相変わらずの駄文ですのでもしよければどうぞ。
あと、オリジナルのほうも読んでいただければな~って……感想いただければな~って……思うん……ですよ……ね。
はは……興味ないっすよね……。
暗い部屋の中、そこには十人の男女がいた。その全員が赤いブレザーを羽織っていて、なんらかの集団だとわかる。そしてそのほとんどが床に倒れていた。やがて一人が呟きを漏らす。
「いてて……なんで突然床g……」
思わず呟きも途切れてしまう。それも仕方ないだろう。なぜなら、一人の男子が金髪の美少女の胸に顔を埋めていたのだから。
――――――――――
「ふあぁぁ。あ~眠かった」
やっと入学式が終わって一息つく。眠かったと言っているが実際に寝てたのだから仕方ない。しかも講堂はそんなに広くないうえに、最前列に座っていたので教員からの視線が酷かった。
入学式の感想は、教頭が一目見ただけで嫌いな人だとわかったのと、校長が学院創設者の言葉を言ってたりして、なんか仲良くなれそうなじいさんだなぁと思った。
入学式が終わったあとは、クラスごとに所定の場所に集まるらしいが俺はそんなの聞いてない。なので辺りを見回していると俺の他にも何人か同じ制服を着た生徒が残っている。やはり誰も知らされていないのだろう。ほら!俺は正しかった!
と考えていると。
「はいはーい。赤い制服の子達は注目~!」
呼ばれたようなので声のする方を見てみると、いかにもなアル中行き遅れダメ人間の見本みたいなのがゾクッ。なんか今寒気がした。ってかめっちゃこっち睨んでる!?なに?このひと読心術でも使えるの?怖いんだけど。
「どうやらクラスが分からなくて戸惑っているみたいね。実は、ちょっと事情があってね。君たちにはこれから『特別オリエンテーリング』に参加してもらいます」イライラ
「へ……?」「オリエンテーリング……」「ふむ……」「なにそれ?」
俺達に声をかけた女性はサラ・バレスタインといい、少し紫がかった赤い髪で顔もスタイルも良く、一見普通の人に見える。だがしかし異性の趣味が変わっていて、壮年男性の特に“おじさま”という人種しか興味ないという残念な人だ。選り好みしなければ行き遅れることもなかったろうに。と何度も行き遅れと言っているが実はまだ2[ピーー]歳と若く、まだチャンスはあると思う。一応。あと私生活がだらしない。
「え、えっと……」
眼鏡をかけて長い髪を三つ編みにしている女子生徒を見て、俺に衝撃が走った。
なんだあれは。大きすぎる。今まで見た中でも上位に食い込む。いや同年代の中では一位だろう。ぶっちぎりだ。本当に同い年なのだろうか疑問だ。ってかよく考えたら同年代の知り合いがほとんどいなかった。そりゃ一位になるな。何の話かって?そりゃ
「あの……。あんまり見つめられると困ります」
「……ああ。ごめん、ちょっと考え事してたんだ。だから別に見つめてた訳じゃないよ」
「そうだったんですか。でもそろそろ移動しはじめるみたいですよ?」
『ほら!早く移動するわよ~!』
「ほんとだ。わざわざありがとう」
「いえ、別に構いませんよ」
見た目もだが、中身も委員長のようだ。ここまで委員長な人は珍しいな。
「レイジ~?なにボーッとしてるのかな~?さっきのが聞こえてなかったのかしら?」イライラ
「い、いや特別オリエンテーリングってなんなのかな~、と思って……」
「へえ~?他の皆は先に外に出てて。ちょっとこの子にしつ……教育するから」イライラ
「いま躾って「言ってない」はい。言ってませんでした」
この後滅茶苦茶怒られた
――――――――――
「大丈夫だった?レイジ?」
旧校舎に着いたとき、友達のエリオットに心配された。相変わらずエリオットは優しいな~。見た目も、パッと見女の子だし本当に男なのかたまに疑うんだよな~。にしてもなんでエリオットはトールズに来たんだろう?てっきり音楽学校に進むと思ってたんだが。まぁいいか、知り合いがいるのは結構安心するし。
「大丈夫。いつもより短かったし」
「そういう問題なんだ……」
と話しているとサラが喋り始めた。
「サラ・バレスタイン。今日から君たちⅦ組の担任を務めさせてもらうわ。よろしくお願いするわね♪」ニコニコ
頑張って笑っているがその笑顔がなんが怖い。まだ怒りが収まっていないのだろう。
その後、サラはこのクラスについての説明を行った。
要約すると、俺達赤い制服の生徒は新設クラス1年Ⅶ組の生徒で、Ⅶ組は身分や出身に関係なく特別な基準によって選ばれたらしい。
その結果……。
「じょ、冗談じゃない!身分に関係ない!?そんな話は聞いていません!?」
緑髪の少年が声を荒らげて突っかかった。
「だって言ってないし」
「だってさ眼鏡。疑問が解けて良かったな眼鏡。あんまりカリカリするなよ眼鏡」
「僕の名前は眼鏡じゃない!マキアス・レーグニッツだ!」
「自己紹介ありがとう眼鏡」
「~~~~っっもういいっ!!」
さすがにからかい過ぎたかな?まあいいか、いかにもないじられキャラだし。
「それよりもサラ教官!自分は納得しかねます!まさか、貴族風情と一緒のクラスでやっていけって言うんですか!?」
「そうは言ってもねぇ……同じ若者同士なんだからすぐ仲良くなれるでしょ?」
「そ、そんなわけある筈ないでしょう! 貴族風情と同じクラスなど……ゴメンだ!」
「……フン」
「…………何がおかしい」
隣にいた金髪の少年が鼻で笑ったのを挑発と受け取ったのか、相手を睨む眼鏡。
「別に……ただ《平民風情》がよく吠えると思っただけだ」
「これはこれは……どうやら大貴族のご子息殿が紛れ込んでいたようだな。その尊大な態度……さぞ名のある家柄と見受けるが?」
「フン……。ユーシス・アルバレア。《貴族風情》の名前ごとき、覚えてもらわなくても構わんが。」
金髪……ユーシスの言葉に全員が驚いた。
「アルバレア……《四大名門》の一つじゃないか!」
「東のクロイツェン州を治める《アルバレア公爵家》の……」
「大貴族の中の大貴族ね。」
「なるほど……噂には聞いていたが。」
「……ふぁ……」
「あいつが……」
驚くのも無理はないだろう。《四大名門》の、それもカイエン公爵家と一、二を争う家柄だ。言ってしまえばこの国で最高の貴族の1つなのだ。
「だ、だからどうした!?そんな大層な家名に退くと思ったら大間違いだぞ!僕は絶対に――」
「はいはい、そこまで。……全く、話が進まないったらありゃしないわね」
手を叩きながらサラ教官は流れ断ち切った。マキアスとユーシスは不服そうにしているが、サラの言うことのほうが正しいため、反抗はしないようだ。
「色々あるとは思うけど、文句は後で聞かせてもらうわ。じゃあトラブルがあって遅くなったけど今からオリエンテーリングはじめるわね」
「あの、教官……そのオリエンテーリングと言うのは」
「そう言う野外競技があるというのは聞いたことがあるんですけど……」
『特別オリエンテーリング』というものがどういうものか分からないため、全員が考え始めた。そんな中、黒髪の少年が発言した。
「もしかして……。門のところで預けたものと何か関係が?」
「あら、いいカンしてるわね♪。じゃ、始めましょっか」
黒髪の少年の予想は当たっていたらしく、サラは笑顔で肯定した。そして近くの柱をいじり始めたとき、突然床が傾きだした。
立ち続けることが出来ず、ほとんどが落ちていく。一人の小柄な女子生徒がワイヤーで天井に掴まっているのが
俺はこの光景を絶対忘れないだろう。
というわけで第一話でした。
ちなみにオリ主の容姿は『RINGADAWN 妖精姫と灰色狼』を見ていただけれはイメージが固まるかと思います。中身は結構変える予定ですけどね。
次回の投稿は今月中にしたいと思います。
勉強よりも腰痛が酷いんですよ。ほんと。
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オリエンテーリングの前に
だいぶ遅れてしまいましたね。質も悪いしこんな小説需要あるんですかね?
とりあえずオリエンテーリング開始までの一幕を書きました。よければご覧ください。
こうして冒頭のシーンに戻るわけだが、どうやってこのボケをこr……身罷ってもらおうか……。
「とうっ」ゴシャッ!
「…………ッッッ!!!」
銀髪ショート絶壁少女に着地用マットにされた。後ろから膝を入れられると声出ないもんなんだな。そのせいで俺の惨状に誰も気付かない。くそっ、白のくせに。(作者の想像です。妄想ではなく想像です)なんか睨まれた気がする。だが今はそんなことはどうでもいい。あのクソ野郎め。ラッキースケベなんてうらやまけしからんことをするなんて万死に値するぞ。
パシンッ!
[検閲削除]し方を考えていると暗い部屋の中に乾いた音が響いた。金髪美少女が黒髪のラッキースケベ野郎をひっぱたいたらしい。
ざまぁwwwwww。あーあ、こいつ終わったな。第一印象から最悪とか学校じゃやってけねーよ。ソースは作者。
ってか、綺麗に紅葉ついてんな。あの娘いい腕してんな。胸もそこそこだし。って怖っ。キッって効果音付きそうなほど睨んでんだけど。何なのさっきから?この学院の関係者は読心術が標準装備なの?それとも顔に出てた?
「あはは……災難だったね。リィン」
「あぁ、今日は厄日だ……」
「大丈夫か?一応薬やるよ。……プッ」つティアの薬
「………………」
「………………」
あれ?二人とも固まってら。周りを見渡すと唖然としている者や呆れている者、笑いを堪えている者などがいる。俺なんかやっちゃった?
そんなとき、室内に機械音が鳴り響く。
「この導力器からだ」
二つ折りの導力器を開くリィン。皆もそれに習い、導力器を開く。すると、さっき俺たちを地下に落としやがったダメ人間の声がした。
『それは特注の戦術オーブメントよ』
突然の声に一同が驚く。当たり前だ。こんな小さな導力器に通信機能が備わっているなんて聞いたことがない。
「これって確か……」
例の被害者は何か思い当たることがあるみたいだな。
『これはエプスタイン財団とラインフォルト社が共同開発した第五世代戦術オーブメント《ARCUS 》よ』
ここまで話したところで部屋が明るくなる。部屋の隅にいくつもの台座があり、それぞれの上に小さな箱と一つ一つサイズの違う入れ物があった。
改めて部屋を見渡してみると、建築様式は中世のようだが朽ち方を考えるともっと古くから使われているようだ。いったいいつ頃造られたんだ?
『君達から預かった武具とクオーツを用意したわ。確認してARCUSにセットしなさい』
「俺のはあれか」
「僕のはあっちかな……行ってくるね」
と、各々台座へ向かう。だが、武器を持って来るのを忘れて入学式前に武器を渡していないので、どこに行けば良いのか分からない俺は余った台座へと向かった。
皆はもうクオーツをセットしたようなので、俺も小箱を開け、空を掴む。
「ってサラさん!!??クオーツ入ってないんだけど!!」
『さっき生意気な口きいた罰として抜いといたわ』
「だから落下から通信まで間があったのか!」
『まぁそれだけじゃないけどね。リィン御愁傷様』
あれを見てたのか。ってかどうやってあの短時間でここまで来たんだ?音の響き方からして上までは結構長いぞ。あの人、女どころか人間捨てたか。
『レイジ、後で覚えてなさい』
何も喋ってないのに。
『そこから先のエリアはダンジョン区画となっているわ。割と広めで入り組んでるから少し迷うかもしれないけど、無事終点までたどり着ければ1階まで戻ることが出来るわ。まぁちょっとした魔獣なんかも徘徊してるんだけどね。
それではこれより、トールズ士官学院特科クラスⅦ組の特別オリエンテーリングを開始する。各自、ダンジョン区画を抜けて旧校舎1階まで戻ってくること。文句があったらその後に受け付けてあげるわ』
サラの言葉を聞いて、皆が準備を始める。しかし俺は武器を忘れたのだが、この箱にはなにが入ってるんだ?何も無かったら素手でダンジョン潜らなきゃいけないんだが……。
と、もう一つの大きな箱を開けてみる。
あれ?なんか見たことあるものが入ってるんだけど。家に忘れた(意図的)はずなのになんで?
『あぁ、あとレイジの武器は、家に忘れてたみたいだから持って来といてあげたわ』
「何、人の部屋勝手に漁ってんの!?」
とか言いつつ、なんか嫌いになれないんだよなぁあの人。
――――――――――――――――――――――――
こうして特別オリエンテーリングが始まった。
一同が戸惑うなか、アルバレア公爵家の子息であるユーシスが一人で扉へと歩み進んで行く。
「ま、まちたまえ!いきなり何処へ……もしかして一人で行くつもりか!?」
「馴れ合うつもりはない。それとも貴族風情と連れ立って歩きたいのか?まぁ……魔獣が恐いのであれば同行を認めなくもないがな。武を尊ぶ帝国貴族としてそれなりに剣は使えるつもりだ。貴族の義務として力なき民草を保護してやろう」
「だ、誰が貴族ごときの助けを借りるものか!もういい!だったら先に行くまでだ!旧態依然とした貴族などより上であることを証明してやる!」
と、眼鏡も先へ進む。やっぱあいつ面白いな。後でまたいじっとくか。
そして二人がいなくなったことで場の緊張がなくなる。だが、皆まだどうするか決めかねているようで、誰も動かない
そんなとき、長身青髪ポニーテールの女子が話し始めた。
「とにかく我々も動くしかあるまい。念のため数名で行動することにしよう。そなた達、私と共に来る気はないか?」
そう言ってツンデレと委員長に顔を向ける。
「え、ええ。別に構わないけれど」
「私も……正直助かります」
「俺も一緒に行っていいかな~?」
「」ギロッ
「スンマセンチョーシノリマシタ」
ツンデレに睨まれた。なんで俺まで目の敵にすんの?君が恨むべきはあのラッキピピピピピ
なんだよ突然。こんなときに通信なんて入れんなよ。
『次巫山戯たら“お仕置き”よ』ピッ
「」ガタガタガタガタ
いちいち恐すぎだろあの人。ていうかお仕置きってなんだよ。絶対に新技の実験台にする気だろ。トラウマだからやめてほしい。
そんなやり取りをしているうちに女子グループが進みだした。もう一人?あぁあの銀髪ショートたれ目絶壁のガキンチョか。壁なんて気にしてる暇あったら委員長のメロンを拝んでるね。ドンッ
「ウギャアアアアァァッッ!!!」
何処から撃ちやがった!?隠れる場所なんて何処にもねーぞ!?奴は
ってまさか
『レイジ。アウト~~』
「やめてぇぇ!!俺なんもしてないよ!ていうか俺被害者だよ!」
『まあまあ。細かいことは気にしなさんな』
「細かくねえぇぇ!」
ほんと俺の寿命に関わるからめっちゃ重要。詳しく言うと、明日死ぬか明後日以降死ぬかの違い。
『とにかく明日を楽しみにしてなさい』
「理不尽だ……」
女神よ、私を守りたまえ。
祈りを捧げているとラッキースケベが話しかけてきた。
「あー。一緒に行くか?」
「いいのか?」
「勿論だ」
ラッキースケベ、お前いい奴だったんだな。だがそれとこれとは別問題だ。俺だってあんなでかい胸に顔を埋めたいさ!
「」スタスタ
「」スタスタ
「」スタスタ
「おい!一緒に行くんじゃなかったのかよ!エリオットも待ってくれ!俺を置いてくな!見捨てないでくれ!」
(なんか可哀想になってきたんだが)
(昔からあんなかんじだったから気にしなくていいよ)
(エリオットは思ったよりキツいんだな)
(もう慣れちゃったから)
(だが流石にあれをほっとくのは良心が痛むな)
(俺も同意見だ)
(仕方ないか)
「レイジ。ちょっとした冗談だよ」
「ほんとか?」
「本当だよ。今回は……ね」ニコッ
「ツギカラキヲツケマス」
「とりあえず自己紹介から始めるか。俺はリィン・シュヴァルツァー。よろしく」
「ガイウス・ウォーゼル。帝国に来てまだ日が浅い。よろしく頼む」
「エリオット・クレイグだよ」
「レイジ……シュタルク……です」ガクガク
「なに硬くなってるのさレイジ。人見知りするタイプじゃないでしょ?」
(((どの口が)))
「とりあえず皆の武器を教え合わないか?そうすれば連携も取りやすくなるだろうし」
「じゃあ俺からいこう」
そう言ってガイウスが武器を取り出した。それは長いリーチと広い攻撃範囲を誇る十字槍だった。
「次は僕かな。これ、なんだけど」
エリオットが取り出したのは、棒状の機械のようだった。聞くと、エプスタイン財団とラインフォルト社で開発された
「じゃあ次は俺が」
そう言ってリィンが腰の鞘から刀身を出す。それは見事な光沢の、片刃の刀だった。
「最後は俺か。ちょっとガイウスと被っちゃってて言いにくいな」
俺が出した武器は、少し形の変わったハルバードだった。
続きを書いたら思ったより短すぎたので繋げました。
本文を見ていただいたら分かりますが、レイジの武器が中二病全開でした。
変わった形とは、鉤爪の部分が鎌になってます。これぞまさに中二病が一度は考える“ぼくのかんがえたさいきょうのぶき”です。
羞恥心と小説の宿題のため、次話は八月の終わり頃になるでしょう。
最後に、誤字脱字などがありましたらご報告お願いします。
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