ゲームブック風サンプル (飯妃旅立)
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サンプルゲーム

 スタート(GAME OVERになるとここに戻ります)

 

 暗がりが顔を覗かせている。洞窟に入りますか?

 

 あなたは一歩を踏み出した。纏わりつく闇に、しかし恐れる心は無い。

 

 あなたは一歩後退る。しかし、どうしてだろう。体は石のようになって動かない。

 

 分かれ道だ。貴方は、

 

 貴方は、

 

 あなたが右の道を上ろうとすると、その坂の奥に光る球体を発見できるだろう。

 

 その道にはもう何もない。

 

 何もないはずなのに、好奇心に勝てなかった。

 

 横道に入ると、そこにはさらに沢山の金の卵が!

 

 卵に頬ずりをしていると、頭に何か液体がついた。雨漏りかな?

 

 そこには、大口を開く竜の姿があった。抵抗する間もなく、貴方は食べられてしまった。

 

 そこには、恐ろしく鋭い竜の爪があった。貴方は無残にも切り裂かれてしまった。

 

 勇敢にも突き進んだ貴方を待っていたのは金色に光る何かの卵だった。それ以外は何もない。

 

 貴方はゆっくりと下り坂を降りていく。少し冷えてきた。

 

 さらに寒くなってくる。それに、どこか……息苦しいような

 

 ふと、踏み出す足に感触が無くなった。

 

 ふと、踏み出す足に感触が無くなった。

 

 貴方は美しい泉に辿り着いた。緑と青の泉は、幾つもの骨が浮いている。

 

 貴方は美しい泉に辿り着いた。緑と青の泉は、幾つもの骨が浮いている。

 

 あれ、この服装は……自分、じゃないだろうか。

 

 いつの間にか貴方は死んでいた。ここは死後の世界。生者は入り得ない。

 

 駆け足で今来た道を戻る。危ないけど、そうしないともっと危なそうだ。

 

 駆け足で今来た道を戻る。危ないけど、そうしないともっと危なそうだ。

 

 どれほど酸素を吸っても、一向に苦しさは和らがない。

 

 ふぅ、ほっと一息。温かさが身を包んでいる気がする。

 

 慎重に慎重に、貴方は坂を下っていく。だから気付けたのだろう、脇道がある。

 

 脇道があるところまで戻ってきた。

 

 スピード感重視で行く。体はまだ温かいし、寒さも気にならない。

 

 ……いや、おかしい。貴方は気付いた。寒さも感じないのは、おかしい。

 

 そこは、なんと言えばいいか、映画館のような場所だった。

 

 

→探索をする。 次の話へ続く……。



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