月の剣士のボーダー生活 (天沙残月)
しおりを挟む

呼吸使いの剣士あらわる。

初めまして天沙残月といいます。駄文しかない糞小説ですが。
読んでいただけると幸いです。


ー三門市ー

ボーダー本部

 

嵐山「今期の新人隊員の様子はどうだい?充。」

 

時枝「そうですね。今年は新人の中では1分25秒が今の所最速ですね」

 

木虎「入ったばかりの新人ですからそのようなものかと…」

 

嵐山「まぁ入ったばかりだからな。これから他のC級隊員も伸びるさ」

 

そう話す嵐山隊の前から白服を着た隊員が周りを見回しながらあるいていた。

 

嵐山「おや?君は今期の新入隊員かな?こんなところでどうしたんだい?」

 

⁇?「いえ…トイレに行った後迷ってしまって‥訓練室はどちらでしょうか?」

 

時枝「君は今期入ったC級隊員だね。訓練室なら僕たちも行くから良かったら一緒に行こうか?」

 

???「あっありがとうございます!」

 

木虎「まったく世話が焼ける新人ね」

 

???「すみません…」

 

嵐山「まぁまぁ木虎ところで君の名前は?」

 

他苑「あっ僕は他苑雅師といいます歳は13です」

 

嵐山「そうか!他苑君!俺は嵐山こっちの二人はうちの隊員の木虎と時枝だ」

 

時枝「よろしくね他苑君」

 

木虎「木虎よ…」

 

他苑「はい!よろしくお願いします時枝先輩!木虎先輩!」

 

木虎「‼︎…えぇよろしく他苑君(パァァ)」

 

嵐山「(木虎がなんか嬉しそうだな…)じゃあ行こうか他苑君」

 

他苑「はい‼︎」

 

そう言って他苑は嵐山隊と共に訓練室に向かった。

 

 

閑話休題

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー訓練室ー

 

諏訪「あん?まだ訓練が終わってねぇ隊員がいるな」

 

笹森「えっ‼︎ほんとですか?諏訪さん!」

 

堤「確か名前は…ありました他苑雅師君ですね。彼だけお手洗いに行ったので最後に回しているはずです」

 

諏訪「はーん、おっ来たなぁ」

 

他苑「遅れました‼︎申し訳ありません‼︎」

 

堤『大丈夫だよ。じゃあ始めようか?』

 

他苑「…はい‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

荒船「今期の新人はつえー奴いねぇのか」

 

半崎「んなぽんぽん現れるわけないでしょ荒船さん…」

 

穂刈「半崎の言う通りだ。んなホイホイ緑川みたいな奴が現れてたまるか」

 

荒船「ははまっそうだよなぁ。おっ!訓練室誰かいるみたいだな!?」

 

穂刈「まだ訓練受けてない訓練生がいたんだな」

 

荒船「おおかた訓練が長引いていたんだろう」

 

堤『では…訓練開始‼︎』

 

他苑「(でかいな…なら)月の呼吸伍の型月魄災渦」

 

ギュイイイーン‼︎ズバアアアン!!!!

 

 

嵐山「はっ‼︎?」

 

木虎「えっ‼︎?」

 

時枝「‼︎?」

 

佐鳥「でぇえええええ!!!!?」

 

穂刈「なっ‼︎?」

 

半崎「嘘だろ‼︎?」

 

荒船「はっはは…マジかよあいつ…斬撃を飛ばしやがった。しかも振り動作無しで…映画でも見た事ねぇよあんなの。」頬ヒクヒク

 

他苑「タイムは?」

 

堤「…(ボーゼン)」

 

 

他苑「…オーイ聞こえてますかー。タイムを教えて下さーい」

 

堤『(ハッ!)タ…タイム1・08秒』

 

他苑「1・08秒…まっこんなもんか」

   スタスタウィーン(扉の開く音)

 

 

そう言って他苑は訓練室を後にした。

 

===========================

原作鬼滅の刃で登場した月の呼吸を

登場させました。後悔は無いゼ⭐︎

 

月の呼吸伍の型月魄災渦(げっぱくさいか)

解説

振り動作無しで斬撃を飛ばす

バムスターの装甲であろうと防ぐのは不可能。

 

 

 

 

 




はい天沙残月ですいやーワールドトリガー で鬼滅の刃の月の呼吸がカッコ良すぎたのでつい登場させました。もしかしたらオリジナルの型出てくるかもしれません。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

主人公設定

はいおはこんばんちは天沙残月です。今回は
オリ主くんの設定回です。
飛ばしても構いませんよー。


名前 他苑雅師 (ほかぞのまさし)

 

誕生日 2月10日(13歳)

 

星座 かえる座

 

身長 160Cm

 

体重  55Kg

 

好きな食べ物 魚料理

 

嫌いな食べ物 激辛料理(少し辛いだけなら食べれる)

 

趣味 スマホゲーム 鍛錬

 

1人称 僕

 

family(父(故人)、母、兄)

 

パラメータ(1〜15)トリオンを除く

 

トリオン :10

近 :13

中 :12

遠 :14

情処 : 9

TOTAL :58

 

大規模侵攻で母の職場が破壊され少しでも家計を助ける為ボーダーに入隊。(もうひとつは小遣い稼ぎ)幼少期から道場で特殊な呼吸法を学んでおり。その戦闘力は上位のA級部隊であろうと単騎で壊滅できるほどの戦闘能力の持ち主。初の戦闘訓練で月の呼吸を使ってボーダーにその規格外さを見せつけた。因みに目が悪く、眼鏡を掛けている。

 

周りの印象(主人公視点)

 

城戸司令  ヤクザかと思った。顔が怖い。

 

忍田本部長 ノーマルトリガー 最強と言われている人。いつか戦ってみたい。

 

太刀川慶  孤月使いでA級1位最強の男らしいが風間って人にしばき倒されてるのを見て少し疑ってる。本当に最強なの?この人…(汗)

学力が残念。

 

風間蒼也  スコーピオン使いの少年…ではなく青年。間違えた時には睨まれたなぁ。(実際には睨んでいない)謝ったら許してくれた。どうやらよく間違えられるらしい。 カメレオンによる奇襲を得意とするA級3位の隊長。らしいのだがA級1位の隊長をしばいてるのを見ると真の1位はこの人ではと思ってしまう。その事を他の隊の人たちに言ったら皆苦笑いや腹抱えて笑ってたな。どういうこと?

 

緑川駿  攻撃手のA級4位草壁隊の隊員。スコーピオンとグラスホッパーの使い手不規則な高速移動での斬撃攻撃が得意。強いんだけどどこか抜けてる、同年代。出水先輩と米屋先輩とよく一緒にいる。

 

嵐山准  万能手のA級5位隊長。羽根髪のイケメン。TVでよく見かけるボーダーの顔。周りのC級(バカ)は顔だけの部隊とか言ってたけど僕から言わせればそれだけだったら。A級に居るわけないじゃんと言いたい。

 

木虎藍  万能手の嵐山隊の隊員。少しキツいが、分からないことがあれば教えてくれるから話しやすい先輩。

 

加古望  射手のA級6位隊長。弾丸トリガーを解説してくれたりと親切にしてくれたが炒飯で堤さんが加古隊の隊室でくたばってるのを見て速攻で救助して逃亡した。近寄った瞬間死ぬと本能で察した瞬間だった…

 

 

三輪秀次  万能手のA級7位隊長。目つきの怖い先輩。近界民に対する復讐心しかない。けど話してみると結構優しい先輩だって分かった。

 

 

 

 




はい主人公の周りの人物に対する印象はこんな感じです。良かったら評価おねがいします。

3/31 主人公の年齢を変更しました


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ランク戦 

おはこんばんちは天沙残月です。第2話投下しまーす。


ー ボーダー本部ランク戦ブース ー

 

他苑がブースに行くと周りがざわつき始めた

 

ざわざわ…

ざわざわ…

 

(おいあいつだろ!)

 

(あぁ…戦闘訓練で1秒台出したって奴)

 

雅師「落ち着かないなぁ、なんで皆僕の方見てるんだろ」

 

何故周りがざわついているのか分からない他苑。するとそこに嵐山隊が現れる。

 

嵐山「(パンパン!)はい、皆静かにするんだ!これからランク戦について説明する」

 

時枝「まず皆の手の甲にはポイントが表示されていると思う」

 

そう言われ周りのC級隊員は手の甲を見る。他苑も手の甲を見ると。

 

他苑「1000…?」

 

1000と表示されていた。

 

時枝「そのポイントは訓練の成績で加点されるポイントは増減するんだけど…」

 

嵐山「そのポイントを手っ取り早く集めるのがこのランク戦だ!」

 

嵐山「ランク戦では訓練時よりも多くのポイントが入り、それだけ

B級に上がるまでの期間が早くなる」

 

時枝「そのポイントを4000まで集めれば晴れてB級隊員つまり基地の外で近界民と戦えるんだよ」

 

嵐山隊の説明に他苑は納得する。

 

他苑(成程ね…この数字を奪い合うのか…)

 

嵐山「では早速ランク戦を始めよう誰かやってみたい者はいるか?」

 

ザワザワ ダレガヤル。オマエイケヨー

 

他苑「僕やります」

 

C級「‼︎」

 

嵐山「分かった‼︎他に戦いたい者はいるか?」

 

他苑がやると言うと周りが躊躇い出したが…

 

C級A「おっ俺も行きます‼︎」ハウンド(ハンドガン)1760

 

C級B「おっ俺も戦います‼︎」スコーピオン1490

 

二人のC級隊員が手を挙げた

 

嵐山「よし!ではブースに入って戦いたい者の番号をタップしてくれ‼︎」

 

他苑「はい!(んっ?あの二人ポイントが他の人より高いな?)」

 

他苑「まっいいか!」

 

ランク戦ブース内

 

他苑「えーっとあっこれを押せばいいのかな?」

 

ブースの中のパネルを操作していると…

 

ガー(シャッターの開く音)

 

嵐山隊万能手時枝が入ってきた。

 

時枝「心配になって見に来たけど大丈夫みたいだね」

 

他苑「あっ時枝先輩‼︎(ニコ)」

 

時枝「やぁ他苑君。やり方を説明しようと思ったけど大丈夫みたいだね。ランク戦頑張ってね」

 

他苑「はい‼︎絶対勝ちます‼︎」

 

時枝「ふふっ期待してるよ。」

 

時枝と話しているとアナウンスが入った。

 

嵐山『準備はいいか?ではランク戦開始‼︎』

 

そして他苑は転送されていった…。

 

ー市街地Aー

 

木虎(彼、対人戦はどうなのかしら…?)

 

C級A「先手必勝‼︎」バンバンバン‼︎

 

C級B「はあああああ‼︎」

 

C級Aがハンドガンで他苑に連射。C級Bがその後ろから飛び掛かる。が…

 

他苑「月の呼吸壱の型闇月・宵の宮‼︎」

 

ズバババーーーン!!!!!

 

C級A「はっ!?!!?」

 

C級Aは胴を一刀両断され…

 

『戦闘体活動限界緊急離脱(ベイルアウト)』

 

C級B「嘘だろ‼︎?ぐっ…はああああー‼︎」低姿勢から突撃して横薙ぎ

 

他苑「甘い‼︎月の呼吸陸の型常世孤月・無間‼︎」

 

C級Bは前方中範囲に広がる大小様々な三日月の斬撃で全身を切り刻まれた

 

C級B「うっうわあああああ‼︎」

 

『戦闘体活動限界緊急離脱(ベイルアウト)』

 

『勝者他苑』

 

他苑の剣技を見て絶句する嵐山隊…

 

嵐山「…(唖然)」

 

木虎「…嘘でしょ…」

 

時枝「…嵐山さん…彼だけ特別にB級、又はS級に昇格させた方が良いのでは?」

 

嵐山「…あぁ…俺から上層部に進言してみるよ。彼はボーダーの即戦力間違い無しだろう…」

 

他苑「ふぅ〜っ!」

 

C級A(つ…強いってレベルじゃねぇ)

 

C級B(次元が違いすぎる…)

 

他苑(ヤバい‼︎やりすぎた‼︎)

 

====================

月の呼吸壱の型闇月・宵の宮

 

居合い斬りの要領で抜刀しその軌道上に大小様々な三日月の斬撃を放つ。

 

月の呼吸陸の型常世孤月・無間

 

切り上げから前方中範囲に大小様々な三日月の斬撃を飛ばす。

 




はい天沙残月です。早速オリ主暴れましたね。
嵐山隊唖然‼︎
それではまた次回。

5月8日小説内容を編集しました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

緊急会議‼︎

はいどーもおはこんばんちは天沙残月です。月の呼吸壱の型の説明が無かったので編集して載せました。後出しで申し訳ありません!。
今回は他苑君に関する会議が開かれます。


ーボーダー会議室ー

 

城戸「全員揃ったようだな、ではこれより会議を始める」

 

鬼怒田「今回はどのような用件でしょうか城戸司令」

 

城戸「あるC級隊員に関してだ」

 

根付「まさかC級隊員が何か問題を」

 

鬼怒田 「なに‼︎」

 

忍田「いや、違う鬼怒田さん」

 

鬼怒田「ならなんだと言うですか城戸司令‼︎忍田本部長‼︎」

 

城戸「あるC級隊員をS級に特例で昇格させようと思う」

 

鬼怒田・根付「‼︎?」

 

唐沢「例の孤月使いの子ですね城戸司令」

 

城戸「そうだ」

 

鬼怒田「なぜどこぞのC級を特例で昇格させねばならん‼︎」

 

根付「鬼怒田開発室長の言う通りです。そんな事をすればボーダーの根幹が」

 

林藤「ところが普通のC級じゃあないんだよなぁ鬼怒田さんこれが」

 

忍田「これを見ても同じ事がいえるか?根付さん」

 

根付「どれどれ……なぁ!!!」

 

鬼怒田「な…なんだと‼︎」

 

鬼怒田と根付のモニターにはC級を月の呼吸で一掃する他苑の姿が映っていた。

 

根付「な…なんと…」

 

鬼怒田「し…信じられん」

 

根付「し…忍田本部長!城戸司令!彼は黒トリガーをつかっているのですか?」

 

鬼怒田「なに‼︎黒トリガーだと‼︎」

 

黒トリガー

 

それは命と全トリオンをトリガーに注ぎ込むことで生み出されるトリガー

その力はノーマルトリガー とは比べ物にならないほど強力だという。

 

忍田「いや黒トリガー ではない」

 

城戸「そうだ、彼は全ての攻撃をノーマルトリガー で行なっている」

 

鬼怒田「ば…馬鹿な…‼︎」

 

根付「そんな事が‼︎」

 

城戸「それ故に彼をS級に昇格させようと思う。彼がC級にいたら他のC級隊員が潰されかねない。だがそれだけはなんとしてでも阻止せねばならない。」

 

城戸「故に彼をS級に昇格させる。ただし…………………とする」

 

鬼怒田「なるほど、用件は分かりました。それでしたら儂は反対しません」

 

根付「えぇ私も司令に従います」

 

忍田「では私は今から他苑隊員にS級昇格の条件を通達します。沢村君。」

 

沢村「はい!忍田本部長」

 

ーラウンジー

 

他苑「月の呼吸漆の型‼︎厄鏡・月映え2連」ブブン!

 

C級 D 孤月1286「うわあああああああ!!!!」ズバン!『戦闘体活動限界緊急離脱』

 

他苑「ふぅ…」

 

ランク戦を終えた他苑は飲み物を飲みながらポイントを確認していた

 

他苑ゴクゴク「ポイントは…と1673か良し良し貯まってる貯まってる♪」

 

忍田「やぁ少しいいかな他苑隊員」

 

他苑「うん?なんだあああ‼︎し忍田本部長‼︎」(後ろ向いて驚愕)

 

忍田「ははは(笑)驚かせてすまない。実は君の事が上層部で話題になってね」

 

他苑「はい⁉︎僕なんかやっちゃいました⁉︎」

 

忍田「違うよ(苦笑)君は他のC級と比べて頭3つ4つ飛び抜けてるからね。他のC級が育たないって上で問題になってね、早い話君を正隊員に昇格させる事になったんだ。」

 

他苑「そうなんですか⁉︎」

 

忍田「うむ!それでだね他苑隊員私と10本勝負してくれないかな?」

 

他苑「はっ!???」

 

思わず間抜け顔になる他苑

 

忍田「ん?…あぁ説明してなかったね。私と模擬戦をして10本勝負の内1本だけでも私を倒せたらS級に昇格させるという事になったんだよ。」

 

他苑「成程…」

 

忍田「どうだい受けて…‼︎?」ゾワ‼︎

 

他苑「…分かりました。…やりましょう。(ニヤァ)」

 

忍田「あっあぁありがとう。早速ブースに行こうか。」

 

他苑「はい!」

 

忍田(なんて気迫だ全身の毛が逆立つなんて今までなかったぞ‼︎)

 

己の上をいく相手との戦いに

 

忍田「ふっ…楽しみだ…」

 

ボーダー最強の虎は笑みを浮かべた

 

 

 

 

 

====================

月の呼吸漆の型厄鏡・月映え

 

刀を高速で横薙ぎに降り地を這う斬撃を放つ技

 

斬撃の合間にも三日月状の斬撃が入り混じってるため

こちらも回避は困難である。

 

 

  

 




はいどーも天沙残月ですブラックトリガー に関する説明はあれで良かったでしょうか?。間違ってたらコメントよろしくお願いします。次回
ノーマルトリガー 最強の男と最強の呼吸の使い手が
ぶつかります。
ではまた


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

月の剣士vsボーダーの虎その1

はいおはこんばんちは天沙残月です。いよいよボーダー最強 vs C級最強の戦いが始まります。この戦い(闘い)は何話かに分ける予定です。


ランク戦会場ではA級B級のほとんどの隊員が集まっていた。これから始まるとあるC級隊員と本部長との模擬戦を観戦するために。

 

米屋「うっひょー‼︎すげ〜人だなー」

 

出水「オ〜〜イ槍バカこっちこっち」

 

米屋「誰が槍バカだ弾バカ!(笑)」

 

緑川「うるさいよよねやん先輩!それよりこれから何始まるの?いずみん先輩!。」

 

出水「おう!緑川!。今噂のC級隊員と本部長が模擬戦するらしいぜ!」

 

緑川「そうなの!いずみん先輩よねやん先輩!」

 

米屋「おう!あーっ早く始まんねーかな‼︎」

 

A級3馬鹿がそうはしゃいでる間に続々とランク戦会場に人が集まってきた。そしてあのオペレーターも

 

武富『みなさんこんにちは海老名隊オペレーターの武富桜子です♪今回は何とボーダーで噂のC級最強の隊員と本部長が模擬戦をすると聞き隊室から駆け込んできましたー‼︎(ハア…ハア)』

 

全力疾走したのか武富が疲れながらも実況を始める。

 

武富『唐突に始まったスペシャルマッチですが解説に嵐山隊長と荒船隊長がお越しくださいました。』

 

荒船『どうもよろしく』

 

嵐山『よろしくお願いします』

 

武富『この対決を聞いた時は流石に他苑隊員が負けるのではと思うのですがお二人はどう思われますか?』

 

荒船『まぁ普通に考えれば勝負にならないでしょうね……普通のC級だったらって話ですけど』

 

嵐山『まぁ彼は普通のC級隊員ではないですからね。(苦笑い)』

 

武富『はい?どういう事ですか?荒船隊長』

 

荒船『まぁ見てれば分かります…先に言っておきますが…この戦いでボーダー最強が変わるかもしれません』

 

『はっ‼︎⁇』

 

荒船の一言で会場にいる全員が言葉を失った。狙撃手で孤月もマスタークラスの戦闘能力を誇る荒船が言った事を聞いて言葉が出ないのだ。

そして次の瞬間…いやでもその場にいた全員が理解した。

 

 

 

 

 

 

 

 

ボーダー最強の虎忍田真史が負けるかもしれないと…

 

隊室

 

他苑「いつも通りだ…いつも通り落ち着いて動けば問題ない」

 

他苑は座禅を組み孤月を正面に向け精神を統一していた。

彼は全部が全部というわけではないが戦闘前になると必ず全集中の呼吸を行う。そしてこれから始まる戦闘に全神経を向けるのだ。

特に今回戦うのはノーマルトリガー 最強と言われている忍田本部長だ油断や気の緩みなど論外である。本当の命の取り合いであると覚悟を決めないと勝てないと他苑はそう直感していた。

 

他苑「ホォォォォォォォォッホォォォォォォォォォォォォォォォ‼︎」

 

他苑「……良し」

 

そこにいたのは13の子どもではなく一人の侍だった…

 

 

本部長室

 

忍田「13の子どもと舐めてかかったら一瞬で殺られかねんな…」

 

忍田本部長もまた他苑を最大限警戒していた。あの模擬戦を見て既に忍田本部長は全力で挑まないと負けるわかっていたからだ。

 

忍田「…良し行くか‼︎」

 

『模擬戦開始』

そして2人は光に包まれ

仮想市街地に送られ…

 

 

一条の光が天に昇っていった。

 

 

 

 

 

 




はいどーも天沙残月ですいよいよ開戦…と同時に
緊急離脱(ベイルアウト)‼︎
さぁ…落ちたのはいったい…(すっとぼけ)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

月の剣士vsボーダーの虎 その2

はいおはこんばんちは天沙残月です。2戦目投稿します



試合開始とほぼ同時に登っていく一条の光。その光景に会場では静寂が支配していた。

 

「「「……は?」」」

 

皆 瞬きひとつしなかったこの戦いを見逃すまいと目を見開き見ていた。

だが‼︎

 

気づけば他苑に○が忍田本部長には×がつけられていた。

 

荒船「お…おいっ忍田本部長いつやられたんだよ⁉︎」

 

荒船は思わず声を上げた!だが誰も答えない。いや答えられなかった。

誰にも視認される事なく他苑は忍田本部長を仕留めたのだ。忍田本部長自身もいつ首が斬られたのかわかっていない風だった

だが1人見ていたものがいや気づいたものがいた。

 

そう来馬攻撃手村上鋼だ。彼はあの状況を正確に把握していた。

 

来馬「鋼…君は…何かわかったかい…?」

 

村上「はい…来馬さん…ですが…あいつは人間なんですか?」

 

来馬「どういう事?」

 

別役「何か分かったんですか村上先輩」

 

村上「来馬先輩、他苑は…転送開始とほぼ同時に

 

 

 

 忍田本部長の背後に回り込んでたんですよ‼︎‼︎」

 

 

 

 

『はああああああああああ‼︎?‼︎?‼︎?‼︎?』

 

 

 

村上の解答に全員が絶叫した。つまり試合開始と同時に忍田本部長の位置を特定し背後を取ったという事だ!

 

諏訪「うそだろ‼︎あいつ本当に俺たちと同じ人間かよ‼︎」

 

荒船「冗談だろ‼︎忍田本部長が何もできずにやられるなんて‼︎」

 

(((本当に俺たちと同じ人間なのか!!??)))

 

全員が他苑の人間離れな身体能力に驚愕した。

 

 

 

 

他苑「良し先ずは1勝」

 

他苑はひとまず1勝出来た事にホッとしていたしかしすぐに気を引き締めそして本能で察する。

 

 

虎が本気になったと…

 

 

 

忍田「ここまでとは…」

 

忍田本部長は一息吐きそして

 

 

身をもって思い知った

 

 

 

月の呼吸の恐ろしさを。

 

 

他苑雅師の剣の腕を

 

 

 

忍田「ふふふ…」

 

だがっ故に忍田本部長は笑った。

 

上等だ…‼︎

 

超えてやると…‼︎

 

虎の闘争本能に火がついた瞬間だった

 

 

 

 

武富『さぁ初戦は他苑隊員が先制し1歩リードしている展開‼︎

次戦では忍田本部長がどう巻き返すか‼︎間もなく2戦目が始まります!』

 

武富の実況後すぐに転送完了の文字がモニターに表示された。

 

 

 

 

他苑「忍田本部長は…居た‼︎」

 

他苑(月の呼吸伍の型月魄災渦‼︎)

 

他苑は右斜め前方から振り動作無しの斬撃を繰り出した!

 

 

しかし…

 

 

忍田「そうくるのはわかっていたぞ他苑君‼︎」

 

他苑「‼︎‼︎しっしま…だが防ぐ事は…」

 

忍田「旋空孤月‼︎」

 

そういうと忍田本部長は旋空を放った

 

月魄災渦の軌道上に…

 

そして…

 

 

自身に向かってくる全ての斬撃を相殺した

 

 

他苑「………は?」

 

思わず呆ける他苑

当然その隙を忍田本部長が見逃す筈も無く

 

忍田「隙だらけだぞ!」

 

他苑「‼︎しっしま…」

 

 

忍田「旋空   孤月‼︎‼︎」

 

 

他苑は袈裟に両断された。

 

 

『戦闘体活動限界緊急離脱(ベイルアウト)』

 

 

 

 

 

 

 

 




はいどーも天沙残月です。とうとう雅師負けちゃいました。まぁ強すぎるのもあれかと思ったので。今回は負けてもらいました。

ちなみに今の雅師の実力は

雅師>真史>

って感じです。

ではまた


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

月の剣士vsボーダーの虎 決着

すいません長引いたら飽きてしまうと思い今回で決着とさせていただきます。10本勝負を全部見たいと思っている皆さん本当にすみません‼︎
こんな駄文しか書けない作者ですがこれからも応援していただけると嬉しいです。
では本編をどうぞ。


他苑「月の呼吸捌の型月龍輪尾‼︎」

 

忍田「旋空孤月‼︎」

 

忍田本部長は旋空孤月で相殺しようとするが…

 

『ドッゴォォォォン』

 

忍田「ぐぅおおおお‼︎」

 

押し負けて吹き飛ばされてしまう。そしてそれを他苑が見逃すはずも無く

 

他苑『月の呼吸玖の型降り月・連面』

 

忍田本部長の頭上に降り注ぐ斬撃を放つ。

 

忍田本部長はその攻撃をギリギリ躱すが…

 

忍田「まd他苑「遅い」なっ‼︎」

 

他苑『月の呼吸拾の型穿面斬・羅月」

 

回避するのをわかっていたかのように、他苑は拾の型を放ち、2つの回転鋸のような斬撃が地面を抉りながら突き進み忍田本部長を呑み込んだ。

 

忍田(…ん?)

 

だがこの時忍田本部長は他苑に対して違和感を感じた…

 

-司令室モニター-

 

林藤「ふぅ〜っこりゃあとんでもねえ奴が入隊してきたなぁ。」

 

根付「ま…まさか忍田本部長がここまで歯が立たないなんて…」

 

鬼怒田「わっ儂は夢を見ているのか?…」

 

唐沢「ははっまさかあの忍田本部長がまるで赤子扱いとはね。」

 

城戸「……‼︎」

 

司令室のモニターで観戦していた、上層部の面々は驚愕の二文字が顔に浮かんでいた。

 

そしてそれを見ていた城戸司令は

 

城戸「…クククッ」

 

思わず笑みを浮かべていたそれはほんの数mmあがった程度だったが

それを見ていた鬼怒田と根付はギョッとした。

 

林藤(血が騒いじまったんかねぇ城戸さんも。)

 

城戸司令の心の内を見抜いた林藤はそう思った。

 

 

 

 

 

ーランク戦会場ー

 

その場にいる全隊員は言葉が出てこなかった

何故なら……

 

 

 

 

 

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

他苑○×○○○○○○○

忍田×○× × × × × × ×

 

ノーマルトリガー 最強の男が一方的に叩きのめされてるのだから。

 

荒船「嘘だろ……」

 

村上「忍田本部長が手も足も出ずにここまで…」

 

嵐山「まさかここまでの実力とは…」

 

木虎「……嘘」

 

時枝「次で最後ですね」

 

佐鳥「嵐山さん最初の目的なんでしたっけ?」

 

嵐山「他苑君が他の訓練生を潰さないように早期に正隊員に上げるって言う目的だったんだがこれは…」

 

そう、ボーダーは他苑隊員が他の訓練生の心を折る可能性を考慮して

早急に正隊員にすべく実力を測る目的で今回の模擬戦が行われた。

 

上層部は夢にも思わなかっただろう

 

 

ノーマルトリガー 最強と謳われる忍田本部長がここまで一方的にやられるなど…

 

木虎「あっ最終戦が始まりますね…」

 

そして観戦している者達は最終戦見るため改めてモニターに目をやる

 

そして改めて思い知る。

 

 

他苑雅師という男は…

 

 

自分達の想像の遥か上を行っているという事を

 

 

 

 

忍田本部長「旋空孤月‼︎」

 

他苑 「月の呼吸弐の型珠華の弄月」

 

忍田本部長の周りを囲うように3つの三日月状の斬撃を放つ。

 

忍田本部長「ぐぁ‼︎」『警告トリオン漏出甚大』

 

忍田本部長「‼︎(くっ次の一撃で決めるしかそれに他苑君が乗ってくるか?いや、やるしかない。)スッ

 

他苑(⁉︎なんだ )

 

忍田本部長「他苑君、私のトリオンはもうそんなに残っていない。次の一撃で勝負を決めないか?。」

 

他苑「!」

 

忍田本部長 「この提案は君としては不本意かもしれんが私としては全力で戦ったが最後まで君の全力を引っ張り出せなかった。」

 

他苑「…いつ気付きましたか…?」

 

忍田本部長「6戦目辺りかな?感なんだけどね、少し力が抜けている感じがしたんだよ。でっさっきの9戦目で確信した。」

 

他苑「…すいません忍田本部長…」

 

忍田本部長「謝る事はないさ。それに、そう思うなら私に全力を見せてくれないか?」

 

他苑「……分かりました‼︎」

 

そう言って他苑は居合いの構えをとる

 

 

 

その瞬間

 

 

 

 

尋常じゃない重圧が全身にのし掛かった。

 

ーズウウウウウンー

 

 

忍田「‼︎?ぐううう!!!!」

 

 

ーランク戦会場ー

 

 

ズウウウウン

 

村上「なっ…‼︎」

 

荒船「っが‼︎」

 

嵐山 「ううぅ…‼︎」

 

木虎 「ぅぁっ…‼︎」

 

 

 

ー司令室ー

 

ズウウン

 

根付「ぐぇ…‼︎」

 

鬼怒田「うぐぉ‼︎」

 

城戸「‼︎ぐっ…」

 

林藤「ははっ…こりゃマジか…(汗)」

 

唐沢「これは…彼の威圧…ですかね」

 

沢村「きゃあ‼︎」

 

 

 

忍田本部長「ぐっ…これが君の本気か…他苑君‼︎」

 

他苑「……ホォォォォォォォォッホォォォォォォォォォォォォッ」

 

忍田本部長「!!!!」

 

他苑「月の呼吸…壱の型」

 

忍田本部長 「旋空…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孤月‼︎」

 

他苑「闇月・宵の宮あ‼︎」

 

 

どがあああああん‼︎‼︎

 

 

ー司令室ー

 

ぐらぐらぐら

 

城戸「ぐおおおおおお‼︎」

 

鬼怒田「どわあああああ‼︎」

 

根付「ぎょえええええ‼︎」

 

沢村「きゃあああああ‼︎」

 

ーランク戦会場ー

 

ぐらぐらぐらぐらぐら

 

荒船「うおおおお‼︎」

 

村上「ぐううう‼︎」

 

嵐山「どっどうなったんだ‼︎」

 

木虎「砂埃でモニターが見えない…」

 

 

砂埃が消えそこに映っていたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

横一文字に両断された

 

 

 

 

 

 

忍田本部長だった…

 

 

忍田本部長「…見事」フッ

 

他苑「忍田本部長…ありがとうございました。」お辞儀

 

忍田本部長「あぁ…また戦(や)ろう」『伝達系切断緊急離脱』

 

『ランク戦10本勝負勝者他苑』

 

====================

月の呼吸捌の型月龍輪尾

両手で刀を持ち横薙ぎに振り払う技

壱の型に似てるが

こちらの方が攻撃範囲が10倍以上である。

 

月の呼吸玖の型降り月・連面

相手の頭上に降り注ぐ様な斬撃を

お見舞いする技 広範囲+頭上なので

ほぼ回避不可能。

 

月の呼吸拾の型穿面斬・羅月

前方に回転鋸の様な斬撃を

2つ並べ突進させる技

超高速で突き進むのでこちらも

回避は困難

 

 




どーも天沙残月です。
はいというわけで勝負を制したのは他苑隊員でした。

まぁ読者の皆さんの予想通りだと思いますが(笑)

これで晴れて正隊員になりました。

ランクは次回発表いたします。まぁこれも皆さんの予想通りだと思いますが…(笑)

3/27新しく出てきた月の呼吸の説明が無かったので追記しました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

上層部へ召還、そしてS級昇格?

はいどーも天沙残月です今回はタイトル通り他苑隊員がS級に昇格します。

それではどうぞ


他苑「さーて帰るか」

 

忍田本部長との模擬戦を終えて帰宅しようとしていた他苑。

するとそこに

 

忍田本部長「他苑君」

 

他苑「あれ?忍田本部長。何か用でしょうか」

 

忍田本部長「あぁっ帰るところ申し訳ないが私と一緒に会議室に来てくれないか?」

 

他苑「えっ⁉︎」

 

どうやら城戸司令が呼んでるらしく。会議室に来てほしいとの事だった。

 

他苑「分かりました!」

 

忍田本部長「よし、じゃあ行こう」

 

 

 

 

 

 

会議室

 

忍田本部長「城戸司令他苑雅師隊員を連れてきました」

 

城戸司令 「あぁ入りたまえ」

 

忍田本部長「失礼します。」

 

他苑「しっ失礼します」

 

会議室に入るとそこには

 

 

城戸司令

 

鬼怒田開発室長

 

根付メディア対策室長

 

沢村本部長補佐

 

林藤支部長

 

唐沢営業部長

 

の皆さんが揃っていた

 

忍田本部長「城戸司令、他苑隊員を連れてきました。」

 

城戸司令「あぁ…ご苦労忍田本部長」

 

忍田本部長「あっ他苑君は私の隣の席に座ってくれ」

 

他苑「ふぁっはい!」

 

 

他苑は忍田本部長に言われるまま隣の席に座る。はっきり言ってガチガチに

 

緊張している。

 

城戸司令「他苑隊員、そんなに緊張しなくていいリラックスしたまえ」

 

他苑(いやこのメンバーで緊張するなって無理ですよ‼︎)

 

他苑は心の中で絶叫した

 

忍田本部長「他苑君、このメンバーだと緊張するなと言うのは酷かもしれんが私たちは君に伝えなければならないことがあるだけなんだよ」

 

 

他苑「伝えなければならないこと…ですか?」

 

城戸司令「単刀直入に言おう他苑隊員…

 

君が使う呼吸法を他の隊員が扱える用に指導してほしい」

 

他苑「…へっ⁉︎つまり僕の使っている全集中の呼吸を教えろって事ですか?」

 

城戸司令「うむ、できるかね?」

 

他苑「…申し訳ありませんが他の隊員が全集中の呼吸を会得することはできません」

 

根付「なっ‼︎」

 

鬼怒田「なに!出来ないだと⁉︎」

 

城戸司令「理由を教えてくれないか?」

 

他苑「全集中の呼吸は肺に大量の酸素を取り込み身体を活性化させることですそれには肺が強靭でなければなりません。僕が全集中の呼吸を会得するのに数年かかりました並の人間では会得はかなり厳しいかと思います僕に呼吸を教えてくれた祖父も『全集中の呼吸を扱えた者はいつの時代もすくなかった』とおっしゃってたので…申し訳ありませんが呼吸の指導について断らせていただきます」

 

城戸司令「そうか…分かった。無理を言ってすまない…」

 

他苑「いえこちらこそお役に立てず…」

 

城戸司令「気にしなくていい、ならばその力をこの街を守るために使ってくれるとありがたい。」

 

他苑「はい!この街を近界民から守るために剣を振るいます!。」

 

城戸司令「あぁそれでいいそれと最後にひとつ言っておくことがある。」

 

他苑「なんでしょう?城戸司令」

 

城戸「うむ…

 

 

 

 

 

 

他苑隊員

 

君を本日付けでS級への昇格を認めるものとする。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他苑「……へっ?」

 

 

 

 

 

 




どーも天沙残月です。今回で主人公S級に昇格させました。(笑)
まぁただ単に自分が連携の書き方がわからんからこう言う結果になったわけですが。そして今回で主人公が全集中の呼吸を教える師範になる様城戸司令から命令がきましたが習得難易度の高さ故に不可能だろうと思い断りました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

S級昇格!そしてトリガー 改造‼︎

おはこんばんちは天沙残月です。今回他苑君がS級に昇格しました。そしてトリガー を改造しますまぁ多分皆さんの予想通りのやつになるかと…(笑)


他苑「え…S級ですか⁉︎」

 

城戸「そうだ、君の実力は他の隊員とは隔絶した実力を持っている。故に君はB級ではなく1番上のS級に昇格させようと思う。どうか受けてくれないだろうか?」

 

他苑「そうですか…分かりました!。S級昇格の話、受けさせていただきます!」

 

忍田「そうか‼︎ありがとう。これからは街の平和のために腕を振るってくれ」

 

他苑「はい‼︎それとトリガー に関してお願いがあるのですが…」

 

鬼怒田「トリガー に関しては儂だな何か要望があるのか?言ってみろ。」

 

他苑「はいトリオンの注入で刀身が変化するようにしてほしいのですが…いいでしょうか?」

 

城戸「…他苑隊員に言っていなかったがS級とは、本来黒トリガー を持つ隊員が在籍する階級だ。そこに君も在籍することになる。本来トリガー の大幅な改造はA級以上だがS級の君が行っても問題あるまい、いいだろう。鬼怒田開発室長、彼の要望通りに。」

 

鬼怒田「わかりました。そうとなれば善は急げだ。行くぞ他苑!。」

 

他苑「はっはい‼︎城戸司令ありがとうございます。要望を聞き入れてくれまして。」

 

城戸「気にしなくていい。これからは君のその剣術でこの街を守ってくれることを期待している。」

 

他苑「…はい‼︎」

 

 

 

ー開発室ー

 

鬼怒田「さて他苑、どう言う風に刀を変化させるんだ?」

 

他苑「トリオンを込めたら刀身を約4倍に、持ち手を30cm伸びる様にしてください。後刀の峰の方に1m間隔で上に1Mの刀身が2本現れる様に、下の方には上に伸ばした刃の間に1mの刀身が1本現れる様にしてください。」

 

鬼怒田「……想像しただけでおまえさんの剣術と合わさったらとんでもなくヤバい事になると言うことだけはわかったわい(汗)…分かった‼︎その様に改造しよう。」

 

他苑「ありがとうございます!。後、福トリガーのスロット を1つ拡張して欲しいのと、隊服を外を青紫色の着物、中に黒の着物とズボンを黒い袴に変えて欲しいのですが…」

 

鬼怒田「わかった。それで良いんだな。トリガー の装備はどうする?」

他苑「メイン(右)に先程の改造孤月、シールドを、サブにシールドとグラスホッパーとバッグワームとテレポーターとメテオラをお願いします。」

 

鬼怒田「わかったわい!…ん?メテオラを使うのか?」

 

他苑「目眩し用に持っておこうかとそれにおおまかな場所さえわかれば斬り伏せられますので…」

 

鬼怒田「そ…そうか。(忍田本部長でもそんな事できないのでは?)」

 

鬼怒田「これでトリガー の構成はいいんだな?」

 

他苑「はい‼︎」

 

鬼怒田「よしすぐ取り掛かるぞ待っておれ‼︎」

 

他苑「わかりました‼︎よろしくお願いします‼︎」

 

鬼怒田「うむ…おーい雷蔵今日は忙しくなるぞ」

 

ーげっ嘘でしょー

 

 

 




はい天沙残月です。コメント欄で他の隊員の全集中の呼吸の取得は、
無理じゃないか?と言うようなコメントがあったので無しにさせていただきました。コメントしていただきありがとうございます。そして他苑隊員の孤月が、某鬼幹部最凶の剣士の物と同じになりました。(笑)まぁ皆さんの予想通りかと思いますが…これ大丈夫かな…?

追記 タグに鬼滅の刃(月の呼吸のみ)を追加しました


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

初防衛任務

おはこんばんちは 天沙残月です。
今回は他苑隊員の防衛任務の様子を書かせていただきます。
それではどうぞ。


ー警戒区域ー

他苑「落ち着け、いつも通りやれば問題無い」

 

他苑はいつもの精神統一を行なっていた。

 

他苑「…よし」

 

屋上から立ち上がり

 

そして…

 

『門発生、門発生、近隣の住民の皆様は避難してください』

 

近界民の大群が出現した

 

他苑「本部こちら他苑!2つの門の発生を確認!これより現場に向かいます。」

『こちら本部了解しました。気をつけてください。増援は…』

 

他苑『大丈夫です僕1人でやります』

 

『わかりました』

 

他苑「さて…いくかあ!」

 

そして他苑は孤月を抜き、地上に降りると眼前には

モールモッドを中心にバムスターやバンダーの大群が姿を現した。

 

他苑「かなりいるなぁ…」

 

そう言いながらトリオンを込め、孤月の刀身をぐんぐん伸ばしていく。

孤月の刀身から上に2本、下に1本伸びた巨大な大太刀から

 

他苑「月の呼吸拾の型穿面斬・羅月」

 

複数の回転鋸の形状の斬撃を前方の近界民に放った…

 

『ドガァァァン』

 

近界民のいる場所で轟音が鳴り響き土埃を巻き上げる

 

 

 

そしてそれが収まると…

 

 

そこにいた全ての近界民が

 

 

消え去った。

 

他苑「ふーっ」

 

バチバチバチバチ…

『グオオオオ…』

 

他苑「またきたかぁ。」

 

そう呟き刀を元の大きさに戻し、構える。

 

モールモッド『グオオオオ』

 

他苑「月の呼吸壱の型闇月・宵の宮」

 

モールモッドを居合斬りでバラバラに斬り伏せた

ズバババン

『ドーン』

 

他苑「ふーっ‼︎」

 

他苑「終わりかな?」

 

 

『グオオオオオオオオ!!!!』

 

他苑「な‼︎?」

 

バンダー『グオオオオ』

 

ドォォォォン

 

他苑「危な‼︎」

 

他苑は砲撃の音で素早くその場を離脱した‼︎

ドガァァァァァン‼︎

 

他苑「こんにゃろう‼︎」

 

他苑は素早くバンダーの足元に近づき

 

他苑「くらえ‼︎」

 

他苑「月の呼吸陸の型常世孤月・無間」

 

刀を担ぐように振り抜き前方向に大小様々な斬撃を放った。

スバババババババン‼︎

 

『ズズーン』

 

他苑「今度こそ終わったか?」

 

『4つの門の発生を確認!気をつけてください‼︎』

 

『グオオオオオオオオ』

 

他苑「何体くるんだ‼︎」

 

バンダー『グオオオオ‼︎』

 

ドォォォォン‼︎

 

他苑「くっ‼︎」 

 

辛うじて避けたがその先には

 

前脚のブレードを自分に向かって振り下ろさんとする

 

モールモッドが

 

他苑「やば!」

 

他苑(や…やられる!)

 

 

 

 

 

他苑がやられると思ったその時

 

 

 

「おらぁ‼︎」

ズガガガガン!

 

目の前の近界民が蜂の巣にされ

 

 

他苑「‼︎」

 

「ふっ‼︎」

 

ドドドドドーン‼︎

 

別のトリオン兵も蜂の巣にされた…。

 

他苑「今の攻撃は…」

 

諏訪「諏訪隊現着…大丈夫か?他苑」

 

堤「他苑君、助太刀にきたよ」

 

笹森「大丈夫かい、他苑君」

 

他苑「諏訪さん!堤さん‼︎笹森先輩!」 

 

諏訪「相変わらずお前の剣術はチートだな。」

 

他苑「ち…チート…ですか?」

 

堤「他苑君、俺と諏訪さんは真ん中と左の方をやる。君は笹森と右を任せていいかい?」

 

他苑「はい‼︎わかりました‼︎」

 

諏訪「俺達に当てるなよ〜(笑)」

 

他苑「そんなヘマしませんよ!」

 

諏訪「よし…行くぞ」

 

他苑・堤・笹森『了解』

 

 

1時間後

 

 

 

諏訪「もう大丈夫そうだな。」

 

笹森「そうですね。粗方片付けましたし。」

 

他苑「そうですね。本部こちら他苑。全ての近界民を片付けました。」

 

『わかりましたお疲れ様です。見回りが終わり次第帰還しても大丈夫です。』

 

他苑「了解しました。」

 

諏訪「他苑、見回りは俺達でやっておくからお前は先に帰ってて

いいぞー。」

 

他苑「えっ!怒られませんか?」

 

諏訪「俺達が言っておくから安心しろ。」

 

他苑「わかりました。それでは先に上がります。」 

 

堤「おつかれ様」

 

他苑「はい。お疲れ様でした!」

 

ーボーダー本部ー

 

他苑「ふー疲れた〜」 

 

?「よっ他苑隊員!初任務お疲れ様」

 

他苑「?すみません。どちら様でしょうか?」

 

迅「あぁ自己紹介してなかったな俺の名前は迅悠一。君と一緒のS級隊員さ。」 

 

他苑「あなたが‼︎」

 

迅「あぁっ今日は君にお願いがあって来たんだ」

 

他苑「お願いですか?なんでしょう?」 

 

迅「単刀直入に言うよ

 

 

 

玉狛に入ってくれないか?」

 

 

 

 

 

 

 

 




はいおはこんばんちは。天沙残月です。ついに迅と他苑を接触させました。これにより三雲に強化フラグが?

それではまた次回。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

玉狛勧誘

どーもおはこんばんちは天沙残月です。
今回は他苑と迅とのお話です。


他苑「へっ玉狛に…ですか?」

 

迅 「あぁ、君が来てくれたらこの先いい未来が広がってるんだ。」

 

他苑「いい未来…まるで視えてるような言い方ですね…。」

 

迅 「あぁ…俺には少し先の未来が見えるんだ。」

 

他苑「ほ…本当に未来が…!」

 

迅「すまないが俺のSE(サイドエフェクト)で少し君を視させてもらったよ。」

 

迅「そしたら君が玉狛(うちで)楽しそうに笑っているのが視えてね」

 

君がそんなに楽しそうにしてるものだから。是非来て欲しいんだ」

 

他苑「そうですか…でもそれって大丈夫なんですか?」

 

迅「ん?」

 

他苑「僕はこの剣術が原因とは言えS級だというのはご存知ですよね?」

 

迅「うん。もちろん知ってるよ」

 

他苑「つまり黒トリガーを2本玉狛が保有していると言う事なんですよ⁉︎大丈夫なんですか⁉︎」

 

迅「あぁ成程そう言う事か…大丈夫大丈夫」

 

他苑「何か軽くないですか‼︎⁇確実に本部が黙って無いと思いますけど‼︎」

 

迅「大丈夫だって。それじゃあ会議室行くぞー」

 

他苑「うわわ!自分で歩けますから引っ張らないでください。」

 

 

 

-会議室-

 

 

迅「…と言うわけで他苑隊員を玉狛(うち)で預かりたいんですけど(にへら)」

 

鬼怒田「何がと言うわけでだ何が‼︎(激怒)」

 

根付「迅君、君はボーダーを潰したいのかね?…(汗)」

 

迅「いんや全然」ボリボリ

 

他苑(会議室でまで菓子食べてる…(汗))

 

城戸「…何を企んでいる迅」

 

迅「やだなぁ城戸さん別に何も企んじゃいないよ」

 

城戸「他苑隊員は黒トリガー を所有していないとはいえS級だボーダーのパワーバランスが確実に崩れる」

 

迅「城戸さん。彼が玉狛に入ってくれたらそっち(ボーダー)にとっても有益だ。認めてくれないかな」

 

忍田「転属を決めるのは他苑君だ。他苑君、君はどうしたい?」

 

他苑「…僕は…

 

 

玉狛に行きます」

 

根付「なっ…‼︎」

 

鬼怒田「なんだと‼︎」 

 

林藤「(ニヤ)」

 

忍田「ふっ…分かった私は君の転属を認める。城戸司令いいですかね?」

 

城戸「…分かった。他苑隊員の玉狛転属を認める」

 

他苑「はい!ありがとうございます!」

 

林藤「転属の手続きはこっちでしとくから必要な物は持っていく準備しておけよ」

 

他苑「はい!」

 

城戸「他苑隊員、荷物の準備等があるだろうもう下がっても大丈夫だ」

 

他苑「はい!失礼します。」

 

 

-ラウンジ-

 

他苑「荒船さん‼︎」

 

荒船「おっ他苑じゃねーか。どうした」

 

他苑「実は僕玉狛に転属になったんです。」

 

荒船「なに⁉︎そうなのか?」

 

他苑「はい。なのでしばらく向こうにいることになりますのて今から模擬戦しませんか?」

 

荒船「いいぜ‼︎10本でいいか?」

 

他苑「すみませんが荷物の準備とかもあるので1本勝負でお願いします」

 

荒船「わかったそれでいいぜ早速ブースに行くぞ」

 

他苑「はい!」

 

 

 

 

 

 

荒船「旋空孤月‼︎」

 

他苑「月の呼吸伍の型月魄災渦!」

 

ギュイイイーン‼︎

 

荒船「ぐっ‼︎」左肩ズバ‼︎

 

荒船「相変わらず反則みてーな技だな月の呼吸は」

 

他苑「それがこの呼吸ですから」

 

荒船「ん?どう言うことだ?」

 

他苑「この呼吸の創設者は日本で1番の侍になることを目標として

この呼吸を生み出したらしいですから」

 

荒船「…つまりこの呼吸の生みの親は日本最強の侍になる為にその月の呼吸を作ったと…」

 

他苑「はいそうしてできたのがこの月の呼吸です」

 

荒船「…とんでもねー怪物だな…そいつ」

 

他苑「事実怪物でしたけどね」

 

荒船「はっ?」

 

他苑「この呼吸を使っていた人物は鬼なんですよ」

 

荒船「はあ⁉︎鬼ってーとまさかあの鬼か‼︎」

 

他苑「あの鬼とは…?」

 

荒船「…ガキの頃、婆ちゃんの婆ちゃんが昔人喰い鬼に襲われたって話を聞いたことがあるんだよ…本当だったとは…」

 

他苑「その鬼の認識で間違いないですよ」

 

荒船「なんで呼吸が広まってないんだ⁉︎めちゃくちゃ強いのに」

 

他苑「鬼を狩っていたと言う組織が全てが終わった後その事実を徹底的に隠蔽したみたいなんです。利用されないために…僕の呼吸の創設者に関しては禁忌(タブー)扱いで調べられませんし。この呼吸を教えてくれた祖父も創設者に関しては苦い顔をして話してくれましたし…」

 

荒船「なるほどなぁそりゃ人を散々喰い殺してた鬼が使ってたなんて人間からすりゃあ言いたくもないなそりゃ」

 

他苑「そういう事です。ですが最終的に祖父は認めてくれました『代わりにお前が創設者の願いを引き継いでこの日の本を守れ‼︎』て言ってくれたんです」

 

荒船「いい爺ちゃんじゃねえか…さてそろそろ終わらせるか!俺が勝つ」

 

他苑「いえ!僕が勝ちます!はあ!(刀にトリオンを注ぎ三叉刀に変化)」

 

荒船「げぇっ‼︎やっば‼︎」

 

他苑「月の呼吸拾肆の型兇変・天満繊月」

 

荒船「せっ旋空孤月‼︎」

 

 『ドガァァァン』

 

荒船「あーっやっぱくそ強えわ」(全身斬り刻まれる)

 

他苑「そう簡単には負けませんよ」

 

 

『戦闘体活動限界緊急離脱(ベイルアウト)勝者他苑』

 

 

 

 

荒船「じゃあまたな他苑お前との模擬戦は楽しいからな戦いたい時はいつでも来い‼︎」

 

他苑「はいこちらに来た時は是非お願いします‼︎」

 

迅「やぁ、終わったみたいだね」

 

他苑「あっすいませんお待たせしてしまって‼︎」

 

迅「構わないよ。にしてもあの荒船をああも一方的に倒すなんてすごいね他苑君‼︎」

 

他苑「は…はは…」

 

迅「じゃあ行こうか‼︎ボスが車を回してるだろうから」

 

他苑「はい‼︎」

 

 

 

 

 

====================

 

月の呼吸拾肆の型兇変・天満繊月

 

刀を振り自身の前後左右に巨大な斬撃を放つ技

斬撃の隙間にも大小様々な斬撃はあるためほぼ回避不可

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はいどーも天沙残月です初の2000文字越え。疲れた…
しかも玉狛勧誘なんて題名なのにほとんど月の呼吸の説明になってしまった…。マジですまん…それはそうとやっぱり戦闘描写は書いていてワクワクしますねー(笑)
次回玉狛支部です。ではまたー


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ラッド掃討作戦

おはこんばんちは天沙残月です。
前回の最後のところで玉狛に向かうと言う描写がありますが。
その前に原作主人公達と接触させます。
予告詐欺になってしまい申し訳ありません‼︎
では本編をどうぞ


ーボーダー本部前ー

 

迅「あっしまった‼︎」

 

林藤「おっどうした迅」

 

他苑「どうしましたか?迅さん」

 

迅「ヤッベ用事あるの忘れてたわ…ハハ(頭ガリガリ)」

 

迅「ボス、すいません他苑を玉狛に連れて行くのまた今度にしていいですか?」

 

林藤「そりゃあいいが何かあったのか?」

 

迅「はい早めに彼と合わせた方がいいって俺のSE(サイドエフェクト)が言ってるんです」

 

林藤「お前がそう言うんだったらそうなんだな?分かった悪いな他苑、玉狛に行くのは又後日だすまないな」

 

他苑「いえ大丈夫です。なんでしょうか?迅さん」

 

迅「他苑君、君に会わせたい人がいる」

 

他苑「会わせたい人…ですか?誰でしょう?」

 

迅「会えばわかるさ…すいませんボス、行ってきます」

 

林藤「おー行ってこい。気をつけろよ〜」

 

 

 

迅「おーいメガネ君」

 

三雲「あっ迅さん。と…隣りの子は?」

 

他苑「あっ僕は他苑雅師です」

 

三雲「僕は三雲修だよろしく他苑君」

 

他苑「よろしくお願いします三雲先輩!」

 

三雲「迅さん。そういえばイレギュラーゲートの原因がわかったって」

 

迅「あぁっそれはこの先にいる人物が知っている様だ」

 

三雲「この先に…ってあれは…!」

 

空閑「んっ…よぉオサム」

 

三雲「空閑!」

 

他苑「迅さん。あの人が…?」

 

迅「あぁイレギュラー門の原因を知っている奴さ」

 

空閑「ん?隣にいるのは…」

 

迅「強力な助っ人さ」

 

空閑「俺は空閑遊真。背は低いけど15歳だよ。遊真でいいよ」

 

他苑「はい遊真先輩。僕は他苑雅師と言います13歳です」

 

迅「実は他苑君には言ってなかったけど今この三雲君がピンチなのよ

それでどうにかしようと思ってね」

 

迅「俺のSEで誰かがイレギュラー門の原因を知っているって言ってたんだ」

 

        ・・・

空閑「あぁ犯人はコイツだった」

 

三雲「なっなんだコイツ」

     ・・

レプリカ『それについては私が説明しよう』

 

他苑「うわぁ‼︎」

 

迅「うぉ‼︎」

 

レプリカ『はじめましてジン、マサシ、私の名はレプリカ。ユーマのお目つけ役だ』

 

他苑「初めまして」

 

迅「おーっこれはご丁寧にどうも」

 

レプリカ『さて、これは偵察型トリオン兵ラッドだ』

 

他苑「偵察型…こちらの戦力等を測るためのトリオン兵ってことかな?」

 

レプリカ『その認識で概ね間違いない。その他にも人々が密集している所からトリオンを集めたりするのだが、どうやらコレは門を発生させる事ができるように改造されているようだ。』

 

三雲「じゃあそれを全部倒せば…」

 

空閑「いや、コイツらを全部殺すとなるとめちゃくちゃ面倒くさいぞ」

他苑「へっ?」

 

レプリカ『今現在この街に数千体のラッドが潜伏していることがわかっている。』

 

三雲「数千…‼︎」

 

空閑「全部殺すんだったら何十日もかかるな。」

 

迅「いや、めちゃくちゃ助かった。」

 

迅「ここからはボーダーの仕事だ!」

 

 

ーボーダー本部ー

 

迅「鬼怒田さん、コレ、解析してレーダーに映るようにして。

迅「根付さん、市民に放送でボーダーに通報するよう呼びかけて下さい」

 

根付「わかりました。」

 

根付『イレギュラー門の発生原因が分かりました。この小型近界民がそうです。見かけた方はボーダーへ通報をお願いします。』

 

迅「さて…やりますか。」

 

他苑「はい!」

 

ボーダーによるラッド駆除作戦はC級隊員も総動員した、大規模な作戦となった

 

 

 

 

 

 

レプリカ『街からラッドの反応が消えた。どうやらこれで全部のようだ』

迅「おっ終わったか。」

 

迅『皆よくやってくれた。この後は各自解散してもらって構わない。』

 

三雲「これで終わりなんでしょうか?」

 

迅 「うん。また明日から通常運転だ」

 

空閑「しかしこんなに早く終わるとは、数の力は偉大だな」

 

迅「何言ってんだ。お前やレプリカ先生がいなかったら原因が全く分からなかったんだから、お前がボーダーに入っていたら大手柄だっつーの。」ナデナデ

 

空閑「じゃあその手柄はオサムにつけてよ。」

 

三雲「えっ…!」 

 

迅「おーそれいいな!クビ取り消しどころかB級昇格確実だな!」

 

三雲「まっ待って下さいそんないきなり…!」

 

空閑「俺はボーダーに入って無いから意味ないしな。貰えるものは貰っとけってオサム」

 

三雲「し…しかし」

 

迅「B級になれば正隊員だ。基地の外で戦っても怒られないしトリガー も正隊員用のちゃんとしたのを貰える。パワーアップは早めにして損はないぞ」 

 

三雲「でっでも」

 

迅「それにメガネ君は

 

 

ある女の子を守るためにボーダーに入ったんじゃ無かったっけ?」

 

三雲「っ‼︎」

 

空閑「っほお」

 

他苑「へぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 




おはこんばんちは天沙残月です。
つ…疲れた。(ふぅー!)
ではまた次回


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

雨取と他苑と空閑

はいどーも天沙残月です。ワールドトリガー の原作を忘れてしまい、急遽ジャンプ+にて単行本を購入しました。これからは少し更新が遅くなりますが。どうか応援お願いします。
それでは本編をどうぞ


翌日 修に言われた場所に現れた他苑と空閑

 

他苑「えーっと確かここだったかな」

 

他苑と空閑はとある河川敷に来ていた

 

空閑「うむ、確かオサムが言っていた場所はここだったな」

 

他苑「はい。…ところで遊真先輩?…なんで自転車乗ってるんですか?」

 

他苑は空閑が昨日まで無かった自転車を持っていることにツッコんだ。

 

空閑「歩くより便利かと思って買いました」キラ⭐︎

 

他苑「いやキラ⭐︎じゃなくて…乗れるんですか?」 

 

空閑「こんなの簡単だrおぉ!」ガシャーン‼︎

 

 

案の定吹っ飛ぶ空閑…

 

 

他苑「あぁやっぱりこうなった。」額に手を当てる

 

するとそこを女の子が通りかかった。

 

雨取「だっ大丈夫‼︎」

 

他苑「あっ雨取さん、こんにちはって言ってる場合じゃなかった。

ちょっと遊真先輩引っ張り上げるので自転車お願いしてもらっていいですか?」

 

雨取「えぇ⁉︎わっ分かった」

 

 

こうして雨取と他苑は空閑を起こす。そしてこれが雨取と空閑の出会いだった…

 

空閑「いやぁ助かったありがとう。」

 

他苑「遊真先輩少しは慎重に漕いで下さい。そんないきなり早く漕いだら転けるに決まってるじゃ無いですか。」

 

空閑「スマンスマン(三三)」

 

雨取「よかった」

 

空閑「よしもう一度だ」

 

他苑「まだやるんですか⁉︎…ってああ全く…雨取さん後ろ掴んで倒れないようにお願いします。」

 

雨取「うっうん…」

 

 

 

 

空閑「うぉぉぉ‼︎走ってる‼︎ちゃんと走ってるぞ‼︎これは掴んできた

だんだんコツ掴んできたぞ‼︎」

 

他苑「あーっ‼︎遊真先輩そっちは…‼︎」

 

空閑「掴ん…どぅわー」

 

どぼーーん‼︎

 

雨取「わあ⁉︎」

 

他苑「遊真先輩‼︎」

 

 

空閑「いやー危ない、危ない危うく自転車が川の藻屑になるとこだった。」

 

空閑「でも確実に何か掴めたなお前と他苑のおかげで。えーっと…確か名前は」

 

雨取「私は…千佳」

 

雨取「雨取千佳」

 

空閑「そうかチカか。俺は遊真、空閑遊真」

 

空閑「チカの服ずぶ濡れじゃん。風邪ひくぞ」

 

他苑「遊真先輩のせいですよ…」はぁ〜っ

 

雨取「遊真君のほうがずぶ濡れだよ」

 

遊真「そうか?」

 

他苑・雨取「そうだ(です)よ」

 

雨取「……!」

 

『ウーーー‼︎』

 

空閑「おっ警報‼︎結構近いな。でも警戒区域の中か」

 

他苑「こっちに来る心配はないですね。」

 

雨取「ごめん!私行くね」

 

空閑「おいおい、そっちは警戒区域だぞ」

 

他苑「ですね。何故わざわざ近界民の出る方に」

 

レプリカ『彼女…警報が鳴る前に襲撃に気づいていたように見えたが』

 

空閑「……⁉︎」

 

他苑「は…⁉︎」

 

 

 

 

雨取(ここまで来れば街の方には行かないはず…)

 

ーズシーン‼︎ズシーン!ー

 

三雲「アイツ等…なんでいないんだ…」

 

 

 

ーズシンズシンー

 

雨取(大丈夫!私は見つからない!落ち着いて!自分を空っぽにするの!)

 

雨取(自分を空っぽに)

 

 

ピロリロリロ♪

 

雨取「‼︎」

 

バンダー『ギロ!』ヴォン

 

雨取「!!!!」

 

空閑「‼︎」ひょい

 

ードォォォンー

 

雨取「‼︎遊真君!」

 

他苑「大丈夫ですか雨取さん」

 

雨取「他苑君も…‼︎」

 

空閑「レプリカ。トリガー 使っていいか?」

 

レプリカ『…待て』

 

レプリカ『付近でボーダーが戦闘を開始している。トリガーを使うのはまずい』

 

レプリカ『今オサムがこっちに向かってる』

 

他苑「じゃあ大丈夫そうですね」

 

空閑「あぁ。じゃあオサムに任せるか?」

 

雨取「「オサム」…?」

 

 

三雲「トリオン兵……‼︎」

 

レプリカ『中型トリオン兵バンダーだ。ユーマはあの付近にいる』

 

レプリカ『バンダーは捕獲用兼砲撃用のトリオン兵だ砲撃直後の目を狙え』

 

三雲「分かった」

 

三雲『トリガー オン‼︎』キィィィン

 

三雲「こっちだ近界民‼︎」

 

バンダー『グオオオオ‼︎』キィィン‼︎

 

ボッ‼︎

 

ドガン‼︎

 

三雲「っく!」

 

三雲「アステロイド」キィン!

 

ビシビシ…ボン‼︎

 

バンダー「…!」

 

三雲「スラスターON」

ゴォ!!!!

 

三雲「ッツ……ハアアアア‼︎」

 

ズバッ‼︎

ードォォォォンー

 

三雲の一撃でバンダーは沈黙した。

 

空閑「おーやるじゃん!」

 

他苑「よし!」

 

雨取「千佳‼︎」

 

空閑「…へっ⁉︎」

 

三雲「なんでお前が警戒区域に入ってるんだ‼︎

馬鹿なことはやめろ‼︎」

 

他苑「雨取さん。なんであんな危ないことしたんですか?」

 

雨取「ごめん…街の方に行ったら危ないと思って…」

 

三雲「……空閑、レプリカ2人の知恵を貸してくれ!」

 

三雲「こいつは…近界民を引き寄せる人間なんだ…」

 

他苑「えぇ…‼︎」

 

空閑「ふむ……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どーも天沙残月です。前書きにも書きましたが、ジャンプ+でコミックスを購入したおかげで続きを描くことができました。
これから度々更新が遅くなるかも知れませんが今後とも応援よろしくお願いします。(土下座) ではまた〜


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

近界民の目的と三輪隊襲撃‼︎

おはこんばんちは天沙残月です。
それでは続きをどうぞー。


空閑「近界民を引き寄せる?」

 

他苑「どう言う事ですか?」

 

レプリカ『話をするなら別の所がいいだろう、付近に別のボーダーがいる』

 

三雲「こいつはラッドだしてないか?見逃すと又イレギュラー門が開くぞ」

 

レプリカ『大丈夫だ付近に反応はない』

============================

 

ー弓手町駅跡地ー

 

三雲「と言うか、なんで一緒にお前たちがいたんだ?」

 

雨取「えっと待ち合わせの橋の下で知り合って」

 

空閑「自転車を押してもらって川に落ちた」

 

いまいち分からない説明に他苑がツッコむ。

 

他苑「いや、それじゃあ分かりませんよ(汗)」

 

三雲「…まぁいいひとまずお互いを自己紹介していこう」

 

三雲「こっちは雨取千佳、うちの学校の2年生、僕が世話になった先輩の妹だ」

 

三雲に紹介されお辞儀する雨取

 

雨取「……よろしく」

 

三雲「こいつは空閑遊真、最近うちのクラスに転校してきた。外国育ちで日本の事はまだよく知らない。」

 

雨取「えっ修君と同級生!じゃあ年上⁉︎」

 

雨取「ごめんなさい。てっきりわたし年下だと…」

 

同じ歳だと思ってたのか慌てる雨取…

 

空閑「大丈夫大丈夫年上とかきにしてないから」

 

三雲「空閑は近界民…じゃない近界民について詳しいんだ。千佳が近界民に狙われる理由も知ってるかも知れない。」

 

…と、近界民に狙われる理由を空閑に聞く三雲 

 

雨取「そっか…遊真くんもボーダーの人なんだ」

 

他苑(いや、普通の人間と雰囲気が違う!…まさか近界民…⁉︎)

 

他苑(…まぁ敵意は感じないし、大丈夫かな?)

 

三雲「う…まぁそんな感じだ」

 

空閑「ふーむ…こっちの人間を狙う理由なんてトリオンしかないからな…」

 

他苑「まぁ向こうじゃ死活問題ですもんね。あるのと無いとじゃ」

 

三雲「トリオン⁉︎…トリオンがなんの関係があるんだ⁉︎」

 

他苑「三雲先輩、向こうの世界の人達はトリオンが無いと困るんですよ」

 

空閑「あぁ他苑の言う通り。トリオン能力が高い奴は生捕り、低い奴はトリオン器官だけを持っていく。」

 

空閑「そうして兵隊やトリオンを集めて…」

 

他苑「向こうで戦争や国に使うと…」

 

空閑「そっ」 

 

三雲「…な⁉︎なんでこっちの人間を」

 

他苑「こっちの方が人が圧倒的に向こうの世界より多いからですよ。それにもしかしたら4年前より以前の行方不明になった人たちもいるかも知れないですし」

 

空閑「チカが狙われてるのはトリオン能力が高いからだろうな。近界民的にはトリオンの強い人間が欲しいだろうし」

 

雨取「トリオン能力?…って?」

 

三雲「近界民の武器を使うための特殊な力の事だ」

 

空閑「試しに測ってみればわかるだろ?レプリカ」

 

レプリカ『心得た』 

 

雨取「わっ‼︎」

 

レプリカ『はじめましてチカ、私はレプリカ。ユーマのお目付役だ。』

 

雨取「はっ初めまして」

 

レプリカ『この測定策でトリオン能力が分かる』

 

空閑「どうぞご利用ください」

 

雨取「うっうん…。でもちょっと怖いな…」

 

三雲「レプリカ…僕が先に測っていいか?」

 

レプリカ『了解だ』 

 

他苑「レプリカ、その後僕もお願いしていいかな?」

 

レプリカ『分かった、オサムの後に測ろう』

 

ーキイイィィィィンー

 

レプリカ『計測完了だ』

 

三雲「…!」

 

レプリカ『このキューブはオサムのトリオン能力を視覚化したものだ。

キューブの大小がトリオン能力のレベルを示している』

 

三雲「このサイズはどのレベルなんだ?」

 

空閑「近界民に狙われるならこの3倍は欲しいな」

 

他苑「いや、別に狙われたく無いでしょ…(汗)」

 

三雲「まっまあな…(汗)」

 

他苑「レプリカ次は僕をお願い」

 

レプリカ『了解した測定索を握ってくれ』

 

他苑「わかった」

 

ーキイイイィィィィィィンー

レプリカ『計測完了だ』

 

空閑「おぉ!結構でかいな!」

 

三雲「あぁ…すごいな他苑」

 

他苑「三雲先輩も僕くらいにはできますよ?」

 

三雲「なんだって‼︎後で詳しく頼む」

 

他苑「分かりました」

 

他苑「大丈夫だよ雨取さん」

 

三雲「あぁ、千佳大丈夫だ。危険は無い」

 

雨取「……修くんがそういうなら」 

 

レプリカ『計測に少々時間がかかりそうだ。楽にしてくれ』

 

雨取「うん」

 

空閑「修とチカってつきあってんのか?」小声

 

他苑「ぶっ‼︎」

 

三雲「ち…違う‼︎そんなんじゃ無い…‼︎」

 

空閑「なんだそうなのか」 

 

他苑「遊真先輩…そう言う事はあまり言うものじゃ無いですよ(呆れ)」

 

三雲「千佳はお世話になった先輩の妹で…それで知り合っただけだ…‼︎」 

 

空閑「ふーんまぁいいけど…」

 

空閑「なんでそんなはっきりと狙われてるのに、ボーダーに助けを求めないんだ?」

 

三雲「千佳は周りの人に言っても信じてもらえないかったんだけど、

その友達は」

 

青葉『私、千佳ちゃんのことを信じるよ』

 

三雲「その友達は信じてくれたんだけどそのすぐ後に近界民に」

 

三雲「千佳は周りの人間を巻き込みたく無いらしい。」

 

空閑「ふむ?」

 

他苑「成程…自分が話したせいでその友達がいなくなったと思って話せなくなったって事ですか?」

 

三雲「あぁ…そうだ。」 

 

空閑「あれ?でも俺は巻き込んで良かったのか?」

 

三雲「お前は近界民だし僕が巻き込んだからいいんだ」

 

空閑「ほう…ならいいな」

 

空閑「しかしチカは良く今まで逃れたな」

 

他苑「確かに…」

 

三雲「あいつは自分を狙う近界民の居場所が分かるんだ。今まで半信半疑だったけど」

 

他苑「それってもしかして副作用(サイドエフェクト)ですか?」

 

三雲「…たぶん」

 

空閑「成程ね…そんでオサムはチカを助けたくてボーダーに入ったわけか」

 

三雲「…そんな立派な話じゃ無い。僕がボーダーに入った理由は…」

 

三雲「何もできない自分に腹が立っただけだ」

 

レプリカ『計測…完了だ』

 

ーキイイイイイィィィィィィンー 

三雲「…‼︎」 

 

他苑「っなぁ‼︎」

 

空閑「うぉぉ!でっけ〜オサムの何倍だコレ?」

 

レプリカ『尋常では無いなこれほどのトリオン器官はあまり見たことない。素晴らしい素質だ』

 

空閑「すげーな。これは近界民に狙われる訳だ」

 

他苑「ボーダーにもこんなに多い隊員いませんよ!」

 

三雲「感心してる場合か空閑‼︎千佳が狙われる理由はわかった。

 

問題は、どう解決するかだ」 

 

レプリカ『最も現実的なのは、ボーダーに保護を求める事だろう』

 

空閑「でも千佳はそれ嫌なんだろ?」

 

他苑「ううぅぅーん‼︎」

 

雨取「うん…あまり迷惑掛けたくない…」

 

雨取「いままでもひとりで逃げてこられたから、多分大丈夫だよ」

 

三雲「多分ってお前な…」

 

他苑「…‼︎」

 

空閑「‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三輪「動くな。ボーダーだ」

 

三雲「⁉︎」

三輪「間違いない。現場を抑えた」

 

三輪「ボーダーの管理下に無いトリガーだ、処理を開始する」

 

他苑「…くそ‼︎」

 

三輪・米屋「トリガー オン!」

 

 

 

 

 

 

 




はい天沙残月です2500文字越え。2000文字越えが普通になってきた(フゥー3)。次回は空閑vs三輪隊ですではまた〜


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

三輪隊vs空閑

おはこんばんちは。天沙残月です。いよいよ空閑と三輪隊がぶつかります。ではどうぞ


三輪・米屋「トリガー ・オン」

 

他苑「ッッくそ‼︎」

 

米屋「さーて人型近界民はどいつだー?」

 

三輪「奴だ、あの女がトリガー を持っていた」

 

三雲(‼︎まずいレプリカを見られていた)

 

空閑「違う違う。俺だよ近界民は」

 

三雲「‼︎」

 

三輪「本当だな」

 

空閑「あぁそうだ」

 

三輪「間違いないな?…」

 

空閑「あぁ」

 

ーどんどんどん‼︎ー

 

三雲「な‼︎」

 

他苑「遊真先輩‼︎」 

 

三雲「何してるんですか‼︎」

 

三輪「奴が近界民を名乗った以上、見逃すわけにはいかない。近界民て全て殺す。それがボーダーの務めだ」

 

他苑「あんたの派閥がボーダーの全てみたいな発言しないでくれませんか?三輪先輩(怒)」

 

三輪「邪魔するならお前も排除するぞ他苑」

 

他苑「上等‼︎(怒)」

 

空閑「ふーっ俺がうっかり一般人だったらどうする気だ」

 

三雲「空閑‼︎」

 

他苑「遊真先輩‼︎」

 

米屋「うぉっまじか!この距離で防いだ!」

 

空閑「あのさ、ボーダーに迅さんっているだろ。俺の事聞いてみてくんない?一応知り合いなんだけど?」

 

三輪「迅だと…?」

 

他苑「あーっ‼︎遊真先輩その名前はこの人にはタブーです‼︎」

 

空閑「へっ⁉︎」

 

三輪「やはり一枚噛んでたか……裏切り者の玉狛支部が‼︎」

 

三雲「……裏切り者?」

 

三輪「退け、三雲、他苑。俺達は城戸司令の特命で動いている。これ以上邪魔をするようなら実力で排除するぞ」

 

他苑「(トリガー オン)その前に僕があんたら排除してあげましょうか?三輪先輩?(怒)」

 

三雲「退きません僕は…」

 

空閑「オサム、マサシ、下がってろ。コイツらが用があるのは俺だ。

こいつらとは、俺ひとりでやる」キィィィン

 

他苑「遊真先輩‼︎」

 

空閑「オサムとマサシはチカについててやれ。」

 

三雲「わっ分かった」

 

他苑「気をつけて下さい遊真先輩‼︎」トリガー オフ

 

米屋「うっひょー!強そうじゃん!秀次こいつ俺にサシでやらせてくれよ」

 

三輪「ふざけるな、遊びじゃないんだぞ。陽介」

 

三輪「こいつは

 

2人がかりで確実に始末する」

 

空閑「2人がかり…?」

 

空閑「お前…面白い嘘つくね…(ニヤ)」 

 

三輪「…‼︎」 

 

 

古寺「勘付かれた……?嘘だ、この距離で…!」

 

奈良坂『落ち着け章平』

 

奈良坂「奴は一度もこちらを見ていない。探知を受けた反応もない。

ハッタリでカマをかけているだけだ」

 

米屋「へぇーやっぱただもんじゃないな…」

 

米屋「ここはひとつ全員でじっくりかかるか。」

 

米屋「‼︎」ボッ!

 

空閑「!」サッ!

 

空閑「不意打ちがミエミエだよ」

 

米屋「……とっ思うじゃん」

 

ースパッー

空閑「!」

 

三雲「‼︎」

 

他苑「‼︎」

 

空閑(なんだ…今のは絶対かわしたはず)ブシュー‼︎

 

米屋「浅いな〜いきなり首は欲ばりすぎたか〜やっぱ狙うなら足からかな?」

 

空閑「どういうしかけだ…」

 

三雲(空閑が手傷を負った…⁉︎こんなの初めて見たぞ…!A級の隊が相手じゃいくら空閑でも……)

 

三雲「……くそっ!」ピッ

 

ププルルルルル!ピッ

 

迅「はいもしもし?こちら実力派エリート。どうした、メガネ君」

 

三雲「迅さん…助けてください。A級の部隊が空閑を…」

 

迅『うん知ってる…三輪隊だろ?』

 

三雲「えっ…」 

 

迅「知ってるって言うか見えてる。」

 

三雲『えっ‼︎』

 

迅「今ちょうどバトりだしたとこだな」

 

三雲「なっ……それなら」

 

迅「大丈夫大丈夫。安心してみてなよ。」

 

迅「三輪隊は確かに腕の立つ連中だけど、遊真には勝てないよ

 

あいつは特別だから」

 

閑話休題

 

三輪「1発を警戒しろ。大型近界民をバラバラにした相手だ」

 

米屋「そんなでかいのくらわないって」ボッ 

 

空閑「!」ヒョイ 足首スパ

 

ドンドン

 

ギン!ガィン! シールド張る

 

ビュン‼︎

 

ズバン‼︎

 

空閑「!」

 

米屋「挟んだ‼︎」

 

空閑「『弾印』」キン!

 

ドン‼︎

 

空閑「狭いとこだと面倒だな」

 

他苑「まずい‼︎」

 

-キラ-

 

空閑「‼︎」

 

ービシュンー

 

奈良坂「……」チッ

 

古寺「当てた!流石奈良坂先輩‼︎」

 

奈良坂『あれははずれだ。即死させるチャンスだった』

 

奈良坂(完全な不意打ちであの反応この距離じゃもう当たらないな)

 

奈良坂「俺は奴が反応してもかわせない距離まで近づく。お前はここで奴を牽制し続けろ」

 

古寺『了解!』

 

空閑「……」シュー

 

雨取「遊真君の腕が…」 

 

三雲(やっぱり無茶だ…A級二人に狙撃手まで……‼︎)

 

三雲(いや…それにしても…)

 

米屋「あーあやっぱ一対一でやりたかったなー。反撃なくてイジメみたくなっちゃうじゃん。」

 

三雲(そうだ…空閑にしては大人しすぎる).

 

他苑「レプリカ…なんで遊真先輩は反撃しないんだ?」

 

レプリカ『ふむ…私が考えるにその理由は二つある…』

 

レプリカ『まず一つは、単純に敵の位置取りがうまい』

 

レプリカ『近付くときは絶えず片方がユーマの死角に回り込み、ユーマが一方を相手にすれば、もう一方がその隙を突けるように動いている』

 

レプリカ『ユーマは広い場所に出て挟み撃ちを回避しようとしたが、それも読まれていて狙い打たれた。なかなか戦い慣れた部隊だ』

 

三雲「じゃあ普通に手も足も出ないってことなのか?」

 

レプリカ『いや…確かに手強いがユーマが勝てない相手ではない』

 

レプリカ『ユーマが反撃しない二つめの理由は…』

 

他苑「!そうか!三雲先輩だ!」

 

三雲「⁉︎どう言うことだ他苑!」

 

他苑「遊真先輩は三雲先輩に被害が出ないように策を練ってるんですよ‼︎」

 

三雲「‼︎」

 

レプリカ『そう、ユーマはオサムの立場を考えている』

 

レプリカ『オサムがせっかくB級に上がったのに自分を匿ってたせいでそれが無になるかもしれない、そう思って平和的に交渉しようと試みたが、相手は聞く耳を持たなかった』

 

レプリカ『オサムの立場を悪くしたくはないが…かと言って大人しく殺されるわけにはいかない』

 

レプリカ『今ユーマは、「いかに穏便に相手を無力化するか」考えているだろう。』

 

三雲「「穏便に」……そんなやり方で勝てるのか……⁉︎」

 

レプリカ『私は難しいと思うが、決めるのはユーマ自身だ』

 

三雲「……」

 

雨取「遊真君って本当に近界民なの」

 

他苑「…うん」

 

三雲「…そうだ。でも他の近界民とは違う」

 

他苑「うん遊真先輩は他の近界民と違って悪い人じゃないって僕は思います」

 

三雲「僕は何度も空閑に助けられたし……近界民だけど空閑は友達だ」

 

三雲「千佳はどう思うんだ?」

 

雨取「……うん、私も……」

 

雨取「近界民でも遊真君は怖くない」

 

他苑「よかった!雨取さんがそう言ってくれて!」 

 

 

三輪「梃子摺らせるな近界民‼︎、そろそろ観念して…」

 

三輪「大人しく死ね…」

 

米屋「‼︎」ゴッ‼︎

ビッ!

ドンドンドン

空閑「盾印」

ズッ

空閑「⁉︎」

ドドドド‼︎

ガギギギン‼︎

ガキン‼︎

三雲・他苑・雨取「‼︎」

ズシーン‼︎

空閑「重っ…何だこりゃ」

 

レプリカ『トリオンを重しに変えて相手を拘束するトリガーだ。直接的な破壊力がないかわりにシールドに干渉しない仕組みのようだ』

 

空閑「ふむ」

 

三輪「これで終わりだ近界民‼︎」 

 

三雲「空閑‼︎」

 

他苑「遊真先輩‼︎」

 

レプリカ『解析完了。印は「射」と「錨」にした』

 

空閑「OK」 

 

空閑「『錨』+『射』四重」キィィィィィィィ

 

三輪・米屋「⁉︎」

 

キュドドドドドドド‼︎

米屋「うお‼︎」

 

三輪「ぐっ‼︎」

 

ゴゴォ…!

 

ズズゥゥ…ン

空閑「いいなこれ…かなり便利だ」 

 

三輪「…………」 

 

三雲(相手のトリガーをコピーした…⁉︎)

 

三輪(…いやこの威力はそれ以上の…)

 

空閑「おおー、穂先が自由に変形できるのか。だからギリギリで避けても食らったんだな。なるほどなるほど」

 

他苑「まさか本当に一人でA級を仕留めるなんて…」

 

奈良坂(三輪と陽介がやられた。奴は危険だ。ここで始末する……‼︎)

 

迅「よう奈良坂。ぼんち揚げ食う」

 

奈良坂「……!迅さん⁉︎」

 

迅「もうやめとけ。あいつを敵に回すと損するぞ」

 

遊真「さて…じゃあ話し合いしようか」

 

 

 

 

 

 




はいおはこんばんちは天沙残月です。初の3000越え、
指が痛い。
ではまた次回


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

黒トリガー 捕獲命令その1

おはこんばんちは天沙残月です。それでは最新話どうぞ。


三輪(こいつは……こいつのトリガーは……こちらの攻撃をコピーして、何倍もの威力で撃ち返してきた…『他者の攻撃を学習するトリガー 。』そんな反則みたいなトリガーがありなのか……⁉︎)

 

他苑「遊真先輩のトリガー 、まさか!」

 

三雲「…………」

 

三雲(強い…一発で逆転した……‼︎)

 

三雲「やっぱり迅さんの……」

 

迅「俺の言った通りになっただろ?」

 

三雲「迅さん!」

 

迅「どもども」

 

迅「ビルの屋上でレプリカ先生とばったり会っちゃってさ、せっかくだから来てみた」

 

迅「おっなんかかわいい子がいるな。初めまして」

 

雨取「えっはっはじめまして」

 

迅「遊真たちはあっちか」

 

三雲「あの後ろの二人は三輪隊の……?」

 

レプリカ『狙撃手だ』

 

レプリカ『私が対処するつもりだったが、ジンのおかげで戦わずに済んだ』

 

迅「おーなんだ遊真、結構やられてるじゃんか」

 

空閑「おっ迅さん」

 

三輪「……!」 

 

迅「油断したのか?」

 

空閑「いや、普通に強かったよ」

 

古寺「派手にやられましたね先輩」

 

米屋「あーやばいこれちょー恥ずかしい」

 

迅「な?秀次、だからやめとけって言ったろ?」

 

三輪「……」

 

三輪「わざわざ俺達を馬鹿にしに来たのか」

 

迅「違うよ」

 

迅「お前らがやられるのも無理はない。なにしろ遊真のトリガーは

 

 

 

黒トリガー だからな‼︎」

 

三輪「……⁉︎」 

 

米屋「マジで⁉︎」

 

他苑「やっぱり」

 

迅「むしろお前らは善戦したほうだな。遊真に殺す気がなかったとはいえ……さすがA級三輪隊だ」

 

三輪「…………」

 

三雲「……レプリカ 黒トリガー って何だ?」

 

レプリカ『黒トリガー とは、優れたトリオン能力の使い手が『死後も己の力を世に残すため自分の命と全トリオンを注ぎ込んで作った特別なトリガー 』だ。黒トリガー には作った人間の人格や感性が強く反映されるため使用者と相性が合わなければ起動出来ないという難点があるが、その性能は通常のトリガー とは桁違いだ』

 

三雲「自分の命と全トリオンを」

 

三雲(じゃああれは……)

 

〜回想〜

空閑「こいつは死んだ親父のトリガー 死んだ親父の形見だ」

〜回想終了〜

 

迅「このところ普通の近界民相手でもごたごたしてるのに、黒トリガー まで敵に回したらやばい事になるぞ。お前らは帰って城戸さんにそう伝えろ」

 

奈良坂「…………その黒トリガー が街を襲う近界民の仲間じゃないっていう保証は?」

 

迅「俺が保証するよ。クビでも全財産でも賭けてやる」

 

三雲「迅さん……!」

 

三雲(未来を見るSE(サイドエフェクト))

 

三輪「……「何の得も無い」……?損か得かなど関係無い……‼︎近界民は全て敵だ‼︎」

 

三輪「緊急離脱(ベイルアウト)‼︎」

 

空閑「うぉっ飛んだ」

 

迅「緊急離脱(ベイルアウト)」

 

迅「ボーダーの正隊員用のトリガーはトリオン体が破壊されると自動的に基地に送還されるようになってる」

 

遊真「負けても逃げられる仕組みか…便利だな」

 

他苑「まぁそうなったら本部攻めればいいだけですけど…」ボソ

 

迅「待て待て待て‼︎本部攻めるとか怖い事言うな‼︎お前が言うと冗談に聞こえねーんだよ‼︎(汗)」

 

他苑「冗談ですよ(笑)」

 

迅「だ・か・ら冗談に聞こえねぇーんだよ‼︎お前が本部攻撃したら1時間足らずで本部が堕ちるって俺のSE(サイドエフェクト)が言ってるから‼︎頼むから本気(マジ)でやめてくれ‼︎(汗)」

 

他苑「はいはい分かりました」ニコ

 

迅「頼むぞホントに…(汗)」

 

キイィィィン‼︎

米屋「あーっ負けた負けたー!しかも手加減されてたとかもー!さぁ好きにしろ!殺そうとしたんだ殺されても文句は言えねー」

 

空閑「…」

 

空閑「別にいいよ。あんたじゃ多分俺は殺せないし」

 

米屋「マジか!それはそれでショック!」

 

米屋「じゃあ今度は仕事カンケー無しで勝負しようぜ。一対一で」

 

空閑「ふむ、あんたは近界民嫌いじゃないの?」

 

米屋「俺は近界民の被害受けてねーもん正直別に恨みとか無いね。けど、あっちの二人は家壊されてるからそこそこ恨みはあるだろうし。

今飛んでった秀次なんかは…姉さんを近界民に殺されてるから、一生近界民を許さねーだろーな」

 

空閑「……なるほどね」

 

奈良坂「陽介!引き上げるぞ」

 

米屋「おーう」

 

米屋「じゃあな!次は手加減なしでよろしく!」

 

空閑「……」バシュン!

 

 

 

 

迅「さてと」

 

迅「三輪隊だけじゃ報告が偏るだろうから、俺も基地に行かなきゃな。メガネ君達はどうする?どっちにしろ呼び出しはかかると思うけど」

 

三雲「……じゃあ僕も行きます」

 

他苑「僕も行きます」

 

三雲「千佳と空閑はどこかで待っててくれ。」

 

雨取「うん」

 

空閑「OK」

 

三雲「千佳、空閑は日本の事をよく知らないから、面倒見てやってくれ」

 

雨取「うん分かった」

 

三雲「じゃあ二人とも、また後で」

 

 

ーボーダー本部ー

 

 

城戸「……なるほど、報告ご苦労」

 

鬼怒田「まったく……前回に続いてまたお前か。いちいち面倒を持ってくる奴だ」

 

根付「しかし黒トリガー とは……そんな重要な事を何故今まで隠してたのかね。ボーダーの信用に関わる事だよ」

 

忍田「それは三雲君なりの考えがあってのことだろう。迅の話によれば結果的に三雲君は現在まで黒トリガー を抑えている」

 

鬼怒田「そうだとしても我々に報告する義務がある!一隊員の手に負えることじゃなかろう‼︎」

 

根付「その通り。なんせ黒トリガー ですからねぇ」

 

唐沢(報告したら大事になって、より面倒な事になっただろうな)

 

他苑(報告したら全部隊総動員して奪いに来るでしょーが‼︎)

 

迅「まぁまぁ、考え方を変えましょうよ。」

 

迅「その黒トリガー が味方になるとしたらどうです?。メガネ君はその近界民の信頼を得ています彼を通してその近界民を味方につければ

争わずして大きな戦力を手に入れられますよ。」

 

鬼怒田「それはそうだが…」

 

根付「そううまくいくものかねぇ?」

 

城戸「確かに黒トリガー が貴重な戦力になる。よし分かった

 

 

その近界民を始末して黒トリガー を回収しろ」

 

三雲「⁉︎なっ」

 

他苑「はぁっ⁉︎」

 

根付「ふむ……それなら何も問題ありませんねぇ。貴重な黒トリガー だ、逃す手はない」

 

鬼怒田「間の悪いことにA級1位から3位までの隊は遠征中だが、残った正隊員を総動員すればやれんことはなかろう」

 

忍田「馬鹿な……それでは強盗と同じだ!それにその間の防衛任務はどうする気だ⁉︎」

 

城戸「部隊を動かす必要はない…黒トリガー には黒トリガー をぶつければいいだろう」

 

忍田「‼︎」

 

三雲「えっ……⁉︎」

 

三雲(黒トリガー を)

 

城戸「迅・他苑、お前達に黒トリガー の捕獲を命じる」

三雲(迅さんと他苑が…⁉︎)

 

 

 

 




おはこんばんちは天沙残月ですようやく書き終えた…。
2000越えが普通になってきたなー。ではまたー。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

黒トリガー 捕獲命令その2

おはこんばんちは天沙残月です。それでは最新話どうぞ。


三雲「…………」

 

三雲(他苑.迅さんが空閑と同じ『黒トリガー 』…?)

 

三雲(……いや、それよりも…)

 

三雲(迅さんと他苑が空閑を捕まえる……⁉︎)

 

 

 

ー神社跡ー

 

空閑「おお〜いい感じのところだな」

 

雨取「そうかな」

 

雨取「人が来ないし場所も丁度いいから、時々隠れ家に使わせてもらってるの」

 

空閑「ほほぅ渋いな」

 

空閑「まぁ飯でも食ってオサム達を待とうぜ」

 

雨取「うん」

 

 

雨取「遊真君って……本当に近界民なんだよね?」

 

空閑「ほうだよ」

 

空閑「あっでも俺はこの街を襲ってる奴等とはカンケー無いよ」

 

雨取「うん、修君と他苑君にそう聞いた」

 

雨取「……あのね、遊真君に聞きたいことがあるんだけど……」

 

空閑「ふむ?」

 

雨取「近界民に攫われた人は近界民の戦争に使われるって言ってたでしょ?。」

 

〜回想〜

 

空閑「そうやって集めた兵隊とトリオンをむこうの戦争で使うわけだ」

 

〜回想終了〜

 

雨取「それって……どんなふうに使われるの?」

 

空閑「ふーむ、それはさらわれた「国」によるかな?」

 

雨取「「国」……⁉︎」

 

空閑「そう」

 

   ・・・

空閑「あっちの世界にもたくさんの国があって、それぞれの国でスタイルがちがうんだよ。

・・・

こっちの世界に来てる近界民も同じに見えて別々の国の近界民だったりする」

 

空閑「だから攫われた国の状況……戦争に勝ってるか負けてるか、兵隊を鍛える余裕があるかないか、司令官がデキる奴かダメな奴か、色々な事情で話は変わってくるけど。トリオン能力が高い人間は

・・・

向こうでも貴重だから、ほとんどの場合は戦力として結構大事にされてると思うよ。チカとか超大事にされるかも」

 

雨取「じゃ……じゃあ攫われた人が向こうで生きてるって事も……」

 

空閑「普通にあると思うよ」

 

雨取「そっか……そうなんだ」

 

空閑「なんだ?誰か知り合いを攫われたのか?」

 

雨取「……ううん違うの、ちょっと気になっただけ」

 

空閑「…お前つまんないウソつくね」

 

雨取「えっ」ギクリ

 

空閑「こっちだけ喋らせてそっちは秘密かー」フゥー

 

空閑「まぁいいや、後でオサムに聞こう」

 

雨取「えぇっ⁉︎わぁごめん、待って待って!」

 

雨取「えっとね……ほんとはそうなの。近界民に攫われたの。小学校の時仲良くしてくれた友達と、私の……お兄さん」

 

雨取「二人が攫われたのは私のせいなの…二人とも、私が相談なんかして巻き込んだから……」

 

空閑「成る程ね」 

 

空閑「だからもう他の人には頼りたくないって言った訳か。ボーダーとかにも」

 

雨取「うん……だって、迷惑かけるだけだから……」

 

空閑「まぁ気持ちは分からんでも無いけどなー。俺も今回オサムとチカとマサシを巻き込んだし……」

 

空閑「俺と一緒にいたせいで、オサムの出世をふいにしたかもしれん。だとしたら申し訳ない」

 

雨取「それは大丈夫だよ。修くんは多分そんなこと気にしてない。『自分の意志でやったことだ。お前が気にする事じゃ無い』……って言うよ多分」

 

空閑「うーむ、言いそう」 

 

雨取「修君はさっきも、自分じゃなくて遊真君の心配してたよ」

 

空閑「あいつは他人の心配と自分の心配のバランスがおかしいからな」

 

空閑「そもそも俺を心配する理由なんか無いのに」

 

雨取「え…でもボーダーの人が遊真君を狙ってくるんでしょ?」

 

空閑「ボーダーが何人で来ようと、本気でやれば俺とレプリカが負けるような相手はいないよ」

 

空閑「……いや、二人だけいるか」

 

 

雨取「他苑君とあの、おでこにサングラスの人…?」

 

空閑「そう」

 

空閑「迅さんとマサシは、多分相当強い。勝てるかどうかやってみなきゃ分からないな」

 

雨取「じゃああの人が追っ手になったら……!」

 

ーボーダー本部会議室ー

 

城戸「会議は終わりだ。速やかに任務を遂行しろ」

 

ー神社跡ー

 

空閑「……いいや」

 

空閑「そうはならないよ」

 

ーボーダー本部会議室ー

 

他苑「お断りします!」

 

迅「それは出来ません」

 

鬼怒田「何ィ⁉︎」

 

三雲「!」

 

根付「どう言うことかね?迅君、他苑君。最高司令官の命令に従えないと?」

 

迅「俺達は玉狛支部の人間です。城戸司令に直接の命令権はありません。」

 

他苑「僕達を使いたいなら林藤支部長を通してください」

 

鬼怒田「何をまどろっこしい事を……結局は同じ事だろうが」

 

他苑(って思ってるんだろうな〜鬼怒田さん。こっちの思惑とも知らずに(笑))

 

城戸「…………林藤支部長、命令したまえ」

 

林藤「やれやれ、支部長命令だ、迅、他苑、捕まえて来い」

 

迅・他苑「はい」

 

三雲「……!」

 

林藤「ただし…やり方はお前らに任せる」

 

城戸「……⁉︎」

 

他苑(よっし‼︎狙い通り(笑))

 

三雲「!」

 

忍田「!」

 

鬼怒田「‼︎」

 

根付「‼︎」

       ボ ス

迅「(ニッ)了解|支部長」

 

迅「実力派エリート迅、支部長命令により任務を遂行します!」

 

他苑「他苑雅師、林藤支部長の命令に従い、迅隊員と任務を遂行します!」

 

三雲(迅さん…!雅師…!)

 

城戸「…………林藤……!」

 

林藤「ご心配なく城戸さん。ご存じの通りウチらの隊員は優秀だから」

 

迅「さぁて行くかメガネ君」

 

三雲「……はい!」

 

三雲(この人は……やっぱり他の人とは違う……!)

 

鬼怒田「やっぱり玉狛なんぞに任せてはおけん!忍田君本部からも部隊を出せ!」

 

忍田「城戸司令が決めた事だ。迅と他苑君に任せればいいだろう」

 

鬼怒田「それはそうだが……」 

 

唐沢「…………三雲君、ちょっといいかな」

 

三雲「……えっ?、はい」

 

他苑(んっ?何だ?)

            ・・・

唐沢「君の友人の近界民がこっちに来た目的は何なのか、君は聞いてないか?」

 

三雲「目的……ですか?」

 

唐沢「そうだ。『相手が何を求めているか』それが分かれば交渉が可能だ。例え別世界の住人でも」 

 

鬼怒田「交渉……⁉︎近界民相手に何を悠長な……」

 

唐沢「排除するより利用できないかと考えてしまうんですよ。根が欲張りなもので」

 

三雲「目的…………そう言えば」 

 

三雲「『父親の知り合いがボーダーにいる。その知り合いに会いに来た。』……たしかそう言っていました。」

 

忍田「ボーダーに知り合い……?誰の事だ?」

 

三雲「いや、名前は聞いて無いんですが……」 

 

鬼怒田「曖昧過ぎて何の足しにもならん話だな」

 

根付「君の作り話じゃないだろうねぇ?」 

 

他苑(あーっ聞いててイライラしてきた(怒))

 

唐沢「その『父親』の名前は?、……いや、君の友人本人の名前でもいい」

 

三雲「父親の名前は知りませんが、本人の名前は……空閑遊真です」

 

…ポトッ

林藤「…………『空閑』……⁉︎」

 

三雲「‼︎」

 

三雲(林藤支部長……!この人が空閑の親父さんの……⁉︎)

 

忍田「『空閑』……⁉︎」

 

三雲(えっ?)

 

城戸「今何と言った…『空閑』……だと……⁉︎」

 

三雲(え⁉︎)

 

三雲「…………」

 

三雲(どうなってるんだ……空閑の親父さんって……)

 

他苑(いったい何者なんだ……⁉︎)

 

 




おはこんばんちは天沙残月です。ようやくかけた。
ではまた次回〜。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

空閑有吾

おはこんばんちは天沙残月です。それでは最新話。どうぞ


ー神社跡地ー

・・・

雨取「そういえば、遊真君はどうしてこっちの世界に来たの?」

 

空閑「親父が死んだから」

 

雨取「えっ」

 

雨取「ご……ごめん」

 

空閑「いいよそんな別に」

 

空閑「ちっちゃい頃から親父と二人であちこちの国回ってて確か俺が11の時親父が死んだ」

 

空閑「『もし俺が死んだら日本に行け』『知り合いがボーダーっていう組織にいるはずだ』親父がよくそう言ってたから日本に来たんだ。親父はボーダーの事を、こっちの世界と近界民を繋ぐ橋になる組織だって言ってたけど、実際こっちに来てみたら近界民はこっちの人間を派手に襲ってるしボーダーは近界民を目の敵にしてるし親父に聞いてた話とはだいぶ違うな」

 

雨取「そうなんだ……お父さんってどんな人だったの?」

 

空閑「変な人だったよ…例えば俺が6歳の時に聞かされた親父の「3つの教え」ってのがあるんだけど」

 

雨取「「3つの教え」?」 

 

空閑「そう」

 

空閑「その1『自分の事は自分で守れ、親はいつでもお前を守れる訳じゃ無い。自分を鍛えるなり頭を捻るなり自分でどうにかしろ。自分じゃどうにか出来ないものには近づくな、想像力を働かせて危険を避けろ』」

 

空閑「その2『正解は1つじゃない、物事にはいろんな解決法がある、逆に解決法がない時もある、1つのやり方に囚われるな』」 

 

空閑「そして、その3『親の言う事が正しいと思うな』」

 

雨取「……⁉︎」

 

空閑「……な?」

 

雨取「確かに変わったお父さんだね」

 

空閑「だろ?」

 

空閑「まぁそういう親だったから、()()()の世界が親父の話と違っててもそんなにびっくりはしなかったよ」

 

空閑「問題は……「親父の知り合い」がまだボーダーにいるかどうかだな」

 

ーボーダー本部会議室ー

 

城戸「「空閑」……「空閑有吾」か……⁉︎」

 

林藤 「‼︎」

 

忍田 「‼︎」

 

三雲(城戸司令・忍田本部長・林藤支部長…この3人が、空閑の親父さんの知り合い……!)

 

鬼怒田「クガ……?何者ですかなそのクガとやらは?」

 

根付「我々にもご説明願いたいですねぇ」

 

 

忍田「空閑有吾……有吾さんは……4年半前からボーダーの存在が公になる以前から活動していた、言わば旧ボーダーの創設に関わった人間、ボーダー最初期のメンバーの一人だ。私と林藤にとっては先輩に当たり城戸さんにとっては同輩にあたる」

 

三雲「…………」

 

三雲(空閑の親父さんがボーダー創設期のメンバー…?)

 

他苑「…遊真先輩そんなすごい人の息子さんだったんだ」

 

三雲(空閑『親父はボーダーの人間じゃないよ』あいつ適当な事を……いや単に知らなかっただけか?)

 

忍田「有吾さんは……その子の親は今 どこに?君は聞いてないか?」 

 

三雲「…空閑の親父さんは…亡くなったと聞いています」

 

忍田「⁉︎」

 

城戸「!」 

 

林藤「……!」

 

忍田「…………」

 

忍田「そうか…………」

 

忍田「……しかし、そういう事ならこれ以上部隊を繰り出す必要はないな、有吾さんの子と争う理由など無い」

 

城戸「……まだ空閑の子と確認できたわけではない、名を騙って居る可能性もある」

 

忍田「それは後で調べればわかることだ。迅、三雲君、他苑君、つなぎをよろしく頼むぞ」

 

三雲「……はい!」

 

他苑「分かりました(城戸司令がこのまま引き下がるとは思えないな…)」

 

迅「そのつもりです忍田さん」 

 

城戸「…………では解散とする。進展があれば報告する様に」

 

 

鬼怒田「…………」

 

鬼怒田「……このままで良いのですかな城戸司令、クガとやらの事はよう分からんが……」

 

根付「そうですねぇ、このまま玉狛が黒トリガーと手を結べはボーダー内のバランスが……」

 

城戸「わかっている。空閑の息子かどうかは別問題として……」

 

城戸「黒トリガーは必ず我々が手に入れる」

 

 

他苑(こりゃ近々襲撃してくるかも知れないなぁしかも時期的にそろそろだし)壁に耳当て

 

迅「他苑、どした?壁に耳当てて」

 

他苑「うわ迅さん!しーっ!」

 

迅「何盗み聞きしてたんだ?」へら

 

他苑「……後で話します(小声)」

 

迅「!…分かった」

 

三雲「空閑の親父さんが上層部の人達と知り合いなら、空閑ももう大丈夫ですよね?」

 

迅「うーんどうかな」

 

三雲「えっ……いやだって……さっき忍田本部長が……」

 

迅「うんまぁそうなんだけど、メガネ君もなんとなく気付いてると思うけど、今ボーダーは大きく分けて3つの派閥に割れてんだよね」

 

三雲「派閥……?」 

 

迅「そう、近界民に恨みのある人間が多く集まった「近界民は絶対許さないぞ主義」の城戸さん派」

 

迅「「近界民に恨みは無いけど街を守るために戦う「街の平和が第一だよね主義」の忍田さん派」

 

迅「そして……「近界民にもいいヤツいるから仲良くしようぜ主義」の我らが玉狛支部」

 

三雲「……‼︎」

 

他苑「あっ僕も玉狛ですよ三雲先輩」

 

三雲「えっ他苑も…?」

 

迅「まぁその話は追々するよ。まぁ続きを話すと玉狛と城戸さんとこは考えが正反対だから、あんまり仲がよろしく無いわけ」

 

三雲(三輪「裏切り者の玉狛支部が……」)「成る程……」

                     ウチ

迅「まぁ城戸さん派は一番でかい派閥だから、玉狛(ウチ)が何やっても王者の余裕で見逃してもらえてたけど…もし遊真と玉狛が手を組んだら、多分そのパワーバランスがぶっ壊れる」

 

三雲「……⁉︎空閑一人でそこまで……⁉︎」

 

迅「黒トリガーってのはそういうもんなの。城戸さん的にはそれは避けたいだろうから、どうにかして黒トリガーを横取りしようとするだろうな。」

 

他苑『迅さん』

 

迅『(秘匿通信?)おっどうした、お前そういえば壁に耳当ててたな!何聞いてたんだ?』

 

他苑『…多分城戸司令次の刺客に遠征部隊送り込んできますよ。時期的に』

 

迅『!…なるほど…そろそろか…城戸さんならあり得るな。』

 

他苑『懲りないですねあの人帰ってくるタイミングで1度潰します?』

 

迅『いや、大丈夫まだ襲ってこないよ。それにその数時間後に襲撃かけてくる可能性が高いよ』

 

他苑『未来予知で視ました?』

        

迅『あぁ。だから今は大丈夫だ』

 

他苑『わかりました』

 

ーボーダー本部会議室ー

 

鬼怒田「問題はどうやって捕らえるかだ。迅や他苑より……玉狛より早く黒トリガーを確保せにゃならん、やはり正隊員を総動員するしかあるまい」

 

根付「うーん……それはどうでしょうねぇ、あの三輪隊がやられる程の相手ですよ?いくら人数がいたとしてもB級で歯が立ちますかねぇ?」

 

鬼怒田「それは……しかし……」

 

鬼怒田「だからといって手を打たん訳にもいくまい!」

 

根付「大部隊を動かせば目立ちもしますし私はリスクが大きいと思いますねぇ」

 

鬼怒田「じゃあ他にどんな手がある⁉︎」

 

根付「うーんそう言われると……」

 

城戸「唐沢君、君の意見は?」

 

唐沢「私は兵隊の運用は専門外なので……」

 

城戸「構わん聞かせてくれ」

 

唐沢「そうですね……今は特に何もしなくていいのでは?」

 

鬼怒田「何ィ⁉︎」

 

唐沢「黒トリガーは玉狛支部に任せておいて問題無いでしょう、むしろ居所が分かって好都合だ、私ならまず玉狛との取引を考えますが……『奪い取る』という方向で考えた場合、今はただ条件が低い時は衝突を避けるのがセオリーです」

 

鬼怒田「『条件が整う』……?手をこまねいて何が整うというのかね」

 

城戸「……成る程」

 

 

城戸「後数日待てば遠征中のトップ部隊が帰還する」

 

鬼怒田「!」

 

根付「おぉ!」

 

城戸「……いいだろう遠征組の帰還を待ち三輪隊と合流させて…4部隊合同で黒トリガーを確保する」

 

 

空閑「おっ来た来たオサムと雅師と迅さん」

 

迅・他苑(手を上げる)

 

空閑「お〜〜〜い」

 

空閑「オサムえらい人に叱られた?」

 

三雲「いや……まぁ叱られたけど処分はひとまず保留になったよ」

 

空閑「おーそりゃよかった一安心だな」

 

他苑「まだ安心できませんよ」

 

三雲「あぁボーダーがお前のトリガーを狙ってくる可能性があるんだ」

 

空閑「ほう」

 

他苑「…これからどうすればいいですか?迅さん」

 

迅「うーんそうだな。色々考えたけどこういう場合はやっぱりシンプルなやり方が一番だな」

 

三雲「シンプルな……」

 

空閑「やり方……?」

 

 

迅「うん、遊真お前

 

 

 

ボーダーに入んない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




おはこんばんちは天沙残月です。投稿が深夜になってしまった申し訳ない。次からは早く上がるよう努力します。ではまた次回。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

玉狛支部

おはこんばんちは天沙残月です。よっしゃ上げれた。(ガッツポーズ)
それではどうぞ。



三雲「空閑をボーダーに入れる……⁉︎」

 

他苑「大丈夫ですか?それ?」

 

不安そうに他苑が言う

 

迅「おっと、別に本部につれてくわけじゃないぞ。うちの支部に来ないかって話だよ。ウチの隊員は近界民の世界に行った事が多いから、

 

お前が()()()出身でも騒いだりしないぞ。とりあえずお試しで来てみたらどうだ?」

 

空閑「ふむ…オサムとチカも一緒ならいいよ」

 

三雲「!」

 

雨取「!」

 

他苑「おっ」

 

迅「よし、決まりだな」

 

という事で皆で玉狛支部に行く事になったが…

 

他苑「あっ迅さん20分程待ってください。荷物取ってきます」

 

迅「おっそうか、分かった。」

 

他苑「じゃあ行ってきます!」シュビン!

 

三雲「はっ?」

 

雨取「きっ消えた⁉︎」

 

他苑が消えた事に2人は驚き

 

迅「はっはは……」(汗)←視えてた

 

空閑「おぉっ凄いなこっちの人間は消える事が出来るのか」

 

三雲・迅・雨取「「「いや出来ないから(ねーよ)(ないよ)!!!!」」」

 

空閑「お…おぉそうなのか」

 

ボーダーのトリガー で一時的に消える事は出来るが生身でできる人間はまずいない。…こいつ(他苑)を除いて…

 

レプリカ『マサシは本当に人なのか?』

 

遂には人間かどうか疑い出すレプリカ

 

三雲「あはは…(苦笑い)」

ー15分後ー

他苑「戻りました」シュビン 荷物どっさり

 

迅「はっはは…他苑…お前、俺達と同じ人間か?」

 

迅も疑い始める始末

 

他苑「失礼な‼︎(怒)人間ですよ‼︎」

 

迅「いや、瞬間移動とかトリガー 無いと無理だから⁉︎」

 

他苑「瞬間移動じゃなくて全集中の呼吸で脚力に酸素送って瞬発力高めただけですよ‼︎」

 

迅「ナニソレ⁉︎そんな事出来んのか⁉︎」

 

他苑「はい、と言っても習得は物凄く難しいですけど…」(遠い目)

 

迅「おぉ…そっそうか…(これ以上聞かない方がいいな(汗))」

 

他苑の目が段々死んでいくのを見て迅は会話を打ち切った。

 

迅、聞かんほうがいいぞ。他苑と同じ目にあいたく無ければ…。

 

 

 

 

 

 

迅「さぁ着いた。ここが我らがボーダー玉狛支部だ」

 

他苑「結構…何というか…」

 

空閑「ボロいな」

 

思った事を言う空閑

 

他苑「遊真先輩ストレートに言わないでください‼︎」

 

迅「はっはっはっ(笑)そんなはっきりいったヤツお前が初めてだよ遊真」

 

空閑「むっ?そうなのか?」

 

他苑「普通は思っても口にしませんよ?」ジト目

 

三雲「はっはは」冷や汗タラリ

 

雨取「あはは(苦笑)」

 

三雲「それにしても川の真ん中に建物が」周囲を見渡す

 

迅「ここは元々川の何かを調査する施設で、使わなくなったのを買い取って基地を建てたらしい。いいだろ」

 

迅「隊員は出払ってるっぽいけど、何人かは基地にいるかな?」

 

三雲(玉狛支部の隊員……迅さんの同僚……やっぱり皆腕利きなのか?)

 

迅「ただいま~~」

 

迅と一緒にドアを潜ると

 

ーガチャリー

 

中には

 

お子様がいた…

 

陽太郎「……」

 

他苑・三雲「⁉︎」ビクリ

 

迅「おっ陽太郎。今誰かいる?」

 

陽太郎「…………新入りか?」キラ⭐︎

 

迅「「新入りか」じゃなくて」チョップ

 

陽太郎「おぶ」どしっ

 

宇佐美「迅さんおかえりー」

 

宇佐美「あれっえっ?何?、もしかしてお客さん⁉︎やばい!お菓子ないかも!待って待って!ちょっと待ってー!」

 

宇佐美「どら焼きしかなかったけど……でもこのどら焼きいいやつだから。食べて食べて。あたし宇佐美栞。よろしくね」

 

空閑「これはこれは立派な物を…」

 

他苑「ありがとうございます」

 

三雲「いただきます」

 

にゅっ

陽太郎「じー…」

 

空閑「じーっ」

 

陽太郎「…」キラ⭐︎

 

食べたそーに見つめる陽太郎

 

宇佐美「あっ陽太郎!あんたはもう自分の食べたじゃん!」

 

陽太郎「甘いなしおりちゃん。一つで満足する俺ではない」

 

陽太郎「おぶっ」どしっ

 

陽太郎にチョップを食らわす空閑。

 

空閑「悪いなちびすけ俺はこのどら焼きというやつに興味がある」

 

陽太郎「ふぐぐ……俺のどら焼き……」

 

スッ…

雨取「良かったら、私の上げるよ」

 

陽太郎「……君可愛いね結婚してあげてもいいよ」

 

他苑「ぶぅっほう‼︎」

 

陽太郎の言葉に思わず飲物を噴き出す他苑。

 

雨取「えっ⁉︎結婚⁉︎」

 

陽太郎「俺と結婚すれば、雷神丸のお腹触り放題だよ結構気持ちいい」

 

陽太郎「こうゴロンってやって……」

 

陽太郎「……」

 

しーん

 

陽太郎「ゴロン……」ぐいっぐいっぐいっ

 

陽太郎「………」

 

しーん

 

陽太郎「結婚したら触り放題だよ」ぐすり

 

三雲「…………」

 

三雲「(なんなんだ、この緩い感じ本当にボーダの基地なのか?)

 

他苑「なんていうかここは本部とは全然雰囲気が違いますね…」

 

宇佐美「そう?まぁうちはスタッフ合わせて10人しかいないちっちゃい基地だからねー。…でもはっきり言って強いよ」

 

三雲「!」

 

他苑「へぇ…」ニヤ

 

宇佐美「うちは防衛隊員は迅さん以外に3人しかいないけど皆A級レベルのデキる人だよ玉狛支部は少数精鋭の実力者集団なのだ!」 

 

三雲(全員A級……⁉︎(ゴクリ…))

 

宇佐美「キミもうち入る?メガネ人口増やそうぜ」

 

他苑「あっ僕今日からこちらに転属しました他苑と言います」もぐもぐ

 

宇佐美「えぇっそうなの⁉︎」

 

他苑「はい」もぐもぐっごくん

 

宇佐美「やったーメガネだー」ぴょーん

 

他苑「うわっ!飛びかからないで下さい(汗)」ひょい

 

宇佐美「ごめんごめん嬉しくてつい…(笑)」

 

他苑「は……はぁ(汗)」

 

雨取「あの…さっき迅さんが言ってたんですけど宇佐美さんも向こうの世界に行った事あるんですか?」

 

宇佐美「うんあるよ。1回だけだけど」

 

雨取「じゃあ…その向こうの世界に行く人って、どういうふうに決めてるんですか?」

 

三雲「……⁉︎」

 

宇佐美「それはね…A級隊員の中から先発試験で選ぶんだよね。大体は部隊単位で選ばれるから、アタシもくっついて行ったけど」

 

雨取「A級隊員………ってやっぱり凄いんですね」

 

他苑「あんま大した事ないような気がするけど…(ボソ)」

 

宇佐美「おぉ〜言うねぇ〜君〜」ヘッドロック&頭グリグリ

 

他苑「うわっ!?すいません!。宇佐美先輩を馬鹿にしてるわけではありませんので!」

 

宇佐美「あはは大丈夫大丈夫。怒ってないから!それにボスから君の事は聞いてるし」

 

他苑「なっなにをですか?」

 

宇佐美「そりゃあ忍田本部長を一方的に斬り伏せたって話に決まってるじゃないか!」

 

他苑「やっぱ耳に入ってましたか。ボスと言う事は情報元は林藤支部長ですか?」

 

宇佐美「うんそうだよー」

 

迅「よう4人とも、親御さんに連絡して、今日は玉狛に泊まっていけ。ここなら本部の人達も追って来ないし空き部屋も沢山ある。宇佐美面倒見てやってくれ」

 

ラジャ-

宇佐美「了解」

                    ボ ス

迅「遊真、眼鏡君、他苑、来てくれ。うちの支部長が呼んでる」

 

迅「失礼します。3人を連れて来ました」

 

林藤「おっ来たな」

 

林藤「お前が空閑さんの息子か。はじめまして」

 

空閑「どうも」

 

林藤「お前の事は迅と他苑と三雲君に聞いてる。玉狛はお前を捕まえる気は無いよ。ただ一つ聞かせてくれ」

 

林藤「お前親父さんの知り合いに会いに来たんだろ?その相手の名前は分かるか?」

 

空閑「モガミソウイチ。親父が言ってた知り合いの名前は……モガミソウイチだよ」

 

林藤「!」 

 

迅「!」

 

林藤「そうか……やっぱり最上さんか……

林藤「最上宗一はボーダー創設期メンバーの一人でお前の親父さんの競争相手だった。そして迅の師匠だった」

 

三雲・他苑「だった……?」

 

ゴト…

 

林藤「この迅の黒トリガー が最上さんだ」

 

他苑「‼︎」

 

三雲「……⁉︎じゃあその人は……」

 

林藤「最上さんは五年前に黒トリガー を残して死んだ」

 

ス…

 

空閑「そうか……このトリガー が……」

 

三雲(空閑……)

 

林藤「最上さんが生きてたらきっと本部からお前の事を庇っただろう。俺は新人の頃空閑さんに世話になった恩もある。その恩を返したい。

…どうだ?玉狛支部にはいらないか?」

 

空閑「………それは……」

 

==================================

三雲「空閑にとってもいい話だと思ったのにな……」

 

他苑「何で断ったんでしょう」

 

レプリカ『………』

 

空閑「悪いね迅さん。折角誘ってくれたのに」

 

迅「別にいいさ。決めるのは本人だ。お前が後悔しないようにやればいい」 

 

迅「……そうだそれよりも、お前の話聞かせてくれよ」

 

迅「今までのお前と親父さんの話」

 

レプリカ『……オサムとマサシには話しておこうと思う』

 

他苑「…ん?」

 

三雲「……?」

          . . .

レプリカ『ユーマがこちらの世界に来た理由を』

 

他苑「…えっ」

 

 

 




おはこんばんちは天沙残月です又3000文字超えた〜
話書くたびに増えるなこりゃタハハ(苦笑)。ではまた次回


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

空閑の過去と目的

おはこんばんちは天沙残月です。最新話です
それでは本編にGO


他苑「遊真先輩がこっちに来た理由……⁉︎遊真先輩のお父さんの知り合いに会いに来たんじゃ無いんですか?」

 

レプリカ『……今から4年程前、ユーマとその父有吾は、近界民の戦争に参加していた…』

 

???「敵兵接近!簡易トリオン銃残弾僅かです!」

 

???「トリオン兵!!バンダー確認!!」

 

???「砲撃に備えろ!!」

キィィィ

ボッ

ドドドド

ドドドド(崩れる音)

???「城門崩落!!突破されます!!」

ザザッ‼︎

???「トリガー 使いが来るぞ‼︎一般兵は退け‼︎砦まで引くんだ‼︎」

 

???「戦うな逃げるんだ!!トリオン兵をこっちに回せ」

 

バチバチ

 

ゴウン…

ズン!

ガギギン‼︎

ダッ

オオオオオォォ

???「……‼︎」

ドッ

ドドッ

バシュン

トリガー使いに短剣のようなトリガーを突き刺す黒髪の少年

空閑「よーし釣れた釣れた」

 

それは空閑遊真だった。

???「…!」

 

???「…!」

 

空閑「‼︎とっ……‼︎」

遊真に残りのトリガー使いが襲い掛かる

 

だが

 

ドドッ

 

空閑「!!」

謎の男が遊真と敵の間に入り敵2体を瞬殺した…。

 

有吾「おいこら半人前何ボケっとしてんだ」

 

空閑「別に助けてくれなくても平気だよ、親父」

 

???「トリガー使いを一度に3人も捕らえるとは。さすがだなユーゴ」

ライモンド「こいつらは捕虜交換に使える。うちの団員が取り戻せるぞ!」

ーオォ‼︎ー

空閑「一人は俺が捕まえたんですがね」

 

ヴィッターノ「うんうんえらいぞユーマ」

 

レプリカ『その国の防衛団長と有吾は旧知の仲でありかって世話になった縁と恩から有吾達は防衛に力を貸していた』

 

空閑「俺は親父にそこそこ鍛えられてたから、戦闘でもまぁまぁ役に立ったし、半人前なりに上手くやってたよ」

 

レプリカ『全ては上手く行っていた…有吾が死んだあの日までは』

レプリカ『その日有吾は言った』

 

有吾「遊真、お前暫く戦闘に出るな砦の中にいろ」

 

有吾の言葉に不貞腐れる遊真

 

空閑「えーっ?なんで?」ぶーっ

 

ライモンド「…昨日南門でうちの団員が殺された。隊でも指折りのトリガー使いがあっさりと だ」

 

ライモンド「情報では敵は他所の国から刺客を雇ったらしい。目撃者の話を聞くにおそらくは黒トリガー ……」

 

空閑「俺が居なくて守りは持つの?」

 

遊真の言葉に父有吾は

 

有吾「何言ってんだ俺達だけで楽勝だ。いいか門の外には出るな、絶対大人しくしとけ」

 

っと笑いながらそう言って有吾は出て行った

 

空閑「……」

 

 

ズーン…

 

ズズーン…

 

空閑「ほら見ろやっぱり押されてんじゃん。トリガー使いの人数に差があるんだよ」 

 

空閑「やっぱり俺が出るしか無いな」キィィン

 

援護に入る為換装する遊真

 

レプリカ『ユーゴは戦闘に出るなと言ったぞ』

 

空閑「けどっこのままじゃ押し切られるだろ。俺が裏をついて敵の部隊を崩す」

 

敵に攻撃しようとした…

 

 

その時…

 

ズズ

 

 

ゴオォン

 

災厄が現れた…

 

空閑「‼︎」

 

レプリカ『ユーマの人生は そこで終わった』

 

レプリカ『いや……終わるはずだった』

 

空閑「あ……う……」

 

謎の敵の攻撃で遊真は虫の息となっていた。そこに有吾が現れた。

 

有吾「バカ、何やられてんだ。ちょっと待ってろ」

 

有吾「俺がすぐ助けてやる」

 

レプリカ『有吾はユーマを助ける為に黒トリガー を作った』

 

レプリカ『死にゆくユーマの肉体をトリガーの中に封印しそれに代わる新しい体をトリオンで作ってユーマの命を繋ぎ止めた』

 

空閑「…」ハッ

 

空閑「親父……」

 

レプリカ『そして全ての力を使い切った有吾は

 

塵となって崩れて死んだ』

 

空閑「…!」

 

 

 

???「息子を庇って死ぬとはな……」

 

???「言いたくは無いがユーゴの方に生き残ってほしかった」

 

???「いやまだ息子が受け継いだ黒トリガー がある」

 

???「うむ、それを使うしかなかろう」

 

???「有吾の死はとても悲しい事だが我々は戦いを続けなければならない」

 

???「ここで戦いを止めるのは今までの今までのユーゴの働きを無にすると言う事だ」

 

???「我々と共にユーゴの仇を討とう!」

 

???「ユーゴもきっと望んでいる」

 

レプリカ『彼等は知る由も無かった、ユーマが黒トリガー と共に『嘘を見抜く』という有吾のサイドエフェクトを引き継いでいた事を』

 

三雲「……!」

 

他苑「‼︎」

 

三雲(『嘘を見抜く』……!)

 

ヴィッターノ「ユーマもう戦わないの?」

 

イズカチャ「バカ!戦えるわけないでしょ!お父さんが亡くなったのよ!?」

 

ライモンド「無理をするな今まで助けて貰っただけでも十分だ。お前に戦う義務は無い」

 

空閑「…………いや、俺と親父で始めた事だ最後までやるよ」

 

レプリカ「……」

 

レプリカ『それからおよそ三年の間ユーマは父親の代わりに戦い続けた。その三年間がユーマを強くした。粘り強い抵抗により敵国は侵攻を断念し後に講和によって戦争は終結した、味方の勝利だ』

 

レプリカ『しかしユーマに達成感は無かった』

 

空閑「何もやる事が無くなったなー……」1人呟く空閑

 

レプリカ『……有吾の故郷に行って見ないか?有吾の話ではボーダーという組織は各地の近界民と交流しているそうだ。そこに行けばユーマも元の体に戻れるかもしれない。有吾の友人もいるはずだ』

 

空閑「ふむ……そうだな……」

 

レプリカ『そうしてユーマは幾つかの国を渡ってこちらの世界にやって来た』

 

他苑「じゃあ遊真先輩が歳の割に小柄なのは……」

 

他苑が空閑の体が小さい訳に気付く。

 

レプリカ『そう、トリオン体に成長する機能は無い遊真の体は11歳の時から変化していない』

 

三雲「成長しない……って事はじゃあつまり不老不死……⁉︎」

 

そんな三雲の言葉をレプリカは否定する。

 

レプリカ『いや有吾の全ての力を以てしてもそれは不可能だ』

 

レプリカ『指輪の中に封印された遊真の本当の体は今もゆっくりと死へ向かっている。ユーマの体が完全に死んだ時トリオンの体も消滅するだろう』

 

三雲「…………そうかそれをどうにかする為にボーダーに……」

 

レプリカ『私の目的はそうだった。しかしユーマの目的は違う』

他苑「……⁉︎」

 

レプリカ『ユーマは、有吾が全てを注ぎ込んだ黒トリガーから父親を蘇らせる事ができないかと考えた』

 

レプリカ『しかし先程の最上宗一の件で、ボーダーでも無理だという事がわかってしまった』

 

三雲「!」

 

他苑「!!」

 

レプリカ『ユーマにはもう生きる上での目的は無い』

 

 

その頃遊真は迅と話をしていた。

 

迅「お前、これからどうするつもりだ?」

 

        . . .

空閑「そうだな、こっちだと近界民は肩身が狭いし……親父の故郷だけど俺がいるところじゃないな」

 

空閑「おれは

 

・・・

むこうの世界に帰るよ」

 

レプリカ『願わくばマサシ・オサム、ユーマに生きる目的を与えてほしいユーマにはそれが必要だ』

 

他苑と三雲はレプリカから『遊真に生きる目的を与えてほしい』と頼まれる。頼まれた他苑と三雲は…

 

 

 

 

 

 




おはこんばんちは天沙残月です。遊真の過去編でした。
ではまた次回〜


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

玉狛第二結成

おはこんばんちは天沙残月です。お待たせしましたそれでは
最新話どうぞー!


空閑「俺はむこうの世界に帰るよ。俺がこっちに来た理由はもう無くなったこれ以上いてもゴタゴタするだけだからな。……けど、この何日かは面白かったな。久々に楽しかった」

 

楽しそうに話す空閑

 

迅「……そうか。これからもきっと楽しい事は沢山あるさ。お前の人生には」

 

三雲は遊真に目的を与える方法を思案していた…。

 

三雲(空閑に目的を与える……?僕達に……そんな事ができるの

か……?)

 

他苑も考えを巡らせていた。

 

他苑(遊真先輩に目的を与える…どうすれば…あっ‼︎そうだ‼︎)

 

二人が思考し、他苑が名案を思いついた時二人は宇佐美に呼ばれた

 

宇佐美「修君、他苑君。ちょっといいかな」

 

三雲「ボーダーに入りたい……⁉︎」

 

雨取の言葉に驚く三雲

 

雨取「……うん」

 

雨取「防衛隊員になるって事か⁉︎危険だぞ!」

 

他苑「宇佐美先輩…喋りましたね?…」頭抑え

 

宇佐美が口を滑らした事を見抜き頭を抱える他苑

 

宇佐美「いや〜ごめんねぇ。てっきり千佳ちゃんも迅さんがスカウトしたのかと思って。あれこれ喋ったら千佳ちゃん食いついちゃった」

 

バツが悪そうに頭を掻く

 

宇佐美「あたし的には大歓迎なんだけど、一応修君に報告しとこうと思って」

 

三雲(ボーダーに誘われてる奴は断ってて…誘われて無い方が入隊しようとするなんて……)

 

三雲「千佳お前ボーダーに入ってどうする気だ?」

雨取「……遊真君が言ってたの。攫われた兄さん達は向こうの世界で生きてるかもしれないって。」

 

雨取「いろいろ考えたけどやっぱり私兄さん達を捜しに行きたい。他の人に任せるんじゃなくて自分でも探しに行きたいの」

 

他苑・三雲(やっぱりか)

 

雨取の言葉にやっぱりかと思った他苑と三雲

 

三雲「さっきも聞いただろ?近界民の世界に行くにはA級隊員にならなきゃ行けないんだぞ。A級って事はさっき空閑と戦ってた人達や、テレビでよく見る嵐山さん達と並ぶって事だ。それがどれだけ難しい事か分かってるのか?」

 

三雲の説明に宇佐美が加えて説明する。

 

宇佐美「うーんそれにね、もし選抜メンバーに選ばれても行き先を選べる訳じゃ無いんだよ。お兄さん達を攫った国には行けないかも」

 

雨取を諭す宇佐美

 

雨取「分かってます…私なんかが何をやったって意味が無いかもしれないって。でも……じっとしてられないんです。ちょっとでも可能性があるなら……」

 

三雲「……………」

 

他苑「雨取先輩…」

 

三雲修(千佳がここまで食い下がるなんて)

 

いつもと違い決して引かない雨取に三雲は内心驚いた。

 

宇佐美は頭を捻る

 

宇佐美の話では玉狛に所属している部隊は実力派集団だから新人が入る隙がないと言う。

 

本当にA級を目指すなら本部に入ってチームに入った方がいいらしい。

宇佐美は雨取には玉狛に来てほしいそうだが…

 

雨取「本部…ですか?」

 

三雲「……」

 

三雲は考え出し…

 

三雲「……千佳ちょっと相談がある」

 

その考えを雨取に伝えた……

 

 

 

三雲は空閑のいる屋上に来ていた

 

三雲「空閑」ガチャ

 

空閑「おー修どうした?」

 

三雲「………千佳がボーダーに入るって言ってる」

 

空閑「ほう?」

 

三雲「近界民に攫われた兄さんと友達を探しに行きたいんだそうだ」

 

空閑「あーなるほど」

 

三雲の言ってる事が分かった遊真。

 

空閑が三雲に問いかける

 

空閑「オサムはどうすんの?」

 

三雲は止めようと思ったが言っても聞きそうに無いから手伝うと。そして空閑一緒にチームを組まないかと問いかける。

 

空閑「!」

 

三雲「お前に嘘ついても仕方ないから言うけど…レプリカに親父さんの事は聞いたんだお前がこっちに来た目的も」

 

空閑レプリカに空閑の過去と目的を聞いたと言う三雲。それに空閑は無駄足だったけどねと答え、こっちでやる事は無くなったと言った。

 

それに対し、三雲は千佳と自分じゃA級になるのは難しいから空閑の力を貸してくれと、そしてリーダーになってくれと頼んだ。

 

空閑「ふむ……オサムは相変わらず面倒見の鬼だな。相手がチカだからとは言え…」

 

三雲「なっ……」

 

空閑「いや、オサムは誰が相手でもそうか、そしてたまに死に掛ける」

 

三雲「ぐっ……」

 

事実故に言い返せない三雲。

 

空閑は昔を思い出しながら話出した。自分の父が死んだ時何故笑ったのか分からなかったと…自分が死にかけたのは自分のせいで親父が死ぬ必要は無かったのに何故笑っていたのか…

 

空閑「それを…親父に聞いてみたかった」

 

三雲「……」

 

そして空閑はその辺が少し三雲と似ていると話した

 

三雲「えっ…⁉︎どこが」

 

空閑「自分が損してでも他人の世話を焼く所とか」

 

空閑「オサムは何で死に掛けてでも人を助けるんだ?困ってる人は見過ごせないタチなのか?」

 

それに対し三雲は…

 

三雲「別にそんな都合のいいもんじゃ無いよ僕はただ、自分が『そうするべき』と思った事から一度でも逃げたら、きっと本当に戦わなきゃ行けない時にも逃げるようになる」

 

と答え、そして自分がそう言う人間だと知っていると話した。

 

空閑「…」

 

三雲「だから僕は人の為にやってるんじゃ無い。自分の為にやってるんだ」

 

空閑「成程、オサムらしいな」

 

空閑「けどやばい時は逃げないとその内死ぬぞ?逃げるのも戦いの内だ」

 

三雲「むっ…」

 

空閑「……さて、じゃあ俺も手伝うか」

 

三雲「………!」

 

空閑「ほっとくとオサムとチカがすぐ死にそうだからな。後隊を組むのが楽しそうではある」

 

三雲「空閑……!」

 

 

屋上から戻ると階段の隅に雨取と他苑がいた。

 

雨取「修君、遊真君」

 

空閑「オサムに誘われたから一緒にやるよ。暇だし、チカにはまた自転車の乗り方教えてもらわなきゃならんし」

 

雨取「ありがとう……!」

 

他苑「上手くいったみたいですね。三雲先輩」

 

三雲「あぁ!」

 

ここで空閑が

 

空閑「ただし、リーダーはオサムだ」

 

三雲「……⁉︎」

 

空閑はリーダーは三雲が良いと、そうしないとチームは組まない、と言った。

 

三雲「な…何言ってんだ!リーダーはお前だろ!!」

 

三雲「お前の方が実力も知識もずっと上だ!僕が勝ってる所なんか一つも無い!何で僕がリーダーなんだ」

 

それに対して空閑は…

 

 

空閑「俺が、そうすべきだと思ってるからだ」

 

三雲の真似をしつつ迷いなく言った。

 

三雲「……!」

 

雨取「私もリーダーは修君がいいと思う」

 

三雲「………分かった」

 

三雲は隊長になる事になった

 

空閑「決まりだな。じゃあ早速林藤さんのとこ行くか。さっき断ったばっかだからなんか恥ずかしいな」

 

 

 

ー支部長室ー

 

林藤「おう、遅かったな」

 

部屋に入るとそこには林藤と迅が居た。そして机の上には4枚の入隊・転属用の書類

 

他苑「迅さん。3人が来るの見えてましたね?」

 

他苑は迅が初めから3人が来る事をSEでわかっていた事に気付く

 

迅「さぁ〜なんのことやら」

 

他苑(すっとぼけてるし)苦笑

 

迅の態度に他苑は苦笑い。

 

林藤「4人分の入隊・転属用の書類だ」

 

空閑「迅さん。この未来見えてたの?」

 

迅「言っただろ「楽しい事は沢山ある」って」

 

他苑「あっ僕の転属用の書類もある」

 

林藤「あぁ遅くなったが他苑、お前も今書いてもらって良いか」

 

他苑「はい!」

 

そして他苑は転属用の書類を書き、林藤支部長に渡す。

 

他苑「林藤支部長。どうぞ」

 

林藤「あぁ…間違いなく受け取った。」

 

林藤は書類を纏め…

 

林藤「…よし。正式な入隊は保護者の書類が揃ってからだが、支部長としてボーダー玉狛支部の入隊、転属を歓迎する。たった今からお前たち3人はチームだ。このチームでA級昇格、そして、遠征部隊選抜を目指す」

 

玉狛第二が結成された

 




どうも天沙残月です。コミックスで内容確認しながら打っているので気をつけないと、文章が全て会話になりそうになってしまう(危ない危ない)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ランク戦とポジションの説明、そして玉狛のA級隊員

おはこんばんちは天沙残月です。お待たせしました。最新話です、どうぞ


翌日、玉狛支部のリビングでは宇佐美がボーダーについて説明していた。

 

宇佐美「さて、諸君はこれからA級を目指す!その為には……もうB級になってる修君を除く、千佳ちゃんと遊真君の二人にB級に上がってもらわなければならない!それは何故か!」

 

宇佐美「まずはB級……正隊員にならないと、防衛任務にも、A級に上がる為の『ランク戦』にも参加出来ないのだ!」

 

空閑「ランク戦?」

 

宇佐美「そう『ランク戦』。上の級に上がるには防衛任務の手柄だけじゃなく、『ボーダー隊員同士の模擬戦』でも勝ってなきゃダメなの。」

 

宇佐美「それが通称『ランク戦』。同じ級の中で競い合って、強い人間が上に行くってわけ」

 

空閑「ふむ、つまり俺がB級になるにはC級の奴らを蹴散らせばいいわけだな」

 

空閑「それいつからやるの?今から?」

 

やる気満々の空閑

 

宇佐美「まぁまぁ落ち着きたまえよ。ボーダー本部の「正式入隊日」ってのが年3回あって、新入隊員が一斉にC級デビューできる日なんだけど、その日までは遊真君もまだランク戦出来ないんだよ」

 

空閑「えぇ〜〜〜〜……」

 

他苑「そう慌てないで下さい遊真先輩(苦笑い)」

 

迅「そうそう。お前はうちのトリガーに慣れる時間がいるだろ?ランク戦にはお前の黒トリガーは使えないぞ?」

 

空閑「ふむ、何で?本部の人に狙われるから?」

 

迅「それもあるけど…」

 

他苑「黒トリガーは強すぎるから自動的に「S級扱い」になってランク戦から外されるんですよ。三雲先輩や雨取さんと組めなくなりますよ。」

 

空閑「ふむ……そうなのか。じゃあ使わんとこ」

 

渋々黒トリガー使用を断念した空閑。

 

宇佐美「千佳ちゃんはどうしようか?オペレーターか戦闘員か……」

 

空閑「そりゃもちろん戦闘員でしょ。あんだけトリオン凄いんだから」

 

空閑「それにこの先近界民に狙われた時の為にもチカは戦えるようになった方がいいだろ」

 

三雲「……!」

 

他苑「確かに今後を考えると戦闘員の方がいいですね」 

 

続いて答える他苑

 

宇佐美「千佳ちゃんってそんなに凄いの」

 

空閑・他苑「見たらビビるよ(ビビりますよ)」

 

雨取「私も……自分で戦えるようになりたいです」

 

宇佐美「じゃあ戦闘員に決まりだね。じゃあ次にポジション決めよっか」

 

雨取「ポジション……?」

           

宇佐美「防衛隊員は戦う距離によってによってポジション分けされてるんだよね。」

 

宇佐美「攻撃手(アタッカー)銃手(ガンナー)狙撃手(スナイパー)の3つ……でどれが千佳ちゃんに合ってるかって話なんだけど、千佳ちゃん運動神経いい方?足早い?」

 

雨取「いえあんまり……」

 

宇佐美「数学は得意?」

 

雨取「成績はふつう……です」

 

宇佐美「将棋とかチェスとかしたことある?」

 

雨取「無いです……」

 

宇佐美「チームスポーツも経験無しかー。うーん……」

 

雨取「すみません……取り柄が無くて……」

 

宇佐美「えっううん大丈夫だよ参考にしてるだけだから」

 

雨取「……」ションボリ

 

しょんぼりする雨取に変わって三雲が説明を始めた

 

三雲「千佳は足は速くないけど、マラソンとか長距離は結構速いです」

 

宇佐美「おっ持久力アリね」

 

その他に三雲は我慢強く真面目で地道な作業が得意であり、持久力がある。そして体が柔らかいことを話した。

 

空閑「おぉー……!」

 

褒められて照れる雨取

 

雨取「……(照れ)」

 

それらの情報をボードに書いていく宇佐美。

 

宇佐美「ふんふん成程…よし分かった。わたくしめの分析の結果…千佳ちゃんに一番合うポジションは……」

 

迅「狙撃手(スナイパー)だな」キラ⭐︎

 

他苑「狙撃手(スナイパー)ですね」

 

宇佐美が言う前に答える迅と他苑。

 

宇佐美「あー‼︎迅さん雅師君‼︎アタシが言いたかったのに‼︎。なんで言っちゃうのもー‼︎」

 

迅「お前が勿体ぶるから」

 

他苑「あっはっはっは!(笑)」

ズンズンズン

 

ばんッ‼︎

 

三雲「……⁉︎」

 

⁇?「あたしのどら焼きが無い‼︎誰が食べたの⁉︎」

 

陽太郎「……」グー

 

ガシ!

 

⁇?「さてはまたお前か⁉︎お前が食べたのか!?」

 

陽太郎「ムニャムニャ、たしかなまんぞく……」

 

小南「お前だなーーーー!!!?」

 

三雲「……(汗)」

 

他苑「……(汗)」

 

宇佐美「ごめーん小南。昨日お客さん用のお菓子に出しちゃった」

 

小南「はあ!?」

 

宇佐美「また今度買ってくるから〜」ぶに〜

 

小南「あたしは今食べたいのーー⁉︎」

 

小南と宇佐美が言い合いをしていると

 

⁇?「なんだなんだ?」

 

⁇?「騒がしいな小南」

 

⁇?「いつも通りじゃないすか?」

 

奥から二人の男性が入ってきた

 

三雲(この人達が玉狛支部のA級……)

 

⁇?「おっこの4人迅さんが言ってた新人すか?」

 

モサモサした男性がそう口にする。

 

小南「新人……⁉︎あたしそんな話聞いてないわよ⁉︎なんでうちに新人が来るわけ⁉︎迅‼︎」

 

迅「…まだ言ってなかったけど、実はこの4人俺の弟と妹なんだ」

 

三雲「……⁉︎」

 

他苑(はっ⁉︎えっ⁉︎いきなり何言ってんの迅さん⁉︎そんな嘘信じる訳が)

 

引っかかる訳がないそう思っていた他苑…

 

 

小南「えっそうなの?」

 

 

いや、ここにいた…。

 

他苑(引っかかったああぁぁぁぁ‼︎?嘘でしょ⁉︎あんな見え見えの嘘に引っかかるの⁉︎マジで⁉︎何で⁉︎)

 

あっさり引っかかった事に内心驚愕する他苑。

 

小南「迅に兄弟なんかいたんだ。とりまるあんた知ってた?」

 

烏丸「勿論ですよ。小南先輩知らなかったんですか?」

 

他苑(おいぃぃぃぃ!!何悪化させとんねぇぇぇぇん!!!!)

 

嘘を更に斜め上の方向にかっ飛ばし悪化させた先輩に他苑は内心驚愕し、今までに無いくらいツッコんだ。その際口調が関西弁になったのは置いておく。敬語も抜けてるが…まぁ心の中だから別に問題無いだろう。

 

小南「言われてみれば迅に似ているような…」じー

 

空閑「…」キラーン⭐︎

 

他苑(いや!遊真先輩嘘って分かってるでしょ‼︎便乗しないで‼︎)

 

遊真もノリノリである笑

 

小南「レイジさんも知ってたの⁉︎」

 

木崎「よく知ってるよ…迅が1人っ子だって事を」

 

小南「……⁉︎」

 

宇佐美「このすぐ騙されちゃう子が小南桐絵17歳」

 

ここで騙された事に気付きキレる小南

 

小南「騙したの!!?」

 

宇佐美「いやーまさか信じるとは、さすが小南」

 

宇佐美「こっちのもさもさした男前が烏丸京介16歳」

 

烏丸「もさもさした男前です。よろしく」

 

宇佐美「こっちの落ち着いた筋肉が木崎レイジ21歳」

 

木崎「落ち着いた筋肉……?それ人間か?」

 

他苑(ごもっとも…それは唯の筋肉であって人間では無いです)

 

内心同意する他苑

 

迅「さて…全員揃ったところで本題だ。こっちの3人は、訳あってA級を目指してる。これから厳しい実力派の世界に身を投じる訳だが」

 

迅「さっき宇佐美が言ったようにC級ランク戦開始までにまだ少し時間がある。次の正式入隊日は1月8日、約三週間後だ。この三週間を使って新人3人を鍛えようと思う。」

 

迅「具体的には…レイジさん達3人にはそれぞれメガネ君達3人の師匠になってメガネ君達の師匠になってもらう」

 

小南「はぁ⁉︎ちょっと勝手に決めないでよ!あたしまだこの子達の入隊なんて認めて……」

 

        ボ ス

迅「小南…これは支部長の命令でもある」

 

      ボス

小南「……!支部長の……⁉︎」

 

木崎「林藤さんの命令じゃ仕方ないな」

 

小南「……」

 

烏丸「そうっすね仕方ないっすね」

 

小南「……分かったわ。やればいいんでしょ。でもその代わりこいつはあたしがもらうから。」

 

そう言うと空閑を自分の所に引っ張る。

 

小南「あんた見た感じ1番強いでしょ?あたし弱い奴嫌いなの」

 

空閑「ほほぅ。お目が高い」

 

宇佐美「じゃあ千佳ちゃんはレイジさんだね狙撃手の経験あるのレイジさんだけだから」

 

雨取「よ、よろしくお願いします……。」

 

木崎「よろしく」

 

烏丸「……となると俺は必然的に……」

 

三雲「…………よろしくお願いします」

 

小南「ところで、こいつ誰よ?」

 

他苑を指差して言う小南

 

烏丸「そう言えば…」

 

木崎「迅…こいつは…?」

 

他苑を指差して迅に言う小南

 

他苑「あっどうも僕は昨日付けで玉狛に入隊しました。他苑雅師です」

 

迅「ちなみに他苑は黒トリガーは持っていないがとある理由でS級に昇格した隊員だ」

 

小南「はあ⁉︎S級⁉︎」

 

木崎「なんだと‼︎」

 

烏丸「本当ですか迅さん‼︎」

 

S級隊員という発言に驚愕する小南、木崎、烏丸。

 

小南「嘘でしょ⁉︎こいつそんな強いの⁉︎」

 

迅「マジマジ。(笑)こいつこっち来る前に荒船と模擬戦して一方的に斬り刻んでるし」

 

小南「はぁ?荒船が⁉︎」

 

荒船が一方的にやられたという話に小南だけで無く木崎、烏丸、宇佐美すら驚愕した。

 

他苑「論より証拠今から戦りますか?小南先輩」ニヤァ

 

好戦的な笑みを浮かべながら挑発する他苑

 

小南「上等!ぶった斬ってやるわ!言っとくけど私、荒船より強いわよ!」

 

他苑の挑発にキレながら荒船より強いと言う小南。

 

他苑「じゃあブース行きましょう。迅さん、すいませんが先にいいですか?」

 

迅「いいぞーその先にあるから…⁉︎」

 

その時小南と他苑を見た迅は…

 

迅「小南…」

 

小南「何よ迅…ってなんであたしに向けて手合わせてんのよ‼︎」

 

迅「いや…まぁ…どんまい…」

 

小南「…は?」

 

訳の分からないと言った顔をする小南

 

木崎「どう言う事だ迅…」

 

烏丸「迅さんまさか小南先輩が負けるって言うんですか?」

 

迅「見てればわかるぞ…うわぁ…容赦ねぇな他苑」

 

木崎や烏丸達は訳が分からなかったが未来視で戦闘の様子を見てしまった迅は引き攣った笑みを浮かべた…。

 

 

 

 

 




おはこんばんちは天沙残月です。さぁ訓練の前に他苑VS小南勃発‼︎
勝つのはいったいどっちだ!そして迅が見た未来とは…。
ではまた〜。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

他苑vs小南

おはこんばんちは天沙残月です。それでは他苑VS小南開戦。どうぞ


宇佐美「2人共準備はいい?」

 

ブースに入った2人に声をかける宇佐美。

 

他苑「いつでもいいですよ。」

 

小南「いつでもいいわよ!と言うか速く送って頂戴!あの生意気なガキ!ぶった斬ってやるわ!」

 

先程挑発されてブチ切れてる小南。表情が完全に般若である…

 

宇佐美「アハハ…それじゃあ模擬戦開始」

 

それと同時に2人は仮想市街地に転送された…

 

ー玉狛支部リビングー

 

烏丸「レイジさんどっちが勝つと思いますか?この勝負」

 

木崎「普通に考えば小南だろうが迅の言葉が本当なら荒船が手も足も出ない程の実力を持っているんだ。並の実力では無いはずだ」

 

烏丸の言葉に木崎はそう返す。

 

迅「おっ他苑が仕掛けるぞ」

 

他苑「小南先輩は…いた!」

 

小南を補足した他苑は真正面から突っ込んでいった。

 

小南「真正面から⁉︎このガキ…舐めんじゃ無いわよ!」

 

小南も迎撃しようと双月を連結させた。すると2つの小さな斧から巨大な大斧に姿を変えた。

 

小南「勝てると思ったかしら?これで終わりよ‼︎」

 

他苑を横一文字に両断しようと小南は双月を横薙ぎに一閃した。

 

だが…当たる刹那

 

 

他苑がその場から消えた

 

小南「…は?どっどこに…!⁉︎」

 

他苑は小南を飛び越え2M後ろに着地し

 

他苑「月の呼吸肆の型

 

昇り繊月斬・昇竜!」

 

斬り上げから大小様々な三日月を纏った斬撃を放ち

 

 

 

小南の全身を斬り刻んだ

 

小南「……え?」

 

他苑「小南先輩…僕の勝ちです」

 

 

 

ー玉狛支部モニター前ー

 

『……は!?』

 

モニターで見ていた玉狛の面々特に烏丸と木崎は目を見開き口をポカンと開けていた。

 

烏丸「なっ小南先輩が…簡単に…」

 

木崎「なんだ……あいつの太刀筋……剣の軌道上に三日月のような物があったような」

 

林藤「相変わらずヤベェな(笑)」

 

迅「あーっやっぱりこうなったかー(苦笑い)」

 

唯一結末が分かっていた迅は苦笑いを浮かべていた。

 

木崎「おい迅!お前視えてたのか!」

 

未来視で視えていたか問う木崎

 

迅「あーレイジさん。うん視えてた…相変わらずやばいな他苑」

 

ー2本目ー

 

小南「次こそぶった斬ってやるわ‼︎」

 

そう言いながら小南は他苑との距離を詰める

 

ーコネクトOFFー

 

小南(片方の斧で押さえて…もう片方で首を…)

 

小南は左手の斧で他苑の刀を抑え伝達系を絶とうとする

 

他苑「おわっと‼︎」ガキン!

 

他苑は斧を刀で受け止めた

 

小南「これで刀は封じ込めたわ!」

 

他苑「小南先輩。いい手ですが僕には通用しません!」

 

他苑「月の呼吸伍の型月魄災渦」

 

振り動作無しで斬撃を放ち小南の全身を切り刻んだ

 

小南「勝てるかー!」

 

『戦闘体活動限界緊急離脱」

 

 

 

 

 

それから

 

小南「無理…強すぎる…」

 

残り8戦戦っだが全ての試合で小南は負けた。ある時は全身細切れに切り刻まれ(陸の型常世孤月・無間)…又ある時は地面を突き進む斬撃に両断され(厄鏡・月映え)又ある時は突き進む2連の斬撃に飲み込まれ(月の呼吸拾の型穿面斬・羅月)

如何なる手を用いても全て真正面から手段諸共他苑によって叩き潰された…

 

小南「は…はは…攻撃手ランク3位のあたしが…(唖然)」

 

烏丸「…マジか…(唖然)」

 

木崎「他苑がS級の理由がよく分かった…(汗)」

 

他苑「あ〜っ大丈夫ですか?小南先輩?(苦笑)」

 

迅「やっぱこうなったか(苦笑)

 

他苑「あっ迅さん」

 

迅「おーう他苑案の定小南ボコボコにしたなぁ(笑)」

 

他苑「はは…やり過ぎました」

 

迅「まぁ小南にしては善戦したんじゃ無いのか?」

 

小南「どこがよ⁉︎何も出来ずにヤられてたじゃない!(怒)」

 

迅「いやいや忍田さんなんか何も出来ずに首斬られてたし。それに比べりゃ上等でしょ!(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木・烏・小「「「はああああああ!!!?」」」

 

無抵抗で忍田本部長が首を斬られたと聞き又もや絶叫する玉狛隊員。

 

小南「もう…なんなのよアンタ…(唖然)」

 

小南は考えることを止めた

 

他苑「アハハ…(汗)」

 

他苑は苦笑いを浮かべるしか無かった…。

 

 

 

 




おはこんばんちは天沙残月です。やっとあげれました。そして久しぶりの戦闘描写。お待たせして申し訳ありませんでした。
それではまた次回


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

玉狛での訓練

おはこんばんちは天沙残月です。それでは最新話。どうぞ


迅「さーてそろそろ行くか?他苑」

 

他苑「そうですね、迅さん」

 

そう答え立ち上がる他苑。

 

宇佐美「あれ?雅師君もどこか行くの。」

 

他苑「迅さんに手伝いを頼まれまして」

 

そうでっち上げる他苑

 

宇佐美「ふーん。じゃっ頑張ってねー」

 

迅「じゃあ行ってくる」

 

他苑「行ってきます」

 

そう言うと迅と他苑は出て行った

 

 

 

 

 

 

 

-玉狛支部トレーニングルーム001号室-

 

ここには三雲と烏丸がいた…

 

三雲「……」

 

三雲「どうなってるんですか?これ…基地の地下にこんな広い部屋があるなんて……」

 

地下に広がる空間に三雲は言葉が出なかった

 

烏丸「トリガーで空間を作ってるんだレイジさん達狙撃手組にの方に容量使ってるからこっちは殺風景だけどな」

 

三雲「トリガーで空間を……?」

 

烏丸はトリガーについて改めて説明した

 

烏丸「トリガーは単なる武器じゃない。近界民文明を支える「技術(テクノロジー)なんだ」

 

烏丸「…って昔林藤支部長が言ってた」

 

三雲「はぁ……」

 

そう言うと烏丸はトリガーを起動し言った

烏丸「……さてじゃあ取り敢えずどれくらいやれるのか見せてもらおう。本気でかかってこい!」

 

三雲「……はい!」

 

 

 

 

-玉狛支部トレーニングルーム003号室-

 

ここでは雨取が狙撃銃を持ち的を狙っていた

 

雨取「……!」パン!

 

ピシッ

 

スイーー……

 

木崎「よし…的には当たるようになってきたな。」

 

雨取「はい!」

 

木崎「ボーダーの狙撃用トリガーは良く出来てるちゃんと狙えばちゃんと当たる。まずは止まってる的に確実に当てられるようになれ」

 

雨取にそう話す木崎

 

雨取「はい!」

 

木崎「悪いが俺はこれから夕方まで防衛任務だ。今の調子で撃ち続けばたぶん2〜3時間でお前のトリオンが足りなくなって弾切れになる。

そうなったら今日の訓練は終わっていいぞ。」

 

木崎はそう言って出口に向かって行った

 

雨取「分かりました」ぺこり

 

 

木崎「…」

 

木崎(素直だしやる気があるのはいいんだが…正直戦闘に向いてるとは思えねーな……)

 

 

 

-玉狛支部トレーニングルーム002号室-

 

ここでは遊真と小南が向かい合ってた

 

小南「はっきり言ってあたし感覚派だから他人を鍛えるのって苦手なの」

 

そう言うと小南は机の上に置かれたトリガーに目を向け…

 

小南「好きなトリガーを選びなさい。ボコボコにしてあげるからなんで負けたか後でゆっくり考えるといいわ。」

 

空閑「ほう…見分けがつかん。けど普通に思いっきり戦っていいの?」

 

宇佐美『いいよ〜』

 

宇佐美「001号室と002号室は仮想戦闘モードにしてあるから、ガンガン戦ってOKだよ」

 

空閑「仮想戦闘モード……ってなに?しおりちゃん」

 

宇佐美「仮想戦闘モードってのは、コンピュータとトリガーをリンクさせてトリオンの働きを擬似的に再現するモードって訳」

 

宇佐美『実際にトリオンを消費してる訳じゃないから継続的に戦闘訓練が出来るって訳』

 

空閑「ふむふむ、トリオンが減らない戦闘モードか、便利だな〜」

 

小南「要するに、あんたは安心して負けられるってことよ。おチビ」

 

空閑「おチビじゃないよ。空閑遊真だよ。よろしくなこなみ」

 

呼び捨てされた事に小南がキレる

 

小南「なっ……何で呼び捨てなのよ!あたしの方が先輩なのよ⁉︎」

 

空閑「ほう、先輩。じゃあ、俺に勝てたら「先輩」って呼んであげるよ。こなみ」

 

小南「……⁉︎」

 

宇佐美「おぉ〜〜言うねぇ〜」

 

小南「ボーダーのトリガーであたしに勝てるつもり……?いっとくけどあたしは迅より前からボーダーにいるのよ?…いいわじゃああたしもあんたがあたしに勝てたら、ちゃんと名前で呼んであげるわ」

 

そして小南vs空閑が始まった

 

 

そして訓練が終わり…

 

三雲は…

 

三雲「………」どさり

 

屍と化していた(死んではいない)

 

烏丸「…」ちゅー

 

烏丸「三雲…お前「弱いな」…ほんとにB級か?」

 

あまりの弱さに呆れる烏丸

 

宇佐美「お疲れー」カタカタカタカタ

 

三雲「」ぜーはー、ぜーはー

 

だが烏丸には気になる事がひとつ

 

烏丸「ところで、宇佐美先輩なにしてんすか?」

 

宇佐美「雅師君から修君の戦闘データ取っとくように頼まれて」

 

宇佐美「はい修君水分」

 

三雲「あっありがとうございます」

 

ゴウーン

 

烏丸「こなみ先輩」

 

小南「ありえない…………私が……」

 

呆然とする小南…

 

烏丸「……?」

 

ゴウーン

 

扉が開くとそこから。

 

空閑「……勝った」

 

爆発アフロの空閑が現れた。

 

三雲・烏丸・宇佐美「……⁉︎」

 

空閑の姿に驚く3人

 

烏丸「小南先輩負けたんすか?」

 

小南に負けたのか聞く烏丸なかなか図太い…

 

小南「まっ負けてないわよ!!」

 

空閑「10回勝負して1回勝っただけだよ。トータル9対1」

 

小南「そうよ9対1‼︎あたしの方が全然上なんだからね‼︎」

 

空閑「今の所はね」ニコリ

 

三雲(空閑が9対1……⁉︎まだボーダーのトリガーに慣れてないとはいえ……先輩はそんなに強いのか……⁉︎)

 

空閑「でもこなみ「先輩」の戦い方は掴んできた。つぎは多分もっと勝てるな」

 

次はもっと勝てると言う遊真それ言葉に小南は

 

小南「調子に乗んないでよ「遊真」さっきのがあんたの最初で最後の勝ち星だから!」

 

と言い返した。

 

小南「ほら、次行くわよ次!」

 

空閑「はいよ」ゴウーン

 

烏丸「おーやる気満々だな。お前はどうする?まだまだやれるか?」

 

三雲「やれます!」

 

 

 

 

 

夜になり木崎が防衛任務から帰ってきた。

 

木崎「なんだ、まだやってるのか」

 

宇佐美「レイジさんお疲れ様〜」

 

木崎「雨取はどこ行った?もう家に帰ったのか?」

 

宇佐美「千佳ちゃんですか?そういえばまだ出て来てないですけど」

 

木崎「……⁉︎」

 

-玉狛支部トレーニングルーム003号室–

ゴウーン

 

木崎「おい雨取……!……‼︎!」

 

木崎が入ると目に映ったのは…

 

撃ち抜かれた的の山だった…

 

雨取「あっ……木崎さん。もしかしてもうここ閉める時間ですか?」

 

木崎(朝からずっと撃ち続けていたのか……⁉︎……こいつ……

一体どんなトリオン量してやがんだ……⁉︎)

 

木崎に見つめられ困惑する雨取。

 

 

 

ところ変わってボーダー本部

そこでは

 

『門発生。門発生。遠征艇が着底します。付近の隊員は注意して下さい』

 

ズズウウン…

 

鬼怒田「待ちくたびれましたな…」

 

トップチーム

遠征部隊が遂に近界から帰還した

 

 

 

 




おはこんばんちは天沙残月です。
いよいよ遠征部隊が帰還しました。
空閑大ピンチ。
ではまた次回


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ボーダー遠征部隊と三雲の呼吸取得訓練

おはこんばんちは天沙残月です。本日2本目上げますそれでは、どうぞ



–本部会議室–

 

風間「これが今回の遠征の成果です。お納め下さい。城戸司令」

 

そう言って風間は4本のトリガーを城戸司令の前に差し出した。

 

城戸「ご苦労無事の帰還何よりだボーダー最精鋭部隊よ」

 

A級攻撃手1位太刀川慶(20)

 

A級攻撃手2位風間蒼也(21)

 

A級狙撃手1位当真勇(18)

 

鬼怒田「おぉ素晴らしい!未知の世界のトリガー!これでボーダーのトリガー技術は更なる進化を遂げるぞ」

 

トリガーが手に入り満足そうに言う鬼怒田。

 

当真「鬼怒田さんさ〜遠征艇もうちょいでっかく作れねぇ?俺足なっげーから窮屈で死にそうだったぜ」

 

鬼怒田「バカ言え!あれよりでかいのを飛ばそうと思ったらトリオンが幾らあっても足らんわい!」

 

当真の愚痴を一蹴する鬼怒田。

 

当真「ありゃそーなの?」

 

城戸「……さて、帰還早々で悪いがお前達には新しい任務がある。現在玉狛支部にある黒トリガーの確保だ」

 

風間「黒トリガー……!」

 

太刀川「玉狛?」

 

城戸「三輪隊、説明を」

 

奈良坂「はい。12月14日午前、追跡調査により近界民を発見。交戦したところ黒トリガーの発動を確認。その能力は『相手のトリガーを学習して自分のものにする』」

 

風間「……‼︎」

 

奈良坂「その後、玉狛支部の迅隊員が戦闘に介入。迅隊員とその近界民に面識があったため一時停戦。その近界民は迅の手引きで玉狛支部に入隊した模様。そして現在に至ります」

 

当真「近界民がボーダーに入隊⁉︎なんだそりゃ!?」

 

奈良坂の説明に驚く当真

 

だが玉狛ならあり得ると話す風間。と言うのも元々玉狛のエンジニアが近界民だとの事。

 

風間「今回の問題はただの近界民ではなく黒トリガー持ちだと言う事だな。玉狛に黒トリガー2つとなれば、ボーダーのパワーバランスが逆転する」

 

城戸「そうだ。だがそれは許されない。お前達には何としてでも黒トリガーを確保してもらう。」

 

太刀川「黒トリガーの行動パターンは?一人になる時間帯とか決まってんの?まさか玉狛の全員を相手する訳にはいかないだろ」

 

太刀川の言葉に三輪が答える

 

三輪「「黒トリガー」は毎朝7時頃玉狛支部にやってきて夜9時から11時の間に玉狛を出て自宅に戻るようです。現在うちの米屋と古寺が監視しています」

 

根付「チャンスは毎日あるわけだねぇ。ならばしっかり作戦を練って…」

 

だが根付の言葉に反して

 

太刀川「今夜にしましょう。今夜」

 

太刀川がそう言葉にし、全員耳を疑った。

 

三輪「………‼︎」

 

鬼怒田「今夜⁉︎」

 

三輪「太刀川さん…幾らあんたでも相手を舐めない方がいい」

 

太刀川「舐める?…何でだ三輪?相手のトリガーは「学習」するトリガーなんだろう?今頃玉狛でうちのトリガーを「学習」してるかもしれない。時間が経つほどこっちは不利になるぞ」

 

太刀川は早めに襲撃する理由を話す

 

三輪「……!」

 

太刀川「それに長引かせたら見張している米屋と古寺に悪いだろ。サクッと終わらせようや」

 

当真「なるほどね」

 

風間「……確かに早い方がいいな」

 

太刀川「それで良いですか?城戸司令」

 

城戸「いいだろう、部隊はお前が指揮しろ太刀川」

 

太刀川の案を聞き入れ太刀川に部隊の指揮をとるよう言う城戸

 

太刀川「了解です。さて夜まで作戦立てるか」

 

風間「襲撃地点の選定が先だな」

 

作戦より襲撃場所を決めるのが先だと言う風間の言葉を太刀川は聞き入れ会議室を後にした。

 

 

三輪「太刀川慶……この人は、昔から苦手だ……」

 

 

 

–玉狛支部–

宇佐美「おぉ〜‼︎」

 

小南「何この数値黒トリガーレベルじゃん!」

 

雨取のトリオン量に驚く小南と宇佐美

 

宇佐美「千佳ちゃんすごーい!」

 

小南「どうなってんの……(汗)」ほっぺムニ〜

 

木崎は雨取を見て雨取のトリオン能力は超A級で忍耐力と集中力があって狙撃手向きだと言う。そして戦い方を覚えればエース級だと言う。

 

レイジの話に驚く宇佐美。

 

宇佐美「レイジさんがそんなに褒めるとは…こりゃ千佳ちゃんが1番の有望株か〜?」

 

宇佐美の言葉に小南が負けじと反論

 

小南「むっ…うちの遊真の方が強いよ!今でも余裕でB級位の強さはあるし、ボーダーの武器に慣れればすぐA級レベルになるんだから」

 

空閑「小南先輩より強くなります」

 

小南「それは無い。調子に乗るな。」

 

小南の言葉に頷く。

 

宇佐美「ふむふむ、じゃあ遊真君にはトリガーの説明した方がいいかもね普通はB級に上がってからなんだけど。」

 

宇佐美は空閑に一足早くトリガーの説明をした方がいいかもと話す。

 

小南は烏丸の方に顔を向け…

 

小南「そっちはどうなのよとりまる。そのメガネは使い物になりそうなの?」

 

小南の質問に対して烏丸は…

 

烏丸「まぁぼちぼちってところですかね。今は俺が他苑から貰った資料を見ながらですが全集中の呼吸って言う呼吸法の会得をさせてます。」

 

小南「はっ?何その「全集中の呼吸」って?」

 

聞いたことも無い言葉で小南が首を傾げる。

 

烏丸「他苑の話では昔とある剣士達が使っていた呼吸法らしいです。他苑から

 

回想

 

他苑(三雲先輩に全集中の呼吸の基礎を学ばせる前にまずそのまま戦ってその後修行を行なって下さい。)

って言っていたので。」

 

小南「成程、だからさっきからあのメガネから聞いた事の無い呼吸音が聞こえるのね」

 

そう三雲は烏丸からの修行の一つに「全集中の呼吸の会得」の為の訓練を行なっていた。その中の一つが腹式呼吸である。これは鼻から息をゆっくり吸いお腹を膨らませ、お腹を凹ませながらゆっくり息を吐く呼吸法である。三雲はこの呼吸を繰り返しやっていた。

 

三雲「スゥゥゥゥッハァァァァァァッ」

 

小南「にしてもすごい呼吸音ね…」

 

三雲の呼吸音に驚く小南。

 

烏丸「他苑が言うにはかなり時間が掛かるらしいです。文献を調べてた限りじゃ大体1年以上かかると言っていたので。他苑も完全に会得するのに2年掛かったと言っていたので。」

 

小南「2年…早いのか遅いのか分からないわね。」

 

烏丸「他苑の話ではまぁまぁ早い方らしいですよ。聞いた話では呼吸使いの歴史の中では剣を握って1ヶ月で呼吸使いでもトップクラスの剣士にまで上り詰めた人もいたそうですから。」

 

烏丸の話を聞いて小南達は戦慄した。

 

小南「か…刀を握って1ヶ月……⁉︎」

 

宇佐美「えぇっ‼︎?」

 

木崎「うっ嘘だろ!…幾ら何でも早すぎないか‼︎」

 

木崎の言葉に烏丸は頷く。

 

烏丸「他苑曰くその人は呼吸使いの剣士の中でも別格だったらしいです。「参考にならないかもしれない剣士」って言ってたので」

 

小南「とんでもない奴がいたものね…」

 

烏丸の言葉にため息しか出ない小南。

 

木崎「遊真達の正式入隊までにどこまで習得できるか…」

 

木崎は三雲を心配そうに見つめていた。(太刀川が三雲にちょっかいかける様子が目に浮かんだ為……)

 

 

 

 

 

 

 




おはこんばんちは天沙残月です。まず謝ります‼︎。すいません‼︎正隊員の呼吸取得は無しと書いたのですがどうしても強い三雲を見たかったんです。‼︎『隊員の呼吸取得はダメだろ』とコメントしてくれた人には呼吸は取得させないと返信しといて本当に申し訳ありませんでした‼︎。
こんな馬鹿作者ですがこれからも応援お願いします‼︎

追記、三雲が全集中の呼吸を完全に会得する時期を延期させます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

遠征部隊との対峙

おはこんばんちは天沙残月です。少し間が空きましたが最新話投稿します


-玉狛支部-

 

そこでは三雲が全集中の呼吸の会得を行なっていた。

 

三雲「スゥゥゥゥ!スゥゥゥゥ!」

 

三雲の様子を見て心配になる雨取

 

雨取「修君大丈夫かな?」

 

木崎「心配するな。他苑が言うには全集中の呼吸とやらの習得はかなり時間がかかる。それにこの呼吸の音がすると言う事は順調に進んでいるって事だ。」

 

心配そうな雨取を安心させる木崎。

 

空閑「ふむっつまりオサムの修行は大丈夫と言う事だな。レイジさん」

 

木崎「あぁ。よし、そろそろ午後の訓練を始めるぞ雨取」

 

雨取「はい!よろしくお願いします。」

 

空閑も小南に訓練に行こうぜと言う。

 

空閑「今日こそは小南先輩に勝ち越せる気がする」

 

小南「はあ?千年早いから」

 

烏丸「…………」チラッ

 

烏丸は三雲の様子を見る。

 

烏丸「宇佐美先輩」

 

宇佐美「うん?どうした、京介」

 

烏丸「他苑の時も思ってたんすけど、人間ってあんな呼吸音出せるんすね」

 

宇佐美「だよね〜。私も初めて聞いた時驚いたもん」

 

宇佐美も他苑から出てくる呼吸音を聞いていた。

 

烏丸「あの2人何しに出て行ったんすかね?」

 

宇佐美「あ〜迅さんって偶に分かんない行動取るからね〜」

 

迅の行動を思い出して苦笑いしか出てこない宇佐美だった。

 

烏丸「さて俺は三雲の様子を見ておくか」

 

宇佐美「は〜い」

 

 

ー警戒区域ー

 

遠征部隊と三輪隊は黒トリガー確保の為玉狛支部に向かっていた

 

『目標地点まで残り1000』

 

太刀川「おいおい三輪、もっとゆっくり走ってくれよ。疲れちゃうぜ」

 

三輪(…………やっぱりこの人は苦手だ……)

 

『目標地点まで残り500』

 

太刀川「…‼︎止まれ‼︎」

 

ザザザッ

 

遠征部隊が止まった先には

 

 

 

 

 

 

 

 

迅と他苑がいた…。

 

 

三輪「迅……‼︎」

 

太刀川「なるほどそう来るか」

 

迅「太刀川さん久しぶり。皆お揃いでどちらまで?」

 

 

-玉狛支部-

 

空閑「うーむ…今日も3勝7敗が最高か……4勝の壁があるな」

 

そう言って爆発アフロでブースから出てきた空閑と小南(小南は普通)

 

小南「腕が上がってるのはあんただけじゃないのよ」

 

空閑「ほう」

 

烏丸「小南先輩から3本取れたら大したもんだろ」

 

3本取れただけでも上等だと答える烏丸。

 

空閑「とりまる先輩も一勝負どう?」

 

烏丸「また今度な」

 

小南「何でとりまるは最初から先輩呼びなの⁉︎」

 

 

-河川敷-

 

ここでは木崎と雨取がランニングをしていた。

 

木崎「トリオン体での戦闘に生身の筋力は関係ないが、トリオン体の操縦は生身の体を動かす時の「感覚」が元になっている。生身で「動ける感覚」を掴めばトリオン体ではその何倍も動けるようなる。生身の鍛錬を甘く見ない事だ」

 

生身の鍛錬の大切さを説明する木崎。

 

雨取「はい!」

 

-玉狛支部-

 

空閑「そういえば、最近迅さんと雅師がいないね」

 

烏丸「なんかやることがあるって言ってたな」

 

烏丸の言葉に続けて小南が答える。

 

小南「どうせまたなにかコソコソとやってんでしょ。あいつの趣味「暗躍」だから」

 

 

 

 

-警戒区域-

 

当真「うおっ迅さんじゃん。なんで?」

 

迅「よう当真。冬島さんはどうした?」

 

他苑(いや敵が言うわけないでしょ迅さん)

 

言うわけ無いと他苑は思っていたが…

 

当真「うちの隊長は船酔いでダウンしてるよ」

 

あっさり言った

 

他苑「いや、言うんかい‼︎」

 

思わず声を出して突っ込んだ他苑最近キャラがブレブレである。

 

当真「おっ面白れー奴がいんじゃねーか。」

 

風間「余計な事を言うな当真。ところで迅、誰だそいつは」

 

三輪「お前は…‼︎」

 

太刀川「おっ三輪知ってんのか?」

 

他苑「どうも玉狛支部所属でS級の他苑雅師と言います。よろしくお願いします」

 

太刀川「はっ?」

 

当真「へ?」

 

風間「なんだと⁉︎」

 

S級と言う言葉に驚愕する遠征部隊メンバー

 

太刀川「へーっお前S級だったのか。ところで迅、お前らこんな所で待ち構えてたって事は俺達の目的も分かってるわけだな」

 

他苑「僕の先輩に用があるんですよね?太刀川さん?」

 

迅「そうだな。最近うちの後輩達はかなりいい感じだからジャマしないで欲しいんだけど」

 

太刀川「そりゃ無理だ……と言ったら?」

 

他苑「その首吹っ飛ばして本部に送り帰しますけど?」持ち手を握る

 

さも当然のように言う他苑に太刀川は笑った。

 

太刀川「はっはっはっ‼︎おもしれーなお前!。他苑つったか。強気なのはいいが、俺達相手に勝算あんのか?」

 

他苑「あぁ大丈夫です。忍田本部長ぶった斬るぐらいの実力はありますんで僕は」

 

太刀川「はい⁉︎」

 

出水「はっ⁉︎」

 

当真「はぁ⁉︎」

 

風間「な⁉︎⁉︎」

 

歌川「えっ‼︎?」

 

菊地原「嘘でしょ‼︎」

 

他苑の言葉に唖然とする太刀川隊と風間隊と当真

 

太刀川「おい迅‼︎今のコイツの話本当か!?」

 

迅「あー太刀川さん、信じられないだろうけどマジマジ。コイツ忍田さん相手に9ー1で勝ってる。しかも2戦目に一本取られてから後はストレート勝ちしてるし初戦に至っては試合開始と同時に後ろに回り込んで首刎ねてるよ」

 

太刀川「嘘だろ…」

 

唖然とする太刀川

 

迅「まぁそんな訳で引かないってんなら実力派エリートとして可愛い後輩を守んなきゃいけないな」

 

三輪「…………」

 

太刀川「何だ迅いつになくやる気だな」

 

当真「おいおいどーなってんだ?迅さんと戦う流れ?」

 

動揺する当真に風間はボーダーの規定違反だと話す。曰く模擬戦を除くボーダー隊員同士の戦闘を固く禁ずる…と。

 

風間「隊務規定違反で厳罰を受ける覚悟はあるんだろうな?迅」

 

それに対して迅は

 

迅「それを言うならうちの後輩だって立派なボーダー隊員だよ。あんたらがやろうとしてる事もルール違反だろ。風間さん。」

 

っと反論

 

風間「……!」

 

三輪「「立派なボーダー隊員」だと……⁉︎ふざけるな!近界民を匿ってるだけだろうが‼︎(怒)」

 

だがそれに激怒して言い返す三輪。

 

だがそれでも迅は続けて

 

迅「近界民を入隊させちゃダメっていうルールは無い。正式な手続きで入隊した正真正銘のボーダー隊員だ誰にも文句は言わせないよ」

 

とっ言い切った。

 

三輪「なん……」

 

三輪が何か言おうとする前に太刀川が

 

太刀川「いや迅、お前の後輩はまだ正式な隊員じゃないぞ。玉狛での入隊手続きが済んでても正式入隊日を迎えるまでは本部ではボーダー隊員と認めてない。俺達にとってお前の後輩は1月8日まではただの野良近界民だ。」

 

太刀川「仕留めるのになんの問題もないな」

 

そう言いながらバッグワームを解除する太刀川

 

三輪「………」

 

他苑「っ‼︎くそ‼︎」

 

思わず悪態をつく他苑

 

迅「へぇ……」

 

三輪(今分かった…。俺が太刀川さんを苦手な理由。どことなくやり口が似てるんだ。この人と迅は)

 

風間「邪魔をするな迅。お前と戦っても仕方がない。俺達は任務を遂行する。本部と支部のパワーバランスが崩れる事を別としても、黒トリガーを持った近界民が野放しにされている状況は、ボーダーとして許す訳には行かない。城戸司令はどんな手をつかってでも黒トリガーを本部の管理下に置くだろう玉狛が抵抗しても遅いか早いかの違いでしかない。」

 

風間はそう言って渡した方が身のためだと話した。

 

風間「……それとも黒トリガーの力を使って本部と戦争でもするつもりか?」

 

迅「城戸さんの事情は色々あるだろうがこっちにだって事情がある。あんた達にとっては単なる黒トリガーでも」

 

他苑「持ってる本人にとっては命より大切なものなんですよ」

 

迅「別に戦争するつもりは無いが、大人しく渡す訳にはいかないな」

 

それに対して風間は冷静に

 

風間「あくまで抵抗を選ぶか……お前も当然知ってるだろうが遠征部隊に選ばれるのは『黒トリガーに対抗できると判断された部隊』だけだ。他の連中相手なら兎も角、俺達の部隊を相手にお前達2人で勝てるつもりか?」

と言い放った

 

迅「あーうん俺と他苑の2人だったら良くて5分だろうな。

 

 

 

 

俺達だけだったらって話だけど」

 

風間「……⁉︎なに⁉︎」

 

だんっ‼︎

 

太刀川「‼︎」

 

嵐山「嵐山隊現着した‼︎忍田本部長の命により、玉狛支部に加勢する!」

 

屋根の上に嵐山隊が姿を現した

 

風間「嵐山……!」

 

三輪「嵐山隊!」

 

太刀川「忍田本部長派と手を組んだのか……‼︎」

 

迅の周りに着地する嵐山隊

 

嵐山「遅くなったな迅」

 

迅「いいタイミングだ嵐山、助かるぜ。」

 

嵐山「三雲君の隊の為と聞いたからな。彼には大きな恩がある。」

 

他苑「ありがとうございます嵐山さん」

 

嵐山「他苑君⁉︎君も来てたのか⁉︎」

 

他苑がいる事に驚く嵐山隊の面々

 

木虎「他苑君⁉︎何故貴方がここに。」

 

他苑「ちょ〜っと目の前の連中を叩きtb…追い返そうかと」

 

そう話す他苑だったが…

 

嵐山隊(今叩き潰すって言いかけ(たわね)(たよね)なかったか⁉︎)

 

内心ツッコむ嵐山隊の面々

 

迅「他苑に加えて嵐山達がいれば、はっきり言ってこっちが勝つよ。俺のサイドエフェクトがそう言ってる。俺だって別に本部と喧嘩したい訳じゃない。引いてくれると嬉しいんだけどな、太刀川さん。」

 

太刀川「成程…「未来視」のサイドエフェクトか。面白い…お前の予知を…覆したくなった」

 

その言葉と同時に戦闘体制に入る三輪隊と風間隊。

 

ザザッ‼︎

 

嵐山隊、迅、他苑も戦闘体制に入る。

 

ザッ‼︎

 

迅「やれやれ、そう言うだろうなと思ったよ」

 

他苑「ホオオォォォ‼︎ホオオォォォォ‼︎」

 

黒トリガー争奪戦の火蓋が切って落とされた

 

 

 




おはこんばんちは天沙残月です。

いよいよ黒トリガー争奪戦開幕。果たして勝つのは…
それではまた次回


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

vs遠征部隊(の前にボーダーのトリガー 説明)

おはこんばんちは天沙残月です。遅くなりましたが最新話です。
それではどうぞ


-玉狛支部-

 

そこでは宇佐美がトリガー の入った箱を持っていた。

 

宇佐美「さてとそんじゃ、ボーダーのトリガー について軽く説明するよ」ガシャガシャ

 

空閑「どうぞよろしく」

 

宇佐美はそういうとドライバーでトリガー を分解した。

 

宇佐美「はい、これがトリガー の中身ね。この小ちゃいチップがいわゆる「トリガー 」ね。使う人のトリオンをどういう形で表に出すか決めてるの。トリガー は合計8種類までセット出来て攻撃用とか防御用とかを切り替えながら戦う訳。こっち側が利き手用の主トリガー 。こっち側が反対の手用の副トリガー 。両手で2種類同時に使えるの」

 

空閑「ふむふむ。組み合わせで色々やれる訳ね」

 

宇佐美の説明に頷く空閑。

 

宇佐美「じゃあまずは、遊真君が使いそうな攻撃手用のトリガー から見ていこうか。」

 

そして宇佐美は攻撃手用のトリガー 孤月、スコーピオンの特性を説明した。

 

空閑「ふーむ孤月…スコーピオン…どっちにするかなー」

 

空閑はどっちのトリガー を使おうか悩んでいるとふと何かを思い出したように宇佐美に質問した。

 

空閑「しおりちゃん、確か攻撃手用のトリガー もう一本あるよね?確かオサムが使ってる剣」

 

宇佐美「あぁレイガストね」

 

そして宇佐美がレイガストについて説明した。宇佐美によるとレイガストは孤月、スコーピオンと違って防御寄りのトリガー らしい。スコーピオンのようにブレードを変形できて攻撃力が下がる代わりに耐久力が上がる盾モードがあると話した。

 

空閑「ほほぅ」

 

宇佐美「でもブレードの中では1番重たいし、攻撃手は基本攻めるのが好きだから他の2本に比べると人気ないんだよね」

 

ただしレイガストでもちゃんと強い人はいるらしく、玉狛ではレイジさんがそれにあたるとの事だった。

 

空閑「孤月が1番人気って事はボーダーで1番強い人もそれを使ってるってこと?」

 

宇佐美「うん、そう。本部のトップは「孤月」使いの太刀川さん。迅さんのライバルだった人ね。」

 

迅のライバルという言葉に驚く空閑。

 

空閑「へぇ…迅さんとどっちが強かったんだ?」

 

そう聞く空閑に宇佐美は太刀川さんが強かったと答えた。

 

宇佐美の話によると数年前まで攻撃手用トリガーは「孤月」1種類だけだったらしい。そして当時攻撃手ランク2位だった迅が 迅「孤月じゃ太刀川さんには絶対勝ち越せない」と言い技術者と一緒に作ったのが「スコーピオン」との事だった。

 

空閑「おぉ迅さんが作ったのかこれ。」

 

迅がスコーピオンを作った事に驚く空閑。

 

宇佐美「迅さんが「スコーピオン」をつかいはじめてからは互角の勝負だったけど、トータルの戦績だと太刀川さんがかなり勝ってるんじゃ無いかな」

 

空閑「ライバルだったって事は、今はもう違うって事か?」

 

宇佐美「そうだねー。迅さんが黒トリガー使いになっちゃったからね。黒トリガーって普通は相性がいい人間にしか使えないんだけど、今迅さんが使ってる黒トリガーはあんまり好き嫌いが激しくないトリガー だったの。起動できる人が当時の隊員で20人以上もいて、候補者全員で争奪戦をやったんだけど、迅さんがあっという間に全員倒して、圧勝しちゃったんだよね」

 

空閑はその話を聞きそこで太刀川さんとの決着はついたのか宇佐美に聞いた。だが太刀川さんは黒トリガーに選ばれなかったため争奪戦に参加しなかったとのことだった

 

空閑「なんと…」

 

宇佐美「だからもしかしたら今でも二人の決着はついてないんじゃ無いかな。」

 

ー警戒区域ー

 

迅・他苑が抜刀したと同時に風間隊が走り出した。

 

木虎が風間に発砲するがシールドで防がれてしまう。

 

その隙を突き歌川が距離を詰めて攻撃を仕掛ける。

 

歌川「フッ‼︎」

 

その攻撃を他苑は右に避けたと同時に抜刀する。

 

それと同時に風間が叫ぶ

 

風間「歌川!避けろ‼︎」

 

他苑「少し遅い!」

 

他苑「月の呼吸壱の型闇月・宵の宮」

 

大小様々な三日月の斬撃を纏わせた居合斬りを放った。

 

歌川「…なっ!!!?」

 

戦闘体活動限界

 

緊急離脱(ベイルアウト)

 

横一文字に両断された歌川はそのまま緊急離脱していった…

 

他苑「まず1人…」ホォォォ

 

迅『他苑…ちょっといいか』

 

他苑『迅さん?…あっもしかしてどっかでミスりました?』

 

何処かで失敗したのか?と焦る他苑。

 

迅『あぁいや大丈夫。だけど予定よりかなり早く歌川がやられたからどうしようかと思ってね。他苑は菊地原の相手してもらっていいかな?風間さんと太刀川さんは俺がやるから』

 

他苑に菊地原の相手をお願いする迅

 

他苑『分かりました。すぐ終わらせてそっちに加勢に行きますので』

 

迅『いや、悪いんだけど所々傷作ってトリオンを流出させといてくれないか?プランAとしてトリオン切れで撤退させようと思ってるから』

 

他苑に作戦を伝える迅

 

他苑『それが無理ならどうします?』

 

迅『無理だと分かったらプランBだ。そうなったら思いっきり暴れていいぞ』

 

他苑『他苑了解‼︎菊地原先輩をこっちに引きつけますね』

 

迅『あぁ。』

 

他苑『迅さん‼︎』

 

他苑が迅に声をかける

 

迅「…うん?」

 

他苑「…武運を」

 

迅「…あぁお前もな他苑」

 

迅『あぁそれと菊地原にはこう言っとけばついて来るぞ』『ゴニョゴニョ』

 

そう言うと他苑に何かを教える迅(何か嫌な予感by作者)

 

他苑『…本気(マジ)?(汗)』

 

迅『まぁ言ってみろ確実に乗ってくるから(笑)』

 

他苑「ハァ…おい根暗」

 

菊地原「は?それ僕の事?」

 

他苑「あんた以外誰がいんだよここだと狭いから別な所で殺るぞ」

 

菊地原「はあ?なんでお前の言う事聞かないといけない訳。馬鹿じゃないの」

 

菊地原は誰が言うこと聞くかと返すが…

 

他苑「何?あんたA級3位部隊にいるくせに随分態度デカいなぁ!それともこんな餓鬼相手あんたにゃ手に余るかぁ(笑)根暗先輩」

 

これに対しキレかける菊地原。

 

そしてトドメに他苑は嘲る様な笑みを菊地原に向け

 

他苑「来いよ根暗先輩。一瞬で殺してやるから」シュン‼︎

 

挑発し逃亡。当然菊地原は

 

菊地原「風間さん…あのくそガキちょっとバラバラにしてきます(激怒)」

 

鬼の形相になっていた。

 

風間「わ…分かった。危なくなったらすぐ通信を入れろ援護する」

 

菊池原「いりません。すぐ殺して来ますので」

 

そう言い残し猛スピードで他苑を追いかけていった。

 

風間「…迅。お前の作戦か?」

 

ジト目で迅を睨む風間

 

迅「あっはっはどうだろうね(笑)」

 

この作戦を考えた元凶はヘラヘラ笑っていたが…

 

 




おはこんばんちは天沙残月です。いや…迅さん何吹き込んでんねん‼︎
まぁ書いてるの自分ですけど(笑)そして歌川には即退場してもらいました。スマンネ ではまたー


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

他苑vs菊地原

おはこんばんちは天沙残月です。それでは最新話どうぞ。


他苑「ここらへんまで来れば大丈夫か…」

 

他苑は菊地原を風間隊からある程度引き離したあと、マンションの屋上に着地した。

 

菊地原「何?もう逃げるのやめた訳?じゃっさっさと終わらせるから」

 

他苑「あぁここであんたをぶっ倒す!」

 

他苑はそう言うと同時にマンションの壁を蹴り菊地原に突撃していった。

 

菊地原はそれを迎撃しようとしたが…

 

菊地原「‼︎」

 

何かを察してシールドを張りながら後ろに大きく跳んだ。

 

他苑「月の呼吸壱の型闇月・宵の宮」

 

他苑は大小様々な三日月の斬撃を纏わせた居合斬りを放つ。

 

菊地原「…っつ!!」

 

菊地原はそれをスレスレで回避。だが完全には回避しきれず右脚を斬られる。

 

菊地原「……!」

 

他苑「くそ、浅いか!」

 

傷が浅いことが分かるとすぐ様他苑は追撃するが…

 

菊地原「ステルスON」

 

他苑「‼︎」

 

菊地原はカメレオンで姿を消した

 

他苑「消えたか…レーダーを見れば大体の位置は分かるが…」

 

他苑はレーダーで菊地原を探すが…

 

菊地原「どこ見てんの?」

 

他苑「‼︎」

 

後方から菊地原が姿を現す

 

他苑は対処しようとするが…

 

菊地原「遅いよ、ノロマ」

 

ズバ!

 

他苑「うぐっ⁉︎」

 

左肩を斬られた

 

菊地原「挑発してた割に大した事ないね。デカい口叩くからこうなるんだよ。まぁお前は身の程を知れたから丁度いいよね…」

 

他苑に攻撃を当てられたのか調子に乗って他苑を煽る菊地原

 

他苑「……」

 

菊地原「何か言ったら?それとも言う元気も無くなった?だったらさっさと死んでくんない?風間さんの援護行かなくちゃいけないから」

 

他苑「…はぁ〜〜(溜息)言いたい事はそれだけですか?菊地原先輩」

 

 

菊地原「?なんて?聞こえないんだけど…」

 

菊地原が挑発してると

 

他苑「…言いたい事はそれだけかっつってんだよ…(激怒)」

 

ゾッ…

 

地を這う様な声で言う他苑に菊地原は青褪めた…

 

菊地原「な……ぁ……‼︎」

 

他苑「黙って聴いてればごちゃごちゃと…」

 

他苑「あんたは今ここで殺す……」

 

ジャキキキン‼︎

 

そう言いながら他苑は孤月のブレード部分を三叉に変化させながら菊地原に近づく…

 

他苑「………死ね」

 

そう言った瞬間、他苑は即座に

 

他苑「月の呼吸拾肆の型兇変・天満繊月」

 

前後広範囲に三日月の斬撃を放った。菊地原はカメレオンを使いその場を離れようとしたが一手遅く、その一撃で菊地原の全身を斬り刻んだ

 

菊地原「うぐぁ‼︎…ばっ化物…‼︎」ブシュー

 

カメレオンが解除され全身の斬り傷からトリオンが漏れる

 

他苑「菊地原先輩…これで終わりだ!月の呼吸拾壱の型‼︎崩れ月・斬壊閃‼︎」

 

他苑は刀を高速で十字に振りそこから巨大な十文字に交差した三日月を放ち、菊地原を粉々に切り刻んだ。

 

『戦闘体活動限界・緊急離脱(ベイルアウト)』

 

そして菊地原は光の帯となり飛んでいった

 

他苑「…よし‼︎迅さん達の援護に行きますか!」

 

菊地原を退けた他苑は迅や嵐山隊と合流すべく攻撃音の鳴る方へ向かった。

 

=====================

 

呼吸の型説明

 

月の呼吸拾壱の型崩れ月・斬壊閃

 

巨大化した刀を十字に高速で振り十文字に交差した三日月の斬撃を放つ技。

 

放たれた斬撃の周りにも大小様々な三日月の斬撃が付随している為ほぼ回避不可

 

 

 




おはこんばんちは天沙残月です。今回は短くて申し訳ありません。

そしてオリジナルの型を今回出させていただきました。この型は前話投稿後考えていた型です。次回は原作通り出させて頂きます。ではまた〜


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

vs遠征部隊その2

おはこんばんちは天沙残月です。それでは最新話です。どうぞ


ー警戒区域ー

 

風間が迅に向かって振りスコーピオンを振り下ろす。

 

 

ガギン!

 

その一撃を風刃で防ぎ一気に風間に向かって振り下ろす。

 

ガギギン‼︎

 

しかし風刃が風間に当たることは無くその間に入った太刀川が受け止め、その一瞬の隙を突き孤月を振り下ろす。

 

だがギリギリその一撃を顔前に風刃を滑り込ませ防いだ。

 

すると太刀川は抜き身の孤月のブレードに手を当てた。その瞬間孤月のブレードが緑色に光出した。そして一気に振り抜いた

 

太刀川「旋空孤月!」

 

太刀川が孤月を振り抜いた瞬間!ブレードが伸び、周囲の建物、電柱を切り刻んだ…

 

だが、警戒していた迅と嵐山は跳躍して回避。間髪入れず嵐山は太刀川にメテオラを叩き込んだ。

 

ドガァン

 

ドドドド‼︎

 

当真「うひー。流石迅さん嫌な地形選ぶぜ。射線が全然通んねーじゃん」

 

迅の策に嫌な顔をする当真。そしてその隙を突いて迅と嵐山隊は一時戦線を離脱した。

 

太刀川「ふーっ4人纏まってると中々殺しきれないな」

 

風間「しかも迅は「風刃」を一発も撃っていない。トリオンを温存する気だ」

 

奈良坂「後手後手だな…」

 

奈良坂(嵐山隊の狙撃手はどこだ?こっちの動きは補足されてるはず……)

 

奈良坂は嵐山隊の狙撃手が姿を現さない事を怪しむ。

 

太刀川「三輪、米屋と古寺はまだか?」

 

太刀川の問いに三輪はもうすぐ着くと答える。

 

太刀川「出水」

 

出水「はいはい」

 

太刀川「俺と風間さんと狙撃手3人は、総攻撃で迅を殺る。お前は三輪と米屋と組んで嵐山隊を足止めしろ」

 

太刀川の指示に出水は了承する。

 

一方風間は三輪に今回の任務の重要性を話していた。

 

風間「玉狛と忍田派が手を結んだという事は黒トリガー2つと本部隊員の3分の1、戦力の上で完全に我々を上回っている。黒トリガー奪取はより緊急性を増した。失敗は許されないぞ三輪」

 

風間の言葉に三輪は

 

三輪「分かってます」

 

っと短く答えたその時、光の柱が夜空に昇っていった。

 

風間「⁉︎菊地原‼︎」

 

三輪「なっ‼︎」

 

太刀川「ッ…マジか‼︎いくらなんでも早すぎるだろ‼︎」

 

緊急離脱(ベイルアウト)した方向を見て太刀川達は菊地原が短時間でやられたのをオペレーターから聞き、各々驚愕した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

離脱した迅と嵐山隊は遠征部隊から遠く離れた民家の屋根の上に逃れていた。

 

迅「……次はこっちを分断しに来そうだな」

 

嵐山「その場合はどうする?」

 

迅「別に問題ないよ。何人か嵐山達に担当してもらうだけでかなり楽になる。風間さんがそっち行ってくれると嬉しいんだけど、こっち来るだろうな。」

 

時枝「足止めするなら三輪隊でしょうね。三輪先輩の「鉛弾」がある」

 

時枝の言葉に続けて木虎が分断された様に見せかけて自陣に誘い込んだ方が良いのではないか…と

 

嵐山「そうだな。賢と連携して迎え撃とう」

 

嵐山隊と迅が話しているところで他苑が合流した

 

他苑「嵐山さん、迅さん」

 

迅「おっ他苑。早かったな。さっき飛んだのはやっぱり菊地原か」

 

他苑「えぇ粉々に切り刻んでやりましたよ。アノヤロウ(ボソ)」

 

途中他苑がボソッと何かを呟いた。嵐山と時枝には聞こえてない様だが迅と木虎はしっかり最後の言葉を聞き取っていた…

 

迅「は…ははっ相当キレてるな(苦笑)」

 

迅(何言ったんだアイツ…(汗))

 

木虎(菊地原先輩…一体どんな毒舌を…(汗))

 

迅と木虎は菊地原が他苑を煽ってブチ切れさせてしまい、一方的に叩き潰されたであろうことが容易に想像がついた。菊地原ェ…。by作者

 

迅「他苑は俺と一緒に太刀川さんと風間さんの相手を頼むよ。」

 

他苑「三輪隊の方には行かなくていいんですか?」

 

三輪隊は放っといていいのかと言う他苑の問いに

 

木虎「三輪隊は私達が相手をするわ。他苑君は迅さんと一緒に太刀川さん達の相手をして頂戴」

 

っと木虎が答えた。

 

他苑「わかりました。っと来ましたね」

 

迅「あぁっじゃあ、うまいことやれよ嵐山」

 

嵐山「そっちもな迅」

 

そして他苑と迅は太刀川と風間の所に向かって行った…

 

嵐山隊は屋根から三輪隊、出水の前に降り立った

 

三輪「嵐山隊……何故玉狛と手を組んだ?玉狛は近界民を使って何を企んでいる」

 

嵐山「玉狛の狙いは正直よく知らないな。迅に聞いてくれ」

 

三輪「なんだと……⁉︎」

 

嵐山の解答にキレかける三輪。それに続けて

 

嵐山「近界民をボーダーに入れるなんて普通はあり得ない。よっぽどの理由があるんだろう。迅は意味のない事をしない男だ」

 

嵐山の言葉に三輪は激怒する。

 

三輪「そんな曖昧な理由で近界民を庇うのか⁉︎近界民の排除がボーダーの責務だぞ‼︎」

 

それでも嵐山は冷静に話す…。

 

嵐山「お前が近界民を憎む理由は知ってる。恨みを捨てろと言う気はない。ただお前とは違うやり方で戦う人間もいるって事だ。納得いかないなら迅に変わって、俺達が気が済むまで相手をするぞ」

 

三輪「…………」

 

嵐山の言葉を受け目を険しくする三輪。それに出水が痺れを切らし。

 

出水「あ〜っ戦るならさっさと始めようぜ」

 

木虎・時枝「!」

 

出水「早くこっちを片付けて太刀川さんに加勢しなきゃなんないからな」

 

そう言って出水は両手からトリオンキューブを出現させる。

 

木虎(出水先輩……攻撃体制に入った!)

 

パン!

 

その時、マンションから一筋の光が出水に向かっていった。当たると思ったが…

 

出水(ほっ)

 

両攻撃はフェイクで両ガードで完全に防御した。

 

木虎・???「⁉︎」

 

出水「…なんちゃって、佐鳥みっけ」

 

マンションに居たのは…

 

佐鳥「うっわ釣られた!両攻撃と見せかけて両防御かよ!相変わらずイヤらしいな出水先輩は!」

 

嵐山隊狙撃手の佐鳥だった。

 

狙撃手の居場所が割れた今ほったらかしにする訳もなく。

 

三輪「陽介。狙撃手を片付けろ」

 

三輪が米屋に狙撃手を排除する様指示をする。

 

嵐山「木虎!」

 

嵐山が木虎の名を呼ぶ。理解した木虎は

 

木虎「カバーに入ります!」ダッ

 

佐鳥の援護に向かうがそれを読んでいた米屋が木虎に攻撃を仕掛ける

 

木虎「!」

 

米屋 ニヤァ ボッ‼︎孤月(槍)で刺突

 

木虎はそれをスコーピオンで防ぎ米屋の攻撃で割れた窓から部屋に入り米屋も追って部屋に入った。

 

米屋「おいこら優等生。勝手に人んちに入っていいのか?」

 

嫌味ったらしく言う米屋に対し

 

木虎「窓割ったのはそっちでしょ?」

 

木虎も切れた右頬を拭いながら答えた…。

 




おはこんばんちは天沙残月です。前回は短めだったのに対し今回はそれの倍以上。オリ主を混ぜながらなので話の構成を練るのが難しいです(汗)。ではまた次回


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

vs遠征部隊その3

おはこんばんちは天沙残月です。長い間更新せず申し訳ありませんでした。これからはもう少し早く上げられるよう努力しますのでこれからも応援よろしくお願いします。前置きが長くなりましたが最新話です。どうぞ。


ー警戒区域ー

 

迅・他苑side

 

警戒区域にある市街地では迅と他苑、太刀川、風間が斬り合っていた。

 

風間「ふっ!」スコーピオンを振り下ろす

 

他苑「っと‼︎」右に躱す

 

他苑「月の呼吸参の型厭忌月・銷り」

 

他苑は風間のスコーピオンを躱し、横に二連の斬撃を繰り出した。

 

ズバン

 

風間「がっ‼︎」

 

躱しきれず腹部を斬られる風間

 

太刀川「風間さん‼︎」

 

風間「問題ない…」

 

風間は腹部を抑え、トリオンの漏出を抑える

 

太刀川「それにしても随分大人しいな迅、昔の方が張り合いあったぞ。」

 

迅が何も仕掛けてこない事を訝しむ太刀川

 

太刀川(何で迅は攻撃をしてこない?…いや攻撃自体はしているが、致命傷になる様な傷は無い。他苑もだ、奴の実力なら風間さんを倒せたはず…まさか…!)

 

何かに太刀川が気付く。そして風間に通信を入れた。

 

太刀川『風間さん‼︎』

 

風間「あぁ、こいつらの狙いは俺達をトリオン切れで撤退させる事だ」

 

太刀川の通信を聞き確信を持って迅達の狙いを話す

 

迅「あらら」

 

太刀川「成る程…あくまで俺達を帰らせる気か「撃破」より「撤退」させた方が本部との摩擦も小さくて済む」

 

風間「戦闘中に後始末の心配とは中々の余裕だな」

 

風間は思案する…

 

風間(ここでやり合っても時間を潰すだけだが…)

 

そこで再度太刀川から通信が入る

 

太刀川『風間さん。こいつら戦う気ねーわ。無視して玉狛に向かいましょう。俺達の目標はあくまで黒トリガーだこいつら追い回しても時間の無駄だし』

 

風間(…なるほど、迅達の逃げを封じる手か)

 

風間「……確かにこのまま戦っても埒が開かないな。

 

 

玉狛に向かおう」

 

迅「……」

 

他苑「やれやれ…」

 

 

 

迅・他苑「「やっぱりこうなったか」」

 

ズアア‼︎

 

太刀川・風間「!!!!」

 

カッ

 

太刀川「ヤベ‼︎」

 

風間「チィッ‼︎」

 

迅は壁に風刃を刺して壁伝いに斬撃を繰り出した。

 

ザン‼︎

 

風間「っぐ」

 

太刀川「出たな風刃」

 

迅「仕方ない…プランBだな」

 

迅・他苑side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木虎side

 

その頃木虎は屋内で米屋と戦闘を行なっていた。

 

木虎「フッ‼︎」ドンドンドン

 

米屋「オラァ‼︎」ブン‼︎

 

木虎「ッツ」

 

ガギン

 

米屋が孤月(槍)で木虎を刺しに行くが、スコーピオンで防がれる

 

米屋「こっちは1人落とされてるんでね。さっさと片付けさせてもらうぜ」

 

木虎「やれるものならね‼︎」

 

木虎がそう言った直後、米屋が槍を構え突っ込んで来た

 

木虎side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

迅・他苑side

 

迅「申し訳無いが…」

 

他苑「太刀川さん達には、きっちり負けて帰ってもらいます。」 

 

他苑「はあ!」

 

ジャキキキン‼︎

 

太刀川「…‼︎」

 

風間「なっ…!」

 

迅が持つ風刃に光の帯のようなものがゆらゆらと出ている。そして他苑の孤月は……

 

太刀川「オイオイ他苑…なんだそりゃ?…(汗)」

 

孤月の刀身が3・2mに伸び峰に1m間隔で2本の刀身が…そしてその間には1本刀身が下に伸びていた。

 

他苑「僕はS級に昇格する時に孤月を改造したんですよ。」

 

太刀川「いやそんな魔改造した奴加古以外で見たことねーよ‼︎」

 

太刀川は思わず叫ぶ。

 

風間「…成る程。S級というのは本当だったという事か…」

 

他苑「そういう事ですよ。…さて

 

 

 

死ぬ準備出来ましたか?御二方」

 

そういうや否や

 

ゴオッ‼︎

 

風間「ッッ‼︎」

 

太刀川「‼︎…ははっ面白え‼︎」

 

他苑が2人に殺気をぶつける。その殺気を受け笑みを浮かべる太刀川

 

その刹那、迅が風刃を振るう

 

ザギギン

 

地面を伝ってくる斬撃を風間は飛んで躱し太刀川は孤月で受け止める

 

風間『ステルスON』

 

風間は空中で姿を消した…。

 

他苑「⁉︎」

 

   カメレオン

迅「!隠密トリガーか…‼︎」

 

迅が風間の方を向いた隙を突いて太刀川が斬り掛かるが寸でのところで受け立ちする。

 

太刀川「誰が負けて帰るって?」

 

迅「出来れば全員がいいな」

 

迅の攻撃から逃れた風間は

                           

風間(風刃から出ている光の帯は残り8本それがゼロになれば

 

リロード

再装填の隙ができる。その隙を逃さず殺し切る)

 

   スナイパー

風間『狙撃手、太刀川を援護しろ。俺達に当てても文句は言わん』

 

奈良坂「奈良坂了解」

 

古寺「古寺了解」

 

ギンギギギン

 

太刀川・他苑・迅は空中で斬りあっていた。

 

太刀川「「風刃」の怖さは遠隔斬撃。距離を詰めれば唯のブレードと一緒だ」

 

他苑「成る程…」

 

迅「なかなか研究してるじゃん。太刀川さん」

 

ガン‼︎

 

迅・他苑「…!」

 

ザザッ

 

太刀川の剣に押され倉庫内に追い込まれる迅と他苑。

 

古寺「追い込んだ‼︎」

 

奈良坂(単純な力比べなら太刀川さんの方が上だ……!)

 

太刀川「もう逃げられないぞ、黒トリガー」

 

勝ったと笑みを浮かべる太刀川

 

 

 

だが

 

 

 

他苑「そっちがね」ニヤリ

 

太刀川「!!!?」

 

カカッ

 

ギュン

 

ズドッ‼︎

 

太刀川「‼︎」

 

天井からの斬撃が太刀川を斬る

 

太刀川(壁を伝って…天井から)

 

他苑「逃げられないのはそっちだよ」

 

太刀川「‼︎他苑…‼︎」

 

迅「そーゆうこと。珍しく熱くなりすぎたな」

 

他苑・迅「「太刀川さん‼︎」」

 

他苑「月の呼吸陸の型常世孤月・無間‼︎」

 

ズハババババン

 

迅は右・左・左・天井から斬撃を…他苑は前方中範囲に縦横無尽に三日月の斬撃を繰り出した。

 

太刀川「……っぐ!」

 

 

古寺「太刀川さんがやられた‼︎」

 

その時風間がカメレオンで迅の背後を取った。即座に迅が風刃の斬撃を叩き込む。

 

…が

 

風間「ふっ!」

 

風間はしゃがんで風刃の斬撃を躱した。

 

風間「これで0本!」

 

風間は迅と他苑に攻撃を仕掛けるが他苑と迅は風刃のブレードとシールドで防いだ…

 

 

と思われたが。

 

ドス!

 

迅「‼︎」

 

他苑「ぐっ⁉︎」

 

他苑と迅の足をスコーピオンが貫いた…

 

他苑「なっ⁉︎下から…スコーピオンが…⁉︎」

 

迅(地面の下を通って足からブレードを…)

 

迅「読み流したか……」

 

風間が声を張り上げる

 

 

風間「太刀川‼︎」

 

風間の背後にはトリオンを流しながらも斬ろうと構えている太刀川がいた。

 

奈良坂(風間さん毎斬る気か!)

 

奈良坂「入った…‼︎」

 

だが、ここで風間は何か見落としている事に気付く。

 

風間(いや待て、「風刃」の残弾は8発だった。迅が撃ったのは太刀川に6発、俺に1発…残りの1発だけ…残りの1発は…残りの1発は何処に使った)

 

風間がそう思考した瞬間。

 

 

 

 

 

 

ズバン‼︎

 

 

風間の左脚、太刀川の右腕が斬り飛ばされた…!

 

太刀川・風間「……⁉︎」

 

風間「………」

 

風間(俺達の動きを予知して、既に斬撃をガレージの壁に仕込んでいたのか……!)

 

他苑「援護に入る必要なかったですね…(苦笑い)」

 

太刀川の背後には他苑が構えていた。

 

太刀川・風間「‼︎」

 

太刀川(コイツいつの間に‼︎)

 

迅「はははっそうだな他苑(笑)」

 

迅「太刀川さん・風間さん。あんた達は強い。黒トリガーに勝ってもおかしくないけど

 

「風刃」と俺のSE(サイドエフェクト)は相性が良すぎるんだ…悪いな」

 

迅は風間と太刀川に向かってニヤリと笑った。

 

 

 




はいどーも天沙残月です。投稿が遅れてしまい申し訳有りません。
また早く上がれるよう努力しますのでこれからも応援お願いします。
ではまた次回。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

vs遠征部隊その4

おはこんばんちは天沙残月です。最新話投稿します。それではどうぞ。


–玉狛side–

 

–玉狛支部–

 

宇佐美「さて、次は銃手用のトリガーね。銃手のトリガーは全部で4種類あって、これまたそれぞれ特色が違うの」

 

宇佐美の説明に頷く空閑

 

空閑「ほうほう」

 

宇佐美「特別な効果は無いけどその分威力が高い通常弾「アステロイド」爆発して広い範囲を攻撃出来る炸裂弾「メテオラ」弾道を設定して好きなコースを飛ばせる変化弾「バイパー」目標を追尾する誘導弾「ハウンド」その4種類にオプションを絡めて戦うわけ」

 

空閑「なるほど」

 

宇佐美の説明を聞いて弾丸トリガーを見渡す空閑。

 

すこし考えて…

 

空閑「栞ちゃん取り敢えず全部セットしてもらっていい?どれが合うか使ってみる」

 

全部使うことにした…。

 

宇佐美「アイアイサー」

 

空閑からトリガーを受け取った宇佐美は嬉々として空閑のトリガーに弾丸トリガーをセットしていった。

 

–玉狛side out–

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

–市街地side–

 

『三輪君、太刀川君と風間さんのダメージが大きい、形勢はかなり悪いわね』

 

三輪「……迅……!」

 

オペレーターの報告を聞きどっちが足止めされてるのか分からなくなったと思わず愚痴を言う出水。

 

嵐山「さすが迅、有言実行だな」

 

時枝「ですね」

 

嵐山の言葉に同意する時枝。

 

嵐山「俺達も担当した分はきっちりこなすぞ」

 

時枝「了解です」

 

出水「こりゃマジで早く片付けないとやばいぞ三輪」

 

出水の言葉に

 

三輪「分かってる」

 

とっ短く返答する三輪。

 

そして時枝の銃撃と同時に戦闘が再開された。

 

三輪も時枝に向かって発砲する。そしてその隙を見て三輪、出水に向かって嵐山が炸裂弾(メテオラ)を撃つ。

 

嵐山「ふっ‼︎」

 

 

ズガン‼︎

 

だが三輪と出水は後ろに飛び退き回避する。出水は右手を後ろに回しつつ弾丸を3発上空に撃つ。そして間髪入れずに左手にトリオンキューブを出現させ、嵐山に向かって変化弾(バイパー)を撃つ。

それを嵐山はシールドで難なく防ぐ。そこを出水のハウンドが嵐山の左斜めに向かって飛んでくるが…

 

嵐山「⁉︎」ドドドッ

 

嵐山「サンキュー充」

 

そこを嵐山隊万能手、時枝がシールドを展開し、防御する。

 

そこを三輪が嵐山に向かって発砲する。

 

撃たれた弾丸はシールドをすり抜け、嵐山を襲う。

 

嵐山「!」

 

嵐山はそれに気付き身体を捻って躱すが、その内2発を左脚に受け六角形の重りが付けられた。

 

ズシン

 

鉛弾の重さで動きが止まる嵐山。そこを見逃すはずが無く

 

出水「よしよし足が止まったな。シールドごと削り倒してやる」

 

出水が大量の弾丸を嵐山に向けて放つ。(わかる限りでは50発程)

 

しかしその瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嵐山の姿がその場から消え…

 

出水「……⁉︎」

 

出水の左斜め後方に姿を現した。

 

三輪「出水、後ろだ‼︎」

 

出水「テレポーターか」

 

出水はすぐに攻撃に入ろうとするがそれよりも早く嵐山と時枝が突撃銃(アサルトライフル)で十字砲火(クロスファイア)を叩き込む。

 

ズガガガガガ‼︎

 

出水「ぐっ……‼︎」

 

シールドを張りながら出水は三輪の所まで退避する。

 

三輪「おい出水、動けるか?」

 

出水「大丈夫……心臓と頭は避けた……けど、あー……トリオンがもったいねー。テレポートからの十字砲火(クロスファイア)……さすが阿吽の呼吸ってやつだな。嵐山隊」

 

–市街地side out–

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

–木虎・米屋side–

 

マンションの中では木虎と米屋が戦っていた。

 

ボッ

 

米屋が木虎に向かって突きを放つが身体を逸らし躱す。

 

米屋「狭いとこなら槍が使えねーと思ってんだろ。対応済みだっての」

 

木虎は米屋から視線を外さず扉を開けて奥に逃げ込み、扉の鍵を掛けるが、米屋は扉をすぐに破壊して木虎の後を追う。その中では木虎がスコーピオンを構えていた。

 

米屋「おっ逃げるのはここまでか?」

 

米屋が木虎に突きを放つ。

 

 

 

その瞬間…

 

 

 

 

 

 

 

米屋の動きが止まった…。

 

米屋「……⁉︎ワイヤーか⁉︎」

 

その隙を木虎が見逃すはずが無く…。

 

 

ドカッ‼︎

 

 

スコーピオンで米屋の胸を突き刺した。

 

木虎「残念。移動したのはワイヤーを張りたかったからよ。暗くて全然見えなかったでしょ。トリオン供給機関は破壊したわ。終わりね」

 

米屋の顔に亀裂が入る。

 

 

だが…。

 

米屋「……と、思うじゃん?」

 

ダッ

 

米屋はそのまま窓に向かって飛び込んだ。

 

木虎「‼︎」

 

ガシャ

 

米屋「弾バカ出番だ‼︎」

 

木虎「‼︎」

 

米屋の視線の先には…。

 

出水「誰が弾バカだ。ハチの巣にするぞ」

 

太刀川隊射手(シューター)出水がいた

 

出水「アステロイド」キィン

 

木虎に向かって大量の弾丸を放つ。木虎は咄嗟にシールドを張るが…。

 

木虎(受けきれない)

 

攻撃を受ける‼︎そう思った。

 

 

ドドドドドド‼︎

 

 

そこに嵐山隊万能手、時枝が木虎の援護に現れシールドを展開し木虎を守る。

 

木虎「時枝先輩‼︎」

 

出水「マジか‼︎」

 

時枝が援護に来ると思ってなかったのか驚く米屋と出水。

 

 

だがその瞬間

 

 

ドン‼︎

 

時枝の頭を冬島隊狙撃手(スナイパー)当真が打ち抜いた。

 

木虎・嵐山「‼︎」

 

すぐさま木虎を殺すべく当真は狙撃するが…

 

ぐい

 

ドンッ‼︎

 

時枝が木虎の腕を引っ張った事で片足だけで済んだ。

 

当真「おいこら時枝(とっきー)今のは頭のはずだろ」

 

木虎「時枝先輩に引っ張られ無かったら、私も死んでた……‼︎)

 

時枝は嵐山に先に落ちると伝え、米屋も

 

米屋「時枝と木虎の片足か…まぁ損はして無いな。あとよろしく〜」

 

ドドン‼︎

 

そう言い残し2人は緊急離脱(ベイルアウト)していった。

 

出水「当真さんに美味しいとこ持ってかれたな」

 

木虎は嵐山の隣に行き

 

木虎「すみません嵐山先輩、詰めを誤りました」

 

嵐山「反省は後だ。まだ終わってないぞ」

 

三輪「これで3対2。しかも足2人共を封じた、このまま捻り潰すぞ」

 

当真(ニィ)

 

佐鳥「いやいや、嵐山隊の狙撃手(スナイパー)佐鳥もいますよー」

 

 

 

 

 

黒トリガー争奪戦も終わりが近づいてゆく…




はいどーも天沙残月です。投稿が遅れてしまい申し訳ありません。次回で恐らく黒トリガー争奪戦も終わるかと思います。ではまた〜


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

vs遠征部隊その5

おはこんばんちは天沙残月です。お待たせ致しました。最新話です。どうぞ


–嵐山・木虎side–

 

嵐山と木虎が引きながら、三輪・出水に向けて発砲するが…。

 

ドン‼︎ズドン‼︎

 

構わず嵐山隊に向かって突き進む。

 

木虎「嵐山先輩!私の足じゃいずれ追いつかれます。狭い路地を利用しましょう」

 

嵐山「了解だ!当真の射線に入るなよ」

 

木虎からの案をのみ、路地に逃げ込む嵐山隊

 

出水「!路地に入った。袋の鼠ってやつか?」

 

だが三輪は迂闊に踏み込めばさっきみたいにテレポートで反撃を受けるぞと反論する。

 

出水「地形戦でカウンター狙いか。成る程ね。向こうの足は死んでる。カウンターだけ警戒して遠巻きに削ればこっちの勝ち。それをさせない為の路地裏ってわけか」

 

出水は少し考え、三輪に聞く

 

出水「どおする?三輪。俺の炸裂弾(メテオラ)でこの辺平らにするか」

 

当真「おいおい出水過激だな。捨てられてても人ん家だぞ」

 

出水の言葉にツッコんだ当真だが、そこを出水が

 

出水「じゃあ当真さん、他にいい手あんの?」

 

当真「それを考えるのが三輪の仕事だろ?」

 

三輪「…………」

 

その頃建物の裏に身を隠した木虎と嵐山は敵の動きを予想していた。

 

木虎「路地に入って来ないという事は…持久戦ですか?」

 

嵐山「それなら有難いけど違うだろうな」

 

嵐山(出水なら爆撃してくるか?三輪ならどうする?)

 

敵の動きを考えた後嵐山は佐鳥に通信する。

 

嵐山「賢。まだいるよな?」

 

佐鳥「はいはい。ひっそりと生きてますよ」

 

木虎「何やってるんですか佐鳥先輩。真面目に仕事してください」

 

佐鳥「この辺マジで射線通んないんだって!何か当真さんもこっち来てるし!」

 

嵐山「レーダーの精度を10秒だけ上げてくれ…。三輪達の正確な動きを知りたい」

 

佐鳥「了解」

 

佐鳥がレーダーにトリオンを流し、レーダーの精度を上げる。これにより敵の位置を細かく把握することができる。レーダーを見ると三輪と出水は嵐山隊ではなく別の場所に向かっていた。そこは…

 

嵐山「まずいな。迅と他苑君の方に向かっている。」

 

木虎「……!」

 

佐鳥「三輪先輩と出水先輩はそうですね。当真さんは「バックワーム」着てるから分かんないすけど」

 

佐鳥の話を聞いた木虎は罠だと確信する。

 

木虎「100%私達を釣り出す為の誘いです」

 

その言葉に嵐山も同意する。

 

嵐山「けど放っとく訳にも行かない。迅に任された相手だ」

 

嵐山「綾辻」

 

『はい嵐山さん』

 

嵐山「この辺の狙撃ポイントを洗い出してくれ」

 

綾辻『了解しました』

 

嵐山「賢、木虎。働いてもらうぞ」

 

 

 

 

 

 

–三輪・出水side–

当真は屋根の上で嵐山・木虎が動くのを待っていた。すると…

 

当真「おっ追っかけてきた。三輪の読み通り」 

 

すると同じくレーダーを見ていた出水は疑問に思った。

 

出水「あれ?嵐山さんだけ?あっバックワーム使ってんのか」

 

三輪「嵐山さんを囮にして、木虎に奇襲させる気だろう。機動力の無い向こうにはそれぐらいしか打てる手は無い。…いや、佐鳥はまだ緊急離脱(ベイルアウト)して無いか。一応狙撃も警戒しておけよ」

 

2人が移動を続けていると先の公園に嵐山が居た…。

 

出水「嵐山さんみっけ。炸裂弾(メテオラ)!」

 

嵐山に向かって上空から大量の炸裂弾(メテオラ)を放つ出水。

 

ドドドドドドドド‼︎

 

嵐山は出水の爆撃をシールドを張り、防ぐ。

 

嵐山「ぐっ……」

 

ドドドドドドドド

 

その様子を当真は上から見ていた。

 

当真「うへぇ。罠だと分かってても出てこなきゃなんないのが正義の味方のツラいとこだな」

 

ドゴォォォォン……

 

嵐山は何とか出水の炸裂弾(メテオラ)を防いだ。

 

出水「うおお。耐えるな嵐山さん」

 

三輪「深追いするなよ?木虎の奇襲を最警戒しろ」

 

三輪は公園内を見渡す

 

三輪(木虎の足は死んでる。この辺に潜んでるはずだ)

 

三輪「嵐山さん。あんたの優秀な部下はどこ行った?。あんたを囮にして奇襲するんじゃなかったのか?」

 

三輪の言葉に嵐山は惚ける。

 

嵐山「…………それはどうかな?」

 

嵐山の分かりやすすぎる反応に苦笑いの出水。

 

 

ドンドン

 

 

嵐山「ぐっ……‼︎」

ガキン!ガキン!

 

ズシ‼︎

 

出水「まぁいいどちらにしろ」

 

三輪「1人ずつ潰していくまでだ」

 

そう言い出水と三輪は大量の弾丸を嵐山に向けて放つ。

 

当たる直前に…

 

 

嵐山は…。

 

嵐山(瞬間移動(テレポート))

 

 

パッ‼︎

 

 

 

 

テレポートを使いその場からかき消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが移動先は…

 

当真「瞬間移動(テレポート)の移動先は…」

 

パッ

 

冬島隊狙撃手(スナイパー)当真にバレていた。

 

当真「視線の方角数十メートル」

 

引き金を引こうとした瞬間…‼︎

 

当真の顔が2つに切り裂かれた…。

 

当真「……!!!」

 

当真(おいおい、なんでコイツ(木虎)がこんな所まで登ってきてんだ?さっき片足吹っ飛ばしたはず……)

 

当真「……‼︎!」

 

当真(スコーピオンを義足代わりに…)

 

当真「成程やるねえ」ピシッ 

 

その言葉を最後に当真は緊急離脱(ベイルアウト)していった。

 

三輪「⁉︎」

 

出水「はぁ⁉︎当真さん……⁉︎」

 

当真の緊急離脱(ベイルアウト)に驚愕する三輪と出水。

 

嵐山「うちの作戦はお前の言う通り…」

 

嵐山「「俺を囮にして奇襲」だよ」

 

三輪「……嵐山」

 

逆上した三輪が嵐山に向かって発砲しようとした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間

 

 

 

 

ドドン

 

 

 

 

 

 

 

三輪の左腕と出水の右腕が吹き飛んだ。

 

三輪・出水「‼︎」

 

 

 

 

佐鳥「OK OK。今度は当てたぜ出水先輩」

 

撃ったのは嵐山隊狙撃手(スナイパー)佐鳥だった。

 

出水「佐鳥……‼︎」

 

嵐山「広い場所で戦ったのは失敗だったな。三輪」

 

嵐山の言葉に頭に血を上らせる三輪

 

三輪「………‼︎まだだ‼︎」

 

孤月を抜刀しようとした

 

 

 

その瞬間…

 

 

 

 

 

 

後方で2つの光が飛び去った。

 

嵐山・木虎・佐鳥・出水「‼︎」

 

驚愕する4人。その直後三輪に自隊のオペレーターから通信が入る。

 

『三輪君。作戦終了よ』

 

三輪「……‼︎」

 

オペレーターからもたらされたのは作戦終了の言葉だった…。




はいどーも天沙残月です。昨日書いてたのを保存してたのであげようとしたら、色々手順が面倒だったので、別ページで保存したやつ見ながら打ち込んでました。(ツカレタ)次回で黒トリガー争奪戦も終わりかな?ではまた次回。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

vs遠征部隊(その6)

おはこんばんちは天沙残月です1ヶ月も失踪してしまい申し訳ありませんでした。それと今回他苑のキャラが崩壊します。口が悪いですがそれでもいい方は読んでください。それでは最新話です、どうぞ。


–迅・他苑side–

 

迅「ふっ‼︎」

 

カッ‼︎

 

ギュンッ‼︎

 

ズバッ‼︎

 

他苑「月の呼吸陸の型常世孤月・無間!」

 

風間「ぐっ‼︎」

 

ズババッ‼︎

 

ズバァン‼︎

 

ドドッ

 

タン

 

トッ

 

ドドッ

 

他苑「勝負あり…ですね」

.

風間と太刀川を見てそう呟く他苑。

 

迅「そうだな」

 

他苑に同意する迅

 

風間「成程な……いずれ来る実戦に備えて手の内を隠していたというわけか」

 

迅を見上げながら風間は言う。迅はニヤりと笑いながら同意する。

 

太刀川「だが、風刃と他苑の実力は把握した…。後三週間……正式入隊日までに、必ずお前らを倒して黒トリガーを回収する」

 

迅「残念だけど…」

 

他苑•迅「それは(そりゃ)無理ですね(無理だ)」

 

そう言うと同時に他苑と迅は刃を振った。

 

ズババババァァァァァン!!!!

 

 

–迅・他苑–side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

–嵐山side–

 

嵐山「‼︎」

 

三輪「‼︎」

 

別の場所で上がる光に驚く嵐山隊と三輪、その直後三輪に通信が入る。

 

『三輪君、作戦終了よ。太刀川君と風間さんが緊急離脱(ベイルアウト)したわ。奈良坂君と章平君も撤退中よ』

 

三輪「……‼︎」

 

オペレーターの報告に驚愕する三輪。

 

出水「くああ〜、負けたか〜〜。つーか迅さんと他苑6対2で勝ったの?

太刀川さん達相手に?黒トリガー半端ね〜な!」

 

負けると思ってなかったのか驚きの声を上げる出水。そこに木虎、佐鳥が嵐山と合流する。

 

木虎「任務完了ですね」

 

佐鳥「嵐山さん見ました?俺の必殺ツイン狙撃(スナイプ)」

 

嵐山「ああ。木虎、賢、よくやってくれた。充と綾辻もよくやってくれた」

 

木虎と佐鳥、そして隊室にいる時枝と綾辻に労いの言葉をかける嵐山。

 

綾辻「お疲れ様です」

 

時枝「どうも」

 

出水「作戦失敗か〜〜〜」

 

負けてしまい、頭を掻きながら天を仰ぐ出水。5位の部隊に負けて腹立つと出水が言うと、

 

木虎「うちの隊はテレビや広報の仕事をこなした上での5位なんです。普通の5位と一緒にしないでもらえます。」

 

木虎の言い返しに

 

出水「相変わらずくそ生意気だな木虎……」

 

少し喧嘩口調でそう返す出水。佐鳥がその後狙撃はどうだったか聞いてきたが軽く受け流していた。すると三輪が

 

三輪「嵐山さん……近界民を庇った事をいずれ後悔する時が来るぞ。あんた達は分かってないんだ。家族や友人を殺された人間でなければ、近界民の本当の恐ろしさは理解できない」

 

三輪は続けて近界民を甘く見ている迅と他苑はいつか必ず痛い目を見る。そしてその時には手遅れだと…だが嵐山は

 

嵐山「甘く見ているなんて事は無いだろ。迅も母親を近界民に殺されてるぞ?」

.

三輪「……⁉︎」

 

嵐山の言葉に驚きを隠せない三輪嵐山は続けて…

 

嵐山「5年前には師匠の最上さんも亡くなっている。親しい人を失う辛さはよく分かってる筈だ」

 

三輪「……!」

 

嵐山「近界民の危険さも、大事な人を失う辛さも分かった上で、迅には迅の考えがあるんだと俺は思うぞ」

 

嵐山の言葉を聞いて三輪は迅の言葉が頭によぎった。

 

迅(俺はただ単に、お前らを心配しているのさ)

 

三輪「…………」

 

嵐山「……さて帰る前に、この重りを外してもらえるとありがたいんだが…」

 

三輪「…………」

 

三輪「くそっ‼︎」

 

三輪は街灯を殴りつけた行き場のない怒りを吐き出すように…。

 

 

 

 

 

 

 

 

–他苑•迅side–

 

その頃迅はというと

 

他苑「さぁ〜って本部に行きますか(黒笑)」

 

満面の笑み(但し真っ黒+額に青筋)を浮かべている他苑と共に本部に向かっていた。

 

迅「………(汗)」

 

迅(城戸さん、鬼怒田さん、根付さん、ご愁傷様…(合掌))

 

この後起きるであろう出来事に内心震えていた…。(何を見た迅(汗)by作者)

 

 

 

 

 

 

 

ーボーダー本部ー

 

会議室では鬼怒田がキレていた。

 

鬼怒田「いったいどうなっとるんだ‼︎(怒)迅と他苑の妨害‼︎精鋭部隊の潰走!だが問題はなによりも……忍田本部長‼︎何故玉狛側についた⁉︎何故近界民を庇おうとする‼︎ボーダーを裏切るつもりか‼︎」

 

激怒する鬼怒田の物言いに忍田本部長は冷静に返す。

 

忍田「裏切る……?論議を差し置いて強奪を強行したのはどちらだ」.

 

鬼怒田「……!」

 

忍田の言葉に驚く鬼怒田。

 

忍田「もう一度はっきり言っておくが、私は黒トリガーの強奪には反対だ。ましてや相手は有吾さんの子……。これ以上刺客を差し向けるつもりなら…、次は嵐山隊ではなく……この私が相手になるぞ‼︎城戸派一党‼︎」

 

鬼怒田「……」

 

根付「…………‼︎」

 

城戸「……」

 

忍田の気迫に慄く鬼怒田と根付。

 

唐沢「……」,

 

唐沢(忍田本部長は、A級1位太刀川慶に剣を教えた師匠。ボーダー本部に置いてノーマルトリガー最強の男。怒らせるのは不味かったかな。)

 

唐沢(やはり強硬策より懐柔策を……)

 

唐沢が策を練る間に城戸は…

 

城戸「成程……ならば仕方ない

.

 

 

 

 

次の刺客には

 

天羽を使う」

 

忍田「‼︎?」

 

城戸の言葉に全員が戦慄する。

 

鬼怒田「なっ……」

 

根付「天羽君を……⁉︎」

 

唐沢(S級隊員「天羽月彦」……!他苑雅師、迅悠一と並ぶもう一人のS級隊員。素行に色々と問題があるが、単純な戦闘力では迅悠一をも凌ぐという)

 

唐沢(城戸司令はとことん喧嘩をするつもりだな)

 

しかし城戸の言葉に根付が異を唱える。

 

根付「い……いやしかしですねぇ城戸司令……彼を表に出すとボーダーのイメージが……なんと言いますか天羽くんの戦う姿は少々人間離れしておりますからねぇ……。万が一市民に目撃されると非常に不味い」

 

だが城戸は気にせず

 

城戸「A級トップを二人がかりとは言え簡単に蹴散らす他苑と迅、それに忍田君が加わるとなれば、こちらも手段も選んでおれまい」

 

城戸の言葉にキレかける忍田。

 

忍田「城戸さん……街を破壊するつもりか……‼︎」

 

その直後…

 

迅「失礼します」

 

会議室の扉が開いた…。

 

「……⁉︎」

 

入ってきたのは

 

 

 

迅だった。

 

迅「どうも皆さんお揃いで…会議中にすみませんね」

 

忍田「!」

 

鬼怒田・根付「なっ……⁉︎」

 

城戸「迅……‼︎」

 

迅の登場に会議室に緊張が走る!。

 

鬼怒田「きっさまぁ〜〜‼︎よくものうのうと顔を出せたな‼︎ ⁉︎⁉︎」

 

鬼怒田が迅を怒鳴りつけた瞬間。

 

 

 

 

 

空気が凍った。

 

 

 

他苑「失礼します。」

 

 

他苑が入室した事によって…。

 

城・忍・林・鬼・根・唐「‼︎」ぞわっ‼︎

 

会議室に居た全員が(迅除く)戦慄した。

 

迅(うわ〜お完全にブチキレてるよこれ。つーか殺気が会議室(へや)に充満してるんだけど…(汗))

 

他苑の殺気のデカさに冷や汗をかく迅。

 

忍田「他…苑…君…?」

 

林藤(なんつー殺気出しやがるんだよ。ホントに13かコイツ(汗))

 

城戸「なんのようだ迅・他苑」

 

冷静を装いながらも言葉を出す城戸。だがその言葉は今目の前にいる相手にはあまりにも悪手だった。

 

他苑「何の用?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・

お前本気で言ってんのか?」

 

ゴオ‼︎

 

城戸「‼︎」ゾワ‼︎

 

根付「ひえ‼︎」,

 

鬼怒田「あ…が…!」

 

忍田「……‼︎」

 

林藤「‼︎」

 

林藤(わ〜お完全にキレてるわ(汗))

 

瞬時に殺気を城戸・根付・鬼怒田にぶつける他苑。ぶつけられていない忍田や林藤も他苑が発する殺気を感じ取っており、冷や汗をかいていた。

 

   

他苑「「俺」はあの時妙な事するなって意味で三輪隊を通して言ったつもりなんですがねぇ。それと次の刺客送り込む話してたみたいだが…

 

 

 

 

 

送れるもんなら送ってみろ。そいつ諸共ここら一帯灰塵にしてやる。」

 

城戸「なっ‼︎」

 

根付「ひいい‼︎」

 

鬼怒田「な…なんだと‼︎」

 

他苑の言葉に目を見開く城戸・根付・鬼怒田。だが、その場にいる全員が冗談だと思えなかった。

 

唐沢(不味い…もし彼が本気で暴れでもしたらボーダーが間違いなく消えかねない…)

 

唐沢はどうにか穏便に済ませようと策を練るが…。

 

迅「はい、そこまでだ他苑。落ち着けって。なっ。」頭ポン

 

迅が間に入りなんとか他苑を宥める。

 

他苑「迅さん」

 

迅が他苑の頭に手を置き落ち着かせる。

 

他苑「…すいません。冷静じゃありませんでした」

 

迅と上層部に頭を下げる他苑

 

城戸「何の用件だ迅・他苑。」

 

宣戦布告かと尋ねる城戸。それに対して迅は…。

 

迅「違うよ城戸さん。俺達は交渉に来たんだ」

 

と答えた。

 

鬼怒田「交渉だと⁉︎……裏切っておきながら」

 

鬼怒田がキレるが唐沢は本部の精鋭を撃破して本部長はと手を組み、戦力で優位にたった今が交渉のタイミングではベストだと答えた。

 

他苑「僕達の要求はひとつ」

 

迅「うちの後輩空閑遊真のボーダー入隊を認めていただきたい」

 

迅と他苑の言葉に疑問を覚える鬼怒田。

 

鬼怒田「どういう事だ⁉︎」

 

他苑「太刀川って人の話じゃあ、本部が認めないと入隊した事にならないらしいですね」

 

唐沢「成程…「模擬戦を除くボーダー隊員同士の戦闘を固く禁ずる」か」

 

これに対し根付はボーダーの規則を盾に近界民を庇うのかと責める。だが城戸は

 

城戸「私が、そんな要求を飲むと思うか……?」

 

迅「もちろん、タダでとは言わないよ」

 

迅はそう言うと

 

 

 

 

 

 

風刃をテーブルの上に置いた。

 

迅「代わりにこっちは風刃を出す」

 

城戸「……⁉︎」

 

忍田「‼︎」

 

鬼怒田・根付「な‼︎?」

 

迅の言葉に全員が驚愕する。

 

迅「うちの後輩の入隊と引き換えに、「風刃」を本部に返すよ」

 

鬼怒田「本気か⁉︎迅!」

 

根付「なんと……‼︎」

 

唐沢(そうくるか……)

 

迅「そっちにとっても悪くない取引だと思うけど?」

 

迅の言葉に根付と鬼怒田がほくそ笑む。

 

根付(悪くない所の話じゃないねえ……‼︎使えるかどうか分からない未確認な玉狛の黒トリガーよりも、A級トップ部隊の力に匹敵してなおかつ使える人間が多い「風刃」の方がはるかに価値がある……!)

 

鬼怒田(交換条件で入隊させた近界民がもし問題を起こしたとしても、「天羽」と「風刃」で問題なく対応できる…実質リスク無しで風刃を手に入れるようなもんだ…)

 

城戸「…………取引だと……?そんな事をせずとも私は、太刀川達との規定外戦闘を理由にお前達のトリガーを取り上げる事もできるぞ」

 

他苑「その場合は僕達と戦った遠征部隊のトリガーも没収ですよねぇ」

 

他苑の言葉に僅かに反応する城戸。

 

迅「他苑の言う通りそれはそれで好都合。平和に正式入隊を迎えられるならどっちだっていい。」

 

城戸「没収するのはお前と他苑のトリガーだけだと言ったら?」

 

他苑「やってみろよ。そんな話が通じるか」

 

緊張した面持ちで成り行きを見る根付・鬼怒田・忍田

 

鬼怒田「城戸司令」

 

根付「城戸司令」

 

最後通告と言わんばかりに他苑と迅が

 

迅・他苑「「さあ?どうする?城戸さん(司令)」

 

城戸「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーボーダー本部・通路ー

 

他苑「迅さん一枚いただきます」

 

迅「おう。食え食え(笑)」ボリボリ

 

他苑が迅からぼんち揚げを貰い通路を歩いていると…。

 

迅「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曲がり角付近に太刀川と風間が待っていた。

 

他苑「……。」

 

迅「ようお二人さん。…ぼんち揚げ食う」

 




おはこんばんちは天沙残月です。1ヶ月も更新せず申し訳ありませんでした。これからも早く上げられるか分かりませんが、見捨てずにこれからも応援していただくと嬉しいです。それではまた次回。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

黒トリガー争奪戦終結そして他苑vs三雲

おはこんばんちは天沙残月です。1年4ヶ月以上も投稿が遅れてしまい申し訳ありませんでした。其れでは最新話投下します。


ーボーダー本部ー

 

太刀川「…全くお前は意味不明だな。なに風刃手放したんだよ。(ボリボリ)勝ち逃げする気か?今すぐ取り返せ‼︎それでもっかい勝負しろ‼︎」

 

迅「無茶言うね太刀川さん…(汗)」

 

他苑「あ…アハハ…(苦笑)」ボリボリ

 

太刀川の言葉に苦笑いを浮かべる他苑と迅。(あんだけやってまだ戦い足りないのかコイツは(作者))

 

風間「黒トリガー奪取の指令は解除された……「風刃」を手放す気があったなら最初からそうすれば良かっただろ」

 

わざわざ戦う必要もなかったと風間が話すと迅は昨日の戦いでは風刃に箔が無かったと話す。

 

風間「A級上位の俺たちを派手に蹴散らす事で風刃の価値を引き上げたと言う事か」

 

迅「ご名答!それがプランB」

 

風間「まったくムカつく奴だ」

 

迅の解答に他苑が

 

他苑「僕はてっきり刺客全員叩き潰してボーダーの戦力を削ぎ落とすのかと思いましたけど」

 

他苑の物騒すぎる発言に

 

迅「他苑君、君偶にえげつない事言うね…」(汗)ピクピク

 

風間「…」(こいつなら本当にやりかねん…)

 

迅は頬を引き攣らせながら言い、風間は他苑の言う事が本気だと察して背筋が凍る

 

太刀川「…そうやって「風刃」を売ってまで近界民をボーダーに入れる理由は何だ?何を企んでる」

 

迅と他苑は少し間を空けて…

 

他苑「あ〜…そう言えば…」

 

迅「城戸さんにもそれ聞かれたなー

 

 

 

〜回想〜

 

ー会議室ー

 

城戸「何を企んでる?迅……!他苑……この取引は我々に[有利]すぎる‼︎何が狙いだ⁉︎

 

鬼怒田「…」

 

根付「…」

唐沢「…」

 

他苑「城戸司令、別に僕達なーんも企んでませんよ?」

 

城戸「ほぉ…?」

 

迅「他苑の言う通り俺は可愛い後輩をかっこよく支援してるだけ。俺たちは別にあんた達と争いたい訳じゃないし、ボーダーの権力争いをするつもりもない」

 

他苑「ただ先輩達の戦いを大人(あんた)達に邪魔されたく無いだけですよ…」

 

他苑と迅の言葉に忍田は笑みを浮かべた

 

迅「ただ一つ付け加えるなら…城戸さん。うちの後輩達は城戸さんの「真の計画」のためにも…いつかかならず役に立つ。」

 

城戸「……!」

迅の言葉に驚愕する城戸。

 

他苑(計画…⁉︎城戸司令こそ一体…何を企んでいる‼︎)

 

迅「俺のサイドエフェクトがそう言ってる。それと他苑、悪い事じゃ無いから安心しろ(ニコ)」

 

顔に出ていたのだろう。途中から他苑の顔を見て迅はそう言った。

 

他苑「⁉︎…わかりました(顔に出ていたか…(苦笑))」

 

城戸「……………いいだろう」

 

根付「……!」

 

驚いた顔で城戸の顔を見る根付を尻目に城戸が口を開いた。

 

城戸「取引成立だ…迅の黒トリガー「風刃」と引き換えに玉狛支部所属空閑遊真のボーダー入隊を正式に認める」

 

ー回想終了ー

 

迅「そのうちに入った遊真ってのが中々ハードな人生送っててさ。俺はあいつに「楽しい時間を作ってやりたいんだ」

 

太刀川「「楽しい時間?」それとボーダーが関係あるのか?」

 

他苑「あぁそう言う事!」掌ポン

 

迅の言わんとしている事が分かったのか掌を叩く他苑。太刀川と風間は首を傾げる。

 

太刀川「ん?どう言う事だ?他苑」

 

迅「太刀川さん。俺は太刀川さんとバチバチやり合ってた頃が最高に楽しかった」

 

太刀川・風間「……!」

 

迅「ボーダーには幾らでも遊び相手がいる。きっとあいつも毎日が楽しくなる。あいつは昔の俺に似ているからな」

 

他苑「実力は高いのですぐ正隊員になりますよ。その時は戦ってあげて下さい」

 

他苑と迅の言葉に太刀川が興味を持つ。

 

太刀川「へぇ…そんなに出来るやつなのか?」

 

風間「いまいち納得いかないな…それだけの理由で争奪戦の時あれほど執着していた黒トリガーを…あれは師匠の形見だろ」

 

迅「形見手放したくらいじゃ最上さんは怒らないよ。寧ろボーダーの喧嘩が収まって喜んでるだろ」

 

迅の言葉に何かを察する風間、続けて迅が言葉を発する。

 

迅「あ!そうそう、もう一つ、俺黒トリガーじゃなくなったからランク戦復帰するよ。取り敢えずソロで1位目指すからよろしく」

 

迅の言葉に太刀川と風間は驚くが

 

太刀川「そうか!もうS級じゃ無いのか!そういやそうだ!お前それ早く言えよ。何年振りだ⁉︎3年ちょっとか⁉︎(笑)」

 

太刀川が嬉しそうに迅の肩を叩く

 

太刀川「こりゃ面白くなってきた‼︎なぁ風間さん‼︎」

.

風間「面白くない。全然面白くない」

 

それに続いて他苑が

 

他苑「あっ太刀川さん。僕も改造トリガーを使わないと言う条件でランク戦参加を許可してもらいました」

 

太刀川「うお‼︎そうなのか他苑マジか‼︎」

 

風間「それと他苑…お前三雲って奴にお前と同じ呼吸法を教えていると言う話を外で聞いたのだが…」

 

他苑「あぁそれは…」

 

ー回想ー

 

他苑「城戸司令一つ要求が…」.

 

城戸「…何かね?」

 

他苑「僕をランク戦に参加できるようにしてください!」

 

他苑の言葉に周りが驚く

 

鬼怒田・根付「はあ⁉︎⁉︎」

 

迅「おっと⁉︎他苑どうした!」

 

忍田「他苑君⁉︎」

 

林藤「急にどうしたお前⁉︎」

 

城戸「…理由を聞いても?」

 

城戸の言葉に一拍置いて他苑は話した

 

他苑「理由は…実はですね…今回妨害とはいえ遠征部隊と戦ったんですけど…内心すっごい楽しくてワクワクしちゃいまして…」エヘヘ( ´∀`)

 

城戸・忍田・林藤・迅(ズコーーーー‼︎)ドンガラガッシャン‼︎

 

他苑の言葉に城戸・忍田・林藤が椅子から滑り落ち迅がズッコケた。

 

他苑「あっ…大丈夫ですか皆さん⁉︎」

 

  『いや、お前のせいだろ‼︎』

 

他苑「うええぇ‼︎」

 

周りからツッコミが入り驚く他苑

 

林藤「はっはっはっはっ今までの剣呑な雰囲気全部吹っ飛んだな‼︎」

 

忍田「は…はは(他苑君ってもしかして天然?)」

 

迅「はっはっはっ他苑お前ほんとおもしれーな‼︎(爆笑)

 

他苑「はい⁉︎」

 

城戸「…はぁ…まぁいいだろう。黒トリガーの対策としてちょうどいいかもしれんな。念の為他のトリガーも入れて色々試してみるといい」

 

他苑「分かりました‼︎ありがとうございます‼︎」

 

そう言って退出しようとした時

 

城戸「まて。そういえば他苑君、君は確か三雲隊員に君が使う呼吸を教えているとか」

 

城戸の言葉に他苑が止まる

 

他苑「…どこでそれを?」

 

林藤「木崎から俺が聞いたんだよ。すまん!他苑!」

 

林藤の言葉を聞いて考える他苑。

 

城戸「君は我々にはつかえないと言っていたが三雲隊員だけなぜ教えているのかね?理由を聞いても?」

 

他苑「…実は僕は幼少期から修行のおかげで死相が見えるようになったんですよ…」

 

『な⁉︎』

 

他苑の言葉に全員が驚愕する

 

他苑「どこで死ぬか分かりませんが三雲先輩は近い内に死ぬ可能性があります」

 

他苑の言葉に絶句する面々

 

林藤「他苑…だいたいは分かるか?」

 

林藤は恐る恐る聞く

 

他苑「恐らく入隊日から約数週間後かと思います。死相の濃さで大体わかりますので」

 

忍田「他苑君が三雲君に呼吸法を教えてるのは死の可能性を下げると言う事か!」

 

忍田の言葉に頷く

 

他苑「はい…教えられないと言いながら、すいませんでした。

 

他苑は申し訳なさそうに頭を下げる

 

城戸「…分かった。思う所がないわけではないが命がかかっているならやむを得ない。ただしポイントが変動するランク戦では使わないように」

 

城戸はそう言ってそれ以上何も言わなかった。

 

他苑「それでは失礼しました」

 

そう言って他苑と迅は会議室を出て行った。

 

ー回想終了ー

 

太刀川「他苑!それ本当か!」

 

太刀川は驚愕していた

 

風間「同じボーダー隊員が死ぬときいて俺も黙ってられんな…他苑、これは俺の番号だ。詫びになるとは思わんが、何かあれば連絡しろ」

 

風間は連絡先を紙に書きそれを他苑に渡す。

 

他苑「ありがとうございます!」

 

迅「じゃあそろそろ帰るか!風間さん、太刀川さんおやすみ〜」

 

他苑「風間さん、太刀川さん。おやすみなさい」

 

風間「あぁおやすみ」

 

太刀川「おぉ‼︎また戦(や)ろうぜ他苑‼︎それと俺にも言えよ!力になるぜ!」

 

太刀川がそう言ってその場は解散した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー玉狛支部ー

 

他苑「ただいま〜」

 

宇佐美「あっ迅さん雅師君お帰り〜」

 

三雲「お疲れ様です」

 

迅「ふぃ〜っす」

 

空閑「いなかったけどどうしたの?」

 

迅「ちょっと会議が入ってね〜」

 

三雲「他苑も言ってたのか…」

 

他苑「はい…あ〜疲れた〜」ゴキゴキ

 

そう言って肩を回す。

 

雨取「他苑君大丈夫?」

 

他苑「あ〜雨取さん。大丈夫ですよ」

 

雨取はそう言って顔を覗き込む

 

雨取「ホントに?」

 

そう言って顔を覗き込んでた為鼻が当たりそうになる

 

他苑「///だっ大丈夫ですよ(ちっ近い‼︎鼻が当たる‼︎)」

 

雨取「そう。良かった!(ニコ)」

 

 ニヤニヤ

 

他・雨「⁉︎」

 

空閑「いや〜仲良しですなぁお二人さん(ニヤニヤ)」( ^ω^ )

 

宇佐美「そうだねぇ〜(ニヨニヨ)」

 

2人の反応を見てニヤニヤする宇佐美と空閑

 

三雲「うん?どうしたんだ他苑?千佳?顔が赤いぞ」

 

他苑「な…何でもないです///」

 

雨取「うっ…うん。大丈夫だよ修君」

 

迅「はっはっはっ青春だなぁ‼︎所で遊真、ボーダーのトリガーには慣れたか?」

 

空閑「しおりちゃんにもいろいろ教えてもらったからな。こなみ先輩に勝ち越す日も近い」グッ

 

親指を上に上げ答える空閑

 

迅「ほぉ、これは期待できるな。メガネ君は順調?他苑から呼吸法習ってるんだって?」

 

三雲「はい…と言いましてもぼちぼちとしか言えないですが…」

 

迅の言葉に曖昧な返答しか出せない三雲。そこに

 

他苑「ん〜っよし!三雲先輩!ちょっと僕と戦いましょう‼︎」

 

『!!!!?』

 

他苑の言葉に全員驚く

 

三雲「な…何を言ってるんだ!僕がお前に勝てるわけないだろ‼︎(滝汗)」

 

他苑「いえ、三雲先輩ちょっと全集中の呼吸やってみてください‼︎」

 

三雲「ええ‼︎」

 

他苑に全集中の呼吸をやれと言われ思わず大声をだしてしまった

 

三雲「ちょ…ちょっと待ってくれ‼︎僕はまだ完璧に使えるわけじゃ…‼︎」

 

実際三雲は今日、本格的な全集中の呼吸を始めたばかりなので大量に酸素を取り込むだけでも一苦労する。

三雲はまだ使えないと伝えると…。

 

他苑「あぁすいません言葉足らずでした。僕は、僕と戦いながら全集中の呼吸の仕方を学んでもらおうと思って提案したんですよ」

 

三雲「あっ…そう言う事か」

 

他苑の言葉を聞いて漸く他苑が自分と戦おうと言ったのか三雲は理解した。

 

三雲「うーん」

 

三雲は悩んだが

 

小南「修、戦ってみなさい。そして私の仇を取りなさい‼︎」

 

烏丸「修、俺も戦った方がいいと思うぞ。格上との戦いは色々学べるからな」

 

木崎「あぁ、お前なら戦いのなかで物に出来るはずだ。やってみろ修」

 

三雲「小南先輩・烏丸先輩・レイジさん」

 

先輩達の声援を受けた三雲は…

 

三雲「分かった。その勝負受けよう」

 

他苑の提案を受けた。

 

他苑「よし!そうと決まればブースに行きましょう」

 

そう言って他苑は三雲とブースへ向かった

 

 




おはこんばんちは天沙残月です。全話が去年の6月と言うあまりにも期間が空いて存在を忘れかけてました。本当にすいませんでした‼︎それではまた次回


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。