転生者たちの集い (火野ミライ)
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ウルトラマンゼット×リリカルなのは
【助けて】ウルトラヤバい【消滅しそう】


1:名無しの転生者

ウルトラヤバいのでマジでお助けお願いします

 

2:名無しの転生者

>>1 言葉使い可笑しい

 

3:名無しの転生者

言葉使いも気になるが、状況説明よろ

 

4:名無しの転生者

イッチってわかりやすいようにコテハンも

 

5:最後の勇者?

コテハンはコレで

 

ウルトラヤバいのと戦闘したら相打ちになって消えそう

 

6:名無しの転生者

簡潔すぎて草wwww

 

7:名無しの転生者

>>6草に草を生やすな(定期)

 

8:名無しの転生者

最後の勇者?何故に疑問形?

 

9:名無しの転生者

それはアレだよ。 イッチ説明よろ!

 

10:名無しの転生者

分かってないんかい!

 

11:最後の勇者?

転生した直後にすぐ戦闘になったから確証が取れなかったんでございますよ

 

12:名無しの転生者

なんかのキャラになったん?

 

13:名無しの転生者

転生直後に戦闘? なんて世紀末??

 

14:名無しの転生者

>>11 だから言葉使いが変

 

15:名無しの転生者

勇者? ドラクエ11の勇者にでもなったか?

 

16:名無しの転生者

そう言えばイッチのスペック聞いてない

 

17:名無しの転生者

 

18:名無しの転生者

 

19:名無しの転生者

あ…

 

20:名無しの転生者

 

21:名無しの転生者

アドバイスする為にも情報提供よろ

 

22:最後の勇者?

記憶を探りながら書くのでウルトラお待ちください

 

23:名無しの転生者

おかのした

 

24:名無しの転生者

イッチって「ウルトラ」が口癖なんか?

 

25:名無しの転生者

前世の部活先輩もよく「ウルトラなになに」って言ってたし可笑しくはない……はず

 

26:名無しの転生者

と言うか、消滅しそうな中で悠長だな

 

27:名無しの転生者

たぶんアレだ。死にかけの中でこそ冷静になるパターンだ。

 

28:名無しの転生者

あ~、ゾンビが急に町中に出た時と同じか

 

29:名無しの転生者

>>27 そんな訳…… ショゴスと遭遇した時、やけに思考がクリアになったわ

 

30:名無しの転生者

>>27~>>29 どういう状況!?

 

31:名無しの転生者

>>27 牧場物語に転生した俺には無縁ナウ

 

32:はぐれたメタスラ

うらやま。ワイは常に人間に狙われてるで

 

33:名無しの転生者

>>32 経験値だ!かこめかこめ!

 

34:最後の勇者?

年齢:原点と同じなら5000歳ぐらい

出身地:不明(非公開)

身長:52メートル

体重:3万3千トン

 

そのほかは忘れたでございます。

 

35:名無しの転生者

カービィの世界やし経験値要らんからな…

 

36:名無しの転生者

一致が戻って来た……って52メートル!?

 

37:名無しの転生者

>>34

俺らが欲しかったスペックは身体能力ちゃう

 

38:名無しの転生者

転生したばっかで5000歳? 憑依した系?

 

39:はぐれたメタスラ

非公開なら不明って言わなくてもいいのに

 

40:名無しの転生者

スレ民が欲しているのは容姿とか世界の方や新人!

 

41:名無しの転生者

この数値どこかで……

 

42:名無しの転生者

今北産業

 

43:最後の勇者?

今北産業?

 

44:名無しの転生者

「今来たとこらろやから、3行で説明して」と言うネット用語や

 

45:名無しの転生者

説明しようとしたら、説明された。俺でなきゃ見逃しちゃうね!

 

46:名無しの転生者

>>45 使い方違くない?まあ、いいや

 

47:最後の勇者?

目を覚ましたらオレはウルトラマンゼット!?

前世の記憶と現世の記憶がウルトラ溢れる中、突如として合われるのは鎧に身を包む宇宙人

現状把握す間もなく襲い掛かってきやがって!

 

48:はぐれたメタスラ

ウルトラマン!うらやま

 

49:名無しの転生者

ウルトラマンゼット?そんなウルトラマンいたか?

 

50:最後の勇者?

激闘の末、なんとか相打ちに持っていきましたが、オレは未知なる星へと墜落

大地に巨大な穴をあけたオレはエネルギー不足に…

嵐が吹き荒れる真っ暗闇の中、オレの声は別次元の人達へと

 

51:最後の勇者?

果たしてオレはこのまま、のたれ消えてしまうのか?

次回、光をください

ウルトラ不安だぜ!

 

52:名無しの転生者

3行ずつ分けろとは言ってない

 

53:名無しの転生者

ゼット様に転生したのかよ

 

54:名無しの転生者

次回wwwww

 

55:名無しの転生者

転生して直後に戦闘して、相打ちに持って行っただけで凄いよ

ワイはキャタピーに負けたから、マジ尊敬

 

56:名無しの転生者

嵐の中、宇宙人と戦って地上に落ちたウルトラマン

半透明になって地面に横たわり、光を求める

コスモスの映画かな

 

57:名無しの転生者

ファーストコンタクトは良いぞ(ダイマ)

 

58:名無しの転生者

>>49

ウルトラマンゼットは2020年6月20日から放送した令和2作目のウルトラマンや

特徴は3/1前のウルトラマンがどうかした地球人と共に成長していく物語

ツイでは地球の言葉に不慣れなゼット呟いた「Z語」が話題に

 

59:>>49

さんくす。

ウルトラマンはネクサスのホラーシーンが生理的に受けつけずに離れたから知らんかった

 

60:名無しの転生者

あ~、まぁ、人を選ぶ作品やし

 

61:名無しの転生者

これも全部、ユグドラシルで働くディケイドに変身する乾巧ってやつの仕業なんだ

 

62:名無しの転生者

なんだって!それは本当かい?

 

63:名無しの転生者

ユグドラシル、ぜったいに許さねぇ!!

 

64:名無しの転生者

おのれ、ディケイドォーーーーーーーーー!!!!!!!

 

65:名無しの転生者

唐突なライダーネタで草

 

66:名無しの転生者

>>61 混ぜるな(建前)混ぜるな(本音)

 

67:名無しの転生者

ウルトラ案件なら、ウルトラ系転生者のスレに助けを乞うといいよ

次元を超える人もおるし(ただし自分がどの世界のどの世界線か分かってないなら時間がかかる)

 

リンク→ _______

 

68:最後の勇者?

参考になります!

……………ここってどの宇宙か分かりませんかね?

 

69:名無しの転生者

ワイただのニートやし聞かれても困る(職は全部ロボットがやる世界なので全人類がニート)

 

70:名無しの転生者

>>68

情報も何も無いし分からん

 

>>69

近未来すぎへん?職場で草むしりをしてる俺っていったい……

 

71:名無しの転生者

ロボットが人類の代わりに働く世界は、反乱が起きた時が大変ってよく言われるから

 

72:名無しの転生者

うちの会社が出してるヒューマギアがまさしくそれやな

 

73:名無しの転生者

>>72 まさかのゼロワン

 

74:飛電の新社長

本編が始まったばっかり、まだ気持ちふわふわ

 

75:名無しの転生者

しかもアルトかよ

 

76:飛電の新社長

オレの話より、イッチのついてなのぜっと…

たしか、光エネルギーが足りんのだろ

 

77:名無しの転生者

恐ろしく速い軌道修正、俺でなきゃ(省略

 

78:名無しの転生者

いや、しれっとギャグ挟んでるじゃん!

 

79:名無しの転生者

ホントや。ゼットでかけてやがる…

 

80:飛電の新社長

ギャグじゃない! ホントだって!

 

81:はぐれたメタスラ

あのセリフを聞きたいな。は~と

 

82:飛電の新社長

はい、アルトじゃ~ないと!

……いや、だからギャクじゃなくて偶然なの!

 

83:名無しの転生者

流石社長、芸人魂が染みついてる

 

84:名無しの転生者

と言うか、イッチの霊圧消えてない?

 

85:名無しの転生者

イッチ、生きてたら返事しろ!!

 

86:名無しの転生者

・・・いくら待っても返事が来ない

 

87:はぐれたメタスラ

スレがあるなら、生きてはいる。雑談スレ以外はスレ主が死ぬと消えるから。

ソースは同じ世界に転生したベビーパンサーのスレ。ライブ中に勇者一行にやられたら消えた。

その後、音沙汰なしやから確定情報でいいと思う

 

88:名無しの転生者

まじ?

 

89:名無しの転生者

割とマジな情報。いくつか事例もあるし。

なぜ、雑談スレが残るかは不明やが

 

90:名無しの転生者

そこら辺はこのスレ機能を使えるようにした神(管理者)のみぞ知る事やし

 

91:名無しの転生者

とりあえず、イッチの安否が気になる

 

92:名無しの転生者

なんとかなるやろ。イッチはウルトラマンやし

 

93:名無しの転生者

ウルトラマンだって不死身じゃない。生き物なんだから死ぬときは死ぬ。

ミライ君も言ってたし、先代ロッソ・ブルの事もあるし

 

94:飛電の社長

こんな時なんだけど、これからA.I.M.S.の二人との初対面だから抜ける

 

95:名無しの転生者

>>94

ホントに再序盤やな!?

 

96:名無しの転生者

ガンバ

 

97:名無しの転生者

誰か、イッチの様子を見て!

 

98:名無しの転生者

このスレにそんな能力を持っている奴おらん

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

瀕死の最中、偶然接続できた転生者用のスレの文字がぼんやりと頭の中に映る。俺のことを心配してくれて、ウルトラ嬉しいぜ。

 

元々、前世で未練なく死んだこの身、今更死ぬのは怖くはないですが、あのグローザ星系人が気になって死ぬに死にきれねぇ………

 

あいつが繰り出す斬撃に込められた悪意は相当の物だった。このままじゃ、この星の人達が危ない。ウルトラマンとして生まれ変わったなら、テレビの画面越しに憧れた彼らの様に平和のためにこの力を使いたい。だから俺に光を…………




>最後の勇者?
転生直後に強敵との戦闘になって、消えかけている不幸な奴
瀕死の最中、もがいた結果転生者用のスレに通じた
「ベリアロク」も「ゼットランスアロー」も「ゼットライザー」も無いけどどうしよ…

>はぐれたメタスラ
ドラクエ世界に「はぐれメタルスライム」として転生
同世界には同じの転生者の「ベビーパンサー」がいたが勇者に一行に駆られた

>飛電の新社長
仮面ライダーゼロワンこと「飛電アルト」に転生した人物
自分の在り方に悩んでいる最中であり、自分が何をしたいのかよく分かって無い

>その他の転生者
イッチの返答が無くて心配


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光をください

掲示板要素無し回…


雨が暴れ、風が吠える。落雷が町を照らす、夜の街。寝れずにいた私はカーテンを開け、ボーっと窓の外を眺めていた。…………っと最近お母さんが買った本の出だしみたいなことを言ってみる。まぁ、寝れずに外を眺めているのはホントの事なんだけどね。

 

「うん?」

 

なんか、大きな影が自然公園の方に落ちゃった。明日晴れていたら行ってみても良いかも!

そんなことを思いながらカーテンを閉めて、電気を消しお布団の中に入るのでした。むにゃむにゃ……

 

 

翌朝。嵐が去って雲一つない晴れ!

 

「よし、行こう!」

 

ペットのリニスを起こさないようにそっと家を出て自然公園に向けて走る。水たまりに向かってジャンプ~!ビシャ~ン♪長靴をはいている今しかできない遊びだね!

 

水たまりで遊びながらも目的の自然公園へと到着!この前お母さんが珍しく仕事が休みで、一緒にピクニックに来た時、花冠をプレゼントした公園。次、一緒に来れるのはいつかな? そんなことを考えながらも自然の公園の奥へと入っていく。

 

ジョギングをしているおじいさんやおばさんにあいさつしながらたどり着いたのは、いっぱい木が生えている場所! なんとなく、ここに何かある気がする☆

 

朝早い時間だから、ちょっと暗い… そういう時はこれ!

お父さんが作ってくれた最後の誕生日プレゼント!! ハンドガンタイプのデバイスでいつもはお母さんとお話しするために使ってるやつ!

 

私に()()()使()()()()()()()()があれば他の使い道もあるんだけど、それが出来ない私の為にお父さんがお母さんに内緒で作ってくれたもの。これを使えば、ほらこの通り!足元を照らすライトになる。

 

「およ?」

 

少し霧が出て神秘的になった公園の中を感に任せて探索してたら、大きな壁を見つけた。水色っぽい半透明の壁で Z の字がある。いや、よく見ると壁と言うか人っぽい。

 

「________」

 

巨大な人は私に気が付いたのか、呼吸のような音と共に何かを求める。分からない言葉、そもそも言葉と言うより音に近い。そのはずなのに何が欲しいのかはっきりと聞こえた。とぎれとぎれの音は『ひ・か・り』と三文字。

 

「光が欲しいの?」

 

私の言葉に小さくうなずく大きな人。お互いに違う言語で会話が成立した__他の星の人と会話をするための翻訳魔法と言うものはあるが__事に疑問を持つよりも早く、その人の頭の上にある宝石のような場所にデバイスのライトを当て続けた。すると今にも死にそうなほど小さな呼吸が大きくなってきた……気がする。

 

それでもマシになっただけ。昼間でもここは太陽の光が届きにくい場所__そのため冒険大好きの男の子達がよく探検ごっこをしている__今は朝になってそんなに経ってないし、霧もあるから薄暗い。デバイスが放つ光をより大きくするが、目の前の巨人には気休め程度にしかなってない。

 

「うぅ…」

 

デバイスの質力を最大にしても大した変化がない。思い通りにいかない現状に、そして巨人の力になってやれない私自身に嫌になって涙が流れる。お母さんならきっと、凄い魔法で巨人を助け出せるに。

 

「_____」

 

「……え?」

 

その場でしゃがんで泣く私に巨人が話しかけてくる。さっきより気持ち、軽くなっている音で慰めてくれたかのように。その様子はまるで、お父さんが死んで泣き続けていた私を抱きしめてくれたあ母さんのように暖かった。

 

ちょっと大きくなった今だから分かる。あの時、本当はお母さんも泣きたかったはず。なのに私に優しく包み込んでくれた。目の前の巨人も同じで今にも死にそうなのに、会ったばかりの私を慰めてくれる。

 

お母さんも巨人も優しい人。涙をこらえて立ち上がって、デバイスから光を与え続ける。『絶対に助けたい!』その思いが通じたのか、巨人の体は目をつむるほど眩しい光に包まれる。

 

「ふぁ~!」

 

光が収まると目の前には幽霊のような半透明ではなく、はっきりと姿が見える巨人が立っていた。青に銀に黒にちょこっと赤の体に、胸にはZ型のクリスタル。目は宝石のようにキラキラ輝いていて、頭のトサカの先にはひし形に切られたかのような形をしてる。

 

絵本で読んだ顔を覆う鎧のように見えるが、なんとなく違う気がする。

 

「_______」

 

あまりの大きさと存在感に見上げていた私に巨人はゆっくりと話しかけてきた。

 

「お礼なんて、途中であきらめそうになったし……」

 

「________」

 

私の言葉聞いて、巨人はしゃがんで語り掛けてくる。

 

「望み、欲しいもの?」

 

『それでも命の恩人だから』その後に続けられた言葉に少し考えこむ私。この前お母さんに『妹が欲しい』とおねだりした時はちょっと悲しい顔で頭をなでられた。なんで悲しい顔をしたのかは分かんないけど、難しいことだとはなんとなく分かった。

 

それじゃ、『お父さんに会いたい』。やっぱダメ!

お父さんが死んだと分かって無い時に言って、周りの大人をこもらせた記憶があるもん!

 

他は『魔法が使えるようになりたい』とかかな~……… 魔法? そうだ!

 

「空が飛びたい!」

 

男の子ぽい願いだけど、女の子も憧れるもの。そもそも飛行魔法は全員が覚えられるわけじゃなくて、私みたいに元の魔力が絶望的な人とか、体質的に無理な人がいる。と言うか、飛べない人が殆ど。たしかお父さんも飛べなかったはず。

 

「やっぱダメだよね」

 

そもそもこの巨人がそれを飛べるかどうかも分からない。この巨人に出来ない事は叶えようにないよね…

 

「………………」

 

下を向く私に巨人はゆっくりと手のひらを近づけてくる。それはまるで乗れと言っているかのように。

 

「良いの?」

 

私の質問に巨人は嫌な顔一つせずにうなずいた(表情変わってるかどうか分からないけど)。

私が手のひらに乗ったことを確認した巨人はゆっくりと立ち上がり、ゆっくりと飛びあがった!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

1分弱の空の旅を終え、巨人と出会った場所に戻って来た。

 

「ありがとう、巨人さん!」

 

お礼を言うと巨人さんはゆっくりとしゃがんで私の目を見てくる。

 

「_______」

 

「ウルトラマン、ゼット? ……巨人さんの名前?」

 

頷く巨人、ゼットさん。向こうが自己紹介したから、返すのが礼儀だったよね!

 

「私はアリシア。アリシア・テスタロッサ!」

 

「____!」ピコン!ピコン!

 

自己紹介が終わった後、ゼットさんの胸の宝石が赤色に点滅をはじめ、点滅に合わせて音が鳴り響く。すると片手を地面に置き少し苦しそうになったゼットさん。確かお母さんが『赤の色の点滅は危険信号』って言ってたよな……… っは!

 

「もしかして、私が飛びたいって言ったから?」

 

首を左右に振り、私の言葉を否定するとゼットさんは話してくれた。

・悪いことを考えている人達がいる事

・戦うにもこの星では3分くらいしか肉体を保てない事

・昨日の戦いでこの星で過ごすために最適な状態へ擬態できなくなった事

・私さえよければ、戦うために力を貸してほしいと

 

『命を落とすかもしれない頼み事だから、嫌って言っていい』と最後に付け足して、私の返事を静かに待つゼットさん。

 

「……………分かった! やるよ、私」

 

「デュア」

 

私の言葉に力強くうなずいたゼットさんは、光に変わって私の中に入っている。とっても暖かくて優しい光。私と一つになっているのが分かるけど、苦になってなくて、むしろここまでの疲労が消えるように感じるよ!

 

こうして私は、宇宙の平和を守る光の巨人と一心同体となって私の知らない世界を飛ぶ。そして私とゼットさんの初めての戦いはすぐそこまで迫っていたことなど、思ってもいなかった。




>ウルトラマンゼット(最後の勇者?)
前回は5000年近く生きていたゼットの性格が表に出ていたが、時間がたつにつれて前世の性格が表に出て始めた。なお彼はこの後、掲示板に事後報告しに行って、スレ民に怒られた模様。

>アリシア・テスタロッサ
「魔法少女リリカルなのは」に登場する悲劇の少女。本来辿る運命を無邪気と好奇心でブレイクした人。魔法が文明の基盤となっている惑星「ミッドチルダ」が出身。


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変身アイテムの問題

231:最後の勇者?

いやもう、ホントにごめんなさい……

 

232:名無しの転生者

イッチもこう言っているし、許してやるか

 

233:はぐれたメタスラ

いや、幼女と同化した罪は重い!

 

234:名無しの転生者

そこぉ!?

 

235:名無しの転生者

とりま、話を戻さない?

 

236:名無しの転生者

せやな

 

237:名無しの転生者

確か、同化したのは良いけど光を開放するアイテムが無いのだったな

 

238:虫に負ける炎

ワイ、話についていけん。なんで光を開放する必要が有るん?

 

239:名無しの転生者

>>238

ウルトラ戦士は擬態(同化)する際、本来の姿に戻るために光を開放する媒体

つまり変身アイテムが必要となるや

 

240:名無しの転生者

あれ?変身アイテムなしで新マンに変身してた記憶があるやけど

 

241:名無しの転生者

そこはアレだろ… 特訓した的な

 

242:虫に負ける炎

要はメガ進化とか原始回帰とかみたいな理論か!

 

243:最後の勇者?

微妙に違うような気もするが…

と言うかどちら様?

 

244:名無しの転生者

イッチがぶっ倒れてた間にコテハンつけたスレ民や

 

245:虫に負ける炎

ド=モ、イッチさん。キャタピラーに負けた炎タイプです

 

246:名無しの転生者

いつ聞いても草

 

247:最後の勇者?

>>245 ご丁寧にありがとうございます。

 

248:名無しの転生者

イッチの言葉使いが普通になってる?

 

249:名無しの転生者

ほんとだ

 

250:はぐれたメタスラ

ログ見返してみたら、スレに戻ってきてから普通の言葉使い

 

251:名無しの転生者

なんでだろ?

 

252:名無しの転生者

まぁ、そっちの方がオレラも話しやすいし良いやろ

 

253:最後の勇者?

光が見えてからこうなんですよね……

それと変身アイテムの件、なんとかなりそうです!

 

254:名無しの転生者

マジ

 

255:名無しの転生者

詳しく

 

256:最後の勇者?

アリシアが元々持っていたデバイスと言う魔法を使う為の道具

見た目はガッツスパークに似てるんですよね。

 

257:名無しの転生者

今来たって、アリシア!?

 

258:名無しの転生者

方法それで?

 

259:はぐれたメタスラ

>>257 いらっしゃい! アリシアの嬢ちゃんについてなんか知っとんか?

 

260:名無しの転生者

俺らの中に彼女に対する知識持ってる奴おらんから助かった

 

261:名無しの転生者

知ってますけど、先に勇者ニキの話を

 

262:最後の勇者?

>>260 分かりました。

 

銃型のデバイスのグリップに「カートリッジ」と言う魔法を込めたものを入れる構造があり、魔力を込める前のカートリッジも一つだけありまして、それを使ってみようかなって。

 

263:名無しの転生者

アリシアがカートリッジシステムのデバイス持ってるか(困惑)

 

264:名無しの転生者

アリシアたんの世界の情報を持ってるニキはコテハンつけて♪

 

265:名無しの転生者

コテハンより、情報持ちが来てくれたのは本当にデカい

 

266:虫に負ける炎

イッチの話遮る様で悪いけど、先にイッチの転生した世界について簡単に解説してもろて良いか?

 

267:最後の勇者?

オレもポケモンニキの意見に賛成。今後どうするか決めるにおいて重要だし。

 

268:修行中のキツネ

コテハンはコレで、あとネキ。

 

269:名無しの転生者

ネキだったのか

 

270:修行中のキツネ

「アリシア・テスタロッサ」、彼女は魔法少女もの作品で登場するキャラクター

彼女が死が科学者の母親を狂わせて凶行に走らせるの

 

「デバイス」は魔導師が使う杖の様な物。魔法を使うための補助装置で様々なタイプが存在

「カートリッジ」を搭載をしているのは瞬時に爆発的な魔力を得ることが出来るが、使いこなすデバイスや術者は少ない諸刃の剣。アリシアが生きていることを考えると、研究中の物かな?

 

271:名無しの転生者

え?

 

272:名無しの転生者

アリシア死んじゃうん…

 

273:名無しの転生者

なんちゅうもん子供に持たせてるだよ。

 

274:はぐれたメタスラ

子供を失った親の憎悪は怖いからな((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

275:名無しの転生者

経験値ニキは別のダメージを受けてる

 

276:修行中のキツネ

ところで勇者ニキに質問なんだけど、アリシアのデバイスってどのタイプか分からないかしら?

 

277:最後の勇者?

聞いてきます~

 

278:名無しの転生者

行ってら~

 

279:虫に負ける炎

デバイスの種類ってどれぐらいあるの?

 

280:修行中のキツネ

保存機能しかない「ストレージデバイス」、人工知能が積まれた「インテリジェントデバイス」

あとは魔力を打撃攻撃に利用する為の「アームドデバイス」、術者と融合する「融合型デバイス」

この4つが主ね。詳しい事は「リリカルなのは」のスレで聞いてきて。

 

281:最後の勇者?

聞いてきた。

「ベルカのアームドデバイスをもとに作ったストレージデバイス」とのこと

 

死んだお父さんが研究してた物をアリシア用にチューニングした物らしい

 

282:名無しの転生者

 

 

283:名無しの転生者

マジか…………

 

284:名無しの転生者

重い話がよく出る子やな

 

285:名無しの転生者

特注品か

 

286:修行中のキツネ

アリシアの父親も科学者だったのか

 

287:最後の勇者?

なんかごめん

 

288:名無しの転生者

イッチのせいじゃないんやし、謝らなくても

 

289:名無しの転生者

スレ自体がお通や状態や

 

290:最後の勇者?

空気を換えるためにも、安価やります?

 

291:名無しの転生者

安価キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

292:名無しの転生者

安価、これだけでご飯3杯いける

 

293:名無しの転生者

よっしゃー!

 

294:名無しの転生者

やりますか!

 

295:はぐれたメタスラ

安価と聞いて皆、盛り上がってるな

 

296:名無しの転生者

けど何するん?

 

297:最後の勇者?

アリシアの提案でオレの力を空のカートリッジに込める事になったから、どの形態にするか

 

298:虫に負ける炎

アレ? イッチはゼットライザー含めたアイテムを持ってないじゃ……

 

299:名無しの転生者

そういえば、スレ民による説教の前にそんなこと言ってた気がする!

 

300:最後の勇者?

いや、ベリアルメダル以外の本編登場メダルは有るからいける…はず

 

301:名無しの転生者

自信ないんかいwwwww

 

302:最後の勇者?

という訳でどのフォームにするか

 

>>315

 

303:名無しの転生者

微妙に近いようで、遠い

 

304:名無しの転生者

ウルトラマン分からんから、参加で出来ぬ…無念…

 

305:修行中のキツネ

カートリッジとデバイスを変身アイテムにするのは、思いつかなかった

 

306:名無しの転生者

そろそろか?アルファエッジ

 

307:名無しの転生者

デルタライズクロー

 

308:名無しの転生者

>>307

ベリアルメダルが足りません

 

309:はぐれたメタスラ

男は黙って、オリジナル

 

310:名無しの転生者

三部作好きやからガンマフューチャー

 

311:虫に負ける炎

ソリッドバーニング

 

312:名無しの転生者

ウルトラマンサーガ

 

313:名無しの転生者

アルファエッジ

 

314:修行中のキツネ

ガンマフィーチャー

 

315:飛電の新社長

シグマブレスター!

 

316:名無しの転生者

赤い~ 赤い~ ベータスマッシュ~♪

 

317:名無しの転生者

オリジナル

 

318:最後の勇者?

ハイ終了!

 

319:名無しの転生者

違うの混じってる!

 

320:名無しの転生者

>>312 それはあかんやろ

 

321:名無しの転生者

社長ニキ!社長ニキや!

 

322:名無しの転生者

シグマブレスター? そんな形態あったか??

 

323:名無しの転生者

>>322

アーケード限定の奴。ボイスドラマでも少し触れられてた

 

324:飛電の新社長

マモル関連が終わって寝る前にスレ覗いたら、安価してたんので参加した。

そしたらまぐれにも、取れてマブレスター!はい、アルトじゃないと~

 

325:名無しの転生者

0点

 

326:飛電の新社長

(。_。`)チーン

 

327:名無しの転生者

社長ニキーーーーーーイ!!

 

328:修行中のキツネ

久々にギャグ聞いたかも

 

329:名無しの転生

マジで?

 

330:修行中のキツネ

山に籠って修行してるから

 

331:虫に負ける炎

ネキガチすぎ

 

 


 

キツネネキの修行が思ったより本格的な事にスレ民が盛り上がる中、同化したことで視界が共有してあるアリシアの見ている景色。オレは知らないだけかもしれないが地球にはない、この星独自の機械で【ゾフィー/メビウス/ティガ】のメダルから新たなアイテムを作る様子を見つめる。

 

カートリッジにそれぞれのウルトラ戦士の光エネルギーが交わりつつある。完成にはもう少し時間がかかりそうだ。その事を確認したアリシアは自身が持っていたデバイスを、父親の部屋で見つけた資料と睨めっこしながら改良している。

 

両親が科学者なのもあってか、スムーズに作業していてハラハラするとは無い。足元ではヤマネコのリニスが朝食を口にしてる。

 

「ゼットさん、こんな感じでいけそう?」

 

彼女が持っているデバイスそのままではウルトラマンの力に耐えきれず、機械がダメになりそうと知ったアリシアは自ら改良すると言い出した。そもそも変身アイテムにする案も彼女からだし、あのデバイスにかなりの思いれがあるのだろう。

 

「あぁ、問題ない」

 

軽く光エネルギーを流して問題ない事が感覚的に分かり、それを伝えると彼女は笑みを浮かべリニスの頭をなでる。その光景を見ると地球にもある、ありふれた日常みたいだ。

 

だからこそ、彼女を戦いに巻き込んでしまう事に胸が苦しくなって、この体に不便な自分の弱さに嘆く。そんな間にシグマブレスターへ変身する為のカートリッジも完成。デバイスが元々持っている収納機能でしまったあと、ネックレス状の【待機状態】へと変形させ首から下げる。

 

「さ~てっと。 私も朝ごはん食べよ♪」

 

機材の電源を落とした後、体を軽くほぐした彼女はポケットの中にしまってあった保存食を開封し口にする。どうやらアリシアは機械工作は出来ても、料理は出来ない模様。

 

一人暮らししてたから人並みには料理できるし、この星の料理について学んでアリシアに食べさせた方がよさそう。健康状態的な意味で。




>最後の勇者?
変身のアイテムよりも同化したアリシアの食生生活の方が気になる模様。
ベリアルメダル以外のゼットが本編で使用した「ウルトラメダル」は手持ちにあった模様。

>虫に負ける炎
ポケットモンスターの世界に「野生のヒトカゲ」に転生。
転生して状況が分からぬままキャタピーにボコボコにされた上に、寝床も無くてマジぴえん…

>修行中のキツネ
とある山で修行中のヤベー奴。
このスレで唯一の「リリカルなのは」の知識持ちだが、なんとなくしか覚えて無いため自分の説明があっているのか内心不安なネキ。

>アリシア・テスタロッサ
両親の科学者の才能を鵜受け継いだのか、技術チートに片足を突っ込んでいる少女。
スレ民は彼女が変身アイテムの小物側を作ったとは知らない。父親に関する設定は本作オリジナル。


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【ピンチ!?】炎と冷気の戦い【ウルトラ強すぎ…】

1:名無しの転生者

このスレは「魔法少女リリカルなのは」の世界に転生した「最後の勇者」こと「ウルトラマンゼット」に転生した勇者ニキにアドバイスを送るスレです。

 

勇者ニキはリリカルなのはの知識なし、ウルトラマンの知識そこそこの元人間です。

「アリシア・テスタロッサ」と言う10にも満たない少女と同化し、宇宙からの脅威と戦います。

 

990を踏んだ方は次のスレを建ててください

 

初回:【助けて】ウルトラヤバい【消滅しそう】

前回:【まさかの!?】超魔兵器を止めろ、神秘の光【TDG世代集まれ!!】

 

2:名無しの転生者

スレ立て乙

 

3:名無しの転生者

スプリームさんゴルバー20回投げはやりすぎですぜ……

 

 


 

637:最後の勇者

『宇宙拳法、秘伝の神業!』

 

「ご唱和ください、我の名を! ウルトラマンゼェーット!」

 

『ウルトラマンゼェーット!』

 

ULTRAMAN Z! ALPHAEDGE!

 

「『アルファバーンキック!』」

 

638:イナズマの解説者

保育園目掛け右腕のハサミを振り下ろそうとしていたレイキュバスに上空から出現したゼット一撃、「アルファバーンキック」が命中!

 

溜まらずレイキュバスは吹っ飛ばされたぁぁーーーー!!

 

639:飛電の新社長

>>636

ライブモードは「」がゼット、『』がその他(太文字は機械音声)

字幕をオンにした映像を見ている感覚でいいよ

 

640:虫に負ける炎

スレ民の意志で基本的にオンに出来るけど、緊急事態の時に勝手にオンになったりする

 

641:名無しの転生

はへ~、なんとなく分かりました

 

642:イナズマの解説者

レイキュバスの火球! 後ろにいる子供たちを守る為、ゼットは動けない!

 

643:名無しの転生

やっぱ、原作と違ってアルファエッジ弱いな……

 

644:修行中のキツネ

原作と違いアリシアと同化しているせいかも

 

645:最後の勇者

βCARTRIDGE

 

『真っ赤に燃える、勇気の力! ウルトラマンゼェーット!』

 

ULTRAMAN Z! BETASMASH!

 

646:イナズマの解説者

「アルファチェーンブレード」で火球を防いでいたゼットが赤き姿、「ベータスマッシュ」へ変わった!

迫りくる火球を正面から受けながらも、大地を響かせもう突進。そのまま体当たりを叩きこむ「ベータボディアタック」が決まったぁーーーーーー! そして倒れこんだレイキュバスの足を掴み……… 振り回す!

 

647:名無しの転生

ちょっとごり押し過ぎない?

 

648:名無しの転生

その足の掴み方で投げるのはダイナなんよ

 

649:名無しの転生

やっぱ例話ストロングタイプ……

 

650:イナズマの解説者

レイキュバスの反撃! しかしゼット、これを受け止めそのままハサミを折った!

 

651:名無しの転生

>>649 令和な

 

652:はぐれたメタスラ

やっぱアリシアちゃんて、ベータスマッシュになるとオラオラと言うか、強気に攻めるよね…

初陣のぺギラ戦でめちゃくちゃビビっていた可愛らしい女の子はどこ(・ω・。)キョロキョロ

 

653:最後の勇者

「そろそろ終わらせましょう!」

 

『うん!』

 

γCARTRIDGE

 

『変幻自在、神秘の光! ウルトラマンゼェーット!』

 

ULTRAMAN Z! GAMMAFUTURE!

 

654:名無しの転生

なぜ変わった?

 

655:最後の勇者

「ガンマイリュージョン…」

 

656:名無しの転生

お! なにが出てくるな??

 

657:飛電の社長

ダイナフラッシュタイプのフラッシュ光弾。また懐かしい物を

 

658:イナズマの解説者

レイキュバスの火球とダイナのフラッシュ光弾がぶつかる!ぶつかり合う両者の攻撃、その隙にゼットが動く!

 

659:名無しの転生

社長ニキ早!? 解説ニキにかぎかっこを使わせないの初めて見た

 

660:名無しの転生

まぁ、社長ニキだし

 

661:イナズマの解説者

続いて現れたのは「ティガ:スカイタイプ」! レイキュバスの背中から放つのは「ティガフリーザー」だぁ! 瞬く間にレイキュバスが凍っていく!!

 

662:名無しの転生

レイキュバスたんもここまでか(´・ω・`)

 

663:名無しの転生

レイキュバスたん!?!?

 

664:最後の勇者

「『ゼスティウム光線!』」

 

665:イナズマの解説者

最後は「ガイア:スプリームヴァージョン」の「フォトンエッジ」とゼスティウム光線の2大必殺光線を受け、爆散! ゼットとアリシアは無事、保育園を守り切ったーーーー!!

 

666:名無しの転生

よし!

 

667:名無しの転生

あ、カラータイマーなり始めた…

 

668:名無しの転生

レイキュバスもあと数秒耐えればなぁ~

 

669:名無しの転生

>>667 お前さては敵側だなww

 

670:最後の勇者

『『『『ありがとーーー ウルトラマン!!!!!』』』』

 

671:修行中のキツネ

勇者ニキもだいぶミッドチルダの人達に受け入れられてきたね

 

672:名無しの転生

せやな

 

673:虫に負ける炎

最初の方は怪獣もろとも魔法受けてたしなぁ~

 

674:名無しの転生

そのせいでアリシアたんが一時期引きこもり・人間不信になったのを忘れるな!!!

 

675:名無しの転生

出たよ過激ニキ

 

676:名無しの転生

でも実際、時空管理局からして見ればどっちも未知なる脅威だし……

 

677:飛電の新社長

彼らが信仰する「魔法」の技術で対応できない事象だしな~ あ、ちょっと抜けるわ

 

678:名無しの転生

>>677行ってら~

 

679:修行中のキツネ

>>677 実際に時空管理局は「科学」を含めた魔法以外の技術を否定しおり、科学で文明発展した星を無理やり魔法文化に変える行為をしている。それが彼らにとっての「正義」であり「日常」。その背景には昔、科学の技術で発展した星(世界?)と戦争していたから。

 

まぁ、一枚岩の組織ではないから陰謀的な物もあったはず。正直言ってそこら辺の知識は覚えてないわ

 

680:名無しの転生

>>679 むしろ全話されても把握しきれないんで大丈夫っす

 

681:最後の勇者

ん?

 

682:名無しの転生

なんや、どうした??

 

683:名無しの転生

と言うか、いつの間にか曇りになってる

 

684:はぐれたメタスラ

映像越しだけどなんか、嫌な感じだ……

 

685:名無しの転生

経験値ニキの生存本能が反応した?

 

686:名無しの転生

なんか降って来たぞ!

 

 


 

突然、ワームホールから出現した怪獣(ゼットさんはレイキュバスと呼んでいた)を倒した私達。保育園の人達が逃げられなかった原因の瓦礫を適当な場所に運んだ直後、急にお空が暗くなった。

 

「…………ッ! まさか、この気配は!!」

 

それを見上げていたらゼットさんの声が、今まで聞いた事の無いほど焦っているゼットさんの声が聞こえて来た。それから間をも無く空から何かが舞降りる。光が地面に接触した瞬間、けっして小さくない爆発が起きて、周囲の建物を全壊させた。

 

爆風を気にせずに煙の中にいるナニカを見つめるゼットさん。あまりの急展開についていけずに只々成り行きを見守る私。そんな中視界に入ってくるのは銀色の身体の上から紫の鎧を着た人型。今まで戦ってきた怪獣と比べて、人型に近いソレはゼットさんに似ているようで全く違う。

 

ゼットさんが暖かい光だと例えるなら、目の前のあいつは何処までも冷たい闇で視線だけでこちらを焼き殺しそうな程の執念を感じる。これまで感じた事の無い程の敵意に思わず体が震え、インナースペース内の私は後ずさるが、反対にゼットさんは警戒を強め一歩前へ踏み出す。

 

正反対の反応する私達、恐怖を紛らわすためか、この場の空気に耐えきれずになのか、無意識にゼットさんに語り掛ける。

 

「………あれって?」

 

「あいつはグローザ星系人の【ブガン】。身に着けているのは暗黒大皇帝の鎧の力の一部だ」

 

今までのどの怪獣よりも警戒しているゼットさん。自然と【ZDシューター】を強く握りしめる。

 

「随分と可愛らしいのを連れてるじゃねぇか、若造」

 

そんな私達を小馬鹿に嘲笑うブガン。多くを語らず一気に接近してきた奴は両腕に装備された刃を自由自在に扱い、私達を責め立てる。

 

「デェアァァ…」

 

空中に電気を帯びた黄色の光球を生成し、後方へと距離を取りながら放つ。縦に一閃、横に一閃、最後の一個はバク中で回避され一切当たらなかったが、距離をとる事は出来た。ここからタイプチェンジしたいけど、地面へと足を付けた瞬間に刃の先端をこちらに向けて接近してくる。そこに載せられたのは私達を確実に殺すという殺意。そんなブンガの気迫に押されて足が震え、小さく悲鳴を上げる。

 

今までゼットさんと一緒に戦ってきたけど、今までの相手は本能に身を任せて暴れ狂う獣同然の怪獣達だった。ミッドチルダの人達の言葉の刃や魔法に心身ともに傷つく事もあった。

 

けれどブガンは違う。明確な意思があって、言葉が通じる。ゼットさんの命を、私達を殺そうとその(チカラ)を向けてくる。

 

「オラァァ!!」

 

「デェアァァ……」

 

インナースペース内で恐怖で動けなくなっている私。そんな中でゼットさんは【ゼットランスアロー】を手にしてその刃を受け流す。継ぐけて放たれる斬撃にも的確にさばいていき、最終的に鍔迫り合いへと持ち込む。

 

今の姿、ガンマフィーチャーは近接戦闘は得意ではなく力比べになるとこちらが負けるのは火の目を見る事よりも明らか。本来ならタイプを変えるか超能力を用いた魔法の様な多種多様な技を使って攻めるのがセオリー。

 

それをしないのは私がZDシューターを操作しないから。ゼットさんがタイプチェンジするには【インナースペース】にいる私がZDシューターにセットした【ウルトラカートリッジ】入れ替える必要がある。でも実際に入れ替えようと思っても手が動かず、胸がバクバクと破裂しそうなぐらいにうるさい。

 

ピコン!ピコン!

 

一方でゼットさんの胸にあるZ型のクリスタル【カラータイマー】の点滅が早くなった。少しずつブンガの刃に押され後ずさるもゼットさんは体勢を立て直し、ランスをしっかりと握りしめブガンを睨みつけ、刃と刃からは火花が散る。

 

「へぇん! そんなお荷物を背負っているから大した力も出せんのだろ、ウルトラマンゼットォ~」

 

私の事だ……

そう思った次の瞬間にはゼットさんは動いており、ブガンの刃をランスの持ち手部分で受けなしながら回転。体勢を崩したブガンの背中目掛け振るわれたランスはオレンジの軌跡を残し、背中のアーマー越しにダメージを与える。アーマーはすぐに元通りに回復したがそれを気にすることなく、静かな怒りと共にゼットさんが言葉を放つ。

 

「アリシアがお荷物? そんな訳ないだろ」

 

今までに見たこと無い程の怒り。ゼットさんの睨みに動く事が出来ないブガンを他所にゼットランスアローのボタンを押しレバーを1回引く。火のエネルギーを纏うランスを念力で持ち上げ、そのままブガン目掛けてぶん投げてZ字に切り裂く【ゼットランスファイヤー】が見事に決まる。

 

そのまま念力でと元に戻したランスのレバーをボタンをさずに引き、先端のエッジ部分から光弾を次々と放つ。光弾を受けアーマーから火花を出しながら後方へ通されていくブガン。ゆっくりと崩れたブガンに向けてとどめの一撃を放つためボタンを押し、レバーを2回引き氷の矢を放つ。

 

「あんまり調子に乗るな!!」

 

やったと思った直後、ブガンの全身が燃え上がり周囲の建物を溶かす温度を持つ火炎を放ち矢を溶かし、更には私達に命中。あまりの威力に吹き飛ばされ、ランスを手放してします。なんとか立ち上がろうとした頃に冷気を纏った刃が振りあげられ、再び地面に倒れこむ。

 

そこから一方的に攻撃を受け続けてゼットさんの身体のあちこちから光の粒子が溢れ出る。ゼットさんの苦痛の声が耳に残る。歪んだ笑みを浮かべるブガンの姿が眼前に広がる。

 

「アリシア、君に出会えて共に戦った日々はオレにとって有意義な時間でした」

 

「ゼット、さん…………?」

 

「あの日、君に助けて貰わなかったらオレはこの星の良さを知る事はなく、この星に住まう命を守る事も出来なかった」

 

「やめてよ、そんな言葉…………」

 

ブガンの剣戟を受けながらもいつと変わらぬ優しい声で語り掛けてくるゼットさん。でもその内容はとっても悲しい物で、どこかあの日の病室のお父さんの姿と重なる。

 

「ウルトラ感謝の気持ちでいっぱいですよ。」

 

その言葉に返事をする前にインナースペース………

ゼットさんの中から追い出され、私は地面の上を転がる。デバイスを握りしめながら立ち上がるそこには___

 

「______________」

 

お腹を貫かれ光を失っているゼットさんの姿があった。

 

「ゼットさぁーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!」

 

ゼットさんが消えていく中、私の声が虚しく響き渡る。こうして私は負けた。




>最後の勇者
前回から数か月の月日が経っている間に「?」が取れた。スレ民たちからは「勇者ニキ」と呼ばれている。
現在「アルファ/ベータ/ガンマ/シグマ」の4形態へのウルトラフィージョンが可能だが、ブガンの前にその光を散らしてしまう……

>イナズマの解説者
「イナズマイレブン」の世界へ転生した住民。
普段から様々な転生者スレに現れては戦闘の実況をし、場を盛り上げる。

>アリシア・テスタロッサ
「ウルトラマンゼット」と同化して戦う少女。
ミッドチルダにある技術とウルトラメダルのエネルギーを組み合わせる事で変身アイテムを作り出した天才。ゼットと共に戦う合間に少しずつ精神的な成長が有った。

ブガンの殺気に当てられ際は年相応に怯えていた。

>ZDシューター
アリシアがウルトラマンゼットへ変身する為のアイテム。
父親から貰ったベルカベースのデバイスを改修・改造(調整)したもので、今まで通りのデバイスとしても使用可能。

「待機状態/マガジン形態/スティック状態」の3形態に変形する。マガジン形態はハンドガンタイプで魔力弾を放つことが可能(アリシアの魔力的に無理)であり、追加アタッチメントパーツを付ける事で周囲を照らす事も可能。スティック形態はゼットへ変身する為の形態であり、各タイプに対応したカートリッジをセットする事で変身する。待機状態は首からかけるシンプルなペンダント。

作者のイメージはマガジン形態が「ガッツスパークレンス」、スティック形態は「バルディッシュ・デバイスフォーム」の刃の代わりにZが刻まれたクリスタルが前端にある版。待機状態のネックレスはあの子を思わせる青い宝石が埋め込まれた丸い金属製のネックレス。

>ゼットランスアロー
この世界では「ロストギア」としてミッドチルダに運ばれてきたもの。
ゼットランスアローを乗せた宇宙船に「宇宙大昆虫 ダイオリウス」が卵を産みつけようと接近。激闘の中、独りでにランスが動きゼットの元へ。これ以降はゼットが唯一全形態で使用できる共通武器として使用していくのだった。

余談だがこの戦いの時に宇宙船を必死に守る姿がミッドチルダの人々に焼き付き、味方として認められるようになった。


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【緊急集合!】勇者ニキを救出せよ!!【ゼット&アリシア】

1:飛電の社長

このスレは勇者ニキことウルトラマンゼットとアリシア・テスタロッサのその後を追うものです。

彼らについては下記に記載されたリンクから跳んで各自で確認してください。

 

初登場:【助けて】ウルトラヤバい【消滅しそう】

生死不明の直前:【ピンチ!?】炎と冷気の戦い【ウルトラ強すぎ…】

 

2:飛電の社長

初見の為に必要際限の情報

 

勇者ニキはウルトラマンゼットへと転生した同業。アリシア・テスタロッサと言うミッドチルダに住む少女と苦肉の策で同化し、少女と共にミッドチルダを守るために戦いに身を置く戦闘系転生者。アリシアが自身の持つ魔法を行使する為のデバイスを改造したものでゼットへの変身を可能としてる。

 

勇者ニキ自身が立てたスレでいろんな事についてアドバイスを貰ったり、戦闘の様子を配信。消息不明となる直前では、転生した直後に戦闘したアーマ-ドグローザ系星人ブガンと再戦闘、腹を貫かれた直後にスレが強制終了となった。

 

3:名無し転生者

スレ立てサンクス

 

4:虫に負ける炎

経験値ニキが前に言ってように突然、スレに書き込めないから〇んだのか?

 

5:はぐれたメタスラ

いや、あのスレは阿鼻叫喚の書き込みで1000を超えたからワンちゃん有るかも(あってクレ)

 

6:名無し転生者

そうなだよ。ワンチャン有るかもなんだよ

 

7:名無し転生者

そもそもどうやって勇者ニキのその後の動向を確認するわけよ?

 

8:名無し転生者

>>7それな! 結局のところ勇者ニキのスレでは別次元に干渉できるような特典持ちはいないし…

 

9:修行中のキツネ

一番は同じ世界観(線)のミッドチルダ住の転生者で尚且つ掲示板機能に気が付いた者に訊ねるのが一番なんだけど、リリカルなのはの独善的な転生者が集まりやすいし、地球生まれが殆ど。例えミッドチルダ生まれでも原作知ってるならアリシアが生存している時代に生まれるような奴は避けるし……

 

10:名無し転生者

>>9

なんで?

 

11:名無し転生者

確実にそこに行くと死ぬ場所に>>10お前は行くか?

 

12:名無し転生者

まぁ、そういう事

 

13:虫に負ける炎

なお、その情報自体はキツネネキに教えてもらった模様

 

14:名無し転生者

初期の頃と違ってリリカルなのはについて知識持ちの転生者がおるし、俺らも多少は勉強したから

 

15:はぐれたメタスラ

あ! ヒトカゲニキがアルセウスに頼んで勇者ニキの世界に行くのはどうや!

 

16:虫に負ける炎

ワイ、トキワの森在住。今だキャタピーに勝てないゾ!

アルセウスには会いたくねえよ…

 

17:名無し転生者

 

18:飛電の社長

とりま、ウルトラ系の雑談スレにSOSを書き込んで来た

 

19:名無し転生者

流石社長ニキ! 1000%大好き叔父さんの嫌がらせを受けて胃に穴が開きながらも対応している事だけあって、仕事が早い!!

 

20:名無し転生者

話を聞いた刃さんが曇りながら「すまない…」と誤ったやつか

 

21:名無し転生者

その話は社長ニキにはNG

 

22:青の情報局

お待たせしました。ウルトラスレ代表で私が書き込みますね。

 

23:名無し転生者

宇宙警備隊きた!

 

24:修行中のキツネ

>>22 勇者ニキの説明はいる

 

25:青の情報局

そのあたりは大丈夫です。

 

26:名無し転生者

それでウルトラ系スレと意見はどうなの?

 

27:青の情報局

ゼット…… 勇者ニキの状態はかなり危険ではないかと予測されます。銀十字軍と戦闘員を送って対処するのが一番なんですが、私の世界軸だと先程ウルトラマンジャックが地球守護の任務に向かったばっかりなんです。

 

28:名無し転生者

>>28

昭和の時代だと……

 

29:名無し転生者

じ、次元を超えるスレ民はいないんですか?

 

30:青の情報局

現在進行形で探してはいますが、少なくとも雑談スレのメンバーで超える事が可能な人物及び知り合いは今のところ。

 

31:赤の恒点観測員

今さっき任務の休憩がてら状況を把握。一応、知り合いにいる。

 

32:名無し転生者

救世主キターーーーーーーーーーーー!

 

33:名無し転生者

確実に風が吹いてる

 

34:名無し転生者

>>33 やめろ!

 

35:赤の恒点観測員

偶々知り合った同じウルトラ系の転生者でスレ機能も把握してるやつなんだけど

 

36:銀のデラシオン所属

あれ、そんな力が有るなら有事の際に頼れる人物リストに載ってておかしく良くないよね??

 

37:名無し転生者

雲行きが怪しくなってきた…

 

38:名無し転生者

ウルトラ系の人結構来てた

 

39:赤の恒点観測員

ROM基本と言うか、何と言うか…

 

40:修行中のキツネ

ハッキリ言って、それ見て考えるから

 

41:名無し転生者

キツネネキがキレかける珍しい光景

 

42:赤の恒点観測員

すまん。頼れるか頼れないかで言えば、多分頼れるけど頼りたくないタイプ。

戦闘能力も高く、歴も申し分ないが、連絡手段がテレパシーしか思いるか無い。

 

43:青の情報局

ウルトラサインではダメなんですか?

 

44:赤の恒点観測員

O-50出身系統だから読めなくも無いが、あちこちの次元を移動してるしウルトラの星とかと交流が無いやつだから

 

45:銀のデラシオン所属

なら、デラシオンでも無理か~

 

46:はぐれたメタスラ

勇者ニキの危機だ! この際だから頼れるのは何でも頼ろぜ。無理ならまた別の手段を考えればいいし

 

47:名無し転生者

同じ世界の転生者を現地民に殺された経験値ニキ、判断が早い。俺なら優柔不断になるのに

 

48:飛電の社長

赤の恒点観測員さん、お願いできますか?

 

49:赤の恒点観測員

他でもないゼットの仲間のお前らが決めたんだ。なんとか行ってくれるように頼みこんでみる!

 

50:青の情報局

結局、私が来た意味なかったですね。

 

51:虫に負ける炎

いや、そんな事ない。来てくれたことでお通夜みたいな雰囲気は消えたから

 

52:銀のデラシオン所属

まだ、スタートラインにも立ってない。赤の恒点観測員の当てが外れた時のプランも考えた方が良い

 

53:名無し転生者

>>52 ずっと気になってるやけどデラシオンって何ぞ?

 

54:名無し転生者

コスモス世界における宇宙警備隊みたいな組織

 

55:名無し転生者

なお、地球は守護対象外な模様

 

56:名無し転生者

>>55

最終的には人類の未来を信じて帰ってくれたのでヨシ!

 

57:名無し転生者

(それでいいのか?)

 

58:飛電の社長

う~ん、他案だとライダー系の人達に頼んでみるのもあり?

 

59:名無し転生者

社長ニキ知り合いにおるん?

 

60:飛電の社長

ゼロワンのレジェンドアイテムを作る為に情報提供したのと、ちょっと雑談スレに混じったぐらい。

ぶっちぇけ、勇者ニキのスレの方が楽しくてね?

 

61:名無し転生者

あぁ~

 

62:名無し転生者

そう言えば、対価を払えば別次元から助けに来てくれる相談スレなかった?

 

63:名無し転生者

アレは辞めといた方が良い

 

64:名無し転生者

>>63 なんで?

 

65:名無し転生者

とても払えない対価を押し付けられたり、変な術をかけられたりまともな奴がいないから

それに頼るも対外ろくでなしな奴。スレによってはNGワードやったりする

 

66:名無し転生者

通称、転生者の闇取引サイト

 

67:名無し転生者

ヒェッ

 

68:青の情報局

組織的にもデカくて、他の時間軸の宇宙警備隊でも要警戒指定されてます。

 

69:銀のデラシオン所属

デラシオンも滅ぼすの無理って値を上げる程。まぁ、強力な転生特典を持ってるやつらがいる組織だし、一枚岩ではないが底が見えないだよな。何度かジャスティスさんと戦ったから言うけど、狙われたら死ぬ気で逃げるか戦え。

 

70:名無し転生者

そんなになのか……

 

71:青の情報局

過去の事例ではどう森の世界へと侵略し、一晩もたたずにすべての住人を奴隷にする為に攫った事も有ります。

 

72:名無し転生者

 

 

73:名無し転生者

 

 

74:名無し転生者

 

 

75:名無し転生者

 

 

76:名無し転生者

ウソやろ……

 

77:赤の恒点観測員

奴らについては専用の対抗スレが有るからそっちでな。それで例の戦士にテレパシー越しで土下座をした結果、行ってくれるとよ

 

78:名無し転生者

よし!

 

79:名無し転生者

さっきの話も気になるけど、当初の目的は通り今は勇者ニキだ!

 

80:修行中のキツネ

出来ればスレに来てくれるとありがたいんだけど……

 

81:赤の恒点観測員

一応、このスレの事も伝えたけど書き込みの望みは低いかな

 

82:名無し転生者

ROM専なんやっけ?

 

83:名無し転生者

アレ? 基本なだけで書きこみはするんだろ??

 

84:赤の恒点観測員

俺も任務の途中で偶々遭遇しただけで大した交流が無いから合ってるか分からんが、あの性格やと他者との交流は必要最低限って感じ

 

85:名無し転生者

そのタイプか……

 

86:飛電の社長

ともかく今は彼?彼女?に任せまよう

 

87:名無し転生者

だね

 

88:名無し転生者

オレラに出来ない事をしてもらうんだしな。行ってくれるだけありがたい

 

89:赤い黒のアサシン

●LIVE MODE

 

90:名無し転生者

そだね、取り合えず1歩進んだ

 

91:名無し転生者

ッファ!?

 

92:名無し転生者

急にライブはじまっただが

 

93:名無し転生者

どちら様ですか??

 

94:銀のデラシオン所属

この景色、宇宙空間をかなりの速度で飛んでいるのか……

 

95:修行中のキツネ

あ、ミッドチルダ

 

96:名無し転生者

糞虫以来ぶりやな

 

97:名無し転生者

あの時はミッドチルダ星?をじっくり見る暇もなかったから、正面からは何気に初

 

98:名無し転生者

という事は赤い黒のアサシンが助っ人?

 

99:赤の恒点観測員

多分そう。ぶっちゃけ、コテハンしてるとは思わんだ

 

100:名無し転生者

そうこう言ってる間にミッドチルダに入ったね

 

101:名無し転生者

勇者ニキ視点だと分からんかったけど、思ったより町ボロボロ………

 

102:虫に負ける炎

レイキュバスが暴れたのと、ブガンの着地の衝撃、それに戦闘の爪痕

 

103:名無し転生者

50メートル級の奴らの戦闘だから、当然か……

 

104:名無し転生者

これくらいで済んでいるとも言えるかも。少なくともワイが同じ立場やったらもっと被害を大きくしてる

 

105:名無し転生者

言いたいことは分かるが、文字だけやと誤解しそうだ

 

106:名無し転生者

地上に降りったぽけど、あちこちに怪我人がおるな

 

107:名無し転生者

何処か表情もくらい

 

108:赤い黒のアサシン

ウルトラマンゼットが消滅して既に3時間が過ぎました。今だ戦闘区域の建物には崩壊の可能性があり、周辺住民の避難が進んでおります。またウルトラマゼットと戦闘を繰り広げた鎧の異形もどこかに潜んでいると考えられており、管理局による調査が行われております___

 

109:名無し転生者

あ…………

 

110:名無し転生者

勇者ニキ……

 

111:名無し転生者

ミッドチルダにラジオが有った驚きと勇者ニキの凶報で感情がごっちゃになる

 

112:名無し転生者

↑テレビぽいのはあったし、ラジオもあるやろjk

 

113:青の情報局

技術局希望のあの子が聞いたらショック受けますよね…

 

114:名無し転生者

あの子?

 

115:青の情報局

妹分の転生者で以前勇者ニキがこっちの雑談スレに来た時、ゼットライザーが欲しいと書き込みをしてたんです。そしたらその子が科学技術局に入ったら作ると言った時があったんですよ。

 

116:名無し転生者

勇者ニキは結局、ウルトラ系の雑談スレに顔を出したんだ

 

117:名無し転生者

悲しいな・・・・・

 

118:銀のデラシオン所属

話を折る様で悪いけど、まだ彼が死んだと確定したわけでない。変身解除されている可能性も有るから

 

119:名無し転生者

・・・・・・!

 

120:飛電の社長

あぁ、ニュージェネの演出的にそっちのパターンも有るのか

 

121:名無し転生者

言われて見ればガイさんの敗北シーンはいつもそんな感じやった

 

122:名無し転生者

ウルトラマンの敗北シーンは映画のティガやコスモスのイメージが強くて

 

123:赤の恒点観測員

という訳なので、もう少し調査をお願いします。

 

124:銀のデラシオン所属

うわ… この人の敬語とか違和感しかねぇ

 

125:青の情報局

そうですか? セブンさんとかにはよく敬語で話してるのを見ますよ。

 

126:銀のデラシオン所属

転生者相手に敬語を使っているイメージが無いのが大きい。あとセブンと比べないで…

 

127:名無し転生者

会話の内容について行けねぇ

 

128:名無し転生者

あれ、俺らがアウェーになってる??

 

129:修行中のキツネ

取り合えず、アリシア・テスタロッサと言う少女を探して

アリシアの写真

 

130:名無し転生者

なんだかんだ、社長ニキとキツネネキが行動早いよな

 

131:名無し転生者

やっぱヒーローと山籠もり中の修行者だからじゃね?

 

132:名無し転生者

そう言えば、勇者ニキも対応は早い方だったな

 

133:名無し転生者

それに比べモンスター民と来れば

 

134:虫に負ける炎

言われているぞ、はぐれメタルスライム

 

135:はぐれたメタスラ

いや、ヒトカゲの事だろ

 

136:名無し転生者

どっちもどっちなんだよな…

 

137:名無し転生者

経験値ニキには本能による危険予知が有ってだな

 

138:名無し転生者

それ言うなら、ヒトカゲニキには将来的にメガシンカやらキョダイマックが有るから

 

139:名無し転生者

人の事棚に上げてるけど非コテハン組の俺らもだからな?

 

140:名無し転生者

話題(ネタ)にされるのはコテハン組の定めよ

 

141:飛電の社長

あ~もう、こんな時に!

 

142:名無し転生者

どうした、社長ニキ?

 

143:飛電の社長

天津が来た。という訳で、これから裁判会なので抜けます

 

144:名無し転生者

っあ(察し)

 

145:名無し転生者

いろいろと頑張れ

 

146:修行中のキツネ

こっちは何とかするから、気にしない

 

147:名無し転生者

それにしてもアリシア全然見つからんな…

 

148:名無し転生者

もしかしてアリシアも…

 

149:名無し転生者

バカ! ……単純にこの近くにおらんのだろ

 

150:名無し転生者

避難所にいないなら、家とか?

 

151:名無し転生者

アリシアたんの家はどこですかキツネネキ?

 

152:修行中のキツネ

流石に知らないわよ……

 

153:名無し転生者

結局、振り出しに戻るんだよな・・・・・・

 

154:名無し転生者

あの~、あさしんさん。急に屋上に来てなにをする気ですか?

 

155:名無し転生者

いやいや、まずは某配管工のMの如く壁ジャンプでビルを上ったことに驚こうよ

 

156:青の情報局

壁ジャンプで登ったのは恐らく、周囲の目を気にしてではないでしょうか?

 

157:名無し転生者

いやいや、どう見ても目立つでしょ

 

158:銀のデラシオン所属

後はスレ民の考慮もあると思う

 

159:名無し転生者

>>158 どういう事

 

160:銀のデラシオン所属

僕らウルトラマンの身体能力そのままで屋上まで行こうと思ったら、その場からの大ジャンプでいいし、長距離移動なら光の速度で走るれば良いし

 

161:赤の恒点観測員

おい、そこ! 戦闘員視点の当たり前で話すなよ

俺は人の姿を取ったらそこ前の身体能力出せないからな。 精々常人より身体能力が高いぐらいだから

 

162:青の情報局

そうですか? この前、ヒューマン型宇宙人の惑星に旅行に行ったときに擬態をしましたけど、13メートルぐらいは跳べましたけど。

 

163:名無し転生者

13mってどのくらい

 

164:名無し転生者

確か、金閣寺ぐらいじゃない??

 

165:名無し転生者

( ゚д゚)

 

166:名無し転生者

レベチすぎへん

 

167:青の情報局

多分、本気で跳んだらもう少し行けると思います。

 

168:赤の恒点観測員

お前、宇宙警備隊に入れるよ……

 

169:名無し転生者

雑談してる間にいつの間にかアサシンは移動を開始してる

 

170:名無し転生者

ホントだ

 

171:名無し転生者

迷いなく進んでいるけど、何処向かってるんだろう?

 

172:名無し転生者

移動速度早!?

 

173:名無し転生者

ちょっと、酔いそう・・・・・・・

 

174:銀のデラシオン所属

ウルトラの身体能力をフルに使って走ったらもっと早いよ

 

175:名無し転生者

これで気を使ってくれてるレベルなの?

 

176:名無し転生者

アちょっと、塀を超えて行かないで

 

177:名無し転生者

ただでさえ吐きそうなのに、3次元的な動きでウップ………

 

178:名無し転生者

ジェットコースターって、良心的やったんだな

 

179:名無し転生者

ちょっと抜ける

 

180:名無し転生者

俺も

 

181:名無し転生者

ワイも

 

182:はぐれたメタスラ

待っただらしねえぜ。やっぱ排泄不要の流動体生物やな

 

183:虫に負ける炎

全くだぜ、非人間に転生してよかった

 

184:銀のデラシオン所属

一応言っておくが、こんな変則的な動き出来るの珍しいからな! 僕が同じような事をしようとしたら何年専用の訓練しなきゃ

 

185:青の情報局

光の国でも出来るようになるには専用の訓練が必要ですよ。

 

186:名無し転生者

結局、アサシンがスゲーってゃなしか 電柱Iヽ(_ _;;;)))) オェェェ!!

 

187:名無し転生者

俺ももうダメ… _I ̄I○、;'.・ オェェェェェ

 

188:名無し転生者

全く最近の転生者はすぐに吐く(お手洗い帰り)

 

189:名無し転生者

>>188

お前は事後だろ!

 

190:名無し転生者

いつの間に絶叫共感スレになってるの?

 

191:名無し転生者

あぁ…困ります。高速壁キックで抜けるのは三半規管にきますゆえ、控えていただくと……

 

192:名無し転生者

あ~最悪。嫁の前で急に吐いて無駄に心配されちまった

 

193:名無し転生者

うらやま。俺なんて医者の前で吐いて入院が確定したし

 

194:名無し転生者

検査中にスレに居たのが悪い。ちな、ワイは教室で吐いて大惨事だぞ(主には自身が)

 

195:名無し転生者

ひとり暮らしのオレ氏、後片付けに萎える

 

196:名無し転生者

きたねぇ傷の舐めあいやなぁ

 

197:名無し転生者

スレチになるからこれ以上は無し

 

198:名無し転生者

うす

 

199:名無し転生者

あれ?キツネネキは?

 

 




>飛電の社長
天津垓の嫌がらせを受け既に身体が悲鳴を上げている。
勇者ニキ(ゼット)が生死不明となりスレから消えてすぐに対策スレを立てるも、間が悪く自分の事で手一杯となってしまった。

>修行中のキツネ
原作が始まるまで余裕があるネキ。スレでは分かりにくいかもしれないが内心めっちゃ焦っていた。余談だがめちゃくちゃな移動シーンを見て三半規管をもっと鍛えなと思った模様。

>虫に負ける炎/はぐれたメタスラ
賑やかし要員のモンスター2人組。たいして役に立っていないように見えるが、二人が居なかったらスレの空気はもっと悪くなっていた。

>青の情報局
宇宙警備隊の情報局に勤めるブルー族のウーマン。一般的なブルー族に比べ戦闘能力は高いが、自らの意志で情報局に勤める。ウルトラ系雑談スレ代表で来たがあんまり力になれず地味に落ち込んだ。

>赤の恒点観測員
恒点観測員341号の名を持つレッド族の男性。戦闘能力は上記の情報局ネキよりも低い。
今回のMVP!

>銀のデラシオン所属
上記の二人とは違いコスモスペース(コスモスの世界)出身のシルバー族。デラシオンの指示のもと宇宙正義を実行する。


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そして少女は戦士となる…

壁を蹴り、道を蹴り、塀を蹴り、瓦礫を蹴る。音も光も置き去りにし、いつもより低速でアリシアと言う少女の元へ向かう。場所は既に透し能力で確認済み。彼女が発する微弱な魔力は一寸たりとも動いてない。

 

視界映像を流している掲示板では阿鼻叫喚となっているようだが無視、次第に戦いの中心地に入っていき足場が無くなっていく。なので移動方法を走りに変える。魔力を多少込めた脚部で駆け抜け、道をふさぐ瓦礫の山は軽々と跳び越えて進む。

 

少しボロボロのローブを風に揺らしたどり着いたのは比較的無事なビル。近くに倒れた看板にはこの星の言葉で『解体予定』と書いてあるようだから廃ビルと思う。軽く跳び上がり3階の窓を割りながら中へと入る。ちなみに1階・2階部分は瓦礫で埋まっていた。

 

内部に入って初めて気が付いたけど瓦礫がビルを支えているみたいで、いつ崩れても可笑しくない。手早くアリシアを安全な場所に連れ出す必要がある。幸い、どこにいるかは分かっているので迷いなくある部屋へと向かう。

 

その部屋にはかつて物置として使われていたのか手狭で窓も無い。そんな部屋の隅にハンドガンのような機械を持つ金髪少女が膝を抱え震えている。耳をすまさずとも聞こえてくる嗚咽。その悲しみの声を聴き、先程まで騒がしかった掲示板も静かになった。

 

アリシアの正面に立ち、腕を掴み立ち上がらせようと試みるも振りほどかれる。この時に何か罵倒を言うわけでも無く、力なく体勢を崩し赤く膨れた目元でこちらを見つめてくるだけ。

 

307:名無し転生者

管理局に攻撃された時でもこんなに落ち込んでなかったぞ……

 

308:名無し転生者

ひとみに生気がねぇ

 

309:名無し転生者

アリシアの状態から見るに勇者ニキは

 

310:虫に負ける炎

>>309 ほぼ確定でいいだろ

 

311:青の情報局

転生者であろうと、ウルトラ戦士であろうと一つの生命。たった一つの命を失えばそこまでですから…

 

312:名無し転生者

あぁ……

 

313:はぐれたメタスラ

ここも危ないみたいやし、移動できるなら移動したいけどアリシアがこの様子だからな

 

314:名無し転生者

しゃーない。女一つの身で育ててるプレシアさんには申し訳ないが、勇者ニキはアリシアにとって親に近い存在でもあったし

 

315:名無し転生者

>>314

どっちかて言うと知らない事を教え合う兄妹じゃね? まぁ、どっちにしても心の傷はデカいか

 

掲示板に書き込まれていく情報。彼らの言う勇者ニキことウルトラマンゼットとアリシアの関係がなんとなく読めて来た。こう言う役回りが得意では無いが仕方ない。本当なら確認だけして戻るつもりだったけど…

 

「いつまでそこでグズってるの?」

 

「………………………」

 

問いかけてみるがいっさいの反応は無く、顔を俯けるだけ。

 

「そうやっていれば同情してくれると思ってる? いつも通りゼットが話しかけてくれるとでも期待してる? だったらそのまま囚われの姫の様にしてると良いよ」

 

「…………てよ

 

「ま、そしたらゼットのやったか事が全部無駄になるけど」

 

……………………………」

 

『言い過ぎ』『やめろ』私達の言葉を遮ろうとするスレ民。俯いたまま体を震わすアリシア。

それを気にせず言葉を放ち続ける。

 

「その間にどれだけの人が死ぬ? もうウルトラマンになれない貴方じゃ…… ウルトラマンゼットとして戦える自分に酔っていたあなたには関係ないか」

 

「もう喋らないで!!」

 

激情に身を任せ掴みかかって来たアリシア。彼女の力に身を任せ押される形で背に壁をぶつける。その表情は怒りに染まっており、感情に身を任せて言葉を紡ぐ。

 

「ぽっとでのあなたに何が分かるんですか! 私は今までゼットさんと一緒に戦ってきた。たくさんの人達を守って来たんです。怪獣から街を、ミッドチルダを守って来たんですよ!! でもブガンは違う…… アイツは私達を、ゼットさんを殺す気で来ていた。今までの奴らと違う、言葉が通じるのに何も通じない。ソレがどれだけ怖いか、あなたには分からないでしょ!!!」

 

息をつく暇も無く語られた言葉はアリシアの心からの言葉。その言葉を聞き、彼女に同情する言葉や労いの言葉が流れていく。その様子を横目に会話に戻る。

 

「うん、分からないよ。分かるのはあなたに戦士の覚悟が無かった事」

 

「戦士の覚悟?」

 

邪険な表情を浮かべるアリシア。そんな彼女に前世の時から乏しいコミュ力をフル稼働させて語り続ける。

 

「命を奪う覚悟。正義の為とか、守る為とか、きれいな言葉でいくら固めても結局、命を奪う事には変わらない。だから譲れないもの為に殺す覚悟をする。それが出来ないなら後ろで隠れて。でないと邪魔なだけ」

 

これはあくまで私達の持論。他の誰かに批判も否定もされる考え方。

でもこの考えを持っていなきゃ今、この場所には居なかった。そんな考え方。うん、自分が語りは苦手だ。

 

「命を奪う覚悟……」

 

だけど目の前の少女にはそれだけで十分だったようで、胸に自身の手を当て瞼を閉じ何かを考えている。そして次に目を見開いた時には最初に遭った絶望感は無く、そこには何か覚悟を決めた者の顔付になっていた。

 

………小さな子が戦いの覚悟を持つ事に考える事はある。けど今は彼女にその意思を持ってもらわないと次に進めないから。いったんアリシアを連れてビルの外に出る。

 

「それは?」

 

そして懐から取り出すのは【ダークリング】と呼ばれる闇のアイテム。これはとある転生者から譲り受けた物。ダークリングを天に掲げ、1枚のカードを生成する。そこに描かれているのは胸部にZの形をしたカラータイマーを持つ光の巨人。この宇宙に唯一存在するウルトラ戦士、ウルトラマンゼットの【フュージョンカード】。掲示板で驚きの書き込みが流れる中、ゼットのカードをアリシアに渡す。

 

「ゼットさんのカード!?」

 

「周囲に散らばったゼットの光を凝縮したカード。あなたのゼットを思う気持ち、ゼットとあなたがこれまで築き上げた絆があれば再び彼を呼び起こすことが出来るかもしれない」

 

「絆……」

 

「ただし、あくまで可能性。ゼットに変身できたとしてもそこに意思が宿っているとは限らない」

 

砂漠で小さな針を見つけるぐらいの奇跡を起こさないといけない。その方法はアリシア自身が見つけないといけない。無謀の挑戦に結果は灯らないかもしれない。それでも話を聞いたアリシアの瞳は成し遂げようとする意志が宿っている。

 

「やります! 私はまだゼットさんと一緒に飛びたいから」

 

「そう。ならこれも持って行くと良い」

 

新たに懐から取り出したフュージョンカードを渡す。そこに描かれているのは黒を中心とした肉体に禍々しい赤のライン、胸部には紫に発光するカラータイマー。鋭い爪と瞳を持つその姿は怪獣使いの巨人。

 

「ゼットが復活したらブガンとか言う奴は再び現れ、あなた達を狙う。その時、そのカードが力になるはず」

 

「ありがとうございます」

 

それだけ言うとアリシアは走り出す。彼女達の運命を示すかのように夕日は輝いていた。

 


 

月が沈み、太陽が昇る事。ミッドチルダの空から五角形のシルエットの怪鳥、【宇宙怪獣 ベムスター】が舞い降りる。頭部の角から光弾を放ちビルを破壊。前日の戦いの跡が残る街が火の海となり、ベムスターから逃げようとする人で道が埋まる。その中を逆走しベムスターを睨みつける少女。

 

「暴れろベムスター! あの若造の守りたかったもん、全部ぶっ壊せ!!」

 

ブガンの剣先から放たれる闇のエネルギーを受け瞳が赤く染まったベムスター。手当たり次第に壊しては雄たけびを上げる。その一方、人が居なくなった道のど真ん中で首にぶら下げたペンダントを手に取る。

 

「私には戦士の心得とか、命を奪う覚悟とよくわかんない……… けど!私の故郷を、お母さんが返ってくる家を、リニスを守りたい!またゼット一緒に空を飛びたい!………だから帰って来てゼットォォーーーッ!!!」

 

ペンダント……待機状態のZDシューターをへスティック形態へと変形、懐から取り出したカートリッジの起動ボタンを押す。

 

CARTRIDGE

 

ZDシューターの下部スロットにカートリッジをセットし、天へと掲げながらデバイスのボタンを押す。

 

ULTRAMAN Z! ORIGINAL!

 

デバイスから音声が鳴り響く中、アリシアは百万ワットの輝きに包まれ、その肉体を巨人の物へと変える。ベムスターをアッパーで転倒させ、光が晴れるとそこには胸部にZ字の輝きを灯す【ウルトラマンゼット:オリジナル】の姿。

 

「なに!?」

 

彼の登場に驚きの声を零すブガン。一方、その様子を少し離れた建物の屋上から見つめる影。134cmの小柄な少女が巨人の再臨にホッと息を吐く。

 

584:名無し転生

祝え!勇者ニキの…… ウルトラマンゼットの再誕を!!

 

585:虫に負ける炎

勇者ニキ良かった…

 

586:名無し転生

アリシアも一皮むけたようで… お兄さん、なんか泣けてきた

 

587:銀のデラシオン所属

でもまだ安心はできない。途中からベムスターの様子がおかしい

 

588:名無し転生

それにまだブガンと言うグローザムもいるし

 

589:はぐれたメタスラ

うへぇ~

 

590:名無し転生

頑張れ勇者ニキ! 社長ニキも今ごろメタスラで1000%おじさんと戦ってるんや!!

 

591:名無し転生

>>590

なお、制御できてない模様

 

592:名無し転生

社長ニキ強く生きて……

 

そんな彼女の視線を通して、別の世界の住人もまたゼットの復活に歓喜を上げ、これからの戦いにエールを送る。

 

「デェア!」

 

ゼットの蹴りがベムスターの頭部に命中、脳震盪でふらつくベムスターから距離を取り頭部のトサカに手を添えた。

 

「「ゼットスラッガー!!」」

 

そのまま腕を伸ばしトサカから光波弾を連射。だがすべての攻撃はベムスターの腹部の口に吸収される。しかしそれこそがゼットの狙いだった。両腕を水平に構えてゼットが持つ独自のエネルギー【ゼスティウムエネルギー】を解放、Zを描くように手刀を切って大きく腕を振る溜めポーズをとり、腕を十字に組んで放つ必殺の一撃。

 

「「ゼスティウム光線!」」

 

ベムスターは腹部でエネルギーを食事した時、その直後は無防備となる。そこに本命の一撃を叩きこむことで撃破。勝利の狼煙を上げた。

 

「………お帰り、ゼット!」

 

「ただいま、アリシア!」

 

これまでの二人なら普通のベムスター相手でも苦戦は避けられなかっただろう。しかし今のアリシアはこれまでとは違い戦う覚悟を少なからず理解し、ゼットとの絆をより深めた。その事により今での何倍もの力を引き出す事が出来たのだ。

 

「奇跡の大復活ってか若造!」

 

再開をかみしめる二人を切り裂くかのように不意打ちの一撃を振るうブガン。咄嗟に前へと転がる事でその一撃を回避したゼットはいつでも動ける体制でブガンを睨みつける。空が青く染まる頃、戦いは次の段階へと向かおうとしていた。




>赤の黒のアサシン
134cmの小柄な少女の姿をした転生者。前世からコミュニケーションが苦手。
生身でもウルトラの力を自在に使え、身体能力も素で高い。「ダークリング」や「ウルトラフュージョンカード」を持っているがそれは特典とは関係なく、他の転生者から受け取った者。O-50系列のウルトラマンに変身できるようだ。

>アリシア・テスタロッサ
赤の黒のアサシンの荒治療により立ち直った。
作者の力不足で描写できてないがゼットのウルトラフュージョンカードから新たなウルトラカートリッジを開発。ゼットの事を呼び捨てで呼ぶようになった。

>ウルトラマンゼット
ウルトラの奇跡で復活、地味にオリジナルの姿で戦えるようになった(変身アイテム的な意味で)。

>ウルトラカートリッジ
アリシアがウルトラメダルの力を空のカートリッジに注いで作り出した物。
魔力を込めたカートリッジと違い何度でも使用でき、起動ボタンが存在する。普段はZDシューターの収納領域にしまってあり、必要時に取り出す。

見た目のイメージはカートリッジの形をしたサウンドドロップ……… よりウルトラカプセル。

>掲示板の転生者達
ゼット復活に歓喜を上げ、勝負の行方に不安を持ち、同時進行でメタクラ入手イベントに入った社長ニキの事が心配。

>暗黒強化ベムスター
暗黒の鎧の力で強化された子。なお復活したゼットにあっさりと敗北。泣いて良いよ。


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リベンジ戦!VS.アーマードグローザブガン

ブガンの口が開き放たれる冷気。ゼットは地面を強く蹴り、大きく後退しながらその身に三つの輝きを纏いその姿を変える。

 

ULTRAMAN Z! ALPHAEDGE!

 

ゼロ・セブン・レオの力を宿すスピード形態【アルファエッジ】へと変わると額のクリスタルから【ゼスティウムメーザー】と呼ばれる超高熱破壊光線を放つ。対するブガンは剣先から赤く燃える熱線を放ち遊撃。

 

「デェヤ!」

 

「なにっ!」

 

両者の熱線がぶつかり小規模の爆発が起きる。その黒煙の中を突っ切りその手に持つエネルギーの刃【アルファチェインブレード】でその鎧に傷をつけた。ヌンチャクの様に振るわれるアルファチェーンブレード。その連撃を止めるためブガンは無理やり身体を動かし連結部分の稲妻状のエネルギーを切り裂いた。

 

「「アルファバーンキック!」」

 

脚部に炎を宿し放つ蹴り技【アルファバーンキック】がブガンの腹部に突き刺さる。吹き飛ぶブガンに向け手に持ったままだったアルファチェーンブレードの刃部分でもあるゼットスラッガーを投げつけ追い打ち。迫りくる2本の刃を腕の刃で弾き飛ばす難なく着地。再び吐かれた冷気がゼットに迫る。

 

βCARTRIDGE

 

「真っ赤に燃える勇気の力!」

 

眼前に迫る冷気に対し、異空間【インナースペース】にてアリシアが新たなカートリッジを起動した。カートリッジから音声が鳴り響き、口上と共にカートリッジをZDシューターへとセット。その瞬間、アリシアの背後にゼットが立ち両腕を広げる。

 

「ご唱和ください、我の名を! ウルトラマンゼェーーット!」

 

「ウルトラマンゼェーーット!」

 

戦士の名をご唱和しデバイスを天に掲げボタンを押す。初代マン・エース・タロウのビジョンが飛び、彼らの力がゼットに重なる。

 

ULTRAMAN Z! BETASMASH!

 

閃光の中から赤いマスクをしたパワー形態【ベータスマッシュ】がミッドチルダの街に姿を現し、斜め垂直に繰り出し三日月状のカッター光線【ベータクレセントスラッシュ】で冷気を切り裂く。しかしながらブガンには届かず途中で凍り付き地面へと落下、刃は砕け散った。

 

「まだまだぁ~~~~!!」

 

宙へと跳び上がったゼットは何度か体を捻り放つドロップキックがアリシアの叫びと共に命中する。あまりの威力に鎧から火花が散り、ビルを下敷きに倒れこんだブガン。ここで初めてブガンをダウンさせたゼットにミッドチルダの人々が声を荒げる。そしてそれは私達を通してゼットの戦いを見守る掲示板の転生者も同じだ。

 

728:名無し転生

やっぱ物理よ。物理はすべてを解決する。

 

729:名無し転生

よしよし!

 

730:はぐれたメタスラ

会心の一撃入っただろ!

 

731:名無し転生

やっとまともに攻撃が命中したな

 

732:名無し転生

よしここから一気にやってやれ勇者ニキ!アリシア!

 

733:修行中のキツネ

だけど今の一撃でブガンは慢心を消したと見た方が良いわよ

 

734:名無し転生

あぁ…そっか

 

735:名無し転生

ここからが正念場か

 

736:虫に負ける炎

何処の世界も戦いは世知辛いな

 

737:名無し転生

>>736 日本語間違ってね?

 

738:名無し転生

どやろ? 世界によって同じ日本語でも意味が変わって来るし

 

739:名無し転生

たまにわけわからん日本語で書き込むやつ見るけどそんな理由もあるんやな

 

740:名無し転生

それに方言が混ざったら呪文やで

 

741:名無し転生

転生経験豊富なワイ、様々な世界の日本語が混ざって自分でもよう分からんようになる

 

742:名無し転生

へぇ、ちなみに俺は「NI・N・JA」と「O・TO・NA」に過剰に反応してしまう

 

743:名無し転生

うわ出た、唐突に自分語りを始める奴

 

744:はぐれたメタスラ

しゃーない、ここでしか話せない事だから

 

745:名無し転生

経験値ニキはリアルだと喋る事出来ないけどな

 

746:青の情報局

皆さんが関係ない雑談で盛り上がっている間に勇者ニキはガンマフューチャーに姿を変えましたね。

 

747:名無し転生

__本当だ

 

「デェャ…」

 

「っく、小癪な!」

 

上空に浮かび上がった光の渦から放たれる針状の光線を防ぐので手一杯なブガンを他所に、槍を手にしたゼットが光の魔法陣へと姿を消す。ブガンの背後から姿を現すと共に槍を振り上げ一撃を叩きこむ。背中から火花を散らし倒れこむ中、身体を捻り刀身から火の玉を何度も放つ。

 

バク転の要領で宙を舞い大きく後退したゼットは槍を手放し背部に光のマントが出現。マントを巧みに操り火球を防いでいく。すべての火球を迎撃すると共にマントは消え、ゼットはフィンガースナップ。一方のブガンは立ち上がりお得意の冷気を吐き出す。

 

「ガンマイリュージョン…」

 

呟かれた言葉と共にゼットを守るように前方に出現する幻影【ウルトラマンダイナ】は赤・青・銀の姿から銀に青ラインの姿【ミラクルタイプ】へタイプチェンジ。迫りくる冷気を吸収しそのまま打ち返す【レボリウムウェーブ】を放つ。

 

ダイナよって跳ね返された自身の攻撃で鎧に霜ができる中、刃に纏わせた暗黒エネルギーを斬撃破として放つ。ダイナと入れ変わる形で【ウルトラマンガイア】の幻影が出現。その姿はプロテクターの内側が赤の最初期の姿、一般的に【V1】と慕われる姿だった。

 

【ライフゲージ】の前で拳を揃え左右に広げると発生する赤い光。その光の塊を打ち出すと斬撃破はいともたやすく砕けブガンへと迫る。両腕の刃で光を切り裂こうとしたブガンであったがガイア放った技、スレ民いわく【ホーリングフープ】と呼ばれる一撃は刃すら粉砕。

 

その衝撃で大きく吹き飛ばされ何とか形を保っていた建物を背に倒れこむ。ブガンの様子を所にガイアの幻影を消したゼットは新たに【ウルトラマンティガ】の幻影を召還。基本形態【マルチタイプ】のティガは胸の【カラータイマー】に光を集める。

 

極限まで圧縮された光の光線がブガン目掛けて【タイマーフラッシュスペシャル】放たれ、鎧の元となる闇を焼き払う。しかしながらゼットが作り出した幻影の一撃は本物のティガが放つ一撃とは違い威力が低く、ブガン自身の撃破までには至らなかった。

 

それでも勝つて宇宙を恐怖で支配した宇宙暗黒大皇帝の為に作られた鎧の一部で生成された、ブガンの鎧を消滅させたのはさすがは闇の邪神を打ち払いし戦士と言ったところか。

 

「許さんぞ小僧どもぉぉおおおおおおーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

身体のあちこちから煙を上げるブガンは怒りを露にし周囲の建物を破壊する。型にはまらない出鱈目な攻撃に反撃の糸口が見えず一方的に攻撃を受けるゼット。そんな現状を変えるべくインナースペースにてアリシアが動く。

 

δCARTRIDGE

 

「適材適所、真逆の特性!」

 

カートリッジのδ文字部分を押し起動、システム音がインナースペース内に鳴り響く。口上を上げ手に持つスティックにカートリッジセット。

 

「押忍!」

 

「ご唱和ください、我の名を! ウルトラマンゼェーーット!」

 

待機音が鳴り響く中、気合を入れるアリシアの背後にゼットの姿が現れ両腕を左右に伸ばす。

 

「ウルトラマンゼェーーーーット!」

 

ULTRAMAN Z! SIGMABREASTAR!

 

ZDシューターを頭上へと上げボタンを押す。すると眩い光が彼女達を包みゾフィー・メビウス・ティガのビジョンが飛ぶ。彼の輝きを身に纏い右手をパーの形に広げ頭上に伸ばしたゼットが現れる。火の力と氷の俊敏を瞬時に変える【シグマブレスター】へと姿を変えた。

 

ブガンの斬撃をリベットが付いた腕のクリスタルの装甲で受け止めるゼット。全身のエネルギーを迸らせ赤いクリスタルを輝かせると熱気と共に超パワーを発揮、腕を回し刃を脇に挟み込み炎を纏った踵落としで砕く。

 

「ぐわっ!」

 

痛みで後退するブガンへ水色のクリスタルを煌めかせ急接近、ゼットの軌跡にミスト状の冷気が舞い上がっており戦闘の余波で燃え上がる街を鎮火させた。戦う当人たちはそちらまで気にする余裕はなく、接近するゼットを残った左腕の刃で迎撃するブガン。

 

「調子に乗るなよ小僧どもめ!!」

 

迫りくる刃を急な方転換で回避したゼットはそのままの速度でブガンを翻弄。右へ、左へ、時には上空へ跳び上がりながらブガンへ打撃を放つ。ブガンの認識能力を上回る速度で駆け抜け確実に一撃一撃を当ててくるゼットになりふり構っていられなくなったブガンは隠し玉を使うようだ。

 

何処ともなく取り出した球体状の機械を作動させ頭上へと投げる。宙を舞う球体は赤い光の粒子となり円状に複数の人型を生成。突然起きた異変に動きを止めたゼット。掲示板の転生者達もまた驚愕の言葉を溢す中、光が増す。

 

やがて光が晴れるとそこには無骨な人型ロボットが無数に並ぶ光景。【無双鉄神インペライザー】の軍勢がゼットたった一人の命を断つ為に召喚されのだった。




>ウルトラマンゼット
現状なれる形態全てを使いブガンと戦闘を繰り広げる。共に戦うアリシアの精神状態によって戦闘能力が変動。

>アリシア・テスタロッサ
覚悟を決めた為かこれまではゼットのアシストに徹していたが、この戦いで初めてアリシア自身の意志でゼットの肉体を動かしブガンにドロップキックを当てた。

>グローザ星系人ブガン/アーマードグローザブガン
「グ」から始まらないグローザ星雲人。
転生したてのゼットを生死の狭間に追いやった当人であり、その戦闘で自身も致命傷を負っていた。その為、ゼットの執着している。宇宙暗黒大皇帝の為に作られた鎧の闇を身に纏ったその姿は自身の冷凍能力に加え、火や闇を自在に操れるようにパワーアップした。

なおティガの一撃で鎧が砕けるのは当初、マルチタイプではなく最終回のティガの幻影を召還予定だった名残。

>赤の黒のアサシン
今話は全て彼女視点だが屋上から一歩も動く事も喋る事なく、ただ戦闘を見つめていた。


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纏うは金色の嵐!

865:名無し転生

うへぇ~ 辺り一面インペライザーだらけ

 

866:修行中のキツネ

勇者ニキもゼットランス何とか戦っているけど、さすがに多勢に無勢ね

 

867:名無し転生

ギンガSの絶望再びで草が焼け野原や……

 

868:銀のデラシオン所属

グローカーボーンの大群と戦う訓練を幾度もした僕が言う、これはまともに戦うより退路を作り出す場面だ。しかしそれが許されない状況なのだが……

グローカーボーンと違い無限湧きではないのと、ゼットにはコスモスさん同様に自在にタイプチェンジできるからそれを巧みに使えればだけど…

 

869:名無し転生

それはアリシアたんの体が持たん

 

870:はぐれたメタスラ

だよな… 勇者ニキも復活のしたてで万全ではなさそうだし

 

871:名無し転生

頑張れ~、勇者ニキ!!

 

872:名無し転生

あ~~!ゼスティウム光線が効いてない!?

 

873:青の情報局

数十年後のタロウさんのストリウム光線を受けて半壊、ウルトラダイナマイトでも撃破には至りませんでしたから…

 

874:名無し転生

ギンガやビクトリーがバンバン倒してたイメージがあったけど……

 

875:名無し転生

>>874

ギンガSの時は戦闘員ポジだったのも大きい

 

876:名無し転生

クソッ!なにか手は無いのかよ!

 

877:名無し転生

>>876 落ち着けよ、俺らが行った所で大して変わらんだろ

 

878:名無し転生

まず行けねから

 

879:名無し転生

正面の相手をしたたら後ろの敵に砲撃される

どんな地獄の拷問ですか?

 

880:名無し転生

ダメだ、完全に玩ばれてる

 

881:名無し転生

アサシンネキ頼む、勇者ニキとアリシアに力を貸してくれ!

 

882:名無し転生

ワイらの我儘で復活までと言ったけど、お願いや彼らと一緒に戦ってくれ。ほんま、都合のいいことばっかだけど頼む・・・・・・・!!

 

883:はぐれたメタスラ

仲のいい転生者が死ぬところはもう見たくない! だから赤い黒のアサシン、なも返す事は出来ないけど頼む、勇者ニキ達をどうか…………!

 

884:名無し転生

ライブの視点が変わった?

 

 


 

苦戦するゼットを他所に頭上へと放った魔力スフィアがドローンのように自在に宙を舞う。魔力スフィアが取集した情報を掲示板での配信映像となっている。まったく、私達は戦う気なかったのに仕方ない。

 

彼らの熱に絆されたのか、アリシアを気に入ったのか? ま、理由なんて些細なものだ。

懐から取り出したのは左右に持ちてのある青を基調とした道具【ルーブジャイロ】。私達が最初に受け継いだ光を開放する為のアイテム。

 

「私達色に染め上げろルーブ」

 

ジャイロから放たれた光が私達を包み、インナースペースへと誘いう。前方に出現した【ルーブクリスタルホルダー】からタロウが描かれた火のクリスタル【タロウクリスタル】を手に取る。

 

「セレクト、クリスタル」

 

ウルトラマンタロウ!

 

その掛け声と共にクリスタルの背面から二本の角を展開、そのまま反対の手に持っていたジャイロの中央へセット。黒のカバーが左右に開きジャイロが露出。アナウンスが鳴り響くと同時に背後にはタロウの幻影が現れ、インナースペースを赤く染める。

 

「纏うは火、紅蓮の炎」

 

口上を紡ぎ、左右の持ちを引っ張る。するとクリスタルの周囲に光を放つジャイロ部分が回転。3回回す事でプロセスを終える。

 

ウルトラマンロッソ!フレイム!

 

再びアナウンスが鳴り響くと私達を中心に火柱が舞い上がりその姿を巨人へと変えた。

 

「なに!?」

 

「あ、あなたは!?」

 

「___ウルトラマン…………?」

 

空から舞い降りた私達に三者三様で驚く彼ら。今の姿は銀と黒を基調とし、手足と頭部に火を連想させる赤い模様を持つ光の戦士【ウルトラマンロッソ】。その基本形態【ロッソフレイム】へと変身した私達は舞い上がる土煙の中、火の玉をインペライザーへ放つ。

 

「ハァーーー!」

 

「___!」

 

火球を受け爆発と共に胸元から上を失ったインペライザーがそこに佇む。色んな所からの驚愕の声を受けながら立ち上がる。後方から金属音を響かせながら接近してきたインペライザーの一撃を腰を曲げながら後方へ移動する事で回避、そのまま腕を押さえ付けゼットへと視線を向ける。

 

「「…………」」

 

手に持つ獲物の持ち手で大剣の受け止めるゼットと無言で頷きあうとゼットが相手するインペライザーの肩の砲門の付け根を狙い指先から【フレイムダーツ】を放つ。肩部の発光部に命中し動きを止めた所に刀身に炎を纏わせたゼットの斬撃が命中。Z字に刻まれたインペライザーが後方へと転倒しながら爆散。

 

「ブガン!」

 

ウルトラマンティガ!』「纏うは風、紫電の疾風!」

 

その様子を背に槍を構え後方でインペライザーを指揮するグローザ星系人へ突撃。その背中を狙い砲門にエネルギー充填するインペライザー軍勢。一方の私達は押さえていたインペライザーの背中を蹴り宙へ跳び上がる中、1秒に満たないわずかな時間の中でインナースペースで新たに取り出したクリスタルをジャイロへセット。

 

ウルトラマンロッソ!ウインド!』「ハァーー」

 

身体の火の意匠は風の意匠に変化、色も赤から紫へと変化した【ロッソウインド】へとタイプチェンジ。マッハ7を超える速度で移動しゼットとインペライザーの間に立つと両腕を広げ紫に輝く風の障壁を展開。スレ民いわく両肩から発射される赤い光弾【ガンポート】を【ウインドミラーウォール】で防ぎきる。

 

「ルーブスラッガーロッソ…」

 

砲撃の終わりを見定め一気に距離を詰めながら頭部に秘めた二振りの刃【ルーブスラッガー】を手に取る。インペライザーの放たれる【ドリルミサイル】を刃で切り裂き、側面で叩き落としながら接近、すれ違いざまに切り付けていく。この時、できるだけ上半身に存在する再生装置辺りに狙いを付ける。

 

インペライザーの大群の中で一人、刃を振る私達。再生装置をある程度破壊し、距離を取るとインナースペース内でジャイロから外したティガの【ルーブクリスタル】を長刀の方のルーブスラッガーにセット。3回X字に振るい構える。まぁ、現実世界だと近場のインペライザーを蹴り飛ばした後に構えたようにしか見えないけど。

 

閑話休題。

 

長刀の赤い刃がクリスタルの力を受け紫に近り輝く中、腕を正面に伸ばしクロス。その形を保ったまま肘を曲げスラッガーの刃を肩に添える。

 

「エアロダブルスライサー」

 

技名を紡ぎ一気に両腕を左右に開く。紫の風に包まれた2本の光刃が次々とインペライザーを切り裂き撃破していく。それでも破壊できたのは一部であり、中には先の一撃を受けても再生装置により自動修復された。

 

「___っく!」

 

次の行動に移す前に大剣【インペリアルソード】が振り下ろされる。その一撃を受け胸部から股下に駆け火花が這う中、後ろに吹き飛ばされビルを背に倒れ込む。痛みに身体が硬直しそうになるのを押さえ地面を転がり追撃を回避。

 

ウルトラマンギンガ!』「纏うは水、紺碧の海!」

ウルトラマンロッソ!アクア!

 

いくつもの砲撃を転がり続ける中で回避し、その合間に【ロッソアクア】へチェンジ。転がる中で水のエネルギーを掌際の球体に固め放つ【スプラッシュ・ボム】で砲門を水で塞ぐ。弾幕の嵐が鳴りを潜める中で立ち上がると、タロウのクリスタルをルーブスラッガーへセット。頭上で刃を重ね、拳を腰に持っていく。

 

「ツインストリウム………」

 

その後長刀を左から右に、短刀を下から上に振るいT字の炎を生成。刃をT字に組み水のエレメントを乗せ押し出すように放つ。

 

「スラッシャー」

 

【ツインストリウムスラッシャー】が向かう先は大剣を備えた個体ではなく、眼前の頭部にエネルギーを集めていた個体。放たれるガトリングの中を切り進む火炎の刃は頭部を突き破り内部から熱で溶かしていく。また同時刻、先の攻撃で砲門に纏わりついた水ごと撃ち出そうと発砲したインペライザーが自身の光弾の熱によって生じた水蒸気爆発で砕け散る。

 

「ヘェア!」

 

後ろから接近してきたインペライザーの一撃を左手のスラッガーで受け止め、右手のスラッガーを逆手持ちに持ち変えて再生装置目掛けて突き刺す。スラッガーを力づくで引き抜くと勢いよく火の粉が吹きあがる。その様子を他所に背を低くし大地を蹴り移動。

 

パワー型の戦士であるロッソには合わない戦法ではあるが、2本の刃を巧みに使い切り付けては移動し次の個体を切り裂く。一撃離脱の戦い方でロックされない様に心がける。時たま迫り来る砲弾を片手で切り裂きながら、もう片方のスラッガーを眼前の敵目掛けて突き刺す。【ブル】の時だとスラッガー1本なうえに小回しが効かず、被弾覚悟になる戦法だ。

 

「セレクト、クリスタル」『ウルトラマンビクトリー!

 

敵の密集地を抜けると共にホルダーから取り出した【ビクトリークリスタル】の角を2本展開。ルーブジャイロへとセットする。

 

「纏うは土、琥珀の大地!」『ウルトラマンロッソ!グランド!

 

ジャイロのレバーを3回引き、土のエレメントをその身に宿す。頭部・胸部・手足のプロテクターが黄土色に変化する中、必殺の体制へ。新たに懐からダークリングを小型化し色を変えたようなアイテム【オーブリングNEO】を取り出す。

 

刀身が無い柄だけに見える剣ともいえるこのアイテムのスイッチを上に作動させ、青く発光するリング中央の銀色のスイッチを押す。

 

オリジウム光線!

 

インナースペース内でオーブリングNEOの音声が鳴り響く中、胸のカラータイマーの前で両手で小さな円を作り、少し広げてから十字に組む。腕を中心に光の輪が発生、光の輪の色と同じ青白い光線でインペライザーの軍勢を薙ぎ払う。

 

視界のあちこちで爆炎が上がる中、今まで相手取るのを避けて来た片腕が大剣のインペライザー軍へ視線を向けた。何処からともなく紫の光と共に黒基調とした中央に回転リングがある大剣【オーブダークカリバー】を手に取り大地を駆ける。

 

ある転生者から聞いた話だがこの武器は本来、ウルトラマンに憧れ、ウルトラマンになり切れず、周囲に迷惑をかける半端者の武器らしいが私達には関係ない。オーブリングNEOを手にした時についてきた付属の武器程度だ。

 

「ハァーッ!」

 

大剣と大剣をぶつけ合わせ鍔迫り合いへと持ち込む。普段使ってる得物よりも重くて長いが故に使いづらさを感じなくも無いが、ダークカリバーを手に入れた時に比べ手にはなじむ。

 

大剣を上に弾きがら空きとなった腹部へ向け横凪の一閃。入れ替わるように他のインペライザーが大剣を振るってくるがこれをダークカリバーの刃に滑らせることで受け流す。続けて左右から大剣をこちらに向け突き刺すように迫りくる2体のインペライザー。

 

空へと跳び上がる事で回避、インペライザーは上半身を回転する事で互いの身体に刃が突き刺さるのをそししていた。その様を他所に土煙を上げながら地面に着地。

 

立ち上がるまでの僅かな間に黒と金の縞模様のリングをゆっくり回し、リング中央に紫に輝く紋章の数に浮かぶカリバーに秘めた属性を現す漢字。その内の緑に輝く嵐の属性が浮かび上がったタイミングで持ち手のトリガーを引く。カリバーを横に倒し今度はリングを勢いよく回転させた。

 

「オーブダークタイフーンカリバー」

 

オーブリングNEO単体で変身する巨人の名を頭文字にした技を発動。ダークカリバーを円を描くように腰を捻りながら大きく回し、竜巻を発生させる。剣先をインペライザーへと向けるとそこへ移動。複数体のインペライザーが宙へ舞い上がり、内部へ取り込まれると風で出来た刃の嵐が所狭しと奴ら切り刻む。自由が利かない中で絶え間なく襲い掛かる攻撃に耐えきれず、次々と爆散していくインペライザー。

 

嵐が晴れる頃、再生装置が無事だった個体の破片が集まり復元してく。一方、巻き込まれなかった個体群は味方の復元を邪魔させんと言わんばかりに肩部や頭部からこちらへ発砲。今度は身体の正面でダークカリバーを回転させ円を描き、紫色に反射する光の障壁【カリバーシールド】を生成。

 

攻撃に耐えきれずシールドに罅が入っていくのを無視して宙に固定、カリバーを投げ捨てるように手元から放し光の粒子に変えると飛翔。反対側へ移動する中で【ストライクスフィア】を放ち、何体かのインペライザーにダメージを与える。偶発的に再生装置を破壊できればなヨシ、出来なくても砲撃は止まるだろう。

 

手を軽く広げ片膝で着地。眼前に広がるインペライザーの軍勢へと構える。

 


 

時間は少しだけ巻き戻り、ゼットとアリシアの戦闘。

ゼットランスファイヤーで撃破したインペライザーの爆風に乗り、勢いのままに槍をブガンへと突きの一撃。だがその攻撃は後方へ跳ぶ事で容易く回避され、睨み合う両者。

 

「鎧を破壊された屈辱はやはり、俺自身の手で撃たねばならないようだな!」

 

「私はもう逃げない。ゼットと一緒にお前を倒して、私の生まれ育ったこの町を、この星を守って見せる!!」

 

「ほざけ!」

 

「デェヤァッ!」

 

ゼットランスアローといつの間にか再生していたブガンの右腕の刃がぶつかり火花が舞う。継ぐけざまに放たれる両腕の刃を持ち手で防いだゼットは距離を取りながら、ゼット脇に抱えレバーを引き光弾【アローショット】を放ち、ブガンが距離を詰めてくるのを阻止する。

 

「「シグマバーニングカウンター!」」

 

着地と共にゼットランスを手放すと赤色のクリスタルを輝かせ熱エネルギーを圧縮、左手を正拳突きの世用に突き出す事で螺旋形状の光線を放つ。2本刃をクロスさせ光線を防ぐものの威力までは押さえきれずに後退、やがて爆発が起きてブガンの姿を覆い隠す。

 

ゆっくりと立ち上がったゼットは煙の向こうを凝視。何時でも動けるように警戒して構えを取る。

 

「ッチ! あんまり俺様をイラつかせるなよ小僧ども………!」

 

ゼットを睨め付けるブガンの口元は不気味に歪んでいた。

 


 

922:名無し転生

ダメだ、勇者ニキの打撃は致命傷になりそうなものに限り外れてる

 

923:修行中のキツネ

と言うより、ブガンが致命傷になりそうなものだけを弾いている

 

924:名無し転生

>>923

マジかよ…… 経験値ニキが光線当たった時にやったかなんて言うから

 

925:はぐれたメタスラ

ワイ以外にも言ってたやろがい!

 

926:名無し転生

フラグを立てた事には変わりない

 

927:虫に負ける炎

やっぱ、必殺技を放つ為に槍を手放したのは間違いだったかな? 向こうは剣のリーチがあるが勇者ニキはエネルギーが十分とは言えず、遠距離攻撃を連発できんだろうし

 

928:名無し転生

それにブガンは再生能力を持っているぽいし、時間をかける程に不利になる

 

929:赤の恒点観測員

アサシンの方もインペライザーの軍勢相手に互角以上の戦っているように見せて、再生装置を壊すので手一杯みたいやし

 

930:名無し転生

アサシンネキの方の視点全然見てなかったけど、どんな状況なん?

 

931:名無し転生

ぐぉ~~~っとなって、びゅううぅぅぅーーーっとして、ゴワァァアアアアって感じ

 

932:名無し転生

>>931 説明下手ならスレ消費するな!!

 

933:名無し転生

多勢に無勢なのに砲撃の嵐の中を駆け抜けて確実にダメージを与えて、隙があったら必殺技で撃破

 

934:赤の黒のアサシン

『さっきまでの威勢はどこ行ったんだお荷物小娘!』

 

『きゃっ!』

 

『ック…………ッ!』

 

935:名無し転生

あぶねぇーーー!? なんとか身体に火を纏って防いだ!

 

936:名無し転生

アリシアも戦意を失ってない、ヨシ!

 

937:名無し転生

なお戦況は・・・・・

 

938:名無し転生

なぜ急に勇者ニキ達は動かずに攻撃を受け止めるんだ?

 

939:名無し転生

アサシンネキも勇者ニキのそばによってバリアを転嫁し始めた

 

940:名無し転生

途中からがアサシンネキの視点見てなかったワイ、フレイムに戻っている事に疑問

 

941:銀のデラシオン所属

なるほど、後ろの建物が避難所になってるのか

 

942:名無し転生者

>>941 確かに薄っすらとだけど黄色の屋根の建物に人がいる!!

 

943:名無し転生者

よう見えるな…… そしてブガンはこの事に気が付いてるのか?

 

944:名無し転生者

さぁ?

 

945:はぐれたメタスラ

どちらにしてもこの状況じゃ三人は………あぁ!

 

946:名無し転生者

勇者ニキがカラータイマーが点滅したまま、倒れて動かない!

 

947:名無し転生者

管理局は何やってるだよぉ!!

 

948:名無し転生者

前の超兵器の件があって、下手に動けんだろ?┐(´∀`)┌ヤレヤレ

 

949:赤の黒のアサシン

『立って、ウルトラマン!!』

 

『あんな奴に負けるな!』

 

950:名無し転生者

建物の人達が!

 

951:赤の黒のアサシン

『俺達には応援する事しかできないけど、立ってくれウルトラマン!』

 

『『『『がんばれー』』』』

 

952:名無し転生者

聞こえてるか勇者ニキ!ここで立たなやきゃヒーローじゃねぇだろ!

 

953:虫に負ける炎

アリシア!はじめは確かに嫌われてたかもしれない。だけどお前が最後まで明の為に戦ってきた思いはちゃんと皆に通じてるぞ!!

 

954:名無し転生者

アサシンネキのバリアにヒビが入って来たぞ!

 

955:はぐれたメタスラ

勇者ニキ、お前はウルトラマンゼットなんだろ!せっかく蘇ってすぐにやれましたじゃなくて、皆の希望を守るために立て!

 

956:修行中のキツネ

ゼット、アリシア。あなた達はこれまでどんな逆行も乗り越えてきた。だから今度もからなず乗り越えられる。だから立って、立つのよ!

 

957:赤の黒のアサシン

『_____っう! 声が聞こえる』

 

『俺達を…… 呼ぶ声が』

 

958:銀のデラシオン所属

これは…? インナースペースの様子か?

 

959:名無し転生者

ゼロとジードのメダル、それにベリアルのカードが浮かび上がって、アリシアたんが持つブランクカートリッジに光と闇が注がれてる

 

960:名無し転生者

この組み合わせってまさか!?

 

961:赤の黒のアサシン

『まだ行けるな…… アリシアッ!』

 

『うん! 行こうゼット!』

 

δCARTRIDGE

 

『闇を飲み込め!黄金の嵐! うぉぉおおおおおお押忍!』

 

『ご唱和ください、我の名を! ウルトラマンゼェーーット!』

 

『ウルトラマンゼェーーット』

 

『シュッ!』『ヴアァッ!』『ヌアァッ!』

ULTRAMAN Z! DELTARISECLAW

 

962:名無し転生者

キタキタキタ、キタ――(゚∀゚)――!!

 

963:名無し転生者

まさか、勇者ニキのデルタライズクローが見れる日が来るなんて__

 

964:名無し転生者

皆がエモ展開に心打たれている中で俺はメダルがゼロビヨンド、カードがアトロシアスに変化したのを見逃してなかったぜ

 

965:名無し転生者

ジードのメダルがライズメダルに変化してたのも追加で

 

966:名無し転生者

良く気付けるな(感心)

 

 


 

砕け散ったバリアの代わりに両腕を広げ、身体を盾にする事で後ろの命を守るロッソ。胸の点滅が激しさを増す中、ロッソの横をすり抜け前に出てきた黄金の嵐が攻撃をかき消していく。

 

「なに!?」

 

その光が持つ膨大なエネルギー驚愕する分がを他所に光は晴れ、新たなゼットの姿が露となる。赤・青・金と派手な色合いのゼットが正面にZの紋章を浮かび上がらせ、そのエネルギーを左腕に集中させ、掌を広げると共に放つ!

 

「デルタブレイカー!」

 

青い光と赤黒い闇の力、更には金色の稲妻が光線は眼前のインペライザーを容易く撃破し、後方に立っていた個体すら貫いて見せた。

 

「バ、バカな! やれ、インペライザーども!」

 

あまりの威力に動揺し後づさるブガンの指示を受け、一斉にゼットへと迫るインペライザーの軍勢。それらに対してゼットは脚部に炎を纏わせた跳び蹴りで攻撃と共に自ら距離を詰めた。そのまま着地と共に赤いエネルギーを手に纏わせ斬撃を放つ【デルタレイクロー】、そこから腕のクリスタルから延ばす光の刃【デルタカッティング】で切り裂いていく。

 

近距離がダメならばと離れた位置にいたインペライザー群が一斉に砲撃を開始。

 

「デルタクロスショット!」

 

迫りくるドリルミサイルをアルファエッジと比べ巨大化、更に3つに増えたビームランプから放たれる金色の光線で遊撃。光弾やガトリングに対しては金色のバリア【デルタディフェンサー】で防ぐ。

 

「ゼットスラッガー!」

 

「からの~ デルタギガリッパー!」

 

頭部側面についた2本の大きなスラッガー状のトサカと中央のトサカから金色の光刃を飛ばし、アリシアの掛け声と共に胸の前で合わせた腕を水平に開き新たな光刃を飛ばす。縦横無尽に動き回る3本の刃と直進する1本の刃、計4本の光刃よりインペライザーを細切れにし破壊。インペリアルソードを武装したインペライザーを相手取っても一切引けを取らず、むしろ優位に攻め立てていく。

 

「なんだ、なんだコレは!? あり得ない。あり得ない!」

 

眼前で繰り広げらる一方的な戦闘に恐怖するブガン。人知れず逃走を図る彼の前にはロッソが立ち塞がる。邪魔された怒りなのか、先程まで下だと思っていた者が自身よりも上の境地へ至った事と対する恐縮か? 狂乱の叫びと共に乱雑に振り下ろされた刃をロッソは必要最低限の動きで回避、わずかな隙を突きスラッガーで関節を切り裂く。

 

「ぐわぁーーー!?」

 

「「ゼスティウム光線!」」

 

ブガンが痛みで悲鳴を上げる中、ゼットは十八番の光線が薙ぎ払うように放たれ、残っていた全てのインペライザーを撃破。そのまま後ろへと振り返りロッソの横を駆け抜け、ブガンへ拳を放つ。咄嗟に腕の刃を盾にしたブガンであった電撃を纏った拳を前に容易く折れ、胸部へと命中。

 

残像を残しながら何度も放たれるゼットの拳、その反動を受けブガンの身体は宙に浮かんでいた。やがて一際多くのエネルギーを拳に溜めた一撃が溝内に突き刺さり、後方へと大きく吹き飛ばす。

 

「_____!」

 

「これで決める!」

 

もはや言葉ですらない叫びをあげるブガンへ向け、力強いアリシアの声が宣言する。必殺の一撃を放つ体制へ。

 

「「ゼスティウム……… 光輪!」」

 

「チェストォォォオオオオ!」

 

ゼットが持つ【ゼスティウムエネルギー】で金色に輝く巨大な光輪を生成、ゼットの気合いを込めた叫びと共に投擲。ブガンへと迫る回転刃は、その身体を真っ二つに切り裂いた!

 

「いやったぁあああああーーーーーー!!」

 

遂に勝利したゼットに聴覚は喜びに浸る人々の声を然りと受け止めていた。感謝の声を背にウルトラマン達は空の彼方へ飛び去るのだった……………




>ウルトラマンゼット デルタライズクロー
ゼットが元々持っていたゼロとジードのウルトラメダル・赤と黒のアサシンから授かったベリアルのフュージョンカードが人々の声援を受け共鳴現象を起こし、偶々アリシアの懐にあったブランクのカートリッジにエネルギーが注がれることで誕生した。
ベリアロクこそないがその戦闘能力はすさまじく、これからの彼らの戦いで大いに活躍する事だろう。

>アリシア・テスタロッサ
ブガンの執念に恐怖しながらも、最後までゼットと共に戦い抜いた逞しい少女。

>ミッドチルダの市民
彼の声援が無ければ、ゼットとアリシアは新たなステージへ立つ事は出来なかった。

>ウルトラマンロッソ
赤の黒のアサシンが変身した戦士。
そのスペックは湊カツミが変身した際と同じものであるが、戦闘スタイルが異なる。

>オーブダークカリバー
赤の黒のアサシンがオーブリングNEO時に副産物として手にした武器。
愛の伝道師が使用する元と基本同じではあるが、オーブダークでなくても使用できるもよう。

>グローザ星系人ブガン
かつて地球に襲来した同胞と同じく再生能力を持つが、その効力は対して高くは無い。インペライザーを使役しゼットを追い詰めるがデルタライズクローを目にし恐怖で錯乱、最後は正気を失った状態で撃破された。

>無双鉄神インペライザー
メビウスやギンガを追い詰めた対ウルトラ族用の大量量産兵器。バニシングサークルをどこかで出したかったが断念。


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【雑談】ウルトラ系の転生者【SOS受け付けてます】

激戦の爪痕が残るミッドチルダの町中、二人の少女が向かい合う。

一つは金色に輝く髪を靡かせるのは俺の相棒・アリシア。もう一つは先の戦いでウルトラマンロッソへと変身し、心が折れたアリシアが立ち直るように厳しくも優しいく導いてくれた銀髪の少女。

 

アリシア「あの!色々とありがとうね。」

 

はにかむ笑顔を浮かべZDシューターの内部に収納していた2枚のカードを取り出し、目の前の少女へしっかりと手渡したアリシア。カードを受け取った少女は絵柄を確認した後、ベリアルのカードを懐にしまうとオリジナルのと呼ばれる姿が描かれたカードをこちらに差し出す。

 

少女「このカードはそっちの・・・」

アリシア「ううん。君へのお礼。ゼットと・・・私の力をお世話になった君にね♪」

 

困惑の声色で返却しようとする少女に今度はいたずらっ子の様な笑みを浮かべ、カードを持つその手をそっと両手で押し出す。アリシアの思いの丈を聞き「分かった」と呟くと少女は俺のカードも懐にしまう。

 

少女「・・・・・」

アリシア「あのね!名前を聞いても良いかな?」

 

こちらに背を向け去って行く少女に普段の活発の様子を潜め、静かに問いかけるアリシア。彼女の言葉を聞き少女は顔をこちらに向け静かに名乗った。

 

少女「・・・ジャック。ジャック・ザ・リッパー、宇宙の掃除屋みたいな事やってる」

アリシア「ねぇ、ジャックちゃん!私達、友達になれるかな?」

ジャック「好きにすれば」

アリシア「だったら友達だね!ジャックちゃんがピンチの時は私達が助けに行くからねーー!」

 

その言葉に小さく笑みを浮かべたジャックはその身を光に包むとウルトラマンロッソへと変わる。空を見上げ両腕を天へと伸ばすと一筋の光となり、彼女は宇宙へと帰っていくのでした。

 

710:最後の勇者@ゼット

以上が赤の黒のアサシンとの最後の会話でございまよ。

 

711:銀のデラシオン所属

おぉ…、思ってたよりゼットに文才があった

 

712:TOY一番星の科学者

ジャック?帰りマンと名前被ってるし、ジャックって男の名前だろ?

 

713:Fate界の赤き巨人@ガイア

>>711 確かに

 

>>712 ジャックは女の子に付ける時もある。と言うかそもそも赤の黒のアサシンがFateの鯖として転生してるぽいね

 

714:光の国の小学生

じゃあガイアのとこの世界に居るの?

 

715:Fate界の赤き巨人@ガイア

どうだろ?なんとなくだけど違う世界線のFateか、単純にザ・リッパー(ジャックと区別を為)の容姿とか力を手にして関係ない世界出身の可能性も普通にあるし

 

716:一般アブソリュート兵

フェイトは世界線が結構あるし、IFの姿と普通に横並びするし

 

717:超古代の最年少巨人

ふ~~ん、Fate系の掲示板にしれっと顔出してない?

 

718:バルタン少女

___全部の過去スレから探せとか言わないよね?ねぇ!

 

719:青の情報局

流石にそこまではやりませんよ

 

720:銀のデラシオン所属

でもやっぱ、サシイやゼットを経由せずに連絡取れるようにしたいよね。現状じゃ自由にマルチバース越えれて、何時でも動ける奴いねえもん

 

721:赤の恒点観測員

サシイ呼びするな!

でもアイツ、ゼット救援スレの時はライブ配信する為だけにコテハン付けてたみたいだから、他スレであの名を出してないんだよな…

 

722:Z95星雲の学生

今スレにいる連中で出来るのは超古代の最年少巨人ぐらい?

あとなんで赤の恒点観測員はサシイって呼ばれてるの??

 

723:超古代の最年少巨人

出来るけど今は戦いにつかれて嫌かな

サシイのサシイ呼びは彼が「恒点観測員341号」だから

 

724:Z95星雲の学生

なるほどです

 

725:混ざりもの擬人化@スカルゴモラ

>>723

姉さんが戦いつかれたって、なにが起きたんですか!?

 

726:一般アブソリュート兵

おまっ!?新人、その話題に触れるなよ!

 

727:片腕イカルス

だからお前はそっちでもこっちでもトラブル製造機と呼ばれるんだイカ!このイカポンタン!

 

728:混ざりもの擬人化@スカルゴモラ

ひ、酷い!

 

729:Fate界の赤き巨人@ガイア

当然なんだよな~(^~^;)

 

730:超古代の最年少巨人

まぁまぁ、ボクの事は置いといてロッソの話に戻ろ?

 

731:TOY一番星の科学者

話を戻したとして結局、掲示板での交流は不可能に落ち着かね?

 

732:シン・レッド族

ウィ~ッス、今北産業

 

733:光の国の小学生

自在に次元越えるロッソ

掲示板での交流は無理

スカゴモネキがタブーに振れる

 

734:シン・レッド族

OK、せっかく頼れるリストに新たな戦士が刻まれると思ったんだけどな…

 

735:匿名のゲスト

すいません、ウルトラ系の特典を持つんですけど良いんですか?

 

736:バルタン少女

畏まらなくて大丈夫ですよ。それとウルトラ系転生者なら>>1 は最低限は読んどいてくださいね

 

737:混ざりもの擬人化@スカルゴモラ

私が言いたかったガ━━Σ(o゚Д゚p)p━━ン!!

 

738:最後の勇者@ゼット

スカゴモネキはウルトラ待機でお願いします

 

739:銀のデラシオン所属

ついにゼットにも雑に扱われるようになったか……

 




>最後の勇者@ゼット
本省の主人公。今回の冒頭は前回に居れようとしてたけど文字数的に後日譚としてゼットに語ってもらった。なお今回でいったん彼の章は終了。

>赤の黒のアサシン
普段掲示板に書き込みする事無く、匿名の状態でROMっている。
Fateシリーズのアサシン「ジャック・ザ・リッパー」に転生しており、ロッソを始めとたウルトラマン系統の力は受け継いだ物。自在に別宇宙に行ける力を保持している事からウルトラ系の転生者達がいざと言う時に備えて連絡手段を欲している事は知らない…

>超古代の最年少巨人
現在連載中の「超古代の戦 ~最年少の巨人~」の主人公がゲスト参戦。
投稿日の現在は序盤序盤だが、この作品の彼?彼女?は大きな山場を越えており、燃え尽き症候群みたいな状態になっている。
余談だが出した理由は失踪する気は無いと言う作者の気持ち表明(なら投稿しろとか言わないで)。

>Fate界の赤き巨人@ガイア
Fate世界にウルトラマンガイアとして転生した。ガイアの力を手にしたのではなく、ガイアの光に転生した。
人々の動向を見守っており、姿を現す事は滅多にない。一方で他の転生者のピンチの連続、その者がいる場所の大地が彼を呼んだその時に現れ戦う事はある。

>混ざりもの擬人化@スカルゴモラ
怪獣娘のスカルゴモラに転生した人物。子供っぽい性格をしており、ウルトラの知識はスレ民に教えられた物のみ。右も左も分からず偶発的に作ったスレに唯一やって来た超古代の最年少巨人に色々教えられた。その時の恩でかなり懐いている模様。
なお生粋のトラブルメーカーであり、彼女の@は偉大な物でなく戒めの証(当の本人は気づいてない)。

>赤の恒点観測員
赤の黒のアサシンと連絡を取り合える非戦闘員。ウルトラ系のスレでは「サシイ」と呼ばれる。
本人は嫌がっているが現実でも交流のある情報局ネキによってじわじわとサシイ呼びが広がっており、セブンにサシイと呼ばれる日が遠くないかもしれない。


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シンフォニックセイバー
【ぐち】もうやだ【たすけて】


1:匿名転生者

もうやだ、だれかたすけて

 

2:匿名転生者

お、おう。全文ひらがななところを見るに相当参ってるな

 

3:匿名転生者

>>2 うん、ぜんせのいえにかえりたい

 

4:匿名転生者

そ、そうか。取り合えずコテハン付けて状況説明して

 

5:匿名イッチ

コテはこれで

 

なんか二次創作みたいな仮面ライダーの力を貰って転生

なんかこの世界に灰にする怪物がおる

なんか勝手に変身させられるし、自由に動けん

 

6:匿名転生者

イッチよ、それだけじゃ分からん(-_-;)

 

7:クッキングキノコ

仮面ライダーと聞いてワイ、参上! イッチのライダーの情報を詳しく!

 

8:匿名イッチ

オーズみたいに3つのアイテムをセットできるくぼみがある剣の鞘状のベルト。くぼみには赤い竜などの掌サイズ本をセット(オーズみたいに3つ全部埋める必要は無し)。その後は「火」と書かれた鍔の剣を抜刀して変身するやつ。

 

9:匿名転生者

……それ、セイバーじゃね?

 

10:クッキングキノコ

うん、ワイもそう思う

 

11:匿名イッチ

セイバー?

 

12:匿名転生者

アレ?イッチ知らん、令和2作目のライダーだけど

 

13:匿名イッチ

令和???

 

14:飛電の新社長

う~ん… イッチで自分語りが嫌と言うか、自分自身に関する情報をあまり開示したく無そうだから言いたくないならスルーして。

 

イッチって平成の合間に前世を終えただろ?

 

15:匿名転生者

ちょっと、さすがにその質問は不味い…… ってコテハン的にゼロワン関連の人?

 

16:匿名イッチ

>>14 まぁ、はい。確か3月だったかな?当時中学1でオーズを見てたら親に「いいかげん戦隊物を卒業しろ!」と言われ大喧嘩して家を飛び出して、気が付いたら3歳ぐらいの女の子になってました

 

17:匿名転生者

……………

 

18:クッキングキノコ

 

 

19:飛電の新社長

___なるほどね。ごめん、別に死因を話して欲しくてスレした訳じゃないけど。思い出す切っ掛けになったっみたいでごめん。

 

20:匿名イッチ

別に大丈夫です。正直、いつもの様に喧嘩して永遠の別れが来るとは思ってませんでしたけど。

今世?現生?でずっと「ウザイ、関わるなよ。」って言ったこと謝りたくて、我儘でお金の掛かる趣味のお金を出してくれた事に感謝の言葉を伝えたくて、もう一度だけお母さんの作る鱈の煮漬けを食べたいと思い続けて、「冷たくしてごめん、親で居てくれてありがとう」と伝えたいなんて毎日思ってましたから

 

21:匿名転生者

イッチ…

 

22:匿名転生者

中1、3月やともうすぐ中2の年頃って反抗期の真っ最中だろ。親に反抗的になるのは仕方ない。だけどもう二度と会えないと言う形で親のありがたさを知るは悲し過ぎるだろ…

 

23:匿名転生者

あぁ、親との死に別れで親のありがたさを知る。その喪失感は転生した家庭の親では埋める事の出来ないものだ。だけど決して表に出す事は出来ず、申し訳なさを感じながら子供演じるしかない。その苦しみは俺にも経験がある…

 

ところでこの頭の中に浮かぶ掲示板はなんだ?

 

24:匿名転生者

良い事言うなと思ったが新人が迷い込んでたんかい!!

 

25:クッキングキノコ

これは転生者の魂に標準として持つ掲示板。異なる世界、時間の転生者と交流し互いに助け合う為の場所です。

 

そしてこのスレは匿名イッチの愚痴を聞き、出来る範囲で助けてあげる場です

 

26:匿名転生者

なんて迅速な説明。手慣れてやがる!

 

因みにイメージする事でコテハンを付ける事が可能でコテはいつでも帰る事が出来るぞ

 

27:白狐

なるほど、俺達はイッチのサポーターと言う訳か。コテハンを変えるのはこんな感じか?

 

28:匿名転生者

>>27 出来てる

それじゃイッチ、ゆっくりでいいから今の現状を教えて?

 

29:匿名イッチ

え~っとセイバーでしたっけ?このライダーの力を捨てるにはどうすれば良いですか??

 

30:匿名転生者

は?

 

31:匿名転生者

え?

 

32:匿名転生者

・・・・・ん???

 

33:飛電の新社長

___家に置いくだけじゃダメなの?

 

34:匿名イッチ

それで手元からバイバイ出来るなら悩んでません。そこら辺にベルトやアイテムを捨ても、俺の身に危機が迫ると勝手にデカい本が全部持って飛んできて勝手に変身し戦いますし。第一家が無くて今、野宿生活中ですし……

 

35:匿名転生者

家が無いってどういう事

 

36:クッキングキノコ

セイバーのデカブックで自我持ち強制変身ってプリミティブドラゴンやん

 

37:飛電の新社長

使用者の意志に関係なく戦闘を繰り広げる暴走フォーム?だな

 

……っあ!胃ががが

 

38:匿名イッチ

>>35 それがノイズって言う怪物が家の近くで湧きまして、それに襲われて今の家族が灰に……

その後は目の前が真っ暗になって何も覚えていませんが、ベルトが腰に巻かれていたので戦わされたのかなと。それでどうやら混乱の最中、家の周囲で火事が起きていたらしく全焼していて。元々人望も無く、助けてくれる人も居らず気付ば放浪してました。

 

39:白狐

それは災難だったな

 

40:匿名転生者

このイッチ、地雷が多い!

 

あと社長ニキはどうした?

 

41:匿名転生者

>>39

ちょっと反応軽すぎない

 

42:白狐

似たような経験なら何度も転生を繰り返す中で幾度かして来たし、そういう人物と交流した事もある。

 

43:匿名転生者

白狐って割とベテラン転生者?

 

44:白狐

今は俺の事よりイッチの事だろ?

 

45:匿名転生者

人を灰にする怪物ノイズ…… シンフォギア系列の世界までは絞れるんだけど

 

46:匿名転生者

シンフォギア?昨日その台を打って来たよ

 

47:匿名転生者

>>46 おいこら、それはスレチだ。

 

48:クッキングキノコ

>>45

そこまで絞れて何故断言できないんですか?

 

49:45

ノイズと言う怪物を使役する転生者の仕業かもしれないし、シンフォギア自体がIF世界が多いんだ

 

50:匿名転生者

あ~~、アプリか

 

51:ぼっち・ざ・リンク

話し折るけどイッチは力を捨ててどうしたいの?

 

52:匿名イッチ

え? え~っと…

 

53:匿名転生者

__っえ待って!>>51ってあのリンクニキ!?

 

54:白狐

なんだ有名人か?

 

55:匿名イッチ

●LIVE MODE

 

56:匿名転生者

>>54 そりゃハイラルを救った時の人でしたし

 

57:匿名転生者

イッチのライブ配信?音声的に緊急配信の方か!?

 

58:匿名転生者

なんだあの線画の怪物軍は!?

 

59:匿名転生者

アレがノイズ

 

60:匿名転生者

イッチはひたすら逃げに徹してるな

 

61:匿名転生者

そりゃイッチ自身は変身したく無いみたいだし

 

62:匿名転生者

と言うかガラスに反射するイッチの姿、立花響じゃね?

 

63:匿名転生者

きっしょ、何で分かるん?今はイッチの視点の映像やし、明かりの少ない夜やぞ。

 

64:白狐

なるほど、ライブ配信も可能と。最近の転生者は凄いな…

 

65:匿名転生者

まぁ、この掲示板がどう言う成り立ちで出来たのか俺らは知らんけどな

 

66:クッキングキノコ

一説によると神様と仲良くなった転生者が自分と同じ苦しみを会わぬようにと願ったとか

 

67:匿名転生者

>>66掲示板を管理してる神が居るみたいやし、その説に納得

 

68:ぼっち・ざ・リンク

__中々の回避力。ノイズに追われる事には慣れてるみたいだね

 

69:匿名転生者

さすがレジェンド、一人称視点でそこまで分かるのか

 

70:飛電の新社長

だけどどうやらここまでの様だ

 

71:匿名転生者

あ、追い詰められた

 

72:匿名イッチ

「ははは、そろそろだな」

 

73:匿名転生者

そろそろって何が?

 

74:匿名転生者

今までのスレちゃんと読んでた?

 

75:匿名転生者

視点が追い出されるように変わったって事は…

 

 


 

激しい音を響かせ草木が揺れ、空から雫が降り注ぐ。そんな自然の音をかき消すかの様に響き渡る人工の音色。避難を促すけたたましいサイレンがコンクリートジャングルの中で響き、シェルターへと駆ける複数の足音。

 

逃げ惑う人々をあざ笑うかの様に湧き出てくるのは様々な形をした怪物。彼らの共通点は夜に輝くネオンの輝きにも負けない輝きを放つ液晶ディスプレイ。ノイズと恐れられる怪物に触れられた者は誰だろうと灰へと変わり、音も無くその生涯を終えてしまう。

 

一方、人気(ひとけ)の無い廃工場にもノイズが佇んでいた。他と場所のノイズとは異なり、色鮮やか見た目をした彼らの視線の先、そこには全身を水色の骨の様な鎧に身を包み、胸部は巨大な骨の手が一冊の本を掴んでいるような見た目。頭部は炎が燃える様なデザインに4本の角と剣の様な額飾り、口元には4本の牙が生えている人型が佇んでいた。

 

骨のドラゴンを想起する鎧に身を包んでいる人影の腰には腰巻が巻かれ、右手には火の意匠が有る剣の刀身を直接握り締め、獣の様に低い唸り声でノイズを警戒。どちらも相手の動きを用心深く探っており、いつでも仕掛けられる準備をしている。

 

雨は更に強くなり、風は土煙を舞わせ、落雷は空に輝き、切れた導線から火花が散り引火。燃える火の手が明かりとなり彼らを照らす。

 

「………………………ッ!」

 

つまれていた木材が崩れる音。それが開戦の合図だった………

水飛沫を上げながら大地を駆け抜けると、刀身を握る手をノイズ目掛けて乱雑に振り落とす。悲鳴を上げる事無く雨風に攫われ夜の空へと消える灰。

 

風が激しく吹き荒れるのも気に留めず猛獣の様に刃を振るい、全身のあらゆる部位を武器にしノイズを翻弄。

 

ウァァァーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

 

最後のノイズを右手で握り潰すかの様に撃破、雨雲が広がる夜空に向けて吠える。マスクについた雨水が涙のように大地へ流れ落ちるのだった…………




>匿名イッチ
本省の主人公。戦姫絶唱シンフォギアの主人公「立花響」に転生しているが本人は2011年に生涯を終えているため知らない。元より聖剣「火炎剣烈火」に選ばれる逸材ではあるが様々な要因が重なっている結果、現在はまともに放浪生活ができるだけまし。
前世と現世の家族を失った喪失感や虚無感、罪悪感に共鳴した「プリミティブドラゴン」により守られている。だが当の本人は自身の意思なく叩く現状に恐怖し、自分の持つ力に怯えている。

>プリミティブドラゴン
禁忌の神獣であり、深い憎しみを秘めたドラゴン。
彼が宿っているワンダーライドブックを手放しても自身の意志で響の元へ赴き強制変身。他のブックや火炎剣も手放されているのなら全てを回収し響の元に行き強制変身。

>飛電の新社長
前章から引き続き登場した唯一のコテハン組。仮面ライダーゼロワンの飛電アルトへと転生、ヒューマギアに関する事件を解決する最中に息抜きとして掲示板を覗いているようだ。ちなみに現在はアズの影がちらついている頃。

>ぼっち・ざ・リンク
レジェンド組と呼ばれる転生者の一人。ハイラルの世界を緑の衣に身を包み時の中を駆け抜け、退魔の剣を振るい魔王を打倒した後、様々な伝説に残らぬ冒険。その身が朽ち果てても子孫のピンチに思念態として生きるすべを叩きこみ、勝利の瞬間を目にし一息ついて2回目の転生を果たした。現在はハイラルも戦いも関係ない世界で平穏な日々を過ごしている。

>クッキングキノコ
マリオシリーズの世界に転生しキノピオになった転生者。現在は自分だけの店を出しておりマリオやクッパなど、様々な人物から愛される名物店となっている。
前世から仮面ライダーが趣味であり、暇を見つけてはライダー系の転生者が開いたスレにお邪魔している。


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【ぐち】もうやだ【たすけて】2ページ

ふらつく体をビルの壁を支えになんとか歩き、近場のベンチへと座り込み溜息を吐く。背もたれに体重を乗せ意識を脳内の掲示板へと向ける。スレに戻った事を伝えると何故か今の名前が特定されていた。いや、なんで!?

 

185:匿名転生者

ノイズの厄介なのは色が無い間は攻撃をする抜ける所だ。別自走に体を置いているから一方的に触れられておわる。これは転生者でも例外ではなく、特典持つようしない事も普通にあるよ(n敗

 

186:匿名転生者

流石にノイズも核兵器…… と言うか継続的なMPA攻撃を前には敗退するから(被害状況は見ない物とする)

 

187:匿名転生者

ウチの世界なら撃ってるな

 

188:匿名転生者

>>187 怖っ!

 

まぁ、えっなゲーム世界のモブで良かったわ

 

189:クッキングキノコ

それは良かったな。こっちは定期的に国の姫様が攫われたりするけど、ワイには関係ない

 

190:匿名転生者

原作介入しなくていい勢が羨ましいだろ!こちとらカードを巡ってのバトロアみたいな世界や

 

191:ぼっち・ざ・リンク

愚痴で言えば、定期的に砕ける姉はどうにかなりませんか?

 

192:匿名転生者

リンクニキの姉はぼっちちゃんだろ? 諦めろ、彼女はそいう生体なんだ

 

193:匿名イッチ

なぁ、なんで今の俺が特定されてるんだ?

 

194:匿名転生者

頑張って欠片集めて修繕して、大海原の中でやった時みたいに

 

195:ぼっち・ざ・リンク

>>193

イッチお帰り。そしてそれは推定を確定にする情報なんだ…

 

>>194

それ僕違う、魂も因果も関係ない赤の他人の後輩なんよ

 

196:匿名転生者

お帰りイッチ、ちなみにイッチは自分がその世界の主人公に憑依した事に自覚はあるん?

 

197:匿名転生者

まだ確定でシンフォギア世界と決まったわけでは…

ほぼ確定?それはそう

 

198:匿名イッチ

は?俺が主人公?

 

199:匿名転生者

2012年から放送されたアニメ「戦姫絶唱シンフォギア」の主人公が立花響、それがイッチのじゃないかなって?

 

>>193

野生の厄介ファンがガラスに反射したイッチの姿を見て特定しました

 

200:匿名転生者

因みにそいつはいま就寝中

 

201:匿名イッチ

シンフォギア?同姓同名の別人とかでもなく、本当に俺が主人公になってるの??

 

202:匿名転生者

おれらの中でな。正確なイッチの外見が分からんから。

 

203:匿名イッチ

・・・転生者の掲示板だし良いか

今の俺

 

204:匿名転生者

イッチ話が早くて助かる

 

205:クッキングキノコ

随分とボロボロな服

そう言えば家が無いんだった

 

206:匿名転生者

なんか、グレビッキーの服をボロボロにした感じやな?

 

207:匿名転生者

ビッキーはビッキーでもXDの方でしたか……

 

208:匿名イッチ

うわぁ~~、知らない単語がたくさんだ~

 

209:飛電の新社長

意味が知りたい?俺も知りたい(by.ミリしら民)

 

210:匿名転生者

おk、ちょっとまとめてくるわ

 

211:匿名転生者

有能

 

212:クッキングキノコ

じゃ、ワイもイッチの為にセイバーの情報を纏める取る。イッチは持っているワンダーライドブックの一覧をよろしく

 

213:匿名イッチ

>>210

ありがとうございます

 

>>212

ワンダーライドブック?

 

___なるほど、変身の時に使う本の事なのか。

クッキングキノコさんが、ブックのタイトル分からんかったら画像でいいと言うのでベンチに今持っている…… 持たされているアイテムを並べてその画像をスレに張る。

 

クッキングキノコさん達が情報を纏めている間にセイバーに変身する為のベルト、スレ民いわく【聖剣ソードライバー】を取り出す。正直このベルトにはいい思い出が無い。この世界で生まれて、2回目にノイズと遭遇した時に手にしたこのベルト。

 

正直に言えば、1回目の時に手にしたかった。そうすればアキラさん達を、今の親を目の前で失うなんて事は無かったのに……

 

「ほんと、なにやってるんだろ俺……」

 

並べたブックを右手側から順に懐にしまいながらため息を吐く。そんな中【せっかくなら何か使っているところを見てみたい】と言うスレが掲示板に書き込まれ、それに便乗するスレが次々と書き込まれる。一番大きなブックを懐にしまいながら安価を取ってみる。その結果、試す事に____

 

ソードライバーから剣を取り出して、ブックの裏側を剣先にリードして使うのか… なんだかんだ、意識が無い時にしか使ってないから、スレ民から使い方を学ぶ。

 

「あ~、見えてる?」

 

ライブを配信してから声を出す。………うん。見えてるし、聞こえてるみたい。適当に取り出した紫のブックを剣に読み込ませる。すると剣から思ったよりダンディな声が聞こえて来た。

 

ブレーメンの音楽隊!ふむふむ

 

待機音が流れているからトリガーを引くと……

 

習得一閃!

 

「なんか出て来た…」

 

え~と、猫に犬と鶏、それに馬? あ、ロバなんだ。

楽器を構えた4匹の動物がこちらを見つめてくる。これが変身しなくても使える必殺技? これなら自分で切りがかった方がいい気もする。

 

『~~~♪』

 

なんて思いながら剣を軽く振るうと犬がギターを鳴らす。

 

234:匿名転生者

なるほど!火炎剣烈火が指揮棒になってるのか

 

235:匿名転生者

なあイッチ、一曲なんか弾いてみて

 

236:匿名イッチ

普通に無理。ギリギリ楽譜が読める程度だぜ俺

 

237:匿名転生者

それでも音楽校の生徒かよ

 

238:匿名転生者

イッチは音楽校に通ってる情報は何処にも出てなかっただろ

 

239:ぼっち・ざ・リンク

ホイ、今即興で書いたつ

楽譜

 

240:匿名転生者

流石リンクニキ!仕事が早い

 

241:匿名イッチ

あ~、はい。やってみます

 

242:白狐

イッチのお手並み拝見だな

 

243:匿名転生者

>>239

1フレーズだけか…

 

244:匿名イッチ

~~~♪

~~~♪

 

245:匿名転生者

心地の良いゆったりとした曲だな

 

246:匿名転生者

夜空が広がる草原が自然と頭の中に広がる…

 

247:匿名転生者

___あ~~、一番最初の人生で聞いた気がする音楽

 

248:匿名転生者

何故だが馬の足音が聞こえてくる

 

249:匿名転生者

なんでみんなして集団幻覚見てるんだ?

でも何度も聞いた気がするのは確か。何処で聞いたっけ?

 

250:飛電の新社長

やべ、マジでどこで聞いたか思い出せない

 

251:匿名転生者

うぉ、眩し!

 

252:匿名転生者

何の光!?

 

253:匿名転生者

あ、この曲タイトル画面のBGMだ

 

召喚した動物達をなんとなくで指揮してたら目の前が真っ白に染まる。

 

「ここ、何処……?」

 

いつの間にか倒れてた身体を起し辺りを見渡す。辺り一面に広がる白い霧、古びた靴から感じる地面の感触は土でも舗装されたアスファルトでもない、文字にするには俺のボキャブラリーが無いがして言うなら浅い水たまりの上が近い気がする。

 

『~~~♪』

 

「___っ!」

 

突如として後ろから聞こえてくるオカリナの音色。音の元へ振り替えるとそこには立派な城を背に青色のお借りを拭く子供の姿。

 

美少年とも美少女とも例える事ができる中性的な子供は瞼を閉じ身体を左右に揺らしながら音楽を奏でる。ピンクの髪の中で金色のメッシュが輝き、身体に合わせて揺れ、その背中には1本の剣が背負われていた。

 

「顔を合わせるの初めましてだね…… イッチ」

 

演奏を終えた彼は青く煌めく瞳をこちらに向けてくる。

 

「色々聞きたい事があると思うけど、まずは自己紹介しようか。僕は後藤れい、君や掲示板の皆にはぼっち・ざ・リンクの方がなじみ深いよね」

 

「立花、響…です」

 

只々困惑する俺に向かって爽やかな笑みを浮かべるリンクニキ、いやれいさんと呼ぶべきなのかな?

 

「れいさん、ここは……?」

 

「う~~ん?なんて言えばいいんだろうね?」

 

こちらの問いにれいさんは頭をかしげる。その動作や声の出し方など、見ているだけ惹かれる不思議な魅力があった。子供の容姿でこれなんだから、成長したら何人もを虜にしていくのだろう。羨ましい

 

「ここは且つて、肉体を失った僕がハイラルと影の世界を救った彼に託せる物を託した場所。これからイッチ、響には僕との実戦で仮面ライダーの力を学んでもらおうかなって思ってね」

 

「はい? ……ちょっと待ってよ、別に俺は戦う力が欲しい訳でも無いし、それに___」

 

「運命に翻弄されその力を手に入れた身とは言え、目を背け逃げ続けるだけでは、聖剣も仮面ライダーの名も泣くわ」

 

先程までの穏やかな声色から一転、こちらを貫くかのような鋭い言葉と視線を向けてくるれいさん。その凄みに押され、自然と後退する俺。そんな情けない姿をより鋭い目つきで見つめてくる。

 

「そうやって恐怖から逃げ続けるのであれば、再び大切な者を無残に失う事となる。それが嫌なら剣を取れ。(ゆう)を持ち、力を振るえ。他の為でなく、己の為に」

 

話す事は終わりと言わんばかりに背中に背負う剣を左で持ち剣先をこちらに向けてくるれいさん。その佇まいは確かに、歴戦の戦いを潜り抜けた者。

 

戦いたくない。これ以上失う人もいない。けれどもこの先、新しい絆を紡いでその人が目の前でノイズに殺されそうな時に何もできないのは嫌だ。だからだろうか、右手に持つ剣の刃をれいさん刃と重ね合わせたのは……

 

「実戦に勝る経験は無い、掲示板のアドバイスを聞きながら本気で掛かって来い!」

 

こうして俺は初めて自分の意志で戦闘を始めた。




>立花響
前世と変わらず一人称は「俺」。音楽の才能は無く、ギリギリ楽譜が読める程度。
仮面ライダーセイバーの力は転生特典ではなく、元々この世界に存在していた火炎剣烈火に選ばれて力を得た。手持ちのブックは戦闘中にプリミティブドラゴンが拾った物。

>習得一閃(ブレーメンのロックバンド)
火炎剣烈火を指揮棒に見立てて召喚した4匹の動物に演奏してもらう。
今回はリンクニキの時代のタイトルBGMを演奏した。

>後藤れい
ぼっち・ざ・リンクの現在の名前。
時の勇者として戦い抜いたその力は平穏な世界で暮らす現在でも衰えてはおらず、彼を支えた数多の道具は今も使用する事が可能。その左手の甲には聖なる三角形が今も輝いている。


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【ぐち】もうやだ【たすけて】3ページ

左手に持つ【コキリの剣】を遊ばせながら目の前の少女に注目する。痛んだグレーのパーカーとジーンズ・泥汚れで本来の色が失われであろう靴を履いたこの世界の主人公に転生した彼は、大の大人でも持つのには苦労するであろう炎の聖剣を振り下ろす。

 

「ッハ!」

 

その一撃はブレており躱すのは容易。だけどコレは彼、立花響に剣の基礎と自信を持ってもらう為なのであえて剣で受け止め鍔迫り合いへと持ち込む。6歳の肉体では物理的に押されるが、これでも時を巡りハイラルを守って、幻の異界の住人を繰り返す三日間の中で救ったんだ。だからそう簡単に負けてあげる訳にもいかない。

 

「ッフ!」

 

「うわぁーーーッ! …………分かったやってみる 」

 

響は脳裏に浮かぶ掲示板でアドバイスをもらった様で懐から取り出した黄色の本を剣先へ添える。ちなみボクは意図的に掲示板を見えない様にしているから彼がこれから何をやろうとしているのかは知らない。

 

ヘッジホッグ!ふむふむ

 

聖剣が読み上げる力、それは彼が空に振るった一閃の空間から3本の黄色に燃えるトゲを真っ直ぐとこちらに飛ばすもの。【ミラーシールド】で吸収して跳ね返せるか、【ネールの愛】で無傷で突破、もしくは昨日お姉ちゃんと一緒にやった女神の生まれ変わりの幼馴染を救う先輩の冒険の内容通りのゲームの如くに剣を振るい打ち返してみるのも試しても良いかも。

 

だけどコレは響への試練じゃなくて、基礎を学びながら自身を付けてもらう為の荒治療だ。だから正解なのは_____

 

「ウウゥゥ…………ッ!」

 

受け止めてあげる事だ!

 

「今だ!」

 

必殺の一撃を受け流した後に目にしたのは、聖剣の刃を僕の腹部に入れて見せた響の姿だった。彼の一振りを受け吹き飛ぶ僕。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、」

 

地面転がり勢いを殺すと同時に距離を取り、体勢を立て直すと肩で息をし滝のように汗を流す響の姿が。

 

「(これ以上は限界か…)良くやった。見事、僕に一太刀入れたな。その感覚、忘れるなよ」

 

称賛の言葉を呟きながら彼に手を指し伸ばす。その手を取った響を立ち上がらせると懐から取り出した掌に収まる赤色の宝石【10ルピー】を授ける。

 

「へ?」

 

「あげるよ。お金にも困ってるだろう?」

 

「_____」

 

「次は剣の基礎を教えるから」

 

それだけ伝えると視界は白に染まり、この世界は蜃気楼のように消えて行く。そして視界が開けるとそこは自室の天井だった。ベットから起き上がり壁を背もたれに座り込むと、そのまま響の掲示板へ意識を繋げる。

 

753:ぼっち・ざ・リンク

ただいま~

 

754:匿名転生者

リンクニキお帰りノシ

 

755:匿名転生者

ブランクありとは言え、あそこまでやるるなんてやっぱリンクニキは一流だよな

 

756:白狐

イッチも直ぐに死を受け入れそうな精神状態は改善されたみたいだ。ま、後は絶対に譲れない願いを見つければ見違える様になるだろうな。

 

757:飛電の新社長

だろうな。使用者の思いに答えるのが聖剣で、ブックは世界の歴史その物だから

 

758:匿名転生者

力を把握した転生者が増長してやらかす事はあるけど、イッチなら大丈夫だろ

 

759:匿名転生者

>>758

根拠は?

 

760:匿名転生者

>>759 巫女の感

 

761:匿名転生者

信用なるの?

 

762:匿名の博麗

説明めんどいからコテハンで察しろ

 

763:匿名転生者

コテハン見るヽ(; ゚д゚)ノ ビクッ!!

 

 

__| ̄|○スイマセン _| ̄|○))ユルシテクダサイ _l\○_ コノトオリデス。

 

764:匿名転生者

博麗で巫女… なんだ、幻想郷の巫女様か!

 

 

マジスカ──Σ(∀゚ノ)ノ──ッ!?

 

765:匿名の博麗

うっさい!イッチの話に戻りなさい!!

 

766:匿名転生者

ハイ!

 

767:匿名転生者

イエス!

 

768:匿名転生者

巫女様の仰せのままに!

 

769:

それより先に言いたい事あるんだけどいい?

 

770:匿名の博麗

好きにしなよ

 

771:匿名転生者

リバイってアノ?

 

772:お姉ちゃんはリバイ

やめなよリンク!初心者に真心で高難度クエストをやらせるのは鬼畜の所業なんだよ!

 


 

794:匿名イッチ

いま戻って来たけど、これどういう状況

 

795:ぼっち・ざ・リンク

いやでも、ちゃんとさ、考慮して空間内は時の逆さ歌で時間の流れを遅くしたんだよ

 

796:クッキングキノコ

見ての通り、いまリバイネキがリンクニキを説教中

 

797:お姉ちゃんはリバイ

だからって震えてまともに戦えなかったイッチを自衛できるレベルまで一気に上げる必要なかったよね!

 

798:白狐

ちなみに「リバイ」は悪魔と契約して戦う仮面ライダーだ。

家族で戦闘を経営している「しあわせ湯」の長男が変身し、相棒である悪魔「バイス」とのコンビネーションで戦ってたな。

 

799:ぼっち・ざ・リンク

いや必要だって!いきなり殺し合いの力試しよりさ、実戦形式のお試しの方が良いだろう?

 

800:匿名イッチ

>>796 >>798 サンクス

 

801:お姉ちゃんはリバイ

力試しなら案山子でも用意して片っ端からブックを試すとかでも良かったじゃん!なんでわざわざ戦うのさ!

 

802:匿名転生者

説教は時間かかりそうだね

 

803:ぼっち・ざ・リンク

剣すらまともに振れてなかった状態でいきなり必殺技は肩をやるって!

 

804:飛電の新社長

説教の合間にスレするのもなんかアレやし、次スレ立ててそっちに移行しない?

 

805:お姉ちゃんはリバイ

だ~か~ら~、最初から変身させとけばいいじゃん!

 

806:匿名転生者

賛成

 

807:ぼっち・ざ・リンク

変身後の身体能力に慣れてその状態が基本になってしまったら生身で戦う時が大変だろ

 

808:匿名イッチ

次スレ建ててくるわ

 

809:お姉ちゃんはリバイ

生身での戦いも大事なのはそうだけどさ、ノイズって奴らは生身で戦ったらダメじゃん!

 

810:匿名転生者

>>808 イッチよろ

 

811:ぼっち・ざ・リンク

だからって蔑ろにする訳にもいかんだろ!

 

812:匿名イッチ

次スレ:【2スレ】令和2作目の仮面ライダーでシンフォギアの主人子です、助けてください

 

813:お姉ちゃんはリバイ

なら回避しながら変身する練習とかさ、素早く変身する練習とか、攻撃以外の物があるでしょ!




>立花響
リンクニキの指導の下、生身でも烈火を使えるようになった。いまだに戦う事に嫌悪感はあるが、何かきっかけがあれば一皮むけるとスレ民は思っている。

>匿名の博麗
東方projectのキャラクター「博麗靈夢」へと転生し、普段は縁側でのんびりと緑茶を飲みながらスレを覗いてる。
勘が鋭く、時たま他の転生者へアドバイスを送っているようだ。

>お姉ちゃんはリバイ
仮面ライダーリバイスの力を持つ転生者。
地球とは違う場所、ギヴォトスにて暮らしているお節介焼きのお姉ちゃん。既に前世の記憶は消費しきった。


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