ホロライブラバーズ 難易度『オーディション』完全初見プレイ どうせなら難しい方が面白いよね? (天衝)
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キャラクリって考えてないと難しいよね

ホロライブがとても面白いので初投稿です!


難易度『オーディション』完全初見プレイはーじまーるよー

え?なんで『オーディション』で始めるかって?

そんなの決まってるじゃないですか‼️

男の子なら難しい方がかっこいいじゃないですか‼️

では名前を決めていくんですけど、ランダムでいいかな!

『黒崎慎護』

えーとくろさきしんご君ですね!どこかでにたような名前を聞いたことがあるような気がしますけど気のせいですよね!

見た目は黒髪長髪の背が高めですね!まあいい方ではないでしょうか!

じゃあ続けてスキルガチャの方もしていきましょう‼️

[人脈]    [俊敏]   [成長速度up]ですね!

軽く説明すると[人脈]は好感度が上がりやすくなるスキルですね。2個目の俊敏は武器の攻撃速度が上がったり、移動速度が感情レベルが上がるにつれて1.2倍で上昇していきます。3個目の説明すると速度upはステータスがレベルアップで上がる度にもらえるポイントが通常が1のところを2に増えるというものですね。

ということはスピードは終盤になると追い付けるのは限られてくると言うことなのですごいですね!

ここまでスピードに特化した人はいないんじゃないでしょうか。

 

ここまで決めたところでオープニングが始まったので難易度『オーディション』について少し調べましょうか!

 

えーとまずはバトロアの報酬が豪華になると、あとはホロメンに固有スキルが2つランダムで付くということは一人で倒すのはほとんど無理について等しいじゃないですか‼️

あとは[幻想体の本]があってそれは[分析]というスキルが必須ですねぇ。ということで慎吾君は99.9%使えませんね。まあそこは他のとこでカバーしましょう。

 

軽く結構しっかりと絶望しながらも自分が始めようとした物語なんだからやる前から諦めるのだけはよくないですよね。ではそろそろオープニングも終わるだろうしこれからのことでも考えていきましょうか。

では今回はここまでしときます。

次回も観てくれると嬉しいです!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>「母さん!!」

 

 

 「あなただけでも逃げて!」

 

少年は涙を流しながら全力で走った。どのくらい走っただろうか。住んでいた家や近くにあったものが知っていたものから知らないものになるまでは走っていたようだ。

 

>「俺がもっと強ければこんなことにはなってなかったのに」

血がにじんでいる手を握りしめ、なにかを覚悟した目をしていた。そしてフードを被り周りの人からは見えないようにして呟いた。

>「もう二度と何も失わないように俺はもっと強くなってやる」




これからなるべく投稿をできるだけしていきます!


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絶望との隣り合わせ

誰かの悲鳴がする、家が燃えている音がする。

 

 

 

慎護が目覚めたときにはすでにあたり一面火の海になっていた。

 

 

 

>「何が起きたんだろう?」

 

 

 

そんなのんきなことを言って窓から家の外を見ると周りは火で家が燃えていた。

 

 

 

>「なんでこんなことになってるんだよ?」

 

 

 

そんなことを言っているうちにも火はどんどん広がっていた。

 

 

 

>「やばっ、早く逃げないと」

 

そうして逃げた先には血を流した慎護の母が倒れていた。

 

 

 

>「えっ、母さんなんで倒れてるの大丈夫?!」

 

 

 

「母さんのことはいいから早く逃げなさい!」

 

 

 

>「いやだよ!今から病気につれていくから!」

 

 

 

「私はもう無理だからあいつが来る前に早く!」

 

 

 

そういったあとに母さんはなにかを呟いたあとに慎吾の背中になにかをくくりつけたあとに背中をおもいっきり押した。

 

 

 

「これを持ってその勢いのまま走りなさい。人がいるところまでは続くから。」

 

 

 

>「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トラウマ『自分の周りのものを失う辛さ』

 

 

 

 

 

 

 

うわぁ慎護君かわいそうですね。自分に起こったこともわからないうえになんでお母さんを傷ついていたのかもわからないまま逃がされて辛いだろうなぁ。

 

まあスキルの内容を見ますか。

 

トラウマ『自分の周りのものを失った辛さ』このスキルははずせない。このスキルが装備されている間友好度・好感度が上昇率が低下する。

 

このスキルはある条件を満たすことで緩和される。

 

 

 

えっ嘘だよね?!ただでさえ上がりにくい好感度を[人脈]で上げたと思ってたのにさらに上がりにくくなっちゃったじゃん。どうしよう!ただ条件を満たすことで緩和するってことは希望はゼロではないってことだよね!

 

その条件って何ですか!教えてください!Google先生!

 

 

 

 

 

・・・えーとわかりませんね。詰んでませんか。これ、どうしろって言うんですか‼️

 

まぁなったことはしょうがないので少しずつ進めていくうちになるべく見つけたいですね。

 

 

 

さてと続きを見ようと思います!

 

 

 

 

 

 

 

「母さんのところに戻りたいけど道がわかんないや。どうしよう。もうすぐで母さんのかけてくれた魔法もとけそうだし。」

 

 

 

1時間後

 

手のひらに血がにじんで涙が乾いたあとができたのでフードを被って隠していたけどそろそろ無理かなぁ。

 

「もう無理だよ、限界がきたなぁ。」

 

そういうと慎護は倒れた。

 

 

 

 

「大丈夫か?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここはどこだろう。」

 

 

 

「目を覚ましたか。大丈夫か?結構な時間寝ていたぞ。魔力も残ってなくてスカスカだったしとても危険だったぞ。」

 

 

 

「えっ、本当に?」

 

 

 

「ああ。だから本当に危なかったんだぞ。」

 

 

 

「ありがとうございます。えっと…」

 

 

 

「白哉だ。」

 

 

 

「白哉さん、ありがとうございます。」

 

 

 

「で、何があったんだ?」

 

 

 

「何があった?」

 

 

 

「あんなところに倒れていてなにもないって言う方が難しいだろう」

 

 

 

それもそうかと思い思い出そうとするがもやがかかったようになって思い出せなくて思い出せるのはお母さんが血を流していたことだけ。

 

「何もわかりません。全く思い出せません。」

 

 

 

「そうか、まぁ思い出したら話してくれたらいい。いつまでもいていいからな。」

 

 

 

「そうだ、お母さんが何か背中に付けてくれた気がするけどなんだったんだろう」

 

 

 

「そういえば背中につけていたあの刀はなんだ」

 

 

 

「見せてください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「懐かしい夢を見たな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刀の話とかも気になりますが一度終わろうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武器『斬月』を入手しました

 




設定で忘れてたんですけど慎吾君は人間です。


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入学前の時間って案外どう使うか迷うよね!

この前は何がよくわからないままオープニングが終わりましたけど続きをしていきましょう!

今日からは2週間の入学までの準備をしていく期間です。

 

 

『何をしますか?』

> 鍛練する

  外出する

  何もしない

 

今回は鍛練をしましょう。なぜかというと慎護くんのスキルは、成長速度がアップするかわりにもともとのステータスが少し低めに設定されているからですね。

例を挙げると成長速度アップがない場合の初期魔力が20だとすると慎護くんは17と少し低いので、できる時に底上げしておかないといくら成長速度が速くても敵にぼこぼこにされてゲームオーバー一直線なんですよね。なので今回は、鍛練をしようと思います。

 

 

 

魔法の練習をした。しかしすぐに息が切れてしまった。なぜだろうか。体力が足りないのか?

魔力の使い方を考えながら名前のわからない刀の素振りをした。明日は、街に行って魔力を有効に使える方法を探そう。

 

 

スキル『絶空』を使用できるようになりました。

スキル『バックラッシュ』を使用できるようになりました。

 

 

 

慎護くんすごいですね。考えごとをしながら新しいスキルを2つも使えるようになるなんて!

ていうかさらっと明日の行動が決まりましたね。まぁ自分のダメだったところを克服しようとするのはいいことですけど。では、明日にいきましょー!

 

 

入学まで残り13日

 

 

 

『何をしますか?』

 鍛練する

 >外出する

 何もしない

 

 

 

では街にいきましょう。といっても魔力の使い方を考えるところなんて本屋くらいしか思い付きませんけどなんて思ってたら予想通り本屋さんに入っていきましたね。どんな本を探すんでしょうか。ちなみに危険そうな本は入学するまでは手を出しません。理由は、入学すれば先生が危なくても止めてくれるという安易な考えからです。

 

 

 

 本屋に来たけど魔力の使い方の本はあるのだろうか。

 

 

『どうやって探す?』

>自分で本を探す

 お店の人に尋ねる

 

 

自分で探して見つけたのは、魔力をコントロールして身体能力を強化する本だ。他には、魔法には産まれた時から属性が決まっていて得意な属性があるという本を見つけた。

 

「その本を買うの?」

 

「え?」

 

急に話しかけられて振り向くと後ろには魔法帽子を被った紫色の少女が立っていた。

 

「いや、え?じゃなくてその本を買うの?」

 

「え、あ、うん、そのつもりだけど」

 

「その本、あまり信用ならないってみんなよく言ってるよ。」

 

「だけど自分の属性がわかんないからできることはやんないと」

 

「じゃあシオンが視てあげようか?」

 

「え、視る?」

 

「君の属性を調べるってこと」

 

「じゃあ、お願いします。」

 

「明日でもいいかな?」

 

「うん!」

 

「じゃあ、明日この本屋に集合ね!」

 

「わかった。」

 

 

 

すごいですね!慎護くん自分の弱点を克服するために本屋にいったのに魔力の使い方を調べる本を見つけた上にホロメンのシオンちゃんに魔法の適正を明日、調べてもらえるなんてとっても運がいいですね。今日は、家に帰って本を読んで明日に備えましょう!

 

 

 

 今日買った魔力をコントロールする本を読んでなにかを

 思い付いた。今度試してみよう。

 

 

 

スキル『マナ・ブースト』のヒントを獲得しました。

 

 

 

入学まで残り12日

 

 

 

 

これで明後日以降に鍛練をすることでおそらく習得できますね。本日はここまでにしたいと思います。ありがとうございました!




他の作品の技が出ることが出たときは全く同じものです!


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魔法がたくさん使えるかもって考えるのロマンがあるよね

魔法の適正が分かるも知れない実況していきましょー

 

 

とりあえずシオンちゃんとの約束を守るためにこの前の本屋さんまでいきましょうか。

 

 

 

あの娘はどこだろうか。本屋さんの近くで待ってよう。

 

 

~数分後~

 

あの大きな帽子は、昨日の女の子だろうか。

 

 

『どうする?』

 >話しかける

 待つ

 

「あのー」

 

「あっ、昨日の変な本を買おうとしてた人だ!」

 

「じゃあ、いこっか!」

 

「え?どこに?」

 

「だって魔法の適正調べるんだよ?広いところで試したくない?」

 

「試したい!」

 

「じゃあ、しゅっぱーつ!」

 

 

移動中

 

「さぁいきなりだけど調べるね!」

 

「なんかテンション高くないですか?」

 

「だって人の適正なんて初めて調べるんだもん」

 

「嘘でしょ!あんなに自信満々だったじゃないですか」

 

「細かいことは気にしなーい、気にしなーい」

 

 

調べ中

 

「えーと、いいお知らせと悪いお知らせがあります。どっちから聞きたい?」

 

「いい方からお願いします。」

 

「いいお知らせは、君は魔法を全属性扱えるよ。」

 

「悪い方は?」

 

「同時に使おうとすると多くて2種類が最大ってことかな」

 

「それはよくないの?」

 

「そりゃねぇ、もしこのタイミングで風の魔法が使えたら生きられるのにその前に炎と水の魔法を使ってたら死ぬんだもん」

 

「なるほど、それはしんどいなぁ。」

 

「まぁ、今はってだけなんだけど」

 

「なんかいった?」

 

「なんでもないよ!」

 

「ふーん、とにかく教えてくれてありがとう!」

 

「今度、何か買ってねー!」

 

「またねー!」

 

「あっ、試すの忘れてた!」

 

なんと慎護くん魔法全属性使えるなんて!

ここで魔法について説明しますと炎・水・風・雷・土の5種類があります。

炎は、熱系統なので、氷等も入ります。なので温度を操るものです。

水は、回復したり文字通り水を出すものです。

風は、空を飛んだり、空気の壁などを作れます。

雷は、電撃を飛ばしたりできます。

土は、風と同じで壁を作れますが強度が段違いです。

慎吾くんを扱う時はちゃんと頭を使ってかないと速攻で詰んで負けちゃいますね。でもまあそういうの方が面白いですよね!これからは、とにかく鍛練をしていきましょう!

 

入学まで残り11日

 

 

『何をしますか?』

 >鍛練する

 外出する

 何もしない

 

さあどんどん鍛練をしていきましょうと、その前に今さらですが慎護くんのステータスと装備を確認しましょう!

 

 

 

 

黒崎慎護 種族:人間 Lv1→3

 

STR:4→8

VIT:3→6

DEX:4→8

AGI:5→12

INT:3→6

LUK:4→5

 

装備:『斬月』・・・この装備は対象者の魔力によって大きさが異なる。大きくなるほど攻撃力が高くなり遅くなる。サイズは魔力をコントロールすることで変更可能。条件を満たすことで効果が変わる。

 

 

武器の名前がわからないなんてことがあるんですか‼️条件を満たすことで効果が変わるってことは名もその時に分かるのかな?まぁ、この状態でもなかなか破格なことは書いてあるとは思いますけど。

そしてステータスの上がりかたがすごいですね!この調子で入学までどんどん進めていきましょう。ちなみに今日から残りの時間は鍛練しかしないと思うので一気に飛ばします!

 

 

 

 

 

 

入学まで残り2日

 



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もうすぐ入学って本当?

入学まであと少しだけど実況していきましょー

今回はもうすぐ入学なので鍛練をせずに外に出かけましょう。

 

 

ここら辺は何度も歩いたことがあるから少し遠くにいってみよう。

 

 

 

 

わざわざこんなことを言うのは何かのイベントがあるのかな?最低限の警戒はしておきましょう。

 

 

 

 

大きな音がする方へと歩いていたらいつの間にか山についていた。この音は、刀がぶつかり合う音かな?

 

 

「もー、しつこいなー」

 

「ギャアアアァー」

 

「いい加減にしな余ー、しつこい奴は嫌われるぞー」

 

 

 

刀の音ってことでなんとなく予想がつきましたけどお嬢こと百鬼あやめですね。セリフ的に苦戦はしてなさそうですけど、なかなか時間がかかっている感じですかね?物理火力は、ホロメンの中でもトップを争うお嬢がてこずるなんて、ダメージ軽減率がとんでもなさそうですね。

 

「くっ、」

 

「危ないっ!」

 

「わっ、誰?」

 

「そんなことよりあいつをどうにかしないと!」

 

「それもそうだな、手伝ってもらえるか?人間様。」

 

「了解!」

 

 

 

お嬢の戦い的に物理攻撃はあまり意味が無さそうのでお嬢にタゲをとってもらって慎吾くんに魔法を使って倒してもらいましょう!

 

 

 

「あいつはとても固いから気を付けるんだぞ」

 

「ありがとう、魔法で攻撃するから前で時間稼いでほしいんですけど大丈夫ですか?」

 

「わかった余。頼りにしてる余」

 

そう言って鬼の女の子は化け物に向かって走り出した。

あの娘が稼いでくれているこの時間で、確実にあいつを倒するためにこの技を完成させないと。

 

「天より轟雷よ、我が力となり敵を貫け」

 

「よけて!」

 

『ライトニングバースト』

 

 

「グゥウウウ」

 

「しつこい奴は嫌われるとさっきも言われてただろ!」

 

「しょうがない、ちょっと痛いけど、お前!こっちにこい!」

 

「え、なにするつもりなんだ余」

 

肩に化け物を噛ませ慎護はもう一度『ライトニングバースト』を至近距離で脳天を貫いた。

 

 

わあ慎護くんすごい勇気ですね、自らの体を敵に噛まして至近距離で魔法を使うなんて。失敗したら自分もろとも死んでたんじゃないですか?

 

 

「大丈夫なのか?肩から沢山の血が出てる余!」

 

「大丈夫ですよ、回復魔法も使えるんで。」

 

「そうか、人間様はすごいな!」

 

「人間様って何ですか?あなたは人じゃないの?」

 

「そうだ余、余は鬼だ余。そういえば自己紹介がまだだったな。」

「余は百鬼あやめだ余。」

 

「僕は黒崎慎護って言います。さっきの化け物はなんだったんですか?」

 

「わかんないだ余。今日は、ここに遊びに来たらあいつが暴れてたから。」

 

「そんなことがあるんですね。」

 

「慎吾はどうしてここに来たの?」

 

「うろついてたら刀がぶつかる音がしたから、気になってきました。」

 

「とにかく、来てくれて助かった余。余だけじゃあいつはたぶん倒せなかっただろうし。」

 

「困ったときはお互い様ですから。気にしないでください!」

 

「それじゃあ、気がすまない余。そうだ!」

「今からご飯を作るから、それを食べてって余!」

 

「わかりました!ごちそうになりますね!」

 

 

慎護くんうらやましい!お嬢の手料理を食べれるなんて!入学前にこんなイベントがあるなんてラッキーでしたね。あと1日は、慎護くんを休ませてあげて入学に備えるのでいいかな。ということで入学前日は何もしないので次は続きからではなく入学から始まります。

 

今回も観ていただきありがとうございました!

 



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新しい制服はわくわくするよね!

さぁ遂に入学ですね!この間は、お嬢を助けたあとは特に何もしていないので実質続きからですね。

ではいきましょー!とその前に入学前の最後に慎吾くんのスキルを確認しましょう!

 

 

黒崎慎護

 

[人脈]パッシブ

[俊敏]セット

[成長速度up]セット

[自分の周りのものを失う辛さ]パッシブ

[燃え上がる感情]セット

[挫けない闘志]パッシブ

[生かされた命]セット

[最後の爆発力]セット

 

いくつか新しいものが増えてますね。ちょっと確認をしておきましょう。

 

[燃え上がる感情]これは説明するまでもないですよね。もうすでにこのスキルを使っているかたがいるのでそちらで確認してください!

 

[挫けない闘志]このスキルは体力が6割以上残っている場合一度だけ敵の攻撃を体力の1割を残して耐える。

 

[最後の爆発力]体力が1割以下の場合次の攻撃が一度だけ2倍になる

 

[生かされた命]自分に味方がいて味方にかばわれた場合3秒間行動不能になる

 

慎護くんはスキルが噛み合ってますね![挫けない闘志]が強いのでなるべく体力は6割以上をなるべく保っておきたいですね!ですけどかばわれたら動けなくなるのはヤバいですね。一人で後半まで残れるとは思わないですけど行けるとこまで頑張りましょう!

 

 

入学式が始まったけど、退屈だな。

 

 

校長の話、教員の紹介が終わりましたのでクラスの確認をしましょう。

 

クラスは1-Aか。隣は百鬼あやめってことはこの間の娘だ。

 

「呼んだ!?」

 

「わあ‼️」

 

「自分が呼んだのにびっくりしないで余」

じとっとした目でそういったあやめは席まで歩いていったので後ろをついていった。

 

「ごめんなさい。」

 

「何が?」

 

「さっき名前呼んだでしょ。その時に驚いちゃって。」

 

「へ、ごめん、何も聞いてなかった」

 

「え゛、嘘でしょ!」

 

「嘘だ余、気にしてないから大丈夫だ余」

 

「じゃあ、改めてお隣さんよろしくね。」

 

「こちらこそ、よろしくだ余」

 

「今から何をするんで《ピンポーンパンポーン》

 

「音デカっ!」

 

《全校生徒に通達します!10分後、バトルエリア指定区域でバトルロワイヤルが始まります!成績に関わるので全生徒は速やかに準備をしてください!》

 

『これが入学案内で読んだバトルロワイヤルってやつか。時間がまだあるな…何をするか?』

 

生徒を観察する

 

友達に話しかける

 

移動する

 

装備確認

 

もう準備は済んだ

 

遂にバトルロワイヤルが始まりますね!今回は初回ということで、とりあえず一人で屋上に行こうと思います!

今のところはメインヒロインは全くわからないので、安定して周りが見渡せるところから始めたいと思います。なのでお嬢との会話はここら辺で切り上げて移動したいと思います。

 

「あやめはどうする?」

 

「とりあえず強い人と戦いにいこうとおもうぞ」

 

「ふーん、頑張ってね。」

 

「え、慎護も行くんだぞ」

 

「何でですか、一人で強い人と戦う方が楽しめるんじゃないですか?」

 

「この間は魔法を打つだけで終わらして慎吾の戦うところを余がみてないから慎吾の戦うところがみてみたいんだ余。」

 

「それは…」

 

「この前の敵が魔法しか効かないのわかってる余。だけど、その刀で戦っているのもみてみたいって思ったんだ余。」

 

「わかりました。そこまで言われたらもう断る理由がありませんよ。」

 

 

 

あれーおかしいなー一人で屋上にいってそこから行動するつもりだったんだけどなー。もう決まったことはしょうがないのでお嬢と一緒に行動していきましょう!

 

 

今回も観ていただきありがとうございました!

次回からはバトロワが始まります。



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第1回バトロワ開始

強制でお嬢とのチームが決まったバトロワ始めていきまーす。いやー流石にチームを勝手に組まれるとは思ってなかったですよねー。全然いいんですけどね!

ここでお嬢のスキルも確認しときましょう。

 

『会心』敵に攻撃するときに武器以外に当たるとダメージが1.5倍になる

『やっべ、なんも聞いとらんかった』複数の敵から攻撃されたとき避けて反撃をする

 

何ですかこの複数人特効みたいなスキルは‼️下手に攻撃を食らったらなにもできずに死ぬんじゃないですか!まぁそんなお嬢が今回は味方にいるので安心ですね。では、始めて行きましょー!

 

「どうしますか、最初からガンガンやっていきますか?それとも敵が来るの待ちますか?」

 

 

「無理して慎護の戦いが見れなかったら嫌だからゆっくりいこう。」

 

「隙ありー!」

 

「いってるそばから来るのかー。」

 

そう言って後ろから切りかかってきた男子生徒の剣を避け振り返りざまに相手の背中をおもいっきり切った。

 

「おぉー!慎護のその動き無駄がなくていいな!」

 

「そんなことを誉めなくても大丈夫ですよ。もうちょっとできますから。」

 

「ほんとに思ったのになー」

 

慎護くん何でそうやってマイナスに受けとるんですか?せっかく誉めてくれたのに!

 

「そろそろ動こっかいつまでもここに留まっておくと危なそうだしな。」

 

『どこへ行く?』

 >屋上

 グラウンド

 体育館

 他の教室

 移動しない

 

移動するって聞かれたのに移動しないって言う選択肢はなんなんでしょう?まぁ当初の予定とは少し違いますが屋上へいきましょうか。

 

「じゃあ、屋上はどうですか?見晴らしもよくて敵が見つけやすいですよ。」

 

「そうか、じゃあ、屋上にいくぞ!」

 

「移動中にも思ったより沢山の人にあって少ししんどいですね。」

 

「そうか?余は楽しいけど。」

 

「うらやましい限りですね。」

 

「やっとついたー!」

 

「慎護ちょっと待って!」

 

「え?」『ガチャッ』

 

ドカーン

 

「あ、つれた」

 

「大丈夫か、慎護!」

煙が晴れたあとに立っていたのは魔法で回復しながら痛そうにしている慎吾であった。

 

「あー、びっくりした。」

 

なんて物を設置してるんでしょうか!『挫けない闘志』がなかったら即死立ったんですけど‼️地雷ってことはぼたんちゃんでしょうか!誰かと一緒に組んでいるのかな?

 

「ごめん、失敗した。今から狙撃するから気を引いてもらっていい?」

 

「わかった!『アイシクル・レイン』

沢山の氷柱が降って来ている。

 

「あやめちょっと下がってて『ファイアウォール』

そう唱えると慎護の目の前に炎でできた壁ができた。

 

「壁の向こうに敵がいるから炎が消えたら真っ直ぐ突っ込んでもらっていい?僕は地雷を設置したと思う方に行くから」

 

「わかった余!」

 

「3…2…1…GO!」

 

「じゃあ俺はあっちにいくかな!」

そう言って風と雷の魔法を使い飛んでいった。

「嘘でしょ、飛べるなんて!」

 

「さっきの地雷は君?」

 

「そうだとしたら?」バンッバンッ

 

「倒させてもらいます」

刀を振ろうとしたときドカン

 

「私が敵が近くに来たときに何もできないって思った?」

「あいにく一人だったら降参したかもだけどラミィちゃんに頑張ってもらってるのに速攻で倒される訳にはいかないかなーって」

 

「優しいですね。でも、こっちもあやめに頑張ってもらってるからさっさと倒させてもらうね『マナ・ブースト』」

スピードが上がり慎吾が通ったあとに地雷が一気に爆発し

ぼたんの目の前まで距離を詰めた。そうして刀を思い切り振り切った。

 

《獅白ぼたん、雪花ラミィが脱落しました。》

 

「あやめのところに戻ろう。」

 

「どうでした、あやめ」

 

「ちゃんと勝った余。そっちはどうだった?」

 

 

「バッチリ倒しましたよ!」

 

《残り人数が一定人数より少なくなったので『アンチ』を追加します》

 

「おぉー、新入生の皆まだまだ元気そうだねー!これは白上も楽しめそうかな?」

 

『アンチ』って何ですか?えーと倒すと最終順位が上がるけどものすごく強い上級生が乱入するみたいですね。

 

何でそんなことするんですか?ただでさえ厳しいバトロワですよ!困るんですけど!

 

「どうしますか、あやめ」

 

「もちろん、行く余!」

 

お嬢が一緒にいたんだった。そりゃいきますよね!慎護くんの戦闘も結局さっき見れませんでしたし!

 

「お、珍しいですね!自分から白上の元に来てくれるなんて!いつもは探しに行かないといけなかったから助かるよ!」

「こんこんきーつね!3年生の白上フブキって言います!よろしくね。」

 

 

《少し前》

「じゃあ、あやめどうせやるなら最初から全力だよ」

 

「わかった!挨拶と同時に行く余!」

 

 

「こんなきりー!百鬼あやめだぞー」ガキンッ!

 

「こんにちは、先輩!早速ですけど負けてください!」ガキンッ!

「今年の新入生は元気だねー!だけど挨拶の途中で攻撃はよくないよー?」

 

 

 

今回はここまでありがとうございましたー!

 




今回の『アンチ』はゲーマーズの皆です!


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先輩の圧ってヤバいなー!

さあー、『アンチ』の先輩を倒す戦いを始めていきます!

フブキちゃんは、なにも考えずに削ってたらひどいことになるので、作戦を、考えますか!

フブキちゃんは、最低でも体力が半分を切ったら、黒上フブキちゃんが、出てきちゃいます。たまに半分を切らなくても、意図的に呼ぶときもあるんですが。そんなことまで考慮してたら勝てないんで、無視します。なので倒しかたは、体力をギリギリまで削ってお嬢と一緒にとどめを刺すっていう単純な作戦です!では、やっていきましょー!

 

 

「結構時間がたってるのに元気ですね!」

 

「まだまだ諦めるわけにはいかない余!」

 

「その通りです!」

 

「じゃあ、少し本気を出すね!」

そう言って何かを呟くと周りにとても大きな氷柱が浮かび上がった。

 

「やばっ!」

 

「もう遅いよ!」

 

「そんなもの切っちゃえば関係ない余!」

 

「え!嘘でしょ‼️」

刀で氷柱を砕きながら凄い速度で白上に向かっていたあやめは、刀で白上に攻撃しようとしたときに、何か黒い影がその攻撃を防いだ。

 

「おい、いちいちこんなんで呼ぶな」

 

「そんなこと言わないでよー。黒ちゃんも楽しめると思うよ。」

 

 

 

あー、なにもみたくない。何で作戦で切り捨てたことが起こるんですか‼️お嬢の強さが計算以上に強くて体力が半分以上減らしちゃたのかな?そんなことないですよね、流石に速すぎますもん。

 

 

「まぁ、そういうことでここからは2対2だ。」

 

「ごめんねー、後輩君たち。流石に手加減するのは失礼かなーって思ってね。これがいまのところ私たちの全力だよ!」

 

「余は、まだまだやれる余!慎吾は、大丈夫か?」

 

「当然、行けるよ。あやめは、突っ込んで!『フレイムアロー』」

 

「よーし、やる余!」ズハンッ!!

 

「わあっ!彼も魔法が使うんだ!じゃあこっちも!『ヘイルストーム』」

 

「お前の相手は私だ」ガキンッ

 

「くっ!」

 

「あやめっ「よそ見してる暇はないよー!」

 

「じゃあ、速く先輩を倒してあっちにいきますね。」

 

「つれないなー、こんなにも楽しいのに。じゃあこうしよっか!『アイスウォール』」

巨大な壁ができ二人は分けられた。

 

「こうすれば君も私との戦いに集中してくれるかな?」

 

「そうですね、なおさら速く倒さないといけない理由ができました。『エンチャント:フレイム』」ボウッ!

 

「そんなことまでできるの?多芸だね!けど炎が使えたら、白上に勝てると思ったら大間違いだよ!」

 

「なッ!スピードが急に速く」ズバッ!ドカッ!!

 

「おしまい?」

 

 

 

 

「大丈夫か!慎吾!」

 

「お前の相手は、私だっていったろ?」ドンッ!

 

二人は氷壁に叩きつけられた。

 

先輩が正面から顔を覗いて残念そうな声で「もうおしまいかー」と言っている。ここで諦めたらここまで痛い思いまでしたチャンスが無駄になってしまう。

 

「バイバイ!」

 

「今だ!『煉獄』‼️」

 

「ニャア!」

 

「はぁはぁ」

 

「びっくりしましたけど今のですべてをだしきったみたいですね。今度こそっ!」

 

「余ー!」

 

溶けた氷壁の向こうからあやめが全力で飛び出て白上に切りきった。

 

「ようやく当たりましたね。先輩」

 

「くそー。黒ちゃんも呼んだのに攻撃されちゃった。」

「黒ちゃーん、ちょっとー!」

 

「なんだよ」

 

「あれやろー!」

 

「わかった。さっさと準備しろ!」

 

「もうなにもさせない余!」ブンッ!

 

「これ以上好き勝手はさせません!『マナ・ブースト』」ボウッ!

 

「負けるのは、嫌だからここは通さねぇよ。」

 

 ドンッガガッカキンッ!

 

 

「行くよー!『吹雪』!!」ゴウッ!

 

 

「っ、慎護!」ドンッ

 

「えっ、あやめ?」

 

「1人逃がしちゃったかー」

 

「あっ、えっ、あやめ?」

 

「あー、1人はずしちゃったけど大丈夫そうだね。」

 

 

 

まずい、まずいこんなことでトラウマスキルが発動するなんて!あんな範囲での攻撃なんて知らないですよ!一応一発食らうだけなら大丈夫ですけど行動不能が速く解けないとここでリタイアになっちゃいます。

 

あれ、慎護くんの様子が…

 

《ここで諦めるのか?》

《また、庇われただけで終わるのか?》

 

「誰だよ!」

 

「私は斬月だ。」

 

「斬月ってこの刀が?」

 

「そうだ、前を見ろ。進め。決して立ち止まるな!退けば老いるぞ。臆せば負けるぞ。叫べ、我が名は

『斬月』!!

 

 

ここでついに、名前のわからなかった武器がわかりましたね!次回に倒せるといいなぁ。

ここまで観ていただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。



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バトロワ終幕!

「先輩、覚悟はいいですか?」チャキッ

 

「何!?急に圧が強くなってもこっちは、二人だよ!」

 

「だから何ですか?攻撃を当てれば俺の勝ちですよ。」

 

「先輩のことをなめるのはよくないよ!」

 

そういうと先輩は、凄いスピードで懐に飛び込んで来たが関係ない。先輩が、俺のところにたどり着く寸前に技は完成した。

 

『月牙天衝』!!

 

「なっ!」ズバッ!

 

「どうですか?これが今の俺のぜ ん りょく」ドサッ

 

「まいったなぁー、ここまでされるなんて」

 

「私はどうすればいいんだ」

 

「ごめんね、放置しちゃって。でも白上も限界かなぁ。一年生にここまでされるなんて思ってなかったよ。」

 

 

 

《黒崎慎護が脱落しました。》

 

《『アンチ』白上フブキが脱落しました。》

 

 

 

バトルロワイアル終了です!今回の慎護くんの順位を確認しましょう!

 

 

 

 8位  黒崎慎護 《体力切れ》

 

8位はいいんじゃないんでしょうか?お嬢と組んでいたからどうかとは思いますけど。まぁでも『アンチ』の先輩は倒せたんで結果的には数字的にはもうちょい上だとは思います。

 

 

《『百鬼夜行』のヒントを獲得しました。》

 

《『会心』のヒントを獲得しました。》

 

《『やっべ、なんも聞いとらんかった』のヒントを獲得しました。》

 

《百鬼あやめととても仲良くなった。》

 

《『エイムup』のヒントを獲得しました。》

 

《獅白ぼたんと知り合いになりました。》

 

《『アイシクル・レイン』のヒントを獲得しました。》

 

《雪花ラミィと知り合いになりました。》

 

《『ヘルズストーム』のヒントを獲得しました。》

 

《『吹雪』のヒントを獲得しました。》

 

《白上フブキと仲良くなりました。》

 

《遭遇したホロメンと少し仲良くなりました。》

 

《バトル・ロワイアルを上位入賞したためスキルポイントをてに入れました。》

 

《『アンチ』を撃破したため更にスキルポイントを獲得しました。》

 

《トラウマスキルの効果が少し緩和されました。》

 

 

 

 

おぉー、あんまり戦った覚えがありませんけどたくさんスキルをかくとくしましたね。魔法を使ったり、身体強化をして刀で攻撃をするしかなかったので戦闘の幅が、増えて嬉しいですね。慎護くんの覚醒?みたいな後の刀のスキルを確認しておきましょう。

 

 

 

『斬月』所持者の攻撃力を高め、移動速度が更に上がる。

 

『月牙天衝』武器『斬月』を装備している場合のみ使用できる。敵の人数が一人に対して使う場合と全体に対して使う場合ではダメージが変わる。

 

 

なかなか強くて使いやすい技ですね。武器が固定されるのが、難点ですけどそれを差し引いても使いやすそうです。

 

 

今回はバトロワが終わって切りがいいのでここで終わろうと思います。

 

今回も観ていただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。



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保健室の寝やすさってなんだろう?

バトロワが終わったので次のイベントまでやっていきましょー!

 

 

「ここは?」

辺りをみると白いベッドや身長計がいくつかおいてあった。

 

「あ、起きましたか?」

角と羽の生えた白衣を着た女性がこっちに近づいてきた。

 

「あっ、えーと」

 

「魔力がすっからかんになっちゃって結構危なかったですけどどのくらい魔法を使ったんですか?」

 

指折り数えながら、

「4、5回ですかね」

 

白衣の女性は、驚きながら

「あなたの魔力量は、さっき測らせてもらったんだけど……」

 

「僕の魔力量がどうかしましたか?」

 

言葉を詰まらせながら答えた。

「いやね、普通に魔法を使ったとしてもそのくらいじゃつきないくらいの魔力を保有していたの。」

 

「何か、慣れない魔法でも使ったの?」

 

「ぶっつけ本番で新しい魔法を使いましたね。」

目を見開いて驚いて何か小さな声で呟いた。

「まさか、本当に慣れない魔法を使ってたなんて」

「あの、どうかしましたか?」

 

「ううん、何でもないわよ」

 

そうした話をしていると、扉をノックする音が部屋に響いた。

「失礼しまーす。」

そういいながら入ってきたのは、バトロワで戦った白い狐の耳が頭についている女性と黒い獣耳がついている女性だった。

 

「大丈夫だった?フブキと戦って倒れたんだって?」と、心配してもらっている横でバトロワで戦った白い先輩は、白衣を着た女性にお小言をもらっていた。

 

「フブキ様、あなたも倒れたんですよ?何で動き回ってるんですか?」

 

「だから、白上は二年生だから大丈夫なんですよ!」

 

何度も同じことを繰り返していたので話に割り込み白上先輩に質問をした。

「ところで、何しにここに来たんですか?」

白上先輩は、キョトンとした顔でこちらを向いた。

「心配したからに、決まってるじゃないですか。」

 

「何で、」

慎吾は理解が、できなかった。バトロワだから相手が倒れても普通はスルーをするから。

「だって、白上の魔法を何回も相殺出来てたし、最後の魔法は、とてつもない魔力を感じましたので気になって来ました!」

 

「ウチは、フブキの話を聞いてそんな魔法を使える人がどんな人か気になって来たの。」

 

「ありがとうございます。」

そう言った後に目から涙が流れていた。

それを見た先輩達は、あわあわして

「「どうしたの?!」」

 

「今まで誰かに褒められたことがあまりなかったので嬉くって。」

そう言うと先輩達は優しい顔でほっとした顔をした。

 

そうして少ししたあと信吾は恥ずかしさで顔が少し赤くなっていた。

 

「じゃあ、改めてうちうち、うちだよ!大神ミオだよ!」

 

「黒崎信護です。」

 

そういった挨拶などを交わすなどをして、話しているうちに時間はどんどん過ぎていった。

 

「じゃあ、気をつけて体を休めてね!」

 

「今度、また魔法を使って戦おうねー!」

そう言って先輩方は保健室からでていった。

「慎護様、あなたの体力もそろそろ回復したでしょうからもう大丈夫ですよ。」

 

「わかりました、ありがとうございました。」

そうお礼を言って慎護も保健室から出ていった。

 

《癒月ちょこと知り合いになった。》

 

《大神ミオと少し仲良くなった。》

 

《白上フブキと少し仲良くなった。》

 

 

 

 

次回からは、慎護くんの学校生活が始まると思います。

今回も観ていただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。



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学校生活1日目

今回こそ自由に主人公を動かせると思うので実況はじめていきましょー

 

とりあえず、今回はバトロワで入手したポイントでいくつかのスキルを習得しておきましょう。とりあえずは、『百鬼夜行』というスキルを習得します。こんなスキルがいつ出たかと言いますと、おそらくお嬢と分断されたときに使っていたんでしょう。ちなみに効果は

 

『百鬼夜行』敵全体に幻影をみせその影からわからない程の速さで攻撃をする。

 

といった多対一人に特化したスキルです。あと別に一人に対しても使うことができるので、優秀ですよね!

あと、とるとすれば『エイムup』ですかね。シンプルに魔法や遠距離からの攻撃が当たりやすくなるので魔法もよく使う慎護くんには、あってますからね。

 

では、ゲームの方を進めていきましょう。

 

 

 

 

今日は、学校であやめに助けてもらったお礼を言えるといいな。とりあえず今は学校に行く準備をしよう。

 

 

「おはようございまーす!」

 

『生徒会の人が挨拶をしている。』

 

>挨拶をする

無視をして通りすぎる

 

「おはようございます」

生徒会の人達は挨拶をすると笑顔を返してくれた。

 

教室へ行くと席にはあやめがもう座っていた。

 

「おはよう、慎護」

 

「おはようございます。この間は、助けてもらってありがとうございました。」

 

「いいんだ余、ちゃんとあの先輩は倒してくれたんでしょ。」

 

そういった話をしているときにドアが開いて先生が教室に入ってきた。

「はーい、話を止めてねー。」

重要な話があるのだろうか?先生は、真剣な顔をしていた。

「ここ最近、怪しい人物がこの学校の周りを徘徊していると言う話が結構に連絡がきました。なるべく、複数人で下校をするようにしてください。」

 

今日は、帰るときは誰かと帰るようにしよう。

 

「じゃあ、授業をはじめるよー。」

 

 

 

 

授業はざっと見ていきましょう。

 

 

魔法学は、余裕だ。だけど、応用があるのか。勉強になった。

 

次の授業は、都市の勉強だ。都市の地下には、遺跡があるそうだ。とても強い化け物がいるらしい。どんな見た目なんだろう。

 

昼休みだ。魔力をコントロールする本を読もう。応用した魔法が失敗する確率が低くなった。

 

『下校の時間だ』

 

あやめのところに行く

先輩達のところに行く

>部活を見学していく

寄り道をして帰る

 

今日は、いろいろな部活を見ていこう。

 

 

剣道部は、竹刀を素振りなどをしていて、向上心が凄かった。

魔法研究部は、怪しい薬品がとてもおいてあって少し怖かった。

 

 

いろいろ部活を見終わってもうないと思ったところで隅の方からなにやら物音がしてきた。気になって歩いていくと、ゲーム部と書かれた板がドアノブに小さくかけられていた。中からは物音が凄いので、ドアを開けてみた。

 

「失礼しまーす」

周りの音が大きくて自分の声が、小さくなってしまった。

そこで見たのは白上先輩と大神先輩と知らない先輩が二人とゲームをしていたところだった。

 

邪魔をしてはいけないと思い部屋を出ようとしたときに物音を立ててしまった。

 

「誰!」

 

先輩達が全員こちらを向いた。

 

「えーと、見学しにきました?」

 

「聞かれても困るよ。どうやってここを見つけたの?」

苦笑いをしている大神先輩から質問を受けた。

 

「物音が聞こえてきたので、気になってきました。」

 

「まぁ、いいや。ようこそ!ゲーム部へ!」

 

「へ?いいんですか?」

 

「だって、見学に来たんでしょ?全く知らない人ならまだしも君なら大歓迎だよ!じゃあ、こっちに来てね。」

 

「だれー?」と、紫色の人が言いその人の後ろに茶髪の人が隠れている。

「おぉー、慎護くんじゃないですか。いらっしゃい!」

と、白上先輩は歓迎してくれると三者三様の対応をしてくれた。

「そちらの人たちは、初めまして黒崎慎護って言います。」

 

「親切にどうもー。僕は、猫又おかゆって言います。でこっちが、」

 

「戌神ころねです。よろしくねー!」

 

「じゃあ自己紹介も終わったところでゲームでもする?」

 

「いいね!慎護くんはできる?」

 

「僕は、ゲームをやったことがないので……」

 

「じゃあ、なおさらやりましょー!」

 

半ば無理やりコントローラーを持たされて始まったのはたくさんのキャラクターが戦う格闘ゲームだ。

 

しかし、やったことがないので勝てる訳もなく何度挑戦しても負けてしまう。

「弱いねw慎護くん」

 

「は?今に見ててくださいよ。負かしますから。」

 

《ただいま学校に残っている生徒は直ちに下校してください》

「あぁー残念だね。僕らを負かすのはまた今度だねw」

 

「くそっ!」

 

しかし、最近は怪しい人物が徘徊していると先生が言っていたからここでちゃんと帰っておかないと危なそうだ。

 

「また、おいで」

そう言って先輩達は笑顔で言ってくれた。

 

《白上フブキと少し仲良くなった。》

《大神ミオと少し仲良くなった。》

《猫又おかゆと知り合いになった。》

《戌神ころねと知り合いになった。》

 

 

 

 

 

 

『家に帰った。何をする?』

 

料理をする

勉強をする

鍛練をする

斬月との対話をする

>特になにもしない

 

新しく斬月との対話という選択肢が増えましたが、一回では終わらなそうなので今回は見送ろうと思います。

 

ここまで観ていただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。



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日常が壊れる音

今回は、先日の続きから始めていきましょー!

 

「昨日は、怪しい人物っていうのはいそうになかったな。」

そんなことを、考えているときに後ろから背中を軽く押された。

「おはよっ!」

背後には、あやめが立っていた。

「うわっ!なんだ、あやめか。びっくりさせないでください。」

 

「ごめん、ごめん。一人で寂しそうに歩いてたからな。」

 

「ふーん。」

そう言って慎護は、早歩きで歩いておいていってしまった。

「ちょっ、待って余!」

そういいながら走って追いかけていった。

 

 

 

 

 

「あれが計画に必要な力を持った鬼人ですか。どれ程の力か楽しみですね。」

 

 

 

 

ということで、今日も授業がありますけどスキップしていきます。

 

 

『放課後はどうする?』

 

昨日のリベンジをしに行く

あやめと帰る

>一人で帰る

 

今日は一人で帰りましょう。昨日の家での選択肢として増えていた斬月との対話が、きになるの「信護ー!帰ろー!」

 

あれ、選択肢だったはずじゃ?えーと、調べてみた結果ある程度好感度が高くて、そのホロメンに関わるイベントがある場合は強制的にそのホロメンとの選択肢が選ばれるらしいですね。

 

「んー、わかったー」

 

「なんか乗り気じゃなさそうだね。」

 

「だって、朝驚かされたしなぁー。」

焦った様子であやめは、

「今度何かおごるから、許して余!」

 

「しょうがないですね。」

 

「よーし、じゃあ早くかえろー!」

そういいながら二人で教室を出ていった。

 

 

学校から出て話ながら帰っていた。そんな二人に対して怪しい影がせまっていた。

 

「悪いですけど、鬼人はどちらですか?」

 

「彼女ですけど、どうかしましたか?」

疑問を持ちながらも、信吾は質問に答えた。

 

「そうですか。では。」

といいながら、片手を動かしたと思ったら辺りからガタッという音がしはじめた。そして気づいたときにはたくさんの人形が、あやめに襲いかかってきていた。

 

しかし、流石にそんなものではやられるあやめではなく、瞬く間に斬り倒していた。

 

「流石鬼人といったところですかね。」

 

「危ないでしょ!急に攻撃して怪我したらどうするの!」

 

「いやいや、あの程度ではやられるとおもってませんので。」

 

 

 

『戦闘:人形師』

揺らぎ

 

全ての技のリキャストを0秒にする。通常技の使用コストを『無し』に変更する。

 

速度3

速度アップ 感情レベルが3以上のとき、追加で速度アップ(重複不可)

 

ヌオーヴォ生地

攻撃で受けるダメージ・混乱ダメージ量を減少

 

舞台開始時、「装着時発動 味方指定 操り糸 人形師の糸幕の開始時に パワー上昇か 忍耐上昇のうちどちらか1つを得る。 体力が1以下にならない。 体力が1になるかこのパッシブを持つ味方が居なければ幕の終了時「人形師の糸」が取り除かれる。

 

この戦闘は、

『人形師の体力のHPを、5割以下にする』

『百鬼あやめのHPが、5割未満になる』

『一定時間が過ぎる』

『黒崎信護のHPが0になる』

のいずれかの条件を満たすとイベントがすすみます。

 

 

こういう系のイベントは、味方が戦えなくなる系の条件を満たしてしまうと、バッドエンド一直線になってしまうので気を付けましょう。なのでお嬢にかばわれてしまうと慎吾くんが、行動不能になってしまうので、絶対に立ち回りに気を付けて、戦っていきます。

 

 

「な、さっき倒した人形が!」

 

人形師は、何を言っているのかみたいな顔で

「人形なんだ。壊れても大丈夫にきまってるだろ。」

と、馬鹿にしたようにいってきた。

 

「は?なんだ、お前」

切れた様子で、特攻していってしまった慎吾を追う形であやめも後ろからついていった。

 

「慎護!ちゃんとして余!この間みたいに冷静になりな余!」

慎吾のことをなだめながらも周りの人形を蹴散らしている。

「ちょっとそこで頭を冷やして!」

そう言って、慎吾を、火でできた柱がかこっていた。

 

「大丈夫ですか?あれじゃ暑くて頭を冷やすどころじゃ、ないんじゃないですか?」

 

「うるさい余!」

図星をつかれたのか少し顔が赤くなっている。

 

「それにしても、大丈夫だったんですか?あなた一人で」

そういいながらあやめを先ほどよりも多い数の人形が囲っていた。

「余のことをなめすぎ。こんなもので止められるとおもないことだね。」

そう言った瞬間には、数えきれない程の人形は、吹き飛んでいた。

「残りは、お前だけだね。」

 

そうどや顔で言われた人形師は、ため息をついた。

「何回言えば、わかるんですか?壊れても使えるって」

 

「え?」

振り向いた時には、迫っていた糸に吹き飛ばされて建物の壁に叩きつけられていた。

 

「つっ!」

(こんなに力が強いだなんて!)

 

「じゃあ、これで気絶してもらいますよ。」

眼前にはもう人形師が、迫っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「くそっ!あやめが無駄に相殺が難しい魔法を使うなんて!」

あやめの使った魔法は魔力をが弱すぎると消えないし、逆に強すぎると、爆発をするといった敵を拘束するのに適した魔法だが決して味方の頭を冷やすために捕まえておくものではないのは確かだ。

 

「さっさと、こんなとこ出てあやめを助けに行かないと!」

 

しばらく考えたあと、思い付いたのはわざわざ消さなくても空を飛べばいいことに気付いた。

「あぁもう!こんなことにも気がつかないなんて本当に頭が冷えてなかったな。」

そういいながら炎の柱から出たときにはあやめは、吹き飛

ばされ壁に叩きつけられているところだった。

 

「大丈夫か?!」

間に入りあやめへの攻撃を防いだ。

 

「ありがとう。慎護のお陰で助かった余。それで頭は冷えた?」

 

「それはこっちのセリフだよ。人を閉じ込めた挙げ句に吹っ飛ばされちゃってさぁー」

 

「うっ、それは…」

 

「ふふっ、気にしてないよ。あのときは本当に冷静じゃなかったから」

 

「そろそろ帰ってくるぞ」

 

「邪魔をするなよ。只の人間風情が」

 

「あやめ、今度は最初から全力だ。いくぞ!『斬月』!」

 

「余も全力だぞ!」

 

「その動きはさっきも見たぞ。芸がないな。」

 

「さっきと同じだとおもうなよ!今だ、あやめ!」

 

「余ー!」

人形師は、俺の後ろにいたはずのあやめが急に自分の後ろにいて驚いていた。

『ズバッ!』

そんな音を出して切り裂いたのはあやめの刀ではなく身代わりになった人形だった。ただそのくらいで止まるほど今のあやめは優しくなかった。

2連3連と続く刀捌きでどんどんと人形師を切り裂いていった。

 

「止めだ!『月牙天衝』!!」

あやめの刀による攻撃とは逆方向から挟むように斬擊で攻撃をしたから人形が、庇うことはできないはずた。

 

「はぁ、この程度か。がっかりだ。」

 

「なんっだと。」

(今のは俺の全力だぞ。それで倒せないなんて。)

そう思った次の瞬間には吹き飛ばされ壁に激突し慎吾は意識を手放してしまった。

 

「慎護!」

走って慎吾の方にいこうとすると、あやめの前に急に現れあやめを再び吹き飛ばした。

 

「残念だがここで終わりだ。そこそこ楽しかったよ。」

 

あやめを連れてどこかに行こうとするときに雷が人形師の足元に降ってきた。

 

「ちょっとその子をつれてかれるのは困るなー。あのこが、悲しむから。」

 

「誰だ?」

 

「通りすがりの魔法使いでーす」

 

(あの子ども達に人形のストックを全て使わされたから分が悪いな。)

 

「ちっ、しょうがない。ここは、引いておこう」

 

「おぉー、引いてくれるんだ。助かるよ。」

そう言って人形師は、その場から姿を消した。

 

「さーて、この子達どうしよう。とりあえず病院に連れていこっか。」

 

 

 

 

一定時間がたったのかな?良かったー!助けてくれたのは、どこの魔法使いさんだろうなぁー

 

 

 

ここまで観ていただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。



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力の使い方

さぁ、前回ボロボロになっちゃいましたけど続けて行きましょー!

 

 

 

「この子達いつ起きるかなー?」

魔法帽子を被った少女が、楽しそうに揺れながら2人の看病をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、目が覚めた!」

そういいながら、近くに歩いてきた。

「ここは?」

 

「ここは、シオンの家だよ。」

少女に尋ねると、答えてくれた。

 

「聞いてばっかりですけど、もう一人いませんでした?」

ハッとしたように思いだしあやめの無事を心配した。

 

「そこで寝てるよ。」

隣のベットを見ると正しい呼吸で息をしているあやめが寝ていた。

「すーすー」

 

「どうして、助けてくれたんですか?」

 

「だって、もったいないじゃない?魔法の才能がある人を失うなんて。」

 

「ま、シオンが一番なんだけどね!」

そう自信満々に、胸を張った。

 

 

 

 

 

そんな話をしていると、

「う、うーん」

あやめも目を覚ました。

 

「そっちの子も起きたね!」

 

「あいつは?!」

 

「そこの娘が追い返したようですよ。」

 

「へ?あなたが?」

 

「そうだよー、シオンがあいつから助けたんだよ」

 

「あなたは、誰なの?」

 

「私?私は、紫咲シオンだよ!」

 

「余は、百鬼あやめっていう余!」

 

「それで、君は何て言うの?あの時聞き忘れちゃったから」

 

「僕は、黒崎慎護です。あの時は、ありがとうございました。」

 

「いいよ。あれは、シオンの気まぐれだったから。」

 

 

「それでも、どんな魔法を練習すればいいかあなたのお陰でわかったので。」

 

「そういえば、君あいつに魔法使ったの?」

 

「使いましたね。使いましたけど、全然効いてない感じでしたけど。」

 

「なんで?!君の魔力だったらあいつくらいなら倒せるはずだよ!」

 

「そうなの?もしかして余が近くにいたから、おもいっきり魔法を使えなかった?」

 

「そんなわけないですよ。だって、あの時全力で魔法使いましたから。」

 

「魔力の使い方が、下手くそなのかな?」

と、いい一人で考え出してしまった。

 

 

「あやめは、あいつのこと何か知ってるの?」

 

「ううん。余は、あんな人のことを襲ってくるやつは、知らない余。」と、首を振りながら答えた。

 

「なんのために、あやめのことを襲ったんだろうな。」

考えていると、さっきまで考え込んでいたシオンが、

「あやめちゃんのことを人形にしようとしたんじゃない?気を失わせたあとに連れ去ろうとしてたし。」

 

「なんで余が?」

嫌そうに、そして不思議そうに質問すると

 

「鬼人だからじゃない?強い人形が作りたいとかそんなんだと思うよ。」

 

「ところで、信吾は魔法の使い方が話を聞いてると下手くそだってわかったわ。」

急にこっちを見たと思ったらそんなことを笑顔でいってきた。

 

「そんなはっきり言わなくても。」

 

「ということで、明日もシオンの家に来てね。」

ケラケラ笑いながら言いはなった。

 

「へ?今なんて?」

 

「だから、明日も来てねって」

 

「なんでですか?」

 

「魔法の使い方を教えてあげるよ。」

 

「それは、嬉しいですけどなんで急に?」

 

「だって、シオンの次に魔法の才能がある子があんな人形を使うやつに負けるなんて腹立つじゃん」

 

「信吾、教えてもらいな余。信吾が、強くなるのは、余も楽しみだから。」

 

「まあ、とりあえず今日は帰りなよ。もうすぐお昼だし」

そう言いながら外を指差した。

 

「「え゛、嘘でしょ!」」

 

「どのくらい僕達寝てたんですか?」

 

「半日くらいかな?」

首をかしげながらそう言った。

 

「学校って思ったけど、今日は土曜日だ余、慎護。」

 

あやめがそう言いながら、手帳を見せてくれた。

 

「じゃあ、明日も来ますね。ありがとうございました。」

 

「また明日ね!」

 

 

 

 

 

 

 

「たのしみだなぁ!どのくらい上達するかな?」

 

 

 

 

 

 

なんと!あのシオンちゃんに直々に魔法を、教えてくれるなんて!これは、なんて幸運なんでしょう!

ていうか、今更なんですけどちゃんとシオンちゃんの名前をゲームの中で聞けましたね。

次回は、シオンちゃんに魔法を教えてもらうところからかな?今回も観ていただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。



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楽する方法なんてありません!

シオンちゃんの直々の特訓を見ていきましょー!

 

 

 

「今日から、魔法の修行か。大丈夫かなー?」

不安そうに独り言を言いながら、家の目の前まで歩きチャイムを鳴らそうとすると扉がひとりでに開いた。

 

「入っていいよー!」

周りには誰もいないはずだから驚いてキョロキョロと辺りを見渡すと後ろから

「ごめんね。そんなに驚くなんて思ってなかったよ。」

 

 

 

 

 

移動して広い場所に来ると、

「じゃあ、早速だけどシオンに魔法撃ってみてよ。」

いきなりそんなことを言い出すので

「なんでですか?怪我しますよ?」

と言うと

 

「だいじょーぶ。君よりシオンの方が100倍はつよいから!w」

なんて、煽られたのでお望み通り魔法を撃つことにした。

 

「舐めないでください!『フレイムアロー』」

 

「このくらいかぁ。」

といいながら、軽く手を振ると魔法が届く前に掻き消された。

「嘘だろ!」

 

「これで、おしまい?」

 

「じゃあとっておきです。」

そう言い斬月を構えると

「武器を経由する魔法ね。」

と、どこか残念そうにしていた。

しかしそんなことは気にする余裕は、慎吾にはなかった。

「『月牙天衝』!!」

 

「これなら、どうだ!」

しかし、先ほどのように軽く手を振っただけでは消えなかったが、残念ながらシオンに届くことはなかった。

 

「確かに強いけど、魔力をぶつけてるだけだね。それじゃあシオンには傷どころか埃もつけれないよ。」

 

「まぁ、確かにそれでもいいんだけどシオンと君みたいに魔力量に圧倒的に差がある相手には通じないよ。」

 

「どうせやるならこのくらいはやんないと」

『サンダーレイン』!!

 

「っつ!」

咄嗟に避けて、魔法が落ちた後を見ると底が見えないくらいの穴が空いていた。

「なんて、威力なんだ。」

少し息を吐きながらシオンさんがなんでもないように

「まぁ、これがなにもコントロールせずに魔法を使った感じかな」

「だからこれが、したかったら魔力の量を増やすしかないけど、現実的じゃないね。」

 

「じゃあどうするんですか?」

と、尋ねるとシオンさんはニヤリと笑って

「よくぞ、聞いてくれました!」

 

「それはね、使いたい魔法の術式を考えながら魔法を撃つことだね!」

と、どや顔で言いはなった。

 

どや顔をしているところに悪いとは思いながら

「術式ってなんですか?」

と聞くと

「学校では習わなかった?」

きょとんとした顔で聞きかえされた。

 

「まだ、入学して1週間もたってませんよ。」

 

「そっかあ。じゃあまずはお絵かきの練習から始めよっか!」

 

 

 

「えーと、火属性の魔法はー……」

 

 

 

 

 

 

なにか、シオンちゃんによる疑似授業が始まりましたね。

それにしてもシオンちゃん強すぎませんか‼️一応慎護君の『月牙天衝』って『アンチ』として出たフブキちゃんも倒すほどの火力はあったんですけど!なんか、チートレベルに強いんですけど。まぁ、そのお陰で慎護くんも強くなってるのでいいんですけどね!

そろそろシオンちゃんによるお勉強は、終わりそうですね。もうちょっとだけ進めていきましょう。

 

 

 

 

 

「じゃあ、さっきの術式を理解しながら同じ魔法をシオンに撃ってみて。」

 

「はい!『フレイムアロー』」

「って、わああ!」

いつもと同じように魔法を使おうとすると倍以上の火が出てびっくりしてしまった。

 

すると、シオンさんから

「焦らずに深呼吸をしてねー」

少し離れたところから、アドバイスをしてくれた。

 

「今度こそ!『フレイムアロー』」

さっきよりも安定した感じで魔法を使うことができた。

 

「明らかにさっきよりも強くなってるね!」

わくわくしたような様子で魔法で相殺した。

 

「次ー!」

シオンさんが、そう合図をすると、

「じゃあ、次行きます!『月牙天衝』!!」

斬月を構えて思いっきり魔法を撃った。

 

「やばっ!」

そう言いながら焦った様子で魔法を使い『月牙天衝』を空に弾いた。

 

「大丈夫ですか?!」

そう言いながら駆け寄ると、

「君凄いね!あんなに焦ったのはいつぶりだろう!」

とても目を、キラキラさせていた。

 

「こんな魔法が、使えたらあんな人形使いには絶対負けないよ!」

「新しい魔法が、試したかったらまたおいでよ。歓迎するから!」

笑顔で、そう言ってくれた。

 

「はい!」

 

《全ての魔法の威力が上昇しました。》

《紫咲シオンと仲良くなりました。》

 

 

今回のシオンちゃんのお陰で、慎護くんの魔法が大幅に強化されましたね!それと、最後のセリフ的に日常の選択肢にシオンちゃんの家が増えたのかな?まあ、次の選択肢時まで待ってみましょう。

 

今回も観ていただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

 



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何事もないといいなぁ

特訓を終えたあとからの実況をしていきまーす!

 

今回は特に何事もないといいんですけどね。

さぁ、では学校に行きましょー!

 

 

 

 

次の日起きると体が少し重たかった。

「昨日はちょっと魔法を使いすぎたかな?」

「これからは、考えなしにポンポン使うのは控えよう」

そう意識して、準備を始めた。

 

『料理はどうしよう。』

自分でつくる

買いに行く

食べない

 

 

え、慎護くん料理作れるんですか?!まぁ、作れなくてもいいから挑戦してみましょうか。

 

「自分で、つくるか。」

出来上がったのは黒い物体だった。

次は上手にできるようにしたい。

 

 

 

ですよね!知ってましたよ。スキルに『料理上手』のりの字もないのに選んだ自分が馬鹿でした。でも、最後のテキストが出た感じは続けていったらヒントは獲得できるかな?

 

 

 

 

4/8(月曜日)

 

今日は、理科の授業があった。どんな元素の組み合わせで反応が起こるのか少し理解した。

 

《スキルポイントを少し獲得しました。》

 

4/9(火曜日)

 

古典の授業があったが、何を言っているのかわからなかった。家に帰ったら復習をしよう。

 

《スキルポイントを少し獲得しました。》

 

4/10(水曜日)

 

 

「じゃあここのところを、黒崎くんに解いてもらおうかな。」

 

「……」

 

しかし、いつまでたっても答える気配が無いのであやめが隣を見てみると慎吾は船を漕いでいた。

 

「慎護、起きなよ」

そう言いながら机をちょんと押すと

目を擦りながらこちらを向いて

「おはよ」なんていってきた。

 

すると、後ろから

「おはようございます。黒崎くん。よく寝れましたか?」と肩に軽く手を置いて先生が声をかけてきた。

 

「えーと、ごめんなさい。なにかようですか。」

先生は、青筋を立てながら

「今回は、1回目だから許します。次は、ありませんよ。」

と、言って前に戻り授業を再開した。

 

「慎護、何してるの」

 

「いや、ちょっと単語が、聞き取れなくてさ」

とりとめのない会話が先生の「そこ!何を話してるの!」という、注意が入るまでは続いた。

 

 

 

 

今日は、図書室に行って見よう。なにか使える本が、借りられるかもしれない。

 

 

さぁこの週が始まって3日目ですが、慎吾くんは図書室に行きましたね。授業中には寝ちゃうけど、もしかして勉強熱心なのかも?まぁ、でも『分析』のスキルがないから『禁書』に手を出されると困るのでそこには、気をつけておきましょう!

 

「なんだ、この本?」

と言いながら、一冊の本を手に取った。

 

「不思議な感覚のする本だな」

 

 

(オイオイ、オレガイルノニソンナモノニテヲダソウッテイウノカヨ)

手にとって中を確認しようとすると、頭の中に急に声がひびいた。

 

「なんなんだよ!誰だ!」

 

目を閉じて、もう一度目を開くとそこは図書館じゃなかった。

「どこだよ、ここ」

 

少し困った感じでいると目の前に自分と瓜二つの姿をしただけど、全身真っ白のやつがいた。

 

「誰だよ、お前は」

 

「ひでぇじゃねぇか。俺は斬月だ。」

そう、言い放った。

 

「お前が、斬月のわけない。斬月はおっさんだったんだから。」

 

「あいつも斬月だが俺も斬月だ。」

 

「何いってんだ、お前」

理解できないそういう感じで言うと、白いあいつは呆れた顔をした。

「まぁ、とりあえず俺がいる間はあの本は読めないっていうか読ませない。」

そう言うと、俺の前からあいつは姿を消した。

「どういうことだよ!」

そう言おうとしたときには目の前には、図書館の風景が広がっていた。

 

 

 

最初の目的通りに『禁書』を借りるなんてことはありませんでしたけどなんか違う問題がありそうでしたね。

ちょっと困りますが、何かあると知っているほうが最悪の場合だけは回避できると思うのでそこだけは、良かったです。そこだけはですよ!なんか不穏ですがきっと大丈夫です!

 

今回は、とりあえずここまでにします。今回も観ていただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

 

 



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わーい!お出掛けだー!

前回は、不穏な雰囲気で終わりましたけど今回も実況をしていきますよー!

 

 

4/11(木曜日)

 

今日の授業では、魔方陣の種類について学んだ。この間、シオンさんから学んだから余裕だった。

 

《スキルポイントを獲得しました。》

 

 

「あっ!慎護くんいた!」

結構なスピードで白上先輩が、走ってきた。

 

「どうかしました?」

 

「今日の放課後空いてるかな?もし、よかったら買い物に一緒にいかない?」

少し乱れた息を整えながら答えた。

 

『どうする。』

 

一緒に行く

 

いかない

 

 

 

 

こんなの一緒に行く一択でしょ!でも、わざわざ慎護くんを誘ってまで買い物に行くことってなんなんでしょうか?

 

 

 

「僕なんかで良かったら一緒に行かしてください。」

そう答えた時少し白上先輩の目が、少し寂しそうな顔した気がした。

「ん!わかった。じゃあまた放課後にね!」

そう言うと手を振りながらまた走って帰っていった。

 

 

 

昼休みなんでまだまだ放課後まで時間はありますけど、今日の授業はスキップしましょっか。

 

 

 

 

「おーい!こっちこっち!」

白上先輩が正門で、手を振りながらこっちに呼び掛けてくれた。

この人元気が、有り余ってるな。会うたびに手を振られてる気がするな。

 

「一緒に買い物に行くのはいいんですけどどこに行くんですか?」

 

「んーとね、とりあえずゲームを買いに行きたいんだ。」

 

「わかりました、ゲームですね。じゃあ早速行きましょっか。」

 

「そうだね!」

そう言うと歩き出したので先輩の少し後ろをついていくように歩いた。

 

「どうしたの?隣においでよ。」

不思議そうな顔をして呼ぶと

「いやいや、僕なんかが先輩の横歩くなんておこがましいことできませんよ。それに、変な噂が立ったら困りますよ。先輩が、」

やんわりと断ったけれど、先輩は

「何いってるの?いいから早く隣に来てよ。来てくれないと……」

「来てくれないと?」

 

「どうしようかな?」

 

「勢いだけでなにかしようとしないでくださいよ!」

そういって二人は顔を見合わせて笑った。

 

「とにかく、君は白上の隣に来ること!先輩命令です!」

まだ、少し笑った顔でそう言い切った。

それでもいかないと、少し寂しそうな顔をして

「それとも、白上の隣は嫌かな?」

 

「ーーッ、降参です。僕が悪かったですからそんな顔をしないでくださいよ。」

先輩の隣まで少しはや歩きで、歩いていくと先輩の尻尾が、大きく揺れ出した。

 

「ちなみに、先輩はなんのゲームを買うんですか?」

 

「◯◯っていうゲームだよ。」

 

「どんな分野なんですか?」

 

「えーとね、ホラーだったと思うよ。」

 

そんなとりとめのない会話をしていると、お店にたどり着いた。

 

「あ!着いたね。じゃあ入ろっか!」

目をキラキラさせながら、歩くペースが、少し速くなった。

 

「えっ、ちょっ待ってくださいよ」

そうしてお店に入って目にはいったのは数えきれないほどのゲームだった。

 

 

 

 

 

「先輩、ありました?」

 

「あったよー!」

そう言いながら、見せてくれたパッケージには表現するのもおぞましいくらい怖い見た目をしたキャラクターが映っていた。

「じゃあ買って来て下さい。」

 

「えー、君も一緒にいこうよ」

 

「嫌です。そのパッケージを見たくありません。」

先輩が、誘ってくれたがゲームのパッケージの見た目があれ過ぎたので丁重にお断りしておいた。

 

 

 

「あー!せっかく一緒に買いにいったのになー!

少し拗ねた様子で先輩は言うので

「このあとなにか奢らせてもらうので許して下さい。」

そう言うと急に、ご機嫌になって考え出した。

「どうしようかなー?あれに決めた!」

そう言うとまた、急に走り出した。

「だから、おいてかないでくださいよ!」

 

そうして、たどり着いたのは赤い看板に黄色いMがついているファーストフード店だった。

 

「えーと、どれにしようかな?」

「決めた!」

そうして、指を指したものはチーズバーガーであった。

 

「どうしてそれを?」

 

「友達の子が、この間おすすめしてくれたんですよ!」

尋ねると、教えてくれた。

「じゃあ、僕もそれにしようかな。」

そうして、お店の人に頼んだ。

 

「美味しいですね!これ、さすがみこちが教えてくれただけはありますね。」

 

「みこちって誰ですか?」

 

きょとんとした顔をしたあと、答えてくれた。

「え、知りませんか?入学式の時、前で話をしてましたよ。」

 

「あー、聞いてませんでした。」

 

「あーあ、いけないんだー」

ニコニコした顔で、そう言った。

「みこちに言っちゃおっかなー」

弱みを握れて嬉しいのかそんな脅しをするように言った。

 

「それは、やめてください。お願いします。」

 

「どうしよっかなー」

と、考えて少ししたあとに名案を思い付いたかのように笑顔になった。

「そうだ!敬語やめてほしいなー!それと、名前で呼んでほしいな!」

そんな条件をだした。

 

「どうしてですか?」

 

 

「だって、慎護くん会ったときから敬語だし、呼ぶときも、先輩か、白上先輩だもん。ちょっと、距離感じちゃうよ。それとも、なにか、理由があったりする?」

 

そう言われると、慎護は少し苦しそうな顔をして、

「僕は、仲良くなりすぎて失うのが怖いんです。身近の人を、失うのはもう嫌なんです。だから、必要以上に仲良くならないために敬語を使うんですよ。」

そう理由をしっかりと言うと白上先輩は悲痛な顔をしていた。

「ごめんね。そんな理由が、あったなんて。だけど白上のことを信じて欲しいな。白上もどっちかって言うと強い方なんだけどなぁ。」

 

「それでも、絶対はないじゃないですか」

 

「じゃあ、君が守ってよ!君の周りの人がいなくならないように!」

少し目尻から涙を貯めてそういった。

「ごめんね。こんなこと急にいっても迷惑だよね。だけどさ、やっぱり君には敬語を抜いて欲しいなぁ。」

 

「わ、わかりました。なるべくしないようにします。」

 

「ジー」

 

「わ、わかった。」

 

 

そんな会話をしているうちにハンバーガーはとっくに冷めてしまったので、急いで食べた。

 

 

 

 

「今日はありがとね!また、一緒に出掛けようね!」

 

「はい!また学校で!()()()先輩!」

 

 

《白上フブキと仲良くなった。》

 

《トラウマスキルが少し弱まった。》

 

 

 

 

今回の、イベントはフブキちゃんとのデートでしたね!

フブキちゃんとの、ところどころの悲しそうな、寂しそうな顔の理由が、今回のイベントで減るといいんですけど。

 

 

 

 

今回も観ていただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。



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自分の力との対話

UA3000人突破ありがとうございます!これからもなるべく投稿していこうと思います!


前回は、フブキちゃんとの距離が縮まって慎護くんの心情がどうなのかがわかりましたね。

では、続けて行きましょっか!

 

 

 

「フブキ先輩は、優しかったな。」

夜道を歩きながら思ったことを呟いた。

そうして歩いているうちに家にたどり着いた。

 

家の中で斬月を目を瞑り体に思い切り差した。

「斬月、俺はもっと強くなりたいんだ。そのための力をくれ。」

 

もしこの一連の光景を見ていたものは混乱するだろう。

なぜなら身の丈ほどの刃物を体に容赦なく刺したのに血が一切出なかったからだ。

 

 

そうして目を開くとそこは、縦横バラバラな世界が広がっていた。そして目の前には、この間の白いヤツはいなくて斬月のおっさんがいた。

 

 

『慎護、どうして力を求めるのか?』

 

「もうみんなが傷つかないように俺が強くならないといけないんだ。」

 

『話にならないな。お前の本音を話さないと私はこれ以上の力を貸すことはできない。』

 

「な、今のは俺の本音だ!これ以上でもこれ以下でもないぞ!」

斬月は、何かを見透かしたようにこちらを見てきていた。そうして、こちらに刀を投げてきた。

 

『これ以上の言葉は無駄だな。力が得たければ私に攻撃を当ててみろ。』

 

「いいぜ。やってやるよ。俺が勝ったらさっきの言葉は撤回させてやるよ。」

そう言って自分にできる全力で、おっさんに斬りかかった。

 

 

この戦闘は、

『斬月に攻撃を当てる』

『黒崎慎護の体力が2割未満になる』

と、イベントが進みます。

 

 

そしてこの戦闘では以下のものは使用できません。

 

『属性のついた魔法』

『回復』

 

 

 

うわっ!なんか急に始まった回復と、ほとんどの魔法禁止の慎護くん強化イベントですね。

回復なしは、まだいいですよ!なんで、魔法も禁止なんですか!そんなことをされたら慎護くんの攻撃方法の7割がなくなるんですけど!まあ、慎護くんの強化は全然してもらってもいいんですけど条件が、酷すぎません?勝つ方法は、月牙天衝が、無属性なんでそれをどうにかぶち当てるくらいしかないですね。

まあ、どうにかなるでしょう!

 

 

 

 

 

 

「ハァハァ」

 

『最初の勢いはどうした?もう、限界なのか?』

 

「そんなわけ!」

息切れしている息を無理矢理整えておっさんに何度も斬りかかるが、全てかすりもせずに避けられカウンターを何度も叩き込まれた。

 

『ボロボロになっているところ悪いが慎護、お前の本音をそろそろ聞かせてもらえるか?』

 

「だから、言ったろ。最初のが俺の本音だって。」

 

『くどいな。お前は、自分のことを一切考えてないな。』

 

『さぁ、お前の本音が聞けるまでは続けるぞ。』

そう言って、斬月のおっさんは斬りかかってきた。

 

 

斬月強すぎませんか!慎護くんの攻撃なんか余裕で、避けられてるんですが。

それにしても斬月の言っている慎吾くんの本音って何なんでしょうか?それもイベントが、進むとわかるのかな?

 

 

「おっさんは、俺に何を求めてるんだよ!俺の答えのどこが不満なんだよ!」

 

『なら聞こう。慎護、お前の言っていた《みんな》の中には慎吾お前は入っているのか?』

 

「何を言ってるんだよ。俺のことなんてどうでもいいんだよ。」

 

『……』

慎護の答えた言葉に斬月は何も反応を、示さず今までとは比べものにならない速さで突っ込み慎吾を吹き飛ばし

壁に叩きつけた。

「...くっそ、何なんだよ。俺の何がいけないんだよ。」

 

『慎護、自己犠牲は行き過ぎるとただの押し付けにしかならないぞ。そんなことで私に力を貸してもらえると思うなよ。』

 

『もし自分を助けてくれた者が自分を助けるために死んだなんて伝えられたらどうする。助けられた側は、感謝すらも言えない。それどころか、自分のせいでなんて気に病むかもしれない。』

 

『それを、頭に入れた上で次に聞くときまでにもう一度答えを考えておくんだな。次はもうないぞ。』

 

「何なんだよ。俺のせいで誰かが傷つくなんてそんなわけ……」

 

 

慎護くんの性格上自分のことは二の次何でしょうけど、ここまで斬月に言われたら僕でもわかりますよ。慎護くんの言ったみんなの中に慎護くん自身が入ってないから斬月がここまで怒って(?)言ってくるんでしょうね。

 

 

 

「俺の守りたいものは、みんな。だけど俺が傷つくとみんなが、悲しむとかどうしたらいいんだよ!」

そう考えているうちにも斬月は容赦なく斬りかかってくる。自分が持っている斬月で受け止めると真っ二つに折れた。

 

『どうした!お前の武器が壊れようと攻撃は続くぞ。』

 

「くっ...」

どうにか折れた斬月で受け止めようとするが受け止めきれずに体に当たってしまう。

「ごほっ...」

肺が潰され口から空気が漏れた。

『月牙天衝』

息が出来なく動けないところに追い打ちで月牙を使った。

 

「どうすればいいんだ。」

慎吾の体は、瓦礫に埋まり砂埃で隠れていた。

そう考えているうちに何故かあやめやゲーム部の先輩たち、シオンさんの顔が浮かんできた。

「あの人たちが死んだら......」

もしもの想像をしてみると、何故か涙が目から溢れた。

そして顔を押さえながら笑っていた。

「こんな、こんな簡単なことだったのかよ。それは、斬月のおっさんも怒るよな。」

そう言いながら、瓦礫から飛び出し斬月の目の前まで出ていった。

『その顔は本音が聞こえるってことでいいのか?』

 

「ああ。俺は、自分がどうなろうとみんなが無事なら大丈夫だって思ってた。でもそうじゃなかった。」

 

「だから、俺の本音はみんなでこれからも笑い合いたい。そのために、斬月お前の力が必要だ。」

 

『それが、お前の本音か。』

 

「ああ、だからこれで終わらせる。」

 

 

『月牙天衝』!!

 

自分の本音を乗せた一撃は、今までのどの攻撃よりも強く、そして速かった。

 

『慎護、お前の覚悟は伝わった。私の力が使いたいときはこう口に出せ。』

 

『卍解 天鎖斬月』

 

「ありがとな、斬月のおっさん。」

そう言って精神の世界から現実に戻ったときには日が昇っていた。

「あぁ、明るいな」

軽く絶望したようにそう呟いた。

 

 

慎護くんは、しっかり自分のことも今回のことで大切にするようになるといいですね。そして、学校も頑張れ。

それはさておき、新たに力を手に入れることができて良かったです。これで、当分は、ほとんど負けないんじゃないでしょうか。

ちなみに効果の方は……

 

『卍解 天鎖斬月』黒い死覇装を身に纏い、斬月が黒の日本刀に変化する。全ての力を集約したその形は、誰も追い付けないほどの速さを使用者に与える。死覇装は、使用者の魔力の残量を示す。

 

うわぁー初期スキルとかでただでさえ速かった慎護くんが、さらに早くなるなんて、慎吾くんの攻撃を避けるには初見では無理なんじゃないでしょうか。

まぁ、とりあえず今回はここまでにします。

 

 

今回も観ていただきありがとうございました。次回もよろしくおねがいします。



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この前の約束

全然時間が進まない実況していきまーす。

 

4/12(金曜日)

「ふわぁ、眠たいな。」

昨日は全く寝てない慎護は、目をこすりながら学校ヘ登校していた。

 

《寝不足により今日の授業で得られるスキルポイントは、半減します。》

 

 

あの、慎護くん何してるんすか。次の日のこと流石に考えてなさすぎでは?まぁ、授業で得られるポイントはそんなに多くないからあれですけど。ということで、スキップ!

 

 

 

―放課後―

(今日は寝不足のせいで集中できなかったから家に帰ったら寝よう。)

「ーー護、ー末用事ないか?」

何か聞こえた気がして後ろを振り向くと、あやめが話しかけていた。不思議に思ったのでじっと見つめていると

 

「なぁ、慎護。聞いてたか?」

そう、少し拗ねたように尋ねてきた。

「ごめん、ぼーっとしてた。」

そう、返すと目を丸くして少し固まっていた。

「どうかした?」

 

「それは、こっちのセリフだ余。急に敬語じゃなくなってどうしたの?」

 

「フブキ先輩にさ、もうちょっと周りの人のことを信頼したらって言われたからさ。ぼ、俺なりの信頼のしかたで、敬語じゃなくしてみたんだ。」

 

「ふーん、フブキ先輩ねー。まぁ、いいや。でもう一回聞くけど週末に用事ない?」

 

「特には、ないけどどうかした?」

 

「この前、言ったじゃん。今度、何か奢るって。」

 

「そういえば、言ってたね。それじゃいつにする?」

 

「だから、それ込みで聞きに来たんだ余!」

 

「ふふふ、そうだね。それじゃ、明日でもいいかな?」

 

「いい余!じゃあ、帰るぞ!」

そう答えると、満足したのか先に歩いて行ったので見送ってるとこちらを振り向いて

「はーやーくー来てー!」

 

「今行くー!」

 

 

 

「もう、何してるの?帰ろって言ったじゃん!」

 

「ごめんね、嬉しそうに歩いてたのが可愛かったから」

怒って理由を聞かれたので思ったことを言うと、あやめは顔を赤くして言葉に詰まっていた。

「どうしたの?顔赤いよ、風邪引いた?」

あやめの顔が、急に赤くなったので体調が悪くなったのかと思って聞くと

「なんでもない!」

そう言って後ろを向くと

「なんで、急にそんなことを言うかなー」

少しして落ち着いたのか、こちらを向いて「さっきの言葉をあまり他の人に言わないこと」と、慎護に釘をさした。

 

 

 

 

うわぁー、慎護くんお嬢に面と向かって素直に可愛いなんて思ってても言える人は、あんまりいないと思いますけどよく言いましたね。まぁ、お嬢に限らず人に可愛いって言うのは簡単ではないですけどね。それはそうとして、明日はお嬢とのお出掛けですね。きっと楽しいでしょうね!

 

 

ここまで観ていただきありがとうございました。次回もよろしくおねがいします。

 

 



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お嬢とお出掛け!

さぁ、今回はお嬢とお出掛けですね!ではやって行きましょー!

 

 

 

 

「今日は、あやめとの約束の日だ。」

そう言うと、身支度を整えて家を出発した。

 

 

移動中

 

 

少し歩いて辺りを見渡していると、あやめがこっちに手を振っているのが見えた。

 

 

「おーい!こっちー!」

「慎護、来るのはやいな。そんなに余と出掛けるの楽しみだったのか?」

近づくとあやめは、ニヤニヤしながらそんなことを、言ってきたので

「よく言うね。俺より、はやく着いてたくせにさ。」

 

「あっ、えっ、それはだって、自分が誘ったのに待たしたら良くないかな~って」

言い返すと、言葉を詰まらせながらも理由を言った。

 

「もー、そんなことはいいんだ余。はやく行く余!」

そうして、誤魔化すように慎護の手を引いていった。

 

 

 

「いいんだけど、どこに行くの?」

 

「そうだなー、あそこはどう?」

そういって指を差したのは、大きなデパートだった。

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁ、すごいなぁ」

 

「ほんとだぁ」

 

「いやぁー、流石に当たるとは思わなかったな。」

 

 

 

 

あやめの指を差したデパートでは、その日限定での福引きをしていた。そして、二人で「楽しそう」ってことで引いてみると特賞の旅行券を二人とも当ててしまったので二人ともびっくりしすぎて放心状態になっている。

 

 

「慎護どうする?これ、一つで二人行けるらしいけど誰か誘う?」

 

「そうだね。使わないってなってももったいないしね。」

 

 

 

うわ、慎護くんとお嬢の運がなんかバグってるって言いたいですけど恐らくこれは、何かのイベントのフラグでしょうね。だって、流石にさ二人ともが特賞当てるなんてことは確率おかしいですもん。まあ、1日は終わってないので続きをみていきましょっか。

 

 

 

「なぁ、慎護。これはどうだ?」

そういって見せてきたのは黒い手袋だった。

「どうしたの、その手袋?」

 

「この前のお詫びと、効果が慎護にあってるものだったからな。」

 

「ありがとう、じゃあ買ってくるね。」

 

「うえぇ、ちょっと待って余。お詫びなんだから余が買うって!」

 

「え、でも。」

 

「でもじゃないの!余が買ってくるから!」

そうして、あやめは慎護に渡した手袋を取り上げて会計をしに行った。

 

「はい!大切に使ってね!」

 

「ありがとう。大切に使わしてもらうよ。」

 

 

 

 

慎護くんの今日の運がすごすぎてそのうち死ぬんじゃないでしょうか。福引きでも特賞、お嬢からのお詫びとはいえ、プレゼントをもらえるなんて羨まし過ぎますね。

 

 

 

 

 

 

「そこの、お若いお二人さん駄菓子なんてどうッスか?」

 

 

「「え?」」

二人して後ろを振り向いた。

 

(さっきまで、いなかったはず。なんで急に現れたんだ)

あやめも同じことを思ったのか、不思議に思っている顔をしていた。

 

「あなたは、誰ですか?」

警戒しながらそう聞くと

「いやー、すみません。怪しかったスよね」

 

「アタシは、しがない駄菓子屋の店主ッスよ」

そう、口元を扇子で隠しながら答えた。

 

「慎護、駄菓子だって!」

慎護の袖をくいくいと引っ張りながら目を輝かしているあやめがいたので、一応入ることにした。

 

(さっきまで不思議そうにしていたあやめが気にしていないなさそうだから、大丈夫だろう)

 

「わぁ!いっぱいある余!」

 

「まぁ、楽しそうならいいか。」

 

「さあさ、何でもありますよ!好きなだけ買って行ってください!」

 

「これと、これと、これとこれください!」

そういったあやめの手には沢山の駄菓子を抱えていた。

「そんなに買って大丈夫なんですか?」

 

「ええ!好きなだけ買ってもらってかまわないッスよ。」

 

そうして沢山の駄菓子を買ったあやめは、満足したのかとても嬉しそうだった。

「また、来て下さいッス。とても歓迎しますよ。」

そうして、俺とあやめを見送ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれが、黒崎さんスか。既に卍解も、出来るようになってるとは才能とは恐ろしいもんっすねー。」

 

「まぁ、戦闘経験は全くなさそうッスけど。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あやめ、今日はありがとう。今日誘ってくれなかったらここら辺が、こんなに楽しいものがあるなんて知らなかったよ。それに手袋も買ってくれたのも嬉しかったよ。」

 

「そっか!それならよかった余!また、出掛けようね!」

 

そうして二人は、別れて家に帰っていった。

 

 

《百鬼あやめと仲良くなった。》

 

 

今回は特になにもないただただ仲のいい二人が町で遊ぶだけだったですね。ずっとこんな平和なことが続けばいいのになぁ。

 

今回も観ていただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。



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何も変哲もない日

前回は、お嬢と一緒に遊ぶだけの平和な一日でしたね。ということで、続けていきましょー!

 

 

4/14(日曜日)

『今日はどうする?』

 

>鍛錬する

外出する

特に何もしない

 

 

ここは、鍛錬ですね!いくら、シオンちゃんに特訓してもらったり、慎護くんをいろいろ強化してもらったりしても油断は良くないですしね。それに、『卍解』ができても使いこなせるとは誰も行ってませんしね。

 

 

「まずは、おっさんに教えてもらった『卍解』ってのを試してみるか」

 

そう言うと、斬月を持って家から出て体の前に構えた。

 

「ーー『卍解 」

 

「『天鎖斬月』!」

そう唱えると、斬月の大きな刀身から溢れ出した黒いオーラが慎護の体を覆った。

黒いオーラが晴れると慎護は、黒い死覇装に身を包んでいた。

「うわっ!なんだこれ、今ならなんでもできそうだ。」

そう言うと、刀を振り鍛錬を開始した。

 

 

おおー!これが卍解した慎護くんですか!それにしても髪は黒、服も黒、手は先日お嬢にもらった手袋で黒と全身真っ黒になっちゃいましたね。こんな格好で外出なんてしてたら不審者扱いされそうですね。では、ある程度までスキップしていきましょう!

 

 

 

 

 

「なんとなく、天鎖斬月のスピードになれてきた。もっと速くするには……」

 

 

 

『マナ・ブースト』が『イグニッション』に変化しました。

 

 

 

 

「この状態での魔法はどのくらい使えるのだろう?」

疑問に思って土魔法で作った壁に向かって魔法を何度も使った。

 

「『炎の矢(フレイムアロー)』!」

「『炎の矢(フレイムアロー)』!」

「『炎の矢(フレイムアロー)』!」

 

そうして何度も連発して魔法を打っていうちに天鎖斬月の効果(?)で纏っていた死覇装が少し裾が短くなってきていたので途中で魔法を中断した。

 

 

 

 

 

天鎖斬月の効果に書いていた死覇装が、魔力の残量を示すって見た目のことなんですか?!魔法をバンバン使ってたら服がなくなっていくなんて笑えないんだが?!まぁ、ある程度余力を残して戦えってこと何でしょうけど難しいですよね。こちとら難易度『オーディション』でやってるんですよ!実質舐めプみたいなことさせられてたまったもんじゃないんですけど!

 

 

「ふぅ、今日はここらへんにしておくか。」

そう言って、卍解を解くとどっと疲れが押し寄せて来たので家に戻ると死んだように眠りについた。

 

 

《魔力最大値が大幅に上昇した。》

 

 

あー、これは一日強制終了ですかね。なれないことをして、体が追いつかなかったとか、そんなところでしょうか?魔力が増えたのは、恐らく卍解と魔法でたくさん魔力を使ってすっからかんにして無理矢理増やしたって感じでしょうか?それってさぁ!一日を犠牲にすればいくらでも増やせるってことぉ!『オーディション』なんですからそれくらいしてもいいとは思いますけど流石にね慎護くんに罪悪感があるのでしませんけど。ということで、次の日に行きましょう!

 

 

 

4/15(月曜日)

 

今日は、今までの疲れがしっかり取れたのか授業に集中ができた。

《スキルポイントを獲得した》

 

4/16(火曜日)

 

昨日に引き続き今日も何故か集中できた。少し不思議だ。

《スキルポイントを獲得した》

 

今日は、先輩たちにリベンジを果たすためにゲームを家で、練習しよう。

「このゲームは、細かいところが大切だ。基本をしっかり抑えよう。」

 

『手先は器用になった気がする。』

 

 

 

 

慎護くんどれだけ負けず嫌い何でしょうか。それにしても、ゲームなんて持ってたんですね。やったことがなさそうだったから持ってないのかと思ってました。ということで、今回はここで切り上げます。

 

今回も観ていただきありがとうございました。次回もよろしくおねがいします。

 



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無謀な挑戦とわかっているけど、諦められない

学校が、一段落ついたので初投稿です


さぁ、今回も実況していきますよー!

この間は慎護くんがゲームの練習をしていたので、一回リベンジしに行きましょうか。

 

と、その前に前回マナ・ブーストから変化したイグニッションの説明をしておきますね。

 

『イグニッション』魔力を溜め込むほど身体能力が上昇し、溜まった魔力を放出することで相手にダメージを与えることができる。許容量を越えると自滅をしてしまうので注意が必要。

 

 

 

 

4/17(水曜日)

 

「昨日の練習で思い付いた作戦が、通用するのか試しておこう。」

そうして、この間行ったゲーム部に足を向けた。

 

「たのもー!」

 

「わわわ!」

大きな声を出したからか部室の中にいた人たちは、みんな驚いていた。

 

 

 

「慎護くん、いらっしゃーい」

しかし、そこは先輩と言ったところかすぐに迎えてくれた。

「今日は、どうしたの?」

 

「リベンジしに来ました。」

 

「おぉー、いいね。それじゃあやろっか。」

 

 

 

 

そうして、ゲームを始めたが1日2日で身に付けた付け焼き刃では毎日ゲームをしている先輩たちに敵うわけもなくこの前みたいにボコボコにされ、慎護が使っているキャラクターは、サンドバッグにされていた。

 

 

 

 

「ねぇ、ハンデをつけようか?」

 

「いや、いらない。先輩に手加減してもらって勝っても嬉しくないんで。」

 

「男の子だねぇー。頑張ってね。」

 

 

 

 

 

ボコボコにしすぎて不憫に思ったのかハンデをつけてくれようとしたのに慎護くんは、謎の意地で拒否りましたね。

なんでなんですか?!もうしょうがないのでできるだけ慎護くんに粘ってもらいましょうか。

 

(ああやっていったけど、どうにか一矢報いたいな。)

 

「これで、終わりだよ!」

 

「今だ!」

 

倒そうと突っ込んできた攻撃に、カウンターを決めてることができた。

 

「うわぁ、やられたよ!でも、何で今までさっきの使わなかったの?」

 

「最初に見せると、対応されて勝ち筋がなくなってたんで」

 

「そういうことかー。次は全部出来るっていう前提で可能性の根を潰しておくね。」

 

そう笑顔でとても怖いことを言ってきた。

 

「あ、そうだ。君のl◯ne教えてよ。」

 

「そうだよ!」

 

猫又先輩の言ったことに反応したフブキ先輩が耳をピンと立てて乗っかってきた。

「あー、あのすみません。携帯持ってないです。」

 

「え、なんて?」

 

「だから、携帯持ってないです。」

 

そう言うと先輩たちは、心底驚いていた。

 

「今時、携帯を持ってない人っているんだ。」

 

「じゃあ、ゲームだけ買って携帯は、買わなかったの?」

 

そんな話をしているとフブキ先輩が、何かを思い付いたのか目の前まで歩いてきた。

 

「なら、白上と買いに行きませんか?白上も、新しくしたいなって丁度思ってたんだ!」

ニコニコの笑顔でそういいながら笑っていた。

 

「じゃあ、うちもいきたいんだけど。」

 

「じゃあ僕もー」

 

「ころねも!」

そういうことで今度全員で携帯を買いにいくことになった。

 

 

 

 

《白上フブキと仲良くなった。》

《大神ミオと仲良くなった。》

《猫又おかゆと仲良くなった。》

《戌神ころねと仲良くなった。》

 

 

慎護くんさぁ、何でゲームしか買わないんですか?ていうか、順番おかしいよ。今までよく困らなかったよ。連絡手段なしで生活なんて今じゃ全然考えられないですよ!

 

 

 

 

 

「先輩たちには、全然敵わなかったなぁ。もっと相手の行動を予測しないといけないな。」

 

《スキル『未来予知』のヒントを獲得しました。》

 

 

4/18(木曜日)

 

今日は、体育の授業があった。体の効率のいい動かしかたを理解した。

 

4/19(金曜日)

 

今日の授業では、この前に勉強をした魔法学の復習のテストがあった。お陰でより魔法への理解が深まった。

 

 

 

ということで、今回はここで終わろうと思います。

 

今回も観ていただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。



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未知なる金属板

前回は、リベンジしに行きましたけど綺麗にボッコボコにされちゃいましたね。まぁ、でもそのお陰で新しいスキルのヒントを獲得できたんでよかったね!慎護くん!スキルの説明は取得するときにしますね!

 

ということで、行きましょー!

 

 

4/20(土曜日)

 

今日は先輩たちと携帯を買いに行く約束をしていたから早く準備をしよう。

 

 

 

 

準備をして、先輩たちとの待ち合わせの約束をした場所まで行くと時間が早すぎたのかまだ誰も来ていなかった。

 

「少し来るのが、早かったな。少し近くのお店で時間を潰そう。」

 

『どこへ行く?』

 

服屋さん

本屋さん

武器屋さん

雑貨屋さん

 

 

慎護この前もそうですけど移動が速いですね。何十分前行動をしてるんでしょうか?とりあえず行くところとしては、服屋さんは慎護くんの場合天鎖斬月の死覇装にステータスが引っ張られちゃうから意味がなくて武器屋さんはほとんど同じ理由でダメですね。じゃあ、本屋さんと雑貨屋さんとの二択なんですけど時間があまりない状態で、不安があることはしたくないんで雑貨屋さんですかね。

 

「少し覗いていこう。」

 

 

剛力の腕輪

 

俊足の札

 

魔力の純結晶

 

 

この3つ以外にも、装備はありますけど目に留まった中でもいいなって思えたのはこれくらいですかね。効果は、名前通りの効果が発揮されますね。ということで、魔力の純結晶だけ買っておきましょう。いいなって思ったのになんで買わないかって?慎護くんが、これ以上速くなってもどうしようもないですし、力が単純に上がってもしょうがないですしね。慎護くんはどっちかと言うと魔法で撹乱させながら速さで何度も攻撃をするのが基本なんで。まぁ、魔力の純結晶も一応の予備なんですけどね。ということで購入をしておきましょう。では、続きをどうぞ!

 

 

特に意識をせずに、道具を見ていると後ろから急に話しかけられた。

 

「何か良いのはあった?」

 

「うわあ!」

 

「あははっ!どうかした?」

 

急に話してきた本人は笑ってなにもなかったかのようにしていた。後ろを振り替えってジーっと顔を眺めていると、少し気まずくなったのか少し申し訳なさそうな顔をになっていった。

「だって!待ち合わせの時間を過ぎてもここから動く気配がしなかったんだもーん。」

 

「え?」

 

そういって携帯を慎護に向け示していた時間は10時を過ぎていた。

少し背伸びをして、遠くを見てみると白と黒と茶色の獣耳が見えていた。

「ね、言ったでしょー。」

 

「ごめんなさい。」

そう言われたときには反射で、頭を下げていた。

 

「いいから、いくよー。」

そう言うと頭を下げている慎護の手を引いてみんなのもとへ向かった。

「あ、来たよ!」

 

「寝坊でもしてたー?」

 

「じゃあ、いこー!」

 

慎護が、来るや否や出発をした。

 

 

 

そうして、5人で移動して数分すると携帯ショップにたどり着いた。

「あの、手を話してもらってもいいですか?」

 

「んー、なにー?」

 

「だから、離して欲しいなって」

 

「でも、君またどっかいちゃうかもよー」

 

「それは……」

 

ずっと繋がれた手を離してもらうために、お願いするとニヤニヤした顔でなんとなく流された。

 

「おかゆー!いつまで手繋いでるの!」

 

「ころさん。でもねシンゴくんは放っておくと迷子になっちゃうよー」

 

いつまでも、おかゆ先輩に手を繋がれていることに怒ったのかおかゆ先輩にころね先輩が、突っかかって行ったがそれも軽く流されていった。

 

「はいはい、もうついたからおかゆも手を離してあげなよ。」

 

「えー、しょうがないなぁー。」

 

おかゆ先輩を注意するミオ先輩はおかんにしか見えなかった。

 

「じゃあ、いつまでもふざけてないで早くいきますよ!」

 

そうして、フブキ先輩とミオ先輩が収めてくれたお陰でようやく収集がつきお店に入ることができた。

 

「そうだ、慎護くんはどんな色にするのか決めた?」

 

「色?」

 

「これとか、どうですか!綺麗な白ですよ!」

 

「シンゴくんは、ころねと同じ色にするよねー?」

 

「紫も良いと思うなー」

 

「うちは、何色でも良いと思うけど黒だと嬉しいなぁ。」

 

そう、先輩たちが自分たちの色と同じ色を勧めてくる。

 

『何色にする?』

 

白色

茶色

紫色

黒色

他の色にする

 

この選択に、特に意味はありませんけど選んだ色によって好感度の上昇するホロメンが変わりますね。さぁ、誰にしましょうか。

 

 

 

えーと、迷いましたけど、白色にしました。特に理由はありません?

 

「じゃあ、白にしますね」

 

そうして、携帯を買ってお店から出ると早速約束をしていた「l◯neを交換しよー」というおかゆ先輩と交換をしていき、その他の先輩たちとも交換をした。

 

「これで、いつでも一緒にゲームができるねー」

 

「そうだねぇ。ゲームがしたくなったらいつでも言うんだよ!」

 

そう笑顔で嬉しそうにそう言うのですごい楽しいのだろうな。

 

「じゃあ、また学校で。さようなら先輩たち!」

 

「「「「ばいばーい」」」」

 

 

 

 

これで慎護くんもついに携帯を買えましたね。これでこれからの選択肢が増えたということで今回はここで終わろうと思います。

 

今回も観ていただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。



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旅行券の使い道

さぁ、前回携帯を買うことができ選択肢が増えたはずなので続けて行きましょー!

 

 

4/22(月曜日)

 

 

「これが、携帯か。なんか不思議な感触だ」

携帯をさわりながら歩いていると、いつの間にか学校についていた。

 

教室に入ると、自分の席には何故か帽子を被った女の子が座ってあやめと話していた。

 

「あっ!おはよう、慎護!」

 

「もしかしてここの席の人?ごめんね、勝手に借りてるよ。」

 

「それは、良いんだけど君は誰?」

 

「スバル?スバルは大空スバルっす。」

 

「俺は黒崎慎護って言います。それにしてもあやめ友達?」

少し羨ましそうにそういった。

「この間ね、慎護がゲーム部?のところに行ったときになんかね話しかけてくれたの。」

 

「へぇー。怖くなかったの?一応この子鬼だよ」

 

「一応ってなんだ余!れっきとした鬼なんですけど!」

そういいながらぽかぽかという音が聞こえてきそうな感じでパンチをしてきた。

 

そんなことをしていると隣から笑い声が聞こえてきた。

「ふふふっ。おもしろいね、あやめ。始めて見たよ、そんなとこ。」

 

そんな談笑をある程度して慎護が思い出したようにあやめに言い出した。

「そうだ、あやめ。この前当てた券なんだけどさ、誘うの誰にするの?」

 

「へ?ああ、そっかぁ。誰か誘わないとか。」

 

「何の話をしてるの?」

 

「この前、あやめと出掛けたんだけどその時にさ福引きで旅行券が二枚当たってさ誰を誘おうかって話になってるんだ。」

 

「あ!そうだ!」

何かを思い付いたようにそう声をあげた。

 

「何か思いついたのか?」

 

「ねぇ、スバル。一枚受け取ってくれない?」

 

「ええっ!なんで!他にあげる人いないの?」

 

「うん!今あげたいと思ったのはスバルだもん。」

 

「いいよね慎護。」

 

「うん、あやめが決めたことなら。」

 

「そういうことなら、ありがたくもらうけど。」

 

「あ、そうだ。それを使うなら、もう一人誘った方がいいよ。それは、二人ようだからな。」

 

「おおぅ。わかった、教えてくれてありがとう。」

 

「ていうか、どこに行くチケットなのこれは?」

 

「えーとね、魔界って書いてあるよ。」

 

「魔界?福引きのチケットで魔界とかあるんだ。どんなもんだろう?楽しみだなあ」

 

 

 

 

 

今まで全く触れて来ませんでしたけど旅行先って魔界だったんですね。意外な所で驚きでいっぱいですけど、きっと楽しいでしょう!さぁ、どんどん進めて行きましょー!

 

4/23(火曜日)

 

今日は、運動できる授業があった。魔力で、足場を作ることができるかどうかを試してみるとなんとなくできそうだった。数日練習をすれば安定しそうだ。

 

 

数日練習すれば安定しそうだという表記は、文字通りにゲームのなかで数日すれば習得をできるのでやったもん勝ちですね。皆さんもやっていこうぜ!

 

 

4/24(水曜日)

 

今日は昨日に引き続き魔力で足場を作る練習を続けた。昨日よりは、安定するようになった。

戦闘の方も安定させたいのであやめに相手になってもらおう。

 

「あやめ、戦闘練習したいから相手してもらっていい?」

 

「いい余!」

お願いをすると、二つ返事で了承してくれた。

 

「じゃあ、今からせーので開始でいい?」

 

「わかった!」

 

「「せーの!」」

 

せーのの合図で一気に接近して懐に潜り込むとそこは流石あやめといったところか、刀を振り切る前に二本の刀で抑えられた。

 

「流石に無理か。あやめすごいな、今の読んでたの?」

 

「うん、せーのの合図で慎護の体が前傾姿勢になったのが見えたからね」

 

「そっかぁ。じゃあ次は予備動作も見えないくらい早くするから覚悟してね。」

 

「え?」

そう言ったときには、慎護の体がぶれて目にはとらえることができなかった。

 

しかしそれでもあやめには予測されていたのかまたしても押さえ込まれてしまった。

 

 

「嘘でしょ、俺スピードには大分自信があったんだけどなぁ。」

 

そう言って瞬きをしたときには、目前に刀が迫っていた。

 

「あっぶね!」

 

「こんなもんじゃないよね。まだまだ行けるよね、慎護!」

 

「当然!『イグニッション』」

そう言って魔法を使うとようやくあやめと同じかそれ以上の速さで攻撃をできた。

 

しかし、いくら攻撃しても全てを紙一重で避けられてしまい反撃を食らいそうになってしまう。

 

「どうしよ。」

 

「何か考える余裕はないよ!」

 

「くっそ!えーと、『コキュートス』!!」

 

魔法を使って壁を作りその間に作戦を考えようとしたが、それすらダメと言いたいのか向こうではすぐには壁を壊そうとしている。

 

(読まれない攻撃をするためには……)

 

もうその時には壁は、崩れて目の前にあやめがいた。

「もう来たの?もう少しゆっくりしててくれていいのに。」

 

 

刀を避ける、受けるその読み合いが何度も続いているうちに両者共に息がきれてきているが、どちらが先に倒れるかは明白であった。

 

「慎護、さっき使った魔法のせいだとは思うけどもうすぐ限界なんじゃない?」

 

「全然余裕ですけど?」

 

「ていうか、慎護の一番得意なあれは使わないの?」

 

「月牙天衝だけに、頼ってたらダメって学んだからな。」

 

「ふーん。まだ、何か隠してるでしょ。」

 

「……どうしてそう思ったの?」

 

「えー、勘?」

 

「流石だよ。勘でわかるなんて。いいよ、見せてあげる。後悔しないでね。」

 

「――『卍解』」

 

「『天鎖』」

「はい、そこまで!」

 

止められて後ろを振り向くと額に青筋がピキピキと浮かび上がっている先生が肩に手を置いていた。

 

「百鬼さん、黒崎くん周りを見なさい。」

そう言われ辺りを見渡すとグラウンドはボコボコになって氷の残骸が落ちて悲惨なことになっていた。

 

「何か言うことは?」

 

「「・・・ごめんなさい!!!」」

顔を見合わせて目にも追えないスピードで頭を下げていた。

 

その日は、自由な授業が氷を溶かしボコボコになったグラウンドを直す時間となってしまったので次からは加減を考えようと思う。

 

 

 

慎護くんは、何をしちゃってるんでしょうか?せっかくの経験値が稼げるイベントだったのになんてことをしてくれてるんでしょうか?まぁ、お嬢と二人で泣きそうな顔で整備をしているのは面白いですけど。とまあ、こんな感じで今回は終わろうと思います。

 

今回も観ていただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!



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準備は焦る前に終わらせよう!

さぁ、今回も前回の続きをしていきましょう!

 

 

4/25(木曜日)

 

「もうすぐこの前のチケットに書いてある日付だから準備をしておかないと。今日学校でどうするのかあやめに聞いておこう。」

 

そう思い学校へ行きあやめに尋ねるとあやめは忘れていたのかぽかんとした顔をしていた。

 

「え?今度の旅行の準備?何もしてなかったー!」

 

「あはは!」

言われたあとに焦りだしたのか顔が最初は笑顔だったのに徐々に青くなっているのが面白くてつい笑ってしまった。

それがおきに召さなかったのか少しふてくされた顔をしていた。

「む!何がそんなにおもしろいんだ余!」

そう言うとじとっとした目でこっちを見ていたので両手をあげて

「降参です。降参。参りました」

 

「ふーん、それでー?」

 

「準備を手伝わさせてもらえないでしょうか?」

そこまで言うと満足をしたのかようやく笑顔に戻った。

 

「じゃあ、今日の放課後に行くからね!」

 

「え、今日?!」

 

「何かいった?手伝わさせてくださいっていったのはそっちだもんね。」

 

 

 

 

ということで、この日はお嬢のお手伝いですね。慎護くんは、あんなに手伝いますって言ってたけど自分の授業がは、大丈夫なのかな?まあ、慎護くんはたくさん物を持ってるなんてイメージはないから大丈夫かな?なので、お手伝いまでスキップしーましょ。

 

 

「よーし、今日の授業終わり!慎護行くよ!」

 

「はいはい、行きますよ。そんなに急かさないでね。」

 

「なにそれ?嫌なの?」

 

「いえいえ、そんなことは滅相もございません。」

 

「ねぇ、それやめて余。」

 

「はい?」

 

「だから、それやめてって」

 

「わかったよ。」

何かがお気に召さなかったようなのでここら辺でやめておこう。次言うと切られそうだ。

 

「もー、行くよ。」

そうしてようやく学校から移動を始めた。

 

 

 

「えーと、これとこれと……」

 

「あっ!これもいいじゃん!」

 

「あれも、ほしい!」

 

「あの、あやめさん?」

 

「じゃあ、はい!これ持っててね!」

そうして渡されたのは山程積み重なったかごだった。少し覗いて見ると、服やら化粧品やらがたくさん入っていた。

 

「落としたら、全部買ってもらうからね!」

 

「嘘だよね!?」

 

「うん、嘘だ余。」

 

そんな会話もしながら望みの物は選び終えたのかとても満足気な顔で歩いてレジまで歩いていった。

 

「荷物持ちありがとう!で、ついでなんだけどあそこいっていい?」

そう言いながら指をさしたのはこの前の駄菓子屋だった。

 

「いいよ。今日はあやめの好きなようにしてもらって構わないよ。」

そう言うととても嬉しかったのか目は今までに見たことがないくらい輝いていた。

 

「これはこれは!お久しぶりっスね!どうかされました?」

 

「お菓子買いにきました!」

 

「それはどうもっス!ぜひたくさん買っていてください!」

 

「これは……」

 

「おっ!お客さん、お目が高いっスね!それは、身代わりになる風船っス。使うタイミングを間違わなければばれませんよ!」

 

「へぇー!それは面白いですね!」

じゃあ次の物を探そうと視線を他の物に向けようとすると、

「これください!」

両手いっぱいに駄菓子を抱えたあやめが店長を呼んだので一旦そこで探すのを止めた。

 

「お嬢さん、これからも毎日来ません?こんなに買ってくれるなら次回から安くするっスよ!」 

 

「どうしようかな?」

 

「たまにでいいんだから揺れないでよ。」

 

「そ、それもそうだな!」

そう言うと、納得したのかそれ以降は迷うことはなかった。

 

 

 

全てを買い終えた後に怪し気な雰囲気を出しながら耳元で

「身近な物には常日頃から魔力を込め続けると、いいっスよ。何があるなんてわかりませんから。」

 

後ろを振り向くとそこにはもういなくて店の前まで戻っていた。

 

「では、またのご来店お待ちしてまーす!」

 

 

 

 

最後に意味深に言った言葉は気になりますが、今はとりあえずお嬢との会話を続けてからにしましょう。

 

 

 

 

「今日はありがとうね。あんな無理矢理な感じで手伝わせちゃって。」

 

「あやめのお陰で何を買えばいいかわかったからありがたかったよ。」

1日付き合わせて悪いと思っているのか少し申し訳なさそうな顔をしているけどあやめのお陰で必要なものがわかったのでありがたかったのでそんな顔をするのはやめてほしいな。

 

「え、慎護まだ準備してなかったの?」

 

「そうだね。でもきっとすぐに終わるよ。」

 

「どうして?」

 

「服とか用意して終わりだからね。」

そう言うととても驚いた顔をしてこっちを向いてきた。

「嘘だよね!そんなにもっていくものないの?」

 

「まぁ、家に物が服とゲーム位しかないからね。」

 

「そんなに物少ないんだ。」

 

「だから、そこまで心配しなくても大丈夫だから。」

 

「心配なことがあったら連絡するんだ余。いつでも答えるからね。」

 

「うん、ありがとう。」

 

そう言うと二人は別れて家に帰っていった。

 

 

 

困ったらお嬢に連絡しましょうということで服はちゃちゃっと選びましょう。どうせ戦闘になったら服なんてわかんないですし。

 

 

 

「これにしよう。」

そう言いながら手に取ったのは黒いシャツと黒いズボンだった。

 

 

あのー、慎護くん?どうせわからないとは言いましたけどだからってわざわざ黒を選ばなくてもよくないですか。好きなものが一番だからいいんですけども。

 

「今日は、色々して疲れたな。家に帰って疲れをとろう。」

 

今日はこれで終わりそうですね。切りがいいのでここら辺で終わります!

 

今回も観ていただきありがとうございます。次回もよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これでもうすぐ封印が解けそうだ」

怪しげな男が謎の岩に向かって何かを言うと岩に少しヒビが入った。

「後数日もすればあの方の復活ができる。」

そう言うと、怪しい男は岩に背を向け歩いていった。

「封印が解かれる時が楽しみだ。」

男はニヤリと笑うとその場から消えた。



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最終確認!

さぁ、旅行前日の最後の準備をしていきましょー!

 

4/26(金曜日)

 

「遂に明日は旅行の日だ。魔界ってどんなとこなんだろう。ドラゴンとかっているのかな?」

そんなことを考えながら学校の準備をしていた。

 

 

いや、あの慎護くんには悪いんですけど明日行くのは魔界だからいても悪魔だと思いますよ。でも何か期待しておくことって大事ですよね!いいと思うよ!

 

 

そんなことを考えたりしながら学校に行くと目の前を黒猫が通り過ぎた。

 

「えー、なんか嫌なことが起きそうでやだな。」

そう言うと学校に急いだ。

 

 

 

何か不幸なことでも起きるんでしょうか?ちょっと遠慮したいんですけども。なるべく気をつけてもらいましょう!慎護くんに!

 

 

「あ!慎護、見つけた!」

そう遠くから、スバルさんが手を振りながら後ろに紫の髪の少女と共にこっちに来た。

「どうかした?そんなに息を切らして。」

 

「いや、この前もらったチケットで一緒に行く子を見つけたから伝えようと思たから。」

 

「こんやっぴー、トワ様です!よろしくね!」

紫髪の少女は凄く元気な感じで挨拶をしてくれた。

 

「俺は黒崎慎護って言うんだ。こちらこそよろしく!」

 

「トワはね魔界出身なんだってだから案内もできるんだって!」

 

「そうそう、だからトワになんでも聞いてね!」

胸を張りとても自身満々にそう言ってきたので

「そうだね。じゃあ困ったことは全部トワさんに聞くね。」

そう言うと何か違和感を感じたのか首を傾げていた。

「トワのこともう一回呼んでもらっていい?」

 

「?トワさん?」

 

「それだ!トワのことは呼び捨てでもいいよ。」

 

「あ、じゃあスバルもスバルでいいよ。いちいちさんってつけるの面倒でしょ。」

謎の違和感がわかったのかそう笑顔で言ってきた。

 

「トワとスバルね。わかった。次からそうやって呼ばせてもらうね。」

 

そう言うと満足したのか二人は「準備があるから」と言って去っていった。

 

「あ、そうだ。ゲーム部の先輩たちに一応伝えておこう。」

そう言って二人と別れた後ゲーム部の部室がある方へ足を向けた。

 

ドアをノックすると中から「どうぞー」という声が聞こえてきた。

 

「失礼します。」

そう言って入るとやはりと言ったところか先輩たちみんなゲームをしていた。

 

「そのゲームが終わったら話があるんですけどいいですか?」

 

「いいよ、ちょっと待ってね。」

そう尋ねるとすぐに答えが返って来た。

 

そうして待っていると一通り終わったのかこっちへ体を向けていた。

 

「それで、どうかしたの?」

 

「たいしたことじゃないんですけど明日から旅行に行くんで伝えようとと思って来ました。」

そう言うと部屋の空気が、何度か下がった気がした。

「ふーんで誰と行くの?」

おかゆ先輩がうつむいたままそう聞いてきたのが不思議だったので聞き返してしまった。

「え、どうしたんですか?顔こわいですよ?」

 

「だから誰と行くの?」

聞き返してしまったのが行けなかったのだろうか、先程よりも強い圧を感じた。

「えっと、あやめとスバルとトワです。」

 

「それで、どこに行くの〜?」

一緒に行く人の名前を言うと次はころね先輩が場所を聞いてきた。

「魔界です。」

今度はすぐに答えることができたのでさっきよりは圧を感じなかった。

「どうして、誘ってくれなかったの?」

ミオ先輩までもがそんなことを聞いてきた。

「先輩たちは先輩たちで予定があるかなって思ってたので。」

 

「君に誘われたら予定なんて関係なかったのに」

 

「何か言いました?」

ミオ先輩が何かいった気がしたので尋ねると何でもなかったらしい。

 

ミオ先輩やおかゆ先輩と話していると後ろからフブキ先輩が飛びかかって来た。

「へ?うわあっっ!」

後ろからの不意打ちに耐えられるわけもなく倒れてしまった。

「白上も行きたーい!」

飛びかかったまま駄々をこね始めるので当然下にいる慎護にもダメージが行くわけで最初こそ耐えていたが時期に耐えられなくなり声をあげた。

「イタタタタ!」

そこまで行くとあっけにとられていた先輩たちも気づいてくれたのかフブキ先輩を止めようと動き出してくれた。

 

「ちょっ、フブキ!慎護くん痛がってるよ!」

 

「フブキちゃん、困ってるよ。」

 

「何してるの、フブキちゃん。」

三人の先輩たちがそう言うとフブキ先輩はしぶしぶといった感じでようやく背中から降りてくれた。

 

「どうしたんですか?フブキ先輩?何か悲しいことでもありましたか?」

 

「だって慎護くんゲーム部に全然来てくれないし今日来たと思ってもこれからまたこれませんって酷いですよ!」

そう目に涙を浮かべながら言う姿はとても悲痛な感じがした。

 

「ごめんなさい。先輩がそんなに悲しい思いをしてるなんて考えたことなかったです。次は気をつけるんで許してくれませんか?」

 

「次からじゃないよ、バカヤロー!」

そう言って今度は正面から突っ込んできた。他の先輩たちに助けを求めようとすると他の先輩たちは、顔を合わせてニヤリと笑っていた。何をするのかと思ったら三人共同時に飛びかかって来た。

 

「わっ!先輩たちどうしたんですか!」

 

「悲しい思いさせられてたのにまたどっか行こうとする後輩くんはね捕まえないとね。」

 

「「「ねー。」」」

 

そうして顔を合わせた四人にもみくちゃにされた。

 

 

 

そんなことが続いて終わったのはもうとっくに6時を過ぎた頃だった。

「「「「ごめんなさい。」」」」

しかし先輩たちにとても寂しそうな顔をされた上に頭まで下げられてしまっては言葉は何も出なかった。

 

「先輩たちあんな寂しそうだったけど言うほど時間空いてないよな?」

そんな疑問は夜の闇に吸い込まれて消えていった。

 

 

 

慎護くん羨ましいなぁ。ゲマズのみんなにもみくちゃにされるなんて絶対ふわふわしてただろうな。それはさておき、何であんなに寂しそうだったんでしょうか?そのうちわかるんでしょうか?まぁ今はとりあえず旅行のことをかんがえましょう!

 

今日はここまでにします。今回も観ていただきありがとうございました。



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大事な日の方が何か眠いよね

前回何か不穏な雰囲気からの急にもみくちゃにされるなんて温度差がありすぎて風邪ひきそうですがやっていきましょう!

 

4/27(土曜日)

目が覚めると外はすでに日が昇っていた。

「やば!急がないと!」

そう言って急いで準備をしていたカバンを手に持って家を出た。

 

 

 

「おそーい!もう少し遅れてたら置いて行ってたよ!」

プンプンと聞こえてきそうな感じの怒り方であやめが怒って来た。

「ごめん。何かぐっすり寝ちゃってさ。」

 

「えー!スバルはワクワクして眠れなかったんすけど。」

 

「スバルちゃん子供っぽいね。以外だなー」

何故かぐっすり寝たことを言うとスバルには驚かれて、そのことを更にトワに驚かれていた。

 

「まぁ、次からはないようにしてね。」

そんな話をしているとあやめに釘を刺された。

 

「まぁまぁ、そのへんにして出発しよう。ね。」

トワがそうしてなだめたことで移動を始めた。

 

 

 

ちょっとお嬢に怒られましたけどこれは遅れて来た慎護くんが明らかに悪いんでなんとも言えませんね。

 

 

 

列車に乗って移動中だ。どうしよう?

 

あやめと話す

 

スバルと話す

 

トワと話す

 

 

 

この中では誰と話しましょうか?お嬢に今日のことを謝るか、あまり接点のなかったスバルやトワ様と話すのかどうしましょうと思いましたけどここはお嬢に謝りましょう。

 

 

「あやめちょっといいか?」

 

「なに?」

隣に座っているあやめに話しかけるとちょっと不機嫌そうな返事が返って来た。

 

「今日の朝のことなんだけど……」

 

「次から気をつけてくれたらいいって「ごめんなさい」

 

まだあやめが喋っていたのでそこに被せる感じになってしまったので頭を下げたまま上げることができなかった。

「……」

 

「あの、あやめさん?」

 

「あー、もう余の負けだ余。もう怒ってないから頭上げて。」

そう言われて顔を上げるとあやめの顔は少し笑っていた。

「ほんとに次から気をつけて余。」

そして更に釘を刺されたので頷くしかなかった。

 

 

 

お嬢優しいですね。僕だったらもうちょっと拗ねてますね。恐らく列車が止まるまでは無視しちゃうかもしれないので。これは慎護くんお嬢に頭が上がりませんね。

 

 

「あっちについたら慎護に何してもらおうかな~?」

 

「何の話?」

 

「ん?いや、慎護に待たされたから何か奢ってもらおうかなって。」

 

「えー、じゃあトワも欲しいなー。」

 

「わかった。わかりましたよ。あのだからもうこれ以上言うのはやめてください。」

 

「やったー!」

 

 

《百鬼あやめと仲良くなった。》

《大空スバルと仲良くなった。》

《常闇トワと仲良くなった。》

 

 

三人に奢るのはちょっと出費があれですけど、さっきも言いましたがこれは慎護くんの自業自得なんでね。なのでこれは必要経費です。何も問題ありません。

 

 

 

 

「やっとついた!!」

列車に何時間も揺られながらつくとそこには想像していた場所とは違った魔界以外にもありそうな普通の観光地だった。

 

「あの、トワさま?」

そう聞くとなんとも言えない顔でそっぽを向いていた。

それでも三人で見つめているとぷるぷるし始めた。

「トワだってこんな場所あると思わなかったよ!」

しかしトワにあたっても仕方がないので辺りにいる人に聞いてみることにした。

 

「…あのーすみません。ここって魔界なんですか?」

 

「お客さん、旅行でもしにきたのか?ここはね3年位前につくられた街なんだ。」

 

「血の池とかはないんですか?」

 

「今時そういうのは古いんだ。あんなの見に来るのはほとんどいないよ。」

 

「そうですか。ありがとうございます。」

頭の横に角が生えた男はそう答えた。

 

「ここってここ3年くらいでつくられたんだって。あと何か魔界っぽいものは今時古いらしい。」

 

「え?残念だなぁ。まぁ他のものでも楽しめると思うからきっと大丈夫だ余!」

 

「そうだよ。だからトワも、そんなに気にしなくても大丈夫だから」

 

「でも、トワのいる意味ってある?」

 

「そんな損得勘定でトワのこと考える人はいないよ。」

 

「余は鬼だけどね。」

 

「みんなぁ〜ありがとう。」

そうしてトワは目に浮かべた涙を拭くと笑顔でそう言った。

 

 

トワ様が自分を責めちゃって少し泣いちゃいましたけど、結果的に笑ってくれたので良かったです。

 

 

今回はここらへんにして終わろうと思います。ここまで観ていただきありがとうございました。次回もよろしくおねがいします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バキバキっ!

そんな音がして現れたのは人型のなにかだった。

 

「何者だっ!」

何か違和感を感じて近くまで来ていた悪魔たちが声を警戒をしながら歩いていた。

 

現れた人型のなにかはおもむろに手を相手に向けると何かを放出した。

 

「縺雁燕縺溘■縺ッ遘√�蜉帙↓縺ェ繧九�縺�蜈画��□繧�」

 

「ヒイっ!」

人型のものはわけのわからない言葉を発しながら近づいて来た。それに恐れたのか悪魔たちが逃げようとしていたが手足が凍っていた。いつの間にか目の前にいたそれは悪魔たちの顔に手をおき離したときにはその悪魔たちは灰になっていた。

 

「縺ゅj縺後→縺�€√◎縺励※縺輔h縺�↑繧�」

そうしてそれは歩いてどこかへ去っていった。

 

「遂に封印が解けた!これでこの世界は私のものだ!」

 




文字化けしているものは特にわからなくても意味はありませんので気になる人は調べてください。


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謎の生物による障害

トワを慰めながら町を楽しんでいたその時だった。

「危ない!」

不意に飛んできた魔法にいち早く気づいたあやめがみんなの前に庇うように出た。

幸いなことにそれほど強い魔法ではなかったのか目立った怪我はしていなかった。

「大丈夫!?」

 

「ん?全然平気だ余。急にきたけどなんか弱かったし。」

 

そんな会話をしていると今度は近くの家の壁を突き破って強そうな悪魔が飛んできた。

 

「た、助けてくれ!」

慎護の足にしがみついてすがるように頼み込んできた。

 

「何があったんですか?」

 

「わからない!何かわからないものが襲ってくるんだ!あれは、やばすぎる!」

 

「とりあえず、落ちていてください!」

その悪魔はそこまで酷いことがあったのかというくらいの焦りようだった。そうして言いたいことを言えて満足したのか少し落ち着いたように立ち上がった。

 

その瞬間、悪魔が吹き飛んできた家から爆発が起こった。

 

「ひえっ!さっきからなんなんすか?!」

スバルが驚きながらも爆発に対して疑問を覚えた。

「あぁ、あいつがまたこっちに来ている。もう終りだ。」

先程の悪魔の顔は青くなり絶望に染まっていた。

 

それは本当に一瞬だった。

さっきの爆発により起きた煙の中から飛び出した紐のようなものが悪魔の足に巻き付き煙の中に引き込んでいった。

 

「な、何が起きたんだ?あやめは見えたか?」

何が起きたのか分からなくあやめに聞いてみると全く見えなかったのかゆっくり首を横に振った。

 

「とりあえず逃げよう!なんかやばいって!」

トワがそう言ったが、あやめはすでに戦闘態勢に入っていた。

「え、逃げるの?じゃあ余が一人で戦えるね。」

そう言うや否や煙の中に突っ込んでいった。

「あやめちゃん飛び込んじゃったすよ!どうするんすか!」

スバルが服を掴んで前後に揺らしながらそう言った。

「ど、どうにかするからなんか近くの強そうな人呼んできて。」

体を揺らされながらもどうにか言い切った。

 

「わかったっす。行くっすよ、トワちゃん!」

そう言うと、トワの手を引いて走り出した。

「わかったけど、ちゃんと無事帰ってきてね。」

 

「おう!後でな!」

トワの返事に答えるとさっきの爆発が起こった家に入っていた。

 

 

 

 

 

 

ということでしょっぱなから魔法が飛んできたりと急でしたけどここら辺で慎護くんのステータスを久しぶりに確認しておきましょう!

 

黒崎慎護 種族:人間 Lv3→10

 

 

STR:8→22

 

VIT:6→17

 

DEX:8→22

 

AGL:12→28  

 

INT:6→20

 

LUK:5→19

 

卍解時はSTR,DEX,AGL,INTは更に1.2倍される。

 

 

こうやって改めてステータスを見ていくと[成長速度up]の倍率がえげつないことになってますね。さらによく使うほどもの伸びやすいのでLv上げ得ですね!

スキルの方は使った時に解説しますね!

ということで久しぶりのステータス確認でした。

 

では、続きをどうぞ!

 

 

 

煙の中を進んで行くと引きずり込まれたはずの悪魔の形すらなかった。

「おかしいな。いくら悪魔とはいえ死んだら死体が残るはず。なのに服すら残っていない。」

そう、考えごとをしていると煙の奥から刀がなにかとぶつかる音がした。

「なんなんだこの違和感は。何か気持ち悪いな。」

その違和感が何かわからないままあやめが戦闘している中に参加していった。

「お?慎護もきたのか?」

 

「さっきの悪魔の人はどうなったかわかる?」

 

「なんかね、あいつが頭を掴んで離したらね灰になって消えてった余。」

改めて相手の姿を見ると、どこか悪魔の面影があるような感じがする。

「ありがとう、あやめ。とりあえずあいつには捕まらないようにしよう。」

 

「お、わかった!」

そう言うと全速力で駆け出した。

「なんも聞いてないじゃん。」

先程までの会話はなんだったんだろうか。全てを無視して走り出したあやめを追いかけた。

 

「余ォォ!」

真正面から斬りかかるあやめに、よくわからない相手は避け思い切り紐をあやめに叩きつけようとしていた。

「ふっ!」

あやめは、それを斬ろうとしたのか刀を振るうが弾き飛ばされた。

「え、なんで?!」

そう思いながらよく見るとさっきの紐だと思っていたものは鎖だった。

そうして、観察をしている間に相手があやめに、追い打ちをかけようと目の前に移動していた。

 

急いであやめの前に庇うように立ち、斬月で迎え撃った。

「これ以上、好き放題させるかよ!」

相手を吹き飛ばし壁に埋もれさした。

「だめ押しだ!『月牙天衝』!」

そうしてあやめの方を見ると、悔しそうにしていた。

「油断した!」

 

「まあまあ、次から気を付けよう。」

あやめをなだめていると後ろから物音がするので近づくとさっきの相手が飛び出し俺の肩を思い切り殴り飛ばした。

「うっ」

殴り飛ばされた痛みで目の前が真っ白になる。

「まだ、動けるのかよ。」

それは獣のように走り俺のもとに来たときには爪を突き刺そうと振りかぶる。

スパンっ

「余もいるんだ余!」

突き刺そうとする寸前であやめがそれの爪を斬りとばす。

「『風刃』!」

近くにいたそいつを風で向こうへと追いやる。

「大丈夫?慎護、怪我してない?」

 

「ああ、大丈夫。助かったよ。」

 

「それにしても、あいつタフだね。さっきの技ってフブキ先輩を倒した技でしょ?」

 

「そのはずなんだけどな。最近誰でも彼でも耐えてくるんだよ。」

 

「まあ、そこら辺はあいつを倒してからにしよう。」

そうして二人とも刀を構えた。

「じゃあ、行くよ!」

二人同時に斬りかかった。

俺は上から下に斬りかかり、あやめは反対側から下から上に斬ろうとしたが、そいつは空中で体をひねり紙一重で避け反撃を繰り出した。

「「ぐっ……!」」

(こいつ、どんどん強くなっている。まずいな。)

そんなことを考えているとそいつは鎖に炎を纏わせた。

「何をする気だ?」

そうして考えたのがいけなかったのだろう。炎を纏った鎖に捕まってしまった。

「慎護をはなせっ!」

あやめが斬りかかるが、全てを軽々とそいつは避けていく。しかし、あやめほどのスピードで斬りかかるといくら避けようとそのうち限界がくる。

そうして遂にその時がきた。

 

ズバンッ!

大きな一撃が入った。

俺に巻き付いていた鎖も緩んだ。

「こんなに緩んだら抜けれる。『イグニッション』!」

身体能力を急激に上昇させ抜け出すことができた。

「何度もありがとう、あやめ。おい、お前!本当にいい加減にしろよ!そろそろ消し飛ばしてやる!」

そう言うと、慎護を中心に魔力の渦が起こった。

「覚悟しろよ!『卍解 天鎖斬月』」

俺は卍解を発動させ魔力が、爆発的に上昇した。

あいつは、その魔力に恐怖したのか後退り逃げようと振り向くがその動きが、とても遅く見えた。

「遅ぇよ。」

「『月牙天鎖』!」

そうして放たれたのはいつもの白銀色の『月牙天衝』ではなく黒い色をしていた。

 

パァン!

それは『月牙天衝』が、当たった音ではなく何者かに防がれた音だった。

「この子を殺されるのは困ります。」

そこに立っていたのは仮面を着けた人だった。

「あなた方にはここで退場してもらいます。」

そう言うとあやめの目の前にいつの間にか現れて胸を雷が貫かれ倒れた。

「『白雷』」

 

「な、あやめが一撃?」

信じられない物を見て動けない間にさっきのやつを呼んでいた。

「この子もやっちゃっていいよ。」

 

「待ちやがれ!これ以上好き放題させるかよ!」

 

「邪魔しないでくれるかな。」

斬りかかっても全てガードされてしまう。

「これならどうだ!『イグニッション』!」

卍解への『イグニッション』の上乗せ今までやったことのないことだったがこれに賭けるしかない。

「そんな無理をしても僕には届かないよ。ていうか、僕ばっかりに構ってていいの?あっちやばそうだけど。」

そうして指をさした方にはさっきのやつがあやめにゆっくり近づいていた。

 

 

 

 

 

【「これは一発打ったら君は動けなくなると思うけど。」

シオンさんは顔に疑問を浮かべながらそう言う。

「本当の最後の切り札的でよくないですか?」

 

「切り札?そんなこと考えたことなかったなぁ。」

きょとんとした顔でそう言った。

「いいよ。この魔法を教えて上げるけど本当に動けなくなるから覚悟してね。」

 

「この魔法はね……」】

 

 

 

 

 

 

(シオンさん、使わせてもらいます。)

 

 

「『メイジ・オブ・ヴァイオレット』!!!」

 

その瞬間紫色の雷が辺り一面に降り注いだ。

 

「なんなんだ、この魔法は!」

そうして慎護の方を見るが慎護はニヤリと笑って

「こっちばっかり気にしてていいのか?あれは大丈夫?」

そうしていってみると仮面を着けたやつは焦ったように駆け寄っていった。

 

「『絶望(despair)』大丈夫?!」

 

「……」

何も反応のないdespairと呼ばれたやつに焦りを覚えたのかそいつを抱えて帰っていった。

 

「ざまぁみやがれ。」

そうして卍解も解けた。

 

 

斬月を杖代わりにしながらあやめを探しているときに思ったのはさっきの魔法で辺り一面が更地になってしまっていることだった。

「次から使うとこを考えないとな。」

そんなことを考えているとあやめを見つけた。

「よかった。あやめも無事だった。」

そうして気が抜けたのか慎護も眠るように倒れた。

 

 

 

 

「あれだけ激しくなってた音がやんだよスバルちゃん!」

手を引かれていたトワが足を止めてそう言った。

「戦闘が終わったんだよ。見に行かないと怪我してるかも。」

 

「じゃあ、スバルは病院に行くからトワちゃんよろしくね。いざとなったら電話してね。」

そうして動き始めた時だった。

「その必要はないっスよ。うちで預かるんで。」

そうして現れたのはげたを履いた駄菓子屋のおじさんだった。

 

 

 

 

「こっちだ!一人は胸に穴があいていて、もう一人は凄い重症だ!」

 

「急げ!死なせるなよ!」

そうして、担架が来て二人を運んでいった。

 

 

 

 

慎護くんもお嬢もとっても重症ですけど大丈夫なんでしょうか?それにしても、さっきの仮面のやつお嬢に穴をあけるなんてなんてことしてくれるんでしょうか。とんでもないやつですね。次、現れたらけちょんけちょんにしてやります。

 

今回はここら辺で終わります。今回も観ていただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。



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戦う覚悟

前回はお嬢が大怪我、慎護くんは魔力切れと、ものすごく大変でしたね。そして襲ってきた人?たちはどっか逃げていきましたけどどこに行ったんでしょうか?

 

 

「なんなんだ、あの魔法は。聞いてないよ!」

そう仮面をつけた人物が、悪態をつく。

「絶望はものすごいダメージを受けてたし。魔法を軽減する性質の上から貫通するとか馬鹿じゃないの。」

そうして絶望を担ぎ直すと何処かへと移動して行った。

 

「……ん。」

目が覚めると目の前には天井が広がっており自分の魔法で更地にした場所ではなかった。

「あ、ようやく起きましたね。」

やっと起きたかと言う感じてこちらを見てくるのは駄菓子屋の店主だった。

「あやめは無事ですか?!」

 

「向こうで寝てますよ。何せ胸に穴が空くなんて重症でしたから。」

 

あやめの安否を確認すると無事であることがわかった。

「それにしてもあなたは誰ですか?」

 

「名乗ってませんでしたっけ?アタシは浦原喜助っス。よろしくしますね、黒崎サン。」

 

「なんで俺の名前を―」

 

「それにしても辺り一帯更地にするなんて、何があったんスか?」

 

(起こったことを説明をした。)

 

「……つまり、襲われているのを助けたら自分たちが次に襲われたってことっスね。」

起こったことを説明すると呆れた様子でこちらを見てくる。

「あんまりこういうことは言いたくないっスけど何でもかんでも首を突っ込むの良くないっスよ。」

 

「だけど目の前で襲われてる人は見殺しにはできません。」

 

「それはあまりにも傲慢だ。人が助けられるのは限界がある。」

「現に今だって誰も救えていない。」

「あなたには何もかもが足りてない。」

 

自分で思うことと、人から言われるのは言葉の重みが違う。そのことが今深く刺さる。

「確かに俺にはまだ力も覚悟も足りてないかもしれません。だけど、手が届かなかったって泣くよりかはマシです。」

そう返し睨み付ける。

「降参っス降参。アタシが悪かったですよ。」

「だけど、力が足りてないのも事実っス。今からアタシについてきてもらえます?」

 

「?はい、わかりました。」

そうしてついてくるように言われて後ろをついていく。

 

 

 

とりあえず、慎護くんとお嬢が無事に生きててよかったです。あそこで二人とも力尽きたなんて言われたら最悪過ぎますので。それにしても慎護くんどこに連れて行かれたんでしょうか?そう極端なことじゃないといいですけど。

 

 

 

ついていくとそこは広い空間が広がっていた。

「ここは?」

不意に口からそんなことが溢れる。

「ここは秘密基地、訓練専用の秘密基地っス。」

疑問に対してしっかりと答えが返ってくる。

「さて、今からアタシと命のやり取りしましょうか。」

 

「は?なんっ―」

なんでそんなことをするのか聞こうとした答えは魔法だった。

「今あなたに足りないのは覚悟だ。」

 

「何が言いたいんですか?」

 

「今はアタシが喋ってるんです。質問は全部聞いてからにしてください。」

いつものふざけた感じはなく真剣な様子だ。

 

「今からアタシと戦ってもらいます。」

「ここでの時間の流れは外とは違うのでどれだけ時間はかけてもいいっスよ。」

浦原さんが言うにはそういうことだった。

 

「さぁ、はじめますよ。」

そう言いながら踏み込んでくる。

 

わぁぁ、ストップストップ!急に戦闘だなんてふざけないでください。前回よりも情緒がないですよ。えーと、戦闘終了条件は『一定時間経過』または『黒崎慎護のHPが0になる』HPが0になる?下手したら死ぬって言ってます?ちょっとシャレにならないのですが。オーディションなんで死んだら全部ぱぁなんですよ。今までこんなことなかったのに急にガチじゃありませんか?つまり、命のやり取りって死ぬかもってことかよ!まぁ、これ以上うだうだやってると時間の無駄なんで進めますけど。

 

 

 

 

 

 

浦原さんは杖で切るように振るう。

 

「そんな杖で何が―」

 

杖を舐めて避けようとしていなかったが何か嫌な感じがし後ろに飛び退いた。

 

「勘はいいようっスね」

 

杖だと思っていたものが砂煙の中から見えてくるとそこの地面がおかしかった。普通杖で地面を叩こうが所詮土が凹むくらいだ。しかしその地面は見えないくらい向こうまで斬られたあとがある。

 

「な、杖で地面が斬れるなんて」

 

「アタシの杖は仕込み杖なんスよ。」

 

「『起きろ―紅姫』」

 

そうして唱えると杖が刀に変わっていた。

 

「さぁどんどんいきますよ。『頬摺』」

 

浦原さんは刀で顔を撫でるように傷つける。

 

「しっかりやらないと死にますよ。」

 

「こんなとこで止まってられるか。とっとと浦原さんを倒して皆のとこに戻らないと。」 

 

「そんな他のことばっか考える余裕があるんスか?」

 

「ぐっ!」

 

後ろから振り下ろすように斬りつけるのをなんとか避ける。

 

「さっさとアタシを倒すんでしょ?そんなゆっくりしてていいんですか?」

 

「ああもう!『卍解―天鎖斬月』」

 

いつもなら青白い魔力に包まれていたはずが今回は黒い魔力に覆われた。

 

「なんだ、これ?」

 

いつもと違う卍解に戸惑っているところを浦原さんは斬りかかってくる。

 

「どうしました?隙だらけっスよ。」

 

向かってくる浦原さんに刀を振るうが何でもなさそうに避けられる。

 

「なっ!」

 

 

「どうしました?」

 

そう言いながら再び斬りかかってくるのを今度はなんとか受け止める。

 

「ぐっ!」

 

「よく止めましたね。でもまだまだっス。」

 

「くそっ!こんなにも強いのかよ!」

 

俺は止めた刀を力まかせに押し返すが軽々と受け流される。

 

「そんなんじゃいつまで経ってもアタシには勝てませんよ。」

 

「『白雷』」

 

そうして呆れた様に指をこちらに向けると雷が飛んでくる。

 

それをなんとか躱すと浦原さんはそこにはいなかった。

 

「はい、隙だらけっすよ。」

 

そうして上から叩きつけられる。

 

「がはっ!」

 

「卍解してその程度ですか?」

 

まるで退屈とも言いたげな感じを隠そうともしていない。

 

「俺の力はまだまだこんなもんじゃねぇよ。『イグニッション』」

 

体には負荷がかかるがあれだけされてそんなことを考えれるほどこのときの慎護は冷静ではなかった。

 

 

 

「そんな無理をしていいんですか?」

 

 

 

「浦原さんには関係無いだろ。」

 

一応心配はしてくれるのか俺の身体について聞いてくる。

 

「じゃあ遠慮なく。」

 

そうして三度目になる攻撃を浦原さんはしてきた。

 

しかし、その動きはもう何回も見たので見切って避けカウンターを……

 

「おっと、危ない」

 

その瞬間に浦原さんの姿は消えていた。そして後ろに現れていた。

 

(なっ!?)

 

驚きながらもなんとか振り向きながら刀を振るうがそれも空を切るだけだった。

 

「ふぅー危なかったっスね〜。もう少しで斬られるところでしたよ。」

 

俺はもう一度振り払うがそれも避けられる。

 

「何で当たらないんだ」

 

「君の駄目なとこは2つあります。」

 

指を2本立てこちらに見せてくる。

 

「急になんですか?」

 

「まぁまぁ聞いてくださいよ。」

 

「……」

 

「じゃあ、一つ目。あなたは力まかせに力を使いすぎっス。普通に速さだけを見れば卍解だけで十分です。卍解に『イグニッション』なんてただの魔力の無駄遣いっス。」

 

「2つ目はあなた守る守るって言ってましたけど、相手を斬るつもりありますか?」

 

 

「刀を使ってるんですからあるに決まってますよ。」

 

「嘘ですね。じゃあ何で自分から切りかかって来ないんスか?」

 

「それは……」

 

「今からアタシは本気であなたを斬ります。」

 

そうして頭上に刀を構え刀には魔力が集まっていった。

 

「戦いに必要なのは"恐怖"じゃない。そこからは何も生まれない。躱すのなら"斬らせない"誰かを守るなら"死なせない"攻撃するなら"斬る"ほら見えませんか?アタシの剣に映った"君を斬る"という"覚悟"が。」

 

「……ッ!!!」

 

瞬間、俺は今まで感じたことのない悪寒に襲われた。それはまるで死神と対峙しているような感覚だった。

そしてその瞬間、俺と浦原さんとの距離は一気に縮まり、浦原さんは躊躇なく刀を振り下ろした。俺はそれをなんとか受け止めたがあまりの力の強さに身体ごと後ろに吹き飛ばされてしまった。

「がっ!」

 

「まだまだッスよ。」

そのまま追撃をしようとする浦原さんに天鎖斬月を使って迎え撃った。

しかしその攻撃も軽くいなされ、再び距離を取られてしまった。

「さぁ、次で終わりにしましょうか。」

再び頭上に刀を構えるとそう言った。

「ええ、これで終わりにします。」

そうして俺も天鎖斬月を頭上に構えた。

今まで込めたことのないくらいの魔力を天鎖斬月に集めると何故か疲れているはずなのに心地よかった。

「はあっ!」

 

「『月牙天衝』!!!」

 

浦原さんの放った斬撃を月牙天衝が飲み込み斬撃が浦原さんを飲み込み爆発が起こった。

そうして煙が晴れると浦原さんの前に赤い盾があった。

「ふぅ。危ない危ない。この血霞の盾がなかったら大怪我でしたよ。」

 

「出来るじゃないですか。それが最初からできたらこんなことしなくて良かったのに。」

 

「じゃあ、戻りましょうか。」

そう言うと、後ろを振り向き秘密基地から出ていくので後ろをついていった。

「何でこんなことをしたんですか?」

 

「黒崎サンが、あのままだったら殺されてますよ。」

 

「なっ?!」

そんなことを言われ絶句した。そのまま言葉が出ないままでいると浦原さんが

「相手は殺す気で来るのに黒崎サンは殺さないように戦うなんてどっちが勝つなんて目に見えてますから。」

 

そんな会話をしながら最初にいた部屋に着くと

「急にあんなことしてすみません。お詫びと言ったらあれなんすけど数日ここに泊まってもらっても構いませんから。」

そうしてドアを開けると皆がそこに立っていた。

 

 

 

今回はここで終わります。観ていただきありがとうございました。次回もよろしくおねがいします。



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動き出す怪物

「慎護!」

ドアを開けると立っていた中からこっちに声が掛けられた。

「大丈夫だったの!怪我してない?」

心配そうに慎護の身体をペタペタと触っている。

「大丈夫だから、ちょっと離れてね。」

身体を心配してくれているあやめを少し離すと他の二人に向き合った。

「あの人を呼んでくれたのって二人だよね。ありがとう。」

二人に頭を下げると慌てたように二人は頭を上げるようにいう。

「スバルたちはほとんど何もしてないっすよ!」

 

「トワたちも行こうとしたらアタシに任せてくださいって。」

そう言われて後ろを振り向くとそこには誰もいなかった。

「でも、二人がいなかったら死んでたかもしれないからありがとう。」

 

 

 

皆無事で良かったですね!これでとりあえず懸念することはあの怪物と仮面の人だけですね。それにしても浦原さんどっかに逃げましたね。そのうち、また不意に出てきそうですが。

 

 

「そうだトワあの怪物、絶望って呼ばれてたんだけどなんか知らない?」

 

「――絶望?知らないかなぁ。」

トワに聞くと一瞬時が止まったような感じがした。その違和感について聞こうとすると後ろに浦原さんが現れた。

「それについてはアタシが説明しますよ。」

 

――説明中――

 

 

 

「ていう奴ッス。わかりましたか?」

 

「え、あ、はい。ありがとうございます」

 

 

さぁ、いきなり現れた浦原さんの絶望に対する解説をまとめましょう!

・曰くそれは発見される姿は異なる

・それは頭を掴んで取り込み、そして学習する

・取り込まれた生き物は灰になる

・それは10年以上封印されていたということ

ざっとこんな感じですかね。普通に怖いんですけど。こんなのがこの街にいたんですか!

 

 

「そうだ、あやめ怪我は大丈夫?」

 

「へ?怪我?なんともないぞ!」

 

「なら、良かった。穴が空けられてたから心配だったんだ。」

そんな互いを心配をしあっていると誰とは言わないがお腹がなった。

「お腹減った〜」

そう言うとあやめは後ろに倒れる。

 

「じゃあ、どっかに食べに行く?」

 

「いいっすね!行こう行こう!」

トワが提案をすると、スバルも賛成する。

 

ここに来てから何も食べていないからお腹がすくのは当然と言っていいだろう。

 

そうしてトワの案内でご飯を食べに行くことになった。

 

 

 

 

 

「余、おかわり!」

 

「よく食べるねー。連れてきて良かったよ。」

 

「スバルも負けてられないっすね!」

あやめは倒されたストレスをぶつけるようにご飯を食べトワはそれを眺めスバルはあやめに触発されたかのように食べまくる。

「ごちそうさまでした。」

そうして三人を横目に先に食べ終わると食器を下げに行く。

そうして帰って来ると終わっているかななんて思っているとペースは速くなっていた。

「負けないっすよ!」

 

「余だって!」

トワの横に座り、トワに聞いてみた。

「どうしてこうなったの?」

 

「分かんないなぁ。さっきからずっとこうだから。」

そうして話していると急に二人は静かになったので驚いて見てみると二人ともつらそうにしていた。

「「み、水〜」」

二人は食べすぎでご飯を喉に詰まらせたらしい。

 

 

「ご飯はしっかり噛んでたべること!」

二人に水をあげたあとトワは二人を正座させて怒っている。

「そして、食べるときにふざけない!」

「わかった!?」

 

「「はい」」

 

「声が小さい!」

 

「「はい!」」

 

「よろしい」

 

「お母さんじゃん。」

 

「何か言った?慎護クン。」

 

「いいえ、何も。」

これからはトワのことは怒らせないようにしよう。

 

 

 

トワ様ほんとに優しいですね。ちゃんと皆のためにお店に連れてってあげるし怒らないといけないことはしっかり怒る。まじで『TMT』ですよ。それはそれとして怒らせないようにしましょうね。

 

 

今回はここで終わります。今回も観ていただきありがとうございました。次回もよろしくおねがいします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まだ、雜ウ繧翫↑縺�」

「もっとだ。繧ゅ▲縺ィ蜉帙′蠢�ヲ√□縲�」

 

「あいつは邨カ蟇セ縺ォ邨カ譛帙&縺帙※繧�k」

そうして絶望が歩いて行くあとには何も残っていない。

 

 

「そうだ君はまだまだ強くなれ。そうして私達の駒として動いてくれればいい。」

「あははは!」

そうして仮面の人は不気味に笑っていた。



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