旭姫のネタ帳 (旭姫)
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魔法科高校の劣等生
銀の太陽(達也×遥)


こちらの話は、達也四葉離反、国防軍正式加入、技術者有名人、最強の暗殺者と言ったぶっ壊れ特性を持つ達也です




【シルバー】

 

裏社会最強の暗殺者と呼ばれ、依頼も信頼のおける者からしか受けないと言われている裏社会を語るには外せない男

 

常に全身黒で陰に隠れているが、暗殺には銀色のCADや銀色のナイフを使うことから裏でシルバーと呼ばれるようになった

 

ー某日ー

 

今日もとあるお得意様からの依頼で暗殺をこなしていた男はある日、とある魔法研究所から脱走した魔法師の始末を行なっていた時、近くに気配を感じた

 

「くそっ、また貴様が先か!!【シルバー】!!」

 

「おや、これはこれはかの有名な黒羽貢殿ではないですか。」

 

【シルバー】に声をかけられた男、黒羽貢は今日も裏の仕事である暗殺を行おうと目の前で殺した男をマークしていた。

 

そしてそれを横から掻っ攫われたのだ。

 

それも今回が初ではない。

 

「いつもいつも暗殺のターゲットが同じなことだ。しかし、私も、貴殿と同じように依頼を受けた身。申し訳ないが彼の身柄は預からせてもらう。今は殺さないでおくから帰りたまえ、四葉分家の黒羽家当主黒羽貢殿。」

 

男が指を弾くと一瞬のフラッシュが焚かれ、その光が晴れると既に男はいなくなっていた。

 

「くそっ!」

 

貢は壁に怒りをぶつけた

 

その、男にしては少し低く、だが少し若さを感じる声の持ち主には何度も苦渋を舐めさせられた

 

しかも、こちらは正体を掴めていないのに相手は自身の素性を知っていた

 

黒羽家は魔法師の大家四葉家の分家筋にあたる家で、その役割は“情報収集”や“四葉の闇”と称される諜報・暗殺を生業とする家だ。

 

そんな四葉の情報収集能力を駆使しても彼の正体を掴めず、彼が四葉以上の情報収集能力を持っているということに彼は怒りを感じていた

 

それも、今回は自分の後を継ぐであろう息子の文弥を連れて来て、実戦訓練を積ませるつもりでいた

 

それの全てを壊された彼の心情は計り知れないだろう

 

―――――――――――――――――――

 

今日も今日とて依頼を完遂したことを依頼主に報告して仕事を終えた【シルバー】は身なりを裏から表に変えて家に帰っていった

 

表向きの顔はとても有名な人間なので、まさか彼の裏があの裏社会最強の暗殺者だとは思わないだろうし、それを見破れる者などいるはずがない

 

なにせ、彼は世間を騒がせた天才エンジニアである佐伯達也だからだ。

 

佐伯達也は当時無名であった民間のCAD企業〈サンライズ・テクノロジー社〉に所属し、若干12歳で魔法師の魔法技術を二世代は進め、当初机上の空論とまで呼ばれていた〈ループ・キャスト〉システムを実現させた

 

発表会見に出席した彼疑いの目を向けていたマスコミ達に自分が発見したものだと証明するために何度も繰り返すように説明することで証明して見せ、マスコミを伝って稀代の天才エンジニアと呼ばれるようになった

 

そんな、裏も表も有名な彼はとある日に裏の依頼の為にとある場所へと向かっていた

 

それは達也が別名義で運営するとある高級料理店の一室

 

こちらの店は知らない人にはただただ有名な高級料理店で味も接客も定評がある店なのだが、裏では知る人ぞ知る【シルバー】との取引や依頼の為の場所でもある

 

そのため、客(依頼主)のプライバシーを守る為、盗聴・盗撮の類は無く、完全にプライベートな空間を作ることができているし、部屋は全て個室で防音も完備されている

 

そして、この日にここを訪れた依頼主はなんとこの日本の総理大臣であった

 

「これはこれは、お久しゅうございます、首相閣下。」

 

「久しぶりですね、【シルバー】」

 

「驚きましたよ、まさか貴殿から依頼を受けるとは。前回は貴殿が内務大臣をしていらっしゃった時ですから、ざっと半年ぶりでしょうか。」

 

「そのようですね。これも貴方の協力のおかげです。」

 

「そうですか。それは良かった。ところで今回のご依頼は?」

 

「おお、そうでした。今回の依頼は【元老院】特にその【四大老】の抹消。こちらです」

 

「ほぅ…【元老院】それに【四大老】ときましたか。流石は首相閣下。彼らをご存知だったとは。」

 

【元老院】とは明治期に存在したと言われている裏の帝国議会では無く、魔法師界や政財界を裏から牛耳る存在で、そこにはいかに国のトップであろうが、それこそ魔法師の大家である四葉家であろうが、逆らう事は出来ないというとんでもない権力を持つ組織であり、その中でも特に権力を持つ4人をまとめて【四大老】と呼んでいる

 

「まぁ。せっかく国のトップとなり世の中を導いていくのに裏から牛耳られて仕舞えば面倒なのでね。芽は摘まなくては。」

 

「素晴らしいお考えで。…そうですね、依頼の完遂は二週間で、依頼料は前金でこのくらい、達成料でこのくらい、どうでしょう?」

 

【シルバー】こと、達也は総理大臣に明細票を見せた

 

「なるほど、2週間で行なっていただけるのはありがたい。もちろん受けましょう。そのくらいで2週間ならこちらとしても安いものです。」

 

「ふふふ…。交渉成立ですね。では振込はいつもの所に、報告は暗号メールで送りましょう。報酬の振込も含めて依頼の完遂という事で。これからもご贔屓に。」

 

それから首相にメールが届いたのは期限の2週間ぴったりだった。

 

「今日でしばらくは休みだな。ん?これは…公安から?」

 

首相に報告を終えて報酬の振込も確認した達也は家でくつろいでいると、メールが届いた

 

メールは公安からであり、内容は以下の通り

 

『第一高校に潜入し、今後現れると予想される()()()()を駆逐せよ』

 

第一高校とは魔法大学という日本魔法師界で活躍する多くの人間が卒業する魔法師向けの学校であり、その九校ある付属校の1つ

 

第一から第三までは募集人数が他の魔法科高校の2倍であり、魔法力で優等生クラスか劣等生クラスかが決まる

 

達也が受けるとすれば筆記は満点だろうが、魔法力はほぼないに等しい。

 

「第一高校か…。そういえば彼女が来年からカウンセラーとして潜入するんだっけか。それに義母からも年齢的に入れと言われそうだな…。仕方ない、期間は長めだろうが、偽りの学校生活を送ってみますか。」

 

公安とは、警察省公安庁の略で世界各地で話題となるような重要人物やテロリストをマークする公安警察のことであり、達也の彼女はそこでオペレーターをしている

 

達也は彼女がいるならとその依頼を受けた

 

それから半年後、達也は魔法大学付属第一高校に入学した

 

しかし、彼は肩に第一高校のエンブレムが刺繍された制服、では無く肩には無地であることから二科生、つまり劣等生と呼ばれることになる

 

これは天才エンジニアで二科生な魔法力主義否定を形にしたような人間ー佐伯達也の波乱の高校生活のお話である




さて、なかなかにぶっ壊れな達也はどうでしたか?

一応ネタ帳で、後日正式採用の可能性もあるので、サイドストーリー的な回としました

設定にはちゃんと本編向きな内容を書きますので、そのつもりで



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銀の太陽 設定

こちらの作品ですが、四葉から離反した時に深夜と穂波以外は達也と深夜の『精神構造干渉魔法』によって達也の存在という記憶を消されています。

さらに、こちらの作品では『分解』と『再生』は存在しません。


佐伯達也(司波達也)

・想子,霊子を認識できる眼(左目)(『精霊の眼』)と少し先の未来を見る眼(右目)(『先見眼』)を持つ。その影響で目は青(左目)と金(右目)のオッドアイ

・保有想子量だけを買われた司波達郎と深夜との間に生まれた子供であり、達郎の膨大な保有想子量と深夜の精神構造干渉魔法を受け継ぎ桁外れた魔法力を持っていたが、とある魔法事故の影響で魔法力と感情の一部を失う

・魔法事故以降達也は「精神構造干渉魔法」「精神干渉系魔法」「影魔法」「日魔法」の四つの魔法しか使えなくなってしまった

「影魔法」:夜や影があるところで絶大な効果を発揮する、「日魔法」と対をなす

「日魔法」:昼や太陽の日が当たるところで絶大な効果を発揮する、「影魔法」と対をなす

・達也自身の頼みで母である深夜が四葉家の人間全員から達也の存在した記憶を消してもらい、自身は深夜の手引きで佐伯広海の元に預けられる

・第一高校二科生で深雪と同じ代で入学する

・佐伯の元に移ってからは千葉道場や九重寺に出入りし、九重八雲の元で素手格闘技を、千葉道場では剣術を習う。

・エリカ,幹比古とはその時からの仲であり、摩利や修次とは面識がある…が達也は意図的に避けている

・達也について詳細な情報を知っているのは深夜と佐伯と八雲のみであり、遥は付き合い始めた後にこのことを知る

・八雲の弟子として過ごしていたので遥とは友人関係にあり、授業をサボりたい時などに遥のいるカウンセラー室に入り浸る(達也は遥の仕事をたまに手伝っているので、関係は一番深く、そういう雰囲気に自然となりやすい)

・風紀委員にはならないが、摩利や真由美から執拗な勧誘に合うので全部逃げている

・国防陸軍第一⚪︎一旅団独立魔装大隊中尉であり非公式戦略級魔法師という肩書きを持つ

・沖縄防衛戦では敵兵の精神を狂わせたり、肉体を消滅させたり、味方を復活させたりしたその姿から、彼の登場の際に擬似的な太陽がでていたことからとって【アマテラス】と呼ばれる

・さらに、FLTで左遷されていた第三課の人間を引き取り、〈サンライズ・テクノロジー社〉(表向きは民間のCADメーカーだが、裏では立派な独魔の技術部である)を設立し、彼らを招待する。その後、達也が〈ループ・キャスト〉システムを発見したことで有名になる

・自身の肩書きや実績から政治家や警察・軍部・資本家などと個人的なコネクションをいくつも持っている(コネクションを持つ人達は皆、達也が【シルバー】であることからのお得意様だとか、天才エンジニア関係だとかのつながりである)

・ちなみに、達也は十師族が嫌いである。

・さらに、一部のお得意様からしか依頼を受けない、裏社会最強の暗殺者【シルバー】という一面を持つ(例えば、天皇家や総理大臣など)

 

小野遥

・馴れ初めは九重八雲の兄妹弟子という関係から始まり、2人で切磋琢磨して技術を磨き、さらに遥の公安としての仕事も協力していたのもあってだんだん仲が深まっていった。

・公安の【ミス・ファントム】でありながら、第一高校にカウンセラーとして潜入。実は達也の仕事の手伝いのためというのもある

・唯一佐伯達也=【シルバー】であることを知っていて、達也の情報源の1つ伴っている

・公私の区別はあれど暇さえあれば2人で出かけることも多く、達也自身も遥の人柄に惹かれて、両片思いになる。その後、八雲が仲介役となって2人が結ばれることになった。

・養母である佐伯は公安とのつながりを持てるということもあって当人以上に喜んでいた

 

四葉深夜

・達也の事を四葉家で唯一覚えている人

・達也に関する記録は全て自分にしかわからない場所に保管してあるため、記憶を消していることは気付かれていない

・達也のかけた精神構造干渉魔法により自身の病弱な体は回復傾向にあり、ほぼ完治している

・記憶を消した当時、唯一四葉外に出ていて達也の事を覚えている穂波を連れて達也の会社や家に遊びにいくことが多い

・佐伯広海に事前に相談して達也の保護を頼んだ張本人

・自身のCADの調整はこっそり達也に頼んでいる(もちろん穂波も)

 

桜井穂波

・達也についての記憶が消されていない四葉家唯一の人間

・超整体魔法師〈桜シリーズ〉の第1世代として深夜の護衛につくために警察学校などで訓練を積んでいた

・深夜が達也の記憶を消したのはちょうどその訓練中のタイミングだったので、電話越しに達也の事を聞いて深夜とともに涙した

・理由をつけては達也の家や会社に入り浸る深夜に内心では便乗しつつも護衛として毎回ついて行っている

 

佐伯広海

・国防陸軍少将で深夜の要望により達也を引き取る(当時は国防陸軍准将)

・達也を自分の子供のように可愛がり、基本家では毎日一緒に過ごすようにしている

・部下である風間玄信を経由して達也を九重寺の九重八雲の元へ弟子入りさせたり、千葉道場へと通わせたりと、達也の将来の為の戦闘訓練的なものをさせている

・達也が何かするたびに喜び、特に〈ループ・キャスト〉システムを発見した時には自分のことのように喜び、同じくお祝いの連絡をしてきた深夜とともに朝まで達也を褒めちぎった。

自身が少将になると同時に作り上げた第一⚪︎一旅団の旅団長となり独立魔装大隊を作り、部下の風間をそれの隊長にし、位も少佐へと昇進させた。さらに、沖縄防衛戦での達也の実力やその他諸々の事情から中尉となった達也をその独魔に加入させた




達也の『影魔法』『日魔法』に関しては作品進行中に段々と公開ということで、さらにこれをほぼ同じタイミングで使ったことはありません。

例えば、『影魔法』は【シルバー】としての仕事の時、『日魔法』は表の素性の時って感じです

以上一つ目のメモでした

結構ネタがあるのでまだまだ続きます

「この作品面白かった」や「この作品の続編が見たい」という声は私にとっても応援になりますし、ネタ尽きて新作に逃げる時にどの作品をやるかという選考理由になるので、感想お待ちしております


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一途な一条さん(達也×将輝♀)

こちら一条将輝女体化作品になります

なので、名前についてですが、“まさき”という名前の響きは変えずに、漢字を“将輝”から“将姫”に変えてあります

よくニ次創作に存在する司波達也女体化はまた別の機会に考えてみようと思います…




司波達也と一条将姫は第三高校一のイチャラブカップルとして有名である

 

十師族直系で次期当主でもあり専科生でもある一条将姫と一般の家系で普通科生である司波達也

 

周りは面白くないだろう。

 

しかし、そこは【尚武】の三高

 

司波達也は魔法力はほとんどないが、世界的にも有名な戦闘魔法師

 

その為、“実技”ではなく“実戦”を主とする三高で受け入れられるのはとても早かった

 

そんなイチャラブカップルが今いるのは富士演習場南東エリア

 

普段は軍の使う演習場なのだが、今日は魔法科高校生たちの祭典、九校戦の前夜祭の日

 

毎年この時期になると軍は魔法科高校生たちにこの富士演習場を貸し出して彼らの努力を見ようとする

 

そして今年はいろんな意味でも大きな祭典となった

 

その理由はその司波達也にある

 

司波達也とは国防軍にとって無視できない存在だからだ。

 

彼は現在の日本最強の戦闘魔法師であり、彼1人いれば戦況は大きく変化すると高官達は予想している

 

そんな彼がこの度、エンジニアと選手で参加する

 

こうなっては国防軍の面子にかけてでも最大級の祭典にしなくてはならない

 

全ては司波達也が国防軍から離れない為に

 

そんな裏事情をなんとなく理解しつつも達也は今日もグイグイくる恋人(将姫)に振り回されていた

 

それを止める三高生はいない

 

過去に止めようとして死にかけた経験のある彼らには達也の味方になりうる力はなかった

 

「達也見て、料理が豪華よ!」

 

「そうだな。何から食べようか迷うな…」

 

「そうね…あ、あのスイーツはどう?」

 

「美味しそうだな。じゃあそれにしよう。」

 

この一条将姫がこういう行動をする時は必ず一つの信念を頭に抱いている

 

それは達也がどこの誰とも知らない有象無象の女子達から色目で見られないようにすること

 

特に、どこかからこっちを見ているであろう面倒な()()()()への牽制

 

そんな女の戦いが達也の知らないところで水面下に行われていると、達也にとって面倒が増える状況になってしまった

 

「お兄様!!」

 

白い第一高校の制服を着てこの世のものとはとても思えないような美貌を持つ少女、司波深雪がこちらに向かってきた

 

彼、司波達也にとっては唯一の肉親であり、()()()()の一つでもある

 

「やはりきたわね、()()()()()

 

「その呼び方はやめてください!私はまだお兄様が貴女に嫁ぐ事を認めていません!」

 

「そもそも決まったのは貴女が達也を()()()()()()の話よ?今更貴女に拒否権なんてあるわけないじゃない。」

 

「それでも私は貴女を認めません!」

 

「はぁ…。」

 

「お兄様!ご無事ですか!少しお待ちください、私がそこの泥棒猫からお兄様を連れ戻してみせますから!」

 

「泥棒猫とは心外ね。私と達也が両思いになったのは小学四年生の時。その時の貴女は達也を嫌っていたじゃない。あの時の貴女を知る人間からしたら驚くどころの騒ぎじゃないわ。それに、私の方が先なんだから泥棒猫は貴女の方じゃないのかしら?」

 

「ぐっ、そんなことは…。私はお兄様の妹…こんなところで負けるわけにはいかない。私とお兄様は兄妹。いついかなる時も共にいる権利があります!」

 

「って言ってるけど、達也はどうなの?」

 

「はぁ…深雪、俺と将姫の婚約は叔母上と剛毅さんとの間で既に決められていた話だ。それに俺はこんなグイグイ来るような彼女の事をとても愛している。だから悪いがそろそろ認めてくれないか?」

 

「お兄様…わかりました、今日の所はお兄様に免じて見逃して差し上げます。しかし、私はまだ認めた訳ではありません。その事を忘れないでください。」

 

深雪は捨て台詞のように言葉を発するとそのまま自分達の学校の元へと帰っていった。

 

「大丈夫かい、達也?」

 

「ああ、すまない真紅郎。」

 

「彼女いつもあんな感じだよね。いい加減素直に認めればいいのに…。」

 

「俺としては将姫と深雪には仲良くなってもらいたいのだが…あの調子じゃ無理そうだな。」

 

達也は唯一の同性の親友によって精神面で回復した

 

「やはり義妹ちゃんは来たわね。よし、これからは私が達也の側を離れずにいるから安心していいわ!」

 

安心できるか!という言葉を口に出さなかっただけ達也は回復していたという事だ。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

時は新人戦へと進んだ。

 

新人戦女子のエンジニアとなった達也は早速その力の片鱗を見せつけ、スピード・シューティングでの優勝やクラウド・ボールの上位独占を生み出していた

 

そして、この日ついに、司波深雪VS一条将姫の義理の姉妹による新人戦アイス・ピラーズ・ブレイクの決勝が行われた

 

達也は男子の部にて優勝していて、エンジニアでもアイス・ピラーズ・ブレイクの3位決定戦を勝利に導くなどの活躍をしており、この日の試合もこの姉妹喧嘩で終了することになる

 

「実は初めてなのよね、義妹ちゃんと戦うのは」

 

「意外だな。あんなに仲悪そうなのに」

 

「確かに視線や言葉での戦いは何度かあるけど、普通に魔法力勝負ってしたこと無いのよ。」

 

「そうだったのか。さて、この試合だが、正直に言って五分五分と言ったところだな。深雪の『氷炎地獄(インフェルノ)』に対抗するには速攻に特化する『爆裂』しかない。だが、起爆剤である水は氷となってるからな…」

 

「そこは心配無用よ。」

 

「分かった。今の将姫なら勝てると思っている。だから…そうだな、この試合に勝ったら優勝…もし優勝したらご褒美をあげる」

 

「本当に!?分かった、本気でやるわ!」

 

「そ、そうか。(やる気を上げる為とはいえ、やり過ぎたか?張り切り過ぎて空回りしなければいいが…)」

 

そして、試合会場に戻ると真紅郎と合流した

 

「アイス・ピラーズ・ブレイク優勝おめでとう。やはり達也なら勝てると思っていたよ。にしても『分解』は使ってもよかったのかい?」

 

「その事なら、叔母上にも剛毅さんにも許可を得ている。それに、対外的に婚約者となるならその程度の力は見せつけろだってさ。」

 

「真夜さんが認めたのか。なるほど…。ところで、この試合。板挟みになってる張本人はどう見てる?」

 

「そうだな…今のところ五分五分、将姫が『爆裂』に成功するか否かで勝敗が決まるだろうな。」

 

「そうだね。僕も同意見だ。『氷炎地獄』に対抗するには速攻しかない。真夜さんですら先制を取らないと負けると評価している()()()()()()()、対するは一条の【鮮血の女王(クリムゾン・プリンセス)】。どっちが勝ってもこの試合は伝説だろうね。」

 

「さぁな。」

 

試合が始まると、深雪は『氷炎地獄』を、将姫は腕輪型の汎用型CAD熱気を入れないように『障壁魔法』をほぼ同じタイミングで放った

 

「なるほど…障壁で熱を遮ったか。」

 

そして将姫はもう1つの拳銃型の特化型CADの引き金を引く

 

狙いは、遮られ陣地に残ったことで出来てしまった水滴

 

爆心地を中心に半分の氷柱を『爆裂』で破壊した

 

自身の氷柱は障壁によって防がれていた

 

「あと、一発。」

 

「ん?」

 

「これが将姫の障壁から考えてノーリスクで『爆裂』が打てる回数だ。」

 

「確かに。今の爆発で少なからず障壁にもダメージが届いている。」

 

そして将姫はもう一度『爆裂』を放つ

 

しかし今度は2本だけしか倒せなかった

 

そして達也の予想した通り障壁は爆発の威力に耐えきれず消滅した

 

その機を逃さずに深雪が『氷炎地獄』の出力を上げる

 

将姫の氷柱が溶け始める

 

すると、将姫の氷柱の一つが深雪の氷柱へと飛ばされる

 

その氷柱は深雪の『氷炎地獄』の影響下にあった事で水滴、つまり将姫にとっての起爆剤が沢山付いている

 

将姫はその氷柱に狙いを定めてCADの引き金を引く

 

氷柱が爆発させると、その破片を移動魔法で飛ばす

 

その破片は深雪の氷柱を撃ち抜いた

 

「試合終了だね。(さすがは将姫。()()()で勝つなんて、随分とロマンチストなんだね。)」

 

歓声が会場を包み込んだ。

 

――――――――――――――――――――――――

 

それからさらに時は進んで新人戦モノリス・コードの決勝

 

達也と真紅郎の擁する三高と、対するは一高

 

「勝って新人戦の優勝の餞にしようか。」

 

「だね。」

 

将姫が新人戦ミラージ・バットで優勝したことで新人戦の優勝は確定した

 

そしてこの試合、方やエリートを輩出する一高と、方や日本最強で世界でも5本の指に入る戦闘魔法師の滅多に見られない戦いが始まろうとしていた

 

「とりあえず、モノリスの守備は任せた。」

 

「了解」

 

「ここで勝ってお前を彼女のところに送らねぇとな。」

 

「そうだね。達也、君には心配無用かもしれないけど、一応。危なくなったら下がって」

 

「了解だ。せっかく彼女がどっちも優勝したんだ。こっちも優勝しなくては」

 

試合が始まると、達也達の頭上に魔法式が現れた

 

達也がその魔法式に銀の特化型CADを向けると、魔法式が無作為に崩れた

 

さらに赤の特化型CADを一高の方へ向ける達也の周りに魔法式が現れる

 

そこから矢のように『圧縮解放』が放たれる

 

驚くことに魔法式はそのまま達也の周りを保っており、引き金を引くだけで空気の弾丸が飛んでいく

 

「張り切ってるな…」

 

「しょうがないさ、顔には出してないがお互い一途なんだ。」

 

「これは第三高校生総出で挙式をあげてやるべきだな。」

 

「それは面白い。ぜひとも一枚噛ませて欲しいくらいだ。」

 

そんな会話が行われているとも知らずに達也は敵陣に真っ直ぐ進んでいく。

 

「嘗めやがって!」

 

「調子に乗るな!」

 

しかし、彼らの攻撃は無情にも防がれていく

 

やがてモノリスにたどり着くと、周りを気にせずに鍵となる無系統魔法を放つ

 

モノリスが開かれると周りに展開されていた魔法式が増えて一斉掃射に入った

 

達也は魔法演算領域のほとんどを異能とも呼べる固有魔法に占有されている為、一つ一つの魔法の威力は弱いし、発動までに時間がかかる

 

なので、今回の達也は〈ループ・キャスト〉を利用して、想子が切れたり、自分で意識して止めるまで無限に撃ち続ける擬似的な永久機関のようなものを作り上げた

 

なので、“塵も積もれば山となる”ということわざのように、一つ一つでは弱い空気の弾丸も()()()()()()事で威力を強めているということになる

 

そんな達也の人知れぬ努力が実を結んだお陰で、ついに一高選手が全員倒れて、三高に勝利を届けることに成功した

 

「お疲れ、達也。」

 

「お疲れ、司波。」

 

「あ、ああ。お疲れ様。」

 

「有言実行とはこの事だな。まさか本当に1人でやってのけるとは。」

 

「俺はこれでも日本最強の戦闘魔法師【阿修羅】なんて呼ばれる男だ。この程度、遊びにもならん」

 

達也は疲れを感じさせない動きで観客席を、正確には観客席で応援してくれていた将姫の方を向いて、拳を突き上げた

 

「まさに、王の凱旋ってとこだな。」

 

「だね。達也という王に将姫という姫。これほどお似合いなコンビはいないし、僕も2人の参謀という立ち位置に誇りを持てる」

 

 





結構長く書いてしまった…

とりあえず、本書きする場合はこのシーンを改訂したりそのまま使ったりすると思うので、そこのところよろしくお願いします

詳しいことは設定をご覧ください


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一途な一条さん 設定


場所間違えたので場所を直して再掲します


司波達也

・第三高校普通科生

・一条将姫と小学四年生の時に婚約する

・高校卒業と同時に一条家に婿入りすることが決まっている

・三高進学の為に一条家にお世話になる

・2092年沖縄防衛戦、佐渡侵攻を将姫と退け、味方を復活させたり、敵を消したり、爆裂させたり、星を落としたりと、圧倒的な力から【災厄(カタストロフィー)】という異名で世界から恐れられる(大黒竜也としては他にも【摩醯首羅】という異名がある)

・国防陸軍第一⚪︎一旅団独立魔装大隊特務士官大黒竜也として戦略級魔法『質量爆散』を操る

・軍に偽名で入っているが、あくまでも協力関係にあるだけで強制力はない

・2092年以降の深雪の自身に対する姿勢が変わってしまったことが気がかり

・将姫がプライベートを無視して、ぐいぐい来るので困ってる(何故か将姫と同じ部屋)

・『分解』『再生』という先天的異能によって膨大な想子量を持つものの魔法演算領域の大半が占められ、魔法がうまく使えなかった。が、その後四葉真夜から『流星群』と四葉の秘術『フラッシュ・キャスト』を、婿入り予定の一条家から『爆裂』を教わる事や、徒手格闘術を始めとした多くの武術を極めた事で世界トップクラスの戦闘魔法師の称号を得る

・九重寺和尚九重八雲の元弟子で、九重流免許皆伝済み

・現日本最強戦闘魔法師で、世界でも五本の指に入る程の実力者となり、その界隈では【阿修羅】と呼ばれている

・国防に関係する者達にとって司波達也という名前は有名である

・父である司波達郎を追い出したFLTにて〈ループ・キャスト〉システムの実用化などの多くの偉業を成し遂げ、FLTきっての技術屋である牛山と【トーラス・シルバー】を結成する

・FLT金沢支部を作り、そこに第三課の人間を送る

・この作では深雪のガーディアンでは無いが、原作同様、分家との仲は悪い

・6歳で人造魔法師計画を受け、情動を押さえつけられ、家族愛と誰か1人への恋愛感情を除いて感情を封印された(沖縄で戦略級魔法を使ってからは少しづつだが感情の封印が解け始めている)

・【災厄】=【阿修羅】を知る者は少ない

 

一条将姫(女体化将輝)

・一条家次期当主

・第三高校専科

・達也と小学四年生の時に婚約する

・2092年沖縄防衛戦、佐渡侵攻を達也と退け、その時の将姫の見た目から一部の兵士達から【鮮血の女王(クリムゾン・プリンセス)】という異名で呼ばれ始める

・達也が好きすぎて、達也に変な虫がつかないように気を張っている

・休みの時は達也とデートをしたり、2人で仲良く過ごしている

・普段のCADは達也が調整している

・達也ほどでは無いが、徒手格闘術や武術を嗜んでいるため、普通の相手にはまず負けない

・最近は達也の妹がブラコンを拗らせてしまったせいで、面倒臭く思っている

 

吉祥寺真紅郎

・第三高校専科生(首席)

・達也と将姫が保護した戦争孤児

・佐渡にある研究所に所属する両親の元で知識を身につけていたが、両親が死亡、達也と将姫を経由して一条家に保護される

・それから金沢にある魔法理学研究所で〈基本コード〉の1つである〈加重系プラスコード〉を発見し、【カーディナル・ジョージ】と呼ばれる

・達也からは真紅郎、将姫からはジョージと呼ばれている

・達也が三高に来たので常に論文について議論できると喜んでいる

・FLT金沢支部に入り浸る

・将姫の妹である茜から告白されているが若気の至りと受け流している

 

司波深雪

・四葉家次期当主候補の1人

・第一高校一科生

・新入生総代ではあるが、一科生や二科生の差別をすることはなく、一科二科問わずに友人を作る(敬愛している達也の通常の魔法力が二科生レベルであるから。)

・四葉家次期当主候補ではあるが、自分が四葉家の次期当主であると感じているため、世界に四葉の威光を知らしめるという意味で近接戦闘の修業をするようになり、その過程でお世話になった千葉家の特にエリカと仲がいい

・元々達也を嫌っていたが、沖縄防衛戦を期に達也への感情が嫌悪から敬愛に変わり、将姫を達也に群がる悪い虫と思って毛嫌いしている

・達也が第三高校に進学したので若干ストレスが溜まり気味(発散方法はエリカとの剣の模擬戦)

・達也に会いに行こうとすると必ず邪魔してくる(深雪が勝手にそう思っているだけ)将姫に嫌気がさしている

・達也が『流星群』と『爆裂』が使える事を知らない

・この作では、達也は深雪のガーディアンでは無い

・達也に害威を向ける輩(と将姫)を許さない

 

四葉真夜

・四葉家当主で、達也と深雪の叔母

・一条将姫と司波達也の婚約を結ばせた張本人

・元々は真夜が一条剛毅と個人的な同盟を結ぶ為に企画したが、将姫が変に乗り気なのを見て婚約者同士とした

・心の中では深雪が当主になることは決まっているが、沖縄防衛戦からの唐突な深雪のブラコンに計画を狂わされたせいで、達也をどう一条へ送ろうか悩んでいた(結局そのまま婚約者ということで送った)

・達也を溺愛して、秘密裏に『流星群』を覚えさせた

・達也が日本最強の戦闘魔法師である為に武術を達也に習得させ、九重八雲の元に弟子入りさせた

・達也を本来の血筋に沿って深雪の兄という立場にし、使い捨てのガーディアンという役職を与えないようにした

・一条美登里とお茶会をよくしている

・ついでにその関係から茜と瑠璃も溺愛している

 

一条剛毅

・一条家当主

・将姫に達也の写真を見せて、将姫が達也に一目惚れしたのを確認して、真夜の提案である婚約を認めた

・一条家を継ぐ将姫の婚約者として一条に婿入り予定の達也に『爆裂』を会得させた

・佐渡侵攻で義勇軍を率いて新ソ連からの侵攻を食い止めた

 

一条美登里

・将姫と婚約した達也を溺愛していて、2人に料理を教えたり、2人のイチャイチャを成立させる為にさりげなくサポートしていた

・四葉真夜とお茶会をよくする

 

一条茜

・真紅郎ラブの将姫の妹

・真紅郎に見合う女になる為に達也から勉強を教えてもらっている

・四葉真夜に溺愛されている

・一条家の魔法『爆裂』を練習中

 

一条瑠璃

・達也に懐いている一条家三女

・達也と将姫と瑠璃の3人で出かけるとたまに親子と間違えられる

・四葉真夜に溺愛されている




魔法科高校二次創作において個人的優先度No. 1の作品です

ただ女体化将姫の表現の仕方が難しいってのがありまして、結局たついずに逃げてしまった事でメモ帳止まりとなってしまったという経緯があります。

多分これが実現に近いんじゃないかなと思ってます

以上、三つ目のメモでした


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元四葉の御曹司(達也×水波)

たつみなです


2095年4月

 

旧石川県の金沢市に所在する魔法大学付属第三高校

 

全国に九校ある魔法大学の付属校のうち、実戦をメインとする高校である

 

そんな場所に2人の少し変わった男女が入学した

 

「達也様、早く来すぎてしまったようですが、どういたしましょうか?」

 

「水波…俺はいつもその敬語を止めろって言ってるよな?」

 

「こればかりは癖ですので、お断りします」

 

「はぁ…じゃあせめて達也“様”は止めてくれ。こんな人が大勢いるところでは変に思われてしまう。」

 

「わかりました、では達也さんとお呼びします。…それとも、ここは思い切って()()()()と呼ぶべきでしょうか?」///

 

「頼むから絶対やめてくれよ?恥ずかしいから。」///

 

「では達也さんと呼ぶことにします。私も流石にダーリンは恥ずかしいので」///

 

男の名前は司波達也、女の名前を桜井水波という

 

男の方、司波達也は多くの事業を展開する新進気鋭のグループ〈志葉グループ〉の御曹司であり、女の方、桜井水波はその達也の身の回りの世話を担当する使用人である

 

しかし、そんなことは表沙汰にはされておらず、達也も水波が使用人であることは否定している

 

そして二人は付き合って2年半のカップルでもある

 

そんなとんでもない経歴を持つ男女2人三高の中にある中庭に座って開門を待っていた

 

水波は達也を膝枕しながら、達也は水波の膝の上でスクリーン型の端末を操作しながら

 

「にしても2人して専科に入れてよかったな。」

 

「そうですね。確か総合では私が8位で達也さんが7位でしたね。」

 

「まぁ俺の場合、実技はそこまで得意じゃないからな…。7位という順位に結構驚いてるよ。」

 

「そんなことはありません。達也さんは何でもできるんですから。」

 

「そんなことはないさ。俺にだって苦手なのものはある。実技だって俺ができることの中では苦手な方なだけだ。」

 

「そうですか。」

 

そんな二人は座っていたベンチが大きな桜の木を囲うように建てられていて、桜の咲く時期だったこともあって、とても絵になっていた

 

達也はスクリーン型で見ていた論文を閉じると、水波の膝から起き上がった

 

「さて、そろそろ開門の時間だ。会場に向かおう」

 

「はい。」

 

そこへ、声をかけられた

 

「もうすぐ式が始まりますよ?」

 

「すみません、今向かいます。(CADを腕に?構内でのCADの装着は禁止されているはず)」

 

「あ、すみません、自己紹介がまだでしたね。私の名前は水尾佐保。ここ第三高校の生徒会長をしています」

 

「(なるほど…だからか。)俺…いや自分の名前は司波達也です。」

 

「はじめまして、桜井水波と申します。」

 

「そう、貴方達が()()司波くんと桜井さんね。」

 

「すみません、あのとは?」

 

「ああ、ごめんなさい。貴方達は職員室で結構話題になっていたから…」

 

「話題に?」

 

「ええ。まず、司波くんは筆記試験、全教科平均が96点で特に魔法工学や魔法理論は小論文含めて満点で学年一位。今年はあの【カーディナル・ジョージ】が一位だと思われていたところにダークホースだ!って話題になっていたのよ。そして、桜井さんは筆記試験で学年3位だったからこちらも話題になっていたわ。何せ、貴方達と吉祥寺君を除くと筆記の最高は平均7割程度だったからね。」

 

「そうでしたか…ところで、式がもうすぐ始まるようですからもう行ってもよろしいですか?」

 

「ああ、ごめんごめん。私も式では仕事があるのに。じゃあまた会いましょう。この度は入学おめでとう。」

 

「「ありがとうございます」」

 

「うん。じゃあ私はもう行くから。入学式に遅れないようにね。」

 

そこで水尾会長は式の会場である講堂へと走っていった

 

それから達也達は会場の中に入った

 

入ると、前半分と後半分で綺麗に別れていた

 

専科生と普通科生に

 

(専科生はともかく普通科生は普通科であることに諦めているのか?第一高校じゃないんだからそこまで差別意識は無いと思っていたのだが…)

 

「達也さん、どこに座りますか?」

 

「そうだね…後ろに座ろうか。席は自由だからな。」

 

二人が後ろに座ると新入生達に驚かれた

 

達也達は、肩に刺繍が施された専科生なので、普通科生が集まる後ろに座るのが違和感があるので、とても驚かれた

 

「(差別はどこに行ってもなくならないか…。)面倒な。」

 

「…隣、座ってもいいか?」

 

「ああ、構わない」

 

そこに一人の専科生が横に座ってきた

 

それも超が付くほどの有名人物

 

「こんな後ろに座っていいのか?()()()()

 

「俺のことを知っていたか。別に席は自由だろ?それにその言葉はお前にも返ってくるぞ、()()()()。」

 

「…!?なぜ俺のことを?」

 

達也は驚くとすぐに水波に視線で遮音障壁を使うように指示した

 

水波が遮音障壁を展開したことを感じ取った達也が目の前の男になぜ知ってるのかと質問をした

 

それを察した一条はそれに同調した

 

「〈志葉グループ〉の会長志葉美代の息子として社交界に何回か出てただろう?その時たまたま見かけたんだ。まさか同級生だとは思わなかったが。」

 

「なるほど、まさか同じ会場にいたとは。俺が表舞台に出たのは片手で数えるほどしか無いというのに、面白い。一条、これからよろしく頼む。」

 

「将輝でいい。俺も達也と呼ばせてもらうから」

 

「そうか。ならよろしくな、将輝。」

 

「よろしく、達也。ところで、達也の横にいる子を紹介してもらっても?」

 

「ああ、そうだったな。彼女は桜井水波。俺の婚約者で自称俺の使用人だ。」

 

「自称ではございません。奥様より許可は得ております。っと、申し訳ありません、一条将輝殿。私は達也様の従者の桜井水波と申します。私のことは水波とお呼びください」

 

「あ、ああ、よろしく、水波さん。」

 

「そろそろ始まるぞ」

 

今年の新入生総代は【カーディナル・ジョージ】こと吉祥寺真紅郎だった。

 

魔法という概念の中に存在する十六個の四種・八系統プラス・マイナスコードである『基本コード(カーディナル・コード)

 

そのうちの『加重系プラスコード』を発見したのが吉祥寺真紅郎だった。

 

「今年の総代は【カーディナル・ジョージ】だったのか。」

 

「俺も頑張ったんだが、筆記はそこまで得意じゃなくてな。ジョージに持ってかれた」

 

「ジョージ?」

 

「【カーディナル・ジョージ】だからジョージ。彼は事情があって一条家が保護してる人間なんだよ。それで年齢も同じだから仲良しってだけだ。」

 

「なるほどな。」

 

入学式が終わり、クラス確認の時間になった

 

「俺はA組か。水波と将輝はどうだった?」

 

「同じA組だ。」

 

「私もです」

 

「そうか。なら一年間よろしくな。」

 

「よろしく」





達也と水波のカップリング作品です

多分第一話としてそのまま使えそうなシーンですね。

こちらも優先度高めです

次のネタ帳投稿はたぶん、“ありふれ”かなって思ってます

まだ書いてないだけで結構ネタはあるので

お楽しみに


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元四葉の御曹司 設定


先日投稿したたつみなの設定です

状況設定と主要キャラ設定を載せてあります


〜全体設定〜

・四葉深夜の息子である四葉達也は先天的異能である『消滅』を持って生まれた

・その力は四葉家最強と言わざるを得ない物であり、四葉の当時の分家当主達は達也の殺害を求めた

・案は2代目当主四葉英作と達也の母深夜によって棄却され、達也は深夜の元でひっそりと暮らすこととなった

・さらに、同時期に真夜が妹である深雪を気に入ったことから深雪は真夜の元で育てられるようになった(深雪の苗字が東雲となる)

・達也が6歳になった時に2代目当主の英作が亡くなったことで、分家の当主達は再び達也の処分を求めた

しかし、分家の中でも世代交代が行われていたこともあり、当時達也と多少の関わりを持っていた津久葉家と新発田家が反対に回り、武倉家と新たに当主になった真夜が中立へと回ったことで分家の提案は却下された

そんな状況下で達也の身を案じた深夜は自身のガーディアンである穂波と達也のガーディアン候補であった水波を連れて秘密裏に四葉を出ることとなった

・四葉を出てからは深夜が行なっていた事業を全て纏め上げて1つのグループ会社としその会長職に就くと同時に四葉家の支配が崩壊し、全ての利益が司波家に向くようになる(FLTもその中の1つ)

・2092年8月、達也達司波家のメンバーは沖縄へと旅行に向かっていた

沖縄から自宅へと帰る当日に沖縄防衛戦に巻き込まれ、避難シェルターにて達也が離れると達也以外の3人が反逆者に撃たれた

達也は『消滅』で3人が()()()()()()()()()を消滅させ、3人を復活させる

その後、戦線に加わると最終的に戦略級魔法『次元消滅(ディメンション・ディサピアレンス)』を使って沖縄防衛戦を勝利に導く

・その後深雪と達也、その保護者である真夜と深夜の仲が良くないのもあり、新発田家の誘いで旧福井県に引っ越し、第三高校へ入学する

 

 

 

司波(四葉)達也

・四葉深夜と司馬達郎の間に生まれた子供であり、『消滅』という異能に近い固有魔法と深夜譲りの『精神構造干渉魔法』に加え、精神干渉系魔法に高い適性を持って生まれた(なお、司馬達郎とは深雪誕生後に離婚すると同時に四葉に関する記憶を消している)

・膨大なまでの保有想子量と『消滅』が3分の1程を占める程度に大きな魔法演算領域を持っている

ー『消滅』:無機物、有機物問わずに干渉する魔法(分解と再生を足して2で割った感じ)

物体の消滅、事象の消滅など使い用は色々

人体の生死に関しての事象は発生から24時間以内にのみ効力を発揮し、代償として事象開始から回復までの時間に受けた痛みを精神に直接与える

・四葉家次期当主候補だったが、分家当主達の行動に危機感を感じた深夜によって四葉外に出される

・達也と仲良くしていた新発田勝成や津久葉夕歌とその関係者には心を許している

・『精神構造干渉魔法』に対する適性から精神情報体や想子を見ることができる特殊な目『精霊の眼』を持つ

・深夜によって離反後に九重八雲に弟子入りすることになり、徒手格闘術を磨く

・2092年8月に、沖縄旅行中に戦争に巻き込まれると、『消滅』、『精神構造干渉魔法』を利用して敵を屠り、敵の援軍の大艦隊を戦略級魔法『次元消滅』で壊滅させて勝利に導く

・これが後の第一○一旅団独立魔装大隊特務士官、非公式戦略級魔法師大黒龍也の始まりである

・それからは四葉分家の達也殺害肯定派の家が達也に刺客を放っているが、全て消している

・2093年に忍術を含めて九重流を免許皆伝したことで新発田家当主新発田理の提案で旧福井県に移住する

・深夜がFLTの大改革を行い、経営陣を一新すると共に達也の技術力を元に改修前に左遷されていた牛山達第三課のメンバーと達也が〈ループ・キャスト〉システムを開発し、牛山と共に【トーラス・シルバー】名義で活動をする(なお、第三課は東京にあり、移動が面倒な為、急ぎの時は水波の『空間転移』で移動している)

・第三高校に専科生で入学する

・離反後少し経ってから水波と付き合い始める(きっかけは沖縄)

 

 

桜井水波

・四葉家が作った調整体〈桜シリーズ〉の第2世代で書類上は穂波の姪となっている

・離反前から達也のガーディアンとして生きることが確定していた子であり、達也とも4歳の時に出会っている

・水波の場合はその時からの一目惚れであり、沖縄で達也が自覚したことから達也との交際を始める

・〈桜シリーズ〉の十八番である『障壁魔法』とオリジナルの異能である『空間転移』を持って生まれた(なお『空間転移』の能力の関係上、必要想子量や必要な演算領域が多いので、原作に比べるとだいぶ魔改造気味ではある。具体的には深雪に少し劣る程度の魔法力と深雪よりも少し多い想子量を持つ)

・深雪とは会ったことはないが達也と仲が悪いということであまり良い印象を持っていない

・離反後には達也についていき、九重八雲の師事を受ける

・達也が新発田勝成と仲がいいのもあって勝成のガーディアンで恋人である堤琴鳴から“主人の堕とし方”なんていう少し物騒な事を教わる

・沖縄で、撃たれた時に死を覚悟したが達也によって助けられ、そこで告白を受けると、それを了承して達也の彼女となる

・福井に移ってからは達也の付き添いとして、達也の外出に付き合いつつも内心では常にデート気分であり、たまに困った時は琴鳴に相談したりと、恋愛に真面目になる

・FLT第三課が東京にある関係上往復に時間がかかるので達也から頼りにされている

・第三高校に専科生で入学する(もちろん達也と同じクラス)

 

 

司波(四葉)深夜

・四葉家初代当主四葉元造の娘で、三代目当主四葉真夜の双子の姉

・世界でもトップクラスの精神干渉系の使い手であり、唯一の『精神構造干渉魔法』の使い手として世界で【忘却の川の支配者(レテ・ミストレス)】と恐れられている

・大漢によって女としての将来を断たれた真夜に父の命とはいえ魔法をかけたことで自身の病弱体質を引き起こすのを代償に真夜の記憶を経験に変える(後に病弱体質は達也によって『精神構造干渉魔法』の効果で完全に克服される)

・達也と深雪の誕生により真夜との仲が良くなったのは良かったが、達也の魔法力の高さと異能に当時の分家当主が達也の殺害を提案したことに真夜が反対せずに静観したことに少しだけ怒りを覚えた結果、達也が6歳の時に四葉家を離反することになった

・離反には自身のガーディアンである穂波と達也のガーディアン候補であった水波を伴っている

・達也と水波を九重八雲の元に弟子入りさせる

・美容系などのコスメブランドなど自身が四葉を離反する前から行なっていた事業やFLTに関して大改革を行いトップを四葉家から司波家へと移すと、これら全ての企業を1つにまとめ、〈志葉グループ〉としそのグループで会長志葉美代(しばみよ)として活動する

・2092年8月の沖縄にて撃たれるが、達也によって撃たれたという事象を消滅させられたことで生き返った

・2093年、新発田理の提案で旧石川県の近くの旧福井県に引っ越しすると同時に、〈志葉グループ〉の総合本社を旧福井県に設置する(表向きには地価が安いので経費の削減になるとしている)

 

 

桜井穂波

・四葉家が開発した調整体魔法師〈桜シリーズ〉の第1世代で、書類上水波の叔母

・深夜のガーディアンになる為に警察学校などでの研修、警察署での活動やSPなどを経験した(その実力は上司が直属に欲しがるほど)

・深夜の離反には自分からついていくことを宣言して、司波家のお世話係を自称する

・深夜の仕事には全て秘書として付き従っている(ビジネスネームは佐倉穂奈美)

・達也と水波の恋を応援している

・沖縄で撃たれた際に達也によって命を救われる(原作とは違い生存)





結構細かく書きました

これも多分このあと出すやつも結構細かい設定とかが出てくると思うので、これくらいはご勘弁願います


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ハイスクールD×D
転生者の兄と超越者の弟(一誠×ソーナ)


こちらの作品のお試しメモページは聖剣事件のところです




生徒会

 

生徒会長である支取蒼那を筆頭に、真羅椿姫と氷川一誠という2人の副会長が先頭になって活動する駒王学園の自治委員会である

 

そして、その生徒会には秘密があった

 

生徒会に所属する人間、計8人は人ではない

 

この世界には人間以外にも様々な人種が存在する

 

神や仏、天使に堕天使、そしてー悪魔

 

そう、生徒会は悪魔の巣窟だったのだ。

 

そして、生徒会長支取蒼那は本名をソーナ・シトリーといい元72柱の一つシトリー家の次期当主である

 

では、なぜそんな悪魔の名家のお嬢様が冥界ではなく日本にいるのか、それはこの地が三大勢力を含む人外にとって貴重な場所だからだ。

 

そして、この重要な地の管理をソーナは任されている

 

そんなソーナの元に先日2人の人間がやってきた

 

2人は天界所属の悪魔祓いであり、目的は奪われた聖剣エクスカリバーの回収だという

 

そして、それに関しての不干渉を要求してきた

 

その時に少し小競り合いが起き、天界エージェントの2人とソーナの恋人である一誠が戦ったり、それで一誠が圧倒的実力で2人を倒したりしていた

 

それから数日後、

 

生徒会室で裏稼業を行う、シトリー眷属と一誠(この時は一誠は外出中だった)は突如部屋の外に大きな力を感じてそちらを向いた

 

「ほぅ、おれに気付くとは、流石は魔王の妹だな。」

 

「貴方は!?まさか、堕天使コカビエルね?」

 

「いかにも、俺がコカビエルだ。これから駒王学園にて儀式を行う、止めたければ止めてみろ。ではな。」

 

大きな力の正体、堕天使コカビエルはかの大戦の生き残りで、聖書に記されるほどの大物。〈神の子を見張る者(グリゴリ)〉の幹部でもある

 

「これは魔王様へ伝えるべきでしょうか?」

 

「いや、ここは一誠を呼び出します。コカビエルはどうやら彼の存在に気付いていないようですから。それに、どうやらこの事件にはリアスの眷属が関わっている模様。あのわがまま姫のことです。こっちが下手に干渉すればまたなんか言ってくるに違いありません。なので、我々は結界を貼りながら状況を見ましょう」

 

「「「「「「はい!!」」」」」」

 

それから椿姫が一誠を呼ぶと、5分後に魔法陣と共に現れた

 

「お待たせいたしました。どうやらコカビエルが動き出した模様。既に手は打ってあります。」

 

「流石は姉の女王ですね。これまでどこにいっていたの?」

 

「魔王レヴィアタン様の付き添いで〈神の子を見張る者〉の本部へ、堕天使総督アザゼルからはコカビエルに関しては部下の暴走であるとして、生け捕りするよう求められました。」

 

「そうですか。やはり最強の二大女王は格が違うということですか。」

 

「お褒めに預かり光栄でございます。」

 

「でも、リアスが勝手に動いているわよ?」

 

「ああ、その点はご心配なく。彼らの実力を調べてみましたが、あれではコカビエルなんて夢のまた夢ですよ。計画の邪魔にはなりません。」

 

この氷川一誠という男はセラフォルーの女王ではあるが、それ以外にもシトリー家の使用人という立場を持っている

 

これはとあることをきっかけに人生を捨てかけた時に救ってもらった恩義によるものである

 

「さて、烏の駆除を始めましょう。」

 

ソーナは眷属達を連れて屋上へ登ると、結界を張った。

 

それからソーナは一誠と共に状況を確認していた

 

そこにはコカビエルとリアスが睨み合っていた

 

そこからコカビエルがケルベロスを召喚し、リアス達に仕向けると、全員でケルベロスの迎撃に当たっていた

 

すると、そこにリアスの騎士木場裕斗と聖剣使いの1人ゼノヴィアという者がそこに現れた

 

すると、ケルベロスを押し返し、2人は盗まれた聖剣の方へと向かった

 

コカビエルの狙いは天界勢力から聖剣エクスカリバーを盗み、魔王の妹2人を殺すことで三大勢力での戦争を再び起こすことだった

 

そしてかれに付き従うバルパー・ガリレイという男は【皆殺しの大司教】と呼ばれる所以となる『聖剣計画』の首謀者であり、木場裕斗はその実験体の1人だった

 

そしてバルパーは盗んだ聖剣の統合を目的として、現在盗んだ3本とここにはいないもう1人の聖剣使いから奪った聖剣の計4本を統合した

 

そこで木場裕斗とバルパーの間に少し会話があり、その後に彼の神器『魔剣創造』が覚醒した

 

「どうやらリアスの騎士は至ったようですね。(あれには『聖』と『魔』の融合がかけられている。リアスには理解できんだろうが、あの男に()()()()()()がバレてしまう)」

 

そしてその至った力ではぐれ悪魔祓いを倒すと、バルパーはついに気付いてしまった

 

「反発する『聖』と『魔』が融合だと…まさか、かの大戦で…ぐはっ!」

 

すると、バルパーが言い切るよりも前に光の槍と氷の槍がバルパーの身体を貫いた

 

「えっ?一誠?」

 

氷の槍を投げた張本人、氷川一誠の行動にソーナ達が驚くと、一誠は翼を広げてコカビエル元へと向かった

 

「やはり気付いてしまったか。」

 

「なるほど、悪魔側が用意したのは【超越者】氷川一誠だったか。」

 

「はじめまして、コカビエル。セラフォルー・レヴィアタンの女王、氷川一誠だ。コカビエル、貴様にはここから立ち去ってもらう。もし履行されないのならば今ここで貴様を半殺しにしてアザゼルのもとへと送ってやろう」

 

一誠は氷の槍を作り出して、一方のコカビエルは光の槍を作り出した。

 

2人はそれぞれ5対10枚の堕天使の羽と6対12枚の悪魔の羽を広げて、同じタイミングで攻撃を開始した

 

直接打ち合ったり、光の槍や水の槍を降らしたり、地上にいるリアス達さえも巻き込まれかねない大きな攻撃を繰り出していた

 

「やはり、赤龍帝よりも断然いい。流石は最上級悪魔なだけあるな。」

 

「ふん、そういうお前はそこまでのようだ。」

 

「ほぉ…いうではないか。」

 

そして、攻撃を続けていると、突如コカビエルがグラウンドにも聞こえるように大きな声をあげた

 

「にしても、使える主もいないのによく戦えるな」

 

「やめろ!」

 

それは一誠を含める三大勢力のトップ陣が最大の秘匿事項として隠していること。

 

それを止めようと一誠は攻撃を仕掛ける

 

それを躱しながらコカビエルは言葉を続けた

 

「先の大戦で、四大魔王だけでなく()()()()()()()のだ!」

 

その言葉は全員を驚愕に染め、特に天界所属のゼノヴィアと元シスターであるリアスの僧侶アーシアは顔を青くしていた

 

「そんな…」

 

「神が死んだ…では私は何のために…。」

 

「ミカエルは上手くやっているよ。神がいないことを悟らせなかったその手腕は見事だった。その点は氷川一誠、貴様も同じだろう。」

 

「俺に振るな。ちっ、最大の秘匿事項を口走りやがって。少し本気を出すか。」

 

一誠は地上に特殊な槍を放つと()()()()()()()()()魔法が破壊された

 

「なっ!?」

 

「俺がそれに気付かないと思っているのか?俺は自然に関係することに関しての【超越者】だぞ?この程度の魔法に気付かないほど落ちぶれてはいない」

 

「たしかにそのようだ。」

 

「その点、俺がこの町にいることに気付かなかったようだし落ちぶれたか?」

 

「減らず口を!!」

 

それから数分後、羽を射抜かれ、地面を這い蹲るコカビエルと宙に氷の玉座を作って見下している氷川一誠という構図ができていた

 

「さて、そろそろか。」

 

その時、一誠が手を振ると、結界の一部に穴を開ける

 

そこを白い流星が通った。

 

「もう終わっていたか。流石は【災厄を操る者(マニピュレータ・オブ・カタストロフ)】だ。是非とも戦ってみたい」

 

「そうか。よく来たな、白龍皇。早く仕事を遂行して帰れ」

 

「そうするよ。さてコカビエル。アザザルの指示でお前を連れて行く」

 

「アザゼル…なぜ戦争を復活させない!あのまま続けていれば俺たちが勝っていたはずだ!」

 

「それはお前の勝手な妄想だ。それにアザゼルは戦争をしないって言ってたそうじゃないか。とにかくお前は連れて行く。」

 

『おい、白いの』

 

『なんだ、赤いの。起きてたのか。』

 

『貴様こそ起きていたようだな。』

 

『どうやら今回は俺の勝ちなようだ。だが、ここではやらん』

 

『変わったな、白いの。』

 

『お前もな、赤いの。どうやらお互いに戦い以外のことに興味を持てたらしい。では、また会おう。』

 

赤龍帝と白龍皇の会話にコカビエルを圧倒する白龍皇の力、それも含めて駒王学園を驚愕が包み込み、それは白龍皇がここを去るまで続いた




こちらの一誠、年齢操作ではなく年齢詐称ですので、そこのところご理解いただけると幸いです

設定で詳しく説明はします

なかなかにぶっ壊れた一誠だなと思ってますが、この作品は転生者・リアスアンチ作です



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転生者の兄と超越者の弟 設定

こちらの作品

一誠×ソーナ、オリ主、オリ主赤龍帝、リアスアンチ、一誠性格変化、一誠超強化、オリ主冷遇、オリ主アンチ

こんな感じです


氷川一誠

・5歳の時、突如現れた兄を名乗る人(兵藤和也)の登場により、恐怖で家を出ると、心配してついてきたという名目でやってきた自称兄に殺されかけ、発現前の『赤龍帝の籠手』を奪われる

・たまたまそこを通りかかったソーナとセラフォルーに拾われ、治療を受ける(セラフォルーの女王の駒によって行われた転生悪魔化)

・数年間はシトリー家で過ごしながら、実力をつけるとシトリー家の水とセラフォルーの氷の魔力を取得する(現在は最上級悪魔で【超越者】であるが『悪魔の駒』は貰っておらず、悪魔の羽の枚数は6対12枚)

・ソーナが学校に通うという事でシトリー家からの指示で駒王学園にソーナと同じ代に入学する

・シトリー家の使用人の立場でありながらソーナと付き合っている(家が公認)

・同じ“魔王の女王”でそれぞれの“家の使用人”という立場を持つことからグレイフィアと仲が良く、家事や使用人としての行動を教わっている(2人含めて冥界の二大女王と呼ばれている)

・セラフォルーの女王なので魔王達と出会ったことがあり、特にアジュカとは研究話で、サーゼクスとは訓練の対戦相手としてと惚気話の受け口として友好な関係を持っている

・サーゼクスと同等の実力、仙術・闘気を利用する戦い方、それに加えて水と氷の魔力から昇華した自然災害を操る力から超越者認定を受けている(正確には自然災害と同等以上の力を持つ『混沌に陥る自然(ネイチャー・イン・カオス)』を扱う自然系超越者)

・自身の実力や『混沌に陥る自然』から冥界内では【災厄を操る者(マニピュレータ・オブ・カタストロフ)】という二つ名で恐れられている

・駒王学園に入学してからはソーナと一緒に暮らしている

・氷と水の魔力を得た事から主人であるセラフォルーに氷川の名を貰う

・気がかりがあるとすれば例の転生者の自称兄のせいで狂い始めたリアス達が管理者でもないのに管理に口を出してくること

・嫌いな兄の為にライザーとの一戦はライザーにわざと負けるように仕向けたり、コカビエル戦では言葉巧みにリアスを操り和也をボコさせたりと嫌がらせを行わせている

 

 

ソーナ・シトリー

・シトリー家の次女で次期当主

・一誠の恋人であり、釣り合う為にと水の魔力を極めた

・将来は超越者候補とも言われている(現在悪魔の羽は4対8枚)

・人間界に姉と遊びに行った時に殺されかけ虫の息となっていた一誠を発見して保護した

・保護した一誠と過ごす内に一誠に対する恋心を自覚する

・付き合い始めて親に報告したところ、怒られると思いきや姉も含めてシトリー家全員が大喜びした為困惑しつつも一誠を婚約者とすることに成功した

・駒王町の前管理者がなくなったことで管理者の練習として管理者となり、一誠がそのサポートで入ることになった

・のちにそれに便乗してきたリアスを住ませると途中から管理に口を出してきたのが気がかりで、それが一誠を半殺しにしたという兵藤和也がリアスの兵士になってからという

・本気を出せば最上級悪魔以上魔王以下の力を出すことができるが、よっぽどのことがない限りその力は解放しない(眷属達は知ってる者と知らない者がいる)

・兵藤和也が兵士になってからはサーゼクスよりグレモリー眷属の監視の任も受けている

 

セラフォルー・レヴィアタン(シトリー)

・四大魔王の1人で外交担当

・ある日、仕事の為に訪れた人間界で死にかけの一誠を発見し、一個も使わずでいた悪魔の駒の女王(変異の駒)で転生させる

・のちに、捨てられたと言われたことからシトリー家で保護するように両親に頼み込む

・一誠とソーナの関係を祝福しているし、唯一の眷属である一誠が最上級悪魔になったことや羽根が6対12枚になったこと、冥界の二大女王の1人と呼ばれるようになったことをそれぞれ自分のことのように喜んでいる

・駒王町の管理者が亡くなり空いたところをソーナに任せるように他の魔王(特にサーゼクス)に頼み込み、一誠をその付き添いとして送った

・一誠に仕事の付き添いや訓練の付き合いをさせたおかげで、知力・実力共に申し分ないレベルまで引き上げた

・一誠が外で活動する為に、氷と水の魔力を得た事から氷川という苗字を与える

・死ぬまで独身を掲げている

・魔法少女の格好は一誠が女王になって仕事に付き添えるようになってからはやめている(これにはシトリー家だけでなく他の四大魔王全員が感謝の意を一誠に送っている)

・普段は魔王としての仕事の傍でサーゼクスと妹自慢をしていたが、現在はリアスの兵士の兵藤和也に関して頭を悩ませている

 

兵藤和也

・『ハイスクールD×D』という本の読者だったとあるアラフォーヒキニートオタクがトラックにはねられて死に、転生する

・転生の女神に兵藤一誠への憑依、『赤龍帝の籠手』が目覚めた後の禁手・覇龍の制御、ニコポ・撫でポ(なお、本人も転生の女神も知らないようだが自分よりも強いものには通用しない模様)、身体能力向上、魔力増大を頼み、憑依以外を叶えられ、一誠の兄兵藤和也として転生する

・一誠が5歳の時に世界中の記憶や記録を改竄して誕生するが、一誠本人にはなぜか聞いていなかった

・恐怖で家を飛び出していった一誠を殺して(生きていた)『赤龍帝の籠手』を奪うと、10歳の頃に発現させる

・転生特典に自惚れてろくな努力をしてはいないが、上級悪魔程度は倒せるレベルの力を持っている

・目的は兵藤一誠が作り上げたハーレムであり、さらにそこに生徒会メンバーやセラフォルーを入れるという信念を持っている

・なお、駒王学園で死んだ筈の一誠と出会う

・原作開始時になるとレイナーレにわざと殺されてリアス・グレモリーの兵士になる

・若干原作との齟齬を感じているが、気にせずにいる

・まさに「俺様TUEEEEEE!!!」的な考えを持っている哀れな男

 

和也被害者(予定)

イリナ(最初の被害者)、リアス、朱乃、アーシア、子猫、グレモリー家関係者の一部、その辺の女の子(有象無象には手をつけないらしい)

 

被害を逃れた者

シトリー眷属(匙きゅん大好き&一誠のファンなので)

セラフォルー(一誠を半殺しにしたやつ許せん的な)

グレイフィア(サーゼクスとミリキャスLove)

ゼノヴィア(イリナのイカれ具合に驚く→後にシトリー眷属へ)

レイヴェル(炎に関する超越者候補でライザー眷属→セラフォルーの僧侶)

黒歌(普通に和也より強いし、なんなら子猫が汚された事で殺意湧いてる)

ルフェイ(そもそも出すかわからん)

ガブリエル(こちらも出すかわからんし、そもそも和也よりも圧倒的に強い)

 




こちらの作品、個人的にいい作品だと思っているので、優先順位は高めだと思います

まぁ、その時にならないとわかりませんが。

以上二つ目のメモでした



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