終末戦争の戦犯 (カラっぽのス)
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戦犯たちの戦後処理
1 話し合いという名の……


初めて投稿します。よろしくお願いします。


ある場所にて、3人ぐらいがいろいろ書類の整理や、処理を行ってた。そんな中、1人が愚痴り始めた。

「はあ、まだ14番目の戦争の戦後処理が終わってないのに、今度は15番目の戦争が始まったか。まったく、とんでもないよなぁ。」

「お前が愚痴ってんじゃねぇぞ、13番がよ。」

「だってよ、ようやく落ち着いたと思ったら、14番目の戦争が始まって、それが終わって、10年も経ってねぇのに、15番目の戦争だぜ。愚痴りたくもなるって。」

「いや、1番酷かった13番目の戦争を起こした小僧が黙れや。」

「そうだよー。ホントにあの戦争の戦後処理は大変だったんだからねー。」

「お前被害者振ってるが、お前はお前でひでぇからな、12番。大体、星の軌道を捻じ曲げて、ありとあらゆる方向から、惑星1つに目掛けて突っ込ませたワガママ野郎が、文句言えるわけねえだろ。」

「野郎じゃねえですし、美少女ですし。てか、あれは極夜の連中がアタシに仕掛けてきたのが原因ですし、責めるなら極夜の連中に言えってやつですし、あと、」

「うるせえわ、ボケ!さっきから「ですしですし」って、いうのやめろ!あと、サラッと責任転嫁してるが、あれは12番のとこの星獣とかいう奴が、あいつらの領地に入ったのが原因だろうが!」

「いや、さっきから私達ばっかに難癖つけてるけど、アンタはアンタで1番目の戦争で、幻獣どもを総動して、世界の国々を蹂躙し回った後、隠居しやがった奴に、文句言われたくなんかないね。」

「いや、そういや今それどうでも良くないか?今14番の戦後処理してんだし。てか、そろそろ来るぜ?」

「「お前が愚痴り始めたのが原因だろうが‼︎」」

「あのー?」

「「あん?」」

「ひっ、ご、ごめんなさい‼︎今すぐどっかに、」

「いや、待って〜、って、はっや!なんだアレ」

「「あっ」」

どうやら、問題の子が来たにも関わらず、喧嘩?(そもそも、本気で喧嘩し始めたら、13番が勝つに決まってるのだろうが)をした結果、ひどく怖がり、猛スピードで逃げ出してしまったようだ。ちなみにだが、13番も、12番も本気を出せば、1秒で、1km以上という異様な速さで追いかけれるのだが、そんな彼らからしても、彼女の速さは驚くほど早いようだ。

「ああ、そういや、今までの戦犯たちの様に彼女にも特殊な能力があるぜ。本人は強くないと言ってるが、あれの最高速度は、光と同じだからな。」

「はあ?まさか、あんな小娘がわたしのバフがかかりまくっている状態での最高速度と同じって言うわけ?」

「まあ、そうだな。なんだって、彼女の分かっている能力は、(光速)と、(完全感覚)だからなぁ、まあ、先輩として頑張れよ、12番、いや、メテオよぉ。」

「あーもう、うるさいわよ!13番、いや、ランド、行くわよってあれ?どこ行った?」

「……お前が一人でアイツの情報聞いてるうちにもう行ったぞ。」

「……はっ、ちょっと待てやー、ランドーー!!!」

どうやら、昔話をするのは、もう少し後になりそうだ。




今回、私が出したのは、この小説が終わった後、執筆予定の「天使達の戦争」という作品に関係する「終末戦争」の話です。ちなみにですが、投稿はおそらく、不定期になると思いますが、応援として、コメントしていただければ幸いです。言葉が足りない部分もありますが、よろしくお願いします。


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2 14番と呼ばれる少女と追いかけっこ

一応本日2話目です。
先程の逃げ出した少女の視点から始まります。


(何アレ何アレ!マジで怖すぎて思わず逃げ出しちゃったけど、怖すぎて戻るなんて、絶対絶対無理なんですけど!

別に何も、普通に悪魔や、魔族、魔人たちを束ね上げて戦争してお父様たちに勝っただけなのになんで呼び出しとか最初意味不過ぎて行こうと思わなかったけどあんな脅迫めいたもの送られたらどうしようもないから重い腰(精神的に)を上げて行ってみたらこのザマだよー。

私って、とってもとっても臆病で、怖がりで、小心者(?)だから、出来るだけ、自分が痛い思いをしないようにわざわざ色々手回して、やっと、こっちの被害を出来るだけ最小限にしてから戦ったら、被害がこっち側が0だったのに対してあっちは完全に潰しちゃったのはやり過ぎた感があったけど別に悪いことしてたあっち側を成敗したから別にいいじゃん。それなのに呼び出しとか最悪だよー。しかも、怖いから、逃げたのにまだ追いかけてきたりとかやばいって、って、)

「なんで追いかけてきてんのよーー!。来んな来んな来んな来んな来んなーー!」

実際彼女は、全力で、それこそ最高速度ではなかったが、常人なら、まず目で追う事すらできない速さで逃走していたのにも関わらず、ランドは追いかけていた。ランドも戦犯である以上、能力を持っていた。その能力の一つが、(模倣)である。これでもランドの持つ能力の中でも、あまり強いとは言えない。というのも、ほとんど同じ動作を行いかつ、相手の動作を見続けないと、この能力は発動しないからだ。ただし、条件さえ満たしてしまえば、相手全く同じ事ができるので、今のランドにとって、最も適した能力と言えるだろう。ただ、相手が今以上に早くなると、さすがに一度能力の効果を終わらせないと、その速さにはならない。ところが、相手はもちろんこの能力のことを知るはずもなく、今以上に速くなると、()()()()にとってまずい事になるので、この追いかけっこは長く続いた。

ちなみにだが、この時側から見る人が仮にいたら、間違えなく、小さな子供2人がかけっこしているとでも思っただろう。それほどまでに彼女達は小さかったのだ。

 

 

 

 

 

あらあら、またこの子は、慎重で臆病なのもダメとは言わないけど、少なくとも、逃げに徹し過ぎるてのもダメよねー?さあて、()(()()()()())()()()()()()(()()()())()()()()に手を出そうとする子はお仕置きし(殺さ)なきゃねー!

 

 

 

 

 

さて、追いかけっこが終わるまであと少し。そして、ランドと()()()()が敵対するのもあと少し。




明日から学校があるので、明日から書けるかどうかわからないのですが、出来るだけ頑張るので応援お願いします。


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3 死神と、指輪と、オオカミと、時々流星

昨日、明日学校と、思ってたら、祝日だったということに日を跨いで気づいたというなんとも言えないところであります。
さて、それはともかく、今日の1話目です


俺はずっと彼女を追っていた。そしたら、いきなり止まったので俺も止まろうとした。が、俺は嫌な予感がしたので避ける。何かは分からないが避けた。その咄嗟の行動は正解だった。さっきまで顔があった場所に      (見えない何か)が通り過ぎる。ランドは驚いた、彼女の方を見ると彼女の手には先程見た時には無かった死神の鎌が握られていた。そして、ランドはその武器を見て、また驚いた。なぜなら、彼女が握るそれは、ランドの持つ剣、終末の魔神王(ラグナログ)()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()死の指輪の神(リングス=タナトス)であった。

なぜ、彼が驚いたのか?それはかつてランド戦って殺したはずの2体の魔神であったからだ。かつて満月の夜にふと、街に現れてはただ人を敵と見做し虐殺の限りを尽くしては、夜が終わったらまた何事もなかったように消えていった、ランドが戦った魔神の中でも2番目に強かった。特に夜の時間帯ならば、不死身かつ更に強くなるという、なんともタチが悪く尚且つ夜でなくてもかなり早いという、とにかく倒すのに1ヶ月近くかかった相手なのだ、なのだが…

「アハハハ、久しぶりね、ランド、いや、今はランド=ラグナログかしら?まさかあのあなたが(わたくし)の可愛い(わたし)ちゃんを追いかけまわしてたのね。いやー、(わたくし)とっても困っちゃいますわ、ああ、(わたくし)に人間への興味を抱かせた貴方が相手になるにはまだ幼い娘に手を出されるのはとっても困ってしまいますのね。

だ・か・ら、貴方にはここで死んでもらおうと思いますの。ここは常に夜の時間ですからねー。何か言い残したことが有れば言ってもらえたら、その言葉を確実に届けようと思いますのねー。そ・れ・で、何かありますかね?」

だいぶ変わったようだ、あまりいい方向というわけでは無さそうだが。だが、ランドはランドで死ぬ気はない。なので、とりあえず、

「はぁー、言い残した事ね、とりあえず、お前をもう一回ぶっ倒したらその必要もないだろ?だから、とっととてめえがくたばれ。」

ランドはそう言うと背中に挿してある大剣を起動させる。

「起きろ、ラグナログ。」

そして、剣に宿る魔神を起こし、

「いくぜ、ルル!」

大剣が光り魔法陣が出る、そして、

「おはよう、ランド!今日も元気に頑張ろう!」

人化することができるフェンリルであり、ランドの最初のパートナーであり、とても天真爛漫で素直な神獣であった。

「ちっ、またお前か、今度は油断しないわよ!」

そう言うと彼女は、猛スピードでランドとの距離を詰めようとする、だが、

「ルル!」

「分かったよランド、アイツを近づけさせないよ!そーれ!」

ルルは、ランドの言う前に彼女に接近して、指を鳴らし、竜巻を起こした。

「あー、もう面倒ね、って、あれ?な」

そこで、彼女(タナトス)の言葉が途切れる。それと同時に、彼女が持つ死神の鎌が変形し、指輪になる。すると、彼女の前にあった竜巻が一瞬で消えた、まるで何かに引っ掻かれたような爪痕を一瞬残して。

「はぁ、相変わらず早いな、リングス。」

「?」

「てか、タナトスはいいのか?引っ込めて?」

「……どう、だって、いい。かのじょ(タナトス)は、いまの、状況、に、適、さない、と、判断、した。貴方、は、始め、から、彼女、を、害する、気が、ないと、見た。よって、武装、の、解除、を行った。今、あなた、が、武装を、」

「ああ、分かった。けど、こっちはあんたが何するか分からない、だから、ルルだけ残してもらうぜ。」

「べつに、構わ、ない。」

「よかった」

ランドはそう言うと、剣を元の場所に挿した。

とりあえず、彼女(リングス)はランドに闘う意志がないと見て安心したが、すぐさま、()()()()()()()()に向けて、攻撃した。そして、

「わー!なんでこうなるのよー。」

被害者ができた。




一応補足。ルビなし彼女は、死神少女のことを指します。それ以外は、タナトスか、リングスを指します。以上でした。


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4 帰還(無事とは言わない)

以外と時間がなくて大変ですね。あと最近、体調崩しやすいので、今日学校休んで回復しました。
さて、ランド視点です。



彼女(リングス)は、メテオが突っ込んできたが、冷静に対処し、ぶっ飛ばした。対処としては間違ってなかったが…

「「…………」」

両者は思った、そして、

「なんで突っ込んだ?」「なん、で?」

その後、しばらく沈黙が続いたが、メテオがその沈黙を破った。

「なんでぶっ飛ばすのー?酷くない?」

また再びツッコミたくなるのをなんとか抑える。そして、

「今のは、お前が悪い」

「え、一体何が、」

ランドは簡潔に言うと、メテオは更に訳の分からないことを言おうとした。そう、()()()()()()のだが言えなかった。

「おい、馬鹿野郎!何今から話聞くやつに突っ込んで自分が悪くねぇだ、いい加減にしろ!」

と、1番が、馬に跨りながらぶっ飛ばしたので、それ以上何も言えなかった。

「て言うか、それがお前が持ってる幻獣ってやつか?」

「ああ、そういや何気にお前に幻獣は初めて見せるかもな。こいつはシルバスタン、銀揺馬って言う種類の幻獣だ。体が大きくて、とても重く、早いせいで普通の場所だと地震を起こしかねないから、大戦以来あまり使ったりはしなかったんだがな、ちょうどそこでバテてる奴が変なことをまた言いそうだったからぶっ飛ばす為にな。」

1番はそれをいい終わると、地面に半分埋まってたメテオを担いで馬に乗り、

「おい、お前らもさっさと乗れ。他の連中も丁度帰り始めたらしく、もう2人ぐらいいるからとっとと飛ばして帰るぞ。」

と言われたので、

「ほら、早く乗ろうぜ、多分早いし。」

「それでは、失礼させていただきます。」

そうして俺たちは乗ったが、この時のことをだいぶ後悔している。だって、

「よし、それじゃあ、跳べ。」

「はっ?」「えっ?」

次の瞬間、吹っ跳んだ。比喩表現も何もなく、ただ俺はだいぶ慣れてたから良かったが、生憎後ろがダメで気絶したと思ったら……これ以上は、彼女の尊厳を守るため言わないが、とにかく俺は後悔した。そして、もともといた場所に戻った後すぐに何も言わずにシャワーを浴びに行った。

後から一言1番に言った、

「次からは初めての奴がいたら、まず最初に言っとけ!」

と。

ちなみにだが、少女はしばらくした後に気がついた。ただし、起きたすぐ後はしばらく悶え苦しんだそうだが。何でとは少なくとも俺は言わない、………言わないが、他の奴がポロッと言ってしまいそうだが。

まあ、そんなこんなが色々あり、やっと元の会議室に戻ってきた。さっきまでいなかった他の戦犯が何人か居るが、やっぱりまだ全員は帰って来てない様だ。さて、処理の続きでもするか。




メテオがバカをやるせいでまったく名前が出てこない1番さん。
あと具合が悪くて、昨日のうちに更新出来ずすみません。


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5 少女とモフモフとオーダー

ランド視点です。


書類の整理がようやく終わって会議室でゆったりしていると、先程の少女、14番目の大戦の戦犯が俺の隣に座った。うん、落ち着かないし、気まずい。原因は明らかに分かっているが、ここでさっきのことを掘り返さないで欲しいだろうし、席を離そうにも、席は指定されているのでそれは出来ない。しかも、俺たちの周りに誰もいない。1番、ロスラエルは14番から一つ離れた席に座っているし、12番はまだ気絶中でいないし、他にも何人かいるが、空気の悪さを感じてか、だれも近寄ろうとしない。仕方がないので、ルルを呼び出す。

「ヤッホー、ランド!ルルだよー!」

「あ、ごめん。今は狼の姿がいい。」

俺がそう言うとルルは、

「分かった!」

と返事をし、そして、光った。光が収まると同時に狼の姿をしたルルが俺に飛びついて来た。うん、これだ、ルルの毛はとてもフワフワして気持ちいい。そんなふうにルルとじゃれてると、14番が、

「いいな、私ももふもふしたい。」

とボソッと言った。次の瞬間、少女は頬を赤らめさせ、

「やっぱ今のなし!」

と、慌てて言った。そんな少女に、ルルはもふもふな尻尾を少女に少し触らせ、すぐに離した。だが、彼女にとってその一瞬が気持ちよかった様で、

「フワ〜。」

と、緩みきった声で言った。そしてまた、再び慌てて何か言おうとするが、ルルに視線で確認を採り、

「正直になるなら、触ってもいいよだって。」

と言った。次の瞬間、少女はルルに飛びついた。

「ーーーっ、ふわふわしてて気持ちいいよ〜。」

と言いながら、五分ぐらい抱きついて、ずっと触ってた。ちなみに、その五分の間にようやく大体の戦犯が集まってきた。もちろん、メテオもしっかり復活しているようで、俺の横に座って、それは興味深そうにルルを見ていた。彼女の場合、なんかロクでもないことを考えていることが多いと、ロスラエルが言っていたが。しかし、まだ3人ぐらいが来てなかったので、会議が始まらなかった。そういえば、

「15番目の戦争終わったのか?」

結局、どうなったんだ?と思い、聞いてみた。すると、

「まあ、話はするが、まず一言、そこの遊んでいる2人?1人と1匹を止めろ。」

と、ロスラエルから言われたので、止めに入る。

「おーい、一旦やめてくれ、えーと。」

「あ、そういえば自己紹介がまだだったね。私は、ヘルム・アスタ、一応魔界の王族に当たるかな?よろしくね。」

そういや、自己紹介なしに遊ばせていたのか。相変わらずルルは誰とでも仲良くなるなぁ〜。って、そういうことじゃなかった。てか、

「王族って、結構いるんだな。」

「いや、そうじゃなくてな。」

「あれ?皆さんもう揃ったんですか?」

そう言われるとまだなんだよなぁと思いつつ、

「そういや、まだ来てない奴は?」

そう聞くと、

「えーと、今いねぇのは……2番、は欠席すると聞いたから、あとは、6、7、8番の4人がいねえな。あと、15番を迎えに行っている4番だな。」

「あ、そういや、4番と14番は知り合いか?」

「あ、えーと、14番って私かな?いや、てか、こんな集まり?みたいなの自体知らなかったし。」

まあ、だよなぁ。にしては、4番の名前とたまたま同じなんて、不思議だよなぁ。

「……命令遂行完了した。そして、ランド、考えてることが筒抜けなのはいいのですが、私と同じ名前とは?説明を要求する。」

「うわっ!」

「相変わらずだな、4番、タナトス。あと、ご苦労様と言ってやりたいが、帰還したなら、まず、ただいまとか、なんか言え。」

「配慮する必要性の説明を要求する。」

「…もういい。よし、これ以上遅れる奴は知らん。さっさと始めるぞ。」

 

 

 

 

 




はい、やっと1番と、14番の名前が出てきました。ついでに4番もですが。ちなみにですが、筆者はネーミングセンスはあまりないです。


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6 会議と言えるか分からない会議

三人称視点(だと思う)


「さて、さっそく本題に入りたかったが、あいにく15番は、昏睡しているようだな。」

「仕方が無かった、ソイツ、すぐ暴れるから。」

「いや、そうかもしれんがな、これでは話も出来んだろうが。」

「じゃあ起こす?」

「ああ、それしか……って、なんでオメエがいるんだ!」

ロスラエルの隣には、さっき休むと言っていた2番がいた。

「オメエじゃないよ、せめて、僕って呼んで欲しいな。まあ、僕には一応ドクターっていうステキな名前があるんだからそっちで呼んで欲しいけどね。」

「あのなぁ、どっちにしろ、お前の薬は使わんぞ、何が起こるか分かったもんじゃない。」

「まあ、賛成かな。ねえ、マッドドクター、何か起こすのはせめて会議後にしてね、少なくとも今じゃないね。」

「えー、1番と10番はひどいな。」

話が大分逸れてきたところで、3番が、

「ねえ、僕はわざわざ眠る時間を削ってまで会議に参加するためにここに来たんだ。わざわざ、本題とは別の話をする為にここに来たんじゃないんだよ。話が進まないならもう帰っていいかな?」

と言った。

3番、フレアは、文字通り一日中寝ている。そう、フレアにとって、少しでも起きてるという事は、睡眠時間を削っていることになるのだ。ちなみにフレアいわく、一日25時間寝たいらしい。

「ねえ、帰っていい?」

「すまなかった。さて、本題に入ろう、どうせ後で15番が起きた時にでも聞くとしてだ、まだ二つぐらいある方から片付けよう。それでは、14番、たってくれ。簡単な自己紹介をしてくれ。」

「あ、はい。分かりました、こんにちは?というよりは、こんばんはの方が合っていそうだけど、私は一応死神の、ヘルム・アスタです。よろしくお願いします。」

「始めてにしてはしっかりと挨拶出来てるな。まあ、これから、14番と呼ばれることが多くなると、思うからよろしくな。」

「はい、分かりました。」

「さて、まあ、事情聴取は別の日にするとして、とりあえず、もう一つの方に移るか。もう一つの議題は、ドミネーターについてだ。」

議会が少しざわつき、そして、静かになる。

「と言ってもだ、たいして情報もないからなんかしら情報があったら、出して欲しいという訳だ。」

「なるほどね、確かに僕もあまりよく分かってないからね。ちなみに、自分の番号と、交戦又は、発見場所、あとは、名前、攻撃方法、性格について言ってもらったらいいかな、あ、もちろんだけど、量産型でも、情報出してね。これでいいでしょロスラエル。」

「お前が、しっかり仕事してくれたら楽な筈なんだがなぁ。まあ、そういうことだ、各自情報をさっき2番が説明してくれた感じで出して欲しい。」

「分かった、それじゃさっそく、メテオから出していい?」

「…まあいいぞ。」

会議は続く




更新頻度低くて、すいません。


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7 ドミネーター

色々(主に進路で)大変で、更新頻度が低くてすいません
後、今回は会話文が基本ですし、これが終わった後に書く予定の別のやつを読む時ぐらいの指標程度にしかならないと思うので読まなくてもいいかもです。


「それじゃさっそく行くね、12番、場所は、テトラ山脈上空で交戦、名前に関しては確認出来なかったけど、おそらく上位個体かな、戦闘方法については、突進や噛みつき、あとは、増殖かな。性格についてはよく分からなかったなー。」

「いや待て、なんで、上位個体ってわかった?」

「あー、それなんだけど、一応形が海月型で、触手の先についている注射針で、多分生物に何かを入れたあとに、それがたくさんの大小様々な大きさの海月っぽい何かになって襲いかかってきたのよ。ほら、何かを作り出して、攻撃させる奴は、大体上位個体だから。」

「なるほどな、海月型なのは置いといて、確かに上位個体だな。」

「でも、海月型?なんで海月型なんだろう。」

「ちょっといいか?」

「おう、どうした13番?」

「一応、13番、場所は、聖域フォンシェールにて交戦、名前は空海月(ソラクラゲ)、完全に上位個体で、戦闘方法は、花を異空間から出し、それが引き起こす状態異常や、触手の先にある注射針で()()()()()()()()()()()強化したりだ。恐らくだが、更に進化して強くなっている筈だ。」

「おい、まさかとは思うが、見たのか?」

「ああ、残念ながらね、名前に関してだが、空見ノ海月(ソラミノクラゲ)と、思われる。姿は、進化前は、メテオが言った奴とそっくりだったが、進化後は、笠の中に人型の何かが丸くなっているのを確認した。恐らくだがあれが本体だ。」

「わたしもそう思うよ、あの時何度攻撃しても、ダメージが入った様には見えなかったからね。」

「はあ、まあ一般、下手すりゃ軍隊でも勝てない可能性が高いから出来るだけ早く処理したいな。」

「まあ、そうだよねー、多分今確認出来てるやばい奴は確か核効かないしさ。」

「ああ、そういやそうだったな。確か、」

「ルパンテスザラード、先月末に撃破した。」

「!マジで?!さすがだねー4番ちゃん。」

「順調なのはいいことだが、焦りすぎたり、急ぎすぎたりすんなよ。そういう奴に限ってすぐに死に行く。」

「まあ、確かにな、焦らず慎重にだな。」

「やれやれ、他にはないか?ないなら終わりにしたいのだが?」

「それでは、5番、場所は、アクタの宇宙(そら)第7真空域ラパス空岸にて戦闘、旧人類史の言葉でポートと書かれていた為上位個体かつ名前に関しては恐らくそれ。ですが、戦ってすぐ逃走を開始した為恐らくデータバンク関係の者だと思われます。」

「なんでデータバンクの連中がそんな場所にいるんだか。」

「本当だね、なんでだろうね。」

「まあ、それに関してはまた今度にしよう。さて、今ので終わりか?

終わりのようだな。それじゃあ、解散しろ、まとまってても碌なことにならないからな。すまないが5番、今回の会議のデータをまとめといてくれないか?」

「ええ、もちろんです。」

こうして会議は終了した。

 

 




結構今、病気とかで辛くてですねー汗。
まあ、忘れてたの方が正しいのですが。次はもっと早く出します。


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8 最終戦争について 

ようやく、本編ですよー。
と言っても前座ですが。ちなみにですがここから過去話(最終戦争)関係の話になります。


あの会議から数日が経った。今、13番から15番が1番に呼ばれて会議室に来ていた。

「で、なんのようだ?」

「私たち何かやらかしましたか?」

「さあねー、まあ、呼ばれた理由ぐらいは知りたいわね。」

「まあ落ち着け、言いたいことは分かるが一旦な。ランド、ヘルム・アスタ、ワンドベス、お前らは大戦についてどれぐらい知っている?」

そう聞かれた3人は、

「まあ、酷い戦争とか、災害的なやつの総称だっけ?」

「お父様が過去に戦犯には手は出すなと言っていました。」

「ほぼ知らないわ。」

と返した。

「まあ、だろうな。お前たちは自分の戦争が酷かったと思っているかは知らんが、側から見れば明らかに酷いもんだからな。」

「な、なるほど?」

「あれ?そこまで酷かったけ?」

「私自分以外に興味無かったから知らないわよ。」

「まあ、ランドが最初に言ってくれたやつの中でそれに大きく影響を与えた、あるいは、起こした連中、つまり俺らのことを総じて戦犯と言う。ここまではいいか?」

「おう、分かった。」

「ああ、大体?」

「まあまあかしら?」

「まあ、それでいい。まあ、そんなことに近いことをやらかした奴らが戦犯以外にもいるが、何故かは知っているか?」

「ああ、確か……戦犯が関わったからだっけ?」

「まあそうだな。」

「ん?なんで戦犯が関わったらそうなるの?というかさっきからなんの話?」

「14番、言いたいことは分かるからちょっと待て。さっきの話の続きだが、戦犯には規格外な連中が多すぎるからな、理由がなんにせよそいつらが参戦すると必然的に規格外でもないのに、戦犯と見做される連中が増えてしまう、だから、戦犯が関わった戦争は、最終戦争に含まないとしている。と、ここまでは良いか、14番?」

「ああ、大体わかったけど、やっぱりなんの話?」

「今から話す俺の大戦についての話だ。まあ、ここに来た連中は一通り聞いているからお前らにも聞かせようと思ってな。」

「ちょっと待ってもらえる?」

「どうした15番?」

「説明まだ続くのかしら、私飽き性だから早くしてもらいたいのだけれども。」

「あのなぁ、まあ、一応後一つか二つ言わせてくれ。最終戦争、まあ大戦には必ず名前がつく。そしてその名前の最後には必ず災典か非典かどちらかがつく。」

「非典、災典?なんか違うの?」

「ランドの戦争が非典、お前らのが災典だなそういえば。違いは、まず世界がいくつもあるの知っているな?それらの世界が崩壊、再起不能の状態になるほどの戦争に非典、大国と呼べる国が一つ以上、又は大小関係なく10を越える国が破壊された戦争につけられるのが災典、と言った感じだな。」

「まあ、分かったわ。」

「もう良いか?それじゃあ、俺の話をしよう。」

 



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幻獣の災典 オルト・パミック
9 幻獣の災典 オルト・パミック 1


過去話回です。まあ、回想録とも言うかもしれませんが。


ああ、相変わらず英雄っていうのはクソだな。俺はそう思いながら仕事というなのモンスターの駆除を行ってた。英雄という名だけのクソみたいな役割を任せられながら。

「はあ、そもそもいつからこうなった。ったく、クソだな。」

「隊長、言いたいことは分かるっすけど、こんな世の中っすから、しゃーないっすよ。」

「ああ?そもそも何処かの国が幻獣を間違って放ったのが原因だろ。」

「確かにそうっすけどねー、って、またお客さんっすよ。」

「はあ、ったく疲れる。あと2回したら帰るぞ」

そんないつもと変わらない会話を交わしながら仕事をしていた。俺らはきっとこの時に切り上げれば良かったのだろう。そうすれば、あんな事にはならなかっただろうに。

「えーと、飛鳥種二体に、地鳥種五体、そして、がぱっ」

いきなり、解析者死んだ。いつもだったらいつものことの様に思っていたが、妙に違和感があった。そして気づいた。

()()なんかじゃない、と。

そう気付いた時にはもう手遅れだった。突然、自分がいる建物が崩壊した。奇跡的に怪我はしなかったが、状況は最悪だった。自分がいた建物(ところ)以外も崩壊している。それだけならよかった。最悪なのは、こんな時によりにもよってウルフ種のハイエナ型の幻獣が大量に居やがった。こんな数今まで何処に潜んで居やがった。

「うわあぁぁぁぁ」「この野郎がぁぁぁぁ」「嫌だぁぁ、死にたくな、かはっ」

兵士達の悲鳴があちこちから聞こえる。一部は善戦してるかもしれないが、それもいずれ時間の問題だ。だから、そうならない様に敵を潰しにかかる。

「ちっ、コイツを使うのは嫌だが、背に腹は変えられねぇ。『特殊召喚(コール)、器獣ホルスター』。」

おれの特殊召喚(コール)に応じてホルスターが出てくる。

「とっとと銃の形になりやがれ!使い辛えだろ!」

そう言うと、ホルスターはガトリング形になる。そして、

「とっとと死に晒せ、この死体漁り(カス)供が!」

弾が大量に出てくる。いつもみたいに弾の残り(残り)を考えなければいけない武器と違って、考えなくていい武器は使い勝手はいいが、頭を使わねえから使いたくねぇなぁとそんなくだらないことを考えながら()()していた。その後なんとか潰し終えたものの、今日は精神的にも戦力的にも撤退するしかなかった。実際には戦力は十分の一しか残っておらず、とてもじゃないが戦えない。なので、撤退することを選んだ。だが、この時はまだ知らなかった。もう、とっくの昔に手遅れだったということに。



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