねぇ!」

 

オラァッ!!!!!

 

ドギャァァァァン!!!

 

するとスタープラチナがDIOの足を蹴り砕いた。

 

承太郎「時は動き始める。」

 

時が動き出すと共にDIOはぶっ飛び地面に這いつくばる。DIOの足からは血が溢れ、息を荒げていた。すると承太郎はDIOを見て言う。

 

承太郎「お前に対する慈悲の気持ちは全くねぇ。てめぇを可哀想とは全く思わねぇ。しかし!このままお前をなぶって始末するってやり方は、俺自身の心に後味の良くねぇ物を残すぜ。」

 

DIOは承太郎が話している間、立ちあがろうとしていた。

 

承太郎「その足が治癒するのに何秒かかる?3秒か?4秒か?治ったと同時にスタープラチナをてめぇに叩き込む!かかってきな!」

 

そう言って承太郎はDIOに近づいていく。

 

承太郎「西部劇のガンマン風に言うと、、抜きな!どっちが素早いか試してみようぜ!とゆう奴だぜ。」

 

するとDIOは承太郎を睨んだ。

 

DIO(コケにしやがって!しかし、、しかし承太郎!この土壇場に来て、やはりお前は人間だ!!フフフフフ!ごく短い時の流れでしか生きない、人間の考え方をする!後味の良くないものを残すとか!人生に悔いを残さないだとか!便所のネズミの糞にも匹敵するそのくだらない物の考え方が命取りよ!フフフフフ!このDIOにはそれは無い!あるのはシンプルな、、たった一つの思想だけだッ!たった一つ!勝利して支配する!!)

 

DIOの思想は実にヴィラン的な、邪悪で独善的なものだった!!

 

DIO(それだけよ、、、それだけが満足感よォ!過程や、、方法なぞ、、、)

 

     どうでも良いのだァァァァ!!!

 

ブシュゥゥゥゥゥ!!!!

 

するとDIOは足の傷の血を飛ばし承太郎の目に向けて放った。

 

DIO「どうだ!この血の目潰しは!勝った!!死ねぇい!!!」

 

そしてザ・ワールドで思いっきり蹴りを放ったのだ。承太郎は目が見えなくとも拳を握りスタープラチナの拳を放った!

 

オオラァァ!!!

 

ドッゴォォォォン!!!!!!!

 

ザ・ワールドの蹴りとスタープラチナのパンチが垣間見える。すると、スタープラチナの拳にヒビが入り承太郎の拳が出血した。DIOは邪悪な笑みを浮かべる。だが!

 

ビキッ!!

 

DIO「はっ!」

 

その瞬間ザ・ワールドの足にヒビが入ったのだ!しかもそのヒビは段々上へ駆け登っていく。それはまさに、死柄木の個性崩壊のように!!

 

バギバギバギバギッ!!!

 

DIO「うわあぁぁぁぁ!!!!なぁぁにぃいいいい?!!!」

 

そしてザ・ワールドにヒビが入るのと同じく、DIOにもヒビが入っていった。

 

DIO「馬鹿な!!このDIOがぁぁぁぁ、、、このDIOがぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」

 

ピキキッ!!バシャァァァァァァン!!!!

 

その時、DIOの左半身は爆散した。頭も含めて!!DIOの体は血を噴き出しながら地面に倒れる。

 

承太郎「このまま朝日を待てばチリになる。てめぇの敗因はたった一つだぜDIO。たった一つのシンプルな答えだ。」

 

そう言うと承太郎は帽子に触れながら言う。

 

 てめぇは俺を、、、怒らせた

 

DIO(ディオ・ブランドー) -死亡-




どう考えてもDIOへの対抗手段が浮かばなかったのでほぼ原作通りになりました、、、、でも承太郎vsDIOはやっぱ最高なので余り手を加えないのがベストだったり? ではまた次回!


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第81話:事件終結後

今回は情勢回です!


全てが終わり、周りは実に静かだった。そして承太郎はDIOの死体の前で立っている。何かを手に持って、、、、その時

 

轟「承太郎、、、」

 

声がする方向を振り返ればそこには左の肩を抑えながら歩いてくる轟がいた。すると轟は承太郎の横に立つ。

 

轟「殺ったのか、、、DIOを。」

 

轟がそう問いかけると承太郎は帽子を深く被ってから言った。

 

承太郎「あぁ、、、、殺った。朝日が当たれば体も消滅する。しめぇだ。」

 

すると承太郎はその場から離れようとする。それを轟は呼び止めた。

 

轟「承太郎!」

 

承太郎は呼ばれ、歩みを止めるが後ろは向かなかった。すると轟は口を開く。

 

轟「俺は花京院とお前程の関係を築いてたわけじゃあねぇ、だが、、、、、あいつは良い奴だった。」

 

最後まで聞くと承太郎は少し後ろを振り返って一言言った。

 

承太郎「そうだな。」

 

そうしてそのまままた歩み始めてしまったのだ。轟はそれを止めなかった。だが途中で承太郎は後ろを向いて轟に何かを投げ渡す。それは!

 

轟「クラークのDISC!」

 

そう、それはクラークのDISCだった。轟はそれを少し見て顔を上げる。だがもうそこには承太郎の姿はなかったのだった。

 

轟「あいつ、、、」

 

轟はそう言うとDISCをしまい、DIOを見た。するとある物を目にしたのだった。

 

轟「手帳?」

 

それはDIOの尻ポケットに入っていた。轟は血に濡れたその手帳を拾い上げる。

 

轟「一体、、、、」

 

轟はその手帳を一通り読むと、、、、

 

ボオッ!!

 

それを燃やしたのだ。重要な遺留品かもしれないそれをだ!だが轟はその時、燃やさなければ!そう思ったのだった、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

承太郎は昇る太陽を見つめながら空を眺め、心の中で言う。

 

承太郎(じじい、、花京院、、、終わったよ。)

 

DIO討伐作戦終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

警察本部

警察本部ではトップの人たちが全員集まって会議を開いていた。

 

警官a「今回のDIO討伐作戦、、、成功はしたものの、、」

 

警官b「あぁ、、損害が大きい。」

 

警官c「ヒーロー側の損害で言ったら前回の神野事件、脳無事件、それらよりも甚大となっている。」

 

警官a「それもそうだ。討伐に当たった警察官の大半は死亡し、多くのヒーローも死亡した。新米からプロまでな、、、、」

 

何人かの警官は頭を抱える。そしてやはり最も大きな痛手は、、、、

 

警官c「No.6クラスト、、彼の喪失はダメージが大きいな。」

 

そう、ヴァニラアイスによって消滅させられたクラストだ。そして他にも、、、

 

警官d「それにNo.7のミルコは片足の損失。雄英教師でもあるミッドナイトは右足首から下を失った。」

 

警官c「あのイレイザーヘッドに至っては右腕と左脚を失っている。」

 

警官a「どちらもヒーロー活動、教員活動を続けるらしいが、、、相当な痛手だな。ポルナレフも1人姿を消したしな、、、」

 

すると警官の1人が資料を出して話出す。実に重々しい顔だった。そして口を開く。

 

警官e「DIOを殺害した空条承太郎の処分についてですが、、、、」

 

そう、それは承太郎の話だった。仮免を取っているヒーローである身、そして学生である身ながら、DIOを殺してしまったこと、、、法は彼を守ることは出来ないのだ。

 

警官b「守る為とはいえ殺しは殺し、、、処分は出来る限り軽くしたいがな、、」

 

そして決まったのは空条承太郎の士傑高校退学だった。その判断に抗議する者も何人かいたが、当の本人はそれを拒むことせず受け入れたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病院

目を覚ますと、そこは自室では無く病室だった。確か扉をノックされ、、、、扉を開けた瞬間気を失っていたような、、、そんなことを考えながら周りを見ると

 

クラーク「一佳?」

 

目の前には目の下にクマを作り、涙を流している拳藤の姿があったのだ。周りにはクラスメイトもいる。

 

クラーク「一体みn」

 

拳藤「クラークッ!!!!!」

 

その瞬間拳藤はクラークに抱きついた。クラークは状況を理解出来ていなかった、、、、だがそれでも、拳藤を優しく包み込んだのだった。

 

数分後

クラークはこれまでの事を全て聞かされた。自分がDIOにより気を失わされていたこと。それを助ける為に皆がDIO討伐に出たこと。そして、、、、、それにより多くの死者を出したことを、、、、

 

轟「お前のせいじゃあないクラーク。気に病むな。」

 

轟は何も言わないクラークにそう声をかけた。とても優しい声だ。

 

クラーク「ありがとう轟君。」

 

クラークは一言だけそう言うと一佳を見た。

 

クラーク「悪いけど皆、、、一度部屋を出てくれないかな?一佳と2人で話したくて、、」

 

すると皆は快く部屋を出ていった。その後部屋からは、クラークの悲痛な泣く声が聞こえたという、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある施設

死柄木「DIO様、、、、、」

 

死柄木はニュースを見ながらそう呟く。そしてそのニュースは彼の中の悪意を増幅させることになっていった。

 

 

 

タルタロス

AFO「逝ったか、、DIO。」

 

AFOは神妙な面持ちでそう言った。今回のこの事件、実際AFOからしても思いがけないことだった。

 

AFO「ジョースターの血統、、、、やはり侮れないか、、」

 

 

 

 

とあるビル

レックス「DIOが死んだそうだ。奴も所詮はただの人間だったということだな、、、、」

 

レックスはビルの外を眺めながら片手にグラスを持ちそう言う。するとその後ろで椅子に座っていた男が口を開く。

 

「死んだ者の事などどうでもいい。まずは私を日本まで呼んだ事について説明してくれ。」

 

男は強い口調でそういった。その口調や声質だけでわかる。この男がそこらのヴィランとは別格だということを、、、、

 

レックス「まぁ落ち着くんだ。世間話は社交辞令だろ?まぁいい、、、、本題に入ろう。」

 

するとレックスは男の方を振り向いて言う。

 

レックス「君にはある組織に協力してもらいたい。その組織は少ししたら私の知り合いの組織と対立するだろう、、、、だがだからこそ、、君にはその障害になってもらいたいのだ。頼めるかな?」

 

そこまでレックスが言うと男は立ち上がり一言だけ言った。

 

「よかろう。」

 

そう言って男は机に置いてあった、鉄製のヘルメットのようなものを被ったのだった。

 

 

 

 

 

とある地下室

フン♪フフ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン♪♪

 

ゔゔ!!!ゔゔゔ!!!!!!ゔー!!!

 

その地下室では、1人の男の鼻歌と口をガムテープか何かで塞がれた男の悲痛な叫びが共鳴していた。

 

ジョーカー「おお!!おお!!!DIOの奴くたばっちまったか!!100歳越えの爺ちゃん達は次々に引退してってんなぁ!んん〜〜〜〜〜俺の番もそろそろ来ちまったり?」

 

そんなことをジョーカーはそのガムテープの男に語りかけるように言う。その男の目は絶望の表情で、目からは涙が溢れていた。

 

ジョーカー「おいおい、、、、そんな悲しげな顔すんじゃあねぇよぉ、、、俺ちゃん悲しくなっちまうぜぇ、、」

 

そう言いながらジョーカーはその男の頬をペチペチと叩く。男は相変わらず泣きじゃくっている。

 

ジョーカー「あぁ〜スライディン!スライディィ〜〜ン!いつもみたいにゴー♪ゴー♪って息巻けヨォ〜」

 

その男の名はスライディン・ゴー。特に目立った活躍もない普通のヒーローだ。だが、、、、

 

ジョーカー「なぁよぉタツユキくぅぅ〜〜ん!!そろそろ教えてくんねぇかなぁ?てめぇらの組織、、、、解放軍っつったか?その情報をヨォ〜〜」

 

するとジョーカーは何かに気づいたのか口に手を当て『やっちまった!』みたいな感じになる。そして

 

ジョーカー「口が塞がれてちゃあ喋りたいもんも喋れねぇよなぁ!」

 

そういってスライディン・ゴーの口のテープを剥がしたのだ。

 

ジョーカー「それじゃあお喋りしようぜぇ〜〜!!スラァァイディィン!!HAHAHAHAHAHA!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後 雄英校舎

あの事件のせいで、皆心に大きなダメージを受けていた。だがそんな中でも、皆は段々と普段の活気を取り戻していっていた。休日明けの1日目は相澤先生もクラークもまだおらず、変わりに副担任のヴァレンタイン先生が数日クラスを請け負っていた。そしてそんな日が流れた今日、、、、

 

ガララッ!

 

クラーク「皆おはよ!」

 

クラークが教室に現れたのだ。一応数日の間様子見があったそうだが、無事にすんだようだ。

 

飯田「クラーク君!もう体は何もないのかい?」

 

八百万「大丈夫でしたの?私達皆心配で!」

 

緑谷「大丈夫??どこか記憶に混濁とか、、、」

 

皆が皆心配していて、クラークにそう声をかけた。クラークはそれに対応していって席に着く。すると

 

爆豪「貸し無しだ」

 

爆豪はそれだけ言ってどこかに行った。クラークはそれを見て、彼らしいと少し安心して息をつく。その時

 

ガララッ!!

 

相澤「お前ら席つけぇ。もうチャイム鳴ってんぞ」

 

クラス「相澤先生!!」

 

そう!相澤先生も復帰したのだ。てかやっぱ回復が早い、、、、

 

相澤「今日からはまた俺が受け持つ。少しの間居れなくて悪かったな。」

 

すると相澤先生の右腕が見える。それは、、、

 

麗日「義手、、、」

 

麗日がそう口にした。相澤先生の腕が亡くなるところ、、それを見ていた麗日から上がった言葉だった。

 

相澤「あぁ。左足も義足になったが問題は無い。心配すんな。」

 

それだけ言うと相澤先生は話を続ける。正直話が入ってこない、、、相澤先生は大丈夫なのだろうか?だが大丈夫である。彼の義手や義足は普通のものではなかったのだ。

 

 

 

 

 

数日前 サポート科の工房

スターク「相澤先生!」

 

そこにはスタークが1人だけいた。相澤はラボに入っていく。

 

相澤「で?話ってなんだ?」

 

どうやら相澤はスタークに呼ばれたようだ。腕と足には、国から提供された義手と義足をつけている。すると

 

スターク「これを」

 

スタークはそう言って相澤の前に義手と義足を出した。相澤はそれを見るとスタークを一回見てからため息をつく。

 

相澤「なぁスターク、、、俺はもう義手も義足も持ってる。合理的じゃあないぞ。」

 

するとその言葉に対してスタークは言う。

 

スターク「性能の優れた物が前にあるのに、先に使っていたそれより劣る物をつけてるって方が合理的じゃあないんじゃないですか?」

 

それを聞いた相澤はしてやられたような顔をする。そして相澤は自分のつけていた義手を取り外した。

 

相澤「そこまで言うなら、、、、な。」

 

そしてスタークの作った義手を装着した。すると!!

 

ガチャッ!ギュゥゥゥゥン!!!

 

相澤「これは?!」

 

相澤はその義手を装着した瞬間衝撃を受ける。

 

相澤「何だこれ?義手っていう感覚が全くしない、、」

 

そう!何とこの義手、全く違和感がないのだ!金属の重さや鉄と皮膚の違和感。それらが全く感じられない。

 

スターク「だから言ったでしょ?こっちのが性能良いって、、、、」

 

するとスタークは話出す。

 

スターク「その義手には特殊な神経デバイスが組み込まれ、違和感や神経の差異を感じさせない。」

 

最初からとんでもない技術を見せつけられる。そして

 

スターク「そしてその金属、、、、あのヴィブラニウムです。」

 

相澤「ヴィブラニウム?!!」

 

ヴィブラニウムとは、世界に数少ない量しか存在しない金属であり、その硬度はダイヤよりも高く、衝撃を吸収し硬くなると言う性質を持つ金属だ。そしてこの金属は、、、、

 

相澤「オールマイトの攻撃でもキズ一つつかせない硬度、、、」

 

そう!昔ヴィブラニウムの実験が行われた時のことだ。その金属はオールマイトの攻撃をくらってもキズ一つつかなかったのだ!(といっても本気のパンチじゃないが、、、、)

 

相澤「だがこんなもの、、、、」

 

するとスタークは笑みを浮かべて言う。

 

スターク「少し知り合いが多いだけです。それよりどうです?」

 

相澤は義手を動かす。握ったり緩めたり、指を動かし手首を曲げる。

 

相澤「凄いな、、、、貰ってくよ。」

 

スターク「満足頂き光栄です。」

 

お辞儀をしてそう言った。スタークは頭を上げるとある提案をしてくる。

 

スターク「この際一新してヒーロー名もウィンターソルジャーとかに変えてみません?」

 

相澤「するか!」

 

相澤は鋭い口調でそう言った。だがこれで相澤は最早アップグレードして帰ってきたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A組寮前 ベンチ

クラークは夜空を眺めながら感傷に耽っている。自分が気を失っていた間の事を考えていたのだ。クラークは一旦顔を下げると、握りしめた拳を見つめた。その時

 

「クラーク?」

 

左側からそんな声が聞こえてきた。その方向を見るとそこには拳藤が立っていた。すると拳藤は何も言わずクラークの横に座る。

 

拳藤「クラーク、、、、」

 

すると拳藤は口を開いた。クラークは声をかけられ拳藤を見つめる。

 

クラーク「一佳、、、、僕は、、僕はまだまだ弱いな、、」

 

そしてそう言った。そう言うクラークの目は悲しげで、幼い子供のようだった。拳藤は何も言わず、ただクラークを見つめ、そして抱きしめた。

 

拳藤「あったりまえじゃない、、、、私たち、、まだ学生なんだから、、、一人で全部抱え込もうとすんじゃないわよ、、、」

 

2人は抱きしめ合いながら、ただただ涙を流していたのだった。




次回とかは日常回になりますかねー そしてそれが終わったらAvsBです!それでは!


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第82話:平和な日常

今回は完全に平和回です。


多くの事件が立て続けに続いていたが、ここ一週間それが嘘のように平和な日々が続いた。そんな中、クラークは休日に一人で公園に散歩しにいっていた。

 

クラーク(今までが嘘みたいに、、、、本当に平和だな、、嵐の前の静けさとかじゃあなければいいが。)

 

クラークはそんな事を考えながら耳を澄ませ歩いていた。何かがあればすぐ駆けつけられるように、、、、彼にとって本当の休みはないのかもしれない、、、そんな時、公園の道を歩いていると見知った顔をクラークは見つけた。

 

轟「クラーク、、、」

 

轟だった。どうやら実家からの帰りのようだ。2人はどうせだからと二人で公園を歩いた。

 

クラーク「お父さん、、、凄かったね。」

 

轟「あぁ。」

 

クラーク「やっぱりまだかな?」

 

クラークがそう問うと、轟はゆっくりと話出した。

 

轟「親父と簡単に寄りを戻すのはまだ無理だな。だが、、、、エンデヴァーとしての奴は尊敬してる。」

 

轟のその目はどこか寂しく見えた。クラークはそれを見て、話題を変える。

 

クラーク「それと、、、助けてくれてありがとう。」

 

すると轟はクラークの目を見て言う。

 

轟「友達を助けるのは当たり前だ。それに、、、ヒーローだしな。」

 

クラーク「そうだったね、、、、」

 

そんな時だった。クラークの耳に何かが聞こえてきた。

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

 

そう!それは女性の叫び声だった。クラークはそれが聞こえるや否や、、、

 

ドヒュゥゥゥゥゥゥゥン!!!!

 

その叫び声の方向に向かったのだ。轟からしたら目の前から突如クラークが消えたのだ。轟は目を大きく見開き、、、、

 

轟「クラーク?」

 

そう一言言ったのだ。

 

ダァァァァァァァァン!!!

 

そこから数キロ先の交差点ではクラークが一台のトラックを片手で止めていた。

 

クラーク「大丈夫ですか?」

 

クラークは目の前で倒れ込む緑色の髪の女性を見てそう声を掛けた。

 

「貴方は、、、、」

 

クラークはその人の手を取る。クラークは透視を使って怪我が無いか確認し、、、、

 

クラーク「怪我はなさそうですね、、、それじゃあ!」

 

そう言って轟の所に戻ろうとする。だが

 

「あの、、、、ありがとうございます!それと、、、、出久がお世話になってます!」

 

その人はそう言ったのだ。クラークは少し驚いてから頭を下げる。

 

クラーク「こちらもお世話になってます!」

 

そしてクラークは轟の所に戻っていった。

 

轟「おっクラーク。」

 

轟は少し歩いた所にいた。クラークはそんな轟に一言言う。

 

クラーク「蕎麦食べる?」

 

轟「あぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後 蕎麦屋

2人は公園を少し行った所にある蕎麦屋に来ていた。人は多く無く、2人で座れる場所は充分に取れた。

 

クラーク「空いててよかったね轟くん!」

 

轟「あぁそうだな。」

 

すると蕎麦屋の店員が2人の所に来る。注文を聞きに来たのだ。

 

クラーク「蕎麦を店で食べるって久々だなぁ、、、轟君は何を?」

 

轟「冷たいざるを、、、」

 

クラーク「ざる蕎麦いいねぇ!んん〜じゃあ僕も同じので!」

 

クラークは店員に笑顔でそう注文する。店員も笑みを返し、厨房の方に向かっていった。

 

クラーク「それにしても、、、、雰囲気いいよねこの店。」

 

周りを見渡したクラークはそう呟いた。その言葉に轟も頷き返す。実に静かだった。店に入ってから余り会話はなく、2人とも静かに蕎麦を待っていた。すると

 

「お待たせしました!ざる蕎麦二つです!」

 

店員さんがざる蕎麦を持ってきた。何の特徴もない、THEざる蕎麦だ!実にいい!!それを見た轟君の目は、、、、、どこかいつもより明るげだった。

 

クラーク「それじゃあ頂こうか。轟君!」

 

轟「あぁ。」

 

そうして2人で両手を合わせ

 

クラーク&轟「いただきます。」

 

そう言って割り箸を割り、蕎麦を掬い上げた。まずはそのままだ。つゆに付けず、そのままの味を堪能する。喉越しは良く、コシがあり風味も良い、、、

 

クラーク「美味しいね轟くん!」

 

轟「そうだな。」

 

そして次はつゆにつけて口に運ぶ。先程とは違い運ぶ間につゆの香りが漂ってくる。喉越しも更によくなっていて、味にいいアクセントが生まれた。

 

クラーク「んん〜やっぱり美味しい、、、、」

 

クラークはそう改めて言った。だが本当に美味しい、、、その時、黙々と食べていた轟が口を開く。

 

轟「なぁクラーク。」

 

クラーク「ん?」

 

轟「彼女ってやっぱいいのか?」

 

ングッ?!!

 

突如そんな事を言われたのでクラークは飲んでいたお茶でむせてしまった。

 

クラーク「んっ!んぐ!はぁ、、はぁ、、急に、、どうしたの轟君?」

 

もう一杯お茶を飲み、落ち着いてからそう言った。すると

 

轟「いや単純に気になっただけだ。女を知れば男は強くなるって何かで聞いてな。」

 

クラークはその言葉を聞いてあぁ、、成る程、、そういうことのね、、、と理解した。すると

 

轟「それに、、、、お前がそこまで強いのも、少なくとも拳藤の影響があるんだろうと思ってな。」

 

そこまで聞くとクラークは口を開いた。

 

クラーク「確かにね、、、、一佳のお陰で僕はここまでやれてると思う。精神的な面で、一佳には何度も助けられてるさ、、、、何度も何度もね、、、それに、、もう駄目だ!ってなっても、、、彼女の事を考えると力が湧いてくる。だから最初の質問に答えるとすると、、、彼女はやっぱりいいものだよ轟くん。」

 

轟は真剣な目でクラークの言葉を聞いていた。

 

クラーク「それに!何より幸せだよ!一佳といられるだけで救われる。恋愛は人を変えるんだ!」

 

クラークが笑顔でそう言い放つと轟は少し笑みを浮かべてから言った。

 

轟「そうかい、、、ありがとな。」

 

クラーク「ところで轟くんは好きな子とかいるのかい?もしよかったら教えてくれても、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

クラークと轟は蕎麦を食べて寮に帰っていた。あの後も軽く色々な話をしたが、店が混んできたので帰ってきたのだ。その時、クラークの目に緑谷が映る。

 

クラーク(そうだ、、、さっきの話でもしようかな)

 

そして緑谷にさっきの事を話したのだ。

 

緑谷「えぇぇぇ?!!母さんに会ったのクラーク君?!しかも助けて?!」

 

緑谷は口を開けながら驚く。そして涙を流しながら手を握ってお礼を言ってきた。

 

クラーク「大丈夫だって緑谷君!」

 

緑谷「あびがとねぇくらぁーぐぐん!」

 

そんな緑谷を落ち着かせると、八百万がお茶を皆んなに淹れてくれた。ゴールドティップインペリアルというらしい。

 

クラーク「うわっ!これ美味しいよ八百万さん!」

 

八百万「喜んでもらえて嬉しいですわ!」

 

八百万さんは相変わらずプリプリしているな、、、、だが本当に美味しい紅茶だ。深く甘い、高級感あふれる味だった。

 

麗日「贅沢やわぁ、、、」

 

麗日さんは感動しているな、、、またぶっ倒れなければいいが、、、すると

 

峰田「おい皆んな!!王様ゲームでもしようぜぇ!」

 

峰田君が現れた!こいつ!またいやらしい事考えてるなッ!すると

 

耳郎「絶対やらしい事考えてるでしょ、、、」

 

八百万「最低ですわ、、」

 

女子から速攻で厳しい目を向けられていた。だが男子はと言うと、、、

 

上鳴「おう!やろうぜやろうぜ!!」

 

砂藤「楽しそうじゃあねぇの!」

 

瀬呂「いいねいいねぇ!」

 

意外と乗り気だ。そうして結局やることになる。

 

葉隠「いかがわしいのは無しだからね峰田くん!」

 

峰田「なんでおいらだけに言うんだよぉ!」

 

そんな事を言われながらも王様ゲームが始まる。早速くじを引き、それを見てみると、、、、、

 

クラーク「おっ!僕が王様か!」

 

早速王様を引いたのだ!だがどうするかぁ、、、王様ゲームねぇ、、よし!

 

クラーク「じゃあ2番の人が6番の人の肩を揉む!」

 

これなら何か問題が起きる事も無く!そしてちょっと人によっては面白い!すると、、、、

 

緑谷「あっ僕6番だ。」

 

麗日「私2番!」

 

やった!しょっぱな良い組み合わせ!僕って結構持ってるのかな?

 

麗日「じゃあデク君!揉んだげるねえ!」

 

麗日は腕をまくって鼻を鳴らす。緑谷はそれにくらべカチコチだ。

 

緑谷「ひゃっ!ひゃい!」

 

モミモミモミモミ

 

麗日「デク君肩硬いねぇ、、凝ってる?」

 

緑谷「そうかも、、、です。」

 

麗日さんに肩揉んでもらってるぅぅぅ!!!手柔らかくて心地いい!!クラーク君ありがとう!!いやいやいやいや!何を僕は!!!緑谷はそんな事を頭の中で連呼していた。だが王様ゲームは続いていく。

 

上鳴「俺王様だ!じゃあ、、、4番踊る!」

 

ギィィン!ギン!

 

緑谷「飯田君のロボットダンス!」

 

峰田「おいらが王様!!7番は服をn」

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

そうやって時間はあっという間に過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

クラークは砂藤の部屋に訪ねていた。しかも頭を下げ何かを懇願している。その内容は、、、、

 

クラーク「砂藤君!僕にお菓子作りを教えてくれ!」

 

砂藤「は?」

 

砂藤は突然のことでビックリした。お菓子作り、、、女子から聞かれるのならまだわかる。だが男子、、、、、しかもクラーク、、だがその時、砂藤は気付いた。

 

砂藤「拳藤さんの為かクラーク!」

 

するとクラークは少し頬を赤くして頷いた。

 

砂藤「それなら任せてくれ!キッチリ教え込んでやるぜ!」

 

砂藤は実にやる気だった。そしてお菓子作りが始まる。クラークと砂藤はエプロンをつける。すると砂藤はクラークに尋ねる。

 

砂藤「でクラークよ。どんな菓子作るんだ?」

 

その問いにクラークは少し悩んだ後答える。

 

クラーク「一佳はコーヒーが好きだから、それに合うものかなぁ、、、」

 

砂藤「コーヒーに合う菓子かぁ、、、」

 

砂藤は顎に手を当てて考える。そして一つ思いついたようだ。

 

砂藤「ティラミスだな!」

 

クラーク「おおティラミス!、、、あれ作れるのかい?」

 

すると砂藤はアタ坊よという風に胸を突き出す。そしてティラミス作りが始まった。

 

砂藤「まず材料だな、、、、スポンジケーキ200g、卵黄2個分、グラニュー糖20g、生クリーム200ml、メレンゲにコーヒーシロップ、ココアパウダーはあるんだが、、、、マスカルポーネチーズがないんだよなぁ、、」

 

すると

 

クラーク「マスカルポーネチーズね!」

 

ギュゥゥゥゥゥン!!!

 

クラークはそう言って目の前から消えたのだ。砂藤は呆気に取られている。

 

砂藤「行っちゃったよ、、、」

 

そして

 

ギュンッ!!!ダン!!

 

クラーク「はい!買ってきた!」

 

早すぎる。だが本当にありがたい。砂藤はそう思った。そしてティラミス作りが本格的にスタートする。

 

砂藤「じゃあまずスポンジケーキを半分の暑さに切り十字に4等分にする。」

 

すると砂藤は綺麗に包丁を使いこなす。クラークも砂藤程ではないが丁寧で上手だった。

 

砂藤「よし!じゃあ次はコーヒーシロップ作りだな、コーヒー大さじ一杯とお湯150mlをボウルに入れる。そして、、、」

 

ジャカジャカジャカッ!!

 

こんな感じに混ぜ合わせる。クラークはというと、、、

 

ジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカ!!!!!!!

 

ちょっと早すぎるかな。砂藤に注意を受け進めていく。

 

砂藤「混ざるのはもういいかな。次は別のボウルに生クリームを入れて、ハンドミキサーで泡立てる。」

 

クラーク「ハンドミキサー?」

 

するとクラークは自分の手を出す。

 

砂藤「どんなボケだッ!これだよこれ!」

 

そして泡立て始める。

 

砂藤「次に別のボウルに卵黄、マスカルポーネチーズを加えて白くもったりするまでハンドミキサーで泡立てろー」

 

黙々と泡立てていく。すると砂藤はクラークに尋ねる。

 

砂藤「で、拳藤さんとはどうなんだよ?」

 

クラーク「お陰様で良好だよ。いつも助けられてる。」

 

砂糖「けっ!羨ましいねぇ。じゃあさっきの生クリーム3回に分けて入れるぞ。その後はゴムベラで混ぜ合わせる。」

 

順調に進めていく。砂藤君は教え方が上手いなぁ、、、クラークはそう感じた。

 

砂藤「よし!じゃあこれにメレンゲを3回にわけて入れて、都度ゴムベラでふんわりと混ぜ合わせる。」

 

クラーク「どのくらいふんわりとさせるんだい?」

 

クラークがそう問うと砂藤はニヤッとして言う。

 

砂藤「そうだなぁ、、、、お前が良く触ってる彼女さんのメロンぐらいとか?」

 

クラーク「成る程!理解した!」

 

砂藤「否ツッコメよ!」

 

あまりにも真っ直ぐな返答に砂藤はそう叫んだ。こいつ実は天然なのか?砂藤はそう思った、、、、

 

砂藤「じゃあ器にさっきのスポンジケーキを敷き詰めて、、、コーヒーシロップを刷毛で染み込ませる。そしてさっき作った奴を半分流し込む。」

 

お菓子作りって楽しいなぁ、、、クラークはだんだんそう感じ始めていた。

 

砂藤「そして最後にこれをラップして冷蔵庫で3時間冷やす。」

 

そしてひと段落ついた。待ってる3時間は二人で色々話した。最近の授業の事や、一佳とのこと。そして、、

 

砂藤「へぇ、、、拳藤さんってもっとガツガツ系かと、、、」

 

クラーク「いやぁそれが意外にね!まぁたまに凄い時あるけど、、、、」

 

ピピピピピピ!!!

 

そんな話をしていたらあっという間に3時間が過ぎていた。そして2人は冷蔵庫に入れていたそれを取り出す。

 

クラーク「おお!!、、、上手く出来たとは思うけど、、やっぱ砂藤君のと比べると不恰好だな、、」

 

砂藤「まぁそこは慣れだな。そして最後に、、、」

 

そういうと砂藤はココアパウダーを指で摘んだ。

 

砂藤「全体にココアパウダーをふりかける。」

 

サラサラサラ

 

まるでソルトベイのようにココアパウダーをふりかける。そして

 

砂藤「完成だ!」

 

クラーク「ありがとう砂藤君!!」

 

遂に完成だ!!クラークはお礼を言うと少し話した後、B組寮に向かった。許可は勿論取ってるよ!

 

 

 

 

 

B組寮

拳藤「何これクラークが作ったの?!」

 

クラーク「うん!砂藤君に教わって作ったんだ!」

 

クラークがそう言うと一佳はフォークを握ってティラミスを見る。そして

 

パクッ!

 

食べた!どうだ!どうだ感想は!!

 

拳藤「美味し!」

 

あぁ!最高の表情!!幸せ!ありがとう砂藤君!それしか言う言葉が見つからない!!クラークは心の中でそう叫んだのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜 拳藤の部屋

クラークと拳藤はベッドで横になっていた。拳藤はクラークの左腕を枕にしている。

 

拳藤「ねぇクラーク、、、」

 

拳藤はクラークを見てそう呼びかけた。

 

クラーク「なんだい?」

 

拳藤「今度の演習、、、、A組とB組の対抗戦なんだよね?」

 

クラーク「おっ!たしかにそうだったね。もし一佳が相手だったとしても手加減はしないよ!」

 

クラークがそう言うと拳藤は笑みを浮かべ、クラークの頭をポンと叩いた。

 

拳藤「あったりまえよ!逆に手加減とかしたら許さないから!」

 

そう言った拳藤にクラークは笑みをうかべ『それならよかった』と言い、抱き寄せ頬にキスをした。

 

拳藤「ちょっ!もぉ、、、もう飽きるほどしただろ?」

 

クラーク「いや、飽きるなんてありえないね。」

 

クラークはそう言って次は唇にキスをした。そして拳藤も逆らう事なくそれを受け入れる。

 

ギシッ!

 

するとクラークは体勢を変え、拳藤に覆いかぶさる。

 

拳藤「今日は、、、一回だけって言ったのに、、」

 

クラーク「ごめん。でもやっぱり、、、、無理そうだ。」

 

そう言ってクラークは再び拳藤の唇にキスをしたのだった。夜は、、、、まだまだ長い、、




Ms.マーベル面白いですよねぇ!予想してたより面白くてビックリです! そして来月にはついにソーがやってくる!!それでは!


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AvsB対抗戦編
第83話:AvsB


今回短めですが!


クラーク「今日の演習楽しみだッ!」

 

クラークがそうぼやくと隣にいた上鳴が口を開く。

 

上鳴「それなッ!B組との対抗戦なんて興奮するぜぇ!B組の可愛い子も見れるしヨォ!」

 

そう言う上鳴の横では峰田がうんうんと頷いていた。すると飯田が全員に聞こえるよう言った。

 

飯田「皆んな移動だ!行くぞ!」

 

そして全員が訓練場に移動していく。もう慣れたもので全員がすぐに手際良く集まった。皆のスーツは冬仕様になっている。ただ葉隠だけは個性上の問題で手袋と靴だけだった。寒そう、、、、、

 

峰田「おっクラーク!何かクソイカすじゃんその新スーツ!」

 

クラーク「そうかい?」

 

そして勿論クラークのコスチュームも新しくなっていた。普通の物とは違いアーマーのようになっていて、肩パッドのようなものにはパイプがついている。スタークに作ってもらったスーツだ。

 

飯田「入学時と比べるとだいぶみんなのコスチュームも様変わりしてきたなッ!」

 

砂藤「飯田それで夏耐え抜いたの凄いよな」

 

砂藤はマスクをかぶりながらそう言った。確かに飯田のフルアーマーは夏暑そうだ。そんな中爆豪は緑谷を煽っていたが、、、

 

爆豪「ほめてんじゃあねぇ!!」

 

逆に褒められてしてやられていた。でも一番コスチューム変化しているのは緑谷だった。

 

緑谷「やれることが増えてきたからさ!凄いんだよこのグローブ!実は2台目なんだけど発目さん強度の調整までしてくれて!」

 

麗日「去れ!」

 

すると麗日がヘルメットを思いっきり上に打ち上げた。乙女心全開である。その時!

 

物間「おいおい!まーずいぶんと弛んだ空気じゃあないか!僕らを舐めているのかい?」

 

A組達がいる方に多くの人がゾロゾロと歩いてきた。それに気づいたA組の面々は迫る者達を見る。

 

切島「おっ来たな!舐めてねぇよ!ワクワクしてんだ!」

 

物間「フフそうかい、、でも残念。波は今確実に僕らに来てるんだッ!」

 

すると物間は体を逸らして声を張り上げる。

 

物間「さぁA組!今日こそシロクロつけよぉか!?」

 

そこにはB組全員が集まっていた。全員始めとは違うコスチュームになっている。その時物間が一枚の紙を取り出した。

 

物間「見てよこのアンケート!文化祭でとったんだけどさァーァ!A組ライブとB組超ハイクオリティ演劇どちらが良かったか!見える!?」

 

そのアンケートには棒グラフが載っていて、B組の方がA組より多くの票を得ていた。(ぼくしらべ)とあるが、、、

 

物間「2票差で僕らの勝利だったんだよねぇ!!」

 

すると切島はそのアンケートを取って見る。まだ信じられてないようだ。それはクラークも同じだが、、、

 

物間「入学時から続く君達の悪目立ちの状況が変わりつつあるのさ!!」

 

その時拳藤がクラークを見て物間を指さした。クラークが首を振ると拳藤は拳を握り物間に近づいていく。だが!

 

物間「そして今日!!AvsB!!初めての合同戦闘訓練!!僕らがキュ!!」

 

相澤「黙れ」

 

泡瀬「物間ァ!」

 

拳藤がやる前に相澤先生がやったのだ!!義手になってスピード上がった?すると

 

ブラド「今回、特別参加者(ゲスト)がいます。」

 

相澤「しょうもない姿はあまり見せないでくれ。」

 

先生達がそう言ったのだ。すると2人の後ろに1人の物陰が現れる。

 

八百万「特別参加者?」

 

爆豪「倒す」

 

上鳴「女の子!?」

 

鉄哲「一緒に頑張ろうぜー!!」

 

そしてそこからその男は現れた。顔が見えた瞬間、皆驚きの表情を浮かべた。

 

相澤「ヒーロー科編入を希望してる、、、普通科C組心操人使くんだ。」

 

あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!

 

そんな声が全員から上がった。心操は体育祭の時とは違ってマスクと相澤先生のような捕縛布を首に巻いていた。周りでは様々な声が上がる。洗脳の個性の事やそれを解いた緑谷のこと、、、、

 

相澤「一言挨拶を」

 

すると心操は一歩前に出て口を開いた。

 

心操「何名かは既に体育祭で接したけど、拳を交えたら友達とか、、、、そんなスポーツマンシップ掲げられるような、気持ちの良い人間じゃあありません。俺はもう何十歩も出遅れてる。悪いけど必死です。」

 

緑谷は体育祭の時心操が言っていたことを思い出す。

 

心操「立派なヒーローになって、俺の個性を人の為に使いたい。」

 

そういう彼の目には、黄金のような意思が見て取れた。だが漆黒の意思も見え隠れしているように見える。

 

心操「この場の皆んなが越えるべき壁です。馴れ合うつもりはありません。」

 

すると皆が心を引き締める。

 

麗日「ギラついてる!」

 

緑谷「引き締まる!」

 

瀬呂「初期ろき君を見てるようだぜ!」

 

轟「そうか?」

 

瀬呂「うん。」

 

物間「いいね彼、、」

 

クラーク「いい目をするようになったな、、、、」

 

皆がそれぞれ思ったことがあったそうだ。だが皆同様に、彼の言葉で引き締められた。その時!

 

相澤「えぇ〜因みになんですが、、、」

 

ブラド「もう1人います。」

 

「え??」

 

全員からそんな声が上がる。そしてそれと同時に周りでザワメキが始まった。心操はまだわかる。体育祭の事もあったし、ヒーロー科編入を目指しているなら尚更だ。だがもう1人?一体誰が来るんだ?皆の頭に疑問が浮かぶ。またスタークか?いや転入生?などと考える。皆がそんなことを考えていた時、その男は現れた。

 

カツンッ!カツンッ!カツンッ!

 

その男の顔を見た時、A組の面々はさっきより唖然の顔を見せた。特に緑谷、爆豪、轟は驚きを隠せなかった。

 

緑谷「何で君が?!!」

 

爆豪「マジかよ、、、、」

 

轟「そうか、、、、、」

 

相澤「えぇA組の奴はよく知ってると思うが、、、、士傑高校からの転校生。空条承太郎君だ。」

 

えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!!!

 

承太郎「士傑から来た空条承太郎だ。よろしく頼むぜ。」

 

承太郎がそう言って少しの間無言の時間が続いた。だが痺れを切らしたのか爆豪が口を開いた。

 

爆豪「どうゆうことだぁ?何でてめぇがこっちに来てんだよ!」

 

爆豪の言い方は少し乱暴だが、他の皆も同じような疑問を持っていた。B組はB組で、あれがDIOを倒した空条承太郎、、、、と興味を持っていた。すると相澤先生が説明を始める。

 

相澤「空条は先のDIO討伐作戦の処分として士傑を退学になったんだ。まぁしょうがねぇな、、、、相手が相手でも殺しは殺し。色々難航したようだが退学という運びになったってことだ。まぁだから、元々特別推薦をしていたうちが引き取ったってとこだ。」

 

皆唖然としている。承太郎が転校してきたという事実にもだが、ヒーロー高校トップである雄英に他の高校からの転校などはじめての事だったからだ。すると

 

相澤「とにかく始めるぞ。後空条はB組だから今のうちに自己紹介でもしとけ。」

 

相澤先生がサラッとそう言ったのだ。次はB組一同が驚きの声を上げる。そしてブラド先生を見た。

 

拳藤「承太郎君ってうちのクラスなんですか?!」

 

鱗「なんで言ってくれなかったんだよ先生!」

 

ブラド「いやまぁ、、、サプライズ的な、、」

 

こういうのに弱いブラド先生であった。

 

相澤「とにかく始めるぞ!」

 

すると痺れを切らせた相澤先生がそう言って話始めた。

 

相澤「今回はA組とB組の対抗戦!!舞台はここ運動場γの一角!!双方4人組、一つ5人組を作り一チームずつ戦ってもらう!!」

 

B組では楽しそうという言葉も上がる。すると宍田が心操の余りについて質問した。

 

相澤「心操は今回2戦参加させる。A組チームB組チームそれぞれに一回ずつ、つまり5試合中2試合は5対4の訓練となる。因みに1試合は5対5、そこには心操は入れない。」

 

すると、、、

 

葉隠「そんなん4人が不利じゃん!」

 

そういう声が上がったのだ。確かに、葉隠の言いたい事もよくわかる。だがこれは必然、、、いや、実は4人の方が有利と言っても良いのだ。

 

相澤「ほぼ経験の無い心操を4人の中に組み込む方が不利だろ。5人チームは数的有利を得られるがハンデにもなる。」

 

こういうことである。

 

ブラド「今回の状況設定はヴィラングループを包囲し確保に動くヒーロー!お互いがお互いをヴィランと認識しろ!4人捕まえた方が勝利となる!」

 

小森「ヴィランも組織化してるって言うもんね!」

 

鉄哲「シンプルでいいぜ!」

 

皆が納得している中、飯田は頭を抱えていた。その理由は、、、

 

飯田「ヒーローであり相手にとってはヴィラン?!どちらに成り切ればいいのだ?!」

 

飯田は結構素直で演技派なのだ、、、前の戦闘訓練みたいに、、八百万がヒーローでよろしいかとと言っているが、、飯田は大丈夫なのだろうか?そして説明は続く。

 

相澤「双方陣営には激かわ据置プリズンを設置。相手を投獄した時点で捕まえた判定になる。」

 

そう言った先には校長のステッカーがはってあり、いらっしゃい!と書かれた牢屋があった。

 

全員「緊張感よ!!」

 

妥当なツッコミである。

 

宍田「自陣近くで戦闘不能に陥らせるのが最も効率的、、、しかしそう上手くはいかんですな、、」

 

爆豪「4人捕まえた方、、、ハンデってそういうことか?」

 

上鳴は?を浮かべている。

 

相澤「ああ、、慣れないメンバーを入れる事、そして5人チームでも4人捕らえられたら負けってことにする。」

 

すると爆豪が心操に辛辣なことを言い出した。それに対して上鳴は声をあげるが、、、、

 

心操「いいよ事実だし。」

 

徳の高さで何歩も先に行かれてる爆豪であった。すると先生達が箱を持ち出した。

 

相澤「じゃ」

 

ブラド「クジな」

 

そして対戦相手が決定する。

 

第一試合

蛙吹・口田・上鳴・切島VS 円場・鱗・宍田・塩崎

 

第二試合

青山・八百万・葉隠・常闇・クラークVS吹出・黒色・拳藤・小森・空条

 

第三試合

飯田・障子・轟・尾白VS鉄哲・回原・骨抜・角取

 

第四試合

爆豪・耳郎・砂藤・瀬呂VS凡戸・泡瀬・取陰・鎌切

 

第五試合

緑谷・麗日・芦戸・峰田VS柳・庄田・小大・物間

 

クラーク「一佳とか、、、」

 

クラークは拳藤の方を見る。すると拳藤もクラークを見てサムズアップをしてみせた。クラークもそれに返す。

 

ブラド「じゃ心操引け。それぞれ出た数字のチームに入れ。」

 

そしてA組、B組の両方の箱からボールを取り出した。心操はAからは1をBからは5を引き当てた。そしてA組のチームの方に向かっていく。

 

切島「あんな事言ってたけどさ、仲良くやろうぜ!よろしくな!」

 

蛙吹「個性の詳細を教えて」

 

上鳴「モテる顔だ。モテるだろ?俺にはわかる。」

 

心操「よろしく」

 

次はB組

 

物間「君良いよ!いいよ君!共に憎きA組をぶちのめそうじゃあないかッ!」

 

庄田「彼の過ぎた言葉は気にしないでくれたまえ」

 

心操「よろしく」

 

変わらない心操君。嫌、強い意志を持った男だ。そして対抗戦が始まる。




ということで承太郎は転入してきました!そして対戦相手はクラーク!どうなっていくのか!それでは!!
因みに、クラークの新しいスーツのモデルはスーパーボーイプライムのアンチモニターアーマーです!


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第84話:ペルソナコード

今回は原作とマジでほぼ変わりません。それでは!


麗日「B組5番、、、デク君は再戦やね」

 

緑谷「うん。」

 

緑谷は腰あたりをゴソゴソしながら答える。面影は気になっていたが、、、

 

緑谷「力をつけた心操くん。どう来るのか楽しみだ!」

 

すると緑谷は急にノートを取り出しメモの準備体制に入った。

 

麗日「どこからだしたん、、」

 

麗日のツッコミは的確である。するとブラド先生が口を開く。

 

ブラド「スタートは自陣からだ、制限時間は20分。時間内に決着のつかない場合は残り人数の多い方が勝ち。」

 

すると観客席にミッドナイトとオールマイトが上ってくる。

 

ミッドナイト「どっちが勝つと思います?」

 

ミッドナイトはオールマイトにそう問いかけた。オールマイトは両クラスを見て口を開く。

 

オールマイト「どうだろうねぇ、、多くのピンチを乗り越えてきたA組は確かに強い。しかし、、、成績を見ると実はB組の方が伸びてるんだ。トラブルがない分着実に地力を上げている。」

 

するとブラド先生が目をキラメかせマイクを持つ。

 

ブラド「じゃあ!第一試合」

 

相澤「イキイキだな。」

 

第一試合の選手が全員位置につく。

 

オールマイト「ピンチに力を発揮するA組か、堅実に全体を底上げしてるB組か、、楽しみだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A組サイド

蛙吹「お互いある程度手の内はわかっているけれど、基本数で押せるようにバラけないで行きましょう。」

 

蛙吹は保護色で壁に張り付きながら進む。

 

上鳴「俺が皆んなから離れてテキトーにぶっぱすりゃあよくね?」

 

心操(保護色、、わかってりゃあ見えるもんだな。)

 

切島「離れての間考えてるか?一人になるぞ。」

 

上鳴は指摘され考え直す。そして塩崎の顔が頭に浮かんだ。

 

上鳴「あと塩崎やばいよな、距離あるし負けたし、、」

 

心操「一番厄介な個性から片付けたいな。」

 

上鳴「わかってるじゃん心操!」

 

心操「誰でもわかるでしょ。」

 

心操のその言葉は上鳴には少しショックだったらしい。感情を失ったような顔で心操を見つめていた。

 

蛙吹「こっちが茨ちゃんをどうにかしたいと思ってるように、、向こうもまず上鳴ちゃんをどうにかしたいって考えてるかも、あとは経験値じゃあ劣るものの、洗脳が強い心操ちゃん。」

 

蛙吹は冷静に分析する。すると上鳴は一気に調子を戻し『頼りにしてるぜみんな!』と堂々と言い放った。

 

切島「二人が暴れられる状況を作りたいな!」

 

その時口田の元に何羽かの鳥がやってくる。

 

口田「感謝します。」

 

切島「さっそくか!いた?」

 

そう!口田は生き物に頼り周りを偵察していたのだ。

 

口田「左方向から塩崎さん一人だって!ツルで広範囲を探りながらこっちに向かってる。」

 

切島「女の子に寄ってたかんのは気乗りしねぇが、、、」

 

その時だった!!全員が何かを感じ取ったのだ!!

 

ガドォォォォォン!!!!

 

その瞬間ビースト化した宍田の右手が切島を掴み、左手で蛙吹も掴み取ったのだ。そしてそのまま二人はぶっ飛ばした。

 

上鳴「え、、、切島ァ!!梅雨ちゃん!」

 

宍田「口田氏の索敵に捕捉されるのは織り込み済みですぞ!塩崎氏を最も警戒するであろうことも!彼女を囮に私は這い寄り近づく!」

 

宍田の声は段々と大きく晴れやかになっていく。

 

宍田「準備をさせれば上鳴氏の独壇場となる可能性が高い!それ故愚直に攻め入る!私は鼻が効くのですなぁぁ!!」

 

すると宍田の背中から誰かが出てくる。

 

円場(仲間を巻き込む放電は出来ないぞ上鳴電気!!)「個性を伸ばした新技!エアプリズン!!」

 

その瞬間、口田の周りに空気の箱が形成され口田をその中に閉じ込めたのだ。

 

円場「音を一切通さない独居房だぜ!」

 

その時心操が首元のデバイスに触れる。

 

円場【よっしゃ蹴散らせ宍田ーッ!】

 

宍田「任されましたぞぉぉ!!」

 

上鳴「お疲れ様でしたぁぁあ!!!!」

 

上鳴がそう叫んだ時、宍田は完全に停止したのだ。

 

円場「俺の声で喋りやがった、、、」

 

緑谷「あのマスク!!」

 

心操「もう一つの声帯、ペルソナコード。」

 

 

 

 

 

数分前

心操は自分の個性を丁寧に説明していた。自分の個性の利点と欠点を、、、、

 

蛙吹「それでもとっても強力な初見殺しよね。」

 

個性の欠点を言った時、蛙吹はそう言った。後ろで上鳴も頷いている。すると心操は続ける。

 

心操「ただし、喋らせることは出来ない。それと、対象に頭を使わせるような命令は通らない。」

 

どうやら文字を見せて書くのような、見せてからや聞かせてからは出来るが、本人に考えさせ引き出すことは出来ないらしい。

 

上鳴「ヒーローの常とはいえネタ割れるとキツイよなー、、ガン無視すりゃあいいもん。」

 

すると心操は自分の首元のデバイスに触れる。

 

心操「だからコレだ。」

 

カチッ!カシャカシャカシャカシャ!!

 

その瞬間、そのデバイスを中心に金属の粒子のような物が心操の口元を覆っていく。そして

 

心操「もう一つの声帯、変声可変機構マスクペルソナコードだ。」

 

そう、あっという間にマスクが形成されたのだ。

 

上鳴「うわッ!何だそれカッケぇぇ!!!」

 

上鳴はそれを見た瞬間そう叫んだ。叫びはしなかったものの、切島も口田も興奮していた。蛙吹はあんまりだが、、、、

 

心操「これはさっき言った通りペルソナコード。展開する時のはナノマシーンらしい。スタークが作ったんだ。」

 

その場にいたものは改めてトニースタークの技術力の高さに圧巻させられる。すると心操は説明を続ける。

 

心操「とにかく説明を続けると、俺の声は変成器やマイクを通すと効果がなくなる。だがこいつは幾多のブレードを変形、共鳴させることで俺の声色を変えて直接外部に放出するんだ。」

 

そこまで言うと上鳴は頭に?を浮かべる。理解出来ていないようだ。

 

上鳴「つまり?」

 

蛙吹「変成器ね。」

 

わかりやすい言い換えだ。

 

切島「すげぇ!じゃあおめぇ最強じゃあねぇか!」

 

心操「この装備が強いかどうかは、、、」

 

スタァァァァト!!!!

 

その瞬間開始の合図が鳴る。

 

上鳴「うお!始まったぜ!」 

 

切島「作戦立ててねぇけどやるっきゃねぇ!」

 

 

 

 

 

そして現在

心操(俺次第だ!!)

 

心操は捕縛布を構えるが

 

円場「おせぇ!エアプリズン!!」

 

対応が遅れ捕まってしまった。

 

円場「起きろ!」

 

円場は宍田の後頭部をぶっ叩いて目を覚まさせる。

 

円場(応答で洗脳、衝撃で解ける。以前掛かった塩崎達から聞いてたが、、、)「ボイチェンは聞いてねぇ!暴れろ!」

 

宍田は頷く。すると上鳴が一気に詰めていった。

 

上鳴(宍田止めなきゃ!)

 

すると宍田が大振りで上鳴をぶっ叩こうとする。だが警戒した円場は上に飛び上がった。すると!

 

上鳴(俺に触ると、、、)

 

ビリリッ!!

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

上鳴(痺れるぜ!)

 

宍田「くぅ!」

 

上鳴は壁に叩きつけられるが、宍田の動きを電気で鈍らせることに成功した。

 

上鳴「てぇ、、」(電気受けたのに振り切りやがった、、、)

 

すると!

 

蛙吹「捕まえた!」

 

ジャンプして電気を避けた円場を蛙吹が舌でぐるぐる巻にして拘束したのだ。

 

上鳴「よっしゃあ!牢まで持ってけ梅雨ちゃん!!」

 

蛙吹は飛び跳ねながら進むが

 

ドンッ!!

 

上鳴「うっそお!痺れてよ!」

 

そう!宍田がもう回復し、飛びかかっていったのだ。だが!

 

バリィンッ!!ザッ!!

 

宍田の両脇から円場のプリズンを突き破ってきた口田とアンブレイカブルになった切島が現れたのだ。

 

口田「小さき者どもよ、御力を貸し給え」

 

口田の向ける手の先には無数の虫が飛んでいる。

 

切島「レッドガントレット!」

 

切島は拳を握りしめ、パンチを放とうとする。だが!

 

宍田「人モードですぞ!」

 

獣から人モードになり、二人の攻撃の間に入り込んで避けたのだ。そして!

 

宍田「(ふたた)ビースト!!」

 

すぐさま再度ビースト化して二人を掴んだのだ。

 

宍田「私の力に対抗できるのは切島氏くらいでしょう!だぁかぁらぁ!!」

 

切島「わぁぁぁぁ!!!」

 

すると宍田は切島を投げ飛ばしたのだ。その時切島と心操は飛ばされてる方向のことを思い出す。そう!そこには!

 

ズアッ!!

 

塩崎「空から哀れな子羊が」

 

圧倒的圧!!そう!塩崎が待ち構えていたのだ!口田は何とか逃れようと宍田の腕を殴るが、、、

 

口田「んんーーー!!!!」(喋れない!なんて力!)

 

上鳴「口田ァァ!!!!」

 

上鳴はディスクを発射するが避けられる。そして

 

宍田「わかってますぞ!」

 

背後から舌で拘束しようとした蛙吹の攻撃もジャンプで華麗に避けたのだ。

 

宍田(とは言え口田氏中々の暴れ具合、、、抱えたままでは部が悪い、一旦退いて、、)「確実に2対1でフィニッシュですぞぉ!!」

 

ダァァァァン!!!!!

 

ブラド「早くも削り合い!宍田・円場の荒らしが覿面!!」

 

切島「悪い口田、、」

 

そして、切島と口田は捕まってしまったのだ。B組の円場は拘束できたが、、、

 

円場「やられちまったけど、、、、ベロが、」

 

ブラド「これは残人数は同じでも精神的余裕はB組にありか?」

 

まぁそういう状況になってしまった。正直不味い状況ではある。果たしてどう切り抜けるか、、、

 

ガンッ!

 

上鳴「体育祭の時は爆豪が楽に破ってたっけど!」

 

バリィィン!!

 

上鳴は心操を捕らえていたエアプリズンをパイプで殴って破壊する。

 

上鳴「強度上がってんなこれ!」

 

蛙吹「B組強いわね、、、」

 

ブラド「我が教え子の猛撃が遂に!!A組を打ち砕くのか?!」

 

観客席ではブラド先生の偏向実況が行われていた。そしてA組では偏向実況反対活動が行われている。

 

瀬呂「宍田がやべぇめちゃ強くね?」

 

砂藤「鼻の精度が洒落になんねぇ、、」

 

緑谷はいつも通りノートにメモをしている。そして心操の活かし方を考察していた。一方、上鳴・心操・蛙吹はどうするか考えていた。すると

 

心操「捕縛動作もっと早く動けた、、、悪い。」

 

心操がそう謝ったのだ。だがそれに対して蛙吹は言う。

 

蛙吹「謝るのはこっちよ。心操ちゃんを正面から戦わせてしまったわ。策を怠った私が悪かった。」

 

そして上鳴も

 

上鳴「つーかさ、ガチ戦闘訓練で怪我当たり前なのによく動けたよな、、、俺助けられちゃったもん。馴れ合う気無いとか言ってたけどさ、俺好きだぜ!しっかりヒーロー志望だ。」

 

心操はそう言われ少し言い淀むが、切り替えて策をどうするか尋ねる。すると

 

デロッ!

 

蛙吹が腕に何かを垂らしながら作戦を語り始めたのだ。

 

蛙吹「私に考えがあるの。上鳴ちゃん、ポインター見て」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

B組サイド

塩崎「私を囮に奇襲?!あぁ、なんて罪深き所業でしょう。ムチで打たねば、、」

 

鱗「円場とられたの痛いな、、」

 

宍田「ムチですと!?しかし功は奏しましたぞ!あと3名の内2名捕まればA組に勝てますぞッ!」

 

3人は集まって話し合っていた。

 

宍田「変声期というネタも割れた。心操氏さえ捕らえてしまえば面倒な上鳴電気はスルーして勝利ですぞ!」

 

その時!宍田の鼻が何かを嗅ぎ取った。

 

宍田「ムム!これはッ!」

 

そして宍田は後ろを振り向く。

 

 

 

 

 

 

 

上鳴「よく見てるね梅雨ちゃん!すげぇや!」

 

上鳴は移動しながらそう言った。

 

蛙吹「逆についた事気づいてない上鳴ちゃん凄いわ。」

 

蛙吹にそう言われてしまう上鳴だった。上鳴は少し落ち込みながら思い出す。発目との会話を!

 

発目「ポインターは着弾箇所に引っ付きます!付属のグラスで位置は常に確認出来ますッ!」

 

そう!宍田の腰には上鳴のポインターがくっついていたのだッ!そう!つまりそれは宍田の居場所がわかるという事、、、、そして!

 

 

 

 

 

 

宍田「蛙吹氏が3人向かってきてる!」

 

そう!3人に増えた蛙吹の匂いを感じ取っていたのだ。すると塩崎は髪のツルを伸ばしだす。

 

塩崎「教えてあげなくては、、、謀は穢れに通ずると、、」

 

その状況をモニターで見ていた生徒の一部が疑問を浮かべる。

 

回原「何言ってんだあいつ?エクトプラズム先生じゃああるまいし、、、蛙吹は一人だろ?」

 

そう、それは至極当然の疑問だった。だがこの2人は違っていた。

 

峰田「緑谷、アレだよな?」

 

緑谷「うん、、アレだ!二人に塗布して匂いを上書きしちゃったんだ!」

 

峰田「オイラ達すら忘れかけていたからB組が想定なんてできやしねぇよな!」

 

そう!このトリックの種は蛙吹の毒液だった。そして蛙吹達は宍田の特定精度の高さを裏手に取ったということだ!

 

上鳴「ポインターにも気づいてねぇ!変な動きなし!」

 

心操「問題は他の二人だな、、どこにいるか。」

 

上鳴「そこ探るよ宍田をやれるときにやったほうが良いっしょ!あの鼻とパワーはやべぇつーか梅雨ちゃん大丈夫?」

 

上鳴は先程宍田にぶっ飛ばされていた蛙吹を心配する。

 

蛙吹「なんとか受け身は取れたけど、、、まともにやり合ったら敵わないわね。」

 

ザワワワワワッ!!!!

 

一方その頃塩崎はツルを周り一体に伸ばしていっていた。

 

塩崎「我が真名ヴァインの名に於いて、謀る者へ裁きを!ヴィアドロローサ!!位置を!黙示録の獣よ!」

 

宍田「十時十二時二時扇状に展開!全員地上を走り接近中!あとその呼び方やめて頂きたい!私ジェボーダン!」

 

鱗「3人とも接近で位置バレてるよな、、、そんなサーチ個性向こうにいたか?おい黙示録おまえ、、、ほらなんかついてる!」

 

すると鱗は宍田についているポインターを指さした。

 

鱗「確かこれは上鳴の、、、」

 

その時塩崎が動く。

 

塩崎「一人捕獲。引きずりだす!」

 

ギュオッ!!

 

その時嫌な予感を感じた鱗が後ろに下がる。

 

鱗「誰が来るかわからない!下がろう宍田!上鳴の場合万が一が、、」

 

上鳴「ハイ正解外れクジー!」

 

すると塩崎に拘束されながら向かってくる上鳴がいた。だが!

 

上鳴「3人ご一緒ォ!?仲良く痺れ、、」

 

ギュオッ!!

 

上鳴「な!?」

 

塩崎(磔刑(クルセフィクション)信仰の盾(フェイスズシールド)!!)

 

上鳴はツルで一気に覆われたのだ。幾層ものツルで放電を封じ、万が一があっても盾で受け流す、万全な対応だった。

 

上鳴「なんつって」(ポインターとの距離が10m以内なら俺の電撃は、、一直線に収束され、、)

 

しかも鱗が放った鱗でポインターが外され、電撃は宍田達に当たらなかったのだ。

 

上鳴「はああ!?!」

 

そして完全にボール状に拘束されてしまったのだ。

 

鱗「っぶねぇ!」

 

鱗【次だ!早くツル張り直せ!】

 

塩崎「ええ宍田さん。位置を、、、」

 

だがその時、塩崎が沈黙した。

 

鱗「おい!?今のは俺の声じゃあねぇよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分前

上鳴「うっわまじかよツル!宍田の方からって!一緒にいんのか!」

 

心操「捕まったら終わりだ。退くか?」

 

上鳴「あ!いや!やっべ思いついた。俺だけ捕まるってどう?」

 

上鳴は目を光らせて言う。

 

上鳴「俺が警戒されてんならさ!向こうハズレクジじゃんね!更に体育祭ん時もさ、電気防ぐ為にツルめっちゃ使ってた。俺が暴れてヘイト稼ぎゃあ索敵が手薄になるんじゃね?その隙に心操と梅雨ちゃんおいでぇあああ〜〜〜」

 

そう言ってる途中に上鳴はツルで掴まれ、持って行かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

心操(別に見くびってたわけじゃあないけど、、、場数の違いを見せつけられた。)

 

心操は捕縛布を手に持つ。

 

鱗(入り組んでて反響しやがる、、どこから声したかわからん)「宍田、敵の位置を、、」

 

すると宍田は右側を指差して動き出した。

 

鱗「指差し?!喋れよ、、、疑心暗鬼なりすぎ。そっちに一人いるのか?オイ!喋れよ!アイヤ、、、口元見てりゃあ安全だろが!」(取り敢えず塩崎起こして、、、)

 

そうして鱗は塩崎の方に向かって鱗を飛ばすが、、

 

蛙吹「よいっ、、、しょ!そこからじゃあ鱗銃も当たらないわ。」

 

蛙吹が先に塩崎を舌で拘束し、上にあげていたのだ。

 

鱗(蛙吹!やっぱいい動きしやがる!)

 

鱗は手から鱗を飛ばすが逃げられてしまう。

 

鱗「宍田!蛙吹だ!隠れた!心操より蛙吹を!位置を!!」

 

だが宍田は話さない。

 

鱗(コミュニケーションが、、、)

 

その時!

 

ダァァァァァァァァン!!!!

 

鱗は飛んできた蛙吹に蹴り飛ばされてしまったのだ。そんな中、宍田はパイプや金属板を薙ぎ倒しながら一直線に進んでいく。

 

宍田(匂いの動きであっちが蛙吹氏だとわかった!ならばこっちだ!心操氏よ!遅れをとったと自負してましたが、、、いやはやどうして恐ろしい!!)

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

そして心操の目の前に現れたのだ。

 

宍田(あなたは既に立派な脅威!!)

 

心操は瞬時に宍田の上部の鉄パイプに捕縛布を回す。そして

 

心操(イレイザーヘッド直伝操縛布!!)

 

ドッゴォォォォン!!!

 

それを落として宍田の頭に直撃させたのだ。だがあまりダメージは入っていなかった。

 

鱗「避けろぉぉ!!黙示録!!」

 

すると背後から鱗がぶっ飛んでくる。だが宍田は後ろを気にせず心操に向かった。

 

宍田(洗脳にはもうかかりませんぞ!一対一ならあなたは、、ん?黙示録?!)

 

ゴォォォン!!!

 

そして宍田に鱗が思いっきりぶつかったのだ。

 

蛙吹「ゴメンなさいね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

観客席

峰田「おい心操やべーだろ。ハンデになってねーだろ。」

 

緑谷「いや、蛙吹さんと上鳴君の機転で心操君が活きた!すごい、、、」

 

するとクラークが緑谷たちの横に歩いてきて言った。

 

クラーク「あぁ、、彼は、状況さえ整えばいるだけで場を支配してしまうようだな。」

 

 

 

 

 

 

試験場

蛙吹「遅れてるどころか全然強力よ心操ちゃん。」

 

心操「全然まだまだだ。おんぶに抱っこじゃあ駄目なんだ。俺自身の実力でプロにならなきゃ。」

 

そしてB組全員が牢に入れられた。

 

ブラド「第一セット!!ぐぬぬぬぬぬA組+心操チームの勝利ィィィィ!!!!」




Ms.マーベル次回で終わりなんて、、、、シーズン2確定ですかね?次回の最後とかにキャパマ出てきてくれ!それでは!


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第85話:想定済み

だんだん原作と変わっていき、、、、次回は一気に変えるつもりです。それでは!


数分後

相澤「反省点を述べよ。」

 

全員が元の場所に戻ってから早速、反省会が始まった。切島は自分の個性の特性上の動きについて、口田は虫の指示について、上鳴は、、、、どうやら自信があったそうだ。蛙吹は人を欠けさせてしまったこと、そして心操は全てを発揮出来なかったことを悔やんでいる。

 

相澤「いきなり出来たら苦労しない。それを使いこなすのに俺で6年かかってる。その悔しさ忘れず次も臨め。」

 

心操「はい。」

 

インターン行ってた二人はシリアスめだったが上鳴だけ少し浮かれていた。

 

ミッドナイト「心操君の青み、、、良いわ!」

 

オールマイト「君ねぇ、、」

 

そして相澤先生は全員に課題をいい渡す。浮かれていた上鳴も反省したようだ。B組は、、、

 

ブラド「もう自分達でわかってるよな?」

 

全員がうなずいた。

 

ブラド「宍田を軸にするのか塩崎を軸にするのか統率が取れていれば勝てた内容だぞ!」

 

B組(目がこわいよ僕らのブラキン先生)

 

すると物間が落ち込んでいる宍田達の方に歩いて行った。

 

物間「塩崎は人を欺けない。そこの考慮が裏目に出たよね宍田。」

 

宍田「結果的に相手に準備させてしまったのですな、、、すまなんだ塩崎氏」

 

塩崎は涙を浮かばせながら宍田を赦した。

 

物間「まぁでも良いもの見せてもらったよ。共闘が楽しみだ、、、」

 

すると物間は心操に歩み寄っていく。

 

物間「へい心操君!A組に吠え面かかせる計画練ろうよ!」

 

緑谷「こっちも対策練らなきゃ」

 

そして各チームが作戦を練り始めた。いい雰囲気だ。勿論あの人は、、、

 

ミッドナイト「これよ、、これですよ!若人の青い春!」

 

オールマイト「冬だけど、、」

 

いつも通りである。するとオールマイトは全員を見ながら思う。

 

オールマイト(気付けばもう年の暮れ、皆個性伸ばしや必殺技の開発。様々なイベント・トラブルの中をひたむきに邁進してきた。ここで一度周囲と自身の力量を照らし合わせ、現状の立ち位置を把握する。この授業はある種の総ざらいだ。彼を除いては、、、、)

 

そうしてオールマイトはクラークを見る。その時、相澤先生とブラド先生がオールマイトの所にやってきた。

 

ブラド「心操どうでしょう?」

 

そう、心操についてだ。

 

オールマイト「良いね!物怖じしてない。悔しいがまず出てくるのは素晴らしい!」

 

相澤「今回はいわばヒーロー科編入へのセンター試験。次のセットは相当気合入れてくるでしょう。」

 

オールマイトの評価は上々だった。すると第二試合の選手が動きだす。

 

ブラド「では第二セット、チーム2!準備を!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拳藤「八百万さ。」

 

八百万「はい拳藤さん」

 

拳藤は歩きながら八百万に話しかける。

 

拳藤「ミスコン何で出なかったの?絶対出ると思ってた。」

 

すると八百万は相澤先生が伝えなかったこと、バンドの練習で結局無理だったであろう事を言った。

 

拳藤「ふーん。職場体験からCM出演しちゃって、なーんか私達同列に見られるんだよね、ハコ押しみたいな」

 

八百万「箱おし?」

 

八百万は頭の中でそのままの状況を思い浮かべる。だがそれを察した葉隠がキチンと説明していた。どうやら体育祭でも同じ人が二人の名前を叫んでいたそうだ。すると拳藤は八百万に言った。

 

拳藤「八百万の方が成績も個性も上なのに一緒くたにされてんのが地味に嫌だったからさ。個人的にちゃんとたたかってみたかったんだよね!」

 

八百万「誠心誠意お受けいたしましょう!」

 

それに対し八百万はそう強く答えた。どちらも強い意志が感じられる。その時、拳藤はその少し後ろに歩いていたクラークを見る。

 

拳藤「それとクラーク!!絶対勝つから!クラークも手加減しないでねッ!」

 

クラークはその言葉に頷いて、皆とは別の方に歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分前

相澤「クラークには特別ルールを設ける。余り言いたくないがこいつは、、、まぁわかるだろ。圧倒的だ。」

 

もうそれを聞いても誰も何も言わなかった。それほど各自が力の差を認めていたのだ。爆豪も気に食わなそうだが、舌打ちをするだけだった。

 

相澤「クラークは訓練開始から20分後に動けるようになる。それだけだ。」

 

すると峰田が反応する。

 

峰田「それだけ?!正直何かこう重りみたいなさ!!」

 

そう言った峰田に対して次はブラド先生が口を開いた。

 

ブラド「そう思いたくなる気持ちもわかるが、飽くまでこれは訓練。少しでもキツくしていくし、これはある種の状況想定型の訓練でもある。」

 

相澤「ブラドの言う通りだ。この訓練はある種、大きな巨悪が来る前に迅速に対処するというもの、、、、それを過ぎれば、、、勝利が難しくなる。それに峰田!ここは雄英!今更甘ったれた事言うな。」

 

相澤先生がそこまで言うと峰田は勢いよく謝った。そして現在、クラークが待機場所に入った瞬間!

 

ブラド「それではガンバレ拳藤第二チーム!スタァァァト!!!」

 

拳藤「よっし行こうか!」

 

 

 

 

 

 

 

観客席

瀬呂「拳藤ってクラークの彼女ってイメージはあるけどB組だったらどんな立ち位置なんだ?」

 

瀬呂がモニターを見ながらそうぼやくと、大きな声で鉄哲が反応した。

 

鉄哲「おう!ありゃあやる奴だぜ!なんたって委員長だからな!頭の回転早くてとっさの判断も冷静だ!それでいてクラスをまとめる明朗な性格!あれがいなきゃ今頃皆物間に取り込まれてら!」

 

物間はその言葉に少し引っかかったらしい。

 

鉄哲「B組の姉貴分それが拳藤一佳という女だ!」

 

クラークはその鉄哲の言葉を自分の待機場所であるドームから聞いていた。そして、自分の彼女が誉められていてどこか誇らしげな気になっていたのだった。

 

轟「とっさの判断か、、八百万のオペレーションがうまく刺さるか、、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拳藤「個性はだいたい知ってるけども、新技とか個性伸びてるとわからん殺しされる、だからまず、、」

 

すると拳藤達の目の前にダークシャドウが現れた。

 

拳藤「様子見って感じかね!任せるよ黒色!」

 

ダークシャドウは様子見ではなく、完全にやる気で攻撃を仕掛けてきた。

 

黒色「行ってきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

常闇「見つけたようだ。あの一際高くそびえる煙突の下手前。」

 

常闇達はだいぶ遠くから攻撃を仕掛けていた。だがダークシャドウ、遠くまで飛ばせるようにはなったが持続力は減っていた。その時!

 

ダークシャドウ(フミカゲ!ヤラレタ!)

 

常闇にそんな声が聞こえてくる。するとダークシャドウが戻って来た。そして!

 

常闇「皆散れ!戻れダーク、、」

 

ドゴォォンッ!!

 

ダークシャドウが常闇を殴り飛ばしたのだ!そしてそれと同時に、ダークシャドウから黒色が現れる。八百万は捕獲ネットを投げるが黒色はケヒヒと笑って消えていったのだ。と思ったらすぐに近くのパイプの影から姿を現す。そして、、、

 

黒色「常闇踏陰おまえは俺が穿つ。」

 

そう言ったのだ。それに対し常闇も、、、、

 

常闇(成る程、宿敵!)「良いだろう!黒の堕天使で受けて立つ!」

 

バサッ!!

 

そう言ってマントを脱ぎ手に持ち構えたのだ。

 

黒色「堕天使!?」

 

常闇がホークスの元で手に入れた技、それが黒の堕天使!『飛べるやつは飛べば良い。地面に縛りつけられる必要なんてない。』その言葉から生まれたのだ!!

 

黒色「ケヒヒ黒の堕天使!?」

 

すると黒色は笑みを浮かべて影の中に入って行った。

 

黒色「良いじゃあねぇか見せてみろ!」

 

そして常闇達に向かって行く。

 

八百万「影の中を移動しています!」

 

青山「また単騎突撃ってこれは想定外!」

 

そう!さっきの一戦目と同じ展開だった!!裏の裏だ。

 

常闇「この配管まみれのステージじゃあ居場所把握はムリだ!」

 

葉隠「常闇君大丈夫!?」

 

常闇「ああ」

 

常闇は黒色が自分を襲ってくると感じ、戦闘態勢をとる。

 

常闇(狙いはこの俺!宿敵!!)

 

だが!

 

黒色(とか思ってんだろA組!試合前から仕込んだ精神的トラップ!陰謀ヒーローペンタブラック。これが俺のやり方さ!)

 

ガシッ!

 

すると青山は背後の影から出てきた黒色の手に掴まれた。

 

青山「へ?へーーーーーウプゥゥ、、、」

 

そして一気に何処かに持って行かれてしまったのだ。

 

黒色(俺のスピード!そしてこの狭く複雑なステージ。ダークシャドウは本体と繋がるへその緒が邪魔で動きづらいだろう!つまり!!あいつらが俺に追いつく術はない!)

 

だがその時!

 

常闇「と思ったか?ダークシャドウ黒の堕天使!」

 

常闇が一気に黒色の所に飛んできたのだ。その技を知らない皆は驚く。そして常闇は心の中でホークスに感謝していたのだ。

 

黒色「それが!」

 

黒色は段々と影から姿を表していく。そして!

 

常闇(俺は更に上に行く!)

 

常闇は青山を担いで飛んでいったのだ。

 

黒色(プランAは失敗、、、、)

 

すると黒色はすぐさま、影の中に消えて行った。その時八百万は全員に指示を出し始める。

 

八百万「青山さんネビルビュッフェを!常闇さんは自由飛行!」

 

青山「影の形を変えるまでさ」

 

常闇「ダークシャドウ!外套を纏え!」

 

ビュンッ!ビュンッ!

 

すると青山は膝からレーザーを連発させる。すると影が動き黒色が姿を現した。それをすぐさま確認した八百万は

 

八百万「いました葉隠さん!」

 

葉隠「よっしゃあ!!捕まえるぞー!」

 

すぐに葉隠に指示を出した。そして葉隠は黒色に走っていく。

 

八百万「想定外の事態など、私すでに想定内ですわ!」

 

だがその時!!

 

ポム!

 

八百万の鼻からキノコが生えてきたのだ。

 

黒色「やっぱ」

 

その時、少し離れた所では小森がポムポムとキノコを生成していた。

 

小森「光ったら黒色失敗。うふふうふふプランB」

 

黒色「拳藤の方が上手だな」

 

小森「キノコまみれにしちゃいノコ!」

 

するとA組チームの体からキノコが生えだした。葉隠の位置もキノコで丸見えだ。そして

 

常闇「菌茸類が大地を埋め尽くしていく!」

 

青山「黒色くんが見えないよ⭐︎」

 

周りがキノコで溢れかえり黒色を見失ってしまったのだ。

 

小森「クロハナビラタケくん。キシメジちゃん。エノキタケにヒトヨタケ。生えろや生えろ世界をキノコで魅了しろー!」

 

観客席ではキノコが人体に生える事を恐怖している人が何人かいた。だが彼女のキノコは二、三時間で消えるらしい。だからぶっぱ癖がついてるとか、、、

 

黒色「ケヒヒ!」

 

そして黒色はクロハナビラタケに潜んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分前

拳藤「プランAはダークシャドウを乗っ取って奇襲攻撃だ!向こうは必ずダークシャドウを飛ばして私達を探す。リスク低くて強い手だからね。ダークシャドウを操られるとは思ってないだろうし、パーッと誰か捕まえちゃってよ!」

 

黒色「簡単に宣う。俺が失敗したら?こっちのリスクは?」

 

小森は後ろで宣うに反応していた。

 

拳藤「お前を相手にするなら必ず光を使う。私たち4人はその光で居場所がわかる。光あるところでダークシャドウは強い行動はとれない。黒色がミスっても私達が包囲して畳み掛ける。とにかく素早く!速攻に勝たないと、、、、クラークは出させたくない。」

 

 

 

そして現在

拳藤(頼むよ希乃子、吹出、プランBだ。)

 

八百万(二段構えのオペレーション。流石ですわ。)「皆さん落ち着いて!まずは一塊に!」

 

その時!

 

吹出「ゴンッガンッドガッあ〜〜〜〜ズドッズンッ」

 

ドドドドドドドドドッゴォォォォン!!!!!

 

葉隠「何か出たー!!」

 

そう!突如効果音が押し寄せてきたのだ!!

 

轟「あれは!」

 

すると突然轟と耳郎が映像に反応した。

 

轟(あいつと同じような個性か、、、これは強力だな。)

 

吹出「冴えてるぞボク!ガンッて感じのがギャギャーンっと出来た!心がドワァーってなっちゃうぜ!」

 

青山はそれにレーザーを打つがビクともしない。すると吹出の口からジメジメという効果音が発せられる。そして

 

葉隠「加湿器だ!キノコ増える!!」

 

砂藤「範囲攻撃二人はキツすぎる。あと、、、オノマトペ海外だとどうなるんだ?」

 

瀬呂「知らん。みろ!今の壁で八百万だけ分断された。ブレーンを切り離したぞ!」

 

瀬呂達がそう言っていると、八百万の背後上空から拳藤が現れた。

 

拳藤「あとは力で攻め切る!」

 

八百万「盾をッ!」

 

ゴンッ!!!!

 

すると拳藤は巨大化した手で張り手をする。それは八百万の盾を大きく凹ませて八百万をぶっ飛ばした。

 

八百万(タングステンの盾を易々と、、、)

 

拳藤「得意分野に持ち込めばこっちにも勝機はあるってね!考える時間は与えない!」

 

ドガガガガガガガガガ!!!!!!

 

拳藤は壊れかけの盾で守る八百万にラッシュを仕掛けていく。すると観客席で鉄哲が盛り上がっていた。

 

鉄哲「あっという間に有利な状況を作り出しやがった!これがうちの拳藤さんよ!」

 

実に自慢げである。だが、、、

 

轟「最善手かはわかんねぇな。」

 

鉄哲「え!!?」

 

轟は続ける。

 

轟「八百万を警戒しての分断なら見誤ったかもな。」

 

鉄哲「え!!?」

 

鉄哲は全く理解出来ていない。そして八百万はラッシュされながら心の中で訴える。

 

八百万(拳藤さん。私ね、、違いますの本当は違いますのよ拳藤さん!私未だに頓馬の未熟者。)

 

部屋の中のクラークはその状況を聞き、轟の言葉を聞いて考えていた。

 

クラーク「確かに轟君の言う通りだな、、、一佳、八百万さんを警戒するのなら総戦略で行った方がよかった。窮地からの組み立てこそ、、、」

 

クラーク轟「八百万百の得意分野だ。」

 

その時拳藤は驚きの顔を見せる。

 

拳藤「ちょっと!大砲って!!!」

 

そう!八百万が右手から大きな大砲を創造していたのだ。

 

八百万「時間がかかりますの大きな物を創るのは!」

 

拳藤(いやハッタリでしょ!あでも待ってこれって、、、)

 

八百万(ビックリさせてすみません!)

 

すると八百万は大砲を違う方向に向ける。

 

拳藤「発想が物騒だな!」(インパクトの瞬間に拳を巨大化させる!)

 

BOOOOOOOOM!!!!!!!!!!

 

拳藤(双大拳!!)

 

そして大砲から何かが打ち上げられた。

 

八百万(貴方の得意分野に持ち込まれた時点で私は恐らく敵わない。だから!あれを!!)

 

そう!打ち上げられたそれは残りの味方の為の道具だった。中には起死回生のアイテムが入っている。だがその時であった!この男を忘れていたのだ!!

 

承太郎「やれやれ、、、、やっぱりな。」

 

八百万のそれが打ち上げれた方向の壁の上に一人の男が立っていた。

 

八百万「まさか!」

 

拳藤「流石だね、、空条承太郎!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試験開始前

承太郎「拳藤一佳だったか?」

 

承太郎は準備をしていた拳藤に向かって行く。

 

拳藤「そうだけど、、、どうした?、、、何て呼べば良いかな?」

 

すると承太郎は帽子を手で触れながら言う。

 

承太郎「好きに呼んでもらって構わねぇ。上でも下でも、勝手なあだ名でも好きにしな。」

 

承太郎がそこまで言うと拳藤は少し考えてから『じゃあ承太郎で!』と言った。そして

 

拳藤「それで承太郎、、、、どうしたの?」

 

拳藤が先程の話に戻りそう問うと、承太郎は拳藤の目を見て言った。

 

承太郎「俺からプランCを提案するぜ。」

 

そう言い放ったのだ。そしてそれについて話出す。

 

承太郎「恐らくその作戦が全て刺さった場合、八百万は自分の身より仲間の身を優先する。だからそっちに援助をする筈だ。」

 

拳藤「でもそうなる確証はないんだろ?まず一体どうやって、、、」

 

承太郎「確証がどうとかじゃあねぇ。1%でも可能性があるのなら潰しておく。そこまでしないとヒーローは務まらねぇぜ。」

 

その承太郎の言葉を聞いて、拳藤は自分が恥ずかしくなった。まだまだだと、改めて感じてしまったのだ。

 

承太郎「それに八百万百の個性は創造、、、何が出てくるかわからねぇ。マジで危険なビックリ箱だぜ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在承太郎はスタープラチナを出し、八百万が打ち上げたそれを掴んだのだ。

 

八百万(そこまで考えて!!)

 

八百万は完全に自分の策が読まれていたことに驚愕する。だが、、、、この女も一筋縄では行かない!

 

八百万(流石に凄いですが空条さん!私、、、、当然貴方が動く事も想定していますわ!)

 

すると八百万は右手に何かスイッチのようなものを持つ。拳藤もそれに気づき承太郎に言おうとしたその瞬間!!

 

ボッガァァァァァァァァン!!!

 

八百万が打ち上げたそれが突如爆発したのだ。そう、八百万は万が一相手に作戦がバレた時の為、その包みに爆弾を仕込んでいたのだ。(勿論殺傷力はないインパクトグレネードだが、、、、、)だが!

 

承太郎「やれやれだぜ。何かしら対策はしてると思ったが、、、、まさかここまで派手にやるとはな。正直少し驚いたぜ。」

 

その声は八百万の背後から聞こえてきたのだ。後ろを向くとそこには無傷の承太郎が立っていたのだ!!

 

八百万「ありえな、、、」

 

承太郎「アイテムが取られて相手に有利な状況を作らないように、、、か。」

 

承太郎は帽子の埃を払って言う。八百万は直様体制を整えようとするが、、、、

 

ダンッ!

 

拳藤「そうはさせないよ!」

 

拳藤が一気に詰めて八百万を拘束したのだ。呆気を取られ近接戦でも武が悪かった八百万はなすすべなかったのだ。だが最後の足掻きで縄を生成し、拳藤を縛る。その頃常闇達は、、、、

 

常闇(不味いな、、、八百万はもう動けない、、どうする?)

 

そう、今の状況に絶望していた。青山は捕まり、葉隠も捕まっていたのだ。すると

 

常闇(俺に出来ることは、、、時間を稼ぐこと、、それだけだ!)「見せてやるぞダークシャドウ。」

 

ダークシャドウ「アイヨフミカゲ!アレヤンダナ!!」

 

常闇はそう言ってダークシャドウを纏ったのだ。そしてそれは、膨張を始めていった。

 

黒色「おいおいおいおい!!」

 

見ていた者全員がそれを見て腰を抜かす。そしてその瞬間!超巨大なダークシャドウが現れたのだ!

 

常闇「深淵暗躯(ブラックアンク)!!終焉(ラグナロク)!!!」

 

それは一気に前に進んでいく。黒色達は退避しようとするが、、、

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

圧倒的な力にどうする事も出来なかったのだ。黒色が入って操ろうと試みるも、、、、

 

黒色(何だ?!力が強すぎる!!)

 

そのあまりの強大な力に手も足も出なかったのだ。そして

 

吹出「最後の一撃、、、、、ボッガァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!

 

吹出の効果音が一気にダークシャドウに向かって行くも、、、、

 

ドゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

 

ダークシャドウはそれを正面から受け止めたのだ。

 

吹出(うっそ!)

 

そして吹出は地面に倒れてしまった。完全なる戦闘不能だ。その時、小森が奥の手を使い出す。すると

 

小森「可愛くないからやりたくなかったけど、、、負けたくないノコ!」

 

ポムポム!

 

常闇(くっ!いっ、、、息が!!)

 

突如常闇が苦しみ出したのだ。その原因は小森の奥の手、気管キノコ攻めだった。だが常闇もまだ倒れる訳にはいかない。勝たねばならないのだ。

 

常闇(時間を!あと少しでも!!時間を!!ぐっ!)

 

だがその時常闇は、小森の攻撃と無理な個性の使い方によって意識を失ってしまったのだ。そして!!

 

ズズゥゥゥゥゥン!!!!

 

小森「きゃあ!」

 

黒色「危ない!」

 

黒色も小森も倒れたダークシャドウの下敷きになってしまったのだ。そしてこれにより、黒色と小森も気絶することになってしまうのだった。




ソー:ラブ&サンダー よかったです!強いて言うならもうちょいガーディアンの登場とゴアの話を多くして欲しかったですかね、、、、他はやってほしいこと、出てきて欲しいものだいたいやってくれました!まぁ最後の終わり方は賛否わかれそうですが、、、、


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第86話:スタープラチナ・ザ・ワールド

今回は結構本編と変わっていきます。


八百万「はぁ、、はぁ、、、、」

 

拳藤と承太郎、八百万以外は気を失っていた。そしてそんな中、八百万は牢に運ばれて行ったのだ。

 

拳藤「本当ッ!面倒臭いことしてくれるな八百万!」

 

拳藤は八百万を引き摺りながらそう言った。そう、八百万は個性で作った縄で自分の体と拳藤の体を結び拘束。そしてそんな中でも、周りのパイプを掴んだり、足掻いていたのだ。

 

拳藤「最後まで諦めない、、、、ヴィラン側ってこんな感じで結構面倒なんだな、、」

 

その時、承太郎は八百万を見て思う。

 

承太郎(何か引っかかる、、、確かにヒーロー精神で最後まで諦めないってぇのはわかる。だがそれにしても、、、、クラークが解放されるのも後5分は後だ、、、)

 

すると承太郎は会場に設置された時計を見て確認する。その時には拳藤は八百万を牢の前にまで持って来ていた。そして!

 

拳藤「よく頑張ったけど、、、これでお終い!」

 

そう言って八百万を牢に入れ、、、

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!!

 

だがその時だった。八百万を牢に入れると同時に承太郎達の背後に何かが落ちて来たのだ。嫌、、、、、正確には、彼が降り立ったのだ。

 

クラーク「よく頑張ってくれた、、、八百万さん!」

 

クラークは笑みを見せてそう言った。八百万も牢の中で笑みを浮かべている。

 

承太郎「まさかッ!」

 

すると承太郎はスタープラチナを出現させ地面に落ちている石を掴み、上にある時計に向かって投擲した。

 

バゴォォン!!!

 

承太郎の投げた石は時計に直撃し、落下していく。だが、上にはまだ時計があったのだ!

 

拳藤「あれって!」

 

承太郎「やれやれだぜ、、、まさか遅れた時計を創造して重ねていたとはな、、」

 

そう!八百万は時間の感覚を紛らわせるために開始直後に時計に時計を重ねていたのだ!

 

クラーク「それじゃあ行くよ。二人共!」

 

ドォォォォォン!!!!

 

その瞬間、クラークは一気に二人の所に向かって行ったのだ。拳藤はすぐさま後ろに下がる。

 

拳藤(してやられた!どうする?クラークへの対策は正直思いつかなかった!、、、ないでしょほんと、、)

 

拳藤がそんなことを考えていたその時!

 

クラーク「何処行くんだ一佳?」

 

クラークが耳元で囁いたのだ。拳藤は一瞬ビクッと体を震わすが、すぐに切り替え手を巨大化して攻撃する。だが!

 

ダァァァァァァァァン!!!

 

その拳は片手で簡単に受け止められてしまったのだ。

 

クラーク「いい突きだけどちょっと遅かったかな。」

 

拳藤「いちいちウザイ!」

 

シュッ!ドッゴォォォォン!!!

 

すると拳藤は手を一気に小さくして回転し、また巨大化させてクラークを殴り飛ばした。

 

クラーク「いい動きじゃあないか。でも、、」

 

そう言うとクラークは拳藤達の位置を透視と耳で察知し、、、、

 

ビィィィィィィィィィィン!!!

 

ヒートビジョンを放ち始めたのだ。

 

拳藤「ちょっとガチじゃん、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

観客席

瀬呂「おいおいおいおい!あれ使うの?クラーク本気じゃん!」

 

砂藤「あれじゃあ被害だって、、、」

 

すると緑谷が口を挟む。

 

緑谷「いや、被害は小さいと思うよ砂藤君。」

 

そう言われた瀬呂と砂藤は頭に?を浮かべて緑谷を見た。すると緑谷は続ける。

 

緑谷「クラーク君。目からのヒートビジョンを使ってるけど、出来る限り建物に当てるのを避け、それに、、、」

 

ビィィィィィィィィィィン!!!!ジュゥゥゥゥ!!!ピタァァ!!

 

クラークがヒートビジョンを放っていくと周りの物は壊れていった。だがそれと同時にそれらは再び元通りになっていたのだ。つまり!

 

爆豪「壊れたとこを溶接して直して行ってやがる、、、、」

 

そう!クラークはヒートビジョンで攻撃しながら、壊れた所はヒートビジョンの威力を弱め溶接していたのだ!

 

承太郎(成る程クラークケント、、、本当に強い奴だこいつは、、、)

 

すると承太郎は走りながら拳藤にある紙を見せた。話すとあの超聴力で聞かれるからだ。視力の面はヒートビジョンを使っているから大丈夫である。

 

拳藤「本当にいける?」

 

承太郎「あぁ。」

 

拳藤「じゃあ信じる!」

 

その時、二人は分かれて走り出した。この状況で単独行動に出るのは極めて愚策だとも思うが、、、、

 

クラーク(なんだ?急に別れだした!何を考えている、、さっきのあの会話の感じからして何か策があるのは確かだが、、、)

 

するとクラークは二人を透視する。向かってる方向承太郎がB組陣地、一佳はまた別の方に向かって行った。

 

クラーク「じゃあまずは承太郎君から!」

 

そう言ってクラークは一気にスピードを上げて承太郎を追った。否、もう目の前まで接近していた。

 

承太郎「オラァッ!!

 

承太郎はすぐさま反応してクラークに向けてスタープラチナのパンチを放った。だがクラークには通用せず、承太郎はすぐに掴まれてしまった。

 

クラーク「このままプリズンに送ってあげるよ!」

 

そしてクラークは承太郎を掴んだままプリズンに向かって飛んでいく。その時!

 

ポヨヨォォ〜〜〜ン!!!ドォォォォォン!!!

 

クラークの背後に拳藤が一気に詰めてきたのだ。事前に吹出に色々な所に作ってもらったトランポリンの音で飛んできたのだ。

 

拳藤「ごめんねクラーク!!大王拳!」

 

その瞬間承太郎はクラークを思いっきり掴む。

 

クラーク(成る程!承太郎君を囮に二人共々プリズンに入れるつもりか、、、だが!)

 

フゥゥゥゥゥゥゥ!!!!

 

するとクラークは承太郎に向かって息を吹きかけ下にぶっ飛ばした。そして

 

ダァァァァァァァァン!!!!

 

拳藤の拳を真正面から受け止めた。

 

拳藤「くッ!!」(本当に強すぎ!、、、、でも!!)

 

その時拳藤は笑みを見せた。クラークはそのままプリズンに拳藤を入れに行こうとするが、、、、

 

承太郎「やれやれだぜ、、、、だがこの状況さえ作れればそれで良かった。」

 

そう言った承太郎がクラークの後ろに立って、、否!浮いていたのだ!!

 

クラーク(何?!浮いてる?!承太郎君のスタープラチナの能力か!?)

 

クラークはその瞬間承太郎の方向を向く。だがその時!!

 

承太郎「スタープラチナ!!ザ・ワールド!!!

 

ドゥゥゥゥゥゥン!!!チクタクチクタクチクタクチク、、、、

 

周りが静まり返り、飛んでいる鳥も静止する。承太郎を見ていたクラークも完全に動きを止めていた。そう、時間が静止したのだ。

 

承太郎「クラークケント、、、流石に強ぇ奴だ。正直これが訓練じゃあなきゃあやられてるだろうな、、、だが、、、、この訓練!勝たせてもらうぜッ!!」

 

すると承太郎は拳を握りしめて、クラークを見た。それと同じく承太郎の横に現れたスタープラチナも拳を強く握る。そして!

 

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!

 

クラークにとてつもないラッシュを叩き込んでいった。一発一発が全力の、本気のラッシュだ。そして!

 

オラァッ!!!!!!!!!

 

最後に凄まじいパンチをボディに叩き込み、承太郎は拳藤を抱えた。そしてクラークを見て言う。

 

承太郎「時は動き出す。」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!

 

その瞬間クラークに凄まじい衝撃が走り、クラークの体を一気にぶっ飛ばしたのだ!

 

クラーク(何ィィィィィィィィィィ?!!!一体何があった?!あの一瞬でこの衝撃は?!!)

 

そして!

 

ドォォォォォン!!!!!

 

A組の生徒は皆驚愕していた。生徒だけではない。この場にいた、先生を含めた全員が驚愕していたのだ。

 

ブラド「だ、、、第二セット!!5-0でB組の勝利ィィィィ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

観客席

緑谷「あれが、、、」

 

緑谷は驚愕し持っていたペンを床に落とした。それほどクラークケントという男の敗北は驚きのものだったのだ。

 

爆豪(何だあいつ?何しやがった?スタープラチナのスピードか?いやそれにしても、、、)

 

轟「ここまでか、、、、」

 

教師陣もまた同じく驚いている。

 

ブラド「正直驚きだな、、、」

 

相澤「DIOを倒した。最初は信じられなかったが、成る程な。」

 

ミッドナイト「あぁ!!やっぱ良い!こうゆうどうなるかわからない青臭さ!さいっこう!」

 

オールマイト(空条承太郎、、、、)

 

 

 

試験場

承太郎「やれやれ、、、、ちと疲れたな。」

 

承太郎は拳藤を抱えながら地面に降りて行った。すると

 

拳藤「じょ、、、じょう、、承太郎?」

 

承太郎「ん?」

 

承太郎は拳藤を見る。拳藤は顔を赤くして汗をダラダラ掻いていた。

 

拳藤「その、、、この状況ちょっと恥ずかしいから、、早く、、」

 

そう、承太郎は今拳藤のことをお姫様抱っこの状態で抱えていたのだ。すると承太郎もそれに気づき、地面に優しく下ろした。

 

承太郎「悪いな。」

 

承太郎がそう一言言うと拳藤はブンブンと首を振って速攻観客席に走って行った。

 

承太郎「やれやれだぜ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後反省会があった。特に被害を出し過ぎたことは注意されてしまったが、、、そしてステージ移動を兼ねたインターバルに入る。

 

鉄哲「すげぇぜ承太郎!!!拳藤も流石だったけど!クラークにかっちまうとは!!」

 

休憩中には皆が承太郎に集まって行った。皆どうやったのかを知りたがっていた。すると承太郎が口を開く。

 

承太郎「単純なことだぜ。時を止めたんだ。」

 

その瞬間、周りが一気に静まり返った。数秒その沈黙が続くと、やっと何人かが口を開いた。

 

瀬呂「いやいやいやいや!」

 

芦戸「えっとぉ、、、」

 

回原「時を、、」

 

宍田「止めたぁぁ?!!」

 

角取「what's the fuck?!!!」

 

柳「ポニー、、、汚い言葉出てる。」

 

皆が続々と驚きの声を上げる。当然と言えば当然のことだ。逆に先生はそれを聞き納得していた。いや、理解は出来ていなかったが、、、、

 

緑谷「時を止めるって承太郎君それ、、、」

 

爆豪「DIOの野郎と同じだな。」

 

すると二人が承太郎に向かってそう言った。皆はまた静まり返るが承太郎はそれに答えた。

 

承太郎「そうだ。俺の個性は奴の個性と同じタイプだった。それに、、、、」

 

そう言うと承太郎は自分の上着を脱ぎ、右肩を出して背中を見せた。そこには、、、、

 

承太郎「この背中の星のアザ。DIOの背中にもある、、、いや俺の高祖父ジョナサンジョースターの体それも関係してるかもな。」

 

次から次へと続く驚くことに皆言葉を失っていた。そんな中緑谷だけは冷静に考えていた。

 

緑谷(承太郎君もワンフォーオールとオールフォーワンのような因縁を背負って生きてきた、、、そして彼はそれに終止符を打ったんだ。)

 

緑谷は強く拳を握りしめる。するとそこに一人の男が歩いてきた。

 

クラーク「完敗だよ承太郎君。」

 

そう、クラークだった。するとクラークは承太郎の前に立ち、手を差し伸べる。

 

クラーク「これからよろしく!」

 

承太郎はクラークの目を見てからその手を取った。

 

承太郎「あぁクラークケント。だが、、、あれは実際、、俺の負けのようなものだぜ。実戦だったらプリズンなんかなくて俺は今頃死んでる。」

 

承太郎がそう言うとクラークは笑みを見せてから言った。

 

クラーク「そうかもしれないしそうじゃあないかもしれない。でも少なくとも君は僕にこの試験で勝ったんだ。あの状況で最も最適な行動をとってね。」

 

承太郎は『そうかい』と言って帽子を深く被った。すると

 

クラーク「でもさっき何でスタープラチナじゃなくて承太郎君が一佳をお姫様抱っこしてたのかな?」

 

クラークの顔色が変わる。見たことがない顔だ。

 

承太郎「一佳、、、あぁ拳藤のことか。スタープラチナを出すのも体力がいるんでな、、、、まて、、お前らそういう関係なのか?」

 

すると承太郎はクラークと拳藤、両方を見てそう言った。それを見ていた周りの生徒の何人かが頭を縦に振る。

 

承太郎「成る程な。そりゃあまた厄介なことをしたもんだぜ。クラーク、、気を悪くしたなら、、、」

 

そう言いながらクラークの顔を見た承太郎はつい、身を震わしてしまう。目に映ったクラークの目がまるで鬼のようで、凄まじい形相だったからだ。流石の承太郎も冷や汗をかいてしまう。

 

承太郎「悪かっ、、、た、、」

 

そして承太郎が最後にそう言うとクラークの顔は一気に元に戻った。

 

クラーク「いや!うん!全然大丈夫さ!そうだよね、、確かに体力使いそうだもんね、、、、うん!」

 

無事いつものクラーク?に戻った。皆ヒヤヒヤさせられてしまう。

 

クラーク「もし何か下心あったら殺してたとこだ。うん!よかった。」

 

あっさり怖い事を明かしたクラークだった。そう思うと峰田は本当にギリギリで生きている。すると2人の所に拳藤が入って行ってその場を治め静めることになっていったのだった。




Ms.マーベル終わりましたねー 中々面白かったです! それでは!


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第87話:0-0

今回は所々原作と違うって感じです。それでは!


とある施設 地下10階の倉庫

そこに繋がる廊下を1人の男が歩いていた。するとその男の携帯に着信が入ってくる。男は携帯を取り出すと歩きながら通話を始めた。

 

レックス「見つかったか?」

 

そう、その男はレックスルーサーだった。すると電話をかけてきた方が口を開く。

 

「ルーサー社長、海底で例のものを発見しました!」

 

電話の相手は"例のもの"を見つけたことをルーサーに報告するため電話を掛けてきたようだ。

 

「にしても何でこれがヴォルガ島近くの海底にあるのがわかったんです?確かこれローマ皇帝の所有物でしたよね?ここに隠してあったって感じじゃなさそうですし、、、、、」

 

男がそう言った時ルーサーは倉庫の扉の目の前に着いた。そして壁に取り付けられた端末に触れる。

 

レックス「君の言う通り、それはローマ皇帝の元所有物でそこに隠してあったという訳ではない。では何故わかったか、、、、簡単だ。その"石"はローマ皇帝の手を離れた後、とある一族によって受け継がれていった。私はその一族の動向を調べ上げた。それだけのことだよ。」

 

そう言って電話を切ったルーサーの目の前の扉が開く。中は暗く、幾つものアーティファクトが置いてあった。ルーサーは真っ直ぐ歩き、とあるものの目の前まで来る。するとルーサーはそれに向かって話しかけ始めた。

 

レックス「今まで個性について様々な調査を進めてきたが、、、、これが答えで間違いなさそうだ。最初はDIOが源だと思っていたよ。だが彼は答えに辿り着くためのキーに過ぎなかった。」

 

すると倉庫の照明がだんだん点き始める。

 

レックス「そして私の計画、最大のキーは3つ。AFOと君、そして今見つかったと報告があった"エイジャの赤石"だ。」

 

倉庫中の照明がつき、ルーサーの目の前のそれがよく見えるようになる。そこには大きな岩があった。だがただの岩ではない。よく見てみるとその岩には人の手、足、顔のようなものが浮かび上がっていたのだ。

 

レックス「計画の実行はまだ先だが、、、楽しみにしていてくれよ"サンタナ"くん。」

 

そしてルーサーは笑みを浮かべたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄英 AvsB対抗戦中、観客サイド

全員が対抗戦の方を見ながら熱狂している時、クラークは何かを感じ取って後ろを振り向く。

 

緑谷「どうしたのクラーク君?」

 

そんなクラークを見て緑谷は一言そう聞いた。するとクラークは緑谷の方を見て言う。

 

クラーク「いや、何でも無いよ緑谷くん。何でも無い。」

 

そう言うクラークは笑みを浮かべていたがどこか不安そうだった。そんなクラークを見て何か言いたげの緑谷だったが、、、、

 

クラーク「それより緑谷くん!この試合、、、、どう見る?」

 

そう言われ、すぐに元の緑谷モードに戻ってしまった。現在の対抗戦は第三セット。その状況は、、、、

 

ダァァン!!ダァァァン!!!

 

尾白「本当!危ないってそれ!!」

 

回原「大丈夫さ!死にはしない!!」

 

ギュッ!!ドドドドドド!!

 

障子「手強いな、、、」

 

角取「舐めてもらっちゃ困りマス!」

 

ドッガァァァァァン!!!!

 

轟「ぐッ!!!」

 

鉄哲「っしゃあ!!もう一発デカいの入ったッ!!」

 

劣勢!A組は全体的にB組に追い込まれていたのだ。一人一人の対処が的確であり、何よりこのチームを動かすブレーンが上手く状況を作っていたのだ。その男は、、、、

 

骨抜「おーおー結構皆んな上手くやってるなぁ〜」

 

そう、B組の推薦入学者・骨抜柔造だ!今回のこの試合、現在骨抜が動かしていた。そしてそんな骨抜の目の前には、、、、、

 

飯田「・・・・・・・」

 

地面を柔らかくされ下半身を埋められている飯田の姿があった。そして

 

骨抜「悪いね。レシプロって時限だろ?開幕使用は良くなくね?」

 

そう、骨抜の言う通り開幕早々レシプロバーストを使用していてエンジンが止まっていたのだ。

 

骨抜「じゃあ俺鉄哲の加勢行くから。」

 

すると骨抜はそう言ってその場から離れようとする。だが、、、、

 

飯田「時限?いつの話だマッドマン。」

 

飯田が突如そう言ったのだ。ここで先程の記述を訂正しよう。レシプロバーストを開幕使用した飯田のエンジンは"今までの彼"なら確かにエンストしていた。だが今の彼は、、、、、

 

ドルルルルルルルルル!!!!

 

飯田「インゲニウムはいつでも何処へでも駆けつける!その為の脚!!俺はもう!ずっと!フルスロットルだ!!」

 

ニュースタイル!レシプロターボ!!

 

骨抜「マジか、、、、」

 

飯田は頭の中で思い返す。兄との会話を、、、そして教えられたエンジンのチューニングを!彼はその過酷な困難を耐えなき、今!このスピードと強靭なエンジンを手に入れたのだ!!しかも

 

飯田「レシプロの馬力を底上げし尚且つ掛かる燃費は最小限に!!10分だ!!そして!」

 

キュゥゥゥゥゥン!!!ドォォォォォン!!!

 

飯田(ギアMAX!!)

 

その瞬間飯田のエンジン部分のスーツが変形し、スピードを更に上昇させたのだ。勿論スターク製である。

 

飯田「これを使うと時間は短くなるが、、、、この数分、誰も俺を止められない!」

 

そしてその瞬間、一気に埋まっていた地面から飛び出たのだ。

 

骨抜「結局新技で初見殺しかよ!」

 

飯田「ただし!」

 

そう言った飯田は一瞬にして骨抜の背後をとった。骨抜は一瞬遅れで反応するが、、、

 

飯田「速すぎて制御できない!」

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

飯田の蹴りをボディにモロにくらってしまったのだ。蹴られた部分のスーツには大きなヒビが入っている。

 

骨抜(いやまずいこれは、、、勝負にならない!)

 

骨抜はその蹴りで状況を冷静に分析し、マスクを展開して口元を覆った。

 

飯田「お縄だマッドマン!」

 

そして飯田が目の前まで迫ってきた時!

 

ドプンッ!

 

地面に沈み消えていったのだ。勿論飯田の蹴りも外れてしまう。

 

骨抜(悪いけど不利な状況で尚、張り合うような意固地な男じゃあないんでね。)

 

骨抜は上(地面)を眺めてそう心の中で言うと、地中を泳ぎ始めた。

 

骨抜(放っとくのも不味いけど、止められる気がしない。なら少しでも鉄哲たちのフォローに急いだ方がいい。)

 

だがその時!!

 

ドッゴォォォォン!!!!!!

 

骨抜を突如凄まじい衝撃が襲った。そしてその衝撃を生んだのは飯田の蹴りだったのだ!すると骨抜は下を向く。そこには、地面の中、、、骨抜が通ってきた地中に、飯田がいたのだ!

 

飯田「悪いが地中を移動する敵との戦闘は経験している!!」

 

そう!飯田はDIO討伐作戦の時、触ったものを泥化して地中を移動する敵セッコと戦っていたことから、こういう戦い方をする相手に慣れていたのだ!観客席でも何人かがそれに気づき、笑みを浮かべた。その一方、、、、、

 

ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!

 

尾白は回原に押されていた。何とか尻尾を生かし攻防を続けるが、、、、

 

耳郎「普通に戦ってる!!」

 

瀬呂「普通に押され気味だが尾白だって今までの尾白じゃあねぇガンバレ!」

 

ぐ!

 

尾白(なんだこの胸の痛み!)

 

心にダメージを受けてしまっていたのだ。すると回原は体を回転させながら攻撃を続ける。

 

回原「いなしてるだけじゃあ勝てないって知らないのか?」

 

尾白(攻撃しても弾くじゃん、、、)

 

そんな2人はもうどちらもボロボロになっていた。

 

尾白(防御しても指先のサポートアイテムが硬くて削られる!発想えぐいよ回原くん!)

 

回原「そらよっ!」

 

すると回原は右腕の回転力を上げ一気に尾白に向けていく。尾白は一瞬後ろに後ずさるが、、、

 

尾白「でも俺も、、、、やらなきゃな!!」

 

そう言って回原の攻撃を両手で正面から受け止めたのだ。ギャルルルッ!という音が響き、尾白の手は削られていっていた。

 

 

観客席

麗日「大丈夫かな尾白君、、、、」

 

峰田「エグいってあれ!ぜってぇ痛てぇよ!!」

 

葉隠「頑張れ尾白君!!!」

 

 

 

 

 

 

 

尾白(マジで不味いなコレ、、、、本当に殺意高すぎでしょ!)

 

そんな事を尾白が思っていると回原は急に右の回転を止めた。そしてその瞬間右足を回転させ少し左に体を逸らす。

 

ギャルルンッ!!!

 

そして一気に左手を回転させた。

 

回原「貰ったァ!嵐巻拳『槍』!!!」

 

すると槍のように尖った回原の拳が一気に尾白に向かって放たれた。その時!!

 

尾白「かかったな!回原君!!」

 

尾白はそう言って空中で強く尻尾を振りその風でその攻撃を避けた。

 

尾白「尾空拳!!白羅戯!!」

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

そして逆に、尾白の蹴りが回原に炸裂したのだ。一方その二分程前、、、、、、

 

轟「んの野郎!」

 

轟は自分の前方に氷を展開するが!

 

鉄哲「俺拳!!」

 

鉄哲に簡単に氷を破壊されそのままぶっ飛ばされてしまっていたのだ。そう、鉄哲は硬質化のおかげで多少凍っていても平気で動けるのだ!

 

鉄哲「氷の防御なんぞ正義の鉄拳でぶち破る!」

 

轟「なら、、、、」

 

すると轟は自分の周りに炎を放出した。それにより、近くにいた角取はその場から離れる。そっちには障子が向かっていった。そして轟は再び鉄哲の方を向く。その時!

 

鉄哲「何で俺がてめぇの相手してっか!わかってねぇなぁぁ?!!」

 

炎の中から鉄哲の声が聞こえて来る。ピンピンした活気のある声だ。

 

鉄哲「効かねぇからだよ!」

 

そして炎の中から熱を帯びて赤くなっても平然としている鉄哲が現れたのだ。

 

鉄哲「今度ァてつてつがチンチンだよオイ!!」

 

鉄哲は一気に轟に詰めていく。

 

鉄哲「個性伸ばしの一環よ!てめぇ竃で暮らしたことあるか!?」

 

ブラド「鉄哲!轟を捕らえて逃さない!圧倒的な近接に範囲攻撃も出す暇なし!」

 

そして鉄哲は一気に轟に掴みかかっていった。

 

鉄哲「半冷半焼俺には効かねぇ、これが限界を超えて手に入れた俺の最鋼峰!!」

 

その時轟は脳内で父の言葉を思い出す。あの憎きエンデヴァーの炎の話だ。

 

鉄哲「このまま気ぃ失うまでぶん殴る!!」

 

轟(なんで今出てくんだよ、、、)「くそ、、」

 

轟は左手に熱を込めていき、腕を前に出す。

 

轟(氷結も炎熱も意に介さねぇなら、、、)

 

キィィィィィィィィィィン!!!

 

その瞬間、左手の温度が急激に上がっていく。そして鉄哲の服を思いっきり掴んだ。

 

鉄哲「あちっ!!」

 

流石の鉄哲も一気にそこから退く。

 

轟「退け溶けちまうぞ。」

 

轟の熱の上昇は凄まじく、ついには轟の顔が歪んで見えるようにまでなっていった。

 

轟(もっと もっと上げろ 上げられる 己を燃やせ!)

 

ゴォォォォォォォォ!!!!ピキッ!ザザザ!!

 

ブラド「熱でカメラが、、、」

 

轟(なりたい自分になる為に!!)

 

オールマイト「轟少年、、、エンデヴァーの火力を、、」

 

そう!オールマイトは気づいていた、轟があのエンデヴァーの通常火力を超えていたことを!!

 

鉄哲「あっちぃぃぃぃ!!!」(熱!!イカれた熱量!わかるぞ轟、俺にはわかる!チンテツに熱を体に溜める俺にはわかる!てめぇそれキツイだろ!)

 

すると鉄哲は轟に向かい歩き始めた。

 

鉄哲(長くはもたねぇハズだ!!んなもんそんなら)

 

そして遂には轟にもう一度掴みかかったのだ。

 

鉄哲「我慢比べは得意だぜぇ!さらに向こうへぇぇぇ!!」

 

鉄哲はそう言って轟の腹に膝蹴りをかました。

 

轟「お前、、!火傷どころじゃあ済まなくなっちまうぞ」

 

鉄哲「訓練で命懸けねぇ奴ぁ本番でも懸けらんねぇよ!!格上と限界は超える為に在る!!」

 

轟「うるせぇな」

 

その時轟は笑みを見せた。そして

 

ボワァァァァァ!!!!!

 

更に一気に火力を上げて言ったのだ。その頃障子は角取と絶賛戦闘中だった。

 

角取「ソーリーテンタコル!私アクアリウムでいつもタコ見ない。スルー、、、苦手。」

 

障子「怖がられるのは慣れている。」

 

角取「だから一気にプリズン。勝負つけるね!」(サンダーホーン!!)

 

障子「そうこなくては!」(オクトブロー!!)

 

障子は腕を大量に複製し拳を握りしめ、角取は角を空中に幾つか浮かべて構えた。そして

 

ドドドドドドドドドドドド!!!!

 

角取は角を発射、それに対し障子は角を拳で叩き落としていった。障子はそのまま前にどんどん進んでいく。

 

障子「もらっ」

 

角取「タッ!」

 

だが、角取は障子の背後に待機させていた角を一気に発射した。だが!

 

ガシッ!!

 

複製腕を一つ目にして後ろに置いていたことで気づき角を掴んだ。そしてそのまま角取をぶっ飛ばしたのだ。障子は角取を拘束しようと進むが、、、

 

ズププッ!

 

障子の背後から突如、少しボロボロになった骨抜が現れたのだ。

 

骨抜「角取返してもらうよ。俺ね、、、、意外と友達想い。」

 

そう、数分前まで骨抜は飯田と戦っていたが骨抜の柔軟な考えで一瞬足止めに成功し、エンジンの時間制限に陥らせたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

轟サイド

鉄哲「どうした?すっトロいぜ轟ィィィィ!!!あっちィィィィ!!!」

 

轟「お前も鈍くなってんぞ!」

 

鉄哲は鈍くなりはしても轟にラッシュを続けて叩き込んでいた。

 

轟(目眩がする、、、体が思うように動かせねぇ、、冷やそうにも一旦こいつ退かせねぇと!!)

 

轟も満身創痍の状態だった。すると轟は左手に一気に熱を込め拳を握り始める。そう!赫灼熱拳の構えだ!だが!

 

骨抜「鉄哲溶けちゃうよ」

 

角取の方にいた骨抜が現れたのだ。そして骨抜は轟の足場は軟化させ沈ませる。しかも、轟はそのまま落ちてきたパイプを頭にぶつけ、その場に倒れてしまったのだ。

 

鉄哲「骨、、抜!」

 

鉄哲ももうフラフラだった。

 

轟「やべぇ、、熱と相まって意識が、、」

 

骨抜「固める」

 

そうして個性を解除し、轟を拘束しようとした時!!

 

ガンッ!!

 

突如として骨抜のマスク半分が消し飛んだのだ。嫌、正確に言えば蹴り壊されたのだ。

 

飯田「今度は!!決めるぞマッドマン!」

 

そう飯田が復活してきたのだ。すると飯田は轟を抱え、その場から立ち去ろうと動き始める。

 

鉄哲「てめっ、、、待っ!逃げんじゃあねぇ!!」

 

飯田「慎め悪党!救助が先決!!」

 

骨抜は今の蹴りで気を失いかけるが何とか手を地面に着き、意識を保った。

 

骨抜(制御効かねーとか言ってたくせにヨォ、、飯田後回し完璧ミスった。あー負けかこれ、、俺がトンだら柔化も解除される。八百万みたいに後に残すみたいなことできねぇ、、、悔しいとかはあんま無い。負けたと思うだけだ。)

 

そんな中浮かぶのはそんな言葉だった。だが!

 

ダン!

 

骨抜は薄れる意識の中で自分の真横に立っている大型のタンクに触れた。そして鉄哲の方を見る。

 

骨抜(でも!自分のミスで友達が負けんのは嫌だ!)「鉄哲これ押せ!」

 

グラッ、、、、

 

その瞬間タンクが飯田達の方向に傾き始めた。そう!柔化して柔らかくしタンクを落とす作戦だった!!

 

飯田(不味い!これは!!)

 

飯田は全力で逃げるが、轟を抱えている+先程のエンスト、骨抜との戦いでの負傷によって本来のスピードを出せていなかった。そして、、、、

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

タンクに押し潰されてしまったのだ。周りには粉塵が巻き上がり、中で何が起こっているのかわからない状況だった。だが少しするとすぐに粉塵は晴れていき、中の状況がよく見えた。

 

ブラド「これは、、、全員ダウン?!!」

 

ブラドから出た言葉は驚きの事だった。だが実際、その場にいた全員がダウンしていたのだ。

 

ブラド「一気に4名ダウン!!しかしまだ牢に入るまではリタイアにはならないぞ!どうなる!」

 

飯田は押し潰されながらも、立ち上がろうと奮闘する。だが今の状況、パワーを全力で引き出せず立ち上がれないでいた。

 

飯田(轟君!すまない!俺がもう一足早く駆けつけられていれば、、、)

 

ブラド「飯田意識はあるが起き上がれないか?!ん?これは、、、、」

 

その時ブラドは気づく。そして観客席の人達もだんだんそれに気づいていった。

 

峰田「なぁこれってよぉ、、、緑谷、、、」

 

緑谷「うん。全員気を失ってる。」

 

そう!この場にいた者だけでなく、他の場所で戦っていたものも全員仲良く気を失う、又は行動不能だったのだ!

 

 

 

 

 

 

数分前 障子サイド

角取「ナイスね骨抜!」

 

そう言うと角取は障子に向けて一気に角を発射していく。

 

障子「オクトキングダム!!」

 

障子はそれに対し、体から大量の複製腕を出した。巨大で長い複製腕をだ!そして

 

ドゴゴゴゴォォォォォォン!!!

 

角取を思いっきりぶっ飛ばしたのだ。角取は後ろにあったコンクリートにぶつかり気を失ってしまう。障子はすぐに後ろを向いて骨抜を見た。すると

 

骨抜「最大柔化パワーブロー!!」

 

骨抜は周りの物全てを最大限柔化させ自分の手に纏わらせていたのだ。そして

 

バッゴォォォォォォォォォォォォォォン!!!

 

瞬時に柔化を解除して叩きつけたのだ。障子はそれを全複製腕で受け止める。だが!

 

骨抜「足元掬われたね。」

 

足元を柔化させられ体制を崩し、そのまま下敷きになってしまったのだ。それにより障子は気を失ってしまう。

 

骨抜「それじゃあ次は鉄哲だね。」

 

骨抜はこうして轟の所に来ていたのだ。よって障子も角取も行動不能、そしてこの男達も、、、、

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

回原「くっ!空中で軌道変えやがった!」

 

尾白の蹴りが回原に炸裂する。だが!

 

ガリガリガリガリッ!!!

 

回原は蹴られた場所を胴体ごと回転させたのだ。尾白はその回転でぶっ飛ばされる。そしてそのまま地面に叩きつけられてしまったのだ。すると

 

ドンッ!!

 

回原はパイプを蹴って一気に尾白に向かっていく。回原は指を両方前に出し体全体を回転させていった。そう!それはまるでドリル!!

 

回原「回巻拳!土竜!!」

 

尾白はパイプを尻尾で掴んで一気に上に上がり攻撃を避けるが!

 

回原「かかったな!蛇脚巻!」

 

回原は地面に突き刺さったと同時に足を回転させ一気に尾白へ向けて放つ。

 

尾白「尾断奉天!!」

 

尾白は尻尾で攻撃するが簡単に弾かれてしまった。そして両者距離を取り、息を荒げながら向き合う。そして

 

尾白「もう決めよう回原君。」

 

回原「あぁそうだな尾白君。」

 

ダンッ!!

 

両者一気に踏み込んだ。尾白は尻尾を前に、回原は両腕を回転させる。そして

 

尾白「ドラララララララァァァァァァァ!!!!!」

 

回原「オラララララァァァァァァァァァ!!!!!」

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!

 

二人のラッシュがぶつかり合った。両者凄まじい勢いでラッシュを続ける。個性の特性上回原の方が有利だが、尾白は負ける事なくラッシュしながら前に歩み始めた。そして!

 

尾白「尾拳!猿王突き!!」

 

回原「回巻拳!嵐槍!!」

 

ドッゴォォォォォォン!!

 

二人の突きが両雄の顔に直撃した。すると、、、

 

ドサッ!

 

その場で二人共気絶してしまったのだ。そう!即ち!!

 

ブラド「20分経過、、、第3セット終了!!投獄数0-0!両クラス全員気絶により引き分けだ!!!」




Ms.マーベルが終わりmarvelロスになってる今日このごろ、、、、なので今はDCのyear of the villain hell arisen を翻訳中!そして同時に買ったシンシティも楽しんでます笑 


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第88話:異変

今回一気に終わらせていきます!試験の内容変わらんから!


接戦を迎えた第3セットが終わりを迎え、現在第4、、、、

 

バァァァァァァァァン!!!!

 

その時試験場に凄まじい光が発生した。その光は周りを包み込み、見ていた者の視界も奪う。そして、、、

 

爆豪「変わってねぇよ。昔も今も俺の目標はオールマイトをも超えるNo.1ヒーローだ。」

 

そこには爆豪と、その足元で白目を剥き痙攣しているB組生徒、取蔭切奈がいたのだった。そしてその瞬間

 

ブラド「僅か5分足らず、、、思わぬチームワークでA組4-0の勝利だ!」

 

対抗戦第4セットが終わりを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この第4セット、勝敗は瞬く間に決定した。敗因は単純、B組全員が爆豪という男を甘く見ていたのだ。その驕りこそ、今回の戦いの勝敗を決する大きな要因だったのだ。開始直前は取蔭の作戦が功をなし、B組完全有利の状況を作り上げていたが爆豪の思わぬ成長、チームの完成度を甘く見た事で、、、、

 

クラーク「逆に翻弄されてしまった、、、、、凄いよ爆豪くん。」

 

クラークはその試合を見て感動していた。短い試合ではあったものの、実に素晴らしい試合だった。

 

承太郎「爆豪の野郎、、、、、この短期間で一気に化けやがったぜ。」

 

そして以前仮免試験において爆豪と対峙した承太郎も、この試合を見て感心していた。その後の反省会では、相澤先生の爆豪への賞賛。ブラド先生の褒めながらの欠点の言及などが行われた。

 

オールマイト「震えたよ。」

 

すると爆豪の目の前にオールマイトが現れそう一言告げた。爆豪はそんなオールマイトに

 

爆豪「風邪でも引いてんじゃねぇーの」

 

そう一言だけ言ったのだ。するとそこに緑谷も寄っていく。

 

緑谷「かっちゃん!」

 

緑谷がそう一言だけ言うと爆豪は、、、、

 

爆豪「退けカス!」

 

緑谷「進行方向上にいないけど!!」

 

そう相変わらずの言葉を投げかけたのだ。こういう所はまだ変わらなそうだ、、、、、

 

爆豪「俺ァ進んでんぞ。」

 

緑谷「うん凄かった!」

 

爆豪「てめーにゃあ追いつけねぇ速度でだ!」

 

緑谷「超えるよ!」

 

爆豪「うるせぇな!んな事言いに来たんか!てめーには絶対超えられねぇよボケゴミカスが!」

 

緑谷「見ててよ」

 

相変わらずだが、2人は良いライバルへと変わって行っているように感じた。同じ事を思ったのか、オールマイトも2人を見て

 

オールマイト「良い幼馴染をもった。」

 

そう言ったのだった。すると爆豪はクラークを見る。クラークがそれに対しサムズアップで返答すると、爆豪は舌打ちして歩いて行ってしまった。

 

物間「あの激昂ヒステリック爆発男が素晴らしいじゃあないか。」

 

B組の方では物間がそうぼやいていた。するとそこに現れた取蔭は肩を落としながら謝罪をする。B組の勝利がなくなってしまったからだ。

 

物間「何を謝るんだい取蔭!!未熟だった同胞が省みて成長している、いいことさ。確かにB組の勝利は消えたが、まだ負けていない。僕はね、わかってほしいだけさ。何のトラブルも起こさない真面目な者と悪目立ちして不相応な注目を浴びる者どちらが正しいのか、、、」

 

そういう物間の目の奥に黄金のような輝きをクラークは見て取った。腐っても雄英生という所か、クラークはそう感じた。

 

物間「誰もが他人の人生の脇役であり自分の人生の主役なんだ」

 

中々にいい言葉を言う。クラークはそうも感じていた。だが、、、、

 

柳「でどーする?」

 

物間「でって言うなよ!」

 

どうやら柳さんには響かなかったらしい。そしてその後、各々の作戦会議が始まっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バッ!!

 

緑谷はフルカウルを身に纏い、パイプの上を移動して行く。他の3人は地上を歩いていた。

 

峰田「取り敢えず心操でいいんだよな?不安なってきた洗脳されたくねーよ!」

 

麗日「あんまそこだけに捉われんよーにね、向こうは姿見せなくてもどっから来るかわかんない攻撃が揃っとるもん。」

 

するとそれぞれが自分の個性を出し浮かし、溶かし、くっつける。

 

麗日「不利なんだよね、、、待てないし攻めれんし、、、」

 

峰田「やっぱオイラのモギモギグレープ畑作戦行こうぜ!」

 

芦戸「誰も引っ掛かんないよ。とにかく!先に見つけて罠にハメる!これね!」

 

その時3人の目の前に緑谷が着地してきた。

 

緑谷「その囮役に僕が!」

 

緑谷は先程、個性に何らかの支障があり皆に心配されたが、どうやら今はもう何もないらしい。

 

緑谷(違和感はない、、あんな発破かけられて情けないとこ見せられない!)

 

そしてその時

 

ブラド「第五セット目!本日最後だ!準備はいいか?最後まで気を抜かずに頑張れよ!!スタートだッ!」

 

第五セットが始まった。始まるとすぐに観客席の何人かがあることに気づいた。緑谷達の動きが爆豪チームと似ていたのだ。違う点といえば索敵枠がいないこと。それはつまり、緑谷が爆豪以上に活躍し、索敵も行わなければならないということだ。すると緑谷は背後の3人に向かってグッドサインをしてみせる。これが索敵において敵がいなかった事の合図のようだ。それを知らせると緑谷はまたパイプの上を飛び渡っていった。だがこれは、索敵の役割だけではない。

 

緑谷(まず僕が目立つことで標的になる。一番スピードのある僕をB組は無視できないハズ。B組に攻撃させて全員の居場所を割り出してから麗日さんたちと連携して捕らえる!)

 

そう、そのような作戦があったのだ。と!その時!緑谷に向かってドラム缶が飛んでくる。 

 

緑谷(柳さんの、、、来た!)

 

キャァァァッ!!!

 

緑谷が飛んでくるドラム缶を対処しようと考えた時、突如女性の悲鳴が聞こえてきた。

 

緑谷(麗日さん?!)

 

緑谷はすぐさまその声の方向を見る。だがそこにはパイプの上に立っている物間がいたのだ。

 

物間「あれ?見つかっちゃったか、爆豪君の活躍を見た後で君を警戒しないわけがない、君みたいな動けて強い人間を警戒する。クレバーな人間はそう考える。」

 

緑谷(物間君、、、、)

 

物間「その一方でクレバーな人間はこうも考える。さっきの彼の強さは他の3人によって引き出されたと、先に潰すべきは3人だと!」

 

ダァァァン!!!

 

緑谷は飛んできたドラム缶を蹴り飛ばす。

 

物間「わざわざ目立って居場所を教えてくれたね」

 

緑谷(煽ってくるな、、、洗脳をコピーしてるかもしれない)

 

物間「僕の仲間が今早速3人を見つけたようだ。3対4だぜ?大丈夫かな?心操くんもいる密なコミュニケーションは取れない。君はすぐにでも彼らの元へ駆けつけなきゃあ、、、いや待て!?仮に今のキャアが心操くんの声だったら!?まだバレてない3人の居場所を君が教えることになってしまうぞ!?ハハハ困ったな。」

 

すると緑谷は物間に飛びかかって行った。

 

物間「仲間の方は見向きもしないなんて薄情だな!」

 

緑谷(視線で探るつもりだ、ひっかからないぞ!)

 

物間「心操君とこんな話したよ。恵まれた人間が世の中をブチ壊す。彼の友人なら教えてよ爆豪くんさ!何故彼は平然と笑ってられるんだ?平和の象徴を終わらせた張本人がさぁ!」

 

物間は手からネジやボルトを取り出し、緑谷はエアフォースの形を取った。

 

 

 

数秒前

峰田「今の心操だ!近かったぞ!」

 

芦戸「あの気怠い顔でキャアっつってるとこ見たい」

 

麗日「喋る時はちゃんと顔見て、、、」

 

3人はそんな事をいいながら歩いている。するとその時、峰田はボールに何かがくっついたのを察知した。すると

 

ギュアッ!!

 

突如として大量の瓦礫が飛んで来たのだ。芦戸は咄嗟にアシッドベールで壁を作りそれを防ぐ。

 

麗日「柳さんのポルターガイスト!」

 

峰田「あてずっぽーだ!」

 

すると芦戸の目の前に二つの物が飛んでくる。そしてそれは突如として目の前で巨大化したのだ。

 

小大「解除」

 

芦戸(小大さんのサイズ!)

 

その大きくなったものに麗日は触れ無重力にしていく。

 

庄田「ツインインパクト、、、ファイア!」

 

ドッ!!

 

すると浮いていたものが唐突に3人に向かって落ちてきた。3人はすぐに跳び避ける。

 

庄田「およそどの方向にいるかはわかった。姿を見られないよう展開。第2弾装填。」

 

麗日「びっくりした!今ので場所バレたかも、、デクくんは、、、」

 

その時だった。全ての観客がある一点を見る。そこには、腕から黒いナニカを大量に放出している緑谷の姿があったのだ。

 

 

観客席

クラーク「あれは、、、、一体何なんだ?」

 

クラークは即座にテレスコピックビジョン、X線ビジョン、透視など様々な目で緑谷を見る。だが全くもって変わった所はない。

 

クラーク(まさか、、、OFAか?!)

 

緑谷サイド

緑谷「ぐぐぐぐぐ!!!!!」

 

緑谷の右手からは今も黒い物が放出されていた。

 

物間「まーた知らない方か嫌になる!」

 

緑谷(何で!!何だよこれ、さっきまで何ともなかったのに!!)「逃げてぇ!」

 

すると緑谷の手から出る黒い物はどんどんと放出されていった。そしてそれは周りに一気に飛び、様々な物に張り付いていったのだ。

 

緑谷「心、、操君!逃げて、、、力が抑えられない!」

 

心操の目の前には地面に張り付くばる緑谷の姿があった。

 

緑谷「溢れる!」

 

ドッ!!!

 

するとその黒い物が一気に放出され暴れ始めた。麗日達はその黒い物を避けていく。その時、麗日の目にある物が映った。

 

麗日「デクくん。」

 

そうそれは、その黒い物を手から出し振り回されている緑谷の姿だった。

 

緑谷(何だよコレ!)

 

オールマイトも何かを感じたのか相澤とブラドに止めた方がいいと申し出る。

 

緑谷「止まれ!」(何だよ、痛い)「止まれ」(痛い痛い何で!!)

 

緑谷の手からは止まる事なく黒い物が放出され続ける。

 

緑谷(オールマイトから譲渡してもらえて、大怪我しながらわかんないことだらけで)「止まれ!!」(それでもようやくモノになってきてこれからだってのに、、、)「止まれ!!」(もう誰にも心配させたくないのに、、止まれワンフォーオール!!)

 

緑谷の目からは、悲しみ、悔しみ、恐怖、痛み、あらゆる感情が混じった涙が流れ出していた。そんな時、黒い物の中に人の目が一瞬見えたのだ。

 

ズアッ!!

 

その時!

 

ガバッ!!!

 

麗日が緑谷に飛び付いたのだ。ここで少し麗日お茶子という女性について話そう。彼女の両親はいつも疲れた顔をしていて麗日はそれが辛かった。そんな麗日は初めてヒーロー活動を目にした時活動よりも周りの人々の表情に目がいったのだ。人の喜ぶ顔が好きだった。だから!彼女にとって困ってる人を助けるという事は当たり前の事だった。その当たり前がいかに大変なことなのか、余裕がなくて必死に助ける緑谷出久を見てきて思う。ヒーローが辛い時、誰がヒーローを守ってあげれるのだろうか?そんな心情によってか、今彼女はこうしているのかもしれない。

 

麗日「デク君落ち着け!!」

 

緑谷「止めっ、、、られない!」

 

麗日(デク君の意思じゃあない!)「心操君!洗脳を!!デクくん止めてあげて!!」

 

麗日は心操を見てそう言い放った。心操も必死だった。

 

心操(緑谷に洗脳を!何か!!何を問う、、体育祭でお前に負けた。ワクワクしてた、、あの時とは違う俺を見せてやれるって、、)

 

そんな事を考えながら心操はペルソナコード起動のボタンに触れようとする。

 

心操(また戦えるって!楽しみにしてたんだぜ!)「緑谷ァ!!」

 

だが心操は考えを改めそれから手を離し、緑谷に訴えかける。

 

心操「俺と戦おうぜ!」

 

緑谷「んんんぉお、、、、応!!」

 

ビタァッ!!!

 

その瞬間、緑谷の黒い物の動きが止まる。そして

 

シュンッ!!

 

それが一気に緑谷の右手に収まっていったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

クラーク「それで、、、、あれはOFAの先代個性だと、、」

 

緑谷「うん。」

 

今、クラーク・緑谷・爆豪・オールマイトの4人は会議室にいた。あの後どうなったかというと、緑谷の黒い物が体の中に引いていった時先代の後継者と会話し、物間の作戦と心操の個性に惑わされながらも、先程の黒いもの『黒鞭』を使って緑谷達は勝利を掴み取っていたのだ。その後は実況がミッドナイトに変わったり、麗日がおちょくられたりなどがあった。そしてどうやら心操はほぼ確実にヒーロー科に編入出来るようだ。それはともかく、、、、

 

爆豪「オールマイトは知ってたんか今回のこと。黒い個性ん事。」

 

爆豪はジュースを飲みながらそうオールマイトに問いかけた。オールマイトが言うには初めて聞いた、恐らく師匠も知らないだろうという事だった。

 

クラーク「じゃあ現状は緑谷君が初めてってことですね。何かキッカケらしいことはあったのかい?」

 

オールマイトはクラークの問いを聞き、話をまとめ進行していることに感動していた。

 

緑谷「ううん全く。ただ時は満ちたとだけ言ってた。何か外的な因果関係があるのかも、、、」

 

爆豪「オールフォーワンが関係してんじゃあねぇのか?ワンフォーオール、元々あいつから派生して出来上がったんだろ?複数個性の所持、、、、あいつとおんなじじゃあねぇか。」

 

爆豪が核心をついてきた。どうやらクラークもその考えをしていたようだ。

 

オールマイト「言いたくなかったことを、、取り敢えず、またああならぬようもっとその力を知る必要がある。」

 

 

 

 

 

そして現在、緑谷達は体育館を借り、訓練に励んでいた。中々黒鞭を出せない緑谷に、爆豪は危機感が足りねぇんだと怒鳴っている。

 

緑谷「僕の気持ちに呼応するならあの時僕は、、、今扱える力じゃあない、そう判断した。それでロックがかけられたのかも、、」

 

するとまたいつもの緑谷分析モードに入った。そうなってしまうと爆豪はつまらないと良い帰ってしまった。

 

オールマイト「今日はこのへんにしとくか。大丈夫かい?」

 

緑谷はじっと右手を見つめていた。

 

緑谷(オールフォーワンの力、、、か、)

 

 

 

 

 

その後A組寮

鉄哲「馬鹿野郎!!てめぇ弱音吐いてんじゃあねぇ!」

 

鉄哲が切島の頰を殴り怒鳴っていた。

 

切島「しかし今日俺は確実におまえに上を行かれた。」

 

鉄哲「俺は金属故に熱に耐えられる!!だが!金属故に限界硬度がある!打てば打つほど硬くなるてめぇとは違ってな!俺とおめぇは違う強さがあるんじゃあねぇのか!?」

 

そして鉄哲は切島に手を差し伸べる。

 

切島「鉄哲!!」

 

相変わらず熱い漢達だ。すると寮に帰ってきたクラーク達の前に飯田が駆け込んでくる。

 

飯田「晩御飯はビーフシチューだぞ!」

 

晩御飯を知らせに来てくれたようだ。というかビーフシチュー、、、いいねぇ〜

 

緑谷「やったぁ!B組の人達来てるんだ!」

 

そう!反省や交流を兼ねてB組の何人かが来ていたのだ。勿論一佳もだ。楽しそうに八百万さん達と話している。峰田君は、、、、時計仕掛けのオ○ンジ?

 

轟「緑谷探したぞ。お前も個性二つ持ちだったのか?」

 

すると轟が歩いてきて緑谷に話しかけた。

 

轟「全力でかかってこいっつったお前が力を隠してたのなら、俺は多少ショックなんだが、、、」

 

そう言って少し落ち込んだ轟に緑谷は弁明する。その弁明が上手くいったのか、轟は理解してくれたようだ。

 

クラーク「それより轟君も凄かったじゃあないか!炎をあんなに使えるようになってたなんて!」

 

するとクラークはそう話の話題を変えた。

 

轟「いやまだまだだ。それこそ今の緑谷と変わらねぇよ。だからさ、、、俺はもっと上へ行くよ。」

 

そうして轟はエンデヴァーに何か連絡を返していた。すると

 

八百万「クラークさん!拳藤さんが呼んでますわ!」

 

八百万が大きな声でクラークにそう言った。そちらの方を見るとそこには、笑顔で手を振っている拳藤がいた。

 

クラーク「今行くよ!」

 

クラークはそう言って拳藤の隣に座った。周りは女子の方が多いので少し気まずい。

 

クラーク「それにしても、、、今回はしてやられたな。」

 

クラークはそう言ってコップに注いだ水を飲み干した。すると隣に座っていた拳藤は下を見ながら言う。

 

拳藤「いや、、、八百万には完全にしてやられたけどね、、それに今回勝てたの全部承太郎のお陰だし。私はなぁ、、」

 

そんな拳藤にクラークは何か励ましの言葉を言おうとする。だが

 

八百万「そんなことないですわ拳藤さん!私の考えたプランはほぼ全て完封されましたし、もし今回クラークさんがいなかったら大敗でしたわ。」

 

見事先に言われてしまった。拳藤は『そう?』と言って八百万を見る。八百万はそれに笑顔で頷いた。その後拳藤はクラークの方を見る。

 

クラーク「うん。八百万さんが全部言ってくれたけど、一佳は凄かった!待機所からずっと一佳の事見て聞いてたけど、改めて一佳の統率力とか戦闘技術。咄嗟の判断とか驚かされてばかりだよ。だからもっと自分に自信を持つんだ。」

 

クラークがそこまで言うと拳藤は『そっか!』と言って笑みになった。すると

 

柳「それにしても一佳達上手くいってるよね。うらめしい。」

 

柳さんがそう言った。クラークはこのうらめしいは羨ましいの意味なのかな?と自分の心の中で問いかける。

 

芦戸「本当にぃ〜〜〜!!喧嘩とかも全然しないし普通に憧れすぎるんですけどー」

 

そう言って芦戸も同じようなことを言ってきた。実際1年ヒーロー科で唯一のカップルであり最速。話の種は尽きない物だ。因みに一佳はこう言われ出すと毎回顔を赤くする。勿論今もそうだ。

 

クラーク「そこまで言われると照れるな、、、、でも僕らも喧嘩はするぞ。」

 

クラークがそう言うと周りの女性はえぇ?!と少し驚いた声を上げる。すると柳さんが『あの約束忘れてないよね?』という感じの圧をかけてきた。クラークは焦りながら首を縦に振る。

 

小森「それで、、、2人はどんなことで喧嘩するノコ?」

 

気になった小森はそう問いかける。クラークは『そうだな、、、』と言って少し考えてから言う。

 

クラーク「最近はあまりしてないけど、、、、今までで一番大きかった喧嘩は間違って一佳のプリン食べちゃった時かな。」

 

その場の全員(思ってたより小せぇぇ!嫌いいことだけどもぉ、、)

 

全員が心の中でそう言った。そしてすぐまた違う疑問が現れる。

 

その場の全員(え?間違える、、、、、それほぼ同棲してね?ん?寮で?!)

 

全員がそんな事を考えていると拳藤が口を開いた。

 

拳藤「クラーク!私あの件はまだ完全に許してないからな!風呂上がりの楽しみだったのにぃ!」

 

頬を膨らませて怒るという普段の拳藤からは考えられないような怒り方を見て『あぁ委員長は彼氏相手だとあんな感じなんだなぁ〜』としみじみ思うB組一同だった。

 

クラーク「ごめんよ一佳、、、でも2人の冷蔵庫だったからさ、、つい、、、」

 

クラークがそう言って手を合わせて頭を下げると拳藤はため息をついてから『ウソ。本当はもう全然怒ってないよ!』と言った。それを見ていた周りの人は、、、、

 

周りの人(本当仲ええなぁ、、、、、てか2人の冷蔵庫、、、そういうことだったかぁー)

 

そう思ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからも両組で色々な話で盛り上がっていた。そんな中緑谷は外のテラスに立つ承太郎を見つける。そして承太郎の元に歩き出した。

 

緑谷「承太郎くん。」

 

そして近くに来た時にそう声をかけ、承太郎の隣に立ったのだ。

 

緑谷「余計なお世話かもだけど、承太郎君は皆んなの所にいかないの?」

 

緑谷がそう言うと承太郎は外を眺めながら言う。

 

承太郎「俺は賑やかに馴れ合うのが苦手でな。それにこういうのは柄じゃねぇ。」

 

そう言った承太郎の目は、どこかを眺めているような、少し悲しそうな目だった。だが無理はない。彼は祖父と親友を失い、挙句の果てに友達を置いてこの雄英に編入してきたのだから、、、、

 

緑谷「その、、、承太郎君。後一つだけ聞いていいかな?」

 

緑谷がそう言うと承太郎は緑谷の方を見てから頷いた。そして

 

緑谷「承太郎君は、、、、自分の因縁にケリをつけたんだと思う。それは難しくて、辛くて、くじけそうになる事だと思う。実際僕も、自分の因縁にどう立ち向かっていくか、どう向き合うか、、、、まだはっきりわからないんだ。でも、ただわかる事はある。それはこの因縁は僕がケリをつけなきゃならないって事。だから承太郎君に聞きたい!因縁にケリをつけた今の承太郎君には、、、、何が見えてるのか!」

 

そう熱を込めて言った。すると承太郎は緑谷から目を離しまた外を眺める。そして

 

承太郎「そうだな、、、、未来への希望、自由な明日ってのが見えてるのかもしれねぇ。」

 

承太郎はそう言った。緑谷はそんな承太郎の言葉と、今の立ち姿を見て、どこか安堵していた。感動も覚えていたかもしれない。緑谷は『そっか!』と言って承太郎と同じ外の眺めを見た。すると、そこから段々太陽が昇って来たのだった。




色々と一大発表が多かったmarvel!まさかシークレットウォーズが確定するとは、、、、マジで楽しみ!そしてシーハルクもブラパン2も!


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僕のヴィランアカデミア編
第89話:側近達


今回はほぼ原作と変わりません!キャラは増えますが、、、


超常が起き混乱の後、人々が平和を望み超常との共存を図り始めた頃、異能者の間で一つの思想が流行した。それは、抑圧ではなく解放を、、、、

 

「ご苦労」

 

スーツを着た1人の男が高級車から降り、とあるビルの中に足を踏み入れていく。

 

異能の自由行使は人間としての当然の権利である。四ツ橋は解放主義をまとめ上げ異能解放軍を結成した。自らを現在を壊す物デストロと名乗り、、、法の整備を進める国に対立するも数年の拮抗の末敗北。解放軍は解散されメンバーの多くが捕まり、四ツ橋は獄中での執筆活動の後自決。四ツ橋に子供がいた事は四ツ橋自身も知らなかった。

 

ギィィィィ、、、、

 

すると男はビル内の一つの部屋に入っていく。そこには何人かの男女がいた。

 

「進捗は?」

 

スケプティック「連合に繋がりそうな人間を発見。それと協力者が。」

 

「そうか、、、協力者は後で私の部屋に呼んでくれ。それと早く動け。」

 

スケプティック「ハッ!」

 

その言葉と同時に周りの何人かは各自動き始めた。

 

「彼らは解放軍の敵だ。国が手をこまねいてる以上我々で始末するほか無い。デストロの名においてヴィラン連合の解体を。」

 

そう言った男は目元を暗くし、親指を額に当て人差し指を伸ばす。解放軍のポーズだ。男の名前は四ツ橋力也。あのデストロの息子であり、リ・デストロの名を冠する者。

 

キュリオス「そういえばあなた、、ヒーロー事業に参入するとか?」

 

リ・デストロ「ああ、、、蓄積ならある。解放を求める者は全国に滞在する。」

 

そう、リ・デストロはその思想を持つものに自社のアイテムを渡していたのだ。そしてその者たちは街で暴れ、最近の騒ぎを起こしていたのだ。

 

リ・デストロ「闇市に流しているアイテムの全ては常時監視している。危なくなれば爆破させ跡は残さない。膨大な量の戦闘データが集まってるよ。」

 

その場で席についているのは幹部達、その幹部たちは食事をしながら話していた。

 

スケプティック「商魂たくましいですね。」

 

リ・デストロ「解放活動の推進でもある。」

 

そういうとリ・デストロはミートボールをフォークで刺し口に運ぶ。そしてそれを咀嚼し、飲み込んでから暗い面持ちで口を開く。

 

リ・デストロ「ただ花畑を失ったのは大きいな。彼は強力な人物だったんだが、、、、」

 

そう、幹部である花畑は先のDIO討伐事件により重傷を折った挙句、脅された上とはいえ、大量の人を轢き殺した事から一定期間の留置が行われていたのだ。するとリ・デストロの目元に黒いモヤが現れ出す。

 

スケプティック「落ち着いてリ・デストロ。花畑の後はどうにかします。協力もいる事ですし、、DIOは予想外過ぎました。」

 

するとリ・デストロの目の周りからモヤが消えていった。

 

リ・デストロ「そうだな。」

 

そう言ってまたフォークを持ち食事に手をつけ始める。その時

 

スケプティック「おっと、、、もう着いたそうです。」

 

リ・デストロ「早いな」

 

スケプティック「すぐ動けと、、、貴方の言葉はデストロの言葉です。中々口を割らないようで、、、」

 

すると部屋の前のエレベーターが上ってくる。そして扉が開いた。

 

スケプティック「顧客リストを捜索しましたが見当たらず、本人曰くリストは全て消去したと。」

 

リ・デストロ「手際が良い!」

 

すると扉から二人の男が一人の男をつれてやってくる。

 

スケプティック「ヴィラン連合へのアイテム提供・人材の斡旋。ブローカー義燗が連合の情報を握っているのは間違いありません。」

 

そう、連れてこられた男はボコボコにされた義燗だった。すると義爛は椅子に座らせられる。

 

義燗「へへ、、マジかよ。驚きだ、、、俺にたどり着くたぁ!どんな暇人かと思ったら、、、デトラネットのハゲがお出ましとは!」

 

リ・デストロは義燗に近づき見つめる。

 

義燗「おっちゃんがょお、、、憤ってたぜ。俺が駆け出しん頃から世話んなってるおっちゃんだ。正規の会社が市場荒らしてるってよぉ、、」

 

するとリ・デストロは指を上げ幾ら欲しい?と聞いてくる。だが、、、

 

義燗「商売ってのはよぉ、、面見てやるもんだよ。俺ァ俺が気に入った人間としか取引しねぇ。殴って人引っ張り出すよーな奴ァダメ。連合のこと知ってよーが知らなかろうが俺はあんたに何一つもたらさねぇ。」

 

そう言った義燗は笑みを見せながらリ・デストロを見る。

 

義燗「客売る売人がどこにいるってんだ?金玉から出直して来い!」

 

リ・デストロ「君とは長い付き合いになりそうだ。」

 

リ・デストロは不敵な笑みを浮かべるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約1ヶ月前

とある森の中で凄まじい轟音と揺れが発生していた。そう、戦いが繰り広げられていたのだ。

 

マキア「嘘だ、、、小さすぎる。何故だオールフォーワンあんまりだ、、、なぜ!」

 

そこにはボコボコにされているヴィラン連合とその前で泣いている巨漢の怪物。ギガントマキアがいた。

 

トゥワイス「もうやめませんか、、、?ラウンド2いこか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴィラン連合、死柄木一行はここ数ヶ月停滞していた。それはAFOの投獄、DIOの死。それらが大きな要因だった。そんな中、彼らはAFOの右腕であるドクターの捜索を続けていたのだった。そんな時、、、、

 

マキア「なぜ、、あんまりだ、、主よなぜだァァァ!!?彼は弱すぎる!!」

 

この怪物、ギガントマキアがあらわれたのだ。そして死柄木達は、この怪物に手も足も出なかったのだ。

 

スピナー「何だってんだよこいつは!もーわけがわからない!!」

 

するとマキアの髪の中に一つの人影が見えた。それは鋭い声でマキアに言う。

 

「五月蝿いぞマキア。ガキのように泣き叫ぶんじゃあ無い。」

 

その声の主。恐らく男性の彼がそう言った時、マキアが首からかけていたラジオから声が聞こえ始めた。

 

「困ってるようじゃな、、、死柄木よ」

 

その声と共に、どん詰まりだった死柄木たちの物語は一気に加速していったのだった。

 

死柄木「ドクター、、、」

 

スピナー「ドクター!?探してたっつうドクターか!?」

 

ドクター「お友達も揃っとるようじゃな元気かね?」

 

死柄木「ああ。ただ1秒後にはミンチかも」

 

死柄木がそう言うとマキアは両腕を頭の後ろまで振りかぶる。そして

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!!

 

一気に振り下ろした。地面は割れ大地を変える。あのジャガーノート以上のパワーだ。

 

マキア「受け入れたいのに、、、ダメだAFO。俺にはこいつ、、受け入れられない!」

 

死柄木「何だってんだよ!」

 

死柄木は自分の首を掻きむしる。するとまたラジオからドクターの声が聞こえ始めた。

 

ドクター「そいつはギガントマキア。かつてボディガードとしてオールフォーワンを支えた男じゃ。オールフォーワンが最も信頼する人間の一人。尋常ならざる耐久力を持ち、複数個性所持に改造なしで適応している。オールマイトに勢力を削がれ、敗北を予感したオールフォーワンはそいつを隠した。実に周到!お前を拾って数年後の話よ。自身がどうなろうとも夢を!意思を終わらせぬためじゃ!」

 

荼毘「そんな優しープレゼントには見えねぇんだが気のせいか?」

 

荼毘は炎を出しながらそう問いかける。すると

 

ドクター「良い目じゃ荼毘よその通り!ギガントマキアは忠誠心が強すぎるあまり絶望しておる!かつての主と死柄木の落差に。」

 

荼毘「気に入って貰えるよう頑張ろうってか?」

 

荼毘はドクターの言葉にそう強く言い返しマキアに炎を向けた。

 

ドクター「それは無理じゃよ、今はな。どれ、、、」

 

マキアは炎を意にも介さず迫ってくる。

 

トガ「効いてないですよ荼毘くん!」

 

その時!

 

『マキア、、、』

 

ビタッ!!

 

ラジオからAFOの声が聞こえたのた。マキアはその声に反応し動きを止め、ラジオを掴んだ。そしてまるで猫のようにそのラジオにじゃれついたのだ。

 

ドクター「AFOの録音音声じゃ!これで落ち着いたじゃろう?」

 

死柄木「要らんぞこんなん」

 

死柄木はマキアを見てそう言った。するとその時、マキアの髪の中から先程の男が現れる。

 

「要らん?この期に及んでまだ望めば手に入る。そう思っているのか?」

 

死柄木「あ?」

 

死柄木は顔についている手を取り、そういう男の方を睨んだ。男は奇抜な服を着、体は良く鍛えられていた。その髪はピンク色で、緑色の海苔のようなものがついていた。

 

「黒霧と長くいすぎたな目を覚ませ」

 

死柄木「ドクター、、、なんだよこいつは」

 

死柄木が今にも爆発しそうな声でそう問いかける。ドクターは少し間を置いて話始めた。

 

ドクター「そやつはDIO様からの贈り物じゃ死柄木。そしてもう一人のボディガード、ディアボロじゃ。」

 

ドッドドドドドド!!!!

 

その男からはどこかDIOやAFOのような圧を感じ取れた。そして隣には赤色のヴィジョンがうっすらと見える。どうやらスタンド型個性のようだ。

 

コンプレス「ケッ!こんな細ぇ奴がコイツと並ぶ奴だって?」

 

コンプレスはマキアを指差しながらそう言った。すると

 

ドクター「並んでなどおらん。」

 

ドクターはそう言い放った。予想通りの返答が来てコンプレスはやはりな!みたいな顔をする。だが!

 

ドクター「ディアボロの方が有能じゃよ。」

 

ドクターの発言は驚きのものだった。その場の皆が理解できていない。

 

荼毘「こいつがあんな破壊力持ってるってのか?」

 

ドクター「破壊力、パワー。それだけで有能かどうかが決まれば楽なもんじゃ」

 

顔は見えないがまるでバカにされたような感覚だった。すると

 

ドクター「まぁとにかく、、フム。少々待っとれ。よいせ、、」

 

そしてドクターの声が聞こえなくなった。

 

トガ「何でしょ、、」

 

トゥワイス「要領を得ねぇじじいだぶっ、、オエ、、」

 

トガ「仁くんゲップ汚いのでやめてくだウプッ」

 

ドプッ!!

 

するとトガ達の口の中から急に黒いものが溢れ出す。そう、AFOが神野で使っていた転送個性だ。

 

ドクター「さてと少し話そうか」

 

その瞬間、崩壊した土地にいるのはかがみ込むマキアと立ち尽くすディアボロだけになった。一方死柄木達は培養カプセルに入った大量の脳無が並ぶ場所に転送されていて、その奥には座る一人の老人がいたのだった。そう、ドクターだ。

 

荼毘「脳無?これまでのと少し違う。」

 

荼毘は周りの脳無を見ながらそういった。すると突然、ドクターは後ろを向き大きな声で話出した。

 

ドクター「ほほうわかるのか差異が!ほほうほほうやはり良い目を持っとるよ。そうじゃ違うんじゃこの子らは!中位下位とは違うんじゃよ〜!!」

 

その男の声はどんどんヒートアップしていく。

 

ドクター「ハイエンドじゃよ!よりマスターピースに近づいたスーパー脳無じゃ!凄いじゃろうこれまでとは違うんじゃよ!」

 

すると死柄木が口を開く。

 

死柄木「ドクター。俺も頼みがあって探してた。ある弾を複製して欲しい。」

 

ドクター「髪が伸びたな死柄木よ!お父さんたちは元気かね?」

 

話を軽く逸らされる。死柄木は『ああ』と一言だけ返事した。すると

 

コンプレス「あれがドクター?逆光で見えねぇ」

 

コンプレスがそういって前に足を踏み出した。少し出てドクターの顔を見ようとしたのだ。その瞬間!

 

ドクター「来るな!!」

 

ドクターは唐突に大きな声を上げて叫び、後ろの闇の中へ消えていった。

 

ドクター「ほっほすまんな。不用意に近づくないいな?近寄るときはいつ何時もワシからじゃ」

 

その時その暗闇からドクターとは違う声が聞こえてくる。

 

「そう怒鳴るんじゃあない。君の能無しを使ってくれる者達じゃあないか」

 

ドクター「貴様は黙ってろいルーサー!!わしの子達は脳無じゃが能無しじゃあ決してないぞ!」

 

そう、もう一人の男はルーサーだった。そして少しするとドクターとルーサーが闇の方から歩いて出てきた。

 

ドクター「死柄木以外は初めましてかな?どこかで会っているかもな。ギガントマキア・ディアボロ同様AFOの側近。氏子達磨じゃ。今適当につけた名じゃが。」

 

レックス「そして私はレックスルーサー。しっかりと対面したのは死柄木のみだな。AFOの側近と言うよりは協力者だ。」

 

すると驚きの声が上がる。

 

荼毘「おいおいレックスルーサーって、、、」

 

コンプレス「あのレックスコープのか?!死柄木が言ってたレックスってマジモンのレックスだったのか、、、、」

 

そう、レックスルーサーは武器、サポートアイテムの大手、スタークインダストリーズと並ぶ企業の社長だった。実に有名な人物である彼の顔を見て、驚きを隠せなかったのだ。

 

ドクター「まぁこいつの話はよしとしてだ死柄木。招いてやったのはAFOに免じての譲歩ゆえじゃ、ワシの命も技術もこの子らも全ては偉大なるAFOに捧げたもの。お前は今までそのおこぼれにすがっていたに過ぎない。」

 

レックス「私達は何も君を嫌ってるわけじゃあないんだ。私達の為さ、全てを捧げるに値するか見極めたくてね。」

 

するとドクターが椅子から顔を出してこちらを見てきた。

 

ドクター「何も為していない二十歳そこらの社会の塵がワシらに何を見せてくれるんじゃ?死柄木弔。」

 

そう言われた死柄木はゆっくりと口を開いた。

 

死柄木「俺は先生とDIO様。そしてあんたに会う以前のことをよく覚えていない。」

 

ドクター「あぁ、よく知ってるよ。」

 

すると死柄木はポケットを漁り一つの手を取り出す。

 

死柄木「なのにだ。皆んなを身につけると怒りが沸々湧いてくる。考えてたんだずっと、あの日からずっと、、、」

 

死柄木は初めてAFOとDIOに会った時の事を思い出す。二人は優しい声で語りかけ、手を差し伸ばしてくる。

 

死柄木「ちゃんと覚えてんのは先生に抱えられてから。それまで俺はカラッポだった。」

 

スピナーは何とも言えない顔で『死柄木、、、』と口にする。その時だった。死柄木はとてつもない頭痛と共に記憶のフラッシュバックを経験し、、、、

 

オエエエエエエエエ!!!

 

たまらず嘔吐したのだ。脳裏に蘇ったのは断片的な映像と正体不明の吐き気を催す程の苛立ちだった。その記憶の中でドクターと先生が話している。そして死柄木は家族の手を抱えていた。

 

死柄木「皆んなを身につけると不思議なんだ、胸がムカムカして吐きそうなのに心がどこか落ち着くんだ。不思議だよな!」

 

周りの者も黙って聞いている。トガは頭に?を浮かべているが、、、

 

死柄木「俺の中には断片的な映像しかないのに、なのに俺の心には鉛の魂が沈んでてそこから怒りが無尽蔵に噴き出してくる!全然スッキリしないんだ。ヒーロー社会が崩壊しても裏の支配者になったとしても、この鉛が消えることはない。」

 

ガヤガヤと賑わう社会。笑い合う人、行き交う言葉。裏や表。社会の構成。政治圧政圧力。恋愛犯罪殺人強姦。

 

死柄木「俺はきっと全部嫌いなんだ。息づく全てが俺を苛つかせる。じゃあもう怖そう。一旦全部。」

 

死柄木は邪悪な笑みを浮かべた。

 

死柄木「あんたらは世にも美しい地平線を見られるよ。だから手を貸せ。地獄から天国まで見せてやる」

 

死柄木がそう言った瞬間、ドクターは高らかに笑った。レックスも笑みを浮かべている。

 

レックス「真顔で何を言うかと思ったらまるで子供の絵空事だな。」

 

するとドクターは身を乗り出して言う。

 

ドクター「良いじゃろう力を貸そう死柄木弔!!やってみろ!!ヴィランとは戯言を実践する者のことじゃ!!」

 

コンプレスはチョロ、と少し拍子抜けする。するとトガが話出した。

 

トガ「弔くん物騒なこと考えてたのですねぇ、、ねぇ私の好きなものまで消しちゃうの?」

 

死柄木「仲間の望みは別腹さ。好きに生きてろ。」

 

トガ「やった!」

 

するとまたドクターが笑い出す。

 

ドクター「思っていたよりトんだのう死柄木よ!!」

 

死柄木「てめぇふっかけたな」

 

その時、ドクターは一気に真剣な顔になり語り始める。

 

ドクター「どう成長したのか経過を見たかった!元より協力してやるつもりじゃったよこの子らもその一つ!そしてお前の為に研究も整えておる」

 

死柄木に衝撃走る!

 

ドクター「ただし!後者はまだ渡せない。お前達は弱い!これは事実!最低限の核は身につけてもらう。」

 

レックス「あれは純白。あいつは堅物。私たちと違って心の底からお前を認めていない。ギガントマキア、ディアボロ。あれを屈服させてみろ。」

 

ドクター「その時お前に全てを捧げよう!欲しければその手で掴むことだ。」

 

そこまで言われると死柄木は笑みを見せた。

 

死柄木「ああ、まったく長いチュートリアルだったぜ!」

 

その時、荼毘は手伝わないと豪語した。トガは『炎が効かないから拗ねてるのです』と言ったが喋るなと言われている。だが

 

荼毘「良い仲間ができそうなんだよ、そっちに時間を使いたい。」

 

どうやら目論見があるそうだ。

 

荼毘「リーダーの心中なんざ知ったこっちゃねぇ、俺は俺の為に動く。いいだろ?」

 

死柄木「紹介楽しみに待ってるよ」

 

するとドクターは荼毘に提案をし出した。どうやらハイエンドのテストの協力をしてほしいようだ。

 

死柄木「そんじゃ早速戻してくれよ、依然やる気が湧いてきた。」

 

ドクター「これから先ワシとの連絡はコレを使え!」

 

ドクターは何かを全員に回した。そこには小型の丸いマイクがあった。するとドクターは犬の脳無を抱き抱える。そして

 

ドクター「さぁジョンちゃん。彼らをギガントマキアの元へ」

 

 

 

 

 

死柄木「よう、未来の王様がご帰還だ!」

 

マキア「王とは畏怖され求められる者。強い者だ」

 

ディアボロ「その器が貴様にあるのか?」

 

死柄木は笑みを見せ、マキアとディアボロは死柄木を睨んだ。長くなったがVSギガントマキア。これが死柄木たちの現状、そしてここからが本題だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12月中旬

ボゴボゴ!ドッ!!!

 

マキア「弱い!!」

 

その瞬間死柄木は、否!死柄木の泥人形は捕まれ崩れてしまった。

 

トゥワイス「浮いてりゃ」

 

するとトゥワイスは背後から武器を展開してコンプレスと死柄木もジャンプして迫る。

 

コンプレス「隙しかねぇ!!!」

 

マキア「弱い」

 

その瞬間周りに衝撃が走り、迫っていた者がぶっ飛ばされる。

 

トガ「未来の王様がピンチです!」

 

スピナー「いつもの事だ」

 

二人は完全な私服だった。ドクターの全面協力を得る条件としてギガントマキアなる大男を従え、ディアボロを納得させねばならない。あれから約1ヶ月半超、ギガントマキアとディアボロは依然死柄木を認めていなかった。48時間と44分の間マキアは一切休む事なく攻撃を続ける。その後約3時間の睡眠を取ると、再び攻撃を始める。戦闘時は体が大きくなり、耳や鼻がよくどこにいてもバレてしまう。寝込みを襲っても反応して襲われる。これが約1ヶ月半超。死柄木はろくに寝ていなかった。巨獣に命を握られながら何故だが死柄木は笑っている。一方スピナー達はギガントマキアの標的はあくまで主の後継である為、離脱しても深追いされなかったのだ。よって交代で休憩をとりながら巨獣制服に勤しんでいるというのが連合の状況だった。

 

ディアボロ「・・・・・」

 

ディアボロは動かない。ただマキアの戦いを見ているだけだ。金の方はドクターから一度最低限の支援を受けたが、全面協力はやはりまだ受けられない。その僅かな金でトガはダッフルコートを買っていた。

 

トガ「ぬくい。寒いと動きが鈍るんです」

 

トガはスピナーの方を見てそう言う。

 

トガ「Aラインがカァイイのが好きなのです!」

 

スピナー「お前ステインが好きで来たんだよな。連合には最早ステインの影もない。何故ここにいる?」

 

スピナーはふと疑問に思ったことをトガに聞いた。するとトガは狂気の混じった笑みを浮かべ言った。

 

トガ「ステ様も好き、出久くんも好き!お茶子ちゃんも好き!私はたくさん好きになれるといいのです!」

 

スピナー「自由だな」

 

そう言ったスピナーはマスクを目に装着したのだった。




ヴィランアカデミア編はキャラは増える予定なんですが話自体はほぼ変わらない予定だったり、、、それでは!


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第90話:狂気

今回ほぼ原作と変わりません!連合メンバーの過去も変更入れてこうか考えてますが、一応出来る限りは変えないつもりです。それでは!


現在、死柄木達は愛知県・泥花市に来ていた。目の前には大量の人々。その全員が異能解放軍だった。何故このような状況になったのか?それは数時間前に遡る。死柄木達の元に一本の電話がかかってきたのが始まりだ。電話相手はリ・デストロ。電話の内容はヴィラン連合への宣戦布告。そしてその宣戦布告の為、解放軍は義爛を人質に取っていたのだ。そして再び現在、、、、、

 

キュリオス「遠路はるばるようこそお越しくださいました。異能解放軍再臨際、、、、開始よ!」

 

キュリオスがそう言い放った瞬間、周りから一気に人が溢れ出て来た。それぞれが個性を使って攻めてくる。

 

トゥワイス「義燗はどこだ!」

 

キュリオス「ブローカーなら最高指導者と共にあそこで待ってるわ。」

 

そう言ってキュリオスは後ろの塔を指さした。

 

トゥワイス「来たら返すっつったろーがよ前チョロが!」

 

死柄木はキュリオスを見て『中ボスか、、、』と心の中で思う。すると死柄木に向かってくるものがいた。だが、、、、

 

死柄木「とりあえずタワーへ」

 

そう言った瞬間迫って来ていた者たちは崩壊させられた。

 

トガ「そういうことなら得意です!」

 

そしてトガは一気に前に飛び出る。その時!!

 

BOM!!!!!

 

トガの足元が爆発したのだ。そう、地面が爆発したのだ。

 

キュリオス「連続失血死事件その犯人!渡我被身子ちゃんね。女子高校生は何故狂気に至ったか」

 

そう言うキュリオスはまるで手でフレームを作るようにしてトガを見る。

 

キュリオス「生前に語られていた衝撃のインタビュー。受けてくださる?」

 

トガ「え〜〜〜〜や!」

 

そびえ立つ塔

リ・デストロ「泥花は良い街だよ、山間部で外からのルートは限られてる。のどかな自然に囲まれ喧騒からは程遠い。隠れるならこういう街を選ぶといい。」

 

すると隣で縛られている義燗が話出す。

 

義燗「あんたら2つミスった。まず1つ、こんなおっさんヒロイン役にしても誰も楽しかねぇ。2つ、奴らが怪人脳無を繰り出しゃこんな街一コロだ。」

 

義爛がそう言い終えたと同時に、リ・デストロは指を三つ立てて話出す。

 

リ・デストロ「彼らは脳無を出せない。理由は3つだ。なんと君より多い」

 

そしてリ・デストロはそれについて語り出した。一つは脳無が神野以降噂の存在になったこと、二つは一つめに反し現れたハイエンドが排出した白脳無、常人と大差なかった事、三つは黒の回収だ。それ以外いないことが伺える。

 

リ・デストロ「これらを総括すると脳無とは彼らのパトロン。AFOからの支援物資であり彼らにはもう自由に使える弾がないと考えられる。脳無の使えぬヴィラン連合など一介のサークルでしかない!」

 

リ・デストロはさっき言われた事をそのまま返した。そしてもう一つ、と指をあげる。

 

リ・デストロ「もし脳無が出せたとしても、、、、」

 

ドドドドドドドドドドドド!!!!

 

その部屋には他にも3人の男女が座っていた。

 

リ・デストロ「今の私達には敵ではない。」

 

ドッゴォォォォォォォン!!ボッゴォォォォォォン!!!

 

スピナー「一人一人が強ぇ!!」

 

スピナーは刀を掴まれその上から来る攻撃を避ける。周りでも全員がそれぞれ戦っていた。

 

キュリオス「潜伏解放戦士たちは日々訓練を積んできたの。肉体を、心を打ち続けて来た。より人らしく生きる為に。」

 

するとキュリオス達はトガを包囲し、だんだん近寄っていく。

 

キュリオス「だから迷惑なのよ後発の、、大義もないあなた達が取り沙汰される現状。トガヒミコ、インタビューは嫌いなようね、でもごめんなさい。ネタへの遠慮なんて一年目で捨てちゃった。トガヒミコ、あなた今から丸裸よ。ヴィラン連合に興味は皆無、でもあなたは別よ!少女の凶行とその理由!とても良い記事になりそう。現役だった頃の血が疼いちゃう」

 

その時だった!

 

ザグッ!!

 

キュリオスの隣に立っていた男性の首にナイフが突き刺さる。キュリオスはすぐさま後ろを振り向くが、、

 

キュリオス(いない、、、これね、この子が捕まらないワケ。どこに、、)

 

その瞬間キュリオスの上にトガがナイフを構えて現れた。だが、後ろにいた全員がトガに攻撃を仕掛けぶっ飛ばした。

 

キュリオス(人を殺める事に一切の躊躇なし!気になるわぁ一体どうして)「一体どんな人生を歩んできたのかしら!!?」

 

トガは飛ばされて後ろの飲食店のガラス扉を突き破る。するとトガの足元が光出した。

 

キュリオス「ああ!そこ!気をつけて!」

 

BOOOOM!!!!!!

 

その瞬間、店の内部が爆発した。

 

キュリオス「戦士達に慈悲はないの。延命したければ受けてくださいインタビュー。」

 

店の中から、店の外からトガに迫る戦士達。するとトガはジャンプして複数のシリンジを伸ばし、マスクをつけた。

 

キュリオス「シリンジ!血を摂取し変身する異能!なるほどそうやって!しかも、、複数人からの摂取でこちらに候補を絞らせない!」

 

段々と血が管を昇っていく。

 

キュリオス「身のこなしもさることながら只の殺人犯だけでは説明のつかない生存スキルですよね!どういった経緯で身につけたのでしょうか!!?」

 

BOOOOM!!!!!!!

 

その時トガの体の内部で爆発が起きた。そう、血が爆発したのだ。

 

キュリオス「変身して潜り込もうなんて考えちゃあダメ!あなたにお話伺う為にこっちも対策してるから!自信が起爆装置になる事も厭わぬ戦士があなた達を異能で追い詰めますけど、こういった今の状況いかが思われますか?」

 

ドッ!

 

トガに何人もの戦士が向かっていく。

 

キュリオス「渡我家長女8月7日生まれ17歳!中学卒業式出席後失踪!ご両親への突撃取材はご覧になられましたか!?中学の同級生にインタビューした映像は!?皆んな言ってましたよ!とても明るく聞き分けの良い子だったと!だからこそ何故!!何故あんなことを!何故普通の暮らしを捨てたのか、、、私は知っています。あなたの苦しみ!」

 

ドドドドドド!!!!

 

トガは一斉攻撃を受ける。地雷にも引っかかる。

 

キュリオス「あなた自身の口から聞かせて頂けますか!!」

 

キュリオスは現役時代リ・デストロに取材をしなさいと、顔を見て世論を誘導する記事には必ず人の心が宿っていると言われたのを思い出す。

 

キュリオス(あなたの心で世論を揺らす!全ては解放軍の為!!)「何故あなたは狂気に至ったか!!!」

 

ゾワッ!

 

その瞬間キュリオスを悪寒が襲う。

 

トガ「普通の暮らしってなんですか?」

 

キュリオス(なんて表情、、、まるで人形、、)「やっと答えてくれましたね」

 

キュリオスは冷や汗をかく。

 

トガ「解放軍さんとっても素敵な世界つくろうとしてるので、、、私貴方達好きですよ。」

 

トガの頭には中学の頃の記憶が蘇る。

 

トガ「私も普通に生きるのです」

 

トガは大きく口を開いて悍ましい笑みを見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数年前

キャスター「同級生を切りつけ重症を負わせた中学生、現在も逃走中捜査が続いています。」

 

近所の人「斎藤くん皆んなから人気があって、、、」

 

隣人「○○さんいつもニコニコしてて人当たりも良くて今でも信じられないです」

 

同級生「私見ちゃって○○さん、、、斎藤くんの血を、、傷口にストローを差して、、慌惚というか、、あまりに悍ましい顔をしてて、、」

 

トガは涙を流しながら狂気の顔で血を吸っていた。ボロボロになったインターホン。

 

母「私達が悪いんです。もう、、、償い切れないです。頑張ったけど駄目だったんです。あの子は、、、悪魔の子なんです。」

 

ある日、トガは父と母の前にある物を手に乗せて持ってきた。それは死んでしまった小鳥だった。

 

トガ「小鳥さんカァイイねぇカァイイねぇ」

 

彼女はそう言っていた。

 

 

 

 

 

現在

キュリオス「普通に生きる、興味深い言葉です。それが貴方の素の顔、、まさに狂気!やはり私の勘は衰えてなかった!あなたは超人社会の闇を体現する者。」

 

するとトガは地面に倒れる。

 

キュリオス「体の体内共にボロボロ、カワイソウに。」

 

するとキュリオスはトガに近づいていく。

 

キュリオス「異能の抑圧によって自分を殺した不幸な少女。それがあなたなんでしょ?渡我被身子。」

 

キュリオスは腰を下ろしトガの顔に触れる。

 

キュリオス「個性カウンセリング。自他理解の歪みを矯正し社会性の擦り合わせを施すプログラム。もちろん完璧なプログラムではないし個人差より強く感じてしまうという問題を抱えています。血を飲み変身する。生まれつき持つその異能によってあなたは血に強い興味を惹かれるようになった。」

 

小さきトガは殺したスズメを八重歯で噛み血を吸っていた。

 

キュリオス「しかし真の不幸は憧れという誰しもが抱く普通の感情。血と憧れ、噛み合ってしまった2つの要素は到底社会に受けいられるモノではなかった。だからあなたはフタをした。自信を抑圧し仮面を作った。」

 

親からは怒られ、その笑い方を止めろと言われ、不気味な顔だと、まるで異常者だと。

 

トガ「うるさいなぁ!」

 

トガはナイフを持って一気に迫る。するとキュリオスは右手をあげ、武器を展開した。

 

キュリオス(デトラネット社謹製チェインリング!キュリオスバング!!)

 

BOOOOM!!!!!!!

 

それで殴った瞬間トガの顔が爆発した。そして顔が焼け焦げる。

 

キュリオス「あなたの普通と解放軍の目的に差異はありません。なればこそ、あなたは解放軍の正しさを立証する人柱となれるのです。死して悲劇を確立しましょう。」

 

トガは倒れ伏しキュリオスはその首元に手をやる。

 

キュリオス「あなたの人生は現代の聖典として語られるでしょう。」

 

キュリオスは邪悪な目でトガを見る。

 

キュリオス「私の推測間違っていたらご指摘を、あなたの口からお聞かせください。でなければこのインタビューは完成しません。」

 

トガ「や!!」

 

するとトガは一気に飛び上がり逃げ始めた。

 

キュリオス「逃げられないよ自分達から来たんでしょ!」

 

トガの顔は血だらけで爛れていた。するとトガは腰につけた物を開ける。

 

トガ(嫌な人!私はちっとも不幸じゃあない!嬉しい時にはニッコリ笑うの、あなた達が好きな人にキスするように、私は好きな人の血を啜るの!)

 

トガは攻撃を喰らいながらも逃げる。そしてお茶子の顔になる。

 

トガ(私は不幸なんかじゃあないの)

 

キュリオス「変身!なるほど血のストック!やだ泣かせないで!!知ってるわ!あなたの異能は外見だけしか変わらない。せめて最後は可愛らしく、、、あぁカワイソウ!」

 

トガは地面に倒れ伏す。キュリオスはトガに歩み寄っていった。

 

トガ(あの時余ったわずかな血。出久くんからとっても信頼されてるお茶子ちゃん。いいなあいいなぁ、、私も好きな人に近づきたいよ、、)

 

キュリオス「あなたの言葉を下さいよ!」

 

トガ「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」(私もあなたみたいに!!)

 

トガは泣き叫ぶ。キュリオスはあの装備を構え、トガに向ける。

 

BOOOOM!!!!!

 

その時だった。異変が起きる!

 

キュリオス「え?あれ?」

 

キュリオスが浮き始めたのだ。トガは血を吐きながらも町人に触れていく。

 

トガ(警察・ヒーローに追われる毎日。否が応にも周囲の挙動に過敏になった。女子高生のフリすると世間はちょっぴり易しくなった。捕まらないように!捕まらないように!捕まらないように!)

 

そしてその場の全員に触れていったのだ。そして全員が浮かび上がる。

 

トガ「お茶子ちゃんの個性が使える、、、、」

 

その時トガは吐血して顔の半分が元に戻っていく。

 

キュリオス「何で、、、彼女の個性届けでは確かに外見だけと、、まさか!今伸ばしたとでも!?死への恐怖が異能を!!」

 

トガ「ううん。私は恋して生きて普通に死ぬの。」(見てたよお茶子ちゃんの個性の使い方)

 

するとトガは両手の指を合わせようとする。

 

トガ「私はもっと好きになる」

 

そして指と指が合わさった。その瞬間落下が始まる。

 

キュリオス「とっても素敵な見出し、、最高の記事にn」

 

バシャァァァァァァァァァン!!!!

 

そして浮かされたものが一気に地面に落下し、地面に激突したのだ。

 

トガ「フフ、、ボロボロ負担が大っきい。」(出久くんみたい)

 

トガは壁にもたれ掛かりながら路地裏の方に歩いていく。

 

トガ「大きいおじさんのためにも殺さない方が良かったけど、、、仕方ないよね、、だって、気に入らないのは壊すんだもんね、、」

 

そしてトガはある家の物置の中で倒れる。

 

トガ(力が入らない、、手が上がらない、、血が抜けてく、色が消えてく、こういう感覚だったのね、、また近づくね!)

 

するとトガは体を縮こめた。一方、トガのいる場所とは違う狭い道。

 

キュリオス「はぁはぁ、、、」

 

さっき落としたキュリオスがまだ生きていてそこにいたのだ。他の戦士がキュリオスを助けようと下敷きになり、辛くも生き延びたのだ。が右足は折れ左手は潰れている。

 

キュリオス(ふざけてる、、、でも良い記事が出来る!、、、一旦退避して、、)

 

キュリオスが逃げ込んだ道は細く入り組んだ路地裏だった。しかもその場には監視カメラがなかったのだ。だが解放軍とヴィラン連合以外はいない筈の場所に男はいた。

 

「危ないね。君を落としていたなんて、今街が騒がしいが、、、、見つからなくてよかった。」

 

そこには1人の男がいた。金髪で紫色のスーツを着た男だ。

 

キュリオス「あなた、、」

 

キュリオスは声を掛けた。これが不味かった。そして目の前の男が手に持っている物を見てしまったのだ。

 

キュリオス「手、、、?!」

 

そう、男は手を拾い上げていたのだ。理解が追いつかない。すると

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ、、、、、

 

その手がまるで燃えた紙のように消えたのだ。やはり理解できない。すると男は口を開く。

 

「見てしまったか、、、、、」

 

その時キュリオスにさっきのトガの時以上の悪寒が襲う。こいつは不味い!全ての細胞がそう言っていた!

 

キュリオス「あ、、、あ、、」

 

キュリオスは喋れなくなっていた。そして体も動かない。それは圧倒的な恐怖からだった。すると男が近寄り手を握り出す。

 

「綺麗な手をしているね。私は吉良吉影。君の名前は?」

 

男は急にそう名乗り、そんな意味不明な事を言い出した。そして手を前に出す。

 

吉良「爪、、、伸びているだろう?こんなに伸びている。自分の爪を伸びるのを止められる人間がいるだろうか?」

 

その男の爪はたしかに伸びていた。すると男は指を己の顔の方に持っていく。

 

吉良「いない。誰も爪を伸びるのを止めることが出来ないように、もって生まれた性というものは誰も抑えることが出来ない。君の名前は、、と聞いたんだがねぇ、、」

 

キュリオスは震える口で言う。

 

キュリオス「何を、、言ってるの?あなた、、、何者?解放軍じゃあ、、」

 

その時!

 

吉良「質問を質問で返すなッ!疑問文には疑問文で答えろと学校で習ったのかッ!

 

男はそう言ってキュリオスの額を指で押す。キュリオスは余りの恐怖に失禁しながら名前を叫んだ。

 

キュリオス「気月置歳!!気月置歳ですぅ!!」

 

すると男は笑みを浮かべる。そして

 

吉良「置歳さん。良い名じゃあないか。それじゃあ」

 

キュリオス「え?」

 

その時男の横に猫のようなヴィジョンが現れる。そして

 

カチッ!

 

ボォォォォォォォォォォォン!!

 

そのヴィジョンが指を下ろした瞬間キュリオスは手だけ残して爆散したのだ。

 

吉良「解放軍を殺すのは少し気に病まれるが、、、仕方がない。じゃあ行こうか置歳さん。」

 

そう言って男は手だけを持って消えていったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塔内

リ・デストロ「トガヒミコの世界には他者がいない。そんな彼女を異常だヴィランだと人は言う。彼女がそうなったのは誰の所為だ。おかしな話だよ、いつまでも古い型に当て嵌めて型ズレした者を排斥するんだ。人には最早型などないのに!キュリオスは彼女を通して伝えたかったのだ!真実を!」

 

すると後ろのエレベーターからスケプティックが現れる。

 

スケプティック「前線に出なくても良かったのにキュリオスは貴重な存在だ。」

 

リ・デストロ「キュリオスだけではない、、戦士一人一人が未来を想いその身を投げ打っている。人は斯くも尊い」

 

リ・デストロは涙を流していた。それは仲間たちへの追悼だった。因みにキュリオスはトガに落とされて死んだと思われている。

 

スケプティック「まぁキュリオスの映像は使えませんね。主旨にそぐわない。どのみちトガは、、、悲劇のヒロイン枠なんで使わないんですが、、」

 

パソコンを閉じてそう言う。すると義爛は映像?と疑問を浮かべた。

 

スケプティック「なんだ?わからないのか?それは質問か教えて欲しいのか?ならなぜどういう事ですか?まで言い切らない?プライドか?」

 

スケプティックは義爛に詰め寄りネチネチと言い出す。

 

スケプティック「お前は1と聞いたら1ぃ?とオウム返しするタイプだ。連想ができない、想像がつかない、ニューロンが繋がってないんだ。1から10まで言われなきゃ把握できないくせに楽しようとするな。町中の監視カメラが戦いを録画している。ヒーロー不在の町をヴィランの魔の手から守る市民など、いくらでも使い方が想像できるだろう!」

 

スケプティックはそう言って義爛から離れる。義爛はつい教えてくれるんかい!とツッコミを入れた。

 

義爛「本気で変わると思ってるのか?お前ら狂ってるよ」

 

リ・デストロ「我々以外が狂っているのだ、君はやはり少し想像が足りないようだ。」

 

リ・デストロは目あたりに指を置いてそう言った。

 

リ・デストロ「本気でなければ人の心など動かせないのだよ。」




吉良吉影登場です!といっても吉良さんはこれから本編に登場しません!スピンオフのヒーローライジング時のB組サイドで登場します!
それと最近思い出したのが自分の作品内ではマグネ生きてましたね笑
折角生かしたのに忘れてました、、、次回からは登場させます!(一応喋ってないだけでマグネずっといたということで、、、、)


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第91話:All It TaKes Is One Bad Day

ジョーカー「狂気に生きる正気な人間を減らすには一日の悪い日で十分」
↑原作と同じ今回のタイトルの言葉です。これを選ぶとは堀越先生が本当にアメコミ好きなのがよくわかる。


連合は必死に解放軍と戦っていた。倒しても倒しても湧いてくるからだ。そして

 

ウワァァァァ!!!!!

 

人の波が死柄木に向かっていく。

 

死柄木(眠いとアレだな、動いてないモンが動いて見えたり聞こえない音が聞こえたり、不必要な情報が押し寄せてくる感覚。体がバグってるのがよくわかる。)

 

すると死柄木の頭にフラッシュバックが訪れた。そこには1人の少女がいて『秘密だよ』と死柄木に言う。そして見せられたのは一枚の写真。祖母(志村奈々)が映った写真だ。

 

死柄木(何だっけ?記憶に無いのに感情だけは覚えてる。この時胸のすく思いがしたんだ。あぁなんだっけ?見せるなら全部見せてくれよ、、まるで壊れたレコーダーだ。あぁもう、、最高に気分が悪い)

 

ダッ!!

 

すると死柄木は華麗な動きで塀に手で倒立し、そして

 

ボロッ!!

 

塀の上を走って触れてゆきその波を消滅させる。その時スピナーはある事が気になった。

 

スピナー(見違いか?今、、、触れてない人間まで崩壊が伝播してなかったか!?)「死柄木、、お前、、、」

 

死柄木はその場で再び嘔吐し、口からはそれが垂れていた。その時の死柄木はどこか笑みを浮かべているように見えた。

 

荼毘「リーダーがやってんなら俺もいいよな?元より殺さず温存なんざ向いて、、」

 

その瞬間荼毘の背後に何かが飛びかかる。荼毘はそれを避け、後ろを振り向く。するとそこには大きな氷の手をした者がいた。

 

荼毘「氷、、、氷ね。俺もちょっとは強くなったかな、わかるようになってきた。強いだろおまえ」

 

するとその氷の者と目が合う。暗くて顔までは見えないが光っている目はよく見えた。

 

外典「蒼炎の使い手荼毘。連合で唯一広域攻撃可能!何故すぐに炎を出さない、、、」

 

するとその男、外典は氷を柱のようにして体を浮かび上がらせた。

 

外典「何かを待っているのか?はたまた異能に問題アリか?」

 

荼毘は舌打ちをして両手を上げる。

 

荼毘「おいおいどうやら知らねぇな!?仕方ねぇ教えてやるよ特別だぜ?氷は溶けちまう!」

 

ボォォォォォォォォォォォ!!!ギュン!!

 

炎を放出するが外典は空中で氷を解除し回転する。

 

外典「そうか、それは大変だ。」

 

すると外典の背後にあるコンビニのアイスブロックが動き始める。そして!

 

外典「知らないようだから教えてあげるよ。僕は氷を操る。」

 

町中の氷が外典の元に集まっていったのだ。そしてそれは大きな龍のようになったのだ。

 

外典「ずっと異能を鍛えてきた。学校も行かず、ヒーローなんかよりもずっと長く、最高指導者が僕を強くしてくれた。」

 

荼毘「素敵な人生歩んだな!可哀想に!」

 

そして荼毘は炎を右手から放出させた。

 

外典「生半可な炎で氷が溶けると思うなよ。」

 

そして巨大な炎と氷が衝突する。とてつもない突風が吹き上がった。

 

コンプレス「荼毘!加減を考えろ!」

 

マグネ「皆んなバラけちゃったわ!荼毘はそこ、死柄木とスピナーは一緒だった!トガちゃんは先走って行方不明、、、トゥワイスわ?!彼さっきまでいたのに!」

 

その時トゥワイスはある家の物置の前にいた。

 

トゥワイス「嘘だろ事実さ、、、どこに行っちまったんだって、心配したんだへっちゃらだよ。あああ畜生!!なんてこった!」

 

トゥワイスは頭を抱える。そう、その物置はあの物置。トガが倒れている場所だ。

 

トゥワイス「トガちゃん嘘だろ嘘だろ!」

 

トゥワイスはトガを抱える。

 

トゥワイス「本当だ!人肌がこんな冷たくなるなんて!畜生何でこんなに熱いんだ!黙ってろよ!黙ってられねぇだろうが!血だらけなんだぞ!」

 

トゥワイスは広いところにトガを横たわらせる。

 

トゥワイス「息は!?まだある!ないね!顔がグチャグチャだ敵の血か!?君の血だ!拭いてあげなきゃ憶えてるかい!?忘れたな」

 

トゥワイスの手にはハンカチがあった。

 

トゥワイス「君がくれたハンカチだ!諦めようこの子はもう死ぬ。だめだ生きてくれ、君は、、連合の皆は俺の居場所なんだ!!」

 

トゥワイスは涙を流してトガに抱きつく。

 

トゥワイス「あぶれちまった人間を、必要としてくれた唯一の!クソ!畜生!ぶっ殺してやる宗教!!」

 

その時だった。トゥワイスの後ろに何人かの人が集まってくる。

 

スケプティック「トゥワイスがトガと合流。池田さん家の物置にいます。トガまだ生きてます。キュリオスの為にもトガには確実なる死を」

 

するとスケプティックの居る場所にエレベーターで人が入ってきた。同じような人が何人もだ。

 

スケプティック「分倍河原仁、、トゥワイス。異能2倍。ある種トガとは真逆の男。自らを増やし自らに殺されかけ、自らの人格を見失ってしまった男。」

 

トゥワイスは後ろを振り向いて目を見開く。そこには大量の自分自身がいた。

 

スケプティック「人が人らしく生きる為異能を解放した結果、心に怪我を負ってしまった。」

 

その時多くの自分が襲いかかってくる。トゥワイスはある日のことを思い出し、、、

 

うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

絶叫したのだった。

 

スケプティック「お前の異能があればリ・デストロに万一の事があろうと復活させられる!デストロの悲劇は繰り返さない!分倍河原わかるか?使い方だ!何故己の価値を理解しない!」

 

スケプティックがエレベーターから現れた男にパソコンを持たせそれを操る。

 

スケプティック「お前は解放軍に引き入れる!」

 

物置の前ではトゥワイスがマスクを取られていた。

 

トゥワイス「ああああやめろぉぉぉ!!!」

 

少し腰を下ろした瞬間トゥワイスは投げ飛ばされる。そして大半がトガを囲む。

 

トゥワイス「やめろ冷てぇ何て冷てぇ手だ!畜生、ああくそう、、誰だ畜生お前誰だ!!俺か!?俺の顔だ、誰なんだよおまえは!?」

 

カタタタ!!!

 

スケプティック「そう頭を持て、C!お前は胴を押さえつけろ、Eは分倍河原を!」

 

義爛「分倍?何してる、、、」

 

リ・デストロ「話しかけちゃあ駄目だよ」

 

するとリ・デストロが義爛の頭を掴み自分の方に向ける。

 

リ・デストロ「彼は今異能を操作中さ、またネチネチやられるぞ。トガ・分倍河原の処理中だ。彼の異能は操り人形をつくる。ややこしいことにならぬよう戦士達は敢えて待機。分倍河原型の人形を操作中だからね、我が社のマイクロデバイスと彼の構築した通信システムで、操り人形を精密操作しているんだ。」

 

するとスケプティックは不気味な笑みを浮かべる。

 

スケプティック「分倍河原の心的外傷はな!おまえの顧客データから得た情報だ。悔しいか?悔しいなブローカー、トガは殺しトゥワイスはいただく。」

 

スケプティックにそう言われた義爛はトゥワイスの事を思い浮かべ、、、、

 

義爛(分倍河原にとっちゃそりゃあダブルでキツイ話だぜ)

 

そう強く思ったのだった。

 

トゥワイス「あっああァ包まねぇとやばいやめろ!やめろ!!ああ畜生やめろトガちゃん!トガちゃん!!!」

 

分倍河原型の人形はトガの首をへし折ろうとしていた。そして皮膚が引き攣りだす。

 

トゥワイス「あっ!ああ!!俺が!殺そうとしてる!ハンカチで包んでくれたあの子を俺が!!俺か!!?俺だ!え!?俺なのか!?」

 

トゥワイスの頭が混乱を始め、目が泳ぎ出す。

 

トゥワイス「じゃあ俺は!?本物の俺は!?本当に俺か!?違うのか!?ええ!?ああ裂ける裂けるぞ!俺は違うのか!?本当に俺は俺か!!俺は!!」

 

数年前

分倍河原仁、、、、彼の人生が大きく変わったのは、彼が齢16のころだった。バイクの事故を起こしてしまったのだ。しかも相手は会社のお得意さんの役員。これにより彼は仕事を失い、完全に一人になったのだ。家族はヴィラン犯罪に巻き込まれ死亡。親戚とはかかわっていなかったからだ。そんな時、彼は話し相手が欲しくなり、、、、、

 

分倍河原「なぁ、、、俺に落ち度はあったかな?」

 

分倍河原「あったとすれば、、、そうだな。運を持たずに生まれる事だ。」

 

そう、自分自身を増やしたのだ。最も信頼できる相手、本当に楽しかった。そしていつしか楽を求め、、彼は自分を増やしていき強盗を始めたのだ。それが不味かった。そして落ち切ってから過ちに気づく。彼は自分自身すらも信頼できなくなったのだ。

 

義爛「なるほどね。自分と自分が殺し合う様を見て気が触れちまったと、、、で?その顔?過呼吸か?」

 

分倍河原は紙袋をかぶっていた。

 

分倍河原「包んでないと裂けるんだ。裂けやしねぇよ!」

 

義爛はそう語る分倍河原を見て察し、『成る程な』と言う。すると分倍河原は自分の個性について語り出した。

 

分倍河原「俺の出した分身はある程度ダメージを受けると消える。そうだな、、成人男性だと大体骨折くらいのダメージだ。俺は不安なんだ、、、、安心するぜ。」

 

義爛は話を聞きながらタバコを箱から取り出す。

 

義爛「自分たちで窃盗や強盗を重ね無事全国指定手配犯と、使い方によっちゃ国も堕とせる個性だ。そんな奴が転落人生とはな。」

 

分倍河原「終わった人間はどうしたらいい?」

 

義爛「信頼されることだ。」

 

そう言うと義爛はタバコに火をつけ吸い出した。分倍河原はそんな義爛に不安そうな声で尋ねる。

 

分倍河原「誰に?」

 

義爛「仲間に。近頃元気な集団があってな、おまえなら必ず必要とされる。」

 

義爛は分倍河原の方に自分のタバコの箱を向ける。

 

義爛「大丈夫。似たような人間は案外沢山いるもんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

トゥワイス「トガちゃん!!」

 

トゥワイスは周りの人形を跳ね除けてトガに向かっていく。

 

スケプティック「ム!暴れたか、、逃げると萎縮すると思ったが、、、予想以上の結束だ。殴れF・G」

 

そしてトゥワイスは殴られる。そして3人にリンチされてしまうのだ。

 

トゥワイス「痛ぇ!へっちゃ、、、ああ!痛!」

 

スケプティック「腕を掴め」

 

すると2人の人形がトゥワイスの腕を片方ずつ持つ。そして

 

ケープ「折れ」

 

ゴキゴキッ!!

 

嫌な音が響き渡り、トゥワイスの両腕を折られた。

 

スケプティック「次は足だ。おとなしくしてればいいんだ。無駄なことはするな。」

 

トゥワイス「痛えよ畜生、、、、!」

 

するとその時、トガが微かに動いた。

 

スケプティック「ッたく!ホラ見ろ。トガが意識を取り戻してしまった。力の出力を上げねば、、」

 

トゥワイス「痛えよ!痛え痛え!!痛え!!痛ぇのに消えねぇよ俺!!」

 

その時突如としてトゥワイスは笑い出した。そう、これは悪手だった。今までトゥワイスはなるべく怪我を負わないよう動いてきた。それは自分が分身で、そのダメージで消えるのを恐れたからだ。よって彼は何度も大きな間違いを起こしてきたのだ。だが今は違う。骨折レベルのダメージを負っても彼は消えなかった。それは、彼が彼自身である証拠!それを知った彼は、、、、もう間違わない!

 

ドッ!!!

 

トゥワイスは周りにいた人形をぶっ飛ばし言う。

 

トゥワイス「どけよ偽物。」

 

ドドドドドドドドドドドド!!!!

 

トゥワイス「俺は仲間を殺さない。個性2倍。その恐ろしさ思い知れや解放軍!いこうぜトゥワイス!!無限増殖!!」

 

その瞬間、大量のトゥワイスの群れが誕生した。そしてそれは、、、、一気に溢れ出す!

 

トゥワイス「皆殺しの時間だぜ!」

 

解放戦士はスケプティックの助けを乞おうとする。そしてトゥワイスを拘束しようとするが

 

トゥワイス「サッドマンズパレード!!」

 

ドドドドドドドドドガガガガガガガガガガ!!!!!!

 

戦士「殺せ!全員殺、、、」

 

戦士は攻撃をするが人の波に対応できなくなっていく。そしてそこら中の道にトゥワイスが溢れかえり出したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

リ・デストロ「なんと、、、心的外傷を克服されてしまったぞMr.スケプティック!アテが外れたな!お前にしては珍しく、、、失敗だ。」

 

するとスケプティックはパソコンを閉じて立ち上がりエレベーターに乗る。

 

スケプティック「失敗?何のことですか?リ・デストロ。私は過去一度しか失敗した事がないんだ。一度だ。人生でたった一度!訂正してください。失敗じゃあない、、、次の手を打つだけだ!」

 

リ・デストロ「ああその通りだスケプティック。」

 

そしてエレベーターに乗って行った。すると義爛がケタケタと笑い出す。

 

義爛「トラウマ克服!?とんだ名医だ!ざまぁねぇ。縛りが解けたらあいつ何でもアリだぜ。少なくとも数の優位はひっかり返る」

 

リ・デストロ「ならば質だ。なぁ外典よ」

 

するとリデストロの額にまた黒いモヤが現れ出した。

 

ゴッ!

 

炎と氷が相変わらずぶつかり合っている。

 

荼毘「威勢状況が合ってねぇな。氷が粗方消えちまったよ。」

 

コンプレス「余裕があんならこっちヘルプ!」

 

コンプレスとマグネは投げられた車を避け、伸ばされた柵を避ける。

 

荼毘「何で俺が助けなきゃいけねぇ?」

 

マグネ「情薄くない!?」

 

すると荼毘はある方向を指差して言う。

 

荼毘「そいつらに頼めっつってんだ。」

 

そう言われその方向を見た二人は驚愕する。何故ならそこに、、、、

 

トゥワイス「皆殺しだぁ!いてぇどけよ!荼毘!Mr.コンプレス!マグ姐!助っトゥワイス参上だぜぇ!!コンプレス!生きてるか3人共!トガちゃんが死んじまう、、助っ人参上!まだまだ増やすぜ!足踏むんじゃあねぇ!」

 

コンプレス「うっうるせーぇ!!」

 

トゥワイスの波があったからだ。

 

マグネ「あなたトラウマがあったんじゃ!!?」

 

トゥワイス「愛と勇気が塗りつぶしてくれたよ!」

 

コンプレスとマグネはまだポカーンとしている。

 

コンプレス「ま、、まぁよくわかんねぇけど、ヒーロー物語の1話目みてぇだな。ヴィランだろ?」

 

トゥワイス「ヴィランが仲間助けちゃあおかしいか!?数少ねぇ仲間だから大切なんだ!」

 

周りではトゥワイスの分身がそれを鼓舞していく。

 

トゥワイス「ハッ!待てよ俺は馬鹿か!?否定はしねぇ。そうか天才かよ!よーしここらで一万発、いや二万発!お前らも増やしてやるぜぇ!連合どころか県になっちまうぜ総人口!!さぁ行くぞヴィラン連合!」

 

するとコンプレスがヒソヒソと話出す。ギガントマキアが待機してるから相手を削りすぎるなと、、、そう、連合はマキアと解放軍をぶつけ解放軍の鎮圧。及びマキアの疲弊を狙っていたのだ。まさに一石二鳥である。

 

トゥワイス「任せとけ!それよりトガちゃんが大変だ、俺に居場所を聞いて至急、、向かっ」

 

ドッゴォォォォン!!!

 

その瞬間正面から何かが襲って来て分身が大量に消滅した。

 

トゥワイス「俺たちぃぃぃ?!!!」

 

荼毘「この街氷が特産か?量が可笑しいぜ」

 

その時荼毘の手に水がつく。外典は氷の上に乗って浮いていた。

 

外典「氷を操ると言ったはずだ。」

 

すると荼毘の腕についた水が突如凍ったのだ。

 

荼毘「あーなるほどね。」

 

外典「僕は氷の温度も操れる。」

 

そう!外典は水道に氷を送り込んで温度を下げ、水を氷へと変えていたのだ!

 

荼毘「最初からやれよなイラつくぜ。」

 

外典「解放軍の目指す先の未来では異能の強さが社会的地位に直結する。」

 

外典は手を広げる。

 

外典「つまり異能を高める事こそが生きる事そのもの!」

 

バッ!

 

そして一気に腕を上げた。その瞬間!!

 

ドバァッ!!!

 

外典「異能の強さ以外に生の価値はない。」

 

地面から氷が現れ地面を破壊したのだ。

荼毘「そりゃあ悲しいな死ね。」

 

荼毘の額には切り傷が出来ていた。

 

外典「死ぬのはそっちだ蒼炎。おまえの体さっきから焦げ臭いんだよ。」

 

そう荼毘の手からは煙が出ていた。焦げているのだ。

 

外典「相手の異能を見極めるのは基本中の基本。その爛れて剥がれ落ちそうな皮膚、、、おまえ、、、長く戦えないんだろ?己の炎に身を焼かれるから。」

 

トゥワイスの分身がターミネーター2のように消えて行ってる横でコンプレスは実感する。あいつは別格だと!マキアにぶつけるのはいいがどうなるか、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドクター「フフ、狡いことを考えるからじゃ。ん〜〜〜〜フフフここで死なれてもAFOに悪い。」

 

そう言ったドクターは目の前のボタンを押す。すると

 

ドクター「ホレ、主の後継が寝不足の中頑張っとるぞ」

 

AFO「マキア」

 

その瞬間マキアが目覚める。マキアは周りの匂いを嗅ぐと、、、、

 

マキア「主の後継、、、」

 

ドッ!!!!!

 

一瞬で走り出したのだ。そしてディアボロはマキアの上で笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻 大阪

ホークス(連絡がつかない、そろそろ約束の時間なんだけど、、、HNにも連合関係の事件や目撃情報は上がってないし、、、これまでの奴の行動パターンとズレてる。)「何かあったか?」

 

ホークスはとあるビルの上にいた。後ろには黒いバックが置いてある。すると

 

「不穏だな。」

 

ホークスの後ろで非常に低く、恐ろしい声が聞こえてきた。その声を聞いた瞬間ホークスは鳥肌が立ち、羽を展開して背後に向けて攻撃しようとした。だが!

 

ホークス「はぁ、、、あんたですか、、マジで怖いんすよ全く気配なく後ろに立つの、、やめてくれません?」

 

ホークスはそう言って羽を収めた。そこにいたのは一人の男。黒衣のマントに身を包み、コウモリのようなスーツを装着した男。バットマンだ。

 

「進捗は?」

 

ホークス「はぁ、、本当話聞かないっすね、、はいはいわかりましたよ。」

 

そう言うとホークスは懐から手帳を取り出す。

 

ホークス「連合は着実に力を戻して来てますね。死柄木の動きはよくわかりません、、、まだ深く入り込めてるわけじゃないんで。」

 

ホークスがそこまで言うとバットマンはある事を聞く。

 

バットマン「ジョーカーに関する情報は?」

 

するとホークスは一度バットマンを見てから手帳を見、そして首を横にふる。

 

ホークス「全くもって0ですね。今何をしてるのか、、、」

 

ホークスがそう言うとバットマンは『そうか』と一言言ってから話出す。

 

バットマン「この前港の倉庫で見つかったヒーローの死体、、、あれはジョーカーの仕業だ。目的は不明だが、、、、、この組織が関わってるかもしれん。」

 

バットマンはそう言ってとある本をホークスに手渡した。その本は、、、、

 

ホークス「異能解放戦線、、、、、まさか、、解放軍が復活を?!」

 

ホークスが驚きながら顔を上げると、そこにはもうバットマンはいなかった。

 

ホークス「これが例のあれ、、、、か。ゴードン警部の気持ちがよくわかる。」

 

そう言うとホークスは翼を広げバックを掴み、飛び立ったのだった。




ということで最後以外は原作通りですね。まぁマグネは生きてるけど、、、  それでは次回!


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第92話:協力者

今回短めで、原作とは、、、、ちょっと変わりますね。流れは変わりません。


泥花市

地面から氷が噴き出す。その中で死柄木とスピナーは氷を避けていく。

 

スピナー「死柄木お前大丈夫か!?」

 

死柄木「お前は?待ってた方が良かったんじゃないか?」

 

スピナーは近くの氷を払い除ける。

 

スピナー「この街に来なけりゃあ通報されて大量のヒーローたちに追われてた。どっち選んでもピンチだったろーよ!」

 

死柄木「そうなんだよな、、ハメやがって。見ろよスピナー。タワーが近いぜ。人も多くなって来た。」

 

死柄木の言う通り、タワーはもうすぐそこだった。そして解放戦士の数も確かに増えている。

 

スピナー「どんどん増えてねぇか?」

 

その時突如としてトゥワイス波が死柄木達の所に現れた。それを見たスピナーは『トゥワイス多くね!』というツッコミをついしてしまった。

 

死柄木「おいおいマジか増えたのか!」

 

すると分身が『ああ!』と言った。

 

トゥワイス「これで少しは役に立つかなリーダー。」

 

死柄木「すごいぜトゥワイス。ついでにタワーまでの道拓けるか?あそこに義爛とボスがいると言っていた。騙してるのかもしれないが、、、実際近くにつれ敵が増えてる。タワーを守るように、、、マキア用の駒はさておき、ボスはちゃあんと殺さねぇとなぁ」

 

トゥワイス「リーダーおめーは俺に揺られて寝ろ。うっかり俺たち一人で解放軍を手籠にしちまうぜ!待ってろ義爛すぐ行くぜ!」

 

そしてトゥワイスの波が一直線にタワーに向かい出したのだ。

 

スピナー「もうトゥワイスだけでいいんじゃあねぇか?」

 

スピナーが目の前の状況にそんな言葉を垂らすと死柄木は『いーや』と否定してから言う。

 

死柄木「あいつは義爛が好きすぎる。人の心を弄びやがって、、、許せないぜ解放軍。」

 

するとその時だった。

 

ボッゴォォォォォォォン!!!

 

突如前で走っていたトゥワイスの大群が消し飛んだのだ。するとそこには

 

「ショーを始めるとしようか。」

 

杖を持った一人の男がいたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塔内

リ・デストロ「あなた方の協力には心から感謝する。それに私たちと同じ志を持つあなた方とは一度会ってみたいと以前から思っていたんだ。」

 

リ・デストロのいる所には一人の男と女性が立っていた。男の方はマントに鉄のマスク。女性の方は白髪の黒人女性だった。

 

リ・デストロ「出来ればこれからも、、、、組織間での関わりを持ちたいと思っている。これはブラザーフットとしても有益な物になると約束しよう。」

 

そう、リ・デストロの目の前にいたのはブラザーフットなる組織だった。この組織は世界的な犯罪集団であり、その掲げる目標は個性の解放。そんな組織から3人が解放軍に協力していたのだ。しかもそのうちの一人は、、、、

 

マグニートー「私は真に危機が迫った時のみ動く。オロロ、お前も好きな時に動け。」

 

この組織の創始者エリックレーンシャーこと、マグニートーだったのだ。

 

ストーム「ええ。」

 

それに答えた彼女はブラザーフットの最高幹部の一人、ストームだった。すると二人はその場から消えていく。一方その頃、下ではスピナーが同じくブラザーフットの一人、ガンビットと戦おうとしていた。

 

スピナー「エネルギー系の個性か!」

 

ガンビット「さぁどうかな?」

 

するとガンビットの持っていたトランプが紫色に発行を始める。そして

 

ビュンッ!!ビュンッ!!ビュンッ!!

 

カードが大量に飛ばされた。そしてスピナーの腕や足にカードが掠っていく。

 

スピナー「くっ!投擲系か?!」

 

ガンビット「さぁ!どうかな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び塔

トゥワイス「俺たちの居場所をぶっ潰してぇバカ教祖ってのぁ!!?」

 

その時エレベーターからトゥワイスが現れた。その目の前にはリ・デストロがいる。

 

トゥワイス「随分ハゲてんじゃあねぇかてめぇ!ハゲ教祖じゃあねぇか!失礼しました。」

 

義爛「分倍河原!」

 

トゥワイスは手から複製の為の泥のようなものを出す。リ・デストロの目にはまた黒いモヤがかかった。

 

リデストロ「宮下と違って捻りがないな。」

 

するとトゥワイスは死柄木を増やし、もう片方の手で自分を増やす。

 

トゥワイス「やっぱりなぁ他のモンと自分とじゃあ出来上がるスピードが違うのよ」

 

そう、言う通り後から作ったトゥワイスの分身の方が複製体を作るのが早かった。そして分身がまた分身を作っていく。

 

トゥワイス「自分のことは自分が一番よく知ってるからなぁ!」

 

そしてまた新しいトゥワイスが、、、、

 

トゥワイス「失禁しながら許しを乞えやハゲ教祖!」

 

リデストロ「下にも相当数の兵士がいたはずだが、、、、スケプティックの言う通り素晴らしい異能だ。」

 

トゥワイス「いいかてめーら!てめーらは!コピーだ!」

 

そこには複製された死柄木と荼毘、コンプレスと4人のトゥワイスがいた。

 

トゥワイス「よって!死んでも存在が消える事はない!安心しろお前らの墓は立ててやる。」

 

死柄木「死ぬ前提でリーダーを増やすなよ。」

 

トゥワイス「復唱しろ!僕達は複製死んでも死ぬ事はない!心がスッと軽くなるハズ。」

 

荼毘「しねぇよ誰だこいつら」

 

トゥワイス「目の前のハゲが解放軍のボスだ!」

 

コンプレス「え!?つか何でおまえ自分増やせてんの!?」

 

トゥワイス「そっか荼毘とコンプレスには道中会ってなかったな!克服したんだよ!」

 

コンプレス「え!?じゃあおまえも複製なの?」

 

最後のトゥワイスはまた複製を作る。

 

トゥワイス「馬鹿言え俺は本物だ!」

 

トゥワイス「は?俺が本物だが?」

 

トゥワイス「うるせぇ!誰が何だろうと今は、皆んなの為なら命張れる全員気持ちは同じだろ!」

 

するとトゥワイスは義爛に走り寄って行った。その時!

 

パァァンッ!!

 

向かって行ったトゥワイスが弾け飛んだのだ。

 

トゥワイス「ほらな!あいつはニセモノだった!」

 

トゥワイスの分身は地面に倒れる。リ・デストロは指を前に出していた。

 

リ・デストロ「ずいぶん脆い。ところで君、人質の意味は理解しているのかね?」

 

コンプレス「何したか見えたかお前?」

 

荼毘「聞くな」

 

どうやら荼毘でも見えなかったようだ。するとリ・デストロの目元がまた黒くなっていった。

 

リ・デストロ「分倍河原それ以上増やせば義爛を殺す。正規メンバーではない彼を殺すのは私も本意ではない。」

 

トゥワイスは顔を強張らせる。

 

死柄木「大丈夫だトゥワイス。お前が作ったこの状況、、、、1対たくさんだ。」

 

コンプレス「俺達に分がある!」

 

荼毘「取り返しゃあいいんだな!」

 

するとコンプレスと荼毘の分身が一気にリ・デストロに攻めていった。だが!

 

トゥワイス「待て!!!!」

 

その時リ・デストロの左腕が大きく黒くなり、後ろに腕を振りかぶった。それを見た瞬間、その場の全員に悪寒が走った。

 

ドォォォォォォォン!!!

 

その瞬間腕を振り払った先にいた分身が消し飛んだのだ。そして正面の窓が破壊される。

 

リ・デストロ「ひどい連中だ。同じ土俵で争っているのが馬鹿馬鹿し、、」

 

リ・デストロは消えかけながらまた分身を作り、義燗に駆け寄るトゥワイスの姿を見た。義爛は椅子に縛られたまま倒れている。

 

トゥワイス「指、、、マジでなくなってんのな、、ああ畜生!くそっ、右手だ右手の指じゃあねぇかよ!!おまえ右手でアメスピを吸ってたよなぁ」

 

義爛「ったく申し訳ねぇ、、俺から情報漏れちまった。商売人失格だ、、」

 

するとトゥワイスは涙目を浮かべながら叫ぶ。

 

トゥワイス「謝るな!悪い事してねぇ奴は謝んなくていいんだよぉ、、」

 

すると背後からリ・デストロが近づいてくる。

 

リ・デストロ「やはりごっこレベルだな。組織としての目的がある以上過度な情は枷にしかならない。我々の意思の前に散るがいい。」

 

そして手が黒ずんでいく。その時!

 

死柄木「高尚な夢をお持ちのようで」

 

死柄木の分身が後ろから襲いかかったのだ。リ・デストロは咄嗟にそれを避け手刀を向ける。

 

リ・デストロ「生きているとは!高尚な夢か、、フフ、、丁度良い!君を量ろう!」

 

死柄木は瞬時に距離を取る。リ・デストロはまたもや目の周りを黒くする。

 

リ・デストロ「かつて一人の女性が異能を持つ子を産んだ。まだ異能に対し偏見の強かった混乱の世、止まぬ雑言溢れる差別、愛しい我が子に石を投げられる日々。女性は小さな声で世の中に訴えた!これはこの子の個性です!!」

 

リ・デストロは突如そんなことを言いながら巨大化した腕で攻撃を始める。死柄木はそれを避けるが頰をかする。

 

リ・デストロ「この子が自由に生きられる世の中を!しかし訴えは嘲笑と共に埋もれていった!彼女が声を上げることは二度と無かった!なぜか!?反異能の人々に殺されたからだ!」

 

死柄木「個性の母だろ、馬鹿にしてんな?」

 

リ・デストロ「失礼!義務教育を受けていないものと!」

 

するとリ・デストロは話を続けながら攻撃を続ける。

 

リ・デストロ「そしてヒーロー、ヴィジランテの隆盛と共に政府も混乱を是正し始める中、政策の一環で彼女の訴えが掘り返された。異能は人の個性の範疇!多様性だ!意識改革!だが!」

 

リ・デストロは背後に回った死柄木を捕まえる。

 

リ・デストロ「実際に施行された政策はどれも今以上の異能の抑圧!呼び名を変えても意味はない。奴等が忌避したのは能力の使用そのもの、万人が自由に能力を使えなければ真の自由は訪れない。デストロは想った!」

 

するとリ・デストロは死柄木を逆さまのまま掴み上げる。

 

リ・デストロ「母さんの願った未来はこれではない!真の意味で異能を個性と呼べる世に!」

 

死柄木「母さん?」

 

リ・デストロ「奴らに都合の悪い真実だ!デストロの手記が何故売れているかわかるかね!?国への反発!真の自由!それらを背負い私はデストロの本懐を遂げる!デストロの末裔血を継ぐ者!私がリ・デストロだ!」

 

そしてリ・デストロは目の周りを黒くして死柄木を自分の顔の方に近づける。

 

リ・デストロ「歴史も無いチンピラの破壊衝動に我々以上の重みがあると思うか?」

 

死柄木「トゥワイス、義爛守るならクッション出しとけ」

 

リ・デストロの質問に答えず、死柄木は突如そんな事を言った。リ・デストロは頭にクエスチョンマークを浮かべる。

 

死柄木「最初の一撃で窓枠に引っかかってよ、、、階下のあいつと目が合った。来てるぜ。」

 

その時トゥワイスは何を言ってるかを理解する。下では誰かがタワーに触れていた。

 

死柄木「あいつはきっとタワーに触る。」

 

ビキビキビキビキィィィィィ!!!

 

死柄木「俺ならそうする」

 

その瞬間タワーが崩れ落ちた。本当に一瞬だった。すると瓦礫の中からリ・デストロが起き上がる。

 

死柄木「高いとこから落ちたら死ぬよなぁ人として、、、おまえがボスか?、、あれ?、、あれ、、?おまえ、、デトラネットのCM出てたよな?」

 

リ・デストロ「答えを聞きそびれてしまったな、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビュンッ!!ビュンッ!!

 

スピナーは投げられるトランプを避けながら距離を詰めていく。だが、、、、

 

「あいつをやれぇ!!」

 

周りの戦士の攻撃を受け、中々前に進めない。スピナーは避けるのが精一杯だった。

 

スピナー(中々近づけねぇ!トゥワイスの分身もどんどんやられてる!あいつの懐にはいんねぇと!)

 

スピナーは考えていた目の前にいるあの恐らく幹部の男、あの男の個性を。トランプを飛ばして来る事からその個性は投擲系、又は遠隔系だと考える。

 

スピナー(投擲系か遠隔系なら懐に入っちまえば勝てる!積極的に攻めればあいつは後退するしか出来ない筈だ!)

 

そしてスピナーはそう考え一気に前に出ようとした。その時!

 

クルクルクルクル!!!

 

突如ガンビットが杖をクルクル回しながらこっちに飛んできたのだ。

 

スピナー(なんだ?!遠距離主体じゃあねぇのかよ!)

 

そして

 

ドォォォォォォォン!!!

 

杖を地面に叩きつけた瞬間、周りに紫色のエネルギーが流れ、近くにいた人、物を吹き飛ばしたのだ。

 

スピナー「ぐっ!」

 

スピナーは吹き飛んだ後壁に張り付く。するとその時ガンビットはスピナーを見ながら言う。

 

ガンビット「個性はヤモリと言った所か、、、そうやって何かに張り付くだけしか出来ないコバンザメ、、意思のない寄生虫のような人間という所か、、、」

 

そう言われたスピナーは歯を食いしばる。するとその時!

 

ドォォォォォォォン!!!

 

タワーが崩れ落ちたのだ。ガンビットもスピナーも同じ方向を向く。すると、スピナーの張り付いていた壁が消滅してそこから突如男が飛びついてきた。そして

 

「捕まえた、、、(しん)!」

 

ザグッ!!

 

スピナー「ぎゃああああ!!!」

 

身体中から飛び出てきた針のようなものに体を貫かれたのだ。

 

トゥワイス「スピナーぁぁぁ!!」

 

ガンビット「ここにいる解放軍の雑兵達!今すぐタワーに向かえ!!こいつらは俺が片付ける!」

 

スピナー「くそ!」

 

スピナーは自分についていた戦士を斬り伏せる。そして地面に降りた。

 

スピナー(引っ付いてるだけの人間、、、んなもん俺が一番わかってる!漠然とした熱に当てられ浮わついた!乗っかっただけだもん!そりゃあそう見えるよなぁ、、)

 

スピナーは刀を握って言う。

 

スピナー「でもよぉ、、わかるだろぉ、、トガみてぇに好きなもんもねぇやりたい事もねぇ、、それでもあの時確かに俺の心は燃えたんだ!」

 

スピナーはステインの映像を見ていた時の事を思い出す。

 

スピナー「あの時確かにこいつの見据える未来を見てみたい!そう思ったんだ!人に張り付いてなきゃあ何にも出来ねぇ奴だ!それが俺だよ悪いかよ!?このマジシャン野郎!!」

 

そしてスピナーはガンビットに向かって行く。

 

ガンビット「じゃあパーティータイムといこうか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タワー崩壊跡

義爛は大量に作られたトゥワイスのクッションで無事に着地できていた。

 

義爛「生きてる!」

 

トゥワイス「死柄木ならやると思ったぜ!」

 

そんな死柄木の前には一段と大きくなったリ・デストロがいた。

 

死柄木「こんなデカかったっけな?」

 

死柄木は体をフラフラと揺らしている。

 

死柄木「なぁデトラネット、、、今どんな気持ちなんだ?いやな?11万何人だっけ?数に任せて高みの見物きめこんでたんだろ?」

 

リ・デストロは下を向いている。死柄木はそれを見ながら言葉を続ける。

 

死柄木「隠した相手にわざわざリンチの場ぁ設けてさぁ!ここまで来るこたーないとタカくくってよぉ、、その挙句に落っことされた気分はさ、、、、どうなんだって聞いてんだよ!!」

 

すると死柄木は地面に触れる。その触れた場所から崩壊が伝播し地面を崩壊させて行った。すると

 

ビュンッ!!

 

リ・デストロが飛び立った。死柄木の靴は崩壊する。

 

義爛「触れてないもんにまで崩壊が!?」

 

トゥワイス「義爛離れるぞ!」

 

その状況を見たトゥワイスはすぐさま義燗を抱えその場から撤退していく。

 

リ・デストロ「怒ってるよ」

 

その時死柄木の上からその言葉と同時に黒い塊が降って来た。そして

 

ドゴォォンッ!!!

 

地面に拳が叩き込まれる。その衝撃で死柄木は吹っ飛ばされた。

 

リ・デストロ「私は怒りを溜め込む性質でねぇ、、おかげで額もこの通りさ。戦士達をたくさん殺してここに来たね!?」

 

死柄木の左腕の指3本は吹き飛ばされていた。そしてリ・デストロは死柄木のその手を摘む。

 

リ・デストロ「悪さをするのはこの掌か!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブラザーフットが待機する建物

マグニートー「何かが、、、、来る。」

 

マグニートーがそう言った瞬間、周りに振動が感じられた。その振動はどんどん大きくなり、地震のようになっていった。

 

ストーム「そろそろ私達の出番かしらエリック?」

 

マグニートー「そのようだ。」

 

そう言ったマグニートーは笑みを浮かべるのであった。




ヴィランアカデミアを後2話か3話かけばついにヒーローズライジングあたりの話が書ける、、、、まだ構想固まってませんが待ってて下さい。それでは!


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第93話:死柄木弔という男

今回原作と変わりません。スルーしていいです。


リ・デストロ「個性で他人を判断するのはやめよう」

 

リ・デストロは集瑛社 児童書「こせいといっしょ」から引用した言葉を死柄木の両手をつまみながら言う。

 

リ・デストロ「いい教えだ、私もそう育った!だが!個性は人格に直結するものだ!5指で触れあらゆる物を崩壊させる。君はどうだろう!?先程は聞きそびれてしまってね!死柄木弔!君は何を背負い何をつくる!?」

 

そう言うとリ・デストロは死柄木の腕を握り潰していく。

 

リ・デストロ「それすら虚の何も生まない破壊を貪るだけの人間なのか!?」

 

死柄木には地面に落ちた体につけていた手が目に入った。

 

死柄木(華ちゃんの手、、)

 

その時死柄木の頭に手を渡された時のことがフラッシュバックしていく。

 

AFO「心というものはよく出来ている。怒りや悲しみといった負の感情は時と共に癒やされて行く。彼らを肌身離さず持ち続けなさい。その想いが風化してしまわぬように、、、」

 

そしてより過去の情景が頭に蘇っていく。一人の少女との記憶だ。

 

華「また怒られたの?もうねー黙ってればいいんだよー私もお父さんにはお嫁さんになりたいってゆってるもん」

 

死柄木(華ちゃん、俺の姉ちゃん、そっかそうだっけな)

 

華「ホラいこ」

 

死柄木は華に慰められ手を握られている。

 

死柄木(メソメソしてるといつも俺の手を引いてくれたっけ、、華ちゃんだけだったんだ、ガキの、、、無邪気な一言だけど、、脳が回る。グルグルグルグル回る!思い出が湧き上がって蘇る!)

 

リ・デストロ「ならば君は私に及ばない」

 

そしてリ・デストロは思いっきり死柄木の手を握り潰す。血が溢れ出す。

 

死柄木(心に沈む正体不明の苛立ちに、スッポリ抜けてた思い出が嵌っていく!感情に経験が伴って往く!!)

 

その時だった。死柄木が残された2本の指でリ・デストロの指に触れる。すると!

 

バギギッ!!

 

リ・デストロの指にヒビが入ったのだ!リ・デストロには鋭い痛みが走り、死柄木をついつい吹き飛ばしてしまう。

 

リ・デストロ(ヒビ割れた、、、5本の指でなければ発動しないと、、誤情報を掴まされたか?それとも、、)

 

死柄木「がはっ!がり!ぐぇっ!ああ!あーああっ!頭が割れる!」

 

死柄木は頭を抱え目の前の飛んだ腕を見る。

 

死柄木(お母さんだ!)

 

母「目の周りひどくなってきちゃったね、、お薬お薬、、かくとまた痒くなっちゃうよ」

 

母は自分の為に薬を探していた。心配してくれていたのだ。

 

リ・デストロ(ふとしたキッカケで異能が飛躍することは、、ある。外典が氷の温度に干渉できるようになったのもたまたま私が火傷を負ってしまった時だった。この若者は今、、、覚醒の最中に)

 

その時死柄木は一瞬で踏み込み、リ・デストロに向かっていった。

 

リ・デストロ(速い!予備動作も最小限。まるで猫のようなしなやかさ、、、これほどの身体能力であれば神野でヒーローの一人や二人触れたろうに、、、異能の件といい、、鍛えたとでも?しかもこの動き、、毎日命のやり取りを生き抜くような過酷な環境でなければ身につかぬハズ。)

 

するとリ・デストロの体が膨れ上がる。服は破け体は黒くなる。

 

リ・デストロ「私もこのストレスを鍛えて来た!だからわかる。格下と断ずるのは尚早だったな、そのダメージでも消えないところを見るに君は本物だろ?」

 

ストレスを80%解放したリ・デストロはまるで悪魔のような見た目になっていた。

 

リ・デストロ「戯れはここまでだ、、、ストレスアウトプット!負荷塊!祭りを終わらせる!」

 

ボゴォォォォォォン!!!

 

死柄木は建物を貫きながらぶっ飛んでいく。そしてまた手が落ちる。それは祖父母のものだった。

 

おじいちゃん「ホラ転孤おはぎ!好きだろ〜〜〜おいしいもの食べるとな悲しい気持ちがふっとぶんだ」

 

おばあちゃん「泣かないのもう、おばあちゃんまで悲しくなっちゃうよ」

 

死柄木は頭を打つ。

 

死柄木(優しかったおじいちゃん、おばあちゃん。けれど、違う、違うんだよ。思い出した全部、、あの時僕が言ってほしかったのは、、、)

 

リ・デストロ「まさかな、、、」

 

その時リ・デストロに電話がかかってくる。すぐさま電話に出ると相手はスケプティックだった。非常に動揺している。

 

スケプティック「リ・デストロ!!気をつけて下さい!そっちに向かっている!とんでもない奴が控えていた!リ・デストロ!!こいつら!隠してやがったんだ!!」

 

死柄木は立ち上がりリ・デストロに向かって行く。そして街にはギガントマキアが侵攻していた。

 

リ・デストロ(ストレスを抽出し具現化させる、、そいつを広域に放出する負荷塊。)

 

スケプティック「リ・デストロ!聞こえてますか?」

 

リ・デストロの心臓の音は大きくなりスケプティックの声も聞こえなくなる。

 

リ・デストロ(幼少より磨き上げて来た我が異能!!避けようとして避けられる類のものじゃあない!触れたのだ、、、あの刹那に!動いた!防衛本能を押し退けて、、、壊すためだけに!)

 

スケプティック「リ・デストロ!!御身の安全を、、、」

 

死柄木(感覚が研ぎ澄まされてる)

 

死柄木はポケットを探り始める。

 

死柄木「俺が何をつくるって?」(全てが昨日のことのように、、)「当たりだよ、おまえ、、」(克明に浮かび上がる)

 

死柄木は手に自分の体につけていた一つの手を持っている。

 

死柄木「俺は本当にただ壊すだけだ!」

 

するとリ・デストロの黒が増していく。

 

リ・デストロ「ならば消えろ!創造なき世に未来無し!」

 

死柄木「未来なんか要らないんだ、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数年前

母「ご親切にありがとうございました!大変ご迷惑おかけしました。本当にもう、、よく言い聞かせます!」

 

母は家から出ていく男に謝っている。そしてその日僕は父に叱られた。

 

父「また英雄ごっこで人に迷惑をかけたな!?」

 

転孤「わぁぁぁぁん!!やだぁぁ!!」

 

母「孤太郎さんやめて!乱暴はやめて!」

 

父は僕を掴んで歩く。

 

父「嫌ならいい加減聞き入れなさい。」

 

転孤「やだぁぁお父さんやだぁぁ!」

 

家にはルールがあった。父の決めたたった一つのルール、、、、

 

母「孤太郎さん」

 

ヒーローの話をしてはいけない。俺は家を出され泣いていた。

 

父「自分から謝るまで入れるな」

 

母「でもお夕飯、、、それにアレルギーまたひどくなってるのに!」

 

父はカーテンを閉め椅子に座る。

 

父「ルールはルールだよ。」

 

祖母「最近厳しすぎじゃあないの!?」

 

父「この歳で個性も出てない、、、わからせなければ不幸になるのは転孤自身です。ヒーロー願望なんて不幸の原因にしかならない。お義父さんお義母さん良いですね?」

 

父は実業家で若くして富を築き上げた。この二世帯住宅も父から義父母を招いて建てたそうだ。

 

母「ホラ、もう掻かないの」

 

転孤「だって痒いんだもん」

 

母「何のアレルギーかわかんないのやだねぇ、、」

 

転孤「お家だと痒いよ」

 

僕は目を擦りながらそう言う。

 

母「ねぇ転孤、、ヒーローまだなりたい?」

 

母のその言葉に俺は笑顔で答える。

 

転孤「うん。みっくんがね、、、仲間外れだったんだ。ともちゃんも。僕みっくんとともちゃんに一緒に遊ぼって言ってね、、、ヒーローごっこしてね、、ちょう楽しかったんだよ。したらね、みっくんが転ちゃんはオールマイトって言ってくれたの。仲間外れなのに遊んでくれて優しいからって!」

 

母は何とも言えない悲しい表情をしていた。

 

転孤「何でお父さんはダメって言うの?僕のこと嫌いだから!?個性が出たら良いって言う!?」

 

俺は母の胸に抱きついた。

 

母「嫌いなんじゃあないよ、、お父さんは、、、ただ知ってるの。ヒーローは大変だって事。」

 

ガキってのは案外狡くて単純だ。大人の言葉は絶対だから、だからこそあなたたちから欲しかった。たった一言、父の建てたこの家は、僕を優しく否定する。

 

華「秘密だよ。この人おばあちゃんなんだって、ヒーローなんだって!」

 

ある日華ちゃんに連れられ父さんの書斎に入り、ある写真を見せてもらった。そこには志村奈々の姿が映っている。

 

転孤「華ちゃん、、なんでこんなの僕に、、、」

 

華「お父さんはああ言うけどねぇ、大丈夫だよ。私は転孤の事応援してるから。お父さんに内緒で姉弟ヒーローになっちゃおう!」

 

転孤「うん!」

 

この日はひどく蒸し暑かった。俺は飼い犬のモンちゃんと遊んでいる。

 

転孤(おばあちゃんはヒーローだったんだ!家族にヒーローがいたなんて!)「モンちゃん僕はね、今どんな困難にも立ち向かえる気がするよ!」

 

チリ!

 

転孤「いたっ!」

 

その時手に鋭い痛みが走る。それと同時だった、、、

 

父「転孤!!書斎に入ったな!?見たな!?」

 

雨上がりの湿気が荒れた肌をチクチクさして腹の底から痒みが湧いた。

 

華「わぁぁあん転孤がぁ、、転孤が見たいって言ったんだもぉぉぉぉん!!!」

 

ガキってのは意外に狡くて単純だ。

 

パァァンッ!!ワンワン!

 

母「孤太郎さん!!」

 

父「あれはおばあちゃんじゃあない!子供を捨てた鬼畜だ!いいか、ヒーローというのはな、、、」

 

転孤(たすけて!見てないで、、ねぇ、助けに来てよ!だれか!)

 

ガリガリガリガリ!!

 

父「他人を助ける為に家族を傷つけるんだ」

 

この家は父が建てた家

 

パンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

志村奈々の手紙

突然のお別れになっちゃって本当にごめんね。

お母さんはこれから凄く悪い奴と戦わなくちゃあいけないんだ。

悪い奴が孤太郎にいたずらするかもしれないからお母さんは孤太郎から離れなくちゃあいけないの。

お母さんらしいこと何もしてあげられなくてごめんね。

孤太郎はお母さんのこと嫌いになっちゃうかもしれないけど、お母さんは孤太郎の事ずっと大好きだよ。

孤太郎大好き、これからどうか笑って暮らせるように幸せに。

お母さんはずっとお空から孤太郎の事見守ってるからね

 

父「いっそ嫌ってくれたらよかったよ。」

 

父は志村奈々の手紙を見てからそういった。その時、書斎の扉が開く。

 

母「もう限界だよ。」

 

父「やりすぎた、、二人は?」

 

母「手を上げるならもうルールには従えない。幸せな家庭つくるって言ってたじゃん。」

 

父「こんなハズじゃあなかったんだけどな、、、」

 

外で転孤はモンちゃんに抱きついて目を掻きながら泣いていた。

 

転孤「うううっ、、やだ、、僕もやだよ、、ひっ、、モンちゃん、僕っ、やだもう、、みんな、、、嫌いだ、、」

 

キュン!

 

その時モンちゃんがそんな声をあげ、、、崩れていった。

 

転孤「えっ?モンちゃん?ハッハッ、、え?」

 

そこにはモンちゃんの亡骸があった。その時!!

 

華「転孤ーあのね、、、あのね、、ごめんね。違うの、秘密って言ってみせたの私なのに、、ごめん」

 

転孤(華ちゃんモンちゃんが!!声が、、)

 

声が出なかった。そして華ちゃんはどうしたの?と近づいて来る。そして

 

華「やぁぁぁぁ!!!!!!」

 

それを見て逃げてだしたのだ。

 

転孤(待って行かないで、、、声が出ないの!痒い、華ちゃん痒い、、謝りに来てくれたんでしょ?ねぇ!!なら今度は守ってよ!助けてよ!華ちゃん!)

 

そして俺は華ちゃんを掴んだ。

 

華「か」

 

ビキビキッ!!

 

すると華ちゃんの身体中にヒビが入り、、、崩れ去ったのだ。俺は思った。凄く悪いヴィランが僕らを狙ってるんだと、モンちゃんが崩れたのも、華ちゃんが崩れたのも、、そいつの所為だとこの時はまだ、、

 

ゲェエッ!!

 

いや違うか

 

祖母「ひっ!」

 

今思えば僕はこの時既に理解していたのかもしれない。その時俺は地面に触れた。その瞬間崩壊が始まっていく。

 

ビキビキ!!

 

何で父を庇うんだろう。何で泣くなとしか言ってくれないんだろう。もう嫌だよ僕。小さな、、小さな積み重ね、、皆嫌いだ。あの時僕は、、、

 

母「転孤」

 

ダッ!!

 

母は僕に駆け寄って行ったが、、目の前で崩れ去ってしまった。そして祖父母も、、、するとそこに父がやってきた。

 

転孤「おっ、、おっとう、、お父さ、、ごめんなざい!!」

 

周りが一段と崩れ始める。すると父は近くに落ちていた芝刈りの道具を持った。そして

 

ガンッ!!

 

それで僕の頭を殴ったのだ。

 

父「やめろ転孤!」

 

この時僕は明確な殺意を持って父に触れた。

 

転孤「死ねぇ!!!!!!!!」

 

途方もない快感が全身を貫いた。心のどこかでずうっと望んでいたんだろう。こうなることを、、、、

 

ドォォォォォォォォォォォォ!!!

 

転孤は手に血をつけながら笑みを浮かべている。痒みはもう感じなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後

家族を殺した。あの後逃げるように家を出た。どうしたらいいのかわからなかった。これからどうしたらいい?誰か、、誰でもいいから教えてくれ、助けてくれ、、、道行く人は知らんぷりをしていった。気味悪がった。罪悪感が喉に張り付いて声が出なかった。

 

「ボク?大丈夫?どうしたのそんなボロ、、、、」

 

話しかけてくれたおばさんは恐怖した。その少年の底知れない闇を抱えた笑みを見て、、、、

 

おばさん「す、、すぐヒーローか警察か誰か、、、来るからね!おばさん会社行かないとだから、、ね!」

 

人口密度の高い場所ほど大なり小なりトラブルが頻発する。それこそ迷子などより緊急性の高いトラブルが、それでもこのヒーロー溢れる社会にあって誰も来なかったのは家族を殺したバチだったのか、、、あの時もし、あの時もし、消えたハズの痒み、、あの時もし誰か手を差し伸べてくれてたら!そんな時、あの二人が手を差し伸べてきたのだ。この痒みは治まっていただろうか?ここまでが思い出せなかった記憶、、、そして

 

AFO「君は君自身にもコントロールできない程の破壊衝動を抱えている。そいつが溢れて体に知らせているんだ。痒みとしてね、我慢なんかしなくていい。それは決して駄目な事じゃあない。」

 

ドカッ!!

 

チンピラ「んだあてめぇは!?俺らが歩いてんだよ!この道をぉ!ガキだからって容赦されると思ったかぁ!?」

 

チンピラ「しねぇーよ!!」

 

転孤はチンピラに暴力を振るわれていた。手を差し向けようとするが、、、躊躇う。

 

DIO「何を恐れるんだ転孤くん?心のままに動けばいいじゃあないか。恐怖を克服するんだ転孤くん。さぁ転孤、、、君はどうしたい?」

 

転孤「僕を殴ったあの二人を、、、殺したい!何でかわかんないけど嫌な気持ちが溢れて止まらなくなるんだ、、」

 

そして転孤は父の片方の手に触れる。するとそれは崩壊し始めた。

 

転孤「抑えられないんだ!」

 

AFO「ならば頑張ろう」

 

雨の降る夜、転孤がチンピラを殺した所を3人が上から見ていた。

 

ドクター「不思議なもんじゃのう。記憶を失ったハズなのに、、、」

 

AFO「閉じ込めてしまっただけさ。彼の中には残っている。引き留めるように咎めるように、、、着けられた家族の手。記憶を閉じ込めた結果感情だけが浮つく。不安定な状態。」

 

DIO「不安なのさ、見ろよ無意識下で個性をセーブしてる。」

 

AFO「僕は全てを肯定してあげよう!破壊を貪る恐怖の象徴!彼は今その大いなる一歩を踏み出したんだ!」

 

気持ち悪い、吐き気がする、なのに何でだろう、とても落ち着く、、、、何をしても許される気がする。

 

AFO「おめでとう。涙をこらえ歯をくいしばり君は生まれ変わった。プレゼント!君の門出を祝福してくれたあの二人の手」

 

そして手が並べられる。

 

転孤「二人、、、五つあるけど?」

 

DIO「おまけさ。一つ壊してしまったからな。記念すべき日を忘れないように、、」

 

生まれたばかりの赤子を抱き上げるように軋む体を労るように

 

AFO「さぁ見せておくれ君の姿を、、、死柄木弔」

 

死柄木「しがらき、、、とむら?」

 

DIO「弔う、、、死を悲しみ別れを告げる事、志村転孤は弔いを招く存在へと生まれ変わる。そう言った意味を込めたネーミングだ。」

 

死柄木「しがらきは?」

 

するとAFOが笑みを浮かべて手を自分に向ける。

 

AFO「私の苗字」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

全部思い出した

 

死柄木「未来なんか要らないんだ。その先は連合が好きにすれば良い。」

 

俺はあの時お父さんを殺したくて殺した。お母さんたちが崩れ行くのを見て心が軽くなった。あれは悲劇なんかじゃあない、、、、

 

「ぐあっ!」

 

「止まらない!」

 

「止めろ!」

 

ドゴォォォォォォォン!!!

 

ギガントマキアの侵攻は止まらなかった。

 

トゥワイス「ギガントマキア!!解放軍頑張れよ!アリとゾウじゃあねぇか!あれじゃあ体力削れねぇぞ!前よりデカくなってねぇか?!あいつ死柄木の下に向かってる!」

 

コンプレス「荼毘ぃ!甘かった!俺たちとやってる時は本気じゃあなかったんだ!ギガントマキアは止まらない!死柄木が危ねぇぞ早く決着つけろぉ!」

 

外典「リ・デストロ、、、、」

 

スピナー「死柄木ィィィィ!!!」

 

パキッ!!

 

死柄木は父のもう片方の手を破壊する。

 

死柄木「こんなものも全て要らない!」

 

そして死柄木は覚醒する。



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第94話:暗黒

今回後半オリジナル!それでは!


死柄木「こんなもの要らないんだ。」

 

リ・デストロ(ストレスは100%のはずなのに!!)

 

リ・デストロは全力のパンチを放つが、心のどこかで恐怖していた。死柄木は手を前に出す。

 

パァァァァァァァァン!!!!

 

そんなとてつもない炸裂音が響き渡った。煙が晴れると共に、死柄木はリ・デストロに向かって歩みを進める。

 

死柄木「振り切る前に壊せばそこまででもないな。」

 

リ・デストロの心臓がまた強く鳴り響く。

 

死柄木「デカいだけだなぁ、、わかるよ目障りなモノを思いっきり壊すと愉しいよな。」

 

リ・デストロ「私の力は手段である!人々を解放する為の!デストロの遺志を完遂するための!」

 

すると何かのスイッチを入れる。その瞬間周りの瓦礫から何かが飛び出して来た。

 

リ・デストロ(先程から波打つこの鼓動は、、恐怖?いいや違う!私は恐怖も力に換える!ならば何故、、)

 

死柄木「窮屈そうだなリ・デストロ」

 

リ・デストロは思い出す。自分が子供の頃からデストロの遺志を完遂する人だと言われ育ったことを、、、デストロの無念をあなたがと、、、

 

リ・デストロ(何故ストレスが引いてしまうのか、、、)

 

するとリ・デストロは巨大なアーマーをつけていった。

 

デトラネット社謹製!負荷増幅鋼圧機構!クレストロ!!

 

リ・デストロ「150%だ。」

 

死柄木「ああそう。そりゃあいいや。」

 

一方その頃、他のヴィラン連合は逃げていた。ギガントマキアの侵攻は止まらないのだ。

 

トゥワイス「近づきすぎんなよ?あいつら引きつけてくれてぇんのぁ良いが、、圧倒的過ぎる。今のうちにみんなと合流できれば、、」

 

コンプレス「珍しく早起きしやがって!今アレとぶつかりゃあ連合全滅だ!ドクター聞いてんだろ!転送頼む!マキアやば過ぎ!皆死んじまう!」

 

するとドクターはジョンちゃんを殺す気か!と訳のわからないことを言った。どうやら個性を使う度扁桃炎になるらしいが、、、

 

コンプレス「知るか頑張れ!つーか嘘つけ!ぽんぽん使ってただろうが!」

 

ドクター「第三者に居場所が知られとる者と濃い付き合いはするつもりはない。解放軍のマーキングを外して出直して来なさい。」

 

コンプレス「アンタ死柄木が死んでも良いのか?AFOの後継なんだろ?」

 

するとドクターは少し間を置いてから口を開く。

 

ドクター「だからこそ追い込む必要がある。」

 

がその時だった!皆がギガントマキアの侵攻は止められないとあのドクターですらそう確信していた時、、

 

スケプティック「クソどうするッ!」

 

マグニートー「私が出よう」

 

スケプティックの隣にいたマグニートーが宙に浮かび上がったのだ。そしてギガントマキアの目の前に現れる。すると次の瞬間!!

 

グオッ!!

 

周りにあった全ての金属が宙に浮かび上がったのだ。そして地面に埋まっている鉄のパイプすらも、、、そして!

 

ドッゴォォォォォォォォォォン!!!!

 

それがギガントマキアに一気に衝突していったのだ。そしてマキアの動きを止める。

 

トゥワイス「おいおいなんだあいつ?!あっちにもバケモンいんのかよ?!」

 

段々とギガントマキアに金属が密着していく。

 

マグニートー「強いな」

 

そう言いながらマグニートーは手を思いっきり握りしめる。するとギガントマキアの勢いが更に鈍りだした。

 

ストーム「私も出るわ。」

 

するとストームも空に浮かび上がる。そして

 

ゴロゴロ!!

 

雲行きが悪くなった瞬間!!

 

バリバリバリバリバリィィィィィィ!!!

 

ギガントマキアに雷が直撃したのだ。そしてそれは張り付いた金属でより体中に広がっていく。

 

荼毘「おい待てよ、、、体力減らせる作戦が倒されちまうんじゃあないか?」

 

ドクター「あっ!ありえん!!!」

 

そして

 

ストーム「外典、、、、貴方もやりなさい」

 

外典「え?」

 

するとまたもや雲行きが変わっていく。そして!

 

ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!

 

大量の雹が降って来たのだ。外典はすぐさま反応してその氷を操作しその全てでギガントマキアを拘束していった。

 

ギガントマキア「主の後継!!!!!」

 

拘束されながらもギガントマキアはそう叫ぶ。すると氷にヒビが入り始めた。だがその時!ギガントマキアは何かに驚いたのか動きを止めるのだった。

 

 

 

 

近くの物陰

ディアボロ「成ったか、、、、死柄木弔。」

 

そういうディアボロの後ろには大量の解放軍戦士の死体が転がっていた。

 

 

 

 

 

 

リ・デストロ(抑圧ではなく解放を、、異能の自由行使は人間として当然の、、、苦しみ。覚醒の後こいつはまるで、、)

 

死柄木「150%ね。プルスウルトラってやつだ?」

 

リ・デストロ(全て解放されたかのような、、、そうかこの胸の高鳴りは、、)

 

ズッ!!

 

その瞬間、街全体に崩壊が広がって行った。丁度そのころスピナーはマグニートーの操った金属に乗り、ガンビットの所から去っていた。トゥワイスと義爛は何とか逃げている。そして死柄木は地面に触れた。

 

 

 

AFO「恐れるな。こう考えてみよう人の生命も進歩も努力も一切が自分の手中にあると、握って壊すか転がして弄ぶかは君が決めて良い。憎悪と愉悦を重ねられたなら、、君は自由だ。」

 

 

 

ビキビキッ!!

 

するとリ・デストロのアーマーにもヒビが入り始める。

 

リ・デストロ(崩壊が伝わってくる!速い!先程の戦いから見て有効範囲があるハズだ!範囲外に出れば、、、)

 

バシュッ!!

 

リ・デストロはアーマーを解く。

 

死柄木「ハハッハハハ!!ぶっ壊れろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!

 

ビキ!ズッ!バギィィィィィィィン!!!ボッゴォォォォォォォォォン!!!!

 

街はどんどん崩壊して行く。リ・デストロの目には崩壊する中で笑みを浮かべる死柄木が光り輝いて見えた。

 

サァァァァァァァ

 

その時、崩壊が止む。拘束されたギガントマキアの目の前で崩壊は止まっていた。そしてその目線の先に映ったのは自分で両足を切断したリ・デストロと、そこに歩いていく死柄木の姿だった。

 

死柄木「足地面に触れちまったか、全身壊れる前に切り離したんだな。」

 

死柄木はボロボロだった。左足は折れていて引きずっている。右手は見るも無惨なことになっていた。

 

死柄木「なぁ何で戦ってんだっけ?お前が喧嘩売ったからだよなぁ」

 

リ・デストロ「フー!フー!」

 

リ・デストロは死柄木を見る。すると周りには戦士達が集まっていた。だが、、、、

 

ギロッ!!

 

皆死柄木の睨みで動けなくなってしまった。マグニートー達はただ二人を見て何もしない。

 

リ・デストロ「彼らは皆私、、、いやデストロの遺志に賛同し殉ずる覚悟を培って来た者たち、、」

 

異能の自由行使、抑圧ではなく解放を、、、ああ偉大なるデストロよ。解放の先にいるべき人が自由を体現する者ならば歴史の重みも血の宿命も窮屈そうだと一笑に付すこの青年こそ、、、私はもう見えてしまった。

 

リ・デストロ「君の言う通り喧嘩を売って負けた、、殺るなら殺れ。私もまたデストロの遺志に殉ずる覚悟。」

 

その時ギガントマキアの目には立つ死柄木の姿がかつてのAFOの姿と被さった。

 

リ・デストロ「異能解放軍は、、、お前の後についていく。」

 

そう言ったリ・デストロは土下座をした。

 

リ・デストロ(この青年が輝いて見えてしまった、、、、)

 

このガタガタで歪な地平線が綺麗に思えた。死柄木達の物語はここから加速して、、、、、

 

ギガントマキア「後継・・・!」

 

ギガントマキアは涙を流していた。そして死柄木は一つ閃く。それはちょっと前コンプレスが言っていた八斎會と協力してたら今頃寿司でも食ってたかな、、という事についてだった。そして笑みを見せて言う。

 

死柄木「おまえ社長だから金あるよな!」

 

もう誰も止められなくなっていた、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泥花市街戦再臨際より一週間経過

平穏な街で起きた悲劇。犯人はヒーローに恨みを持った20名の男女グループ(目撃者談)計画的犯行と見られ、偽の情報でヒーローを街の外へ誘導し街を襲撃。突然の災禍に見舞われた泥花市民が結託し抗戦。ヒーロー達も合流し戦闘。泥花市民に多くの犠牲者を出しながら最終的に犯人グループ20名全員死亡。尚泥花市にはデトラネット社代表取締役社長四ツ橋力也氏も居合わせており、両足切断の重傷を負うも一命をとりとめる。訓練を受けていない一般市民の個性行使が被害拡大を招いた。とされる一方、世間では住民達の行動を英雄視する声が止まらない。不明な点が多く捜査は続いている。

 

 

 

とある館

ガンビット「よかったのかエリック?死柄木とか言う奴がトップになって?」

 

するとエリックことマグニートーは答える。

 

マグニートー「何も問題は無い。元より私達の仕事はあの少年の為の物だ。」

 

マグニートーがそう言うとガンビットは『マジかよ?!』と驚きの声を上げる。マグニートーは頭の中でこの仕事を与えて来たレックスルーサーの事を思い浮かべた。その時、そこに迎えがやってきた。そして連合達と共に隠し通路を使い地下へ向かっていく。どうやら連合は寿司を食べていたようだ。すると

 

リ・デストロ「解放戦士諸君!リ・デストロである!!」

 

その空間には大量の解放軍戦士が集まっていた。壇上ではリ・デストロが喋っている。隣には椅子に座りモフモフなパーカーを来た死柄木もいた。どうやらチクチクするらしい。

 

リ・デストロ「これより異能解放軍は生まれ変わる!!」

 

トガ「弔くんお手手全部壊れたんじゃあなかったのですか?」

 

スピナー「一つだけ無事だったんだと。あの中で原型留めてたのは奇跡だよ。」

 

トガ「トレードマークにする気ですね。」

 

リ・デストロは演説を続ける。

 

リ・デストロ「デストロの遺志を世に啓蒙するにあたって連合の存在は障壁であると!私はあの日まで!そう信じて疑わなかった。私の眼はあまりに狭窄であった!血に捉われ!教えに縛られた私はあそこで真の解放を見た。これは降伏ではない!!この死柄木弔こそが真の解放者であると!畏敬の念を打たれたものであり必然の譲位である!!」

 

死柄木は首をポリポリとかく。

 

リ・デストロ「今より解放軍は死柄木弔を最高指導者とし再臨を果たす!より深化した解放の道を辿るにあたり異能解放軍及びヴィラン連合は融合し新たな名を冠する!!考案は私リ・デストロと連合スピナー!さぁその名を!死柄木弔!!」

 

すると死柄木はその口を開きその名を言う。

 

死柄木「超常解放戦線

 

そして後ろから連合の面々が現れる。

 

死柄木「ヴィランの名を排し異能の枠組みを更に広く解釈できるものとした。又、壇上の8名を行動隊長に任命し傾向別に部隊編成を行う。そして異能解放軍と協力していたブラザーフットにも続いて協力してもらうことになった。」

 

するとマグニートーが死柄木の隣に現れて言う。

 

マグニートー「今私の同志を日本に呼んでいる。ブラザーフットは君達に全面的に協力しよう。」

 

死柄木「ありがたい話だね、、、それと名前なんてこれと同じ飾りだ。好きにやろう。」

 

オオオオオオオオオオオオオオ!!!!

 

その瞬間凄まじい歓声が響き渡る。そしてそんな歓声の中、この男はいた。

 

ホークス(遅かった・・!!まさかこうもすんなりと、、、)

 

 

 

 

 

 

 

 

数日前

ホークス「泥花市で何があった?おまえたちだろ?」

 

荼毘「とっとと連合を捕まえてりゃあ市民が死ぬことなかったかもなぁ、、、」

 

そして荼毘はホークスが持ってきたバックを開ける。すると

 

荼毘「ハッ!これが本物かどうかはともかく、おまえは人を一人殺したってわけだ。」

 

中にはベストジーニストの死体があった。

 

ホークス(一つの意思のもとに統率された兵隊。ネットワークを掌握するFGi社、業界に深く関わりのあるデトラネット社。そして恐らくまだ後に数体はいるであろうハイエンド脳無。そして、、、)

 

ホークスは壇上、死柄木の真横に立っている男マグニートーを見る。

 

ホークス(外国の異能解放軍とも呼ばれるブラザーフット、、、、ジョーカーの話も出てるってのにこれは、、、やろうとおもえばいくらでも、、、死柄木!このヒーロー溢れる超人社会で死柄木はヒーロー達と同等、、、嫌それ以上の力を持ってしまった。)

 

 

 

 

リ・デストロ「おつかれさまでございました何かお飲み物でも!!!」

 

リ・デストロは死柄木にめちゃめちゃごまをすっていた。

 

死柄木「失せろ」

 

リ・デストロ「喜んで!」

 

ギュンッ!!

 

そしてすぐさまリ・デストロは消えていった。何か見たくなかった姿だな。だがこうやってのし上がったのだろう。すると

 

ガクッ!!

 

死柄木が膝を落としたのだ。

 

スピナー「おい!」

 

コンプレス「生きてんのが奇跡レベルのダメージだったからな、、、」

 

2人がそう言って死柄木に寄り添った時、、、

 

ドクター「仰々しい名前じゃのう。まぁヴィラン連合なんちゅうチープな名よりはいいか」

 

ドクターの無線が機能した。すると死柄木はその無線に向かって言う。

 

死柄木「マキアは従った。ディアボロも認めた。あんたの言ってた最低限の格はついたと思うぜ、、、」

 

ドクター「うむ。記憶も戻り個性も含め本来のお前に戻った。約束通り、、、力を授けよう。おまえがそれを望むなら。」

 

そう言われた死柄木は笑みを浮かべていた。

 

ドクター「だがその前に少々やってほしいことがあっての、、あるものを運んで欲しい」

 

 

 

 

 

 

 

荼毘「おい何してるNo.2」

 

荼毘が周りから黄色い声を浴びてるホークスの所に駆けつけてきた。

 

荼毘「嬉しそうだな」

 

ホークス「ああ!みんなに紹介頼むよ。」(まだだ、まだ奥に後ろ盾がいる!全貌を突き止め一刻も速くエンデヴァーさん達に!さぁホークス!ここからは遅れを取れば日本が終わるぞ!)

 

ホークスの手に、今全てが掛かっていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同刻 アメリカヒーロー協会本部

クラーク「それで、、、、何があったんです?」

 

クラークはアメリカからの連絡を受け、協会本部に赴いていた。目の前には窓から外を眺めるニックフューリーの姿があった。

 

ニック「今回の件はそこの坊ちゃんについてだ。」

 

そう言ってニックが指差した方向には誰もいなかった。が、、、

 

ヴィジョン「久しぶりですね父さん。」

 

突如壁からヴィジョンが現れたのだ。そう、壁を透過してきたのだ。

 

クラーク「その父さんって言い方、、、、やっぱ慣れないな、、」

 

そう言ってクラークは微笑んだ。するとニックはクラーク達の方を向いて口を開く。

 

ニック「彼の額の石の事はもう聞いてるんだろう?」

 

クラーク「えぇ、、、インフィニティストーン。確か宇宙誕生の特異点、、、全てを集めれば宇宙の生命の半分すら指を鳴らすだけで消す事ができる、、、ですよね?」

 

そうクラークが言うとニックは頷きヴィジョンを指差した。するとその時、ヴィジョンの額のマインドストーンが淡く光った。

 

クラーク「光っ、、、た?」

 

ヴィジョン「えぇ。そしてそれこそが今回の話の重要な点。ストーンが反応を始めた点です。」

 

その言葉にクラークは『反応?』と疑問の声を上げる。するとヴィジョンは一度口を閉じてから言う。

 

ヴィジョン「恐らく、、、、迫ってきている。」

 

その瞬間クラークに凄まじい衝撃が走る。インフィニティストーンが迫ってきている?!

 

クラーク「それは、、、」

 

ヴィジョン「これは私の感覚ですが近づいてきている。そのような感じがするのです。」

 

するとニックが口を挟む。

 

ニック「これはあくまで私の推測だが、、、全宇宙の半分の生命を消滅させられる程の力。そんな力の存在を知れば石を集めようとする存在も現れるかもしれない。つまり、、、」

 

そしてニックは強く言い放つ。

 

ニック「地球外生命体が今後この地球に現れるかもしれないという事だ。」

 

またもや衝撃が走る。地球外からの敵、、、、そんなものが現れれば、、

 

ニック「今回はそれを伝えたかっただけだ。そして勿論そのような場合には君の力も借りるぞ。」

 

クラーク「勿論です。」

 

クラークの返事を聞きニックは再び口を開く。

 

ニック「そうだ。それと石はもう一つ見つかっている。」

 

クラーク「え?!」

 

今回3度目の衝撃がクラークを襲った。

 

 

 

 

 

 

 

数日前

研究員「一体どういう構造になってやがるんだこの船は、、、、」

 

何人もの研究員がゾッドの船の中を探索していた。未知の技術を得る為にだ。

 

研究員「だがどの部品も全て奇妙なものだな、、、」

 

研究員「流石宇宙の技術だな、、、」

 

ギュゥゥゥゥゥン!!!

 

その時だった。研究員が壁に手をつけた瞬間青白い光が研究員の目の前に現れ始める。

 

研究員「なんだ!?一体なんなんだ?!」

 

その光は研究員の目の前の壁の間から発せられていた。すると

 

ドゥゥゥゥゥゥゥン!!!

 

段々とその壁が開きだした。そして

 

シュルルルルルル!!ドゥゥゥゥン!!!

 

目の前に凄まじく青く輝く石、インフィニティストーンの一つ、スペースストーンが現れたのだった。

 

 

 

 

 

時間は戻り

クラーク「そうですか、、、ゾッドの船に、、」

 

ニック「これで二つがこの星にある事が確定した。」

 

6つの内の2つのインフィニティストーンがもうこの星で確認されてしまっていた。

 

ヴィジョン「他のストーンも迫ってるかもしれません。」

 

クラークはそういうヴィジョンを見て未来の姿を少し想像する。それは悲惨な未来、、、、

 

ニック「そしてそんな悲惨な未来の為のプロジェクトは立ててある。」

 

突如ニックが心でも読んだかのようにそう言い放った。

 

クラーク「プロジェクト、、、ですか?」

 

ニック「あぁ。全国のトップヒーローや有力ヒーローのチームアップ。」

 

するとニックは一つの資料を取り出す。

 

ニック「そのプロジェクトの名は、、、、」

 

プルルルルルル!!!!

 

その時ニックに電話がかかって来た。ニックはため息をつくと『ちょっと待っててくれ』と一言言って電話に出る。

 

ニック「どうした?ああ、、、うん、、ああ、、そうか。わかった。」

 

そして電話を切る。するとニックは上着を着出した。

 

ニック「すまないがクラーク君。君はもう帰ってもらっても構わない。急用が出来てしまってね。」

 

クラーク「急用、、、ですか」

 

ニックはそういいながら身支度を終えるとドアの前に立つ。

 

ニック「本当に今回はすまなかったな。だが、、、、これからもよろしく頼む。」

 

そう言ってニックは部屋を後にした。部屋にはクラークとヴィジョンの二人だけ、するとヴィジョンはクラークを見て言う。

 

ヴィジョン「話でもします?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある教会

教会には一人の神父が立っていた。聖母マリア像の目の前に立ち十字架を握っている。

 

プッチ「時が経つのは早いなDIO、、、」

 

神父、否DIOの友人であるプッチはそう呟く。

 

プッチ「行動を起こすのはまだ早いが、、、そろそろ時が満ちる時か、、」

 

プッチはそう言うとポケットから何かを取り出す。

 

プッチ「これが何の役に立つのか、、、、早く知りたい物だな。」

 

プッチの手にはオレンジ色の石があった。そう、それは魂を司る石。インフィニティストーンのソウルストーンだった。

 

カツンッ!カツンッ!

 

その時プッチの後ろから足音が聞こえて来る。

 

プッチ「おお君か、、、、どうだった?」

 

そこには1人の人が立っていた。性別も顔も、教会に入る光で見えなかったが、、、、、長い髪を携え、白い服を纏った人がそこにいたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠い遥か遠くにある一つの星

ワァァァァァァァァァァ!!!!

 

そこではとてつもない軍勢がある一点に攻めて行っていた。その軍勢は皆近代的な武器と特殊な力を持っている。

 

ドスンッ!!ドスンッ!!

 

その向かっている方向には一人の大男が立っていた。するとその男は拳を握り、そして

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!

 

地面を殴った。その瞬間波動が一瞬で広がり地面には亀裂が入り大地が崩壊する。そしてすぐに全軍が制圧されてしまった。その大男1人の手で、、、、

 

「き、、、貴様、、ニューゴッズとの戦争は、、」

 

倒れていた兵士の1人がそう言うとその大男はその兵士を掴み上げ言う。

 

「貴様ら同様、捻り潰した。」

 

グシャッ!!!

 

そしてその大男はそのまま兵士の頭を卵のように握りつぶした。兵士の体は力を失いそのまま地面に倒れる。するとその大男は歩き始める。歩く先には一つの箱、、、、大男はそれを持ち上げ

 

バギンッ!!

 

容易く破壊した。するとそこには、、、、

 

ズオオオオオオオオオ!!!!!

 

紫色のとてつもない力を放つ石があったのだ。

 

「まずは、、、一つ。」

 

      暗黒が動き出す




アイアムグルート面白かった笑 それにサンドマンも面白かったし、ドラマもあたり多いですなー シーハルクが楽しみ。それでは!


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ヒーローズライジング編
第95話:那歩島上陸


今回短めです。


透き通った綺麗な海に囲まれた自然豊かな小さな島。その名を那歩島。そんな島の近くの海でスーパーマンことクラークは座礁した豪華客船を持っていた。

 

クラーク「安心しててくださいね!無事陸に届けるので!」

 

クラークはそう言って、本土の方に豪華客船を持ちながら飛んでいったのだった。何故クラークがそんな事をしているのか?いや、何故雄英1-Aの生徒達がこの島で活動しているのか、、、、、その理由は先月まで遡る。

 

 

先月 雄英高校

校長「ヒーロー科生徒によるプロヒーロー不在地区での、、、」

 

オールマイト「実務的ヒーロー活動推奨プロジェクト、、、」

 

そう言う2人の目の前にはヒーロー公安委員会の目良がいた。そして話始める。

 

目良「はい。現在超人社会は混沌のただ中にあります。No. 1ヒーロー、、、、平和の象徴と呼ばれた貴方は事実上引退。それに起因した、ヴィラン達の台頭。」

 

校長「奴らに対抗する為にも、、、次世代のヒーロー育成が急務だと。」

 

どうやらヒーロー公安委員会の上層部もそう考えているようだ。

 

目良「まぁご意見もあるとは思いますが、何卒宜しくお願いします。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1-A組教室

相澤「ヒーロー活動推奨プロジェクト。お前らの勤務地は、遥か南にある那歩島だ。駐在していたプロヒーローが高齢で引退。後任が来るまでの間、お前らが代理でヒーロー活動を行う。」

 

もの凄くヒーローっぽいの来たァァァァ!!!!

 

クラスからそんな歓声が湧き上がる。皆嬉しそうにやる気満々だった。そう、これは職場体験でもインターン活動でもない、、、本物のヒーロー活動なのだ。皆がそう思うのも無理はない。すると

 

相澤「話を最後まで聞け!」

 

目を赤くし、髪を逆立てた相澤先生にそう言われ一気に静かになった。すると相澤先生は『よし』と言ってから話出す。

 

相澤「このプロジェクトは、規定により俺達教師やプロヒーローのバックアップ一切ない。当然、何かあった場合責任はお前らが負うことになる。その事を肝に銘じ、ヒーローとしてあるべき行動をしろ。いいな!」

 

相澤先生がそう言い放つと皆は勢いよく『はい!』と返事をするのだった。

 

 

 

数分後

クラーク「ヒーロー活動推奨プロジェクトだってね一佳。僕の活動場所は那歩島ってとこらしい。一佳は?」

 

拳藤「クラークは島か〜私はね、杜王町ってとこ。」

 

クラークと拳藤は拳藤の部屋でそんな会話をしていた。

 

クラーク「杜王町か、、、、聞いたことない町だな、、」

 

拳藤「なんかね、果樹園が多くてフルーツが特産らしい。」

 

そんな事を喋り合いながら拳藤はヒーロー活動推奨プロジェクトの為の荷物準備をしていた。

 

拳藤「クラークは準備いいん?」

 

拳藤がそう問うとクラークは『もう終わったよ』といって立ち上がり、窓の外を眺めた。その顔はどこか何かを心配しているように見えた。

 

拳藤「クラーク?どうしたの?」

 

拳藤はその顔を見てついそう問いかけてしまう。するとクラークは拳藤の方を見て笑みを浮かべて言う。

 

クラーク「いや、何でもないよ一佳。」

 

言えなかった。もしかしたら今にも、宇宙からの侵略が訪れてもおかしくないということを、、、、

 

拳藤「そう、、、ならいいけど。」

 

拳藤はそういったクラークを見て、何か隠している事を察したが、今はまだ何も言えなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在

クラーク「皆んなお疲れ!そっちはどうだった?」

 

お前元気すぎだろぉ、、、、

 

クラークが那歩島でのA組本部に帰ってきてそう言うと、皆体をダラけさせそんな事を言ったのだった。

 

上鳴「一番エグい仕事終えた奴が、、、、」

 

峰田「何で一番元気なんだよぉ、、、」

 

クラークはそんな2人に笑いながら『僕と君達とじゃあ体の作りが違うからね!』と言い放つ。何か笑って良いのかよくわからないラインである。すると

 

瀬呂「それにしても、、、委員長。ちょっと細かい仕事受けすぎじゃね?」

 

瀬呂がそう言った。そう言われた飯田はストローから口を離し言う。

 

飯田「事件に、細かいも大きいもないだろう。」

 

八百万「ヒーロー活動をしているとは言え、私達はまだ学生。誠実にこなし、島の皆様からの信頼を得なければ!」

 

2人がそう言い終えると峰田が手を挙げて『ヒーロー活動一回もしてない人がいるぞー』と言い爆豪を指差す。爆豪は『ヴィランが来た時の為だ!』と言うが切島に『この島にはいねぇだろぉ』と言われてしまう。だがクラークは爆豪の言葉を真っ向から否定出来なかった。この島にヴィランがいなくても、外部から来るかもしれない。例えば、、、、、宇宙(そら)から、、その時、クラークがそんな事を考えていると

 

「お邪魔するよ。」

 

村長さんが嫌、島の人達が多くの食べ物を持って来てくれたのだ。どうやらお礼らしい。また委員長が大変になりそうだ、、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食事後 夜

緑谷「はぁ〜おいしかったぁ!」

 

障子「人の優しさが身に染みるな。」

 

障子君の言う通りだ。こういう時、ヒーローをやっていてよかったと思える。因みに夜回りは爆豪がやる事になった。何故って?彼が今日何もしてなかったからだ。そんな事を決めて、僕達は風呂に向かったのだった。

 

クラーク「ふぅ、、、いい湯だねぇ〜」

 

切島「おっさんか!」

 

クラークは切島についそうツッこんでしまう。クラークはそう言われ笑みを浮かべる。だが、、、

 

クラーク「星、、、」

 

露天風呂から見える空の星。普通なら綺麗だと感動する所だが、、、、、今の彼には数えられない程の敵の可能性。そう思えてならなかったのだ。すると

 

轟「どうしたクラーク?」

 

そんな思いが表情に出ていたのか、気にかけてくれた轟君が声をかけてきた。

 

クラーク「ん?いや、、、ただ星が綺麗だなと、、そう思っただけさ。」

 

クラークは咄嗟にそう言った。轟はそう言っても少しの間クラークの事を見ていたが、『そうか』と言って空を眺める。

 

轟「確かに、、、、綺麗だな。」

 

そして轟君もそう呟くのだった。それから少しして、皆風呂から上がった。寝巻きに着替え、何人かは速攻布団へ、また何人かは机に、そしてまた何人かは縁側にいた。

 

クラーク「長閑な場所だな、、、、静かだ、、」

 

そしてクラークも縁側にいた。寝巻きを着て、縁側に腰掛けている。

 

八百万「本当にそうですね、、、、心地いいです。」

 

すると隣からそんな声が聞こえて来る。八百万さんも風呂上がりで縁側に寄ったようだ。寝巻きとして浴衣を着ている。

 

クラーク「浴衣似合ってますね、綺麗ですよ。」

 

なのでクラークは正直な感想を述べた。すると八百万さんは少しムッとした顔になり言う。

 

八百万「お付き合いしている方がいるのに、そう簡単に他の女性を褒めるのは宜しくないですわよ。気をつけてください。」

 

しっかりしているなと改めて感じる。それとも八百万さんのようなお家柄だと普通なのだろうか?そんな事を思いながらクラークは『ごめん。今度からは気をつけるよ!』と言った。すると

 

八百万「ま、、、まぁ、誉めて頂いたのは素直に嬉しかったですわ、、拳藤さんはいつもこんな気持ちなんですね!」

 

八百万さんはそう笑顔で言った。それにクラークも笑顔で返す。

 

クラーク「まぁ、一佳の場合r」

 

その時だった。クラークは言いかけていた言葉を引っ込める。そう、その耳で何かを感じとったのだ。

 

ダッ!

 

そしてクラークは急に立ち上がる。八百万はその反応に最初は驚いたが、すぐに何かがあったのを察する。

 

八百万「何かあったのですねクラークさん!一体何が!!」

 

するとクラークは八百万を静止するように手を前に出した。そして言う。

 

クラーク「いや、大丈夫そうだ。問題は解決したよ。」

 

そう言ったクラークは笑みを浮かべていた。八百万は何が起こっているのかよくわかっていなかった。

 

 

 

数分後

妙に怒っている爆豪とそれを落ち着かせようとしている緑谷が帰ってきた。2人はヴィランが出たと島の子供に言われ、駆けつけたがそれは幻影。助けを呼びにきた子供の姉にまんまとしてやられていたのだ。だから爆豪は怒っていて、クラークは遠くから状況を把握し笑みを浮かべたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝 本島

1-Aが那歩島で活動をしている時、本州では事件が起きていた。いくつもの建物から黒煙が舞い、道路も粉々だった。そして何より大きいのは、この事件の被害者の中で個性を失った人がいたことだ。実は似たような事件がここ何日が続いている。だが今回は少し違っていた。今回の被害者はプロヒーローではなく一般の市民だったのだ。そして、、、、

 

ホークス(身元のわかる物は全て取られている、、、犯人は奪った個性が何なのか知られたくない?何故隠し必要が、、、)

 

今回の事件を捜査しているホークスはそう思っていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は戻り那歩島

芦戸「はい!雄英ヒーロー事務所です。」

 

鳴り響いた電話に芦戸はすぐさま対応する。どうやら旅行バッグの紛失のようだ。

 

芦戸「商店街で観光客の荷物がなくなって、、」

 

葉隠「私いくいく!青山くんご一緒しよ!」

 

葉隠は元気よく立候補し、青山に声をかける。青山はすぐさま起き上がってポーズを決めながら了承した。

 

峰田「また忘れ物かよーそれから自分r」

 

峰田はそう言いかけていたが、、、

 

芦戸「依頼者の声、、、すっごく可愛いかったなー」

 

芦戸のそんな一言で一瞬で飛び出ていった。実に単純である。他にも障子からのビーチ人員の増援の要請があったり、外回りにいくものがいたり、各々が自分の出来ることをやっていた。

 

クラーク「それじゃあ僕は、、、、島の周辺を見て回るよ。」

 

そしてクラークは空を飛び、島の周りを見て回り始めた。下ではA組のクラスメイトが色々な所で活躍している。緑谷くんは昨日の子と話していた。それからもクラークは島の周りを巡回する。

 

クラーク(問題は特になさそうだが、、、、ん?)

 

その時クラークの耳に何かが壊れるような音が聞こえてきた。その音の方を見ると、そこには防波堤を超え港に乗り上げたフェリーがあったのだ。

 

 

 

フェリーの上

「キメラ、マミー。邪魔をされたくない。陽動を頼む。」

 

白髪で体に機械のようなものをつけている男が犬のような男と、忍者のような男にそう言う。

 

キメラ「やり方は?」

 

「好きにして良い。」

 

マミー「承知。」

 

すると皆に指示を出した白髪の男は、自分の背後にいる赤髪の女性の名を呼ぶ。

 

「スライス。」

 

すると名前を言われたと同時にその女性は『わかってるわ。』と言った。その時!

 

クラーク「それで、、、、君達は何の用なんだい?」

 

その集団の上空にクラークが現れてそう言ったのだ。そこにいた4人は目を見開き、目の前にいるクラークに驚く。

 

キメラ「おいおい、、、、こんな島にヒーローかよ、、」

 

マミー「しかもこの男、、、、」

 

スライス「宇宙人の!!」

 

「クラーク・ケント、、、、か。」

 

4人全員がクラークを見ながらそう言った。クラークは4人を見ながら言う。

 

クラーク「嬉しいものだね。有名人になるってのは、、、まぁヴィランに素性がバレてるってのは良いことじゃあないけど。」

 

すると白髪の男以外のヴィランが戦闘態勢に入る。その時、その男が手を上げた。

 

「3人とも、ここは私が出よう。お前達は私の代わりに目的を。」

 

スライス「ナイン、、、あなた、、」

 

ナイン「いいから行くんだ。」

 

そう言って白髪の男、名はナインはクラークに向けて手を前に出す。そして!

 

ドォォォォォォォォォォォォォン!!!

 

青い龍のようなものを背中から出現させクラークに噛みつき、ぶっ飛ばしたのだ。

 

ナイン「さぁ、、、速く。」

 

ナインがそう言うと3人はフェリーから降りていったのだ。どうやら島内で何かを求めているらしい。そして

 

ドゴォォォォォォォン!!

 

クラークは青い龍の拘束を力でねじ伏せ、龍を消し飛ばしたのだ。

 

クラーク「島には僕以外にも雄英生がいる。彼らは強いぞ。」

 

クラークはナインを見てそう言った。するとナインは何かを取り出して言う。

 

ナイン「そうだろうな、、、、、だが、私達も強い。」

 

そう言ったナインが手に持っていたのは個性ブースト剤のような物だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プルルルル!!

 

A組の那歩島事務所に電話が鳴り響く。すると、それに気づいた爆豪が電話に出た。

 

爆豪「なんだぁ?チンケな依頼だったらうけr」

 

真幌「ヴィランが漁港に出たのッ!!」

 

電話に出た爆豪は大きな声のせいで一瞬電話から耳を離すが、その声に聞き覚えがあった。

 

爆豪「その声、、、昨日のクソガキだな?」

 

そう、それは昨日爆豪達が騙された姉弟の姉だった。爆豪は呆れたような口調で『おまえなぁ、、そう何ども騙されr』と言っていたが相手は『嘘じゃない!!』と訴えかける。すると途中で駆けつけた緑谷がその電を爆豪から取り上げた。

 

緑谷「もしもし!デクだけど!」

 

真幌「今空からヒーローが来たけど数がr」

 

その時電話は切れてしまった。襲撃してきたヴィランの1人が島の電波塔を襲ったのだ。

 

緑谷「今の空飛ぶヒーローって、、、、」

 

爆豪「あぁ、、、クラークの野郎だ。」

 

緑谷「じゃあ今のは、、、」

 

爆豪「あぁ。いくぞ!」

 

そして2人は一瞬で事務所から飛び出し、漁港を目指すのだった。




ヒロアカ原作の方も中々な展開を迎えていってますねぇ〜
原作がどう終わりを迎えていくか楽しみです!


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第96話:終末日

今回は色々ありますよー


研究室

そこはAFOの側近であるドクターのラボだった。そして、ドクターの立つ目の前には一つのカプセルのようなものがあり、その中には1人の男がいた。

 

ドクター「AFOの個性因子と適合に成功!君は8つの個性を奪え、9つの個性を使えることが出来る存在となった!」

 

そう、それこそがナイン。だが彼には問題があった。個性を行使する度に細胞が死滅していってしまうのだ。そしてそれは、ドクターの手術を受けてから更に悪化してしまったのだ。だから彼は求める。細胞を活性化させる個性を、、、、、、そしてその個性の半分は本州で既に取得した。必要なのはもう半分の個性。それで彼は完全になれる。彼の目標は達成されるのだ。そしてそのもう半分の個性は、、、、、

 

ドゴォォォォォォォン!!!

 

スライス「あらあら、、、、帰る家なくなっちゃったわね。」

 

真幌「こっ、、、来ないで!!」

 

島乃活真の中にあったのだ。スライスはゆっくりと2人の方に歩いていく。

 

真幌「来るなったらぁ!!」

 

すると真幌はそう言って自分の個性で作った幻を出現させる。が、、、

 

スライス「あらあら、可愛らしい狛犬ね。」

 

スライスはそう言いながら微動だにせず2人に向かっていく。

 

活真「お姉ちゃん、、、」

 

そしてスライスが2人に触れようとしたその時だった!!

 

バッ!

 

活真「デク兄ちゃん!」真幌「デク!!」

 

そう、緑谷が一瞬で2人を抱え森の方に飛んでいったのだ。スライスは飛んでいった緑谷を見ながら『超パワーの個性とかかしら、、』と言って森の方に歩みを始める。

 

緑谷「大丈夫?走れるかい?」

 

緑谷は着地したと同時に2人にそう問いかける。2人は『うん』と言って頷く。そして2人にここから離れるよう促した。それから森の方に目を向け言う。

 

緑谷「止まれ!何故あの子達を狙う!!」

 

だがスライスは足を止めず緑谷の方に歩いていく。そして逆に『退きなさい』と緑谷に忠告した。

 

緑谷「退く訳ないだろ!」

 

スライス「そう、、、仕方ないわ。邪魔をするなら、、、殺すッ!!」

 

その瞬間スライスは髪を一気に発射し出したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

島 役場の前

そこでは青山と峰田、葉隠が目の前に現れたミイラのようなものと戦っていた。だが壊しても壊してもミイラは減らず、2人も限界だった。その時!

 

ボゴォォン!!ボッゴォォォォォォン!!!!

 

目の前と爆破が起こったのだ。その煙の中にいたのは勿論、、、、

 

爆豪「雑魚に手こずりすぎなんだよ!このモブ共!」

 

峰田「爆豪!」葉隠「爆豪君!」

 

するとその時峰田達の上からミイラが迫ってくる。が!

 

切島「オラァ!!」

 

ドッゴォォォォン!!!!

 

切島「レッドライオット参上!!」

 

ビリリリ!!ビリリリ!!ビリリリ!!

 

上鳴「同じくチャージズマ参上!」

 

青山「2人共!」

 

そう、どんどんとクラスの皆んなが駆けつけてきたのだ。そして八百万、耳郎、芦戸もその場に駆けつけたのだった。

 

八百万「私達は、島民の皆さんの避難と救助を!」

 

そう言って八百万達は青山と峰田、葉隠を引き連れ、救助に向かっていった。

 

爆豪「APショット!!オートカノン!!」

 

切島「オラァ!!オオラァ!!」

 

そして残りの3人はミイラ達と戦っていく。だがその時、切島がミイラを操る布のようなものに手を絡みとられる。しかしその瞬間!

 

ボォォン!!

 

爆豪が爆破でその布を焼き切ったのだ。が!

 

ギャルン!!

 

切島「爆豪!!」

 

逆に自分が両手ごと拘束されたのだ。そして身体中を包まれてしまう。

 

爆豪「なんだこりゃあ!!」

 

マミー「包帯に巻き付かれたものは、拙者の意のままに動く。生物に効果はないが、お前が身につけている物質!プロテクターや衣服は拙者の思いのままとなる!」

 

すると、爆豪に絡まった包帯がミイラのようになり、上鳴達に迫ってきたのだ。

 

マミー「仲間同士で潰し合うがいい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

島 ビーチ

そこでは同じく雄英生徒とヴィランが戦っていた。尾白は尻尾でガードするがパンチでぶっ飛ばされ、障子は拳を放とうとするが頭を掴まれ持ち上げられてしまう。

 

キメラ「そのなり、、お前相当虐められた口だろう?両親を恨まなかったかぁ?なぁ?!」

 

そして握る力を強くしていく。すると!

 

ギュゥゥン!!ギュンッ!!ダァァァァン!!!!

 

飯田が横から走って行き、その勢いを乗せてキメラの顔面を蹴ったのだ。そしてキメラが障子を離したと同時に障子を抱えその場から引く。

 

轟「ここは俺らに任せろ!!」

 

瀬呂「尾白を頼む!!」

 

すると轟が地面を凍らせて行きキメラの足を封じ、瀬呂がテープで体を拘束した。

 

飯田「今だ!常闇くん砂藤くん!!」

 

飯田がそう言った先には空を飛ぶ常闇とそれに抱えられる砂藤がいた。そして

 

バッ!

 

砂藤「シュガーラッシュ!!!!!」

 

常闇が途中で手を離し砂藤がキメラにラッシュを叩き込もうとしていた。だが!

 

キメラ「図に乗るなァッ!!!!」

 

キメラがそう言った瞬間、拘束していたテープを引きちぎり足元の氷も粉砕された。そして!

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!!!

 

咄嗟にガードするも砂藤は殴り飛ばされてしまったのだ。そして地面を転がって行き、そのまま岩に激突する。

 

飯田「砂藤くん!!」

 

キメラ「おいおい、、、、餓鬼ばっかとは言え、ヒーロー増えすぎだろ。」

 

そう言ったキメラは一気に轟達に詰め寄っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は戻り役場前

一瞬の隙を見せた切島と上鳴は先ほどの爆豪と同じように体を拘束されてしまった。

 

マミー「選べ!このまま拙者の傀儡となるか、、、仲間に倒されるか!」

 

そしてマミーはそう言ってきたのだ。だがその時!

 

爆豪「ふぅ!ざぁ!け!ろぉ!!」

 

ボッガァァァァァァァン!!!

 

爆豪のミイラが爆発したのだ。マミーも思わず一歩引き驚いてしまう。

 

爆豪「舐めんじゃねぇ!このミイラ野郎!!」

 

マミーは爆豪の右手にあった装備が破壊されていることを確認し、自らを犠牲にしたことを察した。

 

マミー「くっ!!」

 

するとマミーは両手の全てのミイラと包帯を爆豪に向けていった。だが爆豪は爆破を使いミイラを破壊したり避けたりして一気にマミーに迫っていった。マミーはすぐさま腰から刀を取り出し爆豪に切りかかる。

 

ボォンッ!ボン!

 

だが上手く途中で避けられ背後に回られてしまう。そして!!

 

ドゴォン!!

 

爆豪「たっぷり溜めておいたぜ!爆腺MAXだ!!死ねぇぇぇ!!!!!」

 

ドッゴォォォォォォン!!!!

 

そして爆豪は左手の装備に溜め込んだ威力を一気に解放し、マミーをぶっ飛ばしたのだ。すると周りのミイラが元の自販機や車に戻っていった。

 

切島「おぉ!流石爆豪!!」

 

上鳴「建物の被害も最小限かよ、、、」

 

そう、爆豪が今回の爆破で壊したのは建物の塀のみ、他の被害はほぼなかった。するとそこに八百万達が現れた。どうやら全員西地区に避難させられたようだ。その時

 

爆豪「何だ?これ?」

 

爆豪はマミーの懐から落ちたスティック状の何かを手に持ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日前 ラボ

そこではカプセルの中に入っているナインとその前でナインを見るドクターがいた。するとそこに1人の男が近づいていくる。

 

レックス「進捗は?」

 

ドクター「順調じゃよ。恐らく成功する。」

 

そう、その男はレックスルーサーだった。するとレックスはドクターの隣に立ちある物を渡す。

 

ドクター「これは、、、、、」

 

レックス「私が作った新しい個性ブースト剤だ。」

 

ドクターはそう言われるや否やレックスの方を見て怪訝そうな顔をする。

 

ドクター「個性ブースト剤だとぉ?個性ブーストなんてものは副作用は出るは効率は悪いわでしょうもないだろう。」

 

そう言ってドクターはそのブースト剤をレックスに返そうとする。だがレックスはそれを拒否して言葉を続けた。

 

レックス「残念だが私のはそこらの粗悪品とは質が違う。常人における副作用は無し、効果時間は3時間。個性ブースト率は通常の10倍。しかも素の身体能力も跳ね上げる。」

 

そこまで聞いたドクターは呆れたような顔をして『は?何を言っとるんだお前は、、、』と言った。だがレックスは全く引かず『疑うなら誰かに使うか、それを分析してみろ』と言う。ドクターはため息をついてからレックスのブースト剤を持ってラボの一室に入っていった。

 

 

数分後

ドタドタと急ぐ足取りが聞こえてくる。レックスがその方向を見ると、そこから慌てて駆けつけてきたドクターの姿があった。

 

ドクター「ルーサー!!貴様!これをどうやって作った!!ありえんぞ!!」

 

ドクターは汗をダラダラ掻き、息を荒げてそう言った。そしてそのまま続ける。

 

ドクター「何もかもがおかしい、、、このブースト剤に入っとるのは個性因子。しかも随分と特殊なもの、、、凄まじい力を誇っとる!試しに他の個性因子と混ぜたらその個性を一気に活性化させよった!まるで本来の姿に戻すように、、、、、しかも元の個性には何の害もないときた、、一体、、、、一体どうやったんじゃ!!!」

 

今までにない形相でそう言い終えたドクターにレックスは笑みを浮かべてから言う。

 

レックス「残念ながら教えられないな。私は協力するだけだ、、、、だからこのブースト剤も貴様らに提供するがその製造方法まで教える義理はない。」

 

そう言われたドクターは歯を食いしばり、、、、そしてため息をつく。

 

ドクター「何も言い返せんな、、、、、まぁお主がそれを提供してくれるのはありがたい。で、、何本提供できる?」

 

レックス「8本だ。ついでにオマケもつけておこう。」

 

そしてレックスは再び邪悪な笑みを浮かべるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷サイド

緑谷(クソ!!さっき何かを体に打ってから個性が格段に強くなった!ブースト剤か?!でも、、、)

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

緑谷は一瞬で目の前に踏み込んできたスライスのパンチを避ける。すると避けてそのパンチが放たれた場所の地面が抉れたのだ。

 

緑谷(個性だけじゃない!素の身体能力も格段に上がってる!!)

 

スライスは避けられた瞬間に緑谷の方を向いて次は個性の髪を一気に射出する。

 

緑谷「くっ!!!」

 

スライス「中々いきがいいわね!殺し甲斐があるってものッ!!」

 

緑谷は今の攻撃で髪が何本か体に掠ってしまった。だが瞬時に後ろの木に足を置き、、、、

 

緑谷(ワンフォーオールフルカウル30%!!)

 

ヒュンッ!!

 

一瞬で木を蹴ってスライスの懐にまで入り込んだのだ。そして緑谷はそのまま蹴りを放とうとするが!

 

ドォォォォォン!!!!

 

緑谷は長い髪でそのまま横にぶっ飛ばされ、その勢いで木を2本折っていく。

 

緑谷(不味い、、、、しかもブースト全然切れない、、普通なら切れてる時間なのに!)

 

そう、スライスの個性はレックスのブースト剤によりまだまだ強力だった。

 

スライス「そろそろ飽きて来た所だし、、、、殺しちゃおうかしらッ!!」

 

するとスライスは髪を一気に束ねて緑谷に向けようとする。

 

緑谷「でも、、、負けれない!!一気に決めるッ!」

 

そしてスライスは束ねた髪を射出しながら緑谷に槍のように向けていった。その時!

 

ボォォォンッ!!!

 

緑谷はエアフォースで射出されたスライスの髪を退け、それと共に迫って来ていた髪の槍の先端を和らげた。そして!

 

緑谷(ワンフォーオール50%!!!)

「アラバマ・スマァァァァァァァシュ!!!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォン!!!!

 

その和らいだ髪の先端に向かって一直線に釘を打ち込むように放ったのだ。その蹴りはスライスの束ねた髪をモーセが海を割るように両断し、緑谷はスライスの目の前まで迫った。そして!

 

緑谷「セントルイス・スマァァァァァシュッ!!」

 

ドッゴォォォォン!!!

 

次に放った蹴りをスライスの顔面に放ち、撃退したのだ。

 

 

 

活真「デク兄ちゃん、、、、だ、、大丈夫かな?」

 

2人は森を抜けた所の上に盛り上がった道の上にいた。すると

 

真幌「あれデクだわ!」

 

真幌の指差した方向には、傷を負いながらもスライスを担ぎ森から出てくる緑谷の姿があったのだ。2人はそんな緑谷を見るや否やその場から駆け下り、緑谷の方に走っていく。そんな2人に気づいた緑谷も笑顔で手を振った。だがその時!!

 

ドスゥゥゥゥゥゥン!!!!

 

突如緑谷の目の前、2人との間に何かが落ちて来たのだ。それは大きく棘のようなものに覆われた体を持つ、巨大な怪物だった。

 

緑谷(不味ッ!!)「早く逃げr」

 

ボッゴォォォォォォォォォォン!!!!!

 

その瞬間緑谷は思いっきり腹に重い一撃をくらい、ぶっ飛ばされてしまったのだ。怪物はその瞬間緑谷からスライスを回収し地面に置く。

 

 

 

 

その直後クラークサイド

クラーク「今のは?!」

 

ナインと戦っていたクラークは凄まじい轟音が響いた事でそちらの方を向く。先ほどは緑谷の攻撃だと音で判断出来たが今の音は違う。すぐそう直感したのだ。

 

ナイン「オマケだよ。そして私達の最終兵器、、、、終末日(ドゥームズデイ)が訪れたのだ!」

 

 

 

 

 

 

数週間前 レックスコープ:ラボ

レックスはラボの扉を開き中に入っていく。そこには数人の超優秀な研究者達がいた。皆名門大を卒業し、色々な賞も取っている。だが、、、、

 

「ルーサー社長!すみません、、、サンタナの細胞は特殊で一部損傷が、、、」

 

レックス「クビだ。警備員、連れ出せ。」

 

そんな優秀な者でも、この男の前では何の意味も持たなかった。その後今の研究者は警備員に連れられ、最終的には闇に葬られた。

 

レックス「貴様らは無能か?私が1人で30分で出来ることが何故貴様らにはできない?」

 

呆れたような口調でレックスは全員に告げる。すると

 

「ルーサー社長。これを、、、、」

 

一人の研究者がそう言ってレックスにある物を見せた。それは一つのペトリ皿だった。そこには二つの細胞があり、一つの細胞がもう一つの細胞に取り込まれ変形していっていた。

 

レックス「ふむ、、、成功しているようだな。お前はまだ使えそうだ。他の者は全員このラボから出て行け、全員クビだ。」

 

そして先程のように、その一人を除いて全ての研究者がラボから連れ出されていったのだ。するとレックスは先程のペトリ皿を持ったままとある部屋に入っていった。そこには横たわる一つの死体と、石のように固まった人のようなものがあった。

 

レックス「サンタナの細胞、、、、原初の個性因子が他の個性因子を活性化させることは確認できた。そして今回、、、、サンタナの細胞が個性因子以外も活性化する事が確認された。」

 

するとレックスは横たわる死体に触れる。

 

レックス「将軍(ジェネラル)ゾッド、、、クリプトンの細胞にサンタナの細胞を移植すればどうなるか、、」

 

そして再びレックスはペトリ皿の合わさった細胞を見る。その細胞は先程から変形を続けていて、肥大化し硬質化し、尖っていったのだ。

 

レックス「いいオマケになりそうだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷サイド

緑谷は木を数十本薙ぎ倒しながらぶっ飛ばされ、地面に倒れていた。頭からは血が流れ、拳が直撃した所の肋骨は折れ、内臓も破損していた。

 

緑谷「あがっ?!が、、、ぐっ!!が、、」

 

緑谷は何とか立ちあがろうとするが全身が痛み口からは大量の血を吐く。

 

緑谷(不味い、、、、これは、、本当にやばい!!今までのどの相手より、、、格が違う!!)

 

緑谷は血で滲む目で活真達の方を向いている怪物を見る。それを見た緑谷は全身の力を振り絞りどうにか立ち上がる。守らねばならないのだ。

 

緑谷「待て、、、その子たちに、、近づくな、、、」

 

だが怪物は止まらない。二人の怯える子供にゆっくりと近づいていった。

 

緑谷「止まれって、、、、言ってんだろ!!」

 

そして緑谷はワンフォーオールを纏って一気にその怪物、ドゥームズデイに向かっていく。が!

 

ガシッ!!

 

緑谷の放った蹴りは簡単にドゥームズデイに掴まれてしまった。そして

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

そのまま地面に叩きつけられてしまったのだ。全身に激痛が駆け巡り、脳が揺れ、口や鼻から血が噴き出す。

 

緑谷「早く、、、逃げ、、て、、」

 

緑谷はそんな状況でも、怯える二人にそう言ってドゥームズデイの足を掴む。するとドゥームズデイは拳を握りしめ、緑谷の方を見た。

 

真幌「いや、、、いや、、いやぁぁぁぁ!!!」

 

その時だった!その状況を見た真幌がそう叫び、それと同時に個性を行使したのだ。そして島のどこからでも見えるような、大きな傷ついた緑谷の幻を作り出したのだ。

 

真幌「誰かデクを!!デクを守ってぇぇぇ!!!!」

 

その瞬間だった!突如としてドゥームズデイに何かが迫っていった。そして!

 

ボッガァァァァァァァン!!!

 

ドゥームズデイに向かって爆破を放ったのだ。そう、駆けつけて来たのは!

 

爆豪「見つけたぜ!クソヴィラン!!」

 

爆豪だった!爆豪は爆破をしかけた後、一旦後ろに引いた。

 

緑谷「かっ、、、、ちゃん、、」

 

活真「あの人、、」

 

真幌「爆豪!」

 

すると爆豪は活真達の方を見て言う。

 

爆豪「ガキども!よく見とけ!No.1ヒーローになる男の!強さをよぉ!!」

 

そう言った爆豪は一気にドゥームズデイに詰めていく。ドゥームズデイはその迫ってくる爆豪に向けてパンチを放とうとした。が!

 

ボォンッ!!ボォンッ!!

 

爆豪は目の前まで迫ったと同時にドゥームズデイの背後に回ったのだ。

 

爆豪「もらった!!」

 

そして背後から一気に爆破を集中的に浴びせて言った。だが!

 

ギュンッ!!!ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

その爆破をドゥームズデイは全くいに介さず一気に爆豪に詰め寄って地面に叩きつけたのだ。爆豪は一瞬でガードしたが残っていた左の装備も粉々にされてしまったのだ。

 

爆豪「クソ、、、が、、」

 

爆豪も今のたったの一撃で肋をやられ、内臓にも損傷が出ていた。爆豪はそんな中でもドゥームズデイに向かって爆破を放とうとするが、、、、、

 

ガシッ!!ドッゴォォォォン!!!!

 

爆破しようと前に出した手を掴まれ、そのままぶっ飛ばされてしまったのだ。

 

活真「あ、、、ああ!」

 

真幌「嘘、、、」

 

そしてドゥームズデイは二人の方を見てゆっくりと歩き出す。緑谷と爆豪は薄れる意識の中でもドゥームズデイの方に向かおうと足掻いている。だが、どうやっても体が動かない。

 

緑谷「とま、、、、れ、、とまれよ、、く、、、」

 

爆豪「クソ、、、、が、、て、、ら、、はや、、げろ、、」

 

活真と真幌はそんな二人を見て、涙を零した。その時!!!

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!

 

とてつもない爆破の音が島中に響き渡る。だがこれは爆豪の爆破ではない。より強力なものだった。島が揺れ周りの海も大きく荒れた。そして何より、、、、

 

切島「何だ今の爆発音!!」

 

上鳴「爆豪じゃねぇよなあれ、、、、」

 

耳郎「ねぇ、、あれって、、、」

 

八百万「キノコ雲、、、、」

 

そう、爆破が起こった所にキノコ雲が湧き上がっていたのだった。

 

 

 

スライス「ナイ、、、、ン、、ドゥームズデイ、、一旦、、、引くよ。」

 

今の爆発音で目覚めたスライスはドゥームズデイに近づいてそう言った。するとドゥームズデイはスライスを見て、一度活真達をもう一度見てからスライスを抱え、その場から消えてしまったのだ。




ということでドゥームズデイが現れました!いやぁやばいですね笑
レックスはこの世界の個性の発生元である柱の男を使って色々やり始めました。それに最後のキノコ雲、、、、一体何が起こっているのか、、それでは!


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第97話:戦の決意

ナインさんには強化パッチ入れましたー


キノコ雲発生の数分前

ドッゴォォォォン!!!ボッゴォォォォォォン!!

 

クラークとナインは激戦を繰り広げていた。ナインは個性ブーストを使い凄まじい力を得ていたのだ。

 

クラーク(それにしてもおかしい、、、、さっきのブースト剤、、普通のではないのは確定だな、、、)

 

ナイン「流石にしぶといな、、、このレベルで対応してくるとは、、」

 

そう言いながらナインは手を前に出し大量の爪を発射する。クラークはそれを正面から拳で弾いていく。

 

グオッ!!

 

爪を発射しながらナインは背中から青い龍のような物を4体出して来た。するとクラークは爪を拳で弾きながら、迫ってくる龍にはヒートビジョンで対応する。が!

 

ゴロゴロ!!ピシャァァァァァァンッ!!!!

 

突如として頭の上に降って来た巨大な雷には対応できずそのまま直撃してしまったのだ。周りには雷が地面を焼いた煙が立ち込め、クラークの立っていた地面は大きく抉れていた。だが!

 

ビュンッ!!

 

クラークはその穴から一気に飛び出し、ナインに向かって飛んでいったのだ。

 

ナイン「人とは勝手が違う。理解していたつもりだが、、、」

 

そしてクラークはナインに向けて拳を放とうとする。

 

ナイン「ここまでとは」

 

ビシィィィィィィィィィン!!!!!

 

そしてパンチを放ったが、その拳は止められたのだ。ナインが目の前に作った幾層もの空気の壁によって!

 

クラーク(くっ!!硬いな、、、だが!!)

 

クラークがそうしてパンチにより力を込めると空気の壁にはどんどんとヒビが入っていった。すると!

 

ナイン「だが私も、、、、負けられないんでな。」

 

ドォォォォォン!!!

 

突如放たれた衝撃波によってクラークは後ろに後退させられる。そして

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!!!

 

ナインの生身のパンチをくらいぶっ飛ばされたのだ。しかも殴ると同時に当たった瞬間、そこに衝撃波を発生させより威力を上げていたのだ。

 

クラーク(複数個性での個性ブーストだけじゃなく、、、、素の体の能力も上げている、、、一体何なんだ?!)

 

ぶっ飛ばされながらもクラークは途中で空中で体勢を整える。そしてナインを色々な目で観察し出した。

 

クラーク(何なんだ?個性因子が何か変だ、、、、何かに侵食されてるような、、、いや、これが活性化させてるのか?それに、、、、)

 

するとクラークはナインの細胞が死滅したと同時に再生していってるのを目にする。

 

クラーク(これは、、、さっきのブースト剤の影響か?!まさか、、、、元々は個性の使用に伴って細胞が死滅する、、、そういうことなのか?)

 

その時ナインが口を開く。

 

ナイン「やはりこの程度のブーストではお前には効かないか、、、、なら、、、やはり奥の手を出さんとな。」

 

そう言ったナインは両手を合わせる。するとその瞬間合わせた手の間から光が発生し始めた。妙にエネルギーを感じる光だ。

 

クラーク(何だ?光、、、、凄いエネルギーだ。これは、、、、)

 

するとナインは両手をゆっくりと開き始める。その手の間にはエネルギー球のようなものが発生していて、その中には数個の粒子のようなものが暴れるように行き交い、そして分裂を始めていた。

 

クラーク「まさか、、、これは?!」

 

その瞬間クラークは拳を握り、一気にナインの方に向かっていく。だが!

 

ドォォォォォォォォォン!!!

 

ナインの目の前に迫った瞬間、クラークは空気の壁で上から地面に押し付けられてしまった。だがすぐにその壁を破壊し、ナインに向かってパンチを放とうとする。だが!!

 

ナイン「さらばだ。」

 

キュィィィィィィィン!!!!

 

ボッグォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッン!!!!!!!

 

その瞬間とてつもない爆発が発生した。周りの大地を焼き、近くの森は消滅する。海は揺れ、島も大きく揺れた。そして

 

ドゥゥゥゥゥン!!!

 

島に大きなキノコ雲が発生した。先程ナインが手元でやっていたのは核分裂の再現。そして放ったのはその莫大なエネルギーを使った核爆発だった。そう、ヒーローから核分裂の個性を奪っていたのだ。

 

ナイン「うぐ、、、あぁ、、流石に完全には防ぎきれなかったか、、」

 

ナインは核爆発の攻撃の瞬間、自分に衝撃波を放ってその場から撤退。更に自分を空気の壁で防御し、身を守ったのだ。すると

 

スライス「ナイン!」

 

そこにドゥームズデイに抱えられたスライスが現れた。

 

ナイン「スライス、、、あの子供は?」

 

スライス「こっちも邪魔が入って、、、丁度あなたのキノコ雲が出来たから、、」

 

そこまで言うとナインは『そうか、、、』と言ってドゥームズデイに抱えられる。そしてそのままどこかに消えていったのだ。

 

クラーク「クソ、、、流石に、、至近距離はキツいな、、、、」

 

クラークは傷を負い、地面に倒れていた。そしてそのまま気を失ってしまうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別サイド

轟達と戦っていたキメラはドゥームズデイと同じく、ナインの核攻撃があったと同時に轟達から引いていった。そして現在、動けるA組生徒は各々の出来ることを行っていたのだ。

 

八百万「このキノコ雲、、、、放射線の脅威はなさそうですわ。ですが、、まだ何があるかわかりません。気をつけないと、、、」

 

八百万は放射線を感知するデバイスを創造し、今回のキノコ雲の調査を始めていた。そして他の何人かは負傷した仲間を運んでいた。

 

切島「おい爆豪!緑谷!お前ら大丈夫なのかよ!」

 

切島は今にも死んでしまいそうな緑谷と爆豪にそう訴えかける。だが反応はない。どちらも気を失っていたのだ。しかも、、、、

 

耳郎「緑谷不味いかも、、、、心臓の音が、、どんどん小さく、、、」

 

そう、緑谷の心拍数が先程からどんどん少なくなっていたのだ。すると

 

上鳴「耳郎!しっかり心音聞いててくれよ!どうにか色々やってみる!」

 

上鳴がそう言って運びながら緑谷の胸に触れた。そして微弱な電気を流し出したのだ。

 

上鳴「すっげぇ繊細な操作だねこれは、、、、でも、、ぜってぇ死なせねぇ!」

 

そして3人は緑谷達を運んでいく。クラークの所には念のためマスクを創造しつけた八百万と、それをつける轟の姿があった。

 

八百万「クラークさん!大丈夫ですか?!」

 

倒れているクラークを見た八百万と轟は、即座に駆け寄りクラークを創造した担架に乗せる。

 

轟「おいクラーク!目覚ませ!大丈夫なのか?!」

 

轟がそう言うとクラークの瞼が動き轟と目があった。

 

クラーク「す、、すまない、、、二人共、、して、、やられたよ、、、」

 

そう言い終えると八百万と轟は一旦安心して安堵の息を吐いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

島は大惨事だった。ドゥームズデイによる破壊行為で家々は崩壊。ナインによる雷で電気系統は全部落ちて最後の爆発で周りの森は焼け、大地は荒廃した。だがそんな中での唯一の救いは、燃えている木の火を消してくれる雨が降ったことだろう。その頃、島の離れにあった工場の方に雄英生達と島の人々は避難していた。雄英生達は避難民に食事を提供し、人々を安心させようと努力していた。

 

麗日「轟くん、、、デク君達の容体は?」

 

障子を開けて麗日は治療室になった和室に入りそう言った。

 

轟「まだ意識が戻らない。上鳴の処置で緑谷の心臓は何とか持ち直したが、、、、それでもいつ止まってもおかしくないそうだ。」

 

障子「診療所の先生も処置はしてくれているが、、」

 

重い空気が流れる。すると麗日は『お疲れ様でした』と言って診療所の先生に声をかけた。

 

「すまんな、、、わしらの個性で出来るのは、傷口を塞ぐことくらいじゃ、、骨折や内臓の損傷、、、脈拍においてはどうにもならん、、」

 

「これ以上は本島の病院じゃないと、、、」

 

先生達がそう言って、麗日達も何もいえなかった時だった。

 

活真「僕に手伝わせて!」

 

突如麗日達の背後からそんな声がしたのだ。そう言ったのは活真君。隣には姉の真幌もいた。するとその真幌が話出す。

 

真幌「活真の個性は、、、細胞の活性化らしいの。傷を治せるかはわからないけど、、、、」

 

すると活真は前に出て言う。

 

活真「デク兄ちゃん達は僕らを守って怪我したんだ!だから、、、」

 

そこまで言うと診療所の先生は『こっちからも頼むよ、、活坊』と優しい言葉をかけた。そして活真は二人の間に入っていく。

 

活真(助けなきゃ!)

 

二人に触れた活真の手からは緑色の光が発せられ始めた。

 

活真(ううん、、、助ける!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その場から離れたとある灯台の屋内

そこにはベッドに横たわるナインと、包帯を何箇所かに巻いているスライスの姿があった。するとドアの開く音がしてキメラが入ってきた。

 

キメラ「スライス。大丈夫か?」

 

スライス「えぇ。それにナインも数時間もすれば起き上がる筈。」

 

するとスライスは何かに気づいたのかキメラの方を向いて尋ねる。

 

スライス「マミーは?」

 

キメラ「いねぇのか?まさか、、ヒーローに?!」

 

スライス「そんな、、、」

 

キメラはナインの方を見て言う。

 

キメラ「だとしても計画は進める。必ず、、、必ずだ!」

 

そう言うキメラには強い信念、覚悟があることが見て取れたのだ。彼らが求めるのは現社会の破壊。力だけが支配する世界を望んでいるのだ。だからヴィラン連合とも協力し、実験も受けた。

 

キメラ(俺たちはお前に賭けたんだ。くたばるなよ、、)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は戻り工場

地下では八百万と上鳴がいた。八百万はそこで避難所の為の必需品や防災用具、色々なものを創造し続けていた。そして上鳴は、、、、

 

八百万「上鳴さん、、、、それは?」

 

上鳴「ん?あぁ、、、、なんかこの前スタークに貰ったんだ。」

 

そう言った上鳴の手には青く光る何らかの装置があった。

 

上鳴「なんちゃらリアスター?みたいなそんな奴。」

 

すると八百万が何かに驚いたように上鳴を見る。そして言う。

 

八百万「まさかリアクターですか?!」

 

そう言われた上鳴は『あっ!そうそう!なんちゃらリアクター!流石ヤオモモ!』と呑気に言う。すると

 

八百万「それがリアクターなら、、、、それは超小型化された原子炉ですわ!」

 

八百万がそう言うと上鳴は『へ?』と言ってリアクターを見る。そして

 

上鳴「えぇぇぇ?!!!それ、、これ大丈夫なん?!」

 

と凄い動揺し始めてしまった。すると八百万は『で、、でもスタークさんが作ったということは、、多分、、大丈夫なんじゃないかと、、、』と上鳴を落ち着かせる。

 

上鳴「でも原子炉か、、、、じゃあさ!これ使ったらすげぇ効率よく電気回せるんじゃね?!」

 

そう言って上鳴はアークリアクターに片手で触れ、もう片方はケーブルを持った。

 

上鳴「やっべぇこれ!!!エネルギー効率良すぎだろマジで!!」

 

そして上鳴は個性を使い過ぎずに電気を供給していった。

 

 

数分後

避難した人達の殆どは就寝していた。そんな中赤ん坊は泣いている。治療室では未だ活真が個性を使用し、緑谷と爆豪に触れている。

 

真幌「活真、、、少し寝ないと、、」

 

活真「ううん!まだやる!」

 

真幌「でも、、、」

 

活真「やるんだ!」(諦めるもんか、、ヒーローは諦めない!)

 

その時だった。緑谷と爆豪の体中に活真の緑色の光が広がっていったのだ。そしてそれと共に、緑谷と爆豪に動きが見え始めた。

 

活真「デク兄ちゃん?!」

 

真幌「爆豪?!」

 

 

 

 

雄英生徒会議室

飯田「まずは現状の報告。通信連絡網は破壊され、救援を呼ぶ事は出来ない。」

 

そこには緑谷と爆豪以外の全員が集まっていた。何人かは傷を負い包帯を巻いていて、クラークも頭と腕に包帯を巻いている。すると八百万がソファから上体を上げ言う。

 

八百万「先程、、救難メッセージを発信するドローンを創造し、本島へと発進させました。到着は早くて6時間、、、救助が来るには更に時間がかかりますわ。」

 

尾白「それまで、ヴィランが待ってくれるとは思えない。」

 

すると峰田が言う。

 

峰田「クラークに飛んでって伝えて貰うのは?!ぜってぇドローンより早いだろ?!」

 

そう言うとクラークは『僕もできるならそうしたいんだが、、、、』と言って飯田の方を見る。

 

飯田「確かにクラーク君に行って貰えば救助の要請は10分もかからないかもしれない、、、、だがその10分が命取りかもしれない、、、もし相手がクラーク君がこの島を去ったと知ったらどうなる?彼でも敵わなかった相手と、緑谷君、爆豪君を圧倒した敵があっちにはいる。」

 

轟「それに俺達が相手した奴も相当強かった。」

 

飯田「だからもしクラーク君がいなくなった瞬間相手が攻めてきたら、、、、緑谷君も爆豪君も動けない今僕達は、、、、、10分もかからず全滅させられる。」

 

そう飯田が言うと、周りに重い空気が流れる。そして飯田は再び口を開いた。

 

飯田「今我々がやるべき最優先事項は、島の人々を守り抜く事。」

 

周りもそれは理解していた。だがどうするのかがわからない。クラークがいれば安心。それも今回ばかりはそうはいかなかった。その時、その会議室の入り口に活真達が現れた。だが話中なので障子に一度止められる。

 

飯田「責めて相手の目的がわかれば、、、」

 

飯田がそういうとクラークが口を開く。

 

クラーク「相手は複数の個性を持つ男だった。だから恐らく、、、、島民の誰かの個性を狙ったと僕は考えてるんだが、、、」

 

その言葉に皆が驚く。複数の個性を持つ、、、、それはまるであのAFOじゃないかと、、、すると

 

活真「ヴィランが狙ってるのは僕達だよ!」

 

会議室に入ってきた活真が突如そう言ったのだ。その瞬間皆が活真と真幌の方を見る。するとクラークが問いかけた。

 

クラーク「因みに、、、君たちの個性は?」

 

真幌「私は幻を見せる個性で、、、活真は細胞を活性化させる個性だって、、、」

 

するとクラークは何かわかったような顔をする。そして言った。

 

クラーク「ヴィランが狙ってるのは君だ活真君。」

 

そして再び皆に衝撃が走った。

 

クラーク「複数個性の奴と戦ってた時、奴の体を見たんだ。個性の使用の度に、、、、奴の細胞は死滅していっていた。だから多分、、君の個性を奪い、その欠点をなくすのが奴の目的なんだと思う。」

 

クラークの説は実に納得のいくものだった。すると麗日が言う。

 

麗日「色々驚くこと多いけど、、、、取り敢えずヴィランの目的はわかった!」

 

芦戸「この子を連れて逃げればいいだr「そう簡単ににはいかねぇ。」

 

芦戸の言葉を遮ったのは轟だった。そして轟は立ち上がり話を続ける。

 

轟「相手はヴィランだ。この子を差し出さないと島民を殺すとかいいだしかねねぇ。」

 

峰田「じゃあどうしたらいいんだよぉ、、、、」

 

そんなどうにもならない空気が漂った時だった。

 

活真「僕をヴィランに渡してッ!!」

 

突然活真がそう言い放ったのだ。皆口を閉じ活真を見る。

 

活真「殺さないって言ってた!僕の個性なんか無くなってもいい、、、それで島の皆んなが助かるなら、、」

 

その時だった。こちらに迫ってくる足音と共に聞き覚えのある声が訴えかける。

 

「そんなの駄目だ!」

 

そこに立っていたのは先程までボロボロで、動くことも出来なかった緑谷だった。

 

麗日「デクくん?!」

 

飯田「緑谷君!平気なのか?!」

 

すると緑谷は頷いてから活真に優しい声で言う。

 

緑谷「活真君の個性のお陰だよ!」

 

そして緑谷はしゃがんで活真の目線に合わせまた話始める。

 

緑谷「細胞の活性化。新陳代謝の促進。ドーピング的効果もある。お陰でこんなに回復できた!凄い個性だよ活真くん!ありがとう!」

 

活真「デク兄ちゃん、、、、」

 

緑谷にそう言われた活真は瞳は震わせながらそう言った。

 

緑谷「君が怖い思いをすることなんてない。そのために僕達がいる!」

 

爆豪「要するにあのクソヴィラン共をぶっ殺せばいいだけのことだろうが。」

 

すると会議室の扉に爆豪が寄りかかってそう言った。爆豪も回復したようだ。二人の頭の中ではある言葉が響く。

 

オールマイト『助けて勝つ。勝って助ける。互いに認め合い、高めあうことが出来れば、、、最高のヒーローになれるんだ!』

 

そして緑谷は活真達を見て言う。

 

緑谷「必ず!君達を守るよ!」

 

爆豪「ヴィラン共をぶっ潰す!」

 

爆豪は拳と掌をぶつけて少し爆破しそういう。

 

緑谷「島の人たちも絶対に助ける!」

 

爆豪「絶対に勝つ!」

 

そうしていくうちに、活真達の顔に笑みが現れ出した。

 

轟「爆豪、緑谷。その意見乗った。」

 

麗日「私も!島の人達守りたい!戦おう!!」

 

そしてどんどんと皆のやる気が湧いてくる。ここで乗らない者はいなかった。

 

八百万「いつも言ってますもの、、、」

 

飯田「更に向こうへ!」

 

     PLUS ULTRA(プルス・ウルトラ)!!!!

 

そして全員の息があったのだ。




ナインさんの個性
天候操作・爪・空気の壁・衝撃波・細胞活性化(父)・個性サーチ・青い龍・核分裂・空きストック(細胞活性化(活真)用)
因みにこの核分裂、40話で出てきたキャプテンアトムの個性:原子力の下位互換です。というよりキャプテンアトムが個性の使い方が上手すぎるんですよねー それでは!


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第98話:作戦決行!

今回久々ですが内容は映画とあんまり変わらないかも?それでは!


クラーク「緑谷君。僕が戦っていた相手、、、、、奴は複数個性持ちだった。」

 

緑谷「え?!」

 

作戦会議中、クラークは先程までいなかった緑谷にそう言った。その言葉を聞いた瞬間緑谷は固まる。複数個性、、、、そんなのまるでAFOだ。

 

緑谷「複数個性、、、、因みに相手が何を持ってるかは?」

 

緑谷は一旦冷静になってそう質問した。そしてクラークは自分が体験した攻撃から相手の個性を推測して伝えた。

 

緑谷「成る程、、、、強力な個性ばかりだ、、」

 

飯田「特に最後の核に関する個性、、、、放射線が出ないのがまだ救いだが、、」

 

皆が複数個性が相手ということ、そして相手が凄まじい個性を持っている事を内心恐れ、怯えていた。しかも、、、、、

 

クラーク「それに相手は特殊な個性ブースト剤を使ってる。あれは非常に厄介だ。」

 

飯田「個性ブースト剤か、、、、」

 

そう、相手は非常に強力な個性ブースト剤を持っていたのだった。

 

緑谷「確かに僕が最初に戦った女性もブースト剤みたいなものを体に打ってから一気に強くなった、、、、それにクラーク君の言う通り強さもおかしかったよ。」

 

すると会議室のテーブルに爆豪が何かを2つ置いた。そこにあったのは、、、、、

 

緑谷「これってあのブースト剤?!」

 

そう、今まさにクラーク達が話していた個性ブースト剤だった。すると爆豪は口を開き話出す。

 

爆豪「最初にやった相手が落としてった。この感じだと全員2本ずつ持ってるってとこだな。」

 

飯田「一人2本か、、、、そうなるとクラーク君と退治した複数個性のヴィランと、緑谷君が戦った女性のヴィランはもう一つ消費してることになる。」

 

轟「逆に言うと、俺達が戦ったアイツはまだ一本も使ってねぇってとこか、、、、」

 

轟がそう言うと飯田は冷や汗をかいて『そうなるな、、、』と弱々しく言った。

 

上鳴「それに相手には緑谷と爆豪二人がかりで勝てなかったっていう奴もいんだろ?!さっきは意気揚々とプルスウルトラって言ったけどさ、、、、どうすんのよ、、、」

 

上鳴がそこまで言うと緑谷が口を開いた。

 

緑谷「確かに状況は最悪かもしれない、、、、でも僕らはヒーローだ。何があろうと島の人々、そして活真君達を絶対に守り抜く。」

 

そこまで言うと緑谷は島の地図を机に広げてまた口を開く。

 

緑谷「その為には、、、、、敵を分断しなきゃ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷「確認出来たヴィランは4人。断崖絶壁の城跡を拠点にして、敵の進行ルートを一つに絞らせる!そして先制攻撃でヴィランを分断。それぞれの地形を利用して、、、、、」

 

爆豪「奴等を叩きのめす!」

 

緑谷「島の人達は断崖絶壁の洞窟に避難。活真君と真幌ちゃんは僕らで護衛!いざとゆう時の脱出経路も確保。」

 

そこまで言うと轟がクラークに複数個性の奴をどうするかを聞いた。

 

クラーク「さっきも言った通り、奴の細胞は個性の使用に伴って死滅していってた。だから活真君の個性を狙ってる。ということは多分、、、個性を使い過ぎると、しかもブースト剤を使った今は特に凄まじい負担が体にかかると思うんだ。」

 

そこまで言うとクラークも机に広げた島の地図を指差していう。

 

クラーク「だから消耗させる為、ここで波状攻撃を仕掛け個性を使わせる。個性を奪われる危険性があるしあの強さだ、、、、出来る限り僕が相手をするけどね。」

 

クラークがそう言い終えると次は麗日さんが緑谷に質問した。

 

麗日「さっきも言ってたデク君達をボロボロにした怪物は?クラーク君は複数個性持ちで手一杯やし、、、他の人も、、、」

 

麗日がそう言うと緑谷は爆豪の方を見て言う。

 

緑谷「あの怪物は僕とかっちゃんが全力で相手する。勝てなくても、、、、救援が来るまでは絶対に耐え抜く。」

 

そう言った緑谷は爆豪に何かを渡した。そして緑谷も投げたものと同じものを持っている。すると

 

爆豪「違げぇ!!絶対に勝つんだよ!」

 

爆豪はそう言い放った。そして緑谷達は準備を完了させ城跡に待機していた。そしてその時、太陽が昇ってきたのだった。

 

 

 

 

 

ビーチ

スライス「ナイン!ターゲットは城山の頂上。ヒーローもね。」

 

そこにはスライス、キメラ、ナイン、そしてドゥームズデイがいた。

 

キメラ「クソッ!籠城かよ。」

 

ナイン「目標に向かうぞ。王となる者に、、、、小細工などいらない。」

 

そしてナインは歩き始めたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

城山

障子「来たぞッ!4人!予想ルートを固まって歩いてる!」

 

障子は今いる離れ島に続く唯一のルートを歩いている敵の姿を、複製腕の目で見ていた。その場所を降った場所では八百万が同じくスコープで敵を視認していた。

 

八百万「ヴィラン、、、ポイントまで20。青山さん、ネビルレーザー最大出力!」

 

八百万がそう言うと、遺跡の影に隠れていた青山はエネルギーを溜め始める。そして八百万がカウントダウンを始める。ヴィラン達は周りより窪んだ道を歩いてくる。そして

 

青山「can'tstop twinking!!スーパーノヴァァ!!」

 

ドゥオオオオオオオオオン!!!!!

 

青山はために溜めたレーザーをヴィラン達の進行方向に向かって放った。そしてそのレーザーは真っ直ぐとヴィラン達に向かっていった。だがそれはナインの空気の壁で塞がれてしまう。だが青山もここまでではない。肩や膝についたレーザー発射口が光出したのだ。そして!

 

青山「プルス、、、、ウルトラァァァァ!!!!」

 

そう言ってそこからもレーザーを一気に放ち出したのだ。それはナインの右側と左側に放たれ、横に立っていたキメラとスライスは更に横へとレーザーを避けながら進んでいく。すると

 

八百万「別れた!」

 

八百万がそう言って立ち上がる。そして目の前にあった迷彩柄のシートを一気に取り払った。

 

八百万「残りの脂質!全てを使ったこれが!!私の最後の一撃ですわッ!!!」

 

そして八百万の目の前に現れたのは2台の固定砲台だった。

 

ドッゴォォォォン!!!!ボッゴォォォン!!!

 

撃ち込んだ弾はスライスとキメラの方に飛んでいく。だが、、、、

 

スライス「どこを狙って!」

 

そうスライス達には直撃しなかったのだ。だが!!

 

スライス「何?!」

 

突如としてスライスの立っていた地面は崩れ、スライスはそこに落下。キメラは弾を避けた事で崖から下の方に落ちていったのだ。

 

八百万「第一段階、、、、終了、、」

 

青山「漏れちゃった、、、」

 

頂上の者達も分断が成功し、予定ポイントに誘い込めてる事を確認する。ここまでは順調に作戦通りだ。そして目の前に歩いてからナインとその後ろに控えるドゥームズデイの影が見えた。

 

瀬呂「テープショットォォッ!!トライデント!!」

 

その瞬間瀬呂はナインに向かってテープに付けた岩岩を放つ。そして

 

麗日「解除!」

 

それと同時に麗日が岩岩に付与していた個性を解除し重さを蘇らせた。そしてその岩岩はまるで弾丸のようにナインに迫っていく。だが!!

 

ドゴン!!ドゴォォン!!ボゴォォンッ!!

 

ナインの後ろにいたドゥームズデイが前に出てナインに向かう岩を破壊していったのだ。そう、個性の消耗を防いでいるのだ。

 

瀬呂(クソッ!あいても考えてきてやがる!!)

 

麗日「瀬呂君!!」

 

すると麗日はまた大量の岩を無重力にする。瀬呂はすぐにそれに反応してそれらを全てテープで取る。そして!!

 

瀬呂&麗日(うちまくれッ!!!!)

 

先程よりも大量の岩をナイン達に向かってぶっ放したのだ。

 

 

 

スライスが落とされた地下

スライス「分断した所で、、、」

 

その時スライスの上にあった尖った岩が何かに溶かされ落ちてくる。スライスはそれを華麗に避けていった。その時!

 

バギィィィン!!

 

芦戸「惜しぃ!」

 

常闇「芦戸。後は任せろ。ここは俺の世界だ。」

 

そう、常闇が攻撃したのだ。常闇はダークシャドウを体に身につけ、鉤爪のようなものをつける。

 

スライス「小癪ね!」

 

するとスライスも髪を硬化させ、指一本一本につけたナイフを構える。そして個性ブーストを打ったのだ。

 

 

 

キメラが落ちた滝付近

キメラ「チッ、、、体よく分断されたか、、」

 

その時突如キメラは何かに足を絡みとられ水の中に引き摺り込まれた。そう!蛙吹の舌だ!そして!

 

パキィィィィィィィィィィン!!!

 

そのまま滝ごと凍らせたのだ。ここまでは作戦通り。だが!

 

轟「いや、、、、」

 

バゴゴゴゴッ!!バギィィィィィィィィィィン!!!!

 

キメラは容易く氷を壊して轟達の目の前に現れたのだ。

 

キメラ「冷てぇじゃあねぇかよおい。」

 

轟「また会ったな。」

 

するとキメラは懐から葉巻を取り出して言う。

 

キメラ「やめとけ。今日の俺は、、、、」

 

ボッ!!!

 

キメラ「本気だぜ。」

 

そして口から出た火で葉巻に火をつけたのだ。しかもキメラはまた違うポケットから何かを取り出した。そう、それは個性ブースト剤!!

 

切島「あれはさっき言ってたブースト剤!」

 

飯田「打たせたくはないなッ!!」

 

その瞬間飯田は一気にキメラに向かっていき蹴りを放とうとする。だが!

 

ドッゴォォォォォォォォォン!!!!!

 

キメラ「ちと遅かったな、、、、」

 

間に合わずブースト剤を使われてしまったのだ。そしてそれを打ったキメラはまた一段と大きくなり、翼のようなものが腕から生え出したのだ。

 

 

 

 

 

 

正面サイド

瀬呂「クソッ!さっきからあの後ろの化け物が邪魔すぎるぜッ!!」

 

瀬呂と麗日は協力して攻撃を仕掛けていくが、その全てが悉く後ろの怪物、ドゥームズデイに正面から踏み潰されてしまった。

 

麗日(このままじゃあ本命も、、、、)

 

その時だった!!

 

ビュンッ!!!

 

麗日達の横を雷のようなものが一瞬過ぎ去った行ったのだ。そして次の瞬間!!

 

ドッゴォォォォォォォォン!!

 

ドゥームズデイがぶっ飛ばされていったのだ。

 

 

 

 

 

数時間前

八百万「上鳴さん!一つ思ったのですがいいですか?」

 

八百万は上鳴にそう問いかけ、上鳴はそれを快く受け入れた。 

 

上鳴「何でも言ってくれていいぜヤオモモッ!今なら何でも出来る気がするしな!!」

 

そう言った上鳴の手には今まさに工場の電気をそれ一つで動かしているアークリアクターがあった。スタークが上鳴に作った特別仕様のものだ。

 

八百万「丁度その話です上鳴さん!それに言う通り、、、、今のあなたなら本当に何でも出来るかもしれません!」

 

そこまで言われた上鳴は『へ?』と予想外といった反応をする。そして八百万は語り始める。

 

八百万「数ヶ月前のDIO討伐作戦の時、、、、私達一緒に戦いましたよね?その時上鳴さんが使ったあの技、、、、体に蓄積した電気を運動エネルギーに変換し身体能力をあげたあの技!」

 

上鳴は『あぁプラズマ・ブーストね!』と言うが全くそれには触れられず少し落ち込んでいた。

 

八百万「とにかく、、、、あの技にそのアークリアクターを応用できませんか?それが出来れば、、、もしかしたら、、、、」

 

 

 

 

 

 

 

そして現在

上鳴「いよっしゃぁッ!!ぶっ飛ばし成功!!」

 

そう、先程ドゥームズデイをぶっ飛ばしたのはアークリアクターを応用したプラズマ・ブーストを使った上鳴だったのだ。

 

上鳴(だけど今のはエグかった、、、、しかもこれまだ連発無理だな、、今の一回でオシャカだ。)

 

そう言った上鳴は腰あたりの機械を見る。そこにはショートしたアークリアクターがあった。すると

 

緑谷「凄かったよ上鳴くん!」

 

爆豪「あたりめぇだ。じゃねぇとぶっ飛ばす。」

 

上鳴の横を二人がそう言いながら一瞬で去っていった。そう、二人はドゥームズデイと戦うのだ。すると

 

麗日「上鳴くん危ない!!」

 

そんな声が聞こえて来る。上鳴はそう言われ後ろを向くと、そこには複数個性持ちのナインの指から伸びた爪が迫っていたのだ。

 

上鳴「やべ、、、」

 

上鳴は反応して放電を放とうとするが、、、、、

 

上鳴(駄目だ!今ので電気全部持ってかれてる!これだとウェイらねぇからいいけどその分消費量もわかりにきぃ!)

 

そして爪が迫って来る。上鳴はそれを何とかして避けようとするが、、、、

 

ザグッ!!ザグン!!

 

避けきれず、何発か被弾してしまう。そしてナインの攻撃がまたしても迫ろうとしたその時!

 

麗日「プルスウルトラァァァァ!!!!!

 

突如として麗日のそんな叫び声がナインの後ろから聞こえて来る。そしてその叫び声とともに何かが一気に転がって来る音も響き渡ってきたのだ。

 

ナイン「何だ、、、」

 

そして振り返ったナインの目に映ったのは、こっちに迫りかかって来る大量の岩岩だった。ナインはそれに気づき、攻撃対象を目の前の上鳴からその岩に変える。瀬呂はその隙に上鳴を離脱させた。そして

 

瀬呂「いくぞ!!峰田ァァァァ!!!!」

 

峰田「スーパー!!!グレープラッァァァァァァァァァシュ!!!!」

 

瀬呂はそれと同時にもう片方のテープで峰田を上に上げる。そして峰田はそれと同時に頭のモギモギをとっては岩に投げていった。すると岩と岩がくっつき、ナインに岩の棺桶を提供したのだ。

 

峰田「これが本命だ!!!」

 

瀬呂「よっしゃぁぁ!!!」

 

麗日も喜んだが、それと同時に広範囲の無重力化を行ったせいで嘔吐してしまった。

 

峰田「ざまぁ見ろ、、、閉じ込めてやった、、」

 

峰田がそういいながらナインを閉じ込めた岩の上にいた時だった。

 

峰田「うわっ!」

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!!

 

岩の間から光が漏れ出したと思うと、次には大爆発していたのだ。それにより拘束していた岩は全て破壊され、峰田や麗日、瀬呂達はその爆風でぶっ飛ばされてしまった。そしてナインは再び歩みを始める。

 

麗日「うう、、、」

 

瀬呂「ぐぅ、、、くっ、、、」

 

峰田は近場により気絶。麗日と瀬呂も意識を保つのがやっとだった。だがそんな状況でもなんとか体を奮い立たせ立ち上がる。

 

ナイン「ならば、、、、」

 

バシィィィィィィィィィン!!!

 

そう言ったナインは突如麗日達に向けようとしていた攻撃をやめ、自分の背後に空気の壁を生成する。すると丁度放たれた青山のレーザーを塞いだのだ。

 

麗日「青山くん!」瀬呂「ヤオモモ!!」

 

そこにはもうギリギリな八百万と青山がいた。が衝撃波でぶっ飛ばされてしまう。

 

ナイン「無駄だ。」

 

だが諦めない。麗日と瀬呂は先頭体制に入る。

 

ナイン「遊びは終わりだ。」

 

すると、ナインは指から紫色の電気?いや恐らく雷を放出し出したのだ。その時!

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!!!!

 

突如ナインの目の前には何かが落ちて来る。それは今の衝撃で出来た粉塵の中から立ち上がりナインを見る。そしてそれが風によって流されていき、男は顔を見せた。

 

クラーク「やぁ、、、、さっきは強烈な一撃をありがとう。だがあの威力じゃあ、、、僕は倒せない。」

 

ナイン「そうだと思ったさ。だから言った。遊びは終わりだとな。」

 

そういったナインは自分の体にあのブースト剤を打つのだった。




シーハルクがマジで面白い!本当やばいですねあれ!ヒロアカもまたアニメ化決まったし色々楽しみです。それでは!


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第99話:局所戦

今回後半はそのままですねー


常闇サイド

常闇はダークシャドウを身に纏い、洞窟の中でブースト剤を使ったスライスと戦っていた。スライスの攻撃は速く重い。正直防戦一報だった。

 

スライス「何が俺の世界よ!」

 

スライスはそう言って常闇の防御を崩し、岩を蹴って移動し一気に常闇に迫っていく。

 

スライス「威勢のいいこと言って!!」

 

そして再び常闇のガードを崩し

 

スライス「この程度?」

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!!

 

常闇の腹部に重い蹴りを放ったのだ。常闇は苦い顔をしてぶっ飛んでいく。だがスライスは優しくない。すぐに常闇に迫って攻撃を仕掛けていく。休む暇を与えないのだ!

 

常闇「ぐっ!」(手数も攻撃力もスピードも!相手の方が上ッ!だが、、、、絶対に負けられない!)

 

そう心に決めた常闇はスライスの攻撃をまたもやモロに受け、後ろに後退する。だがその時、一気に両手に纏ったダークシャドウを変形させたのだ!

 

深淵槍(ブラックスピア)!カシウス!ロンギヌス!

 

そして2本の槍のようにしたのだ。だがそれだけでは終わらない。すぐさまその槍を両手を合わせるのと同時に合わせたのだ。

 

スライス「何をするつもりかわからないけど!すぐ殺してあげるッ!!」

 

そういったスライスは髪を硬化し一気にそれを常闇の方に向けた。だがその時には、もう常闇の武器は完成したのだ!!

 

深淵槍・合体(ブラックスピア・ユニオン)!ガイウス!!

 

そうして出来上がった槍は蠢き、禍々しいオーラを感じさせるようなものだった。

 

常闇「我が邪悪を解き放つ神殺しの槍!とくと味わえ!!」

 

そして常闇はその槍、ガイウスをスライスの攻撃に真正面からぶつける。するとブーストで強化されているスライスの髪も簡単に跳ね除けられ、そして!

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!!

 

そのままスライスを思いっきりぶっ飛ばしたのだ。だが!

 

スライス「ぐ、、、ぐぅ!ま、、だ、、まだ終わらない!!」

 

スライスは白目を剥きながらも立ち上がり、常闇達の方を睨んだのだ。

 

常闇「凄まじい執念だ、、、、、なら、、芦戸!!」

 

すると常闇は自分の最後に向かってそう呼びかけた。その瞬間暗闇から芦戸が現れ!

 

芦戸「アシッドショット!!」

 

スライスの髪に向かって酸を飛ばしたのだ。その酸を喰らったスライスの髪は溶け始め、ロングヘアだったスライスは一瞬でショートヘアにされてしまったのだ!

 

常闇(よりこれならッ!!)

 

そして常闇は一気にスライスに迫っていく。が!

 

スライス「舐めたことを!!!」

 

ビュビュンッ!ビュンッ!!

 

スライスは白目を剥きながら、残った髪を一気に放ちだしたのだ。スライスの放った細く短い無数の髪がまるで銃弾のように常闇達に迫っていく。常闇はそれをダークシャドウで受けるが、芦戸はそれから逃げるしかなかった。そして!

 

ザグッ!!

 

芦戸「ぐぁぁ!!!」

 

その髪が芦戸の足に刺さってしまったのだ。それにより芦戸は体勢を崩し高い場所から落ちてしまう。

 

常闇「芦戸!!」

 

常闇はすぐさま横たわる芦戸の元に駆けつけた。芦戸は息をしているが目は閉じ、頭からは血が流れていた。その時!

 

常闇「貴様ァァァァ!!!!!」

 

常闇がそう怒るように叫んだのだ。そしてそれと同時に纏っていたダークシャドウが豹変し一気に膨れ上がったのだ。しかもその目は赤く、禍々しい姿だった。そして

 

スライス「あ、、、、」

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァン!!!!

 

巨大化したそのダークシャドウが振り下げた腕はスライスに直撃したのだ。それは地面にヒビを入れ、挙句の果てに洞窟を揺らし、洞窟の天井である地面が崩れだしたのだ。そしてそこから入る太陽の光により、ダークシャドウは弱体化を始め、どんどん常闇の中に戻っていったのである。

 

 

 

 

 

 

 

緑谷サイド

緑谷と爆豪はあらゆる手段を使ってドゥームズデイに攻撃を仕掛けていた。初戦の時はあまりにも唐突な事であり瞬殺されたが今は違う。緑谷は万全の状態、爆豪は一度戦い、相手を分析していた。だが!

 

緑谷(さっきから全く攻撃が意味をなしてない!)

 

爆豪(どんだけタフなんだこの野郎!しかもこいつ!!)

 

その瞬間ドゥームズデイは爆豪の目の前まで迫っていた。

 

爆豪「クソがッ!!!」

 

BOOOOOOOOM!!!!!!!!

 

爆豪は瞬時に爆発を起こし後退してその場から脱した。

 

爆豪(俺達の動きをしっかり見て分析しやがってる、、動きも毎回修正を続けてる、、、)

 

その事は緑谷も気づいていた。よって二人はその状況に冷や汗をかいていたのだ。その時

 

緑谷(常闇君?!)

 

緑谷が常闇のいる場所の近くで大きな粉塵がまったのを目にしたのだ。

 

緑谷(ダークシャドウは、、、、)

 

その時!

 

ドゴンッ!!ボッガァァァァァァァァァァン!!!

 

緑谷は横から爆豪に勢いよく蹴り飛ばされたのだ。そして今さっきまでいた所にドゥームズデイの攻撃が放たれる。

 

爆豪「前だけ見てろッ!!」

 

緑谷「わかってる!」

 

緑谷は爆豪にそう注意されそう答える。そしてまた一気に二人でドゥームズデイに攻めていったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飯田サイド

飯田達は全員で協力して攻撃を仕掛けていくが正直ブーストを使ったキメラに対しては全くの無意味だった。すると痺れを切らしたのか、キメラは咥えていた葉巻を地面に吐き捨てる。そして

 

キメラ「てめぇら、、、、無駄だと言ってるだろうが!!!」

 

そう言い放ち、構えたのだった。が、その時!突如としてキメラの体が動きにくくなったのだ。どうやらさっきまでの単調な攻撃の繰り返しは意味のあるもののようだった。実は全員の攻撃を当てる部位に蛙吹の作る毒性の粘液を塗っておいたのだ!

 

切島「観念しろよおっさん!!」

 

そして固まったキメラの目の前に全員が構え立ち並ぶ。すると

 

キメラ「こざかしいまねしやがって、、、」

 

バギィィィン!!!

 

キメラがそう言うと同時に足元の氷が砕け割れ、足が巨大化する。

 

キメラ「見せてやるよ、、、俺が化け物だと言われる理由を!!」

 

そしてついには先程の見た目からは程遠い、合成魔獣のような姿になったのだ。そして恐らくは、ブースト剤により普段よりも大きく強くなっている。

 

切島「あの体、、、天喰先輩かよ!!」

 

その時だった。突如としてキメラが大きく開いた口が光を放ち始める。そして!!

 

ビュオオオオオオオオオオン!!!!

 

口から赤い熱線を放ったのだ。轟は放たれる前に異変に気づき氷の壁を作るが、、、、、

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

一瞬で破壊され、そのままぶっ飛ばされてしまったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラークサイド

ドゴォォン!!ボッゴォォォン!!ドゴンッ!!!

 

クラークはナインと激戦を繰り広げていた。クラークが正面から殴りかかればナインは空気の壁を出しガード。そしてすぐさま衝撃波で吹き飛ばし青い龍で追撃する。だがそれをクラークはヒートビジョンで押し戻す。が、青い龍は突如分離し分離した方がクラークを襲う。そして

 

ドドドドドドドドドドドド!!!!!!

 

そこを爪で再び追撃したのだ。どれも普通の威力ではない。ブーストで威力を上げているのだ。だが!

 

ドォォォォォォォン!!!

 

クラークは一瞬でそこを飛び出しナインに向かって殴りかかっていったのだ。すると

 

ナイン「小賢しい!!」

 

キュィィィン!!ボッガァァァァァァァァァァァァァン!!!!

 

ナインは向かってくるクラークに合わせて目の前で小規模な核エネルギーを放った。それによりクラークは後ろにぶっ飛び崖の岩肌にぶつかった。

 

ナイン「貴様は、、、、本当に、、厄介だな!!」

 

ナインはそう言いながらクラークの方に歩み寄っていく。するとクラークは岩肌から抜け出して言った。

 

クラーク「こっちもその言葉そのままお返しするよ、、、」

 

その戦いを見ていた周りのクラスメイトは改めて実感する。レベルが違うと、、、、、

 

 

 

 

 

 

飯田サイド

飯田達は地面に倒れていた。先程の熱線を喰らってぶっ飛ばされてしまったからだ。

 

キメラ「もうお終いかヒーロー?」

 

するとキメラはそう言いながら歩みを進める。その時、やっと全員が立ち上がり始めた。

 

キメラ「おおーおおー立ち上がるか、、、、少し感心したぞ。」

 

飯田「くっ、、、、今のは、、もう一回喰らうとキツイな、、」

 

轟「あぁ、、、さっきので防げねぇならキツイな、、」

 

するとキメラはまた口を開き赤く発光させる。その時!!

 

ダッ!!

 

蛙吹「切島ちゃん!」

 

切島が急にキメラに向かって走りだしたのだ。轟も飯田もその状況に驚く。すると

 

切島「俺はあいつの攻撃を正面から受け止める!!後は任せたぜ!!」

 

切島はそう言い放ち体を一気に硬化させていったのだ。そう!この姿は!!

 

安無嶺過武瑠(アンブレイカブル)!!!

 

ドゥオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

 

するとその瞬間キメラが口からの熱線を放った。それを切島は正面から受ける。

 

切島「ぐ!!おおおおおおおおおおお!!!!」

 

切島はそう雄叫びを上げながら熱線に耐えていた。だがしだいに前に出した両腕から血が流れ、まるで鉄が溶けるように硬化した皮膚が変形を始める。だが!

 

切島(ここで負けられねぇ!安無嶺過武瑠(アンブレイカブル)、、、)

 

         極!!!

 

するとその瞬間、切島の硬度は一段と跳ね上がったのだ。しかも体は変形するように尖り、先程までまるで溶けていた皮膚も硬度を増し元に戻ったのだ。

 

切島(今の俺の最高硬度!!動けねぇから防御専門だが!!今の状況には都合がいい!!)

 

そして切島はキメラの熱線に耐え続ける。だが相手もブーストを使ってる身、熱線の威力は凄まじいものだった。少しずつだがまた皮膚が爛れ初め、そして押され始めていた。だが!

 

切島「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!

 

切島は耐えた。己の鍛え抜いた個性と、その漢気で立ち向かったのだ。そして

 

キメラ「くぅ!」

 

ようやくキメラが熱線を放つのをやめたのだ。どうやら燃料切れのようなものらしい。だが切島もその瞬間個性が切れ気を失い後ろに倒れ始める。その時!

 

ビチャッ!!

 

キメラ「ぐおっ!!」

 

突如キメラの目に何かが放たれる。その瞬間キメラの目に鋭い痛みが走り目が滲み始めた。

 

キメラ「くそ!これは、、、さっきのカエル女か!」

 

そう、それは先程キメラの体を一瞬で止めた蛙吹の毒だった。すると

 

パキキィィィィィィン!!!

 

轟がキメラの体を渦巻くように凍らせながら駆け上がり顔の目の前に現れる。そして右手を構える。

 

キメラ「クソがッ!!!!」

 

するとキメラは一瞬で体を凍らせていた氷を破壊し、轟のいるだろう場所に手を伸ばす。だが

 

ギュルンッ!!!

 

蛙吹の舌に絡め取られる。そしてそれならと尻尾を向けるが

 

ドッゴォォォォォォォォォン!!!!

 

それも飯田の蹴りで弾かれてしまったのだ。しかもそれを上から押さえ込まれてしまう。すると

 

キュオオン!!

 

キメラは最終手段と口を開き、熱線を放とうとした。だがそれが不味かった!!

 

轟「うおおおお!!!!」

 

轟は雄叫びを上げるとその開いた口の中に冷気纏う右手を突っ込む。するとだんだん熱線の光が消えていった。

 

轟(下がれ!!限界まで!!)

 

だがブーストされたキメラもそう簡単にやられる玉じゃない。両手を更に膨れ上がらせ、尻尾も増えた。そして飯田と蛙吹を払い除ける。

 

ガブッ!!!!

 

そして更に、そのまま轟の腕を噛んだのだ。相手が自分の口の中に腕を突っ込んでるのだ。噛みちぎろうと噛み付くのも無理はない。

 

轟(ぐっ!!)

 

轟は自分の腕に氷を纏い噛みちぎられないよう抵抗する。だが!

 

ギュオッ!!!

 

キメラは次は解放された両手と尻尾で轟に攻撃しようとする。これを喰らえば轟は一巻の終わりだ。だが!

 

ガシンッ!!

 

向けようと思った尻尾の2本は切島が掴み、両脇に挟むように抑え込んだのだ。切島はもうギリギリの体力だったが気力だけで立ち上がり、全身の力を集中させていた。そして向けていた腕の片方は先程蛙吹が舌で拘束した時につけた毒で動かなくなっていたのだ。だが!

 

ドゴンッ!!!!

 

残されたもう片方の拳が轟に直撃したのだ。だが轟はその場からぶっ飛ばされない。足をキメラの体に凍りつけて固定していたのだ。だが、その一撃をくらったことで轟は口から血を吐き、腕は折られてしまったのだ。その時!!

 

飯田「レシプロターボエクステンデッド!!スーパーテイル!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!

 

突如キメラの腹に凄まじい衝撃が走った。そう、飯田が今出せる最高速で助走し勢いづけた鋭い蹴りが炸裂したのだ!それによりキメラは苦しみで口を開く。そして!!

 

飯田「轟君!!今だ!!!!」

 

轟「葵雹冷拳・・・・・・氷河期(アイスエイジ)!!!!!

 

その瞬間轟は右から今まで溜めていた冷気を一気に放出したのだ。それによりキメラは体の内部から一気に氷結し、氷像化。しかも周りの大地も全て凍てつかせたのだった!

 

ドサッ!

 

すると轟はそのまま地面に倒れる。轟の体は右の使いすぎで全身凍てついていた。そしてキメラを見て言う。

 

轟「しばらく、、、、冬眠してろ、、、責務は、、果たしたからな、、、」

 

周りの蛙吹、切島は皆地面に倒れ気を失っている。すると

 

飯田「大丈夫か、、、轟君、、」

 

エンジンの使いすぎで立たなくなった飯田は倒れながら轟にそう問いかけた。それに轟は『一応な、、、』と一言答えるだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

クラークサイド

クラークとナインは未だ激戦を繰り広げている。だがクラークはナインの体がもう限界を迎えそうなのを知っている。

 

クラーク(ブースト剤を使って誤魔化してるが、、、、細胞は急速に死滅してる。この男、、、もう限界が近いはずだ。)

 

クラークがそう思っていると、その限界は遂に訪れたのだ。

 

ズキンッ!!!

 

ナイン「くっ!!ぐはっ!!」

 

そしてナインは胸を抑え悶え苦しみ出す。本当に体の限界のようだ。

 

クラーク「よし!今すぐに気絶させてr」

 

ボッゴォォォォォォォォォン!!!!

 

その時クラークは一瞬でぶっ飛ばされたのだ。今苦しんでいるナインには出せない威力。そう、、、、

 

障子「あの化け物は!」

 

ドゥームズデイが現れたのだ。その拳には血が滴り、体には返り血がかかっている。クラークの血ではない。そう、緑谷と爆豪のものだ。

 

クラーク(緑谷君、、、爆豪君、、、、クソ、、)

 

クラークは瓦礫の中からゆっくりと立ち上がりながらドゥームズデイとナインを見る。するとナインの背中のスーツが破れ二つの突起物が現れる。それと同時に元から背中に生えていた機械の中の紫色の液体がナインに注入されていった。

 

ナイン「さ、、、細胞活性さえ手に入れば、、、」

 

そしてその時、ナインの付けていたマスクが地面に落ち、、、、、

 

ナイン「温存など必要ない!!」

 

KRA-KKOOOOOOOOOMM!!!!!!

 

クラークの頭の上に凄まじい雷が落ちたのだった。空はその雷を中心に渦を巻き、雷は周りの地面を破壊した。

 

 

 

 

 

 

本州 とある病院

ホークス「細胞の活性化?」

 

ホークスは病院で一人の患者に話を聞いていた。その男性は活真達の父親だった。

 

「ええですが、、、私が活性化できるのはA型細胞だけで、、とても人の役に立つような個性では、、、」

 

ホークス「島乃さんご家族は?」

 

「故郷の那歩島に娘と息子が、、、、」

 

それを聞いたホークスは頭の中でナインの動向を追う。その進行方向には確かに那歩島があった。その時ホークスに電話がかかってくる。ホークスは島乃に一言言って病室を出た。

 

ホークス「何ですか?」

 

幹部「九州沖を渡航中の漁船が救難メッセージを受信した。那歩島にヴィラン襲来。至急救助を。那歩島にヴィラン襲来。至急救助を。」

 

ホークス「それ!個性喪失事件の容疑者です!!」

 

ホークスはそう言うと同時に走り出す。そして扉を力強く開けて翼を広げた。

 

ホークス「至急救助チームを那歩島に!」

 

そしてそのまま飛び立つ。

 

ホークス「あっ、それと雄英高校に連絡を。」

 

幹部「雄英、、、なぜだ?」

 

ホークス「公安肝煎りの実務的ヒーロー活動推奨プロジェクト。那歩島を担当しているのは雄英高校ヒーロー科1年A組です!」

 

 

 

 

 

 

場所は戻り那歩島

尾白「障子!活真君たちを連れて脱出を!!」

 

耳郎「頼んだよ。」

 

障子は活真と真幌を抱えていた。尾白と耳郎はここでこちらに歩いてくるナインを足止めするつもりだ。障子は二人を見てから頷き走り出す。

 

尾白「絶対に食い止めるぞ。」

 

耳郎「うん!」

 

するとナインが現れこちらに攻撃しようとするが体に痛みが走り一瞬隙が生まれる。

 

耳郎「ハートビート!!ファズ!!!」

 

すると耳郎は音の攻撃でナインの歩く方向の橋を破壊する。そして

 

尾白「尾空旋舞!!!」

 

尾白はナインの後ろに回り込み、反対側の橋を破壊した。それによりナインの足場が落下し始める。が!

 

ドゴン!!ドゴォン!!

 

二人は青い龍に襲われ、崖に叩きつけられる。するとナインはその龍の力で崖の上に上がっていった。

 

障子「はぁ!はぁ!はぁ!脱出経路を!」

 

障子は走って脱出の為の道を進んでいた。が!

 

ダン!!

 

障子「ぐっ!」

 

ビュビュン!ビュン!ビュン!!

 

もう追いついてきたナインの爪の攻撃を喰らってしまう。障子は二人を庇い、背中に攻撃を喰らっていってしまう。そして

 

障子「ぐっ!」

 

何発か喰らった後、二人を手から離してしまう。そして膝を地面についてしまったのだ。だが

 

バッ!!!

 

障子「逃げろ!走れ!!」

 

障子は両手を複製腕と一緒に広げて二人を守ろうとする。ナインはそこに追い討ちの攻撃をかけようとするが

 

バァァァァァァン!!!

 

横に空気の壁を作り、耳郎の不意打ちの攻撃を防いだのだ。

 

耳郎「二人とも逃げてぇぇ!!!」

 

尾白「早く!!!」

 

障子「逃げ!!」

 

そう言って尾白と障子はナインに向かって攻撃を放とうとする。が!!

 

ブゥゥン!!バァァァァァァン!!!

 

自分の周りに球体上の空気の壁を作り、衝撃波で3人をぶっ飛ばしたのだ。そしてまた活真達の方に歩み始める。二人は泣いていた。すると

 

真幌「活真逃げて!!」

 

真幌が活真の静止を振り切ってナインの方に走っていったのだ。

 

真幌「来るな!私の弟に手を出すな!!来るなってぇぇ!!」

 

そしてナインに殴りかかろうとした時、首根っこを掴み上げられてしまったのだ。

 

活真「お姉ちゃぁぁん!!!」

 

ドクンッ!ドクンッ!!

 

するとまたナインは胸を抑え苦い顔をする。そして口を開き歩み始める。

 

ナイン「こいつの命が欲しければ、、、、こちらに来い!」

 

真幌「駄目、、、逃げて、、」

 

真幌がそう言うとナインは首を絞める力を強める。だが真幌は『逃げて』と言い続ける。

 

ナイン「叶えさせてくれ、、、、私の願いをぉぉ」

 

活真も真幌も泣いていた。そして真幌が活真の名を述べた時、、、、、

 

活真「いやだぁぁぁ!!!!」

 

そう言って活真はナインの方に走っていったのだ。

 

活真「僕が!!僕がお姉ちゃんを守るんだぁぁ!!」

 

するとナインは活真の方に手を伸ばす。その時!!

 

SMAAAAAAAAAAAAASH!!!!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!

 

一瞬で駆けつけた緑谷の蹴りがナインの顔面にクリーンヒットしたのだった。




次回多分那歩島終わります。それではー


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第100話:新世界

前回この回で終わらすと言いましたが、、、、、あれは嘘だ


緑谷に蹴られたナインは思いっきりぶっ飛んでいく。そしてナインの手から離れた真幌は爆豪がすぐさまキャッチしたのだ。

 

緑谷「大丈夫、、、、、だった?」

 

活真「デ、、、、デク兄ちゃん、、」

 

傷だらけの緑谷は活真にそう語りかける。服は所々破れ、切り傷や痣、色々な所から出血もしていた。

 

緑谷「よく頑張ったね、、、活真君凄いよ!」

 

だがそんな状況でも緑谷は笑みを浮かべて活真を見た。そんな緑谷を見た活真は再び瞳から涙を零し始めてしまう。また爆豪の方では

 

真幌「爆豪!生きて、、、、」

 

爆豪「言っただろうが、、、、俺はオールマイトも超えて、No. 1ヒーローになる男だって、、、」

 

傷だらけの爆豪が、相変わらずの強気な口調でそう言い放っていたのだった。すると砂埃の中からナインが立ち上がる。その瞬間緑谷は活真に真幌と逃げるよう促す。それを聞いた活真はすぐに頷いて、真幌の手を取って走り出した。すると

 

ドッゴォォォォォォォォォォォン!!!

 

突如緑谷達の近くに誰かがぶっ飛ばされてくる。飛ばされて来たのは、、、、

 

緑谷「クラーク君?!」

 

そう、何箇所かに怪我を負っているクラークの姿だった。するとクラークは立ち上がる。

 

クラーク「緑谷君、、、、爆豪君、、よかって無事だったか、、だが、、、、あいつは強いな、、」

 

そしてクラークはナイン達の方を向いてそう言った。そこにはナインの背後からこちらに歩いてくるドゥームズデイの姿があった。

 

爆豪「あのトゲダルマが、、、、」

 

緑谷「やっぱりクラーク君でも簡単には勝てないか、、、」

 

緑谷と爆豪はこちらに向かってくるドゥームズデイを見てそう言った。そして3人は互いに顔を見合わす。

 

クラーク「交代するかい?」

 

爆豪「どっちでもかまいやしねぇ!」

 

緑谷「うん。どちらにしろ絶対に勝つッ!」

 

そう言い合った3人は一瞬で敵に向かっていく。敵も同じようにドゥームズデイが迫り、ナインは爪を発射して来た。

 

ビュンッ!!ビュン!ドゴォン!!ドゴォォォン!!

 

迫ってくるドゥームズデイをクラークがぶっ飛ばし追いかける。爆豪がAPショットで爪をかき消し、緑谷が攻めて蹴りを放つ。だが空気の壁で防御され衝撃波で飛ばされる。するとそこにぶっ飛ばされて来たクラークが現れる。そしてそれを追ってきたドゥームズデイも!

 

ドッゴォォォォン!!!ボォォンボッゴォォォン!!!

 

だが次は緑谷がドゥームズデイに蹴りを放ち、爆豪がフラッシュグレネードを放つ。そして視界を奪ったと同時にクラークがナインをぶっ飛ばした。が!

 

ドッゴォォォォォォォォン!!

 

3人はドゥームズデイにぶっ飛ばされたのだ。

 

クラーク「くっ、、、やはり強いな、、」

 

緑谷「クソ、、、ぐっ、、」

 

爆豪「ふざけやがってぇ、、、」

 

すると戻ってきたナインはそんな3人を見て、話始める。

 

ナイン「貴様らなら、、、、私の作る新世界で生きられると思ったのだがな、、、」

 

3人は『新世界?』と全員同じ疑問を浮かべた。するとナインはこちらに歩みを進めながら話を進める。

 

ナイン「力を持つもの。強きものが弱きものを支配するユートピア。ヴィランもヒーローも関係ない、、、力の前では全てが平等、、真の超人社会のあるべき形だ。」

 

ナインの語った内容は実に身勝手な思い込みだった。だがそれはある種食物連鎖のようなもの、、、、個性を持つ者、その中で特に優れた個性を持つものがピラミッドの頂点に立つとするなら、、、、、この世界は食うか食われるかの世界なのかもしれない。だから改めてわかる。この男ナインが強いということを!!するとクラークがナインに向かって言い始める。

 

クラーク「君の考えは、、、、個性を持つものが人間の一つ上の存在とするなら、、ある種食物連鎖の観点からして間違いじゃあないかもしれない、、、実際僕も、、一部ではピラミッドの頂点、、、、真の捕食者と揶揄される事もあるからね、、だけど違うんだ。力の優劣だけで全てを決めていい訳じゃあない。僕達にはそれぞれアイデンティティがあって、一人一人に長所がある。それは単に、、、強いとか頭がいいとか、そういうことだけじゃあない。僕らは人間なのだから!人は人と関わっていく中で生きる。そこには力でどうこう出来ない、強いものがあるんだ。だからただ強いだけじゃあ、、、世界は変えられないぞ。」

 

クラークがそう言い放つとナインは歩みを止め、下を向いた。そして!

 

ナイン「やはり貴様は所詮弱者だクラークケント!!貴様もお前らも!!私の新世界には必要ないッ!!」

 

ナインがそう叫ぶと同時に背中の二つのカプセルが割れた。するとそれと同時に中に入っていた紫色の何かが溢れ出し、禍々しいオーラのようになっていったのだった!!

 

クラーク「これは、、、、凄まじいな、、」

 

そしてナインの周りには幾つもの雷が落ち始め、地面からは風が巻き上がり竜巻が発生し出したのだ。

 

ボゴォォォン!!ガゴゴォォォォン!!!

 

凄まじい数の雷が島中に落ちていく。その雷一発一発が大地を揺らし、地面を抉っていた。そして

 

ブブン!ブン!ブン!ブブン!!!

 

浮かび上がったナインの周りには、原子のようなものが絶えず分裂しエネルギー球のようになっていたのだった。その光景、、、、、一言で言えばこの世の終わりだった。

 

緑谷「このまま島ごと壊すつもりなのか、、、」

 

爆豪「クソが、、、しかもあいつもピンピンしてるからな、、」

 

緑谷と爆豪はそう言ってドゥームズデイを見る。実に不味い状況だ。このまま対応に遅れればこの島は消滅してしまうかもしれない。そう、島の人々諸共海の藻屑になるのだ、、、、、

 

緑谷「それだけは絶対に避けないと!」

 

緑谷がそう言った時だった。クラークが緑谷と爆豪の間を通ってナイン達の方に向かっていく。そして二人に言った。

 

クラーク「これから僕はあの男を海の中心に持っていってそこで決着をつける。だから君達は、、、、あの怪物を頼むよ。」

 

緑谷と爆豪がそれに言葉を返す前に、クラークはその場から飛び立った。すると緑谷と爆豪も覚悟を決めドゥームズデイに向かっていったのだった。

 

ナイン「来るか異星人。今日、、、、殺してくれよう!!」

 

するとナインは周りにある核エネルギー球をクラークに向かって放つ。

 

ボッゴォォォォォォォォォォォォォン!!!!

 

その瞬間凄まじい爆発が起こる。核エネルギー球は大きさも密度も昨日放った程のものではないので威力はだいぶ落ちているが、普通の人間が喰らえば即死ものだ。現に爆発の風圧だけで周りの木々は折れ曲がり、二人の間の地面はクレーターを作った。だが!

 

ビュゥゥゥン!!!

 

クラークはそんな爆風の中から生きて現れた。そしてそのままナインに向かっていく。ヒーロースーツこそ焦げ、切り傷は出来ているがまだ十分動ける。そして!

 

ドッゴォォォォン!!!!!

 

ガードが追いつかないスピードでナインをぶん殴ったのだ。するとクラークはすぐにナインを掴み海の方に飛んでいった。

 

 

 

緑谷サイド

緑谷「流石クラーク君!」

 

緑谷はナインがいなくなり、晴れた空を見てそういった。そして改めて自分が向き合っている敵を見る。そう、ドゥームズデイだ。

 

緑谷「かっちゃん!行くよ!!」

 

爆豪「だから命令すんじゃあねぇ!!」

 

すると爆豪は相変わらずの口調でそう言い、緑谷より先にドゥームズデイに向かっていった。

 

爆豪(こいつは強いし頭もいい!だが無敵じゃあねぇ筈だ!何かねぇか?こいつの弱点、、、、こいつを倒せるもんが!)

 

爆豪はそんな事を考えながら空中で軌道を変え、ドゥームズデイの股下に一瞬で回る。そして!

 

爆豪「徹甲機銃(AP・マシンガン)!!」

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!

 

APショットの強化版の爆破の連射をドゥームズデイに行う。それによりドゥームズデイは宙にぶっ飛ばされ、そこを!

 

緑谷(OFA70%!!)

マンチェスターSMAAAAAAASH!!!!!!

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!!!

 

緑谷が思いっきり踵落としを喰らわしたのだ。ドゥームズデイは凄まじい勢いで地面に落下していき、そのまま地面にクレーターを作って、さらにそのままめり込んだのだ。だが、、、、、

 

緑谷(70%の攻撃!!でも、、、、駄目だ!まだ全然効いてない!!)

 

そう、緑谷の目線の先に居たのは地面から立ち上がり咆哮を上げるドゥームズデイだった。そして次の瞬間!

 

ドゴンッ!ボッガァァァァァァァン!!

 

一気に詰めて来たドゥームズデイに緑谷はボディを打ち込まれ、そしてそのまま爆豪の方にぶん投げられたのだ。そして二人して地面に倒れる。

 

爆豪「くっ、、、クソデク、、てめぇ、、」

 

緑谷「ごめ、、、ん、、ぐっ、、」

 

二人の体は活真の個性で治ったが、この時にはもう前回と同じぐらい負傷していた。今はアドレナリンとエンドルフィンの分泌でどうにかなってるが、それな切れてしまえば一瞬で体が動かなくなる程だった。すると

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!

 

緑谷達の目の前にドゥームズデイが落ちてくる。そして緑谷達を見て、ドゥームズデイは二人の方に歩み始めた。

 

 

 

クラークサイド

ナイン「貴様!!いい加減手を離せ!!」

 

ナインは自分を掴み、海の方にずっと飛んでいってるクラークにそう言いながら個性を使って攻撃を続ける。だがこの距離だと自分に被害が出る攻撃は使えないので、ブースト剤で強化された体で攻撃を続ける。度々衝撃波を放つが余り意味がない。

 

ナイン(くっ!どこまで行くつもりだ!早くあの子供の個性を奪わねばならんのに!!!ならば!!)

 

するとナインは自分の掌に核エネルギーを創造する。そして

 

ギュッ!!キュィィィィィィィン!!!

 

ナイン「死ねぇぇぇ!!!!!」

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!

 

掌に作ったエネルギーを握りしめ、そのままクラークの横腹を殴ったのだ。その瞬間小規模な核爆発が起こり、クラークはぶっ飛ぶ。ナインも瞬時に体に空気の壁を創造するが、クラークを殴った左手は欠損していた。

 

ナイン「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ナインは苦痛の叫びを上げ、宙に浮く。天候操作の個性の応用で浮いているのだ。周りの天気はナインの感情や痛みに合わせるように荒れていく。先ほどよりも大量の雷が降り注ぎ、いくつもの竜巻が発生する。その竜巻は海の水を巻き上げ、雷を通わしていた。

 

ナイン「あの異星人がッ?!私に、、、私にぃぃぃ!!!」

 

クラークのことを思い浮かべてナインは怒鳴り、目を血走らせる。するとまた天候が荒れ、雹が降り出す。その時

 

ビィィィィィィィィィィィィィン!!!!

 

突如ナインに熱線が向かってくる。ナインはそれに瞬時に対応して残された右手で作った空気の壁でそれを防ぐ。そして

 

クラーク「まだ切れない、、、、か、、そのブースト、、いつになったら切れるのかな、、」

 

ヒーロースーツが所々破損し、脇腹を抑え軽く血を口元から流すクラークが現れた。先程の攻撃は流石にダメージがあったらしい。

 

ナイン「まだ生きていたかクラークケント、、、、貴様は、、、貴様は絶対に殺す!私の新世界に不要な人材、、、災難をもたらす存在だァァ!!!!」

 

するとその瞬間ナインは叫び背中から無数の青い龍を出現させる。それはナインの体に纏わり付き、無くなった左手を形成。そしてさらに、ナインの体を鎧のように強化したのだ。

 

ナイン「これが真の強者、、、、新世界の神となった私の姿だ。」

 

そうナインがいった瞬間、雷がナインに降り注ぐ。そしてその雷はナインの青い龍の鎧に絡み付いていったのだ。

 

クラーク(おかしい、、、、個性が強化どころか、、進化してる!強化して進化、、それを繰り返している。これは早く決着をつけないと不味いことになるかもな、、、)

 

クラークはナインを見てそう思う。実際ナインの細胞は最早別のものに変わりかけていたのだ。そして一気に3分の1の細胞が毎秒消滅していってるが、それよりも早く細胞が増えていっていたのだ。

 

ナイン「さぁ、、、始めようかッ!!!」

 

ビュンッ!!!

 

そしてナインは一気にクラークに向かっていったのだった。

 

 

 

 

 

 

ホークスサイド

ホークス(不味いな、、、、雄英生達、、後少しだけ辛抱してくれ!!)

 

そう言うホークスは全速力で人員をかき集め、那歩島に向かっていた。

 

 

 

 

那歩島から少し離れた花咲き乱れる孤島

その島には赤いコートを着た一人の男がいた。その男は死柄木弔。ヴィラン連合のトップだ。そんな彼は今、その島から那歩島の方を見ていた。

 

死柄木「誰がくたばるか、、、、、実物だな。」

 

そしてそう一言だけ言ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷サイド

活真「デク兄ちゃん、、、、」

 

真幌「爆豪、、、」

 

活真と真幌は障子の腕の中で、二人の戦いを見守っていた。その手は震え、恐怖と心配を強く感じさせるものだった。

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!

 

緑谷と爆豪はドゥームズデイによってぶっ飛ばされる。地面を空缶のように転がり、木々を倒す。そして最終的には岩にぶつかってその岩も破壊し、地面に倒れる。二人はもう限界だった。

 

緑谷(意識、、、、が、、遠のく、、)

 

爆豪(クソ、、、が、、さっきまで感じてなかった痛みが、、、じわじわと、、きやがり始めやがった、、)

 

そう、アドレナリンもエンドルフィンももう残りわずかだった。その時、ドゥームズデイが緑谷達の方に歩くのをやめ後ろを振り返ったのだ。それは活真君がいる方向だった。

 

緑谷(不味い!こいつ、、、、もう僕達は終わったと、、)

 

爆豪(舐めてやがる、、、、)

 

緑谷達はそうはさせないと動こうとするが、、、、体が全然動かない。立つことが出来ないのだ。

 

緑谷(クソ!なんで、、、クソ!)

 

爆豪(絶対ぶっ倒す、、、なのに、、クソ!!)

 

二人は全力だが全く動かない。正に絶望という感じだ。ドゥームズデイはゆっくりと活真達に向かっていく。障子が二人の前に出て手を広げるのが見える。

 

爆豪(クソ、、、一体、、どうすりゃあ、、)

 

緑谷「かっ、、、、ちゃん、、」

 

すると緑谷が爆豪にそう呼びかけた。爆豪は何も言わず、ただ緑谷の方を見る。その緑谷の手の中にはあれがあった。

 

爆豪「て、、、てめぇ、、」

 

緑谷「やる、、、しか、、、、、、ないんだ、、かっ、ちゃん!」

 

すると爆豪も懐からそれを取り出した。そして

 

爆豪「クソ、、、、が!!」

 

ドゥームズデイは障子を殴り飛ばすと活真達を見る。二人は恐怖でその場から動けなくなっていた。震えあい身を寄せ合っている。そんな活真達の所にドゥームズデイは一気に向かっていく。その時!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!

 

突如ドゥームズデイが真横からの衝撃でぶっ飛ばされる。更に!

 

ボッガァァァァァァァァァァァァン!!!

 

急に真上で爆発が起こり、ドゥームズデイは地面に叩きつけられそのまま埋もる。そして!

 

緑谷「ごめんね活真君!真幌ちゃん!もうこんな怖い思いはさせない!」

 

爆豪「目ぇかっぽじって良く見とけよガキ共ッ!未来のNo.1ヒーローの実力をッ!!」

 

活真達の目の前には緑谷と爆豪が立っていた。だがどこかさっきまでの二人とは違う。緑谷は緑色の光のようなものを全身に纏い、目からもそれが漏れている。しかも髪は逆立っていた。一方爆豪は髪が逆立ち、体の周りで小さな爆破のようなものがむすうに起こっている。そして二人の手には先ほどナインが使っていたブースト剤の器具があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間前

飯田「この2本、、、、これは緑谷君と爆豪君に持っていて貰いたい。」

 

作戦会議の場で飯田はそういった。

 

爆豪「あっ?いらねぇよこんなもん!てめぇが持っとけや!」

 

爆豪は飯田の提案が気に食わなかったのかそう言い返す。だが、、、、

 

クラーク「いや、、、君達が持ってるのが一番だ。」

 

クラークが飯田の意見を後押しするようにそう言った。その言葉を聞いて爆豪はクラークを睨む。するとクラークはそんな爆豪に気づいて言葉を続ける。

 

クラーク「これは君達を信頼して、実力を認めてるからこそだ。君達に任せるその怪物、、、、実力は恐らくナインにも引けを取らない。いくら君達が強くても、キツイ相手かもしれないんだ。この中では僕を除いて君たちが一番強い、、、、、僕はブーストは使えないからそのブーストを使って一番強くなれるのは君達二人。だから、君たちが一番勝率が高いんだ。」

 

クラークはそう説明した。爆豪はまだどこか納得いっていなそうだが一応ブースト剤を持つ。

 

クラーク「必ず使えとは言わない。もし君達が、、、絶対に勝てないと思ったら、、その時使ってくれ。最後の手段としてね、、、、」

 

 

 

 

 

 

そして現在

爆豪「結局使っちまったんだ、、、、徹底的に潰すぞデク。」

 

緑谷「うん。絶対に勝つ!」

 

するとドゥームズデイは立ち上がる。そして活真達の前に立っている緑谷達を見た。が!

 

ビュンッ!!!

 

その時一瞬で緑谷と爆豪が活真達の目の前から消えたのだ。そしてそれと同時にドゥームズデイのボディに二つの衝撃が走る。緑谷の蹴りと、爆豪の爆破だ!

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

そしてドゥームズデイは後ろにぶっ飛んでいく。だが一瞬で体勢を戻し、両手を前に出す。すると丁度迫って来ていた二人を鷲掴みし、そして!

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァン!!!!

 

地面に両方叩きつけたのだ。だが今の緑谷と爆豪は先程とは違う。ブーストにより身体強化が入ってるのでドゥームズデイの攻撃に耐えれたのだ。そして!

 

爆豪「死ねぇぇぇ!!!!」

 

BOOOOOOOOM!!!!!!!!

 

粒たつような爆破の連鎖がドゥームズデイに襲っていき、そのままぶっ飛ばしたのだ。

 

緑谷「隙は与えないッ!!」

 

すると緑谷は空中のドゥームズデイに一気に向かっていく。今の状態はOFA100%のフルカウル。ブースト剤のお陰でできる芸当だ。そして!

 

緑谷「デトロイトスマァァァァァシュッ!!!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォン!!!

 

そのまま本気のデトロイトスマッシュを放ったのだ。それはドゥームズデイのパンチと正面からぶつかり合い、凄まじい衝撃波を放った。木々が揺れ、海が荒れる。

 

緑谷(100%でも圧倒出来ないッ!やっぱり信じられない程強い!!でも、、、、、)

 

その瞬間緑谷は体をそらしパンチをやめる。そしてドゥームズデイの腕を掴んで上に飛んだのだ。

 

緑谷「負ける気はしないッ!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォン!!!

 

そしてドゥームズデイに上から踵落とし、マンチェスタースマッシュを放ったのだ。それによってドゥームズデイは凄まじい速さで地面に落下し、クレーターを作った。すると

 

爆豪「大人しくしてやがれ!」

 

爆破はそう言って地面に落ちた瞬間に無数の細かな爆発を放ち、ドゥームズデイの体の上に乗ったのだ。すると爆豪は両手を合わせ、その掌をドゥームズデイの胸に押し付ける。そして!!

 

爆豪「地中貫通爆弾(バンカー・バスター)!!!

 

ドッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!

 

凄まじい爆破を行ったのだ。その爆破はドゥームズデイの体を突き抜けていく。そして地面に円柱のような穴を開けたのだ。だがドゥームズデイもまだやられない。穴に落ちながらも爆豪を殴り飛ばし、途中で穴の壁に手を差し込んで一気に地上に出て来たのだ。が、地上に出て来たドゥームズデイの目に映ったのは、二人の男の拳だった。

 

緑谷(OFA、、、100万%!!!!)

 

そして二人の拳が一気にドゥームズデイに向かっていった。

 

緑谷「ユナイテッド!!!!

 

爆豪「ステイツオブ!!!!

 

スマァァァァァシュ!!!!!

      インパクトォォォォ!!!!!

 

 

ボッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

 

そして凄まじい炸裂音と衝撃波が島を揺らし、海を荒らさせたのだ。そしてその衝撃波は、空にあった雲を綺麗に吹き飛ばし、完全なる快晴にしたのだった。




次回はちゃんと終わらせます。それでは!


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第101話:さらば那歩島!

シーハルクマジで面白いっすよねー


緑谷「はぁ、、、、はぁ、、、はぁ、、」

 

爆豪「くっ、、はぁ、、ふぅ、、、はぁ、、」

 

緑谷と爆豪の目の前には二人の攻撃をモロにくらったドゥームズデイが立っている。ぶっ飛ぶことなくその場で耐え、まだ倒れてもいなかったのだ。

 

爆豪「クソ、、、が、、」

 

緑谷「これ、、でも、、、、なのか、、」

 

ブースト剤を使っているとは言え緑谷と爆豪の体は疲弊し、限界を迎えていた。体力、耐久、パワー、個性以外にも全てを底上げするブースト剤を使っていてもだ。それだけ全身全霊でこの怪物に挑んだのだ。

 

爆豪「くっ!!」

 

すると爆豪と緑谷は適度に後ろに距離を取って構える。その額からは汗が流れ落ち、息はさらに荒くなっていた。その時!

 

ドサッ!!!

 

ドゥームズデイが倒れたのだ。流石の怪物も、どうやら先程の攻撃でノックアウトしてくれたらしい。それを見た瞬間、緑谷と爆豪は構えを解いてその場に崩れ落ちた。安心したからか疲労感がドッと襲って来たのだ。

 

緑谷「勝っ、、、、、た、、、」

 

爆豪「たり、、、めぇ、、だ、、、」

 

そう言った二人は自然に笑みを浮かべていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

那歩島から少し遠い海の真ん中

ダン!!ダン!ダン!ダダァァァン!!!ドゴン!ドン!!バッゴォォォォン!!!

 

そこではクラークとナインが徒手での格闘を繰り広げていた。ナインはブーストによる身体強化及び、青い龍の鎧+電気などあらゆる手段を使ってクラークと対等に殴り合っていた。

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!

 

そして二人の拳がぶつかり合う。その衝撃は凄まじく、この衝突で生まれた衝撃波は地球を3周したという。すると

 

バギィィィィィィィン!!!

 

ナインの左腕が砕け散った。先程の青い龍で創造した方の腕だ。だがそれゆえ砕け散っても意味は無く、瞬時に再び創造された。そして

 

バッゴォォォォォォォォォォン!!!

 

破壊されたと同時にその反動を使って強烈な蹴りをクラークの側頭部に放ったのだ。クラークはぶっ飛ばされ、海に直撃。

 

ドッパァァァァァァァァァァンッ!!!!

 

すると海は一気に開け、まるで爆弾が爆発した後の地面のように更地になった。そしてそのままクラークは海底の地盤に直撃する。

 

ナイン「人間ですら無い貴様には新世界で生きる資格はない。ここを貴様の墓標にしてくれようッ!!」

 

ナインはそう言って地盤にめり込むクラークに両手に雷を纏って迫っていく。そして

 

ナイン「終わりだぁぁぁぁぁ!!!!」

 

そう言って両手を倒れるクラークに気でも放つように向けたのだ。その瞬間ナインの背後の空から、まるで槍のような雷が出現し、クラークに向かっていったのだ。

 

クラーク「ここで、、、負けてられないんだ、、」

 

そう言ったクラークは目を赤くする。そうヒートビジョンだ。そして!!

 

ドッゴォォォォォォォォン!!

 

雷とヒートビジョンが正面衝突する。周りの海水は、急に開けてしまった場所を埋めようとするが、またもや発生した衝撃でその活動を止めてしまう。

 

クラーク「くっ!!ぐおおおおお!!!!」

 

ナイン「ぬっ!!うおおおおおお!!!!」

 

二人は今出せる全力をこの技にかけていた。するとだんだんクラークのヒートビジョンが雷を押し始めた。が!!

 

ナイン「ならば、、、これでどうだッ!!」

 

そう言ったナインは両手に核エネルギーを纏う。そして!!

 

ドゥオオオオオオオオオン!!!!

 

一気にヒートビジョンを押し返していったのだ。核エネルギーと強烈な雷の合わせ技。クラークはそれをほぼ目の前で耐えている。少しでも気を抜けば完全に押し負けてしまう。すると

 

ナイン「これで、、、、、トドメだぁぁぁ!!!」

 

そう言ったナインは両手に衝撃波を纏い。そして一気に放出した。

 

クラーク「くっ!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!

 

その瞬間クラークは押し負け、ナインの攻撃をまともに喰らってしまったのだ。その攻撃はクラークのことを地面の奥底に葬っていく。それは地殻を超え、ついにはマントルにまで達したのだった。

 

クラーク「ぐぐ、、、、が、、」

 

クラークの体には至る所に傷ができ、スーツも半壊していた。

 

ナイン「はぁ、、、はぁ、、、、くたばった、、か?だが、、、どちらにしろもう動けん、、そこで指を加えて待ってるがいい、、、新世界が始まるのをな」

 

大きく空いた穴を空に浮かびながら見ながらナインはそう言った。そして那歩島の方向を向く。

 

ナイン「ドゥームズデイが勝ってるとは思うが、、、目標は確実に手に入れなければならない、、」

 

そしてナインは那歩島の方に凄まじい勢いで飛んでいったのだ。

 

クラーク(だめ、、、だ、、体が重い、、)

 

クラークは戦いでの疲労及び負傷。そしてマントルでの高重力で体が中々起き上がらなかったのだ。

 

クラーク(早く、、、向かわないと、、)

 

そう思っているうちにも周りの瓦礫が突如開けられた穴により崩れ始める。そして空いてしまった穴を埋めるようにしていったのだ。クラークの体の上にもそれが容赦なく落ちてくる。

 

クラーク(緑谷君達が勝ってても、、、、、あいつが辿り着けば、、、全てが終わってしまう!駄目だ、、僕が行ってやらないと、、)

 

だんだんと瓦礫が落ちていき、クラークをマントルに埋めていく。海水もだんだん入ってくる。

 

クラーク(僕は、、、誰にも、、負けちゃあ駄目なんだ、、皆んなを、、、守らないとならない、、ここで僕が死ねば、、、)

 

その時クラークは以前フューリーに聞いた地球外生命体が襲来する可能性の話を思い出す。

 

クラーク(全員が死ぬかもしれない、、、、それだけは避けないと、、ならないんだ!!)

 

するとクラークは拳を強く握りしめる。それと同時にだんだん周りの温度が上昇し始めた。入ってきた海水は温水になり、周りの岩石は熱を帯び始める。

 

クラーク(そうだ、、、僕は死ねない!負けれない!勝つんだ!勝って皆んなを、、、、彼女(一佳)を守り抜くんだッ!!)

 

その瞬間クラークの体が一気に赤く発光した。その瞬間海水は蒸発。周りの岩石は溶け始めた。そして!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!

 

次の瞬間にはクラークは穴から脱し、空に浮かび上がっていたのだった。クラークの体は赤く光り、周りには太陽のプロミネンスのようなものを纏っていた。

 

クラーク(思いつきでやってみたけど、、、良かった成功だ!)

 

クラークが咄嗟に思いついたのは力の凝縮だった。これは自分の元から持っていた技、太陽エネルギー放出のあの技と、緑谷のフルカウルから着想を得たものだった。

 

クラーク(本来溢れさせ、その爆発力を使うあの技の太陽エネルギーを、緑谷君のフルカウルのように体に慣れさせ凝縮する。だけど緑谷君みたいにセーブはしない、、、、最初から全力だ!!)

 

そして出来上がったのが現在の技だった。自身のパワーアップ技。名付けるなら、、、、、

 

  SUPERMAN:LAST SUN

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

那歩島近くの上空

ナイン「見えてきたぞ那歩島!!待っていろ、、、今すぐにでも完全なる私r」

 

その時ナインは背後から凄まじい勢いで迫る熱気に気づく。後ろを見た時そこにいたのは、太陽の化身のようなスーパーマンだった。

 

ナイン「貴様!!まだ生きてッ!!」

 

その瞬間ナインは後ろのクラークに向かってあらゆる攻撃を仕掛ける。だがクラークはそれを物ともせずナインに一直線に向かっていく。

 

ナイン「くっ、、、、クソォォォォォ!!!!」

 

そう言ってナインは数十枚の空気の壁を自分の前に出し、背中から出した青い龍を重ね合わせ防御壁を完成させる。だが!

 

ドドドドドドドドドドドド!!!!!

 

クラークの勢いは止まらず、空気の壁をまるでティッシュペーパーのように破っていったのだ。そして最後の龍の防御壁に直撃する。

 

ナイン「私は負けんぞ!!私は!!私はぁぁ!!」

 

すると防御壁にヒビが入った。そして!

 

ボッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!

 

クラークの拳はそれを突き破り、ナインの顔面に直撃したのだった。

 

ドッゴォォォォォォォォォン!!!

 

そしてナインはそのままぶっ飛び地面に直撃した。そこには大きなクレーターが出来たのだった。

 

クラーク「流石に、、、、起き上がってくれるなよ、、」

 

クラークは放出していたエネルギーを抑え、ナインにそう言うとそのまま落下し海に落ちたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

那歩島にはやっと自衛隊及びヒーロー達の救援隊が駆けつけて来ていた。島に辿り着いた自衛隊、ヒーロー達は島の状況を見て絶句する。焼けた森、抉れた大地、崩れた山、破壊された住宅見るに無残な状況だ。

 

ホークス「と、、、とにかく生存者の探索。及びその人達の保護と負傷者の手当てをッ!!」

 

そんななかでもホークスは先頭で指示を出す。そして救援隊は島民の保護や負傷者の手当てを進めていった。

 

緑谷「オール、、、マイト、、」

 

オールマイト「緑谷くん!大丈夫かい?!」

 

今回心配になり来ていたオールマイトは緑谷を見るなりその場に駆けつけた。

 

緑谷「大丈夫、、、、です、、でも一つ、、」

 

オールマイト「どうしたんだい?」

 

すると緑谷は懐から使用したブースト剤の器具を取り出す。そしてそれが何かを説明してから言う。

 

緑谷「だから、、、、個性因子に直接、、それどころか細胞にまで、、影響を及ぼすこれを使ったから、、もしかしたら、、、、、OFAに、、影響が、、、、出てるんじゃないかって、、」

 

その話を聞いてオールマイトは少し難しそうな顔をする。だがすぐに緑谷の手を握って言う。

 

オールマイト「心配ないさ緑谷君。それに何かがあってもそれは君があの子達を守る為にした選択、、、、責め立てるつもりなんて毛頭無いさ。」

 

そう言ったオールマイトが指差した方向には顔の切り傷などに絆創膏を貼られている活真達がいた。

 

緑谷「それ、、、なら、よかったです、、、」

 

無事な活真達を見て緑谷は笑みを浮かべた。そして救助は順調に進んでいき、ヴィラン達も拘束された。だがドゥームズデイは護送途中の船の中で細胞が死滅し、最終的には塵のようになったという。理由はまだわかっていないが、緑谷達と戦っていた時には既に死体だったという。そして、、、、

 

轟「クラーク!大丈夫か?」

 

クラーク「くっ、、、あぁ、、轟君か、、」

 

クラークの目の前には包帯を何箇所かに巻いた轟と八百万。他の何人かのクラスメイトと自衛隊がいたのだ。

 

クラーク「僕達は、、、勝ったかい?」

 

八百万「えぇ、、、勝ちましたわ!」

 

八百万がそう言うと、クラークは自衛隊員によって担架に乗せられる。

 

クラーク「そう、、、いえば、、僕が戦っていた、、あいつは?」

 

クラークは轟の方を見てそう問うた。すると

 

轟「いや、、、まだ見つかってねぇ。遠くには行けねぇと思うが、、、、」

 

轟はそう言った。そして結局、ナインは見つかる事がなかった。だが、近くの花生い茂る島に彼の血痕と、塵のようなものがその周りに積もっていたという。何の確証もないが、それが何を意味しているか、、、、全員がうっすらと理解していたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後

活真君達は無事に父親と再会。その後今回の被害に伴い、公安はプログラムを中止した。だが、緑谷達は期日まで島に滞在し復興作業の手伝いを行った。そしてプログラム終了の日、、、、、

 

上鳴「何も黙って帰る事なくねぇ?」

 

芦戸「ねぇー」

 

A組の皆んなは帰りのフェリーに乗っていた。

 

飯田「復興の邪魔をする訳にはいかない。」

 

飯田がそう説明すると皆納得し、『黙って立ち去るのもヒーローっぽいな!』という結論に至った。

 

緑谷「この島ともお別れだね。」

 

緑谷は一人柵に寄りかかる爆豪に近寄りながらそう言う。

 

爆豪「せいせいするわ」

 

するとフェリー汽笛がなり、出航の時がやってきた。A組の皆んなは離れていく島を眺める。

 

クラーク「あの子達に挨拶しなくてよかったのかい?」

 

二人でいた緑谷と爆豪の所にクラークが現れそう言った。すると緑谷が口を開く。

 

緑谷「言ってあげたいことはあったけど、、、、でもいい。きっと伝わってると思うから。」

 

するとその時、下から聞き覚えのある呼び声が聞こえてきた。その方向を見ると、そこにはこちらに手を振りながら走っている活真と真幌の姿があった。

 

活真「おーい!!デク兄ちゃぁぁん!!」

 

真幌「バクゴー!!!皆んなぁぁぉ!!!島の人達を守ってくれて!!」

 

活真&真幌「ありがとぉぉぉぉ!!!!

 

すると活真は緑谷達の方を見て再び口を開く。

 

活真「デク兄ちゃん!僕強くなるね!!お父さんと!お姉ちゃんを守れるぐらい強くなるから!!」

 

そんな言葉を聞いて緑谷と爆豪、後ろでそれを聞いていたクラークは笑みを浮かべた。

 

活真「そして!!皆んなみたいなカッコいいヒーローに絶対なってみせるッ!!」

 

爆豪「フッ。その言葉、、、絶対忘れんなクソガキが。」

 

緑谷「活真くーん!!君は!!君はヒーローになれる!」

 

その言葉が活真に深く響いたのは言うまでもない。そして緑谷は、いつの間にかその言葉を言う側になっていたのだった。

 

クラーク「フフ、、、痺れるねぇ」

 

緑谷「雄英で待ってるぅぅぅ!!!!」

 

そして緑谷達は二人の笑顔に見送られ、那歩島を去っていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レックスコープ:地下20階 研究室

レックス「そうか、、、、ドゥームズデイが敗れたと、、」

 

レックスは部下の報告を聞いて顎に手を置く。そして映像を出す事を要求した。そこにはドゥームズデイ目線の戦闘記録が映し出された。

 

レックス「ふむ、、、どうやらアレを倒したのはクリプトン人ではなく雄英の小僧共か、、、、AFOが言う通りOFAは強力、、、そちらの調査も進めるか?いや、、、、どちらか一方で構わないか、、」

 

そう言ったレックスは邪悪な笑みを浮かべる。

 

レックス「だがドゥームズデイを失ったのは痛いな、、、、クリプトンの純粋な体はあれだけだと言うのに、、」

 

するとレックスは歩き出して研究室の奥の扉の前に立つ。そして壁についている端末に触れて扉を開けた。そこには、、、、、

 

レックス「だがまぁクローンで事足りるか、、、、サンタナの細胞とドクターの脳無技術を使えばそれなりに使える物が作れるだろう。」

 

そう、いくつものカプセルに培養されたゾッド将軍のクローンがいたのだった。




今回で那歩島終了!!そしてだんだん原作最終回に向かう、、、、因みに原作最終回で終わるとは言ってないですよ?それでは!


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第102話:お昼ご飯

今回は日常回でクラ拳です!
けど最初にB組周りの話があります。


雄英A組は無事に寮に帰ってきていた。その時同じタイミングで寮に帰ってきている者達がいた。そう、B組だ。

 

上鳴「あれ?プログラム中止されたんじゃなかったっけ?何でB組も同じタイミングなんだ?」

 

奥でB組寮に入っていくB組生徒を見ながら上鳴はそうぼやく。他のクラスメイトも同じ疑問を持っていた。

 

クラーク(後で一佳に聞くか、、、、)

 

クラークはそう思いながら寮に入っていったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜

クラークは拳藤に許可を得て、B組寮の前のベンチに腰掛けていた。すると

 

クラーク「あっ!一佳!」

 

拳藤が寮の扉を開き、外に出てきたのだった。クラークはそんな拳藤を見て手を振る。だが拳藤はそれに手を振りかえす事なく、下を向きながらクラークの方に歩み寄っていったのだ。

 

クラーク「一、、、佳?」

 

クラークが心配そうに目の前に来た拳藤にそう呼びかける。すると拳藤はクラークに抱きついた。そして

 

拳藤「私、、、わだじ、、、守り切れなかった!!」

 

そう号泣しながら言ったのだった。その後、クラークと拳藤は一度ベンチに座り、クラークは拳藤が泣き止むまで彼女の背中をさすっていた。そして

 

拳藤「ごめん、、、クラーク、、もう大丈夫だから、ありがとう。」

 

やっと泣き止んだ拳藤はそう言って涙をハンカチで拭き取った。

 

クラーク「一佳、、、、一体、、プログラム中に何があったんだ?」

 

そしてクラークは優しい声でそう問いかける。すると拳藤はまだ少しうるんでる目でクラークを見て話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拳藤が語った話は実に残酷な事件の話だった。拳藤達がプログラムで訪れた杜王町には残忍な殺人鬼がいた。その男の名は吉良吉影。今まで見てきた誰よりもイカれた狂人だったと言う。そして、、、、

 

拳藤「最終的に私達はあいつを追い詰めた、、、、でもあいつは不慮の事故で死んだんだ。裁かれる事なくね、、」

 

拳藤は歯を食いしばり、拳を握りしめていた。本当に悔しかったのだろう。まるで勝ち逃げされた気分だったのかもしれない。

 

拳藤「でも本当に辛いのは、、、私達が杜王町にいる間に、二人の死者を出してしまった事、、、、悲しむ家族を作っちゃった事なんだ、、」

 

そう言い切った拳藤は再び目に手を当てる。人を助けられなかった。それはヒーローを志す者として経験する事を覚悟しなければならないこと。だが実際それと向き合うと、、、、、、しかも学生の身の内にそれを経験すると、、、それはとてつもないショックを生じさせるものだった。

 

拳藤「情けないよ、、、私、、結局色々楽観的に考えてたのかな?こんな、、、私は!!」

 

するとそんな拳藤をクラークは優しく抱き寄せた。そして言う。

 

クラーク「わかるよ一佳、、、、守り抜けないことの恐ろしさ、、僕にも救えなかった人はいるからね。」

 

その時拳藤は以前クラークが話していた育ての父親の話を思い出す。目の前で救えなかった父親の話、、、

 

クラーク「本当に辛い経験だ、、、、胸が張り裂けそうになって、、後悔に苛まれる。でも、、一人でその苦しみを抱え込む事はないんだ。」

 

拳藤「クラーク、、、、」

 

その時だった。

 

「その通りだよ拳藤。」

 

聞き覚えのある声が前から聞こえて来る。その方向を見るとB組の皆んなが寮を出て、こちらに集まってきていた。そしてその中でもクラーク達に一番近く、真ん中に立っている男が話しかけてきた張本人。そう、、

 

拳藤「物間、、、、」

 

物間寧斗だった。その時クラークは気づく。物間の左足が義足になっていることに。

 

クラーク「物間君、、、それ、、」

 

すると物間は笑みを浮かべて言った。

 

物間「代償さ!余り野暮な事は聞いてほしくない。」

 

その言葉にクラークは口を紡ぐ。彼らは僕達と同じように本当に大変な目に遭い、それを解決してきたのだ。その時そう改めて実感する。

 

泡瀬「委員長さ、、、クラークの言う通り一人で抱えんなよ!」

 

回原「あれは俺達全員に責任があることだ。」

 

柳「一人で抱え込んだらいつか必ず溢れ落ちちゃう。」

 

取蔭「だから、、、、私達皆んなで抱え込もうよ!」

 

塩崎「皆で罪を抱え、皆でそれを糧に生き、成長する。これは贖罪なのです。」

 

鉄哲「だからさ拳藤、、、、、遠慮しないで俺達も頼れよ!」

 

そう言って鉄哲は拳藤に手を差し伸べる。すると拳藤の瞳から涙が溢れ出した。だが今度の涙は最初のとは違う。感動の、暖かい涙だった。そして拳藤は鉄哲の手を握る。

 

拳藤「うん、、、そうだね、、、そうだよね、、、ごめん、、皆んな、、私、、」

 

小森「だからそう自分だけ責めるなノコ!」

 

小大「ん!」

 

するとB組の皆んなが拳藤に集まっていく。皆暖かい言葉を彼女にかけていた。このプログラムを終え、彼らは大きく成長したのだとクラークは実感する。

 

承太郎(どうやら、、、、、大丈夫そうだな。)

 

承太郎は寮の柱の影で拳藤達を見ていた。普段寡黙でクラスメイトと積極的に会話するタイプではない彼だが、何も気にかけてない訳ではない。彼は人情ある男だ。そして拳藤が立ち直れそうになったのを確認した承太郎は寮に戻ろうとする。すると

 

鉄哲「おーーーい!!承太郎ッ!!おめぇも来いよ!お前からも何か言ってやれぇ!!」

 

角取「そうネ承太郎君!言ってあげてクダサイ!」

 

宍田「空条氏!早く来るのですぞー!」

 

そんな承太郎を呼ぶ声が聞こえてきた。皆笑顔でこっちに呼びかけている。それは見た承太郎はフッと少し笑みを浮かべ、皆んなの所に歩いて行ったのだった。

 


上記のB組の話はいずれスピンオフ投稿します!


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後

緑谷「あのブースト剤、、、、結局何だったんだろう、、」

 

緑谷は自分の手を眺めながらそんな事をぼやく。今はOFAの秘密を明かしている人のみで体育館に集まっていた。

 

クラーク「結局あの後色々調べたけど何もわからなかったようだね、、、、、一体誰が製造してるのか」

 

オールマイト「使ったものの個性及び素の身体能力を大幅に増幅するブースト剤、、、、、にわかに信じがたいことだが、、、もしそれが広く出回ったら、、」

 

爆豪「地獄絵図だろうな」

 

皆がそのブースト剤に対し懸念感を持っていた。それもそうである。あんなものが出回ってしまったら爆豪の言う通り地獄絵図だ。すると

 

爆豪「だがいいこともあった。ムカつくがあのブースト剤のお陰で俺の個性の新たな可能性が見えた。後はそれをブースト無しで使えるようにするまでだ。」

 

爆豪がそういい放った。この点においては緑谷も同じ事を考えていた。今すぐにあそこまで行ける訳ではないが、個性を伸ばせば自分もオールマイト並のパワーを放てる事を確信出来たからだ。

 

緑谷「とにかく、個性をもっと伸ばさないとッ!」

 

緑谷がそう言って拳を握りしめると爆豪がベンチから立ち上がる。そして緑谷を見た。

 

爆豪「おいクソデク!早速やるぞ!てめぇ相手しやがれ!」

 

どうやら早速ブースト時にわかった可能性を試してみるようだ。すると緑谷は笑みを浮かべて『うん!』と強く言い放ったのだった。

 

ボッゴォォン!!!ドゴォン!!ボォォォン!!!

 

早速二人は訓練を開始した。どうやら組手形式らしい。クラークとオールマイトはそれをベンチに座りながら見ていた。

 

オールマイト「君はいいのかいクラーク君?」

 

オールマイトは隣に座るクラークを見てそう問いかけた。するとクラークは笑みを浮かべて言う。

 

クラーク「いや、今は彼ら同士が高め合うのがいいと思いましてね。呼ばれればいつでも2対1で相手になりすよ。」

 

その言葉を聞いてオールマイトも笑みを浮かべる。

 

オールマイト「本当に頼れる男だよ君は。本当に、、君がいてくれて良かった。」

 

そう言うオールマイトの横顔はどこか寂しそうで、申し訳なさそうだった。今の自分の状況を鑑みて、己が助けになってやれないと悔やんでいるのかもしれない。情けないと思ってるのかもしれない、、、、

 

クラーク「そんな悲しそうな顔で言わないでくださいよオールマイト。あなたの存在は、今も皆んなの助けになってますよ。」

 

だからクラークはそう言ったのだ。気休めかもしれないが何か言うのと言わないとでは天と地ほどの差がある。そう思い、クラークはそう告げたのだ。すると

 

オールマイト「そうだろうか、、、、私はまだ、、助けになっているだろうか?」

 

オールマイトはそう言ってクラークを見つめたのだ。するとクラークは笑みを浮かべ口を開く。

 

クラーク「えぇ。貴方は依然平和の象徴です。」

 

そう言われたオールマイトの瞳からは涙が零れ落ちたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、訓練は何事もなく終わりを迎えた。だがやはりまだあの時のような動きは出来ず、個性もそこまで伸ばせなかった。だが時間はある。これからじっくり目指せばいい、取り敢えず目指すべき個性の練度が見えたのだから、、、、、

 

緑谷「もぉお昼か、、、、お腹空いてきたな。」

 

緑谷がそんな事を言うと、クラークが緑谷の方を振り返り言う。

 

クラーク「そうだね緑谷君!それじゃあ寮に戻って食べようか!」

 

緑谷「え?寮?食堂に行くんじゃあ、、、、」

 

クラーク「いやいや!今日は僕達の為にお昼を作ってくれてる人がいてね!」

 

そう言ったクラークはどこか自慢気だった。緑谷は疑問を浮かべながらもクラークの言う通り寮に帰って行った。

 

 

数分後

緑谷達は寮に帰ってきた。そして扉を開く。すると

 

緑谷「へ?」

 

拳藤「おっ!帰ってきた!もう出来てるぞー」

 

エプロンを着ながらテーブルに料理を並べている拳藤がこちらに気づいてそう呼びかけてきたのだ。緑谷は未だ状況を理解出来ていない。隣の爆豪も『は?』という顔をしている。

 

クラーク「ありがと一佳!ほら二人とも食べよう。」

 

クラークがそう言うが二人はやはり良く状況を理解していない。すると

 

拳藤「ごめんな二人共!こいつがこれから自主練だからお昼作っててくれたら嬉しい。出来れば3人分とか言ってきたからさ。作っておいたんだ!」

 

拳藤が状況を説明してくれた。それにより一応緑谷は状況を理解する。そして改めたテーブルを見ると、出来立てで湯気が立ってる美味しそうな料理が並んでいた。

 

クラーク「説明もあった事だし、早速食べよう二人共!」

 

いつの間にか席についているクラークが二人にそう呼びかける。すると緑谷は話に流されてそのまま椅子に座る。だが爆豪は未だ入口の所で立ち止まっている。

 

クラーク「爆豪君?君も一緒に食べないか?早く席に座って一緒に食べようよ!」

 

拳藤「てかクラークゥ、、、爆豪が腹減ってるかもわからないだろう?それにこんな急な事だったんだし、、先に聞いとけよな本当にさぁ」

 

拳藤はクラークを見ながらため息をつく。それに対しクラークは『ゴメンよ!』と両手を合わせて謝った。すると

 

拳藤「まっ許したげる。」

 

そう言って笑みを浮かべた。その時

 

爆豪「キチぃな、、、、」

 

爆豪がそう言った。その瞬間、時が止まったかのように何もかもが止まる。すると爆豪はその止まったかのような状況を自分から崩し階段の方に歩いて行く。そして

 

爆豪「てめぇらバカップル見てたら食欲失せたぜ。」

 

そう言って階段を登っていってしまったのだ。するとまた静寂が訪れる。

 

緑谷「ぼ、、、僕は気にしてないよ!そ、、それに美味しそうだし!食欲沸いてきちゃったよ二人r」

 

静寂が耐えられなくなった緑谷がそう言ってる途中、クラーク達を見ると、、、、、

 

ズズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

 

めちゃクソ落ち込んでいた。二人して暗い顔をして地面を眺めている。

 

クラーク「いや、、、まぁ、、確かにそういう事言われると思ってたけど、、、」

 

拳藤「面と向かって直接言われると、、、、何か、、流石に、、うん、、」

 

その状況に耐えきれなかったのか緑谷が二人に焦りながら言った。

 

緑谷「だ!大丈夫だよ二人共!!僕はバカップルなんて思ってないし!それにむしろ凄く良いカップルだと思うし、、、、料理もほら!スッゴイ美味しそうだよ!」

 

全力で二人を励ましていく。すると

 

クラーク「ありがとう緑谷くん!!!」

 

拳藤「やっぱあんたは良い奴だよぉぉぉぉ!!!」

 

二人はスッゴイ嬉しそうな顔で涙ぐみながら緑谷に抱きついた。どうやら効果はてきめんだったようだ。そして緑谷は安心し、テーブルの上の料理を見る。どれも本当に美味しそうで、家庭的なものだった。

 

緑谷「と、、、取り敢えず食べようか!」

 

緑谷は再び二人を見てそう言う。すると二人は頷いて席についた。どうやら爆豪の分は拳藤が食べるようだ。

 

緑谷「そ、、それじゃあ!いただきます!」

 

そうして緑谷は箸を持って料理を食べ始めた。テーブルには茶碗一杯の白米、お味噌汁、肉じゃがにエビフライとクリームコロッケ。どれも本当に美味しそうだ。それに、、、、

 

緑谷「美味しいッ!」

 

実際美味しかった。クラークも笑顔で『美味しいよ一佳!』と拳藤を誉めていた。拳藤は美味しいという言葉が上がる度に顔を赤らめていた。そして、、、

 

緑谷「ご馳走様でした!」

 

あっという間にテーブルに並んだ料理は消えていった。綺麗に食べ尽くされている。

 

クラーク「うん。ご馳走様。美味しかったよ一佳!」

 

拳藤「あ、、、、ありがと。まっ、、まぁ美味しかったなら良かった、、」

 

そう言うと拳藤は皿をキッチンの方に運んでいく。皿洗いの為だ。するとクラークが『僕も手伝うよ!』と言ってキッチンに向かっていった。

 

拳藤「べ、、、別に手伝わなくてもいいって!」

 

拳藤は皿洗いしながらクラークにそう言い放つ。緑谷が近くにいる間に二人で近づいてイチャイチャしてる所を見られたくないようだ。そんな二人を見ているとどこか暖かい気持ちになる。そう思った緑谷は、、、

 

緑谷「クラーク君と拳藤さんって、、、、何か夫婦みたいだね、、」

 

そう、思わず口に出していた。二人は『へ?へ?』と顔を真っ赤にしていた。するとついそう言ってしまった緑谷は焦りながら続ける。

 

緑谷「ご、、、ごめん!急に変な事言って、、、で!でも!何か二人を見てると本当に仲のいいカップルというより、新婚夫婦みたいだなって、、、」

 

そこまで緑谷が言うと拳藤はいっそう顔を赤くして慌て出す。

 

拳藤「ほ!ほ、、本当に急に変なこと言って!は、、恥ずかしいから、、、、やめてよ、、」

 

その時だった。突如クラークが拳藤を左腕で抱き寄せる。そして

 

クラーク「まぁなるからね。」

 

そう何食わぬ顔で言ったのだ。すると

 

カァァァァァァァァァァ!!!

 

一気に拳藤の顔が赤く染まり、体から湯気が溢れ出す。そして

 

拳藤「フンッ!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォォンッ!!!

 

クラークの腹に強烈なボディブローを放ったのだ。クラークはそのまま後ろの壁にぶっ飛ばされ壁にめり込む。

 

拳藤「食器も洗ったしもう帰る!」

 

すると拳藤は怒った口調でそう言い、A組寮の扉の方に向かった。そしてドアノブに触れた時、拳藤は動きを止め後ろを振り返り緑谷を見る。そして

 

拳藤「今日は色々悪かったな!それと、、、ありがとう!」

 

そう満面の笑みで言ったのだ。

 

緑谷「う、、、うん!」

 

緑谷がそう返すと、拳藤は笑みを浮かべたままドアノブを回し、A組寮を出ていったのだった。

 

クラーク「くっ、、はぁ、、、壁に弁償しないとな、、セメントス先生とかがやってくれるのかな?」

 

すると緑谷の隣に壁から抜け出したクラークが歩いてきてそう言った。緑谷はそれに『どうだろね』と返す。クラークはそう言った緑谷に笑みを浮かべ口を開く。

 

クラーク「一佳も言ってたけど、、、、僕からもありがとう緑谷君。君がいてくれてよかった!」

 

緑谷「そうかな?さっきは『うん』って言っちゃったけど、本当なら僕の方がお礼を言う側なんだけど、、、」

 

そして二人は笑みを浮かべ笑った。因みにこの後クラークは緑谷に『拳藤さんの目線でも考えて発言した方がいいと思うよ、、、、』と結構キツめな注意を受けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

夜 クラークの自室

クラークはベッドに横たわりながら天井を見る。そしてある事をふと気になってカレンダーを見た。

 

クラーク「もうすぐクリスマスか、、、、、」

 

赤ペンで丸く囲ってある25日を見てクラークはそう呟く。そう、クリスマスまでは後一週間。当日にはA組でパーティーを開く予定だ。

 

クラーク「プレゼント、、、、何がいいかな、、」

 

そしてクラークは悩んでいた。プレゼント交換用のプレゼントと、拳藤に上げる為のプレゼントをだ。

 

クラーク「交換用のは何か妥当なものを用意するとして、、、、一佳へのプレゼント、、んん〜何がいいか、、、」

 

色々悩んでいた時、クラークはある事を思い出す。

 

クラーク「そういえば一佳、、、、この前普通二輪の免許取ってたっけ、、、」




ということで次回はクリスマス!それでは!


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第103話:メリークリスマスッ!!

今回は全体的に日常回!次回からは2回目のインターン編です!!


メリークリスマァァァァスッ!!!

 

寮ではパーティーが開かれていた。皆がサンタの服装になり(爆豪は除くが)並べられた食べ物の前で乾杯をしている。

 

上鳴「インターン行けってよー雄英史上最も忙しねぇ1年生だろコレ」

 

2度目のインターン、、、この前先生が話してくれたことだが、、、

 

耳郎「二人はまたリューキュウだよね?」

 

麗日「そやねぇ。耳郎ちゃんは?」

 

耳郎の質問に麗日がそう返し逆に尋ねる。周りでは蛙吹が八百万に座るか聞いていたり、峰田が相変わらずの行動をとっていた。

 

飯田「緑谷君もまたナイトアイの事務所かい?」

 

するとサンタの仮装に全力を注いでいる飯田が緑谷にそう聞いた。だが、、、、

 

緑谷「僕もそう思ったんだけど、、、」

 

どうやら丁度この所書類仕事や特別任務。色々と緑谷を見ていられる余裕がなかったらしい。グラントリノも駄目で宙ぶらりんのようだ。すると次は緑谷がクラークに聞く。

 

緑谷「そういえばクラーク君は?またシャザムさんのとこ?」

 

クラーク「あぁ、、、いや。シャザムさん達今回は受け入れられないらしくて、、、一応別の当てはあるんだけどね。」

 

どうやらクラークもシャザムが忙しくて前と同じ所でインターンはできないらしい。

 

緑谷「そうか、、、、でも当てがあるのはいいね!やっぱクラーク君は顔が広いのかな?」

 

それに対しクラークは笑みを浮かべて『まぁそうかもね!』と答えた。一方その頃、、、、

 

爆豪「コソコソとなんだこら」

 

爆豪はさっきから近くでコソコソしてる芦戸にそう問いかけていた。芦戸の手にはサンタの服がある。

 

切島「爆豪はジーニストか!?」

 

爆豪「あ!?」

 

スポッ!!!

 

切島がそう聞いた瞬間上鳴が帽子を被せる!

 

爆豪「決めてねぇ、、」

 

爆豪は頭の中でジーニストとの会話を思い出す。ヒーロー名のことだ。すると爆豪は帽子を捨てた。

 

切島「でもまぁおめぇ指名いっぱいあったしな!行きてーとこ行けんだろ!」

 

爆豪「今更有象無象に学ぶ気ねぇわ」

 

爆豪の背後にはサンタの服を着せようとする芦戸がいた。中々諦めが悪い。すると

 

峰田「おぉい!清しこの夜だぞ!!いつまでも学業にうつつ抜かしてんじゃあねぇ!!」

 

切島「斬新な視点だなオイ、、、、」

 

すると砂藤が口を開く。

 

砂藤「まぁまぁ峰田の言い分も一理あるぜ!ご馳走を楽しもうや!!」

 

そんな彼の手には大きなチキンを乗せた皿があった!!

 

クラス「料理もできるシュガーマンッ!!

 

皆がそう言った時、寮の扉が開いた。そして

 

相澤「遅くなった、、、もう始まってるか?」

 

壊理「とりっくぁあとりとー?」

 

相澤「違う混ざった。」

 

そう!相澤先生と、サンタの壊理ちゃんが現れたのだ。

 

麗日「かっ可愛〜!」

 

緑谷「似合ってるねぇ!」

 

切島「通形先輩はいないんすか?」

 

インターン組で壊理と関わりが合う3人はすぐさま駆け寄って行った。壊理ちゃんはまた間違えて豆まきをしている。

 

相澤「クラスの皆んなと過ごしてるよ」

 

切島の質問に相澤が答える。すると緑谷は壊理の額の角がまた伸びていることに気づいた。

 

壊理「タマゴに絵かいた」

 

麗日「それはイースター!」

 

また間違えている。微笑ましい。

 

相澤「前向きだよ、お前の言葉をちゃんと受け止めてる。」

 

それからはパーティーが一段と盛り上がりだした。耳郎が歌を披露しご馳走を食べ、プレゼント引きもした。壊理ちゃんは常闇の厨二な剣を引き当てていた。そんな皆んなでキャッキャ楽しんでいた時、突如芦戸が何かに気がついてクラークに言った。

 

芦戸「そだクラーク!一佳ちゃんのとこ行かないでいいの?」

 

その瞬間、周りの人もクラークの事を一斉に見た。するとクラークは『あぁ、、、』と頭を掻きながら答える。

 

クラーク「いや、、まぁ行きたいは行きたいんだけど、、今日は折角のクラスでのパーティーだし。今はまだ皆んなといようかなと、、、」

 

そう答えると、緑谷が口を開いた。

 

緑谷「行ってあげたらいいんじゃないかな?拳藤さん多分スッゴイ待ってると思うよ!それに僕達もこっちを片付けたらB組の寮にお邪魔するってのはどうかな?」

 

すると周りから『オオ!!』と歓声が上がり、『それいいね!』という雰囲気になった。なのでクラークはスマホで拳藤にメッセージを送った。するとすぐに既読が付き、今から行くことと後にA組が訪ねることの許可を得る事が出来た。

 

上鳴「それじゃあ先彼女さんのとこ行ってきなクラーク!」

 

麗日「ゴーゴー!」

 

そしてクラークは皆んなに感謝を言いながらB組寮に向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

数分後 A組寮

クラークが去り数分後、緑谷達はB組寮にお邪魔する為急いで片付けをしていた。すると

 

轟「緑谷、爆豪。もし行く宛が無ぇなら、、、来るか?No. 1のインターン。」

 

轟は緑と爆豪にそう問いかけたのだ。その時2人に大きな衝撃が走った。

 

 

 

 

 

 

 

B組寮

クラーク「お邪魔しまーす、、、」

 

クラークは恐る恐るB組の寮に足を踏み入れていた。すると

 

鉄哲「おおクラーク!!!やっと来たか!!」

 

小大「ん!」

 

回原「委員長が待ってたぜぇ〜」

 

皆んな歓迎してくれていた。そしてソファに座っていた拳藤はクラークに気づくと笑みを浮かべ手を振ってきたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後クラークは拳藤の隣に座り、B組の皆んなと話しながらクラスメイトが来るのを待っている。

 

泡瀬「そういえばクラーク!お前達もプログラム大変だったんだってな、、、、、」

 

すると泡瀬がそう尋ねてきた。クラークは『まぁそうだね。大変だったし、色々危なかった。』と答えB組の面々を見る。

 

クラーク「でも君達が体験した事を考えれば、、、、優しいものだよ。」

 

その時B組の面々は少し苦笑いした。彼らの経験した事件、、、、それはかなり残酷で悲惨なものだった。すると

 

物間「君に同情なんかされたくないね!僕達はこの通りピンピンしてるんだからねッ!」

 

右足を義足にした物間がそう言いながら歩いてきたのだ。その口は全く衰える事なく健在のようだ。

 

クラーク「悪かったね物間君。確かに元気そうだし、心配する意味はなかったね。」

 

物間「ハッ!だから言っただろう?同情されたくないってね!それより拳藤にr」

 

ダンッ!!!

 

いつも通りの手刀が決まった。するとその時!

 

バァァァァァァァァァァァァン!!!!

 

芦戸「やったぁぁ!!!二次会だぁぁ!!」

 

八百万「私これが初めての二次会ですわ!」

 

耳郎「あっクラークソファにいる。」

 

麗日「拳藤さんのお隣やん///」

 

A組の女子がB組寮に入ってきたのだ。そしてクリスマスパーティーvol.2が始まる!

 

ワイワイワイワイ!!!!

 

皆夜遅いのに盛り上がり後からきた男子は男子対抗で腕相撲をしていた。林間合宿の続きだろうか、、、女子達は皆んなで話してる。その頃クラークは、、、、

 

八百万「二人は随分長く続いているようで安心ですわ。」

 

耳郎「本当に愛し合ってるって感じだしね」

 

ポニー「私カンゲキデス!!」

 

小大「んん!!」

 

拳藤の隣で女子会に入れられていた。何か黄色い殺気と紫色の殺気が感じられるがまぁいいだろう、、、

 

麗日「でも最近色々あってあんまデートとか行けてないんやろ?辛ない?」

 

麗日がクラークと拳藤、両方の顔を見てそう聞いた。

 

拳藤「確かに辛い、、、、かもだけどさ」

 

クラーク「どんなに離れていても、彼女が居てくれる、、、そう思うだけで救われてるんだ。」

 

二人がそういった瞬間、周りで『オオオ!!』という顔が上がった。少し恥ずかしい感じになっちゃったなと思うクラークだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後

そういう話が終わって行き、二次会が一旦落ち着き始めた時、クラークは拳藤に声をかけた。

 

クラーク「一佳!ちょっとさ、、、外歩かないか?」

 

拳藤「え?まぁ、、いいけど」

 

そう言って二人で寮を出る。そうして二人で歩きながらクラークはある場所へ向かって行った。

 

拳藤「何処行くのクラーク?」

 

クラーク「ん?あっ!ちょっと目瞑って!」

 

クラークはそう言うと拳藤の目を覆う。すると一佳は『わかったわかった!』と言って目を閉じ、歩き出した。それから数秒後、クラークは『うん!いいか!』と言って拳藤を見る。

 

クラーク「よし!もう目開けていいよ!」

 

拳藤「もういいの?じゃあ開けるよ、、」

 

そして拳藤は目を開けた。

 

クラーク「ジャジャァァァン!!」

 

すると拳藤の目の前には一台のバイクがあった。THEオートバイ、クラシックな見た目のバイクだ。それを見た拳藤は『え?』という顔をして固まる。

 

クラーク「一佳この前普通二輪免許取っただろ?でもバイクはお金ないし卒業してからでも買おっかなぁって言ってたから、、、、、」

 

そう言うクラークは少し照れくさそうだった。

 

クラーク「お金は国の協力で少しは貰ってるからね。僕からのクリスマスプレゼントだ。」

 

その時クラークは何かを拳藤に向かって投げ渡す。それを受け取った拳藤は手の中にあるそれを見る。そこにあったのはバイクのキーだった。

 

クラーク「喜んでくれたかな?」

 

ポロッポロ

 

すると拳藤の瞳から涙が溢れ出した。

 

クラーク「一佳、、、、、」

 

クラークはそんな一佳の顔に手を添えて顔を上げさせる。瞳からはやはり涙が溢れていた。

 

クラーク「これだけ喜んで貰えたのなら大正解だね。本当に嬉しいや」

 

拳藤「それは、、、ひっぐ!わたひ、、の、、、方だよぉ、、、」

 

拳藤は相変わらず涙を流している。するとクラークはそんな拳藤の顔に迫る。そして

 

チュッ!

 

その唇にキスをしたのだ。いつもより長くキスを続ける。そして顔を離すと、拳藤の涙は止まっていた。

 

拳藤「ありがとう、、、クラーク。本当に、、本当に、、今までの人生で1番のプレゼントだよ!」

 

そして拳藤は満面の笑みを浮かべてクラークにそう言ったのだ。そうして雄英のクリスマスは幕を閉じていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大晦日

大晦日になり、生徒は皆実家に帰省をしていた。最近の時勢から、帰省にはプロの護衛が必要だったが、、

 

相澤「お前は大丈夫だろ、、、、一人で。」

 

クラークは担任の相澤にそう言われたのだ。別にいいんだが『何か雑じゃないか?』そう思うクラークだった。そんな感じでクラークは一人で家に帰る。久々の実家だ。

 

クラーク「ただいま母さん。」

 

マーサ「おかえりクラーク!」

 

家の扉を開けると、懐かしい香りと明かりと共に久しぶりに母の声が聞こえて来た。どうやら夕食を作ってる最中だったようだ。そしてクラークは母と共に夕食を取る。たわいも無い話をしながらの夕食。だがそれだけで幸せだった。

 

マーサ「一佳ちゃんとはどうなの?」

 

母はハンバーグをナイフで切りながらそうクラークに尋ねる。

 

クラーク「順調だよ母さん。」

 

クラークがそう言うと母は笑みを浮かべ『よかったわ!』と言って切り分けたハンバーグを口に運ぶ。

 

マーサ「それなら、、、、ちゃんと大切にするのよ!」

 

口に運んだハンバーグを飲み込んだ母は改めてクラークにそう言った。改めてだが心に留めておこうとクラークは思ったのだった。そんな幸せな帰省の時間も、とっても短いものだ。だがだからこそ、この時間を噛み締めていこう。クラークはそう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日

短い帰省の時間も終わり、クラークは再び寮に戻って来ていた。そして『話がある』と相澤先生に呼び出されていたので、速攻職員室に向かったのだ。

 

クラーク「公安、、、ですか?」

 

相澤「あぁ。まぁインターンというより仕事だな。」

 

呼び出された内容は今度のインターンの件だった。そしてどうやら、クラークは公安の仕事を任されるらしい。シャザムの所に行けなくなっていたクラークからしたら嬉しい事だ。

 

クラーク「わかりました。でも、、、一体何をするんですか?」

 

相澤「聞いてねぇな。まぁお前が呼び出される件だ。何かはあるだろうな。」

 

相澤はクラークの目を見てそう言った。クラークは『そうですか、、、ありがとうございました。』と言って頭を下げる。

 

クラーク「その、、、、これで話は終わりですか?」

 

顔を上げそう尋ねたクラークに対し相澤は何か思い出したかのように口を開く。

 

相澤「お前と拳藤の関係をどうこう言うつもりは前も言ったがない。だがお前、、、その何だ、、、、、もう少し音に気を配れ。」

 

そう言った相澤先生は少し気まずそうだった。クラークは何について言われたのか直ぐにわかり、顔を赤くして何度も頭を縦に振って『気をつけます!!』と勢いよく言った。その状況を見て笑いを堪えられず爆笑していたミッドナイトと、笑いを必死に堪え机に突っ伏して震えていたヴァレンタイン先生の事をクラークは忘れないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本公安委員会本部 会長の部屋

その部屋には今3人の人間がいた。一人は椅子に座る日本公安委員会会長。もう一人はその横に立つ公安委員会の目良善見。そしてもう一人は、、、、、

 

会長「久しぶりね。ニックは元気?」

 

会長が目の前に立つ男性にそう問いかける。

 

「えぇ。昔と変わらず堅物ですよ。あなたも元気そうで何よりです。」

 

そう聞いた会長は『あなたもね』と言って手元の資料に目を通す。

 

会長「それで、、、、何故移送を?彼の故郷がロシアだから?」

 

「いえ、そこまでふざけた理由ではありませんよ。アメリカの超人用刑務所がどこも満杯だったので、ロシアにある同程度のセキュリティを誇る刑務所に移送してたんです。」

 

会長「その移送中にまんまと逃げられたと、、、、まぁだいたい状況は掴めたわ。」

 

そう言った会長は資料を机に置くと目の前の男に目線を合わせる。

 

会長「取り敢えず、、、また貴方とこうして仕事出来るのは嬉しいわコールソン。それとクラークケントにはもう声を掛けてあるわ。」

 

コールソン「それは良かった。彼がいてくれれば安心だ。それに私も一度彼と顔を合わせてみたかったからね。」

 

世界公安委員会:特別職員(エージェント) フィル・コールソン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本 とある海岸

そこには大きな緑色の塊が横たわっていた。周りには船の残骸や、流木などが散乱している。すると緑色の塊はどんどん色を変え縮んでいく。そしてあっという間に1人の男性の姿になったのだ。

 

「ここは、、、だが、、何とか逃走は成功だな。」

 

そう言った男は邪悪な笑みを浮かべたのだった。




次回からインターン編始まります!


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第2次インターン編
第104話:兎山ルミは止まらない


今回からインターンカイ回!今回の序盤にはありますが次回からは基本緑谷達は書かないと思います。ほぼ変わらないので、、、、それでは!


ビル街の宙に、1人の老人が何か玉のようなものの上に乗って浮かんでいた。

 

「私は宇宙からの啓示を得た!逃げよ逃げよ国民たちよ!冥王の口角が弧を描いておる!終焉(ドゥームズデイ)の時は近い!」

 

その老人は浮かびながらそう訴えかける。下にいる通行人やビルの窓から老人を見る者は面白がってスマホでその老人を撮影し出す。

 

「凶星たちが結託しておる!彼らを阻止せねばならぬ!この地は闇で覆われようとしているッ!」

 

その瞬間だった。周りのビルのガラスが一気にその老人の元に集まっていき始めたのだ。

 

「逃げよ国民!私は闇の元凶を討ち滅ぼす者なり!」

 

するとその老人の頭上に大きなガラスの玉が作られた。

 

        光明墜王!!

「いざ炙り出さん!冥王の使いよ出でよ!」

 

そしてガラスの玉を一気に周りに放ち出したのだ。すると!!

 

BWAW!!!!!!!!

 

何かがそのガラス玉の中に突っ込んでいき、中からそれを破壊したのだ。そこにいたのは、、、、

 

エンデヴァー「ガラス操作かご老人。素晴らしい練度だが、、、理解し難いな。俺の管轄でやる事じゃあない。」

 

そう!現No. 1ヒーローエンデヴァーだ!!エンデヴァーの登場と同時に、近くのビル内が一気に温まり中にいた人は熱さに応え逃げ出していった。

 

「おおお喉が焼ける!!」

 

すると老人はそう一言言ってから路地裏に入っていった。エンデヴァーは近くのヒーローに避難を頼みすぐさま後を追う。すると

 

「今じゃあやれぇ!」

 

「イエスマスター!!」

 

突如路地裏の出口から3人の男が鉄パイプを持って現れたのだ。全員が全力でそれを振り下ろしている。するとその場にエンデヴァーの元でインターンを始めた緑谷と爆豪、轟が現れたのだ。この前のクリスマスパーティーの時轟に誘われ、そのまま来たのだ。そしてその3人は鉄パイプを持っている男達に向かっていく。が!

 

バッ!!!

 

ホークス「あれ!?ああ!!インターンか!」

 

突如現れたホークスの羽で3人は先に制圧されたのだ。

 

ホークス「ごめん俺の方がちょっと速かった。」

 

緑谷「ホークス!?」

 

するとホークスは地面に降り立った。

 

ホークス「エンデヴァーさんがピンチかと思って」

 

エンデヴァー「この俺がピンチに見えたか?」

 

そう言われたホークスは轟の隣に行き『見えたよねぇ焦凍君?』と聞いた。だが轟は正確に返さない。

 

エンデヴァー「来る時は連絡を寄越せ」

 

ホークス「いやマジフラッと寄っただけなんで」

 

そして直ぐに警察が現れた。無力化された老人達は警察に連行されていく。だが男はまだ懲りずにお告げの事を言っていた。

 

「其奴こそが元凶じゃ!!奴の放つ光が!闇を!!終焉(ドゥームズデイ)を招くのじゃあ!!!」

 

老人はそう叫びながらエンデヴァーを睨む。その後は何もなく事が進み、エンデヴァーは警察からお礼を言われていた。そしてその間、ホークスはインターン組の3人と話していた。

 

エンデヴァー「で!?何用だホークス!」

 

警察にお礼を言われたエンデヴァーがホークスの方を見てそう言った。するとホークスは『用ってほどじゃないんですが、、』と言ってある本を取り出した。

 

緑谷「異能解放戦線、、、」

 

そう、その本だった。するとホークスは急に饒舌になり始める。

 

ホークス「いやね!知ってます?最近エライ勢いで伸びてるんすよ。泥花市の市民交戦で更に注目されてて!昔の手記ですが今を予見してるんです。限られた者にのみ自由を与えればその皺寄せは与えられなかったものに行くとかね。時間なければ俺マーカー引いといたんでそこだけでも!デストロが目指したのは究極あれですよ。自己責任で完結する社会!時代に合ってる!」

 

エンデヴァー「何を言ってる、、、」

 

エンデヴァーは何処か違和感を感じていた。

 

ホークス「そうなればエンデヴァーさん。俺たちも暇になるでしょ?」

 

やはりどこか違和感を感じているエンデヴァーはかつてホークスに言われた言葉を思い出す。するとホークスは念を押してエンデヴァーに本を渡し、布教用を3人に配ると飛んでいった。最後に

 

ホークス「マーカーだけでも目通した方がいいですよ。2番目のオススメなんですから。4人ともインターン頑張って下さいね」

 

そう言い残して、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

エンデヴァー「腑に落ちん」

 

エンデヴァーは1人事務所の自室でホークスから貰った本を見ていた。一方インターン生はバーニンに説明を受けている。

 

エンデヴァー(あの時と違いすぎる、、言ってる事がまるで真逆だ。ニヤけた顔で嘯くように本心を語る。そういう奴だと思っていた。少なくとも俺の前でお前はいつも戯けたツラでいた。真逆、、本心じゃあない。)

 

エンデヴァーは本を開き目を通し始める。そしてホークスの言葉を思い出す。

 

エンデヴァー(2文字目!マーカー部分の2文字目が!つながっている!)

 

そう!内部にもヒーローがいる状況、公安からも表立って言えなかったのだ!

 

エンデヴァー(敵は解放軍。連合が乗っ取り数10万以上、加えて海外の敵組織ブラザーフットも介入?!)

 

その頃ホークスはヴィラン連合の本拠地に来ていた。羽根には小型のカメラがいくつも付いている。

 

ホークス「取り敢えず解放思想の浸透を頑張ってます!」

 

ホークスの目の前には幹部が座っていた。奥にはギガントマキアも寝むっている。

 

トゥワイス「おいホークスお前すげーな!いい奴だな!悪人だろ!俺の部下にしてぇよ!」

 

コーラをズビズビ飲みながらトゥワイスはホークスにそう言った。

 

ホークス「どーも。公安は未だに連合は少数で潜伏してると思ってます!ブラザーフットの存在は勿論、解放軍の存在にすら気づいてない。泥花市事件の連合関与について捜査中ですが戦士たちが上手くやってます。あとは例の悠長な後進育成が始まってますねー」

 

するとモニターに映像が映りトガが反応する。奇遇だな、、、

 

荼毘「あまり成長してねぇみてぇだな」

 

ホークス「まー言っても学生ですからね、、」

 

そうしてホークスは部屋を出て行く。剛翼で振動幅から音の種類を割り出しながら、、、、

 

ガンビット「予定通りでいいかスピナー?」

 

スピナー「ああ戦士たちの士気を維持しておく」

 

トガ「弔くんが力を手に入れたらいよいよやっちゃうんですね。4ヶ月後全部壊すby弔くんです!」

 

まだ何人のヒーローがいるのか、死柄木のバックにいる存在が何をしようとしているのか、残念だがそういう肝心な所が曖昧で掴めきれていない。だがわかってからでは遅い。それだけはわかっていた。

 

「それまでに合図送る」

 

ホークス(今すぐここを包囲してしまえば、、いや最速を考えろ。解放軍の細かい数や全国にあるという潜伏地点。そして協力してるヒーロー全員を明らかにして奴らを一網打尽にする。さもないと見えない鳥を取り逃してしまうし市民への被害も大きくなってしまう)

 

「失敗した時」

 

ホークスはリ・デストロに呼び止められ布教のことを褒められた。トゥワイスはそんなホークスを見て感心している。

 

「備えて数を」

 

エンデヴァーは扉に向かって歩き出した。

 

エンデヴァー(公安とホークスは既に敵の輪郭を掴んでいて秘密裏に動いてる。今回のインターンはその備え!?)

 

そう、今回のインターンは失敗時の保険だった。そして爆豪がバーニンにキレてる時扉が勢いよく開かれた。

 

エンデヴァー(このインターンは戦力の保険、、まったく納得いかんが、ひとまずは、、)

「3人は俺が見る!」

 

エンデヴァーはバーニン達にそう言い放った。

 

ホークス(荼毘、、見くびってくれて助かるよ。手柄を横取りした甲斐がある。彼らの手は俺がいなくても間に合ってたよ。彼らは強い!そして日ごとに強くなる。俺より速いスピードで、ヴィランの思い通りには絶対ならない。次の桜が散る頃に、みんなが笑っていられるように!!)

 

そして各々は成長を加速させて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会長「よく来てくれたクラークケント君。」

 

クラークの目の前には椅子に座る日本公安委員会会長がいた。

 

クラーク「雄英から来たクラークケントです。本日からよろしくお願いします。」

 

そう言ってクラークはお辞儀をする。すると会長は椅子に座るよう言ってきた。クラークはその言葉に従い椅子に座る。

 

会長「今回君に来て貰ったのはこの男を捕らえてもらう為だ。」

 

そう言った会長はクラークに資料を手渡す。クラークはそれを受け取ると、早速資料に目を通し始めた。

 

クラーク「名前はエミルブロンスキー、、、ロシアの軍人でヴィラン名はアボミネーションですか、、、」

 

会長「えぇ。その男は凶悪なヴィランで、、、別の刑務所への移送時その場から脱し、海を泳いで日本に逃げてきた。」

 

会長の話を聞きながら資料に目を通していたクラークはある気になる事を尋ねた。

 

クラーク「このヴィランの個性、、、わからないんですか?」

 

そう、個性の記述がされていなかったのだ。すると会長は口を開く。

 

会長「あぁ、、奴は無個性だからな、、、」

 

その言葉にクラークは驚いた。それは何故か?正直何故無個性者の逮捕に自分まで駆り出されるのかと疑問に持ってしまったのだ。そこまでの重要犯罪人なのだろうか?すると

 

会長「奴は俗に言う科学実験で誕生したヴィランだ。海外に稀にいる特異の例。だから君に頼んだ。」

 

その言葉でクラークは全てを理解した。そう、やはり世界的に見れば無個性でも強い奴はザラにいるし、人間の技術だけで強くなったヴィランだって存在する。そしてそのケースは稀に相当な物を作り出すのだ。

 

クラーク「この男は、、、その中でも類を見ないぐらい特異的な化け物、そういうことですね?」

 

すると会長は無言で頷いたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

承太郎「インターン、、、か。」

 

承太郎はそう言って一見の家のような場所の前に立っていた。どうと言うことのない普通の家という印象だ。

 

承太郎(士傑の時は高校専属だったからな、、、)

 

士傑のヒーローインターンは高校専属の場所に行くという物だった。そう考えると雄英は本当に自由な校風である。そんな感じで承太郎はつい士傑での事を少し思い出し、帽子を深く被ったのだった。

 

ピンポーン!

 

そんな承太郎は自分のインターン先である筈の家のインターホンを鳴らした。だが、、、、、

 

し〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん

 

全くもって反応がない。すると承太郎はドアノブに手をかける。

 

ガチャア

 

すると扉が開いたのだ。承太郎は一応警戒してスタープラチナを出現させ、家に入って行く。その時だった!

 

ドタンッ!!

 

突如2階から何かが倒れるような物音が聞こえた。承太郎はゆっくりと階段を登り、音が鳴った部屋の前に辿り着く。そして

 

バァァァンッ!!!

 

スタープラチナの拳を握って一気に部屋に突入したのだ。すると!

 

ミルコ「ンンンン〜〜〜〜」

 

そこには下着姿でベッドに横たわるミルコと、、、、

 

「が、、は、、、、」

 

地面に苦悶の表情を浮かべ倒れている恐らく強姦魔か強盗がいた。その時

 

ミルコ「あぁ、、、?何だぁてめぇ?」

 

ミルコが目覚め、耳を手で持ち上げながら上体を起こし承太郎を見てそう言ったのだ。そして、、、

 

ミルコ「ん、、何か寒、、、ん"ん"?!!」

 

自分が下着姿である事を理解した。

 

ミルコ「死ねぇ変態強姦魔ッ!!!」

 

その瞬間ミルコは承太郎に向かってドロップキックを放とうとしたのだ。だが!!

 

承太郎「やめねぇかこの(アマ)ァ!」

 

ガシッ!!!!

 

承太郎はスタープラチナでミルコの腕を掴み動きを止め、そのままミルコの顎を掴んで床に寝転がっている男を見せた。

 

ミルコ「あっ?なんだこいつ?」

 

承太郎「そいつがてめぇを夜這いしようとした奴だ。俺は今丁度来たインターン生だぜ。」

 

そう言って手を離すとミルコは承太郎の方を見て言う。

 

ミルコ「マジか!じゃあてめぇが助けてくれたんだなッ!ありがとよ!」

 

どうやら勘違いをしているらしい。笑みを浮かべて承太郎にサムズアップをしている。承太郎は勘違いしている事を告げようとしたが、、、、

 

ミルコ「よぉし!ほんじゃあ!」

 

言葉を遮られ、承太郎はため息をつく。どうやら噂通りの性格らしい。その時承太郎はミルコを見てから帽子を深く被り、少し下を見て言う。

 

承太郎「まぁいいが、、、、まずあんた今の状況忘れてんじゃあねぇか?」

 

そう言われたミルコは『は?』という顔をする。すると承太郎がミルコの体を指差した。ミルコもそれに合わせ自分の体を見た時、自分が今下着姿だという事実を思い出した。そして

 

ドォォォォォォォォォォンッ!!!

 

突如承太郎を部屋の外に蹴り飛ばしたのだ。承太郎はスタープラチナを後ろに出して衝撃を軽減する。すると

 

ミルコ「すぐ着替えっからてめぇ覗くなよ!覗いたら殺すッ!!じゃあ!!」

 

バタンッ!!

 

ミルコはそう言い放って勢いよく自室の扉を閉めたのだ。承太郎は壁にもたれかかりため息を吐く。

 

承太郎「本当に、、、、やれやれだぜ、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

ガリッ!!!

 

ミルコ「で、てめぇ何?」

 

ミルコはヒーロースーツに着替えており、承太郎の目の前で人参をひとかじりしていた。

 

承太郎「雄英のインターン、、、というかあんたのオファーに答えたんだが?」

 

承太郎が少しキレ気味に言うとミルコは『忘れてたッ!』みたいな顔をして言った。

 

ミルコ「わりぃわりぃ!DIO討伐作戦の時は一瞬しか顔見れてなくてよ!お前は確か、、、、DIOにトドメを刺した、、、、Q太郎?」

 

すると承太郎はため息を吐いてから言う。

 

承太郎「俺の名は空条承太郎だ。そんな名を名乗った覚えはねぇ。」

 

そう言われたミルコは『マジか!』と言ってから笑みを浮かべ

 

ミルコ「わりぃ!わりぃ!まぁ取り敢えずよろしくな承太郎ッ!!」

 

そう言い放ったのだ。そして残っていた一口分の人参を口に放り込み、噛み砕く。その時だった!!

 

ピクッ!!

 

ミルコの耳が突如ピクリと動いたのだ。そして次の瞬間!

 

バンッ!!!

 

ミルコはバク転して後ろに後退し、開いていた窓から外に飛び出したのだ。承太郎は何が起こっているかわかってはいなかったが、すぐさま反応してそれを追い始める。

 

承太郎「おいミルコッ!てめぇどこへ、、、、」

 

するとミルコはダンダン!と建物の間を蹴りながら一気に進んでいく。

 

承太郎「やれやれだぜ、、、、」

 

承太郎はスタンドパワーで空を飛びながらミルコを追った。するとミルコが口を開く。

 

ミルコ「私のヒーローとしての心得3つ教えてやる!」

 

そう言ったミルコの目の前には道路に飛び出す子供がいた。どうやらサッカーボールを追っているらしい。だがそこに一台の車が向かってきていた。このままでは轢かれてしまう。すると

 

バンッ!!!

 

ミルコは瞬時にその子供に飛びかかって道路から歩道に移し、サッカーボールも取り戻してやった。

 

ミルコ「まず一つ目は良く聞く事!」

 

そう言ったミルコはまた一気にある方向に進んでいく。そこには銀行から出てきている強盗達がいた。すると

 

ダァァァァァァァンッ!!

 

ミルコは強盗犯の中心に降り立って手を地面につき、足を回転させて強盗達を蹴り飛ばす。

 

ミルコ「二つ目は楽しむ事!一生やってく仕事だ!だから勿論楽しくねぇと!そしてぇぇ!!!」

 

その後もミルコはどんどんと色々な事故や事件を解決していく。だがミルコは止まらない。それどころかどんどんスピードを上げていく。そして気づくと、もう太陽が沈みかけ2人は港に辿り着いていた。

 

ハァ ハァ ハァ

 

2人とも息を上げている。そんな時ミルコが最後の言葉を口に出した。

 

ミルコ「ぜってぇ止まらねぇこと!これがヒーローミルコの心得よ!」

 

そう言ってミルコは親指を立て、承太郎の方を向いたのだ。その目は黄金のように光り輝いていた。

 

承太郎「まったく、、、本当にやかましい(おんな)だぜ。」

 

そう言った承太郎は何処か笑みを浮かべているようだった。




ということで承太郎はミルコの所でインターンです。本来事務所も持たずサイドキックもつけないミルコですが、今回は承太郎にインターンのオファーを出しました!
元々次の世代の教育には前向きに考えていたミルコですが、DIOを倒した事で承太郎に一度ちゃんと会ってみたいと思った感じです。それでは!


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第105話:アボミネーション

シーハルク面白いけど1話1話短くて少し物足りない、、、、(もっと見たい)


ミルコ「じゃあよろしくー」

 

承太郎「おいてめぇ!!!」

 

バタンッ!!!

 

ミルコは承太郎の静止を振り切り家を出て行ってヒーロー活動に向かった。承太郎に家の掃除を頼んで、、

 

承太郎「初日からやる事が部屋の掃除とは、、、あの(アマ)、インターン生を便利屋か何かと勘違いしてやがんのか?」

 

そう言いながらも承太郎はスタープラチナを出現させて掃除を開始した。物を片付け台所を綺麗にし、掃除機をかけ窓掃除もする。そして

 

承太郎「はぁ、、、、やれやれだ。」

 

そう言って承太郎は地面に落ちていたミルコの下着を持ち、洗濯カゴに放り込む。

 

承太郎(あのクソ(アマ)、、、ここまでデリカシーがないものか?)

 

心の中でそう思いながら承太郎は手を動かし続けたのだ。そして数時間後、、、、、

 

ミルコ「ふぃ〜疲れたー」

 

汗をダラダラとかいているミルコが帰ってきた。すると、それと同時にミルコは承太郎を見て言う。

 

ミルコ「承太郎!風呂は?」

 

そう言った瞬間だった。ほぼ同じタイミングで風呂場から風呂が沸いたという通知音声が聞こえてきたのだった。

 

ミルコ「お疲れさん!!」

 

そしてミルコは満面の笑みでそう言い、風呂に向かっていったのだ。承太郎はする事もなく暇なので椅子に座り、帽子を深く被っていた。すると

 

ミルコ「おい承太郎ォォォォ!!!」

 

風呂場から承太郎を呼ぶミルコの声が聞こえてくる。だが承太郎は返事に答えるのが面倒で椅子に座ったまま動かなかった。すると

 

ミルコ「じょぉぉぉぉおぉぉぉたぁぁぁぁろぉぉぉぉぉ!!!!!

 

先ほどよりも遥かに大きな声でミルコは承太郎を呼んだのだ。すると堪忍袋の尾が切れたのか承太郎もミルコに対して力強く怒鳴った。

 

承太郎「鬱陶しいぜッ!!うるせぇぞこのクソ(アマ)ッ!!!」

 

すると一気に音が消え静寂が訪れる。だがすぐに!

 

ミルコ「てめぇぇぇぇ、、、、、誰がクソ(アマ)だぁぁぁぁ!!!」

 

バァァァァァァンッ!!

 

全裸のまま風呂を飛び出したミルコの怒号で静寂が消え去ったのだ。承太郎もそれには驚き、目を見開いて冷や汗をかく。

 

ミルコ「ボコボコにしてやるわこのクソガキッ!!」

 

そう言ったミルコは承太郎に向かってドロップキックを放つ。それと同時に承太郎もスタープラチナを出す。そして、、、、、

 

ボゴンッ!!バッガァァンッ!!ドッゴォォォォン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後

承太郎は息を荒くして椅子に座っている。ミルコは体にタオルを巻いて地面に倒れながら荒くなった息を落ち着かせていた。あの後数分間攻防は続いた。どちらも中々引かず、結局疲れて今の状況である。

 

ミルコ「てめぇ、、、中々、、やるじゃあねぇの、、」

 

床に倒れているミルコは承太郎にそう言った。承太郎は『そうかい、、、、』と一言だけ言って汗を拭う。すると

 

承太郎「そういえば、、、あんた結局さっき何を言おうとしてたんだ?」

 

承太郎は先程の状況を思い出し、ミルコにそう尋ねる。そう言われたミルコも今まで忘れていたらしく、『そうだった!』と言って跳ね起き承太郎を見て問いかけた。

 

ミルコ「てめぇさ、、、ヒーロー目指した理由ってDIOを倒す為だけだったのか?」

 

ミルコにそう問いかけられた承太郎は、深く被っていた帽子を少し上げミルコの方を見る。確かに承太郎が士傑高校に入学したのはDIOと関わりのある生徒が士傑にいたからだ。だがヒーローを志した理由は、、、

 

承太郎「そんな昔の話、、、もう忘れちまったよ。」

 

だが承太郎は答えず、再び帽子を深く被ったのだ。そんな答えを聞いてミルコは、、、、

 

ミルコ「その歳で認知症かよやべぇぜお前。」

 

そう言ったのだ。どうやら言葉の通りに受け取ってしまったらしい。承太郎は言い返すのも面倒だったので無言を貫いた。

 

ミルコ「はぁ〜〜〜てか今のでまた汗かいちまったぜ、、、、また風呂はいっか、、この際てめぇも一緒に入るか?」

 

ミルコは別に普通の事のようにそう告げる。だが相変わらず承太郎は無言を突き通し椅子に座ったままだ。

 

ミルコ「何だぁてめぇ?まさか恥ずかしくなっちまったのか?かぁーーー!!!まだまだクソガキだr」

 

その時だった。突如ミルコは話をやめ垂れ下がっていた耳をピンと立てる。そして

 

バッ!!バン!!!

 

一瞬でヒーロースーツに着替えて家の窓から飛び出したのだ。流石の承太郎もすぐさま反応して学ラン(ヒーロースーツ)を纏い後を追う。

 

承太郎「おいミルコ!!一体何があった!!」

 

するとミルコは冷や汗を描きながら言う。

 

ミルコ「やっべぇ奴が現れた!」

 

そう言ったミルコの顔は笑顔で、まるで強い奴と戦えるのをワクワクしてるようだった。だが、、、、、

 

ゾクゾクッ!!

 

その顔にはどこかとてつもない恐怖も感じ取れたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある港

「クソッ!一体お前r?!!?!?」

 

バッゴォォォォォォォォォォン!!!

 

その時けたたましい音が港に響き渡った。その発信源には大きなクレーターが出来ており、、、

 

ポタッ、、、ポタッ、、、

 

ヒーローの頭は完全に潰れていた。潰した男の拳にはヒーローの血が滴っている。緑色の強靭な拳だ。そう、この男は、、、、、

 

アボミネーション「つまらん、、、」

 

公安が現在追っている超凶悪なヴィラン。アボミネーションことエミルブロンスキーだった。その時!

 

ダダダダダダダダダダダダダダダ!!

 

ミルコ「いたぁぁぁぁ!!!!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォンッ!!!!!

 

ミルコが突然現れ、アボミネーションにドロップキックを放ったのだ。余りにも突然の事、普通だったらこの蹴りは避けられない。だが!

 

ガシッ!!ボッゴォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!

 

ミルコ「ごはっ?!」

 

ミルコは血を吐きながら地面に叩きつけられたのだ。そう、アボミネーションはあの蹴りに反応し、ミルコの足を掴んでそのまま地面にバットのようにフルスイングしたのだ。叩きつけられた衝撃で地面は大きく割れる。

 

ミルコ(マジかこいつ?!マジ強ぇぇ!!)

 

すると次は巨大な拳がミルコに迫ってきた。避けなければ確実に死ぬ!!そう全細胞がミルコに訴えかけていた。が!

 

ギシッ!!!

 

ミルコ(クソッ!義足がイカれたか!)

 

そう、先程凄まじい力で握られそのまま地面に叩きつけられた事でミルコの両足の義足が破損したのだ。そして!

 

ドッゴォォォォォォォォンッ!!!!!

 

ミルコはそのパンチを避けれなかった。周りには土埃が舞い、地面にはクレーターが出来ている。だが!

 

アボミネーション「あのウサギ、、、、何処へ行った?」

 

そう、クレーターの中心。アボミネーションが拳を叩き込んだ所にはミルコはいなかったのだ。

 

ミルコ「あっぶねぇ、、、正直マジ助かった、、」

 

承太郎「全くだぜ、、、目の前で知り合いがトマトソースにされるのは見たくねぇからな。」

 

ミルコと承太郎は近くのコンテナの陰に隠れそう言っていた。そう、実は先程のミルコがアボミネーションの拳を叩き込まれる瞬間、承太郎はスタープラチナザ・ワールドで時を止め、ミルコを救っていたのだ。

 

承太郎「とりあえず一旦体勢をr」

 

ドッゴォォォォォォォォンッ!!

 

その時だった。突如アボミネーションが承太郎達が隠れていたコンテナを払い除けたのだ。

 

アボミネーション「見つけたぞッ!!」

 

承太郎は瞬時に反応してスタープラチナを出すが、、

 

ボッゴォォォォォォンッ!!

 

時を止める間もなく、ぶっ飛ばされてしまった。承太郎は3つのコンテナを貫通し、4つめのコンテナにめり込んだんのだ。

 

ミルコ「承太郎ッ!!!クソ!!」

 

承太郎を見てそう言ったミルコは瞬時にアボミネーションに目線を戻して攻撃体体勢に入ろうとする。だが

 

バキッ!!

 

義足が壊れている事をすっかり忘れていた事で、立ちあがろうとした時体勢を崩し、前に倒れ出してしまったのだ。そして!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォッ!!!!

 

凄まじいアッパーカットをくらってしまったのだ。ミルコの体は宙に浮かび上がり、一気にぶっ飛んでいってしまったのだ。

 

アボミネーション「歯ごたえのない奴等だ、、、、日本(ジャパン)のヒーローはどいつも腑抜けなのか?」

 

その時!!

 

ドゴゴゴゴォォォォォォォンッ!!!

 

突如アボミネーションを幾つもの衝撃が襲ったのだ。だがアボミネーションは倒れる事も意識を失う事もなく、先程承太郎をぶっ飛ばした方向を見る。すると

 

アボミネーション「ほぅ、、、まだ生きてるか。それに中々面白い個性だな小僧。」

 

そこには頭から血を流し、息を荒くしている承太郎の姿があった。その横ではスタープラチナが拳を構えている。

 

承太郎(今ので全く怯まねぇとは、、、、マジにやべぇ奴だぜ、、)

 

そう心の中で思った承太郎の額には冷や汗が流れ落ちていた。すると

 

グオッ!!!

 

アボミネーションが一気に承太郎に攻めてきた。承太郎はスタープラチナを使ってその攻撃をギリギリ避ける。避けた場所には大きなクレーターが出来ていた。

 

アボミネーション「おいおい小僧ッ!!逃げてるばっかじゃあつまらねぇぜ!!」

 

アボミネーションはそう言いながら承太郎を追っていき攻撃を仕掛けていく。承太郎は毎回ギリギリでアボミネーションの攻撃を避けていくが、、、、

 

承太郎(キリがねぇぜ、、、それに反撃したとしても全く意味がねぇ、、、、ん?)

 

その時承太郎の目にある物が映った。だがその一瞬の隙!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォンッ!!!

 

承太郎「ぐうっ!!!」

 

アボミネーションは見逃さなかったのだ。承太郎はぶっ飛ばされコンテナにぶつかる。口からは血が溢れ、肋骨も折れていた。

 

アボミネーション「もう終わりか小僧?つまらんな、、、、」

 

そう言ったアボミネーションはゆっくりと承太郎に向かっていく。だがその時だった。急に承太郎が笑みを浮かべたのだった。

 

アボミネーション「どうした小僧?人生の終わりを実感し、絶望してイカれたか?」

 

承太郎「いや、そんなんじゃあねぇ、、、、」

 

すると承太郎は懐からライターを取り出した。なんて事のない普通のライターだ。

 

承太郎「よくあるこういう場面じゃあ、、、、ライターでタバコに火をつける、、とかあるよなぁ、、生憎俺は高校生でタバコが許される年齢じゃあねぇが、、」

 

そう言いながら承太郎はライターの火をつける。

 

承太郎「でもこうやってライターは携帯してる、、、何故だかわかるか?こいつはいろいろと便利なんだ。例えば、、、、こうやって花火も起こせる。」

 

そういった承太郎はスタープラチナを出現させる。そして!!

 

承太郎「流星指刺(スター・フィンガー)!!

 

スタープラチナの指を一気に伸ばしたのだ。だがそれをアボミネーションは首を軽く横に振る事で避ける。

 

アボミネーション「フン。そんな物が当たると?」

 

承太郎「あぁ、、、当たるとも。」

 

承太郎は笑みを浮かべてそう言った。アボミネーションは何か違和感を感じて後ろを振り向いた。するとそこには、、、、、

 

キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

 

穴が空いて中からガスを大量に噴出している燃料ガスタンクがあったのだ。するとアボミネーションの目の前に、先程承太郎が持っていた着火済みのライターが現れた。

 

承太郎「さぁ、、、花火大会の始まりだぜ。」

 

ボッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!

 

その瞬間とてつもない爆発が起こった。ガスへの引火爆発。その威力は凄まじかった。普通は生きて逃れられない、、、、、だが

 

承太郎「やれやれだぜ、、、」

 

承太郎は腹に大きな破片が刺さってはいるものの、あの場から脱していたのだ。

 

承太郎「時間を止めて逃げることは出来たが、、、もう爆発はコリゴリだぜ、、、」

 

だがその時!

 

ガラッ!!

 

何かが炎の中から立ち上がった。承太郎は苦悶の表情を浮かべる。

 

アボミネーション「よかったよ、、お前は、、楽しかった、、」

 

アボミネーションはそう言いながら承太郎の方に歩いて行く。目立った外傷もなく、まだピンピンしているアボミネーションとは違って、承太郎は正直虫の息と言ってもいい状況だった。

 

承太郎(これは、、、、いよいよ厳しくなってきやがったな、、)

 

承太郎は傷を抑えながら目の前まで来ていたアボミネーションを睨む。するとアボミネーションは拳を強く握りしめ、構える。

 

アボミネーション「終わりだ。」

 

そしてパンチを放とうとしたその時!

 

ミルコ「月蹴上(ルナデウス)!!!!

 

突如ミルコが現れ、アボミネーションの下顎を蹴り上げたのだ。義足が壊れていて、尚且つあれ程のダメージを負っていて、普通は動く事もままならない中、ミルコは気合いのみでここまで来ていたのだ。だがやはり体の至る所に負傷があり、頭や口、鼻などからは血が溢れ、目も真っ赤だった。すると

 

バッ!!!

 

ミルコはハンドサインで自分よりも負傷が少ない承太郎に逃げるよう促す。そう、先程のアッパーカットで顎の骨が砕けていて喋れないのだ。その時!

 

アボミネーション「このクソ(アマ)がぁぁぁ!!!!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォォンッ!!!!

 

アボミネーションが目の前のミルコを潰すように両手をハンマーのように振り下ろしたのだ。だが!

 

ミルコ「ぐっ!!!ぐぅおおお!!!」

 

ミルコは振り下ろされた拳を両手で押さえ踏ん張っていた。足元にはクレーターが出来、関節の部分は限界を迎え、腕の骨が飛び出しかける。

 

承太郎「野郎、、、、ぐっ、、」

 

承太郎はスタープラチナを出して攻撃を仕掛けようとするが口から血を吐き、スタープラチナを保てなくなる。すると承太郎は腹に刺さっている破片を引き抜く。そして

 

承太郎「オラァッ!!!

 

残された力で腕にスタープラチナを纏い、腹に刺さっていた破片をアボミネーションの顔に向けて打ち込んだのだ。

 

アボミネーション「ぐっ!」

 

それによりアボミネーションは怯み、ミルコにかけられた重みが消える。その一瞬を逃さず、ミルコは反撃をしようと試みるが、、、、、、

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!

 

逆に思いっきり蹴り飛ばされてしまったのだ。そしてミルコはコンテナにぶつかり、地面に倒れる。

 

アボミネーション「小僧、、、小癪な真似を、、」

 

そうしてアボミネーションは何とか立ち上がり始めている承太郎を睨んだ。承太郎は息を荒くし、何とかスタープラチナを出して拳を構える。

 

承太郎(不味いな、、、どうするか、、時を止めるか?いや、、、何をしても光が見えねぇ、、)

 

そう承太郎が思っていると、アボミネーションが拳を強く握りしめた。承太郎はスタープラチナで時を止めようとするが、体力がまだ使える段階まで回復していなかった。そして!

 

アボミネーション「死ねッ!!!」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!

 

そんなけたたましい轟音と共に、周りを砂埃が包み込む。だが承太郎はパンチを喰らっていなかった。それどころか先程まで目の前にいたアボミネーションが姿を消していた。その代わりにそこにいたのは、、、、

 

クラーク「悪い。遅くなったッ!!」

 

そう、クラークケントことスーパーマンだったのだ。




コンスタンティン2が決定したのが最近で一番嬉しいニュース!今のキアヌなら良い感じに髭残して原作寄りの最高タンティンになれるかも!
それでは!!


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第106話:怪物

シーハルクやっば面白い!


数十分前

クラーク「港ですか?」

 

コールソン「あぁ。先程地元のヒーローから連絡があった。彼の連絡はもう途絶えたが、、、、」

 

クラークは車の事故を止めながら端末で会話を続ける。そして、道中出会ったヴィランを討伐しながら港に向かっていく。

 

クラーク(アボミネーション、、、、ロシアのトップヴィランか、、、被害は最小限にしたいが、、、)

 

そんな事を思いながらクラークは一気に速度を上げ、港に向かっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

承太郎「クラーク、、、」

 

承太郎は負傷した腕を押さえながら掠れた声でそう呟く。クラークはそんな承太郎の方を見て頷いた。

 

クラーク(承太郎君とあのミルコさんがここまでやられるとは、、、それに今の一撃、、手応えはあまりなかったな、、)

 

するとアボミネーションがぶっ飛ばされた方にある瓦礫が動き、中からアボミネーションが立ち上がってきた。

 

アボミネーション「いぃパンチだ。」

 

そう言ったアボミネーションは笑みを浮かべこっちに向かって走り始めた。一歩一歩向かってくるだけで凄まじい振動が地面をつたり、アボミネーションの足形を地面に作っていく。そして!!

 

ボッゴォォォォォォォォォンッ!!!!

 

二人の拳がぶつかり合った。ギリギリギリと音を立てながら突風が吹き荒れる。二人の下にはクレーターが出来、地面は激しく揺れた。すると

 

ドッゴォォォォォォォォンッ!!!

 

クラークはアボミネーションにぶっ飛ばされてしまったのだ。だがクラークもこの程度では倒れない。すぐさま体勢を整えてアボミネーションに突撃し、そのまま地面に沈み込ませた。

 

アボミネーション「ぐぬ、、ぐぐ!!」

 

アボミネーションはすぐさま地面から立ち上がり、迫ってきていたクラークに殴りかかろうとする。だが!

 

ドゴォォォォォォォン!!!

 

クラークはアボミネーションの拳を避けて逆に殴り飛ばす。そして

 

ボゴォンッ!!ドゴォォンッ!!ドッゴォォォォン!!

 

そのままアボミネーションを空へとぶっ飛ばしていったのだ。そして空高く打ち上げた瞬間、クラークはアボミネーションを掴み、一気に急降下していく。そして!

 

ボッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!

 

アボミネーションを遥か上空から海に叩きつけたのだ。その瞬間海は荒れ、大量の水が舞い上がる。津波も発生していた。だが!

 

ビュオオオオオオオオオッ!!!

 

クラークは瞬時に津波をコールドブレスで凍らせていった。一応事前に近辺の避難を済ませていたが、出来る限り被害を出さないよう行動したのだ。その時!

 

ガシッ!!ドッゴォォォォン!!!

 

クラークはアボミネーションに捕まれ、そのまま凍らせた津波に向かって投げ飛ばされたのだ。凍った津波は倒壊し、クラークはその奥の建物に衝突する。

 

クラーク「情報は聞いてたけど、、、やっぱり厄介だなッ!」

 

するとアボミネーションが海の方から一気にクラークに向かって飛んできた。拳を強く握り、強烈なパンチを放つつもりだ。するとクラークは

 

ビュオオオオオオオオ!!

 

アボミネーションにコールドブレスを吹きかけ始めたのだ。するとアボミネーションの体は段々と凍りつき、それを見て効果があると確信したクラークはコールドブレスの勢いを強くして行く。だが!

 

バキバキバキバキッ!!!

 

体の鱗のような物を一気に尖らせたアボミネーションは、自分に纏う氷をそれで破壊し改めてクラークに向かっていったのだ。

 

ビィィィィィィィィィィンッ!!!

 

それに対しクラークはヒートビジョンで対抗する。アボミネーションはヒートビジョンに直撃すると後ろにぶっ飛び、地面に倒れる。だがクラークはヒートビジョンを止めない。地面に倒れるアボミネーションに、集中的にヒートビジョンを放ち続けたのだ。

 

クラーク「ぐ!!ぐおおおおおお!!!!」

 

そしてどんどんと威力を高めていく。その威力は凄まじく、周りの地面はその熱で溶け始めた。だが!

 

アボミネーション「フンッ!!!

 

ドドドドドドドドドドドドドドド..........

ドッゴォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!

 

アボミネーションは地面を思いっきり叩く事で、クラークの足元の地盤を隆起させバランスを崩させる。そして

 

ドォォォォォォォォォンッ!!!

 

一気にクラークに近づいて殴り飛ばしたのだ。クラークは背後の建物を4棟貫通しぶっ飛んでいく。だが途中で空中で静止し、アボミネーションの方を見る。

 

クラーク「予想よりだいぶ強いな、、、それにこの耐久力、、さぁ一体どう倒すか、、、、」

 

そう言ったクラークは大きく穴が空いた建物を通っていき、アボミネーションの元に戻ってきた。するとそこには、瓦礫の上に腰掛けるアボミネーションがいた。そしてそのアボミネーションは口を開き話始める。

 

アボミネーション「予想以上に強い、、、、そう思ってるのだろうクラークケント、、、俺も同じだ。宇宙からの超戦士、どんかものかと思っていたが、、、、こりゃあ確かに化け物だな。」

 

するとクラークは地面に降り立ち、アボミネーションの目の前に立つ。

 

クラーク「僕達は化け物同士だろ?」

 

そうしてクラークがそう言うとアボミネーションは少し笑みを浮かべて『確かにな』と返した。

 

クラーク「それより今は何の時間なんだい?もしかして逃亡を諦めてくれたのかな、、、、それなら僕の仕事も減って嬉しいんだが、、、」

 

そう言ってクラークはアボミネーションを睨みつける。するとアボミネーションは再び笑みを浮かべ『残念だがそりゃあ無理な話だ』と言う。その瞬間!

 

ドォォォォォォォォォンッ!!!!

 

アボミネーションは両手を叩き合わせて、その風圧でクラークをぶっ飛ばしたのだ。

 

アボミネーション「フッ!いいなこれ!知り合いがやってた技なんだが、、、、案外真似してみるもんだ。」

 

するとクラークは『そうか!』と言って地面に足をつき、アボミネーションの方を見る。そして!!

 

クラーク「それじゃあ僕もやってみようッ!」

 

ドォォォォォォォォォンッ!!!

 

そう言って同じように両手を叩き合わせたのだ。クラークとアボミネーションの距離は数百メートルはあったが、クラークが発生させた風圧はその距離からでもアボミネーションをぶっ飛ばすには十分な威力だった。

 

アボミネーション「んん!やはり強いな宇宙人ッ!」

 

クラーク「その言葉そっくりそのままお返しするよグリーンガイ。」

 

するとアボミネーションは周りにあった車を手に持って投げつけていく。だがクラークは怯まずアボミネーションに向かって飛んでいく。すると!

 

ボッゴォォォォォォォォォォォンッ!!!

 

アボミネーションは地面を思いっきり踏みつけ地盤を一気に隆起させる。そしてそれによってクラークをぶっ飛ばしたのだ。だがアボミネーションのフルコースはまだ終わらない。すぐさまクラークの足を掴んで地面に投げつけたのだ。クラークは立ち上がろうとするが、、、、、

 

アボミネーション「ストンプッ!!!!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォンッ!!!!

 

上空に飛びあがったアボミネーションが両足でクラークを踏みつけたのだ。

 

クラーク「ぐわぁぁぁぁぁ!!!!

 

クラークもこの攻撃には苦痛の声を上げ、口から血を吐いた。するとアボミネーションはこの機を逃すまいとクラークを殴りまくる。そしてクラークの首を絞めたのだ。ヒートビジョンを使いその場を脱しようとするが、、、、、

 

ドォォォォォォォォォンッ!!!

 

強烈な頭突きを喰らってそれを防がれてしまう。しかも首を絞める力を上げ始めたのだ。

 

クラーク(クソ!強い、、、意識が朦朧と、、してきた、、)

 

アボミネーション「おいおいもう終わりかナイスガイ?戦いはこれがらだろう?」

 

そう言って更に力を上げ始めたアボミネーションの腕を掴み、クラークは自身の体の中にある太陽エネルギーを放出しようとし始める。だがその時!!

 

承太郎「やれやれ、、、全部てめぇに任せてたら俺の面子がたたねぇじゃあねぇか、、」

 

アボミネーションの背後から承太郎の声が聞こえてきたのだ。それらの方を見ると、負傷した腕を抑えながらこっちに歩いてくる承太郎の姿があった。

 

アボミネーション「さっきの小僧か。まだ生きてたとはな、、、、、安心しろ。こいつを殺したら次はてめぇをあの世に送ってやる。」

 

そんなアボミネーションの言葉に承太郎は何も返さず、逆に自分から違う話を始めた。

 

承太郎「たまにボクシングでこういう試合を見る時がある、、、、両者がパンチを打ち合ってる時、急に片方が倒れその場で勝敗が決するって試合だ。別に勝った方のパンチがクリーンヒットしたって訳でもねぇのになぁ、、だがこれは八百長じゃあねぇ。何があったかわかるか?決め手は顎の皮一枚を掠っただけの一撃だ。」

 

アボミネーションは承太郎が何を言ってるのか全くわからない。首を絞められているクラークもだ。だが承太郎は話を続ける。

 

承太郎「一見するとそんな物でダウンする訳がねぇと思うがそれは違う。そういうパンチってのはなぁ、脳が揺れやすいみたいだぜ。まるで脳がピンポン球かなんかみてぇに頭蓋骨にぶつかりまくるそうだ。」

 

そう言った承太郎は拳を強く握り締め、スタープラチナを出現させる。そして!

 

承太郎「まぁ時が止まった状態じゃあ、、、そんな事関係ねぇだろうがなぁッ!!!」

 

スタープラチナ!ザ・ワールド!!

 

その時、時が止まった!!承太郎は止まった時の中、アボミネーションにゆっくりと近づき、、、そして!

 

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァァァァァ!!!!!!

 

とてつもない数の凄まじいラッシュをアボミネーションの顎めがけて打ちまくったのだ。だが脳はまだ揺れない。そう!時が動き出すまでは、、、、

 

承太郎「時は動き出す。」

 

ブッシャァァァァァア!!!!

 

時が動き出した瞬間、アボミネーションの顔面が上空を勢いよく向き顎は変形し鼻や耳、目の間からは血が大量に吹き出していた。

 

アボミネーション「あ!!がが!!あが、、が!!」

 

目の前がチカチカしてアボミネーションは平衡感覚を失う。そして足をつまずかせ、前向きに倒れていく。

 

クラーク「流石だな承太郎君。そして、、、」

 

するとアボミネーションの首締めから解放されたクラークは、拳を思いっきり握りしめ、、、、

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォンッ!!!

 

自分の方に倒れかけていたアボミネーションの顎を、勢いよく撃ち抜いたのだ。その瞬間アボミネーションは空にぶっ飛び、、、、、

 

ドォォォォォン!!!!

 

大きなクレーターを作って地面に落下したのだった。するとだんだんアボミネーションの肌の色が変わっていく。そして瞬く間に、人間の姿に戻ったのだった。

 

クラーク「任務完了だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

ウゥゥゥゥゥゥン!!ウゥゥゥゥゥゥン!

 

港には何台ものパトカーと救急車。そして大型護送車が集まっていた。

 

「慎重にな!目を覚まされると厄介だ!」

 

警察と何人かのプロヒーローが倒れたアボミネーション。嫌エミルブロンスキーを拘束し護送車に運んでいた。ブロンスキーは未だ気絶してくれている。このまま移送が完了するまで目覚めてくれなければいいが、、、、

 

クラーク「それよりありがとう承太郎君。酷い傷だったけど大丈夫かい?」

 

クラークは自分の隣で救急隊に手当てをされている承太郎を見てそう言った。体中に包帯を巻かれている。すると承太郎は気だるそうにクラークを見て言った。

 

承太郎「まぁな、、問題はねぇ。それと、、礼なら俺の方からも言っとくぜ。ありがとな、、、」

 

承太郎がそう言った時、目の前を何人もの救急隊がザワめきながら通って行った。その方向には一つの担架があり、そこにも何人かの救急隊が群がっていた。

 

「おい!しっかり運べ!負傷が酷い!」

 

その担架に乗せられていたのはミルコだった。まだ意識は取り戻しておらず、やはり傷や負傷は見るだけで最悪と言える状態だった。すると

 

ガシッ!!

 

承太郎が担架を掴んで一緒に歩き出す。

 

承太郎「おいてめぇ生きてんだろうな!」

 

そんな承太郎を周りの医者は離そうとするが、、、、

 

ガシッ!!

 

今まで気を失っていたミルコの腕が動き、承太郎の腕を掴んだのだ。そしてゆっくりと右目を開き、承太郎を見て笑みを浮かべながら言う。

 

ミルコ「ッタリめぇだろ馬鹿野郎!」

 

だがそれだけ言ったミルコは手を離し目を閉じてしまった。

 

承太郎「てめぇ、、、」

 

すると承太郎は担架から手を離し、後についていって救急車に同行したのだった。クラークはミルコの事を心配に思ったが、同行することはなく二人を見送るだけして、現場に来ていたコールソンの元に向かっていく。

 

クラーク「初仕事はどうでしたかね、、、、被害は出来る限り減らしましたが。」

 

そう言ったクラークは戦いで荒れた街を見る。するとコールソンは周りを見て言う。

 

コールソン「嫌、上出来だ。アボミネーション相手に被害をこのレベルに抑えるのはトップヒーローでも難しい。やはり素晴らしいねクラーク君。流石だ。」

 

そしてコールソンはクラークに握手を求めてくる。クラークはその手を握り、それに答えた。すると

 

コールソン「この件で私の役目は終わり。この後はまた本土に戻るよ。君ともう少し仕事がしたかった物だな。」

 

コールソンはそう言った。コールソンが今回日本に訪れた理由はアボミネーションが脱走し、逃げたのが日本だったから。それが解決した今、彼の役目はもう日本には無いらしい。

 

クラーク「僕もです。ありがとうございましたコールソンさん。」

 

そうしてコールソンは車に乗り、この場から去ろうとする。だが最後に何か思い出したのか、車の窓を開けてクラークに言う。

 

コールソン「これでアボミネーションの件は恐らく解決したが、日本の公安はまだ君に頼みたい事があるらしい。頑張ってくれたまえ。」

 

それだけ言ったコールソンは車の窓を閉じ、彼の乗った車はその場から消えていった。それを見届けながらクラークは思う。今回のインターン、、、、中々骨が折れそうだ、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十日後

時間はあっという間に流れ、冬休みは終わり始業。怒涛の一年次も気付けばもう残り3ヶ月だった。

 

クラーク君?クラーク君!どうかしたのかい?クラーク君!

       クラーク君!!

 

そんな呼びかけが聞こえてきてクラークは後ろを振り向く。そこにはヒーロースーツを着た飯田の姿があった。

 

クラーク「あぁ、、、ごめんよ飯田君!少し考え事をしていて、、、」

 

飯田「そ、、そうか。とにかくもう皆んなグラウンドに出ているから急ごうクラーク君!」

 

飯田にそう言われ、クラークは『あぁ』と一言だけ言って歩み始める。

 

クラーク(さぁ、、、これから一体どうなるか、、)

 

クラークが考えていた事、、、、それはインターン期間中に知り得た色々な情報。そこから考えられるこれからの事についてだ!!

 

 

 

 

 

 

 

同時刻 タルタロスに続く橋

相澤「もっとスピード出せないのか!」

 

マイク「うるせーな落ち着けよ、、、」

 

相澤とプレゼントマイクの二人は車でタルタロスに向かっていた。そんな二人の額には冷や汗が流れている。

 

マイク「そういえばポルナレフの奴は!」

 

相澤「もう着いてるらしい。まだあいつとは対面してねぇようだが、、、、」

 

すると相澤は頭を抱える。

 

相澤「USJで戦った、、、そんな素振り、、微塵も、、趣味が悪いにも程がある。」

 

そんな相澤を横目で見たマイクは言う。

 

マイク「俺ぁ塚内さん達の勘違いに賭ける。」

 

そうして二人の車は、着々とタルタロスに近づいていくのだった。




ヒロアカが後10話とかで終わるとは考えられない。これからどうなってくか楽しみです!それでは!


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第107話:白と黒

今回はオリジナル展開少なめかな?


相澤とマイクの二人はタルタロスに到着した。その後二人は、刑務官に連れられとある部屋に連れていかれる。その部屋には警察の塚内、プロヒーローのグラントリノ、そして二人の同級生でもあるポルナレフがいた。

 

ポルナレフ「消太、、ひざし、、」

 

部屋に入った二人を見てポルナレフがそう言う。その顔はどこか辛そうだった。すると塚内が口を開く。

 

塚内「二人も知っている通り、脳無は人の手によって体を改造された複数の個性に耐えられるようになった人間だ。ただし生きた人間じゃあない。脳みそから心臓に至るまでめちゃくちゃにされてる。脳無とは正しく人形。意思持たぬ操り人形だ。」

 

グラントリノ「のはずだった」

 

そんなグラントリノの言葉に、相澤は目をギラつかせて問う。

 

相澤「グラントリノさん。こっちは授業トバしてきてるんです。簡潔にお願いします。」

 

マイク「相澤、、、」

 

マイクは相澤の肩に手を乗せる。その手は震えていた。

 

塚内「必要な話だよ。順を追おう。気持ちの整理をつけるためにも。」

 

グラントリノ「こいつはヴィラン連合の中核。口を割らせることが出来れば一気に大元を叩けるんだがいかんせん肝心な事を一切話そうとしない。下らない話はするが連合の不利になる情報については電源が落ちたかのようにストンと無反応になるんだ。」

 

マイク「つまり?」

 

すると向かいの部屋の扉が次々にと開いて行く。

 

塚内「あまりに精巧でそれと気づくまでに時間がかかった。複数の因子が結合され一つの新たな個性になっていたんだ。そしてそのベースになった因子、、、」

 

そしてその扉が全て開いた奥には、ヴィラン連合の黒霧が拘束され座っていたのだ。

 

塚内「かつて雄英高校で君達と苦楽を共にし若くしてその命を落としたとされている男。白雲朧のものと極めて近い事がわかった。」

 

グラントリノ「つまり、、黒霧は脳無で、白雲の遺体がベースになっている可能性が高いっつーことだ。」

 

その瞬間、その場に何とも言えない空気が漂った。するとマイクが口を開く。

 

マイク「A組の4バカなんて呼ばれもしたよ。意味がわかんねぇよ!」

 

AFOの言葉をグラントリノは思い出す。優れた個性は雄英に収束する。合理的な話だろ?目立たず三つ星レストランの残飯を漁るようなもの、、、、、

 

グラントリノ「だそうだ。おそらく遺体を仮想する過程ですり替え、、、脳無という狂気の玩具に変えるのに意味なんて、、、求めちゃあいけねぇよDJ。そこには悪意があるだけだ。」

 

マイクは『わかんねぇよ』と一言言う。黒霧はどうやら今は寝かせてるらしい。個性を使わせない為にだ。

 

相澤「何で我々を?絆による奇跡でも期待してるなら、、、大衆映画の見過ぎでは?」

 

グラントリノ「根拠がありゃあ奇跡は可能性になる。」

 

すると塚内はハイエンドのことを話し始めた。そのハイエンドとは以前エンデヴァーが戦った脳無。どうやらあのハイエンドは元格闘家で、強い奴を望んでいたようだ。

 

相澤「生前の人格を残してる、、、と。残念だが雄英で一戦交えてます。口調も違ったし俺に対して何の反応も示さなかった。」

 

だがそういう実験をしていたのかもしれない、、、改竄、消去した記憶が命令遂行に与える影響、、、

 

塚内「重ねて言うがこいつが口を割れば大きな進展につながる。シルバーチャリオッツ、プレゼントマイク、イレイザーヘッド。白雲朧の執着を呼び覚ましてほしい。」

 

その話を聞いたマイクはキレ、相澤はご遺族が来るのかを聞いていた。どうやらこの三人で駄目だったら呼ぶらしいが、、、、

 

キッ!!

 

すると相澤は個性を発動する。

 

相澤「こんな気持ち悪い話を親御さんに伝えてたまるか!」

 

その時だった。黒霧が目を覚ます。

 

黒霧「おや?雄英襲撃以来ですかね、、、珍しい客だ。それにそちらは、、、、シルバーチャリオッツ!お目にかかるのは初めてですね!」

 

相澤が個性を発動して見ても霧は消えない、、、つまり体そのものが霧なのだ。

 

マイク「やっぱ間違えてるんじゃあねぇか!こいつと白雲に共通点なんざ、、、」

 

その時、黒霧は死柄木の無事を尋ね出した。それに対しマイクは『知らねぇよ』と返す。そう聞いた黒霧は『残念です』と言うだけだった。

 

相澤「死柄木が気になるのか、、、」

 

黒霧「えぇ彼の世話が私の使命」

 

それを聞いたポルナレフが怒鳴った。

 

ポルナレフ「クソみてーな使命だな!あんな陰気クセーガキンチョの面倒見るのが使命だなん、て、、、」

 

そう言う途中、ポルナレフは何かを思い出したのか口を閉じる。そして相澤とマイクの方を見た。

 

黒霧「苦ではありません。放っておけない性質なんでね。」

 

その言葉を聞いた相澤は鼻を擦り口を抑える。

 

相澤「俺が拾えないとやりすごした子猫を、、迷わず拾ってくるような奴だった、、」

 

そうして相澤、マイク、ポルナレフは黙りこんでしまう。

 

黒霧「話が見えませんね何をされにここへ?」

 

相澤「中途半端で二の足踏んでばかりだった。そんな俺を、、、いつも引っ張ってくれた。」

 

その時だった。相澤の頭の中に白雲との思い出が一気に駆け巡っていく。

 

黒霧「ここを教会か何かと勘違いなされてる?」

 

黒霧はまるで罪の懺悔でもするような口調でそういう相澤を見て、そう言った。

 

相澤「お前はいつも明るくて前だけ見てた。後先なんて考えず!死んじまったら全部終わりだってのに!」

 

相澤がそう続けて言うと、黒霧の体が少しザワついた。そして相澤は続けていく。

 

相澤「俺山田と先生やってるよ!ポルナレフも皆んなプロになった、、、俺は教師として生徒に厳しくあたってきた。」

 

イレイザーヘッドこと相澤消太。除籍回数がえげつないと言われる彼だが、それはあくまで書類上のものだった。彼は生徒に望み通り一度死を与え、更なる向上に努めさせ成長させてきたのだ。

 

相澤「お前に、、、お前のような誰かを引っ張っていけるヒーローに!長く生きてほしいから!白雲!!でもまだおまえがそこにいるのなら!」

 

そう言った相澤は突如ゴーグルを取り出して黒霧にそれを見せつける。

 

相澤「なろうぜ、、、ヒーローに!全員で!」

 

その時だった。今まで何の変化もなかった黒霧の脳波に反応が現れ出したのだ。つまり動揺していた!!それを確認した塚内はすぐさま3人の方を見て言う。

 

塚内「脳無の製造元!!死柄木の居場所を!」

 

事実だとしても目の前にいるのは白雲だったもの、友の遺体。何をしても帰ってくるわけでもないのに、、そんな事を考えながらも、相澤は黒霧に訴えかける。

 

相澤「誰がお前を変えた!どこで脳みそいじられた!?あのとき何も感じなかったのか!?」

 

するとまた黒霧の体が震えるようにブレる。確実に効果があるのだ。

 

黒霧「さっ!さっきから!何!?を!仰って!い!!る!のか!」

 

相澤「答えろ白雲!!」

 

黒霧「私は黒霧死柄木弔を守るもの!」

 

ポルナレフ「違ぇ!!てめぇは俺達のダチで!救う為に自分の命すぐに投げ捨てられる立派なヒーロー!白雲朧だッ!!」

 

途中で割り込むように訴えたポルナレフの言葉でまた黒霧の体が掻き乱れる。そしてどんどんヒートアップしていく。

 

相澤「おまえは雄英高校2年A組俺たちとヒーローを志した!!」

 

マイク「白雲朧だッ!!」

 

黒霧「何を仰ってるのかさっぱり、、、」

 

ボッ!!

 

その時だった。黒霧の顔がブレ始め、右顔の霧が薄まっていったのだ。そこには!!

 

マイク「白、、、」

 

そう、白雲朧の顔があったのだ。昔共にヒーローを志した友の顔。もう二度と実際に見ることはないと思っていた友の顔だ。すると

 

「しし、、あ、、ショシ、、」

 

黒霧、、、、、いや、黒霧でも白雲でもないそれが何かを口にしようとする。

 

バンッ!!!

 

すると相澤はミラーを叩き、それを見て『頑張れ!』と応援する。その時!!

 

ピピピピピピピピピピピピ!!!

 

ホラ!4人いればさ!誰かがミスっても残りの3人がカバーしてくれるし!

 

 

 

 

 

白雲「びょう、、、いん、、

 

そう一言だけ言った白雲の体からは一気に霧が溢れ出し、周りを埋め尽くした。そして

 

プツンッ!!ガクン!

 

黒霧は電源が切れたかのように下を向いた。同時に反応も完全になくなったようだ。

 

塚内「イレイザーヘッド!プレゼントマイク!シルバーチャリオッツ!ここまでだ。ご苦労だった!」

 

するとマイクは全身の力が抜けたように、椅子にもたれかかる。

 

ポルナレフ「目、、、大丈夫か」

 

相澤「渇いてしょうがねぇよ、、、」

 

その後3人は外に出て、車の前で話していた。今回得られた情報は病院だけ、、、、具体的なものを何も聞けなかった。

 

相澤「黒霧は?」

 

塚内「ショートでもしたかのように停止してる。ともかくかなりの進展だよ。」

 

相澤に聞かれた塚内はそう答える。すると相澤達にグラントリノが近寄っていって口を開く。

 

グラントリノ「あんたらもかつては生徒で夢を追いかけた。辛い話をさせたな。この恩にも必ず報いる。」

 

すると

 

ポルナレフ「にしても、、、、脳無なんてのが何で存在してやがんだよ!全く理解できねぇぜ!」

 

ポルナレフが車のルーフを叩いてそう言い放った。相澤もマイクも、どうやら同じ事を考えていたらしい。するとグラントリノが再び口を開き、AFOが言っていた言葉をそのまま3人に告げる。

 

「君たちにはわからないだろうね。ワインと同じさ、踏み躙ってしぼり出すんだ。私はただその味を愉しみ続けたいだけさ。」

 

グラントリノ「わからない、、、ただこれ以上犠牲者を増やすわけにはいかない。」

 

グラントリノがそう言い終わった後、相澤は一言だけ言った。

 

相澤「進展期待してます」

 

そうして相澤とマイクは車に乗り、タルタロスから離れて行った。ポルナレフは別の用事があるらしく、相澤達とは別にタルタロスを去っていく。

 

塚内「さて、、、早く伝えなくては、、、病院。これだけではわからずとも、、」

 

そう言って塚内は、公安に電話をかけるのだった。その頃とある病院の地下室では、準備が順調に進められていた。

 

ドクター「完全なる自我を保ち、無限の力を持つ人間!私とAFOが求めた究極の人間!!マスターピース!!!」

 

目の前で笑顔を浮かべながら体から血を噴き出している死柄木を見てドクターはそう言った。死柄木は邪悪な笑い声をあげている。

 

ドクター「いいぞ死柄木弔!!万事順調!想定以上じゃ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後 雄英1-A寮

1-A組。数々の至難を乗り越えてきた彼らは今回のインターンを経て、また一段と成長していっていた。そんなA組の寮、、、、、今日も何かが始まるらしい。

 

瀬呂「何してんだよ遅ぇよ謹慎ボーイズ!!」

 

上鳴「早く手伝わねーと肉食うの禁止だからな!」

 

今回の催しは闇鍋パーティーだった。瀬呂と上鳴がそういう方には緑谷と爆豪がいる。緑谷は速攻で手伝いに行ったが、爆豪はあぁだこうだ言っていた。

 

八百万「なんでも入れてよろしいなんて素敵なお料理ですわね!」

 

目を輝かせている八百万はお茶っ葉を持ってそう言った。だがその隣にいた麗日が『それはちょっと』と八百万を止めている。

 

爆豪「ニラ切ったやつ誰だ!」

 

轟「俺だ。」

 

爆豪「ねぇちゃん泣くぞ!」

 

そう言った爆豪はニラを切り始める。どうやら余程酷かったらしい。そして皆に飲み物が渡っていった。

 

耳郎「後でB組も合流するんだよね?」

 

上鳴「小大がソファ持ってきてくれるってよ!」

 

B組も合流するという話が出た途端、何人かがクラークの方をニヤニヤとした顔で見つめる。クラークはそんな皆んなの向ける視線に対し、笑みを浮かべて返した。そして、、、、、

 

飯田「では!インターン意見交換会兼始業1発気合入魂鍋パだぜ!会を始めよう!!」

 

イェェェェェェェェェイ!!!

 

遂に鍋パーティーが開始された。各々が鍋の具合を確認したり、飲み物を飲んだり、話したりと賑やかな時間がやってきた。

 

葉隠「それねぇまだ火通ってないよ!」

 

尾白「わざとやってるでしょ、、」

 

切島「やっぱ寒い日は鍋に限るよなぁ!!」

 

耳郎「暖かくなったらもうウチら2年生だね。」

 

あっという間の怒涛の一年だった。二年生になり、後輩が出来る喜びを感じる者や有望な奴が来るのを嫌に思う者など、やはり人の考えは様々だ。

 

飯田「君たち!まだ約3ヶ月残ってるぞ!期末が控えてることを忘れずに!」

 

峰田「やめろ飯田!鍋が不味くなる!」

 

轟「味は変わらねぇぞ」

 

峰田「おっ、、お前それはもう天然とかじゃあなくね?!」

 

耳郎「皮肉でしょ。期末焦ってんの?って」

 

峰田「高度!!」

 

そして笑いが生まれる。皆が笑顔になる。クラークはこの状況を見て、本気で笑みを浮かべられていなかった。それは公安の仕事で予想できるこれからほぼ確実に起こる事のせいだろうか、それともフューリーに言われたいずれ訪れるだろう宇宙からの侵略者のせいだろうか、、、、、、いやどちらもだ。だからクラークはこんな状況が出来る限り長く続けばいい、、、、、そう思っていた。その時

 

緑谷「恵まれ過ぎてる」

 

緑谷がそう一言呟いた。心の声が漏れたのだろう。だがその言葉を聞いて彼の成長と喜びが感じ取れた。

 

クラーク(未来を恐れても仕方ない、、、、、か。そうだよ。僕達が成長しどんな事にも対応出来る様にすればいい、、、、この生活は僕ら自身が守るんだ。)

 

クラークがそう心の中で決心した時、クラークは横からバンと背中を叩かれた。

 

上鳴「おいおいクラーク!何暗い顔してんだよ!彼女さんいねぇからか?」

 

峰田「舐めてんのかッ?!!!」

 

そこにいたのは上鳴だった。それと上鳴の発言を聞いて急にキレだした峰田だ。

 

クラーク「いやいや、、、そんなことないさ。それに僕は元気だよ?なんだったら今から体育館で君達二人の成長を改めて僕に見せてくれないか?実戦で。」

 

クラークがそう悪戯な笑みを浮かべて言うと、、、、

 

上鳴「てめぇ!性格悪ぃぞこの野郎ォォォ!!!」

 

峰田「そんなことやる訳ねぇだろうがッ!!」

 

すると周りに笑い声が広がる。さっきまで怒っていた上鳴も峰田もいつの間にか笑っていた。そうやって時間は流れていく。その後一佳達が来たり、それで上鳴達がまた怒ったり、爆豪が物間と言い合いになりAvsBの腕相撲大会が始まったりと色々な事があったが、鍋パーティー兼、インターン意見交換会は無事に終わっていった。

 

 

 

 

 

パーティー後 自室のベランダ

クラークは外をじっと眺めながらただ立っていた。肌に涼しい風を感じ、その風で揺れる草木の音が聞こえて来る。すると

 

拳藤「どうしたクラーク?黄昏ちゃってさ。」

 

背後からそうクラークに呼びかける拳藤の声が聞こえてきた。そして拳藤はクラークの横に歩み寄っていく。

 

拳藤「涼しい〜」

 

伸びをしてそう言った拳藤にクラークは『そうだね』と返して振り返る。すると拳藤は『それでそれで?』と先程の質問の続きをした。なのでクラークもそれに答えるため口を開く。

 

クラーク「いや、、、特に何でもないんだ。ただこれから何が起こるか、、、、そう考えてただけだよ。」

 

ただ拳藤はクラークが何かを隠している事を既に知っていた。そして今も、やはり何かを隠していると思ったのだ。だから、、、、

 

拳藤「あのさ、、、隠し事ってのは誰にでもあると思うんだ。一つや二つぐらい必ずね、、、、私だって、、嫌クラークにはないけどさ。だからそれ自体は普通の事だと思う。でもさ、、、、もし誰にも話せなくて辛かったり、一人で抱えるのが辛い隠し事だったらさ、、、、、誰かに話すのもいいと思うよ。」

 

拳藤はクラークに寄りかかってそう言った。クラークは意外そうな顔で拳藤を見る。すると拳藤はそんなクラークの表情を見て微笑み、その後頰を少し膨らませて言った。

 

拳藤「でも本当なら彼女の私に秘密があるのはいただけないんだけどな!」

 

クラークはそう言ってプイッと横を向いた拳藤を見て、一瞬固くなっていた表情を和らげ微笑み、『善処するよ。』と言ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遡ること2か月前

ホークス「どうしましたトゥワイス」

 

トゥワイス「助けてくれ!!ってカーマインも一緒か、、、」

 

病院のヒントを受け取ってから一週間が経った頃だった。

 

トゥワイス「行動理念って何言やいい?スピナー、コンプレス、マグ姉は連日奴らと会議会議。義欄も荼毘もどこ吹く風だしトガちゃんは可愛い!教えてくれ先生!」

 

どうやら『どう思う?』と聞かれ答えられず『ウンコしてくる!』と言って一時退散したらしい。

 

ホークス「その口調はサンクタムですね。解放軍でも最古参に位置する方だ。」

 

超常解放戦線は現在部隊編成され連合メンバーと幹部が各自傾向別に分けられ部隊を持っている。ホークスは構成員全てを1ヶ月掛け把握。各隊実力者上位3名が隊長を補佐する。一名を除き皆各自にある拠点を治めていたリーダーであった。

 

開闢行動人海戦術隊BLACK...トゥワイス

開闢行動特殊行動隊PINK...マグネ

開闢行動遊撃連隊VIOLET...荼毘、外典

開闢行動情報連隊CARMINE...トガ、スケプティック

開闢行動支援連隊BROWN...スピナー、Mr.コンプレス

 

拠点を任された身故、泥花市の再臨祭には参加していないがその実力は並のヒーローを軽く凌駕している。そしてもう一つの脅威はトップヒーローでも苦戦すると考えられるブラザーフットの存在だ。最初は親玉であるマグニートー、幹部のストーム及びガンビットだけだったが今は他の何人かの幹部も日本に訪れていた。

 

ホークス(先に動かれたら敗ける、、、、)

 

徹底監視と行動制限の中、気取られずに全構成員を把握できたのは幼少の頃から公安に叩き込まれてきた交渉術の賜物だった。だがそんな彼でもドクターとその協力者については余り掴めていない。そんな状況下でも見えたものはある。それは現行制度への敵意、恨みだった。

 

ホークス「個の自由を至上とし既存の仕組みを討ち滅ぼす。とかでいいんじゃあないですか?」

 

トゥワイス「ほう!」

 

ホークス「あとリ・デストロへの忠心を必ず添えるように!」

 

トゥワイス「ああ!?」

 

トゥワイスは『え?マジ?ヤダ!』みたいな反応をする。

 

ホークス「この数を統一しているのは彼と彼の血ですから」

 

トゥワイス「心にもない事言いたくないなぁ、、、めちゃくちゃほめりゃあいいんだな!わかった助かったぜ!」

 

するとトゥワイスはホークスの目の前を去っていく。まるで嵐のように現れ消えていった。そしてもう一つ、彼らが具体的に何をしようとしているのか。それは現行制度、即ちヒーローの殲滅。全国主要都市を一斉に襲撃。機能停止させ無法地帯となったところでリ・デストロと心求党が政界へ。武器をばら撒き自衛という名の自由を奪い、超常原始、法が意味を失ったように、混沌の世を創り出し、瓦礫の王座に彼は就く。AFOの再演だ。

 

トゥワイス「あ!良くしてくれてありがとな!」

 

帰り際こちらを振り返ったトゥワイスは笑顔でグッドサインを見せてきた。

 

トゥワイス「やっぱいい奴だおまえは!」

 

そう言いながら首を掻っ切るポーズをする。

 

ホークス「こちらこそ」

 

ピースが揃ったのはあなたのおかげだ分倍河原仁。トラウマを克服したと聞き戦慄した。その瞬間からあなたは一介の小悪党から最も警戒すべき存在へと変わった。あなたが気のいいやつなのはわかっていた。

 

トゥワイス「ヒーローなのに解放軍のこともよくわかってるよなぁ、、なんで?」

 

ホークス「共感できるからです。かつて憧れた夢見た世界は雁字搦めの鳥カゴでした。自由に飛びたい。俺の居場所はあそこじゃあない。」

 

するとトゥワイスはちょっと黙ってから大声で話出す。

 

トゥワイス「ああもう!早く死柄木に合わせて監視といてやりてーよ!」

 

あなたが、、、、、

 

ホークス「なんで未だに合わせてもくれないんですかね〜」

 

トゥワイス「京都の山で強化中だからだよ。4ヶ月かけて」

 

ホークスは聞き忘れずその言葉をよく聞く。

 

トゥワイス「オフレコネタな黒髪ロングが盗聴してるだろーけど、まー大丈夫だ!おまえ俺たちの為に身を粉にして動いてるもんな、、、俺もわかるんだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

トゥワイス「なぁホークス!仲間の役に立とうって人間の悪ぃ奴はいねぇ!一緒に好きに飛ぼうな!」

 

気の良いやつだって事は、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒュオオオオオオオオオ!!!

 

一人の男の子がエンデヴァーの人形を持ちながらオールマイト像の高く振りかぶった腕を見つめる。

 

「ダイくん一年生頑張れそう?」

 

ダイ「うんッ!」

 

少年は目を輝かせそう言い放った。

 

 

 

 

 

 

数日前

上鳴「そろそろ春休みが終わっちまうな。」

 

麗日「今度のインターン遠征だって〜」

 

蛙吹「あら本当ね。」

 

上鳴「梅雨ちゃんたちも?まじで!俺らも俺らも!」

 

その話に反応したのか、ソファに座っていた緑谷が麗日達の方を見て言う。

 

緑谷「僕達もその日遠征だよ?!」

 

麗日「えーー!!!何だろうね?」

 

耳郎「待ってうちも!」

 

瀬呂「俺もだ、、、」

 

 

 

 

 

現在

ザッ!!!

 

バーニン「あの麓にヒーロー達がいる!我々は後方で住民の避難誘導だ!」

 

バーニンがそう言い放つ目の前には1年雄英生徒達がいたのだった。そうして大きな戦いが幕を開く。




シーハルク面白いっすねー てかデップー続編にウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)が復活は糞熱いですね!
そして次回からファースト・クライシスが本格的に開幕です!それでは!


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ファースト・クライシス
第108話:蛇腔病院突入ッ!!


久しぶりの投稿!これからも投稿しますが頻度は落ちると思います。すみません!それでは!


殻木球大 個性:無し

この男は蛇腔総合病院創設者にして現理事長であり、個性に根ざした地域医療を掲げ設立後すぐ慈善事業に精を出し始めた。全国各地に児童養護施設や介護施設の開設をし、個人病院との提携もしている。気紛れにも見える沿革だが、人々からは敬意とともに受け入れられている。だがその一見無害そうな男が、今回の目標だった。

 

サー「なぜその男だと?」

 

会議中、その男の話を聞かされたナイトアイが塚内にそう問いかける。すると塚内が話始める。

 

塚内「公安からの情報を受け部下を潜入させた。この病院には関係者も用途を知らない立ち入り禁止の空間がある。」

 

そして塚内は一つの資料を手に取る。

 

塚内「霊安室からのみ通行可能な空間、出入りするのは殻木のみ。潜入を続け証拠も掴んだ。これがその写真だ。」

 

そう言って見せられた写真にはちっちゃい脳無が写っていたのだ。完璧に黒である。

 

塚内「殻木球大自体の逮捕は難しくない。しかし先走れば戦線の人間たちに感づかれる。我々には保須や神野のトラウマがある。殻木、脳無、死柄木、、、そして連合、いや超常解放戦線の一斉掃討が我々の命題だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある森の中

多くの雄英生が所定の場所に集まってる時、また別の場所では他の大量のヒーローがとある屋敷に向かっていた。

 

塚内「敵軍隊長どもの集まる定例会議。それが今あの館で開かれている。ワープが怖いが発動者は病院側にいるとのこと、、、逃がしてくれる者が捉えられたら逃げ場は無くなるというわけだ。」

 

その集団の中の一人、小森は不安そうに言う。

 

小森「私達ここにいて大丈夫ノコ?ヴィラン連合って雄英を狙ってたノコ?」

 

それを聞いたからか、ミッドナイト先生が口を開き一言言う。

 

ミッドナイト「彼らは大きくなりすぎた、、」

 

骨抜「ミッナイ先生、、」

 

するとミッドナイトは全員の方を向き直って教師としてではなく、プロとして話出す。

 

ミッドナイト「強大な力を手にした今、死柄木は最短で目的を達成するつもりよ。危ないのはもう貴方達だけじゃあない。大丈夫よ!初動で少し力を借りたいだけだから!すぐ後方に回します!」

 

因みにその場には上鳴と常闇もいた。勿論上鳴はいつもの調子で

 

上鳴「なんで俺が最前線なんすか!?わぁーん!みんなが恋しい!!A組が恋しいよぉぉぉぉ!!!!」

 

と叫んだのだった。その頃、後方のA組も万全だった。だが一つ気にかかることがあるとするなら、その場のどこにもクラークの姿がなかったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作戦会議時

エンデヴァー「数多ある病院から蛇腔を突き止めたのもアイツか?どこで何してる?」

 

エンデヴァーは気になった事を塚内に尋ねていた。勿論あいつとはホークスの事である。

 

塚内「一応機密なんで、、アイツが誰のこと指してるか知りませんが、、、みんなこの国で平和の為に身を削ってる。」

 

エンデヴァー「フン!何が機密だ、、、」(俺は備えたぞお前の言う通りに、、、、ホークスよ)

 

 

 

 

 

 

そして現在エンデヴァーは『行くぞッ!!』と言い放ち扉を開いたのだった。

 

 

バーニン「動いた。私たちも行くよ!区画ごとに分かれて住民の避難を!」

 

バンッ!!!!

 

病院に入った瞬間、ミルコは一人で奥に進んでいく。

 

「なっ!なんですか?!」

 

「エンデヴァー!?」

 

突如として突入してきたヒーロー達を見て、病院職員や患者達が慌て始める。すると

 

マンダレイ『皆さん外へ!ここが戦場になる恐れがあります。』

 

マンダレイがテレパシーで患者や職員に呼びかけを開始したのだ。すると病院内にいた潜入捜査員がエンデヴァー達に駆け寄っていく。

 

「塚内警部!エンデヴァー!こちらです!」

 

 

 

 

 

 

フン♪フフフ〜〜〜〜ン♪

 

殻木は優雅に鼻歌を歌いながら歩いていた。頭の中では死柄木の完成を楽しみにしていた。気分がいいのも、経過が順調だからだ。その時!

 

「貴様か」

 

突如、殻木の後ろからそんな声が聞こえてきたのだ。殻木はその声に直様反応して、後ろを振り向く。するとそこには、、、、

 

エンデヴァー「脳無の製造者、、、AFOの片腕。観念しろ悪魔の手先よ!」

 

そう!炎を見に纏うエンデヴァーの姿があったのだ。それを見た殻木は驚愕し、、、、

 

殻木「ひぃぃぃ!!!なんで?!なんでぇ?!」

 

と叫んだのだった。すると瞬間、相澤の捕縛布が殻木を倒す。そしてそれと同時に抹消を使ったのだ。

 

殻木「ひぃ、、ひぃ!」

 

エンデヴァー「やはり戸籍登録の通りではないようだ」

 

そう、後ろを振り向いた殻木の見た目は驚くまでに年老いていたのだ。恐らくAFOが長生きしている由縁の個性なのだろう。

 

塚内「個性の複製、、或いは人造個性か、お前はその技術をAFOに提供していた」

 

マイク「スゲーじゃん」

 

するとマイクが殻木に近寄っていき、その肩に手を置く。

 

マイク「そういうのよー再生医療とかよぉそっちの方面でハイパーチートなんじゃあねぇのか?なぁ!」

 

そしてそう言い放ち、マイクは殻木を押し倒して胸ぐらを掴んだのだ。

 

マイク「なんでこんな使い方だよ!?なんでこんな使い方だよジジイ!!」

 

その時マイクのサングラスにヒビが入る。それ程の意思と勢いがあったのだ。だがその時、病院職員が殻木をマイクの手から助ける。

 

相澤「今この病院の人間全員を退避させてる。脳無との戦闘に備えてな。だが無血制圧できるならそれに越した事はないだろ?特定の人間の指示でしか動かないような脳をプログラミングしてること。指示がなければ脳無は只の遺体である事。これまでに捕らえた個性を調べてわかったそうだ。」

 

その時ミルコがドロップキックで霊安室の扉を蹴り破って突入したのだ。殻木を助けた職員はエンデヴァーのサイドキックがいなしている。

 

相澤「弄んでは捨ててきた。数多の人が言ってんだ。」

 

すると相澤は殻木を捕縛布で拘束したのだ。

 

相澤「次はこっちが奪う番だ。」

 

殻木「いやじゃあ、、堪忍しておくれ!堪忍、、、」

 

エンデヴァー「ミルコ!」

 

その時だった。突如、殻木が邪悪な笑みを浮かべたのだった。そして

 

ゾゾゾゾゾゾゾゾ!!!!!

 

ミルコ「エンデヴァー!!!動いてるぞぉぉ!!!」

 

目の前で蠢く何か達を見てミルコは笑みを浮かべ、そう報告したのだ。そしてそれと同時に!

 

ボッゴォォォォォォォンッ!!!!

 

相澤達の地面の下から脳無が現れ拘束していた殻木がぶっ刺されたのだ。すると殻木が口を開く。

 

殻木「2倍による生成物は抹消でも消えん、、、良いことを知ったわ!ホホ!複製技術の存在がわかっていたなら警戒すべきじゃったな!いや、、、無理な話か!ホッ!」

 

そうしてその殻木の分身はドロドロに溶けていったのだ。

 

エンデヴァー「トゥワイスの個性!?」

 

殻木「ワシが、、、、」

 

その頃、病院地下の施設では一人椅子に座って働く老人がいた。そう、、、、

 

殻木「マスターピースに夢中で他事一切分身に任せているなど知らんものなぁ〜〜〜」

 

本物の殻木は地下でずっとマスターピースに向き合っていたのだった。

 

殻木「しかし、、、忌々しいヒーローめ!」

 

そう言った殻木は椅子に座ったまま滑り、奥の部屋に移動する。

 

殻木「この病院を捨てたくはないッ!」(個性一つ複製培養するのにどれだけの設備とどれだけの時間が必要だと!?これ程の個性ストックを備えるのにワシがどれだけ苦労したと!?)

 

その部屋には多くの培養個性因子と脳無が培養されていた。

 

殻木(ここには全てが詰まっておるんじゃ!ワシの人生全てが!!オールフォーワンとの血香る睦まじい日々が全て!!)

 

 

 

 

 

ミルコ「おんもしれぇ!!」

 

ミルコは道中の脳無達を蹴りで蹂躙して前へ進んでいく。そう、こんなものこの前のアボミネーションと比べれば楽なものだった。

 

殻木「苦渋の決断じゃ!お散歩は終わりじゃよジョンちゃん!今すぐワシと死柄木をワープさせるんじゃ!」

 

そう言った殻木の目の前には犬の脳無がいる。どうやらワープの個性持ちらしい。だがその時!!

 

ボッゴォォォォォォォォォォォンッ!!!!

 

扉を蹴り破ってミルコが現れたのだ。蹴り破った衝撃で飛んだ扉にジョンちゃんは押しつぶされてしまう。そして培養個性も、、、、、

 

ミルコ「てめぇ本物かぁ!?」

 

周りの物が壊れていくのを見て、殻木は発狂していた。

 

ミルコ「皆!強そうな脳無とジジイいた!、、、知らね蹴りゃあわかる」

 

 

 

 

 

 

エンデヴァー「捕らえろ。すぐ向かうと言いたいところだが、、、少し待ってろ!」

 

現在病院一階ではエンデヴァー達が多くの脳無と戦っていた。

 

ロックロック「雑魚が湧いて出てくる!おいマンダレイ!院内の避難は?」

 

マンダレイ「丁度最後の一人が済んだとこ!」

 

救助も任務も順調に進んでいた。そう思っていたその時だった!!

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

 

突如として地鳴りが響き始める。そして!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!

 

エンデヴァー達のいた場所の地面が爆発し下から急に何かが現れたのだ。

 

エンデヴァー「一体なんだ?!」

 

「殻木め、、、場所がバレるようなことをしたのか?嫌、解放戦線側にスパイでも入り込んだんだろうな。」

 

その穴から飛び出てきたのは一機の人型ロボットだった。装甲は一眼見ただけで暑いのがわかり、全体的に緑色の仕上がりだった。そうその機体に搭乗しているのは、、、、、、

 

レックス「まぁいい、、、、上のプロは私が全部相手するとしよう。」

 

レックスルーサーだった。たまたま今日殻木と合っていて、病院にいたのだ。レックスは丁度いいと、病院に置いていた戦闘用スーツを装着したのである。

 

エンデヴァー(あれは情報にあった未だ正体が掴めていない協力者、、、仮免の時のロボットかッ!)

 

プロ達は直様攻撃体制に入り、目の前のロボットを睨む。すると

 

レックス「ふむ、、、、あのデータは役に立ったな。この場の全員の個性と弱点が手に取るようにわかる。」

 

レックスは突如そう言ってエンデヴァー達に腕を向ける。その時!!!

 

ビュンッ!!!

 

突如細いレーザーのような物がプロヒーロー達に当たる。それは腕だったり、腹部だったり、足だったり、頭だったり、、、、、、

 

ブシャァァァァッ!!!!

 

そして次の瞬間には、それが当たった場所から血が噴き出したのだ。マンダレイは腕を、エンデヴァーは腹部を、一部のプロは頭を撃ち抜かれてしまう。

 

エンデヴァー「ぐっ!!遅れを取るものは下がれッ!一瞬で殺されるぞ!!」

 

するとエンデヴァーは足からジェットエンジンのように炎を出し、一気にレックスに向かっていったのだ。それは一瞬の事だったが、レックスはそれに反応し小型ミサイルをいくつも放つ。だがやはりNo. 1。これにもすぐ反応して炎のバリアを作りミサイルを無力化、そしてその爆炎で視界を奪って背後に回ったのだ。

 

エンデヴァー(赫灼熱拳ッ!ジェットバーンッ!!!)

 

拳に炎を纏って放つエンデヴァーの必殺技。その威力、火力は凄まじく並大抵の金属なら一瞬で融解してしまう。だが!!

 

レックス「ふむ、、、、予想以上の温度だ。だがこの程度の温度ならこのヴィブラニウム製のアーマーと即時冷却機器、分子調整システムで容易に対応可能だな。」

 

そう、なんとレックスは片手でジェットバーンを受け止めていたのだ。するとエンデヴァーは一気に炎の温度を上げていく。

 

レックス「成る程、、、まだ上がるか。流石炎熱系世界一と言ったところか、、、、、、、だが」

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!

 

その瞬間、エンデヴァーは一気にぶっ飛ばされてしまったのだ。よく見るとレックスのアーマーの右腕が変形していて、電気を纏っていた。

 

レックス「レールガンのお味はどうかね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃 地下

ミルコ「本物か調べる!」

 

殻木「あああああ!!!本物じゃあ!ワシ本物じゃ!」

 

ミルコ「蹴りゃあわかるッ!」

 

そういってミルコは突っ込んでいく。殻木は涙と鼻水を垂らしながら考えを巡らす。その時、ミルコの蹴りが殻木の手の皮に触れた。だが!

 

ドッ!!!

 

ミルコ「あ!?」

 

チビ脳無の一体がミルコに後ろから体当たりをして蹴りの方向をズラしたのだ。

 

殻木「モカちゃ、、」

 

するとモカと呼ばれた脳無は殻木の分身を作り出そうとする。

 

ミルコ(こいつが2倍持ちか!)

 

だがすぐにミルコに蹴り倒されてしまった。その時殻木は『奇跡じゃ、、、』と溢しながらとあるボタンを押す。

 

殻木「指示もなく個性を使用するなんて、、、守ってくれたんじゃなぁ、、ワシを守って!うぅうぅモカちゃんの勇気!無駄にはせんぞ!!忌々しいヒーロー共を蹂躙せよ!」

 

バリリリリッ!!!ボッゴォォォォォォォン!!!!

 

殻木「愛しきハイエンドたち!!」

 

すると3体の脳無が培養カプセルのようなものを突き破り、一気にミルコに向かっていった。ミルコも瞬時に反応して、左足の蹴りで一体の腕をぶっ飛ばすが!

 

パァァァァァァァァンッ!!!

 

一人の脳無の張り手で思いっきりぶっ飛ばされてしまった。

 

「ひっ、、えこっ!おお」

 

脳無の手はみるみる回復していく。

 

「ひ、、、ロ」

 

「うん、、ひさ、、ぶり。」

 

「ヒ、、ロ、、、暴れられる、、ヒーロー!」

 

「全部コロして暴れましょ」

 

そうしている間に殻木は椅子に座って奥の部屋に向かっていく。それを見たミルコはゆっくりと立ち上がりながら言う。

 

ミルコ「逃すかよジジイ、、いーぜ丁度あったまってきたとこだ!」

 

そう言うミルコの頭からは血が流れている。だが、こんなものアボミネーション戦を思うと屁でもなかった。

 

殻木「候補を用意するだけでどれほどの労力を費やしたか!」

 

殻木はパソコンを使いながらそう言う。個性の人工移植は面倒な手術と何より定着までに3ヶ月以上の月日を要する。そしてAFOの力が無ければハイエンドの量産は難しい現状だった。しかも現時点で辛うじてテスト起動に至っているのは5体。完成しているのは1体だがそれは別の場所にあった。よって殻木は今使える最後の頼みの綱としてその5体を使ったのだ。

 

殻木(頼む!頑張ってくれい!ジョンちゃんもモカちゃんも失った今、ワシと死柄木はここから逃れる術を失った!ならば!!みんなが頑張ってくれている間に!)

 

ゴボボボボボボボ!!!!

 

すると死柄木の入っている培養ポットの中に何かが投与され始める。そして定着率が1%上がったのだ。すると何かの音に気づいたのか、ミルコの耳がピクリと動く。

 

ミルコ(奥にいるなぁ、、、ジジイ逃げずに留まってんなぁ)「カタカタカタカタやってんなぁ〜〜〜〜!!」

 

するとミルコはぶっ飛ばされた所のパイプを押し退けて身を前に出す。

 

「なナ、、何故動ける?」

 

「動キをト止めろ。俺ガ殺ル」

 

その瞬間、ミルコは一気に飛び出す。

 

ミルコ「脚で相殺したんだよ!衝撃を!」

 

そう言ったミルコは、一瞬にして脳無達の背後に飛び周り、殻木を追い始めたのだ。

 

ミルコ「バァァァァカ!!!まずジジイだ!」

 

「蹂躙せよト、、ソそそういう指令ダ」

 

するとミルコは頭を伸ばした触手みたいなものに捕まる。その隙を逃さまいと左右から別の脳無が迫っていったのだ。だが!

 

ガバッ!!

 

ミルコはすぐさまその状況から脱し両足を広げ、左右の脳無の頭に蹴りを入れたのだ。そして!

 

ミルコ(踵月輪(ルナリング)!!!)

 

その蹴りを回転させ、脳を抉ったのだ。だがその時、触手がミルコの腹を掠る。

 

ミルコ「痛っ」(浅ぇ!ズラされた!)

 

ミルコがそう判断した時、その脳無は触手を一気に向けてくる。

 

ミルコ「てんめぇぇ〜〜〜!!」

 

怒るようにそう言ったミルコは、触手を逆に足場にして飛び、、、、、

 

ミルコ「邪魔!」

 

渾身の蹴りを放とうと構える。だが、その脳無は下を向いて急に骨を露にしていく。すると!

 

「チョチョコマカと!」

 

メカのような脳無が拳を握りしめていくと同時に、ミルコの腕が潰れ始めたのだ。

 

ミルコ「いってぇぇぇ!!!!」

 

ギュッ!!!

 

すると先程の機械のような脳無が一気に手を握りしめる。そしてそれと同時に!

 

ミルコ(月墜蹴(ルナフォール)!!!)

 

ミルコは脳無を上から蹴り下ろしたのだ。だがその代償のように、左手を欠損してしまう。だがミルコは止まらない。今の蹴りで発生した回転を殺さず、そのままメカのような脳無に近づいていったのだ。

 

「臆さず飛びこんでくるとは、、、」

 

ミルコ「咄嗟に遠距離攻撃出す奴ぁ」

 

するとミルコは脳無の頭を両太ももで挟み込む。

 

ミルコ「近距離弱ぇと決まってる!」

 

「死ヌぞ」

 

ミルコがそう言い放った瞬間、脳無はそう言って目にエネルギーを溜め始める。だが!

 

ミルコ「ああ!死ぬ時ゃ死ぬんだよ人間はぁ!」

 

そう言ったミルコの脳内にはアボミネーション戦の映像が流れる。

 

グンッ!!

 

そしてミルコは上体を捻り脳無の光線を避けて首を、、、、

 

ベチブチッ!!

 

ミルコ(月頭鋏(ルナティヘラ)!!!)

 

千切ったのだ。そしてその脳無はその場に倒れ込んでしまう。

 

ミルコ(さすがに無視して仕事は、、、出来ね、、な、)「ドタマ潰しゃあ止まんならむしろそこらのヴィランよかよっぽど楽だ!」

 

すると残った脳無が全員ミルコの方を見る。

 

ミルコ「こちとらいつ死んでも後悔ないよう毎日死ぬ気で息してる!ゾンビにヒーローミルコは殺れねぇぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病院から少し離れた地下施設

「ホークスの情報が正しければ奴はここに現れる筈だが、、、、他に誰もいないだと?一体何をする気だジョーカー

 

そう言う男バットマンは、その施設の暗闇に紛れ情報にあった場所を見張る。

 

バットマン(何故なんだジョーカー、、、、なぜ貴様は日本に執着する。何がお前をここに留めさせるんだ。)

 

バットマンはそんな事を考えながら見張り続ける。すると

 

ジョーカー「んん〜〜〜〜そんじゃあいっちょ始めっか!楽しい楽しいパーティーのお時間だッ!」

 

笑みを浮かべながらそう言う、ジョーカーが廊下を歩いてきたのだった。その時!

 

「コウモリ、、、発見。」

 

突如バットマンの背後からそんな声が聞こえてくる。そして!!

 

ドッゴォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!

 

バットマンはそれに思いっきり殴り飛ばされ、部屋の中央に叩きつけられてしまう。吐血もし、肋骨にもヒビが入った。すると

 

ジョーカー「おぉ〜バァァァッツ!やっぱ来てたか!ファルコン君が来たって話聞いてちょっと警戒してたが正解だったみてぇだなぁ」

 

ジョーカーはそう言ってバットマンの横を通り過ぎ、正面のモニターの端末に触れる。

 

ジョーカー「だが今俺は忙しいんだバッツ!そいつと遊んでな!」

 

するとバットマンの目の前にさっき殴ってきた物が現れる。それは黒く、引き締まった体を持ち、脳のような物が剥き出しになっている、、、、、そう、、

 

ジョーカー「ドクターが言うにはハイエンドって奴らしいぜぇ〜楽しんでくれよな!」

 

完成されたハイエンド脳無だったのだ。




シーハルク最高っすね!そしてウェアウルフも思ったより面白かったです。マンシング(テッド)が可愛いかったー  それにデッドプール3でヒュー・ジャックマンウルヴァリンが復帰確定!色々最高ですね!それではまた次回!!


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第109話:群訝山荘戦闘開始

ちょうどヒロアカのアニメと同じ所!!


病院

相澤「個性を全く使用してねぇ!面倒くせぇなッ!!」

 

相澤は目の前のロボットに個性を使っても意味がないのを確認し、歯を食いしばる。するとそんな相澤の前にマイクが飛び出して息を吸い、、、、、

 

マイク「ラウドヴォイスッ!!!

 

凄まじい音の攻撃をそのロボットに放ったのだ。流石の敵もその場から飛ばされかける。だが!

 

キュィィィィィィィン!!!

 

突如そのロボットは腕を前に出し、そんな不協和音を放ち始める。するとその瞬間、マイクの音がかき消されていったのだ。

 

マイク「なッ?!!」

 

レックス「貴様ら全員の個性を把握し、対策していると言っただろう?」

 

そう、レックスは先のウルトロンウォーにて世界中のほぼ全ての情報を自分の手中に収めていた。よって個性の把握は勿論、色々な技術資料も手に入れているのでその対策も簡単に行えたのだ。

 

エンデヴァー(不味いな、、、、早くここを脱しミルコの方に向かわねばならん。だが、、、、、、こいつを放っておくのは無理というものだ、、)

 

事態は深刻。それは誰から見ても明白だった。エンデヴァーはどうにかして目の前の敵を速やかに対処し、ミルコの元に最速で向かう方法を考える。だが個性が対策されている為、中々打つ手が思いつかない。すると

 

レックス「どうしたNo.1。ボーッと突っ立って案山子にでもなったのか?君達から来ないのなら私から仕掛けてもいいんだが」

 

ロボットがそう言って右腕をこちらに向けたのだ。その先端の砲口には緑色のエネルギーが溜まっている。どうやらそれを放つ気なのだろう。エンデヴァーは逆さず炎で形成した槍のような物を放つが、緑色のバリアのようなものでそれを弾かれる。

 

レックス「無駄だよエンデヴァー。君のその火力じゃあ、このエネルギーフィールドを破れはしない。」

 

実際あのエネルギーフィールドを破るには限りなくMAXに近い火力を放たねばならないとエンデヴァーは実感していた。すると、砲口のエネルギーがどんどん強まっていく。

 

エンデヴァー「不味いッ!!!」

 

エンデヴァーはそれに直様反応してロボットに向かって飛んでいく。火力をどんどん高め、最大火力を放てるようにッ!そして

 

エンデヴァー(プロミネンス!!ライオネルバーンッ!!!!)

 

ボッゴォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!

 

この後の任務に支障が出ない程度の最大火力をロボットに向かって放ったのだ。それによりロボットを覆っていたエネルギーフィールドは綺麗に粉砕される。だが!!

 

エンデヴァー(間に合わんッ!!!)

 

そう、エネルギーフィールドを破っても攻撃は止まらない。ロボットのエネルギーはもうフル充電だったのだ。エンデヴァーもそれに気付き次の攻撃を放とうとするが間に合わないのを察していた。その時!

 

ドッゴォォォォォォォォンッ!!!!

 

突如としてレックスが病院の近くの山の方にぶっ飛ばされる。だがぶっ飛ばしたのはエンデヴァーではない。あのタイミングで動き、ロボットをぶっ飛ばす事が出来る者。そんな者はここ日本で、エンデヴァーの知る中ではもう一人しかいなかった。そう、、、、

 

エンデヴァー「クラークケントか?!」

 

クラーク「すみません!遅くなりました!」

 

スーパーマンことクラークケントだった。クラークの突然の登場に周りのプロは驚きを隠せないでいた。何故なら、、、、

 

エンデヴァー「何故あいつがこの最前線にいる!最前線に出すのはプロだけではなかったのか?!」

 

そう、今回の作戦。非常に大きな作戦であり、敵も今までの中でも強大。よって学生は最前線に出さない。そうきまっていた筈なのだ。するとエンデヴァーは振り返り、塚内を睨む。その覇気に負けたのか塚内は口を開いた。

 

塚内「彼の力を加味してだエンデヴァー。彼に任せたのは日本中にある本拠地以外の拠点の制圧。そしてそれが終わった後での病院への加勢だ。」

 

エンデヴァー「何故それを私達に伝えなかった!」

 

エンデヴァーが怒鳴るようにそう言い放つと塚内はゆっくりと訳を話す。

 

塚内「今回のクラーク君の別動作戦は秘密が厳守。できるかぎりそれを知る人を減らしたかったんだ。勿論彼や教員陣には話をつけてある。それに君にこの話を持ちかけても反対しただろう?」

 

するとエンデヴァーは『くっ!』と溢してからクラークや相澤達の方を見る。皆黙って頷いていた。すると!

 

ガシッ!!ギュゥゥゥゥゥン!!

 

突如クラークが後ろから何かに掴まれて持っていかれてしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃 群訝山荘

ガンビット「何か騒がしくないか?」

 

ブラザーフットの一人、ガンビットが周りの仲間達にそう言う。するとその隣にいた巨大の毛深い男性が匂いを嗅ぐような仕草をする。

 

「こいつぁヒーロー共の匂いだな。近くまで来てやがる。」

 

その大男がそう言うと、近くの椅子に座っていたストームが持っていたグラスをテーブルに置いて口を開く。

 

ストーム「ビクター。敵は何人?」

 

セイバー「多勢だッ!」

 

ブラザーフット構成員ビクタークリード     ヴィラン名:セイバートゥース 個性:捕食動物(プレデター)

 

するとテーブルの横に立っている刀を携えた女性が隣に立っている男性に語りかける。

 

「仕事の時間?」

 

ブラザーフット構成員エリザベスブラドック   ヴィラン名:サイロック 個性:サイキックナイフ

 

「だろうな。」

 

ブラザーフット構成員ジョンアラダイス     ヴィラン名:パイロ 個性:パイロキネシス

 

その時、何かがこじ開けられるような破壊音が響き渡る。それと同時に多くの人の足音、叫ぶ声、戦いが始まったと思われる衝突音が聞こえ始めた。すると真ん中の椅子に座っている男、マグニートーが立ち上がり言い放つ。

 

マグニートー「それでは、、、、、行くぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

館 入口

ベキバキバキッ!!!バッゴォォォォォォォォォンッ!!!!!

 

館の壁にヒビが入っていき、次の瞬間には一気に壁は崩壊した。嫌、崩壊したというよりは剥がし開けられたのだ。そう、壁自体を作用させる個性。セメントス先生の個性だ。

 

「死柄木など待つからこうなる。始めてしまえばよろしいのだ。今ここより解放を!」

 

するとそう言ってタバコを加えた男が歩いてくる。そう、戦いの幕が開かれたのだ。

 

エッジショット「一人たりとも逃すな!彼らは訓練されている!全員が目的成就に命を懸ける!一人逃せばどこかで誰かを脅かす!守る為に攻めろ!」

 

エッジショットの言葉が響き渡る。そんな中、上鳴は焦っていた。冷や汗をかき動けない。すると

 

ミッドナイト「チャージ!」

 

上鳴「ミッナイ先生、、」

 

呆然としていた上鳴にミッドナイトがそう呼びかける。そして助言した。

 

ミッドナイト「雰囲気に飲まれるな!どこかの誰かじゃあ難しいなら、今一番大事なものを心に据えな。」

 

上鳴「今、、、」

 

すると上鳴は咄嗟に後ろを振り返る。そして見たのだ、、視認は出来ないが奥に確かにいる皆んなの姿を、、、、そして

 

耳郎「がんばれよチャージズマ!」

 

その時、男の覚悟は決まったのだ。

 

「数は無意味。」

 

バチチチチチチッ!!!!

 

すると最初に出てきたタバコの男がスタンガンを自分の掌の近くで起動する。そして

 

「増電!増やして放つ!我が個性こそ最強にして至高!」

 

そう言い放ち電気を高め、構えたのだ。その時だった。先程まで後ろで唖然としていた上鳴が突如飛び出し、先頭集団の方に向かっていく。

 

常闇(上鳴、、俺は知っている。)

 

 

 

 

文化祭前 ギター練習時

上鳴「いっつつ!」

 

常闇「今日はやめておくか?」

 

上鳴「もうちょいやるっしょ!耳郎あいつ恥ずかしそうにしてっけど、音楽クソ好きじゃん!いーもんにしてやりたくね?」

 

 

 

 

常闇(お前は、心の底から友を想う男だ。)

 

ZAAAAAAP!!!!

 

(制圧放電雷網!!、、、、!?電気が吸われている?)

 

男は自分の電気が吸われていることに直様反応し、その原因を調べる。すると1箇所、電気の集まる所があった。そしてその先には、腕を高くあげ、人差し指を立てる男がいた。

 

上鳴「ハイ!幹部一名無力化成功!後ろに心配かけねーためにも皆さんパパっとやっちゃって!」

 

そして上鳴に電気が溜まっていく。そう、増電個性の男の無力化に成功したのだ。

 

セメントス「最高だよチャージ!」

 

そんな上鳴の活躍を見て、セメントスはサムズアップをしてみせる。上鳴も電気を集めたまま、、、、

 

上鳴「あざぁぁぁす!!」

 

と礼を言った。

 

「チッ!帯電といったところか、、、だが果たして何百万Vまで耐えられるか!」

 

すると男は両手に、否!全ての指と指でスタンガンを持った。どうやらその全ての電気を増電しようとしてるらしい。すると!

 

エッジショット「忍法」

 

目の前に突如エッジショットが現れる。そして!

 

エッジショット「千枚通し!」

 

体を細くして、敵の体の中を通っていくようにしていったのだ。余りに一瞬で視認がしにくい技。対応できる敵はいなかった。すると敵は苦しみだし、その場に倒れる。

 

エッジショット「肺に小さく穴を空けた。暴れれば死に至る危険はあるが、安静にしていればすぐ治る。」

 

ブワァァァァァ!!!スヤァァァァァ

 

エッジショットが攻撃を仕掛けたと同時に、次はミッドナイトが動いた。一気に前に出て、眠り香を放ち敵を眠らせる。しかもそれに合わせて!

 

シンリンカムイ「ウルシ鎖牢!!」

 

シンリンカムイが敵を拘束していったのだ。すると相手も焦りを感じ始める。

 

構成員「ぐちゃぐちゃだ!編隊もままならない!えぇい1匹でも多くの犬共を討つべし、、、」

 

ブズッ!!

 

その時、突如地面が柔らかくなり敵が地面に沈んでいった。

 

オルカ「いーぞマッドマン!」

 

骨抜「マジすか」

 

だが敵もそう簡単にはやられない。『こんなものッ!』と言い放ち、一気に前に出る。だが、突如敵の動きは止まり咳をし始めたのだ。その原因は!

 

構成員「なっ?!キノコ!?」

 

そう、小森のキノコだった。彼女の両手には湿度をあげるミスト吹がある。

 

小森「広域制圧はお任せノコ!」

 

オルカ「凄いぞシーメイジ!後は任せろ!我々が総力で中枢を叩く。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある一室

トゥワイス「どうなってんだよ、、、なぁ!」

 

トゥワイスは倒れていた。その周りにはホークスの羽が囲むように浮遊している。するとホークスは羽についているカメラを取って話始める。

 

ホークス「襲撃日時は暗号でやりとりしました。いやーめちゃくちゃ大変でしたよ。今回はとにかく数が驚異でしたので、2倍のあなたに少しの猶予も与えたくなかった。」

 

トゥワイス「おい!おいって、、なぁ!?」

 

ホークスは両手に剣に変形させた羽を持って淡々と語る。その目はまるでヴィランのようだった。

 

ホークス「あなたは常にマークする必要があった。会議前に解放思想のおさらい。自然でしょ?」

 

トゥワイス「ホーク!」

 

そう言った瞬間、羽がトゥワイスの目の前で止まる。

 

ホークス「抵抗しないでください。あなたはこのまま拘束し、警察に引き渡します。」

 

トゥワイス「ちょっと、、、待ってよ、、ああああねぇ!こんな、、、俺は、、俺、、、」

 

トゥワイスは自分がやってしまった事の重大さを実感し、涙を流す。

 

トゥワイス「まじかよぉぉぉぉお!信じて、、信じてあげねぇと可哀想だって、、、思ったから、、」

 

終わった人間はどうしたらいい、、信頼されることだ、、誰に、、、仲間に、、

 

トゥワイス「誰かが信じてあげねぇと!可哀想だって!!」

 

ホークス「ありがとう」

 

するとホークスは優しい声で話始める。本心からの気持ちでだ。

 

ホークス「あなたは運が悪かっただけだ。罪を償ってやり直そう。やり直せるよう俺も手伝う。あなたは良い人だから」

 

トゥワイス「うるせぇ、、これがヒーローか?何をやり直すってんだ!」

 

ホークス「やめろ分倍河原。」

 

するとトゥワイスの声はどんどん昂っていく。強い意志と殺気が感じられる声に

 

トゥワイス「なぁ!?俺は俺のことなんかとっくにどうでもいいんだよ!!」

 

ビリッ!!

 

トゥワイスは動き、その瞬間羽が右のマスクを掠め破れてしまう。

 

ホークス「あなたと戦いたくないんだ!分倍河原!!」

 

トゥワイス「そりゃあてめぇの都合だろ!!」

 

ズオッ!!!!

 

その瞬間一気にトゥワイスが増えていく。どんどんどんどん増殖していく。

 

トゥワイス「俺の魂はただ、、、みんなの幸せの為に!!」

 

       哀れな行進(サッドマンズパレード)!!!

 

 

 

 

 

 

カツカツカツカツカツ!!!

 

荼毘(トゥワイス。お前は悪くない。悪いのはいつだってクズ共(ヒーロー)だ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び館 正面部隊

ファット「君はこっちや!!」

 

常闇「御意!」

 

ファットガムにそう言われ、すぐさま反応した常闇は瞬時に移動する。天喰先輩も一緒だ。

 

ファット「地下の巨大神殿に敵さん仰山集まっとる状態や!」

 

天喰「地上に上がる道は外にいくつかあるが事前に潰し、、、、」

 

ファット「残るは屋敷内に5箇所!」

 

そうして3人は一つの出口の前に現れる。そこには多くの解放戦士達がいた。どうやらその通路を守っているらしい。

 

常闇「その通路ともう一つはセメントスの射程外!よってここは俺たちで塞ぐ!」

 

常闇がそう言い放つとファットガムは『そやええ子やね!』と言う。するとその瞬間、解放戦士はそれぞれ個性を発動し攻撃体制に入った。

 

ファット「任せたでサンイーター!」

 

天喰「ああ!!」

混成大夥キメラケンタウロス!!

 

すると天喰はそれに答え体を変形させていく。そして下半身を馬にてそのまま突撃。更に手を変形させて敵を全て薙ぎ払ったのだ。

 

天喰「悪いが少し大人しくしててくれ」

 

因みにサンイーターこと天喰先輩は、来年からファットガム事務所サイドキックになるぞッ!

 

ファット「カッコいいやん!もっかい言って!」

 

天喰「やめろ!」

 

天喰をそう茶化すように言った後、ファットガムは常闇を通路に入れ、出口を背に立ち塞がった。

 

常闇「いいんですね?」

 

ファット「おお見せてえや!このクッソ長い通路一瞬で塞げるっちゅう最強の力を!」

 

そう言われた常闇はダークシャドウをどんどん大きくしていく。嫌、暗闇によって大きくなっていってるのだ。そして!

 

常闇(ダークシャドウ!ラグナロク!!)

 

ドガガガガガガガガガァァァァァァァァ!!!!

 

一気にダークシャドウで通路を進み破壊していく。そしてそのまま通路奥の神殿まで到達したのだ。すると!

 

構成員「わっお、、、お下がりを!リ・デストロ!」

 

その場に居合わせたリ・デストロが上着を脱ぎ、ストレスパンプアップで巨大化したのだ。そして!!

 

ドォォォォォォォォォン!!!!

 

ラグナロクと正面からぶつかり合ったのだ。その瞬間衝撃波が発生し、近くにいた何人かは吹き飛ぶ。だが確かにリ・デストロはラグナロクを正面から止めたのだ!!が、、、、

 

ベキンッ!!ボッガァァァァァァァン!!!

 

力で負けるより先に、義足が負荷に耐えられず破損してしまい、リ・デストロは後ろにぶっ飛ばされてしまったのだ。

 

構成員「なっ!?隠し通路が!」

 

そしてそれに伴い隠し通路も破壊される。その瞬間、ダークシャドウは任務を終えたと常闇の元に帰っていった。

 

ファット「すんごいな!一瞬や!」

 

ダークシャドウ「フミカゲ、、下、ヤバいのイルゾ」

 

通路から帰ってきたダークシャドウの第一声はそれだった。しかも体を震えさせている。すると常闇もそのダークシャドウの言葉に賛同し言う。

 

常闇「ああ、、ラグナロクと張り合える奴がいるとは、、、」

 

ダークシャドウ「違う!ソイツじゃあナイ!アイツら化け物だ!」

 

どうやら常闇が言う化け物はリ・デストロの事ではなかったらしい。ダークシャドウの目に映った化け物は巨大な大男と、一人の宙に浮く鉄ヘルメットの男だった。

 

ファット「気にするなソレは動かんらしい!敵さんの大将の命令やないと動かへんのやと。で、その大将は今お休み中らしいわ。まぁ、、そのもう一人は多分外国の方、ブラザーフットの頭領らしいがな、、とにかく戻るで!後衛まで腹入りぃ!」

 

すると常闇は言われた通りファットガムの腹にスッポリと入っていった。そして気になっていた事を聞く。

 

常闇「情報が精細すぎやしませんか!?」

 

そう、今回の作戦における情報だ。その余りにも細かい情報と正確さ、疑問を持つ者は多かった。するとファットガムが口を開く。

 

ファット「ホークスが調査で掴んだらしいで。」

 

常闇「ホークスが!?」

 

常闇は予想外の名前が出てきたことに驚く。

 

ファット「俺も詳しくは知らんけどな。恐らく今もどっかにおるんやないか?」

 

その時常闇はホークスとの会話を思い出す。そして思う。『自分の師が今ここにいるのなら、あなたにまた見てほしい、、、、』と、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一つの通路前

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

何か黒いものに覆われ、最後の通路は破壊された。周りにいた解放戦線構成員も皆倒れている。

 

レイブン「はぁ、、、これで一段落終わりかな。」

 

雄英3年生BIG5の1人 影野霊奈 個性:影    ヒーロー名:レイブン

 

そして立っているのはレイブンただ一人。こちら側の通路の破壊を頼まれていたのは彼女だったのだ。その時!

 

レイブン(何?何か、、、、、来るッ!!)

 

レイブンは何かがこちらに迫ってくる気配を察知し、再び戦闘態勢に入る。すると

 

ボッゴォォォォォォォォォォォンッ!!!!!

 

破壊し瓦礫で埋めた通路が更に破壊され、何かが地上に向かって歩いてきたのだった。そこにいたのは刀を持った美女、そして両手に炎を纏った男の二人だ。

 

レイブン「お前達はッ!!ブラザーフットの!!」

 

サイロック「どうやら情報は完全に漏れてるようね。」

 

パイロ 「やっぱりエリックの言う通りあのホークスとかいう奴のせいじゃねぇのか?」

 

レイブンは自身の影をどんどんと伸ばしていき、戦闘領域を広げる。するとサイロックとパイロはレイブンの動きに気付きレイブンの方を見る。そして

 

サイロック「中々強そう。」

 

パイロ 「そうだな!」

 

サイロックは紫色のエネルギーで剣を生成、パイロ は両手に纏った炎をより一層高めたのだった。

 

レイブン(こいつら、、、、わかってたけど強いッ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョーカーの施設

ジョーカー「おいおいバッツ!まさかもう終わりじゃあねぇよなぁ?まだまだこれからだぜぇ?」

 

ジョーカーは机に腰掛けながら地面に這いつくばるバットマンを見て言う。バットマンの後ろには完成されたハイエンド脳無が立っていた。

 

バットマン「ハァ、、、ハァ、、、くっ!」

 

バットマンは頭から出血し、マスクからは血が滴っていた。しかも肋骨にはヒビが入っている。

 

ハイエンド「こいつどうする?ジョーカー。」

 

するとハイエンドが這いつくばるバットマンを指差してジョーカーにそう問いかける。ジョーカーは『そうだな、、、、』と言って机に腰掛けるのをやめ、バットマンの方に歩み始めた。

 

ジョーカー「殺しちまうのは駄目だ。それは俺が許さねぇ、、、、、だからテキトーに拘束してそこの柱にでも括り付けときな。足はちゃんと折っとけよ?」

 

ジョーカーは笑みを浮かべながらそう言うと、ハイエンドは『了解』といってバットマンを掴み上げる。その時!

 

バットマン「後ろに気をつけるんだな。」

 

ハイエンド「?何言ってr」

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

突如としてハイエンドの背後の壁が突き破られ、そこから大きな車のような物が突っ込んでくる。それは突入と同時に回転し、ハイエンドを突き飛ばした。それによりハイエンドの手から離れたバットマンはその車に乗る。そして

 

バットマン「バットモービルを日本に手配するのは少し手間がかかってな。ついさっき届いた所だ。」

 

ジョーカー「やっぱイカすねぇバッツ!そうでなくっちゃあ!」

 

戦いは激化していく!!




いやぁシーハルク終わりましたね!色々ビックリでした笑
ヒロアカの方はやっと二代目の個性も判明しましたね!この早く終わりを見たいような終わってほしくないような、、、、難しい所です!
それでは!


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第110話:引石健磁という女

またしても久しぶりの投稿!その代わりいつもよりちょっと長くしたので許して!(ただ読み返してないから色々変かも!)


クラークサイド

倒れる木々、抉れる地面。流れる風もどこか肌にチクタクと刺さる感覚を与える。そんな場所で今、クラークとロボット(レックス)は戦いを繰り広げていた。

 

クラーク(透視を使ってもロボットの中身が全く見えない、、、装甲か内壁に鉛を使ってるのか?)

 

クラークの透視能力。それにも弱点はあり、鉛は透視出来なかった。それはクラークの透視能力がレントゲンと同じように放射線を使うものであり、鉛が放射線を防ぐからだ。

 

レックス「ふむ。やはりどうやら鉛は透視出来ないらしいな。」

 

クラーク「当たりだよ。よくわかったね、、、この情報は何処にも出してないから君自身でその答えに辿り着いたってとこか。」

 

そう言われたレックスは『私は天才なんでね。』と自慢げに言った。だがその言葉を言うだけの資格をこの男は持っている。するとクラークはレックスに問いかけた。

 

クラーク「それで、、、、お前は一体誰なんだ?唯一情報が全く出ていない強大な敵。今回の作戦の一番の懸念点だ。」

 

その質問に対しレックスは『フッ』と少し笑みを溢して口を開く。

 

レックス「私が誰か、、、、か。それはいずれわかる事になる。思ったより速くな。因みに情報が出ないのは当たり前だ。私があの"鳥"を警戒しないとでも?全てに対し対策は取ってある。」

 

恐らく不敵な笑みを浮かべて放たれたその言葉を聞いて、クラークは身が凍るような感覚を覚える。スパイが内部の人間にバレていた、、、、それが指す事はつまり!

 

クラーク「まさかッ!!」

 

レックス「気づくのが遅かったな宇宙人。私達の勝利は固いようだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

群訝山荘

ドッゴォォォォォォォォン!!!!

 

ミッドナイト「何?!!」

 

突如背後から発生した轟音に、その場にいたヒーロー達は後ろを振り向く。するとそこでは、何人もの若手ヒーローが倒れていたのだった。

 

ファットガム「後ろを取られた?!一体どうなっとるんや!」

 

だが注意を払うのは後ろだけではない。正面からもヒーローがぶっ飛ばされてくる。そこにはブラザーフットの面々が待ち構えていたのだ。

 

シンリンカムイ(これは、、、、挟み撃ちか!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病院地下

ミルコ「おいおい、、、、ざけんなよ、、」

 

そういうミルコの目の前にはニアハイエンド脳無の他に、複数のロボットが現れていた。その奥ではドクターが邪悪な笑みを浮かべている。

 

殻木「癪に触るが流石あの男じゃ!ここはお前達に任せるぞ!!」

 

そしてそう言って更に奥に消えていったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山荘 とある部屋

ホークス「成る程、、、、してやられてたのは、、俺の方だったって訳ですか、、、」

 

そこでは先程とは一転し、ホークスが壁に寄りかかり、頭から血を流してトゥワイスの軍団に囲まれていたのだ。

 

ホークス「本体はこうなった時の為に隠れていたと、、、、準備がいいっすね、、そちらさんは、、」

 

トゥワイス「黙れ。」

 

それまで黙っていた本物のトゥワイスが口を開きそう一言言った。その声は震えていて、まるで怒りと悲しみが混ざり合ったような、形容し難い物だった。

 

ホークス「あんた、、らしくないですね、、、、」

 

ホークスが先程のトゥワイスの忠告を無視して口を開く。するとトゥワイスは分身を一気に作り、ホークスへと襲いかからせる。だがホークスはその分身達を羽で破壊していく。増えていった分身はどんどん耐久力が減る為、容易に倒せる。その時、トゥワイスが口を開いた。

 

トゥワイス「俺はな、、、ホークス。てめぇを信じてたんだ。こいつなら大丈夫、、、わかってくれるって本気でな。」

 

ホークスは何も言わずトゥワイスの言葉を聞く。

 

トゥワイス「だが俺のそんな思い込みのせいで、皆んなをこうやって陥れちまった、、、、、今回最悪にならなかったのはドクター達が助言してくれたお陰、、それが無かったら、、、、、、俺たちは今頃、、、」

 

そこまで言うとトゥワイスは下げていた目線を上げてホークスを睨み付ける。

 

トゥワイス「俺が馬鹿だった!てめぇは大丈夫!ドクター達のは心配のしすぎでこいつはいい奴だって!そういう思い込みが俺達の明日を危うくする!」

 

するとトゥワイスは仲間の分身、自分の分身を増やしていく。ホークスはそれに反応して羽で作った剣を構える。

 

トゥワイス「おめぇらはヒーローなんかじゃあねぇ!いつもそうだ、、誰も彼もあぶれた人間は切り捨てられる!知らねぇだろ!トガちゃんなんか俺をハンカチで優しく包んでくれるんだ。今回の俺のやらかしで、トガちゃんは、、もう俺を包んでくれないだろうな、、でもそれでいい!おれはただみんなの幸せを守るだけだ!!」

 

そう言い放ったトゥワイスは自分の作った分身全勢力でホークスに向かっていく。人海がホークスに迫ってきたのだ。そんな状況を前に、ホークスは歯を食いしばって残念そうに言う。

 

ホークス「あんたの事は、、、、出来れば殺したくなかった。」

 

そしてホークスは羽で作った剣で目の前から迫る分身達を切り伏せていく。だが今のトゥワイスは本気だった。ホークスが間に合わないスピードで分身を生成し、突撃させていく。そして

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

ついにはホークスの背後の壁が、押し寄せる分身によって破壊される。分身はそれでも止まらず、どんどん増えていき目の前に突撃していく。その時!!

 

バッ!!!

 

トゥワイス「なっ?!」

 

突如背後に殺気を感じたトゥワイスが後ろを振り向くと、そこに剣を構えたホークスがいたのだ。そう、今外に押し出された瞬間、凄まじいスピードで回り込み後ろを取ったのだ。

 

トゥワイス(どんなスピードしてんだよクソがッ!それよりてめぇ、、、本当にどっちがヴィランだよ!!)

 

トゥワイスがそういった訳、それは目の前のホークスの目が非常に悍ましく、恐怖を覚える物だったからだ。

 

ホークス(あんたみたいな人はどれだけ身体的に追い詰めても絶対に気絶してくれないッ!だから殺すしかなくなるんだッ!!!)

 

そしてホークスの羽の剣が一気にトゥワイスに向かって振り下ろされていく。トゥワイスは自分の前に分身を生成するが全部一瞬で破壊され、ついに剣がトゥワイスの眉間に触れる。その時!!

 

バシィィィィン!!!!

 

突如としてホークスが後ろにぶっ飛ばされたのだ。まるで何かに反発でもされるように突然に、、、、

ホークスは何があったのかと周りを見渡す。するとそこに答えがあったのだ。

 

ホークス「お前は、、、、引石健磁ッ!!」

 

そう、そこにいたのは引石健磁ことマグネ。両者に磁力を付与する事で同じ極同士の反発を利用し、ホークスをぶっ飛ばしたのである。するとマグネは鬼のような形相でホークスを睨み言い放った。

 

マグネ「仁君は傷つけさせない!!

 

トゥワイス「マグ姉ェ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分は周りとは違う、、、、、そう実感したのはいつだったか、、、、、もう昔すぎてよく覚いだせないけど、周りの子や幼馴染と話が噛み合わなくなってきていた小学生ぐらいの頃からその予兆はあったのかもしれない。周りで盛り上がるゲームの話や漫画話、、、そういうものへの興味が周りよりもなかったのだ。だがその頃はまだ、自分がそういう物に興味がない。それだけで済む話だった。自分は周りとは違う趣味を持っている。逆にその時は特別感があっていいとさへ思っていた。あぁ、、、、今思い出した。自分が周りと違うと実感した時のこと、、、、、それは高校生の頃

 

「ずっと好きでした!健磁君!付き合って下さい!」

 

ある日私はクラスの女子から告白された。その子は優しく、勉強もスポーツも出来て、何より美人だった。

その上スタイルすらいい、そんな欠点を見つける方が難しい誰もが憧れる女子が至って普通の私に告白してきた。だが私の答えは、、、、、、

 

健磁「ごめん、、、、無理。」

 

拒絶だった。それはただ単純に好みではなかった、他に好きな人がいたなどの理由ではない。私だって彼女のことを美人だと思っていたし、完璧な女性だと思っていた。だが、、、、、、体が彼女を受け付けなかった。友達として好きになれても恋愛にまで行かない。それならまだいい、だがそれにしても興味が全くなかったのだ。逆に告白された時、私が抱いた感情は『軽蔑』と『嫌悪』だった。今思えば私は女性よりも男性に興味を抱いていた。水泳の授業で男子が女子の水着に頬を赤ている時、私は周りの男子の筋肉を見て頬を赤らめ、イケメンを見て心拍数を上げていた。そして気がつく。自分がトランスジェンダーなのだと、、、、、、、

 

「お前、、、、普通じゃないな」

 

それからは地獄だった。私は残りの高校生活を孤独に生きることになる。それは自分が異常だと、普通ではないと知ってしまったから、、、、、、それから数年の間、私は自分を推し殺して生きてきた。誰にも理解されず、だがそれでもいいと、、、、だがそんな時出会いが訪れる。

 

「私達は現代の性差別に反対です!人々は生まれながら性別を決められている、つまり人生を決められている。それは間違いです!著名な哲学者ポーヴァワールの理論にある通り、『人は女に生まれるのではなく、女になる』のです。これは男性にしても同じことが言える。つまり、自分の生きる道は自分で決めるのです!真の道とは、性差別の無い世界です!」

 

そう、現代の性差別問題に対し言及し活動する活動家達との出会い。これが私の人生を大きく変える出会いだった。

 

引石「わ、、、私の名前は、、、引石健磁です。その、、、、」

 

「わかっています。貴方もですよね?」

 

私は活動家達に接触し、彼らの仲間になった。同じような苦しみを抱えた人、私達を認めてくれた人、考えに賛同してくれた人、色々な人がそこに集まった。

 

「おはよう引石さん!」

 

「引石ちゃんおはよう!」

 

そこは今までとは全く違う世界。自分を理解してくれる唯一の場所。引石も唯一心を開き、笑い合える所だった。そんなある日、また一つ大きな出会いがあった。それは

 

「引石さん。僕、、、あなたの事が好きなんです。」

 

彼との出会いだ。人生で生まれて初めて出来た彼氏。愛しの彼との出会い。それは私に大きな影響を与えた。人生が毎日楽しかったし、幸せだった。昔迄躊躇していた女物の服も着るようになっていった。だが私達のような異端者に、そんな幸せは長く与えられなかった。

 

「おいおいこいつ女物の服着てるぜ!どっからどうみても男なのによ!」

 

何かの拍子に私と彼は人影が少ない所で複数の男に囲まれていた。

 

「マジでキモい奴等だな、、、、お前らさ、、、常識(・・)的に考えて自分達が異常だって気づいてない訳?この世のルール(・・・)に従えよ!」

 

そう罵って男達は大笑いする。そして突如私の襟元を掴み上げたのだ。

 

「まぁいいからよぉ、、、取り敢えず金出せやカマ野郎」

 

「やめろよ!」

 

すると彼がそう言って男の腕を私から払い除ける。そして私の前に立って男達に言い放つ。

 

「引石さんにこれ以上酷い事をするな!」

 

だがそれが不味かった。男達を怒らせてしまったのだ。

 

「クソガキがッ!ふざけた事言いやがって!!気持ち悪いんだよ!!」

 

「舐めた真似しやがって!クソがッ!」

 

男達はそう言い放ちながら彼を殴り、蹴り、暴行を加えていく。

 

引石「やめて!」

 

私も止めに入ろうと動いた。だがその頃の私には信念も、力も、何もかもが足りていなかった。だから男達にすぐに殴り飛ばされ、何も出来ずただ彼が暴行されるのを見続けるしか出来なかったのだ。

 

「やべぇ、、、やり過ぎた!おいズラかるぞ!」

 

男達は慌てながらその場から去る。その場に残されたのはボコボコにされた私と彼。そして彼の頭からは血が流れていた。

 

「残念ながら、、、、、」

 

そしてあっという間に時が流れ、私の目の前には棺桶に入った彼の姿がある。そう、彼はあのまま死んだのだ。

 

引石「ごめん、、、ごめん、、、ごめん、、、」

 

私はそう言いながらその場に泣き崩れる。すると

 

「貴方のせいよ、、、、あんたみたいなのと関わったから!!死んだのよ!!!!」

 

突如そんな言葉を投げかけられる。その言葉の方を見ると、そこには泣き崩れる彼の母親の姿があった。私は何も言う事が出来ず、その場に硬直してしまう。そして最後に母親が言った『なんで普通の子に育たなかったのよ、、、、』という言葉だけが頭の中に響くのだった。

 

数日後

引石「え?今何て?」

 

彼が死んでから数日後、私に再び大きな衝撃が走った。

 

「悪いけどね、、、、今言った通り、もう活動はやっていけないの、、、」

 

そう、その原因は今まで私達が行ってきた活動。その急な終わりを伝える物だった。

 

引石「いっ、、、一体何で?!」

 

私は何を言ってるのかわからず、その現実を信じたくなくてそう問いかけた。すると申し訳なさそうな顔で私の質問に答える。

 

「最近活動資金が乏しくてね、、、、これ以上やっても意味がなさそうだし潮時かなって。」

 

その言葉を聞いてますます理解が追いつかない。資金が足りない?やっても意味ない?何を言っているのかと、、、、

 

引石「で、、、でも私達の理念は、、」

 

「まぁね、、、でもしょうがないことなのよ。結局世の中お金。金が無ければ何も出来ない。それに、、、常識(・・)的に考えたら可笑しいのは確かに私達。そろそろそれを認めて社会のルール(・・・)に従うべきかもね。」

 

そう言って去っていく姿を見て、私はただただその場に立ち続けることしか出来なかった。時間が妙に遅く流れていくように感じる。それから数年が年が流れていく。その間私は外出を控え、家に篭るようになった。する事もなく、絶望していたからだ。唯一する事と言ったら、、、、、

 

引石「個性、、、、少しは伸びて来たかしら、、」

 

外を歩く一般人に個性を勝手に付与しての個性伸ばし。私の個性はその特性上、誰か人がいないと意味がない。よって私は個性を伸ばすのに家の前を歩く人や、すれ違った人に勝手に磁力を付与するしか出来なかった。そんなある日、、、、、

 

『今日、○○さんを暴行し死亡させた2人。○○と○○が5年の懲役を終え出所しました。当時17歳であった事から、、、、、、、』

 

彼を殺した男達が刑期を終え出所した。最初に判決が決定した時、私は何故この男達の懲役が経ったの5年なのか理解出来なかった。裁判官は説明を述べるが到底理解できない。ただそれがこの国のルール(・・・)。私達はそれに従わないとならない。だが、、、、いや、、、本当にそうなのか?

 

ザッ!ザッ!

 

「いやぁでもよぉ、、、マジふざけんなって話だよな!」

 

「マジだぜ!あんのクソカマ野郎達に会いさえしなけりゃあ5年もあんなクソの中に居なくてすんだのによッ!」

 

男達はそんな事を言いながら暗い夜道を歩く。人通りは少なく、照らす灯りも少ない。

 

「そういやあのもう1人の奴はどうなったんだろうな!」

 

「悲しくて自殺でもしたんじゃあねぇか?裁判の後見てねぇから知らねぇけど!」

 

汚らしい笑い声が道に響く。そしてその笑い声が後ろから近づく足音をかき消していた。

 

「まぁ本当r?!!」

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

すると突如その2人は両者右と左にぶっ飛び、そこにあった壁に激突する。

 

「あ、、、何、、、だ、、」

 

私はルール(・・・)常識(・・)という言葉が嫌いだ。これは私達の自由を、幸せを、挙句の果てには命をも奪っていく。彼の命を奪ったのはこいつらだ。だがこいつらだけではない。彼の命を奪ったのはこの社会(・・)とそこで生まれた不完全なルール(・・・・・・・)なのだ。

 

おっ、、、お前はrグシャァァッ!!!

 

気づけば私の手は真っ赤。周りには血の海と肉片が転がっている。そう、この日私はルールを破ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

義爛「引石健磁。ヴィラン名はマグネか、、、、、一級の殺人犯と聞いていたが、、思ってたのとは違うようだな。」

 

義爛はマグネの人と、調査書類を見てそう言った。そして懐から取り出したアメスピに火を付け煙を蒸す。

 

義爛「殺してる奴は皆クズ揃い。同性愛者に暴行する者や、そういった人達の活動を邪魔し、挙句の果てに放火をした者、、、、、、やり方さえ違えばまるでヒーローだな!」

 

そう言って灰皿にタバコの灰を落とす義爛を見ながらマグネは言う。

 

マグネ「いいえ。どちらにしろ私はヒーローなんかじゃないわ。私の敵は、、、、この社会だから。」

 

そう言い切ったマグネを見ながら、義爛は少しの間沈黙する。そして1分が経過した頃、義爛は笑みを浮かべて言う。

 

義爛「お前ならあいつらとやってけるかもな。」

 

マグネ「あいつら?」

 

義爛のその言葉にマグネは疑問を浮かべる。すると義爛は自身の背後の店の入り口を指差して『もう来る所だ。』と言った。

 

ガチャァ

 

そうして5人の男性と1人の女性が店に入ってくる。全員が怪しい、どこか物騒な人達だ。どことなく自分と似ているような、、、、、そう、社会のはみ出し者。

 

「それで、、、、こいつがもう1人の奴か?」

 

顔に手のような物を装着している少年がそう義爛に尋ねる。義爛は立ち上がってその少年と話始める。すると

 

「話は聞いてるので私知ってますよ!マグネくんはマグネちゃんなんですよね?でもマグネちゃんは年上だから、、、、、マグ姉がいいですかね?うん!それでいいですね!」

 

八重歯の制服を着た女の子が私に近づいてきてそう言った。流石の私もその勢いに負けてしまっている。

 

マグネ「ま、、マグ姉なんてそんr『いいなそれ!!よくない。俺もそう呼ばせて貰うぜマグ姉!」

 

私がそう言っている途中に黒と灰色を基調としたラバースーツの男がそう大きな声で言う。その時の私は彼らに推されていた何も言えなかった。だがそれから彼らと会話していく内に、同類だと確信できた。ここにいる全員が社会のルール(・・・)に縛られ、自由に生きられず幸せを得られなかった。皆がこの世に不満を持っている。だがこの世界は大きな何かをしないと何も動かない。反応すらしない。ここにいる連中は、それを行動に移そうとする物達だったのだ。

 

コンプレス「まぁ俺達は皆んなはみ出し者。仲良くやろうぜ!」

 

スピナー「ステインの意志は絶対だ!」

 

荼毘「こんな奴らで本当にいいのかねぇ、、、」

 

トゥワイス「誰かが死んでもそいつの意思と主張は他の奴が受け継ぐ!皆んな死ぬから意味ないけどな。」

 

トガ「マグ姉!絶対私達の住みやすい世界、、、、作りましょうね!」

 

死柄木「俺達はこの腐った世の中を変える。そう、俺達ヴィラン連合がな。」

 

皆んなには心を許せる。そう思った。そして今の私は、彼と一緒だったあの頃と同じくらい幸せだ。だからもう、その幸せは壊させない。もう誰も、、、、死なせやしない!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

ホークス(引石健磁、、、個性は磁力。こいつは中々厄介だ!!)

 

ホークスは一定の距離を保ちながらトゥワイスとマグネを見る。

 

マグネ「仁君!あんたマジで命を狙われてるわよ!」

 

トゥワイス「あぁそうだな、、、、それよりマグ姉マジゴメン。俺のせいで、、、」

 

マグネ「謝罪は後にしなさい!今はまず、ここを生き残る。それが最重要案件よ!!」

 

マグネがそう訴えかけるとトゥワイスは『そ、、それもそうだな!』と言って構える。だがそれに対してマグネは言う。

 

マグネ「あんたはあっち行って暴れて来なさい!あんた居ればマジで百人力、皆んなを助けて来なさい!」

 

そう言われたトゥワイスは少し悩んだが大きく頷いてから言い放つ。

 

トゥワイス「わかったぜ!!」

 

そうしてトゥワイスはその部屋を抜け出し、廊下を走っていく。ホークスは『逃がさない!』と一気にトゥワイスを追おうとする。その時!

 

荼毘「やぁホークス!よくも俺の仲間を虐めてくれたな!!」

 

ボオオッ!!!!

 

突如目の前に現れた荼毘の炎によってホークスは燃やされてしまったのだ。ホークスはそれにより羽を焼かれ地面に倒れる。荼毘はその隙を逃さず、ホークスを踏みつけ、その足から炎を放出したのだ。

 

マグネ「ありがと荼毘くん!ナイスよ!」

 

荼毘「この男は俺が見とく。お前はあいつのとこ行って加勢してやれ!」

 

マグネ「荼毘くん、、、、わかった!頑張って!」

 

そしてマグネはトゥワイスの向かっていった方向に走り始める。すると

 

荼毘「何だ?!」

 

突如荼毘の体が後ろにぶっ飛ばされる。否!何かが体を押し退けたのだ。そう、それはホークスが操作する羽だった。

 

荼毘「くっ!!」

 

荼毘は瞬時に炎を纏って自分を押し退けていた羽を燃やす。そしてその時にはホークスは立ち上がり、焦げた羽で作れる最大限の剣を持っていた。

 

荼毘「もう虫の息ってとこか?自慢の羽も、まるでイカロスだな!」

 

するとホークスは荼毘を一瞬睨んでから後ろを振り向き走り出す。そう、トゥワイスの方に向かっていくのだ。

 

荼毘「そう簡単に流す訳ねぇだろ!!!」

 

そう言った荼毘はホークスの後を追う。今のホークスは羽は焦げ、残ってる羽も少なくなっていたので空を飛べず、走ってトゥワイスを追うしか出来なかった。つまり、荼毘の走りで十分追いつけるのだ。すると!

 

ダンッ!!

 

ホークスは目の前の手すりを飛び越し、落下していく。そう、その落下する方向にトゥワイスがいたのだ。その時!

 

荼毘「だから逃がさねぇッて言ってんだろ!!なぁ聞こえてんだろう!鷹見啓悟!!」

 

突如荼毘がそう叫んだ。鷹見啓悟、聞いたことがない名前だが確かにホークスはその名前に反応した。そして一瞬、思考能力が低下したのだ。

 

ゴオッ!!!

 

その一瞬の隙を荼毘は逃さず、一気に炎を放出する。ホークスも瞬時に思考をめぐらせそれに対応するが、その炎を直に喰らってしまったのだ。

 

ホークス(何故俺の名を知、、、何だ?何だこいつ、、)

 

ホークスは落下していく中でそう思い、心臓のスピードは上がっていっていた。その頃マグネは階段を急いで降りながらトゥワイスを追っていた。だがその目に映ったのは、、、、

 

マグネ(不味い!!!)

 

トゥワイス(皆んなを守らなきゃあ!守れトゥワイス!受け入れてくれた恩を、、仇で返して終わるんじゃあねぇ!)

 

そう心の中で言いながらトゥワイスは分身を作り出す。だがその瞬間、今の攻撃を喰らっても気絶しなかったホークスが炎の中から剣を持って現れたのだ。場所は真後ろ、距離は十分射程範囲内だった。

 

ホークス(分倍河原、、、、仁、、、いずれあっちで会いましょう。)

 

そうしてホークスの羽の剣が次こそトゥワイスの体を貫こうと迫っていく。そして

 

ザグゥゥゥゥ!!!!

 

剣が人の体に突き刺さる音が耳に響いてくる。だが、、、

 

トゥワイス「ま、、、マグ姉ェェェ!!!!!」

 

ホークス「なっ?!」

 

突き刺され、体を貫かれたのはトゥワイスではない。マグネだったのだ。先程の場所からは足では追いつけないし、個性を使っても先程のように吹き飛ばす事が出来ないと確信したマグネは、近くにいた男に個性を付与し、自分の持つ巨大磁石のS極を向けて一気に自分ごとぶっ飛んできたのだ。そしてそのままホークスが剣を振り下ろす地点に飛んでいき、トゥワイスの代わりに自分を斬らせたのだ。

 

ホークス(不味い!!やられた!早くトゥワイスをrボォォォ!!!!

 

ホークスがそう思い、すぐさまトゥワイスを仕留めようとした瞬間、荼毘の青い炎が再びホークスに降りかかった。上から下への火柱のような攻撃、ホークスは丸焦げになって地面に倒れ伏す。

 

荼毘「クソッ!やられたか、、、、」

 

トゥワイスは現状を飲み込めていない。だが確かに目の前に瀕死のマグネがいるのだ。最初に叫んでから何も言葉が出てこない。すると

 

マグネ「仁、、、、くん、、」

 

口から血を吐き、地面の倒れるマグネが言ったのだ。マグネの体からは大量の血が流れ、骨と内臓は断ち切られている。救えるとしたら仗助のクレイジーD(ダイヤモンド)ぐらいの傷、つまり現状もう助からないのだ。

 

トゥワイス「あ、、、あ、、あぁ!」

 

トゥワイスはマグネに呼びかけられても何も言えない。ただ声を、体を震わせてマグネに手を伸ばそうとすることしか出来ない。すると

 

マグネ「フフ、、、あんたは、、、絶対生きるのよ、、そして、、皆んなを救って、、、、皆んなの願いを、、、」

 

マグネは少し笑ってからそう言い、笑顔のまま目を閉じたのだった。その瞬間トゥワイスは、、、、、

 

ああ、、、あああ!!ああ!!!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!

 

マスクの中で白目を剥き、大粒の涙を零しながらそう嘆き叫んだのだった。




マグネを生かしたはいいものの、中々どう使うか悩んでました。なので、今回はこう活躍させてまさかのトゥワイス生存ルートに!!ここから原作と大きく変わっていく!(と思います)
それではまた次回!


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第111話:目覚め

久しぶりの投稿です!結構不定期になってますね、、、、
ブラパン2も見に行けてない、、、それでは!


ウワァァァァァァァァァァァァ!!!

 

トゥワイスが嘆き叫んでいる。目の前でマグネが死んでしまったからだ。トゥワイスの頭の中では色々な考え、声が反響する。

 

(俺のせいなのか?!俺の?!そうだ!いや、、でも、、いいや俺のせいだ!殺しやがった!マグ姉!ああ!俺は!!俺は何を!!!ああああああああ!!!)

 

そしてトゥワイスは、、、、、、、、

 

ガクンッ!

 

気を失ったのだ。マスクからは涙が滲み出てきていた。

 

ホークス(クソ!だが、、、、駄目だ!分倍河原は!この人はここで殺しておかないとッ!!)

 

そうしてホークスは再びトゥワイスを殺そうと、なけなしの羽で作った剣を構え一気に飛び出る。だが!

 

荼毘「俺を忘れて貰っちゃあ困るぜ鷹見啓悟ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

館外 数分前

ファット「ほんまあかんやんこれ!!」

 

ドッゴォォォォン!!!ボッガァァァァァァァン!!!

 

正面では敵に作戦がバレていた事で挟み撃ちを受けていた。よってファットは雄英生達を後ろに後退させられず、挟み込まれた所で停滞していた。

 

ファット(ほんまに不味い、、、、それに後ろに引けても大丈夫なんか?!作戦がバレていた以上後ろも無事からわからん!取り敢えず今は、、、、)「全員無事に生き残る事だけ考えぇい!!!」

 

正面雄英生『はい!!!』

 

丁度その時だった。炎と共にホークスが建物から吹き飛ばされ、外にぶっ飛ばされていたのだ。

 

ボォォォォォォォォォォォン!!!!

 

荼毘「殺しやがったな!よくも!」

 

ホークスは荼毘の度重なる攻撃により、もう丸焦げ状態だった。皮膚は爛れ羽もほぼない。しかも、、、、

 

ホークス(炎の温度がどんどん上がってやがる!)

 

そう、更に追い討ちをかける真実がホークスを襲っていたのだ。

 

荼毘「よくも!マグネを殺したな!!」

 

ホークス「それが、、、仲間を殺された奴の表情か?」

 

ホークスは笑っているような表情を浮かべている荼毘を見てそう言い放つ。すると荼毘はその表情のまま言う。

 

荼毘「なんって言い草だ!ひどい!涙腺が焼けて泣けねぇんだよ俺ぁよぉぉ!悲しいに決まってるぜ!すげぇ悲しいよ。」

 

そして荼毘は足から炎を放出する。ホークスはより焼き鳥らしくなってしまった。

 

ホークス「連合の素性を調べた、、お前と死柄木だけだ!何も出なかった人間はな、、、お前は、、一体誰だ、、、」

 

ホークスは公安でのこと、自分の今までの事を思い出す。鷹見の名を捨てヒーロー専用プログラムをこなしてきたことを、、、、、エンデヴァーの人形を持ち、目を輝かせていた時のことを!

 

ホークス「誰だお前は!!!」

 

そしてそう言い放つ。すると荼毘はゆっくりと口を開いて、、、、、、自分の名を言った。その時だった。突如ホークスから言葉が失われる。そう、あまりの衝撃によって、、、、、

 

荼毘「トゥワイスよりも誰よりも、おまえは俺をマークしなきゃあいけなかったんだ!連合も死柄木もハナからどうでもいい!!一人の人間のたった一つの執念で世界は変えられる!この世界に本物の英雄なんていやしねぇ、、、俺はステインの意思を全うする者だッ!」

 

そう言った荼毘は炎を一段と溜め始める。

 

荼毘「じゃあなホークス。おまえの生死も俺にはどうでもいい、、、、」

 

その時だった!突如、ホークス達の目の前に大きな影が現れる。そこに現れたのは!

 

常闇「ホークスッ!!」

 

そう、下でホークスが追い詰められたのを見ていた常闇だった。常闇のダークシャドウはホークスの状況を見て弱々しく『トコヤミマズイ、、、』と言う。それに対し常闇は『言うなッ!』と額に汗をかきながら言い放った。そう、今のホークスは、、、、

 

ダークシャドウ「ホークスの背中が、、ナイ!」

 

荼毘に燃やされ、背中の羽がほぼ完全になくなっていたのだ。皮膚もひどく爛れている。

 

荼毘「雄英の、、ダセェな学生まで引っ張り出してんのか、、、見ろよガキ。」

 

すると荼毘はマグネの死体を指さして話始める。

 

荼毘「そいつが殺した。元々殺そうと思っていた相手じゃなかったが、、、それでも殺した。それでお前は何しに来た?助けに来たのか?何を助けに来た?おまえが健気に夢見るプロってやつぁ俺たちなんかよりよっぽど薄汚ねぇぞ。」

 

そんな状況でホークスが常闇の名を掠れ掠れの声で呼ぶ。すると常闇はダークシャドウでホークスを覆った。

 

常闇「俺はただ師を案じただけだ!」

 

常闇の放った答えに荼毘は、、、、

 

荼毘「思考停止」

 

ただそう言って炎を放ったのだ。避けようとするが通路が狭く避けきれない。よって左足が燃やされてしまった。

 

ダークシャドウ「フミカゲごみぇん、、」

 

ダークシャドウも炎の光で弱ってしまっている。一刻も早くこの場を離れ、ホークスの手当てをしないとならないのに、、、、、その時、ホークスがまた掠れた声で常闇に話しかける。だが上手く聞き取れない。

 

荼毘「考えろよ焼き鳥ども。本当に救いを必要としているのは誰だと思う?」

 

常闇「指示を、、、」

 

するとホークスの口が再び開く。そして

 

ホークス「今、、、行け」

 

その瞬間常闇はダークシャドウでホークスを抱えたまま荼毘を攻撃し、すぐさま柵を乗り越え下の下の階に移動したのだ。

 

常闇「ホークス!ホークス!!」

 

常闇はすぐさまホークスの安否を確認する。気絶はしているが息はしている。

 

常闇「すまないホークス!ダークシャドウ!!ここなら炎もない!」

 

すると常闇は黒の堕天使を展開して移動しようとする。だがその時だった!荼毘が両手を合わせ炎を溜めながら落ちてきたのだ。

 

荼毘「こんなこともあろうかと前2発弱火で節約しました!」

 

絶体絶命!!だが!その時ッ!!!

 

ズガァァァァァァ!!!

 

突如として巨大な氷が出現したのだ。それにより荼毘と常闇達は切り離される。一方外では、Mt.レディがその氷によってぶっ飛ばされていた。

 

外典「これ以上リ・デストロの邪魔をするな。楽に死ねると思うなよ政府の犬ども!」

 

そう言った外典は氷で浮き、コートのフードを外して怒りの顔を露わにしていた。

 

外典「敵は囲まれ、今先陣部隊も後ろに跳ね除けたッ!一気に詰めるぞッ!!」

 

そう外典が言い放つと同時に、大量の鉄と瓦礫が囲まれているヒーロー達に突っ込んでくる。そして天気も荒れ始めた。

 

マグニートー「さぁ、、、日本のヒーローがどれ程のものか試すとしよう。」

 

ストーム「そうね。」

 

 

 

 

 

 

荼毘サイド

荼毘「てぇぶっ放しやがって、、あのヤロウ。早めに始めるか」

 

荼毘がそう言っている間に、常闇は瞬時にその場を離れ飛んでいた。

 

常闇「薄汚くなどないぞ!ホークス!!信じてる!皆んな信じてる!正しいことをしたんだと!だから死ぬな!」

 

常闇は涙を流しながらホークスにそう訴えかけるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蛇空病院地下

ミルコ「はぁ、、、はぁ、、、マジで、、ふざけんなよクソが、、」

 

ミルコの目の前にはニアハイエンド。そして何体ものロボットがいた。

 

殻木(ふむ、、、流石にこんなスピードでここまで辿り着くものがいるとは思わなかった、、そのせいで奴の機体の起動が送れたわい。だが奴には感謝じゃな、、鳥のスパイに気がついて機体を貸してくれるとは、、)

 

するとミルコは一気に前に飛び出し、ハイエンド達の奥へ進んで行こうとする。だがハイエンドと機体に阻まれ、中々前に進めない。

 

ミルコ「早く、、、あのジジイを、、」

 

ミルコは拳を握りしめ、再び脳無達の群れへ突っ込んでいく。だがさっきまでとは動きが違い、勢いも増している。

 

ミルコ(体あったまってキタァァ!!!それにこいつら、、、、あの緑の化け物と比べたら屁でもねぇ!)

 

そう、ミルコはアボミネーションと接敵した時のことを思い出していたのだ。あの地獄のような戦いと比べれば今の戦いはまさにぬるま湯!そして!!

 

ミルコ(踵月輪(ルナ・リング)!!)

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

目の前にいた脳無2体と、機械3機を破壊したのだ。

 

殻木「へ?」

 

ミルコ「ジジイィィィィィ!!!」

 

ドンッ!!!!

 

そしてミルコは一気に殻木に向かって飛んでいった。途中脳無やロボットに捕まれかけるがそれを無理矢理振り解く。すると

 

ドゴォォンッ!!!

 

突如ミルコが振り解いた脳無とロボットが火の槍のような物でぶっ飛ばされる。

 

エンデヴァー「待たせたなミルコ!!無事かッ!!」

 

そう、エンデヴァー達がついにこの地下ラボに到着したのだ。相澤の抹消も発動し、脳無達の個性が消える。そして

 

ミルコ「あぁもちの論ッ!それと、、、、これで終いだ!!」

 

ドゴォォンッ!!!

 

渾身の蹴りを殻木に放ち、ぶっ飛ばしたのだった。ミルコの耳はちぎれ掛け、足は折れ、腕も片方欠損している。だが彼女は最後までそこに立っていたのだ。そして

 

ミルコ「ヒーローミルコ舐めんなよ!」

 

そう力強く言い放った。後ろからは残っていたニアハイエンドとロボットを処理したエンデヴァー達が近づいてくる。

 

エンデヴァー「よく頑張ったミルコ。だがお前、、、その傷は、、」

 

ミルコ「大丈夫だよこんぐらい!今アドレナリンドバドバ出てて痛みすら感じねぇ!」

 

だがミルコの体からは血が止まる事なく流れている。するとエンデヴァーはミルコを地面に横たわらせ『傷口を燃やして止血する。いいな?』と尋ねる。ミルコは笑みを浮かべながら『あぁ!頼む!』と言い放った。

 

マイク「それにしてもこのジジイ、、、、厄介な事してくれたぜ、、」

 

マイクはそう言って倒れている殻木の体を持ち上げる。その時だった。相澤がある事に気がつく。

 

相澤「おい待て!死柄木はどこだ?!」

 

そう、その場に死柄木の姿が全くなかったのだ。それに気づいた瞬間、その場にいた全員を悪寒が襲う。マイクは直様殻木を見て叫ぶ。

 

マイク「おいてめぇ!!死柄木はどこだッ!!どこに隠しやがった!!」

 

マイクがそう言って揺さぶっていると、ギリギリ意識が残っていたのか殻木はマイクを見て、、、、、、

 

殻木「ニヒィ〜〜〜〜〜」

 

邪悪な笑みを浮かべたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病院から少し離れたジョーカーの施設 地下

ジョーカー「ふっふふ〜〜ん!バッツは今頃どうしてるかねぇ、、、それにDr.も!なぁどう思うよ?弔くぅぅ〜〜〜ん!」

 

ジョーカーの目の前には、培養カプセルの中で目覚める時を待つ、死柄木の姿があった。するとジョーカーは何かを考えるように顎に手を当て、天井を眺める。

 

ジョーカー「でも待てよ?この秘密の場所も相手にはバレちまってるわけで、、、、、、弔の坊やを移動させるのも一苦労、、、もしかしたら今にもバッツがあのハイエンドをぶっ潰してここに来るかも、、、この場合あれだ!一番避けたいのは弔ボーイが拉致られちまうこと。そうだなぁ、、、それじゃあ、、、」

 

するとジョーカーは邪悪な笑みを浮かべてHAHAHAと不気味な声を上げる。そして組んでいた腕を解き、何かに触れようと手を前に出す。その時!

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

その部屋の入り口をバットモービルが破壊して入ってきたのだ。バットモービルの正面にはハイエンドがいる。どうやらフルスピードでモービルに突撃されたらしい。

 

ジョーカー「おぉ!バッツやっと来たか!どうだそのハイエンドって奴はよぉ?ベインより楽しめたか?」

 

するとモービルに突撃されたハイエンドはゆっくりと立ち上がり、折れた腕を無理矢理元に戻して蘇生する。

 

「ジョーカー、、、、この男、、おかしいぞ。」

 

ハイエンドは横目でジョーカーを見てそう口にする。するとジョーカーは笑いながら言う。

 

ジョーカー「あたりめぇだよおめぇ!なんたってそいつは俺のライバル!愛しき闇の騎士様だからなッ!」

 

それを聞いたハイエンドは改めて目の前のバットマンを凝視する。この男は確実に無個性、体は確かに鍛えられているが異形程ではない。実験で強化された体でもない。ただ武術ができて色々なガジェットを携える金持ちだ。その筈なんだ、、、、、なのに、、、

 

ハイエンド(何故、、、だ、、、この男から、、、、俺、、は、、恐怖、、を、、感じている)

 

そう、ハイエンドは目の前のその男に、言葉に出来ない恐怖を感じていたのだ。すると

 

バットマン「ベインより楽しめるかだとジョーカー?」

 

バットマンは腕に何かガントレットのような物を装着しながら言う。

 

バットマン「戦いを楽しんだ事など、私はない。」

 

そうして拳を握りしめた時、ガントレットが起動して青い電流のような物が拳を纏う。ハイエンドはその瞬間にバットマンに向かって踏み出した。個性による強化で凄まじい踏み出し速度を発揮し、体を捻る。そして腕から骨を変形させて作った剣を出し、体の捻りを利用したスピードでバットマンに向ける。ここまでの時間およそ0.5秒!!

 

ハイエンド(何を、、、恐れていたのだ、、、俺、は、、こいつは、、、ただの人間!この一撃で、、葬ってくれる!)

 

そう心の中で言いながらハイエンドはバットマンを睨む。その時!

 

ガンッ!!!

 

突如何かにつまずきハイエンドは体勢を崩す。何があったと下を見れば、そこには細くほぼ視認できない程の鉄線があったのだ。そしてハイエンドの脚はつまづいたというより、その鉄線で半分ほど切り込まれていたのだ。

 

ハイエンド(い、、一体いつ?!ん?)

 

その時ハイエンドが目にしたのはその鉄線の端。そこにはバットモービルがあった。そう、この鉄線はモービルから射出されていたのだ。最初ハイエンドに突撃しこの部屋に入ってきて停止したその時、同時に射出し罠を張ったということだ。

 

ハイエンド(まずッ?!!)

 

ドッ!!!!

 

その瞬間バットマンの拳がハイエンドの剥き出しになった脳に直撃する。だが殴り飛ばされるでもなく、ぶつかったその場で止まる。

 

ハイエンド(な、、、なんだ、、こ、、このてい、、ど、、か、、ならば!)

 

その隙を逃さないとハイエンドは両手でバットマンに殴りかかろうとする。だが体が動かない。それどころか脳が急激に熱くなっていく。

 

バットマン「貴様ら脳無の討伐方法を予め準備していないと思ったか?」

 

バットマンはそういいながらガントレットのボタンを押す。するとそれは変形し、脳無の頭をガッチリとホールドした。そして!!

 

ギュゥゥゥゥン!!ドゴォォォォォォォン!!!!

 

凄まじい衝撃波が脳無の頭に走ったのだ。しかも一度ではない。何度も何度もその衝撃波が発生する。

 

バットマン「どれだけ衝撃を吸収しようが、体内からの衝撃には耐えられまい。特にお前達ハイエンドには、脳へのダメージは辛かろう。」

 

ハイエンド「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

幾度となく発生する衝撃波にハイエンドはついに悲鳴をあげる。痛みを感じない筈の脳無がだ。ハイエンドは再び両手でバットマンを殴ろうとするが、やはり体は動かない。

 

バットマン「体は動かんぞ。最初のトラップ、あれに神経毒を付着させておいた。そして最初の脳への一撃、あの時麻痺剤の投与と電気も流し込んでおいた。流石のお前でも動けないだろう?」

 

そう、全てバットマンの手中だった。するとバットマンのガントレットの青いメーターが一番上のランプを光らせる。そして

 

ボッゴォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!

 

凄まじい一撃が放たれたのだ。その一撃により脳無の脳には衝撃波と電撃が広がる。しかもインパクトの瞬間、爆発ジェルで衝撃を増している一撃だ。脳天を貫くようなその一撃は、強固な体を持つハイエンドを沈めるのに十分な威力だったのだ。

 

バットマン「くっ、、、、やはりこれは、、、骨に響くな、、」

 

バットマンがガントレットを外した瞬間、ハイエンドの体はズシィィィィンと地面に横たわり停止する。バットマンは右腕を抑えていた。すると

 

ジョーカー「おいおいバァァァッツ!!俺を忘れんなよ?!」

 

その瞬間バットマンの頭部に強烈な痛みと共に衝撃が広がる。そう、ジョーカーがバットでバットマンの後頭部を殴りつけたのだ。

 

バットマン「くっ!ジョーカー、、、、」

 

バットマンは後ろを振り返り、バットを振りかぶって迫ってくるジョーカーを見る。

 

ジョーカー「HAHAHA!!!」

 

ブンッ!と風を切る音を鳴らして振り下ろされたバットを左手で掴み、右足で蹴り飛ばす。そしてジョーカーの手から離れたバットを横に投げ、歩みを進めていく。

 

バットマン「ジョーカー!お前は何を企んでる!死柄木をどうするつもりだ!」

 

バットマンは死柄木の事に触れながらジョーカーに詰め寄り掴み上げる。すると

 

ジョーカー「サプライズだよバッツ!サプラァァァァイズッ!!」

 

そう言って胸につけていた花のブローチをバットマンに向けた。その瞬間、その花の中央から酸が飛び出しバットマンの顔に付着する。

 

バットマン「ぐっ!」

 

それによりバットマンは怯み、ジョーカーを離してしまう。ジョーカーは直様腰に持っておいたスタンガンを取り出し、、、、、、

 

BZZZZZZZZZ!!!!!!

 

マスクで覆われていない口につけ、起動させたのだ。だがバットマンもやわではない。すぐにジョーカーを掴み、後ろに投げ飛ばす。するとジョーカーはそのまま走り、後ろにあった死柄木の所まで行く。

 

バットマン(何をする気だジョーカー?)

 

バットマンはそう思いながらジョーカーの方にバットラングを投げる。それはジョーカーの手に当たり、何かを操作しようとしていた手を跳ね除ける。

 

ジョーカー「もうちょいだったのによバット、、、そろそろ目覚めさせてやれって!」

 

そうジョーカーが言った頃にはバットマンはジョーカーの目の前まで来ていてその胸ぐらを掴み上げていた。

 

バットマン「何を言ってるんだジョーカー?」

 

バットマンが問いただすとジョーカーは笑みを浮かべながら言う。

 

ジョーカー「何って?わかるだろバットマン!ビクターの野郎の嫁だってもう起きてんだ!こいつを起こして何が悪い?」

 

自分の背後を指差してジョーカーはそう言った。後ろには死柄木が培養液に入っている。だが、、、、、

 

バットマン「この男の完成はまだ先の筈だ。この情報は間違いではないだろう?」

 

そう、確かにホークスのスパイは途中から勘付かれていた。だが死柄木の復活までのタイムリミット。これについては侵入すぐの情報なので信憑性が高い。それに、、、、、

 

バットマン「この男の体内スキャンを見た。まだ体が出来上がっていない。個性因子も荒れている。今出せば死ぬ。それはわかっているんだろう?」

 

バットマンはマスクの機能を使い死柄木の体を既に検査していたのだ。それにより、やはり死柄木の復活までまだ時間があると結論がでたのだ。

 

ジョーカー「HAHA、、、フフッ!HAHAHAHAHA HA!!!!!!!」

 

その時だった。突如としてジョーカーが不気味な笑い声をあげる。

 

バットマン「何がおかしいジョーカー!」

 

バットマンがそう言い放ち、掴む力を強めるとジョーカーは言った。

 

ジョーカー「あぁ確かにだバット、、、、こいつはまだ完全じゃあねぇ!今出したらまぁ死んじまうかも?」

 

何食わぬ顔でそう言うジョーカーを見ながらバットマンは苦虫を噛み潰したような顔をする。この男とは何度もやりあってる。そのせいか普通の人間では想像も出来ないこの男の考えや、行動、それを少しは予測出来るようになっていた。だが、、、、、

 

バットマン(やはりこいつは底がしれん、、、、)

 

全てを予測できる訳ではやはりないのだ。すると

 

ジョーカー「あぁ、、、それと言ってなかったがなバットォ〜別に俺は今死柄木ボーイを起こしたくて端末に触れたんじゃあねぇ!あれは伝言の為だ、、、、そう、病院へな」

 

そうジョーカーが言った瞬間バットマンは何かを察し、さっき操作されていた端末を見る。そこにはまだ受信されていないメッセージが残っている。内容は、、、、

 

死柄木ボーイが目覚めるぜぇDr.! by.笑顔の貴公子

 

バットマン「くっ!」

 

そのメッセージを見てバットマンは顔を上げる。そこには目を薄ら開き、こちらを睨む死柄木の姿があったのだ。




次回いつなるかわからん、、、、、でも書きはします。それでは!


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第112話:俺のモノ

久々の投稿!最近やっとブラパン見てそのままアントマン見ました!


死柄木「ここは、、、、、」

 

目が覚めた。周りは暗闇、周りの物は全て崩壊していっている。俺はその暗闇に浮かぶ瓦礫の上で、ただただ立っていた。その時、周りから声が聞こえ始める。

 

「お父さんはああ言うけどね」

 

後ろから聞こえたその懐かしい声に、俺は振り返りその声の主を見据える。

 

華「大丈夫だよ!私は転狐の事応援してるから」

 

死柄木「華ちゃん、、」

 

俺がそう言うと、また後ろから「ごめんね」という華ちゃんの声が聞こえて来た。もう一度その方向を見ると、そこには弱々しい声で語りかけてくる華ちゃんがいた。

 

華「違うの、、秘密って言ってみせたの私なのに、、ごめん」

 

死柄木「あー、、、いいんだ。その件はもう」

 

「ねぇ転孤、、ヒーローまだなりたい?」

 

また後ろから声が聞こえてくる。この声も懐かしい。そう母の声だ。やはり振り返ればそこに母がいる。

 

母「目の周りひどくなっちゃってきたねぇ、、、掻くとまた痒くなっちゃうよ。」

 

転狐「もう大丈夫だよ母さん」

 

そういうと母は消えた。そして

 

「転狐!書斎に入ったな!?」

 

懐かしく、心に突き刺さるような怒鳴り声が放たれる。その瞬間俺は後ろを振り向き、迫ってきていた手を破壊した。多分今酷い顔をしている。うん、その筈だ。

 

「弔」

 

次は誰かと思えば先生だ。奥の奥、闇の奥から先生は現れた。

 

死柄木「先生、、、、黒霧みたいになってら」

 

AFO「おいで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蛇腔病院1階

現在エンデヴァー達は病院を制圧して、脳無やDr.を連行していた。すると突如としてDr.が笑みを浮かべ語り始める。

 

殻木「敗北を予期した彼はなぁ、、、後継に全てを託したんじゃ。己の個性を渡すことにしたのじゃよ。」

 

マイク「何を言って、、、」

 

殻木「ワシと一緒じゃよ、、、自身の複製個性を取り込み、、、オリジナルを死柄木弔に渡すことにしたんじゃ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は歩く。先生の元へ、、、、ただ前に進む。周りから俺を止めようとする手が迫る。破壊する。父の怒鳴る声が聞こえる。破壊する。すると

 

「忘れないで」

 

そんな声が聞こえてくる。前を見りゃあそこに写真の女がいた。そう、志村奈々だ。だがもうどうでもいい、、、誰も、、何も、、、

 

死柄木「もう俺を否定するな」

 

そして俺は、、、、全てを破壊して前に進む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来る、、、、来るよ!」

 

突如として緑谷の頭の中にそんな声が響き渡る。それと同じ頃、山荘地下ではリ・デストロが新しい義足を装着していた。そして、、、、

 

「リ・デストロ!」

 

リデストロ「なんだ?!」

 

「立ってます!」

 

そう、沈黙を続けていたギガントマキアがいつの間にか立ち上がっていたのだ。

 

マキア「主の匂い、、、、、」

 

ボッゴォォォォォォォン!!!

 

どこかからかぶっ飛ばされて来た者が建物を破壊し、地面に激突する。飛ばされてきた者はゆっくりと立ち上がると、自分に覆い被さっていた瓦礫を退け立ち上がる。そして粉塵が晴れると、そこには赤と青を基調としたスーツを来た彼。そうクラークがいたのだった。

 

クラーク「強いな、、、」

 

そういったクラークの目線の先には、空に浮かぶレックスの姿があった。するとレックスは地面に降り立ち、ゆっくりとクラークに歩み寄っていく。

 

レックス「ふむ、、、、そろそろヒーロー共は殲滅されていると思ったが、、、、存外しぶといらしい。」

 

レックスは内部モニターに投影されている映像とデータを見てそう言う。今まさに戦闘中というのに、実に冷静であり状況を正確に分析している。

 

クラーク(皆んなは、、、、よし、避難はあらかた済んでる。病院は大丈夫そうだが、、山荘はキツそうだな、、)

 

一方クラークも自分の耳を使って、冷静に状況を整理していた。その時!!

 

クラーク「何だ?!」

 

突如感じられた凄まじい殺気、それと何かが崩れるような目覚めの音がクラークの耳に聞こえてくる。実に不愉快な耳を刺すような音、、、、、初めての感覚だった。

 

レックス「ほぅ、、、、目覚めさせたか、、面白い事になりそうだ。」

 

クラーク「目覚め、、、、まさかこれはッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷サイド

轟「緑谷!速く!」

 

爆豪「てめぇ何やってんだクソナード!」

 

みんなが避難を必死に進める中、緑谷はただその場で立ち尽くしていた。

 

『止めるんだ。揺り戻しが来る。長くは話せない!」

 

緑谷の脳内にそんな声が響く。最近まで干渉のなかった物、、、、、

 

麗日「デクくん、、、?」

 

『人の枷から解き放たれし力の膨張。超越者が来る』

 

 

 

 

 

 

 

 

バリィィィィィィィィィン!!!!

 

培養カプセルが砕け散る音が響き渡る。中に入っていた培養液は垂れ流れ、それと同時に中に入っていた死柄木が地面に倒れる。そして

 

死柄木「寒い、、、、、」

 

そう一言言ったのだ。その瞬間、寒気を感じたバットマンはジョーカーを掴みグラップルガンを装備する。すると

 

ズズズズズ!!!バギィィィィィィィン!!!

 

一瞬にして地面にヒビが入り、まるで紙を燃やしたように周りが消滅していく。バットマンは即座の反応によって直様上への逃走に成功した。

 

バットマン(不味いな、、、これは、、、)

 

ジョーカー「HAHAHAHA!!!!!!大魔王のお目覚めだぜぇ!!」

 

元々の触れた所だけを崩壊させる個性は進化し、崩壊が瞬く間に伝播していく。いつの間にか施設は崩壊し、その崩壊の伝播は外に、どんどん先へと広がっていく。事前に避難を済ませていたならいいものの、それがなかったら凄まじい死者を出していたと容易に想像できる。すると

 

死柄木「いいね、、、、崩壊が自由に操れるなんて、、」

 

そんな崩壊の中心地で死柄木は立ち上がり、そう言った。

 

バットマン「間に合ってよかったが、、、、死柄木弔、、、なんだあの力は、、」

 

バットマンは瞬時の逃走でモービルに戻り、それを飛行モードに変形。そして現在、死柄木の周りを巡回飛行していた。

 

ジョーカー「すげぇな死柄木ボーイ!予想以上だぜ!」

 

バットマンに拘束され、拘束用後部座席にいるジョーカーが外の状況を見てそう言った。それに対しバットマンは『一体何が起こってる!』とジョーカーに訴えかけた。だがジョーカーは答えない。ただ笑うだけだった。すると!

 

死柄木「でっけぇコウモリ、、、、、、」

 

ヒュンッ!!! ドッゴォォォォォォォォン!!

 

死柄木がそう言ったと同時に、突如として何かがバットマン達の機体に投擲され、右方エンジンを破壊したのだ。

 

バットマン「くッ!不味い!!」

 

右方エンジンが破壊された事で機体の操作は効かなくなり、崩壊が進む地面に向かって真っ逆様に落下を始める。

 

ジョーカー「はっはぁ!!まんまと撃ち落とされちまったなバッツ!さぁどうするよぉ!」

 

落下する機体の中でジョーカーは笑いながらバットマンにそう言い放つ。

 

バットマン「少し黙ってろジョーカー!」

 

それに対しバットマンは冷たくそう言い返して緊急ボタンを押す。その瞬間座席が機体から射出され脱出する。

 

ジョーカー「んん〜〜〜!これぞ危機一髪だな!」

 

脱出するバットマンを眺めながら何かを思い出したのか死柄木は携帯を取り出す。そして

 

死柄木「おいでマキア。みんなと一緒に今ここから全てを壊す」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

群訝山荘サイド

山荘では未だヒーローが挟み撃ちをかけられ、防戦一方の状況が続いていた。

 

天喰「不味いな、、、挟み撃ち以上に、、この天候は!」

 

そう言って空を見上げた天喰は冷や汗をかき歯を食いしばる。そこには綺麗にヒーロー達の上空にのみ発生している雷雲があったのだ。

 

KRA-KKOOOOOOOOOOOMM!!!

 

その瞬間凄まじい雷、雨、雹、風がヒーロー達におそいかかる。天候というどうしようもない攻撃に、ヒーロー達はなすすべなかった。

 

ファット「ぐわぁぁぁぁ!!!!」

 

骨抜「ファットガム!!!」

 

雷に直撃し叫び声を上げたファットに骨抜達が駆け寄る。ファットのヒーロースーツは焦げ、一部の皮膚は火傷になり爛れていた。

 

ファット「大丈夫や、、、、ちと火傷したやけやからな、、、にしても、、敵さんホンマ容赦ないのぉ」

 

ファットがそう言い眺める方には空に浮かび、目を白く輝かせるブラザーフットのストームがいたのだった。

 

 

 

 

 

山荘 別サイド

そこではレイブンが二人のヴィラン、、、、否、ブラザーフットのメンバー2人と戦っていた。

 

パイロ 「たいしたことねぇなぁ日本のヒーローはよぉ!!」

 

パイロは火球をレイブンに向かって放ちながらそう言い放つ。レイブンはその火球を影で相殺したり、躱したりしていくが、、、、、、

 

ザァァァァァァァンッ!!

 

その隙を狙って詰めてきていたサイロックのエネルギーソードで切りつけられてしまう。

 

レイブン(くッ!個人個人が凄まじく強い上に連携も出来てるッ!これが海外のトップヴィラン組織の力!)

 

すぐさまサイロックに向けて影で牽制し一旦後ろに下がりながらレイブンはそう痛感する。

 

サイロック「でも予想以上にしぶといわね、、、余り舐めてかかるのはよくないわパイロ 。」

 

そう言ったサイロックはエネルギーソードの構えを変える。後ろにいるパイロの火力も上がっていっている。

 

レイブン(さぁ霊奈、、、ここが正念場よ!)

 

心の中でそう決意を固めたレイブンは拳を強く握り締め両手をゆらゆらと上げていく。その時!

 

ボッゴォォォォォォォォンッ!!!!

 

突如として屋敷の方からそんな轟音と共に、腕が地面から突き出てきたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蛇腔病院から少し離れた上空

エンデヴァー(くっ!まさか死柄木を別の場所に移していたとは、、、不幸中の幸いか、、避難が済んでいる地域でよかったが、、、)

 

そう、エンデヴァーは蛇腔に死柄木がいない事を確認した後病院を離れ崩壊が進む方に向かっていっていた。その時

 

『エンデヴァー』

 

突如エンデヴァーの無線からそう語りかける声が聞こえてきた。その声の主は、、、、

 

エンデヴァー「ナイトアイか?!お前今どこに、、」

 

ナイトアイ「崩壊の中心地。死柄木弔の目の前だ。」

 

崩壊が伝播する場所、周りの建物、地面が崩壊するその場所に彼はいた。そしてその目の前にはこちらを見る死柄木弔。

 

死柄木「お前は、、、、サー・ナイトアイ。未来が見える個性だったっけ?イカすじゃん。」

 

ナイトアイ(死柄木弔、、、、病院にいない事が判明し未来を見て場所を特定したが、、、、、流石に一人は心許ないな、、)

 

全ての指にハンコ型の武器を構えながらナイトアイはそう思い、額からは冷や汗が垂れ落ちる。すると

 

死柄木「どうしたんだナイトアイ?すっげぇ冷や汗だぞ。そうだ、、、俺の未来見てくれよ。なぁよぉほら!何が見えるよ?」

 

そんなナイトアイに対して死柄木はそう話しかける。ナイトアイの額から更に冷や汗が垂れ落ちる。そう、死柄木の未来を見たのだ。そこに映っていたのは死柄木によって崩壊する街、倒れる人々、そして死にゆくヒーローの姿、、、その中には

 

死柄木「その感じだと、、、、見たのは『死』か。一体誰の『死』を見たんだナイトアイ?自分か?それとも、、、、全員か?」

 

そう言って死柄木は笑みを浮かべる。それと同時にナイトアイは武器を幾つか投擲しながら前に踏み出す。

 

ナイトアイ(未来に目を背けてはならない!私達は証明した。未来は、、、、決して決定されたものではない!!)

 

ギュンッ!!ギュンッ!!

 

ナイトアイの投擲したハンコは全てはたき落とされ朽ち果てる。

 

死柄木「お前は未来が見えるだけで後は常人と何も変わらない。つまり、、、、お前が勝つ事は絶対にないってことだ!」

 

その瞬間死柄木が地面を強く踏みつける。するとそれと同時に地面の瓦礫が一気に巻き上がり、迫ってきていたナイトアイに衝突する。そして

 

ドッゴォォォォォォン!!!

 

急に飛んできた巨大な瓦礫によってナイトアイはぶっ飛ばされてしまう。先ほどバットマンの機体を落としたように、死柄木が素手で瓦礫を持ち上げぶん投げてきたのだ。

 

ナイトアイ(くっ!このパワー、、、、常人のそれじゃあない。まるでこれは、、、オールマイト!)

 

そんな事を思いながらナイトアイは受け身を取り、上手く地面に着地する。だが!

 

ザグゥッ!!

 

突如として脇腹に激痛が走る。そこを見れば、死柄木の指から伸びた黒い爪のようなものが突き刺さっていたのだ。

 

死柄木「先生が溜め込んでた個性、、生まれつき備わっていたような感覚だ。この万能感、、、」

 

エンデヴァー『大丈夫かナイトアイ!』

 

ナイトアイがうめき声をあげると共に無線からそんな言葉が聞こえてくる。

 

死柄木「なのになんだ。満ち足りない、、、、ワンフォーオールを、、、」

 

エンデヴァー『ワンフォーオール?』

 

無線越しにその単語を聞いたエンデヴァーは頭にクエスチョンマークを浮かべる。すると

 

死柄木「そこに、、、、ある!」

 

突如として死柄木がそう言って避難所がある方向を見る。その先には緑谷、、、、、そう、AFOがラグドールから奪ったサーチの個性を使って緑谷の位置を把握したのだ。

 

ナイトアイ(マズイ!緑谷の位置を把握したのか?!そっちに行かせては、、、、マズイ!!)

 

するとナイトアイは死柄木に向かって手にあったハンコを全て投げる。だが、、、、、死柄木はこちらを見て笑みを浮かべたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死柄木が目覚めた所から少し離れた場所

ミリオ(サー!!何で一人で行ったんだよ!!)

 

通形ミリオ、、、、死穢八斎會との一件で個性を失った彼だったが、エリちゃんの個性により個性を取り戻していた。

 

ミリオ(死ぬなよサー!!)

 

そして今、個性を使い超速でナイトアイと死柄木が戦う現場に向かっていたのだ。そのスピードはエンデヴァー以上、つまり最速でその場に辿り着く。透過を解除し、地上に飛び出る。そこで見えた光景は、、、、

 

ミリオ「サー!!!!!!

 

死柄木に首を掴まれ、掴み上げられるナイトアイの姿だった。右腕は欠損していて、身体中血まみれだ。

 

ナイトアイ「ミリ、、、、オ、、」

 

死柄木「あんたの教え子とか?まぁ安心しろよ、、、こいつは殺すなって言われてるからさ。」

 

すると死柄木は掴み上げていたナイトアイをぶん投げる。ミリオはすぐさま体を透過してナイトアイが飛ばされた方に向かっていく。

 

ミリオ「サー!大丈夫ですか?!」

 

サーが落下する前に受け止めたミリオはそう尋ねる。すると

 

ナイトアイ「ミリオ、、、、あいつを行かせるな、、」

 

ミリオ「え?」

 

するとミリオはある方向に向かっていく死柄木を見る。

 

ナイトアイ「あいつは、、、、緑谷の方に向かってる、、絶対に、、行かせちゃあ、だめ、、なんだ。」

 

ナイトアイは掠れ掠れの声でそう言う。だがミリオは口を開け冷や汗をかきながらその場から動き出せない。サーを心配しているのだ。すると

 

ナイトアイ「私なら、、大丈夫だミリオ、、いやルミリオン。お前はこれから立派なヒーローになっていく、、、だから、、頼んだぞ。」

 

ナイトアイはそう言って目を閉じた。ミリオは心配になり叫ぼうとするが、脈は正常。ただ気を失っただけだった。

 

ミリオ「わかりましたサー、、、、絶対に笑顔溢れる世界を守ります!」

 

そうしてミリオは地面に透過していったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷サイド

現在緑谷と爆豪は二人で避難所から離れるように動いていた。するとエンデヴァーからの通信が入る。

 

エンデヴァー『どういう訳かは後々説明して貰うが、、、、確かに死柄木は南西に進路を変えたぞ!』

 

エンデヴァーの視界には既に死柄木の姿が見えるようになっていた。

 

緑谷「わかりました!続けて引き寄せます!!」

 

そうして緑谷は通信を切った。すると

 

緑谷「かっちゃん何でついてきてくれるの!?」

 

緑谷は隣に爆破で飛びながらついてきている爆豪に向かってそう問いかける。それに対し爆豪はいつもの調子でキレながら『ブッ飛ばすぞ!!』と言い放つ。だがその後、あの状況ですぐ事情を言わずこれるのは自分だけだとしっかり答えてくれた。

 

緑谷「あっ!ありがとう!!」

 

そんな爆豪に緑谷はそう答える。すると

 

爆豪「自惚れんな、、きてくれただぁ?てめぇ主役でもなったつもりかよ。俺ぁあのカスに用があんだよ。オールマイトを終わらせちまった男として、、、」

 

爆豪は神野の事を思い出しながら緑谷にそう言う。どうやら緑谷も神野の事を思い出してるようだ。

 

爆豪「てめーは餌だ。あの日の雪辱を果たすんだよ俺がぁ!!完全勝利する!!絶好の機会なんだよ!わかったらてめぇも気ぃ抜いて足引っ張んなよ!!」

 

緑谷「うん!」

 

今の緑谷はフルカウルを40%常時している。が、インパクト時のみそれを55%まで釣り上げる。爆豪はエンデヴァーの元で力をつけるデクに離されまいとくらいついた。そして今!40%にくらいついている。

 

爆豪「負けねぇんだよ俺ぁ、、、負けたままじゃあいられねぇんだよ!!」

 

すると爆豪は火力を上げて緑谷を抜いていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

ミリオサイド

ミリオ(速く行かないと!あいつを緑谷君の所に行かせちゃあ絶対ダメだ!!)

 

透過して移動、透過して移動を繰り返し、超速で死柄木の後を追っていく。ミリオは気づいていないがエンデヴァーもだんだん死柄木に追いついてきている。その時

 

死柄木「え〜〜〜と、、、あぁあった。空気押し出すのと+電波。」

 

そう言った死柄木は穴の空いた掌を背後に向ける。そして

 

ボッ!!!!

 

その掌の穴から空気の波動と共に電波を放ったのだ。それによって背後に迫っていたヒーローや、それと繋がっていた無線など通信機器がショートする。その時だった。

 

ギュアァァァァ!!!

 

一瞬にして緑谷達の目の前に悪魔が現れる。あの夏、神野で味わった死のイメージと共に、、、、

 

死柄木「頭の中で響くんだ。手に入れろって、、、、ワンフォーオールをよこせ、緑谷出久。」




これからも不定期でしょうが書き続けるつもりです!それでは!


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第113話:這い出る者

ということで久々の投稿!本当に頻度は落ちてますが出していきます。


ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

凄まじい炸裂音と共に、地震のような衝撃が周りに広がる。そしてそれと同時に粉塵が巻き上がった。

 

ルーサー「ふむ。今の攻撃でまだ立ち上がるか、、、予想はしていたがやはりお前は相当な"脅威"だな。」

 

粉塵巻き上がる地上を空中から眺めながらルーサーはそう呟く。すると

 

ビュゥゥゥゥン!!!

 

粉塵の中から突如何かが飛び出す。それは凄まじいスピードでルーサーに向かっていく。そして

 

ドッゴォォォォォォォォン!!!

 

凄まじい威力のパンチをルーサーにお見舞いしたのだ。機体は吹き飛び、後ろにあった山に直撃する。

 

クラーク「今ので終わってくれればいいが、、、」

 

そう、そのパンチを放ったのはクラーク。スーパーマンだ。だが

 

ルーサー「まだまだこれからだぞ異星人!」

 

吹き飛ばした機体はすぐに戻ってきてクラークに襲いかかっていくのだった。

 

クラーク(しぶといな、、、、皆、、無事でいてくれよ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷サイド

ミリオ「危ないッ!!!」

 

死柄木が緑谷達の目の前に現れ、手を向けたその瞬間、透過を解除し地面から弾き飛んできたミリオはそう言い、二人を掴んでその場から遠ざかる。

 

緑谷「と!通形先輩?!」

 

ミリオ「出来ればルミリオンって呼んで欲しいかなッ!色々聞きたい事はあるだろうけど説明は後!今はとにかく、、、、アイツから遠ざからないとね!」

 

そう言ったミリオは着地時に足だけ透過させすぐに解除。それを繰り返し死柄木から遠ざかっていく。

 

ミリオ「サーが言っていた事が本当なら僕達じゃあ死柄木には勝てない!戦おうとか思わないように!!」

 

緑谷「ッでも!」

 

逃げる事に肯定的でない緑谷はその意思を見せるかのようにそう言ってミリオを見る。爆豪も同じ気持ちのようだ。だが

 

ミリオ「ヒーローはまだ死んじゃあいないじゃないか!アレは残った全員で討ち取るのさ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死柄木が降り立った地

緑谷を取り逃した死柄木はそのまま落下し、綺麗に地面に着地する。その時

 

ゴオッ!!

 

ドラゴン化したリューキュウが一気に死柄木に向かって行ったのだ。死柄木は向かってくるリューキュウに触れようとするが、突如一気に上空にぶっ飛ばされる。すると

 

相澤「死柄木、、、俺の生徒にちょっかいかけるなよ。」

 

この場に来ていた相棒が目を赤く光らせながら死柄木にそう言い放つ。そうして死柄木の崩壊の個性を消し去ったのだ。

 

死柄木(おまえを討つために!)

 

相棒の存在を確認した死柄木はすぐさま空中でポケットを漁り始める。

 

死柄木「本っ当、、かっこいいぜイレイザーヘッド」

 

戦闘地域近くにはニュースヘリコプターが飛んでいた。現在状況を映像と共に報告している。そのニュースをオールマイトはエリと一緒に見、拳を握りしめる。一方街では何も知らない人々が平和に生活している。ある人は買い物を、ある人は生徒と話し、授業を受け、また家でくつろいでいた。そんな中戦場で、魔王は笑みを浮かべる。

 

死柄木「視界に入った人間を殺せ」

 

無線に向けてそう死柄木が言った時、エンデヴァーがキドウの個性の援助によって死柄木のいる上空に上昇し始める。

 

相澤「隠れてから見りゃあ良かったが、、」

 

マニュアル「その間に地面触られたら、、あっ!ズレる待って!」

 

地上の相澤の隣には水の個性のマニュアルがいて、ドライアイを防止し個性を消し続ける為相澤の目の周りに水を漂わせていた。

 

相澤「助かりますマニュアルさん」

 

マニュアル「分量過剰になると却って染みて、、目を瞑ってしまいますんで、息合わせましょう!」

 

上空

エンデヴァー「おまえは殺しすぎた!」

 

死柄木「マズイ!」

 

するとエンデヴァーは正面に向かって炎を放出する。死柄木はすぐさま避けるが左半身が燃え、皮膚が焼け爛れる。だが

 

死柄木「流石に痛ぇなぁ、、、No. 1の火力はすげぇや。だけど、、、残念だな!」

 

死柄木はそう言って笑みを浮かべる。その瞬間焼け爛れていた皮膚が一気に元通りに再生していったのだ。

 

エンデヴァー(超再生だと?!しかも、、、個性じゃあない!素の力だと!!?そうなると、、、さっきの跳躍も、、、それじゃあまるで、、)

 

そう、まるでオールマイトのような身体、実際オールマイト程ではないらしいが死柄木は現在完璧な脳無になっているということだった。

 

相澤「抹消は解除してない!完璧な脳無ってわけか!」

 

それを理解した相澤は義足を失い、ロックロックとマニュアルに肩を借りて動いていた。

 

リューキュウ「化け物!」

 

ドラゴン化したリューキュウが再び死柄木に向かっていくが、エンデヴァーとまとめて地面に吹き飛ばされてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷サイド

ミリオ「この変でいいかな?」

 

緑谷「今下に相澤先生が!」

 

緑谷の言葉に反応したミリオは死柄木の個性を消す重要な人員だと緑谷に説明する。そして

 

ミリオ「死柄木の移動速度が想像以上に速い!追えるものは限られるんだよね。通信が封じられた今、離れ過ぎは却って奴を自由にさせる。留まらせ人々から引き離しイレイザーヘッドの視界に入れる。既に充分な成果だね!それじゃあ俺はサーを迎えに行くから二人はここでr」

 

ミリオがそこまで言った時、緑谷が声を荒げ尋ねる。

 

緑谷「隠れてろってことですか?」

 

そう言われたミリオは歯を食いしばり、悔しそうな顔をする。

 

ミリオ「その通りだよ!まだ僕らは学生、、、、それに君達は一年生だ。本当はこんな所にいちゃいけないんだ!大丈夫さ、敵は一人。これを討てないと何の為のヒーロー飽和時代かって話だよねッ!」

 

だがミリオはそう言い切ってプロに任せようと訴えかける。大丈夫だ、敵は一人。勝てる筈だと!だがその時、、、、、まるでその言葉がフラグになってしまったかのように、死柄木がいた施設だった所の粉塵の中から黒い影が大量に現れた。そこにいたのは、、、

 

キドウ「ロボットだと?!公安襲撃犯の機体か!」

 

そう、クラークと戦うレックスの用意していたロボット達だった。しかもその中には、、、、

 

レックス(まだ完成には程遠かったが、、、、試しに一体使うのも悪くなかろう。ドゥームズデイのクローンに脳無技術を適用したフラッグシップ脳無。)

 

未完成ながらハイエンドを超える最上級脳無がいたのだった。一方死柄木は、、、、

 

死柄木「いってぇなNo. 1。手ぇ逆だっけ?後出しで悪いんだけどさ」

 

まるでオールマイトの勝利のスタンディングポーズのように右腕を上げ、リューキュウの上に倒れるエンデヴァーの上に立っていた。

 

エンデヴァー「どけ!!」

 

エンデヴァーはすぐ反撃するが死柄木はすぐにそれを避ける。すると死柄木は相澤の方を見る。そして笑みを浮かべ、一気にその方向に向かっていった。

 

死柄木「見てるってことは見られてることも考慮しなくちゃあなぁ!!邪魔だイレイザー!!」

 

そうやって死柄木は手を伸ばして相澤に向かって飛んでいく。それに対し相澤は右手の義手でナイフを取り出す。

 

相澤(死んでたまるか!俺がやられたら歯止めが効かなくなる!見てやらなきゃあ!あいつらを、、、卒業させてヒーローになるまで!まだあいつらを!!)

 

死柄木はどんどん相澤に迫り、ロックロック・グラントリノの攻撃を掻い潜り進む。

 

相澤「邪魔はお前だァッ!!!!」

 

そう言って相澤は目の前まで迫ってきていた死柄木に向かっていく。その時だった!

 

ドッゴォォォォォォォォンッ!!

 

突如そんな轟音と共に、死柄木が横にぶっ飛ばされる。そして相澤の目の前には2人分の人影、そこにいたのは緑谷と爆豪だった。

 

緑谷「先生!!今度は、、」

 

爆豪「こっちの番だ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分前

緑谷「死柄木が個性を使えないなら僕らも戦力になります!!何よりも避けなきゃあならないのは、、、、相澤先生を失うことじゃないんですか!」

 

緑谷は自分達を足止めするミリオにそう訴えかける。ミリオはまた言葉では言い表せない葛藤の顔になり、歯を食いしばる。すると緑谷と爆豪は返答を聞かず、目の前のミリオの横を通って死柄木達がいる方向に歩き出す。

 

緑谷「こればっかりはルミリオンに言われても引きません。僕は生徒として、、、、」

 

爆豪「俺はヒーローとして、、、」

 

緑谷「先生を死なせないッ!」

         爆豪「死なせやしねぇ!」

 

そして二人は一気に走り出し、一気に跳躍する。するとその時、ミリオは振り返って言い放つ。

 

ミリオ「絶対助けて!絶対生きて帰ってくるんだぜッ!!!

 

そうして二人はどんどんと進んでいったのだ。それを見たミリオは頬を掌で叩いてから軽くホッピングを始める。

 

ミリオ(俺はまず、、、サーの元にッ!!)

 

そしてそのまま地面に消えていったのだった。

 

 

 

 

 

 

現在 緑谷サイド

爆豪の放ったAPマシンガンが死柄木の体に容赦なく降り注ぐ。だがその爆風の中から死柄木は何事もないかのように歩いてくる。そして

 

死柄木「花火でもしてんのか?」

 

何食わぬ顔でそう言うのだ。一方緑谷はAPマシンガンで死柄木の視界が阻害されている内に裏へ周り込み、背後から黒鞭で死柄木を拘束しようとする。だが

 

緑谷「うわッ!」

 

力で無理やり脱出されてしまう。そして死柄木は爆豪に近づいていき、、、、

 

死柄木「ごめん。もう君に興味ないんだわ」

 

そう言って拳を向ける。すると

 

エンデヴァー「ぬん!」

 

拳が到達するよりも先にエンデヴァーが死柄木をブッ飛ばす。死柄木は蹴られた空き缶のように転がっていく。

 

緑谷「エンデヴァー!!」

 

エンデヴァー「ショートは!?」

 

緑谷「二人だけです!」

 

死柄木「うーん、、あと一手ってとこなんだけどな、、よし」

 

転がっていた死柄木は考え事をし、それが定まった所で体制を整える。パワーとタフネスもオールマイト級。緑谷の額からは冷や汗が流れ落ちる。崩壊を封じていてこの強さ、、、、、まさに魔王だ。

 

エンデヴァー「デク!バクゴー!来てしまったものはしょうがない。何故かは今問わぬ!」

 

死柄木は緑谷だけを攫って立ち去ろうと考える。そして一気に前に出る。

 

エンデヴァー「イレイザーをサポートしろ!バクゴー!!デクを守れ!」

 

その時、再び死柄木に頭痛が走る。

 

死柄木「ワンフォーオール、、、!!俺のものになれ弟よ!」

 

その時死柄木の顔にヒビが入った。そして発せられたものは死柄木のものではなかった。

 

エンデヴァー「ヘルスパイダー!!」

 

エンデヴァーは炎の鞭のようなもので攻撃するが死柄木はそれを華麗に避ける。すると

 

死柄木「俺の力だ!俺の体だ!」

 

突如そんな意味不明な事を言い出す。どこか自分の内面に訴えかけるようなその言い分。その時死柄木は神野・万田露亜の事を思い出していた。

 

死柄木(あの時考えてたんだよ。悪の支配者と呼ばれた程の男達でも、最後はたった一人の力にねじ伏せられる。今まで育ててくれたこと感謝してるよ。本当に、、、だけどあんた達のように俺はならない。あんた達以上になりたいんだ!)

 

そして死柄木は自分の内側に訴えかけるように叫ぶ。どこか悲しげな顔で、、、、

 

だから黙ってろよ、、、、俺の意思なんだよ!!

 

するとこの戦線に参加していたグラントリノが死柄木に掴みかかる。

 

グラントリノ「当たれば致命、逸らすに限る。デタラメなパワーの男に稽古をつけていたんでな!これ以上志村の思いを踏み躙るな!」

 

死柄木「誰だよ」

 

グラントリノ「お前の存在は俊典を、、皆んなを苦しめる!」

 

するとグラントリノは老人の腕とは思えない力瘤を作り、死柄木に殴り掛かろうとする。エンデヴァーも同時に背後から迫っていく。だが

 

ボッ!!

 

死柄木は一気に跳躍して二人の攻撃を避け、両者に一撃ずつパンチを放つ。

 

爆豪「そいつぁ餌だ!」

 

爆豪は空中に、死柄木より上空にスタンバイしていたのだ。そして構えていた右腕のピンを抜く。

 

BOOOOOOOM!!!!!

 

その爆発は死柄木を一気に吹き飛ばし、地面に叩きつける。そしてそこを逃さないように、エンデヴァーは一気に死柄木に向かい、強烈な一撃を腹部に放ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃 山荘サイド

レイブン「はぁ、、、はぁ、、一体何?」

 

突如地面が割れ、それと同時に何かが地面から現れた。レイブンはその衝撃で吹き飛ばされていた。すると

 

東方「大丈夫か霊奈?簡単に吹き飛ばされちまってよ〜」

 

そんな声が頭上から聞こえて来る。そう、吹き飛ばされた瞬間、その場に駆けつけた仗助がレイブンを受け止めていたのだ。つまり今レイブンは仗助にお姫様抱っこされている。

 

レイブン「ちょッ!バカ!降ろせ!」

 

そう言ってレイブンは仗助の頭をぶん殴る。仗助は『痛ッ!』と言ってからゆっくりと安全にレイブンを下ろした。

 

東方「バカ霊奈!何しやがるんだてめぇよぉ。せっかく助けに来てやったのに。」

 

仗助は殴られた所をさすりながらそう言う。するとレイブンは気持ちのこもってない謝罪をしてから礼を言い、仗助に問いかける。

 

レイブン「それで、さっきのは?この穴、、、何があったのよ?」

 

東方「そうだな、、、何があったか、、言うより見た方が速いと思うぜ。」

 

そう言った仗助は自分の背後に親指を向け見るように促す。そこには、、、、

 

レイブン「ジーザス、、、、何なのあれ?!巨人?」

 

そう、まるで巨人のような体格、身長を持ったヴィラン。ギガントマキアが歩いていたのだ。そしてそのマキアの目の前には、、、、

 

ドガガガガガガガガガ!!!

 

Mt.レディ「通さないッ!!!!」

 

マキアの進行を止めようと、正面からぶつかり止めようとするMt.レディの姿があった。力みすぎたのか、彼女の歯が砕けちる。

 

東方「どうやら敵さんの主力らしいな、、、、Mt. レディが対応してるが、、ありゃあ長くはもたねぇ。」

 

仗助の言う通り、Mt.レディはどんどん後ろに押されていく。すると

 

パイロ「二人でイチャつくのはいいけどよぉ、、、」

 

サイロック「私達を忘れてもらっちゃあ困るわ。」

 

レイブンと仗助の目の前に、ブラザーフットのパイロ 、サイロックが現れる。

 

レイブン「第二ラウンド、、、、そんな感じね、、」

 

そうして4人は構え、一気に前に飛び出していくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山荘サイド 天喰&ファットガム&雄英サイド

天喰「くっ!ハァハァ、、、、ファットガム!ここは俺が!皆んなを後方へ!!」

 

戦いに戦いを重ね、天喰、ファットガム、正面部隊に配属された雄英生は、挟み撃ちの為後ろにいた敵を倒しつつ後方待機地点から残り数百mの所まで来ていた。

 

ファットガム「サンイーター!お前さんも学生!ここは俺が、、、」

 

天喰「いや、、、皆んなを安全に下がらせられるのはあなただけです。だかはここは、、、、俺が通さないッ!」

 

そう言った天喰は体を再現で変化させていく。その覚悟を見たファットガムは何も言わず、走り出したのだった。

 

天喰(よし、、、皆んなは下げられた、、後は、、グフッ!)

 

ドッゴォォォォォォン!!

 

その時天喰の腹部に凄まじい痛みと共に衝撃が走る。天喰は後ろにぶっ飛び、背後にあった木に直撃する。

 

天喰「くっ、、、切られてから、、蹴られたか、、」

 

自分の腹を見ると、そこには肉食獣に鋭い爪で引っ掻かれたような傷があった。血は流れ、内臓も傷ついているかもしれない。

 

セイバー「ケッ、、、、所詮ガキか。それともジャップの猿は皆んなこんなもんか?」

 

天喰の目の前に立ち、そんな事を言うのは今の攻撃をした張本人。ブラザーフットのセイバートゥースだった。すると天喰は木にもたれ掛かりながら立ち上がる。

 

セイバー「ほぉ〜まだやれるか!見直したぜ。まぁそれぐらいして貰わなぇと俺がつまらねぇからなッ!」

 

天喰(敵は、、、一人だ、、大丈夫。俺なら、、やれる!)

 

すると天喰は傷口を甲殻類の再現で無理やり締め、体を覆っていく。その時!

 

ガンビット「ほぉ、、、、ビクター。中々面白そうな奴を相手してるじゃないか。」

 

そんな声と共に、空中にステッキを回しながらガンビットが現れる。そして

 

ドォォォォォォォォォン!!

 

ステッキを地面に叩きつけると共に紫色のエネルギー波を放ったのだ。それはインパクトになり、天喰を再び吹き飛ばす。

 

天喰「くッ!思った側から!」

 

先程とは違い直ぐに体勢を整えた天喰は目の前の敵を見てそう言う。すると、セイバートゥースとガンビットは同時に天喰に向かって走り出した。

 

セイバー「レミー!てめぇ邪魔はするなよ!」

 

ガンビット「貴様もだビクター!足を引っ張るんじゃないぞ!」

 

ドゴンッ!ドゴォォン!!ドゴッ!!ドドドドドド!!バァァァン!!

 

両者からの猛烈な攻撃が天喰を襲う。天喰も再現を続けながらその猛攻を少しでも多くいなそうとするが、、、、

 

天喰(ダメだ!キツすぎる!体力も無くなってきてる今、、、、この猛攻を耐えるのは、、)

 

ドゴォォォォォォォン!!

 

天喰「グフッ!!」

 

セイバートゥースのパンチが直撃した天喰は吐血して吹き飛ばされる。そしてその隙を逃さないかのように、ガンビットがステッキをクルクルと周りしながら跳躍し天喰に向かっていく。

 

天喰(不味い、、、これは、、避けきれない!)

 

ステッキのエネルギーはだんだん力を増していき、その先が天喰に向けられる。その時!

 

       オラァァッ!!

 

突如そんな声と共に、天喰の目の前まで迫っていたガンビットがぶっ飛ばされる。

 

セイバー「へぇ〜中々骨がありそうなのが残ってるじゃねぇか!」

 

ガンビット「くっ!油断した、、、、だが今の一撃、、効くな。」

 

天喰「き、、、君は!」

 

そこに立っていたのは黒い学ランのようなヒーロースーツに身を纏い、屈強な体と精神を誇る学生。そう!

 

承太郎「海外から来た大物ヴィラングループと聞いて期待してたんだが、、、、どうやら誤情報を掴まされたらしい。それとも、、、てめぇらが弱いだけか?」

 

天喰「空条承太郎!!!」




次回はまたいつになるかな?それではまた!


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第114話:災害

ひっさびさの投稿です。不定期ですがこれからも出来る限り更新していきたいと思ってます


数分前

承太郎「悪いがファットガム。俺はここで降りさせてもらうぜ。」

 

ファットガム「なっ!何言うとるんや空条!おまっ!まだここは戦場!仮免取り立ての身のお前に単独行動なんて許す訳ないやら!」

 

ファットがそういうと承太郎は置いてきた天喰の方を見て言う。

 

承太郎「サンイーターはこのままだと確実に死ぬ。それに、このままだと敵に追い付かれてどっちみち終わりだ。」

 

承太郎の言う通り、背後からはまだ多くの敵が迫ってきていた。前方から来る敵に精一杯のファットが対処するのは流石に厳しい量だ。

 

ファット「だ、、、だが、、」

 

承太郎「わかってる。プロのヒーローとしてこの場をほぼ仮免取立てみたいな学生に任せ、撤退するって選択肢は選びづらい。いや、普通は選ばねぇな、許可する筈もねぇ。『何言ってんだ馬鹿野郎。せめて2年生になってから言え。』何て言われても仕方がないくらいだ。」

 

すると承太郎はファットガムの方を振り向いて言う。

 

承太郎「だが、何よりも恐れる事は、ここで一網打尽にされてその"2年生"になる機会すら奪われる事だ。"明日"を奪われる事だ。何もせず逃げるだけ逃げて殺されるなんて事が一番胸糞悪い。」

 

そう言った承太郎は再び後ろから迫る敵の方を振り向く。そして拳を握りしめて後ろのファット達に聞こえるよう言い放つ。

 

承太郎「ここは俺が食い止める。いいか、もう生徒もプロも関係ない。これはヒーローとヴィランの生死をかけた戦いなんだ。それに俺は、、、、、、、」

 

その瞬間、後ろに迫ってきていた大量のヴィランが一気に承太郎に向かっていく。そんな光景を見た承太郎は笑みを浮かべてスタープラチナを出現させる。そして

 

承太郎「それに俺は元々、戦闘能力を買われてここに呼ばれたってのを忘れてもらっちゃあ困るぜ。」

 

オララァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

目の前の敵を殴り飛ばしていったのだ。

 

そして現在

天喰「何で来たんだ空条承太郎!」

 

承太郎「またさっきみたいに長ったらしく説得するのは面倒なんでな、、、、、、、一旦このまま戦わせてもらおう。」

 

そう言って承太郎は天喰の方を振り向きもせず、目の前の敵に向かって行く。対するブラザーフットのガンビットとセイバートゥースは笑みを浮かべ、目の前の敵を見定める。

 

セイバー「レミー!あの学ラン野郎は俺に殺らせろ!久々の上物だ!」

 

ガンビット「嫌ビクター!あいつは俺がやる!今喰らった一撃の分以上強力なのを喰らわせてやる!」

 

するとセイバートゥースは一気にスピードを上げる。そして

 

セイバー「早い者勝ちだッ!」

 

そう言って承太郎に飛び掛かって行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後方部隊 雄英サイド

八百万「負傷者は?!」

 

八百万は周りを見渡してそう言い放つ。そこには地面に倒れる大勢の警察、プロ、そして所々負傷している雄英生がいた。

 

切島「何とか皆んな生きてはいるぜ、、、だけど、、」

 

拳藤「被害は甚大だね。」

 

全員が現状の把握を進め、被害の大きさに参っている時だった。

 

耳郎「うわぁ!」

 

突如、周りの偵察をしていた耳郎がそんな声を上げてイヤホンジャックを地面から離す。

 

上鳴「どうした耳郎ジャック?」

 

先程の後、無事に後方に戻ってきていた上鳴が耳郎にそう呼びかける。すると

 

耳郎「ヤバイッ!!

 

冷や汗をかきながら、恐怖を浮かべた顔で耳郎はそう言い放つ。その声に、その場の全員が息を呑んだのは自明の理だ。

 

耳郎「めっちゃデカいのが向かってきます!」

 

それを聞いたプロ達は走り出す。ラインを下げず、インターン生には待機が命じられた。

 

ドゴォォン!!ドゴォォォン!!

 

マウントレディは何度もマキアを止めようとするが、マキアはまったく動じない。

 

コンプレス「何が起きた?」

 

スピナー「俺地下にいたら掴まれて乗せられた。てかおい!トゥワイスどうしたんだ?!」

 

荼毘「気絶してるだけだ。」

 

スピナー「だから何で?!」

 

トガ「マグ姉が殺されたんです。ホークスに。」

 

それを聞いたスピナーの唇は止まり、苦虫を噛み潰したような顔をする。その間もトガは気絶するトゥワイスの頭を太ももに寝かせ、頭を優しく撫でている。

 

トガ「本当に、、、本当に可哀想な仁くん。」

 

その様子はまるで、我が子を慰める母親のようだった。それを見ていたリ・デストロは感動しているのか拳を握りしめ、涙を流している。そしてその涙をスケプティックがハンカチで拭いていた。

 

荼毘「ボスが起きたか。それ以外にこいつが動く道理がねぇしな。」

 

現在の状況を整理し、何が起きてるかを理解した荼毘はそう言いながら笑みを浮かべる。

 

マキア「待ったぞ主よ!!今会いに行きます!!」

 

ヒーロー達も、決して動かない筈の巨人が動き出した事で現状を何となく理解し始め、蛇空側に何かがあったのだと確信する。すると

 

ドガガガガガァァァァァ!!

 

マウントレディの援護に入っていたヒーロー達が、外典の氷によって吹き飛ばされる。

 

外典「何が起きてる!?もうメチャクチャだ!」

 

セメントス「何が起きようと己の仕事に命賭すべし!」

 

そんな外典に対し、セメントスはコンクリートで抑えこむ。そして山荘のアジトでは、残った全プロがたった二人を相手に苦戦していた。

 

マグニートー「不愉快なハエ共が、、、」

 

マグニートーとストームの前には多くのプロヒーローの亡骸が転がっていた。

 

エッジショット「不味いな、、、圧倒的な戦闘力だ、、、」

 

「ギガントマキアに続け!解放戦士達よ!ここより革命を始めようぞ!」

 

そんな中、マキアの横を二人の影が動きながら迫っていく。そこにいたのはミッドナイトと、彼女を抱え木の上を移動するシンリンカムイだった。

 

シンリンカムイ「レディもう少し頑張れ!!」

 

マウント「んんばってますってぶぁ!」

 

そう言いながらマウントレディの歯はかけ、鼻血も噴き出す。するとレディの足が崩れる。その瞬間

 

マキア「主への最短距離」

 

マキアはそう言ってマウントレディの足を掴み、まるで目の前のゴミを投げ捨てるように、軽く投げ飛ばしたのだ。

 

シンリンカムイ「岳山ァ!!!」

 

投げ飛ばされるマウントレディを見て、シンリンカムイもつい本名で呼んでしまう。

 

ミッドナイト「よそ見しないで!恐らく蛇空側も失敗した!奴が街へ降りたら未曾有の大災害になる。力じゃあ止まらない!」

 

そう言い終わったミッドナイトは左腕の布を口で破き始める。

 

ミッドナイト「私を奴の顔まで連れてって!」

 

その時だった!

 

ボォォォォォン!!

 

マキアの上に乗っていた荼毘が、迫るシンリンカムイを燃やしたのだ。それによりカムイの腕が焦げ落ちる。

 

ミッドナイト(連合が背中に!!)

 

その時ミッドナイトの手の前に三つのビー玉が飛んでくる。そして

 

ミッドナイト「くそ、、」

 

ドォォォォォン!!!

 

そこから急に瓦礫が現れ、ミッドナイトは地面に墜落する。

 

ミッドナイト(アレを止められる個性を、、、マジェスティック、、いやダメだ大きすぎる!クラーク君、、嫌、彼は今別で戦闘中、、)

 

地面に這いつくばりながらマキアの対処方法を考えていたミッドナイトは、ある一つの答えを見つけ自分自身に落胆する。

 

ミッドナイト「ホント、、、不甲斐ない、、」

 

そうして、無線に話しかける。

 

『聞こえるかしらクリエティ!』

 

八百万「ミッドナイト先生!?」

 

『状況はわかってるね?』

 

八百万「えぇ。耳郎さんの音と障子さんの目で!」

 

障子は目を伸ばし、周囲を偵察していた。峰田はマウントレディが投げ飛ばされたことに衝撃を受けている。すると

 

『力押しで止められるのはクラーク君だけだろうけど、今彼はいない、、、だから眠らせたい!』

 

八百万「え!?」

 

ミッドナイトが突如そんなことを言い出した。そして続ける。

 

『法律違反になっちゃうけど、、、事態が事態よ。麻酔で眠らせるの』

 

その時、ミッドナイトの後方に数人分の人影が現れる。そしてそれらは、どんどんとミッドナイトに近づいていく。

 

八百万「何を仰っているのですか先生!?」

 

『ヒーローに麻酔を渡して、、その場を離れなさい!難しければすぐ避難を!!』

 

その時ミッドナイトに背後から迫っていた解放戦士が襲いかかる。ミッドナイトはその時、以前八百万に「良いリーダーになる」と言った事を思い出す。

 

ミッドナイト「あなたの判断に委ねます!」

 

八百万「先生?先生!?」

 

そう言い放った後、ミッドナイトとの通信が切れる。周りはザワつき始める。その中で八百万は頭を抱えて考える。そうしてる内にも、マキアは進行を進めている。

 

上鳴「どうするヤオモモ!俺たちこのまま尻尾巻いて逃げ、、」

 

上鳴が『逃げる』という単語を言い終えるその瞬間、八百万は全員を見て言う。

 

八百万「イヤホンジャック!テンタコル!!音の位置と距離とここへの到達時間を!巨人の大きさを目算でいいのでお伝え下さい!マッドマン、あなたの力もお貸しください!皆さん動く準備を!」

 

八百万がそう言い終えると、周りには静寂が流れ、皆の顔はポカンとしている。すると

 

拳藤「ほらほら!何やってんの皆んな!シャキッとしな!八百万の言う通り動くよ!」

 

そうやって拳藤も声を上げたのだ。すると周りも自覚を持ったのか動き始める。そして拳藤は八百万を見て笑みを浮かべた。それを見て八百万も頷いてから笑みを返したのだった。一方その頃、マウントレディはマキアの足にしがみついていた。

 

マウントレディ「男に縋るなんて中学以来だわ!ちくしょうがぁあ!!」

 

そう言いながらマキアにしがみつくマウントレディの上では、焦げたシンリンカムイがマキアの動きを鈍らせていた。

 

耳郎「減速した!でも少し、、、」

 

障子「約25メートルだレディより大きい!」

 

八百万の言われた通り、耳郎、障子は現状を報告する。すると八百万は腕から何かの薬を生成し始めた。

 

拳藤「敵に背を見せるヒーローになれ、、、そんな事教わってないからね。」

 

薬を生成する八百万の隣で拳藤がそう言い、八百万も頷く。そしてその場の皆が頷く。それから八百万は全員に作っていた薬を手渡した。

 

八百万「私は戦います、、、!皆さんは、、」

 

上鳴「言うな野暮だぜ!コス着て外出りゃあヒーローなんだ!」

 

そして再び、全員が頷いたのだった。

 

八百万「ここで迎え撃ちます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どろろろろ

 

骨抜「よし、こんなもんかな」

 

骨抜は地面を柔化していた。マキアを落とす為のトラップだ。すると、鼻より上を分離し上半身だけで浮かぶ取蔭が骨抜の肩に触れる。

 

取蔭「バックバック!早くバック!もう目の前!」

 

骨抜「なぁ取蔭、、物間たちのグループは無事かな、、」

 

取蔭「気になるけど今は、、、、」

 

そう言う取蔭の目は、こちらに刻々と進んでくるマキアが映っていた。そして後は、一人一人が薬を持ち時を待つ。

 

八百万「背中から青い炎が見えた。恐らく背中に連合が乗ってますわ。通常であれば溶液を注射するのですが、あの大きさですと約30リットルは必要でしょう。」

 

八百万は柔化した地面に何かを落としていく。そして森の中にはモギモギボールの付着した縄が置かれる。

 

八百万「大きさに加え極めて活発。注入する隙はないものと考え、経口投与を試みます。この一瓶が希釈なしでの有効量。誰か一つでも口に放れば眠ってくれるってわけです!」

 

八百万がそう言い切った時、峰田が心配そうな顔で言う。

 

峰田「ミッドナイト生きてるよな、、?」

 

途中で連絡が切れたことを考えると、そう心配するのも無理はない。

 

芦戸「きっと大丈夫だよ!またみんなで授業受けるんだもん!」

 

それに対して芦戸は最大限の笑顔でそう言い放つ。そして、、、、、

 

ドドドドドドドドドドドド!!!

 

マウント「全っ然っ止まらないっ!先輩起きっ、、、て!ほどいて体勢をっ!!」

 

その時、突如としてマキアの体勢が崩れ、、、、

 

八百万「かかった!」

 

ドッゴォォォォォン!!!

 

地面に沈み込んだのだ。

 

耳郎「位置ドンピシャあ!!ゴーゴーゴーゴー!!」

 

塩崎「多勢に無勢をお許しください」

 

その瞬間、地面に沈み込んだマキアに向かって塩崎のツルが伸びていく。そしてツルはマキアの首に巻きついていく。しかし、マキアの力は恐ろしく、単純に頭を上げていくだけで塩崎のツルはちぎられていった。だがその瞬間、その動きが止まる。よく見るとマキアの顎下辺りについているツタ、その先にはモギモギボールがついていたのだった、

 

宍田「立ち上がられたら望み薄ですぞ!!」

 

砂糖&宍田&拳藤「寝ぇぇてぇぇろぉぉ!!!」

 

そしてパワー担当の3人が一気に縄を引く。

 

拳藤(こっちは何とかやってる、、、、クラーク、そっちも無事でいてよ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

マキアの上

コンプレス「雄英!!こんなに来てたのか。」

 

未だトゥワイスを膝枕していたトガは、冷めた目で何かを探してるように下を見ている。すると

 

ダダダダダッ!!

 

マキアの背中を尾白と障子、そして抱えられる青山が駆け上がってきていた。青山はレーザーを腰や膝、肘から射出する。するとその隙に、耳郎が伸ばしたイヤホンジャックを連合の死角から近づける。だが!

 

耳郎「い!」

 

異変に気づいた荼毘によって対処されてしまう。だがまだまだ手はある。尾白と障子は丸い形のデバイスのような物を連合達の方に投げる。しかもそれを柳のポルターガイストで操作し、連合達の体につけたのだ。すると

 

上鳴(ポインターで皆んなにはあたらねぇ!)

 

体に電気を溜め、放電準備万端の上鳴が目の前に現れる。そう、連合の体につけたのは上鳴の電気の方向を誘導するポインターだった。

 

上鳴(それじゃあブッパなrr)「ぬぁ!!?」

 

電気を放とうとした瞬間、上鳴は大量の瓦礫をぶつけられ地面に落ちていく。

 

コンプレス「あっぶねー!!山荘で電撃吸ってたもんなぁ!!思わずストック使い切っちまった。」

 

取蔭は体を分離し、瀬呂はテープで、皆が口に薬を放り込もうとする。だが!

 

うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

マキアが息を吹いただけで、全員がぶっ飛ばされたのだ。そしてそれと同時に、炎のカーテンが作られる。

 

荼毘「高揚を体躯の変動エネルギーに変える個性、痛覚を遮断する個性、他にも色々、、全て戦場に長く居続ける為の個性なんだとさ、、氏子さんが言ってたよ。こいつこそ正しく守護者だって、、」

 

ゴォォォォォォォォォォォ!!!

 

砂糖「ダメだ立ち上がる!」

 

黒色「炎で影が!」

 

小森「胞子も燃えちゃうノコ!」

 

庄田「炎で近づけない!!」

 

八百万「まだ!」

 

するとマキアは再び地面に沈み、それと同時に小さな爆発が起こる。そう、柔化した地面の底に爆弾を設置していたのだ。更に深く沈ませ、チャンスを得るために!

 

スピナー「こいつは元々地面を潜るんだぜ!むしろ速度が、、、」

 

コンプレス「潜ったら俺たち死ぬでしょ。多分俺たちを連れてこいって命令だ。俺らが縛りになってる今って、、実はわりとピンチなのかも、、」

 

その時、マウントレディがマキアの口を掴む。そしてそれと同時にヒーローがマキアを駆け上っていく。

 

マウントレディ「アーンしなさいホラあーん!」

 

マウントレディは雄英生達が何かを口の中に放り込もうとしていたのを見て何かを察し、全力でマキアの口をこじ開けようとする。

 

骨抜「みんな無事か!?」

 

砂糖「火の周りが速すぎた!なんつー火力ブッパしやがる!」

 

柳「上鳴くん!ごめんね大丈夫!?じゃあないよね!?」

 

柳は上鳴を膝枕していた。まぁ不可抗力でこういう形になっているのだが、、、

 

上鳴「ひざ、、まく、、、、ら」

 

彼はまだ大丈夫そうだ。

 

瀬呂「まだ何人か、、、この中に!」

 

芦戸は体に酸をアーマーのように纏い、炎のカーテンを突破する。そしてその手には八百万の作った薬。

 

芦戸(アシッドマン!!粘性アーマーで火には捕らわれない!行ける!!行ける人がやらなきゃあ!恐怖ですくむ心を!)

 

それを見たのか、マウントレディもマキアの口を大きく開けさせる。

 

芦戸(溶かして行け!!)「眠れぇ!!」

 

炎を抜け酸を解く。その時!

 

マキア(主への最短距離、、、蠅に時間を割くなど寄り道甚だしい。判断を誤った。)

 

ギロッ!!

 

マキアがマウントレディを睨む。そして、、、

 

マキア「二度と集らぬように払うが最短」

 

芦戸(この声、、、、)

 

その時芦戸に過去の恐怖が甦る、、、それと同時にマキアは地面に顔を埋め、マウントレディの頭を掴む。そして

 

ボッゴォォォォォォォォォォォォォン!!!

 

マキアはマウントレディの頭を掴んで投げ飛ばす。芦戸は薬を手放し、それに手を伸ばそうと涙を流す。そして手が迫る。その時!

 

ボォォォォォォォォォォォン!!

 

切島が現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鉄哲「いくぞ!立てる!?マッドマンが沈めて消化する。」

 

芦戸「鉄哲!切島が!」

 

落下した芦戸だったが、彼女は鉄哲に救出されていた。すると鉄哲が少し悔しげに、誇らしげに言う。

 

鉄哲「ああ!あんにゃろ、俺と違って燃えねぇだけで熱ぃだろうに、、俺より速く!突っ走って行きやがった!」

 

マキアはゆっくりと立ち上がる。そして手に持っていた連合メンバーを背中に乗せる。

 

マキア「蠅は、、、払った。同志よ掴まってろ」

 

そんなマキアを、切島は指を突き刺しながら登っていく。痛覚遮断の個性が仇となって、登ってきているのに気づかないのだ。そしてマキアの目の前に飛び掛かる。

 

切島「俺の後ろに!!血は流れねぇ!!」

 

マキア「小蝿、、、、、」

 

そうして切島は薬の瓶をマキアの口に放り投げようとする。だが!

 

パキィィィィィン!!

 

トガの投げたナイフによって、全て壊されてしまったのだ。

 

切島(今のは俺の分!芦戸!!おめーの漢気は!)

 

そんな切島の手には、芦戸の分、もう一つの薬瓶があった。そして

 

切島(俺が受け取った!!)

 

それを口の中に放り込んだのだ。マキアはすぐに切島に手を伸ばすが、、、、、

 

ボォォォォォン!!!ボォォォォン!!!

 

八百万が創造した大砲による砲撃をくらい怯む。その隙に取蔭が分離で飛び切島を確保する。

 

障子「レッドライオットが飲ませたぞ!切島がやったぞ!!」

 

八百万は防火服を作って炎の中の救助を始めていた。

 

八百万「暴れるほど回りが早まる筈です!マジェスティック!」

 

マジェスティック「委細承知した!さすがモモちゃん俺の見込んだ女だよ!さぁ皆さん!インターン生に頼りっぱなしはここまでにしよう!」

 

そう言ってマジェスティックの個性でプロがマキアに向かっていく。

 

マキア「小蝿はキリがない」

 

その時、マキアは顔にプロテクターのようなものをつける。そして数分が経過していくが、、、、、

 

八百万「止まらない、、、」

 

上鳴「どうすりゃあ、、、」

 

そうマキアは止まらなかったのだ。動いて暴れているが止まる気配は無い。それどころかどんどん強くなっていく。絶望感が膨張し、八百万は膝を落としかける。その時だった!マキアが動きを止めたのだ。

 

ドッドッドッドッドッドッドッ!!!

 

マキアの目の前に何者かが現れる。その男は飛んでいて、しかも皆が知る男だった。

 

「承太郎!!!!!」

 

そう!空条承太郎がそこにいたのだ!

 

承太郎「皆んな、、、よくやってくれたな。そしてこれからは、、、、俺がやる。」

 

マキア「蠅の親玉か、、、?」




またいずれ!


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