ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021 (松浦南北)
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2021年度後半
改めて自己紹介


前回作が200話をオーバーして読者もいなくなっていたので新作に移行しました。視点はいつも通り、デフォルトの高海千歌とします。


由美「とはいってもまたいつも通りか」

 

私「だって曜ちゃん来られないって言うし」

 

由美「やっぱり作者のことだからまぁたまともなネタ少ないだろうね」

 

私「やっぱり。それはそうとシオンちゃん遅いね…」

 

由美「咎めはしないよ。朝5時は早すぎるもん」

 

するとシオンちゃんがやってきた。

 

シオン「遅れて申し訳ないです…」

 

由美「全然いいって。朝早すぎたし」

 

シオン「だけど新作で引き続き出演できるのがあまりにも嬉しくて…」

 

由美「作者が無能なだけだぞ。以前のキャラと決別できない優しさと言ってもいいけど」

 

新居町運転所も私たちもいつも通りだ。

 

由美「しかし読者は我々のことあまり理解していない気がする。設定とかも結構適当だし」

 

シオン「ですね。それならこれを機に読者さん向けの自己紹介しましょうか」

 

私「じゃあまず私から。沼津市の内浦出身、旧浦の星女学院スクールアイドルAqoursの代表高海千歌といいます。現在20歳、専門学校生です。好きな食べ物はみかん!内浦の寿太郎みかんはぜひ食べていただきたいものです。それと近鉄や阪神も大好き。どちらもみかん色の電車が俊敏に走っていく、そんな姿に私は憧れちゃいます。最後に由美ちゃんも大大大好き。私を鉄道という新しい世界に導いてくれた、心からの大親友なんです!!そしてそんな由美ちゃんはいつも輝いていてほしい。私はそういうふうに感じています。幼なじみに曜ちゃんと果南ちゃん、そして兄弟には志満姉と美渡姉がいます。いつでも元気いっぱい。そんな私をこれからもよろしくお願いします」

 

由美「じゃあ次はあたしが行きます。愛知県名古屋市出身の中京民かつ中部高速鉄道の社員、青山由美といいます。年齢は19歳、一応学生です。基本的に一人称に『俺』を使っていますが、幼い頃に誤って薬を飲んで女の子になってしまいました。だけど可愛い服とかは結構好きで、いつも着ています。とはいえ、作者の分身なので、生粋の鉄ヲタです。その中でも一番好きなのが中部高速鉄道、次いで近鉄です。標準軌以上のゲージに、20m以上の4ドアという異次元規格を持っているので常に憧れています。それからラーメンも好き。そうでなくても旅先では麺類を1回以上食べます。逆に苦手なものは雷と目だらけのお化けです。雷は一度聞いたときに耳の鼓膜が破れそうになったこともあるのでとにかく苦手です。兄弟には兄の健、姉の志穂と理紗、弟の聡平、妹の樹理亜がいます。妹はジュリー名義で活動しています。それと兄と姉の3人は家を勘当されました。こんな情けない者ですが改めてよろしくお願いします」

 

シオン「最後に僕ですね。僕は天白区出身の鳳来寺シオンといいます。一応僕って言ってしまいますが、女の子です。鳳来寺という名前でYouTuberもやっています。僕も幼い頃から鉄道が大好きで、一番好きな路線は飯田線です。本数こそ少ないですが、山を抜けると街がある。そういうふうに繋がっている路線を残していきたい。僕はそういうふうに思っています。もちろん、山のローカル線なんかなくなれとかコメント欄で言ってきたら即刻ブロックします。それはさておき、僕はまだ中学生なのにヤンデレに追われていて、東京に行くのがすごく怖いんです。それでも千歌先輩や由美先輩のような優しい方々にいつも助けられながら楽しくやっています。まだまだ未熟ですが、今後ともどうかよろしくお願いします」

 

こうして私たち3人の自己紹介は済んだ。

 

由美「そういえば今日から大学だった!!」

 

私「千歌も専門学校行かなきゃ!!」

 

シオン「早く学畜行って自習しよう!!」

 

私「じゃあ今は一旦解散にしようか」

 

こうして私たちは解散となり、学校等に向かうことにした。今作も大波乱確定だぞこりゃ…。




次回は…ネタが枯渇しています。由美ちゃんしばらく出られないんだよねぇ…。


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水無月結月さんも継続出演決定、とはいうものの…

今回は青山由美や高海千歌は出てきません。ただし、早速ヤンデレが出てきます。

視点は鳳来寺シオンとします。


僕「由美先輩には悪いけど取材を進めよう」

 

本日、僕は東京に来ています。本当は行きたくなかったんだけど、由美先輩が諸般の事情で出られなくなったから代わりに僕に回ってきたということのようです。

 

ちなみにトワちゃんはテスト前の課題が終わっていないからやるって話だったから一緒ではありません。とっくに終わらせておいて良かった。

 

僕「じゃあ今日は東武鉄道に乗っt…」

 

??「あれ?シオンちゃん!!」

 

??「本当だ!!なんでいるんだろう!?」

 

僕「誰…ってええっ!?」

 

侑ちゃんと歩夢ちゃん現れる!!

 

歩夢「シオンちゃん会いたかった〜♥」ギュ〜

 

僕「ちょっと待って歩夢ちゃん!!ここ往来だよ?」

 

歩夢「往来も何も、そこに立っているシオンちゃんが悪いんだよ?抱きつきたくなっちゃうもん。それと歩夢ちゃんじゃなくて、もっとシオンちゃんらしい呼び方をしてほしいなぁ〜」

 

ちょっと待って作品変わってからハードル上がったんですけど!!

 

僕「普通に呼び捨てで歩夢だったら…」

 

歩夢「嫌だ。侑ちゃんとは違う味を味わいたいの。だからもっと違う呼び方がいいなぁ…って」

 

僕「じゃあぽむちゃんとか?」

 

すると歩夢ちゃん、もといぽむちゃんの顔が赤くなる。

 

歩夢「もう1回そうやって呼んでみて?」

 

僕「ぽむちゃん…これでいい?」

 

歩夢→ぽむちゃん「やっぱりシオンちゃん大好き〜!!」ハグ〜

 

ぽむちゃんはやっぱり僕のことが好きなようだ。

 

~※~

 

さてと。

 

侑「今日はどんな予定だったの?」

 

僕「とりあえず東京周遊してこいってお達しだった」

 

ぽむちゃん「それだけでお金貰えるの?」

 

僕「らしいけど」

 

侑「じゃあ一緒に六本木ヒルズまで行こうか」

 

2人「うん!」

 

そして3人で解散してヒルズ観光を行うことにしました。15時に入口集合という約束で。

 

〜※〜

 

とりあえずCDとか見に行こう。新しいヒーリングミュージックとか出ていないかなぁ〜。

 

??「あれ?シオンさんじゃん」

 

僕「結月さん!?」

 

結月「だけど僕が引き続き出られるのは嬉しいなぁ」

 

僕「それは作者の優しさだと思う」

 

結月「だよね〜」

 

僕「そういえば今日はまた逃げてるの?」

 

結月「うん。今日はいきなり中華系のお姉さんと和服の似合うお嬢様に捕まりそうになっちゃってさぁ…どうすればいい?」

 

またやばいの来た!!

 

僕「その前にその2名の名前は?」

 

結月「三船栞子さんと鐘嵐珠さんだったはず」

 

2人ともスクスタの炎上で叩かれたけど作者さんはもうそんなことしないはず。一度書いてそれで封印したし。

 

僕「とりあえず逃g…」

 

??「あら?何をやっているのかしら結月?」

 

僕「あのー、もしかしてあなたが…ランジュさん…ですかね?」

 

ランジュ「そうよ♪」

 

??「見つけましたよ水無月さん」

 

僕「もしかして三船栞子さん?」

 

栞子「そうですけど、まさかYouTuberの鳳来寺さんですか!?」

 

僕「そうですけど…」

 

栞子「とりあえずサインをいただけないでしょうか?」

 

僕「じゃあお言葉に甘えて」

 

僕のサインも由美先輩と同様に歪だが、誰も気にしない。

 

栞子「このサイン一生の宝物に致します」

 

僕「ありがとう」

 

ランジュ「ところで結月、なんでこんなに可愛い子と話をしていたのかしら?」

 

結月「それは…」

 

栞子「私たちはあなたのことが大好きなのに、逃げるなんて100年早いのですよ?」

 

ランジュ「まさか結月はランジュのこと嫌いなわけないわよね?ね?」

 

結月「えーっと…その…」

 

栞子「答えられないなら今から上野の路地裏でお仕置きしましょうか」ハイライト消し

 

ランジュ「それがいいわね♥」ハイライト消し

 

結局連れ出されたけどお決まりすぎて話にならんわw

 

〜※〜

 

さてと。僕には来るわけ…

 

??「あれっ!?鳳来寺さんじゃん!!」

 

なーんかやばいの来たぞ…。逃げよう!!

 

しかし…。

 

??「ねえなんで逃げるの!?私は鳳来寺さんのことが大好きなのに!!」

 

僕「いやまず誰!?」

 

千砂都「自己紹介忘れてたのはごめん…。とりあえず私は嵐千砂都。あなたを愛しているかのんちゃんの幼馴染みだよ」

 

やっぱりやばいのに絡まれたー!!

 

僕「…で、僕はどうすればいいの?」

 

千砂都「なんでいつもかのんちゃんから逃げるのか聞きたいからちょっとこっちに来てほしいなって。それに私も大好きな鳳来寺さんのことはもっと知りたいの♥」

 

僕「わかったよ…」

 

こうして僕は裏に連れ出されて2時間近く事情聴取されました。

 

そして最後に…、

 

千砂都「じゃあ私のことも好きになってくれる?」

 

僕「うん」

 

千砂都「それからLINE交換もしてくれるよね?」

 

僕「そりゃもちろん」

 

千砂都「最後に。鳳来寺さんのこと、シオンちゃんって呼んでいい?」

 

僕「それは歓迎します」

 

千砂都「じゃあ…私のことはちーちゃんって呼んでくれるよね?」

 

僕「えっそれは…(困惑)」

 

千砂都「呼ンデクレルヨネ?」ハイライト消し

 

僕「…はい」

 

千砂都「ありがとう♥シオンちゃん大好きだよ♥♥」

 

こうしてLINE交換をして別れた。

 

…げっ!!もう13時半だ!!そろそろご飯にしなきゃ!!

 

ヒルズって何があったっけ…。気分はオムライスだが。

 

とりあえず六本木洋食おはしで食べよう。

 

〜※〜

 

ごちそうさまでした。あー美味しかった。別に誰に捕まったというわけでもないが…、

 

ぽむちゃん「あれ?シオンちゃんじゃん」

 

僕「ぽむちゃん?まさか…」

 

ぽむちゃん「まさかって、もしかして他の女の子と話したとか?」

 

僕「そうだけど…」

 

ぽむちゃん「それくらいでは気にしないよ?だってシオンちゃんも女の子なんだから、そこまで首を絞めるつもりはないよ?」

 

僕「それなら良かった、というかすごく怖かったんだから!!」ウルウル

 

ぽむちゃん「よしよし。シオンちゃんはやっぱり可愛いよ♥♥」ナデナデ

 

〜※〜

 

心が落ち着いてからのこと。

 

ぽむちゃん「そういえば侑ちゃんはどこだろう…」

 

僕「もしかすると入口に戻っているかも」

 

とりあえず探そう。すると驚愕すべき事実が。

 

なんと!!僕に対してすぐにヤンデレになる澁谷かのんちゃんと楽しそうに話していた!!

 

ぽむちゃん「私の知らない…侑ちゃんがいる…」

 

僕「写真撮っていい?」

 

ぽむちゃん「お願いだから残しておいて?それと私のLINEに投げてほしい」

 

僕「うん。わかった」

 

なんか嫌な予感しかしない。

 

〜※〜

 

あの2人が別れてからのこと。

 

ぽむちゃん「ねえ侑ちゃん」

 

侑「歩夢?」

 

ぽむちゃん「さっき、ずっと見てたんだけど、私の知らないところで、知らない子と何を話していたの?」

 

僕「…で、僕はどうすれば…」

 

ぽむちゃん「シオンちゃんはこれで解散でいいよ?私は路地裏で侑ちゃんにお仕置きして、それから私の部屋に監禁しないといけないから」

 

僕「まさかヤンデレの勉強とか…」

 

ぽむちゃん「うん。してる。私はもともとヤンデレじゃなかったんだし。侑ちゃんに振り向いてくれるようになるまで、由美さんたちの様子を見たり、野々原渚さんのヤンデレCDを聞いたりして史上最凶のヤンデレを目指そうと思うの」ハイライト消し

 

いやサラッとひどいこと言いませんでした?言っておくけどAqoursの皆さんが由美先輩とかにやってること現実だとほとんど犯罪だからね!?

 

侑「ちょっとシオンちゃん見捨てるの…?」

 

ぽむちゃん「侑ちゃんは私よりシオンちゃんやさっきの子のほうが大事なの!?」

 

侑「それは…その…」

 

ぽむちゃん「とにかく!!私と向こうでオハナシシヨウネ♥♥」

 

侑「待ってよシオンちゃああああん!!うわああああん!!」ズルズル

 

僕「逃げるなら自力で逃げようねー☆」

 

とりあえず今回は侑ちゃんの味方はしないで逃げよう。

 

侑「シオンちゃああああん!!カームバーーーック!!」メソメソ

 

さ、僕も帰るか。

 

…ん?知らない人からLINEだ。

 

―――久しぶり!澁谷かのんです!!

 

―――ちーちゃんから連絡先を聞いて登録しちゃいました!!

 

―――もちろん、ブロックしないよね?そうだよね?

 

怖いけど登録しました。いや、それ以前に登録しないと複数アカウントでストーカーしてくるから…。

 

…で、かのんちゃんどこにいるんだろう?

 

電話がかかってきた。

 

【通話開始】

かのん『かのんです。今あなたの後ろにいるんだ』

 

【通話終了】

 

僕「…ってええっ!?」

 

かのん「やっぱり侑ちゃんよりシオンちゃんのほうが落ち着く〜♥♥」

 

僕「…で、これからどうすればいいの?なんにもなきゃ帰るよ?」

 

かのん「なんで帰ろうとするの?これからGPSを埋めようかなって思ってたんだけどなぁ〜」

 

僕「それなら帰らせてもらい…」

 

ガチャリ

 

かのん「シオンチャン、ニガサナイヨ?」ハイライト消し

 

 

結局手錠かけられてこうなるのね…。

 

〜※〜

 

このあとコーヒーでいつも通り眠らされて、気がつくとGPS発信機を埋め込まれた跡があった。

 

かのん「ふふっ♥これでいつでもシオンちゃんの居場所がわかるね♥♥♥」

 

僕「もう懲り懲りだよ…。だけどごめん最後に夕食頂いていきたいなぁって」

 

かのん「えっ?いいの?じゃあ私が特製ハンバーグ振る舞うね☆」

 

僕「ありがとう!」

 

まあこのときは何が起きるかは知らなかった。

 

〜※〜

 

僕「このハンバーグ美味しいね♪」

 

かのん「ふふっ。私もハンバーグ大好きだから自信作だよ♪」

 

僕「ちなみに材料は?」

 

かのん「牛肉100%だよ」

 

かのんちゃんの手や足に怪我をした痕はなかった。ここはセーフ。

 

僕「やっぱりかのんちゃんのこと大好きだよ♥」

 

嘘は言ってない。

 

そしてハンバーグは美味しくいただきました。付け合せのパンもすごく美味しかったです♪

 

そして支払いを完了してかのんちゃんとは別れ、新居町に戻って今回の旅は終わりを迎えた。

 

一応これだけで収入が5万近く入ったのは奇跡だと思う。由美先輩や社長さんの優しさだと思い、ありがたく頂こう。




…はい。栞子、およびランジュ登場。アニガサキ2期とともにこちらではヤンデレとして頑張ってもらいましょう。

次回は未定です。

※ランジュが出てしまいましたが、ここでは偶然帰省していたという扱いにします。


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山のローカル線を侮辱するな

今回は自身の作品で初登場となるキャラが出てきます。視点は鳳来寺シオンとします。


本日10月16日、中部高速鉄道からの仕事で僕はまた東京に来ていた。

 

とはいえ、今回は秋葉原を回ってこいというお達しなので苦ではない…

 

 

はずだった。

 

??「あのー、もしかして鳳来寺さんでしょうか?」

 

僕「そうですけど」

 

恋「私、葉月恋と言います。表参道の方に住んでいます。ところで早速聞きたいのですが、鳳来寺さんは山のローカル線はお好きでしょうか?」

 

僕「当然、僕は山のローカル線が大好きです。特に飯田線。ゆっくりと列車が山の中を駆け抜けていく、そのような風景に憧れます」

 

恋「それなら敵です」

 

僕「えっ?」

 

恋「私は山のローカル線がとにかく嫌いです。私の家のメイドのサヤさんの友人が非電化ローカル線の普通列車に乗って辺鄙な秘境駅で降りたという話を伺いました。その後、列車に戻ろうとした際に4時間も帰りの列車が来なくて泣きわめいたそうで、それ以降私は山のローカル列車には乗るなと教えられてきたのです」

 

僕「なるほど…もしよろしければそのサヤさんを説得をしにいってもよろしいでしょうか…?」

 

恋「おそらく無駄かと思いますが…私が流されてもサヤさんが…」

 

僕「今回一度だけで良いのでぜひローカル線の良さを知っていただきたいのです」

 

恋「わかりました…」

 

というわけで葉月邸に訪れよう。

 

〜※〜

 

サヤ「お嬢様、こちらの方は…」

 

僕「鳳来寺シオンと申します」

 

サヤ「もしかしてあの山のローカル線を好むことで悪名高い…」

 

僕「そうですけど…」

 

すると予想外の返答がやってきた。

 

サヤ「とりあえず私はローカル線のトラウマを克服したいのでその良さを教えていただけませんか?」

 

僕「お任せください」

 

というわけで芸備線廃止しろとか言っているような読者の皆さんもよく読んでください。

 

〜※〜

 

まず、山のローカル線の良さといえば、乗りながら緑あふれる自然を楽しめるということです。複線の幹線でも山を越えますが、ローカル線は線路が1本しかない単線です。狭い森の中を抜けていくのは山のローカル線ならではのメリットです。

 

続いて、森の中を貫くような路線だった場合、街に抜けて全線走破できたときの達成感があります。抜けたら平野や盆地が広がっている。想像するだけで常にわくわくします。

 

最後に。鉄道だから定時運行ができるという利点があります。バスだと交通状況によって平気で遅れてくるという難点がありますが、鉄道には邪魔な車がないのでその点は安心です。

 

逆に降りたら4時間来なくて泣いたとかそういう話はとりあえずスマホやポケットの時刻表を持ち歩き、適当な駅で降りず、折返しが短くなるような駅で前もって降りることを決めておけば泣かずに済みます。

 

〜※〜

 

僕「以上のことからローカル線なんて大嫌いだと言うのはかなり問題があるのではないかと。もちろん、飯田線が廃止になれとか言い出したら僕は許しません」

 

サヤ「ローカル線…感動いたしました」

 

恋「えっ?」

 

サヤ「しっかり計画を練る。それが大事なのですね。ふふっ♪ローカル線のトラウマはもうないです♪」

 

僕「…で、僕はどうすれば…」

 

恋「何を言っているのですか?あなたのローカル線への熱い想いに私も感動してしまいました。もしよろしければ、LINE交換をしていただけませんか?」

 

僕「いいですけど…」

 

そしてLINE交換を行ったあと…

 

僕「そういえば仕事があるんd…」

 

恋「もう帰るのですか?」

 

僕「まだ僕にはやらなければならないことが…」

 

すると…、

 

何故か手錠をかけてきた。

 

恋「鳳来寺さん、いえ、シオンさん、私を愛してくれるまで帰しませんよ?」

 

僕「いやあああああ!!」

 

…はい、このあと夜まで帰してくれませんでした。物語開始前なのに、また一人、ヤンデレが増えた(メタ発言)




次回、もしかすると予てから検討していた新潟回かも。

もしくはなんか思いついているのでそれにする可能性もあります。


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青山由美と魔法のやかん

アキネーターとかぜんまいざむらいとかを見ていたら閃いたので書いてみます。視点は青山由美とします。


俺「いやしかし大学大変だわ」

 

はい、お久し振りです。青山由美といいます。ここ最近バタバタが多くて出演を辞退していましたが、そろそろ出演しないともう半月くらい出演していなかったから現場のシフト以外の収入もなくなっていたというところで今回から復活します。

 

それとシオンちゃんが俺の弟と妹に会いたいとか言っているから約束通り会ってもらいたいんだよねぇ…。

 

俺「しかしこのやかん落ちていたけど誰かの落とし物かねぇ…」

 

大学帰りに公園でやかんを拾ったら「中部高速鉄道 静アラ」とか書いてあったので新居町運転所に大切に持ち帰ることにした。

 

〜※〜

 

持ち帰ってからのこと。

 

聡平「由美、そのやかん持ってきてくれてありがとう!!」

 

俺「いやあなたが運んでたんかい!!」

 

ジュリー「聡平も由美ほどではないけどドジなんだから…」

 

というわけで2名ほど新規読者様のために紹介します。

 

やかんを落としたのは俺の2歳年下の弟、青山聡平。高校3年生。元々が女の子だったがゆえ、水色髪のツインテールが特徴で、口調も女の子らしい。最近では髪を下ろすことも多いけど。

 

もう1人は俺の4歳下の妹、青山樹理亜。通称ジュリー。高校1年生。俺と同じで元々は男の子だったけど自由研究で女装生活をやったら心が女の子になったので女体化の道を選んだという経緯がある。黒髪ストレートが特徴で、ダイヤと間違えられることも。たまにメガネをかけている。

 

俺「しかしこのやかん何だろうね。とりあえずお茶沸かすか」

 

するとあの子が現れた。

 

??「あれ?由美先輩、その2人は…」

 

聡平「青山由美の弟の青山聡平といいます。一応男だけどよろしくね。あたしのことも名前呼びで大丈夫よ♪」

 

ジュリー「同じく青山由美の妹、青山樹理亜、通称ジュリーといいます。あたしのことは呼び捨てでいいわよ♪」

 

シオン「僕は鳳来寺シオンといいます。まだ中学2年生ですが女子鉄YouTuberという肩書きを買われて入社しました。聡平さんもジュリーもよろしくお願いします!!」

 

聡平「よろしくね、シオンちゃん♪」

 

ジュリー「すごく可愛いわね♪」

 

シオン「2人もすごく可愛いですよ♪」

 

2人「もう!!」

 

シオン「それはそうと由美先輩何をしているんですか?」

 

俺「何の変哲もないやかんがあったからお茶を沸かそうかなって…」

 

シオン「だめですよそれ!!よく見てください!!」

 

俺「えっ?」

 

シオン「金太郎塗りのやかんは5年前に廃車されたG5000系からの発生品でできている魔法のやかんなんですよ!!」

 

俺「…それ聞いたことないぞ?」

 

シオン「ちょっと秘密の書庫を面白半分で覗いたらわかったんですけど…それより、蓋を開けてやかんの魔女とか言うと…」

 

とりあえず蓋を開けてしまう。

 

俺「えっ?やかんの魔女?」

 

すると…

 

??「やっほー!!アタシを呼んだかしら?」

 

俺「あなたは…?」

 

??「アタシはやかんの魔女よ!みんなの願いを何でも叶えてあげるわ♪」

 

シオン「ほら言わんこっちゃない…」

 

やばいの出たー!!これブシモのあの作品の弦巻とかいうやべーやつに絡まれた向こうの世界の俺みたいになりそうだ…。

 

ちなみにその魔女の容姿は千歌っちによく似ているが、緑色の髪に金無垢の瞳を持つという、どちらかというとみかんというよりお茶のイメージが強い。

 

聡平「じゃあ女の子に戻りたいわ」

 

魔女「任せなさい♪」

 

聡平「やっぱりこの感覚は好きね♥」

 

聡平の絶壁だった胸は少々膨らんでいた。

 

俺「またTSネタか…。ところでシオンちゃんの願いは?」

 

シオン「僕は全集中鋼の呼吸さえ使えるようになれば…」

 

魔女「アタシにお任せあれ〜♪」

 

そしてしばらくすると…、

 

シオン「じゃあそこの廃車車両に全集中、鋼の呼吸、壱の型。平歯車!!」

 

すると窓の外にある廃車車両が即座に解体された。怖いわこれw

 

さて、その魔女は湖西新居町駅に行ってしまった。

 

俺「よし、追うぞ!!」

 

ジュリー「あたしも追うわ!!」

 

やかんを持って全員で回ることにしました。

 

〜※〜

 

新居町駅にて。ルビィちゃんが嬉しそうにしていた。

 

俺「ルビィちゃん嬉しそうだね」

 

ルビィ「さっきの千歌ちゃんの色違いっぽいお姉さんにおっぱいを大きくしてもらったの♪これで由美ちゃんに勝てた〜!!」

 

俺「おいこらふざけんなよ…それはそうとそのお姉さんって…」

 

ルビィ「沼津行きの電車に乗っていったよ」

 

俺「あのお姉さんちょっと追わなきゃいけないんだわ」

 

ルビィ「どうして?」

 

俺「アイツこのやかんの魔女だから早く戻さないといけないのさ」

 

ルビィ「じゃあ追おう!!」

 

ルビィちゃんが仲間になってくれました。

 

〜※〜

 

静岡中央駅や沼津市駅を見てもハッピーな光景は見られなかった。ということは沼津駅まで乗ったんだな?

 

てなわけで沼津駅まで乗ろう。

 

ルビィ「あれ?梨子ちゃんじゃん」

 

梨子「ふふっ♥いらっしゃい♥」

 

梨子ちゃんはナース服を着て巨大な注射器を持っていた。

 

曜「ルビィちゃん由美ちゃん助けて!!偽千歌ちゃんに髪型変えたいとか言ったら変な髪型にされちゃったよー!!」

 

シオン「いやそれどう見てもことりさんですよ?」

 

曜「私は花陽ちゃん似って言われたのにー!!もーやだー!!」メソメソ

 

梨子「聡平くん♥私が愛のお注射してあげる♥♥」

 

聡平「いやああああ!!注射いやああああ!!」

 

梨子「待ってよ聡平くーん♥♥なんで逃げちゃうのー♥♥♥」

 

聡平は注射が苦手。だから逃げるのも無理はない。おそらく梨子ちゃんは媚薬を打つ気でいるから逃げて正解だ。しかも今女の子に戻っているから余計にやばいパターンやんw

 

ルビィ「そういえばそのお姉さんはどこに?」

 

曜「おそらくその辺りに…」

 

ジュリー「えーっと…いた!!行くわよ由美!!」

 

俺「うん!!」

 

そしてその魔女を見つけるや否や、俺はやかんの蓋を開けてその口を魔女さんに向ける。

 

魔女「そろそろお別れの時間ね♪じゃあね〜☆」

 

そう言ってやかんに帰っていったところで俺は蓋を閉じた。

 

その後、何もかもが元通り。ルビィちゃんのおっぱいや聡平の胸板、曜ちゃんの髪型も元に戻っていた。シオンちゃんも全集中の呼吸は出せなくなった。

 

すると後ろから不穏な声が。

 

??「あれ〜?由美ちゃんじゃん。何をやっているのかな?」

 

俺「千歌っち…?」

 

千歌「私、新居町運転所でこんなのを見ちゃったんだけど…」

 

すると千歌っちは俺が緑色の偽千歌っちと楽しそうに話している写真を見せつけてきた。

 

千歌「一体どういうことかなぁ〜?」

 

俺「それは…その…」

 

千歌「言い訳はその時聞くからちょっとお話しようね♥♥♥」

 

俺「ぎゃあああああああ!!」

 

聡平「由美ったら自業自得ね♪」

 

ジュリー「ふふっ☆」

 

新潟行く計画あるけどその前日に飲み会入れられたし…もうやだ。




次回は新潟に行かせるか、陣内やるか…迷うなぁ…。


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☆張り切って新潟行っちゃいまーす!! #1 鉄道発祥の新津はいいところ

陣内ネタで思いつかないので予定通り新潟遠征とします。記憶が曖昧なのでそこは御手柔らかに。

視点は青山由美を予定。


俺「もうやだ…」

 

昨日飲み会で二次会を断ろうとしたらいきなり千歌っちに腕を掴まれて逃げられなかったし、三次会を断ろうとしても今度はルビィちゃんにハグされて逃げられなかったし…帰りが2時で胃もたれも酷いからもう予定通り新潟に逃げてやる。

 

俺「えーっと…乗る新幹線はこれだな」

 

いつも通り名古屋駅から旅はスタート。中部高速鉄道は飽きてくるといけないから最初は使うなと上から言われています。

 

乗る新幹線はのぞみ号東京行き。前日2時で朝6時起きはきついわ。まあ1人になれるだけ良しとするか。

 

…いや待てよ?これ小説で書かれたということは、俺が1人旅楽しめないってことじゃん!!終わった…。

 

〜※〜

 

品川でスカレンジが見えてきた。そしてまもなく東京。

 

東京到着後、予定通りの新幹線に乗ろう。胃もたれはまだあるけど。

 

うん。誰もいない。ラッキー☆ここから新潟まで1時間半ちょっとの長旅だ。

 

〜※〜

 

大宮停車後、新潟まで無停車。大宮で誰も乗ってこなかったからここでも一安心だ。とりあえず前日夜に買っておいたおにぎりを食べよう。胃もたれはひどいけど腹壊したことはないし。

 

そして無停車で新潟まで直行する気分は爽快だ。

 

予定通り、新潟着。ここから新津まで抜けよう。

 

〜※〜

 

俺「やっと着いたぞ新津!!」

 

??「あれ?由美ちゃん発見ずら!!」

 

俺「えっ!?」

 

はい。一人の時間は終わりました。これだからスクールアイドルは鉄オタキラーとか言われるんだよ…。

 

マル「えへへっ♪前日に新潟入りして正解だったずら♪」

 

俺「…それ以前にその格好どうしたんだよ?」

 

マルこと国木田花丸ちゃんは魔女の格好をしていた。

 

マル「明日がハロウィン前日だから、お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ♪」

 

俺「それ以前に昨日から胃もたれを引きずっているからお菓子持っていないんだわ」

 

マル「えっ?何言ってるの?」

 

俺「ん?」

 

マル「由美ちゃんはハロウィン前後の1週間は必ずお菓子を携帯して、マルたちにトリックオアトリートって言われたらお菓子をあげなきゃイケナインダヨ?」

 

俺「…ということは?」

 

マル「お仕置きしちゃうずら♥」

 

マルにいっぱいキスされました。

 

〜※〜

 

マル「ところで由美ちゃんはこれからどこを回ろうと思ってるの?」

 

俺「ここに来たからには新津鉄道資料館行かずして新津に行ったと語れないでしょ」

 

マル「オラもついていくずら♪」

 

俺「やっぱり」

 

旅先では必ずAqoursが待っている。じゃなきゃこの小説に書かれない。この前信楽行ったとき誰も来なくてよかったよ…。

 

歩くこと30分、資料館着。まずは新潟の鉄道史を辿ろう。

 

新潟の鉄道のジャンクションはかつて、今はなにもないはずの新津駅だった。新津にJ-TRECの工場があることも知っているし、何しろ磐越西線、信越線、羽越線が集まっているからね。

 

かつてはこの辺りの小学校にSLが保存されていたらしいが、今はばんえつ物語号として活躍している。みんな大好き蒸気機関車。脱炭素化で減っていくと思われるが、木炭や植物油、燃料電池とかでなんとかして残っていってほしい。俺はそう思っている。

 

そして注目すべきは保存車両。

 

マル「ロータリー除雪車とか未来ずら〜!!」

 

俺「E4系むちゃくちゃでかいなぁ…」

 

115系とか485系よりもこのあたりは珍しすぎる。碓氷峠にもいたGA100よりも珍しいわな。

 

ただ、食事場所がないのがとにかく残念。一通り見たところで資料館を後にし、

 

マル「やっぱりのっぽパン持ってきてよかったずら〜」

 

俺「胃もたれまだひどいけど魚肉ソーセージ買っておいてよかった…」

 

ここから東新津まで歩くのでした。




次回に続きます。

※余談ですが、バンドリ版をとっくに書いていたことを今頃思い出したのは本当w
https://syosetu.org/novel/258595/11.html


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☆張り切って新潟行っちゃいまーす!! #2 新発田には何もないから新潟の市街地行こう

前回の続きです。


俺「ここが…東新津駅…」

 

マル「なんで東新津駅って言ったの?」

 

俺「磐越西線乗ったことなかったし、何しろGVに乗りたかったんだよ」

 

マル「GV〜!?未来ずら〜!!」

 

ここ最近のマルはこんな感じになっている。鉄道関連の話になっても「私とどっちが大事なの?」にならなくなったのはマルだけかもしれない。

 

マル「ところで由美ちゃん」

 

俺「何だよ?」

 

マル「GVとマルだったらどっちを取るの?怒らないから正直に答えてほしいずら」

 

前言撤回。

 

俺「そりゃGVでしょ。乗れないなんて話なら泣くぞ」

 

マル「それは…心外ずら」

 

俺「えっ?」

 

マル「やっぱり由美ちゃんにはマルの魅力をもっと知ってもらわないとダメみたいずら。この前富山と福井と金沢と置いていったこと、ちゃんと忘れていないよ?」

 

俺「それを…掘り起こされても…」

 

マル「だから…」

 

俺「ちょっと、まずいですよ!?」

 

マル「今度の列車はマルと一緒に写してね♥」

 

…まあ、カメラ没収にならないだけいいか。こっちの世界では2020年にはもうカメラ没収は廃止になったけど、バンドリの方は2022年に入ってもカメラ没収やってるわ(泣)

 

そして列車が入線してくる。GV-E400系による2両編成だ。

 

東新津から1駅だけだが、どことなく京浜東北線を感じるなぁ。気動車と電車の組み合わせは初めてであった。

 

〜※〜

 

新津駅到着。マルとGVを一緒に写した後、2両編成の列車はコマツエンジンの爆煙と爆音を立てて去っていった。

 

俺「とりあえずどうする?」

 

マル「GVにまた乗れるなら新発田行きたいずら」

 

しかし新発田方面に停まっていたのは…

 

俺「またか」

 

キハ110でした(泣)コイツ長野にもいたんだよねぇ…。(*1)

 

マル「だけどキハ110も乗ってみたいずら♪」

 

俺「…いいけど」

 

ちょっとこれに関しては消極的。新発田が城以外何もないような雰囲気しかしません。

 

しかし420馬力の咆哮はいつ乗っても楽しい。

 

〜※〜

 

乗ること30分、新発田着。しかし…

 

歩きながら小一時間過ごしたが…、

 

マル「何もないずら…」

 

俺「だけど長閑だなぁ」

 

本当に何もない。戻ろう。

 

そして新発田駅に戻ると、GV-E400系の2両編成が酒田方面に消えていった。

 

そして白新線E129系4連に乗りそびれる始末となった。

 

俺「どうしようね…特急使うわけにはいかないし…」

 

マル「だけど新潟駅に早く戻りたいから元の路線でもいいずら♪」

 

というわけで行きに乗ってきたキハ110系に乗る。

 

新津からは新潟までE129系4連に乗って新潟駅に帰る。夕暮れはやはり味があるなぁ。

 

そして17時を回る前に新潟駅に到着。

 

マル「ここまで来たら…もちろんわかってるよね?」

 

俺「えーっと…アニメイトだよね?」

 

マル「その通りずら♪」

 

いつもこれだよ。

 

マル「もちろん、マルのグッズを買ってくれるよね?」

 

俺「あのー、それでお金g…」

マル「ナニカイッタカナ?」

 

俺「イエナンデモナイデス」

 

マル「じゃなきゃこの作品の個性を活かせないんだから♪」

 

いやスクールアイドルが生粋の鉄ヲタと絡んでるだけで随分個性出てるんですけど。

 

当然、千数百円くらい減量されました。

 

〜※〜

 

夜はバスターミナルのそば。マルは麺類が苦手だけど、アニメイト関連でお願いをしたらあっさり許してくれました。

 

マル「だけど美味かったずら〜」

 

すっかり満足している。その直後。

 

ひゅ〜、ドンドン!!

 

花火の音が街の中に響いた。

 

マル「そういえば沼津の花火大会も中止になっちゃったずら…」

 

俺「名古屋の方も全滅だよ…」

 

マル「だけどこうやってビルの谷間からでも花火が由美ちゃんと見られてうれしいずら♪」

 

俺「俺もこうしてAqoursメンバーの1人と花火が見られるのは奇跡だなって思ってる」

 

マル「だね♪」

 

そして花火が終わった直後、バスで駅まで戻り、泊まる予定のホテルを探す…のだが、

 

俺「そういえばマルは今日どうするのさ?」

 

マル「由美ちゃんの部屋で一緒に泊まるずら♪」

 

俺「お金とか予約は…」

 

マル「電話したらあっさり通してくれたの♥由美ちゃんと一緒でうれしいずら〜♥♥♥」

 

俺「もうわかったよ…」

 

こうしてホテルに向かい、寝る前の支度をして床につくのでした。

 

しかし翌日、思いもよらぬことになっているとは…。

*1
前回作で長野に行ったときに実は遭遇している。




次回に続きますが、もう新潟ではなくなるかも。


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☆張り切って新潟行っちゃいまーす!! #3 新潟は抜けて富山に行っちゃえ

今回から富山に入ります。新潟は午前中までw


朝5時過ぎに起きてからのこと。両手に手錠がはめられていた。誰がやったかはもうわかっている。

 

一緒に泊まったマルである。

 

マル「由美ちゃんおはようずら♪」

 

俺「だけどなんで手錠はめたのさ」

 

マル「最近由美ちゃんの手錠ネタが放映されていなかったからついついやってみようかなって♪」

 

俺「いつになったら外れるの?」

 

マル「ちょっとした茶番劇に付き合ってくれたら外してあげるずら♪」

 

…これかなりまずいぞ。マルの恐ろしい迫真の演技を見ることになるから…。

 

マル「ところで由美ちゃん」

 

俺「何だよ?」

 

マル「シオンちゃんと随分仲が良さそうずらね」ハイライト消し

 

俺「何か問題でも…」

 

マル「問題だよ?だって嫉妬しちゃうんだもん」

 

俺「しかしかなり勤勉でユーモラスな一面も備えた将来性のある女の子はほっとけないぜ。YouTuberとしての特性も活かしてもらわないとね…」

 

マル「そうか…それが由美ちゃんの答えなんだね…それなら仕方がないずらね…お仕置きずら」ハイライト消し

 

するとマルは俺に馬乗りになる。

 

俺「えっ…ちょっと何かs…」

マル「決まっているでしょ?キスするずら♪もちろん、深くねっとりと、由美ちゃんをたっぷり味わいたいずら♥♥♥」

 

そしてむちゃくちゃディープキスをされました。

 

〜※〜

 

その直後に手錠は外してくれた。

 

今日は新潟を離れ、特急しらゆき、トキ鉄、あいの風とやま鉄道を乗り継いで富山まで出る。

 

チェックアウトを済ませ、おにぎりとサンドイッチを買い、8番線の特急しらゆきに乗る。ちなみにまだ胃もたれは引きずっている。

 

さあ、在来線旅行の、始まりだ!!

 

〜※〜

 

特急しらゆき発車後のこと。

 

花丸「そういえばトキ鉄経由にした理由とかはあるの?」

 

俺「地元支援と、それから、ディーゼルに乗りたかったから」

 

花丸「…でしょうね。由美ちゃんは相変わらずディーゼルが好きなんだから…」

 

結論、どうやらマルは俺のことを諦めていないらしい。

 

しかし前面展望は見えない。元フレッシュひたちも楽じゃないやい。それでも横から見る海辺の景色はきれいだった。曇っていたけど。

 

〜※〜

 

直江津着。ここで撮り鉄しよう。北越急行ほくほく線のHK100形とか、トキ鉄のリゾート雪月花とか、名古屋や静岡では見られないレアモノが集まるから眼福♥

 

リゾート雪月花は貴重だったんだけどね。

 

さて、一度改札を出ないといけなかったわけで、改札を出てから富山行の切符を買うことになった。面倒だけど仕方ないよね。

 

マル「だけど由美ちゃんと一緒だからマルは心が折れずに済んだずら♪」

 

何気に俺と一緒だから助かったとか多いけど俺何も手助けしていないからね?作者さんは地図の読めない友人の手助けはしているらしいけど。

 

てなわけで、一番端にいる1両編成のET122形ディーゼルカーに乗ることに。トキ鉄日本海ひすいラインの泊行きだ。

 

車内は2+1の転換クロスシートが並んでいる。

 

マル「やっぱり由美ちゃんの隣は落ち着くずら」

 

収録があると必ずと言っていいほど2列側に座ることになる。1列側に座って1人で座ると景色の独り占めとか1人の世界に入り込むとかで一発で嫉妬されるからだ。

 

俺「だけど見どころがいっぱいなんだよねここ」

 

マル「ワクワク♪楽しみずら♪」

 

まず停車時の機関ブレーキ。とにかくうるさいけど、工学者の卵のロマンと言える。特にこのコマツの450馬力エンジンは流石、強馬力ディーゼルという出で立ちをしている。

 

そして筒石駅。トンネル内にある秘境駅。地下鉄に走るのは電車だけじゃないと感じさせてくれる。

 

更に進むと親不知。ここもトンネルの狭間。

 

マル「日本海もきれいずら〜」

 

新潟は来てよかったけど、もう一度行くかと言われたらNOだな。まあ、次は和歌山かだ埼玉に上陸したいところだ。

 

そして市振を出ると富山県の県境を越える。

 

花丸「富山も楽しみずら♪」

 

列車は1両ながら、100km/hで快走し…、

 

 

11時15分過ぎに泊駅に到着した。かなりの長旅だった。

 

マル「由美ちゃん、次の列車の時間って…」

 

俺「11:40まで来ないらしい」

 

マル「それなら2人きりの時間を過ごすずら♪」

 

俺「…で、何がしたいの?」

 

マル「ちょっと写真見たいなぁって」

 

俺「消さないよね?」

 

マル「消さないけど、マルのラインに送らせるずら♥」

 

とうとうここまで来たか…。別にいいけど。

 

〜※〜

 

そして11:37くらいになってあいの風とやま鉄道線の2両編成の521系がやってくる。これに乗れば富山に行けるぞ!!

 

そしてトンネルのない区間を走り抜けて…、

 

マル「やっとついたずら〜!!」

 

俺「ここが…富山駅…」

 

ずっと前に行ったときからかなりの変貌を遂げていた。さあ、とりあえず路面電車を観察してから食事にするか。胃はまだもたれているけど。




次回で最後か、あるいはあと2回になります。こりゃ富山高岡分けるぞひょっとすると。


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☆張り切って新潟行っちゃいまーす!! #4 曜ちゃんはいつまでも誰かにヤンデレでい続ける

前回の続きです。もう新潟ではありませんが、富山と言ったらこの作品では曜ちゃん回になります。

視点は引き続き青山由美とします。


踏切「♪〜電車が、来ます。渡らないでください」

 

マル「富山の路面電車は未来ずら〜!!」

 

富山駅に着いてから、路面電車の電停に向かう。そうしたらスターウォーズのような踏切ができていたのでこれはもう息を呑んでしまう。

 

マル「ライトレールと市内電車が繋がること自体がオラにとっては未来に感じるずら」

 

俺「そうだね。何しろライトレールとかいうのは日本では画期的な乗り物だからね」

 

その時だった。

 

背筋に突然電撃のような痛みが走って、俺は意識を失った。おそらく背中にスタンガンを当てられたのだろう。

 

??「フフッ♥由美ちゃん眠っちゃったね♥」

 

マル「曜ちゃん!!オラの大事な由美ちゃんにスタンガンを当てて気絶させるとかどういうことずら!?」

 

※読者の皆さんは真似しないでください。

 

曜「これから路地裏で一緒にオハナシをするんだよ♪当然、花丸ちゃんも強制連行だからね♥」

 

マル「いやあああああ!!」

 

こんな会話があったことを俺はまだ知らない。

 

〜※〜

 

俺「…あれ?ここはどこ?」

 

曜「ここは富山の路地裏だよ?」

 

俺「それ以前になんでスタンガン当てたのさ?」

 

曜「いい?よーく聞いてね?」

 

〜※〜

 

この前仲喜くんが降板の危機にあるって由美ちゃん言っていたでしょ?

 

それから仲喜くんが降板してもいいように由美ちゃんのことを色々調べたんだ。

 

そしたらAqoursのみんなにどれほど愛されているかってことをわかったの。だから私も鞍替えしてその一員になることにしたんだ。

 

〜※〜

 

曜「だから、曜ちゃんの気持ちも受け取ってくれるよね?」

 

俺「いや、うちの大事な同僚に酒を強要した恨みはかなr…」

曜「何言ってるの?由美ちゃんにはそんなことしないよ?」

 

俺の同僚兼友人の仲喜くんが曜ちゃんの誕生日の日に酒を強要されたというのは社内全般に伝播済みである。

 

俺「それならわかったけど…それ以前に何か別の真っ黒な雰囲気が…」

 

マル「曜ちゃん、マルたちの輪には入れさせないずらよ?」ハイライト消し

 

曜「私だって由美ちゃんのことは好きなんだよ?それにいつも富山に常駐しているから会えなくて寂しいの…」

 

マル「それ以前にオラは曜ちゃんのことは心配ずら。千歌ちゃんも果南ちゃんも由美ちゃんのことが大好きだし、すぐにお仕置きされそうだもん」

 

曜「そのこと心配していたの?そんなことないない。だって千歌ちゃんや果南ちゃんはちゃんと把握済みだもん」

 

俺「…で、俺はどうすればいいの?」

 

曜「決まってるでしょ?2人でオシオキダヨ♥」

 

俺「いやあああああ!!」

 

そしてあんなことやこんなことをされました。

 

〜※〜

 

とりあえず手を洗ったあとに曜ちゃんは美味しい白エビ天丼の店を紹介してくれましたが…、

 

俺「これ以上入らない…」

 

曜「曜ちゃんもであります…」

 

マル「美味しかったずら〜♪」

 

完食したのはマルだけだった。我々は持ち帰ることにしました。

 

曜「これからどうする?」

 

俺「とりあえずお土産買ったら帰r…」

マル「何言ってるの?」

 

2人「えっ?」

 

マル「マルを路面電車と地鉄の郊外電車に乗せるずら。これは強制ずら」

 

曜「いきなりどうしたの?」

 

マル「去年2人が(さやか)ちゃん、月ちゃんと乗っているのに、マルは乗れていない。オラが富山地鉄に乗らない限り2人ともカエサナイズラ

 

清ちゃんというのは曜ちゃんたちの後輩柚木清のこと。現在高校3年生で、最近まで4期連続生徒会長を務めていたようだ。しかしその正体は迷惑撮り鉄ゆずサイダーらしいが、Aqours内でそれを理由に煙たがる人はいない。

 

閑話休題、マルはとてもお怒りのようだ。

 

俺「それなら乗ろうか」

 

曜「だね」

 

マル「2人ともありがとうずら♪」

 

この落差はなんだろうね。

 

~※~

 

というわけでぐるりと1周、TLR0600形で富山軌道線を回り、そのあと立山行きの郊外電車に乗る。

 

マル「近鉄みたいで懐かしいずら〜!!」

 

間違いなくそうだ。何しろ踏切動作反応灯が近鉄のものと同じだから。

 

だけど17480形に乗れたのはやっぱり嬉しい。前回も乗ったけど界磁チョッパ制御の咆哮は身にしみる。

 

そして寺田駅で下車し、折返しの切符を買おう。すでに日が傾きかけているが、富山の秋の田んぼは刈られた後でもきれいだ。そして行った道を戻る。やっぱり稲荷町までの複線は地方にしてみれば新鮮だ(中京民の戯言)。

 

〜※〜

 

富山駅に戻ってきたあとは…

 

俺「お土産に鱒寿司買って帰るか」

 

マル「何言ってるの?これから万葉線に乗りに行きたいなぁ。曜ちゃんも行くよね?」

 

曜「私はちょっと明日もここ富山で大学の講義があるから無理かな」

 

マル「由美ちゃんは行くよね?」

 

俺「えーっと…勇輝くんとルビィちゃんにしばかれるといけないから…」

マル「イクヨネ?」ハイライト消し

 

俺「…はい」

 

俺が11月1日に大学がないことはマルには伝えていたがそれを利用してまさかこうなるとはねぇ…。しかもルビィちゃんも勇輝くんも俺と同じ大学だから困ったものさ。

 

マル「わかっていればいいずら。明日の大学がないのはマルも同じなんだから由美ちゃんに拒否権はないずら♪」

 

俺「わかったよ…」

 

こうして俺たちは解散になった。そして富山駅からは4両編成の金沢行き普通列車に乗る。新幹線だと高岡駅は通らないからだ。

 

しかし、ここからはラッシュ巻き込まれ地獄が始まる…。




次回で最後になります。もう万葉線に乗って帰るだけですが。

【速報とまでもいかないが】
スパスタ2期で4名ほど追加になるらしいですが…これ俺のところでもキャラ追加しないとまずいんじゃないか?追加しないとシオンちゃんの方のヤンデレが相当恐ろしいことに()

結論:Liella!のヤンデレ流行れ(切実)


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☆張り切って新潟行っちゃいまーす!! #5 最終回 高岡のトラムと北陸新幹線と

今回で新潟遠征は最後になります。しかしだいぶかかった…。


俺「もみくちゃにされて大変だ…」

 

マル「ラッシュにぶち当たったずら…」

 

沼津のローカルバスは収録が可能なくらい混まない。しかしこの富山の混雑は名古屋より下手したら酷いぞ(中京民の戯言)。

 

もみくちゃにされながら高岡駅に到着した。ここからダッシュで万葉線に向かう。

 

〜※〜

 

俺「…あれ?マル、あまり疲れてない感じじゃん」

 

マル「えへへっ♪由美ちゃんと一緒に全国中旅していたら体力がついたずら♪」

 

3年前の5月に初めて会ったときは走るだけですぐ疲れちゃうとか話していたけど…この辺の旅行はマルの体力作りのためじゃないし、俺の自己満足だからね!?

 

というわけでやってきたのはまさかのMLRV1000形のドラえもんトラム。

 

マル「高岡のドラえもん電車とか未来ずら〜!!」

 

俺「LRVってどこで見ても新しいし、いいよね♪」

 

さあ、乗るか。

 

俺「どこまで乗る?俺なら米島口まで乗るね」

 

マル「じゃあそうするずら」

 

車内はドラえもんの青を基調として、のび太くんやジャイアンの絵が描かれている。降車ボタンもドラえもん仕様である。

 

そして制御方式もVVVFだから滑ることもない。しかし揺れること自体も福井に比べれば少ない。さすが、ごく普通の最新鋭のトラムだ。

 

〜※〜

 

米島口駅下車。列車は薄暗い専用軌道の方へ去っていった。

 

車庫の方に行くとデ7070やMLRV1000形アイトラムがずらりと留置されていた。

 

マル「やっぱり赤いトラムは未来ずら!!」

 

マルは丸みを帯びたアイトラムに釘付け。対して俺はレトロな四角い7070の方に釘付けだった。

 

もちろん、内緒で立ち入って撮影。

 

俺「また帰ったら共有しようね♪」

 

花丸「うん♥」

 

そして帰りにやってきたのは…、

 

7070形のコカ・コーラ仕様だった。去年まで冷房がなかったけど今年から冷房がついたという貴重な車両である。

 

しかし乗ってみると…、

 

吊り掛けモーターが空転しまくる。やはりHL制御は運転が大変だ。運転手さんも苦労している。まあ、電車の運転が下手な俺が操作したらすぐに感電しておしまいだわな。

 

〜※〜

 

高岡駅着。

 

マル「これからどうする?」

 

俺「決まっているでしょ。北陸新幹線に乗らなきゃ帰る気はないぞここまで来たら」

 

マル「マルも乗るずら」

 

こうしてまず城端線、その後北陸新幹線に乗ることに。

 

城端線のキハ40は重苦しそうに走る。まあ、40トン近くの重量があるのに330馬力の1軸駆動ではね…。

 

そして新高岡駅からははくたかに乗る。切符は買ったのだが…。

 

マル「どんどん通過していくずら…」

 

止まる列車が少ないなぁ…。かがやきのほうが多いのかね…。

 

そして待つこと約20分。ようやく新幹線はくたかがやってきた。

 

乗ってしばらくすると…、

 

【車内チャイム♪北陸ロマン♪】

 

マル「終点のチャイムも素敵ずら」

 

俺「北陸ロマンって言うらしい」

 

マル「今度カラオケで歌ってみよう♪」

 

数分後、金沢着。とりあえず鱒寿司を夜用に買ってしらさぎで名古屋に帰る。マルも鱒寿司を買っていた。

 

乗車後のこと。とりあえず昼に食べ残した天丼とともに鱒寿司を頂こう。早く体重を60まで戻したい…。胃は持たれるけど。

 

マルも美味しそうに鱒寿司を頬張っていた。

 

俺「あっ!!」

 

マル「どうしたの?」

 

俺「また香林坊行きそびれた!!」

 

マル「自業自得ずら。由美ちゃんがぼーっとしていたのが悪いずら」

 

俺「今度こそ1人で行ってやるぜ」

 

マル「本当に1人で行けるかなぁ〜?作品内でネタにされたら絶対に誰かがついてくるよ〜?」

 

俺「とにかく作者さん、行くときは書くなよ!!」

 

作者に忠告はしておいたので、もうこれで香林坊に行く際は誰も追ってこない…はずである。

 

そんな会話をしてしばらくしてからのこと。

 

マル「なんか眠くなってきたずら…」

 

俺「じゃあ俺が膝枕してあげる」

 

マル「おやすみ、由美ちゃん…」

 

そう言って少しずつ鱒寿司を食べながら名古屋駅に到着した。

 

俺「しかしもう10時!?」

 

マル「何言ってるの?まだ帰る時間じゃないよ?」

 

俺「この時間になると空いている店は…」

 

マル「オラは知っているずら。とりあえず飲み屋に…」

 

俺「あっ!野生ののっぽパンが!!」

 

閉廷おじさんが通用しないなら野生の○○がシリーズで逃げてやるぜ!!

 

ところが…

 

ガシッ!!

 

マル「ダマサレナイズラヨ?」

 

俺「引っかからないんだ」

 

マル「もう由美ちゃんの手口は丸わかりずら。逃げずにマルとオールナイトで楽しもうね♥♥」

 

俺「もうやだ…」

 

どうやったら逃げられるのかねぇ…。誰か教えて。




次回はまさかのキャラのヤンデレ回になります。


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いつものメンバーも実は軽度のヤンデレ

今回はまさかのキャラのヤンデレが発覚します。視点は鳳来寺シオンとします。

※前回から投稿時間がほとんど経っていませんがこっちが先に完成していたためです。


由美先輩が富山から帰ってきてしばらくしてからのこと。彼女はすごく不機嫌そうにしていた。

 

僕「なんかすごく不機嫌そうなんですけど…」

 

由美「俺はねぇ、あなたに怒っています」

 

僕「なんでですか?」

 

由美「俺がいない間に千歌っちとかルビィちゃんとかと楽しくイチャイチャしてたでしょ。嫉妬しちゃうし…俺傷つくよ…」ナミダ&ハイライト消し

 

僕「ごめんなさい…」

 

由美「それに、千歌っちのおっぱいが気持ち良かったって?」

 

僕「それも反省しています」

 

由美「それならさ…」

 

僕「はい!?」

 

由美「俺のおっぱいに飛び込んでよ」

 

僕「そんな…できるわけ…」

 

由美「あれ?反省の色ないぞ?それに飛び込んでくれなきゃすごく病むんですけど…」

 

僕「じゃあお言葉に甘えて…」

 

まさか由美先輩が僕に対してヤンデレだったとは…

 

僕「先輩のおっぱいも気持ちいいですね♥」

 

由美「シオンちゃん…ダイスキダヨ♥♥」

 

このとき僕は悟った。由美先輩には逆らえないと。

 

〜※〜

 

僕「しかし由美先輩がヤンデレだったとは…」

 

由美「まあ、それでも俺が刃物を振り回したりカメラ没収したりはしたくないぞ。やったら犯罪者だし、何しろブーメランになるんだよねぇ…」

 

僕「それはそうと由美先輩も花丸先輩たちと楽しくやっていたそうですが」

 

由美「さあ、何のことやら」

 

僕「とぼけないでください!!僕は知っているんです。花丸先輩と曜先輩からLINEで3ショットが送られてきたんですよ?随分と楽しそうに写っていたじゃないですか♪」

 

由美「シオンちゃんハイライト消えて怖いよ!!…もうわかった。来年からにしようと思っていたけど先輩禁止とタメ口解禁ね」

 

僕「本当にいいの?」

 

由美「当たり前だよなぁ?だって大事な仲間だもん。それにμ'sもAqoursもそうやって絆を深めていったみたいだし」

 

僕「ふふっ♥ありがとう♥由美ちゃん大好きだよ♪」

 

まあ年齢差6歳ってラブライブ内でも聞いたことはないけど由美先輩、もとい由美ちゃんがあっさり許可してくれたからいいか。

 

〜※〜

 

その後のこと。

 

??「あれ?由美ちゃんこんにちは」

 

??「ども」

 

由美「勇輝くんと仲喜くんじゃん。いきなりどうしたのさ?」

 

仲喜「いきなり上層部から由美ちゃんに会いに行けって言われて来てみたんだが」

 

勇輝「私もですわ」

 

僕「仲喜先輩もこんにちは」

 

仲喜「シオンちゃんこんにちは」

 

由美「そういえばシオンちゃんに紹介していなかったね。1人は俺と同い年の友人の山部仲喜くん。もう1人は俺の1歳下の婚約者の御門勇輝くんだよ」

 

勇輝「よろしくね、シオンちゃん」

 

仲喜「もしかすると降板が近いかもしれないけど、それまでよろしくね」

 

僕「よろしくお願いします」

 

2人とも事実上の男の娘で、完璧に女装している。僕の幼馴染の久遠寺トワちゃんみたいだ。

 

勇輝「言っておきますが私たちにもタメ口で大丈夫ですわよ」

 

僕「ありがとう!!」

 

勇輝「ところで由美ちゃん」

 

由美「どうしたの?」

 

勇輝「こんなにかわいい子となんで仲良くしているんですの?婚約者という私がいるのに!!」ハイライト消し

 

仲喜「そうだぞ。それに俺とも5年以上の付き合いなのにここまで他の人と仲良くするのは反則なんじゃないかなぁ~?」ハイライト消し

 

由美「…で、俺たちはどうすればいいの?」

 

仲喜「シオンちゃんは解散でいいけど…由美ちゃんはお仕置きだ」

 

由美「あなたたちはAqoursメンバーでもないのになんでここまでするんだよ!?」

 

勇輝「私たちもさすがに我慢の限界なので、今からたっぷり由美ちゃんを味わいますからね♪」

 

由美「いやあああああああああ!!」

 

僕「なんでこうなるんだろうね…」

 

結論、鉄ヲタもアイドルも全員ヤンデレであった。以上!!




次回は未定です。


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ラプラス変換わかんないよぉっ!!

ひらめいたので工学者の卵の意地を見せようと思います。視点は黒澤ルビィとします。


ルビィ「どうしよう…」

 

大学から出されたレポート課題がラプラス変換を扱う問題だけど、全くもってわかんないよぉ!!お姉ちゃんや花丸ちゃんは文系だから聞いてもわかるわけがないし、曜ちゃんは理系だけど富山で実習だから聞きづらいし…。

 

そうだ!由美ちゃんに聞こう!!

 

〜※〜

 

由美「そんなことで俺を呼んだのか…」

 

ルビィ「いけなかった?」

 

由美「いけなかったも何も、俺でもラプラス変換は再履修ってこともあってまだ理解できていないぜ?」

 

ルビィ「そうなんだぁ…理解できていなくてもできる範囲で教えてほしいなぁ…」

 

由美「えっ…」

 

ルビィ「…嫌なの?」

 

由美「わかったよもう…」

 

ここまでしないと由美ちゃんが乗らないのはもう自明の理なんだから。

 

〜※〜

 

由美「というわけで、このホワイトボードとペンを使って説明していきます」

 

というわけでノートを取ろう。

 

由美「まず、ラプラス変換は以下のように定義します」

 

ホワイトボードには以下の式が書かれる。

 

『L[f(t)]=F(s)=∫(0→∞)f(t)e-stdt』

 

由美「ラプラス変換というのは、ある時間関数にeの-st乗をかけて更にそれを0から無限大まで広義積分したものです。ということはtが消えてsだけの関数になるのはわかるよね?」

 

ルビィ「うゅ!」

 

由美「それで例えばですが」

 

ホワイトボードの式を写そう。

 

『f(t)=1』

 

由美「これをラプラス変換しろとか言われたらどうするか、やっていきましょう」

 

続きは写しながら聞こう。

 

由美「とりあえずこういうふうになるはずです。このsは複素周波数と言って、次元は『毎秒』になります」

 

『F(s)=∫(0→∞)e-stdt』

 

由美「ここからどうやって積分するか、わかるよね?」

 

ルビィ「えーっと…」

 

積分は前期にもやったはずだ。

 

ルビィ「やってみます」

 

ノートに続きを書いていこう。

 

『F(s)=∫(0→∞)e-stdt=×[-e-st/s](0→∞)=-(0-1)/s=1/s』

 

できた。

 

由美「これで合っています」

 

ルビィ「やったぁ!」

 

由美「ちなみにこれだけは覚えてね」

 

そう言って由美ちゃん先生はホワイトボードをひっくり返す。

 

f(t)L{f(t)}=F(s)
11/s
t1/s2
t22/s3
tnn!/sn+1
e-αt1/(s+α)
tne-αtn!/(s+α)n+1
sinωtω/(s22)
cosωts/(s22)
y'(t)sY(s)-y(0)

y"(t)s2Y(s)-sy(0)-y'(0)

∫y(t)dtY(s)/s+∫(0→t)y(τ)dτ

 

ルビィ「えっ?これだけ覚えなきゃいけないの?」

 

由美「とりあえず簡単なところを行くと、指数のやつはさっきのやつのsをs+αに変えてやってみると出てきます。これ読者の皆さんの宿題ね」

 

ルビィ「じゃあサインとコサインは?」

 

由美「これなんだけど」

 

ホワイトボードをひっくり返したあとに書くのは以下の式。

 

『ejωt=cosωt+jsinωt』

 

由美「このオイラーの公式が鍵になってきます。これはちゃんと理解できているよね?」

 

ルビィ「jは虚数単位だよね?」

 

由美「その通り!iだと電流と被るからjにしているだけで、本質はiのことです。だけど今頃の作者さんだともうjで慣れているとかなんとか。それはさておき、さっきのαを-jωに置き換えて、分母を有理化した上で、サインは虚部、コサインは実部を取るとそれぞれこうなります。これも読者の皆さんの宿題にします」

 

ルビィ「読者さんに宿題与えて大丈夫?」

 

由美「工学者はこれくらいできないとやばいかなって思ったもんで。作者さんも苦労しているんだよ?」

 

ルビィ「なるほどね。それとまさか次のステップがあるとか…?」

 

由美「あります。これを微分方程式に応用できるはずです」

 

ルビィ「どうやって?」

 

するとホワイトボードを由美ちゃんは戻す。

 

由美「この1回微分と2回微分のラプラス変換を適用すると微分方程式を普通の線形方程式で解けるというからくりがあります。というわけで1つやってみましょう」

 

そしてホワイトボードを裏返して書いたのは…、

 

『x''+5x'+4x=6, x(0)=0, x'(0)=0』

 

2階の微分方程式だけどこれどうやって解くんだろう…。

 

由美「まずこれを見たら両辺をラプラス変換します」

 

『(s2+5s+4)X(s)=6/s』

 

ルビィ「あれ?y(0)とかあのへんは…?」

 

由美「0だからもう端折っています。それと最後の6のラプラス変換は忘れないでください」

 

ルビィ「とりあえずここまでできたら…これでいい?」

 

ルビィは自分のノートに以下のように書いた。

 

『X(s)=6/{s(s+1)(s+4)}』

 

由美「よし、これで大丈夫!だけどこれを部分分数分解しないといけないことはわかるかな?」

 

ルビィ「どうやってやるの?」

 

由美「ヘビサイドの式を適用します。うまく説明がつかないからこの資料を渡します」

 

ルビィ「これか!やってみる!」

 

そして求まった答えは…、

 

『x=(1/2)(3+e-4t-4e-t)』

 

由美「よくできました!!」

 

ルビィ「これで自信ついたよ!!」

 

これでもう怖いものはしばらくない。

 

由美「というわけで由美ちゃんの特別講座はおしまい」

 

ルビィ「ありがとうございました!!ところで由美ちゃん」

 

由美「何だよ?」

 

ルビィ「どんな常微分方程式でもラプラス変換すれば解けるんでしょ?」

 

由美「…で、何が言いたいの?」

 

ルビィ「ルビィと由美ちゃんの愛の微分方程式はなんでラプラス変換して解いてくれないの?」

 

由美「それは…その…」

 

ルビィ「逃げようなんて思わないでね?これから、ルビィの特別講座を始めます」

 

由美「嫌だあああああ!!」

 

工学に没頭したからとはいえ、ルビィたちのことは放棄させない。それが由美ちゃんの暴走を止めるんだから。




ちなみに私は作中に出したラプラス変換表はだいたい覚えました。覚えないと工学者やっていけない(汗)

それと読者の宿題とか由美ちゃんに戯言を言わせましたが、興味のある人は各自でやってください。作中で答え合わせはしません。

次回は好感度ナントカネタをぶち込みたいと思います。


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好感度カメラが恐怖でしかない件

ハーメルンのラブライブ作品の中だと3番煎じと思われるこのネタをやってみます。視点は青山由美としますが、そろそろ千歌ちゃん視点のネタ書かなきゃ()


俺「えーっと…これはなんだろう…?」

 

なんかよくわからない持ち運び式の超小型カメラが新居町運転所の俺の机に置かれていたのだがまたウイング団の仕業じゃないことを祈りたい。

 

しかしその嫌な予感は的中した。

 

その下に紙の説明書があったので読んでみる。

 

『これは好感度カメラと言って、カメラに映した人のあなたへの好感度を数値で測定することができます。

参考程度に数値の目安を記載します。

0〜15 いち早く殺してしまいたい

16〜31 大嫌い

32〜63 嫌い

64〜95 好きかと言われるとNO

96〜127 ごく、普通

128〜143 嫌いかと言われるとNO

144〜175 普通に好き

176〜191 大好き

192〜207 大親友

208〜223 恋人

224〜255 あなたなしでは生きてゆけない

とりあえず自由に使ってね♪ by のぶにゃん』

 

俺「最後いきなりのぶにゃんってこれやばいやん。それ以前に100段階じゃなくて256段階という所に突っ込みたいが」

 

のぶにゃんは中部高速鉄道公認の俺の敵。本名は沼水宣治で、男の娘である。ウイング団の一員だが、たまに協力してくれるときもあるけどこんなもの俺の机に置かれたら何か企んでいるに違いない。

 

とりあえず持ち出しだ。近鉄を病的に愛する俺がいる以上、真のヤンデレがいないわけがない。

 

〜※〜

 

まず第一会議室には千歌っち、曜ちゃん、月ちゃん、梨子ちゃんがやってきていた。曜ちゃんは富山、梨子ちゃんと月ちゃんは東京常駐だけど今日は土曜日だからみんな新居町に来ていても不思議ではない。

 

千歌「由美ちゃんおはよう!」

 

俺「千歌っちもおはよう」

 

曜「それはそうとこのカメラどうしたの?」

 

俺「ウイング団が俺に対する好感度を測ってくれるって俺の机に勝手に置いてったんだよ…」

 

梨子「それなら千歌ちゃん自信あるじゃない♪」

 

千歌「えっ…それは…」

 

すると数値が出た。

 

千歌→由美 221

曜→由美 209

梨子→由美 186

月→由美 218

 

この時点で208以上が出るっていつの間にAqoursは百合集団と化したんだ…?それ以前に曜ちゃんこの前の富山遠征でもわかったけどいつの間に208以上になってんねん。

 

月「とりあえず数値だけ見せてもらっていいかな?」

 

俺「なんか255段階らしいよ」

 

そう言って見せると…。

 

千歌「もっと由美ちゃんに振り向いてくれるように私、頑張るから」

 

俺「いや今の時点でむちゃくちゃ重いんですけど」

 

梨子「由美ちゃんのこともっと知りたいわ♪」

 

俺「仲喜くん降板って聞いて路線誤っている気がしなくもないが」

 

すると2002年生まれ組が入ってきた。

 

ルビィ「由美ちゃんはカメラ持って何をやっているの?」

 

俺「なんかウイング団が好感度カメラ使えって置いていったから使わせもらっているだけ」

 

マル「噂によると255までが最高だから、もし255が出たら、オラすごく嬉しいずら♪」

 

おいこらネタバレするなや。すると数値が出た。

 

ルビィ→由美 229

マル→由美 254

ヨハネ→由美 185

 

なんだこの最大値-1は!?それ以前に普段ツンケンしているヨハネですら185ってもうこれなにがなんだかわからない。

 

俺「しかしヨハネが俺のこと好きだったとは…」

 

ヨハネ「何を言っているのよ。仲喜が降板って聞いてあなたのことも好きになろうって思っているだけよ」

 

マル「相変わらず善子ちゃんは素直じゃないずらね」

 

ヨハネ「ヨハネ!!」

 

すると2000年度組も入ってきた…鞠莉ちゃんは帰ってこられていないからいないけど。

 

ダイヤ「何か騒がしいと思えばそのカメラは何ですの?」

 

俺「ウイング団のガキが俺にって机の上においてあったやつ」

 

果南「好感度を測るやつだよね?」

 

俺「そうだけど」

 

ダイヤ「私が最高値を叩き出すのですわ!!」

 

果南「私じゃないという選択肢はないよ!?」

 

すると数値が出た。

 

ダイヤ→由美 253

果南→由美246

 

ダイヤ「253でしたか…ちょっと心外ですわ」

 

果南「246はねぇ…もっと由美を好きにならなきゃいけないんだ〜…」

 

怪しい雰囲気満載なんですけど…。

 

しかしこの後のほうがもっとやばかった。

 

突然PCの方からZoomに呼ばれた。相手は小原鞠莉ちゃんである。

 

鞠莉『チャオ〜♪新居町運転所の中を見るのは久しぶりね〜』

 

ダイヤ「鞠莉さん!!お久しぶりです」

 

果南「鞠莉、ずーっと、待っていたよ?」

 

鞠莉『ダイヤも果南も元気そうで何よりだわ〜☆それと由美、小原財閥とウイング団で共同開発した好感度カメラはどうかしら?』

 

俺「変に踊らされるかと思ったらそうでもなくて良かったです」

 

小原財閥との共同開発ならよほどのことがない限り恐ろしいことは起きないからいいか。

 

すると鞠莉ちゃんの数値も出た。

 

鞠莉→由美 204

 

そういえば鞠莉ちゃんが俺にヤンデレになったことないもんね。

 

鞠莉『いくつだった?』

 

俺「204だったけど」

 

鞠莉『それなら由美も私のこと、これからマリーって呼んでちょうだい?そうすればもっと好感度が上がると思うわ♥』

 

俺「マリー、もしかして仲喜くんが降板するって話は…」

 

鞠莉『それはもちろん把握済みデース☆だから由美にもそうやって呼んでくれると嬉しいの♥』

 

俺「なんと言えばいいのやら…」

 

鞠莉『じゃあそういうことで。マリー来年のお正月には日本に帰るから。アデュー☆』

 

果南「あっ!待って!!」

 

【Zoom 切】

 

なーんか嫌な予感しかしないんだよねぇ。それ以前にマリーが1月に帰ってくるって留学から帰ってくる気だろこれ。

 

今度は後輩ちゃん4人がやってきた。現在高3の柚木(さやか)ちゃん(さやちゃん)、暮林幸恵ちゃん(ルシファーちゃん)、四谷光希ちゃん(みっちゃん)、そしてオードリー・ローレンちゃんの4人だ。4人共静真高校に通っている。

 

さやちゃん「こんにちは」

 

みっちゃん「皆さんお元気そうで何よりです」

 

ルシファー「ヨハネも元気そうね」

 

ヨハネ「ふふっ、悪魔のルシファーも」

 

オードリー「この辺の中二は放っておきましょう。発達障がい持ちを公表している由美さんのほうがマシです」

 

俺「いやサラッと俺のこと罵倒するなや事実だけど」

 

さやちゃんは俺の一番弟子で、4期連続で生徒会長をやっていた。しかし、北神急行電鉄を出禁になるほどの大罪を犯した迷惑撮り鉄ゆずサイダーと同一人物であることも発覚したが、別に俺も記事乱立とか誹謗中傷とか晒しとか結構エグいこと天王寺栄(*1)名義でやっているからそんなことで責め立てはしない。千歌っちもコメント荒らしで某チャンネルにブロックされたことあるらしいし。

 

ルシファーちゃんは自他共に認める中二病で、そのことを指摘されると怒るようになった。もちろん、幸恵呼びを嫌うのでこういうふうに呼んでいる。

 

みっちゃんは、落語家林家三八師匠の娘であり、一応林家みつきという高座名ももらっている。一応俺のことは好きなようで、高校時代はちょっと苦労した。

 

オードリーちゃんはさやちゃんの幼馴染で、5歳のときにフランスのリヨンから日本の沼津にやってきた。両親共にフランス人だけど、母もアイドルをやっていたらしい。

 

ちなみに俺はADHDとASDという発達障がいを抱えており、ヘルプマークも持っている。これはAqoursのみんなにも伝えてあるが、みんなちゃんと理解してくれている。サラッと罵倒されたことには不謹慎だったからちょっと腹が立ったけど。(*2)

 

花丸「そういえば静真のAqoursの方はどうなっているの?」

 

オードリー「一応今年は5人入ってくれました。ワタシが部長になりましたが、やっぱり1人はしんどいです(汗)」

 

千歌「だけどAqoursがうまく行っていて何よりです」

 

そして4人の数値が出てきた。

 

さやちゃん→由美 216

ルシファー→由美 179

みっちゃん→由美 226

オードリー→由美 188

 

オードリー「とりあえず由美さんのことはもっと勉強しようと思います」

 

俺「ありがとう!!」

 

今度はいつもの5人が入ってきた。

 

仲喜「またウイング団の仕業か。懲りないなぁ」

 

俺「今回は小原財閥との共同タッグらしいけど」

 

聡平「それなら安心ね」

 

ジュリー「このカメラはどんなカメラなの?」

 

俺「好感度測るやつとからしい。数値だから信用ならんけど、なんとなくいい線行っている気はする」

 

シオン「段階は?」

 

俺「0から255の256段階だって。これまで254が出た人はいたけど255はいなかったぞ」

 

勇輝「よし、それなら私が取ってみせますわ!!」

 

そして数値が出た。

 

仲喜→由美 232

聡平→由美 251

ジュリー→由美 250

シオン→由美 239

勇輝→由美 255

 

てか全員224以上って相当やばいし、俺と勇輝くんでMAXの255とかこれだとイチャラブカップルで散々社内で冷やかされるぞ…。

 

しかしこれで終わりではなかった。

 

ダイヤ「勇輝さん、好感度255とかどういうことですの?」ハイライト消し

 

勇輝「だってもう4年半以上の付き合いですもの。ダイヤちゃんたちより長いのは自明の理ですわよ?」

 

マル「とりあえず由美ちゃんもこんなに愛せる秘訣を教えるずら」ハイライト消し

 

俺「持ちつ持たれつの関係が大切なんじゃないですかね〜(適当)」

 

千歌「とりあえず今の数値測っていいから見せてくれる?」ハイライト消し

 

すると…、

 

千歌→由美 1,046,218

果南→由美 5,183,946

マル→由美 8,165,429

ルビィ→由美 10,145,932

ダイヤ→由美 16,777,215

 

255で終わりかと思ったらいきなり上限が3乗されてやんの!!(*3)

 

果南「私たちも本気で愛せばここまで出るんだよ?」

 

マル「いずれにしてもオシオキズラ」

 

ルビィ「さあ、由美ちゃんと勇輝くん」

 

5人「覚悟はできているよ(いますわよ)ね?」

 

俺・勇輝「ひっ…いやああああああ!!」

 

こうして2人仲良く5人からお仕置きを受けました。

 

あのあとわかったのだが、ヤンデレモードになると測定範囲の幅が65536倍になるとか。だからあんな桁数が出たのか…。

*1
ちなみに俺は作者の分身の改変型コピー版でもあるからね。

*2
これは俺につけられた独自設定とのこと。

*3
0から16,777,215の16,777,216段階になっていた。つまりダイヤは最高値ということになる。




次回は王様ゲームか鬼ごっこ、もしくはセンシティブ系で何か書けたらといったところです。

その後に青山由美20歳回、そして秋の近鉄祭り2021(1回のみ)をやる予定です。その後のネタがない(汗)

※『Aqours春の近鉄祭り2022』3回分の執筆が決定しました。


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王様ゲームの恐怖

色々不謹慎極まりなく、かついかがわしかった回は削除しました。ほぼ自身の性欲を追求しすぎて話にならなかったのもありました。

今回は王様ゲームの回をやります。視点はデフォルトの高海千歌とします。

※一部アイデアを他作品からパクってしまいました許して。


由美「しかしなんでまた俺…」

 

私「だって由美ちゃんのこと大好きだから、いないとつまらないもん」

 

花丸「それに王様ゲーム今からやるから、由美ちゃんがいないと全然盛り上がらないずら」

 

好感度測定カメラで盛り上がった翌日、花丸ちゃんが王様ゲームのくじを用意してくれた。もちろん、由美ちゃんなしでは盛り上がらないから強制連行である。

 

由美「それならもう打刻して帰ろうk…」

ルビィ「カエサナイヨ?」ハイライト消し

 

由美「…はい」

 

ルビィちゃんナイス!!それにそれやった瞬間に由美ちゃん減給だから止めて良かった。

 

〜※〜

 

ダイヤ「それでは、今から王様ゲームを始めたいと思います。ルールは簡単ですわ。この14本のくじの中から当たりを引いた人が王様になり、番号を指定して命令を下すだけ。その代わり王様の命令は…」

 

全員「絶対!!」

 

ちなみに参加者は私たち2代目のAqours全員と由美ちゃん、月ちゃん、シオンちゃん、そして聡平くんとジュリーと勇輝くんの14人。それ以外はみんな辞退して前日のうちに解散になった。

 

ダイヤ「それでは皆さん、くじは持ちましたか?」

 

全員「うん」

 

ダイヤ「それでは、行きますわよ!せーのっ!!」

 

全員「王様だーれだ!?」

 

シオン「あっ、僕だ!」

 

シオンちゃんはかなり純粋だから変な命令はしないはず。

 

シオン「じゃあ4番と7番の人はノセトレさんのモノマネをする。これで行きましょう」

 

梨子「4番は私ね」

 

果南「7番は私だ」

 

梨子ちゃんにノセトレさんは似合わないと思うけどね。

 

梨子「えーっと…オルァ尺西ふざけんなよ亀山配給のスジ公開しろやぁ!!…これでいい?」

 

果南「私もやらなきゃいけないんだよね…俺ぁ関西のノセトレやぞぉ尺束しねぇぇぇ!!…全然似てないよ」

 

果南ちゃんから後で聞いたけどノセトレさんは迷言ばかりで真似しやすかったって。

 

梨子「だけど何か大切なものを失ったような気がする…」

 

シオン「これで大丈夫です。次!!せーの」

 

全員「王様だーれだ!?」

 

ジュリー「おっ、あたしじゃない」

 

ジュリーもまだ無難だ。だけど由美ちゃんや聡平くんの影響でぶっ飛んだネタを出してきそうだから警戒はしている。

 

ジュリー「それなら11番の人は…このフライドポテトにこれを思いっきりかけて食べて♪」

 

ジュリーが出したのはマックのフライドポテトと、サドンデスソース。しまった。あの妹さん辛いの大好きだから甘く見ちゃだめだった。由美ちゃんは記事荒らし、聡平くんもロリコン、これどうしちゃったんだろう。

 

結論、青山三兄弟は全員ある意味危険。

 

閑話休題。

 

善子「11番はヨハネよ♪」

 

善子ちゃんならこの程度は行けると思う。数分後。

 

善子「ごちそうさまでした」

 

あっさり平らげた。しかもサドンデスソースの瓶も空になっている。

 

善子「堕天使たる者、これくらい食べられないと」

 

ジュリー「それじゃあ次行きましょう!せーの」

 

全員「王様だーれだ!?」

 

花丸「あっ!マルずら♪」

 

相当ヤバいパターンが来たぞこれ。最近の花丸ちゃんは性的な話題にも手を伸ばしているから舐めていてはいけない。

 

ルビィ「花丸ちゃん、程々にね?」

 

花丸「ルビィちゃん、王様ゲームに制限なんてつけたら面白くないから、やるときは全力でやるずら」

 

私「なんか嫌な予感しかしないんだけどなぁ…」

 

花丸「じゃあ命令するね」

 

ゴクリ。

 

花丸「1番の人と9番の人は、マルにスカートをめくられてパンツ越しに局部をいじられて、それからブラジャー越しに胸もいじられる!!」

 

由美「俺9番じゃないかよもう!!嫌だよイキたくないよ!!」

 

ダイヤ「1番!?花丸さん、この命令は無効にしていただけませんか?」

 

花丸「そうか…それなら仕方ないずらね…」

 

するとダイヤさんはホッとしたような表情を見せる。

 

花丸「じゃあこの命令は無効に…って言うと思ったのかな?ん?王様の命令は絶対だから取り消さないずら♪じゃあスカートを捲らせてもらうね♪」

 

ダイヤ「容赦なしですか!?」

 

そして…、

 

由美「見るなよもう!!」

 

花丸「由美ちゃんの今日の水玉模様の黄色の子供パンツ、すごく可愛いずら♥」

 

由美「下手に弄らないで…んっ、あっ♥」

 

もう19歳とはいえ、女児下着は遅いかと言われるとNOだ。可愛いと思ったものを穿けばいい。私はそう思っている。何しろ私のパンツも今日は子供用だから。

 

しかし由美ちゃんのあえぎ声は可愛い。

 

〜※〜

 

花丸「由美ちゃんとダイヤさんのイくのが見られてマルとても幸せずら♥♥♥」

 

聡平「花丸ちゃん、後でお仕置きね」

 

ルビィ「後で花丸ちゃんを2人で粛清しようね♪」

 

聡平「うん♥」

 

花丸「なんか不穏な空気が漂ったずら…」

 

それ以前にダイヤさんも子供用の下着を着けていたからちょっと驚きだった。しかもダイヤさんはブラまで子供用だったからこっちも驚きだ。

 

花丸「とりあえず12番と13番は今は抜いておこうか」

 

由美ちゃんとダイヤさんは気絶しているから一旦後回しにしよう。

 

私「そうだね。じゃあ行くよ!せーの」

 

全員「王様だーれだ!?」

 

月「あっ、僕だね!!」

 

月ちゃんならまだマシだ。

 

月「じゃあ2番の人は以降お嬢様言葉オンリーで」

 

勇輝「2番は私ですが…」

 

月「もともとお嬢様言葉メインの子にあたっちゃったぁ!!つまんないよぉ!!うわあああああん!!」メソメソ

 

どうすればいいんだろう…。

 

月「じゃあ命令を変えるね。同じく2番の人はこのサングラスで不良になる!!」

 

勇輝「それは嫌ですわ!!」

 

月「王様の命令は絶対です。よーろしくー!!」

 

渋々と勇輝くんはサングラスをかける。

 

勇輝「不良を演じたのも由美ちゃんと聡平くんの前だけでしたので…」

 

それでもやり遂げようとする。思いっきり息を吸うと…

 

勇輝「てめぇどこに目ぇつけてやがる…」

 

私「怖いよぉ…」

 

勇輝「あ゛ぁ!?怖がるんじゃねぇよ御門勇輝様をなめとんのかこの野郎!!」

 

月「ストップストップ!!これで十分だよ!!」

 

私「いつもののほほんとした勇輝くんのほうが私は好きかなぁ」

 

勇輝「普通そうでしょう?次ですわ次!!」

 

ダイヤ「…あら?勇輝さんの不良姿見たかったですわ」

 

勇輝「ダイヤちゃんには見せませんわよ」

 

由美「もう一度見なくてよかったよもう…」

 

私「それが普通の反応だと思うよ」

 

由美ちゃんとダイヤさん復活。次行こう。

 

全員「王様だーれだ!?」

 

曜「曜ちゃんだ!!」

 

王様ゲームで王様になったら相当ヤバい人がまたなってしまった。曜ちゃんだとすぐに着せ替え人形にしてきそうだから怖いんだよねぇ…。

 

曜「じゃあ6番と13番の人は私と一緒に4階の楽屋に行こうか♪」

 

聡平「6番はあたしよ」

 

ルビィ「13番はルビィだけど…」

 

曜「ふふっ♪じゃあすごく楽しみだね♥」

 

ダイヤ「ルビィに変なことしたら承知しませんからね?」

 

ジュリー「あたしの大事な兄の聡平をめちゃくちゃにしたら許さないからね?」

 

由美「姉からもお願いします。うちの弟の惨状を見たら後でお仕置きだからな」

 

曜「平気平気♪変なことはしないから」

 

とりあえず3人は行ってしまった。第一会議室は9階にあるからしばらくは戻って来られないだろう。

 

あと命令を被っていない&王様になってすらいないのは私だけだ。

 

ダイヤ「ところでこのあとどうするんですの?」

 

私「とりあえずお願いがあるから聞いてもらっていい?」

 

花丸「どうしたずら?」

 

私「とりあえず梨子ちゃん、善子ちゃん、ダイヤさん、由美ちゃんは隣の楽屋に一緒に行こう」

 

梨子「何があったのかな…?」

 

善子「ヨハネ…」

 

ダイヤ「いいですけど…」

 

とりあえず4人に話そう。

 

私「次仮に私が王様になったら梨子ちゃんと善子ちゃんは曜ちゃんと花丸ちゃんの番号を送ってくれる?」

 

ダイヤ「とりあえずどのような命令を考えているんですの?」

 

私「みんな耳貸して?」

 

耳打ちで教えてあげよう。読者の皆さんにも今は内緒にします。

 

ダイヤ「それはいい考えですわね!!」

 

由美「あんな辱めを受けた以上はそれくらいの罰を受けてもらわないとね」

 

ダイヤ「もし私が王様になったら私に送ってもらえませんか?」

 

梨子「それはもちろんいいわよ♪曜ちゃんの発狂する姿、私は見てみたいわ♥」

 

善子「ズラ丸は業火に焼かれてもらわないとダメみたいだからね♥」

 

由美「俺が王様でも約束だよ?」

 

梨子・善子「うん!」

 

こうして私たちの陰謀は始まった。

 

〜※〜

 

会議室に戻ると、曜ちゃんたちも戻っていた。そしてルビィちゃんと聡平くんについては…、

 

ルビィ「こんな格好恥ずかしいよ!!ルビィは子供じゃないんだから!!」

 

曜「りゅびぃ語とか揶揄されるルビィちゃんがそんなこと言っていいのかなぁ〜?それに、その園児服すごく似合ってるよ?それから…」

 

すると曜ちゃんはルビィちゃんのスカートをめくる。

 

曜「花陽ちゃんがフロントプリントされたルビィちゃんの子供パンツも可愛い♥♥♥」

 

ルビィ「もうやめてよぉ!!」

 

聡平「あたしも同じ目にあったの。しかもお注射で口調まで幼児っぽくされられて更にはおむつまで履かされた。曜ちゃんは思いっきりあたしをいじめたのよ!!うわあああああん!!」メソメソ

 

曜「聡平くんもすごく可愛いよ♥♥♥」

 

由美「これはちょっと許せませんなぁ…。曜ちゃん、とりあえずスカートの中見せてもらってもいい?」

 

曜「スカートの中?いいよ?ここ最近の私は由美ちゃんが構ってくれないせいでおもらしするようになったからおむつにしているもん。由美ちゃんに見てもらえるだけで曜ちゃんは幸せであります!」

 

私ですら女児下着でとどめているのにおむつの時点で衝撃ですけど!!一昨年のルビィちゃんもそうだったみたいらしいけどね。

 

由美「それはそうと王様ゲームはどこに行ったんだっけ?」

 

聡平「やらなきゃね」

 

そのままの服装で続行することになった。

 

由美「じゃあ行くか。せーの」

 

全員「王様だーれだ!?」

 

私「やった!私だ!!」

 

すると通知が来た。善子ちゃんと梨子ちゃんからだ。予定通り、あの命令を出そう。

 

私「じゃあ3番と12番の人は…」

 

読者の皆さんもよく読んでください。

 

私「PC、デジカメ、スマホ、USBメモリの押収と、由美ちゃん、仲喜くん、それから鉄道の写真データの全削除で♪」

 

曜「えっ!?3番は私じゃん!!心折れるしおむつが取れるまでの時間が伸びちゃうよ!!」

 

花丸「12番はマルずら!!千歌ちゃんもうちょっとマシな命令を考えるずら!!由美ちゃんや鉄道の写真をなくされたらオラも幼児退行しておむつ生活になっちゃいそうずら!!」

 

私「そうか…。それなら仕方ないね」

 

曜「えっ?」

 

私「流石にデータ全消しは死刑より重い罪だと私は思った。曜ちゃんも花丸ちゃんも、由美ちゃんや仲喜くんや電車の写真をなくされたら辛いよね?」

 

花丸「千歌ちゃん…」ウルウル

 

私「だから寛容な私はこんな鬼みたいなことはしないよ。この罰は軽くしようと思うしこの命令自体も取り消しに……」

 

曜「やったぁ!!」

 

 

 

 

 

当然、これは罠である。

 

「するわけねえだろうがこのアホ共がぁっ!!黒澤姉妹と青山家ヤングチームの上2人にやった悪戯の罪を償えやゴラァアアアアアア!!」

 

曜・花丸「嫌だあああああああああ!!」

 

ここは口を悪くしてでも地獄に陥れるのがポイント。女の子だからって由美ちゃんみたいに口がむちゃくちゃ悪い子もいるしいいでしょ。

 

こうして今回はお開きとなった。後日2人のデバイスは私が全部押収し、心を鬼にして対象写真をすべて削除してから返却を行った。

 

もちろん、2人は病んでしまい、しばらくおむつ生活になってしまったようである。ざまあみろ本当にもう。




次回は青山由美二十歳回、その次に秋の近鉄祭り2021、その後に鬼ごっこを予定しています。


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青山由美、20歳になる。

2021年11月23日収録分という設定です。やっとここまで来ましたが、これを節目に降板とか完結というわけではありません。

視点はデフォルトの高海千歌とします。


2021年11月23日午前0時00分のこと。私はすぐさま由美ちゃんに電話した。

 

私「やっほー由美ちゃん!」

 

由美『いきなりどうしたのさ?』

 

私「今日はなんの日かわかる?」

 

由美『えーっと…勤労感謝の日だよね?』

 

私「もっと大事な日じゃなかったっけ?」

 

由美『…俺の誕生日か、って待ってもう俺20歳!?』

 

私「だめだよ忘れちゃ!!だけどおめでとう♪」

 

由美『ありがとう。これ程嬉しいことはないよ!!』

 

私「えへへっ♪びっくりした?」

 

由美『まあね』

 

私「じゃあ昼間も楽しみにしているね♪おやすみ」

 

【通話 終了】

しかし由美ちゃんが自分の誕生日を忘れていたとは思ってもいなかった。まあ寝てからのお楽しみで寝よう。

 

〜※〜

 

今日は十千万にて手伝いをしている。

 

由美「というわけで今日は来てみました」

 

私「えっ?なんでいるの!?」

 

由美「新居町運転所ばかりで祝っていてもなって」

 

私「やっぱり由美ちゃんがいると千歌すごく幸せ〜♥」

 

由美「千歌っちは相変わらずだなぁ」

 

梨子「千歌ちゃん、そのへんにしようね?」

 

そうだった今日は梨子ちゃんもいた!!

 

梨子「由美ちゃんお誕生日おめでとう!!」

 

由美「ありがとう…ここまで祝ってくれるのは初めてだよ」

 

梨子「千歌ちゃんはとりあえずオハナシしようか。抜け駆けは許さないよ?」ハイライト消し

 

私「いやあああああああ!!」

 

というわけで梨子ちゃんから由美ちゃん関連で初めてのオシオキをされるのでした。

 

〜※〜

 

そしてお仕置きが終わったあと、由美ちゃんの部屋にはルビィちゃんたちがやってきていた。

 

更に言ってしまうと、来年に帰ってくるはずだった鞠莉ちゃんもいた。

 

由美「しかしここまで盛大にお祝いしてくれるのは家族以外では初めてです。みんな本当にありがとう!!」

 

マリー「ところで由美、聞きたいんだけど」

 

由美「何だよ?」

 

マリー「もしマリーや善子、梨子が由美のことをいっぱい愛してあげるって言ったら断る?」

 

あっ、これヤンデレ増加の緒だぞ。

 

由美「いいけど、俺が心配なのは仲喜くんのことをどうするかと、千歌っちや果南たちに叩かれないかどうかだけ」

 

マリー「そんなことは心配いらないわ。仲喜は降板しちゃうからどうでも良くなったし、果南や千歌っちもあっさり受け入れてくれたわよ。善子や梨子も同じことを言っていたわ」

 

由美「じゃあこんな不束者で良ければ、いっぱい愛を届けてください」

 

由美ちゃんそれ言っちゃだめだよ!!だけど、もう、手遅れ。一体、ヤンデレが、また3人、増えた。(さとちゃん構文)

 

由美「あれ?9人とも様子がおかしいぞ?」

 

梨子「ふふっ♥じゃあ9人みんなの愛を受け取ってね♥♥拒否権もないわよ♥♥♥」

 

由美「やられたあああああ!!」

 

もういっぱいいじめちゃおう♥由美ちゃんも内心楽しそうだし♥




私もこの日はEnpediaにて盛大にお祝いしていただきました、seronさん、ゆっくりいこうさん、すみっコぐらし2さん、成城快速(湘南台横浜ライン)さん、WxYuki(雪見だいふく)さん、その他エンペディア利用者の皆さんにはこの場でも感謝いたします。本当にあの日はありがとうございました。

次回は秋の近鉄祭り2021を予定しています。


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☆Aqours秋の近鉄祭り2021 弥富の撮影スポット

春、夏に続いて秋もやりますが、秋はこの1回のみです。視点は渡辺曜とします。


由美「しかし近鉄とか言った暁になんでまた…」

 

私「先週やっともとの生活に戻れたというのにまた幼児退行させる気なの?」

 

花丸「そうずら。定期的に由美ちゃん成分を補給しておかないとまたおねしょとかを始めるかもしれないずら」

 

2021年11月25日、近鉄に行くと由美ちゃんが言い出したのでついていくことにした。私も花丸ちゃんも鞠莉ちゃんも今日は大学がないし、いきなりレポート出しますとかはなかったからね。

 

鞠莉「それはそうと花丸、この前はごめんね」

 

花丸「別にもう怒っていないずら。だけど今日こそ近鉄の魅力を体感するずら」

 

由美「なんか嫌な予感しかしないんだけどなぁ…」

 

鞠莉「今日はどこまで行くのデースカ?」

 

由美「今日は弥富で沿線での撮り鉄デビューをしようと思います」

 

私「由美ちゃんの沿線撮影デビューは楽しみであります!!」

 

花丸「でもなんとなく鉄道PVを作り始めそうずら…。Aqoursの曲を使ってくれるか心配ずら」

 

鞠莉「由美のことだもの。きっと使ってくれるわよ☆」

 

私「そうだね。それじゃあ行くか。全速前進〜!?」

 

花丸「ヨーソロー!!」

私「それ私のセリフー!!」

 

こうして私たちの旅は始まった。

 

【OP♪Aqours『HAPPY PARTY TRAIN』♪】

 

乗ること約15分、弥富着。こういう地方こそ沿線撮影のチャンスらしい。そして歩くことさらに15〜20分、

 

由美「見つけたぞ撮影スポット!!」

 

佐古木 - 近鉄弥富間に広がる田んぼは撮り鉄たちが集まりそうな有名スポットである。

 

鞠莉「あっ!ACEが来たわ!!」

 

まず踏切でACEの6両編成がやってくる。

 

そしてその次は5200系+1233系の6連急行。しかし近鉄はなかなか列車が来ない。それどころか殆どが特急だ。

 

撮り鉄すること30分。

 

花丸「麺類は苦手だけど、海海ラーメンなら食べてみたいずら!!」

 

私「じゃあそこで食べよう!」

 

新たなラーメン屋を開拓する。実は由美ちゃんにとっても幸せなことなのであります。

 

〜※〜

 

由美「やっぱり新しいラーメンは美味しいなぁ…」

 

花丸「こういうアジア系のラーメンは珍しいずら♪」

 

私「だけど由美ちゃんの笑顔が見られて曜ちゃん幸せであります♪」

 

食べ終わったあとは会計を済ませ、駅に戻る。

 

ここでも撮り鉄をしよう。

 

ひのとりは来なかったけど、2両編成の準急とかビスタカー4両とか…これが名古屋線の惨状というものでありますなぁ。

 

そして名古屋行き普通列車に乗って富吉まで出る。

 

花丸「車庫が近いって素晴らしいずら〜!!」

 

そして2本の急行の通過、4番ホームに現れた3両編成の普通列車。それから…、

 

鞠莉「あれが車庫に入るのね!」

 

花丸「鞠莉ちゃんも近鉄の魅力をわかってくれてマルすごく嬉しいずら♪」

 

4両特急の回送が名古屋からやってきていたのであります。しかしその間に2430系の3両準急がやってきてしまったのでそれに乗って帰る。

 

名古屋駅着。

 

由美「しかしこれから運転業務なんだよねぇ…」

 

花丸「とりあえずオラは明日大学だから…」

 

3人「花丸ちゃんまたね!!」

 

こうして花丸ちゃんは先に解散になった。

 

由美「じゃあ俺も帰ろうかな…?」

 

私「私たちと運転業務、どっちが大事なの?」

 

由美「新規のヤンデレに捕まるわけには…あーもう終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

千歌ちゃんや果南ちゃん、ダイヤさんにこれは通用しないから、私や鞠莉ちゃんにもこれは通用しないのであります。

 

だけど今回は一緒に引き留めた。

 

鞠莉「由美、カエサナイワヨ?」

 

私「4時まで私たちと一緒に居ようね♥♥♥」

 

由美「とうとうあなたたちまで…参ったなこりゃ」

 

というわけでしばらく一緒に名古屋駅を楽しめるね♥やったー!!




次回は新キャラ登場…!?


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TS転生の平和主義者にもヤンデレは付き物

12月に入ります。今回は1人またオリキャラを、更にLiella!の新メンバー1名を追加します。ヤンデレを増やさないと行けないからシオンちゃんがLiella第2期乗り切れないぞこれ()
視点は鳳来寺シオンとします。

※これを書いた俺は、タグにそっと「転生」をつけた。


??「シオン、トワ、こんにちは」

 

僕「…あれ?鈴乃ちゃんじゃん。こんにちは」

 

トワ「こんにちは」

 

鈴乃「2人は今からお出かけ?」

 

僕「うん。今から新幹線で東京に行こうと思うんだ」

 

鈴乃「私も行くわ。仕事で行って来いって言われているもの」

 

トワ「フフッ。僕たちもだよ♪」

 

鈴乃「同志がいて私も嬉しいわ♪」

 

この子は桜木鈴乃ちゃんと言って、僕の友人。同じ中学で、かつ先日中部高速鉄道に入社したばかり。ネット上では「天白のかつどん」として活動している。

 

鈴乃ちゃんの前世はアメリカの男性兵士で、イラク戦争で若くして戦死を遂げたらしい。そのせいで戦争を極端に嫌い、常に平和を探し求めている。

 

ちなみに鈴乃ちゃんにもトワちゃんの正体は中野郷くんだとバレている。

 

僕「そうとなれば行くぞ!!」

 

3人「おー!!」

 

こうして僕たちの仕事での東京遠征は始まった。

 

〜※〜

 

新幹線で東京着。とりあえず音ノ木坂学院の方へ行こう。

 

音ノ木坂学院の方に行くと…。

 

梨子「あら?シオンちゃんと鈴乃ちゃんとトワちゃんじゃない。こんにちは」

 

トワ「梨子先輩こんにちは」

 

梨子「別に3人とも先輩呼びしなくてもいいのに。由美ちゃんから先輩禁止&タメ口解禁って言われてるでしょ?あれは私たちにも適用されているのよ?」

 

鈴乃「ごめんごめん」

 

梨子「3人はまた仕事?」

 

僕「うん。また東京周遊に行って来いって言われちゃって。ヤンデレがいるから嫌だったんだけどなぁ」

 

梨子「あのね、ヤンデレから逃げるのはタブーなの。仲喜くんを溺愛していた頃、私だって彼がいないときはすごく寂しかった。そんな女の子の気持ちを無下にするのは良くないと思うわ」

 

鈴乃「だけど私とシオンは女の子なのに…」

 

梨子「女の子同士の恋愛はね、法律で成り立たないから余計にヤンデレになりやすいの。ちゃんとそこは理解してね」

 

鈴乃「わかったわよ…」

 

トワ「そういう梨子ちゃんは?」

 

梨子「私は音ノ木坂学院を再訪しに来ただけよ。μ'sの面影は全くないけど、懐かしさを強く感じるわ」

 

梨子ちゃんは2018年の初めまで音ノ木坂学院の所属だったが、μ'sについては全く知らなかったらしい。あの由美ちゃんですらかつてはμ'sに無関心だったようだし。

 

僕「しかしあの頃から全く変わっていないね」

 

鈴乃「そうね。穂乃果さんみたいに私も色々な可能性を感じたわ!!」

 

トワ「今回の収録も頑張るぞ!!」

 

梨子「やっぱりみんな素敵ね。中学生だもの」

 

昼は梨子ちゃんに奢ってもらった。今後また奢ってあげよう。

 

それから梨子ちゃんと解散になったはいいものの…、

 

??「もしかしてあの人がトワさん…?」

 

僕「なんか嫌な予感が…」

 

トワ「僕は逃げないよ。話せばわかるから」

 

そしてその子はやってきた。

 

遥「トワさんこんにちは。私、近江遥といいます」

 

トワ「近江って…」

 

遥「彼方さんは私のお姉ちゃんなの。だからあなたのことはいっぱい聞いているよ!!」

 

トワ「ということはまさか…」

 

遥「私とも友達になってください!!」

 

トワ「それは…」

 

言っちゃだめじゃん。

 

当然、遥ちゃんの目からハイライトはなくなる。

 

遥「嫌なの?私もトワさんのことは大好きなのに、友達になることすら断るの?ねえねえねえねえ。お姉ちゃんもあなたのことが大好きなんだから、お姉ちゃんの妹の頼みは断っちゃだめなんだよ?トワちゃんは優しいみたいだから断るなんてしないよね?」ハイライト消し

 

近江姉妹にはヤンデレの素質があるらしい。証明終わり。

 

閑話休題。

 

トワ「余計に拒否します!!」

 

遥「それならちょっとこっちに行こうか」

 

トワ「えっ、何をするの?」

 

遥「お仕置きだよ?私と友人にすらなってくれない悪い子にはそれくらいの罪を償ってもらわなくちゃね♥」

 

トワ「待ってよ2人ともー!!」

 

またこれか。

 

まあ、僕たちのところには来ないはず。そう思って今度は新宿に出よう。

 

その時だった。

 

??「もしかして…お前が、桜木鈴乃さん…なのか?」

 

鈴乃「そうだけど」

 

メイ「私は米女メイ。このあたりに住んでいる小学6年生。だけど昔から怖がられてばかりで…」

 

鈴乃「何を言っているの?メイはすごく可愛いわよ?」

 

メイ「可愛いなんて…そんなわけないだろ!?」

 

鈴乃「それでも花花探険隊とかけいせいとか社会的に迷惑をかけている危険人物はいっぱいいるわ。それに比べればあなたはずっと可愛いわよ♪」

 

メイ「恥ずかしいじゃないかよもう!!」

 

こうして他愛もない会話が続く。

 

鈴乃「そうだ!お願いがあるんだけど…」

 

メイ「何だよ?」

 

鈴乃「この辺りは初めてだから良かったら案内してほしいわ」

 

メイ「…いいけど?」

 

鈴乃「やったー!!」

 

2人は去っていった。

 

まあ僕のところには…、

 

??「あれ?シオンさんじゃん」

 

僕「また!?」

 

しずく「だって今作で全く出演できていなかったし。それにシオンさんがまたヤンデレに追われていたんじゃないかって怖くなって…」

 

僕「2話目から早速やられましたよ!!特にかのんちゃん!!僕の手にGPS発信機埋めてきたの!!」

 

??「いけなかった?」

 

なんてバッドタイミング!!澁谷かのんちゃんがやってきちゃったよ!!

 

しずく「あなたが澁谷かのんさんですね?」

 

かのん「そうだけど…もしかしてシオンちゃんのことが好きな桜坂しずくちゃんかな?」

 

しずく「そうですけど…お願いがあります」

 

かのん「いきなり何?」

 

しずく「私の大好きなシオンさんに過度に干渉しないでほしいの」ハイライト消し

 

かのん「それは嫌だよ。私だってシオンちゃんのことは大好きなんだよ?むしろ独占するのは私しかいないの!!それに妹のありあだってシオンちゃんのことは大好きなんだから!!」ハイライト消し

 

僕「あのー…僕の出番は…」

 

2人「ないです」

 

しずく「とりあえず過度な干渉をこれ以上しないと誓うなら許すかどうか考えてあげます」ハイライト消し

 

許すとは言っていない。こ↑こ↓大事。

 

かのん「まあ、しずくちゃんだってシオンちゃんを捕まえるための手錠やスタンガンくらいは持っているでしょ?」

 

しずく「それは持っているけど…」

 

かのん「それなら相互協力で今後は捕まえていこうね♥♥」

 

しずく「うん♥♥」

 

交渉成功(大嘘)。

 

僕「じゃあ僕はどうすれば…」

 

作者さんこれで終わらせないでよ!!オチの流れになってきているじゃん!!

 

しずく「とりあえず3人で一緒に池袋の周遊に行こうか♥」

 

こうして地獄の池袋周遊は始まった。それでも良かった終わりじゃなくて。

 

〜※〜

 

池袋に来たら西武池袋線に行かなきゃね。作者さんは西武線にすら乗ったことがないらしいけど。

 

しずく「シオンさん、カメラとSuica取り出してどうしたの?」

 

かのん「まさか私たちを置いて西武を撮る気じゃないよね?」

 

僕「バレた☆」

 

しずく「じゃあそのカメラは没収ね♪」

 

僕「嫌だよそれは」

 

かのん「電車にだって私たちは嫉妬しちゃうんだよ?これだから鉄ヲタはとか最近言われるでしょ?ヤンデレでもそれは一緒なの」ハイライト消し

 

これ鉄道界隈黒歴史botに載ってもおかしくないぞ。それに最近の美少女はヤンデレの鉄ヲタキラーでしかない。

 

しずく「とりあえずカメラはデータを消して私が使うから、よろしくね♪」

 

僕「…はい」

 

僕の大事なカメラはヤンデレに没収されました。

 

その後もアニメイトに寄ろうとすると…、

 

しずく「可愛い女の子のグッズを買う気なの?」

 

僕「そうだけど…」

 

かのん「買わせないよ。嫉妬しておかしくなるもん」ハイライト消し

 

僕「そこも抜かりないのね…」

 

それからというもの、IKEBUSを見つけても撮影させてもらえなかったし、ヤンデレは不便かつ理不尽だ。

 

しずく「だけどね…」

 

僕「どうしたの?」

 

しずく「やっぱり、シオンさんの意外な一面が見られて、私はすごく幸せ。普段はお堅い配信者のイメージしかないけど、本当は面白い人で、いざ話してみると意外と話しやすいし、とても友好的だから、ずっと友達でいたい。だからこんなに愛が重くてもずっと関係を切らないでいてくれる?」

 

かのん「それは私からも言いたい。鉄道やアニメ以外の一面を見せてくれたのも、こうして会えたおかげなんだよ。だからもっと関係を深めていきたい。これからもずっと親友でいてくれる?」

 

僕「もちろん!!」

 

2人「やったぁ!!」

 

このときにカメラは返却してくれた。しかし写真データは全部消されていた。

 

その直後だった。

 

しずく「そろそろ帰らないと門限過ぎるんだった」

 

かのん「私も帰って家の手伝いしなきゃ」

 

僕「え、いつもの手錠は」

 

2人「本当はやりたいけどそれどころじゃないから」

 

僕「じゃあこれで解散にしよう」

 

全員「じゃあまたねー!!」

 

こうしてまさかの平和に終わった。

 

今はまだ5時。僕の門限はない。それどころか中部高速鉄道の東京発の名古屋中央行き最終普通列車が23時台にあるからそれに乗って帰ればいいし。

 

その時だった。

 

鈴乃「シオン助けて!!」

 

僕「どうしたの!?」

 

鈴乃「さっきのメイって子がヤンデレ化したから逃げてきたの!!」

 

僕「鈴乃ちゃんがなんかやばいこと言いませんでした?」

 

鈴乃「それが…」

 

〜※〜

 

別れ際にこんなことを言われて…、

 

メイ『私の…心の友になってくれないか?』

 

鈴乃『それは…できないわ』

 

メイ『なんでそんなこと言うのさ!?ここまで心を開けたのはお前が初めてなんだぞ!?』ハイライト消し

 

鈴乃『私は名古屋。あなたは東京。かなり遠距離だし、高頻度で話せるわけ…』

 

メイ『LINEはやっているか?』

 

鈴乃『基本的にお断りなんだけどね…』

 

メイ『そんなに私のことを避けたいの!?ちょっとこれは許せないかなぁ…?』ハイライト消し

 

〜※〜

 

鈴乃「それで怖くなって逃げてきちゃったの」

 

僕「それは良くないって!!悪意がなさそうなんでしょ!?断っちゃだめじゃん!!」

 

鈴乃「だけど…」

 

メイ「見つけたぞ?鈴乃さん?」

 

鈴乃「どうしよう…」

 

メイ「私がどれだけ苦しい思いをしてきたと思ってるんだ!!それにお前、この女と仲が良いのかよ!!」ハイライト消し

 

僕「僕はただのしがない鉄道系YouTuberですけど…」

 

メイ「ということはお前もしかしてYouTuberの鳳来寺シオンさん!?」

 

僕「そうだよ」

 

メイ「鈴乃さんこんなにいい人と仲が良いのか!!」

 

鈴乃「だけどさっきのことシオンに話したらLINE交換を断っちゃだめだって言われたから特別に許可するわ」

 

メイ「本当にいいの?さっきまで嫌がっていたのに」

 

鈴乃「もちろん♪」

 

こうして3人仲良くLINE交換をした。なお、天白のかつどんの名前はあっさりバレた。こうしてメイちゃんとは別れる。

 

そういえばトワちゃんどうしちゃったんだろう…。その時だった。

 

トワ「いやー大変だったよ…遥ちゃんもすごくヤンデレ。はっきりわかんだね」

 

僕「アニガサキやスパスタ始まる頃にはどうなっちゃうんだろうね…(絶望)」

 

鈴乃「何しれっとメタ発言しているのよ」

 

僕「あはは、失礼(汗)」

 

こうして3人集まれた直後のこと。

 

??「あれ?シオンさんじゃん」

 

僕「こんにちは結月さん」

 

結月「この2人は誰?」

 

僕「僕の幼なじみの久遠寺トワちゃんと、中学でできた友人の桜木鈴乃ちゃんです。それからこっちはヤンデレ仲間の水無月結月さんです。こう見えて男の子なんだよ」

 

トワ「はじめまして結月さん」

 

鈴乃「これからよろしくね」

 

結月「こちらこそ〜」

 

僕「それはそうと今日はこんな夕方にどうしたの?」

 

結月「家まで果林さんが押しかけてきたから怖くなって逃げてきた」

 

僕「とりあえず夜だけみんなで食べようか」

 

こうして4人揃って池袋周辺のラーメン屋で食べる。その直後のこと。

 

果林「見つけたわよ結月♥私が道に迷いがちなことを利用してどうして逃ゲ回ルノカシラ?しかもコンナニカワイイ女の子たちにカコマレチャッテ…」ハイライト消し

 

結月「果林さん…」

 

果林「とりあえず、一緒にカエリマショウ♥♥」ハイライト消し

 

結月「…はい」

 

2人が去っていった後のこと。

 

鈴乃「やっぱり東京怖いわ…」ウルウル

 

トワ「帰りたいよぉ…」ポロポロ

 

僕「それじゃあ帰るか」

 

こうして東京駅に出ると…、

 

1人の女の子にぶつかってしまった。

 

??「すみません…ってシオンちゃん!?」

 

僕「ぽむちゃん!?侑ちゃんも一緒だね」

 

侑「シオンちゃんこんばんは」

 

歩夢「それはそうと、トワちゃんはわかったけど左の子は…誰?」ハイライト消し

 

あ、これ嫌な予感しかしない。

 

鈴乃「シオンの中学時代からの親友の、桜木鈴乃と言います。ネット上では天白のかつどん名義で活動しているわ」

 

歩夢「だったら殴られても文句言えねーよなぁ!!」ハイライト消し

 

僕「侑ちゃん、あんなぽむちゃん見たことある?」

 

侑「いや、あんな歩夢を見るのはこれが初めて」

 

鈴乃「暴力は反対よ!!戦争は許さないわ!!」ガシッ!!

 

歩夢「パンチを遮られた!!もうこの天白の鉄オタ三人衆は終わりだー!!」ハイライト消し&メソメソ

 

侑「歩夢が壊れた!?」

 

読者の皆さん!!天白は治安悪いとかむちゃくちゃうるさいけど、免許試験場とかあるし名古屋市にはないとだめなところだからね!?作者は天白じゃないみたいだけど。

 

僕「…で、僕はどうすれば」

 

すると歩夢にハグされた。

 

歩夢「シオンちゃんも侑ちゃんくらいに大事な大事な大親友なんだから、純粋なシオンちゃん成分を補給したいの。ここまでフレンドリーだと、私、嫉妬しちゃう」ハイライト消し&ナミダポロポロ

 

トワ「じゃあそろそろ僕たちは帰るね」

 

鈴乃「とりあえず帰るなら自力で帰ってきてねー!!」

 

あっ、罰が当たった。

 

僕「じゃあ帰れないの?」

 

侑「うん。今日は帰さないよ」ハイライト消し

 

僕「だけど僕には天白の天白による天白のための…」

 

侑「そうか、そうか、つまり君はそういう人だったんだね」ハイライト消し

 

いやいや侑ちゃんエーミールじゃあるまいし。

 

僕「今度ヘビのぬいぐるみ吊り上げるから許して」

 

歩夢「いらないよ。それはもう持っているから。その代わり…シオンちゃんが大好きと言ってくれるまで、私の部屋に監禁する。これでいいね?」ハイライト消し

 

僕「いや、僕にはヤンデレにならないんじゃなかったの?」

 

侑「今回のは歩夢と話し合って決めたことだからね♪」ハイライト消し

 

2人「シオンチャン、ダイスキダヨ♥♥♥」ハイライト消し

 

僕「嫌だよおおお!!」

 

結局家に帰れたのは次の日でした。




はい。Liella!の追加メンバーも1名ほど、更にはニジガクから2名ほどヤンデレにしました。そして本作品でしずく、および果林初登場。

次回こそ鬼ごっこ…!!


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悲劇の泣きぬれ煎餅 〜小さな煎餅が沼津を泣かせた〜

鬼ごっこネタをバンドリ側で書くことにしたのでここでは別のネタを書きます。視点は青山由美とします。


2021年12月某日、新居町運転所で業務中に、固定電話から着信があった。

 

【通話開始】

俺「はいこちら中部高速鉄道でございます」

 

??「その声は由美ですの?」

 

俺「仰せの通りですが、黒澤ダイヤ様で間違いないでしょうか?」

 

ダイヤ「はい。実は沼津に戻るといきなり泣き声と涙で溢れかえっておりまして…。何かあなたに心当たりがないか伺いたかったのですわ」

 

俺「心当たりがあるので現場に今すぐ参ります」

 

ダイヤ「とても助かりますわ」

 

【通話終了】

こんなことをするのはおそらくあの辺りかあの堕天使くらいだろうが、職場の固定電話にダイヤさん、もといダイヤからかかってきたということは堕天使ではなく、あの社内公認の悪役集団がやったとしか思えない。また食い物関連で迷惑をかけているだろう。

 

とはいえ、前回作のようなフグとかトリカブト、退会済みの方とコラボした際に出てきた過マンガン酸カリウムとかは使わないことを誓ったから、身体にこれといった害はないはずである。

 

まあ、市民を泣かせたとなるとあのとにかく辛い唐辛子か、あるいはここ新居町運転所の秘密の薬品庫から持ち出してきた黒魔術のタレを使ったに違いない。

 

仲喜「なんか青山由美さん様子が変ですよ?」

 

俺「いきなり沼津に来てくださいと黒澤ダイヤさんから…」

 

仲喜「ダイヤに何かあったのか?」

 

俺「いや、沼津市民がみんな涙を流して泣きわめいているらしい」

 

仲喜「何だろうね…?」

 

俺「なんとなくウイング団あたりが怪しいぞ」

 

その時だった。

 

シオン「2人ともどうしたの?」

 

俺「沼津市民の多くが涙を流して泣きわめいているとかなんとか。ウイング団が犯人じゃないかって」

 

シオン「それなら行くべきだよ!!」

 

こうして3人で沼津に向かうのでした。

 

〜※〜

 

沼津着。すると…。

 

千歌「うわあああああん!!」メソメソ

 

俺「いきなりどうしたのさ!?」

 

千歌「由美ちゃんがいないから寂しくて泣いちゃったの」ポロポロ

 

俺「絶対何かあったぞこれ」

 

梨子「私もよ!!」ポロポロ

 

やばいじゃんこれ。沼津市民全員が感情的になっている。しかも千歌っちと梨子ちゃんは俺に抱き着いてきた。

 

ダイヤ「あら、来てくれたんですのね?」

 

俺「なんとなくあの辺に心当たりがあるかなって思ったし」

 

ダイヤ「誰ですの?」

 

俺「ウイング団」

 

ダイヤ「なんとなくそんな感じはしますわね…」

 

その時だった。

 

のぶにゃん「あら?由美ちゃんいたのね」

 

俺「やっぱりあなただったのか!!」

 

のぶにゃん「え?何のことかしら?私はこの沼津全体を泣かせた覚えはないわよ?」

 

仲喜「とぼけんなこの野郎!!ウイング団4人で泣かせる食い物考えただろ!!」

 

のぶにゃん「確かに新居町運転所の薬品庫からThe Sourceと黒魔術の泣き薬は持ち出したわね。だけど私は煎餅は焼いていないわよ(すっとぼけ)」

 

シオン「それを言ってはおしまいだよ!!絶対共犯でしょ!?」

 

のぶにゃん「とりあえずあそこに屋台があるから、そこで買ったらどうかしら?」

 

まんまと引っかかるふりしてもう作戦は立てた。

 

〜※〜

 

きよっぴー「いらっしゃいませー…って由美ちゃんじゃない」

 

きよっぴーも敵役ウイング団の一員。本名は磐田真莉だが、小原家のあの人と名前が被るためあだ名で活動することにしたという経緯がある。元はトランスジェンダー持ちだったが、神頼みをして男の子から女の子になったというのも特筆できる。

 

俺「とりあえず泣きぬれ煎餅1枚ください」

 

きよっぴー「毎度ありー!!1枚1円だよー!!」

 

だけどこれは食べない。出来上がったときのこと。

 

俺「とりあえずあーんして」

 

きよっぴー「じゃあ喜んで。あーん」

 

そしてきよっぴーが口に加えると…、

 

きよっぴー「うぅ…」ウルウル

 

今にも泣きそうである。

 

きよっぴー「うわあああん!!ごめんなさいごめんなさい!!あたしがついつい出来心で考えてしまったんです!!」メソメソ

 

するとウイング団の団長みおぴょんがやってきた。

 

みおぴょんの本名は加藤水生。のぶにゃんの幼馴染で、婚約者。中部高速鉄道若手社員の中でも比較的マジメ…なはずだったのだが、近年はそのポンコツが浮き彫りになっている。

 

みおぴょん「ちょっと由美ちゃん!!どうしてきよっぴーを泣かせて謝罪させたのよ!!はい、食べなさい!!」

 

俺「あのねぇ、街1つ煎餅で泣かせて征服とかたまったもんじゃないよ?」

 

みおぴょん「何を言っているのかしら?今回のは由美ちゃんに謝罪をさせるためにやったことなのよ?」

 

俺「何のことだっけなぁ〜(すっとぼけ)」

 

みおぴょん「とぼけんじゃないわよ!!あなたはAqoursや他のメンバーの好意を蔑ろにしたことも多いし、記事乱立とか晒しとか誹謗中傷とか色々やってきたでしょ!!いい加減にしなさい!!」

 

とりあえず病みそうなところでその煎餅を食べた。

 

すると…涙が零れそうだった。しかも口がむちゃくちゃヒリヒリして熱いんですけど…。

 

仲喜「由美ちゃん、泣いたら終わりだよ?それにみおぴょんもただそうやって世間を騒がせて由美ちゃんをいじめたいだけだろうが!!」

 

みおぴょん「近鉄を馬鹿にしたあなたも同罪よ!!」

 

どこまで俺たちを悪者にするんだこいつら。ふざけるのも大概にせえよ本当にもう。

 

ダイヤ「そこまでですわウイング団!!」

 

シオン「ダイヤさん!!」

 

みおぴょん「ダイヤもダイヤで果南の旅の妨害したでしょ!!早く泣きぬれ煎餅を買って食べて懺悔しなさい!!」

 

ダイヤ「嫌ですわ!!それくらいならあなたも千歌さんや花丸さんが救急車沙汰になったことを責任者として謝罪すべきでしょう?」

 

だんだんカオスになってきた…。一方俺はすすり泣きをしてなんとかやり過ごした。

 

俺「よし、今のうちに3人で屋台崩すぞ」

 

仲喜・シオン「おー!!」

 

とりあえず屋台を崩した後、甘いものを大量購入した。あの薬は確かある一定量の果糖を入れることで効果が切れるとどこかに書いてあった。大赤字にはなるが、まだ泣いている人に1円とともに渡していった。

 

~※~

 

当然のごとく、ウイング団は70%近く減給になった。俺たちは大丈夫だったが…、

 

ルビィ「由美ちゃん、これまでの話を千歌ちゃんから聞いたんだけど…」

 

噂を聞きつけて騒動収束後に現れたルビィちゃんに声をかけられてしまった。

 

俺「はい!?」

 

ルビィ「千歌ちゃんと梨子ちゃんが泣きながら抱き着いてきたんだって?」

 

俺「いや、あれは不可抗力で…」

 

ルビィ「ルビィにもやらせてくれるよね?もちろん、残りの泣きぬれ煎餅を1枚食べてから」

 

俺「それは…もう終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

ガシッ!!

 

ルビィ「由美ちゃん、カエサナイヨ?」

 

俺「…はい」

 

こうして泣きぬれ煎餅を食べて泣かれながら抱き着かれるのでした…。とはいえその日のうちに帰宅はできたんだけどね。




ぬれ煎餅はまた食べたいのですが、私も泣きぬれ煎餅は食べたくないです。

12月内のネタでもう1つ書きたい…!!


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大須で配信はするものではない

一度取りやめたLiella!新メンバー追加回をやろうと思います。視点は鳳来寺シオンとします。


僕「皆さんこんにちは。鳳来寺と申します。今日も始めていきたいと思います」

 

今回は大須で街歩きをすることにした。

 

まずは定番、李さんの台湾唐揚げを食べに行こう。そう言って注文を待っているときだった。

 

??「マニーの匂いが致しますのー!!」

 

突然金髪のお嬢様っぽい人がこちらに走ってきた。

 

僕「えーっと…僕のこと…ですか?…ってオニナッツさん!?」

 

オニナッツ「そうですのー!!鳳来寺さんはじめましてですの」

 

僕「その前にゲーム実況者のあなたがなぜ生粋の女子鉄の僕を知っているんですか?」

 

オニナッツ「鉄道はすべての移動の源ですの。その鉄道をこよなく愛している鳳来寺さんからはマニーのオーラが1キロ離れたところからでも届きますのー!」

 

しかし鉄ヲタキラーフィルター誰か開発してほしいなぁ。マニーの匂いと言われたら、オニナッツさんだって鉄ヲタキラーのオーラがむちゃくちゃ漂っているよ。

 

僕「とりあえず唐揚げとタピオカドリンクはもらわないと…」

 

オニナッツ「唐揚げとタピオカドリンクがもらえるのは東京では見たことがありませんの」

 

僕「李さんはそれができるから最強なのだ♪」

 

オニナッツ「やっぱり鳳来寺さんは一緒にいても飽きないお方ですの♪」

 

そして他愛もない会話をして数分、唐揚げとタピオカドリンクを取りに行って食べる。スイートチリソースのかかったラージャン唐揚げとタピオカココナッツミルクはいつ食べても美味しい。

 

オニナッツ「だけどここ大須でもぜひスムージー探しをしたいのですの」

 

僕「…僕はどうすれば?」

 

オニナッツ「私に付き合ってほしいのですの!!」キラキラ

 

悪意のなさそうな目。だけど唐揚げとタピオカドリンクは消費したい。

 

僕「とりあえずこの唐揚げ辺りは消費しても大丈夫ですかね…?」

 

オニナッツ「大丈夫ですの。好きなものを美味しく食べているあなたも素敵ですのよ☆」

 

こうして残りも食べた。ごちそうさまでした。

 

〜※〜

 

というわけでスムージーのカフェに移動する。さっき食べたばかりだけど、胃の弱い作者さんや由美ちゃんとは違い、お口直しに1杯頼むことにした。

 

やっぱり桃のスムージーはいつ飲んでも僕を癒やしてくれる。

 

そして飲み終えた後のこと。

 

オニナッツ「このあと鳳来寺さんはどうするんですの?」

 

僕「一応僕も中学生ですし、まだやらないといけないことが…」

 

オニナッツ「これで解散とか私は嫌ですの!!」

 

僕「それは…とはいってもまだゲーマーズとからしんばんとか…」

 

すると手に冷たい感触が走った。この手口この作品では当たり前だし、鉄ヲタを迫害してくる有望な美少女の皆さんもなんとかしてほしい。

 

オニナッツ「あなたはもう私から逃げられませんの♥アニメショップに行くなどもってのほかですの♥♥♥」ハイライト消し

 

僕「…はい」

 

こうして僕はオニナッツさんと1日中大須を歩き回り、解散になったのは夜7時ごろだった。宿題?徹夜でやったよもう…。




次回は私が実際に先日経験した虫歯の話を、由美ちゃんにも経験してもらいます。(※事実上の半年前ということに)


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虫歯には要注意

先日、人生20年やってきて初めて早期発見ながら虫歯ができてしまいました。その戒めも兼ねて書こうと思います。視点はデフォルトの高海千歌とします。


由美「なんか…すごく痛いな…」

 

私「どうしたの?」

 

2021年12月某日朝、新居町運転所にて。由美ちゃんが頬を抑えながら痛そうにしていた。おそらく虫歯だろうと思ったけど、案の定そうだった。

 

由美「とにかく歯医者さんには行きたくないんだよ…」

 

私「それはだめだよ。虫歯が治らなくて今日の運転業務に支障が出るのと、麻酔注射が痛くてもいち早く虫歯を治して健康的な生活を送るのだと、絶対に後者を取ったほうが私はいいと思う。それに由美ちゃんが親知らずを抜いているのは私も知っているからそのくらいは平気なはずだよ?」

 

由美「それなら行くよ」

 

こうして由美ちゃんは歯医者さんに行くことに。予約は取っていない。

 

〜※〜

 

2時間後。由美ちゃんは半分涙目になりながら帰ってきた。

 

由美「麻酔が回っていなかったしその分むちゃくちゃ痛かったです…」ウルウル

 

私「ちゃんと歯は磨こうね」

 

由美「はい…」

 

するとダイヤさんがやってきた。

 

ダイヤ「由美、今後はしっかり歯磨きをしましょうね」

 

由美「ごめんなさい…」

 

私「そういえばダイヤさんは虫歯になったことは…」

 

ダイヤ「実は…一度だけありまして…」

 

私「えっ?」

 

いつもお堅いイメージのダイヤさんが虫歯をやっていると聞いて少し驚きである。ちなみに私も虫歯をやっている。

 

〜※〜

 

実は大学に入ってから痛いのを我慢して1週間ほど講義を受けていたら虫歯だとわかってしまいましたの。

 

それで鞠莉さんや果南さんにも相談しましたが、

 

鞠莉『ダイヤ、歯医者には行くべきよ。痛くて今後の収録やライブに影響が出るより、いち早く治したほうが身のためだと思うわ』

 

果南『そうだよ。千歌も虫歯治療を嫌がったことがあったけど治したらいつもどおりだったから、治した方が身のためだと私も思うもん』

 

これで決心して行くことにしました。

 

〜※〜

 

ダイヤ「いわゆる一時期の作者さんのような自堕落な生活を営んでいたことが原因でした。これから気をつけようと思いますわ…」

 

私「私も虫歯やったことあるから…みんなで気をつけていこうよ。ちゃんと歯磨きはサボらずに」

 

全員「うん」

 

こうして由美ちゃんの虫歯騒動は収束した…かと思いきや、

 

梨子ちゃんがやってきた。ここ最近は不健全な一面を見せることが多くなったけど、虫歯は1本もなく、こういうところは普段はしっかりしている。

 

梨子「3人揃って虫歯をやったことがあるって聞いたけど、どういうことかしら?」

 

梨子ちゃんは少し怒っていた。

 

由美「今日俺が虫歯の治療をしてもらったんだけど、麻酔がうまく回らなくて死にそうになりながらここに帰ってきたからそれでかなり騒ぎn…」

 

梨子「ふーん、あのダイヤさんまで虫歯をやっちゃったんだぁ…へえー」

 

ダイヤ「梨子さん軽蔑はやめてくださいまし!!」

 

梨子「虫歯までやっちゃう3人には、ちゃんとペナルティを与えないとね♪」

 

私「えっ?何をするの?」

 

梨子「今から私が歯磨き指導をするから、こっちにいらっしゃい♪」

 

由美「わかりました」

 

虫歯はとにかく恥ずかしすぎる…。読者の皆さんもちゃんと磨いていつでも歯をきれいにしておこうね。




ここ最近忙しくて歯磨きサボったら私はこうなりました(汗)なお治療済みです。皆さんも歯磨きはサボらないように(汗)
次回こそクリスマス…!!


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クリスマスに運賃大規模値上げと新車速報のニュース

近鉄で10〜20%の値上げが行われる代わりに、新車が来ない惨状からようやく解放されると聞いてこちらでも遅れながらネタを思いついたので書いてみようと思います。視点は青山由美とします。


俺「しかしなんでクリスマスに限って…。俺は家族で過ごしたかったの!!」

 

千歌「嫌だよそんなの。せっかく休みなんだしそんなにケチらなくてもいいじゃん」

 

俺「もうやだ…」

 

今日、2021年12月25日は朝から衝撃のニュースを聞かされたから、仕事も休みだし家に居たかった。それなのに千歌っちがわざわざ俺を新居町に呼び出すなんてとても俺を病ませるつもりとしか思えない。

 

千歌「というか朝からそんなにもぐったりしている由美ちゃんも珍しいんだけど」

 

俺「もうね…来年4月から運賃50〜60%値上げとか言い出したからとてもやっていられない感じしかしないんだよ」

 

千歌「だけど、これまでの初乗り90円が140円に上がるだけだし、東京から梅田の乗車運賃だけだと、4390円が6620円に上がるくらいじゃん。まだ新幹線とかぷらっとこだまより安いよ。特急料金は2850円で据え置きだもん(*1)」

 

俺「それでも18切符の3倍以上になるから社員や株主じゃない学生にとってはかなり深刻」

 

千歌「だよね…」

 

そんなとき。梨子ちゃんがやってきた。

 

梨子「2人揃って何ぐったりしているのかしら?」

 

俺「中部高速鉄道が5〜6割の大幅運賃値上げだって話でこれだと大赤字一直線じゃないかって」

 

梨子「でも消費税以外で40年近くずっと値上げして来なかったんだから、妥当な値上げだと思うわ」

 

俺「中部高速鉄道は安さが命だったのになぁ…」

 

その時だった。別のニュースが入った。

 

俺「また新車か」

 

千歌「えっ?やっと!?」

 

梨子「やっぱり値上げは新車目的だったのね」

 

1年ぶり、しかも2022年6月からの投入か。とりあえず新車の詳細を見てみよう。

 

まず形式はG5400系〜G6900系に振る。車体は20m4扉、狭幅・オールステンレス車体。前照灯はLEDで、窓上と窓下に2灯ずつ持つ。

 

車内は転換クロスシートベースのセミクロスで、バリアフリー対応トイレを持つ。LCD車内案内表示器や車いすスペースも備える。

 

機器類はフルSiC適用のMOSFET-VVVFを採用。とうとうIGBTを飛ばして(*2)MOSFETを使ったか。

 

ブレーキ方式は回生・発電ブレーキ優先の電気指令式電磁自動空気ブレーキ(HARA-DR)で、蓄電池式の純電気ブレーキもお馴染み。

 

主電動機については1M1T用の出力360kWのG-MT124と、2M3T用の出力450kWのG-MT125、1M2T用の出力540kWのG-MT126を採用。いずれも4極式の全密閉型水冷式誘導モーターだ。一応6極のPMSMバージョンもある。歯車比は回転数を1800rpmに上げたことから4.50に引き上げた。当たり前だが、直流モーターはやっとのことで諦めた。

 

エンジンについても刷新されて、XDR-08系あるいはXDR-09系となり、インタークーラー&スーパーチャージャー付き水平対向8または12気筒エンジンであることは変わらず、排気量も20Lあるいは30Lに引き下げ、出力も1765kW(2400ps)あるいは2648kW(3600ps)に引き下げられた。その分を排ガス対策や、植物油脂対応化に振り分けられている。更にはターボの数も4つ(クアッドターボ)に増やされた。ちなみに液体式の設定は廃止された。

 

台車はシュリーレン式のダイレクトマウント空気ばね台車で、ボルスタレス台車は廃止された。

 

起動加速度も標準の2.4km/h/sは確保し、非常減速度も14.4km/h/sを確保した。設計最高速度は230km/hと従来車より抑えめとなった(*3)。

 

そして問題となる駆動方式だが、全員で叫ばざるを得なかった。

 

全員「えっ!?この時代にまさかの吊り掛け!?」

 

WNドライブの他に、吊り掛け駆動方式の設定があった。TDカルダンはやっぱり360kW出力では耐えられないということだ。

 

千歌「やっぱり吊り掛けはあると思った」

 

梨子「それでも交流モーターと路盤強化で高速走行できるから吊り掛けで十分なはずよ。騒音は知らないけど。そうでしょ?」

 

俺「まあそりゃね。さらに言ってしまうとヘリカルギアで騒音はだいぶ低減できているとかなんとか」

 

千歌「それなら楽しみだね♪特急が純減することになるけど」

 

俺・梨子「うん!!」

 

まあ、特急純減で近郊型純増となったら、一部特別車の特快とか全車一般車の特急とかが出そうだ。来年もいいことあるぞと思いながら、年を迎えることにしよう。

*1
参考程度に、新幹線で東京から新大阪まで乗ると、2022年現在でも13870円、ぷらっとこだまを使うと10800円になる。

*2
複数車両で試験を行ったが結局不採用のまま終わってGTOに戻された。ハイブリッドSiCでもスイッチング素子はGTOサイリスタのままだったとか。

*3
従来は抗力係数を無視しても240km/hで設定されていた。もちろんこれも抗力係数無視での設計最高速度。




しかし近鉄もとうとう新車か。まずは奈良線系統のようですが、名古屋線にもいいよ来いよあくしろよ。

次回は2022年に入ります。同年最初のネタはAqours冬の近鉄祭り2022を予定。


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☆Aqours冬の近鉄祭り2022 #1 初詣はお伊勢さん

春、夏、秋に続いて冬もやります。冬は今年1月に入ってからしか乗っていないので2022としました。視点は本作初となる桜内梨子を予定。


由美「初詣に行くとか言ったらなんでまた3人も…」

 

私「そういう由美ちゃんもウキウキしてたじゃない」

 

ルビィ「一人旅なんて簡単には行かせないんだから」

 

由美「あのねぇ、俺は近鉄に1人で乗りたかったの。去年2月から過去8回全部Aqoursメンバーがついてきてるでしょ?」

 

善子「近鉄旅行にヨハネを置いていくのは天界堕天条例第1242条に違反することなのよ?」

 

由美「もうやだ…」

 

今日はみんなでお伊勢さんに初詣に行くの♪ちなみに今日の服装はみんな揃って浦の星女学院の冬服です♪

 

由美「だいたい近鉄以外にもっといいところあるでしょ。東急とか名鉄とかに比べてそれほど人気のない近鉄をラブライブを優勝したことがあるアイドルのAqoursメンバーみんなが推したがるのがどうも解せぬ」

 

私「まだわかっていないようね。数年で状況がコロコロ変わる東京の私鉄とかJRに比べたらずっと乗りやすいから私たちも惹かれたの」

 

由美「作者さんなんとかしてよ…」

 

善子「それでもビックデーモン5049号はワカラナイノカシラ?」ハイライト消し

 

由美「わかるわけないだろうが」

 

私「ふーん、由美ちゃんは、近鉄に乗ることよりも、私たちから逃げることを優先するんだぁ~。元アイドルの恋心と近鉄愛、両方取るか両方捨てるかといわれて後者を取るような、あなたはそういう人だったんだぁ…ふーん…」

 

ここはハイライトが消えたと言われても容赦はしない。

 

由美「すみません許してください何でもしますから!!」

 

ルビィ「ん?今何でもするって言ったよね?」

 

由美ちゃんったらやっぱりかわいい♥

 

ルビィ「それなら4人で一緒にこの黒い粒を飲もう♪」

 

由美「これってまさかまた新居町から…」

 

私「そうよ。今日1日だけみんなで高校生に戻ってはしゃぎましょうね」

 

こうして高校生の姿に戻る。

 

私「それじゃあ名古屋駅も混んでいるしあそこの急行に乗って行くわよ!!」

 

善子・由美「おー!!」

 

ルビィ「ダレカタスケテー!!」

 

こうして私たちの旅は始まった。

 

【OP♪Aqours『HAPPY PARTY TRAIN』♪】

 

いつ乗っても急行は速い。西武グループには喧嘩を売るかもしれないけど、近鉄の急行と私たちの曲は相性が抜群だ。

 

とりあえず後続のしまかぜに乗りたいから四日市で降りよう。

 

~※~

 

降りた直後のこと。

 

由美「あれ?仲喜くんじゃん。仲喜くんも初詣?」

 

仲喜「うん。今日総理が伊勢神宮にみえるから私も行ってみようかなって」

 

2022年から仲喜くんは一人称を私に変えるようにした。確実に降板に向けた準備を進めている。だけど仲喜くんがいなくなると感じるとやっぱり寂しくなる。今日の服装は同じく浦の星女学院の冬服である。

 

仲喜「それはそうとルビィちゃんとヨハネも一緒だけどあの頃の姿に全員戻ってるって何かあったの?」

 

由美「新居町からルビィちゃんがまた薬を持ち出して全員で飲んだ結果がこれ」

 

仲喜「最近新居町からの持ち出し多いな…他のラブライブ作品見ていてもマッドサイエンティストのポジションが気づいたら何か仕掛けてあるのが多いけど、この作品それを超えてるぞ」

 

まあ、仲喜くんの言っていることはあながち間違いではない。だけどそれができるのが小説じゃないかって作者さんは言っていたわ。

 

由美「そういえば僕たちしまかぜのチケット取るんだった!!」

 

仲喜「私も行くよ!!」

 

だけど探すこと5分、待つこと7分、結果は…。

 

窓口の人「満席です」

 

しかも飛び乗っても券を買えないから諦めるしかないわね。

 

私「どうしようかしら…」

 

ルビィ「せっかくだから後続の急行でも良くない?」

 

善子「ヨハネもそれに賛成よ」

 

由美「僕はこの3名についていくけど」

 

仲喜「私も急行で行こうかなって」

 

由美「やったー!!5人で一緒だー!!」

 

仲喜「別に…お前と一緒に居たいわけじゃないんだからさ」

 

私「仲喜くんは素直じゃないわね」

 

全員「あはは…!!」

 

というわけで、四日市から急行で松阪まで出よう。

 

〜※〜

 

松阪着。伊勢若松と伊勢中川がとにかく寒かった。スパッツとかは履いていないからその寒さははっきりわかんだね。

 

由美「次に乗る列車は…えーっと、この快速みえ伊勢市行にしよう」

 

私「追加料金がなくて乗れるから私もそれにする!」

 

他も満場一致で快速みえに乗ることに。

 

しかし、問題はここからだった。

 

なんと!!紀勢線が遅れていたの!!

 

私「由美ちゃん、これは判断ミスじゃないかしら?」

 

由美「ごめんなさい梨子ちゃん…」

 

私「ダメよ。その呼び方を変えない限り許さないわ」

 

由美「梨子様お許しください」

 

私「様づけとか余計に許したくなくなるじゃない」

 

由美「梨子…なんとかして…」

 

私「嫌よ。もっと違う呼び方のほうがいいわ」

 

由美「じゃあリリー許してよぉ!!」

 

私「もう1回、私のことをリリーって呼んでみて?」

 

由美「リリー…」

 

私「やっぱり由美ちゃんったらかわいい♥今回のは許す代わりにこれから私のことはリリーって呼んでね♥」

 

善子「なんで私はリリー呼びがだめなのよ!!」

 

私「よっちゃんのリリー呼びはとても悪意があって嫌がらせとしか思えないわ。由美ちゃんのは愛のある呼び方だもの」

 

善子「だからよっちゃんじゃなくてヨハネよ!!それとリリーの理不尽!!鬼!!」

 

そうこうしているうちに列車がやってきた。4両編成の快速みえである。

 

だけど料金不要で転換クロスシートに乗れるのはかなり嬉しいことなのよ。ロングシートは慣れてるけど…。

 

そして乗ること約20分、伊勢市着。当たり前だけど、外宮の前は総理を待つ人でごった返していた。

 

その中でも目立ったのは、右翼の街宣車が暴言を吐いていたこと。とても近づけないわ。

 

そして由美ちゃんがカキフライを食べている間に総理が現れた。

 

私たちは手を振りながら総理を見送った。由美ちゃんはその後も残りのカキフライを食べる。それからお参りをしよう。

 

〜※〜

 

木々が立派に立ち並び、荘厳な雰囲気を感じる。由美ちゃんや花丸ちゃんが言っていたみたいに、ずっと昔から変わらない感じだった。

 

どうか家族みんなやAqoursメンバー、それから中部高速鉄道の社員の皆さんが健康でいられますように…。

 

そして内宮に向かおう。1人440円はちょっと高いけど、奢りなんて言ったら流石に由美ちゃんから嫌われちゃうから我慢。

 

〜※〜

 

バスに揺られ、内宮到着。まずは参拝しよう。総理は行ってしまった後だった。その分3か所ともお参りできたから由美ちゃんと仲喜くんは大喜び。

 

おかげ横丁にて。

 

由美「むちゃくちゃ混むなこれ…」

 

ルビィ「どうする?」

 

由美「1つ何か買ったら退散やなこれは」

 

仲喜「まあ、まだ愛知でも北海道でも静岡でもコロナ騒ぎ起きているしここは退散しよう」

 

こうしてぱんじゅうを買って食べ歩きをしながら去ることに。

 

向かった先は五十鈴川駅。

 

善子「これからどうするの?」

 

ルビィ「ルビィはVVVFに遭遇するまでは帰らない、というか津に出たいの」

 

私「由美ちゃんも行くわよね?」

 

由美「俺は行くよ。だって中京民のプライドとして、津に何もないって言いたくないもん」

 

私「仲喜くんも当然、行くわよね?」

 

仲喜「えーっと…私は…」

 

私「イクワヨネ?」

 

仲喜「…はい」

 

由美ちゃんと仲喜くん、両方にヤンデレになるけど、それこそ私の個性だと思うわ。

 

というわけで、一番最初に来る普通列車に乗ろう。

 

由美「RC来んなお願いだから…VCかVW来いよ…」

 

そんな由美ちゃんのお願いは通用しなかった。まずホームから見えたのは白色のLEDライト。明らかにRCの証拠。

 

結局やってきたのはRC02。由美ちゃんはものすごくがっかりしていたけど、仕方なく乗ることにしよう。

 

そして乗るのは松阪まで。由美ちゃんはWALKMANを取り出し、Saint SnowやAqoursの曲を聴く。そういえば春の第1回でもHPTを聴いていた覚えがあった。

 

松阪着。このまま後続の急行を待つんだけど…。

 

善子「寒いわ…」

 

仲喜「えーっと…そうだ!松阪で列車遅れか…()()()()ねー…」

 

もっと強い風が吹いた。

 

ルビィ「余計に寒いじゃん!!」

 

そして善子ちゃんは仲喜くんの胸ぐらを掴む。

 

善子「怒らせちゃったわねぇ!!私のことね!!」ハイライト消し

 

仲喜「ひっ…」

 

善子「ヨハネのこと本気で怒らせちゃったわねぇ!!」ハイライト消し

 

仲喜「いやあああ!!」

 

そして善子ちゃんは本気で仲喜くんを殴る。

 

善子「好きよその顔♥あなたはそのままヨハネの地獄に埋もれなさい♥♥」ハイライト消し

 

ルビィ「お兄ちゃんのその姿すごくかわいい♥♥」ハイライト消し

 

満足するまで殴り、善子ちゃんは不幸せなキスをして終了。

 

その間、私たちはというと…

 

由美「ブツ6は珍しいなぁ…」

 

私「そうね」

 

そう言って、名古屋行きのAFブツ6特急を撮影しながら見送るのだった。これ仲喜くんをみんなでいじめているようにしか見えない(*1)けど、仲喜くんは近鉄にキチガイって言うとかそれくらいのことやってきてるからお仕置きのためにも放置した。

 

しばらくしてやってきたのは急行名古屋行き。これに乗って帰るわけじゃないし、何よりVVVFじゃない9000系と2800系の組み合わせだから、最後までは乗らない。

 

どこで降りるかって?もちろん、津よ。

 

〜※〜

 

津到着。駅前はなにもないけど、このまま歩き進めよう。

 

仲喜「松菱だ!!」

 

善子「何もない津でも、百貨店はちゃんとあるのね」

 

ルビィ「新居町より立派だね、善子ちゃん♪」

 

善子「だ・か・ら、ヨハネよ!!」

 

そしてお土産にはもくもくファームのウインナーを買う。

 

帰りは津新町駅から乗る。松菱からは歩くこと15分くらい。

 

〜※〜

 

仲喜「あー寒かった…」

 

由美「これはいかんわ。手袋して、赤いコート着てきてよかった」

 

まずは普通列車で津まで出る。VVVFじゃないからアレだけど。

 

そして津からは急行名古屋行きに乗って…、

 

私「そういえば由美ちゃん、このあとはどうするの?」

 

由美「とりあえずVVVFをキャッチできたから名古屋まで次の特急で帰る。白子で下車して特急券を買おうかなって」

 

ルビィ「とりあえずそれで帰ろうか。名古屋駅に着いても居酒屋が空いていなかったら夕食が新居町に帰ってからになるもんね」

 

こうして白子で下車、特急券購入、そして名古屋に帰る私たちだった。最後に乗った列車は伊勢志摩ライナーでした。

 

由美「しかしどうしようね…ラーメンかそばの気分なんだよねぇ…それに俺たちあの頃の姿だから飲めないんだった」

 

仲喜「じゃあ新居町帰って食堂で食べるか」

 

私「ルビィちゃん、仲喜くんが逃げ出したら引き留めてね」

 

ルビィ「うゅ!」

 

仲喜「あっ!野生の赤福が!!」

 

私「えっ?どこどこ?」

 

どんな発言をしても、そこは抜かりがあってはダメ。

 

カチャリ

 

ルビィちゃんは即座に仲喜くんに手錠をかけた。

 

ルビィ「お兄ちゃん、カエサナイヨ?」ハイライト消し

 

仲喜「さっきの発言で帰れると思ったのになぁ…」

 

ルビィ「由美ちゃんじゃなくても、ルビィには逃げのセリフは通用しないの。わかった?」ハイライト消し

 

仲喜「…はい」

 

由美「グダグダやな…もう終わり!閉廷!!以上!!みんな解散!!このまま新居町帰って食堂で食べるぜ俺は!!」

 

いけない!!由美ちゃんが逃げちゃう!!

 

善子「堕天使奥義!!堕天龍鳳凰縛!!」

 

由美「ピギャアアアアアア!!」

 

善子ちゃんナイス!!

 

私「由美ちゃん、あなたも」

 

私・善子「カエサナイワヨ?」ハイライト消し

 

由美「…はい」

 

善子「今日はオールナイトでいっぱい楽しみましょうね♥♥」

 

由美「もうやだ…」

 

ふふっ♥由美ちゃんもやっぱりかわいい♥♥♥

 

こうして5人で食事をして、さらには名古屋駅周辺のホテルにてオールナイトで楽しむことになった。次の日なかなか起きられず、ダイヤさんからの電話で目を覚ましたのは言うまでもない。

*1
ルビィちゃんが観衆、私と由美ちゃんが傍観者にあたる。




今回の話は以下のバンドリ作品の回のフォーク版です。
https://syosetu.org/novel/258595/15.html

次回は近鉄祭り以外を書きたい…。

※現時点で、近鉄祭りは今後冬を1回、春の2022を2回書くことが決定しています。夏も乗りに行きたいところ。(乗ったら書く)

【お知らせ】
近鉄名古屋線への新車投入言及なしはかなり危ないと感じています。とはいえ、本作品の中部高速鉄道でも首都圏・静岡・京阪神に新車を入れて愛知と三重は還暦オーバー&更に使用予定のG5000系列の宝庫になっているからなぁ…(快速も最近G5000系列の2〜3両が増えているのは内緒)


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やさぐれかのんとHRJ姉貴

澁谷かのんのやさぐれを見てしまったのでとうとう鳳来寺シオンの素を見せることになります。視点は鳳来寺シオンを予定。


僕「は?かのんの奴俺と会えないばかりにやさぐれたとかふざけんなよ本当に」

 

本日、澁谷かのんちゃんからのLINEのせいで裏ぶれています。

 

由美「またヤンデレからLINEか。しかもシオンちゃんが一人称俺とか呼び捨てとかむちゃくちゃ珍しいやん」

 

僕「やばい怒られる…」

 

由美「そんなことで俺は怒らないよ?むしろジェンダーなんて関係ないって感じでいいんじゃないかと思ってる。俺だってそうだし」

 

僕「それなら良かった。だけど絶対に行ったら殺されるパターンだから行きたくないんだよねぇ…」

 

由美「…それはいかんわ。とりあえず行ってみて、なんとか宥めないと給料が入らないゾ?」

 

僕「わかりました」

 

ということで行ってみよう。

 

〜※〜

 

かのん「ばーか、別に中部高速鉄道の運賃値上げに辟易してるだけだし」

 

僕「新車と運賃据え置きだったら確実に前者だろうが。作者さんなんて15年以上近鉄名古屋線の新車無しの惨状に辟易しているんだゾ?」

 

かのん「東京地区は新車が来ないし余計に嫌でーす」

 

かのんちゃんむちゃくちゃやさぐれているし()それ以前に僕も淫夢厨がバリバリ出ているけど。

 

ちなみに新車については、2〜4両編成の車齢60〜150年モノの特急車を長距離用通勤車で置き換えるので、東京地区用の8〜10両編成は来ない。

 

僕「は(威圧)?」

 

かのん「あ?うるせえぞこのアマ」

 

僕「本当のことを言って何が悪いんだこのバーカ!!」

 

かのん「そんなこと知らねえよー!!」

 

僕「知らねえじゃねえ!!お前が正しい根拠を言え!!」

 

するとかのんちゃんは笑い始めた。

 

かのん「フフッ、シオンちゃんってやっぱり面白いね」

 

僕「いつの間に戻った!?」

 

かのん「戻ったも何も、いつもこうなの。私、人前だと緊張してすぐに歌えなくなっちゃうの。そのせいでそれ以降あの性格がついつい出ちゃうんだ…だけど、シオンちゃんが来てくれたおかげで、すぐに心が開けちゃったんだ♪」

 

僕「そう言われると帰れなくなるじゃん」

 

かのん「えっ?帰さないよ?だってせっかく会えたんだもん。また私をグレさせるつもりなの?」ハイライト消し

 

いつものかのんちゃんに戻ったと思ったら今度はヤンデレだ!!

 

僕「ちーちゃん助けて!!」

かのん「ふざけんじゃねえよおい!!誰がちーちゃんを呼んでいいって言った!!」ハイライト消し

 

いきなり胸ぐらまで掴まれた!!

 

かのん「私のこと本気で怒らせちゃったねぇ!!」ハイライト消し

 

僕「あああっ!!」

 

そう言って、僕は気絶した。

 

かのん「フフッ♥そうやって苦しんでいるシオンちゃんも素敵だよ♥♥今日は一晩、一緒にいようね♥♥」

 

このあと、あんなことをされたのはまた別の話…。僕が帰れたのは、次の日の朝だった。




次回は2022年冬最後の近鉄祭りを予定。

なお、近鉄名古屋線新車なしの挙げ句、2〜3年以内に来ないので余計にその惨状には辟易しています。


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☆Aqours冬の近鉄祭り2022 #2 最終回 休みを狙って四日市に行くしかなくなる

2021年度分の近鉄祭りはこれで最後になります。視点は青山由美を予定。


俺「はぁ…なんでこんな目に…」

 

千歌「だって由美ちゃんたちすごく暇そうにしていたし、それに今日しかもう私もチャンスがなかったから乗り込むしかなかったもん」

 

勇輝「だからって僕を巻き込まなくても!!」

 

ダイヤ「勇輝さんも暇そうでしたので」

 

マル「マルたちは勇輝くんも大好きだから連帯責任ずら」

 

2022年1月14日、俺と勇輝くんが新居町で仕事を終え、新居町の事務室で昼寝をしようとしていると、突然電話がかかってきて、

 

〜※〜

【通話開始】

俺「はい、お電話ありがとうございます。中部高速鉄道の青山です」

 

千歌『ねえ由美ちゃん、今から三重県の電車に乗りに行こうよ』

 

俺「嫌だよそんなの。せっかくの休みだから休憩する気でいたのに」

 

勇輝「そうですわよ。由美ちゃんは僕と一緒にこれからお昼寝するんですのよ?」

 

千歌『へえー、千歌の誘いを断るって言うんだぁ…』

 

俺「当たり前だよこっちだって多忙で疲れてるんだから!!」

 

マル『マルからもお願いするずら』

 

ダイヤ『勇輝さんも一緒に来てくださいますよね?』

 

勇輝「それでも僕は却下致しますわ」

 

千歌『それならああするしかないね』

 

ダイヤ『そうですわね』

 

マル『今から事務室に行って、2人を強制的に連れ出すずら』

 

ダイヤ『拒否権はありませんわよ?』

 

俺たち「いやああああああ!!」

 

【通話終了】

〜※〜

 

ということがあって現在に至る。ちなみに現在はJRの名古屋駅にいる。

 

俺「だいたい過去9回近鉄に乗って遠出すると必ずついてきたもん。ここ最近それに辟易してる」

 

千歌「そうやって私たちから逃げようとするから旅のお供がなかなかできないんじゃないのかな?いつも私たちの旅に誘われたり、旅に行くと私たちがついてきたりする由美ちゃんと勇輝くんは幸せ者なんだよ?」

 

勇輝「目のハイライトがないのなんとかしてくださいよ…」

 

ダイヤ「とにかく、今日は皆さんが集まれる、試験前最後の日ですので、存分に楽しみますわよ!!」

 

俺・勇輝「ちょっと待ってよおおお!!」

 

3人そろって強引だ。こうして関西線のワンマン快速に乗って、俺たちの旅は始まった。

 

【OP♪Aqours『HAPPY PARTY TRAIN』♪】

 

加佐登方面に運ぶ新聞を積んだ2両編成の列車は、途中、信号場や通過駅で運転停車(足止め)を食らいながら関西線を走り抜ける。しかし、停車駅は桑名、四日市…と近鉄特急並みに少ない。特急レベルの無停車で短編成ワンマンってどこぞの北越急行とか中部高速鉄道(俺の勤め先)とかじゃあるまいし。(*1)

 

そして桑名や四日市の方に行くと雪が積もっていた。そういえば今日の中部高速鉄道も雪で大幅に遅れたから運転業務はかなり大変だった。台車ヒーターのあるG5000系列には助けられたが(*2)。

 

…色々話が逸れたな。

 

さて、四日市駅には予定通り到着した。

 

俺「…どうしようね。帰りの列車なんてなかなかあるわけないし、伊勢鉄道バカ高いし」(*3)

 

勇輝「いっそのこと近鉄まで歩きます?」

 

マル「寒いの嫌ずら。だからここでじっとして…」

ダイヤ「何を言っているんですの?動かないほうが余計に寒いのですわよ?」

 

千歌「だけどJRの四日市駅は何もない。はっきりわかんだね」

 

勇輝「そうですわよ(便乗)」

 

マル「淫夢営業やめるずら」二刀流チョップ

 

俺「なんだこれは…たまげたなぁ…」

 

ダイヤ「由美も淫夢営業はまずいですわよ!!」チョップ

 

3人「痛いのやめてよ〜!!」

 

それ以前にダイヤまで語録使っているとか、これもうわかんねぇな。

 

さて、マルの反対は押し切り、結局近鉄四日市駅まで歩くことになった。

 

道路にはほとんど雪が積もっていない。作者はここをポケモンGOで切り抜けたというが、ポケモンGOでもあの辺りは俺に嫉妬しちゃうからねぇ…。

 

そして歩くこと15分、近鉄四日市駅到着。

 

千歌「このままどうする?」

 

勇輝「僕はこのまま帰るなんてしませんわ」

 

ダイヤ「どういうことですの?」

 

勇輝「ここまで来たからには近鉄を味わわないと」

 

ダイヤ「それ、いい考えですわね!!勇輝さんはどこに行きたいんですの?」

 

勇輝「海山道稲荷に行きたいですわ」

 

俺「俺も海山道さんの方面かな」

 

マル「マルも海山道さんは気になるずら」

 

千歌「決まりだね!!」

 

というわけで、隣に止まっている1010系T11編成普通津新町行きに乗ろう。後ろの1両がコイルばねというレア物だが、乗り心地は三岐線とかそこら辺の他社の支線区に比べると格段に良い。

 

マル「未来…じゃないずら」

 

ダイヤ「B更新未施工はさすがに…」

 

まさかの古風な家庭で育った2名がB更新未施工を古く感じているとか…絶対俺のせいだ…俺が近鉄に乗りに行く頻度が高いばかりに…。

 

とはいえ、乗るのは2駅。新正、海山道と停車しておしまい。3分程度の小旅行だ。

 

そして駅の目の前に稲荷神社がある。これが、言っていた海山道さんだ。

 

ここでも自分の単位と、聡平の大学合格を祈って…と。おみくじを引く、お守りを買う場所はなかった。

 

とりあえず寒いけど通過していく急行は逃さず撮影。直後、3両編成の普通列車がやってきた。

 

このまま四日市まで帰ろう。日は傾きかけている。

 

そして四日市まで戻ってからのこと。

 

千歌「もちろん、あの場所に寄るよね?」

 

俺「それはもう却下。流石に新居町にも飾り場がなくなってるし」

 

勇輝「僕も流石にそれは拒否したいですわ。アニメイトに寄ろうなんて、そうはいかない、イカのき●たま!!」

 

マル「そんなことを言う悪い子たちにはお仕置きずら」

 

するとマルと千歌っちは俺を、ダイヤは勇輝くんを押し倒した。

 

千歌「アニメイトで買ってくれない悪い子に由美ちゃんはどうして育っちゃったのかな?ん?」ハイライト消し

 

俺「んっ♥千歌っちもマルも♥あっ♥胸とスカートの中をいじりながら♥ああっ♥言うなよ♥」

 

マル「由美ちゃんは下着とか子供っぽいところが残って可愛いからいじめたくなっちゃうずら♥」ハイライト消し

 

 

ダイヤ「勇輝さんも連帯責任でお仕置きですわ!!それにしても勇輝さんも下着が女児向けのもので可愛いですわ♥」

 

勇輝「ダイヤちゃんここ往来なのに!!」

 

ダイヤもパンツ越しに勇輝くんのアレを揉みしだくのでした。

 

〜※〜

 

なんとかして行くと約束したらお仕置きは終わったけど…、今日は2対3だったから福澤さん1枚飛んでいったよ…。

 

というわけで名古屋行き急行で帰路につくか。

 

勇輝「やっぱり…」

 

ダイヤ「どうしたんですの?」

 

勇輝「僕って、ちゃんと由美ちゃんのことを愛せているのかすごく不安になりまして…、あそこまで皆さんが由美ちゃんを攻めまくっているのに僕は何もできていないと感じていますの。これだと由美ちゃんから嫌われて婚約破棄されそうで怖いですわ」

 

千歌「そんなことはないよ?」

 

勇輝「えっ?」

 

千歌「由美ちゃんから辟易されたことって勇輝くんはないでしょ?」

 

勇輝「そうですけど…」

 

千歌「私とか花丸ちゃんとかダイヤちゃんとかはちょっと愛が重いところもあるし、よく煙たがられちゃう。だけど勇輝くんと由美ちゃんは持ちつ持たれつの関係をちゃんと保っているから、そんなふうに嫌われるなんてないよ。それに由美ちゃんからも聞いたんだけど、婚約についてはちゃんと覚えているって。だからそんなに心配しなくてもいい。私はそう思うよ」

 

俺「ほら、おいでよ勇輝くん。ハグしよ?」ウルウル

 

勇輝「うわああああん!!」メソメソ

 

ダイヤ「相変わらずですわね2人とも…」

 

マル「やれやれずら…」

 

こうして名古屋駅まで帰ることに。

 

ダイヤ「ところで千歌さん、これからどうするんですの?」

 

千歌「みんなでどこかで食べたいなって」

 

近鉄祭りはこれで10回目だけど、まともに終わった回はゼロだからね!?

 

花丸「勇輝くんも行くよね?」

 

勇輝「えーっと…」

 

花丸「イクヨネ?」

 

勇輝「それは…その…」

 

ダイヤ「はいかイエスで答えなさい!!」ハイライト消し

 

千歌「ノーなんて言わせないよ?」ハイライト消し

 

勇輝「…わかりました」

 

この間に逃げておこう。

 

俺「さ、帰って仮眠取るか。中部高速鉄道は…」

 

ガシッ!!

 

ダイヤ「もちろん、由美も帰しませんわよ?」

 

俺「終わり閉廷で帰れないことはわかっていたから見ていないうちに…」

ダイヤ「私の目に節穴という文字があるとでも思うんですの?」ハイライト消し

 

俺「ないです」

 

千歌「じゃあ今日は5人で楽しもうね!!」

 

俺・勇輝「なんで(だよ)ーーー!?」

 

やられた。9回まともでない終わり方されたら10回目もまともな終わり方はされなかった。もはや天丼ネタだ。

 

しかし2021年(22年1月まで)の近鉄祭りはこれで終わりを迎えた。来年の近鉄祭りは、もっと平穏無事にやれることを祈り、今回の俺の締めとさせていただこう。

*1
余談だが、中部高速鉄道の場合、ワンマン運転とは言わず、2022年からコンダクターレス運転と英語圏の言い方に変更している。

*2
しかしそれも大規模リニューアルをしておきながら一部60年モノという代物。G5000系列について知りたければ過去作も参照。

*3
嘘は言っていない。




次回…ネタがない。何か日常系で2〜3回書いて、その後浜松回と行きたかったのですが…その日常回が(汗)

しかしアニガサキ26回全部終わったのにこっちはまだ2022年3月まで行きつけていない…。スパスタ2期終わるまでに2022年の近鉄祭り第2回(3/30収録の設定)が書けたら良い方。


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僕があなたであなたが僕で

今回からは思いついたので3連続入れ替わりネタです。視点は鳳来寺シオンとします。


ある日の夢の中にて、僕は中部高速鉄道のある駅(静岡中央駅っぽかった)で撮り鉄をしていた。

 

その時、侑ちゃんが慌てて走ってきた。

 

侑「シオンちゃんだー!!」

 

僕「危ないよ侑ちゃん!!」

 

しかし、僕も避けられず、ぶつかってしまった。

 

侑(中身は僕、以降僕と表記)「いたた…ってなんで僕がそこにいるの!?」

 

僕(中身は侑、以降シオンと表記)「えっ!?私がなんでそこに!?」

 

何故か入れ替わっちゃった!!

 

シオン「歩夢に怒られちゃうよ…」

 

僕「どうしよう…ぽむちゃんにバレないようにしないと…」

 

そう言って悩んでいるうちに目が覚めた。

 

〜※〜

 

朝、目が覚めると、いつもの部屋にいなかった。近くには侑ちゃんとぽむちゃんが2人で写った写真があった。

 

これは異常事態。そう思って鏡を見ると、案の定その事態は的中してしまった。

 

僕「えっ!?僕が侑ちゃんになってる!?バレないようにしなきゃ…」

 

とりあえず今日は日曜日だ。ベランダに出て朝日を浴びよう。

 

〜※〜

 

歩夢「おはよう侑ちゃん」

 

僕「おはよう歩夢」

 

なんとかセーフだ。

 

歩夢「ところで侑ちゃん、朝の叫び声は何?」

 

僕「えっ?聞こえてたの?」

 

歩夢「幼馴染だから、侑ちゃんのことは何でもわかるんだ。それに僕とか言っていたよね?中身は侑ちゃんじゃないでしょ?入れ替わってるでしょ?」

 

僕「ソンナコトナイヨー」

 

歩夢「絶対に嘘だ。本物だったらそういうふうにとぼけないもん。…そうだ。いくつか質問をするね。なんとなく心当たりのある人がいるから。正直に答えてね」

 

僕「まさか…」

 

歩夢「名古屋の天白区は好き?」

 

僕「もちろん」

 

歩夢「近鉄も好きでしょ?」

 

僕「うん」

 

歩夢「今すぐにでもローカル線に乗りに行きたい?」

 

僕「それもそうだよ」

 

歩夢「もしかして、シオンちゃんなの?」

 

僕「うん。中身は鳳来寺シオンだけど…」

 

歩夢「じゃあ決まりだね」

 

するとぽむちゃんは携帯を取り出す。

 

僕「どうするの?」

 

歩夢「シオンちゃんに電話をかける。こういうときは入れ替わり先にいるって決まってるもん」

 

そして電話の結果…、

 

歩夢「じゃあ侑ちゃん、今日は虎ノ門ヒルズにシオンちゃんを呼んだからそこに行こうか♪」

 

僕「そうしよう!」

 

〜※〜

 

虎ノ門ヒルズにて。

 

シオン「やっぱりシオ…侑ちゃんいたんだぁ!!」

 

僕「もしかしてシオンちゃん!?私と入れ替わってるよね!?」

 

シオン「うん…どうやって戻ろうね…」

 

歩夢「やっぱりいたんだ!!3人揃った!!そうだ。2人に聞きたいんだけど、どうやって入れ替わったの?」

 

僕「私が夢の中で撮り鉄をしていたら侑ちゃんがぶつかってきて…」

 

シオン「それでシオンちゃんと入れ替わっちゃったの」

 

歩夢「じゃあもう1回ぶつかろうよ。そうすれば元通りに戻れるでしょ?」

 

シオン「そんな鬼畜なこと嫌だよぽむちゃん!!」

 

僕「そうだよ歩夢許して!!」

 

歩夢「こうなったら…」

 

するとぽむちゃんは僕と侑ちゃんの頭を強制的にぶつけ、揃って軽い脳震盪を起こす。

 

僕「…あれ?戻ってる?」

 

侑「本当だ!ありがとう歩夢!!」

 

ぽむちゃん「ふふっ♪元通りになって良かったね」

 

しかしこれで終わりではなかった。

 

ぽむちゃん「それはそうと2人とも、なんで私が夢の中に出てこなかったのかな?」ハイライト消し

 

僕「普通は好きな人が夢の中に出てこないことだってあるんじゃないの?」

 

侑「シオンちゃんに会いたかったのはあったし…」

僕「それに僕はまだ大井川鐵道に…」

ぽむちゃん「私より大事なの!?」

 

僕「違うよ。ぽむちゃんに言いたかったのは…」

ぽむちゃん「…もういい。最初から、こうすればよかったんだ。こうすれば…もう誰にも邪魔されないんだ…」

 

いやいや、いきなり揃って押し倒すって、ここ往来だからね!?

 

ぽむちゃん「2人と一緒じゃなきゃ…私は行き場を失っちゃうよ…だから…」ポロポロ

 

作者さんが泣きそうなのなんとかしてよ。

 

ぽむちゃん「私だけの2人でいて…?」ポロポロ

 

2人で会うとこうなるのなんでだろう…。

 

ぽむちゃん「えっ…シオンちゃん泣いてる…?」

 

僕「ぽむちゃんの温もりを感じたら…泣けてきちゃった…」

 

ぽむちゃん「もう、シオンちゃんったら〜!!」

 

こうして一連の騒動は収束した。

 

〜※〜

 

それからというもの。

 

ぽむちゃん「あっ!宿題全然やってなかった!!」

 

侑「よかったぁ!!私は終わっておいて」

 

ぽむちゃん「ごめん私は先に帰るから!!じゃあね!!」

 

ぽむちゃんは先に帰っていった。

 

僕「そういえば全然宿題やっていなかった」

 

侑「それ、嘘だよね?私から逃げ帰るための口実だよね?」

 

僕「えっ…」

 

侑「私、知っているんだよ?この前のYouTubeで宿題終わったから動画を撮ってたって言っていたこと」

 

僕「それでも僕には天白三大地雷の組で約束が…」

 

カチャリ

 

侑「シオンちゃん、カエサナイヨ?」

 

手錠とハイライトのない目はもうやだ…。帰れたのは次の日だったし。




次回はあの兄弟が入れ替わり、由美ちゃんを困惑させます。


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兄弟愛は入れ替わりを一発で見抜く

3連続入れ替わりネタと言われて、嘘をつくわけにはいかないのでやります。視点は青山由美とします。


千歌・シオン「由美ちゃん助けて!!」

 

俺「どうしたんだよ!!」

 

千歌「聡平くんとジュリーがすごいパニックになってるの!!」

 

俺「うちの弟と妹がパニックになったら見逃せないじゃないか」

 

何かがあったに違いない。とりあえず行ってみよう。

 

〜※〜

 

聡平・ジュリー「由美どうしよう!!」

 

俺「聡平もジュリーもどうしたんだよ?まさか…」

 

ジュリー「あたしたち入れ替わっちゃったの。だけど千歌ちゃんにも気づかれなくて…」

 

聡平「どうすれば入れ替わったことを伝えられるのか知りたいわ」

 

俺「お姉ちゃんに任せろ」

 

聡平「えっ?」

 

これさえあれば兄妹は見分けられる。

 

俺「とりあえず激辛あられを持ってきました」

 

聡平「わーい♥」

 

俺「これでもう入れ替わった証拠になるぜ」

 

するとシオンちゃんと千歌っちは話しかける。

 

シオン「由美ちゃんどうだった?」

 

俺「なんか2人が入れ替わっちゃったみたいでさ、激辛あられを出したら聡平のほうが飛びついたから確信したんだ」

 

お姉ちゃんは知っている。ジュリーはあの宣治ラーメンという、世界一辛いとされる中部高速鉄道プロの担々麺をあっさり平らげるほど辛いものが大好きであることを。俺や聡平は辛いのが好きだけどちょっぴり苦手。そこで激辛あられで見抜くことにした。

 

シオン「でも戻す方法は…」

 

俺「決まっているでしょ。痛いの我慢してぶつかるしかない」

 

ジュリー「嫌よそんなの。注射より痛いことはしたくないわ!!」

 

聡平「それで病院送りになったらどうするのよ!!」

 

千歌「だけど機械がないなら強硬手段しかないのはわかるよね?」

 

2人「うん…」

 

千歌「じゃあ由美ちゃんとシオンちゃんで2人を取り押さえて?」

 

シオン「僕には無理だよ。そんな2つ上のお姉さんを取り押さえるなんてかなり無礼だと思うんだけど」

 

千歌「私が2人の頭をぶつける役をやるから我慢してよ」

 

結局俺が聡平を、シオンちゃんがジュリーを取り押さえ…、

 

ゴツン!!

 

千歌っちが2人の頭をぶつけたのだった。

 

聡平「あれ?戻ってるわ!!あそこの感覚がある!!」

 

ジュリー「本当だ!!おっぱいもある!!」

 

俺「なんとかなってよかったけど…不健全発言はちょっとねぇ…果南に聞かれたら終わりだぞ」

 

千歌「ところで由美ちゃん」

 

俺「ん?」

 

千歌「なんでここまで兄弟水入らずなのかな?話し方が似ている実の兄弟を見分ける方法までわかるなんて、こんなんじゃ千歌嫉妬しちゃうよ…」

 

俺「だって生まれて16年以上一緒だもん。3年弱位とは格が違うはず」

 

千歌「へえー、年数で差別するんだぁ。そうやってAqoursの好意を見捨てて、自分たちの世界に入り込もうとするんだぁ、ふーん…」

 

ジュリー「そうよ(便乗)」

 

聡平「とりあえず由美、業務に戻りましょうよ。あたしもセンター9割行ったし、受験勉強頑張るから」

 

そうじゃん彼も受験生やん。

 

俺「じゃあ4人で…」

 

ガシッ!!

 

シオン「いきなりどうしたの千歌ちゃん!?」

 

千歌「シオンちゃんもすごく聡平くんたちと仲が良いから、4人揃って、イカセナイヨ?」ハイライト消し

 

俺「なんでこうなるんだ…」

 

終わり閉廷は絶対心の声から漏れてるような気がしなくもないが…まあいいか。




次回、まさかの2名が入れ替わる!?

※2022年7月8日、政治関連において1936年の二・二六事件以来の、戦後最悪の事件が起きてしまいました。私も数年前にお伊勢さんにて彼を見かけたことがありますが、まさかこのような形でお別れとなってしまうとは思っておらず、驚きとショックが隠せない状況でいます。ご冥福をお祈りいたします。
この関係で、当面の間この小説ではブラックジョークや不謹慎ネタは控え、とにかく明るい、あるいはくだらないレベルのネタで埋め尽くそうと思います。また、今後奈良市内で収録するネタも当分ないと思ってください。よろしくお願いします。


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入れ替わり、またやられた。

3連続入れ替わりの最後です。視点はデフォルトの高海千歌を予定。

※今回の選挙で改憲派が3分の2をオーバーしましたが、その後自民草案が可決され、国民投票が行われた際の投票率の低さを考えると今私は非常に不機嫌です。9条改悪(2項削除とか、国防義務化とか。自衛隊明記は個人的に改悪と言わない)と36条改悪を守るのもそうですが、97条廃止を阻止してハーメルンの同人活動も守るべき。私はそう考えています。なお、改憲自体に反対はしませんが、改悪は絶対に許しません。


私「しかしなんでこんなにもみんな入れ替わっちゃうのかなぁ…」

 

由美「俺にもわからん…毒電波なんてどこにも出ているわけないし…強いてやるならウイング団が新居町の黒魔術保管庫の機械をいじったくらいだろうけど。とにかく俺のもとにだけは回ってこないでほしい。過去ヨハネとダイヤ、それから仲喜くんと入れ替わった経験があるからね」

 

2022年1月某日、入れ替わり対策会議のため、新居町運転所の会議室をまた貸し切っていた。

 

梨子「私は由美ちゃんとなら入れ替わってもいいかなって思うわ。入れ替わってあんなことやこんなことができたらって思うと…♥」

 

由美「ダメです」

 

梨子「何よ。由美ちゃんのケチ。ちょっとくらいいいじゃない♪」

 

いやいや、相当トラウマだったらしいよ梨子ちゃん。

 

ダイヤ「とはいえ明日いきなりということもありますからね…」

 

果南「とりあえず私たちと由美にだけは被害がなければいいんじゃない?」

 

由美「だといいが」

 

こうしてわいわいがやがややって、今回はお開きになった。

 

~※~

 

次の日の朝のこと。突然ルビィちゃんから電話がかかってきた。

 

ルビィ『千歌ちゃん助けてください!!』

 

私「ルビィちゃんどうしたの?」

 

ルビィ『今の私はルビィちゃんじゃないです。入れ替わった後の青山由美です』

 

私「ということは…とりあえずまた新居町集合にしよう」

 

ルビィ『ありがとうございます!!』

 

直後、由美ちゃんにも電話をかけたら案の定ルビィちゃんを名乗っていた。

 

〜※〜

 

というわけで、新居町にまた集合しました。

 

由美(中身はルビィ)「やっぱり怖いよ!!」

 

ルビィ(中身は由美)「もう4度目だぜこれ!?」

 

私「だけど戻らないのは嫌でしょ?だったら痛いの我慢しようよ」

 

と言いながら、

 

ルビィ「そういえばお姉ちゃんにバレたくないなこれ」

 

由美「ダイヤさんに見つかったら怒られちゃうよぉ…」

 

ルビィ「それなら一緒に頭突きするしかないよ」

 

由美「そうだね」

 

ルビィ「せーのっ」

 

ごっつーん!!

 

そして一時的な失神とともに、2人は元通りに。

 

由美「もうね…昨夜にウイング団に電話かけたらやっぱり奴らの仕業だったらしい。毒電波とか仕掛けてくんなよ」

 

私「それ、いつ止まるの?」

 

由美「今日の昼でストップしたとか。自動で解除できなかったらしい」

 

ルビィ「じゃあやっと終わったね…」

 

なんかルビィちゃんの様子が変だぞ?

 

由美「ちょっとルビィちゃん!!そのハイライトのない目をやめろ!!」

 

ルビィ「えっ?本当はもっと由美ちゃんを楽しみたかったんだけど、こうして元通りになったからいつもどおり楽しむのです♪」ハイライト消し

 

由美「千歌っちなんとかしてよ!!」

 

ルビィ「いやいや、千歌ちゃんも由美ちゃんを楽しむよね?」

 

私「ルビィちゃんの言うとおりだよ♪ウイング団を止められなかった罰も兼ねて、い~っぱい楽しもうね♪」

 

由美「なんでこうなるのさ…」

 

もはや天丼になっているけど、作者さんのオチのバリエーションがないから由美ちゃんをいっぱい楽しめて、千歌はすごく幸せです♥




次回からおそらく2月に飛びます。

※改憲勢力多数により緊急特番で書きたかったのですが、安倍元総理が亡くなった事件のことを勘案した結果、没になった話を以下に書きます。視点は高海千歌とします。

~※~

ニュース『速報です。国民投票の結果、賛成が79%、反対が21%で改憲案が可決されました。投票率は過去最低の18.6%を記録しました』

由美「はあああああああ!?日本国民ふざけるのも大概にせえよ本当にもう!!」

私「国民主権とか基本的人権の尊重まで消された憲法に賛成してくる心理が全然わからないよね!!」

私はとにかく憲法改悪の確定に憤りを覚えていた。そして更に数日後…
(以下略)

このあと、極めて悲惨な描写を入れる予定であったため、先日の戦後最悪の事件があった以上、ボツとします。とにかくこんな世界線は嫌なので憲法改悪反対!!


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ヤンデレ嫌いにもヤンデレ園田海未はやってくる

本作初となるウイング団回、およびヤンデレμ'sリベンジ回(しかも最後)とします。視点はみおぴょんを予定。


皆さんこんにちは。ウイング団の団長みおぴょんです。この作品では初めてだと思うから改めて自己紹介するわね。

 

私の本名は加藤水生(みお)。2001年4月2日生まれで、福岡市出身。ラーメンが大好きなのぶにゃんの幼馴染。

 

そして私には妹がいた。「いた」というのは、もう亡くなっているから。わずか11歳の若さで小児がんで亡くしたの。このことは千歌ちゃんには報告済みよ。

 

さて、今私がどこにいるのかというと、

 

大学で講義を受けて下宿先に帰る途中でした。ちなみに私は京都の大学に通っているわ。

 

私「さあ、早く帰って宿題しなきゃね(使命感)」

 

??「ようやく見つけましたよ」

 

私「あなたはまさか…」

 

海未「μ'sの園田海未と申します」

 

私「やっと会えましたね!!」

 

海未「私もウイング団のみおぴょんにあえて光栄です!!」

 

私と海未さんは、青髪ロングという共通点があるが、瞳の色が黄緑色になっているのが私という相違点がある。

 

海未「ところでみおぴょん、私と一緒に今日は居酒屋に行きませんか?」

 

私「それをやったら私の彼氏が…」

 

地雷を踏んだことに気づいたのはこのときだった。

 

海未「今、彼氏と言いませんでした?」

 

私「そうだけど…」

 

バッチーン!!

 

海未「最愛のファンが初対面の時から彼氏持ち…明らかに私に対する冒涜でしょう!?もう許しません!!」

 

私「ひっ…」

 

海未「こうなったら記憶を染め上げるしかありませんね」

 

私はのぶにゃん、もといお兄ちゃん以外のヤンデレが大嫌い。当然、こういったヤンデレμ'sなんて以ての外。

 

海未「とりあえず、一緒に行きましょうか」

 

ここは逆らわない。

 

そして向かった先は…、

 

新幹線。もう一度言いましょう。

 

新幹線である。

 

こんなの絶対東京に連れて行く気でしょ!!逃げなきゃ!!

 

ガシッ!!

 

海未「逃しませんよ?」ハイライト消し

 

由美ちゃんや仲喜もこうやって逃げられなかったのね…。

 

〜※〜

 

私「ところで海未はどうして私を捕まえたのかしら?」

 

海未「実は私のそっくりさんと聞いて以前から興味がありまして、それで色々調べていたらすごく気さくなお方だとわかりました。まるで穂乃果のように輝いているという雰囲気も感じて中部高速鉄道の中でも大ファンになったのです。…当然、みおぴょんは私のファンでい続けてくれますよね♥」

 

私「それはもちろんよ」

 

これかなり危険な予感がしなくもないわね。

 

〜※〜

 

東京着直後。またμ'sお決まりのスタンガンで眠らされた。そして起きると…、

 

海未「おや、もうお目覚めですか」

 

私「その前にこの手錠を外してよ!!」

 

海未「だめです。だって逃げるじゃないですか」

 

私「大学に行けなくなるのは大事故なのよ!?」

 

バッチーン!!

 

またビンタされた!!

 

海未「あなたは最低です!!どれほど私があなたのことを思い続けてきたと思っているんですか!?こうなったらこうするしかありませんね…」

 

ボコッ!!

 

私「何するのよ!!」

 

海未「痛いのですか!?しかし私が味わった痛みはこんなものではありません!!」

 

ドガッ!!

 

私「うっ…」

 

海未「あなたのファンをやってきて早3年、男女問わず他の方と話しているのを見ると胸が張り裂けそうになりました。ですからみおぴょんにもその苦しみを味わってもらいます!!」

 

バキッ!!バコッ!!ドゴッ!!

 

愛のお仕置きを受けていたその時だった、呼び鈴が鳴ったのは…。

 

??「海未ちゃん!!話は聞いたよ!!」

 

海未「ことり…?」

 

ことり「お願いだから中部高速鉄道の社員たちが傷つくところはもう見たくないの!!だからいち早くウイング団でも解放してあげてよ!!」

 

海未「…ごめんなさい…私が悪かったです…」ポロポロ

 

こうして私は解放され、京都の下宿先に戻ることができた。帰ると…、

 

お兄ちゃん「お帰りみおぴょん、心配したのよ?」

 

私「ごめんなさいお兄ちゃん…うわああああん怖かったよおおおお!!」

 

お兄ちゃん「ヤンデレが怖いなら今ここで泣いていいんだからね?」

 

なんとかお兄ちゃんが慰めてくれた。

 

お兄ちゃん「というわけで今日の晩御飯は広島焼きにしましょう」

 

私「そうね」

 

さあ、広島焼きを食べて、明日も頑張ろう!!




ヤンデレμ'sやっと9人全員出揃ったぜ!!

次回こそ浜松・飯田線ネタで一発…!!


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もう直流電動機の時代は終わりだっ!!

今回から2月ですが、急きょ予定を変更して工学者の卵の意地を発揮しようと思います。視点は青山由美を予定。


【通話開始】

俺「はい、こちら新居町運転所本部です」

 

2022年2月某日、職務中に列車無線から本部に連絡が来たのだが、本部に連絡が来るというのはよほどのことしか思えない。

 

勇輝『こちら名豊本線急行新居町行き7024M列車です。新城西 - 三ヶ日間で床下機器から発火して走行不能になりました』

 

俺「車両名を教えてください」

 

勇輝『G8500系G8518FおよびG9800系G9832Fの13両編成です』

 

俺「直ちに救援用の機関車を出動させます」

 

【通話終了】

俺は間髪入れず救援用のディーゼル機関車DP101を出動させた。名豊本線は豊田 - 湖西新居町間で運転見合わせにしよう。

 

今回の被災車両も直流モータ車両であった。

 

これやられたぞ。数ヶ月前にはG9900系G9916F(発電ブレーキ付きの抵抗制御、車齢3年程度、モーターは機関車用のものの設計変更版)やG7000系G7011Fもモーターから発煙した後に火を吹いていたし、数週間前にはG9800系G9803F(1M1Tの界磁添加励磁制御、車齢わずか4年弱、モーターは新規設計)も主電動機から発火していたし、更に言ってしまえば電機子チョッパ制御やサイリスタ位相制御でも主電動機から発火したとかいう情報が広島や北海道から入っている。南国急行鉄道の6000系や8000系(いずれも直流モータ車両かつ車齢5年未満)でも同じことが起きた。こういった事故は三相誘導電動機のG5000系(車齢60年)やG1100系、PMSMのG3700系G3757F、液体式気動車のG11700系では起きていない。

 

俺「これだともう直流電動機の時代は終わりだっ!!」

 

ついつい叫んでしまった。丁度昼休みに入りかけていたから良かったけど。

 

そんなとき。ルビィちゃんがやってきた。

 

ルビィ「由美ちゃんいきなり叫んでどうしたの?」

 

俺「直流モータを積んだ弊社の車両がまた火を吹きました…。直流モータの時代はもう終わりだわこれ」

 

ルビィ「直流モータって何がそんなにだめなの?PMSMとかと何が違うのか知りたいな」

 

俺「説明しましょう」

 

読者の皆さんもよくお読みください。

 

~※~

 

直流モータは特殊な回路を使うことなく動かせるモータの1つです。鉄道車両には古くから使われていて、沼津を走る211系や、伊豆箱根鉄道の3000系もこの直流モータで動いています。

 

それと模型用のモータも大抵はこの直流モータです。

 

このモータの特徴は、回路側の整流子とコイル側のブラシが接触したまま、周りに置かれた磁石によりコイルが回転することでトルクと出力が得られること。そのため、整流子やブラシがすり減ると修理無しで使えなくなります。

 

更に言ってしまうと、この整流子とブラシ、すり減るとともに火花を発生することもあり、これによりショートするおそれも考えられます。これをフラッシュオーバーと言います。

 

特に低回転型の吊り掛けモーターだとフラッシュオーバーは高速域で顕著になります。それを解決するために新型G3700系でG-MT87系とかG-MT91系といった高回転型吊り掛け直流モータを製造し、試験上問題がなかったは良いものの、最高速度140km/h以上の高負荷運転で寿命が極端に縮まった可能性が否定できません。

 

その結果フラッシュオーバーによる火災が起きた。これは対応策を打たないとまずいぞ…。

 

逆に誘導電動機とかPMSMにはそういった整流子などの接触点がなく、フラッシュオーバーが起きる心配はありません。

 

〜※〜

 

ルビィ「じゃあ誘導電動機に置き換えるしかないよね」

 

俺「だけどこれまで使ってきた誘導電動機G-MT84系も原設計が1955年とか結構古いし、すぐに取り替えるのは難しいなと思う」

 

ルビィ「それならG-MT124系にする?」

 

俺「今度は歯車装置の交換が要る。回転数を1800rpmに上げたから歯車比も4.50にしないとだめだし。吊り掛けだったら23:92を20:90にしないといけないわけよ」

 

ルビィ「だけどバリバリに製造が追いついているらしいし…いち早く対処するならそれしかないよ!!」

 

俺「よし、そうしよう!!」

 

こうして主電動機更新計画が発動した。

 

〜※〜

 

ルビィ「とりあえずこうしてみようか」

 

現在新居町に入場中のG7000系G7011Fと南国急行鉄道6000系6106Fを対象に工事を施工することにした。なお、社長の葵ちゃん(*1)、もとい藤原葵さんからはあっさり許可が出ている。

 

ルビィちゃんの案は、吊り掛け駆動方式・5M5TのままG-MT124A形(出力360kW)でVVVF化するというもの。制御装置はフルSiC適用のMOSFETインバータ。南国急行鉄道6000系のブレーキ方式はHARA-DRに変更する。

 

俺「いやいや、ルビィちゃん、こっちも捨てがたい」

 

一方、俺の案は、デハG7050形(デハ6500形)を電装解除して吊り掛け駆動の4M6T仕様でG-MT125形(出力450kW)を用いてVVVF化するもの。パンタグラフは電装解除後もすべて残す。制御装置はすでに実績のあるハイブリッドSiC適用のGTOサイリスタインバータ。南国急行鉄道6000系のブレーキ方式は同社7000系と同様のHAR-1DRに変更する。

 

俺「とはいえ南国急行鉄道に低MTの自社車両を入れるのは良くないからG6106Fはルビィちゃん案で行こう!!」

 

ルビィ「そうしよう!!」

 

こうして改造案は確定、5日後に2編成とも試運転が行われ、翌日には2編成とも営業復帰。そして中部高速鉄道内の直流モータ車は南国急行鉄道の車両を含め全車改造対象となったこと、南国急行鉄道の保有車両は5M5Tを維持すること、すべてGTOサイリスタ仕様とすることが決定したことなどはまた別の話。

*1
ちゃん付けで読んでほしいと言われてしまったためである。




次回こそ飯田線…!!


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☆秘境駅やローカル線はヤンデレの巣窟

自身が新居町に初上陸したので、代わりに中部高速鉄道の秘境駅を取材します。その後は自身の行程通り、浜松に行き、それから飯田線に乗ってもらいます。

視点は青山由美を予定。


俺「しかしなんで俺がまた…」

 

2022年2月の某土曜日早朝、まだ日も出ぬうちに新居町に一番乗りしたのはシオンちゃんだった。しかも今日は旅に行く気満々である。

 

シオン「だって豊田の方にある、全然列車が来ない秘境駅があるから周りに何があるか調べたかったんだ」

 

俺「そういえば俺も飯田線の魅力を知りたかったからちょうどよかったよ」

 

シオン「じゃあそこはお任せあれ〜!!」

 

俺「それなら行ってみるか」

 

こうして朝早いながらも旅は始まった。

 

〜※〜

 

行き先は足助黒坂駅。ホーム有効長が3両(*1)のせいで、20分に1本ある普通列車の大半は通過し、朝夕は1 - 2時間に1本、日中は3 - 4時間に1本しか列車が来ない。何しろ9時台の新居町発を逃すと次は13時台、更にその次は16時台まで来ないという恐ろしい秘境駅なのだ。

 

乗る列車は6時14分新居町発日比津行3両編成コンダクターレス普通列車。車両はこの前機器更新を行ったG9800系G9850Fだ。吊り掛け駆動ながら機器更新で界磁添加励磁制御からハイブリッドSiC-GTOのVVVFに変更された。

 

乗ること5駅。足助黒坂着。その時、悲劇は起きた。

 

千歌「みーつけた♪」

 

俺「なんで秘境駅にまでいるのさ!?」

 

千歌「この前の大井川で由美ちゃんが山にハマったことは知っているんだよ?だから中部高速鉄道で一番の愛知県内の秘境駅で待ち伏せしていたんだー♪」

 

絶対故意犯やん。

 

シオン「じゃあ次の電車で…」

 

千歌「2人とも、そうやって逃げられると思う?」ハイライト消し

 

シオン「あっ…そうじゃん反対側も8時台まで来ないんだった…」

 

千歌「どうやって逃げるの?まさかここから15kmとか歩くわけじゃないよね?もしそうしたらすぐに走って追いかけて2人揃って手錠で捕獲しちゃうけど」黒笑い

 

ちなみにこの近辺に中部高速鉄道とか名鉄とかが当初走らせていた足助方面のバスは2020年に全部休止、2021年に全部廃止された。こりゃ廃駅も検討するぞ来年度。それとシオンちゃんは体力や運動神経が抜群だけど、俺はメッタメタに体力がないからなぁ…(*2)。

 

俺「大人しく千歌っちについていきます」

 

千歌「わかっていればいいです」

 

秘境駅にヤンデレがいたらこれ終わりじゃん。

 

案の定、むちゃくちゃ2人揃ってキスとハグと、それからあんなことやこんなことをされました…。

 

〜※〜

 

そして8時台の静岡中央行き列車が去ってからのこと。取材を進めることにしよう。

 

駅を出ると周辺には黒坂集落センターと足助警察署の黒坂駐在所があるだけで、もはや過疎という過疎でしかない。

 

千歌「そういえばシオンちゃんはどんな部活に入っているの?」

 

シオン「僕は帰宅部だけど」

 

俺「同士だ」

 

名古屋市の中学には部活の強制加入がない。だけど高校の方は1年の頃部活加入義務があったので数学研究会に3年間居続けた。

 

千歌「じゃあ高校は何をやろうとか決めてあるの?」

 

シオン「とりあえず科学系の部活か鉄研かな。スクールアイドルはやる気はないです」

 

千歌「えっ?何かだめだった?」

 

シオン「僕は鉄ヲタだからすぐに将来有望そうなアイドルみたいな子をヤンデレ化させちゃうんだ。それくらいならそういうのから離れてジェンダー関係なく自分の道を進んだほうがいいかなって」

 

俺「絶対俺のせいだ…」

 

シオン「それに…以前見た夢の中で…」

 

〜※〜

 

可可「シオンさん!!早くクゥクゥたちの外部マネージャーになるのデス!!かのんや千砂都や恋もあなたがいいって言っていマス!!」

 

シオン「その3人にひどい目に遭わされたからとにかくそれは却下です!!僕みたいな将来有望な鉄道系YouTuberをぶっ壊す気ですか!?」

 

可可「だけどスクールアイドルへの想いもあると伺いマシタ!!しかも名古屋なのにLiellaのファンであり続けると言いマシタよね?クゥクゥはとにかくそれが嬉しくて嬉しくて…。それに鉄ヲタたるものは社会的地位が低いと巷で聞きマス!!ですからマネージャーという肩書きがあなたには必要なのデス!!」

 

〜※〜

 

シオン「…ってことがあったんだ」

 

千歌「かのんさん、千砂都さん、恋さんに何か嫌な思い出でもあるの?」

 

シオンちゃんはうなずく。

 

シオン「とにかく新宿とか原宿に行くと必ずあの辺に捕まって監禁されちゃうんだ。そして帰るのが夜になって徹夜で宿題やらないといけなくなるオチだから…」

 

千歌「あー…」

 

うん。人のこと言っていられないんだろう。やっぱり自覚があってもヤンデレは怖い。

 

とりあえずスクールアイドルをやるべきかという話は今回は持ち越しとなった。

 

〜※〜

 

そして9時台の列車に乗って新居町に戻る。

 

戻ったら10時半か。事務所の机確認しよう。

 

俺「は?果南が入れないから12時半まで新居町から名古屋南までの運転業務お願いねとかそんな無茶な」

 

※大学生ですが、嘘は言っていません。

 

シオン「僕もだ。ダイヤさんの代わりに南国急行鉄道銅駅まで運転業務お願いって言われた」 

 

※中学生ですが、嘘は言っていません。

 

千歌「じゃあ今のうちに宅建の勉強しておこう」

 

そんなこんなで午前の部はお開きになった。

 

〜※〜

 

12時45分に業務終了。シオンちゃんも13時ぐらいに終わった。そして昼を食べて14時ぐらいになる。また集合しよう。

 

シオン「午後からどうするの?」

 

俺「まず浜松に行ってみよう。もちろんJRで」

 

千歌っちは我々が業務中に帰っていった。普通に家の手伝いのためだって。

 

というわけで乗りに行こう。乗ったのは311系。今度のダイヤ改正で廃車が始まるとされる転換クロスシート車両。

 

乗ってみると弁天島周辺で右側に見える浜名バイパスがきれいだ。そして舞阪、高塚、終点浜松…。少ないな。

 

シオン「とりあえず1駅でいいから遠州鉄道に乗ろうよ!!」

 

俺「そうだな」

 

そして2駅程度乗って遠州鉄道は終わり。だけど新型インバータの音は素敵だった。

 

浜松からはもう一度豊橋まで戻る。そして飯田線に行ってみよう。

 

〜※〜

 

飯田線に乗ってはみたが…、

 

俺「むちゃくちゃ寒いな…ズボンスタイルで良かった」

 

シオン「だけど飯田線っていいでしょ?」

 

俺「うん」

 

日暮れ時のローカル線は大好きです。そして列車は山の方を進む。

 

〜※〜

 

本長篠到着。16時45分。この直後に悲劇はまた起きた。

 

??「つーかまーえたっ♪」

 

俺「リリー!?」

 

やられた。桜内梨子ことリリー。しかも新規のヤンデレだ。

 

リリー「やっぱり由美ちゃんがいると幸せね〜♥」

 

シオン「なんでこうなっちゃうんだ…。僕のところには来ないと思いたいけど」

 

リリー「何を言ってるの?かのんちゃんもいるわよ?」

 

かのん「やっほ☆」

 

シオン「なんでいるの!?」

 

かのん「鳳来寺と言ったら長篠でしょ?行きそうだったから当ててあげたの。私に感謝してよ♪」

 

シオン「それ以前に怖いんですけど」

 

かのん「どうして怖がるの?私はシオンちゃんのことが大好きなんだから、そんなことで怖がっては行けないんだよ?…まあそうやって怖がるシオンちゃんも可愛いんだけど♥♥」黒笑い

 

俺「リリーも離してよ」

 

リリー「嫌よ。だって電車が来ないもの」ハイライト消し

 

電車が来ないから離さないとかやばいやつやん。

 

リリー「だけど千歌ちゃんとはまた違う私の味を由美ちゃんは味わうべきよ。千歌ちゃんが抜け駆けした話はもう出回っているの。だから…」

 

すると…、

 

俺「んあっ♥いきなり揉むなよ」

 

リリー「千歌ちゃんに由美ちゃんがやられたことは私もやるのよ♪」

 

そしてリリーにめちゃくちゃにされました…。シオンちゃんもかのんちゃんにめちゃくちゃにされていた。

 

〜※〜

 

そして17時42分の上諏訪行に乗って、今度は中部天竜まで出る。佐久間と言われて皆さんピンとこないだろうが、この世界では佐久間駅から三遠中野駅や異世界の月光市の方面に行く東原線が分岐しており、しかもそれが中部天竜から出ているからだ。(*3)

 

梨子ちゃんとかのんちゃんはもれなくついてきた。

 

1回乗り換えて三遠中野着。三遠中野駅も普通列車しか来ない秘境駅なのだ。本数は2時間に1本程度で東原線・飯田線との接続が極めて良い。

 

梨子「とりあえず新居町に戻りたい」

 

かのん「噂の新居町ってどんなところなんだろう…」

 

シオン「ごく普通なはずなんだけどねぇ…」

 

そしてやってきた普通列車で湖西新居町まで帰る。なお、この駅を出ると40km以上無停車なのだ。

 

〜※〜

 

湖西新居町着。

 

かのん「ここが新居町!!すごく楽しそうじゃん!!」

 

シオン「喜んでくれて何よりです」

 

梨子「ところで由美ちゃん、今日は一緒に泊めてくれるわよね?」

 

俺「それは…その…」

 

梨子「…嫌なの?」

 

シオン「そろそろ竜頭蛇尾でグダグダすぎるからもう解散です今日は!!」

 

カチャリ

 

かのん「シオンちゃん、ニガサナイヨ?」

 

シオン「…はい」

 

俺「とりあえず俺の部屋に行こうか」

 

梨子「うん!」

 

こうして今回の旅はお開きとなった…しかし今回作者の多忙と力量不足でよくあるパターンが出なかったような…。

*1
名豊本線の準急通過駅のほとんどはホーム有効長が4両となっている。

*2
一応乗り換えダッシュができるくらいはあるよ。

*3
一応豊橋直通も毎日5往復存在する。




私は新快速で豊橋まで出て、そこから新居町、その後浜松から遠鉄に行きました。そして飯田線に向かい、本長篠で折り返して家に帰るというルートを辿っています。しかし寒かった。

次回は未定です。そろそろ海外出張ネタで一発書かなきゃ。

【お知らせ】
抗力係数について学んだ後、通勤型(Cd値2.00と仮定)で320kWモーターを積んでも216km/hは辛うじて出せるレベルであることがわかったので一部記述を180km/hに変更しました。こりゃ2連だと160km/hで、2連かつ勾配区間だと130km/hが限度だぞ…。


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異世界出張でヤンデレをシャットアウト

とうとう異世界出張ネタで1個書いてみたいと思います。視点は鳳来寺シオン、および上原歩夢を予定。


僕「よし!今日は南国急行鉄道で逃げよう!!」

 

侑「今日のシオンちゃん、すごく元気だね」

 

僕「確実にあの人から逃げられるところに行けるんだから」

 

侑「私も今日は歩夢が珍しく用事でいないから歩夢のいない世界を楽しみたいなって」

 

2月、期末テストが終わった直後の某土曜日、僕は侑ちゃんと静岡中央駅に集合していた。ちなみに由美ちゃんは金曜に冬場の長浜観光に1人で行ったせいで千歌ちゃんたちに捕まったから今回は来ない。

 

今回僕たちが乗るのは南国急行鉄道。中部高速鉄道と直通している異世界の鉄道で、規格も全く同じ。異世界トンネルを抜けた瞬間にGPSや一部の通信が制限されるのでヤンデレ対策にはうってつけなのだ。

 

侑「よし、歩夢はいないね!」

 

僕「かのんちゃんもいないね!」

 

侑「それじゃあ前方よし!!」

 

僕・侑「出発進行!!」

 

こうして僕たちの旅は始まった。

 

〜※〜

 

まず乗るのは沼津からやってきた軽之田行き。本当は終点まで乗りたいけどまずは月光市の銅駅にて降りることにした。

 

侑「へえー、これが異世界トンネルなんだ。すごくときめいちゃうよ!!」

 

僕「これが中部高速鉄道の実力なのだ☆」

 

【歩夢 side】

やっと用事が終わった…って侑ちゃんがいない!?

 

とりあえず侑ちゃんに「終わったよ。今どこ?」ってLINEを打って返事を待とう。

 

〜※〜

 

あれ?15分経っても既読がつかない!?とりあえず電話してみよう。

 

【通話開始】

電話『お掛けになった電話は現在電波の届かないところにあるか電源が切れております』

 

えっ…何処に行ったの侑ちゃん…?まさか異世界に転移したなんてないよね…?

 

とりあえず怪しいのはあの天白の三脚常習犯しか思いつかない。電話してみよう。

 

シオンちゃんと侑ちゃんが一緒に抜け駆けしてどこかに消えたとかだったら、許さないんだから!!

 

【通話開始】

電話『お掛けになった電話は現在電波の届かないところにあるか電源が切れております』

 

2人揃っていないだなんて、聞いていないよ!!

 

私「侑ちゃん…シオンちゃん…どこ…?会いたいよ…早く帰ってきて…?」ハイライト消し&ナミダポロポロ

 

【歩夢 side out】

 

というわけで、銅下車。ここから地下鉄に乗り換えて月光市のセントラルパークに行こう。

 

その時だった。

 

??「おや?シオンちゃんじゃん。侑ちゃんも一緒だね」

 

僕「仲喜くん!!」

 

侑「こんにちは」

 

仲喜「2人はお出かけかな?」

 

僕「そうだけど、それよりもヤンデレから逃げようかなって思って」

 

仲喜「えっ?」

 

侑「もしかしてだめでした?」

 

仲喜「あのねぇ、ヤンデレはかなり厄介だぜ?」

 

僕「何か良くないことが…」

 

仲喜「私もこの辺りに左遷されてからなんだけど、曜ちゃんとか平気でこっちにやってきて毎週末潰れて苦労したのさ」

 

侑「ということは…」

 

仲喜「この世界に来てもヤンデレは平気でやってくるってこと。それだけ注意するんだぞ」

 

僕・侑「わかりました」

 

こうして仲喜くんとは解散になる。しかし異世界と現世が繋がれていたら終わりだなんて…。

 

さあ、朝から買い物をしよう。

 

【歩夢 side】

泣いていてもしょうがないから、とりあえずテレビをつけて癒やされることにした。すると…、

 

テレビ『今回取材するのは、現実世界から異世界に飛べて、しかもその日のうちに帰れるという、南国急行鉄道!!』

 

私「これだ!!」

 

とりあえず最後まで見終えてから、その情報を頼りに行こう。そうすれば侑ちゃんやシオンちゃんにも会えるかもしれない。

 

今日は本気でおしゃれしよう。

 

〜※〜

 

中部高速鉄道東阪本線の東京駅に出て、快速梅田行きで静岡中央まで出る。中部高速鉄道は6割値上げするけどそれでもとにかく安いからありがたいね。

 

静岡中央駅からのほうが異世界直通列車が多く出ているからそこまで出たの。

 

そしてやってきたのはごく普通の銀色の電車。とても異世界に行くとは思えないけど乗ってみよう。

 

直通列車は沼津、名古屋からそれぞれ1時間に1本出ていて、いずれも大井川鉄道の門出駅、JR東原線の三遠中野駅とは接続がものすごく良くて、列車によって停車したりしなかったりらしい。もうシオンちゃんったらちゃんと読者さんに説明してよ。

 

今回は門出駅、三遠中野駅の両方に停車する列車だった。

 

そして異世界トンネルを抜けると…。

 

あっ!!やっと2人揃って既読がついた!!今回のことは絶対に聞き出すんだから!!

 

銅駅下車。セントラルパーク直行。見つけたよ2人とも。待っててね♪私の大事な侑ちゃんとシオンちゃん♪

 

【歩夢 side out】

 

さあ、買い物は済んだ。その時だった。

 

僕「えっ!?ぽむちゃんから未読1000件以上!?しかもLINEに限らずメールアドレスにも2000件くらい、それから不在着信も7000件くらい来てた!!僕メールアドレスなんて教えていないはずなのに!!」

 

侑「私もだ!!歩夢からLINEが1000件、不在着信も5000件来てるよ!!」

 

ぽむちゃんからの内容はこちら。

「シオンちゃん」

「早く返事してよ」

「私寂しいよ…」

「なんで既読すらつかないの?」

「うわああああん!!」

「(号泣スタンプ)」

「シオンちゃんシオンちゃんシオンちゃんシオンちゃん」

「早く帰ってきて早く帰ってきて早く帰ってきて…」

 

…とこのようなメッセージが1000件以上続いていた。

 

「シオンちゃんも侑ちゃん出ないなら」

「当たりをつけて2人の居場所に向かうンダカラ♥♥♥」

 

その時だった。本気でおしゃれをしたぽむちゃんが現れた。だけどものすごい剣幕をしている。お父様とお母様が夫婦喧嘩をしているときの顔よりずっと怖い。

 

ぽむちゃんは僕の胸ぐらを掴んで…、

 

バッチーン!!

 

その怒りは本気だった。

 

ぽむちゃん「シオンちゃんのバカ!!侑ちゃんとしかも異世界まで抜けて、LINEも電話もメールも繋がらなくって!!私がどれだけ苦しい思いをしたかわかってるの!?」

 

僕「ごめんなさい…」

 

それでもぽむちゃんは僕を殴り続ける。

 

ぽむちゃん「あははっ!!痛そうだね!!だけど私が味わった苦しみはこれの何億倍にものぼるの!!用事が終わってから侑ちゃんと2時間以上会えない間、胸が張り裂けて死んじゃいそうになるくらい、いや火葬場で生きたまま焼かれるくらい痛かったんだから!!シオンちゃんにも同じ苦しみを味わってもらわないとね!!♥」黒笑い

 

侑「歩夢!!シオンちゃんを傷つけるのはやめてよ!!」

 

ぽむちゃん「侑ちゃんも同罪なんだから!!私2人で抜け駆けは許さないって前言ったよね!?それなのにどうして約束を破っちゃうのかなぁ!?ねえなんでなんでなんでなんで!?」

 

これはもう末期だ…。大人しく死ぬしかないよ…。

 

だけど突然、ぽむちゃんの暴力はストップした。そして2人まとめて抱き寄せられた。

 

ぽむちゃん「はあ…はあ…やっぱり、2人が楽しく隠れていちゃついているなんて、そんな姿見たくないよ…お願いだから、私を置いていかないで…♥」ハイライト消し&ポロポロ

 

こうしてまた3人で涙を流してしまった。なんとかして謝ることができました。

 

〜※〜

 

ぽむちゃん「ところでこれからどうするの?」

 

僕「あっ、何も決めてなかった」

 

ぽむちゃん「私は幻の大地ってところに行ってみたいなって」

 

僕「行ってみよう…って侑ちゃん!?」

 

侑「どうしよう…もとの世界に戻ったらまたGPSが繋がらなくなるけど歩夢が豹変するもんな…」

 

もうこれしかない。手錠をかけよう。

 

カチャリ

 

僕「侑ちゃん、カエサナイヨ?」

 

侑「シオンちゃんまでそのハイライトのない目やめてよ!!」

 

ぽむちゃん「シオンちゃんナイス!!」

 

侑「歩夢まで加担するなー!!」

 

というわけで南国急行鉄道の月光駅まで地下鉄で戻ろう。ここから幻の大地駅まで乗ることにする。

 

〜※〜

 

というわけで乗っていこう。乗る列車は快速軽之田行き。当然10両固定編成。

 

オールロングシートだけどトイレがあるから移動には困らない。

 

長いトンネルを抜けると上から大地が見下ろせる。ここが、幻の大地である。

 

そして幻の大地駅にて下車した。ここがまさにラノベでよく出てくるような異世界ファンタジーの空間である。

 

ぽむちゃん「ふふっ♪すごいところに来ちゃったね♪」

 

僕「とりあえず行こう!!」

 

そして僕たちは3人で美味しいものを食べまわる。特に幻獣の串焼きは食にうるさい僕でも絶賛だった。

 

侑「こういうのすごくときめいちゃうよね!!」

 

ぽむちゃん「だよね!!」

 

結論: ゆうぽむも悪くはない。

 

僕「だけどさ…」

 

ぽむちゃん「どうしたの?」

 

僕「やっぱり、ここまでぽむちゃんを怒らせるなんて、僕はダメダメな女の子だなって思っちゃうの。このままだったら、将来ヤンデレに殺されちゃうんじゃないかなって怖くなったんだ」

 

ぽむちゃん「そんなことはないよ」

 

僕「えっ?」

 

ぽむちゃん「由美さんだっていろんなヤンデレ被害にあってきたことはわかるよね?」

 

僕「うん」

 

ぽむちゃん「それでも死なずにやってこられたのは、こうして私と侑ちゃん、シオンちゃんの関係みたいに平常時に話が通じるからだと思うの。だからそんな不安はなくさないといけないよ!!」

 

僕「ありがとうぽむちゃん!!」

 

侑「絶対に話が通じないタイプのヤンデレは私も嫌かな。もし歩夢がそうだったら今頃シオンちゃんは死んでいたかもしれない。やっぱり…今の歩夢とシオンちゃんが、大好きだよ♥♥♥」

 

ぽむちゃん「ありがとう侑ちゃん!!」

 

こうしてまた抱き合うのでした。

 

〜※〜

 

僕「…あっ、もう18時か」

 

侑「とりあえず現実世界に戻る?」

 

ぽむちゃん「それいいね!私も静岡中央駅の周りで何か食べたかったからね♪」

 

こうして、幻の大地駅から南国急行鉄道で戻ることにしよう。

 

しかし、異世界トンネルを抜け戻ってくると、また悲劇は起きた。

 

今度はかのんちゃんから1000件以上の未読メッセージと、8000件以上の不在着信が来ていた。

 

さらに、静岡中央駅で下車すると…、

 

僕「ごめんぽむちゃん一緒に向こうの方に逃げて!!かのんちゃんの気配が!!」

 

ぽむちゃん「わかった!!」

 

かのんちゃんの気配を察したから走って逃げよう。しかし、回り込まれたのか…、

 

かのん「捕まえたっ♥」

 

僕「えっ…やっぱりいた!!」

 

ぽむちゃん「かのんちゃん!!私の大事なシオンちゃんを離してよ!!」

 

かのん「嫌だよそんなの。ところでシオンちゃん、なんで電話にもLINEにも出てくれなかったの?異世界だから?電波がないから?そんな言い訳は許さないよ?」

 

僕「ごめんなさいそういう感じでした…」

 

侑「嫌だよ!!お仕置きしないで!!」

 

かのん「侑ちゃんも歩夢ちゃんも、一緒にお仕置きを受けようね♥♥♥」

 

全員「いやああああああ!!」

 

今回はなんで侑ちゃんたちまで巻き込まれたのか…不思議でたまらない。




次回、海外出張か…?海外出張の場合は月をまたぐ予定です。つまり2月開始、3月終了という感じです。

なんとなくだがヤンデレ度でも書いてみるか。
【2022年2月時点/Aqours】
《正常》該当者なし
《予備軍》曜、梨子、鞠莉、ヨハネ
《異常》果南、千歌、ルビィ、ダイヤ、花丸
《末期》該当者なし(かつてのダイヤ、果南、花丸が該当)

【2022年2月時点/虹ヶ咲】
《未登場》かすみ、愛、璃奈、ミア
《正常》該当者なし
《予備軍》侑
《異常》歩夢、彼方、遥、ランジュ
《末期》しずく、せつ菜、果林、栞子

【2022年2月時点/Liella!】
《未登場》可可、すみれ、きな子、四季
《正常》該当者なし
《予備軍》夏美、千砂都、恋
《異常》メイ
《末期》かのん


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キラッとエリー☆チカ #1 さらわれた侑ちゃんを取り返せ

はねるのトびらを見ていたら思いついたので書いてみます。私も幼い頃見ていたので、懐かしさを感じます。
視点は青山由美を予定。


俺「…はい?あのμ'sの絢瀬絵里ちゃんが侑ちゃんをさらったって!?」

 

歩夢「そうなんです。返してほしければ虹ヶ咲TVの本社に来てほしいって挑戦状まで届いていて…」

 

俺「大事な歩夢ちゃんのためならあたしは協力するんですが…シオンちゃんはどうするの?」

 

シオン「侑ちゃんとぽむちゃんのためだもん。行くよ」

 

…侑ちゃんを取り返すために新居町から虹ヶ咲TVに来いって、絶対撮影でしょ。まあ俺はノリノリなんだが。

 

ダイヤ「あら由美、シオンさん、ごきげんよう。歩夢さんも一緒ですわね」

 

俺「こんにちは」

 

ダイヤ「今からどこに行くんですの?」

 

俺「なんかμ'sの絵里ちゃんが歩夢ちゃんの大事な侑ちゃんをさらっていったから虹ヶ咲TVに来いとか言われてさ」

 

ダイヤ「エリーチカに会えるのであれば私も同行いたしますわ」

 

いや侑ちゃんの味方はしないのかい。

 

俺「とりあえず向かうぞ!!」

 

全員「おー!!」

 

〜※〜

 

というわけで新居町から名古屋駅までJR東海道本線で出てそこから新幹線に乗って品川に向かう。もとい、中部高速鉄道を使いまくると減給になるからなぁ…。

 

そしてやってきたぞお台場!!さらに球体が光り輝く虹ヶ咲TV!!

 

更にエレベーターで上ると約束の地にやってきた!!眼の前のゲーム機の筐体のボタンを押そう。

 

絵里『あらいらっしゃいみんな』

 

歩夢「絵里さん!!私の侑ちゃんを返してください!!」

 

侑『そうだよ!!私も歩夢のところに帰りたいよ!!』

 

絵里『嫌よ。もし帰りたければゲームに付き合ってちょうだい?』

 

ダイヤ「とりあえず私はエリーチカを応援いたしますわ」

 

黒澤ダイヤ真面目に悪役やん。

 

俺「俺たちどうする?」

 

シオン「嫌な予感がするからとりあえず僕はヴィーナスフォートに…」

 

俺「俺は残るよ。なんとなくはねるのトびらに似た雰囲気を感じたから」

 

シオン「じゃあ行ってきま…」

 

部屋を出ようとした瞬間、

 

侑『シオンちゃん私を裏切る気なの!?ヴィーナスフォートのほうが大事なの!?』

 

シオン「そんなことはないです…」

 

足止めを食らいました。

 

絵里『とりあえずゲームというのだけど、ダンス対決をやろうと思うわ。ついでに筐体の向こうのみんなもリズムゲームに参加してもらうわよ』

 

シオン「あ、まずい。逃げようかな…」

 

俺「侑ちゃんを救いたいんでしょ?」

 

シオン「僕…音ゲーが壊滅的に弱いの!!」ハイライト消し

 

俺「あのねぇ、それ俺も一緒。太鼓の達人でも鬼は無理だもん。とりあえず歩夢ちゃんとダイヤにこの辺は任せて、俺たちは後ろで見ているしかない」

 

絵里『何を言っているのかしら由美?キミたちもやるのよ?』

 

俺・シオン「イエスマム…」

 

絵里『ハラショー』

 

地獄の収録が始まりました。

 

〜※〜

 

ルールによると侑ちゃんとえりち、もとい絵里ちゃんが音楽に合わせてダンス対決をし、それと同時にダイヤが絵里ちゃん側で、それ以外の3人のうち1人が侑ちゃん側で、同時並行でリズムゲームを行う。そしてこれらの点数を計算して合計点が高かった方が勝ちになる。負けた側は衣装チェンジの罰ゲームがある。一応6回やったら侑ちゃんは返してもらえるらしい。

 

ちなみに絵里ちゃんはかなり可愛い服を着てきた。対して侑ちゃんは巷の男子大学生の格好に近い。

 

歩夢「でも侑ちゃんが可愛い服着た姿も見たいなぁ」

 

侑『歩夢までやめてよ!!』

 

ダイヤ「エリーチカのためならなんでもやりますわ!!」

 

絵里『ダイヤ、それでこそ私のファンなんだから!!』

 

あ、これ全員やる気なくすぞ。

 

というわけで始めていこう。

 

絵里『最初の曲は…こちら!!それでは、始め!!』

 

【♪SOUND BANK『231_01』♪】

 

いや、サウンドバンク大好きなんだけどね。いきなりそれでは驚くわ。ちなみに作者は沼にハマって抜け出せなくなっているとか。

 

〜※〜

 

たったの1分だけだったが、結果発表となる。

 

天の声(CV:西木野真姫)『さあ、結果発表の時間よ。絢瀬絵里・黒澤ダイヤペア…22万5000点!!』

 

6桁…まずいなこれ。

 

天の声『高咲侑・上原歩夢ペア…12万2800点!!エリーチカの勝ち!!』

 

侑『服を奪われるのなんて嫌だよ!!』

 

天の声『さあエリー、侑のどの服を奪うのかしら?』

 

絵里『フフッ。それなら、このフリルのついたピンクのジャケットと、そのシンプルなデザインの青色のジャケットを、チェンジよ!!』

 

というわけでチェンジタイムに入る。着替えた後。

 

侑『こんな可愛い服…似合うわけないよ…』

 

歩夢「侑ちゃん可愛いよ♥」

 

これ目覚めちゃったな。

 

次の出番は俺だ。最悪やんこれ。

 

絵里『続いての曲はこちら!μ's、ミュージックスタート!!』

 

【♪吉武千颯『トロピカI・N・G』♪】

 

あっこれ作者と俺の趣味バレた。だけどこれはできるようにしておかないと…。

 

しかしミスばかり。一方ダイヤはスクフェス歴がかれこれ7年目ということもあり、難なくこなす。

 

しかし、それよりもっとやばいのは歩夢ちゃんだった。

 

歩夢「侑ちゃんがプリキュアを楽しそうに踊ってる…。私の知らない…侑ちゃんがいる…」

 

そしてゲーム終了後。

 

歩夢「侑ちゃん、今度私が侑ちゃんだけのプリキュアに変身してあげるね」

 

侑『歩夢…!?』

 

これ新居町に来るぞこのためだけに。

 

さあ、結果が出た。

 

天の声『さあ、結果発表の時間よ。絢瀬絵里・黒澤ダイヤペア…94万8600点!!』

 

どうしよう…俺かなりゲームの方ミスしたんだが。

 

天の声『高咲侑・青山由美ペア…38万点!!エリーチカの勝ち!!』

 

侑『また!?』

 

天の声『さあエリー、侑のどの服を奪うのかしら?』

 

絵里『フフッ。それなら、このフリルのついた白いTシャツと、そのシンプルなデザインの水色のブラウスを、チェンジよ!!』

 

というわけでチェンジタイムに入る。着替えた後のこと。

 

歩夢「侑ちゃん、やっぱり可愛いよ♥♥♥」

 

侑『もう歩夢やめてよ!!』

 

というわけで次のステージに進もう。

 

絵里『続いての曲はこちら!μ's、ミュージックスタート!!』

 

【♪STARRY PLANET『キラリ☆パーティタイム』♪】

 

シオンちゃんこの曲踊ったらしいし。スカイツリーの展望台にあるグミを食べすぎた罰でらしいが。

 

そういえば着替え中だが、2人ともかなり苦労していた。侑ちゃんは身長149cm、絵里ちゃんは身長168cm&B94・W61・H88(*1)だからなぁ…。ちなみに俺の身長は177cm・体重58kg&B82・W61・H83、シオンちゃんは身長154cm・体重38kg&B68・W49・H71ね(*2)。

 

閑話休題。それでも服が破れることはない。侑ちゃんは間違いなくボーイッシュ。そのせいで服のサイズも男物だから少し大きめ。はっきり分かんだね。

 

なお、先述のようにシオンちゃんもかなりリズムゲームは壊滅的。この回もかなり点数が危険なのはまるわかりである。

 

そして当然、結果が出るまで時間はある。

 

歩夢「侑ちゃん…アイカツも楽しいんだ…。高校に入ったらアイドルを目指さなきゃ…」

 

結果が出た。

 

天の声『さあ、結果発表の時間よ。絢瀬絵里・黒澤ダイヤペア…64万2800点!!』

 

どうしよう…シオンちゃん俺より壊滅的だったんですけど。

 

天の声『高咲侑・鳳来寺シオンペア…9万7400点!!エリーチカの勝ち!!』

 

ま た か。鳳来寺シオンちゃんも完璧じゃないとか何だこれは…たまげたなぁ。

 

まあ人間だからね、しょうがないね。

 

天の声『さあエリー、侑のどの服を奪うのかしら?』

 

絵里『フフッ。それなら、あのデニム生地のズボンと、この可愛いピンクのプリーツのミニスカートを、チェンジよ!!』

 

侑ちゃん絶対私服でスカートとか嫌がるでしょ。シオンちゃんがそう考察していたけど。

 

案の定そうだった。

 

侑『こんな可愛い服足回りがスースーするし嫌だよ!!』

 

歩夢「私服でスカート姿の侑ちゃんも可愛いよ♥♥♥」

 

第4ステージに入ろう。

 

絵里『続いての曲はこちら!μ's、ミュージックスタート!!』

 

【♪バーバパパ『冒険の書2』♪】

 

チャレンジャーは歩夢ちゃん。今度は難なくこなす。嫉妬などは全く無い。

 

おそらく可愛い女の子のアニメの曲が嫉妬の原因になるんだろうなぁ。

 

終わって2分後、結果が出た。

 

天の声『さあ、結果発表の時間よ。絢瀬絵里・黒澤ダイヤペア…45万6900点!!』

 

あれ?さっきより長いのに点数下がっている!!これはチャンスだ!!

 

天の声『高咲侑・上原歩夢ペア…38万7700点!!エリーチカの勝ち!!』

 

まずいなこれ。絶対ボッタクリもどきな要素あるぞ。

 

天の声『さあエリー、侑のどの服を奪うのかしら?』

 

絵里『フフッ。それなら、この可愛いピンクのスニーカーと、あの動きの良さそうな黒いスニーカーを、チェンジよ!!』

 

侑『いやああああああ!!』

 

侑ちゃんは嫌がるけど仕方ない。

 

一応靴のサイズはだいたい同じ。なんとかなってよかった。

 

歩夢「フフッ♥侑ちゃん女の子だね♥♥♥」

 

侑『もう帰りたいよぉ!!』

 

絵里『侑、まだ帰さないわよ?』

 

言っちゃだめなやつやん。さあ、第5ステージに入ろう。

 

絵里『続いての曲はこちら!μ's、ミュージックスタート!!』

 

【♪SOUND BANK『117_30』♪】

 

ちなみに今は俺の番ね。というよりこれ聴いてきたやつやん。頑張らなきゃ。

 

まあ、聴いた分だけなんとかなっている。

 

終わったあと数十秒で結果が出た。

 

天の声『さあ、結果発表の時間よ。絢瀬絵里・黒澤ダイヤペア…68万7600点!!』

 

どうしよう…かなり高いぞそれでも。

 

天の声『高咲侑・青山由美ペア…66万2200点!!エリーチカの勝ち!!』

 

僅差!?終わりじゃんこれ!!

 

天の声『さあ、もう着替えられるものはないわよ。エリー、どうするのかしら?』

 

絵里『決まっているでしょう?外にいる澁谷かのんって子をスタジオに入れなさい!!』

 

侑『私のシオンちゃんに何をするの!?』

 

やばいやばい!!

 

かのん「また会ったね」

 

シオン「なんでいるの?」

 

かのん「シオンちゃんが大好きだから」

 

侑『私のシオンちゃんを持ち帰るのはやめてよ!!』

 

かのん「やーだ♥だって幼馴染のちーちゃんや妹のありあだけじゃ物足りないもん♥」ハイライト消し

 

歩夢「なんでそうやって持ち帰るの!?」

 

かのん「シオンちゃんは強引じゃないと載ってくれないのはわかるよね?そのためだよ?」ハイライト消し

 

シオン「最後まで見ていきたかったのにー!!」

 

かのん「とりあえず虹ヶ咲TVの裏に行こうね♥」黒笑い

 

シオン「やめてよおおおおお!!」

 

行っちゃったね。というか最後俺か歩夢ちゃんしかいないじゃん。

 

最終ステージだ。案の定俺と歩夢ちゃんはやる気をなくした。だけどここは中部高速鉄道の代表として最後を決めよう。

 

絵里『最後の曲はこちら!μ's、ミュージックスタート!!』

 

【♪古澤巌『Fine Day!』♪】

 

だけどこの曲聞き覚えあるからなぁ。それに踊っている侑ちゃんもすごく可愛い。

 

歩夢「由美さん、私の侑ちゃんに何ときめいているんですか?」ハイライト消し

 

俺「うるさいよ。ただただ可愛いだけだ」

 

歩夢「たとえ年上でも私の侑ちゃんをたぶらかした人は容赦しませんので」ハイライト消し

 

いやなんで俺が被害を受けなきゃいけないんだ?

 

それでも集中し続けてなんとか最後までできた。

 

結果発表。

 

天の声『さあ、結果発表の時間よ。絢瀬絵里・黒澤ダイヤペア…106万7200点!!』

 

7桁これは危険だ!!

 

天の声『高咲侑・青山由美ペア…114万点!!ゆうぽむ連合の勝ち!!』

 

絵里『なんでこうなるのよ〜!!もう私おウチ帰る!!』

 

そう言って絵里ちゃんは帰っていった。

 

ダイヤ「あっ!エリーチカ待ってください!!…行ってしまいましたわ。由美の本気も見られたので帰りましょうか」

 

俺「ということは」

 

ダイヤ「由美を虜にした侑さんに嫉妬してしまいましたので次会ったらお仕置きしてあげますからね♥」黒笑い

俺「ワカリマシタ…」

 

結論、Aqoursのヤンデレは永久不滅である。

 

俺「やっと帰ったか…」

 

すると侑ちゃんが戻ってきた。

 

歩夢「おかえり侑ちゃん…心配したんだよ?」

 

侑「ごめんなさい歩夢…」

 

よし、なんとか一件落着…。

 

 

 

 

 

 

といかないのがここ最近の作者の傾向。

 

突然、歩夢ちゃんは俺に黒い笑顔を見せ始める。

 

歩夢「先程も言いましたけど由美さん、随分と侑ちゃんを楽しんでいたじゃないですか♪」ハイライト消し

 

俺「歩夢ちゃん!?そのハイライトのない目はシオンちゃんと侑ちゃん以外に向けないはずじゃ…」

 

歩夢「私、言いましたよね。年上でも容赦しないって。ですから路地裏に行きましょうよ♪」ハイライト消し

 

侑「えっ、私は無罪放免だよね?」

 

歩夢「侑ちゃんも由美さんに誑かされたんだから強制連行だよ?」ハイライト消し

 

俺「だって侑ちゃんすごk…」

歩夢「言い訳はその時聞かせてもらいます。いっぱい私の愛も受け取ってくださいね、由美さん♥♥♥」黒笑い

 

2人「いやああああああ!!」

 

よりによって帰れたの次の日だったし、最近のヤンデレ中学生は7歳年上でも容赦なしかい。

*1
年齢が違うため色々設定が公式と変わっている。

*2
シオンちゃんは公表してほしかったらしい。デリカシーなさすぎだろ




ちなみに作者、ライバーでありながら、由美ちゃんやシオンちゃんと同様、リズムゲームに滅法弱いです。

虹ヶ咲TV≒フジテレビ

何度か自身の作品に出していますが改めて。

次回、海外出張計画、あの脅威で中止!!

さて、アニガサキ3期があると考察する者も数名ほどいますが、もし3期が決定したらどないすればええねん俺。ニジガクが本作にて中学生設定で一部出たからこれ以上遅らせることはもうできない(泣)

【今回の使用楽曲の試聴ページ(一部)】
《SOUND BANK『231_01』》
https://audiostock.jp/audio/52230
《SOUND BANK『117_30』》
https://audiostock.jp/audio/47495


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【時事ネタ】ウイング団もあの脅威には勝てない。

不謹慎ながらもこの話をぶちこみ、当初予定していた海外出張ネタは中止にします。ここ最近コロナ第7波とかまたうるさいですが、暑くても消毒と飲食時以外のマスク着用は徹底しましょう。

視点はデフォルトの高海千歌を予定。


由美「参ったな…」

 

私「何かあったの?」

 

由美「ウイング団4人全員コロナ陽性だって。敵の脅威がなくなるのと、前会ったのが去年だったのはいいけど、海外出張は中止になったし、次は我が身だとかすごい警戒するわこりゃ」

 

私「あー…」

 

2月末、新居町運転所にて。ウクライナの軍事侵攻が始まった頃、中部高速鉄道も平和ではない。

 

なんと、由美ちゃんの公認の敵であるウイング団4人全員がコロナに罹患してしまったのだ。

 

由美「とにかくコロナはインフルエンザ以下とかほざいている奴は魔法使いのウイング団ですらコロナには勝てないというこという事実に目を向けてほしい。ウィキペディアとかにもコロナは茶番とかほざいてブロックされた人がいるんだし」

 

私「それは激しく同意したい。インフルエンザより感染率と重症化率が高いもん」

 

由美「だよね…」

 

そんなとき、シオンちゃんがやってきた。

 

シオン「海外に逃げられないなんて嫌だよそんなの!!僕だってヤンデレから逃げ切りたいんですよ!?」

 

由美「ダメです」

 

シオン「どうしてそんなことになるの!?」

 

由美「減給は嫌でしょ?俺でも手取り年収550万は維持したいし、ヤンデレと向こうで2週間隔離だったら流石に前者なはずだぞ?」

 

シオン「ごめんなさい…」

 

そんなこんなでコロナ関連の話は続く。

 

由美「それはさておき、コロナって言ったらSDGsとかうるさいなここ最近。中部高速鉄道も省エネ化とかバイオ燃料の使用とか努力はしているけど」

 

私「SDGsがあそこまで広まるとは去年は思っていなかったし、NHKのおかげなんじゃないかなと思う」

 

シオン「だけど基礎知識もないちびっ子たちに植え付けるのはやりすぎな気が」

 

私「それでも女子鉄だとシオンちゃんも苦労するでしょ?」

 

シオン「うん。だってこの前なんかYouTubeに動画上げただけで『女子鉄でボクっ娘とかネナベみたいで気持ち悪いわ。とっととヨウツベから出てけ』とかコメント欄で誹謗中傷してきた人がいたもん。もちろんブロック済みなんだけどね」

 

由美「それはいかんわ。明らかな女子差別でしょ。俺ですら発達持ちなの公表するだけで散々コケにされるのに、それ以前の問題だぞ」

 

女子鉄配信者も楽じゃないというのはこの発言からはっきりわかる。まあ、私みたいな非鉄民のスクールアイドルも、底辺から頂上に駆け上がることができたんだから、努力して女子鉄の良さを広めていってほしいと心から願うばかりだ。

 

私「とにかく、ウイング団のコロナ陽性にも怖気づかないで、そして女子鉄差別や障害者差別もなくせるような世の中にしていこうよ!!」

 

2人「うん!!」

 

何気にグダグダになりながら会議はお開きとなった。しかしあの猛威は私の近くにまでやってきていると知り、心の奥底では私ですら身震いしていたんだよねぇ…。




最後やっぱりグダグダになっているのがどうもねぇ…。

次回は未定です。旅行計画も書けないかも(汗)


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名古屋にいても東からヤンデレはやってくる

久々に神威結月さん、もとい神無月エマさんのキャラを拝借します。視点は鳳来寺シオンを予定。

今回より3月収録分に入ります。


僕「無事に先輩方も卒業されたし、今日は松坂屋とパルコあたりを散策するか」

 

中学校の卒業式を終えた翌日、僕は若宮大通駅周辺に来ていた。在校生は全員参加ではなくクラスの中でお願いされた2人ずつだけ参加という形だが、僕はその1人に選ばれたので参加となった。

 

その次の日が土曜日だったから良かったんだけどね。

 

僕「それにしても中部高速鉄道があそこまで減車するなんてねぇ…」

 

一応塩釜口駅から若宮大通駅までは中部高速鉄道の普通列車で出たが、かつては日中でも6両や8両がザラに走っていたのに、今は朝夕でも、さらには快速や急行でも2両や3両がほとんど。特急以外は長くて5両まで。車両は新しいのも来るけど中には車齢60年の偽オンボロ(*1)までいる。社員が何を言っているんだと思うが、下手したら近鉄よりひどい(*2)。

 

さて、パルコを物色していると、迷子になった中学生らしき人がウロウロしていた。

 

僕「あの…何かお困りでしょうか?」

 

??「かすみん、ゆづ助を探しているんですけど…知りませんか?」

 

僕「ゆづ助って…とりあえずどのような方でしょうか?」

 

かすみんさんは、写真を見せながら話す。

 

かすみん「確か本名が水無月結月で、かすみんと一緒にここ名古屋を物色していたんですけどいなくなっちゃって…」

 

僕「もしかすると知っているかも」

 

かすみん「えっ?もしかしてあなたは…」

 

僕「僕、鳳来寺シオンと言います。水無月結月さんとは電話番号も交換していて…」

 

かすみん「シオン先輩に会えてかすみん光栄です!!」

 

僕「知っているの僕のこと!?」

 

かすみん「いつも歌ってみたとか踊ってみたを楽しく見ているんです!!鉄道系はあまり見ることはありませんが…」

 

僕「とりあえずサインほしいですか?」

 

かすみん「是非是非!!」

 

こうしてサインを渡す。

 

…話がそれたので戻ろう。

 

僕「とりあえず結月さんに電話だけしようと思います」

 

かすみん「ありがとうございます!!」

 

…しかし出なかった。

 

かすみん「だけどこのアニメイトを物色して待っているんでとりあえずありがとうございます」

 

僕「こちらこそ!!」

 

こうしてかすみんさんとは別れる。

 

その後、南館を物色していると結月さんがやってきた。

 

僕「結月さんじゃん。こんにちは」

 

結月「早速だけど、中須かすみさんを見かけなかった?」

 

僕「もしかしてかすみんさんのこと?」

 

結月「そうだけど」

 

僕「あの人なら東館のアニメイトを物色しているって言ってたよ」

 

結月「行かないほうが良いよね?」

 

僕「何かあったの?」

 

結月「すごくベッタリになってきたから逃げてきた」

 

僕「あらま(汗)とりあえず松坂屋の方に行こうか」

 

結月「だね〜」

 

僕たちは知らなかった。この移動の瞬間をかすみんさんが見逃さなかったことを。

 

??「ぐぬぬ~…よりによってゆづ助とシオン先輩が楽しそうに…かすみん許せません!!」

 

〜※〜

 

松坂屋ではちょうど物産展をやっていたのでそこを物色する。その時、悲劇は起きた。

 

かすみん「ゆづ助、シオン先輩、見つけましたよ♪」

 

僕「どうしてここまで!?」

 

かすみん「かすみんは移動中に見てしまったんです。2人が楽しそうに話していたこと。ゆづ助はこんなにかわいいかすみんよりシオン先輩の方が大事なんですか!?」

 

結月「違うよそんなの」

 

かすみん「それなら…フフッ♥ゆづ助がかすみんの虜になるまでお仕置きしてあげますね♥♥♥」黒笑い

 

結月「嫌だよそんなのー!!」

 

だめだまた取り逃がした。

 

まあ、僕のところには来ないはず。しずくもぽむちゃんもかのんちゃんもみんな東側。こんな時に来るわけがない。

 

 

 

当然、そんな予想は覆される。というかその予想を覆すくらいにネタが枯渇している作者さんはなんとかしてほしい。

 

しずく「やっと、やっっっと会えましたね!!」

 

僕「いきなりどうしたのしずく!?」

 

しずく「最近鎌倉や江ノ島どころか横浜にすら来てくれないからって、こっちからシオンさん目当てでGPSを頼りに若宮大通に来ちゃった☆」

 

僕「怖いんですけど…」

 

ヤンデレの勢いは東京・神奈川にかかわらずとどまることを知らない。

 

しずく「だってここ最近何をやってもシオンさんヤンデレの人たちから逃げ切れていないじゃん。だったらチャンスかなって」ハイライト消し

 

僕「ヤンデレから逃げるって、そんなことしたっけなぁ〜」

 

しずく「とぼけないでよ!!私、あなたが出ているテレビ番組は全部見ているんだから!!」

 

僕「もっと怖い!!」

 

しずく「それはそうと、この前私のLINEと電話番号とメールアドレスをブロックしていたよね?私とは大親友以上の関係にあるんだから、そんなことをしちゃダメナンダヨ?」ハイライト消し

 

確かに、2月のテスト明けの辺り、毎週末で合計3000件以上のLINEと8000件以上の不在着信で頭を痛めていたしずくのLINEをブロック(削除はしていない)し、電話番号を着信拒否にして、メールアドレスを迷惑メールリストに追加した。もちろんTwitterやYouTube、mixiやアメブロもブロックした。しかしこれらはもうすでにバレていたようで、とうとう言及される羽目になった。

 

僕「とりあえず…どうすればいいのかな?」

 

しずく「お仕置きです。SNSとメールアドレスと電話のブロックを解除するって誓ウマデハ♥♥♥」黒笑い

 

僕「いやああああああ!!」

 

結局栄周辺の裏で愛を囁かれるしもうやだ…。なおしずくの電話・メール等のブロックは解除しました。

*1
見た感じも中身も足回りも新車だけど骨組みだけ何故か60年というもの。

*2
そもそも中部高速鉄道はオンボロと新型の併存が売りだからこの程度の発言ではクビにならない。




次回は未定です。


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☆315系に乗っても病みからは避けられない

今回はあの新車が営業運転を開始した日について書いてみようと思います。視点は鳳来寺シオンを予定。


僕「よし、315系を乗り倒すぞ!!」

 

2022年3月6日、315系デビューから2日目にして、僕は金山駅から乗りに行くことに決めた。今日は由美ちゃん、仲喜くん、鈴乃ちゃんも一緒だ。

 

由美「これまで恨みつらみ言ってきたけどいざデビューとなるとわくわくはするさ」

 

僕「だよね」

 

仲喜「しかしまた遅れてるな…またヲタでごった返しているぞこれ」

 

鈴乃「そこまでしてみんなで集って撮り鉄したい理由が私にはわからないわ。こだわりなんていらないはずよ」

 

315系でやってきそうな名古屋方面の8両編成は遅れていた。これに関して僕たちは異口同音に鉄道オタクのせいで電車が遅れていると考察した。

 

そしてその8両編成は、

 

案の定315系でやってきた。

 

由美「やったぜ」

 

仲喜「乗る?」

 

僕「方向違うけど乗りたい!!」

 

今回は多治見にあるアウトレットパークに行く予定。だけど次いつ乗れるかわからないから今のうちに乗る。

 

いざ乗ってみると…。

 

まず揺れが少ない。そして車内全体も明るい。中部高速鉄道に去年登場したG3200系と比べても優れている。

 

〜※〜

 

名古屋着。当然、撮り鉄でごった返していた。折返し乗車とかいうせこいことはしたくないのでこの315系は見送る。

 

とにかく撮りづらい。それでも動画に収めることができた。

 

??「あら?シオンちゃんじゃないですか。みんなも一緒ですわね」

 

??「315系楽しんでるかい?」

 

仲喜「勇輝くんじゃん。トワちゃんや鈴乃ちゃんも一緒だね」

 

由美「3人とも315系目的?」

 

勇輝「あたり前田のクラッカーですわよ」

 

鈴乃「私も一緒よ」

 

僕「だけど花花探険隊とかいうガキが来ていそうだから怖いんだよね…」

 

トワ「でしょ?」

 

もうタルトとか幕パチ、けよみゅーと並んで四大地雷鉄に指定された花花探険隊は僕でも知っている。というか僕の存在も彼には知られている。

 

僕「だから早いところ多治見まで退散しておきたいなって」

 

勇輝「どこに行くんですの?」

 

僕「多治見ゴージャスアウトレットパークに行くつもりでいたんだけど…」

 

全員「賛成ー!!」

 

というわけで、次の211系+313系の6連で向かうことにしよう。

 

〜※〜

 

乗ったとき、悲劇は起きた。

 

ダイヤ「由美と仲喜と勇輝さんは私たちを置いて何をしていたんですの?」ハイライト消し

 

勇輝「ふつうデビューしたての315系は狙いたいと思いません!?」

 

花丸「そんな未来な電車を撮るのにマルたちを置いていくなずら!!」ハイライト消し

 

由美「ごめんなさい…」

 

とうとうAqoursのうち危険度maxの2名が来てしまった。

 

??「あれ?シオンちゃんとトワちゃんと鈴乃ちゃんじゃん」

 

トワ「侑さん!?」

 

なーんかめんどくさいのに出会っちゃったなぁ…1本後にするか。

 

侑「シオンちゃんはどうして降りようとしているの?」

 

僕「エッ、ナンノコトカナ?」すっとぼけ

 

侑「シオンちゃんが私から逃げようとしていることはもうバレバレなんだから」ハイライト消し

 

カチャリ

 

侑「ニガサナイヨ?」ハイライト消し

 

僕「2人とも助けて!!」

 

トワ「そこは頑張って」

 

鈴乃「侑の目が怖いから近づけないわ」

 

やられた。また手錠だ。しかもこれ孤立無援とか死んだぞ。

 

そうやって列車は発車した。由美ちゃんたちもここは一緒だ。

 

侑ちゃんの話によれば僕に埋め込まれたGPSと、知らぬ間に異世界出張中にカバンにつけられた盗聴器を悪用してどこに行きそうか当てた。そしてこの電車に乗るだろうと当たりをつけたという。侑ちゃんも軽くヤンデレだというのはまるわかりだ。

 

〜※〜

 

多治見着。ここから無料のシャトルバスでゴージャスアウトレットパークに向かう。

 

ここのアウトレットパークは日本でもかなり有名で、全国中のお金持ちが買い物にやってくる。ファミレスより高級焼肉店や料亭とかが多い。

 

由美「とりあえず見回るか。ヲタクの店もいくらかはあるらしいし」

 

花丸「もちろん、マルのグッズを見つけたらすぐに買うずら」

 

仲喜「まあ、ダイヤはそんなことは…」

 

ダイヤ「しないわけないじゃないですか。それに仲喜や勇輝さんにも買ってもらいますわよ」

 

勇輝「ひっ…」

 

Aqoursという実力派のグッズはヲタクの店にたくさん並んでいる。その分推しの由美ちゃんたちには買わせることが多い。

 

僕「流石にここまで来りゃヲタクの店には寄れるはず」

 

トワ「だよね」

 

侑「だめだよシオンちゃん。私がその子たちに嫉妬しちゃうから」ハイライト消し

 

一方侑ちゃんたちのグッズは現実世界とは異なり全く売っていない。そのせいで他のアニメとかAqoursのコーナーには侑ちゃんたちが嫉妬するから行かせてもらえない。

 

というわけで普通に色々寄っていこう。

 

〜※〜

 

しかしよく買ったなぁ。諭吉さん4枚くらいなくなりました。

 

ダイヤ「最後どうします?」

 

由美「金山駅に戻ろう。ちょっとここは高い」

 

花丸「それなら戻るずら」

 

というわけでバスで多治見まで戻って、やってきたのはまた315系。だけど夜ということもあって撮り鉄は少ない。

 

〜※〜

 

金山着。その時、さらなる悲劇が起きた。

 

??「侑ちゃんにシオンちゃん、また私を置いて何をしていたのかな?しかもトワちゃんや鈴乃ちゃんまで一緒で…」

 

侑「歩夢!?」

 

トワ「どうしよう…帰ろうかな…」

 

鈴乃「そうね。下手に歩夢さんに絡まれたらただ事で終わらないもの」

 

ぽむちゃん「へえー、私が現れたらシオンちゃんを置いて2人とも逃げるんだぁ。トワちゃんたちに罪はない?そんなわけないよね?」ハイライト消し

 

2人「うっ…」

 

僕「僕の幼馴染と大親友に下手に手を出すのは止めt」

ぽむちゃん「2人のほうが大事なの!?」ハイライト消し

 

僕「うっ…」

 

侑「だけど、歩夢がいないから私寂しかった。鉄道関連でもやっぱり歩夢と一緒がいい」

 

ぽむちゃん「侑ちゃんは相変わらずなんだから」

 

侑ちゃんはあっさり無罪放免になった。

 

僕「ということは…」

 

ぽむちゃん「私のシオンちゃんを無罪放免にすると思う?」黒笑い

 

僕「あっ!!名城線最後の時間だ!!逃げるぞ、トワちゃん鈴乃ちゃん!!」

 

もう逃げようこれは。

 

ガシッ!!

 

また捕まった!!

 

ぽむちゃん「私への愛情を語ってくれるまで、帰さないよ?」黒笑い

 

3人「いやあああああ!!」

 

なんでこうなるの…。

 

一方由美ちゃんたちはというと、

 

由美「よし、みんなで上海湯包小館で行こうか」

 

全員「さんせーい!!」

 

満場一致で決まっちゃうこと自体が珍しいかも…というかぽむちゃんの呪縛から解き放たれて早く帰りたいよぉ…。




315系に恨みつらみは言っていましたが、まずオールロングシートの新快速の常態化が避けられたこと、それから313系3000番台のセミクロスシートという更に乗り心地の今一つなものがあるので315系は全く嫌いではなくなりました。

次回は門前仲町、あるいはLiella!、もしくはミアちゃんで何か書けたら、というところです。


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どうして愛さんを愛してくれないの…?

題名の通り、後のニジガクとなるあのキャラが出てきます。視点は鳳来寺シオンを予定。

…というよりここ最近青山由美より鳳来寺シオンの出番が増えたなこれ。


僕「はぁ…『僕の思い出の人』にここに来てって言われたって…」

 

僕は自分宛てに届いたハガキを頼りに門前仲町にやってきていた。そして見つけたのは、10年近く前にお母様に連れてきてもらったもんじゃ焼き店だった。

 

??「シオン!?やっと会えた!!」

 

僕「えーっと…あなたは確か…」

 

愛「愛さんだよ!覚えていないの?」

 

僕「もしかしてあのときの…」

 

愛「そうだよ!会いたかった!!愛だけに!!」

 

僕「全く…あの頃からダジャレだけは相変わらずなんだから…」

 

とりあえず寄っていこう。

 

〜※〜

 

愛「そういえば今日は1人?」

 

僕「うん。お母様が中学になったからどこにでも旅に行っておいでって話で」

 

愛「1人かぁ…それなら愛さんだけを愛せるように…♥♥♥

 

僕「なにか言った?」

 

愛「ううん何でもない何でもない!!」

 

僕「とりあえずもんじゃ焼き1つとメロンソーダ1杯でお願いします」

 

嫌な雰囲気がしたから注文をして去ってもらった。

 

〜※〜

 

愛「はい、お待ち遠様!!」

 

ここのもんじゃ焼きはとても美味しい。メロンソーダも頂こう。

 

…あれ?なんか眠くなってきたような…。

 

愛「…ふふっ♥」

 

やられた。またヤンデレだ。おそらくもんじゃ焼きかメロンソーダに睡眠薬でも盛られたのだろう。これまでずっと我慢してきた、しずくに捕獲されたときも、ぽむちゃんが僕の幼馴染を殴ったときも、かのんちゃんに監禁されたときも…。ずっとずーっと精神的苦痛を我慢してきた。僕が長女だから我慢できたけど、次女だったら我慢できなかった。

 

結論: 鉄道オタクは深刻にいじめられるもの。はっきりわかんだね。

 

〜※〜

 

目が覚めると、和風の部屋だった。ご丁寧に手錠までかけられている。

 

愛「あっ!やっと起きた!!心配したんだぞ、薬の分量間違えちゃったんじゃないかって」

 

僕「その前にこの手錠を外してよ!!」

 

愛「嫌だよそんなこと」

 

僕「じゃあどうしてここまでしたの?」

 

愛「それはシオンが愛さんの知らない間にアタシ以外の女の人とたくさん話していたから」

 

これ書き始めたということは作者さんが激病みの証拠だぞ…。

 

愛「シオン、10年近く前に会ったときに約束してくれたよね?愛さんを傷つけるような真似はしないって。それなのにどうして知らない間に気が変わっちゃうのかなぁ!?」

 

僕「それ以前に今の愛さんのこと僕は大嫌いだ!!」

 

ここは怒りの火に油を注ぐしかない。

 

愛「どうして愛さんのことを愛してくれないの!?そこまで気が変わるだなんてものすごく心外なんだけど!!」

 

僕を殴る愛さん。これでは孤立無援の大惨事だ。だけどまだこの先も続くんだったら僕はここで死ぬわけにもいかない。

 

愛「痛そうだね!!だけど愛さんが味わった10年分の苦しみはこんなんじゃないんだよ!!」

 

そしてしばらくしてからのこと。暴力は止まり、手錠も外してくれた。そしてハグしてくる。

 

愛「やっぱり…シオンがいなきゃアタシは辛いよ…。だからこれからは愛さんのそばにいて…?」

 

愛さんは僕なしではいられない性格に変わってしまった。だけど僕は天白区でまだやらなければならないことが残っている。その妥協案としてLINE交換をすることに。

 

僕「こうすればいつでも僕の存在を感じられるよ」

 

愛「ありがとうシオン!!」

 

なんとかして帰れるようになりました。代金については愛さんがやりすぎたということでサービスしてくれました。

 

愛「最後にシオン」

 

するとまたハグをされる。

 

愛「愛してるよ、アイダケニ♥」

 

僕は最後の真っ暗な瞳を見逃さなかった。




次回はかなりの大規模トラブルネタを予定。直後に投稿します。


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青山由美、外でキレると…

今回はかなり危険な回とします。視点は青山由美を予定。

というかこっちのほうが先にできていたというのはナイショ。


俺と仲喜くんの喧嘩の勃発は何気ない一言からだった。

 

俺「もう最悪だよ313系固定クロスに当たるなんて…」

 

金山に向かう、米原行の東海道線の新快速でボソッと言ってしまったことが喧嘩の勃発の種となったのだ。

 

仲喜「な・に・が、最悪なのかな?」

 

俺「乗り心地の悪い固定クロスだよ313系の」

 

そのときだった。

 

仲喜「それは本当かよ」

 

俺「本当だからそう言ってるんだ。ロングの方がマシだわ」

 

仲喜「てめえふざけんなよ固定クロスを馬鹿にしやがって!!」

 

そう言って仲喜くんは俺に殴りかかった。

 

俺「暴力は犯罪だぞ!!」

 

そして、その場に居合わせたウイング団のあっきー(*1)も仲喜くんに加担した。

 

あっきー「固定クロスを馬鹿にするのは流石に宜しくないぞ…」

 

俺「はぁ!?固定クロスは背もたれがガチガチで乗り心地悪いだけに決まってんだろうが!!」

 

この喧嘩は周りに迷惑をかけながら、金山を下車してからも続いた。そしてあまりにも主張が通らなさすぎるし、悪口とか暴力に出るのもあれだからある行動に出た。

 

スマホを地面に叩きつけてしまったのだ。そして画面が割れてしまった。使えなくはないが。

 

ふと我に返ったところでこうするしかなくなった。

 

俺「ごめん、俺ちょっとベンチ探してくる」

 

仲喜「そうやって逃げる気か!!」

 

俺「色々恥ずかしいところ見せちゃったからそれどころではない。放っといてくれ!!」

 

もう走って逃げるしかない。

 

あっきー「あっ!!逃げるな卑怯者!!」

 

そして近くの公園のベンチで1人寂しく座ることに。

 

〜※〜

 

俺「もう放っといてよ…あんな醜態晒したことだし…」

 

そんな独り言を言っていると、あっきーでも仲喜くんでもない誰かがやってきた。

 

??「あら?由美ちゃんじゃない。仲喜くんとあっきーが探していたわよ?」

 

俺「放っといてくれよリリー…俺そいつらと喧嘩したんだし…」

 

梨子(以下、リリー)「余計に放っておけないじゃない!!」

 

俺「いいから!!」

 

無理やりでも追い返そうとした。しかし…、

 

リリー「いい加減にしなさい!!」

 

バッチーン!!

 

ビンタまでされて余計に怒りが湧いてくる。俺が暴力に走りそうなのを察したのかリリーはボコボコにした上で手錠までかけ、押し倒した。

 

リリー「いい?由美ちゃんはいきなりブチギレて暴れるような人でも、私たちAqoursと中部高速鉄道には大事な存在なの。それなのにそこまでいじけたり自分を否定したりなんて由美ちゃんらしくないわ!!だからお願いだから私たちのことをもっと頼ってよ!!」ナミダポロポロ

 

俺「うん…」

 

というわけで話そう。手錠は外してくれました。

 

俺「はっきり言ってしまうと、固定クロスに愚痴をこぼしたせいで2人が激怒。そのせいで喧嘩になりました。あまりにも主張が通らなさすぎて自分はブチギレ、スマホの画面を叩き割る始末。直後恥晒しになったから逃げてきた次第です」

 

リリー「これは由美ちゃんも悪いけどそれより2人で責め立てる仲喜くんたちのほうが凶悪だと思うわ」

 

俺「でしょ?」

 

リリー「聞いているだけだと1人だけ意見の違う由美ちゃんをいじめているようにしか感じないの。私も固定クロスに悪い印象はないけど、ボソッと呟いただけでキレるのは流石に大問題なはずよ」

 

俺「…で、これからどうすれば…」

 

リリー「とりあえず由美ちゃんと2人を数日間隔離するわ。由美ちゃんはとりあえずこれからスマホの修理か機種変更をやっておいてね」

 

俺「ありがとう梨子ちゃん!!」

 

案の定2人とはしばらく隔離された。これ、下手したら喧嘩別れ防止で降板見送りだぞ…。

 

ちなみにスマホは機種変更したよ。なんか修理すると高くつくとかなんかで断られました。

*1
本名佐藤明。島根県出身。一応コロナ療養はとっくに明けている。




次回こそLiella…!!


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北と天白の桜は相性がかなり良い説(大嘘)

今回はLiella!回とします。そして新キャラ登場。題名からもうわかっている可能性が高いが…。

視点は桜木鈴乃を予定。


私「どうしてここまで1人で…」

 

本日、私は数万円ほど会社から渡されて富良野まで行って北海道の交通の惨状を見てこいと言われました。私が選ばれた理由はシオンより田舎にずっと疎いからという話。トワについてはまだ宿題が終わっていないから除外された。

 

まず富良野までについては、臨時列車フラノラベンダーエクスプレスが出ていたことだけが救いだったわね。そして富良野線に乗って中富良野駅まで出た。

 

私「とりあえずこのバスに乗ってファーム富田まで…と」

 

バスがほとんど来ないのは名古屋の天白より地獄。北海道は大きいけど公共交通は最悪レベルよ!!

 

というわけでファーム富田に到着。しかしもう日が傾きかけている。それでもラベンダー畑駅が気になるわね。

 

あっ、キハ150形の1両編成が発車していった。普通列車が止まるならラベンダー畑駅まで乗れば良かったわ。

 

その直後のこと。

 

??「あれ?見慣れない人っすね〜」

 

私「もしかして私のこと?」

 

??「はいっす。かなり途方に暮れていたみたいだから声をかけてみたっすけど」

 

私「実はこの富良野に来るの初めてで、全然わからないことばかりなの。というか学生社員として北海道の交通事情を学んできてほしいって言われちゃって(汗)そういえば名前聞いていなかったわね」

 

きな子「桜小路きな子っす。この近辺に住んでいるっす。よろしくお願いします。あなたは?」

 

私「私は桜木鈴乃。名古屋の天白区に住んでいるわ。よろしくね」

 

きな子「名古屋!?遠くからお疲れ様っす!!」

 

私「いえいえ」

 

きな子さんは運動がかなり苦手。北海道にしてみればかなり珍しい。

 

その代わり動物と話せるという特技を持つ。あのウイング団ののぶにゃんさんは猫限定だからそれより優れているということだ。

 

きな子「そういえば名古屋の天白には何があるんすか?」

 

私「特にこれといった有名な場所はないけど一番有名なのは天白公園ね。220万都市の中でも雄大な自然を楽しめるもの」

 

きな子「富良野と美瑛はとにかくどこでもおすすめっすよ!!特に鈴乃さんみたいに比較的自然に疎い都会民にこそ楽しんでもらいたいっす!!」

 

私「明日までに帰らないとだめなの。気持ちは嬉しいけどごめんね…」

 

きな子「今回に限らずぜひ何度も来てほしいっす!!」

 

私「うん!!」

 

そして今回泊まるペンションはきな子さんの実家。夕食もフルコースで非常に美味しいし、ドラム缶風呂もかなり貴重だ。

 

そして最後はきな子さんが私と一緒に寝たいということで一緒の部屋にいた。きな子さんは小学6年生という話だった。

 

私「実は私、前世がアメリカ軍の兵士で、イラク戦争のときに銃撃されて戦死したの。だからとにかく戦争は何も生まないから反対を唱え続けるわ」

 

きな子「きな子も戦争は反対っす。何より鈴乃さんのように前世で戦争を経験した人の話はぜひ聞きたいっす!!」

 

その話は実はシオンやトワにもしたことはないけど、好奇心旺盛なきな子さんのためにも話すことにした。話すうちに10時を過ぎてしまった。

 

きな子「そろそろもう夜も遅いから寝るっす。おやすみなさい」

 

そして翌朝、かつてないほどのヤンデレが待ち受けていたことを、私はまだ知らなかった。

 

〜※〜

 

その日、私はまたイラク戦争の夢を見た。戦争は犯罪。とにかくなくしていかないとまずい。ロシアも何を考えているんだろうと思いながら、夢の中で死んでいった。

 

〜※〜

 

次の日の朝…手鎖をされて起きられない!!

 

きな子「鈴乃さんおはようっす」

 

きな子さんの目に光は灯っていない。

 

私「その前に手に鎖巻いたのあなたでしょ?」

 

きな子「うん。だって鈴乃さんが離れるって考えるだけで寂しくて寂しくて…それで早朝にヤギさんとかと相談した結果鎖を巻いて鈴乃さんを逃げられないようにしたっす」ハイライト消し

 

私「私は今日中に名古屋に帰らなきゃいけないのよ!?だから早く外してよ!!」

 

きな子「嫌っす。鈴乃さんはもうきな子のもの。学校にも行かないでいいっすよ♥♥」

 

これは危険。鉄オタだからまた迫害された。諦めて受け入れるしかないわよね…。

 

とはいえ、中学2年生であることを伝えたらあっさり解放してくれた。この日は美瑛を観光して帰り着いたが、当面の間北海道には行きたくないわね…。




次回、オリキャラがおめでたに…!!


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ウイング団から1人…

今回はオリキャラの身に何かが起きます。視点はきよっぴーを予定。


あたし「はあ…」

 

由美「本当にだるそうだけど大丈夫?」

 

コロナの療養明けから半月経った今日は久々に新居町に行ったけど、ここ最近ちょっと調子がよくない。由美ちゃんは敵ながらそんなあたしのことを心配してくれる。

 

あたし「コロナ療養明け当日に孝重くんとヤッたあとちょっとだるくて…」

 

孝重くんというのはあたしの夫。のぶにゃんのお兄さんだけど、9歳差であることは承知で去年入籍した。

 

由美「まさか…」

 

あたし「えっ…どういうこと?」

 

由美「あまり無理しちゃいけないよ。というか一旦お手洗いに行ってこれ使ったほうが…」

 

手渡されたのは未使用の妊娠検査薬。由美ちゃんもしかしてあたしに赤ちゃんができたかのような物言いをしている。

 

そういえばコロナ療養が明けた後もちょっとだるいけど咳とか痰とか風邪症状は全くない。それから生理予定日を2週間も過ぎたけど生理が全然来ない。更には療養明け当日も危険日だったからもしかすると…。

 

あたし「とりあえず行ってくるね!!ありがとう!!」

 

そう言って、あたしはトイレに駆け込んだ。

 

〜※〜

 

そしていざ妊娠検査薬を使ってみると…、

 

 

 

陽性だった。

 

あたしのお腹の中で新しい命が育っている。そう考えるだけで涙が溢れ出た。

 

戻った直後、あたしは由美ちゃんに抱きついて泣きじゃくってしまった。

 

由美「もしかして妊娠検査薬が陽性だったとか!?」

 

あたし「うん。あたし、ママになれるってわかったからすごく嬉しいの!!」

 

由美「一応念の為産婦人科で見てもらう?」

 

あたし「そうするわ!!」

 

見てもらうと案の定、

 

医師「磐田さん(*1)、おめでとうございます。妊娠4週目ですよ」

 

帰るとのぶにゃんやみおぴょんもやってきた。仲喜くんとあっきーは由美ちゃんと揉めたせいで数日間隔離されている。

 

のぶにゃん「きよっぴー、妊娠おめでとう!!私もこれで甥っ子か姪っ子ができるからすごく嬉しいわ!!」

 

あたし「のぶにゃんありがとう!!」

 

由美「俺もきよっぴーの子は大事に育ってもらいたいし、何よりきよっぴー自身もあまり無理はしないでほしいんだ。だから俺からはこの安産祈願のお守りを渡そうと思います」

 

あたし「由美ちゃんもありがとう!!」

 

みおぴょん「やっぱり家族が増えるから私もすごく幸せよ♥」

 

あたし「それはあたしもよ♥♥♥」

 

こうしてあたしの幸せなマタニティライフは始まった。出産は11月ぐらいになるけど、由美ちゃんが21歳を迎えるのととどっちが早いのだろうか…。

 

赤ちゃん、早く産まれてきてね♥

*1
あたしの本名。




次回は…自己満足の近鉄祭りの前に何か2つくらいできたらというところです。


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【特別コラボ企画2001】今から弾丸で福井高岡に行ってくるぞ

約3年以上前から交流のある新庄雄太郎さんよりコラボ申請をもらったので書いてみます。視点は鳳来寺シオンを予定。


僕「よし、今日は午後から暇だし名古屋駅をうろちょろするか」

 

今日修了式だった僕は午後から名古屋駅にやってきていた。今度こそ街中を勉強して繁華街に疎い名古屋の中学生という肩書から脱却してやるぞ(*1)。えっ?成績だって?まあ、40以上はあったとだけ伝えておこう。

 

というわけで、名古屋駅の改札を探し…

 

トントン

 

誰?

 

??「また会ったね、シオンさん」

 

僕「しずく!?ごめん、今日この名古屋駅を探索したいから離してよ」

 

しずく「えっ、何言ってるの?離さないよ?」ハイライト消し

 

僕「お願いだから名古屋駅の中身を見せてもらえる?」

 

しずく「やーだ♥今日はもう2人だけの旅行計画立てちゃったもん♪」

 

あ、逃げられない。

 

どうしよう…鉄球でも持っていない限り逃げられないけど…、

 

僕「よし、これを使おう」

 

自前のパチンコ玉をしずくに投げた瞬間かわされた。

 

しずく「どうして物騒なものを使ってでも私を避けようとするの!?こんなにもシオンさんを愛せるのは私だけなんだから、ちゃんとその愛を受け取ってほしいの!!わかる!?ねえ!!聞いてるの!?ねえ!!ねえ!!」

 

しずくは全力で怒っていた。しかし僕も内心ブチ切れていたのでしずくの言葉なんぞ頭に入るわけがなかった。それどころかこちらも怒りは爆発。

 

一発殴ろうとしたその瞬間、体に電撃が走り意識が途絶えた。

 

しずく「フフッ♥スタンガンを常備しておいて正解でした♥♥」

 

そして目が覚めると列車の車内だった。起きたら怒りは収まった。

 

僕「あれ…?僕今からどこに行くの…?」

 

しずく「このまま福井に行ってライトレールに乗ろうよ」

 

僕「…いいけど」

 

特急しらさぎ号は夕暮れの琵琶湖周辺、日本海を駆け抜ける。

 

僕たちは武生で降りた。

 

〜※〜

 

由美ちゃんたちも乗ったライトレールだが、今回乗るのは普通列車の田原町行。福井駅に寄る列車だ。

 

車両はこの前更新されたばかりの888F。高床車初のVVVF更新車だ。お母様から聞いた話によるとかつて名鉄の美濃町線で走っていたのをこっちに持ってきたとのこと。美濃町線や岐阜市内線は僕が産まれる前に廃止になったからここで乗れること自体が貴重だ。

 

当然、空気ばねだから乗り心地が良い…、

 

訳が無い。

 

三岐鉄道三岐線よりはずっと良いが、静シスオールロングの313系に比べれば良くはない。何より回生ブレーキが空制非連動だから減速時の衝動が激しい。

 

踏切動作反応灯は名鉄や近鉄、明知鉄道とは全く違うパターン。上が赤2灯、下が白2灯で、普段は踏切が鳴ると下の白2灯が交互に点滅する。

 

そして鉄軌分界点から先は複線。路面電車になって福井の市街地を駆け抜ける。

 

福井城址大名町駅に到着すると、スイッチバックして福井駅方面に入っていく。福井駅にて下車し、福井鉄道の旅は終わりだ。

 

その時だった。

 

??「シオンちゃん助けて!!」

 

僕「由美ちゃん!!慌ててどうしたの?」

 

由美「アニメイト寄らないって言ったらマルとヨハネがヤンデレ化したから逃げてきた」

 

僕「それがいいと思うよ」

 

しかしそれでも花丸ちゃんとヨハネちゃんは追ってきた。

 

花丸「ミツケタズラヨ、ユミチャン♪」

 

ヨハネ「これ以上逃げたら地獄に落ちるわよ?」

 

由美「あ、終わった」

 

僕「じゃあ僕はアニメイトに…」

しずく「行かせないよ?」

 

僕は由美ちゃんと真逆の立場だ。しずくのグッズはないのでアニメイトやゲーマーズには寄らせてもらえない。

 

そして由美ちゃん達が帰ってくるまでしずくに耳元で愛を囁かれるのでありました。

 

〜※〜

 

夜は8番ラーメン。美味しいよね。花丸ちゃんは麺類が苦手だけどチャーハンがあったからそれにした。

 

福井駅からは2両編成のワンマン普通列車で金沢駅に向かう。もう夜9時半くらいだからついたら夜10時45分だ。

 

というわけでこの日は金沢にて泊まることにしよう。

 

しずく「やっぱりシオンさんと一緒の部屋がいい」

 

僕「うん!わかった!!」

 

よし、明日に備えるぞ!!

 

しずく「明日の高岡楽しみ♪」

 

高岡に関しては電車内で明日行くって聞いていた。高岡雅美と雨晴海岸は楽しみだなぁ。

 

〜※〜

 

次の日の朝、泊行の普通列車に乗って高岡に向かうのだが…、

 

僕・由美「ヨハネ(ちゃん)がいない!?」

 

花丸「善子ちゃんなら北陸新幹線に乗りたいって言って先に行っちゃったずら」

 

僕「僕も北陸新幹線乗りたかったなぁ」

 

しずく「何を言っているの?野放しにはしないよ?」ハイライト消し

 

やられた。まただ。諦めよう。

 

~※~

 

521系の4両編成は倶利伽羅トンネルを難なく越えていく。だけど朝ラッシュにぶち当たったから車内はすし詰めだ。

 

由美「去年の秋に行った時もこんな感じだったよ…」

 

花丸「昨日アニメイトで買った小説すら全然読めないずら…」

 

~※~

 

高岡着。ヨハネちゃんはもう到着していた。

 

ヨハネ「朝からはくたか号は全然混んでいなかったわ」

 

花丸「こっちは散々だったずら…。朝ラッシュにぶち当たったからおかげで駅は芋洗い、車内はすし詰め…転換クロスシートもある意味地獄ずら…」

 

僕「何よりしずくが僕と一緒に普通列車に乗りたいって」

しずく「私のせいじゃないよね、シオンさん?」ハイライト消し

 

いや十分あなたにも責任あるんですけど。一番の理由はお金を節約するところなんだけどね。

 

というわけでまずは万葉線に乗って高岡を満喫しよう。

 

やってきたのはデ7071。都電8000形の流れをくむ車両で、全鋼製ながら吊り掛け駆動の独特な重低音が響く。空調装置はついているが3月末では稼働していない。

 

このデ7071は地元で有名な居酒屋さん八五郎のラッピングをしている。そして降車ボタンは刷新されている。

 

放送『次、止まります』

 

隣の末広町駅で僕たちは下車する。ここから高岡の大仏まで歩く。

 

~※~

 

高岡大仏着。ここまで徒歩5分。その時だった。

 

花丸「あっ、大伴家持像ずら!!」

 

僕「おっ!!」

 

文学史は中学3年生の最後に軽くやる予定で、下手をしたら受験に出るかもしれない。だけどこの遠征のためだけに予習もしてきたのでここで触れよう。

 

大伴家持は万葉集の編者の1人。百人一首にも載っており、以下のような歌を詠んでいる。

 

鵲の 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける

 

季節外れの歌だが、教科書に出てきた記憶がある。…あ、帰ったら坊主めくりまたやりたいな(唐突)

 

そして僕としずくで写真撮影。

 

しずく「ベストショットだね♪そうだ、シオンさんの待ち受けはこれにしてくれるよね?」

 

僕「えっ…」

 

しずくは僕の携帯も勝手に覗いてくるし、パスワードロックまで勝手に解除してきたからセキュリティがガバガバだった。

 

しずく「シテクレルヨネ?」

 

拒否権があるわけがない。

 

僕「…はい」

 

写真撮影のあとは高岡大仏の方に向かう。1907年から26年かけて建造され、高さは16m。もとは承久の乱期に建てられたが、何度も焼失しながら今の形になったとされる。台座の内部にも今の時間なら入ることができて、最深部には1900年の大火で焼けてしまった2代目の頭が安置されている。

 

もちろん写真は撮る。今後の夏休みの自由研究のタネにできたらいいけど、突然ヤンデレにカメラごと没収されて写真を消されることもあるからなぁ…。

 

高岡大仏の見学後は木田芳香園に出てお茶をする。

 

僕「そういえば由美ちゃんと花丸ちゃんはいつ知り合ったの?」

 

花丸「マルが高校1年生のときずら。由美ちゃんが沼津に出張したときに偶然出会ったときがきっかけだった。次の年からたくさん会うようになって仲を深めていったの♥」

 

由美「しかし俺が鉄ヲタだとバレたからヤンデレになったとしか思えないのだが」

 

花丸「そうずら」

 

ヨハネ「まあ私もそうなんだけどね」

 

しずく「このお茶美味しいね」

 

僕「だね」

 

そう言って一服した…というよりまだ9時か(*2)。次どこ行こう。

 

花丸「山町筋に行こうか」

 

由美「そうしよう」

 

このくらいなら歩いても知れている。

 

山町筋は前田家の2代目当主利長によりつくられた商人町の1つ。今も一部が残っているのは1900年の再建の際に防火構造が採用されたから。しかも洋風建築が一部混じっているから明治期の要素も一部混じっている。

 

というわけでここで一度解散にして色々回ろう。

 

僕としずくは銅板体験を行うことに。

 

しずく「シオンさん、いい色が出たね」

 

僕「しずくもじゃん」

 

一方和菓子が好きな花丸ちゃんとその付添の由美ちゃん、そしてヨハネちゃんは美都家で万葉ロマンや家持巻を頂いていた。

 

由美「大丈夫かな血糖…」

 

花丸「オラよりはずっと無事ずら」

 

由美「逆にこれだけ食べて血糖値が110割っていたらそれこそ異常だぞ」

 

ヨハネ「ズラ丸も気をつけなさいよ」

 

花丸「善処しますずら」

 

〜※〜

 

高岡駅まで戻って昼は海鮮丼にしよう。麺類が苦手な花丸ちゃんとか食べてすぐ胃もたれする由美ちゃんとか色々ネックな人はいるからね。

 

由美「曜ちゃんが一緒だったらもっと大変だったんだろうな…」

 

ヨハネ「全員一緒の食事って大変なのね…」

 

ということで食べ進めよう。

 

〜※〜

 

昼からは氷見線に乗って万葉巡りを行う。万葉線はMLRV1000形にも乗ったからこれで満足。

 

氷見線を走るのはキハ40だけ。コマツ製の330馬力エンジンが響くけど、万葉線に比べても乗客は少ない。日中1両で運転して空気輸送だとかなりヤバい。早いところLRT化されてもこりゃおかしくないぞ…。

 

まず伏木駅で降りる。かつては加越能鉄道伏木線が米島口駅からここまで伸びていたけど僕が生まれるずっと前にあっさり廃止に。LRT化の際に復活しそうとか言っているどこかの中京民(*3)もいるけど本当に一度乗りたかった。

 

まずは勝興寺。

 

春の苑 紅匂ふ 桃の花 下照る道に 出で立つ乙女

 

これは乙女たちが樹下美人像を見ているようだという意味である。まだ純粋な恋愛をほとんどしたことがない僕みたいな中学生の女ヲタクにはかなり無縁だ。

 

続いて二上山を見上げる。登っている暇はなかった。

 

玉くしげ 二上山に 鳴く鳥の 声の恋しき 時は来にけり

 

家持は二上山をよく題材にしていたらしく、彼の住んでいた国守館跡から当時は二上山がよく見えたと言われる。そして同名の二上山のある都を恋しく思いながら朝夕眺め、この越中の二上山の四季の美しさに感動してこの歌を詠んだとされる。守山城に関しては後に前田家の城となったが、最終的に1615年をもって廃城となった。

 

最後に、氷見線を乗り進めて雨晴海岸に出る。

 

馬並めて いざ打ち行かな 澁谿の 清き磯廻に 寄する波見に

 

これは澁谿の磯辺に寄せる波を見に馬を並べて出かけましょう、という意味が込められている。倒置法や脚韻など色々技法が凝っているなぁ。

 

おっ、雨晴海岸に夕日が沈んでいく。

 

僕「いやしかし…」

 

しずく「どうしたの?」

 

僕「僕がこのまま結婚しないまま一生を終えるかと思うとかなり不安です。僕みたいな女オタクを病むレベルに愛するのはみんな女の子。このまま結婚なんてしないまま終わりなんて、そんな未来は嫌です!!」

 

由美「そんなことはないよ」

 

僕「えっ?」

 

花丸「春の苑 紅匂ふ 桃の花 下照る道に 出で立つ乙女って万葉集にあったでしょ?」

 

僕「うん」

 

花丸「もしもその乙女がシオンちゃんの幼馴染のトワちゃんだったらどう思う?」

 

ちなみにトワちゃんが男の娘だってことはもう公表済みである。

 

僕「トワちゃん…想像するだけでうっとりしそう!!」

 

花丸「でしょ?そういう恋心があれば結婚できないなんてないずらよ♪」

 

しずく「私もシオンさんとの恋は実らないってわかっていたし、純粋な異性愛は心から応援しています。だけど下手に女の子のアニメキャラや鉄道みたいな無機物にベッタリになることだけは…今後も取り締まってイクカラネ♥」

 

僕「はい…」

 

全員「あははははは…!!」

 

抜かりないなしずく。

 

そろそろ日が暮れてきた。

 

花丸「さあ、夜も遅いしそろそろ駅に戻るずら!!」

 

というわけで氷見線にまた乗って高岡駅に戻ろう。

 

〜※〜

 

 

高岡駅着。その後、城端線に乗って新高岡まで行く。ここで解散…、

 

 

 

のはずだった。ここでまともに終わらないのがここ最近の作者(くどい)。

 

??「あれ?花丸ちゃんと善子ちゃんじゃん。由美ちゃんも一緒だね」

 

3人「ルビィ(ちゃん)!?」

 

ルビィ「ちょっと今日は朝から曜ちゃんに会いに行ってたんだ。すごく元気そうだったよ」

 

由美「それは良かった」

 

渡辺曜ちゃんは今富山に住んでいる。大学も富山だから通うのはかなり楽しているとのこと。

 

ルビィ「ところで由美ちゃん」

 

由美「ん?」

 

ルビィ「ルビィの知らないところでどうして花丸ちゃんや善子ちゃんと楽しく写真を撮っていたのかな?」

 

由美「観光なんだから許してよ」

 

花丸「今回は誰にも罪はないずら!!」

 

善子「そうよそうよ!!」

 

ルビィ「ふーん、まだ無実を訴えるんだぁ…」ハイライト消し

 

嫌な雰囲気しかしない。

 

ルビィ「じゃあ今日は3人まとめて、名古屋でオシオキダネ♪今回の観光について、たくさんオハナシしようね♪」

 

3人「嫌だあああああ!!」

 

そう言って4人は金沢行きはくたか号に乗って去っていった。

 

しずく「じゃあそろそろ解散にしましょう」

 

僕「そうだね」

 

その時だった。

 

??「シオンちゃんまた見つけた!!」

 

誰?

 

しずく「今日はかのんさんにはシオンさんは渡しません!!」

 

かのん「何を言っているの?今日は私も高岡城と新湊の方に行ってきたんだよ?だからシオンちゃんを渡してよ!!」

 

僕「どうしよう…今のうちに金沢方面の切符を買って…」

 

そう言って逃げようと…、

 

 

できなかった。

 

 

当然、手錠を2人からかけられる。

 

2人「カエサナイ(カエシマセン)ヨ?」黒笑い

 

僕「…はい」

 

こうして今日は名古屋に帰れず、東京に連れて行かれることに。僕が帰れたのは、次の日の朝だった。

*1
もとい、そのせいで学校で田舎者とかいじめられることもある。

*2
ちなみに朝は金沢駅で買ったパンにしたよ。

*3
※さあ、誰のことだっけなぁ〜(すっとぼけ)




次回こそ近鉄祭りを予定。


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☆Rainbow春の近鉄祭り2022 #1 今年もやります近鉄遠征、そして正式に1名降板決定…!!

反響の全くないこのシリーズですが今年分も自己満足のためにやります。視点は青山由美を予定。


3月29日、1人で名鉄の桜を楽しんだ直後、3人で近鉄名古屋駅に集まった。

 

俺「仲喜くんまだあのことを引きずっているのか…」

 

仲喜「うん…だって私は固定クロスけなされたせいでお前のこと殴っちゃったし…」

 

俺「それは俺もだよ…俺だってそれに逆ギレして周り考えずにキレ散らかしてスマホぶっ壊したから」

 

シオン「もうお互い認めてるんだから水に流そうよ」

 

俺「そうだね」

 

仲喜「うん」

 

2人「本当にすみませんでした!!」

 

約3週間ブランクが空いたが、仲喜くん降板を前にしてなんとかお互いに謝ることができた。あっきーとは本編外でちゃんと謝ったため一件落着である。

 

〜※〜

 

ということで、今日は近鉄の普通列車にちょい乗りする。

 

俺「しかし今回珍しいな…近鉄祭りと言っておいてAqoursすら来ないじゃん」

 

仲喜「ちょっと乗るくらいなら来ないんじゃないかな?」

 

俺「甘い。作者に書かれたってことは来ること確定。作者さんが変な伏線張ってくるから」

 

ネタバレだが、今日は乗って帰ったところにAqoursがやってくることになる。

 

シオン「僕のところには来ないといいんだけど…Aqours春の近鉄祭りじゃないから甘いか」

 

読者の皆さんもう一度題名を確認してほしい。今回以降は「Rainbow春の近鉄祭り2022」だ。つまり、またネタバレだがシオンちゃんもヤンデレの犠牲になってもらうことになる。

 

俺「まあ悩んでも仕方ないからあの2両編成乗るぞ」

 

2人「うん!!」

 

こうして俺たちの近鉄ちょい乗り旅は始まった。

 

〜※〜

 

俺「しかし9000系…早くVCに当たりたいよ…」

 

仲喜「本当に日立のVVVFが好きなんだね」

 

俺「うん…」

 

シオン「花丸ちゃんに言いつけようかなこれ」

 

俺「あのねえ、マルでもそこは認めてくれたよ」

 

近鉄の日立GTOを冒涜する奴は近鉄全体馬鹿にするより許さんよ本当に。

 

というわけで降り立ったのは黄金駅。3両以下の普通列車しか来ない、こぢんまりとした非バリアフリー駅だ。

 

ひのとりも急行列車も通過していく。

 

そして帰りの列車も、また9000系だ。

 

俺「だけど名古屋駅で本当にあのへん待っていてほしくないなぁ」

 

シオン「それは僕も同感」

 

仲喜「あとSaint Snowだけは来ていないといいが。半年以上会っていないと何されるかわからん」

 

不安を抱えながら名古屋駅に戻るのでした。

 

〜※〜

 

名古屋駅着。

 

??「フフッ、シオン見つけたよ♥」

 

シオン「愛さん!!どうしてここに!!」

 

愛「会いたいと思ったから会いに来ちゃった♪愛だけに♪」ハイライト消し

 

鳳来寺シオン、ゲームオーバー。

 

鞠莉(以下、マリー)「やっぱり最後に抱きつきたかったのー♥」

 

曜「ぎゅー♥曜ちゃん幸せであります♥」

 

仲喜「こらマリー!!曜ちゃんも離れろ!!」

 

マリー「嫌よ。だってもう機会がないもの」

 

曜「仲喜くん成分は今月で最後なんでしょ?」

 

マリーと曜ちゃんの目にハイライトがない。山部仲喜、ゲームオーバー。

 

果南「やっと出演できた!!由美、会いたかったよ♥」

 

俺「果南!!」

 

果南「もちろん、帰る選択肢なんてナイヨネ?」ハイライト消し

 

俺「…はい」

 

果南、マリー、曜ちゃんはともに今年に入ってからは初出演。俺、青山由美も、ゲームオーバー。

 

〜※〜

 

落ち着いたところで色々今回の件をまとめよう。

 

シオン「そういえば愛さんは由美ちゃんと仲喜くんとは初対面かな?」

 

愛「ゆーみんとノブさんのことかな?確か2人で前うちのもんじゃ焼き店来ていなかった?」

 

俺「もしかして…ご無沙汰しております」

 

愛「シオンのことを病むほどに愛する、宮下愛だよ!数年前うちのもんじゃ焼き屋に来てくれてありがとう!!改めてよろしくね!!」

 

仲喜「よろしくお願いします!!」

 

とはいえ、もう降板の人もいるんだけどね。

 

果南「これで解散にする?」

 

俺「いや、仲喜くんからお知らせがあったのを忘れていました」

 

もう運命の分かれ道だ。決行しよう。

 

仲喜「はい。前回作の終盤からうるさく言われていましたが、私、山部仲喜は、明後日3月31日の収録分をもって、作者さんの作品を正式に降板することを決意致しました。まずマルちゃんや千歌には改めて謝らなければならないことがあります。近鉄と阪神を馬鹿にしたこと、そして千歌の降板を強く求めるスレを立ててしまったこと、深く反省しております。二度とやらないことを誓い、改めて謝罪させていただきます。本当に申し訳ございませんでした。そしてそれ以外の、ごく僅かな読者を含めた皆様、Aqoursとの交流が本格化して約3年間、本当に楽しかったです。今後もゲストとしての出演は許されているのでまたどこかでお会いできることを楽しみにしております。本当にありがとうございました!!」

 

俺から補足だが、彼の身長は191cmで止まったのでそこはセーフ。2mをオーバーしたら容赦なく降板という約束があった。

 

愛「出会って3日でノブさんが降板だなんて、聞いてないよ!!」

 

シオン「えっ?愛さんには僕がいるじゃん」

 

愛「ノブさんは愛さんにとっては天の上の存在。だけど突然の電撃引退報告はちょっと心外だなって思うもん」

 

シオン「あー…」

 

その時だった。

 

♪ピロリーン

 

果南のLINEに通知が届いたのは。

 

ダイヤ『助けてください!!北の誰かさんからこんな脅迫状が!!』

 

果南「えっ!?」

 

内容はこんなのだった。

 

黒澤ダイヤさん、青山由美、山部仲喜へ

 

明日17:30頃、桑名駅にて待機をお願いします。特に山部仲喜、生きたまま降板できると思わないでください。

 

あなたの愛しの北のラスボスより

 

全員「えぇ〜っ!?」

 

ということでここで今回は収録中止となった。明日の準備だけしてもう終わりにしよう。




次回は2回目の近鉄遠征を予定。


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☆Rainbow春の近鉄祭り2022 #2 桑名のラスボスは元雪のアイドル

今回も近鉄祭り。視点は引き続き青山由美とします。


俺「しかしまた近鉄かよ…仲喜くんが明日の収録で降板する話を聞いてよりによって桑名にラスボス出やがったし」

 

本日、俺は黒澤姉妹、山部仲喜、および鳳来寺シオンと5人で名古屋駅に集まっていた。

 

ルビィ「お兄ちゃん向けのラスボスって聖良さん辺りしか思いつかないんだけどね」

 

仲喜「だといいけど…それより由美ちゃんが新居町にオーバーホールに出していた変身アイテムが返ってきたというからそっちのほうが怖いわ」

 

俺「あ、バレた」

 

ダイヤ「それでもようやくキュアエンデバー復活なので私はすごく嬉しいですわ」

 

シオン「キュアエンデバー…僕ずっと気になっていたの!!」

 

仲喜「シオンちゃんまで乗り気になるなや!!」

 

しかしあの文章、「生きたまま降板させません」とか言っていたけど最後デスノートとかで殺すとか聖良さんはしないよね?

 

というわけで、16時37分発の快速みえに乗ろう。

 

もちろん、快速みえである以上足止めを食らってばかり。だけど流れていく景色を、俺は大切にしていきたい。

 

〜※〜

 

桑名着。

 

??「ようやく見つけましたよ、仲喜」

 

仲喜「お姉ちゃん!!」

 

??「兄様、会いたかったわ」

 

仲喜「理亞まで!!」

 

ルビィ「えーっと…何が目的ですか2人とも?」

 

聖良「山部仲喜をとことんいじめるためです。もう何ヶ月も会えていなかったのでその分の愛を受け取らせます」

 

ダイヤ「阻止する方法は…」

 

理亞「私たちと戦うことね。私たちが白旗を揚げたら無罪放免よ」

 

なおSaint Snowはかなりパワーアップしている。マリオだと火の玉を200発くらい放たないと倒せなさそうだ。

 

まずダイヤ、ルビィちゃんはあっさり白旗。シオンちゃんに関しても素手で戦うも白旗を揚げて降参した。

 

仲喜「ここは私がやるしかないな」

 

そう言って氷の玉を放つ仲喜くん。

 

聖良「フッ、そんなのが効くものですか」

 

そうやって聖良さん取り出したのは電子ピストル。そんな攻撃は交わして仲喜は戦い続けるが…、

 

俺「これまずいな…変身アイテム使うか」

 

もうキュアエンデバー復活だ。

 

今回は変身プロセスは省略しよう。

 

俺「鉄路を守るヴァルキリー!!努力のプリキュア!!キュアエンデバー!!」

 

そして仲喜くんは歌い始める。

 

【♪Aqours『HAPPY PARTY TRAIN』♪】

 

聖良「歌声が強すぎる…」

 

仲喜くんがかなりパワーアップしていたのはもう丸わかりである。

 

俺「よし、止めを…」

 

と思ったところで、まさかの出来事が。

 

??「聖良さん向けにお土産としてある野菜を買ってきましたわよ!!」

 

勇輝くんが何か紙袋を抱えてやってきた。

 

ダイヤ「勇輝さん、それ全部ブロッコリーではありませんわよね?」

 

勇輝「全部ブロッコリーですわ」

 

聖良「ブロッコリー…ですか…?負けた…」

 

聖良さん降参。

 

理亞「よし、それなら…」

 

ルビィ「理亞ちゃん、さっき勇輝くんが惣菜として酢の物も買ってきてくれたよ!!」

 

理亞「よりによって私の嫌いなものをお土産に…」

 

というわけで、Saint Snow敗北。

 

聖良「最後に仲喜…ハグをしてもらえませんか?」

 

仲喜「もちろん。下手をしたら公開の場でお姉ちゃんや理亞と会話できるのも最後になりかねないからね」

 

理亞「兄様…やっぱり大好きー!!」

 

俺「やれやれだね…」

 

他みんな「あははははは…」

 

というわけで変身を解こう。

 

そして帰り道だが…、

 

俺「急行混んでるよ…」

 

シオン「隣の準急にする?」

 

ルビィ「そうだね」

 

更に蟹江駅にて待っていた普通列車に乗り換える。しかし木曽川きれいだったなぁ。

 

そして八田駅にて回送列車を待ち…。

 

名古屋駅着。

 

聖良「仲喜が降板してもSaint Snowは降板しませんので」

 

理亞「勇輝、次は容赦しないからね」

 

勇輝「わかりました」

 

あ、これ新たなヤンデレの道が始まるぞ。というわけでSaint Snowとは解散になる。

 

シオン「さあ、僕たちも解散に…」

 

ルビィ「そうしようか」

 

ガシッ!!

 

ダイヤ「帰しませんわよ?」

 

全員「やられたああああ!!」

 

当然お決まりのパターン。仲喜の今回の命は救われたが、明日の収録もちゃんと無事に終えられるか不安になる。

 

??「あの黒髪のポニーテールが…鉄の姉貴(アイアンシスター)…?フフッ♥待ってなさい♥」

 

シオンちゃんはあの直後にゾクッとしたと言っているが、その正体について、俺はまだ知らない…。




次回をもって2021年度最後、及び山部仲喜降板となります。

※近鉄祭り2022は現時点で春残り2回と、夏4回が決定しています。


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山部仲喜最終回 最後はみんなで

今回をもって山部仲喜は降板となります。視点はデフォルトの高海千歌を予定。


由美「とうとうこの日が来ちゃったか…」

 

2022年3月31日、私たち全員は新居町運転所に集まっていた。今日をもって山部仲喜くんは作者さんの作品を完全に降板する。

 

ここ4年くらいはある意味節目ばかりの最後を迎えた。

 

2019年3月は浦の星女学院が廃校に。

 

2020年3月はみんな揃って大学や専門学校を現役合格。

 

2021年3月は中部高速鉄道の沼津港線が廃線に。

 

2022年3月は山部仲喜くんが降板する。

 

…安定した人生を遅れているのか私は不安になる。

 

曜「最近彼氏ができたばかりだけど、やっぱり仲喜くん降板って聞くと曜ちゃんは辛いな…」

 

梨子「私もよ。もっと仲喜くんと一緒に合奏したかったわ」

 

鞠莉「Aqoursとの交流が本格化してから3年ちょっとで合計288話ねぇ…マリーもすごく寂しいわ」ナミダホロリ

 

善子「どうしてナメクジがいなくなるのよ!!」ナミダボロボロ

 

旧ヤンデレ常習犯はすごく悲しそう。

 

仲喜「だからナメクジって…言うなよ…」

 

私「仲喜くん」

 

仲喜「何だよ千歌?」

 

私「色々ひどいことを千歌に言ったでしょ?」

 

仲喜「うん…」

 

私「それに、暴力まで振るってきたじゃん」

 

仲喜「それは…ごめん…」

 

私「だけど…千歌はそんな仲喜くんのことも、大好き。どんなにひどいことを言っても、千歌は仲喜くんと絶交したいなんて思ったことはないよ」

 

仲喜「千歌…ありがとう。私も、お前にあそこまでひどいことを言ったり、誹謗中傷までしたりしたけど、本当は大ファンなんだよ?だからこれからも、仲良くしてくれる?」

 

私「うん!!仲喜くん、大好きだよ!!」

 

すると1人ずつ話をすることに。

 

ルビィ「お兄ちゃん、どうしてルビィのことを妹みたいに扱ってくれたの?」

 

仲喜「私には兄弟なんていなかったし、お兄ちゃんって呼ばれるのが夢だったんだ。それにSaint Snowにもなかなか会えるわけじゃないからそんなときにルビィちゃんがいてくれたから可愛がれたんだと思う」

 

ダイヤ「それに仲喜、ルビィの男性恐怖症を直せたのも仲喜のおかげだと思いますわ。それに私も仲喜のことは弟みたいな存在だと感じていましたもの。どんなに暴言をはいても、仲喜のことは大好きですわよ!!」

 

仲喜「ダイヤ…ルビィ…本当にありがとう!!」

 

次は曜ちゃんたち。

 

曜「やっぱり降板した後でも南国急行鉄道には行きたいよ…」

 

梨子「そうよ。ただ出演できなくなるだけなら行っていいでしょ?」

 

善子「仲喜にはもっと堕天してほしいのよ」

 

鞠莉「復活に向けた練習も一緒にやりたいのデース!!」

 

仲喜「あのねぇ、私のもとにはじゃんじゃん会いに来てほしい。それに降板したからって、一生復活できないわけではないし、人員不足とか必要なときにはすぐに電撃で復活とかあり得るからね!!」

 

4人「うん!!」

 

続いて花丸ちゃん、果南ちゃん、月ちゃん。

 

仲喜「まず3人ともあまり絡みがなかったのは本当に後悔しています」

 

花丸「だけど仲喜くん、近鉄を馬鹿にしていたよね?」

 

仲喜「それはごめんなさい…」

 

花丸「もう怒っていないずら。何より今怒っているのは仲喜くんにも喧嘩を売ったあのロシア大統領の方ずらよ」

 

月「僕も参戦したのが遅れたし、絡みが少なかったのはものすごく後悔しているよ…」

 

果南「私ももっと仲喜と絡みたかった。降板ってなると…やっぱり涙が出そうだよ」

 

仲喜「それは私もさ…」

 

最後は由美ちゃんたち。

 

由美「うわあああああん!!やっぱり仲喜くんがいなくなるなんて俺嫌だああああ!!」メソメソ

 

聡平「寂しいわよ!!」

 

ジュリー「そうよそうよ!!」

 

勇輝「5年間でお別れなんて嫌ですわ!!」

 

シオン「僕だって仲喜くんともっと絡みたかった!!」

 

仲喜「5人とも泣くんじゃねえよ本当にもう!!寂しい気持ちは私にだってあるし泣きたい!!だけど…涙は死ぬまで取っておきたいんだ!!」

 

由美「仲喜くん…わかった。今後も収録時間外にたくさん会って、そして復活が決定したらまたともに頑張ろうぜ!!」

 

仲喜「うん!!由美ちゃんありがとう!!」

 

そろそろ時間と思われる。

 

仲喜「最後に言い残したことはないかな?」

 

由美「ウイング団の方なんですが、きよっぴーにこの前赤ちゃんができて、のぶにゃんとみおぴょんも明日で結婚するってさ」

 

仲喜「私も降板後に彼女探しの修行もするぜ!!」

 

由美「その意気だ!!」

 

仲喜「というわけで、私はこれをもってこの作品を降板致します。そしてこれから多数の経験を繰り返し、ゲストとしても出演し、レギュラーに戻ってこいと言われた際にはまた戻ってまいりますのでその際はどうか歓迎をよろしくお願いいたします。3年間という短い間でしたが、本当にありがとうございました!!それでは、行ってまいります!!」

 

話によれば仲喜くんの出演ですら実はかなりの収入源だったようで、赤字とか大炎上とか少しでも不都合なことがあればレギュラーに復帰するらしい。

 

私「それじゃあ、最後はみんなで作った合作PVを流して、今回は終わりにしましょう。2021年度これまで!!また明日!!」

 

【♪SOUND BANK『明日も頑張ろう』♪】

 

スタッフクレジットがPVと一緒に流れて今年度は終わりになった。さあ、2022年度も頑張ろう!!




次回から2022年度に入ります。


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2022年度
初っ端から新規のヤンデレ出現!!


2022年度分初回は大須回。視点は青山由美とします。


本日、俺たちは大須に来ていた。ただ放浪するだけだが、かなり楽しいということで合意が取れた。

 

俺「しかしヤンデレ来ないといいが…俺はもうゲームオーバーなんだけどね」

 

千歌「フフッ♥専門学校卒業して中部高速鉄道にコネ入社できて千歌は幸せなんだから♪」

 

千歌っちは去年専門学校を卒業し、中部高速鉄道に親のコネで正式入社した。Aqoursメンバーとしては初となる。一応俺からしてみれば部下にあたるが、それでもいつものメンツに対してはいつも通り接するように呼びかけている。そのせいでいつもベッタリなのだ。

 

シオン「一昨日にヤンデレが近づいているような寒気がしたから僕もすごく怪しいんだけど」

 

ジュリー「まあ、あたしのもとには来ないと思うわ」

 

のぶにゃん「僕はもう結婚もしたからヤンデレなんて来ることはないわね」

 

のぶにゃんは今日付でみおぴょん(加藤水生)と結婚し、本名を沼水宣治から加藤宣治に改めた。ついでに一人称僕も復活することにしたという。

 

まあのぶにゃんは年齢的にもセーフだし、ヤンデレμ'sも全員公開完了かつウイング団だから来ることはない。だがジュリーは甘い。俺の妹である以上、数名くらいヤンデレは寄ってくるはずだ。しかも俺より4歳下(2006年3月27日生まれ)なので年齢的にも危ない。シオンちゃんの予想も確実に当たりそうだ。

 

ちなみに言い忘れていたがシオンちゃんの誕生日は2007年8月16日。鈴乃ちゃんは同年4月27日、トワちゃん(郷くん)は同年10月8日だからその真ん中あたりになる。

 

千歌「だけど今日は旧浦の星女学院の制服をみんな着てきてくれて嬉しいよ!!」

 

シオン「僕もこの制服着てみたかったから幸せ♪」

 

俺「でしょ?」

 

シオンちゃんは浦の星の一員になった気分ですごく幸せそう。なお、この制服一式は俺の分も含めAqoursのヤンデレ特権で1着8000円くらいで購入している(*1)。

 

のぶにゃん「由美ちゃんの敵の僕が着て逆に不安しかないんだけど…」

 

俺「敵なのはもうほとんど書類上だけだぞ?」

 

のぶにゃん「そうよね…」

 

敵だからとはいえ、ここ最近一部の収録時以外は仲良く絡んでいることが多くなったよ。

 

ジュリー「由美とお揃いね♪」

 

俺「俺も嬉しいけど、はしゃぎ過ぎには注意ね」

 

お互いシスコンだが、ルビィちゃんやダイヤほどではない。こ↑こ↓大事。ちなみに姉や兄であっても呼び捨てで呼ぶルールを兄弟間にて決めている。

 

…色々話が逸れたが、そろそろ放浪を始めよう。

 

〜※〜

 

まずやってきたのはゲーマーズ名古屋店。今回は放浪だから買わなくて良い…、

 

 

訳が無い。

 

千歌「当然、由美ちゃんは買うんだよ?」

 

俺「…はい」

 

ゲーマーズとアニメイトに寄った暁には必ずAqoursのグッズを買わされる。すでにお決まりのパターン過ぎて話にならない。

 

シオン「やっとAqoursのグッズが買えるよ!!」

 

収録中にヲタの店にシオンちゃんが寄れたのはこれが初めてとのこと。これまでずっと歩夢ちゃんとかしずくちゃんにはそういうところに寄るなと言われ続けてきたらしい。シオンちゃんのお母さんに聞いたところ逆にアニメ系の店にもっと寄ってほしいという話だった。ぶっちゃけ俺の両親もアニヲタだからなぁ…。

 

さて、ジュリーはというと…、

 

??「ジュリー、ようやく見つけたよ」

 

ジュリー「あなたは誰なの?」

 

璃奈「私、天王寺璃奈。虹ヶ咲学園に通う中学2年生。あなたのことは初めて出演したときからファンで、あなたをもっと知りたいから名古屋に来ちゃった」

 

俺「うちの大事なジュリーに何をしようとしているんですか!!」

 

璃奈「由美さんにジュリーは渡さないよ。たとえ血のつながった妹だとしても」ハイライト消し

 

やっぱり来たかヤンデレ地獄。無表情で迫られるから余計に怖いんですけど!!

 

璃奈「とりあえず路地裏に行くよ」ハイライト消し

 

ジュリー「…はい」

 

参ったなこりゃ。新たな物語の始まりだ。

 

〜※〜

 

俺「イヤダイヤダイヤダ!!…うちのジュリーが完全に別人になるのだけは嫌だよ!!」

 

千歌「私がいるじゃん」

 

のぶにゃん「それにそんなことは絶対ないから安心してよ」

 

俺「うん…」

 

まあ、別人格化したら作品完結になるからないか。

 

とりあえずゲーマーズを出よう。

 

シオン「だけどまた寒気がしてきたよ」

 

俺「んなわけ…」

??「ようやく会えたわね、鉄の姉貴(アイアンシスター)・シオン」

 

シオン「あなたは…」

 

すみれ「平安名すみれ。ショービジネスの世界で生きてきた人よ」

 

シオン「それで、僕を探していた理由としては…」

 

すみれ「あなたをギャラクシーの世界に引きずり込むためよ♥」

 

これ何人目だ?俺より先に死んじゃ嫌だよみんな!?

 

すみれ「とりあえず、一緒に大須を歩きましょう♥」ハイライト消し

 

シオン「いやあああああ!!」

 

もうヤンデレとは無縁なんてそんな人生は無理だな。

 

のぶにゃん「ところで2人とも」

 

千歌「どうしたののぶにゃん?」

 

のぶにゃん「僕が知らない間にどうしてそこまで仲が深まっているのかしら?」

 

俺「いけなかった?」

 

のぶにゃん「いけなくはないわよ。だけど僕たちの攻撃の余地がなくなって仕事が減るから困るのよ」

 

俺「仕事が減る?みおぴょんに言いつけちゃおっかなぁ〜?」

 

のぶにゃん「それは嫌よ!!ママが嫉妬したらそれこそ死んじゃうわ!!」

 

??「今の話全部聞いていたわよ?」

 

千歌「きよっぴー!?」

 

俺「お腹に赤ちゃんがいるんだからあまり無理しちゃいけないのに」

 

きよっぴー「仕事が減るとかほざいていたけどのぶにゃん、あたしと仕事だったらどっちが大事なの?」

 

のぶにゃん「えぇ…(困惑)」

 

きよっぴー「夫婦じゃなくても身重で可憐なあたしより仕事だなんて許せないわ…すぐに帰ってお説教だからね!!」

 

のぶにゃん「いやああああああ!!」

 

千歌「行っちゃったね」

 

全滅じゃん。というよりきよっぴーに赤ちゃんができてからヤンデレ化・メンヘラ化するなんてないよね!?

 

とりあえず今度はアメ横の電脳街を見よう。

 

〜※〜

 

とにかく回転灯に魅了されがちである。その時だった。

 

シオン「はぁ…助かった…」

 

俺「シオンちゃん!!」

 

シオン「もう怖くなったからすみれちゃんから逃げてきちゃった」

 

俺「だけど追ってこないかなぁ…」

 

シオン「それは怖いんだけどね。あっ!回転灯だ!!」

 

光るものがシオンちゃんも好きなようだ。そしてさらに…、

 

ジュリー「2人のヤンデレはもう懲り懲りよ…」

 

俺「ジュリー…心配したんだぞ?」

 

ジュリー「ごめんなさい由美…」

 

俺「2人もヤンデレって…」

 

ジュリー「天王寺璃奈さんなんだけど、路地裏に連れられた後にGPS発振器を右手に埋められて、そして否応なしにLINE交換させられたの。それから璃奈さんとは別れたけど今度は若菜四季さんっていう中学1年生の子がものすごいヤンデレで…」

 

これはもう描写したほうが早い。

 

〜※〜

 

四季「ジュリー、どうして逃げるのかな?」

 

ジュリー「だってアーク放電器をこっちに向けてくるもの!!」

 

四季「わかっていないなぁジュリーは。君は私の気持ちを全くわかっていない。それくらいならこのアーク放電器で同じ苦しみを味わってもらうしかないよ」ハイライト消し

 

ジュリー「いやああああ!!」ビリビリビリ

 

〜※〜

 

ジュリー「それで今度は感電して気絶している間に公開盗聴器なるものを左手に埋められたの…」

 

俺「だけど無事で良かったよ!!」

 

シオン「千歌ちゃん、ここまで姉妹で仲睦まじいのどうする?」

 

千歌「別に何ともしないよ。ルビィちゃんやダイヤさんを見ていてもあれも姉妹のカタチなんだって思うもん」

シオン「それ言っている間に後ろ!!」

 

千歌「えっ?」

 

ルビィ「千歌ちゃん、どうしてルビィたちを置いて由美ちゃんたちと大須をぶらぶらしていたのかなぁ!?」

 

ダイヤ「抜け駆けするなんてどういうことですの!?」

 

千歌「えーっと…それは…」

 

ルビィ「答えられないなら、お仕置きしようか」

 

ダイヤ「それがいいですわね」

 

千歌「やめてええええ!!」

 

ざまあみろ本当にもう。真面目に清々したわ。

 

シオン「そろそろ帰r…」

 

ガシッ!!

 

すみれ「カエサナイワヨ?」ハイライト消し

 

シオン「いやあああああ!!」

 

結局追ってきた!!

 

ジュリー「とりあえず帰りましょうか」

 

ガシッ!!

 

四季「見つけた。璃奈さんのGPSを頼りに探ったら」

 

俺「四季さん…ですかね?」

 

四季「そうだけど、由美さんとジュリーはどういう関係かな?」

 

俺「ジュリーはうちの妹です。たとえジュリーが大好きだからとはいってもそこまでジュリーをサイボーグ化する人はこのあたしが許しません!!」

 

四季「聞きたくないよ。この超絶シスコン」ハイライト消し

 

その瞬間に俺は泣き崩れた。

 

四季「ほらジュリー、行くよ」

 

ジュリー「もう懲り懲りよこんなことおおお!!」

 

中1にシスコン扱いされてむちゃくちゃ傷ついたんですけど。そのせいでまたスマホを地面に叩きつけてしまい(*2)、立ち直れたのは日が暮れた直後に千歌っち、ルビィちゃん、ダイヤの3人に声をかけてもらったときだった。ジュリーはあの後少々ボコボコにされたけど無事に帰ってきたよ。

*1
アニメイト系列のACOSだと冬服一式で14000円、コスパティオだと冬服のジャケットだけで23000円する。興味がある人は行ってみてください。

*2
今回は流石に無傷だった。




次回は未定です。


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鉄路の仲間と書類上の敵(心のライバル)

ウイング団と青山由美の関係があるなら、鳳来寺シオン側にもウイング団ポジションつけようぜ。

というわけで書いてみます。視点は鳳来寺シオンを予定。

※今回は新キャラが2人登場します。


僕「よし、今日は広島を散策するぞ」

 

すずか「楽しみですね、シオン先輩♪」

 

鈴乃「今日こそ楽しむわよ!!」

 

4月某日、僕は名古屋駅に来て、鈴乃ちゃんおよびその直属の後輩である、湯山(ゆのやま)すずかちゃんと一緒に広島に向かうことにした。

 

湯山すずかちゃんは、元は湯鈴(タン・リン)という在日中国人の女の子で、2009年6月30日生まれ。だけど幼いうちに帰化して今の名前になった。別に僕は中国人ということは気にかけないし、すずかちゃん自体も元中国人であることに誇りを持っている。僕とすずかちゃんは近鉄好きということで意気投合した。トワちゃんとも仲は良い。ちなみに一番嫌いなのはヘイトスピーチ等の差別ではなく、鉄路への侮辱行為とのこと。

 

とりあえず切符を買おうとしたときに大先輩が現れた。由美ちゃんだ。

 

由美「3人とも広島に行くの?」

 

僕「由美ちゃん!?どうしてここに?」

 

由美「広島はウイング団の本拠地だしとにかく危険な場所だから俺が君たちに魔法を使えるようにしたいのさ」

 

鈴乃「由美は魔法が使えるの?」

 

由美「言っていなかったかな?一応あたしは一級魔導師の資格持っていて、それから魔力の強さでギネス認定受けています。だけどあまり強力でも手に余っちゃうし」

 

すずか「そうだったんですか!!」

 

由美「というわけで…はい。みんなはこれから死ぬまで魔法が使えます。トワちゃんにはまた別途やっておくからね」

 

僕「ありがとう!!」

 

一瞬で魔力を与えてくれた。

 

由美「これで今回の僕の出番はおしまい。一昨日までで34連勤と言われて会社側からストップがかかっているのと、弟のそーちゃんや妹のジュリーも同じく会社からストップかかったので家に戻ります。楽しんできてね。それじゃまた」

 

というわけで行ってみよう。しかし34連勤は魂消た。それとそーちゃんが聡平くん(*1)だってことはわかっている(*2)。3人揃ってゆっくり休んでね。

 

〜※〜

 

すずか「そういえばシオン先輩は近鉄だと何系がお好きですか?」

 

僕「僕はみんな好きだけど、やっぱり1259系のVC68編成が一番。志摩線にもやってくるワンマン編成なんだけど、日立GTOインバータの中でとにかく遭遇率が高くて好きになっちゃったの」

 

すずか「私は2000系のXT05編成が大好きです。あの黒い内装で、湯の山線と鈴鹿線でも見かける原色車にすごく憧れていて…シオン先輩も2000系はお好きですか?」

 

僕「当然だよ。132kWモーターと抑速ブレーキを備えた生粋の冷房車両だもん」

 

すずか「フフッ♪そんなふうに2000系が好きなシオン先輩も大好きです♪」

 

そんな他愛もない会話を広げながら列車は走る。すずかちゃんの好きな食べ物は温泉まんじゅうと四日市トンテキ。誕生日は6月6日。好きな都道府県は愛知と三重。その他JRのローカル線、特に御殿場線も大好き。一方で大都会が大の苦手で、近鉄で大阪難波にすら行ったことがない。今回は話していて以上のことがわかった。

 

〜※〜

 

広島駅着。目の前は路面電車。豊橋駅の駅前を見たことがない僕にとってはかなり新鮮だ。

 

その時だった。

 

??「また会ったな、鈴乃さん」

 

鈴乃「メイ!?」

 

メイ「今日は私も同行させてもらうよ」

 

鈴乃「だけどこのあたり私も初めてだから全然わからないのよ」

 

メイ「シオンに聞けばいい話で…」

 

僕「いやこの辺り僕も全然わからないんですけど」

 

メイ「それはそうと、この子は?」

 

すずか「湯山すずかと言います。鈴乃先輩の直属の後輩です」

 

メイ「すごくかわいいじゃん!!それとトワさんはどこに?」

 

僕「トワちゃんは中川菜々さんって子に昨日から捕まったまま帰れなくなりました」

 

メイ「こっっっわ。菜々さんは私より酷いじゃねぇかよ…」

 

僕「しかしどうしようね…まず原爆ドーム行くか」

 

ということで近くにやってきた広電3701号車に乗る。平行カルダン駆動の抵抗制御だから、路面電車としてはときめかない。

 

〜※〜

 

原爆ドームに到着。そのとき、また新たに面倒なことが起きた。

 

??「見つけたぞシオンさん!!」

 

僕「えっ…!?」

 

??「俺は千光寺ぼたん。今年ウイング団に入団したばかりの中学1年生。よろしく」

 

僕「僕は鳳来寺シオンと申します。去年より中部高速鉄道新居町本社に常駐しております中学3年生です。よろしくお願いします」

 

のぶにゃん「ちょっとぼたんちゃんはしゃぎすぎよ!!シオンちゃんごめんね」

 

僕「いや、もうわかっていましたし、由美ちゃんとのぶにゃんさんも書類上の敵同士だったから多分ぼたんちゃんと僕は書類上敵同士になるのかなって」

 

のぶにゃん「ちょっと待ってシオンちゃん」

 

僕「どうしました?」

 

のぶにゃん「僕たちウイング団でも敬語とかさん付けとかやめてよ」

 

僕「そう言われても…」

 

のぶにゃん「先輩がお願いしているのに…できないの?」ウルウル

 

僕「やりますやります!!」

 

のぶにゃん「シオンちゃん可愛い♥」

 

僕「そういえばきよっぴーはどうしているの?」

 

のぶにゃん「きよっぴーだけどつわりが酷くて入院しちゃったの」

 

僕「それはお気の毒に」

 

のぶにゃん「由美ちゃんは今日いないけど…」

 

僕「なんか34連勤で会社側からストップがかかったって言って名古屋駅に出てきて今回は終わり」

 

のぶにゃん「無理させちゃだめよ?」

 

僕「うん」

 

一方、ぼたんちゃんとメイちゃん、そして鈴乃ちゃん、すずかちゃんはかなり仲良く話していた。

 

ぼたん「メイは俺に比べりゃ可愛いって。ドルオタの意地くらいもっと張りなよ」

 

メイ「それはお前にも言えるじゃねえか。鉄オタなんだろ?すごく似合っているぞ☆」

 

ちなみにぼたんちゃんの容姿はゆうぽむ折衷、髪はレモン色、瞳は紫という感じ。

 

ちなみに話によればぼたんちゃんにもタメ口を要求しているらしい。

 

ぼたん「そういえば鈴乃さんとすずかは誰が好きなの?」

 

鈴乃「一番はやっぱり大事なすずか、それからメイよ」

 

メイ「私が一番でないのは心外なんだが…」

 

すずか「私が好きなのは鈴乃先輩、それからシオン先輩です」

 

ぼたん「俺が好きなのはきょっぴー姉ちゃんかな。大柄だけどすごく優しいし、いつでも俺を包み込んでくれるのさ」

 

すずか「フフッ♪皆さん個性的ですね♪」

 

全員「あはははは…!!」

 

こうして仲間を深めることができた。

 

そして、僕たちはというと…、

 

のぶにゃん「シオンちゃん後ろ!!」

 

僕「えっ?」

 

??「ここにいたのですね、シオンさん」

 

僕「しずく!?広島にまでやってくるなよ!!」

 

しずく「今度演劇で広島の原爆投下についてやることになったので予習ついでに来てみたのですが、シオンさんが偶然ここにいると聞いて…」

 

僕「色々怖いんだけど…」

 

のぶにゃん「シオンちゃん早く逃げて!!」

 

しずく「ところでシオンさん、また新たな仲間と話していたみたいだけど、どういうことかな?」ハイライト消し

 

僕「えっ…もしかしてぼたんちゃんと話すことはだめだった?」

 

ぼたん「そうだぞ!!俺のライバルに何をするって言うんだ!!」

 

しずく「それだけで私嫉妬しちゃうの。ぼたんさんものぶにゃんさんも一緒に、お仕置きが必要ですね」ハイライト消し

 

のぶにゃん「僕まで!?」

 

しずく「年上でも容赦しませんよ♪」黒笑い

 

3人「いやああああ!!」

 

しずく色々怖い…。

 

鈴乃「どうしよう…資料館行くか。すずか、行くわよ」

 

メイ「…はぁ!?私を置いていくとかふざけんなよ!!いい度胸しているじゃねぇか!!」ハイライト消し

 

すずか「怖いんですけど…」

 

メイ「とりあえず、平和公園の片隅で、2人揃ってお仕置きだ。私のことはすずかにもわかってもらうよ♥」ハイライト消し

 

2人「やめてええええ!!」

 

ヤンデレでウイング団まで全滅。とはいえその日のうちになんとかして帰ることができました。

*1
4月1日より呼び方を改めることにしたらしい。

*2
明らかな労働基準法違反だけど、一部はゲリラ収録で連勤扱いされていたとかなんとか。




次回はウィーン・マルガレーテ練習回を予定。

※2期9話のウィーンの傲慢さには少々呆れましたが、クゥすみのゴタゴタと感動で改めて救われました。

※天王寺栄以降5ch以外になりすましは現れていませんが、アカウントとして現れた瞬間に以下のいずれかに改名します。
唐星冰楽
桜小路こむぎ
米女シン
若菜七星
鬼塚春翔


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【ウィーン・マルガレーテ練習回】変な夢また見た&澁谷かのんヤンデレ末期脱却

ウィーン・マルガレーテもいち早くヤンデレ流行れ(切実)

ということで書いてみます。視点は鳳来寺シオンを予定。


??「鳳来寺シオン…」

 

僕「ひっ…」

 

??「あなたは私だけを見ていればいいの。澁谷かのんなんてただの底辺。近鉄名古屋線とか飯田線なんてただの鉄の塊の墓場。今すぐにそのやくざな鉄道路線とあのちっぽけなアイドルの記憶くらい消してあげるから…」黒笑い

 

僕「うわああああああ!?」

 

〜※〜

 

といったところで僕は跳ね起きた。しかしあの少女、僕の大好きな鉄道路線をどストレートに罵倒してきたんですけど!!縛られていなかったらすぐに暴力だったね。

 

とりあえず着替えよう。着替え終わったそのときだった。

 

ガチャリ

 

かのん「あれ?シオンちゃんじゃん。おはよう」

 

僕「なんでかのんちゃんがここにいるの?」

 

かのん「合鍵作ったら入れちゃった♪」

 

目が覚めるとかのんちゃんがやってきていた。しまったここヤンデレセキュリティガバガバの新居町運転所だった!!

 

僕「そこまでするの!?」

 

かのん「だってシオンちゃんのこと、とにかく何でも知りたいんだ。裏の趣味とか、下着事情とか、みんな知って損はないでしょ?」

 

僕「だからって僕の部屋まで押し掛けて来ないでよ!!」

 

その瞬間、ガラスがパリーンと割れるような音がした。

 

かのん「本気で言ってるの…!?」ハイライト消し

 

かのんちゃんは泣きそうになる。

 

かのん「ねえ答えて!!」

 

僕「流石にプライバシーの侵害で訴えるしかないよそこまでされたら」

 

バッチーン!!

 

かのん「どうしてそんなふざけたこと言うの!?部屋に押し掛けてまで愛せるようになったのは私だけなんだよ!!しずくちゃんを越えられたんだよ!?褒めてよ!!感謝してよ!!」ハイライト消し

 

僕「できるわけないでしょうが!!何より僕夢の中で近鉄と飯田線貶されてものすごく心が折れているのに更に追い打ちとか僕を自傷行為に追い込む気でいるの!?」

 

かのん「もういい!!シオンちゃんなんて…!!」

 

とうとうかのんちゃんまで暴行キャラと化してしまうことに。かのんちゃんの拳は痛かった。

 

かのん大っ嫌い!!大っ嫌い!!大っ嫌い!!…なのに…」ハイライト消し&メソメソ

 

僕「ん…?」

 

いきなりハグされた。

 

かのん「やっぱり、心の底からは嫌いになれないよ…。心の底ではシオンちゃんのことが大好き…。だけどそんなふうにシオンちゃんが病んだり暴言を吐いたりを見るだけで、私、ものすごく悲しいの…。折れて自傷行為に走るなんて、とても見ていられないよ…。お願いだから、しずくちゃんや歩夢ちゃん、侑ちゃんだけじゃなくて、もっと私にも頼って……?」ハイライト消し&ポロポロ

 

僕「うん。わかった。これからいっぱい電話とかしよ?」

 

かのん「うん!」ニッコリ

 

まだ涙は枯れていないが、一件落着。ヤンデレ末期から脱却できたのであった。

 

〜※〜

 

僕「夢の中でさあ、ヤンデレに近鉄名古屋線と飯田線を車両の墓場の役立たず扱いされて内心怒っていたんだ」

 

その後、僕は夢の中であったことをありのままに話した。

 

かのん「車両の墓場で役に立たないって、それは流石にやりすぎだと思うかな私も。路線そのものまでは否定するのはアウトでしょ」

 

僕「だよね」

 

ということで、今日も始めて行こう。

 

〜※〜

 

今日はヒーリングレイクタウン新居でゆっくりのんびり過ごす。しかし、直後に悲劇が起きた。

 

??「あれ?かのんちゃんにシオンちゃん、抜け駆けして何をやっているの?」

 

2人「ちーちゃん!?」

 

嵐千砂都ことちーちゃん。本年度初登場だ。

 

ちーちゃん「うぃっす〜!すごく楽しそうだね♪とりあえずお話しようか♪」

 

僕「えーっと…拒否権は…」

 

ちーちゃん「ないよ♪だって半年もこの作品に出られなかったんだもん♪かのんちゃんも連帯責任だからね♪」ハイライト消し

 

2人「いやあああああ!!」

 

朝から弊社のショッピングモールで長々とヤンデレからお説教って、これもうわかんねえな。




次回こそネタが枯渇しました。


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☆Rainbow春の名鉄祭り2022 #1 ヤンデレは犬山城下にもやってくる

今回はスクフェス2決定を受けて新シリーズ。最初は2年以上前の過去に作者の私が行った旅からピックアップ。視点は鳳来寺シオンを予定。


4月某日、金山駅にて。

 

かのん「シオンちゃん待ったー?」

 

僕「全然。今来たところ」

 

かのん「もう近鉄だと手遅れだから今日から名鉄で旅すればヤンデレには捕まらないかなって」

 

僕「かのんちゃんナイスアイデア!!」

 

しかし、これが凶と出ることを知らずに…。

 

まずは特急で名古屋駅に出よう。これは河和特急だ。

 

僕「そういえばかのんちゃんってスペイン人のおばあちゃんがいるって話だったんだけど…」

 

かのん「そうだよ。お父さんが翻訳家なの」

 

僕「実は僕もお母様の方のお祖母様がブラジル人なんだ。昔からお祖母様には甘えているし、これまでにポルトガル語をいっぱい教えてくれたの」

 

かのん「私たち仲間じゃん♪…だけどもっと早く言ってほしかったな、なんて」

 

僕「だって言ったらいじめるでしょ?YouTube上でもポルトガル語は出さないようにしていたし、あれも炎上とか誹謗中傷防止だからね?」

 

そう。読者の皆さんにも言い忘れていたが。由美ちゃんとは違って僕はブラジル人とのクォーター。会社・学校の方や由美ちゃん、トワちゃんたちには言っていたけど、炎上したくなかったから公の場で言うのは始めて。

 

かのん「今の私がそんなことすると思う?」

 

僕「しないです」

 

かのん「だからね、もっともっと私にいっぱいシオンちゃん自身のこと話していいんだよ?シオンちゃんにももっと私のこと知ってほしいんだから」

 

僕「うん!」

 

そう言いながら名古屋駅まで電車は進む。

 

〜※〜

 

名鉄名古屋着。言わずと知れた超スーパー忙しいカオス初見殺しターミナル駅であるにも関わらず悲劇が勃発してしまう。

 

??「やっぱりシオンさんとかのんさんだ!!」

 

2人「しずく(ちゃん)!?」

 

初見殺しの中突っ切ってやってきたのは桜坂しずく。まだしずくはヤンデレを全くもって脱却できていない。

 

しずく「2人はどこに行こうとしていたのですか?」

 

かのん「とりあえず犬山に行く気でいたけど」

 

しずく「へえー、2人とも、私を置いて名鉄に乗ろうとするんですね。近鉄でないからという言い訳は許しませんよ?」ハイライト消し

 

僕「ひっ…」

 

しずく「とりあえず、次の新鵜沼行き特急の車内でオシオキです♪」

 

2人「いやあああああ!!」

 

はい。新鵜沼行きの特急に乗った瞬間江南辺りまで2人揃ってしずくから暴行を受けました。

 

〜※〜

 

しずく「それで、かのんさんはヤンデレを一歩脱却したらしいけど…」

 

かのん「そうだよ。だけど今度は私の幼馴染のちーちゃんが重症化しちゃったの。このループ断ち切りたいんだけどねぇ…」

 

しずく「だけど私はヤンデレを一歩も脱却したくないの。シオンさんは鉄道オタクで、かつて駅構内の三脚常習犯だったことは知っているでしょ?」

 

かのん「うん」

 

しずく「そのためにも末期のヤンデレを私は維持したいんです。シオンさんに会えないと毎日のように夜な夜な泣きたくなるし、抑止力にもなるし、何より演技の練習にも…」ハイライト消し

 

かのん「しずくちゃん色々怖いよ!!」

 

とりあえず僕は寝ていて良かった。変に絡むとろくなことがない。

 

〜※〜

 

新鵜沼着。犬山橋を越えてすぐというなんとも不思議な場所だ。

 

しずく「流れるように赤い2つの巨体が橋を渡っていく…」

 

かのん「よし、シオンちゃんカメラチャンスだよ!!」

 

僕「うん!!」

 

かのんちゃんはヤンデレ脱却以降撮り鉄容認派になった。はっきり分かんだね。しかも一緒にカメラを構えていると来たもんだ。

 

しかし、

 

しずく「2人とも、撮らせませんよ?私を電車に嫉妬させないでください」ハイライト消し

 

2人「わかりました…」

 

カメラ没収がなくなっただけマシ…

 

 

 

 

…な訳がない。

 

しずく「それとシオンさんのカメラは没収します。私を撮ってくれないカメラはシオンさんには不要です!!」ハイライト消し

 

僕「あー!!楽しみにしていた犬山城の撮影が!!」

 

ということで写真撮影NGの地獄旅行が始まったのでした。

 

〜※〜

 

続いて向かうのが犬山城。かのんちゃんはズボンスタイル、しずくもロングスカートだったけど、僕だけスカートの丈が短め。案の定階段を登ったときに見られていた。

 

かのん「シオンちゃんのピンクのパンツ、マイメロのプリントが可愛いよ♥」

 

僕「もう!かのんちゃんのエッチ!!」

 

しずく「私とお揃いでないのがちょっとショックかな。そろそろ大人の下着にしてほしいな、なんて」

 

僕「しずくまで見ないでよ!!」

 

こんなのゴメンだよもう!!

 

〜※〜

 

昼は食べ歩き。メンチカツとか美味しいよね。

 

かのん「このトマトパスタも最高だね!!」

 

かのんちゃんはトマトが大好き。カップパスタもすごく気に入っている。

 

しずく「包みピザも美味しいです!!」

 

話によれば僕が去年鎌倉で入った店にしずくはその後入ったようで、イタリア料理を食べる頻度も増加したとかなんとか。

 

〜※〜

 

食事を済ませたあとはお土産屋を散策し…、

 

僕「そろそろ帰る?」

 

かのん「そうだね」

 

しずく「とりあえず私も鎌倉でやらないといけないことができたので」

 

というわけで帰ろう。岩倉の桜はまたにしよう。

 

そして帰路につく。

 

〜※〜

 

名古屋駅でしずくとは解散になるが…、

 

かのん「シオンちゃん、帰ろうとしていない?」

 

僕「どうしてわかったの?」

 

かのん「ヤンデレを一歩脱却したって言ったけど、完全に脱却はしきれていないの。だから」ハイライト消し

 

ガチャリ

 

結局お決まり。

 

かのん「カエサナイヨ?シオンちゃんの行きたいところに一緒に行こう?」ハイライト消し

 

僕「ひいいいいい…!!」

 

手錠は抜かりないのね…。カメラ没収要員が1人減ったのは良かったけど。




明らかにスタンダード過ぎたことにかなり後悔。もともとは愛さんとかのんちゃんを邂逅させる予定でしたが、スクフェス2にて愛さんのリエラ向けのあだ名が全然発表されていないことから今回は持ち越しとしました。

次回…川本美里あるいは加藤ツムギで何ができたら、というところです。


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ヤンデレ理系女子と鉄オタフィルター

今回は加藤ツムギや川本美里で思いつかなかったので璃奈四季回とします。視点は300話近くやってきた中で初めてとなるジュリー(青山由美の妹)を予定。

※今回は実在の路線に架空の車両が出てきます。ついでに時刻表も無視です。苦手な方は要注意。


あたし「カミンズって最高ね!!」

 

本日、あたしは名古屋駅に来ています。本来ならば由美と聡平、それからシオンちゃんも来る予定だったけど、由美は新居町で主電動機交換を任されたため、聡平は鈴鹿支社に飛ばされたため、シオンちゃんは某心のオニサプリの配信者に捕まって行けないということだった。

 

あたしもあの人の動画は見ているけど、どう見ても鉄オタ狩りをやったとしか思えない。タルトとかノセトレとかもっと狩られるべき迷惑鉄はいるのに、どうしてあたしたちばかり…。

 

というわけでまずは目の前でカミンズサウンドを響かせるキハ75に乗ろうとした、その時だった。

 

璃奈「ジュリー、やっぱりいた」

 

四季「カミンズのエンジンにハマっているみたいだね」

 

あたし「どうして2人がいるの!?」

 

璃奈「四季ちゃんがジュリーの体に埋め込んでくれた盗聴器と、私が埋め込んだ発信機の情報を頼りに、ここまで来ちゃった」ハイライト消し

 

四季「そうしたら璃奈さんが名古屋駅に偶然いたから2人で捕まえることにしたんだ」ハイライト消し

 

あたし「2人とも怖いわよ!!お金とかは…!?」

 

璃奈「株主だからEdepaプラスは持ってる」

 

四季「私も」

 

Edepaプラスって中部高速鉄道系列を年5000kmまでなら自由に乗り放題の株主優待券みたいなものなのに、中学の時点で持っているなんて恐怖でしかないわ!!

 

璃奈「とりあえず四日市や伊勢には行かせないよ?」ハイライト消し

 

あたし「いやああああ!!大事な快速みえがああああ!!」

 

結局乗れないまま快速みえはドアを閉めてカミンズサウンドを響かせ去っていきました。

 

四季「とりあえず、今日一日、私たちから離れないこと。約束」

 

あたし「わかりました…」

 

璃奈「じゃあ指切り」

 

あたし「指切り?やるわよ」

 

璃奈「せーの、指切りげんまーんー♪嘘ついたら針千本♪はーりーせーんーぼーーん飲ます♪指切った♪」

 

あたし「吉本じゃあるまいし!!」

 

ヤンデレ地獄は止まらない。

 

〜※〜

 

次に行くのは5番線。止まっていたのはDEC613系とDEC611系の8両編成、新快速大垣行。どっちも315系、313系の設計をもとに作られた最強電気式気動車よ。

 

 

…読者の皆さんの世界には1両もないけど。

 

さて、両系列ともエンジンはカミンズ製のQST30を気動車向けの180度V型に設計変更したQST30E-Rを1台搭載する(*1)。主電動機出力は260kWで、最高速度は140km/hを確保した。一応313系との併結もできるけど性能が制限されるらしい。

 

あたし「予定変更してこれに乗ろう」

 

普通列車を乗り継いで下麻生まで出るのも悪くはないわね。

 

璃奈「私たちから離れないって約束したよね?」

 

あたし「じゃあどうするの?」

 

四季「同じ電車に乗る。そして秘境駅であることを利用して下麻生駅で帰りの電車を一緒に待つ。そうすれば全員得だと思うよ」ハイライト消し

 

あたし「わかったわよ…」

 

ということで乗ろう。

 

〜※〜

 

流石、1200馬力エンジンということもあり、静粛性抜群の315系と対照的にむちゃくちゃうるさいけど、これこそ気動車オタクの心をくすぐる。260kWのPMSMサウンドも全てかき消される。

 

璃奈「ふーん、ジュリーやっぱりエンジン音大好きなんだぁ…」ハイライト消し

 

あたし「いけなかった?」

 

四季「わかっていないジュリーはこれを耳につけて。電車に嫉妬しないで済むから」ハイライト消し

 

手渡されたのは耳栓。

 

※以下、ハイライト消し→ハイライトオフに表現を変更します。

 

璃奈「この耳栓をつければ、電車から出る音は全部消せる。名付けて音鉄狩り耳栓」

 

あたし「嫌よそんなの!!鉄道界隈に訴えるわよ!!」

 

四季「そんなことしたら、私だったらすぐにジュリーのアカウントを乗っ取って削除する。全部パスワードは解読したよ」ハイライトオフ

 

璃奈「無駄な抵抗はやめて、つけて」ハイライトオフ

 

1つ、自由が奪われました。そしてつけると電車の走行音は全く聞こえなくなった。

 

あたし「もういいこれ取るからね!!」

 

璃奈「エ、ナニイッテルノ?」

 

あたし「まさか取れないって言うのかしら!?」

 

璃奈「うん。一度つけたら10時間はトレナインダヨ?」ハイライトオフ

 

あたし「もうやめてよ…」

 

そして本当に取ろうとしたら耳がもげそうでむちゃくちゃ痛いの!!

 

〜※〜

 

岐阜駅着。よし、撮り鉄しよう!!

 

四季「とりあえずこのフィルターをレンズにつけてみて」

 

あたし「うん」

 

というわけで、自分の一眼デジカメにつけて撮ってみる。由美はスマホ鉄だけど、あたしはいい写真や動画を撮りたいからマイカメラを持っているの。

 

乗ってきたDEC613系はもういないから、そこの特急ひだを撮影。しかし…、

 

あたし「何も映らない!?」

 

四季「うん。私と璃奈さん以外は映らないフィルター。これもあと10時間は外せないよ」ハイライトオフ

 

最悪じゃない!!最後乗り鉄しかないけど…。

 

というわけでそこの高山行に乗ろう。

 

やってきていたのはロングシートのキハ25。同じカミンズだけど、キハ75とかとは一味違うエンジン音が最高よね…と言っても耳栓のせいで聞こえないわ。

 

〜※〜

 

あたし「この車窓素敵だけど、耳栓のせいで音楽すら聞けないのが退屈ね」

 

璃奈「そういうふうに拗ねるジュリーもかわいいよ♥」ハイライトオフ

 

四季「本当に鉄オタ対策を考えてよかった」ハイライトオフ

 

この中2と中1なんとかしてよ…。

 

〜※〜

 

下麻生着。

 

四季「もしかしてジュリー、私たちのことは嫌い?」

 

あたし「うん。そういうふうに過度に干渉するところが大嫌い…だけど、こんな無名な鉄道オタクに絡んでくれるところが大好きよ」

 

これはあたしの本心だ。

 

璃奈「そう言うと思っていたし、私もそう言ってくれるところが嬉しい。私、感情を顔に出すのが苦手で、いつも無愛想だって言われるのがすごくコンプレックスなの。だけどジュリーはそんなこと気にしないで絡んでくれる。それだけで世界一嬉しい。だから、これからも仲良くしてくれるよね?」

 

あたし「もちろん!」

 

四季「私は孤独を好んでいて、友達もいない。だけど、ここまで心を開けるのはジュリーだけかもしれないんだ。これからも私とも大親友でいてくれるよね?」

 

あたし「それも大歓迎よ!!」

 

というわけで帰りの高山線の電車で帰れる…、

 

わけがなかった。

 

璃奈「とりあえず岐阜駅でみんなで食べよう」

 

2人「賛成ー!!」

 

満場一致で決まった。一応由美には連絡済みだから、3人の時間を楽しむことにしよう。耳栓とかフィルターは研究のために新居町で保管するらしいし。

*1
現実世界では未確立の技術。




ボードのない璃奈ちゃんを描写するのは、ものすごく大変。璃奈ちゃんボード「黒塗りの高級車」。

架空車両DEC613系の走行音はHC85系とDD200を折衷したようなイメージだと思ってください。

次回は彼方ちゃんかせつ菜ちゃんで何ができたらレベルです。


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虹ヶ咲学園の受験やスクールアイドルをする気は微塵もございません。

今回は彼方ちゃん&すみれちゃん回です。そしてスクスタの新キャラも登場…!!視点は鳳来寺シオンを予定。


僕「東京はどこにいても全密閉型誘導電動機にSiCインバータ…常磐線の207系とか日比谷線の03系とか、10年前の面影はどこに行ったんだぁー!!」

 

トワ「シオンちゃんうるさい」チョップ

 

僕「痛いよぉ〜!!」

 

鈴乃「シオンは本当にバブル期の電車が大好きなのね」

 

僕「だって近鉄名古屋線とか名城線とか、平成初期や昭和末期の電車がザラにいるところ、ここまで不変の世界は日本三大都市圏を探しても他にないんだよ?」

 

トワ「もうわかったからさぁ…」

 

学校が始まりましたが、会社側からのお達しで全員宿題を終えてまた東京に来ています。今回は虹ヶ咲TVやダイバーシティ東京の一帯に行ってこいということだった。

 

トワ「だけど、僕も1名ほど近くの高校の生徒さんに好意を寄せられちゃってるから怖いんだよねぇ…」

 

うん。誰か察した。今のその人だといきなり虹ヶ咲学園入れと言いかねない。

 

僕「一応誰かは察したから、その人が来たら逃げるぞ」

 

トワ「うん!」

 

鈴乃「東東京一帯にヤンデレがいないのが私の唯一の救いね」

 

鈴乃ちゃんは米女メイちゃんと桜小路きな子ちゃん以外から好意を持たれていないので一応そこは救い。

 

というわけで活動を始めていこう。

 

〜※〜

 

虹ヶ咲TVの球体はいつ見ても圧巻される。いつまでも銀ピカだからいつも憧れている。

 

そして展望台に登ったとき、悲劇が起きた。

 

??「あれ?トワちゃんじゃん」

 

トワ「彼方さん!?」

 

彼方「彼方ちゃんねぇ、虹ヶ咲学園に無事に合格したんだ〜」

 

トワ「おめでとうございます!!」

 

しかし問題はここからだった。

 

彼方「トワちゃんも、来年は虹ヶ咲学園を受験してくれるよね?」

 

僕たち3人は受験生。行きたい高校は3人揃ってもう決めてある。しかも3人とも地元名古屋の高校だから虹ヶ咲学園なんぞ受験するつもりはない。…とはいえ僕は慶応女子や有楽町高校の受験を薦められたことがあったけど。

 

トワ「僕は虹ヶ咲学園を受験しない方向でいます。名古屋の方に行きたい高校ができたので」

 

彼方「どうしてそんなことを言うの?彼方ちゃんはね、トワちゃんと一緒に幸せな高校生活を満喫したいの。今からでもいいから虹ヶ咲学園の受験を考えてくれるよね?」ハイライトオフ

 

トワ「とりあえず考えておきます」

 

するとは言っていない。ここ重要。

 

彼方「最終的には虹ヶ咲学園を選んで、一緒にスクールアイドルをやろうね♥」

 

トワ「…わかりました」

 

そう言っておかないと離してくれない。というより僕もトワちゃんもスクールアイドルをやるつもりは微塵もない。

 

一応ここで彼方さんとは別れる。そして次に向かうのはユナイテッドシネマ。やっていたのはなんと!

 

劇場版Aqours旅番組シリーズ『張り切って新潟行っちゃいまーす!!』だった!!

 

ヤンデレはあるけど年齢制限がないからみんなで見られるしすごくありがたい。

 

この内容は由美ちゃんが新潟に降り立った際にヤンデレな花丸ちゃんに捕まり、それから1泊2日で電車と観光を楽しむ、というギャグドキュメンタリーモノである。詳細は過去作参照。

 

だけどあの時点で花丸ちゃんや曜ちゃんのスリーショットを見たとき、僕由美ちゃんに嫉妬しちゃったんだよねぇ…。

 

〜※〜

 

感動のない完全なギャグモノもたまには悪くないね。上映終了、その時だった。

 

??「見つけたわよ、シオン」

 

僕「すみれちゃん!?」

 

すみれ「やっぱり鉄の姉貴(アイアンシスター)はまだわかっていないようね。こんなにかわいい女の子たちに囲まれてイチャイチャ…一度ショービジネスの世界に強制的に入ってもらうしかないわね。あなたならきっとすぐにスカウトされるわよ♥」ハイライトオフ

 

鈴乃「どうして私たちとシオンを引き裂こうとするのかしら!?グソクムシがシオンを非鉄化させる権利なんてないのよ!!」

 

すみれ「グソクムシ言うな、この天白のかつどん!!というかどこで仕入れたのよその情報!!」

 

鈴乃「あれ?以前エンカして私を監禁した覚えは…?」

 

すみれ「あるわよ。それでも忘れられないのならかつどんもお仕置きしないといけないわね」ハイライトオフ

 

2人「いやああああ!!」

 

トワ「僕の大事な鈴乃ちゃんとシオンちゃんを返してよー!!」

 

すみれ「中野郷は黙って虹ヶ咲一帯をウロチョロしてなさい!!」ハイライトオフ

 

トワ「本名で呼ぶなー!!」

 

こうして2人揃ってすみれちゃんから洗脳を受けましたが、なんとか許しを得て最悪の事態は免れました。ちなみに鈴乃ちゃんは中1のときにすみれちゃんと会っていたとのこと。早く言ってよそれ。

 

一方トワちゃんはというと…、

 

菜々「トワさん、虹ヶ咲学園は受験しないと伺いましたが本当でしょうか?」

 

トワ「菜々ちゃん!?虹ヶ咲学園を受ける気がないのは本当ですよ!?僕みたいな男の娘アイドルはスクールアイドルを強要されるかもしれないのでそれくらいなら地元名古屋の進学校で平穏な生活をやっていたほうが良いかと…」

 

菜々「そうなんですね…私はトワさん、いえ、郷さんと一緒の高校でスクールアイドルをやりたかったのに…その望みを潰すんですね…お仕置きです」ハイライトオフ

 

トワ「嫌だあああああ!!」

 

 

こうしてトワちゃんもお仕置きを受けた。僕たちが再度集まれたのは日が暮れてからのことだった。

 

…今回はこれで終わりじゃないよ。

 

〜※〜

 

僕たちを救ってくれたのは加藤ツムギさん。彼方さんと同じ虹ヶ咲学園の1年生。真面目でちょっと内気だけど、僕ら天白組のことは、なんと虹ヶ咲学園全体に知れ渡っていたようで、なんとかして都内を探し出したとのこと。

 

僕「加藤さん今日は本当にありがとうございます」

 

ツムギ「いえいえ」

 

トワ「ところで聞きたいんですけど、虹ヶ咲学園の良さがとにかくわからなくて。男子禁制なのかとか、鉄道同好会があるのかとか色々疑問が…」

 

ツムギ「虹ヶ咲学園は多種多彩な部活動・同好会・学科で知られています。鉄道同好会ももちろんあるようです。男子禁制ですが、久遠寺さんに関しては仮に入学することになったら特例で認められると思います。ただ、虹ヶ咲学園の受験はおすすめしません」

 

鈴乃「どうしてですか?」

 

ツムギ「久遠寺さんを溺愛している近江さんの存在があるからです。とにかく自分の身を守ってほしい。私はそう願っています」

 

3人「ありがとうございます」

 

ということでようやく今回の東京遠征はおしまいとなった。帰りに中部高速鉄道大手町駅の麺屋東阪で由美ちゃんチャーハン(*1)を食べて今日は帰ることにしよう。

*1
青山由美ちゃん特製の味を再現。超激辛の仲喜カレーが仲喜くん降板で消えてから代わりにラインナップされた。




次回はいくつか思いついたのでその中から書き切れるやつで一発できたら、というところです。


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コスプレ初心者はヤンデレと高額自腹の悪夢を見るか?

今回はオリキャラ約2名とAqoursの約1名がコスプレイヤーの道に目覚めます。視点は鳳来寺シオンを予定。


由美「なんでこの4月に月光市のヒーリングワールド月光でコスプレイベントなんてやってんねん」

 

僕「だけど僕もコスプレデビューしてみたかったからちょうど良かったよ」

 

ルビィ「ルビィもこれを機に花陽ちゃんになりきって見せるんだから!!」

 

4月後半の土曜日の新居町運転所にて。この日、月光市にてコスプレ大会が行われるということで由美ちゃん、ルビィちゃんと3人で収録も兼ねてコスプレイベントに出ることになった。

 

そういえば収録とか言ったけどアニメ・劇場版放送時期のAqoursは中部高速鉄道が一切関わっていなかったうえにテレビOEDOによる収録だったからAqoursの方には1銭も資金が落ちてこなかったとかなんとか。中部高速鉄道が全権握ってから変わったね。

 

閑話休題。僕とルビィちゃんはコスプレにノリノリ。ルビィちゃんは公の場で初めて花陽さんの格好をすることにしているから、僕はコスプレでそのキャラになりきってヤンデレから逃げられるか試したいからすごく楽しみなんだ。

 

一方由美ちゃんはというと…、

 

由美「まあ、俺はなりきれず一発でばれるから一緒に写真を撮る程度でやる方は辞退するしか…」

ルビィ「由美ちゃんもコスプレ、やるよね?」ニッコリ

 

由美「ヤンデレが出先にもいらっしゃる可能性がある以上ろくなことがございませんので私は辞退させていただき…」

ルビィ「ヤ ル ヨ ネ?」黒笑い

 

由美「ひっ…やりますやります!!」

 

ルビィ「やっぱり由美ちゃんはそうじゃなきゃ」

 

なおダイヤさんと果南さんが参加していることはすでに周知されていた。

 

というわけで衣装類とウィッグ類は南国急行鉄道月光支社の方で借りることにして現地に向かおう。

 

〜※〜

 

乗ったのはG7000系の交流駆動化改造車。改造費をケチるため320kWモーター(G-MT87)の界磁添加励磁制御5M5Tから450kWモーター(G-MT125)によるハイブリッドSiC適用GTOサイリスタVVVFインバータ制御4M6Tに変更された。それでも吊り掛け駆動の音は健在だから、懐古厨の鉄道オタクの血が騒ぐ。

 

いつもどおり、異世界トンネルを抜けて月光駅到着。

 

由美「しかし低MT比が増えたな…」

 

ルビィ「だよね。それに吊り掛け駆動が大量に残るのが前近代的だってルビィは思うかな」

 

シオン「だけどそういうところ、僕は好きだよ」

 

そんな他愛もない会話を繰り広げながら、そのまま本社に向かう。

 

〜※〜

 

レンタルした衣装は、ルビィちゃんは花陽さんの「ぼららら」仕様、由美ちゃんはプロセカの花里みのりさん、そして僕はスマイルプリキュアの緑川なおさんとなった。対応はこの前降板したばかりの山部仲喜くんがやってくれた。

 

仲喜「とりあえず貸し出すんですが、由美ちゃんとルビィちゃんはとにかく果南とダイヤから逃げるように。そしてシオンちゃんも歩夢ちゃんとすみれちゃんが来ているみたいなので見つからない、捕まらない、隙を作らないの三ない運動の意識をお願いします」

 

3人「わかりました」

 

仲喜「あっ、それと返すのが夜7時以降になったら1時間毎に15000円ずつ取るからね」

 

僕「7時までにはちゃんと返します!!」

 

1時間で15000円も取られてはかなり危険だ。ちゃんと返すことにしよう。カラコンに関しては使い捨てとのこと。

 

〜※〜

 

というわけで、ヒーリングワールド月光に行こう。着いたその時だった。

 

??「花里さん、見つけましたよ?」

 

由美「私のことですか?…もしかしてしのぶさん?」

 

偽しのぶ「はい。ようやく私のものにできますね。逃げようなんて思わないでくださいね♥」ハイライトオフ

 

由美「絶対果南だろ君!!ダイヤがとてもそんなことを言いそうにないし!!」

 

偽しのぶ→果南「バレちゃったか。君も由美だってことはわかっていたよ♪」

 

由美「もうやだこれやっていられるかなぁ…逃げよ」

 

カチャリ

 

果南「逃がさないよ?」ハイライトオフ

 

由美「しまったまた手錠だ。Aqoursは元祖れいわ鉄殺隊だった…」

 

嘘は言っていない。

 

僕「どうする?」

 

ルビィ「私もお姉ちゃんに見つからないように逃げるよ」

 

僕「僕もぽむちゃんやすみれちゃんに見つかるなんてゴメンだから逃げるよ」

 

ということで由美ちゃんが連れ去られるのを尻目に一目散に退散しよう。

 

〜※〜

 

やっとのことでアニメイト月光店を物色できる。その時だった。

 

??「すみません、鳳来寺シオンという人を探しているんですけど、どのあたりにいるか知りませんか?」

 

そこに現れたのは野々原渚のコスプレをした可愛い女の子。本物の包丁を持っており、すでに真っ黒なオーラが若干現れている。

 

僕「私は緑川なおだけど、そんな鳳来寺シオンさんのことなんて知らないよ〜」

 

偽渚「嘘だ…鳳来寺シオンはそこにいる…そこにいるんでしょ!?あなたがシオンなんでしょ!?答えてよ!!答えなさいよ!!」ハイライトオフ

 

僕「そうです。僕が鳳来寺シオンです…もしかしてぽむちゃんかな?」

 

偽渚→ぽむちゃん「えへへっ♪バレちゃった♪びっくりした?」

 

野々原渚の正体は上原歩夢もといぽむちゃんでした。

 

僕「だけどなんとなく僕を捕まえる気でいたでしょ!!」

 

ぽむちゃん「うんそうだよー♪これで侑ちゃんみたいにシオンちゃんを私のものにできるんだから♪」ハイライトオフ

 

僕「れいわ鉄殺隊恐るべし…」

 

というわけで、2人で回ろう。ルビィちゃんについてはあのあとダイヤさんに捕まってしまったようです。

 

ぽむちゃん「そうだ。アニメイトだけど、私に見つかった以上はもう物色させないからね?」ハイライトオフ

 

しかもさっきの包丁突きつけられた…。

 

僕「いやあああああ!!」

 

〜※〜

 

続いてやってきたのはクレープ屋さん。そこで食べながら悲劇はまた起きた。

 

隣でテレビ番組の撮影をやっていたが、そこにいたのは平安名すみれちゃん本人。このままだとぽむちゃんにまで危害が加わってしまう!!

 

僕「ごめん!一緒に逃げよう!!ぽむちゃん!!」

 

ぽむちゃん「何があったの?」

 

僕「あの女の子に捕まったらろくなことがないの!!」

 

ぽむちゃん「それなら手伝うよ!!」

 

しかし現実は甘くなかった。

 

すみれ「あなたが歩夢なのね。シオンも一緒にオハナシ、しましょう♪」ハイライトオフ

 

ぽむちゃん「えっ、拒否権は…」

 

すみれ「ないったらないのよ」ハイライトオフ

 

僕「マイッタナコリャ…」

 

ということで長々と説教を受けることになりました。

 

〜※〜

 

説教が終わったのは約3時間後。最後の方はぽむちゃんも半ば脅迫じみた形でLINE交換をさせられました。

 

そしてすみれちゃんとは別れ、再び3人、もとい6人で集合する。

 

由美「とりあえず時刻を確認しようか」

 

ダイヤ「どういうことですの?」

 

なおダイヤさんはバンドリの湊友希那さんのコスプレをしていた。

 

ルビィ「この衣装とウィッグなんだけど南国急行鉄道の月光支社から借りていて、しかも夜7時までに返さないとその後1時間毎に1人15000円取られちゃうの!!」

 

ダイヤ「ルビィの分はお姉ちゃんが出しますので大丈夫ですわよ」

 

由美「じゃあ俺はどうなんねん」

 

ダイヤ「由美は手取り年収550万が出ている以上当然自腹ですわ」

 

シオン「え、じゃあ僕は?」

 

ダイヤ「シオンさんの分は由美が払うように」

 

由美「3万なくなるのはかなり危険なんですけど。由美ちゃんの財布も無限大じゃないんだぞ」

 

ダイヤ「あら、大事な後輩を守れないとでも言うんですの?」ハイライトオフ

 

由美「ひーっすみません許してくださいちゃんと払いますから!!」

 

ダイヤ「それでこそ私の大事な大事な由美だと思いますわ♪」

 

果南「それにしてもシオンもコスプレ似合ってるじゃん」

 

僕「果南ちゃんもだよ♪」

 

歩夢「むー、私は?」

 

果南「歩夢ちゃんもその野々原渚のコスプレは似合ってるよ」

 

歩夢「えへへ☆」

 

とりあえず時刻を確認したが17時30分だった、というわけでこのまま衣装を返しに行こう。

 

〜※〜

 

衣装・ウイッグ類の返却と、カラコンの処分完了。他の3人も着替え終えた。

 

そしてヒーリングワールド月光に戻ろうとした、その時だった。

 

??「見つけたよ、歩夢?」

 

ぽむちゃん「侑ちゃん!?」

 

そこに立っていたのは、目のハイライトを完全に失くした高咲侑ちゃんだった。

 

僕「今日はセーラージュピターの衣装かな?」

 

侑「うん。そうだよ。ヤンデレに対抗するには月に代わってお仕置きするしかないもん」

 

僕と会話するときは目のハイライトが戻る。何があったんだ…。

 

侑「ところで歩夢、今日はシオンちゃんと私に隠れて何をしていたの?」ハイライトオフ

 

ぽむちゃん「今日はコスプレイベントに参加したの。シオンちゃんの緑川なおちゃん姿も可愛かったよ」

 

侑「ふーん…私の知らないところで、シオンちゃんといちゃいちゃしたんだぁ…」ハイライトオフ

 

ぽむちゃん「侑ちゃん…なんか変だけど」

 

侑「うん。今すごく嫉妬しているの。私を置いてここまで来てそしてコスプレイベントで楽しくやるって、私、2月の異世界出張のときの歩夢の気持ちがわかったかも」ハイライトオフ

 

そして侑ちゃんは持っていないはずの手錠を取り出す。

 

ぽむちゃん「えっ…私に何をするの!?」

 

侑「このまま現行犯逮捕して、私の家に連行する。そしていっぱい事情を聞かせてもらうからね♪」ハイライトオフ

 

僕「ちょっと待って!!僕には何もなしかい!!」

 

侑「うん。だって3月の315系初乗車のときで十分に満足したし、何より歩夢とシオンちゃんを遠ざけるのも現行犯逮捕の理由なんだ」ハイライトオフ

 

ぽむちゃん「嫌だよ!!もとの世界に帰るなら3人一緒がいいの!!お願い!!」

 

僕「ぽむちゃん、罰が当たったね♪」ニッコリ

 

ここは容赦しない。そして侑ちゃんはぽむちゃんに手錠をかける。

 

侑「17時46分、容疑者確保」ハイライトオフ

 

ぽむちゃん「ヤダ!!お願いだから謝るからこの手錠を外してよ!!ねえ!!ヤメテ!!」

 

侑「歩夢、ニガサナイヨ?」黒笑い

 

ぽむちゃん「いやああああああ!!」

 

僕「逃げるなら自力で逃げろよー!!」ニッコリ

 

ぽむちゃん「シオンちゃんも鬼になるなああああ!!」

 

こうしてぽむちゃんは手錠をかけられたまま侑ちゃんと共に改札に入り、直後に来た南国急行線の東京行きの電車に乗って去っていった。

 

これで今日のヤンデレ地獄は脱却なのだ☆

 

ルビィ「じゃあそろそろご飯にする?」

 

ダイヤ「そうしましょうか」

 

夜はスギモトで焼き肉。5人で食べる焼き肉も悪くないね。

 

食べ終わると夜9時。最終の名古屋行きに乗って帰る、その時だった。

 

由美「仲喜くんもう仕事終わり?」

 

仲喜「うん。コスプレ衣装の全返却が終わったのと、サービス時間が終わったから解散になったのさ」

 

僕「とりあえず仲喜くんもお疲れ様です」

 

仲喜「5人はこれから帰宅?」

 

ルビィ「うん。明後日からまた大学だからね」

 

果南「一応私もダイビングショップの方明日も営業しているからさ」

 

ダイヤ「私も明後日から大学がありますわ」

 

僕「とりあえず課題やっていないし帰らなきゃね」

 

由美「明後日から大学だけどまだレポートが済んでない」

 

仲喜「3人はわかったけど、由美ちゃんとシオンちゃんはそれを盾にして私から逃げようとしていないかな?」ハイライトオフ

 

由美「あ、バレた」

 

仲喜「私は知っているぜ、もうレポートが終わっていることや課題も済ませてあることも」ハイライトオフ

 

僕「ひっ…怖いよ仲喜くん!!」

 

仲喜「これから収録終わるし」

 

カチャリ

 

2人揃って手錠地獄になりました。

 

仲喜「2人とも、今日は帰さんぞ?」ハイライトオフ

 

2人「いやあああああ!!」

 

由美「ルビィちゃん助けて!!」

 

ルビィ「由美ちゃんシオンちゃん頑張ってね」

 

Aqours3人揃ってトンズラされた!!

 

仲喜「なかなか会えないことだし、今日は3人でいっぱい楽しもうね♥」ハイライトオフ

 

2人「なんでーーーー!?」

 

案の定コスプレ初心者はヤンデレの悪夢を見る始末となりました。めでたしめでたし(大嘘)。




…愛さんなかなか出せないじゃないか…。

それ以前に、Liella3期が出ると言われ、新キャラ追加しておいて良かったと思う次第です。もういい、久遠寺トワちゃんと湯山すずかちゃんをヤンデレの犠牲にしてやるぜ。

次回は実験で何かできたらというところです。書けたらですが。


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AqoursのTHE・実験 #1 鉄道車両を利用したエネルギー効率の測定

工学・科学ネタをまた今回からぶち込みます。視点はデフォルトの高海千歌を予定。

実験と言って爆発を期待している方、今回は爆発はございません。そしてヤンデレ要素はほぼないです。


4月後半のある日、私は由美ちゃん、シオンちゃん、ルビィちゃん、ジュリーと新居町駅にて実験をやるために集まっていた。今回の実験は鉄道車両を利用したエネルギー効率の測定である。

 

シオン「列車でエネルギー効率測るって、なにか意味あるの?」

 

由美「エネルギー効率を測ることはとても重要です。損失の原因を考察することでどのような改善を図れば良いかわかるから、今騒がれている省エネルギー化に一応貢献することができるんだよ?」

 

今回はエネルギー損失について私たちが理解するためにもこの実験を行うらしい。

 

私「…で、どんなエネルギー損失が出るの?」

 

由美「説明しましょう」

 

というわけでメモを取ろう。

 

由美「まず列車が走るのには当然エネルギーが必要です」

 

これはちゃんとわかっている。

 

由美「このエネルギーですが、起動用についているバッテリー以外だと、発電所からの電源か、車両についているエンジンから賄います」

 

これもちゃんと理解している。

 

由美「しかし、エンジンからの振動・騒音・熱損失や流体損失、あるいは変電所でのジュール熱損失によりエネルギーは失われ、更にパンタグラフや車輪、さらには車軸と軸受けの間といった各接触部分の摩擦でもエネルギーはなくなります。他に冷房装置とか弱電機器とかでもエネルギーはなくなってしまいます。そして、結果として走行用エネルギーはごく僅かだけになります。この走行エネルギーの割合を増やすこと自体が省エネルギー化につながると、個人的に考えました。この仮説自体を検証したいなと感じた次第です」

 

流体損失とかあったんだ。目に見えないところでもエネルギー損失って起きているんだね。

 

由美「続いて実験装置を紹介します。この後ろの電車を使います」

 

用意されていた車両はこの前改造を終えたばかりのG3600系のG3614F。20m級の4ドアのオールステンレス車体で、転換クロスタイプのセミクロスシートとなっている。2代目Aqoursのラッピング車両ということで選ばれた。ついでにスカート部分にフォグランプが2つついていたけど片側のフォグランプをリヤフォグ化する試作改造も試験的に行ったばかりだからちょうど良いタイミングだったとか。

 

肝心なのは機器類。主電動機は直流3000V下で出力400kWを発揮するG-MT85を、電動車1両に4基ずつ吊り掛け駆動方式で積む。4M6Tの10両編成で、編成重量は交直流のバイモード車両ということもあり400t。起動加速度は1.6km/h/sを確保。エンジンは水平対向8気筒24Lのツインターボ&スーパーチャージャー&インタークーラー付きディーゼルエンジンで、出力は1999kW。パンタグラフはシングルアーム式のものを積む。そして今回の実験のためにデハG3664のパンタグラフ部分や車輪部分などにカメラを、排気口には熱線流速計を積んだ。燃料は800Lの満タン法で実験を行う。ちなみに10分以上停車していると車載のバッテリーでエンジンが勝手に止まるとかなんとか。カタログ燃費はディーゼルモードで2.6km/Lと気動車の中では格段に良い。本気を出せば4.3km/Lとか出せるというけど面倒くさいものに引っかかって名乗れなくなったそうな。哀れなのだ。

 

さて、実験方法を確認しよう。

 

ルビィ「まず補機類はなるべく停止させるしかないよね」

 

由美「うん。窓は開けるけど、ラインデリアと空調装置は全停止にしよう」

 

シオン「運転手はジュリーに任せていい?」

 

ジュリー「もちろんよ!あたしに任せなさい!!」

 

ジュリーはここ最近いい意味での名物運転手と化した。一方由美ちゃんは自他ともに認めるほどの屈指の運転下手だから任せるわけには行かない。

 

由美「他の実験手順としてはモニター監視・記録係を4人でやろう。モニターは全部デハG3634に積みました」

 

私たち「うん!!」

 

何を記録するかというと、パンタグラフや車輪のすり減り方、燃料の減少量、および排気ガスの流れの様子etc…由美ちゃんの大学の講義だとレポートにまとめて1週間後提出だけど、今回は元スクールアイドルと一緒に作り上げる実験である以上、みんなで考察して解散になるらしい。

 

そして、運転区間は湖西新居町 - 静岡中央間1往復。行きはエンジンを回して電気式気動車として、帰りはパンタグラフを上げて電車として運転する。

 

〜※〜

 

新居町出発。まずこの時点でつりかけサウンドが響く。あっさりエネルギー損失が出ている。エンジンの方は2700馬力級の割に意外と静か。

 

私「ねえ由美ちゃん、このディーゼルエンジンが馬力の割に静かだけど」

 

由美「いいところに気づきました。このエンジンだけど本来ならば摩擦の多いメタル軸受の部分に摩擦の少ないコロ軸受を使っているのさ。とりあえず考察の際にまた扱いましょう」

 

私「ありがとう!!」

 

メモしておこう。そしてモニターの様子だが、車輪から火花は出ていない。排気管の中は明らかに振動が起きている。

 

一番の損失はGTOサイリスタインバータだと思った。ここまで音が大きいのは他ないぞ。

 

〜※〜

 

静岡到着後は即座に折り返す。今度はパンタグラフの大規模な火花を見ながら新居町まで戻るのであった。

 

さて、事務所に戻って考察タイムに入ろう。

 

由美「まず行きに使った燃料は50.0Lでした。湖西新居町と静岡中央の間は91.0kmなので、計算上1.82km/Lの燃費ということになります」

 

ルビィ「これ絶対フルスピードの無停車運転をしたからだと思うよ」

 

由美「間違いなくそんな気がしますねこれ。車でもフルスピードをやったらWLTCモードから外れるもん」

 

ジュリー「とりあえず軽油の発熱量が45.0kJ/gで、密度を842kg/立方メートルとしたら…行きだけで使ったエネルギーは約1900メガジュールの単位になるわね」

 

色々ホワイトボードにメモしていこう。

 

シオン「最高時速は180km/hだよね。これを変換すると50m/sか」

 

最大の運動エネルギーを計算してみよう。今回は機関ブレーキでの減速率や回生ブレーキでのバッテリーへの回収率は考えない。

 

計算すると125MJになった。10%未満しか運動エネルギーにならないって、むちゃくちゃ効率悪いじゃん!!

 

由美「2018年式のくせにものすごく意外な結果になったんですけど…。これじゃあ中部高速鉄道はエネルギー消費効率が最悪な企業とか揶揄されて大炎上になるぞ…」

 

ジュリー「そんなことで落ち込んでどうすんのよ。改善策だったらいっぱいあるでしょ?」

 

私「そうだよ!!できないって決めつけたら後がないんだからね!?」

 

というわけで改善策を考えていこう。電車モードの方に関しては回生ブレーキとか未理解な人たちばかりなのでパンタグラフの観察の様子にとどめた。

 

由美「四角いの整備しやすいし大好きだけどやっぱりダメか…」

 

ジュリー「でしょ?」

 

由美「抗力とそれによるエネルギー損失がとにかくすごすぎる。Cd値が0.8もあっては影響が大きいわな」

 

まず改善策が1つ出た。しかし設計変更は難しいと思う。

 

由美「あと吊り掛け式やGTOインバータも凶と出たわけだ」

 

私「だよね。かつてシティーサンダーという異名までもらうくらい今回も音が大きかったもん」

 

そして改善策が2つ出た。他にも、重量軽減とかコロ軸受のさらなる円滑化とか、改善すべき点は大量に出た。

 

由美「参ったなこりゃ…車両の保守系政策はもうおしまいにしないとだめだ。とりあえず報告書は俺が作って上層部に出すから今回は終わり!!」

 

全員「ありがとうございましたー!!」

 

こうして今回はお開きになった。レポート書かないというのは由美ちゃん以外だけだったらしく、由美ちゃんは練習も兼ねて来週までにレポートを出す予定。今回の実験結果も持続可能な未来を目指すための一歩として残し、私の締めとさせて頂こう。




書いた身としては、実験としてはむちゃくちゃグダグダやな(汗)ま、正式な報告書でないだけいいか。

次回は未定ですが、下手したらGW入るかも。


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ふたなり化は急速にヤンデレ化が進む

今回は2名ほどある異変が起きます。視点は青山由美を予定。


俺「きよっぴー、あまり無理はしちゃダメだぞ。俺だって吐きすぎて続行不能になったことがあるから」

 

きよっぴー「ありがとう由美ちゃん。それに今のあたしはかなり食欲が戻ったわ。お腹の赤ちゃんの分まで食べないと!!」

 

きよっぴーが退院して1週間、つわりも極めて早い段階で収まったが、俺に会いたいがために新居町にやってくることが多い。ちなみに夫の孝重くんは4月から東京支社に飛ばされている他、講義中に産気づいたらやばいということで4月からきよっぴーは休学している。

 

きよっぴー「だけど由美ちゃん、どうしてこの前仲喜くんとイチャイチャしていたのかしら?」

 

俺「え、いけなかった?」

 

シオン「僕も一緒だったんですけど」

 

きよっぴー「あたし、ここ最近それだけで嫉妬しちゃうの。のぶにゃんと由美ちゃんはあたしの大事な『お姉さんたち』なのに、東の代表仲喜くんと一緒にいるだけで見捨てられた気がしちゃう。お願いだからもっとあたしと話そ?シオンちゃんもね?」ハイライトオフ&ナミダポロポロ

 

俺「だけどいきなりハグされるとくすぐったいよ」

 

妊娠してからかなりヤンデレ化しちゃったよこの子。この子と言いながら俺より背がちょっと高いんだけどね。

 

その時だった。

 

シオン「ひぎっ!!」

 

きよっぴー「シオンちゃん大丈夫?」

 

シオン「股の方から赤ちゃんが生まれるような痛みがするの…ああああっ!!」

 

俺「動ける?」

 

シオン「全然動けそうにないよ!!痛い痛い!!何か盛り上がってる!!」

 

きよっぴー「とりあえず救急車呼ぶからね!!」

 

ということで湖西市の病院に緊急搬送されることに。

 

〜※〜

 

そして緊急処置が行われ、医師の診断結果は…、

 

医師「鳳来寺さんは、両性具有化してしまいました」

 

俺「えーっと、どういうことでしょうか?」

 

医師「男性器が生えてきてしまったということです。受精能力も抜群なのでこれからは注意が必要です」

 

俺「珍しいのですか…?」

 

医師「一応元女性としては初めてです。元男性も含めると2例目になります」

 

きよっぴー「実はこの前のぶにゃんが股を抉られるような痛みを訴えて緊急搬送されたときがあって、そしたら女性器ができていて、しかも妊娠や出産もできるって告げられたわ」

 

俺「どうしよう…俺たちただのTS組で良かったね」

 

俺ときよっぴーは経緯は別ながら男から女になったという経験をしている。ジュリーも男から女に、そーちゃんやあっきーも女から男になる経験をしているが、両性具有よりリスクは少ない感じだと思う。

 

きよっぴー「そうね…」

 

そして医師の説明を受け、シオンちゃんは戻ってきた。入院は免れた。

 

〜※〜

 

戻ってからのこと。なぜかAqoursメンバーの一部、その他諸々が集まっていた。

 

千歌「3人共どうしたのそんなうらぶれた顔をして」

 

シオン「僕に男の人のアレが生えてきてしまって…それが…」

 

そーちゃん「一生治らない!?」

 

シオン「それで、今はまだ小さいんだけど、もし鎮め方を知っていたら…と思っちゃって…」

 

トワ「大丈夫。僕がいるよ。シオンちゃんのそれを見るのは恥ずかしいけど」

 

シオン「本当にいいの…?」

 

トワ「いいに決まってるじゃん。幼馴染なんだから」

 

シオン「ありがとう!!」

 

そんなとき、ウイング団の3名も駆け込んできた。

 

あっきー「しかしまたフタナリが増えるなんて…」

 

ダイヤ「そうですわよね、不安しかないと思いますが…」

 

ここ最近あっきーとダイヤは仲が良い。

 

のぶにゃん「僕もふたなりになってからずっと不安なんだけど…」

 

みおぴょん「大丈夫よ。私だけじゃなくて由美ちゃんやきよっぴーにも頼っていいわよ♪」

 

のぶにゃん「本当にいいの?」

 

俺「もちろんさ!俺も1人の女の子として不安ばかり抱えているけど、一緒に解決していこうよ」

 

きよっぴー「あたしも限られたことしかできないけどね。だけど妊娠とか出産で困ったらいつでも聞いて♪」

 

のぶにゃん「ありがとう!!うわああああああん!!」

 

のぶにゃんからもハグされたが、そういえば彼のおっぱいもちょっと膨らんできている。

 

そんなこんなで改めてウイング団との仲間意識を確認した、その直後だった。シオンちゃんのヤンデレ刺客がやってきたのは。

 

??「シオンさん、見つけましたよ?せっかく両性具有になったのだから、私と一緒に既成事実を作りましょうよ♪」

 

シオン「しずく!?嫌だよこんな責任取れないような歳で赤ちゃん作るなんて!!」

 

しずく「どうして年齢で差別するんですか!?今すぐにでも私はシオンさんの子どもを身籠りたいのに!!」ハイライトオフ

 

シオン「養育費を稼ぐのはハードだよ!!」

 

しずく「フフッ♥確実に会社から手取り年収450万円も貰っている人がそんな養育費が稼げないとか寝ぼけたことを言っているなら、分からせる必要がありますね♥♥行きましょう♥♥♥」ハイライトオフ

 

俺「こら俺のシオンちゃんを連れていk…」

捕まえようとするも、シオンちゃんは連れ去られてしまった。しかし今どきのヤンデレは年収までわかるとか危険すぎるだろ。

 

きよっぴー「それはそうと、この前千歌ちゃんたちはのぶにゃんと会ったときに何をしていたのかしら?」

 

千歌「普通に楽しくイチャイチャしていただけだけど」

 

ダイヤ「胸を揉むなどはしたないことはしていませんわ!!」

 

みおぴょん「千歌とダイヤさんの嘘つき。私は聞いたわよ。私たちの大事なのぶにゃんから胸を揉まれたって」

 

千歌「だって偽物だと思ったし…」

 

きよっぴー「そんな真偽の判断のつかない悪い子にはオシオキが必要ね♪」ハイライトオフ

 

2人「いやあああああ!!」

 

俺「やれやれだね…」

 

のぶにゃん「そうね」

 

みおぴょんはヤンデレ嫌いだけどきよっぴーのヤンデレは認めているからそれはいいとして、ふたなり化でヤンデレレベル増加って危険すぎないか?まあ俺、そーちゃん、のぶにゃん、あっきー、トワちゃんはヤンデレ刺客を回避したし業務に戻ることにするか。




次回は未定です。


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ゆうぽむも鉄オタとの総括制御を求めてくる。

この話以降、R-18になる前に自主規制をする箇所が増加します。R-17.9タグは外しません。視点は鳳来寺シオンを予定。


僕「また侑ちゃんに秋葉原来いって言われても…」

 

はい、前回でフタナリ化してものすごく病んでいるのにGW早々東京に呼ばれた鳳来寺シオンです。ブラジル人とのクォーターで両性具有って、本当に僕だけだからね!?

 

ちなみに両性具有化を計画したのは日本政府。少子化対策が目的で、一部区画にレーザー怪光線を発射可能なドローンを飛ばして半径100m以内の怪光線に当たったら男女問わず両性具有化してしまうとのこと。Aqoursとか非鉄の僕の知り合いは犠牲にならず、僕の通う中学校で犠牲になったのは僕だけで、中部高速鉄道グループ全体でものぶにゃんと僕と勇輝くんだけ。だけど全国探すと数千人くらい犠牲になったらしい。それとこの技術を開発したのは名古屋と広島の大学だが、由美ちゃんの通う工科大学じゃなくて良かった…。

 

それと今後はこれと関連して同性婚も認めていく方針になったようだ。両性具有は戸籍上の性別を変えられないものの、鈴乃ちゃんとも結婚できるようになるかもしれない。

 

そういえば前回しずくに犯されそうになった後だけど、なんとかして逃げ切ることに成功しました。

 

というわけで今日は煉獄杏寿郎さんのコスプレを探しに…、

??「早速見つけたよ、シオンちゃん」

 

僕「侑ちゃん!?ぽむちゃんは今日は…」

 

侑「歩夢は池袋に同人誌を買いに行ってるから後から来るって」

 

僕「理解」

 

ということでここからは侑ちゃんと回る…はずだったのだが、

 

侑「そうだ、今日はいいものを持ってきたんだ」

 

僕「えっ、何?」

 

侑ちゃんが袋の中身から出したものは、

 

侑「これなーんだ?」

 

僕「なんでゴムを箱で持っているのさ!?」

 

侑「ふふっ♪なんでだと思う?」

 

僕「ちょっと待って僕は女の子だしアレなんか生えていないよ!!」

 

侑「シオンちゃん、必死に誤魔化しても無駄だよ?もう配信でバレちゃったし、スカートの下は正直そうじゃん」

 

はい、侑ちゃんにもフタナリ化したことがバレてしまいました。

 

僕「うぐっ…」

 

侑「だからね、一緒にヤッて数日で童貞を卒業させてあげる♥」ニッコリ

 

僕「総括制御の拒否権は?」

 

ここで言う総括制御はゴムを使って一発ヤることね(*1)。

 

侑「ないよ♥♥♥」黒笑い

 

僕「いやああああああ!!」

 

ということで近くの公衆トイレで18個中9個、ゴムを使い果たしてしまいました。いろんな体位試されたし散々だよこれ…。

 

だが、これで終わるわけがない。

 

トイレから出ると、目のハイライトを真っ黒にしたぽむちゃんが待っていた。

 

ぽむちゃん「ねえ侑ちゃん、シオンちゃん、さっきエッチしていたよね?」

 

僕「エッ、ナンノコトカナ?」すっとぼけ

 

侑「だけどシオンちゃん、私の初めてを奪ってくれたよ?ゴムはつけたけど。それにシオンちゃんの竿もすごく可愛かったよ♪」

 

ぽむちゃん「ふーん、シオンちゃん、私に黙って侑ちゃんの純潔を奪ったんだぁ…それから侑ちゃんも、シオンちゃんのフタナリ童貞を奪っちゃったんだぁ…」ハイライト真っ黒

 

これやばいぞ。逃げるしか…、

 

ぽむちゃん「もうわかった」

 

侑「えーっと、どうするの?」

 

ぽむちゃん「私の初めても、シオンちゃんに奪ってもらう。もちろんナマで!!」ハイライトオフ

 

僕「ちょっ、生はやめてよ!!」

 

この歳で直接制御だけはゴメンだよ!!

 

ぽむちゃん「侑ちゃんより一歩先取りするんだから!!何なら赤ちゃんを作ってもいいんだよ♪」黒笑い

 

侑「歩夢!?責任取れるの!?」

 

ぽむちゃん「シオンちゃんの手取り年収450万円があるから大丈夫なんじゃないの?」

 

侑「だけど歩夢もシオンちゃんも一応中学生なのに!!」

 

ぽむちゃん「それならさあ、ゴムはあと何個残っているの?」

 

侑「あと9個だね。私とシオンちゃんで9個使っちゃった」

 

ぽむちゃん「だったら、3人でシよ♥拒否権はないからね♥♥」

 

3人「賛成ー!!」

 

それからゴムがなくなるまでヤりまくった。

 

ぽむちゃん「だけどふたなりシオンちゃんに犯されるってすごく気持ちいいね♥」

 

侑「でしょ?」

 

ぽむちゃん「そうだシオンちゃん、お願いがあるんだけど…」

 

僕「何?」

 

ぽむちゃん「いつかは侑ちゃんと3人で、ナマでしようね♪」

 

僕「…わかった」

 

ぽむちゃん「ふたなりになったシオンちゃんも、大好きだよ♥♥」

 

ここで完全に「うん」と頷いてはゲームオーバーだ。だけど以降も侑ちゃんやぽむちゃんとさらに離れがたき仲になりかねないぞこれ。

*1
逆に生ハメのことは直接制御と呼ぼう。




かつて1200字くらいで終わるくらいのネタでも1800字とか行くようになったな…。

次回は近鉄祭りが書けたら、というところです。


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Aqoursの性事情

あんな汚らわしいネタを書いてしまったので今回はちょっとAqoursに戻ります。視点は青山由美を予定。


俺「ふーん、俺の処女と勇輝くんの童貞はまだ守れているのに、シオンちゃん裏に隠れてゴム付きでも他の子と総括制御したんだぁ…」

 

シオン「いけなかった?」

 

俺「侑ちゃんと歩夢ちゃんの不可抗力だってわかっているからいいけど、14歳に先を越されたのが、すごくショック」

 

シオン「だけどそのハイライトのない目をやめてよ!!」

 

GWのある日、新居町にて。俺はシオンちゃんに半分怒っています。童貞を卒業したからだけど、俺がまだ処女喪失していないのに後輩に先を越されたことが大問題なのだ。

 

俺「シオンちゃんに先を越されたということは、あの内浦の方にもアイドルの方に浮いた話が絶対あるぞこれ」

 

シオン「あったらまずいけどどうなんだろうね」

 

しかしこの会話、千歌っちに聞かれていたようだ。

 

千歌「なんか童貞とか聞こえてきたけど」

 

俺「ふたなりになりたてのシオンちゃんが強姦されて強制的に童貞を卒業させられたんだわ。Aqoursの方に処女喪失した人がいないといいけどって話さ」

 

千歌「純真無垢な千歌がそんな初めてを奪われるなんてないよ!!他は知らないけど」

 

俺「まあ千歌っちは白だってわかっていたよ。心配なのは曜ちゃんとか。仲喜くんとは別に彼氏ができたって言うから箍が外れたとかないよねってこと」

 

千歌「…一応全員集めようか」

 

はい、緊急会議入ります。

 

~※~

 

全員集合、月ちゃん含む、それ以外の後輩は除くということで1人ずつ確認して行こう(*1)。

 

俺「とりあえず千歌っちは白だったと」

 

ルビィ「ルビィも純潔は守れているよ」

 

ダイヤ「それでこそ私の妹ですわ♪私も一応そのようなはしたないことはしておりません」

 

俺「となるとルビィちゃんとダイヤも白だったわけか。リリーもなんとなく怪しいんだが」

 

リリー「百合系の私がそんな純潔を奪われることなんてないわよ♪」

 

俺「リリーもセーフだな。マルとヨハネはどうなのさ?」

 

マル「オラは別に路地裏で男の人に襲われたことはないずらよ」

 

ヨハネ「堕天使がそんな不純なものに手を伸ばすわけないじゃない♪それにリリーしか襲ってこないのよ」

 

俺「堕天使善子は怪しいが一応セーフの扱いにしよう」

 

ヨハネ「怪しいって何よ!!てかヨハネ!!」

 

俺「果南はどうなんだろう」

 

果南「私は現地の人に性的な意味で襲われたことはあるよ。あるけど…ゴム付きだったのが救いだったかな…」

 

俺「お腹に誰もいなくてまだ良かったよ…」

 

ダイヤ「とりあえず、果南さんにはあとでお仕置きしましょうか。あまりにもだらけているのと、先を越されたのがものすごく悔しいので」

 

千歌「それがいいね♪」

 

果南が黒だったとは…あと3人か。次は月光鉄、もとい月ちゃん。

 

俺「月光鉄はどうなのさ」

 

月「だから月光鉄って言うな!!…僕は大丈夫だよ。襲われても従姉妹の曜ちゃんからだし」

 

俺「統廃合問題を救った元生徒会長兼元迷惑撮り鉄はシロと」

 

月「暴言にしか聞こえないんだけどね…」

 

俺「しかし曜ちゃんとマリーがすごく落ち込んでいるんだが…不安しかない」

 

曜「曜ちゃんは、この前彼氏さんにゴム付きでレイプされちゃったんだ…」

 

マリー「私も、付き合い始めて早々、ゴムでやられマーシタ…」

 

俺「ダイヤ、こいつらどうする?」

 

ダイヤ「果南さんとまとめてお仕置きですわね」

 

3人「いやあああああ!!」

 

千歌「私の悔しさもちゃんと受け取ってね♥」黒笑い

 

ということで残りであと何百字か潰そう。

 

マル「ところで由美ちゃんは純潔を奪われたことはないの?」

 

俺「あのねぇ、勇輝くんともう約束していて、『入籍するまでエッチはしない』って決めているんですよ。だからゴムの有無にかかわらずお預け」

 

マル「なるほどね。じゃあもし由美ちゃんに生えたらどうするの?」

 

シオン「それは僕も聞きたいよ」

 

俺「雄の方でも勇輝くん以外とはやらない。勇輝くんこの前フタナリ化したし、アイドルに手を出しただけで今度会社から干されるもん」

マル「ふーん…マルの初めて、奪ってくれないんだねぇ…」ハイライトオフ

 

ルビィ「由美ちゃんの浮気者」ハイライトオフ

 

俺「え、何するの?」

 

リリー「今から4人で由美ちゃんを襲ってイカせる」ハイライトオフ

 

ヨハネ「ヨハネの味もちゃんと刻み込んであげるからね♥」黒笑い

 

俺「やめてええええええええええ!!」

 

どうして性的な意味で襲ってくるんだろうねAqoursメンバー。結成当時はまともな頑張り屋さんだったのに、俺みたいな女子地雷鉄と絡んだのが凶と出たのかな…?

*1
あれから後継Aqoursはどんどん荒廃し、さやちゃん、みっちゃん、ルシファーちゃんの卒業により解散した。俺たちからも声をかけたが、2003・04年組の4人はアイドルから離れそれぞれの道を進むことにした。まああんな迷惑撮り鉄な生徒会長には誰もついて来んぞ…。




次回こそ近鉄祭り…!!


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☆Rainbow春の近鉄祭り2022 #3 ピュア・スマイル・クールと八田

もう自己満足化しているこのネタ。春は今回含めてあと2回、夏も5回、秋も1回決定しました。あと1回秋に行って、冬、ラストシーズンとやって23年4月より値上げもあるので一旦終わりにしたいところです(それでも近鉄は自己満足のために乗り続けます)。

視点は鳳来寺シオンを予定。

そして今回、降板していたはずのあの人の復活が決定…!!


僕「えっ、僕がスクフェスで言うクール属性?」

 

由美「らしいです。トワちゃんがスマイルで鈴乃ちゃんはピュアだってさ。でもスマイル属性ここにいたら危険なんだよねぇ…」

 

僕「由美ちゃんの属性は?」

 

由美「どうしてか知らないが俺がピュアなんだわ。子供っぽい一面があってかつ明るい勇輝くんがスマイルで、降板済みの仲喜くんはクールだったはず」

 

僕「僕とダイヤさんは同じ仲間なんだね」

 

由美「そういうことになるぞ」

 

ちなみに聡平くんはピュア、ジュリーはクール、のぶにゃんはスマイル、きよっぴーはピュア、みおぴょんはクール、あっきーはスマイルという話だった。すずかちゃんとぼたんちゃんもそのうち決まるらしいけど、もう1人入ってからになるとかなんとか。

 

ちなみに今僕たちは近鉄名古屋駅にいます。今日はオールスターズプロローグというアイドル系の衣装を着て八田まで乗ってみようということだそうな。ちなみにこれ5/5の収録の際も使うとのこと。

 

由美「そんなよもやま話は置いておいて、とりあえず改札潜ろうか」

 

僕「そうだね」

 

近鉄名古屋駅の改札を潜ろうとした、その時だった。

 

??「ドル箱近鉄はどこを見てもマニーだらけですのー!!」

 

作者がリエラのスマイル枠の1角とか言い出しているオニナッツさんがやってきた!!しまったアイツはヤンデレだった。

 

僕「いけない改札潜るぞ!!」

 

ガシッ!!

 

オニナッツ「鳳来寺さん、いえ鉄の姉貴は近鉄に乗せませんの」ハイライトオフ

 

由美「早速ヤンデレ来たか。オニナッツさん俺の鳳来寺鉄道を返せや」

 

オニナッツ「大ドジ地雷の栄さん(*1)に鳳来寺さんは渡しませんの!!」ハイライトオフ

 

由美「だからドジとか地雷って言うなよもーう!!」

 

話によるとオニナッツさんにも由美ちゃんの存在は知られていた。そしてオニナッツさんは由美ちゃんに僕を渡すつもりはない。

 

ちなみにドジとか地雷って言葉は由美ちゃんの前では禁句ね。

 

そんな由美ちゃんにも悲劇が訪れる。

 

??「由美、どうしてそんなに途方にくれているんですの?」

 

由美「ダイヤ(*2)か。また鳳来寺さんがヤンデレに捕まっていじめられて俺まで罵倒される被害を受けて…」

 

ダイヤ「大丈夫ですわよ。何があっても今日は私が由美、いえ栄さんを守りますわ♪」

 

由美「不安だなぁ…」

 

〜※〜

 

というわけで、色々収拾付いたところでまとめよう。収拾つく前にオニナッツさんに不幸せなキスをされたんだけどね。

 

由美「とりあえず今回は近鉄八田まで乗りたいな、なんて」

 

ダイヤ「何かあるんですの?」

 

由美「2面4線なのに急行も準急も通過していくからとにかく通過列車撮り放題なんだよ」

 

僕「やったー!!」

 

オニナッツ「鳳来寺さんには撮らせませんの」ハイライトオフ

 

うわー、また定番来たよ電車撮らせない系ヤンデレ。もういい。絶対生配信してやる!!

 

〜※〜

 

乗ること4駅、八田到着。9000系2両編成は短すぎる。しかし驚くのはまだ早い。

 

直後にやってきた準急の通過列車も1201系の2両編成だったの!!

 

由美ちゃんは撮影できたけど、僕はためらってしまった。そして9000系も発車していった。

 

一旦改札を出よう。

 

ダイヤ「とりあえずこの辺りで噂のたこ焼きがあるというので探してきますわ。鳳来寺さんたちは近鉄を楽しんでいてくださいね♪」

 

由美「ありがとう!!」

 

一旦ダイヤさんとは解散になった。さあ、3番線に入って緊急生配信をしよう。

 

〜※〜

 

●REC

僕「はい、皆さんこんにちは。鳳来寺です。現在、僕は同業者の広小路栄さんと、オニナッツさんと一緒に近鉄八田駅にいますが、オニナッツさんの愛がとても重く電車を撮ろうとするだけでカメラを没収してくるので緊急生配信を行うことにしました」

 

いつも通り、神妙な顔で配信を始める。しかし、現実は甘くない。

 

オニナッツ「オニナッツ〜!日々のあれこれエトセトラ!あなたの心のオニサプリ、オニナッツですの〜!!」

 

僕「だから入り込むなよ!!」

 

オニナッツ「もちろん、鳳来寺さんの生配信を止めるため、そしてカメラごと没収するためですの〜!!」

 

僕「ちょっと待って!!」

 

由美「すみませんちょっとここはあたし広小路栄も止めに入りますのでよろしk」

オニナッツ「はーい、今日の配信は終了ですの〜♥今日一日、鳳来寺さんは私のものですの〜♥」

 

配信終了。やられた。チャンネル登録者絶対下がるぞこれ。ただでさえ100人台だし、これ一桁行ってもおかしくないし、さらに5chで既に立っている「女子鉄鳳来寺アンチスレ」が誹謗中傷の塊で荒らされることも覚悟の上だからね(*3)!?

 

オニナッツ「とりあえずカメラは没収ですの。そしてDIAMONDカワサキさんが戻ってくるまで、改札内でオシオキですの!!」ハイライトオフ

 

僕「いやあああああああ!!」

 

由美「オニナッツさんは近鉄撮影をどうするのさ?」

 

オニナッツ「地雷の趣味には付き合いませんの!!」

 

由美ちゃんは落ち込んでしばらく立てなくなったそうな。それからというもの、改札口付近でオニナッツさんにボコボコにされました。

 

〜※〜

 

そしてダイヤさんが戻ってくる頃に、ホームに戻って来られた。

 

由美「なんとか色々撮れて良かった…」

 

ダイヤ「とりあえず由美にたこ焼きは買ってきましたので一緒に食べましょうよ」

 

由美「ありがとう…」

 

2人は食べに行った。

 

というわけで…カメラなしか。その時だった。3両編成の普通列車がやってきて現れたのは…。

 

僕「ぽむちゃん!?それから千歌ちゃんまで!!」

 

千歌「シオンちゃん、ダイヤさんと由美ちゃんがどこに行ったか知ってる?」

 

僕「2人ならそこのベンチでたこ焼きを食べているよ」

 

千歌「ありがとうシオンちゃん!!」

 

千歌ちゃんは2人のいるベンチで一緒にたこ焼きを食べることに。

 

一方ぽむちゃんは…、

 

ぽむちゃん「ねえシオンちゃん、どうして私の知らないところで知らない女の子と話していたの?」

 

僕「これは不可抗力で」

 

オニナッツ「そうですの!!私ことオニナッツはあなたに鳳来寺シオンさんを渡しませんの!!」ハイライトオフ

 

ぽむちゃん「私、上原歩夢だけど、シオンちゃんの大大大親友なの。渡す気がないなら…オニナッツさんも揃ってオシオキが必要かなぁこれ…」ハイライトオフ

 

オニナッツ「歩夢さんそのハイライトの目をやめるんですの!!だけどヤンデレ系に渡すつもりはありませんの!!」

 

ぽむちゃん「私のことをメンヘラとかヤンデレとか言うような悪い子は纏めてフルボッコにしてあげるよ♥」黒笑い

 

2人「やめてえええええ!!」

 

その断末魔の叫びは中川区全土に響き渡ったという…。

 

〜※〜

 

さて、色々収拾ついたところで名古屋駅に帰ることにしよう。帰りに乗ったのも9000系2両編成。今度新車が来るけど名古屋線向けトイレ付き3両は出てほしい。

 

名古屋到着。その時だった。

 

由美「いや待ってよどうして仲喜くんがいるのさ?重要なお知らせ?」

 

仲喜「うん。はっきり言ってしまうと次回の収録からレギュラー復帰になります」

 

ダイヤ「どういうことですの!?」

 

仲喜「私もこの前股のあたりを酷く抉られるような痛みに襲われて病院に緊急搬送されたらフタナリ化していたからこの作品に戻された」

 

千歌「だけど仲喜くん良かったよー!!」

 

僕「これでまた仲喜くんと話せるんだー!!やったー!!」

 

オニナッツ「私も腹黒日系ロシアさんと一緒に話したかったから幸せですのー!!」

 

仲喜「…で、これからどうする?そういえばシオンちゃんにもあのセリフを試してもらいたいなぁって」

 

僕「あれね。やってみるよ」

 

由美「…本気で言ってるの?」

 

仲喜「本気だ」

 

由美「大事故になっても知らんぞ?」

 

仲喜「それも把握済み」

 

僕「まあ、ぽむちゃんに捕まるなんてごめんだから終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

ガシッ!!

 

やっぱり捕まった!!

 

ぽむちゃん「そうやって、逃げられると思う?」ハイライトオフ

 

僕「ひっ…」

 

ぽむちゃん「オニナッツさんも帰るから、これから2人で楽しもうね♥」

 

僕「なんでこうなるのさーーーー!?」

 

終わり閉廷は全然通用しない。はっきり分かんだね。このあとオニナッツさんは帰り、それ以外は満場一致で栄の方に夕食を食べに行ったが、僕は名古屋駅周辺で夕食をとった後、ぽむちゃんと一発ヤるまで帰してもらえなかった。ゴム付きとはいえ、マイッタナコリャ。

*1
由美ちゃんのネット上での活動名は黒澤ニッケル、もしくは広小路栄で、黒澤ニッケルのほうが黒歴史が強いから後者名義で活動中。

*2
ダイヤさんの名義はDIAMONDカワサキだからダイヤさんと呼ぶ分には平気。

*3
まあ杞憂だったし、オニナッツさんのチャンネルの方もプチ炎上した後に弁解して解決したんだけど。




次回も近鉄祭りにするか、別のネタを挟むかは検討中です。


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初夏の夜の悪夢&原作改変のヤンデレNG集を見よう

今回は陣内智則さんのコント形式のネタを思いついたので書いてみます。視点は上原歩夢を予定。


ある日、私は変な夢を見た。夢の中で私は侑ちゃんとシオンちゃんを探して神宮外苑を歩いていた。

 

私「侑ちゃん…シオンちゃん…どこ…?2人でカフェに入ったわけじゃないよね…?」ハイライトオフ

 

そんなとき、どこかで見覚えのある人影が2つ現れた。その正体は…、

 

私「えっ、待って!!私が3人!?まさかドッペルゲンガーじゃないよね!?」

 

??「侑ちゃん…せつ菜ちゃんとどこに行っちゃったんだろう…」

 

??「あの子はどこ…?」

 

私「もしかして…2人共上原歩夢さんでしょうか…?」

 

アニガサキ歩夢「そうだよ。幼馴染の侑ちゃんを探してここまで来たんだけど見つからなくなっちゃって…」

 

スクスタ歩夢「私も幼馴染のあの子とかすみちゃんが違うところに来ているという話を聞いちゃったから胸が痛いの…。そういうあなたは?」

 

私「私も大親友のシオンちゃんと幼馴染の侑ちゃんがこの辺りにいるって話で歩いていたの」

 

アニガサキ歩夢「えっ、幼馴染以外に親友がいるの?」

 

なんか嫌な予感がした。

 

私「うん。たまたま東京を歩いていたら侑ちゃんが見つけたって紹介してくれたんだけど、話してみるとすごく話しやすいし、心惹かれちゃったんだ」

 

スクスタ歩夢「ふーん…そうなんだ…」ハイライトオフ

 

怖いよこれ…。

 

アニガサキ歩夢「あのね、幼馴染以外の親友がいる上原歩夢は、上原歩夢じゃないの」ハイライトオフ

 

私「そんな…」

 

スクスタ歩夢「だからここは鉄道界隈のもう1人の自分がいるところじゃないから、せめてもの情けで元の世界に送り返す」ハイライトオフ

 

私「殺すとかフルボッコとかはしないの?」

 

アニガサキ歩夢「そんなことする上原歩夢も上原歩夢じゃないんだよ?だからね…」ハイライトオフ

 

すると自分の体が光り出した。

 

私「嫌だよ!!侑ちゃんとシオンちゃんを見つけてからにしたかったのに!!」

 

アニガサキ・スクスタ歩夢「また画面の外で会おうね♪」

 

私「いやあああああああ!!」

 

 

そして私の体は完全にその世界から消えた。

 

〜※〜

 

…といったところで私は跳ね起きた。そして何故か侑ちゃんが慌ててやってきた。

 

侑「歩夢!?大丈夫だった!?」

 

私「私も夢の世界で別世界の自分に追い返されちゃったんだ」

 

侑「それは私も。シオンちゃんと歩いていたら、スクスタの人を名乗った女の子と、アニメの世界の私に夢の世界から追い返されて…それで怖くなって駆け込んじゃった」

 

私「侑ちゃんも無事で良かった!!」

 

侑「歩夢も無事で良かったよ!!」

 

こうして2人でハグしました。

 

 

 

…これで終わりじゃないよ。

 

私「そういえばシオンちゃんはどこに行ったんだろう?」

 

侑「私のLINEには『新居町で鉄の塊撮ってます』って来ていたけど…今日祝日じゃん!!」

 

私「無事そうだから今日は新居町行こうよ」

 

侑「そうだね!!」

 

というわけで、中部高速鉄道を使ってレッツゴー!!

 

~※~

 

いざ湖西新居町駅に行くと、知らない女の子にいじめられているシオンちゃんがいた。

 

私「シオンちゃんにそんなことするのはやめてあげてよ!!」

 

??「えっ、何言ってるの?シオンちゃんは四角いものばっかり撮っていて私が嫉妬したからこうやってわからせているんだよ?」

 

シオン「ぽむちゃんや侑ちゃんは加担しないでちーちゃんから僕を救ってくれるよね?」

 

侑「また鉄の塊ばっかり撮影して女の子を苦しめていたんだったら、容赦はしないよ?私も怒っちゃったんだから!!」ハイライトオフ

 

私「電車より私の方が大事でしょ!?」ハイライトオフ

 

シオン「いやあああああ!!」

 

だけどシオンちゃんがそうやっていじめられる姿もやっぱりかわいいね♥

 

〜※〜

 

落ち着いたところで色々事情聴取をしよう。

 

千砂都「私は嵐千砂都。かのんちゃんの幼馴染だけど、シオンちゃんも大好きなんだ」

 

私「私たちもかのんちゃんのことは知ってるよ。だけど初めて会ったとき2人揃ってお仕置きされちゃったの」

 

千砂都「今のかのんちゃんはヤンデレ末期を脱却したからそんなことはしないよ。その代わりこれからは私がヤンデレ末期を担当するんだから♪」

 

侑「色々怖いんだけど」

 

私「だけど千砂都ちゃん、これからよろしくね!!」

 

千砂都「歩夢ちゃんもよろしく!!」

 

侑「千砂都ちゃん…かな?よろしくね!!」

 

千砂都「侑ちゃんも!!」

 

こうしてまた1人、仲間が増えました。

 

私「そういえばシオンちゃん、これからどうするの?」

 

シオン「とりあえず新居町で何かヤンデレNG集をやるらしいよ」

 

私「えっ…、それ、本物の私たちじゃないよね?」

 

シオン「一応アニガサキ、ラブライブ!スーパースター!!、スクスタの二次創作だって」

 

私「なーんだ。今の私たちじゃなくてよかった」

 

侑「とりあえず行こう!!」

 

全員「うん!!」

 

私「それとシオンちゃんは今朝どんな夢を見た?」

 

シオン「侑ちゃんと一緒に神宮のあたりを歩いていてアニメやスクスタの世界の侑ちゃんにいつもの侑ちゃんが追い返された後、途方に暮れていたところで突然体が光り出して追い返されたら元の世界だったの」

 

侑「夢がシンクロするのはすごい…」

 

落ち着いたところで新居町運転所に乗り込もう!!

 

〜※〜

 

運転所の会議室409号室では由美さんが動画再生の準備をしていた。

 

由美「とりあえずプロジェクターは起動しました。そろそろだぞ」

 

さあ、始まる。ちなみに動画制作はカミガタヒトさんという有名絵師さんの協力もあって実現したとか。

 

【アニガサキ1期11話より】

歩夢『トワちゃんの方が大事なの!?』

 

シオン『そうだよ(無慈悲)』

 

歩夢『嫌っ!!』ザシュッ!!

 

アニガサキ内のシオンちゃんはアニメの私に刃物でさされてしまった。

 

歩夢『私の夢を3人で見てくれるって、これからずっと傍でサポートするって言ったじゃない…。私だけのシオンちゃんでいて…』

 

【動画終了】

 

本編より炎上するでしょこれ!!鉄道オタクはこの世に不要という風潮は真面目にやめてほしい。

 

さて、次だ。

 

【リエライブ1期4話番外】

かのん『当然、シオンちゃんも他校でちゃんとスクールアイドルを展開してくれるよね?』

 

シオン『僕は絶対にスクールアイドルはやらない。過去にあなたみたいに鉄オタを迫害しまくるスクールアイドルをいっぱい見てきているんだから!!』

 

かのん『やりなさい!!これはお願いじゃなくて私からの命令!!じゃないとちーちゃんに言いつけるよ!!』

 

【動画終了】

 

かのん「いや、シオンちゃんにそんなのを押し付ける真似はしたくないんですけど」

 

侑「それは同感」

 

私「だけどシオンちゃんは脅迫でもしないと乗らないんだからね?」

 

千砂都「私もシオンちゃんを見てきたけどそんな感じだったよ」

 

シオン「なんか嫌なこと言われてる気がするが…まあいいか」

 

最後はスクスタから。

 

【スクスタ16章より改変】

 

歩夢『私は将来の行く末とかどうでもいいの!!ただシオンちゃんと…シオンちゃんと一緒に撮り鉄がしたかったから、シオンちゃんに誘われたから、鉄道オタクの道を始めたの!!』

 

歩夢『楽しくないんだったら…私、鉄道なんて存在なんか認めたくない…!!』

 

歩夢『鉄道なんて、大っ嫌い!!馬鹿っ!!』

 

【動画終了】

 

私「絶対今のは作者さんじゃん!!私はメンヘラでもヤンデレでもないからそんなこと言わないもん!!」

 

シオン「いや、作者は自分のこと全部否定してエンペディアの自分の投稿や記事だけ器用に編集除去とか即時削除繰り返したからね?」

 

シオンちゃんは嘘は言っていないけど、私はそんな作者が嫌い。侑ちゃんが自分のことを否定してたら私は全力で止めるよ。

 

 

一方、由美さんはというと、動画が流れている間、物騒な光を出して何かをやっていた。

 

シオン「そういえば由美ちゃんは何をやってるの?」

 

由美「うるさい話しかけるんじゃないよ!!さっきまでストレスばっかり貯まること千歌っちたちに言われたから自分の電気の魔法で火傷させているんだ!!」ハイライトオフ

 

シオン「大概にしろよこの地雷ミイラ!!」

 

バッチーン!!

 

由美さんの腕を見ると幾分か赤い線もできていた。

 

由美「はあああああ!?ふざけんなよこの元三脚常習犯!!とにかく俺のことはほっといてくれ!!」ハイライトオフ

 

ガシッ!!

 

シオン「もうこんなドジミイラを放っておくわけにはいかないから僕が逃しません!!由美ちゃん自身のことを自分で否定すること自体が社内全体にとって迷惑なことわからんのかこの野郎!!」

 

由美「いいじゃんこのくらい!!」

 

シオン「良くないです!!とりあえず収録中止!!落ち着くまで6人で一緒にいること!!わかった!?」

 

由美「わかりました…」

 

由美さんも作者と同様の性格をしているからここまで強制ストップをかけないとだめ。正気に戻るまではもうこのままです♪




次回こそ近鉄祭り…!!春の最終回ですが。

※自己否定からの荒らし行為連発等諸般の事情で名前を変更しました。


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☆Rainbow春の近鉄祭り2022 #4 最終回 青山高原の道路は非常に危険

今回は自己満足ネタで、2022年春の近鉄祭り最終版です。視点は青山由美を予定。

【お知らせ】
ともりるさんの件はかなり気が沈んでいます。とにかくまずは勇退までの数カ月間を見守る、そう誓うことにしました。(てかそれ以前に●暴自●でwikiサ●トにて●除依●●らしを●いたなんて伏せ字無しで言えない)


2022年5月5日、近鉄名古屋駅にて。

 

俺「またいたのか今回も」

 

曜「いけなかった?」

 

俺「この前千歌っちやマルやダイヤとかにあまりにもひどいこと言われて自分の魔法で自傷行為まで行った身だから1人かシオンちゃんと一緒だけで旅をしたかったの!!」

 

シオン「まだ僕が入っていたからいいんだけどね…ここで1人オンリーだったらすぐにぶん殴っていたけど」

 

曜「曜ちゃんも、そんなふうに周りに迷惑かけるような由美ちゃんの単独近鉄遠征など認めないのであります!!」ハイライトオフ

 

もうすでにキレそう。帰ることにしよう。

 

俺「もういい俺帰るよ。終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

その時だった。シオンちゃんは胸倉をつかんで俺に2発腹パンチを食らわせた。

 

シオン「ふざけんじゃねえよオイ!!誰が帰っていいって言ったオラァ!!」ハイライトオフ

 

俺「ひいいいいっ…」

 

そして…、

 

シオン「怒らせちゃったねぇ、俺のことね!!鳳来寺鉄道のこと、今回もまた本気で怒らせちゃったねぇ!!」ハイライトオフ

 

バッチーン!!

 

俺「痛いんだよぉぉ!!」

 

シオン「ビンタ痛いのは分かってんだよオイオラァ!!ここまでしないといけないから手を煩わせるんだよ!!」ハイライトオフ

 

本来なら俺が教育係だけど、シオンちゃんのほうが俺に比べてもよっぽど大人だわ(*1)。

 

曜「シオンちゃんナイスであります!!」

 

シオン「ブイ!!」

 

俺「なんか僕の地位どんどん低くなっていませんか?」

 

シオン「気のせいですよ」

 

その時だった。

 

??「やっぱりシオンもゆーみんもいたんだ!!」

 

シオン「どうしよう逃げようかな…」

 

そして、シオンちゃんは愛ちゃんにガシッと肩を掴まれ4発ほど往復ビンタを受け…、

 

愛「どうして逃げようとするの!?シオンの愛する愛さんから逃げるのは、やってることゆーみんと同じなんだよ!?」ハイライトオフ

 

シオン「ひいいいいいっ…!!」

 

愛「だから今日は愛さんも一緒に近鉄遠征に連れて行ってもらうんだから!!」

 

シオン「わかったよもう…」

 

ということで今回はなんと!!4人構成となりました。

 

俺「とりあえずあの急行に乗ろうか」

 

全員「賛成ー!!」

 

今回行く場所は列車内で発表することにしよう。それはそうと暴力沙汰って確実に作者病んでるだろこれ。病むと特に自分関連に矛先を向けるのが作者の特徴だし。

 

【OP♪Aqours『HAPPY PARTY TRAIN』♪】

 

さて、乗ったのは名古屋線急行といったら定番中の定番、5200系だ。というより、後ろが1810系だったから乗る気になれなかったのはある。

 

愛「ゆーみん今日はどこに行くの?」

 

俺「今日は青山高原の方面に行こうと思います。あの某近鉄民に言うとむちゃくちゃボコされるという噂の西青山駅も見てみたいなって」

 

シオン「すごく楽しみだよ!!」

 

曜「それはそうと、千歌ちゃんやダイヤさんから言われたあまりにも酷いことって…?」

 

俺「なんか、LINEがここ最近既読無視だったり手短すぎたり、電話に出なかったりすることに対して、もっと会話してほしい、じゃなきゃ限界とか自分の堪忍袋の緒が切れるレベルに怒鳴られた。今回のはうちの母さんとか、兄だった健とか、シオンちゃんのお父様とか、さっきのシオンちゃんとかよりずっと怖かったぞ」

 

曜「それは良くないかな。スクールアイドルの後援会代表なんだし、千歌ちゃんも花丸ちゃんもダイヤさんも由美ちゃんのことが大大大好きなんだから、もっとしゃんとしないとだめだよ?」

 

俺「ごめんなさい…」

 

シオン「でも千歌ちゃんやダイヤさんはやり過ぎなところはあると思うかな」

 

俺「でしょ?」

 

シオン「僕でもそこまでされたらキレるもん」

 

俺「だよね」

 

やっぱり同情する人はちゃんといるよね。本当にシオンちゃんと俺は似たような性格をしている。血液型は全然違うけど。

 

列車は進み、八田、伏屋、戸田と通過していく。そして蟹江を出たら本当の旅の始まりだ!!

 

しかし通過駅はいつ乗ってもホームが短いし多い。海山道、箕田、磯山etc.…これだから近鉄名古屋線は墓場とか時代遅れとか言われるんだよ…。

 

~※~

 

伊勢中川到着。5200系と1810系のペアは去っていった。

 

それからというもの、名張方面の時刻表を確認したが…、

 

全員「あと30分くらい来ない!?」

 

曜「毎時1本とかふざけんなであります!!」

 

愛「三重県の山ってこんなに電車がないの!?」

 

しかし、シオンちゃんは冷静だった。さすがローカル線好きは違う。それと曜ちゃんは浦女時代より原則自転車民だったからふざけるなと言いたくなるのも無理はない。

 

俺「これがローカル線の惨状か」

 

シオン「でしょ?」

 

俺「だけど東武系統の会津や鬼怒川の山間とかだともっと酷で区間によっては7時間に1本しか来ないぞ」

 

シオン「うわぁ…さすがにそこまでは知らなかった…」

 

まあ、ダイヤ改正して2か月も立っていないからね、しょうがないね。とりあえず次の東青山行き電車を待ちながら雑談を繰り広げよう。

 

俺「そういえば曜ちゃんは最近大学の調子どうよ?」

 

曜「単位をけっこう落としたり、GPAが足りなかったりして進級がぎりぎりだったかなって感じ」

 

俺「あ、やばい俺もだ」

 

シオン「ダメじゃん」

 

俺「なんとかして挽回できているからあれなんだけどね」

 

シオン「…それならまだいいけど」

 

そんな他愛もない会話は30分程度、絶え間なく続いた。

 

〜※〜

 

そんなこんなでやってきたのは1422系のVW23編成。1430系との違いは何なんだと聞かれても、見た感じ気づかないと思うが、車高が少し高いくらい。かなりの近鉄オタクの俺や作者でも流石に気づかない。

 

俺「しかしドアチャイムがないな。案内表示すらついていないぞ」

 

愛「アタシでもここは驚き!!」

 

とはいえ、どこぞの東武や西鉄とかみたいに特定の線区を電制なし(亀戸線・大師線8000系)やコイルばね(貝塚線600形)のボロで固めないのが救いだ。近鉄は地方ローカル級でもVVVFや回生ブレーキのついた電車を放り込んでいるし、台車も空気バネで回生なしでも電制はついているから嘆かずに済む…ブレーキは相変わらず電磁直通ブレーキだけど。

 

とりあえず乗ろう。

 

~※~

 

 

乗ること十数分、榊原温泉口駅を出ると超がつくほどの空気輸送になる。曜ちゃんたちは1両目に行ったのもあって2両目の乗客は俺だけだ。

 

まあ名張ローカルの惨状と謳って炎上狙いの素材撮っておくか(*2)。

 

~※~

 

津市内の長いトンネルを抜けると、東青山駅であった。乗ってきた2両編成の列車を下ろされ、引き込み線に入っていく。

 

そして列車を待っているとひのとり、アーバンライナーが次々と通過する。

 

曜「やっぱり、由美ちゃんのそばには…近鉄が一番似合ってると思う」ポロポロ

 

俺「そんなことないよ」

曜「そんなことある!!…だって、由美ちゃんはいつも近鉄の撮影をしているというイメージしかないし、スクールアイドルの後援会の顔より鉄活している顔のほうがずっと輝いているもん!!」メソメソ

 

俺「だからって、俺が沼津初訪問以降心の底からAqoursを嫌いとか言ったことはないよね?」

 

曜「うん…」

 

俺「俺は君たちAqoursのみんながどんなにひどい仕打ちを俺たち後援会にしても、心の底では愛してる。というかまたこうして9人全員集まれるように俺も努力したんだよ?だからさ、そんなに重く考える必要なんてないさ」

 

曜「そうだよね!!由美ちゃんありがとう!!もっと私、頑張るよ!!」

 

…こんないいこと言えるのに、些細なことで病む俺って作者同様、周りに直接攻撃しなくても自分を過度に卑下・攻撃して迷惑かけるタイプだわ。

 

そして後続でやってきたのは大阪上本町行きの急行。向こうでは当たり前のように見られる5200系だが、ここ大阪線ではかなりレア。急行車では5800系に次いでやっぱり君が好き。

 

とりあえず西青山まで乗ろう。その時だった。

 

シオン「どうしよう…漏れそうなんだけど…」

 

一応列車便所を使う気はまずない。

 

俺「西青山駅じゃだめか…あそこトイレないし」

 

曜「どうしようね…」

 

俺「青山町駅まで我慢できる?」

 

シオン「うん…」

 

そういえばシオンちゃんはフタナリだから男子トイレの小便器が使えるんだった。俺は女だから無理だが。

 

とりあえず市境の長いトンネルを抜けた先にある西青山駅は見送ろう。トイレがない上に、見た瞬間に降りる気がなくなるような廃墟駅だったから。

 

〜※〜

 

乗り進めること2駅、青山町到着。しかし…、

 

俺「トイレが見つからない!?」

 

シオン「えー…どうしよう…」

 

実は俺もトイレを我慢していた。

 

曜「えーっと…近くにコンビニは…あった!!」

 

愛「ほらみんなで走るよ!!」

 

2人「待ってええええ!!」

 

探すこと17分、コンビニ到着。ここは先輩面をしてシオンちゃん優先にしよう。

 

〜※〜

 

愛「これからどうする?愛さんはシオンと一緒ならどこでも行けるよ♪」

 

俺「いずれにせよ青山町戻るのは避けたい。というか伊賀神戸まで歩きたい」

 

曜「私も賛成であります!!」

 

シオン「そうとなれば行くぞ!!」

 

全員「おー!!」

 

しかし、これが悲劇を呼ぶとは知らずに…。

 

〜※〜

 

歩いていると、超高速で車が通過していって怖い。いつぶつかってもおかしくはない。というか俺こう見えて怖がりなの。ダレカタスケテー!!

 

その時だった。どこかで聞き覚えのある音が聞こえてきた。

 

トゲゾーこうらだ。待って!?そんな物騒なものがどうしてファンタジーでもないこの世界にやってくるのさ!?

 

だけど考えている暇はない。固まっていたら全員が巻き込まれる。

 

俺「みんなバラバラに逃げるぞ!!」

 

全員「うん!!」

 

逃げたは良いが、

 

トゲゾーこうらは俺を目掛けてやってきた!!そして、俺の目の前で爆発したのだった!!

 

…ん?爆発したら封筒が出てきたぞ?中身は俺宛だな。読むか。

 

『上級ビッグデーモン5049号へ

今どこにいるの?ヨハネはものすごく寂しいのよ。GPSも繋がらない山奥にいるんだったら許さないわ。トゲゾーこうらでこれを送り付けてやる!!帰ったらヨハネを存分に味わうこと!!わかった!?

あなたの愛しの堕天使ヨハネより』

 

な・に・が、「あなたの愛しの」だ!!俺の推しは堕天使津島善子じゃないんだから!!

 

…しかし、堕天使ヨハネも20歳になる前に覚醒してしまったか。俺の肩身は鉄オタ故に狭くなっていくのだろうな…。

 

シオン「由美ちゃん大丈夫だった?」

 

愛「ホントだよ、心配したんだぞ?」

 

俺「トゲゾーが爆発したかと思えば堕天使津島ヨハネからこんな手紙が」

 

曜「善子ちゃん、トゲゾー甲羅は伝書鳩じゃないよ…。それと善子ちゃんが覚醒しちゃったね由美ちゃん。ドンウォーリーだよ!!」

 

俺「え、鉄ちゃんより堕天使のほうが大事なんだ…。ヤンデレ被害者を擁護する気はあるのみんな?」

 

3人「ないです」

 

俺「うわあああああん!!」

 

泣くしかないよこんなの。

 

愛「ほらつべこべ言っていないで行くよ!!」

 

強引すぎるだろ泣いてるところむりやり引きずり出すとか。

 

〜※〜

 

その後も歩いていると更に悲劇がやってくる。やってきたのは黒塗りのトヨタ86だ。そしてその86は止まった。

 

降りてきたのは仲喜くんだった。

 

仲喜「おいゴラァ!!そこ止まれ!!」

 

俺「いや仲喜くん何なのさ?」

 

仲喜「とりあえず曜ちゃんと由美ちゃんはクルルァについてこい」

 

俺「…はい」

 

大人しくついていくことにしよう。

 

〜※〜

 

しかし乗ったは良いが86君は動かない。しかも聞かれたことは意外なことだった。

 

仲喜「曜ちゃんと由美ちゃんは自動車には興味はある?」

 

俺「当然だよ。というか将来はトヨタのハイブリッド一択に乗る。当たり前だよなぁ?」

 

曜「私は将来パパの車を乗り回そうかなって思う。だけど買い替えになったときのためにも最近車の流れは見ているよ」

 

仲喜「みんないいじゃん。とりあえず今回は私のこの車を見てほしかっただけです。86はちょっと時代遅れだけどかっこいいでしょ?」

 

俺「うん」

 

仲喜「そう言ってくれて何よりです。とりあえず今回は以上」

 

そして降ろされて解散になる。86は去っていった。…何やねんこのコント!!

 

〜※〜

 

そして更に歩き進め、着いたのは比土駅。伊賀鉄道乗車はるびまるペア×養老掛け持ち遠征以来3年ぶりだ。

 

相変わらず200系のGTOも健在。

 

曜「ルビィちゃんや花丸ちゃんも乗った伊賀鉄道は私も楽しみであります!!」

 

俺「よし、乗るぞ!!」

 

全員「うん!!」

 

そして、わずか1駅だけだが伊賀神戸に到着。そして特急通過・発車、更には伊賀鉄道の発車を見送ったあと、普通列車で伊勢中川まで戻る。いつ見ても西青山はかなり廃墟を感じる。

 

~※~

 

伊勢中川着。既に5時が近いのでもう名古屋に帰ろう。

 

帰りに乗ったのも5200系。というか今回5200系の比重大きくないか?

 

曜ちゃんと愛ちゃんは寝てしまったが、このまま名古屋駅まで直行しよう。

 

~※~

 

名古屋着。さらにそこでも悲劇が訪れる。

 

??「ようやく見つけたわよ上級ビッグデーモン5049号」ハイライトオフ

 

俺「あ、まずい凶悪堕天使に見つかった。違う改札から出よう」

 

曜「今の善子ちゃんむちゃくちゃ危険そうだからついていくのであります」

 

ヨハネ「曜も待ちなさいよ!!てかヨハネ!!それに凶悪言うな!!」

 

シオン「じゃあここで解散に…」

 

シオンちゃんのほうにも悲劇はやってきた。

 

恋「おや?シオンさんではありませんか」ハイライトオフ

 

シオン「まずい由美ちゃんと同じ方向に逃げるぞ!!」

 

愛「今の人怖いよアタシも!!」

 

ということで、近鉄パッセと同じ方面の改札に4人また集まりました。しかし、こんなので終わりなわけがない。

 

近鉄パッセ側にも刺客はいた。

 

シオン「まあ僕たちは大丈夫だから出ようか」

 

愛「そうだね!!」

 

その時だった。

 

ピンポーン!!チャージしてください。

 

なんだ、君たち?一体、ICカードの、チャージを、忘れたのかい?

 

愛ちゃんも同じく改札で足止めを食らってしまった。そして2人でチャージを終えた直後のこと。恋ちゃんは追ってきた。

 

恋「どうして2人で逃げようとするのですか!?私は先日母を亡くし、ものすごい憂鬱に苛まれ、途方に暮れている中でようやくシオンさんに会えたというのに!!」ハイライトオフ

 

シオン「恋ちゃんこっち来るな怖いんだよスタンガン持ちながらとか!!」

 

愛「そうだよ!!レンレンにはどんな事情であっても愛さんはシオンを絶対に渡さないんだから!!」

 

恋「そうなのですね…。愛さんもシオンさんを手放す気はないのですね…。2人揃って、お仕置きです」ハイライトオフ

 

2人「やめてえええええ!!」

 

2007年ペア、撃沈。チャージし忘れとかポンコツにもほどがある。諦めろ。

 

一方俺たちはというと、

 

月「あれ~?曜ちゃんに由美ちゃんじゃん。善子ちゃんから逃げて何をしているのかなぁ~?」

 

曜「病み堕天使に捕まったら一巻の終わりだから逃げてきたの!!月ちゃん助けて!!」

 

月「はい助けませーん。僕と善子ちゃんで一斉にお仕置きです。よーろしくー!!」ハイライトオフ

 

その間にヨハネも後ろからやってきやがった!!

 

ヨハネ「さあ、2人揃って、地獄に埋もれなさい♪」ハイライトオフ

 

俺・曜「いやあああああ!!」

 

2001年ペア、撃沈。挟み撃ちは逃げ場がない。はっきりわかんだね。

 

俺と曜ちゃんはこの後このまま終電ギリギリまで帰れなかったのは言うまでもない。

*1
読者の皆さんは先輩や上司に暴力を振るうような真似してはダメだが、シオンちゃんには俺を止めるためならという場合にのみ特別に俺の方から暴力を許可している。

*2
とはいえ、炎上経験は、ないです。




愛さんは恋ちゃんのことをレンレンと呼ぶだろうと推測しました。

次回は未定です、というかGW明けます。


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カエル嫌いを直そう!!+α

今回は嫌いを克服するネタを書いてみます。視点はデフォルトの高海千歌を予定。


由美「…は?」

 

仲喜「だってあんな湿ってて気持ち悪いものに飛び乗られたら私は悶絶するよ」

 

由美「全く、これだからナメクジは…」

 

仲喜「だからナメクジって言うな!!」

 

ある日のこと。由美ちゃんと仲喜くんが2人でまた沼津にやってきてくれていたが、2人揃って何か話している。

 

私「やっほー由美ちゃん仲喜くん!」

 

由美「こんにちは千歌っち」

 

仲喜「どうも」

 

私「何を話していたの?」

 

由美「また仲喜くんがカエルに飛び乗られて怯えていたんだって。あんなにかわいいのに」

 

仲喜「いや、あんなのに触れられる人間が意外すぎる。私はカエルが大の苦手なのに…」

 

私「じゃあ今日は、千歌と一緒にカエルと触れ合って、カエル嫌いを直していこう!」

 

仲喜「ひいいいっ…」

 

由美「お前男だろ。それくらい我慢しなさい」

 

仲喜「…はい」

 

容赦なく決行しよう。これまで仲喜くんには暴力とか阪神電車の冒涜とかセクハラとか色々やられてきた身だからね。

 

〜※〜

 

ということでやってきたのは千本浜公園。この辺りでこの前の雨もあって蛙が湧いているから蛙の苦手克服には最適だ。

 

私「そういえば由美ちゃんのメガネ可愛いじゃん」

 

由美「だけど視力低下というかなり不名誉なことがあったからね…。このままだと俺、次の免許更新が通るかなって不安になるよ」

 

私「あー…」

 

だめだこりゃ。仲喜くんは一応コンタクトという話だった。

 

というわけで本題に入ろう。蛙はもうその辺にいる。1匹捕まえてみよう。

 

私「とりあえず触ってごらん」

 

仲喜「ひっ…やっぱり怖いよ…」

 

仲喜くんはおずおずと蛙に人差し指1本を伸ばす。そして触れることが…、できた。

 

仲喜「…あれ?そんなに怖くない」

 

その時だった。

 

カエル「ゲコッ」

 

カエルは仲喜くんの胸を目掛けて飛んできた。

 

仲喜「いやあああああ!!」

 

私「ここで落ち着いてみようか」

 

仲喜「むちゃくちゃ鬼畜なんだが…あれ?あんまり怖くないかも」

 

由美「やったね!」

 

これで仲喜くんのカエル嫌いは克服なのだ☆

 

仲喜「どうしようこの子。私に懐いてくれているみたいだし連れて帰ろうかな…月光支社に」

 

由美「ん?カエルさんが何か言っているぞ」

 

仲喜「何だって?」

 

由美「『仲喜さんは人間だけじゃなくて私たち蛙にも構って』だって」

 

え、蛙まで嫉妬するんだ。知らなかった…。

 

仲喜「じゃあ連れて帰るよ。この蛙飼います!!」

 

私「その意気だよ!!」

 

ちなみに中部高速鉄道の事務所でこの手の動物を飼うこと自体は許容されているから気にしちゃだめ。

 

〜※〜

 

そして今回から不定期で架空のお便りコーナーをやっていくことにしよう。

 

由美「というわけで最初は、ペンネーム、日立笠戸さんから」

 

『G5000系の置き換えをどうにかしてもらえませんか?一見新しそうに見えてむちゃくちゃ快適なのに車齢60年以上とかそろそろ寿命じゃないですか?』

 

私「確かに60年以上動かす会社ってそう見ないよね」

 

仲喜「それは同感」

 

由美「…はい。これはもう炎上覚悟で方針を言わせてもらいます。弊社のG5000系列の4形式は大事な骨董品として、あらゆる部品を取り替えながら今後も走らせていく予定です。このため車齢60年の時点では置き換え予定はありません。もとい快適ならそれで我慢しろ」

 

私「テセウスの船じゃあるまいし」

 

これはもう炎上確定だぞ。

 

私「次行ってみよう。今度は日車豊川工房さんから」

 

『吊り掛け車は時代遅れです。どんなに新しくても直ちに廃車にしてください』

 

由美「帰れ」

 

仲喜「これは車両増備の方針に合致しないため無理ですね。というかリンク式駆動方式が吊り掛けと比較しても整備面で不評で一旦本格採用を見送ったし」

 

私「中部高速鉄道の規格の異次元さには最初は呆れたけど、でも慣れれば何てことはないよ」

 

そんな雑談を繰り広げていた、その時だった。

 

??「見つけたわよ、仲喜くん。カエル嫌いの克服を通り越して仲良くできるようになったって、どういうことかしら?」ハイライトオフ

 

仲喜「リリー!?」

 

梨子「とりあえずこのカエルと一緒に、お仕置きを受けようね♥」

 

仲喜「なんでええええ!?」

カエル「ゲコゲコー!!」

 

…行っちゃったね。

 

私「由美ちゃんはこれからどうするの?」

 

由美「17時から沼津港線快速の運転業務が入っているからそれまでフリーかな」

 

私「じゃあ千歌と街巡りしよっ♪」

 

由美「え、1人で回りたかったんだが」

 

私「ふーん…1人で寂しがっている千歌を置いて、沼津巡りをするんだぁ…」

 

由美「もうわかったよ。ほら一緒に行くぞ」

 

私「やったぁ由美ちゃん大好きー♥♥♥」

 

千歌をこんなふうにしたのは由美ちゃんなんだから、いつでも責任取ってね♥




次回は未定です。


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【超番外編】DiverDivaとR3BIRTHに女子鉄配信者までが水無月結月さんにヤンデレだったら

今回は神無月エマさんの新作記念ということもあり、書くことにします。視点は水無月結月を予定。鳳来寺シオンも登場するよ。
※本人には一声かけました。

【本編との比較。】
愛さんはシオンちゃんに対してではなく、結月さんに対してヤンデレで、更にシオンちゃんも結月さんに対してヤンデレとします。栞子、ランジュ、果林は本編通り。ミア・テイラーも結月さんに対してヤンデレとします。
あとシオンちゃんはふたなり化せず、女性のままです。


シオン「結月さんじゃん。会いたかったよぉ〜!!」

 

僕「シオンベッタリにならないでよ」

 

シオン「だって会えないのすごく寂しいんだよ僕?だからこうして結月さん成分を補給しないと体が持たないの」ハイライトオフ

 

僕は水無月結月だよ~。どこかからパチって来たという声が多いけど一応作者さん許可取っているからね~。

 

そしてこの子は鳳来寺シオン。去年虹ヶ咲学園に入学した先輩で、鉄道同好会とスクールアイドル同好会を兼任しているんだ~。出身は名古屋の天白区で、東京に下宿している。あと鳳来寺鉄道名義で鉄道系の配信もしているんだって。スクールアイドル同好会ができてからはいつも僕にベッタリなんだけどね。

 

というかほとんどこの人のせいで虹ヶ咲に入学させられたんだよ~。そのせいで僕もいつも女子制服着る羽目になっちゃった~。

 

??「ちょっと不純異性交遊はいけません!!…結月さんではありませんか」ハイライトオフ

 

シオン「何を言っているんですか栞子ちゃん?僕は結月さんを渡しません!!」ハイライトオフ

 

うわ~また危険な子が現れちゃったよ~栞子。この子は生真面目だけど僕のことになると目の色がかわっちゃうんだ~。

 

僕「とりあえず先に行ってていい?」

 

2人「ダメです」ハイライトオフ

 

これだから嫌なんだよね。

 

〜※〜

 

授業後のこと。僕は栞子に部室に強制連行された。部室にはみんながやってきていた。

 

果林「あら結月じゃない。昨日ぶりね」

 

僕「昨日ぶりですね果林さん。とりあえず僕は帰ります」

 

果林「なぜ帰るのかしら結月?」ハイライトオフ

 

愛「そうだよ。愛さんもユヅ成分を補給させてくれないと死んじゃうよ!!」ハイライトオフ

 

果林さんも愛さんも怖いよこれ…。

 

当然これで終わりじゃないよ。

 

ランジュ「やっぱり結月に抱きつけるのは幸せね〜♥」

 

僕「ランジュ離して」

 

ランジュ「嫌よ♥だって結月の匂いを間近で感じられるもの♥」ハイライトオフ

 

栞子「ランジュがそうするなら私もこうします!!」ハイライトオフ&ギュー

 

僕「栞子も暑苦しいよ」

 

そして最後の刺客も現れる。

 

ミア「また結月いたのか」

 

僕「ミアとにかくこの2人を離してよ」

 

ミア「嫌だ。ボクも抱きつくさ。ボクも結月は大好きだから」

 

僕「とにかく苦しいよこれ」

 

ランジュ「アタシたちが味わった苦しみはこれくらいじゃないんだからね♪昼間結月に会えない間心が折れそうになったんだから♪」ハイライトオフ

 

うんランジュは手遅れだ。

 

〜※〜

 

そして練習を終えてからのこと。

 

僕「あれ?シオンじゃん」

 

シオン「鉄道同好会が解散になったからちょっと寄っていこうかなって」

 

僕「とにかくそこにいる栞子とランジュとミアと果林と愛をなんとかしてよ」

 

シオン「とりあえず一緒に帰ろうよ♪」むぎゅ〜

 

愛「嫌だよ!!ユヅはシオンに渡さないよ!!」ハイライトオフ

 

ミア「いくら鉄の姐さんでもここは譲れないよ」ハイライトオフ

 

僕「あのー、僕1人で帰っていいですか?」

 

シオン「1人で帰る?ダメです。それくらいなら6人でいっぱい愛そうね♥」

 

栞子・ランジュ・ミア・愛・果林「うん!!」

 

僕「嫌だよおおおおおおお!!」

 

結論、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会も楽じゃないよ〜。




次回は未定です。


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ヤンデレ VS 鉄道オタク×各駅停車

今回は以前から練ってあったネタを放出します。来月初めまでエンペディアで投稿ブロックを受けたので、しばらく更新を進めていきます。ついでに初期作品のリスペクトもあるかも。

視点は鳳来寺シオンを予定。


2022年5月某日、京王新宿駅にて。僕はまたあの人から逃げています。何があったか説明しましょう。

 

〜※〜

 

まず、僕はまた宿題を済ませ、また原宿の方に行ってこいと上層部に言われた。そこで会いたくない人、もとい葉月恋ちゃんに会ってしまった。

 

恋「おや?シオンさんではありませんか」

 

僕「まずい見つかった」

 

恋「逃げようとしていませんか?逃しません。お母様の神宮音楽学校の再建と同じくらいあなたのことは大事なのにどうして逃げようとするのですか?」

 

僕「だって怖いんだもん」

 

恋「私が怖い?よく私にそんな酷いことが言えましたね…。もうわかりました」ハイライトオフ

 

おっ、諦めてくれた?

 

恋「あなたのGPSを頼りにどこまでも追うことにします。家はかなり貧乏ですが、最低限小田急ロマンスカーで箱根湯本まで出られるお金は手元にあるので」ハイライトオフ

 

僕「ひっ…逃げろー!!」

 

〜※〜

 

というわけで新宿駅まで全速力で走ってきたわけです。だけど箱根まで追えるとか言われたらなぁ…。まあ、世間知らずのお嬢様は急行とかの停車駅なんぞわかるわけがない(ジャンボブーメラン)。ということで、今回は京王線普通列車の高尾山口行きに乗って逃げることにしました。

 

さ、引き締めていこう。

 

僕「乗る列車は…あれだね」

 

作者や由美ちゃん同様、声に出さないと確実に迷う。てなわけで乗ることにするか。

乗った車両は京王8000系の10両固定編成。このまま増解結とかはしないで各駅に停まって高尾山口まで向かうものだ。発車時に響く日立製GTOサイリスタインバータの音も至高である。

笹塚駅付近で地上に出て、晴れ渡る空の下を駆け抜ける。乗るのは下高井戸まで。快速か普通以外に乗ったらもう恋ちゃんは一巻の終わりだ…知らんけど。

 

〜※〜

 

下高井戸着。高尾山口まで乗っていたらすぐに調布駅とかで恋ちゃんに捕まる。そう思って改札を出た、そのときだった。

 

??・??「どけどけ邪魔だ邪魔だどけどけー!!」

 

??「轢き殺されてぇのか馬鹿野郎この野郎め!!」

 

??「この野郎め!!葬式してぇのか馬鹿野郎この野郎め!!」

 

2人「どけどけ邪魔だ邪魔だどけどけー!!」

 

誰かと思えば特攻服風のワンピースを着てサングラスをかけ、さらにオートバイのハンドルを持った侑ちゃんと果南さんだった。

 

侑「京王線はVVVFの宝庫なんだ馬鹿野郎この野郎め!!」

 

果南「この野郎め!!バリエーションがどんどんなくなっていくじゃねえか馬鹿野郎この野郎め!!」

 

侑「京王線はVVVFの宝庫なんだ馬鹿野郎この野郎め!!」

 

果南「この野郎め!!直流モーターの整備性の悪さが明らかなんだ馬鹿野郎この野郎め!!」

 

2人「どけどけ邪魔だ邪魔だどけどけー!!」

 

京王線を風刺していて笑ってしまった。2人は去っていった。

 

デデーン!!鳳来寺、OUT〜!!

 

えっ!?なんで!?

 

バッチーン!!

 

前からサヤさんに頭思いっきり叩かれたんですけど!!

 

僕「とりあえず侑ちゃんカムバーック!!」

 

??「なぜそうやって助けを呼んでまで逃げようとするのですか?」

 

え、サヤさんがやってきたから想像はついたんだが、恋ちゃんが追いついてしまった。

 

僕「それは…その…」

 

恋「実はあなたの乗った車両の1両後ろに私は乗っていました。そして、事態を静観していたら他の人に助けを求める始末…もう許しません!!」ハイライトオフ

 

僕「サヤさん、このお嬢様をなんとかしてくださいよ…」

 

サヤ「いえ、私も鳳来寺シオン様のことは大好きなので持ち帰ることに致します」

 

恋「シオンさん、覚悟はできていますよね?」ハイライトオフ

 

僕「いやああああああ!!」

 

ヤンデレセキュリティホールガバガバ…これもうわかんねぇな。




次回は番外編を予定しています。その後に島根研修とします。


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【番外編】ナチュラルストーカーあゆしずから5社相互直通運転で逃げろ!!

裏にてゆうぽむしずで書いてくれと言われたので書いてみます。視点は鳳来寺シオンを予定。


11月某日朝、横浜駅にて。僕は侑ちゃんと元町・中華街駅で待ち合わせをしていた。というよりこの数十分前にいきなり待っていてほしいなんて言われた暁には慌てるでしょ。

 

侑「シオンちゃん助かったー!!」

 

僕「本当にどうしたの侑ちゃん!?」

 

侑「今朝歩夢と喧嘩しちゃって…」

 

〜※〜

 

歩夢「中華街になんて行きたくないよ!!また訳の分からないものにときめいてほしくないもん!!」

 

侑「だけど朝ごはんが中華も悪くないと思うんだけど!!」

 

歩夢「もういい!!侑ちゃんなんか知らない!!」

 

侑「私も歩夢のことなんてほっとくんだから!!歩夢のバカ!!歩夢なんて大っ嫌い!!」

 

それで逃げてきちゃって…、

 

歩夢「侑ちゃんが…私のことを嫌いに…。絶対に離さないんだから」ハイライトオフ&ナミダポロポロ

 

みたいな声が聞こえてきたの。

 

〜※〜

 

侑「とにかく歩夢に見つかるなんてまっぴらごめんだから一緒に逃げようよ!!」

 

僕「それなら協力するよ。ところで何か買ったとかは…?」

 

侑「肉まんならシオンちゃんの分を含めて2個買ってきたよ」

 

僕「ありがとう!!一緒に食べよう♪」

 

侑「うん♪」

 

てなわけで、肉まんを美味しく頬張り、電車に乗っていこう。乗る列車は7:48発の特急飯能行き。これに乗ればもう捕まらない。まずは渋谷まで出よう。車種は東急4000系だ。

 

〜※〜

 

元町・中華街を発車した特急はみなとみらい、横浜と停車し、反町駅を通過したところで地上線に出る。…待てよこれ。横浜駅から寒気がしてきたんだが。

 

案の定前方の車両から、なんと!!ぽむちゃんとしずくがハイライトのない目でこちらを睨んでいたのだった!!

 

侑「シオンちゃん何かあったの?」

 

僕「今は前方の車両を見ちゃだめ。ぽむちゃんとしずくが貫通路の向こうから僕たちを睨んでいたの」

 

しかも聞いてはいけない声が聞こえてきた気がする。

 

ぽむちゃん「ふーん…侑ちゃん、中華街に寄った挙句、私に内緒でシオンちゃんと抜け駆けするんだぁ…」ハイライトオフ

 

しずく「シオンさんと侑先輩が仲良くしていると私も嫉妬してしまいます…」ハイライトオフ

 

ぽむちゃん「しずくちゃん、駅を降りるのを見たら一緒に降りるよ」ハイライトオフ

 

しずく「歩夢先輩、そうしましょう」ハイライトオフ

 

僕「今聞こえた?」

 

侑「聞こえたよ聞こえた!!空いてきたら前の車両移ろう!!」

 

僕「そうしよう。それと渋谷下車計画はやめて別の駅で降りよう」

 

はい、計画変更。飯能まで乗るしかないよこれ。かのんちゃんとかが乗ってきても終わりだが。

 

〜※〜

 

しかし、日吉駅にて悲劇が起きる。突然乗客が半減した。そのときだった、ぽむちゃんたちがこちらの車両にやってきたのは。

 

ぽむちゃん「随分楽しそうだね、侑ちゃん、シオンちゃん」黒笑い

 

侑「げっ!!歩夢!?しずくちゃんまで!?」

 

しずく「私の大事なシオンさんを誑かした侑先輩からもオハナシを聞きたいです♪」ハイライトオフ

 

僕「色々怖いんだけど」

 

2人「渋谷まで、一緒にオハナシしましょう♪」

 

僕・侑「いやああああああ!!」

 

このあと渋谷に着くまで20分程度お説教を受けました。ちゃんと侑ちゃんとぽむちゃんは仲直りできたんだけどね。

 

…今回はこれで終わりじゃないよ。

 

〜※〜

 

渋谷下車。僕も実は最近の流行には極めて疎いから、色々巡っていこう。まずやってきたのはアニメイト渋谷。

 

侑「じゃあシオンちゃん、まずリコリスリコイルの方見に行こうよ♪」

 

僕「そうだね。その後にチェンソーマンも見ようか」

 

番外編ではアニメイトでそういうところを一緒に見るくらいは許してもらえる。しかし、

 

歩夢「私のグッズはちゃんと買ってくれるよね?」

 

僕「えっそれは…」

 

しずく「私のグッズもシオンさんには買わせますよ♪」

 

歩夢「侑ちゃんも、買わないという選択肢はないんだからね♪」ハイライトオフ

 

侑「じゃあ歩夢も私のグッズを買ってね♪」ハイライトオフ

 

歩夢「うん♪」

 

ゆうぽむは共依存だったのか…?多分そうだろう。

 

一方僕はというと…、

 

しずく「私もシオンさんのグッズはいっぱい買いますから、買わないという選択肢はありません♪」ハイライトオフ

 

僕「…はい」

 

おそらくしずくの部屋はもう僕のグッズでいっぱい埋まっているだろうな…。結局4人揃って散財。僕も諭吉さんを6枚ほど失いました。

 

〜※〜

 

歩夢「ところでこれからどうする?」

 

しずく「私は5社相互直通運転をもっと存分に楽しみたいです。シオンさんといられる時間も増えるし、今度演劇で鉄道オタクを演じることになったのでその気分も味わいたくて」

 

侑「私はシオンちゃんが何でも良ければそれで…」

 

あれ?今歩夢の目からまたハイライトが消えていませんでした?それから手錠も見えたような…。

 

僕「ぽむちゃん、気の所為だよね?」

 

ぽむちゃん「そんなこの場で逮捕とかするわけないじゃん。私はヤンデレでもメンヘラでもないんだからね」

 

侑「じゃあシオンちゃんとしずくちゃん…」

 

ギュッ

 

ぽむちゃん「侑ちゃん、私を置いて行かないでね?」ハイライトオフ

 

侑「当然歩夢も強制連行だよ」

 

ぽむちゃん「なーんだぁ」

 

そのときだった。

 

??「あなた達ですか?私のシオンさんと5直に乗ろうなんて言ったのは」

 

??「流石に副都心に来てくれたからには、ここを離れて他の女の子3人と所沢や川越に行こうだなんて、ちょっと許せないかなぁ」

 

しずく「かのんさん!?」

 

歩夢「恋ちゃんまで!?」

 

侑「シオンちゃん、歩夢、逃げるよ!!」

 

僕「えっ?」

 

さらに悲劇は起きる。

 

カチャリ

 

なんと!!侑ちゃんとぽむちゃんに手錠がかけられたのだった!!

 

かのん「ニガサナイヨ?」ハイライトオフ

 

恋「罰として、今日一日夜まで私たちLiellaの手伝いをしてもらいます」ハイライトオフ

 

4人「そんなああああああああ!!」

 

結論、流石に強力アイドルがヤンデレになって現れたら、同好会と底辺の鉄道オタクはぐうの音も出ない。以上!!




次回こそ島根研修…!!


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島根・ヤンデレ四季メイ親睦会

今回はカオス島根研修とします。視点は青山由美を予定。

※11月23日をもって作者は21歳になりました。


5月某日朝、岡山駅にて。

 

俺「またか…」

 

四季「シスコンで地雷な由美先輩に変なことされたくないし」ハイライトオフ

 

ジュリー「だから由美はあたしよりシスコンじゃないのに!!」

 

朝一番の新幹線のぞみ75号で鈴乃ちゃん、シオンちゃん、ジュリーと岡山入りし、少々岡山後楽園を散策したあと、その日のうちに北上して松江を目指そうとしたら四季ちゃんともう1人赤髪の女の子に捕まってしまった。

 

シオン「メイちゃんもうちの鈴乃ちゃんを奪いに来るなよ!!」

 

メイ「うるせえ!!三脚地雷は黙ってろ!!」ハイライトオフ

 

鈴乃「シオンは地雷じゃないわよ!!」

 

この赤髪の子は米女メイちゃん。男勝りな性格で、自分の容姿を好まない。四季ちゃんとは同級生で、そこそこうまくやれている様子。鈴乃ちゃんのことも大好きで、鈴乃ちゃんを奪ったシオンちゃんのことをここ最近「三脚地雷」と呼ぶようになった。俺のことは先輩呼びで慕っているのだが。

 

メイ「とりあえず由美先輩もこの地雷をなんとかしてくれよ」

 

俺「いや、俺もさっき四季ちゃんにまたシスコン呼ばわりされていじけているんですけど」

 

メイ「あー…四季もお前の妹ジュリーのことが大好きだからなぁ…。私も鈴乃さんのこと大大大好きだから人のこと言えないけど」

 

さあ、本題に入ろう。

 

俺「さて、今日はこのまま島根に抜けるつもりでいました。この前シオンちゃんが島根を小馬鹿にしたからその魅力を知ってもらうのもあるよ」

 

メイ「シオンの奴そんなこともしていたのか。私の大事な鈴乃さんを奪った挙げ句」

 

俺「でもうちの相方の仲喜くんは近鉄にキチガイとかほざいたりとか、阪神電車を冒涜していたりとかやっているからそれより平気だぞ」

 

メイ「由美先輩の記事荒らしとかAqoursの皆さんのヤンデレが健全に見えてきたよ…」

 

シオン「あのー…島根の侮辱は出来心で」

俺・メイ「反省しなさい(しろ)」ダブルチョップ

 

シオン「ごめんなさい…」

 

鈴乃「さあ、モタモタしていないで行くわよ!!」

 

全員「待ってよー!!」

 

こうして俺たちの旅は始まった。

 

〜※〜

 

乗るのは9:05岡山発のやくも5号。まずは松江まで出よう。11:42着を予定。車種は当然、381系。

 

381系は1973年から中央西線の特急しなの向けに投入され、以降78年から紀勢本線(きのくに線)のくろしおに、82年からは伯備線のやくもに投入されている。振り子式であるがゆえよく揺れ、そのせいでくろしお向けを「げろしお」、やくも向けのリニューアル車を「ぐったりはくも」とか言って揶揄する鉄オタたちが後を絶たない。…まあ最後の活躍場であるここ伯備線からも黒塗りの高級車273系(*1)の導入で追放されるんだけどね。

 

俺「そういえばメイちゃんとシオンちゃんもっと話し合おうよ」

 

シオン「嫌です。僕の黒歴史を掘り起こして地雷認定してきましたから」

 

メイ「私も嫌だぞ。私の大事な鈴乃さんを奪った挙げ句島根を馬鹿にした三脚地雷の迷惑野郎のことはもう大嫌いだ」

 

シオン「そういう由美ちゃんも四季ちゃんとお話してあげてよ」

 

俺「嫌だよそんなの。だって四季ちゃん俺のことをシスコンとか地雷とか馬鹿にしてくるもん」

 

四季「Me, neither. 私のジュリーを奪った由美先輩の話なんか聞きたくない」

 

鈴乃「4人共まだ子どもね」

 

ジュリー「特に由美はもう20歳なのにね」

 

いや、あなたたちもヤンデレから逃げたくなる時点で子どもなんですけど。というか6人の中で最年長が俺なのに恥ずかしいなこれ。

 

〜※〜

 

予定通り、11:42に松江到着。

 

??「ようこそ島根へ!!よく来たね!!」

 

俺「あっきー!?」

 

出たウイング団。これ大波乱の予感しかしないぞ。

 

俺「えーっと、あなたが今日ここにいるのは」

 

あっきー「今日はお前を倒すためじゃないぞ。観光案内するつもりでいたんだ」

 

俺「え、攻撃しないんだ」

 

あっきー「うん。今はスルーする代わりに、この前からシオンにズタボロに島根バカにされて悲しいから今度ぼたんでも名古屋に送り込む予定だからな」

 

シオン「やばいよこれ…ぼたんちゃんが来られたら…」

 

メイ「自業自得」

 

これから、島根を馬鹿にするのはタブーにしよう。俺の命まで狙われるぞこれ。

 

〜※〜

 

というわけでまずは松江城に行こう。松江城は1611年に堀尾吉晴、忠氏親子により築城され、千鳥が羽を広げたようなたたずまいから千鳥城とも呼ばれる。周囲には宍道湖からの水によるお濠、そして石垣を張り巡らし、敵の侵入を防いでいる。そして壁には狭間があり、その狭間から鉄砲や弓矢を放てるようになっている。敵がよじ登ってきた際に利用する石落としもある他、天守閣内に井戸も設けられている。

次に、城下町に行くとわざと道をずらしたりなど、敵の侵入をいかに防げるように工夫したかが窺える。

 

シオン「だけど最近の敵は魔法とかいろいろ使ってくるから怖いよね」

 

四季「もし由美先輩がジュリーを守るためにこういうのを築城するとか言ったら私が科学の力で落城させるだけだから」ハイライトオフ

 

メイ「さらっと酷いこと言うなよ四季…」

 

あながち間違いではないのでコメントは控えよう。というか中学生で犯罪とかやめてよ。

 

~※~

 

昼飯は出雲そば。そば好きあっきーはこのあたりの情報をしっかり手に入れていたから本当に美味しかった。乗る列車は13:36発出雲大社前行き。1両編成の7000系電車によって運転される。地方私鉄にVVVFの新車はやっぱり似合わないが、大手の電車が次々と解体されていく中ではこれからスタンダードになるのかもしれない。

 

シオン「1両編成は驚きだよ!!」

 

あっきー「でしょ?」

 

鈴乃「確かに飯田線でも119系が消えてから2両ばかりだものね」

 

ジュリー「謎の2ドア…」

 

俺「それは俺も思った」

 

そういいながら列車は進む。設計上はほとんどJR西日本の225系と四国の7000系を足して2で割ったような形態だから驚くことはない。しかしドアがふさがれているのがどうも気になる。まあ、それでもドア増設はされないでしょ、行先表示器がついているから。

 

~※~

 

出雲大社前駅到着。ここから北に向かえば出雲大社に着く。

出雲大社は大国主大神が奉られている神社で、正式には「いづもおおやしろ」と読む。すでに古事記にも記述されているくらい歴史は古く、大国主大神が天照大神に国を譲られ、その際に建てられた壮大な宮殿が出雲大社の始まりとされる。

現在の本殿は1744年に建立されたもので、太古のものよりかなり小さいのだそうな。

 

俺(中部高速鉄道が末永く運営できますように、そして、今度の6月11日に無事にゴールインできますように)

 

俺は横浜の男の娘系お嬢様御門勇輝くんと婚約しており、彼が誕生日を迎え二十歳になる6月11日に籍のみ入れることにしている。一応俺の姓は青山のままで、婿養子を取るという感じだ。…まあ相手もこの前フタナリ化したんだけどね。

 

他の人の願いは聞いていない。というか聞いたらプライバシー侵害で訴えられそうだ。もとい四季ちゃんあたりから青山由美消えろとか聞こえてきたような…気のせいか。

 

~※~

 

というわけで、特急で出雲市駅まで戻ることにしよう。また1両編成だけど、まあいいか。出雲市まで3駅の旅だ。

出雲市到着後。

 

シオン「これからどうする?」

 

俺「ちょっと宍道湖のほう行きたいな」

 

四季「じゃあ私はジュリーと石見銀山に行きたい。そうすれば私の嫌いな由美先輩と離れられるから。メイも行くでしょ?」

 

ジュリー「あたしに選ぶ権利はないのね」

 

四季「だってジュリーは私のものでしょ?」

 

ジュリー「そうだけど」

 

メイ「私は嫌いなシオンと離れられて愛しの鈴乃さんといられるならどこでもいいが、本音はAqours後援会代表の由美先輩ともっと親睦を深めたいぜ」

 

シオン「僕は浜田の方に行きたいかな。元三江線キハ120のお膝元も見たいんだ」

 

メイ「じゃあ私は宍道湖に行くよ。ごめんな四季」

 

四季「その代わり絶対に生きて帰ること。約束」

 

メイ「うん!!」

 

鈴乃「メイと一緒…?まあ私も宍道湖行きたかったからいいけど」

 

メイ「私から離れるのはタブーだからな」

 

その時だった。

 

しずく「シオンさん見つけた!!」

 

シオン「しずく!?」

 

しずくちゃんのハイライトはない。

 

しずく「ねえシオンさん、さっきまで行動していた人の中で鈴乃さん、ジュリーさん、由美さん、それからあっきーさんはまだわかるけど、この2人の女の子は…誰?」

 

メイ「私は米女メイ。愛しの鈴乃さんを奪った挙げ句ここ島根を馬鹿にしやがったシオンのことがとにかく憎いんだ!!」

 

四季「私は若菜四季。ジュリーのことが大好きなだけ。以上」

 

しずく「シオンさん、島根県を馬鹿にしたんですね。そうでしたか…」

 

シオン「しずく様子が変だよ?」

 

しずく「島根を馬鹿にしている暇があるならこれから道中私を愛してください。まずはそこの路地裏に行きましょう♪」ハイライトオフ

 

シオン「いやああああああ!!」

 

メイ「真面目に清々したわ。ざまあみやがれ」

 

本当にシオンちゃんのことがメイちゃんは大嫌いらしい。

 

俺「…とりあえず俺のところには来ないといいが」

 

あっきー「だけどきよっぴーあたりがウロチョロしていそうで怖いんだよねぇ…」

 

俺「あー…」

 

その時だった。

 

??「あっきー、迎えに来たわよ?」

 

??「私も同行して来てみたんだけど…」

 

あっきー「のぶにゃん!?」

 

俺「リリー!?」

 

のぶにゃん「今日の昼間、ぼたんちゃんを名古屋に送り込むとか言ったのはあなたでしょ?」

 

あっきー「それは俺だけど。だって島根をこてんぱんに馬鹿にされてむちゃくちゃ悔しいし悲しいもん」

 

のぶにゃん「だけど由美ちゃんの住む名古屋のほうが散々コケにされてばかりなのよ?それに僕たちの活動拠点広島も岡山と比べると不利なところだってあるのよ?」

 

あっきー「うぐっ…」

 

のぶにゃん「とりあえず今日は反省のために、一緒に帰ろうね♪」

 

あっきー「やめろーーーー!!」

 

ウイング団…何気に俺を倒すという目標は後回しかよ…。

 

リリー「それはそうと由美ちゃん、この女の子と仲が悪いという話を小耳に挟んだんだけど」

 

四季「うん。由美先輩は私のジュリーを勝手に奪ってきたもん」

 

俺「俺もこの四季ちゃんにシスコンとか言われてすごく傷ついています」

 

リリー「四季ちゃん、よく聞いてね。由美ちゃんは地雷扱いされても機械工学を学んで頑張っているの。それに鉄道の知識もかなり豊富だし、話しているとすごく楽しいのよ?だからそんなことで嫌いなんて吐き捨てないで!!」

 

四季「由美先輩…本当にごめんなさい!!」

 

俺「俺も本当にごめん!!」

 

四季「由美先輩…これから仲良くしてくれる?」

 

俺「もちろん!!」

 

四季「ジュリーと連帯で愛が重くなっても許す?」

 

俺「それも大歓迎です」

 

四季「言質取ったからね?」

 

ジュリー「やれやれね…」

 

リリー「それはそうとシオンちゃんはどこへ行ったのかしら?」

 

メイ「あんまり言いたくないけどしずくさんに連れられたんだ。さっきの梨子さんの言葉を聞いてすぐにでも謝りに行きたいんだが」

 

リリー「じゃあそのうち…」

 

そんな他愛もない会話を繰り広げていると、シオンちゃんとしずくちゃんは戻ってきた。

 

メイ「シオン…これまで本当にごめん!!」

 

シオン「こっちもごめんね島根を馬鹿にしちゃって!!」

 

メイ「これから仲良くしようぜ」

 

シオン「うん!!」

 

鈴乃「この辺もやれやれね…」

 

しずく「そうですね。とりあえずシオンさんがメイさんにベッタリにならなければそれで良いところですが」

 

そう言いながらもう夜だ。

 

リリー「じゃあ今日はここで泊まって、明日宍道湖と浜田を回って新山口からのぞみで帰る。そうしましょうよ」

 

全員「賛成ー!!」

 

今回、なんとかして四季ちゃんと俺、メイちゃんとシオンちゃんはリリーの仲裁もあって仲直りすることができた。そして翌日宍道湖、浜田、スーパーおきと楽しみ、帰り際に実験レポートが残っていることに気づき絶望してしまったのはまた別の話。

*1
5月の収録時点でのプレスリリースの姿。11月現在はブロンズに白というデザインで確定した。




次に進みたいので今回はここまでです。

次回、踊ってみたで炎上…!?


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いやんばかん炎上騒動

予定通り、あの踊りを踊って炎上するネタとします。視点は青山由美を予定。


シオン「やっぱり…」

 

俺「どうしたのさ?」

 

シオン「いやんばかんをYouTubeで踊るんじゃなかったよ…これじゃあ僕がまるで変態みたいだとか女子が踊るなとか炎上しちゃったもん」

 

俺「やらないかよりはマシだと思うのだが」

 

5月下旬の某日夜、新居町運転所の会議室にて。「【踊ってみた】いやんばかん」を投稿したシオンちゃんが案の定炎上して落ち込んで1人寂しく座っていた。俺もその動画は見たが、あの音楽を聞いたら確実に頭がおかしくなることは確定だと思ってしまった程度である。

 

シオン「それでも学校ではみんなからすごく喜ばれたんだ」

 

俺「学校では人気なのか…」

 

俺や作者も中高とネタ要員に近かったからアレだが、おそらくシオンちゃんも学校ではネタ要員をやっているのだろう。そう思った次第だった。

 

〜※〜

 

俺「しかしどうしていやんばかんは学校で流しても怒られないんだろう。歌詞をよく見たらエッチな内容なのに」

 

シオン「確かにね。僕らの学校でも過去にいやんばかんを流して親呼び出しになったなんて聞いたことないぞ」

 

そんなとき、誰かが割り込んできた。ダイヤと恋ちゃんである。

 

ダイヤ「何を話しているんですの?」

 

俺「シオンちゃんがいやんばかんを踊ってYouTubeに上げたら学校では喜ばれたけどむちゃくちゃ炎上したらしく」

 

ダイヤ「そんな破廉恥な曲はブッブーですわ!!」

 

恋「シオンさんもその辺りは大概にするべきです!!」

 

シオン「ごめんなさい…」

 

俺「ということはいやんばかんを流したという話が…」

 

ダイヤ「Aqours結成前に浦の星女学院でも1度だけありました。その方は後日親呼び出しになったのですが、私も歌詞の内容を確認したら…これ以上は言えませんわ!!」

 

俺「うわぁ…周知していきたいなこれ」

 

シオン「じゃあもし僕が親呼び出しになったら退学かも…」

 

ダイヤ「シオンさんは公立中学校なので大丈夫なはずですが今後気をつけるように」

 

恋「今後やらないかを踊るのもやめてください。よろしいですね?」

 

シオン「わかりました」

 

ちなみにシオンちゃんが後日親呼び出しを食らうことはなかったそうです。

 

〜※〜

 

俺「しかし学校で流して親呼び出しと言われたら、他に何が思いつくのかなぁ」

 

恋「今は亡きお母様から伺った話ですが、学生時代にあったらコワイセレナーデ92を流して親呼び出しを食らった方がいたと…」

 

俺「性的なものが多いな本当に…」

 

ダイヤ「そう言われて由美にも心当たりは…?」

 

俺「思い出した。小学校の頃にぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴーが流れて中毒になった記憶がある。流した本人が呼び出されたかどうかまでは知らないが」

 

恋「青山さんも親呼び出しの曲に思い出があるのですね」

 

俺「だって俺の通っていた小中学校かなり問題児多かったし」

 

ダイヤ「それなら納得ですわね」

 

シオン「今回は皆さん申し訳ありませんでした」

 

俺「わかっていただければそれで大丈夫です」

 

シオン「ですね」

 

全員「あははははは…!!」

 

こうして笑いながらお開き…というわけではなく、

 

恋「それはそうとシオンさんが青山さんと話していらっしゃる際はものすごく仲良さそうに見えますが、どういうことでしょうか?」ハイライトオフ

 

シオン「いけなかった?」

 

恋「ダメです。20歳を過ぎた方と楽しそうに話しているだけでシオンさんが汚れてしまいます。今から浄化してあげますので私と一緒にこちらに行きましょう!!」ハイライトオフ

 

シオン「やめてよおおおおお!!」

 

そこは抜かりないのね。

 

俺「…で、ダイヤはこれからどうするの?」

 

ダイヤ「とりあえずこの収録が始まる前に冷蔵庫に1個だけあったプリンがなくなっていたことについて聞きたいのですが」

 

収録が始まる前、冷蔵庫の中には1個だけプリンがあったが、実は開始直前に俺が胃袋の中に隠匿してしまったのだ。

あ、だめだこれ正直に白状しないと死亡確定だぞ。というか俺の場合説教どころか百合シーン突入になるから嫌なんだよねぇ…。

 

ダイヤ「ルビィに聞いたら食べていないという話でしたのでもしかしたら由美が勝手に、ということはありませんわよね?」ハイライトオフ

 

俺「ごめんなさい私が食べました!!」

 

ダイヤ「正直に話してくれたのは良いのですが…とりあえず罰として向こうでお仕置きですわ!!上下で直接制御を一緒にしてくださったら許してあげますわよ♪」ハイライトオフ

 

俺「嫌だよおおおおお!!」

 

今の時点で一番破廉恥なのダイヤじゃないのかなこれ?…今回はそんなツッコミを胸に留め、締めることにしよう。




次回は未定ですが、6月に入ります。


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Rainbowあいち再発見シリーズ #1 東郷町でもゆうぽむしずに邪魔される件

今回は新シリーズです。このシリーズでは愛知県の街をオリキャラとラブライブキャラが再発見していくものとなります。視点は鳳来寺シオンを予定。


2022年6月某日、若宮大通駅にて。僕は矢場とんの味噌カツを食べたあとに東郷町の再発見に行こうとしていた。修学旅行?もう終わりました。いじめこそ受けませんでしたが、僕自体が運営に回されたからものすごく大変でした。

 

とりあえず待っていたらぽむちゃんがやってきた。

 

ぽむちゃん「あれ?シオンちゃんじゃん。今からどこに行こうとしているの?」

 

僕「今から僕、東郷町に行こうかなって思って。愛知県の再発見をするの」

 

ぽむちゃん「じゃあついていっていい?」

 

僕「いいけど、かなりオタクな旅になるよ?」

 

ぽむちゃん「いいもん、暴走したら絶対に阻止してあげるんだから♪」

 

まずかなり大波乱の予感を感じた。

 

僕「それはそうと侑ちゃんは?」

 

ぽむちゃん「侑ちゃんに今回は内緒でここまで来ちゃった♪」

 

僕「知らんぞ侑ちゃんが覚醒しても」

 

ぽむちゃん「フフッ♪そうなったら私、今回は嬉しいかも♪」

 

…って、この前月光市で覚醒侑ちゃんに捕まったときのぽむちゃん、むちゃくちゃ嫌そうにしていたんですけど。まあそんなツッコミは確実に通用しないでしょ。

 

僕「じゃあ行くよ!!」

 

ぽむちゃん「うん!!」

 

というわけで、中部高速鉄道名豊本線のホームに移ろう。

 

~※~

 

乗る列車は普通列車の静岡中央行。G3200系の3両編成だ。というか1M2Tの3両編成増えたな…。一応5~10分に1本の頻度でやってくるから大型車体である以外は地下LRTに近い。というかコイツも足助黒坂駅には停車しないんだよねぇ。

 

ぽむちゃん「シオンちゃんは東郷町に着いたらまずどこに行くの?」

 

僕「まずはららぽーと愛知東郷に行こうかなって」

 

その時だった。同じ車両の前方で侑ちゃんが1人の清楚な少女と話していた、というよりあの少女はしずくと思われる。

 

ぽむちゃん「あれ?侑ちゃんじゃん。また他の子と話してる。というより侑ちゃんのほうが嫌そうにしているんだけど…」

 

僕「まずい僕がいることバレたら…ってここ最後尾だし詰んでるじゃん!!」

 

??「やっぱりシオンさんがいた!!侑先輩、行きますよ!!」

 

侑「待ってよしずくちゃーん!!」

 

終わったなこれ。吊り掛けとインバータとディーゼルエンジンの轟音が響いているにも関わらずその声は聞こえた。

 

僕「どうしてこっちに来るのさ!?」

 

しずく「大好きなシオンさんがいたらシオンさんのもとに行かないわけにはいきませんから」

 

僕「参ったなこりゃ」

 

しずく「それはそうと、そのお隣の方は誰ですか?」

 

僕「この子は上原歩夢ちゃん。そこにいる高咲侑ちゃんの幼馴染なんだけど、僕のことも大好きみたいで」

 

ぽむちゃん「よろしくお願いします。とりあえず侑ちゃんを返してください」

 

しずく「わかりました」

 

侑ちゃんが戻ってきてからのこと。

 

しずく「私は鎌倉出身の桜坂しずくと申します。シオンさんのことが大好きで大好きで」

 

ぽむちゃん「ふーん…しずくちゃんも、シオンちゃんを狙っているんだぁ…」

 

しずく「歩夢さんも侑先輩と同様にシオンさんのことが好きなんですか?」

 

ぽむちゃん「もちろん。その好意は、シオンちゃんの幼馴染のトワちゃんや、中学でできた親友の鈴乃ちゃんに負けないんだから!!」

 

しずく「ですが、私も負けていません。シオンさんの話によれば名古屋以外の最初の友人が私なのですから」

 

本当は愛さんなんだが、あの時点では幼かったので自分はすっかり忘れていたというのは内緒。

 

侑「もう自慢話はやめようよ」

 

しずく「そうですね」

 

ぽむちゃん「じゃあ、これからは3人で愛していこうね♪」

 

しずく「それがいいと思います」

 

僕「えーっと…僕に選択肢は」

 

侑「ないです」ハイライトオフ

 

ぽむちゃん「3人分の愛をちゃんと受け取ってくれるよね?」ハイライトオフ

 

しずく「NOとは言わせません!!」ハイライトオフ

 

僕「やめてよおおおおお!!」

 

しかもこの3人、数年後にも一緒に活動するというのだから怖い。

 

〜※〜

 

あいち東郷駅着。歩いてららぽーと愛知東郷まで行こう。

 

僕「さあ、何買おうかなぁ〜?」

 

しずく「好きにはさせないよ?」

 

僕「うぐっ…」

 

必ずこれだからね…。

 

〜※〜

 

WEGOにて。すぐに試着室に放り込まれた挙げ句、いわゆる量産型地雷系コーデを投げ込まれ…、

 

僕「こんな可愛い服僕には似合わないよぉ〜!!」

 

とりあえず着てみることにしよう。

 

そして、

 

侑「地雷コーデのシオンちゃんもかわいいYO!」

 

そして散々写真をみんなに撮られた挙げ句…、

 

僕「消して」

 

しずく「これはただただ眺めて寂しいときに涙を流すために使おうかと」

 

ぽむちゃん「侑ちゃんもいないときにシオンちゃんの写真で涙を流したいなって」

 

僕「それは全然大丈夫じゃないよ!!ヤンデレかよ!!」

 

しずく「私はずっと狂っていたいんです。会えなくなると寂しくて死んじゃうかも…」ハイライトオフ

 

ぽむちゃん「私はヤンデレでもメンヘラでもないもん!!」

 

侑「私は消すよ。シオンちゃんは今のシオンちゃんがいいし」

 

僕「侑ちゃんありがとう…」

 

〜※〜

 

さあ、夕食の時間になってしまった。たいめいけんで食べることにしよう。

しかし、悲劇は再発する。

 

ぽむちゃん「今から正二十面体のサイコロを3つ振るね。このサイコロには全部1面だけ『シオンちゃん以外』、それ以外の19面が『シオンちゃん』が書かれているの。この面が出た人だけオムライスを食べられるんだよ?」

 

しずく「え、シオンさんの面が出たら食べられないということですか?」

 

ぽむちゃん「うん。しかも全部『シオンちゃん以外』じゃないと私たちは食べられないの。だから、私たちが食べられるようになんとかして頑張るよ!!」

 

侑「そういえばお金は…」

 

ぽむちゃん「『シオンちゃん以外』が出たらシオンちゃんの自腹。『シオンちゃん』が出たら、私のシオンちゃんのためを思って私が自腹を切るよ」

 

侑「よし、8000分の1の確率にかけよう!!」

 

ぽむちゃん「その意気だよ、侑ちゃん!!」

 

なんかその8000分の1に当たりそうで嫌だよ。ラヴィットでの見取り図のあの人(*1)が脳裏に!!

 

そして出たサイコロの面は…?

 

『シオンちゃん以外』

 

『シオンちゃん以外』

 

 

 

『シオンちゃん以外』

 

 

僕「うわああああん!!このオムライスの代金全部払うの僕が!?」

 

しずく「何を言っているのですか?手取り年収450万円の人がとぼけたことを言わないでください!!」ハイライトオフ

 

僕「オムライスは無理でもカレーやハンバーグステーキなら食べてもいいよね!?」

 

侑「え、何言ってるの?シオンちゃんは晩ご飯抜きだよ?他のフードコートにも行っちゃだーめ♥帰るまでは水分以外全部禁止ね♪」ハイライトオフ

 

僕「そんなの理不尽じゃん!!お前ら自腹とか食事NGとかふざけるのも大概にせえよ本当にもう!!」

 

流石に我慢できず、由美ちゃん以外の前で封印していた暴言を解禁することにしたが…、

 

ぽむちゃん「だったら殴られても文句言えねーよなぁ!!」ハイライトオフ

 

ボコッ!!ドガッ!!バキッ!!

 

…はい、理不尽に殴られた挙げ句、オムライスどころか夕食すら食べさせてもらえなかった鳳来寺シオンでありました。

 

〜※〜

 

心がズタボロの中だが、夜も遅いので新居町に向かうことにする。

 

湖西新居町着。明日も学校はないから一旦英気を養おう。

 

しずく「それではこのへんで解散に…」

 

その時だった。

 

由美「なーんか東郷町のあたりで女子3人組が女子鉄1名をいじめていたという話を小耳に挟んだんだが、気の所為かな?」

 

ぽむちゃん「私はシオンちゃんのためを思ってやったんですよ?由美さん勘違いしないでください!!」

 

しずく「そうですよ!!かわいい服を着せたのも、夕食を食べさせず自腹にしたのも、ぜーんぶ私たちの愛するシオンさんのためなんです!!」

 

侑「シオンちゃんには私たちの苦しみを味わわせるべきなんですよ!!」

 

由美「ふーん…そうやって言い訳するんだぁ…」ハイライトオフ

 

しずく「由美さん、なんか怖いですよ…?」

 

由美「仕方ない…俺の大事な大事なシオンちゃんをいじめたんだから、お仕置きだ」ハイライトオフ

 

僕「僕はどうすれば」

 

由美「とりあえずオムライスを作って楽屋の方に置いておいたからそれを食べて今日は寝なさい。とにかく疲れていると思うから無理はしないで英気を養うんだよ?」

 

僕「由美ちゃん…ありがとう!!」

 

由美「さあ3人とも、覚悟はできているよね?」ハイライトオフ

 

3人「いやああああああ!!」

 

案の定3人は由美ちゃんにフルボッコにされ、更には中部高速鉄道の上層部からも厳重注意を受けた。ヤンデレでもあれはやり過ぎというのは思ったが、ヤンデレAqoursの被害者が言うんだから間違いはない。ざまあみろ本当にもう。

*1
コンプライアンス上の関係で名前は伏せたよ。




迷っていた中でやっと一歩進んだ…。今後は本編でも侑、歩夢、しずくの3人の絡みが見られるようにします。

次回はあの2人がとうとうゴールイン…!!


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入籍したら周りがヤンデレ化したのだが

今回をもって青山は5年以上の付き合いだった恋人と入籍したが、疲れからか、不幸にも真っ黒なオーラを漂わせたいつものメンバーに遭遇してしまう。夫をかばいすべての責任を負った青山に対し、最も仲の良かった山部が言い渡した示談の条件とは…。

視点は青山由美を予定。


勇輝「これから僕たちは夫婦ですわね♪」

 

俺「だな♪」

 

本日6月11日、婚約者の御門勇輝くん、もとい青山勇輝くんが20歳になったので、湖西市役所にて婚姻届を提出した。というよりうちの親も向こうの親もあっさり認めてくれたんだから、今がチャンスということで入籍することに決めていた。

 

しかし、新居町に帰ると…、

 

仲喜「おいゴラァ!!こっち来い!!」

 

俺「いきなりどうしたのさ?勇輝くんはもう家族だから、それだけは許してほしい」

 

仲喜「いや、許さん。とにかく先を越されたのが、ものすごくショックなんだよ」ハイライトオフ

 

俺「どうやったら許してくれる?」

 

仲喜「2人揃ってキスさせてよ」ハイライトオフ

 

勇輝「拒否権は?」

 

仲喜「ないです」ハイライトオフ

 

2人「いやああああああ!!」

 

というか勇輝くんも仲喜くんも戸籍上は男だけど事実上のフタナリだからなんとも言えないなこれ。

 

〜※〜

 

戻ったら弟たちと後輩のみんなもやってきてくれた。兄たちはもう勘当されているから関係ない。

 

そーちゃん「ふふっ♪これであたしと勇輝も義理の兄弟ね♪」

 

勇輝「そうですわね。こうして弟を可愛がれるだけで嬉しいですわ♪」

 

ジュリー「勇輝、あたしにもかまってよ!!」

 

勇輝「ジュリーもすごくいい子ですわ♪可愛すぎてキスしたくなっちゃうよ♥」

 

シオン「本当にこれでいいの?」

 

俺「ああ。いずれにせよ婿養子ということだから、4人でお互いに愛し合えばそれでという感じ」

 

鈴乃「いずれにしても結婚おめでとう!」

 

すずか「幸せになってくださいね」

 

トワ「僕も応援してるよ!!」

 

由美「みんなありがとう!!」

 

きよっぴー「これから結婚生活とか赤ちゃんとかで悩んだらあたしに聞いてね♪」

 

のぶにゃん「僕もできる限り答えるわよ♪」

 

みおぴょん「お互いに頑張りましょう!!」

 

勇輝「のぶにゃんもきよっぴーもみおぴょんもありがとうございます!!」

 

しかし、修羅場はここからだった。Aqoursの大半がここ新居町に現れてしまったのだ。しかもそのうち彼氏なしは曜ちゃんとマリー以外全員。

 

ダイヤ「勇輝さん、私より先に結婚するとか、しかも愛しの由美を奪うとか、どういうことですの!?」

 

勇輝「すでに約束していたことですのよ?それに以降も生活的にはほとんど変わらないのですから」

 

ダイヤ「それなら、あなたにもお姉様がいると伺っておりますので、2人目の姉として、お姉ちゃんと呼んでいただけませんか?」

 

勇輝「ダイヤ…お姉ちゃん…」

 

ダイヤ「はぁ〜勇輝も可愛いですわね〜!!」

 

勇輝「今回だけですわよ本当にもう!!…呼び捨ては大丈夫ですけど」

 

そして何より怒っていたのはマルと千歌っちだった。

 

マル「やっぱり、どんな理由であっても由美ちゃんと勇輝くんがマルを置いて入籍するとか許せないずら!!」ハイライトオフ

 

千歌「そうだよ!!千歌たちにはもう恋愛禁止ルールなんてないんだから、本当は由美ちゃんを奪いたかったんだよ!?」ハイライトオフ

 

俺「え、でも法律上」

 

千歌「ふーん…同性愛は法律上だめって言うんだぁ…」ハイライトオフ

 

マル「今から勇輝くんも一緒にオシオキずら」ハイライトオフ

 

ダイヤ「私を怒らせたら怖いんですのよ?覚悟はできていますわよね?」ハイライトオフ

 

俺・勇輝「いやああああああ!!」

 

あのあとも何人か祝福してくれたけど、入籍しただけでヤンデレの元スクールアイドルからお仕置きってどこまで俺たちのこと束縛したいんだよコイツら…。




次回はあのクレーマーネタが思いついたのでそれを予定。


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焼きそばパンがないじゃん、どうしてくれるんだよこれ

稲荷が入っていないネタを見て思いついたネタです。ウイング団の新入り千光寺ぼたんが出てきます。視点は鳳来寺シオンを予定。


6月某日、僕は広島のウイング団の基地、もとい中部高速鉄道グループの山陽中央電鉄本社に遊びに来ていた。最初の方は楽しくがやがややれていたが、きよっぴーが妊婦健診に行き、のぶにゃん、みおぴょん、あっきーも仕事に行ってしまったため、ぼたんちゃんと2人きりになってしまった。

その時、悲劇は起きた。

 

ぼたん「なあシオン」

 

僕「どうしたのぼたんちゃん?」

 

ぼたん「お金渡すから俺のためにパン買ってきてくれねえか?」

 

僕「…いいけど?」

 

とりあえず買いに行こう。さすが、本社のある紙屋町周辺は便利だ。しかし、この際に買ったパンで悲劇を生むとは…。

 

〜※〜

 

買って戻ってからのこと。買ったのはメロンパン2つに、コロッケパン、そしてソーセージパンだ。

 

僕「よし、4個買ってきたよ。お金は返します」

 

ぼたん「じゃあ2個もらうぜ…あれ?」

 

僕「えっ、いけなかった?」

 

ぼたん「焼きそばパンがないじゃん、どうしてくれるんだよこれ(憤怒)」

 

僕「ごめんなさい…」

 

ぼたん「パン買ってこいと言ったら焼きそばパンって相場が決まっているんだよ。それに…」

 

僕「それに?」

 

ぼたん「俺は焼きそばパンが大好きなの!!」

 

僕「本当に申し訳ありません…」

 

謝っても無駄だが、ひたすら謝るしかない。しかし、その後さらなる悲劇が襲う。

 

ぼたん「…もういい」

 

するとぼたんちゃん、携帯を取り出す。終わったぞこれ。

 

ぼたん「東京のメイに電話させてもらうから」

 

僕「それはやめてよ!!米女メイちゃんでしょ!?」

 

ぼたん「うん。俺に焼きそばパンを買ってきてくれなかったから電話させてもらう」

 

僕「嫌だよそんなの!!それしたらまたメイちゃんに嫌われちゃうよ!!」

 

ぼたん「関係ねえよそんなん。嫌われたっていいじゃん。買ってきてくれなかったんだったら」

 

僕「勘弁してよ」

 

ぼたん「すまんがこれはプライド的に許せねぇから」

 

僕「え」

 

ぼたん「もういいから」

 

僕は土下座することにした。

 

ぼたん「跪いて額と両手を床につけられても…」

 

その時だった。

 

メイ「おーいぼたんとシオン遊びに来たぞー…って、シオンが土下座しているんだけどどういうことだよ!!」

 

ぼたん「シオンの野郎、俺の大好きな焼きそばパンを買ってきてくれなかったからお前に電話しようとしていたところで」

 

メイ「それは良くねえよ。流石にシオンでも敵役の好みはわからんだろ?」

 

僕「うん」

 

メイ「ほら。流石に今回のはぼたんの方に非がある。私はあとで由美先輩の方に電話しておくからな」

 

ぼたん「それだけは許して…お慈悲をー!!」

 

メイ「慈悲はない!!」

 

ぼたん「鬼ー!!」

 

メイ「それはそうと、シオンは鈴乃さんとすずかを知らないか?」

 

僕「2人とも宿題が終わらないとかほざいていたからあのまま放置してきました☆」

 

メイ「…わかった。由美先輩への連絡はなしにする」

 

ぼたん「助かるよメイ」

 

メイ「その代わり、私の大事な大事な鈴乃さんに会えないんだから、2人揃ってお仕置きだ。由美先輩や四季からはもう許可も出ているし、フルボッコにさせてもらうよ」ハイライトオフ

 

僕・ぼたん「いやああああああ!!」

 

ここ最近まともなオチを見たことないんだけど、この世界どうなってんのこれ!?




次回は歩夢単独遠征で一発行きます。


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【能勢電鉄ダイヤ改正直前記念】歩夢 VS 末端ワンマンの恐怖

今回はリクエストネタで書こうと思います。視点は上原歩夢を予定。

※新庄雄太郎さんの作品からゲストとして南達仁さん、およびRAIL WARSよりゲストとして高山直人さん、桜井あおいさんを出演させます。


6月某日朝、起きたら侑ちゃんがいなかった。しかもLINEに打っても既読すらつかないの!!しかもシオンちゃんの方は既読がつかない上にGPSが名古屋の方を指している…。

 

どうしよう…そうだ!!とりあえずお金を持って2人に内緒で妙見の方に抜けてやるんだから!!

 

〜※〜

 

ということでやってきたのは東京駅。ここからのぞみ号に乗って新大阪、梅田の方面に行こう。約2時間半の長旅だ。

 

だけど侑ちゃんもシオンちゃんもいないと…寂しくて涙が出ちゃうよぉ…。

 

車掌「切符を拝見いたします」

 

車掌さんにはちゃんと切符を見せる。私や侑ちゃんは名古屋や大阪に行くとき中部高速鉄道の快速ばかり利用するからこういうのは新鮮だ。中部高速鉄道だと運賃は冬休みの高速バス並で、比較的リーズナブルに乗れるけど、今日はもう新幹線で贅沢することにしている。

 

そして車内販売のアイスも1人寂しく食べる。侑ちゃんと一緒なら、もっと美味しいのに…。

 

〜※〜

 

新大阪からは207系普通列車で大阪駅に出る。そして梅田駅から阪急宝塚本線に乗ろう。

 

乗った列車は8000系の宝塚行急行。阪急だとシオンちゃんの大好きな車両だけど、私はもっと新しい1000系のほうが好きなんだ。非鉄の私でも、どちらかといえば最新型のほうが内心喜ぶかな。

 

だけど…、

 

私「侑ちゃん…やっぱり寂しいよ…」ポロポロ

 

涙が出てきちゃった。だって寂しいもん。侑ちゃん会いたいよ…。

 

だけどくよくよしている暇はない。川西能勢口でちゃんと乗り換えよう。

 

〜※〜

 

川西能勢口下車。直後に改札を出、4号線に移って4両編成のワンマン列車に乗り込む。車両は7200系、行き先は妙見口行。製造は昭和の末期だけど、能勢電鉄にやってきたのは令和に入ってから。だから足回りは最新で、発車時のPMSMが響く。

 

沿線を眺めていると、かなり住宅地と坂が多い。平野駅を出たらトンネルに入っていく。木々も生い茂っている。

 

その時だった。侑ちゃんから返信が来た。気がついたら私の近くをシオンちゃんのGPSが指していた。

 

侑『ごめんね歩夢。今日は朝一番から能勢電鉄の方で迷惑撮り鉄が脚立とカメラを持って暴れているって言うから、シオンちゃんと一緒にボランティアで妙見口の方に来てって言われたんだ。だから歩夢には怪我してほしくないから妙見方面には来ちゃだめだよ!!』

 

私『侑ちゃん、わかったよ!!』

 

だけど、侑ちゃんもシオンちゃんも心配になるよ。能勢電鉄の方で暴れている撮り鉄って、絡んだら暴言ばっかり吐いていじめてくるノセトレさんしか思いつかないんだけど。

 

というわけで、妙見口駅までは乗らないで、山下駅から日生中央の方に向かおう。

 

〜※〜

 

山下駅着。その眼の前に現れた列車に私は驚愕した。2号線にやってきた2両編成のワンマン列車は、なんと、1号線経由日生中央行。ここは山下駅だけど、どういうことなんだろう?

 

まず、山下駅3号線を降り、2号線のその2両列車に乗る。そしたらなんと!!そのまま列車が進んでいくの!!

 

そして、元行った線路に入り込むんだよ!?この後にやってくる列車の邪魔じゃん!!

 

すると列車は停車。対向列車を退避し、その間に運転手さんが逆の方向に行き、運転の準備をするのだった!!直後に山下駅1号線に入る。だから1号線経由日生中央行なんだね。過去に見てきた中では最もカオスだと思う。

 

山下を出ると80km/hの速さで2両編成の列車は駆け抜ける。乗ること3分で日生中央に到着する。

 

〜※〜

 

日生中央に到着後のこと。探偵と思わしき人が現れた。

 

??「歩夢ちゃんかな?」

 

私「はい、そうですけど。もしかしてあなたは…」

 

達仁「俺は南達仁。今回この辺りでノセトレという迷惑撮り鉄が脚立とカメラを持って暴れていると聞いたから駆けつけたんだよ」

 

私「達仁さんでしたか!?お会いできて光栄です!!」

 

実は中学生乗り鉄探偵としては名高い南達仁さんのことは知っていた。JRが専門だという話だけど、流石に悪質な撮り鉄が暴れているという話は達仁さんも許せなかったらしい。

 

達仁「とりあえず名刺を渡しておくから、歩夢ちゃんもそのノセトレとか言う人を目撃したら俺か侑ちゃん、あるいはシオンに連絡してくれ」

 

私「わかりました!!ありがとうございます!!」

 

達仁さんとは別れる。さて、日生ニュータウンだけど…本当に何もない!!とりあえず食堂だけ探そう。

 

見つけたのは肉料理の師亭(みやこてい)。佐賀牛のサービス重を頼むけど、1320円は佐賀牛にしては安いし、とにかく美味しい。それでもシオンちゃんも侑ちゃんもいないから、また涙が出てきた。侑ちゃんと行った焼肉ライクのことを思い出したら泣けてきたの。侑ちゃん…やっぱり心配だよぉ…。

 

〜※〜

 

食べたあとは、やっぱり心配だから、侑ちゃんからのお願いを無視して山下乗り換えで妙見口に向かおう。乗る列車は川西能勢口行のワンマン4両編成。残り4編成になった1700系が運用を担当する。

 

そして山下駅を下車すると眼の前の3号線にいたのも5100系2両編成。妙見口駅が一番危ないと思うから光風台駅で降りよう。

 

〜※〜

 

光風台駅着。降りてしばらく歩いていると、大きな脚立の上で一眼を持って撮り鉄をする人と、気絶して倒れている侑ちゃん、シオンちゃんがいた。

 

…もしかしてこの人ノセトレさんかも。

 

私「そこの撮り鉄さん」

 

??「何だよ」

 

私「私の侑ちゃんとシオンちゃんに何をしたの!?」

 

??「はぁ!?そんなの関係ねーだろ!!こいつらが勝手にちょっかい出してきたから殴り倒してやったんだよ!!」

 

私「…許さない!!あなたノセトレさんだね!!」

 

ノセトレ「そうだよ!!テメーも消えろよクズなぁ!!」

 

私「そんな暴言を吐くようなら警察の方に電話するから」

 

そしてノセトレさんからは数十メートルほど離れ、達仁さんに電話する。

 

【通話開始】

私「もしもし、達仁さんですか?光風台駅で撮り鉄していたのはノセトレさんでした」

 

達仁『俺も近くにいるから、山下駅で待機している高山と桜井をすぐに派遣する』

 

私「ありがとうございます!!」

 

【通話終了】

直後に達仁さんはやってきた。

 

達仁「とりあえずこのノセトレをなんとかしておくから」

 

ノセトレ「ふざけんなよてめぇ!!」

 

そして侑ちゃんとシオンちゃんも目が覚めた。

 

侑「…あれ!?歩夢!?来ちゃだめって言ったのに!!」

 

シオン「そうだよ!!あの人むちゃくちゃ危険なんだよ!?」

 

なおノセトレさんは達仁さんに羽交い締めにされていた。

 

歩夢「だけど侑ちゃんたちのことすごく心配になって、涙まで出てきちゃったの。危険を冒してでも2人を救いたかったの!!」

 

侑「お願いだから…これからは危険を冒してまで私を救いに来ないで…。歩夢には自分を大事にしてほしい。頼りがいのある人になれるように、私、頑張るから。約束だよ!!」ポロポロ

 

歩夢「本当にごめんね侑ちゃんシオンちゃん!!」

 

私も半分泣いていた。そして、3人で無事を確認したため、全員で泣きわめいてしまった。

 

~※~

 

それから数分後のこと。

 

??「ようやく見つけたわ!!」

 

??「よし、今だ!!」

 

ノセトレ「サツは帰れ!!」

 

達仁「もうお前は逃げ場がないぞ!!」

 

そうして、ノセトレさんは無事、手錠をかけられ逮捕された。

 

私「あなたたちは…?」

 

直人「私は高山直人。JR専門の鉄道公安隊の1人だが、迷惑撮り鉄の話を聞きつけ駆けつけされてもらった」

 

あおい「私は桜井あおいよ。ノセトレという人は以前から尺束しねと暴言を吐いていたから公安隊側でも要注意人物に指定していたわ」

 

達仁「ようやく逮捕されたな」

 

直人「やれやれだ」

 

そして、

 

直人「鳳来寺さん、これからも鉄道系のYouTuberとしていつも通り配信を続け、迷惑撮り鉄を発見したら逐次報告してくれ」

 

シオン「高山さんありがとうございます!!」

 

あおい「高咲さんも自分の夢を目指して頑張りなさいね」

 

侑「桜井さん、私頑張ります!!」

 

達仁「そして歩夢ちゃんも、発見者としてなんとか私に連絡をくれてありがとう。幼馴染と大親友の絆はこれからも大切にし続けてくれ」

 

私「達仁さん、ありがとう!!」

 

3人「皆さん指名手配犯の逮捕にご協力感謝します!!」

 

こうしてノセトレさんは無事3人に連行された。…そういえば2人はお昼に何を食べたんだろう。

 

私「そういえば侑ちゃんたちはお昼に何を食べたの?」

 

侑「私たちはときわ台のイタリア料理店でパスタをいただいてきたよ」

 

私「私は日生中央駅の佐賀牛重を食べてきたんだ。侑ちゃんとシオンちゃんにも食べさせてあげたかったなぁ」

 

だけどあの思い出も話そう。

 

私「ねえ侑ちゃん、一昨年2人で焼肉ライクに行った時のこと、覚えてる?」

 

侑「あの時だよね。あの時の歩夢、ザブトンとかトウガラシとかいろいろ珍しい部位頼んでいたよね」

 

私「うん。せっかくだから私は2連続牛肉になっちゃうけど、帰りは焼肉ライクに3人で行こうよ」

 

シオン「え、明日月曜日だし…」

 

私「どうして私の誘いを断ろうとするの?好きな人の誘いは断っちゃダメなんだよ?」

 

シオン「こうなったら…」

 

カチャリ

 

侑ちゃんがシオンちゃんに手錠をかける。ナイスだよ!!

 

侑「逃げずに3人で一緒にいようね、シオンちゃん♥」ハイライトオフ

 

シオン「2人ともそのハイライトのない目をやめてよ!!」

 

私「シオンちゃん、大好きだよ♥♥♥」

 

シオン「いやあああああああ!!」

 

このあとは光風台から川西能勢口行に乗り山を下り、無事3人で焼肉を楽しみました。たくさん食べるシオンちゃんもやっぱり可愛いなぁ♥




能勢電鉄では2022年12月27日にダイヤ改正が実施され、以降は山下発1号線経由日生中央行はなくなり、川西能勢口発着列車がすべて日生中央行、妙見口発着はすべて山下折返しとなります。暇な方は行くなら今のうちです。作者はそんな遠出をしている余裕がありません。今回は2022年6月半ばの収録という設定なのでセーフということです。

次回こそ奥能登遠征…!!


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【番外編・半スクスタ時空】奥能登でも鳳来寺シオンの命は狙われる

リクエストを承りましたが、本編にねじ込むとただでさえカオスな現状よりさらにカオス化するので番外編とします。視点は鳳来寺シオンを予定。

今回は半スクスタ時空を適用するため、以下の設定となります。
①鳳来寺シオンと青山由美、ウイング団の一味はいずれも高校2年生
②AqoursとLiella!は虹ヶ咲と学年が同じ
③侑ちゃん登場、代わりにあなたちゃん存在しない
④しずくの父は別作品にて、解決済みの殺人事件の犠牲者となっている


12月某日の昼、名古屋駅にて。僕は閉店間際のACOS名古屋店にて結ヶ丘女子高校の制服コスを買いにやってきていた。今日はこの服装で街周遊をするつもりでいた。1万単位は大きいけど、その分かのんちゃんや可可ちゃんとおなじ制服が着られるからすごく幸せなの。

 

ちなみに今着ているのは、いつも通っている名古屋の西白壁の制服。由美ちゃんと一緒だからそれもそれでうれしいんだ。

 

ということで、更衣室を借りて着替えよう。うん。完璧だね。

 

〜※〜

 

とりあえず着替えたあと、財布と連絡手段以外の荷物を名古屋駅のコインロッカーに預けて回ることにしよう。コインロッカーを見つけたその時だった。

 

いきなり電撃が走り、僕は眠ってしまった。スタンガンもうやめてよ…。

 

〜※〜

 

目が覚めると名古屋駅のホームにいた。

 

??「おはようございます、シオンさん♪」

 

僕「ぽむちゃん、侑ちゃん、それからしずくまでいつの間に!!」

 

ぽむちゃん「シオンちゃんがいないと寂しいのはわかってるよね?」

 

僕「それはわかるけど…またどこかに行こうとしていない?金曜の昼だし、ちょうど3定が終わって早帰りだったから行き先によってはついていくけど」

 

侑「うん。今から奥能登の方に行こうかなって」

 

僕「いや何言ってるのさ?僕を殺す気じゃないよね?能登金剛とか殺人事件多いし」

 

侑「それはどうかな…?」

 

コイツら絶対に最後僕と心中する気でしょ。信用できません。

 

ぽむちゃん「それはそうとシオンちゃん、どうして結ヶ丘の制服を着ているの?」

 

僕「普通に今から結ヶ丘生のふりをして名古屋の街巡りをしようと思ってさっき買って着替えた…」

 

ぽむちゃん「買うなら虹ヶ咲の制服にしてよ!!じゃないと私、何をするかわからないよ…」ハイライトオフ

 

しずく「とりあえず預けようとしていた荷物にはコスプレとはいえ虹ヶ咲の制服が入っていましたが」

 

僕「カバンの中身覗くなよ!!」

 

ぽむちゃん「じゃあ明日は虹ヶ咲の制服を着ること!!約束だよ!!」

 

僕「わかりました…」

 

というわけで、あまり行く気はないけど、ついていくことにしよう。

 

〜※〜

 

乗る列車は13時48分特急しらさぎ9号金沢行。冬場だからものすごく寒いけど、運悪く生脚だ。殺されはしなくとも、明日凍死しないか不安になる。

 

金沢からは七尾線の普通列車で向かうのだが…、

 

侑「521系大外れじゃん!!」

 

七尾線が521系だからとはいえ、夕ラッシュにぶち当たったのに2両編成のため、ものすごく混雑している。それでも高松を過ぎたあたりから乗客は減ったから4人対面で座ることができた。

 

〜※〜

 

そして七尾からはのと鉄道に1駅だけ乗り、18:44に和倉温泉に到着した。今日はしずくが宿を取ってくれたからみんなで今夜は楽しもう。

 

僕「やっぱり温泉の露天風呂はいいなぁ…」

 

一応僕は女の子だからしずくやぽむちゃん、侑ちゃんと4人一緒にお風呂に入れる。

 

僕「やっぱり僕も侑ちゃんたちみたいにおっぱいほしいよ…」

 

しずく「自業自得です」

 

僕「ひどいよしずく!!」

 

侑「だけどお胸の小さいシオンちゃんもかわいいYO!」

 

※撮影のためタオルはまいています。

 

僕「それ、褒めてるの?けなしてるの?」

 

ぽむちゃん「すぐそうやって侑ちゃんはときめいちゃうんだから。シオンちゃんもおっぱいを揉むなら私のだけにしてね!!侑ちゃんのは揉ませないんだから!!」

 

僕「もうやだ…」

 

かすかすちゃんや璃奈ちゃんと比較しても胸はあるけど、梨子ちゃんレベルだから比較されると結構傷つくんだよねぇ…。

 

この日はテレビを見ながら寝ることにしました。

 

〜※〜

 

次の日の朝。7時14分発の始発列車で穴水、更にそこから乗り換えて輪島朝市まで向かおう。なんとかして旅館の人にお願いしたら6時から朝ごはんを食べさせてもらえた。朝からのどぐろも美味しかったなぁ。

 

そしてカミンズサウンドは能登半島一帯に響く。NT200形も悪くはない。

 

しずく「そういえばシオンさんの虹ヶ咲の制服も似合っていますよ」

 

僕「そうかなぁ」

 

すると、ある人が声をかけてくれた。達仁さんだ。

 

達仁「おはようみんな」

 

僕「おはよう達仁さん」

 

達仁「4人はこれから輪島朝市に行くのかな?」

 

ぽむちゃん「そうだよ♪」

 

達仁「実際、今現在、この能登地方ではまいろはというアニメオタクがこの能登半島全域で刃物を持って暴れているという話を聞いた。しずくにも名刺を渡しておくから、そのはまいろはという人を見つけたら俺の携帯に連絡してくれ」

 

しずく「わかりました!!」

 

というわけで、色々警戒しながら行こう。

 

そして達仁さんが元の位置に戻った直後に電話がかかってきた。相手は由美ちゃんからだ。

 

【通話開始】

由美『シオンちゃん無事か?』

 

シオン「由美ちゃん、こっちは無事だよ。のと鉄道で輪島朝市に向かっているところ」

 

由美『俺も今蛸島の方から輪島朝市に向かっている。何故かわからないけど本編の方から免許だけ引き継がれたから17でも車に乗れるし自家用車のトヨタアクアでマル、ヨハネとぶっ飛ばしているぜ。ちなみにハンズフリー通話ねこれ』

 

シオン「それはそうと達仁さんからはまいろはという害悪アニヲタの話は…」

 

由美『俺も聞いた。とりあえず今穴水駅にいるという話だから見かけたらすぐに達仁さんと俺に連絡してくれ』

 

シオン「わかったよ由美ちゃん!!」

 

【通話終了】

というわけで、まずは穴水駅に出よう。

 

〜※〜

 

穴水駅下車。その時だった。刃物を持った女オタクと思わしき人に声をかけられた。

 

??「ようやく見つけたわ鳳来寺シオン」

 

僕「もしかしてあなたがはまいろはさん!?」

 

はまいろは「そうよ。あなたに最強ラブライバーの称号を奪われた人ね」

 

僕「…で、これからどうするの?」

 

はまいろは「今から私と一緒に能登金剛まで行って、死んで罪を償う。それが嫌なら、100万円を今すぐ私に払うことね」

 

その直後だった。

 

達仁「ようやく見つけたぞはまいろは!!」

 

そしてはまいろはさんは達仁さんに取り押さえられる。

 

さらに、輪島警察署の穴水庁舎から警察が2名駆けつけてきた。

 

警察「警察だ。指名手配犯浜城いろは、お前を逮捕する!!」

 

え、指名手配犯だったんだ。…まあ、以前からアニメグッズの窃盗動画に鳥を撃ち落とす動画、さらには動物虐待の動画まで出していたから妥当なんだけどね。

 

達仁「俺はこの人についていくから4人はしっかり旅を満喫するんだよ」

 

こうしてはまいろは容疑者は達仁さんと警察2名に連行された。すぐさま由美ちゃんに電話しよう。

 

【通話開始】

由美『どうも』

 

僕「シオンです。はまいろはさんは逮捕されました」

 

由美『良かったよ。犠牲者を1人も出さずに捕まったんだから』

 

僕「そういえば輪島朝市は…?」

 

由美『もうほとんど売り切れです。鮮魚類はもうなくて、おつまみ用のちくわしか買えなかった』

 

僕「じゃあどうすれば…?」

 

由美『能登金剛の方に行ってくれ。他にウイング団のあっきーが能登金剛から海に飛び込むって昨日言っていたから、なんとかして暴走を止めないと行けないし』

 

僕「…わかった」

 

【通話終了】

 

しずく「とりあえずタクシーで向かいましょう」

 

というわけで、能登金剛に向かおう。ウイング団のあっきーは島根出身なのに泳げないからね。

 

〜※〜

 

というわけで、能登金剛着。すると由美ちゃん、花丸ちゃん、ヨハネちゃん、そしてあっきーがいた。あっきーは飛び込む前提でそのあたりをウロチョロしているが、由美ちゃんが止めに入っている。

 

とりあえず近づいてからのこと、ぽむちゃんもあっきーに声をかける。

 

ぽむちゃん「ねえあっきー、どうして飛び込もうとするの?」

 

あっきー「島根をコテンパンに貶されるし、ウイング団内でも彼女作れとかむちゃくちゃうるさいし、もう俺には希望がないんだよ!!」

 

僕「え、何言ってるの?」

 

あっきー「何だよ」

 

僕「みおぴょんに至っては、妹をすごく若くして亡くしているし、のぶにゃんも片親がいないんだよ?2人はもっと状況が深刻なのに、あっきー死んでどうするの!?」

 

由美「そうだぞ!!俺だって、自殺を図ったことはいくらでもあった!!だけど、みんなのことを思うと死ねないんだよ!!だからそんなことで死のうとするんじゃない!!」ポロポロ

 

あっきー「みんなごめんなさい…うわあああああん!!」ボロボロ

 

花丸「わかってくれればそれでいいずら」

 

ヨハネ「敵集団でも放っておけないのよ!!」

 

あっきーは大粒の涙を流し、泣きわめいて由美ちゃんに抱きついた。こうしてなんとか自殺を止めることができた。

 

しかしそれ以上に泣いているのはしずくだった。

 

しずく「実は私のお父さんがこの能登金剛付近で殺されたの…。だからそこの石碑を見るとすごく泣けてきて…」ポロポロ

 

僕「それなら石碑に献花したいけど、花束を持ってないよ…」

 

由美「俺が持ってる。輪島朝市で無理承知で買ってきた」

 

しずく「由美先輩ありがとうございます!!」

 

ということで、みんなで献花をし、黙祷を捧げるのでありました。

 

〜※〜

 

気がつくと夕方4時になっていた。

 

由美「とりあえず俺は車で新居町まで戻ろうと思うけど、この中で1人から3人乗っていく人はいる?」

 

しずく「私はシオンさんがいないとだめです!!」

 

僕「とりあえず方向音痴のボロが出てほしくないから電車で戻るよ」

 

ヨハネ「一応ヨハネが降りるわ」

 

ぽむちゃん「善子ちゃんと離れ離れになっちゃうけどいい?」

 

花丸「うん。由美ちゃんと一緒ならそっちのほうがいいもん」

 

ヨハネ「じゃあ歩夢と侑は由美の車についていきなさい。それとヨハネよ!!」

 

ということで、僕、しずく、ヨハネの3人体制になりました。

 

〜※〜

 

3人体制になってからは、恐ろしいことになった。まずバスで七尾駅まで戻り、七尾線で津幡まで戻ったあと、あいの風とやま鉄道の電車で高岡駅まで出る。しかもまたラッシュにぶち当たったから泣きそうでした。

 

その後のこと。高岡駅から路面電車で広小路まで出て、そして地下に潜りやってきていたのは3両編成の4ドアディーゼルカーG5200系。中部高速鉄道の列車だ。種別は快速、行き先は…東海!!

 

これで名古屋に帰れるんだ!!

 

しずく「シオンさんとこうやって帰れるのは楽しみです!!」

 

ヨハネ「私もよ♪」

 

ということで、帰っていこう。

 

〜※〜

 

22時18分、金山新橋着。3両編成の気動車は去っていった。

 

ヨハネ「とりあえず今からどうする?」

 

しずく「私はシオンさんと一緒ならそれでいいです」

 

しかし、このとき危険を察知してしまったのだ。ヤンデレに襲われる。

 

僕「なんか嫌な予感がしたから終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

その時だった。

 

しずく「どうして帰ろうとするのですか?オールナイトでもっとシオンさんを楽しみたかったのに」ハイライトオフ

 

僕「だからそうなるのが怖いの!!」

 

ヨハネ「しずくの言うことは聞いてあげなさい♪地獄に落ちるわよ♪」

 

しずく「さあシオンサン、タップリタノシミマショウネ♪」ハイライトオフ

 

僕「いやあああああああ!!」

 

どうしてこうなっちゃったんだろう…。終わり閉廷は禁句なんだろうね。




次回は未定ですが、ずっと後に名古屋の暑い夏について扱いたいのはあります。

※ACOSの名古屋店は2022年12月11日をもって閉店します。また、中部高速鉄道は以下の路線を適用しています。
https://ku-tetsu.net/162131.html


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四季メイ VS 6月の名古屋の地上

以前から予定していた恐怖のネタを書こうと思います。視点は史上初となる、米女メイを予定。


私「あづい~…どうしてこんなに暑いんだよ…」

 

四季「こんなに暑いのは6月の東京にもなかったよね…」

 

私と四季は6月の真っ只中であるにもかかわらず、名古屋にやってきていた。目的としてはACOS名古屋とメロンブックスに寄ること。四季にも別の目的があるのだが詳しくは教えてくれない。当然、メロンブックスなんぞは四季にも内緒だ。

しかしこんなに暑いなんて思っていなかったぞ名古屋。原宿や新宿よりずっとずーっと暑いじゃねえか。

 

四季「このままだと死んじゃう…」

 

そして…私たちはあまりの暑さに気を失い泡を吹き倒れた。

 

〜※〜

 

目が覚めると地下だった。そして目に入ったのは…え?由美先輩と鈴乃さん、それからすずかさんまで!?

 

四季「…ここは?」

 

鈴乃「ここは地下街よ。少しでも涼しいところに運ばせてもらったわ。メイにも四季にもスポーツドリンクは買っておいたから飲みなさい」

 

四季「ありがとう」

 

私「本当に助かるよ…」

 

由美「全く…これだから関東民は…」

 

私「どういうことだよ由美先輩」

 

由美「メイちゃんも四季ちゃんも夏の炎天下に名古屋の地上を長々と歩くんじゃねえよ!!死ぬぞ!!」

 

私「ひいいいっ!!すみませんでした!!」

 

とは言うものの名古屋の地上を長々と歩くだけで死亡するってドバイくらいに酷いのだが。

 

〜※〜

 

とりあえず地下街を歩こう。

 

すずか「とにかく名古屋の夏を侮ってはいけません!!涼しい地下を通っていかないとぶっ倒れますよ!!」

 

私「すずかは幼い頃中国に住んでいたと言うけど、それより酷いのかよ」

 

すずか「はい!!ごく小さい頃に一番暑い上海に連れて行ってもらったことがありますが、名古屋はその比じゃありません!!」

 

上海より暑いって、これ名古屋は熱帯じゃないの!?

 

四季「もしかしてヒートアイランド現象とか?」

 

由美「四季ちゃんご名答!!更にはフェーン現象まで絡んでくるから暑くなるんです」

 

私「詳しく」

 

とりあえず由美先輩の解説を聞こう。

 

〜※〜

 

名古屋では夏になると、南西にある鈴鹿山脈から暖かくて湿った空気が流れ込んできます。

 

そしてその暖気が都市部で更に加熱されて結果暑くなってしまうのです。

 

〜※〜

 

私「…じゃあ那覇とか地獄だな」

 

鈴乃「え、那覇より名古屋のほうが暑いわよ?」

 

私「亜熱帯より暑いってどうなってんだ名古屋」

 

鈴乃「那覇はフェーン現象が起きないから本州よりも涼s…」

 

なんと、鈴乃さんが倒れてしまった!!

 

私「地下でも暑いってありえないだろ!!」

 

鈴乃「いや、最近メイのことを想うと夜も眠れなくて…それで夢にも出てきて…」

 

私「そんな…私のことをそんなにも大切に思ってくれたのか!?」

 

鈴乃「うん。学校に行っても頭の中がメイのことばかりで授業の内容は入っていかないし」

 

私「それは嬉しいよ!!嬉しいけど…とにかく無理はしてほしくないからこっち行くぞ!!」

 

鈴乃「ありがとう」

 

すずか「鈴乃先輩、私も付き添いますよ」

 

私「すずかも助かるよ」

 

というわけで3人で休憩することにしよう。最終的にはその日のうちに帰京したが。

 

一方で四季と由美先輩だが、

 

四季「そういえばジュリーとシオンさんは…」

 

由美「シオンちゃんは今日は能勢電鉄に現れた撮り鉄の取り締まりに行ってて夜まで帰って来ません。ジュリーは修学旅行先の広島から帰ったらウイング団に怯えながらだったって病んじゃったから休ませるためにも俺が置いてきた」

 

四季「フフッ♥それなら由美先輩をいじめるチャンスだね♥♥」

 

由美「おい…俺に何を…」

 

四季「この盗聴器を埋め込んであげるよ♪」ハイライトオフ

 

由美「いやあああああああ!!」

 

由美先輩もサイボーグ人間化するのはもう時間の問題なのかもしれない…。




次回はカフェオレ焼きりんごと、特急ひだの車内チャイムを聴いていて思いついたのでそれで書いてみます。


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アルプスの牧場を着信音に設定するとAqoursはどうなるの?

…はい。またまたヤンデレ嫉妬パターンです。視点は青山由美を予定。
アルプスの牧場の着信音はHC85系の車内チャイムをイメージしてください。


四季ちゃんに盗聴器を埋められた次の日のこと、中部高速鉄道静岡中央駅にて。ヤンデレ覚醒したAqours数名から逃げているとき、俺のもとに電話がかかってきた。

 

【♪スギテツ『アルプスの牧場』♪】

【通話開始】

俺「はい青山でございます」

 

そーちゃん『由美ね。やっぱり自分の姉の由美の声を聞けるのは幸せね』

 

相手はそーちゃん、本名青山聡平。うちの可愛い可愛い男の娘なTS弟だ。

 

俺「いやそーちゃんどうしたんだよ」

 

聡平『兄の健や、姉の志穂と理紗から連絡があったけど、向うも向こうでちゃんとやれているって』

 

俺「それは良かった」

 

そーちゃん『それはそうと由美は今どこに?』

 

俺「Aqoursのみんなから逃げています。この前四季ちゃんが腕に盗聴器埋め込んできてから3名ほどまたヤンデレが覚醒してしまいました。なので平気で口外したり追っかけてきたりしそうなそーちゃんに詳細は教えません」

 

もう俺を含めた青山兄弟はロクデナシばかりという認識がむちゃくちゃ強い。

 

そーちゃん『わかった。とりあえず無事に逃げられることを祈っているわ。一旦切るね』

 

【通話終了】

しかし、これが地獄を見るとは知らずに…。

 

~※~

 

その直後に地上に出たが、なんと、元生徒会長のダイヤが現れてしまった。しまったコイツむちゃくちゃ覚醒していたんだった。

 

ダイヤ「あら?由美ではありませんか」

 

俺「まずい逃げよう」

 

ガシッ

 

ダイヤ「どうして逃げるんですの?やっと見つけたというのに」

 

俺「だって俺の着信音おそらく盗聴器で傍受していたに違いないし、あの曲スギテツさんの編曲だし嫉妬していることは確実だから。それにダイヤは千歌っち、マルと並んでヤンデレの3凶って中部高速鉄道側から指定されたから余計に警戒しないとだめなの!!」

 

ダイヤ「ええ。当然嫉妬していますわ。それにヤンデレ3凶の話も私は認めています。さて、由美はAqours最優先のはずですから、クラシック編曲版を聴いているとそれだけで由美は穢れてしまいますのよ?」ハイライトオフ

 

俺「…で、どうすればいいの?」

 

ダイヤ「Aqoursの曲をスマートフォンから流したら許してあげますわ」

 

俺「…わかった」

 

なんとかしてHAPPY PARTY TRAINを流すことができた。

 

ダイヤ「やっぱり由美のこと、大好きですわ♥」

 

コイツは手遅れだ。

 

〜※〜

 

しかしダイヤは落ち着いてくれた。

 

ダイヤ「ところで由美」

 

俺「ん?」

 

ダイヤ「その電話の内容は何でしたの?」

 

俺「兄の健と姉の志穂・理紗が無事だったってそれだけ」

 

ダイヤ「結局勘当の話は…?」

 

俺「後々うちの両親に聞いたら、稼いではいるけど、家にいると3人とも引きこもりニートになっていたから、1人暮らししろって話で、その話を健たちが個々に中部高速鉄道の上層部にしたら、強制的に全員東京転勤になっただけ。そーちゃんとジュリーもその話は知らず表面的に勘当されたと捉えていたってさ」

 

ダイヤ「それでも6人揃って無事なのが良かったですわ!!」

 

俺「ありがとうダイヤ。今後も頑張るよ俺」

 

2人で笑っていたのも束の間。

 

直後に悲劇がまたやってくる。高海千歌こと千歌っちと国木田花丸ことマルが追ってきた。しまった。全員覚醒している上に、3凶が揃ってしまった。

 

マル「ダイヤさんと話して、しかも新型特急ひだの車内チャイムを着信音にして、由美ちゃん随分と楽しそうずらね〜」ハイライトオフ

 

千歌「そうだよ。由美ちゃん、私たちとの交流が本格化してから、電話の着信音がH/MIX GALLERY、MusMus、柏木広樹さん、スギテツさんとか…本当に私たちより大事なの!?」ハイライトオフ

 

俺「えっそれは…だってあまりにも元スクールアイドル1色に染まるのは俺のプライドが」

千歌「嫌っ!!」ハイライトオフ

 

俺「うわっ!!」

 

ドサッ!!

 

ここは往来だけど、千歌っちは20歳であるにも関わらず容赦なく俺を押し倒す。

 

千歌「聞きたくないよ…」ハイライトオフ

 

俺「千歌っち…?」

 

千歌「私たちのことは心の底から応援してくれるって…ずっと後援会で居続けるって言ったじゃん…。私…由美ちゃん最優先のアイドルで居たい…」ハイライトオフ

 

マルとダイヤは傍観しているしかなかった。

 

ダイヤ「どこかで見覚えのある光景ですわ…」

 

マル「いろんな意味でデジャヴずら…」

 

ダイヤも刃物を首に突きつける、マルもGPS発信機を埋め込んだ挙句レズプレイに至ったからその通りであろう。

 

千歌「だから…Aqoursだけの由美ちゃんでいてよ…」ハイライトオフ

 

俺「千歌っち…ごめんなさい…」

 

千歌「由美ちゃんは、そういうふうに、多趣味すぎるところが嫌いなの…。すぐに拗ねたくなるくらいに…。だけど…そんなふうにマルチな由美ちゃんは…可愛くて、大好きだよ♥」

 

俺「うぅ…うわああああん!!」

 

とうとう俺も大粒の涙を流して泣いてしまった。これ色々混じってカオスじゃないか…作者さんなんとかしてくださいよ。アニガサキとリエライブ見たからこうなるんだよ。

 

~※~

 

さて、新居町に帰ることにしよう。結局着信音に関しては君の瞳を巡る冒険に変えることになりました。

 

新居町運転所に帰ったらもう4時。帰ってからはなんと!!勇輝くん、そーちゃん、ジュリーがハイライトのない目で待機していた。

 

勇輝「ダイヤちゃん、由美ちゃんの盗聴器から通信を傍受しているってどういうことですの?」

 

ダイヤ「勇輝さんそれは…」

 

そーちゃん「千歌ちゃんもあたしに黙ってどうして往来で押し倒して抱き着いたのかしら?」

 

千歌「千歌だって我慢できなかったの!!」

 

ジュリー「由美に抱き着いたり、盗聴器のデータを傍受したりできるのはあたしたち弟や妹の特権なのよ?」

 

ダイヤ「…で、私たちはどうすれば」

 

勇輝「花丸ちゃんを除いてお仕置きですわ」

 

ジュリー「あたしたちの味も刻み込んであげる♥」

 

2人「いやあああああああ!!」

 

…まあ血がつながっていたり、婚姻関係にあったりしたら、無理もないか。

 

俺「じゃあいまから2人きりでどこかで寝ようか」

 

マル「本当?由美ちゃん大好きずら~♥」

 

こうして俺とマルは事なきを得たのでありました。




なお作者の携帯の着信音はH/MIXさん、Musmusさん、柏木広樹さんの曲を使っていました。

次回は2年前にシナリオ用の取材だけしておきながらボツになったあのネタをぶち込みます。


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☆Rainbowあいち再発見シリーズ #2 名東区一帯の大通りを歩いて行こう

2年前に書く予定でしたが一度見送ったネタをここで放出します。視点は青山由美を予定。


6月の某火曜夕方。ほぼ全部対面授業になってきたが、夕方から暇なので出かけることにしよう。まず栄駅まで出て(*1)東山線に乗る。その時だった。

 

??「えへへっ♪見つけましたよ、由美さん」

 

俺「歩夢ちゃん!?どうして君がここにいるのさ!?」

 

歩夢「侑ちゃんとはぐれちゃったから、由美さんに癒やしてもらうためです」

 

俺「え、俺今から星ヶ丘に行こうとしていたんだが」

 

歩夢「私を置いていくなんて言いませんよね?侑ちゃんもいなくて寂しい私を1人にするって言ったら、さすがの由美さんでも許しませんから」ハイライトオフ

 

俺「ひっ…」

 

コイツ、侑ちゃんの幼馴染で、シオンちゃんの大親友なのに、先輩の俺にも容赦しないのか…。他の人見てきたけど地雷扱いしていじめるだけでここまではしなかったぞ。

とはいえ、放置したらそれだけでアレなので連れて行くことにしよう。

 

〜※〜

 

直後に来た藤が丘行に乗り込むことに成功。

 

俺「しかし歩夢ちゃん、ものすごく嬉しそうだけどどうしたの?」

 

歩夢「あのときはぐれたって話ですけど、あの後藤が丘行の列車に乗ったのが見えたんですよ。このまま侑ちゃんを追って詳しくお話できるから嬉しくて嬉しくて」

 

歩夢ちゃんの笑顔はとにかく輝かしい。しかしこれは裏があるに違いない。シオンちゃんの話によると怒らせたら覚醒ダイヤ並みに恐ろしいとか。

 

〜※〜

 

星ヶ丘着。その直後だった。

 

歩夢「侑ちゃん見つけた!!」

 

俺「ちょっと待ってよー!!」

 

案の定、侑ちゃんは三越の星ヶ丘にいた。

 

侑「歩夢!!どうしてここに!?」

 

歩夢「侑ちゃんの行きそうなところはもう全部お見通しなんだから♪」

 

いや、幼馴染怖すぎだろ。

 

歩夢「ねえ侑ちゃん、どうしてコスプレコーナーをときめきながら物色しているのかな?シオンちゃんが私たちの前でやると嫉妬しちゃうことは、侑ちゃんもやってはいけないんだよ?」ハイライトオフ

 

侑「え…歩夢…」

 

歩夢「とりあえず、由美さんもそこにいるんだから行くよ!!」ハイライトオフ

 

侑「いやああああ!!大事な三越のコスプレフェアがああああああ!!」

 

※これはフィクションです。現実世界の三越なんぞでコスプレフェアはやるわけがありません。

 

歩夢「というわけで侑ちゃんを捕獲しました♪」

 

侑「由美さん、歩夢をなんとかしてくださいよ〜」

 

俺「はい助けませ〜ん。とりあえず歩夢ちゃんが満足行くまで相手してあげなさい」

 

侑「もーう!!」

 

というわけで、歩いて行こう。今回は隠れ信号機オタクを発揮して侑ちゃんも巻き込もう。

 

まず星ヶ丘交差点。なかなかお目にかかれない直進オンリーの矢印信号を撮影しよう。ここの信号機サイクルは理解できるようになったが…。

 

俺「何故に薄型!?」

 

反対側が薄型セパレート化していたのだ!!Aqoursと出会う前に一度歩いたときはこんなのなかったぞ。

 

侑「信号にもときめいちゃったよ!!」

 

案の定ときめいたわ。

 

歩夢「侑ちゃん、撮らせないよ?」ハイライトオフ

 

侑「そんなああああ!!」

 

とりあえず撮影できました。Aqoursやシオンちゃんが嫉妬・覚醒したら終わりだが。

 

そしてさらに歩き進め、一社駅を通過。

 

歩夢「これからどうするんですか?」

 

俺「上社のジャンクションまで歩く。そしてその後はさらにまっすぐ行って近くの駅まで行く」

 

歩夢「むー…由美さんももっと私とお話しましょうよ!!」

 

俺「…いいけど、上社も見どころだから写真撮らせてよ本当に」

 

歩夢「そういうところ、私は大好きです♪」

 

なんだ、君?一体、揉めるのか?…まあいいか。

 

〜※〜

 

上社にて。高速の下ということもあり、訳の全然わからない信号サイクルになっている。とりあえずここも直進矢印信号が目白押しだ。

もとい、縦型直進矢印はあまりお目にかかれないシロモノだぞ。

 

侑「信号機にときめいている由美さんもかわいいYO!」

 

歩夢「由美さん、趣味が多彩なんだね…」

 

とにかく歩道橋周り全部回ろう。

 

〜※〜

 

写真撮影後のこと。そのまま歩くが…、

 

俺「駅がないんだが」

 

歩夢「それだと由美さんといられる時間が増えて嬉しい♪」

 

もはや歩夢ちゃんは手遅れである。多くの会話を繰り広げられたのは良かったんだけどね。

 

歩夢「そうだ由美さん、もっと侑ちゃんと仲良くしたいんですけど…最近避けられていそうで色々怖いんです」

 

侑「私も、歩夢に束縛されるのがすごく大変なんです」

 

俺「あのねぇ、持ちつ持たれつの関係が大事です。誘いを断られたからって、とにかく束縛しない。Aqoursとか友人たちに僕も度々束縛されるんですが、常に辟易して病みそうになります。とにかくしつこかったり、束縛したり、そのあたりをなるべく避けるように心がけようね」

 

2人「ありがとうございます!!」

 

そして歩き進めること小一時間。杁ヶ池公園駅に到着した。帰りはアピタ長久手のフードコートで食べることに。

 

侑「えーっと…由美さん、寿がきやって…」

 

俺「名古屋では有名だよ?この味が最高なんだよね」

 

侑「私も食べてみます!!」

 

歩夢「私もそれにする!!」

 

侑「え、3人一緒?」

 

歩夢「侑ちゃんと同じのがいいよぉ」

 

侑「そういうところもかわいいYO!」

 

そして食べたあとはリニモで藤が丘まで戻る。

 

歩夢「リニモは全然揺れないんだけど!!」

 

俺「これ実は浮いているの。わざわざ8ミリ浮かせて走っているんだって」

 

歩夢「へえー、勉強になるなぁ」

 

最後は東山線で名古屋駅まで戻ろう。乗ること約30分。長かった…。

 

歩夢「ねえ侑ちゃん、何勝手に帰ろうとしているのかな?」

 

侑「歩夢!?だって最終の新幹線がなくなったら…」

 

歩夢「侑ちゃんが勝手に逃げてほしくないから」

 

カチャリ

 

いやどうして手錠!?

 

歩夢「帰さないよ♪」ハイライトオフ

 

侑「いやああああ!!」

 

俺「俺は帰れるのかな…」

 

歩夢「え、何言ってるんですか?」

 

俺「明日も講義があるから帰らないと…あーもう終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

カチャリ

 

歩夢「由美さんも、帰しませんよ♪」ハイライトオフ

 

俺「なんでーーーーー!?」

 

年下に完全に攻略されてしまった…参ったなこりゃ。

*1
俺の通っている大学の最寄りを書くと作者まで身バレするからここでは書かない。




次回はリクエストを頂戴したので特急しなの遠征とします。ほぼ過去作のシナリオを流用します。


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黒澤ダイヤは女子鉄配信者と木曽路遠征で親睦を深めたい!!

リクエストを承ったので書くことにします。視点は松浦果南を予定。


6月某日、中部高速鉄道名古屋中央駅イルカ口(*1)にて。なんと、ダイヤがベンチに座って1人悩んでいた。

 

私「あれ?ダイヤじゃん。何悩んでいるの?」

 

ダイヤ「あら果南さんごきげんよう。実は…笑いませんか?」

 

私「私たちの仲じゃん」

 

その内容というのは…、

 

私「えっ!?シオンちゃんと仲良くなりたい!?」

 

鳳来寺シオンちゃんは由美の大後輩で、私もあまり話したことがない。だけどダイヤがそんなことを言い出すとは驚きだ。

 

ダイヤ「はい。実は以前、あの人のLove! LoveLive! Talkにて鳳来寺シオンさん編をやっていたのを見まして…」

 

〜※〜

 

Aqoursの好きなメンバーについてこういうふうに語っていたのです。

 

シオン「黒澤ダイヤ…と言いたいところですが、あまりにも堅すぎて話しかけにくいイメージがまだ強いので高海千歌が一番好きです」

 

〜※〜

 

ダイヤ「ですから今日こそ一度シオンさんと本気で話してみたいのですわ!!」

 

私「私もシオンちゃんと話したかったし、ちょうどよかったなって。そうだ!それなら今日シオンちゃんを呼んで長野の方面に行こうよ!!…もちろん日帰りでね」

 

ダイヤ「そうしましょうか」

 

ということで、シオンちゃんを呼んでここで待機しよう。

 

〜※〜

 

待つこと45分、シオンちゃんはやってきた。

 

シオン「おはようございます、ダイヤさん、果南さん」

 

私「おはようシオンちゃん」

 

シオン「僕もダイヤさんや果南さんと一度お話してみたかったので、ちょうど良かったです」

 

私「そういえば由美と仲喜は?」

 

シオン「由美ちゃんはレポートに追われて今日も暇でないのと、仲喜くんはコロナ陽性出ました」

 

ダイヤ「あの仲喜まで陽性でしたか…善子さんや鞠莉さんもコロナ陽性が出ているので次は…考えるだけで不安になりますわ!!…あと由美にはお仕置きが必要そうですわね」

 

私「確かにね。私たちを置いて大学の課題を優先させているからね」

 

留年を免れたい気持ちはわかるけど、そんな由美に私は嫉妬してしまう。

 

私「そうと決まれば、モタモタしていないで行くよ!!ヨーソロー!!」

 

ダイヤ「それは曜さんのセリフですわ〜!!」

 

シオン「待ってくださ〜い!!」

 

やってきたのは名古屋駅10番線ホーム。そのまま特急しなので直行。恵那に停車する以外は明科も聖高原も通過した。

 

しかし車窓はきれいだったなぁ。

 

〜※〜

 

長野到着後、即座に長野電鉄の地下に潜る。待っていたのは普通列車湯田中行きの3000系だった。

 

由美やルビィちゃんが行ったときと違い、旧営団3000系の3500系はもう営業線上にいない。その代わり03系改造の3000系が5本全部出揃っていた。

 

11:48、列車は発車した。IGBTインバータの音が響く。

 

〜※〜

 

私たちも権堂駅で降りた。近くにそば屋を見つけたのでそこで食べよう。格安で天ぷらそばをいただくのは旅の醍醐味だよね♪

 

それから善光寺まで1.2km、3人で歩くのでした。

 

〜※〜

 

善光寺到着。しかし…、

 

私「密だなぁ…」

 

それでも本殿はお参りする。ついでにおみくじも引く。

 

ダイヤのおみくじは吉。私のおみくじは小吉だった。一方シオンちゃんのおみくじは…、

 

シオン「どうして僕がおみくじで凶を引くの!?」

 

私「善光寺は凶が多いんだって」

 

ダイヤ「大丈夫ですわシオンさん、良くなる一方ですわよ」

 

シオン「そうですよね」

 

良くなるだろうと信じ、旅を続けよう。

 

その後は迷うことなく善光寺下駅に到着することができた。ルビィちゃんと由美は迷いながら手探りで行ったらしいが咎めないでおこう。

 

〜※〜

 

乗れたのは13:34発の須坂行。8500系の3両編成だ。しかもこれ、ルビィちゃんたちが乗った、貫通扉が前面にないやつじゃん!!

 

ダイヤ「さあ、乗りますわよ♪」

 

ダイヤはかなりノリノリだ。そりゃルビィちゃんや由美が行ったルートだもん。

 

【挿入曲♪Aqours『HAPPY PARTY TRAIN』♪】

もはや地下から地上に上がる列車の定番になっている。

 

朝陽駅から単線、村山駅の近くでは鉄橋を越える。そして乗ること約20分、須坂着。その先に列車は行かない。

 

須坂駅では平安堂に立ち寄る。由美じゃないからラブライブ総合マガジンを買わせようなんて野暮ったいことはしない。

 

そして帰りの列車の時間が近づいたので駅に戻ろう。

 

シオン「やっぱり…」

 

私「どうしたのシオンちゃん?」

 

シオン「こうしてダイヤさんや果南さんと一緒に旅に出られて僕はすごく幸せです。僕には兄弟もいなくて、ダイヤさんや果南さんが2人目や3人目のお姉様みたいです。ですから…今後もまたお話する機会があればしていただけませんか?」

 

ダイヤ「それはもちろん、大歓迎ですわ」

 

私「私はいつも内浦にいるから遊びにおいでよ」

 

シオン「はい!!」

 

シオンちゃんの目は光り輝いている。ここ最近よく死んだ目をする由美とは対照的だ。

 

〜※〜

 

14:33発の長野行きで長野駅に戻ろう。着いたら15時。シオンちゃんも受験生だから、今回はアルピコ交通を見送り、特急しなので帰ることにする。

 

シオン「なんだか眠くなってきました…」

 

ダイヤ「私が膝枕してあげますわ」

 

そのままシオンちゃんは眠ってしまった。

 

私「シオンちゃん、気持ちよさそうだね」

 

ダイヤ「ええ」

 

見ているだけで赤ちゃんみたいに可愛い♥

 

〜※〜

 

18時すぎ、名古屋駅着。改札を出たその時だった。

 

鞠莉「ダイヤに果南!!マリーを置いて何をしていたの!?」

 

私「シオンちゃんと親睦を深めたかったから長野に行ってきた」

 

鞠莉「マリーも混じりたかった!!」

 

ダイヤ「朝から用事があったと伺ったので置いていくことにしたのですわ」

 

鞠莉「じゃあシオン、今から3人で名古屋駅を巡りましょう♪」

 

シオン「え、宿題は」

 

私「誤魔化しても無駄だよ?宿題は終わっているってもう由美から聞いているからね」

 

ちなみにシオンちゃんはこれだけ振り回されておきながらこれまで宿題をすっぽかしたことはない。夜も頑張っているのかもしれない。

 

ダイヤ「さあ、今日は夜まで楽しむことに致しましょう」

 

私・鞠莉「賛成ー!!」

 

シオン「誰か助けてええええ!!」

 

よし、これからもっと楽しむぞー!!

*1
一応ネーミングライツ権が私に与えられたから東改札のことをそういうふうに名付けさせてもらった。




次回はまたまたリクエスト。ただし今回と同日実施という設定にします。


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なくなる前に特急かもめに乗ルビィ!!

今回はリクエストとして特急かもめ回ですが、2022年9月23日のダイヤ改正前に収録したものにします。視点は黒澤ルビィを予定。今回は青山由美も鳳来寺シオンも出てきません。


2022年6月某日、広島駅にて。

 

のぶにゃん「やっほー千歌ちゃん!!曜ちゃんとルビィちゃんも一緒ね」

 

千歌「のぶにゃんおはよう」

 

ルビィ「そろそろなくなるかもめ号楽しみだね」

 

のぶにゃん「でしょ?」

 

曜「それに長崎の街も一度行ってみたかったんだ」

 

今日ルビィたちは今度の9月の西九州新幹線開業でなくなる特急かもめ号に乗ることにしています。それでウイング団を呼んだらのぶにゃんがついてきてくれることになりました。

 

千歌「そういえば他の3人は?」

 

のぶにゃん「みおぴょんは別の用事が入って行けなくなったし、あっきーは研究室に籠りっきりで、きよっぴーはお腹の赤ちゃんのためにも広島でお留守番よ」

 

曜「だからって、みおぴょんが嫉妬しても知らんぞ〜?」

 

のぶにゃん「それくらい平気よ。みおぴょんはヤンデレ嫌いだもの。僕にでもそんな酷いことはしないわよ」

 

うん。なんというか、変な話題を繰り広げられては困るから、強制連行しよう。

 

ルビィ「とりあえずそんな茶番は置いておいてみんな行くよ!!」

 

3人「待ってよー!!」

 

こうしてルビィたちの旅は始まった。

 

〜※〜

 

広島駅から乗るのは新幹線さくら、鹿児島中央行。N700系の8両編成。行きに名古屋から乗ったのは広島止まりののぞみ号16両編成だったから短く感じる。

 

乗り換えは博多駅で行う。博多から乗るのは885系、白いかもめ号。カーブを高速で曲がれるように振り子式という車体傾斜装置を採用しているんだって。

 

かなり揺れるけど、この前乗ったしなのよりは平気かな。

 

~※~

 

広島からでも長崎は遠かった。そして長崎駅の改札を出ると、待っていたのはなんと!!

 

目のハイライトを完全に失くしたウイング団のみおぴょんだった!!

 

みおぴょん「お兄ちゃん、どうしてあなたがここにいるの?」

 

のぶにゃん「みおぴょん!?だって千歌ちゃんたちがここに行くって言うから僕ついていくことにしたの。いけなかったかしら?」

 

みおぴょん「ダメよ。だって千歌や曜に貼り付いているだけで私嫉妬するもの。もうれっきとした夫婦だから、下手に他の子に手を出しすぎてはだめなのよ?」

 

ヤバい地雷踏んだぞコイツ。逃げなきゃだめっぽいね。

 

のぶにゃん「大変申し訳ございませんでした」

みおぴょん「申し訳ございませんで済むと思う?」ハイライトオフ

 

のぶにゃん「えっ…まさか…」

 

みおぴょんはのぶにゃんに手錠をかける。

 

みおぴょん「これでお兄ちゃんは私のもの。今から路地裏でお仕置きしてあげるわ♥私の愛と苦しみをたっぷり受け取ってね♥」

 

のぶにゃん「これヤンデレじゃないの!?」

 

みおぴょん「もうAqoursを見ていたらヤンデレの耐性がついたから平気よ♥」

 

のぶにゃん「いやあああああああ!!」

 

それからというもの、のぶにゃんはこの遠征のうちに二度とルビィたちのもとに戻ってくることはなかった。おそらく広島に強制送還されたのだろう。

 

このあとルビィたちは長崎の街を巡り、弾丸ということもあり1泊してから東京や名古屋、富山の方に帰りました。

 

ちなみに同じ日にお姉ちゃんと果南ちゃんも、シオンちゃんと長野に遠征に行っていたからある意味すごいことだと思う。




次回で6月収録分終了となります。


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MDA 〜MOST DAME Aqours 2022年度第一四半期〜

世は年末ですが、時空が6月で追いついていないので年内最後の投稿として新シリーズをぶち込みます。視点は高海千歌を予定。


果南「…で、どうしてまたこの姿で?」

 

6月30日、私たちは旧浦の星女学院の部室に、浦の星女学院の夏服姿で集まっていた。

 

ダイヤ「ここ最近、スクールアイドル業界に刺激がないという話を伺ったので何かできないか考えたのです。そこで、皆さんの気を引き締めることも兼ねてMDA、もとい最も気の引き締まっていない方にお仕置きをすることに致しましたの」

 

由美「だからって俺たちを巻き込まなくても良かったじゃん!!」

 

勇輝「そうですわよ!!僕たちだってまだやらなきゃいけないことがあるのに!!」

 

ダイヤ「後援会組も私たちとかなり関わりが濃いので参加していただきますわ。それに勇輝さんと由美があの大罪を犯していることは知っているんですのよ?」

 

勇輝「これに関しては言い返せませんわね…」

 

2人が結婚・入籍したのは明らかに罪が重いと私も感じる。

 

花丸「とりあえず始めていくずら」

 

仲喜「強引だなぁ…」

 

今回はダイヤさん、花丸ちゃん、梨子ちゃんが主導になる。

 

ダイヤ「まず千歌さん」

 

私「はい!?」

 

ダイヤ「私の思い当たる節ではここ3ヶ月特に悪いことはしていない記憶ですが」

 

私「なんとなく仲喜くんのカエル嫌いを直させるくらいが個人的に怪しいなと」

 

ダイヤ「あれは仲喜のためなので、別に数えるうちに入りませんわ」

 

私「あと実験の報告書が由美ちゃんに任せっきりになったことも」

 

ダイヤ「あれも由美のためですわ。ということで千歌さんはマイナス0点です」

 

私「やったー!!」

 

というか私がマイナス0点というのが珍しい。

 

梨子「じゃあ次は曜ちゃんね」

 

曜「ひっ…」

 

梨子「曜ちゃんは、純潔をとっくに奪われているみたいね」

 

曜「それは…不可抗力で…」

 

梨子「不可抗力でもこれはマイナス100万点よ!!」

 

曜「いやあああああ!!」

 

ダイヤ「ということは鞠莉さんも果南さんもマイナス100万点ということになりますわね」

 

鞠莉「ダイヤの鬼ー!!」

 

果南「無慈悲ー!!」

 

ダイヤ「今回は鬼になりますわ!!そういう梨子さんは…」

 

梨子「特に変わったことはしていないけど、強いて言うなら千歌ちゃんと私が登場するえちえち妄想SSを書くくらいはやったわね」

 

ダイヤ「それくらいならマイナス0点ですわ」

 

梨子「やったー!!」

 

…梨子ちゃんのもまた読んでみたいね。

 

花丸「じゃあ次はダイヤさんずらね」

 

ダイヤ「ぴっ…」

 

花丸「確かもう21歳なのに、14歳の中学生にも手を出していたずらね〜。ダイヤさんってロリコン?」

 

ダイヤ「ち・が・い・ま・す・わ!!」

 

花丸「水ゴリラもだよね?」

 

果南「…訴えるよ?」

 

花丸「2人揃ってマイナス200万点ずら!!つまり果南ちゃんはマイナス300万点になるずら!!」

 

ダイヤ「ぴぎゃあああああ!!」

 

梨子「その次は月ちゃんね」

 

月「僕は…」

 

梨子「由美ちゃんたちの取り締まりだけだからマイナス0点よ」

 

月「やったああああ!!」

 

しかし、300万点がこんなにもちょろいことを、後々知ることになる。

 

花丸「善子ちゃんとルビィちゃんは…」

 

ルビィ「ただなくなる前に特急かもめ号に乗りに行ったくらいで…」

 

善子「私は由美を分からせてあげたくらいかしら。てかヨハネよ」

 

花丸「2人ともマイナス0点ずら!!」

 

ダイヤ「さあ、後援会組も裁きますわよ!!まず仲喜」

 

仲喜「はい!?」

 

ダイヤ「降板期間があったものの、カエルと戯れていたらそれだけで梨子さんに嫉妬されたようですわね」

 

仲喜「…そうですけど」

 

ダイヤ「マイナス50万点ですわ」

 

仲喜「…微妙だ」

 

ダイヤ「次は聡平とジュリーですわね」

 

聡平「一応あたしは…」

 

ダイヤ「聡平は何もしていないのでマイナス0点ですが、ジュリーは四季さんと璃奈さんの好意を蔑ろにしがちだったと…」

 

ジュリー「えっ…バレた」

 

ダイヤ「マイナス70万点ですわ!!」

 

ジュリー「そんなぁ〜!!」

 

梨子「じゃあ次はシオンちゃんね。シオンちゃんも沢山の女の子の行為を蔑ろにしたわよね」

 

シオン「そうだけど」

 

梨子「マイナス600万点!!決定よ!!」

 

シオン「うわあああああん!!」

 

花丸「じゃあ勇輝くんを裁くずら。確か勇輝くんは…」

 

勇輝「結婚して苗字も青山に変えましたわ」

 

花丸「マイナス1000万点ずら!!」

 

勇輝「えぇーっ!?」

 

ダイヤ「さあ、最後は由美ですわね。確か由美は、『好意を蔑ろにする』『誘いを断って学校の課題優先』『後輩から好かれる』『実験レポートと格闘し続けている』『既婚者になった』…どれも罪が重いですわね」

 

由美「…終わった」

 

ダイヤ「決まっているでしょう?マイナス1億点ですわ!!」

 

由美「えーっ!?罰ゲーム確定じゃん!!」

 

ダイヤ「仕方ありませんわ。日頃の行いが悪いんですのよ?」

 

ということで、由美ちゃんにお仕置きを執行することになりました。

 

ルビィ「楽しみだね、お姉ちゃん♪」

 

お仕置きは…、奈落の底に突き落としてびしょびしょにすることだった。

 

梨子「じゃあ由美ちゃん、覚悟はできているわよね!!」

 

由美「いいよ来いよ!!あくしろよ!!」

 

私「せーの!!」

 

バシャーン!!

 

由美「…反省します」

 

ダイヤ「第二四半期ではこんなことがないようにしましょうね」

 

由美「わかりました」

 

今回はこれでお開きとなった。しかし、来月からあの4人組が復活するということを、私はまだ知らない…。




次回は…ネタが無い。

とりあえず皆さん良いお年を。


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超特上級ピアノ奏者はフタナリ女子鉄兼ヤンデレ被害者!?

あけましておめでとうございます。哀愁あふれるピアノ曲を聴いていたら思いついたので、7月分として書いてみます。視点は上原歩夢を予定。


【♪Nash Music Library『初恋のエチュード』♪】

 

侑ちゃんと私が一緒に名古屋の高島屋ゲートタワーモール15階に行くと、不意に、とても癒やされそうなピアノ演奏が聞こえてきた。聞いているだけでうっとりしそうだ。

 

私「だけど、これって聴き覚えがあるような…」

 

侑「確かにね。多分あの人の演奏だと思う」

 

私「うん」

 

一方、以前から私はTwitter上で豊川ひなたという名義の人、もしくは豊川稲荷という配信者が動画を撮りながら名古屋市内各地のピアノで多くの人を感動の渦に巻き込んでいるという噂も聞いているんだけど、その豊川ひなたさんという人があの人でないことを願いたい。

そんなこんなで曲は進行した。

 

侑「とりあえず現地に行ってみようよ!!」

 

私「そうだね!!」

 

曲を聴きながら真実を暴いてみよう。

 

〜※〜

 

話によれば、案の定豊川ひなたさん、もといYouTuber豊川稲荷さんによるゲリラ演奏という話だった。しかもその豊川稲荷さんという人、どこかで見覚えもあるような気がしてならない。黒髪のポニーテール、四角く切り揃えたもみあげ、黄緑色の瞳。青いメガネをかけていて、黄色いスカーフの代わりに黒いヘアゴムで髪を結っているが、怪しすぎる。

 

全員が拍手を終えた後、次の曲に移る。

 

【♪リチャード・クレイダーマン『レディ・ダイ』♪】

 

うん。以前ヒーリングレイクタウン新居にてあの天白の飯田線・近鉄オタクのピアノ演奏を聴いたけど、確実に同じ弾き方をしている。

終わったら色々言及することにしよう。

さらに言ってしまえば、突如他のスピーカーからも音楽が流れ出すカオスっぷり。

 

侑「コレモウワケガワカラナイヨー!!」

 

侑ちゃんが叫ぶのも無理はない。ゲリラ演奏なのに突然伴奏が流れ出すとかは基本あり得ないからね。

 

〜※〜

 

演奏終了、拍手まで終わり、みんなが去っていったあとのこと。

 

侑「ひなたさん、少々聞きたいことがあるんですが」

 

ひなた「どうされました?」

 

侑「ひなたさんは鳳来寺シオンさんを知っていますか?」

 

ひなた「はい。私はもちろん知っています」

 

そして、私たちの予感は的中した。

 

ひなた「というか…」

 

 

 

するとひなたさんはメガネを取る。

 

ひなた→シオン「僕が鳳来寺シオンなんだけど」

 

侑「やっぱり…」

 

シオン「侑ちゃんぽむちゃん2人とも黙っててごめん!!」

 

私「じゃあどうして別名義を使うことにしたの?」

 

シオン「防犯上の理由かな。ここ最近僕も鉄道関連だと炎上することが多いから、ピアノ演奏の方では豊川ひなた名義、それから豊川稲荷というチャンネルで演奏することにしたんだ」

 

私「それなら早く言ってよ!!」

 

シオン「本当にごめんね!!」

 

侑「だけどひなたちゃんとしても、これからよろしくね!!」

 

シオン「ありがとう!!豊川ひなたとしても頑張るからね!!」

 

全員で笑ってこれから夕食に行こう。そのときだった。

 

 

 

 

??「どうやらこの辺りで、鳳来寺シオンさんがピアノで周りを感動の渦に巻き込んでいると聞きましたがどこにいますか?」

 

私「どうしよう…?」

 

侑「とりあえずシオンちゃんメガネかけて!!」

 

シオン「わかりました」

 

ということでメガネをかけてスタコラサッサと逃げ…

 

 

 

…られなかった。

 

しずく「おや?シオンさんではありませんか。侑先輩に歩夢さんも一緒ですね」

 

シオン「シオンさん?誰のことでしょうか?私は豊川ひなたです。鳳来寺シオンとは全く関係ありませんよ?」

 

しずく「とぼけても無駄です。豊川ひなたさんが鳳来寺シオンさんであることは、すでに私は調査済みですから♪」

 

私・侑「あ、終わった」

 

しずく「ところでシオンさん、私に隠し事は駄目って約束しましたよね?それなのに、名前を隠匿して別のチャンネルで名古屋の各地のピアノで多種多彩な楽曲を弾きまくる始末…もう許しません!!」ハイライトオフ

 

シオン「ひっ…しずく怖いよ!!」

 

しずく「とりあえず、侑先輩たちも揃って、14階裏でオシオキです!!」

 

3人「いやあああああああ!!」

 

7月初っ端からこうなるとか泣いちゃうよ私も!!




次回は…正月からネタ枯渇。


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嵐千砂都が豊川ひなたを見破れなくても、澁谷かのんにはお見通し。

ヤンデレに正体バレたネタで色々思いついたので数話程度このネタにお付き合いください。今回の視点は嵐千砂都を予定。


7月某日、新宿に豊川ひなたさん、もとい豊川稲荷さんというYouTuberによるピアノでのゲリラ演奏がやってきていたから、かのんちゃんと一緒に行くことにした。この人のピアノ演奏は超特上級って話だったから私も聴いてみたかったんだ♪

 

ということでいざ行ってみると、本当にうっとりしそうな曲が流れていた。

 

【♪『線路は続くよどこまでも 猪谷駅Ver.』♪】

 

やっぱり癒やされるなぁ。

 

かのん「でもなんとなく怪しいなぁ…」

 

私「かのんちゃんどういうこと?」

 

かのん「なんでもないよちーちゃん」

 

私が見る分には、ひなたさんは黒髪ポニーテールで、青い眼鏡をかけた清楚なお姉さんというイメージ。だけどかのんちゃんは心当たりのありそうな目でひなたさんを見つめていた。

私は気づかないまま、次の曲に進む。

 

【♪SOUND BANK『澄み切った風を感じるポップ/フュージョン』♪】

 

この曲もやっぱり癒やされるけど、無理やり振り付け考えろと言われると無理かなぁ。

 

かのん「いや絶対これあの人でしょ。スピーカーから伴奏流しながらこんな曲を上手に弾くのはあの天白の鉄道オタクに違いないよ」

 

まさかかのんちゃんが言っているのはシオンちゃんじゃないよね?ひなたさんはそんな気がしそうでしないんだけど。

 

ということで曲が終わり、他のお客さんが去ったあと、声をかけてみることにしよう。

 

かのん「あの…、ひなたさんでしょうか?」

 

ひなた「そうですが…もしかして…澁谷かのんさん?」

 

かのん「はい。素敵な演奏ありがとうございました」

 

ひなた「いえいえ、それほどでも」

 

かのん「ところでひなたさん、もしかして…」

 

ひなた「え、何のことでしょうか?私は鳳来寺シオンとは関係ないのですが?」

 

かのん「嘘をつかないでください。その黄緑色の瞳に、黒髪のポニーテール、四角く切り揃えたもみあげ。青眼鏡でも黒いヘアゴムでも、鳳来寺シオンさんであることに変わりはないんですから!!」

 

ひなた「ひっ…」

 

かのん「さあ、観念して認めてください!!」

 

ひなた「…バレたか」

 

するとひなたさんは眼鏡を取る。

 

ひなた→シオン「もうっ!!どうして見破っちゃうのさ!!バレたの2人目だよこれ!!」

 

えっ!?やっぱりシオンちゃんだったんだ!!

 

かのん「じゃあどうして別の名義を使っていたの?」

 

シオン「完全に防犯の観点からかな。鉄道系のチャンネルが最近炎上してばかりだから、ピアノだけ別のチャンネルでやることにしたの」

 

というか、別名義を使っている時点で、私は嫉妬しちゃう。

 

私「ふーん…シオンちゃん、私たちに黙って、別の名義を使ってピアノ演奏用のチャンネル開設したんだぁ…」

 

シオン「ちーちゃんそのハイライトのない目をやめてよ!!」

 

私「私、今ものすごく嫉妬しているの。わかるよね?」

 

シオン「それはそうだけど…」

 

私「じゃあ、シオンちゃんとして何か1曲弾いてくれたら許してあげるよ」

 

かのん「とりあえずギターは持っているんだけどね」

 

シオン「…僕が弾かないという選択肢はないんだね」

 

かのん「もちろん♪できれば一緒に演奏してくれると嬉しいな♪」

 

ということで1曲弾かせることにしよう。

 

【♪押尾コータロー『A Wonderful Day』♪】

 

まずシオンちゃんがこの曲を知っている時点で驚きだが、かのんちゃんがそれに合わせて弾き出すのも驚き。

そうしたらまた人が集ってしまった。

 

〜※〜

 

途中でブレイクダンスを入れたくなったが、そこは我慢。だけど拍手一杯で最後は締めることができた。

 

かのん「ところでこれからどうするの?」

 

シオン「適当にぼちぼち名古屋に帰ろうかなと」

 

帰るなんて言われたら、あの手を使ってでも止めるしかない。

 

私「えっ…帰っちゃうの…?」

 

シオン「だってまだ課題が…」

 

ガシッ!!

 

私はシオンちゃんの腕を掴んで話さない。

 

私「どうして帰ろうとするの!?こんなにも寂しくなるのに!!どうして!!」

 

シオン「ひっ…」

 

かのん「じゃあシオンちゃん、観念して今日一日は一緒にいようね♥」

 

シオン「いやあああああああああ!!」

 

どれだけ嫌がっても容赦しないんだから♪それくらいシオンちゃんが大好きだってこと、ちゃんと分からせてあげるよ♪




次回もこのネタになります。あとすみれ、愛、恋、夏美、そしていつものメンバーと書かなきゃ。


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真面目系ギャルでも清楚なお嬢様でもヤンデレなら変装はすべて見破れる。

今回は葉月恋ちゃん&宮下愛ちゃん回です。コイツらもヤンデレだから苦戦しそうな気がするんだが。

今回の視点は葉月恋を予定。


7月某日。都庁ピアノにてゲリラ演奏をしに豊川ひなたさんがやってくると伺ったので行ってみることにしました。

そして本当にやってきていたのです。しかし見た感じ、どこかで見覚えのある風貌。ひょっとするとあの天白の鉄道系配信者と同一人物の可能性がありますね。

 

【♪久石譲『Summer』♪】

 

皆さんかなりうっとりしていました。

 

私「チビもすっかり釘付けですね」

 

チビ「わふっ♪」

 

私「しかしお母様のことを思い出してしまいそうで涙が…。この曲にもかなりの思い出があるので…」ウルウル

 

サヤ「それはいけません。とりあえずこちらへ」

 

とにかく亡きお母様のことを少しでも思い出すとそれだけで大声で泣きそうになるので一旦別の場所に移りましょう。

 

〜※〜

 

私「しかし豊川ひなたさん、よく見たら黄緑色の瞳に、四角く切り揃えたもみあげ、そして私にそっくりなポニーテールをしている…」

 

サヤ「私も薄々気づいていますが…」

 

私「しかしあの青眼鏡と、黒いヘアゴムが豊川ひなたさん特有のパターンなのかもしれません…」

 

チビ「わふっ」

 

サヤ「とりあえず終わったところで声をかけてみませんか?」

 

私「そうですね」

 

ということで、終わって拍手喝采となり、声をかけようとしたら…、

 

【♪SOUND BANK『わんちゃんと一緒にワクワクお散歩』♪】

 

次の曲が始まりました。というかこれの伴奏を弾けるのはあの人しかいませんね。終わり次第聞き出すことにしましょう。

しかしひなたさんのピアノ演奏はこれまでのピアノの中でも一番癒やされます。流石、多くの界隈で拡散されるくらい有名なのでしょう。

あとゲリラ演奏なのにいきなりスピーカーから他のメロディを流すのもあの山のローカル線の方しか思いつきません。

 

〜※〜

 

こちらも拍手喝采で終了しました。そして客は去っていきます。声をかけてみようとしたら向こうから声をかけられました。

 

ひなた「…おや?葉月さんではありませんか」

 

私「えっ…私ですか?」

 

ひなた「はい。少々お話がしたいので呼び止めさせていただきました」

 

私「わかりました。そちらでお話を致しましょう」

 

そして向こうの休憩スペースに移ることに。

 

ひなた「実は葉月さん…これまで黙っていて申し訳なかったのですが…」

 

ひなたさんは早速眼鏡を取ります。

 

ひなた→シオン「僕が鳳来寺シオンなんですよ」

 

私「…やはりそうだったのですね。すでに風貌から怪しかったのですが、私の名前を知っていたので確信したら案の定シオンさんでしたか」

 

シオン「恋ちゃん怒ってる?」

 

私「いえ、怒ってはいません。ただ…」

 

シオン「ただ?」

 

私「何故別名義を使っているのか知りたいのです」

 

シオン「完全な防犯防止の観点からかな。鉄道系チャンネルだとここ最近炎上が絶えないからピアノをまず別名義に移したの。とにかく、愛さんにはバラしていないから内緒にしてほしい。それが僕からのお願いです」

 

私「…わかりました。あの金髪にバレないように私も協力致します」

 

しかし、現実は甘くないことをこのあと知ることに。

 

〜※〜

 

直後、サヤさんとチビを家に送ったあと、2人きりになりたいので六本木ヒルズにてお茶をすることにしました。その移動中に悲劇が起きます。

その間にシオンさんにはとりあえず眼鏡をかけてひなたさんになってもらいました。

 

六本木駅下車後、現れたのはなんと!!

 

今回警戒すべき宮下愛さんだったのです!!

 

愛「見つけたよシオン!!今日はおねーちゃんに会いに行った帰りなんだけど、シオンはレンレンと一緒に楽しそうだね〜」

 

シオン「へ?私は豊川ひなたですけど」

 

愛「誤魔化しても愛さんのEYEは見破れるんだよ♪愛だけに♪豊川ひなたは鳳来寺シオンだってことはもうお見通しなんだから☆」

 

あ〜!!あの作戦はもう終わりです〜!!

 

シオン「えーっと…恋ちゃん逃げるよ!!」

 

愛「ほらボロが出た!!シオンの嘘つき!!今日オシオキ確定ね!!」ハイライトオフ

 

シオン「そんなの嫌だよ」

 

愛「はいしか言っちゃだめ!!」ハイライトオフ

 

シオン「心ズタボロになるもん」

 

愛「罰だから!!」ハイライトオフ

 

私「あの…私は無罪放免でしょうか…?」

 

愛「レンレンも揃ってオシオキだよ!!愛さんの大事なシオンを誑かしたり匿ったりするからさ、連帯責任ね!!」

 

2人「いやあああああああ!!」

 

シオンさんはどうして私以外の皆さんにもここまで愛されるのか…、私には不思議でたまりません。




次回はすみれか夏美で同じネタ書かなきゃ。


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ショービジネス界では変装など当たり前

皆さん飽きただろう見破りネタ。それでも自己満足のためにあと3回ほど書きます。視点は桜木鈴乃を予定。
今回はすみれ回です。


私「シオンどうして私にはピアノチャンネルのこと黙っていたのよ!!トワには言って!!」

 

シオン「ごめんなさい…」

 

私「今日は罰として、一緒に地元再発見の遠足に行くわよ!!」

 

シオン「わかりました…」

 

私は今怒っています。だってシオンはトワやすずか、侑、歩夢、恋にだけ豊川ひなたの正体を本人だとばらしておいて、私に今まで黙っていたもの。いくらかつどん族だったり平和主義者だったりしても、嫉妬しちゃうわ!!

 

私「他に言っていない人はいないわよね?」

 

シオン「あとオニナッツさんと由美ちゃんとすみれちゃんに言っていないや。というか言わなくてもバレたのが3人くらいいるし」

 

私「由美にはバレる前に言うこと。約束よ!!そうしないと童貞をなくされたときみたいに病むわよあの人!!」

 

シオン「ひぃぃぃっ…」

 

その時だった。

 

??「あら?シオンと鈴乃じゃない。そんなところで何を話していたの?」

 

私「すみれ!?いや、シオンが私にピアノチャンネルのことを黙っていたから怒っていたのよ」

 

すみれ「当然私には見破れたわ。ショービジネスの世界ではバレないくらいに変装していることが多いもの」

 

私「非鉄化グソクムシに言われたくないわね」

 

すみれ「だから戦争嫌いなかつどんはグソクムシって言うな!!」

 

私「私だって天白のかつどんとしての黒歴史を掘り起こされたくないのに!!」

 

私は定期的に天白のかつどん名義だと鉄道関連や戦争に猛反対するツイートをしているけど、戦争関連で大炎上して「#天白のかつどんブロック祭り2022」「#桜木鈴乃ブロック祭り2022」とかいう極めて不名誉なタグを作られたことがある。

 

シオン「それにしても2人とも仲がいいね」

 

私・すみれ「どこがよ!!」

 

私「グソクムシとテレビ番組で共演なんて、まっぴらごめんよ!!」

 

すみれ「かつどんの動画番組にゲスト出演なんかしたくないわ!!」

 

シオン「そういうところが息ピッタリなんだよねぇ…」

 

でも私は、すみれの実力はちゃんと認めている。

 

シオン「それはそうと、すみれちゃんは僕がピアノチャンネルについて黙っていたこと、怒っていない?」

 

すみれ「別に怒ってなんかいないわよ。シオンだってわかっていたからもう登録したわ♪」

 

シオン「というか薄々あなたがコメントしているの気づいていたんですけど」

 

すみれ「気づいてくれるだけで私は嬉しいわよ」

 

シオン「えへへっ、ありがと」

 

しかし、刺客はまだまだ現れる。

 

??「やっぱり鈴乃ちゃんいた!!」

 

??「鈴乃先輩…私に黙ってシオン先輩と何をしようとしているのでしょうか…」

 

私「げっ!!トワとすずかに見つかったわ!!」

 

すみれ「逃げなきゃダメなの?」

 

私「実は、あなたに見つかる前はシオンが豊川稲荷のピアノチャンネルのことを黙っていた罰として、トワとすずかには内緒で地元再発見の遠足にシオンと行こうとしていたの!!だけど2人とも嫉妬深いから終わりかも!!」

 

トワ「ねえ鈴乃ちゃん、僕に黙って、シオンちゃんと遠足に行こうなんて、どういうことかな?」

 

すずか「そうですよ!!私を置いて地元再発見だなんて、そんなの許せません!!」

 

私「ひっ…すみれもシオンも何か言ってよ!!」

 

すみれ「罰が当たったわねかつどん♪」

 

シオン「トワちゃんとすずかちゃんの目が真っ暗で怖くて近づけないんですけど!!」

 

トワ・すずか「とりあえず、裏で一緒にオハナシしようか(しましょうね)♪」

 

私「いやあああああああ!!」

 

私はこうして裏の公園で2人からこってりと油を絞られたのでした。

 

すみれ「…行っちゃったわね」

 

シオン「じゃあ3人を置いて2人で回ろうか」

 

すみれ「そうしましょう♪」

 

ぐすん…天白再発見巡りしたかったわ…。




次回はオニナッツ回です。なお先日地元で悲しい事故があったので数週間ほど死亡シーン、危篤シーンは書かない予定です。


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鳳来寺チャンネルの秘密を暴いてやりますの!!

今回も見破りネタ、かつオニナッツ回です。視点は鬼塚夏美を予定。


とあるSNSのDMにて。

 

私『さあ、観念するんですの豊川稲荷さん!!あのことを認めないなら100万円あなたの銀行口座から引き落としますの!!』

 

豊川稲荷『だから身代金を要求しないでください!!それに私は鳳来寺シオンではないのに!!』

 

もう正体は色んな人にバレているのに認めようとしない豊川稲荷さん。私の前で認めるまで、いろんな手を使ってでも自白させますの!!

 

そして私は豊川稲荷さんにブロックされましたの。こうなったら緊急で配信して鳳来寺さんの地元に突撃してやりますの!!

 

〜※〜

 

私「オニナッツ〜!!日々のあれこれエトセトラ、あなたのオニサプリ、オニナッツですの〜!!」

 

場所は変わって塩釜口駅手前。まずは鳳来寺さんの学校に突撃ですの!!

 

〜※〜

 

鳳来寺さんの学校の前に着きましたの。ここで待ち伏せをして…。

 

??「あれ…?オニナッツさんなんでいるの?」

 

げっ!!鳳来寺さんに見つかりましたの!!

 

私「あなたの秘密を暴くためですの。鳳来寺さん、ピアノチャンネルの豊川稲荷さんとはどのような関係ですの?とっとと認めるんですの、同一人物だって」

 

鳳来寺「エッ、ナンノコトカナ?豊川稲荷は僕の親戚だよ?」

 

私「とぼけても無駄ですの。どこぞのテレビインターアーバンと、中部高速鉄道公式チャンネルの証拠映像は全部見ましたからお見通しですの!!」

 

鳳来寺「証拠を見せなさい」

 

天白のかつどんさんにバレたときの動画はちゃんと残っていましたの。

 

かつどん『シオンどうして私にはピアノチャンネルのこと黙っていたのよ!!トワには言って!!』

 

鳳来寺『ごめんなさい…』

 

かつどん『今日は罰として、一緒に地元再発見の遠足に行くわよ!!』

 

鳳来寺『わかりました…』

 

その時の鳳来寺さんの反応がこちら。

 

鳳来寺「…終わった」

 

私「さあ、とっととこの場で認めるんですの!!認めればいいことありますの♥」

 

鳳来寺「…ごめんなさい。僕が豊川稲荷本人です」

 

やっと認めてくれましたの!!

 

私「だけどそれだけで許すと思うんですの?」

 

鳳来寺「え、まさか…」

 

私「今からゴム付きで私を犯すんですの!!両性具有の味をとことん楽しませてもらいますの♥」

 

鳳来寺「…だけど、フタナリの話って」

 

私「当然あなたの動画は全部見ていますから、そんなこととっくにお見通しですの!!」

 

鳳来寺「それに不純異性交遊で停学に…」

 

私「そうでしたわね。それでもキスを奪っちゃいますの!!」

 

とにかく鳳来寺さんの味だけは身近で感じたいものですの。そして不幸せなキスをして…、

 

私「ああ…鳳来寺さんのその顔…見ているだけで幸せですの♥♥」

 

その時。

 

??「シオン何してるの…ってオニナッツさん?」

 

私「誰…ですの…って天白のかつどんさん!?」

 

かつどん「私の鳳来寺チャンネルに何をしようとしているのかしら?」

 

私「いっぱい愛そうとしているだけですの」

 

かつどん「待ちなさい!!そういうのはどう見てもヤンデレ末期なのよ!?」

 

私「ヤンデレ末期とは何ですの!?鈴乃さんでも言っていいことと悪いことがありますの!!」

 

当然、天白のかつどんさんの本名は知っていますの。

 

かつどん「どうして本名を…」

 

これもさっきの動画で説明が付きますの。

 

私「すでにこの動画から特定済みですの〜!!」

 

かつどん「いやああああああ!!」

 

鳳来寺「…で、どうすればいいの僕は?あまりにも長引きそうだったら帰るよ?」

 

私・鈴乃「とりあえず、あなたの家に押しかけてオシオキよ(ですの)!!」

 

鳳来寺「やめてええええええ!!」

 

やっぱりどのような鳳来寺さんも、可愛いですの♥♥




次回はいつものメンバーがキレます。


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豊川ひなたはいつもの仲間には完全にお見通し

今回で見破りネタは最後です。視点は青山由美を予定。


俺「シオンちゃんふざけんなよ本当に!!どうして俺にだけ黙っていたんだ!!本当に何様のつもりでいるのさ!!」

 

シオン「ごめんなさい…もう気づいているだろうから言わなくていいかなって」

 

俺「真っ先に言ってよ!!そうしたら中部高速鉄道から大規模な支援を受けられるし、それより言ってくれないとそのチャンネルと登録者たちに俺嫉妬しちゃうよ…」

 

俺は今怒っています。だってシオンちゃんが俺に黙って豊川ひなた名義のピアノチャンネルを開設して、しかも今までそのことを言ってくれなかったんだよ、他のみんなには言っておいて!?酷くないか!?

 

俺「しかしどうして別名義を使っていてもバレるのかな…。これまで悪い噂ばかり聞いていた方のアカウントは鈍感な俺ですら見破れたぜ?」

 

シオン「やっぱり正体の隠匿って難しいんだね」

 

まあ、喋り方とかバレる傾向だし、仕方ないのかも。

 

〜※〜

 

さて、更に聞き出すか。

 

俺「他にチャンネルとかは持っていないよね?」

 

シオン「ごめんなさい!!実は僕他に永平寺エミリア名義でお嬢様暴露チャンネルもやってるの!!」

 

俺「初耳なんだが」

 

シオン「というかこのことトワちゃんやしずくにも言っていないよ…」

 

俺「でも俺に言ってくれただけ本当に嬉しいよ」

 

シオン「ありがとう…」

 

俺「だけど幼馴染のトワちゃん、それからヤンデレ末期のしずくちゃん、それからめんどくさいことになりそうな歩夢ちゃん、鈴乃ちゃんにはちゃんと言うんだよ?」

 

シオン「わかりました」

 

しかし、このとき立場が逆転する。

 

シオン「それはそうと由美ちゃん」

 

俺「何だよシオンちゃん」

 

シオン「由美ちゃんだって、僕に内緒でどうしてヲタクの妄想をチャクウィキに書いているのかな?」

 

俺「いけなかった?」

 

シオン「だめだよそんなこと。どうして言ってくれなかったのさ!?」

 

俺「だって複数アカウント疑惑がバレて俺が無期限ブロックされたら嫌だもん。同一IPばかり使われたらそれで終わり」

 

シオン「…もういい」

 

俺「どうしたの?」

 

シオン「今からいくつかのウィキサイトに『鳳来寺』名義でスマホのモバイルからアカウント作ってやる!!」

 

俺「お願いだから俺と別人ってことちゃんと明記してよ」

 

シオン「もちろん♪」

 

そしてアカウントを作成完了直後のこと。

 

??「シオンさん、影で嫌〜なことを聞いちゃったんだけど…」

 

シオン「しずく!?」

 

しずく「永平寺エミリアのお嬢様暴露チャンネルをやっているなんて、聞いていないんですけど、どういうことでしょうか?」

 

シオン「暴露チャンネル?そんなの知らないなぁ〜」

 

そうやってとぼけて切り抜けられたのは聞いたことはない。

 

しずく「噂を聞いて見せてもらったんですけど、いつもいつも私を含めた周りの人への愚痴ばっかり…ハッキリセツメイシテモライマショウカ?」ハイライトオフ

 

俺「ちょっと待ってしずくちゃん。そのチャンネル、俺への愚痴はなかったよね?」

 

しずく「全部見ましたけど、由美さんの愚痴は一切なかったですよ」

 

俺「それならまだ良かった」

 

しずく「さあ、私を誹謗中傷した罪は重いですから、しっかり、取り調べさせてもらいますね♪」黒笑い

 

シオン「やめてええええええ!!」

 

まあ、俺も誘いに乗るのは渋る民だから人のことは言えない。

 

 

 

そんな悠長なことを言っていられるのも束の間。

 

??「そういえば由美ちゃんがなんかオタクの妄想を何処かのウィキサイトに書き連ねているって声が聞こえたんだけど、気のせいかな?」

 

俺「そんなことはして…ってマル!?」

 

マル「そうだよ♪オラもチャクウィキはよくいじるずら♪」

 

俺「ということは俺がチャクウィキorgのM72970だってことは…」

 

マル「そんなことはもうお見通しずら♪」

 

やられた。

 

マル「ところで由美ちゃん、チャクウィキをいじるんだったら、どうしてマルたちの噂は書いてくれないの?主観に基づいていたとしても、たとえ誹謗中傷が混じっていたとしても、現実世界のAqoursの噂は書かないといけないんだよ?」ハイライトオフ

 

俺「えっそれは…」

 

マル「だから今からオラの味を刻み込んで、現実のAqoursの噂をすぐ書けるようにしてあげるね♥」

 

俺「なんでーーーーー!?」

 

最後作者さんもっとマシなオチ考えてよ本当に…ネタがなくなってきたのはわかるけど。




次回は名鉄ネタになります。


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Rainbow夏の名鉄祭り #1 後輩復帰&知多新線は未来ずら!!

春をとっくに過ぎたので、夏の名鉄祭りをよしりこまるプラスαで書いてみます。視点は山部仲喜を予定。


7月某日、名鉄名古屋駅にて。

 

清「こんにちは、仲喜くん」

 

私「さやちゃんたちじゃん。幸恵ちゃんやオードリーちゃんも一緒だね」

 

幸恵「だからルシファーって言いなさい!!」

 

マル「3人とも慌てるなずら!!」

 

シオン「えーっと…この3名は…」

 

梨子「静真時代の後輩達よ。この黄色いポニーテールの子が柚木清ちゃん、ブロンドヘアの子がオードリー・ローレンちゃん、そして黒髪の子が暮林幸恵ちゃん。本当は4人で、他に四谷光希ちゃんもいるけど、完全に三八師匠の弟子になって来られないんだって」

 

ヨハネ「今月から3人で復帰することになったからシオンも仲良くね」

 

シオン「よろしくお願いします」

 

清「よろしくね。というかシオンちゃんかわいいね」

 

幸恵「地獄の使者にしたいくらいだわ」

 

シオン「それほどでも。あと僕ですが、一応ブラジルの血が混じっています」

 

オードリー「奇遇ですね。ワタシも完全なフランス人だから仲間です!!」

 

シオン「よろしくお願いします!!」

 

だけどこうして見ると懐かしい。私がいない間に多くのメンバーが入っていたのは確かだから。

 

オードリー「とりあえずモタモタしていないで行きますよ!!」

 

全員「待ってよおおおおお!!」

 

いきなり私たちの旅は始まった。

 

〜※〜

 

乗り込んだのは全車一般車特急内海行。太田川から阿久比方面に抜け、最終的に富貴から知多新線に入り内海まで各駅に停車する特急だ。しかも車両は6500系鉄仮面。いつまで続くのやら…。

 

シオン「だけどこうして仲喜くんと名鉄電車に乗るのは初めてだね」

 

私「確かにそうだな」

 

豊田本町、道徳、築港線の分岐点大江、某臨海鉄道本社の最寄り大同町、柴田、名和、しあわせ村の最寄りの聚楽園、某大手製鉄業者の名古屋製鉄所の最寄りの新日鉄前と通過して、東海市の代表太田川に到着する。というか私あまりこの辺りは詳しくないんだよねぇ…。

 

そして太田川から河和線に入っていく。太田川からは急行停車駅の南加木屋、巽ヶ丘を通過し阿久比に停車する。そして某公立高校の最寄り住吉町の次が知多半田。

 

善子「どんどん山の方に入っていって、不安しかないわね」

 

花丸「でしょ?」

 

清「とりあえず機器が訪れたら仲喜くんを生贄に出すぞ」

 

オードリー「それが妥当ですね」

 

私「おいコラ」

 

幸恵「とりあえず内海に着いたら一番地獄に落ちそうなのは仲喜ね」

 

そんなこと言って本当にならないでくださいよ。

 

梨子「でも仲喜くんが恐ろしい結末を迎えるかもと思うと怖いわ」

 

シオン「梨子ちゃんが言うとなんか当たりそうな気がするんですけど」

 

サラッと酷いこと言うなよシオンちゃんも。

知多半田を過ぎると、南成岩から改称された青山、武豊線の武豊駅まで歩いて十数分かかる知多武豊、そして河和線と知多新線の分岐点富貴と停車。

 

オードリー「よし、ここからワタシの見たかった景色が見られる!!」

 

シオン「実は僕のお勧めです」

 

清「楽しみにしてるよ」

 

そして山の方を進む列車。踏切はなく、トンネルだらけ。ローカル線オタクの心を燻る風景が流れていく。

 

そして上野間、美浜緑苑、そして知多新線最後の有人駅知多奥田、野間と停車して…。

 

駅前が極めて寂れた内海駅に停車した。

 

花丸「だけどこれからどう帰ればいいんだろう…」

 

梨子「とりあえずその前に南知多グリーンバレーに行ってみるのも…」

 

その時だった。

 

??「見つけたよ〜仲喜くん〜!!」

 

??「ここにいたのね!!」

 

私「うわっ!!マリーに曜ちゃんだ!!放置しているとこうなっちゃうんだ…」

 

マリー「これから3人で、師崎の海に行きましょう?」

 

私「え、こいつらどうするの?」

 

曜「歩くカーナビゲーションのシオンちゃんがいるから大丈夫なんじゃないの?」

 

シオン「曜ちゃんその呼び方はやめてよ!!」

 

梨子「曜ちゃんたちは仲喜くんを師崎に連れ出してどうするのかしら?」

 

曜「これからいっぱい修行させるんだよ?だって体力がかなりなくなっているのは丸わかりだし、何より留年してるから叩き直すの」ハイライトオフ

 

私「拒否権は?」

 

マリー「アーリマセーン!!」ハイライトオフ

 

曜「さあ、行くよ?ヨーソロー!!」黒笑い

 

私「やめてよおおおおおお!!」

 

それからというもの、地獄を味わったのは本当の話。ちなみにそれ以外はシオンちゃんの案内もあって無事に名古屋に戻ることができたようです。




次回は宅配ピザのつまみ食いネタです。

※2023年3月に知多新線のワンマン化がなされますが、最新情報は私が行き次第バンドリ側に書こうと思います。


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【R-15】ピザをつまみ食いした米女メイがつまみ食いの餌食になった件。

予定通り、つまみ食いネタで、広島回です。視点は米女メイを予定。


7月のある日、また私は広島に遊びに来ていたのだが、またぼたんの奴にパシリにされて私と一緒に昼にピザを食べたいってことでピザーラでピザL1枚頼んで来いって言われたのさ。シオンも四季もいないからって、調子乗んなっつーの。

ちなみにぼたんが頼んだのはピザーラエビマヨ。読者さんの世界では販売を終えた代物だが、こちらの世界でも夏季限定なので私も食べたかった。お金は4200円渡されたからそれで払うことにしよう。

とはいえ、舟入本町まで広電の路面電車に乗って買いに行ったから、流石に腹減ったなぁ…。そんな思いを胸に、

 

私「1切れくらい、食べてもバレねえだろ」

 

そう言って路面電車の中でマスクを外し、ピザを一切れつまみ食いしてしまった。しかしこれが悲劇につながるとは…。

 

〜※〜

 

ウイング団の事務所に戻ってからのこと。

 

私「ぼたん、注文通りピザ買ってきたぞ」

 

ぼたん「遅かったなぁメイ。まあ広島の路面電車も所詮は路面電車だし遅れても強くは言えんよな。とりあえずメイがいない間に近くのコンビニでスフレを買って、サラダも作ったぜ」

 

私「おっ、ありがとう」

 

まあ、ぼたんも所詮は私と同じ女の子。料理の腕はのぶにゃんさんのお陰でかなりピカイチだ。

 

ぼたん「じゃあ2人で食べるぞ」

 

2人「いただきます」

 

その時だった。ピザの蓋を開けたら…、

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

ぼたん「ちょっと待て。何だこの切り欠きは?」

 

私「済まん、あまりの空腹で帰り際につまみ食いしちった」

 

ぼたん「あのなぁ、腹減ったからって我慢できずに食べたらだめだろ」

 

私「ごめんなさい…」

 

ぼたん「でも分からなくもないよ。とりあえずまずは食べるぞ」

 

ということで、2人でワイワイガヤガヤ食べ、

 

2人「ごちそうさまでした」

 

後片付けまで済ませた。つまみ食いの分私はピザ1枚分少なかったが、美味しかった。

しかし本題はここから。

 

ぼたん「だけどつまみ食いした罪は重いぞ」

 

私「どういうことだよ」

 

ぼたん「俺にもさせろよ」

 

私「えっそれは…んんっ♥」

 

ぼたんは私のスカートをめくり、下着越しに大事な部分をいじってきた。

 

ぼたん「こういうこともあるって。慣れてかないとだめなんだぞ」

 

どんどん体が熱くなっていく。それでもぼたんの扱きは止まらない。

 

ぼたん「ピザはもう食べたら終わりだろ?それに対してお前のココは残っている」

 

私「そうだけど…んあっ♥」

 

ぼたん「だけど俺たちのピザは一生ないんだぞ?わかる?この罪の重さ」

 

私「それは…ひゃん♥」

 

ぼたん「だったら俺がつまみ食いするくらい笑顔でやらせてもらってもいいじゃん」

 

私「だからやめろっ…ああん♥」

 

ぼたん「善がってるのに何だよ。濡れてきてるし体は正直じゃねえか」

 

私「そんな気持ちいいなんて思っあああああっ♥」

 

それでも扱きを止めないぼたん。早く終わってくれよこれ…。

その時だった。何故か由美先輩が現れた。

 

由美「おーいぼたんもメイちゃんも遊びに来たぞー…って何やってるんだぼたん!!」

 

ぼたん「メイに2人で食べるピザをつまみ食いされたから俺もメイのそれをつまみ食いしてやったんだよ」

 

由美「ピザをつまみ食いするのは良くないが、流石にメイちゃんをいじめるのも良くないぞ」

 

私「由美先輩…理解が早くて助かるよ…」

 

ぼたん「えっ…今から何をするのさ!?」

 

由美「いや、何もしないんですけど、さっきウイング団の2001年組4人に以前のシオンちゃんたちへのいたずらについて話したら、次やったらコードネームを与えろという指示だったので罰としてぼたんに来年4月から与える予定だったコードネームを今与えることになりました」

 

ぼたん「由美、変なのはやめろよ本当に!!ネコとウサギとヒヨドリとサルが候補から消えている時点で不安しかないんだよ!!」

 

由美「スズメにちなんでぼたちゅんはどうよ?」

 

いや、由美先輩ネーミングセンスなさすぎだろ。

 

ぼたん→ぼたちゅん「なんかしっくりこないけど、他に候補はあるのかよ」

 

由美「たぬきにちなんでぼたぽんとか」

 

ぼたちゅん「ぼたちゅんがいいよ!!」

 

私「とりあえず慣れるまではぼたんでいい?」

 

由美「高校に入るまでは慣れなさいよ」

 

私「わかりました!!」

 

そして全員で笑ってここはなんとかなったが、今日中に帰れず由美先輩と共に広島で1泊することになったのはまた別の話。




夏の最後にピザーラエビマヨ食いたかった…。

次回はおじゃる丸を見ていたら思いついたのがあるので書こうと思います。


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歩夢が変装しても、侑ちゃんには絶対にわかる。

おじゃる丸を見ていたら思いついたので書いてみます。視点は高咲侑、および上原歩夢を予定。


【歩夢 side】

7月の某土曜日、名古屋駅にて。不安だから侑ちゃんの後を追っていたんだけど…、

 

侑「トワちゃん、今日はどこに行く?」

 

トワ「今日は歩夢ちゃんにもシオンちゃんにも内緒で、ジャズドリーム長島に行ってみようよ!!」

 

えっ…侑ちゃんがトワちゃんと一緒にすごく楽しそうにしてる…。もう男の娘にまで手を出すの…?

 

私の知らない侑ちゃんがいる…。それに、今の光景を見たらシオンちゃんも嫉妬しそう…。

 

そうだ。今日はシオンちゃんと共同で作戦を立てて、侑ちゃんの心を鷲掴みにしてみせるんだから!!

 

〜※〜

 

というわけで、今からシオンちゃんを名古屋駅に呼ぶことにしました。

 

シオン「そんなことで呼んだの?」

 

私「いけなかった?」

 

シオン「だって受験勉強が…」

 

私「侑ちゃんを捕まえるより大事なことなんてないんだよ?受験勉強より大事でしょ?」

 

シオン「うぐっ…ぽむちゃんに言われると言い返せない…。それで、何か提案とかはあるの?」

 

私「この前月光市でコスプレしたときすごく楽しかったから、今回は侑ちゃんを騙せるくらいに完璧にそのキャラになりきって、最後は侑ちゃんに私が大好きだって言わせるの」

 

最後どうなるかは、私も知らない。

 

シオン「それなら僕も協力するよ。幼馴染のトワちゃんの本当の思いも聞き出すチャンスだからね」

 

私「よし、2人で頑張ろうね♪」

 

シオン「作戦開始であります!ヨーソロー!!」

 

こうして私たちの策略は始まった。

 

〜※〜

 

というわけで、やってきたのはジャズドリーム長島。2人が行くって言っていたから、絶対にここにいるはず。

 

シオン「やっぱりトワちゃん…すごく楽しそうだね…」ハイライトオフ

 

私「嫉妬心の強い、今がチャンスだよ!!」

 

さあ、計画を実行しよう!!どのコスプレをするかは、読者の皆さんにもここでは内緒にします。

 

【歩夢 side out】

 

【以下、特記事項がない限り侑 side】

ジャズドリーム長島に到着後は、トワちゃんと分散行動。

 

私「やっぱりこんなに可愛い服は似合わないよ…」

 

その時だった。

 

??「あれ?侑ちゃん、こんなとこにいたんだ」

 

私「曜さん…?って歩夢じゃん!!どうしてそんな恰好をしているの!?」

 

偽曜(歩夢)「えっ、歩夢?侑ちゃん何言ってるの?私は曜ちゃんだよ?」

 

曜さん…と思ったらそのコスプレをした歩夢が現れたの!!

 

私「どこが曜ちゃんなの?どこからどう見ても歩夢なんだけど!!」

 

しかし、歩夢のコスプレは完璧ではない。水色のカラコンをはめていることと、確実に声を無理して低めにしているのがバレバレである。

 

偽曜(歩夢)「そんな…侑ちゃん私のこと忘れちゃったんだ…」ハイライトオフ

 

私「ひっ…」

 

ギュッ

 

いきなりハグされたんだけど!!

 

偽曜(歩夢)「どうして忘れちゃうの?私は侑ちゃんのことが大好きなんだから、忘れちゃダメなんだよ?ねえ聞いてるの侑ちゃん!?うわああああん!!」ハイライトオフ&ナミダボロボロ

 

私「だから歩夢離してよ!!」

 

偽曜(歩夢)「だから私は上原歩夢じゃないもん!!渡辺曜だもん!!」ハイライトオフ&ナミダボロボロ

 

私「とにかく離せえええ!!」

 

そして落ち着いたところで言及してみよう。

 

私「じゃあさ、その少々濃いめの肌の色は何かな?約15年も幼馴染をやっていたらお化粧くらい見破れるからね?」

 

カラコンについて言及したらそれこそヤバいことになるので控えよう。

 

偽曜(歩夢)「これ?実はこの前、果南ちゃんのダイビングショップで日焼けしちゃって、そうしたら色が濃くなったのであります」

 

日焼けした…?

 

私「…なわけあるかぁー!!」

 

偽曜(歩夢)「それより、今から長島の海に飛び込もうよ!!」

 

私「だから離してよ歩夢…」

 

偽曜(歩夢)「歩夢じゃないのであります!!曜ちゃんであります!!さあ行くよ!!ヨーソロー!!」

 

私「いやああああ!!逃げろおおおおお!!」

 

こんなこと誰が考えたんだ…?歩夢単独では思いつかなさそうなんですけど…。

 

ということで、再度買い物を進めよう。

 

〜※〜

 

次はSEIKOの腕時計を見ていこう。今度シオンちゃんの誕生日にあげようと思うんだ。

 

そして見ていた、その時だった。

 

私「あれ?ルビィさんじゃないですか」

 

??「ピギッ…!!」

 

私「…って、また歩夢!!」

 

偽ルビィ(歩夢)「歩夢?」

 

私「曜さんの次はルビィさんに変装するんだ!!今度はルビィさんだと言い張るんだ!!」

 

偽ルビィ(歩夢)「侑ちゃん何言ってるの?ルビィだよ?」

 

私「ルビィちゃんに変装しても無駄だよ?歩夢の変装なんて侑ちゃんアイがあれば見破れるのだ☆」

 

偽ルビィ(歩夢)「そう?」

 

私「それにそこまで埋もれたいくらいの大きな胸は、歩夢の証拠なんだからね!!」

 

偽ルビィ(歩夢)「これ?実は中に詰め物してるんだ〜。だから触っても感じないんだよ♪」

 

詰め物…?の割には本物っぽい。

 

私「それでそんなラインが出るかー!!」

 

偽ルビィ(歩夢)「今日の侑ちゃん、なんか変じゃない?熱でもあるのかなぁ?」

 

とりあえず後ずさりしよう。

 

偽ルビィ(歩夢)「どうしたの侑ちゃん?あっ、分かった、ルビィのお姉ちゃんがいないから寂しいんだ!!」

 

私「寂しくなんかないよぉ!!」

 

偽ルビィ(歩夢)「侑ちゃんったら本当に寂しがりやなんだから、今から一緒にお姉ちゃんのところに行こうね〜♪」

 

私「嫌だ離してよ!!離せええええ!!」

 

とりあえずまた逃げ切れた。先が思いやられるなぁ…。

 

〜※〜

 

とりあえず買い物は一旦中断して、ゴディバのチョコレートシェイクでも飲むか。

 

あ〜!!美味しい〜!!高級感あふれる味がする〜!!

 

その時だった。

 

トワ「侑ちゃん!!いろんなスクールアイドルにコスプレした人を見かけなかった!?」

 

私「見かけたけど、もしかして歩夢のこと?」

 

トワ「えっ、全員歩夢ちゃんなの!?」

 

私「そうでもないと思いたいけど、ああいうの思いつくのは、君の幼馴染兼元三脚常習犯くらいだから、絶対裏でもう1人くらい回していそうな気がするんだ」

 

トワ「あーね」

 

とりあえず飲み進めよう。そして次はどこを見ようかな…。そう思っていた、その時だった。

 

??「あっ、トワちゃん見つけた!!」

 

トワ「…あれ?千歌さんじゃなくて、シオンちゃんじゃん!!」

 

??「侑ちゃんも一緒だね」

 

私「隣にいるのは月さん…じゃなくて歩夢だよ!!」

 

うわ、歩夢とシオンちゃんがグルになっていたんだ。

 

トワ「えーっと…侑ちゃんが言いたいのはこういうふうに歩夢ちゃんが変装してるってことかな?」

 

私「そういうことだよ!!」

 

偽千歌(シオン)「えー、千歌なのに、どうしてトワちゃんはシオンちゃんの変装だなんて言うの?千歌の顔を忘れちゃったなんて、寂しいよぉ…」

 

偽月(歩夢)「侑ちゃんも酷いよ!!僕は曜ちゃんのいとこの月なのに!!僕の顔を忘れちゃったの!?」

 

トワ「侑ちゃんは月さんのこと歩夢ちゃんに見えるんだよね?」

 

私「うん!!幼馴染の面影なんて、15年間やっていればすぐにわかるよ!!」

 

トワ「僕も、シオンちゃんの幼馴染をやっていたらすぐにわかるもん!!」

 

【歩夢 side】

ふふっ♥2人とも混乱してる♥シオンちゃん、作戦大成功だよ♥♥

 

【歩夢 side out】

偽月(歩夢)「もしかして侑ちゃん、歩夢ちゃんのことは大大大好きなんじゃないのかな?」

 

私「えっ…私が歩夢のこと大好き…?」

 

偽千歌(シオン)「トワちゃんだってそうだよ。だから千歌のことを見ても、シオンちゃんに見えるんだと思うよ」

 

トワ「別にシオンちゃんは大親友以上恋人未満で、それ以上には行きたくないの!!」

 

私「私も歩夢のことは恋人なんて思っていないよ!!」

 

偽月(歩夢)「じゃあなんで曜ちゃんもルビィちゃんも僕も歩夢ちゃんに見えるのかな?ん?本当の気持ちって自分だとなかなか気づかないものなんだよ?」

 

私「だから一線なんて超えたくも思ってないのに!!」

 

トワ「とりあえず侑ちゃん話がややこしくなる前に逃げるよ!!」

 

私「あっ!!待って!!」

 

トワちゃんに引っ張られ、チョコレートシェイクを手にしながら逃げる私でありました。

 

〜※〜

 

トワ「どうして歩夢ちゃんに面と向かって恋人なんて思っていないとか言っちゃうのさ!!あんなこと言ったら、下手をすると君の命がなくなるんだよ!?」

 

侑「ひっ…どうしよう…」

 

トワ「こりゃ2人揃って死を覚悟するしかないね…」

 

【歩夢 side】

侑ちゃんが私を恋人未満だって思っていたなんて…許せない!!

 

シオン「あれ?ぽむちゃんすごく真っ黒なオーラが出ているんですけど…」

 

私「恋人って思っていないなんて聞きたくなかったよ…」ポロポロ

 

シオン「だけど、僕はあれで満足。鈴乃ちゃん、すずかちゃんと4人でずっと活動したいって、それは僕も同じ気持ちだからね」

 

私「もういい」

 

シオン「えっ?」

 

私「今から、侑ちゃんのこと、裏でボコボコにしてやる!!」

 

シオン「怖いよこれ…」

 

【歩夢 side out】

しばらくしたら、ごく普通の格好をしたシオンちゃんと、それからいつもと雰囲気の違う歩夢が現れた。というのも、私に対する殺気が湧いている一方で、リップにネイルまでしっかりおしゃれしている。南国急行鉄道で逃げた日の歩夢より酷いかも。

 

まず、トワちゃんの方から先に見ていこう。

 

トワ「やっぱり…」

 

シオン「どうしたの?」

 

トワ「シオンちゃんはシオンちゃんのままがいいよ…」

 

シオン「どういうこと?」

 

トワ「他のスクールアイドルとか由美ちゃん、仲喜くんとかに変装するのはシオンちゃんらしくないもん」

 

シオン「ごめんね、トワちゃん…。流石、幼馴染だね…」

 

トワ「こっちこそ、ワガママでごめんね…」

 

シオン「じゃあ今から矢場とんでも食べに行こうか」

 

トワ「そうだね、行こう行こう!!」

 

こうして、2人は事なきを得たのであった。

 

一方、私はというと、

 

歩夢「ねえ侑ちゃん、さっき私が変装していたときの、『恋人なんて思っていないよ』って、どういう意味かな?」ハイライトオフ

 

むちゃくちゃほっぺをつねられて痛い。

 

私「一線を超えるなんて、まだ早いってこと。オトナの世界に進むなんて、時期尚早にも程がある気がするんだけど…」

 

歩夢「そんな…侑ちゃんはそんな酷いことを言う子じゃない!!私を傷つける言葉なんか言わないのに!!こんなの侑ちゃんじゃないよ!!」ハイライトオフ

 

私「歩夢怖いよ!!」

 

歩夢「とりあえず、今からあなたのことは裏に連れ出す。そして、侑ちゃんは私のもの、私は侑ちゃんのものだって、ちゃあんと、わかってもらうからね♥♥」ハイライトオフ

 

私「なんでこうなるのさーーーー!?うわあああああん!!」ナミダボロボロ

 

このあと私は歩夢にかつてないほどキレられボコボコにされました、それも作者の力量不足で書けなかったり、そうでなくともR-18指定がかかるレベルになったりするくらいに。お陰で夜飯も抜きになっちゃったよ…。




次回はまたおじゃる丸のパロディを予定。
しかし、そろそろ近鉄祭りの時期が近くなったのと、海外研修書かなきゃ。


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しばしの別れと家出少女侑ちゃんと抜き打ち強化合宿と

今回もまた侑ちゃん回。視点は鳳来寺シオンを予定。


夏休みのある平日のこと。

 

僕「本当に…行っちゃうんだね…」ポロポロ

 

トワ「うん…」

 

鈴乃「本当に元気でいるのよ…シオンもすずかも…」ポロポロ

 

すずか「鈴乃先輩…うわああああん!!」

 

僕「元気でね!!」

 

そしてトワちゃんと鈴乃ちゃんは天白を去り、北海道に行ってしまった。

 

僕「…2人取り残されちゃったけど、これからどうする?」

 

すずか「とりあえずまずは新居町に行きましょうか」

 

僕「だね」

 

ということでいつもの場所に向かおう。

 

〜※〜

 

というわけで、新居町で勉強会を開くことにした、その時だった。

 

??「シオンちゃん助けて!!」

 

僕「どうしたの侑ちゃん!?」

 

侑「この前歩夢にボコボコにされたあと全く歩夢に会いたくなくなっちゃって…」

 

すずか「何かあったんですか?」

 

僕「実はこの前、ぽむちゃんに『恋人なんて思っていないよ』って侑ちゃんが言ったら、かつてないほどブチギレてむちゃくちゃボコボコに殴られて、それ以降侑ちゃんはぽむちゃんのLINEも電話番号もブロックして、ぽむちゃんに合わせる顔がないんだって」

 

侑「それで、お母さんに相談したら、とりあえず新居町行って避難しろって話だったの」

 

すずか「いやいやいや…それ歩夢さんに謝ったほうがいいんじゃないですかね?」

 

僕「でもあれはやり過ぎな感じがするよ。とてもあのときの雰囲気のぽむちゃんに近づくなんて、一歩間違えれば侑ちゃんの命が奪われていたんだから」

 

すずか「だけどあの人、シオン先輩との絡みを聞いている限り話してあげないと私たちも命を落としかねない状況だと思います」

 

僕「うーん…どうしようね…」

 

侑「歩夢を今すぐ呼ぶのだけはやめてよ!!」

 

僕「とりあえず気が済むまで隣にいてほしい。それに勉強道具は持ってるでしょ?」

 

侑「もちろん!虹ヶ咲学園普通科の推薦は取りたいから、勉強会を開く準備はできてるよ!」

 

僕「じゃあここで勉強会、もとい抜き打ち強化合宿を開こう!!」

 

すずか「えっ、私は…」

 

僕「すずかちゃんも寂しいでしょ?」

 

すずか「はい。私も参加して大丈夫ですか?」

 

僕「うん!!」

 

侑「あと中部高速鉄道側からの許可は…」

 

僕「社員が1人でもいれば会議室とか抜き打ち合宿OKだって言われてる」

 

侑「それなら大丈夫だね!!」

 

こうして、ぽむちゃんが追ってくるまで強化合宿を執り行うことにしよう。

 

〜※〜

 

侑「そういえばシオンちゃんはどこの高校を目指しているの?」

 

僕「僕は由美ちゃんや仲喜くんの卒業した、地元の西白壁を第一志望にしているんだけど、お父様もお母様も都立の有楽町受けろとかうるさいし、学校の先生からも慶応女子とか有楽町とか勧めてくるの。大都会のビル群に囲まれて暮らしているより、少し郊外くらいの穏やかな土地でずっと暮らしていたいなって」

 

侑「でも私も本当はシオンちゃんに有楽町高校を受験してほしいな」

 

僕「どうして?」

 

侑「都内に下宿してくれたら、いつでも私が会いに行けるじゃん。それに電車だって撮り放題、乗り放題の世界はそこにしかないんだよ?」

 

僕「だけど…」

 

侑「だから…お願いだから有楽町を受験してよ。そして念願の都会デビューを果たそうよ」

 

今後侑ちゃんに合わせる顔までなくなっちゃうよ…。受験期間中由美ちゃんの家に居候するしかなくなったな…。

 

僕「…検討します」

 

侑「検討しますでは済ませないんだからね?というか受験しなさい!!受けないとか言ったら私がシオンちゃんのお母様やお父様にもそっちの学校の先生にも、それから塾の先生にも連絡して、無理やり受験させるんだから!!」

 

怖いよこれ…。というか、これじゃあ勉強会中止にして、別の会議室貸し切りたいくらいだ。僕の進路の自由を親も先生も、それから侑ちゃんまで奪ってくる、そんな境遇に今にもキレそうになる。

それ以降、この日は黙々と精神が病んだ状態のまま、侑ちゃんと一切話すことなく入試や全県の対策を進めるのであった。

 

すずか「シオン先輩、侑さんと話してあげてくださいよ」

 

僕「嫌だ。だって開口一番『有楽町受験しろ』って話になるもん」

 

すずか「侑さんも何か言ってくださいよ」

 

侑「有楽町を受験してくれないから私を病ませるつもりのシオンちゃんの口なんか聞きたくないよ」

 

ちなみに有楽町高校は、正式には東京都立有楽町高等学校といい、大東京帝大への進学率が公立高校で1位というエリート校なのだ。そのため、愛知県内公立中学トップレベルかつ、全県模試でこの前上位2位に入った僕はお母様からもお父様からも、先生方からも都立有楽町の受験を勧められるようになった。

当然、僕は東京の高校とかはとにかく苦手なので受験する気は全くなく、地元西白壁を第一志望に考えている。そのことを話した瞬間に、お母様やお父様はおろか、学校の先生方までキレるという大惨事に。そのことを話して怒らないのは由美ちゃんや天白組の3人くらいで、ちーちゃんに話したときも、仲喜くんに話したときもキレられた。

そして今回、このことを白状したら侑ちゃんもキレたのだ。今後愛さんに話したときや、ぽむちゃんにバレたときは先が思いやられるなぁ…。

 

1日目はその後、会話することなく寂しい夜を過ごして終わった。

 

〜※〜

 

2日目朝。

 

由美「侑ちゃんとシオンちゃん頑張っているじゃん」

 

僕「ねえ由美ちゃん!!侑ちゃんまで有楽町受けろとかうるさいんだよ!?僕は由美ちゃんの大後輩になりたいの!!」

 

由美「俺からは1つだけ。とにかく行きたいところに行けるように勉強してほしい。無理に大東京帝大を目指せとは言わん」

 

侑「由美さんはそんなことを言っていいんですか!?シオンちゃんが地元を志望するだけで、親依存から抜け出せなかったり、大都会苦手ワースト1から抜け出せなかったりするのと、私がシオンちゃんと簡単に会えないままになるから寂しくなるんですよ!?」

 

主体性のない由美ちゃんを説得させるな!!由美ちゃんも折れちゃだめだよ!!

 

由美「そのあたりに関しては考えさせてください。俺だって地元暮らし歴=年齢だから東京が苦手だし、シオンちゃんが都会にもみくちゃにされるのを想像するだけで居た堪れないの!!」

 

侑「ふーん…そんなことを言っている大人は由美さんくらいですよ?とりあえず、由美さんも、すずかちゃんも、私のシオンちゃんへの気持ちをわかってもらいます」ハイライトオフ

 

すずか「私まで!?」

 

侑「だって、下手したらシオンちゃんに命の危険まで迫るんだからね?」ハイライトオフ

 

うわっ!!侑ちゃんが覚醒した!!このモードになった侑ちゃんに説得されずに終わった人は1人もいないんだった!!しかも由美ちゃんは発達障害持ちだから余計に警戒が必要だよ!!

それからというもの、これから模擬テストの予定が侑ちゃんによる、由美ちゃんとすずかちゃんへの説教の時間で1時間ほど潰れてしまい、それからようやくテストとなった。由美ちゃんはその後、心がズタボロになり1日中大学に行ったまま夜まで帰ってこなかった。模擬テストの答え合わせは夜由美ちゃんが寝ずに2人分行ったらしい。

その間も僕たちは朝昼夜と食堂で食べながらとにかく勉強会に近いことをずっとやっていた。唯一の楽しみはYouTubeの映像を自由時間に流せることだけだった。

 

〜※〜

 

3日目、色々転機が訪れる。この日は朝一番で由美ちゃんも来ていた。

 

??「あれ?侑ちゃん…」

 

侑「歩夢…どうしてここに!!」

 

まず、ぽむちゃんが現れたのだ!!

 

ぽむちゃん「心配したんだよ!?LINEも電話番号もブロックして、更に一度も顔を合わせないまま家出までしちゃって…どれだけ私が涙を流したと思ってるの!?」

 

侑「ごめんなさい…だってあのとき歩夢が私をボコボコにしたのがトラウマで…」

 

ぽむちゃん「それは…本当にごめんね。二度と侑ちゃんのことは殴らないから、許してくれる?」

 

侑「もちろん!!」

 

ぽむちゃん「侑ちゃん大好き〜!!」

 

こうして2人はなんとか事なきを得た。しかし、問題はここから。

 

侑「それはそうと、シオンちゃんが東京の都立有楽町高校を親からも先生からも受験しろって言われてて、私も受験してほしいって思っているのに、シオンちゃん本人が受ける気ゼロでしかも地元のセカンドを受けるって言い出したんだよ?」

 

おいコラ高咲!!言うんじゃねえよそのこと!!俺の命がなくなるじゃねえか!!

読者さんごめんなさいこんなこと言っちゃって…。だけど流石に僕も我慢できなかった。

 

ぽむちゃん「だけどシオンちゃんはそれくらいの成績があるの?」

 

侑「シオンちゃん本人は教えてくれないけど、仲喜さんに聞いたら、進研も新教研も、上位2桁に入るレベルだったって」

 

僕「コラ高咲それをバラすな!!」

 

読者さんにも秘密にしておきたかったのに、どうしてバラしちゃうのさ!!

 

侑「いいじゃん全然不都合じゃないんだし」

 

僕「有楽町受けろの声しか上がらないからこっちにとっては不都合なの!!」

 

もちろん、ぽむちゃんはいつもの黒ぽむと化す。

 

ぽむちゃん「ねえシオンちゃん…どうして有楽町の受験を考えてくれないの…?みんなが有楽町高校に通うことを望んでいるし…何なら有楽町に来てくれたら私だって会いに行けるんだよ…?」ハイライトオフ

 

僕「ひっ…だって僕は地元名古屋でゆるゆるやっていきたいの!!」

ぽむちゃん「いい加減にしてよ!!私より名古屋のほうが大事なの!?」

 

僕「当たり前だよそんなこと!!見知らぬ都会の土地で新しい生活を営むなんて俺にとっては不安以外の何者でも」

ぽむちゃん「嫌っ!!」

 

僕「ぽむちゃん!!」

 

ドサッ!!

 

今回もまた押し倒されました。

 

ぽむちゃん「聞きたくないよ…」

 

僕「ひっ…」

 

ぽむちゃん「私を寂しくすることになるのに…お願いだから、有楽町高校を…受験してよ…。私だって虹ヶ咲学園の普通科の推薦入試を頑張るから…」

 

僕「…」

 

この有楽町と地元名古屋の高校の話はしばらく悩みのタネとなるだろう。そう思った時だった。

 

侑「そういう由美さんも、有楽町を受けさせる気になりましたか?」

 

由美「もちろん。あれから徹夜して悩んだけど、俺よりはメンタルが強いし、将来有望な鉄道系の配信者が東京のトップの高校に通っているって言ったら、もう最強に近いじゃん!!」

 

由美ちゃんよくも裏切り…と思ったけど、確かに有楽町も悪くはないかも。

 

すずか「私も応援しますよ!!」

 

僕「うん、僕、頑張るよ!!」

 

ぽむちゃん「その意気だよ、シオンちゃん!!」

 

更にその後、転機が訪れる。

 

トワ「ただいまー!!」

 

すずか「あれ?鈴乃先輩とトワ先輩、北海道に行くんじゃなかったんですか?」

 

鈴乃「北海道に行くって言っても、ただの旅行だったのよ♪」

 

僕「良かったよ本当に!!もう帰ってこないんじゃないかって2人とも心配したんだよ!?」

 

トワ「だけど、旅先でずっと僕らも悩んでいたんだ」

 

すずか「何のことでですか?」

 

トワ「シオンちゃんが有楽町の受験を嫌がっている件について、ずっと2人でかんがえていたの。だけど、僕と鈴乃ちゃんの答えは一緒だった」

 

鈴乃「シオンにはぜひ公立トップの有楽町を受験してほしい。それが、私たちからの願いよ!!」

 

僕「…うん。周りにいる皆さん、そして配信をいつも見てくれている皆さんのためにも、僕はちゃんと合格してみせるよ!!」

 

由美「俺も応援するよ」

 

僕「由美ちゃんも恥ずかしいからやめてよ!!」

 

全員「あははははははは…!!」

 

こうして笑い飛ばして、抜き打ち合宿は終わりを迎えた。だけど第一志望校はこれで県内の西白壁から、東京都の有楽町に変わるのでした。




次回こそネタが枯渇しました。


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嵐千砂都にたこ焼きを預けるとこうなる。

時間が迫ってきたので今回から8月回。今回はまた食い物の恨み回とします。視点は鳳来寺シオンを予定。


8月に入ってからのこと。また新居町運転所にてゆる~く過ごしていると…。

 

??「うぃっす〜!!」

 

僕「いやどうして現れたのさ!?」

 

ちーちゃん「だってシオンちゃんがいないと落ち着かないもん。はぁ…シオンちゃんのいい匂い…あれ?」

 

僕「ん?どうしたの?」

 

ちーちゃん「シオンちゃんから他の子の匂いがするじゃん!!どうしてくれるのさこれ(憤怒)!?」ハイライトオフ

 

僕「いけなかった?」

 

ちーちゃん「だめだよそんなこと!!私のシオンちゃんへの思いは、侑ちゃんや歩夢ちゃんとかよりもずっと強いんだから!!」ハイライトオフ

 

僕「ごめんなさい侑ちゃんとぽむちゃんに襲われました…ゴム付き、しかも不可抗力で」

 

ちーちゃん「襲われた!?」

 

僕「うん」

 

更に黒い雰囲気が強くなる。

 

ちーちゃん「…もういい」

 

…あれ?帰るの?と思ったら、なんと!!未使用のゴムを取り出してきた!!

 

ちーちゃん「シオンちゃんにゴムをつけて襲って、侑ちゃんや歩夢ちゃんのことなんか考えられなくしてやる!!」ハイライトオフ

 

そして運転所内の多目的トイレに連れて行こうとするちーちゃん。僕はとにかく必死で止める。

ちなみにちーちゃんも僕がフタナリになったことは知っている。

 

僕「やめてよそれは!!」

 

ちーちゃん「他の子に襲われたんだから私も襲うの!!」ハイライトオフ

 

僕「そんなことしたらかのんちゃんまで嫉妬しちゃう!!」

 

ちーちゃん「関係ないよそんなの!!嫉妬したらいいじゃん!!かのんちゃんにも襲われればいいんだし!!」ハイライトオフ

 

僕「何より僕の心が壊れちゃうよ!!」

 

ちーちゃん「ごめんねこれは許せないから」ハイライトオフ

 

その時だった。

 

??「おーいシオンいるかー?」

 

ちーちゃん「今の子、誰?」

 

ぼたん「俺は千光寺ぼたん。シオンのライバルで、鉄道オタクだぜ」

 

ちーちゃん「私は嵐千砂都。シオンちゃんを心の底から愛してるんだ♪…それで、用事は?もしシオンちゃんが欲しいとかだったら許さないよ♥」

 

ぼたん「別にアイツなんか欲しくねーし。ただ荷物を預けに来ただけさ」

 

ちーちゃん「グループ会社の事務所に荷物を預けに来る社員が世界のどこにいるんだって話だよね」

 

ぼたん「お台場の方から刃物を持った幼馴染が真っ黒なオーラを出しながら暴れて、しかも追いかけてくるという通報があったから、今すぐ刃物の人を懲らしめてウイング団を悪役から脱却させなくちゃいけねえんだよ」

 

僕「ぼたんちゃん下心まで説明したな」

 

ぼたん「いいか、絶対に食うんじゃねえぞ」

 

そう言って、ぼたんちゃんは去っていった。

 

ちーちゃん「というか、刃物を持った幼馴染が暴れて追いかけてくるって、絶対に侑ちゃんが歩夢ちゃんに追われているってことでしょ?放っておこうね?」

 

僕「そんな、ちーちゃん無慈悲な」

ちーちゃん「ホウッテオコウネ?」ハイライトオフ

 

僕「わかりました…」

 

まあ、侑ちゃんがぽむちゃんから追われているにしても、この前の暴力撤廃宣言もあったし、刃物とかは誇張表現な気がしなくもない。

 

ちーちゃん「とりあえず、生物(なまもの)がないかだけ確認しようよ」

 

僕「そうだね」

 

そして中身を確認したら…、

 

僕「うわあああ!!」バタッ

 

ちーちゃん「どうしたのシオンちゃん?…うわあああっ!!」バタッ

 

僕「一緒に何が入っていたのか言おうか」

 

ちーちゃん「うん、そうだね。読者のみんなも一緒に、せーの」

 

僕「たこやき」

ちーちゃん「五平餅」

 

僕「五平餅だけじゃなかったよ!!」

 

ちーちゃん「ごめんごめん。鳳来寺といったら五平餅かなって。と言ってもたこ焼きだよ!!何日ぶりだろう、こんなに丸いのを見られるの」光り輝く瞳

 

僕「本当に丸いよね〜」

 

するとまた1人割り込んできた。

 

??「あれ?ちーちゃんはシオンちゃんと一緒に、私を置いて何をやっているのかな?」

 

ちーちゃん「ちょうどよかったかのんちゃん。広島の千光寺ぼたんちゃんから荷物を預かったんだけど、その中に美味しそうなたこ焼きが入っていたんだ〜」

 

かのん「え?でも食べたら広島のあの黄色いのに何をされるかわからないよちーちゃん?」

 

かのんちゃんの声はかなり低い。ちょっと怒りも混じっていて怖い。

ちなみにぼたんちゃんがつまみ食い被害を受けている話は、かのんちゃんはちゃんと知っている。

 

ちーちゃん「えー?でももっと近くで見たいし、匂いも嗅ぎたいよ〜」

 

かのん「でもそうしているうちにパックを開けたくなって、感触を爪楊枝で試したくなって、やがて電子レンジに突っ込んで温めてついには…食べちゃうんだよ?って何やってるのさちーちゃん!!開けちゃだめじゃないか!!」

 

ちーちゃん「うわぁ!!自分でも気づかないうちに!!」

 

かのん「とりあえずお皿に移して!!」

 

ちーちゃん「うん!!」

 

僕「えーっと、五平餅と他のたこ焼きも…」

 

ついつい僕は全部皿に移し、自前の割り箸まで3人分用意してしまった。

 

かのん「って出している場合か!!全部食べる気満々じゃん!!」

 

僕「ひいいっ…昨夜から徹夜で勉強して寝不足な上に何も食べていないからあまりの空腹で!!」

 

かのん「いい!?絶対に触っちゃだめだよ!?絶対だよ!!」

 

ちーちゃん「わかってるってそんなこと♪」

 

しかし…

 

ついつい3人揃って爪楊枝をつまんでしまった!!

 

かのん「あーだめだ!!勝手に私まで触ってた!!」

 

僕「だめだよこれ!!食欲まで増してくるよ!!」

 

かのん「困ったなぁ…」

 

僕「思ったんだけど…これまず1皿、そこのレンジで温めてみない?」

 

かのん「何馬鹿なことを言ってるのさ!!」

 

僕「でも僕の状況わかる人いる?」

 

ちーちゃん「明らかに今のシオンちゃん、徹夜で勉強したせいでむちゃくちゃ心が荒んでいるように見えるし、お腹が鳴るの丸聞こえなんだからね?これだとシオンちゃんの士気が下がっちゃうよ!!ねえかのんちゃん、シオンちゃんを救うためにも食べるんじゃなくてレンジで温めるくらいならいいでしょ!?」

 

かのん「しょうがないなぁ、1皿だけだよ?」

 

キラリーン!!

 

僕・ちーちゃん「やったー!!」

 

ということで、レンジで温めてみよう。

 

僕「はぁ〜。ソースのこの匂いがたまらないよねぇ〜!!これだけで美味しく感じられるよ〜!!生き返る〜!!」

 

かのん「本当にシオンちゃん、死んでもやるって感じになっているね」

 

ちーちゃん「だけど私もこの匂いを感じたいよ!!」

 

かのん「でしょ!?じゃあ残りも1皿ずつ温めようか」

 

そして五平餅では、

 

かのん「この五平餅の甘〜い味噌の香り、たまんねぇ〜!!」

 

残りのたこ焼きも温めよう!!

 

かのん「私達までお腹が空いてきちゃったよ!!」

 

ちーちゃん「でしょ?でしょ?」

 

しかし、僕は我慢できず…。

 

僕「アッツアツだけど美味しい〜!!17時間ぶりの炭水化物だぁ〜!!」

 

かのん「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!!」

 

なんと、かのんちゃんが顔を真っ青にしてしまった!!

 

ちーちゃん「どうしよう…これじゃあぼたんちゃんに怒られちゃうよ…」

 

ちーちゃんも顔が真っ青。その時だった。また1人、現れた。

 

??「あら?シオンさんたちではないですか。こんにちは」

 

かのん「しずくちゃん!?」

 

しずく「千砂都さんも一緒だね。とりあえず混ぜてもらっていい?」

 

ちーちゃん「もちろん!!」

 

僕「どうしよう…殺されるよこれ」

 

しずく「殺したりなんかはしないし、美味しそうにシオンさんがたこ焼きを食べている姿を見ているだけで、私幸せなんですから♥」

 

僕「だけどこれ、広島の食い物トラブルの人が買ってきて、お台場で刃物を持った幼馴染に追いかけられている子を救うために預けてくれって置いていったものだから、帰ったら何をされるかわからないよ…」

 

しずく「ぼたんさんなんてただの頭末期色な人ですから、そんなたこ焼きや五平餅のことなんて帰る頃には忘れていますって」

 

ちーちゃん「でしょ!?でしょ!?」

 

かのん「じゃあ4人で食べちゃおうか!!」

 

しずく「そうですね!!」

 

こうして、昼のうちに僕たちが美味しく平らげてしまいました。

 

〜※〜

 

それからも、かのんちゃんたちは隣のショッピングモールで遊んでいる一方、僕は会議室内で勉強を進めた。そして夕方にみんなで集まった直後に、ぼたんちゃんが戻ってきてからのこと。

 

ぼたん「やっぱりお前ら食ったのか!!」

 

僕「ごめんなさい…あのとき食べていないと僕22時間空腹になっていたの…」

 

ぼたん「ちなみに、結局刃物を持ってなかった歩夢と追いかけられてた侑もこっちに連れてきたから」

 

終わった。

 

侑「ねえシオンちゃん、どうして私には五平餅を食べさせてくれなかったの?」

 

ぽむちゃん「あのたこ焼きは私も食べたかったのに!!」

 

僕「どうやったら許してくれるの?」

 

侑「シオンちゃんのフタナリのあれにゴムをつけて私と歩夢の下の口でまた受け止めてくれたら許してあげる♥」

 

しずく「えっ…侑先輩に先を越された…?」ハイライトオフ

 

千砂都「そうだよ!!歩夢ちゃんも独り占めは許さないんだから!!」ハイライトオフ

 

歩夢「それなら今日は5人で開拓する?」ハイライトオフ

 

全員「うん!!」

 

ぼたん「とりあえず貞操を守るためにも俺は参加しない。広島に帰るからまたな!!」

 

僕「ぼたんちゃん僕を見捨てるなああああ!!」

 

かのん「さあ、シオンちゃん」

 

5人「これから、ゴム付きでいいから一緒にイこうね♥」ハイライトオフ

 

僕「なんでだよおおおお!!」

 

こうして僕は3人の処女喪失を含め、ゴム付き6Pでヤりました。本当は女のコに戻れるなら戻りたいんだけどね。




次回もネタが無い。しかしおじゃる丸、鷹の爪、淫夢のシナリオはどれも便利。はっきりわかんだね。


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(愛さんに会いたく)ないです、愛だけに。

今回は唐突に思いついたので宮下愛回。視点は鳳来寺シオンを予定。


僕「どうしよう…」

 

鈴乃「シオンどうしたの?元気がなさそうじゃない」

 

徹夜した翌々日、今度は由美ちゃんが大量に僕のために数学の課題を出してきた(*1)からまた自ら目標を決めて徹夜していたけど、夜中にいきなり通知を鳴らされてはたまったものではない。

 

僕「LINEでの会話をなおざりにしていたら、夜中に愛さんが覚醒しちゃったの。徹夜で勉強中だったから余計に身震いしたよ…」

 

鈴乃「…で、その子はここにやってくるの?」

 

僕「うん。今日の24:00になる前に僕を捕まえてゴムつけて襲うって言ってた」

 

鈴乃「えっ…じゃあ逃げるの手伝うわ!!」

 

しかし、逃げようとした瞬間、愛さん(刺客)が現れた。

 

愛「見つけたよシオン!!どうして愛さんを置いて他の子と逃げようとするの!?愛さんはシオンのことを心の底から愛してるんだから、逃げちゃいけないんだよ!?」ハイライトオフ

 

鈴乃「だけどそのままシオンを襲うつもりでしょ!?」

 

愛「もちろん♥何ならスズちゃんもシオンを匿った罰として襲ってあげるね♥」ハイライトオフ

 

2人「やめてよおおおお!!」

 

とりあえず、多目的トイレに連れられて、僕はゴムを勝手にはめられ、鈴乃ちゃんはレズプレイとして、一斉にイカされました。

 

〜※〜

 

落ち着いたところで、本題に入ろう。

 

鈴乃「というか、どうして愛さんは私のことを知っているの?」

 

愛「シオンの取り巻く環境なんて、よくゆーみんの体内に埋められた盗聴器で聞いていたからだいたいお見通しなんだよ♥」

 

僕「うわぁ…愛さんは流石に僕の体に盗聴器埋め込むとかは」

 

愛「本当はやりたいんだけど、流石にアタシも道具とお金が無いから無理なんだよね。今回は我慢するよ」

 

いや、やりたいのかよ。

 

鈴乃「でも愛さんの為なら私、協力するわ。シオンのこと、もっともーっと知りたいんでしょ?」

 

愛「うん!!アタシの目標はシオンに愛されることなんだから!!」

 

鈴乃ちゃんまで共犯になったらまず勝てない。そして2人は構内の黒魔術保管庫に去っていった。まあ放っておいて、勉強を再開しよう。

 

〜※〜

 

数十分後のこと。突然僕は背中に電撃のような痛みを感じ、眠ってしまった。目を覚ますと、会議室のブラインドを閉められていた。そしてなんかまた埋め込まれた痕が1つ増えていてかなり痛い。

 

愛「フフッ♥気づいちゃったかな?」

 

僕「本当にやったの!?」

 

愛「うん♥スズちゃんがちゃんと埋込式盗聴器の在り処を教えてくれたからシオンに埋め込んであげたんだ♪だからね、位置情報も声もこれからわかるから、愛さん寂しくならなくてものすごく嬉しいんだよ?」ハイライトオフ

 

僕「…なんと言えばいいのか…」

 

愛「もう愛さんからは離れられないカラネ♥」ギュッ

 

僕「ひっ…」

 

色々怖い、そう感じた次第だった。その時のこと。

 

愛「あれ?おねーちゃんから呼ばれてる!!」

 

僕「えっ…ついていったほうがいい?」

 

愛「いや、今日は良くないかな。今度絶対におねーちゃんには会わせてあげるから、約束だよ!!」

 

僕「うん!!」

 

ということで、今回はあっさりお開きとなった…しかし隔日で徹夜してむちゃくちゃ疲れたから一旦寝るか。ちなみに鈴乃ちゃんはあの後1人で勉強していたそうです。

*1
一応受験までに解けるようにということで解答付きで、提出もない。質問は由美ちゃんにしたら解説してくれるというサービス付きだ。




次回…ネタが無いので下手したら近鉄祭りに飛ぶかも。


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☆Rainbow夏の近鉄祭り2022 #1 撮り鉄中に悲劇が!!

あまりにもネタが出ないので近鉄祭りを投下します。視点は青山由美を予定。


2022年8月12日、近鉄名古屋駅にて。

 

俺「1回位…1人で行ってもバレないよね…」

 

今回乗るのは準急富吉行。しかもVC69編成だから誰も来るわけがない。富吉まで出て列車を撮影し、PVの素材にしよう。

 

〜※〜

 

まず発車後に地上に出る。雨は降っているが、その降りしきる雨を物ともせず列車は速度を上げ、日立製GTOインバータの音を響かせながら米野、黄金、烏森と通過し、全速力で八田も通過。その後はその速さを保ったまま伏屋、戸田と通過し、蟹江へと停車する。

 

そして列車は富吉駅の2番線に入り、ここで乗り旅は終わりだ。VC69編成を見送ったら改札を出ることにしよう。

 

〜※〜

 

改札を出た直後のこと。駅前は寂れており、トキメキ要素はどこにもない。そんな時、

 

メイ「由美先輩…いたのか」

 

四季「盗聴器とGPSの情報に頼れば完璧」

 

メイちゃんと四季ちゃんのコンビかよ…。ダイまるちか、そして虹ヶ咲中等部の最強機械オタクに次いで危険な2名。

 

四季「やっぱり由美先輩の隣は落ち着く♥」

 

メイ「あんまり変なことやるなよ四季。由美先輩が可愛そうじゃねえか」

 

俺「こうなったらもうお手上げです…撮り鉄したかったのになぁ…」

 

四季「由美先輩は私を置いて近鉄電車を撮るつもりだったのかな?」ハイライトオフ

 

俺「いけなかった?」

 

四季「ダメです。シスコンな近鉄界隈の地雷には、お仕置き♥」ハイライトオフ

 

メイ「私も協力するよ」

 

俺「メイちゃんまで乗り気になるなああああ!!」

 

その後しばらく頭がおかしくなるまで四季ちゃんに愛してると耳元で繰り返し囁かれました。

 

〜※〜

 

落ち着いたところで本題に入ろう。

 

俺「今回は鉄道PVの素材集めのためにこのあたりで撮影しようと思っていました」

 

四季「相変わらずだね…」

 

メイ「撮影機材とかはあるのか?」

 

俺「超コストカットで、スマホ1台だけです」

 

メイ「電池がなくなっても知らんぞ?」

 

俺「平気だって。モバイルバッテリー持っているから」

 

四季「不安でしかない…」

 

とりあえず、日光川の方面まで歩こう。

 

~※~

 

日光川のサンサンブリッジに到着。ここからは普通列車が撮り放題なのだ。

 

走っていくのは1000系3連、1430系2連、そしてひのとり、5200系と2両編成の組み合わせetc….だけどこういうのが好きだ。

 

さらに近くでアーバンライナーネクストが通過していくのも圧巻である。

 

四季「やっぱり嫉妬しちゃうなぁ…私の知らない由美先輩の姿だ…」ハイライトオフ

 

その時だった。永和駅の方面から見つかったら終わりの人がこちらに走って現れた。すぐに誰かわかった。

 

ダイヤ「見つけましたわよ由美!!もう逃しません!!」

 

俺「ダイヤ!?どうしてあなたがここにいるのさ!?」

 

ダイヤ「富吉駅の周辺で青山由美が知らない女の子に絡まれているという目撃情報を受け取り、案の定いたのでこちらに伺いましたの」

 

俺「どうやったら僕のことは許してもらえますか?」

 

ダイヤ「簡単なことですわ。ただ逃さないという話ですので、この輪に混ぜていただけたら許してあげますわよ」

 

メイ「ダイヤ様だから門前払いなんてしません」

 

四季「流石にダイヤさんには頭が上がりません…」

 

うわぁ…めんどくさいのが1名増えた…。近鉄行くときこれまで1人で行って帰ってこられた試しがないんですが。

 

俺「…で、カメラ没収は?」

 

ダイヤ「もちろん、致しませんわ」

 

そこは許されるのかよ。

 

四季「昔はやっていたんですか?」

 

ダイヤ「ええ。あの頃は鉄道車両にも嫉妬していましたもの。流石にやりすぎたと思い反省しております」

 

メイ「流石にやり過ぎでしょうがそれ…」

 

俺の目の前だとメイちゃんは極めてまともだ。というか島根行ったあの日から、俺のことが大嫌いだった四季ちゃんは変わっているのをなんとかしてほしい。

 

メイ「とりあえず由美先輩はこれからどうするんだよ?」

 

俺「その話か。もう少し電車の様子を見て、17時ぐらいになったら切り上げて名古屋に帰ろうと思う」

 

ダイヤ「もちろん、名古屋駅に着いたら、私の用事に付き合ってくださいますわよね?」

 

俺「え、帰ろうとしていたんだが」

ダイヤ「ツキアッテクダサイマスワヨネ?」ハイライトオフ

 

俺「…はい」

 

うわぁ…こうなったら終わりだよ。

 

その後もひのとりとかを撮影し、富吉駅に戻る。帰りは準急列車、しかも3両編成で名古屋に戻ろう。四季ちゃん、メイちゃん、ダイヤはもれなくついてきた。

 

しかし、名古屋駅に戻り、改札を出ると、さらなる悲劇が襲う。

 

??「由美さん、見つけた」

 

俺「えーっと…あなたは…」

 

璃奈「私、天王寺璃奈。あなたの妹のジュリーが大好きだけど、この前あなたの話を聞いたら好きになったから、目撃情報を頼りに名古屋駅に来たの。もちろん、みんなは引き渡してくれるよね?」

 

四季「何を言ってるの璃奈さん?由美先輩はワタシノモノ。璃奈さんに由美先輩をあげるなんてできるわけがないよ」

 

璃奈「ジュリーまで我が物にしようとする四季ちゃんに由美さんは渡せないかな」ハイライトオフ

 

ダイヤ「璃奈さんは私の自由を奪おうと言うんですの?この中で一番付き合いが長いのは私黒澤ダイヤですから、それ以外の方が貰うなんてブッブーですわ!!」ハイライトオフ

 

璃奈「ふーん、ダイヤさんまで由美さんを狙っているんだぁ…」ハイライトオフ

 

しかしこうして見ていると、鉄オタが故なのかは知らないが、俺を狙う女の子が増えたように感じる、

 

メイ「とにかく由美先輩逃げるぞ。あんな争奪戦に巻き込まれていたらお前の体がまたズタボロになるからな」

 

俺「そうしようメイちゃん。誰に引き取られても怖い結末しか待っていないから、メイちゃんと一緒にいたほうがいいに決まってるさ」

 

そう言って退散しようとした、その時だった。俺たち2人の手に、伸縮アームから伸びる自動ロックの手錠がはめられた。

 

四季「メイ、私の由美先輩を奪って逃げないで。迷惑だから」ハイライトオフ

 

璃奈「由美さんも、争奪戦から逃亡しようなんて、許さない」ハイライトオフ

 

メイ「ふざけるな!!」

 

俺「またいつものオチか…」

 

メイ「お前、以前にもそんなことがあったのか」

 

俺「俺が近鉄来ると最後100%ヤンデレに捕まって帰れなくなるの。去年の2月から俺15回位ここに来てるけど全部1人で帰れた試しがないんだわ」

 

メイ「うわぁ…」

 

ダイヤ「こうなれば2人まとめて、3人でお仕置きしましょうか♥」

 

四季「それがいいですね♥」

 

璃奈「メイちゃんも由美さんも、カクゴシテネ♥♥♥」

 

俺・メイ「やめてえええええ(やめろおおおおお)!!」

 

こういうふうに、3対2になるのは初めてだよ…しかもまだ中1のメイちゃんを巻き添えにしたことは本当に罪悪感が残るしやだ。




次回は別のネタか、なければ2度めの近鉄祭りを予定。2度めの近鉄祭りの後に海外研修を投下する予定でしたが、渡航経験ゼロなので超ダイジェスト版になります。


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色とり忍者で粉まみれ・ヤンデレ地獄になる

今回は季節外れのお盆ネタとしてテレビ局虹ヶ咲TVの放送事故をやっていこうと思います。視点は鳳来寺シオンを予定。


2022年8月14日、僕たちはまたお台場の虹ヶ咲TVにやってきていた。このテレビ局に中部高速鉄道の社員が呼ばれたということは、EBSとか、テレビ結ヶ丘とか、ジャパンテレビとか、テレビOEDOに比べても、ろくでもない収録が行われる気しかしない。

 

メイ「あれ?シオンたちじゃねえか。どうしたんだよ?」

 

僕「お台場の虹ヶ咲TVに呼ばれた暁には嫌ーな予感しかしなくて…」

 

すずか「私もシオン先輩から話はいっぱい伺っています。この虹ヶ咲TVは過去何度も放送事故を起こしている危険な会社なんです」

 

メイ「噂だけは聞いていたが案の定そうだったか…」

 

由美「てか俺とかシオンちゃんとかいっぱい放送事故の被害受けているからね?」

 

メイ「由美先輩が言うなら間違いねえな」

 

トワ「今回は僕も参加なのがもっと怖いよ」

 

メイ「お前も彼方さんや菜々さんから追われているって話はいっぱい聞いたから警戒はしているぞ」

 

トワ「ありがとうメイちゃん…」

 

メイ「それはそうと鈴乃さんはどうしたんだ?」

 

すずか「極右のテレビ局だって話だから収録を辞退したそうです」

 

メイ「後であのかつどんにはお仕置きだなこれ」ハイライトオフ

 

メイちゃんは鈴乃ちゃんのことになるとすぐに覚醒するから困るんだよねぇ…。

 

由美「そういえば四季ちゃんは?」

 

メイ「四季はあんまり騒がしいのには出たくないから辞退するって」

 

由美「あー…」

 

とりあえず中に入っていこう。

 

〜※〜

 

僕たちが呼び出されたのは色とり忍者。しかし、楽屋に集まっていたのは…。

 

彼方「会いたかったよ〜トワちゃ〜ん」

 

トワ「暑苦しいから抱きつくのやめてよ!!」

 

遥「嫌だよ♥久々にトワちゃん成分を補給できるんだから♥」

 

由美「俺には危害がないだけいいか」

 

しかし、そんな甘いことを言えるのもここまで。千歌ちゃんがやってきていたことに気づいたのはその時だった。

 

千歌「ふーん…由美ちゃん、既婚者なのに8歳下にまで手を出すの?」ハイライトオフ

 

由美「だからそんなつもりはないのに」

 

千歌「ホラ、ハジメルヨ♥」ハイライトオフ

 

由美「わかりました…」

 

【色とり忍者 巻の八十七 名古屋天白・静岡新居町絶叫】

 

とりあえず順番に千歌ちゃん: 千歌丸、由美ちゃん: 由美吉、僕: 塩兵衛、トワちゃん: 郷太郎、すずかちゃん: 鈴左衛門、メイちゃん: めい助、遥ちゃん: おはる、彼方さん: カナ蔵となった。僕の塩兵衛は「シオン」と「塩対応」をかけたものらしい。本当に迷惑でしかない。

 

由美吉「いや、それ以前に八十七ってこの話の話数でしょうが!!」

 

ツッコミどころそこかいな。

準備ができたところで、

 

千歌丸「とりあえず行くよ!!せーのっ」

 

全員「シュッシュッシュシュシュッ!!」

 

千歌丸「赤い食べ物」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

由美吉「トマト」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

由美吉「緑の景色」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

僕「森!!」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

僕「オレンジのμ's」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

郷太郎「高坂穂乃果さん」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

郷太郎「黄色いAqours」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

鈴左衛門「国木田花丸さん!!」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

鈴左衛門「青いμ's」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

めい助「園田海未さん!!」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

めい助「紫のAqours」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

おはる「小原鞠莉さん!!」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

おはる「紫のスイーツ」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

カナ蔵「えーっと…」

 

ブー!!

 

カナ蔵「えー?彼方ちゃんには思いつかなかったよ〜。何があるの?」

 

由美吉「紅芋タルトとか常識だぜ?」

 

カナ蔵「ごめんなさい…」

 

 

ジリリリリ!!

 

ということでカナ蔵さんにお仕置きが決定した。お仕置きはμ'sの凛さんからの綱引きだった。

 

【♪世良公則『銃爪』♪】

 

凛「えいっ!!」

 

カナ蔵「うわっ!!」

 

そしてカナ蔵さんは白い粉まみれになった。

 

【♪世良公則『銃爪』♪】

 

おはる「お姉ちゃん真っ白〜!!」

 

カナ蔵「遥ちゃんやめてよー!!」

 

次のステップに進もう。

 

カナ蔵「紫のスイーツが出てきてもこれで大丈夫でござるね?」

 

全員「ダイジョーブ!!」

 

カナ蔵「それじゃあ行くでござるよ。せーのっ」

 

全員「シュッシュッシュシュシュッ!!」

 

カナ蔵「ピンクの鳥」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

千歌丸「フラミンゴ」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

千歌丸「赤い電車」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

由美吉「名鉄」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

由美吉「青い快速」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

僕「シーサイドライナー」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

僕「ブルーな気持ち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

郷太郎「僕が彼方さんと遥ちゃんに男の娘だとバレたとき」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

郷太郎「ブルーな気持ち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

鈴左衛門「メイさんが鈴乃先輩を分からせているとき」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

鈴左衛門「ブルーな気持ち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

めい助「鈴乃さんがシオンやトワさんと笑顔でデートしているとき」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

めい助「ブルーな気持ち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

おはる「お姉ちゃんがトワさんに抱きついて離れないとき」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

おはる「ブルーな気持ち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

カナ蔵「トワちゃんが虹ヶ咲を受験しないと宣言したとき」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

カナ蔵「ブルーな気持ち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

千歌丸「既婚者の由美ちゃんが8歳年下のメイちゃんといちゃついているとき」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

千歌丸「ブルーな気持ち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

由美吉「シオンちゃんが俺に内緒で新チャンネルを開設していたとき」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

由美吉「ブルーな気持ち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

僕「トワちゃんや鈴乃ちゃんとのイチャイチャデートに水をさされるとき」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

僕「ブルーのJR」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

郷太郎「JR西日本」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

郷太郎「赤いウイング団」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

鈴左衛門「のぶにゃん」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

鈴左衛門「黄緑のウイング団」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

めい助「みおぴょんさん」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

めい助「青い電車」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

おはる「りんかい線」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

おはる「桃色の鬼滅」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

カナ蔵「竈門禰豆子ちゃん」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

カナ蔵「黄色いゆるキャラ」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

千歌丸「えっ…何がいたっけ…?」

 

ブーッ!!

 

ジリリリリ…!!

 

千歌ちゃんお仕置き執行確定。読者の皆さんに正解例を出しておきますが、作者によればふなっしーとかバリィさんとかという話でした。

 

【♪世良公則『銃爪』♪】

 

凛さん登場!!また綱引きだ。

 

千歌丸「嫌だ!!チカ綱引き嫌だ!!」

 

凛「えいっ!!」

 

千歌丸「うわぁっ!!」

 

しかし、これで終わりではなかった。白州に果南さん、曜ちゃんが入り込み、

 

【♪世良公則『銃爪』♪】

 

2人で千歌ちゃんをいじめるのでした。しかしそれで終わりではなく、千歌ちゃんは曜ちゃんを転ばせた。そしたら…、

 

凛ちゃんが刃物を持って追いかけてきて、更に真っ白にされました。

 

【♪世良公則『銃爪』♪】

 

罰ゲームが終わったあとのこと。

 

千歌丸「ふなっしーもバリィさんもこれで出てくるでござるね?」

 

全員「ダイジョーブ!!」

 

千歌丸「行くでござるよ。せーのっ!」

 

全員「シュッシュッシュシュシュッ!!」

 

千歌丸「黒い機関車!!」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

由美吉「デゴイチ」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

由美吉「桃色のスイーツ」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

僕「桜餅」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

ここは変化球ぶち込もう。

 

僕「ぴんくなきもち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

郷太郎「シオンちゃんの棒が勃っていたとき」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

婉曲表現でもこれは恥ずかしいよぉ。

 

郷太郎「ぴんくなきもち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

鈴左衛門「シオン先輩のまだ発展途上な2つのお山」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

2人とも僕のことエロい目で見るな!!

 

鈴左衛門「ぴんくなきもち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

めい助「由美先輩のスカートの中身」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

由美ちゃんも真っ赤なんですけど!!

 

めい助「ぴんくなきもち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

おはる「お姉ちゃんのたわわな2つの果実」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

おはる「ぴんくなきもち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

カナ蔵「遥ちゃんと一緒に添い寝したとき」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

カナ蔵「ぴんくなきもち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

千歌丸「梨子ちゃんが私の双丘を揉んできたとき」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

千歌丸「ぴんくなきもち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

由美吉「メイちゃんにスカートの中身を見られたとき!!」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

由美吉「ぴんくなきもち」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

僕「トワちゃんやすずかちゃんが自室で自慰行為しているのを見たとき!!」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

僕「白いかもめ」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

郷太郎「885系」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

郷太郎「青いメガネ」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

鈴左衛門「豊川ひなたさん」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

いなくてよかったよヤンデレ軍団…。

 

鈴左衛門「赤いウイング団」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

めい助「のぶにゃんさん」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

めい助「赤い天白組」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

おはる「トワさん」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

おはる「緑の中部高速鉄道本社組」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

カナ蔵「由美さん」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

カナ蔵「紫のウイング団」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

千歌丸「あっきー」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

千歌丸「緑の気動車」

 

全員「シュッシュッ!!」

 

由美吉「えーっと…」

 

ブーッ!!

 

はい、由美ちゃんお仕置き確定。緑の気動車と言われたら真岡鐵道とかリゾートビューふるさととかって答えなきゃ鉄道ファン失格なんだぞ♪

 

【♪世良公則『銃爪』♪】

 

由美吉「せーのっ…うわあああっ!!」

 

そして由美ちゃんの腰には秘伝の書が!!

 

【♪世良公則『銃爪』♪】

 

とりあえず凛ちゃんたちが去ったところで中身を見てみよう。そこには…、

 

由美吉「俺の過去あっさりバラしてんじゃねぇー!!」

 

僕「見ていい?」

 

由美吉「シオンちゃんは見ていいよ」

 

そこには…、

 

僕「うわこれはヤバいよ…」

 

そう。そこに写っていたのは由美ちゃんがサンライズエクスプレスの車内で着替える姿だった!!

 

由美吉「流石に外出時の子供下着は卒業したけどこれは恥ずかしいよ!!」

 

その後みんなで見て笑いものにしました。お茶の間では放映できませんでした。

そして由美ちゃんの心に傷を残したまま、今回はお開きとなった。

 

 

 

しかし、本番はここからだ。楽屋に戻ってからのこと。

 

 

トワ「じゃあ帰るか」

 

遥「エ、ナニイッテルノ?

 

トワ「遥ちゃん!?」

 

彼方「そのまま帰るっては言わせないよ?一緒に彼方ちゃんたちといるか、すやぴするか、選んで?」ハイライトオフ

 

トワ「生きるための逃げは…あがっ!!」

 

すると彼方さんはスタンガンでトワちゃんを眠らせた。

 

彼方「これから、トワちゃんは彼方ちゃんと遥ちゃんのことをちゃあんとわかってもらうからね〜♥」ハイライトオフ

 

そしてトワちゃんは眠ったまま、彼方さんたちに連れられていった。

 

一方、千歌ちゃんはというと、

 

千歌「ごめん!!今から曜ちゃんと果南ちゃんが待ってるって言っているから先に帰るね!!」

 

由美「え、なんか千歌っちやばいことでも…」

 

千歌「番組始まる前に虹ヶ咲学園に立ち入っていたら2人がヤンデレ方向に覚醒しちゃったの。だから一緒にいないと私自体が私に襲われた由美ちゃんみたいになりそうで怖いよ」

 

由美「それは行っておいで!!」

 

無事に2人は解散になった。このあと千歌ちゃんは曜ちゃんおよび果南さんから一晩中離れられなかったという。

 

メイ「千歌様がいないなら、本当は由美先輩と一緒に居てぇんだが…いいか?」

 

由美「鈴乃ちゃんのことはどうするのさ?」

 

メイ「アイツへのお仕置きは今日じゃなくていいし、何より私は由美先輩と一緒にお台場を回りてぇんだよ!!」

 

由美「それならこれから一緒に行くぞ!!」

 

メイ「…で、シオンはどうするんだ?」

 

僕「とりあえずすずかちゃんと一緒にこのまま帰ろうかなって」

 

すずか「私もこのまま名古屋に帰るつもりでした」

 

由美「そうとなれば、とりあえず打刻してここを出よう」

 

全員「うん!!」

 

そして、打刻したあと、悲劇は再発する。

 

僕「あれ?ぽむちゃんと侑ちゃんはなんでいるの?」

 

ぽむちゃん「シオンちゃんのGPSと盗聴器からぜーんぶお見通しだったもん♪」徐々にハイライトが消える

 

侑「そのせいで歩夢が怖かったから由美さんに助けを求めるつもりだったの!!…そういえばその子は…誰?」

 

メイ「私は米女メイ。原宿あたりに住んでいる中学1年生だ。だけど昔から怖がられてばかりで、かなり避けられていたんだよ…」

 

侑「むちゃくちゃ可愛いんだけど…」

 

メイ「可愛いとか言うなよ…」

 

すずか「…で、シオン先輩はこれからどうなるんですか?」

 

ぽむちゃん「すずかちゃんもシオンちゃんも一緒に、私の家に行こう♪これからゆっくり、今回の番組収録のこと聞かせてもらうからね♥」ハイライトオフ

 

僕・すずか「そんなああああ!!」

 

侑「歩夢、私はどうすれば」

 

ぽむちゃん「今日はシオンちゃんとすずかちゃんにお仕置きしないといけないからそっちには混じれないけど、侑ちゃんも、メイちゃんや由美さんに変なことをしなかったかどうか、帰ったらちゃんと聞くよ♥」ハイライトオフ

 

侑「うぐっ…」

 

ごまかすことができないっぽい。

 

由美「とりあえず3人で回ろうか」

 

メイ「それがいいよな」

 

侑「それじゃあ歩夢行ってきまーす」

 

僕「由美ちゃん待って!!」

 

ぽむちゃん「侑ちゃんたちは気をつけて回ってきてね〜」ハイライトオフ

 

僕「よし無理してでも…」

 

すずか「そうですね」

 

ガシッ!!

 

ぽむちゃん「逃げられるとでも?」ハイライトオフ

 

僕・すずか「ひっ…いやああああ!!ごめんなさああああい!!」

 

そして僕たちは、その場でかつてないほどぽむちゃんから怒りの雷を落とされた。そして萎えながらぽむちゃんの家に連れられて…、

 

 

 

 

これまでにないほど怒りの雷を連発されながらボッコボコに殴られました。ここまでブチギレた原因は「ブルーな気持ち」と「ぴんくなきもち」だったとのこと。ぽむちゃんのことを全く考慮しない回答だったことにむちゃくちゃ腹を立てていたらしい。

まあ、一連のお説教のあとにぽむちゃんが作ってくれた夕食は格別だったのが何よりもの救いだったんだけどね。




次回は夏の近鉄祭り2回目です。夏も合計4回を予定。その後秋1回、冬2回は決定で、2023年3月までにあと2回は行きたいところ。


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☆Rainbow夏の近鉄祭り2022 #2 いつもそばに近鉄がいても、ヤンデレは忘れた頃にやってくる。

今回もまたまた近鉄祭り。視点は青山由美を予定。


8月16日、近鉄名古屋駅にて。今日はメイちゃん、そして侑ちゃんに近鉄の魅力を知ってもらうべく、鈴乃ちゃんを加えた4人で急行に乗り伊勢若松駅の方に向かう。

 

メイ「そういえば鈴乃さん」

 

鈴乃「何よメイ」

 

メイ「この前虹ヶ咲TVの出演を辞退したって話をシオンから聞いたんだけど、どういうことかな?」

 

鈴乃「あのテレビ局、放送事故とか右寄りの報道とか、戦うのが大嫌いな私にとってはとても耐えられなかったの」

 

メイ「それなら仕方ないか…とりあえずお前がいなくてものすごく寂しかったんだから、ハグさせてくれ」ハイライトオフ

 

鈴乃「…いいけど」

 

メイ「はあ…鈴乃さんの隣はやっぱり落ち着く…♥」

 

俺「しかしシオンちゃんどうしちゃったんだろう…深刻な状態になっていないといいんだが…」

 

侑「昨日再起不能なくらいに歩夢に叱り飛ばされたってLINEで言ってくれました。すずかちゃんもそうでした。多分今日は病んだまま2人揃って引きこもっていると思います」

 

俺「…後でアイツらにもお仕置きが必要だな。特にシオンちゃんが引きこもると、病みツイートを繰り返して俺以外のフォロワーさんたちの世界に入っているとしか思えない」

 

鈴乃「それがいいわね。というかすずかが近鉄遠征を蹴るなんてものすごく珍しいもの」

 

メイ「うわぁ…歩夢さんそこまでしたのかよ…てか鈴乃さんもそのハイライトのない目をやめろ!!」

 

ちなみに俺はTwitterをやっていないが、シオンちゃんのTwitterアカウントは把握している。

 

侑「とりあえず、乗っていこうよ!!」

 

俺「歩夢ちゃんがいないけど」

 

侑「歩夢は矢場町の方でとある声優さんのトークショーに参加することになったから行けないって話でした」

 

俺「侑ちゃんは一緒に行かなくて良かったの?」

 

侑「逆に歩夢に来ちゃだめって言われて暇なので由美さんたちに交じることにしたんです」

 

メイ「本当に大丈夫なのか…?まあ、そんなことは置いておいて、行くぞ!!」

 

全員「おー!!」

 

こうして今回の旅は始まった。

 

【OP♪Aqours『HAPPY PARTY TRAIN』♪】

 

乗ったのは相変わらず5200系。ラッシュ時にぶち込まれたら一番泣くやつ。空は曇っているが、物ともせずいつものように駆け抜ける。

 

そして八田はいつも通り通過し、蟹江、弥冨、桑名、富田、四日市、塩浜…そして、伊勢若松まで直行する。今日は伊勢若松で撮り鉄するため、ここで急行ともお別れだ。

しかし、ベンチに座ってしまったら立てなくなりました。

 

侑「由美さん大丈夫ですか?」

 

俺「いや、よくあること。ついつい少しでも疲れると立てなくなっちゃうのさ」

 

メイ「あんまり無理するなよ」

 

俺「ちゃんとわかってます」

 

鈴乃「ということは今からカメラでも…?」

 

俺「そういうことです。座ってても通過電車は取れるものだからね」

 

ちなみにこうやって迷惑をかけずに動画等の撮り鉄を楽しむのも、1つの手だ。ひのとり、ACE、そしてこの前出会ったVC69編成に、鈴鹿線の車庫行きの列車etc.

近鉄はいくら見ても飽きない。はっきり分かんだね。

 

〜※〜

 

さあ、改札を出て、暑いけど歩こう。

 

メイ「…この前の名古屋ほどではないな」

 

侑「え、名古屋ってそんなに暑いの?」

 

メイ「歩いてたら泡を吹いて倒れちまうぜ」

 

俺「真面目にあれは俺も痺れを切らして本気で怒りました」

 

鈴乃「だって、あの日でも32度あったもんね」

 

侑「うわぁ…名古屋ってそんなに暑いんですね…」

 

俺「そこにある鈴鹿山脈とヒートアイランド現象による影響です」

 

侑「東京より酷い…」

 

メイ「侑さんの気持ちも分からなくもないぜ」

 

侑「ありがとうメイちゃん…」

 

とりあえず、またまた撮り鉄していこう。田んぼの向こう、手前の如何を問わず、アーバンライナー、ひのとり、2430系、1201系、5200系急行…と、通過していく。すかさずすべて動画に収める。

しかし、多くの稲が倒れてしまっている。今年は台風とか豪雨とか酷いからなぁ…。

 

それでも先に進み、箕田駅付近で普通列車、ACEと撮り、更にAX13とVW38のペアを撮ったとき、悲劇が起きる。

なんと!!対向の普通列車がやってきたのだ!!直ちに録画を止めてダッシュで改札に入ろう!!

 

〜※〜

 

なんとかして乗り込めた…。3両編成の2000系だった。

 

侑「でも流石に疲れたよ…」

 

メイ「名古屋ほどじゃねえけど冷たいのは飲みたいよな」

 

鈴乃「ねえ由美、四日市で何かいいところはない?」

 

俺「特に思いつかないが、スタバとかあったらそこに行くぞ」

 

侑「スターバックスもいいですね♪」

 

ということで、普通列車で四日市まで出たあとは、一旦改札を出よう。

 

〜※〜

 

四日市駅到着。その直後にまた悲劇が起きる。

 

??「また私の知らない侑ちゃんが…それに由美さんもすごく楽しそう…」

 

その声の正体は、午前中に声優トークショーに行っていた歩夢ちゃんだった!!そして、

 

歩夢「おらあ!!我慢ならない!!」ハイライトオフ

 

悪質なタックルを侑ちゃんではなく、俺にかましてきたのだ!!というか、中の人が出ていたのは気の所為なのか?

 

俺「てかなぜに俺?侑ちゃんじゃなかったの!?」

 

歩夢「私に対する由美さんの態度にものすごい不満があるからです。私は由美さんのことも大好きなのに、どうして他の人とばかり…」ハイライトオフ

 

俺「歩夢ちゃん…」

 

歩夢「それに、由美さんの私に対する呼び方、それも気に食わないんです。もっと仲良くしたいのに、歩夢ちゃん呼びとか距離があるみたいで嫌です!!」ハイライトオフ

 

俺「それは…14歳相手に呼び捨てとか」

 

歩夢「年齢なんて関係あるんですか!?」ハイライトオフ

 

俺「だったら僕からお願いがあります。僕のことタメでいいから」

 

歩夢「もし敬語とか私が抜いたら、私のことを違う呼び方で呼んでくれますか?」

 

俺「もちろん!!」

 

歩夢「それなら由美ちゃん、これからはもっと仲良くしようね♪」

 

俺「歩夢、今後もよろしく」

 

侑「ねえ歩夢~、仲間外れにしないでよぉ。というか私もタメでいいですか?」

 

俺「そりゃ大歓迎です」

 

侑「やったぁうれしい~!!」

 

しかし、問題はここからだった。

 

歩夢「だけど、こんなに嫉妬させた罪は重いから、連帯で罰を与えないとね♪」

 

メイ「私たちもかよ」

 

鈴乃「変なのはやめてよ歩夢」

 

歩夢「これから名古屋に着くまでに、お店の人たち以外に日本語をしゃべったら罰金500円ね♪I also participate in it♪」

 

俺「Oh, my god!」

 

そう。学習指導要領が変わってしまった昨今、俺の世代はオールイングリッシュの英語授業を経験していないのだ。

 

侑「Well, do the descriptive parts have to be English?」

 

歩夢「Yes! Because the author, Mr. Matsuura have to experience all English world. Instead, Japanese part is responsible for Yumi.」

 

Do not involve the author! This is too large hell for him….

 

Mei「Ms. Uehara, it's too strict for me, Ms. Aoyama, and the author, so why don't we stop Japanese-prohibited game?」

 

歩夢「…確かにメイちゃん中学1年生だから苦だったかな?」

 

メイ「当たり前だよそんなこと!!」

 

歩夢「それならこの罰ゲームはやめにしようか」

 

鈴乃「そうね」

 

助かった…。

 

歩夢「じゃあその代わり、今回の旅の残りの、交通費以外は全部由美ちゃんのおごり確定!!」

 

鉄オタ不遇祭りが始まってしまった。しかも俺が5人の中で最年長者なのもかなーり痛い。

 

侑「とりあえずこれから5人でカフェでも探そうか」

 

歩夢「それがいいね♪」

 

そして改札を出て見つけたのはスターバックス。今回飲むのは山梨ぶどうのフラペチーノ。スターバックスに行くとほぼ定番のようにフラペチーノを頼んでしまう青山由美でありました。だけど…、

 

歩夢「由美ちゃんのおごりのコーヒーとサンドイッチは美味しいなぁ〜♪」

 

メイ「ありがとよ由美先輩♪このスフレも美味しいぜ♪」

 

俺「泣きそう…」

 

ただでさえカネを最小限(とはいえ2万程度)しか持ってきていなくて、後輩4人のおやつ代奢れって、少しくらい慈悲があっても良くないか?

 

〜※〜

 

さて、飲んだあとは菰野町のアクアイグニスに向かおう。乗るのは1010系T15編成。ちなみにみんなお風呂用のタオルは持っていない。

 

湯の山線は久々に乗るが、とにかく乗客がいない。こりゃ営業係数が3桁に入るのも、加算運賃が適用されるのも無理はない。

 

俺「しかし女子5人のお風呂シーンって、絶対カメラを持った変態が現れそうで怖いよ…」

 

鈴乃「気の所為でしょ。シオンとすずかが引きこもった以上そんなことはないわよ」

 

しかし、そんな予想は覆されるということを、この時点の俺たちには知らなかった。

 

〜※〜

 

湯の山温泉着。

 

メイ「アクアイグニスはどこにあるんだよ?」

 

俺「ここから歩きます」

 

歩夢「バスとかは?」

 

俺「ないです」

 

侑「また歩くとか死んじゃうよぉ…」

 

鈴乃「この程度なら体力のそんなにない作者でも歩くわよ?」

 

メイ「さすが鉄オタ兼旅好きだな…」

 

嘘は言っていない。スクールアイドルスキルや運動神経の全くない作者や俺だが、散歩する体力だけはなぜかある。もとい、作者いわく電車の少ないところで歩いて30分以内の場所は徒歩圏内だとか。

 

俺「とにかく行くぞ!」

 

侑・歩夢「待ってえええ!!」

 

〜※〜

 

歩くこと約9分、アクアイグニスに到着。ここで一風呂浴びよう。タオルは買いました。

 

俺「しかしなんか寒気がするなあ…誰かに見られているような…」

 

侑「私もそんな気がする…」

 

そしてそこに現れたのは…、

 

??「はぁ…女湯の桃源郷…♥」

 

メイ「何やってんだテメェ!!」

 

ビデオカメラを持ったぼたんが現れた。

 

俺「やばいの現れた…」

 

ぼたん「ちなみにウイング団の先輩方には内緒ね」

 

俺「それこそよくないよ!!みおぴょんあたりに言いつけちゃおうかなぁ~」

 

ぼたん「それはやめろ!!」

 

俺「とりあえず、カメラは置いてきなさい」

 

ぼたん「はい…」

 

寒気の正体の撃退完了。もう二度と風呂場に持ち込むなよ。

もっとも、以降ぼたんは俺たちに声をかけず1人で風呂に入っていたのだが、後でまあウイング団の一同には報告しておこう。

 

〜※〜

 

そして露天風呂にて。

 

鈴乃「ねえメイ」

 

メイ「何だよ鈴乃さん」

 

鈴乃「やっぱり私、東京の高校を受験しようと思うの。できれば虹ヶ咲学園の普通科特進がいいなって思っているんだけど…」

 

メイ「東京に来てくれるのかよ。鈴乃さんが来てくれたら飛び上がるほど嬉しいぞ」

 

鈴乃「だってシオンも有楽町高校の受験を決意したし、私も更に大都会で生活力を上げなきゃって思ったもの。でも…」

 

メイ「でも?」

 

鈴乃「親も先生も止めないけど、由美が止めるのよ。虹ヶ咲には行っちゃ嫌だって」

 

俺「はっきり言いましょう。シオンちゃんと同じで鈴乃ちゃんが都会でメイちゃん以外のたくさんのヤンデレに囲まれる姿、私はそれを想像するだけで居た堪れなく感じます」

 

メイ「それで止めちゃダメだろ由美先輩」

 

俺「何より俺だって名古屋でやっていただけで沼津の黒い5つの波に飲み込まれたの!!」

 

メイ「てかお前も危機感なさすぎだと思うんだけど」

 

俺「うぐっ…それ言われると言い返せない…」

 

メイ「だろ?だから過保護にならずに認めてあげろって」

 

俺「うん。わかった。だけどとにかくシオンちゃんや俺みたいに真っ黒な波に飲み込まれないでほしい。それがあたしからのお願いです」

 

歩夢「薄々気づいていたけど、やっぱり由美ちゃんも、私たちやシオンちゃんに負けないくらいに愛が重いよね」

 

俺「だからそれも言うなよ!!」バシャッ

 

全員「あはははは…!!」

 

こうしてやっているとやっぱり心が和む。久々にほっこりした光景を見られたのであった。

 

〜※〜

 

風呂を上がると、ぼたんは1人で牛乳を飲みながら座っていた。

 

俺「次は気をつけるんだぞぼたちゅん」

 

ぼたん「ごめんなさい…」

 

とりあえず、6人で建物を出ることにしょう。お土産は買わない。また行けるから。

建物を出ると、現れたのはみおぴょんだった。

 

みおぴょん「ねえぼたちゅん、私、由美ちゃんから聞いちゃったんだけど、女湯でビデオカメラを回したって?」

 

みおぴょんはカンカンだった。

 

ぼたん「ついつい出来心で…」

 

みおぴょん「私は女湯でカメラを回したことに怒っているわけじゃないの。私たちウイング以外の女の体で興奮したことに腹を立てているのよ!!」ハイライトオフ

 

侑「歩夢、とりあえず由美ちゃんたちより先に大羽根園の方に行くよ」

 

歩夢「うん。あれは危険だからね」

 

みおぴょん「とりあえず私たち先輩の味を植え付けなきゃだめみたいね」

 

俺「えーっと…俺たちは無罪放免…」

 

みおぴょん「もちろんよ。とりあえずこのまま車で広島に持ち帰るだけだから。さあぼたちゅん、行くわよ♪」

 

メイ「頑張れよー」

 

ぼたん「メイも見捨てるなああああああ!!」

 

こうして2人は黒塗りの大衆車の方面に去っていった。

 

千光寺ぼたんは、どう見ても中身はおっさん。明らかだが、俺より酷いよこれ…。

閑話休題、侑ちゃん、歩夢ちゃんの待っている大羽根園に向かおう。

 

〜※〜

 

帰りは大羽根園から乗る。侑ちゃんも歩夢ちゃんも待っていてくれたし、何より湯の山温泉に戻っているよりも近いから。帰りは2444系だった。

 

そして四日市からは急行で帰る。木曽川を越えた頃に雨は本降りになったが、VC67編成を先頭とした急行列車は雨を物ともせず名古屋まで駆け抜ける。

 

名古屋に到着。その時だった。

 

四季「お帰り、メイ。心配したよ」

 

メイ「四季、ごめんな…心配させて」

 

四季「それと由美先輩、また電車ばかり撮っていたでしょ」ハイライトオフ

 

俺「バレた(汗)」

 

四季「メイのことも撮ってくれたら、許してあげる」

 

メイ「それはやめろって!!」

 

俺「メイちゃんが嫌がるようなことはしません」

 

四季「それなら、抱きつかせて」

 

俺「…いいけど」

 

ということで、四季ちゃんが満足の行くまで、抱きつかれました。

 

〜※〜

 

そして今回はお知らせがある。

 

俺「最後になりましたが、ここで中部高速鉄道の方からお知らせです」

 

鈴乃「それは気になるわ」

 

俺「私とシオンちゃん、そして勇輝くんは18日から7日間、海外研修の方に行くことになりました。今回行くことになった理由は、ドイツの地方ローカル番組からの出演オファーか来たからです。ついでに勇輝くんとの新婚旅行の意味もあるよん♪」

 

歩夢「ってことは、これから1週間シオンちゃんに会えないってこと?」

 

俺「申し訳ありませんが、そういうことに」

 

歩夢「もう、帰国したらいっぱい愛するんだからね♥」

 

侑「相変わらず可愛いなぁ歩夢は」

 

俺「それと今回ですが、万が一の補助役としてダイヤ、マル、千歌っちもついていくことになっています。3人とも僕とシオンちゃんと勇輝くんが心配なんだって」

 

メイ「うわぁ…Aqoursの皆さん相変わらずだな…」

 

四季「だけど無事に帰ってくること。約束」

 

鈴乃「楽しむのよ海外研修」

 

俺「ありがとう四季ちゃん、鈴乃ちゃん」

 

ここで解散にしようとした、その時だった。

 

??「あれ?由美ちゃんじゃん」

 

??「見つけたずらよ、由美ちゃん」

 

??「全く、由美が侑さんや歩夢さんにも手を出しているというので、ものすごく嫉妬してしまいますわ」

 

俺「さっき出した3人が運良くでて来るなって話ですよ」

 

千歌「とりあえず、6人まとめて千歌たちとお話しようか」

 

俺「その前に勇輝くんが不安なんだが」

 

ダイヤ「勇輝さんはシオンさんを慰めに行っていますので心配ご無用ですわよ」

 

マル「メイちゃんも歩夢ちゃんもみんなみーんな、隅から隅までずずずいーっと、オラや千歌ちゃん、ダイヤちゃんの味をたっぷり刻み込んであげるね♥♥♥」ハイライトオフ

 

俺・メイ・四季・侑・歩夢・鈴乃「いやあああああああああああ!!」

 

16回目の近鉄祭りも無事には帰れませんでした。それどころか、今回の断末魔の叫びは名古屋市全土に響き渡ったという。このまま海外研修ちゃんと7日間やって行けるか不安だなぁ…。




次回から数話ほど海外研修とします。そして新入り学生社員を予定。蓮ノ空、スクールアイドルミュージカルとやっていると、あのキャラ数ではまだまだ不足します。


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海外研修はまた中止、その代わり…。

今回から海外研修の予定でした。しかし、この回を執筆中に、羽田とドイツを結ぶ飛行機を調べていたら、価格が激高のため海外渡航は急遽中止で、かつまたテレビ番組に呼び出される回とします。

そして今回、ニューヨークとオーストリアから刺客(?)が現る!!

視点は青山由美を予定。


2022年8月18日、羽田空港にて。

 

シオン「楽しみだね、海外研修」

 

俺「だけどダイヤと勇輝くんがいちゃついていると、一人だけ仲間から外されている感じでなんかモヤッとするなぁ…」

 

勇輝・ダイヤ「いちゃついてなんかいませんわ!!」

 

勇輝「だいたい僕は現行Aqoursが始まる前から由美ちゃんとは仲良しなんだからね!!」

 

ダイヤ「でも勇輝さんは既婚者なのに由美の浮気は放置なんですのね」

 

勇輝「あれは浮気だなんて僕思っていませんわ」

 

ここ最近勇輝くんとダイヤはこんな感じだ。

 

トワ「それはそうとどうして僕たちまで…」

 

そーちゃん「そうよそうよ!!」

 

千歌「3人もヤンデレの束縛から逃げたいでしょ?」

 

ジュリー「それはそうだけど…」

 

マル「聡平くんたちだって、誰かに覚醒されるかもしれないんだよ?」

 

そーちゃん「僕のもとには誰もいないけどそう言われると言い返せないわね」

 

最近、そーちゃんは男の子という認識を持ち始めたのか、一人称を「あたし」から「僕」に切り替えるようにしている。いわゆるウイング団ののぶにゃん方式だ。

 

千歌「それなら行こうか」

 

6人「待ってええええ!!」

 

…と思ったところで、いきなり通知が届いた。

 

『由美ちゃんたちへ

ウクライナ情勢のせいで、政府から中部高速鉄道全体で海外渡航制限要請が入ったから、海外研修は今回も急遽中止。その代わり、今日いきなり番組オファーがテレビ結ヶ丘の方で入ったからよろしく頼むわね。

 

皆さん想いの中部高速鉄道社長 藤原葵より』

 

…だと思った。何より魔導師・魔法使いが多数いる弊社だと余計にロシアに狙われるもんな。だけどこれまで予約していた数万ユーロが無駄になっちゃったよ…一応これによる減給はないって話だからいいのだが、今期もまた全体としての黒字規模が小さくなるぞこれ。

 

勇輝「またですか…」

 

ダイヤ「諦めましょうね」

 

勇輝「とりあえず今度ミラノ行きの話また聞かせてくださいね、ダイヤちゃん」

 

ダイヤ「わかりました」

 

まあ、東京モノレールで浜松町まで戻り、浜松町からは六本木まで都営大江戸線に乗ろう。ただ、浜松町にて…、

 

??「鳳来寺…シオン…」

 

寒気がしたが、気にしてはいけない。

 

〜※〜

 

大江戸線では最新鋭の12-600形に乗ることができた。車体断面は小さいけど、新しいのもまた素晴らしい。一番いいのは平成初期の内装の名城線2000形や鶴舞線3050形だけどね。

日立IGBTの奇妙な走行音も悪くはないが、GTOサイリスタには劣る。あの爆音インバータを好きになる者はいないのだろうか、いや、ここにいる。

 

そして六本木到着。まずヒルズの方に行ってみよう。その前にだ。

 

そーちゃん「番組に呼ばれているのは誰よ」

 

俺「一応兄弟3人とシオンちゃんだけらしい」

 

勇輝「それなら一旦解散にしましょうか」

 

俺「だね」

 

ダイヤ「勇輝さんは由美もいないので、私と親睦を深めていただけませんか?」

 

勇輝「…いいですけど」

 

トワ「とりあえず僕は花丸ちゃんや千歌ちゃんと一度お話してみたかったの」

 

千歌「じゃあこっちに行こうか」

 

トワ「そうしよう」

 

マル「楽しみずら♪」

 

ということで一旦解散にしよう。

 

〜※〜

 

まず出演者組の俺たち4人が向かったのはストリートピアノの方面。

 

その時だった。

 

??「鳳来寺…シオン…」

 

シオン「はい!?」

 

??「最近急上昇中なんでしょ?弾いてみてよ」

 

【♪Nash Music Library『初恋のエチュード』♪】

 

するとその少女は息を呑んだ。そして案の定、人が集まる。

 

曲が終わり、拍手喝采となったところでその少女は実力を認めたかのように去っていった。

 

…と思ったらお昼の時間がやってきた。

 

ジュリー「そういえばシオンちゃん」

 

シオン「どうしたのジュリー?」

 

ジュリー「美味しい洋食屋知っているでしょ?この前歩夢ちゃんと食べたってあたし聞いたわよ」

 

そーちゃん「僕も食べてみたいわ」

 

シオン「それじゃあ4人でそこに行こうか。それからテレビ結ヶ丘に向かおう」

 

俺「そうしよう!!」

 

ということで紹介してくれたのは洋食屋おはし。ここのオムライスが美味しかったらしい。

 

だけど今日の気分はハヤシライスなのでそっちを食べてみよう。

 

うん。海外研修中止でボロボロな心と体を癒やしてくれる。1皿平らげられて、俺は幸せだ。

 

〜※〜

 

さて、食べた後はテレビ結ヶ丘に向かおう。その時だった。

 

??「鳳来寺シオン…こっちに来てくれる?」

 

さっきの子だ。

 

??「とりあえず3人は先に行っていてもらって大丈夫よ」

 

それなら先に行っていよう。

 

〜※〜

 

テレビ結ヶ丘到着。その時、また悲劇が起きる。

 

??「Oh, Yumi!」

 

俺「Well…, who are you?」

 

ミア「I'm Mia Taylor. I'm a twelve-year-old high school student at New York.」

 

12歳の高校生って、飛び級制度恐ろしすぎだろ。

 

俺「I'm Yumi Aoyama. I'm a twenty-year-old institute student and an employee at Chubu-Kosoku-Railways.」

 

ミア「Nice to meet you.」

 

俺「Nice to meet you, too.」

 

俺とミアは握手した。

 

ミア「というかボクは一応日本語も話せるから、日本語でいいよ」

 

俺「ありがとう。それはそうと、どうして俺のことを知ったのさ?中部高速鉄道なんてただの鉄道事業やりながら、アニメ・アイドルとそのオタクを支援するだけの底辺企業だぜ?」

 

ミア「うちのステイトでいっぱい日本の番組が放送されているんだ。しかもキミやシオンの出ているやつが」

 

俺「U.S.では有名なのか…」

 

ミア「それにボクは一応中部高速鉄道の公式チャンネルを登録しているからキミのことはいっぱい知っているよ♪」

 

俺「まさかミアは俺のことが好きとか…」

 

ミア「そりゃもちろんさ。仲良くなりたい」

 

ということで、Discordの交換をして一旦ミアとは別れる。

 

そしたら収録時間になっちまったじゃねーか。行かなきゃ。

 

シオン「さっきの女の子と話していたらヤバいことになったからまた話すね」

 

俺「うん」

 

今回の番組内容は今ヒット中の音楽奏者特集だった。さっきシオンちゃんを捕まえた少女やミアも出演していた。そしてなぜ俺かといえば、鉄道PV部門で最近伸びているからだったとか。

ただ、スタッフの一部が元Aqoursの助っ人よいつむトリオの皆さんだったのが少々驚いた。

 

〜※〜

 

さあ、収録も終わったし、ミアともまた話せたから帰ることにしよう。その時だった。

 

??「青山由美…こっちに来て頂戴」ハイライトオフ

 

俺「え、シオンちゃんこういうことだったの?」

 

シオン「うんごめん先に言えばよかったね!!」

 

??「とりあえず意地でも連れ出すしかないわね」ハイライトオフ

 

俺「いやああああ!!」

 

そして連れ出された先は、六本木ヒルズ裏。

 

??「私はウィーン・マルガレーテ。さっきのピアノ演奏で鳳来寺シオンに惚れてしまったの。そこでお願いがあるんだけど…」

 

俺「いきなり何をするんですか!!」

 

マルガレーテ「一発殴られて頂戴」

 

そして自分の腹を殴られた。マルガレーテさんの目にハイライトは灯っていない。

 

マルガレーテ「あら、理解が早いわね。それなら率直に言うわ」

 

俺「ひっ…」

 

マルガレーテ「私の大事な鳳来寺シオンに手を出さないでくれるかしら?」

 

俺「いけませんでした?」

 

マルガレーテ「ダメよ。私の家は音楽一家だけど、最初に動画で演奏を聞いたとき、あの人を私のものにしたいと思ったの!!それなのに、全部全部アンタのせいで邪魔されているって知って!!私の胸がどれほど締め付けられるような感じがしたかわかってるの!?」ハイライトオフ

 

するとマルガレーテさんは俺を殴り始める。

 

俺「というか…本当は、俺のことを殺したいんでしょ…?殺意丸出しなんですが…」

 

マルガレーテ「ええ、もちろん!!邪魔者はこの世から抹消しないといけないもの!!死にたくなければあなたも私のことを好きになってよ!!」

 

俺「こんな既婚者の僕で良ければ…」

 

マルガレーテ「はい…♥」

 

あれ?なんか惚れられている気が…。とりあえずDiscordの方を交換した。

 

マルガレーテ「一応今日はここで終わりにしておくけど、青山由美も鳳来寺シオンも、次に会ったらあのくだらない沼津の集団と、あの墓場にしか見えない四日市の路線を差し置いて私しか見られないようにしてあげるから…♥」

 

俺「ひっ…わかりました!!」

 

てかAqoursと近鉄名古屋線をバカにしていませんでしたかこれ?キレはしないけど、一瞬でなにかわかったからね?

 

マルガレーテ「あとその敬語やめて。あなたとはもっと仲良くなりたいもの♥」

 

俺「じゃあマルガレーテちゃん、これからよろしく」

 

むちゃくちゃ寒気がしたが、今回はここで解散となった。そーちゃんもジュリーも帰ってしまっていたので新居町に一旦戻ることに。

 

しかし、新居町に帰ってからはまたあの3凶(千歌っち、マル(花丸)、ダイヤ)にかなり尋問されました。…まあ、勇輝くんに事情を話したらそーちゃんやジュリーと一緒にハグされて慰められたから良かったけど。

 

それに、シオンちゃんもトワちゃんにマルガレーテちゃんの話をしたら慰められていたんだが(汗)なおあの子が数年後、俺たちに深く関わるということを、俺はまだ知らない…。




次回は…ネタが無い。

【数年後あり得るネタ1】
マルガレーテ「澁谷かのんもあの鳳来寺シオンを狙っているのね」

かのん「もちろん。ピアノも上手で成績優秀、鉄道オタクという完璧主義者だから憧れちゃうんだ」

マルガレーテ「ふん。勝手に言ってなさい」

シオン「2人とも喧嘩はやめようか」

かのん「私、今のマルガレーテちゃん、嫌い」ハイライトオフ

マルガレーテ「奇遇ね。私も今の澁谷かのんのことは嫌いだわ」ハイライトオフ

【数年後あり得るネタ2】
マルガレーテ「桜木鈴乃、お話があるんだけどよろしいかしら?」

鈴乃「何よマルガレーテさん」

マルガレーテ「中部高速鉄道で、揃ってスポンサーを降りてくれてありがとう。これで真の実力を発揮して、あのちっぽけな集団を打倒できるもの」

鈴乃「逆にそれで良かったの?」

マルガレーテ「鳳来寺シオンと青山由美の存在が良くないの。私、あの人たちが大好きだけど、あの優勝候補も密かに応援していると聞いて失望したわ。だから組織票を勝手に入れられないようにスポンサーを降りて正解よ。心から感謝するわ」

Liellaブチギレ案件だけど、まあいいかw


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一部のAqoursは見た!! セントラルライナーの悲劇

今回は珍しく東海道本線ネタ。視点は高海千歌を予定。


私「しかしなんで今回…」

 

ダイヤ「仕方ありませんわ。あの3兄弟に勇輝さん、シオンさんが揃って病んでしまった以上私たちしか取材に行けないんですのよ?」

 

ルビィ「だけどこうやって取材を進められるのも貴重なんだよ?」

 

2022年8月29日、私たちはダイヤちゃん、ルビィちゃん、花丸ちゃん、それから曜ちゃんと沼津駅にやってきています。話によると由美ちゃんと勇輝くんが喧嘩して、謝ったは良いものの揃ってそれぞれの自らのスマホを破壊。その結果病んでしまって聡平くんとジュリーに近所のケーズデンキへと連れられたとのこと。シオンちゃんも、最近のヤンデレ集団によって病まされて出てこられなくなったらしい。

 

花丸「じゃあ他に候補はいるの?」

 

鈴乃「それで呼び出されたのが私よ」

 

曜「もしかしてはじめましてかな?」

 

ダイヤ「おそらく曜さんとルビィにとっては初対面なはずですわ。この方は桜木鈴乃さんと言って、シオンさんの同級生権大親友という話でした。前世にてイラク戦争で戦死したので、戦争をひどく嫌っていらっしゃいますわ」

 

ルビィ「鈴乃ちゃん可愛いね」

 

鈴乃「可愛いとか言わないでよ!!シオンやトワに比べたらまだまだ劣るわ!!」

 

曜「だけどこれからよろしくね、鈴乃ちゃん」

 

鈴乃「よろしくお願いします、曜、ルビィ」

 

ちなみに梨子ちゃんに諭されて先輩呼び・後輩呼びはNGになっているというのは本当の話。

てなわけで、取材を進めていこう。

 

〜※〜

 

まず沼津駅から乗るのは313系2500番台T編成。ロングシートだけどトイレがついている、やや良心的な車両。

ちなみに4年前によく見かけたE231系は、熱海までの区間列車としては全部廃止になったとか。

 

鈴乃「ロングシートとか大変よ…」

 

ルビィ「ロングシートも慣れれば何てことはないよ」

 

鈴乃ちゃんも名古屋暮らしのせいで長距離移動のロングシートには慣れていない。由美ちゃんは近鉄急行に乗るときに後ろの方に流れていきがちだからロングシートでも平気なんだけどね。

 

曜「どこで降りる?」

 

ダイヤ「島田で降りましょうか。必ず西部の列車に会えますので」

 

一応島田行きだからそれより先には行かない。だから終点の島田駅まで出よう。

 

〜※〜

 

島田着。流石、ムカつく行き先と言われるだけあって駅前は比較的寂れている。

 

ルビィ「これからどうする?」

 

花丸「確か次の折り返しの興津行が、かなり興味深い車両で運転されるって風のうわさで聞いているから、乗ってみるずら」

 

曜「え、それって静岡の敵とかいうやばいやつだって聞いた記憶があるんだけど…」

 

なんか聞いたことがある。静岡地区でトイレはついたけど、ドア付近が混雑してダイヤ改悪を招いた悲劇の車両。みんな大好きなはずの転換クロスシート、旧セントラルライナーのあれじゃないの?

その予感は的中してしまった。

 

鈴乃「セントラルライナー!!会いたかったわ〜!!」

 

やっぱりだ…。しかも3両編成の車内がバリバリに混んでいるんですけど…。

 

ダイヤ「花丸さんの言っていた車両はこれですの?」

 

花丸「そうずら」

 

ダイヤ「混雑が甚だしすぎて呆れますわ…」

 

喜んでいるのは鈴乃ちゃん、ルビィちゃん、花丸ちゃんの3人だけ。乗ったは良いけど、その3人しか座れず、私、曜ちゃん、ダイヤちゃんは思いっきり揉まれていた。

 

曜「最悪であります…」

 

この車両早くホームライナー送りにしてくれませんかねぇ…。

 

ダイヤ「静岡駅で降りましょうか」

 

私「そうだね。こんなに混雑するのやっていられないよ…」

 

〜※〜

 

静岡下車。

 

ダイヤ「とりあえず花丸さんにはお説教が必要そうですわね」

 

花丸「えっ…まずいことを…」

 

ダイヤ「こんな混雑する列車に乗りたいとか言い出した罰ですわ。さあ、こちらへ行きましょう!!」

 

花丸「千歌ちゃーん助けるずらぁー!!」

 

私「今回は花丸ちゃんが悪いよ」

 

花丸「オラは悪くないずらぁー!!」

 

2人は去っていった。その時だった。

 

仲喜「あれ?千歌と曜ちゃん、ルビィちゃんに鈴乃ちゃんじゃん」

 

私「仲喜くんじゃん。こんにちは。今日はどうしたの?」

 

仲喜「もうすぐなくなる211系の撮り納めをしようかなって。そういう千歌たちは…」

 

ルビィ「セントラルライナーを楽しんだんだ」

 

鈴乃「私も久々に会えたから嬉しかったわ」

 

仲喜「だから曜ちゃんと千歌が放心状態になっていたのか」

 

曜「なんでわかるの?」

 

仲喜「由美ちゃんから噂だけは聞いていたんだけど、あのホームライナーもどきはドア間につり革ないしむちゃくちゃ混雑するんだよ」

 

曜「うわぁ…降りてよかったね、千歌ちゃん」

 

私「うん…」

 

曜「それはそうと、211系の葬式鉄をする前は何をやっていたの?」

 

仲喜「由美ちゃんと勇輝くんを慰めてました」

 

曜「ふーん…また私に黙ってあの2人に…」ハイライトオフ

 

仲喜「いけなかった?」

 

曜「由美ちゃんのほうが大事なの!?」

 

仲喜「当たり前だよそんなこと」

曜「嫌っ!!」

 

仲喜「うわっ!!」

 

また押し倒し事件だ!!

 

曜「やっぱり…仲喜くんが離れていくだけで…曜ちゃん寂しいよ。もっと私に頼ってよ…」

 

仲喜「…わかったよ」

 

曜「じゃあ今からの211系の葬式鉄は、私たちと一緒に行こうね♪」

 

仲喜「それなら大歓迎だぜ♪」

 

私「やれやれだね」

 

鈴乃「そうね」

 

私・ルビィ・鈴乃「あははは…」

 

ちなみにダイヤさんと花丸ちゃんはあれから戻ってこなかったが、以降は211系と、白顔の313系だけにぶち当たったので事なきを得た。この地区に転換クロスシートは良くないよ…。まあ、2人はおそらく沼津まで中部高速鉄道で帰ったんだろうね。




私は名古屋地区でいつもこういう大混雑地獄を見ます。東海道本線にも315系来てくれ(オールロングの新快速を実現しろとは言ってない)。
次回で22年8月分は終わりとなります。


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有楽町受験頓挫案件&鉄路の新ライバル現る!!

調べていたら現実にそぐわない設定ができていたのでその埋め合わせを行い、かつ新キャラを登場させます。視点は高咲侑を予定。


2022年8月31日、新居町運転所の会議室にて。また歩夢、およびシオンちゃんとともに会議室に来ています。そして今回は由美ちゃんも参加することに。

 

シオン「本日、大事なことを伝えなければならなくなりました」

 

私「何があったの?」

 

シオン「学校の先生、塾の先生、親、そして仲喜くんたちが揃ってむちゃくちゃ怒られた案件です。都立有楽町高校の受験は保護者と都内に移住するのみ認められるという話で、お母様とお父様は名古屋にいるという意向を示したのでその制度に気づかなかったせいで、強く勧めた全員がウイング団ののぶにゃんから雷を落とされました。トワちゃん、鈴乃ちゃん、由美ちゃんはあまり強く勧めていないから怒られなかったんだけどね」

 

歩夢「えっ…知らなかった…」

 

私も実は県外受験NGの事実は初めて聞いた。由美ちゃんの頃は認められた県外受験だけど、コロナ禍で一部県を除き無条件では全面禁止になったとのこと(*1)。

 

私「じゃあどの高校を受験するの?」

 

シオン「公立は西白壁に戻すけど、できれば虹ヶ咲の普通科選抜とかいう、慶応女子の次に都内偏差値が女子校で高いところを狙っているんだ」

 

由美「あそこか…最近むちゃくちゃすごい勢いで伸ばしているもんな…今やうちの母校西白壁まで抜かす勢いだから…」

 

私と歩夢が受けるのは普通科特進だけど、有楽町がだめでも東京の高校、しかも虹ヶ咲をシオンちゃんが受験してくれるだけで私はすごく嬉しい。

 

由美「だけど、虹ヶ咲選抜受験するにしても、とにかく都会に揉まれるのは避けてほしい。それが僕からのお願いです」

 

シオン「それなら頑張るよ!!」

 

私「その意気だよ、シオンちゃん!!」

 

ちなみに寮には入らず、代わりに中部高速鉄道の東京支社に常駐することが条件らしい。学生社員も大変だね…。

 

〜※〜

 

そんな話を広げているとき、

 

??「失礼します」

 

由美「入って大丈夫です」

 

シオン「えっ…比奈ちゃん!?」

 

由美「知ってるの?」

 

シオン「知っているも何も、この前入社したばかりの僕の同級生なんです」

 

比奈「初めまして。私、澁川比奈と申します。お盆明けより社員となりました。これからよろしくお願いいたします」

 

シオン「比奈ちゃんとはいつも学年トップ2を争っているライバルで、しかも鉄道ファンだって最近知ったんだ」

 

比奈「シオンさんが鉄道系の配信者であったことにたいへん驚き、尊敬しております」

 

歩夢「ふーん…またシオンちゃん他の子に…」

 

私「歩夢また覚醒しちゃってるよ!!」

 

比奈「この方が歩夢さんですか?」

 

私「そうだよ。私は高咲侑。虹ヶ咲学園の普通科を目指しているんだ」

 

比奈「私もシオンさんと一緒に虹ヶ咲学園の普通科選抜を目指しております」

 

私「じゃあこれから一緒になったらよろしくね」

 

比奈「ええ、もちろん」

 

歩夢「そういえば鈴乃ちゃんやトワちゃん、それからすずかちゃんとはどんな関係なの?」

 

比奈「あの方々も仲間です。天白のかつどんさんの話はシオンさんからたくさん伺っております」

 

歩夢「じゃあもちろん、私とも仲良くしてくれるよね?」

 

比奈「えっ…」

 

歩夢「シオンちゃんやその他のみんなとも仲がいいんだもん、拒否権なんてないんだよ?」

 

比奈「…わかりました」

 

シオン「ぽむちゃんは結構愛が重くてみんなにこうなっちゃうの。ごめんね」

 

比奈「大丈夫です。そこにいらっしゃる青山由美さんの話をあなたから聞いたときヤンデレの怖さをすでに知っておりますので」

 

由美「そういう僕と比奈さんは初対面なはずですが…」

 

比奈「由美さんこれからよろしくお願いいたします」

 

由美「よろしくお願いします」

 

比奈「もう…さん付けや敬語でなくてよろしいのに…」

 

由美「だって初対面だもん、というか比奈ちゃんも俺のこと呼び捨てでいいから」

 

シオン「僕も大丈夫だよ」

 

比奈「シオン、由美、もっと絆を深めてくださいますか?」

 

2人「もちろん」

 

歩夢「やれやれだね…」

 

全員「あはは…!!」

 

しかし、地獄はここで終わりではなかった。

 

??「また鈴乃さんと仲良い奴が現れたとはな…」

 

??「流石に由美先輩にちょっかいを出すような人は、素性を知りたいなぁ」

 

私「メイちゃん!?四季ちゃんまで!?」

 

歩夢「私と侑ちゃんには何もしないよね?」

 

四季「うん。今回尋問したいのはシオンさんと由美先輩、それかさ新たに仲間になった比奈さんだけだかから」

 

比奈「あなた達は…」

 

メイ「私は米女メイ。まさか鈴乃さんと仲の良い奴が増えていたなんて嫉妬しちまうぜ」ハイライトオフ

 

四季「若菜四季。好きなものはメイ、クワガタ、蝶々、それから由美先輩。それだけ」ハイライトオフ

 

比奈「ひっ…怖いです…」

 

四季「私たちと仲良くしてくれるなら許してあげる」

 

比奈「それなら大歓迎です。これからメイさんも四季さんもよろしくお願いいたします」

 

メイ「よろしくな、比奈♪」

 

こうして比奈ちゃんは無事に仲間入りを果たした。しかし、

 

比奈「とりあえず宣言しておきます。シオン、私は大曽根の方を受験しますので」

 

シオン「僕も西白壁で負けませんから」

 

今後がまた思いやられるなぁ…。ヤンデレ被害に遭わないかむちゃくちゃ不安だ。

*1
現実世界での扱いはあとがきを見てね。




現実世界では、古くからほとんどの県において公立高校の県外受験は認められていません。4月から中学3年生になる皆さんはご注意ください。

次回はセントラルライナーに次いで宇都宮線・日光線ダイヤ改悪ネタです。


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四季メイ・ゆうぽむは見た!! 宇都宮線・日光線の悲劇

今回から9月。予定通り宇都宮線・日光線のダイヤ改悪ネタをぶち込みます。視点は鳳来寺シオンを予定。

ダイヤ「お呼びですの?」

今回は呼んでません。東京に帰ってください。


仲喜「よし、今日は目的のE131系に乗るぞー!!」

 

比奈「仲喜さんは随分と張り切っていらっしゃいますね」

 

僕「電車のことになるといつも仲喜くんこういう感じだもん」

 

2022年9月3日、大宮駅にて。僕たちはこれから宇都宮の方に抜ける。仲喜くんがE131系に乗りたいとか言い出したのだ。

 

四季「どこかデジャヴを感じる…」

 

メイ「こっち見んな四季!!何も関係ねえよ!!」

 

僕「相変わらずだね…」

 

ぽむちゃん「侑ちゃんも撮りすぎ注意だよ」

 

侑「わかってるって」

 

仲喜「そういえばまだ自己紹介とかしていなかったかな」

 

比奈「私もでしたね」

 

仲喜「とりあえず私から。山部仲喜と言います。北海道出身ですが、4分の3がロシアの血です。一応狩猟免許を持っています。あとスカートとか履いているけど男です」

 

比奈「私は澁川比奈と申します。鳳来寺シオンは同じ鉄仲間であり、かつトップを争うライバルです。よろしくお願いいたします」

 

仲喜「これからよろしくね、比奈ちゃん」

 

比奈「はい!!」

 

ということでまた1人、比奈ちゃんに仲間が増えた。

 

侑「そういえばずっと気になっていたんだけど、豊川ひなたをシオンちゃんが名乗ったことについて比奈ちゃん怒っている?」

 

比奈「いえ、怒っておりません。ただ、私も勝手ながら負けじと『延暦寺レオナ』名義で動画投稿をこの9月から始めさせていただきました」

 

ライバル精神強すぎ。しかも比奈ちゃんは僕と違って音ゲーも強いし、僕の完全な上位互換としか思えない。

 

僕「とにかく今回の撮り鉄なら比奈ちゃんには負けないからね!!」

 

比奈「撮り鉄でもとにかくシオンには勝ってみせます」

 

メイ「なんかかなりカオス化しているなこれ…」

 

歩夢「だよね、メイちゃん」

 

僕「それはそうと、メイちゃん、四季ちゃん、侑ちゃんも仲喜くんとは初対面だったよね…?」

 

メイ「確かにそうだよな」

 

ということでここは省略するが、自己紹介は済ませた。

 

仲喜「あと由美ちゃんはどうしたんだろう…」

 

僕「今日は長浜に行くって言って、夜まで新居町に帰ってきません」

 

仲喜「またか…あとでアイツにはお仕置きが必要だな」ハイライトオフ

 

僕「だめだコイツ早く気を紛らわせないと…」

 

由美ちゃんのことになると、何気にヤンデレ化しがちなんだよねこの人。

 

比奈「とりあえず宇都宮行きの列車に乗りましょう。話はそれからです」

 

全員「うん!!」

 

仲喜「まだ私は準備できていないんだよおおおあおお!!」

 

ということでとにかくE231系近郊型に乗ろう。

 

〜※〜

 

さて、大宮からは茨城県の古河の方面に抜ける。そして宇都宮まで乗り換える必要はない。小金井行でなくてよかった…。

 

宇都宮下車。このまま日光線ホームに移る。

 

仲喜「はぁ〜…E131系君会いたかったよぉ〜…」

 

しかし、悲劇が起きるだろうと気づいたのはこのときだった。

 

なんと!!3両の列車内が混雑の嵐だったのだ!!

 

侑「歩夢、乗る?」

 

歩夢「乗る目的なら私はやめておくかな。こんなに混雑しているのに乗ったら私の大事な侑ちゃんまでもみくちゃにされるもん」

 

侑「じゃあやめておこうか」

 

僕「僕は乗るしかないよ。山のローカル線好きを名乗る者が混雑電車に文句を言うなんて以ての外だもん」

 

比奈「それを言うなら私も負けていられません」

 

メイ「2人ともいつもこうなのか」

 

比奈「ええ。とはいえ一応私はバイオリンが弾けること、音ゲーが比較的得意なこと、一時期生徒会長もやっていたこともありますので、シオンよりはアドバンテージが高いかと」

 

僕「だけど僕のほうが定期テストで負けた回数が少ないし、何より最近の体力テストも比奈ちゃんより上だったんだよ♪」

 

仲喜「どっちもどっちだな…」

 

グサッ!!

 

比奈・僕「だよね(ですよね)…」

 

四季「そういうところも息ピッタリ」

 

ザシュッ!!

 

2人揃って落ち込んで立てなくなりました。その間に大混雑の日光線は去っていったのだが。

 

〜※〜

 

とりあえず、落ち着いたところで次は黒磯方面を見に行こう。しかし、ここでもかなり旅人泣かせの出来事が起きる。

 

なんと!!E131系6両の車内がさっきと一緒で、すし詰めだったのだ!!

 

仲喜「さっきの落ち込みで日光線逃したは許せんから乗るぞ!!」

 

6人「待ってよおおおお!!」

 

あまりにも強引すぎる。

 

メイ「よりによってぎゅうぎゅう詰めとか最悪だよ…」

 

侑「黒磯まで持つか不安だね」

 

しかし矢板、那須塩原を過ぎても乗客は減らない。一方僕と比奈ちゃんは、

 

比奈「座れてよかったですね」

 

僕「だね。みんなには申し訳ないけど」

 

座れたのは僕たち2人と仲喜くんだけだった。

 

〜※〜

 

一応黒磯に着いたが…とにかく寂れすぎ。しかし、寂れているせいなのかは知らないが、恐ろしい刺客が現れた。

 

??「上級ビッグデーモンナメクジが、この辺りで中学生6人を地獄の底に落としていると聞いて駆けつけたんだけど…気のせいかしら?」

 

仲喜「ヨハネ!?てかナメクジ言うな!!」

 

どうやって逃げよう…そんなことを考えていたら一瞬の隙を突かれた。

 

ヨハネ「とりあえず仲喜にはお仕置きが必要かしらね、さあ、行きましょう♥」ハイライトオフ

 

仲喜「いやああああ!!」ズルズルズル

 

僕「…行っちゃったね」

 

比奈「どうしましょうね…」

 

メイ「とりあえず帰るか」

 

歩夢「そうするしか…」

 

と言っていたその時だった。そこに停まっていたのはE531系5連。しかしこれも混雑しているのだが。

 

侑「じゃああれ乗ろうか」

 

歩夢「さっきより混雑しているんじゃ…」

 

侑「いいから行くよ!!」

 

全員「待ってええええ!!」

 

そしてまた、新白河行きの列車ですし詰め地獄を味わうのでした。

 

〜※〜

 

新白河下車。

 

歩夢「ねえ侑ちゃん、さっきの強引なのはどういうことかなぁ〜?私、またもみくちゃにされて辛かったんだけど…」

 

侑「ごめんなさい歩夢…」

 

歩夢「侑ちゃん、とりあえず帰り新幹線を降りたらデートに付き合うこと。さあ、今から行くよ!!」ハイライトオフ

 

侑「待ってええええええ!!」

 

僕「侑ちゃん頑張れよー!!」

 

侑「シオンちゃん見捨てるなあああああ!!」

 

あんな強引に新白河のすし詰めに乗せるのはざまあみろだよ。とことん猛省しようね、侑ちゃん♪

 

四季「とりあえず、私たちも帰ろう」

 

比奈「そうですね」

 

こうして東京駅まで新幹線やまびこに乗る。帰りのやまびこは自由席ながらかなりのびのびして座れ、さっきまでのすし詰め地獄からの開放感を味わうことができた。

 

〜※〜

 

東京駅からは中央快速線で新宿駅まで抜け、一旦改札を出る。

 

僕「とりあえずここで解散にしようか」

 

メイ「比奈さんもシオンもまた東京に遊びに来いよ」

 

四季「私も待ってるから」

 

全員「じゃあまたねー!!」

 

こうして四季ちゃん、メイちゃんとは解散になった。ある意味カオスな旅ではあったが、

 

比奈「とりあえずラーメンを2人で食べて帰りましょうか」

 

僕「だね」

 

ラーメンだけ食べて、名古屋に仲良く帰ることにしよう。




次回は入れ替わったらやばい2名が入れ替わります。

ダイヤ「とりあえず由美は長浜の単独遠征に行った罰でしばいておきましたので」

いやしばくなよ!!俺が去年9月に長浜行ったときも特急しらさぎで素直に1駅分の特急料金支払っただけなのに!!


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入れ替わったらやばいペアが…。

予定通り、入れ替わると危険な2名を出します。視点は米女メイを予定。


仲喜(中身は私)「えぇ〜っ!?私山部仲喜さんになってる!?」

 

メイ(中身は仲喜)「私もだよ!!どうすればいいんだよこれ。由美ちゃん、いや由美先輩に見つかったら危険だよな…」

 

宇都宮線すし詰め地獄の翌日、朝起きたら私と仲喜さんの体が入れ替わっていたのだ。こういうことやるのぜってぇ四季だろ。そう思っていた矢先、仲喜さんの携帯に通知が届いた。

 

『仲喜くんとメイちゃんへ

メイちゃんと仲喜くんの精神を昨日パソコンで入れ替えておいたから、バレないようによろしくね♪バレたらあたしが戻れないようにしてあげる♥

身重で可憐なきよっぴーより』

 

うわぁ…四季よりやばいの来た。しかもウイング団のきよっぴーさん、お腹に赤ちゃんがいるんだから無理しちゃダメだろ。

 

とりあえずホテルを出よう。

 

私「メイちゃんどうしようね…」

 

メイ「そんなもん由美先輩には絶対にバレるだろ。アイツとの付き合いはもう6年にもなるし」

 

私「しかし背が高くて巨乳で竿が付いているのも楽じゃないな」

 

メイ「それを言うなよ!!私だって竿なしで背が低くて胸がないの慣れねぇし!!」

 

下ネタを言い合っていて恥ずかしいが、流石に本音を言うしかなかった。その時だった。

 

四季「あれ?仲喜さんにメイじゃん。途方に暮れているみたいだけど何かあったの?」

 

メイ「…なっ、何でもねえよ!!ただその…カエルを勧められたら怖いんだよ!!」

 

私「とりあえず新宿でE231系でも見に行きたいんだよねぇ…ってあはは…」

 

四季「なんか怪しい…。仲喜さんとメイ、入れ替わってる気がする…」

 

メイ「別にそんなことねえよ!!勘違いしないでくれ四季!!」

 

誤魔化さないとここはやばい。戻れなくなるなんて嫌だよ!!

 

〜※〜

 

とりあえず今日仲喜さんは南国急行鉄道の月光支社に戻る予定だったが、入れ替わってしまった以上なんとかするしかない。

 

四季「とりあえず、新居町に行く?」

 

メイ「そうするよ」

 

というわけで、新居町運転所に向かおう。中部高速鉄道の路線も、違う人から見るとこんなにも景色が違うことに気づく。

 

新居町到着後のこと。

 

由美「あれ?メイちゃんと仲喜くん、それから四季ちゃんじゃん…の割には色々怪しいんだが」

 

メイ「は?由美先輩も勘違いすんな入れ替わってねえし!!」

 

由美「とりあえずなんとか見分ける方法は…そうだ!!」

 

うわ、由美先輩なんとかして見破る方法考えてるよ…。すると由美先輩がポケットから取り出したのは、

 

由美「とりあえず写真撮るぞ」

 

私「撮るんじゃねえーーーー!!」

 

由美「はい、もうこれでバレバレです」

 

やられた。素が出たせいで入れ替わったことがバレたよ。

 

四季「どうやって分かったの?」

 

由美「メイちゃんは自分の容姿を気に入っていないことを知っているから、写真に撮られることも気にしていると思いカメラを向けました。E231系やE233系の写真を見せることや、カエルの入った籠を持ってくるとかも考えましたが、流石に今は効果ないだろうなぁって」

 

メイ「じゃあ元に戻れねえのかよ」

 

由美「きよっぴーのお腹に赤ちゃんがいるから元に戻れないようにする気力はないし、そもそもウイング団が本気出すのは俺相手だけだぞ。ほら四季ちゃん、メイちゃんを取り押さえて」

 

ということで…、

 

メイ・私「痛あああああ!!」

 

頭を強く打ち付けられたが、なんとか元に戻った。

 

仲喜「そろそろ南国急行鉄道戻るか」

 

由美「あれ?仲喜くん勤務時間帯は夕方からじゃなかったのかな?」

 

仲喜「そうだけど…」

 

由美「俺、仲喜くんともっと一緒に居たいんだけど…」

 

仲喜「えっそれは…あーもう終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

ガシッ!!

 

由美「逃がさんぞ?」ハイライトオフ

 

仲喜「ひっ…」

 

私「とりあえず四季帰るぞー」

 

四季「うん」

 

帰ることにしよう。

 

仲喜「逃げるな卑怯者!!逃げるなァ!!」

 

由美「俺の味をいっぱい植え付けてあげるよ♥」ハイライトオフ

 

仲喜「いやああああああ!!」

 

しかし由美先輩も、シオンに限らず仲喜さんに対しても愛が重いとはな…。




次回はコラボ申請による番外編か、もしくはゲスト出演によるヤンデレ三船栞子をぶち込みます。


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結月さんと東京周遊をしよう。しかし…

予定通り、今回は神無月エマさんの作品から水無月結月さんが出てくるよ。
https://syosetu.org/user/301093/
視点は鳳来寺シオンを予定。本人から許可は得ています。流石に無許可はやばい。


9月10日土曜日、実力テストが返ってきた直後なのでまた東京の方に比奈ちゃんとお邪魔していた。話によれば比奈ちゃんも弱点という弱点の持ち主で、東京が苦手だということだった。

 

比奈「今度は私にもヤンデレの波が襲ってきそうなので嫌です」

 

僕「よほどのことがない限り大丈夫だと思いたいんだけどねぇ…」

 

その時だった。

 

結月「シオン助けて!!」

 

僕「結月さん!?」

 

比奈「はじめまして」

 

結月「はじめまして。水無月結月といいます〜」

 

比奈「澁川比奈と申します。シオンとは常に学校で競争しておりますが、同じ鉄道仲間としてかなり仲は良いです」

 

結月「比奈よろしく」

 

比奈「よろしくお願いいたします」

 

僕「それはそうと、結月さんはどうして助けてほしいの?」

 

結月「栞子が覚醒したから逃げてきた」

 

僕「あっ…(察し)」

 

嫌な予感がしたけど、とりあえず…、

 

比奈「考えていても仕方がないので秋葉原に行きましょうよ」

 

僕「そうしよう」

 

秋葉原に行けば結月さんだとバレない方法もあるからね。

 

新宿から秋葉原に出るのだが、東京から霞が関経由だったからかなり遠かった。作者は高田馬場から東西線・日比谷線経由だったけど、やっぱり長い。

 

秋葉原ではまずコスメイトプラスに寄ってみよう。

 

僕「これ着てみる?」

 

用意したのは、ミニ丈のフリル付きワンピース。

 

結月「うん。栞子にバレたくないから可愛い服がいいよ」

 

比奈「下着はどうしましょうか…」

 

結月「できれば女物のを用意してほしい。だって栞子もスカートの中身見てきそうだから」

 

比奈「それならドン・キホーテで探しましょうか」

 

僕「なんか恥ずかしいな…」

 

比奈ちゃんのほうがエロ耐性抜群だったことに驚き。今のところ比奈ちゃんに勝てるのはピアノ、成績、運動、そして撮り鉄くらいだ。

 

ブラジャーとショーツは比奈ちゃんのセレクトの、淡い色のもので確定した。お代は僕と比奈ちゃんで割り勘にした。

 

〜※〜

 

そして直ちに着替えて回ろう。そう思った、その時だった。

 

??「見つけましたよ、結月さん」

 

結月「私は結月じゃないよ?なんのことかな?」

 

栞子「結月さんを秋葉原で見かけたという情報を姉さんから聞きつけて探したのですが、女装して騙そうとしていますね?誤魔化しても無駄ですよ?匂いとそのオッドアイで全部わかりますから」ハイライトオフ

 

結月「はい…」

 

栞子「とりあえず、私の家に行きましょう♥」ハイライトオフ

 

結月「やめてよおおおおお!!」

 

比奈「連れ出すのはやめてくださいよ!!」

 

僕「そうですよ!!」

 

栞子「やめません。あなたたちも私から命を奪われたくなければ結月さんを離すのです」ハイライトオフ

 

僕「…はい」

 

結月「そんなああああああ!!」

 

結月さん、結局連れ出されたよ…。しかし、こんなので終わるわけがない。

 

??「あっ!!スバラシイオンセンノヒト〜!!」

 

僕「誰のことなんだろう…」

 

比奈「私かもしれません…。温泉が大好きなので…」

 

とりあえずそっちに行ってみよう。

 

??「ようやく会えマシタね比奈サン!!はじめまして。私、唐可可と言いマス。中国の上海から、たまたま日本に帰省していたときにあなたがいると伺い、見つけることができマシタ!!」

 

比奈「澁川比奈と申します…。もしかして私の活動は中国でも有名なのでしょうか…?」

 

可可「はい!!お母さんもお姉さんも大ファンなんデス!!もしよろしければ、サインをいただけないデショウか?」

 

比奈「…別にサインくらいなら大丈夫ですが」

 

とりあえず可可ちゃんは色紙を取り出し、比奈ちゃんがサインをしたら、2人で観光に行ってしまった。

 

とりあえず1人で散策を進めよう。

 

〜※〜

 

音ノ木坂学院もやっぱり壮大だなぁ…。

 

??「シオンさん、また見つけました」

 

僕「恋ちゃん!?」

 

恋「知らないお方の匂いがするのですが、どういうことでしょうか?」ハイライトオフ

 

僕「また新たに友達作ってましたはい」

 

恋「それなら今度はその方にお仕置きするしかありませんね。その方のお名前を教えていただけないでしょうか?」ハイライトオフ

 

僕「澁川比奈ちゃんです。僕の完全なライバルです」

 

恋「わかりました。とりあえずその方からあなたに連絡が来るか、夜になるまでは、サヤさんからも許可が降りているので私と一緒にいましょうね♥」ハイライトオフ

 

ということで、秋葉原巡りは中止。

 

恋「あと、スクールアイドルには苦い思い出があるので、神田明神には行かせません」

 

僕「わかりました」

 

このスクールアイドルへの苦い思い出は、今後ストーリー上関わってくるということを僕は知らない。あまり詮索すると恋ちゃんがブチギレるかもしれないのでやめておこう。

 

〜※〜

 

と言いながら、アキバホールまで着いてしまった。その時だった。さっきの女のコと解散になったと比奈ちゃんから連絡が入ったのだ。そしてなぜか眼の前にいたのだ。

 

恋「あなたが渋川さんですね」

 

比奈「はい。私が澁川比奈と申します」

 

恋「私は葉月恋と申します。単刀直入に申し上げますが、私の大事なシオンさんが穢れるので手出しするのはやめていただけないでしょうか?」ハイライトオフ

 

比奈「それはできません。シオンは大事なライバルであり、鉄道仲間です。この絆を引き裂くようなら葉月さんでも容赦致しません」

 

恋「それなら、条件があります。それは、私と電話番号・メールアドレスを交換することです」

 

比奈「それで許していただけるのですか?」

 

恋「はい。私もかなり多忙を窮めておりまして、それで人脈なしでは寂しいのです」

 

比奈「それなら喜んで…」

 

恋「ありがとうございます。この恩は一生忘れません」

 

これで解散となり、恋ちゃんも原宿の方に帰っていった。

 

比奈「先程の可可さんなのですが、あの方からもこの恩は次に日本に見えたら返すというお話を伺いまして…もしかするとヤンデレとなったらどうなるか想像するだけで恐怖を感じます」

 

僕「…今回はヤンデレ回避だけど、あの2人は要警戒だね」

 

比奈「そうですね…」

 

僕「まあ、今回もラーメン食べて帰ろうか」

 

比奈「そうしましょう」

 

そして定番のラーメンを食べてまた名古屋に帰る僕たちであった…色々怖かったけど。




次回は番外編、そして3度めの近鉄祭りとします。その次に串カツテロ、そして4度目の近鉄祭り、高山遠征となります。


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【番外編・蓮ノ空練習回】広島の波もニジガクの前、かつ北陸周辺では弱まる。

新庄さんからゆうぽむ&しずかすでリクエストが来たので急遽書きます。視点は鳳来寺シオンを予定。
※番外編なのでシオンはフタナリではありません。


2023年3月某日、新大阪駅にて。今回はサンダーバードで北陸に、そして次の日にはそのまま普通列車と特急ひだで高山まで抜ける予定だ。誰と集まっているかというと…、

 

ぼたん「寿司テロニュースがあったからあんまり行きたくなかったんだけどなぁ」

 

しずく「それでもぼたんさんには社会勉強が必要だってウイング団のみなさんが言ってたよ」

 

ぽむちゃん「そういうシオンちゃんだって楽しそうじゃん」

 

僕「だって久々に金沢行けるんだもん」

 

侑「蓮ノ空の人たちにも会いたいなぁ…」

ぽむちゃん「侑ちゃん、程々にしようね?」ハイライトオフ

 

比奈「私は蓮ノ空の人、特に乙宗さんには会いたくありません。見つかった瞬間にヤンデレ化してしまいますので」

 

かすみん「確かに、比奈先輩が金沢のアイドルにもみくちゃにされる姿は見たくありません!!」

 

比奈ちゃんに加え、ぽむちゃん、侑ちゃん、かすみん、しずく、そしてウイング団のぼたんちゃんの合計6人。

 

ぽむちゃん「さあ、モタモタしていないで、そこのサンダーバードに乗るよ!!」

 

全員「待ってええええ!!」

 

こうして僕たちの旅は始まった。

 

〜※〜

 

乗り込んだ特急サンダーバード7号は12両編成。前9両が683系4000番台、後ろ3両は681系だ。京都駅を過ぎると湖西線に入り、近江塩津通過後は長大トンネルを抜け、敦賀に到着。その後も長大トンネルを1つ抜け、福井、芦原温泉、加賀温泉、小松、松任、そして終点金沢と停車し、列車旅はここで終わりだ。

 

11:02金沢着。まずは兼六園に行ってみよう。バスで十数分の距離にある、前田利家ゆかりの庭園だ。隣の金沢城も壮大だなぁ。

 

かすみ「ぼた子はここに来たのは初めて?」

 

ぼたん「ああ。何度も由美やシオンから遠征エピソードは聞いていたけど、俺が自ら兼六園自体に足を踏み入れたのは初めてさ」

 

比奈「それにしても、緑が壮大で綺麗ですね」

 

僕「でしょ?僕のおすすめスポットです☆」

 

続いて向かうのは長町武家屋敷跡。香林坊の外れにある、江戸時代からの古い町並みが並ぶ。

そんなこんなでお昼の時間になってしまった。町屋cafe くりの樹に入ろう。

 

チキンとエビのクリームライスは疲れた体を癒やしてくれる。こういう塩気のあるものが昼はいいよね。侑ちゃんやぽむちゃんはほうじ茶ワッフル、比奈ちゃんとぼたんちゃんはおひつごはん、そしてしずくとかすみんはソース焼きそばを注文。しかし作者や僕よりみんな大食いなんだね…。

 

さて、食べたあとはあめの俵屋に向かおう。創業200年を超える歴史ある飴屋さん。米と麦から麦芽糖を取り出して飴を作っているのだ。

 

ぽむちゃん「いっぺん入ってみようよ」

 

侑「だね」

 

そして7人で飴作り体験を行う。この飴は持ち帰り、今日の晩にいただくことにしよう。

 

〜※〜

 

次に向かったのはひがし茶屋街。着物はレンタルできるがみんなでここはスルー。写真を撮って、また遠征動画でも作ることにするか。

 

ぽむちゃん「今度の動画はちゃんと、虹ヶ咲の曲を使ってくれるよね?」

 

僕「えっそれは…北陸だから作者がやっていたリズム天国の曲を」

ぽむちゃん「やっぱりリズム天国のほうが大事なんだ!!」

 

しずく「そうですよ!!毎回毎回私たち以外の曲が使われてそろそろ限界です!!今度こそニジガクを使ってください!!」

 

僕「わかりました…」

 

はい。動画の投稿傾向がバレました。仕方ないから次は夢が僕らの太陽さでも使うか…。

 

〜※〜

 

今日は片山津温泉に宿泊することにしてある。そして明日高山に抜けてそのまま下呂温泉に立ち寄り、名古屋に帰る方向でいる。

 

普通列車で加賀温泉駅に向かうのだが…。

 

僕「座れてよかった…」

 

かすみん「そうですね…ここに来るといつも混雑地獄ですけど、今回は良かったです〜…」

 

作者とか僕らは頻繁に普通列車を使うけど、金を稼いでいる正社員の皆さんは絶対に真似をしないでください。だけど加賀温泉からバスはきつかった…北陸鉄道片山津線さえ残っていれば…。

 

夜は旅館で懐石料理を頂き、そしてあめの俵屋の飴を寝る前に舐め終え、明日に備えよう。

 

しずく「おやすみなさい、シオンさん」

 

比奈「明日も楽しみですね♪」

 

僕「うん。おやすみ」

 

〜※〜

 

次の日、片山津温泉からバスで加賀温泉に向かい、そして…、

 

ぼたん「普通列車にするか、特急で向かうか、それが問題だ」

 

しずく「ハムレットみたいなこと言わないでよぼたんさん!!」

 

比奈「私は普通列車で大丈夫だと思いますが…」

 

ぽむちゃん「とりあえず一番早い特急ダイナスターで向かおう」

 

侑「だね」

 

このまま金沢まで抜けちゃおう。

 

〜※〜

 

金沢着。この際に悲劇が起きる。

 

??「千光寺さん見つけた。どうしてボクから逃げようとするの?」

 

ぼたん「夕霧さん!?…いや綴理!?」

 

綴理「昨日千光寺さんたちが金沢に来ていたことは、ボク知っていたの。それなのに千光寺さんが連絡もしてこないで、ボク寂しかった」ハイライトオフ

 

ぼたん「…で、俺のことをどうするんだよ」

 

綴理「これでもう、虹ヶ咲のみんなとの時間はおしまい。一緒にボクらの楽園に行こうね♥」ハイライトオフ

 

ぼたん「やめろおおおおおお!!」

 

かすみ「あっぼた子待ってええええ!!」

 

比奈「行ってしまいましたね。とはいえ私も寒気が致します」

 

僕「えっ、まさか…」

 

??「澁川さんもいたのね」

 

比奈「乙宗さん?どうしてここに…」

 

梢「夕霧さんの情報を頼りに、ここまで来てみたらちょうどいたの。さあ、澁川さんも蓮ノ空にイキマショウ♥」ハイライトオフ

 

僕「乙宗さんが比奈ちゃんを連れ出すなんて、僕が許しません!!」

 

梢「死にたくないなら、離してちょうだい」ハイライトオフ

 

僕「ひっ…」

 

梢「サア、イクワヨ♥」

 

比奈「誰かあああああ!!」

 

比奈ちゃんまで行ってしまうなんて…、

 

ぽむちゃん「どうして他の子ばっかり…」

 

僕「は?」

 

一瞬で僕はキレた。

 

僕「てめぇいい加減にしろよ!!」

 

そして僕はぽむちゃんを一発殴った。

 

歩夢「痛いよぉ…シオンちゃんどうしてそんなに酷いことするの…?」

 

僕「2人も大事な仲間を蓮ノ空に奪われて、それでニジガクだけのものとか言い出すだなんて…俺の心の苦しみがわかるかこのボケ!!」

 

侑「シオンちゃんやめて!!」

僕「侑ちゃんも黙ってろ!!」

 

侑ちゃんについても容赦なくどつき倒す。

 

かすみん「シオン先輩ふざけないでください!!侑先輩も歩夢先輩も怪我したらどうするんですか!!」

 

僕「嫌だよ!!とにかくとどめを刺すまで2人をボコさないと気が済まないの!!てかかすかすもしずくも本気でぶん殴りたいんですけど!!」

 

しずく「それならこうするしかありません!!こんなにハイライトを真っ暗にしてどうするんですか!!疲れている証拠ですよ!!」

 

そして僕は電撃が走るとともに意識を失った。またスタンガンをしずくに撃たれたのだろう。作者も荒れたときはそうできるといいのに…。

 

〜※〜

 

そして目が覚めると、新幹線かがやきで富山駅に向かう途中だった。

 

僕「やっぱりぼたんちゃんも比奈ちゃんもいないなんて…」

しずく「作者の作品だから必ず生きて帰るはずです。シオンさんいっつもいっつも杞憂ばかり…」

 

ぽむちゃん「そうだよ。死ぬなんて絶対にないんだから!!ね、安心しよ?」

 

僕「そうだね…僕、もっといい方向に考えるよ」

 

かすみん「それでこそとってもキュートなシオン先輩ですよ☆」

 

侑「だけどあのときの尻もちは痛かったよ」

 

僕「それはごめん…」

 

侑「それでも今後シオンちゃんが暴れたら私も止められるように努力するからね!!」

 

ぽむちゃん「私も今回は油断していたよ…」

 

いや、色々怖いんですけど…。

 

〜※〜

 

富山駅下車後、直ちに特急ひだ8号に乗る。越中八尾、猪谷、飛騨古川と停車したらあっさり旅は終わりだ。

 

お昼はラーメンにしよう。

 

しずく「高山ラーメンも美味しいですね♪」

 

かすみん「シオン先輩の勧めてくれたラーメンはいつでも格別です☆」

 

僕「えへへっ、ありがと」

 

ラーメンはいつでも外さない。はっきり分かんだね。

 

食べたら古い町並みを写真に収め、13時34分発の特急ひだ12号に間に合った。このまま2駅乗り、下呂温泉に向かおう。

 

〜※〜

 

下呂駅着。ここでひとっ風呂浴びよう。日帰り入浴スポットは知っている。

 

侑「朝からズタボロな心と体が癒やされる〜…」

 

僕「ごめんって…」

 

その時だった。

 

かすみん「あれ?由美先輩じゃないですか」

 

由美「こんにちは。みんなむちゃくちゃ疲れているっぽいんだけど」

 

侑「シオンちゃんがぼたんちゃんと比奈ちゃんを連れ出されただけでブチギレて、押さえるのにむちゃくちゃ苦労したんだ…。しかも私と歩夢は投げ倒されたし…」

 

由美「うわぁ…俺みたいだ…」

 

ぽむちゃん「だけどしずくちゃんがスタンガンを撃って暴走を止めてくれたから大事にならずに済んだよ」

 

由美「あのねぇ、何度も言ってるだろ俺みたいになるなって」

 

僕「ごめんなさい…」

 

由美「うちも母さんやそーちゃんを家で投げ飛ばしたことは多いけど、流石に外で他者に暴力はいかんって。それに一歩間違えれば歩夢や侑ちゃんが病院送りになっていたんだぜ?」

 

しずく「止めてよかったですね」

 

かすみん「だね」

 

由美「もうやらないね?」

 

僕「…はい」

 

なんとか一件落着。

 

ぽむちゃん「それはそうと由美ちゃんはどうしてここに?」

 

由美「四季ちゃんとメイちゃんが下呂温泉行きたいってことでやってきたんだけど、2人だけ先に出てお土産買っているから俺1人になったの」

 

侑「ということは」

 

由美「今日中に名古屋に帰ります」

 

しずく「私たちと一緒ですね」

 

由美「だね」

 

まさかの由美ちゃんが以降一緒になりました。

 

その後下呂駅に戻り、お土産に朴葉味噌を購入して帰ろう。

 

メイ「シオンや歩夢さんもいたのか」

 

四季「とりあえず一緒に名古屋まで戻る?」

 

僕「もちろん!!」

 

由美「ほのぼのしてていいなぁ…」

 

帰りに乗る列車は特急ひだ16号・36号。2時間でなんとなかった…。

 

みんな帰りは寝てしまっていた。一方比奈ちゃん、ぼたんちゃんの無事は確認できて、無事にそれぞれ名古屋と広島に帰れたという連絡を貰った。

 

〜※〜

 

名古屋着、その直後。

 

しずく「とりあえずかすみさんと私は明日朝早いので早いうちに帰宅します」

 

僕「そんなに早いならあまり遅くならない方がいいから」

 

ということでしずく、かすみんとは解散になった。

 

侑「じゃあ今から、一緒に名古屋の街を歩こう?」

 

ぽむちゃん「私と、私の侑ちゃんを傷つけた責任は大きいから、拒否権はないからね?」ハイライトオフ

 

僕「いやあああああああ!!」

 

自業自得だけど…まあいいか。一方由美ちゃんはというと…、

 

由美「さ、帰って写真整理でもするか」

 

四季「そうやって逃げようとしていないかな?」

 

メイ「とりあえず侑先輩たちが連れ出されるんだから許してやれよ」

 

カチャリ

 

四季「嫌だ。メイも由美先輩も、カエサナイヨ?」

 

メイ「またかよ…」

 

由美「うわぁ…」

 

四季「とりあえず、私たちで大須の街を巡ろうね♥」

 

メイ・由美「なんで(だよ)ーーーーー!?」

 

由美ちゃんも四季ちゃんが絡むとこうなっちゃうから大変なんだよねぇ…。




私は学生なので、高頻度で普通列車を利用します。というか普通列車の沼にハマると、鉄オタ的にその沼から抜け出せない…。

次回は3度目の近鉄祭りを予定。


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☆Rainbow夏の近鉄祭り2022 #3 帰りだけ近鉄にしようとしたら色々やばいことが起きました。

久々に近鉄ネタ。今回は青山由美、聡平、ジュリーの身に恐ろしい何かが起きます。視点は青山由美を予定。


俺「とりあえず、兄弟3人ならバレないよね」

 

そーちゃん「そうだと思いたいけど…」

 

ジュリー「まあ、勇輝くんの方にも用事があるっぽいし、大丈夫だと思うわ」

 

2022年9月10日、兄弟全員暇であることを利用して家族サービスで関西線に乗りに行くことにした。なお勇輝くんは、2人は知らないだろうが最近やたらと靭性の高い元生徒会長ダイヤに振り回されて離してくれないことが多くなった。

 

そーちゃん「今のうちにあの亀山行き乗りましょう♪」

 

俺「せやな」

 

ジュリー「さあ、行くわよ!!」

 

全員「おー!!」

 

こうして俺たちの旅は始まった。

 

乗ったのは1300番台2重連。211系が関西線から消えてからよく見かけるようになった。

 

〜※〜

 

普通列車だから各駅に停車する。この前冬場に乗った快速とは大違いだ。

 

だけど秋が近づいて田んぼの稲穂も実をつけてきたなぁ。

 

富田着。駅前にイオンモールがあるからそこに寄っていこう。しかし、入った瞬間に悲劇は起きる。

 

璃奈「ジュリー、由美さん、やっぱりいた」

 

四季「ブイ!!」

 

メイ「うわっ、また居場所を当てたか…」

 

ジュリー「なんでいるのよ!!」

 

そーちゃん「というかあなた達は誰?」

 

メイ「私は米女メイ。由美先輩やジュリーに対して暴走するヤンデレたちを止めるつもりでここにいるのさ」

 

璃奈「私は天王寺璃奈。感情を顔に出すのが苦手だけど、由美さんとジュリーのことが大大大好き」

 

四季「私は若菜四季。同じく、由美先輩とジュリーを私のものにしたいくらいに好き」

 

そーちゃん「僕は青山聡平よ。由美の弟で、ジュリーの兄なの。一応こんな格好をしているけど、男だからね」

 

四季「ふーん…他に兄弟がいたんだぁ…一番上の兄と2人の姉の話は聞いたんだけど…」ハイライトオフ

 

璃奈「どうして言ってくれなかったの?」ハイライトオフ

 

俺「四季ちゃんや璃奈ちゃんがそーちゃんを襲うなんて俺考えたくなかったの。だから黙っていたわけ」

 

そーちゃん「逆に、可愛い女の子に襲われるのは本望なのに…」

 

四季「やっぱり由美先輩のシスコンは相変わらずだね」ハイライトオフ

 

ジュリー「いや、あたしたち兄弟以外の大事な仲間に対しても、由美はいつもこうなるわよ」

 

メイ「そうだよ。私はけっこう由美先輩のことを見てきているけど、私の大事な鈴乃さんに対してもああなるんだからな」

 

璃奈「じゃあ、何かと過保護な由美さんには、2人でお仕置き♥」ハイライトオフ

 

俺「いやあああああああ!!」

 

ということで、女子トイレの方に連れて行かれ、思いっきり胸を揉まれ、スカートに手を入れられて下着越しに思いっきりイカされました。しかし、悲劇はここからだった。

 

俺「なんか、股の間がすごく痛いんですけど!!」

 

四季「政府がよく使うフタナリレーザーを私も持っているから当てているんだ」

 

璃奈「痛くても我慢してね♥」

 

俺「いぎゃあああああ!!」

 

数分後、痛みは収まったけど、触ったらやや小さめの竿と玉ができたことに気づいた。俺元々男だったし、ある意味原点回帰だなこれ…てか、あのレーザー、超常現象型のTS者にも効果あるとか、これもうわかんねぇな。

 

〜※〜

 

戻ってからのこと。

 

メイ「由美先輩どうしたんだよ元気なくして…」

 

俺「言いにくいんですけど…あのフタナリレーザーを四季ちゃんに当てられて男の人のあれが生えてしまいました」

 

四季「メイに当てる気はないよ」

 

メイ「それならいいけど」

 

四季「とりあえずジュリーも強制かな」

 

ジュリー「嫌よそんなの!!」

 

四季「そうすれば、私を犯して赤ちゃん作ってくれるかもしれないからね」

 

いや、ジュリーは貞操観念がしっかりしているし、そんなことはしないでしょ。

 

メイ「…本気でやるのか?」

 

四季「うん」

 

メイ「責任は自分で負えよ」

 

四季「わかってるって」

 

璃奈「聡平さんも、四季ちゃんや私のこと愛してくれる?」

 

そーちゃん「こんなに怖い仲間だと、メイちゃん以外を愛そうなんて…」

 

四季「それなら、聡平さんも、連帯でフタナリレーザーの刑だね♥」

 

2人「助けてえええええ!!」

 

ということで、取り残されたのは俺、メイちゃん、璃奈ちゃんになりました。まあ、そーちゃんも貞操は守るタイプの人だからいいけど。

 

メイ「そういえば由美先輩はここで何をするつもりだったんだよ」

 

俺「適当にぶらぶら歩いてショッピングモールの雰囲気を楽しむ。それだけ」

 

璃奈「その後は?」

 

俺「近鉄にまた乗る」

 

璃奈「由美さんやっぱり近鉄ばっかり…嫉妬しちゃう」

 

俺「次近鉄行くときはまた言います」

 

璃奈「うん。その時は来ちゃだめなんて言わないで。約束」

 

俺「わかりました」

 

メイ「相変わらずだな…」

 

てか、メイちゃんが鈴乃ちゃん、すずかちゃんに加え、俺にまでヤンデレ化しないことだけを祈ろう。

 

しばらくして2人と四季ちゃんは戻ってきた。

 

ジュリー「由美と同じ痛みを経験したわ」

 

そーちゃん「僕は股の間が抉られるように痛かったわ」

 

俺「うわぁ…みんなやられたか」

 

四季「こうすれば、私やメイ、璃奈さんが襲っても大丈夫だから♥」ハイライトオフ

 

メイ「ぜってぇ襲わねぇからな。安心しろって」

 

俺「メイちゃん助かるよ」

 

四季「そういう由美先輩たちの当初の目的は?」

 

メイ「なんか、ここのショッピングモールの風景を楽しんで近鉄で帰ることだって」

 

四季「ふーん…とりあえず、今から名古屋に帰ろうか」

 

俺「もう!?」

 

四季「うん。ショッピングモールに私を嫉妬させないで」ハイライトオフ

 

そして敢え無く近鉄名古屋線急行で帰ることに。乗ったのは5200系だった。

 

〜※〜

 

名古屋駅着。

 

四季「とりあえず、そんな仲間思いで多趣味な由美先輩と、弟の聡平さん、妹のジュリーは揃ってまたお仕置きだね」ハイライトオフ

 

璃奈「私たちの愛、ちゃんと受け取ってね♥」ハイライトオフ

 

俺・そーちゃん・ジュリー「やめてええええええ!!」

 

メイ「おーい、先帰るぞー」

 

四季「メイ、とりあえずこの人たちをお仕置きしてからじゃないと…」

 

メイ「それなら私も加担するよ。鈴乃さんと仲の良い3人だって知っているから、もっとお前らのこと知りてぇんだよ」ハイライトオフ

 

俺「またメイちゃんまで乗り気になるのかよ!!」

 

メイ「当たり前だろうが!!」ハイライトオフ

 

そーちゃん「逃げていい?」

 

ジュリー「あたしも逃げたいわ」

 

四季「逃げるなんて、ユルサナイヨ?」ハイライトオフ

 

璃奈「3人共覚悟はいいよね」ハイライトオフ

 

3人「そんなあああああああ!!」

 

富田で捕まって、フタナリ化させられた挙げ句、3人からわからせの暴力が飛んでくるだなんて、聞いてないよォ!!…とりあえず酷く骨折したとかなかっただけ、いいか。




次回も近鉄祭りとします。それから串かつテロ、ヤンデレ鬼ごっこ、もう一度近鉄祭りをやって、高山遠征を予定。下手したら高山のあと9月分でまたMDAやるぞ…。

しょうもないぼやきですが、「ヤンデレ 鉄オタ」で検索すると俺のこの作品が出てくるのが謎。


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☆Rainbow夏の近鉄祭り2022 #4 夜くらい…蟹江に行ってもバレないよね

今回も予定通り近鉄祭りです。9月14日収録分という設定だから大幅遅れなのなんとかしないと…。


9月14日夜のこと。夕食にラーメンを食べ、1人でまた近鉄名古屋駅にやってきていた。時刻も19時40分を過ぎているし、夜の名駅に誰も来るわけがない。

 

そう思ったら超がつくほど大間違いだった。

 

璃奈「やっぱりいたんだ」

 

四季「この時間からでも1人では乗らせないよ」

 

俺「もうっ!!どうして2人で来ちゃうのさ!!ふざけんなよ!!」

 

璃奈「好きに昼夜なんて関係あると思う?そういうことじゃないの?」

 

俺「そう言われると言い返せない…そういえばメイちゃんは?」

 

四季「メイは今日の夕食の串カツでやらかしたぼたんにお説教をしてるから来ないんだ」

 

俺「またやったのかあの新入り大うつけ…この前のアクアイグニスの時から反省もしないで…。あとでウイング団ののぶにゃんに言いつけておこう」

 

璃奈「由美さんのその判断は正しいと思う。あの人怒るとかなり怖いもん」

 

俺「やっぱりね…」

 

四季「とりあえず、行こうか」

 

俺「そうしよう」

 

こうしてまた1人で乗るなんて野暮ったいことはできませんでした。

 

【OP♪Aqours『Deep Resonance』♪】

 

乗ったのは急行。そして向かう先は…蟹江駅。しかし、このあと悲劇が起きる。

 

蟹江到着後…ウイング団ののぶにゃんが現れたのだ。

 

俺「今回はどういう目的かな?」

 

のぶにゃん「なんか言いたいことがあるっぽいからJRを先回りして来てみたの」

 

俺「うわっ…盗聴器の音かなり漏れてた…」

 

のぶにゃん「もちろんよ♪」

 

俺「それともう1つ。俺の命を奪おうとか会っても全く言わなくなったけど」

 

のぶにゃん「それはね、どのような方法でも殺害は罪悪感を残すからやめることにして、その代わりいっぱい愛を届けるほうがいいかなって僕たちウイング団全体で決めたのよ」

 

俺「だから盗聴器もGPSも反応していたのか…」

 

のぶにゃん「…で、言いたいことは何だったの?」

 

俺「またぼたんの奴、今度は串カツ屋でソースの二度漬けをしたらしいです。それでメイちゃんにお説教をされているとか」

 

のぶにゃん「うわぁ…それはあとで僕の方からもお説教が必要っぽいわね。というか、一度反省のために僕の胎内に戻すことも要検討ね」

 

しまったコイツもフタナリ化していたんだ…。

 

俺「えっ…胎内回帰ってどうやって…?」

 

のぶにゃん「今専用のストロボを僕何本か持っているんだけど、このストロボを2人一斉に当てると、両方が純粋な男の人でない限りはどちらかがもう一方の子宮に入っちゃうの。それで数時間くらいしたら出産して、おっぱいをあげて元の姿に戻ったところでおしまい」

 

四季「とりあえず、私も1本欲しいよそれ」

 

璃奈「私も1本ほしい」

 

のぶにゃん「研究熱心な四季ちゃんと璃奈ちゃんには特別よ♪それから新居町にも数本また贈っておくからね♪」

 

3人「ありがとう」

 

とはいえ、誤作動で勇輝くんが俺のお腹に入ってしまうとかないといいが…。

 

〜※〜

 

ということで、本来の目的、近鉄撮影をしよう。やってきたのは近鉄アーバンライナーくらい。とはいえ、夜も遅いので普通列車で引き返そう。今回はのぶにゃんもついてきました。

 

名古屋駅到着後のこと。

 

のぶにゃん「とりあえず解散でいい?」

 

俺「そうしよう」

 

のぶにゃん「まあ、電車内で広島行きの新幹線に乗れたってぼたんちゃんから通知が来たからね。それじゃあ終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

うわ、それ言ったら帰れなくなる魔の言葉じゃん。今回璃奈ちゃんが手錠をはめたのはのぶにゃんだった。

 

璃奈「それで帰れると思う?」ハイライトオフ

 

のぶにゃん「だって僕はウイング団よ?書類上由美ちゃんの敵だから免罪符じゃないの?」

 

四季「書類上の敵でも由美先輩と仲良しなのは知っているからのぶにゃんさんもGuilty. これから4人でオハナシシヨウネ♥」ハイライトオフ

 

2人「やめてええええ!!」

 

こうして結局解散できたのは21:30のこと。のぶにゃんは広島に戻ったあと、ぼたんに対してこってりと油をしぼったそうです。




次回はバカッターへの戒めとして串かつテロを書きます。


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串カツのバカッター未遂許すまじ

今回は前回の予告通りバカッター戒めネタです。はっきり言って近頃ニュースでピックアップされている寿司テロは怒りを通り越して呆れました。
視点は米女メイを予定。


9月14日昼、鶴舞公園にて。

 

私「えっ?ぼたんは串カツ屋に行ったことねぇの?」

 

ぼたん「ああ。串カツもスーパーのやつか、のぶにゃんと一緒に作ったやつしか食べたことがねえんだよ」

 

作者も小学校時代に経験している串カツ屋。それなのにウイング団のぼたちゅん、もといぼたんは中学に入っても一度も経験したことがないというからものすごく驚きだ。

 

私「とりあえず2人で今から言ってみねぇか?」

 

ぼたん「串カツ、楽しみだなぁ」

 

しかし、このあとまさか私がキレるようなことをぼたんがしでかすとは…。

 

〜※〜

 

やってきたのは、名古屋の大須にある串カツ店。名古屋なのは、由美先輩および四季、璃奈さんと合流して夜の小旅行を楽しむ前提だったからだ。

 

ぼたん「美味しい〜♥」

 

私「ぼたんの喜ぶ顔を見ているだけで幸せだよ」

 

こうして見ているとほっこりするなぁ…と思った矢先。

 

私は見てはいけないものを見てしまった。

 

なんと!!ぼたんが、一度口をつけた串カツ(豚)をソースの中に入れようとしていた。

 

私「ちょっと待て」

 

ぼたん「ん?何だよ」

 

二 度 漬 け す ん な

 

ぼたん「は?これが二度漬け!?ふざけんな!!俺はさっき塩で食べたのに!!」

 

私「ふざけてんのはそっちだろうが!!」

 

ぼたん「すみませんでした…」

 

私「あのなぁ、途中からソースで食べたきゃ、そこのキャベツで掬ってかける。それが鉄板だからな」

 

ぼたん「流石メイ…本当に色々助かるよ…」

 

私「危なかったぜ…。まあ、食い終わったら再度お説教だからな」

 

ぼたん「わかりました…」

 

というかコイツ、女湯に平気でカメラ持ち込んでから反省のはの字もねぇから危険すぎるだろ。

 

〜※〜

 

食べ終わり、お金を支払い、店を出たところで出番だ。

 

私「さぁて、どうやってお前を料理するかだなぁ…」

 

ぼたん「変なことだけはするなよ!!」

 

四季「あれ?メイにぼたんじゃん」

 

ぼたん「四季助けろよ!!俺が串カツの二度漬け未遂しただけでメイが半ギレなんだよ!!」

四季「はい助けませーん。自業自得だからちゃんとメイのお説教を受けてね。とりあえずメイはぼたんのことよろしく」

 

私「おう!!任せとけ!!」

 

というわけで、お説教を決行しよう。

 

私「とりあえず今回以外にも、私はちゃんと覚えているぞ、お前がアクアイグニスで浴場内にカメラを持ち込んだってこと!!」

 

ぼたん「まだそのことを言うのか」

 

私「反省0じゃねぇか!!一歩間違えればいずれも犯罪だぞ!?」

 

するとぼたんの奴、私に殴りかかってきた。

 

私「逆ギレして殴ろうなんて、家の中での由美先輩や作者みたいになりてぇのか!!」

 

ぼたん「はぁ!?あいつらと一緒にするなんてそれこそ誹謗中傷だぞ!!」

 

すると何か糸が切れたように私はぼたんの頭を引っ叩き、4発ほどビンタした。それからというもの、私とぼたんは殴り合いの大喧嘩になった。しかしぼたんがむちゃくちゃ力強くて、一歩間違えれば私でも骨折していたかもしれない。

 

それでも途中で気力をなくしてぼたんも殴りかかるのをやめた。

 

私「もうわかった。とりあえず今日中に広島に帰って、ウイング団ののぶにゃんさんあたりにでもこってりと油を絞られることだな!!」

 

ぼたん「…はい」

 

ということで今回はお開きとなり、ぼたんは広島に帰った際にこってりとのぶにゃんさんに油をしぼられた。当面の間アイツが反省しない限り広島に遊びに行くのはやめにしよう。




次回はヤンデレ鬼ごっこを予定。それから近鉄祭り、高山遠征、MDAと続きます。


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ヤンデレから逃げまくれ!! 日本全国鬼ごっこ 前編

今回と次回はYouTuber西園寺さんリスペクト回。視点は青山由美を予定。


俺「しかしなんでこんなことに…」

 

仲喜「昨日いきなり私たちみんな揃ってマイクロチップ抜いたからだろうが!!まあ、私もマイクロチップは抜きたかったんだけど、あなたが言わなきゃこんなことにはならなかったんだぜ?」

 

勇輝「そうですわよ!!あんなことしたら絶対に覚醒するって!!」

 

俺「うぐっ…それを言われると言い返せない…」

 

9月18日、午前4時30分、俺と仲喜くん、そしてシオンちゃん、勇輝くん、そしてジュリーは揃って湖西新居町駅に集合していた。

こんなことになったのも昨日…、

 

〜※〜

 

携帯にこんな通知が届いたからだ。

 

『由美ちゃんたちへ

 

GPSと盗聴器、揃って抜いちゃったんだね。それなら、明日の朝6時10分以降、夜8時までに名古屋駅から5人で由美ちゃん、ジュリー、勇輝くん、仲喜くん、シオンちゃん、侑ちゃん、それから歩夢ちゃんを捕まえようと思います。逃げる範囲は日本全国にするつもりです。みんな揃って5時50分に名古屋駅金時計に集合してね♪待ってるよ♥

 

由美ちゃん大好きなAqoursのリーダー 高海千歌より』

 

14時間逃げまくれって、ハードにも程があるだろ。

 

〜※〜

 

ジュリー「こういうことがあると思って臨時の始発電車を設定してあって良かったわ」

 

シオン「だよね」

 

朝6時台に、撮影・収録のために名古屋駅に呼ばれる際は、4:37湖西新居町発、5:42名古屋中央着の臨時快速が設定され、しかも一般客も乗車可能である。動画配信とかで稼ぐならここまでやるのが弊社のポリシーなのだ。

 

というわけで乗っていこう。乗る列車はG3200系3両編成。E131系ベースの顔だが、扉間の大半が転換クロスシートという中部高速鉄道独特の座席配置をしている。

 

〜※〜

 

名古屋中央着。当たり前だがレール幅が広くて空気ばね台車を採用している中部高速鉄道はどの座席でも揺れが少なめで乗り心地が良い。

 

そしてダッシュで名古屋駅金時計に向かい…なんとか間に合った。むちゃくちゃフラフラするけど、なんとかなった。

 

侑「待ったー?」

 

シオン「全然」

 

歩夢「前日に侑ちゃんと名古屋入りしておいてよかったよ」

 

千歌「由美ちゃんおはよう。元気がないけどどうしたの?」

 

俺「こんな朝早くから呼び出すなよ!!元々仕事休みな上に両手の手術跡が痛いし、そのくせ4時半起きだったんだぜ?」

 

千歌「仕事休みでも長く寝るのはやめようね?」

 

俺「わかりました…」

 

仲喜「そうだ。今日私たちは14時間、鬼から逃げるという話を聞いているんだが」

 

千歌「その件なんですけど、今から逃げてもらう鬼を紹介します。私以外に5人いるよ」

 

曜「運動神経はピカイチであります!!全速前進ヨーソロー!!仲喜くん大好き、渡辺曜です!!」

 

四季「由美先輩に夫がいる時点で嫉妬しちゃう。中にまだ誰もいなきゃそこまでだけど。由美先輩とジュリーのことが大好き、それだけ。若菜四季と言います」

 

しずく「シオンさんまた他の人とイチャイチャ…、私のこと、本気で怒らせちゃいましたねぇ!!シオンさんの悶絶顔、見てみたいです!!シオンさん大好き、桜坂しずくです!!」

 

ダイヤ「勇輝さんも由美も揃ってお互いや私たち以外に手を伸ばすなんて片腹痛いですわ。捕まえたら青山ご夫妻を私の愛で粛清しようと思います、黒澤ダイヤと申します」

 

千歌「そしてこの私、高海千歌も鬼に加わります!!」

 

勇輝「7対5ですか…しかも相手はスクールアイドル経験者にヤンデレ。どうすればいいんですのこれ?」

 

千歌「でも私たちが動くのは10分後からだから平気だよ?」

 

仲喜「良くないよ!!早くルール説明しろ!!」

 

千歌「それなら今からルール説明をするね」

 

ルールは簡単で、とにかく千歌っちたちから制限時間内に逃げ切ること。制限時間は6時から20時までの14時間、逃走範囲内は日本全国。

逃げる方法はタクシーと飛行機以外なら何でもOKだが、弊社の路線、もとい中部高速鉄道はイカサマ(チート)とみなし使用厳禁。新幹線や特急は本家と異なり無制限に使用可能である。鬼もタクシーは使えない。

予算は1人25万円。学割も使用できるが、これを上回ったら自らの財布から出すことになる。

鬼の居場所は相手がスマホのGPSをつけている限り常にわかるが、逆に鬼にも俺たちの居場所はスマホのGPSを切らない限り常にわかる。GPSを切ることも可能。

逃げる側の魔法の使用・変身は一切厳禁で、破ったら500円ずつ罰金となる。

チーム戦ではなく個人戦で、乗車時は1人で良い。

時折簡単なミッションが出るが、制限時間内にクリアしないと不利になる。

行く先々で出会った女の子と仲良くするのは、鬼に見つからない限り可能だが、捕まり次第必ず尋問される。

 

色々ムズカシイナコレ…。というか、キュアエンデバー使えないか…。

 

勇輝「僕もこのためだけにキュアアトランティスの変身装置を新居町にオーバーホール出していたのに、もうやだ…」

 

ダイヤ「勇輝さんと由美のプリキュア変身装置はゲーム終了まで没収ですわ。終わったら返却いたしますので」

 

俺・勇輝「そんなああああああ!!」

 

千歌「とりあえずそろそろ6時だから、ゲームスタートだよ!!」

 

こうして俺たちの逃走劇は始まった。

 

〜※〜

 

というか、近鉄オタク、山のローカル線大好きとかなったら、俺の行動パターンは確実にバレる。とりあえず名古屋6:08発の名鉄特急に乗って豊橋まで逃げることにしよう。

 

鬼は6時10分まで動けないとはいえ、時刻表を確認する。

 

…えっ!?6時20分発のひかり号東京行きが豊橋に止まる!!

 

作戦変更。先回りされたらゲームオーバーなので知立で下車しよう。

 

6時31分知立下車。直ちに朝飯を購入し、三河線に乗ることにしよう。

 

〜※〜

 

しかし、手遅れだと気づいたのは三河線に乗り込んでからだった。鬼は豊田市方面に回り込んでくる可能性もあるぞ。それでも受け入れるしかないな…。

 

豊田市下車。その時悲劇が…

 

 

起きなかった。

 

もう一度言おう。

 

 

 

 

 

起きなかった。

 

 

 

 

つまり、鬼はいなかったのだ。だけど、

 

俺「あれ?ジュリーじゃん。無事だったんだ」

 

ジュリー「地下鉄で考えていたら丁度ここに行き当たったの」

 

俺「これからどうする?」

 

ジュリー「木曽の方面抜けようかなって」

 

俺「俺も一緒」

 

ジュリー「さあ、行くわよ!!」

 

てなわけで、次の愛知環状鉄道線に乗って高蔵寺まで抜けることにしよう。7:28新豊田発。ここで、知立のコンビニで買ったサンドイッチをいただく。ハムレタスサンドは美味しいよね。

 

高蔵寺に着いたのは8:02。そのまま改札を入り直し、8:05中津川行き快速に乗る。

 

しかし時刻表を見た限り、中津川でウロチョロしていてもゲームオーバーだから多治見乗り換えで美濃太田、富山と抜けることにする。

 

高蔵寺で乗車後、千歌っちからミッションが届いた。

 

千歌『千歌は今、仲喜くんを追って長野の方を先回りして向かっています。そこで逃走者のみんなにミッションを与えます。

「12時までに川の景色を撮影し、このLINEに送信せよ」

これが誰もできなかった場合、梨子ちゃんとルビィちゃんを鬼として名古屋駅から放出します。頑張ってね♪』

 

ジュリー「丁度特急ひだに乗るからいいわね♪」

 

俺「だな。とりあえず多治見まで向かうぞ!!」

 

ジュリー「うん!!」

 

盗聴器抜いておいて良かった。こんな仲睦まじいのを聞かれていたら絶対に嫉妬される。

 

〜※〜

 

多治見に8:14に着いてからは太多線へGO。8:22の美濃太田行きに乗ろう。

 

ジュリー「ただ、美濃太田からの列車に鬼が乗り込んでいたらどうしようね」

 

俺「それは俺も思った。だけど2時間も経っていればもう名古屋にはいないはずです」

 

ジュリー「それを信じたほうがいいわね。とりあえず美濃太田まで行くわよ!!」

 

2人「おー!!」

 

まず8:54に美濃太田着、そして特急ひだ3号に乗る…はずだったのだが。

 

勇輝「由美ちゃんたちもここに来たんだね」

 

俺「勇輝くんじゃないか。無事で良かった」

 

勇輝「最初の方は栄・大須一帯にいたけど、流石に滞留していてもいいことないから金山から岐阜経由でここまで来ましたの」

 

ジュリー「朝ごはんは?」

 

勇輝「一応岐阜駅で食べてきたよ。敷島珈琲店は美味しかったですわ」

 

俺「俺たちサンドイッチだけじゃ良くなかったかも」

 

ジュリー「そうね」

 

勇輝「2人はどうするの?」

 

ジュリー「特急ひだ3号に乗って富山まで抜ける気でいたわ」

 

勇輝「それなら僕も一緒に行くよ。だけどあのへんにダイヤちゃんが乗っていないか心配ですわね」

 

ジュリー「確かにね。ダイヤがいたらゲームオーバーだもの」

 

俺「しかしそーちゃんが心配だわ。アイツこの鬼ごっこに呼ばれんかったし、朝起きて俺がいないことに絶望していないかなぁ…」

 

そんなこんなで特急ひだ3号がやってきた。乗り込むと…、

 

そーちゃん「おはよう、由美」

 

勇輝「いやなんでいるの!?」

 

そーちゃん「朝早くから新豊田とか高蔵寺で目撃情報があったから、後から合流するつもりでいたんだけど」

 

ジュリー「実はあたしたち3人揃って日本全国鬼ごっこで逃げ途中なの。だから参加する?」

 

そーちゃん「もちろん僕も参加するわよ。千歌ちゃんに一声かけておいたもの」

 

俺「だけど4人になれば心強いね」

 

そーちゃん「そう言ってくれる姉がいるだけで僕ものすごく嬉しいわ♪」

 

とりあえず、富山に抜けることにしよう。到着予定時刻は12時32分だ。

 

下呂到着までに、車窓を撮影できたので、送っておこう。飛騨川はいつ見てもきれいだ。

 

千歌『よし、これでミッション完了だね。梨子ちゃんは長野駅から、ルビィちゃんは東京駅から鬼として、12時に放出することにするよ♪』

 

おいゴラァ!!ちょっと待てぇ!!もう我慢ならない!!

 

梨子ちゃんとルビィちゃんの、鬼としての放出阻止じゃなかったのかい!!

 

勇輝「とりあえず梨子ちゃんが富山に…来ないか。このまま金沢まで抜けましょう!!」

 

ジュリー「そうね」

 

俺は内心ブチギレで、うなずくことしかできなかった。

 

そーちゃん「どうしたの由美?なんか怒っているけど」

 

俺「今俺は怒っています。放出阻止じゃないなんて聞いてないよ!!」

 

ジュリー「その気持ち、あたしもすごくわかるわ。とにかく取り返しがつかないわけじゃないから、逃げ続けるわよ!!」

 

俺「せやな…」

 

とりあえずキレ気味なので寝ることにしよう。目が覚めたら10時半過ぎ。その時、悲劇の通知が届いた。

 

千歌『仲喜くんを無事に松本駅で捕まえました♪これから長野駅に連れて行って、梨子ちゃんと一緒にお仕置きするから楽しみだなぁ。ここからはダイヤちゃんお願いできる?』

 

ダイヤ『お安い御用ですわ。今こちらは大阪の方に向かったあと、富山の方に向かうことにしたのですが、誤って特急ひだ25号に乗って途方に暮れているところですわ』

 

山部仲喜、4時間33分で脱落。それよりダイヤ、鬼なのに何やってんねん。

 

それ以前に昼飯をちゃんと食べていたら終わるぞこれ。富山着いたら駅弁を買い、ジュリーは新幹線つるぎに乗って金沢まで出てもらい、勇輝くんは立山黒部アルペンルート方面に出てもらうことにし、俺とそーちゃんで直ちに泊方面の列車に乗ろう。俺とそーちゃんのタイムリミットは15分、ジュリーは14分、勇輝くんのみ20分。ここまでずっと一緒にやってきたが、次の列車から徐々にバラバラにならないと危険だ。

 

鬼の居場所を確認したが、四季ちゃんが信濃大町の方面に向かっている。鬼は車内で捕まえることはできず、最大で1人までしか捕獲不可能ということもあるので、俺かそーちゃんのどちらかを囮に出さないといけない。それくらいなら…、

 

そーちゃん「僕が四季ちゃんの囮になるから、由美は行きなさい!!」

 

俺「…本当にいいの?」

 

そーちゃん「とにかくお仕置き回避してほしいのは由美なの!!」

 

俺「…うん。その時はよろしく」

 

こうして、四季ちゃんに当たったらそーちゃんが囮に出ることになった。

 

〜※〜

 

12時32分、富山着。鱒寿司とブラックラーメン味玉、そして白エビかまぼこを買い、解散にしよう。

 

ジュリー「いい由美?あたしが捕まっても無事に逃げるのよ!!」

 

勇輝「僕もアルペンルートでしっかり逃げ切れるようにしますからね!!」

 

俺「約束するよ」

 

そーちゃん「行ってらっしゃい」

 

2人になったところでホームに戻ろう。午後からまた大波乱の予感しかしないが、まあいいか。




次回に続きます。その次に近鉄祭り、高山遠征、MDAと続きます。高山遠征の前に大阪遠征を書こうとしましたが、近鉄祭りに近くなるので見送りにします。


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ヤンデレから逃げまくれ!! 日本全国鬼ごっこ 後編

前回の続きです。さあ、最後由美はどこまで逃げ切るのだろうか…?
視点は引き続き青山由美を予定。捕まってしまった場合は、未捕獲のメンバーに視点が移ります。


前回の、

 

全員「日本全国鬼ごっこ!!」

 

前日にヤンデレ軍団によって手の中に埋め込まれた盗聴器とGPS発信機を抜いた俺、仲喜くん、ジュリー、シオンちゃん。しかしそれに気づいた千歌っちはいきなり日本全国鬼ごっこを開くことにしたのだった。

 

鬼ごっこは6時からスタートで、俺は名鉄から三河線ルートで豊田市、多治見、美濃太田と抜け、ミッションもクリアしたが、鬼の放出阻止とならずあまりにも腹が立ってしまった。そーちゃんが途中参加し、他にジュリーや勇輝くんとも合流したが、危ないので富山到着後に解散にした。さあ、現時刻は12時45分。タイムリミットまであと7時間15分。10時半過ぎに捕まってゲームオーバーになった仲喜くん以外は無事に逃げ切れるのだろうか…?

 

〜※〜

 

そんなこんなで、突然助っ人がまた現れた。

 

メイ「由美先輩と聡平さん助けに来たぞ」

 

俺「メイちゃんなんでここにいるの?」

 

メイ「とりあえず私が四季の囮要員になったほうが良くねぇか?それに今確認したら、千歌様もこっちに向かってきているぞ」

 

確認完了。

 

そーちゃん「本当だわ!!」

 

メイ「とにかく、由美先輩には意地でも逃げ切ってほしい。だから泊駅に着いたら私が囮になるからな」

 

俺「メイちゃん…本当に助かるよ。ありがとう!!」

 

12時47分、とりあえず泊行きに乗って、みんなの様子を確認しよう。

 

現在逃げているのは、別れた人、および同行者以外だと侑ちゃん、歩夢、シオンちゃん。シオンちゃんは大分方面に向かいしずくちゃんから逃げ、侑ちゃんと歩夢は東北方面へと、曜ちゃんから逃げており、無事を確認した。

 

とりあえず次確認するのは魚津到着直後。この際に四季ちゃんがトキ鉄に乗ったことが確認できたら、メイちゃんが捕まってくれるということになる。しかし、魚津到着後…、

 

四季ちゃんは動かない。発車後もそうだった。これ、ジュリーの方を狙っているぞ。運が良ければサンダーバードで逃亡し大阪まで抜けられるため、作戦ミスとしか思えない。

 

しかし、悲劇はまだ続く。

 

13時26分に泊到着後、トキ鉄のET122形単行ディーゼルカーに乗る。そこでもっと恐ろしいことに気づく。

 

そーちゃん「どうしよう…四季ちゃんまだ糸魚川にいるわね」

 

13時28分を過ぎても糸魚川にいる。これ、糸魚川で乗り込んで、直江津で捕まえる作戦とかやりそうだぞ。

 

まあ、乗りながら次のミッションでも待つか。

 

〜※〜

 

13時49分、定刻通りにトキ鉄の1両ディーゼルカーは泊駅を出発した。親不知駅を発車した辺りで、悲劇の通知と、ミッションのお知らせが入った。

 

しずく『シオンさんは無事に捕獲しました♪私もぼーっとしていましたが、延岡駅から降りるのを見たら一瞬でした♪これからどのようにいじめるか、ワクワクします♪』

 

鳳来寺シオン、8時間7分で脱落。残り、途中参戦含め7人。

 

千歌『とりあえず仲喜くんは梨子ちゃんに引き渡したから、由美ちゃんか聡平くんを狙って新潟に向かっています。そこでみんなに次のミッションを与えます。

「15時までにトンネルを走るディーゼルの前面展望を撮ってこのLINEに送信せよ。撮影時間は4分以上とせよ」

できなかった場合は、16時より仙台駅から花丸ちゃん、名古屋駅から果南ちゃんを鬼として放出します。頑張ってね♥』

 

ちょうどいいね。能生駅を過ぎたら長大トンネルの餌食だから。

 

そーちゃん「今回は僕が撮っていいかしら?」

 

俺「いいよ」

 

てなわけで、任せておこう。俺がやったってバレたらまたさっきの二の舞いになりそうだ。

 

〜※〜

 

糸魚川にて。

 

四季「あれ?メイ、いたんだ」

 

メイ「由美先輩に逃げてもらいたいから囮として途中参戦させてもらったぜ」

 

四季「じゃあ、直江津に着いたらメイと2人きりだね」

 

メイ「そうだな」

 

これで囮作戦は終了。次の戦闘場は長岡駅だ。

 

とりあえず能生駅を出たら2人揃ってカメラを回そう。うーん…速いね。

 

〜※〜

 

筒石駅まででカメラは停止。そして筒石を発車し、トンネルを抜けると、雪国ではなく、電波が…なかなか繋がらない。トンネルを抜けてもまたトンネル。こりゃ直江津着いてからのほうがええな。

 

メイ「だけど囮って大丈夫なのかな…」

 

四季「囮参戦も可だって朝一番で千歌さんが言っていたからOK」

 

ただ、問題は放出阻止でない場合、1対1対応で下手したら全滅する可能性があること。俺もはっきり言って大ドジだから甘く見ていると痛い目に遭いそうだ。

 

〜※〜

 

直江津駅からは、四季ちゃんとメイちゃんだけ分散し、俺たち姉弟2人になった。

 

四季『無事にメイを、囮要員として捕獲しました。これから2人で楽しくデートします』

 

米女メイ、12時45分より参戦につき、2時間18分で脱落。残り、途中参戦含め6人。

 

それと同時に4分動画をそーちゃんにアップしてもらった。

 

千歌『よし、これでミッション完了だね。花丸ちゃんは秋田駅から、果南ちゃんは中津川駅から放出することにするから、頑張ってね♪』

 

またか。2度目なのでキレはしないが、呆れた。果南は勇輝くん狙い、マルは俺狙いだろ。あの後行方を確認したが、ジュリーは富山に抜けたダイヤに追われている。

 

更に悲劇は続いた。15時11分の乗車電の発車後、潟町駅停車中…、

 

曜『無事に歩夢ちゃんを捕まえました♪』

ルビィ『ルビィも侑ちゃんを捕まえました♪』

 

高咲侑、および上原歩夢、9時間25分で脱落。残り、途中参戦含め4人。というか、もう「青山4姉妹」しか残っていないじゃん。

 

そーちゃん「長岡駅着いたら、僕千歌ちゃんに捕まるからね」

 

俺「もう一度聞くけど本当にいいの?」

 

そーちゃん「もちろんよ!!」

 

というわけで、運命の16時41分を待つことにしよう。

 

〜※〜

 

16時41分、長岡着。案の定千歌っちが現れた。

 

千歌「とりあえず、今ほしいのは聡平くんかな」

 

予定通りだったが、

 

俺「何故俺じゃないの?普通好きな人を欲しがるでしょうが」

 

千歌「以前推し変されたこと、ちゃんとオボエテイルヨ?」ハイライトオフ

 

そーちゃん「うぐっ…それは言い返せない…」

 

千歌「とりあえず由美ちゃんは、今回は免罪符。次誰かに見つかったらちゃんと捕まってもらうカラネ♥」ハイライトオフ

 

俺「…はい」

 

青山聡平、9時丁度より参戦につき、7時間41分で脱落。途中参戦メンバーは全滅。残り3人。

 

新津経由で村上駅に抜ければ、マルが追ってくるのでゲームオーバー。一方で新潟経由で、平木田で下車すれば、マルに出会うことなくゲームクリアとなる。

 

よし、新潟経由で行こう。

 

〜※〜

 

とはいえ、新津で降りても同じ列車への乗り換えは可能なので、17:57新津下車、18:20新津始発の村上行きに乗ることにする。同じくE129系だ。今回GVに一切乗れなかったのは後悔しかないが。

 

そして、19:03、豊栄駅に向かう途中、悲劇は起きた。

 

果南『勇輝くんのことは無事に捕まえたよ』

 

青山勇輝、13時間3分で脱落。残すは俺と、妹のジュリーのみとなってしまった。

 

以降、ミッションも来ず、19時52分に定刻通り平木田駅を下車。20時00分に終わるまで改札を出て切符を買い直す。

 

〜※〜

 

20時00分になった。

 

千歌『はい、由美ちゃんとジュリーは14時間お疲れ様♪だけど今からウイング団に頼んで花丸ちゃんとダイヤさんのヤンデレを増幅しておくから、責任は自分で取ってね♪千歌は聡平くんをいじめてきます♪じゃあね☆』

 

 

WINNER: 青山由美、ジュリー(青山樹理亜)

 

 

 

 

 

ってコラ千歌っち!!ヤンデレ増幅とか何やってるんだよ!!

 

 

先が思いやられるなぁ…。

 

〜※〜

 

そして20時08分、最後の悲劇が起きた。やっと帰りにGV-E400系に乗れたのだが、車内で…

 

マル「由美ちゃん見つけたずら♪」

 

俺「いやどうしているの?鬼ごっこはもう終わりでしょ」

 

マル「鬼ごっこは終わったけど、ヤンデレが終わると思う?」

 

俺「そう言われると言い返さないが…あーもう終わr…」

マル「ここは電車の中だから、ニゲラレナイズラヨ♥」ハイライトオフ

 

うわぁ…終わった。

 

マル「だから、今からこの前の新潟のホテルで、とことん楽しもうね♥」

 

そして新潟市内でマルに振り回されて一夜を過ごす俺こと青山由美でありました。めでたしめでたし(大嘘)。

 

一方ジュリーは21時過ぎに福岡市内でダイヤに捕まり、同市内にて振り回されながら一夜を過ごしたという…。

 

〜※〜

 

全員が無事に新居町に戻って来られたのは、次の日の昼間のことだった。その時にプリキュアの変身装置は返してもらえた。

 

千歌・曜・ルビィ・マル「また日本全国鬼ごっこやろうね♪」

 

俺・そーちゃん・勇輝・ジュリー・仲喜・シオン「断る」キッパリ




次回は近鉄祭りを予定しています。

※完全版はYouTubeコミュニティの方に公開しました。


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☆Rainbow夏の近鉄祭り2022 #5 最終回 磯山駅とルビィの誕生日

とりあえず近鉄祭りを投下しておきます。視点は黒澤ルビィを予定。


9月21日、近鉄名古屋駅にて。

 

由美「しかしなんでまた…」

 

聡平「僕も巻き込まなくていいのに…」

 

ルビィ「仕方ないよ。今日はルビィの20歳の誕生日なのに、2人が全然お祝いしてくれなかったもん」

 

由美「過去19回やってきてこれだから辟易するよもう…」 

 

ルビィは今怒っています。由美ちゃんも聡平くんも近鉄ばかりでルビィの誕生日そっちのけって…

 

ルビィ「そんなに近鉄のほうが大事なんだ!!ルビィよりも!!」

 

聡平「そんなの当たり前よ!!あのインバータ車両が残るのももうここだけだもの!!」

ルビィ「ヤダ!!聞きたくない!!」

 

ボカッ!!バキッ!!ドゴッ!!

 

ルビィは2人揃って殴り倒した。それも成人男性レベルの怪力で。

 

ルビィ「もっとルビィのこと気にかけてよ!!じゃないとルビィ、お姉ちゃんより泣いちゃう…」ハイライトオフ&ウルウル

 

そして2人を一気にハグして…、

 

ルビィ「罰として、今日の撮り鉄は一緒に行こうね?」ささやき声

 

2人「…はい」

 

2人とも周りに流されがちだから、落とすのは簡単だった。3人で急行に乗り、白子の方に向かおう。

 

【OP♪Aqours『HAPPY PARTY TRAIN』♪】

 

今回乗ったのは急行の定番、5200系。みんな大好き転換クロスシートなはずなんだけど…。

 

由美「むちゃくちゃ混んでる…」

 

そう。夕ラッシュ時にぶち当たったせいで座席の半分以上が埋まっている。せめて2610系か、1400系のロングのほうが良かった。

 

乗るのは白子まで。そこからは2050系普通列車に乗り換え、磯山駅に向かおう。

 

〜※〜

 

磯山駅到着。ここからトイレに行って、歩いて撮り鉄しようと思った矢先、トイレがないの!!

 

我慢して歩いて橋まで行こう。

 

橋に行って現れたのは1259系、21000系、そして1201系+5200系。あまり本数もないし、トイレもないから引き上げよう。

 

〜※〜

 

帰りは白子、伊勢若松を経由して伊勢若松から急行で帰る。白子で奇跡が起きた。

 

なんと!!ミジュマルトレインが現れたの!!しかも松阪行き急行で!!

 

由美「これは貴重だぞ」

 

ルビィ「でしょ!?」

 

聡平「ここで見かけるのも初めてかもね」

 

そして日立GTOの音を響かせ、松阪の方面に去っていった。こっちも普通列車で伊勢若松駅まで出よう。伊勢若松駅では普通列車を見送り、後続の急行で名古屋まで帰る。車両はまた5200系。だけど行きよりは混んでいなかった。

 

名古屋着。するとお姉ちゃんが待っていた。

 

お姉ちゃん「ルビィ、また由美と聡平をいじめましたわね!!お姉ちゃんに内緒で!!」

 

ルビィ「だってルビィの誕生日をすっ飛ばしてきたんだもん!!」

 

お姉ちゃん「とりあえず、私も加担させていただきますわ」

 

由美「どういうことだよ!?」

 

聡平「そうよ!!まだやらなければならないことがあるのに!!」

 

お姉ちゃん「ルビィの誕生日どころか、私の誕生日も何度もすっ飛ばしている罰です!!」

 

聡平「今じゃなくてもいいじゃない!!あーもう終わり!!閉t…」

ルビィ「その言葉自体が言えるとオモワナイデネ?」

 

聡平「…はい」

 

お姉ちゃん「さあ由美、聡平」

 

お姉ちゃん・ルビィ「覚悟はできている(いますわ)よね?」

 

由美・聡平「いやああああああああ!!」

 

やったね!!これでとことんルビィのことを味わわせられるね♥




次回は高山遠征、3ヶ月分総集編と続き…ネタが無い。とはいえ、秋の近鉄祭りは1回だけ10月分に書く予定です。そして冬は2回、最後の近鉄祭りは3回を予定しています。


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☆初の高山、初のHC85系謁見。そしてプリキュア変身…!!

今回は高山遠征ネタです。視点は青山由美を予定。


9月27日、名古屋駅にて。特急ひだもそろそろHC85系になってしまうから、シオンちゃんに混じって乗りに行くことにしよう。しかも人生20年やってきて不名誉なことに、高山の市街地に一度も上陸したことがないのだ(*1)。ちなみに前々日に大阪で1人で出向いていたことは、Aqoursのメンバーにも内緒である。

 

シオン「僕も初の高山、楽しみです!!」

 

俺「でしょ?」

 

その時だった。澁谷かのんちゃんと嵐千砂都ちゃんが現れたのだ。

 

シオン「かのんちゃんとちーちゃんいつの間に!?」

 

千砂都「やっほーシオンちゃん…ってなんで由美さんがいるの?」

 

シオン「だって中京民として人生20年やってきて高山行ったことないって言うから仕方なく…」

 

かのん「な・に・が、仕方なくなのかな?」ハイライトオフ

 

シオン「いけなかった?」

 

かのん「高山への初遠征なんだから、3人で行きたかったの!!」ハイライトオフ

 

千砂都「そうだよ!!せっかくシオンちゃんを独占できるいい機会だったのに!!」ハイライトオフ

 

これ帰ったほうがいいかな俺…。しかしこのあとの展開が意外だった。

 

かのん「そうだ。今回の高山遠征で、由美さんのことも私たちの虜にしちゃえばいいんだ!!」ハイライトオフ

 

千砂都「だから、ここでは帰さないよ、由美さん?」ハイライトオフ

 

うわ、帰ろうとしたのバレた。

 

シオン「そんな茶番は置いておいて、とにかく行くよ!!」

 

全員「待ってええええ!!」

 

こうして俺たちの高山遠征は始まった。

 

【OP♪葉加瀬太郎『Bon Vovage』♪】

 

乗ったのは特急ひだ5号。これに乗って高山まで行くことにする。

 

俺「そういえばシオンちゃんってどうして千砂都ちゃんのことをちーちゃんって呼んでるの?」

 

千砂都「私が強制しているの。だって大事な仲間なんだもん」  

 

かのん「そういう由美さんだって、シオンちゃんたちに先輩呼びを禁止したり、タメ語を解禁したりしていると聞きましたけど」

 

俺「だって先輩呼ばわりとか敬語とか、後輩を持ったことがほとんどないし、俺慣れないの。できれば対等な関係で絡みたいなって」

 

かのん「ふーん…それなら由美さんのこと、『ゆーみん』って呼んでもいい?」

 

俺「…いいけど」

 

千砂都「じゃあ私も由美『ちゃん』って呼ばせてもらうね♪」

 

…はい。中身は子どものままでいたい大人の青山由美でありました。

 

〜※〜

 

岐阜駅にて、何かイベントが始まると思えば、現れたのはキハ85系。大阪発のひだ25号が併結してくるのだ。これは貴重だぞ。もといここ最近貴重なものに当たっているような気がする。

 

シオン「こういった連結もそのうち消えていくんだろうな…」

 

小田急や京王ではもうすでに減ってきている。中央西線でももう消えた。名鉄や近鉄以外ではもう時間の問題かもしれない。

 

そして岐阜からは鵜沼、美濃太田と停車。ここから飛騨川の景色を見ながら下呂、そして高山へと向かっていく。

 

〜※〜

 

高山着。

 

俺「HC85系初めてだ!!」

 

シオン「僕もだよ!!」

 

初めてのHC85系に大はしゃぎしてから改札を出る。その時だった。

 

のぶにゃん「見つけたわよ由美ちゃん、シオンちゃん!!」

 

みおぴょん「今日こそ私の大事なあなたたちを回収していくわよ!!」

 

ぼたん「そうだそうだー!!」

 

かのん「どうしてそんなことをするんですか!!」

 

千砂都「それに浴場にカメラを持ち込んだぼたんちゃんは連れてくるべきでないと思うんだけど!!」

 

俺「どっからその情報聞いたの!?」

 

かのん「シオンちゃんが教えてくれたんだ」

 

ぼたん「そんなこと言われても帰りませーん」

 

俺「それならこうするしかないな」

 

変身装置を取り出して、半年ぶりにプリキュアに変身しよう。

 

俺「鉄路を守るヴァルキリー!!努力のプリキュア!!キュアエンデバー!!」

 

かのん「えっ…ゆーみんが…プリキュアに!?」

 

俺「とりゃあ!!」

 

とりあえずボコボコにしないとここはやっていられない。

 

俺「せっかくの高山への初旅を邪魔するようならただじゃ置かんぞ!!」

 

のぶにゃん「そんなに高山のほうが大事なの!?僕たちよりも!!」

 

俺「当たり前だよそんなこと!!」

みおぴょん「嫌っ!!」

 

するとみおぴょんは俺に向けてアーク放電を撃ってきた。

 

みおぴょん「お願い!!私たちとスクールアイドルだけの由美ちゃんでいてよ!!じゃないとみんなが悲しむわよ!!」

 

相手は無変身でこれだからもうウイング団までヤンデレ化したら俺の命は終わる。

 

その時だった。

 

??「ちょっと待ったぁー!!」

 

俺「えーっと…仲喜くん!?」

 

仲喜「旅の邪魔をするのは流石に良くないぞ。ホラ、由美ちゃんも変身解いていいから」

 

変身を解くことにしよう。

 

のぶにゃん「…とりあえず今日のところは引き上げるわね」

 

みおぴょん「そうしましょう。ぼたちゅん、帰るわよ」

 

ぼたん「おう」

 

ということでウイング団は去っていった。

 

俺「仲喜くん…本当に助かりました」

 

仲喜「とりあえずロシアの血が混じっているけど、反露思想として、できることからちょっとずつやっていかないといけないなって」

 

俺「あー…確かに」

 

仲喜「というわけで私は帰ります。じゃあね☆」

 

仲喜くんも去っていった。

 

さあ、とりあえず高山で食べ歩きしよう。飛騨牛握りも、牛串も、牛玉焼きも、みんな美味しい。そして古い町並み、これも写真に収めよう。

 

かのん「ところでゆーみん」

 

俺「ん?」

 

かのん「仲喜さんたちと話していたとき、随分と楽しそうだったんだけど、どういうことかな?」

 

俺「いけませんでした?」

 

千砂都「だめだよそんなこと。今は私たちとの時間なんだから、他の人もそうだし、古い町並みよりも私たちだけを見てよ」

 

俺(それ言われると言い返せない…)

 

…はい。カメラ制限かかりました。また出直します。

 

〜※〜

 

続いて向かうのは飛騨古川。普通列車に4駅乗って向かう。飛騨古川では君の名は巡りをしよう。

 

まず跨線橋から…と思ったら列車が消えていった。続いて、飛騨の古い町並みもイイネ!!

 

かのん「こういうときに、ゆーみんやシオンちゃんと入れ替わりたかったなぁ」

 

千砂都「そうだよね、かのんちゃん」

 

シオン「不穏な話が出たけど、気の所為だよね」

 

千砂都「なんでもないよシオンちゃん」

 

誤魔化すなや。バレバレだわ。

 

〜※〜

 

約50分観光したあと、もう一度高山に戻る。

 

俺「夜はラーメンでしょ」

 

シオン「僕も高山ラーメン楽しみです!!」

 

空いているラーメン屋を探し…、

 

なんとか入ることができた。

 

俺はワンタン麺の小盛りにしたが、これが結構美味しい。細麺にあっさりした醤油スープ。また食べたい逸品だ。

 

かのん「そういえばゆーみん」

 

俺「ん?」

 

かのん「実は私、人前で歌うのがものすごく苦手で、いざ歌おうとするとすぐに歌えなくなるの。だけどゆーみんやシオンちゃんを見ていると、なんとなくだけど頑張れる気がするんだ。だから、これからもよろしくね♪」

 

俺「もちろん♪かのんもちーちゃんも大事な仲間なんだもん」

 

かのん「ゆーみんが私のことを呼び捨てにしてくれるだけで嬉しいよ♥」

 

千砂都→ちーちゃん「私も由美ちゃんのちーちゃん呼び好きだなぁ」

 

俺「からかうなよ、もう!!」赤面

 

全員「あははは…」

 

Aqours、特に千歌っちやマル、ダイヤに何と言われるかは不安だが、まあ良しとしよう。

 

〜※〜

 

帰りは特急ひだ20号で帰ることにする。高速バスより早く着くし、普通列車とはまた大違いだ。帰りに朴葉味噌と缶チューハイだけ買ってから乗ることにしよう。

 

車内にて。

 

シオン「それ飲んでいい?」

 

俺「ダメです。お酒だもん。受験に受からなくなるぜ?」

 

シオン「ごめんなさい…」

 

間接キスになるくらいは平気だけどね。

 

〜※〜

 

名古屋21:40着。ちなみにシオンちゃんの中学校では今日だけ爆破予告があったらしく、珍しく学校自体が臨時休校となっていた。かのんとちーちゃんの外苑西中もそうだった。犯人は逮捕されたが、ウイング団でなかっただけ良かった。

 

シオン「さあ、明日からまた学校だから帰るか」

 

ちーちゃん「そうだね」

 

俺「それじゃあ終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

流石に今回は帰れるだろう。そう思ったら超大間違いだった。

 

ガシッ!!

 

かのん「ゆーみんだけはカエサナイヨ?一緒に私たちの地元に行こうね♥」ハイライトオフ

 

俺「シオンちゃんも何か言ってよ!!」

 

シオン「がんばえー」

 

俺「なんでこうなるのさあああああ!!」

 

月の末日でないかぎり、この言葉では帰れないのか…。俺が新居町に戻れたのは、次の日のことだった。

*1
この前の鬼ごっこでの通過は上陸したうちに含めない。




次回で9月分は終了です。最後はお仕置きネタ「MDA」を予定しています。


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MDA 〜MOST DAME Aqours 2022年度上半期〜

予定通り、お仕置きネタです。視点は黒澤ルビィを予定。2連続青山由美は避けたいが…。


9月30日夕方6時。今回は新居町にてまた罰ゲーム審査を実施する。今回参戦するのは前回参加したみんなに加え、トワちゃんや鈴乃ちゃん、すずかちゃんやウイング団のみんなも参戦する。きよっぴーだけはお腹に赤ちゃんがいるから広島でお留守番だ。

 

お姉ちゃん「さあ、今回もMDA審査を始めていきましょう」

 

由美「もうヤダ…」

 

お姉ちゃん「それではまず、前回審査で罰ゲームとなった由美と、夫の勇輝さんからです」

 

勇輝「ダイヤちゃん変なのはやめてくださいよ…」

 

お姉ちゃん「勇輝さんも私から逃げてばかり、そして由美はまたAqours以外の女の方に人脈を広げたと伺いましたが」

 

由美「いけなかった?」

 

お姉ちゃん「もちろんブッブーですわ。しかし、もっとやばいことをやった方がこの中にいらっしゃるのでマイナス1000点ずつと致しましょう」

 

ルビィ「流石に前回の100万点はやりすぎたよね」

 

お姉ちゃん「そうですわね」

 

梨子「次はルビィちゃん行くわよ」

 

ルビィ「ピギッ!!」

 

梨子「たしか由美ちゃんと聡平くんをボコボコにして大怪我一歩手前にまでしたって話だけど」

 

ルビィ「ごめんなさい…」

 

梨子「二度としないわね?ダイヤさんも!!」

 

ルビィ・お姉ちゃん「誓います」

 

梨子「2人にはマイナス4000点よ!!」

 

本来ならば暴行罪、傷害罪だけど、これでお姉ちゃんもAqours3凶を脱却できると考えればそれで良しとしよう。

 

花丸「次は…善子ちゃん!!」

 

善子「えっ、私!?」

 

花丸「お決まりのヨハネ!はどこに行ったの?」

 

善子「20歳が常に堕天使のままでいても良くないと思ったのよ!!…で、私の罪状は?」

 

花丸「特にないからプラマイゼロで無罪放免ずら」

 

善子「なんとかなったわね。とりあえずズラ丸の罪状は…たしかセントラルライナーの悲劇をダイヤや千歌に見せたことね」

 

花丸「それを言われると言い返せないずら…」

 

善子「マイナス500点くらいかしら」

 

Ω\ζ°)チーン

 

さあ、次の罪状を確認しよう。

 

梨子「次は千歌ちゃんと曜ちゃんね。2人とも今回は逆に助かっていることばかりだから、今回も無罪放免よ」

 

千歌・曜「やったぁ!!」

 

お姉ちゃん「鞠莉さんと果南さんもこれといった罪状はないので無罪放免ですわ」

 

鞠莉・果南「よし!!」

 

果南「とりあえず梨子ちゃんと月ちゃんの罪状は…」

 

梨子・月「えっ…」

 

果南「特になかったね。無罪放免!!」

 

梨子・月「やった!!」

 

これでAqours関連は終わり。

 

ダイヤ「続いて聡平とジュリーですわね。お二方も由美とともに後輩に手を伸ばしていたと伺いましたが」

 

ジュリー「由美と連帯だって向こうも言っていたし」

 

ダイヤ「それでもブッブーですわ!!とりあえず、マイナス1000点ですわね」

 

聡平・ジュリー「そんなあああああ!!」

 

青山4姉妹の裁きは完了。

 

梨子「次は仲喜くんね。仲喜くんもけっこう私たちより由美ちゃん優先だったけど、ドウイウコトカシラ?」ハイライトオフ

 

仲喜「メンヘラ由美ちゃんを放っておける訳がないでしょうが」

 

梨子「私たちAqoursだけの仲喜くんでいてよ…。とりあえずマイナス3000点ね」

 

仲喜「そんなああああ!!」

 

新居町組(別名: コメット団初期メンバー)の裁きは完了。

 

善子「次は天白組を魔力で裁くしかないわね」

 

ルビィ「やったぁ!!」

 

花丸「また善子ちゃんの堕天使が再発したずら」

 

善子「再発じゃないわよ!!今回のは演技よ演技!!」

 

比奈「皆さん変なことはやめてくださいよ…」

 

善子「とりあえず比奈は日も浅いから無罪放免ね」

 

比奈「良かったです」

 

善子「シオンは島根を馬鹿にしたのが大きいわね…」

 

シオン「うぐっ…」

 

善子「マイナス2000点!!」

 

シオン「そんなぁ…」

 

善子「鈴乃は天白のかつどんブロック祭り2022が起きた以上見逃せないわね」

 

鈴乃「うぐっ…」

 

善子「マイナス1500点、確定よ!!」

 

鈴乃「オヨヨ〜…」

 

善子「次はトワとすずかね」

 

すずか「変な真似はしないでくださいよ」

 

善子「2人とも先輩や幼馴染のことをもっと大事にしないとだめじゃない」

 

花丸「善子ちゃんが言える言葉じゃないずら。とりあえず2人もマイナス700点ずら」

 

トワ・すずか「そんなあああああ!!」

 

天白組の裁きは完了。最後はウイング団。ここはルビィが裁こう。

 

ルビィ「ウイング団にはかなりのお仕置きを与えないとだめっぽいね」

 

のぶにゃん「そんなばかな…」

 

ルビィ「まずのぶにゃんとみおぴょん、また変な開発していたでしょ、胎内回帰ストロボとか」

 

みおぴょん「いけなかった?」

 

ルビィ「2名ほどに企業秘密みたいなものがバレているよ?」

 

のぶにゃん「いいもん、特殊性癖向けの発明なんだから」

 

ルビィ「それなら無罪放免だね♪次はあっきーかな」

 

あっきー「何だよ」

 

ルビィ「島根を馬鹿にされて萎えていたり、蕎麦を食べ歩いたりしているから特に罪状はないね。無罪放免!!」

 

あっきー「バンザイ!!」

 

ルビィ「さあ、最後はぼたちゅん、もといぼたんちゃんだね」

 

ぼたん「ギクッ」

 

ルビィ「串かつテロ未遂、女湯にカメラを持ち込んで撮影した…」

 

お姉ちゃん「これは重罪ですわね」

 

ルビィ「でしょ?マイナス10万点!!」

 

ぼたん「終わった…」

 

ということで、今回のお仕置き執行はウイング団のぼたちゅん、本名千光寺ぼたんちゃんに実施することになりました。お仕置きの内容は…

 

 

アーク放電を浴びせることです。

 

ぼたん「ちょっ…待っ…」

 

お姉ちゃん「さあ、ぼたんさん、覚悟はできていますわよね?」

 

果南「せーの、ドン!!」

 

ぼたん「いやああああああああああ!!」ビリビリビリ

 

ぼたんちゃんは軽い火傷をし、しばらく広島の基地に籠もってしまったという。だけどウイング団からはお咎めなし。盗撮に威力業務妨害までやっていればアーク放電を浴びせられる罰を与えられて当たり前なんだろうね。




次回から10月に入りますが…ネタが無い。


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魔法のコンパクト大騒動

今回は超常現象ネタです。視点は青山由美を予定。


10月1日、2022年度も折り返し地点になった。中部高速鉄道の上半期決算はこういった番組収録もあり大黒字。下半期も無事にやれるといいなと感じた次第だった。

 

そんな俺はというと、新居町で今日もゆるゆる仕事や大学の勉強を進めている。その時だった。

 

「青山さん宛に荷物が届いておりますので、ロビーの方に取りに行ってください」(*1)

 

俺「承知いたしました」

 

というわけで、取りに行こう。

 

〜※〜

 

ロビーに置いてあったのは、ウイング団から届いた魔法のコンパクト。しかも仕事中に使わないと不幸になりますとか言われたので使ってみるしかない。

 

俺「テクマクマヤコン テクマクマヤコン、花里みのりになれ〜!!」

 

すると、あら不思議。鏡を見たら、花里みのりさんに変身していたのだ。

 

俺「ラミパスラミパス、ルルルルル〜」

 

一度変身を解こう。

 

〜※〜

 

休憩時間中に、突然現れたのは…

 

??「ういっす〜!!」

 

??「ゆーみんこんにちは!」

 

俺「かのん!?それからちーちゃんまで!?てかシオンちゃんは受験対策の24時間徹夜耐久やるって言って別部屋で鍵かけて出てこないぜ?」

 

かのん「今日はゆーみんに用事があって来たの。その魔法のコンパクト、私も使いたいなって」

 

ちーちゃん「私も使ってみたい!!」

 

俺「…いいけど、ひみつのアッコちゃんと一緒だし悪用厳禁だからね?」

 

ちーちゃん「わかってるって」

 

とりあえず午後からの仕事はかのん、ちーちゃんの相手をすることになりました。

 

かのん「早速使ってみようっと。テクマクマヤコン テクマクマヤコン、ソラ・ハレワタールになれ〜!!」

 

一瞬でプリキュアのキャラに変身してしまったかのん。

 

千砂都「本人来たとき大丈夫?」

 

かのん「異世界の人だから来ないって。さあ、ヒーローの出番です!!」

 

まあいいか。というかそっくりなんだが。

 

俺「じゃあ俺もまた使うか。テクマクマヤコン テクマクマヤコン、小松未可子になれ〜!!」

 

裏情報で、作者にとってのwikiサイト同業者曰く、俺のイメージCVは小松未可子さんらしい。

 

本当に変身してしまった。

 

千砂都「とりあえず怖いから変身解こうよ」

 

俺「そうですね。ラミパスラミパス、ルルルルル〜」

 

かのん「ラミパスラミパス、ルルルルル〜」

 

色々不安が残るわやっぱり。

 

かのん「やっぱりゆーみんはゆーみんのままがいいよぉ」

 

俺「それはかのんにも言えるよ」

 

その時だった。

 

??「えっ…ゆー…みん…?」

 

俺「えーっと…歩夢!?」

 

そこに立っていたのは、本来ならば侑ちゃんやシオンちゃんにしか見せないようなドス黒いオーラを漂わせた上原歩夢だった。

 

歩夢「どうして私の先を越してくる人がいるの!?」ハイライトオフ

 

俺「てか歩夢は侑ちゃんのことはどうしたんだよ!!」

 

歩夢「侑ちゃんはシオンちゃんのこと引きずり出すために別の部屋にいるから今はいいの!!それよりも、由美ちゃんが後輩からゆーみんって呼ばれて、しかも魔法のコンパクトまで一緒に使うなんてどういうことかなぁ!?」ハイライトオフ

 

俺「いいでしょかのんやちーちゃんが使いたいって言うからさぁ!!」

 

歩夢「良くないよ!!そんなにそこの2人のほうが大事なの!?私よりも!?」

 

俺「違うけど…この2名も放置しておくとむちゃくちゃ怖いんだよ!!」

 

歩夢「…もういい」

 

俺「えっ?」

 

歩夢「私もその魔法のコンパクトで、一度変身してやる!!」

 

いけない歩夢が覚醒した!!

 

かのん「危ないからゆーみん逃げるよ!!」

 

歩夢「ナニイッテルノ?千砂都ちゃんもかのんちゃんも…ニガサナイカラ」ハイライトオフ

 

捕まったら終わりだ。

 

歩夢「テクマクマヤコン テクマクマヤコン、カーラになれ〜!!」

 

しかもコンパクト奪って、めんどくさいヒーラーに変身するなよ!!

 

歩夢「人に助けを求めるのなら、跪いて額と両手を大地につけるべきではないでしょうか!!」

 

俺「カーラさんそっくりなんですが」

 

歩夢「えへへっ♪とりあえず満足かなこれで。ラミパスラミパス、ルルルルル〜」

 

元の歩夢に戻った。しかし、悲劇はここからだった。

 

??「歩夢、無事だったんだね!!…って」

 

??「とりあえずスイッチオフできて良かったけど…は?」

 

歩夢「侑ちゃん!?」

 

俺「シオンちゃんも来るな!!」

 

シオン「由美ちゃんてめえふざけんじゃねえよ俺を置いて!!かのんちゃんやちーちゃん、ぽむちゃんと楽しくウイング団からの魔法のコンパクト使っていたなんて、本当に何様のつもりなのさ!!」ハイライトオフ

 

侑「歩夢もどうして私に内緒で由美ちゃんやかのんちゃんとワイワイヤッテイタノカナ?」ハイライトオフ

 

歩夢・俺「それは…その…」

 

シオン「とりあえず、僕たちで4人揃ってお仕置きしようか。コンパクトは没収ね♪」ハイライトオフ

 

ちーちゃん「そんなシオンちゃん無慈悲な!!」

 

侑「千砂都ちゃんも連帯責任だからね♪楽しみだなぁ歩夢や由美ちゃんをいじめられるのは♥」ハイライトオフ

 

4人「いやあああああああ!!」

 

というわけで、仲良く4人揃って暴行を含むオシオキをまた受けた。もうあんなコンパクト当面の間使わんぞ!!

*1
モブにはテロップをつけていません。




次回もネタ無しです。近鉄祭りの前に1回挟みたい…。


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歌がダメ、音ゲーがダメ、大都会がダメ、それではダメ。

今回は苦手克服ネタです。視点は鳳来寺シオンを予定。


僕「なんでまた大須に…」

 

すずか「私まで巻き込まなくても…」

 

比奈「そうですよ」

 

メイ「音ゲーが下手、歌が下手、大都会に耐性なしだと流石に危険じゃねぇの?」

 

侑「流石にシオンちゃん、そのままだと見損なっちゃうよ…」

 

由美「皆さんの状況を鑑み、歩夢たちとメイちゃんたち4人に相談した結果揃って呼ぶことにしました」

 

10月8日、僕はトワちゃん、鈴乃ちゃん、すずかちゃん、比奈ちゃんと揃って、由美ちゃんたちに大須に呼び出された。大都会が苦手なのが3人、スクールアイドルが大好きなのに音ゲーが苦手なのが1人なのは流石にやばいのと…、

 

鈴乃「というか私とすずかが音痴だってことバレてた…?」

 

メイ「だってカラオケに誘っても断られたって何度もシオンや由美先輩から聞いているしバレバレだぞ」

 

すずか「メイさんにもバレていたんですね…」

 

比奈「実を言うと私もかなり音痴なほうでして…」

 

僕「え、そうだったんだ…」

 

音痴が3人は流石に天白の名が穢れる。

 

ぽむちゃん「で、由美ちゃんはシオンちゃんたちをどうするつもりだったの?」

 

由美「ここ大須で、苦手克服の修行をさせます。というか、俺も音ゲー苦手なのなんとかしろってウイング団や仲喜くん、弟たち、それからAqoursからも言われているし参加するよ」

 

四季「まずはどこに行くの?」

 

由美「音痴が3人は流石にヤバいのでカラオケ行くぞ」

 

侑・歩夢・メイ・四季「うん!!」

 

僕たち5人「待ってええええええ!!」

 

こうして僕たちの武者修行は始まった。

 

〜※〜

 

やってきたのはカラオケJOY JOY大須赤門店。

 

比奈「…で、ここでのお題は?」

 

由美「好きな曲で90点以上取れないと帰れま10」

 

侑「どういうこと?」

 

由美「鈴乃ちゃん、すずかちゃん、比奈ちゃんの音痴を治すべく、精密採点で音程OKな上でだいたい90点くらいあればクリアかなって」

 

四季「甘すぎ」

 

ぽむちゃん「そうだよ。もっと厳しくしてもいいんじゃないの?」

 

由美「音程いい方の作者でも90点割ることあるからだいたいそんなもんで良くね?」

 

メイ「激甘が出たなこれ…」

 

というわけで、進めていこう。もちろん、僕やトワちゃん、企画組は難なく90点クリア。

 

鈴乃「次は私ね」

 

選んだ曲は楠木ともりさんの『narrow』。しかし…

 

 

意外に音程を外していないのだが、よく見ると精密採点を見て無理しているとしか思えない。

 

それが功を奏したのか、92点でクリア。

 

すずか「次は私ですね」

 

選曲は、aikoの『あたしたち』。

 

すずかちゃんも無理して音合わせをしに行っている。その甲斐もありこちらも91点でクリア。

 

比奈「最後は私ですか…」

 

選曲は、森田童子さんの『ぼくたちの失敗』。これもむりやり音合わせして、94点でクリア。

 

メイ「というか、由美先輩とシオンの選曲古くねえか?」

 

僕「そうは言われてもそれしか歌えないような感じだし」

 

由美「てか、自分の脳内レコードが2019年くらいで止まっているんだよねぇ…」

 

四季「それなら残り1時間20分は、シオンさんと由美先輩の古びたレコードを更新する。これから2019年以前とサザンオールスターズの曲は禁止」

 

僕・由美「そんなあああああああ!!」

 

どうして僕のほうが…。

 

トワ「そのうち苦労するよ?」

 

僕「ごめんなさい…」

 

なんでこうなるのさ…。

 

〜※〜

 

2時間のカラオケは終わり。サザン大好き由美ちゃんにとってはかなり地獄だったっぽい。

 

由美「次は…ゲームセンターにレッツゴーの予定でした」

 

ぽむちゃん「じゃあシオンちゃんと由美ちゃんの音ゲー克服修行の始まりだね!!」

 

というわけで、やってきたのはタイトーステーション大須店。まずやるのは太鼓の達人。

 

侑「今回のお題は?」

 

四季「どの曲でもいいのでむずかしいをクリアしないと帰れま10」

 

うわ、最悪だよこれ…。かんたんですらクリアできない僕がここにいるんですが。

 

由美「やるしかないよなこれ…まあおにじゃないだけいいか」

 

僕「というかかんたんですらクリアできないんですけど、お慈悲を…」

 

メイ「慈悲はねえ!!」

 

僕「メイちゃんの鬼!!」

 

〜※〜

 

由美ちゃんは3発くらいでクリアできたが、僕はクリアするのに3時間かかった。しかもクリアできた曲がリチャード・クレイダーマンの『Lady Di』だった。

 

トワ「えーっと…これで終わり…?シオンちゃんが可哀想すぎるよ…」

 

ぽむちゃん「ナニイッテルノ?これからもう1つ音ゲーをやってから、今日の修行は終わりだよ?」

 

僕「うわぁ…」

 

そしてもう1つやるのは改造版スクフェスAC。ここ大須限定(*1)の、クラシック曲が大量に収録されているパターンだ。

 

四季「この改造版スクフェスのオリジナル曲でクリアできない限り帰れま10」

 

メイ「はぁ…やりたい…」

 

トワ「ん?メイちゃん…」

 

メイ「何でもねえよトワさん」

 

比奈「いえ、バレバレなのですが」

 

メイ「比奈さんも黙ってろ何でもねえって!!」

 

由美「さあ、やってみるか」

 

ぽむちゃん「由美ちゃんすごく乗り気だね!!」

 

由美「この改造版スクフェスは聴き覚えのある曲が多いからね」

 

当然由美ちゃんは、SOUND BANKの「わんちゃんと一緒にワクワクお散歩」で一発クリア。僕は…、

 

また1時間かかってしまった。

 

僕「…これからどうする?」

 

鈴乃「とりあえず解散にする?」

 

すずか「そうですね」

 

メイ「鈴乃さんとすずかは帰さねえぞ。いっぱいオハナシしたいからな」ハイライトオフ

 

鈴乃「…はい」

 

ということで3人は去っていった。

 

由美「今日はせっかくだから、四季ちゃんと2人で電脳街寄りたいなって」

 

四季「由美先輩…そんなこと言ってくれるなんて私嬉しい♥」

 

由美「それじゃあ行くぞ」

 

由美ちゃんと四季ちゃんも去っていった。

 

僕「そろそろ帰ろうかなこれ…」

 

ぽむちゃん「帰れるわけ無いじゃん。今から3人で楽しもうね♥」

 

侑「私も強制連行だよね」

 

ぽむちゃん「もちろん♥」

 

僕・侑「待ってええええ!!」

 

そして残った2人だけど…、

 

??「ご無沙汰しております、トワさん」

 

トワ「えっ…菜々ちゃん?」

 

菜々「数カ月ぶりですね。…その割には他の方と随分楽しくやっていたようですが」

 

比奈「はい。トワさんと仲良くやらせていただいています、澁川比奈と申します」

 

菜々「とりあえず、3人でオハナシしましょうか。これまで我慢してきた分、今日は存分に楽しませてもらいますよ♥」ハイライトオフ

 

トワ・比奈「いやあああああああ!!」

 

最後必ず全員ヤンデレ堕ちっていうのは、そろそろ飽きられそうで嫌だ。

*1
実際には存在しない。




次回こそ近鉄祭り…!!


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☆Rainbow秋の近鉄祭り2022 戸田駅は怖い

予定通り、近鉄祭りとします。この年の秋の近鉄祭りは前年分と同様、作者の都合もあり1回だけです。視点は青山由美を予定。


俺「またか。雨で来ないと思っていたら来るのかよ…。21回目は失敗、と」

 

かのん「だけどゆーみんと一緒の初の近鉄遠征、楽しみだなぁ」

 

10月9日、近鉄名古屋駅にて。休み明け最後のチャンスと思い1人で近鉄に乗ることにしたが、案の定、しかも外苑の方から単独遠征妨害要素が現れた。ちなみに今日の天気は雨。それなのに来るのは少々驚きだ。

 

俺「去年から数えて累計21回名古屋駅から近鉄乗ってるけど、唯一単独遠征に成功したのが前回大阪行った時だけで、それ以外全部誰かがついてきているんだよねぇ…」

 

ちーちゃん「一応、今回の私たちの目的はシオンちゃんを捕まえること。戸田駅か八田駅でこの雨の中電車を撮っているって話だったから、新居町に持ち帰ってお説教をしようかなって」ハイライトオフ

 

俺「うわ、受験勉強を少しサボるのはまだしも、俺に内緒でここまで出向いたのかアイツ…ショックだな」

 

かのん「でしょ?」ハイライトオフ

 

俺「だけど、自分はお説教には参加しません。戸田駅と八田駅で撮り鉄、たこ焼き購入っていう目的を果たしたいので、シオンちゃんを見つけたらもう持ち帰ってもらって大丈夫です」

 

ちーちゃん「八田駅ってたこ焼きあるんだ!!だけど、今度でいいかな。また機会があったら教えてね」

 

俺「うん!!」

 

かのん「じゃあとりあえず、あの普通列車に乗ろうか」

 

全員「そうだね!!」

 

こうして、雨の中の近鉄小旅行は始まった。

 

〜※〜

 

戸田駅下車。普通列車を見送ったあと、急行列車がやってくるのだが、蟹江方のホーム先端に入ってしまったがばかりに…、

 

俺「いやあああああ怖い怖い怖い!!」

 

動画はおろか、傘が飛ばされそうで写真すら撮れなかった。もうこんな狭いとこ入るのやめよう。俺は肝に銘じた。

 

だけど、今日の服装は旧・浦の星女学院の冬服の新居町版(*1)。だからスカートがめくれてしまったのだ。

 

俺「そういえば俺のスカートの中身見えていなかったよね!?」

 

かのん「ごめんなさい見えちゃいました!!だけどゆーみんもウブな一面があるんだなって」

 

ちーちゃん「由美ちゃんもかわいい下着をつけているんだね」

 

俺「もう!!ちーちゃんとかのんのエッチ!!」

 

ちーちゃん「ごめんって〜」

 

読者側(お茶の間)に俺のるびまるプリントのお子様下着(特注品)が漏れちゃったじゃん。新居町に帰ったらルビィとマルにイジられるぞ…。

 

〜※〜

 

一旦改札を出て、シオンちゃんを探そうにも…いないか。

 

とりあえず、撮影したはよいのだが…、

 

俺「ひゃあっ!!」

 

戸田駅通過の準急は2両でも怖い。爆走で通過していくの真面目にやめろ。

 

そしてひのとり通過、準急通過でホームに戻ろう。

 

〜※〜

 

ホームに戻ったあとはアーバンライナー2本通過を撮影し、後続の普通列車に乗る。1000系のT08編成だ。

 

1000系は1972年に登場した吊り掛け式の機器流用車で、車体更新・機器更新時に1810系と一部の車両を差し替えられたという、素人目線ではよくわからない経緯を持つ。この時点ではすでにT06とT07が廃車回送になり、このT08と、T04, T05の3本だけが残っていた。

 

そして乗ること2駅、八田に到着。

 

??「よし、撮影完了っと」

 

かのん「見つけたよ、シオンちゃん?」ハイライトオフ

 

ちーちゃん「随分と雨の中楽しそうだね〜」ハイライトオフ

 

シオン「かのんちゃん、ちーちゃん…そして由美ちゃんまで!?」

 

俺「一応自分はここで撮り鉄するつもりでいました。だけど僕を置いてここまで来たこと、ものすごくショックです」

 

シオン「いけなかった?」

 

俺「写真か動画くらいLINEやDiscordに上げてよ!!現地配信もなくて心配したんだぞ!?」

 

シオン「ごめんなさい…」

 

俺「僕からは以上なんですが、かのんとちーちゃんが…」

 

かのん「シオンちゃん、雨の日に撮り鉄だなんて、ドウイウコトカナ?」

 

シオン「それは…」

 

ちーちゃん「風邪なんて引いてほしくないのに!!シオンちゃんのバカ!!」

 

バッチーン!!

 

シオン「ごめんなさい…」

 

かのん「次の電車で、名古屋に帰るよ」

 

シオン「待ってええええ!!」

 

俺「自力で逃げろよー」

 

シオン「由美ちゃんも見捨てるなあああああ!!」

 

アイツは放っておいて、用を足し、しまかぜまで撮影して終わりにしよう。その間に3人は去っていった。

 

〜※〜

 

ひのとり、急行、準急、しまかぜと撮影し、とりあえずたこ焼きだけ買って帰ろう。帰り道にさく蛸に寄り、醤油を10個注文し待つ。

そして10分後に出来上がったところで今日のお土産としよう。

 

八田からは地下鉄を乗り継ぎ、若宮大通に出る。ここのパルコでメシにする。本日の夜は鎌倉パスタ。ジェノベーゼも美味しいよね。

食事後にアニメイトに寄った。ここまでは良かったのだが…、

 

??「あれ?由美ちゃんもパルコのアニメイトにいたんだ」

 

俺「えーっと…千歌っち!?」

 

千歌「ふふっ♥今から新居町にお持ち帰りしようかなって」

 

俺「てか俺が戸田と八田でかのんやちーちゃんと撮り鉄していたことバレた…」

 

千歌「もちろんそれも知っているよ♥今から新居町に帰って、た~っぷりオハナシ、聞かせてもらうね♥」ハイライトオフ

 

俺「…はい」

 

近鉄遠征としての帰り道はクリアしたが、マトモに帰れるわけがない。勝率5%未満なのなんとかしなきゃなぁ…。

*1
リボンが淡いピンク色になっている。




これ、最後の方はパルコの店内を見ながら書きました。

次回は…いつも通り、ネタが無い。


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【蓮ノ空常連化準備回】秘境駅に閉じ込められました。

思いつかないので架空鉄道ネタで書いてみます。視点は青山由美を予定。


10月22日。連日レポート漬け・受験勉強漬けで休息を取るべくみんなで中部高速鉄道に乗ったのだが…、

 

千歌「もっと早く起こしてよ由美ちゃ〜ん…」

 

俺「何度も起こしたのに起きないもん」

 

比奈「どうすれば良いのでしょうか…」

 

シオン「列車を探して、なかったら諦めるしかないよね」

 

4人揃って秘境駅に閉じ込められました。こんなことになったのも、8時頃に丸田町駅に集合し、そこから普通列車富山中央行きに乗り、千歌っちを起こしていたら、中部高速鉄道美濃地区の秘境駅の1つである、上油井駅で下車してしまったためなのだ。秘境駅放置は足助黒坂駅以来2度目だ。

 

まずは時刻表を確認してみるが…、

 

4人「13時台まで来ない!?」

 

富山中央方面の次の列車は13時03分。9時28分に降り立ったから3時間半も空いてしまった(*1)。

 

一方、逆方面は9時49分に来る。20分くらいなら待っても知れている。しかし、これが悲劇の種とは知らずに…。

 

シオン「そういえば比奈ちゃんって兄弟は…」

 

比奈「実は双子の姉がかつていまして…」

 

千歌「えっ…かつてということは…」

 

比奈「数年前に亡くなってしまいました…」ウルウル

 

俺「あまり無理して話さなくてもいいけど…」

 

比奈「いえ、皆様に私のことはもっと知っていただきたいので、話すことに致します」

 

〜※〜

 

私の双子の姉は陽羽里(ひばり)という名前でした。一卵性の双子でしたが、陽羽里のほうが明るく社交的で、口調もほとんど女性語のタメ口でした。

 

趣味も、重度の鉄道ファンの私とは裏腹に、陽羽里は幼い頃から鉄道趣味はそこそこで、それよりもアイカツやプリティーシリーズといった、女の子向けの可愛いアニメが大好きでした。それでもプリキュアとラブライブに関しては、2人揃ってのめり込んで行きました。

 

そんな真反対な性格の私たちでしたが、4年前の12月に、陽羽里に癌が見つかってしまいます。末期の白血病でした。それから陽羽里は入院生活になりました。

 

ちょうどその頃はHUGっと!プリキュアをやっており、院内にて2人で、またはお母様・お父様を巻き込み「フレ!フレ!プリキュアー!!」などと言いながら楽しく過ごしていました。

 

しかし、そんな楽しい日々も長くは続かず、4月に入ると容態は急変し、5月19日の朝、陽羽里は眠るように天国に旅立ったのです…。私と陽羽里が誕生日を迎えた7日後のこと、わずか12年の生涯でした…。

 

〜※〜

 

シオン「由美ちゃんも泣いているけど…」

 

俺「ウイング団のみおぴょんも妹を小児がんで亡くしているから、それを思い出して泣けてきたんだ…」ポロポロ

 

千歌「だけど、陽羽里ちゃんがいたから、今の自分がいるんじゃないかなと、千歌は思うよ」

 

比奈「確かにそうでした。陽羽里が亡くなってからは、学級委員や生徒会にも積極的になれましたから」

 

俺「俺も見習わないと…」

 

比奈「その意気ですよ、由美」

 

こうして笑顔に戻れたのも束の間。折り返し便のに乗ろうとした、その時だった。

 

??「ハロめぐー!鳳来寺さ〜ん!!」

 

僕「えーっと…どちらさまでしょうか…」

 

??「やっだなぁ〜、私のこと忘れちゃうなんて〜!!私は藤島慈。いつもEBSとかに出ているよ♪」

 

僕「えっ…テレビに出ていたあなたでしたか!?というか藤島さんはどうして僕のことを知っているのですか?」

 

慈「巷では有名だもん」

 

僕「うわぁ…どうすればいいのさこれ…」

 

さらに地獄は続く。

 

??「あら、シオンまたいたのね。また他の女とイチャイチャして…」

 

僕「すみれちゃん!?」

 

すみれ「藤島さんじゃない。もしかしてシオンのことを奪おうとしていたのかしら?」ハイライトオフ

 

慈「奪うなんて人聞き悪い。私だって鳳来寺さんと仲良くなりたいの!!ヤンデレグソクムシこそ、ショービジネス界の恥なんじゃないの!?」

 

すみれ「グソクムシ言うな!!それにどこがヤンデレよ!!」

 

比奈「これがお茶の間に放映されたらどうなるのでしょう…」

 

由美「2人の人気が下がりそうで怖いわ。作者さんとりあえずカットねここ」

 

〜※〜

 

2人の喧嘩は収まらない。

 

僕「とりあえず下油井駅まで」

慈「歩かせるわけないじゃん♪」ハイライトオフ

 

うわ、覚醒された。

 

すみれ「ギャラクシーな世界に浸りなさい♥」ハイライトオフ

 

やられた。

 

比奈「平安名さん」

 

すみれ「何よ、というかアンタ誰?」

 

比奈「鳳来寺シオンのライバル兼大親友、澁川比奈と申します。つかぬことをお伺い致しますが、どのように当駅に辿り着かれたのでしょうか?」

 

すみれ「そんなの簡単よ。下油井駅から徒歩ったら徒歩に決まってるじゃない。それよりもシオンの大親友とか言ったわね」

 

比奈「はい」

 

慈「澁川さんもお仕置きしちゃおう☆」

 

すみれ「そうするしかないでしょ。さあ、覚悟しなさいったら覚悟しなさい♥」

 

僕・比奈「いやあああああああ!!」

 

由美「とりあえず、秘境駅脱出が可能なら歩く?」

 

千歌「そうだね」

 

僕「由美ちゃんも千歌ちゃんも見捨てるなあああああ!!」

 

こうして僕と比奈ちゃんは慈ちゃんとすみれちゃんに尋問されました。由美ちゃんと千歌ちゃんは無事に下油井駅にたどり着くことができたらしい。

 

〜※〜

 

そして約3時間後、なんとか落ち着いたところで、

 

慈「そうだ。鳳来寺さんは私のこと、藤島さんじゃなくてめぐって呼んでよ」

 

僕「めぐ…」

 

慈「はぁ…♥鳳来寺さん、いや、シオンったらすごく可愛いよ♥♥」

 

すみれ「シオンもそうだけど、比奈のことも好きになりそうね♥」

 

比奈「私はどうすれば…」

 

すみれ「次の列車で丸田町まで帰るわよ。このあとゲリラ収録が入ってしまったもの」

 

僕「把握」

 

ということで、13時49分の列車に乗車後、丸田町下車でなんとか解散になった。先が思いやられるなぁこれ…。

*1
最高速度144km/hだから8時からでもだいたいそんなところ。




今回、将来の蓮ノ空女学院生として藤島慈を出演させました。

次回は4月28日以降の投稿になります。思いつかないしLiella新メンバーを小6の時点でぶち込んでやるぜ。ちなみに当該キャラは今度も比奈ちゃんにヤンデレ化させる予定です。


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ヤンデレは効率的、鉄オタ趣味は無駄。

今回はLiella!の3期生である、鬼塚冬毬をハーメルン内で早いうちにぶち込みます。視点は鳳来寺シオンを予定。

※発表前にオリキャラ(澁川比奈)をぶち込んでおいてよかったのだが、これもしかするとオリキャラまた増やさないとまずいんじゃないかな…。

※最初を狙おうとしましたが、投稿完了後に先を越されたことに気づきました。ですがヤンデレ一番乗りは果たしてやったぜ。


10月29日、僕、すずかちゃん、比奈ちゃんはまた東京、しかも新宿の方に出向いていた。

 

比奈「そういえば気になっていましたが、郷と鈴乃は…」

 

すずか「鈴乃先輩と郷先輩は宿題が終わっていないからだめだって言っていました」

 

僕「いつもあいつらあんな感じだから…」

 

比奈「シオンも徹夜耐久を何度もなさったと伺いましたが」

 

僕「だってこういう休日に呼ばれたときに行けるようにしておきたいんだもん」

 

比奈「実は私もそのように課題等は進めております」

 

僕「比奈ちゃんもそうだったんだ…」

 

僕と同じ仲間がいたのか…。受験生も楽じゃない、はっきり分かんだね。

 

すずか「とりあえず、今回の目的を果たしましょうか」

 

比奈「そうですね」

 

今回の目的は、すずかちゃんと比奈ちゃんの人脈を拡げること。そのため、かのんちゃんかすみれちゃんあたりは絶対に絡んでくるだろう。そう思っていたその時だった。

 

??「鳳来寺さんまた見つけましたの〜!!」

 

僕「オニナッツさん!?…ともう1人みえるのは…」

 

冬毬「はじめまして。鬼塚冬毬といいます。いつも姉者の夏美がお世話になっております」

 

比奈「延暦寺レオナと申します。いつも鳳来寺チャンネルがお世話になっております」

 

すずか「湯山すずかです。鳳来寺さん、延暦寺さんとは同じ学校の先輩後輩の関係にあたります」

 

オニナッツ「というか、2人の本名が鳳来寺シオンさんと澁川比奈さんだってことバレていますの」

 

僕「その前に、オニナッツさんの本名が夏美さんだってこと初めて知ったんだけど」

 

オニナッツ→夏美「だからこれからは私も本名で呼ぶので、シオンも比奈も私のこと夏美と呼ぶんですの!!」

 

僕「これからもよろしくね、夏美ちゃん」

 

比奈「よろしくお願いします、夏美」

 

夏美「それじゃあ本名で呼んでくれた記念で、シオンとすずかは、一緒に新宿の街を歩きますの〜!!」

 

僕「待ってよおおお!!」

 

すずか「助けてえええ!!」

 

一方、取り残された比奈ちゃんはというと…、

 

比奈「私はどうすれば…」

 

冬毬「とりあえず眠っていてください」

 

冬毬ちゃんにスタンガンで眠らされたらしいです。その後の行方を、僕たちはまだ知らない…。

 

〜※〜

 

夏美「そういえば栄さんの調子はどうですの?」

 

僕「あの人?レポート漬けとここ最近の鉄道ニュースでものすごく病んで事務所か家のいずれかにずっと籠もってます。てかあの人も本名はあなたにバレているとか?」

 

夏美「私には広小路栄さんが青山由美だってバレバレですの」

 

すずか「隠しても無駄なんですね…」

 

夏美「中部高速鉄道の公式サイトにデータベースが残っているので全部わかりますの♪」

 

僕「うわぁ…まいったなこれ」

 

それでも探訪を続けることにしよう。

 

〜※〜

 

まずやってきたのは、スイカのペンギン広場。ここから見られる中央快速線、山手線はいつ見ても圧巻だ。

 

夏美「オニナッツ〜!!今日は新宿駅で鳳来寺チャンネルさんと、その後輩の湯山すずかの撮り鉄シーンを収めますの〜!!」

 

すずか「え、勝手に放映されるんですか?」

 

夏美「もちろんですの♪」

 

うわ、黒ナッツ登場。ヤミナッツとはまた違う黒い一面。

 

すずか「別に大丈夫ですけど、こういうの中部高速鉄道とかで慣れているので」

 

僕「しかし、こういう風景も、風情あふれるなぁ…」

 

夏美「それでもシオンがそうやって電車に夢中なの、嫉妬してしまいますの」

 

僕「しばらくしたら打ち切ります」

 

3分程度で打ち切り、最後に記念撮影をして今回は終わりとなった。

最後に、スターバックスでお茶をしてオニナッツさん、もとい夏美ちゃんとは解散となる。今回僕たちはほとんどヤンデレ無しで終わった。しかし、しばらくしてかなりヘトヘトになって比奈ちゃんが帰ってきたのだが…、

 

比奈「ひどい目に遭いました…」ゲッソリ

 

僕「むちゃくちゃヘトヘトなんだけど」

 

比奈「実は冬毬さんは牙を剥くとヤンデレ極まりない方で…」

 

〜※〜

 

目を覚ますと、冬毬さんが隣におりまして、

 

冬毬「おはようございます。よく眠れましたか?」

 

比奈「その前にこの手錠を外していただけませんか?」

 

冬毬「だめです。あなたがやっている鉄道趣味、それはすべて無駄だからです」

 

比奈「どういうことですか!?」

 

冬毬「人を愛すること、それは大変効率の良いことなのです。一方で、電車などの無機物をこよなく愛することはどうでしょうか?電車からも建物からも好かれることはない。無駄だと思いませんか?」

 

比奈「ですが…」

冬毬「私は比奈さんのことが、初めて動画を見たときから大好きでした。それなのに無駄なことばかりをして、私を苦しめさせる。一体どういうことでしょうか?」

 

全く話が通じません。

 

比奈「いい加減にしてください!!私はそうやって束縛して、鉄道趣味を否定する冬毬さんが大嫌いです!!」

 

冬毬「どうしてそのような酷いことを言うのですか?それなら物理的にわかっていただくしかないようですね…」

 

それから数十分、冬毬さんにボコボコにされ…、

 

冬毬「あまりにも長引いたので今回はここで打ち止めにします。ただ、私に目を向けてくれない鉄道オタクのあなたが生き残れるとは思わないでくださいね」ハイライトオフ

 

手錠は外され解放されましたが、あまりにも辛かったです…。

 

〜※〜

 

僕「うわぁ…鉄道趣味を全否定してきたのか…つまりそれは作者や由美ちゃんを否定すること。夏美ちゃんもかつて近鉄撮影を地雷の趣味と言って一蹴したし、あの姉妹怖いよ…」

 

比奈「そうですね。本当に怖かったです…」

 

その時だった。

 

??「鳳来寺シオン、あなたも新宿にいたのね」

 

僕「マルガレーテちゃん!?」

 

マルガレーテ「それからそこの2人は誰かしら?」

 

僕「この子は澁川比奈ちゃん。僕のライバルで、大事な鉄道仲間なんだ。そしてこっちが湯山すずかちゃん。僕の大事な後輩で、一応中国出身なんだ」

 

マルガレーテ「他にも仲間がいたのね…。まあ、今回は良しとしましょう。それよりも鉄道趣味をすべて否定されたと聞いたんだけど?」

 

比奈「私が被害に遭いました…。鉄道趣味は無駄な行為だと真っ向から否定され、さらにボコボコに殴られました」

 

マルガレーテ「鉄道趣味はちっぽけでくだらないと私も少し思うけど、流石にそれで暴行に走ろうとするのはやりすぎじゃないのかしら?澁川比奈も、鳳来寺シオンも、湯山すずかも、基本は自分の行きたい道を進みなさい。私はちゃんと応援するから」

 

まあ、以前僕と仲良くしていたことを理由に、マルガレーテちゃんが由美ちゃんを殺す一歩手前までボコした過去はあるが、気にしないでおこう。

 

全員「ありがとう(ございます)!!」

 

僕「それはそうと今日はなぜここに?」

 

マルガレーテ「また姉の日本公演があったから、それを見に行った帰りに鳳来寺シオンがいると聞いて駆けつけたの」

 

僕「今日はピアノ弾けとかは」

 

マルガレーテ「言いたいのは山々だけど、もう帰らないとだめなのよ。次日本に来たら、澁川比奈のバイオリンも聴かせて頂戴?約束よ」

 

比奈「当然です。また感動の渦に包み込んでみせます」

 

すずか「比奈先輩のバイオリンは今現在動画配信部門で急上昇中ですから」

 

ここ最近、延暦寺レオナのチャンネルはバイオリンの動画が極めて伸び、高評価もたくさんつく傾向にある。

 

マルガレーテ「楽しみにしているわよ♪」

 

こうしてマルガレーテちゃんとは解散になった。

 

すずか「とりあえず今日は江戸前寿司を食べて帰りましょうか」

 

全員「さんせーい!!」

 

これで比奈ちゃんが僕みたいに副都心に恐怖を覚えないことを祈ろう。鉄道趣味全面否定って、これまでにもなかったらしいよ。




鉄オタ趣味を無駄だと一蹴するスクールアイドル、私もそのようなパターンにはなりたくないです。

次回はリクエストが届いたので、オリジナル版を書いてみます。


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金沢にはしばらく行かないほうが良くなりました。

今回から11月に入ります。新庄さんのシナリオでないオリジナルパターンで書きます。視点は澁川比奈を予定。


皆さんごきげんよう。澁川比奈と申します。今回ようやく主役となりました。

 

11月3日のこと。私たちはシオン、および歩夢さん、侑さん、しずくさんと共に名古屋駅に集合していました。しずくとだけは初対面なので自己紹介だけ済ませました。ここから特急しらさぎに乗って金沢まで抜けるのです。

 

一応、由美は1人で浜松に行っており、そのまま天浜線を巡っております。そのため、合流は致しません。

 

私「しかし金沢に抜けると聞くだけで不安が募ります」

 

しずく「私はシオンさんと行けるってだけで幸せです♪」

 

金沢と聞いて不安になるのは、読者の一部はご存知でしょうが、将来の蓮ノ空女学院の面々のこと。降り立った瞬間に、この前の新宿のときみたいにヤンデレから暴行を受けることが一番怖いです。

 

侑「とりあえず乗ろうか」

 

歩夢・シオン「うん!!」

 

2人「待ってえええ!!」

 

こうして私たちの旅は始まりました。

 

〜※〜

 

乗ったのは特急しらさぎ3号金沢行き。名古屋8:50発で、今回の列車は683系8000番台でした。1本しかないレア物なので、しっかり写真に収めることに致しましょう。

余呉を通過するとトンネル地獄、南今庄付近まで続きました。武生からは比較的平坦な線区が続きます。そして11時48分に金沢に到着しました。

 

シオン「そうだ。駅構内にあるラーメン屋に寄ってみようよ」

 

歩夢「らうめん侍ね。行ってみようか」

 

侑「うん。楽しみだね、歩夢♪」

 

とりあえず食べてみましょう。

注文したのは和風とんこつラーメン。名古屋の栄にここ最近上陸したようですが、まずは本場を味わうほうが良いでしょう。

 

スープまで飲み干すと…

 

美味しい。

 

ややこってりした豚骨に、滋味あふれる和風出汁。私も寿がきやをよく利用しますが、そちらと比較してもこちらの方が好きです。

 

〜※〜

 

食べ終わってから向かうのは竪町通り。しかし…、

 

しずく「シオンさん、またアニメイトに寄ろうとしてない?」

 

侑「シオンちゃんは寄っちゃだめだよ?」ハイライトオフ

 

シオン「そんなあああああ!!」

 

いつも通り、寄らせてもらえないシオンでした。一方私はというと、

 

??「あら?延暦寺レオナさんですか?」

 

私「はい、そうですが」

 

梢「私は乙宗梢。蓮ノ空女学院の1年生で、ここ金沢に住んでいる音楽家見習いよ」

 

私「はじめまして。延暦寺レオナです。一応本名は澁川比奈と申します。名古屋の天白区から来ました」

 

梢「名古屋市の天白区?そんなに遠くからお疲れ様。とりあえず私がこのあたりは案内するわ」

 

私「ありがとうございます」

 

梢「そういえば、私は独占欲が強いのだけれど、それでもよろしいかしら?」

 

私「大丈夫です」

 

梢「言質は取らせていただいたから、よろしくね」

 

しかし、これが地獄だと知らずに。

 

シオン「あっ、比奈ちゃん待って!!」

 

梢「あの人たちは放っておくべきよ」

 

私「…はい」

 

歩夢「やっぱり比奈ちゃんのほうが大事なんだ!!」ハイライトオフ

 

しずく「まだわからないのであれば相応のお説教が必要ですね!!」ハイライトオフ

 

シオン「そんなああああああ!!」

 

フフッ。シオンは本当に地獄を味わったほうが良いかもしれません。ご婦人方に落とされてばかりだからこういうふうになるのです。

…コホン。ライバルを蹴落とす下心が出てしまいました。

 

梢「今何を考えていたのかしら?」ハイライトオフ

 

私「いえ、何でもございません」

 

梢「鳳来寺さんのことなんて放っておきなさい。今は私との時間よ」ハイライトオフ

 

私「はい…」

 

既にヤンデレ展開が丸見えなのですが…。

 

ここからは長町武家屋敷跡や、ひがし茶屋街を歩きながら巡りました。そうこうしているうちにもう夕方に。

 

私「実は、今日中に名古屋に帰らないと行けなくて…」

 

梢「…どうしてそのような酷いことを言うのかしら?やっと澁川さんに会えたと言うのに、どうして?」ハイライトオフ

 

私「私も受験を控えておりまして、受からないと大問題なのです」

 

梢「受験のほうを私より大事にするなら、罰として、20:01の最終しらさぎのギリギリまで一緒にいること。はいしか言ってはダメよ」ハイライトオフ

 

私「…はい」

 

それから日が沈んでも振り回される私でありました。なんとか無事に帰れたのですが、当面の間金沢には行きたくないです、梢さんが怖すぎるので。




次回は西園寺様リスペクトで鉄オタを強制連行・放置するネタをぶち込みます。


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【GPS禁止】鉄オタを異世界に強制連行して放置するとどうなるの?

今回はエルチューバー、もといYouTuber西園寺様リスペクト。視点は鳳来寺シオンを予定。


僕「ここは…どこ…?」

 

目が覚めると、僕は足場の悪い岩の上で一人で寝ていたことに気づいた。麻酔を打たれたせいなのか、左腕が少し痛く、かつものすごく眠い。

 

確か僕はヒーリングレイクタウン新居を1人で巡っていたところ、スタンガンで眠らされ、それから記憶がない。

一応手元には僕のカバンがあり、財布の中には4万円、電源の入っていない僕のスマホ、そして、置き手紙が入っていた…ん?置き手紙?

読むしかない。おそらくウイング団の仕業に違いない。

 

 

シオンちゃんへ

 

いつもお世話になっております、中部高速鉄道の青山由美です。

 

さて、今回、大変恐縮ながら、私はトワちゃん、鈴乃ちゃんたちと相談した結果、貴女をスタンガンでまず眠らせ、麻酔薬を打ち、異世界に強制連行の上で放置することに致しました。貴女にはGPSを使うことなく、現世まで帰ってきていただくというミッションを与えさせていただきます。社長からも許可を得ております。

 

お手数ですが、どうかご対応のほど宜しくお願い致します。

 

2022年11月11日

青山由美

 

 

僕「…は?」

 

ウイング団かと思ったけど、由美ちゃんたちの仕業だったのかよ!!それに無駄にこの手紙が丁寧すぎるのが腹立つわ!!

畜生、帰ったら奴ら全員こてんぱんにシバいてやる…!!

とはいえ、足場が悪いどころか、完全なアスレチックコースで道もほとんどないじゃないか。落ちたら即死だけど、まあ、行ってみよう。

いざジャンプしてみると、意外に高く跳べる。これで行けるぞ。しかしラビットハウスのコスプレだから少し動きにくいな…。

 

そして山を降りること3時間、ようやく岩場から脱出。登山者もそこそこいたが、その間にクリボーとかボム兵とかたくさん湧いたし、対処に大変だった。

 

岩場から脱出したあとは…、

 

僕「まだあるの〜?」

 

山道はまだまだ続く。平原までまだかかるとか大変だよぉ…。

 

そしてさらに歩いて1時間半、飲食店街が見えてきた。ここで一服しよう。

 

入ったのは地元でも有名と噂されるカレー店。

 

僕「はぁ…このマイルドな辛味、癒やされるなぁ」

 

そういえば周りから注目の的にされている。もしかして、この世界でも動画投稿者鳳来寺チャンネルは有名なのかな?

 

僕「ちなみに僕は鳳来寺チャンネルなんですが」

 

店長「あの有名な?」

 

僕「はい」

 

店長「どうしてここまで来たのかい?」

 

僕「会社の上司と社長の悪ふざけで、異世界に取り残された鉄オタはどうするかみたいな企画に僕が巻き込まれてしまいまして、ちょうど交通機関がないか探していたところです」

 

店長「お嬢ちゃんには特別に教えてあげるけど、あと坂を30分くらい降りたところにバス停があるから、そこからバスに揺られて20分ほどで南国急行鉄道の北船橋駅に着くよ」

 

僕「わざわざありがとうございます!!そうだ、サインの方を」

 

店長「せっかくだから欲しいね」

 

そして色紙を渡され、サインをした。食べ終わったところで代金900円を支払い、店を出た。カレーライスはごちそうさまでした。

 

北船橋駅は幻の大地駅からさらに北に数キロほど離れた場所にある。しかも2時間半に1本しか列車が来ないから、バスも下手をすると…ということになる。

 

そんなことを思いながら、売店で地元のミネラルウォーター「キタフナの雫」を2本程度買い、山を30分ほど降りる。

 

その時、お誂え向きにバスがやってきたのだ!!ICカードEdepa、manacaに対応しているからあっさり乗れた。

 

ここのバスは両光バスという会社に運転されている。月光市交通局の系譜を引いているとかなんとか。

 

そして北船橋駅に到着すると…

 

??「あら?シオンじゃない」

 

僕「ヨハネちゃん!?」

 

ヨハネ「無事で良かったわ。しずくと歩夢がものすごく心配していたのよ?」

 

僕「ごめんなさい…。そういえば、由美ちゃんたちは?」

 

ヨハネ「メイと四季が揃って企画者全員、社長含めてしばき倒すって言っていたから、あの辺りに任せておきなさい。とりあえず、次の列車で月光駅まで帰るわよ」

 

僕「ありがとう!!」

 

さあ、帰ろう。Edepaで自動改札をくぐり、やってきた列車は中部高速鉄道のG8500系、快速沼津行き。吊り掛け駆動方式の界磁チョッパ制御だったけど、VVVF化の餌食で4M6Tになったやつだ。

 

発車時は吊り掛けサウンドとSiC適用のGTOインバータの音が響く。中部高速鉄道ではおそらく吊り掛けを残すとか言われているし、今後も整備に携われるのがとにかく有り難い。

 

〜※〜

 

月光駅着。

 

僕「ヨハネちゃんはここで降りるの?」

 

ヨハネ「もちろんよ。この企画に携わった仲喜もしばき倒しの対象だもの」

 

僕「それじゃあここで解散かな」

 

ヨハネ「そうね。それじゃあまたね」

 

こうしてヨハネちゃんとは解散になる。

 

しかし、企業全体を賭けた共同犯行だったのか…。現世に帰ったらヤンデレ共が…、

 

〜※〜

 

歩夢「シオンちゃんのバカ!!今回は侑ちゃんがいなかったけど、ちょっとお仕置きが必要かなぁ〜」

 

侑「シオンちゃんふざけてるの!?私を置いていくなんてどういうことかはっきり説明してよ!!」

 

しずく「また異世界ですか…また苦しませるなんて、最低ですね」

 

愛「またシオンの愛する愛さんを苦しませるんだ!!異世界なんか行かないでもっとしおらしくしたほうがいいよ!!シオンだけに!!」

 

かのん「どうして言ってくれなかったの!?異世界にいるって!?」

 

ちーちゃん「そうだよ!!たとえ企業全体の犯行だとしても許さないよ!!」

 

すみれ「浄化するためにもショービジネスの世界に入れ込むしかないわね」

 

恋「また異世界に行っていたのですね…お仕置きです」

 

夏美「異世界取り残されとか、私もやってみたかったですの!!」

 

マルガレーテ「とりあえず、GPSすら反応しないせいで、こんなに私を苦しませたのだから、鳳来寺シオン、死になさい?」

 

バキューン!!

 

〜※〜

 

うわああああああ!!もう、このぉチャンネルは終わりだっ!!とにかく、静岡中央駅で一旦降りて考えよう。

 

そして静岡中央駅を下車すると…、

 

??「見つけたわよ、シオン」

 

僕「なんですみれちゃんが!!」

 

すみれ「ちょうど静岡で取材があったのよ。それよりも、私に黙って、異世界転移だなんて、ドウイウコトカシラ?」ハイライトオフ

 

僕「社長や上司の悪ふざけに巻き込まれたくらい見逃してよ」

 

すみれ「だけどあなたが鉄道オタクなのがいけないのよ♥とりあえず、路地裏でお説教かしらね♪さあ行きましょう♥」

 

僕「やめてええええ!!」

 

こうしてすみれちゃんから20分くらいお説教されました。帰りは一緒にさわやかハンバーグを食べてから解散になったからまだ良かったけど。

 

新居町に帰ってからは由美ちゃんと、社長の藤原葵ちゃん(*1)と、天白組全員をその場で正座させ、思いっきり叱責しました。ちなみに葵ちゃんも、対等な関係で社員と絡みたい人だったから、叱り飛ばしても問題はなかった。真面目に俺清々したわ。由美ちゃんたちは二度とこんな企画考えるなよ、本当にもう(*2)。

*1
社長本人はあまり堅苦しい呼ばれ方を好まない。

*2
西園寺さんたちはやっちゃってください!!




次回は…ネタがない。


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荒野のど真ん中で商人から玉せんを買うとどうなるの?

今回は白雪姫パロディを含み、かつ、2つの特別な出来事が起きます。視点は青山由美を予定。


11月23日、この日は何の日とは言わないが、俺にとっては特別な日なはずなのだ。しかしその前日、俺はそのことが全然分からず、シオンちゃんと共に早々と打刻して帰るように言われてしまった。

そーちゃん、ジュリー、勇輝くんは帰らずに運転所内で泊まると言っていたし、どこに行こうと思ったときに辿り着いたのが、

 

 

異世界の雲上都市にある南国急行鉄道の駅、桜木駅だった。

 

シオン「鈴乃ちゃんを連れて来ればよかったね」

 

俺「だな。ちょうど桜木だったし」

 

ということで、今日はここで宿泊しよう。

 

〜※〜

 

翌日、

 

シオン「とりあえず荒野の方歩いてみたい!!」

 

俺「あそこか…いいけど」

 

雲上都市の桜木市の端は断崖絶壁となっており、砂漠とは、鉄道以外だと極めて長い階段で接続されている。降りるしかない。

 

俺「そういえば、そのヘルプマークって…」

 

シオン「実は、この前僕も病院にかかったらADHDとASDって診断されたんだ…。だから僕も不安だからぶら下げようかなって」

 

俺「まあ、お互い助け合っていこう」

 

シオン「そうだね♪」

 

そんなこんなで、歩くこと2時間、なんとかして下まで辿り着いた。

 

俺「しかしなんでだ…。むちゃくちゃ暑いし水も涸れているんだが…」

 

シオン「我慢して歩くしかないよね…」

 

とりあえず、ペットボトルを5本購入しておいて良かったとは思った。その時だった。

 

??「美味しい美味しい玉せんはいかがですか〜!!」

 

俺「玉せんか…ってのぶにゃんがなんで!?」

 

のぶにゃん「なんでも何も、由美ちゃんが玉せんをよく買って食べるってことは、僕もちゃんと知っているのよ?」

 

俺「うわぁ、バレた…。とりあえずチーズ入り1つください!!」

 

のぶにゃん「毎度ー!!1個600円でーす!!」

 

俺「よし、いただきます」

 

この味がすごく好きなんだよねぇ…、

 

パクッ

 

…あれ?なんかむちゃくちゃ辛いんですけど!!それでも食べ切ったのだが。

 

俺「お前この玉せんに何入れたんだよ!!」

 

のぶにゃん「これ?激辛タテソースを塗ったのよ♪」

 

俺「ふざけんなよ!!俺が辛いの苦手だって知ってて塗っただろ!!」

 

のぶにゃん「そうよ♪」

 

俺「最悪や!!ここで死にたくないしスポドリ1杯プリーズ!!」

 

のぶにゃん「はい、どうぞ」

 

ウイング団、とうとう牙を剥いたか。このアクエリアスにも変なの入れていないといいが…、

 

ゴクゴク…あれ?

 

なんか眠くなっていくような…。このあと、何があったかは俺も知らないが、後々判明した。

 

のぶにゃん「フフッ♥これで由美ちゃんは僕のもの♥もう誰にも渡さないんだから♥」

 

シオン「待たんかいゴラァ!!のぶにゃんは俺の大事な由美ちゃんを持ち帰る気だな!?」

 

のぶにゃん「もちろん♪今回は新居町に持ち帰ろうと思うの♪」

 

シオン「てか、今日って何の日なのか全然わかんないよぉ…」

 

??「あたしが説明してあげるわ」

 

シオン「きよっぴー!?そろそろ出産が近いんだから出てきちゃだめでしょうが!!」

 

きよっぴー「もう最後のチャンスかなって思って来たのよ。それよりも、今日は…」

 

きよっぴーはシオンちゃんの耳元で囁いた。

 

きよっぴー「由美ちゃんの誕生日なの。それなのに由美ちゃん本人が忘れちゃうから、こうしてドッキリを仕掛けようかなって」

 

シオン「ごめんなさい僕も忘れてた…」

 

のぶにゃん「とりあえず、由美ちゃんのことは空木駅まで運ぶわよ」

 

シオン「うん」

 

こうして俺は眠ったまま空木駅まで運ばれたのだった。

 

〜※〜

 

目を覚ますと、空木駅のホームにいた。俺は誰かからのキスにより目を覚ました。

 

俺「…あれ?俺は激辛玉せんを食べて睡眠薬入りのスポーツドリンクを飲まされて…」

 

きよっぴー「由美ちゃんおはよう」

 

俺「きよっぴー!?今日赤ちゃん産まれるかもしれないし、来ちゃだめなはずなのに…」

 

きよっぴー「今日は由美ちゃんにとって、特別な日なのよ?それを伝えるためにここまで来たの」

 

俺「えーっと…思い出せないんですが…」

 

のぶにゃん「そうなのね。まあ、新居町に戻ってからのお楽しみにしようね」

 

俺「本当に何なんだろう…」

 

その時だった。

 

きよっぴー「お腹が痛い!!」

 

俺「まさか…」

 

きよっぴー「赤ちゃん産まれるわ!!」

 

のぶにゃん「とりあえずスカートと下着だけ脱ごうか」

 

きよっぴー「うん。次の列車に乗って新居町まで我慢できないもの…」

 

きよっぴーが産気づいてしまったのだ。しかも破水までしている。

 

のぶにゃん「頭が見えてきているわよ!!」

 

きよっぴー「ひぃ…ひぃ…ふぅー…ああああ痛い痛い痛い!!」

 

そしてきよっぴーは息む。俺はきよっぴーの横についており、産道は見えない状態になっている。見ていたらR-18がかかる。

 

のぶにゃん「もう少しよ!!」

 

きよっぴー「あああっ!!産まれる!!赤ちゃん産まれるわああああ!!」

 

そして…

 

赤ちゃん「オギャア!!オギャア!!」

 

きよっぴー「産まれたのね…はぁ♥可愛いわ♥」

 

のぶにゃん「とりあえずこれだけ着せて!!」

 

きよっぴー「任せて♥」

 

赤ちゃんはきよっぴーのおっぱいを吸う。

 

俺「元気な男の子だね」

 

きよっぴー「ううん。実はこの子、由美ちゃんやのぶにゃんと同じ両性具有なの。奇跡の子だから、あたし、ものすごく嬉しいわ♥」

 

先天性の両性具有は確か女の子として登録する約束だった。しかしこれ人類史上初かも。

 

のぶにゃん「名前考えるの、すごく楽しみね♪」

 

きよっぴー「そうね♥」

 

のぶにゃんはきよっぴーの義弟にあたる。だから、家族の一員に近いのだ。

 

きよっぴー「とりあえず、新居町に帰りましょう♪」

 

俺「うん!!」

 

てなわけで、やってきた快速で新居町まで戻ろう。

 

〜※〜

 

新居町着。ここでのぶにゃん、きよっぴーは用事があるということで、2人とは解散になる。とりあえず409会議室に行くように言われたので向かう。

 

俺「なんか…むちゃくちゃ暗いんですが」

 

シオン「えーっと…」

 

その時だった。いきなり部屋が明るくなり…、

 

全員「Happy Birthday!!由美ちゃん、21歳のお誕生日おめでとう!!」

 

俺「ちょっと待って!?俺、今日が誕生日!?」

 

のぶにゃん「11月23日って、由美ちゃんの誕生日じゃなかったかしら?」

 

俺「いや、全然自覚とかないんですが」

 

部屋にはAqoursのみんなもいた。

 

千歌「由美ちゃんって去年もそうだったじゃん。千歌が電話をかけるまで気づかなかったでしょ?」

 

俺「そうだった…今思い出したよ…」

 

ダイヤ「自分自身の誕生日を忘れるとか、本当に片腹痛いですわ…」

 

俺「ごめんなさい…」

 

鞠莉「それときよっぴーも、今日からママね♪」

 

きよっぴー「ありがとう!!あたし、これからも頑張るからね!!」

 

全員で笑い飛ばし、この日の夜は楽しく過ごした。そして今日は、俺の21回目の誕生日であるとともに…、

 

 

 

 

きよっぴーの娘さんの誕生日にもなるのでした。めでたしめでたし。




次回もネタはないです。


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トイレなし耐久地獄 イルカ少女×東武日光線編

今回で11月は終わりにします。今回はエルチューバー、もといYouTuber謎のちゃんねる様リスペクト。視点は松浦果南を予定。


11月26日、東武日光駅にて。紅葉の時期は過ぎたけど、私はウイング団ののぶにゃんを連れてやってきた。こんなことをしたのは…、

 

のぶにゃん「というか、どうして園児服のコスプレに、スカートの下がおむつなのよ!!僕の気持ちまで幼児退行しそうで嫌よ!!」

 

私「私たちAqoursの大事な由美に、誕生日の日にドッキリを仕掛けたのはどこの誰かな?だから、のぶにゃんには、罰としてトイレなし普通列車で駅のトイレを使わずに終点まで耐えてもらうんだからね?」

 

のぶにゃん「それを言われると、おむつがなければ不安ね…」

 

私「じゃあとりあえず、これも飲もうか」

 

私が手渡したのは、ペットボトルの濃いめの緑茶。トイレが近いのを我慢させる目的だ。のぶにゃんは少し飲む。

 

私「これで行こう!!」

 

のぶにゃん「ちょっと待ってよおおおお!!」

 

最近私もロリコン性癖に目覚めちゃったかも♥南栗橋に着く頃には完全に幼児退行させてあげるね♥

 

〜※〜

 

というわけで、東武日光始発の20400型に2人で乗る。ロングシートのトイレなしだから、旅人に避けられることは確実だ。だけどここから2時間弱、トイレなしに耐えることにする。私はそれを危惧し、ミニペットボトルの水しか持ってきていない。

 

まず上今市、下今市。下今市では4分ほど停車時間があるが、トイレには行かせない。その次の明神、下小代、板荷、北鹿沼、新鹿沼と、停車時間は短いからトイレは行けない。

 

樅山、楡木あたりで悲劇は起きた。

 

のぶにゃん「どうしよう…新栃木駅でトイレ借りたいわ…」

 

私「だーめ♥終点の南栗橋までトイレに行かない約束だったでしょ?だから10分間停車していてもトイレには行かせないよ?」

 

のぶにゃん「果南ちゃん無慈悲な!!」

 

ああ…のぶにゃんがおしっこを我慢している姿…可愛いよ♥♥♥

 

そして新栃木駅でも、トイレには絶対に行かせないように監視している。

 

10分後に発車。

 

私「やっぱりトイレ行きたいんだよね?」

 

のぶにゃん「当たり前よ!!」

 

私「だけどあと40分のことだから、我慢しよ?」

 

のぶにゃん「うぅ…」

 

色んな意味でゾクゾクしちゃうね♥

 

〜※〜

 

そして南栗橋駅到着。

 

私「さあ、降りるよ」

 

のぶにゃん「うん…」

 

降車後のこと。

 

私「ねえのぶにゃん」

 

のぶにゃん「何よ果南ちゃん」

 

私「これでトイレに行けると思ったでしょ?」

 

のぶにゃん「もちろんよ…あんなに濃い緑茶を飲んじゃったら…もう我慢できないわ!!」

 

私「じゃあ、とりあえず多目的トイレに行こう?」

 

のぶにゃん「どういうこと?」

 

とりあえず多目的トイレに連れて行こう。

 

私「とりあえず、今穿いているおむつにおしっこを漏らしてほしいの」

 

のぶにゃん「どういうことよ!!果南ちゃんの変態!!」

 

私「だけど、おむつ交換したいでしょ?」

 

のぶにゃん「そうよ!!元のショーツに戻したいの!!」

 

私「だから、その場でそのおむつにおしっこを漏らしたら、取り替えてあげる♥」

 

のぶにゃん「そんなことしたら赤ちゃんじゃない!!」

 

私「だけどこの前、みおぴょんから聞いたよ?赤ちゃんプレイしたら、上手におっぱいを吸ってくれたし、おむつの取り替えも大人しくしてくれたって」

 

のぶにゃん「どうしてみおぴょん言いふらしちゃうのよ!!もういい、かえったらみおぴょんをしかってやる!!」

 

私「言動がどんどん幼児になっていくのぶにゃんも可愛い♥」

 

のぶにゃん「って、ああああああああっ!!」

 

のぶにゃんは私の前でおむつにおしっこを漏らしたのだった。タプタプになり、スカートの下からおむつが露わになる。

 

私「のぶにゃん、今の君がいっちばん可愛いよ♥♥♥」

 

〜※〜

 

のぶにゃん「もう!!果南ちゃんのバカ!!」

 

私「とりあえず、おむつは今から取り替えようか」

 

のぶにゃん「僕が取り替えるんじゃないの?」

 

私「いやいや、できるようにならないともし赤ちゃんができたときに」

 

のぶにゃん「わかったわよ…」

 

私「じゃあおねだりしてくれる?」

 

のぶにゃん「僕のおむつを取り替えて」

 

私「フフッ♥のぶにゃん想像以上だよ♥♥♥」

 

そして、私はのぶにゃんのおむつを外し、預かっていたショーツを穿かせた。

 

この作業が終わってトイレを出たあとのこと。

 

??「なんか、お姉ちゃんから果南ちゃんがウイング団をトイレなし地獄でいじめてるって聞いたんだけど、ドウイウコトカナ?」

 

私「ルビィちゃん!?これはのぶにゃんのためを思ってやったんだよ!?」

 

ルビィ「それでもやっていいことと悪いことがあるよね?とりあえずお説教してあげるよ♥」

 

私「待ってええええ!!」

 

のぶにゃん「さあ、広島に帰りましょうか」

 

私「のぶにゃんも見捨てるなあああああ!!」

 

こうして私の性欲バラマキの旅は終わりを告げた。もう二度とこんなことはしないと誓おう。




次回から12月。しかしネタが無い…。

※9月30日を目処に打ち切り、新作に移行する可能性があります。お気に入りが年明け以降1件も伸びないのは痛い。


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【逃亡厳禁】鉄オタ青山由美と配信者オニナッツの、最低で最高な名古屋巡り

今回は呉越同舟ネタです。視点は青山由美を予定。


12月の某土曜日。

 

俺「俺を地雷扱いしてくるオニナッツさん、いや夏美ちゃんと一緒になるとか最悪だよもう…」

 

オニナッツ→夏美「よりによってシオンを奪った地雷の由美先輩と一緒だなんて私も最悪ですの!!」

 

こうなったのも、家に帰ろうとしたところをシオンちゃんに見つけられ、矢場町まで強制連行されたのだ。しかし、この後が地獄だった。

 

シオン「由美ちゃんと夏美ちゃんには、お互いに仲良くしてもらいます。これは僕からのお願いではなく、命令です。仲良くするまで家に帰しません」

 

夏美「そんな無慈悲な!!嫌いな人と仲良くするなんて以ての外ですの!!」

 

俺「俺もだよ!!とても仲良くできそうにないです!!」

 

シオン「そう言って、最後仲良くなった経験があるのはどこの誰かな?つまりはそういうことなんだよ?」

 

俺「それを言われると言い返せない…」

 

確かに、夏場に島根研修に行った際、俺と四季ちゃんも当時仲が悪かったが、最後四季ちゃんが梨子ちゃんたちに説得されて不仲は解消した。しかし、そんな奇跡がいくらでも起きるかと言われるとそうとも行かないので、今回は余計に警戒しなければならない。

 

シオン「とりあえず、そこの矢場とんに入るよ!!」

 

2人「待ってええええ!!」

 

〜※〜

 

矢場とん本店はいつでも混雑しているが、もちろん入る。

 

俺「よし、これにしよう」

 

運良く今日は食欲旺盛。ロースとんかつ1枚食ってやるぜ。

 

シオン「由美ちゃんが元気そうで何よりです」

 

夏美「またシオンが由美先輩とイチャイチャ…こういう光景は見たくありませんの」

 

これだから嫌なんだよね…。

 

まあ、ロースとんかつはそのまま、胡麻、一味、辛子など色々試せてまた食べたい逸品だ。

 

〜※〜

 

シオン「次は、太鼓の達人対決をしようか」

 

夏美「そういうのはお手の物ですの!!」

 

俺「うわ、俺の苦手な分野が出たぞ…」

 

シオン「わがまま言わない!!これも一種の武者修行です!!」

 

やるしかないか。

 

シオン「レベルはふつうで大丈夫だからね」

 

それなら大丈夫だね。

 

〜※〜

 

なんとか二人揃ってクリア。

 

夏美「というかふつうでいいって、シオンかなり怪しいですの」

 

俺「あのねぇ、コイツ俺より音ゲー壊滅的だから」

 

シオン「コラそれをバラすなよ!!」

 

夏美「いいんですの!!直ちにシオンには鬼でやってもらうんですから!!」

 

シオン「なんでええええ!?」

 

シオンちゃん、無茶苦茶泣いていたよ…。

 

〜※〜

 

そして終わると、シオンちゃんはものすごいヘトヘトに。

 

シオン「今回はもうヘトヘトなんで帰りまーす…作戦失敗だ…」

 

夏美「だけど、由美先輩の意外な一面が見られて私は嬉しかったですの。まだ仲良くなるには程遠いけど、もっと由美先輩のことを調べますの!!」

 

俺「確かに夏美ちゃんとは今は無理でも仲良くなれそうだって俺も思った。まさに最低で最高のひと時だったよ。作戦はある意味成功だぜ?」

 

夏美「由美先輩の言うとおりですの♪由美先輩のことは、最低で最高の仲間だって私も思いましたの」

 

シオン「それでもさっきの太鼓の達人は精神的に堪えたの!!あーもう終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

カチャリ

 

手錠は抜かりないのね。

 

夏美「とにかくばたんきゅー一歩手前まで、シオンのことは振り回しますの!!由美先輩も手伝うんですの♪」ハイライトオフ

 

俺「わかりました」

 

シオン「もうやだ…」

 

こうしてシオンちゃんを真っ白になるまで振り回す俺たちでありました。




次回もネタなし。しかしお気に入りが1件も伸びない…。


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【GPS禁止】鉄オタ2人を海外に強制転移させて放置するとどうなるの?

またもやエルチューバー、もといYouTuber西園寺様リスペクト。ただし、諸般の事情で「強制連行」にはしません。視点は青山由美を予定。

※今回は違法行為が含まれています。絶対に真似しないでください。


12月某日金曜夕方のこと。俺は学校帰りの比奈ちゃんと大須周辺を歩いていた。

 

??「由美ちゃんと比奈ちゃん見つけた!!」

 

俺「シオンちゃんじゃん!!物騒なものをもってこっちまで追ってくるな!!」

 

比奈「私も何をされるかわからないので怖いです!!以前シオンを異世界放置した際の仕返しだとは思いますが」

 

シオン「動くな!!手を挙げろ!!」

 

ジュリー「シオンちゃんをいじめた罰よ!!」

 

うわ、うちの妹と共犯かよ…。そして、取り付けられたのは、得体の知れない、ブリキ製の機械のついたアームバンド。更に札束を俺たちそれぞれの鞄の中にねじ込められた。そして…、

 

ジュリー「悔しかったらGPSを使わずに飛ばされた先から帰ってきなさい!!ポチッとな!!」

 

俺・比奈「いやあああああああ!!」

 

俺と比奈ちゃんの体は光になり、その場から消えていった。

 

〜※〜

 

目が覚めると、見知らぬ土地のど真ん中にやってきていた。聞いている言葉は中国語ばかり。手元に入れられた札束は1万元。それですぐわかった。ここは上海だと。パスポートは比奈ちゃんも含め運良く所持していた。まず帰りの飛行機(4時間後)を予約して…。

とりあえず声をかけて聞いていこう。そう思ったその時だった。

 

??「比奈サン見つけマシタ!!」

 

比奈「えーっと…可可さん!?」

 

??「それはそうと、お隣の方は誰デスカ?比奈サンを奪った大泥棒デスカ?クゥクゥに黙って浮気だなんて許さないデス!!○△□×☆※…!!」ハイライトオフ

 

比奈「落ち着いてください可可さん。この方は青山由美さんといって、私の直属の上司であり、大事な仲間です」

 

俺「はじめまして。私が青山由美です。よろしくお願いします」

 

可可「私は唐可可と言いマス。クゥクゥと呼ぶデス」

 

可可ちゃんか。また黒い雰囲気もありそうだ。

 

可可「だけど、クゥクゥは由美サンのことが憎いデス。比奈サンを誑かしたのデスから、相応のお説教を受けてもらいマス!!比奈サンも連帯責任デス!!」ハイライトオフ

 

こうして2人仲良くまずお説教を受けました。

 

〜※〜

 

可可「それで、何故比奈サンたちはここに?」

 

比奈「私のライバルの鳳来寺シオンのせいで強制転移させられたのです。しかもGPSを使わずに名古屋に帰って来いと言われてしまったものなので」

 

可可「そのシオンサンも許せマセン。次日本に行ったときはクゥクゥが厳罰に処しマス!!」ハイライトオフ

 

俺「だけどシオンちゃんも俺たちが異世界に強制連行したそのお返しの意味もあるから…」

 

可可「それでも許すわけにはいきマセン!!一生シオンサンを恨みマス!!」

 

色んな意味で面倒な人に会ってしまった…。

 

可可「とりあえず、セントレア行きの飛行機まであと4時間はあるようなので、クゥクゥがここ上海を案内してあげマス♪」

 

こうして可可ちゃんに案内してもらえることになりました。

 

〜※〜

 

まず最初にやってきたのはアニメイト上海。人民広場から福州路まで歩いてたどり着いた。

 

可可「はぁ〜…スクールアイドル、憧れマス」

 

俺「Aqoursは相変わらずブームだな。ん?」

 

比奈「どうしたのですか、由美?」

 

俺「俺のグッズがあるのだが。シオンちゃんや比奈ちゃんのまで」

 

可可「比奈サンのグッズは知っていたんデスが…シオンサンのは買いマセン」

 

比奈「実は由美も一時期Aqoursの後援会をやっていたのです。その甲斐もあり千歌さんやダイヤさんにはいつも振り回されてばかりで」

 

可可「由美サン、数々の無礼な言動、おみそれいたしマシタ」

 

俺「えっ!?」

 

可可「もしよろしければ、今後はクゥクゥと仲良くしていただけマセンか?」

 

俺「別に大丈夫ですけど」

 

可可「もし比奈サンと連帯で強く依存しても、大丈夫デスか?」

 

俺「それは…その…」

 

比奈「はいかYes以外通用しないかと…」

 

俺「…はい。わかりました」

 

可可「言質は取りマシタので」

 

なんか今後大波乱の予感しかしない。

 

俺「まあ、ここはとりあえず物色するだけで買わないかな」

 

可可「買ってくれないのデスか?」

 

比奈「由美はいつもAqoursの皆さんにグッズを、毎回100元を超える単位で強制的に買わされるのです。たまには買わないときでも1回位作るべきではないのでしょうか?」

 

可可「ダメデス。クゥクゥがいるのだから、Aqoursのグッズを買うのデス!!」ハイライトオフ

 

200元一気に飛んでいったよ…。

 

そして昼に中華料理店で小籠包を頂き…、時間になってしまった。

 

このまま浦東国際空港まで向かい、帰りの飛行機に乗る。

 

可可「2人ともまた上海に来てくれマスよね?」

 

比奈・俺「もちろん!!」

 

可可「それから、シオンサン、いえ、駅の三脚のことは、次日本に行ったら罰を与えマスから、よろしく頼むデス!!」

 

うわ、むちゃくちゃ怖いよこれ。ちなみに可可ちゃんにはシオンちゃんのことを元・駅構内の三脚常習犯と俺が教えたので、駅の三脚というあだ名を勝手につけてきた。

 

可可「じゃあ、バイバイデース!!」

 

俺「可可ちゃんまたねー!!」

 

こうして、俺たちは可可ちゃんと解散になり、セントレア行きの飛行機で帰名した。

 

セントレア到着後。

 

ジュリー「あら?由美帰ってきたのね」

 

俺「当たり前だろパスポート持ってるんだから」

 

比奈「今回という今回は、シオンのことは許しません!!」

 

シオン「はぁ!?お前だって俺の異世界放置に加担しただろうが!!」

 

比奈ちゃんとシオンちゃんは殴り合いの大喧嘩になった。

 

俺「もうあいつら放っておくか。高校浪人とかでも自業自得だわ」

 

ジュリー「そうね。帰りましょうか」

 

比奈「あっ!!待ちなさい!!」

 

シオン「逃げるな卑怯者!!逃げるなァ!!」

 

今回は色々救われたが、また1人、ヤンデレが増えた。先行きが不安でしかない。




ネタがなさすぎてクリスマスに飛びそうです。ただし、高岡に行ってもらうリクエストだけは書きます。


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高岡でフラッシュモブに巻き込まれました

今回は高岡というリクエストのみを承っていたので書いてみます。視点は青山由美を予定。


12月某日、新居町にて。

 

メイ「おーい、由美先輩とシオン遊びに来たぞー」

 

俺「メイちゃんと侑ちゃんこんにちは」

 

侑「あれ?シオンちゃんは?」

 

俺「アイツは事務室で1人寂しく入試の対策をやっていて、昼まで出てきません。あまり邪魔しないほうがいいぞ」

 

メイ「それなら今から3人で高岡行かねえか?」

 

俺「何があったのさ?」

 

メイ「Aqoursの渡辺曜様が高岡ソロツアーをやるらしいんだ」

 

俺「いや、やめておくよ」

 

侑「なんで?後援会ならアイドル好きの血が騒いで当然でしょ?」

 

俺「逆にスポンサーだからいけないの!!」

 

とりあえず本音を語ろう。

 

俺「てか俺が行く時点でヤンデレ要素マシマシになるから怖いんだよ。あんなしんどい思いはしたくないし…」

 

その時だった。

 

メイ「仕事(ネタ)のために行け!!」チョップ

 

俺は気絶した。

 

侑「よし、このまま名古屋駅まで運ぶよ」

 

メイ「おう!!」

 

こうして俺たちの旅は強制的に始まった。

 

〜※〜

 

目が覚めると中部高速鉄道の高岡中央駅だった。おそらく俺は快速列車で運ばれたのだろう。

 

侑「由美ちゃん、おはよう」

 

俺「侑ちゃん!?てか俺寝てた!?」

 

メイ「お前の寝言、すごく可愛かったぜ♪」

 

俺「もう!!」

 

ということで、近くの高岡城公園に向かう。到着したその時だった。

 

【♪Aqours『恋になりたいAQUARIUM』♪】

 

音楽とともに現れたのは、現在富山在住の渡辺曜ちゃん。浦の星女学院の制服を着用していた。そして踊りだす。

1番までは普通に見ているだけだったが、その後から周りにいる人が踊り出したのだ!!そして2番のBメロになると、侑ちゃんが、サビになるとメイちゃんも踊り出した。

 

そして周りに踊らない人はいなくなってしまった。ついには引っ張り出され…俺も踊ることになった。

 

曲が終わってからのこと。

 

曜「ゆーみん来てくれたんだね!!」

 

俺「ちょっと待って!?俺がゆーみん!?」

 

曜「そうだよ。由美ちゃんが中学生の人からゆーみんって呼ばれるから嫉妬しちゃうし」

 

俺「また嫌な予感がするんですが」

 

その予感は的中した。

 

曜「それはそうと、侑ちゃんやメイちゃんとすごく楽しそうなのはどういうことかな?」

 

俺「2人とも下手に干渉してこないから、気軽に話せるのさ」

 

曜「後で花丸ちゃんと千歌ちゃんと仲喜くんに言いつけちゃおうかな〜♪」

 

俺「全員知っているからおそらく話しても無駄だと思うが」

 

曜「その代わり、明日までゆーみんは私と一緒にいようね〜♪」

 

侑「あっ!!待って!!」

 

俺「ひいいいいっ!!」

 

そして悲劇は連鎖するのであった。

 

曜「そうそう、君たちの後ろにも、歩夢ちゃんがいるよ?」

 

侑「えっ?」

 

歩夢「見つけたよ、侑ちゃん、メイちゃん♥」

 

侑「歩夢!?どうしてここに!?」

 

曜「さあ行こうか」

 

俺「…はい」

 

諦めて、2人で回ることにしよう。

 

歩夢「シオンちゃんが由美ちゃんから『高岡の方にいる』って言ってくれたって話だったから来てみたんだけど…」

 

メイ「由美先輩を連れ出すことにしたんだよ」

 

歩夢「ふーん…侑ちゃんもメイちゃんも、みんなの大事な由美ちゃんにそんな酷いことをしたんだぁ…」

 

侑「歩夢どうするの?」

 

歩夢「2人とも新居町のお説教部屋行きだね♪シオンちゃんからちゃんと叱られようね♥」

 

侑・メイ「やめてええええええ(ろおおおおおお)!!」

 

こうして2人は太平洋側まで連れ戻された。ちなみに俺が帰れたのは次の日でした。




今後クリスマスネタ、冬の近鉄祭り、鉄オタキラー、MDAを書いて前年分は終わりの予定です。今年分のネタは…まだないです。


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クリスマスでも鉄オタキラー・れいわ鉄殺隊は容赦しない。

クリスマス回を予定していましたがネタが出ないのでクリスマスの日にあったという設定のネタを書いてみます。視点は青山由美を予定。


2022年12月24日、やっとのことで全員が集まれた。今日は食堂を借りてAqoursのみんな、および四季ちゃん、メイちゃん、侑ちゃん、歩夢とクリスマスパーティーだ。

 

千歌「今日は、クリスマス記念に乾杯!!」

 

全員「乾杯〜!!」

 

しかしこの白ワインは、ビールや日本酒などが苦手で、いつも缶チューハイしか飲まない俺でも甘口で飲みやすい。ターキーレッグも醤油ベースの味付けで箸が止まらなかった。

 

みんなで用意した食事は最高に美味しかった。人生最高の食事会でした。

 

〜※〜

 

さて、食事の後片付けを終えたあとのこと。そのまま俺と果南、そして侑ちゃん、シオンちゃん、鈴乃ちゃん、比奈ちゃん、メイちゃんでヒーリングレイクタウン新居の方に流れた。

 

メイ「しかしヒーリングレイクタウン新居もほぼ統合型リゾートじゃねえか。中部高速鉄道もよくやってくれるよ」

 

侑「そうだよね。流石にこういうところ、私はまだ慣れないよ…」

 

2人とも嘘は言っていない。カジノがない以外はオタクや家族連れが出向く統合型リゾートに近い。

 

俺「おっ、アニメイトとメロンブックスが出店してるじゃん」

 

果南「もちろん、由美は同人誌やグッズを買ってくれるよね?」

 

俺「それは…その…」

 

果南「買わないという選択肢はないよ?」

 

うわ、れいわ鉄殺隊発動とかもうやだ…。

 

鈴乃「私は全年齢向け漫画を買おうかなと思うけど」

 

比奈「私もどなたかのグッズを買うつもりでいました」

 

メイ「もしかして鈴乃さんも比奈さんもそういうの好きなのか?」

 

鈴乃「メイには黙っていたけど、実はそうなのよ」

 

比奈「私は昔からラブライブとプリキュアには大ハマリしていたので」

 

メイ「私も、言いにくいんだけどスクールアイドルとかが大好きなんだ。とりあえず寄るぞ」

 

鈴乃「うん!!」

 

シオン「僕も…」

 

侑「シオンちゃんはダメだよ?」

 

シオン「はい」

 

ということで、今回は樋口さんが1枚飛んでいきました。ゲットしたのはよいつむトリオのアクキーと果南ちゃんのアクリルスタンド、そして「チカテツ珍道中」という地下鉄を題材にしたラブライブ!サンシャイン!!の全年齢向け同人誌、その他諸々だった。

次の場所に移動しようとした、その時だった。

 

比奈「そういえば、唐突に思い出しましたが、変な噂を聞いたことがあります」

鈴乃「どんな噂よ」

 

比奈「手遅れなレベルにこの世界では『鉄オタキラー』という文化が横行していると…。ついでにれいわ新選組と鬼殺隊をもじって『れいわ鉄殺隊(てっさつたい)』という別名までついたとか…!!」

 

果南「うっ…頭が…」

 

俺「心当たりがあるんですが…」

 

メイ「それ非鉄の私でも聞いたことはあるぞ。確か鉄オタキラーは特定の鉄道オタクに対してヤンデレ化か、一部の鉄道オタクに対してメンヘラ化し、主に鉄道趣味の自由を奪う文化だろ…?」

 

心当たりがあるというのは、俺が加害者でもあり被害者でもあること。Aqousの数名にヤンデレ化されて早3年半が経つんだが、自分も何かあるとメンヘラ過保護になるんだよねぇ…。

 

メイ「てか、私も鈴乃さんやすずかさんに対して嫉妬しがちだから人のこと言ってられねぇよ…」

 

シオン「僕もだよ…。しずくから追われるのもあるけど、ついつい由美ちゃんが病んでいるのを見ると本気で暴走を止めに走りたくなる…」

 

俺を含めた周り全員が鉄オタキラー、れいわ鉄殺隊の可能性が高いなこれ…。

 

侑「だけど、そんな人たちがこの世にいるの?本当にそのような光景なんて見たわけじゃないよね?もしかすると、ただの噂話に肉付けがされただけで誰かが風評被害に遭っているだけかもよ?」

 

比奈「侑さんも騙されてはいけません。大抵鉄オタキラーになるのは、将来アイドルになり得る可愛い女の子か、アイドルの経験者です。とはいえ鉄オタの中にも鉄オタキラーが数名ほどいるとか…」

 

メイ「鉄道趣味にハマらなくてよかったな侑さん」

 

侑「確かにね。そんな危ない子が世の中にはいるんだから」

 

うわ、侑ちゃんまでその存在を信じたよ。

 

メイ「私がアイドルになるわけがねぇけど、鈴乃さんの鉄道趣味を取り締まるれいわ鉄殺隊になんかなりたくねぇな」

侑「うん。ちゃんとシオンちゃんの鉄道趣味は尊重するよ」

 

2人ともまだ思考回路はまともだ。とはいえメイちゃんも数年後にはスクールアイドルをやるんだよねぇ…(メタ発言)。

 

比奈「その割には由美と果南さんが黙ったままなのですが」

 

俺「自分もむちゃくちゃ聞いたことがあるのと、それ以前に一番の被害者です。千歌っちたちと知り合ってそろそろ4年目に入るけど未だに千歌っちとマルがむちゃくちゃ重いことがあります」

 

果南「実は私がかつて加害者だったことを思い出したんだ。あのときは由美が捕まえたカエルを潰したり、由美のカメラを没収したり…やりすぎたなって思うもん」

 

シオン「とりあえずそんなことは…」

その時だった。

 

??「やっぱりゆーみんと果南ちゃんがイチャイチャしてる…」

 

俺「千歌っち!?それからマルまで!?」

 

千歌「だって私と花丸ちゃんをのけものにしてふらふら歩いていくんだもん」

 

マル「果南ちゃんと一緒にお説教ずら」

 

果南「そんなあああああ!!」

 

俺「てかゆーみん呼びってどっから湧いたんや」

 

千歌「中学生からそう呼ばれるんだから千歌が呼んでも問題ないよね?」

 

俺「それ言われると言い返せない…」

 

マル「ホラ、イクヨ?」

 

2人「…はい」

 

れいわ鉄殺隊2凶には勝てない俺と松浦果南でありました。

 

一方、5人はというと、

 

??「やっぱり5人でイチャイチャ…」

 

侑「歩夢!?」

 

鈴乃「被害に遭いたくないから終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

カチャリ

 

カチャリ

 

カチャリ

 

ガシッ!!

 

歩夢「ナニニゲヨウトシテイルノ?ニガサナイカラ」ハイライトオフ

 

メイ「手錠とかふざけるな!!」

 

 

鈴乃ちゃん、比奈ちゃんは歩夢に捕獲され、それ以外も手錠をかけられた。

 

歩夢「ふざけてるのはメイちゃんの方でしょ!?3人とも私の侑ちゃんやシオンちゃんとイチャイチャして…もう許さないよ!!」

 

比奈「どうすればいいのですか…?」

 

歩夢「みんなでこれからお説教部屋に行こうね♥」

 

5人「いやああああああああ!!」

 

どうやら、これから鉄オタキラー第2世代の代表格は上原歩夢になりそうです…。




次回は近鉄祭りを予定。


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☆Rainbow冬の近鉄祭り2022 #1 この年末でも容赦なく単独遠征を妨害される件。

予定通り、自己満足の近鉄ネタとします。視点は青山由美を予定。


俺「しかしまたかよ…。しかも俺の苦手なすみれちゃんと一緒とか最悪だ…」

 

12月29日、近鉄名古屋駅にて。ヤンデレ要素はまったくないのだが、俺の苦手な平安名すみれちゃんと、今回の監督役として元・堕天使ヨハネと、そして俺が一緒になってしまった。

 

すみれ「仕方ないでしょ?シオンがあんなこと言うからよ。私も由美さんのことは苦手だけどシオンが仲良くなるまで帰ってくるなとか言ってきたらやるしかないわ」

 

ヨハネ「由美もすみれもわがまま言わないの。この時点で揉めていたらシオンが地獄に落としてくる(雷を落とす)わよ?」

 

俺・すみれ「…はい」

 

今やAqours内で一番マトモなのは中二病脱却気味のヨハネと言っても過言ではない。堕天使用語は抜けていないが、婉曲表現とかでよく使うことが多い。

閑話休題。今回も1人で行こうとしたのだが、すみれちゃんがシオンちゃんから俺と仲良くなるように命令されたから単独遠征はまた失敗した。

 

俺「とりあえず、あの準急乗るか」

 

ヨハネ「そうしましょう」

 

すみれ「待ちなさいったら待ちなさいよ〜!!」

 

こうして、俺たちの近鉄遠征は始まった。

 

〜※〜

 

乗った列車は2800系。準急お馴染みの八田通過は欠かせない。今回は佐古木駅で下車した。

 

ヨハネ「今日由美は何をする予定なの?」

 

俺「今回は夕暮れを狙って撮り鉄をします。まずはここに来る急行を狙うよ」

 

すみれ「シオンもそういうことをやっていたわね」

 

ということで、1枚動画素材を入手完了。最初は1810系+5200系の素材だ。改札を出よう。

 

~※~

 

続いて現れたのは2430系、そして5200系と2800系のペア。

 

ヨハネ「ふふっ。由美ったらすっかり電車に夢中ね。ずら丸とルビィは嫉妬するって言うけど、ほっこりしていて素敵よ」

 

ヨハネはちゃんとわかってくれる。流石Aqoursのまともメンバー。

というか、最近のAqoursの状況ってどうなっているんだ…?

 

千歌っち→ヤンデレ2凶の一角

曜ちゃん→ヤンデレ予備軍

梨子ちゃん(リリー)→常識人…俺に対しては

ルビィちゃん→ヤンデレ、末期経験者

マル→ヤンデレ2凶の一角

ヨハネ→微中二病、ここ最近は常識人

ダイヤ→ヤンデレ、末期経験者、元3凶の一角、アブノーマルな変態

鞠莉→この歳になってもお転婆、変態

果南→微ヤンデレ、末期経験者、ロリコン系変態

 

…というかまともなこと書いてある人ゼロじゃねえか。俺もメンヘラ過保護、仲喜くんもメンヘラ、勇輝くんも不健全、シオンちゃんに至ってはある種の地雷だから、マトモ枠は、強いて言うならリリーとヨハネくらいしかいない。

 

閑話休題、それでも先に足を進めよう。次にやってきたのは特急ひのとりとACE&サニーカー。続いて5200系と1233系、そして9000系2両固定編成と続く。

 

そして田園地帯に出てきたところで、

 

すみれ「これが由美さんの求めるような風景なのね!!」

 

ヨハネ「そうよ。こういうところで由美はいつも撮影するの」

 

すみれ「鉄道趣味を否定した私が馬鹿だったわ…これからはシオンと真正面から向き合えそうね」

 

ヨハネ「その意気よ、リトルデーモングソクムシ!!」

 

すみれ「だから善子さんもグソクムシ言うな!!」

 

ヨハネ「ごめんごめん…」

 

俺「ここ最近善子じゃなくてヨハネが聞けなくなったのが悲しいな」

 

ヨハネ「もう、今の私は善子でヨハネなの。大学に無事に行けるようになってからは、不幸なことよりも幸せ探しに没頭することが多くなって、痛すぎる私というのを恥ずかしく感じるようになったの。だけど、貴女やリリー、仲喜はどんな私でも好きだって言うから、たまには中二病を残してもいいんじゃないかって。こんな私でも、今後も仲良くしてくれる?」

 

俺「もちろん!!」

 

すみれ「由美さん、いや由美のこと、もっと知りたくなってきたわ。今日の様子を見ていると隣にいるだけで仲良くできそうな気がするの。かなり歳とかは離れているし、シオンのほうが一番気になるけど、もし連帯で愛が重くなっても許す?」

 

俺「それは…」

 

ヨハネ「そういうのははいかイエスしか通用しないわよ

 

俺「…はい」

 

すみれ「言質取ったからね?」

 

ヨハネ「それじゃあ、名古屋に戻りましょうか」

 

全員「賛成ー!!」

 

というわけで、弥富駅から準急3連に乗り名古屋まで帰る。名古屋到着後のこと。

 

俺「そうだすみれちゃん、今日はこれから…」

 

すみれ「実は明日も色々用事があるからここで解散にしないといけないの」

 

俺「んじゃ、お疲れ様です」

 

すみれ「お疲れ様、またね」

 

こうしてすみれちゃんとは解散になった。

 

善子「私も帰ろうかしら…」

 

俺「そうやって逃げようとしていないかな?俺仲喜くんとマルから宿題終わっているって聞いたのだが」

 

善子「あれはデマよ!!もういい私もおウチ帰る!!終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

俺「待って!!行かないで!!」

 

うまく引き止められる…、

 

そんなわけがなく、ヨハネはあっさり帰ってしまった。

 

今回もある程度の動画素材は確保できたので、改札を出て、居酒屋安曇野庵でレモンサワーを片手に卵焼きと蕎麦を食べ、一人寂しく夜を過ごすことにしよう。




次回は年末の罰ゲーム大会とします。


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MDA 〜MOST DAME Aqours 2022年度第三四半期〜

予定通り、素行の悪いキャラに罰ゲームを与える回とします。視点は松浦果南を予定。


由美「よりによってこの時が来たか…」

 

12月31日昼間、今回は3年生組とあの夫婦のみ新居町に呼び出されていた。

 

ダイヤ「とはいえ、今回は既に結果を出しておりますので、サクッと発表させていただきます」

 

私「なんか由美あたりが怪しい気がするんだけどなぁ…」

 

鞠莉「さあ、どうかしらねぇ〜?」

 

ダイヤ「それでは発表いたします。今回の罰ゲーム対象は…」

 

緊張が走る。

 

ダイヤ「青山由美と致します。果南さん大正解ですわ」

 

由美「2度目かよ…」

 

ダイヤ「そして勇輝さんも夫婦の連帯責任で罰ゲームですわ」

 

勇輝「そんな…どうしてですの?」

 

ダイヤ「勇輝さんもシオンさんの異世界強制連行の企画に参加したと伺いましたが」

 

勇輝「いけなかった?」

 

ダイヤ「ダメです。とても一流企業が揃ってやる行為とは思えません」

 

勇輝「もう我慢できませんわ!!いい加減にしてください!!」

 

ダイヤ「ふざけているのは勇輝さんでしょう!!」

 

由美「コラコラ喧嘩すなって!!」

 

勇輝「うるさいよ!!」

 

どこかデジャヴを感じる。

 

勇輝「僕が不健全なら由美ちゃんも地雷で確定ですわ!!」

 

やっぱりね…。

 

ダイヤ「勇輝さんは思っていないと思うのですが、あなたのその病み体質が勇輝さんの不健全さと対照的に感じて心配しただけなはずです」

 

私「いや鬼越トマホークさんじゃあるまいし」

 

勇輝「…で、罰ゲームは?」

 

ダイヤ「今回の勇輝さんとの喧嘩で免除ですわ」

 

由美「は?ポンコツの究極が罰ゲーム免除とか、正直呆れるんですが」

 

ダイヤ「誰がポンコツですって?」

 

由美「お前だよ!!」

 

すると由美とダイヤでも取っ組み合いの大喧嘩が始まる。

 

勇輝「2人とも喧嘩しない!!」

 

由美「うるさいよ!!」

 

また鬼越トマホークさん…。

 

由美「勇輝くんもそろそろイカの金玉ネタ出せや!!」

 

ダイヤ「由美は思っていないと思うのですが、勇輝さんの『そうは行かない、イカの金玉』を聞けなくて寂しく感じているそうです」

 

由美「それは本当だよ!!」

 

勇輝「ダイヤちゃんには言っておきますが、由美ちゃんを奪おうなんて、もう戸籍上の夫婦だから、そうは行かない、イカの金玉!!」

 

私「やった!!不健全発言が聞けた!!」

 

鞠莉「勇輝は不健全でないとときめかないんだから」

 

勇輝「鞠莉ちゃんも果南ちゃんもからかわないで!!」

 

全員「アハハハハ…!!」

 

その時だった。

 

デデーン!! 全員、アウト〜!!

 

ダイヤ「私まで!?」

 

バッチーン!!

 

バッチーン!!

 

バッチーン!!

 

バッチーン!!

 

バッチーン!!

 

まず全員が社内警備の人に頭を引っ叩かれた。更に現れたのはシオンちゃんだった。

 

シオン「もちろん♪今日は12月31日なんですから♪残り6時間、みんなで楽しく過ごしましょうね〜♪」

 

全員「いやあああああああ!!」

 

こうして年が明けるまでワイワイガヤガヤ過ごすことに。

 

〜※〜

 

そして2023年1月1日、Aqoursメンバーといつもの新居町組、天白組全員が会議室に集まり…、

 

全員「新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します」

 

こうして挨拶をしたところで今回はお開きとなった。さあ、今年も頑張ろう!!




次回は前回の近鉄祭りを受けたネタとします。


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帰り際の地雷セリフの通用を完全に阻止しよう!!

今回から新年版に入ります。視点は桜内梨子を予定。


由美「ヨハネに終わり閉廷は通用しないのかよ…いや、でも『おウチ帰る』とか言ってもいたよなぁ…」

 

私「どうしたの由美ちゃん?途方に暮れているなんて珍しいじゃない」

 

新居町運転所の事務室に行ったら、由美ちゃんが1人だけ、ノートを広げて悩んでいた。

 

由美「聞いてよリリー。去年末に俺とヨハネとすみれちゃんで近鉄に行ったとき、帰り際にヨハネに『終わり!閉廷!』と叫ばれたら引き止めることもできずに帰られちゃったんだよ。だけど『おウチ帰る』とも行っていたからそれで通っちゃったかなぁって思うんだよねぇ…」

 

私「それは間違いなく『おウチ帰る』のせいよ。とりあえずそれで帰れないように私と練習しましょう」

 

由美「そうしよう!!」

 

こうして私たちの特訓は始まった。

 

〜※〜

 

私「それならまずやってみるわね」

 

由美「どんと来い!!」

 

 

 

 

私「…もう私おウチ帰る!!終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

ガシッ!!

 

私「だめだって由美ちゃん!!」

 

由美「いけなかった?」

 

私「最後までその言葉を言わせちゃダメ。聞いていたから善子ちゃんも逃げたんでしょ?」

 

由美「はい…」

 

私「やり直しね」

 

もう1回やってみよう。

 

私「…もう私おウチ帰る!!終わり!!閉廷!!」

ガシッ!!

 

私「それが一番よ!!」

 

由美「なんとかコツが掴めてきました」

 

このまま完璧を目指そう。由美ちゃんは地雷セリフを発した仲喜くんを引き止めた経験があるからね。

 

〜※〜

 

そして練習すること2時間、善子ちゃんがやってきた。

 

善子「あら?リリーじゃない。由美とこんなところで何をやっているの?」

 

私「ななな、何でもないわよ!!それからよっちゃんはリリー呼びをやめて!!」

 

善子「誤魔化しても無駄よ。この前の近鉄の話、あれはやりすぎたと思うもの。だけどあの時は由美に引き留めの試練を与える目的もあったから、ああいう感じにしたの。さあ、さっきの練習の成果を、ここでヨハネに見せることね!!」

 

私「バレてた!!」

 

善子ちゃんにバレちゃったわ。どうすればいいのかしらこれ?

 

善子「だけど年明け早々初詣に行ったら、おみくじが大凶だったの。これではダメだから私おウチ帰る!!終わり!!閉廷!!」

ガシッ!!

 

由美ちゃんは直ちに善子ちゃんの腕を掴んだ。

 

由美「そんなことで帰れると思っているのかな?」

 

由美ちゃんナイスキャッチ!!

 

善子「由美もそのハイライトのない目をやめなさい!!」

 

私「善子ちゃん、帰さないわよ?」

 

善子「リリーも便乗するなぁ!!というか、練習の成果が出すぎて怖すぎるわよ!!」

 

直後、由美ちゃんは良い案を思いつく。

 

由美「とりあえず、もう1回初詣行くぞ、3人で」

 

私「そうしましょうか。またおみくじ引き直そうね」

 

善子「待ってええええ!!」

 

こうして3人で初詣に行くことにしました。今年こそ良縁があるといいな♪




次回は蓮ノ空、18切符回を予定。


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☆18切符で金沢リベンジ!!

予定通り、金沢リベンジ・高山線完乗ネタを予定。


俺「作者の奴書くなって言ったのに全く…」

 

ヨハネ「そうよ!!せっかく久々に堕天できると思ったのに!!」

 

1月4日のこと。名古屋駅に集まったのは俺の他に比奈ちゃんとリリー(桜内梨子)、ヨハネ(津島善子)、そしてウイング団のぼたちゅん(千光寺ぼたん)。これから比奈ちゃんと一緒に雪の降る金沢に抜ける予定だったが、この作品に書かれてしまった以上、リリーとヨハネがついてくることになり、常識人ということもあり登場人物の中で最も破天荒なぼたちゅんを久々に連れて行くことになったのだ。とはいえちょうど5人だから18切符を一斉に使えたのは良かった。

 

リリー「だってぼたちゅん、また犯罪まがいの行為に手を染めるといけないもの。それに今のAqoursの常識人は私と善子ちゃんしかいないのよ?」

 

ぼたちゅん「そんなに俺危険なのかよ」

 

俺「当たり前だよそんなこと。風呂場のカメラ持ち込みと、メイちゃんから聞いた串かつ二度漬け未遂について、俺はしっかり覚えています。一歩間違えば刑務所行きだぜ?」

 

ぼたちゅん「ごめんなさい…」

 

比奈「今後また謹慎処分を受けたくなければ二度とやらないでください!!」

 

比奈ちゃんはかつてないほどの剣幕でビシッと一喝した。

 

ぼたちゅん「わかりました…」

 

ぼたちゅんの出演は9月以来。読者の皆さんには黙っていて申し訳なかったのだが、10月初頭から12月いっぱいまでウイング団が謹慎処分にしていたと言っていた。

 

ヨハネ「それにヨハネのどこが常識人なのよ!!マトモ要素はどこにもないじゃない!!」

 

リリー「今の千歌ちゃんやダイヤさんに比べるとまだ私たちは安全な部類だって仲喜くんが言っていたわ」

 

ヨハネ「言われてみればそうね…」

 

リリー「さあ、とにかく、武者修行を兼ねて行くわよ!!」

 

4人「待ってえええええ!!」

 

こうして俺たちの旅は始まった。

 

~※~

 

まず乗ったのは311系による特別快速大垣行き。やはり床材がボロボロ。置き換えが進むのも無理はない。

とりあえず岐阜で下車し、岐阜からは普通列車米原行きに乗る。大垣から乗り換えていたら立席地獄が待っているからね。岐阜駅にはキハ25やキハ75が大量に現れるので撮影した。

 

国境のやや長めのトンネルを抜けると、滋賀県の雪国だった。そして柏原、近江長岡、醒ヶ井と停車し終点の米原に到着する。

 

ぼたちゅん「広島もこんなに寒くねぇよ…」

 

ヨハネ「それくらい我慢しなさい」チョップ

 

ぼたちゅん「はい…」

 

米原からは更に北に向かうべく、北陸本線に乗り換え、更に近江塩津から湖西線直通に乗り換える。近江塩津では凍結防止のためにお湯が撒かれていた。

 

俺「こういうのも太平洋の人からすれば新鮮だ…」

 

比奈「はい。私もこれは初めて見ました」

 

リリー「函館で見たことはないわね」

 

敦賀からは北陸本線の2両編成の普通列車に乗り、福井で下車する。福井駅にて。

 

リリー「そういえば由美ちゃんは、アニメイトは最近寄っているの?」

 

俺「ここ最近だとパルコ店には高頻度で寄っているかな」

 

ヨハネ「それなら、ここのアニメイトには寄るわよね?」

 

俺「えーっと…」

 

ヨハネ「寄るわよね(威圧)?」

 

俺「その前にヤンデレじゃないのに何言ってるんですかあなたたち2人とも?」

 

リリー「元スクールアイドルである以上、アニメイトには巻き込むものなの。行ってくれないと由美ちゃんのことは私が食べちゃうわよ♥」ハイライトオフ

 

俺「ひっ…行きます行きます!!」

 

ヨハネ「上級ビックデーモン5049号はそうでないと」

 

しまった百合怪獣りこっぴーが出たら危険だった。

 

〜※〜

 

とはいえ、グッズ購入の強制はなかったから良かった。とりあえず自分は食欲不振だから、何も買わずに行こう。ヨハネやリリーは駅弁を買っていたけど。

 

福井からは4両編成の普通列車に乗り、金沢まで抜ける。1時間半もかかる長旅で、粟津駅では列車待ちの上で、除雪用モーターカーがエンジンを回して佇んでいた。

 

ぼたちゅん「ああいうモーターカーも新鮮だよな」

 

俺「でしょ?」

 

そして特急サンダーバードの通過を待ったあと、列車は発車する。

 

〜※〜

 

金沢駅着。ここで俺がやりたかったことをやる。

 

俺「よし、今度こそ香林坊アトリオに行くぜ!!」

 

比奈「それでも私は不安しかありません…」

 

ヨハネ「何かあったの?」

 

比奈「実は以前私がここ金沢に来たとき、乙宗梢さんという途轍もなく重い方に捕まってしまいまして、その方が今日もいらっしゃらないか不安なのです…」

 

リリー「それでも比奈ちゃん、捕まったら逃げちゃダメよ。逃げたら逆効果だから」

 

比奈「わかりました」

 

というわけで、香林坊アトリオは満場一致で決まった。

 

〜※〜

 

香林坊アトリオまでは徒歩10数分。雨がポツポツ降り、雪がチラホラ残る。日本海側の冬景色は初めて見た。

その時、悲劇は起きた。

 

??「澁川さん、いたのね」

 

比奈「乙宗さん!?」

 

梢「新年早々、他のお方と混じって、何をしようとしていたのかしら?」

 

比奈「今からそちらにいる由美の勧めで香林坊アトリオに行く予定でして…」

 

梢「呼び捨て…しかもあなたや私よりも年上の方を…?そこまで仲が良いと嫉妬してしまうわ。とりあえず2人で香林坊まで抜けて、それからお説教かしらね。さあ、行きましょう♥」ハイライトオフ

 

比奈「待ってええええ!!」

 

俺「連れて行く前にとりあえず帰りの代金渡すから比奈ちゃんは足りなくなったらこれで帰って来い!!」

 

俺はすかさず2万円を渡そうとする。

 

梢「青山さん、そんな大金を渡したら澁川さんが穢れるからやめてちょうだい?」ハイライトオフ

 

俺・比奈「そんなあああああああ!!」

 

結局比奈ちゃんを最後まで連れて行くことはできませんでした。

 

香林坊アトリオ到着後のこと。

 

??「あれ?千光寺さんじゃん」

 

ぼたちゅん「えーっと…あなたは…?」

 

綴理「はじめまして。僕は夕霧綴理。蓮ノ空女学院の1年生。早速だけど、僕と一緒に金沢周遊をしようよ」

 

ぼたちゅん「だけどこの辺と一緒に…」

 

綴理「先輩の誘いを断るっていうの?それは失礼なんじゃないかなぁ。それに、僕がいれば犯罪未遂の行為はしなくなるでしょ?」

 

ぼたちゅん「言われると言い返せねぇ…」

 

俺「とりあえず行ってきなさい。カネは2万出すから不足したら使って帰っておいで」

 

ぼたちゅん「由美ありがとう!!」

 

綴理「だめ。青山先輩が大金なんて渡したら千光寺さんが穢れちゃうから嫌なの。千光寺さん、いやぼたちゅんを僕のものにしたいからお金なんて渡さないで」ハイライトオフ

 

俺「ガクッ…」

 

綴理「サア、僕ラノ楽園ニイクヨ?」ハイライトオフ

 

ぼたちゅん「ちょっと待てよおおおお!!」

 

比奈ちゃんもぼたちゅんも無事に帰宅できるかどうか、むちゃくちゃ不安しかない。

 

リリー「きっと無事に帰ってくるわよ」

 

俺「そりゃそうだ」

 

気を取り直して、香林坊大和と東急を巡ることにしよう。

 

〜※〜

 

ここに来たら金つばだけは買ってから行く。そーちゃんや勇輝くんもお土産なしでは泣くからね。

ここのプロムナードは広々していて美しい。また再訪したい。

 

とりあえずダッシュで金沢駅に戻り、そのままあいの風とやま鉄道の2両列車に乗り込むことに成功した。

 

俺「だけど3人も寂しくなるな…」

 

ヨハネ「そうよね。比奈がいるだけで楽しかったもの」

 

リリー「私もそう思うわ」

 

そして駅を発車すると窓にはわずかに吹雪く雪が。倶利伽羅駅方面に行くと、また雪景色を堪能できた。

 

倶利伽羅からは富山県に入るが、そこそこ雪は積もっている。それでも列車を止めずに走らせている北陸民の雪への強さが伺える。

 

〜※〜

 

富山着。

 

リリー「曜ちゃんが沼津にまだいるから良かった…」

 

俺「確かにね。また俺が襲われるところだったよ」

 

ヨハネ「とりあえず、駅弁買って高山線に乗りましょう♪」

 

俺「そうするか。ここから約5時間ぶっ通しで乗るし」

 

こうして鱒寿司を買い、高山線に乗る。ただし、買った後には噂の歩行者用構内踏切を見ることができた。

 

「電車が来ます。渡らないでください」

 

いつ聞いても聞き飽きない。

 

~※~

 

さて、富山駅から乗るのはキハ120の2両編成。セミクロスかロングのこの車両は個人的に好きではない。とはいえ、関西線の単行に比べればまだ良い方である。

 

リリー「そういえばゆーみん」

 

俺「ん?てかゆーみん呼びどっから湧いたのさ?」

 

リリー「千歌ちゃんや曜ちゃんがそう呼ぶんだからいいじゃない」

 

俺「うわぁ…後輩たちのあだ名がここまで浸透するとか参ったなこりゃ」

 

リリー「…で、最近ルビィちゃんが521系を侮辱したとか聞いたんだけどそれは本当?」

 

俺「前回作でボソッと『無骨で可愛くない』とか言っていました」

 

ヨハネ「みんなそう思うのね」

 

リリー「ゆーみんは怒っていない?」

 

俺「この程度で怒るわけないやん。何よりある意味減車地獄にあたるのは丸わかりだし」

 

ヨハネ「由美は減車が憎いのね」

 

俺「当たり前だよ日光線であんな輸送力不足地獄があった以上は」

 

全員「あはははは…!!」

 

というわけで、そのまま乗っていこう。田んぼは枯れ、そして山の方に入ると雪がまた降ってきた。

 

猪谷ではまた乗り換え。ここから次の列車で美濃太田まで約5時間ぶっ通しで乗車予定だ。

 

俺「しかし下にニーハイ履いてきて良かったよ…無かったら寒いし」

 

今回もお正月スペシャルで3人揃って浦女の冬服を着ている。

 

リリー「ゆーみんはやっぱり鞠莉ちゃんに頼んで浦の星女学院の名誉生徒にしてもいいくらいに、その服が似合っているわ」

 

俺「ありがとう」

 

ヨハネ「それはそうと2人とも今日はどんな下着を着けているのかしら…?」

 

俺「コラ勝手に俺のスカートをめくるんじゃないよ!!」

 

リリー「見ないでよもう!!」

 

ヨハネ「リリーのいつもの桜色の下着、可愛いわね♪由美も今日の水色のお子様下着も素敵よ♪」

 

リリー「もうっ!!善子ちゃんのエッチ!!」

 

俺「何見てんだよもう!!」

 

リリー「とりあえずよっちゃんのも見せてもらうからね♪」

 

しかし、ヨハネ意外なものを着けていた。

 

リリー「善子ちゃん、水色のお子様下着だなんて珍しいわね」

 

ヨハネ「堕天使卒業の一歩なのよ。悪い?」

 

リリー「全然悪くないよ?むしろ善子ちゃんのウブな一面が見られて嬉しいわ♪」

 

ヨハネ「もうっ!!リリーのバカ!!エッチ!!」

 

また全員で笑い飛ばした俺たちであった。

 

しばらくすると…

 

【駅メロ♪『線路は続くよどこまでも』♪】

 

癖になる音楽が流れてきた。線路は続くよどこまでものジャズアレンジ、他では聴けないし、動画に残しておこう。

 

そして入線してきたのは…。

 

大当たり!!キハ25形の0番台でした。

 

俺「4時間ロングぶっ通しじゃなくて良かった…」

 

リリー「確かにね」

 

というわけで、乗って行こう。しかし冷えで腹が痛いな…。

 

~※~

 

そして乗ること小一時間、高山にて30分程度の長時間停車が行われる。この間に酒1缶買い、雪景色でも見よう。

 

リリー「だけど函館が懐かしいわ」

 

ヨハネ「そうね」

 

そういえば俺はSaint Aqours Snowの生ライブを見ずに終わってしまった。まあ、アーカイブ動画はもうもらっているから、いつでも見られるしいいか。

 

~※~

 

列車に戻り、発車してからは富山で買った鱒寿司と白エビのかまぼこを、缶のお酒と共に頂こう。

 

リリー「ゆーみんは、お酒はそういうのが好きなの?」

 

俺「ビールとかワインとか渋いし苦いしあまり飲もうとはしないの。だから果汁入りチューハイが中心ってわけさ」

 

ヨハネ「また今度ヨハネの酒蔵めぐりに連れて行ってあげるわよ♪」

 

俺「ありがとう」

 

酒蔵めぐりはやったことがない。というかヨハネが別の方面で中二病化している気がしなくもないが気にしないようにしよう。

 

下呂を過ぎたら10km以上無停車、そして泥酔したリリーとヨハネは眠ってしまう。夜も暗いしこのまま美濃太田まで暇つぶしをする。

 

〜※〜

 

美濃太田到着。

 

俺「お客さん終点ですよー」

 

リリー「はっ!?寝てた!?」

 

ヨハネ「ヨハネは寝てないもん!!」

 

俺「いや、寝言丸聞こえだったんですが」

 

ヨハネ「もうっ!!由美のバカ!!」

 

というわけで、最後はキハ75で岐阜まで出て、夜も遅いのでこのまま新快速で名古屋に戻ろう。

 

〜※〜

 

名古屋到着。すでに11時近くだった。

 

ヨハネ「この後どうする?」

 

リリー「もう夜も遅いし眠いし終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

ガシッ!!

 

ヨハネ「リリー、帰さないわよ?」

 

リリー「だからリリー呼びはやめてよ!!」

 

ヨハネ「さあ由美、リリーを新居町まで連れていきましょう♪」

 

俺「えっちょっ…」

 

俺はヨハネにリリーの腕を掴まされ、ヨハネに引きずられながら中部高速鉄道名古屋中央駅イルカ口に連れられた。

 

俺・梨子「いやああああああ!!」

 

こうして俺たちの18切符遠征は終わりを告げた。ちなみに比奈ちゃんとぼたちゅんが帰ってきたのは次の日のことだった。しばらくアイツら金沢に連れて行かんぞ危険だから。




作者はここでの由美よりドケチです。他人に与えたり、貸したりする交通費は一銭もございません。

次回はとある方から許可が出たため長野回を予定。その次に「密輸便」ネタとし、近鉄祭りはそれからです。


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長野でスイスの人を救うと恐ろしいことになる。

神無月エマさん本人から許可が出たので水無月結月さんを使って書くことにします。

そして今回、エマ・ヴェルデの登場で後の虹ヶ咲学園のメンバーは全員一通り登場します。ついでに後の蓮ノ空からも1人出てくるよ。視点は湯山すずかを予定。


私「はじめまして水無月さん。湯山すずかといいます。湯鈴という中国名も持っているけどすずかで大丈夫ですよ」

 

結月「はじめまして水無月結月です〜。結月でいいよ〜」

 

1月某日、私は松本駅でシオン先輩の友人である水無月結月さんと待ち合わせをしていました。結月さんはシオン先輩と同様、複数のヤンデレから追われているそうです。

 

とりあえず、今日は松本城を巡ることにしましょう。

 

結月「そういえば今日シオンは?」

 

私「比奈先輩や鈴乃先輩、郷先輩と揃って入試勉強に勤しむと言って天白に残っています。特に比奈先輩と鈴乃先輩は虹ヶ咲学園のそれぞれ普通科選抜、普通科特進の推薦をもらえたらしいです」

 

結月「比奈ってそんなに頭良かったんだ」

 

私「はい。実は比奈先輩は生徒会長をかつて務め、更にはシオン先輩と学年トップを争い、そして延暦寺レオナ名義で鉄道系YouTuberもやっています」

 

結月「またチャンネル登録しておくね〜」

 

私「ありがとうございます!!」

 

さて、とりあえず松本城から見る松本盆地は最高に眺めが素晴らしい。シオン先輩や比奈先輩も連れてきたかったのは山々でしたが、入試が被っては…ね?

 

〜※〜

 

城を降りると、1人の女の子が途方に暮れて立っていました。

 

私「あの…何かお困りでしょうか…?」

 

??「実はここ日本を1人で旅行するのが初めてで、それで迷ってしまったんですよ。それに帰りのスイス便も逃しちゃったみたいで…」

 

結月「あらら…とりあえず、僕たちはこの辺りで泊まる予定だったんですよ〜。だから一緒にこれから巡る?」

 

??「本当にいいの?ありがとう〜!!」

 

私「そういえば自己紹介忘れていましたね」

 

エマ「私はエマ・ヴェルデ。自然あふれるスイスからやってきた16歳です。よろしくね〜」

 

私「湯山すずかと言います。お隣の国の中国生まれの13歳で、ここ松本より南にある名古屋に住んでます」

 

結月「水無月結月です〜。僕は東京に住んでいるよ〜。14歳ですよろしく〜」

 

こうしてまた1人、仲間ができました。この日は夜までワイワイ、3人で過ごしました。

 

〜※〜

 

次の日のこと。これで結月さんと解散になる予定でしたが…、

 

エマ「そういえば、昨日は本当にありがとね。楽しかったよ♪」

 

私「こちらこそありがとうございました」

 

エマ「それと結月くん、帰りの代わりの飛行機が明日だから、次は東京の結月くんのお家に泊まっていい?もう1日結月くんといたいのもあるし…」

 

結月「いやエマさんそれは…」

 

その時でした。結月さんが地雷を踏んだのは。

 

エマ「嫌なの?私がこんなにも求めているのに、なんで断ろうとするの?それに女のコを捨てるなんて、やっちゃダメなんだよ?だから今から東京に一緒に行こうね、ユヅキクン♥」ハイライトオフ

 

結月「すずかもなんか言ってよ〜!!」

 

私「いや、エマ先輩の目が怖くて近づけないです。頑張ってください」

 

結月「そんなあああああああ!!」

 

エマ「サア、イクヨ♥」ハイライトオフ

 

結月「嫌だよおおおお!!」

 

こうして結月さんとは事実上解散になりました。さあ、帰ることに…

 

??「あれ?もしかして湯山すずかさん?」

 

知らない声が聞こえてきました。

 

私「えーっと…誰?」

 

??「あたしは日野下花帆。あなたの出ている動画はいつも見ているよ♪」

 

私「日野下さんはじめまして」

 

花帆「もう、花帆でいいのに。それはそうと湯山さんはこれからどうする予定だったの?」

 

私「実は今日でもう名古屋に帰ろうかなって思ってて…だけど花帆さんと話したいからもう少し残ることにします」

 

花帆「えっ、いいの?ありがとう、あたしうれしい!!」

 

しかし、この後私にも悲劇が訪れるとは知らずに…。

 

~※~

 

この日は花帆さんと共に諏訪湖周辺を散策しましたが、御神渡りは見られずに終わってしまいました。そうこうしているうちに夕方になっていました。

 

花帆「良かったらうちに上がってく?」

 

私「いえ、天白で入試勉強している先輩方を心配させちゃいけないので…」

 

花帆「…地元の先輩方の方が大事なんだ、湯山さん、いやすずかちゃんは」ハイライトオフ

 

私「花帆さん!?」

 

花帆「実はすずかちゃんの先輩と一緒で、あたしも今年高校受験を控えているの。やっと会えてうれしいし、境遇自体が同じなのに、どうして断ろうとするの?」ハイライトオフ

 

私「いえ…それは…」

 

花帆「だったら一緒に行こうね♥」

 

私「…はい」

 

こうして花帆さんの家で泊まることになりました。私が帰名できたのは、次の日の午前中のことでした。宿題を済ませておいて良かった…。




次回…近鉄祭りの前に怪奇な密輸便会議を行います。


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のっぽパンの密輸便がバレた。そして呼び捨てじゃないと許してくれません。

今回は密輸便会議を予定していましたが、展開上書く気力ゼロになったので密輸便がAqoursにバレたネタを書くことにします。


1月某日、新居町の会議室にて。俺は手錠と足枷をされて自分の机に向かって座っていた。おそらく休憩時間中に突っ伏して昼寝をしている間に誰かにやられたのだろう。そう思ったその時だった。

 

警察官に扮した曜ちゃんとルビィちゃん、そして月ちゃんが、クーラーボックスを持って入ってきたのだ。

 

俺「手足縛ったのあなたたちだろ」

 

曜「そうだよ〜♪」

 

ルビィ「少しお話がしたいんだもん」

 

俺「うん。知ってた」

 

年明けから弊社ではクーラーボックスと快速列車を使ったのっぽパンの名古屋への密輸便をスタートした。おそらくそのことが言及されるはずだ。

 

月「僕と曜ちゃん、ルビィちゃんは今カンカンに怒っています」

 

俺「うちの列車でのっぽパンの密輸便を始めたせいでしょ?」

 

ルビィ「それもあるんだけど違うの。とりあえず、本題に入る前に密輸便の話をしようか」

 

とりあえず、その話から済ませないといけなさそうだ。

 

曜「のっぽパンの密輸の件についてですが、のっぽパンを名古屋に持ち出したことに怒っているわけじゃありません」

 

俺「じゃあなんでや」

 

曜「密輸扱いしていることに怒っているのであります!!そんな物騒な言い方じゃなくて、もっと堂々と菓子パン輸送って言ってよぉ!!」

 

俺「だって会社全体で揃ってワルになりたかったし」

 

月「悪の組織は書類上のウイング団だけで十分だよもう!!」

 

俺「わかりました…」

 

今後クーラーボックスを用いたカール密輸便も計画していたが、これもスナック菓子輸送と名付けるしかないな。

 

曜「さて、一番怒っていることについて話したいと思います」

 

ゴクリ。

 

曜「それは、ゆーみんが私とルビィちゃんそして月ちゃんのことを呼び捨てで呼んでくれないことであります!!」

 

俺「いいじゃんかよそれくらい」

 

ルビィ「ちゃん付けで呼んでいるのはAqours内だとこの3人だけだってお姉ちゃんから聞いているんだよ?だから嫉妬しちゃうなぁ…」

 

俺「だからって曜ちゃんもルビィちゃんも月ちゃん無茶な…」

 

月「ふーん…まだこの期に及んで僕たちのことを呼び捨てにしないんだぁ…」

 

そしてついに地獄が訪れる。

 

ルビィ「それならもうこれからルビィたちのことは呼び捨てで呼ばないと返事しないんだからね!!」

 

俺「じゃあ手錠は…」

 

曜「呼び捨てで呼ばない限り取らないよ♪」

 

その時だった。

 

??「さっきから何やってんだよ全く…」

 

俺「仲喜くんちょうどいいところに!!」

 

仲喜「由美ちゃんどうしたんだよ手足共にしばられて」

 

俺「曜ちゃんやルビィちゃん、月ちゃんを呼び捨てにしないと手錠も足枷も外してくれないの」

 

仲喜「それはあなたが悪いぜ?だって由美ちゃんは千歌やダイヤのことを呼び捨てにしているだろ?だってら呼び捨てにしてあげた方がいいと私は思うよ」

 

俺「…わかった。俺やってみるよ」

 

とりあえず呼んでみよう。

 

俺「じゃあ曜も月もルビィもこれから呼び捨てで呼ぶから手錠を解いてよ」

 

ルビィ「本当にいいの由美ちゃん?」

 

俺「誓います」

 

月「じゃあ手錠も足枷も外してあげるね」

 

こうして一件落着となった。

 

曜「そういう仲喜くんだって私たちのこと呼び捨てにしてもいいんだよ?」

 

仲喜「私のことを呼び捨てにしてくれないのとちゃん付けの方が呼びやすいからお預けです」

 

曜「むー…絶対に呼ばせるんだから!!」

 

その間にお茶を5人分入れよう。その時だった。

 

メイ「おーい由美先輩遊びに来たぞー」

 

四季「その割には地獄絵図なんだけど」

 

俺「メイちゃんと四季ちゃん聞いてよ。俺が今後曜やルビィ、月を呼び捨てにしないとだめだってうるさくなって、今度は仲喜くんにまで飛び火したんだよ」

 

メイ「そういうことかよ…」

 

俺「…あれ?メイちゃん様子が変だぞ?」

 

メイ「由美先輩、これからは私たちのことも呼び捨てで呼ばねぇと」

 

四季「返事しませんので」

 

俺「もうわかったよ。メイも四季もお茶入れるからそこ座っていいよ」

 

2人「ありがとう」

 

こうして、以降俺は5人を追加で呼び捨てで呼ぶようになりました。仲喜くんは結局説得されなかったようです。




次回は近鉄祭りを予定していましたが、ウィーン・マルガレーテと丸亀製麺を見ていると何か1つ書けそうな気がしたのでそっちにするかも。


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マルガメ製麺でも安心はできない。

今回は何かあると必ずうどんを食べたくなることと、とあるうどん屋さんがどことなくLiellaメンバーに似ていることから書いてみます。視点は青山由美を予定。


1月18日、俺は大須の丸亀製麺にて、1人でうどんを食べることにした。その時、少々警戒すべき出来事が起きてしまった。

 

マルガレーテちゃんがなぜか1人で肉うどんを食べに現れていたのだ。とりあえず、気づかれないように…

 

??「青山由美」

 

気づかれた。

 

マルガレーテ「あなたも食べに来ていたのね」

 

俺「当たり前だよ。だってここ大須はうちのホームグラウンドだし、何より食欲が湧かないと俺はうどんに流れるのさ」

 

マルガレーテ「とりあえずそこに座りなさい」

 

一応支払いは済ませていたので、従おう。

 

マルガレーテ「今回はただあなたと話したいだけ。ちょうど昨日・今日・明日で日本公演に出ることになって、ちょうど居合わせたから色々あなたのことが知りたいのよ」

 

俺「時間あるから大丈夫だよ」

 

まあ、明日までの宿題は帰ってからでも可能だしいいか。

 

マルガレーテ「鳳来寺シオンとは仲が良いと聞いたけど、他に私も知っていそうな知り合いはいるの?」

 

俺「まず青山勇輝くん。うちの夫なんだけど、中部高速鉄道ではかなり有名なチェロ奏者に数えられているよ」

 

マルガレーテ「あの横浜ね。ということはあのコントラバス奏者の山部仲喜も知っているのかしら?」

 

俺「もちろんです。というか中学時代からの腐れ縁に近いよ。もしかしてマルガレーテちゃんはそいつが嫌いとか?」

 

マルガレーテ「もちろんよ。ものすごく憎いわ。まず4分の3がロシアの血なのに、ロシア人のプライドを捨てて日本に混じっていること。どう見ても資本主義の人間にしか思えないわ。それから、何かあると害獣を駆除すること。狩猟免許持ちで手料理も上手っぽいけど、そこまで動物を大切にしないのはやりすぎだと思うもの。それからあなたと仲が良すぎることも憎たらしいのよ」

 

俺「ちなみにアイツなんだけど、あなたが墓場扱いした近鉄のことをキチガイとかほざいたことがあるぜ」

 

マルガレーテ「それはもっと許せないわね…。あそこは墓場だけど、キチガイ扱いとか到底許されてはダメよ。次、奴に会ったら必ず厳重に処罰するから、よろしくね。フフッ、なんか楽しみになってきたわ♪」ハイライトオフ

 

嫌な予感しかしない。まあいいか。

 

マルガレーテ「もう今日は時間がないけど、明日夕方、私は近鉄の米野駅周辺にいるから、見つけ次第声をかけさせてもらうわよ」

 

俺「いや、墓場だから忌避すると思ったんですけど」

 

マルガレーテ「明日会えたら、どうして近鉄に現れるのか教えてあげる。それじゃあまたね」

 

マルガレーテちゃんは去っていった。とりあえず俺も食べ切って店を出よう。

 

〜※〜

 

店を出ると、不意に仲喜くんが現れた。女装はいつも通りだが、ここ最近は金髪が戻り始めたということで、髪染めをやめて黒髪ロングのカツラかブロンド混じりの銀髪にすることが多くなった。今日は銀髪だ。

 

仲喜「ども」

 

俺「仲喜くんこんにちは」

 

仲喜「そういえばウィーン・マルガレーテを見かけなかったか?」

 

俺「実はさっき店を出ていったところ。というかさっきまで話していて、それであなたのことをものすごく憎んでいました」

 

仲喜「やっぱりそうか…。私もアイツのことは憎い。私のことも害獣駆除とか、ロシアのプライドを捨てているとか言っているけど、アイツも大概で、E231系をゴミ扱いとか、北海道を流刑地呼ばわりとかやっているからな。とりあえず次会ったらボコすつもりだから、よろしく」

 

俺「ちなみにマルガレーテちゃんは明日夕方、近鉄の米野駅に行くってさ」

 

仲喜「そうなれば明日も授業ないし、名古屋駅で待ち伏せするしかないな」ハイライトオフ

 

明日修羅場になりそうだこれ…。行くのやめようかな…。

 

仲喜「まあ、くよくよしていても進まないし、一緒に新居町戻るぞ」

 

俺「うん!!」

 

色々不安が残るが、このまま新居町に戻り、明日の宿題を済ませることにしよう。




次回こそ近鉄祭り…!!


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☆Rainbow冬の近鉄祭り2022 #2 墺露音楽戦争はアメリカの調停で解決、しかし…。

前回に引き続きウィーン・マルガレーテ回、そして近鉄祭りとします。視点は青山由美を予定。


昨日のうどん屋の出来事があったので、今日は大学からの帰りに名古屋駅に来ています。米野駅にいるという話だったのだが、米野は乗車人員3桁の秘境駅で何もないし、こんなところに160円(*1)使うよりは歩いたほうが良さそうだ。

 

??「あれ?由美先輩もお出かけですか?」

 

俺「すずかちゃん!?いや、今から近鉄の米野まで歩こうかなって」

 

すずか「じゃあ一緒に行きましょうよ」

 

俺「そうしよう」

 

こうして、今回の放課後遠征は始まった。

 

~※~

 

日暮れ時の名古屋駅郊外は素敵だ。しかし人通りがものすごく減る。

 

米野駅到着後のこと。

 

??「青山由美」

 

俺「案の定いたか」

 

マルガレーテ「昨日予告した通りよ。今日は湯山すずかも一緒ね」

 

すずか「こんにちは」

 

マルガレーテ「ところで今日、鳳来寺シオンと澁川比奈と山部仲喜は?」

 

俺「シオンちゃんは地元名古屋の高校を受験することに決めて、比奈ちゃんは虹ヶ咲の普通科選抜の推薦を取ったので、今日は2人とも天白で勉強です。仲喜くんはマルガレーテちゃんの話をしたら『名古屋駅で待ち伏せし、見つけたらボコす』とか言ってた」

 

マルガレーテ「まずあの2人には次会ったらお説教かしらね。それからアイツも私と戦う気でいるのね…。もう今日こそ山部仲喜の命日にしてやるわ!!」

 

俺「…それで、昨日言っていた、ここに来た目的というのは」

 

マルガレーテ「それは、リチャード・クレイダーマンの楽曲レディ・ダイを使ったPVがここ数週間で大量に投稿されているのを見て、墓場なはずなのに魅力を感じてしまったのよ」

 

明らかにそれ俺の作品だろ。というか俺の動画がオーストリアの音楽一家の人間に見られていたのが恥ずかしいわ。

 

俺「投稿者名を教えてください。もしかすると心当たりがあります」

 

マルガレーテ「すべて松浦東西の動画よ」

 

はい、バレた。

 

俺「あのー、それ俺の別名義」

 

マルガレーテ「まさかのあなただったのね。今回の動画については本当に感謝するわ」

 

俺「というか俺ああいう曲大好きなの。基本的には歌詞のない葉加瀬太郎さんや柏木広樹さんのニューエイジ系をよく聴くよ」

 

マルガレーテ「まさかあなたがそういった人だったとは…。これまでちっぽけでくだらないバンドやアイドルばかり聴いているとしか思い込んでいなかったもの」

 

すずか「ステレオタイプに惑わされちゃダメです」

 

マルガレーテ「そうね」

 

ということで、近鉄を撮っていこう。今回は写真が中心だが、ひのとりやACE+サニーカーのみで、ビスタカーは現れませんでした。ビスタカーも名古屋の方には4連3本しかいないから狙いにくいんだよねぇ…。

 

この他、現れたのは5209系VX09と1233系VC47のペア。帰りに乗るのは3両編成のいつもの丸屋根だった。

 

〜※〜

 

名古屋着。その時だった。

 

??「ウィーン・マルガレーテ、とうとうあなたをぶっ倒すときが来てしまったようだな」

 

マルガレーテ「その言葉、そっくり返させてもらうわ、山部仲喜」

 

すずか「というか、お2人はいつ頃からお互いのことをご存知ですか?」

 

仲喜「思い出したくもないんだけど、私がまだ中2のときにウィーン・マルガレーテが4歳でデビューしたのを知ったんだ。当時はピュアな子だったんだけど、私のコントラバス演奏がお茶の間や回線上に流出してから急に私を侮辱するようになってそれ以降いい印象を持っていないのよ」

 

マルガレーテ「私は彼がコントラバス奏者としてデビューしたときから憎かった。ロシアの血が混じっているのに反露を掲げている上に、鉄道オタクながらあのゴミのようなプレハブ小屋電車をこよなく愛するとか、とても私に喧嘩を売っているとしか思えないもの」

 

俺「真っ先に言ってよそれ2人とも!!既婚者とはいえ一仲間として嫉妬しちゃうよ…」

 

マルガレーテ「青山由美が嫉妬してくれている…なんていじらしい…♥」ハイライトオフ

 

仲喜「うちの大事な由美ちゃんまで狙っていたのかあなた…もう生かしちゃおけねぇ!!」ハイライトオフ

 

??「そこまでだ!!」

 

えーっと…誰?

 

ミア「由美大丈夫だったか!?」

 

俺「ミア、俺とすずかちゃんは無事だが仲喜くんとマルガレーテちゃんが今にも殴り合いを始めそうなんだ」

 

ミア「とりあえず2人は高島屋ゲートタワーモールの15階に連れ出してボクが成敗しておくよ」

 

すずか「ミアさん助かります…」

 

仲喜「ミアちゃんそんな無慈悲な」

 

マルガレーテ「そうよ!!私が誰だかわかっているの!?」

 

ミア「Shut up! とっとと行くぞ!!」

 

2人「待ってええええ!!」

 

こうして修羅場は去った。ちなみにマルガレーテちゃんと仲喜くんは、今回は仲直りできなかったようです。

 

〜※〜

 

とりあえず改札だけ出て、メロンブックスやビックカメラとかに寄ろう。そう思ったその時だった。

 

??「由美先輩、見つけた」

 

??「すずかも一緒だな」

 

俺「メイ!?それから四季まで!?」

 

四季「とりあえずビックカメラで何をしようとしていたのかな?」

 

俺「適当に巡ろうかなって」

 

メイ「すずかは行くよな?」

 

すずか「はい!!行きたいところがありますので!!」

 

四季「それなら決まりだね」

 

全員「うん!!」

 

こうしてビックカメラを巡ったあと、あづみ野庵で4人で夕食をいただきました。ここの卵焼きは最高だし、レモンサワーも染み渡る。

 

〜※〜

 

すずか「さあ、新居町に戻りましょうか」

 

メイ「その前に由美先輩大丈夫かよ」

 

俺「ごめんなさい…飲みすぎました…」

 

本日、勢い余ってレモンサワー、グレープフルーツサワー合計6杯飲んでしまいフラフラだ。

 

四季「吐きそうとかはない?」

 

俺「吐くわけではないけど、もうフラフラで立てない…」

 

メイ「とりあえず3人で運ぶぞ」

 

2人「うん!!」

 

結果として4人で新居町に戻り、俺が部屋に運ばれたところで解散となった。もうお酒は1日原則1杯、飲んでも3杯までにしよう。

それと仲喜くんが東京に戻ったのは次の日のことだった。もうこれ以上彼が留年しないことを祈ろう。

*1
2023年1月19日時点。2023年6月19日現在は180円。




次回は2年ぶりの廃線復活ネタ、その次に恐ろしい列車のネタを予定。


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沼津港線再延伸、そして物騒な臨時快速設定!!

今回は架空鉄道の推し活応援プロジェクトのネタです。視点は青山由美を予定。


??「失礼します」

 

本日、新居町にて大学の期末試験の対策を行っていると不意に聞き覚えのある声の人が現れた。

 

??「青山由美さんはいらっしゃいますか?」

 

俺「私なんですが…ってダイヤ!?」

 

とりあえず話がしたいようなので、会議室に移ろう。

 

〜※〜

 

ダイヤ「私は、由美に怒っています」

 

俺「え、なんのことやら」

 

ダイヤ「まだとぼけるのですね。それでは、このポスターはどういうことですの?」

 

そこにあったのは、推し活プロジェクトで「沼津港線延伸復活」と「臨時快速Battle Expressの運転」を行うという内容のビラだった。

読者の皆さんにも黙っていたが、もう言い逃れはできない。

 

ダイヤ「私はこれをルビィから貰いました。もしかして私に黙ってプロジェクトを進めていたとでも言うんですの?」ハイライトオフ

 

俺「ごめんなさい…だって事実上の廃線復活でダイヤは認めないと思ったし、臨時快速も全席自由で非鉄民には受けないかなって思って」

 

ダイヤ「むしろ大歓迎ですわ!!それに、沼津の地下がうるさいという報告を鉄道ファンの皆様から頂いていたので気にはなっておりましたの!!とにかく、私が嫉妬しそうになりますので今後は黙っていないで報告するように!!」ハイライトオフ

 

俺「わかりました」

 

とりあえず嫉妬の件は一件落着。

 

ダイヤ「ところで、なぜこのような企画を考えたんですの?」

 

俺「あの東海さんが3月末からラブライブサンシャインの推し活応援プロジェクトをやるって言っているから、ライバル他社として何かできないかって思った結果がこれ」

 

ダイヤ「無機質なドル箱東海様もやる気ですわね…」

 

ちなみにJR東海が推し活応援をやるとわかったのは四季情報。あの青髪もアイドルデビュー前に鉄道業界のスパイになってしまったのか…。

 

ダイヤ「それから、Battle Express(バトル・エキスプレス)という名前の由来は?」

 

俺「その東海さんと激しく競り合ってやるという意味を込めてこの名前にしたよ」

 

ダイヤ「ここは戦う気満々ですのね」

 

俺「当たり前だよそんなこと。だって弊社のプライドをかけているんだし」

 

ダイヤ「ふふっ、由美も相変わらずですわね」

 

こうして2人で笑い飛ばしたのであった。

 

ダイヤ「ところで路線建設の進捗状況はどうなっているんですの?」

 

俺「線路は廃線跡を完全活用して建設は終わっているから、あとは試運転だけだけど、かなり長めに取っている感じ」

 

その時だった。

 

??「失礼します」

 

俺「入って、どうぞ」

 

現れたのは…、

 

勇輝「あれ?ダイヤちゃんも来ていたんだ」

 

ダイヤ「沼津港線復活と物騒な臨時快速について色々由美から伺っていただけですわ」

 

勇輝「今からその路線の試運転に行こうかなって思っていたんだけど、試乗する?」

 

ちなみに勇輝くんは23年度からお嬢様言葉を脱却することにした。ダイヤとキャラ被りが嫌だったかららしい。

 

ダイヤ「当然ですわ。そして、鞠莉さんと果南さんに自慢するのです!!」

 

俺「よし、そうとなればいくぞ!!」

 

こうして、試運転兼試乗会に3人で、新居町のG3200系3連を用いて行くことになったのはまた別の話。そして、この沼津港線は、3月18日のダイヤ改正をもって開業予定。乞うご期待!!




次回…ネタが枯渇しました。2月分までネタなしは避けたい。


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恐怖のスパム蕎麦屋

ネタがない中でとりあえず書いてみます。視点は山部仲喜を予定。


私「最近の物価上昇酷いなぁ…」

 

メイ「仕方ねぇだろゼレンスキー大統領とプーチンの野郎が物流止めてるんだから」

 

由美「こらこらわがまま言わないの。俺だって最低限のカネしか持ち歩いていないんだし」

 

私はメイちゃん、由美ちゃんと一緒に東京の街を歩いていたが、どの食堂も単品で1500円を割らないレベルの価格ばかりだ。

そんな中、極端に安い蕎麦屋を見つけた。

 

由美「とりあえずあの店に入るぞ」

 

入ることにしよう。

 

〜※〜

 

店員「何名様ですか?」

 

由美「3人です」

 

店員「それではこちらにご案内いたします」

 

席について、メニュー表を見よう。そこに書かれていたのは…、

 

【そば】

かけそば

ざるそば

もりそば

スパムそば

スパムざるそば

スパムもりそば

スパム天ぷらそば

大根おろしスパムそば

スパムカレーそば

スパムチーズそば

スパム月見そば

スパムスパムスパムスパムスパムそば

 

【うどん】

かけうどん

ざるうどん

スパムうどん

スパム天ぷらうどん

大根おろしスパムうどん

スパムカレーうどん

スパムチーズうどん

スパム月見うどん

スパムスパムスパムスパムスパムうどん

スパム鍋焼きうどん

スパム味噌煮込みうどん

 

【米類】

スパムチャーハン

スパムカレー

 

 

…どれもスパムだらけじゃないか。

 

由美「俺はかけうどんにするつもりだけど、メイはどれにするの?」

 

メイ「私は無難なスパムそばにしようかな」

 

由美「仲喜くんは?」

 

私「スパムチーズうどんのスパム抜きで」

 

由美「えっ…」

 

私「私はスパムが好きじゃないんだよ!!」

 

由美「…とりあえず注文してみよう」

 

ピンポーン

 

店員「ご注文をお伺いいたします」

 

由美「まずかけうどんを1杯、それからスパムそばを1杯、それとスパムチーズうどんのスパム抜きはできますか?」

 

店員「申し訳ございませんが、スパム抜きは致しかねます」

 

私「それならかけそばやかけうどんにスパムは…」

 

店員「入っております」

 

私「かけそばのスパム抜きは」

 

店員「それも致しかねます」

 

私「私はスパムが大嫌いなんです!!」

 

すると店全体が歌いだし…

 

〜※〜

 

といったところで私は目を覚ました。なんだ、夢か。とりあえずまた寝よう。

 

〜※〜

 

次の朝。誰かのキスで目を覚ました。

 

??「おはよう、仲喜くん」

 

私「勇輝くん!?それから由美ちゃんまで!?おはよう」

 

勇輝「寝汗が酷いから心配したんだよ?」

 

由美「なんかひどい夢を見たようにげっそりしているんだけど」

 

私「メイちゃんと由美ちゃんと3人で安い蕎麦屋に入ったらメニューがみんなスパムだらけだったという夢を見て…」

 

由美「それは災難だわ。夢で良かったよ…」

 

私「本当に怖かったんだから!!うわあああああん!!」メソメソ

 

私は2人に抱きつき、落ち着くまで泣くのであった。

 

〜※〜

 

私「ちなみに今日のご飯は?」

 

ちなみに昨日酔っ払ってそのまま事務所内の由美ちゃんの部屋で寝てしまったため、朝起きたら由美ちゃんがいたことを思い出した。

 

由美「普通に目玉焼きを焼いたからそーちゃんたちと5人で食べようか」

 

私「そうしよう!!」

 

こうして朝が始まったが、スパムな蕎麦屋なんて現実にあったら絶対に行かねえからな。




次回は99%新庄雄太郎さんのシナリオを活かした超番外編となります。


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大垣に313系2500番台はいらない

まず、本日虹ヶ咲のOVAを見てきました。あれは1500円払って見る価値があります。ライバーの皆さんはぜひ見るべきです。

続いて、虹ヶ咲3部作が決定しましたが、うちの作品に確実に影響する案件。物語開始前と劇場版後で生きる人間も楽じゃないやい!!2025年9月までの虹ヶ咲完結はこりゃ無理そうだな…。

さて、今回は99%新庄雄太郎さんのシナリオを予定していましたが、世界観を崩したくなく、かつ思いついたので怒りの鉄道ネタです。視点は青山由美を予定。


俺「あーもう腹立つわ!!」

 

1月某日、俺は新居町の会議室にて1人でJR東海の車両置き換え関連でイライラしていたのだが、その際にかのんとちーちゃんが入ってきた。

 

ちーちゃん「何やってるの?」

 

俺「どこぞのアホが最新鋭の315系を大垣に1本もやらん、313系2500番台が大垣送りとかうるさくて真面目にイライラしています」

 

かのん「ゆーみんって315系アンチだったんじゃ…?」

 

俺「この前から度々315系に乗っていると、むしろ211系が嫌いになってきたのと、静岡の313系の車内が比較的暗かったり、LCDがついていなかったりで、ロングシートを入れるならむしろ新快速の一部に315系が欲しいと思った次第です」

 

かのん「理解」

 

更にそこに入ってきたのは千歌っちだった。

 

千歌っち「由美ちゃんおはよう…って、また元気がないね…」

 

俺「千歌っちも聞いてよ。313系2500番台を名古屋に持ってくるとか言い出したアホがいて正直俺呆れてたのよ」

 

千歌「オールロングシートの3両編成でしょ?」

 

俺「うん」

 

千歌「私も正直313系2500番台の大垣転出は反対かな。少なからず東海道線の新快速にロングシートは欲しいけど、流石に3両編成はいらないと思う。だって今大垣で3両編成の運用は全くないし不便極まりないもん」

 

俺「だと思った。まあ、個人的には3両固定な上に編成番号がやけに不揃いな1500番台あたりも静岡送りがいいかなって思うよ」

 

千歌「セントラルライナーの混雑は酷いけどそれしかないよね」

 

セントラルライナーの混雑事情を知っているのは千歌っち、曜、ダイヤあたりだが、それよりも名古屋のカオス混雑事情はみんな知っている。

 

かのん「だけど転換クロスも一度乗ってみたいなぁって」

 

千歌「かのんちゃんは乗ったことないんだ」

 

ちーちゃん「私もなんだけど、大阪にすら行ったことがなくて、いつかあのまん丸な本場のたこ焼きが味わえたらなあってずーっと思ってるよ」

 

俺「また時間ができたら行こうね」

 

2人「うん!!」

 

しかしあの辺りが大阪に行ったことないというのは少々驚きだ。また連れて行ってあげよう。

 

俺「話を戻すんですが、2500番台を転用するメリットとしては、大垣を6連統一できることらしい。それでも引き換えに0番台を静岡送りにするという意見も出ていて、余計にイライラしていたわけさ」

 

千歌「オールクロス4連を静岡送りにしたらそれこそ千歌も本気でおこりんぼ大会しちゃうよ!!」

 

その時だった。突然会議室の戸を開けて入ってきたのは…、

 

??「千歌さん…また由美と楽しそうに…」

 

??「また私を除け者にしたんだね…」

 

千歌「えっ…ダイヤさんに曜ちゃん、ルビィちゃんに果南ちゃんまで!?」

 

ダイヤ「ところで、何の話をしていたんですの?」

 

俺「ダイヤも果南もみんな聞いてよ!!313系2500番台を大垣に送ろうとか、0番台を静岡に送ろうとか言うアホがいて正直呆れていたのさ」

 

果南「由美も315系に魅了されたんだね」

 

俺「当たり前だよLCD付いているし車内は明るいし!!」

 

ルビィ「みんな一緒だね♪」

 

こうして全員で笑い飛ばしたは良いのだが…。

 

ダイヤ「さて、千歌さんと由美と曜さんだけ残ってこれからオハナシをしましょうか。それ以外は解散で大丈夫です」

 

千歌「どういうこと?」

 

ダイヤ「私を嫉妬させた罰ですわ。根掘り葉掘り聞かせて頂きますからね♪」

 

曜「ちゃんと私たちの愛を受け取ってね♪」

 

俺・千歌「そんなあああああ!!」

 

Aqoursを巻き込んだだけでどうしてこうなるんだ…。




私は、大垣への315系投入は当初反対していましたが、今の心境だと正直ものすごく欲しいです。それでもオールロングの新快速は代走以外で極力避けるべきでしょう。

次回は未定ですが、そろそろ鈴乃ちゃんや比奈ちゃんあたりを復活させるしかないな…。


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撮り鉄合宿の候補地、日程を決めよう!!

思いついたので書いてみます。視点は青山由美を予定。


比奈「突然ですが」

 

2月某日、無事に虹ヶ咲の選抜・特進に合格した比奈ちゃん、鈴乃ちゃんが会議を開くことにし、俺は明日大学の試験なのに強制参加となった。他にマル、ルビィ、メイ、四季、璃奈ちゃん、仲喜くん、勇輝くん、そーちゃん、ジュリー、すずかちゃんが参加。シオンちゃんとトワちゃんは地元名古屋の高校に向けて受験勉強のためお休みである。

とはいえ、突然比奈ちゃんは何を思いついたんだ…?

 

 

 

 

 

 

比奈「春休みに、撮り鉄合宿を行いたいと思います」

 

俺「…はい?」

 

マル「撮り鉄合宿〜!?未来ずら〜!!」

 

ルビィ「過去に類を見ない合宿形態だからルビィも参加するよ!!」

 

メイ「鈴乃さんやすずかと一緒ってなったらワクワクするぜ」

 

撮り鉄合宿は色々初耳だ。即刻参加を表明するか。

 

比奈「ルビィさんと花丸さんが期待するような合宿にはならないと思ってください」

 

四季「やっぱりそうだよね」

 

璃奈「だけど由美さんやジュリーと一緒なら楽しみ」

 

四季「Me, too. メイも一緒だからね」

 

比奈「とりあえず候補地をこの場で募集致します」

 

すずか「ここは私の本当の故郷、広州へ」

 

鈴乃「中国語が話せる人がすずかだけなのに」

 

比奈「それでもリニア地下鉄狙いも悪くありませんね」

 

メイ「京都」

 

四季「行きたいだけ」

 

比奈「京福や叡山も撮りがいがあります」

 

仲喜「新居町や弁天島、それから名古屋でもできなくはないけど」

 

勇輝「でもみんなの地元やここ近辺じゃいつもの313系やG5000系ばかりで変わり映えしないじゃん」

 

俺「となると近鉄の羽津や弥富、箕田もダメか…」

 

そーちゃん「それも由美が行きたいだけでしょ?近場だしやめといたほうがいいと思うわ」

 

ジュリー「あっ、ロンドン周辺で2週間撮影に勤しむとか」

 

俺「俺の体力が持たん!!」

 

鈴乃「しかし困ったわね…」

 

璃奈「そうだ。かれこれ数ヶ月前、四季ちゃん、ジュリー、聡平さんと行った、浜寺公園はどう?あそこなら南海に阪堺、そして遊園地で遊び放題だよ」

 

ジュリー「本当に?」

 

メイ「説明しろぉ!!」

 

そーちゃん「どういうことよ」

 

メイ「聡平さんやジュリーが四季と出かけたなんて私は聞いてねぇんだが」

 

比奈「もしかして内緒で行かれたのですか?」

 

ジュリー「いや、そうじゃなくて…」

 

鈴乃「無連絡…」

 

俺「全く…これだからうちの弟たちは…」

 

そーちゃん「由美!!だってあのときは仕方なかったのよ!!」

 

ジュリー「そうよ!!拒否権なんてなかったんだし!!」

 

俺「写真1枚くらい恵んでよぉ〜もう〜!!そーちゃんもジュリーも嫌いだああああああ!!」

 

そーちゃん・ジュリー「ごめんなさい〜!!璃奈ちゃん助けて〜!!」

 

璃奈「自業自得」

 

四季「今まで黙っていたほうが悪いよ」

 

比奈「でも、浜寺公園なら南海も阪堺も撮影できるから最強ですね!!」

 

四季「…で、由美先輩は聡平さんとジュリーをどうするの?」

 

俺「2人ともタイキックだー!!」

 

デデーン!!青山弟・妹 タイキック〜!!

 

♪〜

 

とりあえずここで地獄に陥れよう。

 

〜※〜

 

タイキックが済んでからのこと。

 

比奈「次は日程を決めましょう」

 

俺「ちなみに3月16日と3月17日は、俺が特急ひだのフェアウェルパーティーに行くから無理です」

 

メイ「いや、私が学校だから無理」

 

比奈「とりあえず3月25日とかどうでしょうか?」

 

マル「とりあえず行けなくなったら言うずら」

 

他のみんなも頷いている。

 

鈴乃「それで決まりね」

 

あっさり決まってしまった。フェアウェルパーティーと言っているけど、実質キハ85のラストランだから、外すことはできない。

 

比奈「最後に、シオンとトワの連れ出し方を考えましょうか」

 

俺「アイツら強制参加なの?」

 

鈴乃「もちろんよ。だって離れ離れになるもの」

 

ジュリー「だけどこの前の手を挙げろ作戦は成功したのよねぇ…」

 

メイ「流行らせコラみたいな展開はやめとけっつーんだよ」

 

四季「I think so, too. むしろこの日に行くって事前に伝えたほうが平和的だと思う」

 

璃奈「それでも、なんか刺激的だから寝ているところを襲ってもいいよね」

 

メイ「とにかくやめろォナイスゥな展開はダメだっつーの!!」

 

流行らせコラもやめろォナイスゥも淫夢だが、まあ突っ込まないほうがいい。

 

比奈「確かに、寝ているところを襲って、シオンの流行らせコラは私も聞いてみたいです」

 

メイ「比奈さんまで乗り気になるなよ!!」

 

俺「俺はポンコツじゃない俺はポンコツじゃない…だけど気になるんだよねぇ…」

 

四季「うわぁ…由美先輩がそうなったら終わりだ…」

 

メイ「怒られても知らんぞ」

 

その時だった。誰かがガチ切れしたかのようにドアを開けた。

 

シオン「さっきからうるせえんだよゴチャゴチャゴチャゴチャ!!全部お前らの合宿計画はバレバレなんだよ!!」

 

誰が入ってきたかと思えば鬼の形相をしたシオンちゃんとトワちゃんである。

 

比奈「シオン!?トワまで!?」

 

トワ「受験勉強中だからって僕たちも混ぜてよぉ〜!!」

 

シオン「そうだぞ!!勝手に会議なんか進めちゃって、見ている俺がどれだけ苦しい思いをしたかわかってるの!?」

 

比奈「ごめんなさい…」

 

シオン「とりあえず僕は行く予定なので、まあこいつら虹の合格者全員しばくからあと全員解散でいいよ」

 

こうして俺たちは解散になった。

 

トワ「さあ、覚悟はできているよね?」

 

シオン「僕だって、怒らせると怖いんだよ?」

 

比奈・鈴乃「いやあああああああ!!」

 

こうして2人はお説教を受けた。受験生でも楽できない。当たり前だよなぁ?




次回は未定ですが、2月半ば設定の近鉄祭りまでにもう1話挟みたい…。


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【拷問】鉄オタ嫌いな鬼塚冬毬を何も言わずに連行してみた。

今回はエルチューバー、もといYouTuber西園寺様リスペクト。視点は澁川比奈を予定。


2月某日、私は名古屋駅に来ています。今回は何を計画しているのかと言うと…、

 

〜※〜

 

遡ること3日前、Discordのオニナッツさん(夏美)とのやり取りにおいて、

 

オニナッツ『延暦寺さん、お願いがありますの』

 

私『何でしょうか?』

 

オニナッツ『妹の冬毬と親睦を深めてほしいんですの』

 

私『…構いませんが』

 

〜※〜

 

と二つ返事で承諾してしまったので、鉄道趣味に100%否定的な冬毬さんを名古屋駅からとある鉄博に連れて行こうと考えております。詳細な計画としては、名古屋駅できしめん屋に誘導し、そのままあおなみ線でリニア・鉄道館まで…

…と思ったら冬毬さんが現れました。

 

冬毬「比奈さんおはようございます」

 

私「おはようございます、冬毬さん」

 

冬毬「まず虹ヶ咲の選抜への合格おめでとうございます」

 

私「ありがとうございます」

 

冬毬「それと今日は名古屋観光楽しみです。早速行きましょう」

 

私「はい。計画は練ってあるので、ここは任せてください」

 

冬毬「わかりました」

 

ふふっ♪まんまと引っかかっていますね。

 

〜※〜

 

まずきしめん屋に入ってみましょう。

 

冬毬「きしめんは初めてです。うどんと違って平ぺったい麺。意外に食べやすくて美味しいです」

 

私「名古屋に来たらぜひ食べていただきたかったので、喜んでくださり何よりです」

 

ここまでは作戦成功。食べ終わった後が本領発揮です。

 

〜※〜

 

向かった先はあおなみ線。

 

冬毬「どこまで乗るのですか?」

 

私「見ていればわかります。降りるときになったらまた伝えます」

 

読者の皆さんにはお伝えしますが、乗るのは終点の金城ふ頭まで。中京地区の鉄道ファンの皆さんはお気づきかもしれませんが、先述のようにリニア・鉄道館に直行しようと考えていたのです。

列車は再開発の進むささしまライブを出ると、小本、荒子、南荒子、中島と住宅街に入り、港北では競馬場の跡が見え、荒子川公園にはイオンモールの跡地が見えてきます。

 

冬毬「どこまで連れて行く気ですか本当に…?あまりにも私が気に食わない場所なら比奈さんごと本気で強制送還しますよ…」ハイライトオフ&ナミダポロポロ

 

不安が募る冬毬さん。それでも今回は容赦致しません。

 

〜※〜

 

稲永ではカインズホーム、野跡では稲永公園が見え…伊勢湾岸道名港中央インターチェンジ、中部高速鉄道名港中央駅を抜けると…、

 

 

金城ふ頭に到着します。下車後、改札を出て向かいます。

 

私「あっ、看板が見えました」

 

冬毬「えっ…リニア・鉄道館…?どういうことですか?嫌です。鉄道博物館なんて絶対に嫌です!!」

 

私「はい、今回は鉄道趣味を無駄だと一蹴する生真面目小学6年生をJR東海のリニア・鉄道館に連行してみたということで」

ガシッ!!

 

冬毬さんは私の腕を力強く掴みます。

 

冬毬「ダメです!!これはもう帰りましょう!!東京に強制送還して姉者とともにお説教です!!」ハイライトオフ

 

作戦失敗。諦めましょう。

 

冬毬「比奈さんにはしっかり私のことをわかってもらいますからね♪」ハイライトオフ

 

私「いやああああああ!!」

 

鉄道ファンの皆さんも、非鉄民を鉄博や鉄旅に連れ出すときは慎重に。澁川比奈との約束ですよ!!




次回は近鉄祭りを予定。冬版の最終回となります。今度もビスタカーは出ません。


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☆Rainbow冬の近鉄祭り2022 #3 最終回 未来から現れるなんて、聞いてないよォ!!

1週間分に1話程度に絞っていたら4ヶ月前の分まで来てしまった…。場合によればこれ現在の時空に追いつくぞ…。

今回は冬版ラストの近鉄祭りとします。視点は特記事項がない限り青山由美を予定。


俺「さてと、今日こそ1人で」

メイ「行かせるわけねえよ」

 

侑「久々の近鉄遠征だから、最高の思い出にしようね」

 

俺「またかよ…」

 

2023年2月18日、今度こそ近鉄に1人で行こうとしたら、また近鉄名古屋駅の時点で単独遠征妨害要素が現れた。歩夢、侑ちゃん、メイ、四季の4人だと相手が中高生だからとはいえ勝てるわけがない。てか2行目で計画頓挫になるのは初めてだ。

 

俺「今日は大学もないし、シオンちゃんも受験3日前だしチャンスだと思ったんだけどな…」

 

歩夢「そんな理由で私をのけ者にするんだぁ…」ハイライトオフ

 

四季「近鉄の近場ごときでは単独遠征に行かせないんだからね♪」ハイライトオフ

 

確かに、ここ数年、単独遠征でクリアできたのは長浜2回(去年2月と9月)と大阪だけで、大阪の方は行きのみ近鉄利用だった。今後津と岐阜に行くこと考えているけど、作者さん書くなよ(*1)!!

 

俺「さて、今回は川越富洲原から富田まで歩こうかなって思っていました」

 

侑「最後何か食べられるといいね♪」

 

ちなみに昼食は取っていない。イオンモール四日市北で何か食べる気でいる。

 

歩夢「まずはどれに乗る?」

 

俺「あの急行にしよう」

 

1253系VC61編成。大阪線から借り入れているやつだ。

 

侑「それじゃあ、富洲原を目指して全速前進〜!?」

 

全員「ヨーソロー!!」

 

メイ「それは曜様のセリフだぞ〜!!」

 

こうして俺たちの旅は始まった。

 

〜※〜

 

乗った急行は日立GTOインバータの音を響かせながら定刻通りに名古屋駅を発車する。

 

俺「そういえば歩夢と侑ちゃんは虹ヶ咲合格おめでとう」

 

歩夢「ありがとう。比奈ちゃんや鈴乃ちゃんと一緒だから私も嬉しい!!」

 

侑「だけどシオンちゃんが来てくれないから寂しいの…」

 

俺「アイツはフタナリだから虹ヶ咲学園の推薦を蹴って一般受験にした上で、更に地元名古屋の公立を受けるとか」

 

歩夢「それならまた名古屋に押しかけようかなぁ…フフッ♥」

 

俺「シオンちゃんが西白壁落ちたら俺的には不本意だけどあなたたちと一緒になるからね」

 

ちなみに俺の卒業校は西白壁。シオンちゃんが入学すれば俺の後輩になるからものすごく嬉しいのだ。

 

四季「由美先輩が過保護なのは相変わらずだね…」

 

俺「Please do not say that….」

 

シスコンも傷つくけど、過保護も結構傷つくわ。

 

そして相変わらず八田を通過し、蟹江、弥富を過ぎると桑名に到着する。桑名で下車し、後続の準急に乗り換えるつもりだ。

 

〜※〜

 

桑名下車後、特急ACEを1本見送る。こいつも名古屋・伊勢志摩間で閉じ込められてばかりだから、早いところ汎用名阪復活してくれませんかねぇ…(切実)

 

そして後続の準急、四日市行きに乗る。しかし曇り空だしいつ雨が降るかわからない。

それでも乗ること4駅、川越富洲原駅に到着した。

 

俺「さあ始まりましたー近鉄名古屋線奇数両廃止調査隊!!」

 

歩夢「どこから出たのその部隊?」

 

俺「将来的に近鉄名古屋線から3両がなくなることを俺むちゃくちゃ危惧しているから格好をつけて言っているだけ。この駅だと6両化できるか否かが気になるのよ」

 

侑「なるほどね」

 

そして見回った結果…

 

うーん、6両化は無理。はっきり分かんだね。

 

まあ、何故かといえば、端的に言うと跨線橋がホーム延伸の邪魔。建て替えてから15年も経っていないのに、また建て替えとか効率が悪すぎるから見送られて当たり前だろう。

 

そして5200系&9000系の通過を見たところで改札を出て、このまま列車を撮りながら富田まで歩こう。

 

歩き始めてまずやってきたのは2000系XT02と2430系G36の、いずれも準急。

 

次いで歩き進めると塀の向こうに1200系・2430系・9000系の6連が現れた。

 

そして踏切が鳴り出したところで現れたのが21020系アーバンライナーと23000系の赤い伊勢志摩ライナー。

 

更に歩いて、関西線との平面交差を見ていると…、

 

四季「あれが…快速みえ…」

 

侑「名古屋線の3両列車も来たよ!!」

 

歩夢「ビスタカーもやってきた!!」

 

メイ「313系の普通列車もいい感じに走っているな」

 

俺「あの貨物動くかねぇ…」

 

侑「あっ!今度は4ドアの急行だ!!」

 

四季「313系の快速列車も速い」

 

歩夢「5200系の急行も走ってきた!!」

 

ひっきりなしに列車が現れる。そんなこんなで時間を潰し…、

 

さっきから止まっていた貨物列車が動き出し、去っていった。

 

歩夢「そろそろ時間もあれだし、イオン行こうか」

 

俺「だね」

 

このままイオンに流れることにしよう。

 

~※~

 

イオンではメイと四季が2人だけで回りたいという話だったので好きにしてあげよう。

 

俺「半年ぶりだけど懐かしいな」

 

歩夢「由美ちゃんは一度来てたんだ」

 

俺「ほとんど下見だけだし、何より四季にその場で弟たちも揃ってフタナリ化させられたから何もできなかったけど」

 

侑「それは気の毒だったね…」

 

とりあえず、フードコートでうどんを食べよう…と言いながら、なんか人の気配を感じたが、まあいいか。

 

侑「なんとなくこの近くにもう1人の自分がいる気がするんだけど」

 

歩夢「私も思ったよ」

 

??「もしかして私のことですか?」

 

俺「えっ…というか歩夢と侑ちゃんが2人ずついるんだけど!!」

 

侑(2年後)「えへへっ、びっくりした?」

 

歩夢(現在)「ということはそこにいる私は…」

 

歩夢(2年後)「2年後のあなただよ♪」

 

全員「えぇ~っ!?」

 

俺「What has happened? How did you come here? Please explain right now. 」

 

未来人が来たら英語で対応しないとまずくないですか!?

 

歩夢(2年後)「OK. We came here by using Oote-machi Station's time machine to cheer up Shion, who is going to take the entrance exam in three days. 」

 

俺「シオンちゃんを元気づけるために大手町駅のタイムマシンでこっちに来たのか…考えていること2年後の俺かシオンちゃんだろ絶対。シオンちゃんの周りを見ていてもそんなこと思いつく子はほとんどいなかったぞ」

 

侑(2年後)「やっぱり未来に帰ったら由美ちゃんに反省文書かせようか」

 

歩夢(2年後)「もしくは強制的にデートに誘うのもいいかもね」

 

侑(現在)「受験が終ったあとこれはシオンちゃんにお説教が必要そうだね」

 

歩夢(現在)「3人でデートする日を1日くらい作ろうね♪」

 

一瞬で察したぞコノヤロー。璃奈ちゃんに定置型タイムマシン増産してもらうしかないな。未来を変えるなんてそんなマネはせず、やるとわかったらやるしかないだろ。

それから2年後の歩夢が英語で対応してくれたんだから、俺も海外遠征に行くことを考えよう。というかシオンちゃんたちの合格記念に、GWの最終3日間使って撮り鉄合宿をまたやるか、今度はイギリスで。

 

とりあえずうどんはご馳走様でした。片付けて外に出よう。

 

〜※〜

 

外に出てからのこと。

 

侑(2年後)「そうだ。2年前の私に伝えたいことがあるんだけど」

 

侑(現在)「何でしょうか高咲先生?」

 

侑(2年後)「たとえ今がうまく行かなくても、2年後にはちゃんとうまく行っているからね」

 

侑(現在)「うん。私、頑張るよ。ありがとう!!」

 

その時だった。2年後の歩夢と侑ちゃんは体が光になり始める。

 

俺「えっ、もうお別れ!?30分しか経っていないじゃん!!」

 

侑(2年後)「ごめんね。向こうで制限時間が3時間半って言われていたから」

 

歩夢(現在)「だけど、私もなりたい自分になれるのかなぁ?」

 

歩夢(2年後)「きっとなれると思うよ!!」

 

その光はどんどん強くなる。

 

俺「とりあえず、未来に帰ったら俺のことは場合によればしばいていいからね」

 

歩夢(2年後)「じゃあそうするよ♪」

 

そして…、

 

全員「またね!!」

 

こうして、未来から来た2人は現在の時空から完全に姿を消した。

 

歩夢「しかし不思議な体験だったね」

 

侑「でしょ?」

 

しばらくして、四季とメイが戻ってきた。

 

メイ「由美先輩たちが無事で良かった!!」

 

侑「あの光が見えたの?」

 

四季「うん。なんか眩い光が駐車場方面で見られたから由美先輩や歩夢さんが巻き込まれた気がしたから危なくて助けに来ただけ」

 

歩夢「実は2年後の自分と侑ちゃんがここにやってきたから話していたら未来へ帰っていっただけだよ」

 

メイ「そんなに眩しい光を放っていったのか…」

 

俺「そうっぽい。それはそうとメイと四季にお願いがあるんですが」

 

メイ「何だよ」

 

俺「俺に対してはそろそろ先輩禁止にしませんか?」

 

四季「え、でも…」

 

俺「というか俺に呼び捨てを要求しておいてそれはなくない?」

 

メイ「そりゃそうだよな由美」

 

四季「これからもよろしく、由美」

 

不自然だけど、まあいいか。

 

メイ「そろそろ帰るか」

 

侑「そうだね」

 

ここからは三岐鉄道の連接バスを謁見し…、

 

歩夢「帰りは近鉄のほうが色々便利そうだね」

 

俺「JRを1本逃したし、それしかないよなぁ…」

 

というわけで、近鉄富田から急行に乗り、名古屋まで曇り空の下を駆け抜けて今回の遠征は終わりだ。

 

名古屋駅到着後、俺からはお知らせがある。

 

俺「はい、僕から告知します。21年2月から20回以上作者の自己満足で続けてきた近鉄祭りですが、年度内を目処におしまいにしたいと思います。このような決意をしたのも、2023年4月に値上げになること、それから単独遠征を自分が試みようにも必ず妨害されることです。2年以上続くデスループはこれで断ちます」

 

歩夢「だけど近鉄に乗れなくなるわけじゃないよね?」

 

俺「出禁になった人はいないから、適当なところで近鉄ネタは出すよ」

 

メイ「よし、頑張れよ由美!!」

 

俺「Thanks a lot, Mei! 」

 

四季「それならここで今回は終了にしようか」

 

侑「うん、それじゃあ」

 

メイ・侑・俺「終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

ガシッ

 

四季「やっぱりそんな事を言う悪い子はみんな帰せないかな」ハイライトオフ

 

歩夢「今からとことん楽しもうね♥」ハイライトオフ

 

俺たち「いやああああああ!!」

 

こうして歩夢と四季に振り回されるメイと侑ちゃんと俺でありました。まあ、他4人が明日からまた学校だから早く解散できたけどね。

*1
この他にも沼津に行く計画もあるが、必ずAqoursに押しかけられると判断しほぼ諦めモードだ。




近鉄祭りは3月分で真の終わりの予定でしたが、6月分まで続くことになりました。こうなった理由としては、3月末の失敗分をカバーすべく5月・6月に1回ずつリベンジマッチを行ったためです。

次回はOVAを見ていて思いついたので書いてみます。この話のネタも少し盛り込まれます。おそらく直後に投稿予定。


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【アニガサキOVA公開記念】変態紳士天白組に捕まって過去に飛ばされた歩夢たち。

今回は久々に未来から過去に飛ばすネタです。視点は特記事項がない限り上原歩夢を予定。

※OVAのネタバレと、前回のネタを一部含みます。


2025年の某月某日、アイラちゃん関連の反省文を提出した直後の週末のこと。突然サングラスをかけた得体の知れない4人組が虹ヶ咲の部室に現れた。…の割には見覚えがある。

 

侑「待って!!シオンちゃんたちだよ!!」

 

私「どういうこと!?」

 

侑ちゃんに言われてすぐに気づいた。シオンちゃんは西白壁、トワちゃんは日比津高校の制服を着用。鈴乃ちゃんと比奈ちゃんは虹ヶ咲の制服を着用していた。

 

侑「アイラちゃんとは関係なしにここ最近2泊5日でイギリスの電車、特にClass 323とかClass 800とかClass 139とかを撮りに行っていたっぽいからその件でなんか話したいのかも」

 

私「確かにロンドンで4人の他に由美ちゃん、仲喜さんを含めた6人組を見たけど怪しすぎる風貌で声をかけられなかったよ…」

 

しかし目的は違った。

 

シオン「僕らは悪の秘密組織HST、変態紳士天白組だ!!動くな!!」

 

比奈「彼方さんとせつ菜さん、それからしずくさんと愛さんも出てきてください!!」

 

トワ「侑さんと歩夢さんはその場で逮捕だ!!」

 

そして鈴乃ちゃんにがっしりホールドされた。

 

私「流行らせコラ!!私は勝つよ!!」

 

鈴乃「4対2で勝てるわけないでしょ!?」

 

せつ菜「私がせつ菜ですが」

 

彼方「彼方ちゃんだよ〜」

 

比奈「せつ菜さんと彼方さんもその場で逮捕します」

 

カチャリ

 

せつ菜「なんてことするんですか!!」

 

シオン「すぐに分かるよ♪」

 

彼方「鉄道同好会の謀だね〜」

 

栞子「何やってるんですか!!とりあえず鈴乃さんと比奈さんは後で反省文を提出してもらいます!!」

 

鈴乃「反省文なんて後で書くからしずくと愛さんもこっちに来て!!」

 

そして私と侑ちゃんは抵抗できず手錠をかけられた。

 

シオン「しずくと愛さんもその場で逮捕しろ!!」

 

トワ「わかりました組長!!」

 

しずく「ちょっとシオンさん!!」

 

愛「シオンもこれお説教コースだよね!?」

 

栞子「はい。部外者ですがシオンさんとトワさんも巻き添えで反省文を提出してもらいます」

 

シオン「ちゃんと提出しますから今回の目的は遂行させて!!」

 

トワ「とりあえず中部高速鉄道の虎ノ門駅に連行するよ」

 

3人「うん(はい)!!」

 

私たち「待ってええええ!!」

 

こうして私たち6人は連行された。

 

ランジュ「絶対あの鉄道同好会の核地雷外部顧問が何か考えているとしか思えないわ」

 

ミア「ボクもそう思うよ。だけどなんか事情がありそうだ。由美もよほどのことがない限りこんなことはしないさ」

 

かすみ「確かに、6人ともシオン先輩とトワ先輩にものすごく深い関係がありますからね」

 

栞子「それでも顧問の青山先生にも事情を聞き、場合によれば反省文を書いてもらいましょう」

 

こんな会話を知る由もない。

 

〜※〜

 

連れ出された先は虎ノ門駅改札付近にある、璃奈ちゃんが中部高速鉄道と協力して作ったタイムスリップ対応PCだった。

 

シオン「とりあえず、6人は今から約2年前の新居町運転所に飛ぶことになります」

 

私「何が目的なの?」

 

トワ「僕とシオンちゃんがその頃丁度受験勉強真っ只中だったから、これを機に応援に行ってほしいんだ」

 

私「それなら任せて!!それぞれの今の志望校に合格できるように行ってくるからね!!」

 

愛「あの頃のシオンも思い出すよ!!」

 

シオン「ふふっ、ありがとう」

 

トワ「最後に、僕は一応女装していない状態なのと、制限時間は3時間半に設定しておきます。それから2年前の自分に会っても大丈夫だからね」

 

せつ菜「大丈夫です!!3時間半もあればあの車両基地は回れます!!」

 

彼方「トワちゃんじゃなくて郷くんになっているんだね〜」

 

比奈「彼方さんその通りです!!」

 

しずく「だけどシオンさんに会えないで終わると不安が残ります…」

 

シオン「その時は僕がなんとかします」

 

侑「だけどなんかときめいてきたよ!!」

 

鈴乃「よし、じゃあ行っておいで」

 

そしてシオンちゃんが操作し、私たちは光になってその場から消えた。

 

〜※〜

 

気がつくと、私と侑ちゃんは湖西新居町駅にやってきていた。そういえばシオンちゃんはあの頃もいつも新居町に常駐して受験勉強に勤しんでいたよね。

他の4人も近辺にいるっぽいし良かった。

 

駅の時刻表から日時を確認すると、2023年2月18日の午前12時。思い出した。この日は侑ちゃんや由美ちゃんと一緒に近鉄に乗りに行っていたんだ。3時間も余裕があるなら帰り際に近鉄名古屋か四日市でも寄ることにしよう。

 

まずは確か相変わらず事務所内の919号室にいることが多いから、とりあえずそこに向かおう。

 

侑「919号室…私は覚えていなかったなぁ」

 

〜※〜

 

919号室着。

 

私「失礼します」

 

??「入って、どうぞ。えーっと…誰?」

 

侑「2年後の高咲侑です!!」

 

私「2年後の上原歩夢です!!」

 

シオン「まさか未来から僕の受験勉強を応援しに来たの!?」

 

侑「そうだよー」

 

シオン「だけど2年後からでも侑ちゃんとぽむちゃんが来てくれたから、僕頑張れるよ!!」

 

私「そう言ってくれてありがとう!!」

 

シオン「それはそうと、2年後の僕はどこで何をしているんだろうか…」

 

侑「それは…ヒ・ミ・ツ☆」

 

私「未来なんて知らないほうがいいんだよ?」

 

シオン「そうだよね」

 

侑「だけどみんな理想の自分になれていると思うよ♪」

 

シオン「ありがとう。僕絶対に合格してみせるから!!」

 

私「それじゃあ応援してるからまたね!!」

 

こうしてミッションはクリア。

 

そしてあと3時間あるから、イオンモール四日市北まで行って、最後に2年前の私と侑ちゃんに会いに行こう。

 

しずく「あれ?シオンさんは…?」

 

私「919号室で頑張っていたよ」

 

しずく「ありがとうございます!!」

 

しずくちゃんとすれ違う。

 

 

愛「ゆうゆ、シオンはどこにいた?」

 

侑「919号室で勉強に勤しんでいたよ」

 

愛「ナイス!!」

 

そして愛ちゃんともすれ違う。それでも新居町駅に向かい、2年前の私と侑ちゃんのもとに向かうことにしよう。

 

【歩夢 side out】

 

【せつ菜 side】

3時間経ってようやく思い出しましたが、記憶が正しければ1020号室に常駐しているトワさん。とりあえず開けてみましょう。

 

私「郷さん失礼します」

 

??「入って、どうぞ…えーっともしかして」

 

私「はい。2年後から来ました中川菜々です」

 

郷「まさかこの受験の応援に来てくれたの!?」

 

私「もちろんです。私もちょうどこの頃に受験に勤しんでいたので」

 

郷「菜々ちゃんの為なら、ぜひ合格するよ!!」

 

私「その意気ですよ。あっ、そろそろ時間ですね」

 

私の体はまた光になります。

 

郷「未来で僕待ってるからね!!」

 

私「はい!!」

 

こうして私は2年前の世界から姿を消しました。

【せつ菜 side out】

 

【歩夢 side】

とりあえず14時48分に近鉄富田に到着し、そこからイオンモール四日市北まで歩く。

 

2年前の私は由美ちゃん、侑ちゃんとフードコートで仲良くうどんを食べていた。確かメイちゃんと四季ちゃんは別行動だったよね…。

 

四季ちゃんとメイちゃんも仲良くやっているから、そっとしておこう。

 

そしてフードコートに戻ると、

 

侑(2年前)「なんとなくこの近くにもう1人の自分がいる気がするんだけど」

 

歩夢(2年前)「私も思ったよ」

 

声をかけて驚かすしかないよね。

 

私「もしかして私のことですか?」

 

由美(2年前)「えっ…というか歩夢と侑ちゃんが2人ずついるんだけど!!」

 

侑(現在)「えへへっ、びっくりした?」

 

歩夢(2年前)「ということはそこにいる私は…」

 

私「2年後のあなただよ♪」

 

全員「えぇ~っ!?」

 

由美(2年前)「What has happened? How did you come here? Please explain right now. 」

 

由美ちゃんが英語モードになってしまった。だけど私はロンドンでの2週間の短期留学、それからアイラちゃんとの日本での交流もありある程度の英語は話せる。それでも私はスパイなんかじゃないよ…。

 

私「OK. We came here by using Oote-machi Station's time machine to cheer up Shion, who is going to take the entrance exam in three days. 」

 

由美(2年前)「シオンちゃんを元気づけるために大手町駅のタイムマシンでこっちに来たのか…考えていること2年後の俺かシオンちゃんだろ絶対。シオンちゃんの周りを見ていてもそんなこと思いつく子はほとんどいなかったぞ」

 

侑(現在)「やっぱり未来に帰ったら由美ちゃんに反省文書かせようか」

 

私「もしくは強制的にデートに誘うのもいいかもね」

 

侑(2年前)「受験が終ったあとこれはシオンちゃんにお説教が必要そうだね」

 

歩夢(2年前)「3人でデートする日を1日くらい作ろうね♪」

 

やっぱり考えているのは由美ちゃんあたりだったんだね。

 

とりあえず2年前のみんながうどんを食べ終わったので外に出よう。

 

〜※〜

 

外に出てからのこと。

 

侑(現在)「そうだ。2年前の私に伝えたいことがあるんだけど」

 

侑(2年前)「何でしょうか高咲先生?」

 

侑(現在)「たとえ今がうまく行かなくても、2年後にはちゃんとうまく行っているからね」

 

侑(2年前)「うん。私、頑張るよ。ありがとう!!」

 

その時だった。私と、現在の侑ちゃんは光になり始める。

 

由美(2年前)「えっ、もうお別れ!?30分しか経っていないじゃん!!」

 

侑(現在)「ごめんね。向こうで制限時間が3時間半って言われていたから」

 

歩夢(2年前)「だけど、私もなりたい自分になれるのかなぁ?」

 

私「きっとなれると思うよ!!」

 

その光はどんどん強くなる。

 

由美(2年前)「とりあえず、未来に帰ったら俺のことは場合によればしばいていいからね」

 

私「じゃあそうするよ♪」

 

そして…、

 

全員「またね!!」

 

こうして、私たちは2年前の過去から姿を消した。

 

~※~

 

戻ると、虹ヶ咲の部室だった。せつ菜ちゃんやしずくちゃんたちも無事に戻ってきていた。そしてサングラスを取ったシオンちゃんたちの他、由美ちゃんも駆けつけていた。由美ちゃんは西白壁の制服を身にまとっている。

 

由美「この度は本当に申し訳ございませんでした」ドゲザッ

 

栞子「いえ、姉さんと相談した結果青山先生に反省文は書かせないことに致しました」

 

鈴乃「えっ、私たちも無罪放免!?」

 

栞子「鈴乃さんと比奈さんはクロなので反省文確定です」

 

比奈「嫌ですお慈悲を」

栞子「ダメです。決まりなので」

 

比奈「精神的に病みますよ本当に」

栞子「はいしか言ってはいけません。罰ですから。それに地雷鉄の適性があっては幕パチみたいになりますよ」

 

比奈「そんなああああ!!」

 

鈴乃「書くわよ反省文くらい…」

 

シオン「うちのライバルも今やポンコツの極みか…」

 

栞子「そしてシオンさんとトワさんにも反省文は書かせないことにしました。その代わり…」

 

しずく「シオン先輩、明日デートしましょう♪」

 

かすみ「かすみんも連れてってください♥」

 

シオン「えぇ…(困惑)」

 

しずく「ナニヲイッテイルノデスカ?首謀者として許しませんよ?拒否権なしです!!」ハイライトオフ

 

かすみ「そうですよ!!しず子に悪戯をしたんですから、シオン先輩にはちゃんと責任を取ってもらいます!!」ハイライトオフ

 

シオン「わかりました…」

 

しずくちゃんのヤンデレが再発した。最近見なかったけど。まあいいか。

 

栞子「当然、トワさんにも罰ゲームがついてきます」

 

せつ菜「明日、トワさんは私とデートしてもらいます!!共犯した罰です!!」ハイライトオフ

 

トワ「こんなことになるなんて、聞いてないよォ!!」

 

彼方「彼方ちゃんも行くし、拒否権なんてないんだからね〜」ハイライトオフ

 

せつ菜ちゃんも彼方さんも、トワちゃんのことが大好きだからね。

 

トワ「そんなあああああ!!」

 

栞子「その割には璃奈さんが黙ったままですが」

 

璃奈「ごめんなさい…私ものすごく加担しちゃったの」

 

私「どういうこと?」

 

璃奈「あの中部高速鉄道の一部の駅に置いた定置型タイムマシンを作ったのは私なんだ」

 

栞子「それなら璃奈さんにも、もう1枚反省文を提出してもらいましょう」

 

璃奈「璃奈ちゃんボード『ガビーン』」

 

栞子「さて、青山先生については…」

 

私「実は2年前、私はこの耳で聞いて、同じ場所にさっき行ったら思い出したんだ。『未来に帰ったら俺のことは場合によればしばいていい』って」

 

侑「私も横で聞いていたよ、由美ちゃんのその言葉。しかも歩夢はあっさり承諾していた」

 

由美「覚えていたのかよ…言ってしまった俺が恥ずかしいわ…」

 

栞子「なるほど…これは罰ゲームを受ける適性が青山先生、いや由美さんにはあるようです」

 

私「それなら私たちと明日デートしよっ♪」

 

由美「えっそれは…」

 

侑「拒否権があると思う?」ハイライトオフ

 

由美「もしかしてないとか?」

 

私「そうだよ♪」

 

由美「もうわかったよ…」

 

私「フフッ♥由美ちゃんだーいすき♥」

 

栞子「それから、由美さんにはレポートや百科の記事を書く適性、動画を作る適性があるとAqoursの皆様や仲喜さん、中部高速鉄道の上層部から伺っております」

 

由美「裏口情報を掘り起こすなよ…」

 

確かに、シオンちゃんは解説動画や実況動画が多いけど、由美ちゃんの作る鉄道PVは格別だ。中でも近鉄名古屋線の普通列車と特急列車の動画素材を使い『NEO SKY, NEO MAP!』の曲に合わせて流したPV2本立てに私は感動している。

ついでに由美ちゃんはエンペディアとチャクウィキにアカウントを持っていて記事も投稿している。

 

栞子「そのため、反省文の代わりに英国面な鉄道車両を主題にした独自研究を含んで良いレポート1通と、私たちの楽曲である『SINGING, DREAMING, NOW!』と『Wawawa☆ What's up!』を用いたイギリスの鉄道関連の鉄道PV合計2本を次の映画撮影までに提出してもらいます」

 

由美「そんなあああああ!!全国の鉄道PV作成者さんとうちの大学の鉄研助けて〜!!」

 

ミア「ボクたち何もなくてよかったね」

 

愛「シオンをしずくとかすかすに奪われたことは不服だけど」

 

果林「シオンは自業自得ね」

 

エマ「由美ちゃんのブリティッシュな鉄道PVも楽しみだなぁ」

 

ランジュ「いつか香港のMTRも撮りに来てほしいわね♪」

 

由美ちゃんの断末魔の叫びは学内どころか、全国中に響き渡った。だけど明日楽しみだなぁ、由美ちゃんと侑ちゃんとのデートは♥




久々に5000字オーバーだ…。前回も4000字行きましたが、それどころの騒ぎじゃないやい。

次回は高山本線電化考察ネタを予定。そろそろキハ75の置き換え方も考えないとやばい。


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入試の結果が怪しい。それでもキハ75の置き換えをみんなで考察しよう。

そろそろJR東海のキハ75の初期車が製造から30年をオーバーするので書くことにしました。視点は青山由美を予定。


俺「どうなるんだこれ…」

 

シオン「何やってるの?」

 

2月の某週末、俺はまた新居町運転所内の会議室にて1人で悩み事をしていたところを、シオンちゃんに声をかけられた。

 

俺「そろそろキハ75も登場から30年が経過したし、置き換え発表が来そうだよなって」

 

シオン「確かにね」

 

俺「それはそうと、公立入試どうでした?」

 

シオン「あれ程やったのに、自己採点したらニジガク行き確定という結果になったよ…」

 

俺「そんな…俺結構応援したし、何なら初詣の際もシオンちゃんたちの第一志望合格は祈ったのに…」ポロポロ

 

シオン「ごめんねぇ由美ちゃん…」ポロポロ

 

そして2人で号泣してしまった。

 

〜※〜

 

しばらくして乱入者が2人現れた。

 

??「由美ちゃん遊びに来たぞー…ってシオンちゃんと一緒に何泣いてるんだよ」

 

??「2人揃って泣いているなんて珍しいね」

 

シオン「僕の自己採点結果がおそらく公立不合格、虹ヶ咲行きになるってわかったんだ」

 

仲喜「あのねぇ、諦めるのは早いぜ2人とも?」

 

俺「どういうことだよ」

 

仲喜「仮にだよ?合格辞退者が出たらシオンちゃんが繰り上がりで合格する可能性もある。その可能性を捨てたらダメさ」

 

歩夢「それに不合格になっても私と侑ちゃんがいるじゃん♪」

 

シオン「そうじゃん。ぽむちゃんも虹ヶ咲合格おめでとう」

 

歩夢「クラスは間違いなくバラバラだけど、一緒の学校に通えるなら私すごく嬉しいよ♪」

 

シオン「えへへ、ありがとう」

 

俺「よし、何れにせよ前を向くしかないな」

 

仲喜「それが一番だよ」

 

こうして全員で笑顔になることができた。

 

俺「さあシオンちゃん、長引いたけど本題に戻ろうか」

 

シオン「だね」

 

俺「キハ75の置き換えがどうなるか気になるかって話だった」

 

仲喜「やっぱり快速みえ向けはHC75系で決まりだろ」

 

俺「キハ77民がいるかもしれないと思ったんだよねぇ」

 

シオン「絶対ないってそんなこと。だってHC85系で実績がある以上、もう東海さんが液体式を作るとは思えないもん」

 

俺「だろうね。あとHC75系だからとはいえ、もしかすると2M1Tの3両にしてきそうな気がしてきたんだが」

 

歩夢「由美ちゃんは何度も乗っているっぽいけど、率直な感想は?」

 

俺「普通に夜でも3両ないと困ります」

 

シオン「それなら3両統一がベストだよね」

 

快速みえの議論はここで終わり。

 

俺「快速みえはたしかにこれで良さそうだけど、問題は高山本線の方なんだわ」

 

仲喜「ああ、電化か」

 

俺「なぜわかった?」

 

仲喜「飯田線と比較してもアンバランスにしか見えないもん」

 

俺「…はい、バレました。高山本線の岐阜から美濃太田と、太多線くらいは電化したほうが良さそうな気がしたのよ」

 

シオン「だけど、車両区が問題な気がすると思う」

 

俺「確かに。キハ75を消して大垣持ちにしたら保有両数が39両とかになって名古屋に統合したほうが良さそうな気もするね」

 

仲喜「うわぁ…謎が深まるなぁ…」

 

俺「それでも小海線統括センターも23両だもんなぁ」

 

シオン「いっそ西の孤立区間の経営移管もして良さそうだよね」

 

俺「まあ、そうすれば美濃太田と富山の一部機能を潰して高山で一気に統合できるか」

 

色々謎が深まるばかりだ。

 

俺「とりあえず理想だけ言っておくと、高山本線は電化で、西区間との統合が一番かなって」

 

仲喜「電化しない場合は?」

 

俺「HC75系の2連と3連を増備するしかない」

 

仲喜「それで結論づけよう。というか歩夢ちゃんが真っ黒になっているんだけど…」

 

歩夢「うん。今思いだしたんだけど、2年後の私がシオンちゃんのもとに、受験の応援にやってきてくれたんだよね」

 

シオン「それどこから聞いたの?」

 

歩夢「あのあと富田のイオンモールにいた私たちに会いに来てくれて、その時に教えてくれたんだ」

 

シオン「うわぁ…終わった」

 

歩夢「不可抗力でもなんかモヤモヤするから、3月17日、卒業式が終わったら侑ちゃんと3人でデートしよ♪」

 

シオン「えっ…?」

 

歩夢「拒否権なんてないんだからね♥」

 

シオン「…はい」

 

俺「嫌な予感がしたので会議ここまで!!」

 

歩夢「さあ、侑ちゃんが待っているから一緒に行くよ♥」ハイライトオフ

 

シオン「わかりました」

 

色々カオスに終わってしまったなぁ…まあ、結論は出たからいいか。キハ75置き換えのプレスリリースは渇望しながら待つことにしよう。




次回は近鉄祭りラストランシーズンを予定。


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☆Rainbow近鉄祭りラストランシーズン2023 #1 津で妨害と言うべからず

予定通り、近鉄祭りとします。視点は青山由美とします。


俺「適当に今日は行ってみるか。誰もいないし」

 

2023年2月28日今日は久々に近鉄名古屋駅から列車に乗り、適当に出かけることにする。乗る列車も適当だ。

 

俺「3番線の急行は5200系と1810系のペアで、2番線…えっ!?」

 

そこにいたのは1259系VC59編成。古くから推しではないが、日立GTOの音色を響かせてくれる貴重な車両だ。急行に乗らずこっちの2両準急に乗ろう。

乗った準急は定刻通りに日立GTOインバータの音を響かせながら名古屋駅を発車する。八田は相変わらず通過、蟹江ではビスタカーの通過を見送る。1枚だけ乗車電は撮影しよう。

 

【挿絵表示】

 

そして富田から阿倉川では、とにかく晴れ渡る空が眩しく感じた。

川原町を過ぎると…、

 

自動放送「四日市、四日市です。四日市からは普通 塩浜行きに変わります」

 

あ、津に行かへん。塩浜に行くにしても、後続で急行が来たらそっちに乗り換えたほうが早いかも。

 

そして四日市到着後、後続でやってきたのは…、

 

俺「名古屋駅にいた急行だ…」

 

乗ろう。日立GTOを捨てるしかない。

 

そして塩浜を降り過ごし、向かった先は…、

 

 

南が丘駅。梅が盛りな結城神社に向かおう。

 

しかし、単独遠征はここで終了が宣言される。

 

果南「やっほ♪」

 

俺「なんでいるの!?」

 

果南「由美の行動パターンなんてお見通しなんだからね」

 

俺「また妨害要素出た…」

 

果南に見つかってしまった。最悪だ。しかも…

 

カチャリ

 

果南「妨害だなんて、言わせないよ?」ハイライトオフ

 

こうして果南が同行することになりました。ついでに「単独遠征の妨害」とか言わせてもらえなくなったよ今後…。

 

ということで、ここから数十分、山あり谷ありの舗道を歩く。

 

〜※〜

 

結城神社到着。紅白の梅が花盛りだ。ここで手錠は外してもらえた。写真を撮りに行こう。

 

果南「すっかり由美は梅に夢中だね」

 

鞠莉「あれ?果南じゃない何やってるの?」

 

ダイヤ「また由美に何かしたと…?」

 

ダイヤと鞠莉が現れたことに、俺は気づくのが遅れていた。

 

果南「由美がここ津までまた単独で遠征してたから、適当に手錠で捕縛してここまで一緒に来たって感じ」

 

マリー「またユーミンも相変わらずって感じね。既婚者なのに結構出歩いて…とはいえ夫の勇輝も適当に出歩いているから持ちつ持たれつっぽいケド」

 

ダイヤ「とりあえず今はそっとしておきましょうか」

 

果南「そうだね」

 

一輪一輪、美しく咲き乱れる梅。入場料を払った価値はあった。

 

〜※〜

 

撮影完了後、タコ焼きを注文し食べる。

 

果南「どうだった、梅は?」

 

俺「一輪一輪が素敵だったよ。来年もチャンスが有れば行きたいなって」

 

ダイヤ「入場料は?」

 

俺「取られました」

 

マリー「そうだったのね…また来年出直しましょう、3人で☆」

 

果南「そうだね」

 

そしてタコ焼きを食べたあとは紀勢本線の阿漕駅に向かう。津新町駅はやっぱり遠いわ。

 

〜※〜

 

俺「どっちに向かおう…」

 

果南「早い方にして、松阪か津で快速みえに乗り換えようか」

 

鞠莉「それがいいわね♪その代わり、4人分の帰りの交通費はお願いね☆」

 

俺「全部奢り!?由美ちゃん泣いちゃうよぉ」

 

ダイヤ「泣いて許されるとでも思うんですの?」ハイライトオフ

 

俺「ごめんなさい…」

 

事実上の先輩方の交通費奢れって鬼畜じゃないのこれ?パシリだぞチクショー!!

 

結局最初にやってきたのは多気行き。キハ25のオールロングで、大きな倉庫跡のような図体をした高茶屋駅のあとに松阪に到着する。ここで改札を出て、4人分の名古屋までの切符を買おう。

 

〜※〜

 

しばらくしてやってきたのは快速みえ。

 

果南「近鉄特急よりなんか早く着きそうだから、帰りはみんなで食べようか」

 

マリー・ダイヤ「賛成〜!!」

 

俺「俺に拒否権は?」

 

ダイヤ「ありませんわ」

 

俺「でしょうね…」

 

それでも夕日が綺麗だ。これはカメラに収めておこう。

 

そして桑名に着く頃にはもう真っ暗。そして弥富、永和、蟹江あたりでは運転停車(足止め)を喰らい、名古屋駅になんとか到着した。

 

果南「だけどここまででようやく1600字って、最初から混じっていけば良かったね」

 

マリー「でしょ?もっと本編でユーミンと絡みたかったデース!!」

 

ダイヤ「次回以降は初っ端から遠征を妨害することに致しましょう。千歌さんやルビィたちにも伝えておきますので」

 

俺「そんなああああああ!!」

 

というか今後、執筆時は完全に単独遠征が許されなくなったということだ。作者さん次の岐阜遠征は書くなよ!!

 

ダイヤ「とりあえず、そろそろ閉店間際のあづみ野庵にでも行き、4人でお酒でも嗜みましょうね♪」

 

俺「せやな…」

 

こうして今回の遠征は終わりを告げた。まあ、この前とは違ってお酒は1杯で打ち止めに…

 

 

できるわけないんだよねぇ…。




単独遠征で1000字埋めろは鬼畜に感じたので、今後も執筆する際は初っ端から遠征妨害を続けます。というか、それ以前にアニガサキOVAからAqoursへの熱がむちゃくちゃ冷めたな…。

次回は岐阜遠征、次いで沼津遠征を予定。都合により変更する場合があります。

近鉄祭りのラストランシーズンは6月30日分で決定しました。


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☆幻日のギフチョウ 〜SUNSET in the MOUNTAIN〜

今回は予定通り岐阜遠征ネタです。視点は青山由美を予定。

そして、由美に単独遠征は作中でもう二度とさせません。前回の話を実は単独遠征で計画していました(*1)が、文字数が恐ろしく減っていたことと、実体験だけのブログもどきになってしまい規約違反にあたると判断したためです。


*1
南が丘駅まで由美1人だったのはこのため。

3月1日、金山駅周辺にて。

 

俺「二日酔い辛いなぁ」

 

昨日、津遠征を終えたあとあづみ野庵にて果南からもダイヤからもマリーからも「俺の酒が飲めないのか」と強制的に酒を飲まされ、1杯で終える予定が結局8杯も飲んでしまい、二日酔いが辛い中でも今日は近辺で撮り鉄しています。鉄オタが不遇な扱いを受けがちだからってアルハラとか真面目にやめろっての。

 

俺「桜も綻んできたか」

 

桜と電車の組み合わせもいいよね…と思ったその時。急に毒電波を受信したかのようにふと思い立ったのだ。

 

俺「桜といえば春、春といえばダイヤ改正…、うわ、名鉄岐阜行きの急行と各務原線のツーマン運用なくなっちゃうじゃねえか…乗りに行くか」

 

ということで今から岐阜に行って金華山に登ることに決めた。

 

〜※〜

 

金山駅に戻ってからうどんを食べ、名鉄の西改札に行った瞬間、

 

??「抜け駆けは許さないわよ、由美」

 

俺「なんでヨハネがいるのさ!?というかその格好どうしたんだよ!?」

 

ヨハネ「今日は幻日のヨハネのプロモーションのためにこの格好をしているの。いけなかったかしら?」

 

俺「逆に嬉しいよそれは」

 

ヨハネ「フフッ、ありがと。さて、由美はどこに行こうとしていたのか、それは知りたいわね」

 

俺「名鉄の昼間の岐阜行き急行と各務原線のツーマン運用が今度のダイヤ改正でなくなるんだ。だから今日がラストチャンスかなって思い今から乗ろうとしていたわけよ」

 

ヨハネ「どこまで乗るの?」

 

俺「岐阜まで。そこから金華山に行くつもりです」

 

ヨハネ「とりあえず行くわよ」

 

俺「おー!!」

 

というわけで、改札に入り、岐阜に向かおう。岐阜行き急行としてやってきたのは、3500系リニューアル車だった。

 

ヨハネ「さあ、乗りましょう」

 

俺「せやな」

 

こうして俺たちの日帰り遠征は始まった。

 

〜※〜

 

金山駅を発車し、次は超スーパー忙しいカオス初見殺しターミナルと揶揄されるモグラ駅の名鉄名古屋駅、そして地上を出ると栄生駅、そして枇杷島分岐点で速度が落ちる。

 

俺「気づいたんだけど、名古屋駅あたりからヨハネの右肩に黒と黄色の蝶が止まっているんだが」

 

ヨハネ「由美もじゃない。もしかして両方ともギフチョウかしら?」

 

俺「とりあえず保持していたら危険だし次の駅で…」

 

車内放送「まもなく国府宮 国府宮です。お出口は左側です」

 

ヨハネ「稲沢だけど放すしかないわね」

 

そしてドアが開いた直後、

 

俺「…あれ?逃げないんだけど。というより、全然離れたがらないぞ」

 

ヨハネ「ホントね。もしかするとヨハネたちの案内人になってくれているのかも」

 

俺「そうだといいけど」

 

そして一宮を過ぎ、今後日中乗れなくなる区間に入っても蝶は俺たちの右肩に止まったままだった。

 

〜※〜

 

岐阜着。比較的長旅でした。今後しばらく名鉄の西方面に乗る予定はないので、名鉄岐阜発着の昼間の急行ともこれでお別れだ。

 

そしてギフチョウが肩から飛び立ったので、案内してくれた各務原線に向かうと、現れたのは1800系の2両編成。1800系はワンマン化の対象外なので、ここで見られるのも最後になる。写真に収め、最後の思い出としよう。

 

改札を出ると、2匹の蝶は、道に沿って誘導してくれる。信号で足止めを受けるたびに、右肩に止まり、足を止めさせないぞと言わんばかりに先に進んでいく。

 

〜※〜

 

歩くこと約45分、金華山の麓に到着した。ロープウェイ乗り場で、また蝶は右肩に止まった。

 

ヨハネ「なんか楽しみね」

 

俺「そうだな」

 

そしてロープウェイに乗ろう。ロープウェイからは冬景色がまだ続くが、信長様の縁の地に、肩に蝶を留めながらでも向かおう。

 

〜※〜

 

到着後のこと。蝶は森の中に去っていった。

 

ヨハネ「とりあえず岐阜城に登りましょう♪」

 

俺「そうしよう。長良川の絶景も見たいよ!!」

 

岐阜城の天守櫓から見る長良川。少し霞がかっているが、それこそ絶景だ。車もスムーズに流れ、長閑な平野が広がる。

はてうららかな、眺めじゃなぁ〜!!

 

岐阜城を見終えたあとは、リス園に向かおう。餌をもらい、入るとすぐにリスが近寄ってくる。

 

俺「はぁ…可愛いよぉ…♥♥♥」

 

ヨハネ「すっかり由美がリスに夢中だなんて…ズラ丸にでも言いつけるしかなさそうね」ハイライトオフ

 

俺「それはやめてくれ!!俺の命がなくなる!!」

 

ヨハネ「冗談よ♪」

 

いや音符をつけて言うなよ…。

それでもリスは餌を食べまくり、ほんの数分でなくなってしまった。

 

リスたちに別れを告げ、ロープウェイで山を降りようとしたその時だった。

 

??「昼間はありがとうございました」

 

俺「えーっと…あなたたちは…」

 

??「ここ金華山の妖精です。名古屋駅から金華山まであなた達が運んでくださったんですよ?」

 

ヨハネ「いえいえとんでもない」

 

稲沢で放さなくて真面目に良かった…。色んな意味で恥ずかしいわ。

 

妖精A「お礼によろしければお2人にこちらをお渡し致します」

 

俺「これは…」

 

妖精B「魔法のステッキです。何かあったときに使ってください」

 

俺「ありがとうございます!!」

 

妖精A「今回は本当に迷子になったところから助けてくださりありがとうございました!!それでは!!」

 

いろいろあっさり終わってしまったが、まあいいか。ロープウェイで下山しよう。

 

〜※〜

 

山を降り、長良川を渡る。日が暮れかけてもやはりいい感じだ。

帰りはバス。流石にまた歩くのはきつい。岐阜駅までゆる~く行ったほうが知れている。

 

岐阜駅到着後のこと。

 

ヨハネ「帰りどうする?」

 

俺「二日酔いだから帰りたいなぁって」

 

ヨハネ「というか昨日どれだけ飲んだのよ」

 

俺「1杯で終わる予定が、ダイヤ、マリー、果南の暴走で8杯飲まされました。元スクールアイドルから鉄オタへのアルハラとか真面目にやめろっての」

 

ヨハネ「後で千歌に言いつけるしかないわね…まあ、それなら帰りましょう」

 

俺「ありがとう」

 

こうして、岐阜駅から新快速に乗り、名古屋駅まで戻ってきた。

 

俺「もうフラフラだ〜…」

 

ヨハネ「とりあえず帰りの列車で膝枕してあげる」

 

俺「ありがとう…」

 

そして、帰りの中部高速鉄道普通列車(足助黒坂通過)で新居町に着くことができた。二日酔いが酷いので、ヨハネのお情けもあり解散になったが、新居町寮の自分の部屋でこのまま夜も食べずに寝ることにしよう。

 

…と思ったところで携帯に電話がかかってきた。

 

俺「はい」

 

ヨハネ『今日は二日酔いだからそんなに無理してはいけないけど、明日、沼津に行くなら今度こそ振り回すわよ♪』

 

俺「そんなあああああ!!」

 

次回の沼津遠征、パスしてもらって大丈夫ですかね作者さん…。




昼間の岐阜行き急行と各務原線のツーマン運用はそれぞれ一宮短縮と、ワンマン化がなされる形で本当になくなりました。皆さんも名鉄に行ったときは気をつけてください。

次回は沼津遠征を予定。由美が愚痴を言っていますが、容赦なく書きます。


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☆沼津に行ったら金星と木星が隣り合わせだった件。

今回は予定通り沼津遠征とします。前回と登場人物は同じです。視点も同様に青山由美を予定。


俺「今日は昨日の二日酔いと違い、元気です!!」

 

ヨハネ「ヨハネも由美が元気で、すごく嬉しいわ♥」

 

昨日(2023年3月1日)の二日酔い岐阜遠征のあと、予定通り沼津遠征を行うと決めていた俺。これで3日連続の遠征を終え、3日は終日新居町でゆる~くやる予定だ。とはいえ、計画がバレていたヨハネには何もかもお見通しだった。

 

俺「さて、まずは名古屋駅まで向かって、そこから新快速で沼津に向かうか。まず18切符使うし、それに今日は一度名古屋に帰る予定だからね」

 

ヨハネ「それなら行きましょうか」

 

今日のヨハネは昨日の幻日コスプレとは異なり、地雷系コーデ。一方俺は巷の男子大学生風の服装だが、下のみ緑色のロングスカートにしている。

 

まずは新居町からいつもの中部高速鉄道の普通列車で名古屋駅まで出て、そのまま新快速に乗り換えよう。

 

そして豊橋から普通列車に乗り換えて浜松へ。

 

ヨハネ「浜名湖はいつ見ても素敵ね」

 

俺「でしょ?」

 

更に浜松からオールロングの普通列車に乗り換えて山を越え、静岡で下車する。

 

ヨハネ「ここで降りる理由は?」

 

俺「そこの蕎麦屋で食べたいから」

 

ヨハネ「ズラ丸がいなくてよかったわね」

 

ここの蕎麦屋だと、チーズそば、チーズうどんが有名。チーズうどんを食べようとした俺なのだが、食券を買った際…

 

俺「あ、やってしまった」

 

ヨハネ「どうしたのかしら?」

 

俺「チーズうどんを注文しようとしたら、誤ってそばの方を頼んじゃったよ」

 

ヨハネ「ホント上級ビッグデーモン5049号はドジなんだから」

 

俺「だからドジって言うな!!」

 

言ってはおくが、俺にドジと地雷は禁句ね。μ'sのエリーチカにポンコツと言うくらい罪は重い。

それでもそばでもいいかと割り切り、汁まで飲み干す自分でありました。

 

〜※〜

 

静岡からは211系の3両編成に乗り、沼津まで向かう。ここからは由比、蒲原あたりで駿河湾すれすれを走る。津波来たらどうするんだここ…。

 

ヨハネ「そういえば由美は海か山かどっち派なの?」

 

俺「それは山即答なんだわ」

 

ヨハネ「どうして?」

 

俺「津波が来たときに俺飲まれて死にたくないのよ。十数年前の東日本大震災の被災情報を聞いたときは戦慄した。だって南海トラフがいつやってくるかわからないし」

 

ヨハネ「地震は何を使っても止められないわよね。ヨハネの黒魔術でも無理そうだし」

 

俺「だよね…」

 

そして沼津着。既に14時を過ぎている。というか、過去4回市街地行ったときはすべて午後から滑り込みだった。

 

俺「今日はららぽーと沼津に行くか」

 

ヨハネ「私にとっても未開の地だから、行きましょうか」

 

こうして満場一致で決まった。しかし、このあと悲劇を見るとは知らずに…。

 

〜※〜

 

ららぽーと沼津まではバスで向かう。20分くらいかかった。その間に夫の勇輝くんから電話をもらった。

 

俺「はい、青山由美です」

 

勇輝『なんか今日、そーちゃんがむちゃくちゃ花丸ちゃんやルビィちゃんとららぽーと沼津でいちゃついているってダイヤちゃんから今僕の携帯に電話が入ったんだけど』

 

俺「は?」

 

許せんなぁ…許せんなぁ!!お姉ちゃんに内緒で浮気かよ!!チクショー、帰ったらお説教だな。

するとヨハネがブチギレ、俺の電話を取り、

 

ヨハネ「勇輝、帰ったら聡平のことを叱ってやって!!ヨハネもズラ丸とルビィのことは地獄に陥れるんだから!!」

 

勇輝『頼んだよ、ヨハネちゃん!!』

 

ヨハネ「もちろんよ♪」

 

こうして1つ用事ができた。

 

ららぽーと沼津に到着後、すぐにそーちゃん、ルビィ、マルの集団を発見した。

 

ヨハネ「アイツらをまず追うわよ!!」

 

俺「うん!!」

 

ストーカーになってしまうが、写真・動画を撮りながら向かおう。今日はFIAT車も展示されているが、無視だ無視。

ちなみにそーちゃんの髪の色は水色から群青色になっているが、ウイング団による恐怖のストロボで遊んでいたら妹のジュリーのお腹に一度胎内回帰させられてついでに遺伝子を一部受け取ってしまったためである。

 

俺「アイツら外出たか…」

 

外に出ると…。

 

ヨハネ「バスに乗り遅れたわ!!」

 

俺「諦めるか」

 

あの3人はバスに乗り沼津市街地に消えた。というわけで、次の目的を果たそう。

 

俺「また沼津港の夕日が見たいなぁ」

 

ヨハネ「それじゃあ行きましょうか」

 

ということで、バスと徒歩で時間を鑑みた結果、徒歩で沼津港まで向かうことになりました。そりゃ沼津駅に戻っていては遠回りだわな。

 

踏切あり、大通りありで、歩くこと50分、沼津港に着いた。

 

俺「深海水族館に行ったことないな…」

 

ヨハネ「それなら行ってみましょうよ」

 

こうしてシーラカンスやヒカリキンメダイを見ながら、時を過ごす。

 

ヨハネ「流石、悪魔の魚メンダコね」

 

俺「かわいい…♥♥」

 

こういうひと時が一番だ。帰りにメンダコのストラップでも買っていこう。

 

〜※〜

 

そして深海水族館を出たあとは、回転寿司で深海魚でも食べよう。金目鯛はまた食べたい逸品だ。

 

食べ終わって店を出た後、沼津港の向こうに見えたのは…、

 

 

 

金星と木星が最接近しているところだった。

 

ヨハネ「ねえ由美」

 

俺「何だよヨハネ」

 

ヨハネ「私、沼津に由美が来てくれるだけでものすごく嬉しいの。ズラ丸や千歌と比べてもずっとその気持ちは大きいのよ。だから、一通り巡ったからって言ってこれ以上来ないなんてことは、ないわよね?」

 

俺「当たり前だよそんなこと。ここは名古屋と比べてもずっと平和だし、何より今月半ばから長岡温泉方面に中部高速鉄道の路線が伸びるから、暇ならまたここ来るよ。というか遊びに来てほしければまた電話で呼んでよ」

 

ヨハネ「由美…本当にありがとう!!今までで一番嬉しいわ♥」

 

そして2人でハグし合った。

 

〜※〜

 

帰りは沼津駅まで歩き、かつ18切符ゆえコーヒー1杯の値段を追加で払いホームライナーに乗る。

 

ヨハネ「ホームライナーも初めてよ」

 

俺「オトクな特急列車だよね」

 

そして浜松からは区間快速で名古屋まで戻る。

 

俺「ヨハネはこれからどうするの?」

 

ヨハネ「中部高速鉄道の丸田町寮の空室を借りて泊まるわ。そして明日また新居町に呼び出してルビィとズラ丸にお説教の予定よ」

 

俺「まあ、俺は家に帰ってそーちゃんにお説教です」

 

ヨハネ「それじゃあここで解散にしましょう」

 

俺・ヨハネ「終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!お疲れ様〜!!」

 

こうして俺たちは解散となり、家に帰ってからはそーちゃんを叱責した。やっぱりお姉ちゃんに黙って沼津とか反則としか思えない。




次回は315系1周年企画を予定。新作で出てきたインドネシア人留学生が出てくるよ。


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315系、あれから1年…。

今回は315系にまた乗りますが、その後にアニガサキ11話に近い少し重いネタを出します。視点は特記事項がない限り鳳来寺シオンを予定。


2023年3月4日、僕はJRの金山駅1・2番ホームにトワちゃん、鈴乃ちゃん、比奈ちゃん、すずかちゃんとやってきていた。

 

トワ「ほぼ1周年の315系楽しみだね」

 

僕「でしょ?」

 

ちなみに今日は、由美ちゃんは今週火水木と連続遠征を行った挙げ句、弟の聡平くんのイチャイチャに呆れた影響でものすごく疲れて名古屋市内に滞留する予定であり、JRホームにはやってこない。

 

そんな中、1人知らない子が現れた。

 

すずか「あっ、イオさん!!」

 

イオ「すずかサン!!」

 

僕「知ってるの?」

 

すずか「はい。以前日本に来てくださった、インドネシアの出身のイオさんです」

 

イオ「あなたがシオンサンデスね。そしてこちらがトワサン、そして後ろの2人が鈴乃サンと比奈サンデスカ?」

 

すずか「その通りです。皆さん仲間想いでとても優しい先輩ですよ」

 

イオ「皆サンはじめまして。イオと申しマス」

 

僕「これからよろしくね、イオちゃん♪」

 

話し合っていてわかったのだが、本名もイオで、苗字はない。名前の由来は木星の衛星イオ。ゴテゴテの鉄道ファンでもあり、一番好きなのはKRLジャボタベックのHOLEC電車とHitachi電車、およびイギリスのClass 323、そして近鉄1233系電車だって。すずかちゃんとは小学校時代、イオちゃんが日本に家族で渡航したときに会っていたらしく、そのおかげもあり日本語で話せる。英語も得意。

こちらからも、トワちゃんの本名は中野郷で男の娘だということは伝えた。

 

イオ「思い出しマシタ。明後日から虹ヶ咲学園の中等部に通うことになりマシタので、来月から鈴乃サンと比奈サンはよろしくお願いしマス」

 

僕「ということは…留学?」

 

イオ「ハイ。ついでに中部高速鉄道にも入社し、就労ビザもそのうち取得し、最後日本に帰化するつもりデス」

 

すずか「私に近い境遇ですね…」

 

比奈「すずかも実は中国出身で、まだ小学校の頃に日本に帰化したそうです」

 

イオ「以前会った人が類似した経緯を辿っているだなんて、ワタシ嬉しいデス!!」

 

こうして他愛もない会話を広げていたのだが、

 

鈴乃「思い出したわ!!侑と歩夢は?」

 

僕「侑ちゃんを誘ってみたけど、そしたらぽむちゃんに押し倒されて『お願いだから行かないで』って言われたから無理だって言ってた」

 

伝えただけで、色んな意味でデジャヴを感じたんですが。キハ85系ひだのラストランに誘い、由美ちゃんの所属する鉄研のサークルの先輩にもお願いしようとも思ったけど、また同じ結末が待っているとしか思えない。

 

トワ「そう言われると、僕のもとにも来ないか不安…」

 

その時だった。

 

菜々「郷さんと比奈さんご無沙汰しております」

 

トワ「菜々ちゃん!?」

 

比奈「私も虹ヶ咲の選抜に通うことになりまして、今後よろしくお願いします」

 

鈴乃「はじめまして。桜木鈴乃といいます。私も普通科特進だから、中川さんよろしくね」

 

イオ「はじめまして。インドネシアから来マシタ、イオといいマス。明後日から虹ヶ咲学園の国際交流学科に留学することになりマシタ」

 

菜々「比奈さんもですが、鈴乃さんとイオさんも今後よろしくお願いします。そういう郷さんは?」

 

トワ「僕は地元名古屋の高校に通うつもりでいるんだけど、受かっているか不安なんだよねぇ…」

 

菜々「もし落ちたら、虹ヶ咲学園に来てください。というか私が生徒会長になったら、郷さんを強制編入させるのが夢ですからね♥」ハイライトオフ

 

トワ「だから菜々ちゃんはそのハイライトのない目をやめろ!!」

 

僕「一番不安なのが僕なんだ…」

 

菜々「シオンさんは不安ばかりなんですか?」

 

僕「まず地元名古屋の高校を自己採点したら落ちた可能性大だし、落ちたら虹ヶ咲学園普通科選抜行きが決定だし、実は虹ヶ咲に行ったらあまり会いたくない人がいるの」

 

菜々「もしかすると聞いたことがあるかもしれません」

 

僕「情報処理学科の宮下愛さん」

 

菜々「仮に会った場合は、声をかけておきますので」

 

最悪やな…。まあ、ぽむちゃんや侑ちゃんは害が少ないからいいか。

 

すずか「一番無縁なのは私こと湯山すずかなんですよ。再来年受験で、今のところ虹ヶ咲を受ける気はないです」

 

菜々「虹ヶ咲は部活が多く存在するとても良い中高一貫校です。ぜひ受験を検討してみてください」

 

すずか「わかりました」

 

菜々「それはそうと、今回ここで集まった目的は何でしょうか?」

 

比奈「1年ぶりに全員で315系に乗ろうと考えていたところです」

 

菜々「315系ですか。ぜひ参加させてもらいます。郷さん、いえトワさんと一緒にいられるので」

 

トワ「拒否権なしかよ!!」

 

菜々「くどいようですが、私はあなたのことが大好きですからね♥」

 

僕「とりあえず、行くぞ!!」

 

全員「おー!!」

 

こうして今回の遠征は始まった。

 

〜※〜

 

まず乗ったのは315系C11編成快速中津川行き。今年増備された最新型で、信号炎管がないため一部の鉄オタからウケが悪い。

 

イオ「車内が明るいのはいいデスネー!!」

 

すずか「イオさんが喜んでくれて何よりです」

 

トワ「やっぱり最新が一番だよねぇ〜」

 

僕「悠久の世界がどんどん消えていくよぉ…」

 

鈴乃「相変わらず懐古厨なシオンね」

 

菜々「シオンさんは古いものが大好きなんですね」

 

僕「だって、名鉄三河線も名城線も近鉄名古屋線も、みんなほとんど設備とか20年くらい変わらずにやってきているっぽいからそこに慣れちゃったんだもん」

 

比奈「ここ最近仲が深まったのは数ヶ月くらいですが、大変それには私も呆れております」

 

菜々「変化を恐れるなんてだめですよ、シオンさん」

 

僕「はい…」

 

由美ちゃんのほうがもっと深刻だけど、まあいいか。

 

〜※〜

 

辿り着いた先は中津川駅。ここからバスで馬籠宿に向かった。

 

馬籠宿では、

 

菜々「この五平餅美味しいです」

 

僕「癒やされるなぁこの甘い味噌の味」

 

以前断食徹夜耐久を終えたあとに、たこ焼きとともに食べた五平餅を思い出した。あの後約5名に襲われたけど、そんな恐怖は考えなくていいから、夢みたいに感じる。

 

五平餅を食べたあとは、蕎麦屋で蕎麦を食す。かけそばもざるそばも美味しいよね。

 

比奈「信州そばはいつでも癒やされます♪」

 

鈴乃「あの出雲そばより美味しいわね」

 

次機会があれば越前そばでも食べに行くか。

 

〜※〜

 

時間なのでそろそろお土産を買って金山まで戻ろう。栗きんとんをみんなで買って分けることにする。

 

中津川までバスで戻り、帰り際にやってきたのは…315系だった。今度は信号炎管のついたC8編成。

 

菜々「鉄道の世界はこんなに楽しいものなんですね」

 

比奈「菜々さんもわかってくれるのですか?」

 

菜々「はい。実は私はアニメや漫画、ラノベが大好きですが、そういうオタクの人たちと絡んだことが少なくて、その中で初めてオタク仲間として絡むことができたのが中野郷さん、もとい久遠寺トワさんだったんです。そうしたらその周りの皆さんが鉄道仲間だと知って、少々羨ましく感じてしまいました。ですがいざ絡んでみるとこんなにも優しい人たちだったことがわかり、すごく嬉しくて嬉しくて…トワさんも比奈さんも、また電車に乗りに誘ってもらえますか?」

 

トワ「もちろん!!」

 

比奈「気が向いたらいつでも行きましょうね」

 

こうしてヤンデレを一歩脱却できた菜々ちゃんであった。

 

〜※〜

 

金山到着。もう夕方だった。

 

鈴乃「そうだ。実は私と比奈は、明日虹ヶ咲の下見に行くつもりなの」

 

イオ「ワタシも虹ヶ咲学園は初めてデシテ、2人についていきマス」

 

比奈「シオンはどうするつもりですか?」

 

僕「まだ思いついていないけど、この辺でゆるゆるやるよ…」

 

菜々「もし何処かに乗りに行くなら、トワさん呼んでいただけませんか?」

 

トワ「いいけど、明日も名古屋にいる予定なの?」

 

菜々「はい。元はサブカルチャーに優しい街名古屋を堪能したかったんです」

 

トワ「それなら、あれでもやるか。シオンちゃん、解散したらこのホームの先端に行くよ」

 

僕「うん。そういえばすずかちゃんは?」

 

すずか「明日はここ名古屋で由美先輩とゆる~く過ごすつもりです」

 

僕「把握」

 

比奈「それでは解散にしましょうか」

 

菜々「そうですね」

 

こうして僕たちは解散になり、そのまま僕とトワちゃんは鶴舞方面の先端に流れた。

 

 

僕「やりたかったあれって…?」

 

トワ「もうこれから高校とか別々だし、再来週には名鉄知多新線がワンマン化されちゃうじゃん」

 

僕はハッとした。ということは特急や急行、もとい直通列車がなくなる!!

 

僕「…そうだった!!もちろん、そういうことだよね」

 

トワ「そういうこと。明日菜々ちゃんと3人で知多新線に乗りに行かない?」

 

僕「じゃあ明日乗りに行こう!!」

 

トワ「そうしよう!!10時半集合でいい?」

 

僕「うん!!じゃあまた明日!!」

 

こうしてまとまったところでトワちゃんとも解散になる。まあ、金山駅近辺で煮干しラーメンでも食べて、アニメイトにも寄って帰ることにしよう。

しかし、知多新線の話をしていたところをぽむちゃんに見られていたということを、このとき僕はまだ知る由もなかった。

 

【歩夢 side】

侑ちゃんに行かないでとか言っちゃったけど、やっぱりシオンちゃんのことが心配だし、鉄道ファンでなくとも315系には一度乗ってみたかったから、侑ちゃんに抜け駆けして315系に乗りに行こう。ちょうど期限が切れそうな東京 - 名古屋間往復の新幹線回数券をたったの4000円で買えたからこれを使うことにする。

そして名古屋駅から1駅だけ中央線に乗るんだけど、それが最新鋭の315系だった。車内は明るいし、これまで暗くて混雑するイメージを払拭しそうな雰囲気がした。

 

〜※〜

 

金山駅に着き、セガにでも寄ろうと思ったその時!!私は見てはいけないものを見てしまった。

 

なんと、シオンちゃんが幼馴染のトワちゃんとものすごく楽しそうに話していたの!!後で聞き出すしかないよねこれ…。

 

まず、改札に向かい、最初に見かけたのはトワちゃん。

 

私「ねえ、あなたがトワちゃんだよね?ちょっといい?」

 

トワ「歩夢ちゃん!?どうしたの?」

 

私「さっき、トワちゃんはシオンちゃんと何を話していたの?」

 

トワ「シオンちゃんとだよね?」

 

私「あのホーム上で2人だけ残って話しているのを見かけたから…」

 

トワ「それか。明日、名鉄知多新線の急行と特急に乗るって約束をしていただけだよ」

 

私「名鉄…知多新線…?」

 

トワ「だって、再来週のダイヤ改正で朝以外の特急や急行どころか、直通列車がなくなって、昼間から最終まで4両ワンマンに統一されるんだよ?だから誘ったんだ」

 

私「私…知らない…」

 

トワ「ん?何かあったの?」

 

私「いやなんでもないよ!!」

 

とりあえず解散にしよう。どうすればいいんだろう、廃止間際の特急に乗らずに終わるとか、私と侑ちゃんがシオンちゃんから除け者にされるとかなんて嫌だよぉ…。

 

私「また私の知らないシオンちゃんが…」ポロポロ

 

【歩夢 side out】

 

【以下、特記事項がない限りシオン side】

さて、煮干しラーメンはごちそうさまでした。その時だった。ぽむちゃんからの通知だ。

 

ぽむちゃん『今から大須の裏門前公園に来てくれない?聞きたいことがあるんだけど…』

 

僕は戦慄した。おそらく金山でトワちゃんと話したことが色々良くなかったのかもしれない。地下鉄に乗り、直ちに富士山すべり台のあるあの公園に向かおう。

おそらく史上2番目の大喧嘩になるだろう、今回は。そう思って重い足を踏み出し、公園に入った瞬間…、

 

ぽむちゃん「遅いよシオンちゃん」

 

僕「ぽむちゃん…」

 

眼の前に、中学時代からの大親友が立っていた。

 

to be continued…




次回に続きます。

ちなみに、近鉄祭りですが、スクスタがサービス終了した6月30日に乗ったので、6月30日のラスト南紀回が最終回となります。投稿日はかなり遅れる見込みです(それでも年度内には投稿します許してください)。


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☆知多新線の特急が無くなる前に…。

前回の続きです。引き続き視点は鳳来寺シオンを予定。


前回、ぽむちゃんに大須の裏門前公園に呼ばれた僕。

 

僕「とりあえず、僕の家に上がっていこうよ」

 

ぽむちゃん「そうだね。外にいても、寒いだけだし」

 

こうして塩釜口駅まで鶴舞線で移動しよう。幼馴染でない人を家に上げるのは緊張するけど、今日はもう特別。お父様とお母様も勝手に平泉に旅行に行ってしまい、家には誰もいない。更には一報入れたらあっさり許可が出た。

 

僕「あ、ここだ」

 

ぽむちゃん「はぇー…すっごく大きい…」

 

家の鍵を開けよう。

 

僕「入って、どうぞ」

 

ぽむちゃん「お邪魔します」

 

僕「いいよ上がって」

 

僕の部屋に誘導する。さてと。

 

ぽむちゃん「早速本題に入りたいんだけど…」

 

ゴクリ。

 

ぽむちゃん「私、トワちゃんからあの後何を話していたか聞いたんだ。明日シオンちゃんと知多新線の特急に乗るって言ってくれたの。そこで聞きたいんだけど…どうしてトワちゃんが知っているのに、私や侑ちゃんには廃止の情報すら教えてくれなかったの…?」

 

僕「いや…あのね、トワちゃんとは…」

ぽむちゃん「トワちゃんのほうが大事なの!?」

 

僕「当たり前だよそんなこと!!」

 

ぽむちゃんはハッとする。

 

僕「幼馴染のトワちゃんとも、高校から別々になるから、一度乗ってみようって合意が取れたんだ…」

 

話しているうちにぽむちゃんの表情は更に曇っていく。

 

僕「それに、僕には夢が」

ぽむちゃん「嫌っ!!」

 

僕「うわっ!!」

 

僕は押し倒された。

 

ぽむちゃん「聞きたくないよ…」

 

僕「ぽむちゃん…」

 

ぽむちゃん「廃止間際の特急に乗るって夢なんて、非鉄の私にも見せてくれてもいいじゃない…!!お願いだから…私を置いて行かないで…?私だけのシオンちゃんでいて…」ハイライトオフ&ナミダポロポロ

 

この日はこのまま2人で寝てしまった。今後は前もってこういった鉄道関連の情報は流すことにしようと、反省した次第だ。

 

〜※〜

 

次の日の朝、気を取り直した僕たち。

 

僕「じゃあ、昨日の約束通り行こうか」

 

ぽむちゃん「えっ、連れて行ってくれるの?」

 

僕「だってあんな申し訳ないこと言っちゃったし…」

 

「トワちゃんの方が大事なの」に対する「当たり前だよそんなこと」は愛さんやかのんちゃんに大嫌いと言うくらい罪が重く感じた。

 

ぽむちゃん「廃止目前の特急に乗る夢を見せてくれるんだね?」

 

僕「もちろん!!」

 

ぽむちゃん「ありがとう。私すごく嬉しい♥とりあえず侑ちゃんも呼ぶね」

 

ぽむちゃんがLINEを侑ちゃんに飛ばした後、金山駅に向かおう。

 

〜※〜

 

金山駅にて。

 

トワ「歩夢ちゃんが一緒なんだけど」

 

僕「置いて行かないでだってさ」

 

トワ「相変わらずだね歩夢ちゃんは」

 

ぽむちゃん「本当にワガママでごめんね」

 

全員「あはは…」

 

そして、菜々ちゃんも昨日に引き続き一緒だ。

 

ぽむちゃん「もしかしてはじめましてかな」

 

菜々「おそらくそうだと思いますが」

 

ぽむちゃん「私は上原歩夢。来月から虹ヶ咲の普通科に通うことになったんだ」

 

菜々「中川菜々といいます。同じく来月から虹ヶ咲の普通科に通います」

 

ぽむちゃん「よろしくね、菜々ちゃん」

 

菜々「歩夢さんもよろしくお願いします」

 

こうして新たな関係ができた。

 

菜々「とりあえず、まずはどうする予定ですか?」

 

僕「金山駅だとおすすめのうどん屋があるから紹介するよ」

 

菜々「行きましょう」

 

ここの讃岐うどんは、由美ちゃんのお墨付き。僕もここの海老天が大好きだからついつい寄っちゃう。

 

ぽむちゃん「これはリピート確定だよ!!」

 

菜々「金山駅にこんなにも美味しいうどん屋さんがあるとは初めて知りました」

 

トワ「また食べようね」

 

僕「うん!!」

 

今日もうどんはごちそうさまでした。

 

トワ「とりあえず、この後どうする?」

 

菜々「もしよければトワさんはアニメイトに寄りませんか?」

 

トワ「もちろん」

 

僕「えーっと…僕は…」

 

ぽむちゃん「寄らせないよ?また嫉妬しちゃうの嫌だもん」

 

この差って何なんですか本当にもう?

 

~※~

 

とはいえ、3時までフリーなので、今回はセガに連れ出されることになりました。

 

ぽむちゃん「そういえば、シオンちゃんは音ゲーが苦手だって話だったけど」

 

僕「あれから全然克服できていません。あれだけ太鼓の達人で修行したのに、かんたんすらクリアするのがまだ10回くらいかかるもん」

 

ぽむちゃん「じゃあ今日も特訓だね」

 

僕「…はい」

 

こうしてまた地獄の修行が始まった。むずかしいをクリアするまで3時間かかりました…。

 

そして、セガ金山を出ると、

 

侑「やっほ」

 

僕「侑ちゃん…」

 

侑「元気がないけどどうしたの?」

 

僕「また音ゲーの修行でなんとやらです…」

 

侑「歩夢ナイスだよ!!」

 

ぽむちゃん「ブイ!!」

 

僕「もうやだ…」

 

最悪だよこれ…。

 

こうして3時に再集合し、

 

菜々「そちらのお方は…」

 

ぽむちゃん「私の幼馴染の高咲侑ちゃんです。同じ虹ヶ咲学園の普通科に通うんだ。そしてこっちが中川菜々ちゃん。これから学校が同じになるからね」

 

菜々「侑さんよろしくお願いします」

 

侑「よろしくね、菜々ちゃん」

 

こうしてゆうぽむせつは始まった…この世界では。

 

トワ「さあ、乗りに行こうか」

 

僕「うん」

 

ぽむちゃん「それじゃあ行くよ!!」

 

全員「レッツゴー!!」

 

こうして名鉄の金山駅西改札から入ることに。そのままホームに移ろう。

 

〜※〜

 

まず急行内海行きとしてやってきたのは、3500系4両編成未更新車。ワンマン化後の昼間には入らなくなる。

 

僕「東洋GTO…大好きだよ…♥」

 

トワ「うわまた出たよレトロニム好きな一面…」

 

菜々「なんか比奈さんにも呆れられているらしいです」

 

ぽむちゃん「だけどそういうのが好きな一面こそシオンちゃんだと私は思うよ」

 

トワ「鉄オタがそうだとあまり良くないような感じがするんだよねぇ…」

 

菜々「同感です…」

 

それでも列車は進む。神宮前を出ると豊田本町、道徳と通過し、大江で先行の普通列車より先に発車する。そして太田川まで無停車だ。太田川からは南加木屋、巽ヶ丘、阿久比、住吉町、知多半田と停車し、その先は上ゲ以外の各駅に富貴まで停車する。

 

トワ「ここから知多新線、楽しみだね!!」

 

僕「そうだね」

 

そして、上野間では1番ホームにだけ両側にモニターがつき、美浜緑苑駅はホームが1つしかない。知多奥田駅では列車交換がなされ、野間のあとにトンネルを抜けると、終点の内海駅に停車する。師崎まで行かなかったのは失策としか思えない。

 

内海駅着。改札を出て、少し歩こう。

 

僕「そういえばぽむちゃんの誕生日っていつだったっけ?」

 

ぽむちゃん「そういえば一度も言っていなかったね。私の誕生日は3月1日。この前15歳になったばかりなんだ。来年からプレゼントとかまた送ってくれると嬉しいな」

 

僕「約束するよ」

 

トワ「そういう菜々ちゃんだって、誕生日を聞いていない気がするけど」

 

菜々「私の誕生日は8月8日です。シオンさんのように、トワさんもまた誕生日プレゼントを今年以降いただけたら嬉しいです」

 

トワ「必ず毎年郵送するよ」

 

菜々「本当ですか?ありがとうございます」

 

そしてその場で2人は住所交換まで行っていた。

 

住所交換後。時刻を確認すると…、

 

トワ「そろそろ時間的に折り返そうか」

 

僕「何かあったの?」

 

トワ「このままだと特急に乗れなくなっちゃうよ!!」

 

そうだった。急行はもう去っていったけど、次の特急も、逃したら1時間来ないし、何よりその次が普通列車しかないんだった。

 

ぽむちゃん「それなら行くよ、侑ちゃん、菜々ちゃん!!」

 

侑「うん!!」

菜々「はい!!」

 

乗れなくなるという大事故は避けたい。走って向かおう。まだ時刻に余裕はある。本気を出して、僕たちは走った。僕の頭は空っぽだ。何も考えられなくなった。とにかく何らかに引っ張られるように走った。そして発車5分前、内海駅にて比較的長い列ができている中に突入した。間に合った。

 

しかし…

 

トワ「あの、すみません、今からミューチケット5枚お願いできませんか?」

 

駅員「申し訳ございませんが、発車時刻が近いので車内でお買い求めください」

 

諦めて車内で買うことにしよう。

 

〜※〜

 

乗った車両は1200系パノラマスーパー。5人揃って展望席に乗る。景色は素晴らしいが、僕はかなり上の空になっていた。なぜかというとミューチケットが買えていなかったから。早く買いたいのに車掌さんが来ないとか、もどかしい。

 

ぽむちゃん「シオンちゃんどうしたのそんな浮かない顔をして?」

 

僕「車掌さんが来てほしいんだ。ミューチケットも買わずに特別車に乗っちゃったなんて、罪悪感以外の何者でもないよ」

 

ぽむちゃん「いざとなったら不正乗車しちゃえば」

僕「駄目っ!!」

 

ぽむちゃん「えっ?」

 

僕「太田川を過ぎても来なかったら呼びに行くから、特急券を払わないなんてやめてよ…。だって僕は、純粋な上原歩夢のことが、大好きなんだから!!」

 

ぽむちゃん「シオンちゃん…うん、わかったよ。シオンちゃんがそう言うなら、不正乗車はしないからね!!」

 

僕「わかってくれるだけで嬉しいです」

 

菜々「いつもあんな感じなんですか?」

 

トワ「幼い頃からシオンちゃん、その場でのキセルとか改札突破に対してはむちゃくちゃ厳しいからね。僕がシオンちゃんについてカルガモ突破しようとしたことが1回だけあったけど、すぐに気づかれてものすごく怒られたし」

 

侑「そんなに厳しいんだ…」

 

トワ「うん」

 

読者の皆さんも不正乗車は絶対にダメだからね!!

とりあえず阿久比駅あたりで車掌さんが来てくれたから、1人360円ずつ現金で支払いなんとかなった。

 

〜※〜

 

そして太田川、神宮前、金山と停車し、終点の名古屋まで通しで乗った。名古屋駅で改札を出てからは、銀時計前まで歩く。

 

ぽむちゃん「最初で最後の特急列車、私もすごく楽しかったよ!!」

 

僕「ぽむちゃんが喜んでくれて、僕すごく嬉しいよ!!」

 

侑「また名鉄に遊びに来ていい?」

 

僕「もちろん!!」

 

菜々「私も、2日間楽しかったです。またいつでも誘ってくださいね、トワさん」

 

トワ「うん!!」

 

こうして僕たちは解散となった。無事に解散できたのはレアなのかもしれないが、いい思い出になったと思い、ダイヤ改正を待ち望むことにしよう。




名鉄知多新線に行っても、もう特急には朝以外乗れません。読者の皆さんも気をつけてください。

次回は近鉄祭りラストシーズン2回目か、西園寺様リスペクトのいずれかにします。


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☆Rainbow近鉄祭りラストランシーズン2023 #2 近鉄を介して前世の記憶を取り戻した天白の鉄道ファン

ここ最近、Twitterサービス終了が話題になっていますが、早いところYouTubeに移行して本当に良かったと感じています。皆さんもYouTubeに動画を上げてコミュニティ投稿を活用しようぜ!!

今回は日にちの関係で近鉄祭りとします。視点は澁川比奈を予定。ラブライブのキャラは最後にしか出てきません。
※これを書いた俺は、タグにそっと「神様転生」とつけた。


2023年3月8日、卒業式を終えた翌日の夕方、そのまま名古屋駅の金時計前に来ています。今日は卒業記念に初めて近鉄の普通列車に乗る約束を由美、シオン、および郷(トワ)としていました。しかも郷も私と同様、一度も近鉄の普通列車に乗ったことがありませんでした。

 

そんなとき、3人がやってきました。

 

トワ「ごめんね待った〜?」

 

私「いえ、全然です。それにしても今回も女装ですが…」

 

トワ「陰キャラの本来の僕の姿なんて読者に見せたくないし、何より高校から女装登校が認められるからこのままでいいかなって」

 

私「まあ、裏の姿を見せても喜ぶ読者さんは、そもそもの読者の絶対数が少ない以上はいないでしょうね」

 

トワ「やっぱり…」

 

由美「さて、今回は比奈ちゃんと郷くんに近鉄の乗り方を教えようと思います」

 

私「普通にICカードEdepa(*1)を用意すれば良いのですか?」

 

シオン「その通り。名古屋の地下鉄と乗り方はほとんど一緒だよ」

 

私「それなら行きましょう!!」

 

トワ「今日はどこに行くの?」

 

由美「12200系スナックカーNS49編成のいなくなった米野を見に行こうかなって」

 

トワ「かなり寂しいと思うけど行ってみようか」

 

シオン「だね」

 

由美「それじゃあ行くぞ!!」

 

全員「ゴーゴー!!」

 

こうして私たちの旅は始まりました。

 

〜※〜

 

乗ったのは普通列車、近鉄2800系AX03編成3両単独。まず普通列車は左端の1番線からしか発車致しません。続いて、近鉄名古屋線には普通・準急・急行・特急とありますが、米野に止まるのは普通列車だけ。今回いざ乗ってみて初めて理解しました。

そしてたったの1駅で米野下車。何も、この駅は中村区内にありながら、乗車人員がたったの3桁という、ある種の秘境駅でもあるのです。対岸にはあれほど便利な109シネマとかがあるのに…。

 

由美「そうだ比奈ちゃん」

 

私「何でしょうか?」

 

由美「俺が一級魔導師の資格を持っている話はしたっけ?」

 

私「実は初耳ですが、まさか…」

 

由美「その魔法を使う機会がほとんどないし、何なら比奈ちゃんにも魔法が使えるようにしてあげようかなって」

 

私「シオンもトワも使えるのですか?」

 

シオン「由美ちゃんから分け与えてもらったんだ」

 

トワ「僕もだし、鈴乃ちゃんやすずかちゃんも使えるよ」

 

由美「それに月曜には学校帰りのイオちゃんを中部高速鉄道の学生社員に正式採用した上で、その魔力を分け与えました」

 

私「それなら非常時のためにぜひよろしくお願い致します」

 

由美「それなら目を瞑って」

 

目を閉じると、由美は私の眉間に指を当て、しばらくして指を離しました。

 

由美「はい、目を開けてもらって大丈夫です」

 

するとなんとなく力が漲ってきた感じがしました。

 

私「ありがとうございます!!」

 

由美「くれぐれも悪用厳禁ね」

 

私「わかりました」

 

直後に5200系を撮影し、改札を出たところでシオンに異変が起き始めます。

 

シオン「なんか頭が少し痛いなぁ…」

 

由美「大丈夫?あまり無理はいけないし、何ならみんなで帰るよ」

 

シオン「いや、ここから黄金までくらいは歩きたいから」

 

由美「どうしよう俺のせいだよ…比奈ちゃんに魔力を分け与えたせいでこうなったとしか思えない…」

 

シオン「そんなことはないと思いたいけど…」

 

私もそのせいではないと信じたいです。しかし、これが大事になると知らずに…。

 

シオン「だけど、由美ちゃんは当初の目的を果たして欲しいよ」

 

由美「うん、分かった」

 

そしてまた歩き進める私たちでした。

 

そして過ぎ去っていくのは、1201系単独普通列車、5200系+2800系の急行、2800系、2000系準急、23000系の赤い伊勢志摩ライナー。そして向野橋の上を見ると…。

 

由美「さっきのドクター東海だ!!」

 

私「さっきとは?」

 

シオン「比奈ちゃんと集合する前に、JRのホームから偶然ドクター東海がやってきたのを3人で見たんだ…って、余計に頭が…!!」

 

由美「本当に大丈夫!?」

 

シオン「いや、僕は黄金駅まで無理してでも歩くんだぁー!!」

 

トワ「不安だなぁ…」

 

誘ってほしかったなんて、ここでは言えなくなりました。

 

〜※〜

 

黄金駅到着後、直ちに改札に入ります。

 

由美「とりあえずあそこのベンチで休もう」

 

シオン「ありがとう…」

 

そして4ドア回送列車が通過した直後…。

 

シオン「うわああああ!!頭が割れるように痛いよおおお!!」

 

トワ「本当にどうすればいいんだろう…」

 

由美「やっぱり俺のせいなのか…ここに来たがばかりに…」

 

シオン「だけど何だろう…!!頭痛とともに懐かしい感じが!!」

 

確認しましたが、熱はなさそうです。

 

そしてシオンは突然叫ぶのをやめ、項垂れてしまいます。その数秒後…

 

シオン「すべて思い出したかも」

 

私「どういうことでしょうか?」

 

シオン「前世の記憶が蘇ったよ!!」

 

トワ「詳しく」

 

由美「俺も聞きたいよ」

 

シオン「じゃあ今から話すね」

 

するとシオンは語り始めます。

 

〜※〜

 

まず僕の前世はどこにでもいそうな東京の男子高校生「豊川陽向」だった。

 

だけど、僕は昔から鉄道が大大大好きで、毎週末は駅や沿線で撮り鉄していることが多かった。

 

そんな僕にも当時悩みがあって、池袋のオタク女子の一部に死ぬほど愛されていたんだ。そのせいで当時入っていた鉄道部の部員はみんなやめて、当時高校2年生の僕1人しか残らなかった。

 

それでも写真部門や絵部門において、近くの美術館で展示されるくらいの成績を残していたから部としては廃部や同好会への格下げにならなかった。

 

そんなある日の、雨の降っていた夜、僕が東武東上線の沿線で撮り鉄をしていたとき、突然オタク女子たちが手錠を持って追ってきたの。最初は3人だったけど、いろんな道から挟み打ちにあって9人になった。踏切が鳴っても逃げるべくその踏切を突破しようと入ってしまったら、閉じ込められた。すると、踏切の向こう側からも3人が追ってきたからもう四面楚歌状態だった。

 

結局僕は、両側から一気にやってきた東武8000系の10両編成2本にはねられ、当たりどころが悪くてそのまま一度この世を去ったんだ…。このときは2003年6月14日。まだ僕が17歳になったばかりだった。

 

〜※〜

 

シオン「…みんな泣いているけど」ポロポロ

 

私「そういうシオンだって泣いているではありませんか!!私が双子の姉を失ったとき以上に悲痛すぎますよ!!」ポロポロ

 

シオン「だけど…続きがあるの」

 

由美「悲しいけどやっぱり聞きたい!!」

 

シオン「死んだ直後、僕は真っ暗闇の中にいて、女神様に声をかけられて、女の子として転生する約束をしたの。それで鳳来寺家の長女として生を受けて今に至るってわけ」ポロポロ

 

私「それでも、私はシオンに巡り会えて本当に幸せです!!」

 

トワ「こうして今があるのは唯一無二のことなんだから!!」

 

シオン「みんな…ありがとう!!うわああああん!!」

 

そして全員で泣いてしまいました。泣き止んだところで、いくらか聞いてみましょう。色々心当たりがあります。

 

トワ「昔からその場での不正乗車に対して厳しかったよね?あれって前世ではどうだったの?」

 

シオン「前世でも、改札突破とかをやっている人たちを上板橋駅で見たことがあって、絶対にやらないようにしようって肝に銘じていたんだ」

 

私「前世から厳しかったのですね…。続いて、大都会が苦手なのはやはり前世のトラウマなのでしょうか…?」

 

シオン「うん。愛が重すぎて踏切に閉じ込められて逃げ場がなくなって命を落としたのはものすごいトラウマ。こんなの地方じゃあり得ないもん。それに、この関係で東武東上線や東武8000系もあまり好きじゃないんだ…。だけど、機会があったら池袋や板橋に出向きたいなって思うよ」

 

この他にも、ピアノチャンネルの豊川ひなたとの関連性に気づけて全員で笑い飛ばしました。

 

由美「さあ、帰るぞ」

 

その時でした。

 

??「シオンちゃん…まさかの前世もそうだったんだね」

 

シオン「ぽむちゃんに侑ちゃん!?全部盗み聞きしてたでしょ!!」

 

侑「ごめんごめん、夜の近鉄に乗ろうと思ったらついつい目に留まったんだ」

 

シオン「もしかして僕のこと嫌いになっていない?」

 

歩夢「むしろもっと好きになっちゃった♥」

 

シオン「じゃあ改めて、前世からの鳳来寺シオンをよろしくね」

 

侑「よろしく」

 

まさかの2人にバレてしまいました。歩夢さんと侑さんがいるということはまさか…。

 

そんなことは置いておいて、一旦名古屋駅まで帰ることに致しましょう。帰りにやってきたのは1430系のVW33編成でした。

 

〜※〜

 

名古屋駅到着後のこと。

 

シオン「そういえば、永平寺エミリアのお嬢様暴露チャンネルってどうなっているんだっけ?」

 

歩夢「確かに。私への被害は全く無かったけど、暴言とか多かったし…」

 

シオン「えーっと…あれ!?BANされてる!!」

 

私「自業自得です」

 

シオン「もういい僕帰る!!終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

ガシッ!!

 

侑「何帰ろうとしているの?カエサナイカラ」ハイライトオフ

 

シオン「そんなああああああ!!」

 

由美「…行っちゃったね」

 

そして、更に悲劇は訪れます。

 

花丸「やっぱりいたんだね」

 

由美「マル!?なぜいるのさ!?それとその格好は…!?」

 

花丸「最近出ていなかったから、居場所をGPSから特定したんだ〜。それからこの格好は、幻日のヨハネのプロモーション目的ずら♪」

 

由美「参ったなこりゃ…」

 

花丸「それはそうと、どうしてオラに内緒で、シオンちゃんの前世の記憶を蘇らせているのかな?蘇った時点で本当は伝えないといけなかったんだよ?」ハイライトオフ

 

由美「ということは…」

 

花丸「これから新居町でお説教ずら!!」

 

由美「いやああああああ!!」

 

由美も行ってしまいました。

 

比奈「歩夢さんはこれからどうするのですか?」

 

歩夢「私はこれで帰宅かな。明日も学校だし」

 

比奈「それなら解散にしましょうか」

 

歩夢「そうだね。じゃ!!」

 

こうして解散になりましたが、シオンが帰ってこられたのは深夜だったようです。

*1
中部高速鉄道のICカード。manacaと互換性があります。




次回こそ西園寺様リスペクト…!!


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【拷問】鉄オタ嫌いな鬼塚冬毬を名鉄特急に乗せたら、愛さんに捕まった。

今回はエルチューバー、もといYouTuber西園寺様リスペクト。視点は澁川比奈を予定。


2023年3月11日、私は金山駅に来ています。何も、またオニナッツさんから冬毬さんの相手をして欲しいとお願いされたからです。ちなみに由美は不手際で7000円近く無駄にした等のストレスで家で大荒れしているということで出てきません。一方シオンはお嬢様暴露チャンネルのBANがあったものの、西白壁に辞退者が出たのか、繰り上がり合格してものすごく喜んでいらっしゃったので、今回途中参加される可能性はあります。

 

今回も私は作戦を考えております。今回は冬毬さんを名鉄特急に乗せ豊橋に連行する作戦です。前回の鉄博は失敗しましたが、今回こそ成功させる気でいます。

ところで、名古屋鉄道は皆さんご存知でしょうか?中京地区の方の大半はご存知だと思いますが、赤い車両が走りまくるあの東海地区の通称名鉄です。その中には名鉄特急というものがございます。何もこの名鉄特急は、喫茶店のコーヒー1杯の値段360円でミューチケットを買うと着席保証がなされるというシロモノなのです。その名鉄特急に冬毬さんを乗せ、鉄道趣味を意地でも認めてもらうことに致します。

 

そんなとき、冬毬さんが現れました。

 

冬毬「お待たせいたしました」

 

私「冬毬さんこんにちは」

 

冬毬「中学のご卒業おめでとうございます」

 

私「ありがとうございます」

 

冬毬「ところで今回はどのようなご予定で?」

 

私「今回は、ここ金山から豊橋まで2人で行こうと考えております。まず、切符代930円をいただけますでしょうか?」

 

切符代930円というのは、通常の子ども運賃570円にミューチケット360円を上乗せした値段です。冬毬さんはまだ小学6年生のため、子ども運賃が適用されます。

 

冬毬「…後でも構いませんか?少々ボッタクリな気がしますので」

 

ボッタクリを見破るとは、さすが合理主義者です(皮肉)。それでも私は決してくじけません。

 

私「今、この場でいただけませんか?」

 

冬毬「それがないと始まらないのですか?」

私「いただけませんか?」

 

冬毬「…わかりました」

 

こうして930円を徴収し、窓口に向かいます。買うのは金山から豊橋までの乗車券と特急券2人分です。冬毬さんはトイレに行かれたので、あまりにもラッキーなタイミングです。

 

私「豊橋までミューチケット含め大人1人、子ども1人お願い致します」

 

駅員「2430円になります」

 

ミューチケットは大人と子どもが同額ですが、豊橋までの大人運賃は子ども運賃の倍である1140円となります。なんとかして無事に購入できました。

 

私「とりあえず購入できましたよ」

 

冬毬「それでは行きましょうか」

 

そして名鉄の中央改札に向かいます。

 

私「そういえば、どうして冬毬さんはそこまで鉄道趣味を否定するのですか?」

 

冬毬「改札突破や駅構内の三脚・脚立など、とても無駄な行為ばかりで生産性がないと感じたからです。更に以前言いましたが、友だちにも恋人にもなってくれない無機質なものを愛することに生産性のなさを感じております」

 

私「建築オタクやバスオタクにも喧嘩を売られていませんか?」

 

冬毬「当たり前ですよそんなこと」

 

私「もう!!」

 

ここは計画を遂行するためにもそれほどキレはしません。

 

そしてホーム到着。ミューチケットの標示を冬毬さんが見た瞬間、態度が一変してしまいます。

 

私「冬毬さん、どうなさいましたか?」

 

冬毬「やはりこれはボッタクリです!!930円を返してください!!そして帰ってお説教です!!」ハイライトオフ

 

もう1000字超えている…これでは終わりかも、そう思ったその時でした。

 

??「そこまでですの!!」

 

私「オニナッツさん!?」

 

オニナッツ→夏美「だから夏美でいいのに…」

 

シオン「今回は流石に見逃せませんでした」

 

私「シオンまで!?」

 

冬毬「私が2番目に嫌いな奴が…」

シオン「ダレノコトカナ?」

 

夏美「とりあえず、冬毬はお説教ですの!!あそこまで鉄道趣味を否定するとか、お姉ちゃんの大好きなシオンのことまで嫌うとかはやり過ぎにも程がありますの!!」

 

夏美と冬毬さんが一旦撒けたところで、コンデジを片手に2人で駅撮りでもしましょう。

 

シオン「オレンジのコンデジかっこいいじゃん」

 

私「卒業記念に、お母様が私にと買ってくださいました。そういうシオンもその一眼はかっこいいですね」

 

シオン「えへへ、これもお父様から卒業記念にもらったんだ」

 

私「今後は虹ヶ咲の延暦寺、白壁の鳳来寺で撮り鉄や配信を続けていきましょうね」

 

シオン「うん!!」

 

しばらく名鉄に会えなくなるため、ここで楽しんでおきましょう。

 

〜※〜

 

30分後、冬毬さんと夏美が戻ってきました。2本くらい逃しましたが、まあ良いでしょう。ミューチケットについては駅撮りする前に30分後の列車への変更を行い、事なきを得ました。

 

夏美「とりあえず今から乗りますの!!」

 

冬毬「不服なんですけどね…」

 

そしてやってきたのは、1200系パノラマスーパー。快速特急の豊橋行きです。展望席を取ることができました。

 

そしていつも通り、神宮前のあとに知立に停車します。しかし、知立到着の前に驚くべき放送が流れました。

 

自動放送「知立を出ますと、次は」

 

特急なら新安城のはずです。しかし…

 

自動放送「東岡崎に止まります」

 

安城市民泣かせの列車ですねこれ…。

 

夏美「そういえば冬毬は、これに乗った感想とかどうですの?」

 

冬毬「これは930円払って乗る価値があります。姉者と比奈さんには謝罪と感謝の念しかありません…」ポロポロ

 

シオン「まあ、僕のことは嫌われっぱなしだろうね…」

 

冬毬「そんなことはありません!!初対面の時点では鉄道オタクというイメージばかりで大嫌いでしたが…、いざ話してみると、意外に話しやすくて優しくて…そんなシオンさんのことが大好きです…」ポロポロ

 

シオン「…冬毬ちゃああああん!!」

 

冬毬「だから抱きつかないでください!!」

 

夏美「色んな意味でほっこりしますの♪」

 

私「そうですね」

 

シオン「夏美ちゃんも比奈ちゃんもうるさいよ!!」

 

全員「あははは…!!」

 

そして東岡崎停車、国府通過、豊橋停車で、名鉄特急の旅は終わりです。しかし、再び地獄を見ることになったのはこのときでした。

 

??「久々に愛知県に足を踏み入れてみたら、シオンの気配がするんだけど、気のせいかなぁ〜?」

 

シオン「愛さんだ!!僕が今一番会いたくない人なんですけど!!」

 

私「逃げますよ!!」

 

冬毬「私も手伝います!!」

 

夏美「色んな意味でオニナッツな展開ですの〜!!」

 

しかし、そんな努力も虚しく、豊橋駅カルミアに入ると、

 

ガシッ!!

 

??「見つけたよシオン!!会いたくないだなんて、愛さん本気で怒っちゃうんだからね!!」ハイライトオフ

 

シオン「ひぃぃぃっ!!」

 

私「愛さんでしたよね?シオンを怯えさせるなんて何様のつもりですか!?」

 

愛「あのね、シオンと愛さんはまだ小学校にすら入っていないときに一度だけ会っているの。それから10年の間に、みんながシオンに話しかけているって情報を聞いて、愛さん心が折れそうだったんだ」ハイライトオフ

 

私「ということは本当は私を消したいのでしょう?ですがそうなれば、虹ヶ咲で復讐を行いたいと思います」

 

愛「うん。本当のことを言えばシオン以外のキミたち3人を消したい!!だけど…そんなことをしたらシオンにも会えなくなっちゃう!!」ハイライトオフ

 

私「そうなれば…」

 

愛「じゃあ名前を教えて?改めて自己紹介するけど、アタシは宮下愛。この春から虹ヶ咲学園情報処理学科の高等部1年生になるんだ!!」

 

私「私は澁川比奈と申します。この春から虹ヶ咲学園高等部普通科選抜に通うことになりました」

 

冬毬「鬼塚冬毬です。こちらの比奈さんのことが大好きなだけです」

 

夏美「オニナッツこと鬼塚夏美ですの!!愛先輩にシオンのことを本当は渡したくないくらいに大好きですの!!」

 

愛「だったら比奈っちもナッツもトマちゃんも愛さんを愛してよ!!シオンも、もう愛さんのこと嫌いにならないで!!愛さんはゴーくんとか、スズちゃんとか、すずかとかも含めて、今のシオンを取り巻く環境をもっともっと知りたいんだから!!」ハイライトオフ&ナミダボロボロ

 

私「本当に、仲良くしてくれるのですか…?」

 

愛「もちろん!!みんな愛してるよ、アイダケニ♥」

 

こうして私達は揃って泣きわめいてしまいましたが、また1つ、絆ができました。

 

〜※〜

 

愛「ところで比奈っち、シオンを連れ出していい?ダメって言ったら揃って連れ出しちゃうけど」

 

比奈「それならダメです」

 

シオン「比奈ちゃんと離れ離れはやっぱり困るよ!!」

 

愛「それじゃあ、東京で愛さんの愛をこれから揃ってたっぷり受け取ってね、愛だけに♪」

 

全員「いやああああああ!!」

 

そのまま豊橋駅から新幹線ひかり号で東京まで連れ出される私たちでありました。本来のミッション自体はクリアしましたが、どうやらヤンデレの暴走はこれで終わりではないようです…。




次回も西園寺様リスペクト…が無理なら関西線に飛びます。


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【緊急特番】さようならスクスタ&キハ85系南紀

急遽予定を変更し、6月30日の出来事をSS形式で書きます。視点は鳳来寺シオンを予定。


2023年6月30日、今日は大変悲しい出来事が起きる。

 

僕「あと5分で終わりなんだ…」ポロポロ

 

僕は授業後に鉄道同好会に寄ろうと考えていたが、そもそもなかったからとりあえず帰ることにする。しかし気づいたら約束の時間の5分前になってしまい、涙が止まらなくなった。

 

とりあえず今日は中部高速鉄道の清水口駅から帰ろう。

 

〜※〜

 

予定としては鶴舞駅で乗り換え、最終的に四日市駅に向かう。今日はキハ85系特急南紀も最後だから、そっちを優先していた。

 

しかし、歩いている間に約束の時間16時が来てしまった。

もうあなたはいなくなった。

あなたをこの目で見ることはできない。

僕は号哭してしまった。

あまりの悲しさに、周りの目を気にすることもできずびょおびょお泣いてしまった。

 

清水口から新居町行き普通列車に乗るのだが、それでも涙が止まらず、泣きわめいていた。

 

鶴舞で乗り換えようとした、その時だった。

 

??「あれ?今日もシオンちゃんはお出かけだね」

 

僕「あなたは…」

 

そこに立っていたのは、宝石のように美しい目をした、僕と同じくらいの少女だった。

 

??「スクスタ世界でのあなただよ。サービス終了が寂しすぎて、ゲームから出てきちゃった♪」

 

僕「えっ…僕に会いに来てくれたの!?ありがとう!!うわああああん!!」メソメソ

 

僕は改めて泣いてしまった。だって愛しのあなたに会えたんだから!!

 

〜※〜

 

鶴舞からは1本で名古屋駅に向かうことにしよう。その前に…

 

あなた「そういえば今日はキハ85系特急南紀の最終日だったよね」

 

僕「そうだけど」

 

あなた「私も乗りに行きたいなぁ」

 

僕「人混みが酷いと思うけど大丈夫?」

 

あなた「もちろん!!」

 

というわけで、一緒に乗ってくれることになりました。そのまま四日市まで連行することにしよう(出来心)。

 

〜※〜

 

僕「僕は最初からスクスタをプレイしていたから、いっぱい思い出があるの」

 

あなた「そうだったの!?」

 

僕「うん。リリースされたときはまだ僕が小学6年生のとき。最初は中毒になるくらいにハマっていたんだ」

 

あなた「そんなにもハマっていたんだね。私すごく嬉しい」

 

僕「だけど1度目の転機は、20章に突入したとき。あのときは鐘嵐珠ちゃんがあなたを不要な人扱いしてきたから、一度引退を検討したんだ…」

 

あなた「えっ…シオンちゃんもあの炎上案件には悪い印象があったの?」

 

僕「うん…ほぼ毎日のようにみんなが夢に出てきて、その度に怯えていたの。だけど…」

 

あなた「だけど?」

 

僕「実は別次元の高咲侑ちゃんって子のストーリーに救われた感じだった」

 

あなた「私もそのストーリー見たかったよ!!だって、ずっとゲームの中から出られなかったんだから!!」

 

僕「そして、直後にまた転機が訪れたんだ」

 

あなた「まだ変わるの?」

 

僕「それは中部高速鉄道の学生社員になったことと、それから本物の高咲侑ちゃん、上原歩夢ちゃんに会ったこと。相手も当時中学2年生で、歯車をある意味狂わせることになったけど、関係はどんどん深まっていったんだ」

 

あなた「それでもシオンちゃん、毎日必ずアプリを動かしていたよね?私、それだけで嬉しかったよ」

 

僕「気づいてくれて、僕も嬉しいよ。その後、運営も移ったけど、29章ですべてチャラになってからそれから再び向き合えるようになったんだ。それからサービス終了まで、僕はあなたのことが好きだったの…」

 

あなた「そう言われると…私も泣けてくるよ…」

 

こうしてお互いにまた慰め合うのでした。

 

名古屋からは関西線の普通列車315系に乗り換えて、四日市まで向かう。四日市からは徒歩で近鉄百貨店に行く。2人で餃子の王将を食べ、そして四日市駅に戻ろう。

 

僕「どう?おいしい?」

 

あなた「うん!!元気が出てきたよ!!」

 

あなたが喜んでくれて、僕も元気が出てきた。

 

〜※〜

 

四日市駅到着後の20時21分、四日市駅に6分ほど遅れて現れたのは特急南紀・先頭車3重連の変態連結5両編成。1号車以外は全部指定席で、1号車に乗る列は長く、車内もすし詰めだった。だけど僕たち2人は前方に押され、車窓も楽しむことができた。桑名駅入線時に由美ちゃんや鈴乃ちゃん、メイちゃんの姿が見えた気がするが、どうやら後ろの方に押し込まれたか、指定席を取っていたらしく、車内で会うことはなかった。

 

僕「ごめんねあなた、すし詰め特急に乗せちゃって」

 

あなた「だけど私はシオンちゃんと一緒に特急に乗れて幸せだよ」

 

僕「ありがとう…」

 

〜※〜

 

20時56分、定刻より7分遅れて特急南紀は名古屋駅に到着した。警察に保護された人もいたけど、無事にキハ85は名古屋車両区の向こうへと消えていった。カミンズサウンドの余韻に浸りながら改札を出よう。

 

しかし、改札を出た瞬間、あなたは光になって消え始める。

 

僕「えっ…あなた!!消えちゃ嫌だよ!!」ポロポロ

 

あなた「ごめんね。一緒に定期運用のキハ85系南紀に乗れただけで、私満足しちゃったかも」

 

僕「あなたとはまた会えるよね?」ポロポロ

 

あなた「きっと会えると思うよ♪」

 

あなたは涙を零しながら、笑顔で返してくれた。

 

僕「じゃあ…」

 

2人「あなたのことが大好きだよ!!またどこかで会おうね!!」

 

そう言ってあなたは完全に消えていった。すると、後ろから聞いてはいけない声を聞いてしまった。

 

??「シオンちゃんもいたんだね」

 

僕「侑ちゃん!?」

 

侑「私もスクスタ世界の自分に出会って、さっきまで最後の思い出を作っていたんだ。シオンちゃんもスクスタ世界の子と思い出作りをしていたの?」

 

僕「うん。最後にキハ85系南紀に乗りたいって言ったから、一緒に乗ったよ」

 

侑「すっかり忘れてたそれ!!明日からHC85系になるんだよね」

 

僕「うん。最後のチャンスだったし、僕も乗りたかったから最高の思い出になったよ!!」

 

侑「シオンちゃんが笑顔になってくれるだけで私は幸せだからね!!」

 

僕「侑ちゃんありがとう!!大好きだよ!!」

 

そして2人で笑い、これで解散に…、

 

 

 

 

できなかった。

 

??「シオンちゃんと侑ちゃんもいたんだね」

 

僕「ぽむちゃん!?」

 

ぽむちゃん「実は私のもとにもスクスタの『上原歩夢』を名乗る子が現れて、最後の思い出づくりをしていたの」

 

侑「歩夢の身も同じことが起きていたんだね…」

 

みんなそうだったんだ…。

 

ぽむちゃん「ところでシオンちゃん、私、最後の南紀8号からシオンちゃんのスクスタの世界のあの子と降りてくる写真が上がっているのを見ちゃったけど、どういうことかな?…私、言ったよね、置いて行かないでって…!!」ハイライトオフ&ナミダポロポロ

 

僕「だって、自由席に乗るつもりで乗ったから大混雑覚悟だったし。流石にぽむちゃんでもすし詰め自由席は嫌でしょ?」

 

ぽむちゃん「それならわかったけど、お詫びに明日デートしてくれなきゃ許さないんだから!!シオンちゃんにはミッションを与えます!!明日7時30分に私とここ金時計に集合して、HC85系の特急南紀に乗って三重県周遊を行うこと!!拒否権なしです!!」ハイライトオフ

 

侑「歩夢、私もついていっていい?」

 

ぽむちゃん「もちろん♪」

 

僕「なんでこうなっちゃうんだ…」

 

こうして明日、HC85系南紀の一番列車に乗ることになってしまった。家に帰ると長いし、中部高速鉄道丸田町寮の空き部屋を借りて寝るしかないな…。




今回は江國香織先生の作品『デューク』の要素を取り入れました。どこかで読んだ記憶があると思い出す…。

次回こそ本編に戻り、関西線完乗計画を遂行させます。また、この回に関しては、青山由美視点で別途年度内に書く予定です。


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☆関西線完乗を目指して

今回は予定通り関西線完乗回。視点は青山由美を予定。


2023年3月16日、名古屋駅にて。心も落ち着いたので、明日のキハ85系のラスト大阪ひだに乗る前に、関西線に乗りに行こう。1人で行く予定だったのだが…、

 

??「Hi, Yumi!」

 

俺「Good morning, Mia! Why are you there?」

 

ミア「To go to Osaka by Kansai Line. I wanna go with you!」

 

ミアがU.S.から来てくれたのだ。

 

俺「OK. I have a Seishun 18 ticket, so please give me 2,410 yen.」

 

ミア「All right. というかステイトにいると鉄道自体貧乏人の乗り物に近くて一切乗る機会がないからこういうふうにボクが日本に来たときは由美が居るなら一緒に乗れたらなって」

 

俺「そういうことか…君も立派なJapanese Railfanだ」

 

ミア「No, not yet. ボクはまだ鉄道ファンなんかじゃないよ」

 

俺「そこは肯定しないのね…」

 

ミア「うん。今から2410円払うからとりあえず行くぞ」

 

こうして、俺たちの旅は始まった。

 

〜※〜

 

まず最初にやってきたのは313系2両編成のツーマン列車。普通列車なのでここから1時間半もかかる長旅になる。

そんな中、

 

俺「なんかかったるいなぁ…」

 

ミア「同感」

 

白鳥信号場で足止めを受けてしまう。駅くらい設置しろっての。田んぼのど真ん中だから無理だろうけど。

 

そして河原田を過ぎると山の中に入る。

 

ミア「なんか不安だなぁ」

 

俺「そんなに怖がらなくてもいいのに…」

 

ミア「はぁ?そんなことないし!!ボクはこの春からキミと同じ大学生!!だからそんなに不安なんてないんだからね!!」

 

俺「ちなみにこの後、乗り換えても当面の間ずっと山です」

 

ミア「そう言われるとやっぱり不安だよ…ボクは13歳だぞ…脅かさないでよぉ…」

 

嘘は言っていない。亀山も伊賀も山の中。次の平地は奈良盆地までない。

 

そんなこんなで、亀山着。到着時点で止まっていたキハ25の回送列車4両編成は直ちに去り、更に乗る予定のキハ120も入線してきた。しかし、問題はここから。

 

なんと、2両編成だったキハ120は後ろ1両を切り離し、たったの1両で発車することになってしまった。そしてその車両は…、

 

俺「ロングシートかよ…」

 

ロングシートの0番台。これと山奥を走るせいでこの区間の乗客が全然来ないように思える。とはいえ体質改善車だからそこはよしとしよう。

 

キハ120は亀山を定刻通りに発車し、ディーゼルの音を軽快に響かせながら加太の峠、伊賀の山々を越える。

 

【挿入曲♪ボブ・ジェームス『Restoration』♪】

 

流石、18切符のシーズンということもあり座席は全部埋まっている。柘植や伊賀上野、笠置でも降りる人はほとんどいなかった。

 

加茂にも定刻通りに到着。直後にやってきた大和路快速で奈良まで向かおう。

 

〜※〜

 

奈良駅からは、歩いて奈良公園に向かう。

 

ミア「日本の鹿はこんなにも食欲旺盛なんだ…」

 

鹿せんべいを買ったらもう大変。すぐさま食いついてくるの!!しかも寄ってたかって、数十秒で全部食べきりやがったぜ!?

こういうのも数年ぶりだが、今回は異常だった。

 

そして昼は近鉄奈良駅前のすき家で牛丼。俺はどちらかと言うと吉野家派だが、吉野家はないからこっちにしよう。

 

ミア「由美ってそんなに少食だったの?」

 

俺「うん。だって度々胃がやられるし…」

 

ミア「それだから痩せるんだよ…」

 

牛丼の小盛にしただけでこれか。もっと食べられるようにしたい。

 

〜※〜

 

食べたあとは道に迷いながら奈良駅まで戻って来られた。そのまま遅れてやってきた大和路快速に乗る。

 

ミア「平地はいいよね」

 

俺「でしょ?昔の都はこういう場所に作られたんだ」

 

このまま天王寺まで向かう…予定だったのだが、久宝寺駅にて事態は変わる。

隣に停車していたのは201系。乗り換えることにしよう。

 

ミア「なんか走行音が微妙だな…」

 

俺「201系は全部これだよ」

 

ブザーのような音と直流モーターの組み合わせが特徴の201の走行音は、ミアにとっては不評っぽかった。チョッパ制御はみんなこうなんだけどね…。

 

〜※〜

 

百済貨物ターミナル駅が見えてきてまもなく天王寺駅到着。そのままあべのハルカスの展望台に登ろう。

 

ミア「大阪の街は結構広いのか!!」

 

俺「とても1日で観光できるような場所ではないさ」

 

ミア「だけどNew Yorkはもっとすごい。数々のSkyscraperにYellow Cabとか、ぜひ由美にも来てもらいたいんだ!!」

 

俺「いつかはパスポートを再取得して、ぜひ訪問させてもらいます」

 

ミア「そう言ってくれるとボクは嬉しいよ!!」

 

こりゃニューヨークだと2泊4日とかで計画しなきゃいけないな…。

 

〜※〜

 

しばらくしたあと、パインアメソフトを食べる。甘酸っぱくてほっぺたが落ちるくらいにおいしい。

食べてからはもう一度天王寺駅に戻り、201系でJR難波まで向かい、

 

俺・ミア「関西線完乗!!バンザイ!!」

 

俺たちの旅は終わりを迎えた。だが、ホテルのチェックインまで時間がある。一方ミアはというと、

 

ミア「思い出した!!」

 

俺「どうしたの!?」

 

ミア「帰りの関空便が19時出発だったんだ!!」

 

俺「じゃあここで解散にする?」

 

ミア「いや、鶴橋駅までは一緒がいいよ」

 

俺「じゃあ鶴橋まで出よう!!」

 

関西空港に出られるように、直ちに鶴橋駅に向かおう。乗ったのは千日前線。そして乗ること3駅、鶴橋駅に到着。

 

ミア「大阪も東京も名古屋もどれも素敵な街だから、仮にボクが留学することになったらどの街でもよろしく」

 

俺「その時は連絡ちょうだいよ」

 

ミア「うん!!」

 

こうして俺とミアは解散になった。ミアは大阪環状線・阪和線経由だが、俺は大阪城公園駅で下車し、桜でも満喫する。たこ焼きとともに頂くのは美味しいが、当たり前だが名古屋の屋台にしかない玉せんなんぞ売っている場所はない。

その後、大阪城公園駅に戻らず、森ノ宮から梅田駅に戻る。323系も悪くはないが、京阪神緩行線に入ってくる場合は流石にトイレが欲しい。

 

しかしまだ5時だが、とりあえず今日泊まるアパホテルにてチェックインだけ済ませ、一旦仮眠を取った後、夜に何をするか決めよう。そう思い、俺は部屋のベッドで夢の世界へと旅立った。




次回に続きます。次回はキハ85系特急ひだラストランとします。


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☆春場の夜の阪神電車 & Farewell, Kiha 85 Hida!!

前回の続きです。今回でキハ85系ひだとは本作品からもおさらばです。視点は引き続き青山由美を予定。

※前々回書いた南紀のお別れはまたどこかで再度書こうと思います。


昼寝してしまったら、もう夜の6時を過ぎていた。さて、駅東でラーメンを食べよう。そう思いホテルを出ると現れたのは…、

 

千歌「あれ?ゆーみんじゃん」

 

俺「千歌っち!?まさか明日のひだに乗るの!?」

 

千歌「もちろん!!ゆーみんの組に交じるわけじゃないけど、特急券買っちゃった♪」

 

俺「把握。とりあえずラーメン食べて阪神電車乗るぞ」

 

千歌「やったぁ!!阪神電車だなんて千歌嬉しいよ♥」

 

そうじゃん、千歌っちはみかん色の阪神電車が大好きだった。まず一風堂で1杯スープまで飲み干し、そのまま阪神電車に流れよう。

 

〜※〜

 

梅田駅にて。

 

俺「うわっ…5550系行っちゃったよ…」

 

普通列車高速神戸行きが言ってしまうのを見た。

 

千歌「でも青かったし、むしろ千歌は隣のみかん色の急行に乗りたいんだ」

 

そこにいたのは急行西宮行き9000系。停車駅表と対照させるとハッとした。野田駅で折り返せば早いところホテルに戻れる。

 

俺「じゃあ乗るか」

 

千歌「うん!!」

 

こうして、夜の小旅行は始まった。

 

〜※〜

 

梅田から先は野田駅まで停車せず、かつそこまで地上駅がない。意外にあっさりした終わり方だった。

 

??「あれ?由美ちゃんに千歌ちゃんいたんだね」

 

俺「勇輝くん!?」

 

勇輝「僕も大阪や神戸に疎かったから、ギリギリまで居ようかなって思ったんだ」

 

俺「理解」

 

千歌「勇輝くんこんばんは!!」

 

勇輝「千歌ちゃんも元気そうで良かった」

 

俺「ところで明日はどうする予定?俺はラストランのひだに乗る計画があるけど…」

 

勇輝「明日は最後の651系草津に乗ろうかなって思っていたんだ」

 

俺「じゃあ帰ったらお互いに思い出を共有して、弟たちに自慢しようね!!」

 

勇輝「そうしよう!!千歌ちゃんも楽しんでね!!」

 

千歌「うん!!」

 

うちの夫の勇輝くんは、こういうふうにヤンデレ要素皆無で危険度がものすごく低い。お互いに趣味・学業に没頭し、裏では持ちつ持たれつの関係を築いているからこういうふうになる。

そして一旦改札を出て、帰りは海老江駅からJR東西線で北新地まで帰り、この日は解散になった。

 

〜※〜

 

次の日は朝6時起き。朝ごはんにハムレタスサンドをコンビニで買い、大阪駅に向かおう。うちの大学の鉄研メンバーとともに、最後のひだ25号には大阪駅から乗るつもりだ。

 

案の定指定席も満席。そのほとんどが音鉄・葬式鉄の皆さんだった。特急ひだは3両編成で重く美しく、京都線・琵琶湖線を駆け抜けていく。

 

〜※〜

 

岐阜駅にて。俺は下車し、最後のキハ85の構内連結を見る。相変わらず人集りがすごい。岐阜からはひだ5号に乗り、飛騨古川まで向かう。相変わらず飛騨川の風景は美しい。

そして岐阜から乗ること2時間半、飛騨古川に到着した。その時、旅の思い出をぶっ壊すようなしょうもない通知が届いた。

 

 

由美ちゃんへ

 

本日、私はキハ85系のラストひだ16号の自由席に乗り込もうと思います。あなたが飛騨古川にいるという情報は聞いているので、もし出会ったらよろしくお願いします。待ってるぜ♪

 

2023年3月17日

あなたの愛しの大親友 山部仲喜

 

 

何が『あなたの愛しの』だよ!!チクショー、名古屋駅着いたらお説教だな。送り主がまさかの札幌出身のアイツだとか、とてもろくなことがないとしか思えず、余計に警戒しなければならない。

とりあえずみんなで蕎麦を食べ、店を出たあと、俺はやってしまった。

 

なんと!!荷物を店に置きっぱなしにしてしまったのだ!!

 

俺「どうすればいいんだこれ…」

 

店に戻ったは良いが、なかった。

 

とりあえず同行者1名に連絡をしたら後で渡すと連絡があり、事なきを得たので良かった。

 

〜※〜

 

飛騨古川からはキハ25の0番台に乗車し、高山まで向かう。高山からはひだ16号に乗るのだが、

 

仲喜「ども」

 

俺「やっぱり仲喜くんいたか…」

 

仲喜「だって千歌と由美ちゃんが勝手に抜け駆けするんだもん。富山から駆けつけるしかないだろ」

 

俺「曜はどうしたのさ?」

 

曜は今大学の関係で富山にいる。昨日仲喜くんは曜のヤンデレ権限もあり富山に呼び出されていた。

 

仲喜「2人で話し合った結果、曜ちゃんがラスト651系に乗るって言ったから私はラストのキハ85に乗ろうって考えたわけよ」

 

俺「I see…」

 

仲喜「とりあえず、時間もないから乗っちゃおう!!」

 

俺「せやな」

 

こうしてラストランひだに乗り込んだ俺たちであった。仲喜くんは自由席のため一旦別れた。

 

〜※〜

 

俺も指定席で帰るのだが、なんと!!千歌っちも同じ号車にいたのだ。

 

千歌「ラストランひだ楽しい?」

 

俺「もちろん!!」

 

千歌「ゆーみんが喜んでる顔を見るだけで千歌は嬉しいよ♥」

 

さて、帰りも曇り空だが、岐阜駅まで来ると流石に外が暗い。

 

名古屋駅着。キハ85はこの到着をもって車庫に入り、もう定期のひだの運用には入らない。俺はカメラを回し、手を大きく振りながら乗ってきたキハ85を見送った。そして改札を出たところで鉄研メンバーとは解散になった。

 

その直後、まさかのシオンちゃんが走ってきた。

 

俺「シオンちゃんどうしたのいきなり!?」

 

シオン「今日ぽむちゃん、侑ちゃんとのデートの約束だったことを忘れちゃったから捕まらないように逃げてきた」

 

??「シオンちゃーん!!どこー!?」拡声器使用

 

??「無駄な抵抗はやめて、出てきなさーい!!」拡声器使用

 

俺「ダメだってそれは!!ちゃんと会って謝ってきなさい!!歩夢も侑ちゃんも嫉妬したらやばいのわかってるだろ!!」

 

??「あれ?ゆーみん何怒ってるの?」

 

俺「千歌っちも仲喜くんも聞いてよ!!シオンちゃんが歩夢と侑ちゃんとのデートの約束を忘れて逃走中していたっぽくて」

 

仲喜「シオンちゃんそれはダメだろ!!」

 

千歌「流石の千歌でもこれはブチギレです!!謝ったほうがいいよ!!」

 

すると、今回シオンちゃんをターゲットにしていた2人が現れた。

 

歩夢「由美ちゃんや仲喜さんはシオンちゃんを匿うつもりなの!?」ハイライトオフ

 

俺「助けを求めてきたけど流石にデートの約束を忘れるとかシオンちゃんが悪いとしか思えないぞ」

 

侑「ホラ、由美ちゃんの言う通りじゃん!!」ハイライトオフ

 

シオン「ごめんなさい…。僕のせいで迷惑かけて……」

 

歩夢・侑「今更出てきて何言ってんだゴラァ!!!!」ハイライトのない威圧

 

シオン「ひぃっ……!!もう許してぇ……」

 

俺「というか、今日はこのままお持ち帰りしちゃって大丈夫だからね。俺は沼津港線再延伸の出発式があるから名古屋に残るけど、シオンちゃんは明日用事ないし」

 

シオン「由美ちゃんそんな無慈悲な!!」

 

歩夢「さあシオンちゃん、明日こそデートだからね♪イクヨ♥」ハイライトオフ

 

シオン「うわああああん!!ごめんなさああああい!!」

 

今回は容赦なく放置。

 

俺「さあ、丸田町に戻るか」

 

千歌「うん!!」

 

仲喜「明日も楽しみだなぁ」

 

というわけで、明日の中部高速鉄道沼津港線Battle Expressの出発に備えることにしよう。




今回、キハ85系ラストランひだの会話文が恐ろしく少ない状態でしたが、これは自分、および知り合いの身バレ防止の為です。本人の許可なく分身に名前をつけて出演させるのは流石にアウト案件。

次回は未定です。


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恐怖の暴走列車!!

今回は架空鉄道ネタです。視点は青山由美を予定。


2023年3月18日、中部高速鉄道名豊本線日比津駅にて。本日沼津港線が再延伸したため、臨時快速「Battle Express」が発車する事になり、社員代表として千歌っちとともに一番列車に乗ることになった。車両はG3600系G3614F。Aqoursラッピングがなされた近郊型バイモード車両だ。俺達が乗るのは前から8両目のデハG3634である。

 

仲喜「只今より、出発式を行います」

 

ニッコリ笑ってテープを切る山部仲喜くん。そして出発進行の掛け声とともに、列車は吊り掛けサウンドとGTO-VVVFインバータの音を響かせ発車した。

 

千歌「新規開業区間楽しみだね♪」

 

俺「でしょ?」

 

しかしこの列車、とんでもない曲者であることを後々知るのだった。というか社員にすら伝達されないのってどういうことやねん。

 

〜※〜

 

列車は日比津発車後、栄生、名古屋中央に停車するが、この後がひどかった。名古屋中央駅発車後のこと。

 

自動放送「この列車は、臨時快速、長岡温泉行きです」

 

ここまでは良いのだが…、

 

自動放送「次は」

 

嫌な予感がする。

 

自動放送「沼津に停車いたします。The next stop is Numazu.」

 

えっ、次は…沼津!?あのいつものAqoursのお膝元だろ!?

 

ということはこの列車ってさぁ、沼津までどこにも停車しない…ってコト!?

 

いやいやいや待ってくれ待ってくれこれってさぁ本社のある新居町パスしちゃうじゃん待って待って待って!!これは大炎上不可避としか思えない。

 

車内のLCDを見てみると、次は沼津と恐怖の2文字と、通過駅がズラリと表示された路線図。どうやらこの列車、かつての新特快を彷彿とさせるように、沼津までどこにも止まらないようである。

 

千歌「実は私にも知らされていなかったんだ」

 

俺「うわぁ…裏情報の入手が苦手なの、なんとかしなきゃ…」

 

さて、主な通過駅を確認してみよう。

 

名古屋市科学館や白川公園の最寄である白川。

松坂屋名古屋店・名古屋パルコの最寄の若宮大通。

中部高速鉄道の名古屋支社と丸田町寮を併設する丸田町。

シオンちゃんたちのお膝元塩釜口。

東郷町唯一の鉄道駅あいち東郷。

トヨタ自動車のお膝元豊田。

中部高速鉄道において愛知県随一の秘境駅足助黒坂。

戦いの街新城市内にある新城西。

中部高速鉄道本社・新居町寮・新居町運転所・統合型リゾートヒーリングレイクタウン新居を併設する湖西新居町。

砂丘が近い浜松市の中田島。

異世界方面への玄関口である志戸呂。

道の駅の営業時間外は全列車が通過する藤枝・静岡市境の山奥の宇津ノ谷峠。

静岡県県庁所在地静岡市の中部高速線代表駅静岡中央。

富士の高嶺に雪は降りつつでお馴染みの田子の浦etc…

 

ほぼ新幹線のぞみ号じゃねえか…。しかも静岡中央に至ってはバイパス線経由で通らない感じだし。

 

千歌「多いね…だけどこれでも一握りだからなぁ…」

 

俺「でしょ?」

 

そして中部高速鉄道お得意、あいち東郷付近では、乗車電が大規模に抗力を受け最高180km/hで駆け抜ける。屋根は丸いけど真四角だからおそらくカルマン渦が力強く出ているはずだ。

 

今日は電力供給が安定しているから、途中でエンジンがかかることはない。ただ、パンタグラフはすり減りが著しくなっているから明日は摺動部要交換で確定だろう。

 

新居町あたりからは3複線になり、宇津ノ谷峠からは山側に分岐し、定期特急・快速もみんな追い抜く。そして沼津市駅からは単線となり、沼津駅に到着した。ほとんどのお客様はここらで降りられる。皆さん推し活に積極的だ。

 

千歌「ここからが沼津港線の新規区間だね!!」

 

俺「俺も楽しみだよ!!」

 

自動放送「次は、沼津港に到着いたします」

 

この先は沼津港、長岡温泉の順に停車し、それで終点となる。沼津港はホーム長を10両対応化(*1)され、通過する各駅もホーム長は6両分確保されていた。

 

〜※〜

 

終点の長岡温泉に到着。2時間半の長旅だった。

 

その時だった。うちの携帯に電話がかかってきた。見知らぬ人からである。

まあ、うちの携帯番号は弊社の公開データベースとDiscordアカウントに明記してあるから、かかってきてもおかしくはない。

 

【通話開始】

俺「はい、中部高速鉄道の青山と申します」

 

??『中部高速鉄道の青山由美さんですね。はじめまして、私は元スクールアイドルの三船薫子と言います』

 

俺「どのようなご用件でしょうか?」

 

薫子『私の妹の栞子とその幼馴染の鐘嵐珠ちゃんが先週土曜日に鶴橋から近鉄特急に乗った時に、途中どこにも止まらずに伊勢市に行ったって泣いて、近鉄が嫌いになってしまったみたいで。それで、由美さんにお願いして、近鉄嫌いを克服させたいと思っています』

 

一応俺は中部高速鉄道所属だが、こういう他社の鉄道トラブルの解決は、弊社ではボランティア活動の一環として、参加費用は一切取らずに引き受けることにしている。

 

俺「薫子さん、承知いたしました。日時はいかが致しましょうか?」

 

薫子『3月25日9時に鶴橋駅集合でいかがですか?』

 

俺「承知いたしました。ではその日時で当日よろしくお願いいたします」

 

薫子「楽しみにしていますよ。では」

 

【通話終了】

 

千歌「誰からだった?」

 

俺「三船薫子さんって人。妹と幼馴染の近鉄嫌いを直したいらしい」

 

千歌「紫苑女学院にかつていたあの子かぁ…」

 

俺「知ってるの!?」

 

千歌「妹の栞子ちゃんって子のためにスクールアイドルを始めたって、スクールアイドルの公開データベースに載っていたんだ」

 

俺「これもまた大波乱の予感がするぞこれ…」

 

一応中部高速鉄道はスクールアイドル業界のスポンサー代表格だから、当事者の俺にとってはまた不安を感じた。

 

それと…ふと気づいた。

 

俺「しまった、約束の日が浜寺での撮り鉄合宿の当日だったよ!!比奈ちゃんたちに途中参加になるって断りを入れなきゃ…」

 

千歌「えっ…撮り鉄合宿にゆーみんが行くだなんて、聞いてないよォ!!」

 

俺「比奈ちゃん、シオンちゃんたちの卒業記念で行きたいって話になりました。ルビィとマルも行くらしい」

 

千歌「枠はまだあるの?」

 

俺「ないです」

 

パリーン!!

 

一瞬で千歌っちからガラスが割れる音がした。

 

千歌「それなら、今日1日千歌と一緒にいること!!千歌に内緒で計画を進めて、しかも置いていくことになった罰です!!」ハイライトオフ

 

うわぁ…最悪やなこれ…。

 

千歌「じゃあまずバスでみとしー行こうか!!」

 

俺「…はい」

 

このあと俺は振り回され、十千万で1泊することになった。しかも俺が千歌っちの友人だからって、宿泊代金全部サービスするとか、複雑な気持ちでいっぱいだよ…。

 

俺、今回お客様なのに…。

*1
2021年3月末に一度末端区間が廃止になっているが、廃止当時は4両分しかホーム長はなかった。




次回は未定ですが、撮り鉄合宿当日の前に1話挟みたい…。


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妹が1日限定で自称迷惑系スクールアイドルをやってみた。

今回はオリキャラがスクールアイドルに挑戦します。視点は青山由美を予定。


俺「何だこれ?」

 

千歌っちに捕まって過ごした翌々日より、俺は丸田町寮の空き部屋を借りて(*1)大学の行事との兼ね合いでそこにしばらく常駐していたが、4日目、突然俺のもとに予告状が届いた。

 

 

親愛なる青山由美へ

 

本日夕方4時、私は1日限定で西白壁名義にてスクールアイドルの迷惑ライブを実施することを決意いたしました。実施場所は川名公園多目的広場の予定です。

お忙しいところお手数ですがご来訪よろしくお願いいたします。

 

2023年3月24日

貴方の最愛の妹

ジュリー(青山樹理亜/広小路新栄町)

 

 

俺「…は?」

 

色々ツッコみたいことがあります。まずお姉ちゃんに内緒でスクールアイドルにトライするとか、お姉ちゃんは嫉妬して泣いちゃうぞ。続いて、迷惑ライブと言いながら、川名公園とか広々かつ閑散としたところでやるとか、全然迷惑系スクールアイドルじゃないやん。それから、予告状と言いながらヤケに堅苦しくて丁寧なのが腹立つわ!!…人のことは言っていられないけど。

 

とりあえず、迷惑ライブの前にちょうどシオンちゃんと比奈ちゃんが来ていたから、明日の撮り鉄合宿に大幅に遅れる旨を伝えよう。伝えた結果だが…、

 

シオン「困っている人が居るなら助けてから合流の方が僕もいいと思う」

 

比奈「ですが…由美はポンコツドジで不安なので、同行しても宜しいでしょうか?」

 

俺「別に大丈夫だけど…ドジは禁句だって言ったのに…」

 

シオン「自業自得」

 

俺「シオンちゃんの鬼!!」

 

何度も読者さんに言うが、ドジ、ポンコツは俺に対しては禁句。たとえ相手が知り合い・親友でもキレそうになる。

ということで、明日の近鉄克服活動は比奈ちゃんも同行することになりました。

 

俺「それはそうと、川名公園での迷惑ライブの予告状をジュリーからもらったんだが」

 

比奈「そのことはもう私たちは知っております。当日まで由美には黙っている前提でしたので」

 

シオン「だから僕たちも行くよ♪」

 

おそらく俺と弟のそーちゃんにだけ黙っている前提としか思えない。それでも向かうことにしよう。

 

〜※〜

 

そして15時55分に川名公園多目的広場に到着。すでにスピーカー等はセットされており、いつ出てきてもおかしくはない。

 

そして16時になった。

 

【♪Ado『新時代』♪】

そこに現れたのは、うちの自慢の妹ジュリー。スクールアイドル調の衣装を着て現れた。イメージカラーは弊社側よりウィンザーイエローが指定されていたから、どことなく衣装には東山線のイメージもある。

 

ダイヤ「あら?由美も勇輝さんも聡平もいらっしゃったのですね」

 

勇輝「今朝予告状が届いたから暇だし行かなきゃって」

 

そーちゃん「僕も一緒よ」

 

俺「みんな同じだったのか…」

 

ルビィ「由美ちゃんは妹のジュリーがスクールアイドルをやって、どう思った?」

 

俺「はっきり言うと、最初は当日まで黙っていたから、むちゃくちゃショックだった。だけどいざ見てみると、俺とは違ってものすごい成長したんだなって思うよ」

 

千歌「3人ともああいうふうにスクールアイドルやれば良かったのに…」

 

勇輝「いや、僕たちには作曲能力ないもん」

 

そーちゃん「作詞能力も運動神経もメッタメタ」

 

俺「それに、元々ただのファンかつスポンサーでいたかったから、やる気ゼロでした。更に言ってしまうと、今東京在住の兄や姉たちも俺みたいに嫉妬深い面あったし」

 

果南「これだから中京民は…」

 

今やほとんどの地域では大半の高校にスクールアイドル部・同好会が存在するが、特に東海3県と遠州地域ではスクールアイドル鎖国状態が続き、ほんの一握りの高校でしかスクールアイドル活動は行われていない。俺たち中部高速鉄道によるスクールアイドルからのヤンデレ被害の拡散の他、あのバカ市長による、とあるコスプレイベントにおける『名古屋スクールアイドル鎖国宣言』があった以上、普及しないのだろう。今回のジュリーの活動を機に、鎖国脱却が起きると良いのだが。

 

〜※〜

 

無事に1曲終了した。その時だった。

 

ジュリー「はい、じゃあそこのあなた」

 

俺「俺!?」

 

ジュリー「前に出てきてください」

 

俺「大丈夫ですが…」

 

ステージ出てきた途端…、

 

【♪ドラゴンズチャージのテーマ♪】

 

いつの間にやら、リズムに合わせて自然と手拍子を始めていた。

 

全員「チャージ!!」

 

前言撤回。特定の聴衆1人を巻き込むとか、流石迷惑系スクールアイドルだ。

 

そして、2曲目に入る。

 

【♪SEKAI NO OWARI『スターライトパレード』♪】

 

やはり、ジュリーは俺より透き通る、まさに天使の歌声を持つ。

 

そーちゃん「由美ったらすっかり夢中ね」

 

俺「うちらの自慢の妹だろ?」

 

勇輝「これまでジュリーがスクールアイドルをやらずに過ごしてきたのは勿体無かったよね」

 

俺「だと思った」

 

比奈「こうなったら臨時特急アイドルを合宿先でやるしかありませんね…」

 

ルビィ「歌が下手だって噂があるけど大丈夫?」

 

シオン「比奈ちゃん、あれからものすごく努力して歌が上手になっていたよ」

 

ダイヤ「楽しみにしていますわよ、比奈さん」

 

比奈「ありがとうございます」

 

そして2曲目が終わったあとのこと。

 

ジュリー「というわけで、本日の1日限定迷惑系スクールアイドルチャレンジは終了となります。どこかで復活する場合は由美やそーちゃんに内緒で計画を進め、また予告状を送るつもりです。今回は本当にありがとうございました!!」

 

うわぁ…まだやる気かよコイツ…真面目に病むぞ俺。

 

そーちゃん「帰ったらお説教よこれは」

 

勇輝「そうしようね」

 

こうして今回の自称だけの迷惑ライブはお開きとなった。そして終わった後は梅田周辺のホテルに、勇輝くん、そーちゃん、比奈ちゃんとともにジュリーを連れ出し、徹底的に3人で、比奈ちゃんとジュリーを説教した。もう予告状や内緒で計画を進めるのはやめてよ本当にもう…。

 

ま、考えていても仕方ないし、明日の栞子さん、薫子さん、ランジュさんの近鉄克服チャレンジに備えることにしよう。

*1
中部高速鉄道では新居町、虎ノ門、丸田町、河原町の各寮の空き部屋を使った民泊サービスもやっているが、社員は全員無料である。




次回は前回から伏線を張っておいた栞子、ランジュの近鉄克服回、および撮り鉄合宿回とします。


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2週間前の近鉄のトラウマからは脱却だ!!一方、浜寺の撮り鉄合宿は大波乱だらけ…。

予定通り、近鉄克服チャレンジとします。視点は青山由美を予定。


3月25日9時、鶴橋にて。今から待ち合わせの人と近鉄のトラウマ克服チャレンジを行う。

 

薫子「お待たせいたしました…とそれからこちらの方は」

 

俺「はじめまして。青山由美と申します。今日はよろしくお願いします」

 

比奈「澁川比奈と申します。本日はアシスタントを務めさせていただきます。よろしくお願い致します」

 

??「三船栞子です。青山先生と澁川さん、本日はよろしくお願いいたします」

 

??「ショウ・ランジュよ。よろしくね、由美、それから比奈も!!」

 

薫子「由美さんは、学生かつ中部高速鉄道の社員ながら、趣味で2年間に25回以上も近鉄に乗っているんだよ」

 

俺「なんか恥ずかしいな…」

 

比奈「それはそうと、水無月結月さんの方は大丈夫ですか?」

 

栞子「覚えていらしたのですね…。実は、当面会えないと思い、この前のJRのダイヤ改正を機に諦めました。陰ながら応援はしておりますが」

 

ランジュ「アタシも、香港から会いに行くことがバカバカしくなっちゃった☆それよりも日本の電車について学んだ方がずっとお得よ♪」

 

比奈「そうなのですね」

 

俺「というわけで、近鉄嫌い克服チャレンジを始めて大丈夫ですか?」

 

全員「もちろん!!」

 

こうして俺たちの遠征は始まった。

 

〜※〜

 

まず切符を買い、改札をくぐって1・2番ホームに向かう。今回は、栞子さんたちが前回失敗した伊勢中川経由で名古屋に行く方法を実施する。

 

栞子「あの忌々しい賢島の文字…」

 

俺「あのねぇ、あれに乗っちゃダメ」

 

ランジュ「どうして?」

 

俺「鶴橋9時26分発賢島行きに、週末に乗ったらこの前みたいに即座に伊勢市まで強制連行になります」

 

ランジュ「なるほどね。由美ありがとう!!勉強になるわ!!」

 

栞子「それならどれに乗れば良いのですか?」

 

俺「伊勢中川ルートは諦めて、9時36分の名古屋行きに乗った方がいい」

 

薫子「発車標にないけど」

 

比奈「何本か見送ったら見えてきますよ」

 

栞子「さすが青山先生と澁川さんですね」

 

俺「えへへ」

 

そして9時26分発の暴走特急は見送り、9時36分のアーバンライナーで名古屋に向かう。

 

乗ったら停車駅を確認しよう。

 

まず吉野・奈良への玄関口である大和八木。

赤目四十八滝へのアクセスが容易な名張。

日本一短い駅名の津。

F1グランプリも十数年前に開催された鈴鹿サーキットの最寄駅白子。

トンテキと港の夜景で知られる四日市。

本当に駅前含め何もなくて、3つの軌間がズラリと並ぶだけの桑名。

そして、我らがターミナル、終点の名古屋である。

 

特急券は買わずに乗ったので、大和八木までに車掌さんが来た際に全員分俺の自腹で買った。

 

栞子「大和八木と名張に停車しても、やはりこの山は不安です」

 

ランジュ「やはりまたお伊勢まで連れて行かれるのかしら…?」ポロポロ

 

栞子さんとランジュさんは不安がっている。

 

栞子「青山先生…引っ付いてよろしいですか?」

 

ランジュ「ランジュも不安だからこうさせてよ!!」

 

俺「…栞子さんもランジュさんも別に抱きついていいけど」

 

栞子さんとランジュさんは俺に抱きついた。

 

薫子「由美、もっと私たちと仲良くして欲しい。だからさん付け、やめてもらえない?」

 

俺「薫子さん…いや薫子ちゃん、そうするよ!!」

 

ランジュ「アタシのことは?」

 

俺「ランジュちゃん」

 

栞子「青山先生、私のことは?」

 

俺「栞子ちゃん」

 

栞子「やはり青山先生のことは大好きです」

 

山を越えると急に減速し、伊勢中川のカーブを曲がる。

 

そして津に停車。2面2線しかないからすぐに発車する。

 

ランジュ「今度こそ名古屋に行けるのね!!」

 

比奈「そうですよ」

 

薫子「栞子もランジュも嬉しそうで良かったじゃん」

 

そして11時49分、名古屋に無事到着した。名古屋駅では焼肉を5人で嗜み、解散になる。

 

栞子「今回は本当にありがとうございました」

 

ランジュ「近鉄は個性的で素晴らしい会社だってわかったから、また乗りに来てもいいかしら?」

 

俺「もちろん!!いつでも乗りにおいで。俺はそこにいないかもしれないけどね」

 

こうして別れの挨拶を済ませ、ランジュちゃんは名鉄に流れ、栞子ちゃんと薫子ちゃんは新幹線東京方面に流れた。このまま俺と比奈ちゃんで、新幹線を使って大阪方面に流れよう。

 

~※~

 

そして1時間半後、なんとかして浜寺組に合流できた。

 

俺「今回の作戦は大成功でした。また近鉄に乗りたいって」

 

シオン「由美ちゃんが無事で良かったよ!!」

 

鈴乃「それに布教活動がうまく行って私も満足よ♪」

 

マル「由美ちゃんが他の子と話していたのは納得行かないけど、無事ならそれでいいずら」

 

比奈「いえ、三船栞子さんから『青山先生』と呼ばれ、慕われていらっしゃいましたよ」

 

ルビィ「それならちょっとお説教だね♥初対面の人にそこまでされたなんて、既婚者なのに許せないかなぁ」ハイライトオフ

 

勇輝「お説教はダメだってそんなの。別にこんなの浮気でも不倫でもないから!!」

 

マル「それじゃあちょっと勇輝くんも裏に連れ出そうね♥」

 

璃奈「うん。2人揃って一旦私たちから叱られた方がいい」ハイライトオフ

 

四季「由美と勇輝さんは4人でお仕置き♥」

 

俺・勇輝「待ってええええ!!」

 

こうしで4人から雷を落とされた。

 

仲喜「まあ、あの場所に戻って引き続き撮るか」

 

聡平「そろそろラピートが動き出す頃ね」

 

ジュリー「それに動画素材で動画作りも進めちゃいましょう♪」

 

メイ「HAPPY PARTY TRAINやそれは僕たちの奇跡は神曲だからな」

 

トワ「だね♪」

 

すずか「成果ゼロでもあれなので作っちゃいましょう」

 

1日目は4人に色々やられ撮り鉄の方に一切参加できませんでした。

 

〜※〜

 

2日目のこと。

 

四季「そういえばジュリー、川名公園で自称だけの迷惑ライブを開いたって情報が流れているけど」

 

俺「一応証拠映像はお姉ちゃんが残しておきました」

 

勇輝「僕もだよ」

 

メイ「私に見せてくれなかったのか…ショックだな」

 

鈴乃「私やすずかも見られなかったけど…」

 

メイ「鈴乃さんとすずかが見られていねぇならデート等には不参加かな。動画作りと撮り鉄と進めるか」

 

すずか「そうですね」

 

璃奈「じゃあジュリーは今日1日私や四季ちゃんとデートだね」ハイライトオフ

 

聡平「ちなみに兄の僕にも一言も言わずに準備を進めていたわよ」

 

俺「スクールアイドルのライブやるってわかったのは当日朝予告状が送られてきたときでした」

 

勇輝「そのまま連れ帰っちゃって大丈夫だよ♪」

 

四季「じゃあ勇輝さんの言葉に甘えてそうさせてもらうよ♥」

 

メイ「璃奈さんと四季頑張れよー」

 

ジュリー「せっかくの2日目だったのにーーー!!」

 

こうしてジュリーは連れられていき、合宿場所に戻ってくることはなかった。

 

〜※〜

 

南海電車は近鉄ほどではないが適度に難解でやはり何回も撮りたくなる。

 

仲喜「それはそうと、シオンちゃんと比奈ちゃんを朝から見かけないんだが」

 

マル「心配ずら」

 

俺「今朝の動画を見たら、午前中に浜寺公園で合同ゲリラライブをやるって言ってた」

 

トワ「またヤンデレあたりに捕まりそうで不安だなぁ」

 

それでもカメラを回し、7100系、8300系、9000系、サザン・プレミアムなど、阪堺も堺トラムを始め、モ351やモ161、モ501、モ601、モ701など何でも撮り放題だ。

 

そして午前11時、園内に戻ると、2人がライブ配信を始めていた。

 

【♪岡崎体育『MUSIC VIDEO』♪】

 

というか2人もまた由美ちゃんに内緒でライブの進めていたのか…ショック。

 

勇輝「これもお説教かな?」

 

俺「それがいいと思う」

 

仲喜「メンヘラ過保護はあまりよろしくないけど、まあ私にも内緒だったからな」

 

〜※〜

 

ライブを終えた頃、動画作成組も投稿を終え、みんなで近鉄特急を使い新居町まで帰路につく。そしてシオンちゃんと比奈ちゃんに関してはお説教して今回の撮り鉄合宿はお開きになった。

 

鈴乃「そうそう、明日から私と比奈は東京で暮らすことになったからよろしくね」

 

メイ「私は鈴乃さんが近くにいるだけで嬉しいよ!!」

 

すずか「虎ノ門に行っても元気でいてください!!」

 

比奈「もちろんです」

 

俺「そうそう、今回の撮り鉄合宿はある意味良かったと思う」

 

勇輝「どうして?」

 

俺「また仲喜くん・勇輝くん・そーちゃんとの絆の確認もできたし、何よりショックではある一面、シオンちゃんや比奈ちゃんもものすごく行動力が見えて成長したんだなって感じるもん」

 

トワ「ということはまた撮り鉄合宿やるの?」

 

俺「今度は海外でやろう。もっと違う風景を見て俺も成長したい!!」

 

すずか「それならそうしましょう!!」

 

こうして本当に解散となった。しかしこの撮り鉄合宿も鎌倉の演劇派にとっては極めて不服だったということを、俺はまだ知らない…。




次回は近鉄祭りラストランシーズン3度目となります。更にその次は、3月31日のMMDA、4月1日・4月2日の秘境駅・金沢ネタと続いて…その後のネタが無い。


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☆Rainbow近鉄祭りラストランシーズン2023 #3 最終回? 値上げ前最後の養老・近鉄チャンス

予定通り、年度内最後の近鉄遠征回とします。視点は高咲侑を予定。


私「お待たせ由美ちゃん」

 

由美「全然、今ついたとこ」

 

2023年3月29日、値上げ前最後のチャンスとして、近鉄祭りの最後の回として養老鉄道経由で由美ちゃんと近鉄に乗りに行こう。というわけでやってきたのは名古屋駅。ここから大垣まで新快速に乗ろうとした、その時だった。

 

千歌ちゃんと歩夢が喧嘩をしながら現れた。前日に歩夢はまた名古屋でシオンちゃんを振り回していたらしい。

 

千歌「最後のトリは千歌が務めるんだよ?」

 

歩夢「いいや、私が務めるの!!」

 

由美「コラコラ喧嘩しない!!2人とももう主役格なんだからさ」

 

私「由美ちゃんの言うとおりだよ!!最後くらい4人で仲良く行こうよ!!」

 

千歌「そうだよね」

 

由美「本音を言うと、最後くらい面倒なパターンに巻き込まれたくなかったなぁ…」

千歌「なにか言った?」ハイライトオフ

 

まあ、由美ちゃんは1人で近鉄に乗ることが夢だけど、その夢を初っ端から潰そうとする千歌ちゃんたちや歩夢がいるから、叶うわけがない。

 

由美「すみませんさっきの発言は撤回させてください何でもしますから」

 

だから由美ちゃん「何でもする」は禁句なのに…。

 

歩夢「ん?今何でもするって言ったよね?」

 

由美「やっちゃった…」

 

歩夢「じゃあ侑ちゃん、今日は3人で由美ちゃんを振り回そうね♪」

 

私「うん!!」

 

由美「待ってええええ!!」

 

こうして新快速に乗り、私たちの旅は始まった。

 

〜※〜

 

そして乗ること約40分、大垣着。ここから養老鉄道に乗るんだけど…、

 

歩夢「次は11時46分か…」

 

とにかく電車が来ない。虹ヶ咲近辺でも6 - 8分に1本来るけど、なんと大垣や養老まで行くと40分に1本しか来ない。私たち都会人にとってはやはり苦行でしかない。とりあえず駅ビルを見回り、もう一度戻ったら、発車ギリギリになっていた。昼飯は買わずに乗り、養老で食べることにする。

 

〜※〜

 

乗ったのは7700系のキティちゃん列車。由美ちゃんはものすごく嬉しそう。

 

由美「ま、本日もヨロシクお願いしますって感じかな、養老だけに…ダジャレになってた」

 

思わず私は大爆笑。

 

千歌「えぇ…(困惑)」

 

歩夢「だけど侑ちゃん、幼稚園の頃からずっと笑いのレベルが赤ちゃんなの」

 

由美「なんか俺みたいだな…」

 

由美ちゃんも笑点の黄色い人のダジャレで笑うことが多いって、仲喜さんやシオンちゃんが言っていたからね。

 

さて、7703Fはゆっくりと加速して大垣駅を出発する。

 

由美「前々回や前回と違って両方からモーター音が漏れているぞ」

 

千歌「どういうこと?」

 

由美「デビューしたての頃に一度だけルビィとマルと3人で乗っているんだけど、あの頃は先頭車からしかモーター音が聞こえなかったわけよ」

 

私「その頃の写真ってある?」

 

由美「一応こんなのしかなかったけどね」

 

由美ちゃんが見せてくれたのは養老鉄道7700系の写真2枚。

 

【挿絵表示】

 

【挿絵表示】

 

確かにこのときから外観に変化はほとんどないけど、まさかのモーター音に注目していた由美ちゃんは流石、鉄オタの鑑と言えよう。

 

〜※〜

 

由美「…あれ?減速音も2M1Tだこれ」

 

コレサスガニツイテイケナイヨー…。

 

千歌「ちなみにこれ、数年前まで東京の大田区で動いていたやつだって」

 

歩夢「大田区に用なんて全然なかったからなぁ…」

 

私も歩夢と同様、大田区には全然用事などなかった。歩夢と小学校時代社会見学に行ったときでも、東急池上線や京急線に乗ることはなかったよね。

 

〜※〜

 

養老到着後、キティちゃん列車は去っていった。

 

由美「さあ、養老天命反転地に向かおう!!」

 

全員「うん!!」

 

由美ちゃんの今回の目的は、養老天命反転地。まず、楽市楽座で焼きそば、うどん等を頂く。柚子胡椒焼きそばは由美ちゃんのお墨付きになった。

 

食べた後に養老天命反転地の入場券を買い、入ることにしよう。

 

歩夢「スカートじゃないほうが良かったかも…」

 

私「うん…」

 

実は今日、私と歩夢は虹ヶ咲学園の制服を先行的に着用している。しかしこんな坂だらけだから、すぐに汚れそうだ。というか、一歩足を踏み違えると即死というくらい油断はできない。

 

一方、由美ちゃんと千歌ちゃんも旧・浦の星女学院の制服を着用しているが、スカートであることを物ともせず坂を上ったり、桜の写真を撮ったりしている。まあ、私たちは入学式も控えているから無理はしないようにしよう。

 

〜※〜

 

そして、養老天命反転地を出たあとはもう一度坂を下り、養老駅に戻ろう。

 

由美「そうだ侑ちゃんと歩夢、写真取るぞー」

 

私「いきなりどうしたの!?」

 

由美「とりあえず虹ヶ咲入学記念で、東京からかなり離れた土地で撮っておこうかなって」

 

そして由美ちゃんは用意したスマホで2枚くらい撮影してくれた。

 

歩夢「ありがとう!!この写真、大切にするね!!」

 

さて、次に乗るのは620系の621F。乗った直後、歩夢が言った。

 

私「あの顔にLEDは似合わないよぉ〜!!」

 

歩夢「私も同感」

 

いつもの近鉄の通称タヌキにLEDの前照灯をつけるのはかなり反則のイメージが強い。りんかい線といい、ゆりかもめといい、東西線といいどうしてこんなにもLEDが普及し続けるんだ…私はLED前照灯がそのせいで好きではなくなった。

 

一方、由美ちゃんはというと…

 

由美「あのLEDライト、近鉄2000系にも普及してくれないかなぁ…」

 

千歌「そうだよね。今どきLEDが主流だし」

 

やっぱり鉄オタや環境対策民の気持ちはわからない…。

 

しかし、さっきと比較して加速が恐ろしく鈍い。永久直列抵抗制御で3両中モーター車が1両は非力だなぁ。

 

〜※〜

 

桑名には3分遅れて到着した。遅れた原因は、ビニール袋に架線が引っかかったことだった。

 

由美「しかしビニール袋が架線に引っかかるなって話よ」

 

歩夢「ビニール袋を道端に捨てる人はどうかしているよね」

 

みんなでうなずいた。流石にビニール袋を捨てた人が無責任すぎるとしか思えない。ビニール袋は規制されて当然であることが窺える。読者の皆さんも、マイバッグを持参しようね!!

 

桑名からは313系の2両編成で富田浜駅に向かう。そして第2の目的地四日市港に向かおう!!

 

私「しかし長いしトラック多いね…」

 

歩夢「だけど由美ちゃんはこういう風景も好きなんだって」

 

由美「それでも僕はペーパードライバーだからこんな道は運転できません…」

 

由美ちゃんは運転免許証を持っているけど滅多に運転しないし、何より弟の聡平さんや妹のジュリー曰く、「恐ろしく安全運転で法定速度遵守や徐行が多い」らしい。そりゃ中部高速鉄道名四本線の上を通る酷道国道23号は運転できないよ…。

 

〜※〜

 

そして更に歩き進めて四日市港ポートビルに到着したはいいけど…、

 

由美「水曜定休!?また出直すよ…」

 

歩夢「もしかして、近鉄祭りは今回で最終回にしない…ってコト!?」

 

由美「そういうことです」

 

というわけで、あと最低1回は近鉄祭りの存続が決まった。

 

歩夢「また近鉄に一緒に乗れる機会ができるなんて、私嬉しいよ!!」

 

千歌「私も、ギューってしちゃう♥」

 

由美「なんでこうなるんだ…」

 

歩夢と千歌ちゃんからハグされている由美ちゃんも、見ているとなんかほっこりするなぁ…。

 

〜※〜

 

そして、2人が落ち着いたところで向かった先は…、

 

近鉄名古屋線だった。やってきたのは丸屋根の3両3連発、サニーカー、5200系やしまかぜ、ひのとり、アーバンライナー…。

 

歩夢「やっぱり侑ちゃん、流石に形式はわからないよね?」

 

私「うん…まだ丸屋根3両の違いがわからないもん」

 

由美「2800系だね。それからあれが1000系…はぁ…近鉄沼はいつ見てもときめくなぁ…♥」

 

歩夢「非鉄民の侑ちゃんが一番だよ!!由美ちゃんはだいたい近鉄の一般型が見分けられるけど、あんなのにはならないでね!!」

 

私「もちろん!!」

 

千歌「私みたいに阪神電車の沼にもはまっちゃダメだからね。Aqoursリーダーからの約束だよ!!」

 

私「わかったよ!!」

 

こうして撮り鉄に夢中な由美ちゃんを除いた3人で笑い飛ばしたのだった。

 

〜※〜

 

そして帰りは霞ヶ浦駅から準急に乗り、名古屋まで帰る。桑名駅で急行に乗り換えることも可能だったが…、

 

由美「うわ…9000系と丸屋根のペアに、混雑地獄かよ…。見送る!!」

 

千歌「由美ちゃん、高校時代から電車の中でも近鉄のVVVF車が一番好きだからね」

 

私「あらら…」

 

名古屋まで乗り通すことになったのはこのためだった。

 

〜※〜

 

名古屋到着後のこと。

 

由美「こりゃ次の近鉄祭りGW明けだぞ」

 

千歌「次回は誰と行くのかな?」ニッコリ

 

由美「それは…未定です」

 

千歌「納得行かないけど、やっぱりそれが由美ちゃんらしいよ」

 

由美「そういえば3人は4月1日の秘境駅号一緒に行く?あと残り2枠空いているけど」

 

千歌「私は…曜ちゃんと果南ちゃんを心配させたくないからやめておくよ」

 

歩夢「私は…色々条件が整ったら、行くかどうか考えてあげる」

 

私「歩夢が行くなら、私もついていくからね♪」

 

由美「もうっ!!歩夢のいじわる!!」

 

私に対しては真心を尽くす歩夢だが、由美ちゃんやシオンちゃんに対してはこういうふうに意地悪になることも少なくはない。まあそれが歩夢らしいけど。

ということで、今回で近鉄祭りは終わりではないと決まり、これでお開きとなった。非鉄の私も秘境駅号には一度乗ってみたいけど、どんな旅になるんだろうね…。




本来ならばここで近鉄祭り完結の予定でしたが、ネタバレながらあと3回続きます。

次回はMDA最終回!!罰ゲームは誰になるのやら…。


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MMDA ~MOST MOST DAME Aqours 2022年度総集編~

今回は22年度版最後となる罰ゲーム執行回です。視点は青山由美を予定。

※ネタバレですが、途中で完結詐欺を行います。


2023年3月31日、年度終わりの地獄の裁きが本日予告もなしに待っていた。

 

ヨハネ「今回も候補を由美、ジュリー、シオンの3人に絞りました」

 

俺「また一発発表だよね」

 

ヨハネ「もちろんよ!!ちなみに今回の罰ゲーム対象は2人だからね。年度内最後だし」

 

俺「嫌な予感がするなぁ…」

 

ヨハネ「それなら発表するわね。罰ゲーム対象は…」

 

 

 

緊張する。

 

 

 

 

 

ヨハネ「由美とシオン。これで確定よ!!2人とも女の子の好意をないがしろにしすぎなのよ!!それに由美が入籍したのは流石にヨハネも許せないわ!!」

 

ジュリー「それでヨハネちゃん、罰ゲーム内容を教えて頂戴?内容によっては、あたしは反対よ!!」

 

ヨハネ「記憶を消すとか、命を奪うとかはしないわよ」

 

ジュリー「それなら良かったわ」

 

だが、次の言葉で、俺とシオンちゃんが絶望する。

 

ヨハネ「由美は歩夢の、シオンはしずくの相手を今から約3日間してあげること!!拒否したら罰金70万円ね!!」

 

シオン「大事な3日間を奪わないでよ!!羽を伸ばしたかったのに!!」

 

俺「そうだよ!!俺が取った秘境駅号のExpress Ticketどうなんねん!!」

 

ヨハネ「急行飯田線秘境駅号なんて、また別の人誘えばいいんだからこれで決定よ!! Judgement!!」

 

俺・シオン「いやあああああああ!!」

 

実際、明日乗る予定の飯田線秘境駅号のチケットは、事前に5人分購入しており、うち2人は鈴乃ちゃんとシオンちゃんを連れて行く予定だったのだが、歩夢の相手をしろとなると侑ちゃんも行くという話になるし、シオンちゃんが抜けたからそれでも1人枠が空く。

 

シオン「秘境駅行きたかった…ぐすん」

 

俺「やっちゃった。あと1人空いている人いないかな…」

 

ジュリー「まあ、あたしはちょっとやめておくわ」

 

俺「だと思った。そーちゃんや勇輝くんを置いて2人だなんて、またあのライブの二の舞だからね」

 

ジュリー「うん」

 

ヨハネ「ヨハネも、リリーやズラ丸を置いて秘境駅になんてとても行けないわ。だから楽しんでくるのよ」

 

俺「わかったよ」

 

そしてヨハネは去り、早速、刺客が現れた。

 

??「秘境駅や金沢になんて行かせませんよ、シオンさん」

 

シオン「しずく!?」

 

シオンちゃんのことが大好き、桜坂しずくちゃんだ。

 

しずく「私はずっとずーっと我慢してたんです。虹ヶ咲学園に合格したときも、第一志望校への入学が決定したときも、仲間と大阪へ撮り鉄合宿に行ったときも、ずっとずーっと我慢してきました。私が長女だから我慢できたんですが、次女なら我慢できませんでした」ハイライトオフ

 

シオン「…で?」

 

しずく「我慢した分、私の相手をシテクダサイネ♥」ハイライトオフ

 

シオン「そんなあああああああ!!」

 

こうしてシオンちゃんはしずくちゃんに連れ出され、戻ってくることはなかった。

とりあえず、歩夢のLINEに一言打っておこう。

 

俺『というわけで、この前言っていた秘境駅号の話ですが、シオンちゃんの1枠が空いてしまいました』

 

歩夢『本当!?私、由美ちゃんについて行くよ!!だけど』

 

ここから言われたことが、俺を地獄のどん底に陥れるのだ。

 

歩夢『今日の夕方5時までに旅のしおり作ってきて』

 

歩夢『5人分』

 

歩夢『私はヒーリングレイクタウン新居1階の中央エスカレーター前で待ってます』

 

歩夢『もし忘れたらユルサナイカラ』

 

流石にこんな脅しには乗らない。乗らないんだけど…俺は出来心で作ることにしたのだ。ただのしおりではなく、「堕天使の鉄道教本」を。

 

〜※〜

 

とりあえず自らのラップトップPCとWordを用い、pdf化して2時間程度で作り上げた。印刷は事務所内のコピー機を借りて行った。1つずつ確認していこう。

 

表紙には「学校名」「学年」「氏名」が書けるようになっている。ついでにどーんと大きく、313系の写真を貼り付けた。

 

まず目次ね。「概要・目的」「日程」「持ち物」「乗る列車たち」「最終課題」の順に並べた。

 

続いて、概要・目的を読み上げよう。

 

 

一部メンバーの卒業旅行を行う。それ以外は趣味旅行。

豊橋→松本→金沢を1泊2日でアホみたいに巡る。

鉄道を通して、皆さんの親睦を深める。

 

 

さて、次に行こう。次は日程だ。

 

 

《1日目》

9:30 豊橋駅 集合

9:50 豊橋駅発 急行 飯田線秘境駅号 飯田行き

15:40 飯田駅着

15:55 飯田駅発 普通列車 上諏訪行き

18:19 辰野駅着

18:22 辰野駅発 普通列車 塩尻行き

18:46 塩尻駅着

18:55 塩尻駅発 普通列車 松本行き

19:11 松本駅着 自由行動

22:00 東横イン松本駅前本町集合 チェックインを済ませたら流れ解散

24:00までに就寝

※昼食、夕食は流れで決める。

 

《2日目》

6:30 起床

8:00 朝食

9:30 チェックアウト

10:10 松本駅集合

10:41 松本駅発 特急あずさ 南小谷行き

11:59 南小谷駅着

12:07 南小谷駅発 普通列車 糸魚川行き

13:06 糸魚川駅着

13:27 糸魚川駅発 新幹線はくたか 金沢行き

14:17 金沢駅着 以降、流れ解散

18:43 名古屋方面最終便特急しらさぎ 米原乗り換え不要

20:01 名古屋方面最終便特急しらさぎ 要米原乗り換え

21:03 東京方面最終便新幹線かがやき

※昼食、夕食は流れで決める。

 

 

なんというか、名古屋方面へのアドバンテージが東京よりないことに気づいた。この日程は読者の皆さんでも遂行できるので、興味のある人はやってみよう。

 

次は持ち物確認。

 

 

旅費(4万円程度)

保護者同意書(未成年者のみ)

1日分の着替え

携帯電話

ハンカチ・ティッシュ(2日分)

報酬金(主催者のみ)

鉄道を楽しむ気持ち

レポートをまとめる姿勢

etc.

服装は制服とする(偽物でも良い)

 

 

言ってはおくが、レポートに追われる日々も楽じゃないぜ?そして、すでに旧浦の星の制服で行く気満々の俺だった。

 

続いて、乗る列車たちの確認。みんなで乗る分のみを記載する。少し子ども向けに説明しよう。

 

 

《373系 急行飯田線秘境駅号》

白いお顔の「その子さん」。真っ白な前面にステンレスの銀ピカ車体が特徴の特急型。

 

《211系3000番台》

最近数を減らしてきているけど、長野地区の顔。これも銀ピカ車体が特徴だよ。

 

《313系》

また出た白いお顔の「その子さん」。中央西線と飯田線の普通列車の主力なんだって。

 

《E353系 特急あずさ》

黒い顔と白い側面が特徴。空気バネで車体がカーブごとに傾くから酔っても自己責任だからね。

 

《キハ120》

走るプレハブ小屋。大糸線の糸魚川側で必ず見かけるけど、すぐに座席が埋まるのが難点。

 

《E7系 新幹線はくたか・かがやき》

北陸新幹線の顔。W7系の可能性もあるけど、車内チャイムでわかるよ。どっちになるかはお楽しみ☆

 

 

俺には絵の才能がないため、ウィキペディアから持ってきた画像を持ち出した。

 

最後に最終課題。

 

 

☆旅行を通して、鉄道について学んだこと、感じたことを述べよ。

 

☆旅行による、同行者の皆さんに対する気持ちの変化を述べよ。

 

以上2つの内容を、A4サイズ1枚以上にまとめ、2023年4月16日16:00に、PDF形式にて、青山由美のLINEまたはDiscord宛に、締め切り厳守で提出すること!!

 

 

ブラック広小路栄、発動。とはいえ、破棄されたらこの課題もボツだ。

 

このまま歩夢に持っていこう。電子データも証拠として持ち出すべく、PCも持ち出した。

 

〜※〜

 

ヒーリングレイクタウン新居に向かうと、歩夢が待っていた。

 

歩夢「これがしおりなんだね。作ってきてくれてありがとう由美ちゃん!!」

 

俺「いえいえどうも」

 

歩夢「じゃあ中身見ていい?」

 

俺「もちろん!!」

 

さあ、どんな反応するか…

 

 

あれ?歩夢の目からハイライトが消えてる!!

 

歩夢「ねえ由美ちゃん、この中身、堕天使が作ったような鉄道教本じゃん。どういうコトカナ?」

 

俺「ごめんなさいごめんなさい…出来心で…」

 

歩夢「ふーん…じゃあ、破るね♪」

 

そして歩夢は旅のしおりと名乗った鉄道教本を5部ともビリビリに破り、近くのゴミ箱に捨てた。

 

俺「また印刷し直しか…」

 

歩夢「じゃあそのパソコン見せてもらえる?」ニッコリ

 

怖い怖いこの歩夢!!直ちにPCを立ち上げ、中身を見せると…、

 

歩夢「…消して?」ハイライトオフ

 

歩夢は声を低くして、静かにこちらを睨んだ。

 

俺「いや、また少し改変してYouTubeか何処かに上げようかなって」

歩夢「消 し な さ い ?」ハイライト真っ黒

 

俺「…はい」

 

こうしてWordファイル、PDF共にゴミ箱からも削除し、旅の計画は頓挫。伏線などを回収できぬまま、この作品自体を締めることにしよう。そして急行券とホテル予約は取り消す、そう誓ったのだった。

 


 

急きょ予定を変更しこの作品はここで完結…

 


 

というのは真っ赤な嘘で、歩夢の機嫌をまず直す必要がある。しかし、歩夢はむしろ慰める側になっていた。

 

歩夢「旅のしおりに関しては私も悪かったから、5人で秘境駅と金沢に行こ?」

 

俺「だけど残る枠は…確かすずかちゃんと比奈ちゃんは金沢に会いたくない人がいるって言っていたよね。あと侑ちゃんは絶対参加するからなぁ」

 

歩夢「侑ちゃんはこの前と気持ちは変わらなくて、行きたいって。それと、それでも比奈ちゃんを強制参加として誘っちゃいました♪」

 

俺「うわぁ…どうすればええねんなこれ」

 

歩夢「だけど、金沢で鈴乃ちゃんも比奈ちゃんも蓮ノ空の面々に捕まったら私たち3人になるから、邪魔者もいないし嬉しいなぁ♥」

 

案の定それが狙いだったのか…。まあ歩夢らしいけど。

 

歩夢「じゃあ明日9:20豊橋集合でいい?」

 

俺「もちろん!!」

 

こうして俺と歩夢は解散となったが、年度末に、次に続くような終わり方を迎えたのは、これが初めてかもしれない。まあ、帰って明日の旅行の用意をしよう。




次回より2023年度。初っ端からしばらくは秘境駅・金沢遠征回とします。
ただ、書く気力が今の時点でほぼない…。


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2023年4月 - 12月
☆飯田線秘境駅号から始まるApril Full Trip #1 いなりしか入っていない弁当


今回より2023年度。最初は飯田線秘境駅号から始まります。視点は青山由美を予定。今回は平岡までを書きます。


2023年4月1日、名古屋駅にて。

 

歩夢「待ったー?」

 

俺「いや、俺もいま来たとこ」

 

8時10分頃、歩夢と侑ちゃん、鈴乃ちゃんと比奈ちゃんがやってきた。

4人とも今月から虹ヶ咲学園に通うことになっていて、昨年度まで地元天白で暮らしていた鈴乃ちゃんと比奈ちゃんも今は東京暮らしで弊社中部高速鉄道の虎ノ門寮に引っ越している。この関係で、豊橋駅になかなかひかり号が止まらないことも考慮し、豊橋集合をやめて急遽名古屋集合にしたのだ。

 

鈴乃「そういえば当初行く予定だったシオンは?」

 

俺「アイツはしずくちゃんに連れられて明日まで振り回されることになったから、代わりに歩夢に相談したら比奈ちゃんが渋々ながら来てくれることになったわけよ。比奈ちゃんホントごめんね」

 

比奈「いえ、最初が由美と一緒ならそれで幸せです」

 

歩夢「そういえばトワちゃんの情報を聞かないんだけど」

 

俺「トワちゃんは弊社主催の鉄道コンテスト『エイテツGO』に学生社員代表として写真部門に出ることになったから、火曜日までイギリスのロンドンから帰ってきません。ちなみにすずかちゃんはイオちゃんと一緒にゆるーく名古屋の街を探検しているとか」

 

鈴乃「なるほどね」

 

侑「まあ、シオンちゃんについてはしずくちゃんも我慢していたっぽいし、そっとしておこうよ」

 

歩夢「うん、そうしよう。今回は由美ちゃんを私と侑ちゃんで独占するのが目的だからね」

 

比奈「鈴乃も油断していると蓮ノ空の方に捕まりますよ」

 

鈴乃「そう言われると怖いわ…」

 

とはいえ、作者からのネタバレ情報によるとこの旅で鈴乃ちゃんには蓮ノ空のMさん(仮名)に捕まってもらうとされる。

 

侑「まあ、時間がなくなるし、そろそろ行くよ!!」

 

こうして俺たちの旅は始まった。

 

【OP♪葉加瀬太郎『Bon Voyage』♪】

 

名古屋駅からまず乗るのは8時25分発、新快速豊橋行き。313系1500番台と1700番台のペア6連だが、やはり3連はここ東海道線名古屋地区には厄介者だ。早く静岡送りになってもらえませんかねぇ…。

 

侑「それはそうと、Liella!の3期オーディションあったでしょ?私は年齢的に申し込めなかったし、Liella自体が何なのかわからないけど、由美ちゃんどうだったか気になるなぁ」

 

俺「ものは試しで挑んだけど、書類審査で落ちました。工学部の現役学生で鉄道オタク、そして文章力が恐ろしくタコな俺はやっぱりこういうのには向かないよ…(*1)」

 

歩夢「だけどそうやって果敢に挑む由美ちゃんも格好いいよ」

 

俺「ありがとう」

 

鉄オタ不遇どころの騒ぎではない。発達障がい持ちであることのハンデなのかもしれない。

 

〜※〜

 

9時27分、豊橋着。到着までに全員から急行券1530円ずつは回収した。直ちにお弁当を買いに行こう。今日の昼はいなり寿司におつまみちくわ、そしてミニサラダだ。

 

歩夢「今日のお昼は?私と侑ちゃんは2人で作ったお弁当だけど」

 

比奈「東京駅で買ったもう1箱のカツサンドを頂こうと思います」

 

鈴乃「道中美味しいものを買って食べるつもりよ」

 

俺「さっき買ってきました」

 

侑「それなら5時間半の旅にレッツゴー!!」

 

というわけで、ホームに移り、秘境駅号に乗ろう。車両は373系3両編成である。静岡に行くとホームライナーにてお世話になることが多い。18切符とコーヒー1杯の値段で乗れるからいつも嬉しい。

席は全員離れ離れで、しかも俺は先頭車1両目のクハ372だからモーター音を聞けないのが泣きそうになる。

豊橋を定刻通り9時50分に出ると、社員の皆様がお出迎えしてくれる。これから5時間半、飽きることなく楽しみたいものだ。

 

〜※〜

 

まず最初の目玉は豊川駅。ここから先は単線になり、日本車輌製造が分岐する。すると、シオンちゃんからDiscordの方にメッセージが届いた。

 

シオン『ごめんなさい由美ちゃん!!4月2日までしずくといる予定だったけど4月3日も僕帰れなくなりました!!』

 

俺『わかりました』

 

シオン『みんなにも伝えておいて!!』

 

俺『うん』

 

というわけで、2両目や3両目にも行ってみんなに伝えよう。みんなちゃんとわかってくれました。理由を後で聞いてみたが…。

 

 

 

4月3日が桜坂しずくちゃんの誕生日だからだって。そりゃ帰らせないのも納得である。今日はエイプリルフールだが、理由がこれで、シオンちゃんとしずくちゃんの関係を知っている者からすれば、これはジョークではないことがわかる。歩夢たちにも確認したが、本当のことだと確信していた。

 

さあ、列車は山のなかに入っていく。

 

【挿入曲♪亀田誠治『雨のカフェテラス』♪】

 

まず、新城駅に到着。地元の人がお出迎えしてくれるが、買いに行ったのは鈴乃ちゃんだけ。まず駅の外観を見て、それから後続の373系伊那路に追い抜かれ、213系普通列車豊橋行きを見送り、列車に戻ろう。

 

~※~

 

新城を出た後は柿平に停車する。柿平停車前に鳥居駅やこの前降りた本長篠駅、愛知県民の森の最寄り三河槙原駅を通過した。

鳥居駅は神社の前というわけではなく、実は戦国時代の足軽鳥居強右衛門の処刑の地である。この鳥居強右衛門は、1575年の長篠の戦いにおいて、岡崎城に向かい援軍を要請し戦場に戻る途中で武田氏の軍に捕らえられてしまった。武田勝頼は鳥居に「援軍は来るなと伝えろ」と吹き込んだが、鳥居本人は武田の命令を無視し「援軍が来るぞ」と叫んだため、その場で処刑されたという。この援軍により長篠の戦いでは織田徳川の連合軍が勝利を収めたため、陰ながら英雄として現在まで鳥居のことは語り継がれている。

 

さて、柿平では5分間の停車になる。

 

歩夢「山の空気は美味しいね」

 

鈴乃「でしょ?」

 

比奈「シオンも連れてきたかったです…」

 

侑「うん。すごくわかる」

 

俺「ここに来て本当に良かったよ。桜もきれいだし」

 

柿平は新城と同じでホーム長は4両ある。この4両という数字は読者の皆さんも覚えておいて欲しい。4両ない駅が出てくると知ったのは更に先を行ったときだから。

 

〜※〜

 

柿平の次は東栄。愛知県奥三河の果ての地とも言える。その前に板敷川の隣をゆったりと通過していく。晴れているから水面は輝き、そして桜も満開である。

 

東栄駅もホーム長は4両。鬼の面のような駅舎も印象的だ。もちろん鈴乃ちゃんは色々買いに行く。ここから先は静岡県浜松市に入るから、明日夜まで俺は愛知県ともお別れだ。

 

鈴乃「特急伊那路がやってきたわよ!!」

 

発車間際には対向列車の特急伊那路2号がやってくる。直ちに撮影し、列車に戻ろう。

 

発車後、次は難読駅名でも知られる大嵐(おおぞれ)まで止まらない。49分の間にメシにしよう。しかしエイプリルフールなのに嘘すらつくことなく終わってしまった。ま、いいか。今回はエイプリルフール企画なだけに、April Full Trip(エイプリル・フル・トリップ)だからね。

 

さあ、今日食べる予定のいなり寿司を写真に撮ってみんなに見せよう。すると…、

 

鈴乃『いなりしか入ってないじゃない。どうするのよこれから』

 

出たここで関西クレーマーネタ。だけどここで終わりではない。おつまみちくわとサラダも撮影し送っておこう。

 

鈴乃『それなら夜まで持ちそうね』

 

さあ、いただきます。

 

ん〜♥この甘いお揚げとすし飯がたまんねぇ〜!!そして、ちくわも胡椒がピリッと効いてこれはもう箸が止まらない。サラダもごまドレッシングとの相性が抜群だ。

 

ごちそうさまでした。とりあえず大嵐駅まで待とう。

 

〜※〜

 

大嵐駅到着。外は今日も暑いが、一方両側にあるトンネルから流れてくる空気は涼しい。ここは浜松のお荷物と呼ばれる程の過疎地。だが、対岸は愛知県豊根村富山地区と、まさかの県境近くなのだ。

 

そして大嵐駅の次は小和田駅。秘境駅ランキングが北海道の小幌、静岡県の尾盛に次いで3位という正真正銘の秘境駅。ホーム長は4両。

 

歩夢「日本にはこんなにも雄大な場所があるんだね」

 

俺「俺も初めて見たから、まさに井の中の蛙だなって思ったよ」

 

鈴乃「シオンにも見せたかったわ…」

 

天竜川の風景はいつ見ても綺麗だ。そして壊れたミゼットが置いてある。ここにたどり着くまでの過酷さが垣間見える。

 

その時、ふと思いついた。ポケモンGOのジム潰しをしてみたらどうなるか。おそらく秘境駅だから、すぐに潰れる。しかしそんな予想は覆され、ゾンビ化されて終わってしまった。秘境駅のヌシはそんなにも粘り強いのか…。

 

そしてかつて2面2線だった跡もあった。昔は栄えていたのだろう。

 

夏草や兵どもが夢の跡(by 松尾芭蕉)

 

いや春だしここ浜松の果てなんだけどね…おもんないな。

 

〜※〜

 

小和田駅の次は中井侍駅。崖が競り立つ秘境駅。ここから長野県。駅名標と桜を撮る。

 

その次は伊那小沢駅。一線スルー方式の交換可能駅だが、そろそろ疲れが来たのか、記憶が少し曖昧だ。一応このあたりは4両ホーム長があった。

 

伊那小沢駅の次は平岡駅。ここで30分くらい停車し、対向列車を待つ。

地元の方々が花見大会を開かれ、そこに混じるように俺もアップルパイを買って食べた。カラオケで歌いたかったが、時間がやばいのでやめ。

 

まず対向列車は313系1700番台普通列車豊橋行き。数少ない3両編成も悪くはない。そしてポケモンGOのジムを破り、出発を待つことにしよう。

 

しかし、直後に2つの悲劇が起きるというのは、知る由もなかったのだ。

 

to be continued…

*1
余談だが、作者は年齢的にOKだったものの、男なのでそもそも申し込める訳がない。




次回に続きますが、書く気力が起きない…。


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☆飯田線秘境駅号から始まるApril Full Trip #2 飯田線完乗と松本城と焼き鳥は秘境駅のあとで

今回で1日目は終わり。視点は青山由美を予定。


平岡駅発車直後、そろそろ記念スタンプを押しに行こう。そう思って乗務員さんに声をかけたが…、

 

乗務員A「スタンプは平岡駅までとなっております」

 

やってしまったー!!…まあいいか。続いて、ポケモンGOのジムはというと…。

 

あっさり潰されたのか、置いたポケモンが死んで帰ってきてしまった。獲得したポケコインは0枚。読者の皆さんにも言っておくが、無課金勢も楽じゃないからね。そして、天龍村にもそういったヌシがいるということを思い知らされたのだった。

 

まあ、くよくよしていても仕方がないので、次の為栗(してぐり)駅に向かおう。

 

為栗駅も難読秘境駅。そしてホーム有効長はなんと!!3両分しか嵩上げされていないのだ!!これまでの駅には確実に4両分あったのだが、そりゃ通過列車が出るわな。

 

時刻表を見ると、豊橋方面については午前中に3時間半以上、飯田方面については夜間帯に4時間近く電車が来ない時間帯がある。1日の本数はたったの8.5往復である。弊社の秘境駅足助黒坂よりもひどいなこれ…。

 

侑「これはきれいだよ!!」

 

天竜川はここでもきれいに流れている。

 

比奈「地獄の蓮ノ空についても忘れそうになりますね」

 

鈴乃「ずっとここにいても飽きないわ!!」

 

いや、鈴乃ちゃんも比奈ちゃんも、ここは秘境駅であることを忘れてはならない。列車を逃すと本当に来ないのでずっといたいなんて思ったらもう終わりである。

 

歩夢「やっぱり侑ちゃんと一緒にここに来て良かったよ」

 

侑「うん。だってここ電波がつながらないからね」

 

そう。GPSも電波も繋がらない場所に来てしまった。侑ちゃんと歩夢は連絡が取れなくなるのでお互いに心配するだろう。両方行くと言ってくれて良かった。

 

~※~

 

そんなこんなで次の駅に向かう。次は田本駅。崖のそびえ立つ秘境駅。その前に温田駅で対向列車の上り飯田線秘境駅号とすれ違った。跨線橋の上から373系を眺められる、なんと最高な眺めであろうことか。

 

【挿絵表示】

 

そして門島、唐傘と通過し、金野に到着する。駅前に雑草の生えた広場がある。まあ、こんな秘境駅をAqoursの次のPVのロケ地として打診したら却下されそうだ。

 

比奈「ここで遠隔ライブを開くのも楽しそうですね」

 

比奈ちゃんはバイオリンが弾けるから、確かにうってつけなのだろう。

 

そして最後は千代駅。さっきの金野駅と合わせて「貯金」と取れるため、両方の駅名標からパワーは受け取っている。

 

千代駅を出たあとは天竜峡駅、飯田駅と抜けて、秘境駅号の旅は終わりだ。飯田駅には定刻通り、15時30分に到着した。やっと平原が見られる…。

 

一方で、到着直後に鈴乃ちゃんのもとに通知が送られてきた。

 

鈴乃「…は?」

 

俺「どうしたの?」

 

鈴乃「郷(*1)、いやトワがすごく楽しそうにClass 323と写っているのよ!!嫉妬しちゃうわ本当に!!」ハイライトオフ

 

歩夢「その気持ちすごくわかるよ」

 

俺「うわぁ…」

 

比奈「次に会ったときは、よほどのことがない限りお説教ですね」ハイライトオフ

 

侑「比奈ちゃんも乗り気にならないでよ」

 

俺「マイッタナコリャ」

 

鈴乃ちゃんや比奈ちゃんがヤンデレ化したら俺は全力で止めるからね!!…まあ、人のことは言っていられないけど。

 

歩夢「それはそうと、これからどうするの?」

 

俺「あの3両編成に乗ります」

 

比奈「211系ですね。どこまで乗る予定でしょうか?」

 

俺「辰野駅」

 

鈴乃「なんとなくわかった気がするわ。ここから駅でのトイレ休憩がないかもね」

 

俺「バレた」

 

とりあえず全員で駅構内にて用を足し、3両編成の普通列車に乗り込んだ。間に合った。またここから約2時間半の長旅になる。

 

〜※〜

 

定刻通りに飯田駅を発車した211系普通列車。そろそろ冷えてきたな外も。

 

歩夢「やっぱりロングシートで侑ちゃんと由美ちゃんの間は落ち着く〜♥」

 

俺「せっかく人もいないし車内取り放題なのに…」

 

歩夢「え、せっかく私と一緒なのに電車の中を撮るんだ」ハイライトオフ

 

そして片手に手錠をはめられた。

 

俺「歩夢!?」

 

歩夢「これから辰野で降りるまでトイレ以外私と一緒です。ポケモンGOもさせないからね♪」ハイライトオフ

 

俺「というかポケモンGOやってたのバレた!?」

 

歩夢「バレてるよ。だって小和田駅のジムのポケモンにきのみを投げたのと、平岡駅のジムに由美ちゃんが置いたポケモンを潰したのは私なんだから♪」

 

うわぁ…無課金勢を潰す気だなコイツ…。

 

歩夢「言っておくけど、私()無課金勢だから、このあたりは容赦しないよ?」ハイライトオフ

 

俺「参ったな…」

 

また歩夢は意地悪になってる。それに俺が無課金勢であることがバレバレだったのか…。

そして俺はスマホを貸し出すことになってしまった。ちなみに解除パスワードはウイング団にバレ、彼ら経由で歩夢に伝わっていた。読者の皆さんには教えません。

 

〜※〜

 

一応歩夢が飯島駅に俺のポケモンは置いてくれた。そしてトイレは行かせてもらえたが、それ以外は18時19分に辰野に到着するまで歩夢から1ミリも離れられなかった。

 

侑「ねえ歩夢〜、私にも手錠してよ〜」

 

歩夢「それなら片手だけ、そして辰野までね」

 

侑「歩夢ありがとう♥」

 

侑ちゃんと歩夢はヤンデレではなく、共依存でもなく、ただただ甘々なだけ。はっきりわかんだね。

 

〜※〜

 

18時19分に辰野到着後、直ちに手錠を外してもらい、ダッシュで乗り換えを行う。もう外は真っ暗だ。

 

次に乗ったのはE127系2両編成。流石、赤字ローカル線ゆえ車内はものすごくがらがらである。

 

鈴乃「しかしメイとか乗っていないといいわね…」

 

鈴乃ちゃんのその予想は覆される。

 

メイ「呼んだか?今回は歩夢さんたちも一緒だな」

 

鈴乃「なんでいるのよ!!」

 

メイ「四季が佐久平の昆虫体験館に行きたいって言うから小淵沢で解散にして、鈴乃さんやすずかがいないか気になってこっちに流れてきたんだ。で、由美たちはどうしてここにいるんだよ」

 

俺「俺が秘境駅号に先着4人で誘ったらこのメンツになったわけさ。みんなちょうど来月から虹ヶ咲学園に通うからここで親睦を深める大義名分にもなるからね」

 

メイ「シオンがいねぇんだが」

 

俺「アイツは誘ったけど前日に突然しずくちゃんに捕まって行けなくなりました」

 

比奈「代わりに私が行くことになったのです」

 

メイ「うわぁ…シオンの奴もしずくさんをほったらかしにしていたらしいし、自業自得だな」

 

鈴乃「…で、今日は捕まえないの?」

 

メイ「今日中にどこまで行くつもりなんだよ。私は長野駅で四季と待ち合わせ。それ次第で手錠案件だ」ハイライトオフ

 

鈴乃「みんなで松本まで抜けるのよ」

 

メイ「それなら松本駅まで鎖繋ぎにしてやる。電車内は取らせねぇからな?」ハイライトオフ

 

鈴乃「やっぱり…」

 

メイ「やはり由美とは違うこの感触…ああ幸せ♥」ハイライトオフ

 

鈴乃「だからベッタリにならないでよ!!」

 

こうしてまず塩尻まで抜ける。定刻通り、18時46分に到着した。

 

そして、E127系を見送ろうとしたが鈴乃ちゃんは撮らせてもらえなかった。一方、

 

歩夢「由美ちゃんと比奈ちゃんもE127系をお見送りしたいのかな?」ニッコリ

 

俺「そりゃモチのロンだよ」

 

比奈「まさか撮らせないつもりなのですか?」

 

侑「うん。由美ちゃんや比奈ちゃんがそうやって地方の電車に染まっていくだけで嫉妬しちゃうもん」ハイライトオフ

 

歩夢「さあ、行くよ」ハイライトオフ

 

俺・比奈「待ってええええ!!」

 

こうして6人揃って、18時55分の松本行きに乗り込んだ。

 

歩夢「転換クロスシートって、なんか素敵だよね」

 

侑「うん。だって2列で空いていたら歩夢と二人きりになれるからね」

 

歩夢「もう!!」

 

熱々、甘々のバカップルは放っておこう。

 

鈴乃「せっかくの313系なのに鎖繋ぎのせいで…」

 

メイ「鈴乃さんの温もりを感じるだけで私は幸せなんだぞ♥」ハイライトオフ&目がハート

 

そして俺と比奈ちゃんも隣同士。こちらは比奈ちゃんが死んだように俺の肩にもたれかかり眠ってしまった。19時11分に松本着いたら起こすしかない。

 

〜※〜

 

定刻通り、19時11分に松本到着。

 

俺「…あれ?アルピコの新車だ!!」

 

鈴乃「行かなきゃ!!メイ、手錠を外してよ!!」

 

メイ「外すわけねえだろ!!この場で待機だからな!!」ハイライトオフ

 

鈴乃「…ぐすん」

 

歩夢「非鉄だけど私は行くよ。新車の素晴らしさを先月の315系で知ったからね」

 

俺「歩夢、それ誰と行ったんだよ」

 

歩夢「1人だけ。侑ちゃんに去年抜け駆けされたから置いていって、そして次の日にシオンちゃん、侑ちゃん、菜々ちゃん、トワちゃんを巻き込んで知多新線の特急に乗りに行ったんだ」

 

俺「アイツまた俺に内緒で…理由次第では処刑だな」ハイライトオフ

 

比奈「そうですね。結局私も前日に歩夢さんとは別でシオンさんと共に315系で馬籠まで行ったきりでしたので」

 

歩夢「由美ちゃんも私の嫉妬心がわかってくれてる…嬉しい♥」

 

侑「危ないからあの列車見に行くよ!!」

 

歩夢「そうだね」

 

ということで、メイと鈴乃ちゃんを取り残し、アルピコのホームに移動した。

 

やってきていたのは20103F。先月ここで運用開始した最新鋭だ。元は東武20000系を先頭車化したやつだが、当時の面影が全くない。東洋IGBTの発車音を聞いていても、どう見ても中古車ではないように感じてしまった。

 

〜※〜

 

そして再集合し、改札を出る。メイとは改札で解散になった。今日は夜桜を楽しめる貴重な日だから、そのまま松本城まで歩こう。

その道中、パルコ周辺にて。

 

比奈「こんなに大きい広場があるのですね…。ライブ会場にうってつけです」

 

あ、また俺に黙ってゲリラ演奏をする気だな。まあ、いいけど。

 

そして比奈ちゃんはその場にお誂え向きに置いてあったバイオリンを持ち、突然弾き出した。

 

【挿入曲♪Nash Music Library『Just Fine!』♪】

 

そして周りからも音楽が流れ、比奈ちゃんの衣装も撮り鉄合宿の際の衣装にいきなり変わっているように感じた。

 

歌わない系のアイドルも素敵だなぁ、そうに決まってる。そう思いながら、フルで聴き、拍手喝采となった。

 

そして歩くこと30分、松本城に到着した。中には入れないがまたこれに関しては出直そう。

 

俺「夜桜も綺麗だ」

 

歩夢はカメラを取り出し、侑ちゃんと共に夜桜を写している。

 

歩夢「由美ちゃんやシオンちゃんにもまた送ってあげるね♪」

 

その時だった。誰かからLINEが届いた。

 

その相手はうちの夫、青山勇輝くんだ。今回は会津城にて、夜桜の下で楽しくダイヤと写っている。

 

俺「…まあいいか」

 

歩夢「何がいいの?普通は嫉妬するでしょ?」

 

歩夢も見ていた。

 

俺「もう勇輝くんは夫婦だけどかわいい弟みたいだし、何よりAqours推しだからこの程度ではキレません」

 

歩夢「寛大すぎるなぁ…」

 

しかしこの後、地獄を見ることになった。

 

勇輝『今日はダイヤちゃんと2人、同じベッドで寝るよ♪』

 

俺「…は?」

 

添い寝は許さんぞ。同じ部屋ならまだしも添い寝は流石に許しがたい。

 

俺「歩夢は侑ちゃんが誰かと添い寝していたらどうする?」

 

歩夢「そうなったら相手の子を粛清するかな」

 

いや聞いちゃダメだった。

 

歩夢「まさか勇輝さんがそんなことをしたの?」

 

俺「今日ダイヤとするらしい。俺今夜は晩酌してから寝るよ」

 

歩夢「由美ちゃんはそれでいいんだ…」

 

俺「帰ったらダイヤと2人揃ってお説教なんだけどね」

 

歩夢「流石に容赦しないんだねそこは」

 

俺「そりゃね」

 

というわけで、一巡したところで飲食店を探そう。うどんやそばが良かったのだが、空いているところはない。

 

その時だった。

 

俺「焼き鳥屋入ろう」

 

みんなで入店し、俺は肝やボンジリ、腿などを、ぶどうサワーとともに注文する。そして泣きながら飲み、食べるのであった。

 

侑「あれ?歩夢、由美ちゃんが泣きながらお酒を飲んでるけど何かあったの?」

 

歩夢「なんか夫の勇輝さんがダイヤさんと添い寝するって言ってて、それで一人さみしく晩酌したいんだって」

 

侑「私は歩夢以外と添い寝なんて絶対にしないからね」

 

歩夢「うん。約束だよ!!」

 

比奈「まあ、シオンは不可抗力で添い寝させられていそうですね」

 

鈴乃「しずくも暴走すると危なそうよね」

 

そして4人で笑う。一方で俺は呑み続けるのであった。

 

〜※〜

 

今日呑んだのはぶどうサワー1杯だけ。それでも焼き鳥、ピーマン、締めのごはん含め美味しかったから良しとしよう。

 

俺「そういえば4人とも酒飲んでないよね?」

 

侑「全員お水かジュースだけだから大丈夫だよ」

 

俺「それなら良かった」

 

というわけで、お金だけ払ったあと今日泊まる東横インに向かい、この日はここで解散。明日の準備を少しして、もう今日は酒も飲まずに寝よう。明日二日酔いだなんて、やっぱり嫌だ。

 

【1日目ED♪虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 feat. 澁川比奈、桜木鈴乃『NEO SKY, NEO MAP』♪】

*1
久遠寺トワちゃんの本名は中野郷くん。前回述べたように、鉄道コンテスト『エイテツGO』に出場し、今はロンドンに遠征中。




次回に続きますが、次回は恐怖のヤンデレ蓮ノ空メンバーによる捕獲が待っています。

それはそうと、どこかで金野千代というキャラ作ろうかな…。


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☆飯田線秘境駅号から始まるApril Full Trip #3 最終回 新・虹ヶ咲の鉄オタ群はヤンデレ蓮ノ空の悪夢を見るか?

前回の続きです。これにて秘境駅号からの遠征ネタは終わり!!
視点は引き続き青山由美を予定。


俺「朝だ…」

 

2023年4月2日、昨日は飯田線秘境駅号に乗り楽しんだまでは良いのだが、歩夢が俺に手錠をはめてきた、メイが鈴乃ちゃんを一時的に拘束した、夫の勇輝くんが旅先の会津でダイヤと添い寝をしたなどで、心がややボロボロである。しかし、今回はもっと警戒をしなければならない。なぜなら、今日金沢に抜けるが、そこにも比奈ちゃんあたりへのヤンデレが待っているためである。

 

とりあえず身支度を整え、無料朝食だけ食べてロビーに集合しよう。

 

歩夢「由美ちゃんおはよう」

 

俺「おはよう歩夢、侑ちゃん」

 

侑「昨日の夜いっぱいヤッたから眠いよぉ…」

 

俺「何時寝だったのさ?」

 

歩夢「夜3時」

 

俺「今日の電車内はちゃんと寝るんだよ?」

 

侑・歩夢「うん。わかった」

 

そして鈴乃ちゃんと比奈ちゃんも遅れてやってきた。

 

比奈「キハ120は楽しみです」

 

鈴乃「私はそうでもないわね」

 

まあ、あのプレハブ小屋なディーゼルは賛否両論だ。南小谷から乗る予定だが、はっきり言って俺にとっても印象は良くない。

とりあえず松本駅まで行き、切符とお土産を買おう。その際にJR東日本のポイントカードだけは作っておいた。ちなみに今回の切符は俺だけ金沢・東海道経由名古屋市内という超プレミアム付きだ。それ以外は金沢まで。

 

〜※〜

 

そして乗るのは10時41分松本発のあずさ5号。南小谷に唯一向かうあずさ号だ。

 

比奈「そういえば由美は昨日より元気がなさそうに見えるのですが」

 

俺「昨日の勇輝くんの添い寝宣言もあってイマイチやる気がありません…食欲も湧かないし」

 

歩夢「由美ちゃん、そういう事が高校時代からあるって千歌ちゃんや仲喜くんから聞いているからね」

 

俺「まあ、そのせいで体重が一度51kg代まで落ちたわけよ」

 

鈴乃「生きているだけで私は嬉しいわよ」

 

俺「えへへ、ありがと」

 

まあ、くよくよしていてもアレなので、野沢菜おやきを片手にし、もう片手にはみそパンの袋を抱えあずさ5号に乗ることにしよう。食欲が湧かないから今日はこれだけ。

 

〜※〜

 

俺「うわぁ…むちゃくちゃ揺れる…」

 

今日はヤケに酔う。勇輝くんの昨日の1件があったせいなのか、気分が恐ろしく悪い。まあ、E353系の車体傾斜装置の揺れが体に堪えるだけかもしれないが今回のは異常である。

 

歩夢「ねえ侑ちゃん」

 

侑「どうしたの歩夢?」

 

歩夢「もし侑ちゃんが他の子と添い寝したら、私は今の由美ちゃんみたいになっちゃうかもしれない。だから昨日約束してくれた通り、添い寝するときは私だけにしてね」

 

侑「もちろんだよ」

 

歩夢「ふふっ。じゃあ侑ちゃん一旦寝ようか」

 

侑「そうだね」

 

そう言って2人は終点の南小谷まで目を覚まさなかった。一方、白馬を過ぎると雪がわずかに残っている。4月過ぎても山の中は春まだ遠しと感じたのだった。

 

〜※〜

 

南小谷には定刻通り11:59に到着。

 

比奈「お客様、終点ですよ」

 

歩夢「車掌さん…じゃなくて比奈ちゃん!?」

 

侑「起こしてくれてありがとう」

 

比奈「驚かせてしまい申し訳ないです。ついついこういうときはそう言いたくなってしまうので」

 

侑「だけどそれが比奈ちゃんらしいよ。さあ、降りよう」

 

松本と比較するとヤケに寒い。とりあえずE127系とE353系とキハ120は撮影し、それからキハ120に乗り込む。

 

12:07になり、大糸線の単行は定刻通りにコマツの軽快なエンジンを響かせ発車した。松本駅で買ったおやきとみそパンで俺は食いつないでいた。

 

【挿入曲♪ボブ・ジェームス『Restoration』♪】

 

乗っている間、衝撃の出来事が起きた。

 

歩夢「なんか…遅くなっていない?」

 

俺「必殺徐行か」

 

4人「必殺徐行?」

 

俺「西は輸送密度が全然ない路線でこういうふうに時速25km以下で徐行するのが定番だってさ」

 

歩夢「景色がゆっくり見られるからお手軽だね♪」

 

全員「あはははは…!!」

 

そして揺られて約59分、糸魚川駅に到着。日本海寄りの割にはむちゃくちゃ寒い。そして、風が強いため発車時のトキ鉄ET122形の豪快なエンジン音を録ることはできなかった。写真に撮れたのは良かった。

 

さて、一度改札を出るのだが、ここでミスを犯してしまう。

 

俺「うわぁ…雪月花と観光急行見たかった…。ちょっと改札行ってみるか」

 

歩夢「…由美ちゃんは雪月花のほうが大事なんだ」

 

鈴乃「私たちより413系を見たいのね」

 

俺「入場料取られないならちょっとくらい良くないですか?」

 

比奈「今は私たちとの時間ですよ?」

 

侑「見るなら私たちだけを見て?」

 

俺「…はい」

 

ハイライトのない8つの瞳に迫られ、諦めることにした。まあ、改札入るにも一度でてしまった以上別途入場料取られるようなので、今回はスルーして正解だったのかもしれない。

それならジオステーションジオパルにでも行くか。あそこにはキハ52があるし。

そして、窓からイベント対応のET122が見られ、しばらくして乗ってきたキハ120も去っていった。

 

〜※〜

 

駅に戻り、切符を用意し北陸新幹線に乗ろう。北陸新幹線は人生2度目だ。乗るのははくたか、もちろん自由席。グリーン車やグランクラスに乗せたら、特に非鉄の歩夢と侑ちゃんはキレるだろうからやめにした。

 

【挿入曲♪SOUND BANK『走る』♪】

 

新幹線はくたか号なので各駅に止まり金沢まで向かう。

 

比奈「それにしても北陸新幹線は初めてです」

 

鈴乃「私も金沢自体が初訪問になるのよ」

 

歩夢「じゃあ今日は楽しんでいこうね」

 

2人「うん(ええ)!!」

 

ここまでは良かったのだが、また衝撃の展開が訪れる。

 

比奈「なんか…いきなり股の間が痛くなってきたような…うわああああっ!!」

 

鈴乃「大丈夫?」

 

比奈「おそらくシオンと同じ症状だと思います…」

 

鈴乃「性奴隷にされないかどうかが不安ね…」

 

そして痛みがとまったと思えば案の定、

 

比奈「やはり竿と玉が私にもついていますね…」

 

比奈ちゃんはフタナリ化してしまった。

 

歩夢「私や侑ちゃんは比奈ちゃんを襲う気はないから安心してね」

 

比奈「歩夢さんありがとうございます」

 

俺「あと困ったことがあれば僕に聞いてください」

 

比奈「由美もありがとうございます」

 

そう。俺は元男なのに、薬で女になったあと後天的にフタナリ化させられた経緯がある。だからこのあたりは任せとけ状態だ。

 

〜※〜

 

そんなこんなで小一時間乗り、金沢に到着した。

 

鈴乃「こんなにも大きいのね」

 

比奈「それでは早速兼六園へ行くことにしますか」

 

その時、悲劇は起きた。

 

??「澁川さん、また来てくれたのね」

 

比奈「乙宗さん、どうしてこちらにみえるのですか?」

 

梢「それはあなたを捕まえるためよ」

 

比奈「…というのは?」

 

梢「澁川さんが蓮ノ空の受験を拒否して虹ヶ咲に行くことになった話は私も聞いていたわ。それでも来てくれないことが悔しいからこうして捕まえることにしたの。さあ、私の寮の部屋に案内するから行きましょう?」

 

比奈「嫌です!!私は今日中に東京に帰る予定でした!!それなのに乙宗さんはどうして金沢旅行を妨害するのですかいつもいつも!?」

 

梢「妨害だなんて酷いことを言わないで頂戴?行くわよ?」ハイライトオフ

 

比奈「そんなああああああ!!」

 

こうして比奈ちゃんは連れ出された。

 

歩夢「比奈ちゃん頑張ってねー!!」ニッコリ

 

前回俺は2万を渡そうとしたら弾かれた経験があるから、あまり出しゃばらないようにしよう。

 

そして新たな風は更に吹き始める。

 

??「はじめまして、天白のかつどんさん」

 

鈴乃「あなたは…」

 

さやか「蓮ノ空女学院新1年、村野さやかといいます。天白のかつどんさんのことはTwitterをいつも見ているので知っていますよ」

 

鈴乃「私なんだけど本名は桜木鈴乃よ。今月から虹ヶ咲学園に通うの」

 

さやか「えっ…天白のかつどんさん、いや桜木さんは蓮ノ空に来てくれないのですね…。心外です」ハイライトオフ

 

鈴乃「村野さん怖いわよ…」

 

さやか「一緒に私の寮の部屋まで行きましょうか。拒否権はありません」ハイライトオフ

 

鈴乃「いやあああああ!!」

 

鈴乃ちゃんも村野さんに引きずられ、消えていった。すると歩夢が泣き出した。

 

歩夢「やっと…やっと3人になれた…」ポロポロ

 

侑「歩夢!?泣き出してどうしたの!?」

 

歩夢「侑ちゃんと由美ちゃんの3人になれたから、私すごく嬉しいの!!」ポロポロ

 

俺「狙い通りか…」

 

歩夢「もちろんだよ!!」

 

作者からのネタバレ情報通りになってしまった。

 

歩夢「だから、ここから3人ずーっと一緒だからね」

 

侑「なんか歩夢は由美ちゃんがいると意地悪になるね…」

 

歩夢「だって由美ちゃん、意地悪しないと振り向いてくれないんだもん」

 

侑「だよね。シオンちゃんもそんな感じだし」

 

歩夢「さすが、私の侑ちゃん♪」

 

なんとかしてよこの2人…。

 

〜※〜

 

まず向かったのは金沢城公園。桜が幅広く咲き乱れる。直後に兼六園に向かう。しかし…

 

俺「激混みやな…」

 

歩夢「どうする?」

 

俺「今回は見送りです。新居町とか名古屋に常駐しておけばまた金沢には行けるからね」

 

侑「東京、来てくれないんだ…」

 

俺「あなたたち以上に危険な輩がいるの!!」

 

歩夢「誰?」

 

俺「若菜四季と天王寺璃奈ちゃん」

 

歩夢「じゃあシオンちゃんのこともあるから、名古屋には定期的に押しかけるね♪」

 

俺「…はい」

 

大波乱は今後も続くらしい。まあチョコバナナだけ屋台で買って食べるか。

 

〜※〜

 

そして次に向かったのは金沢竪町にあるBELSEL。竪町は「金沢の原宿」とも言えるような場所であり、その名残なのかヲタの店もある。しかし…、

 

歩夢「今日は私たちと一緒だから、寄らせないよ?」

 

俺「参ったな…」

 

アニメイト金沢目的と悟られてしまった。アニメイト寄ろうとするとろくなことがないのなんとかしたい。

諦めて片町香林坊で時間を潰して北鉄石川線乗るか…。

 

そして、時間になって慌ててダッシュで走る。

 

侑「途中までバスに乗ろう」

 

歩夢「それがいいね」

 

というわけで、途中でバスをキャッチし、これまた途中で下車、更に走る。

 

なんとか野町駅に間に合ったが…、

 

駅員「もう間に合いません。車内で精算してください」

 

切符が買えず、また罪悪感が残った。これだから石川線廃止で騒がれることが丸わかりである。せめて片町香林坊、ひいては金沢経由で金沢港まで伸ばして欲しい。

 

〜※〜

 

乗るのは新西金沢まで。コイルばね台車のせいでよく揺れる。

 

俺「三岐鉄道三岐線みたいだ…」

 

朝の気分の悪さはまだ続いているが、この揺れでまた誘発される。本当に帰ったらダイヤと勇輝くんはしばくしかない。

 

〜※〜

 

新西金沢下車後は北陸本線に乗り換える。ここも来年にはJRでなくなるから、しっかり記録しよう。列車待ちもあったけど、何より金沢に向かう列車に臨む夕日は哀愁を感じさせていた。

 

そして、金沢駅にまた戻ってくる。お土産を買って帰ろうと思ったその時だった。

 

歩夢「そうだ、由美ちゃんに食べてもらいたいラーメンがあるんだ」

 

俺「もしかしてシオンちゃんと食べたあのラーメンか」

 

侑「なんで知ってるの?」

 

俺「シオンちゃんと比奈ちゃん、笑顔でそのラーメンのこと俺に語ってくれたのよ。先を越されたのはショックだけど、俺も食べてみたいなって」

 

歩夢「じゃあ行こう!!」

 

というわけで、ラーメンだけ食べてから帰ろう。店名は「らうめん侍」である。

 

〜※〜

 

いざ実食。いただきます。

 

…美味しい。

 

比奈ちゃんの言う通り、ややこってりした豚骨に、滋味あふれる和風出汁。これはリピート確定である。名古屋の栄にもまた食べに行こう。

 

ごちそうさまでした。

 

歩夢「さあ、名古屋に帰ろうか」

 

俺「歩夢や侑ちゃんも行くの?宿ないぞ?」

 

侑「いいもん、今日アパホテル取ったし」

 

俺「あと今から乗れても20:01か…」

 

歩夢「大丈夫だよ」

 

合意が取れたので、帰りのラストしらさぎに乗っていこう。米原止まりなので、そのまま快速に流れる予定だ。

 

歩夢「昼間にも寝たけど、また眠くなってきちゃった」

 

侑「じゃあ私が膝枕してあげる」

 

歩夢「おやすみ」

 

そういえば、起こしてくれる比奈ちゃんはいないから、次起こすのは俺になる可能性がある。まあいいか。

 

〜※〜

 

米原到着後。

 

??「お客さん、終点ですよ!!そこの2人も起きてください!!」

 

目を覚ますといたのは車掌さんだった。

 

 

俺「寝てしまい申し訳ないです…」

 

車掌「この後どうされるのですか?」

 

俺「特別快速で帰る予定です」

 

車掌「ありがとうございます」

 

降りて待っていたのはDEC613系。315系に類似した6両編成の最強ディーゼルカーで、後ろには313系類似のDEC611系を2両接続させている。車内はオール転換クロスシートであり、超高性能であることも相まって東海道本線でしか使用されない。増備後すぐ315系に移行したからかなりレアな車両だ。

 

発車時にはカミンズのT30系の爆音が響く。加速性能は抜群だ。しかし、あまりのうるささに会話ができなかった。夜も遅いし、音楽かけて寝ていこう。

 

【ED♪柏木広樹『PRECIOUS TIME』♪】

 

名古屋着。

 

歩夢「そういえば勇輝さんたちはどうなったの?」

 

俺「新居町に戻ったって言ってた」

 

侑「じゃあ3人で泊まろ♪」

 

俺「いいけど、別部屋にしてね」

 

歩夢「もちろん!!」

 

今回の旅はこれで終結した。比奈ちゃんと鈴乃ちゃんが東京に戻ったのは次の日のことだった。

ちなみに勇輝くんとダイヤについては、AZALEAのライブが会津であったということなので、マル、果南とともに次の日説教しました。添い寝は真面目にアウトだからな本当にもう。




次回は名鉄築港線ネタを予定。


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☆【OVAのネタバレ注意】成田空港から急に名鉄築港線に向かってみる。

今回は名鉄築港線・セントレアネタを予定していましたが、ロンドン直行便がセントレアに出ていないという情報を見てしまったので、1イベント挟んでから名鉄築港線にします。視点は鳳来寺シオンを予定。

※今回はアニガサキOVAのネタバレを一部含みます。キャラのみですが。


2023年4月5日朝、僕とすずかちゃん、そして由美ちゃん、鈴乃ちゃん、比奈ちゃん、イオちゃんと一緒に成田空港に来ていた。今日はトワちゃんがロンドンから帰国する日なのだ。

 

鈴乃「あっ、一番最初に出たって言っていたわ」

 

イオ「久々にトワサンに会えるんデスネ!!」

 

比奈「そろそろですね。せーのっ」

 

全員「おかえりなさい!!」

 

そして現れたトワちゃんはというと…、

 

トワ「シオンちゃんただいま〜!! Nice to see you again…」ポロポロ

 

すずか「やっと会えましたね…」

 

僕「その割には行く前より少しやつれているんだけど…」

 

僕は直ちに異変に気づいた。

 

由美「I'm worried about that. 説明してよ」

 

トワ「実は、現地の子に死ぬほど愛されたんだ…」

 

全員「えっ!?」

 

トワ「確か、アイラちゃんとペネロペちゃんの2人だったかな」

 

由美「詳しくお願いします」

 

トワちゃんは語ってくれた。

 

〜※〜

 

とりあえず遠征3日目(3月31日)に、僕がロンドン近郊で撮り鉄をしていると、突然2人の女の子に声をかけられたの。

 

??「Hello, Mr. Twilight. I'm Isla.」

 

??「I'm Penelope. Nice to meet you, Mr. Twilight.」

 

トワ「I'm Twilight. My real name is Go Nakano. I'm playing an active part as Towa Kuonji in Japan. Nice to meet you, too. 」

 

そしてそのアイラちゃんとペネロペちゃんは僕に抱きついたんだ。

 

まあ、僕はイギリスでも鉄道系男の娘アイドル「トワイライト」として知れ渡っていたし、2人と仲良く話していた。

 

だけど異変が起きたのは5日目(4月2日)。別の場所で撮り鉄していると、またその2人がやってきて、

 

アイラ「Why do you always watch only trains?」ハイライトオフ

 

ペネロペ「Please watch us and do not watch trains so that we don't get jealous. 」ハイライトオフ

 

トワ「Please stay away!」

 

アイラ・ペネロペ「We can't do that because we cherish you♥」ハイライトオフ

 

って言われて、それ以降ずっとべったりで撮り鉄に行かせてもらえなくなったの。

 

〜※〜

 

トワ「まあ、日本に帰らないといけない旨を伝えたら開放してくれたけど、しばらくロンドンに行く気になれないよ…」

 

僕「トワちゃんが無事で本当に良かった…」ポロポロ

 

すずか「当面の間イギリスになんて行かないでください!!」ポロポロ

 

イオ「ワタシからもお願いしマス!!」ポロポロ

 

トワ「約束するよ。シオンちゃんもそうだけど、すずかちゃんやイオちゃんのことも心配させたくないからね」

 

この件はここまで。

 

トワ「それはそうと、すずかちゃんとイオちゃん以外もなんか元気がないけど…」

 

僕「僕と由美ちゃんは2人揃って、3月31日からMDAの一環で罰ゲームを受けたんだ」

 

トワ「3ヶ月毎にやっていたあの素行の悪い人にお仕置きするAqours主催の企画だよね」

 

僕「うん。最後だからヨハネちゃんが2人にお仕置きって話になって、僕は3日間しずく、由美ちゃんは3日間ぽむちゃんの相手をしてあげるというのが罰ゲームになったの。だけど…」

 

トワ「だけど?」

 

僕「4月3日がしずくの誕生日だからその日まで延長になって振り回されました…」

 

由美「歩夢も暴走がひどくて、旅先で手錠してきたり、アニメイト金沢に寄らせなかったりと散々だったんだ。しかもそれとは別に夫の勇輝くんが会津でダイヤと添い寝していたからあまり気分が優れなかったし、帰った次の日にマルや果南とまとめて、勇輝くんとダイヤを説教したのよ。しかもちょうどAZALEAの会津公演があったんだって」

 

トワ「うわぁ…2人も大変だったんだ…」

 

鈴乃「私と比奈は、金沢で蓮ノ空の面々に捕まったのよ」

 

比奈「乙宗さんもそうでしたが、鈴乃を捕獲した村野さんも怖かったです…」ポロポロ

 

イオ「しばらく先輩たち2人とも金沢には行かないでクダサイ!!」

 

鈴乃「約束するわよ。それに、金沢に行く道中、塩尻あたりでメイにも捕まったのよ…」

 

すずか「しばらく副都心にも行かないようにしましょうね、鈴乃先輩」

 

鈴乃「うん…」

 

ちなみに由美ちゃんの行ったルートに関しては聞いていて、同行者についても鈴乃ちゃん、比奈ちゃん、ぽむちゃん、侑ちゃんだと既に聞いていたからこのあたりは一応理解している。

 

由美「さあ、とりあえず名古屋に戻ろう」

 

全員「うん!!」

 

こうして一度名古屋に戻ることになった。とりあえず京成線に乗り、上野まで出よう。

 

〜※〜

 

上野駅にて。

 

??「トワちゃん見つけた〜」

 

トワ「彼方さん!?菜々ちゃんまで!!」

 

菜々「虹ヶ咲学園を受験してくれなかったことに相当寂しさを覚えているようなので連れてきました。それからロンドン遠征お疲れ様です」

 

トワ「ありがとう菜々ちゃん」

 

彼方「彼方ちゃん、すごく寂しいよぉ…」

 

トワ「だからって抱きつかないでください!!」

 

菜々「彼方さんがそうするなら私もこうします」

 

トワ「もう〜!!」

 

そして、僕のもとにも現れる。

 

ぽむちゃん「シオンちゃんお待たせ。トワちゃんも無事に帰って来られてよかったよ」

 

僕「こんにちは」

 

トワ「えへへ、ありがとう」

 

彼方「歩夢ちゃんに構わないでよもっとさみしくなるじゃん〜」ハイライトオフ

 

トワ「ごめんごめん」

 

侑「そういえば、今日はどこに行く予定だったの?」

 

僕「今日はこのまま名古屋に戻って名鉄築港線に乗りに行こうと思います」

 

ぽむちゃん「もちろん、私も連れて行ってくれるよね?」

 

僕「えっと…その…この前乗ったのは廃止間際の特急だったし…」

 

ぽむちゃん「連れて行ってくれるよね?」

 

僕「侑ちゃんとトワちゃん助けてー!!」

 

トワ「歩夢ちゃんのお願いはちゃんと聞いてあげないとだめだぞ!!」

 

侑「そうだよ!!歩夢の泣き顔なんて見たくないよ!!」

 

僕「もうわかったよ…」

 

菜々「トワさんはどうするんですか?」

 

トワ「シオンちゃんが行くなら僕も行くよ」

 

彼方「だめだよトワちゃん、彼方ちゃんや菜々ちゃんを連れて行かないなんて」ハイライトオフ

 

トワ「…はい」

 

こうして4人が合流することになったのだが…、

 

鈴乃「私たちはどうする?」

 

比奈「名鉄とは決別する約束だったではありませんか」

 

イオ「それなら抜けマショウ」

 

鈴乃「そうね」

 

由美「すずかちゃんはどうするの?」

 

すずか「シオン先輩が行くなら私も行きます」

 

由美「すずかちゃんも明後日から始業式だからね」

 

ということで、新・虹の旧天白側2人とイオちゃんが抜けることになり、実質8人で行くことが決定した。そして東京駅で解散し、そのまま新幹線に流れる。

 

〜※〜

 

新幹線にて。

 

ぽむちゃん「そういえばロンドンどうだった?」

 

トワ「最初の方は楽しかったけど、後半戦で現地の子2人に死ぬほど愛されちゃって…」

 

侑「それは災難だったね…」

 

名前までは教えていないが、今後ぽむちゃんが関わる2人だと作者は言っている。

 

菜々「ですが無事に生きて戻ってきてくださるだけで私は嬉しいですよ」

 

彼方「だって現地で帰らぬ人とか言ったら、遥ちゃんと一緒に心中だったかもよ〜」

 

僕「その代わり当面イギリスには行くなとお願いしておきました。トワちゃん少し痩せちゃったし」

 

すずか「幼馴染でなくとも先輩のことは心配になりますよ」

 

ぽむちゃん「なんか、みんな私みたいだね」

 

全員で笑い飛ばし、無事に名古屋に向かうのであった。また、ふと気づいたのだが、鉄オタキラー自体も万国共通なのかもしれないと感じた次第である。

 

〜※〜

 

名古屋着。ここではアニメイト、メロンブックスとかの散策を行わせてもらえた。

しばらくして再集合し、言わずと知れた超スーパー忙しいカオス初見殺しターミナルに歩いて向かう。流石に名鉄名古屋駅は菜々ちゃんでも混乱する。

 

菜々「これはぱっと見わかりません…」

 

僕「流石にね。だけど僕とトワちゃんがいれば大丈夫だから」

 

彼方「それなら心強いね〜」

 

僕たちが乗る予定なのは急行河和行か、準急中部国際空港行。大江まで乗って、噂の名鉄築港線に乗るつもりだ。

 

そしてしばらくしてやってきたのは急行河和行。乗り間違えそうになった人が約2名いたが、なんとか阻止できた。

 

車内放送「大江、大江です。築港線ご利用の方はお乗り換えです」

 

降車後、中間改札を抜けてがらがらの電車に乗り込んだ。乗客は僕ら含めてもたったの9人しかいない。

 

そして乗ること3分、4両編成の電車は東名古屋港駅に到着した。駅前には何もなく、ただ線路がぽつねんと続いているだけだ。一方、三菱の工場からの帰り際の人を乗せ、列車は去っていった。

 

僕「どうしよう…」

 

由美「俺なら大同町まで歩くぞ、船見経由で」

 

トワ「長い」

 

ぽむちゃん「大江に折り返すのは?」

 

すずか「ときめかないからダメです」

 

侑「電車を待とうよ」

 

菜々「15分も待てないとは思いますが」

 

彼方「どうしようね…」

 

トワ「じゃあ歩くか」

 

ということで、トラックがひっきりなしにやってくる険道の隣の歩道を歩き進める。名古屋臨海鉄道昭和町線、汐見町線はところどころで線路が埋められている。こりゃ復活は絶望的だぞ…。

 

一方、名古屋臨海鉄道南港線はゆっくりのんびりと貨物列車が走っている。中部空港アクセスに使えそうなのに全くその動きがない。HC85系とか走ったら面白そうなのに、もったいなさすぎる。

 

由美「セントレアからシンガポールとか行きたいなぁ」

 

僕「僕も思った」

 

そんなこんなで大同町に着いてしまった。大同町からは準急新可児行きに乗り、名古屋まで戻った。

 

名古屋到着後のこと。

 

菜々「それでは解散にしますか」

 

トワ「そうしよう」

 

侑「今日も楽しかったよ、シオンちゃん」

 

僕「名古屋はいいところだからいつでもおいで」

 

歩夢「もちろん!!」

 

こうして今回はお開きになり、家に帰宅した。明日の入学式に備え、寝ることにしよう。




次回は…ネタが無い。俺が鉄研で行った模型合宿の様子を書けるわけないから…。
場合によらなくても今後の投稿が遅れる可能性があります。院試あるし()

※OVA小ネタは後書きから削除しました。YouTubeコミュニティで供養はしてあります。


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お揃いの青眼鏡とピアノと上板橋と

ネタを放出しまくったので今回から通常以下の運転になります。以下と書いたのは、院試を8月半ばに控えているためです。

今回は眼鏡ネタ。視点は上原歩夢を予定。


私や侑ちゃんの虹ヶ咲学園入学後も、ほぼ毎日のように鳳来寺チャンネルは動画を上げている。そんな中、私は見てしまった。

 

あの豊川ひなたさんの青眼鏡が4月6日の動画を境に現れるようになったということを。

 

私「ねえ侑ちゃん、この動画見ようよ」

 

侑「シオンちゃんの動画でしょ?…って青眼鏡!?これって今までピアノチャンネルにしか出てきていなかったはずだよね。これは怪しいから見てみようか」

 

動画タイトルは、『【入学式】華の女子高生とメガネデビュー!!』というもの。

 

【動画 ▶】

 

シオン『皆さんこんにちは。鳳来寺と言います。本日は華の女子高生デビューということで、西白壁の入学式を終えてきたところです』

 

すずか『鳳来寺さん入学おめでとうございます』

 

シオン『ありがとうございます。実は今回以降、僕の親友で鉄道仲間・撮影仲間の天白のかつどんさんと延暦寺レオナさんが虹ヶ咲行きとなってしまったので、新たに撮影仲間として湯の山のとんてきどんさんをお出迎えしました。ちなみに久遠寺トワさんも日比津高校で入学式なので今日は合流できてません』

 

すずか『知っている方も多いと思いますが自己紹介します。鳳来寺さんと同じく名古屋市天白区在住の、湯の山のとんてきどんです。出身は中国ですが、既に帰化してます。日本の鉄道、特に近鉄2000系が大好きです。よろしくお願いします!!』

 

シオン『僕の大事な可愛い可愛い後輩なので、仲良くしてあげてください!!』

 

すずか『それはそうと、その青眼鏡はどうしたんですか?』

 

ゴクリ。

 

とうとう真相を語ってくれる。

 

シオン『実はここ最近、近所の眼科で検査を受けたら視力が落ちていることがわかって、豊川稲荷のピアノチャンネルで僕が使っている伊達眼鏡を度付きレンズに交換してそのままこちらでも使っているだけです。これまでずっと裸眼だったからね』

 

私「なーんだぁ」

 

というか、ずっと裸眼だったことに驚きだ。

 

すずか『てか、コンタクトにしないんですね』

 

シオン『角膜が傷ついて眼病になるの嫌だし。とにかく、目は大切にしましょう!!』

 

ただの報告動画だったねこれ。

 

シオン『というわけで今回の僕の動画はこれで終わりに致します。ご視聴ありがとうございました』

 

【動画 終了】

 

侑「ということは今日シオンちゃんがメガネを掛けて虎ノ門あたりにやってきているかも」

 

私「じゃあ行ってみようか!!」

 

というわけで、上野駅に移動しよう。

 

〜※〜

 

上野駅にて。

 

比奈「あら?侑さんと歩夢さんではありませんか」

 

私「比奈ちゃん!?」

 

侑「今日は何のためにここに?」

 

比奈「シオンが高校入学後初めて東京に向かうと伺ったので上野駅待ち合わせにしていたところです」

 

私「それとその青眼鏡と白いカチューシャ似合ってるじゃない♪」

 

比奈「ありがとうございます。ですが、私も不名誉なことに視力が落ちているということがありましたからね。それでもシオンとお揃いが良かったので青眼鏡にしたのです」

 

侑「お揃いか…やっぱりみんなシオンちゃんが大好きなんだね…」

 

そんな会話をしていると、シオンちゃんがやってきた。

 

シオン「やっほ♪」

 

私「数日ぶりだね♪それにその眼鏡似合ってるよ」

 

シオン「ありがとうぽむちゃん。それと比奈ちゃんも僕とお揃いの眼鏡と白いカチューシャで可愛くなった気がするよ」

 

比奈「ありがとうございますシオン」

 

だけど、侑ちゃんレベルにシオンちゃんを愛している私が黙っているわけがない。

 

私「シオンちゃんが比奈ちゃんと話しているだけでやっぱり嫌だなぁ…」

 

シオン「ごめんごめん」

 

侑「…で、今日はどうする?」

 

比奈「これから池袋へゲリラ演奏に行こうかなと思っておりまして」

 

私「私たちも見に行くよ!!」

 

シオン「とりあえず黒いヘアゴムを用意しておいて、と」

 

あ、豊川ひなたさんモードになるつもりだ。ということで、4人で池袋に向かった。

 

〜※〜

 

シオンちゃんたちについていくと、ストリートピアノがあった。そしてシオンちゃんはスカーフを取り、ヘアゴムをつける。比奈ちゃんもカチューシャを外し、お誂え向きに置いてあったバイオリンを用意する。

 

【♪葉加瀬太郎『博士ちゃん』♪】

 

私「この曲も素敵だね」

 

侑「シオンちゃんたちにピッタリな曲だよね」

 

演奏終了後は拍手喝采で、全員が流れ解散後のこと。

 

私「この後はどうするつもりだったのかな?」

 

シオン「少し怖いけど、前世の死没地に行こうと思う。東上線のトラウマはなくしたいからね」

 

比奈「それなら行きましょうか。歩夢さんと侑さんも行きますよね?」

 

私・侑「もちろん♪」

 

向かったのは上板橋駅。前世はこの駅と東武練馬駅の間にあった踏切で轢かれたと言っていた。

 

シオン「とはいっても、あの頃のオタク女子が来るわけないよね?」

 

侑「もう20年も経っているし来るわけ…ってええっ!?」

 

私「どうしたの侑ちゃん!?」

 

侑「石碑が立っているんだけど…」

 

私「本当だ!!」

 

当該踏切の隣にあったのはいかにも新しそうな石碑。よく見ると、12人の女子が1人の鉄道ファンの事故死を目撃してその場で集団自決したという内容が書かれていた(*1)。シオンちゃんは涙を流して手を合わせた。私たちも涙を流してしまった。

 

シオン「ごめんねぇ…僕が弱いばっかりに…。僕が弱くて貴女たち皆さんを集団自決させちゃって…ごめんねぇ…」ナミダポロポロ

 

しかし、地獄はここから始まった。

 

??「それなら今ここで、その罪を償ってもらおうかな、シオンちゃん♥」

 

侑「えーっと…誰?」

 

比奈「私が一番会いたくなかった人たちがやってきてしまいました!!」

 

私「誰なの?」

 

比奈「かのんさんと千砂都さんです。あの2人に最近お会いせずにシオンと楽しくやっていたので何をされるかわからなくて…」

 

侑「って、シオンちゃん逃げようとしてるし!!だめっ!!歩夢も取り押さえて!!」

 

そして私はシオンちゃんの腕を掴んだ。流石にシオンちゃんに死んでなんか欲しくないもん!!

 

シオン「なんで2人は取り押さえるのさ!?」

 

侑・私「前世の二の舞になったらどうするの!?」

 

シオン「ごめんなさい…」

 

千砂都「シオンちゃん発見したよ!!」

 

かのん「侑ちゃんと歩夢ちゃんもナイスキャッチ!!」

 

そんなこんなで、かのんちゃんと千砂都ちゃんがやってきた。

 

シオン「…で、罪を償うっていうのはどういうこと?」

 

かのん「私たちから逃げずに生き抜くこと。前世でもヤンデレから逃げ続けたから死んだんだし、女子12人を集団自決させたんでしょ!?だったら私たちの愛から逃げないで、ちゃんと受け取ってよ!!」

 

シオン「ごめんなさい…」

 

かのんちゃんの言うことはもっともだと思う。

 

千砂都「さ、4人でシオンちゃんと比奈ちゃんを説教しようか♪」

 

私「そうだね♪」

 

侑「さあ、行こうか♥」

 

私たち3人「うん♥」

 

シオン・比奈「待ってええええ!!」

 

こうしてまた新時代がまた1つ、幕を開けるのでした。

*1
実際にこんな石碑は立っていないから読者の皆さんは心配しないでいいよ。




次回もネタが無い。


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【スクスタ蘇生失敗】世界改変マシーンは使うものではない。

ドラえもんのとある回を見ていたら思いついたので書いてみます。視点は特記事項がない限り青山由美を予定。


2023年4月16日、急に虹ヶ咲学園に呼び出された俺とシオンちゃん。呼んだ主は天王寺璃奈ちゃんだ。

 

俺「だからなんで俺を呼ぶんだよ!!」

 

璃奈「それは由美さんのことが大好きだから。今回の実験はいろんなフィルターをかけて兄弟設定はそのままにできるようにしておいたから他の2人は呼ばなかった」

 

シオン「だからって、僕を巻き込まなくても良かったじゃないですか!!」

 

璃奈「シオンさんが消えちゃうのも嫌だもん。それから敬語やめて。私まだ中学生だから」

 

愛「それに愛さんだってシオンに会いたかったの!!ゆーみんもだからね!!」

 

俺「なんか俺とりなりーって似たところ多いな」

 

璃奈→りなりー「由美さんがりなりーって呼んでくれている…嬉しい…♥」

 

さて、いきなり呼ばれたからには訳があるのだろう。

 

シオン「今回の目的は?」

 

りなりー「ドラえもんの秘密道具世界改変マシーンを、丸ごと試作してみたから使ってみたいなって。使い方はドラえもんで出てきたものと同じなんだよ」

 

俺は知っているぞそれ。下手したら地球崩壊につながりかねない、キーワードを入力すると24時間で世界が改変されてしまう事実上の破壊マシーンだよ!!

 

シオン「というか、うちやその子会社極東電機製造が製造に失敗したやつじゃん」

 

愛「だから、特許も出願されていなかったし、愛さんが、ホームページで開示されたゆーみんの図面を見たから作ってみたんだよ♪」

 

うわぁ…弊社からホームページ上で失敗作の発明品の情報を開示するのはやめにしよう。今後は電話やメール、郵送での応対で取り寄せさせることにする。

 

シオン「じゃあ早速使ってみるよ」

 

りなりー「しまった。そろそろ帰らなきゃ」

 

愛「またね、シオン、ゆーみん!!それは持ち帰って大丈夫だからね!!」

 

俺「ありがとう愛ちゃんりなりー!!」

 

一方で、シオンちゃんが入力したのは、見てはいけないものだった。

 

シオン「『スクスタ2』これで、僕もあのスクフェスオールスターズの世界に行けるんだ!!」

 

その時、侑ちゃんと歩夢がやってきた。

 

侑「何やってるのシオンちゃん?」

 

俺「なんか情報処理学科の2名から弊社や子会社の極東電機製造の失敗作の図面を濫用して世界改変マシーンを作ったからもらったんだけど…シオンちゃんが『スクスタ2』って入力しちゃったんだよねぇ…」

 

歩夢「『スクスタ2』って、侑ちゃんを24時間以内に『侑ちゃん』って呼べなくなって、『あなた』呼びになっちゃう…ってコト!?」

 

侑「ダメだよシオンちゃん!!今すぐ取り消して!!」

 

シオン「よし、これで…ポチッとな!!」

 

侑ちゃんの制止も利かず、シオンちゃんは決定ボタンを押してしまった。

 

俺・歩夢・侑「ああああああああっ!!」

 

すると、世界改変マシーンは作動を始めた。

 

侑「どうすればいいのこれ…」

 

歩夢「侑ちゃんをあなた呼びにしちゃうなんて嫌だから、今すぐ取り消しなさい!!」

 

シオン「ごめんなさい僕が暴走したばっかりに…」

 

そして設定ボタンを押したシオンちゃんだが、

 

シオン「あれ?全く挙動しない!?」

 

俺「故障しちゃったよこれ!!歩夢どうしよう…」

 

歩夢「すぐに情報処理学科の人に頼まないと」

 

俺「じゃあ俺が行ってくる」

 

こうして俺は直ちにりなりーに電話をかけ、有明の方面に向かった。

 

俺「すみません、中部高速鉄道の者ですが」

 

りなりー「あれ?由美さんそんなに慌ててどうしたの?」

 

俺「あの世界改変マシーンに『スクスタ2』と入れたら壊れちゃったんだ…」

 

りなりー「ごめん…修理用ディスク作ってない」

 

俺「えぇ~っ!?」

 

りなりー「とりあえず、もう2台くらい同じのはあるし今からここで修理用ディスクを作るから、由美さんもディスク作りを一部手伝って」

 

俺「わかった」

 

こうして俺はディスク作りを一部やることになった。

 

【シオン side】

 

僕が変な操作をしない限りこんなことにはならなかったのだが…、

 

ぽむちゃん「…の割には全然変化を感じないね」

 

侑「でしょ、歩夢『ちゃん』…ってなんで私が歩夢のことを!?」

 

僕「うわああああん僕のせいだよおおお!!」

 

ぽむちゃん「だけど、考えていても仕方ないし、さっそく3人で買い物に行こうよ」

 

侑「だね」

 

すでに歯車が狂いかけている。なんとかしないといけないと思ったのだが、ぽむちゃんのお誘いに乗らないわけがない。

 

〜※〜

 

ぽむちゃん「早速買いすぎちゃったね」

 

僕「だね。新しいお財布も私たち3人お揃いのものを買えたから嬉しいよ♪」

 

しかし、これを誰かに見られていることに気づくわけがなかった。というか、一人称が私になっていることに気づいてすらいなかった。

 

??(お揃い…?そんなの嫌…!!だってシオン先輩はワタシノモノナノニ…)

 

【シオン side out】

 

俺「さ、学園に戻るか」

 

ディスクが完成したので学園内に戻ることにした。

 

璃奈「多分まだ暴走しているし、世界線はどんどん変わっていくと思う。行っておいで」

 

俺「だね。ありがとう!!」

 

学園内に戻ると、機械の暴走は止まっていない。そしてシオンちゃんたちは既にいなかった。おそらくスクスタストーリーが始まっている可能性がある。すると、携帯に電話がかかってきた。

 

【通話開始】

俺「はい、お電話ありがとうございます、中部高速鉄道の青山です」

 

マリー『チャオ、ユーミン♪』

 

俺「どうしたんだよマリー!?」

 

マリー『なんか浦の星女学院の廃校が取り消されていたり、あなたまで西白壁の高校2年生の扱いになっていたり、散々なの〜!!』

 

俺「うわぁ…沼津や名古屋まであの波が伝播しているのか…。あれやったのシオンちゃんなんだけど、張本人がその機械の前からいなくなっていて…」

 

マリー『とりあえず、不安だから沼津に今すぐ来て!!元凶の暴走止めるのは後回しでいいから!!』

 

俺「わかった。メモ書きだけその場に残して向かうよ」

 

マリー『ありがとうユーミン!!』

 

【通話終了】

 

てか大学4年生から5年分巻き戻されるなんて嫌だよこれ!!そう思いながら、ディスクと書き置きだけ機械の前に残し、沼津に向かった。

 

【歩夢 side】

 

とりあえず、由美ちゃんが暴走機械のところに修理ディスクを持ち出したときに沼津に呼ばれたっぽいから、直ちに3人で学園内に戻ろう。その時だった。

 

??「ようやく見つけましたよシオン先輩」

 

シオン「しずく!?」

 

しずく「ああ…シオン先輩が初めて呼び捨てで呼んでくれた…なんて愛おしい…♥」

 

いや待って!?スクスタ時空だとシオンちゃんはしずくちゃんを呼び捨てにしないんだ!!

 

シオン「いつもしずくのことは呼び捨てだったのに…」

 

しずく「何を言っているんですか?いつもの世界と違ってこの世界線では『さん』付けでしたよ?」

 

シオン「紛らわしいこと言わないでよぉ〜!!」

 

しずく「ちなみに今回現れたのは勝手に歩夢さんと先輩とお揃いの財布を買っていた罰を与えるためです」

 

あなた「シオンちゃんを連れて行くなぁ!!」

 

しずく「それはお応えできません。さあ、行きますよシオン先輩♪」

 

シオン「待ってええええ!!」

 

こうしてシオンちゃんはしずくちゃんに連れ出された。そこで異変に気づく。

 

私「それはそうと、あなたの名前を思い出せないんだけど…」

 

あなた「私もだよ…これがスクスタの世界なんだね…」

 

そう。さっきまで名前で呼んでいたあなたの名前が思い出せないの。

 

私「どうすればいいのこれ〜!?」

 

あなた「だけど歩夢ちゃん、世界をもとに戻すために虹ヶ咲学園に戻ろうよ!!」

 

私「うん!!」

 

諦めずに戻って、シオンちゃんや由美ちゃんがいなくても解除することにしよう。

 

〜※〜

 

虹ヶ咲学園に戻ると、まだその機械は動いていたけど、隣にCDらしきディスクと書き置きが置いてあった。

 

 

このディスクを見た方へ

 

現在、付近に置いてある「世界改変マシーン」が故障したまま暴走しており、止められない状況にあります。私は現在忙しいのですが、このディスクを機械に差し込み、設定を取り消していただけると助かります。

お手数ですが、ご協力よろしくお願い致します。

 

スクールアイドル後援会代表

中部高速鉄道 学生社員

青山由美

 

 

また出た青山由美ちゃん特有の堅い置き手紙!!だけど、それくらい気持ちがこもっているのかもしれない。

 

あなた「私、このディスクを入れてやってみるよ」

 

私「がんばって!!」

 

しかし…、

 

あなた「この設定ボタンを押した方が良いのか…全然わからないよぉ~!!」

 

あなたですらギブアップだった。私でも流石にわからない。シオンちゃんはしずくちゃんに捕まっているから電話なんてできるわけがないし、由美ちゃんに電話したら申し訳ないから一旦2人でお昼寝して考えよう。

 

【歩夢 side out】

 

とりあえず沼津駅に行くと、千歌っちたちが浦の星の制服で待っていた。

 

千歌「あっ、ゆーみん待ってたよ!!」

 

ダイヤ「全く、シオンさんのせいだったとは呆れましたわ」

 

マル「だけどもとに戻さなくて良かったの?」

 

俺「マリーが不安だし来いって言うからさ」

 

果南「だけど来てくれてありがとね」

 

曜「よし、新生Aqoursでやり直しちゃおう!!」

 

全員「うん!!」

 

ルビィ「だけど今日は練習ないし…あっ!!」

 

ヨハネ「どうしたのルビィ?」

 

ルビィ「由美ちゃんの大事な愛車1233系VC42編成からLCDが消えてるかも!!」

 

リリー「それは危険ね。ゆーみんが壊れないようにしないといけないもの」

 

マリー「誰が行くの?マリーは理事の仕事があるから行けないわ」

 

俺「俺はVC69に愛車を戻す準備のために絶対に行く」

 

VC69編成は1259系のうちの1本で、VC42編成に浮気するまで愛車の1編成だった。

 

ダイヤ「それなら、これまでの世界にて由美と初めて近鉄に乗ったルビィと花丸さんで行きましょうか」

 

ルビィ「うん。頑張って偵察するよ!!」

 

こうしてまた近鉄行きが決定した。

 

~※~

 

沼津から今回は新幹線を使い三島経由で近鉄名古屋駅に向かう。運用を確認したところ、VC42編成は今日名古屋線の急行運用に入っていることがわかっている。VC43とVC47も確認したが、前者は運用に就いておらず、後者は普通列車の運用に就いている。

 

ルビィ「だけど何か月振りだろう、近鉄に乗るのは♪」

 

マル「楽しみずら♪」

 

俺「2人とも喜んでくれて何よりです」

 

名古屋駅到着後は直ちに近鉄名古屋駅に向かった。

 

~※~

 

近鉄名古屋駅にて。3番線に停車していたのは2610系X27編成と1233系VC42編成の6両急行だった。車内を確認してみると…、

 

俺「LCDがなくなってる!?盲導鈴も鳴っていない!!」

 

マル「残念だったずらね」

 

俺「VC69編成に愛車を戻すよ俺…」

 

しかし、問題はここからだ。あの子から電話がかかってきた。そうだ。俺は電話帳にその名前を刻んでいたからみんなから忘れられているその子の名前は把握しているんだ。

 

【通話開始】

 

俺「はい、お電話ありがとうございます。中部高速鉄道の青山です」

 

あなた『由美ちゃんが無事でよかったけど…どうしたの元気なさそうに?』

 

俺「VC42編成のLCDがなくなっていて萎えました」

 

歩夢『やっぱりVC42編成が一番大事なんだ、由美ちゃんは』

 

あなた『まあまあ歩夢ちゃん落ち着いて』

 

歩夢『むー…』

 

俺「それで、どうしてあなたは俺に電話をしてきたの?」

 

あなた『歩夢ちゃんと暴走マシーンを止めようにも、操作方法がわからなくて…』

 

俺「あのねぇ、諦めたらそこで終わりだぞ、『高咲侑』ちゃん」

 

俺は、あなたの名前をはっきり言った。俺の電話帳にはスクスタ時空になってもあなたの名前の欄にしっかり『高咲侑(たかさきゆう)』とはっきり書かれていたから、すぐにわかった。

 

歩夢『高咲侑…うわあ何だろう、思い出したかも』

 

あなた→侑『…で、どうやって解除するの?』

 

俺「そこの設定ボタンを押せば設定解除になるよ」

 

侑『じゃあポチッとな!!』

 

あなた、もとい侑ちゃんはボタンを押した。すると…、

 

侑『クリアしました、再設定可能になりますって出てるよ』

 

俺「やったあ治ったああああ!!」

 

ルビィ「良かったね、由美ちゃん」

 

マル「今日はみんなでパーティーずら♪」

 

歩夢『侑ちゃん…無事で良かったよ!!』

 

侑『歩夢もね!!』

 

歩夢『あっごめん、一旦電話切るね』

 

【通話終了】

 

丸一日暴走していた機械はようやく止まった。そして、VC42編成の車内を確認するとちゃんとLCDが戻っていた。

 

そんなことで喜んでいると、ニュースが舞い込んできた。

 

俺「ラブライブ運営公式からニュース?読んでみるか」

 

その内容は…、

 

ルビィ「スクスタサービス終了!?お姉ちゃんにも伝えなきゃ!!」

 

マル「まあ、あんな炎上騒動があっては救えなかった気がするずら」

 

ルビィ「だね」

 

俺「約2名からスクスタやれと言われて俺の事務用スマホが粉々になったことはあったけどね。もともと出遅れたからやる気なかったし」

 

マル「あはは…あの時はごめんね」

 

俺「もう怒ってないからね」

 

全員「あはははは…!!」

 

こうして一旦3人で虹ヶ咲学園に戻り世界改変マシーンを虎ノ門へと回収し、Aqours、侑ちゃん、歩夢、シオンちゃん、しずくちゃんを集合させた。スクスタサービス終了の話は、速報でみんな知っていたからここはセーフ。

 

俺「実際に言ってしまうと、元凶は僕なんですよ…」

 

曜「どういうこと?」

 

俺「弊社で失敗作の発明品の図面・内容等を特許も取らずにホームページ上で公開していたから、自分の設計した世界改変マシーンの図面が情報処理学科の子たちに流出していたわけさ」

 

千歌「今回のはゆーみんに罪はないと思うよ」

 

俺「だけど明日から、図面が欲しい場合は電話・メール等でひと声かけてから取り寄せてもらう方式にします。上層部からも許可が出ました」

 

ダイヤ「その方式が一番安全ですわね」

 

俺「でしょ?」

 

果南「とりあえず、シオンちゃんの処罰だけ決めようか」

 

ヨハネ「そうね。ここは、明日1日しずくとデートさせるとかかしら」

 

シオン「それはまた死んじゃうよ!!だって今日午後からずっと僕、しずくと一緒だったもん!!」

 

しずく「最近のシオン先輩酷いですよ!!こんなにも愛しているのに私を避けまくって!!」ハイライトオフ

 

シオン「だけどエイプリルフールの日もいっぱい相手してあげたじゃん!!」

 

しずく「まだ足りませんよ!!さあ、一緒に行きましょうか♪」

 

シオン「そんなああああああ!!」

 

歩夢「頑張ってね〜しずくちゃん、シオンちゃん♪」

 

リリー「さあ、解散にしましょうか」

 

俺「だけど俺はホームページをいじるから今日はここで宿直です」

 

ルビィ「じゃあ頑張ってね!!」

 

こうして解散になったは良いのだが…。

 

俺「あれ?歩夢と侑ちゃんだけ残っているけど」

 

歩夢「私は、由美ちゃんに問い詰めたいことがあります」

 

もしかすると、VC42編成のことかもしれない。

 

歩夢「昼間に侑ちゃんが電話したとき、『VC42編成のLCDがなくなって萎えた』とか言っていたよね?やっぱり由美ちゃんは鉄道、特に近鉄ばかりなんだぁ…ふーん…」

 

俺「それは断じて違う!!」

 

歩夢「違わないと思うよ。夫婦・兄弟で揃って趣味や学業に浸っている人が何を言っているのかな?」ハイライトオフ

 

俺「ひっ…」

 

歩夢「だから今日は今から由美ちゃんのことをわからせる。ウェブサイトの更新はそれからでもいいでしょ♪」

 

俺「わかりました…」

 

歩夢「侑ちゃんも手伝ってね♪」

 

侑「もちろん♪」

 

俺「どうしてこうなるんだいつも…」

 

こうして2時間、歩夢と侑ちゃんから説教されました。まあ、次の日の夜中までにウェブサイトの更新は終わったから良かった。もうこれで容赦なく図面が盗まれることはないぞ。




次回は…ネタが無い。

また、サービス終了発表日は現実では4月30日でしたので、そこは悪しからず。


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【番外編・AIのべりすと併用】楽器ボックスで侑ちゃんが逃げても必ず捕まる。

こちらに投稿しようとしたら普通に墓場に投稿してミスった…。
とりあえず、数年前にあったカルロス・ゴーンさんのレバノン逃亡を再び見ていたら閃き、AIのべりすとさんの力を借りたらちょうど話がいつもの内容と噛み合いました。視点は高咲侑を予定。

【今回のみの注意点】
①侑ちゃんはフタナリであり、歩夢の性奴隷にされています。
②シオンちゃんとトワちゃん、すずかちゃんは虹ヶ咲学園に通っている扱いです。
③OVAのネタバレを含みます。
④AIに学習させるため、説明文も多めです。
⑤愛さんはシオンちゃんにではなく、比奈ちゃんに対してヤンデレ化します。
⑥歩夢、しずくちゃん、愛さんが妊娠します。


私「はぁ…」

 

ため息をついていると、せつ菜ちゃんが声をかけてきた。

 

せつ菜「どうしたんですかそんなにときめかない顔をして?」

 

私「最近、歩夢がほぼ毎日のように私をフタナリ性奴隷にしてきて、もう疲れちゃって」

 

せつ菜「おや?それはまたどうしてですか?」

 

私「いや……その……歩夢の趣味というかなんと言うか……」

 

私は昨日の出来事を話した。

 

せつ菜「なるほど!そういうことなら私が助けてあげましょう。実は今度、イギリス・ロンドンのトラファルガー広場で単独ライブをやることになったので、一緒に行きませんか?」

 

私「でも成田でも歩夢が待ち伏せしているだろうし…」

 

せつ菜「それなら、侑さんが黒い楽器ボックスの中に入ってそれで移動すればいいじゃないですか!」

 

私「そっか!確かに盲点だったよ!ありがとうせつ菜ちゃん!」

 

せつ菜「いえいえ、困った時はお互い様ですからね。では、日程などは後々メールしますので」

 

私「うん、わかった!」

 

こうして私の逃亡計画は始まった。

 

〜※〜

 

当日、私は交響楽部から借りた楽器ケースの中に入り、そのまませつ菜ちゃんに連れられて成田まで到着した。その時だった。

 

??「ねえせつ菜ちゃん、その楽器ケースの中には何が入っているのかな?」

 

せつ菜「歩夢さん!?」

 

歩夢「まさかとは思うけど、その中に入っているのって、わたしの大好きな侑ちゃんじゃないよね?」

 

せつ菜「さあ?なんのことでしょうか?」

 

歩夢「誤魔化しても無駄だよ?そうやってレバノンに逃げたC. ゴーン(*1)さんと同じことを侑ちゃんはやろうとしたんだね〜♪」

 

せつ菜「……」

 

歩夢「さて、ここで問題です。そのケースの中の人は誰でしょう?」

 

せつ菜「うっ……」

 

歩夢「答えられないなら中身を確認しちゃおうか〜」

 

そして歩夢は私の入っている楽器ケースに手をかけた。

 

私(ヤバイヤバイ…!!)

 

歩夢「…あれ?鍵がかかってる…しかもパスワードロックになってるよ!!これはますます怪しいね!!」

 

せつ菜「ぐぬぬ……仕方ありません。ここは一時撤退です!!」ダッ

 

歩夢「あっ!待ってよせつ菜ちゃん!まだ話は終わってないよぉ〜!!!」ダダダダ

 

こうして私は何とか逃げ切ることに成功した。

 

せつ菜「ふぅ〜…とりあえず侑さんはこれからロワーデッキ行きになりますが、大丈夫ですか?」

 

私「えっ?どういうこと?」

 

せつ菜「まあ簡単に言うと、これからロンドンに向かうわけなんですが、その際に、機内に荷物として乗り込んでくださいということですね」

 

私「なーるほど」

 

こうして私は楽器ケースに入ったまま、ロンドン行きの飛行機の荷物室に乗り込んだ。

 

〜※〜

 

16時間後、ロンドンに到着し、無事にせつ菜ちゃんに拾い上げられた。

 

せつ菜「無事に着いたみたいですね」

 

私「一時はどうなるかと思ったよ……」

 

せつ菜「それじゃあこの後は歩いて目的地に向かいましょうか」

 

私「え、でも誰かにバレたらいけないし…」

 

せつ菜「そうでしたね。楽器ケースに入ったままホテルまで連れて行ってもらいましょうか」

 

こうしてホテル到着後に楽器ケースから出られた。その後、せつ菜ちゃんから衝撃の話を聞かされる。

 

せつ菜「実は侑さん…」

 

私「どうしたのせつ菜ちゃん?」

 

せつ菜「ロンドンの至るところに『WANTED! Yu Takasaki』のポスターが貼ってあって…とりあえず写真に収めましたので読みましょうか」

 

私「そうしよう…」

 

私はせつ菜ちゃんとそのポスターを読むことにした。

 

【歩夢 side】

 

侑ちゃんが楽器ケースでせつ菜ちゃんとロンドンに逃げたことは知っている。ロンドンと言ったら、あの人に電話するしかない。

 

アイラ『アユム、どうしたんデスカ?』

 

電話した相手はアイラちゃん。わたしの影響もあり非公式ながらペネロペちゃんと現地でスクールアイドルを始めた女の子。わたしと留学先で知り合い、帰国と共に虹ヶ咲に2週間短期留学にも来てくれたから、侑ちゃんのことも知っている。

 

私「侑ちゃんが楽器ボックスに入ってそっちにやってきたみたいなの」

 

アイラ『それで、どうすればいいんデスカ?』

 

私「『WANTED!』のポスターを作って欲しくって…」

 

アイラ『わかりマシタ。ワタシとペネロペのフォンナンバーとメールアドレスを書いておきマス。目撃情報が入ったらすぐに連絡しマスから!!それでは、また会いマショウ』ブチッ

 

私「ありがとう、助かるよ」

 

これで準備は整った。後はこのポスターを貼り付けまくってくれれば、侑ちゃんを捕まえることができる。

 

【歩夢 side out】

 

さて、せつ菜ちゃんと一緒にポスターの内容を確認しよう。

 

私「えーっと、日本語訳すると…『高咲侑を見つけた方は、できれば写真を添えてこちらまで連絡をください』」

 

せつ菜「…歩夢さんの知り合いであり、一度虹ヶ咲にも留学に来てくれたアイラさんと、その友人のペネロペさんの電話番号とメールアドレスがいずれも書いてありますね。目撃情報が2人のいずれかに入ったらすぐに歩夢さんに通報する気でしょうね」

 

私「明日からどうしよう…」

 

そう。このままの姿だと、高咲侑だとバレてしまう。

 

せつ菜「そういえば、侑さんは変装とかしないんですか?」

 

私「あっ、そう言えばしてなかったね……」

 

せつ菜ちゃんの提案により、次の日は変装をして街に出ることになった。

 

〜※〜

 

翌日、ピンクブロンドのカツラに紫縁のメガネを装着。伊達眼鏡だからレンズ越しに見える世界もクリアだ。

 

私「よし、これならバレないはず!」

 

せつ菜「お似合いですよ侑さん!」

 

私「ありがとうせつ菜ちゃん!」

 

せつ菜「では早速行きましょう!」

 

こうして私たちは街に出た。

 

私「そういえば名前どうしよう…声を掛けられて本名名乗ったら危険だからなぁ…」

 

せつ菜「昨日、鉄道同好会の鳳来寺シオンさんに電話したら『星野結音』という偽名を使うことを提案してくれました。シオンさんもこのことは歩夢さんに内緒にすると言っていましたので、安心してください、結音さん」

 

私「じゃあせつ菜ちゃん行こうか」

 

こうしてまずは、私服を買うためにショップに向かった。

 

私「とりあえず変装用に買わなきゃね」

 

せつ菜「そうですね。それと、侑さんの普段着を買いましょう」

 

私「えっ!?」

 

せつ菜「えっ?何かおかしいこと言いました?」

 

私「だって今の私は結音でしょ?だから侑さん呼びはNGです!!」

 

せつ菜「ですね、結音さん。ですが、私の呼び方は変えなくていいです。今まで通りせつ菜で構いませんよ」

 

私「そっか、よかった〜」

 

せつ菜「私は侑さんと呼びますけどね♪」

 

私「それはダメ!!」

 

せつ菜「冗談ですってば〜。ほら、早く行きますよ〜」

 

そして、変装用の洋服と、私の普段着と、ついでにせつ菜ちゃんの変装用と2人で色違いのお揃いのパーカーを買った。

 

〜※〜

 

私「ふぅ〜、今日は楽しかったよ〜♪」

 

せつ菜「とりあえず明日のトラファルガー広場での単独ライブに備えてホテルに帰りましょうか」

 

私「そうしよう!!」

 

その時だった。

 

??「あれ?なぜ侑さんがいるのですか?せつ菜さんは明日の単独ライブがあるためと知っていたのですが」

 

私「比奈ちゃん!?」

 

この子は澁川比奈ちゃん。虹ヶ咲学園鉄道同好会の部長で、撮り鉄遠征のために今日は現地入りしている。更に言ってしまうと私やシオンちゃんと同じフタナリ仲間ということもあり、交友関係は深い。

 

私「いやぁ、歩夢がフタナリ性奴隷にしてくるからっていうことでせつ菜ちゃんの助けを借りて逃げてきたんだよ」

 

せつ菜「ちょっ……!侑さん!そんな言い方は……///」

 

比奈「なんとなく想像はついていました。大丈夫です。このことは歩夢さんには内緒にしておきますからね」

 

私「ありがとう比奈ちゃん!大好きだよ〜♥」ダキッ

 

せつ菜「ちょっと侑さん!いきなり比奈さんに抱きつかないでくださいよ!それにここは外ですよ!誰かに見られたらどうするんですか!」

 

私「ごめんなさい……」

 

比奈「相変わらず仲が良いですね〜」

 

せつ菜「そういう比奈さんはどうしてここにいるんですか?」

 

比奈「マンチェスターやバーミンガムの方でそろそろ引退する車両があると聞いたので、1人でここまで来ました。他のメンバーも誘いましたが、シオンは、しずくさんがシオンとのお子さんを身ごもったから縛られてしまい行かせてもらえず、鈴乃やトワ、すずか、イオはそもそも興味がないという話になりまして……」

 

私「そうなんだ……」

 

比奈「それで、これからどうするんですか?」

 

私「どうしよう……」

 

せつ菜「とりあえずホテルに帰って考えましょうか」

 

こうして私たちは、一旦、ロンドンにあるホテルに戻ることにした。

 

【歩夢 side】

 

侑ちゃんがロンドンに消えて3日が経った。生理が来ないと思い、妊娠検査薬を使ってみると陽性が出た。侑ちゃんとの赤ちゃんができたんだから堕ろすつもりはない。侑ちゃんが堕ろしてと言ったら、すぐに縛って監禁するつもりだ。だけど侑ちゃんどころか、アイラちゃんやペネロペちゃんからすら目撃情報の連絡がこない。

 

私「もう……どこに行ったの……侑ちゃん……!」

 

栞子「歩夢さん、ご飯ができました。先にランジュたちと一緒に食べていますよ」

 

私「ありがとう栞子ちゃん」

 

その時、ふと思い立った。

 

私「そうだ、侑ちゃんの写真を見て元気を出さなきゃ……」

 

そう言って、侑ちゃんのアルバムを開く。その時だった。私宛にアイラちゃんからメールが届いた。

 

その内容は、「ピンクブロンドのカツラと紫縁の伊達メガネをつけた侑ちゃんを現地住民が見つけ、同時にカメラを持った比奈ちゃんも見つけた」というものだった。比奈ちゃんのことをわたしみたいにフタナリ性奴隷にしている愛ちゃんにも直ちに伝えなきゃ。

 

私「ねえ愛ちゃん、明日ロンドンに一緒に行こうよ」

 

愛「どうして?」

 

私「侑ちゃんが見つかったの。同時に比奈ちゃんとせつ菜ちゃんも連れ帰ればいいんじゃないかって思ったんだ♥」

 

愛「愛さんも、比奈っちを連れ帰りたいと思ってたところだからちょうどいいね!」

 

これで準備は整った。侑ちゃん、待っててね。今すぐ迎えに行くからね。

 

〜※〜

 

翌日、成田空港から2人でロンドンへの長旅に出た。

 

愛「歩夢もお腹に赤ちゃんがいるから、あまり無理しちゃダメだからね」

 

私「うん。ありがと」

 

飛行機に乗ること16時間。ようやくロンドンのヒースロー空港に到着した。そこからはタクシーに乗って、目的地であるキングズ・クロス駅まで向かう。

そして、キングズ・クロス駅の9番線に着いた。

 

私「あっ、いた!!」

 

せつ菜「歩夢さん!?愛さんまで!?」

 

侑「どうしよう…」

 

愛「比奈っちも逃さないよ!!」

 

比奈「ひいいいっ!?」

 

侑「ちょっと落ち着いてよ2人とも!私たちがここに来た理由はわかっているんでしょ?」

 

愛「うん。ハリーポッターの世界に行きそうになったのは知ってるんだから!!そじゃあ歩夢と愛さんがここまで来た理由は分かるかな?」

 

せつ菜「もちろんですよ。侑さんの強制送還ですよね?」

 

私「そうだよ。それと…」

 

【歩夢 side out】

 

歩夢は嬉しそうにお腹をさする。嫌な予感がした。

 

私「まさか…?」

 

歩夢「そうだよ。できちゃったの。私と侑ちゃんの子供だよ。それを伝えるため」

 

愛「マジ!?」

 

せつ菜「本当ですか!?」

 

比奈「えぇっ!!?」

 

私「どうしよう…」

 

すると歩夢は手錠を私にはめてくる。

 

歩夢「だから、これからは楽器ボックスで海外に逃げるようなマネができないように、ずーっと私のそばにいてもらうよ♥」

 

私「ちょっ、それは勘弁してほしいんだけど……」

 

比奈「あの〜、歩夢さん。私も侑さんとずっと一緒にいたいという気持ちはわかりますが、このままだと侑さんが可哀想ですから解放してあげてください」

 

愛「それなら比奈っちにもここで手錠をしてあげるよ♥だって愛さんのお腹にも…比奈っちとの愛の結晶が宿っているからね♪愛だけに♥」

 

比奈「ちょっ……!それは……///」

 

愛ちゃんも比奈ちゃんに手錠をかけた。

 

歩夢「じゃあ、5人みんなで今から日本に帰ろ♥」

 

私「えっ…ロンドン観光は…」

 

歩夢「私を孕ませて楽器ボックスで逃げた人が何を言っているのかな?だから、観光は全員中止」ハイライトオフ

 

私「ひっ…」

 

歩夢「これから侑ちゃんは日本にある私の鳥籠で暮らすの。もうどこにも、特に日本国外なんかには二度と1人や他の女と行かせないんだからね♥」

 

私「そんなあああああ!!」

 

せつ菜「ひいいいいっ!!」

 

比奈「せっかくの鉄道がああああ!!」

 

歩夢・愛「侑ちゃん(ゆうゆ)、せつ菜ちゃん(せっつー)、比奈ちゃん(比奈っち)、大好きだよ♥」

 

私・せつ菜・比奈「いやあああああああ!!」

 

こうして私は、またもや幼馴染と同級生に捕まり、日本に強制送還された。そして、歩夢との性奴隷生活が再開されてしまったのであった。先が思いやられるなぁ…。

*1
コンプライアンス上の問題でイニシャル表記にした。




次回は血液型ネタですが、書く気力ゼロ…。

読者の皆さんは今回の内容を決して真似しないでください!!


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血液型占いはアテにならない。

以前から書こうと思っていましたが、それ以外のネタを放出するのに時間がかかったためここで書きます。視点は青山由美を予定。


2023年4月17日、今日は何もないので虎ノ門で羽を伸ばそうとしたそんな時、俺はボソッと呟いた。

 

俺「シオンちゃんの血液型、そういえばA型だったのか…」

 

すると、うちの夫の勇輝くんが現れた。今日も相変わらず女装仕様である。

 

勇輝「何考えていたの?」

 

俺「血液型の相性の良し悪しがなんとやらってことをね」

 

勇輝「そういうことね」

 

俺「勇輝くんがO型で、仲喜くんがAB型、そして俺と弟たちが全員B型というアブノーマリティをなんとかしないと…」

 

勇輝「B型が多くても別に問題はないとは思うけど…」

 

俺「でも天白の後輩ちゃんたちを見ていると、シオンちゃんと鈴乃ちゃんがA型、トワちゃんがO型、すずかちゃんがAB型、比奈ちゃんがB型だからね」

 

勇輝「確かにね。ウイング団ものぶにゃんとみおぴょんがA型、きよっぴーがB型、あっきーがO型、ぼたちゅんがAB型だもんね」

 

ここまで学生アイドル社員のアクティブメンバーについて血液型を確認してきた。

 

俺「というか、本題はここから。B型の俺とA型のシオンちゃんが、本来ならば相性悪いはずなのに、性格が似たりよったりで、すごくフレンドリーなんだわ」

 

勇輝「僕もだよ。AB型の仲喜くんとO型の僕は喧嘩したことないからね」

 

俺「やっぱり血液型の相性はアテにならないってはっきりわかんだね」

 

勇輝「でしょ?」

 

俺「だけど、こうして勇輝くんとやっていられるだけで俺は幸せだよ」

 

勇輝「僕もだからね♪」

 

こうして2人で笑い飛ばす。その時だった。

 

シオン「あれ?由美ちゃんと勇輝くんじゃん」

 

歩夢「2人ともこんにちは」

 

俺「あれ?歩夢、今日侑ちゃんはどうしたの?」

 

歩夢「風邪だって。コロナの抗原検査は陰性だったけど、昨日頑張りすぎたんだと思う。無理しすぎちゃ嫌なのに…。だから帰ったらまた看病してあげるんだ」

 

シオン「そういえば思い出したんですが、トワちゃんにコロナ陽性出ました…」

 

俺「2人ともお大事にって由美ちゃんが言ってたって伝えておいてください」

 

勇輝「僕も心配してたよって言ってくれると嬉しいな」

 

歩夢・シオン「もちろん!!」

 

ちなみに、俺も昨日の騒動が終わってからPCR検査を受けたが陰性だった。体温が37.0℃とか出て引っかかって連れ出されたせいだ。俺、元々体温高い人なのに…。

 

シオン「そういう2人は何を話していたの?」

 

勇輝「血液型占いがものすごくアテにならない話だよ」

 

シオン「僕もそれはすごく思った。だってA型の僕とB型の由美ちゃん、すごく気が合うし♪」

 

歩夢「そういう私だって負けていないよ?秘境駅号に一緒に乗って、2泊3日の経験をしたんだからね!!」

 

勇輝「はいはい喧嘩しない!!」

 

2人「ごめんなさい…」

 

歩夢「そうそう、思い出したんだけど…」

 

俺「何かあったの?」

 

歩夢「実は…昔から侑ちゃん、血液型不明のままなの。私はA型だけど、侑ちゃんがもし事故とかで大量出血したら私からは全く輸血できないから寂しくて…」

 

シオン「あはは…僕もトワちゃんの血液型がO型だから同じだね」

 

勇輝「まあ、侑ちゃん以外に血液型不明の人1人僕も知っているからね」

 

俺もわかる。渡辺月だ。曜も知らないという話だから典型例にあたる。

 

歩夢「さ、これで解散にするか。侑ちゃんが心配だし」

 

俺「そうだな」

 

ということで今回はお開きとなった。B型だからって気に病む必要はないのだが、やっぱり気になるのはなんとかしないといけないなぁ…。




雑談回になると恐ろしく短くなるな…。

次回も未定です。


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私たちは虹ヶ咲学園の鉄道同好会を一気に救いました。

私が大学の鉄研に入ったあとに経験した話を元に、恐ろしく悪化させて書きます。視点は澁川比奈を予定。新キャラも3人出てくるよ。


舞子「虹ヶ咲学園鉄道同好会、通称Rainbow RFCにようこそ!!」

 

2023年4月19日、本日は虹ヶ咲学園鉄道同好会の入部式、および新入部員歓迎会が行われています。私は新入部員の1人です。

 

舞子「まず部長の私から自己紹介するね。私の名前は塩津舞子。高等部の3年生。学科はライフデザイン学科のアーキテクトデザイン専攻だよ。出身は練馬区。鉄道の中だと特に駅が大好きで、東京メトロ・都営地下鉄の駅は全部降りた経験があるんだ。将来の夢は駅の設計・建造や建て替えに携わること。既に内定も出ているんだ。よろしくね」

 

全員「よろしくお願いします!!」

 

舞子「じゃあ次は現役部員からね。部員は私以外に1人しかいなかったの。イオちゃんよろしく」

 

イオ「はい。今年3月よりインドネシアから留学生としてやってきマシタ、中等部3年のイオといいマス。学科は国際交流学科デス。とにかくHOLECと日立のGTOサイリスタインバータが大好きで、イギリスのClass 323や近鉄の1233系電車も大好きデス。尊敬する人はYouTuberの鳳来寺サンで、将来は技術者として働くことを目指していマス。よろしくお願いしマス!!」

 

全員で拍手をします。

 

舞子「さあ、次は新入部員だね。じゃあまずはそこの紫色の髪の子から」

 

私の自己紹介の番がやってきました。生徒会長経験者ながら、実際人付き合いが苦手でコミュ障ヘタレの私がしっかり自己紹介できるのか不安になります。

 

私「名古屋市の天白区からやってきました、高等部1年の澁川比奈と申します。学科は普通科選抜です。撮り鉄、乗り鉄を主にやっており、中学時代は生徒会長を務めながら裏で名鉄を主に撮影しておりました。昨年8月からは中部高速鉄道の学生社員となり、将来は中部高速鉄道に勤務することが夢です。YouTuber鳳来寺さんとは中学からのライバルで、私もYouTuber延暦寺レオナとして活動しております。この同好会に入ったきっかけは鉄道関連の部活に入りたかった、ただそれだけです。マルチに活動しながら忙しいですが、こんな私をよろしくお願いいたします」

 

皆さんが盛大な拍手で迎えてくださいました。

 

イオ「というかアナタデシタか!?お久しぶりデス!!」

 

私「イオさん、進級しても元気そうで嬉しいです」

 

舞子「イオちゃんは比奈ちゃんのことを知ってるの?」

 

イオ「はい。黙ってて申し訳ありマセンが、ワタシも一応中部高速鉄道の学生社員の証明は貰っていマス。その関係で今回入ってくれた同じ学生社員の鈴乃サンと比奈サンのことは知っていマス」

 

舞子「そうだったんだ!!教えてくれてありがとう。次はそこのピンク色の瞳の子かな」

 

鈴乃「はい。名古屋市天白区出身、桜木鈴乃と言います。高等部1年、学科は普通科特進です。中部高速鉄道の学生社員もやっています。中学も比奈と一緒でしたが、私の方が少し成績が下でした。それでも誰かと一緒になりたいと思い比奈の目指す虹ヶ咲学園を目指して今に至ります。比奈とは別で鉄活を進めていましたがYouTuber鳳来寺さん、もといシオンの仲介で意気投合し、今は仲良く鉄活を進めています。また、私は天白のかつどんとして反戦を訴え続けています。そして、かなり自由なスタイルで活動できると聞いてこの鉄道同好会に入部しました。よろしくお願いします!!」

 

またもや全員で拍手をしました。

 

舞子「鈴乃ちゃんと比奈ちゃん、仲が良いんだね」

 

鈴乃「はい!!」

 

私「鉄道があったからこその仲ですから」

 

舞子「フフッ♥お互いにこれからも仲良くするんだよ♪」

 

私・鈴乃「ありがとうございます!!」

 

私と鈴乃の仲はシオンと同じくらいに引き裂けないものだと思っていますからね。

 

舞子「それじゃあそこの黄緑色の髪の子に自己紹介してもらおう」

 

ドロシー「はい。今月よりイギリスのバーミンガムから留学に来ましたドロシー・ダビッドソンと言います。中等部・情報処理学科の1年生です。昔から電気で動く鉄道車両よりディーゼルのほうが大好きで、特にMANやコマツのエンジンの音がExcellent!! それから駅弁も好きで、初めて食べた越前かにめしはぜひ世界中に広めたい味だなと思いました。それでも将来はデジタル人材の足りない日本の鉄道会社で技術向上に努めていきたいという夢があります。できれば中部高速鉄道に入社出来たらと考えています。入部理由は鉄道関連のことを自由にやれる、それだけです。こんな変わり者ですが、よろしくお願いします!!」

 

舞子「可愛くて妹にしちゃいたいくらいだね!!」

 

ドロシー「恥ずかしいですよ~!!」

 

舞子「ごめんごめん」

 

部長の舞子さん、かなりフレンドリーなお方ですね。

 

舞子「最後は、せりなちゃんかな。再入部という形になるね」

 

せりな「丸山せりなと言います。山形県米沢市出身で、719系とYR-880形が大好き。高等部・音楽科の1年生です。将来何をやりたいとかは特に決めていませんが、コロナ禍で飛んだ3年間をやり直せるのであればと思いこの部活に入り直すことにしました。よろしくお願いします」

 

ちなみに今回入部した人は私、鈴乃、ドロシーさん、せりなさんの4人だけでした。

 

舞子「そういえば、気づかなかったかな?貴方たちが入部する前の部員の数」

 

私「まさかの…舞子先輩1人だけだった!?」

 

舞子「そうなの。これにはすごく苦い訳があって…知りたい?」

 

ドロシー「もちろん、知りたいです」

 

すると、舞子先輩は重い口を開きます。

 

~※~

 

実は、鉄道同好会ができたのは今から5年前。名古屋の西白壁の同好会に倣って何でもフリーな部活としてやってみようって話になったの。当時は、中等部1年生の私を含め、各学年1人ずつの6人だった。

 

当時から、撮り鉄とか乗り鉄がメインだったね。だけど、まず当時高等部2年生の先輩かつ部長の方が退学処分になったんだ。その先輩は入部後間もなく西武の豊島園駅から約10万円の大金を着服したから退学になった。その結果、当時から計画していた機関誌の計画は潰れたの。

 

翌年(2019年)には中等部1年生2人、高等部1年生2人が新たに入った。この際に初めて機関誌が出せたかな。

 

その翌年(2020年)から新型コロナウイルス感染症が流行ったでしょ?その時にはせりなちゃんを含めて中等部1年生3人が入ったんだけど、中等部2年生の1人がコロナに罹患して、そのまま亡くなったの。この子は昔から心臓が弱くて、学校も休みがちだったけど、まさかこんなことになるとは思ってもいなかった。

 

更に、この年に入部したせりなちゃんが、いじめが辛いとかで一度やめちゃったの。

 

その翌年(2021年)、新たに部員は入らなかったけど、冬場にコロナを拾う覚悟でロンドンまで撮り鉄合宿に行った。だけど合宿先で高等部2年の先輩と中等部2年の子の1人が遮断器のない踏切で高速列車に轢かれて亡くなったんだ…。2人とも実は軽度の知的障がいを持っていたけど、こんなことになるなんてあまりにも悲しすぎたし、悔しすぎた。

 

そして問題の2022年。この年も部員は新たに入らなかった。だけど、高等部1年の子と中等部3年の子が撮り鉄のために他所の木を伐採したり、同じ場所で撮影していた撮り鉄たちに集団リンチしたりしたから、退学処分になったんだ…。しかもこの2人、せりなちゃんをいじめていた2人だったからね。その結果、2月時点で部員は私1人しか残らなかったの。

 

それで生徒会から学園で最も不名誉かつ、死亡率が高いというレッテルを貼られて、6月までに部員を6人に戻さないと廃部にするって話になったんだけど、そんな中で3月にイオちゃん、今月にせりなちゃん復帰を含めて4人が入部したから、廃部はこれで免除になったし私すごく嬉しい!!

 

〜※〜

 

舞子「だけど、その不名誉レッテルと死亡率の高さから、私たちが学園祭に出るのは禁止になってるんだ…」

 

聞いているだけで涙が出てきます…。

 

舞子「あれ?みんな泣いているけど…」

 

私「だってそんなに悲しい経験をしていて涙なしでは聞けないではありませんか!!」

 

舞子「ごめんごめん…」

 

せりな「それでも私は、鉄道について語り合える場が残っていただけですごく嬉しいです!!」

 

私を含めた皆さんが頷きました。

 

舞子「そう言ってくれるだけでもっと嬉しいよ!!」

 

こうして全員で笑い飛ばします。

 

舞子「さあ、そろそろ解散に…」

??「ちょっと待ってください!!」

 

聞き覚えのある声が。

 

私「シオン!?トワやすずかたちまでどうしてここに!?」

 

シオン「皆さんの入部を祝うために、授業後トワちゃんたちを拉致してここまで来ました」

 

舞子「青山先生こんにちは」

 

由美「こんにちは、舞子ちゃん」

 

私「知っているのですか?」

 

舞子「うん。青山先生の妹のジュリーと一度だけ近江鉄道でエンカしたことがあってね、その兼ね合いで紹介してくれたんだ。一応中部高速鉄道の本社、虎ノ門支社、五条河原町支社、丸田町支社にも足は踏み入れたよ。しかも内定先はここなんだ」

 

由美「特に新居町に来てくれたときは俺もその場にいたし嬉しかったからね」

 

舞子「それで今回お願いがあるのですが…」

 

由美「どうしたの?」

 

舞子「本採用の前に学生社員として採用していただきたいと思いまして…」

 

もしかすると恒久的に私たちの仲間になりたいのかもしれません。

 

由美「上層部からは許可が出ており、かつ学生社員自体は中学1年生以上ならその場で抜き打ち面接し、結果次第で即採用という形になります。ちなみにここで採用された場合、退職・免職でもしない限り必然的に正社員昇格になります」

 

舞子「それなら直ちにお引き受けしたいと思います」

 

イオ「せりなサンとドロシーサンはどうするんデスカ?」

 

せりな「実は私も中部高速鉄道のことは大好きで、実を言うとスクールアイドルのスポンサーメンバーになりたかったんですよ」

 

ドロシー「スクールアイドルの支援もできるなら是非私も!!」

 

由美「それなら3人だけ虎ノ門で抜き打ち面接しましょう。他のみんなは部室に残っていてください。それ以外の6人は20時になっても戻って来なかったら虎ノ門に来てください」

 

私「わかりました!!」

 

こうして部長さんたち3人は由美に連れられ、面接に行ってしまいました。

 

すずか「また私たちだけになりましたね」

 

私「でも、ドロシーさんが採用されたらすずかに事実上後輩ができるのですよ?」

 

すずか「そうなったら幸せです!!」

 

シオン「じゃあ今のうちに動画を少しずつ撮影しようよ」

 

私「でもそれをやると部長さんが…」

 

シオン「放映するときは流石に許可を取るよ」

 

トワ「それなら安心だね」

 

ということで、このまま動画を撮影して行きましょう。

 

〜※〜

 

撮影終了後、4人が戻ってきました。

 

シオン「ごめんなさい塩津部長、今回いない間に部室の方を勝手に撮影してしまいました…」

 

舞子「フフッ、あなたが鳳来寺チャンネル、もといシオンちゃんだってわかっているから、もうジャンジャン放映しちゃって!!」

 

シオン「ありがとうございます!!」

 

イオ「それはそうと由美サン、採用結果は?」

 

由美「今回3人全員採用です」

 

全員「やったぁ!!」

 

舞子「それで早速なんだけど、もう部長から先輩禁止令を出したいと思います」

 

ドロシー「本当に大丈夫なんですか?」

 

舞子「青山先生、もとい由美ちゃんがそういう社会が嫌いだから、部内でもこれをもう初っ端から適用しようかなって」

 

鈴乃「それじゃあ舞子先輩改め舞子、よろしくね」

 

舞子「鈴乃ちゃんは素でも呼び捨てなんだね」

 

私「中学時代からそうでしたからね」

 

これから楽しくなりそうですね。

 

トワ「…だけどすずかちゃんのことどうする?」

 

イオ「確かに。由美サンが禁止令出しても特例で認めてイマシタもんね」

 

シオン「僕はどっちでもいいけど」

 

由美「すずかちゃんの呼びたいようにしてあげたいのは山々だけど、本音はこれを機に取っ払いたいんだわ」

 

ですが、もう私は決めてあります。

 

私「これを気にすずかにはさん付け・先輩呼びを完全禁止にしましょう」

 

すずか「ということは呼び捨てですよ?それでも大丈夫ですか?」

 

比奈「私だって天白の皆さんとイオ、由美のことは呼び捨てではありませんか」

 

すずか「それなら早速今後もよろしくお願いします、鈴乃♪」

 

鈴乃「よろしくね、すずか♪」

 

こうして皆さんで笑い飛ばし、今回はお開きとなりました。

 

私「一応私と鈴乃とイオは中部高速鉄道の虎ノ門寮で生活しています」

 

舞子「それなら一緒に電車に乗って帰れるね。一応私は自宅から通っているし」

 

せりな「私は学生寮かな」

 

ドロシー「私もだよ」

 

10人で帰宅ですが、この後悲劇が起きます。

 

??「あれ?塩津先輩いたんですね」

 

舞子「ツムギちゃん!?」

 

ツムギ「鳳来寺さんや久遠寺さんも元気そうで何よりです」

 

シオン「加藤さんお久しぶりです」

 

??「今日は彼方ちゃんも一緒だよ〜」

 

トワ「だから抱きつかないでください!!」

 

彼方「どうしてここまで来てくれたのにトワちゃんはそんな酷いことを言うのかな?抱きつくなとか寂しいよ…」ハイライトオフ

 

トワ「ごめんなさい…」

 

彼方「明日も学校大変だから今回は連れ帰らないけど、週末にはまた来てね♥」

 

トワ「わかりました」

 

彼方さんは先に帰りました。

 

ツムギ「とりあえず塩津先輩を連れ帰っていいですか?」

 

比奈「どうしてですか?」

 

ツムギ「私に内緒で他の女と話していたからです」ハイライトオフ

 

舞子「待って!!誰も救ってくれないの!?」

 

せりな「ごめんなさいここは太刀打ちできないよ…」

 

ツムギ「それじゃあ行きますよ」

 

舞子「待ってええええ!!」

 

舞子もヤンデレ被害者だったのですね…。

 

続いての刺客は菜々さん、歩夢さん、侑さんの3人。

 

菜々「今日は中野さん、いえトワさんも来ていたんですね」

 

トワ「だってシオンちゃんが仕方なくって言うから」

 

菜々「今回は帰っても良いですが、週末にバッタリ会って逃げ出したら許しませんから」ハイライトオフ

 

トワ「うん。菜々ちゃんからは逃げないからね」

 

ということで菜々さんは帰りました。

 

歩夢「由美ちゃんも来ていたんだ」

 

由美「シオンちゃんに拉致られました。明日大学の研究室で勉強会があるんで帰っていいですか?」

 

侑「ダメだよそんなことしたら。今日は歩夢と一緒に由美ちゃんを連れ帰る約束をしたからね。シオンちゃんは帰っていいけど」

 

シオン「ありがとう侑ちゃん、ぽむちゃん」

 

歩夢「さ、行くよ♪」

 

由美「いやあああああああ!!」

 

由美は侑さんの家に連れられたそうです。

 

ドロシー「みんな本校の生徒に愛されてるんだ…」

 

鈴乃「だって鉄オタだから、暴走防止のヤンデレ発動とかけっこう多いのよ」

 

せりな「それでもいじめよりはマシだと思うかな」

 

イオ「なんとなくそういうストッパーがないからあの頃に崩壊したように思いマスね」

 

すずか「私も思いました」

 

すずかとトワとシオンには、4人が面接でいない間に鉄道同好会の悲しい歴史を語っておきました。由美も舞子たちの面接の直後にその悲痛な歴史をドロシーから教えてもらったそうです。

 

シオン「だよね。さて、夜も遅いし、みんなこの辺で解散にしようか」

 

トワ「そうだね!!」

 

シオン「じゃあ終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

ガシッ!!

シオンの手首を掴んだと思えば、後ろに宮下愛さんが。ホラ、終わり閉廷は禁句なのに…。

 

??「シオン成分の補給を終えるまで、カエサナイカラネ♥」

 

私「愛さん!?」

 

愛「他のみんなは帰っていいよ♪」

 

シオン「ちょっと待って!!僕なにかした!?」

 

愛「また鉄道同好会のみんなと話していたんだもん!!ついでに比奈っちも連帯責任だからね!!」ハイライトオフ

 

私「いやあああああああ!!」

 

トワ「気をつけて帰ってきてねーシオンちゃん」

 

ドロシー「今日はありがとう〜!!」

 

シオン「みんな見捨てるなあああああ!!」

 

愛「さあ、新橋駅に行くよ♪」

 

シオン・私「そんなああああああ!!」

 

こうして私は新歓の後に愛さんからお説教を受けました。人脈が広いとこうなるとか、これはもう理解不能です…。




私が入った鉄研では、同級生が気づかぬうちに次々と抜け大ドジポンコツな私だけしか残らないという悲しい経験をしました。それでも後輩に救われ、なんとか抜けることなく現在に至ります。

次回は未定です。

【塩津舞子】
練馬区出身
ライフデザイン学科 アーキテクトデザイン専攻
2005年度生。誕生日・血液型等不明
主に駅が大好き

【丸山せりな】
山形県米沢市出身
音楽科
2007年度生。誕生日・血液型不明
719系とYR-880形が大好き

【ドロシー・ダビッドソン】
イギリス・バーミンガム出身
情報処理学科
2010年度生。誕生日・血液型不明
コマツやMANなど、気動車用のディーゼルエンジンが大好き

【2023年8月6日追記】
今回の話を元にした架空のPVを作りました。
https://youtu.be/NdNraNjTons


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虹ヶ咲から名古屋にイタズラ電話相次ぐ。

色んな意味でリアルのほうが絶望的になったので、勉強中に寝かせておいたネタを放出します。視点は特記事項がない限り鳳来寺シオンを予定。


【着信音♪MusMus『Sonorously Box』♪】

僕「…非通知?」

 

昼休み中に、突然、僕の携帯に電話がかかってきた。

 

【通話開始】

僕「はい、お電話ありがとうございます。中部高速鉄道の鳳来寺です」

 

??『お嬢さん……今日、何色のパンツ穿いてるの……?』

 

うわ、イタズラ電話じゃねえか。しかもボイチェンで侑ちゃんがやっているのはバレている。

 

僕「今着けている下着は水色だけど…///」

 

ここは恥ずかしくてもちゃんと答える。

 

僕「侑ちゃん」

 

侑『うわぁっ!!なんでバレるの!?』

 

僕「バレるだろこんなの!!それよりも、僕が破廉恥な話題苦手なのわかっててやったでしょ!!」

 

侑『ごめんなさいシオンちゃん…』

 

僕「後でぽむちゃんにチクっておくからね」

 

侑『待って!!歩夢にバレたら色んな意味で…』

 

【通話終了】

まさか侑ちゃんがイタズラしてくるとは思ってもいなかった。呆れたから怒りをはらんだ声で脅迫して電話を切った。まあ、午後からの授業もちゃんと受けよう。

 

〜※〜

 

午後4時。授業も終わったので大須にでも寄って丸田町に向かおう。そう思って市役所駅についた頃。

 

【着信音♪MusMus『Sonorously Box』♪】

 

今度もまた非通知だ。

 

【通話開始】

僕「はい、お電話ありがとうございます、中部高速鉄道の鳳来寺です」

 

??『お姉様、私ですが大変なことになりまして…』

 

僕「いや、僕に妹なんていなかったぞ」

 

??『生き別れの妹ですよ。覚えていませんか?』

 

僕「というか、比奈ちゃんがやっていることバレバレだろ」

 

もう声だけでわかっていた。

 

比奈『バレましたね…』

 

僕「とりあえずあとでぽむちゃんに言いつけるから」

 

比奈『それされたら終わりです!!』

 

僕「言い訳無用!!以上!!」

 

比奈『あっ…ちょっ…待っ……』

 

【通話終了】

本日2度目のイタズラ電話。しかもお姉ちゃん助けて詐欺とか真面目にやめてほしい。次来たら本当にぽむちゃんに言いつけることにしよう。

 

〜※〜

 

【着信音♪MusMus『Sonorously Box』♪】

無事に若宮大通駅に到着した直後のこと。また非通知だ。

 

【通話開始】

僕「はい、お電話ありがとうございます。中部高速鉄道の鳳来寺です」

 

??『ねえシオンちゃん、上原歩夢だけど、どうして虹ヶ咲に来てくれなかったの?』

 

うわ、声的に絶対に無理している。というかコイツの正体も僕にはバレてしまう。

 

僕「あなた、鈴乃ちゃんでしょ?」

 

鈴乃『きゃあっ!!どうして見破っちゃうのよ!!』

 

僕「これ本日3度目。公衆電話からイタズラ電話が既に侑ちゃんと比奈ちゃんからかかってきたし、僕には声で丸わかりなんだから!!」

 

鈴乃『ごめんなさいシオン…』

 

僕「とりあえず我慢してたけどもうぽむちゃんに言いつけるから!!」

 

鈴乃『許してそれは!!歩夢にバレたら命がなくなるわ!!』

 

僕「以上!!解散!!」

 

【通話終了】

 

もう我慢できないので、ぽむちゃんに電話しよう。

 

【通話開始】

ぽむちゃん『もしもしシオンちゃん?』

 

僕「聞いてよぽむちゃん!!侑ちゃんと比奈ちゃんと鈴乃ちゃんが公衆電話を使って僕にイタズラ電話してきたの!!侑ちゃんはエッチな内容だったし、比奈ちゃんは助けて詐欺、鈴乃ちゃんはあなたのなりすましだったんだよ!?」

 

ぽむちゃん『じゃあ、3人のことは叱っておくね♪』

 

僕「本当にいいの?」

 

ぽむちゃん『聞いているだけで私も腹が立ってきたもん』

 

僕「ありがとう…助かるよ」

 

【通話終了】

こうして愚痴を吐露することができた。きっちり叱られて、二度とイタズラ電話なんてしてこないでもらいたい。

 

案の定、ぽむちゃんは2時間にわたり3人を厳しく叱ったとのこと。読者の皆さんもイタズラ電話は絶対にやらないように!!鳳来寺シオンからのお願いです!!




次回は少し重い話を予定。それでもGWスペシャル、近鉄祭りラストランシーズン4回目を書く前に大量にネタを仕入れたい…。

それよりも、VC42編成ロスが激しいです。早く帰ってこい。


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【超悲報】バイオリンが弾けなくなりました。

少しばかり重い話を書きます。視点は澁川比奈を予定。


授業後(*1)、今日も鉄道同好会はないため、私は中庭にバイオリンを持ってやってきました。

 

舞子「今日も楽しみだね」

 

私「ぜひこのお台場一帯にまた届けようと思います」

 

鈴乃「ワクワクするわね」

 

舞子と鈴乃は私のバイオリンを気に入ってくれているため今日も見に来ています。今日弾く予定の曲は葉加瀬太郎さんの『シェットランド・エアー』でした。

 

さあ、弾いてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

…と思い、体制を整えると、

 

私「…あれ?思うように体が動かない…」

 

そう。うまく手が動かせず、震えるのです。

 

 

 

 

鈴乃「嘘でしょ……!?」

 

私「弾けない…。音楽は出てくるのに……」

 

まだ春なのに、恐ろしく汗をかいてしまい、近くのベンチで座り込んでしまいます。

 

私「バイオリンを失ったら…、私の取り柄は何もなくなります……。中学時代の生徒会長とか…虹ヶ咲学園普通科選抜首席合格とかだけでは……B型かつ鉄オタゆえ、肩身が狭く、不名誉なレッテルばかり貼られるというのに……」

 

1人になりたい。そういう気持ちが強まるばかりでした。

 

鈴乃「比奈、そんなに落ち込んでどうするのよ」

私「ほっといてください!!」

 

私は全力でロビーに逃亡しました。しばらく誰も話しかけて来ないでほしい。そう思い椅子に腰掛け、手元にあったスマートフォンとイヤホンを取り出し、大音量で葉加瀬太郎さんや柏木広樹さんなどの、お気に入りの音楽を流します。

 

〜※〜

 

しばらくして、

 

??「おや?澁川さん珍しいですね」

 

私「中川さん!?」

 

中川菜々さんがやってきました。

 

菜々「ものすごく落ち込んでいたので声をかけさせてもらいました。桜木さんや塩津さんが心配してましたよ?」

 

同級生にバレてしまいましたねこれ…。

 

菜々「何かあるなら私に正直に話してください。さっきみたいに1人になりたいとかは私が許しません」

 

もう話すしかないようです。

 

私「実は…」

 

私はさっきのことを話しました。

 

菜々「比奈さん、鉄道ファンであることや、血液型がB型であることが不名誉だって言い切れますか?」

 

私「日本でかなり多いA型と相性の悪いB型、かつ最近のテレビにおける報道で鉄道ファン自体が悪趣味という印象が強いのです」

 

菜々「いい加減にしてください!!」

バッチーン!!

 

菜々さんは私の頭を思いっきり叩きます。

 

菜々「まずA型の鈴乃さんとあなたが仲睦まじいことはしっかりわかっています。それから、あなたの入部した鉄道同好会の黒歴史も全部聞きました。厳しい人だと聞いただけでも容赦なく即廃部にしそうに感じました。それでも無事に猶予を持たせてくれたのは生徒会長の、鉄道趣味への正しい理解のおかげだと思います。それなのにB型や鉄オタが不名誉!?悪趣味!?ふざけてるんですか!?オタクとしても何様のつもりなんですか!?」

 

私「申し訳ないです……」ポロポロ

 

読者の皆さんにも黙っていて申し訳なかったのですが、バイオリンをやっていればそれなりの自身の名誉が保たれると思っていました。

 

菜々「ですから、1人のサブカルファンとしては、比奈さんにはもっと鉄道ファンであることを誇りに思って欲しいんです!!」ポロポロ

 

私「そんな…菜々さん…うわあああああん!!」

 

私は泣いてしまいました。鉄道趣味を心の底から肯定してくれるだけで、今の私は嬉しかったのですから。

 

菜々「比奈さん…鉄道だけはとにかく嫌いにならないでくださいね」

 

私「ありがとうございます!!」

 

こうして菜々さんとまた1つ、仲が深まったのでした。

 

〜※〜

 

十数分後、舞子と鈴乃もやってきました。

 

鈴乃「比奈、心配したのよ!?」

 

私「ごめんなさい舞子、鈴乃…って、そのバイオリン!!」

 

鈴乃「実は比奈がいない間に練習していたの。そしたら…」

 

【♪葉加瀬太郎『Angel in the Sky』♪】

 

すごい…練習時間が1時間だけなのにここまで上達しているとは…。

 

私「鈴乃、そのバイオリンは譲ろうと思います」

 

鈴乃「えっ?」

 

私「私はもうバイオリンが弾けないように感じました。ですがバイオリン要員は天白民に1人でも必要と思っています。ですから、今後はバイオリン奏者としての鈴乃も目指していただけませんか?」

 

鈴乃「もちろんよ!!」

 

舞子「一件落着だね」

 

菜々「やれやれですね…」

 

全員で笑い飛ばして今回は解散になりました。直後に病院に行ったところ、イップスと診断され、いつ治るかわからないということだったので、今後は鉄道1本で頑張っていきたいと思います。

*1
放課後のことです。




次回は週末ネタで1個書きたい…。

【お知らせ】
本作品は2024年3月末にあった出来事を書ききった際に完結とし、その後は設定を引き継いだまま新作に移行します。タイトルは『ラブライブ! 虹ヶ咲学園鉄道同好会と高咲侑となかまたち(仮)』あたりを予定。近鉄の新車の運用開始ネタは次回作に持ち越すことを見込んでいます。


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【拷問】鉄オタ嫌いな鬼塚冬毬を湘南新宿ラインのグリーン車に乗せた上で大宮の鉄博に連れ出そうとしてみた。

各話UAが恐ろしく少ない中で、比較的UAが多めだったエルチューバーYouTuber西園寺様リスペクトをここでまた放出します。視点は澁川比奈を予定。


冬毬「お待たせいたしました」

 

私「冬毬さんこんにちは」

 

2023年4月22日、今日は新宿駅にて冬毬さんと待ち合わせです。これまで名古屋でやっていたあの企画を、今日は東京でもやる予定です。

 

冬毬「今回はどれだけ耐えられなくても、NG無しで行きたいです」

 

私「わかりました」

 

そう。今回やる企画は普通列車グリーン車に乗せた挙げ句鉄博へ連行するという、鉄道趣味否定派にとっては地獄のようなものです。

 

まず、新宿駅からICカードで改札に入り…グリーン車の並び位置に向かった際…、

 

冬毬「帰ってお説教と言いたいところですが、今回はNGなしを誓ったので我慢します…」

 

あの冬毬さんが、前回のこともあったのか大人しいのです。

 

私「本当に大丈夫ですか?」

 

冬毬「むしろ姉者にキレられるのが嫌なので」

 

そっちもありましたか…。

 

~※~

 

今回は無事に乗車できました。

 

冬毬「この前の名鉄特急とはまた違いますね」

 

私「ですね。実は私もこれは初めてなのです」

 

着席保証とクロスシートの有り難さを感じました。名古屋だと特に東海道本線で高頻度で転換クロスシートに遭遇できたのに、東京だと湘南新宿ラインや上野東京ライン、常磐線でないとクロスシートに出逢えず、しかも座面の固いボックスシートばかり。そんな中でグリーン車に乗るのは初めてで、ものすごく嬉しくて、期待で胸がいっぱいです。

 

〜※〜

 

池袋駅にて。

 

??「シオンのせいでまた貴重なマニーが…」

 

??「僕だってJR東日本のグリーン車に乗りたかったの!!」

 

冬毬「姉者もいたんですね」

 

シオン「比奈ちゃんが名古屋でやっていたことを僕が真似ただけです」

 

夏美「今回はもう、大宮着いたらシオンを野田線に乗せますの!!」

 

シオン「8000系とか真面目にやめろっての!!」

 

私「それでも前世からのトラウマはどうする気ですか?」

 

シオン「今日は鉄博の気分だったのに!!」

 

ちなみに夏美には、シオンが前世で東武東上線の8000系に轢かれて命を落とした話を本人からしておいたようです。冬毬さんには夏美経由で伝わっていました。

 

夏美「グリーン車に乗った挙げ句鉄博だなんて、おこがましいにも程がありますの!!一度でも野田線に乗って頭を冷やすべきですの!!」ハイライトオフ

 

冬毬「これは流石にシオンさんが悪いですね」

 

シオン「そんなあああああ!!」

 

流石に読者の皆さん、特に鉄道ファンの方にも真似してほしくないことなので、当然でしょう(*1)。シオン、ご愁傷さまです。

 

【挿入曲♪PYRAMID『Ray Of Hope』♪】

 

池袋を出たあとは駅間距離が長くなり、大宮までは赤羽と浦和にしか停車しません。

 

シオン「新快速に乗った気分だ」

 

私「同感です」

 

夏美「名鉄特急より高いとか納得行かないですの」

 

名鉄特急は格安でしたので。読者の皆さんも450円に値上がりする前に乗るならお早めに。

 

〜※〜

 

大宮到着直前、衝撃の出来事が起きます。

 

なんと!!赤信号で電車が止まってしまいました。

 

冬毬「姉者が鉄博に行かないで野田線行くという話なら、比奈さんも鉄博は諦めましょう」

 

私「どうしてそうなるのですか!?」

 

冬毬「駅構内が列車で混雑しているだけで止まること、列車が遅れることに無駄を感じませんか!?」

 

私「感じません!!」

 

冬毬「こうなったらわかってもらうしかなさそうですね。同じく野田線に強制連行して、船橋に着いたら解散前にお説教です!!」ハイライトオフ

 

私「そんなあああああ!!」

 

夏美「というわけでシオンも船橋に連行ですの!!」ハイライトオフ

 

シオン「いやあああああ!!」

 

結局、大宮下車後に私もシオンも、あの姉妹に連れ出され、野田線経由で船橋まで出てそのままひどく叱られました。一応野田線内では最新鋭の60000系に乗車できたので、そこは良しとしましょう。

 

鉄道ファンの読者の皆さん、何度も言いますが鉄道ファン嫌いを連れ出すときは慎重に、ですよ!!(*2)

*1
あっ、西園寺さんは別ですからね。

*2
鉄道ファンでない読者の方はそこまで関係ありませんが。




8月19日、東京ビッグサイト(虹ヶ咲)から鉄博行っておいて良かった…。

次回は非科学的な要素が入ります。GW特集はそれから。


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双子の姉が成仏できない!?

今回は幽霊ネタで一発。以下の回を読んでおいたほうが良いかも。
中盤ではAIのべりすとを併用し、修正を加えています。
https://syosetu.org/novel/284195/107.html
視点は澁川比奈を予定。


歩夢「比奈ちゃん、一昨日夜、シオンちゃんと随分楽しそうだったね。どういうことかな?説明してよ」ハイライトオフ

 

いやそっちですか!!

 

私は授業後、歩夢さんに呼ばれたため、絶対に鉄オタ嫌いをグリーン車に乗せたことを言及されると思ったのですが、まさかのその後の出来事について言及されたのです。

 

私「歩夢さん聞いてください。実はあの日、鉄オタ嫌いな鬼塚冬毬さんを湘南新宿ラインのグリーン車に乗せて鉄博に連れ出そうという企画を実行しようとしたら、途中でシオンおよび夏美と合流した挙げ句、鉄博行きが中止となり、そのまま野田線で船橋まで連れ出されシオンと揃ってお説教の刑となったので、ダイバーシティに戻ってお互いに飲食店で慰め合っていただけです」

 

歩夢「いかがわしいことしていないならいいけど、もしシオンちゃんを犯すとかしていたら、流石に許せなかったなぁ」

 

私「ごめんなさい…」

 

歩夢「それから、鉄道ファン嫌いを追加料金取る列車に強制的に乗せたりに鉄博に連行したりといった企画はもうやめようね」

 

私「わかりました…」

 

恐怖の西園寺企画はもうできないのですね…。

 

侑「まあまあ歩夢、あまり比奈ちゃんを責めないで」

 

歩夢「だって私たちの大事なシオンちゃんとダイバーシティ東京で2人でいるの見ちゃったんだもん。黙ってられなかったよ…」

 

侑「それは良くないね…。それ以前に比奈ちゃんにはお願いがあったんだけどね」

 

私「何でしょうか?」

 

侑「私と歩夢に『さん』付け、やめてもらえないかな?」

 

私「何かいけないことでも…」

 

侑「シオンちゃんや鈴乃ちゃんより友情レベルが下に見られているみたいで嫌だもん」

 

私「そうは言われましても…」

 

その時でした。

 

生徒会長『普通科の澁川比奈さん、普通科の澁川比奈さん、中庭の方にお待ちの方がいらっしゃいます。至急中庭まで向かってください。繰り返します…』

 

私「不吉な予感がしますね…」

 

侑「私も協力するから、行こ?」

 

私「はい…」

 

〜※〜

 

中庭にいたのは…

 

私「陽羽里!?すでに亡くなっていたはずじゃ…」

 

数年前白血病で亡くなったはずの、私の双子の姉の陽羽里でした。

 

陽羽里『あまりにも嫉妬しすぎて成仏できなくなったのよ。だから、今から比奈を呪い殺す』

 

侑「どうして比奈ちゃんにそんなことするの!?」

 

歩夢「そうだよ!!妹なのに!!」

 

陽羽里『そう、比奈は私の双子の妹なの。だけど私が白血病で息を引き取って数年後くらいから、他の子と楽しそうに話す機会が増えていったわよね?』

 

侑「どうしよう…もしかして……」

 

私「はい。あのことです。中学3年の秋頃、私のライバルで今は名古屋の高校に通うシオンが鉄道ファンだとわかって以降、人脈が増えて……」

 

陽羽里『それを見て私は思ったの。このままでは妹の人気が取られてしまう。それは困るって』

 

歩夢「そっか……それで嫉妬してたんだ……」

 

陽羽里『だから比奈を呪い殺して一緒に成仏するのよ!!そして永遠に一緒になる!!』

 

すると、陽羽里の手にはいつの間にか包丁がありました。

 

侑「危ない!!」

 

陽羽里『これで比奈を殺して、一緒にあの世に行くのよ!!!!』

 

陽羽里はこちらに向かって走り出してきました。

 

歩夢「ど、どうしよう!?」

 

私「こうなったら……!!」

 

私は咄嵯に近くにあった消火器を手に取り、思い切りレバーを引きました。

ガシャンッ!!

 

陽羽里『きゃあっ!?』

 

消火剤によって視界を奪われた陽羽里は怯み、その隙に私たちは一目散に逃げ去りました。

 

陽羽里『ま、待って!!置いていかないでぇーっ!!』

 

後ろからは陽羽里の声が聞こえてきます。

 

でも振り返っている暇なんてありません。ただひたすら走って逃げていると、陽羽里の姿が見えなくなっていました。しかしそれも束の間。陽羽里が目の前に瞬間移動してきたのです。

 

陽羽里『もう逃さないわよ……』

 

私「くっ……」

 

陽羽里『さようなら……比奈』

 

陽羽里はゆっくりと包丁を振り上げました。

 

その時です。

 

ヒュンッ!!

陽羽里『誰よこんなときに私の邪魔をするのは!!』

 

包丁を誰かにはねられたのです。

 

菜々「同級生の中川です。比奈さんを呪い殺そうなんて甘ったれたことを考えないでください」

 

そこには菜々さんがいました。

 

陽羽里『チッ……』

 

舌打ちをした陽羽里はその場から姿を消してしまいました。

 

侑「助かった……」

 

私「ありがとうございます、中川さん」

 

菜々「いえ、大丈夫ですよ」

 

歩夢「だけど成仏できていないっぽいから、また襲ってくるんじゃ……」

 

侑「そうだね……」

 

比奈「……」

 

どうすればいいのでしょうか……。

 

〜※〜

 

その日、夕方まで1人で鉄道同好会の部室を借りて悩みました。

 

まず、私がやるべきことは何なのか?

 

陽羽里に嫉妬されないようにするためにはどうしたら良いのか?

 

陽羽里の霊を祓う方法はないのか?

 

色々と調べてみたけど答えは出ませんでした。

ただひとつわかったことがあります。

 

それは……

 

私「幽霊になった姉と和解するには、『話し合いの場を設ける必要がある』ということですね……」

 

そんなことを言っていると、部室に陽羽里が現れたのです。

 

陽羽里『ごめんねあんなことしちゃって…』

 

私「陽羽里……」

 

陽羽里『私もずっと成仏できないままこの世を彷徨ってたのよ。それで気付いたの。比奈の近くにいれば成仏できるかもしれないって』

 

私「そういうことだったんですか……」

 

陽羽里『だから、今すぐにハグとキスとナデナデをお願い』

 

私「はい?」

 

陽羽里『私、成仏したいのよ。だから早く!』

 

私「えっと……」

 

陽羽里『ほら、はやく!!』

 

私「はい……」

 

私は陽羽里を抱き寄せて頭を撫で、キスをしました。

 

陽羽里『比奈も随分成長したわね。昔みたいに陰気じゃなくなった』

 

私「そうですか?」

 

陽羽里『うん。だから、これからはもっと陽気に生きてほしい。それが私の最後のお願いよ』

 

私「約束します」

 

すると、陽羽里は光になって消えていきます。

 

私「陽羽里!!行っちゃ嫌です!!まだ一緒にいてください!!」ポロポロ

 

陽羽里『心配しないで。成仏するだけだから。それに、私はいつでも比奈のことを見守っているわよ。だから、私の分まで生きて、私が触れられなかったアニメにもたくさん触れて、幸せに暮らしてね』

 

私「わかりました……ありがとうございます……」ポロポロ

 

陽羽里『じゃあ…またどこかで会おうね』ポロポロ

 

比奈「それではまた…」

 

そう言うと陽羽里は完全に姿を消そうとしています。私は精一杯手を伸ばし、陽羽里が消える寸前のところで陽羽里の手を掴みました。

 

陽羽里『えっ?』

 

私「陽羽里、大好きです!!」メソメソ

 

陽羽里『比奈……』

 

そして陽羽里は光の粒となって空へ昇り、天に還っていったのです。

 

私「陽羽里、あなたはいつまでも私の自慢の姉であり、憧れの存在ですよ」

 

こうして姉の陽羽里は成仏していきました。すると先程までわずかにしか流れていなかった涙が溢れ出たのです。

 

私「うわああああん!!」ボロボロ

 

それからというもの、歩夢さんに部室に押しかけられるまでは泣いていました。

 

歩夢「あれ?陽羽里ちゃんはどうなったの?」

 

私「無事に成仏いたしました…」

 

侑「比奈ちゃんが無事で良かったよ」

 

私「ですが、今後はもっと陽気に生きると誓ったので、侑も歩夢もこれからは呼び捨てで行こうと思います」

 

歩夢「比奈ちゃんが初めて私を呼び捨てで呼んでくれた…嬉しい…♥」

 

侑「私も!!ギューってしたくなるよ♥」

 

私「2人とも大好きですよ♪」

 

更に、歩夢は私とシオンの関係も認めてくださいました。

 

歩夢「さあ、帰ろうか」

 

私「ですね」

 

そして校舎を出ると、また警戒すべきことが。

 

??「澁川比奈」

 

私「マルガレーテさん!?」

 

マルガレーテ「バイオリンが弾けなくなったらしいじゃない」

 

私「ごめんなさい…いきなりああなってしまったので……」

 

かなり高飛車な方だとはわかっていたので、このままでは軽蔑される…そう思ったその時でした。

 

マルガレーテ「私は待っているわ。あなたがバイオリンに限らず、何らかの楽器を弾けるようになるまで。その代わり、戻ったら早いうちに私の目の前で披露すること。約束よ」

 

私「わかりました」

 

なんとかなってよかったです。こうしてマルガレーテさんは去り、歩夢・侑とも解散しました。多くの経験をした授業後でしたが、明日も頑張ることにしましょう。




次回は未定ですが、青山由美はGWの後半までお預けの予定です。


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ドイツ遠征決定&関西空港のウイングシャトルに乗ったら日本に帰れません。

今回は海外遠征の入口ネタです。視点は鳳来寺シオンを予定。


由美「…は?」

 

ぽむちゃん「どうして海外なんて行くの?」

 

僕「由美ちゃんもぽむちゃんも落ち着いて。だって仲喜くんがマルガレーテちゃんと不仲になっているなんて、不名誉極まりないんだもん」

 

2023年4月29日、虎ノ門にて。僕が仲喜くんとこのGWにドイツ遠征をすることにしたのだが、その旨を侑ちゃん、ぽむちゃん、比奈ちゃん、由美ちゃんに伝えたら全員反対した。

 

仲喜「私にとってはかなり不服なんだけどね」

 

比奈「だったら尚更行くべきではありません!!それで仲喜が壊れて帰ってきたらどうするんですか!!」

 

侑「私だって、仲喜くんが瀕死で帰ってくるなんて見たくないよ!!」

 

由美「それよりもトワちゃんとすずかちゃんが心配するぜ?」

 

僕「マルガレーテちゃんと仲喜くんの話も同時にしたら2人は笑顔で『行っておいで』って言ってくれたよ?」

 

ぽむちゃん「やっぱり2人じゃ不安だよぉ」

 

すると1人乱入者が。

 

月「そうならないように、僕がついてます。ついでに鞠莉ちゃんもちょうどイタリアにいるから2人でサポートするんだよ♪」

 

由美「月ちゃんがついていったり、鞠莉ちゃんが現地サポーターやったりなら心強いけど、あともう1つ。何か目玉になる列車はあるの?」

 

僕「関空のウイングシャトル、それからカッセルのレギオトラム、あとヴッパータール空中鉄道かな」

 

そう。まずは日本国内にあるのに一般人は乗れないあれ。次に、路面電車がパンタグラフを畳んで乗り入れていくあの路線。そして、現存する世界最古の懸垂式モノレールだ。

 

侑「それで、いつから行くの?」

 

僕「5月3日から5月7日まで、2泊5日の予定だよ」

 

ぽむちゃん「…やっぱり、シオンちゃんと5日間確実に会えないってなると、寂しいし、おかしくなっちゃうかもしれない」

 

僕「えっ!?」

 

ぽむちゃん「だけど、シオンちゃんならいろんなミッションをクリアできると思うから、行っておいで!!」ニッコリ

 

僕「うん!!頑張って行ってくるよ!!」

 

由美「仲喜くんも、しっかり見物してパワーアップするんだよ?」

 

仲喜「もちろん!!由美ちゃんや勇輝くん、聡平くんやジュリー、ウイング団をびっくりさせるレベルになって帰ってきてやるんだから!!」

 

こうして全員で合意が取れた。

 

〜※〜

 

5月3日、遠征当日のこと。関西空港第1ターミナルにて。

 

僕「ウイングシャトル楽しみ〜!!」

 

仲喜「私もだよ」

 

そう。最初の目玉はあの日言った、関西空港のウイングシャトル。ウイングシャトルはちゃんと日本にある、謎の新交通もどきな乗り物。

 

日本にある、謎の新交通もどきな乗り物なんだけど……

 

 

 

なんと!!出国目的でないと乗れないの!!

 

飛行機は大きな荷物を積めるけど、搭乗口まで歩いていくのは現実的ではないという話だから、こういうシャトルが用意されていることがある。過去には成田にもホバークラフトみたいなシャトルがあったみたいだけど、僕が幼稚園に通っていた頃に廃止されたっぽい。

 

月「2人がこうして電車に夢中なのはほっこりするね、由美ちゃんは別だけど」

 

税関手続きを終え、しばらくすると見えてきた。

 

仲喜「さあ、乗るぞ!!」

 

出国者が乗れるのは前1両だけ。キハ100系のようなドアチャイムが鳴りドアが閉まる。

 

僕「これがサイリスタ位相制御の音か」

 

120Hzおよび360Hzの音をかすかに響かせ、シャトルは発車する。今や類似した音は六甲ライナー1000形の回生ブレーキ付きサイリスタレオナード制御くらいしか聞けないから貴重だ(*1)。

 

月「だけど久々の海外だから僕もワクワクするよ!!」

 

仲喜「でしょ?」

 

座席は殆ど無いけど、乗車時間が僅かだからまあいいか。

 

到着後に搭乗口に向かい、そのまま乗り込む。さあ、研修も兼ねたドイツ遠征の始まりだ!!

*1
埼玉にもサイリスタ位相制御の車両があるけど、あっちは50Hz由来の100Hzと300Hzのハーモニーだからこことは違う。




次回は国内ネタを書きたい…。

ドイツ遠征については、マルガレーテちゃん、カッセルの路面電車、ヴッパータール空中鉄道の3つのネタは書く予定です。


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【逃亡厳禁】鉄オタ嫌いな鬼塚冬毬と鉄オタ青山由美を仲良くさせよう。

今回は究極の最低で最高なネタをぶち込みます。視点は澁川比奈を予定。


2023年4月30日。池袋駅にて。

 

由美「夏美ちゃんの妹で鉄オタ嫌いな冬毬さんと一緒になるとか最悪だよ…」

 

冬毬「そうです。比奈さん、無駄な時間を返してください」

 

こんなことをしたのも、冬毬さんが、一番嫌いな人が青山由美と言い出したからです。

 

私「ダメです。ここまで不仲なのこそ無駄ばかりです。仲良くするまで家に帰しません!!」

 

今日は、以前シオンが由美と夏美相手でやったみたいに、由美と冬毬さんの親睦を半ば強制的に深めさせることを計画しています。

 

由美「だいたい不仲が不名誉だなんて誰が決めたんだよ!!」

 

私「不仲であることで悪い噂が立ったらどうするんだとシオンが言っていました。だいたい鉄オタはマスコミの偏向報道で冷たい目で見られがちだとわかっている以上、これ以上悪い噂を立てたくないのです!!」

 

由美「そう言われると言い返せない…」

 

私「それに、夏美や四季さんとの不仲があっさり解消したのはどこの誰でしょうか?つまりはそういうことです」

 

由美「うわぁ…ぐうの音も出ない…」

 

冬毬「由美先輩は比奈さんを奪う極悪人という認識が強いのです」

 

私「いいえ、由美はほぼ常に私を正しい方向に導いてくださいます。極悪人などと言うなんて許しません!!」

 

冬毬「それなら2人まとめて、姉者も呼んでお説教です!!」ハイライトオフ

 

これでは終わり…そう思ったその時でした。

 

??「そこまでですの!!」

 

冬毬「姉者!?」

 

夏美「今回のも流石に見逃せませんの。お姉ちゃんも監督につきますから、由美先輩と冬毬が仲良くなるまでは許しませんの!!」

 

私「夏美、助かります…」

 

夏美「さあ、池袋の街をレッツ散策ですの〜!!」

 

こうして私たちのミッションは始まりました。

 

〜※〜

 

私「そう言えば皆さんの血液型って何でしたっけ?」

 

由美「俺はB型です」

 

夏美「私はAB型ですの」

 

冬毬「私はあなたや由美先輩と同じでB型です」

 

夏美「ほら共通点!!あそこで諦めるなんてもってのほかでしたの!!」

 

由美「せやな…」

 

まず向かったのはサンシャインシティ。専門店街に行ったことがない由美のために案内することにしましょう。

 

由美「こういう風景が俺は好きだ」

 

私「由美が喜んでくれて何よりです」

 

冬毬「これだから虹ヶ咲と名古屋の鉄オタは……」

 

夏美「冬毬はそんなことを言わない!!」

 

冬毬「ごめんなさい…」

 

続いて向かったのはストリートピアノ。

 

由美「それじゃあ弾いてみるか」

 

【♪桑田佳祐『時代遅れのRock'n'Roll Band』♪】

 

まさかの昨年リリースされたばかりの曲を弾き始めたのです。この曲も素敵ですよね、歌詞を含めて。

 

かなりミスや止まるなどはありましたが、なんと1曲弾ききったのです。周りからは拍手の嵐でした。

 

冬毬「由美先輩にそのような裏の顔があったのは驚きです。嫌いだなんて言った私がバカでした」

 

私「由美の素晴らしさをわかってくれるだけで嬉しいです」

 

冬毬「由美先輩、あんなことを言ってしまい申し訳ありませんでした…」

 

由美「ごめんね冬毬ちゃん…最悪だなんて言って…」

 

こうして由美と冬毬は涙を流しながらハグし合いました。

 

夏美「ですが、なんか寒気がしますの」

 

私「確かに、約1名の真っ黒なオーラを感じましたね」

 

??「私のことかな?」

 

私「歩夢!?」

 

なんと、歩夢がやってきていたのです。

 

歩夢「由美ちゃんはどこにいるの?」

 

私「そこで抱き合っています。それよりも侑は?」

 

歩夢「シオンちゃんと海外遠征前最後の休日を過ごしたいって言って新宿でゆるゆるやってるよ」

 

夏美「えっ…シオンが遠征に行ってしまうんですの!?」

 

歩夢「うん。次の水曜以降GWいっぱい、ドイツで不仲解消と列車乗り放題の旅をやるって言ってくれたの」

 

夏美「そんなの私が認めませんの!!冬毬も由美先輩もハグをやめてこっちに来るんですの!!」

 

慌てて由美と冬毬さんが走ってきました。

 

夏美「シオンがドイツに行くんですって」

 

由美「俺は笑顔で送り出すことにしたぜ」

 

冬毬「あの人ですか。少々さみしいですが、シオンさんのことなのでやっていけることを信じています」

 

夏美「みんなその気なんですのね…」

 

歩夢「そうだよ♪」

 

夏美「それなら無事に帰ってこられるように祈りますの!!」

 

私「それが大事ですよ」

 

しかしその後がまた悲劇となりました。

 

歩夢「それはそうと由美ちゃん、これまで不仲だった子たちと仲良くできるようになった事例がまた増えたみたいだけど、どういうことかな?私、まだVC42編成への嫌悪感が残っているんだよ?」ハイライトオフ

 

由美「歩夢聞いてよ。比奈ちゃんとシオンちゃんが鉄オタにまた悪い噂立てたくないって言うから…」

 

歩夢「そんなにも2人や鉄道趣味のほうが大事なんだ!!」

 

由美「当たり前だよそんなこと!!」

 

歩夢「それなら、冬毬ちゃんも夏美ちゃんも4人まとめて今からお説教だからね!!シオンちゃんがいない分、たっぷりと味わわせてもらうよ♪」

 

冬毬「そんな無駄なことを」

歩夢「無駄じゃないもん!!大好きな人がしちゃいけないことをやっていたら見逃せないんだから!!」

 

冬毬「はい…」

 

歩夢「さ、覚悟してねみんな♥」

 

全員「いやあああああああ!!」

 

こうして歩夢から4人揃って何発も雷を落とされました。私たちが解散できたのも夕方5時頃でした。

 

それでも不仲は百難招くということがわかるので、みんな仲良くという世界が生まれるとよいですね。




次回はシオンと仲喜のドイツ遠征で一発。マルガレーテちゃんも出てくるよ。

ちなみに作者の私は一度もサンシャインシティに行ったことがないです。


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【逃亡厳禁】音楽家と鉄オタの不仲をカッセルの路面電車で解決させようとしてみた。

由美×夏美、由美×冬毬に続いてまたこのネタ。今回は自らのすべての作品における初のヨーロッパ回。視点は鳳来寺シオンを予定。


2023年5月3日(現地時間)、ミュンヘン空港にて。

 

仲喜「やっと着いたぞ!!」

 

僕「仲喜くんすごく楽しそうだね」

 

月「2人が楽しめれば、僕は満足だからね」

 

関西空港から半日以上の長旅だったが、無事に到着することができた。緊張ばかりで一睡もできず、食欲もあまりないせいで機内食をチキン(Beef or Chicken)およびサラダ(Soup or Salad)にしてしまうほどだったが、一応僕は元気だ。

 

仲喜「さあ、Sバーン乗るか。国外の吊り掛けは楽しみだ」

 

この近辺のSバーンでは西ドイツ時代に設計された通称オリンピック電車こと420形が現役である。E231系やE233系といった最新車両が大好きな彼だが、吊り掛けだけは別らしい。

 

いざホームに行ってみると、2編成を連結した420形が停車していた。

 

僕「名鉄みたいで好きだね」

 

それでも2025年までに消えるようなので読者の皆さん乗るのはお早めに。

 

〜※〜

 

仲喜「近鉄にキチガイって言った私が馬鹿だった」

 

月「まだそのこと引きずっているの?」

 

仲喜「うん…」

 

月「そんなんだから進歩できないんだよ?」

 

仲喜「ごめんなさい…」

 

こんな会話もあったが、無事にミュンヘン中央駅まで到達できた。

しかし到着後、悲劇が起きる。

 

??「鳳来寺シオン、どうして山部仲喜なんかと一緒にいるの?」

 

僕「マルガレーテちゃん!?」

 

仲喜「そういうウィーン・マルガレーテだって、なぜミュンヘンまで出てくるんだよ!?普通は現地集合じゃないの!?」

 

月「僕が呼びました♪」

 

仲喜「ふざけんなよ!!」

 

マルガレーテ「山部仲喜とここで一緒になるとか最悪よ!!」

 

僕「2人とも落ち着いてください。仲喜くんにはもう一度言いますが、仲喜くんとマルガレーテちゃんにはこれからお互いに仲良くしてもらいます。これは僕からの命令です。仲良くするまで母国に帰しません」

 

そう。いつも通り、「家に帰さない」ならぬ、「母国に帰さない」と言い放ちなんとかしようという作戦だ。

 

マルガレーテ「それはそうと青山由美はどこよ」

 

僕「アイツは日本での旅行計画と、大学院試験の関係でここドイツには来ません」

 

マルガレーテ「次日本に行ったら青山由美にはお説教が必要ね」ハイライトオフ

 

仲喜「これだからウィーン・マルガレーテは嫌いなんだよ」

 

僕「はい、嫌いは禁句ね」

 

仲喜「うわぁ…制約が恐ろしいことになってるのなんとかしないと…」

 

月「とにかく、仲を深めるために行くよ!!」

 

仲喜・マルガレーテ「待ってええええ!!」

 

こうして今回の不仲解消物語は始まった。

 

〜※〜

 

向かう先はドイツの都市カッセル。日本では見られない、乗りたい路面電車に乗るつもりだ。

 

仲喜「4時間半乗りっぱなし、しかもウィーン・マルガレーテと隣合わせとか最悪だ…」

 

マルガレーテ「私もよ」

 

僕「これも一種の武者修行です!!わがまま言わない!!」

 

移動の際に乗るICE3では仲喜くんとマルガレーテちゃんを意図的に隣の席にした。

 

僕「しかしビストロで買ったソーセージは美味しいなぁ」

 

英語だけでなんとか通じたから良かった。

 

マルガレーテ「私にもちょうだいよ!!」

 

僕「んなのは自分で買いなさい」

 

マルガレーテ「何よ。鳳来寺シオンったらケチね」

 

由美ちゃんと同様、奢りは絶対にしません。

 

〜※〜

 

カッセル中央着。4時間半の長旅だったが、シーメンスのIGBTインバータ制御は最高だった。途中で立ったからエコノミークラス症候群になることはなかった。

その時、電話がかかってきた。誰からだ…?

 

【通話開始】

僕「はい、鳳来寺です」

 

しずく『シオン先輩早く日本に帰ってきてください!!私はもう限界なんです!!』

 

僕「ダメです。これは鉄道系アイドルを活性化させるためのミッション。ドイツから帰るなんてとてもできません」

 

しずく『それなら帰ってきたら一生懸命に犯しますから、カクゴシテオイテクダサイ♥』

 

【通話終了】

いや、誰だよ吹き込んだ奴。とはいえ、ICEの車内でアップしていた420形電車の発車動画を僕自身がアップしたせいでバレたかもしれない。自業自得の可能性が高い。諦めよう。

 

仲喜「誰からだったの?」

 

僕「しずく」

 

仲喜「うわぁ…日本に着いたら絶対江ノ島送りだぞ…」

 

マルガレーテ「私が日本を再訪したら鳳来寺シオンの恋愛対象を全員成敗するしかないようね」

 

月「そこは抜かりないんだ」

 

そんなことを言っているとストリートピアノを発見した。弾いてみよう。

 

【♪西村由紀江『終わらない旅』♪】

 

まだ2人の不仲は続いている感じがする。そのため、この曲をチョイスした。演奏を終えると拍手の嵐だった。

 

マルガレーテ「やはり鳳来寺シオンの音色は本物ね」

 

仲喜「うん。聴いているだけで眠気を誘ってくるよ」

 

マルガレーテ「あっ…」

 

仲喜「シンクロした」

 

マルガレーテ「山部仲喜と同じこと思っていたなんて、恥ずかしいわ」

 

月「仲良くなれそうだね」

 

仲喜・マルガレーテ「ならない(わ)よ!!」

 

というわけで、こんな無駄話をしているくらいなら噂のトラムに乗りに行こう。

 

〜※〜

 

向かった先に止まっていたのは3車体連接のRegioCitadisである。

 

仲喜「これが非電化に入るのか…」

 

僕「そうっぽいです。しかもこの見た目でディーゼルエンジンを積んでいるとか」

 

マルガレーテ「ディーゼルは今どきのロック・ミュージックみたいでなんか嫌ね」

 

仲喜「現地のディーゼルとかときめくなぁ…」

 

クラシックベースで生きてきた人にとってはそうかもしれない一方、仲喜くんは地元が北海道の札幌でディーゼルと親しかったのもあり、ときめきが溢れている。

 

乗り込むや否や、エンジンがかかった。しばらくしてドアが閉まり、甲高いモーター音とディーゼルの爆音を響かせ発車した。乗るのはアーナタールまでで、30分に1本しか来ないので折り返す予定だ。

 

乗ってみると当然ディーゼル特有のうるささはあったが、ディーゼルとは思えない加速と高速走行に圧倒された。

 

月「シオンちゃんがポカンとしているけど」

 

僕「この走りに息を呑んでそれどころじゃないの」

 

月「なるほどね」

 

そして途中から架線のない区間に入り、無事にアーナタールまで到達した。

 

〜※〜

 

それでもこういう非電化直通トラムが日本にも普及してほしい。去りゆくトラムを見ながら僕はそう思ったのだった。

 

仲喜「そういえば明日はどうするんだよ?ウィーン・マルガレーテがいる以上私はどこかでゆっくりしたいんだが」

 

僕「明日はこのままヴッパータールまで抜けます。当然マルガレーテちゃんも仲喜くんも強制連行だからね」

 

マルガレーテ「また明日もアイツと一緒!?」

 

月「だってとても不仲が解消したとは思えないもん」

 

仲喜「まじかよ…」

 

というわけで、明日に備えることにしよう。




とりあえず誤解のないように言っておきますが、山部仲喜の読み方は「やまべ なかのぶ」のつもりでした。

次回も海外ネタ。それが終わり次第国内に戻ります。


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ヴッパータール空中鉄道和親条約

前回に続きドイツ回です。今回をもってシオンちゃんが前倒しで帰国するかも。視点は鳳来寺シオンを予定。
とはいえ、仲喜くんとマルガレーテちゃんの運命やいかに…?


5月4日(現地時刻)、カッセルの外れの町バート・ヴィルヘルムスヘーエにて。今日はここからライン川流域にある小さな町ヴッパータールに抜ける予定だ。そして昨夜はビアホールで飲み放題をやったから仲喜くんが恐ろしく酔っ払ってしまった。

何より変わったのは…、

 

マルガレーテ「昨日1日やってきたけど、山部仲喜の隣にいるのも全然悪くないわね」

 

仲喜「ウィーン・マルガレーテのこと、私は嫌いじゃないかも」

 

昨日まで仲違いしていた2人の態度が少し和らいだこと。これは今日中にイチャイチャが期待できそうだ。

 

月「それじゃあ今日はどうしようね」

 

僕「ここからヴッパータールの街に抜けて現存する世界最古のモノレールに乗る予定です」

 

マルガレーテ「それなら行きましょう」

 

ということで、カッセルの外れのバート・ヴィルヘルムスヘーエからREを2本乗り継いで行くことになる。最初に乗るのはペンデルツーク型客車列車なのだが、後ろに繋がっていた電気機関車は…、

 

僕「念願のタウルスだ!!」

 

182形。主に貨物列車の牽引に充てられる電気機関車で、シーメンス製。日本では全滅したドレミファインバータが今でも聞ける貴重な車両だ。

 

仲喜「ドレミファインバータ楽しみ♪」

 

マルガレーテ「昨日と違ってほっこりするわね」

 

月「さあ、乗ろうか」

 

ということで、後ろから2両目に乗り込もう。

 

〜※〜

 

ビストロ車連結だったので、朝食にはプレッツェルを注文し食べた。

 

月「そう言えばシオンちゃんはお腹を下したりとかはしてない?」

 

僕「僕は大丈夫だよ。定期的に水とか高いけど買ってるから」

 

仲喜「それが大正解だと思う」

 

僕「どういうこと?」

 

月「ここの水道水は硬水だから、お腹を下しやすいんだって」

 

僕「なるほどね」

 

というわけで、そのまま乗っていこう。昨日とは違い、仲喜くんとマルガレーテちゃんが喧嘩することはなくなった。

 

〜※〜

 

乗り換えるのはヴェストファーレン州にある小さな街ハム。ドレミファインバータはご馳走様でしたで良かったのだが、次のREに連結されていた機関車はというと…

 

僕「101形だ〜!!」

 

アドトランツ製の電気機関車。2音インバータも素敵なドイツ鉄道の主力だ。これも前から2両目に乗ろう。

 

アドトランツのGTOインバータは身に沁みる。日本ではめっきり減ったこの手の音も堪能しよう。

 

〜※〜

 

ヴッパータール中央駅到着。これもまた長かった。しかし、仲喜くんとマルガレーテちゃんの態度が完全に和らいだのはこのときだった。

 

仲喜「しかし、マルガレーテちゃんもいざ話してみると、意外に音楽関連の話で盛り上がるなぁ。ごめんねあんなこと言っちゃって」

 

マルガレーテ「山部仲喜が青山由美と同じように、クラシック系の音楽が好きだということを知って私も驚きよ。憎いなんて言って申し訳ない」

 

月「これで不仲は解決だね」

 

仲喜「ということはもう終わり!?」

 

僕「いや、ヴッパータールのモノレールに乗りたいからついてきて」

 

仲喜「ありがとう」

 

月「ワクワクするよ♪」

 

というか、仲喜くんがフルネームで呼ばなくなった時点で大躍進したということだ。

 

そしてヴッパータール空中鉄道の駅にやってきた。ヨーロッパ特有の信用乗車方式のホームだ。

 

ヴッパータール空中鉄道は現存最古のモノレールであり、ランゲン式という鉄輪で動く方式を採用している。湘南モノレールや千葉都市モノレールなどのサフェ―ジュ式や、廃止の噂がある上野動物園モノレールの上野式とはまた違う感触が味わえるはずだ。

やってきたのは2015年に登場したばかりの最新型。ウォームギヤだから回生ブレーキは期待できないだろうけど、乗ってみよう。

 

仲喜「むちゃくちゃ車内がきれいだ…」

 

マルガレーテ「今日は山部仲喜の隣がいいわ」

 

仲喜「じゃあそうするか」

 

座席は片側にのみ2列クロスシートが並ぶだけ。もう片側は通路だから、座っていったほうが色々良い。

 

モノレールは川沿いをものすごいスピードで翔ぶように走る。窓の外には色んな景色が流れていく。まるで空を飛んでいるような感覚になるくらい速くて、そして気持ちいい。山を駆け抜ける湘南モノレールとはまた違った感覚だ。

 

〜※〜

 

終着駅にて、悲劇が起きる。

 

??「仲喜、マリーが探してマーシタ」

 

僕「鞠莉さんのお母様!?どうしてここだとわかったのですか?」

 

鞠莉さんのお母様「仲喜とシオンの行動なんぞお見通しだってマリーが言っていマーシタ!!さあ仲喜、MISSION COMPLETEのようなので行きましょう!!」

 

仲喜「いやあああああああ!!」

 

月「頑張ってねー♪」

 

仲喜「月ちゃんも見捨てるなああああ!!」

 

仲喜くんは鞠莉さんのお母様に連れられ行ってしまった。話によるとこの後鞠莉さんにめちゃくちゃにされたようです。

 

月「シオンちゃんはこれからどうする予定?」

 

僕「ミッションもクリアしたし1日前倒しでフランクフルトから成田に帰ろうかなって思う」

 

マルガレーテ「私も実は明日の夕方地元で公演があるから帰らないと」

 

月「僕はイタリアに一度行って幼馴染に会ってくるよ」

 

僕「全員バラバラか…。だけど由美ちゃんやトワちゃんを心配させる訳にはいかないし、先に帰るよ」

 

マルガレーテ「離れていても、心は一緒。だからまたヨーロッパに来てくれるわよね?」

 

僕「もちろん!!」

 

こうしてみんなで笑い、フランクフルトまで出たところで解散となる。帰りの飛行機は夜に出るので、直ちに由美ちゃんに電話しよう。

 

【通話開始】

由美『はい、青山です』

 

僕「由美ちゃん、明日1日前倒しで僕だけ成田に帰ることになりました」

 

由美『到着は何時頃になる予定?』

 

僕「日本時間の明日18時です」

 

由美『他のメンバーは?』

 

僕「月ちゃんは一度イタリアの幼馴染に会いに行くって話だし、仲喜くんは鞠莉さんのお母様に捕まっちゃった。マルガレーテちゃんも地元でコンサートがあるって言ってた」

 

由美『うわぁ…仲喜くん無事に生きて帰れるといいね』

 

僕「だね」

 

由美『とにかく、無事に事故とかなく帰ってくること。俺からはそれだけ』

 

僕「うん。約束するよ!!」

 

由美『それじゃあまた』

 

【通話終了】

こうして帰国の準備はできた。帰りの飛行機まで時間はあるから、近郊でSバーンを撮影しまくり、鉄道PVの素材にし、夕食だけ食べて日本に帰ろう。

 

だけどカッセルのレギオトラムも、ヴッパータールのモノレールも楽しかったなぁ…。由美ちゃんや鈴乃ちゃんを連れてまた行きたい。




次回は国内に戻ります。シオンちゃんの帰国は次々回以降の予定です。


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☆虹ヶ咲鉄道系GWチャレンジ2023 #1 会津でトロッコに乗っても、出逢いは突然に。

今回から国内に戻ります。今回は実体験をもとにした会津遠征回。視点は青山由美を予定。
そして今回また新キャラが出てくるよ。


2023年5月5日、新橋駅にて。今日は息抜きのために会津若松に行く。しかし、当初一緒に行く予定だった新居町組(旧・コメット団)のうち、夫の勇輝くんと弟のそーちゃん、妹のジュリーがマル、四季、および璃奈ちゃんにそれぞれ捕まってしまい、仲喜くんもシオンちゃんのドイツ遠征に強制連行されたため、代わりにやってきたのが…

 

歩夢「じゃあ今日は張り切っていこうね」

 

俺「せやな」

 

侑「この5人だとまた不安しかないよ…」

 

せりな「ちょうど私も作曲の糸口も見つけたかったからいいんじゃないの?」

 

比奈「まあ、鈴乃もメイさんに捕まってしまったので暇を持て余すくらいなら混じることにしました」

 

歩夢と侑ちゃん、そして鉄道同好会のせりなちゃんと比奈ちゃんだった。

 

侑「今日は会津で何をする予定だったの?」

 

俺「トロッコに乗るつもりでした」

 

歩夢「由美ちゃんは相変わらずだね…」

 

せりな「だけど私もあのトロッコに乗ってみたい!!東北民としては乗っていないのが不名誉に近いんだから!!」

 

俺「でしょ?」

 

せりな「さあ、行こうか!!」

 

侑・歩夢・比奈「待ってええええ!!」

 

こうして俺たちの会津遠征は始まった。

 

〜※〜

 

まず新橋から京浜東北線で東京駅に出て、そこから新幹線やまびこに乗り換える。昼は東京駅で購入したカツサンドにする。

 

やまびこは当然自由席。グリーン車なんかに乗せたら歩夢と侑ちゃんが怒り出すに違いない上に、カネの無駄にもなるのでやめた。全員学割使用だから乗車券こそ安く済んだけど。

 

歩夢「楽しみだね、東北方面」

 

せりな「私もだよ」

 

横並び1列取れたからそこはセーフ。やまびこ号は各駅に停車しながら郡山まで向かうのだった。

 

〜※〜

 

郡山下車後、荷物を整理して在来線ホームに向かう。そして乗る予定の列車が…

 

比奈「どうしましょう…」

 

なんと、快速なのは良いが2両ワンマンというどこぞの亀山方面で見たような出で立ちをしたものだった。

 

侑「とりあえず乗ろうよ」

 

俺「そうしよう」

 

1本逃したら1時間来ないから乗るしかないよな。

しかし2両ワンマンで、転換クロスですらないセミクロスだからかなり快適性に欠ける。

 

歩夢「だけどこの前の新白河よりはマシだよね」

 

比奈「ですね。あの日はロングシートの混雑地獄でしたから」

 

俺「そういえば歩夢も侑ちゃんもあの混雑地獄に乗ったんだよな…」

 

歩夢「一番悪いのは仲喜くんだからね」

 

俺「だろうね。アイツ、広島の仲間に次いで破天荒なことやりがちだからさ」

 

侑「由美ちゃんも結構破天荒な気がするけど」

 

俺「おいコラ!!」

 

全員「あははは…!!」

 

そんなこんなで列車は郡山を発車する。まあ俺が約2年間で27回も近鉄に乗りに行く(*1)という破天荒なことをしたのは事実なんだけど。

 

〜※〜

 

磐梯熱海を発車し、山を越えると猪苗代湖と雄大な盆地が見えてくる。こういった場所に繁華街とか欲しいと思う時点で馬鹿かもしれない。そして猪苗代、磐梯町と停車し会津若松に到着した。

 

到着後、衝撃の出来事が起きる。

 

??「やっほ、せりなお姉ちゃん♪」

 

比奈「せりな、知り合いですか?」

 

せりな「いや、赤の他人だけど……」

 

??「もうっ、つれないなぁせりなお姉ちゃんは〜♪皆さんはじめまして。私、桜田(さくらだ)陽凪(ひなぎ)といいます!!ここ会津若松出身の小学6年生、せりなお姉ちゃんの従妹(いとこ)です!!」

 

全員「ええええええーーーーっ!?」

 

いつもにも増して叫ばざるを得なかった。

 

俺「てかこの子、中部高速グループのキッズクラブに入っている1人だ」

 

陽凪「陽凪は青山先生の出ている動画をいっぱい見ました!!目標は青山先生や鳳来寺先輩みたいに、鉄道に詳しくなることです!!」

 

俺「そう言われると恥ずかしいなぁ…」

 

侑「せりなちゃんは陽凪ちゃんに会いたくなかったの?」

 

せりな「うん。会うたびに作曲や撮り鉄の邪魔をするように抱きついたりキスしたりしてくるんだもん」

 

陽凪「だけどそうやって毒を吐くせりなお姉ちゃんも陽凪は大好きだよ♪」

 

比奈「もはや救いようのないシスコンですね…」

 

みんな毒を吐いているけど、陽凪ちゃんがキレることはない。話によるとシスコンは褒め言葉らしい。

 

歩夢「そういえば由美ちゃん、中部高速グループのキッズクラブってどういう感じなのか知りたいな」

 

俺「じゃあ説明しましょう」

 

〜※〜

 

まず中部高速グループのキッズクラブが始まったのは2008年のこと。加入ができる条件は、当初は小学校1年生から小学校6年生までで、かつ何でも良いから鉄道が大好きであることでした。6年後に対象年齢を3歳以上に引き下げています。

 

加入すると、いろんな各社の鉄道イベントを紹介してくれたり、自社の鉄道イベントにも無料で招待してくれたりなど、かなりの特典が待っています。そして中学1年生からは学生社員に昇格することも可能ですが、この時点でほぼみんなが脱退し、むしろ学生社員は非キッズクラブ出身者がほとんどです。

 

ちなみに私はプロジェクト発足当初のキッズクラブのメンバーだった人で、学生社員に昇格し、最後正社員昇格まで保証された1人です。確か他の発足当初のメンバーだとウイング団のきよっぴー、のぶにゃん、それからいまドイツに行っている山部仲喜くんくらいだったはず。ついでに地域別交流会というものも中部高速グループにはありますが、学生社員以上限定で、キッズクラブの人は参加できません。

 

〜※〜

 

比奈「私も中部高速グループのキッズクラブに入りたかったです…」

 

俺「ごめんなさい幼馴染みじゃないばっかりに…」

 

比奈「もうっ!!」

 

陽凪「だけど9年間キッズクラブで良かったよ」

 

せりな「嫌な予感もするんだけどね」

 

侑「歩夢、私たちは鉄道大好きとまでも行かないから入れなかったね」

 

歩夢「だよね」

 

さて、本題に戻ろう。

 

歩夢「そういえばトロッコの時間は?」

 

俺「13時34分…まずい。あと数分しかない」

 

陽凪「陽凪もお座敷席に乗るよ」

 

せりな「陽凪と一緒とかもうヤダ…」

 

さっきまでワクワクしていたせりなちゃんが一転して落ち込んでしまった。陽凪ちゃんのことに辟易しているのだろう。

ホームに戻ったあとのこと。

 

俺「とりあえずチケット配ります。まず歩夢と侑ちゃんから」

 

歩夢「2人一緒ならどこでもいいよ♪」

 

侑「できればトロッコがいいな」

 

俺「はい、じゃあこの2枚」

 

2人「ありがとう!!」

 

歩夢と侑ちゃんは前方のトロッコ列車に乗ってもらう。

 

比奈「せりなのためにも、せりなと陽凪さんが別々のほうが良さそうです」

 

陽凪「ヤダ!!陽凪はせりなお姉ちゃんと一緒がいい!!澁川先輩や青山先生と一緒とか嫌です!!」

 

俺「残念ながら、残り3枚全部展望席です。元々行く予定だった弟たちと夫と仲喜くんがみんなトロッコか展望席希望だったもん」

 

陽凪「そんなあああああ!!」

 

陽凪ちゃんが絶望しているけど、せりなちゃんの顔がまた明るくなった。こうして3人で後面展望を楽しむことになりました。

 

〜※〜

 

七日町、西若松までは全席自由だからトロッコの方を見に行こう。風を感じながら平地を走るっていいよね。

西若松を出ると指定席の旅が始まる。ハイデッカー席から見る半室運転台と、長く伸びる線路と、盆地の風景は格別だ。

 

比奈「そういえばせりな、陽凪さんについて詳しく知りたいのですが」

 

せりな「実は私、陽凪の誕生に立ち会ったの。それから毎月のように陽凪には会いに行っていた。だけど私が7歳、陽凪が3歳のときに…」

 

〜※〜

 

陽凪「おおきくなったら、せりなおねえちゃんとけっこんする!!」

 

せりな「うん。約束だよ!!」

 

〜※〜

 

せりな「ってことがあってからずっとべったりで、しかも去年陽凪が政府のチカラでフタナリ化させられてからはいつもハグされるし、キスされるし、挙げ句はレイプされそうになるんだ」

 

俺「うわぁ…陽凪ちゃんも俺や比奈ちゃんと同じ目にあったのか…」

 

せりな「あれ?比奈ちゃんもフタナリだったの?」

 

比奈「はい。今まで黙っていて申し訳ありませんでした。実は入学直前に北陸新幹線で糸魚川から金沢に抜ける際、いきなりフタナリ化の餌食になりました。こんなことで嫌いになるのだけはやめてください」

 

せりな「全然嫌いなんかじゃないよ?だって私だっていきなりフタナリになる可能性があることは覚悟してるもん」

 

俺「それならホッとしたよ…」

 

その時だった。

 

陽凪「ねえせりなお姉ちゃん、陽凪に見えないところでどうして青山先生や澁川先輩とナイショ話なんてしてるのかな?」

 

せりな「聞こえてたの?」

 

陽凪「聞こえてるよん♪」

 

せりな「だって私の大事な仲間なんだもん」

 

陽凪「それなら私も混ぜてよ。1人取り残されるなんて陽凪は寂しいの…」

 

せりな「ごめんね陽凪……。それなら比奈ちゃんたちのこと、もう敬語とか、名字呼びとか、先輩呼びとかやめよ?」

 

陽凪「うん!!陽凪もみんなと仲良くなりたいからね」

 

俺「俺は大歓迎だよ」

 

比奈「陽凪が言うなら私も呼び捨てにします」

 

こうしてまた1つ仲が深まった。

 

〜※〜

 

しばらくして、長大トンネルに入っていく。カメラを回しながらトロッコの方に4人で向かう。侑ちゃんも歩夢もトンネルに映し出されたプロジェクションマッピングに夢中だった。そして湯野上温泉駅に到着する直前までトンネルは続いた。

 

比奈「この列車に乗れてよかったです。鉄道同好会の記事のネタにしましょうね」

 

せりな「そうしようね」

 

こうして見ているとほっこりする。虹ヶ咲学園鉄道同好会の不名誉・死亡率のレッテルも剥がれることを祈りたい。

 

〜※〜

 

会津田島着。しかし……、

 

俺「何もないんですが」

 

そう。片田舎(*2)の拠点駅のド定番のごとく、駅前にはほとんど何もない(*3)。お土産だけ買って帰りの列車を待つことにしよう。

 

〜※〜

 

帰りに乗ったのはAT-750形1両編成ワンマン臨時列車。何が特別かと言うと…、

 

せりな「普通車なのにリクライニングなんだ!!トキメキガトマラナイヨー!!」

 

陽凪「陽凪もその気持ちわかる〜!!」

 

全席リクライニングだからである。しかし、

 

侑「対面型に揃えられてるのが、なんかショック」

 

歩夢「だよね」

 

何故か普通列車のごとくボックス型に揃えられていた。特急のごとく2列シートで前方を向きのびのびと帰りたかった俺たち4人にとってはかなりショックだった。

 

それでもカミンズサウンドを響かせ1両ワンマンは発車した。このまま会津若松まで戻ろう。帰り際は俺と比奈ちゃんだけ車端部の一人掛けを取り、それ以外の4人で座ってもらった。

 

歩夢「陽凪ちゃん可愛いね」

 

陽凪「もう〜照れるなぁ〜」

 

侑「せりなちゃん苦労するでしょ?」

 

せりな「うん。会うたびにハグとキスになるんだもん。最悪レイプ未遂沙汰になることもあるんだよ?」

 

陽凪「将来は結婚するんだから、問題ないでしょ?」

 

歩夢「いや…そうでもないかも…」

 

侑「なんかこの子怖いね…」

 

一方、俺と比奈ちゃんはというと、

 

比奈「そういえば会津田島駅で聞いたことですが」

 

俺「どうしたの比奈ちゃん?」

 

比奈「せりなが米沢からわざわざ虹ヶ咲に入った理由も陽凪から逃げるためというのがあるらしいです」

 

俺「うわぁ…案の定そうだったか…」

 

衝撃の事実を聞かされてしまった。それでも列車は進んでいった。

 

〜※〜

 

会津若松には16時53分に到着。

 

陽凪「今日はみなさんありがとうございました!!」

 

歩夢「楽しかったよ陽凪ちゃん♪」

 

明らかにぐったりしていたのはせりなちゃんと比奈ちゃんだけだった。俺も嫌な予感がして気が気でない。

 

侑「あれ?もう帰るの?」

 

陽凪「違うよ。今から只見線に乗って今日は長岡で泊まる予定なんだ」

 

俺「とにかく無事に着くこと。由美ちゃんと約束してください」

 

陽凪「もちろん!!由美ちゃんとの約束はちゃんと守るよ!!じゃあ、またみんなどこかで会おうね!!」

 

全員「えっ!?」

 

今回は全員が驚いた。またって、全国を旅する気だろこの子。

 

そう言うと陽凪ちゃんは改札を出て切符を買い直しこちらのホームに戻ってきた。

 

陽凪「そうだ!!」

 

せりな「どうしたの陽凪?」

 

陽凪「来年、陽凪は虹ヶ咲学園を受験するからね!!入学できたらよろしくね、せりなお姉ちゃん♪」

 

せりなちゃんが真っ白になってしまった。陽凪ちゃんは只見線の2両編成の列車に乗り込んでいった。

 

只見線の列車が発車して去っていった後のこと。せりなちゃんは崩れ落ちてしまう。

 

せりな「来年…私、大阪の咲ノ浜高等学校に転校していいですか……?」

 

咲ノ浜高等学校もここ最近関西で偏差値を大きく上げつつある、咲洲に存在する私立の女子校で、音楽科もちゃんと併設している。

 

侑「せりなちゃんそれはダメ!!」

 

せりな「あの子が来たら、私は終わりだよ…」

 

歩夢「従姉妹のことは、大事にしないとだめだよ?」

 

せりな「はい…」

 

比奈「来年の鉄道同好会は大波乱の予感がしますね」

 

俺「そんな気がします」

 

比奈「ですが、せりな曰く、陽凪に鉄道や音楽の話題を振ると喜ぶようなので、困ったときの対処法として覚えておきましょう」

 

俺「把握」

 

せりなちゃんが落ち着いたところで改札を出て、会津若松観光に向かうことにしよう。ちなみに俺も陽凪ちゃんが虹ヶ咲受験と叫びそうな気はしたが、案の定そうだったかとしか言いようがない。

*1
あの号泣議員よりはマシなはず。

*2
ここポイント。名古屋出身の俺にとっては、会津若松駅・只見線会津川口方面の、4時間に1本しか電車が来ない時刻表を見てかなり田舎を感じた。

*3
名松線の家城や近鉄大阪線の青山町とかよりはマシ。




ちなみに青山由美の過去には色々な没設定があります。知りたければメッセージへ。

見切り発車のため、シオンちゃんの帰国は次回の予定でしたが、さらに伸びるかも…。次回は会津観光の後、東京に抜けます。


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☆虹ヶ咲鉄道系GWチャレンジ2023 #2 会津で一夜を過ごし、そのまま東京に戻ろう。

前回のトロッコの続きから行きます。視点も引き続き青山由美を予定。


改札を出たあと、バスもないので会津若松城まで徒歩で向かおう。

 

比奈「しかし本当に開いているのでしょうか…?もう5時を過ぎている以上期待できなさそうな…」

 

俺「危ないから先に野口英世記念館行くぞ」

 

せりな「それがいいね」

 

というわけで、会津ゆかりの細菌学者野口英世さんの記念館に行ってみよう。ギリギリのところで入館できた。

 

野口さんは1歳で指が繋がってしまう大火傷を負い、以降いじめにもあったが、16歳のときに指を切り離す手術を受けてから医者を目指すようになったという経緯を持つ。ここでは幼少期のみの解説だったが、200円払って見学した甲斐はある。

 

さて、見学終了直後に会津若松城について調べてみると奇跡が起きた。

 

俺「おっ、今日は夜まで空いているぞ」

 

侑「それなら行こうか」

 

こうして会津若松城を巡ることになった。

 

会津若松城は鶴ヶ城とも呼ばれ、比奈ちゃんと同じくらいの歳の少年らで結成された白虎隊が集団自決した場所だ。そんな中でも飯沼貞吉さんただ1人のみ救われ、後々白虎隊の悲痛なエピソードが語り継がれていったのだ。

 

〜※〜

 

巡ったあとだが…、

 

歩夢「どうしよう…何処も飲食店空いてないよ…」

 

比奈「夜も遅いですね…」

 

そう。何処も飲食店が空いていないのだ。そんな中、

 

せりな「あっ!!あそこの街中華とかどう?」

 

俺「この辺りのラーメン有名だし、そうするか」

 

ということで、街中華でラーメンを1杯いただこう。

 

ここのラーメンはやや形が歪な中太麺が特徴。お醤油ベースのあっさりしたスープも美味しい。リピート確定とまでは行かないが、また食べてみたい。

 

ご馳走様でした。食べてからは直ちにホテルに向かう。今回も東横インだ。

 

比奈「明日の特急リバティも楽しみですね」

 

俺「よし、じゃあ明日を楽しみに…」

 

全員「終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

こうしてこの日はお開きとなった。就寝準備だけして、12時まで今日のブログ更新でもスマホでしようとした、その時だった。

 

シオンちゃんから電話だ。もしかしてもう帰国なのかな?なんとなく1日前倒しで帰国する可能性は否定していなかったが。

 

【通話開始】

俺「はい、青山です」

 

シオン『由美ちゃん、明日1日前倒しで僕だけ成田に帰ることになりました』

 

俺「到着は何時頃になる予定?」

 

シオン『日本時間の明日18時です』

 

俺「他のメンバーは?」

 

シオン『月ちゃんは一度イタリアの幼馴染に会いに行くって話だし、仲喜くんは鞠莉さんのお母様に捕まっちゃった。マルガレーテちゃんも地元でコンサートがあるって言ってた』

 

俺「うわぁ…仲喜くん無事に生きて帰れるといいね」

 

シオン『だね』

 

俺「とにかく、無事に事故とかなく帰ってくること。俺からはそれだけ」

 

シオン『うん。約束するよ!!』

 

俺「それじゃあまた」

 

【通話終了】

18時着か…。とりあえずまず4人にはシオンちゃんが成田から帰国する旨をLINEで投げておこう。

 

歩夢『それじゃあ明日は浅草のあと成田空港まで流れようね』

 

比奈『シオンの帰国、楽しみです♪』

 

侑『シオンちゃんに4日ぶりに会えるんだ!!』

 

せりな『半月ぶりに私もシオンちゃんにお目にかかれるんだね』

 

みんなは大喜び。しかし俺には不安が残っている。それはシオンちゃんが無事で帰って来られるかどうかということ。乱気流に飲まれて墜落しシオンちゃんが命を落としましたとか、俺はそんなことがあったら自殺未遂沙汰にまたなるかもしれない。

 

さて、シオンちゃんとの絡みが多い人にもこの話は投げよう。

 

しずく『シオン先輩に再会できるなら絶対に成田空港に向かいます!!』

 

愛『ごめんゆーみん、行きたいのは山々だけどおねーちゃん(*1)のことがあるから無理』

 

かのん『家の手伝いで難しいかな』

 

ちーちゃん『会いに行きたいのは山々だけど、今月お金がもうない…』

 

すみれ『ごめんね由美、明日も番組収録があるの』

 

恋『神宮音楽学校のことでそれどころではありません』

 

夏美『明日も動画撮影があるので見送りですの』

 

ということで、しずくちゃんが来てくれそうだ。そろそろ寝て明日に備えるか。

 

〜※〜

 

翌日。無料朝食を食べて9時にホテル前に集合した。

 

侑「成田空港に18時着か…シオンちゃん無事だといいね」

 

俺「でしょ?」

 

比奈「ちなみに今日は9時半から2時過ぎまで、乗り換えありですが、ずっと乗りっぱなしです」

 

歩夢「それでもこの前の秘境駅号と大糸線で慣れたから大丈夫だよ」

 

せりな「それなら心強いね」

 

というわけで、リバティ会津のチケットを手渡し、乗車券を買って会津鉄道に乗り込もう。

乗る列車は9:35発の快速リレー126号、行き先は会津田島。使用車両はというと…、

 

俺「ハズレやん」

 

一番当たりたくなかったAT-500形だった。AT-600形が転換クロス、AT-700形が回転リクライニングとなっている中で唯一、ボックスベースのセミクロスシートとなっているためだ。

ちなみにせりなちゃんも反ロングシート民で、地元山形県で見かける車両でも、701系5500番台やキハ101が大嫌いらしい。

 

比奈「鈴乃がいなくてよかったです…」

 

歩夢「鈴乃ちゃんもロングシートやボックスシートが嫌いだもんね」

 

そんなこんなで2両ワンマン快速は軽快なカミンズサウンドを響かせ発車した。

 

〜※〜

 

湯野上温泉駅あたりで悲劇が起きる。

 

俺「アシナガバチか…」

 

せりな「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛む゛し゛き゛ら゛い゛い゛い゛い゛!゛!゛」

 

俺「車内から追い出したいけど…」

 

比奈「すみません」

 

乗務員「どうしました?」

 

歩夢「車内にアシナガバチが出てしまって…」

 

乗務員「少々お待ち下さい」

 

なんと、乗務員さんがアシナガバチを駆除してくださいました。ありがとうございます。話によるとよくあることだそうで、流石、山のローカル線は違うなぁ。シオンちゃんを連れて来れば良かった。

 

〜※〜

 

会津田島着。このままリバティ会津に流れよう。定番、500系3両編成だ。

 

俺「車内もきれいだ!!」

 

比奈「東武特急は初めてです!!」

 

侑「はしゃぎすぎ注意だからね」

 

定刻通りにPMSMの音を響かせリバティは発車。座席は俺と比奈ちゃん、侑ちゃんと歩夢がそれぞれ隣同士で、それ以外はバラバラ。会津高原尾瀬口から先はしばらく各駅に止まるのだが…、

 

俺「電波が繋がらない!!」

 

比奈「流石、トンネルだらけの野岩鉄道ですね」

 

俺「LINEやDiscordに弟たちやウイング団から心配のメッセージが来るのに、電波すら来なくてはね…」

 

そう。あの北陸トンネルのごとく電波が届かないのだ。

 

比奈「今回のリバティについても、また記事にします」

 

俺「コミケか僕ラブで出品してくれれば、俺はメロンブックスで買うよ」

 

比奈「そう行ってくださると嬉しいです」

 

俺「ついでに虹ヶ咲学園鉄道同好会の活動資金や、中部高速鉄道の知名度向上にもつながるからね」

 

比奈「お互いに頑張りましょう」

 

ちなみに俺はメロンブックスの常連客に近い。最近は何も買っていないが、大抵ラブライブ系の同人誌を買うことが多い。ポイントカードは持っていない。

また、中部高速鉄道は420年近くの伝統があり、路線も大規模だが、知名度は名鉄や近鉄と比べ戦後恐ろしく低くなった。ここ最近はスクールアイドル業界のスポンサーとして名を上げてきたが、まだまだ世間一般には及ばないのでこうやって社員の日常ネタをさらけ出すことで知名度を上げる努力をしている。

 

そんなこんなで列車は進む。

 

〜※〜

 

新藤原駅到着後、衝撃の出来事に気づく。

 

俺「そうじゃん、今日はバサギリのレイドデイじゃないか」

 

というわけで、本日最初のポケモンGOを立ち上げ、新藤原駅のジムを確認した。案の定いた。

 

むし・いわタイプだから、ほのおタイプやひこうタイプは選ばれていない。はっきり言ってはがねタイプが使えるので工学者の卵の俺にとっては嬉しい限りだ。それはそうと「APyon20080301」というIDの人が同じバトル場にいたんだが、間違いなく歩夢だろ。ちなみに俺のIDは「HirokojiSakae12425197」で、作者のとも異なる。

 

〜※〜

 

無事に捕獲まで完了後、車内に戻る。次の長時間停車は下今市駅で行われる。このときに昼飯は買うことにしよう。

 

新藤原を出て鬼怒川公園、鬼怒川温泉を発車するとほぼ隔駅停車となる。下今市駅では連結が行われるから長時間停車。買った駅弁は湯葉入りの鱒寿司。食欲が湧かないとかなり押し寿司系統に流れがちだ。

 

比奈「なんか私も不安を感じました。シオンが心配です…」

 

俺「とにかく無事を祈ろう」

 

食事後、車内探訪をしているうちに気がつくと群馬の板倉を過ぎ、埼玉に入っていた。そしていつの間にか都内に入り、北千住、とうきょうスカイツリーと停車し浅草に到着。会津若松から4時間40分。かなりの長旅だったが、後悔はない。

 

下車後すぐに全員で集合し、改札を出る。

 

俺「浅草寺は久々だ。大学院試験を控えている以上、しっかりお参りするぞ」

 

比奈「私も今後の鉄道同好会のために参拝しようと思います」

 

歩夢と侑ちゃんも進路のためにお参りすることを決めていた。1年から頑張っているのを見ると、俺の高校時代を思い出す。高校時代はガチの進学校だったが、ストレスで学校を休みがちだった。予備校にも通うことができなかったが、それでも大半の科目で平均以上の点数を出すことができ、赤点ゼロだった。更にはセンターが日本史59点だったものの、志望先を帝大系統から1つ下にして現役合格することができた。

それでも大学以降コロナ禍でサボりすぎるんじゃなかった、ギリギリ留年回避はできたけど。

 

さて、途中ドンドルマを購入し、食べ歩きしながら向かおう。

 

〜※〜

 

参拝後、おみくじを引く。俺は吉。前回の大吉と比較すると良くはなかったが、凶引いて絶望するよりはマシだ。歩夢や侑ちゃんもそれぞれ吉、中吉だった。一方…、

 

比奈「凶でした……」

 

せりな「私も末吉だったよ……」

 

これでは鉄道同好会の行く先が不安だ。ついでに比奈ちゃんも大学に現役合格できるのだろうか……。

 

結局比奈ちゃんはおみくじを引き直し、吉が出たところでなんとかなった。

 

浅草寺を去り、お土産を買った直後、

 

??「比奈ちゃんじゃん」

 

??「こんにちは」

 

??「せりなも由美も元気そうで何よりデス」

 

比奈「舞子とドロシーとイオではありませんか」

 

せりな「3人とも楽しそうだね」

 

舞子「たまには駅以外のものも見るべきだなって」

 

鉄道同好会の鈴乃ちゃん以外の3人がやってきた。話によると授業の内容が頭に入ってこず、むしろ駅のことしか考えられなくなっていたらしい。あと鈴乃ちゃんは未だにメイに捕まって帰れないとのこと。

 

イオ「そういう由美たちは?」

 

俺「本来ならば仲喜くんとうちの夫の勇輝くんと、弟のそーちゃんと、妹のジュリーで会津に行ってからここに来る予定だったけど、仲喜くんがシオンちゃんのドイツ遠征に強制連行されることになって、他の3人も知り合いに捕縛されて1人になったから、俺が手当たり次第に連絡したらこの4人が来てくれることになったのよ」

 

ドロシー「私も誘ってよ〜!!」

 

俺「ごめんごめん」

 

侑「ちなみにシオンちゃんは今日の夕方6時に成田に帰ってくるらしいです」

 

舞子「本当?」

 

俺「うん。俺宛に昨夜電話あったもん。でも不安ばかりなんだ」

 

イオ「どうしてデスカ?」

 

俺「墜落事故とかあってほしくないの!!」

 

歩夢「これだから由美ちゃんは…絶対無事に帰ってくるよ?」

 

せりな「だよね」

 

舞子「それはそうとせりなちゃんがげっそりしてるけど…」

 

せりな「会津に行ったら従妹の陽凪が大暴走して大変だったんだ。しかも来年虹ヶ咲の中等部を受験するとか言い出したし、もうヤダ…」

 

比奈「大阪の咲ノ浜高校に転校したいとか言っていましたよ。あれだけ会いたいとか陽凪が言っているのに」

 

舞子「従姉妹のことは大事にしないとダメだよ?」

 

せりな「はい…ごめんなさい…」

 

みんなそう言うのか…。

 

ま、考えていても仕方ないから全員で浅草線の浅草駅に向かうことにしよう。成田でシオンちゃんをお出迎えするのは決定だから。

*1
川本美里さんのこと。本編未登場だが、愛ちゃんから聞いていた。




次回こそシオンちゃんが帰国します。

しょうもない話ですが、新作の1話目は「相変わらず暇すぎてときめかない鉄道同好会(仮)」になりそうw


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虹ヶ咲鉄道系GWチャレンジ2023 #3 最終回 ドイツ遠征を終えて帰国したばかりのシオンちゃんに抱きついたら歩夢としずくちゃんにキレられた。

前回の続きから行きます。前回までは作者の経験した経路をもとに脚色を加えましたが、今回は完全オリジナルストーリーです。

視点は引き続き青山由美を予定。後半戦でヤンデレ要素がかなり多くなるよ。


15時30分、浅草駅にて。

 

比奈「お待たせいたしました」

 

しずく「初めまして澁川さん、丸山さん」

 

せりな「初めまして。丸山せりなです」

 

歩夢「どうしてしずくちゃんが2人の名前を知ってるの?」

 

しずく「シオン先輩にLINEで半ば脅迫して聞いたら教えてくれました」

 

俺「やりすぎだろそれは」

 

しずく「相変わらずですね由美さんは。この中でも一番シオン先輩との付き合いが長い以上、そうでもしないと答えてくれないってこと、わかってますよね?」

 

俺「そう言われると言い返せない…」

 

しずく「それはそうと、そこの3人は…?」

 

イオ「ワタシはイオと言いマス。インドネシアから来て、虹ヶ咲学園中等部の国際交流学科に通っていマス」

 

舞子「塩津舞子。虹ヶ咲学園高等部、ライフデザイン学科アーキテクトデザイン専攻の3年生。鉄道同好会の部長もやっているよ」

 

ドロシー「私はドロシー・ダビッドソン。イギリスのバーミンガムから虹ヶ咲学園中等部の情報処理の方に通ってるんだ」

 

俺「この3人と比奈ちゃんとせりなちゃんはみんな虹ヶ咲の鉄道同好会のメンバーだからね」

 

しずく「皆さん学校は今のところ違いますがよろしくお願いします!!」

 

こうしてまた1つ、絆ができた。

さて、このままエアポート快特で成田空港まで向かおう。京成線は初乗車だ。

 

浅草発車後、押上に停車し地上に出る。押上の次は青砥、高砂に停車し、新幹線のような線路に突入する。

 

比奈「成田スカイアクセス線も楽しいですね」

 

せりな「通勤車が新幹線の線路を走るなんてときめいちゃうよ!!」

 

一方、俺はなかなかときめきを感じない。侑ちゃんや歩夢もそうだ。俺に関しては、近鉄名古屋線の高架を見すぎた反動だ。

 

イオ「インドネシアにはこんな高速新線なんてないから新鮮デス!!新線だけに!!」

 

侑ちゃんが大爆笑する。

 

ドロシー「そんなに面白い?」

 

俺「歩夢曰く、侑ちゃんは幼稚園の頃から笑いのレベルが赤ちゃんなんだって」

 

歩夢「そこがね、すごくかわいいんだよ?」

 

舞子「あらら…」

 

そんなこんなで列車は進む。印旛日本医大を過ぎると北総線の電車は全く見られなくなり、空港第2ビルまで進むと京成の赤青カラーの電車と再会し、成田空港駅には16時半過ぎに到着した。

 

〜※〜

 

到着後はスカイデッキを見に行く。

 

俺「航空機にも味があるなぁ。しかしターミナルシャトルがなくなってるのは泣きそうだ」

 

歩夢「やっぱり大学生で進路がほぼ決まっているからって、多趣味なのは嫉妬しちゃうよ…」

 

俺「そうは言われましても…」

 

イオ「由美は航空ファンでもあったんデスカ!!」

 

俺「そうでもないぞ。だけど機械工学者の卵として、エンジンで動くものにはいろいろ触れたいのよ」

 

ドロシー「私みたいだね」

 

見学は1便が離陸したところでおしまいにし、その後はフードコートでうどんを食べてから、到着ロビーにまで向かおう。こういう時に食欲が湧かずうどんに流れるのが俺の悪いところ。

 

比奈「到着時刻になりましたね」

 

侑「何とか荷物を持ち出して最初に出られたって」

 

せりな「それならそろそろだね」

 

あっ、シオンちゃんがやってきた。

 

シオン「みんなただいまー!!」

 

俺「おかえりなさい、シオンちゃん。心配したよ?」

 

俺はシオンちゃんをハグし、さらにナデナデした。シオンちゃんも俺に抱きつく。

 

シオン「やっぱりドイツのミュンヘンやカッセル、ヴッパータールより、虎ノ門や丸田町、新居町でゆるゆる由美ちゃんとやっていた方がいいよぉ」

 

俺「俺だって、シオンちゃんがいない間不安ばかりだったぜ?旅先で事故や事件に遭わずに無事に帰って来られるかが気がかりだったんだから!!」

 

シオン「そんなにも心配してくれたんだ!!ありがとう…!!僕、由美ちゃんのことが大好きだよ!!」

 

2人で涙を流し、再会を喜んだ。ここまでは良かったのだが…、

 

ガシッ!!

 

俺の両肩を誰かが掴んだ。両隣を見てみると…、

 

歩夢「ねえ由美ちゃん、目の前で私たちの大事なシオンちゃんにどうしてそんなことをするのかな?」ハイライトオフ

 

やられた。

 

しずく「そうですよ!!由美さんがシオン先輩に抱きついたり撫でたりしていいわけがないでしょう!?」ハイライトオフ

 

俺「それは…その…」

 

この2人、シオンちゃんのことになるととりわけめんどくさいことになるんだった。

 

歩夢「誰にでも過保護なメンヘラ由美ちゃんはお仕置きが必要だよね」ハイライトオフ

 

しずく「私はシオン先輩を連れ出そうと思います」ハイライトオフ

 

歩夢「侑ちゃんはどう思う?」

 

侑「流石にこれは由美ちゃんが悪いよ。こんな公共の場所でハグしてナデナデするって、いつの間に由美ちゃんがシオンちゃんのお姉さんになっちゃったのかなって思うもん」

 

しずく「比奈さんはどうですか?」

 

比奈「動画には収めましたので、後日アップさせていただきます」

 

俺「それされたら家庭内での居場所がなくなるよ!!」

 

比奈「勇輝と聡平とジュリーにも言いつけましたが、この程度では浮気でないという話でした。むしろ今皆さんが同じ目に遭っているようです」

 

俺「うわぁ…それでも愛ちゃんやかのんやすみれちゃんや夏美ちゃんになんて説明つければいいのやら…」

 

すると、歩夢は俺に、しずくちゃんはシオンちゃんに手錠をかける。

 

しずく「もう明日いっぱいまでシオン先輩のことは振り回します。安易に名古屋に帰れるなんて、思わないでくださいね♪」ハイライトオフ

 

シオン「わかりました…」

 

俺「…で、歩夢はどうするの?」

 

歩夢「今日1日、虎ノ門にも新居町にも名古屋にも帰さないよ?」

 

俺「それだけ?」

 

歩夢「それだけがどれだけになるか、なんか楽しみ♥」ハイライトオフ

 

侑「歩夢を泣かせちゃだめだからね?」

 

嫌な予感がした。今日1日歩夢の家で寝ろと言われそうだ。この前の侑ちゃんの家に連行されたときと同様、添い寝は避けてくれるだろうが、やっぱり人様の家で寝泊まりするのは気が引ける。

 

まず、今回は全員で成田エクスプレスに乗り横浜でみなとみらい線に乗り換え、そこから中華街に流れよう。

 

中華街では名店の梅蘭に入る。今やもう名古屋から全滅したから、本場とかで見つけたら貴重だし入ろう。

 

俺「ここの焼きそば、いつ食べても美味しいし幸せだぁ〜!!」

 

梅蘭の焼きそばは、餡の上に、卵で固めた麺を乗せるという、なんとも食欲をそそる料理の1つだ。

 

シオン「名古屋からなくなっちゃったのが痛いよね」

 

シオンちゃんにとっては4日ぶりの中華料理だから、しっかり味わってもらおう。

 

侑「やっぱりハグやナデナデはやりすぎだけど、2人がこうして美味しそうに食べているのを見るとほっこりするね」

 

歩夢「そう?私は嫉妬しちゃうけど」

 

しずく「私も嫉妬しますね。だって私たちをほったらかしにしてるんですよ?」

 

侑「確かにね」

 

一方、鉄道同好会組も美味しそうに5人でワイワイやっていた。

 

お代は全員別々にしたよ。

 

〜※〜

 

店を出たあとは元町・中華街駅まで戻り、そこからみなとみらい線に乗る。

 

しずく「さあ、今日は寝かせませんからシオン先輩、行きますよ♥」ハイライトオフ

 

シオン「待って!!」

 

しずく「待ちません♥」

 

シオン「そんなああああああああ!!」

 

横浜駅でシオンちゃんはしずくちゃんと下車してしまった。

 

比奈「そうだ。今から新横浜線に乗りませんか?」

 

せりな「そうしようか」

 

舞子「私も楽しみ♪」

 

歩夢「由美ちゃんも行くよね?」

 

俺「拒否権は?」

 

侑「ないです」

 

俺「でしょうね」

 

というわけで日吉駅で乗り換え、新横浜線にだけは乗ることになった。

 

イオ「夜の東横線も、なんか素敵デスね」

 

ドロシー「夜道を駆ける電車…響きがいいね!!」

 

俺「イオちゃんやドロシーちゃんも喜んでくれてて俺は嬉しいよ♪」

 

日吉駅からは都営車に乗り換え、新綱島、新横浜と停車し、新横浜線の旅は終わりだ。

 

歩夢「さ、帰ろうか」

 

比奈「私は虎ノ門で大丈夫ですよね?」

 

侑「もちろん」

 

せりな「私や舞子ちゃんたちも学生寮で大丈夫だよね?」

 

歩夢「そうだよ」

 

俺「え、俺は…虎ノ門に帰れないってことは…」

 

歩夢「今日は私の家で寝泊まりしてもらいます。ちょうどお母さんもお父さんもいないから、3人で寝ようか♪」

 

俺「…はい」

 

ということで、帰りは鉄道同好会組と中目黒で解散、比奈ちゃんとも虎ノ門ヒルズで解散にし、有楽町線乗り換えで豊洲まで出て、そのまま歩夢の家で一夜を過ごした。添い寝は避けてもらえたけど、シオンちゃんに抱きつくだけでこうなるとか、これもうわかんねえな。

 

ちなみに次の日の朝、名古屋には無事に帰れました。シオンちゃんは次の日の夜まで振り回され、仲喜くんと月ちゃんの帰国も夕方だったけど、唯一大学院試験がかかっているからここは許してもらえたんだよね…。




シオンちゃんがいてこそスクールアイドルになる前の歩夢もしずくちゃんも輝くなぁ、そうに決まってる。

次回は近鉄祭りの前に1話挟みたい…。なお、近鉄祭りは5月11日木曜日に行った関係で久々のAqours回とするつもりでいます。

余談ですが、同じ日に浅草の後私は銀座線を全線完乗し、そこから代官山まで歩き、東急東横線経由で元町中華街まで行き、そこで夕食を軽く食べた後、相鉄新横浜線経由で新横浜に抜け、名古屋まで新幹線で帰りました。東横線の逆行きと銀座線の完乗に関してはまた実施し、書こうと思います。


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鉄道同好会の緊急部会とチェロとスクールアイドルと

当初は機械工学ネタを考えていましたが、計算式を書くのが面倒なので別のネタに切り替えました。そして急遽、スクールアイドルが1名爆誕することになりました。

視点は澁川比奈を予定。


5月10日。鉄道同好会は本日緊急で部会を開くことにしましたが、その前に次の授業の予習を終え、鳳来寺さん(シオン)が投稿した動画を見ていました。ちなみに今月から夏服ですが、収録日としては今日が初めてです。

 

すると、「【延暦寺レオナさん救済】チェロで柏木広樹さんの『+3+4 Steps!』を弾いてみた」という動画が投稿されていたのです。見てみましょう。

 

【♪柏木広樹『+3+4 Steps!』♪】

 

動画内ではなんと!!シオンがチェロを弾いていたのです!!これでは私が置いて行かれる…。そう思ったその時でした。

 

せりな「あれ?部室は比奈ちゃん1人?」

 

私「はい。鈴乃は学校祭実行委員会で呼び出され、ドロシーはまだ授業、舞子も補習で、イオも進路指導で居残りという話でした」

 

せりなが現れました。

 

実際、部員のうちイオと舞子はかなり成績不振で、イオは内部進学できるかどうかの状態で、舞子に至っては高等部以降留年すれすれを常に辿っているようです。

 

せりな「…で、何の動画を見てたの?」

 

私「鳳来寺さん、もといシオンがチェロを弾く動画です。私がバイオリンを弾けなくなったがゆえに投稿することにしたと言っていました。私も何か楽器が弾けるように戻りたいというのが一番の本音です」

 

せりな「私は応援するからね、またバイオリン以外でいいから楽器が弾けるように」

 

私「ありがとうございます」

 

動画内でシオンはピアノ以上に素晴らしいチェロの音色を奏でています。バイオリンが無理でもなんとなくチェロならできそうな気もしてきました。今日の部会でまた提案することにしましょう。

 

〜※〜

 

動画終了後、しばらくしてやってきたのは鈴乃でした。

 

鈴乃「また今年も鉄道同好会は学祭への出展禁止にするって委員長が言ってたわ」

 

私「どこまで除け者にする気ですかね、私たち鉄オタを…」

 

せりな「だけど今年からようやく国際鉄道模型コンベンションに参加することはほぼ確定だから、それに向けて頑張ろうよ」

 

私「そうですね」

 

〜※〜

 

次に現れたのはイオでした。

 

イオ「今の成績では内部進学できないとまた言われマシタ…」

 

鈴乃「部内で勉強会をどこかのタイミングで開く必要がありそうね。今日の部会で提案するわ」

 

そしてドロシーと舞子も数分後にやってきて全員が揃いました。

 

舞子「さあ、全員揃ったので緊急部会を始めます」

 

私「よろしくお願い致します」

 

舞子「まず今回の緊急で部会を開いた一番の理由は…」

 

ゴクリ。

 

舞子「優木せつ菜ちゃんというスクールアイドルをここ最近都内各地で見かけたという情報が次々と入ってきたんだ。しかも話によると、本校の生徒がやっているらしいの」

 

鈴乃「まさか……」

 

舞子「それで今後、中部高速鉄道の協力の元、鉄道同好会がスポンサーにつくことになりました!!」

 

ドロシー「やったぁ!!私も母国で日本の鉄道系男の娘アイドル『Mr.Twilight』にハマってからアイドルが大好きなんだからね!!」

 

鈴乃「えっ、ドロシーも知っていたのね」

 

ドロシー「うん。ってもしかしてみんな正体は知ってるの?」

 

イオ「Mr.Twilightは4月の新歓のときに遊びに来てくれた中野郷サン、もとい久遠寺トワサンと同じ人デス」

 

ドロシー「薄々気づいていたけど案の定そうだったんだね」

 

私「それはそうと、舞子はせつ菜さんの写真を持っていますか?」

 

舞子「私は石神井公園でライブが開かれたのを見てついつい撮影しちゃった」

 

舞子は私にせつ菜さんの写真を見せてくれました。

 

私「なんとなく心当たりがあるような気がします」

 

鈴乃「私もそんな気がするわ」

 

舞子「だけど正体を聞くのは憚られるから、教えてくれない限りは皆さんダメ元で聞くとかなしだからね」

 

私「わかりました」

 

舞子「ということでこれから忙しくなるよ〜!!部長の私からは以上。ほか連絡事項のある人は…?」

 

鈴乃が挙手します。

 

舞子「はい、鈴乃ちゃん」

 

鈴乃「学校祭実行委員会に行ってきましたが、今年も鉄道同好会出展禁止にする方針になりそうです」

 

舞子「うわぁ…また私交渉に行くよ。国際鉄道模型コンベンションに今年から出られることになったし、むちゃくちゃ暇というわけじゃなくなったけど」

 

鈴乃「そうしましょう。流石にここは打ち破りたいものね。私からはそれだけ」

 

舞子「ありがとう鈴乃ちゃん。他は?」

 

鈴乃「他にもあるっぽいけど、部会で話すことじゃないわね」

 

舞子「それなら部会はお開きにしようか」

 

私「そうですね」

 

舞子「それじゃあ…」

 

全員「終わり!!閉廷!!以上!!ありがとうございましたー!!」

 

こうして、部会としてはお開きとなりました。しかし誰一人帰りはしません。

 

舞子「…で、話したいことは?」

 

イオ「ワタシが今のままでは内部進学できないと言われマシタ…」

 

舞子「あはは…それ私も。このままじゃ卒業できないかもって言われちゃった」

 

鈴乃「だから勉強会を部内にて週1で開こうか検討していたのよ」

 

私「ですが、鈴乃と私以外は全員学科がバラバラなので困っていました」

 

舞子「次回以降の部会で話し合って考えようね。一応昨日は情報処理の宮下愛ちゃんにダメ元で材料工学のわからないところを聞きに行ったら教えてくれたし、しばらくは周りの助けも借りてなんとかしよう」

 

イオ「そうデスね」

 

私「それともう1つ話したいことがありました」

 

舞子「何かな?」

 

私「鳳来寺さん、いえシオンが私を勇気づけるためにチェロを弾く動画を上げてくれました。そこでバイオリンが弾けなくなったものの、チェロで皆さん元気づけたいとか考えていたところです」

 

舞子「私も比奈ちゃんやレオナさんのバイオリンで元気をもらっていた一面はあるから、せつ菜ちゃんの目撃もあったし、やって欲しいと思う」

 

せりな「ちなみにチェロはみんながいない間に用意しておいたから」

 

ということで、ここからはチェロの演奏の練習会となりました。数十分後、

 

【♪葉加瀬太郎『ひまわり』♪】

 

なんと、あの日のバイオリンのように震えることすらなく1フレーズ弾けるようになっていました。

弾ききったその時でした。

 

??「お楽しみ中のところ失礼します」

 

私「中川さん!?私たちがなにかいけないことでも…」

 

なんと、菜々さんが現れたのです。

 

菜々「いえ、早速せつ菜さんの話題が広がっているようなので、押しかけさせてもらいました」

 

私「もしかして、中川さん、もとい菜々さんがせつ菜さんと関わりがあるとか…?」

 

菜々「はい。ここと中部高速鉄道の皆さん以外には内緒にしていただきたいのですが、この5月より私が優木せつ菜名義でスクールアイドルを始めることにしました。これからスポンサーになってくれるようなので嬉しい限りです。この前の石神井公園でのライブの際は舞子さん、来てくださりありがとうございました」

 

舞子「いえいえこちらこそ」

 

菜々「それと郷さん、もといトワさんには直ちに伝えておいてください。名刺も渡しておきますのでよろしくお願いします」

 

全員「ありがとうございます!!」

 

菜々さんは去っていきましたが、早速挨拶に来てくれるとは…嬉しさと感動でいっぱいでした。

 

舞子「まあ、色々あったけど今から新橋行こうか」

 

鈴乃「そうね」

 

私「GW以来の撮り鉄楽しみです!!」

 

ドロシー「もう、比奈ちゃんは相変わらずだね」

 

全員「あははははは…!!」

 

こうして部室を閉め、全員で撮り鉄に向かうのでした。今年は鉄道同好会としても忙しくなりそうですね。




次回は近鉄祭りを予定。久々のAqours回とします。

※後の話と矛盾点が生じたため一部修正しました。石神井公園と小竹向原、一度でいいから行ってみたい。


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☆Rainbow近鉄祭りラストランシーズン2023 #4 最終回? 四日市港リベンジを図るも…。

今回は久々の近鉄祭り、かつAqours回。視点は青山由美を予定。


俺「しかし最近、東京の方で『優木せつ菜』という期待の新星スクールアイドルが現れたか…。しかもうちの虎ノ門支社と虹ヶ咲の鉄道同好会が全面スポンサーをすることになったんだよなぁ…」

 

2023年5月11日、そんなことをぼそっと呟きながら、俺は息抜きのために名古屋駅にやってきていた。今日こそ四日市港ポートビルに上ってやるぜ。そんな思いも抱え、関西線に乗ることにしよう。

313系2両ワンマンなのに乗り込むと、当然、単独遠征は終焉を迎える。

 

曜「やっほ、ゆーみん♪」

 

俺「というかなんで曜がいるの!?」

 

曜「ちょうど晴れているし大学の研究室もお休みになったから行こうと思ってね」

 

俺「そういうことか」

 

ここ最近、曜は暇になると大学の下宿先の富山からきときとライナーあるいは特急ひだで名古屋までやってくることが多い。ブラックなゼミに配属されたリリー(梨子)とは違い、俺のところみたいに比較的ラフな研究室だから、その頻度もやや高めだ。

 

俺「ちなみに自分は富田浜から四日市港ポートビルのリベンジに行くつもりでした」

 

曜「私も一緒だよ♪」

 

俺「それじゃあ四日市目指して全速前進〜!?」

 

2人「ヨーソロー!!」

 

こうして俺たちの遠征は始まった。

 

〜※〜

 

名古屋からそのまま乗り、各駅に停車する。今回は、前回養老経由で向かったときとは違い木曽三川の橋梁も渡るからかなり雄大な景色を堪能できた。

 

曜「JR東海の名古屋地区も、なんだかんだ悪くないよね」

 

俺「でしょ?」

 

転換クロスシートがザラに走るような会社はもう名古屋近辺だとJR東海と近鉄くらいしかない。こういう転換クロスシートを過去帳入りさせるという野暮ったいマネは真面目にやめて欲しいとつくづく思いがちだ。

 

〜※〜

 

富田浜着。乗ってきた2両ワンマンが去っていく…のだが、

 

俺「…あれ?」

 

曜「どうしたのゆーみん?」

 

俺「この前の3月29日と全く同じ、快速のタッチアンドゴーとすれ違う光景を見てしまったんですが」

 

曜「偶然なのがすごい…」

 

前回四日市港に行こうとしたときと同様、全く同じ光景に遭遇したのだ。こんなことになるのはおそらく初めてである。

 

富田浜駅からは前回と同様、徒歩でポートビルに向かう。しかし…、

 

俺「うわ参ったなこりゃ」

 

曜「今日臨時休館!?どうする、ゆーみん?」

 

俺「また出直すよ……」

 

曜「ということは近鉄祭りは今回も最終回じゃないんだ」

 

俺「そういうことです」

 

ということで、あとさらに最低1回は近鉄祭りの存続が決まった。

 

曜「とりあえず、近鉄撮りながら帰ろうか」

 

俺「せやな」

 

前回と同様、向かった先は近鉄名古屋線。最初に撮影できたのは1010系だった。だけど早く歩き進める関係で2000系などがやってきたものの特急車とはほとんどすれ違わなかった。

 

曜「そういえばゆーみん」

 

俺「どうしたの曜?」

 

曜「最近、東京の方で優木せつ菜ちゃんってスクールアイドルが急上昇中だって聞いたんだけど」

 

俺「それ俺も聞いたぞ。噂によるとせつ菜ちゃんは比奈ちゃんと鈴乃ちゃんの通う虹ヶ咲学園のスクールアイドルらしい」

 

曜「ゆーみんやシオンちゃんがヤンデレ被害に遭わないといいね」

 

俺「そうは言われても、郷くん(*1)を愛している菜々ちゃんにそっくりな気がするんだよねぇ…」

 

曜「私もなんとなくそんな気がすると思う」

 

俺「まあ真相は今のところ虎ノ門支社の人間と虹ヶ咲学園鉄道同好会の部員しか知らないし、うちの会社の人間以外に口外するなと言われているから、本人が教えてくれるまでは無理に聞く気はないです」

 

曜「そうしようね」

 

ということで、このまま霞ヶ浦駅から普通列車と急行を乗り継いで帰ることにしよう。おそらく川越富洲原駅で追い抜かれるので富田乗り換えで確定だ。乗ったのは富田までが1201系、富田からが5200系と、比較的当たりだった。

 

〜※〜

 

名古屋駅到着、改札を出てからのこと。

 

??「由美ちゃん曜ちゃん助けて!!」

 

俺「郷くん!?」

 

郷くんが女装した状態で現れた。

 

曜「そんなに慌てないでよ」

 

郷「新星スクールアイドルのせつ菜ちゃんに追われているの!!しかも初対面じゃないみたいな接し方されたし、正体一発でわかっちゃったんだから!!」

 

俺「嫌な予感がします。とりあえず栄か金山に一緒に向かうぞ!!」

 

郷「ありがとう!!」

 

その時だった。

 

??「トワさん、そうやって逃げようとしていませんか?」

 

郷「うわぁ見つかった!!」

 

せつ菜「今日という今日は、絶対に離しません!!」

 

俺「せつ菜ちゃん…かな?初めまして。青山由美と言います。一応トワちゃんたちの教育係もやっています」

 

せつ菜「初めまして由美さん。優木せつ菜です。一応中川菜々が本名ですが、このことは社内、およびAqours内で機密情報にしておいてください。よろしくお願いします」

 

曜「私は渡辺曜。元スクールアイドル、現プロのアイドルAqoursのメンバーだよ」

 

せつ菜「曜さんもよろしくお願いします!!」

 

俺「…で、今からトワちゃんをどうするつもりだったの?」

 

せつ菜「名古屋の夜の街に連れ出すつもりでした。まさか私がせつ菜に変身してもトワさんは避けてきたのでものすごく心外です!!その為、罰も兼ねて、拒否権なしで夜9時半まで振り回そうと思います!!」ハイライトオフ

 

郷「えっ…ちょっ…」

 

せつ菜「さあ、行きますよ♥」ハイライトオフ

 

郷「いやああああああ!!」

 

有無を言わせず連れ出された郷くん、もといトワちゃんでありました。

 

俺「…で、これからどうする?」

 

曜「夜ご飯一緒に食べよ♪千歌ちゃんや花丸ちゃんも忙しいし、拒否権はないからね♥」

 

俺「…はい」

 

このまま俺も曜ちゃんによって夜の街に連れ出されたのだが、まあ今後1回の近鉄乗車は決定だし、これで今回は締めとさせていただこう。

*1
トワちゃんのこと。




次回、スクールアイドル1名と鉄道系動画投稿者1名がついに初顔合わせ…!?

近鉄祭りですが、次書く分で「公称最終回」とします。


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中川菜々と優木せつ菜が教える、本来あるべき澁川比奈と延暦寺レオナの姿。

今回は本編で初めてせつ菜が登場します。視点は澁川比奈(延暦寺レオナ)を予定。


2023年5月12日の放課後こと。今日も部会はないので帰ろうとしたとき、

 

菜々「澁川さん、少々お時間よろしいでしょうか?」

 

私「どうなさいましたか?」

 

菜々「明日朝9時に池袋駅であなたと会いたいと思いまして」

 

私「とりあえず時間は空けておきます」

 

菜々「ありがとうございます」

 

なんと、菜々さんからまさかのお誘いがあったのです。嬉しい反面、少し嫌な予感もしました。ここ最近せつ菜さん(*1)の人気は急上昇中の一方で、鉄道系動画投稿者、延暦寺レオナ(*2)の人気が恐ろしく伸び悩んでいるのです。もしかするとこのことを貶される可能性があるかもと警戒しています。

いずれにせよ、行くことにしましょう。

 

〜※〜

 

翌日朝9時。池袋駅にて。

 

私「お待たせいたしました…ってせつ菜さん!?」

 

せつ菜「おはようございます、レオナさん」

 

菜々さんはまさかのせつ菜モードでやってきて、しかも私のことを比奈ではなくレオナと呼んできて少々困惑していました。

 

私「私は澁川比奈ですが?それに菜々さんと待ち合わせしたはずでは…?」

 

せつ菜「正体がお互いにバレていれば何でもOKでしょう?」

 

私「それを言われると言い返せませんね…」

 

まあ、澁川比奈と延暦寺レオナが同一人物であることはいち早くバレて欲しいくらいに宣伝していたので菜々さんにバレても当たり前でしょうね。

 

せつ菜「ですから今日は、私こと優木せつ菜が、延暦寺レオナさんを徹底的に指導させていただきます!!」

 

私「何かいけないことでも…?」

 

せつ菜「レオナさん、ちゃんとキャラ付けはできていますか?ここ最近伸び悩んでいるのはそれが原因かもしれませんよ?」

 

私「今のキャラでは全然よろしくないのでしょうか?」

 

せつ菜「ダメです!!いつまでも堅苦しいタイプで、裏表のない鉄道系動画投稿者と聞くだけで面白みが激減しませんか!?」

 

私「致しません」

 

せつ菜「私はしますよ!!ですからもっと鉄道・温泉・山などの大好きを伝えられるキャラにしたいと思ったんです!!」

 

私「それなら承諾しましょう」

 

こうして、ゲリラ特訓まつりが始まりました。

 

〜※〜

 

私「アニメイトに着きましたね」

 

せつ菜「その言い方は良くありません!!」

 

私「どういうことですか?」

 

せつ菜「レオナさんもアニメ好きでしたよね?ですから、もっと喜んだ感じで!!『アニメイト本店に着きました〜!!』とか、はい!!やってみる!!」

 

アニメ好きなのはバレていたのですね…。ラブライブとプリキュアが中心ですが。

 

私「…わ〜い!!待ちに待ったアニメイト本店です〜!!」

 

せつ菜「そういう感じです!!さあ、入っていきましょうか!!」

 

私「そうですね」

 

まず入って確認するのはスクールアイドルのグッズ。早速、リアルせつ菜さんのアクスタが販売されていました。仕事が早いアニメイトさんですね。

 

私「とりあえず3つを名古屋に贈るとして…」

 

せつ菜「誰に贈るつもりですか?」

 

私「シオンとトワとすずかで考えていました」

 

せつ菜「トワさんにも贈ってくれるんですね!!」

 

私「もちろんです!!ただ、この前の名駅での話を聞く限りトワがせつ菜さんを嫌がっている可能性があることだけは警戒しています」

 

せつ菜「そういうときは東京を再訪してくれたときに監禁してお仕置きしますからね」

 

私「それなら心強いですね!!」

 

せつ菜「ところでレオナさん」

 

私「どうなさいました?」

 

せつ菜「私にさん付け、やめませんか?」

 

私「どうしてですか?」

 

せつ菜「シオンさんやトワさん、侑さんやせりなさんを呼び捨てで呼んで私や中川菜々だけさん付けとか不公平ですよ!!これは比奈さんモードでも適用して欲しいくらいです!!」

 

私「えーっと…せつ菜?」

 

せつ菜「はい、レオナさんよくできました!!」

 

なんというか、呼び捨てを強制されるのは恥ずかしいです…。

 

〜※〜

 

アクスタの購入後はACOSの本店に向かいました。

 

私「これが虹ヶ咲の制服!!仕事の早いアニメイトさんありがとうございます!!紫リボンの部外者用をシオンとトワに買ってあげたいです!!」

 

せつ菜「だいぶレオナさんらしくなってきましたね!!」

 

私「とりあえず親の仕送りと中部高速鉄道からの収入もあるので2着くらい欲張って部外者用の夏服を買うことにします」

 

せつ菜「私も仲間ができるような感覚で嬉しいです!!」

 

こうして2着購入し、今度名古屋に行くときか東京再訪時にアクスタとともに渡すことにしましょう。

 

〜※〜

 

そうこうしているうちに11時になってしまいました。

 

私「そういえばこの近辺はラーメン激戦区でしたね」

 

せつ菜「それならお昼はラーメンにしましょう。当然、レオナさんの奢りですよ!!」

 

私「えっ…」

 

せつ菜「冗談ですよ♪さ、行きましょう♪」

 

私「ですね。良かったです…」

 

入ったラーメン屋は一蘭。いつ食べても美味しいのでここにしました。この辛い秘伝のタレが病みつきになります。オスカランの酸味を入れてもこれもまた味がまろやかになって美味しいです。

 

食後は自由行動にしました。すると、

 

??「やっほ♪」

 

私「シオン!?トワも一緒ですね」

 

トワ「比奈ちゃん、いやレオナちゃんこんにちは」

 

シオンとトワが現れました。

 

私「2人はどうしてここにいるのですか?」

 

シオン「名古屋人でも噂のスクールアイドルせつ菜ちゃんの探訪をしたいと思ったからね。トワちゃんは囮要員です」

 

トワ「またせつ菜ちゃんの餌食になるのはイヤなんだけどね」

 

私「せつ菜を悲しませるのは反則ですからね?」

 

トワ「わかってるよ…」

 

今回ばかりはせつ菜にトワが捕獲されても容赦しません。

 

私「そうだ。先程アニメイトとACOSで虹ヶ咲の部外者用夏服と、せつ菜のアクスタを買ったので、もしよければどうぞ」

 

シオン・トワ「ありがとう」

 

私「トワは平気ですか?」

 

トワ「ヤンデレモードにならないから平気だよ」

 

私「それなら大丈夫そうですね」

 

グッズを渡していた、その時でした。

 

??「きゃああああああっ!!」

 

私「この声は…せつ菜!?」

 

せつ菜の悲鳴が聞こえたのです。

 

私「行きますよ!!」

 

トワ「そうだね」

 

3人で向かうことにしましょう。

 

〜※〜

 

向かってみると、なんと!!

 

せつ菜は3人の男に誘拐されそうになっていたのです!!

 

せつ菜「離してください〜!!」

 

男A「往生際が悪いなぁ!!」

 

ボコッ!!

 

せつ菜「痛いっ!!」

 

男B「ナマイキなガキはこうするしかねえんだよ!!」

 

これは危険…。シオンも足が竦んで動けていません。

 

トワ「ごめん、僕警察に通報するよ」

 

私「ありがとうございます…」

 

ですがここは本気を出して私が行くしかありません。由美やシオンを見ている限り、女の人だから男口調がダメとか、そんなことはないはずです。とりあえず近づいて…、

 

 

 

「動くなっ!!」

 

 

 

私は怒りを顕にし、睨みを効かせて叫び、男たちは怯みます。

 

男C「ちょっ…お前……」

 

 

 

「俺の同業者のせつ菜にこれ以上触れたら、絶っ対に許さない!!とっとと失せろ!!」

 

 

 

 

私は魔法で手からボヤを出します。魔法自体はこういう緊急時にのみ使う約束を由美としていましたからね。

 

男B「ひいいっ……」

 

せつ菜「うぅ…」ウルウル

 

男たち「逃げろおおおお!!」

 

男たちはせつ菜の後方に逃げましたが、その先で待っていた警察により全員逮捕・署に連行されました。トワ、助かりました。ボヤはしまっておきましょう。

 

せつ菜「うわああああんレオナさん怖かったです〜!!」ポロポロ

 

せつ菜は私にハグをしてきました。

 

私「私も申し訳ありませんでした、あんな見苦しい姿を見せてしまって……」ポロポロ

 

せつ菜「それにしても、ものすごい剣幕でしたよ…」ポロポロ

 

私「あれも仲間が誘拐されそうになった以上、見過ごせなくなってしまって…変なことは言っていませんでしたか?」

 

せつ菜「いえ、そんなことはありません。むしろレオナさんらしい感じがしましたし、何より私のために怒って頂いて嬉しかったんですから!!」

 

私「えへへ、ありがとうございます」

 

すると、シオンとトワが現れました。

 

シオン「レオナちゃんもせつ菜ちゃんも怪我はなかった?」

 

せつ菜「この通りです!!無事ですよ!!」

 

トワ「良かったぁ〜!!」

 

せつ菜「トワさんも110番通報をしてくださりありがとうございました!!」

 

トワ「いえいえ、とにかくせつ菜ちゃんが無事なら良かった…ってあれ?」

 

せつ菜「ですから、今からトワさんを振り回そうと思います!!」

 

トワ「また木曜の二の舞いか!!」

 

せつ菜「もちろんです!!トワさんへの大好きはいつまでも止まりませんからね♥」

 

トワ「わーい……」

 

シオン「頑張って楽しんでくるんだよー!!」

 

トワ「シオンちゃんもまた見捨てるなあああああ!!」

 

せつ菜「じゃあ今日はレオナさん解散で!!ありがとうございましたー!!」

 

私「コラああああ!!生徒会に言いつけますよおおおお!!」

 

せつ菜はトワを連れて去っていきました。生徒会に言いつけるというのは冗談ですが、トワを取られるのは不服でした。

 

私「シオン、これからどうしますか?」

 

シオン「このまま虎ノ門寄ってから帰ろうかなって」

 

その時、不穏な声が。

 

??「ふーん…今度は比奈さんがシオン先輩を……」

 

??「シオンちゃんは、天白組にでも渡さない…渡すものか…」

 

比奈「歩夢!?侑にしずくさんまで!?」

 

歩夢「だって池袋で見かけたなんて言ったら、駆けつけないわけがないよね」

 

侑「私は乗り気じゃなかったんだけどね」

 

しずく「とりあえず湘南新宿ラインで駆けつけさせてもらいました」

 

シオン「…で、どうするの?」

 

歩夢「今日もしずくちゃんがシオンちゃんを連れ帰ればいいよ」

 

しずく「ありがとうございます!!さ、行きますよシオン先輩♥」ハイライトオフ

 

シオン「なんでこうなるのおおおおお!?」

 

シオンはトワと同様にしずくさん連れ出されてしまいました。

 

歩夢「ねえ比奈ちゃん、どうしてまたシオンちゃんと絡んでいたのかな?比奈ちゃんは虹ヶ咲のみんなだけで十分だよね?すずかちゃんやトワちゃんにも未練なんてないでしょ?」

 

私「未練ばかりですよ!!」

 

歩夢「そんなの聞きたくないよ!!比奈ちゃんも名古屋の方が大事なんだ!!もう私は怒ったからね!!」

 

私「ひっ…」

 

侑「ごめん歩夢、先帰るよー」

 

歩夢「うん。とりあえず比奈ちゃんをなんとかしてから帰るからごめんね」

 

私「侑も見捨てないでください!!」

 

歩夢「さ、今日はもう寝かせないから、カクゴシテネ♥」

 

私「いやああああああ!!」

 

シオンと絡むだけでこれとか、もう理解不能です!!

 

…とはいえ、翌日プリキュアを見た際に今回の叫びに似たシーンが出てきて、少し恥ずかしい気分になりました。ただ、今回の叫びが原因なのか、また人気急上昇気味に戻っていたというのはまた別の話です。

*1
過去回で本人が正体を既に鉄道同好会にバラしてくれましたが、お茶の間に漏れるといけないので今後は読者の皆さんにも隠匿します。

*2
まあ、私のことですが。




次回は未定です。ただ、ニジガクの鉄道同好会の話でまだ書いていきたい…。


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歩夢の幼馴染みが侑ちゃんでなくあなたの世界線を考えてみよう。

今回は、現実世界にて既にサービス終了となったスクスタのifを語る回。視点は澁川比奈を予定。


5月17日、鉄道同好会部室にて。今日は侑が私およびせりなとお話したいと言い出したため、部会がなくても部室を開けることにしました。

 

侑「ごめん待ったー?」

 

せりな「全然」

 

私「歩夢はなぜここにいるのですか?」

 

歩夢「比奈ちゃんと侑ちゃんが浮気しないか監視しようと思ってね」

 

先週末のことを引きずっているのかもしれませんね。話によると浮気だけは私が小テストで満点を叩き出していても許せないようです。

 

私「鈴乃は?」

 

鈴乃「ここ最近比奈が私を置いてお出かけしているからこの機会にまた話せたらなって思ったのよ」

 

こうなってしまった2人には逆らえないのは明らかでしたね。

 

せりな「で、話って何?」

 

侑「スクスタって知っているかな?私も歩夢も一応やっているんだけどね」

 

私「私もやっていますよ」

 

せりな「私、ヘビーユーザーで、スクスタ界における米沢のドンとまで言われちゃってるんだ…」

 

鈴乃「私はやっていないけどストーリー内容だけは聞いたことがあるわ」

 

侑「だけどこのゲームに歩夢以外出てきていないけど、せりなちゃんや比奈ちゃん、鈴乃ちゃんや私がどうしているだろうなとか思ったことはない?」

 

私「私はありません」

 

歩夢「私もないよ。侑ちゃんのいない世界で侑ちゃんがどうしているとか想像はしたくないもん」

 

鈴乃「私もそもそも自身がその世界に存在しないように感じたわ」

 

せりな「私もないね。スクスタはスクスタだし、鉄道同好会のメンバー活動なんて想像つかないよ」

 

侑「私はあるよ」

 

私・歩夢「えっ…」

 

歩夢「興味はあるけど…私や比奈ちゃんが壊れる覚悟でなら話してもいいよ?」

 

侑「うん。じゃあ話すね」

 

侑の話を聞くことにしましょう。

 

〜※〜

 

歩夢と幼馴染みでなかったら、スクスタのあの子がせりなちゃんになっていて、代わりに私が名古屋出身で、鈴乃ちゃんと中学からの腐れ縁、比奈ちゃんが米沢出身になっていたと思う。

 

それで重度の鉄オタと化していて、トワちゃんと激しく競り合っていたような気がするよ。

 

虹ヶ咲学園音楽科の入学後はすぐに鉄道同好会に入部していたかな。

 

鈴乃「私と一緒に夢を見続けてくれるわよね?」

 

侑「もちろん!!」

 

こんな感じで何のいざこざもなく、やれていたんじゃないかと思ってる。

 

だけど、スクスタでの虹ヶ咲の音楽科には2ヶ月間の海外留学があるから、

 

鈴乃「侑…行ってしまうのね……」ポロポロ

 

侑「だけど、私、もっとパワーアップして帰ってくるよ!!」ポロポロ

 

鈴乃「それならお互いに無事でいるように。約束してくれるわよね?」

 

侑「うん!!絶対にぜーったいに大きな怪我とかはしないって、約束するから!!」

 

って送り出されるのが夢になっていたと思うんだ。

 

〜※〜

 

歩夢「やっぱりこれ以上はいいかな…私が壊れちゃいそう……」

 

私「私もです。侑が名古屋出身だなんて考えたくありません!!歩夢の幼馴染みであってほしいのですから!!」

 

侑「あはは…ごめんごめん」

 

歩夢「でも、そうやって自分だけの世界をうまく語れるって、素晴らしいなって思うよ」

 

侑「えへへ、ありがと」

 

少し壊れそうでしたが、素晴らしい世界と感じてしまったのは私もでした。

 

鈴乃「そういえば、明日からもう中間試験1週間前じゃない」

 

せりな「そうじゃん、勉強しなきゃ!!」

 

侑「じゃあ今回は…」

 

私・侑「終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

その時でした。

 

ガシッ!!

 

歩夢「侑ちゃん、比奈ちゃん、こっち……」

 

鈴乃「どういうことよ!!これから虎ノ門に帰って勉強会のはずなのに…」

 

歩夢「やっぱりお説教してから帰すから」ハイライトオフ

 

全員「そんなああああああ!!」

 

私はこのまま路地裏に連れられ、侑とともに1時間ほど歩夢からお説教を受けました。今夜は鈴乃と徹夜コースで勉強会確定ですねこれ……。




次回はニジガクの中間試験と作者のTOEICの関係で名古屋サイドに戻ります。


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ヤンデレCYaRon!にありとあらゆる手段で名鉄を先回りされるだけ。

1年近く前に京王でやった類似ネタを名古屋の名鉄でもやってみます。視点は鳳来寺シオンを予定。

※今回はダイヤ完全無視です。


2023年5月27日、名鉄名古屋駅にて。

 

僕「中間試験前だけど、やる気が起きないし名鉄乗るか」

 

トワ「その気持ちはすごくわかるよ」

 

中間試験1週間前だが、あまりにもやる気が起きないため、トワちゃんと由美ちゃんと勇輝くんと4人で名鉄に乗ることにした。

 

由美「しかし、今日はCYaRon!の名古屋公演があるから、如何に逃げ切れるかもポイントなんだよねぇ…」

 

勇輝「ダイヤちゃんは来ないけど、千歌ちゃんに見つかってお説教になりたくないもんね」

 

由美「でしょ?」

 

トワ「それなら行くか」

 

全員「おー!!」

 

というわけで、今回の名鉄遠征は始まった。

 

〜※〜

 

とは言うものの、言わずと知れた超スーパー忙しいカオス初見殺しターミナル駅においては、乗る方向を誤った瞬間にヤンデレに捕縛され一巻の終わりになる。まずは落ち着いてどれに乗るか判断しよう。

 

勇輝「僕は本線系統がいいなって思うよ」

 

由美「俺も」

 

トワ「だけどトラップ駅かなりあるよ?」

 

僕「いや、それでも新安城や東岡崎なら捕まるわけないし」

 

勇輝「そうでしょ?」

 

トワ「それならそうするか…」

 

トワちゃんがあまり乗り気ではないが、本線系統・豊橋方面で決定した。

というわけでまず乗ったのは普通列車東岡崎行き。2両編成なのは流石に舐めているが、まあ仕方はない。

 

由美「そういえば学校どうよ」

 

僕「鉄道と数学の2本立てで緩くやれています。クラスメートとも少しずつ仲良くなれているし」

 

由美「それなら良かった。とにかく完璧主義を追求しすぎてぶっ倒れることだけは避けてください。よろしくお願いします」

 

僕「約束するよ」

 

トワ「僕もなんとかゲーム系の部活に入れたよ。鉄道は非公式だけどね」

 

由美「無事にやれているのであれば何よりです」

 

さて、まず警戒すべきは金山駅。相手は栄だからJR東海道本線で先回りされるかもしれない。しかし…、

 

 

ここはクリア。次は神宮前だ。

 

勇輝「なんかヤンデレを避けるゲームって楽しいね」

 

由美「そうは言ってもこれまで必ずゲームオーバーだったぜ?」

 

勇輝「でもそれまでのスリルに魅力を感じるよ!!」

 

由美「それを言っちゃあおしまいよ」

 

神宮前では、東海道本線の熱田駅から千歌ちゃんたちが徒歩で神宮前駅に向かって、そこから乗り込んでくる可能性があったが、ここもクリア。

 

トワ「次の危険ポイントは?」

 

僕「堀田だね。地下鉄駅から歩いてくる可能性があるから」

 

しかし、ここも来なかった。その次の呼続、桜でも、それぞれ妙音通、桜本町から歩いてくることはなく、クリア。中部高速鉄道東阪本線からも来なかった。

 

その次は本笠寺。

 

由美「来る気配はなさそうだな」

 

ここも笠寺駅から押しかけられる可能性があったが、クリア。その次は本星崎。

 

勇輝「よし、来ないね!!」

 

中部高速鉄道星崎駅から押しかけられる危険性があったが、クリア。

 

その次の鳴海で、急行に乗り換えようとした瞬間、悲劇が起きた。急行に乗ろうとした途端、

 

ガシッ!!

 

ルビィ「えへへ、勇輝くんを捕まえました♪」

 

勇輝くんがルビィちゃんに捕獲されてしまった。

 

勇輝「下ろして!!この3人と一緒が良いよぉ僕!!」

 

ルビィ「そんなの認めないから、一緒に豊田市まで抜けようね~♪」

 

由美「…で、俺たちは?」

 

ルビィ「今回は免除するけど、次捕まってもらうよ♪」ハイライトオフ

 

全員「そんなあああああ!!」

 

そしてルビィちゃんの乗ってきた急行列車は去っていった。残機は3に減った。

 

~※~

 

次は左京山、有松、中京競馬場前と続くが、ここも中部高速鉄道の徒歩連絡が利くから要警戒。しかし、千歌ちゃんも曜ちゃんも来なかった。

 

前後、豊明、富士松、一ツ木は難なくクリア。次は知立。ここだと、豊田の方と刈谷の方から攻めてくる可能性がある。案の定…

 

曜「見つけたよ、由美ちゃん♪」

 

由美「やられた…もうわかったよ。豊田行きは決定なのね…」

 

僕「僕とトワちゃんは…」

 

曜「千歌ちゃんに見つかったらトワちゃんが捕まってもらうから、頑張ってね♪」ハイライトオフ

 

おいおい嘘だろ…。由美ちゃんは三河線方面に連れられてしまった。

 

~※~

 

牛田もクリア。次は新安城だが、蒲郡経由で越えてくる野暮ったいことはないだろう。その予想は的中。

 

しかし、特急に乗り継ごうとしたとき…、

 

千歌「みーつけた♥」

 

トワ「千歌ちゃん!?」

 

千歌「もう逃げられないよー♥」ハイライトオフ

 

トワ「いやああああああ!!」

 

ゲームオーバー。新安城でトワちゃんは捕まってしまった。特急に乗らず、このまま泣きながら東岡崎まで向かう僕でありました。

 

~※~

 

東岡崎からはシャトルバスでイオンモールに向かう。ゴディバのシェイクでも飲んで元気を出すことにしよう。しかし、飲んでいる間に悲劇が起きた。

 

??「あら?シオンじゃない」

 

僕「なんですみれちゃんが…しかもしずくまで一緒じゃん!!」

 

すみれ「あなたを捕まえるためよ。由美と勇輝さんとトワを、千歌さんたちに捕縛されて失ったあなたはもう捕まるしかないわね」

 

しずく「そうです。中間試験が終わった私たちはチャンスだって思ったんです!!」

 

僕「だからってしずくは手錠を用意するな!!」

 

しずく「そんな命令が通るとでも思うんですか?」ハイライトオフ

 

すみれ「ヤンデレから名鉄で避ける方法を考えているあなたにはお説教が必要よ」ハイライトオフ

 

僕「何も言えないよ…」

 

しずく「さ、一緒に名古屋まで戻りますよ、シオン先輩♥」

 

僕「いやああああああ!!」

 

こうして演劇とショービジネスのダブルパンチに鉄オタの僕は敗北した。去年に京王乗ったときもそうだった(*1)けど、鉄オタが鉄道でヤンデレを避けまくるということ自体が無理ゲーなのかもしれない。

*1
このときは恋ちゃんに捕まってしまった。




次回は中間試験後の週末ネタを連発します。次回から6月!!

【追記】
この日作者は各務原線に乗り航空博物館に行っていました。


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中川菜々は名古屋鉄道との決別を認めない。

今回は中間試験明けの名鉄ネタ。今回から6月。視点は澁川比奈を予定。


中間試験が終わりました。既に全教科が返却されましたが、歴史総合と現代文が70点台後半でやや悪かったものの、他の教科では85点以上、特に数学Aでは96点を取ることができました。中川菜々さんにも総合では圧勝でした。

 

そして6月1日、試験明け最初の部会の直後のこと。

 

せりな「今度の週末、名鉄に乗りに行かない?」

 

私「ダメです。入学後は名鉄と決別すると、鈴乃と約束したからです」

 

鈴乃「そうよ。私も名鉄には夏休みまで乗らないと決めてたんだから」

 

せりな「えっ…ひどい……」ウルウル

 

舞子「名古屋の人だからって、流石にないよ…」

 

私「私たちは行きません。4人で行ってきてください」

 

イオ「そんなのあんまりデス!!」

 

ドロシー「比奈ちゃんも鈴乃ちゃんも行かないなら私も行かないよ!!」

 

名鉄との決別について語っていると、またいつもの人に押しかけられました。

 

??「それで良いとでも思っているのですか?」

 

私「中川さん…?」

 

菜々「澁川さんには、鉄道関連の大好きをもっとさらけ出して欲しいのに、名古屋鉄道と決別しているなど、絶対に認めません。桜木さんも含め、直ちに決別宣言を取り消してください」

 

鈴乃「私まで?嫌よ。そんなことしたらホームシックならぬ名鉄シックになっちゃうわ」

 

菜々「そんなことになるのは新居町常駐の大ドジ大学生青山さんくらいですよ?桜木さんは近鉄に乗れていないだけで近鉄シックにはなっていないはずです」

 

鈴乃「そう言われると言い返せないわね…」

 

せりな「だからさ、一緒に行こ?」

 

舞子「名古屋出身の鉄道ファンが名鉄と決別しただなんて言ったら、また炎上するし、一部のファンが泣いちゃうよ?」

 

菜々「それでも桜木さんと澁川さんが断るのであれば、生徒会に訴えて反省文を書かせ、更に強制退部を言い渡すつもりです」

 

私「嫌です。鉄道同好会の仲間を失ったらいじめられる一方だと思っています」

 

イオ「それなら行きマショウ。拒否権なしデス!!」

 

ドロシー「楽しみになってきたよ!!」

 

菜々「今回は桜木さんと澁川さんが逃げ出さないように、また、名古屋の愛知県立日比津高等学校普通科1年の中野さんを捕獲できるように、私もついていくことにします。よろしいですね?」

 

私・鈴乃「はい…わかりました……」

 

こうして私たちの名鉄遠征が決定したのです。

 

〜※〜

 

6月3日、新橋駅にて。

 

菜々「皆さんお待たせ致しました」

 

私「今日は菜々モードなのですね」

 

菜々「はい。トワさんではなく郷さんが来ると言っている以上、今回はスクールアイドルではない形で参加させていただきます」

 

せりな「それじゃあ、行くよ!!」

 

全員「おー!!」

 

まず新橋駅から品川に向かい、そこから名鉄名古屋駅まで向かいます。品川からだと乗車時間は1時間半以上。この間会話を楽しむことにしましょう。

 

イオ「富士山はいつ見ても圧巻されマス!!」

 

ドロシー「イギリスでもこんな高い山はないからね!!」

 

菜々「イオさんもドロシーさんもはしゃぎ過ぎには注意してくださいね」

 

鈴乃「これでは真面目に不安ね……」

 

菜々「不安というのは…?」

 

私「実はイオは内部進学できないかもと言われ、舞子も留年ギリギリ、ほぼ常に赤点という形なので、鉄道同好会2大不安要素となっているのです」

 

せりな「今回の中間試験も、結果を聞いたらイオちゃんも舞子ちゃんも全部赤点だったって」

 

舞子「勉強会を開こうにも、学科が異なるからどうすればいいのか全然わからないんだよねぇ……」

 

菜々「とりあえず部長と副部長がそれではかなり危険ですね……。また生徒会とも相談するか、私が後期で生徒会長となった場合はなんとか考えようと思います」

 

私「ありがとうございます」

 

なんとか1つ、懸案事項は解決しそうですね。

 

〜※〜

 

名古屋駅到着後、歩いて名鉄名古屋駅に向かいます。超スーパー忙しいカオス初見殺しターミナル駅の出で立ちはいつ見ても変化がありません。

 

舞子「…で、せりなちゃんはどの路線に乗りたいの?」

 

せりな「各務原線を完乗してみたいんだ」

 

菜々「そういえば今日は郷さんが岐阜に行くとツイートされていたので、丁度良かったです」

 

私「やけに不安ですねアイツ……」

 

菜々「郷さんも怪しいのですか?」

 

私「あなたが捕まえる気満々なのは周知の事実ですよ?」

 

菜々「もし比奈さんが止めるのであれば、そこは容赦いたしませんから」ハイライトオフ

 

目が本気になっています。この話をするべきでなかった。

 

とりあえず、快速特急新鵜沼行きに乗ることにしました。

 

〜※〜

 

岩倉も江南も、虹ヶ咲の入学前とは全然変化がありません。しかし、犬山駅を過ぎたあと、名鉄育ちの私ですら衝撃の出来事に気づきます。

 

なんと!!無人駅のはずの犬山遊園駅に停車したのです!!しかも各務原線利用者はここで乗り換えろと!!

 

私「コイツ真面目に……!!」

 

菜々「何か不都合なことでもあったのですか?」

 

私「無人駅で需要もないのに全列車停車と言われると腹が立つのです」

 

せりな「それでも各務原線の乗り換えはここが便利なんじゃないの?」

 

私「時間を持て余すくらいなら新鵜沼駅でホームを移動したほうが得策です」

 

鈴乃「どこぞの冬毬と一緒ね」

 

私「あの人と一緒にしないでください」

 

結局犬山遊園駅を降り損ね、そのまま新鵜沼駅でホームを移動したのは良いものの…、

 

菜々「来ない…」

 

30分に1本は少なすぎます。接続が恐ろしく悪いとか、どういうことですか名鉄さん?ワンマン化と関係なしに、これは改悪と言って良いと思います。

 

それでも待っていてやってきたのは3500系リニューアル車。2023年以降3500系と9500系しか来ず、4両編成で統一されています。これくらいなら全区間2両、15分に1本のほうが良かったと思うのは私だけかもしれません。

 

せりな「車内はすごく新しいね」

 

舞子「ドアチャイムも東京では聞けないタイプで新鮮だよ」

 

せりなと舞子とドロシーはかなり大はしゃぎしています。315系で慣れている人にとってはあまりときめかないだけです。

 

そして列車は複線区間を爆走します。それでも高山本線には敗北しまくりでした。

 

私「なんか……」

 

菜々「どうなさいましたか?」

 

私「名鉄と決別と言ってしまった私がバカでした。地元なのにまだ知らない世界があるという不名誉なことがある以上、決別なんて言ってはいけない。たとえ何があっても、今後は地元名古屋の鉄道に決別とは一切言わないことを決意致します」

 

菜々「わかってくださればありがたいです。それでこそ鉄道同好会の比奈さんや鈴乃さんですからね」

 

鈴乃「ありがとう菜々。私もまた地元の良さを語っていきたくなったわ」

 

菜々「その意気込みですよ、鈴乃さんも」

 

こうして全員で笑い飛ばし、無事に岐阜駅に到着しました。到着後、私宛に電話が。

 

【通話開始】

私「はい、澁川です」

 

由美『こちら、中部高速鉄道新居町本社の青山由美です。明日、私は名鉄経由で四日市港リベンジを図ることに致しました。手が空いている鉄道同好会の方がいらっしゃれば、明日13:30に金山にお越しください。お待ちしております』

 

私「青山さん承知致しました。同好会と中川さんには伝えておきます」

 

由美『ありがとうございます』

 

【通話終了】

 

鈴乃「誰からだったの?」

 

私「由美からでした。明日、四日市港リベンジを図るそうです」

 

菜々「もしかして近鉄祭りの最終回ですか?」

 

私「おそらくそうなると思います」

 

イオ「あちゃー…ワタシは手が空いてマセン……」

 

ドロシー「私も体力温存のために東京に帰るよ」

 

舞子「私も、試験の復習と予習をしないといけないし……」

 

せりな「明日SL銀河のラストランに私当たっちゃったの…」

 

菜々「私は郷さん次第です。捕獲できた場合は明日東京に連れ出す予定なので」

 

鈴乃「比奈は行く?」

 

私「私は行きます。実家に帰ってシオンにも会うついでです」

 

鈴乃「それなら行きましょうか」

 

私「そうですね」

 

こうして私と鈴乃だけが行くことにした、その時でした。

 

??「やっほ」

 

私「郷ではありませんか」

 

本日、女装して岐阜観光をしていた郷が現れたのです。

 

菜々「郷さん、明日名鉄や近鉄に乗る予定はありますか?」

 

郷「別にないけど……」

 

菜々「それなら今から明日まで私と一緒です。拒否権はありません」

 

郷「待ってよおおお!!」

 

菜々「皆さん解散で大丈夫です」

 

またですか……菜々は郷を連れ、改札を出て去っていきました。

 

私「これからどうしますか?」

 

鈴乃「とりあえずJRで名古屋駅に戻る?」

 

せりな「それがいいね♪」

 

他の3人も頷いたため、全員で名古屋駅に戻り、夕食だけ味仙で食べて解散にしました。明日の四日市港遠征に備え、早いところ寝ることにしましょう。




次回は近鉄祭りの公称最終回を予定。しかも名鉄3連発確定です。


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☆Rainbow近鉄祭りラストランシーズン2023 #5 公称最終回 尾西線乗り潰しと四日市港リベンジ、ついに果たす!!

今回は名鉄・JR・近鉄をすべて使います。そして近鉄祭りとしては公称最終回となる見込みです。視点は青山由美を予定。


2023年6月4日、金山駅にて。

 

俺「さあ、今日こそ尾西線乗り潰しと四日市港リベンジを図るぞー!!」

 

比奈「昨日の各務原線完乗に次いで楽しみですね」

 

鈴乃「最高の思い出にしようね」

 

丁度今日しか院試前にチャンスがないと思い、尾西線の乗り潰しと四日市港ポートビルのリベンジを行うことにしたら、虹ヶ咲学園鉄道同好会から比奈ちゃんと鈴乃ちゃんが参戦してくれることになった。

 

俺「しかし郷くんまた捕まったか……」

 

比奈「あれは仕方がありませんでした。私と鈴乃が名鉄と決別していたことを理由に監視役として菜々が参戦することになったのですから」

 

俺「名鉄に暇乞いしていたなんて、俺が悲しむからもう言わないね?」

 

鈴乃「はい…」

 

流石に名古屋を離れても、地元の鉄道を忘れてしまうなんて悲しいことは、鉄オタとして恥ずべきことだ。なんの恨みもなく当面乗らないと宣言するなどは、二度としないで欲しい……俺が言えたことではないが。

そんなことを話していたら、約2名、また虹ヶ咲生が現れた。

 

??「あっ!!ゆーみんとスズちゃんと比奈っち見つけた!!」

 

??「シオンさんもトワさんもすずかちゃんも仲喜さんもいない、今がチャンス」

 

比奈「璃奈さんに愛さんではありませんか!!」

 

鈴乃「逃げるわよ!!」

 

俺「話せば分かる」

 

比奈ちゃんと鈴乃ちゃんを止めた俺だが、

 

カチャリ

 

りなりー「由美さん、捕まえた」

 

愛「比奈っちもスズちゃんも逃げられないよ♪」

 

やられた。また手錠だ。しかも3人揃って犠牲になった。

 

俺「君たちはなぜこんなコトしたのさ?」

 

愛「ゆーみんはアタシのシオンに抱きついたって知ってるし、それ以外の2人も全然構ってくれなかったんだもん!!愛さん嫉妬しちゃうよ!!そんなにもスズちゃんと比奈っちは鉄道同好会のみんなが大事なんだ!!」

 

比奈「そんなこと当たり前ですよ!!シオンも含め愛さんには渡しません!!」

 

愛「それなら今日はもう1日中離れないから!!カクゴシテネ♥」ハイライトオフ

 

鈴乃「そんなあああああああ!!」

 

りなりー「由美さんも、比奈さんやシオンさんたちとばかり絡んでいるのは絶対に許さない。だから今日1日、私と一緒」ハイライトオフ

 

俺「わかりました……」

 

こうして今回も鉄道ファンでない面々に妨害されることになった。

 

〜※〜

 

とはいえ、列車は遅れている。普通弥富行きがやって来たのは、定刻より15分も後だった。それでも乗ることにしよう。

 

比奈「昨日は6500系と3500系でしたが、5000系も悪くありませんね」

 

比奈ちゃんと鈴乃ちゃんは手錠を外してもらえた。だが、

 

俺「ぐすん…撮りたかった……」

 

りなりー「ダメ。電車に嫉妬させないでっていつも言ってるよね」

 

俺はりなりーから手錠を外してもらえなかった。この差って何なんですか本当にもう?

 

〜※〜

 

言わずと知れた超スーパー忙しいカオス初見殺しターミナル駅名鉄名古屋駅を過ぎると、須ヶ口まで名古屋本線で、津島までが津島線。尾西線の佐屋までは複線区間が続く。五ノ三、弥富まで来ると、田んぼの広がる、風情あふれる光景が広がる。

 

弥富にも無事に到着したが、あっさり折り返しとなり去っていった。ここまでは良かった。尾西線の津島以東にようやく乗れたのだから。

 

ただ、次の悲劇が訪れたのだ。

 

俺「嘘だろ……また電車が来ない……」

 

次の電車が15時半過ぎまで来ない。接続が悪すぎてまた泣きそうだ。

 

璃奈「フフッ♥電車が来なくて悲しんでいる由美さん可愛い♥」ハイライトオフ

 

俺「もしもーし……」

 

鈴乃「愛も比奈に抱きつくのやめなさいよ」

 

愛「イヤだ♥だってシオンがいないから比奈っち成分を補給したいんだもん♥」

 

比奈「愛さんから色々吸われる感じがして困っております……」

 

愛「そうやってやる気を失くす比奈っちも可愛いよ♥」ハイライトオフ

 

愛ちゃんもりなりーも手遅れだなぁ、そうに決まってる。

 

〜※〜

 

しばらくしてやってきたのは313系2両編成。流石に短いといつも感じてしまう。そして乗るのは過去2回と同じく富田浜まで。下車後、衝撃の事実に気づく。

 

また乗ってきた列車の発車とともに快速のタッチ&ゴーを目にしてしまった。3月29日、5月11日と全く同じ光景だ(*1)。

 

比奈「どうしたのですか由美?」

 

りなりー「なんか怪しい」

 

俺「この光景を見るの3度目だぞ……」

 

愛「え、ゆーみん過去にも行っていたんだ」

 

俺「1回目は春休み、2回目はみんなの忙しい平日に行ったときだったね。両方ともポートビル臨時休業で泣きながら帰ってきたよ……」

 

りなりー「今回臨時休業でも、今後勝手にここまで来たら泣いちゃうから、私に言うこと。分かった?」

 

俺「ごめんなさい……」

 

というわけで前々回、前回と同様、徒歩でポートビルに向かう。

 

今回は空いていた。やっとだ!!3度目の正直でようやく行けるんだ!!

 

鈴乃「四日市港の風景もときめくわ!!」

 

鈴乃ちゃんはすごく喜んでいる。

 

俺も、幼い頃乗り物図鑑の画像で見たきりのコンテナキャリア、もといストラドルキャリアを映像で見ることができたのは嬉しかった。独立車輪で靭やかに動くことがよくわかった。ブツ自体は日曜日だったから動いていなかったが。

 

1時間位楽しんだあとは前回と同じく近鉄名古屋線の霞ヶ浦駅まで歩く。

 

比奈「また夜にも来てみたいですね」

 

りなりー「由美さんはまた来たい?」

 

俺「もちろん。夜景は素晴らしいとか聞いているし、そこの明かりの付きかけのコンビナートにも心惹かれるから、また機会があれば訪問するぜ」

 

鈴乃「旅好きな由美らしいことを言うわね」

 

全員「あははははは……!!」

 

そして無事に霞ヶ浦駅に到着し、そのまま名古屋まで帰り着こう。今回は全区間準急で、途中で乗り捨てるようなことはなかった。2430系だったのが少し残念だった。VCかVW乗りたかったのに……。

 

名古屋駅到着後のこと、とりあえず読者の皆さんにも告知したいことがあるので読んでほしい。

 

比奈「それでは青山由美さん、告知をお願いいたします」

 

俺「はい。今回をもちまして、近鉄祭りは原則終了といたします。私が大学院試験を控えていることと、そして今回四日市港リベンジを無事に果たすことができたことにより、これ以上続けても宜しくないと判断したからです。ただし、私がラストラン南紀に乗ることにした場合は別です。約30回、途中から参入した人も含め、少ない読者の皆さん本当にありがとうございました」

 

愛「えっ…もう近鉄に乗れないの!?シオンと乗りたかったのに!!」

 

俺「んなわけ無いだろ、作者も俺もシオンちゃんもみんな近鉄大好きなんだから、近鉄祭りでない形で適宜行くよ」

 

りなりー「それなら良かった」

 

もう近鉄祭りとしてやっていくのは今回が最後だ。泣く訳では無いが、新たな道を切り開かないと流石に身の危険を感じる。

さて、明日も学校があることだし、解散にしよう。

 

俺「というわけで明日も皆さん学校があるようなので…」

 

全員「終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!お疲れ様です!!」

 

こうして今回は、無事にお開きとなった。最後だったからなのかもしれない。

 

 

 

…まあ、キハ85のラスト南紀乗りに行くか、まだ決めかねているのは確かだ。だってスクスタのサービス終了と同じ日にラストランの日が訪れるんだよねぇ……。

*1
過去話参照。




次回は虹ヶ咲に戻ります。ただ、誰とはいいませんが、今後某キャラが本人曰く無許可で出演OKということなので、そのキャラを近日中に出すかも(次回に出すとは一言も言わない)。

前回の名鉄ロケですが、現実だと当日大雨だったことを思い出しました。それでもSSだから気にしない気にしない。



近鉄祭りは公称最終回ということで、当然真の最終回も書きます。


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鉄道界隈の騒動について語ろう #6 蒲須坂のカシオペア紀行と迷惑撮り鉄、これは鉄道同好会が黙っていない。

2年近くやっていなかったこのネタを書きます。視点は澁川比奈を予定。


舞子「只今より、緊急部会を始めます」

 

6月6日、今日は火曜日ですが、いきなり授業後に舞子から緊急部会と言われたので集まることになりました。

 

私「えっ……何があったのですか?」

 

舞子「この前の土曜日かな?私たちが名鉄各務原線を完乗した日。その日にカマスと呼ばれる撮影地で迷惑撮り鉄が線路内に乱入して騒ぎになったらしいよ」

 

私「初耳でした……。ですが、正直線路内に立ち入ってまで撮影する撮り鉄の気が知れません」

 

せりな「でしょ?」

 

撮影地カマスというのは、蒲須坂 - 片岡間のことで、上り線側にお立ち台があるようです。度々日光や那須高原の方から雲が流れ、きれいな写真を撮影しにくいことでも知られています。そこから線路に不法侵入とは、その鉄道ファンと呼ぶべきでない荒くれ者が何様のつもりでいるのかと言いたくなります。

 

鈴乃「まあ、シオンもかつては駅構内の三脚の常習犯だったけど、線路内に立ち入りはアウトよ」

 

イオ「鈴乃もそう言うと思いマシタ」

 

ドロシー「だけど、私はイギリスで結構、列車撮影のためにうっかり立入禁止に入っていたことが多かったんだよねぇ…」

 

私「一応それは線路内ではありませんでしたよね?」

 

ドロシー「もちろん」

 

舞子「それなら良かった。もしうっかりでも線路内に入っていたら、過去の部員と同様に即退部、生徒会・生徒指導部送りで退学処分だからね」

 

ドロシー「わかりました……」

 

舞子「とにかく、部長からはこれだけ。線路内立ち入りをやったり、過去にやっていたことがわかったりしたら、今後は退部命令を出し、生徒指導部送り・最悪退学処分にします。いいね?」

 

全員「はい!!」

 

舞子「今回の部会は一旦締めにしようね、せーのっ!!」

 

全員「お疲れ様でしたー!!」

 

とはいえ、当然誰も帰りません。ただ今回、線路内立ち入りは絶対にしないことを皆さんで誓うことができただけでも進歩でした。

 

とりあえず国際鉄道模型コンベンション向けに制作した、中部高速鉄道の電気機関車EP101のNゲージ模型でも棚から取り出して部室内の線路で走らせよう、そう思ったその時でした。

 

??「失礼します」

 

私「上原さん、いかがなさいましたか?」

 

歩夢が現れたのです。

 

歩夢「先ほど生徒会長と遭遇して、これを鉄道同好会に渡してほしいと言われまして」

 

歩夢が手に持っていたのは1通の手紙。

 

私「部長でも副部長でもありませんが、私が中身を拝見いたします。よろしいですね?」

 

舞子・歩夢・イオ「お願いします(マス)」

 

とりあえず中身を開けて、読み上げてみましょう。

 

 

虹ヶ咲学園鉄道同好会の一同へ

 

6月17日、私たちはカマスにカシオペアが現れる際に撮り鉄することに致しました。虹ヶ咲学園の皆さんもぜひ一緒に撮り鉄を楽しみましょう。お待ちしております。

 

自由の森女子学園鉄道研究会一同より

 

 

私「…は?」

 

歩夢「……どうしたの比奈ちゃん?」

 

私「悪名高き自由の森女子学園の鉄研がこの前の土曜日に迷惑撮り鉄が線路内立ち入りをした場所で撮り鉄をすると予告してきました。しかも私たちに来いと勧誘してきています」

 

鈴乃「うわぁ…自由の森女子学園って、栃木県那須烏山市と那珂川町の狭間にある超無法地帯な私立高校でしょ?偏差値も30を割るレベルの底辺校で、生徒会も犯罪まがいの悪行をあっさり容認しているらしいわよ」

 

舞子「それなら週末撮り鉄隊じゃなくて、週末鉄道自警団として出動しようよ」

 

せりな「それがいいね」

 

歩夢「比奈ちゃんと鈴乃ちゃんは行かないよね?」

 

私「いえ、私は行きます。取り締まってみんなにチヤホヤされないといけないので」

 

ドロシー「比奈ちゃん下心まで説明したね」

 

鈴乃「私も行くわ」

 

歩夢「えっ、行っちゃやだ……」

 

私「歩夢……申し訳ありませんがこればかりは譲れまs」

歩夢「行かないでよ……!!」ポロポロ

 

鈴乃「私もよ。正当な理由でもない限り、私のプライドが許さないから行くなというお願いを受け取ることはできないわね」

歩夢「行かないでって言ってるでしょ!?」ポロポロ

 

イオ「歩夢サンのお願いを聞き入れることは私もできマセン!!」

歩夢「なんで…なんでイオちゃんもそんなこと言うのぉ……?」ポロポロ

 

なんか重苦しい雰囲気がどんどん強くなっていきます。

 

歩夢「酷いよこんなの……」ポロポロ

 

舞子「歩夢ちゃん、お願いだから比奈ちゃんや鈴乃ちゃんの意向を聞いてあg」

歩夢「嫌っ!!」

 

今回、歩夢は舞子を押し倒しました。

 

歩夢「聞きたくありません……」

 

舞子「歩夢ちゃん……?」

 

歩夢「どうして舞子さんは、私の親友の比奈ちゃんと鈴乃ちゃんが危険を冒して自警団に参加するのを、容認するんですか……?」

 

舞子「えっ……」

 

歩夢「私、比奈ちゃんや鈴乃ちゃんがボロボロになる姿を見たくないんです……。だから……」

 

そして衝撃の発言を聞いてしまいました。

 

 

 

 

歩夢「私や侑ちゃんが行かない限り……そんな危険なイベントに行かせないでください……」ポロポロ

 

こんなにも侑やシオン以外に愛が重くなってしまうとは……。私やシオンのせいです…。

 

舞子「……それなら部長の私から提案があるけど……万が一の警察通報役として歩夢ちゃんや侑ちゃんも参加する?」

 

歩夢「それなら喜んでお引き受けさせてもらいます!!鈴乃ちゃんや比奈ちゃんの監視も行う予定です!!」

 

舞子「よし、これで決定だね!!」

 

せりな「当日頑張るぞー!!」

 

全員「おー!!」

 

こうして、6月17日の取り締まり遠征が決定しました。侑もその日のうちに伝えたので一応メンバーは揃いましたが、実を言うと心の準備ができていないのが難点です……。




次回は果林さんが久々に登場します。

ちなみに自由の森女子学園は、実在する自由の森学園とは所在地が異なるなど、直接的な関連性はありません。

【自由の森女子学園】
栃木県那須烏山市と那珂川町の狭間にある超無法地帯な高校。偏差値も極めて悪く、生徒会も生徒の蛮行を容認する。既に不祥事による廃校も検討されているが、生徒によるデモを含む暴動で何度も却下されている。
ちなみにこの高校の生徒は喧嘩に恐ろしく強く、成績優秀な名門進学校の男子すら勝てないことが多い。


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水無月結月さんのもとに案内してみよう。

今回は、本編において1年以上ぶりの果林さん回。視点は澁川比奈を予定。
ついでに水無月結月さんが出てくるよ(*1)。
https://syosetu.org/user/301093/



*1
このキャラの作者の神無月エマさんにはひと声かけました。

果林「お待たせ、私はライフデザイン学科高等部2年の朝香果林よ。よろしくね」

 

私「はじめまして朝香先輩。私は普通科高等部1年、鉄道同好会所属の澁川比奈と申します。本日はよろしくお願い致します」

 

6月7日、私は朝香果林先輩を外苑東中学校に案内してほしいと舞子にお願いされ、授業後に校門で待ち合わせをしていました。

 

果林「フフッ、比奈ったら名前呼びでいいのに、それに先輩呼びも余計よ♪」

 

私「申し訳ないです果林さん……ところで今日果林さんは外苑東中学校に行かれる予定ですよね?」

 

果林「ええ。久々に結月に会えるもの♥でも道に迷いがちだからあなたの助けを借りることにしたのよ」

 

結月……?おそらく現在中3の水無月結月さんのことだと思いますが、新宿近辺にある中高一貫の男子校である外苑東中に通っていることは初耳でした。

まあ、Googleマップを見ても目的地に辿り着かなかったことはまずないので、道案内はお任せあれの状態です。

 

私「お任せください。迷いながらでも一緒に行きましょう」

 

果林「ありがとう比奈。大変感謝するわ」

 

というわけで行ってみましょう。まずゆりかもめに乗り豊洲に向かい、そのまま有楽町線に乗り換えて江戸川橋まで向かいます。

 

まあ、最新式の17000系10両編成に当たったので、大変嬉しかったです。流石、4M6TのPMSMと新式LCDの付いた車内は名古屋や大阪と違いますね。近鉄名古屋線に新車が来ないのなんとかしろという気持ちが私もわかります。

 

〜※〜

 

江戸川橋下車。2番出口を出て南に進み、山吹町の交差点を右折し更に歩き進めると外苑東高校が見えてきました。

 

私「さあ、到着いたしました」

 

果林「ここだったのね」

 

私「とりあえず入っていきましょう」

 

果林「そうね。楽しみだわ、結月に会えるのが♥」

 

入校許可書を受け取り、まず中に入ると…、

 

外苑東生A「虹ヶ咲の方ですね、何かお困りでしょうか?」

 

果林「水無月結月という人を探しているんだけど…」

 

外苑東生A「それなら僕が案内しますよ」

 

果林「ありがとう」

 

私の予感は的中しました。外苑東中学校3年(*1)の水無月結月さんが多くの女性の方に死ぬほど愛されることで有名なバンドメンバーの1人であることは、虹ヶ咲生、および天白組の一員として周知の事実でしたので。

 

外苑東生A「こっちのバンド部で今日も活動中です」

 

私「ありがとうございます」

 

結月さんはすぐに見つけられました。青と水色のオッドアイのため、間違いなくわかります。

 

結月「あれ、なんか寒気がしたからちょっと帰りたいけど……」

 

外苑東生B「どうしたんだよ結月」

 

結月「嫌な視線を感じる……」

 

とりあえず入りましょう。

 

私「失礼します。虹ヶ咲学園高校普通科1年の、澁川比奈です。水無月結月さんをお願いしたいのですが」

 

結月「今行きます〜」

 

結月さんはこちらに走ってきました。

 

私「ご無沙汰しております結月さん」

 

結月「比奈久しぶり」

 

私「今日は結月さんに会いたい人がいたのでその付き添いです。今日も元気そうで何よりです」

 

結月「ありがとう。で、僕に会いたい人というのは…」

 

果林「私よ♪」

 

結月「果林だ逃げないと」

 

果林「どうして私を避けるのかしら結月?こっちに来て1年以上もの間会えていなくて私ものすごく寂しかったのに、どうして避けようとするの?」ハイライトオフ

 

結月「果林が僕と既成事実を作ろうとするのがわかっているからね〜」

 

果林「あら?開発されるのにまだ抵抗があるのね♥そんな結月も可愛い♥」ハイライトオフ

 

結月「で、果林はこれからどうするの?」

 

果林「バンド部の皆さん、今から結月を連れ帰って大丈夫かしら?」

 

バンド部全員「大丈夫です!!」

 

どうやら結月さんが絡んだ果林さんには逆らえないようです。

 

果林「さあ、私の学生寮まで案内してもらうわよユヅキ♥」ハイライトオフ

 

結月「嫌だよおおおおお!!」

 

こうして結月さんは果林さんに連れられて去っていきました。

 

私「とりあえず私はバンド部の見学を今からさせていただいてもよろしいでしょうか?」

 

バンド部全員「もちろん!!」

 

一応鉄道同好会では、私のチェロ、鈴乃のバイオリン、せりなのピアノをベースに鉄道系のマルチアイドルグループ(*2)の結成を計画しているので、その様子はとりあえず見学しておくことにしましょう。終わったら次の部会までにパワポでまとめ、報告する方向でいます。

 

外苑東中学校・高等学校のバンド部の皆さんは優しい方が殆どで、ヤンデレが絡んだ時を除いて常に和気あいあいとしていることが多いです。現在のうちの鉄道同好会みたいな感じですね。

 

しばらくすると…、

 

外苑東生C「そうだ、ギター触ってみる?」

 

私「えっ…大丈夫でしょうか?」

 

外苑東生C「実は俺、動画投稿者延暦寺レオナのファンなんです。だからその中の人のあなたにぜひギターを試しでいいから弾いてほしくて」

 

私「ありがとうございます」

 

そして練習すること数十分。

 

【♪TUBE『浪漫の夏』♪】

 

外苑東生D「上出来じゃないか!!」

 

私「…本当ですね」

 

4月にバイオリンが弾けなくなったときとは雲泥の差です。全員から拍手をもらいました。しかし、悲劇は繰り返されます。

 

??「失礼します。ここに不法侵入したという澁川比奈さんはいらっしゃいますか?」

 

この声は冬毬さん…早いところ退却しないと…。

 

外苑東生E「こちらですが」

 

ヤンデレ故の裏切り…正直悔しくてたまりません。

 

冬毬「比奈さん、不法侵入した挙げ句また別の楽器に手を出すという無駄なことをしましたね?」

 

私「どこが不法侵入ですか!?ちゃんと入校許可書はもらいましたよ!?」

 

冬毬「いいえ、私が言う以上入校許可書があっても不法侵入です!!無駄なことばかりして、もう許しません!!」ハイライトオフ

 

私「私の自由を奪うあなたにそっくりその言葉を返させていただきます」

 

冬毬「そんなことを言って喧嘩を売る気なら、このまま帰ってお説教です!!」ハイライトオフ

 

私「いやあああああああ!!」

 

こうしてまた冬毬さんにお持ち帰りされ、終電ギリギリまで酷く叱られました。結月さんが絡むとここまでなるなんて、理不尽すぎます!!作者さんなんとかしてください!!

*1
学校名は秘匿されがちらしいです。

*2
中部高速鉄道名義での活動を予定しており、虹ヶ咲学園のスクールアイドルとしての登録は一切考えておりません。




次回は週末ネタ。リクエストが来たので花丸ちゃんの奈良旅行です。そしてその次はディーゼル×天王寺璃奈、そして迷惑撮り鉄取り締まりネタと続きます。

早いところ近鉄祭りの真の最終回まで持っていきたい(切実)

【外苑東中学校・高等学校】
本作の世界線における、新宿区にある男子校の1つ。水無月結月が通う。現実世界においては新宿山吹高校、バンドリの世界においては花咲川女子学園にあたる。


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大和路線完乗を目指して、リターンズ!!

今回は大和路線で書いて欲しいという要望があったので書いてみます。視点は国木田花丸を予定。


2023年6月10日9時半、新田辺駅にて。マルは今日、郷くんと聡平くんが大和路線の完乗をしたいと言い出したので、奈良駅で待ち合わせをすることにした。ちなみに新田辺はオラの下宿先の最寄りずら。

 

オラ「乗る列車は、あの急行だね」

 

急行橿原神宮前行、8810系と1252系の6両編成。沼津から名古屋に乗りに行っていたときとは違い、4両編成が主体になっている。それでも8600系の抵抗制御車に当たったときが何よりも嬉しいけど、今回は8810系だったからそうでもなかった。

 

それでも、8810系の界磁チョッパ制御の音は未来ずら〜!!

 

〜※〜

 

大和西大寺駅からは乗り換えて奈良駅に向かう。マルも嫌いなシリーズ21だけど、立席乗車にしよう。

 

奈良駅到着後は直ちにJRの駅まで向かう。

 

オラ「やっと着いたずら……」

 

トワ「こんにちは花丸ちゃん」

 

聡平「無事そうで良かったわ」

 

トワちゃんと聡平君はもう着いていた。

 

オラ「聡平くんも元気そうで何よりずら」

 

聡平「フフッ、ありがとう」

 

今日は2人ともいつも通り女装モード。

 

オラ「そういえば由美ちゃんはなんでいないの?」

 

聡平「今日院試出願前のTOEICのラストチャンスだから置いてきたのよ」

 

オラ「シオンちゃんは?」

 

トワ「学校の予習をしたあと江ノ島に遊びに行ってるんだ。またしずくちゃんに呼ばれたって」

 

オラ「シオンちゃんは仕方ないけど……由美ちゃんはあとで罰ゲームが必要そうずらね。たとえ進路に必要でもAqours以外のコンテンツに手を伸ばしているだけでマルは心折れ…」

トワ「ヤンデレモードになるなっての」チョップ

 

トワちゃんのチョップは痛くなかった。オラが歳上だから手加減してくれたんだろう。

 

オラ「あはは、ごめんごめん」

 

聡平「とりあえず大和路線行きましょうよ」

 

オラ「そうだね!!」

 

というわけで、切符を買って乗ろう。

 

〜※〜

 

やってきた大和路快速はいつも通りの221系8両編成。ドアチャイムに界磁添加励磁制御の組み合わせも未来ずら!!

 

トワ「すごくときめいているね花丸ちゃん!!」

 

オラ「だってドアチャイムがついているんだよ?こんなに未来な乗り物なかなかお目にかかれないずら~!!」

 

聡平「相変わらずね花丸ちゃんは」

 

それでも乗って行こう。まず奈良を出たら郡山駅に停車、その次は大和小泉、法隆寺、王寺の順番に、各駅に停車していった。

 

オラ「途中下車できないのが痛すぎるずら……」

 

実際、法隆寺で降りたかったけど、切符を現金で買っていたから、ムダ金なんて発生させたくなかった。

 

聡平「でもJR難波まで乗ることが僕たちの目的なのよ」

 

オラ「なるほどね」

 

そして王寺を過ぎると山に入る。久宝寺まで無停車だ。

 

久宝寺到着後のこと。

 

トワ「とりあえず201系に乗り換えようよ」

 

オラ「201系でしょ!?未来ずら〜!!」

 

聡平「僕も国鉄の電機子チョッパ制御楽しみだからちょうどよかったわ!!」

 

というわけで201系に乗り換えて残りの区間は行こう。

 

201系はブザーのような発車時の音が独特なチョッパ制御の車両。直流モーターだけど、抵抗器を全く使わないから加速時の前後衝動が全くない。回生ブレーキも使うことができるけど、登場当初は今とは違う理由で半導体が高価だったから、東西合わせて1018両で増備が終わって、21世紀に入り廃車も進み、今やもう大和路線にしか残っていない。

 

トワ「いつ聞いてもチョッパの音はビミョー……」

 

オラ「そう?マルは結構好きなんだけどね」

 

この音の評価が分かれるのは確かにわかる。だけど、こういう未来的な音はいつ聞いても個人的に憧れるずら。

 

久宝寺からは各駅に停車し、百済貨物ターミナル駅が見えてきて東部市場前駅を発車すると大阪環状線と合流。今宮駅を出ると地下に入りJR難波駅に到着し、奈良から先の大和路線のマルたちの旅は終わりを迎えた。

 

改札を出てからのこと。

 

トワ「これからどうする?」

 

オラ「マルは近鉄奈良線経由で帰ろうと思うずら」

 

聡平「僕はこのままひのとりで帰宅かしらね」

 

トワ「となるとここで…」

 

解散になると思った、その時だった。

 

??「花丸ちゃん、随分と楽しそうだったね」

 

??「ズラ丸はどうして後輩たちと楽しく電車に乗っているのかしらね」

 

オラ「善子ちゃん!?ルビィちゃんまで!!」

 

聡平「忙しいなら来ちゃダメでしょ!?」

 

ルビィ「ルビィは花丸ちゃんや聡平くんと一緒になれるなら休日何でもするよ?」

 

善子「さ、ズラ丸、京都に一緒に行きましょ♪」

 

オラ「えっ…このまま帰ろうかと……」

 

善子「どうして帰るのかしら?せっかくの気持ちを踏みにじるわけじゃないわよね?」

 

オラ「それはないずら」

 

善子「それじゃあ行くわよ♥」

 

オラ「いやあああああああ!!」

 

ルビィ「聡平くんも、由美ちゃんがいないからってナニシテタノカナ?」

 

聡平「それは……その……」

 

ルビィ「答えられないなら一緒に神戸に行くよ♥拒否権はないからね♥」

 

聡平「待ってえええええ!!」

 

オラと聡平くんはルビィちゃんと善子ちゃんに連れられてあっさり解散となった。

 

トワ「さ、帰るか…」

??「見つけたよ〜」

 

トワ「彼方さん!?」

 

彼方「遥ちゃんも待っているから、今から東京行こ?」

 

トワ「ですがカネが……」

 

彼方「お金をケチっても彼方ちゃんと一緒になるのを避けるの?男の子として最低だぞ〜」ハイライトオフ

 

トワ「ひっ……」

 

彼方「わかったら行くよ♥」

 

トワ「そんなあああああああ!!」

 

JR難波で解散になって全員連行だなんて、聞いていないずら〜!!




次回は天王寺璃奈とディーゼルで一発。


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ディーゼルの爆音が「児玉」するよ、八高線だけに!!

今回はディーゼル苦手克服回。ここでの愛さんはディーゼルが苦手という設定を加えています。視点は天王寺璃奈を予定。

今回は本作で初めて川本美里さんが出てくるよ。


2023年6月14日、虹ヶ咲学園駅にて。

 

愛「今日はよろしくね、ドロちゃん」

 

ドロシー「はい!!璃奈先輩と愛先輩よろしくお願いします!!」

 

ディーゼルを積んだ鉄道車両が苦手だって愛さんがつぶやいたから、同じ学科の後輩で鉄道同好会の部員のドロシーちゃんを放課後に呼んで、今日は私と3人で八高線に乗りに行くことにした。

 

愛「でもやっぱりディーゼルとか不安だよぉ…雷みたいにうるさいのがずっと続くんでしょ?」

 

私「うん。だけど、うるさい中に個性あふれる音が身に沁みるってドロシーちゃんが言ってた」

 

愛「それなら今日は愛さんもディーゼルの気動車の苦手克服、やってみるよ!!」

 

ドロシー「よし、行ってみましょう!!」

 

こうして川越行き通勤快速に乗り、私たちの放課後遠征は始まった。

 

〜※〜

 

やって来たのは70-000形。そろそろ置き換えが始まるりんかい線車両。今回乗ったのは2002年の大崎延伸時に増備された70-100Fだ。IGBTインバータで少しうるさいけど、近年引退した東急8500系よりはマシだ。

 

愛「やっぱり高麗川から先が不安だなぁ…」

 

私「だから、ディーゼルは怖くないよ?」

 

愛「そうは言っても……」

 

そうは言いながら電車は進む。虹ヶ咲学園から大井町までは地下で、大崎から地上に出る。池袋を出ると赤羽線に入り、通過禁止駅の板橋、十条と停車して赤羽に停車。ここから東北本線の支線に入り大宮まで快速運転する。大宮から単線になり、川越駅まで各駅に停車していく。

 

川越下車後のこと。

 

ドロシー「今日はE231系だね」

 

今回の八王子方面のホームに停まっていたのはE231系3000番台。

 

私「やっぱり209系3100番台がいないのは寂しい」

 

209系3100番台はまだ私が生まれる前にりんかい線から八高線系統に行ってしまった車両たちで、一度も私が乗ることなく去年の8月に解体されてしまった。GTOインバータを近年まで積んでいた貴重な車両だったけど、半導体のライフサイクルはかなり短いから仕方がない。

 

愛「ハエ71の中間車は生涯一八高線だったね、GTOだけに!!」

 

私「え、愛さんわかるんだ」

 

愛「209系3100番台の話はゆーみんやシオンからいっぱい聞いていたからわかるよ♪」

 

私「理解」

 

由美さんやシオンさんは鉄道同好会のみんなより鉄オタ度が重すぎるから、聞いたら一発まるわかりなのは周知の事実だ。

 

私「ドロシーちゃんは知ってた?」

 

ドロシー「いえ、GTOやIGBTという単語自体が初耳でした…。幼い頃ディーゼルしか興味なかった人で……」

 

愛「それなら、これからモーターとかインバータの世界にも触れて行けるように、愛さんはドロちゃんを応援するからね☆」

 

ドロシー「ありがとうございます!!」

 

そんなこんなで列車は発車。ワンマン運転で全ドア開閉は全然慣れない。高麗川までは各駅停車、約20分の旅だ。

 

高麗川到着後、愛さんにとっての地獄が始まる。

 

愛「やっぱり……あれに乗るの……?」

 

キハ110系2両編成ワンマン列車。

 

ドロシー「やっぱりカミンズの音はどこでもときめいちゃいますね!!」

 

愛「怖いよぉ……。だけど愛さんは決めたんだ、ディーゼルが苦手なのは克服するって」

 

私「うん。私、愛さんのこと応援するから」

 

愛「りなりーもありがとう!!」

 

こうして高崎行きの列車に乗り込んだ。だけど愛さんとお金と時間のことを考えて高崎までは行かず、小川町で降りる予定だ。全区間乗り通したら1時間半もかかるし、高崎まで行っていたら往復合計で1人4000円もかかるから、それくらいなら小川町で引き返して東上線で池袋に戻った方がいい。

 

出発直後のこと。

 

愛「あれ…?意外に怖くない」

 

私「でしょ?」

 

愛「それに、カミンズのエンジンも、都バスの音とはまた違うね!!」

 

ドロシー「愛先輩がディーゼルの素晴らしさに気づいてくれて私は嬉しいです!!」

 

全員で笑い飛ばし、列車は進む。

 

私「だけど、あるダジャレを思いついたのにその駅に今日は到達せずに終わっちゃう」

 

ドロシー「どんなダジャレですか?」

 

私「ディーゼルの音が八高線だけに『児玉』するってやつ」

 

愛「あははははははは!!児玉駅とこだまをかけてるんだね!!今日は行けないけど、また行こうね!!」

 

私「うん」

ドロシー「はい!!」

 

愛さんが機嫌を取り戻して良かった。

 

〜※〜

 

30分程度で小川町に到着した。直後に発車する東上線で池袋、更にそこから地下鉄に乗り換えて愛さんの実家の門前仲町まで戻る。今日はかなり遅いけどもんじゃ焼きをご馳走になろう。

食事中。

 

??「ドロシーちゃんと璃奈ちゃんも来てくれたのね」

 

愛「あれ?おねーちゃん?」

 

美里「自己紹介が遅れてごめんね。私は川本美里。愛ちゃんとは昔から知り合いなの。ドロシーちゃんと璃奈ちゃんについては、愛ちゃんからいっぱい話を聞いているわ」

 

ドロシー「ということはシオンちゃんのことは知っていますか?」

 

美里「あの子も知っているわ。生意気なのがちょっと気に食わないけど、もう愛トモ会共通の恋愛対象にしちゃいたいくらいなの」

 

私「なんかシオンさんも手遅れレベルに愛されているのはもうわかったかも」

 

美里「璃奈ちゃんも初めましてかな」

 

私「美里さん、怖がったりしてない?」

 

美里「全然、璃奈ちゃんも可愛いよ」

 

私「えへへ、ありがとう。だけど感情を顔に出すのが苦手で、ついつい無愛想だって思われちゃうんだ。でもそんな私でも美里さんが可愛いと言ってくれて、私嬉しい」

 

美里「私も昔から病気がちだからあまり親しい人とかできなかったの。だから、璃奈ちゃんやドロシーちゃんと会えたことすごく感謝してるわよ。ありがとね、愛ちゃんと仲良くしてくれて」

 

ドロシー「えへへ」

 

そしてお代は愛さんがサービスしてくれた。このまま愛さん、美里さんとは解散になる。新たな人脈もできたし、嬉しかった。

 

美里「あっ、そうだ!!」

 

ドロシー「どうしました?」

 

美里「由美ちゃんと仲喜くんにもよろしく伝えておいてね」

 

ドロシー「もちろんですよ!!」

 

え、由美さんと仲喜さんのこと、美里さんも知っていたんだ。次に会ったとき、由美さんのことはしっかり尋問しないといけなさそうだね……。そんな思いを胸に帰路につき、ドロシーちゃんとも別れ、今日はお母さんもお父さんも夜勤だから寝て明日に備えよう。

 

まあ、交通費は高かったけど、有意義な旅だったなぁ。




次回は鉄道同好会が蒲須坂に出向いて迷惑撮り鉄を取り締まる予定です。

【2023年9月21日追記】
※美里さんの口調が女性語メインと判明したため、大修正しました。


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蒲須坂(カマス)の荒くれ者を取り締まろう!!

今回は蒲須坂に現れた迷惑撮り鉄を取り締まります。視点は澁川比奈を予定。
以下の話も読んだほうがより分かるかも。
https://syosetu.org/novel/284195/175.html


2023年6月17日、新橋駅にて。

 

私「今日はかなりの警戒が必要ですね」

 

期末試験まで1週間を切りましたが、以前述べたように蒲須坂の近辺で撮り鉄するという予告状が、自由の森女子学園という栃木県那須烏山市の無法地帯の中高一貫校から来たので、撮り鉄のふりをして迷惑行為を取り締まるつもりで鉄道同好会および歩夢、侑と集まっています。

 

舞子「だけど考えていても仕方ないし、行こうか」

 

歩夢「そうですね」

 

せりな「だけどカシオペア紀行楽しみ!!」

 

鈴乃「私もお目にかかるのは初めてよ!!」

 

舞子「撮るのは自由だからね」

 

せりな・鈴乃「やったぁ~!!」

 

ということで、行くことにしましょう。乗るのは宇都宮行きで、2時間近く乗りっぱなしになります。

 

舞子「とは言っても、またE231か……」

 

イオ「舞子はE231系が嫌いなのデスカ?」

 

舞子「横揺れとか酷いし、乗り心地最悪だもん」

 

仲喜が聞いたら絶対喧嘩になるレベルでしょうね。

 

〜※〜

 

宇都宮駅着。舞子がE231系のせいでヘトヘトになっていた以外は全員元気でした。正直、小金井止まりにならず終点宇都宮まで行けたことが何よりも嬉しかったです。そして、宇都宮から乗り換えるのは……、

 

ドロシー「…は?」

 

E131系600番台3両編成。今回も混雑しています。

 

せりな「こんなに混んでるの見たことないよ…」

 

鈴乃「何言ってるのかしら?今回はカマスのバカのために行くわよ!!」

 

2人「待ってえええええ!!」

 

後で鈴乃は反省文案件になりそうですね。

 

侑「3両はやりすぎだと思います」

 

舞子「でしょ?」

 

私「それでもカマスのバカは許せませんね」

 

歩夢「比奈ちゃんもその気なら、私は我慢するよ」

 

結局、8人全員で乗ることになりました。

 

〜※〜

 

今回は座ることができず蒲須坂まで立ちっぱなし。行きがけに虎ノ門ヒルズで食事だけ済ませておいて良かったです。

 

蒲須坂から歩くこと10分。

 

イオ「名古屋程ではないものの、暑すぎマス……」

 

お手洗いもなく、6月とは思えないほどの暑さ。そんな中、

 

鈴乃「あっ!!自由の森女子学園の輩だわ!!」

 

舞子「こら。大声だしたら襲ってくるよ?」

 

鈴乃「ごめんなさい…」

 

自由の森女子学園の鉄道研究会がカメラを構えているのを見かけました。

 

自由の森女子生A「あっ、ニジガクの人たちがいるわね」

 

自由の森女子生B「あの人たちは優しいから線路内に立ち入っても……」

 

そう言って線路に立ち入ろうとします。

 

私「申し訳ありませんが、私は行きます」

 

歩夢「私も行くよ」

 

侑「うん。比奈ちゃん心配だもん……」

 

そして線路内でやっている自由の森女子学園生を見た私は……、

 

 

私「おい!!」

 

自由の森女子生A「何よ!!」

 

 

 

私「何やってんだてめえら!!」

 

本気で叫びます。

 

自由の森女子生C「あはははっ!!線路内に入るだけでこれとか、器が小さいわね♪」

 

自由の森女子生D「ふふっ☆馬鹿みたいね☆」

 

自由の森女子生E「なんか仲良くなれなさそうwww」

 

ヤケに腹が立ちます。

 

私「お前らも笑うなっ!!」

 

自由の森女子の一同「ひっ……」

 

私「私たち、虹ヶ咲学園鉄道同好会一同は、日頃から最低限のルールとマナーは必ず守って、列車の写真や動画を撮影しているのであります!!」

 

侑「かっこいいね」

 

歩夢「あんな比奈ちゃん初めて見たよ」

 

私「お前らは、撮影の際に、最低限のルールやマナーを守っているのか!!守っていない奴が笑うなっ!!」

 

そして定番、私はボヤを手から出して威嚇しました。

その間に歩夢は携帯を取り出し、警察を呼んでいました。

 

歩夢「もしもし?こちら蒲須坂ですが、白いセーラー服を着た女子中高生くらいの2人が線路内に侵入したので、早く来てください。はい、お願いします」

 

しばらくして、舞子たちも駆けつけてきました。

 

舞子「あの2人は羽交い締めにするよ!!」

 

自由の森女子生A「何すんのよ!!」

 

鈴乃「あなた、線路に立ち入ったでしょ!!大人しくしなさい!!」

 

自由の森女子生B「離して、クズ鉄ピアニストガイジ、丸山せりな!!」

 

せりな「クズ鉄でもガイジでも、絶っ対に離しません!!」

 

イオ「警察が来たら捕まってもらいマス!!」

 

ボヤをしまいましょう。数分後には警察も駆けつけてきました。

 

警察A「この方達ですか?」

 

歩夢「はい。こういうふうに線路内立ち入りを……」

 

歩夢は先ほど撮影した動画を見せながら説明しました。

 

警察B「よし、お前ら2人を現行犯逮捕する!!」

 

自由の森女子生2人「ふざけないでよ!!」

 

警察C「事情聴取のため、そこのセーラー服の方たち3人も署に来てもらいます」

 

鈴乃「えっ…どういうことですか?」

 

警察A「自由の森女子学園の鉄道研究会のメンバーは、皆さんが私たち栃木県警から既に保護観察処分が出ている人たちでして……」

 

せりな「そうだったんですね……」

 

自由の森女子生E「離せぇええええ!!」

 

警察C「全員連れていけ!!虹ヶ咲学園の皆さんは、犯人逮捕にご協力感謝します!!」

 

自由の森女子生全員「いやああああああ!!」

 

こうして事件は一件落着、しばらくしたところでカシオペア紀行がやってきたため、撮影だけ済ませて駅に戻りました。しかし、駅に戻った直後。

 

鈴乃「ごめん、比奈と2人きりで話したいから、先に行ってて」

 

歩夢「うん。わかった」

 

そして駐輪場に連行された私でした。鈴乃の顔は少々曇っています。

 

鈴乃「比奈、最近他の生徒さんたちと仲が良さそうね」

 

私「はい。鉄道同好会のメンバーかつ首席合格者として、色々頼まれることが多くて……」

 

鈴乃「じゃあ、どうして私には何も言ってくれなかったのよ!!」

 

その瞬間、雷が鳴り、豪雨がこの土地を襲います。

 

鈴乃「私に黙ってるとか、中学からの名古屋の親友なんて、どうでもいいってことでしょ!?ここ最近の比奈は、私には見せない顔をいっぱい出してるの、知ってるんだから!!私、見ているだけで苦しいのよ!!分からないでしょこの気持ち!?」

 

私「どうでもいいなんてことはありません鈴乃!!」

 

鈴乃「もういい!!比奈なんか知らない!!比奈のわからず屋ー!!」

 

バッチーン!!

 

ダッ!!

 

私「鈴乃!!」

 

私は鈴乃にビンタされ、鈴乃が駅方面に去ったあと、泣き崩れてしまいました。鈴乃とは中3の頃からの付き合いで、今現在幼馴染や兄弟、従兄弟のいない(*1)私にとっては、虹ヶ咲に一緒に入っただけで嬉しかったのに、首席合格者であることを明かしただけで色々頼りにされ、鈴乃のことはそっちのけになり、鈴乃を嫉妬させてしまったことにようやく気付かされたのです。

 

しばらくしてやってきたのはせりなと歩夢。

 

歩夢「鈴乃ちゃんも言い過ぎたって言ってるし、謝ろうよ」

 

せりな「私も、比奈ちゃんと鈴乃ちゃんが争っているなんて見ていられないよ!!」

 

私「ですが……」

 

歩夢「…何か問題でもあるの?」

 

私「わかりました……」

 

こうして、鈴乃に謝ることを決意したのです。

 

〜※〜

 

蒲須坂駅ホームにて。

 

鈴乃「比奈…さっきはごめんね……」

 

私「私も、これまで鈴乃をそっちのけにしてしまい、申し訳ありませんでした……」

 

鈴乃「だからね、これからはもっと私を頼ってほしいの。何があっても、私、できる限りのことは協力するから!!」

 

私「鈴乃……うわああああん!!」ボロボロ

 

ドロシー「一件落着だね」

 

というわけで、新橋駅に帰ることにしましょう。

 

〜※〜

 

新橋駅で解散となる前に、急に私たちに通知が届きました。

 

歩夢「えーっと…『虹ヶ咲学園生徒会長 目的も示さず生徒会費を50万円使い込み出張』…」

 

鈴乃「これは不信任決議か、リコールが必要そうね」

 

舞子「とりあえず明後日の緊急会議で、鉄道同好会代表として言及してくるよ」

 

イオ「ありがとうございマス!!」

 

私「現職リコールになったら、私は中学時代の経験を活かし立候補する予定です」

 

中学時代、生徒会長を務めていたという話はここでも読者の皆さんに再度伝えておきます。

 

歩夢「もし比奈ちゃんが立候補したら、私は応援するからね」

 

鈴乃「私や侑も推薦人の1人になるわよ」

 

私「ありがとうございます」

 

今回はこれをもって解散になりました。明日1日はしっかり勉強し、中間試験に備えることにしましょう。

*1
双子の姉の陽羽里も他界してしまい、一時期仲良く話せる人が1人もいませんでした。




そろそろ期末テストシーズンと重なるため、次回以降の1 - 3話は平日ネタ、その次にキハ85系南紀回を予定。


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生徒会長が会費で何度も出張!! 現職リコールで中川菜々・澁川比奈が立候補を決意

野々村竜太郎の号泣記者会見の元となった事件概要を読み返していたら思いついたので書いてみます。視点は本作初となる塩津舞子を予定。


2023年6月19日、期末試験の3日前だが、緊急で生徒会会議が開かれ、鉄道同好会部長の私も参加した。

 

生徒会副会長「会長は就任以来生徒会費を約50万円、目的も示さず出張費に使い込んだことが発覚いたしました。会長、これについてご説明をお願い致します」

 

緊急で開かれた理由はこのため。去年12月の就任以来、7ヶ月近くの間に生徒会費から「要請陳情等活動費」を約50万円支出していて、しかも内訳はほとんど交通費で、領収書もなく、支払証明書に名古屋まで11回、大阪まで9回、それぞれ往復したと書かれていた。テスト期間や長期休暇中の週末以外はほぼ毎週末出向いていたらしい。既に一昨日の鉄道自警団のときに気づいたけど、記事を精読したら色々わかった。

 

生徒会長「記憶にございません」

 

全員「…は?」

 

この出来事を会長は真摯に受け止めていない。

 

演劇部部長「鉄道同好会ですら、合宿時と自警団としての活動時以外は私費で活動していることが判明しているのに、生徒会長さんは職権濫用をしていないかな?」

 

生徒会長「さあ、何のことでしょうか?別に生徒会長なので、名古屋や大阪まで、何度も生徒会費を使って出張して何が悪いのやら」

 

私「ふざけないでください。全部旅行目的でしょう?」

 

生徒会長「それのどこがふざけていると仰るのですか、鉄道同好会部長の塩津舞子さん?旅行のために生徒会費を切り崩すくらいやっても何も問題ないと思いますけど」

 

私「謝罪の言葉もなしですか」

 

あまりにも横柄すぎた、とても生徒会長らしからぬ態度を見てもう呆れた。

 

生徒会副会長「これは生徒全員で解職請求をしたほうが良さそうですね。私たち上層部にて不信任決議をしただけでは、会長の愚行が公表されません。本日17時よりリコールの投票を受け付け、テスト前日の朝8時に締め切り、即日開票にしましょう」

 

生徒会長「勝手にしてください」

 

会長以外の全員で合意し、今回の部会はお開きとなった。おそらく今回ので生徒会長は横領罪に近いことをやっているため、逮捕・退学処分となろう。

 

〜※〜

 

解散後は直ちに鉄道同好会の部室に向かおう。今日は珍しくシオンちゃんが遊びに駆けつけていた。

 

シオン「舞子ちゃんこんにちは。そんなに慌ててどうしたの?」

 

私「それがね、今日の夕方5時から生徒会長のリコールの投票を行うことになって……」

 

シオン「アイツかよ……」

 

私「知ってるの?」

 

シオン「僕の小学校時代の帰宅部の先輩、しかも旅仲間で、旅の思い出とかいっぱい語ってくれたの。鉄道仲間じゃないんだけどね」

 

比奈「ですが生徒会長になってから、会費を50万円も着服して、合計20回も名古屋・大阪に出張していたのですよ」

 

シオン「どこぞの西宮市議会議員と同じことしてたんだ…。あ ほ く さ。リコールの上に退学になったら、僕から絶縁宣言をしようかな」

 

イオ「それがいいと思いマス」

 

鈴乃「私せりなもドロシーもリコールには賛成だからね」

 

シオン「一応僕は、リコール後に比奈ちゃんが立候補するとか言ったら、名古屋から動画で応援するよ」

 

比奈「シオンも応援してくださるのですね!!」

 

シオン「あたり前田のクラッカーです!!」

 

全員「あははははははは…!!」

 

私「さ、テストも近いことだし解散にしようか」

 

比奈「そうですね」

 

こうしてこの日は解散になった。そして2日後の8時にオンライン投票は締め切られた。

 

自動計算により、放課後に開票結果が出て、通知が届いた。結果は……、

 

『過半数が現職のリコールに同意しました』

 

私「やった!!」

 

そして続きを読み進めると…、

 

『テスト後より7月6日まで立候補受付を実施し、7月7日に生徒会長の緊急選挙を実施します。また、現職生徒会長は横領罪が発覚したため、直ちに警察に身柄を送検し、退学処分とする見込みです』

 

案の定、退学処分となった。まあ、50万円も生徒会費を自らの旅費に使い込んでいては反対意見等は出るわけがない。

 

〜※〜

 

期末試験終了後のこと。最初の部会にて。

 

私「…で、比奈ちゃんは生徒会に立候補するの?」

 

比奈「はい。ですが、菜々が立候補すると言い出しまして…」

 

すると、菜々ちゃんがまた乱入してきた。

 

菜々「澁川さん、お呼びですか?」

 

私「まあ、比奈ちゃんが立候補するって方向で考えてるけど、不安しかないような感じがするんだ」

 

比奈「私は中学時代、生徒会長の経験がありますが、裏で鉄道系アイドルをやっている私だと、前会長みたいに会費で出張することを危惧され、マイナス票で落選すると考えてしまいまして……」

 

菜々「ですが、私はチャレンジする精神が大事だと思います。もし私が落ちても、澁川さんが生徒会長兼善良な鉄道ファンとして、鉄道ファンの良さを世の中に知らしめていくのも悪くはないかもしれません」

 

比奈「ありがとうございます。お互いに頑張りましょうね」

 

菜々「はい!!」

 

鈴乃「こうして見ているとほっこりするわね」

 

全員でまた笑い飛ばし、これでお開き…というわけではなく、

 

ドロシー「そうだ!!OVA見に行かなきゃ!!」

 

せりな「うん、行こうよドロシーちゃん!!」

 

虹ヶ咲原作アニメのOVAと、この前のゴールデンウィークの比奈ちゃんたちの会津遠征のまとめ動画が劇場公開されているので見に行くつもりだった。しかし…、

 

菜々「ところでライフデザイン学科3年の塩津舞子さんと、国際交流学科・中等部3年のイオさん、赤点のテストはありませんでしたか?」

 

あ、ヤバい。今回私は全部赤点だった。部会では全員の赤点チェックをやっているから、暴露される。

 

比奈「舞子は全部赤点でした。イオも数学が…」

 

菜々「それならお二人は居残りで、今から解き直しを行いましょう」

 

イオ「そんなぁ…比奈と映画見たかったのに!!」

 

比奈「菜々、この人たちの解説も頼みます。とりあえず困ったらDiscordの方に一言お願いします。私もテキストで対応します」

 

私「比奈ちゃん行っちゃうの?」

 

比奈「もう我慢できません。行かせてください。ときめきが欲しいのです」

 

私「行かないでよ!!」

 

菜々「高校3年生にもなって何をほざいているのですか?さあ、やりますよ。それ以外の4人は行ってきてください」

 

私・イオ「この裏切り者おおおお!!」

 

こうして、中川鬼教官による地獄の勉強会が執り行われたのだった。生徒会長選挙は楽しみだけど、これじゃあ明日の南紀乗れないかも……。




次回は最後のキハ85系特急南紀ネタ、近鉄祭りの扱いで投稿予定。既に上原歩夢×長崎のリクエストは新庄雄太郎さんからもらいましたが、生徒会長選挙を控えている設定のため更に後になります。


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☆Rainbow近鉄祭りラストランシーズン2023 #6 真の最終回 夜の近鉄RETURNS & Farewell, Kiha 85 Nanki!!

今回は近鉄祭りの真の最終回であるとともに、本作におけるキハ85の定期列車最終回となります。視点は青山由美を予定。

ついでに言っておきますが、スクスタとも今回で私の作品からはおさらばです。一方で私の作品においてキハ85はこれで終わりじゃないよ。

また、以下の話を先に読んでおいたほうが良いかもしれません。一部改変しました。↓
https://syosetu.org/novel/284195/140.html


2023年6月30日、名古屋駅にて。

 

俺「そういえばスクスタ、全然やらずに終わったなぁ…。まあ、あのライターさんがシナリオ担当をして、しかも悪い方向に進んだ以上しゃーないか」

 

今日はスクスタのサービス終了日であるとともに、キハ85の定期運用最終日でもあるのだ。スクスタはリリース時期が大学受験期と被った挙げ句、その後の廃部騒動、同好会乗っ取りなど、ストーリーに対する非難の内容を見たこともあり、一度もやらずに終わった。

ちなみにスクフェス2やリンクラも、大学院試験が被ってしまったため俺はやっていません。作者も現状やっていないよ。

 

さて、名古屋駅にやってきたのはその定期運用最終となる南紀8号に乗るためである。だが、関西線は本数が少ないことや、315系C100番台編成に乗れそうにないため、近鉄名古屋駅から桑名駅まで向かうことに決めていた。

 

というわけで近鉄名古屋駅に向かうと、当然、単独遠征は妨害されることになる。

 

??「由美じゃねえか。どうしたんだよ」

 

やってきたのはメイ。

 

俺「だって今日はキハ85の南紀の定期運用最終日だもん。人生21年やってきて、一度も南紀に乗っていないから行くしかないだろ」

 

そう。俺は特急南紀に乗ったことがなかった。というより那智勝浦が外海で反対側も山だから行く気ないんだよねぇ…津波怖いし。

 

メイ「流石、鉄オタだな」

 

するともう1人現れる。鈴乃ちゃんだった。だが、メイを見た瞬間、

 

鈴乃「…やっぱり東京に帰っていいかしら?」

 

メイ「ダメに決まってんだろ」ハイライトオフ

 

鈴乃「やっぱりね…」

 

メイ「それ以前にお前、指定席券無駄にしていいのかよ。ホラ、お代は桑名で払うから一緒行くぞ」

 

俺「2人は指定席か…」

 

鈴乃「えっ?特急券買ってないの?」

 

俺「現地で自由席特急券を買う予定です」

 

メイ「ぎゅうぎゅう詰めになっても知らんぞ?」

 

俺「まあそれは覚悟の上だわ」

 

とはいえ、人混みを好まない俺にとっては、少々勇気が必要である。そんなのは現地でいいから、行くことにしよう。

こうして、俺たちの近鉄遠征は始まった。

 

〜※〜

 

乗ったのはド定番5200系。

 

俺「そういえば四季は?」

 

メイ「コロナに罹ったんだ。私は陰性で熱も出なかったからこうして出歩いているけど」

 

俺「俺がお大事にって言ってたと伝えておいてください」

 

メイ「わかった」

 

鈴乃「私も心配してたって言ってたことも伝えてくれると嬉しいわ」

 

メイ「もちろん!!」

 

しかし四季までコロナ感染したなんて、脅威が近くにまで迫っているとしか思えないな。

 

〜※〜

 

桑名着。とりあえず対向列車に1253系VC60編成と5800系DG12編成のペアが来たので撮っておこう。フルカラーLEDは貴重だなこれ。

 

メイ「そういえば夜飯どうするんだよ」

 

俺「家に帰って食べるよ。その前にロッテリアのポテトだけつまむ。2人は?」

 

鈴乃「行く前に学食で食べてきたわ」

 

メイ「行きの新幹線でおにぎりだけ買って食べた」

 

俺「みんな食べたか…」

 

そりゃそうだ。もう8時近くだもんね。

 

それでもロッテリアでポテトとメロンソーダだけ購入し、つまみながら撮影だけしよう。

 

快速みえ、準急4連、ACE、5200系急行、北勢線、313系…。本数は少ないが、飽きない。最後のキハ85系特急南紀7号、5両編成も定刻を過ぎながら去っていった。

 

メイ「そろそろ特急券買わねえとやばくねえか?」

 

俺「…もうそんな時間か。戻ろう」

 

鈴乃「でもキハ85のラスト南紀、1駅だけだけど楽しみね」

 

俺「でしょ?」

 

メイ「あんまり私を嫉妬させちゃだめだぞー」

 

鈴乃「わかってるわよ」

 

しかし、このあと地獄の光景を見ることになってしまうのだった。

 

〜※〜

 

ホーム到着後、鈴乃ちゃん、メイとは解散にし、1号車方面に流れる。このときに見た光景が地獄だったのだ。

 

なんと、1号車以外は全部指定席で、自由席乗車口には恐ろしく列ができていた。更には四日市を6分遅れで出発。これでは不安が募るばかりだ。

 

そして乗り込んだら…

 

洗面所に押し込まれました。そのため、車窓を楽しむことはできなかった。スクスタをやっていないせいで、一部の人に起きた「スクスタのあなたと一緒」現象も起きず、寂しくも落ち着きながら名古屋への帰路につくのであった。まあ、シオンちゃんがスクスタのあの子と一緒に乗っていたのは気づいていたが、車内で出会うことはなかった。

 

【ED♪SOUND BANK『057_35』軽快で躍動感溢れるテーマ風ポップス♪】

 

名古屋到着後、もう一度鈴乃ちゃん、メイと集合した。

 

鈴乃「だけど楽しかったわ、特急南紀」

 

メイ「私は鈴乃さんがキハ85に夢中だったのが不服なんだけどな」

 

俺「いや、洗面所に閉じ込めだったんですが俺…まあいいけど」

 

メイ「ところで、今思い出したんだがスクスタって鈴乃さんと由美はやっていたか?」

 

俺「自分は受験とかあの炎上騒動とかあったし最後までやらずに終わりました」

 

鈴乃「私はやっていたけど、一部の人がやっていた、あの子との最後の思い出づくりはできなかったわね」

 

メイ「私も思い出づくりはできなかったし、栞子さんの廃部宣言やランジュさんの炎上騒動とか色々あったけど、楽しいゲームだったと思うよ。由美もやればよかったじゃん」

 

俺「え……」

 

メイ「何なら、大学院試験終わったらリンクラとスクフェス2入れなよ。私は待ってるからな」

 

俺「考えておきます」

 

入れるとは言っていない。まあメイのことだし俺に対しては日和見応対だから警戒する必要はない。ガチ勢の可可ちゃんや千歌っち、ルビィやダイヤだったら要警戒だが。

 

というわけで、改札を出て締めの挨拶に入ろう。

 

俺「はい、というわけで2年3ヶ月にわたり進めてきた近鉄祭りも、今回をもって本当に終了となります。読者の皆さんは極めて少ないながらも、自己満足のために33回も近鉄に貢いだ作者さんには感謝の念しかありません」

 

鈴乃「どういうことよ」

 

俺「全部作者が行った行路だってどこかの夢の中で何者かが教えてくれたもん」

 

メイ「うわぁ…由美もそうだけど、作者の奴近鉄ガチ勢過ぎるだろ……」

 

鈴乃「…で、これから近鉄に乗りに行くことはないの?」

 

俺「ないわけ無いだろ、近鉄ファンはやめないんだから」

 

メイ「それが大事だからな、由美」

 

俺「ありがとう。じゃあそろそろ解散にするか」

 

鈴乃「せーの」

 

俺・メイ・鈴乃「終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

こうして、真の最後だから無事に解散できる。メイと鈴乃ちゃんも直ちに最終の新幹線で帰れる。そう思ったその時だった。

 

遠くから声がした。

 

??「お詫びに明日デートしてくれなきゃ許さないんだから!!シオンちゃんにはミッションを与えます!!明日7時30分に私とここ金時計に集合して、HC85系の特急南紀に乗って三重県周遊を行うこと!!拒否権なしです!!」

 

??「歩夢、私もついていっていい?」

 

歩夢「もちろん!!」

 

シオン「なんでこうなっちゃうんだ…」

 

というか、歩夢と侑ちゃんも来ていたのか。解散したし帰るか。そう思った時。歩夢がこっちにやってきた。

 

歩夢「そういえば、これから鈴乃ちゃんも帰るつもりじゃないよね?」

 

シオン「鈴乃ちゃんに飛び火させないでよぽむちゃん!!」

 

侑「シオンちゃんは黙ろうか」ハイライトオフ

 

鈴乃「私は帰るつもりよ。生徒会演説準備中の比奈が心配だもの」

 

歩夢「南紀、一緒に行ってくれないんだね。わかった。じゃあ私と侑ちゃんが東京戻ったら、わからせてあげなくちゃね♥」

 

メイ「歩夢さんはうちの鈴乃さんにも手を伸ばす気か!!」

 

歩夢「鈴乃ちゃんはみんなのものだよ?メイちゃんのものじゃないよ?」

 

俺「…で、僕はどうすればええねん」

 

侑「大学院試験があるから、特別に免除するよ。メイちゃんも解散でいいけど、鈴乃ちゃんも拒否権無しで明日のHC85系の南紀の一番列車に乗ろうね♥」

 

歩夢「鈴乃ちゃんもみんなのものだって、わかってもらうよ♪」

 

鈴乃「そんなあああああああ!!」

 

俺「メイ、そろそろ新幹線の時間じゃないか?」

 

メイ「そうだった。新幹線改札で解散にしようぜ」

 

俺「うん」

 

鈴乃「待ってよ由美もメイもーー!!」

 

シオン「2人とも見捨てるなあああああ!!」

 

ズルズル引きずられる鈴乃ちゃんとシオンちゃんを尻目に、俺とメイは銀時計前で解散にした。近鉄祭りは無事に終えることができたが、最後のヤンデレオチ、何故に避けられなかったのだろうか…?

 

まあ作者のせいだろう。覚えとけよ。




これをもって近鉄祭りは終わりですが、近鉄ネタは今後も書く予定です。

次回は虹ヶ咲の生徒会ネタを予定。菜々ちゃんと比奈ちゃん、どっちが勝つのやら…?ちなみに7月1日のHC85系南紀ネタも計画はしていましたが、書けそうにないです。

というか、1ヶ月に平日4、週末4程度で書いて、更に定期試験抜きでやっていたらもう2ヶ月半前までたどり着きそうだなこれw

ついでに、コラボ回をだいぶ前に投稿してしまったしがみのAOBAさんになんと伝えればよいのか…俺にはわからない。まあ、私の作品の完全な完結は程遠く、謎のブログもどきのつもりで体験談等に脚色を加えていることが多いので、旅ネタ、日常ネタで大量に埋め尽くし続けます。


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生徒会長選挙狂騒曲!! 菜々が比奈に、演説にて罵倒をした結果…。

今回は予定通り、生徒会選挙ネタです。視点は澁川比奈を予定。
結局HC85系の特急南紀ネタは、今回は見送りました。


2023年7月6日、本日は虹ヶ咲学園の新生徒会長選挙の日です。立候補者は私と中川菜々さんの2人だけ。

 

今回の演説に関しては、お互いに難癖をつけても良いという約束をしていました。それでも、菜々のプライバシーを私は保つ、そのつもりで原稿を作成していました。

 

選挙管理委員「只今より、生徒会長立候補者の演説を行います。まず澁川比奈さん、よろしくお願いします」

 

最初は私の番ですね。

 

私「皆さん、こんにちは。普通科・高等部1年の澁川比奈と申します。私は地元名古屋の天白で過ごした中学時代に生徒会長を務めた経験があり、その経験を活かして生徒会長に立候補させていただきました」

 

まず自己紹介から入りました。

 

私「さて、私が生徒会長になった際は、まず幅広く趣味を、法律・校則に違反せず、学業・生活に支障の出ないレベルの最大限に認めようと思います。私は幼い頃から、他人の趣味を否定されることが大嫌いですが、それでもマスメディアやインターネットでは『アニメ趣味は気持ち悪い』『撮り鉄は迷惑』など、正直見たり聞いたりするだけで呆れます。そこで本校が公序良俗・日本の法律を守るという前提のもと、幅広く趣味を認める、仮称『SDGs人権モデル校』というものを作っていきたい、そのように考えております」

 

一応、菜々に関しては何も欠点とかはないように感じ、これといった罵倒は行いませんでした。そして無事に演説を終え、

 

選挙管理委員「続いて、中川菜々さん、よろしくお願いします」

 

後攻の菜々の番です。

 

菜々「皆さんこんにちは、高等部・普通科1年の中川菜々です。私も中学時代の生徒会長の経験を活かし立候補させていただきました」

 

しかし、このあと私の保守的な考えとは対を成す発言を耳にしたのです。

 

菜々「私が生徒会長になった際は、まず時代に合わなくなってきた校則を改訂していこうと思います。現在の日本においても『時代に合わなくなった法律・憲法の改正は必要』と論じる人も多く、私もその1人です。そのため、現状不要と感じた条項の廃止や、本校の無法地帯化を促進させる条項の修正などを進めて参りたい、そのように考えております」

 

まさかの校則改訂という革新派だったとは驚きでした。その後も演説は進みましたが、それ以上に私がショックを受ける話を菜々はしたのです。

 

菜々「一方で、対抗馬の澁川さんについて見ていきましょう。澁川さんは、生徒会長に大変ふさわしくない性格をしております。まず、澁川さんは謙虚ゆえ自己評価が極端に低く、すぐに病んでしまう一面があります。澁川さんは大の鉄道好きですが、以前その絡みで非常に落ち込んでしまい、それを見つけた私に『ただの鉄オタだけであっては、株が下がる』と話してくださいました。趣味の否定を嫌う人が言ってよいセリフとは到底思えません。厳しいことを申し上げますと、ここまで自己評価が低くては、生徒の皆さんを正しい方向に導けるかどうか、非常に疑問が残ります」

 

これはかなりの欠点になりそうです。

 

菜々「続いて、彼女は鉄道趣味否定派に対して非常にきつく当たるような傾向があります。澁川さんが中学の生徒会長の任期を満了した後の、2023年の2月以降の活動記録の情報を、名古屋市在住の彼女の親友の1人から入手しましたが、何も言わずに名古屋のリニア・鉄道館や大宮の鉄道博物館に連れ出そうとしてみたり、先にお金だけ巻き上げて名鉄特急の特別車や湘南新宿ラインのグリーン車に乗せたりなど、とても生徒会長らしからぬ蛮行が確認されました。流石にやり過ぎではないかという声もあったようですが、これはもちろんやり過ぎです。どこかの大学生の動画投稿者の方もやっていたことですが、その模倣をしようという考えは生徒会長らしくありません」

 

これを聞いて、以前歩夢から言われた「もうやめようね」の一言を重く受け止めてしまいました。

 

菜々「また、澁川さんは、素ではものすごく口が悪いです。彼女は鉄道系アイドル『延暦寺レオナ』として活動していますが、とある週末、何者かに誘拐されそうになった当校のスクールアイドル優木せつ菜さんを救おうとした際の映像がネット上に流出していたので、こちらをご覧ください」

 

すると画面が暗くなり、スクリーンにプロジェクターの映像が流れ出します。

 

動画内では私が男集団に近づいて、

 

私『動くなっ!!』

 

男『ちょっ…お前……』

 

私『俺の同業者のせつ菜にこれ以上触れたら、絶っ対に許さない!!とっとと失せろ!!』

 

…と、ボヤを出していました。

 

菜々「普段は非常に大人しく、丁寧な言葉遣いで接してくれますが、このように本気で怒りを顕にすると、敬語も消え、一人称が俺になり、平気で誘拐未遂犯に『失せろ』と暴言を吐く。このように普段は大人しくても怒ると手がつけられなくなり暴走してしまうような、とてつもなく怖い人を生徒会長に就任させて良いとは思いません」

 

まさかのところまで指摘されるとは思いませんでした。

 

菜々「そして、前会長についてですが、リコールされた経緯について思い出してください。前会長は旅が大好きだったようで、昨年12月に就任して以降、会費を50万円以上も着服して合計20回も名古屋や大阪に出張し、しかも『何が悪い』などと横柄な態度を取ったため解任の上、逮捕・退学処分になりました。澁川さんは先ほども述べたように重度の鉄道ファンなので、会長に就任すると前会長の二の舞いになることが懸念されます。このような観点からも今回の澁川さんの、会長への就任は見送るべきと判断いたしました」

 

そこまで言われると思っていなかった私が馬鹿だったかもしれません。

 

菜々「以上のことから、生徒会長は私中川菜々一択と思うべきでしょう。是非投票にご協力よろしくお願いします。演説が長くなってしまいましたが、今回はお互いに難癖をつけても良いことを演説の前段階にて約束していたため、対抗馬の欠点をズカズカ言わせていただきました。以上で終わります。ありがとうございました」

 

これはもう負けたも同然です。名前を覚えるのが得意でも、人間洞察力が弱いとこうなってしまうのですね…。

 

案の定、即日開票の結果、約5800票の差をつけられてしまい惨敗。まあ、生徒会長に未練というものはなく、かつ過去にリーダー格がストレスで倒れたという話も聞いたことがあるので、今回は良しとしましょう。

 

〜※〜

 

翌日。教室にて。

 

私「中川さんの当選という結果に悔いはありません。むしろ色々良かったように感じます」

 

菜々「どうしてそう言えるのですか?」

 

私「このまま生徒会関連で大騒動もなくアニメベースの物語を無事に迎えられる、そう思ったからです。私みたいな原作と無関係な人間など、あまり生徒会に過度に干渉しないほうが良いと思いました」

 

菜々「澁川さん、よく聞いてください」

 

私「えっ?」

 

菜々「数年前、私が現在の愛知県立日比津高等学校普通科1年の中野郷さんと知り合い、溺愛するようになってしまった時点で原作は崩壊しかけています。それに、まだ高1ながら既に高咲さんや上原さんと私は交流があり、この時点で原作無視となっているのは明らかです。つまり、この世界線ではアニメともスクスタともまた別の道を歩むことになる、そう思いませんか?」

 

私「中川さん……」

 

私も薄々感じてはいました。既にシオンが歩夢と侑の激重展開を見たと伺っており、何より数年前のサンシャインの時期も、当時高2であった由美や仲喜とAqoursメンバーの絡みが原作初期時点でもあったという情報が出回っています。ということは、学祭出禁解除も夢ではなく、私が今後発足する可能性のあるスクールアイドル同好会に入っても問題はないということになりますね。

 

というか原作に過干渉しないという作者の方針、総崩れです…確認を怠るなとあれほど言ったのに……(メタ発言)。まあ、劇場版3部作が完結する前に現実世界の2025年3月が来そうな予感がするので、本作の先行きは常に不透明ということでしょう。

 

菜々「ですから、現職の副会長や書記、会計の方々が交代することになった際は、また立候補していただけると、私は嬉しいですよ」

 

私「中川さん…いや菜々……うわああああんありがとうございます!!」

 

授業前なのに泣いてしまいました。恥ずかしすぎます…。

 

菜々「さあ、そろそろ授業開始なので、前を向いて今日も始めましょう!!」

 

私「はい!!」

 

こうして、今日も1日が始まるのでした。まあ今日は部会も、昨日の選挙で開けなかった分あるので楽しみに行きましょう。そして明日明後日は侑をキハ85のラストランに連れ出すのも楽しみです。




次回は長崎リクエストが届いたのでそれを予定。


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【GPS禁止】鉄オタでない人を長崎市内に強制連行(拉致)して放置するとどうなるの?

新庄雄太郎さんからリクエストをもらいましたが、エルチューバーYouTuber西園寺さんの鉄オタ強制連行ネタが新たに投稿されたため、こちらのパロディも盛り込みます。視点は上原歩夢を予定。


2023年7月8日、朝6時半。急に家の呼び鈴が鳴った。

 

お母さん「歩夢ー、お友達が遊びに来てるわよー」

 

私「今着替えてそっち行くから待ってて」

 

今日は来週分の予習も終わっていたから、侑ちゃんと一緒にゆっくりまったりする予定だったけど、侑ちゃんがそんなに早起きする訳がないし、こんな朝早くに呼び出すのって、誰なんだろう…?

 

出てみると、やってきたのは…

 

せりな「おはよう、歩夢ちゃん」

 

音楽科1年、鉄道同好会所属の丸山せりなちゃん。

 

私「おはようせりなちゃん…って、制服姿で色々旅行の用意持ってどうしたの?」

 

せりな「急に思い立ったから長崎に一緒に行こうかなって」

 

私「えっ、侑ちゃんは?」

 

せりな「比奈ちゃんが今日明日、キハ85のラストランを見せるために名古屋まで連れ出すって言ってた」

 

さては鉄道同好会の策略だなこれ?だけど、侑ちゃんも連れ出されるなら、準備だけして行くことにしよう。

 

私「じゃあ今から準備するから、一緒に行こうか」

 

せりな「一応お金は出すからね」

 

私「ありがとう!!」

 

しかし、これが悲劇の緒であることを知らずに…。

 

〜※〜

 

まず豊洲駅から有楽町経由で品川駅に出る。有楽町まではPASMO利用で、残金もそこそこあったからセーフ。

 

有楽町到着後、学割付きの切符と特急券・指定券をせりなちゃんから渡された。額面に書いてあったのは…、

 

私「えぇっ!?これ、長崎駅まで新幹線と特急を乗り継ぐ…ってコト!?」

 

東京都内→長崎の乗車券、品川→長崎の特急券、品川→博多の指定券。

 

せりな「そうだよ♪」

 

確実に飛行機より時間がかかるけど、耳に大きく響くわけじゃないからその分辛くはない。5時間半の長旅をクリアした私にとってはね。

 

というわけで、品川駅でカツサンドを購入し、5時間近く乗りっぱなしになる。

 

〜※〜

 

乗り込んだ新幹線のぞみ13号は定刻通り、7時55分に品川駅を発車した。指定席だけど、せりなちゃんたちは家族揃ってEX会員だから、通常の自由席料金と比べても安く取れたんだって。

 

そういえば侑ちゃんはどうしたんだろう?比奈ちゃんと名古屋に行っているのかな?

 

私『おはよう、侑ちゃん』

 

10分後、既読がついた。

 

侑『おはよう歩夢、っていまどこにいるの?家に行ってもいなかったけど…』

 

私『せりなちゃんに連行されて、朝早くから新幹線長崎行きになっちゃった。新幹線かもめ号に乗るってせりなちゃんは言ってたよ』

 

侑『私も今家の呼び鈴で二度寝から覚めたけど、早速比奈ちゃんがラストランのキハ85を見たいとか言い出して、それでもう名古屋行きが確定したんだ。明日まで帰さないって』

 

私『じゃあ、東京に戻ったら必ず写真を見せ合おうね、約束だよ!!』

 

侑『うん!!』

 

侑ちゃんの無事を確認したところで、カツサンドを食べながら、博多に向かっていこう。

 

〜※〜

 

5時間近くののぞみ号乗車を終えたあとのこと。博多でも駅弁を購入し、次に乗るのは特急リレーかもめ。車両は885系で、白い車体と振り子装置が特徴。

一方、明太子が丸ごと1本入った黒豚弁当もかなり美味しいよね。侑ちゃんがいれば食べさせてあげたかったなぁ。

 

武雄温泉下車後は6両編成の新幹線かもめ号に乗り換え、定刻通りに長崎駅に到着した。とはいえもう昼の2時を過ぎていた。

 

到着後のこと。

 

せりな「そうだ!!歩夢ちゃんに今から7万円渡すよ」

 

私「えっ、どういうこと?」

 

せりな「歩夢ちゃんには、これからミッションを与えます。それは、GPSを使ったり、侑ちゃんに連絡を取ったりすることなく、ここからお台場まで1人で帰ってくること。ついでにサブミッションとしてこれだけ行ってきてもらいます!!」

 

まず侑ちゃんに連絡してはいけないということに心が折れそうだ。そんなのは関係なしにせりなちゃんは1枚のチラシを渡してきた。

そこに書いてあったのは、訪問推奨場所リスト。原爆資料館、眼鏡橋、稲佐山、新地中華街、大浦天主堂、グラバー園、出島の7つ。

 

せりな「ついでにこのカメラも渡すから、これで訪問場所の写真を撮ってきてね。またチェックするよ♪」

 

私「うん……」

 

赤いコンデジ。おそらく鉄道同好会の私物だと思う。

 

せりな「じゃあ、ちょっと侑ちゃんにも言っておくね。『歩夢ちゃんがお台場に帰るか、会うかするまで連絡は取っちゃダメだよ』…と」

 

私「そんなの不公平だよ!!」

 

せりな「だってしょうがないじゃん。共依存の傾向があるの、私知っているんだからね?」

 

私「…で、せりなちゃんはどうするの?」

 

せりな「私はこれから、肥前浜の青いキハ47を見ながら帰りまーす」

 

私「あっ、待って!!」

 

せりな「じゃあね☆」

 

そう言って、せりなちゃんは佐世保行きの3両編成のYC1系区間快速シーサイドライナーに乗って去っていった。

 

…もういい。帰ったら絶対にぜーったいに、思いっきりせりなちゃんのこと、油を絞ってやる!!

 

〜※〜

 

とはいえ、学校をサボるわけにはいかないから、明日までにこのミッションはクリアしないといけない。とりあえず長崎駅の観光案内所で地図だけ貰って、赤迫行き3系統の電車に乗ろう。まず向かうのは原爆資料館だ。しかし長崎は新幹線でせりなちゃんが言ったように、緑と白の、吊り掛け式の旧型車が多い。今乗った車両も緑と白で、番号は364だ。

 

長崎にも78年前の8月9日に、広島に次いで原子爆弾を投下された。爆弾の大きさは広島のより大きかったけど、山があったから広島より被害は甚大ではなかった。噂によると3発目が東京湾や名古屋に落とされる可能性があったから、シオンちゃんたちが私たちに会えず、世界が変わっていたかもしれないと考えると、涙が出てくる。

 

次に向かったのは大浦天主堂とグラバー園。路面電車を新地中華街で乗り継ぐ。最初に乗ったのは赤白広告の低床電車6001で、乗り換えたあとに乗ったのは青ベースの1205だ。低床車以外は吊り掛けの重低音がとにかく響き渡る。

 

先に向かうのは大浦天主堂。17時30分までしか開いていないから、夜まで空いているグラバー園は後回しにしよう。

 

中に入ると荘厳な雰囲気が漂う。私や侑ちゃんは無宗教だし、宗教信者の人でも仏教徒の由美ちゃんや聡平くんあたりしかいないから、教会に入れるのは貴重だ。

 

続いてグラバー園。レトロ写真館は帰京するためのお金を確保すべく見送る。このまま坂を降りていき、松ヶ枝ターミナルに向かう。そろそろ夜も遅いし、新地中華街で飯にしよう、そう思ったその時だった。

 

??「あのー、すみません」

 

私「えーっと…私ですか?」

 

??「はい。従妹のドロシーから、長崎に着いたら赤髪のシニヨンの、上原歩夢様に声をかけるべきと言われまして……」

 

私「私が上原歩夢ですけど……」

 

??「私はモリー・ハーレーと申します。初めまして、歩夢様。日本の鉄道を知りたくて、イギリスのバーミンガムから参りました。明後日からお台場の虹ヶ咲学園に約3週間留学する予定です。よろしくお願いいたします」

 

私「よろしくお願いします…モリーさん」

 

というか、いきなり出先で、私の知り合いの従姉の人に出会うこと自体が驚きだった。やっぱりこんなにいい出会いがあった以上、せりなちゃんを帰ったらしばくのはやめよう。

 

モリー「これから歩夢様はどうされる予定だったのですか?」

 

私「新地中華街でご飯を食べて、稲佐山を見て、それから今日は長崎で1泊するつもりでした」

 

モリー「それなら一緒に行きましょう」

 

私「そうですね」

 

こうして、ここからはモリーさんと2人で行動することになった。路面電車で新地中華街への移動後は皿うどんを食べる。

 

私「意外と甘い…」

 

シオンちゃんに勧められて新橋周辺でリンガーハットの皿うどんを食べてみたけど、それより甘かったのが驚き。ソースを加えていいそーす、なんてね、と言いたいくらいに味変が利くのもいい。

 

そして食べてからは長崎駅前までまた路面電車で戻り、バスで稲佐山まで向かう。ここから見下ろす夜景は世界新三大夜景と言われるくらいの場所で、鉄道同好会のみんなも大好きな葉加瀬太郎さんによる曲『長崎夜曲』も作られた。プライスレスのこの夜景、山の少ない関東平野ではなかなか見られないから貴重だよね。

 

そして、今日泊まるホテルは長崎駅前の東横イン。この前松本で侑ちゃんたちといざ宿泊したら最高だったから、少々高くてもここにしよう。明日は出島と眼鏡橋を巡って、羽田に向かうんじゃなくてセントレアに流れ、そして比奈ちゃんと侑ちゃんを驚かせ、合流することに決めた。

 

モリーさんとは別の部屋だから、今日はここで解散にしよう。

 

〜※〜

 

次の日の朝、部屋を出る準備だけしたら無料朝食を頂く。郷土料理「にごみ」は味をちゃんと覚え、また侑ちゃんに作ってあげることにしよう。落花生が入っているのが斬新だ。

 

さて、チェックアウトを済ませてホテルを出よう。

 

モリー「おはようございます、歩夢様」

 

私「おはようございますモリーさん」

 

モリー「今日は昨日ぶりの飛行機が楽しみです」

 

私「まずは昨日私が行けていない出島と眼鏡橋は行かせてください」

 

モリー「もちろんです」

 

こうしてまず出島に向かう。埋め立てられたあとだから塀だけが残り、島だった面影はない。中の建物は保存され、川越に似たものを感じさせる。

 

続いて向かうのは眼鏡橋。今日は生憎雨だけど、内山田洋とクールファイブさんの『長崎は今日も雨だった』を思い出した。

 

ここまで見学を終えたところで、長崎空港までバスで向かい、そこでカレーだけ2人で食べてセントレアに向かう…予定だったけど、飛行機がないから羽田から京急・新幹線経由で名古屋駅に向かおう。

 

モリー「航空機、ワクワクしますね」

 

私「私も同じ気持ちです」

 

無事にお金を現金で支払い、搭乗口に向かい、乗り込んでまもなく離陸した。名古屋で侑ちゃんと比奈ちゃんを取っ捕まえて、尋問こそしないけど、私も一緒にキハ85のお別れイベントに参加してやるんだから!!

 

待っててね、みんな♪




次回は侑ちゃん回で、キハ85のザ・ラストランを予定。つまり次回でキハ85ともおさらばです。


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本当の最終営業運転、キハ85系よ永遠に…!!

最終回みたいなタイトルですが、全然最終回ではありません。しかし、今回をもってキハ85系の登場も、もう最後となります。視点は高咲侑を予定。

※前回、歩夢ちゃんが昼間の飛行機で長崎から名古屋に飛びましたが、そのような飛行機は現実には存在しないことに気づきました。このため、前話を一部改変しました。


2023年7月8日、今日は予習も終わっていたし二度寝して歩夢とゆっくりする予定だったけど、まず朝一番に歩夢の様子を見に行ったら歩夢がいなかった。更に、二度寝したあと突然家の呼び鈴が鳴ったので戸を開けてみると…、

 

比奈「おはようございます、侑」

 

私「…って、なんで比奈ちゃんが」

 

比奈「歩夢もせりなに連れ出されたので、せっかくなので今日明日は名古屋に行って最後のキハ85でも見ましょうよ」

 

私「じゃあ決定だね。ありがとう比奈ちゃん」

 

その時、歩夢から通知が届いたことに気づいた。

 

歩夢『おはよう、侑ちゃん』

 

私「ごめん、歩夢に返信していい?」

 

比奈「大丈夫です」

 

ということで返信しよう。

 

私『おはよう歩夢、っていまどこにいるの?家に行ってもいなかったけど…』

 

歩夢『せりなちゃんに連行されて、朝早くから新幹線長崎行きになっちゃった。新幹線かもめ号に乗るってせりなちゃんは言ってたよ』

 

私『私も今家の呼び鈴で二度寝から覚めたけど、早速比奈ちゃんがラストランのキハ85を見たいとか言い出して、それでもう名古屋行きが確定したんだ。明日まで帰さないって』

 

歩夢『じゃあ、東京に戻ったら必ず写真を見せ合おうね、約束だよ!!』

 

私『うん!!』

 

比奈「大丈夫そうですか?」

 

私「一応終わったから行こうか」

 

比奈「楽しみですね!!」

 

こうして私たちの夏の最初の名古屋遠征は始まった。

 

〜※〜

 

まず豊洲駅から向かった先は有楽町駅。そして日比谷駅まで歩き、日比谷線利用で虎ノ門まで乗る。今回は新幹線ではなく中部高速鉄道(*1)を利用して名古屋まで抜けるつもりだ。ちなみに中部高速鉄道の快速の場合、東京、大手町のあと東京支社のある虎ノ門まで停車しないんだって。

 

駅放送『まもなく、2番線に、快速 日比津行きが8両で参ります』

 

名古屋中央行きか日比津行きに乗らないと名古屋駅に辿り着くことはできない。梅田行きや名古屋南行きに誤乗しなくて良かった…。

そしてやってきたのは…、

 

比奈「おっ!!今日はG1000系ですね!!」

 

鋼製車G1000系5連とE131系ベースのオールステンレス車両G3200系3連の8両編成。他の鉄道会社からほとんど消えた吊り掛け駆動の音を響かせてやってくる。

 

比奈「今日は電車モード。電力供給が安定していて良かったです」

 

電力供給が安定していないとすぐにパンタグラフを下げディーゼルモードになる。バイモード車両はその辺りを臨機応変に対応できるのが素晴らしいと比奈ちゃんやシオンちゃんは異口同音に語る。ここ最近はコロナ禍の減便・減車で電力供給が安定する日・時間帯も増えたらしいけどね。

 

比奈「さあ、乗りましょう」

 

私「うん!!」

 

ここから約3時間乗りっぱなしだ。トイレは前から2両目、5両目、7両目、8両目の4箇所。うち5両目と8両目の2箇所がバリアフリー対応で、もう2箇所は男性用の小便器だけついている。何も、フタナリ化する人たちが増えたせいで男性用のがついたらしいよ。

 

車内はロングシートと転換クロスシートを散りばめたセミクロスシート。インバータと吊り掛けの爆音は凄まじいけど、転換クロスシートに座っている分にはかなり快適だ。

 

…とはいえ朝も早かったから寝よう。名古屋中央駅は終点じゃないけど、比奈ちゃんあたりが起こしてくれそうだ。

 

〜※〜

 

若宮大通駅発車後、急に目が覚めた。名古屋中央まであと3駅だ。

 

私「だけどまだ16時まで時間があるよね…」

 

比奈「名古屋駅は見どころがいっぱいですよ」

 

私「名古屋駅楽しみ〜」

 

名古屋中央駅着。3時間強の長旅だった。去年4月に値上げしたけど、それでも新幹線よりずっと安い。何なら学生社員の比奈ちゃんはEdepa+持ちだから無料で乗ることができた。

さて、イルカ口の改札を出て、まずは丸亀製麺でうどんを食べよう。ここの肉うどんはいつでも食べたくなる。

 

比奈「海老天もサクッとして病みつきになります!!」

 

私「歩夢にもまた食べさせてあげたいなぁ」

 

ご馳走様でした。食後はまず名古屋タカシマヤの12階に流れる。そのつもりだったけど…、

 

??「やっほ♪」

 

比奈「会いたかったです郷!!」

 

郷「比奈ちゃん久しぶりだね!!」

 

なんと、シオンちゃんと郷くんがやってきてくれていた。比奈ちゃんは会った瞬間に郷くんにハグをした。ちなみに郷くんは、いつも通り女装モードである。

 

私「あれ?シオンちゃんも郷くんもなんでいるの?」

 

シオン「僕たちはキハ85狙いだよ」

 

郷「比奈ちゃんは?」

 

比奈「私もラストのキハ85を狙うつもりです」

 

私「私はその付き添いだね」

 

比奈「そういえば由美とすずかは?」

 

シオン「由美ちゃんは院試が近いから丸田町で勉強か、大須・名駅巡りだって。すずかちゃんは朝からキハ85に乗っていったよ」

 

私「把握」

 

由美ちゃんは大学院に進む予定だから、まあその勉学の邪魔をしてはいけない。将来的には中部高速鉄道のエンジニア側にも回される予定だからね。すずかちゃんもだいぶ鉄活に慣れてきたと思う。

 

シオン「そういえばぽむちゃんがいないけど」

 

私「せりなちゃんが朝早くから長崎に連れ出したんだ。まあ歩夢のことだから無事に帰れるとは思うけど」

 

郷「せりなちゃんやってくれてるねこれ」

 

うん。せりなちゃんはおそらく帰ったら菜々ちゃん、もとい中川会長にお説教されるだろう。

 

私「とりあえず私たちは今から高島屋12階に行く予定だったの」

 

比奈「シオンたちも行きますか?」

 

シオン「もちろん!!」

 

こうして4人で巡ることになった。

 

〜※〜

 

まず高島屋12階から名古屋の昼の風景を眺め、次は15階から臨む。

 

郷「やっぱりここから見下ろす市街地は素敵だね」

 

比奈「東京に行って本当に良かったのか非常に疑問になるくらいに、ここが長閑すぎます…」

 

私「何ならシオンちゃんも中途入学でいいから東京来てほしいな」

 

シオン「え、そう言われても…」

 

私「またどこかのタイミングで生徒会長と直談判するね♪」

 

シオン「でも高校での知り合いとか……」

 

私「やっぱり私より他の人を大切にするんだ。シオンちゃんはそんなにも冷たいんだ。歩夢だってそんなことは言わないよ?そうやって地元や電車優先だから将来浮気するってよく言われるの、わかるよね?」ハイライトオフ

 

郷「そんなことないって」

 

私「郷くんは幼馴染みなんでしょ?そんなにシオンちゃんが冷たくてもいいの?」

 

郷「いや、僕も冷たくすることあるし。懐古厨なところ見てチョップするとかね」

 

私「あー…。だけど、シオンちゃんは最終的に虹ヶ咲学園に来てくれたら私嬉しいよ」

 

シオン「今は葛藤の真っ只中だけど、なんとかして結論は出すからね」

 

私「ありがとう」

 

郷くんも虹ヶ咲学園に来て欲しいと生徒会長もとい菜々ちゃんが言ってはいるけど、虹ヶ咲は女子校だし、共学化の話はまだないから難しいよね…。

 

〜※〜

 

次に向かうのは…、

 

シオン「あっ、メロンブックスだ!!」

 

私「何しれっと寄ろうとしているのかな、シ・オ・ン・チャ・ン?」ハイライトオフ

 

シオン「ひっ……」

 

私「寄らせないよ?」ハイライトオフ

 

シオン「…はい」

 

東京メトロとともに初めて見つけたトキメキをシオンちゃん以外から感じなくなった私は、シオンちゃんをメロンブックスなんぞに寄らせるわけがない。

だけど、名古屋駅西側の風景も素敵だし、何よりミニストップで何か食べようというのは考えていた。

 

暑いからソフトクリームは最高に美味しい。

 

トワ「…そういえばこんなに暑い地上を歩いてぶっ倒れたら…」

 

私「何かあったの?」

 

トワ「後で由美ちゃんやすずかちゃんたちに一喝されるんだった」

 

確かメイちゃんや四季ちゃんが去年この辺りで倒れたときは、救助されたはいいものの、由美ちゃん(*2)が「名古屋の地上を歩くな、死ぬぞ」と怒鳴ったという情報は耳にしている。

 

比奈「それなら地下に潜りましょうか」

 

シオン「だね」

 

由美ちゃんは余程のことがない限り怒らないけど、怒ると真面目に怖い。そんなことを思ったので地下に潜ることにしよう。

 

地下に潜ってからは、そのまま駅東に直行。その道中だった。

 

せりな『歩夢ちゃんがお台場に帰るか、会うかするまで連絡は取っちゃダメだよ』

 

LINEから通知が届いた。

 

私「…は?」

 

それをみんなで確認する。

 

郷「うわぁ…。やっぱりこれ菜々ちゃんにせりなちゃんは怒られるぞ」

 

シオン「僕も思った。やられたりやったりした鉄オタの僕からしてみると、ぽむちゃんは非鉄だから、余計に酷い結末しか見えないよ……」

 

私「でしょ?」

 

比奈「もう二度とやらないようにせりなにはまた伝えます」

 

私「助かるよ比奈ちゃん」

 

いずれにせよ歩夢に会ったら慰めてあげよう。

 

さて、更に先に進み、また地上に出て向かむった先は、イオンモールNagoya Noritake Gardenだった。

 

私「涼しい〜…」

 

炎天下から冷房の中に入ったからすごく癒やされる。

 

シオン「とりあえず休もうか」

 

私「そうしよう」

 

近くのベンチに座って休み、気がつくと30分経っていたのは内緒の話。

 

30分後、比奈ちゃんがやってしまったことに気づく。

 

比奈「しまった、今日名古屋駅にキハ85は戻ってこないのですね…」

 

郷「僕も失念していたよ…」

 

私「どうする?」

 

シオン「でも侑ちゃん、ホテルとか予約は…」

 

私「していないや…」

 

郷「だったら栄行ってみようか」

 

私「うん。栄町行ったことないから楽しみだよ!!」

 

そう。名古屋駅や大須には行くことが多いけど、私は栄町に一度も行ったことがない。これはチャンスだから流れよう。

 

〜※〜

 

亀島から3駅乗って到着。栄町の名の通り、虹ヶ咲周辺レベルに栄えている。

 

まずはオアシス21に向かった。そこでシオンちゃんから提案があった。

 

シオン「侑ちゃん、やっぱり今日、僕の家で泊まる?」

 

私「でもいいの?」

 

シオン「お父様もお母様も仕事だからね」

 

比奈「それ以前に歩夢が嫉妬したらどうする気ですか?」

 

シオン「いや、ぽむちゃんのことも一度泊めてるし、それに添い寝は絶対にしない約束で布団も用意するよ」

 

郷「それなら大丈夫だね」

 

ということで、この日はオアシス21の後、テレビ塔に上り、その後にそのまま塩釜口に流れ、シオンちゃんの家で泊まることになった。高いところから見る風景は素敵だった。

 

解散後、シオンちゃんの家に上がる。

 

シオン「あ、宿題やらなきゃ」

 

私「え、まだやってなかったの?」

 

シオン「夏休み近いしゆる~くやればいいかなって」

 

私「そのうち苦労するよ?」

 

正直予習も含め終わっておいてよかった。まあ、シオンちゃんの宿題が終わるまでお風呂に入ってゆっくりしよう。

 

この日はシオンちゃんと一緒に夕食を作って食べ、早いうちに寝た。シオンちゃん特製の牛丼は歩夢にも作ってあげたいなぁ。それと、明日こそキハ85を見に行けるんだね。

 

〜※〜

 

次の日は6時半起き。

 

そういえば歩夢に連絡は、向こうの制約で一切できなかったんだ。

 

シオン「おはよう侑ちゃん」

 

私「おはよう。今日はどうする予定?」

 

シオン「このまま金華山に登ろうかなって思ったけど、侑ちゃんも行く?」

 

私「もちろん!!」

 

シオン「交通費は僕が奢るから」

 

私「ありがとう!!シオンちゃんに奢ってもらえるなんて嬉しいよ♥」

 

シオン「交通費だけだからね?」

 

私「もう〜!!」

 

交通費だけはケチらないけど、それ以外はケチるシオンちゃん。そこが可愛いんだけどね。

 

今日は塩釜口駅集合。

 

比奈「今日こそキハ85をキャッチしましょうね」

 

郷「もちろん!!」

 

比奈ちゃんと郷くんもやる気だ。さて、そのまま中部高速鉄道経由にし、名古屋中央駅で乗り換え、新快速で岐阜に向かう。

 

シオン「到着〜!!」

 

郷「ここに来たら金華山にレッツゴーだね!!」

 

比奈「行きましょう!!」

 

というわけで、金華山に登ってみよう。

 

〜※〜

 

金華山にて。

 

シオン「信長様のお城…いつ見てもときめくなぁ〜…」

 

私「…シオンちゃんをしばいていい?」

 

郷「うん。僕も幼馴染みとしてあれは嫉妬しちゃう」

 

比奈「ときめきが止まらなすぎてどうにかなりそうな顔をしています」

 

シオンちゃんがかなりの歴史オタクであることもここで判明した。この後リス園にも行ったけど、そこでもシオンちゃんがときめいていたので、3人で、一発ずつ平手で頭をぶっ叩きました。もう…朝から嫉妬させないでよ…。

 

さて、下山後は長良橋を歩き、そこからバスに乗って岐阜駅まで戻った。その時だった。

 

比奈「せりなが名古屋駅に着いたそうです」

 

シオン「とりあえず戻ったらお説教だね」

 

私「うん。私の大事な歩夢を長崎に放置プレイしたんだもん」

 

というわけで、岐阜駅からそのまま名古屋駅に戻る。ここもシオンちゃんの奢りだ。

 

〜※〜

 

名古屋駅までは名鉄利用。超スーパー忙しいカオス初見殺しターミナル駅は相変わらずである。

 

改札出場後、せりなちゃんが現れた。一方私は、気がついたら涙が目から溢れていた。だって歩夢がいなくて寂しいんだもん。

 

せりな「やっほーみんな!!元気にしてる!?」

 

比奈「せりな!!歩夢に何をしたのですか!?侑が泣き出してしまいましたよ!?」

 

せりな「普通に長崎に放置してきただけだよ。歩夢ちゃんのことだから絶対帰れるって」

 

郷「鉄オタでない一般人にそんなことして幼馴染みを心配させちゃちゃだめ!!もうやらないね?」

 

せりな「はい…ごめんなさい……」

 

歩夢を長崎に置いてきたあとについてせりなちゃんに聞いたところ、まず長崎駅から諫早までYC1系に乗り、諫早でキハ47に乗り換え、江北から先は電車で博多まで向かってその日は福岡泊。今日は朝食後すぐの新幹線でここ名古屋に駆けつけていたとのこと。中川会長にバレても知らないからね?

 

さて、このまま昼を驛麺通りのラーメン屋で食べ、今日向かった先はトヨタ産業技術記念館。鉄道を生きる糧にするなら工学の道が一番だってみんなが異口同音に言うからついていこう。ちなみにここにいる私以外のみんなは国語が比較的苦手で、数学が得意。作者と同じだ。

 

自動織機を見て郷くんが歯車やベルトにときめき、車のエンジンの部品を見てせりなちゃんがときめき……モウツイテイケナイヨー!!

 

〜※〜

 

見学後は名古屋駅に戻る。その時だった。

 

??「あれ?侑ちゃんじゃん」

 

私「歩夢!?無事で良かった!!…って隣の方は誰?」

 

歩夢「この方は日本の鉄道を知りたくて、明日から虹ヶ咲に約3週間留学することになったモリー・ハーレーさんだよ」

 

モリー「皆さん初めまして。モリー・ハーレーと申します」

 

私「私は高咲侑です。歩夢の幼馴染みで、虹ヶ咲学園普通科の1年生です。長崎から無事にここまで歩夢を誘導してくださってありがとうございます」

 

モリー「いえいえこちらこそ」

 

比奈「私は澁川比奈と申します。虹ヶ咲学園普通科の1年で、鉄道同好会に所属しております」

 

モリー「おそらく明日から3週間お世話になると思います。比奈様、短い間ですがこれからよろしくお願いいたします」

 

せりな「私は丸山せりなです。虹ヶ咲学園音楽科の1年です。同じく鉄道同好会所属ですよ」

 

モリー「せりな様もよろしくお願いいたします」

 

郷「中野郷です。名古屋在住です。もしかすると鉄道系男の娘アイドルのMr. Twilightと言ったほうがわかるかも…」

 

モリー「あなただったのですね。お会いできて光栄です」

 

郷「名古屋は良いところなので、また機会があれば来てください!!」

 

モリー「of courseですよ」

 

シオン「僕は鳳来寺シオンと言います。名古屋在住で、この辺りでよく動画を撮って投稿しています」

 

モリー「もしかしてあの鳳来寺様ですか?」

 

シオン「はい」

 

モリー「鳳来寺様のことは従妹のドロシーからいっぱい話を聞いていました。実はファンです。あなたにもお会いできたこと、すごく誇りに思います」

 

シオン「知っていてくださりありがとうございます」

 

歩夢「そういえば、由美ちゃんとすずかちゃんがいないけど」

 

シオン「由美ちゃんは大学院試験が近いからさよならキハ85含め見送りだって。すずかちゃんは昨日乗って行ったから今日のキハ85で帰ってくるはずだよ」

 

歩夢「まあ、由美ちゃんの試験は邪魔しちゃいけないよね……ちょっとモヤッとするけど

 

ん?いま歩夢がなんか嫌なことを言った気がするが、まあいいか。それでも目のハイライトも消えていたように感じたぞ。

 

〜※〜

 

というわけで話し込んでいると16時半になってしまった。入場券を購入し、ホームに移動しよう。

 

ホーム上は国内外の鉄道ファンで芋洗い状態に。そんな中でも私と歩夢以外のみんなはカメラを取り出し、撮影体制に入った。

 

あっ、10両でキハ85が入線してきた。

 

カミンズのディーゼルサウンドも響いている。

 

そして無事到着、ドアも開く。

 

シオン「そろそろすずかちゃんが帰ってくるね」

 

郷「そうだね」

 

比奈「あっ、すずかの姿が見えました」

 

せりな「せーのっ!!」

 

4人「おかえりなさい!!」

 

すずかちゃんは無事に荷物を持って降りてきた。

 

すずか「皆さんただいま!!今日は歩夢先輩と侑先輩も一緒ですね」

 

歩夢「せりなちゃんが長崎に私を連れ出したのが原因なんだけどね」

 

私「私も比奈ちゃんが行くからその付き添いなだけだよ」

 

すずか「それからこちらのお方は」

 

モリー「初めまして。モリー・ハーレーと申します。日本の鉄道を知りたくて、明日から虹ヶ咲学園に短期留学することにしました」

 

すずか「湯山すずかです。シオンたちの撮影スタッフもやっています。なかなか会う機会がないかもしれませんが、よろしくお願いします」

 

モリー「また私を見かけたらお声掛けお願い致しますね」

 

すずか「はい!!」

 

そして、シオンちゃんと郷くんはキハ85に手を振りながら見送る。もう会えないのだろうという想いは比奈ちゃんにも伝わり、涙を流していた。

 

しばらくして落ち着いたところで改札を出る。すると…、

 

??「皆さんこんにちは。いかがでしたか、最後のキハ85は?」

 

すずか「最高の思い出になりました!!」

 

歩夢「とにかく鉄道同好会の2人とシオンちゃん、郷くん、すずかちゃんはキハ85に満足したっぽいから、私はそれで幸せかな」

 

生徒会長、もとい菜々ちゃんが現れた。

 

菜々「それから、こちらの方は、モリー・ハーレーさんですかね?」

 

モリー「はい」

 

菜々「生徒会長の中川菜々と申します。明日から短期留学と伺いましたが、短い間よろしくお願いいたします」

 

モリー「中川菜々様、よろしくお願いいたします」

 

こうしてまた1つ、歯車が動きそうだ。

 

一方、生徒会長の様子がやや変だ。

 

菜々「ところで中野さん」

 

郷「どうしたんですか中川さん?」

 

菜々「少々お話したいので、中野さんの家に行きたいのですが、よろしいですか?」

 

郷「大丈夫だけど……」

 

菜々「それなら今日1日、寝かせませんので」ハイライトオフ

 

郷「…わかりました」

 

菜々ちゃんは郷くんを連れ出すことになった。

 

菜々「それから、澁川さんは明日朝6時半、丸山さんは明日昼の12時半に、生徒会室に来るように。これは強制です。この週末にやったことに関して尋問させてもらいます」ハイライトオフ

 

比奈・せりな「はーい……」

 

菜々「さあ、行きますよ中野さん」

 

郷「待ってええええ!!」

 

こうして菜々ちゃんと郷くんは解散になった。

 

歩夢「そういえば侑ちゃんは昨日どこで泊まったの?」

 

私「シオンちゃんの家だけど…」

 

歩夢「添い寝とかはしていないよね?」

 

私「うん。シオンちゃんがふかふかの布団を私に用意してくれたよ」

 

シオン「それに、侑ちゃんとのCooking Timeも最高だったよ」

 

歩夢「えっ……シオンちゃんは私を置いて侑ちゃんと料理したんだ……」

 

シオン「いけなかった?」

 

歩夢「今度東京で私と料理対決してくれたら許してあげるよ?」

 

シオン「それなら臨むところです!!」

 

私「やれやれだね」

 

モリー「皆さん面白い方々ですね」

 

せりな「あはは…」

 

こうして見ていると、ほっこりする。だけど帰りの新幹線の時間もヤバい。

 

シオン「そうだ、みんな新幹線は大丈夫!?」

 

歩夢「そうだった!!」

 

私「それならそろそろ解散にする?」

 

シオン「うん。侑ちゃんたちともっと話したいのは山々だけど明日月曜日だからやむなしなんだよね」

 

そして…、

 

全員「それでは、お疲れ様でしたー!!」

 

こうして今回はお開きになり、新幹線で帰京した。まあ、今日の夜は歩夢とお互いに自慢話をして寝ることにしよう。

*1
現実世界には存在しないいつもの架空鉄道。

*2
21歳だけど先輩・さん付け禁止&タメ口解禁令が出ている。




気がついたら8000字超えていました。前後編で分けるべきだったかな…。

次回、虹ヶ咲の鉄道同好会に急展開!!


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鉄道同好会に、留学生、バス同好会からの流入、そして学校祭出場のチャンス!!

今回は鉄道同好会に急展開が起きます。視点は本作初となる丸山せりなを予定。

18歳以上の方はこれを読む前に以下の話も読んでおいたほうが良いかも。ただしこちらはガッツリR-18です。
https://syosetu.org/novel/206931/21.html


私「比奈ちゃん、少しぐったりしているけどどうしたの?」

 

私が放課後、部室に行くと、比奈ちゃんがばたんきゅーしていた。舞子ちゃんも一緒にいる。今日は緊急で部会を開くことになった。

 

比奈「朝一番で生徒会長にゴム付きで強姦されてフタナリ童貞を奪われました。昨日名古屋でトワに抱きついたばかりに…。それでも会長がトワのことを愛してるとわかっただけで、私は嬉しかったですけどね」

 

私「あちゃー…歩夢ちゃんや侑ちゃんもそうだけど、フタナリが増えてから初体験する年齢どんどん下がっているよね」

 

舞子「ゴム付きで良かったよ」

 

比奈「ですね。これで会長が妊娠したとかなったら責任を取らないといけなくなりますからね」

 

まあ、中出しとかなかったのが救いだと私も思った。

 

舞子「そういえば、せりなちゃんも今日の昼生徒会から呼び出されていたけど、何かあったの?」

 

そう。私も昼間に生徒会室に呼ばれた。

 

私「歩夢ちゃんを長崎に連れ出したのを尋問されたけど、レイプまではされなかったよ。まあ、そんな鉄道ファンでない一般人に対して見知らぬ地で放置して帰って来させるマネは二度とやるなとは言われたけどね」

 

比奈「まあ、今後読者の皆さんにも真似するなとだけ言っておきましょう」

 

私「そうだね」

 

続いて、他の3人もやってきた。

 

イオ「今日だけで新入部員が3人もいるのは楽しみデス!!」

 

ドロシー「だけど1人が私の従姉妹だって聞いてはいるよ」

 

鈴乃「それよりも学祭実行委員うざすぎるんだけど……」

 

舞子「とりあえず全員揃ったし、部会始めようよ」

 

比奈「そうしましょう」

 

というわけで始めていこう。

 

舞子「まず、今回は中途入部した新入部員2人と、約3週間留学することになり、その間一緒に活動したいと言った1人を紹介します。入ってきてー!!」

 

そして、その3人は入ってくる。

 

私「あれ?1人はモリーさんだよね…?」

 

モリー「はい。せりな様も比奈様も昨日はありがとうございました」

 

比奈「いえいえこちらこそ」

 

モリー「ドロシーも元気そうで何よりです」

 

ドロシー「モリー姉ちゃんもお疲れ様」

 

舞子「あれ?3人は知ってるの?」

 

モリー「ドロシーは私の従妹で、比奈様とせりな様は昨日名古屋駅でお会いできたので知っております。さて、改めまして、本日から約3週間、日本の鉄道を知るために、イギリスのバーミンガムからここ虹ヶ咲学園の普通科に留学することになりました、モリー・ハーレーと申します。学年は高校2年です」

 

舞子「私は塩津舞子。ライフデザイン学科アーキテクトデザイン専攻の3年。ここ鉄道同好会の部長だよ」

 

モリー「舞子様、よろしくお願いいたします」

 

舞子「えっ…『様』付け…?」

 

比奈「実はそうなのです。名古屋から東京に戻る際に伺ったのですが、モリー先輩は『様』以外で呼ぶことに一切慣れていないらしく…」

 

舞子「そうだったんだね……」

 

鈴乃「私は桜木鈴乃。比奈とは同じ名古屋の出身で親友なの」

 

モリー「鈴乃様もお世話になります」

 

イオ「ワタシはイオデス。インドネシアから日本の鉄道を知りたくて、今年から留学していマス」

 

モリー「イオ様も私と同じだったというのが、奇遇ですね」

 

イオ「ありがとうございマス!!」

 

こうして、1人の自己紹介が済んだ。

 

舞子「次はそこの2人かな」

 

カレン「アタシは岩槻カレン。普通科の高等部2年で、埼玉県さいたま市出身。今日の昼にバス同好会が廃部になったけど、鉄道も好きだから、最近治安の良くなってきたこっちに流れてきました。よろしくお願いします」

 

有佐「私は小川有佐。普通科の中等部2年で、熊本県阿蘇市出身。同じくバス同好会から流れてきました」

 

私「えっ…バス同好会って…」

 

比奈「路線バスや高速バスなどを私たちみたいに撮ったり調べたりする同好会でしたが、実は金曜日に早速中川会長が校則を改定し、同好会は『部員がいなくなったら廃部』だったのを、『部員が4人以下になったら廃部』という形に変えてしまい、特にバス同好会はちょうど4人だったので、あっさり整理の対象となってしまったようなのです……」

 

鈴乃「えっ…残り2人は?」

 

カレン「鉄道より飛行機が好きだから、航空部に流れましたよ」

 

舞子「あーね。それから3人にはお願いがあるんだけど」

 

カレン・有佐・モリー「何でしょうか?」

 

舞子「ここでは先輩呼びとさん付けは原則全面禁止にしています。だから敬語も解いていいよ?」

 

カレン「わかったわ。舞子、せりな、イオ、これからよろしくね」

 

有佐「比奈ちゃん、鈴乃ちゃん、ドロシーちゃんもよろしくね」

 

モリー「これから様を付けない努力をしていきます。どうかよろしくお願いいたします」

 

既存部員の全員「よろしくお願いします!!ようこそ鉄道同好会へ!!」

 

こうしてまた新たに仲間が増えた。また賑やかになりそうだね。ちなみにカレンちゃんと有佐ちゃんはウイング団の協力で中部高速鉄道の学生社員に上がった2人らしい。まあ、中部高速鉄道も規模が北は新潟、東は東京、西は大阪、南は三重・奈良で、さらにグループ会社が中国四国、九州、東北、北海道とあるから、虹ヶ咲以上に全社員を把握するのが難しいよね。

 

一方、バス同好会から航空部に流れた2人に悲劇が起きるということを、このときの私たちは知る由もなかった。

 

さて、次の議題に移ろう。

 

舞子「そういえば鈴乃ちゃん、学祭実行委員会はどうだった?」

 

鈴乃「ひどいと鉄道同好会を門前払いするとか言い出したのよ」

 

カレン「うわぁ…去年のバス同好会みたいね…」

 

私「そうだったの?」

 

有佐「うん。虹ヶ咲学園の学祭には、ホームルーム企画含めてバス同好会ってだけで全面参加NGになっちゃってさぁ…」

 

イオ「バス同好会も大変だったんデスネ…」

 

比奈「有佐とカレンの苦労が身にしみます…」

 

モリー「それで、どうやって解決すればよいのか舞子、何か良い提案は…」

 

舞子「それがね、ないの。生徒会長はただの隠れアニオタ、隠れスクールアイドルオタクなだけだから鉄道趣味への理解がどれほどかわからないし…」

 

すると、それを聞いていたのか、誰かがノックしてきた。

 

??「お取り込み中失礼します」

 

舞子「どうぞ」

 

入ってきたのは中川会長だった。

 

菜々「先程の学校祭全面参加禁止の件は外からすべて丸聞こえでしたので、バス同好会のプレートを外したついでに押しかけさせていただきました」

 

比奈「申し訳ありません大声で話してしまって…」

 

菜々「いえ、大丈夫です。それよりも横柄すぎる学校祭実行委員に私が直接交渉に行き、それでも聞かないようであれば強硬手段を取るつもりですので。大好きはとにかく尊重していただきたい、私はそういうふうに思います。歴史の比較的長い鉄道同好会はなくならないように、協力しますよ!!」

 

全員「ありがとうございます!!」

 

こうして色々話がまとまったところで今回はお開きとなった。なんか、希望の光を感じたから、前を向いて頑張ろう!!




次回は未定です。今のところどこかのタイミングで夏合宿予告会を書くことは決めている一方、週末ネタは思いついていませんが、今回リクエストされた場合は、近鉄1233系VE34編成の高安更新出場へのショックが異常なためすべて却下します

また、近日中にVC42編成入場時の過去ログは書く予定です。VC42編成、LCD存置して帰ってこい(切実)
ついでにVC42編成の出場の際は緊急特番でいきなり没ルートと共に投稿する予定です。

【モリー・ハーレー】
虹ヶ咲学園普通科に短期留学してきたイギリス・バーミンガムの高校2年生。他者を「様」付けするなど、非常に礼儀正しい。同じ虹ヶ咲学園の留学生ドロシー・ダビッドソンは従妹。

【岩槻カレン】
虹ヶ咲学園普通科・高等部2年。埼玉県さいたま市出身。バス同好会が廃部になったため鉄道同好会に流れてきた。重度のバスオタクで、入部直前まで非鉄だった。日本人とヒスパニックのハーフで、実はトリリンガル。

【小川有佐】
虹ヶ咲学園普通科の中等部2年。熊本県阿蘇市出身。バス同好会が廃部になったため鉄道同好会に流れてきた。バス、鉄道共ににわかオタク。


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優木せつ菜・中川菜々、ダブルブッキングで大狂乱!! 解決策としては…?

今回は週末ネタ。10月1日に購入した結崎拓海先生の同人誌や、他作家さんのラブライブ作品を見ていたら思いついたため書いてみます。視点は澁川比奈を予定。


菜々「どうしましょう……」

 

私「どうしたのですか菜々?」

 

2023年7月13日の授業後、菜々と私のみ教室に残り、菜々が頭を抱えて悩んでしまいました。

 

菜々「実は……」カクカクシカジカ

 

私「ええっ!?生徒会主催の、明後日の荒川清掃ボランティア活動と、スクールアイドル優木せつ菜のEBSテレビにおける収録が被ってしまった!?」

 

菜々「はい…。そこでですが比奈さん、なんとかして対策を練らないといけないので一緒に考えていただけませんか?」

 

私「わかりました…」

 

というわけで、一緒に考えることにしましょう。

 

〜※〜

 

私「個人的に、一番手っ取り早いのは私もといレオナが代役でテレビ出演の方に回ることですが…」

 

菜々「ですね。生徒会長としての責務は果たさないといけませんので。しかし、問題なのは今回の番組内容が『スクールアイドル特集』となっていまして…」

 

私「それだと私が出られませんね……。延暦寺レオナは、スクールアイドル業界のスポンサー代表格である中部高速鉄道所属の鉄道系アイドルであり、虹ヶ咲のスクールアイドル名義で出演と言ったら天下りで絶対に炎上……」

 

バチン!!

 

この天下りという発言はどうやら菜々の逆鱗に触れたようで、電光石火の勢いでビンタされました。

 

菜々「プロのアイドルがスクールアイドルになることは天下りだという発言、今すぐに取り消してください。スクールアイドルは、高校生であればプロのアイドルでも誰でもなれるものです。それなのに天下りと決めつけるほうがむしろ炎上の種ですよ?それに、あの青山由美さんや、中部高速鉄道の社長さんですら『スクールアイドルを知るためには、スポンサー自らスクールアイドルになるのも悪くはない』と口々に仰っていました」

 

私「ということは……」

 

菜々「延暦寺レオナさん、もう明日からスクールアイドルとしてもデビューしてください!!そして番組の方も代役で出演していただけると助かります!!生徒会長の私からのお願いです!!」

 

私「それでも私は明日その清掃ボランティア活動に行きたかったのに……」

 

菜々「それならお願いではなく、生徒会長命令にしますよ!!さあ、どうしますか?」

 

私「仕方ありませんね……承諾いたしましょう……」

 

ということで、その日のうちに生徒会長は延暦寺レオナをスクールアイドルとして登録しました。今のところ鉄道系アイドルながら「踊らない・歌わないアイドル」として活動していたので、このコンセプトは引き継ぐことにしましょう。

 

〜※〜

 

15日、EBSでのスクールアイドルでの取材を無事に終えてからのこと。「中部高速鉄道の鉄道系アイドルとして活動しながら、スクールアイドルとしても先日デビューした延暦寺レオナ」という名目で、せつ菜の代わりにあっさり出演できたので事なきを得ました。

 

それでもボランティアのほうは終わっていないと思い、直ちに菜々に電話をかけました。

 

【通話開始】

菜々『はい、中川です』

 

私「虹ヶ咲学園、普通科1年の澁川です。ただ今収録が終わりましたので、直ちにそちらへ向かい、中途参加してもよろしいでしょうか?」

 

菜々『大丈夫です。本日のボランティア活動は夕方まで1日がかりですので、ぜひ参加よろしくお願いいたします』

 

私「ありがとうございます」

 

【通話終了】

というわけで、千代田線と新宿線を乗り継ぎ、東大島から清掃ボランティア活動の会場である小松川自然地に向かいました。

 

私「お待たせいたしました」

 

菜々「澁川さん、まず午前中のことはありがとうございました」

 

私「いえいえこちらこそ。意外に収録が早く終わったのでまだボランティアへの参加に間に合うと思い駆けつけさせていただきました」

 

菜々「実はそれが狙いだったのですがね…」

 

私「やはりそうでしたか」

 

菜々「…怒っていらっしゃいませんか?」

 

私「この程度で怒るわけがありませんよ。ただ、今回の出演料はすべて虹ヶ咲学園の生徒会の方に寄付いたします」

 

菜々「えっ……本当に大丈夫ですか?」

 

私「今回は鉄道同好会名義でも中部高速鉄道名義でもなく、スクールアイドルの名義ですよ?ただでさえ中部高速鉄道の学生社員としての収入を得、親からも仕送りを受け取っているのに、スクールアイドルとしてガッポリ儲けると言ったら、大変申し訳なく感じますので」

 

菜々「ありがとうございます……」

 

私「いえいえ。さあ、残り時間、私も頑張りますよ」

 

菜々「はい!!」

 

こうして参加することができました。なんと、鈴乃とせりなも参加していました。

 

せりな「収録どうだった?」

 

私「無事に終わりました。せつ菜の代わりに私が出たことで一部予定が変更されましたが、それでも臨機応変にテレビ局側が対処してくださいました」

 

鈴乃「鉄道系アイドルのアイデンティティが守られたって聞いたから、私はすごく嬉しいわよ」

 

私「えへへ、ありがとうございます」

 

2人のお陰で、終わりまで辛く感じることなく清掃作業に勤しむことができました。

 

全員「お疲れ様でしたー!!」

 

解散後、後片付けまで済ませた後は菜々、鈴乃、せりなと合流しました。そして4人になったところで菜々はせつ菜モードに切り替えます。

 

菜々→せつ菜「レオナさん、本日は色々助かりました」

 

私「まあ、あんなダブルブッキングがあってしまっては私が代役でやるしかありませんでした」

 

せりな「それでも比奈ちゃん、いやレオナちゃんが倒れなくて良かったよ」

 

私「ありがとうございます」

 

鈴乃「それにしても、中3の頃からかなり成長したわね」

 

私「そうですか?」

 

鈴乃「うん。生徒会長の任期満了前後の頃は生真面目さが浮き立って近づきにくかったけど、私たちと話すようになってからフレンドリーになったと思うわ」

 

私「自分でも気づきませんでした…ありがとうございます。さすが鈴乃です」

 

せつ菜「ところでレオナさんはどうして鉄道系アイドルになったのですか?」

 

私「中学時代に生徒会長の任期が終わって以降、鉄道系の動画投稿者をやっていたのですが、今年の3月、当時からの同業者で同級生のシオンから臨時特急チャレンジで、浜寺公園での合同ゲリラライブに誘われたことがきっかけでしたね」

 

鈴乃「まあ、でもかなりの音痴だったと大都会への耐性0だったのは改善できて良かったわね」

 

せつ菜「えっ…そうだったんですか?」

 

私「はい……。ですが、誘われた時点ではかなり特訓とかしていたのでなんとかなりました」

 

せつ菜「珍しいですね。でも本当に良かったです。今のレオナさんが、一番ときめいていますよ!!」

 

私「ありがとうございます!!これからもお互いに頑張りましょう!!」

 

せつ菜「ですね」

 

全員「あははは…!!」

 

こうして全員で笑い飛ばし、そのままららぽーと豊洲に流れました。今後はスクールアイドルに対する意識も改め、自らを堰き止めず様々なチャレンジを繰り返すことにしましょう。そうすれば何らかの代役で、今回のように誰かを救えるかもと思いますからね。今回は以上!!




やっぱり分離は色んな意味で無理だった……。

次回は夏合宿の行き先の議論と1233系VC42編成の入場によるとある人の活動休止ニュースを予定。


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1233系VC42編成入場、青山由美1ヶ月活動休止!! それでも、鉄道同好会は夏合宿に行く!!

今回はもうタイトルからおわかりかもしれませんが、当初の自作品全般のメインキャラクターだった青山由美がついに活動休止を宣言します。ついでに夏合宿の行き先決定も行います。


2023年7月21日、昨日が終業式だったので部会を見送り、今日部室に行くと、なんと、由美が項垂れて座っていたのです。

 

私「こんにちは、由美」

 

由美「比奈ちゃんこんにちは」

 

私「今日はそんなに元気がなさそうでどうしましたか?」

 

とりあえず私が聞いてみると、衝撃の理由が返ってきました。

 

由美「1233系VC42編成はわかる?」

 

私「由美の愛車で、近鉄名古屋線にてLCDが付いているあの編成ですよね?」

 

由美「実はアイツが……」

 

ゴクリ。

 

由美「高安に入場してしまいました……」

 

私「……ええええええっ!?」

 

いつもの3割増で叫んでしまう私。近鉄の愛車が高安車庫に入場するということは、夫か妻が単身赴任、あるいは恋人が留学したまま帰ってこないのに近いものを感じます。

 

由美「すでに1620系VG23編成も昨日車体更新を終えて出場したけど、なんとLCDが取り付けられずに出てきているし、変わり果てた姿で出てくること確定なのがなんとも。まあ、院試終わるまでの明日から約1ヶ月間、俺、鉄道系アイドルとして活動休止だぞ……。ということで、今日の部会は、私は臨時参加して色々伝えます」

 

私「とにかく無理しないこと。それが大切ですから」

 

由美「ありがとう比奈ちゃん……」

 

まさかの青山由美活動休止宣言とは、かなりの驚きですが、部会を臨時参加するというのでその際に話は詳しく聞きましょう。

 

次に入ってきたのはシオン、郷、鈴乃、すずかの4人。

 

私「あれ?シオンと郷ではありませんか。すずかも一緒ですね」

 

シオン「虹ヶ咲の鉄道同好会が夏合宿に行く話を聞いたからみんなで虹ヶ咲に行こうってなってね」

 

鈴乃「もしみんなが同行するとか言ったら、舞子やせりなたちに相談するわね」

 

すずか「ありがとうございます!!」

 

郷「あと僕からも伝えなきゃいけないことができちゃったからね」

 

私「それもまた聞かせていただきます」

 

3人とも元気そうなのが良かったです。

 

次に入ってきたのはカレン、有佐、舞子、そして陽凪の4人。

 

陽凪「比奈ちゃんこんにちは!!」

 

私「ご無沙汰しております陽凪」

 

陽凪「由美ちゃんが元気ないけど…」

 

由美「うちの愛車、もとい推しである近鉄の1233系のVC42編成が高安に消えました。このまま明日から約1ヶ月間、鉄道系のアイドルとしては活動休止です」

 

陽凪「とにかく無理しないでね」

 

由美「ありがとう……」

 

舞子「大学院試験だけは頑張ってね」

 

由美「うん。自分と中部高速鉄道の将来のために俺頑張るよ」

 

有佐「しかしここまで世間が狭いって思わなかったよ」

 

私「どういうことですか?」

 

カレン「陽凪がせりなのいとこだって、カレン初めて知ったの。初めて会ったの会津若松のバスを調べているときだったけど」

 

シオン「それは凄すぎる…」

 

続いて部室に来たのはイオ、ドロシー、モリーの3人。

 

モリー「おや?由美様も来ていたのですね」

 

由美「色々伝えなきゃいけないことができちゃったからね」

 

イオ「元気がなさそうデスが…」

 

由美「それも後で話します」

 

ドロシー「無理したらNot Goodだからね?」

 

由美「ありがとうドロシーちゃん」

 

そして最後にやってきたのはせりなと他2人でした。

 

仲喜「てか由美ちゃんが活動休止だなんて、私は真面目にビビったんだが」

 

由美「事情は部会のときに話すよ」

 

私「それからそちらのお方は…」

 

1人は山部仲喜とわかったのですが、もう1人って…?

 

舞子「お姉ちゃんなんでいるの!?」

 

??「えへへ、舞子会いたかったわ〜♥」

 

せりな「舞子ちゃんのお姉さんの、塩津ましろさん。紫苑女学院のOGで、鉄道が好きすぎて、そのせいでスクールアイドルからのヤンデレ被害に遭った経験もあるって」

 

ましろ「まあ、だから日本でも初めてスクールアイドルに死ぬほど愛された女子鉄って感じるのよ」

 

由美「俺よりおそらく1年くらい早いぞ。2019年春の大会の優勝者Aqoursに愛されるようになったのも優勝後のことだからさ」

 

舞子「それと、せりなちゃんの従妹の陽凪ちゃんよりずーっとシスコンなんだけどね」

 

ましろ「もう!!シスコンだなんてひどいじゃない!!」

 

由美「いや、ましろちゃんの溺愛の程度は俺よりマシだぞ」

 

私「どういうことですか?」

 

由美「メンヘラで過保護な地雷って言われるのよ。弟のそーちゃんや妹のジュリー、夫の勇輝くんに限らず、シオンちゃんや鈴乃ちゃんに何かあると、すぐ心配になってYouTubeコミュニティの方に胸の内を吐露するもん」

 

鈴乃「確かにね」

 

ましろ「そう言ってくれるのは由美ちゃんだけよ。仲喜くんだって手厳しいこと言うし」

 

仲喜「撮り鉄中に電車来ない間、舞子ちゃんにDiscordとかLINEを100本単位で打ってる時点でバレバレだって」

 

ましろ「もーう!!」

 

話によると、仲喜とましろさんは同い年・同じ大学のようです。一方、ましろさんは来年で大学卒業予定のため、仲喜が2回も留年している以上、ましろさんのほうが学年が上ということになります。

 

閑話休題。

 

舞子「さあ、全員揃ったから部会を始めましょう」

 

全員「よろしくお願いします!!」

 

部会を始めました。

 

舞子「まずは、夏合宿について決めていきたいと思います。えーっと、行き先と日程とかを決めようかなってところでしたが、何か意見があれば」

 

挙手したのはイオ。

 

イオ「モリーのことがあるので、できればイギリスがいいなと思いマス」

 

舞子「だよね」

 

全員で頷きました。行き先は話し合った結果ロンドン、マンチェスター、バーミンガムの3つで確定です。

 

舞子「続いて、日程も決めていきましょう」

 

私「とりあえず、モリーがイギリスに帰国する8月4日から、8月9日までで、2泊5日とかで考えていましたが……」

 

鈴乃「そうね。部員のみんなも大丈夫そうかしら?」

 

これも全員であっさり決定です。

 

由美「それから資金面が問題なんだわ」

 

せりな「うん。ざっと10名参加で300万も部費や生徒会費から用意できないし…」

 

舞子「じゃあ聞いてみるよ。部員の中で、夏合宿辞退してもいいよって人はいる?」

 

有佐「私は辞退するよ。にわかファンで、日本の鉄道の知識すら生半可だから、イギリスに行ったらついていけなくなると思う」

 

カレン「カレンも、鉄道ファンに目覚めたのが最近だから辞退するわ」

 

イオ「ワタシはすずかと一緒にいたいからやめておきマス」

 

すずか「私はついていくつもりはありませんけど、本当にそれでいいんですか、イオ?」

 

イオ「というか、シオンも郷もついていくとか言っていたので、いなくなったら日本残留の天白組は1人デスよ?寂しくありマセンか?」

 

すずか「でも……」

 

イオ「それに、ワタシはインドネシアからの留学生デスよ?資金繰りも中部高速鉄道からの収入でやっとなのに、日本やインドネシア以外の他国への遠征費用なんて出せそうにありマセン。更に言ってしまうと、すずかのことも、大好きデスから!!」

 

すずか「…イオ〜!!」メソメソ

 

舞子「まあ、私は部長だし、バーミンガムの2人は一度故郷に帰ることになるから抜けないし、1年生3人組は行きたいでしょ?」

 

鈴乃「もちろんよ。郷、もといMr.Twilightの同業者としてイギリスでも有名になりたいもの」

 

舞子「じゃあこの6人…と言いたいんだけど、部外者のみんなはどうかな?」

 

由美「明日から活動休止、更に大学院試験がかかっているので僕は行けそうにないです」

 

シオン「僕は見識を広めるためにも行こうと思う」

 

トワ「僕も、そろそろなくなるかもしれないClass 323を見たいから行きたいなって」

 

この他、ましろさんが泣いたのをなだめた以外、シオンとトワのみが同行することに。しかし…、

 

??「鉄道同好会のみなさん、お取り込み中失礼します」

 

舞子「生徒会長!?」

 

生徒会長に乱入されてしまいました。

 

菜々「まさか、私の大事な、愛知県立日比津高等学校普通科1年、中野郷さんを鉄道同好会の夏合宿に連れ出すおつもりではありませんでしたよね?」

 

郷「いや、行く気でいたけど…」

 

菜々「ダメです。絶っ対に行かせません。イギリスの鉄道に嫉妬させないでください」ハイライトオフ

 

しまった。この会長、久遠寺トワ・中野郷・Mr. Twilightが絡むとかなり面倒なことになることを思い出しました。

 

舞子「てことは7人か…」

 

私「シオンは大丈夫なのですか?」

 

菜々「鳳来寺さんはGWの際にドイツ研修の経験があり、その際に怪我なく無事に帰れたので、心配御無用です。ですが中野さんは以前学生社員としてのイギリス研修を行った際に現地の女に死ぬほど愛されたでしょう?ですから、久遠寺トワさん・中野郷さんを世界一愛する私中川菜々と優木せつ菜さんが全力で阻止いたします」ハイライトオフ

 

郷「どっちにしろヤンデレが来るならやっぱり日本がいいや」

 

菜々「ヤンデレ?どこがですか?」ゴゴゴッ

 

郷「ひっ……それに僕にはまだ部会で言いそびれたことあるのに……!!」

 

菜々「皆さん、中野さんのことは私が今から持ち帰りますので、先に言わないといけないことがある方はご報告をお願いします」

 

郷「まず僕はフタナリになってしまいました……」

 

私「えっ……?」

 

鈴乃「確かに、郷にもおっぱいが出ているものね」

 

郷「もう!!鈴乃ちゃんのエッチ!!」

 

私「何か困ったことがありましたら私が対応しますよ」

 

郷「ありがとう!!」

 

由美「それから僕なんですが、明日から8月18日一杯まで活動を休止します。場合によれば、新作になるまで出ません。大学院試験を控えているのと、何よりうちの愛車の近鉄1233系のVC42編成が入場してしまい、ときめきを失ったからです」

 

仲喜「えっ…もしかして、8月19日実施分まで小説内に出ない…ってコト!?」

 

由美「そういうことになります」

 

有佐「そんな…ひどいよ!!」

 

カレン「カレンも寂しくなるの嫌よ!!」

 

菜々「私も嫌です。色々青山さんのこと知りたかったのに…」ポロポロ

 

由美「だけど来月19日、院試の合否に関わらず必ずここ虹ヶ咲を訪問する予定なので、楽しみに頑張ろうと思います」

 

菜々「ぜひ戻ってきてください。生徒会長としてお待ちしています」

 

由美「ありがとうございます」

 

菜々「ということで中野さん、イキマスヨ♥」ハイライトオフ

 

郷「いやああああああああ!!」

 

ここからは郷抜きで部会を進めましょう。

 

舞子「…で、参加人数7人になるけど資金どうする?」

 

私「個人負担にしましょう。ドロシーは一度実家に帰る予定ですよね?」

 

ドロシー「うん。その時にまた仕送りを受け取ってここに戻ってくるつもりだからね」

 

舞子「そうとなれば、これで手続きを進めようね」

 

こうして夏合宿の件はまとまりました。こちらとしてはまた動画を作って宣伝することにしましょう。あと作者さん、アイラさんとペネロペさんは出ないようなので絶対に書かないでくださいね!!

 

舞子「最後に、国際鉄道模型コンベンションについてですね。模型の進捗とかはどうですか?」

 

私「JRのEF200と、ノルウェーのIORE形と、中国の神24と、中部高速鉄道のEP101はもう完成です」

 

部室の棚から完成した模型を取り出して見せることにしました。

 

舞子「よし、それならもうコンベンション向けはもう準備万端だね!!」

 

鈴乃「もちろんよ。試運転ももう終えたもの」

 

舞子「よし、じゃあ今日はこれで部会打ち止めにしましょう」

 

せりな「そうだね」

 

全員「それじゃあお疲れ様でしたー!!」

 

こうして、部会としてはお開きとなりました。すると、入ってきたのは…

 

??「失礼します」

 

シオン「ぽむちゃん!?侑ちゃんまで!!」

 

歩夢と侑。

 

由美「まずい活動休止だって言ったら一瞬で覚醒しちゃうんだった…」

 

侑「え、活動休止しちゃうんだ…」

 

由美「VC42編成の入場のせいでときめきが」

歩夢「そこまでVC42編成が大事なわけじゃないよね?ね?由美ちゃんは一応アイドルの扱いだから、電車なんかにときめいちゃだめなんだよ?」

 

由美「いや、VC42編成は夫と兄弟の次に譲れません」

歩夢「バカ!!」

 

バッチーン!!

 

由美は歩夢にビンタされてしまいます。

 

歩夢「まだそんな事言うんだ!!もういい、今日は持ち帰ってまたお説教だからね!!」ハイライトオフ

 

シオン「由美ちゃんがあれだし僕は帰r…」

 

チョップ

 

侑「シオンちゃんもこれはお説教がいいね」ハイライトオフ

 

比奈「うちの大事な2人を連れて行かないでください!!」

 

歩夢「何言ってるの?由美ちゃんもシオンちゃんも、他の人の恋心をないがしろにするのがいけないんだよ?だから連れて行く」ハイライトオフ

 

侑「もう今日1日離さないから」ハイライトオフ

 

由美・シオン「いやああああああああ!!」

 

由美とシオンを連れ出す目的だったとは…まあご愁傷様です

 

仲喜「私やましろちゃんには校内でヤンデレなんて湧くわけないから良かった」

 

せりな「…でも陽凪の様子が変なんだけど」

 

舞子「私も、ツムギちゃんはもう平気だけどなんかお姉ちゃんから凍てつくような視線が…」

 

ましろ「鉄道同好会のみんな、部長のこと家に持ち帰っていい?」

 

有佐「どういうことですか?」

 

ましろ「ましろは妹の舞子に嫉妬しちゃったの。だから持ち帰って一杯愛したくて」

 

もう手遅れですねこれ。

 

ましろ「さ、行くわよ」

 

舞子「…はい。じゃあ今日は解散で」

 

全員「お疲れ様ー!!」

 

陽凪「じゃあ今日、陽凪はせりなお姉ちゃんの学生寮に泊まっていい?」

 

せりな「だめだよそんなこと!!絶対私を犯す気でしょ?」

 

陽凪「従姉妹だから気に病むことないんじゃないの?さ、行くよ!!」

 

せりな「待ってええええ!!」

 

私「頑張ってください」

 

せりな「比奈ちゃんも鬼になるなあああああああ!!」

 

舞子もせりなも去っていきました。その直後に現れたのは…、

 

璃奈「…あれ?由美さんは?」

 

情報処理学科の、1年の宮下愛さんと中等部3年の天王寺璃奈さん。

 

私「普通科の人に、シオンと共に連行されました」

 

愛「じゃあ今日はノブさんを連れ出せばいいね♪」

 

仲喜「おい!!私に拒否権なしか!!」

 

璃奈「由美さんを取り巻く環境については全部知っておかなきゃ気がすまないの」

 

愛「シオンと仲良しな秘訣も根掘り葉掘り聞かせてもらうからね!!」

 

仲喜「やめろおおおおお!!」

 

こうして残ったのは鈴乃、すずか、私、イオ、ドロシー、モリー、有佐、カレンの7人になりました。

 

私「さあ、今から南船橋で撮り鉄でもしに行きましょうか」

 

全員「賛成〜!!」

 

カレン「撮り鉄の世界楽しみね!!」

 

有佐「ワクワクするよ!!」

 

こうして撮り鉄に行くという形で部室を閉め、南船橋駅に向かうのでした。まあ、たくさん撮りまくり、連行された皆さんに自慢してやりましょう。




次回以降夏休みネタのため、蓮ノ空要素を随時取り入れます。そして暫く青山由美は出ません。Aqoursは出るかも。

なお、VC42編成に実際に起きたパターンについては10月7日に緊急特番バージョンを投稿予定です(*1)。

また、200話を超えたどこかのタイミングで本作品は完結とし、さらなる新作に移ることを計画しています。今回は全然伸びなかった…。2024年以降だとようやくアニガサキ・スパスタ本編に入れるため、伸びるといいな、なんて。

本話のもととなった動画はこちら↓
https://youtu.be/Ymzm8qjs4DA

【塩津ましろ】
2001年度生。鉄道同好会現部長である舞子の姉。紫苑女学院のOGで、三船栞子の姉である薫子をヤンデレにしてしまったことがある。「日本で初めてスクールアイドルから死ぬほど愛された鉄オタ」を自称するほど鉄道が好きで、スクールアイドルをあまり好まない。

*1
これとは別に通常版の投稿も行うと思います。



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【緊急特番】近鉄1233系もオワコンに!! VC42編成のLCDが天国へ召されました。

近鉄1233系電車のVC42編成(*1)のアイデンティティと言って良いLCD式車内案内表示器が撤去されたので怒りと絶望のあまり急遽書きました。視点は鳳来寺シオンを予定。


*1
車両番号が1242-1342の2両編成。

僕「よし、今日はVC42編成に乗るぞ!!」

 

比奈「楽しみですね、シオン」

 

2023年10月7日、近鉄名古屋駅にて。今日は名古屋線非ワンマンVVVF車で初めて車体更新されて戻ってきた、僕や由美ちゃんの愛車VC42編成に比奈ちゃん、鈴乃ちゃんと乗るつもりだ。由美ちゃんは研究室の中間発表が近いから来ないけど、今日は存分に楽しむことにしよう。

 

比奈「あっ、白いLEDが見えました!!」

 

鈴乃「そろそろね」

 

そして3番ホームに完全に停車したところで…、

 

僕「せーのっ!!」

 

3人「お帰りなさい!!」

 

パシャン!!という非常ブレーキの音と共に、VC42編成に再会することができた。前照灯と標識灯・尾灯の位置はトレードされ、前面に転落防止幌まで設置されており、数年前とはまた違う面目になっていた。

前方に連結されていたのは1400系FC07編成。今日はここから桑名まで乗るつもりでいる。

 

さて、車内を確認してみる。すると…、

 

僕「嘘だろ……」

 

2画面準備工事までしてあったLCD車内案内表示器が横長LCD準備工事の筐体に取り替えられ、完全に撤去されていた。さっきまでのときめきは一瞬でなくなり、近鉄に対する怒りが爆発してしまった。

 

僕「もういい僕帰る!!」

 

ガシッ!!

2人は一気に僕の腕を掴む。

 

比奈「どうして帰るのですか!!」

 

僕「離せ!!比奈ちゃんも鈴乃ちゃんも離してよ!!VC42編成(コイツ)のせいでときめきを完全に失ったの!!」

 

鈴乃「嫌よ!!この編成に乗る約束だったでしょ!?」

 

僕「LCDがなくなってるのがあまりにも腹立たしいんだよ!!」

 

僕は鈴乃ちゃんと比奈ちゃんを振り払い、1番線の2000系XT11編成の普通列車に乗り込むことにした。もう八田で下車し、明日から近鉄には趣味目的で二度と乗りに行かない。

VC42編成のLCDが撤去されたら、次はVC43編成、そしてVC47編成にも車体更新による撤去が及び、LCDと盲導鈴がなくなる危険性があり、非常に残念でならない。それくらいなら近鉄への推し活を完全に見限ったほうがよい。

 

比奈・鈴乃「シオン!!」

 

僕「放っといて!!僕の気持ちなんてわかるわけがないでしょ!?」

 

なんとか乗り込み、モ2022の先頭部に向かう。それでも比奈ちゃんと鈴乃ちゃんは追ってきた。

 

比奈「シオン、少し落ち着いてください」

 

僕「嫌です!!僕はこの列車に八田まで乗ったところで、近鉄趣味生活に終止符を打つんだ!!」

 

鈴乃「LCDもドアチャイムもなくなって辛い気持ちは誰にだってわかるわよ!!」

 

比奈「そうですよ!!バリアフリー化とは逆行していて、恐らく障がい者団体の皆さんからも批判の声が上がると思います!!」

 

鈴乃「だけど、LCDやドアチャイムがなくなっても新しくなったVC42編成に私はシオンと一緒に乗りたいの!!」

 

僕「バリアフリーから遠ざかるようなマネをしていては本気でこの会社を許せるわけがない!!そんなにも僕にしつこくするなら、今すぐこの普通列車を降りなs…」

そう言いかけた、その時だった。

 

ドカッ!!

 

突然、何者かに背中を蹴られ、電車内で尻もちをついてしまう。誰かと思えば、虹ヶ咲学園の生徒会長、中川菜々ちゃんだった。

 

菜々「西白壁高校1年、鳳来寺シオンさん、それは本気ですか?」

 

菜々ちゃんの声は極めて低く、怒りをはらんでいる。

 

僕「…本気です。今すぐにでも近鉄と決別したいくらいなのに、それでも2人が僕と一緒にLCDもドアチャイムもなくなったVC42編成に乗りたいと言い出すので、正直迷惑です」

 

比奈「シオン……そんな……」ポロポロ

 

鈴乃「酷い…酷いわ……!!」ポロポロ

 

ガシッ!!

 

2人のその声を聞いて、菜々ちゃんは思いっきり僕を踏みつけた。

 

菜々「今の発言は、近鉄とそれを愛するすべてのものに対する侮辱です!!冒涜です!!今すぐに比奈さんと鈴乃さんとVC42編成、いえ、すべての近鉄ファン・社員の方々と車両たちに謝罪してください!!」

 

かつてないほどのものすごい剣幕で怒鳴られてしまった。

 

菜々「…と、私が怒鳴ってもおかしくありません。だいたい、シオンさんが近鉄を失ったらどうするのですか?大都会が苦手だから東京・大阪・名古屋のいずれでもない何処かに移住すると言い出したら、私ですら呆れますよ」

 

僕「…申し訳ありません」

 

菜々「それに、VC42のLCDがなくなっても、皆さんの大好きなあの走行音は健在ですよ?それはVC43やVC47からLCDがなくなっても、仮にVC69やDG12からドアチャイムがなくなっても同じなはずです」

 

僕「菜々ちゃん……」

 

菜々「ですから、近鉄への推し活キャリアを終えるとは二度と言わせません!!」

 

僕「……わかりました」

 

僕が近鉄推しを辞めないと誓ったところで1番線の電車を降り、まだ停車中のVC42編成に戻る。

余談だが後で聞いた話によると、菜々ちゃんは比奈ちゃんから聞いて今言ったすべての編成の特徴を書き留めていて、全て覚えていたらしい。

 

そして日立GTOの音を響かせ、列車は発車した。

 

僕「比奈ちゃんも鈴乃ちゃんもさっきはごめんね、あんなこと言って……」

 

比奈「わかってくだされば大丈夫です。こんなことで近鉄を嫌いになったら、名古屋に戻ってシオンを調教しますよ?」

 

鈴乃「そうよ。近鉄嫌いな鳳来寺シオンは、もう鳳来寺シオンじゃないんだから!!」

 

僕「うわあああああんごめんなさいごめんなさい!!」

 

僕は泣き出してしまった。

 

菜々「一件落着ですね」

 

こうして僕たちは桑名駅まで乗り通す。たかがただのLCD、ただのドアチャイム、それが撤去されたくらいで文句を言うのはバカバカしい。僕はそういうふうに感じたのだった。

 

〜※〜

 

桑名到着後のこと。

 

??「見つけましたよ、シオン先輩♪」

 

比奈「しずくさん!?なぜここに!?」

 

なんと、しずくが現れていた。

 

しずく「当然、シオン先輩を捕獲して鎌倉に連れ出すためです♪」

 

僕「またこのオチか」

 

菜々「シオンさんを連れ出して何が楽しいのですか!?」

 

しずく「中川さん、私がシオン先輩を思う気持ちはエベレスト山よりも高く、マリアナ海溝よりも深いんですよ?ですからシオン先輩には存分にご恩を返してもらわないといけないんです!!」

 

鈴乃「いや、桜坂しずく=北条政子説やめなさい」

 

しずく「鈴乃さん、シオン先輩は鎌倉幕府にでもならないと乗り気にならないの、わかりますよね?」ゴゴゴッ

 

鈴乃「ひっ…」

 

しずく「さあ、行きますよシオン先輩♪」

 

僕「いやあああああああああ!!」

菜々・鈴乃・比奈「待ちなさああああああい!!」

 

こうしてまたしずくに連れ出された僕でありました。もうなんでこうなるのやら…作者さん文字数稼ぎで通報されるのだけは避けてよ。




次回は本編に戻ります。


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カリフォルニアの黒い風は金沢の蓮ノ空経由で名古屋をも襲う。

とうとう今回、大沢瑠璃乃が登場します。もちろんヤンデレ。視点は久々にデフォルトの高海千歌を予定。


トワ「だからなんで千歌ちゃんとせつ菜ちゃんがいるのさ!?」

 

せつ菜「仕方ありません!!また他のスクールアイドルに捕まったらどうするんですか!!私そうなったら相手の女のもとに押しかけますよ!?」

 

私「ゆーみんが活動休止しちゃったから、これから鉄オタ第2世代の監督責任をAqoursのみんなでローテーションするってことで合意が取れたんだ」

 

2023年7月22日、今日は私も東京から金沢に行く予定。本来ならばゆーみん(青山由美)が行く予定だったけど、有給を取って私が行くことになった。今回の金沢遠征は本来行く予定のトワちゃんと虹ヶ咲学園音楽科・鉄道同好会所属のせりなちゃんの他、新星スクールアイドルのせつ菜ちゃんが一緒だ。

 

トワ「それなら理解できるけど、シオンちゃんは?」

 

せりな「歩夢ちゃんと侑ちゃんに捕まって勉強会になったって。ごめんねせつ菜ちゃん、乱入しちゃって」

 

せつ菜「いえ、せりなさんは私のトワさんに害が及ばないのがわかっていましたから、ちょうどよかったです。シオンさんだと幼馴染みなのでむしろ取られると思って不安でしたから」

 

トワ「いや、幼馴染みだからって嫉妬深いのが常識とか思うなや」

 

私「だよね。ゆーみんにも幼馴染みはいるって聞いたけど、周りも本人も、自分のやりたいことに人を巻き込むのがあまり好きじゃないし」

 

読者の皆さん、私と曜ちゃんの関係が幼馴染みの標準だって思っちゃダメだよ!!21歳の高海千歌からのお願いです!!

 

私「さ、雑談していても仕方ないし、行くよ!!」

 

全員「おー!!」

 

無駄話で油売っていても時間がなくなるだけだから金沢にいち早く向かうことにしよう。こうして私たちの遠征は始まった。

 

〜※〜

 

乗ったのは新幹線かがやき。実はここにいる全員は乗ったことがなかった。

 

せりな「今後新潟も行ってみたいね」

 

せつ菜「ですね」

 

私「みんな新潟行ったことないんだ」

 

実際、私はAqoursの新潟公演で呼ばれたことはあるし、何なら花丸ちゃんがゆーみんを捕獲すべく新潟で待ち伏せしていたのは、もはやスクールアイドル業界ではかなり有名な話だ。

 

トワ「そういう未開の地はやっぱり不安しかないからね」

 

せつ菜「まあ、トワさんが捕まるというのは、想定内ですので」

 

トワ「やっぱりね…」

 

そう言って列車は北西へと進む。

 

〜※〜

 

金沢着。朝食をカツサンドで済ませてしまったけど、かなりの長旅だった。到着後、早速衝撃の出来事が起きる。

 

??「やっほ♪」

 

私「曜ちゃん!?」

 

曜「千歌ちゃんが有給取ってここに来るってわかってたし、富山から来ちゃった☆」

 

私「ごめんねゆーみんを連れ出せなくて」

 

曜「まあ、VC42編成入場の辛さは私にもわかるから別に大丈夫だからね」

 

というわけで曜ちゃんが同行することになった。それだけではない。

 

??「あっ、Mr. Twilightだー!!」

 

トワ「やばい僕のことだ」

 

せつ菜「逃げますよトワさんせりなさん!!」

 

…と、3人が逃げ出そうとしたところ…、

 

ガシッ!!

 

??「ルリが捕まえたよ〜!!」

 

蓮ノ空女学院に転入してきたばかりの大沢瑠璃乃ちゃんに捕まった。

 

トワ「…で、あなたは誰?」

 

瑠璃乃「大沢瑠璃乃。カリフォルニアから蓮ノ空にやってきたんだけど、現地のテレビで見たMr. Twilightのことも大大大好きなんだ!!」

 

せつ菜「トワさんのことが好き!?何を言っているんですか!?まさかトワさんを奪う気ではありませんよね!?」

 

瑠璃乃「奪うよ?だってルリのものにしなきゃいけないんだもん!!」ハイライトオフ

 

噂では聞いていたけど、蓮ノ空女学院で活動するスクールアイドルも一部の鉄道ファンに対してヤンデレになるって聞いたことはある。

 

トワ「え、拒否権は」

瑠璃乃「ないよ♪さ、行こうか、ルリたちの楽園へ!!」

 

トワ「いやああああああ!!」

せつ菜・せりな・私・曜「待ちなさあああああい(待てえええええ)!!」

 

というわけで、早速トワちゃんは連れ出されてしまった。鉄オタ第2世代も楽じゃないっぽいねこれ。

 

せつ菜「私のトワさんを連れ出されてしまいました……」

 

せりな「どうする?」

 

せつ菜「帰りましょう…と言いたいところですが、ここからはまず…」

 

せつ菜ちゃんは眼鏡を取り出す。

 

せつ菜→菜々「菜々モードにしましょう。トワさん、もとい中野さんを奪われたショックは大きいので、心を落ち着けることにします」

 

せりな「それがいいよね」

 

菜々「丸山さんもそういう逆変身をしてみたらいかがでしょうか?」

 

せりな「それしたらシオンちゃんとキャラ被りしちゃうよ。だってあの人裏で豊川ひなた名義のピアノチャンネルやってるし」

 

菜々「そんなの関係ありませんよ?ホラ、りんごの中の色をモチーフにした黄色縁の伊達メガネ、今から買いに行きましょうよ」

 

せりな「うん。私、やってみる!!」

 

菜々「楽しみですね、丸山さんの変身姿」

 

トワちゃんを失った私たちは竪町通りに流れた。

 

竪町通りでせりなちゃんは伊達メガネを購入し、早速かけた。

 

せりな「これでなんか落ち着いた気持ちになれたかな」

 

菜々「丸山さんももう仲間ですね」

 

せりな「いや、そんな気はしないけど」

 

私「2人ともかなり仲良しだね」

 

曜「というかせりなちゃんもスクールアイドルやって良くないかな」

 

せりな「まあ、比奈ちゃんからお誘いがあったら考えると思う」

 

菜々「仮にやることになったら、優木せつ菜さんが全力でサポートいたしますので、よろしくお願いします」

 

せりな「ありがとう」

 

そんなこんなで兼六園に向かおうとした、その時だった。

 

??「千歌さん、曜さん、発見いたしました」

 

ダイヤさんが現れたのは。

 

私「ダイヤさん!?なぜここに!?」

 

ダイヤ「金沢で今話題のスクールアイドルの噂を聞きつけて私も駆けつけましたの」

 

曜「さっき1人がトワちゃんを連れて去っていったよ」

 

せりな「あの場所だけどあまりにも危険すぎて近づけない気がします……」

 

ダイヤ「それでも私は押しかけようと思いますわ。レンタカーも用意いたしましたので」

 

菜々「私はやめておきます。今日中に帰京しないといけません。ダイヤさん、今後もよろしくお願いします」

 

ダイヤ「せつ菜さん、頑張ってください。私は応援していますからね」

 

菜々「ありがとうございます」

 

私「じゃあ曜ちゃん、ダイヤさんについていく?」

 

曜「うん、そうするよ」

 

ダイヤ「それなら行きましょうか!!楽しみですわね♪」

 

3人「レッツゴー!!」

 

ということで、ここからは3人で蓮ノ空女学院に押しかけ、見学させてもらった。まあ、かなり交通の便も悪くてなかなか行けるような場所じゃないし、すごく楽しめたから良かった。

 

ちなみに菜々ちゃんとせりなちゃんは直ちに東京に戻った。

 

トワちゃんに関しては、部室に連行されていたみたいで、

 

トワ「千歌ちゃんも曜ちゃんもダイヤちゃんも来てくれたんだ!!」

 

私「ゆーみんの直属の後輩のみんなを救うためなら何だってやるよ!!」

 

瑠璃乃「あっ!!待って!!」

 

と、スクールアイドルクラブの練習後に押しかけたらいたのでそのまま奪還してきた。最後無事に解散できたはいいけど、これで蓮ノ空における天白組全滅(*1)だから、中部高速鉄道から何も言われない限り金沢遠征は非推奨だと、Aqoursのみんなには伝えることにしよう。

*1
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブがシオンちゃん、トワちゃん、鈴乃ちゃん、すずかちゃん、比奈ちゃんの全員にヤンデレ化してしまったため。




次回はリクエストをもらったのでそれになります。


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【ドッキリ】ゆうぽむをのぞみ号グリーン車に京都まで乗せたらキレられた。その後も続く罰ゲーム。

京都行きのリクエストを貰いましたが、ストーリー構成にエルチューバーYouTuber西園寺さんのパロディを盛り込んで書くことにします。視点は鳳来寺シオンを予定。


2023年7月22日は由美ちゃんが名古屋に帰った後、そのまま侑ちゃん、ぽむちゃんと3人で勉強会になって都内から一歩も出られなかった。まあ、僕が高校から出された夏の課題を見せたら量の多さと難しさに2人揃って卒倒していたんだけどね。

 

そして23日、3人で相談した結果、朝から京都に行くことになり、僕はメトロ有楽町線辰巳駅5時2分発の始発電車で有楽町駅に向かった。2人は遅れてくるから、その間に準備しておこう。

 

僕「すみません、京都までののぞみ1号グリーン車をこちらの学割利用で3人分お願いします」

 

駅員「52080円になります」

 

僕「カードでお願いします」

 

支払いを済ませ、切符を受け取る。

 

今回利用するのはのぞみ1号のグリーン車。2人には7号車指定席が取れたと騙し、乗車料金と指定席料金を合わせた12490円だけをそれぞれから取るつもりでいる。2人分のグリーン車との差額の9740円は僕の奢りだ(*1)。

 

しばらくして侑ちゃんとぽむちゃんもやってきた。

 

ぽむちゃん「切符買えた?」

 

僕「うん。今日は7号車指定席に乗ることになったの」

 

侑「京都楽しみだね!!」

 

僕「あっ、そろそろ時間だ」

 

侑「じゃあホームに移ろう!!」

 

こうして有楽町駅からの僕たちの遠征は始まった。

 

〜※〜

 

有楽町駅から乗ったのは山手線。朝6時より前だけど外はもう明るい。車内でお金だけはしっかり徴収した。

 

東京駅にて。

 

侑「…あれ?10号車?なんかおかしいけど…」

 

ヤバい。バレたかも。

 

僕「とにかく、乗るときは7号車から乗るよ!!」

 

ぽむちゃん「いや、慌ててるのバレバレなのに……」

 

僕「いいから!!」

 

バレていようがいなかろうが、僕は始発新幹線に誘導する。そして向かった先は…、

 

侑「えっ……グリーン車……」

 

僕「ドッキリ大成功〜!!」

 

歩夢「どういうこと?」

 

10号車グリーン車である。

 

僕「日頃から2人とも大学進学に向けて頑張ってるって話だったから、グリーン車で京都まで…」

歩夢「そんなのやだ」

 

僕「えっ?」

 

歩夢「だって普通車だと3列席があるのに、グリーン車は2列席ばかりじゃん!!侑ちゃんとシオンちゃんと3人きりになれないなんて、そんなの嫌だよ!!」

 

侑「私も、誰かだけ1人だなんてそんなのごめんだよ!!」

 

僕「えぇ…(困惑)でもたったの2時間じゃん」

 

歩夢「2時間でも嫌なものは嫌!!今日は私がシオンちゃんの隣に座ります!!そして着くまでお説教だからね!!」

 

僕「わかりました……」

 

こうして地獄の小旅行は始まった。

 

〜※〜

 

まず設備を確認しよう。リクライニング機能のほか、フットレストもある。読書灯もついており、この前買った小説『紅蓮の剣姫』も快適に読めr

ぽむちゃん「ラノベの主人公に嫉妬しちゃうなんて私嫌だから、読ませないよ?」

 

僕「…はい」

 

しまったコイツ、色んな意味でめんどくさいんだった。

 

〜※〜

 

その後、僕はぽむちゃんに愛してると言われ続けながら、心ズタボロで京都に到着した。到着時刻は定刻通り、8時08分だった。

 

侑「朝から何も食べてなかったね」

 

ぽむちゃん「そうじゃん。まずはカフェを探そうか」

 

侑「だね」

 

僕は真っ白になりながら2人に引きずられていくのだった。だけど朝から食べた卵焼きサンドは美味しかった。気を取り直して今日も始めよう。

 

ぽむちゃん「まずは清水寺から行こうか」

 

僕・侑「うん!!」

 

まず京都駅から地下鉄経由で清水寺に向かうことにした。地下鉄初乗り250円は高いけど、財政破綻した以上やむなしと感じる。

 

僕「おっ、3200系じゃん。会いたかったよぉ〜!!」

 

侑「またか」

 

最初に乗ったのは3200系。鶴舞線からも消えそうな、類似した走行音を聞ける貴重な車両だ。

 

ぽむちゃん「シオンちゃんは私より近鉄が好き……私より近鉄が好き………」ブツブツ

 

って、またこのモードになっちゃった……。でも五条までは無事に何もされずに済んだ。

 

五条からは徒歩で清水寺まで向かう。中部高速鉄道に乗ることも検討したが、250円取られた挙げ句、更に140円を侑ちゃんとぽむちゃんに払わせるくらいなら歩いたほうが得策だ(*2)。

 

ぽむちゃん「ねえシオンちゃん、また電車にときめいてたよね」

 

僕「え、こんなときでもダメか」

 

ぽむちゃん「だめに決まってるでしょ!?もうキスしちゃうんだから!!」

 

僕「ちょっ…待っ……」

 

そんな言葉も虚しくほっぺたにキスされてしまった。

 

ぽむちゃん「これからシオンちゃんがときめいたら、今日1日は1回毎にするからね?」ハイライトオフ

 

僕「…はい」

 

地獄は続くっぽいです。

 

〜※〜

 

皆さんご存知と思われる清水寺は奈良時代の頃から続いている、由緒あるお寺。まず清水の舞台からは京都盆地の絶景が臨め、その次に向かうのが音羽の滝。奥から学業、恋愛、長寿の願いが叶うとされる。まあ、僕はここに来たら決まって学業の水を1口だけにしている。全部飲んだら願いが叶わなくなり、かつ2口以上飲むと効果が反比例してしまう以上、今一番必要な学業を選ぶわけだ。侑ちゃんとぽむちゃんも学業の滝を選んだ。

 

侑「これでなんか勉学の方もやる気が出たよ」

 

ぽむちゃん「うん。今後も頑張ろうね」

 

帰り際には梅山堂でおみやげを買い、次に嵐山に行くことにした。

 

行き方としては、まず徒歩で八坂神社に寄り、参拝したあと京都河原町駅から桂経由という形になる。祇園の総本社の八坂神社も一度は寄っておくべき。僕はそういうふうに感じた。

 

侑「そうそう」

 

僕「ん?」

 

侑「さっきの地下鉄みたいに、阪急の茶色い電車ときめいたらだめだからね」

 

僕「そう言われても」

ぽむちゃん「ときめいたらさっきみたいにキス、しちゃうよ♪」

 

僕「うわあ…」

 

さっきの頬キスは辛かった。まあ、阪急は8300系でもない限りは大丈夫……

 

僕「ってええっ!?」

 

改札を通り、ホームを抜けると停まっていたのは7300系7320Fだった。準急梅田行き。乗れば桂駅まで行ける。

 

7300系は京都線向けの界磁チョッパ制御車両で、7320Fは前面を魔改造される更新工事を受けた唯一の編成。制御装置が界磁チョッパ制御のまま維持されたのも味がある。

 

僕「やったー!!」

 

そう叫んだ瞬間、肩をポンポンとぽむちゃんに叩かれる。

 

ぽむちゃん「はい、キスの刑ね」ニッコリ

 

Ω\ζ°)チーン

 

今回は直接唇にやられました。まあ、嵐山線6300系は味気ないし、大丈夫なはずだ。桂まで乗ろう。

 

〜※〜

 

桂下車後、嵐山まで乗ったのは6300系。ドア付近がロングシート化された以外はほぼ原型を保っている。回生ブレーキを持たない抵抗制御の音もSDGsが叫ばれる世の中では貴重になるのだろう、そう感じたのだった。

 

嵐山到着。歩いて渡月橋に向かう。

 

侑「すっごい広い……」

 

さすが、桂川。日本でもここまで雄大な風景が見られるとは思ってもいなかったので、今後も見識を広げたいと感じたのだった。

 

渡月橋を渡ったあとはたこ焼き、コロッケ等を食べ、嵯峨嵐山駅から嵯峨野線経由で京都駅に戻る。

 

僕「混雑ひどすぎる……」

 

侑「これは危険すぎるよ」

 

帰りに乗った嵯峨野線の電車は大混雑。元阪和線で3列転換クロスの223系2500番台に当たったからとはいえ、京都駅まで全然座れませんでした。

 

京都駅到着後のこと。

 

僕「…で、この後どうする?何もなければ名古屋に帰るけど」

 

ぽむちゃん「じゃあ名古屋に寄ろうか♪」

 

僕「え、まさか……」

 

侑「グリーン車に乗せたり、電車にすぐときめいたりする人間が何を言っているのかな?」

 

ぽむちゃん「だからね、今日は寝かせないよ?」

 

僕「そんなあああああああ!!」

 

こうして侑ちゃんもぽむちゃんも僕の家に押しかけることになり、僕は次の日まで2人の相手をしたのだった。鉄オタだからって、こんなの絶対おかしいよ!!

*1
奢るのは交通費だけ。ここ大事。

*2
学生社員の僕はEdepa+持ちだから中部高速鉄道に乗る分には無料だ。




次回は鉄道同好会の木曜部会を予定。緊急で扱わないといけないことができてしまいました。


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国際鉄道模型コンベンションには、全員出られるわけではない。

8月19日実施分の鉄博ネタを、鉄道同好会のメンバーを交えて書きたいので矛盾点が生じないように挟みます。視点は澁川比奈を予定。


舞子「今から部会を始めていきたいと思います」

 

2023年7月27日の昼間、今日も部会があります。

 

舞子「今回だけど、なんか国際鉄道模型コンベンションに出る人を絞れって理事長から言われちゃって…」

 

私「え、何人までが良いのでしょうか?」

 

舞子「5人までだって」

 

どうやら国際鉄道模型コンベンションに全員が出られるわけではないようです。

 

私「それなら私は辞退させていただきます」

 

鈴乃「どういうことよ」

 

私「コンベンション2日目の8月19日、由美が復活とともにここ虹ヶ咲に来ると言っていませんでした?」

 

せりな「それってつまり……」

 

私「青山由美に会う最高のチャンスなのです!!」

 

舞子「比奈ちゃんは由美ちゃんのことが好きなんだね」

 

私「それはモチのロンですよ」

 

舞子「まあ、私は3日間とも出るよ。他のみんなで絶対に出たいよって人はいる?」

 

モリー「あちゃー…私は出られませんね……。出たいのは山々でも、その日には帰国しているので……」

 

ドロシー「じゃあ、モリー姉ちゃんの代わりに私が出るから、その都度報告するね!!」

 

モリー「ありがとうございます!!」

 

舞子「1人決まりみたいだね」

 

鈴乃「カレンと有佐とせりなとイオはどうするのよ。一応私は辞退するけど」

 

イオ「ワタシは出たいデス。夏合宿辞退した分、頑張りたいと思いマス!!」

 

有佐「私は模型の動かし方とかを学びたいから参加したいなって」

 

せりな「私も参加したい!!…でもカレンちゃんは?」

 

カレン「カレンは辞退する。鉄博でまず鉄道史とか学べたらいいなって思うもの。知識ゼロで動かすのは、バス方面で重度のオタクをやっている身として大変申し訳なく感じるわ」

 

実は由美は、8月19日に虹ヶ咲から大宮の鉄道博物館に向かう計画でいるという話を聞いています。

 

舞子「…決まりだね。だけど準備と片付けは全員参加にしようか」

 

私「そうしましょう。準備する側と考えても、全国中からみえる模型鉄の皆さんを楽しませたい気持ち、それは一緒ですからね」

 

こうして全員で合意。裏方で頑張るという参加方法も悪くはないはずです。

 

舞子「じゃあ今回の部会はこれで…」

鈴乃「待って!!」

 

舞子「どうしたの?」

 

部会がお開きになるかと思えば、鈴乃が待ったをかけました。

 

鈴乃「学祭の方だけど、やっと鉄道同好会が出られるようになったの。生徒会長が説得した結果委員会が折れたのよ」

 

有佐「やったぁ!!」

 

カレン「やっと参加できるのね!!」

 

舞子「じゃあ学祭企画も今後考えていこうね」

 

全員「はい!!」

 

学祭出場解禁、これは一歩近づきましたね。

 

舞子「今度こそ部会は終わりかな。他に言わなきゃいけないことはないね?」

 

全員が頷いたところで、

 

舞子「じゃあ今日の部会自体は終わりにします。お疲れ様でした!!」

 

部会はお開きになりました。

 

舞子「…で、この後どうする?」

 

モリー「新宿のSuicaのペンギン広場で撮り鉄をやってみたいです」

 

せりな「それなら行ってみようか」

 

そうやって部室を閉め、新宿に流れようとしたその時でした。

 

ガシッ!!

 

突然私の手首を何者かに掴まれました。

 

??「普通科1年の澁川比奈さんと桜木鈴乃さん、および普通科2年の岩槻カレンさん、少々お話しましょうか」

 

鈴乃「会長!?」

 

私「歩夢と侑も一緒なのですが」

 

歩夢「だって8月19日に由美ちゃんと抜け駆けするんでしょ!? 3人で事細かに聞かないと気がすまないの!!」

 

侑「だから、相談室に一緒に行こう?」

 

これは部会の一部始終を聞かれていたようですね……。

 

カレン「え、拒否権は」

 

菜々「大名古屋工科大学・機械科4年の青山由美さんと一度でもお出かけしたい生徒会長の私が絡んでいる以上、あるとでも思うのですか?」ゴゴゴッ

 

私「ひっ……」

 

歩夢「菜々ちゃん、侑ちゃん、もう連れてって」

 

3人「いやああああああああ!!」

 

こうして他の部員が新宿に流れる中、相談室で取り調べを受ける私たち3人でありました。まあ、しっかり話したら開放してくれたので良かったのですが、8月19日当日は不安が残ります……。




次回は未定ですが、鉄道同好会の夏合宿出発式の前に1話挟みたい…。

とりあえず今後は以下のスケジュールで進みます。

何か1話

鉄道同好会夏合宿出発式

何か1話(トワちゃん回)

鉄道同好会夏合宿到着式

何か1 - 2話(有佐・カレン回)

由美の鉄博ネタ

航空部の廃部

関西遠征(×2)

その後のネタ無し(気分次第)


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虹ヶ咲難読駅名紀行 関東編1

今回は舞子ちゃんの本性が顕になります。視点は高咲侑を予定。

そして今回のストーリーはダイヤ完全無視です。


2023年7月31日のこと。

 

有佐「…というかこれ何の集まり?」

 

舞子「今日は鉄道同好会部長の私が考えたある企画に付き合ってもらいます」

 

私「どういうものですか?」

 

舞子「題して難読駅名紀行〜!!」

 

郷「ホント、虹の鉄道同好会のメンバーはろくなこと考えないんだから。この前の比奈ちゃんやせりなちゃんもそうだったし」

 

舞子「もうっ!!郷くんひどいじゃない!!」

 

歩夢「いや、鉄道ファンにまともな人はいないと思います」

 

舞子「歩夢ちゃんまでいじめるよぉ!!」

 

いきなり暇だからって歩夢と共に、舞子さんに鉄道同好会の部室に呼び出されたと思ったら、難読駅名紀行とかいう訳のわからないものだった。ちなみに私と歩夢以外では、シオンちゃん、有佐ちゃん、カレンさん、モリーさん、比奈ちゃん、郷くんが呼ばれていた。

 

カレン「ルールはどういうふうなのよ」

 

舞子「まず、私が難読駅の漢字のフリップを出し、それに答えられなかった古参系の日本の鉄道ファンがいた場合、その地に連行するって感じかな。有佐ちゃんとカレンちゃんはにわか要員で、モリーちゃんは海外要員で、侑ちゃんと歩夢ちゃんは部外者の非鉄要員で呼びました♪」

 

私「…で、本音は?」

 

舞子「非鉄要員の中川会長を生徒会室から連れ出そうとしたけど『私は辞退致します。それでも頑張ってきてください』ってあっさり断られた」

 

歩夢「理解しました」

 

うん。この企画に乗っかる人自体がシオンちゃんくらいの重度の鉄オタくらいだと思う。というか菜々ちゃん、もとい生徒会長さん止めなきゃだめじゃんその企画。…まあシオンちゃんがいたから私と歩夢は引き受けたけど。

 

有佐「侑パイセン、今日は困ったらよろしくお願いします♪」

 

歩夢「…は?」

 

有佐「えっ…良くなかったですか歩夢パイセン?」

 

歩夢「パイセン呼びはいいけど、音符をつけて言わないでくれるかな?なんかモヤッとするよそんなに侑ちゃんにベッタリになると……」

 

私「ごめんね有佐ちゃん、うちの歩夢はいつもこうだから…」

 

有佐「こちらこそ申し訳ないです…」

 

歩夢「もうっ!!」

 

カレン「だけどその明るさが有佐の持ち味なんだからね」

 

全員で笑い飛ばしたところで、本題に戻ろう。

 

舞子「さあ、始めていきましょう。まずこちら」

 

舞子ちゃんが出したフリップには「飯山満」と書かれている。

 

舞子「手元のタブレット端末に読み方を書いてください」

 

これ見たことないぞ…。

 

舞子「解答オープン!!」

 

シオン[はさま]

郷[いいやままん]

比奈[いいやまみつる]

私[いいやままん]

歩夢[めしやままん]

有佐[はざま]

モリー[はんやままん]

カレン[はさま]

 

舞子「正解者は2人だね…。そして郷くんと比奈ちゃん!!」

 

郷「ん?」

比奈「はい!?」

 

舞子「ボーッと生きてんじゃねーよ!!」

 

古参勢の誤答者怒られてるし。

 

舞子「というわけで、今からみんなで飯山満(はさま)駅に行ってみよう〜!!」

 

私たち「待ってえええええ!!」

 

てなわけで、否応なく連れ出される私たちだった。

 

〜※〜

 

虹ヶ咲学園駅から大崎乗り換えで高田馬場下車。そこから地下鉄東西線の東葉勝田台行に乗り換えて飯山満駅まで向かう。

 

舞子「そういえばカレンちゃんはなんでわかったの?」

 

カレン「バス停にあったのよ、『飯山満駅』って。古参バスオタクたるもの、日本全国のバス停の漢字は読めて当然よ」

 

有佐「まあ、カレンパイセン…じゃなくてカレンちゃんもバス同好会時代は部長さんだったからね」

 

シオン「うわぁ…バスのガチ勢も舐めたものじゃないな」

 

モリー「日本のオタク怖すぎます……」

 

私「いやモリーさん、あれが普通だとは思わないでください。シオンちゃんもだからね」

 

シオン「ごめんごめん」

 

そんな会話がありながら無事に飯山満駅に着いたが…。

 

駅前には、

 

比奈「何もありませんね…」

 

舞子「何もないなんて言っちゃ嫌だ!!マミーマートがあるじゃん!!」

 

舞子さんの駅好きは、漢字の読みを間違えたり駅前に何もないと言っただけでキレるという、筋金入りのものだと今わかった。ある意味扱いづらい人だね。

 

そしてマミーマートにて。

 

舞子「それじゃあ次行こうか」

 

そして舞子さんが出したフリップは「石神井公園」だった。

 

舞子「部室から持ち出した、手元にあるタブレットに解答を書いてください!!」

 

これも読めないね。

 

舞子「解答オープン!!」

 

シオン[いししんいこうえん]

郷[しゃくじいこうえん]

比奈[せきしんせいこうえん]

私[いししんいこうえん]

歩夢[せきしんせいこうえん]

有佐[せきしんいこうえん]

モリー[いしかみいこうえん]

カレン[しゃくじいこうえん]

 

え、シオンちゃんと私、それから比奈ちゃんと歩夢が一緒の答えなんだけど……。

 

舞子「はい、シオンちゃんと比奈ちゃん!!」

 

シオン・比奈「ひっ………」

 

舞子「ボーッと生きてんじゃねーよ!!」

 

シオン・比奈「いやああああああああ!!」

 

舞子「ということで、石神井公園(しゃくじいこうえん)駅にレッツゴー!!」

 

またこの流れか。字数的にそろそろ本話を終えたほうが良さそうだ。

 

さて、飯山満駅からは飯田橋まで東西線に乗り、そこから有楽町線乗り換えとなる。有楽町線に向かったら西武線直通の石神井公園行きに乗り、終点まで向かう。石神井公園下車後は歩いて石神井公園に行く。到着後、悲劇が起きる。

 

舞子「やっぱり地元は癒やされるね」

 

菜々「お疲れ様です。ライフデザイン学科3年、塩津舞子さん」

 

舞子「いや生徒会長がなんでいるの!?」

 

菜々「今回も全員生徒会室に連行することが目的ではありません。愛知県立日比津高等学校普通科1年の中野郷さんだけを連れ出すためです」

 

郷「またかよ」

 

菜々「先日、鳳来寺さんの動画内で『幼馴染みが一番』とか言っていませんでしたか?私は中野さんを世界一愛しているのに、その発言は明らかに私に喧嘩を売っていますよね(憤慨)?」ハイライトオフ

 

郷「え、それは」

 

菜々「皆さんこれで解散で大丈夫です。とにかく、中野さんは生徒会室に連行します!!」

 

郷「待ってえええええ!!」

 

私「…行っちゃったね」

 

必ず郷くんが絡むとこうなるのなんとかしないといけないよね。

 

シオン「あ、名古屋帰って夏合宿の準備しないと」

 

そうじゃん、来月の4日からシオンちゃん、比奈ちゃん、舞子さんはいなくなって、モリーさんも帰国しちゃうんだった。

 

モリー「ということは…歩夢も侑もこれが最後かもしれませんね」

 

私「約3週間という短い間でしたが、楽しかったです」

 

歩夢「また遊びに来てくださいね」

 

モリー「ありがとうございます!!」

 

最後に一言言えて良かった。

 

シオン「バーミンガム楽しみだー!!」

 

モリー「Class 323も舐めたものではないですから!!」

 

比奈「吊り掛けとインバータのハーモニー……聞くだけでうっとりします……」

 

舞子「じゃあ今日はこれで解散にしようか。まだ私も準備できていないし」

 

有佐「そうだね。私もダ埼玉の鉄博に少し寄ってみたいから」

 

カレン「だからダ埼玉言うな!!…でも有佐と一緒に行きたいけどね」

 

全員でまた笑い飛ばし、今回はお開きとなった。というかまた舞子さんはこの企画をやる気だと思う。今度こそ外れたい。




今回出てきた難読駅名、読者の皆さんも舞子ちゃんに叱られないように覚えましょう。

【今回扱った駅】
飯山満(はさま)
石神井公園(しゃくじいこうえん)

次回から8月で、鉄道同好会の夏合宿出発式を予定。

というか今日鉄道の日だった……。


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鉄道同好会夏合宿出発式 日本に残る人たちもみんな楽しむ!!

今回、比奈を含む鉄道同好会メンバーの一部と、シオンがイギリスに旅立ちます。ついでにモリーさんの登場は今回で最後になる可能性もあります(*1)。視点は上原歩夢を予定。


*1
展開が気まぐれで進むため、最後になると断定はしていない。

2023年8月4日。今日は朝から成田空港に来ている。何も、シオンちゃんと、鉄道同好会のメンバーの一部が夏合宿の関係で今日イギリスに旅立つから、侑ちゃん、しずくちゃん、トワちゃん、すずかちゃん、そして鉄道同好会の日本残留組と共に出発式に参加させてもらえた。

 

舞子「只今より鉄道同好会の夏合宿出発式を始めます。まずは部長の私から挨拶。皆さんおはようございます!!」

 

全員「おはようございます!!」

 

舞子「今日から比奈ちゃん、鈴乃ちゃん、せりなちゃん、ドロシーちゃん、モリーちゃん、シオンちゃんの7人でイギリスの合宿に向かいます。だけど朝早いから眠いよって人は手を挙げて!!」

 

全員が挙手した。

 

舞子「うん。私も一緒。だけど飛行機の中で寝ていけるから、安心してね」

 

比奈「だけど一番心配なのはエコノミークラス症候群です…」

 

舞子「定期的に水分取っていれば大丈夫だよ。それに、私は税関通ったあとに2Lのペットボトルを7本買おうって思ってたんだ」

 

いや、買いすぎだと思う。でも直行便で16時間って言っていたし、人数分と考えれば確かに理解できる。

 

シオン「それに、一度海外遠征に行った僕がいるじゃん」

 

鈴乃「それなら心強いわね!!」

 

舞子「日本残留組でなんか言いたいことはある?なんか歩夢ちゃんが言いたそうだけど」

 

私「やっぱり由美ちゃんも活動休止な中で、シオンちゃんや鈴乃ちゃん、比奈ちゃんまで日本からいなくなると心細いよ……」

 

シオン「えっ……」

 

侑「それは私も同じ気持ちだよ?」

 

鈴乃「そんな……やっぱり中止に……」

 

私「それはダメ!!せっかく行くんでしょ?だったら楽しんでこなくっちゃ。その代わり、定期的に私と侑ちゃんには連絡を入れること。シオンちゃん約束してくれる?」

 

シオン「もちろん!!」

 

しずく「私にもですからね」

 

シオン「わかってるって」

 

これで懸案事項は1つ減った。

 

舞子「それから、モリーちゃんはこれで留学最終日だから挨拶をお願いします!!」

 

モリー「皆さん本当にお世話になりました……。歩夢も侑も出迎えに来てくれて本当に感謝しきりです……。それと、イギリスのバーミンガムには一度遊びに来てください!!」ポロポロ

 

郷「もちろん!!機会があればいつでも行くよ!!」

 

モリー「Mr.Twilight…やっぱりあなたは期待の星です!!」

 

全員で拍手を送る。

 

すずか「そういえば皆さんの英語力が不安なんですが」

 

舞子「あ、考えてなかったそれ」

 

ドロシー「私に任せて。Native Speakerとして合宿中ずっといるから」

 

せりな「それなら心強いね!!」

 

すずか「一安心です」

 

イオ「日本に残るみんなのことはワタシたちでなんとかしマスよ」

 

有佐「とりあえず残留組も、コンベンションの準備と博物館見学とかやっているからね」

 

カレン「ましろさんや仲喜さんのこともカレンたちがなんとかするわ」

 

舞子「カレンちゃんありがとう!!イオちゃんも有佐ちゃんも安心だよ」

 

これで色々懸案事項はなくなった。そして舞子さんは時計を確認し…、

 

舞子「そろそろ時間か。荷物よし、パスポートよし、財布よし!!鉄道同好会一同、イギリスに……」

 

旅行者一同「出発進行!!」

 

私たち「いってらっしゃい!!」

 

私たちは手を振りながらみんなを見送る。一行は税関の方面に去っていった。

 

とはいえ、朝食は取っていない。みんなでカフェでも入ろう。

 

〜※〜

 

カフェにて。

 

侑「そういえば郷くんは、幼馴染みのシオンちゃんがイギリスに行くってなっても、寂しくならないの?」

 

郷「そりゃ寂しいよ。だけどもう僕は慣れてきた」

 

しずく「どういうことですか?」

 

郷「4月に僕が中部高速鉄道によるイギリス遠征企画の『エイテツGO』に出場して、5月のGWにシオンちゃんが仲喜くんと超短期海外研修に行ったでしょ?それで感じたんだ、海外に行くくらい何のそのだって。それに…」

 

私「それに?」

 

郷「あのヤンデレ生徒会長に追われてそれどころじゃなくなった。シオンちゃんとイチャイチャしていただけでお仕置きされたことあるし」

 

そうか、人を狂ったように愛すると、それだけで相手はここまで変わっちゃうんだね。参考にしよう。

 

一方それ以外のみんなはというと、

 

有佐「本当にイオちゃんはすずかちゃんのことが好きなんだね」

 

イオ「だって、ワタシが何年も前に初めて日本に来たときに一番最初に仲良くなったのはすずかデスから!!」

 

すずか「実は家族単位での付き合いなんですよ」

 

カレン「それはつながりが深いわね…」

 

そんなこんなで、パンとコーヒーはご馳走様でした。

 

〜※〜

 

カフェを出てからは、そのままJR経由でお台場に戻る。今日は本来なら侑ちゃんと勉強会の予定だったからね。

 

帰りの電車にて。

 

カレン「えっ……」

 

侑「どうしたんですかカレンさん?」

 

カレン「航空部も明日からみんなで夏合宿だって」

 

有佐「私も気になるけど……ん?」

 

私「何か良くないことでもあったの有佐ちゃん?」

 

有佐「航空部は全員強制参加らしいよ。しかも行き先がポーランドとドイツだって」

 

すずか「…は?」

 

イオ「それは危険すぎマスね。あそこは戦争真っ只中デスし。しかも旧バス同好会のみんなまで容赦なく決定だなんて……」

 

郷「なんか部費が年十数万とかになりそうだね」

 

話によると、虹ヶ咲の航空部は鳥人間コンテストとかに出るわけではなく、主に飛行機に乗ったり、飛行機を撮ったりという、どこぞのバス同好会や鉄道同好会と同じようなことをやっているらしい。

 

カレン「有佐、明日も成田行く?」

 

有佐「うん。だって元バス同好会の2人を笑顔で送り出したいもん」

 

すずか「決まりみたいですね」

 

一方、侑ちゃんは寝てしまった。また千葉駅で起こしてあげることにしよう。

 

そして千葉駅でしずくちゃんとは別れる。残り7人で中央・総武緩行線に流れた。そこから先は西船橋駅で武蔵野線に乗り換え、新木場駅で全員解散となる。

 

郷「さ、帰って勉強するか」

 

侑「そうしよう」

 

有佐「今日は鉄博行くよ」

 

カレン「アタシも鉄博に行くわ」

 

イオちゃんも寮に戻る、すずかちゃんも帰宅で決まり、郷くんとすずかちゃんが有楽町線方面に流れたところで今回はお開きとなった。夏の宿題もそろそろ終わりそうだから、侑ちゃんと一緒に今日も頑張ろう!!




次回は久々に彼方ちゃん回を書きたい…。

なお、イギリス回は作者がイギリスへの渡航経験ゼロかつ、版権キャラが出向かないため書かない予定です。シオンちゃん・比奈ちゃん関連でリクエストが来たら他のメンバーで代用、イギリスでの出来事でリクエストされたらすべて却下します。
…って、これ言ったらスクスタで留学中のあなたが描かれなかったのと一緒だな。それに、一度でいいから生の目で見てみたい、海外の変わった電車たち。

ちなみに今回出てきた航空部については、ネタバレしますが数話後に廃部になります。どのような形で廃部になるかはここでは述べませんが既に決めています。


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乗ったら即終了!! サンダーバードで敦賀まで行くはずだったのに…。

今回はまた新庄さんからの北陸遠征でのリクエスト回。ただし、北陸と聞いて思い当たる節があるため、あの鉄オタ系統のネタを盛り込みます。視点は中野郷(久遠寺トワ)を予定。


2023年8月7日、京都駅にて。

 

僕「花丸ちゃん待った〜?」

 

花丸「全然。今来たところずら」

 

善子「敦賀に行ってみたいとか言ったけど」

 

花丸「もちろん♪」

 

今日は花丸ちゃんが敦賀に行きたいとか言ったので、サンダーバードに乗る予定だ。ちなみにいつも通り、今日も女装モードで僕は参戦している。

 

善子「とはいえ、本当に敦賀に辿り着けるか怪しいわね」

 

僕「どういうこと善子ちゃん?」

 

善子「なんか、乗り間違える気しかしないのよ」

 

僕「あっ…(察し)」

 

善子「トワはわかるの?」

 

一瞬で僕は察した。その電車に乗らないようにしないといけないが…。

 

僕「確か敦賀に止まr」

花丸「とりあえず行くずらよ!!」

 

僕・善子「待ってええええ!!」

 

説明しようとした瞬間、花丸ちゃんに腕を引っ張られ、僕たちの旅は強引に始まった。

 

〜※〜

 

慌てて乗車券と敦賀までの自由席特急券を購入し、乗り込んだのはサンダーバード9号、12両編成。

 

【♪谷村新司『北陸ロマン』♪】

 

車内放送「次は、福井です」

 

車内放送が流れたはいいけど……次は福井!?まあ、察してはいたが慌てて乗るものではないことがわかった。

 

善子「何やってんのよズラ丸!!」

 

花丸「どういうこと!?」

 

善子「この電車が敦賀に止まらないのよ!!」

 

読者の皆さんにもここで解説しよう。サンダーバード9号は京都を出ると福井まで停車しない、日本でも屈指のノンストップ特急なのだ。通過路線は東海道本線、湖西線、北陸本線。通過する駅は山科から越前花堂までの32駅。次の福井駅までの距離は106.3kmで、無停車の時間は1時間20分である。

 

花丸「どうしようトワちゃん!!特急券も乗車券もこれでは不正乗車になっちゃうずら!!」

 

僕「車掌さん来たら直ちに呼んで追加料金払うぞ!!」

 

善子「それが一番無難ね」

 

花丸「シオンちゃんに怒られないようにするためにもそうするずら」

 

シオンちゃんが幼い頃から不正乗車に対して極めて厳しいというのは、中部高速鉄道どころか、スクールアイドル業界においても今や周知の事実。車掌さんを呼ばずに福井駅で下車したら、特急券の追加料金をかすめ取ることになり得るから、それがバレたらシオンちゃんの帰国後、いかなる理由でもひどく叱責される(*1)。だから、車掌さんが来たら直ちに呼ぶことにした。

 

とりあえず、無事に払うことができました。良かった良かった。

 

〜※〜

 

福井着。683系は加速も俊敏だから681系よりやっぱり好きだ。その時、ふと思いついた。

 

僕「そうだ、勝山永平寺線乗ってみたい!!」

 

善子「郷が言うなら、乗ってみましょうよ」

 

花丸「そうだね。えちぜん鉄道も久々ずら」

 

ということで、乗っていこう。ホームで待っていたのは1両編成のMC6101形。元は愛知環状鉄道からやってきた車両で、国鉄101系由来の抵抗制御の電磁直通ブレーキとなっている。とはいえ、64kW×3は非力すぎる。近鉄1810系の1M2Tより出力が小さいんだから。そろそろ置き換えかVVVF化をしても良い頃合いとしか思えない。

 

さて、電車は恐ろしく鈍い加速とのんびりした速度で走行する。さっきの683系とは雲泥の差だ。

 

永平寺口を過ぎると山に入る。そして九頭竜川を沿って勝山まで無事に到着した。しかし……、

 

花丸「えーっと…バス…バス…恐竜博物館……行っちゃった!!」

 

到着直後にバスを探していたら、なんとちょうど発車してしまったところだった。更に悲劇は続く。

 

??「やっぱりいたんだね、トワちゃん」

 

僕「彼方さん!?」

 

彼方「ここ最近、トワちゃん絡んでくれないし、寂しいよ……」

 

僕「彼方さんが最近アルバイトで忙しいことは周知の事実ですし……」

彼方「忙しさと好きに何か関係があると思うの?」ハイライトオフ

 

僕「ひっ……」

 

彼方「さ、彼方ちゃんと一緒にバスで名古屋に帰るよ〜♥」

 

僕「待ってええええ!!」

 

こうして僕はえちぜん鉄道で彼方さんに福井駅まで強制送還され、そのままバスで名古屋まで連行されたのだった。

 

ちなみに善子ちゃんと花丸ちゃんも駅前でそばを食べたあと折り返したのだが、帰りの特急しらさぎにて。

 

善子「やばい!!AirPods落としちゃったかも!!」

 

花丸「また出直すずら。今度は千歌ちゃんの要請を無視して金沢でもいいかな。その代わりトワちゃんを連れて行かない前提でね」

 

善子「そうしましょう」

 

2人も近日中にここと金沢に出直すことが決まったらしい。というか今回、色んな意味でむちゃくちゃ不本意すぎるんですけど……。

*1
昔はその場で見つかった場合だけだったけど、ここ最近は数日前の不正乗車に関してもキレるようになった。




次回は到着式です。いきなり急展開になるかも。

そして、本話で流れた設定の『北陸ロマン』の作曲者である谷村新司さん……ご冥福をお祈りいたします。


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鉄道同好会夏合宿終了 留学生が永住することになりました!!

今回は鉄道同好会の一行が帰ってきます。視点は上原歩夢を予定。

そして何故か急展開になる…!!


2023年8月9日夕方、成田空港にて。

 

侑「そろそろ着いたっぽいね」

 

今日は鉄道同好会の海外組が帰国するので成田空港にまた出向いていた。日本残留組と一緒だ。一方郷くんとすずかちゃんは、今日はヘトヘトで名古屋で緩くやると言っていたから来ていない。

 

カレン「あっ、最初にシオンが出てきたって言ってたわ」

 

有佐「行きますよ、せーのっ」

 

全員「おかえりなさい!!」

 

シオンちゃんがまず出てきた。

 

シオン「たっだいまー!!」

 

私「現地の子に誑かされたりとかはしてないよね?そんなことされたらバーミンガムやマンチェスターに押しかけなきゃいけなくなるからね?」

 

シオン「いや、その前にバーミンガムもマンチェスターも色々バタバタしていたし、ゆったりできたのは同好会活動のときだけだったよ」

 

侑「いや、むしろ不安だらけだけど」

 

シオン「そして今回、侑ちゃんやぽむちゃんどころか、その他みんなを驚かせる出来事があるから、覚悟しておいてね」

 

イオ「どんなことデショウ……」

 

次に現れたのは比奈ちゃん、せりなちゃん、鈴乃ちゃんの3人。相変わらず3人は仲良し。

 

カレン「おかえり、比奈、せりな、鈴乃」

 

有佐「私も心配したんだよ?」

 

比奈「まあ、現地でもバタバタしましたが、なんとかなりました」

 

鈴乃「シオンも言っていたけど、みんな絶対驚くことになるからね」

 

せりな「でもイオちゃんも歩夢ちゃんも侑ちゃんも元気そうで良かったよ」

 

イオ「えへへ、ありがとうございマス!!」

 

私「特に私や侑ちゃんはこの5日間出かけなかったからね」

 

そして舞子さんがやってきた。

 

舞子「皆さんお疲れ様でした!!そして、日本残留組の皆さんには、お伝えしたいことがあります。ドロシーちゃんとモリーちゃん」

 

この後に聞いた言葉が衝撃だった。

 

舞子「それから2人のご両親もお願いします!!」

 

えっ、どういうこと?

 

するとドロシーちゃん、モリーさん、それから夫婦4人が到着口から出てきた。

 

モリー「ご無沙汰しております。モリーです。バーミンガムが財政破綻寸前なので、両親とともにお台場近辺に引っ越すことになりました」

 

ドロシー「私も一緒です。だから今後は留学ではなく、日本に住みます!!」

 

侑・私「えええええええっ!?」

 

いつもよりも叫んでしまう私と侑ちゃん。鉄道同好会は大波乱ばかりだ。

 

舞子「そういうことになりましたのでこれからよろしくね♪」

 

しかも話によればドロシーちゃんとモリーさんのご両親は、人手不足も車両不足も激しい中部高速鉄道への雇用も決まっているとのこと。

 

有佐「今後も賑やかになるね♪」

 

カレン「そうね」

 

不安しか残らないけど、まあいいか。

 

〜※〜

 

成田空港からはこの前のように千葉および西船橋経由で、今度は虹ヶ咲学園に流れる。モリーさんとドロシーちゃんのご両親は私たちの住む東雲キャナルコートに流れた。これからご近所さんづきあいになるっぽいから不安と楽しみの両方を感じた。

 

さて、鉄道同好会の部室を開けると悲劇が。

 

せりな「いやああああああ!!クモがいるうううう!!」ボロボロ

 

なんと、1匹の小さなクモがいた。

 

シオン「僕に任せて!!」

 

シオンちゃんがあっさり窓から放してあげた。

 

せりな「ふぅ……助かった……」ポロポロ

 

有佐「米沢出身なのに珍しいね」

 

せりな「それを言わないでよ有佐ちゃん!!」メソメソ

 

鈴乃「シオンを見ているとせりなが情けないようにしか見えないわね」

 

せりな「もうっ!!鈴乃ちゃんもからかわないで!!」メソメソ

 

せりなちゃんは極度の虫嫌い。この前のゴールデンウィークに由美ちゃんに遠征に連れて行ってもらったときに、車内にアシナガバチが出ただけで大騒ぎしたから私と侑ちゃんは知っている。

 

私「…で、虫って言ってもどのあたりからダメなの?」

 

せりな「コバエやダンゴムシ、ワラジムシやアリが動いているのを見るだけでダメなの。更に言っちゃうとカナブンやコガネムシを見つけただけでもうダメ」

 

舞子「実はイジメの原因はそれもあったんだ……」

 

せりな「ごめんね舞子ちゃん、あのときは。みんなはこんなことで私を嫌いにならないよね?」

 

カレン「もちろんよ。というかカレンも実はナメクジやカタツムリが苦手なの」

 

有佐「私も実はヘビやトカゲがダメなんだ」

 

侑「なんか、仲喜くんもカエルが苦手、由美ちゃんも雷や目だらけの化け物が苦手だって話だったし十人十色だね」

 

実は侑ちゃんも高いところやお化け屋敷が苦手なんだよね。

 

比奈「そういえば、せりなは他に嫌いなものとかあるのですか?」

 

せりな「占い師だね。適当なことを言ってお金を取るのが許せないもん」

 

モリー「私も占い師は嫌いですね」

 

ドロシー「モリー姉ちゃんも、向こうで度々占い師からぼったくり被害にあっているからね」

 

私「みんなそうだったんだ……」

 

その時だった。

 

??「失礼します」

 

侑「生徒会長!?」

 

生徒会長の菜々ちゃんが乱入してきた。

 

菜々「先程鉄道同好会からの叫び声が生徒会室にまで響いたので、何事かと思い駆けつけさせていただきました」

 

せりな「会長許して!!私、虫が大大大の苦手で、小さなクモが出ただけで叫んじゃって……」

 

菜々「叫び声の正体は音楽科1年の丸山せりなさんだったのですね……」

 

せりな「ごめんなさい…。会長怒ってる?」

 

菜々「いえ、むしろ丸山さんの意外な一面が知れてよかったと思います。この程度で怒ったり、嫌いになったりはしませんよ」

 

せりな「怖かったよぉ…。で、早速だけど生徒会室に一緒に行っていい?」

 

菜々「私が慰めますからぜひ行きましょう」

 

舞子「え、私たちはどうすれば……」

 

菜々「今日には小さなクモが出た、更には昨日にはゴキブリが出たというほど部室の管理が悪かったということなので、普通科中等部2年の小川有佐さん、普通科2年の岩槻カレンさん、国際交流学科中等部3年のイオさんには、反省文を1週間以内に提出していただきます。ついでにこの部室は即刻大掃除してください」

 

全員「わかりました……」

 

菜々「さあ、行きますよせりなさん」

 

せりな「ありがとう!!」

 

こうしてせりなちゃんと会長は去っていった。というか、昨日もゴキブリが出たというのは、後で有佐ちゃんに聞いたところ本当の話で、即刻駆除したそうだ。

 

私「何なら私たちも大掃除手伝います」

 

舞子「いいってそんなの」

 

侑「だっていつも鉄道同好会の皆さんとシオンちゃんたちにはお世話になっていますから」

 

比奈「それなら助かります!!」

 

シオン「よし、じゃあ始めようか」

 

全員「賛成ー!!」

 

こうして大掃除をしたところで今回はお開きとなった。最後にゴキブリホイホイやアリの巣コロリも置いておこう。これで鉄道同好会も虫地獄から開放されるね♪




次回からは北陸リベンジとなります。リクエストが届いたためなんとかしてねじ込むことになりました。

余談ですが、バカップル嫌いの設定をせりなちゃんに加えることを考えたものの、既に不幸せなキスや愛のお説教が横行している以上取りやめにしました。


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執念のAirPods、金沢の兼六園、高岡雅美、初めて乗ったきときとライナー。

今回はリクエストがまた来たのでやるしかなくなりました。視点は湯山すずかを予定。


2023年8月13日、福井駅にて。今日は善子が執念のAirPods探しに向かうことになり、福井駅集合としました。そして花丸および、虹ヶ咲学園の鉄道同好会メンバーである有佐とカレンも一緒です。まずは善子・花丸とは全員が初対面のため自己紹介だけ済ませました。

 

先輩禁止ルールが敷かれたところで、本題に入りましょう。

 

善子「確かAirPodsを落としたのは勝山駅が最寄りだったわね」

 

善子は自身のiPhoneを確認します。

 

花丸「拾い上げられるといいずら」

 

花丸も乗り気。

 

私「ですが、見つからなかったらどうする気ですか?」

 

善子「そりゃ諦めるわよ……」

 

でしょうね。

 

カレン「まあ、時間もなくなるし、行きましょうよ」

 

有佐「そうだね!!」

 

こうして私たちの旅は始まりました。まずはえちぜん鉄道勝山永平寺線に乗り、勝山駅まで向かいます。今回はMC7000形。コイルばねでもVVVF車という一風変わった車両です。

 

〜※〜

 

勝山着。

 

善子「確かこのあたりで反応しているわね」

 

花丸「草むらを掻き分けてみるずら」

 

そしてあったのは…

 

善子「数日前のAirPodsだわ!!ここに落ちていたのね!!」

 

善子のAirPodsでした。無事に回収できました。とはいえ、ここに放置されていたまま1週間近くそのままだったのが正直謎です。

 

私「やれやれですね〜」

 

花丸「でもこれで内浦に帰るわけにはいかないずらね」

 

カレン「でしょ?」

 

有佐「とりあえず、福井駅に戻って、金沢を目指そうか」

 

善子「そうね」

 

というわけで、行きに乗った列車で福井駅まで戻りましょう。

 

〜※〜

 

福井からについては…、

 

善子「また!?」

 

そう。いつも通り普通列車でした。

 

花丸「福井まででかなりお金使っちゃったから、仕方ないずら」

 

有佐「座れるといいね」

 

カレン「そうね」

 

バス同好会の2人はバスオタクなだけあって着席移動を望んでいます。まあすぐに座れましたが。

 

私「しかしまた1時間半ですか……」

 

福井から金沢まで、各駅に停車しながら約1時間半。虹ヶ咲の鉄道同好会のドロシーおすすめの越前かにめしを食べながら向かうことにしましたが、流石に長過ぎます……。

 

〜※〜

 

金沢着。

 

花丸「ここに来るのも何度目だろう……」

 

善子「いい?今回はすずかがいるから、花帆に捕まらないように行動するわよ!!」

 

全員「おー!!」

 

日野下花帆先輩が私のことを狂おしいほどに愛しているって話は、既にAqoursには伝達済み。

 

更に言ってしまうと、蓮ノ空女学院のスクールアイドルクラブを中部高速鉄道が「全力では応援しない」宣言を出しているため余計に警戒が必要になります。

 

そんなこんなで兼六園までは徒歩で向かいます。

 

〜※〜

 

兼六園にて。

 

花丸「夏場の兼六園も、万緑が素敵ずら〜!!」

 

善子「ルビィを連れて来ればよかったわね」

 

花丸「でもルビィちゃん、ここ最近病んじゃってほぼ毎週近鉄に乗りに行っているから無理に誘うのは難しかったと思うよ」

 

善子「それを言ったらおしまいじゃない」

 

有佐「だね」

 

次に向かうのはひがし茶屋街。欧米の他、中国からの観光客もかなり多めです。

 

そんな中、旅人から声をかけられました。

 

??「打扰一下。我正在寻找浅野川大桥」

 

私は在日中国人の肩書もあるので中国語で対応しましょう。

 

私「对不起?」

 

??「浅野川大桥」

 

浅野川大橋を探しているようです。

 

有佐「大丈夫かなすずかちゃん」

 

私はGoogleマップを開き、中国語で教えてあげました。

 

旅人A「谢谢」

 

そしてその中国人旅行客とは別れました。

 

カレン「あれ?すずかは中国語も喋れるのね」

 

私「言い忘れてたんですが、私は在日中国人で、湯鈴(タンリン)という中国名も持っているんです」

 

善子「なんというか、中部高速鉄道の系譜も国際化が進んでいる気がするわね」

 

花丸「そうだね。今度の26日の夜からは由美ちゃんの弟の聡平くんと夫の勇輝くんが約2週間トロントとサンフランシスコに留学するって話だったし」

 

私「えっ、聡平と勇輝まで留学するんですか?」

 

カレン「カレンも初めて聞いたかも」

 

有佐「私もだよ」

 

善子「スクールアイドル業界も国際化が進んでいるし、何より由美と比奈が海外に強制転移されたことがあるから、中部高速鉄道の社長さんも由美も海外から色々学ぶべきって言っていたのよ。それで第一陣がトワの第1回エイテツGOに参戦、第二陣はシオンと仲喜の日墺露三国交流会…って感じで国際進出を進めているっぽいのよ。その関係で聡平も勇輝も行くことになったの」

 

花丸「だけど由美ちゃんまで欧米に飛ぶことになったら不安ずら……」

 

有佐「だろうね」

 

まあ、花丸が由美大好きというのはもはや鉄道業界・スクールアイドル業界において周知の事実なのでね。

 

〜※〜

 

次に向かうのはあめの俵屋。体験こそしませんが、当然ここまで来たら買うのはじろあめ。一匙取り、冷水で冷やして口に放り込むとじわりと広がる甘み。由美やシオンも欲しいと言っていたので買っていくことにしましょう。

 

一方、花丸と善子は飴詰め体験をしていました。

 

花丸「実家に持って帰ろうね」

 

善子「それがいいわね」

 

そして最後に向かうのは長町武家屋敷跡です。

 

私「歩き疲れてもうヘトヘトです〜…」

 

全員でお茶をして一服しました。一番疲れていたのは私でしたが、ここまで体力がないとは思いませんでした……。

 

〜※〜

 

そしてバスで金沢駅に戻り、今日は山代温泉で宿泊。流石にここは特急サンダーバード利用です。

 

善子「ここの特急も来年3月でなくなるから、しっかり楽しむのよ」

 

私「はい!!」

 

北陸ロマンも在来線で聞けなくなる。そう思いしっかり堪能しましょう。

 

〜※〜

 

加賀温泉からはバスで、今日宿泊する湯快リゾート山代温泉に向かいました。

 

花丸「明日は高岡に抜けて、そのまま名古屋に帰るずら!!」

 

有佐「初めてのきときとライナー楽しみだね!!」

 

カレン「張り切って行くわよ!!」

 

全員「おー!!」

 

明日も楽しみに寝ましょう。

 

〜※〜

 

次の日は朝食後、バスで加賀温泉に戻り、特急ダイナスターで金沢駅に戻ります。

 

カレン「あっ、嫌なこと思い出したわ」

 

私「どうしたんですか?」

 

カレン「反省文書いてない……」

 

有佐「良かった、提出しておいて。明後日締切だもんね。流石ダ埼玉」

 

カレン「だからどこがダ埼玉よ!!」

 

花丸「有佐ちゃんとカレンちゃんはいつもそんな感じ?」

 

カレン「いや、そうでもないわ。ただ地元埼玉を馬鹿にされるのが嫌なだけ。普段はすごく仲良しだから、勘違いしないでね」

 

有佐「そういう善子ちゃんも、昔は善子呼びを嫌がっていたっぽいけど」

 

善子「あの頃は善子という名前をダサいと思っていたもの。でも幸せ探しをしているうちに善子という名前も受け入れられるようになってきたわ」

 

花丸「今や善子ちゃんはもうAqoursの中で数少ない超常識人ずら」

 

善子「だからズラ丸は常識人言うな!!」

 

全員で笑い飛ばしながら、列車は進みます。

 

〜※〜

 

金沢からは普通列車に乗り換えて高岡へ。しかし……、

 

善子「ものすごく混雑しているわね……」

 

花丸「いつも通りずら……」

 

521系4両編成の車内はすし詰め。朝ラッシュにぶち当たってしまいました。というかお盆なのに容赦なしなんですね。

 

高岡到着後は路面電車で大仏方面に向かいました。

 

私「凄い大きい……」

 

大仏は初めて見ましたが、ものすごく大きいです。

 

私「花帆先輩がいなくて一安心です…」

 

有佐「私も良かったと思うよ」

 

今回は無事に蓮ノ空(ヤンデレ)に見つかることなく金沢を脱出できて良かったです。

 

次に向かうのは高岡雅美体験。私と有佐はスプーン加飾体験に参加しました。ここは雷紋でもつけましょう。

 

私「あれ?有佐、その柄は…?」

 

有佐「これは私の地元の阿蘇市のロゴ。来月初めに由美ちゃんが行くみたいだから、お守りとして持たせようかなって。すずかちゃんのそれは?」

 

私「雷紋です。祖国の中国を忘れたくないからこれをつけて忘れないようにしているんです」

 

有佐「なるほどね」

 

ちなみに今回は見知らぬ観光客と一緒でした。

 

一方、それ以外の3人は昆布削りを体験していました。

 

花丸「この昆布、またおばあちゃんに持っていってあげるずら」

 

善子「ズラ丸のおばあちゃん、絶対喜ぶわよ」

 

カレン「アタシも手削りのおぼろ昆布楽しみだわ♪」

 

全員集合後(*1)、最後に向かったのは山町筋。ここで昼食の時間にしました。

 

山町茶屋に入り、私が注文したのは無水トマトカレー。夏バテが深刻な今の私にはかなり癒やされます。

 

善子「ここのお蕎麦も美味しいわね」

 

花丸「…今ふと思い出したずら」

 

私「どうしたんですか?」

 

花丸「曜ちゃんと仲喜くんがどうなっているのかなって」

 

善子「なんか、ヨハネはメールを受け取ったけど、曜は就活、仲喜も中部高速鉄道の運転業務で忙しいっぽいわよ」

 

有佐「あらま」

 

私以外の全員もそば、うどん、カレーのいずれかを注文して美味しくいただきました。それにしても曜も仲喜も忙しそうですね。

 

〜※〜

 

食後のこと。まだ14時半。乗る予定のきときとライナーまであと3時間あります。

 

花丸「どうする?」

 

善子「そうだ、ヨハネも米島口の車庫に行ってみたいわ」

 

有佐「車庫!?私も行きたい!!」

 

花丸「とりあえずオラは行ったことあるから案内するずら!!」

 

こうして米島口の車庫に行くことになりました。そして片原町から路面電車に乗ること10駅、米島口駅に到着です。

 

花丸「7076号車に冷房がついてる!!未来ずら〜!!」

 

本日車庫留置されていた7076号車は2021年時点で唯一冷房装置がついていませんでしたが、ついに冷房完備となりました。

 

善子「冷房完備くらい普通でしょ?」

 

花丸「というか全鋼製車体自体も地方にしてみれば未来ずら!!」

 

カレン「どこがよ!!」

 

私「まあ、わからなくもないですよ。大連行ったらまだ満州国時代のボロが走っていますからね」

 

花丸「なんか上には上がいること、はっきりわかるずら……。でも、近鉄にボロと言ったら、オラは絶対に許さないずら。これはマルとの約束だからね!!」

 

私・有佐・カレン「はい!!」

 

そして、まだ時間があるので向かったのは能町駅。ここから今度は雨晴駅に向かいました。雨晴海岸も海水浴客で賑わう次第。水着を持ってきていない私たちが馬鹿だったかも。

 

私「なんか……」

 

花丸「どうしたのすずかちゃん?」

 

私「私、実はお母さんもお父さんも虹ヶ咲や結ヶ丘を受験しろってうるさいんですよ。名古屋の高校に通いたいのに、全然認めてもらえない」

 

有佐「えっ……?私たちと一緒になるのが嫌なの……?」

 

私「そんなわけないじゃないですか。だけど本音はシオンのお手伝いをずっとしていたくて」

 

カレン「すずか、やっぱり虹ヶ咲に来てよ!!鈴乃も悲しむわよ?」

 

私「ですが……」

 

善子「ダメっ!!」

 

私「善子!?」

 

なんと、善子に抱きつかれてしまいます。

 

善子「聞かせないでよ…」ポロポロ

 

私「えっ……」

 

善子「お世話になった先輩を裏切るだなんて……とても最低なことをすることになるのよ……?」ポロポロ

 

善子を泣かせてしまいました。このとき、自分は鈴乃に失礼なことを言った、極めて下劣な人だと思い知らされたのです。

 

善子「お願いだから、ここにいる有佐とカレン、それからご両親や鈴乃や比奈を喜ばせるためにも……虹ヶ咲学園を受験してあげて……?」ポロポロ

 

花丸「マルからもお願いするずら……」ポロポロ

 

私「うぅ……うわああああんごめんなさいごめんなさい!!鈴乃に酷いことを言っちゃった……」

 

善子「すずかって、鈴乃から聞いたけど、本当に鈴乃のことが好きね」

 

私「はい……。小学校時代からの鉄道仲間ですから……」

 

カレン「鈴乃のことを裏切るすずかは、アタシは嫌い。だから裏切らないって約束してくれる?」

 

私「もちろんです!!」

 

こうして誓ったところで、帰りの列車が来たので高岡駅まで戻りました。キハ47のコマツエンジンの爆音と傾きかけた太陽が哀愁の雰囲気を際立たせていたのでした。

 

高岡駅からは噂のきときとライナーに乗り、このまま名古屋まで向かいます。黄色い日野セレガで、車内は3列シート。トイレもついている至高のバスです。

 

私は乗った瞬間に寝てしまいました。

 

花丸「すずかちゃんの寝顔、すごく可愛いずら」

 

カレン「おやすみ、すずか」

 

〜※〜

 

目が覚めると21時20分…あれ?もう名古屋!!

 

善子「もう到着ね」

 

私「皆さんはどうするんですか?」

 

善子「ヨハネとズラ丸は実家に帰れないから名古屋泊よ。明日朝に内浦に戻るの」

 

カレン「カレンと有佐は今日の新幹線で帰宅するわ。ギリギリのタイミングで帰宅できそうだもの」

 

私「それなら安心ですね」

 

有佐「というかダ埼玉はちゃんと反省文書こうね」

 

カレン「だからダ埼玉言うな!!」

 

全員で笑い飛ばし、無事に名古屋駅に到着。そのまま有佐およびカレンとは解散しましたが、

 

善子「すずかも沼津に来てくれると嬉しいわ」

 

花丸「オラと善子ちゃんだけじゃなくて、千歌ちゃんやダイヤさんも待っているずらよ♪」

 

私「もちろんです。機会があれば寄らせてもらいます!!」

 

花丸「それじゃあ……」

 

私・花丸・善子「終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

こうして完全にお開きとなり、桜通線と鶴舞線を乗り継いで無事に帰宅しました。今回の旅行はかなり有意義だと感じたので良かったです。シオンとトワにはまた自慢することにしましょう。

*1
体験後、和菓子だけはそれぞれで食べました。




次回は虹ヶ咲と鉄博のネタを予定。そして、青山由美が復活…!!

なお、この関係でリクエストが1件届きそうになりましたが却下しました。そして本話を書いていて思ったこと。一度でいいから日本国外に出てみたい。


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☆青山由美復活!! 埼玉への初上陸もしてみた。

今回、自身の分身である青山由美が復活します。視点は青山由美を予定。


2023年8月19日10時半頃、虹ヶ咲学園前にて。俺は今日から活動を再開するとともに、久々に鉄道同好会の部室に押し掛けることにした。大学院試験?面接では合格っぽいことを言われたけど、どうも筆記でヤケにイジワルな問題が出たからこれがかなりのマイナス要素に働いたと思いました。

 

さて、そんな虹ヶ咲学園前だが……、

 

俺「暑い……」

 

そう。名古屋と同じくらい暑すぎる。先月の活動休止直前もそうだった。まあ、今日は新幹線で東海車に初めて乗れたから、『会いに行こう』を聴けたのは良かった。

 

とは言うものの……俺は暑さのあまり気を失い泡を吹いて倒れてしまった。

 

〜※〜

 

俺「はっ……!!」

 

目が覚めると俺は部室棟の下のフリースペースにいた。

 

??「全く……世話が焼けますね、大名古屋工科大学・機械科4年、青山由美さん」

 

俺「菜々ちゃん!?」

 

菜々「あれほど夏に名古屋の地上を歩くなと関東方面に注意しておいて、自分が炎天下で倒れるとか……死にたいのですか?」ゴゴゴッ

 

俺「すみませんでした!!」

 

菜々「青山さんも21歳の大学生なのですから、その辺りはしっかりしてください。ホラ、これを飲む!!」

 

菜々ちゃんから渡されたのは綾鷹のペットボトル。

 

菜々「今回は私の奢りですから」

 

俺「ありがとう……」

 

開封し、かなりの量を一気飲みする。

 

俺「生き返るよ……」

 

菜々「ところで今日は、鉄道同好会の部室に行く予定でしたよね?」

 

俺「そうだけど、何か良くなかったのかな?まさか廃部とか……」

 

菜々「いえ、廃部ではありませんが、簡単には行かせません」

 

俺「どういうこと?」

 

菜々「今回は青山さんと一緒に居たいのです」

 

俺「嫉妬?」

 

菜々「はい、嫉妬しています。澁川さん、桜木さん、岩槻さんの3人が鉄博に青山さんと行くという話を伺ったので、青山さんからも尋問することにしました。上原さんと高咲さんも一緒ですよ」

 

うわ、アイツらまで嫉妬したらもう終わりだよ、尾張だけに。

 

菜々「そういうわけなので、まずは相談室送りです」

 

俺「そんなああああ!!」

 

そしてそのまま相談室に送られ1時間くらい取り調べを受け、

 

歩夢「もう今日は決めました!!今日1日私が付きます!!変なことしたらユルサナイカラ」

 

歩夢がつくことになりました。

 

俺「侑ちゃんはこれで大丈夫?」

 

侑「私は宿題まだ終わってないから見送りかな。でも近日中に私とデートしてもらうから」

 

こうして地獄の1日が始まった。

 

直後に向かったのは鉄道同好会の部室。

 

俺「おーい比奈ちゃん遊びに来たぞー」

 

比奈「由美、遅かったですね……って歩夢?」

 

歩夢「暑さで倒れたところを生徒会長が拾い上げてそのまま一緒に取り調べして、私が今日一日監視役でつくことにしたんだ」

 

カレン「うわぁ…変なマネができなくなったわね」

 

歩夢「うん。由美ちゃんは家族でも鉄オタでもない人の監視がないとすぐ電車に浮気するから(*1)」

 

鈴乃「というか由美まで熱中症になったのね」

 

俺「虹ヶ咲の到着前にお茶を切らしたからね。菜々ちゃんから1本綾鷹は奢ってもらったけど。というか菜々ちゃんにはこの件でもむちゃくちゃ怒られました」

 

比奈「そこはしっかりしましょうね。もう21歳なのですから」

 

俺「はい……ごめんなさい……」

 

鈴乃「ところで由美は国際鉄道模型コンベンションに寄った?」

 

俺「寄ってないです。1500円で高かったし」

 

カレン「舞子やせりな、有佐も頑張っているし、寄ってほしかったのは山々なんだけどね…」

歩夢「カ レ ン さ ん?」

 

カレン「ひっ……」

 

歩夢「わかっていればいいです」

 

どうやら俺には行動制限がかかりまくりっぽいです。

 

俺「そういえばコンベンションに出る予定だったドロシーちゃんがここにいるけど」

 

ドロシー「モリー姉ちゃんが家族で、私のママ、パパとともに日本で住むことになったんだ。だから私もこれからは留学生じゃなくて在日イギリス人ってことになるの。ついでにコンベンション出場はモリー姉ちゃんに譲っちゃいました♪」

 

俺「まさかバーミンガムが財政破綻寸前だからこっちに越してきたとか?」

 

ドロシー「そうだよ♪」

 

俺「うわぁ…そのうち俺もバーミンガムの旧イギリス国鉄車Class 323に乗りたかったのになぁ……」

 

歩夢「何言ってるの?今後も乗せないよ?」

 

俺「はい……」

 

歩夢がいるとこうなるの真面目に嫌なんだよね。それと財政破綻の街と言われたら行く気をなくす。

 

比奈「さあ、とりあえず行きましょうか」

 

鈴乃「そうね」

 

こうして部室を閉め、俺たちの旅は始まった。

 

〜※〜

 

まずは歩いてダイバーシティ東京に向かう予定だったが、

 

歩夢「また由美ちゃんがぶっ倒れたらいけないからりんかい線で行くよ」

 

歩夢の一言でりんかい線に流れた。今回来たのはE233系7000番台。2年前に相鉄線でダイヤ、果南と乗ったやつだ。

 

車内は東京の電車の典型例。オールロングシートに白内装、LCD搭載など、どこぞの贅沢内装の近鉄や313系とは大違い。

 

1駅210円は高いが、まあいいか。

 

〜※〜

 

東京テレポート駅到着。ここから歩いてダイバーシティ東京に向かう。

 

しかし到着後も食欲が湧かない。そう思いながら中を歩いていたときだった。

 

俺「あっ、フードコートだ。しかもはなまるうどんまであるぞ」

 

歩夢「あれ?由美ちゃんははなまるうどんの常連さん?」

 

俺「常連です。大学の近くにもあるし、食欲湧かないとうどんに流れること多いもん」

 

ドロシー「あーね」

 

というわけで、食欲の湧かない俺はまたおろし醤油の小を注文した。しかし名古屋のより数十円くらい高い。人生21年やってきてここまで東京の文化に疎いとは思わなかった。

そして驚いたのは…

 

俺「わかめがセルフサービスなんですが。名古屋ではこんなことなかったぞ」

 

そう。セルフサービスでネギ、揚げ玉の他にわかめものせられるということ。俺が東京の文化に疎いことはこれでもう丸わかりである。

 

歩夢「今後も由美ちゃんは東京に頻繁に呼ぼうね」

 

ドロシー「どういうことですか?」

 

歩夢「シオンちゃんほどでもないけど大都会に滅法弱いもん」

 

カレン「確かに特訓が必要そうねこれは」

 

歩夢「でしょ?」

 

不穏な声を聞いたが、とりあえずそれぞれで昼を食べた。うどんは海老天ぷらとともにごちそうさまでした。

 

〜※〜

 

食後はりんかい線経由で大宮に抜けることにした。今度当たったのは70-000形。しかも大崎折り返しだ。大崎行ったら湘南新宿ライン乗れるかもしれないから乗ろう。

 

ドロシー「コイト電工のパッとビジョン、いつ見ても飽きないね」

 

俺「やっぱりLCDとドアチャイムがあってこそ輝くなぁ」

 

歩夢「またときめくんだ」

 

俺「えっ……」

 

歩夢「もう由美ちゃんは大崎までアイマスクと耳栓の刑ね!!」

 

なんでこうなるんだよ。一昨年の3月に乗ったVC42編成のときも同じこと千歌っち(*2)にやられたぞ。

 

〜※〜

 

大崎到着直前にアイマスクは外してくれたが、もう地上。

 

歩夢「湘南新宿ライン来るといいね」

 

比奈「ですね」

 

しかし、待つこと数分、やってきたのは…、

 

俺「またコイツかよ」

 

鈴乃「本日2度目ね」

 

E233系7000番台、川越行き。ま た お 前 か。しかもあれ新木場発だから損した。

 

カレン「でもこれで地元大宮に戻れるわね」

 

歩夢「ダ埼玉さんは相変わらずですから」

 

カレン「だから歩夢もダ埼玉って言うなぁ!!」

 

とりあえず乗るしかないだろ。やるとしたら赤羽乗り換えだ。

 

乗車後はかなりの長旅になる。ロングシート座席でも座れて良かった。

 

比奈「原宿通過で良かったです」

 

歩夢「まあ、神宮外苑の女たちに勝手なことされたくないからね」

 

俺「せやな」

 

カレン「うわぁ…比奈もヤンデレにやられてたの?」

 

鈴乃「私もよ。私はメイ、比奈は冬毬、それから由美は四季に追われるのよ」

 

歩夢「でも私がいるから、もし来たら全員撃退してあげるね♪」

 

ドロシー「助かります歩夢先輩……」

 

とりあえず渋谷、新宿、池袋一帯はセーフ。そして板橋、十条、赤羽と続いていく。

 

俺「しかし分かれ道か…埼京線を乗り捨てて湘南新宿ラインに行ってもいいと思うが」

 

比奈「停車駅も少ないので湘南新宿ラインに流れてみませんか?」

 

鈴乃「それがいいわね。歩夢もそれでいいかしら?」

 

歩夢「大丈夫だよ」

 

というわけで赤羽下車。後続の湘南新宿ラインに乗って大宮にレッツゴー!!

 

【挿入曲♪柏木広樹『Bom Dia!』♪】

 

さすが湘南新宿ラインは速くて素敵だ。E233系3000番台の走りも舐めたものではない。しかし、大宮到着直前のこと。

 

比奈「また止まってしまいましたね」

 

先行列車が詰まって赤信号にぶち当たって止まってしまった。

 

歩夢「とりあえず鉄博に行くのは予定通りだから止めないけど、由美ちゃんは今日1日寝られるとは思わないでね?」

 

俺「わかりました……」

 

嫌な予感しかしないが、無事に大宮に到着した。さて、到着後はニューシャトルに乗ろう。

 

俺「そういえば俺、埼玉初めてだ!!」

 

歩夢「そうだったの?」

 

俺「東京見てると時間潰れるし」

 

カレン「アタシの埼玉をディスってないかしら?」

 

俺「ひっ……ごめんなさい!!」

 

カレン「わかってればいいのよ。カレンの前で埼玉イジリはしないでね?」

 

俺「はい……」

 

このメンバー、全員めんどくさい。何かと俺が電車へ浮気することを阻止したがる歩夢に、埼玉イジリが嫌いなカレンちゃん、そして付き合いが長いからやりすぎると嫉妬の炎が上がる鈴乃ちゃんに比奈ちゃん、そしてインバータの世界にようやく踏み出したドロシーちゃん……。

俺も含めてまともな奴ゼロじゃねえか。

 

まあ、それはそれとしてニューシャトルのホームに到着した。やってきたのは…、

 

俺「また1050系じゃなかった……」

 

2000系だった。1050系も2本しかないから狙いにくいのはわかっている。だけどここ最近サイリスタ位相制御やサイリスタレオナードが貴重になっている昨今では余計にレトロニムの対象として注目したくなる。

 

歩夢「だめだよ由美ちゃん、また私の前で電車に浮気するの?」

 

俺「ごめんなさい……」

 

本日何度目だこれ……。とはいえ乗るのは1駅だけだ。

 

〜※〜

 

鉄道博物館駅着。鉄博までは通路で続いている。

 

カレン「この前はゆっくり見られなかったからしっかり見回ることにしましょう」

 

俺「あれ?カレンちゃんは行ったんだ」

 

比奈「夏合宿で私たちが出発した日に行ったようです」

 

俺「まあ、俺はあの時点で活動休止だったし、今日ここで楽しむか」

 

歩夢「由美ちゃんは鉄道関連になると相変わらずだからね。シオンちゃんと同じように私と侑ちゃんだけのものに本当はしたいのに……」

 

ドロシー「歩夢先輩そこは落ち着いてください」

 

歩夢「ごめんごめん」

 

入場券を購入し、全員で入館する。EF55もED75も485系もみんな大切に保存されていた。そしてEF66の中空軸可撓吊り掛け式の実物も見ることができたので、かなり有意義だった。

 

別館でも鉄道史やE5系のモックアップに触れ、外を見ると宇都宮線E231系15連や川越線E233系10連など、1日いても飽きないレベルに列車たちがひっきりなしに通っていった。

 

〜※〜

 

見学後はカレンちゃんとは解散になる。というのも最寄りが鉄道博物館駅周辺なんだって。

 

カレン「みんなまた明日ね!!」

 

全員「お疲れ様(です)!!」

 

そしてニューシャトルで大宮駅に戻るのだが…、

 

ドロシー「ちびっ子たちも大概にしてほしいよねこれ」

 

鉄博帰りのちびっ子たちが騒いだせいでで汽笛が鳴りまくり、駅員さんから怒りの声が上がっていた。勘弁してくれよもう…。

 

大宮到着後だが、

 

俺「野田線に乗ってみたいなぁ…」

 

歩夢「ただ乗るだけでしょ?それならJRで帰ろ?」

 

また黒ぽむ発動。

 

俺「いや、春日部からスカイツリーライン経由で東京駅に戻るつもりだったけど」

 

歩夢「それなら行こうか♪鈴乃ちゃんもそれでいい?」

 

鈴乃「もちろんよ」

 

この差って何なんですかもう?野田線乗れるならいいけど。

 

というわけで大宮から野田線急行に乗る。60000系もTHE・東京の電車という感じだ。10030系普通列車を見送ったあとに発車。岩槻、春日部に停車してそのまま下車する。下車後はスカイツリーラインの浅草方面に流れる。

 

俺「シオンちゃんを連れてこなくて良かった」

 

歩夢「だよね」

 

ドロシー「どういうこと?」

 

俺「シオンちゃんはまだ俺が1歳だった頃、前世で東上線の8000系に轢かれて命を落としたのよ。その関係で東武8000系が好きじゃないってわけ」

 

比奈「20年以上前の出来事だったので私も鈴乃もまだいませんでした」

 

ドロシー「なるほどね」

 

比奈「ですが、一度だけ鬼塚夏美・冬毬さんのペアに連行されたので、その際に少しは苦手が改善されているかと」

 

俺「え、一度乗ったんだ」

 

比奈「ダメでしたか?」

 

俺「良くないよ!!てかDiscordに1枚くらい写真恵んでよもーう!!」

 

比奈「ごめんなさい……」

 

歩夢「由美ちゃんが嫉妬してる…可愛い…♥♥」

 

俺「ぐすん……」

 

鈴乃「とりあえず東京駅に戻りましょう」

 

ドロシー「そうだね」

 

やってきたのはかなりのレアモノである営団08系。急行中央林間行だ。乗ったあとは複々線区間をかなりの爆速で駆け抜ける。途中東急2020系の複数編成とすれ違ったが、むしろ2020系に乗りたかったと感じた次第だった。

曳舟を出ると地下に潜り、半蔵門線で大手町まで各駅停車となる。

 

大手町下車後のこと。

 

鈴乃「とりあえず東京駅までは歩きましょうか」

 

歩夢「うん、そうしよう!!」

 

大手町から東京駅までは手探りながら徒歩で向かった。

 

歩夢「そういえば由美ちゃん、大学院試験はどうだった?」

 

俺「筆記試験でかなりイジワルな問題が出て不合格を覚悟したけど、面接では合格っぽい雰囲気だったよ」

 

鈴乃「ということは進学ができるってことね」

 

俺「だと思う」

 

歩夢「おめでとう由美ちゃん!!というか、来年も学生でいてくれるなんて嬉しいよ♥」

 

俺「えへへ、ありがとう歩夢」

 

道中はそんな話をして全員で喜んだ。

 

比奈「そういえば夜ご飯は梅蘭でも良いような」

 

ドロシー「またあの味をこの5人で食べられるの?やったー!!」

 

俺「よし、そうとなれば行くぞ!!」

 

全員「おー!!」

 

梅蘭は以前の回でも述べたが名古屋にはもうない。東京駅で食べられるならありがたく入っていこう。

 

〜※〜

 

俺「焼きそばいつでも美味しい〜!!」

 

こういった各地の美味しいチェーン店はしっかり押さえておく。胃の弱い俺にとっての策だ。もちろん今回も1皿平らげた。

食後のお代はもちろん別々にした。とりあえず店を出たところで告知をしよう。

 

比奈「思い出しました。由美は告知をすることがあったのではありませんか?」

 

俺「そうだった。僕から告知です。8月26日よりうちの弟のそーちゃんがカナダのトロントに、夫の勇輝くんがアメリカのサンフランシスコに、いずれも約2週間短期留学することになりました」

 

鈴乃「由美は寂しくないの?」

 

俺「寂しいけど、何より鈴乃ちゃんと比奈ちゃんとドロシーちゃんがちゃんと2泊5日行けたから無事に行ってこられるとは思うよ」

 

ドロシー「まあ健闘を祈るしかないね。無事に行っておいでって虹ヶ咲の鉄道同好会のみんなが言ってたって伝えてくれると嬉しいな」

 

俺「ありがとうドロシーちゃん」

 

こうしてみんなで拍手をしたは良いのだが…、

 

歩夢「そういえば由美ちゃん」

 

俺「どうしたの歩夢?」

 

歩夢「この後ってどうする予定だったの?」

 

俺「20時30分過ぎの新幹線で……」

 

歩夢「やだ」

 

俺「えっ?」

 

歩夢「私、言ったよね、今日1日寝られるとは思わないでって」

 

え、これまた帰れないコースか?

 

俺「それってつまり……」

 

歩夢「侑ちゃんの数学の宿題が終わるまでボランティアで泊まり込みをやってもらいます!!」

 

…どうやら今日は歩夢の家に連行されるようです。

 

俺「比奈ちゃんも鈴乃ちゃんもドロシーちゃんもなにか言ってよ〜!!」

 

鈴乃「現役大学生機械科頑張って!!」

 

比奈「仲喜もましろさんも忙しいようなので由美しかいませんよ」

 

ドロシー「ウイング団の馬鹿に頼むわけにも行かないし」

 

俺「ぐすん……」

 

歩夢「さ、拒否権はないからこれで解散!!行くよ、由美ちゃん♪」

 

俺「そんなあああああああ!!」

 

鈴乃「じゃあねー☆」

 

こうして真夜中の個別指導という形で当面の間侑ちゃんおよび歩夢と泊まり込みになってしまった。俺、本来ならば名古屋に帰るか、中部高速鉄道虎ノ門支社の寮で民泊するつもりだったのに……。

*1
ちなみに弟のそーちゃんも妹のジュリーも夫の勇輝くんも大の電車好きなので俺が電車にときめいたところで浮気扱いはしてこない。

*2
千歌っちは当時19歳。歩夢はこの時点で15歳。




次回は少し重い話になります。

それはそうと、本話の字数また6000字超えてるし。

そして本話より、作者の実体験談をもとにした話には☆をつけました。


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【超悲報】航空部、廃部へ。

今回は重い話です。視点は青山由美を予定。


鈴乃「だけど由美の弟の聡平と夫の勇輝が今度留学するだなんて驚きよ。由美は本当に止めなくていいの?」

 

俺「そりゃ止めはしないさ。だって中部高速鉄道も400年以上日本に閉じこもったままでまったく大躍進とかなかったもん」

 

2023年8月23日。虹ヶ咲学園鉄道同好会の部室にて。今日はようやく侑ちゃんの夏休みの宿題が終わったので歩夢から解放され、4日ぶりに遊びに行く許可を貰えた。今日はシオンちゃんも名古屋から虹ヶ咲に来てくれた。ちなみに20日のコンベンションの片付けだけは行かせてもらえたのでそこは良しとしよう。

一方、

 

カレン「そういえば航空部のみんなに会いに行かなきゃ」

 

俺「どういうこと?」

 

有佐「今朝ポーランドとドイツの夏合宿から帰ってきたはずなんだけど、私とカレンちゃん以外の元バス同好会の2人がいるから久々に会いに行こうかなって」

 

俺「それなら自分も顔出しするよ」

 

どうやら有佐ちゃん、カレンちゃんと一緒にかつてバス同好会にて活動していた仲間が帰ってきたようだ。というわけで、鉄道同好会の協力者の顔として行ってみるか。

というわけで有佐ちゃん、カレンちゃん、比奈ちゃん、舞子ちゃん、シオンちゃんと6人で航空部の部室に押しかけた。

 

コンコンコン

 

カレン「失礼します…ってあれ?」

 

なんと、反応がなかった。まさかまだ帰ってきてないとか……?

その時だった。

 

??「何をしているのですか、普通科2年の岩槻カレンさん?」

 

カレン「生徒会長!?」

 

生徒会長も現れた。

 

菜々「西白壁高校・普通科1年の鳳来寺シオンさんと大名古屋工科大学・機械科4年の青山由美さんもご無沙汰しております」

 

シオン「菜々ちゃんこんにちは」

 

俺「お疲れ様です」

 

有佐「そういえば航空部って……ノックしても反応がなかったんですが……」

 

菜々「航空部は、たった今廃部となりました」

 

生徒会長は直ちに航空部のプレートを外した。しかも今にも泣きそうだ。

 

舞子「どういうことですか!?」

 

菜々「昨日、航空部の合宿帰りに乗っていたとされる飛行機が墜落事故に巻き込まれ……部員全員が亡くなったのです……」ポロポロ

 

カレン「嘘おおおおおお!?」

 

菜々「嘘ではありません……。こちらのYahooニュースをご覧ください……」ポロポロ

 

見た瞬間、カレンちゃんと有佐ちゃんは泣き崩れてしまった。見ているこっちまで涙が出てきた。

 

有佐「まさか、私たちの仲間の、元バス同好会の蒼空パイセンと遥奈パイセンも……!?」ボロボロ

 

菜々「はい……間もなく亡くなった状態で発見されたようです……」ポロポロ

 

その結果、全員で泣き喚いてしまった。落ち着いてからのこと。

 

俺「……だけど、僕は……そーちゃんと勇輝くんを留学させようと思います」

 

比奈「えっ、止めることも考えていたのですか?」

 

俺「当たり前だよこんな事故があっては!!…それでも、まず2人とも方向がトロントやサンフランシスコで全然違うし、何より俺があまりにも過保護すぎるの直さないとダメだから、行きたいなら行かせてあげるぜ?」

 

菜々「青山由美さんも数年前より随分進歩しましたね」

 

シオン「菜々ちゃんも前から由美ちゃんのことは知ってたの?」

 

菜々「はい。スクールアイドルAqoursの後援会の代表格として活動を始められた頃から実は追いかけています」

 

俺「まさかの菜々ちゃんが自分のことを知ってくれているだけで、それは嬉しいです……」

 

すると、他の鉄道同好会メンバーも廃部になった航空部の元部室の前にやってきた。

 

イオ「えっ……航空部の部員が全員事故死で廃部……デスか……?」

 

鈴乃「そんな……うわああああん!!」

 

モリー「あまりにも怒りが湧いてきます!!」

 

ドロシー「しかもイギリスの会社がやってしまったことが許せないよ!!」

 

せりな「由美ちゃんの弟の聡平くんと夫の勇輝くんが乗る飛行機はアメリカとカナダの会社だから大丈夫だと思うけど、由美ちゃんはちゃんとお守り持たせてね!!」メソメソ

 

俺「もちろんだよ!!」

 

とりあえず、聡平と勇輝くんの留学は絶対に成功させる。姉および妻としてそう誓うことにした。

 

比奈「……あまりにも心が痛すぎるので解散にしませんか……?」

 

菜々「それがよろしいかと……」

 

全員で頷き、今回はお開きとなった。あまりにも心が折れて悲しすぎるため今日はもう名古屋に帰って早々と寝ることにしよう。




次回は☆付きで、18切符遠征を行います。そして聡平くんと勇輝くんも留学する…!!

今回は短すぎたかも。


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☆留学前に和歌山線完乗を目指して。

今回は青山由美ちゃんの弟の聡平くん、および夫の勇輝くんが留学前最後の鉄旅を、由美ちゃんおよび四季ちゃん、歩夢と実施します。視点は青山由美を予定。


2023年8月26日朝7時、名古屋駅金時計前にて。本来ならばここから俺、そーちゃん(聡平)、勇輝くんの3人で18切符巡りをし、なんば駅から2人を海外留学に送り出す予定だったのだが…、

 

俺「てか歩夢と四季がなんでいるのさ」

 

歩夢と四季が何故か名古屋駅金時計前にいたのだ。

 

歩夢「だって由美ちゃんの弟の聡平くんも勇輝くんも心配なんだもん」

 

四季「Me, too. 先日飛行機事故で虹ヶ咲の航空部の部員全員が死亡し廃部になったというニュースを聞いた以上見逃せませんでした」

 

そーちゃん「やっぱり僕たちのことは不安になるのね」

 

勇輝「それでも僕はサンフランシスコ、そーちゃんはトロントに行くんだから」

 

俺「まあ、2人がいてくれるなら安心だよ。それ以前にメイと侑ちゃんは?」

 

歩夢「シオンちゃんが比奈ちゃんと茨城の偕楽園に行くって言い出したから監視役で侑ちゃんが行くことにしたの」

 

四季「メイは鈴乃さんと原宿デートだって」

 

俺「それなら理解しました」

 

勇輝「さあ、次の列車まで時間ないし、行くか」

 

そーちゃん「そうね」

 

ということで、18切符で名古屋駅改札を通り、旅を始めていこう。

 

〜※〜

 

乗るのは関西線普通列車亀山行き。3月にミアと乗ったときと同じ時刻だが、今日は休日なので313系B500編成重連の4両編成で運転される。

 

勇輝「とりあえずお代を徴収していい?」

 

俺「はい、2510円。お釣り100円をお願いします」

 

そーちゃん「僕も2510円でお釣りお願いね」

 

今回18切符を持っているのは勇輝くん。解散時に俺が預かり、処分するつもりでいる。

 

歩夢「私も払いたいけど……」

 

俺「いや、今回は歩夢と四季の分は奢りだって」

 

勇輝「うん。日頃から由美ちゃんと絡んでくれているお礼だよ」

 

四季「ありがとう勇輝さん」

 

支払いを終えて、それでも列車は進む。1時間半乗りっぱなしのまま亀山に到着した。

 

亀山からは加茂行きの列車に乗る。いつもだとこの時間帯はキハ120の1両のはずだが、今日は休日だから2両編成。とりあえず乗って加茂まで向かおう。

車内にて。

 

四季「そういえば由美も大学院試験合格おめでとう」

 

俺「ありがとう」

 

四季に大学院試験の話を伝えたのは、実は今日が初めて。そして同じ学年の仲間で今年大学院進学になったのは俺1人だけなので社内でもかなり祝福されている。

 

さてと…あれ?また出たぞ必殺徐行。

 

伊賀上野を過ぎたあたりで確認したところ時速25kmにまで減速していた。

 

勇輝「必殺徐行も味があるよね」

 

そーちゃん「でしょ?」

 

そんなこんなで加茂に到着した。なんか、作者は4度通っているし俺も2度目だから全然ときめかない。そのおかげでさすがの歩夢も嫉妬しない。次のときめきを何処かで見つけたいが、これじゃあときめきを完全に失って退屈な、原作アニメ当初の侑ちゃんみたいになりかねないぞ…。

 

そして次に乗るのは221系大和路快速。いつも通り8両編成だ。

 

勇輝「これから奈良方面に抜けられるんだね!!」

 

そーちゃん「楽しみね」

 

四季「うわ、2人ともすごく楽しそう…」

 

俺「ま、定番ルートだしいつも通り行くか」

 

歩夢「由美ちゃんは嫉妬しないんだ」

 

俺「だってそーちゃんも勇輝くんも、それから今はここにいないけどジュリーもみんな鉄道好きだから、気持ちがむちゃくちゃわかるもん」

 

歩夢「なるほどね」

 

そして今回は木津、平城山、奈良と停車し一旦下車する。もうお昼だ。

 

そーちゃん「今日は大阪王将に行ってみたいわね」

 

勇輝「じゃあ5人で行こうか!!」

 

大阪王将は、名古屋近辺においてほとんど見られない中華料理チェーン。京都に本社を置く「餃子の王将」とはまた違う。

俺は食欲が湧かないのでチャーハン1杯を注文した。

 

俺「チャーハンは何処のやつも外しがないから美味しいよね」

 

勇輝「この餃子も美味しいね」

 

俺「そーちゃんも勇輝くんも喜んでくれて何よりです」

 

そーちゃん「美味しそうにチャーハンを食べる由美の姿も素敵よ」

 

俺「えへへ、ありがとう」

 

一方、歩夢と四季は別の席だ。

 

四季「私は今見てはいけないものを見てしまった」

 

歩夢「どういうこと四季ちゃん?」

 

四季「家族でもあそこまで水入らずなのは嫉妬するよ」

 

歩夢「だよね……」

 

不穏な声が聞こえたが、まあいいか。チャーハンはごちそうさまでした。もちろんお代は別々にしたよ。

 

〜※〜

 

食事後は奈良駅に戻る。そして時刻表を確認すると…、

 

俺「おいおい嘘だろ…」

 

そーちゃん「どうしたの?」

 

俺「桜井線で高田行こうとしたら全然来ないでやんの」

 

歩夢「じゃあ諦めてまた大和路線乗ろうか♪」

 

俺「またいつものときめかないルート……」

 

四季「絶対にときめかせません」ハイライトオフ

 

俺「なんでや」

 

というわけで、奈良始発の221系大和路快速に乗っていこう。

 

勇輝「せっかくだし王寺で降りて和歌山線乗ろうか」

 

俺「おっ、楽しい乗りっぱなしの時間だ!!」

 

そーちゃん「楽しみね」

 

四季と歩夢の黒いオーラが強くなったような気はしたが、気にしないでおこう。

 

〜※〜

 

王寺駅下車後、そのまま乗り換えて和歌山線に向かう。227系2両編成のワンマン列車和歌山行き。しかも2両ともモーター搭載だからどっちに乗っても俺は嬉しい。

 

歩夢「変にときめいたらそれ以降は終点の和歌山まで手錠するからね?」

 

俺「…はい」

 

どうやらこの前の飯田線よりひどいことになりそうです。そんなことを感じながら227系は発車した。

 

発車後は和歌山線の各駅に停車しながらゆっくり走る。高田で桜井方面からの乗客が乗ってくる。

 

そして吉野口にて対向列車待ちのために長時間停車するのだが…、

 

俺「おっ、近鉄6432系じゃないか」

 

そーちゃん「行きましょうか」

 

勇輝「渡航前最後の近鉄線だからね」

 

吉野線普通列車も停車していた。そういえば22年12月からワンマン拡大で6432系と6419系しか来なくなったんだよね。すぐさまカメラを回すが、撮影後、列車に戻ってからのこと。

 

歩夢「はい、ここから3人とも片手だけ手錠しちゃうんだからね♪」

 

勇輝「僕も!?」

 

四季「of course」

 

そーちゃん「そんなのあんまりよ!!」

 

やられた。読者の皆さんは、ゆみぽむは需要がないことを頭の片隅に置いておいてください。

 

そして五条を過ぎると和歌山県に突入し、橋本駅では南海高野線と接続する。

 

俺「天空号キターーー!!」

 

そーちゃん「生の目で見るのは初めてね」

 

勇輝「コイルばね台車も最高じゃん!!」

 

3人で車内から天空号にときめいたは良いのだが、橋本発車後。

 

四季「はい、3人とも終点和歌山までアイマスクと耳栓の刑。よろしく」ハイライトオフ

 

3人「そんなああああああ!!」

 

鎖繋ぎな挙げ句、ときめきを溢れさせてもらっては困るということで視覚、聴覚まで奪われてしまった。そして終点の和歌山まで外してくれなかったため、山奥の風景を楽しむことなどできなかった。

 

〜※〜

 

和歌山到着後は紀勢線の227系ワンマンに乗り和歌山市に向かう。紀和駅には2両までしか入れない。かつては中心部の駅だったようで、まさに

 

夏草や兵どもが夢の跡

 

という句が似合う。

 

和歌山市駅到着後はスタバでお茶をする。

 

俺「疲れた体にフラペチーノは最強だな」

 

そーちゃん「とても癒やされるわね」

 

俺「2人とも、アメリカでもカナダでもスターバックスが飲めない可能性もあるからしっかり楽しむんだよ?」

 

勇輝「もちろん!!」

 

とはいえ、スイカフラペチーノはかなり新鮮だ。ドラゴンフルーツとの相性も抜群。夏バテ気味の俺の体を癒やしてくれる。

 

歩夢「スイカフラペチーノかぁ…また侑ちゃんと飲みに行こうかな」

 

四季「私もメイと飲みたいな、スイカフラペチーノ」

 

もちろん歩夢と四季に間接キスで提供する気はゼロだ。そんなことは侑ちゃん、メイとそれぞれやってくれ。

 

〜※〜

 

スターバックスでお茶したあとは…

 

俺「羽衣線……うん。カネの無駄だし乗るのやめよう」

 

阪和線の羽衣線の乗りつぶしを検討したが、南海乗車によるカネの浪費と、歩夢や四季の嫉妬のリスクを考えやめにした。またどこかのタイミングで乗りに行くか。

 

歩夢「じゃあ和歌山駅からJR難波までレッツゴーだね」

 

全員「うん!!」

 

てなわけで、また2両編成の227系に乗り和歌山まで戻り、今度は紀州路快速に乗り込んだ。

 

発車後は和歌山と大阪の県境の山を越えて各駅に停車したあと、日根野から快速運転が始まる。三国ヶ丘を過ぎた頃のこと。

 

俺「うわっ、雨だ」

 

そーちゃん「傘持ってないわ……」

 

勇輝「僕もだ……」

 

俺「外を歩くときは3人で相合い傘しようか」

 

そんな約束をしようとしたときだった。

 

歩夢「そんなの私が認めると思う?」

 

四季「私や歩夢さんのいる前では相合い傘厳禁ね。聡平さんと勇輝さんはどちらかの傘に入ってもらうから」

 

3人「そんなのゴメンだよ(あんまりよ)ぉ〜!!」

 

そんなこんなで無事に天王寺に到着し、大和路線201系に乗り換えてJR難波まで向かう。

 

俺「よし、これで今回は和歌山線と阪和線完乗だ!!」

 

俺・そーちゃん・勇輝「バンザーイ!!バンザーイ!!バンザーイ!!」

 

歩夢「なんというか、呆れた。私の知らない3人がいてなんか嫌だなぁ…」

 

四季「うん。聡平さんと勇輝さんは留学から帰ったらわからせないといけなそうだね」

 

いや、完乗を家族で喜んだだけでこれか。

 

JR難波からはなんばパークスに流れる。一昨年ダイヤ、ルビィと行ったときから変わっていない。夜は蕎麦を食べ、それでそーちゃん、勇輝くんとは解散にするつもりだ。

 

勇輝「このお蕎麦もアメリカだと食べられずに終わるかもしれないから…って考えるだけで泣けるよ」ウルウル

 

そーちゃん「僕もよ。カナダに日本料理店がないかもって考えると、ここで留学前最後の日本食の味を嗜みたいもの」ウルウル

 

俺「泣かれると俺まで泣けてくるじゃないか……」ポロポロ

 

そして食事後に支払いまで済ませたあと、やらなければいけないことがある。

 

俺「とりあえず、この前熱田さんでお守りを買ってきたから、旅先でつけて行きなさい」

 

そーちゃん「本当にいいの?」

 

勇輝「助かるよ由美ちゃん」

 

俺「みんなで相談した結果だからね」

 

というわけで、そろそろ出発の時間がやってきてしまった。南海なんば駅改札まで5人で向かい、18切符を回収し、これで今回のJR乗りつぶし旅は終わりだ。

 

そーちゃん「2週間、寂しいかもしれないけど僕は頑張るからね!!」

 

勇輝「僕も、由美ちゃんや仲喜くんをびっくりさせるくらいになって返ってくるよ!!」

 

俺「その気で行っておいで」

 

俺・歩夢・四季「それじゃあいってらっしゃーい!!」

 

そーちゃん・勇輝「いってきまーす!!」

 

こうして2人は空港急行に乗り、俺たちは2人を無事に関西空港へと送り出すことができた。残留組は俺と妹のジュリーだけになってしまった。真面目に自らの進歩も成長も感じないのはなんとかしたい。

 

歩夢「じゃあ私と四季ちゃんもこの辺で解散にしようか」

 

俺「え、2人はホテルとかは……」

 

四季「取ってない。だから今日中に新幹線で帰る」

 

俺「それはいかんわ。侑ちゃんやメイも心配してるぜ?」

 

歩夢「うん。侑ちゃんを心配させるわけには行かないから。今日はありがとね」

 

四季「また由美の旅についていっていい?」

 

俺「もちろん!!」

 

3人「じゃあまたねー!!」

 

こうして歩夢、四季とも解散になり、俺は今日泊まるアパホテルに流れた。明日は何しようかまだ迷っているが、朝起きたら今日の朝みたいに刺客が待っていないことを祈ろう。




次回は能勢電鉄、六甲ライナー、近鉄大阪線乗りまくりを1日で行います。
この関係でまたリクエストが届きましたが却下しました。今後しつこい場合は次々回以降に必ず投稿します。

また、今後の予定としては今のところ以下の内容を盛り込むことを計画しています。
近鉄ネタ4回分(9月×3と10月×1)
中部高速鉄道のグループ会社2社廃業(2024年3月までに盛り込む)
関東ネタ(11月×1)
せつ菜または菜々×iPhone15(9月)
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会発足(2024年4月)
Liella!発足(2024年4月)
丸山せりなの留学(2024年8月)
近鉄の新車(2024年秋頃)

ただ、2024年4月以降に関しては新作移行になりそうです。

とはいえ、もう2ヶ月前まで来たな(汗)


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☆能勢電鉄、六甲ライナー、帰りに近鉄大阪線の快速急行を添えて。

前回の続きで、予告した通り、能勢電鉄と六甲ライナーを乗り潰します。そして刺客が現れないと良いが……。
視点は青山由美を予定。

そして気がつくともう200話か。ラブライブの時系列累計だと446話まで来たことになるな……。


ホテル到着後、荷物を置いて夜の街でも見回ろうかと思った矢先、EBSをつけたらジョブチューンをやっていたので気がつくと9時になっていた。この日はスイーツとともに酒を嗜み、寝た。そーちゃんや勇輝くんのことは心配だが、酒を入れて眠気が勝ってしまった。

 

次の日は起床後、すき家で牛丼をいただき、迷ったから名古屋に帰る……訳がなく、地下鉄で大阪梅田に流れて考えることにした。まあ今日はせっかくだから夢の能勢電でも乗ることにするか。

大阪梅田駅到着後、早速波乱が起きる。

 

??「見つけたよ、ゆーみん♪」

 

俺「かのん!?それからせりなちゃんまで一緒じゃん!!」

 

中3で来年から開校予定の結ヶ丘女子高等学校音楽科の受験を目指す澁谷かのんと、虹ヶ咲学園音楽科高等部1年で鉄道同好会のメンバーでもある丸山せりなちゃんが大阪梅田にやってきた。

 

せりな「昨日、来年から虹ヶ咲の系列校になる咲ノ浜高等学校の下見に1人で行ってきて、そしたら夜に急にかのんちゃんに拉致られたんだ」

 

かのん「もうっ!!拉致だなんて酷いよせりなちゃん!!シオンちゃんと仲良しな子は全員把握しておかないと気がすまないんだから!!」

 

咲ノ浜高等学校って、現実で言うアジア太平洋トレードセンターのところにある中高一貫の女子校か。幼い頃から何度も咲ノ浜には訪問しているが、あの雰囲気はお気に入りだ。一度せりなちゃんが従妹の陽凪ちゃんから逃げるために転校先として検討していたことでも、虹ヶ咲学園の鉄道同好会および中部高速鉄道ではかなり有名である。

てか学校法人虹ヶ咲学園が来年に咲ノ浜を吸収合併するって、かなりの財力あるなあそこ。人員不足が深刻で、グループ会社の山陰交通、北海道急行交通、大四国急行鉄道の路線の全廃と、大九州電気鉄道の南部路線の廃止を検討している弊社とは大違いだぞ。

 

せりな「そういう由美ちゃんはどこに行く予定だったの?」

 

俺「能勢電鉄にでも乗ろうかなって。シオンちゃんに先取りされたのは悔しいけど、何よりかつて動画で見た山奥の走行風景がどうも気になるのよ」

 

かのん「もちろん、連れて行ってくれるよね?」

 

俺「え、せりなちゃんはいいけど、かのんは鉄道とかそれほどでもなかった気がするんだが」

 

かのん「ツレテイッテクレルヨネ?」ゴゴゴッ

 

俺「……はい」

 

拒否権なしか。てか鉄オタでない人がこういった地方のローカル線探訪についていくの真面目にやめて欲しい。こうして今日も旅が始まった。

 

〜※〜

 

まず大阪梅田からは急行宝塚行きの阪急7000系更新車に乗り、川西能勢口まで向かう。PMSMの静粛な音は地元名古屋では聞けない貴重なものだ。そして乗っているとどことなく下町に来た気分になる。

てか蛍池(ほたるがいけ)を「ほといけ」などと誤読していたのは恥ずかしい。舞子ちゃんいたら怒られてたな。

 

川西能勢口到着後はダッシュで能勢電鉄妙見線の乗り換えホームに向かう。やってきていたのは5100系5108Fで、行き先は日生中央行き。

 

俺「これから山を登る……なんかワクワクしてきたぞ!!」

 

せりな「私もだよ」

 

素朴な140kW級の直流モーターの音を響かせ、列車は発車した。難なく複線区間の山をゆったりと登る5100系5108F。中部高速鉄道でも箱根の峠を160km/hで爆走するが、こうして能勢電鉄を見ていると心もほっこりする。

 

そして山下駅からは日生線に入り、日生中央まで80km/hで駆け抜け、掘割の中にある日生中央駅に無事到着した。

 

到着後、こんな事を言ったら舞子ちゃんに怒られるが駅前には本当に何もない。改札にもう一度入り、今度は妙見方面に流れよう。

 

復路の列車内にて。

 

せりな「そういえば、風のうわさで聞いたんだけど、数年前Aqoursと由美ちゃんたちがやっていた大喜利ってどうなったの?」

 

俺「あれか。新生Aqoursだった柚木清(さやちゃん)暮林幸恵(ルシファーちゃん)四谷光希(みっちゃん)の3人の都合がなかなかつかないせいで正式に打ち切りだって中部高速鉄道の社長さんと、それから千歌っちが言ってた。さやちゃんは教師を目指してるし、ルシファーちゃんは短大から山陽中央電鉄の正社員としての内定が出ているし、みっちゃんは落語家二ツ目昇進済みだからね」

 

実は裏事情だが、作者のネタ切れというのもある。

 

かのん「なるほどね」

 

てなわけでもう初期ネタは出せそうにないです。読者の皆さんごめんね。

さて、しばらくして川西能勢口方面への列車は発車し、山を爆速気味で下りながら山下駅へと向かう。10分も待たされたら一溜まりもない。

 

そして山下駅から乗ったのは5124Fの2両編成。妙見末端ローカルは2両ばかり。ここから先の妙見ケーブルはなくなると言われているが、今回は能勢電鉄の鉄道線を乗り倒すため乗らずに終える方向で考えていた。

 

笹部駅を出るとトンネルに入り、そのまま大阪府の豊能町に突入する。そして光風台、ときわ台あたりでは山が広がり、まさに秘境駅と言わんばかりの妙見口に到着する。

 

妙見口からは…

 

俺「嘘だろ……」

 

バスがない。ケーブルカーは当初の予定通り諦めた。フランクフルトだけ食べ、その際も妙見ケーブルを勧められたがやっぱりバスがないと行く気になれなかったので周辺を歩くことに。桜谷軽便鉄道があるという情報はあるが……、

 

せりな「桜谷軽便鉄道も遠いね……」

 

かのん「じゃあ諦めよっか♪」

 

せりな「そんな……」

 

かのん「あまり電車に夢中になると、シオンちゃんじゃなくても嫉妬しちゃうもん」ハイライトオフ

 

せりな「ごめんなさい……」

 

桜谷軽便鉄道も諦め、妙見口駅に戻ることになった。乗ったのは5148Fで、山下駅から乗ったのはまた5108Fだった。7200系乗りたかったのに……。

 

〜※〜

 

川西能勢口駅に戻ったあとは宝塚行き急行にまた乗る。ふと思った。六甲ライナーに乗ろうと。てなわけで宝塚経由で今津線に向かうことに。

 

宝塚下車後、ダッシュで今津線の6両編成に乗り換える。

 

せりな「5000系も意外と素敵だよね」

 

乗ったのは5000系。見慣れない顔なので違和感しかないが、そんなことは気にしたら負けである。モーターも170kWと出力が案外大きい為力強い走りを見せる。

 

そして西宮北口駅でまた乗り換え。次に乗るのは今津線の6000系3両ワンマン。阪神国道、今津と停車して阪急線の旅は終わりだ。

 

今津駅ではかつて阪急車2両編成が阪神線に殴り込みに行ったという事件があったが、そんな面影はどこにもない。

 

せりな「だけど阪神電車楽しみ!!」

 

俺「せりなちゃんすごく元気そうだけど……てかロングシートのほうが多いぜ?」

 

せりな「でもこれまで阪急と能勢電鉄に乗ってきてロングシートにも味があるなって思ったの。だから平気だよ♪」

 

かのん「また私の知らないせりなちゃんが……」

 

せりな「ごめんって」

 

かのん「もうっ!!」

 

何故かかのんは嫉妬する。そこが可愛いんだけどね。

今津駅からは直通特急の通過を見送り、後続の5500系リノベーション車両に乗り、西宮駅で後続の快速急行に乗り換える。やってきたのは1026系と1252系のペアだ。いつもの近鉄でしかない。

 

俺「名古屋でも見た光景じゃねえか…」

 

せりな「あの顔は定番すぎるよね」

 

番号や両数こそ違うが、見ているのは名古屋線のVC・VW編成そのもの。電算記号はVEやVHだが、乗っている分には全然気づかない。

 

そして魚崎下車後、直ちに六甲ライナーに乗り換える。しかし……、

 

俺「1000形が全然来ないんですが」

 

かのん「どういうこと?」

 

俺「新しい車両ばっかりで、古い車両が全然来ないのよ」

 

とにかく3000形しか来ない。1000形の三相交流60Hzのサイリスタレオナード制御の音を聞きたかったが、その望みは潰えそうだ。

 

かのん「シオンちゃんと一緒だね」

 

俺「アイツと一緒にするなや」

 

そんな会話を繰り広げながら、当然やってくるのは3000形。住吉駅のミスドで昼にするか。

 

〜※〜

 

住吉駅到着後にミスドに流れ、みんなでお昼にする。

 

せりな「そういえばかのんちゃんは東急5000系がお気に入りだって話だったけど」

 

かのん「明治神宮前駅で見たときに元町・中華街や飯能まで連れて行ってくれるって知ったから、それ以来その車両だけ好きなんだ。まあ、私は鉄道車両の形式って言われても東急5000系と2020系、それから東京メトロ10000系しか知らないし、全然鉄道ファンじゃないんだけどね」

 

俺「まあ、無理に鉄道ファンになれとは、俺は言いません。猗窩座じゃあるまいし」

 

せりな「いや、それだけ知ってる時点で鉄道ファンだと私は思うけど」

 

俺・かのん「そうかな?」

 

せりな「でも人それぞれだから気にしない気にしない」

 

俺「なら良かった」

 

そんなこんなで、ドーナツはご馳走様でした。お代は当然別々だ。食後は六甲ライナーで魚崎に戻ったが、戻ってからも……。

 

俺「また3000形しか来ない……」

 

せりな「由美ちゃんもう20分も待ってるよ」

 

俺「じゃあ1000形は諦めるか」

 

というわけで打ち切り、次は阪神の快速急行で武庫川駅に流れる。阪神線にやってきたのは…

 

せりな「うわ、阪神の銀じゃん……」

 

阪神9000系。209系と同じ川重の車体構造をしている。701系が嫌いなせりなちゃんだけど、ここは我慢するしか無い。

 

せりな「だけど20分に1本しか来ないから乗るよ」

 

かのん「それが大事だよ」

 

そのまま乗って武庫川までひとっ飛びだ。

 

〜※〜

 

武庫川到着後は武庫川線に向かうのだが、待っていたのは5500系の緑仕様。そして発車直前に俺は驚いた。

 

俺「ドアチャイムついてんじゃん」

 

せりな「ホントだ!!」

 

そう。ブザーだらけの阪神でついにドアチャイムがついたこと。車体更新でドアチャイムを消したという噂の近鉄とは大違いだ。そしてGTOインバータも健在。乗っているだけでときめきを感じる。

 

でも武庫川団地前駅には何もないから、着いたら直ちに折り返しまーす☆

 

かのん「それ言ったら舞子さんに怒られちゃうよ?」

 

いや、地の文にツッコんでくるな!!

 

〜※〜

 

武庫川到着後は快速急行で日本橋に向かう。

 

せりな「今度こそ当たりがいい……」

 

俺「せりなちゃんの当たりって…」

 

せりな「5800系」

 

俺「アイツかよ」

 

幽霊インバータのゲテモノL/Cカー。確かに来てくれたら大喜びだが、やっぱり1026系がいいと思ってしまう。

しかしやってきたのは…

 

せりな「出た尻痛21……」

 

灰色でダサダサと巷で言われるシリーズ21。5820系だったからまだ良いが、いずれにしてもあの座面の硬いロングシートは、701系とキハ101が嫌いなせりなちゃんにとってはかなり不評だ。それでも乗って、日本橋まで向かった。

 

日本橋到着後はというと…

 

せりな「やったぁ!!初めてのオタロード!!何しようかなぁ〜!!」

 

俺「再訪だけど、昨日行けなかったから楽しみ♪」

 

せりなちゃんは米沢出身だから、名古屋より西に行くこと自体、今回の旅が初めてらしい。更に、せりなちゃんも実は鉄オタであるとともにアニオタだったことにも驚きだ。

 

しかし、アニメイトに入ろうとした瞬間、また本作ではいつもの悲劇がやってきた。

 

かのん「ねえゆーみんもせりなちゃんも、私の前でアニメショップに寄ろうとするとか、どうしてそんな甘いことができるのかなぁ〜?」ハイライトオフ

 

せりな「ひっ……」

 

かのん「寄らせないよ?」ハイライトオフ

 

せりな・俺「…はい」

 

かのん「フフッ♥なんかシオンちゃんくらいにせりなちゃんを落とすのも簡単そうかも♥」

 

なんか不穏な予感がした。歩夢も侑ちゃんのあとにシオンちゃん、俺、比奈ちゃんの順に攻略しているし、これでは俺のメンタルが死ぬ可能性もある。ダレカタスケテー!!

 

〜※〜

 

結局アニメイトには寄らせてもらえなかったが、その後に551の豚まんを買い、難波駅から近鉄難波線に乗り、鶴橋駅からは高安まで大阪線に乗る。

鶴橋発車後のこと。

 

俺「しかしVG23編成来ないな……」

 

せりな「だね」

 

俺「まあ、VW36だったのが良かったけど」

 

せりな「近鉄のこの類はロングシートでも座面がフカフカだからなんか好きになってきたかも」

 

俺「近鉄の魅力を知ってもらえて、僕は幸せです」

 

せりな「えへへ」

 

こうして見ているとせりなちゃんは可愛い。だが……、

 

かのん「むー……2人とも私に構ってよぉ」

 

俺たち「ごめんごめん」

 

かのんが嫉妬するのだ。これさえなければ完璧なのに。

 

高安到着後は歩いて車庫に向かう。その道中で……

 

俺「おっ、VW21だ」

 

せりな「本当だ!!」

 

1420系VW21編成がやってきていた。乗れるわけではなく、ただの回送列車。レア編成、見られただけでも、良しとしよう(字余り)

 

そして、ここでの今回の目当ては車体更新車のVW22編成。そろそろ出場するっぽいので一度生の目で確認したい。

 

向かってみると……、

 

 

案の定いた。

 

 

 

せりな「ああいう車体更新車もときめくよね!!」

 

俺「まあVW22だから。今入場中のVC42がやけに不安なんだが」

 

かのん「どういうこと?」

 

俺「ついていた液晶がなくなるかもって聞いてて、仮になくなったら愛車リストから外すつもりでいたから」

 

かのん「ゆーみん、よく聞いてね?」

 

俺「ん?どうしたの?」

 

かのん「仮に液晶の案内表示器がなくなっても、ゆーみんの好きな音は消えないと私は思うんだ」

 

俺「ってことは……」

 

かのん「VC42を愛車でなくしても、近鉄のことは嫌いにならない。これ、私と約束してくれる?」

 

俺「うん。約束するよかのん」

 

せりな「由美ちゃんの新たな決意だね」

 

俺「コラ!!」

 

全員で笑い飛ばし、高安駅に戻る。その後は後続の区間準急に乗り、次に向かったのは大和八木駅。ここで夕食にしよう。

 

夕食は喫茶店でカレーライスにした。

 

せりな「だけど山越えが多いよね」

 

俺「近鉄大阪線はいつもそうだから」

 

せりな「各駅に停車するってなると、虫がいっぱい沸くとか不安ばかりなんだけど」

 

俺「俺が付いてるから安心しなさい」

 

せりな「そうは言われても……」

 

せりなちゃんを心配させたくないという思いは変わらない。それにしてもせりなちゃんは不安になりすぎである。

 

さて、今回の喫茶店のカレーライスも美味しかった。お代は別々だけど。

 

〜※〜

 

大和八木から乗るのは快速急行鳥羽行き…の予定だったが、その前に来た青山町行きがかなりのレア形態だった。

 

俺「あっ、EW51だ」

 

せりな「乗りたいの?」

 

俺「うん…せりなちゃんには申し訳ないけど大阪線のレア車だから」

 

せりな「しょうがないなぁ、1駅だけだからね?」

 

俺「ありがとう」

 

9020系EW51編成はせりなちゃんの嫌いなシリーズ21の1つ。まあ、桜井駅までの1駅だけだし、我慢してもらおう。

 

桜井下車後、今度こそ鳥羽行き快速急行に乗るんだが…、

 

俺「またコイツかよ」

 

せりな「やったー!!」

 

名古屋線や大阪線に出向くと必ずいる丸屋根2610系に、大阪線の平屋根おじいちゃん2410系。特に後ろ2両はVVVF未更新ですら無いから余計にテンション下がる。VC21もVG23も今日は見られなかった。また出直すことにしよう。

まあ、快速急行だから青山町を出ると恐怖の秘境3駅(*1)を通過し榊原温泉口に停車、そして伊勢中川駅に停車したら大阪線の旅は終わりだ。

 

帰りは伊勢中川駅から近鉄名古屋線急行で名古屋まで帰る。20時44分発。今日は2800系AX17と9000系FW05という最凶大ハズレパターン。何も味気ないしつまらない。

 

だけど発車後…

 

かのん「眠くなってきちゃったね……」

 

せりな「私も……」

 

2人とも俺の肩にもたれかかり眠ってしまった。まあ可愛いしいいか。

 

〜※〜

 

名古屋着。しかし……

 

俺「やばい帰りの新幹線がない」

 

もう新幹線には間に合わない。だけどせりなちゃんは…

 

せりな「いや、今日私もかのんちゃんも夜行バスで帰るから」

 

俺「それなら安心だね」

 

夜行バスで帰宅する事になったからセーフ。

 

かのん「じゃあ、これで解散!!今日はありがとう!!」

 

俺「2人ともお疲れ様!!」

 

こうして今回の旅はお開きとなった。帰宅後に勇輝くんとそーちゃんの無事も確認できたから、今日も寝て疲れを取ることにしよう。

*1
伊賀上津、西青山、東青山の3駅。




次回は未定です。てか盛り込みすぎると平気で6000字を超えていたので、また前後半分けるべきだったかなと思ってしまった次第。


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【夏休み明け】虹ヶ咲学園でジャパンモビリティショー開催決定!! 更に来年から共学化のお知らせ

かすかすちゃんネタで何かと考えていましたが、思いつかない中でまたお台場に出向いた際に閃いたため書いてみます。視点は澁川比奈とします。

かすみ「だから、作者さんもかすかすじゃなくてかすみんです!!」

結局かすみちゃんは出てきません。本作中においては現時点で中3設定なので受験勉強に勤しんでください。

かすみ「もーう!!」


2023年8月31日、今日は夏休み明け最初の部会です。ちなみに始業式は29日にありました。

 

また、元バス同好会で航空部に流れたあと墜落事故で亡くなった蒼空さんと遥奈さんのお通夜にそれぞれ有佐とカレンが参列するため、2人は、今回の部会はお休みです。

 

舞子「それでは、今回も始めていきたいと思います。よろしくお願いします」

 

全員「よろしくお願いします」

 

舞子「…で、今回の議題なんだけど、始業式のときに『10月26日から11月5日まで、ジャパンモビリティショーがあるからオンデマンド授業になる』って先生たちから言われなかった?」

 

モリー「確かに言われましたね」

 

舞子「それで、10月26日と11月2日の部会をどうしようかなって思って」

 

今回の議題は、ジャパンモビリティショーの期間中の部会をどうするかということです。

 

私「2019年と21年はどうしていたのですか?」

 

舞子「19年のときは完全に中止で、21年はモーターショー自体が中止になったから部会はそのまま開かれたね。だけどオンライン部会もありかなって思うよ」

 

せりな「そういえば、コロナ禍の部会もオンラインだったよね」

 

鈴乃「それならオンライン部会をいつもの時間とかどうかしら?」

 

舞子「それが一番いいけど、イオちゃんとドロシーちゃんとモリーちゃんもそれでいい?」

 

モリー「はい。幼い頃からSkypeとか使い慣れていた身なので」

 

ドロシー「モリー姉ちゃんとは、コロナ禍は週1でSkype使って雑談してたんだ。今となってはいい思い出だね」

 

イオ「ワタシもインドネシア時代からすずかと定期的にZoomとかで連絡してマスからね」

 

舞子「それなら決まりだね。まあ、有佐ちゃんとカレンちゃんから聞いた話だと、バス同好会もコロナ禍は定期的にオンライン部会やっていたって話だったし」

 

あっさりオンラインで部会を開くことが決まりました。こんなにあっさりした話ってありですか?

とは言うものの、別の問題があります。

 

私「ですが、アプリをどうするかも問題ですよね」

 

舞子「バス同好会はZoomだったけど」

 

鈴乃「Teamsだとめんどくさいことになると由美から聞いたことはあるわね。虹ヶ咲内にTeamsサーバーないし」

 

せりな「LINEで陽凪とビデオ通話やったときは確かすぐ重くなった記憶があるよ」

 

私「そうなるとZoom一択ですね」

 

舞子「うん。じゃあZoomをiPadやPC、スマホに入れていない人いる?」

 

挙手したのはモリーとドロシーだけ。

 

舞子「それなら2人はちゃんとZoomを入れてください。入れないとその間部会に参加できなくなるからね」

 

ドロシー・モリー「わかりました!!」

 

こうして懸案事項は1つ解決しました。

 

舞子「…って、今回それだけだよね?」

 

私「いえ、国際鉄道模型コンベンションの表彰状とかが気になっただけで…」

 

せりな「それのことね。残念だけど鉄道同好会は賞とかはもらえなかったけど、楽しかったよ」

 

鈴乃「来年も絶対に応募しましょうね。今度こそ出たいもの」

 

舞子「だね」

 

国際鉄道模型コンベンションも、不参加よりはなんか盛り上がったように感じました。

 

舞子「ということで、部会は一旦お開きにしましょう」

 

全員「お疲れ様でしたー!!」

 

こうして部会としてはお開きになりました。その時でした。

 

モリー「ん?」

 

スマホの方に通知が届きました。

 

舞子「なんかニジガクニュースみたいなものだけど…何だろう?」

 

私「えーっと…『来年から共学化、ただし男子は女子制服着用義務が条件』ですか…ってええっ!?」

 

どうやら虹ヶ咲学園も2024年より共学化が決定しましたが、女子制服着用義務を条件に男子生徒を受け入れるという形態になるようです。

 

せりな「こんなのは初めてだよね」

 

ドロシー「だけどどうして男子制服が用意されないんだろうね」

 

鈴乃「書いてあるわよ。読み上げるわね」

 

嫌な予感がしました。

 

鈴乃「『製造業者の深刻な人手不足により虹ヶ咲学園の男子制服を1から設計できないため、女子制服を男子仕様に小変更して提供することにした』…中部高速鉄道グループみたいなことになっているわね」

 

せりな「うん。中部高速鉄道も深刻な人手不足で北海道と山陰と四国と九州南部からの完全撤退を検討しているもんね」

 

中部高速鉄道の人手不足は深刻で、ここ最近ウイング団の4人が出なくなったのも日中の運転業務に駆り出されるためです。

 

イオ「共学化と言われて思い出しましたが、郷が転入する可能性もありマスね……」

 

私「そうなるとシオンの運営しているチャンネルが崩壊する可能性も出てきましたね」

 

モリー「私は由美様を悲しませるなども嫌です!!」

 

鈴乃「そのリスクもありそうね……」

 

ドロシー「もしかすると生徒会長が情報とかを入手しているかも」

 

モリー「直接会って聞いてみるしかありませんね」

 

その時でした。突然ドアをノックされ、

 

??「失礼します。お呼びですか、情報処理学科中等部1年のドロシー・ダビッドソンさん?」

 

私「中川会長!?」

 

菜々が現れました。

 

ドロシー「呼んではいませんが…ただ、名古屋の郷くんが転入するか否かについて会長が情報を入手しているかもと思い……」

 

菜々「その件でしたか。私にとっては非常に不服ですが、先程理事長室に事情を伺いに参ったところ、今のところ中等部・高等部共に、いずれの学科においても2・3年に男子生徒を他校から転入させる予定はないと理事長は仰っていました」

 

私「えっ……会長は郷がいないと平気でないのですか?」

 

菜々「内心平気ではありません。愛知県立日比津高等学校普通科1年の中野郷さんは当校でも比較的人気があり、私は優木せつ菜さんとともに、世界一中野さんを愛する人を自称しているので、本音は転入していただきたいところです」

 

舞子「え、じゃあ転入なしならどうする気ですかね?」

 

菜々「引き続き空いている週末は無理に呼ぶか、自費で名古屋まで向かうという活動は続けるつもりです」

 

私「理解しました」

 

郷が転入しない以上、私たち鉄道同好会一同は胸を撫で下ろしています。

 

菜々「ついでに、西白壁高等学校普通科1年の鳳来寺シオンさんも転入予定がないようなので、私は正直悔しいです」

 

その一言で、更に乱入者が現れました。

 

??「生徒会長、それは本当ですか?」

 

菜々「上原さん、本当です。鳳来寺さんは今のところ当校に転入する予定はありません」

 

侑「そんな……ひどいよ!!」

 

歩夢と侑。シオンを恐ろしく愛する2人です。

 

私「一応私たち鉄道同好会はホッとしています。シオンと郷がこちらに転入し、すずかまで受験に勤しむべく活動休止をして、仮に名古屋が衰退した暁には……」

歩夢「まだ言うんだね、比奈ちゃんは」ゴゴゴッ

 

私「ひっ……」

 

鈴乃「私も同じ気持ちよ。名古屋なんて衰退させたく……」

菜々「桜木さんも、よくも私の前でそのような酷いことが言えますね」ゴゴゴッ

 

せりな「名古屋は地元米沢やここ東京と比べても住みやすいのに……」

侑「せりなちゃんまでその気なんだ」ゴゴゴッ

 

名古屋の衰退という言葉でおそらく3人の地雷を踏んだ可能性があります。

 

歩夢「舞子さん、比奈ちゃんとせりなちゃんを持ち帰っていいですか?」

 

菜々「私も、桜木さんを生徒会室に連行してわからせようと思います」

 

舞子「今回は流石に譲れないよ。またお説教でしょ?」

 

侑「それなら話は早いね」

 

菜々「さあ、行きますよ皆さん。今回は鳳来寺さん、中野さん、湯山さんへの、私たちの想いをしっかりわかってもらいます」

 

全員「いやあああああああああ!!」

 

こうして部室を施錠したあと、約1時間生徒会室で説教されました。ですが、私たち同好会一同の、シオンや郷(トワ)、すずかを守りたい思いが変わるわけがありません。3人が撃沈したら鉄道趣味も名古屋も衰退に至るとしか思えないので。




ちなみに共学化ネタをぶち込んだ理由は鉄道同好会に男子生徒を入れたいと思ったためです。そしてアニメ原作のさらなる崩壊を避けるべく、男子もスカートタイプの女子制服着用義務を条件として、見かけ上は実質女子しかいないという設定を加えました。

次回は久々の近鉄ネタ。その次に天王寺璃奈と肥薩おれんじ鉄道で書く予定です。


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☆近鉄電車秋のトキメキ珍道中2023 #1 VC42編成が消えた世界の名古屋線を初体験しよう。

9月頃、近鉄にまた行ってきたので今回から新シリーズとして近鉄祭りの後継ネタを書こうと思います。視点は青山由美を予定。



俺「久々の近鉄だぁ〜!!」

 

2023年9月1日、近鉄名古屋駅にて。すでに小中高は始業式が始まっているが、そんなのは関係なく久々に近鉄に乗ることにした。まあ虹ヶ咲学園と外苑西中学校から妨害要素が来ないのは一安心だ……要警戒はAqoursの2002年組だが。

 

俺「さ、乗っていくか」

 

そう言って2800系3両編成の普通列車に乗ろうとした、その時だった。

 

??「そうやって1人で乗ろうとしていませんか?」

 

俺「なんでダイヤが」

 

ダイヤ「大学院の授業も本日ない中でTwitterを見ていたら由美の目撃情報があったので、押しかけることに致しましたの」

 

Aqoursで唯一大学院に進学したダイヤが現れた。しまったノーマークだった。

 

俺「また単独ちょい乗り計画丸潰れだ」

 

ダイヤ「たとえ米野まででも、1人で乗せる気は一切ございませんわ」

 

Ω\ζ°)チーン

 

今回は久々のAqours回・近鉄回になったけど、またいつものパターンかよ。

 

ダイヤ「さあ、行きますわよ」

 

俺「待ってええええ!!」

 

こうして俺とダイヤの近鉄ちょい乗り旅は始まった。

 

〜※〜

 

今回乗るのは米野まで。たった2 - 3分の小旅行だが、180円はやはり高い。

乗ってきた2800系は去っていった。

 

俺「早くVC42編成帰って来い…」

 

こんな事を言ったのも、VC42編成が高安に消えて1ヶ月が経過したためである。しかし、そんなことを言うと…、

 

ダイヤ「まだ言っているんですの?」

 

Aqoursには嫉妬されるのだ。

 

俺「当たり前だよ俺の愛車だぞ」

 

ダイヤ「近鉄にぞっこんすぎるのはだめだと以前侑さんと歩夢さんからお説教を受けていましたわよね、由美?」ハイライトオフ

 

俺「ですが、考えは変わりません」

 

ダイヤ「それならまたお仕置きが必要そうですわね。このままキスしますわ♥」

 

俺「いやああああああ!!」

 

こうして俺はダイヤからディープキスをされたり、あんなことやこんなことをやられたりした。

 

〜※〜

 

落ち着いたところで関西線走行中の315系を発見する。今回は乗れそうにないが、どこかのタイミングでまた乗りたい。

 

そしてそのまま改札を出た。1駅で180円はやっぱり高いわな。

 

俺「さ、名古屋駅まで歩いて戻るか」

 

ダイヤ「それが一番ですわね」

 

名古屋駅まで歩いて戻るのはもはや俺にとっては鉄板化している。比較的長いが、180円使って戻るよりはマシだろ。

名古屋駅まで戻る道中、俺が立ち寄ったのはメロンブックス。隣のACOSが閉まって久しいが、PARCOに移っただけまあ良しとしよう。

 

ダイヤ「今回はAqoursの漫画を買ってくださいますわよね?」

 

俺「いや、買わないつもりでいたし、ただでさえ最近は外苑西や虹ヶ咲のみんなもキャラが濃いからそっちに流れg…」

ダイヤ「推し変は旧浦の星女学院の生徒会長の黒澤ダイヤが一切認めませんわ!!」

 

俺「ゴメンナサイ……」

 

ダイヤ「そういうわけなので、今回は買っていただきます」

 

俺「わかりました……」

 

てか、スピンオフの幻日のヨハネも、俺が毎週見ていても入り込めない時点でAqoursに飽きが来ているのは間違いないぞ…。

 

今回買ったのは『ヨハネと執念のAirPods』というノンフィクション同人漫画。お盆前後にマルとヨハネ、及び虹ヶ咲学園の鉄道同好会の一部とすずかちゃんが経験したことを元に書かれている。

 

ダイヤ「楽しみですわね」

 

俺「せやな」

 

ダイヤが買ったのは『後光のナゴヤ』という幻日のヨハネのスピンアウト同人漫画。セントラルレイルロードというナゴヤの企業で働くユミ(約500歳)とシオン(約300歳)による日常が描かれるやつだ。当然、ここの世界と同様チカやルビィたちがヤンデレ化しているというカオスな要素は不可避である。

 

俺「ま、用は済んだし家帰るか」

 

ダイヤ「実家に帰るつもりですのね」

 

俺「ああ。ただ、読者の皆さんには場所を教えられないからダイヤを同行させるわけには」

 

ダイヤ「読者の皆様や鞠莉さん、果南さんには言いませんので連れて行っていただけませんか?」

 

俺「却下。あーもう終わり!!閉廷!!」

 

そう言おうとしたその時だった。

 

急にダイヤに手首をガシッと掴まれ、

 

ダイヤ「そんなことを言うのであれば、今日1日市中引き回しといたしますので」ハイライトオフ

 

俺「そんなああああ!!」

 

ダイヤに一晩中振り回されることになった。俺、明後日から九州で大学の夏合宿行くのに、どうすればいいんだよ本当にもう……。




次回は肥薩おれんじ鉄道ネタ、その次に結月さんを出演させます。


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☆肥薩おれんじ鉄道経由で熊本へ!! そのまま虹ヶ咲のバスオタクは璃奈ちゃんが東京に連行!!

予定通り、璃奈ちゃん&由美&肥薩おれんじ鉄道回です。今回は天王寺璃奈視点でお送りします。


2023年9月3日、名古屋駅にて。

 

由美「よし、乗っていくぞ!!」

 

私「由美さん、見つけた」

 

由美「いや、なんでこんな朝早くの名古屋駅にりなりーがいるんだよ」

 

私「一人旅の阻止のため。前日に名古屋入りしてたんだ」

 

そう。由美さんが今日から大学の鉄研の夏合宿で熊本に向かうという話は既に知っていた。だから今回は初っ端から私がお供に入るべく、前日に名古屋入りして待ち伏せしていた。

 

由美「てか作者さん書くなって言ったのに」

 

私「書かれた理由は私が由美さんのことを好きだからだけじゃない」

 

由美「どういうことだよりなりー」

 

私「確か小川有佐ちゃんが昨日から阿蘇の実家に帰ってるって聞いたから、そのまま連行するのも目的なの」

 

由美「それもあったのか。まあ明日は月曜だし、有佐ちゃんは連れ帰って大丈夫です」

 

私「ありがとう」

 

一応私は中学生だから、明日も学校がある。学科こそ違うけど同じ学校で1つ下の有佐ちゃんが熊本から帰りたくないとか言い出したら、手錠をしてお台場まで強制送還するつもりだ。

 

私「そういう由美さんはまずどこまで行く予定だったの?」

 

由美「薩摩川内。そこから肥薩おれんじ鉄道とかいう、架線が引っ張ってあるのにディーゼルしか走らない路線に乗ろうかなって思ってて」

 

私「また由美さん、気動車ばっかり……」ハイライトオフ

 

由美「いけなかった?」

 

私「うん、ダメ。私が嫉妬しちゃうもん。だから新幹線内で、オシオキ♥」ハイライトオフ

 

由美「まじかよ……」

 

由美さんが重度の鉄道オタクだってことは知っていても、やっぱり嫉妬しちゃう。そんなこんなで私たちの旅は始まった。

 

乗ったのは名古屋7:06始発ののぞみ号。乗車券は学割利用、特急券はEX予約を使った。ここから3時間半乗りっぱなし。私と由美さんは隣り合わせの席だ。朝だけ食べて、そのまま寝てしまったけど、降りるのは終点だからあまり気にしてはいけない。そして10時15分過ぎに目を覚まし、気がつくともうすぐ博多到着。

 

私「結局何もできなかった」

 

由美「いや、命拾いしたんですが」

 

私「いいもん、乗り継ぎ先のさくらでキスしちゃうんだから」

 

由美「うわ、俺の乗り継ぎ先まで切符取られてた……」

 

私「由美さんの行動パターンは脳内情報からすべて計算済み」ハイライトオフ&ピース

 

由美「うちの家族以外の人にはやるなよ」

 

脳内情報については、私の自作AIを使うと遺伝子情報からインターネットを通じてすべて計算できる。由美さんや聡平さん、ジュリーや勇輝さんくらいにしか使わないし、特別に中部高速鉄道や本人たちからは許可をもらっているから犯罪にはならない。

 

由美「まあ、この後も昼をどこかで食べる時間無いし、おにぎりとおつまみだけ買うか」

 

私「私もそうする。熊本まで由美さんとずっと一緒がいい」

 

由美「やっぱりね」

 

というわけで、駅の売店で買うだけ買おう。由美さんは明太子とエビマヨのおにぎりの他に鶏皮チップを買っていた。私は普通に梅と鮭のおにぎりにした。

 

さて、やってきた新幹線さくら号は西日本の7000番台だった。ここからまた、1時間半の長旅が続く。

 

そして車内では…

 

私「早速キスするね」

 

由美「ちょっ…待っ…んっ♥」

 

やっと今年初のキスをあげられた♥

 

由美「まあ、家族みんなこの辺りは怒らないしいいか。添い寝は絶対ダメって決めていただけで」

 

私「既婚者なのに、緩すぎでしょ」

 

由美「まあね」苦笑

 

私「次虎ノ門行ったら揃ってお説教するかも」

 

由美「はい…」

 

お説教は嘘ではない。そうでもしないと由美さんのところはしゃんとした大人になれないような気がするから。

 

〜※〜

 

そして12時過ぎに川内(せんだい)駅に到着した。宮城にも「せんだい」があるからかなり紛らわしかった。だけど由美さんのお陰で無事に降りることができた。私は社会科が比較的苦手だから、こういうときに鉄道ファンに助けられている。だから、一部の人がやっている「鉄オタ強制卒業祭り」を一切開催する気はない。

 

私「ごめんね由美さん」

 

由美「何かダメなことでも…」

 

私「いや、さっきの川内駅の案内の話。宮城県のあれと間違えそうになったのと、私自身は『かわうち』って読んでたから一瞬思考停止しちゃったの」

 

由美「まあ、ぼちぼち覚えましょう。こんなことで怒るわけが無いよ俺は」

 

私「ありがとう」

 

由美さんは基本呆れるほど寛容だけど、こういうときに優しく接してくれるから、かけがえのないお姉さん的な存在だ。それに、感情を顔に出すことも、私ほどではないけど少ないし、どことなく性格とか私に似ているから接しやすい。

そして向かったのは肥薩おれんじ鉄道線の川内駅。

 

由美「今回は俺が交通費を奢るぜ」

 

私「ありがとう。本当に助かる」

 

肥薩おれんじ鉄道は学割を使えない。だから由美さんに交通費を奢ってもらえるだけですごく嬉しい。

 

さて、12時29分になり、定刻通りに白い車体にオレンジ帯の1両編成のディーゼルカーは発車した。更にここから約2時間半乗りっぱなしになる。トイレがついているのがある意味救いだ。

 

由美「さ、お昼にするか」

 

私「だね」

 

おにぎりを食べながら列車は進む。そんな中気づいたことがある。乗っているのはディーゼルなのに、前方を見るとずっと電線が続いているということ。朝に由美さんが言っていた通りだ。どうやらこの路線、私がまだ生まれる少し前くらいからお願いします!! 1年に1回、乗ってください。というポスターが沿線自治体向けに掲示されたほど赤字で、高価な交流用電車が使えないから気動車を走らせるしかないらしい。

 

それでも沿線には山が連なり、森に入り、トンネルを抜け、田んぼが広がり、何より阿久根の方まで来ると海が広がる。流石、ローカル線ならではの風景だ。

 

由美「今日は水面にキラキラ光が乱反射しているなぁ〜。ときめくよこれは」

 

私「私もうっとりしちゃう」

 

だけどこの風景もいつまで残るのか、少し不安にはなる。山のローカル線が大好きなシオンさんの気持ちもちょっとわかるかも。

 

次に、野田郷駅で2両編成の青い列車とすれ違う。おれんじ食堂だ。車内からは乗っている方たちが手を振ってくれた。こんな無愛想に見える私にでも、優しく接してくれるように感じただけで嬉しい。

 

そして出水駅で車庫が見え、くまモンラッピングがちらほらいたのも見えた。鉄道好きの皆さんは是非肥薩おれんじ鉄道に来て欲しい、心からそう思った。

 

新水俣を過ぎ、津奈木からは複線区間に入るけど…、

 

由美「曲がりくねってどこぞの中央西線みたいなんですが」

 

私「うん。都会の複線とはぜんぜん違うね」

 

カーブが多くて、下り線が見え隠れする。駅間距離がここだけ一番長いから複線になったように感じた。

 

〜※〜

 

そんなこんなで気がつくと八代に到着。乗ってきた1両ディーゼルは新八代行きだけど、切符が八代までだからここで下車するしか無い。改札を出て、私はSuicaで、由美さんはEdepaで改めて改札に入り直す。

 

八代駅の近くには日本製紙の工場が立つ。

 

由美「おっ、821系だ」

 

それよりも由美さんは眼の前にいた最新車両821系に夢中。直ちにカメラを向けて撮影するけど、やっぱり嫉妬しちゃう。

 

私「またやってる」

 

由美「ごめんって」

 

私「電車に嫉妬させないでよもう……」

 

スナップ写真とはいえ撮り鉄しているとなんとなくモヤッとする。だからこれ以上暴走はさせない。

 

さて、しばらくすると2両編成の赤と銀のワンマン車両がやってきた。815系だ。これに乗れば熊本まで出られるから乗ることにしよう。

 

〜※〜

 

八代駅は15時11分、定刻通りに発車した。鹿児島本線沿線でも田んぼが稲穂をつけて広がっていた。そして有佐駅、小川駅を含めた各駅に停車し、定刻通り15時50分に、無事に熊本駅に到着した。

 

熊本到着後は改札を出る。すると、

 

??「こんにちは、璃奈パイセン、由美ちゃん」

 

パイセン呼びをして誰に対しても気兼ねなく接してくれるバスオタクの小川有佐ちゃんが待っていた。

 

私「こんにちは」

 

有佐「2人はどのような目的でここに来たんですか?」

 

由美「俺は明日から南阿蘇鉄道で大学の鉄研の夏合宿があるから、肥薩おれんじ鉄道経由で熊本入りしただけ」

 

私「私は有佐ちゃんを迎えに来た」

 

有佐「璃奈パイセン、来なくても今日帰るつもりだったのに」

 

私「万が一有佐ちゃんが帰りたくないとか言い出したときに、意地でも連れ帰らないと明日学校に行けなくなるもん」

 

有佐「それなら理解しました」

 

そんな会話をしているともう1人、私と同じくらいの男の子が走ってやってきた。

 

??「はぁ…はぁ…って有佐ちゃん、この人達は知り合い?」

 

有佐「うん。こっちの黒髪の人は名古屋の大学に通う青山由美さん。そしてこっちのピンク髪の人は虹ヶ咲の中等部の先輩の天王寺璃奈さんだよ」

 

私「はじめまして。私、天王寺璃奈。感情を顔に出すのが苦手で無愛想だけど、仲良くしてね」

 

由美「青山由美です。名古屋の大学と中部高速鉄道で工学者の卵兼鉄オタやってます。虹ヶ咲に何人か知り合いがいるからその関係で有佐ちゃんのことも知ってるよ」

 

渉「僕は鶴岡渉です。有佐ちゃんの幼馴染で、阿蘇市の中学に通う3年生です。有佐ちゃんと同じでバスオタク、鉄道オタクやってます。よろしくお願いします」

 

私「えっ、渉くんと私が同じ学年だ」

 

渉「だから来年から共学化する虹ヶ咲を受けようかなって思ってて」

 

由美「あそこ、男子生徒もスカートタイプの女子制服しか用意できないけど大丈夫?」

 

渉「それもちゃんと把握済みです」

 

有佐「まあ、最初は驚いたけど、渉には虹ヶ咲に来て欲しいなって思うよ。それに渉は女装させるとすごく可愛いし」

 

渉「それを言わないでよ!!」

 

こうしてみんなで笑い飛ばす。

 

有佐「だけど帰りの新幹線が……」

 

私「うん。そろそろ解散にする?」

 

由美「そうしよう。早いところホテル入ってもいいし、時間があれば熊本電鉄に流れるのもありかなって」

 

渉「僕は次の普通列車で阿蘇に戻るよ」

 

私「由美さん、明日の夏合宿は無事にやってくること。私と約束してくれる?」

 

由美「もちろん!!」

 

こうして、私たちは解散になり、渉くんと由美さんとは別れる。私と有佐ちゃんはお土産だけ買ったら帰りの新幹線を予約した。

 

帰りの新幹線のぞみ号の車内にて。

 

有佐「でも1人で帰るより璃奈パイセンと一緒だから寂しくないです」

 

私「そう言ってくれて私も嬉しいよ」

 

有佐「よし、明日も頑張りましょう!!」

 

私「だね」

 

有佐「そういえば璃奈パイセン、今日はどこに行ってきたんですか?」

 

私「由美さんと一緒で、肥薩おれんじ鉄道。田んぼに山に、海まで広がる絶景路線だったよ」

 

有佐「璃奈パイセンも肥薩おれんじ鉄道の魅力がわかったんですね!!」

 

私「うん。全国中の鉄道ファンの皆さんにはぜひ来てもらいたいって感じたんだ。もちろん、私もまた乗りたい」

 

有佐「今後鉄道同好会で夏合宿の機会があればお誘いしますね」

 

私「ありがとう」

 

今回の肥薩おれんじ鉄道は素晴らしい路線だったけど、明日も学校だから、気持ちを切り替えて無事に帰京することにしよう。




そういえば今日は璃奈ちゃんの誕生日でした。ここ最近いろいろ気力が起きなくて投稿までに長引くこと多いな…。

次回こそかすかす回…!!

かすみ「だから、かすかすじゃなくてかすみんです!!」

余談ですが、小川有佐ちゃんは私がこの行程を組んだときに思いついたキャラです。


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虹ヶ咲を目指す男子生徒たちとかすみんと、それから虹ヶ咲の鉄道同好会を添えて。

今回はかすみちゃん回です。本作初めてとなる小川有佐視点で書く予定。ついでに神無月エマさんのあのキャラも出てくるよ(*1)。
https://syosetu.org/user/301093/
とはいえ、今回でラブライブの話数が累積450話になったんだよねぇ…。


*1
本人には一声掛けました。また、本文の構成上名前は伏せます。

私「しかし、私の幼馴染の渉が来年虹ヶ咲に入りたいだなんて驚きだよ」

 

カレン「アタシも女装して入るって話を承諾したって事だから、開いた口が塞がらないわ」

 

鈴乃「でもなんというか、郷みたいね。あの子も女装登校をあっさり認められたって話だもの」

 

せりな「なんか、ステレオタイプに惑わされていた私たちが馬鹿みたいだね」

 

私「でしょ?」

 

小川有佐です。今日は2023年9月7日。一昨日夜に阿蘇から名古屋に帰り着いた由美ちゃんの無事を確認し、今は豊洲駅周辺を鈴乃ちゃん、カレンちゃん、せりなちゃんと散策しています。

せりなちゃんの話によると虹ヶ咲入学を目指す中学生が数人いるっぽいから、その人たちに会いに行こうってことで部会のあとこの4人が集まった。ちなみに今日の部会は上記の由美ちゃんの無事の確認のほか、来週の放課後にやる、東京都港湾専用線廃線跡や越中島支線、電車の来ない晴海埠頭の探訪についての計画が主で、行く予定なのは比奈ちゃんと舞子ちゃん、イオちゃんだったから、今日は3人とも帰るということになりここには来ていない。ドロシーちゃん、モリーちゃんとはさっき解散した。

 

私「さて、噂の虹ヶ咲に入りたいって語っていた人は……」

 

そんな事を言うと…、

 

??「かすみんのことかなぁ〜?」

 

私「中須パイセン!?」

 

この近辺で一度、カレンちゃんとともに道案内したことのある中須かすみパイセンが現れた。

 

カレン「こんにちは、かすかすちゃん」

 

かすみ「だから、ダ埼玉先輩はかすかすじゃなくて、かすみんです!!」

 

カレン「ダ埼玉って言わないでよもう!!」

 

鈴乃「あら?知り合いかしら?」

 

せりな「こんにちは」

 

かすみ「鈴乃先輩とせりな先輩はじめまして!!この近辺の中学に通う中須かすみです!!この前道に迷っていたところをあり子とカレン先輩が道案内してくれたんです♪来年から虹ヶ咲学園を目指して頑張ってま〜す!!かすみんって呼んでくださいね〜」

 

鈴乃「というかなぜ私たちの名前を…」

 

かすみ「鳳来寺さん、いやシオン先輩の動画を見ていたから大体わかったんですよ。かすみん、あの方のピアノと歌ってみた・踊ってみたのファンなんです!!サインももらいました!!」

 

私「それはすごいね……」

 

鈴乃「うわ、またアイツ私に内緒で……」ハイライトオフ

 

せりな「うん。次虹ヶ咲に来たらお説教だね」ハイライトオフ

 

カレン「暴走はダメよ2人とも」

 

鈴乃・せりな「ごめんなさい」

 

カレン「ちなみにバス同好会は潰れて、鉄道同好会と航空部に統合されたけど、航空部は夏合宿中に航空機事故で……」

 

かすみ「それはお気の毒に……」

 

一瞬で何か中須パイセンは悟ったようだ。でも泣かせるわけにはいかないから続ける。

 

私「その一方で、鉄道同好会の方は先輩全面NG案件になっちゃって……まだ慣れないんですよ」

 

かすみ「だったらあり子はかすみんのこと、先輩付けしないでよ。敬語もダメだからね!!」

 

私「本当にいいの?」

 

かすみ「もちろん!!」

 

私「ありがとうかすみちゃん!!」

 

中須パイセン、もといかすみちゃんからあっさり先輩禁止令が出るとか、私ってどれだけ信頼されてるんだって話だけど、気にしない気にしない。

さてと。

 

鈴乃「あともう2人、虹ヶ咲学園に行きたいと言い出した人たちに会いに行く予定だったわね」

 

かすみ「かすみんもついていきます」

 

せりな「どういうこと?」

 

かすみ「あり子から今朝教えてもらったんですけど、うち1人は、かすみんが独り占めしたくなるくらい可愛い子なんです」

 

そう。情報発信したのは私だ。既に部会のときに情報は得ていたからかすみちゃんには特別に教えていた。

 

カレン「それじゃあ行ってみましょうね」

 

こうして豊洲駅地下に潜り、私たちの旅は始まった。

 

今回乗ったのは東武9000系。残り数少なくなったチョッパ制御車だから、この音もしっかり楽しんでおこう。

 

〜※〜

 

江戸川橋下車後、そのまま徒歩で目的地に向かう。

 

かすみ「あ〜楽しみになってきました!!1年ぶりです〜♥」

 

会うまではその会いたい子の名前を出してはいけないことを、かすみちゃんとは約束していたから一応みんなにバレてはいない。ちなみにその子に私が会うのは初めて。そして名前を出してはいけない理由は、読者の皆さんにも内緒にするためだ。

 

そんなこんなで目的地の外苑東中学校・高等学校に到着した。入校許可証をもらい、みんなで入る。その時だった。

 

外苑東生F(*1)「おや?何かお困りですか?」

 

かすみ「はい。水無月結月って人を探してるんですが」

 

そう。今回会いたいうちの1人は水無月結月パイセン。ここ外苑東中学校に通う3年生で、来年から女装してでも虹ヶ咲学園のライフデザイン学科に通いたいと言い出したらしく、その情報がせりなちゃん経由で伝わっていた。

 

外苑東生F「今日もバンド部でゆるゆるやってます。俺も所用を終えてバンド部にこれから行く予定だったんで、一緒に行きましょう」

 

全員「ありがとうございます!!」

 

こうして私たちはバンド部に流れることになった。たしか当校の果林パイセンと比奈ちゃんも同じ流れになったことがあるが今回は果たして…。

 

〜※〜

 

バンド部の部室にて。

 

鈴乃「失礼します。虹ヶ咲学園普通科1年の桜木鈴乃と言います。水無月結月さんはいらっしゃいますか?」

 

結月「はい、僕ですけど…って鈴乃久しぶり〜」

 

鈴乃「元気そうで良かったわ。それと今日も会いたい人がいるらしくて」

 

結月「今日は誰だろう」

 

かすみ「ゆづ助大好き、かすみんこと、中須かすみですよ〜♪」

 

結月「かすみだ逃げなきゃ」

 

かすみ「なんで逃げるの!?ゆづ助に会えるのも1年半ぶりなのに!!」

 

その時だった。今日はもう1人出てきた。

 

外苑東生C(*2)「うちの結月に何やってるんですか!!」

 

かすみ「あなたは……」

 

外苑東生C→風河「申し遅れました、俺は足立風河。外苑東中学の3年生で、結月の親友です。来年結月と一緒に虹ヶ咲を受け、女装してでも入学する予定でいました」

 

足立風河パイセン。外苑東から、来年共学化される虹ヶ咲学園音楽科を目指す1人。ピアノとバイオリン、ギターが得意で、外苑東のすべてのバンドの作曲を担当している。だけど虹ヶ咲行きになるかもしれないため、先輩や後輩に作曲のノウハウを教えていてかなり忙しいらしい。

せりなちゃんも他校のスクールアイドルやせつ菜パイセンから作曲を委託されることがかなり多いから、どことなく似た境遇を感じた。

 

かすみ「かすみんだって、虹ヶ咲を受けるんですよ!?足立風河なんかに、ゆづ助を渡すもんですか!!」ハイライトオフ

 

せりな「言っていた3人がちょうど集まったけど、どうすればいいのやら……」

 

風河「というか可愛い女の子にハイライトなくされてそう言われたら勝てないじゃないか……特に俺、男だからなぁ……」

 

かすみ「フフッ♥かすみんのゆづ助への愛は無限大なんですからね♥女の嫉妬を舐めてもらっちゃ困るんですよ!!」ハイライトオフ

 

結月「で、僕はどうすれば」

 

かすみ「かすみんが今からゆづ助を連行して自宅に押しかけます!!そしていっぱいいーっぱい、かすみんの可愛さをゆづ助にワカラセルノ!!」ハイライトオフ

 

風河「ちょっと何言ってるかわからない」

 

かすみ「バンド部のみなさーん、かすみんが今からゆづ助を連れ帰ってもいいですかぁ〜!?」ハイライトオフ

 

バンド部全員「大丈夫です………」

 

かすみ「はい、声が小さい!!もう1回!!」

 

バンド部全員「大丈夫です!!」

 

かすみ「ん〜、合格♥さ、行くよユヅスケ♥」

 

結月「嫌だよおおおお!!」

 

結月パイセンとかすみちゃんは去っていった。

 

私「あのー……風河パイセン」

 

風河「どうしたんだよ」

 

私「いつもあんな感じですか?」

 

風河「実はそう。ヤンデレが度々押しかけてくるんだけどいっつも逆らえない感じなんだわ」

 

私「理解しました」

 

風河「ところで、あなたは?」

 

私「虹ヶ咲学園普通科、中等部2年の小川有佐と言います」

 

風河「あなただったんだ!!」

 

私「それからこちらの黒髪が桜木鈴乃さん、赤髪が丸山せりなさん、そしてもう1人、山吹色の髪をした子が岩槻カレンさんです」

 

風河「みんな名前と顔を見覚えがある気がするよ」

 

私「…って、知ってるんですか?」

 

風河「俺、実は鉄道系YouTuber兼非公認スクールアイドルの延暦寺レオナのファンで、動画を見ていたら全部わかっちゃったんだよ。でもあなたたちが比奈の次に来てくれてすごく嬉しい!!俺絶対に来年虹ヶ咲に入学するね!!」

 

カレン「虹ヶ咲は女装登校になっちゃうけど、いいところだしアタシたちはずっと待っているわよ♪」

 

風河「ありがとうございますカレン」

 

こうして全員で笑い飛ばす、その時だった。

 

??「おーい、鈴乃さんいるかー?」

 

鈴乃「私だけど……ってメイ!?なんでいるのよ!!」

 

メイ「またお前が男にちょっかい出したって聞いたからお仕置きしようと思ってな」

 

鈴乃ちゃんをこよなく愛する米女メイちゃんだ。

 

鈴乃「ただ会っているだけのどこが悪いの!?」

 

メイ「悪いに決まってんだろ嫉妬ファイヤーでトルネード起こすくらいだぜ!?」ハイライトオフ

 

せりな「あのー…メイちゃんかな?やめといたほうが」

 

メイ「せりな様も鈴乃さんを狙う気か!!」ハイライトオフ

 

せりな「そんなつもりはないけど……なぜ『様』付け……」

 

メイ「せりな様は音楽業界のチート級だってここ最近言われているらしいんだ。だったら私の大好きなアイドルの皆さんと同じ扱いをしないと気がすまねぇんだよ」

 

せりなちゃんがチート扱いされているのは鉄道業界でも周知の事実だから驚かない。

 

せりな「理解」

 

メイ「つーわけだからさぁ、そこの風河さんも一緒に5人で今からお仕置きするぜ」

 

バンド部全員「大丈夫です」

 

メイ「声ちっせえぞ!!」

 

バンド部全員「大丈夫です!!」

 

メイ「さ、拒否権なんてねえからな♥」ハイライトオフ

 

私たち「いやだあああああ!!」

 

こうしてメイちゃんに、江戸川公園に連れ出され日がとっぷり暮れるまでお説教を受けた。というか、結月さんと会うこと自体ヤンデレフラグになるの、なんか怖いんですけど。

*1
前回の外苑東ネタでEまで出たため、Fから付番した。

*2
比奈ちゃんが訪問したときと同じ人だったからこうやって表記した。




次回から近鉄2連発。その後は廃線探訪、リクエスト2連発、2年ぶりのあの天丼ネタ、そしてまた近鉄……と続きます。


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近鉄電車秋のトキメキ珍道中2023 #2 異常に個性溢れる南大阪線、閑古鳥が鳴く志摩線

今回から近鉄2連発。ただし1発目は完全オリジナルストーリーです。視点は澁川比奈を予定。


2023年9月9日、大阪阿部野橋駅にて。

 

菜々「それにしても、昨日の咲ノ浜高等学校は噂以上でしたね」

 

私「はい。非常に保守的な校風でしたが、あそこの生徒会長がスクールアイドル活動どころか撮り鉄・乗り鉄すらも認めない旨を述べていたことには驚きでした」

 

菜々「確か、音楽科1年の丸山せりなさんが一度従妹の桜田陽凪さんからの避難転校先として検討されていましたよね」

 

私「その通りです。歩夢や侑、舞子が『従姉妹は大事にしないとダメ』と言っていたので未遂に終わりましたが」

 

菜々「あれほど厳しい校則では、転校した場合丸山さんにはむしろ従姉妹の桜田さんがべったりになるより恐ろしい展開しか待っていないと思いました」

 

私「でしょうね」

 

昨日の放課後から、来年運営母体が虹ヶ咲になる予定の咲ノ浜の下見に向かった私と菜々は、天王寺周辺で1泊し帰り際に近鉄南大阪線に乗ることにしました。それにしてもあの高校は校則がここ最近かつてないほどブラック化したことにより悪名高いことで知られていましたが、その実態が想像を大きく上回っていたことに、未だに開いた口が塞がっていません。

さて、今回使う切符は近鉄全線2日間フリーきっぷ。1日目は私たちが使用し、2日目は由美とメイさんに手渡しして使ってもらうつもりでいました。当然、お代はそれぞれで持ちました。

 

菜々「そんなことを考えていても仕方がないので、とりあえず乗っていきましょうか」

 

私「そうしましょう」

 

そのまま改札に入り、乗り込んだのは6020系C57+6413系Mi17による準急河内長野行き。このまま古市まで乗り、そこから普通列車に乗り換えるつもりです。

 

私「近鉄も乗ること自体3ヶ月ぶりです」

 

菜々「実は、近鉄に乗ること自体は私初めてでして」

 

私「そうだったのですか?」

 

菜々「はい。一度もこれまで名古屋経由で大阪に向かう用事がありませんでしたので」

 

私「でしたら今日は楽しんで行きましょうね」

 

菜々「ありがとうございます」

 

そのまま列車は発車し、私たちの旅は始まりました。

 

〜※〜

 

列車は日立製のGTOインバータの音を響かせ加速し、河内松原駅まで止まりません。そして藤井寺から先は各駅停車となり、古市で下車しましたが、そこに待っていたのは…

 

私「Mi30編成!?」

 

6422系Mi30編成。日立SiCを適用したVVVFインバータ制御に交換されています。

 

菜々「他と何が違うのですか?」

 

私「乗っているとわかると思います」

 

ここの醍醐味はインバータ音。まだ汎用通勤車に一切普及していないこの音を楽しむことにしましょう。

 

発車後、先程とは異なる甲高いインバータ音が聞こえてきましたが、

 

菜々「先ほどと異なり、あまりうるさくありませんね…」

 

私「はい。とはいえ、この音が聞けて良かったです」

 

この音を生で聞けたのは初めて。戻ったら由美に自慢してやりましょう。

 

〜※〜

 

そして各駅に停車し橿原神宮前に無事到着。2両編成ははっきり言って短かったです。

 

私「しかしもうお昼ですか……」

 

気がつくと正午。

 

菜々「このあとどうします?」

 

私「昼を食べたら志摩線に流れましょう」

 

菜々「そうですね。一応私も予習は終えてきましたので明日まで時間はあります」

 

こうして橿原神宮前駅で一度途中下車し、近くのカフェでランチにしました。次の時間の予習は全部終えておいて良かったです。

そしてMi30のSiCインバータを堪能したあとのレーライスは最高ですね。

 

〜※〜

 

昼食後は橿原線に乗り大和八木まで抜けます。乗ったのは8810系FL24編成普通新田辺行き。界磁チョッパ制御の黒内装も味がありますね。

そして大和八木からは地獄の山越えが始まります。大和八木から乗ったのは2610系X18編成と2410系W12編成の急行伊勢中川行き。オールロングの抵抗制御なので非常につまらない車両でした。

 

菜々「丸屋根が来た瞬間、澁川さんのテンションがだだ下がりなのですが」

 

私「無味乾燥なドアチャイムなし直流モーターに辟易しているだけです。気にしないでください中川会長」

菜々「気にしますよそんなことは」

 

私「申し訳ありません……」

 

菜々「こうなったら伊勢中川で優木せつ菜さんを呼ぶしかありませんね」

 

私「助かります……」

 

士気が下がってばかりではあれなので、寝て気力を戻しましょう。

 

〜※〜

 

伊勢中川下車後、菜々により駅構内の通路に連れ出されます。

 

菜々「今周りに誰もいらっしゃいませんね」

 

私「はい……ってもしかして……」

 

すると、菜々は髪を解き、メガネを取り、

 

菜々→せつ菜「はい。ここからは優木せつ菜が参戦します!!」

 

せつ菜に変身したのです。

 

私「私のために……ですか?」

 

せつ菜「もちろんですよレオナさん。元気のないレオナさんは、レオナさんな気がしませんから。さあ、ここから2両編成のワンマン列車に乗りましょうよ」

 

私「はい!!」

 

というわけで、乗っていきましょう。

 

私「今回はVC69編成だ!!」

 

やってきたのは1259系VC69編成。乗り込んで間もなく列車は発車しました。

 

せつ菜「今回の編成は何が違うんですか?」

 

私「由美の元・愛車らしいです。小学校時代よく遭遇したという話を伺いました」

 

せつ菜「あの由美さんも推し変するんですね」

 

私「常習犯っぽいです。ここ最近はAqoursへの熱も醒めたようなので」

 

せつ菜「うわぁ…もし私を推しにしたあと更に推し変とか言い出したら、即お仕置き案件ですね」

 

私「でしょうね」

 

伊勢中川を出ると田んぼが広がります。そろそろ稲穂が実り、収穫も近くなっています。そして個性溢れる日立GTOと閑古鳥が鳴く車内。これぞ山田線の列車だと、つくづく感じました。

 

そして鳥羽を過ぎると乗客はほぼゼロに。

 

私「なんか…」

 

せつ菜「どうしたんですかレオナさん?」

 

私「スクールアイドルの肩書きを持ち始めても、自分には成長を感じていません。相変わらず自己評価も低く、まだ自分に縛りを持ち続けている感じが……」

 

せつ菜「そんなことはありませんよ?」

 

私「えっ?」

 

せつ菜「近鉄初心者でも怖気づくことなく初めての路線を乗り潰そうとする、その時点でもう縛りなんて解除してるはずです。レオナさんは中学時代まで一切近鉄に乗ったことがなかったですよね?」

 

私「はい」

 

せつ菜「それでも志摩線各駅と南大阪線を踏破する、その時点でもう中学から鉄道ファンとして大進歩ですよ!!もっと自信を持って生きて大丈夫です!!」

 

私「…そうですよね。私はもう、かつての私とは全然違う。よく考えると意外と話したがりで、そして趣味の否定が嫌い。そんな私ですが、今まで以上にずっと自信を持って生きていこうと思います」

 

せつ菜「何ならレオナさんから敬語が完全に抜けた世界線も楽しいと思いますよ♪」

 

私「まだそこまでは行き着けないかも……」

 

こうして2人で笑い飛ばし、賢島駅まで向かいました。

 

〜※〜

 

賢島駅到着。

 

私「ですが、1時間に1本しか無いとなると……」

 

せつ菜「お金もないので、折り返しましょうか」

 

私「ですね」

 

帰りは流石に特急利用で名古屋まで向かいます。名古屋駅到着後については…、

 

せつ菜「とりあえずこの切符はレオナさん持ちでお願いします」

 

私「どういうことですか?」

 

せつ菜「私はこのまま帰宅しますが、明日由美さんとメイさんが近鉄に乗るとか言ってませんでしたか?」

 

私「はい」

 

せつ菜「ですから今日レオナさんは一旦実家に帰ってもらい、明日朝お二人にこの切符を渡してから東京に帰るのほどうですか?」

 

私「その手がありましたか。それなら建て替えで1500円払うのでこれで解散にしましょう」

 

こうして支払いを終え、今回はお開きとなりました。そのまま一度実家に帰りましたが、お母様が抱きしめてくださり温もりを感じたので、また元気が出ました。まあ、スクールアイドルの話はあっさり認めてくれたというのが驚きでしたが。




次回も近鉄ネタ。ただし今度は作者の実体験を元ネタにします。


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☆近鉄電車秋のトキメキ珍道中2023 #3 留学帰り、車体更新車VG23とVC32にやっと会えた!!

前回に続いて近鉄回。視点は青山由美を予定。

※本日11月23日をもって作者は22歳になりました。ついでに青山由美の誕生日という設定です。


2023年9月10日、名古屋駅にて。

 

比奈「お待たせいたしました」

 

俺「おはよう比奈ちゃん」

 

俺とメイは朝早くから比奈ちゃんと待ち合わせしていた。

 

メイ「あれ?昨日一緒に行っていたせつ菜様はどうしたんだよ?」

 

比奈「その日のうちに帰京したので私1人です」

 

俺「そういえば久々の実家はどうでした?」

 

比奈「スクールアイドルの話をしたらお母様がすごく喜んでくださいました」

 

俺「それは良かった」

 

昨日、せつ菜ちゃんの公式Twitterを拝見したら「大阪での所用の帰りに延暦寺レオナさんと近鉄南大阪線、志摩線に乗ってきました!!私は帰りましたが、レオナさんは名古屋の実家に一度帰るそうです!!」と投稿があったので、俺やメイはちゃんと確認していた。そしてそのまま俺はこれから切符を受け取り生駒経由で大阪まで出向き、鶴橋で留学帰りの、弟のそーちゃんと夫の勇輝くんを迎えに行く予定で考えている。

もちろん、書かれるにあたり単独遠征は会社側から禁止命令が出たため、今回はメイと一緒だ。

 

比奈「さて、切符を渡しますのでそれぞれ1500円ずつよろしくお願いします」

 

俺「わかりました。Thank you」

 

メイ「ありがとう比奈さん」

 

こうして切符を受け取り、比奈ちゃんとは解散になる。

 

メイ「しかしヨドバシもメロンブックスも開いていないよなぁ……」

 

俺「うん。朝9時舐め過ぎた」

 

メイ「こうなったらもう抜けるか四日市」

 

俺「だね」

 

だいぶ時間ロスを食ったが、急行に乗って旅を始めよう。今回乗ったのは5200系だ。

 

〜※〜

 

蟹江駅到着時のこと。

 

俺「おっ、1340だ!!」

 

メイ「本当だ!!」

 

となりのホームにVC40編成と思わしき車両が停まっていたのだ。日立GTOが聞ける!!そう思い2人で降りることにしたまでは良いのだが……、

 

俺「うわ、間違えた」

 

前の車両は1440だった。後ろもよく確認したら1540だ。VW40編成じゃねえか。三菱GTOインバータだったことにがっかりしてしまった。

俺はあまり視力が良くないが、今回のは視力のせいではなく誤った判断をしたせいだと思った。しかも5200系が去っていった以上、もう乗るしかない。普通列車津新町行き。このまま四日市まで乗ろう。話はそれからだ。

 

〜※〜

 

四日市下車後のこと。

 

メイ「もう11時前か」

 

俺「しばらくしたらアニメイト寄ろうよ」

 

メイ「そうするか」

 

俺「俺は見るだけなんだけどね」

 

メイ「Aqoursの皆様の前でそれやっちゃダメだからな由美。私だから許すけど」

 

俺「わかってるって」

 

Aqoursメンバーの大半が中部高速鉄道の鉄オタ学生社員に対してグッズを買わせるという行為はもはや鉄道業界・スクールアイドル業界のいずれにおいても既に有名。特に俺は拒否権なしなんだよねぇ……。

 

〜※〜

 

結局、アニメイトで今度は延暦寺レオナのグッズを買いました。スポンサー協力している以上、1個もグッズ持たずは流石に不名誉極まりなかったからね。

 

アニメイトのあとは吉野家で牛カルビ丼をいただく。割引券がついていたから少し得した。

 

食後のこと。

 

俺「まあ、そーちゃんと勇輝くんが鶴橋行くって言ってたからそっち抜けるぞ」

 

メイ「おう!!」

 

とはいえ、改札に入ると……

 

メイ「全然来ねえじゃねえか……」

 

俺「急行待つのもバカバカしいよね。普通列車乗るか」

 

メイ「そうしよう」

 

急行を待つのも特急乗るのもあれなので、そこに止まっている普通列車に流れる。3両編成の1010系T11編成。後ろ1両が名古屋線唯一のコイルばね台車の編成だ。個人的には何故コイツを廃車にしないで1000系のT06とT07(いずれもオール空気ばね)を先行して廃車にしたんだとつくづく感じる。

 

乗り込んだあと、列車は発車。

 

俺「しかし三岐鉄道三岐線よりマシだな」

 

メイ「何かいけねえことでもあったのかよ」

 

俺「一度乗ったんだけど、乗り心地がものすごく悪かったのよ。あっちは路盤も悪いから話にならんわ」

 

メイ「あー……」

 

コイルばねだからとはいえ、乗り心地がすこぶる悪いわけではない。三岐鉄道三岐線や北陸鉄道石川線の乗り心地が最悪だと感じた以上、自信を持って断言できる。

とはいえ、津新町で足止めを食らうことになるため白子で後続の急行に乗り継いだ。

 

メイ「雲行きが怪しいぞ……傘持ってないんだが」

 

俺「うん。濡れるしかないな」

 

明らかに寒そうな雨雲がやってきているが、とりあえず伊勢中川まで乗ることにしよう。

 

〜※〜

 

伊勢中川到着後のこと。

 

俺「嘘だろ…。鳥羽の方が豪雨で運転見合わせになって、この辺まで列車遅れが来たぞ」

 

メイ「ここで待つのもあれだから東青山行くか」

 

俺「だよね」

 

そのまま2両編成の東青山行き普通列車に乗り継ぐ。こういう時に特急乗ってたらそれこそそーちゃんたちを迎えに行けない。

 

乗車後、俺のもとに通知が届く。直ちに返信する。

 

メイ「どうしたんだよ」

 

俺「そーちゃんと勇輝くんが関空に着いたって。とりあえず鶴橋まで出るよう言っておきました」

 

メイ「それならあのルートで確定だな」

 

俺「うん」

 

そんなこんなで列車は発車。東青山まで約30分程度乗りっぱなしだ。今回乗ったのは1437系VW41編成。本日初のLCD搭載車だが、三菱インバータなんだよねぇ……。

 

〜※〜

 

列車は全速力で山を駆け抜け各駅に停車しながら、東青山に到着した。ここから後続の急行に乗り大和八木まで抜ける計画である。

 

VW41編成が引き込み線方面に去り、雨の中特急が全速力で通過しまくり、後続の急行としてやってきたのは……、

 

俺「またか」

 

2610系と2410系のペア。はっきり言おう。俺は2410系があまり好きではない!!

 

メイ「なんとなく察したけど次1時間とか待てねえだろ、乗るぞ」

 

俺「…はい」

 

別に嫌いなの来たからとはいえ逃すわけではない。直ちに乗り、大和八木まで抜けることにしよう。

 

〜※〜

 

そして新青山トンネルに突入するが、前も思ったけどインターネット回線がしっかり整備してあった。コロナ禍でいろいろ世の中が変わったとつくづく感じたのであった。

 

名張を過ぎるともう奈良県。青空も見えてきた。それでも桜井までは各駅に停車し、その次は大和八木。大阪線急行の旅もここで一旦終わりだ。

 

メイ「そういえば由美は橿原線の特急以外に乗ったことは?」

 

俺「10年近く前に1回だけ。南大阪線・吉野線の電車を見るためだけに橿原神宮前まで乗ったきりだ」

 

メイ「由美の急行での完乗計画は、私は協力するぜ」

 

俺「ありがとう」

 

というわけなので、ここから大和西大寺まで急行で抜ける。やってきたのは1252系VE64編成と8600系X67編成。後者は中間の1両が元名古屋線の1010系だったやつだ。異端車が消えていくように感じるのもよく分かる。

 

そして田原本、平端、郡山…と続いていくうちに嫌なことに気づく。

 

メイ「どうしたんだよ由美」

 

俺「お手洗い行きたいけど……列車内にないし、通過待ちもないし……」

 

メイ「次の列車にする?」

 

俺「いや、西大寺着くまで我慢するよ」

 

尿意がひどくなった。それでも我慢するしかない。読者の皆さん、20歳も過ぎたただの機械科の女子学生兼鉄オタが尿意を我慢していても需要はないからな!!

 

〜※〜

 

大和西大寺駅到着後、直ちにトイレに駆け込む。フタナリの人間はいずれのトイレも使えるけど、俺は男子トイレに入った。だって立ち小便できるんだもん。

 

さて、その後乗るのは、

 

俺「出た阪神」

 

阪神1000系。コイツもあまり好きではない。

 

メイ「でも乗らねえと次20分待ちだぞ」

 

俺「だよな」

 

まあ、乗るしかない。そして生駒下車で何があるか立ち寄ろう。

 

〜※〜

 

学園前、生駒と停車したら一旦下車。けいはんな線では30000A系をよく見かける。20系を見なくなったな本当に。

改札を出て近鉄百貨店に向かう。

 

メイ「しかしオリックスばっかりだなー」

 

俺「うん。中日ファンにとっては正直むしゃくしゃするぜ」

 

メイ「私もヤクルトファンだけどここまでオリックス1色なのは不快だぞ」

 

危ないので暴動を起こす前に駅に戻ろう。

 

〜※〜

 

生駒を出ると、やってきたのはまた快速急行。これで鶴橋に向かうことができる。車両は5820系&9020系だった。尻痛21とかダサいとか揶揄されているけど、まあ嫌いではない。

 

発車後、衝撃のアナウンスを聞く。

 

自動放送「次は、鶴橋、鶴橋です」

 

これ、東大阪市内の駅全部通過かよ。今回の目的地は鶴橋だが、乗ったら絶望することは確定である。もっとも、無停車の時間は15分くらいだからまだ驚かないが(*1)。

 

メイ「そういえば由美」

 

俺「どうしたんだよメイ」

 

メイ「私、再来年に咲ノ浜高等学校を四季と一緒に受験しようかなと思ってるんだけど、あそこって校則が凶悪生徒会長のせいで近年ブラックになったんだろ?」

 

俺「うん。だから俺はやめとけって思ってる」

 

メイ「なんでだよ」

 

俺「噂によると、アニメやアイドル、鉄道などの推し活は校外でも全面禁止になっているし、言葉遣いまで矯正させられて、一人称は『私』が原則で『俺』や『僕』は厳禁、先輩方や先生方には敬語が絶対、同級生以下に対しても女性語が原則で、男口調は使ったら即座に反省文案件になるらしいよ」

 

メイ「それならまた四季にも伝えておくよ。今の聞いて受ける気なくした。全趣味否定ってやりすぎだろ」

 

俺「でしょ?」

 

近年の咲ノ浜がかつてないほどブラックになっているという話は、鉄道業界やスクールアイドル業界においてもはやかつてないほど有名になってしまった。そのうちリコール・解職となるだろうが、弊社中部高速鉄道は事態を静観するしかないぞ。

 

〜※〜

 

鶴橋到着、直ちに改札を出ると…、

 

??「やっほ♪」

 

??「ただいま由美!!」

 

俺「おかえり、そーちゃん、勇輝くん」

 

メイ「聡平さんと勇輝さんが無事で私も安心したぜ」

 

そーちゃん「メイちゃんもありがとう」

 

弟のそーちゃん、夫の勇輝くんが無事に荷物を持って待ってくれていた。

 

勇輝「帰ったらまた留学先での話をいっぱいするね」

 

俺「楽しみにしてるよ」

 

2人の無事を確認したところで、あー早く帰りたいと思ってしまう大事件が発生した。

 

それがこちら。

 

俺「うわ、さっきの大阪上本町行き普通がVG23編成だったんだが」

 

見上げたら1620系VG23編成車体更新車がやってきていたのだ。

 

勇輝「僕も乗ってみたいよ」

 

俺「確か次の急行青山町行きかなんかがそうだったぞ」

 

そーちゃん「それなら名古屋まで買うわ」

 

メイ「近鉄のことになると家族揃ってそうなるのか…。四季にまた言いつけるしかないな」

 

俺「…まあいいか」

 

というわけで16:09発青山町行き急行に乗ることにしよう。間違いなくVG23の単独運用が来る。メイがあんな事を言ったが気にしたら負けである。

 

〜※〜

 

そして無事に乗車。

 

俺「しかし噂通りか」

 

そーちゃん「どういうことよ」

 

俺「車内案内表示器が撤去されて、LCDがついていなくて、更にドアチャイムまで撤去されて鳴らないんだわ」

 

勇輝「分かるそれ。個人的にもこれは不評だね」

 

メイ「非鉄の私にはついていけねぇ……」

 

乗ってみたは良いものの、噂通りドアチャイムは鳴らず、LCDすらついていない。半導体不足の影響とも取れるが、各地の車体更新車の中でも正直劣悪である。バリアフリー化と逆行してまで弊社中部高速鉄道でこんな事するかと言われたら、流石にNOである。名古屋線のLCD搭載車VC42編成の出場時こそこんなことはないのが望ましい。

それでも乗れて良かった。一応近鉄の車体更新車をキャッチし、アンケートに答えることも弊社の仕事の一環だからね。まあ、名張まで乗り通すことにしよう。

そしてVC21やVW22とも道中すれ違ったように感じたが、写真に収められなかったのが少々残念だった。

 

〜※〜

 

名張着。VG23編成は去っていったが、このまま後続の普通列車に乗るつもりだ。だけど時間はまだある。この話をしよう。

 

俺「そういえばそーちゃんと勇輝くんは、咲ノ浜の噂って知ってるかな?」

 

そーちゃん「大阪の咲洲にある、あの校舎の雰囲気が素敵な女子校よね?」

 

勇輝「それがどうかしたのかな?」

 

俺「いや、ここ最近、凶悪生徒会長のせいで史上最凶のブラック校則化したとかいう噂が」

 

勇輝「それは初耳だよ」

 

そーちゃん「どんな内容が追加されたのかしら?」

 

メイ「由美曰く、『推し活全面禁止』とか『言葉遣いを矯正させられる』とかだってさ」

 

そーちゃん「それはSDGsの理念にすら反しているわね」

 

勇輝「メイちゃんまさか再来年受ける気だったの?」

 

メイ「由美がやめとけって言ってた。しかもブラック校則の話を聞いたとき、正直受ける気なくしたぞ」

 

そーちゃん「その判断が正しいと僕も思うわよ。また四季ちゃんにも伝えなきゃね」

 

メイ「だろ?」

 

勇輝「自分の大好きは、大切にしないとダメだよ?」

 

メイ「勇輝さんもありがとう」

 

こうしてみんなで笑い飛ばしていると、乗る予定の列車がやってきた。1253系VC56編成だ。ここから伊勢中川まで乗り通すことにしよう。

 

〜※〜

 

やっぱり発進時に響く日立GTOのインバータ音は最高だよな。いつ聞いても飽きない。そして、そういえば昼間は雨が降っていたけど、日はとっぷり暮れ、雨ももう止んでいる。奈良や大阪方面に抜けて正直良かったと感じた。

 

東青山ではまた特急の通過待ちを行う。行きも思ったが、なんというか両側がトンネルだから熱海に近いようなものを感じた。

 

東青山発車後は伊勢中川駅まで乗り、更にそこからは急行に乗り換えて名古屋駅まで戻るが、その前に山田線ホームを見ると…、

 

俺「VC32だ!!」

 

1230系VC32編成。名古屋線の車体更新第1号で、当然だがLCDもドアチャイムもついていない。しかし、元からドアチャイムはついていなかったからその分個人的な好感度は高い。

 

そーちゃん「でも志摩線閉じ込めになっているのがショックだわ」

 

勇輝「でしょ?」

 

余計にVC42が楽しみになるぞこれ。

 

さて、しばらくしたら伊勢中川発着の急行がやってくる。今回は……、

 

そーちゃん「またハズレ……」

 

2800系L/Cカーと1201系のペア。丸屋根+界磁チョッパ制御を名古屋線で見かけると常に味気なく感じる。まあ、先月近鉄で帰ったときよりはマシだ。あっちは6両全部ロング&直流モーター車だったからね。

 

乗車後、留学疲れの2人は寝てしまった。

 

メイ「聡平さんも勇輝さんも可愛い顔して寝てるな」

 

俺「起こしちゃだめだぞ、2人とも留学帰りで疲れてるし」

 

メイ「もちろん!!」

 

そしてそのまま、名古屋駅まで乗り通す俺たち4人であった。

 

〜※〜

 

名古屋駅到着後、そーちゃんたちを起こし、改札を出た、その時だった。

 

??「ずいぶん楽しそうだったね、メイ」

 

??「由美や聡平、勇輝もどういうことかしら?」

 

俺「なんでジュリーが」

 

メイ「四季!?」

 

四季、それから妹のジュリー(樹理亜)が現れたのだ。

 

ジュリー「大学受験の勉強に疲れて、確認したら由美がいないと思って息抜きに探したのよ。そしたらあたしに内緒で留学帰りのところを迎えに行くなんて…!!」

 

四季「私を置いていったこと、絶対に許さない」

 

メイ「…で、私たちはどうすればいいんだよ」

 

ジュリー「この3人はあたしが持ち帰るから、帰ったら由美は今回の近鉄の話を、聡平と勇輝くんは留学の話をたっぷり聞かせてもらうわよ♪四季ちゃんはメイちゃんのことを持ち帰って大丈夫だからね♪」

 

四季「わかった」

 

メイ「ちょっ……コラ……」

 

ジュリー「さあ、行くわよ!!」

 

4人「いやあああああああ!!」

 

こうして強制的に引き離される形で解散となり、メイを除く俺たち3人は帰宅後たっぷりとジュリーからお説教を受けた。明日もジュリーは学校なのにどうしてこうなったんだよ本当にもう……。

*1
弊社中部高速鉄道だと名古屋中央から沼津やサントムーン柿田川まで2時間以上無停車の臨時快速がたまに設定されるんだよねぇ……。




近鉄VVVF世代の車体更新車の初期ロットはLCDがついていないなど、正直個人的には不評です。VC43やVC47についてはLCD交換で対処してほしいところ。

次回は東京都港湾局専用線の廃線探訪になります。リクエスト回はそれから。


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豊洲・晴海の廃線跡を調査しよう!!

今回は越中島支線および東京都港湾局専用線の廃線探訪ネタ。澁川比奈視点を予定。


2023年9月14日、鉄道同好会の定期部会を終えて虹ヶ咲学園の正門に集合した私と舞子、それからイオ。他の皆さんは全員帰宅しました。

 

イオ「でもワタシ、実は今日を楽しみにしてマシタ!!」

 

舞子「最高の調査日誌を書けるようにしようね」

 

私「というわけで、まずは越中島駅まで向かいましょうか」

 

そうして出発しようとした、その時でした。

 

??「はい、見つけました〜!!」

 

イオ「……って、侑サン!?」

 

普通科1年・無所属で非鉄の高咲侑が現れたのです。

 

舞子「なんでいるの!?」

 

侑「鉄道同好会がまた変なことしてないか見てきてって歩夢に言われちゃいまして、今回は何をする予定だったんですか?」

 

私「東京都港湾局専用線廃線跡の探訪を予定していました」

 

侑「それなら明日の放課後、舞子さんとイオちゃんは歩夢の家で勉強会をしましょう。2人の成績がものすごく悪いという話はもう学内で極めて有名です。そして、今回は私もこの探訪のお供をしますから、覚悟しておいてください」

 

舞子「ひっ……」

 

イオ「侑サン怖いデス……」

 

私「わかりました」

 

というか、舞子とイオが鉄道同好会の2大成績不振メンバーであることが侑や歩夢にまでバレていたことには正直驚愕しました。

 

侑「そういうことなので、さ、まずは行きましょうか」

 

3人「待ってええええ!!」

 

こうして侑に腕を引っ張られ、私たちの放課後遠征は始まりました。

 

〜※〜

 

まず乗ったのはりんかい線。このまま新木場まで抜け、そのまま京葉線に乗り換えて越中島駅に到着しました。

 

越中島駅。多数の高校や大学が周辺にあるのに、駅舎も小規模で、乗り換え先もなく、利用客は23区内のJR駅の中で最下位。早いところ越中島貨物線の旅客化が望まれるように感じます。

 

舞子「とりあえず、越中島の貨物ヤードまで歩こうか」

 

私「ですね」

 

徒歩で貨物ヤードまで向かう私たち。小名木川駅跡付近にあるショッピングモールまで向かうことも検討しましたが、1時間歩くのは侑にとって苦なはずです。

 

塩浜一丁目で左折し、首都高速の下を通り更に塩浜二丁目を右折。細い道を進むと見えてきました。

 

イオ「あれがキヤE195デスネ!!」

 

越中島貨物駅。今や平日と土曜に1日3往復しか列車が来ません。現状はキヤE195が停車しているだけとかなり寂しくなっています。

 

舞子「この路線こそ京葉線と常磐快速線直通で旅客化してほしいよねぇ」

 

イオ「ワタシもそう思いマス。新木場乗り入れよりも新金貨物線経由で取手まで行ってみたいデス!!」

 

侑「ねえ比奈ちゃん」

 

私「どうしたのですか侑?」

 

侑「あんな妄想をしている暇があったら、予習や復習に時間を充てろって思わない?」

 

私「いや、ああいった妄想は私でもしますよ」

 

侑「比奈ちゃんはいいけど、舞子さんとイオちゃんは成績不振でしょ?首席合格者として止めるべきなんじゃないの?」

 

私「いや、止めは致しませんが次の部会で鬼教官になるとかが対処法ですね」

 

侑「それこそ恐怖なんだけど」

 

私「まあ、今日は忘れて深川、晴海、豊洲一帯の廃線跡の探索をしましょう」

 

侑「うん。非鉄の私でもいい運動になると思うからね」

 

というわけで、尻切れトンボになった線路を発見し、歩き進めることにしました。正直、廃線跡がある以上旅客化することが望ましく感じるのは私もでした。作者もそうらしいです。

 

〜※〜

 

しかし、間もなく首都高速にぶち当たってしまいます。

 

イオ「橋の向こうの横断歩道だけ渡りマショウ!!」

 

舞子「そだねー」

 

汐枝橋をわたった先にある横断歩道を渡り、更に汐枝橋をもう一度渡り沿線に戻りました。ここまでは線路が残っていましたが、ここからは線路がない。しかし、問題はそれだけではありません。

 

舞子「ここ私有地か……」

 

侑「大回りしよ?ね?」

 

私「ですね。中川会長にバレたら反省文になりますからね」

 

イオ「そうしマス……」

 

というわけで、枝川インターチェンジ方面に抜け、北上し深川線線路跡を発見します。ここも尻切れトンボ。

 

今度は浜崎橋を渡り、越中島通りを南東に進みます。そして枝川一丁目を右折したところで、

 

舞子「もう豊洲駅……」

 

線路跡を見失ってしまいました。住宅だらけのせいなのか、なかなか入れない可能性が否定できません。

 

豊洲駅前の交差点を右折し、更に江東区豊洲二丁目の交差点を左折。するとまた見えてきました。

 

イオ「おっ!!今度は晴海橋梁デスネ!!」

 

舞子「遊歩道になってるね、行こっか♪」

 

イオ「はい!!」

 

侑・私「待ってええええ!!」

 

そして遊歩道を渡ると、もう跡形はありません。晴海に到着しましたが、駐車場や道路に転用されていました。とはいえ、晴海臨海公園の方面に抜けると線路跡がありました。このまま線路の端まで向かい、今回の廃線探訪は終わりです。

 

舞子「はぁ〜!!こういった廃線跡を辿っていくと、ときめいちゃうなぁ〜!!」

 

侑「ちょっと何言ってるかわからない」

 

イオ「ひどいデス侑サン!!廃線跡の魅力を知ってこその、真の鉄オタなのデス!!」

 

侑「いや、もうすぐそこが虹ヶ咲なんだけど」

 

舞子「なにか良くないことでも……」

 

私「とりあえず、帰りはバスをキャッチしたらそこから虹ヶ咲はバスにしましょう」

 

イオ「でも中川生徒会長に見つかったらどうなるのか……」

 

菜々『シ・オ・ヅ・サァ〜ン』ゴゴゴッ

 

イオ・舞子「いやあああああああっ!!」

 

侑「ま、どうなっても私は責任取りませんので」

 

イオ・舞子「侑ちゃん(サン)の鬼〜!!」

 

そしてバスをキャッチし、無事に虹ヶ咲学園に到着。

 

侑「じゃあ私は帰ります。お疲れ様でした〜!!」

 

私「歩夢にはよろしく伝えておいてくださいねー!!」

 

舞子「コラああ侑ちゃん見捨てるなあああああ!!」

 

侑とはあっさり解散になりました。その時でした。

 

??「それにしても、ずいぶん楽しそうでしたね、ライフデザイン学科3年の塩津舞子さんと、国際交流学科中等部3年のイオさん」ゴゴゴッ

 

舞子「出た鬼教官!!」

 

鬼教官こと中川会長が現れたのです。

 

菜々「だ・れ・が、鬼教官ですか?」ゴゴゴッ

 

イオ「ひっ……」

 

菜々「澁川さんも、今回の廃線探訪はお疲れ様でした」

 

私「中川会長ありがとうございます。また機関誌Rainbow Railroadsにまとめ、文化祭かコミケ、もしくは僕ラブあたりで発表しようと思います」

 

菜々「私も楽しみにしていますので、頑張ってください」

 

私「わかりました。頑張ります」

 

というわけで、また仕事が捗りそうですね。一方……

 

舞子・イオ「贔屓だ贔屓だー!!」

 

菜々「成績不振の部長と副部長が、よくそんなことを言えますね。特に塩津さん、部長の座を今の時点で澁川さんに明け渡しても構いませんよ?」

 

舞子「うぐっ……それを言われると言い返せない……」

 

読者の皆さんにも今まで黙っていましたが、実は私は先週の部会の時点で、満場一致で次期部長候補になっていたのです。もちろん、生徒会長を落選した以上やる気満々でしたが。

 

菜々「とりあえず、このお二方に関しては只今より生徒会主導による勉強会を執り行いたいと思いますので、澁川新部長はこのまま解散で構いません」

 

私「わかりました。代替わりについてはそちらから書類を受け取り次第、また部会で伝えようと思います」

 

舞子「待って!!もう代替わり!?」

 

イオ「誰にも伝わらずに不公平デス!!」

 

菜々「部長強制交代の件は、私の方から鉄道同好会の皆さんのDiscordで伝えておきますので。そして、言い訳なんぞは無用です!!今から勉強会に行きましょう!!そして上原さんからも伺いましたが、明日の放課後の勉強会も取り消しには致しません!!」

 

舞子・イオ「待ってええええ!!」

 

私「自己責任ですからねー!!」

 

舞子・イオ「比奈(ちゃん)も見捨てるなああああ!!」

 

こうして今回はお開きとなりました。とはいえ、今回の東京都港湾局専用線の旅客化復活は無理でも、越中島支線の旅客化はとにかく望まれるもの。私はそのように、心から感じたのでありました。

まあ、いきなり新部長に昇格してしまったのは、かなり驚きましたが。




今回の話は以下の記事を参考にしました。
https://trafficnews.jp/post/129208

次回からリクエスト2連発、その後に前回作ぶりのあのネタをぶち込みます。

余談ですが、名古屋にも似た路線(名古屋港線)があったのに旅客化構想もなくどうして廃止になるんだよ……(2024年4月1日廃止予定)。正直、市民として寂しいです。


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城崎経由で出雲はもう行かない!!

今回は城崎と出雲でリクエストをもらったので書くことにします。視点は鳳来寺シオンを予定。


2023年9月16日、京都駅にて。今日は侑ちゃん、ぽむちゃん、しずくとともに城崎経由で明日までかけて山陰に抜ける予定だったが…、

 

郷「歩夢ちゃんたち遅いね……」

 

しずく「でもシオン先輩といられるだけで、私は幸せです♪」

 

侑ちゃんとぽむちゃんが待ち合わせ場所の京都駅周辺に、3時を過ぎても来ない。今日は京都駅で全員集合して、そのまま特急きのさきで城崎温泉まで抜けるつもりだ。

 

その時だった。

 

ぽむちゃん「ごめんね遅れて」

 

侑「舞子さんとイオちゃんの勉強会が長引いちゃったんだ」

 

やっと2人がやってきた。

 

郷「何遅刻してんのさ!!」

 

僕「郷くんあまり目くじら立てちゃダメだって。あそこの鉄道同好会の舞子ちゃんとイオちゃんの成績が壊滅的だってことはわかってるでしょ?」

 

郷「そう言われると言い返せない……」

 

実はイオちゃん、舞子ちゃんの成績不振の情報は菜々ちゃん経由で僕にも伝わっていた。2人とも留年するかもとか、内部進学ができない可能性があるとか言われている以上、流石の僕でも看過することはできない。由美ちゃんみたいになんとか挽回してほしいものだ。

 

しずく「とりあえず揃ったことですし、行きましょうか」

 

僕「そうだね」

 

話し込んでいてもあれなので、このまま特急きのさき9号に乗って城崎温泉まで向かうことにしよう。車両は旧しらさぎ用683系を改造した289系だ。

 

終点の城崎温泉まで乗るんだけど、郷くんを1人にしちゃった挙げ句……

 

しずく「はぁ……♥シオン先輩の身体、温かくて柔らかくて気持ちいいですぅ……♥」

 

僕「しずくやめてよ……」

 

しずく「やめませんよ♥だってシオン先輩のことが大大大好きなんですから♥」

 

しずくがべったりなのだ。侑ちゃんとぽむちゃんは2人隣り合わせになったからまだ良しとしても、流石に泣きそうだ。

 

〜※〜

 

城崎温泉着。今日泊まるのは大江戸温泉物語。全員同じ部屋だけど、僕と郷くんはフタナリだから気にしない気にしない。

 

僕「明日の山陰本線楽しみだね」

 

郷「いや、不安ばかりなんだけど」

 

しずく「でもシオン先輩の行程は気になります♪」

 

侑「うん。シオンちゃんは山のローカル線大好きだって聞いてるし」

 

ぽむちゃん「そうそう。疚しいことなんてないはずだよ?」

 

郷「そうは言われても……」

 

僕「まあ、気にせず行くぞ」

 

全員「おー!!」

 

こうして今日は夜だけ食べて寝ることにしよう。マグロは美味しかったなぁ。

 

〜※〜

 

次の日は7時起き。というか10時49分まで特急はまかぜが来ないからこの時間で良かった。

 

郷→トワ「不安を払拭するために、今日はトワちゃんになろうかな」

 

しずく「郷さんでもトワさんでもやっぱり素敵ですね」

 

僕「僕の自慢の幼馴染だからね」

 

今日の郷くんはトワちゃんモード。山陰本線で不安になっているくらいなら郷くんモードじゃないほうがいいと考えたんだって。

 

さて、朝からご飯とみそ汁を食べ、元気に向かおう。

 

城崎温泉駅にて。

 

ぽむちゃん「特急はまかぜ、楽しみだね」

 

そんな事を言っていると入線してきた。キハ189系の3両編成、行き先は鳥取。発車後はコマツ製エンジンの爆音が車内全体に響き渡る。しかしまたトワちゃんを1人にして、しずくがベッタリになる。こんなのごめんだよぉ…。

 

僕「…で、飽きないのしずくは?」

 

しずく「飽きるかどうかだなんて、よくもそんなひどい質問ができますね。シオン先輩の身体に加えて温かさに柔らかさ、そしてこのいい匂い、更には声、話す内容、仕草、みんなみんな好きなんですよ?そんなにベストな人間がここにいる以上、飽きるわけがないじゃないですか♥」ハイライトオフ

 

僕「まじかよ…」

 

しずく「そうやって暴言を吐いて落ち込むシオン先輩も可愛い♥」ハイライトオフ

 

このしずくはもう手遅れだ。

 

ぽむちゃん「しずくちゃんのあれは手遅れ。私だって侑ちゃんにあんなこと言ったことはないよね?」

 

侑「うん。シオンちゃんについてもあそこまで言えるのはしずくちゃんくらいだと思う」

 

ぽむちゃん「でしょ?」

 

一方トワちゃんは寝てしまった。

 

そして鎧駅を通過してしばらくすると川が見えてきた。余部鉄橋だ。高い位置から見下ろすことになるから侑ちゃんはぽむちゃんにしがみついている。一方僕はときめきすぎたせいなのか……、

 

しずく「シオン先輩、そんな景色に夢中にならないでくださいね?」

 

僕「……はい」

 

ここ最近これだからしずくは困るんだよ……。

 

〜※〜

 

そんなドタバタがありながら無事に鳥取に到着。到着時刻は12時08分。もうお昼。

 

トワ「もう昼か……泣きそう」

 

確かにもう昼というのは遅すぎる。列車が来ない、しかも遅いっていうのはかなり辛いと思うが、僕は山のローカル線が大好きだからそんなのはあまり気にするタチではない。

さて、ここからはこのまま昼だけ食べて13時46分のスーパーおき5号に乗って出雲市まで向かうつもりだ。まあ、全員嵯峨野線・城崎温泉・山陰本線経由の出雲市行きで学割利用の乗車券を取ってあっただけマシと考えよう。

 

昼飯は鳥取カレー。こういうときは名物を食べて元気を出そう。

 

そして、食後はそこそこ時間があるけど、砂丘を見ている暇はない。

 

しずく「いっそのこと日帰り入浴でもしましょうか」

 

僕「しずく、僕をナマで犯す気でしょ?僕はフタナリだからだいたい分かるよ?入浴はダメ!!」

 

ぽむちゃん「そんなことが言えると思うのかな?私だってあの感触を忘れたくないのに、ねえ侑ちゃん?」ハイライトオフ

 

侑「そうだよね歩夢」

 

僕「ごめんなさい……」

 

しずく「わかってればいいです」

 

トワ「まあ、考えていても仕方ないし行こうか」

 

ぽむちゃん「だね」

 

こうして不本意にも日帰り温泉に入ることが決まった。結局犯されることはなかったからよかったけど。

 

〜※〜

 

改めて、時刻は13時40分になり、鳥取駅に戻ってきた。

 

僕「さあ、スーパーおきに乗っていこう」

 

乗るのはキハ187系スーパーおき。2両編成で、今回使うのは流石に自由席。今回は取材の関係で中部高速鉄道から予算が降りたからあれだけど、流石にここまで来て贅沢するのは勿体ない。

 

発車後、湖山池を過ぎると山に入り込む。そして松崎あたりで東郷池にあたり、そのまま倉吉に列車は止まる。その頃だった。

 

トワ「そういえばウイング団のぼたちゅんの話を最近聞かないんだけど……」

 

僕「すっかり忘れてた。というかウイング団も最近おとなしいんだよねぇ……。とりあえず調べてみるよ」 

 

調べると衝撃の事実が書かれていた。

 

トワ「嘘だろ……」

 

ぽむちゃん「トワちゃんもシオンちゃんも固まってどうしたの?」

 

僕「ウイング団のぼたちゅんが先日、家族で車に乗って海に飛び込んで心中したって。敵とはいえど、流石にショック」

 

侑「原因とかは……?」

 

トワ「話によると、家族全員が一度警察のお縄になって、釈放されたあと心中を決意したらしいよ……」ウルウル

 

しずく「確かに、ぼたちゅんさん自体も風呂場にカメラを持ち込んだり、串カツの二度漬け未遂をやったりしていますからね……。それでも涙が出てきます……」ポロポロ

 

それからというもの、僕たちは出雲市に到着するまで大泣きした。敵なのは敵なんだけど書類上だけで、本当は仲間だったんだもん!!

 

とはいえ、誰かが死亡するニュースが最近多い気がする。一番死んでほしくないのは大名古屋工科大学・機械科4年の青山由美ちゃんだけど、あの人も自殺未遂沙汰になったことが何回かあるから、気が気でない。

 

〜※〜

 

スーパーおきは15時46分、定刻通りに出雲市に到着した。出雲大社は19時まで開いているから、ゆっくりのんびり参拝できる。宝物館は16時30分で閉まっちゃうけど。

 

そのまま電鉄出雲市駅に向かい、一畑電車7000系1両編成に乗り込む。

 

しずく「それにしても出雲も1年ぶりですね」

 

僕「そうだね」

 

トワ「え、一度行ってるんだ2人は」

 

僕「だって由美ちゃんと四季ちゃん、それから僕とメイちゃんの仲がものすごく悪かったのもあったからね」

 

しずく「というか、シオン先輩も島根を侮辱していませんでした?」

 

僕「俺の黒歴史を掘り返すな!!」

 

そう。僕は島根を小馬鹿にしたことがある(過去話参照)。

 

歩夢「まあでも、そんなシオンちゃんも私は好きかな」

 

侑「埼玉を馬鹿にするよりはマシだと思うよ」

 

僕「何と言えばいいのやら……」

 

トワ「それにしても、ウイング団のあっきーがいないのは寂しいよね……」

 

僕「うん……」

 

島根出身のあっきーがいないのはやはり寂しい。さっきのぼたちゅんの心中事件があったせいかもしれない。

そんなこんなで川跡で乗り継ぎ、無事に出雲大社前駅に到着した。到着後は歩いて出雲大社に向かう。

 

もちろん願う内容はこれだ。

 

僕(無事に中部高速鉄道が末永く運営できますように。そして自分も成績を維持して無事に大学現役合格できますように)

 

まず中部高速鉄道では2024年春に山陰、九州、四国、北海道の会社を廃業にするか、その規模を縮減するかを検討しているが、とにかく新居町本部の荒廃だけはなんとかしてでも避けたいものだ。

それから自分は比較的成績は良好と言われているが、西白壁では浪人率が異常に高いからあまりうかうかしてはいられないのだ。由美ちゃんも体調不良になりながらよく頑張ったと思う。

 

お参りを終えたあとは早めに出雲そばを食べる。大社の周辺で食べる出雲そばは最高だね。

 

トワ「鈴乃ちゃんや比奈ちゃんたちにも食べさせてあげたかったなぁ」

 

僕「だよね」

 

さて、食後はまた出雲市まで戻り、今度乗るのはというと……

 

トワ「サンライズ出雲!?良かったこれ、僕乗りたかったんだ〜!!」

 

寝台特急サンライズ出雲。このまま車内で泊まり、トワちゃんと僕は静岡まで、しずくは大船まで、ぽむちゃんと侑ちゃんは東京まで乗る予定だったけど……。

 

僕「すみません、静岡までの切符をこちらで……」

ぽむちゃん「何しれっと帰ろうとしているの、シオンちゃん?上から言われていたよね、私たちを見捨てないルールだって」

 

僕「ごめんなさい……」

 

侑「そういうわけだから、東京までの切符を取ろうね?」

 

僕「わかりました……」

 

そう。今回中部高速鉄道から資金を渡されたのは、ぽむちゃん、侑ちゃん、しずくを悲しませないことを条件に旅するため。だから結局、東京までの切符を取ることになってしまった。

 

さて、サンライズ出雲に乗り込むと、列車は18時55分、定刻通りに発車した。今回はシングル一人部屋だけど、ぽむちゃんから岡山で降りて連結を見ると嫉妬しちゃうと言われているからそこは下車して連結の様子を拝見するなんてことは考えない。そんなこんなで早いところ眠りについてしまう僕だった。

 

ちなみにトワちゃんはサンライズに乗る際、ボソッと「もう城崎経由で出雲には行かん」と言っていた。今回の乗り継ぎの悪さに辟易したんだと思う。今後トワちゃん・郷くんがいるときは岡山経由で行くことにしよう、僕はそう誓ったのだった。

 

〜※〜

 

翌朝6時50分起床。よく眠れたけど、もう横浜を過ぎていた。侑ちゃんもぽむちゃんも起きていて、しずくとトワちゃんはそれぞれ鎌倉、静岡で下車していた。

 

そして7時08分、サンライズ出雲は定刻通りに東京に到着した。

 

下車後のこと。

 

侑「おはようシオンちゃん」

 

僕「おはよう、侑ちゃん、ぽむちゃん」

 

ぽむちゃん「シオンちゃんも無事で良かった♪」

 

僕「まあね」

 

侑ちゃん、ぽむちゃんの無事を一応確認した。その時だった。

 

侑「そういえば、明日の予習してなかった!!」

 

ぽむちゃん「じゃあ侑ちゃんはこれでお開きだね」

 

これで侑ちゃんは帰れることが決まった。

 

僕「しまった僕も宿題が……」

 

もちろん宿題が終わっていないというのは嘘である。土曜の朝に全部終えてきたから、京都駅に無事に集合できた。本音を言うと地元天白に帰ってゆっくりしたい。

 

ぽむちゃん「もちろんシオンちゃんも帰れる……」

 

僕「やったぁ!!」

 

しかし、次のぽむちゃんの一言が僕を地獄のどん底に陥れる。

 

ぽむちゃん「訳ないでしょ」

 

僕「えっ?」

 

ぽむちゃん「私、トワちゃんから聞いちゃって、そしたら宿題も予習もあっさり終わってたって言ってた。シオンちゃん嘘つかないでよ」ハイライトオフ

 

しまった、落とし穴だった。

 

ぽむちゃん「それに、一昨日に京都駅でトワちゃんに、私たちがイオちゃん、舞子さんとの勉強会で長引いて遅刻したくらいで血相を変えて怒るなって言っていたよね?」ハイライトオフ

 

僕「それって……」

 

ぽむちゃん「今日も私の家で2人の勉強会をやるんだけど、シオンちゃんには指導教員になってもらいます!!」

 

僕「ちょっと待って!!僕そんなに成績良くないんだけど」

 

ぽむちゃん「良くないわけないよね?数学とか古文とかで、高校生の割に雑談交じりながらも丁寧な解説動画を上げている鉄道系YouTuberかつ、西白壁高等学校普通科1年の鳳来寺シオンさんが何を言っているのかな?」ハイライトオフ

 

ダメだ。もう逃げられない。ここ最近は鉄道チャンネル鳳来寺で数学Iや数学Aの、ピアノチャンネル豊川稲荷(*1)で古文や地理、現代社会の解説動画を上げているってことがぽむちゃんにまでバレてしまった。

 

僕「てか、侑ちゃんがいない!!」

 

侑ちゃんに助けを求めようとしたけど、いつの間にか消えていた。

 

ぽむちゃん「さあ、もう選択肢は1つしかないよ?シオンちゃんは2人の勉強会を指導してくれるよね?」

 

僕「…はい」

 

ぽむちゃん「やったぁ♥今日1日、シオンちゃんのことは離さないよ♥」

 

こうして僕は日が暮れるまで、ぽむちゃんの家で虹ヶ咲学園国際交流学科中等部3年のイオちゃんとライフデザイン学科3年の塩津舞子ちゃんの勉強会の指導をすることになった。何も、金曜日の放課後も生徒会主導で勉強会をやっていたらしく、相当お疲れだったらしい。ぽむちゃんたちも暇じゃないと思うし、そろそろみんな休もうよ……。

*1
こちらでも正体は鳳来寺シオンだと明かした。




二度とサンライズ乗らんと思ってはいたけど、これを書いていてまた乗りたくなっちゃったじゃないか……。

次回は名古屋・高山ネタでリクエストが届いているのでそれにします。更にその次に本作初のあのネタをぶち込む予定。


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キハ85系が消えた世界

リクエスト第2弾で高山ネタ。視点は青山聡平を予定。


2023年9月19日6時、名古屋駅にて。今日は花丸ちゃんと善子ちゃんが高山に行くって言っていたから、いつも通り女装して一緒についていくことにした。

 

花丸「しかしウイング団のぼたちゅんの話は衝撃的だったずら」

 

僕「うん。何の予告もなしにあれでは悲しくなるわよね」

 

善子「あれを郷から聞いて知ったとき、ヨハネは一晩中泣いていたわ」

 

ちなみに昨日、姉の由美と姉の夫の勇輝くんはぼたちゅんの死によるショックで今日は2人ともまだ寝ている。妹のジュリー(樹理亜)は普通に今日も学校で、シオンちゃんとゆる~くやる予定なの。

 

花丸「でも今日はそんなこと考えちゃダメだと思うずら」

 

僕「僕もそう思うわ」

 

善子「とりあえず、行きましょうか」

 

こうして僕たちの高山旅行は始まった。

 

まず乗るのは中央西線。今日乗ったのは211系による8両編成。最近減ってきているから、僕にとって寂しくなる。朝食は取っていないからコンビニで買ったハムレタスサンドを買って車内で食べるけど、ロングシートの車内では流石に罪悪感が湧くわね……。

 

〜※〜

 

多治見到着後、直ちに乗り換え。やってきたのはキハ75系の4両編成だった。

 

花丸「はぁ〜!!キハ75も未来ずら〜!!」

 

花丸ちゃんの気持ちもだいたい分かる。だってキハ75もここ名古屋周辺でしか見られないもの。

 

善子「でもこの車両、話によると身延線の313系と同じくらいの車両らしいわよ」

 

花丸「でも313系がみんな未来だからこの車両も未来ずら!!」

 

僕「そう言われると謎理論にしか聞こえないわ」

 

善子「ヨハネも呆れ気味よ」

 

とはいえ、とりあえず乗るだけ乗ろう。

 

〜※〜

 

発車後は各駅に停車していく。

 

善子「そういえば由美と勇輝はどうなのよ」

 

僕「2人揃って昨日からぼたちゅんのことで泣いていて……」

 

その時だった。

 

花丸「あっ、由美ちゃんからメッセージずら」

 

僕「どんなの?」

 

花丸「おはようって。勇輝くんも無事に起きたって」

 

僕「無事で良かったわ。僕が心配してたって伝えといて」

 

花丸「わかったずら」

 

善子「でもまあ、2人が無事でないとあの会社も活気を失うものね」

 

僕「そうね」

 

2人の無事を確認して気がついたらもう美濃太田。

 

花丸「どこかで聞いたことがあるずら。確かこの列車、乗りっぱなしでも下呂まで行けるって」

 

善子「それなら安心して行きましょうか」

 

そのまま乗り通す僕たち。しかし誰も来ないじゃない!!この空き具合は異常よ!!

 

10数分後になっても乗客は増えず、そのまま列車は発車。中川辺を過ぎた頃から山に入り、飛騨川の景色が流れていく。そういえばここが美濃と飛騨の旧国境。焼石を出ると異常に長い無停車区間が続き、9時49分、定刻通りに下呂に到着した。

 

花丸「よし、早速入浴するずら〜!!」

 

僕「比奈ちゃんを連れて来ればよかったわね」

 

善子「でしょ?温泉好きのあの人がいないと少し不安よ」

 

それでも花丸ちゃんは僕と善子ちゃんの手を引っ張り、入浴施設まで走っていった。

 

向かった先は白鷺の湯。

 

僕「だけど僕はフタナリだからどっちに入ればいいかわからないわ」

 

そう。僕は生まれたときは女で、ある日いつの間にか男になっていて、更にレーザーで後天的にふたなり化させられたという経緯がある。

 

花丸「男湯でいいと思うけど」

 

僕「確かにね。竿と玉がついたまま女湯に入ると変態扱いされそうだもの」

 

というわけで、500円払って入っていこう。由美も絶賛したと言っているこの天然温泉。まだ夏だけど、汗を流せて気持ちいいわね。

 

〜※〜

 

さて、風呂上がりの後は、これも由美おすすめのカフェであるブラン・デュ・エトワールにて朴葉味噌ハンバーグ定食を食べる。ハンバーグからは肉汁が溢れ、朴葉味噌もご飯にのせて食べるとご飯がいっぱい進む。

 

ご馳走様でした。よく食べたところでお土産を買って駅に戻り、高山に向かおう。

 

僕「そういえばめっきりキハ85を見かけなくなったわね」

 

善子「そうね。真っ白ですごく丸っこいHC85系ばかりよ」

 

花丸「キハ85もまだ35年前の未来の乗り物なのに、潰すのは勿体ないずら」

 

僕・善子「懐古厨は黙ってなさい!!」

 

花丸「もーう!!オラは懐古厨じゃないずら!!近鉄じゃないから別にいいけど」

 

僕「怒る花丸ちゃんも可愛いわね♪」

 

花丸「もうっ!!聡平くん〜!!」

 

僕「ごめんごめん」

 

そして、しばらくしてやってきた、乗る列車はHC85系、12:29発の特急ひだ7号、富山行き。6両編成だけど、正直後ろ4両が高山止まりって、僕にとっては相当鬼畜にしか聞こえないわね。

 

〜※〜

 

下呂から先は無停車。山に囲まれた中を、エンジンを積んだ電車は駆け抜ける。加速はスムーズだけど、液体式の気動車の独特な加速の途切れる音が消えたのは寂しくなる。

そんなこんなで高山に到着。到着後、列車は前2両が飛騨古川方面へ、それ以外の4両が車庫方面に去っていった。

 

善子「正直2両は短すぎるわね」

 

僕「でしょ?」

 

全員の無事を確認してそのまま改札を出る。

 

善子「しかし、高山も冬以来ね」

 

僕「どういうことよ」

 

善子「高山本線完乗を由美、リリーと目指していた時に一度降り立ったのよ」

 

僕「ああ、なるほどね…てかぼたちゅんの話を思い出しそうになるわ……」

 

善子「ごめんって」

 

確か由美が高山線完乗を目指した日はぼたちゅんと比奈ちゃんが蓮ノ空でスクールアイドルをやっている夕霧綴理さんと乙宗梢さんにそれぞれ誘拐されたことはしっかり覚えている。一番気分が沈んでいるのは綴理さんだと思うけど、そろそろ僕が金沢行ったほうが良いかもね。

 

さて、時刻は既に13時半を過ぎていた。昼を早めに食べたから追加で食べる余力はある。牛肉だらけだけど、牛串は定番ね。

 

花丸「コロッケも美味しいずら〜!!」

 

善子「古い町並みを見ながら食べるって、これこそ旅の醍醐味よ」

 

こうして見ているとほっこりする。しかもついでに飛騨牛寿司まで食べられるプレミアム感。今月のお金切らすの確定ね……。

 

〜※〜

 

お土産なども買って、気がつくともう2時半。いや、まだ2時半。だけどここから飛騨古川にお金をかけて抜けるよりは、名古屋に帰ってゆっくりした方が良い。

 

善子「そういえばラーメン食べたかったけど、ズラ丸が麺類苦手だから……」

 

花丸「聡平くんも食べたかった?」

 

僕「もちろんよ。だけどまだ早いし、由美やジュリー、勇輝くんを心配させるわけにはいかないから食べずに帰ろうかなって」

 

花丸「本当にごめんね」

 

僕「別にこんなことで僕が怒るわけないわよ」

 

こうして笑い飛ばし、帰りの特急ひだ14号に乗る。この特急ひだも高山で前4両を連結する富山ひだ。何度も言うけど、正直キハ85系がいなくなってから世界観が全部カオスにしか見えないわね。

 

帰り際にも飛騨川の景色を見ながら、ついに僕は寝落ちしてしまう。そして気がつくともう名古屋。

到着後、改札を出ると……、

 

??「あっ、聡平見つけたわよ!!」

 

僕「ジュリー、なんでいるの?シオンまで!?」

 

ジュリー「学校帰りに心配だからあたしと2人で寄っていこうって話になったのよ」

 

僕の妹のジュリーと、その後輩のシオンちゃんがやってきていた。

 

シオン「でも無事で良かった。花丸ちゃんもヨハネちゃんもみんな」

 

花丸「それでも、朝早かったし、今かなり眠いずら〜……」

 

善子「じゃあ、今から新居町に帰ってお昼寝でもする?」

 

全員「さんせーい!!」

 

ジュリー「ねえ聡平」

 

僕「何よジュリー」

 

ジュリー「キハ85系のいなくなった高山線の話、聞かせてね。由美や勇輝くんも楽しみにしていたわよ」

 

僕「うん。わかった!!」

 

こうして僕たちの旅は終わりを迎えた。あっさりした終わり方だったけど、名古屋駅到着5時過ぎというのは吉と出た気がするわね。




次回は本作初となるあのネタをぶち込みます。絶対にわからないと思いますが、前回作の初期ネタを見ると何となく分かるかも?

そして暫くの間はリクエストやコラボ依頼ですが、正直315系および313系1300番台の行く末が極めて不安なのですべて却下します。


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新型iPhone 15を買いに行こう!!

今回はタイトルから分かる人もいるかも知れないあのネタです。視点は澁川比奈を予定。


菜々「さあ、今年もiPhoneの季節がやって参りました。比奈さん、早速放課後買いに行きませんか?」

 

私「いつも生真面目な菜々が、iPhoneを欲しいと言い出すのはかなり珍しいですね」

 

2023年9月22日のこと。今日は新型iPhone 15の発売日ですが、朝から急に、そういうものにあまり興味のなさそうな菜々がiPhoneを欲しいと言い出したため、内心驚いています。

 

菜々「実は私の今使用しているiPhone 7がiOS 16以降に対応していないということが判明したので、お母さんからもいち早く最新機種に買い替えたほうがいいと言われまして、それでもう注文済みなのです」

 

私「理解致しました」

 

確かiOS 16の前の代の15については、今年でサポートが終わるというので早く買い替えたほうが身のためというのはわかります。

 

菜々「比奈さんは買う予定とかはありますか?」

 

私「私は根っからのAndroidユーザーなので買う予定はありません。ただ、少し見てはみたいです」

 

私が使っているのはたいていAQUOSなので、iPhoneとはほとんど無縁ですが、気になる機能はいくらかあるため見るつもりでいます。

 

菜々「だったら今日放課後に2人で行きましょう。生徒会は臨時でお休みにします」

 

私「わかりました」

 

こうして放課後、iPhone15を見に行くことになったのです。

 

〜※〜

 

そして終業のチャイムが鳴って夕方4時半。

 

菜々「お待たせいたしました」

 

私「せつ菜ではありませんね」

 

菜々「はい。優木せつ菜さんが新型iPhone購入で取材に出たと言ったらそれこそ騒ぎになりかねないので」

 

私「なるほど」

 

菜々「さあ、行きますよ」

 

私「はい!!」

 

こうしてまずはゆりかもめで新橋に出て、そこから徒歩で目的地に向かいます。

 

私「そういえば、部長引き継ぎの書類の件はありがとうございました。お陰ですんなり代替わりができました」

 

菜々「お力になれて何よりです」

 

既に水曜に部長引き継ぎの書類を菜々もとい中川会長から渡されたため、昨日の部会において部長は舞子から私こと澁川比奈に無事に引き継ぐことができました。それ以外の部員7人の中にも反対者はおらず、むしろみなさんが舞子の成績を踏まえて交代を推進していたことに正直驚きでした。

閑話休題。

 

今回行くのはアップルストア銀座。私が物色している間に菜々は手続きを済ませていました。

 

菜々「ようやく手続きができました」

 

私「今回のiPhoneにはどのような昨日がついているのですか?」

 

菜々「一緒に外に出て確認しましょう」

 

私「わかりました」

 

…少々お待ちください。一瞬ここで嫌なシナリオが頭をよぎりました。

 

数年前、あまりこういったものを弄りすぎて、コンドル、コノハズク、もしくはトキが現れスマホを奪い、道路のど真ん中に落ちたと思えばダンプトラックにグシャグシャにされ、最後は……

 

 

 

 

工事のおじさんに掘削機でスマホをグシャグシャにされてしまう……

 

 

 

 

……という経験を由美や千歌、ダイヤさんが何度もなさったと伺っております。

 

菜々「比奈さんどうかしましたか?」

 

私「いえ、別になんとも」

 

菜々にこの不安がバレてはいけません。とりあえず見ていきましょう。

 

私「それにしても充電ポートがUSB Type-Cになったのは改善点ですね」

 

菜々「はい。比奈さんのよく使う充電ケーブルと共用できるので、充電がなくなって困ったときはケーブルごと貸していただけますか?」

 

私「もちろんです。困ったときは、お互い様ですからね」

 

菜々「ありがとうございます」

 

しかも充電ポートがUSB-Cになったことに加え、処理速度が更に速くなったのも憧れます。

 

私「ところで、先程まで使用していたiPhone 7は手元にございますか?」

 

菜々「一応こちらですが」

 

とりあえず菜々の古いスマホを見てみましょう。

 

私「ここまでよく使ったと思います」

 

菜々「まあ、中学入学から使っていましたので、ボロボロです」

 

この代のモデルはしなやかに曲がるとはいえ、既に画面も割れており、そろそろ寿命だったのかと感じました。

 

私「とりあえず返却いたします」

 

菜々「ありがとうございます。これはこちらが処分いたしますので」

 

そう言って菜々に古いスマホを渡そうとします。

 

悲劇が起きたのはその時でした。

 

菜々「コンドルがー!!」バシッ

 

なんと!旧型iPhoneのほうがコンドルに奪われたのです!!

 

悲劇は更に続きます。

 

旧型iPhoneは銀座八丁目交差点の横断歩道の上に落ちました。

 

菜々「あそこに落ちました!!」

 

私「いけません!!取りに行きましょう!!」

 

私と菜々は走ってその旧型iPhoneを取りに行きます。

 

しかし、着いた途端に赤信号になってしまいました。

 

その旧型iPhoneは何台もの車によってグシャグシャにされました。その中には大型トラックやダンプカー、バスもありました。私たちは驚きが隠せませんでした。

 

信号が青になってから拾いに行こうとしますが、それでも悲劇は続きます。

 

なんと!拾おうとした途端に工事のおじさん2人がやってきたのです!!

 

工事員A「さあ、穴掘るっぺー」

 

工事員B「おー!」

 

カリカリカリカリ………

 

私たちは真っ青になりました。ああ、もう終わりです……。

 

工事員B「おーい穴掘りはそこじゃないぞー」

 

工事員A「あーっ、いっけねぇー」

 

工事員のおじさんたちは去っていきました。旧型iPhoneは粉々になってしまいました。

 

私は粉々になった旧型iPhoneを瞬間接着剤でくっつけます。

 

旧型iPhoneはオブジェ状の物体と化しました。

 

あまりの衝撃もあり、私は嘆いてしまいます。

 

アーーーー!!アーーーー!!

 

そんな中、菜々は新たな使い道を思いつきました。

 

「今年は18年ぶりのiPhoneだー!!」

 

「iPhone系スクールアイドル、優木せつ菜です!!」

 

「『ねえ侑ちゃん、今日はこのiPhoneで工作しよう』『うん、いいよ。歩夢との工作楽しみ〜!!』」

 

「薄くなったつむじにこのiPhoneをのせれば」

 

「このiPhone〜!!」

 

これは目を光らせないと。

 

グッドアイデア!!

 

〜※〜

 

しばらくして落ち着いたところで……、

 

菜々「とはいえ、旧型ながら不手際でiPhoneを壊したことに変わりはありません。責任は私なので、1週間以内に反省文を提出させていただきます。普通科1年の澁川比奈さん、査読をお願いできますか?」

 

私「査読についてはお任せください、中川会長」

 

菜々「ありがとうございます」

 

菜々が反省文を書くと決め、新橋駅に到着したところで今回は解散となりました。というか、まさかあのiPhone粉々を私がまさか経験するとはね……。




次回は近鉄ネタを予定。

ちなみにこのiPhone粉々ネタは、来年3月発売見込みのiPhoneSE4を歩夢&侑で、来年秋の発売が噂されるiPhone16を栞子で書く予定です。iPhone16はおそらく次回作に飛ぶと思いますが。


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☆近鉄電車秋のトキメキ珍道中2023 #4 名古屋線の過去や現在を、紅姫(アカヒメ)の如く忘れる不安を払拭せよ!!

今回はまたまた近鉄ネタ。定番通り青山由美視点とします。

また、今回は『小説版ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 紅蓮の剣姫〜フレイムソード・プリンセス〜』のネタバレを一部含みます。まだ読んでいないけど読みたいよという方は要注意。


俺「正直勇輝くんやそーちゃんがいなかったときよりはマシだけど、やっぱりVC42編成がいないとモヤモヤするなぁ……。それにぼたちゅんに先立たれたのはやっぱり辛い。たとえ犯罪に手を染めたとしても、書類上が敵でも、仲間だったんだから……」

 

2023年9月23日、俺はぼたちゅんの死による悲しみを癒やすべく、久々に近鉄で撮り鉄を行うことにしたため近鉄名古屋駅にやってきた。虹ヶ咲のせつ菜ちゃんから薦められて買ったライトノベル『紅蓮の剣姫』を片手に、いつもの5200系併結の6両急行に乗ろう。

 

早速2両目に乗り込むと、一瞬で一人旅は妨害されることになる。

 

??「由美ったらまた電車に浮気するの?」

 

誰かと思えば……、

 

俺「果南!?それからルビィまで!?」

 

地元沼津のダイビングショップに就職した松浦果南と、大名古屋工科大学の電気科3年、黒澤ルビィだった。

 

ルビィ「適当に名古屋駅をぶらぶらしていたら由美ちゃんの目撃情報がXに上がっていたからそのまま押しかけたんだ」

 

俺「てかマルとかヨハネとかマリーとかダイヤは?」

 

果南「ダイヤは朝から金沢に出向いた聡平くんと勇輝くんとジュリーを拉致してて、鞠莉は仕事で忙しいって」

 

実は弟たち3人は朝から蓮ノ空女学院の見学に行っているけど、まさかダイヤに捕まったとはね…。

 

ルビィ「花丸ちゃんと善子ちゃんはこの前の高山で疲れたって言ってたから置いてきたよ」

 

そう言えばそーちゃんも一緒に行ったって話だけど、まあ俺がおすすめした白鷺の湯に入り、飛騨牛ハンバーグ定食も食べたって言ってたから、また一緒に家族サービスで行きたいものだ。

 

ルビィ「ちなみにルビィは今怒っています」

 

俺「どうして?」

 

ルビィ「また由美ちゃんに誕生日忘れられたんだもん!! 3年連続で忘れられるなんてショックだよ!!」

 

またやってしまった。ルビィの誕生日は3年前、長野電鉄で祝ったきりだ。特に去年はルビィをそっちのけにして同じように磯山駅に出向いてダイヤと組んで、そーちゃんと共にボコボコにされたことははっきりと覚えている。

 

俺「ごめんなさい許して!!何でもしますから!!」

 

果南「ん?今、何でもするって言ったよね?」

 

あ、終わった。

 

果南「だったら、今から今日一日、私たちから離さないよ♪」

 

俺「それだけ?」

 

ルビィ「それだけがどれだけになるのか、楽しみだなぁ♥」

 

そんなこんなで、ドアが閉まり、電車は無事に発車した。今回は対面で3人座ることになった。というかルビィがこの前のGWのときの歩夢と同じこと言っているから、嫌な予感がしなくもない。

 

〜※〜

 

車内にて。

 

ルビィ「そう言えば由美ちゃんは何を読んでるの?」

 

俺「ここ最近巷で話題になった『紅蓮の剣姫』ってやつだね。虹ヶ咲のせつ菜ちゃんに勧められて買って、昨日から読み漁って今日読み切るつもりだよ」

 

ルビィ「ルビィもそれ花丸ちゃんに勧められて読んだことあるんだ。確か紅姫が……」

俺「おっと、それ以上のネタバレは読者の皆さんのためにもやめてあげて!!」

 

ルビィ「ごめんごめん」

 

しかし、今読んでいる小説がこの近鉄名古屋線に照合されるということを、俺はまだこの時点で気づいていなかった。

 

〜※〜

 

四日市到着直前になり、車内放送が流れた。

 

車内放送「四日市では、普通 ()()()行きに連絡します」

 

これを聞いて俺は行き先を決めた。塩浜か楠かで決めあぐねていたが、列車自体が塩浜以南に流れるため楠で行くことにした。

 

四日市で待っていたのは…、

 

俺「コイツかよ」

 

1010系T11編成。近鉄名古屋線において、俺のあまり好きでない車両ランキング上位に載るやつだ。しかもコイツ、前回近鉄行ったときにも乗ったからなぁ……。

まあ、どこが嫌かというと、後ろ1両がコイルばね台車だから。基本的に空気バネより乗り心地悪いしどうも気に食わない。くどいようだがまた述べておこう。

 

乗車後のこと。

 

ルビィ「三岐鉄道三岐線よりはマシだね」

 

俺「でしょ?」

 

ルビィは数年前俺と一緒に三岐鉄道三岐線に乗ったことがあり、コイルばね台車と路盤の悪さにより酔いを誘発させるあの揺れを体感している。それに比べれば引き続き『紅蓮の剣姫』を読む余裕もあるから平気である。

 

そんな中、俺は小説内のあるフレーズに着目した。

 

 

 

「そして元の世界に帰るということは、この世界にとっては異物である私が去るということは……同時に、私の存在から皆さんの中からなくなるということを意味します」

「そ、それって……」

「……はい」

(サクラ)の言葉に、紅姫(アカヒメ)は静かにうなずく。

そして全てを受け入れたかのような表情で……こう言ったのだった。

 

「……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

―――五十嵐雄策『小説版ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 紅蓮の剣姫〜フレイムソード・プリンセス〜』 2023年, P. 238 - 239

 

 

 

"レーテ"を倒した紅姫が元の世界に帰ることになり、みんなの記憶の中から忘れられていく。近鉄線への新車導入が決まった昨今、俺がそんなシーンをここ近鉄名古屋線の列車内にて読み、車両たちに思いを馳せ、今名古屋線を走っている1010系や2000系、2430系や2800系、更には1233系・1430系の未更新車も運用を突然終え、廃車回送や更新入場がなされると自分たちの記憶から忘れ去られてしまわないか、不安になったのだ。特に去年解体された1000系T06編成・T07編成、そして現在高安にて更新入場中の1233系のVC42編成の未更新時代の記憶が風化しそうに感じてしまった。

特急車だってそうだ。昔走っていて今年初めに全廃された12200系、そして旧塗装時代の12400系や22600系も、そのうち忘れられてしまう可能性がある。昔あったあの名古屋線の風景、そして今ここにある、この名古屋線の風景、こういったのをいつまで俺は覚えていられるんだ……?

 

そんな不安を抱えながら無事に読み終え、楠駅下車。漢字1文字の駅と言われると、さっきの不安もありなんとなく虚しい。乗ってきた列車が伊勢若松方面に去った直後、対向列車の2050系も四日市方面に去っていった。

駅名標や時刻表などを撮影し、しばらくすると……、

 

果南「あっ、5800系だ」

 

俺「ホントだ」

 

5800系のDG12編成と1253系のVC60編成のペアが伊勢若松方面からやってきた。名古屋線唯一のVVVFデュアルシート車とフルカラーLED搭載の未更新車。これもいつまで見られるか、そしていつまで覚えていられるかはわからない。

 

撮影後にやってくる特急ひのとり通過も拝み、改札を出て、地図を確認して田園風景の広がる長太ノ浦方面に歩いて行こう。

 

気がつくと名古屋行きしまかぜが通過。連写こそしたけど動画で撮りそびれた。あまりの不安でカメラが回せなかったような気がした。

 

果南「なんか由美の様子がおかしいね」

 

ルビィ「ルビィもそんな気がするよ」

 

果南「また『ながたのうら』かな?着いたら聞いてみようかな」

 

ルビィ「あれは『なごのうら』って読むね」

 

果南「ごめん間違えちゃって」

 

まずルビィがあの読みを知っている時点でかなり驚きだが、まあ果南は駅名をぼちぼち覚えていくだろう。

 

そして歩き進めて踏切を渡ると、5200系やアーバンライナーなどが広々とした田園地帯を通過、1010系やひのとりも、寂れた墓地の側から屋根を覗かせて通過していった。この墓地を見て踏切を再度渡り、あとは長太ノ浦まで、線路沿いに一本の道が続く。

 

ルビィ「やっぱり由美ちゃん、元気がないね……」

 

果南「私も心配」

 

そんなことを言われながらも、9000系の通過の際にはカメラを回し、同時にVC43編成&1200系の6連もキャッチできた。そしてひのとり、アーバンライナーの通過も動画に撮り収め、無事に長太ノ浦駅に到着した。

到着後も2610系や2800系、伊勢志摩ライナーなどの急行列車の通過を撮影しまくった。しばらく列車が来なくなってからのこと。

 

果南「ところで由美」

 

俺「どうしたの果南?」

 

果南「楠駅を降りた頃から、元気が全然なさそうだけどどうしたの?」

 

俺「えっ……なんでわかったの?」

 

ルビィ「全部ルビィと果南ちゃんの勘だよ?」

 

うわ、バレた。

 

俺「……まあ、元気がなくなったのは本当の話なんだけどね」

 

ルビィ「じゃあ、何があったの?ちゃんと話してくれないとルビィは怒るよ?」

 

俺はあのときの普通列車乗車中に読んで気になった、小説のあのシーンを話すことにした。

 

俺「いやさ、紅蓮の剣姫における紅姫が"レーテ"を倒して元の世界に帰るにあたって、みんなの記憶から紅姫との思い出が忘れられていくシーンがあったでしょ?」

 

ルビィ「うん。あるよね。最後の方」

 

俺「あれが近鉄の車両たちに照合されて、今はもういない12200系とか、ついに消えてしまったACEやサニーカー、ビスタカーとかの旧塗装とかが俺たちの記憶から忘れ去られる気がしたんだ。現に伊勢志摩ライナーの旧塗装の記憶がもう完璧になくなった感じだし」

 

ルビィ「そんなことを思ってたの?」

 

俺「それだけじゃない。一般車も、去年解体された1000系のT06やT07に加えて、1233系のVC42編成の未更新時代についても、記憶がそのうち葬られてしまう、そんな感じがして、不安しかないのよ俺……」

 

言いたいことはこれで全部だ。

 

ここまで話してきて、果南が口を開いた。

 

果南「本当に、完全に忘れきると思う?」

 

俺「えっ?」

 

果南「由美は、5年半もかけて大量に近鉄の写真や動画を撮ってきたでしょ?」

 

俺「そうだけど」

 

果南「それに、一昨年の11月からは鉄道PVも本格的にアップするようになったよね」

 

俺「それもそうです」

 

果南「由美自身が撮った写真や動画には、いろんな記憶、思い出が詰まってると思う。それに鉄道PVを作るときも、列車たちが通過する多種多様な風景を、思い出と照らし合わせているように、見ている私たちも感じるんだ。これは近鉄だけじゃない。JR東海や名鉄でも同じことが言えると思うの。だから、由美がこういった写真・動画を見返す限り、今ある風景、昔あった風景を完璧に忘れるなんて、そんなことは絶対にありえないんだから、ね?」

 

そしてルビィが続ける。

 

ルビィ「それに、4年前からルビィたちが由美ちゃんと近鉄に一緒に何度も乗りに行ったことは、Aqoursの中でも2019年春大会優勝に次ぐと言ってもいいくらいの思い出なの。浦の星女学院が統廃合になって、1つの輝きを失った中で近鉄という新たな輝きを由美ちゃんが見つけて、ルビィや花丸ちゃん、千歌ちゃんやお姉ちゃんを大海原みたいな世界へと連れ出してくれたって考えるだけで、嫉妬もするけどそれよりもドキドキやワクワクで胸がいつも膨らむんだ。だから、近鉄の昔懐かしい風景、今ある風景を忘れ切るなんて、以ての外なんだからね!!」

 

俺「……ルビィも果南も、ありがとう。まあ、YouTubeに限らず、鉄道ファンや鉄道ジャーナルとかの鉄道雑誌や、Wikipediaとかエンペディアなどのウェブ百科にも、そういった思い出の鉄道写真は近鉄含めていっぱい上がっている。そこから輝きやトキメキがなくなることはまずないと思うし、むしろ過去の写真から新たなるトキメキが生まれるってこともあるさ。だから、忘れてもどこかのタイミングで写真とかを見て思い出せる可能性がある。忘れかけても、忘れ切らないんだから、もう怖がることなんてないんだ!!」

 

果南「由美が元気になって良かったね」

 

ルビィ「ルビィも同じ気持ちだよ!!」

 

俺「もうからかうなよ〜!!」

 

全員「あはははは…!!」

 

こうして笑い飛ばす俺たちであった。

 

しばらくして帰りの列車がやってきた。名古屋行き普通列車、2000系3両編成。このまま乗ることにしよう。

 

〜※〜

 

帰りの列車で、俺はこれまでの思い出が色々蘇った。

 

名古屋駅に停まっていた1000系T08編成。

桑名からの帰りに乗ることができた、まだLCDもついていない1233系VC42編成。

 

LEDの前照灯を照らしてやってきた1201系RC03編成の後ろ4両に連結されていた1200系FC93編成。

伊勢若松駅で普通列車の単独運用に入っていた1233系VC42編成。

丁度津新町行に充当されていた、LCDのついた1233系VC42編成。

 

白子まで2種類のGTOインバータを楽しみながら乗った5800系のDG12編成と1233系VC43編成。

弥富まで、2610系X27編成の後ろに繋がっていた1233系VC47編成。

 

5200系VX07編成とともに踏切でカメラを回し撮影した1233系VC42編成。

その直後にやってきた1010系T11編成と2430系G47編成の離合。

 

海山道駅を、5200系を先頭に通過していく1233系VC42編成。

海山道駅で乗りそこね、四日市方面に去っていった2000系XT02編成。

 

近鉄八田駅を爆速で通過する2430系や1201系。

 

曇り空の下撮り鉄した帰りに富吉駅を通過したビスタカー。

アクアイグニスから眺めた2444系。

大阪線からやってきた頃、磯山駅でばったり出会った2430系のG39編成。

 

戸田駅の踏切を至近距離で通過し俺を驚かせた2430系。

八田で下車したあと、しばらくして向かい側ホームに戻ってきた1000系T08編成。

 

佐古木駅まで乗せてもらい、そのまま四日市方面へ去っていった2800系AX03編成。

川越富洲原と富田の間にある同じ踏切で出会った伊勢志摩ライナーとアーバンライナーネクスト。

 

四日市港ポートビルが定休日だった中で通過していったサニーカーやACE。

 

名古屋行きにばったり出会いがちだったしまかぜ。

もはやどこに行っても出会いがちなひのとり。

 

これだけではないが、思い出がこれ以上にあると考えると、もう完全に今ある風景を忘れてしまうなんてことはない、そう確信したのだった。

 

…というか、楠駅の停車時間長くないですか?記憶を掘り起こしている間に9000系と5200系のペアを見たけど、まだ停車しているぞ。

そう思ったその時、ひのとりが通過。コイツまで通過待ちだったのか…。

 

安全確認が終わったところで楠駅を発車。塩浜駅でサニーカー&ACEの通過待ちに遭遇する。

 

果南「普通列車長いね……」

 

俺「わかる。てか急行接続が桑名までないのは異常だぞ」

 

ルビィ「ルビィもそう思うよ」

 

そんな愚痴を零しながら、新正駅で対向列車にVC47編成の普通列車がやってきていたことに気づく。VC42編成からLCDが消えたら新たな愛車にするきっかけを作った。

 

四日市を過ぎても当然、急行との緩急接続はない。直流電動機の素朴な音は加減速の度に響く。

 

桑名では特急、急行と緩急接続を行う。

 

果南「そういえばダイヤも絶賛したあの八田のたこ焼き食べてみたいなぁ」

 

ルビィ「いいね!!お姉ちゃんのお墨付きをもらったたこ焼き、食べてみたい!!」

 

果南とルビィの会話を聞いてハッとした。八田駅に俺も用があった。夫の勇輝くん、弟のそーちゃん、妹のジュリーと4人で協力して名古屋の地下鉄スタンプラリーを完走する計画であり、3人が金沢の蓮ノ空に出かけている以上今回は俺が八田駅、高畑駅、岩塚駅の3駅をコンプリートする方向で考えていた。もちろん、改札内の駅も多いため、いくらかの駅では不正乗車になり得るが、とにかくあの東海さんレベルに不正乗車に厳しいシオンちゃんにバレないようにしたい。

 

俺「じゃああの急行は見送るぞ」

 

2人「うん!!」

 

というわけなので、普通列車を使い八田駅で下車することに決めた。

 

〜※〜

 

富吉では9000系の重連4両準急が止まっていたが、時間の都合で今回はパス。更に4駅乗り、無事に八田駅に到着した。

 

八田到着後は9000系準急やビスタカー等を見送り、たこ焼きを買う。もちろんお土産で、今回は醤油の方をチョイスした。ルビィも果南も泳がせマヨにしていたが。

 

果南「そういえば由美も八田で降りたいって感じだったけど」

 

俺「実は地下鉄スタンプラリーをやってて、今日は八田、高畑、岩塚を攻略しようって思ってたわけよ」

 

ルビィ「なるほどね。とりあえずまず八田を押したら高畑、岩塚と行ってみようか」

 

俺「だね」

 

というわけで、地下鉄で高畑まで出るが、スタンプを押した直後のこと。

 

??「ようやく見つけたずらよ、ルビィちゃん♪」

 

ルビィ「なんで花丸ちゃんが!?しかも善子ちゃんまで!?」

 

ヨハネ「由美が折り返し乗車をしないかって不安になったのよ。とりあえず、果南も由美も、改札を出ないと不正乗車で地獄に落ちるわよ?」

 

はい、折り返しスタンプラリー計画撃沈。さらば大事な210円。

 

俺「ま、これで岩塚押したら帰宅だな」

 

ルビィ「えっ、何言ってるの?」

 

俺「ん?」

 

果南「私、言ったよね。『今日1日離さないよ』って」

 

俺「それって……」

 

ルビィ「今日1日、オールナイトでずーっとイッショダカラ」

 

俺「そんなああああああ!!」

 

果南「花丸ちゃんと善子ちゃんはどうするの?」

 

マル「もちろん果南ちゃんたちに交じって、由美ちゃんとい~っぱい遊ぶずら♪」

 

ヨハネ「上級ビッグデーモン5049号がお台場の面々に手を伸ばして、堕天使ヨハネとの契約に違反した罰よ♪」

 

俺「参ったなこれ……」

 

てか俺そんな契約交わした覚えないし。

 

果南「さあ、行くよ♪」

 

俺「いやあああああああああ!!」

 

こうして俺は名古屋駅で4人に振り回され、最終電車まで帰してもらえなかった。まあ、一応その前に岩塚のスタンプは押させてもらえたけど、秋分の日で、ラノベも1冊読み切れていい気分だったのに、これじゃあいつもと一緒だよ……。




次回は籠原駅のネタ。ついでにオリキャラ1名がヤンデレに目覚めます。次回とその次で9月分はラストです。

ちなみに『近鉄電車秋のトキメキ珍道中2023』はもう1回予定しています。


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せりなの悩みと迷子の迷子のカゴハラスメント

今回は題名の通りです。視点は丸山せりなを予定。


2023年9月28日の部会終了後、鉄道同好会部室にて。

 

私「はぁ……一度、結月くんと話す時間が欲しいなぁ……結月くん、会いたいよぉ……」

 

ここ最近、私は上の空だ。外苑東中学校3年の水無月結月くんに会いに行ってからちょうど3週間、授業も部会も、作曲も鉄道趣味もままならない。比奈ちゃんが鉄道同好会の新部長になる案には結月くんに会う前から賛同していたから良かったけど、それ以外は全く頭に入ってこない。ずっと結月くんのことで頭がいっぱいになっている。

 

比奈「せりなが長期間こうなるのも珍しいですね」

 

私「うん。私、結月くんに本気で恋しちゃったかもしれないんだもん……。これまで誰かを本気で1人の男の子として好きになったことなんてないし」

 

ドロシー「でも今日は確か籠原駅に行く予定だったよね?」

 

モリー「でもせりながこんな感じでしたら……」

 

舞子「うん。中止がいいかも」

 

有佐「それはダメだって」

 

鈴乃「そうよ。鉄道同好会たるもの、カゴハラスメントは調査しないと」

 

カレン「な・に・が、カゴハラスメントかしらぁ?」ゴゴゴッ

 

鈴乃「ごめんなさい……」

 

カレン「わかっていればいいのよ。籠原駅に対する侮蔑発言も、カレンは許せないんだから」

 

鈴乃「はい……」

 

そう。カレンちゃんが埼玉いじりを嫌い、かつ籠原止まりを「カゴハラスメント」というのは埼玉いじりの一種にあたると言っているため、同好会内ではダ埼玉と同様、禁句になっている。鉄道界隈では結構有名な単語なのに。

 

そんなこんなで会話が進む中、ふとイオちゃんが言い出す。

 

イオ「今いい案を思いつきマシタ!!」

 

比奈「どうしたのですかイオ?」

 

イオ「帰り際に有楽町線の江戸川橋経由で帰るのはどうデスカ?帰り際に結月サンのもとに寄ることでせりなも喜びマス!!」

 

私「それなら私も籠原行くよ!!」

 

カレン「急に元気になったわね♪」

 

私「だってやっと、久々に結月くんに会えるんだから♥」

 

比奈「そうと決まれば、部室を閉めて行きましょう!!」

 

全員「おー!!」

 

こうして、私たちの籠原訪問は始まった。

 

〜※〜

 

まず虹ヶ咲学園前駅からりんかい線に乗り、いつも通り大崎駅で下車。秋分の日も過ぎたから、もう日も沈みかけだ。

 

大崎からは湘南新宿ラインに乗り換え。到着後にやってきた列車はというと……、

 

 

 

 

あの悪名高い籠原行きだった。

 

 

とりあえず発車が1分後ということもあり直ちに乗り込む。

 

モリー「そういえば、籠原駅には何があるのか全くわかりませんが」

 

舞子「私が解説するね」

 

すると、舞子ちゃんの説明が始まる。

 

舞子「籠原駅の近くには美味しいラーメン屋があるんだ。着いたら7時だから、みんなで食べようよ」

 

モリー「ラーメン!?私、実は初めてでして」

 

比奈「そうだったのですか?」

 

モリー「はい。マミーもダディーもラーメン嫌いで、生まれてこの方一度も食べたことがなかったのです」

 

舞子「じゃあ決まりだね。でもねモリーちゃん」

 

モリー「どうしたのですか?」

 

舞子「次はないよ?」ゴゴゴッ

 

モリー「ごめんなさい……」

 

まあ、駅好き舞子ちゃんはどの駅でも馬鹿にされるのが大大大嫌いだからね。特に駅前に何も無い、何があるか不明といった言葉は禁句になっている。

 

さて、今回もメイちゃんや冬毬ちゃんが来ていないから平気だ。だけど結月くんも乗ってこなかった。バンド部で忙しいけど、やっぱり心細いなぁ……。

 

そして乗ること1時間半弱、無事に籠原駅に到着した。既に日はとっぷり暮れていた。

 

有佐「それにしてもスーパーが多いね」

 

舞子「でしょ?」

 

カレン「地元大宮に次いでアタシが自慢したくなる街なのよ♪」

 

鈴乃「カゴハラスメントって言ってごめんなさい……」

 

モリー「駅前に何があるかわからないと言ってしまい申し訳ありません……」

 

比奈「もう二度とやりませんね?」

 

鈴乃・モリー「はい……」

 

みんなは話しているけど…、

 

ドロシー「せりなちゃん、本当に大丈夫?」

 

私「結月くんのことで頭が一杯で、電車のことまでそっちのけになっちゃって……」

 

私は大丈夫じゃない。

 

イオ「本当に重症デスネ……」

 

舞子「まあ、籠原の魅力を知ってもらえたから、ラーメン食べたら東京帰ろうね」

 

私「うん。舞子ちゃんありがとう……」

 

というわけで、ラーメン屋で一杯頂こう。店名は麺天湯気家。味噌ラーメンのこの濃厚な味わいは、すごく病んだ心を少しばかり癒やしてくれる。

 

ご馳走様でした。

駅に戻ってくると19時50分。もう列車は停車中。

 

舞子「そういえば門限って……」

 

有佐「私とせりなちゃんは許可もらっているから大丈夫だよ」

 

比奈「虎ノ門の門限はないので平気です」

 

モリー「それなら大丈夫ですね」

 

私「とりあえず結月くんを見つけたらすぐに学生寮の自分の部屋にお持ち帰りして……」ブツブツ

 

カレン「ああっ!!せりなのハイライトが消えてるわ!!早く乗るわよ!!」

 

全員「うん!!」

 

こうして全員で湘南新宿ラインに乗る。そして40分後、大宮到着。

 

カレン「じゃあまたね!!」

 

全員「お疲れ様(です)〜!!」

 

カレンちゃんとはここで解散になった。そして池袋到着の頃にはもう9時を過ぎていた。

 

比奈「それではお疲れ様です」

 

鈴乃「また明日ねせりな」

 

私「また明日」

 

ここで比奈ちゃん、鈴乃ちゃん、イオちゃん、舞子ちゃんとも解散になった。舞子ちゃんは西武池袋線に流れて、私たちはそのまま有楽町線池袋駅に流れ、新木場行きに乗った。

 

そして江戸川橋にて奇跡が起きる。

 

私「あれ?結月くん?」

 

??「あれ?せりな?それから有佐も一緒だね」

 

有佐「せりなちゃんが結月パイセンに会いたいって言ってました」

 

私「結月くん…♥会いたかったよ…♥」

 

結月「だからせりなは急に抱きつかないで永田町で降りないといけないし」

 

私「いやだ」

 

結月「えっ?」

 

私「だってこの3週間、結月くんと会えなくて辛かったんだもん。今日は学生寮の私の部屋で泊まってくれるよね?」

 

結月「いいけど」

 

私「やったぁ♥」

 

モリー「またせりなのハイライトが消えていますよ!!」

 

ドロシー「うん。ヤンデレってやつかな?私は嫌いじゃないけど」

 

モリー「結月様の貞操が危ないですね……」

 

私「大丈夫だよ、犯したりなんかしないから♥」

 

有佐「それこそ心配なんだけどね」

 

そんなこんなで豊洲着。ドロシーちゃん、モリーちゃんとはここで解散になり、3人でゆりかもめに乗り換えた。

 

結月「まだ離してくれないの?」

 

私「うん♥私の部屋で抱き枕にしたいんだもん♥あぁ…いい匂い〜♥」

 

結月「やめてよせりな」

 

私「やめないよ〜♥」

 

有佐「うん。これは重症です」

 

そんなこんなで無事に学生寮に辿り着き、有佐ちゃんとも解散になる。

 

帰寮後は直ちに寝る支度をした。一応今回はお咎め無しで終わった。

そういえば結月くんは何も寝る用意を持っていない。

 

私「そういえば結月くん、歯ブラシあげるよ」

 

結月「えっ……いいの?」

 

私「使い捨てだけどホテルでくすねてきたやつだから」

 

結月「ありがとう〜」

 

一応ホテルの部屋に使い捨て歯ブラシがあったらすべてがめてきている。だからこうして提供できる。

 

私「それとパジャマ貸そうかなって思うけど」

 

結月「いいってこのまま寝るから」

 

私「制服で寝たら風邪引くよ?」

 

結月「じゃあお言葉に甘えて」

 

でもこれはあることが狙いだった。それは……

 

 

今日結月くんが着たパジャマを明日着て、残り香を楽しむためだった。

 

結月「それと下着も変えないと……」

 

私「女物しかないけどいい?一応未使用品はあるからあげるよ?」

 

結月「じゃあせっかくだから〜」

 

そして、手渡したのは新品の、薄黄色のブラとショーツと、ピンク色のパジャマ。明らかに女物で、私のサイズだ。とりあえず風呂だけ入り、あとは寝るだけになった。

 

ちなみに私のサイズと結月くんのサイズはだいたい一緒だから、ブカブカやパツパツということはなかったけど、着てもらうと男の子の割にはものすごく可愛い。

 

結月「こんなの似合わないよぉ」

 

私「結月くんすごく可愛いよ♥」

 

結月「もう〜」

 

そして私は結月くんを抱き枕にしてベッドに入る(*1)。

消灯時間になる前に結月くんには胸の内を明かそう。

 

私「ねえ結月くん」

 

結月「どうしたのせりな?」

 

私「私、結月くんに会えない3週間、すごく辛かったの。結月くんに会えない間、勉強も部活も、作曲も、それから鉄道趣味でも、何もかもそっちのけで結月くんのことしか頭になかったんだ。でもこうして結月くんと一緒に話せるだけで私、なんか元気が出てきたんだ。今日は本当に嬉しいよ♥」

 

結月くんの青くて長く美しい髪、青と水色のキラキラしたオッドアイ。容姿も女の子に近いし、本当に私のものにしちゃいたいくらいに可愛い。

 

結月「せりなもそんなふうに僕のこと思ってくれていたんだ。僕も嬉しいよ。絶対にいい曲いっぱい作ってね」

 

私「えへへ、ありがとう♥結月くんのためにもたくさん作曲するからね♥」

 

結月「うん。応援してるよ。あっ、消灯時間になったね。おやすみせりな」

 

私「おやすみ結月くん♥」

 

こうして私は結月くんを抱き枕にしながら夢の世界に旅立った。

 

〜※〜

 

次の日の朝5時のこと。

 

??「なんか、結月の匂いがするんだけど、どういうことかしら?

 

私「やばい結月くん隠れて」

 

結月「ん〜…おはよう」

 

私は目を覚ました。

 

しかし手遅れだったようで、一瞬でドアをノックされ、慌てて起き上がって鍵を開けると…、

 

??「見つけたわよ、ユヅキ♥」

 

結月「なんで果林が」

 

果林「結月がいるって匂いでわかったのよ♥」ハイライトオフ

 

青いウルフカットのモデル体型のお姉さんがやってきた。

 

果林「ちなみに私は朝香果林。虹ヶ咲学園のライフデザイン学科2年で、読者モデルをやっているわ。ところでそこの赤い髪の子は?」

 

私「丸山せりなです…。虹ヶ咲学園の音楽科1年で、鉄道同好会所属、ついでにいろんな場所に楽曲を提供しています……。申し訳ありません朝香先輩、実は私、昨日までずっと結月くんロスになってしまっていたのでこうするしかなかったのです……」

 

果林「別に大丈夫よ、せりな。その代わり、許してほしいなら条件があるわ」

 

私「それって……」

 

果林「まず、結月はあなたのものではないわ。私のものにしたいのは山々だけど、せりなもあそこまで重症化していたって比奈や有佐ちゃんから聞いたから私に渡しなさいとは言わない。その代わり、共通のアプローチ対象にしましょっ♥」

 

私「それなら問題ありません。朝香先輩といいライバルになりそうですね♥」

 

果林「フフッ、ありがと♥それからもう1つ」

 

私「何ですか?」

 

果林「私には先輩呼びも、敬語もやめてね?」

 

私「果林さん……」

 

果林「ダメよ。先輩呼びもだめならさん付けもダメなんだから」

 

え、さん付けまで……じゃあ……

 

私「果林ちゃん……」

 

果林「はい、よくできました。せりなも可愛いわね♥結月とともにイロイロ教えてあげたいくらいだわ♥」

 

結月「…で、僕はどうすれば」

 

果林「6時半までずっと3人でいましょうね♥」ハイライトオフ

 

私「学校に行っていいのはそれからにしようか」

 

果林「そうね」

 

結月「置き勉してるからいいけどやっぱり不服だよぉ〜!!」

 

こうして私たち3人は6時半に結月くんが支度をして寮を出るまで一緒だった。一応パジャマは回収したけど、今回結月くんに渡した薄黄色のブラとショーツはプレゼントとしてあげるつもりだ。これでやる気は出たけど、やっぱり来年度、結月くんが入学することになったら楽しみだなぁ♥

*1
ベッドインではないよ。エッチする気はないから。




果林さんは結月さんが近くにいるとわかるだけで早起きになります。

次回は9月分最後となりますが、まさかの新キャラ登場…!!


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もう一人の幼馴染がお台場に帰ってきた!!

今回は侑ちゃんと歩夢に新たな展開が待っています。視点は高咲侑を予定。


2023年9月30日のこと。歩夢と買い物をしていたとき、不意に1人の女の子が後ろから声をかけてきた。

 

??「あれ?侑と歩夢じゃん!!」

 

誰かと思い振り返ってみると…、

 

歩夢「おたえちゃん!?」

 

私「久しぶり、おたえ」

 

小磯多英子ちゃん、通称おたえ。幼稚園の頃一緒だったけど、小学校時代は名古屋で暮らし、中学以降は大阪の咲ノ浜に通っている…はずだったのだが、

 

歩夢「そういえばおたえちゃん、今日はどういう予定だったの?」

 

おたえ「明後日から虹ヶ咲に通うことになったから、ついでに会おうかなって思ってたんだ。そしたらちょうどいたから良かったよ」

 

私・歩夢「えぇ〜っ!?」

 

虹ヶ咲に10月から通うと聞いて、私と歩夢は驚いてしまった。幼馴染が10年ぶりに地元に帰ってきて、しかも私たちと同じ学校にこれから通うって話だったから、そりゃ驚かないわけがない。

 

おたえ「そんなに驚く!?」

 

歩夢「じゃあ私たちが今どこの高校に通っていると思うのかな?」

 

おたえ「まさか虹ヶ咲とか?」

 

私「当たり♪」

 

おたえ「それは驚くよ!!だってこれから3人全員同じ学校なんだもん!!」

 

私「だと思った」

 

そんなふうに会話をしていると、おたえの後ろから3人がやってきた。誰かと思えば……、

 

??「はぁ……はぁ……おたえったら早いよもう……」

 

??「間に合った〜…」

 

歩夢「って、どうしてシオンちゃんと郷くんとすずかちゃんがいるの?」

 

東京メトロ絡みで知り合った(*1)、名古屋の高校に通う鳳来寺シオンちゃんとその幼馴染の中野郷くん、それから2人の後輩の湯山すずかちゃんだった。

 

シオン「まあ、突然LINEでおたえから『会いたい人がいるから東京行こ』って話になったからついてきたんだけどね」

 

すずか「一応私も鈴乃に会う用事ができたから付き添いで来ただけですよ」

 

郷「ちなみに僕やシオンちゃんと、おたえちゃんは小学校時代の幼馴染なのです☆」

 

すると歩夢が黒化してしまう。

 

歩夢「…ねえシオンちゃん、どうして今まで黙っていたの?私や侑ちゃんもおたえちゃんと幼馴染なのに、どうして?」

 

シオン「だってぽむちゃんはおたえのこと知らないと思ってたし、何より鈴乃ちゃんや比奈ちゃんにもこのことは全然言ってないもん。すずかちゃんにだって話したのはこれが最初だよ」

 

歩夢「やっぱり郷くんが一番大事なんだ!!」

 

シオン「うるさい!!ぽむちゃんだって教えてくれなかったくせに!!」

 

すずか「はいはい喧嘩しない。世間が狭いって知れて私は良かったんですからね」

 

歩夢・シオン「ごめんなさい……」

 

落ち着いたところで、色々聞いてみよう。

 

私「聞きにくいことかもしれないんだけど、虹ヶ咲に転入する理由とか言いたいなら聞かせて」

 

気になったのはまずこれだ。虹ヶ咲に転入することになった理由。

 

おたえ「実は、咲ノ浜の校則が新しい生徒会長のせいで恐ろしくブラック化して、『オタク活動が校内外で全面禁止・生徒会や教員が発見した場合はグッズやカメラが没収』って形になって、鉄道研究会も強制廃部になったから、居場所がなくなったの。更に、毎回毎回言葉遣いを矯正させられるのもストレスになって、ここ2週間位不登校になっちゃった。それで今名古屋にいるお父さんお母さんに相談したら、虹ヶ咲に転学したほうがいいって話になったからこっちに来たんだ」

 

私「やっぱりそうだったんだね」

 

以前、学校の電子掲示板にて「咲ノ浜への転校を推奨しないお知らせ」という内容を見たり、比奈ちゃんから咲ノ浜探訪におけるブラック生徒会長の話を聞いたりはしたが、おたえが転入したことであそこがブラック化していたことを確信した。歩夢がせりなちゃんの転出をあの時止めて正解だったと思う。

 

歩夢「でもこうして3人一緒になれたのは良かったよ」

 

多英子「うん。でも私は学生寮住まいだけどね」

 

私「それでも授業は一緒だから嬉しいよ」

 

多英子「ありがとう侑」

 

でも本番はここからだ。

 

歩夢「そうだシオンちゃん。やっぱり、シオンちゃんも虹ヶ咲に来てよ」

 

シオン「そう言われても……」

 

歩夢「郷くんもだよ。ここ最近、生徒会長から男子数人の転入を認めてもいいって理事長から聞いたって言っていたし」

 

郷「僕にはまだ名古屋でやらなきゃいけないことがあるのに」

 

歩夢「すずかちゃんも。中部高速鉄道から聞いたよ?すずかちゃんのご両親が県外の高校に通ってほしいって言ってたって。それに、今なら中等部が1枠空いているんだから」

 

すずか「でも天白からここ虹ヶ咲に全員来たら名古屋が廃れますよ?」

 

多英子「シオンも郷もこう言っていることだし、やめてあげてよ2人とも」

 

私「何言ってるのおたえ?」

 

おたえ「えっ?」

 

私「シオンちゃんが大都会をあまり好まないって話は知ってるかな?」

 

おたえ「もちろん知ってるけど…」

 

私「じゃあ、そういう人こそ大都会で暮らさないといけないと思わない?社会勉強のためにも」

 

おたえ「私はそう思わないよ。個人の自由だもん」

 

私「じゃあ想像して。シオンちゃんがいきなり東京で暮らすことになったとします」

 

おたえは目を瞑る。

 

私「そして、慣れない環境で生活して、ストレスで入院しましたってなったら、嫌でしょ?」

 

おたえ「確かにね」

 

歩夢「だからこそ、今のうちにそういった環境に慣らす努力をさせるべきなんじゃないの?」

 

おたえ「…なんとなくわかった気がするかも。私も東京お台場、名古屋の天白、大阪咲洲と暮らしてきて、最初は慣れなくても楽しく過ごせるんだよね」

 

私「でしょ?」

 

シオン「もう天白は終わりだぁ……!!」

 

郷「虹ヶ咲の生徒会長、僕が絡むと色々厄介なことになるから嫌なんだよねぇ……」

 

すずか「名古屋が住みよいことをもっと広めたかったのに」

 

歩夢「それでもそんなこと言うんだね、3人とも」

 

シオン「当たり前だよ名古屋が大事ってことは!!」

 

歩夢「わかった。今日は罰として私たちの買い物に付き合ってもらいます!!」

 

私「おたえ、それでいいよね?」

 

おたえ「もちろん!!」

 

郷「そんなあああああ!!」

 

私と歩夢が意地でもシオンちゃん、郷くん、すずかちゃんの説得を試みるも、意地でも折れない。だから事実上のデートに付き合ってもらうことに決めた、その時だった。

 

??「お取り込み中失礼します」

 

郷「うわ、生徒会長!?」

 

生徒会長の中川菜々ちゃんが押しかけてきた。

 

おたえ「あなたは……?」

 

菜々「虹ヶ咲学園の生徒会長を務めます、普通科1年の中川菜々と申します。普通科1年の小磯多英子さん、明後日からよろしくお願いします」

 

おたえ「よろしくお願いします生徒会長さん」

 

菜々「ところで、普通科1年の高咲侑さんと上原歩夢さんは何をしていたのですか?」

 

正直に答えないとまずい。

 

私「いや、天白組の3人に、虹ヶ咲に来てってお願いしても全然聞いてくれなくて……」

 

菜々「この期に及んでまだそのつもりなのですね、愛知県立日比津高等学校・普通科1年の中野郷さん」ゴゴゴッ

 

郷「ひっ……」

 

菜々「ちなみに、今日は普通科1年の澁川比奈さんも一緒ですので」

 

シオン「あ、終わった」

 

すると比奈ちゃんがひょこっと現れる。

 

比奈「シオン、また歩夢と侑を泣かせましたね?」

 

シオン「ごめんなさい比奈ちゃん、だって名古屋でずっと過ごしていたいんだもん」

 

比奈「シオンや郷、すずかの気持ちもわからなくはありませんが、とりあえず中川会長は郷と2人でデートで大丈夫ですので」

 

郷「そんなあああああ!!」

 

おたえ「そういえばあなたが噂の澁川比奈部長さんでしょうか?」

 

比奈「はい、そうですが」

 

おたえ「この前のメール応対はありがとうございました。明日はちゃんと鉄道同好会の部室に参りますので」

 

比奈「お待ちしています」

 

どうやら明日、おたえは早速鉄道同好会に入部するらしい。

 

比奈「というわけで、歩夢や侑、中川会長を悲しませた罰として、シオンと郷は明日10時、鉄道同好会の部室に来てもらいます」

 

すずか「えっ、私は来るなと……」

 

比奈「明日も鈴乃に会いたいならぜひ来てください」

 

すずか「良かったです。ありがとうございます比奈」

 

うん。シオンちゃんは自業自得だ。だってまだ虹ヶ咲に通う気はないって頑固で、私すごく悲しいもん。

 

歩夢「シオンちゃんやおたえちゃんが行くなら私も行こうかな」

 

私「私も行くよ。私と歩夢は入部届こそ出さないけど」

 

比奈「わかりました。一応部外者も出入り自由ですからね」

 

歩夢・私「ありがとう比奈ちゃん!!」

 

というわけで明日は歩夢と一緒に鉄道同好会の部室に行こう。私には退屈な日常が今後も続くと思うけど、おたえが喜ぶ瞬間を見られれば、まずはそれでいい。

 

菜々「さあ、というわけで行きますよ中野さん」

 

郷「いやあああああああ!!」

 

まず郷くんのことは中川会長に連行された。

 

すずか「そういえば今日鈴乃は…?」

 

比奈「鈴乃は予習があるという話だったので、虎ノ門にいます」

 

すずか「え、比奈は終わってるんですか?」

 

比奈「多英子さんのためになんとかして終わらせました」

 

すずか「でしたら、2人で買い物がしたいです!!」

 

比奈「それなら行きましょう。そして鈴乃に自慢しましょうね」

 

すずか「楽しみです♪」

 

比奈ちゃんとすずかちゃんも2人で買い物に行き、残ったのはシオンちゃんとおたえ、歩夢と私の4人だけ。

 

私「じゃあシオンちゃんを連れて行こうか」

 

シオン「え、拒否権は」

 

歩夢「あるとでも思ってるの?」

 

シオン「やっぱり」

 

おたえ「全く、シオンもこういうところは相変わらずなんだから」

 

私「そうだったの?」

 

おたえ「何かに誘われても断ることが多かったんだよ?でもそういうところも可愛いんだけどね」

 

常習犯過ぎることに呆れた。

 

歩夢「じゃあ今日も振り回そうね、侑ちゃん♪」

 

私「それがいいね」

 

シオン「そんなあああああああ!!」

 

これからシオンちゃんたちと4人でお買い物、楽しみだなぁ♪

*1
とはいえ、私は鉄道ファンになれなかった。




次回は多英子ちゃんの鉄道同好会入部と蓮ノ空女学院からの脱走者ネタで考えています。

【小磯多英子】
東京都江東区出身
普通科
2007年度生まれ。誕生日・血液型不明。
幼稚園の頃は江東区で育ち、小学校時代は親が転勤になり名古屋市の天白区で過ごす。中学からは親の意向で大阪にて一人暮らしし、咲ノ浜中学・高校に通っていたが、校則が生徒会長によりブラック化してしまい、その状況に辟易して虹ヶ咲に戻ってきた。鉄道同好会に所属する予定。
高咲侑・上原歩夢、鳳来寺シオン・中野郷とは幼馴染だが、前者と後者の接点は中学までなし。
侑とシオンからはおたえ、歩夢と郷からはおたえちゃんと呼ばれている。


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咲ノ浜と蓮ノ空から鉄オタの脱走者がやってきました。

今回から10月分。今回は全寮制高校である蓮ノ空女学院があったからこそ思いついたネタです。視点は澁川比奈を予定。

また、今回は生徒会長の大賀美沙知ちゃんが電話越しながら本作で初めて出てくるよ。


侑「この子は小磯多英子ちゃんって言います。明日からここ虹ヶ咲学園に転入することになりました」

 

イオ「すごく可愛いデスネ」

 

多英子「もう、恥ずかしいよ〜」

 

歩夢「私と侑ちゃんの、もう1人の自慢の幼馴染ですから、仲良くしてあげてくださいね」

 

私「もちろんです」

 

シオン「まあ、僕と郷くんの幼馴染でもあるんだけどね」

 

鈴乃「えーっと……どういうこと?」

 

すずか「歩夢先輩と侑先輩は幼稚園時代に、シオンと郷は小学校時代にそれぞれ一緒だったらしいです。昨日幼馴染以外で私だけ居合わせて、その際に知りました」

 

鈴乃「なるほどね」

 

2023年10月1日、明日より咲ノ浜から転入生の小磯多英子さんがやってくることになりましたが、多英子さんは歩夢と侑、およびシオンと郷の幼馴染で、かつ鉄道同好会に入りたいという話だったので、日曜日ながら本日部室に全員で集合することになりました。

一応シオン、郷、すずかも今日は一緒です。特にすずか以外の2人は昨日歩夢、侑と中川会長をそれぞれ泣かせた罰で来てもらっています。そしてシオン、郷、すずかを含め全員虹ヶ咲の冬服着用です。

 

侑「さあおたえ、自己紹介しようか」

 

多英子「うん。はじめまして。大阪の咲ノ浜高校からやってきました、小磯多英子といいます!!能勢電鉄の妙見線と日生線が大好きです。これからよろしくお願いします!!」

 

私「続いて現役部員とシオン、郷の自己紹介もしましょう」

 

こうして全員の自己紹介も済ませました。自己紹介を終えたあとのこと。

 

多英子「そういえばここは先輩禁止ルールが敷かれてるって聞いたけど」

 

舞子「そうだよ。だって上下関係あるだけでなんとなく虚しくなるもん」

 

多英子「今の咲ノ浜と大違いだね」

 

有佐「えっ……そうだったの?」

 

多英子「うん。歩夢と侑には話したんだけど、ここ虹ヶ咲に来たのも、咲ノ浜の校則がブラック化したから。しかも鉄道研究会が廃部になって居場所もなくしたし、言葉遣いまで矯正させられるようになったから、ストレスで不登校になっちゃったの」

 

私「やはり噂通りでしたか……」

 

鈴乃「どういうことよ」

 

私「一度、中川会長と咲ノ浜を訪問した話はしましたっけ?」

 

カレン「アタシは初耳だけど」

 

ドロシー「私もだよ」

 

私「おそらく侑と歩夢、それから天白の皆さんにしかしていないと思いますが、その際に咲ノ浜の生徒会長に出会いまして、いざ話してみるとオタク趣味を一切認める気がない方で、しばらくして中川会長と揃って締め出されたのです」

 

これは本当の話です。読者の皆さんにも本当のことを話したのはこれが初めてなはずです。

 

せりな「うわぁ…あの時咲ノ浜に転校しなくてよかった……」

 

舞子「ホラせりなちゃん、私の言ったとおりじゃん」

 

歩夢「舞子さんも止めて正解でした」

 

舞子「でしょ?」

 

モリー「ですが、来年から運営母体が虹ヶ咲になるという話でしたので、この波が襲ってこないか不安になります」

 

イオ「いや、ブラック校則に改定したような凶悪生徒会長は虹ヶ咲買収前にリコールされるとワタシは思いマス」

 

鈴乃「イオもそう思うのね」

 

イオ「話を聞いていても、SDGsの理念に反して多様性を認めない風情しか感じられマセンから」

 

シオン「だと思った」

 

郷「そういえばせりなちゃんも咲ノ浜を訪問したって言っていたけど」

 

せりな「私も校舎内の風景が見てみたくて行ってみたけど、特に何も言われなかったし、ブラック校則の事実を知ったのも今日、比奈ちゃんと多英子ちゃんからの話を聞いたのがきっかけだからね」

 

多英子「この事実を知ってくれるだけで私は嬉しいよ」

 

せりな「でも私もこの事実を知れて良かったよ」

 

せりなも訪問に行っていたとは、初耳でした。

 

多英子「でしょ?まあでも、仮にブラック校則が消されたとしても、もう侑や歩夢がここにいるし、咲ノ浜に戻るつもりはないからね」

 

私「それなら、卒業まで3人とも一緒になれるので、侑も歩夢も嬉しいですよね?」

 

歩夢「もちろん!!」

 

侑「やっぱり、昨日も言ったけど、シオンちゃんも郷くんもすずかちゃんも、虹ヶ咲に来てよ」

 

シオン「却下」

 

歩夢「むー…絶対に諦めないんだから」

 

多英子「とりあえず、舞子ちゃんもカレンちゃんも、これからよろしくね」

 

舞子・カレン「よろしくね、多英子(ちゃん)」

 

こうしてまず全員で拍手をします。その時でした。ドアがノックされます。

 

??「失礼します」

 

私「どうぞ」

 

誰かと思うと……

 

私「由美!?」

 

多英子「去年の春はありがとうございました」

 

由美「俺もあのときは楽しかったよ」

 

シオン「いやなんでいるの?」

 

由美「いやそれも追々話すから」

 

大名古屋工科大学機械科4年の青山由美さんが、同じく虹ヶ咲のレプリカ制服を着て現れたのです。

 

由美「まず、転校生の多英子ちゃんが今日入部して、シオンちゃんと郷くんが鉄道同好会に勾留されたと聞いたので名古屋から駆けつけました。てか歩夢と侑ちゃんまで多英子ちゃんの幼馴染だとか、色々情報整理つかないんですが」

 

歩夢「まあそこは慣れだと思うよ」

 

由美「やっぱり」

 

私「それと、多英子の去年はありがとうございましたってどういうことですか?」

 

由美「俺が去年4月に一度だけ、咲ノ浜の内部の風景を見たいって思って入ったらちょうど多英子ちゃんが迎えてくれたんだわ。ついでにあの時点で中部高速鉄道の学生社員登録も済ませちゃいました☆」

 

多英子「あの日、夜まで開いていた学食のお蕎麦を一緒に食べたよね」

 

由美「うん。いい思い出だったよ。でも今行くと推し活厳禁だから、俺だと絶対に門前払いされるんだよねぇ……」

 

シオン「てか由美ちゃん、行ったんだ」

 

由美「いけなかった?」

 

シオン「だめに決まってるだろ!!写真くらい1枚恵んでよーもー!!」

 

由美「ゴメンナサイ……」

 

侑「反省してないね、まあそこも可愛いけど」

 

こうして今度は全員で笑い飛ばしました。

 

由美「それと僕が来たのはもう1つ目的があります」

 

せりな「何があったの?」

 

由美「金沢の蓮ノ空女学院から鉄道ファンの脱走者が出て、ここ虹ヶ咲周辺に来たらしいけど、自分が蓮ノ空の電話番号知らないし、わざわざ通報するのもその子に申し訳ないから連れてきた」

 

するともう1人、蓮ノ空女学院の制服を着た子が現れました。

 

私「ちょっと由美!!そこは容赦なく蓮ノ空の方に通報すべきですよ!!」

 

歩夢「やっぱり由美ちゃんは優しすぎるんだから」

 

蓮ノ空生A「もうっ、皆さん酷いだす!!」

 

由美「いやその前に通報して、通報者の俺がそこの天白組の5人の上司だってバレたらヤバいだろ」

 

すずか「それを言われると言い返せませんね……」

 

特にスクールアイドルクラブの日野下花帆さんがすずかを、乙宗梢さんが私を、村野さやかさんが鈴乃を、大沢瑠璃乃さんが郷を、藤島慈さんがシオンを狙っているため、下手をしたら由美の命がなくなるかもということは危惧すべきですね。

 

蓮ノ空生A「それで、この人たちは誰だすか?」

 

由美「ここの学園の鉄道同好会の皆さんと、その友人たち。部外者や学外の人も出入り自由だけど、今日学内の部外者として来てくれたのは緑のグラデーションの髪をした高咲侑ちゃんと、左側にお団子をつけた上原歩夢ちゃんだけだよ」

 

蓮ノ空生A「そういう青山さんも学外の人だとわては聞いただすけど」

 

由美「まあ、1人新入部員を歓迎するからおいでって部員の人に呼ばれたから来る気でいたもん」

 

蓮ノ空生A「理解しただす」

 

まず、全寮制の蓮ノ空女学院の脱走者と聞いた時点で、通報せずにこちらに連れてくるという発想が異常すぎます。よく考えたら由美はどうなっても私は責任を負えませんね。

それでも、色々聞きたいことはあります。

 

鈴乃「ところで、お名前は?」

 

蓮ノ空生A→実梨「わては斎藤実梨だす。蓮ノ空女学院の1年生で、出身は大阪。鉄道研究部で活動していただすけど、突然大賀美沙知生徒会長から廃部を言い渡されて、居場所がなくなってこっちに脱走してきただす」

 

多英子「私と同じ境遇だね」

 

舞子「でもごめん。私、沙知ちゃんと知り合いだから通報させてもらうね」

 

実梨「そんな無慈悲な!!」

 

舞子が携帯を取り出した、その時でした。またドアをノックされて……、

 

??「お取り込み中失礼します」

 

郷「生徒会長!?」

 

菜々「青山さんもこんにちは」

 

由美「ご無沙汰しております」

 

生徒会長の中川菜々がやってきました。

 

菜々「ところで、脱走してここまでやってくるというのはどういうことでしょうか、蓮ノ空女学院1年の斎藤実梨さん?」

 

実梨「なんでわての名を……」

 

菜々「生徒会長たる者、近年話題となっている学校の全校生徒の名前を把握しているのは当然のことです」

 

実梨「ここの生徒会長怖いだす……」

 

近年は蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブがかなり話題になっているので、このあたりを把握しようとするのはわかります。

 

菜々「塩津さん、もう斎藤さんを通報していただいて構いません。そして全寮制高校の生徒に慈悲を与えたら甘ったれるだけなので、青山さんもそこは要注意でお願いいたします」

 

由美「わかりました」

 

舞子「さ、じゃあ蓮ノ空女学院の生徒会室に電話……と」

 

そしてようやく舞子は電話をかけます。

 

【通話開始】

??『はい、お電話ありがとうございます、蓮ノ空女学院生徒会長の大賀美と申します』

 

舞子「こちら、虹ヶ咲学園鉄道同好会の前部長塩津ですが」

 

沙知『おう、舞子か。元気にやれてるか?』

 

舞子「もちろん。ただ、ちょっぴり留年がかかってるんだよねぇ…。沙知ちゃんも元気にしてる?」

 

沙知『まあなんとか。ただ、スクールアイドルの後輩たちに手を焼いてるんだよねぃ』

 

舞子「あらら…」

 

沙知『ところで用件は何だい?』

 

舞子「斎藤実梨ちゃんって子がここ虹ヶ咲に脱走してきたんだ。鉄道研究部が廃部になったから居場所がなくなったって言ってた」

 

沙知『うわ、アイツかよ』

 

舞子「知ってるの?」

 

沙知『知ってるも何も、生徒会長だからうちの全校生徒の名前は把握してるぜ。それに、今朝から行方不明になって先生方が血眼になって探してたから居場所がわかって良かった』

 

実梨「ひぃぃぃっ……」

 

侑「実梨ちゃんは黙ろうか」

 

沙知『それから、アイツは確か『さ き し ま △』とかいう名前で中学時代も結構撮り鉄の中でもやんちゃなことやってたって聞いたから、退学は以ての外だし、ちょっくらあたしがお迎えを今から出すぜ』

 

由美「うわ、通報しないの不正解だった」

 

歩夢「でしょ?」

 

というか迷惑撮り鉄をうちの部室で匿っていたのが恥です。

 

舞子「助かるよ沙知ちゃん」

 

沙知『とりあえず到着予定は4時ぐらいかな。それまで実梨のことはそっちの鉄道同好会の部室に置いといてくれ』

 

舞子「わかった」

 

沙知『じゃあまた。舞子も元気に過ごすんだぞ』

 

舞子「ありがとう」

 

【通話終了】

 

これで追い返す準備はできました。

 

せりな「そういえば、舞子ちゃんと蓮ノ空の生徒会長が知り合いなのは……」

 

舞子「多分この話をするのは初めてだと思うけど、部員が1人だけになったある日、金沢遠征に行ったんだ。そうしたら観光中に偶然沙知ちゃんがいたから、その時に話し込んで仲良くなったって感じかな」

 

せりな「なるほどね」

 

こうして話すことで、いろんな謎が解ける。こういうことができるのが同好会の魅力だと感じました。

 

菜々「ところで、この後御用のある方は……?」

 

カレン「アタシが17時から予備校行くつもりだったけど」

 

菜々「それなら岩槻さんは解散で大丈夫です」

 

とりあえずカレンは帰宅しました。彼女も大学受験が掛かっている以上行くという話は既に出ていたのでそこは部員全員で応援する方向で考えています。一応は基本的に毎週水曜日と日曜日のみという話なので、毎週木曜の部会に一切影響は出ていないのが救いです。

 

郷「僕も南武支線の205系を見に行きたいけど」

 

菜々「駄目です。中野さんは絶対に行かせません。というか今日も夜まで付き合っていただきます」ハイライトオフ

 

郷「うわまじかよ……」

 

シオン「僕も帰れないのか……」

 

歩夢「今日1日夜までシオンちゃんと由美ちゃんは帰しません!!」

 

由美「いや関係者唯一の大学生の俺まで連帯とか泣きそう……」

 

鈴乃「諦めなさい?」

 

結局抜けたのはカレンだけでした。

 

〜※〜

 

ただ、4時まで時間はまだあるため、昼食後3時半まで学内の案内を進めました。しかし、ゆりかもめの撮り鉄をしているとき、実梨さんは泣き出します。

 

実梨「やっぱり蓮ノ空に連行されるのは嫌だす…わてはずっとここにいたいだす……」

 

私「ダメですよ、そんなこと言ったら。他の皆さんも悲しみますよ?」

 

実梨「はい……」

 

シオン「比奈ちゃん、それ言ったら僕や郷くんが名古屋に残っているのも同じ理由なんだけど」

 

菜々「何をほざいているのですか鳳来寺さん?」

 

シオン「えっ?」

 

菜々「来てくれないと名古屋の知り合いや先生方よりも、私や上原さんが一番悲しみますよ?」

 

歩夢「よく考え直してね、シオンちゃん?郷くんやすずかちゃんもだよ?」

 

シオン「もう逃げ場はないのか……」

 

もう実梨さんと、シオンや郷の事情は違うようです。ぜひどこかのタイミングでこちらに転入していただきたいですね。

 

〜※〜

 

そして部室に戻りもう16時。ドアがノックされます。

 

??「失礼します。蓮ノ空女学院1年の村野さやかです。斎藤さんのお迎えに参りました」

 

菜々「えーっと……」

 

鈴乃「うわ、村野さんじゃない……」

 

やってきたのは村野さやかさんでした。

 

せりな「鈴乃ちゃん、何か良くないことでも……」

 

鈴乃「村野さんに一番狙われてるのよ私が!!」

 

さやか「いえ、今回は桜木さんを連行するつもりはありません」

 

菜々「それなら良かったです。まだ明日から授業がありますので、今の段階で桜木さんは村野さんに渡しません」

 

さやか「さあ、帰りましょう実梨さん。花帆さんと瑠璃乃さんと綴理先輩が待っていますから」

 

実梨「わかっただす……」

 

鈴乃「はぁ……助かったわ……」

 

さやか「それと桜木さん」

 

鈴乃「はい!?」

 

さやか「10月26日に虹ヶ咲学園の制服で、iPadまたはパソコンを必ず持って蓮ノ空女学院の学生寮に来てください」

 

鈴乃「どういうことよ」

 

さやか「今回実梨さんを匿った罰として、11月5日まで寮内にて軟禁生活を送ってもらいます」

 

鈴乃「そんなあああああ!!」

 

菜々「村野さん、10月26日は平日なのですが」

 

さやか「何を言っているんですか、虹ヶ咲学園生徒会長の中川菜々さん?貴校はジャパンモビリティショーで授業がオンデマンドになることを知っています。ですから私が寮内に軟禁し、オンデマンド授業を受けている時間以外は私がいっぱい愛するんです♥」ハイライトオフ

 

有佐「終わった……」

 

モリー「最後に解散前に緊急部会開きましょう」

 

ドロシー「私もそれがいいと思う」

 

私「モリーもドロシーも少々お待ち下さい」

 

私はこれを聞いてあることをひらめきました。

 

私「村野さん、お聞きしたいことがございます」

 

さやか「何でしょうか、鉄道同好会部長の澁川比奈さん?」

 

私「鈴乃が学生寮に軟禁されている間、オンライン部会への参加は可能でしょうか?私たちはジャパンモビリティショーで授業がオンデマンドになっている期間中も、部会をオンラインでいつもの時間に開く予定です。その部会に鈴乃が参加禁止になってしまうと、鈴乃の精神に堪えると思います」

 

さやか「軟禁生活中は当然、桜木さんの部会参加を禁止します。澁川さんたちに嫉妬したくありませんので」ハイライトオフ

 

舞子「うわぁ……」

 

せりな「終わった……」

 

イオ「鈴乃がいないとワタシはどうすれば……」

 

多英子「だよねイオちゃん……」

 

鈴乃が抜けてしまうと、私たちも泣きそうです……。

 

さやか「何なら澁川さんもお越しいただいて構いませんよ?同じように梢先輩に軟禁されると思うでしょうけど」黒笑い

 

私「遠慮いたします。まだ部長としてやらなければいけないことがございますので」

 

さやか「気が変わったら是非お越しくださいね♥」黒笑い

 

乙宗さんに事実上監禁されるとか、真面目に嫌です!!

 

さやか「さあ、行きますよ実梨さん」

 

実梨「嫌だすーーーー!!」

 

こうして実梨さんは村野さんに連れられ去っていきました。とはいえ、今回の実梨さんと過ごした時間は楽しかったです。また何らかの形で感謝を伝えることにいたしましょう。

 

歩夢「そういえば、シオンちゃんも郷くんも固まっちゃってるけど…」

 

侑「すずかちゃんと由美ちゃんもだね…」

 

由美「いや、実は俺以外の3人がみんな蓮ノ空の人の一部から愛されているんだわ。しかも今は亡きウイング団のぼたちゅんも、生前は蓮ノ空の夕霧綴理さんに愛されていたから、正直複雑すぎて脳みそが整理できなかったわけよ」

 

郷「正直、オンデマンド期間前に虹ヶ咲強制転入になったら命がいくつあっても足りないです……」

 

菜々「虹ヶ咲の転入はいつでも良いのでお願いいたします」

 

すずか「拒否権なしなんですね」

 

菜々「はい。ないです」

 

私「まあ、本来の多英子の歓迎会も無事に終えましたし、これでお開きにしましょうか」

 

多英子「そうだね」

 

こうして7時間にわたった多英子の歓迎会と、脱走者との大波乱劇はお開きとなりました。一部の人間の心に深く抉られた傷を残してしまいましたが……。

 

歩夢「じゃ、シオンちゃんも由美ちゃんも、行くよ♪」

 

侑「うん。夜まで2人を離さないって約束だったよね歩夢」

 

歩夢「もちろん♪」

 

シオン・由美「待ってええええ!!」

 

まずシオンと由美が侑と歩夢に連行されました。

 

菜々「とりあえず、これで私も中野さんを連れていきますが、最後に桜木さんにペナルティを与えます」

 

私「まさか……」

 

菜々「桜木さんには1週間以内に反省文を提出していただきます。小磯さんも斎藤さんの気持ちに同情こそしていたものの、まだ初めてなので免除ですが、桜木さんは脱走者だと気づきながら名前を聞くなどして匿おうとしていたことが部室の外からでも丸わかりだったからです。これが刑務所からの脱獄者でしたら立派な犯罪ですよ?」

 

鈴乃「わかったわよ。反省文くらい書くわよ!!」

 

菜々「というわけで、行きますよ、中野さん」

 

郷「またかああああああ!!」

 

こうして菜々と郷も去りました。

 

私「とはいえ、部外者がすずか1人だけになってしまいましたね……」

 

多英子「どうする比奈ちゃん?」

 

私「すずかがどうしたいかにもよりますが」

 

すずか「私、横浜駅とか鶴見駅で撮り鉄したいです!!」

 

多英子「横浜駅や鶴見駅か…。E233系になった世界とか全然知らないから、私も行ってみたい!!」

 

鈴乃「反省文とかはちょっぴり辛いし、ストレス発散も兼ねて私も行くわ」

 

イオ「それなら行きマスか」

 

モリー「私もE233シリーズの魅力を知りたいので行きましょう」

 

ドロシー「また楽しみが増えたね」

 

有佐「複々線ってのもなんか素敵だよね」

 

舞子「まあ、中間試験前最後かもしれない楽しみだと思って撮っていこうね」

 

せりな「そして、今日予備校だったカレンちゃんにも自慢しよう!!」

 

全員「さんせーい!!」

 

こうして部室を閉め、そのまま鶴見駅に流れました。まあ、中間試験は10/13 - 18、ただし14と15はお休みの4日間なので、テスト前最後の撮り鉄活動だと思い、存分に楽しむことにしましょう。




次回も新入部員ネタを予定しています。その後は何もない限り鉄道の日まで飛びます。

【斎藤実梨】
蓮ノ空女学院の普通科1年
大阪市出身
中学時代は成績優秀だったが、迷惑撮り鉄「さ き し ま △」として知られており、それを見るに見かねた両親が全寮制の蓮ノ空女学院に入学させた。本人は咲ノ浜に入学したかったようである。
今回の脱走要因は鉄道研究部の廃部によるもの。
一人称は「わて」で、語尾には「だす」をつける。タメ口は皆無。

※当初ハンネを別の名前にしていましたが、YouTubeにおいてとある列車が汚れるという指摘もあり、通報されることを危惧し別の名前に変更しました。


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留学先で鉄道趣味に目覚めるとどうなるの?

今回もまたキャラが1人増え、虹ヶ咲学園の鉄道同好会メンバーはこれで11人になります。視点はその新キャラを予定。


2023年10月2日、9月いっぱいで音楽科のカリキュラムにおける留学を終え、今日から私は虹ヶ咲に戻ってきた。最初の授業は音楽科のみんなとの再開を喜び、そのまま授業に入った。

 

だけど、本番は放課後。私は幼馴染と大事な後輩のいるあの場所に向かった。

 

カレン「あら?カナエじゃない」

 

せりな「カナエ先輩おかえりなさい!!」

 

私「カレンちゃんもせりなちゃんもただいま!!」

 

向かった先は鉄道同好会の部室。ここに来た目的は、今日から鉄道同好会に入部するため。そして、私の名前は広田カナエだ。

 

??「あら?もしかしてカレンとせりなの知り合いでしょうか?」

 

私「そうですけど……あなたは……?」

 

比奈「普通科1年の澁川比奈です。名古屋市天白区出身で、ここ鉄道同好会で部長を務めております」

 

私「私は広田カナエ。埼玉県さいたま市出身。音楽科2年だけど、留学先で鉄道の魅力に惹かれたから今日から入部することにしました。よろしくお願いします」

 

比奈「広田さんよろしくお願いいたします。……というか、カレンもせりなもこのことは知っていて、それで部員全員を今日この部室に臨時で招集したのですか?」

 

せりな「もちろん!!」

 

カレン「それ以外のみんなにはカナエが来るまで内緒のつもりだったけど、部長の比奈にあっさりバレちゃったわね…あはは」

 

比奈「もうっ!!どうして言ってくれなかったのですか!! 1人の仲間としてすごくショックです!!」涙目

 

せりな・カレン「ごめんなさああああい!!」

 

鉄道同好会の部長である澁川さんは、噂によれば現在の生徒会長の中川菜々さんレベルに堅苦しい方だと聞いていたけど、本当は仲間想いで寂しがり屋な人だってことを初めて知った。

続いて何人かまたやってくる。

 

??「せりなちゃんもカレンちゃんもこんにちは」

 

??「もしかしてこちらのお方のために…?」

 

??「そういうことなら内緒にしないでよぉ」

 

カレン「ごめんごめん」

 

せりな「じゃあカナエ先輩に紹介します。ライフデザイン学科3年の塩津舞子ちゃんと、普通科1年の小磯多英子ちゃん、普通科中等部3年の小川有佐ちゃんです。舞子ちゃんは練馬区、有佐ちゃんは阿蘇市出身だけど、多英子ちゃんは幼稚園の頃この近辺で暮らしてて、小学校時代は名古屋市天白区、中学からは大阪市の咲ノ浜に通っていたけど、昨日ここお台場に戻ってきたそうです」

 

聞いていると、正直部員のみんなが異色なように感じた。それよりも気になったことがある。

 

私「…気になったんだけど、この部活ってまさかの先輩禁止ルール!?」

 

せりな「その通りです」

 

そう。みんなが先輩呼びをしていないこと。もちろんせりなちゃんとはもっと仲良くなりたいから先輩禁止ルールを今から適用しよう。

 

私「だったらせりなちゃんも、敬語や先輩呼びやめてよ」

 

せりな「じゃあカナエちゃん、改めてよろしくね」

 

私「鉄道同好会の一員としても頑張るからね」

 

せりな「ちなみに、こっちは音楽科2年の広田カナエちゃん。埼玉県のさいたま市出身。今日音楽科の留学から帰ってきたばっかりで、留学先で鉄道の魅力に惹かれて入部することにしたんだって。カレンちゃんとも幼馴染らしいよ」

 

比奈「私も今日ここに来るまで一切情報を知らされていなかったので、ものすごくショックでした」

 

多英子「私ははっきり言って嬉しいよ。だって私も昨日咲ノ浜から転入して、入部もしたばかりなんだから」

 

有佐「でも2日連続って珍しいね」

 

せりな「でしょ?」

 

舞子「サプライズだったとしても、先にやっぱり言って欲しかったなぁ……」

 

カレン「ごめんね舞子」

 

こうして話せる場があることが、私としてはほっこりする。そう感じたその時。

 

また別の4人がやってきた。

 

??「早速騒がしいわね〜…」

 

??「というか、カレンもせりなも目的を黙っているなデス……」

 

??「それでも部員が増えるという話だけで良かったではありませんか」

 

??「だよね、モリー姉ちゃん」

 

私「えーっと…これで部員は全員かな?」

 

比奈「はい。まず国際交流学科中等部3年で副部長を務めている、イオ。インドネシアのジャカルタから留学しています。続いて、普通科1年の桜木鈴乃。名古屋市天白区出身で、私とは中学3年の頃から知り合いです。そして、普通科2年のモリー・ハーレー。イギリスのバーミンガム出身で、当初は短期留学でここ虹ヶ咲に来ていましたが、バーミンガムが財政破綻寸前だったので、家族とともに今は東雲に引っ越して暮らしています。最後に、情報処理学科中等部1年のドロシー・ダビッドソン。同じくイギリスのバーミンガムからの留学生でしたが、財政破綻寸前でこちらに永住しています。ドロシーとモリーは従姉妹の関係です」

 

私「都民が1人だけっていう部活が異色すぎる……」

 

カレン「でしょ?でもその異色さが売りなのよね」

 

私「それなら楽しく過ごせそうだね」

 

こうして全員で笑い飛ばす。ここまで出自が大学レベルに異色なところは初めてだ。

 

比奈「気を取り直して、全員揃いましたので部会を始めていきたいと思います」

 

全員「よろしくお願いします!!」

 

比奈「さあ、まずは新入部員の広田さんに改めて自己紹介していただきましょう」

 

結構緊張する。

 

私「はい。改めまして、音楽科2年の、広田カナエと言います。出身は埼玉県さいたま市。お母さんが韓国人のハーフです。先月まで留学先のドイツ・ベルリンにいましたが、そこで黄色い地下鉄が走ってるのを見て、レールの敷かれた道を難なく走れることに感動し、鉄道趣味に目覚めました。鉄道初心者ですが、よろしくお願いします!!」

 

なんとかなった。でも全員から温かい拍手をもらうことができた。

 

比奈「さあ、現役部員の皆さんも自己紹介しましょう」

 

するとみんなの自己紹介が進む。

 

鉄道系スクールアイドルの延暦寺レオナとしても活動する、鉄道同好会の現在の部長、普通科1年の澁川比奈ちゃん。

 

719系とYR-880形が大好きで、他にも学内外のスクールアイドルやバンドに楽曲提供を行う、私の大事な後輩、音楽科1年の丸山せりなちゃん。

 

イギリス国鉄のクラス323と近鉄1233系電車、そしてKRLジャボタベックのHOLECとHitachi電車が大好きなインドネシア人留学生で鉄道同好会の副部長、国際交流学科中等部3年のイオちゃん。

 

前世が米軍兵士で、イラク戦争にて戦死したこともあり平和を探しながら鉄道趣味も楽しむ比奈ちゃんの親友、普通科1年の桜木鈴乃ちゃん。

 

練馬区の石神井公園駅を最寄りとして活動する、各地の鉄道駅が大大大好きな鉄道同好会の先代部長、ライフデザイン学科3年の塩津舞子ちゃん。

 

阿蘇市出身で、旧・バス同好会から流れてきたにわかバスオタク・にわか鉄道オタク、普通科中等部2年の小川有佐ちゃん。

 

イギリスのバーミンガムからやってきた永住者の女の子でディーゼルエンジンが大好き、情報処理学科1年のドロシー・ダビッドソンちゃん。

 

校則が大規模ブラック化した大阪の咲ノ浜高校から昨日転校してきたばかりだけど、出身自体はこの近辺という、普通科1年の小磯多英子ちゃん。

 

7月から従妹のドロシーちゃんに次いでイギリスのバーミンガムから短期留学にやってきたけど、帰国の際に永住が決まってこの付近で両親と暮らしている、普通科2年のモリー・ハーレーちゃん。

 

そして、埼玉をこよなく愛し、ダ埼玉やカゴハラスメントといった言葉が大嫌いで、元バス同好会部長の私の幼馴染兼重度のバスオタク、岩槻カレンちゃん。

 

私「こうして自己紹介を聞いていると、みんなが十人十色だし、カレンちゃんやせりなちゃんのことも、もっと好きになっちゃったかも」

 

自己紹介の直後に、思ったことを私は言った。

 

カレン「そう言ってくれると、カレンは嬉しいわ♪」

 

せりな「鉄道同好会の一員としても、仲良くやっていこうね♪」

 

私「ありがとう」

 

比奈「後輩や幼馴染のことは、大事にしてくださいね」

 

私・せりな・カレン「もちろん!!」

 

そして全員でまた拍手をする。すると今度は…、

 

比奈「続いて、この同好会でのルールを説明しましょう。既存の部員の皆さんや読者の皆さんもよく聞いてください」

 

同好会のルールが成文化されているというのはすごいけど、読者の皆さんのためにもここに書いておきたい。

 

1. 部費は月1000円で、8月分と3月分は免除となり、年間1万円。

2. 入部、退部は自由だが、部外者でも部室の出入りは自由。

3. 基本的に木曜日夕方に部会を行う。授業がオンデマンドとなった際など、部室が使えないときはオンライン、それ以外は対面で実施。参加も任意。テスト1週間前からは部会を中止。何らかのニュースがあったときはこれ以外にも緊急で部会を開くことがある。

4. すべてのイベントは自由参加。文化祭にはようやく参加できるようになったが、こちらも参加は自由。

5. 違法薬物はもちろんのこと、タバコ、飲酒は禁止。これらを勧めることも禁止。

6. 列車撮影のための線路内立ち入りは厳禁で、発覚した場合即除名(強制退部かつ出禁)の上で、生徒指導部送りになる。

7. 名前呼びや先輩禁止、タメ口OKは学内外のどこにおいても、部員に対しては原則。学外の関係者でも、部員の友人であればこのルールを適用する。

8. 廃部は校則、または生徒会長の判断に従う。校則に従わない条件で部長が廃部を宣言したり、部員全員で廃部に合意したりしても生徒会長が認めない場合は廃部にしない。

 

せりな「ここまでしっかり成文化していれば、治安が悪くなりにくいね」

 

有佐「他のみんなには広めたいな」

 

比奈「せりなも有佐もそう言うと思いました」

 

私「同好会ルール、ちゃんと理解しました」

 

比奈「カナエがそう言っていただけるだけで嬉しいです。ここまでで皆さん質問はございませんね?」

 

でも気になったことがある。

 

私「そういえば気になったんだけど、役職って部長と副部長だけだっけ?」

 

そう。部長と副部長だけしか役職がないこと。

 

比奈「あ、全然決めていませんでしたね……」

 

舞子「カナエちゃんも多英子ちゃんも入部して11人になったことだし、会計とか書紀とか決めなきゃね」

 

イオ「じゃあ決めていきマショウ!!」

 

というわけで、今回の部会は終わりではない。

 

比奈「まず、決めたい役職は会計、書記、広報くらいですかね。他にあればお願い致します」

 

せりな「これで十分だと思う」

 

比奈「ですよね。それではまず、会計をやりたいよという方は、挙手をお願い致します。とりあえず3年生の舞子と、予備校通いのカレンは抜いたほうが良さそうです」

 

すると手を挙げたのは多英子ちゃん。

 

多英子「私、昔から目立たないけど役に立つって幼馴染のシオンや侑に言われたことがあって、だったらここは私がやるべきなんじゃないかなって思ったんだ」

 

舞子「じゃあ多英子ちゃんで決まりだね」

 

これで会計は決まった。

 

私「そういえばシオンってまさか……」

 

多英子「鳳来寺シオンちゃんだけど、カナエちゃんは知ってるの?」

 

私「知ってるも何も、現地で見たSバーンの鉄道PVが忘れられないなって。もしかしてみんな知り合い?」

 

比奈「はい。部室によく遊びに来てくれる1人です。他に中野郷、湯山すずか、青山由美がよく遊びにやってきます」

 

実はみんな名前を聞いたことがある。鳳来寺チャンネルに出てきてくれたみんなだ。

 

私「ホント!!みんな知ってるよ!!また中部高速鉄道の学生社員登録申請するね♪」

 

カレン「これでカナエももう仲間ね♪」

 

全員で笑い飛ばしたあと、次に決めるのは書記。

 

鈴乃「私がやるわ。1年生の中でなんの取り柄もないもの」

 

比奈「書記も決まりですね。最後は広報ですが……私以外に動画とか作れる人いますかね……?」

 

せりな「実は私、ここ最近『米沢咲世・米沢のぎゅうどん』名義で鉄道PVやピアノの動画の投稿を始めてみたの。もし力になれるなら、『Rainbow RFC広報』ってチャンネルも作ろうかなって思ってたけど」

 

比奈「それならせりなにぜひお任せしたいですが、よろしいでしょうか?」

 

せりな「もちろん!!」

 

こうして全員で拍手をし、

 

比奈「さあ、他にやることはありませんね」

 

この一言で全員が頷き、

 

比奈「それでは部会としてはお開きにしましょう。お疲れ様でしたー!!」

 

全員「ありがとうございましたー!!」

 

部会としてはお開きとなった。

 

比奈「そういえば忘れていましたが、次の木曜の部会、テストが近いからどうしようかなと」

 

舞子「成績不振が私を含めて2人もいるから、中止でいいと思うんだけど」

 

せりな「それ言って虚しくならない?」

 

舞子「もう諦めモードだし、虚しくなってもいいかなって」

 

比奈「止まってそこで終着駅になったら終わりですよ?」

 

すると、ドアがノックされる。

 

??「失礼します」

 

比奈「どうぞ……って、会長でしたか」

 

やってきたのは当校の生徒会長、中川菜々ちゃん。

 

私「こういうことって日常茶飯事?」

 

比奈「はい。というのも、イオと舞子が異常に成績不振で……」

 

イオ「ちなみに舞子が部長を強制交代させられたのもこれが原因デス……」

 

舞子「私は留年しないか否か、イオちゃんはエレベーター方式で進級できるか否かが懸かってるんだ……」

 

うわ、成績不振で部長解任って、どれだけ成績が悪いのか計り知れないよ……。

 

菜々「先程の皆さんの言うとおりですが、実は本日以降、音楽科2年の広田カナエさんも該当するようになってしまいました」

 

比奈「えっ……!?」

 

せりな「中川会長がなんで知ってるの!?」

 

菜々「生徒会長たる者、全校生徒の成績をすべて把握しているのは当然のことです」

 

せりな「バレちゃったね……」

 

私「うん。私、先輩としては結構情けない方で、いつもせりなちゃんに助けられることが多いし、何なら留年ギリギリなんだ……」

 

カレン「ごめんね黙ってて……」

 

比奈「いえ、大丈夫です」

 

菜々「話を続けます。テストが近いため部会の中止は賢明な判断だと思います。ただ、広田さんも場合によれば生徒会主導の勉強会に参加していただく可能性があります」

 

私「勉強会の場ができるだけでも私はちょっと嬉しいかも」

 

舞子「でもあの会長、実は勉強会のときは鬼教官なんだよ……?」

 

イオ「ものすごく怖かったデス……」

 

私「そうなんだ……」

 

しかし、舞子ちゃんとイオちゃんが地雷を踏んだのはその時だった。

 

菜々「また、鬼教官や怖いなどと言いましたね、ライフデザイン学科3年の塩津舞子さんと、国際交流学科中等部3年のイオさん。前回の勉強会においてもう言わないと誓ったのに、約束を破りましたね」ゴゴゴッ

 

舞子「ひっ……」

 

菜々「前回の勉強会で『あなたの命を焼き尽くす』と言ったのは冗談ですが、留年になったり、内部進学ができなくなったりするほど成績が良くないという以上、誰だって鬼になります。とりあえず、塩津さんとイオさんと広田さんは親睦会と題して、只今より生徒会主導の勉強会に付き合っていただきます。広田さん以外のお二人は私を鬼教官扱いした罰です。それ以外の皆さんは解散で差し支えありません。寄り道や撮り鉄をせずに帰宅し、中間試験に備えましょう」

 

舞子ちゃんに後から聞いた話によると「次に私を鬼教官と言った場合、あなたの命をスカーレットの炎で焼き尽くします」と言われたそうな。冗談でも言って良いことと悪いことがあるが、まあそんなツッコミをしたら間違いなく怒られるだろう。

 

比奈「わかりました」

 

菜々「それでは御三方、行きますよ」

 

私・舞子・イオ「いやあああああああ!!」

 

こうして完全にお開きとなり、私と舞子ちゃんとイオちゃんは生徒会主導の地獄の勉強会の時間になってしまった。正直菜々ちゃんは怖かった。そりゃ舞子ちゃんやイオちゃんが鬼教官呼ばわりするのもわかるよ……。

ちなみに生徒会長に対しては鬼教官の他に、ヤンデレも禁句だってことを初めて知った。特にあの中野郷くんのことが大好きなのに、恋心を蔑ろにするのが良くないんだってさ。




次回は虹ヶ咲の2学期中間試験の関係でAqours側のリクエストを書く予定です。その次は鉄道の日まで飛びます。

【広田カナエ】
虹ヶ咲学園の音楽科2年
埼玉県さいたま市出身で、岩槻カレンとは幼馴染。
母が韓国人のハーフで、本人はそれに誇りを持っている。
カリキュラムの関係で行った短期留学の間に鉄道の魅力に惹かれ帰国後直ちに鉄道同好会に入部した。
成績は朝香果林や塩津舞子レベルに悪く、いつも後輩のせりなに救われている。
《余談》
実は最初は「岩槻カナエ」としてカレンの双子の妹の扱いにしようと考えていたが、後に苗字を西園寺に変更し幼馴染という設定にする。しかし、YouTuber西園寺さんのことを考えると不都合が生じると考え、本登場の際に苗字を広田に変更した。

【2023年12月16日追記】
本話をベースとして動画を作成しました。
https://www.youtube.com/watch?v=nIl7ZIkvOV4


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北九州経由で鹿児島まで弾丸で行ってみよう、その道中で千歌ちゃんのライブを添えて。

今回はリクエスト。視点はデフォルトの高海千歌を予定。


2023年10月7日、京都駅にて。今日はここからルビィちゃん、曜ちゃん、そしてすずかちゃんと北九州と鹿児島にて1泊2日の弾丸ツアーを決行するつもりでいる。

 

すずか「思ったんですけど、なんで私なんですか!!」

 

曜「だって虹ヶ咲も中間試験だし、シオンちゃんも郷くんもゆーみんも金欠だって言っていたから、手の空いている人ってすずかちゃんしかいなくない?」

 

すずか「曜先輩の言う通りですね……」

 

私「まあ、考えていても仕方ないし行こうよ」

 

ルビィ「だね」

 

こうして私たちの旅は始まった。

 

〜※〜

 

まず乗ったのは新幹線のぞみ号。ここから小倉まで2時間半の長旅だ。朝一番でカフェに入って正解だった。

 

すずか「そういえば何故京都集合にしたんでしたっけ?」

 

私「今は千歌が中部高速鉄道の河原町支社勤めで、曜ちゃんが富山の大学にいるし、ルビィちゃんも名古屋の大学だから、九州方面行くなら京都集合が一番都合がいいって判断したんだ」

 

すずか「理解しました」

 

ルビィ「広島でウイング団に邪魔されないといいけど、あそこも期待の新入りだったぼたちゅんが家族と心中して亡くなったから、それどころじゃないかもね……」

 

曜「あー……」

 

広島のリスクを忘れていたけど、大事な新人だったぼたちゅんを失ったことで活動が最近見られなくなった気がする。そっとしておくことにしよう。

 

そして乗ること2時間半、無事に小倉に到着した。

 

ルビィ「そうだ。ルビィは八幡製鉄所に行ってみたいなぁ」

 

私「うん!!行こう!!」

 

というわけで、鳥栖行き区間快速に乗り、そのまま九州工大前まで向かう。今回当たったのはあの悪名高き813系の座席撤去車。ゆーみんが「当面乗らん!!」と叫んでいたことは記憶に新しいが、正直私も座席撤去は許せないと思う。

結局九州工大前まで立ちっぱなしのままだった。これは苦情が相次いでもおかしくないよね。

 

そして九州工大前からは外から八幡製鉄所を眺める。

 

ルビィ「120年以上経った今でもバリバリに動いてる!!」

 

曜「もう日本製鉄の持ち主だけどね」

 

すずか「でも、小6の頃歴史でやった範囲の実物を見るって、素晴らしいですね」

 

私「でしょ?」

 

歴史系科目の良いところといえば、旅先でこういうものを見られるところ。当時の現地に思いを馳せるロマンがあるんだから!!

 

その時、ふと思いついた。

 

私「そういえば、くろがね線見てみたいなぁ」

 

すずか「くろがね線……新型機関車ありましたね、行きましょう!!」

 

曜・ルビィ「待ってええええ!!」

 

くろがね線。八幡製鉄所の戸畑側と八幡側を結ぶべく設けられた専用線。みかん色の電気機関車E8500と、青いディーゼル機関車D700によるプッシュプル運転が見られるけど、ここ最近E8500がドイツ製の140トン級電気式ディーゼル機関車E1400に置き換えられつつあるって聞いたから、見に行こう。

 

〜※〜

 

到着後にくろがね線の列車はやってきていた。今日はE1401とD704の組み合わせだ。でもそれより驚いたのは…

 

曜「なんか、すごくゆっくりだね…」

 

むちゃくちゃゆっくりなこと。

 

ルビィ「うん」

 

すずか「鈴乃の話によると貨車にブレーキがついていないらしく、それであまり速度が出せないとか」

 

私「まあ、熱い銑鉄が運ばれるんだからやむなしな気がしたかな」

 

すずか「そうでしょうね」

 

熱い銑鉄でブレーキ弁が馬鹿になると考えると貫通ブレーキ設置なしも確かにわかる。独自の憶測だと思うけどそこは許してね。

 

〜※〜

 

通過後はもう13時。イオンモール戸畑まで歩き、そこで食事にした。ミスタードーナツは定番だ。

 

すずか「それでもこの期間限定のスープ麺気に入りました!!」

 

曜「そうやって喜んでラーメンをすするすずかちゃんも可愛いね♪」

 

すずか「曜先輩ありがとうございます!!」

 

すずかちゃんの頼んでいたのは世界のスープ麺 フカヒレスープ。読者の皆さんも是非食べていただきたい逸品だ。

 

それとやっぱりすずかちゃんは可愛い。高校に入ってスクールアイドルをやると言い出したら、もっと嬉しいかな。

 

食後は若松駅まで歩く。徒歩30分だけど、すずかちゃんが乗りたい列車があるらしい。それがこちら。

 

すずか「やったぁ!!念願の蓄電池電車ですぅ!!」

 

ルビィ「BEC819系だね!!」

 

BEC819系0番台。非電化区間の若松線を走る蓄電池電車。名古屋や広州、沼津では見られない新タイプの車両にすずかちゃんとルビィちゃんは大はしゃぎ。

 

曜「でも、電化区間ばっかりの静岡県と無縁な電車って素敵だよね」

 

私「名古屋の城北線にも欲しいよね」

 

ルビィ「いや、城北線は2032年になったら容赦なく廃止かもよ…?」

 

私「あー……」

 

城北線も距離的に走れそうな気がしたけど、むしろ乗客数的に廃止ってこともあり得るよね。

そんなこんなで発車前にICカードを通し、無事に乗車することができた。乗車は直方まで。どこぞの高山の特急とは全然異なり、むちゃくちゃ静粛だ。

 

そして折尾からはパンタグラフを上げて普通の電車として走る。交流60Hz特有のブザーみたいな音が発車時にかすかに聞こえる。

 

そして直方到着後、14時50分より乗ったのは…

 

ルビィ「また!?」

 

817系2000番台VG2004編成。ワンマン対応だが、それよりもロングシート車である。ルビィちゃんはどちらかと言うとロングシートを好まないタチだから半分落ち込んでいた。

 

そしてそのまま、15時58分まで乗り通すことになる。

 

曜「千歌ちゃん、そういえば仕事とかどう?」

 

千歌「まあ、事務仕事が中心だけど、アイドル等の練習もあるから結構忙しいかな…あはは」

 

元スクールアイドルであることは社内に伝播済みだから、社内アイドルの扱いになってしまい、事務仕事とアイドル活動の両立という形を取っていて結構忙しい。だけどこういう有給休暇は取らせてもらえるからそこはマシである。にわかでまだ良かった。重度の鉄オタでアイドルまでやっていると、ゆーみんやシオンちゃんのような学生社員でも週末はもちろん、年末年始まで休む暇もなく、酷いと深夜まで働いていることが多い。そろそろ休ませてあげて欲しい。

 

そして桂川から篠栗線に入り、各駅に停車しながら博多に向かう。秋の田園地帯を駆け抜け、15時58分、定刻通りに到着した。

 

曜「よし、このままキャナルシティ博多行こうか」

 

私「うん。今日は福岡市内泊だから、夜までそこで楽しもう」

 

というわけで、新規開業したばかりの七隈線で櫛田神社前まで乗り、徒歩3分。

 

ルビィ「そういえば千歌ちゃんってあの合同ライブに呼ばれていたんだよね」

 

私「そうだった!!」

 

曜「じゃあ準備に行っておいで!!」

 

すずか「千歌先輩のステージ楽しみにしています!!」

 

私「うん。私、頑張るね!!」

 

そう、実は私だけキャナルシティ博多で、スクールアイドルの合同ライブに、元スクールアイドルAqoursのメンバーとして呼ばれている。17時20分から、スクールアイドルOB枠として1コマだけだから準備だけしておこう。曲目は『幻日ミステリウム』で、今回の衣装はあのファンタジー向けコスプレを予定している。Aqours自体は活動休止ではないけど、ソロで呼び出されるってことも頻繁にあるからね。

 

〜※〜

 

準備が終わったあとは17時20分を待つ。スクールアイドルも5年前とは大違い。北九州エリアにすらスクールアイドルが50組近くもいるんだから。ゆーみんもスクールアイドルをやるべきだったのではないかとつくづく思った。

 

そして17時18分、私の出番が来た。

 

【♪Aqours『幻日ミステリウム』♪】

 

ライブ中、みんなからは「本物のチカだー!!」などとの声が上がる。まあ、幻日のヨハネが盛り上がっているって話もわかっていると理解できる。そこまで伝説になっていたんだね…。

 

でも無事に私の出番は終わった。

 

すずか「千歌先輩かっこよかったです!!私も再来年からスクールアイドルやろうかな」

 

私「えっ、すずかちゃんも!?」

 

すずか「以前から気にはなっていましたし、何より比奈がレオナとして7月からせつ菜さんの代役ながらスクールアイドルデビューしていたのもあったんでね」

 

ルビィ「うわぁ……由美ちゃんがまた病んじゃうかも……」

 

曜「いや、もう大丈夫だと思うよ。比奈ちゃんのことは全力で応援するって言ってたから」

 

私「それなら安心だね」

 

こうして全員で笑い飛ばし、着替えたあと最後にみんなでモツ鍋を食べ、今日泊まるホテルに流れる。本場のモツ鍋は美味しいし、渋いビールがそこに合う。飲めないのはすずかちゃんだけだけど、そこはお水で我慢してもらった。だって今日は千歌が奢るんだからね!!ワガママな子は、千歌は嫌いだよ?

 

今日のホテルは変なホテル。無人だけど、それ以外は普通のホテルだ。一応曜ちゃんと私、そしてルビィちゃんとすずかちゃんが一緒。

 

曜「明日の鹿児島も楽しみだね♪」

 

私「うん!!九州の魅力をいっぱい発見しようね!!」

 

2人「おやすみー!!」

 

まだ夜8時だけど、明日も5時起きで、8時には鹿児島に着いていたいから早いところ床についた。

 

〜※〜

 

次の日の5時。

 

私「おはよう曜ちゃん」

 

曜「おはよう」

 

私「今日は鹿児島に向かって行こうね!!」

 

曜「うん!!」

 

そして身支度をして5時半にチェックアウトを済ませ、ルビィちゃん、すずかちゃんと集合。そのまま中洲川端駅の始発電車に乗り、博多駅に出る。

 

すずか「5時起きはやっぱり眠いです〜……」

 

私「何時に寝たの?」

 

すずか「2時です。8時に寝ようとしたんですが寝れなくて、そしたら金沢の日野下先輩から8時半に電話がかかってきて、切りたいって言っても切らせてもらえず、予告なく切ると容赦なく何度も何度もかけ直してきて、出る度に長々とお説教、日をまたいでもお構い無し…ってやってる間に5時間半経っちゃいました……」

 

ルビィ「ルビィも横から怒鳴ったけど、『ルビィセンパイは黙っててください!!』って逆ギレされて、手に負えなかったよ……」

 

うわ、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブも舐めたら相当危険だぞ……。

 

曜「危ないから携帯切ろうか」

 

私「その代わりYouTubeとかは千歌の携帯で見せてあげるね」

 

すずか「わかりました。そうすれば日野下先輩からの電話やLINEをシャットアウトできますからね」

 

ルビィ「よし、そうとなれば鹿児島行くよ!!」

 

全員「おー!!」

 

こうして今日も旅を続けていこう。

 

まず最初に乗るのは新幹線つばめ307号鹿児島中央行き。博多駅の始発電車だ。車両はN700系8両編成。乗るのはもちろん自由席。朝食は鹿児島中央に着いたら食べることにする。

新幹線乗車中、すずかちゃんとルビィちゃんは寝てしまった。対面4人で乗れたから何とかなったけどね。

 

〜※〜

 

8時前にもう鹿児島中央駅着。向かったのは驛亭さつま。朝からがっつりビュッフェを楽しむ。和食も洋食も美味しい。鶏だしパワーでやる気が出たぞ。

 

ご馳走様でした。さて、まずどこに行くかというと…、

 

桜島だ。まずバスに乗り14分、水族館前に到着し、そのままフェリー乗り場まで向かう。まあ、大隅側から回るよりはフェリーで行ったほうが得策だよね。

 

曜「しかし、今日も笠雲かかってるよ……」

 

私「うん。少し朝から雨もぱらついてるから、まあ噴煙は見られないよね……」

 

噴煙を見られなかったのは残念だけど、到着後は地元のJAで桜島大根を買ってお土産にすることにした。

 

すずか「このデコポン、シオンや郷に買っていったら喜ぶかなぁ…」

 

曜「まあ、ゆーみんにはお土産なしでいいか」

 

私「え、何言ってるの曜ちゃん?」

 

曜「いけなかった?」

 

ルビィ「うん。ルビィと千歌ちゃんは由美ちゃんのことが大好きだから、絶対にお土産を買っていかないといけないんだよ?」ハイライトオフ

 

すずか「うわ、ガチ勢舐めすぎました……」

 

曜「ゴメンナサイ……」

 

私「わかってれば大丈夫です」

 

私とルビィちゃんは青山由美ことゆーみんガチ勢だから、彼女を見捨てるなんて真似は絶対にできない。どんなものでも貢ぐから、せっかくだし私は黒酢でも買っていくか。

 

そしてフェリーでもう一度本土に戻り、もう10時半。昨日博多ラーメンを食べそこねたから、今日こそラーメンを1杯頂こう。

 

バスで鹿児島駅に向かい、今度は路面電車に乗る。車両は7500形ユートラムIIIで、行き先は谷山。でも降りるところは高見馬場である。

 

すずか「2連接も素敵です〜!!」

 

ルビィ「そういえば広州って路面電車なかったよね?」

 

すずか「はい。まだ地下鉄しかなかったです。今はあるらしいですけど」

 

曜「じゃあ路面電車、しっかり楽しむんだよ?」

 

すずか「はい!!」

 

最新型の路面電車はオールロングシートで、床面も低い。少し前までの低床路面電車はクロスシートがついていたから大進歩だと思う。

 

ルビィ「加速もスムーズだね」

 

曜「うん。空転もしないし」

 

高岡の、吊り掛け式の路面電車デ7070が空転したのを花丸ちゃんとゆーみんが見たという話はもうスクールアイドル業界で有名。曜ちゃんも経験していたんだって。

 

そして高見馬場下車後、今日のお昼は鹿児島ラーメン豚とろ天文館本店で食べることにする。

 

すずか「豚トロチャーシューを食べられるなんて、こんな貴重なことなかなかないです♥」

 

豚トロは豚の希少部位で、それがチャーシューになっているって話ならますます貴重な経験をしたように感じる。

 

ご馳走様でした。

 

曜「そういえば帰りは飛行機だけど、なかなか便数ないよね」

 

私「うん。まあ今のうちに空港行って、14時45分の伊丹行きに乗ろう」

 

ルビィ「それがいいね」

 

というわけで、高見馬場から郡元行きの電車に乗り、鹿児島中央駅に向かう。

 

すずか「2140形ときめいちゃいますよ〜!!」

 

乗ったのは2140形。東洋GTOインバータが響く、軽快電車の系譜を引き継いだ車両。最近GTOサイリスタは数を減らしてきているから、貴重な経験だと思う。

 

そして鹿児島中央駅からリムジンバスに乗り、鹿児島空港に無事到着。おみやげを買い、搭乗手続きを済ませ、伊丹行きの飛行機に乗り込んだ。

 

無事に離陸すると、すずかちゃんは寝てしまった。

 

ルビィ「善子ちゃんや花丸ちゃんも言っていたけど、すずかちゃんの寝顔、可愛いね」

 

私「うん。本当に天使みたい」

 

曜「そっとしておいてあげようね」

 

それから1時間10分、私たちも寝てしまい、伊丹着陸まで目を覚まさなかった。

 

ルビィ「…あれ?もう伊丹!!」

 

曜「寝ちゃったね」

 

すずか「まあ、でも2日間楽しかったです!!」

 

私「すずかちゃんが喜んでくれて良かったよ」

 

その後、大阪空港から蛍池経由で梅田まで出た。

 

梅田到着後のこと。

 

曜「そういえば鈴乃ちゃんや比奈ちゃんたち、心配だなぁ……」

 

ルビィ「でも、みんな成績優秀だし、なんとかなると思うよ」

 

私「だよね。じゃあ今回はこれで解散にするか」

 

曜・ルビィ「うん。今日はありがとう」

 

すずか「また付き添いますよ」

 

私「みんなもありがとう!!」

 

全員「それでは、お疲れ様でしたー!!」

 

こうしてお開きとなり、曜ちゃんはサンダーバードで富山に戻り、すずかちゃんとルビィちゃんも近鉄特急で名古屋に帰った。

まあ、考えていても仕方ないし、明日1日は明後日からの仕事に備え、京都でゆっくり過ごすことにしよう。




次回は鉄道の日ネタを予定。


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☆近鉄電車秋のトキメキ珍道中2023 #5 最終回 鉄道の日と元愛車(推し)のVC42編成、そして315系。

今回は鉄道の日ネタで、1233系のVC42編成を出します。視点は青山由美目線で進む予定。
今回についてはこちらを読んでおいたほうが良いかも。
https://syosetu.org/novel/284195/188.html


2023年10月14日、名古屋駅にて。今日は名鉄と高島屋の北海道フェアに行く予定で、明治神宮外苑からメイを呼んでここに来ており、名鉄のフェアにはまず寄った。

 

メイ「その開拓おかきも随分美味しそうだよな」

 

俺「まあ、うちの母や夫、弟たちのお気に入りでもあるからな」

 

メイ「1袋くらい恵んでくれねえか?」

 

俺「メイにはやらん」

 

メイ「ケチ」

 

俺「むしろ気前が良いほうが損するぜ?」

 

メイ「出た謎理論…まあいいか。次高島屋行こうか」

 

俺「そうだな。その前に噂のVC42っていまどこにいるんだろう……?」

 

メイ「VC42……?アイツのことか。とりあえず調べようか」

 

俺「そうしよう」

 

そしてYahooリアルタイムで調べると突然、この後の行動を変える出来事が起きる。

 

そこに投稿されていたのは、25分前に四日市駅で撮影されたと思われるVC42編成。これはそろそろ名古屋駅に到着する頃だろう。

 

俺「予定変更。近鉄行くぞ」

 

俺はメイの腕を引っ張り、近鉄方面に連れて行く。

 

メイ「ちょっ…待っ……北海道展はもういいのかよ!!」

 

俺「帰り際に寄れるしいいかなって」

 

メイ「全く、これだから鉄オタは……」

 

読者の皆さんには改めて説明するが、近鉄1233系VC42編成は、近鉄1233系電車のうち名古屋線に所属する1編成。2020年からLCD式の車内案内表示器が取り付けられており、それを理由に俺の愛車にしていたが、今回車体更新を受けたことでLCDが撤去され、ドアチャイムすら鳴らなくなり(*1)、即座に愛車ではなくした。

まあ、俺から愛されなくなったということでVC42編成も幸せなのだろう。とはいえ、今度は一番の愛車をVC47編成に指定したため、歩夢あたりがVC47編成に嫌悪感を抱くことは確実なように感じた。

閑話休題。近鉄名古屋駅に到着したちょうどその時、パシャンという非常ブレーキ音を聞いて3番線を確認すると、案の定VC42編成がいた。リアルタイム投稿恐ろしすぎるだろ。

 

メイ「由美が狙っていたのはこれか」

 

俺「大当たり。だけどもうコイツは俺の愛車ではありません」

 

メイ「愛車?」

 

俺「鉄道ファンの皆さんは自分の推しの鉄道車両を愛車とか言うんだって。だけどVC42からLCDが消えたから、愛車というか推しでなくしたのよ」

 

メイ「…で、今の近鉄の推しは何なんだよ」

 

俺「1233系VC47編成。秋分の日の日暮れに普通列車で走っているのを見て推し変しました」

 

メイ「VC42編成が嫉妬しても知らんぞ?」

 

俺「電車だもん、そんな感情抱かないって」

 

メイ「うわぁ……それでも歩夢さんがVC47編成に嫉妬しても知らねえからな」

 

俺「わかってるって」

 

そんな会話を繰り広げながらVC42編成に乗り込む。隣りにいた9000系と比較すると、やっぱり前照灯が窓下、尾灯が窓上に設置されているのには違和感が強い。

それと、電車が嫉妬しないとは言ったが、異論があれば感想欄で教えてね。

 

さて、車内はというと、LED間接照明になっていたまでは良いのだが、とにかくLCDが撤去されて横長型の筺体になっていたことにむちゃくちゃ違和感を感じた。LCDがないだけで寂しくなる。ドアチャイムや盲導鈴すら鳴らない。愛車から外して正解だった。

 

そして、変わらず日立GTOインバータの音を響かせ発車する。そのため、愛車でなくとも、嫌いにはならない。

 

外に出ると、もう日はとっぷり暮れているように見える。

 

メイ「もう夜だな」

 

俺「うん。雨だからね」

 

そう。今日は雨が降っている。だけど中間発表前最後のチャンスだから雨でも乗ったのだ。

とりあえず計算の都合上、降りるなら弥富駅がベストだ。帰りは関西線で帰るしかない。というわけで、蟹江、弥富と停車し、VC42編成との旅は終わりだ。

 

メイ「まあ、あのシオンもVC42編成のせいで近鉄を嫌いになりかけたんだよなぁ……」

 

俺「流石にLCD撤去とか暴動案件になるのもわからなくはないよ」

 

メイ「非鉄の私でも気持ちはよく分かるぜ」

 

俺「そう言ってくれるのはメイだけさ。ありがとう」

 

メイ「うるせぇぞ由美!!照れるじゃねえか!!」

 

俺「ごめんごめん」

 

2人で笑い飛ばし、しまかぜ、ひのとりを撮影後、JRの弥富駅に流れる。それにしても近鉄バカ高くなったな……。

 

〜※〜

 

弥富駅では快速みえの通過を見送り、しばらくしてやってきたのは……。

 

俺「またお前か」

 

315系、しかもC102編成。311系を駆逐した車両の1つ。そういえばもうC104までやってきてるんだよねぇ……。

 

メイ「由美はこれに乗ったことがあるのかよ」

 

俺「ああ、一度だけ。名古屋から八田まで、梅雨の日の夕方にね。315系自体は中央西線で乗ってるけどね」

 

メイ「せりな様がどんな反応するのか怖いな……」

 

虹ヶ咲学園音楽科1年の丸山せりなちゃんは鉄道業界でも音楽業界でも、チート級の作曲家兼撮り鉄として知られているから、メイが「様」付けしても俺は驚かない。

 

俺「あの子も近鉄以外のロングシートが大大大嫌いだからね……。しかも想像してみると……」

 

せりな『私、JR東海は転換クロスシートばかりだから、大好きだったの……。でも、今関西線に行ったら……ロングシートばかりじゃない………!!転換クロスを消すんだったら、もうJR東海なんて、どうでもいい……!! JR東海なんて、大っ嫌い!!』

 

メイ「確かに言いそうだよな」

 

俺「うん。そのせりなちゃんを宥められる人が……いたわ」

 

メイ「誰だよ」

 

俺「せつ菜ちゃんと比奈ちゃん」

 

メイ「あー…確かにあの2人はなぁ……。まあ、考えていても仕方ないから乗るぞ」

 

俺「うん」

 

というわけで乗って、名古屋まで帰ろう。VC42編成に乗れたのは正直良かった。

 

〜※〜

 

名古屋駅到着。今度こそ高島屋に向かうことにした、その時だった。

 

??「メイ、由美、見つけた」

 

俺「四季!?なんでいるの!?」

 

四季「メイを強制送還するために来た。由美も連行する」

 

メイ「おい四季、由美は卒業研究の中間発表近いからやめとけ」

 

四季「わかった。その代わり、今から高島屋の北海道展には寄らないこと。グルメに嫉妬したくないから」ハイライトオフ

 

俺「それでも寄るって言ったらどうするの?」

 

四季「容赦なく神宮外苑に連れて行く。だから約束してくれるね?」ハイライトオフ

 

俺「わかったよ……」

 

楽天うまいもの市場に変わっちゃうから、もう行けないんだよなぁ……。

 

メイ「さ、四季、帰るぞ」

 

四季「うん」

 

メイ「今日は楽しかったぜ由美〜!!」

 

俺「またねー!!」

 

こうしてメイ、四季とは解散になった。四季との約束を破ったら科学技術の力で粛清されるから、高島屋の北海道展は諦めて、中央西線の315系で帰宅することにしよう。

 

結局、翌日以降、今年度分の高島屋の北海道展に行くことはできなかった。それよりも、211系がいなくなって315系ばかりになったのを帰り際に見て、かなり時代を感じてしまう青山由美であったのだった。今回は以上!!

*1
出典: X




次回は虹ヶ咲よりリクエストを予定しています。

ちなみに、VC42編成には2ヶ月経った現在でもLCDがついておらず、当該編成は推し(愛車)に戻すつもりはありません。ただ、VC31編成の更新時には設置されており、VC43やVC47などでは流石に新品に交換という形になると感じたので、名古屋線所属のうち、VC40編成以降のA更新後は順次愛車に追加するつもりです。
とにかくVC42編成のLCDは早いところ塩浜でいいから設置してくれ(切実)


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観光列車の食事なしプランも悪くはない。

今回はテスト明けでリクエスト。視点は鳳来寺シオンを予定。


比奈「はぁ……」

 

僕「どうしたの比奈ちゃん?」

 

2023年10月21日朝7時、東京駅にて。今日はぽむちゃん、しずく、侑ちゃん、比奈ちゃんと共に、比奈ちゃんの奢りで柳都Shu*Kuraに乗る予定だったのだが、比奈ちゃんは異常に落ち込んでいる。

 

比奈「実は、テスト明け直後、会長から早速風紀委員に推薦されてしまったのです……。人手不足で困っている中で私が選ばれてしまいまして……」

 

ぽむちゃん「まあでも、鉄道同好会できっちりルール制定したことがバレたってことなんだからね」

 

侑「諦めてやるしかないと思うよ」

 

比奈「侑も歩夢も慈悲を……」

 

しずく「ただでさえ中学時代、比奈さんは生徒会長を経験しているのに、お二人の慈悲があるとでも思うんですか?」ゴゴゴッ

 

比奈「そうなると言い返せませんね……」

 

まあ、なんというか、比奈ちゃんは生徒会長としても中学時代頑張っていたことだし、何よりあの自称不真面目な作者も中学時代は生活委員を務めていたからそこは頑張ってほしいものだ。

 

僕「とりあえず、考えていても仕方がないし、行くよ!!」

 

全員「おー!!」

 

こうして僕たちの旅は始まった。

 

〜※〜

 

まず乗ったのは新幹線はくたか号。ここから上越妙高までひとっ飛びである。通過駅は熊谷、本庄早稲田、安中榛名だけ。それでも上越妙高に停車するのはこれしかないからやむを得ない。

 

朝食は新幹線で食べたよ。駅で買ったカツサンド、これはもう定番だ。

 

そして9:54に上越妙高に到着し、そのまま在来線ホームに向かう。乗るのはキハ40系の3両編成、柳都Shu*Kuraだ。

 

ぽむちゃん「そういえば、お昼って買ったっけ?」

 

比奈「忘れていましたね。シオンどうします?」

 

僕「新潟駅着いたら買おうか」

 

侑「うん。そうしよう」

 

旅行商品じゃないから、ただのビュープランで、食事はついてこない。時間もないし上越妙高駅構内で買わない方が良い。

 

さて、上越妙高駅を出ると高田、直江津まで山が続く。直江津発車後はもう海の近くを走っていく。そういえば去年、日本全国鬼ごっこで由美ちゃんがこの周辺を抜けていったことを思い出す。

 

しずく「そういえば皆さんこの前の定期試験はどうでしたか?私は第一志望が堅いと言われるくらいの点数でしたけど」

 

僕「僕はまあまあかな。どの教科も赤点無しで60点前後」

 

侑「私や歩夢も赤はなかったよ」

 

比奈「私や菜々はいずれもクラス順位が一桁でしたが、鉄道同好会の方で相変わらず舞子とイオとカナエが……」

 

僕「カナエって……」

 

比奈「この話をするのは初めてですね。多英子が入部した翌日に、音楽科の短期留学から帰ってきたばかりの2年生・広田カナエさんがうちに入部することになりまして、そうしたら生徒会長の中川菜々から特定成績不振部員の1人であることを告げられたのです。そして案の定舞子、イオとともに一部または全部が赤点に……といったところです」

 

ぽむちゃん「特定地方交通線みたいに言わないほうがいいと思うよ?」

 

比奈「申し訳ないです」

 

僕「もしかして、テスト前の生徒会主導の勉強会にカナエちゃんも連れられたのかな?」

 

比奈「はい。後に聞いたら『生徒会長は舞子やイオの言う通り鬼教官だった』と言って、また生徒会室呼び出しでお説教になっていました」

 

侑「生徒会長に鬼教官呼びは良くないと思うかな」

 

僕「やっぱりね」

 

比奈「部長の私としてもそう思います」

 

そんなこんなで柿崎を通過し、海が見えてくる。ディーゼルの爆音を立てながら、列車は進む。青海川発車後も、柏崎まで海すれすれだ。

柏崎から先は再び山に入り、長岡でようやく街が見えてきた。そして金属洋食器の都市三条を過ぎ、13時05分に定刻通り、新潟駅に到着した。

 

新潟駅では駅そばを食べる。立ち食いそば屋は時間がなくてもエネルギー源になるからいいよね。

 

僕「ところで、このあとどうする?」

 

比奈「ここまで来たからには、ぜひ新津の鉄道資料館に…」

ぽむちゃん「行かせないよ?」

 

僕「は?……じゃあ、GV-E400系に乗るために磐越西線行くか」

 

しずく「ダメです。シオン先輩はディーゼルカーのほうが大事なんですか!?」

 

僕「うるさいよ!!」

 

侑「だったら殴られても文句言えねーよなぁ!!」ハイライトオフ

 

侑ちゃんが僕を殴ろうとするが、

 

ガシッ!!

 

比奈「暴力反対!!侑のことは生徒会に訴えますよ!!」

 

比奈ちゃんが止めた。

 

ぽむちゃん「風紀委員であっても、鉄道オタクとしてそんなのが通用すると思うのかな?」威圧

 

比奈「ひっ……申し訳ありませんでした」

 

しずく「わかってればいいです」

 

僕「てか鉄オタがここまで不遇な目に遭うのもなんとかしないと……」

 

ぽむちゃん「え?だって鉄オタってまともな人いないでしょ?」

 

読者の皆さん!!今の爆弾発言読みました!?ぽむちゃんは明らかなブーメラン飛ばしてるし、何より全国の鉄道ファンの皆さんに、跪いて額と両手を大地につけて謝罪しないといけないくらいのことを言ったんだよ!?酷くない!?

 

しずく「地の文で読者の皆さんから同情を買おうとするなんて、もう許しません!!比奈さんもまとめてお説教です!!」ハイライトオフ

 

僕・比奈「いやああああああ!!」

 

その後、3時間以上にわたり付近の路地裏でお説教された僕と比奈ちゃんでありました。というか、しずくは地の文に突っ込んでくるなっつっただろ全く……。

 

さて、お説教が終わると日はもう傾きかけていた。

 

ぽむちゃん「じゃあ今日は万代シティで夜を過ごそうか」

 

侑「うん。それがいいね」

 

しずく「バスで逃げ出したら許しませんからね?」

 

比奈「それは承知済みです……」

 

今日の夜食べるのは新潟まぜそば。これもまたお米の麺がいい感じだ。気分的に脂がのりまくったTSUBAMESANJOを注文したけど、3人から説教されて疲れた体を癒やしてくれた。今日泊まるのはアパホテル。特記することないし、まあいいか。

 

〜※〜

 

次の日のこと。

 

ぽむちゃん「眠い〜」

 

侑「歩夢とヤってたらもう朝になってたよ……」

 

比奈「不純異性交遊ならぬ、不純同性交遊として生徒会の方に報告させていただきます」

 

歩夢「それはやめて!!」

 

比奈「冗談です」

 

しずく「はぁ……シオン先輩のことを想うと夜な夜なずっと泣いて、眠れませんでした……。ですからシオン先輩、ここから帰るまでずーっと一緒ですよ♥」

 

僕「だからしずくは抱きつくなって!!」

 

デデーン!!鳳来寺、OUT〜!!

 

バッチーン!!

 

僕「痛っ!!」

 

しずく「今日1日、シオン先輩と比奈さんは絶対に要望を断ってはいけない24時ルールを適用しますからね♥」

 

色々カオス化しているが、まあ行くことにしよう。

 

乗るのは7時37分新潟発の特急しらゆき、新井行。みんな眠いのか、全員寝てしまった。上越妙高まで約2時間、しずくがずっともたれかかりっぱなしだけど、僕も寝ていくか。

 

上越妙高到着後は直ちに新幹線はくたかに乗り換え、富山までひとっ飛びだ。しかし、新幹線の車内で悲劇が起きる。

 

比奈「ん?通知?」

 

ぽむちゃん「誰から?」

 

比奈「蓮ノ空女学院2年の乙宗梢さんからです」

 

侑「うわ、これは死亡宣告に近いかも」

 

僕「富山着いたら昼食べて帰るよ」

 

しずく「でも読んでみたほうがいいんじゃないですかね?」

 

比奈「それなら読み上げます」

 

乙宗梢さんからのメッセージ。とりあえず比奈ちゃんに読み上げてもらおう。

 

 

今日15時頃を目処に富山駅に向かうのだけれど、澁川さんを見つけたら貰っていくから、よろしく頼むわね。あと慈も一緒だから、鳳来寺さんも見つけたら貰っていくわよ。

 

 

これでもう帰宅で決定だ。

 

僕「はい、決定。富山着いたら昼にブラックラーメン食べて、特急ひだで帰宅帰宅」

 

侑「うん。比奈ちゃんもシオンも捕まってほしくないし」

 

僕「えっ……呼び捨て……?」

 

侑「いけなかった?」

 

僕「いきなり侑が呼び捨てにしてくるって慣れないもん」

 

ぽむちゃん「そういうシオンちゃんだって侑ちゃんのこと呼び捨てにしていて可愛いよ」

 

僕「それは……なんか空気的に呼ばないとって感じで」赤面

 

侑「やっぱりシオンは歩夢の次に、それからおたえ(*1)と同じくらいに大事なんだもん。だからお互い呼び捨てで呼ぼう?」

 

僕「わかったよ……」

 

色んな意味でどんどん親密化していくけど、ここまで親密になるのは正直天白の仲間とおたえと由美ちゃんくらいで十分だよ……。だって侑やぽむちゃんとこれ以上親密になったら、虹ヶ咲学園への転学を迫られたも同然だもん。

 

〜※〜

 

無事に富山到着後、いつもの人が現れた。

 

??「やっほ♪」

 

比奈「曜さん!?」

 

中部高速鉄道の、スクールアイドル業界における一大協力者Aqoursのメンバー、渡辺曜ちゃん。一応ぽむちゃん、侑、しずくには正体を隠匿する約束だから、Aqoursの名前は出さない方向だ。

 

曜「とりあえず富山ブラックラーメン食べたら帰るんだよね?」

 

歩夢「はい。シオンちゃんと比奈ちゃんを蓮ノ空の魔の手から守りたいんです」

 

侑「刺客が15時に追ってくるって話で」

 

曜「シオンちゃんと比奈ちゃんのためなら、曜ちゃんは協力するのであります!!」

 

全員「ありがとう(ございます)!!」

 

曜「それじゃあ、ラーメン屋目指して全速前進、ヨーソロー!!」

 

5人「待ってええええ!!」

 

というわけで、食べに向かおう。

 

いざ店に入り、食べてみると……

 

美味しい。

 

味の濃い醤油が麺に絡んでいる。これは病みつきになる。メンマもネギもこの醤油スープがあれば何でもいける。僕はメンマもネギも好んで食べるけど、おそらくその辺りが嫌いな子どもたちでも好き好んで食べる人がいそうだ。

 

ご馳走様でした。お代は曜ちゃんが奢ってくれた。本当に助かりました。東京でも梨子ちゃんに奢ってもらった分があるし、お返ししないといけない分が増えちゃった……。

 

そしてお土産を買っていると、もう12時45分。

 

曜「じゃあ、由美ちゃんや仲喜くん、それから千歌ちゃんや果南ちゃんたちにもよろしくね」

 

僕「もちろん!!」

 

こうして曜ちゃんとも解散になり、そのまま特急ひだに流れる。とにかく僕も藤島さんから逃亡したいから、HC85系の2両編成でもとにかく乗るのだった。ここから約4時間ちょっとで名古屋に着くからそれで解散のつもりだ。

 

しずく「ところでシオン先輩」

 

僕「どうしたのしずく?」

 

しずく「曜さんと話しているとき、すごく楽しそうでしたね〜」

 

僕「いけなかった?」

 

しずく「ダメです。もうここからは手錠ですからね♥」

 

Ω\ζ°)チーン

 

以降、手錠を外してもらえずずっとしずくがもたれかかっていた。そのせいでトイレにも行かせてもらえなかったし、名古屋まで4時間これとか死んじゃうよ……。

 

歩夢「お手洗いを我慢するシオンちゃん、すごく可愛いね♥」

 

しずく「ずーっと、着くまでトイレにも行かせませんよ♥」

 

僕「僕に漏らせと」

 

侑「歩夢もやめてあげてよ」

 

比奈「そうですよしずくさん」

 

しずく「わかっていませんね。隣にシオン先輩がいない時間を埋め合わせるにはここまでしてもらわないと困るんです♥」

 

比奈「何と言えばよいのやら……」

 

結局、途中で寝てしまったからそこまでだったんだけどね。

 

〜※〜

 

名古屋到着後、直ちにお手洗いに行き、事なきを得た。

 

侑「あ、明日の予習やってない!!」

 

歩夢「じゃ、帰ろうか」

 

侑「うん……でもシオン、今日は楽しかったよ」

 

僕「ありがとう。また誘っていい?」

 

侑「もちろん♪」

 

全員「それじゃあお疲れ様でしたー!!」

 

こうして今回はお開きとなった。乙宗さんと藤島さんは、帰宅後もここ名古屋にまで追ってくることはなくなんとかなった。

というか、侑ったら予習やらずに来ちゃダメじゃん!!…まあ、人のこと言ってはいられないけど、僕は教科書の先の方を好きが高じて読み漁ることもたまにあるんだよねぇ……。

*1
小磯多英子ちゃんのこと。僕とも侑ちゃんとも幼馴染。




次回は風紀委員としての澁川比奈による最初の活動を予定。ただし、正直投稿がいつになるかはわかりません。

なお、10月21日に柳都Shu*Kuraは運転されなかったので、そこはご容赦を。

また、しばらくシオンちゃんは金沢に行かせません。


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タバコや薬物の取り締まりは必要、ヤンデレの取り締まりは絶対ダメ。

今回は風紀委員ネタです。今更ながら日大アメフト部の事件を受けて書いてみます。視点は澁川比奈を予定。


2023年10月25日のこと。今日は放課後に最初の風紀委員としての活動を行うことになりました。今回は菜々とせりなも意見番として参席しています。

 

私「初めまして。生徒会長の中川菜々より推薦されこちらに入ることになりました澁川比奈と申します。よろしくお願いいたします」

 

風紀委員全員「よろしくお願いいたします」

 

菜々「生徒会長選挙には私と大差をつけて落選してしまいましたが、生真面目ながら、実は心優しい方なのですよ」

 

ヨナ「実は風紀委員全員、鉄道系YouTuber延暦寺レオナさんの活動を踏まえて澁川さんに投票しておりまして……中川さん大変申し訳ありません……」

 

菜々「いえ、全然大丈夫です。澁川さんもあのときは悔いがないと語っていらっしゃいましたので」

 

私「はい。とりあえずものは試しレベルでの挑戦でしたから」

 

こうしてまず全員で笑い飛ばしました。現在の風紀委員のメンバーは私を除くとヨツさん、ヨミさん、ヨナさん、ミミさん、ミヨさんの5人だけ。委員長はミミさんです。ミミさんとミヨさんは普通科2年、それ以外は普通科1年で、鉄道同好会の鈴乃や多英子、カレンのことは全員知っているとのことです。

 

ヨミ「それで生徒会長、何故風紀委員を動かすことになったのですか?」

 

菜々「良い質問ですね。委員長はご存知と思いますが、ここ最近、どこぞの大学のアメリカンフットボール部で大麻の使用が問題となっていますが、そこで大麻や覚せい剤、さらにはタバコの使用者が学内の生徒にいないか、風紀委員会に緊急チェックしていただくことを中間試験前最後の生徒会会議にて決定したためです」

 

ミヨ「それで、生徒会長は何故澁川比奈さんを推薦されたのですか?」

 

菜々「澁川さんは、部員のいじめや迷惑行為による退学、さらには死亡など不祥事が相次いで、前会長により条件付きで廃部を言い渡されていた鉄道同好会を再建された1人です。学内のすべての同好会で初めて、鉄道同好会の同好会ルールを成文化されたのも澁川さんがいたからこそできたことなのです。ですからその実績があれば学内の問題も取り締まれるとという判断に至りました」

 

ヨツ「既に実績を収められていたのですね……感銘です」

 

私「いえ、それほどでも」

 

というわけで、まずは本日活動している部活を確認致しましょう。活動中のすべての部活動を巡り、緊急で手荷物検査を行い、引っかかった人を摘発して生徒指導部に送り込む計画です。ちなみに鉄道同好会については前回の部会で緊急で手荷物検査を行って引っかかった人はおらず、かつ本日は水曜で部員から部室を開ける連絡もないためお休みです。

 

菜々「まずはコーヒー同好会から確認していきましょう。麻薬成分を混ぜて飲み逮捕された事例も聞いたことがあります」

 

私「それは危険ですね……」

 

というわけで、コーヒー同好会に向かいましょう。

 

〜※〜

 

私「失礼します」

 

コーヒー同好会部員A「どうぞ…って、風紀委員に生徒会長?どういうことですか?」

 

私「どこぞの大学の部活動にて薬物事件が起きたことをきっかけに、抜き打ちで違法薬物がないか調査することを決定したのです」

 

コーヒー同好会部員B「とりあえず食器棚の方は確認して大丈夫ですが」

 

菜々「ありがとうございます」

 

とりあえず確認しましたが、コーヒー豆とガムシロップ、コーヒーフレッシュ、その他ドリッパーやミル等が確認されただけで、麻薬は確認できませんでした。

 

私「ご協力ありがとうございました。ただ、コーヒー自体もカフェインが麻薬成分になるので、飲み過ぎにはご注意を」

 

コーヒー同好会一同「わかりました!!」

 

こうしてコーヒー同好会はクリア。その後も問題のない部活動が多く、当然バスケ部や演劇部、焼き菓子同好会なども無事にクリアしました。

 

菜々「ところで、鉄道同好会の方はいかがでしたか?」

 

私「どういうことですか?」

 

菜々「先日の部会にて違法薬物チェックをなさったと風の噂で伺ったのですが」

 

私「その件についてですが、全員の手荷物検査を行ったところ、違法薬物がカバンの中身から発見されることはありませんでした」

 

せりな「まあ、医師から処方されたものやバファリンくらいはありましたけどね。私や澁川さんもそうでしたが」

 

ヨナ「まあ、それなら安心ですね」

 

一応私も発達障がいと診断されてしまい、ヘルプマークも所持しています。この関係で薬だけは常に携帯している、といった感じです。

 

そして、最後に向かったのは女子ラグビー部。ここで、悲劇が起きます。

 

荷物チェックをしていると……

 

私「おい、何だこれは」

 

得体のしれないカラフルな粒が部員のカバンの中から出てきたのです。

 

ラグビー部部員A「エクスタシーです。少し欲しいと部内の先輩にお願いしたら」

私「ミミ委員長、直ちに警察への通報を。ヨナさんは生徒指導部に行って先生方を呼んできてください」

 

ラグビー部部員A「えっ……ちょっ……」

 

エクスタシーと聞いた時点で食い気味に警察への通報・生徒指導部からの先生の呼び出しを決定しました。

 

ミミ・ヨナ「わかりました!!」

 

ミミさんとヨナさんがその場を離れると、中川会長が聞いてきます。

 

菜々「澁川さんはなぜ一発で判断できたのですか?」

 

私「エクスタシーというのは、MDMAという合成麻薬の隠語です。本来ならば白い粉末なのですが、色を付けた錠剤として密売されていることが多いです。使用すると視覚や聴覚に影響が出たり、不安や不眠になったりします。繰り返し乱用することで、腎臓や肝臓が悪くなったり、記憶障害になったりします。このため、麻薬取締法で規制されています。まあ、この程度のことは風紀委員たるもの、暗記していて当然のことです」

 

菜々「理解致しました」

 

私「ただ、違法であることさえわかっていれば私は怒りません。それもわかっていないラグビー部の一部の方々はどういうことだぁっ!!」

 

ラグビー部部員A「ひいいいっ……申し訳ありません」

 

菜々「謝って済むものですか!!あなたは明らかに日本の法律を犯したのですよ!?」

 

こうしてガミガミ中川会長が説教をしている間に、警察と先生方がやってきました。

 

警察「ここからは私たちがなんとかしますので、風紀委員の皆さんと生徒会長さんはご協力感謝致します」

 

こうして私たちの麻薬取締活動は終わりました。あの後生徒会長から伺ったところ、他の部員にも所持者がおりその場で相次いで現行犯逮捕、ラグビー部はあっさり廃部となったそうです。

 

ミミ「そういえば澁川さん、風紀委員でやりたいことがあると伺いましたが」

 

私「はい。ヤンデレの取り締まりを……」

 

その時でした。私が地雷を踏んだのは。

 

せりな「ダメです。澁川さんがヤンデレを取り締まるなんて、私がユルシマセン」ハイライトオフ

 

私「何を言っているのですか、音楽科1年の丸山せりなさん?私はヤンデレ被害者の1人ですよ?明治神宮外苑の方で都立の中学校に通われている1年の鬼塚冬毬さんと、金沢の方でも蓮ノ空女学院2年の乙宗梢さんがヤンデレ化してしまったのです。それなのに……どうして……取り締まりを許さないとか……」

 

菜々「それを言ってしまうと、私が愛知県立日比津高等学校普通科1年の中野郷さんを愛せなくなってしまうではありませんか!!」

 

私「ひっ……生徒会長まで……!!」

 

ミミ「丸山さんと中川さんを覚醒させてしまったので、それ以外の皆さんは解散にしましょう」

 

私「えっ、私は……」

 

菜々「ヤンデレの取り締まりとか、比奈さんはそんなふざけたことが言えないようにしないといけませんね」ゴゴゴッ

 

せりな「比奈ちゃんも、私がどれだけ水無月結月くんを愛しているか、わかってもらうよ♥」ハイライトオフ

 

薄々結月さんがせりなから死ぬほど愛されるようになったのはわかりましたが……

 

私「それよりもいつも通りの呼び方に戻っているのですが、丸山さんも中川会長も」

 

菜々「もう委員会としては解散なので、生徒会長ではなくただのクラスメートですよ?」ハイライトオフ

 

せりな「私もおんなじだからね♪さあ、一緒に生徒会室に行こうか♪」ハイライトオフ

 

私「いやああああああああ!!」

 

こうして今回の委員会はお開きとなり、菜々とせりなからオシオキを受けるのでありました。勘弁してくださいよ……。

 

ちなみに鈴乃が今日は来ませんでしたが、せりなから理由を聞いたら、明日からの金沢での軟禁生活の準備をするから出られないとのこと。明日から11月5日まではオンデマンド授業になるのと、以前村野さんが部室にやってきたときに言っていたので、まあわからなくもありませんね。




はい、比奈ちゃんも発達障がいと判明してしまいましたね…。

次回は未定です。投稿もいつになるかはわかりませんが、体験談ベースの茨城・お台場遠征の前に1 - 2個書きたい……。

※投稿がいつになるかはわかりませんと書いた場合は「大幅に遅れる可能性がある」というニュアンスがあります。

※iPhoneSE4が粉々になるネタを24年春に書くとか言っていましたが、発売されない場合は見送ります。ただし、iPhone16は24年秋に今のところ書く予定です。

【ヨツ、ヨミ、ヨナ、ミミ、ミヨ】
神モブポジションの5人で、全員風紀委員。ミミとミヨのみ普通科2年、それ以外は普通科1年。名前の由来は近鉄1233系のVC42・43・47編成と、1430系VW33・34編成。通称とするなら「VCトリオ」と「VWコンビ」になる。


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ご自由にお取りくださいに騙されるな(迫真) RETURNS!!

あけましておめでとうございます。
さて、卒論が迫り、かつネタが思いつかない中でふと過去作品を見ていたらネタを流用できそうなところがあったので、新年初のネタはスカイツリーネタ。視点は丸山せりなを予定。

前回の同様のネタはこちら↓
https://syosetu.org/novel/184565/232.html


私「ここが東京スカイツリーかぁ…」

 

多英子「私も上るのは初めてだよ!!」

 

2023年10月28日のこと。今日、私は多英子ちゃん、比奈ちゃん、イオちゃん、そしてシオンちゃんと一緒に東京スカイツリーに来ていた。

 

私「でもシオンちゃんは上るの2度目でしょ?」

 

シオン「うん。前回は郷くんと一緒にグミを食べすぎて天辺に送られて踊らされたから、そんな失敗しないように、僕気をつけるよ」

 

比奈「私も気をつけます」

 

イオ「シオンが言うなら余計に間違いありマセンね」

 

話によると、東京スカイツリーの第2展望台にカラフルなグミの入った箱が置いてあるけど、「ご自由にお取りください」と書いてあるにもかかわらず4粒以上食べるとスカイツリーの天辺に強制的に送られて、ダンスを踊らされ、終えたあとは強制的に地上に戻されてしまうらしい。シオンちゃんと郷くん(トワちゃん)が経験したから、私も気をつけなきゃ。

 

というわけで、入場券を買って上っていこう。

 

まず、地上350mの地点にある第1展望台ではカフェでお茶をする。

 

イオ「ここで飲むコーヒーも格別デス」

 

比奈「イオが美味しそうにコーヒーを飲む姿も素敵ですね」

 

イオちゃんと比奈ちゃんは美味しそうにコーヒーを飲む。多英子ちゃんもレモネードを嗜み、シオンちゃんと私はスカイソフトを食べる。

 

多英子「というか、侑を連れてこなくて良かったね」

 

シオン「うん。ぽむちゃん曰く高所恐怖症だって話だったし」

 

侑ちゃんは高所恐怖症だからこういうスカイツリーとかいう高いタワーに上るのは嫌がると思う。というかこのことを知ったのも多英子ちゃんとシオンちゃんのおかげであり、ついでに鉄道同好会では侑ちゃんを高いタワーに上らせないという完全な暗黙の了解ができている。

 

シオン「なんかさ…」

 

私「どうしたのシオンちゃん?」

 

シオン「僕、こうして東京に呼ばれるのってすごくいい経験してるなって思う。大都会苦手とかこれまでずっと言ってきたけど、ここ最近はこうやって観光したり、せりなちゃんたちと交流を深めたりすることで、苦手意識がなくなってきたんだ。だから、大都会が苦手だなんて、もう言わないからね!!」

 

比奈「シオンがそう言ってくださるだけで私は嬉しいですよ」

 

全員で笑い飛ばす。とりあえずソフトクリームはごちそうさまでした。それにしても上から見下ろす東京の街は素敵だ。地元米沢から1人でここに来て私は本当に幸せだよ。

 

~※~

 

そして、第2展望台に上ると、ソラカラポイントに「ご自由にお取りください」と書かれた、噂のカラフルなグミが入った箱があった。

 

イオ「何個まで食べられるんデシタっけ?」

 

シオン「3個だったはず。僕は5個食べて天辺に送られたことあるし、累積だったら怖いからやめとくよ」

 

すると、イオちゃんはまず1粒、赤いグミをつまんで食べてみる。

 

イオ「このグミ、さくらんぼ味で美味しいデス!!むちゃくちゃはまりマシタ!!」

 

シオン「それでも食べ過ぎちゃダメだよ?」

 

イオ「わかってマスよ」

 

そう言いながら、次は黄色いのをつまむ。

 

イオ「レモン味もほっぺたが落ちマス!!そうだ!!やっぱりシオンも食べてクダサイ!!」

 

シオン「え、でも……」

 

イオ「いいから!!」

 

そしてイオちゃんはシオンちゃんに緑色のものを1粒、無理やり口に放り込む。

 

シオン「やっぱり美味しい〜♥」

 

シオンちゃんがそう言った、その時だった。

 

ビーッ!!ビーッ!!ビーッ!!

 

警告ブザーが鳴り、赤い回転灯が回り出した。すると、シオンちゃんから光が出始めた。

 

シオン「えっ、やっぱり累計だったんだ!!」

 

私「ほら見なさい……」

 

シオン「ヤダ!!ヤダ!!またあのダンス地獄、僕もう見たくないよ!!ヤメテ!!」

 

比奈「鳳来寺チャンネルさん諦めてください」

 

シオン「嫌だよ!!比奈ちゃんいやレオナちゃんもそんな冷たいこと言わないでよ!!」

 

多英子「うん、シオン頑張ってね」

 

シオン「いやああああああああ!!」

 

そしてシオンちゃんは完全に光になり、1本の筋になりスカイツリーの天辺の方面に消えていった。

 

イオ「やってしまいマシタ……」

 

私「でもあのライブ映像ってどうやって見るんだろう…」

 

比奈「隣にモニターがありますよ。しかもスカイツリーの頂上ドーム映像と書いてあります」

 

多英子「じゃあ5人で一緒に見ようか」

 

イオ「そうデスネ」

 

すると、Aqoursのハピトレの衣装を着たシオンちゃんがモニター上に現れ、音楽が流れる。

 

【♪田原俊彦『抱きしめてTonight』♪】

 

しかもシオンちゃんは完璧に踊り、歌いこなす。明らかにカオスすぎる。そして1曲終わった後、シオンちゃんはまた光になり、ステージから消えた。

すると、後ろから声をかけられる。

 

??「鉄道同好会の皆さんもここにいたのですね」

 

私「会長!?」

 

生徒会長の中川菜々ちゃんだった。

 

菜々「先程鳳来寺さんがスカイツリーの天辺に送られて踊られていたという情報を伺い、近くにいたこともあり大急ぎで駆けつけました」

 

比奈「おそらくシオンはもう地上に戻されたと思います」

 

私「というか、本当の目的は?」

 

菜々「日比津高校普通科1年の久遠寺トワさんとデート途中でした。おそらく久遠寺さんもそろそろ上ってくると思います」

 

やっぱり。会長はトワちゃんのこと好きだからね。

 

イオ「それで、シオンに対して何かペナルティとかは…?」

 

菜々「鳳来寺さんに与えるつもりは一切ございません」

 

私「どういうこと?」

 

菜々「私中川がこのスカイグミを累計で食べすぎているからです」

 

多英子「それって……」

 

菜々「はい。実はここには4回ほど来ており、最初は6粒、2回目3粒、3回目は2粒、そして4回目も1粒、合計で12粒食べました。その結果、4回とも私は天辺に送られ踊ったのです。本日も13粒目を食べて久遠寺さんと一緒に踊るつもりでした」

 

比奈「少々お待ち下さい。トワも送られていたのですか?」

 

菜々「はい。しかも鳳来寺さんとアイカツの曲を踊ったらしく……」

 

多英子「生徒会長、シオンのことしばいて大丈夫だから」

 

イオ「うん。後でお仕置きがいいデスね」

 

多英子ちゃん、イオちゃん、比奈ちゃんはお仕置きする気満々だ。でも私には気づいたことがある。

 

私「でも天辺に送られたのって、シオンちゃんと比奈ちゃんが出会う前だったよね」

 

シオンちゃんが初めて郷くん、もといトワちゃんとともにスカイツリーの天辺に送られたのは2021年9月のこと。比奈ちゃんがシオンちゃんの仲間に加わったのも2022年8月でこっちのほうが遅い。だから別にお咎めなんてなしでよくないかと私は思う。

 

菜々「丸山さんの言う通りですね。というわけでペナルティは与えないことにしますので、よろしくお願いします」

 

多英子・イオ・比奈「そんなああああ!!」

 

そんな会話をしていると、トワちゃんがやってきた。

 

トワ「菜々ちゃんごめん」

 

菜々「遅いですよ久遠寺さん、いえトワさん。とりあえず、一緒にグミを」

イオ「待ってクダサイ」

 

菜々「何かあったのですかイオさん?」

 

イオ「トワって、この前シオンとここに来たとき、何粒グミを食べマシタか?」

 

トワ「あのときは確か7粒くらい、歯で食いつぶして胃袋の中に隠匿したかなぁ」

 

イオ「それなら1粒で直ちに天辺送りデスネ」

 

トワ「どういうこと?」

 

菜々「実は私は過去4回天辺で踊ったことがあり、一番最近については1粒で天辺送りになったのです」

 

トワ「終わった……」

 

菜々「というわけで、食べましょう」

 

すると、生徒会長もとい菜々ちゃんはグミを2粒取り出す。

 

菜々「トワさん、はい、あーんしてください」

 

トワ「えっ…」

 

菜々「ダメですよ。私の言うことは絶対ですから」ゴゴゴッ

 

トワ「あーん……」

 

トワちゃんはオレンジ色のグミを食べ、菜々ちゃんは紫色のグミを食べる。

 

ビーッ!!ビーッ!!ビーッ!!

 

警告ブザーが鳴り、赤い回転灯が回り、菜々ちゃんとトワちゃんは光になり始める。

 

菜々「とりあえず、終わり次第引き続きスカイツリータウンにいますので、比奈さんもせりなさんも、私を見つけたらお声掛けお願いします」

 

私「わかりました!!」

 

菜々ちゃんは光になりながらでもメガネを取り、ケースにしまった。

 

菜々→せつ菜「さあ、せつ菜として張り切って行きますよ!!」

 

トワ「そんなあああああ!!」

 

2人はそのまま1本の光の筋になり、スカイツリーの天辺の方面に消えていった。

 

2人が踊る曲目は何だろう?

 

【♪楠木ともり『Presence』♪】

 

2人ともこの人のファンだって言っていたよね。だからわからなくもない。というか、好みまで全部判明するのはヤバくないですか!?

 

結局、1曲終わると、2人はまた光になり、地上方面に消えた。

 

イオ「やっぱりワタシ、シオンを天辺に送り込んでしまったので、もう2粒食べて天辺行って踊ってきマス!!」

 

比奈「行かないでください!!」

 

イオ「でも気が済まないんデス!!」

 

比奈「それなら約束してくださいますか?地上で必ず私と会うと」

 

イオ「モチのロンデス!!」

 

比奈「それでは、行ってきてください」

 

そしてイオちゃんは青と紫のグミをつまみ、警告ブザーを鳴らして光になりながら天辺に消えていった。イオちゃんの踊る曲目は何なんだろう?

 

【♪Ado『唱』♪】

 

比奈「とりあえず、私はそろそろ下ります。下で待っている約束をしたので」

 

私「私と多英子ちゃんはまた話し合って決めるよ」

 

比奈「決まったら連絡お願いします」

 

多英子「うん」

 

比奈ちゃんは下に下りていった。でもイオちゃんが本気で歌い踊る姿は美しい。衣装もAdoさんの曲に見合ったものに変更されている。

 

私「ねえ多英子ちゃん、私もスカイツリーの天辺で踊ってみたい!!」

 

多英子「私も気になるよ」

 

私「じゃあ次は私たちだね」

 

ということで、比奈ちゃんのLINEには踊ってくる旨を伝えた。

 

そしてイオちゃんの番が終わったあと、それぞれで赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫のグミを1個ずつ取る。

 

多英子「じゃあ同じ色の3個交換しようか」

 

私「うん!!」

 

そう言ってグミを交換し、一気に口に放り込む。

 

2人「美味しい〜!!」

 

そう言うと…。

 

ビーッ!!ビーッ!!ビーッ!!

 

警告ブザーが鳴り、赤い回転灯が回り、私たちは光になり始めた。

 

多英子「私たちの出番だね」

 

私「鉄道同好会の音楽担当、広報担当の名誉にかけて、私頑張るよ!!」

 

多英子「私も、会計担当の意地を見せるからね!!」

 

2人「えい、えい、おー!!」

 

こうして私たちは天辺にワープしていった。

 

そして天辺に着いたとき、私たちはAqoursの「恋アク」の衣装を身に纏っていた。私は赤、多英子ちゃんは黄色だ。

 

私たちの曲目は何だろう…?

 

【♪STARRY PLANET『Shu-Bi-Du-Bi☆スイング』♪】

 

あれ?勝手に体が踊り出すし、勝手に歌ってる。でもなんか楽しい。やっぱり私もスクールアイドル始めてみようかな。

 

でも楽しい3分間はあっという間。曲が終わり、私たちは地上に送還された…

 

私「いたた……って、多英子ちゃんどこ!?」

 

多英子ちゃんは近くにいなかった。とりあえず立ち上がろう。すると、

 

??「あれ?せりなじゃん」

 

私「結月くん!?」

 

結月「比奈とかいるって聞いたから来てみたけど」

 

私「うん。みんないるよ。だけど私はスカイツリーの天辺で踊ってきたからここにいるって感じ」

 

結月「なるほどね〜」

 

すると今度やってきたのは久遠寺トワちゃんと生徒会長の中川菜々ちゃん。

 

菜々「音楽科1年の丸山せりなさん、いざスカイツリーの天辺で踊ってみていかがでしたか?」

 

私「すごく楽しかったです!!スクールアイドルとしてデビューしてみたいなって心から思いました!!」

 

菜々「そう言ってくださると私は嬉しいです。ぜひ次の月曜からデビューしてください」

 

私「本当に大丈夫?米沢咲世名義になると思うけど」

 

菜々「もちろんです」

 

私「わかりました!!」

 

というわけで、10月30日付けでのスクールアイドルデビューが私は決まった。

 

トワ「僕にとってはまた不服な目にあったような感じがしたんだけどね」

 

菜々「まだ言うのですね。アイドルとしての自覚がなさすぎますよ」ゴゴゴッ

 

トワ「ごめんなさい……」

 

私「…で、今回ここに来た目的は?」

 

菜々「外苑東中学校3年の水無月結月さんを貰っていくためです」

 

私「何を言ってるんですか色ボケ生徒会長?会長は久遠寺トワさんだけで十分でしょう?それに私は結月くんを絶対にワタサナイ!!」

 

菜々「口コミを確認していたところ、私も水無月結月さんの魅力に惹かれてしまいまして、一度一緒に過ごしてみたいと感じた次第です」

 

すると今度は比奈ちゃんがイオちゃんを連れてやってきた。

 

比奈「は?そこは鉄道同好会部長であり風紀委員の澁川比奈に水無月結月さんを渡すべきでしょう?」

 

菜々「澁川さんも水無月さんの魅力に惹かれたのですね」

 

比奈「はい。丸山さんから話は伺いました」

 

菜々「ですがヤンデレ被害者がヤンデレになるという展開は一切認めませんよ」

 

私「ま、私は一度結月くんを学生寮の自分の部屋に泊めているから別に今回は見逃そうかなって」

 

菜々・比奈「泊めた?」

 

私「ひっ……」

 

比奈「これは反省文案件ですね。風紀を乱しています」

 

菜々「いえ、これはカラダでわからせるまででしょう?」

 

すると結月くんが口を挟む。

 

結月「やっぱり比奈もせりなも菜々も争うのやめようよ〜」

 

私・比奈・菜々「!?」

 

結月「だって、僕の幼馴染が近くに…!!」

 

比奈「どういうことですか?」

 

??「比奈さん、こういうことです」ギュッ

 

比奈「冬毬さん!?それに夏美まで!?」

 

結月くんに抱きついたのは鬼塚冬毬ちゃんと夏美ちゃんだった。

 

冬毬「比奈さんが兄者と付き合うなど、無駄以外の何者でもありません!!兄者は私と姉者のものです!!」

 

夏美「そうですの!!お兄ちゃんは渡しませんの!!シオンならまだしも、お兄ちゃんだけは絶対に譲りませんの!!」

 

でも私には策がある。

 

私「だったら提案したいんだけど、全員で等しく愛する、それでどう?」

 

菜々「私はその提案に賛成いたします」

 

冬毬「私も比奈さんと兄者を両方愛したい身なので反対いたしません」

 

結月「そんなことしたら僕が死んじゃうよ〜」

 

イオ「それでもそれしかないとワタシは思いマス」

 

結月「やっぱり」

 

イオ「ところでせりなはどうしてそんな提案をしたんデスカ?」

 

私「私、同じように結月くんを愛している果林ちゃんに、結月くんを泊めたところを見られちゃって、そうしたら共通のアプローチ対象にしようってことで合意が取れたの」

 

イオ「理解しマシタ」

 

菜々「それなら今日は鬼塚さんたちがお持ち帰りで問題ありませんか?幼馴染でもあるので」

 

夏美・冬毬・比奈・私「もちろん(です/ですの)!!」

 

結月「僕は嫌だけど」

 

菜々「水無月さんの申し出は無視しましょう」ハイライトオフ

 

結月「もうやだ……」

 

冬毬「さあ兄者、行きますよ」ハイライトオフ

 

結月「嫌だよおおお!!」

 

こうして結月くんは夏美ちゃんと冬毬ちゃんに連れられ去っていった。

 

菜々「とりあえずスカイツリータウンに向かいましょうか」

 

比奈「ですね」

 

そして向かってみると…

 

歩夢「ねえ、シオンちゃんとおたえちゃん、それから侑ちゃんもさっきのどういうこと?」

 

シオン「それは…その……」

 

歩夢ちゃんがシオンちゃんと多英子ちゃんと侑ちゃんを捕まえていた。

 

トワ「ごめん、僕ちょっと菜々ちゃんを連れて行ってくるよ」

 

私「うん、行ってきて」

 

そして…、

 

菜々「何かあったのですか、普通科1年の上原歩夢さん?」

 

歩夢「生徒会長にトワちゃん!?いや、侑ちゃんとシオンちゃんとおたえちゃんが、3人でいちゃいちゃしているのを見て……」

 

トワ「うん。それは3人が悪いね」

 

歩夢「トワちゃんもわかってくれるんだ♥」

 

トワ「当たり前だろ幼馴染とその友人なんだから」

 

侑「…で、トワちゃんはどうするの?」

 

トワ「菜々ちゃん、コイツらなんとかしたいから解散でいい?」

 

菜々「問題ありません」

 

トワ「じゃあこれからシオンも侑も僕のことは、郷モードでもトワちゃんモードでもMr. Twilightモードでも呼び捨てにしないと、返事しませんから」

 

侑「そんなの無慈悲だよトワ!!」

 

シオン「トワも嫉妬するんだ」

 

トワ「するよ、幼馴染だもん。でも可愛いね、2人が呼び捨てにするなんて。歩夢、もう3人揃って連れて行こうか」

 

歩夢「私のことも呼び捨てにするんだね。可愛いけど♥」

 

トワ「おたえっていう共通の幼馴染がいるんだから」

 

多英子「私まで呼び捨てに!?…トワだから別にいいけどね」

 

歩夢「さあ、行くよ♪」

 

シオン・侑・多英子「いやああああああ!!」

 

こうして5人は去っていった。ちなみに多英子ちゃんもあの天辺送りは楽しかったってさ。

 

菜々「とりあえず久遠寺さんも去ったので、4人でオハナシ、しましょうか」

 

イオ「ワタシが何かいけないことでも……」

 

菜々「イオさんは勝手に鳳来寺さんにグミを食べさせた罰です。澁川さんと丸山さんは水無月さんが好きすぎることに言及したいのです」

 

比奈「会長、お手柔らかにお願い致します……」

 

私「あーもう、優しく殺して〜!! Kill me Softly〜!!」

 

菜々「さあ、行きますよ」

 

比奈・私・イオ「いやああああああああ!!」

 

こうしてスカイツリータウンの中華料理店で菜々ちゃんからお説教を受けながら、今回のスカイツリー攻略はお開きとなった。まあ、明後日から強制的にスクールアイドルデビューが決まったというのが何よりも驚愕だったんだけどね。




次回は実体験談をもとにした茨城ネタの前に1個書きたいですが、内容も未定。投稿自体もいつになるかはわかりません。

それよりも皆さん地震大丈夫でしたか!?とにかく日本海側の皆さん、津波から逃げて!!


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☆未開の地である茨城・栃木を踏破せよ!!

1話挟みたいと思いましたが、流石に無理でした。というわけで今回は茨城ネタ。視点は青山由美を予定。
ついでに今回は版権キャラ非登場回となります。


2023年11月3日、新橋駅にて。今日は虹ヶ咲の学外関係者用の制服(*1)を着て、俺の未開の地である茨城と栃木に1人で行こうとしたのだが…、

 

??「はい、確保ー!!」

 

俺「せりなちゃん!?なんでいるの!?」

 

虹ヶ咲学園音楽科1年、鉄道同好会の広報担当、丸山せりなちゃんがやってきた。

 

せりな「今日はとある人を紹介しようと思ったんだ」

 

俺「その人はどこにいるの?」

 

せりな「こちらです!!」

 

するともう一人虹ヶ咲の制服を着た子が現れた。リボンから2年生とわかる。

 

カナエ「はじめまして。音楽科2年、さいたま市出身の広田カナエといいます。この10月から、鉄道同好会に入りました。由美さんよろしくお願いします!!」

 

せりな「カナエちゃんは、留学先のベルリンで地下鉄を見て、鉄道趣味に目覚めたんだよ。それから、仲喜くんに頼んで30日から学生社員に登録されたんだって」

 

するとなんか嫉妬心を感じた。

 

俺「…おい」

 

せりな「あれ?由美ちゃん怒ってる?」

 

俺「怒ってるよ!!そんなことがあるくらいなら、早く俺に一報入れてよ〜!!」

 

せりな「ごめんなさい…」

 

俺「全く…鉄道同好会のみんなはいつもこうだから……」

 

せりな「ほんとごめんて……許してくれる?」

 

俺「カナエちゃんが俺に対して先輩禁止ルール適用するなら許すぜ」

 

せりな・カナエ「ありがとう由美ちゃん!!」

 

俺「ま、東京科学大学・機械科2年の山部仲喜くんは、後でお仕置きだな」

 

せりな「やっぱりね」

 

お仕置きはあながち嘘ではない。だけど気がつくと忘れてるということもあるから、まあいいか。

 

俺「というわけで、行くか」

 

カナエ「うん!!」

 

こうして、俺たちの旅は始まった。

 

~※~

 

まず乗ったのは常磐線土浦行き。しかも赤電塗装のK423編成だった。それにしても常磐線はかなり速い。綾瀬や金町といった各駅を爆速で通過していく。

 

せりな「そういえば私、スクールアイドルとしてこの月曜日にデビューしたんだ」

 

俺「なんとなく気づいてはいたんだがやっぱりか。米沢咲世ちゃんがYouTubeの動画内でスクールアイドルデビューしたって言っていたけど、あれせりなちゃんだったよね」

 

せりな「うん。広報担当としても引き続き頑張っていくからね!!」

 

俺「その気持ち、大事です」

 

スクールアイドルデビューの波がとうとう鉄オタにまで浸透していることに少し戦慄したが、最後名古屋にまで浸透しないか不安である。俺もAqoursが活動していた頃にスクールアイドルをやるべきだったのだろうか…?

 

そして我孫子駅でE657系の通過を見送り、直流区間の端部である取手駅に到着した。とりあえず下車し、関東鉄道常総線に乗ろう。しかし、ここで衝撃の出来事に気づく。

 

俺「嘘だろ…」

 

そう。manacaでは改札内に入れないのだ。モバイルSuica入れた方がいいですかね…?

 

せりな「でもSuica持っているって、やっぱり幸せ~」

 

カナエ「私もだよ」

 

俺「関東民、東北民をなめちゃいかんな…」

 

そんなことを呟き、泣く泣く切符を買うことにしたのであった。

 

~※~

 

改札内に入り、待っていたのはキハ2200形1両編成による快速下館行き。車内案内表示器はないが、1990年代張りの内装と、DMF13HZ系エンジンの音が印象的だ。

 

ドアチャイムはついている。どこぞの近鉄とは大違いだぞ。

 

カナエ「でもディーゼルって新鮮だね」

 

せりな「地元米沢では普通だったけど」

 

俺「うちの地元名古屋ではカミンズの風しか吹いてきませんでした」

 

せりな「じゃあ、関東鉄道は今後の機関誌のネタにできるね!!」

 

カナエ「うん!!」

 

というわけで、西取手まで乗ろう。

 

取手から先、列車は急な斜面を上る。その間、住宅街が並ぶ。そりゃ複線になるよ。

 

~※~

 

西取手下車。1両列車は寂しい。それよりも直ちに折り返すことを目指していた。しかし…

 

俺「あっ…やってしまった」

 

そりゃ折り返し時間2分で、乗ってきた列車を見送っていては乗り損ねるわ。

 

せりな「でも、取手まで歩いて戻るよりは乗ったほうが早くて楽だよね」

 

俺「うん。20分くらいなら待つぞ」

 

カナエ「でも茨城に入れて良かったね」

 

俺「そりゃね。未踏の県はこれで6県にまで減ったから」

 

もう今夜には栃木も踏破し、未踏の県は青森、岩手、秋田、佐賀、宮崎の5県のみになる予定だ。というか、うちの大学の鉄研で合宿あったとき、高千穂と、その前の段階の鳥栖に寄っておいたほうが良かったのかな…?

 

〜※〜

 

そして改札で先程乗るのを見送ったキハ5020とキハ5010のペアが水海道方面に消えて行くのを見て、向こうからやってきたのはキハ2400形。6H13CREエンジンを積んだ新車で、今度こそ車内案内表示器がついていた。

 

そして無事に取手駅に戻ったあと、今度来たのは土浦行きの青帯普通列車。藤代を過ぎたあたりで、行きに乗った赤電とすれ違った。

 

せりな「そうそう、由美ちゃんは文化祭に来てくれる?鉄道同好会は教室で模型を広げてやってるよ」

 

俺「ちょっと無理そうかな…。11月11日も12日も、俺運悪く全日車掌の仕事入っちゃってるわ」

 

こんなことになるのも中部高速鉄道の学生社員ならではだが…、

 

せりな「……車掌の方はサボって、ちゃんと来てね?」

 

俺「えっ?」

 

せりな「車掌の仕事のほうが大事なの?そんなわけないよね?後で中部高速鉄道の上層部の方にも伝えておくから」

 

おいおい嘘だろ……?歩夢と侑ちゃんも学内にいるし、あの2人結構めんどくさいんだよねぇ……。てか、俺の醜態晒すことになるから、うちの工大祭に来るのは避けてって言えなくなっちゃったじゃねえかよチクショー!!(*2)

 

俺「わかりました……」

 

せりな「それと、そっちの学祭も押しかけるからね♪」

 

俺「……はい」

 

終わった……。

 

気を取り直して、気になったことはある。

 

俺「そういえば、オープンキャンパスで鉄道同好会も出たって聞いたけど」

 

せりな「参加したのは舞子ちゃんとイオちゃんだけだったね。しかも軽くプレゼンしただけで終わっちゃったみたい」

 

カナエ「まあ、来年も部員増えるといいけどね」

 

俺「あれ?カナエちゃんも鉄道同好会の過去の話って聞いたことはあるの?」

 

カナエ「うん。舞子ちゃんに訊ねたら答えてくれたよ」

 

俺「理解」

 

あともう1つ気になったことがある。

 

俺「そういえば体育祭って……」

 

カナエ「今年はジャパンモビリティショーをやってるから中止だって言ってたよ」

 

俺「モーターショーの影響モロに食らってるのか……校舎の改修工事もやっている最中だし……」

 

モーターショーと言ってしまうのは癖。だって幼い頃からポートメッセ名古屋によく見に行っていたからね。

 

せりな「でも来年はモビリティショーもないから、体育祭頑張るよ。由美ちゃん応援してね!!」

 

俺「もちろん!!」

 

懸案事項が解決してまもなく土浦。ここで15両の列車とはお別れだ。しかし、ここでも悲劇が起きた。駅構内のコンビニでおにぎりだけ買い、戻るとやってきたのは……、

 

俺「5両かよ」

 

カナエ「短すぎる……」

 

E531系5両編成。噂としては聞いていたが、いざ目の当たりにすると短く感じる。とりあえず、乗ることにしよう。

 

すでに日も傾きかけている。まあ途中で取手に寄り道している以上、確かにその通りだ。そして友部で水戸線が合流し、水戸駅まで列車は順調に進んでいく。130km/hの世界って、最強以外の何者でもないな。

 

そして無事に水戸駅に到着した。まず水郡線のディーゼルだけは逃さず撮影し、それから改札を出る。だが、ヘトヘトなので駅前のデパートで築地の銀だこだけ頂いていこう。

食べたあとは…

 

俺「徒歩40分なら偕楽園まで歩くか」

 

せりな「いや、やめといたほうが…」

 

カナエ「でもバスも見つからないからそれしかないと思うよ」

 

せりな「それなら仕方ないね」

 

というわけで、歩くことにしよう。今回の一番の目的は偕楽園。梅の時期ではないが、行くことで日本3大庭園も制覇できる。

 

しかし、結構長かった…。

 

せりな「帰りはバスにしようね…」

 

俺「うん。意地でも探すよ」

 

さて、入場料を払い、いざ潜入!!しかし…

 

俺「殺風景…」

 

カナエ「梅の花がないとここまで変わっちゃうんだね」

 

まさに立ち枯れたように梅が立ち並んでいる。こんな秋場に行くようなものではない。これを俺や作者の戒めとしよう。でもだいぶ長い時間を過ごしてしまった。好文亭はかなり良かったなぁ。ついでに常磐線も次々と去っていく。E657系のフレッシュひたち塗装もほぼ全部見られた。写真は取りそこねたが。

 

偕楽園を出る前にお土産に納豆あられと梅干、そして梅サブレを買い、それからバス停を探す。園外の売店はもう閉まっている。

 

せりな「さあ、宇都宮で餃子を食べるぞー!!」

 

全員「おー!!」

 

バスを見つけ、そのまま水戸駅まで向かう俺たち。とりあえず駅到着後は黄門様の銅像とE501系を眺めながら、歩き回ろう。

 

〜※〜

 

しばらくしたところで、駅に戻り、常磐線の列車に乗り込む。昼間とは違い10両編成。というか、あの5両編成は日中ワンマン化とか言い出しそうだなそのうち。

 

そして友部駅で待っていたのは…

 

俺「ま た お 前 か」

 

せりな「やったじゃん!!」

 

赤電塗装のK451編成5両編成。赤電に乗るのは本日2度目だ。というか両方キャッチしたということだ。常磐線側も品川止まりだったから正直良かったが、これが桜木町や横浜止まりになっていたら……正直考えるとめんどくさい展開しか見えない。

 

でもせりなちゃんもカナエちゃんも寝てしまった。あとは小山着いたら起こすだけだ。日もとっぷり暮れたが、水戸線はのんびり走る。

 

そして小山で2人を起こし、宇都宮線に乗り換える。常磐線以来の15両編成。乗った方はE231系だ。そして、車内でふと思い出したことがある。

 

俺「思い出した。舞子ちゃんはE231系が苦手だって言っていたけど、最近どうよ?」

 

せりな「ここ最近は私と一緒に総武・中央緩行線に乗って苦手を克服しようとしていることが多いかな。私も近鉄以外のロングシートに慣れてきたし、舞子ちゃんもE231系を好きになったって言ってたよ」

 

俺「それを聞いてなんかホッとした」

 

まあ、鉄道車両への好き嫌いをなくせるというのはある意味素晴らしいことなのかもしれない…コイルばね台車に強い恨みを持つ俺が言えたことではないが。

 

~※~

 

20時過ぎ、宇都宮到着後、E131系日光線の発車を見送り、夜の餃子屋を探そう。しかし……

 

せりな「どこも開いていないよ……」

 

そう。餃子屋はどこも営業終了。そんな中で見つけたのが……

 

カナエ「江戸前寿司でも良くない?」

 

俺「それいいね!!」

 

というわけで、入っていこう。まあ、色々聞きたいことはあったが明日でもいいか。2時間乗りっぱなしだし。

 

でも歩き疲れてヘトヘトの体に寿司は結構いい感じ。少々お高いけど、餃子を食べられなかった悔しさも癒やしてくれる。

ご馳走様でした。

 

カナエ「そういえばライトレールも乗りたいよね」

 

俺「でしょ?宇都宮の目的はこれだったんだけどね」

 

そう言ってホテルまでのルートを調べると……

 

俺「あ、乗った先がホテルだ」

 

せりな「じゃあ乗ろう!!」

 

こうして宇都宮ライトレールに乗る。

 

俺「そういえば2人は予約とかは……?」

 

せりな「したよ」

 

俺「それなら安心だ」

 

宇都宮ライトレールは黄色と黒の塗装が印象的。インバータの音も流石路面電車という感じだ。

 

俺「また思い出したけど、ハロウィンって何かやってた?」

 

せりな「せつ菜ちゃんに誘われて米沢咲世名義で魔女のコスプレだけはやったかな。渋谷には行かなかったけどね」

 

カナエ「私は何もせずに終わったよ」

 

俺「まあでも、せりなちゃんは青春を謳歌できて本当に幸せそうだよね……」

 

カナエ「そんなに良くなかったの、由美ちゃん?」

 

俺「うん。高校時代、1年からストレスによる食欲不振で入退院を3度もやったし、3年からはヤンデレAqoursに追われて大変だし、そして今大学4年だけど単位と卒論と歩夢に追われながらだから……」

 

せりな「でも大学院でまた2年間猶予できるじゃん♪」

 

俺「エヘヘ、ありがと」

 

こうしてみんなで笑い飛ばし、無事に宇都宮大学陽東キャンパス停留所で下車し、ホテルに到着し解散となる。

 

俺「じゃあ明日は8時集合にする?」

 

せりな・カナエ「うん!!」

 

さあ、寝る支度をし、明日は虹ヶ咲周辺に向かうことにするか……嫌な予感はするのだが。

*1
リボンが紫になっている。

*2
鉄研の中でも大ドジメンバーの1人に数えられているから俺真面目に……。




次回に続きます。次回は由美のお台場訪問ですが、投稿は いつになるのやら…。

というか、こういう旅行ネタになるとここ最近文字数が増加しすぎて、書くのめんどくなったなぁ……。ちなみにAIに頼ると誤情報が増えるので、旅行ネタはいつも手書きです。


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☆お台場に行ったらいつも通りろくなことが起きない。

前回の続きです。引き続き青山由美視点で行きます。
前回版権キャラが出なかった分、今回は版権キャラ要素を大盛りにする予定です。


2023年11月4日朝6時半起床。今日もゆる~く行くことにするか。

 

というわけで8時前にせりなちゃん、カナエちゃんと集合。

 

せりな「よし、今日こそ餃子リベンジするぞー!!」

 

全員「おー!!」

 

こうして平石駅まで歩き、宇都宮駅東口までライトレールに乗り、戻る。しかし……、

 

俺「おいおい嘘だろ……?」

 

カナエ「本来ならば営業してるはずなのに……」

 

目的の餃子店は閉店。なんでやねん。調べてみるか。

 

俺「調べてみるよ」

 

そして、検索結果は……

 

せりな「どうだった?」

 

俺「11月から12月いっぱいまで朝のうちは休みだって」

 

カナエ「ふざけるなぁ!!」

 

せりな「カナエちゃんどーどー!!」

 

カナエ「餃子を食わせなかった宇都宮……許せない!!」

 

せりな「またリベンジしよ?」

 

カナエ「わかったよぉ……」

 

朝から餃子を食べたかったけど、もうロッテリアで諦めよう。絶品チーズバーガーはいつ食べても美味しいが、どこかのタイミングで餃子リベンジはしたい。心からそう思ったのだった。

 

〜※〜

 

食後はお土産を購入してから宇都宮線に乗り、池袋まで向かう。少しサンシャインシティにも行ってみたかったんだよねぇ。

 

せりな「なんか、E231系のロングシートも好きになっちゃったかも」

 

俺「なんか俺と一緒だな」

 

カナエ「どういうこと?」

 

俺「315系って知ってる?」

 

カナエ「私は知らないよ」

 

せりな「名古屋の方で走っているロングシートの車両なんだって」

 

カナエ「また乗るとき誘ってね」

 

せりな「うん!!」

 

俺「それでさ、その315系が昔は転換クロスの311系を駆逐するって考えると嫌いだったけど、今はむしろLCDとかついているし、転クロの混雑地獄も酷いから315系が東海道本線にもほしいって感じたわけよ」

 

せりな「なるほどね」

 

みんなで笑い飛ばしながら列車は進む。森の中も、平原のど真ん中も難なく進んでいく。流石E231系の実力、といったところか。

 

古河を過ぎたあたりで、ボソッと俺は言ってしまう。

 

俺「しかし俺ももう今月で22なんだよなぁ…」

 

カナエ「おめでとう由美ちゃん」

 

カナエちゃんは早速おめでとうと言ってくれたけど、それよりも衝撃的な話が広がる。

 

せりな「実は私も今月で16になるの」

 

カナエ「私もだった。今月で17だった」

 

俺「みんなありがとう。そしておめでとう。ちなみに自分は23日で22歳になります」

 

せりな「私と日にちまで一緒だ!!」

 

カナエ「私は12日だったね」

 

俺「すごい偶然……特にせりなちゃん……」

 

ここにいるみんなが11月生まれ、しかもせりなちゃんと俺の誕生日まで一致していたということ自体驚きである。カナエちゃんの誕生日も璃奈ちゃんの1日前というのが驚きだが。

 

せりな「ちなみに私の血液型はB型だけど、由美ちゃんは?」

 

俺「僕もB型です……って、ここまで一致するか普通!?」

 

せりな「学生証見る?」

 

俺「いいけど」

 

すると、裏側にちゃんと「誕生日:11月23日」「血液型:B」と書かれている。ここまで一致してしまうとは、開いた口が塞がらない。一応カナエちゃんの血液型はA型だと言っていたけど、ここまでせりなちゃんと一致しているせいで、頭がまとまらないんだよねぇ…。

 

そんなこんなで、大宮の手前で鉄博が見え、そこから先は複々線。浦和、赤羽、池袋と停車し、午前中の鉄旅は終わりだ。

 

池袋到着後はサンシャインシティに向かう。すると、いきなり波乱が起きる。

 

??「あっ!!せりなちゃんたち見つけたー!!」

 

??「ちょっ、侑ちゃん声が大きいって」

 

せりな「うわ、一番見つかりたくない人たちに見つかっちゃった」

 

カナエ「逃げなきゃダメなの?」

 

せりな「LINEに『次学外で見つけたら捕まえて監禁する』って歩夢ちゃんから送られてきちゃって……」

 

俺「それは危険だぞ。逃げよう!!」

 

ここからダッシュになる。ちなみに俺は昨日ホテルの部屋でYouTubeに投稿したショート動画数本の高評価が低評価をオーバーした関係で食欲とやる気が失せているため、食事は後回しにしたい気分だ。

 

侑「というか、カナエさんと由美ちゃんまでグルになってる!!」

 

歩夢「これはますます怪しいね……行こう、侑ちゃん!!」

 

せりな「ぎゃああああああ!!」

 

でも俺は2人と比較しても体力がない。走っているだけでヘトヘトになった。

 

せりな「由美ちゃんヘトヘトになってるけど……」

 

カナエ「無理なら休憩したほうがいいよ?」

 

俺「いや、せりなちゃんがそんな危機に瀕しているのなら死んでも協力するぞ」

 

せりな「むしろ一緒に逃げるとこれよりやばい展開しか見えないよぉ……」

 

俺「わかったよ……じゃあ全力で逃げて!!」

 

せりな・カナエ「もちろん!!」

 

こうしてせりなちゃん、カナエちゃんとは解散になる。ベンチに座っていると、しばらくして歩夢と侑ちゃんがやってきた。

 

歩夢「ねえ由美ちゃん、せりなちゃんとカナエちゃんはどこに行ったの?」

 

正直どこに行ったかうろ覚えだから適当に答えておこう。

 

俺「アイツらはあっちに行ったよ」

 

侑「ありがとう由美ちゃん!!」

 

2人が去っていったところで、適当に飲食店を探す。水族館や展望台は諦め、サンシャインシティを出よう。しかし……。

 

俺「どこも並んでる……」

 

すぐに食べられる場所はない。仕方なくファミリーなマートに立ち寄り、まぐろサーモン丼でも買って、駅のベンチで食べることにするか。

 

〜※〜

 

池袋駅から、今度こそお台場に向かうことにする。その前に買ったまぐろサーモン丼をいただく。食べたら今度こそお台場直行だ。

 

その時だった。

 

せりな「はぁ……はぁ……」

 

カナエ「無事に逃げて、昼も食べられたよ……」

 

せりなちゃんとカナエちゃんがやってきた。

 

俺「とにかく無事でよかった」

 

しかし、甘く見てはいけない。

 

??「はい、捕獲完了っと!!」

 

せりな「侑ちゃん!?」

 

歩夢「さっきはどうして逃げたのかな、せりなちゃん?」

 

せりな「歩夢ちゃんまで!?いや、その……監禁されるってことは手錠されるってことでしょ?そんな不自由なことされたくないし、逃げるしかなかったのぉ!!」

 

歩夢「そんなにも私といるのが嫌なんだ!!もう許さないっ!!」

 

せりな「あーもう、優しく殺して〜!!」

 

バッチーン!!

 

せりなちゃんは歩夢にビンタされてしまう。

 

歩夢「もう今日はお持ち帰りの上で寮の門限の直前までやるから、寝られると思わないでね?」

 

せりな「…はい」

 

侑「…で、私はどうすればいいの?」

 

歩夢「侑ちゃんとカナエさんと由美ちゃんは全員解散で大丈夫ですから、さあせりなちゃん行くよ♪侑ちゃんはちゃんと帰ってきてね?」

 

侑「もちろん!!」

 

せりな「待ってよおおおお!!」

 

こうして歩夢とせりなちゃんは有楽町線の10両編成に乗り、行ってしまった。

 

俺「さあ、さっきの海鮮丼食べるか」

 

食べたら今度こそお台場に行こう。マグロもサーモンも大好きだから、食欲が湧かなくても入っていく。

 

ご馳走様でした。ゴミだけは豊洲まで乗ってから捨てることにしよう。

 

侑「じゃあ、有楽町線乗ろうか」

 

俺「だね」

 

カナエ「久々のお台場だから、楽しむぞ〜!!」

 

池袋から乗ったのはメトロ10000系。このまま豊洲までひとっ飛びである。

 

侑「まあ、私はお台場には寄らないんですけどね」

 

カナエ「どうして?」

 

侑「オンデマンド授業動画をまだ見終えてません」

 

俺「おいコラ」

 

侑ちゃんは相変わらずだ。旅行やショッピングの前の段階で授業動画は全部見終えとけって話よ。人のことは言っていられないが。

 

豊洲駅到着後、食べ終わった海鮮丼のゴミを捨てて東雲キャナルコートCODANまで3人で向かう。当たり前だが、もう歩夢とせりなちゃんはいなかった。だけど、ある人が現れた。

 

??「あっ、侑!!」

 

侑「おたえ!!シオンと郷、すずかちゃんも一緒だね」

 

シオン「なんか、侑とぽむちゃんの自宅のアパートに寄りたいっておたえが言い出したから一緒に来ちゃった」

 

侑「私のアパートはこのあたりだよ」

 

郷「初めて見たけど、すごく大きい…」

 

多英子「すごくいいところだね」

 

郷「というか由美ちゃんも来ているけど」

 

俺「侑ちゃんが池袋から帰るって言ったからここに寄り道しているだけ。ここからお台場に向かう予定です」

 

郷「理解」

 

すずか「それと、こちらの方は……」

 

カナエ「はじめまして、先月鉄道同好会に入りました、広田カナエといいます」

 

シオン「もしかしてこの前入部したって噂の……?」

 

多英子「そうだよー♪もちろん、3人とも先輩禁止だからね♪」

 

カナエ「あなただったんだ!!」

 

シオン「僕も話だけは比奈ちゃんたちから聞いていたよ」

 

カナエ「会えて嬉しいです!!」

 

シオン「僕も同じです♪」

 

俺「てか、シオンちゃんも郷くんもすずかちゃんも、自己紹介していなかったね」

 

というわけで、自己紹介はその場で済ませた。中野郷くんが鉄道系アイドルの久遠寺トワとして活動しているということも伝達済みである。ちなみにカナエちゃんが成績不振ということは、シオンちゃんと多英子ちゃんのみ知っていた。元情報はせりなちゃんらしいけど、俺も初めて聞いたぞ。

 

カナエ「じゃあこれからよろしくね、シオンちゃん、郷くん、すずかちゃん」

 

シオン・郷・すずか「よろしくお願いします!!」

 

またこうやって虹ヶ咲学園の鉄道同好会が発展していく。そう考えるとほっこりする。しかし、再度の廃部の危機になりそうな出来事がそう遠くはない未来に迫っていることを、俺は知る由もなかった。というかその出来事は、同じく鉄オタである俺の活動にも影響が出そうになるというあまりにも酷なものなんだけどね……(*1)。

 

さて、自己紹介を済ませたあとは侑ちゃんと解散にし、東雲方面に6人で歩く。しかし……、

 

シオン「あれ?どこだろう東雲駅」

 

豊洲駅寄っていると遠くなると判断し、東雲駅から乗るつもりでいたが……、

 

多英子「うわ、道誤ってる……」

 

道を誤ってしまい、このままでは東雲駅にたどり着けないのだ。

 

すずか「どうしますか皆さん?」

 

郷「決まっているでしょ?バスをキャッチするのだ!!」

 

カナエ「うん。それしかないね」

 

というわけで、歩いているところにバスが来たら乗ろう。都バスは実は人生21年やってきて初めてだ。

しばらく歩いていたらバスがやってきた。ここからアクアシティお台場までそのままひとっ飛びである。道中トヨタのFCバスSORAを見かけたのは良かった。

 

〜※〜

 

無事にアクアシティお台場に到着。まあ、最初はジョイポリスに行こう。前回虹ヶ咲を訪問した際に立ち寄らなかった場所を中心に寄るのが今回の目的だ。色々並んでいるが、待ち時間の少ないものから行くか。

 

そんな中、やってきたのは……

 

??「あっ!!シオン見つけたよ!!カナエっちまでいるじゃん!!」

 

シオン「愛さんだ!!もう逃げられない……」

 

情報処理学科1年の宮下愛ちゃん。愛トモ会のリーダーだが、何よりもシオンちゃんが愛トモ会の崇拝対象の代表格になってしまっている。

 

愛「ねえシオン、また逃げようとしたね!?愛さん怒っちゃうよー!?」

 

郷「シオンが怯えてるからやめてあげてよ愛さん」

 

多英子「そうだよ!!」

 

愛「トワっち、いやゴーくん、それからおたえまでそんなこと言うんだ!!もういい!!今日1日、シオンとゴーくんとおたえを振り回しちゃうんだから!!愛さんの愛してるって気持ち、絶対にわかってもらうよ、アイダケニ♥」ハイライトオフ

 

カナエ「…で、愛ちゃん、私たちは……?」

 

愛「とりあえずシオンとゴーくんとおたえを何とかするから、ゆーみんとすずかの3人で回っててもらっていい?」

 

すずか「大丈夫です!!」

 

シオン「ちょっコラすずかちゃん!!」

 

愛「シオンが一番見捨てちゃいけないのは愛さんだからね?」威圧

 

シオン「ごめんなさい……」

 

愛「アタシにごめんなさいって言えるだけ、シオンはいい子だね♥」

 

シオン「むー……」

 

愛「じゃ、行こっか♪」

 

シオン・郷・多英子「いやあああああ!!」

 

すずか「…行っちゃいましたね」

 

シオンちゃんと郷くん、多英子ちゃんは愛ちゃんに引きずられ行ってしまった。

 

カナエ「そういえば、私とすずかちゃんってなんか気が合いそうだよね」

 

すずか「どうしてですか?」

 

カナエ「私は韓国人とのハーフでしょ?すずかちゃんは元在日中国人だよね」

 

すずか「そうですけど……ってあっ!!同じ大陸の血が回ってる!!」

 

カナエ「そういうことだよん♪」

 

俺「うわ、純日本人としてなんか恥ずかしいな……」

 

そんな2人の会話を聞きながら、俺は1人でジョイポリ探検隊に向かうことにした。待ち時間はほとんどなかったからやってみよう。しかし……、

 

俺「ムズい……」

 

この上ないほど難しい。紋章を見つけ出すのは大変だぁ……。5つ集めればクリアだけど、1つ目から手間取ってるよ……。

 

〜※〜

 

1つ目はクリアしたが、間違えながら30分経過したため、もとに戻り5分延長。しかし、それでも3つ目はクリアできず……、

 

俺「ゲームオーバーか」

 

ネタバレがあるのと、忘れてしまったのでこれ以上は言うのを控えるが、異常に難しすぎて話にならなかった。1人では無理だわ。

カナエちゃん、すずかちゃんは2人で、シオンちゃんと郷くんと多英子ちゃんは愛ちゃんと4人で楽しんでいるみたいだし、他に空いている占いでもやることにするか。

 

〜※〜

 

まあ、700円払ってやる価値はあった。これも1つの結果として受け止めることにしよう。全然自分の性格と対にはなっているが。

 

しばらくして、カナエちゃん、すずかちゃん、シオンちゃん、郷くん、多英子ちゃん、愛ちゃんが戻ってきた。

 

すずか「私は満足しました!!」

 

俺「すずかちゃんが喜んでくれれば何よりです」

 

カナエ「由美ちゃんも楽しそうじゃん」

 

俺「ここに来られただけでも正直良かったです」

 

シオン「由美ちゃんが満足ならそれで満足だけど……」

 

愛「シオンやゴーくん、おたえと巡れただけで、愛さんも幸せだよ♪」

 

多英子「うん。愛さん怖い」

 

愛「どこが怖いのかなおたえ?ん?」威圧

 

多英子「なんでもないです…」

 

愛「わかってれば大丈夫☆」

 

こうしてみんなで巡れたことを確認し、全員で出場した。すると、また悲劇が起きる。

 

??「見つけたよ〜郷くん〜」

 

郷「彼方さん!?」

 

虹ヶ咲学園ライフデザイン学科2年の近江彼方ちゃんが現れた。この子も郷くんのこと大好きなんだよねぇ…。

 

カナエ「彼方ちゃん!!郷くんを貰っていくのはやめようよ」

 

彼方「嫌だよカナエちゃん」

 

多英子「えっ…お二人はお知り合いですか?」

 

カナエ「うん。たまに学内で出会って話すことが多いかな。でも彼方ちゃんに郷くんを渡すのはちょっぴり許せない感じだね」

 

彼方「でも、郷くんは彼方ちゃんのものなんだよ?だから連れて行くねー♥」

 

郷「いやあああああああ!!」

 

全員「待てえええええ!!」

 

もはや強引すぎる彼方ちゃん。だけど俺たちは抗えず彼方ちゃんは郷くんを連れて去っていった。

 

シオン「はぁ……」

 

愛「やっぱりゴーくん第一だなんて、愛さんそんなのイヤだよ!!」

 

多英子「あ、じゃあ愛さんはシオンのこと連れてって大丈夫だから」

 

シオン「コラおたえ!!俺を見捨てる気か!!」

 

多英子「ヤンデレから逃げるのはタブーだよね?私、侑と歩夢の幼馴染だもん。よーく分かるよ?」

 

俺「シオンちゃん、諦めなさい?」

 

シオン「由美ちゃんまで!!」

 

愛「じゃあ、今日1日中、しおしおになるまで振り回すからね、シオンだけに♪」

 

シオン「いやああああああああ!!」

 

シオンちゃんもこれで愛ちゃんに振り回されることになった。

その時だった。突然通知が鳴る。

 

俺「何があったんだろう……ってええっ!?」

 

カナエ「何があったの?」

 

俺「せつ菜ちゃんが虹ヶ咲TVの大階段でゲリラライブやるって」

 

多英子「私、噂のせつ菜ちゃんのライブ見てみたかったんだ」

 

すずか「曲目は?」

 

俺「『ひろがるスカイ!プリキュア〜Hero Girls〜』をカバーするとか。しかも今回は放課後スクールアイドルの衣装で踊るらしい」

 

カナエ「じゃあ見に行こう!!」

 

こうしてみんなで虹ヶ咲TVまで向かうと……

 

【♪優木せつ菜(カバー)『ひろがるスカイ!プリキュア〜Hero Girls〜』♪】

 

せつ菜ちゃんが生で踊っていたのだ!!俺がこの目で見るのは初めてだぞ。

 

??「あら?由美やすずかもいらしたのですね」

 

俺「比奈ちゃん!?」

 

レオナ「いえ、せつ菜がいる以上レオナと呼んでください」

 

そして比奈ちゃん、もといレオナちゃんも見物に現れていた。

 

俺「ごめんごめん。もうね、多英子ちゃんがせつ菜ちゃんを見たいって言い出したから、一緒に来てみたけど、あそこまで輝かしく踊れるのは素晴らしいと思うよ」

 

すずか「ますます高校に進学したらスクールアイドルをやってみたくなりました!!」

 

レオナ「すずかの気持ち、しっかり受け取りました」

 

すずか「ありがとうございますレオナ!!」

 

多英子「私も、どこかのタイミングでスクールアイドルデビューできたらなって思うけど、せりなちゃんと比べても地味だからちょっとためらってる感じかな」

 

レオナ「大事なのはやりたいかどうかだと思います。まあ、また菜々の方に相談しておきますからね」

 

多英子「ありがとうレオナちゃん」

 

レオナ「それはそうとシオンや郷、せりなを見かけませんが」

 

俺「アイツらは全員連行されてしまいました。シオンちゃんは愛ちゃんに、郷くんは彼方ちゃんに連れ出され、せりなちゃんに至っては歩夢に監禁されたとか」

 

レオナ「ジャパンモビリティショー休暇明けは、全員呼び出しが必要そうですね……」

 

俺「呼び出しって……?」

 

レオナ「言い忘れていましたが、この度風紀委員に就任したのです。ほぼ生徒会長の推薦でしたが」

 

俺「おめでとう比奈ちゃん!!」

 

レオナ「恥ずかしいですよ!!」

 

全員で笑い飛ばし、再びせつ菜ちゃんのパフォーマンスに目を向ける。いつものスカーレットに混じり、青白い輝きも見られたのは気のせいだろうか……?

 

〜※〜

 

パフォーマンスが終わり、ふと思ったことがある。

 

俺「モーターショーって言われているけど、本当に学内全封鎖なのかなぁ……?」

 

多英子「封鎖だけど、一緒に見に行く?」

 

俺「うん。自分の目で確かめに行くよ」

 

というわけで、ここから虹ヶ咲学園まで歩くことしよう。

 

〜※〜

 

レオナ→比奈「それにしてももうすっかり夜ですね」

 

すずか「はい。先月までまだ明るかったのに、新交通ゆりかもめの光が目立ちますね」

 

多英子「その割にはゆりかもめの本数が多くない?」

 

俺「それは思った」

 

そうやって歩いていると、突然聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

??「ずいぶんと鋭いところに気が付かれましたね、普通科1年の小磯多英子さん」

 

多英子「生徒会長!?なんでここに!?」

 

生徒会長の中川菜々ちゃんだ。

 

菜々「先ほど用事が虹ヶ咲TVの方にてあったため、片付けまで終えて皆さんに合流したかったのです。青山由美さんもこんばんは」

 

俺「こんばんは菜々ちゃん」

 

なお、俺には正体がバレており、その虹ヶ咲TVの用事=大階段でのゲリラライブのことだと一発でわかった。

 

菜々「ちなみに本数が多い件についてですが、ジャパンモビリティショーの関係で増発しているだけです」

 

俺「鉄オタでもないのになんで知ってるんだよ」

 

菜々「生徒会長たるもの、この辺りの最新の交通事情はすべて把握しているのが当然のことです」

 

俺「理解しました」

 

カナエ「それはそうと生徒会長、せつ菜ちゃんとの関係って……」

 

比奈「カナエ、それを聞くのはタブーですよ」

 

菜々「澁川さん、鉄道同好会の皆さんには内緒にしないと約束したはずです。小磯さんも湯山さんもよくお聞きください」

 

多英子「もしかして……」

 

菜々「はい。私が中川菜々であり、優木せつ菜です。鉄道同好会と中部高速鉄道だけの完全なる機密情報として、秘密をお約束いただけませんか?」

 

カナエ「生徒会長の仰せのとおりに致します」

 

すずか「私も菜々先輩の話には従います」

 

多英子「秘密はちゃんと守るからね」

 

菜々「ありがとうございます」

 

鉄道同好会があまりにも優遇されすぎているように感じるが、本当にどこかで落ちぶれそうな気がしなくもない。どこぞのスクスタとかいうゲームでも虹のスクールアイドル同好会が廃部の危機に何度も立たされているんだよねぇ……まあ、前述のように、2度目の廃部の危機は目前らしいが。

 

そんなことは置いておいて、気になったことがまだあった。

 

由美「そういえば菜々ちゃんって、この歌は知ってる?」

 

菜々「どの歌ですか?」

 

歌ってみよう。

 

由美「♪ポッケにすべてを隠して みんなが早足で帰る」

 

菜々「narrowという曲名ですね。楠木さんのファンとして、このくらいの歌は知っています」

 

由美「知ってたんだ」

 

菜々「続きを歌いますね。♪一度止まってくれたら その耳開けてくれたら いや、僕の歌は街を灯せない」

 

すると、今度はカナエちゃんがつられて歌い出す。

 

カナエ・菜々「♪あたたかさも やさしさも 寂しく笑う君に」

 

由美「えっ、みんな知ってるんだ」

 

そして比奈ちゃん、多英子ちゃんもつられて歌い出す。

 

比奈・多英子「♪聴いてほしくて溢れてた はじめての言葉だったんだ」

 

サビはすずかちゃんと俺を含めた全員で歌う。

 

全員「♪ここじゃ星は見えないよ 目を閉じても遥か遠く ネオンが僕を起こしにくる」

 

こうして歌っていると、なんとなく楽しい。スクールアイドルの楽しさも、こうやって生まれているのだろう、そう感じたのだった。

 

全員「♪歌う理由を知らない僕に 何度も見せてくれたイヤホン外す仕草 もう見れない もう届かない」

 

〜※〜

 

そんなこんなで歩いていると……

 

菜々「♪もう見なくていいように …虹ヶ咲学園はこの通りです」

 

歌い終えた頃に虹ヶ咲に着いたのだが、

 

俺「やっぱり学内完全封鎖だ」

 

比奈「ほら見なさい」

 

多英子ちゃんの言った通り、学内完全封鎖になっている。

 

俺「しかもあと30分でモーターショー閉まっちゃうから今回はパスしよ。FV見たかったんだけどなぁ…」

 

FVとはFV-E991系のこと。燃料電池ハイブリッド電車だが、ジャパンモビリティショーのためだけにわざわざJR様が虹ヶ咲学園に運んできてくれたのだ。

 

カナエ「えっ、今日でもう名古屋に帰るつもりだったとか?」

 

俺「いけなかった?」

 

菜々「ダメです。上原さんや高咲さん、天王寺さんや丸山さんが悲しみますよ?」

 

俺「嘘だろ……」

 

新幹線取り消し、さらば340円。今日は虎ノ門泊だな。そんなこんなでゆりかもめを使ってアクアシティお台場に戻ろう。

 

〜※〜

 

お台場に戻ったらラーメン国技館で1杯すする。

 

菜々「名古屋に帰る予定を取り消しましたが青山さん、明日はどうする予定で……?」

 

比奈「虎ノ門から朝一番の中部高速鉄道の列車で帰るとは言わせませんよ?」

 

俺「なぜバレた?」

 

菜々「上原さんや天王寺さんの話を聞いた限り、行動パターンをすべて推察できるからです」

 

やられた。アイツ結構なんでもわかっちゃうから困るんだよねぇ……。

 

すずか「明日こそ鉄道同好会でFV見ましょうよ〜」

 

比奈「それがいいですね。もちろん由美、シオン、郷も連れて、ですよ?」

 

カナエ・多英子「やったぁ!!」

 

比奈「またDiscordに投げておきますので」

 

終わったな。

 

俺「そういえば今日りなりーを見かけなかったが」

 

菜々「天王寺さんは発明品を出展した影響で、連日ジャパンモビリティショーに居座ることになってしまいました。青山さん、ぜひ行ってあげてください」

 

俺「わかりました……」

 

とりあえずラーメンはご馳走様でした。しかし明日も楽じゃないな。

食後は浜辺を歩き、20時を過ぎた頃に台場駅まで向かい比奈ちゃん、すずかちゃんを除き解散となった。

 

すずか「そういえばシオンと郷は……」

 

比奈「忘れてました!!せりなもです!!」

 

すると、2人のLINEにメッセージが。

 

シオン『愛さんから開放されたけど、ぽむちゃんに伝えたら名古屋帰っちゃやだって。というわけでトワちゃんも同様に虎ノ門泊です。よろしくね』

 

せりな『無事に歩夢ちゃんから開放されたけど、明日のジャパンモビリティショー行っちゃやだって言ってたからごめんいけない……』

 

すずか「嘘……」

 

比奈「歩夢の束縛、異常すぎます……」

 

俺「そこが可愛いんだけどね……」

 

比奈「わからなくもありませんけどね」

 

すずか「私もです」

 

こうして全員で笑い飛ばし、新橋から銀座線乗り換えで、中部高速鉄道の虎ノ門寮にてお開きとなった。あーあ、地下鉄スタンプラリーのゴールの道がまた遠ざかるよ……。

*1
ネタバレすると鉄道ファンの皆さんがご存じの、あの私人逮捕系YouTuberの騒動のことね。




文字数が9000字を超えました。過去2番目の記録また更新だぞ。

ちなみに私の場合はアクアシティお台場を去ったあと、新橋から京急エアポート急行で品川まで出て名古屋に戻りました。次の日は、名市交のスタンプラリーついでに徳川園、徳川美術館に立ち寄りました。夕暮れ時、紅葉しかけている徳川園も悪くはなかったなぁ。

次回は未定。ネタも出ないため、投稿もいつになるかはわかりません。

せりなちゃんの誕生日は11月23日、血液型はB型。作者の私や由美ちゃんと同じという設定にしました。


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文化祭直前に咲ノ浜の生徒会長が死亡!! 世紀の大悪人から虹ヶ咲宛の遺書とは…?

本作でやや問題となっている咲ノ浜中学校・高等学校のブラック校則を意地でも撤廃したいと考え、思いついたので書いてみます。視点は澁川比奈を予定。


私「只今より部会を始めます。よろしくお願いします」

 

全員「よろしくお願いします!!」

 

2023年11月9日、本日もいつも通り部会を行います。

 

私「今日の議題は……明後日に控えた文化祭についてですね。実行委員の鈴乃、何か情報とかはありますか?」

 

まずは学祭、もとい文化祭のレイアウトについて考えることにします。

 

鈴乃「一応6階会議室を貸し切れることにはなったみたいよ」

 

私「それなら良かったです。ある程度のスペースがありますからね」

 

ドロシー「それと何を展示するかもポイントでしょ?」

 

私「はい。ですが、展示できるものが、国際鉄道模型コンベンションの際に出品したEF200とノルウェーのIORE形、それから中国の神24、あと中部高速鉄道のEP101くらいしかないような……」

 

せりな「一応それに見合う貨車と719系、中部高速鉄道のG5000系のNゲージだけは部費で買っておいたよ」

 

私「せりな、ナイスです」

 

多英子「一応精算も済ませたよね」

 

私「それなら安心ですね」

 

モリー「それから、実は家でドロシーとClass 323とノルウェー国鉄のBM72のNゲージを作っていたのです」

 

ドロシー「試運転も済ませて完璧だよね」

 

私「そこまで準備してあればもう文句なしですね」

 

こうして模型の方は、レールの配置を全員で確認してクリア。鉄道同好会の文化祭参加は初めてのため、2周分のレールとヤードのみ用意し、適宜車両を入れ換える感じで進めていきましょう。

 

私「それと機関誌の問題もありましたが…」

 

鈴乃「一応蓮ノ空での軟禁生活中に編集して、6日には脱稿したけど……」

 

舞子「あちゃー…発行までは1週間かかるから、学祭間に合わないね……」

 

鈴乃「本当にごめんねみんな!!」

 

機関誌については既に薄い本として出すつもりでいましたが、まあ文化祭に出せなかったのは失敗でした。

 

カレン「じゃあ機関誌どうするのよ」

 

イオ「過去のやつ出せマスよね……?」

 

舞子「うん。機関誌出せたのは2019年と2021年だけだったから、追加発行かけたし大丈夫だよ」

 

私「それならそれもクリアですね」

 

というわけで、機関誌の問題もクリア。

 

私「あと鉄道PVですが、レコーディングはもうありませんよね?」

 

カナエ「うん。チェロ担当助かったよ比奈ちゃん」

 

有佐「どういうこと?」

 

せりな「柏木広樹さんとかの曲を使いたかったけど、著作権問題とか考えて、比奈ちゃんと鈴乃ちゃんがチェロとバイオリンを弾いて私とカナエちゃんで録音して、あとで私がピアノパートを録音したり加工したりしてオリジナル音源を作って、電車の映像に合わせるって感じだったね」

 

多英子「大変じゃなかった?」

 

せりな「レコーディングは大変だったけど、映像を合わせるって作業はそうでもなかったよ。由美ちゃんの動画も参考になったし」

 

私「それなら確実に文化祭で流せそうですね」

 

カナエ「でしょ?」

 

鉄道PVもクリアです。まあ、どこぞの大学ではミニSLとかを動かしていますが、導入するお金がないのと維持費を考え今回は見送りです。

 

私「他に何かある人は……」

 

全員ないと答えました。

 

私「それでは今回は、部会としてはお開きにしましょう、お疲れ様でした」

 

全員「ありがとうございました!!」

 

こうして部会としてはお開きとなりました。すると、猛ダッシュで誰かが走ってくる音が聞こえました。

そして慌ててその足音の正体が部室のドアをノックしたのです。

 

??「失礼します……!!」

 

私「どうぞ」

 

入ってきたのは菜々、もとい生徒会長。

 

せりな「生徒会長、そんなに慌ててどうされたんですか?」

 

菜々「丸山さん、このような手紙と、死亡通知というものを受け取りまして……」

 

菜々が見せたのは1通ずつの手紙とハガキ。

 

多英子「誰宛なんですかね?」

 

菜々「私立咲ノ浜高等学校生徒会から私、普通科1年の澁川比奈さん、小磯多英子さん宛だと書いてあります」

 

有佐「会長、ここの同好会のみんなで確認するのは大丈夫ですか?」

 

菜々「確かにそれも手だと思います。特に丸山さんも咲ノ浜への転校を検討されたことがあったので確認したくありませんか?」

 

せりな「それは意地でも確認したいです」

 

菜々「それなら皆さんで読みましょうか。まずは死亡通知の方からですね」

 

私「そうしましょう」

 

というわけで、まずは死亡通知のハガキを確認しましょう。

 

モリー「えーっと…高塚わさび様とは……?」

 

亡くなったのは咲ノ浜高等学校音楽科1年の高塚わさびさん。致死性不整脈により、11月5日に15歳の若さでこの世を去ったようです。

 

多英子「この人確か咲ノ浜で生徒会長やっていた人だ!!」

 

全員「えっ!?」

 

全員が驚きます。

 

菜々「まさか咲ノ浜にて噂のオタク趣味厳禁のブラック校則を制定された方ですか?」

 

多英子「はい。しかも私が所属していた鉄道研究会の廃部の他にかなり悪政を働いていまして、バス研究会も部員数が足りていたのに廃部、放送部・新聞部からはオタク取材の専門部員を全員除名、文芸部・漫画研究部も二次創作専門の部員を全員除名、アニメ研究会とスクールアイドル研究会の設立もすべて却下したそうです。その結果、生徒からつけられたあだ名が『咲ノ浜の暴君ネロ』だとか」

 

私「私や菜々が門前払いされたよりも恐ろしい……」

 

聞いているだけで慄然と震えてしまいました。

 

菜々「とりあえず、手紙も皆さんで読みましょう」

 

会長は手紙を開封し、広げます。

 

 

2023年11月4日

虹ヶ咲学園 普通科1年

小磯 多英子 様

中川 菜々 様

澁川 比奈 様

咲ノ浜中学校・高等学校 生徒会長

音楽科1年 高塚 わさび

 

遺 書

 

拝啓

 

晩秋の時節ではありますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 

さて、貴女がたがこれを読んでいるということは、私がもう亡くなったということです。ストレスによる急性心不全を起こし救急搬送され、この手紙を書いている時点ではもう長くないと言われておりました。

 

皆様には心から申し訳なく感じております。まず、普通科1年の小磯多英子様、鉄道研究会を廃部にしたことと、ブラック校則が原因で不登校になり、そのまま虹ヶ咲学園へ転校させてしまったことを深く反省しております。続いて普通科1年の中川菜々様と澁川比奈様、貴女がたが咲ノ浜にいらっしゃり、オタク趣味を認めるよう私を説得された際、あまりにも癪に障り締め出したことを深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございません。

 

これらは、もともと私が鉄道、アニメ、アイドルと言ったオタク趣味が、マスメディアの偏向報道の影響で大嫌いだったためで、生徒会長になった際に校則ですべて規制することを企てておりました。理事会で承認され、それで満足致しましたが、2ヶ月以上経過すると、小磯様のような転出者が複数現れ、更には生徒会会計、生徒会書記、生徒会副会長の全員が大阪湾に入水自殺してしまいました。そこで私のリコール運動が始まりましたが、それでもオタク趣味や中性口調を規制したい気持ちは変わりませんでした。

 

ですが、今回私が心臓発作で緊急搬送されたことで、生徒を苦しませていたことに気付かされたのです。入院中はできることも減っていきました。生徒の皆様を監獄のような世界に閉じ込めること自体、今どきはもはや時代遅れであると身をもって感じました。

 

私は間違いなく地獄に落ちるでしょう。これまで私がしでかした校則改悪、およびそれによる部活動規制のすべての責任は命をもって償います。

 

最後になりましたが、御三方には再度お詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。皆様方のご多祥を祈り、締めの挨拶とさせていただきます。皆様お元気で。

 

敬具

 

追伸) 小磯様が咲ノ浜に戻るかどうかは一任いたします。

 

 

モリー「この人が独裁生徒会長と考えると、なんというか一言で言い表せない複雑な気持ちになりますね……」

 

菜々「それは私も同じ気持ちです」

 

イオ「でも、一番危険なのは、地獄にすら行けず魂が彷徨っていることデスネ」

 

鈴乃「確かにそれは警戒しないといけないわ」

 

ドロシー「でも、ここまで反省して懺悔したんだから、魂が彷徨うことは流石にないんじゃないの?」

 

舞子「ドロシーちゃん、甘い」

 

ドロシー「えっ?」

 

私「私の双子の姉の陽羽里が亡くなったあとの話をしましたっけ?」

 

有佐「初めて聞くかも」

 

菜々「澁川さんの入部直後に幽霊として現れましたが、あのとき私と上原さん、高咲さんがいなかったら澁川さんは呪い殺されていた可能性が高いです」

 

カレン「…で、最後どうなったの?」

 

私「1人で部室に向かい、しばらくして陽羽里がやってきましたが、そこでお互いにハグをして想いを伝えたら陽羽里は成仏しました。ただ、ここまで人脈が広がっているのを見るとまた嫉妬して戻って来る可能性がなきにしもあらずですがね」

 

多英子「うわぁ…それなら私、警戒しなきゃ……」

 

せりな「うん……」

 

そして、複雑な気持ちになる中、カナエが聞きます。

 

カナエ「……で、多英子ちゃんは咲ノ浜に戻る予定とかは本当にない?」

 

多英子「うん。これを読んでも、やっぱり虹ヶ咲に残りたい気持ちは変わらない。だって幼馴染の侑や歩夢と一緒だからね」

 

菜々「それなら小磯さん、今後もよろしくお願いいたします」

 

多英子「中川生徒会長ありがとうございます!!」

 

ここまで色々話してきましたが、個人としては1人の人間の死を悲しむ一方で、不謹慎とはいえ世紀の大悪人ともいえる咲ノ浜の独裁生徒会長が消えたことで、極悪な校則の削除や当校2度目の生徒会長総選挙が行われるだろうという、どことない達成感が心の奥底にありました。

 

さて、とりあえず複雑な気持ちが色々落ち着いたところで、菜々にこれを気に相談したいことをせりなに伝えてもらうことにしましょう。

 

私「とりあえず、明日から文化祭準備もあるのでお開きにしたいところですが……その前にせりなから会長に伝えたいことがあるそうです」

 

菜々「何でしょうか?」

 

せりな「なんか多英子ちゃんもスクールアイドルやってみたいって気持ちがあるらしいんだ。でも自分は私と比べて地味だからってことでためらっているんだって」

 

多英子「ちょっ…それは……まあいいけど」

 

菜々「でも、その気持ちは大事だと思います。文化祭のときのデビューは難しくても、小磯さん、咲ノ浜の、高塚さんの生徒会長就任前の栄光をここ虹ヶ咲で広める目的を含め、月曜日にデビューよろしくお願いいたします」

 

多英子「……本当にいいの?」

 

菜々「もちろんですよ」

 

多英子「ありがとうございます!!」

 

こうして全員で拍手を送り、本当の本当にお開きとしました。まあ、明日の文化祭準備に備えて撮り鉄を控え、体力を温存するようにしましょう。

 

しかし、鉄道同好会の2度目の廃部危機が迫っているということを、このときの私たちはおろか、菜々すら知っていなかったとは……。




次回、鉄道同好会2度目の廃部危機!!果たして廃部は救えるのか…?
ただし、投稿がいつになるかはわかりません。


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虹ヶ咲学園鉄道同好会、2度目の廃部危機!! 私人逮捕系YouTuber騒動で鉄オタも巻き添えか……?

今回は予定通り、廃部寸前ネタとします。視点は澁川比奈を予定。

ネタバレしますが、本話で結論まで持っていく予定です。


私「只今より、緊急部会を始めます」

 

2023年11月13日の放課後、部員全員に加えて生徒会、風紀委員の全員を集め神妙な雰囲気が漂う部室。本日は学祭を無事終えた翌日、かつ名義上における多英子のスクールアイドルデビュー日であるにもかかわらず、とあることがきっかけで、緊急で全員招集することを自ら決定しました。

 

全員「よろしくお願いいたします」

 

私「今回、緊急で部会を開いた理由ですが、この虹ヶ咲学園鉄道同好会を、2度目とも言える廃部の危機に曝す出来事が確認されたためです。ここまでで質問がある方は、挙手をお願いいたします」

 

手を挙げたのは生徒会書記のうちの1人。

 

私「それでは、そちらの生徒会書記の方」

 

生徒会書記A「はい。その鉄道同好会を廃部の危機に晒す出来事というのは…?」

 

私「かなり良い質問ですね。今から解説するつもりでした」

 

というわけで、解説しましょう。読者の皆さんもよくお聞きください。

 

私「廃部の危機に晒す出来事というのはズバリ、私人逮捕系YouTuberが相次いで逮捕されたことを受け、鉄道各社が営利目的での撮影の規制を宣言したことです。私たちは撮り鉄をメインに活動しており、当然、部長の私としても廃部には断固反対の立場ですが、この出来事を重く受け止めた以上、廃部を検討せざるを得ない状況になってしまったのです。とりあえず、生徒会長やその他皆さんも廃部に賛成・反対等の意見がございましたら、コメントをお願いいたします」

 

私人逮捕系YouTuber逮捕騒動による鉄道各社の撮影規制。撮り鉄も排除したという風潮が高まった以上、鉄道同好会部長として見過ごせませんでした。

まず、中川生徒会長が挙手します。

 

私「生徒会長、どうぞ」

 

菜々「はい。私は、生徒会長の立場としても鉄道同好会の廃部には反対いたします。鉄道同好会があることで、生徒の皆さんが救われたというご意見が多数寄せられているからです。ただ、私もその私人逮捕系YouTuberによる撮影規制宣言は重く受け止めております。しかし、模型や道案内専門に切り替えるということで、鉄道同好会は存続できると考えましたが、いかがでしょうか?」

 

私「ありがとうございます。確かに、その方針に切り替えることも考えておりましたが、撮り鉄を取りやめると言った瞬間、部員の皆さんが猛反対すると思います。撮り鉄一切禁止と言ったら猛反対する部員の方は、挙手をお願いいたします」

 

すると部員全員が手を挙げました。

 

私「この通りです。撮り鉄禁止に全員が反対している以上、撮り鉄を規制すると存続が厳しくなります」

 

菜々「撮り鉄の規制の影響をもろに食らってしまうとは……少々驚愕いたしました」

 

撮り鉄命の私たちですが、それを失うと廃部危機、これは部員全員が同じ意見でした。

 

私「ありがとうございます。他、質問やご意見等ございましたら、挙手をお願い致します」

 

次に手を挙げたのは生徒会副会長。

 

私「はい、生徒会副会長の方」

 

生徒会副会長「はい。私も生徒会副会長の立場として廃部に断固反対の立場ですが、廃部を検討している旨を伝えて、廃部に賛成した人はいらっしゃったのでしょうか?廃部に賛同する理由を含め、ふざけた理由でも良いので、回答をよろしくお願いいたします」

 

私「ありがとうございます。一部の知り合いに伺ったところ、廃部に賛同していらっしゃった方は2人おりました。まず、当校の普通科1年、上原歩夢さん。話によると、上原さんの幼馴染であるそちらの小磯さんと、鉄道同好会の学外協力者の1人である愛知県立西白壁高等学校・普通科1年の鳳来寺シオンさんが、電車に夢中になるとその電車に嫉妬しておかしくなってしまうからという、あまりにも自己中心的すぎる理由でした。もう1人は都内の公立中学に通う1年生の鬼塚冬毬さん。こちらは鉄道趣味自体が、無機物を愛しており、鉄道車両から愛されないため無駄だと思っているお方で、これを機に廃部すべきと伺っております」

 

生徒会副会長「上原さんと鬼塚さんの言い分は無視したほうがよろしいでしょう。聞いているだけでも私は呆れました」

 

特に冬毬さんは私に対してときに狂愛を振りまくので、正直辟易しました。

 

私「ありがとうございます。他にご意見等あれば、挙手をお願い致します」

 

次に手を挙げたのは、風紀委員長のミミさん。

 

私「それでは風紀委員長」

 

ミミ「はい。風紀委員会としても、鉄道同好会の廃部には反対の立場です。各地の鉄道系YouTuberの皆さんからコメントはいくらか届いていらっしゃいます。まず、鉄道系YouTuberの代表格とも言えるセビロ交通さんによると、『今まで通り活動を続けてまいります』と語っていらっしゃいました。その他複数の方々から、引き続き今まで通り活動するというコメントを頂いております。これについて、鉄道同好会部長として、および部員の皆様方からもご意見・ご感想等あれば、よろしくお願いいたします」

 

私「ありがとうございます。鉄道同好会の部長として、それらの確認を怠っておりました。部員の皆さんも、この話を初めて聞いたよという方がいれば、挙手をお願い致します」

 

すると全員が挙手しました。なんというか、他の鉄道ファンの皆さんのコメントの確認を怠っていたことが赤っ恥です。

 

私「その中で、他の鉄道ファンの皆さんのコメントを踏まえたうえで、それでも廃部や撮り鉄の禁止がやむを得ないと感じた人は、手をおろしてください」

 

全員が手を下ろしませんでした。これは意外な結果でした。

 

多英子「横から失礼します部長。これはもう同好会は存続で確定ではありませんか?」

 

ヨナ「そうですよ。澁川さんはあまりにも厳しく見すぎです」

 

私「はい……大変申し訳ございません……」

 

菜々「澁川さん、ここは生徒が自由にのびのびと活動できる虹ヶ咲学園であり、鬼のような世界ではありません。廃部案は、ボツにしましょう」

 

私「わかりました……会長本当にありがとうございます……とりあえず全員手をおろしてください。そして、廃部は取りやめにしましょう」

 

こうして、鉄道同好会の存続は決定し、全員で拍手をします。

 

私「最後に、鉄道同好会の皆さんからコメント等あればよろしくお願い致します。部員の皆さんはここからタメ口で構いません」

 

挙手したのはせりなと多英子。

 

私「まずはせりなから」

 

せりな「はい。まあ、鉄道同好会の広報担当として、『今後も今まで通り活動を続ける』って、部の公式YouTubeとTwitterで流そうと思うんだけど、大丈夫かな?」

 

私「別に問題ないどころか、やってほしいくらいです」

 

せりな「ありがとう。このあとちゃんとやるね」

 

そしてまた全員で拍手をしました。

 

私「それから多英子も何か言いたそうでしたが……」

 

多英子「はい。まず、幼馴染の歩夢を電車に嫉妬させちゃったってここでわかったし、何しろ存続確定って言ったの私だから、仮にこれで世間で大炎上が勃発したら、私が責任者として何らかのペナルティを受けたほうがいいと思うんだ」

 

菜々「小磯さんの仰る通りですね。大炎上した際、除名、退学や咲ノ浜に戻るという選択肢は流石に嫌でしょう?」

 

多英子「もちろんです」

 

菜々「当然、理事の皆さんからも小磯さんは手放したくないというご意見を伺いました。そこで生徒会長の私として、提案があります」

 

ゴクリ。

 

全員がまた緊張した面持ちになります。

 

菜々「大炎上した際は、来年の1月15日から2月21日まで、アメリカのニューヨークにある高等学校に短期留学する。理事の方々が当該高校と連絡を取った際、2学期中間試験の結果や咲ノ浜時代の試験結果を総合的に踏まえても成績が比較的良好な小磯さんであれば、無事に授業を受けられると判断できたため、小磯さんを受け入れるという話を伺ったそうです。21日までであれば、確実に卒業式に間に合うので、塩津さんの卒業も見届けられます」

 

多英子「それなら、大炎上した際はお引き受けいたします」

 

こうして、鉄道同好会が炎上した際の多英子の留学が決定しました。

 

私「留学時点ではまだ多英子の入部から3ヶ月しか経っていませんが、笑顔で送り出すことにしましょう」

 

有佐「うん。それがいいね」

 

せりな「思いっきりパワーアップした多英子ちゃんも、楽しみになるよ!!」

 

モリー「多英子の英語力も確認しましたが、現地でもやっていけるように感じましたからね」

 

ドロシー「モリー姉ちゃんの言う通りだよ」

 

ですが、一部の方が固まってしまいます。

 

菜々「その割には部員の一部の方が固まったままですが……」

 

舞子「……やだ」

 

多英子「えっ?」

 

舞子「行っちゃ嫌だよ!!だって学年末試験が赤点だったら……」ポロポロ

 

鈴乃「私も行っちゃ嫌!!私、多英子ともっと名古屋の鉄道について語り合いたかった!!」ポロポロ

 

カレン「そうよ!!この11人でこそ今年の鉄道同好会なのに!!」ポロポロ

 

イオ「ワタシだって、内部進学できなかったらって考えると、多英子の存在がなければ士気が下がりマス!!」ポロポロ

 

カナエ「多英子ちゃん考え直そ?」ポロポロ

 

多英子「でも、来年3月のダイヤ改正とか、来年秋に予定している近鉄の新車が待ってるよ?そう思えば頑張れるでしょ?」

 

舞子「あー……」

 

多英子「だから、それを糧に頑張らなくちゃ。それにまだ決まったわけじゃないから、もし流れたら、私も一緒に頑張るよ!!」

 

イオ「ありがとうございマス!!」

 

カレン「それならカレンも頑張れるわね!!」

 

鈴乃「もし多英子がいなくなっても、その間は今まで通り頑張るから」

 

舞子「確かに。由美ちゃんが活動休止を宣言したときでも、夏合宿とか国際鉄道模型コンベンションとか、無事にできたから、なんとか私、挽回するよ!!」

 

カナエ「前にもそんなことがあったんだね」

 

せりな「うん。由美ちゃんは鉄道同好会に学外からかなり協力してくれているけど、いなくてもそれなりに頑張れたから」

 

私「これでなんとかなりそうですね」

 

菜々「はい。部員の皆さんの杞憂も解消して、笑顔や和気あいあいとした雰囲気が戻ってきたことなので、これで部会としてはお開きにしましょうか」

 

ミミ「それでも廃部と言い出したときはかなり驚きました」

 

私「申し訳ありません……。さあ、最後に言い残したことはありませんね?」

 

全員で頷きます。

 

私「それでは、今回の部会はお開きとしましょう。お疲れ様でした〜!!」

 

こうして部会としてはお開きになり、風紀委員会と生徒会幹部の方々は退出しました。

 

せりな「とりあえず、私はTwitterとYouTubeの更新のために残るけど……なんかイヤ〜な予感が……」

 

私「えっ?」

 

すると、今度は容赦なくドアが勢いよく開けられます。やってきたのは……、

 

鈴乃「歩夢!?侑まで!?」

 

あまりにもドス黒いオーラを発した歩夢と、なんのオーラもない侑でした。

 

歩夢「やっぱり鉄道同好会は存続なんだ……まだおたえちゃんは電車に浮気し続けるのかな?ん?」

 

多英子「だから誤解だって歩夢!!」

 

せりな「侑ちゃんはなんでいるの?」

 

侑「歩夢が鉄道同好会存続の話を聞いて暴走しているからその暴走を止めるために付き添いでいるだけだよ」

 

歩夢「私、暴走なんかしてないもん!!鉄道同好会を存続に導いた比奈ちゃんとおたえちゃんを許せないだけなんだから!!」ハイライトオフ

 

全員「えぇ〜っ!?」

 

歩夢「だから、今日は2人を裏に連れ出してお説教する。無駄な抵抗はやめてね?」ハイライトオフ

 

私「嫌ですよそんなの!!」

 

歩夢「比奈ちゃんも電車が大事だってまだ言うんだ!!許さない許さない許さないっ!!だから、覚 悟 し て ね?」ハイライト真っ黒

 

私・多英子「そんなのごめんだよ(です)!!」

 

侑「私はどうすればいいんだっけ?」

 

歩夢「侑ちゃんは先に帰って、宿題をやってね。おたえちゃんと比奈ちゃんのことは、じっくり、ねっとりとわからせなきゃいけないから」

 

侑「わかったよぉ……」

 

歩夢「じゃあ行くよ!!」

 

私・多英子「待ってええええ!!」

 

こうして私と多英子は歩夢に連れ出され、20時近くまでお説教を受けました。同好会も無事に存続が決定し、流れ解散になりましたが、最後にお説教展開とか、そろそろ勘弁してくださいよ……。




次回は未定。投稿もいつになるかはわかりません。

しかし、9月6日に虹ヶ咲の劇場版第1章公開決定か。近鉄の新車導入とどっちが早いのやら……。

また、近鉄1233系の名局車VC47編成まで高安に消えてしまったことが発覚しました。今度こそLCDもドアチャイムも撤去されて戻ってきたら真面目に泣くぞ俺(*1)。

【2024年1月15日追記】
本話をもとにした動画を作成しました。
https://youtu.be/8T-9jTTzlz8?si=wXyEVHeAEJzNPQT7

*1
当然、出場時の緊急特番は書けたら書く予定です。



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11月23日、22歳の誕生日は忘れ、16歳の誕生日はちゃんと覚えている。

今回はいきなり飛びます。視点は青山由美を予定。


2023年11月23日、いきなり夕方に虹ヶ咲学園鉄道同好会の部室に呼び出された俺。せりなちゃんの誕生日は祝わないわけがないが、今朝名古屋モビリティショーにも行ったというのに、大事なはずの日をまた忘れてしまったのだ。

 

比奈「只今より、定期部会を始めます」

 

全員「よろしくお願いします!!」

 

しかも今日は木曜日だから、定期部会に組み込まれることになった。

 

比奈「まずは、先週末の大名古屋工科大学の学祭について、見学に行った人は手を挙げてください」

 

するとせりなちゃんと比奈ちゃん、鈴乃ちゃんが手を挙げた。そう、この前学祭があったのだが、またもや俺の醜態を晒すおそれがあるから来てほしくなかった。

 

比奈「でも由美、意外と格好良かったですよ」

 

俺「ありがとう……」

 

いきなり褒められたのは良かったのと、まあ今回は大ドジも少なかったからまだ良かったんだけどね。

 

有佐「来年遊びに行こうかな♪」

 

俺「いや、俺の醜態を晒すことになるからあんまり望ましくないかなぁ……」

 

多英子「それならまた侑と歩夢に言いつけちゃうよ?」

 

俺「多英子ちゃんそれはやめて!!意地悪!!」

 

多英子「冗談だよ?」

 

すると、突然ドアをノックされる。

 

??「失礼します」

 

比奈「どうぞ」

 

入ってきたのは歩夢と侑ちゃん。さっき多英子ちゃんが意地悪言ったせいで入ってきたとしか思えない。ちなみに歩夢と侑ちゃんも学祭の鉄研ブースには来てくれた。かなり恥ずかしかったなぁ……。

 

歩夢「そっちの学祭、行ってみたら楽しかったんだけど、来年行くなって由美ちゃんが暗に言っていたような……」

 

俺「大規模にしくじりまくるもん……。俺の醜態なんて、侑ちゃんや歩夢を含むここの生徒さんたちに晒したくないし」

 

侑「由美ちゃん、そんなこと言ったら悲しむから、もう言わないでね?」

 

俺「ごめんなさい……」

 

案の定そうでした。

 

鈴乃「…で、侑と歩夢は部会に参加する?」

 

歩夢「今日は参加するよ。テスト前だけど、今日は由美ちゃんにとって大事な日でしょ?」

 

俺「いや、全然わからないんですが」

 

侑「フフッ♪気になる?」

 

俺「当たり前です」

 

歩夢「内緒だよ」

 

俺「おいコラ」

 

本当に今日は俺にとっての何の日か、わからない、いや忘れてしまった。比奈ちゃんたちはテストが近いってこともわかっているけど、本当に何の日だ……?

 

比奈「さて、次のテーマですが、せりな、お誕生日おめでとうございます」

 

せりな「ありがとう!!これで鈴乃ちゃんや比奈ちゃんの仲間入りだね♪」

 

鈴乃「そう言ってくれるだけで嬉しいわよ」

 

モリー「さあ由美様、今日は何の日でしょう?」

 

俺「せりなちゃんの誕生日でしょ?おめでとう!!」

 

せりな「由美ちゃんもありがとう!!」

ドロシー「それもあるんだけど……」

 

俺「えっ?」

 

カナエ「本当にわからないの?」

 

俺「うん……」

 

せりなちゃんの誕生日であることはもうわかっていた。せりなちゃんももう16歳。それなのに本当にまだわからない。

 

舞子「こうなったら、最終兵器だね。カレンちゃん、呼びに行くよ」

 

カレン「もちろんよ舞子!!」

 

比奈「楽しみですね」

 

俺「誰が来るんだろう……?」

 

侑「噂によると黒澤ルビィさんというアイドルの人って聞いているけど……由美ちゃんの友人で同業者でしょ?」

 

俺「うん。でも、今朝ルビィから何の日か教えてくれてはいないんだよねぇ……」

 

歩夢「ドッキリだと思うよ?」

 

俺「そうか……」

 

ルビィと言われても、何もわからない。しばらくして、舞子ちゃんとカレンちゃんがルビィを連れてやってきた。

 

ルビィ「こんばんは由美ちゃん」

 

俺「どうも」

 

ルビィ「本当に何の日かわからないの?」

 

俺「うん。せりなちゃんの誕生日であり、名古屋モビリティショーの初日であり、勤労感謝の日。だけど俺にとっての大事な日って、何なの?」

 

ルビィ「それはね………」

 

するとルビィちゃんは俺に耳打ちをする。

 

 

 

 

ルビィ「()()()()()()()()()()()?」

 

 

 

 

俺「………はい?」

 

俺の誕生日!?

 

ルビィ「由美ちゃん、22歳のお誕生日おめでとう!!」

 

俺「ええっ!?もう22歳!?嫌だよ!!これ以上歳を取りたくないです!!」

 

ルビィ「由美ちゃんは一昨年も去年も、自分の誕生日を当日に忘れていたよね?だから意地悪しちゃいました♪」

 

俺「本当にごめん」

 

ルビィ「舞子ちゃんも比奈ちゃんも、今日はありがとね♥」

 

比奈「お力になっていただけたようで何よりですルビィさん」

 

舞子「由美ちゃんの記憶を呼び覚ませて良かったよ」

 

俺は22歳になったようだ、いやなったのだ。ふと思い出した。一昨年は20歳になったが、千歌っちからの電話で気づいた。去年は何の日かわからず、新居町の事務所を追い出された。そして今年、虹ヶ咲学園の鉄道同好会の部室に遊びに行って、ようやくわかったのだ。

 

歩夢「由美ちゃん、もう自分の誕生日を当日に忘れないね?」

 

俺「えっそれは……」

 

歩夢「……もう自分の誕生日なんか忘れちゃダメだからね?虹ヶ咲学園普通科1年、上原歩夢との約束だよ?」

 

俺「わかりました……」

 

ルビィ「大名古屋工科大学電気科3年の黒澤ルビィとも約束してね?」

 

俺「ごめんなさい……」

 

ルビィと歩夢の頼みは断れないじゃないか!!別に可愛いからじゃない。俺に対してヤンデレな面があり、平気で既婚者の俺を拉致したり、誘拐したり、鎖繋ぎにしたりなどを繰り返すからだ。逆らったらどうなるのか、下手をすると命がなくなるので、約束を絶対に破ってはならないのだ。

 

侑「さあ、もう忘れないでしょ?」

 

俺「うん」

 

こうして全員で笑い飛ばす。

 

比奈「とりあえず、由美が自分の誕生日を思い出せたので部会としてはお開きに致しましょう。お疲れ様でした〜!!」

 

全員「ありがとうございましたー!!」

 

こうして、部会としてはお開きとなった。

 

すると、比奈ちゃんは意外なことを言う。

 

比奈「それでは、新居町に行きましょう」

 

俺「新居町!?」

 

新居町というのは中部高速鉄道の本社のこと。静岡の湖西市だけど、東京都江東区の虹ヶ咲から流れるとは思ってもいなかった。

 

比奈「何を言っているのですか?千歌さんたちが待っていますよ?」

 

俺「それなら行くか」

 

多英子「侑と歩夢は行く?」

 

歩夢「先週末の学祭遠征でまたお金がなくなったから、今回はやめとこうかな」

 

侑「うん……ごめんね由美ちゃんもせりなちゃんも」

 

せりな「大丈夫だよ。その代わり、今回も赤点取らないようにね!!」

 

歩夢「うん!!約束するよ!!」

 

俺「その代わり、今後も絶対ここには戻って来るから。I shall return!!」

 

侑「うん!!絶対に戻ってきてね!!」

 

こうして侑ちゃん、歩夢とは解散になり、ルビィちゃんおよび鉄道同好会のメンバーと新橋・虎ノ門経由で新居町へ流れた。そういえば今日はレインボーブリッジが自転車道として封鎖されていたんだよねぇ……。、

 

 

〜※〜

 

新居町運転所にて。やはり会議室の部屋が暗くなっている。

 

俺が入ると……

 

千歌「ゆーみんお誕生日おめでとう!!」

 

俺「千歌っち!?」

 

ダイヤ「由美が3年連続自分の誕生日を忘れるとか、呆れますわ本当に」

 

俺「ダイヤまで!?」

 

マル(花丸)「Aqoursのみんなの誕生日忘れるのならまだしも、自分の誕生日を忘れるのは良くないと思うずら」

 

俺「うわ、マルもいる。てかAqoursといつものメンバーまでいるぞ」

 

シオン「由美ちゃんの誕生日は中部高速鉄道で意地でも祝うって、相場が決まってるんだから!!」

 

俺「なんとも言えないよこれじゃあ……」

 

Aqoursメンバーといつもの鉄オタメンバーが揃っていたのだ。

 

仲喜「はい、というわけで、これから由美とせりなちゃんの誕生日会の前に、由美を振り回したいと思います」

 

俺「おい仲喜くん、俺のこといつの間に呼び捨てに」

 

仲喜「私のこと呼び捨てにしないと返事しません」

 

俺「そんな……仲喜……」

 

仲喜「私を虹ヶ咲の鉄道同好会のメンツやシオンちゃんたちに嫉妬させるなよ!!だから一歩進むの!!」

 

俺「勇輝くんたちは大丈夫なの?」

 

勇輝「別にこのくらい平気だよ?由美ちゃんたちには人脈を広げてほしいし」

 

そーちゃん、ジュリーも頷く。夫や兄弟と、それ以外の差って何なんですか本当にもう?

 

比奈「…で、振り回すというのは」

 

仲喜「一緒にヒーリングレイクタウン新居にて買い物してもらう。全員で。鈴乃ちゃんたちも好き勝手やっちゃっていいからね」

 

鈴乃・多英子「もちろん!!」

 

果南「さ、イクヨ♥」

 

俺「最悪だあああああああ!!」

 

誕生日を忘れたり、虹ヶ咲学園の鉄道同好会に手を伸ばしていたりするだけでどうしてうちのショッピングモールの中を市中引き回しにされちゃうんだよ……。マイッタマイッタ。




次回は未定。投稿もいつになるかは本当にわかりません。


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受験生でも鉄オタ魂は消えるわけがない。

今回から12月に入ります。そして新キャラ登場!!視点は鳳来寺シオンを予定。
そして虹ヶ咲キャラは基本的にテスト期間中設定に付き出てきません。


12月2日、テスト期間が終わったから、とりあえずとある人に会いに行くという理由で新宿駅に郷くんと来ていた。今回の服装はいずれも学校指定のセーラー服だ。郷くんもフタナリ化した以上、今後男子制服での登校は一切認められなくなった。

 

僕「しかし困ったなぁ…」

 

郷「どうしたのシオン?」

 

僕「テスト期間中だから比奈ちゃんも鈴乃ちゃんもせりなちゃんも出られないって」

 

郷「仕方ないだろ、僕たちだって日比津も西白壁も昨日までテストだったじゃん」

 

僕「そりゃね。まあ菜々ちゃんもぽむちゃんも来ないからセーフか」

 

郷「だよね。あの虹ヶ咲の狂愛生徒会長に見つかったら……」

 

菜々『ナ・カ・ノ・サァ〜ン』ゴゴゴッ

 

僕・郷『いやああああああ!!』

 

郷「ってなりそうだからさ」

 

僕「全く同じことを思った。でもまあ、大事な用事だけは済ませようか」

 

郷「せやな」

 

というわけで、その人に会いに行くことにしよう。そう思ったその時だった。

 

??「おや、シオンと郷くんじゃないか」

 

僕「万里!?」

 

目的の人がやってきた。浪速(なにわ)万里(ばんり)くん。2023年12月現在、男子校である私立上板橋中学校に通う3年生。僕の1歳下、かつ幼稚園時代の幼馴染で、郷やおたえとも遊んだことがあるけど、万里が小学校になる直前に東京に引っ越してから、会うのが久しぶりだ。

 

郷「万里くん元気にしてた?」

 

万里「まあね。シオンも郷くんも元気そうで俺嬉しいよ」

 

僕「えへへ、ありがとう」

 

さて、本題に入ろう。

 

郷「ところで万里くん、今日何か伝えたいことがあるって聞いたけど」

 

万里「ああ。実は俺、今度虹ヶ咲学園を受けることにしたんだ」

 

僕・郷「……はい?」

 

ちょっと待った。虹ヶ咲って、来年から共学化するけど、人手不足で男子制服もスカートタイプしか用意できないんじゃなかったっけ?

 

僕「あのー、万里、虹ヶ咲なんだけど、男子の制服もスカートしかないぞ?」

 

万里「全然平気だぜ俺は」

 

郷「僕みたいだな」

 

万里「うん。まずその事を話したら父ちゃん母ちゃんがむちゃくちゃ薦めてくるし、何しろ郷くんの、トワちゃんとしての活動を見ていると、比較的顔立ちが女の子っぽいって言われる俺だって可愛い制服とか女の子用のブラジャーやショーツとか着て生活したくなるじゃない?」

 

僕「理解」

 

ここ最近は多様性が意識されているし、郷や仲喜くんの活躍を見てきているから、男がスカートや女物の下着を着用するとか、そんなことでは驚かない。

 

万里「そういえば今日こそシオンと郷くんと新宿駅で撮り鉄したいんだよねぇ」

 

僕「じゃあ、約束通り撮り鉄に……」

??「行けるとでも思うのかな?」

 

誰?

 

万里「かのん!?千砂都まで!?」

 

郷「もしかして万里くんとも知り合い!?」

 

ちーちゃん「そうだよ〜♪」

 

僕「だからってちーちゃんは僕に抱きつくなぁ!!」

 

ちーちゃん「だって数カ月ぶりなんだもん。文句はないよね?」

 

僕「ごめんなさい……」

 

澁谷かのんちゃんと嵐千砂都ちゃん。僕に対してヤンデレな2人。

 

かのん「万里も久しぶりだね」

 

万里「エヘヘ。かのんも元気そうで良かった」

 

かのん「ところでシオンちゃん、万里とはどういう関係なの?」

 

千砂都「私も知りたいよ」

 

シオン「幼稚園時代の幼馴染。僕が小1の頃に、万里が東京の方に引っ越すって話になって、それ以降会えていなかったんだ」

 

すると、かのんちゃんとちーちゃんの瞳からハイライトがなくなる。

 

かのん「ねえシオンちゃん、どうして私たちに黙っていたの?」

 

僕「だって2人とも知らないって思ってたし」

 

ちーちゃん「一言くらい言ってよーもー!!」メソメソ

 

僕「ごめんなさい〜!!」

 

…って、これおたえと侑のときも一緒の展開だった気がするぞ。

 

かのん「はい、じゃあこれからシオンは私のことを呼び捨てにしないと返事しないんだからね?」

 

僕「えっ……かのん、いきなり呼び捨てって……」

 

かのん「いいじゃん、万里っていう共通の幼馴染がいるんだし♪」

 

僕「万里も郷も助けて〜!!」

 

万里「ダメだってそんなこと」

 

郷「たとえ女子でも、女子を泣かせちゃだめだよ?」

 

僕「ごめんなさい……」

 

というわけで、かのんちゃん、もといかのんを今後呼び捨てすることになってしまった僕でありました。

 

〜※〜

 

落ち着いたところで、ちーちゃんたちがここに来た目的を聞いてみよう。

 

僕「ところでちーちゃん、今日の目的は?」

 

ちーちゃん「同じ外苑西の子と受験勉強の息抜きに買い物に来ていたんだけど……」

 

すると、2人の少女が現れた。

 

??「あれ?鳳来寺さん!?」

 

??「久遠寺さんも一緒ね」

 

僕「えーっと……この2人は……」

 

さあや「はじめまして!!外苑西中学校3年の鈴木さあやと言います!!」

 

そまり「私は高橋そまり。同じく外苑西中学校に通う3年生。さあやとは幼馴染よ。よろしく」

 

鈴木さあやちゃんと高橋そまりちゃん。

 

僕「僕は鳳来寺シオンと言います。名古屋の西白壁高校に通っている1年生です。鉄道系YouTuber『鳳来寺』として活動しています。僕って言っちゃうけど女の子だからね」

 

郷「僕は中野郷。名古屋の日比津高校に通っている1年生で、シオンの幼馴染です。鉄道系男の娘アイドル『久遠寺トワ』として活動しています。こんな格好をしているけど男だからね」

 

万里「俺は浪速万里。上板橋中学校に通う3年生。シオンと、それからかのん、千砂都の幼馴染だよ」

 

自己紹介だけは無事に済ませることができた。

 

かのん「実はさあやちゃんもそまりちゃんも、私やちーちゃんと一緒で、新設校結ヶ丘の音楽科を目指してるんだ」

 

僕「さあやちゃんもそまりちゃんも、かのんもちーちゃんも頑張れよ」

 

さあや「ありがとうございますシオン先輩!!」

 

そまり「ちなみに、私の夢は、さあやと一緒に結ヶ丘で鉄道研究会を設立すること。シオン先輩も郷先輩も、応援してくれる?」

 

郷「もちろん。鳳来寺チャンネルの一員として、鉄道仲間を応援しないわけがないじゃないか」

 

初対面だけど、そまりちゃんの夢を応援したいという気持ちは同じ。だけど、何か問題があるっぽい。

 

さあや「でも……」

 

僕「でも?」

 

さあや「実は私、数年前にイップスでピアノが弾けなくなっちゃってて……。だから、結ヶ丘を不合格になったらピアノの道は打ち切って、虹ヶ咲の普通科でゆる~く鉄オタライフを送ろうかなって思ってるんだ」

 

そまり「私も、寂しくなるけどさあやが万が一不合格になったら虹ヶ咲に行ってほしいと思う。かのんさんや千砂都さんとは離れ離れになるけど、さあやなら別の高校に行っても新たに友達を作れると思うもの」

 

万里「俺も虹ヶ咲を受験する予定だから、さあやちゃん一緒になったらよろしくな」

 

さあや「うん!!もちろんだよ万里くん!!」

 

ここで読者の皆さんは気づいてほしい。万里は校則の関係で女装して虹ヶ咲に通うと言っていた。さあやちゃんは気づいていないのだろうか……?

いち早く気づいたのはかのんだった。

 

かのん「そういえばさあやちゃんもそまりちゃんも、虹ヶ咲学園の男子生徒も女子制服だって話は知っているよね?」

 

そまり「そのことはもちろん知っているわ。でも万里さんは、言ってしまうと悪いけど、女の子みたいな顔立ちをしていて可愛いし、虹ヶ咲学園の制服を着ても十二分に似合うと思うわよ」

 

万里「あはは…よく言われるよそれ。でもありがとう。俺嬉しいよ。お互いに頑張ろうね」

 

かのん・ちーちゃん・さあや・そまり「うん!!」

 

こうして全員で笑い飛ばす。まあ、僕と郷くん以外はみんな受験生だし、全力を出して乗り切ってほしいものだ。

 

かのん「そういえば、虹ヶ咲のみんながいるお台場に行ってみたいなぁって思うんだけど……」

 

郷「あのー……虹ヶ咲はテスト期間中だぞ」

 

ちーちゃん「いいじゃん、息抜きに誰か1人くらいは出歩いていると思うよ」

 

僕「でも、みんなと囲まれてやっていると……」

 

その時だった。地雷を踏んでしまったのは。

 

かのん「そんなにも虹ヶ咲学園の生徒に会わせたくないんだ、シオンは」ハイライトオフ

 

僕「だって虹のみんな、鉄道同好会含めて、俺に対してはみんなみーんな嫉妬深いんだもん!!かのんやちーちゃんがいたらそれこそ本当に何されるかわからないし!!」

 

千砂都「そんなにもシオンちゃんは私やかのんちゃんと一緒にいるのが嫌なんだね!!あははははっ!!」ハイライトオフ

 

僕「わかったよ…一緒行こ?」

 

郷「ほら見ろ」

 

万里「シオンも昔からこういうところあったよね」

 

郷「うん」

 

このままみんなで豊洲に流れることになってしまったのだった。

 

〜※〜

 

新宿からは永田町経由で豊洲まで抜けたけど、万里とさあやちゃん、そまりちゃんは残り少なくなった02系にものすごくときめいていた。僕も02系時代が一番好きだったんだけどね……。

 

豊洲到着後、悲劇が起きる。

 

??「あっ!!万里くん見つけた!!」

 

万里「おたえちゃん!?」

 

??「シオンちゃんと郷くんも一緒だ!!」

 

??「というかかのんちゃんに千砂都ちゃん、それから知らない女の子までいるんだけど……」

 

郷「うわあああ侑に歩夢!!比奈ちゃんまでいるよぉ!!」

 

さあや「えっ!?比奈先輩がいるの!?」

 

比奈「私ですが……もしかして鈴木さあやさん!?」

 

さあや「はい。お久しぶりです!!文化祭のとき以来ですね!!」

 

比奈「元気そうで何よりです。高橋そまりさんも一緒ですね」

 

そまり「比奈先輩こんにちは」

 

比奈「結ヶ丘に入られたとしても、一緒に連合を作りましょうね」

 

そまり「もちろんよ」

 

郷「って、比奈ちゃんと2人は知り合いだったんだ」

 

比奈「はい。シオンがいない間に来てくださって、模型運転体験とかをさせていました」

 

さあや「仮に虹ヶ咲に入ったら、私は鉄道同好会に入りますからね!!」

 

比奈「約束ですよ」

 

そして、比奈ちゃんは万里にも気づく。万里も僕がいない間に文化祭にやってきてくれたとのこと。

 

比奈「それと、万里もこの前はありがとうございました」

 

万里「比奈先輩、俺も虹ヶ咲に入ったら絶対に鉄道同好会入りますから!!」

 

比奈「そう行ってくださると嬉しいです」

 

僕「まあでも、良かったよね。荒れ果てて廃部寸前だった鉄道同好会がここまで立ち直れたのも比奈ちゃんがいたおかげだし」

 

そう言ってまた僕は地雷を踏んでしまった。

 

ぽむちゃん「いや、良くないよね」

 

僕「なんで!?」

 

ぽむちゃん「明らかに浮気なんだもん。侑ちゃんを堕としたシオンちゃんは私のモノにしなきゃいけないのに、鉄道仲間としての人脈を広げるだなんて……もう許さないよ!!」

 

侑「一応かのんちゃんと千砂都ちゃんも、このままお説教だから」

 

かのん「ひっ……」

 

おたえ「でも私すごく嬉しい。だって万里くんに久々に会えたんだもん♪」

 

万里「だからっておたえちゃんは俺に抱きつかないでぇ!!」

 

ぽむちゃん「さ、じゃあこのまま4人でこの7人を私たちの勉強会に連れて行こうか」

 

比奈「それがいいですね」

 

さあや「私も比奈先輩といっぱい話したいです♪」

 

侑「んじゃ、行くよ」

 

僕たち「いやあああああああ!!」

 

こうしてまた僕たちは3時間以上事情聴取をされました。しかも、万里くんも間接的にぽむちゃんと侑の幼馴染がいるってことで、先輩禁止ルールを適用されちゃったし、色々大変だよぉ……。

まあ、比奈ちゃんとさあやちゃん、そまりちゃんはすごく楽しそうに話していたんだけどね。




次回は久々の鉄道同好会の部会ネタですが、投稿はいつになるかわかりません。

【浪速万里】
私立上板橋中学校3年。男の娘で、鉄オタ。鳳来寺シオンとは幼稚園時代の生き別れの幼馴染。中野郷、小磯多英子とも知り合い。小学校時代は親の都合で東京で過ごし、澁谷かのん、嵐千砂都と友人になる。中学は私立上板橋中学校を受験し無事に合格。そのまま内部進学する予定だったが、虹ヶ咲学園の共学化のニュースを聞き、内部進学を蹴り虹ヶ咲学園を受験することを親に薦められ勉強中。万里本人はそれに反対せず、むしろ女装して学校生活を送れることに喜んでいる。

【鈴木さあや】
外苑西中学校3年。マジモンの鉄オタ。結ヶ丘女子高等学校の音楽科を目指しているが、数年前にイップスで急にピアノを弾けなくなった。不合格になった場合は自身の名誉のためにも、虹ヶ咲学園の普通科に流れることに決めている。

【高橋そまり】
外苑西中学校3年。マジモンの鉄オタ。さあやの幼馴染。結ヶ丘女子高等学校の音楽科を目指している。非常に言葉遣いが丁寧でドライな性格に見えるが、いざ話してみるとすごく話しやすい。人間洞察力にも優れる。


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【超悲報】蓮ノ空はネット禁止へ。虹ヶ咲学園鉄道同好会の副部長も更迭。そして小磯多英子さん、留学へ。

今回は部会ネタですが、かなりのドタバタが発生します。視点は澁川比奈を予定。

本話を読む前に、以下の動画を見ておくと理解が深まる可能性があります。
https://youtu.be/8T-9jTTzlz8


私「只今より、定期部会を始めます」

 

全員「よろしくお願いします!!」

 

12月7日、丁度テスト明けということもあり久々に部会を開くことになりました。しかし、今回は悲報とも言える情報が3件も舞い込んでおり、私としてはかなり緊張し気味です。

 

私「今回は、いくらか残念なお知らせがあります。1つは残念かどうか微妙なもの、2つは部員関連について、それ以外は周りの鉄道ニュースです。とりあえずイオ副部長、どれから聞きたいですか?」

 

イオ「残念かどうか微妙なものを最初に聞きたいデス」

 

私「わかりました。これに関しては私と鈴乃、それから舞子には、特に深い話になります」

 

鈴乃「えっ……どういうこと?」

 

私「蓮ノ空女学院でそろそろネット禁止令がかかるという裏情報を中川会長より入手致しました。特に私と鈴乃はそれぞれ乙宗さんと村野さんから毎日のように連絡が届いており、しかも返信しないとエスカレートしてくるタイプなので、これを機に頭を冷やしてくださることを祈りたい次第です」

 

舞子「そう言われると、私はやっぱり嬉しくないかな」

 

やはり舞子はそういうと思いました。大賀美さんのことがあるのでしょう。

 

せりな「舞子ちゃんの気持ちもわからなくはないよ。沙知先輩のことがあるよね?」

 

せりなが聞いてみると、案の定そうでした。

 

舞子「うん。梢ちゃんやさやかちゃんからほどじゃないけど、定期的に連絡を取ってあっちの事情とか知っていたし、沙知ちゃんの無事もいつも確認していたから……」

 

私「あちゃー……」

 

鈴乃「正直、なんとも言えないわね……」

 

多英子「私も不安が募るよ。だってこの前脱走して来てくれた斎藤実梨ちゃんがまた脱走してくるかもって思うし」

 

私「間違いなくそれもありますね……」

 

多英子「そしたら舞子ちゃんは通報するでしょ?」

 

舞子「うん」

 

多英子「でも鉄道同好会が廃部になるとか、庇護した一部の部員が除名になるとか、そんな展開しか見えないよぉ……」

 

多英子はそんなことを言いますが、実は大丈夫です。

 

私「一応、中川会長から、次に実梨さんがみえたときは生徒会に引き渡すよう命令が出ているので、必ず守りましょう」

 

全員「わかりました!!」

 

こうしてこの件は終わりにしましょう。

 

私「さて、次の悲報ですが、部員関連か鉄道ニュースか、どちらがよろしいですか?」

 

モリー「ここは部会なので、部員関連がよろしいかと」

 

カレン、カナエ、ドロシーも頷きます。

 

私「部員関連についてですが、片方は役職関連、もう片方はこの前の同好会の存続宣言の関連です」

 

多英子「あっ……(察し)」

 

何かを察した多英子。鋭いですね。

 

私「さあ、どちらを先に聞きたいですか?役職関連の方は挙手をお願い致します」

 

中等部の全員とせりな、鈴乃、舞子が挙手しました。

 

私「同好会の存続関連を先に聞きたい方は挙手してください」

 

多英子、カナエ、カレン、モリーが挙手しました。

 

私「それでは、役職関連の悲しいお知らせを告げさせていただきます」

 

全員がゴクリと息を呑みます。

 

私「副部長が、本日付で更迭となります。イオの学業成績が振るわず、中川会長より副部長解任を命じられました」

 

全員「えぇ〜っ!?」

 

イオ「そんなぁ…」

 

カナエ「後継どうするの?」

 

カレン「そうよそうよ!!」

 

有佐「イオちゃん以外の適任って誰なの!?」

 

私「皆さん皆さん、どーどーどー、ステイ、ステイ」

 

騒ぎになるといけないのでなだめましょう。

 

私「後任についてですが、会長からこのようなお達しがございました」

 

モリー「どういうものでしょうか?」

 

私「モリー、ステイ。よくお聞きください」

 

私は原文のまま読み上げます。読者の皆さんもしっかり目を通してください。

 

私「まず、普通科2年の岩槻カレンさんとモリー・ハーレーさんは、来年度は間違いなく受験生のため、副部長の任は重い」

 

モリー「でしょうね……」

 

私「続いて、ライフデザイン学科3年の塩津舞子さんと音楽科2年の広田カナエさんは、イオさんと同様に学業成績が深刻なため、副部長には不適。特に塩津さんは部長を解任されているため尚更である」

 

舞子「うわぁ……」

 

私「そして、普通科1年の桜木鈴乃さん、小磯多英子さんおよび音楽科1年の丸山せりなさんは、既に書記、会計、広報を務めており、いずれも解任して副部長というわけには行かない」

 

鈴乃「高等部全滅じゃない……」

 

私「ドロシーと有佐への言及はございませんでしたが、おそらくこの2人が候補ですね」

 

カナエ「ってことはこの2人から新副部長を選ぶ…ってコト!?」

 

鈴乃「そういうことになるわね」

 

私「ついでに、来年新たに入部する高等部の部員の方に私から部長職を引き継ぐことにもなりかねないため、副部長の任期は長くて2年か3年になり、そのまま部長昇格という感じになります」

 

イオ「ということはワタシは部長になれない可能性が高い…ってコトデスか!?」

 

私「はい。おそらく今後、部長になることはまずないと考えてください」

 

イオ「皆さんゴメンナサイ…ワタシの成績が悪いばかりに……」

 

鈴乃「でも、約束してほしいことがあるの」

 

イオ「何デスカ?」

 

鈴乃「高校進学時は、内部進学できなくても虹ヶ咲を選ぶこと。イオがいないと、廃線探訪とか積極的に行けそうにないもの」

 

イオ「……約束しマス!!」

 

私「それでこそ、私たちの大事な一員ですからね」

 

全員で拍手をしました。

 

私「さて、有佐とドロシーに伺いたいのですが、副部長はどちらがやりたいですか?」

 

有佐「私がやろうかなって思う。ドロシーちゃんとさっき影でコソコソだけど、話し合って決めたよ」

 

ドロシー「うん。まだ日本に来て1年経っていないし、それくらいなら日本での在住経験がある有佐ちゃんに任せたほうがいいかなって思うもん」

 

カレン「決まりみたいね」

 

私「というわけで、新副部長は普通科中等部2年の小川有佐さんに任せたいと思います!!」

 

全員でまた拍手をしました。ここで新副部長の件は終わりです。

 

私「さあ、部員関連のもう1つの悲報についてお知らせしたいと思います」

 

また全員で息を呑み、部室が神妙な空気になります。

 

私「以前、部活の存続を宣言した際に同好会がYouTubeに出した動画(*1)ですが、『最初から廃部にすればよかったじゃん』『生徒会長も何を考えているのやら』『これだから鉄オタは』などと非難のコメントがかなりついてしまいました」

 

せりな「えっ、それって……炎上だよね?」

 

私「はい。応急措置として、怪しいアカウントはTwitterでもYouTubeでも非表示やブロックなどとしましたが……多英子、来年1月からの留学は確定です……」ポロポロ

 

ガビーン…

 

部室全体にショックの音が響き渡ります。そして全員が泣き出してしまいます。

 

鈴乃「というか比奈、泣いてるわよ?」ポロポロ

 

私「そういう鈴乃だって、泣いているではありませんか!!」ポロポロ

 

せりな「一番泣いてるのは多英子ちゃんだけど…グスン」ポロポロ

 

多英子「だってまだ、出会って2ヶ月しか経っていないし、いざ行くってなるとやっぱり辛いよぉ……」メソメソ

 

そして全員で泣き喚いてしまいました。だって、離れ離れになるという現実はわかっていても、受け入れがたいものなのですよ!?せっかく3ヶ月前、咲ノ浜から命からがら逃げてきた、多英子がまたニューヨークへの短期留学のためにお別れになるのは、陽羽里を亡くしたとき、そしてシオンと高校が別々になったときに次いで3番目くらいに悲しいことなのですから!!

 

すると、部室の戸が叩かれます。

 

??「お取り込み中失礼します」

 

比奈「歩夢!?」

 

今一番押しかけられてほしくない人に押しかけられてしまったのです。

 

歩夢「おたえちゃん、やっぱり留学に行っちゃうの……?」

 

多英子「うん…ごめんねぇ歩夢……」

 

歩夢「でも、鉄道同好会と生徒会のみんなで決めたことなんでしょ?だから、ちゃんと遂行してこなきゃ」

 

多英子「じゃあ約束するよ。来年2月に帰国するとき、必ずパワーアップして帰ってくるって」

 

歩夢「じゃあ破ったら、はりせんぼんのーます、だからね!!」

 

多英子「もちろん!!」

 

今回はなんか平和に終わりそうですが……なんか怪しい感じが残ります。

 

鈴乃「あら?今日歩夢は廃部って騒がないのね」

 

歩夢「実はさっき、生徒会長に呼ばれてものすごく雷を落とされたの。もう廃部の主張はやめてって、みんなが悲しむからって。それで、もう廃部しろって言わない、私はそう決めたんだ」

 

鈴乃「そんな……無理しなくていいのに……」

 

歩夢「ううん、私も悪かったって思ってるから……」

 

せりな「……で、廃部を渇望していた理由は……?」

 

歩夢「ほとんどはシオンちゃんのせい。私の大事な侑ちゃんをヤンデレ化させたシオンちゃんと、あなたたちみんなが次々と仲良くなっていくのを見て嫉妬しちゃってたの。だったら諸悪の根源を断ち切るべきだって思ってて…あはは」

 

うわ、鉄オタキラーの文化が異常すぎますね。

 

歩夢「とりあえず、もう二度と廃部しろって言わないから、許してね?」

 

私「もちろんですよ!!」

 

部員全員で頷き、歩夢は去っていきました。

 

私「とりあえず、鉄道ニュースは部会で話すようなことではないので、お開きにしましょうか」

 

多英子「だね。私、ちゃんと留学は頑張るからね」

 

舞子「ちゃんとパワーアップするんだよ?」

 

多英子「ありがとう舞子ちゃん!!」

 

全員で拍手し、

 

私「それでは、お疲れ様でした〜!!」

 

部会としてはこれでお開きとなりました。

 

カナエ「…で、鉄道ニュースの悲報って……」

 

私「まず、キハ85系がJR東海から姿を消しました」

 

鈴乃「嘘……」

 

多英子「でも、鈴乃ちゃんはラスト南紀に乗ったし、比奈ちゃんとせりなちゃんは本当のさよなら運転を名古屋駅で見たでしょ?私は小学校の頃一度だけ乗ったきりだったよ」

 

舞子「あらら……」

 

多英子「まあでも、383系も数年以内に消えるって話だから、今後は383系をいっぱい狙うからね」

 

カレン「気持ちを切り替えるって、とっても大切なことなんだからね?」

 

多英子「ありがとうカレンちゃん!!」

 

キハ85については一件落着。これで解散…というわけではなく、突然生徒会長が部室に現れました。

 

菜々「ライフデザイン学科3年の塩津舞子さんに、少々お知らせしたいことがございます」

 

舞子「えっ?」

 

菜々「このままでは卒業できるか極めて怪しい状態です。明日の放課後ディズニーに行かれるという情報を小耳に挟みましたが、私は明日夜9時にディズニーランドの入口で待っています。そこで塩津さんを捕まえますので、捕まった際は週末に生徒会主導の勉強会に参加していただきます」

 

舞子「そんなぁ……!!」

 

イオ「諦めが肝心デスよ?」

 

菜々「そしてイオさんと広田さんも、塩津さんほどではありませんが、内部進学や進級が危ういです」

 

カナエ「うわぁ……」

 

イオ「まさか……」

 

菜々「はい。只今からも勉強会を行いますので、御三方はご参加を。これは強制です」

 

私「えーっと……私たちは……」

 

菜々「解散で構いません」

 

テスト最終日にこうなるのも、なんというかショックでした。

 

菜々「さあ、行きますよ」

 

舞子・イオ・カナエ「いやあああああああああ!!」

 

とはいえ、舞子が卒業できるか、イオが内部進学できるか、カナエが進級できるかは、部長の私としてもかなり心配です。ここはまた、頑張っていただくことに致しましょう。

*1
前書きのURLとほぼ同じものです。




次回はもうすぐ廃止となる京葉線通勤快速のネタを予定。ただし投稿自体はいつになるかわかりません。


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乗ったら即終了!! 学校帰りに夢の国に行くはずが…。

今回はエルチューバーもといYouTuber西園寺さんリスペクトで、京葉線通勤快速ネタ。視点は塩津舞子を予定。アニガサキで出番が今のところない加藤ツムギちゃんも出てくるよ。


12月8日、虹ヶ咲学園正門にて。

 

私「よし、今日は夢の国に行くぞ!!」

 

ツムギ「楽しみですね、塩津先輩」

 

今日は放課後、同じ学科の後輩であるツムギちゃんと一緒に夢の国に行く約束をしていた。現時刻は19時過ぎ。ある意味RTAになるけど、21時の閉園前に入れないということは、極力避けたいものだ。

 

私「じゃあ、早速行ってみようか」

 

ツムギ「はい!!」

 

ここ最近、ツムギちゃんは私に対してそこまでベッタリじゃなくなった。どうしてそうなったのか、駅に向かう間にダメ元で聞いてみよう。

 

私「そういえば、ここ最近どうして私にベッタリにならないのかなって……」

 

ツムギ「鳳来寺さんにまた会ったんです」

 

私「鳳来寺さん……って、シオンちゃんのこと?」

 

ツムギ「はい。それで、彼女からいっぱい塩津先輩のことを聞いたんです。塩津先輩にもお姉さんがいて、ヤンデレでシスコンって聞いたし、私には釣り合わないのかなって……」

 

私「そんなことないよ?みんなみんな、大事な仲間。そんなことでベッタリになるのを辞めるって言ったら、私やっぱり悲しいよ……。成績も壊滅的だし、ここ最近は鉄道同好会のみんなと以外話す機会減ったし……」

 

ツムギ「塩津先輩がメンヘラ化するなんて……わかりました。ベッタリを復活して大丈夫ですね?」

 

私「もちろん!!」

 

ツムギ「成績が壊滅的でも、私は気にしませんからね」

 

私「こらそのことで私をいじるなぁ!!」

 

ツムギ「あはは……ごめんなさいごめんなさい」

 

というわけで、乗っていこう。今回やってきたのは、E233系7000番台。70-000形と比べても無機質なのが気にはなるけど、まあいいか。乗ることわずか2駅で新木場駅に到着した。

 

新木場駅からが勝負なんだけど……、

 

ツムギ「塩津先輩、あの通勤快速に乗ってみたいです」

 

私はいま、嫌な予感がした。京葉線の通勤快速と言ったら、夢の国のオタクを敵に回す忌々しい列車だったはずだ。でもツムギちゃんを悲しませるわけにはいかないから、

 

私「うん、そうしようか」

 

と返事をしてしまう。これがもう地獄の始まりだったことにまだ私は気づいていない。

 

ツムギ「とりあえず、ネズミのカチューシャ、被りませんか?」

 

私「だよね」

 

自前の黒ネズミのカチューシャを揃って被り、しばらくすると列車がやってくる。

 

私「あれ?夢の国の雰囲気が一切ないような……」

 

夢の国行きのお客さんが乗っていないのは丸わかりだ。

 

ツムギ「ですが、京葉線で一番速いのはこの列車だと、音楽科で鉄道同好会の広田さんから聞いたんですよ」

 

うわ、カナエちゃんが騙したとか泣きそうなんですけど。来週の部会でお説教だねこれは。

 

ツムギ「さあ、乗りますよ」ニッコリ

 

何も反論できず、渋々と通勤快速に、後輩のツムギちゃんと一緒に乗る私。通勤快速は新木場を発車。この前同好会で新たに出した鉄道PVをYouTubeで見ながら時間を潰していると……。

 

見えてきた見えてきた夢の国。虹ヶ咲学園よりも更に2倍以上の広さを誇るあのネズミの国。

その割にはスピードが落ちない。そろそろ舞浜だってのに、この速さは何なんだろう?本当に嫌な予感がする。

 

そして、最大の悪夢を見てしまう羽目になる。

 

ツムギ「塩津先輩、舞浜駅を今……」

 

舞子「舞浜駅を今……通過……ってええっ!?」

 

なんと!!列車は舞浜駅を通過してしまったのだった!!

 

しかも駅ホームではドロシーちゃん、有佐ちゃん、イオちゃん、モリーちゃんがみんなで満面の笑みを浮かべながらカメラを回していた。ライフデザイン学科3年で、かつ鉄道同好会の前部長である塩津舞子のこの目は、ちゃんと見逃さなかったんだから!!これはもう次の部会でカナエちゃんとともにお説教するしかないね。

 

〜※〜

 

その頃ホームでは……

 

イオ「舞子の舞浜通過シーン、キャッチできマシタ!!www」

 

ドロシー「フフッ♥驚いてる舞子ちゃんも可愛い♥」

 

モリー「ツムギ様も一緒に驚いていらっしゃいましたねw」

 

有佐「せつ菜パイセンにも送っておかなくちゃ♪」

 

ものすごく私が馬鹿にされていたことを、私は知らなかった。

 

〜※〜

 

さて、今回乗った通勤快速、これは乗ったら即終了の列車なのだ。平日朝に上り3本、平日夜に下り2本だけ走っている、東京と千葉の間を速達で結ぶ列車だけど、東京を出ると八丁堀、新木場に停車し、新木場を出るとなんと!!快速が停車する舞浜、新浦安、南船橋、海浜幕張といった駅を次々と通過。次の停車駅である蘇我まで1駅も止まらない、絶叫マシーンに等しいバケモノ列車と言っていいと私は思う。新木場でドアを閉めてから蘇我でドアを開けるまで約30分、その間11もの駅を次々と通過していく。LCDの路線図表示には駅の多さから波線がついている。これは私の地元の路線である西武池袋線や、乗り入れ先の東急東横線でも見られない表示だ。

 

私「どうする?」

 

ツムギ「塩津先輩と一緒ならそれで大丈夫です」

 

私「じゃあ蘇我駅で折り返そうか」

 

ツムギ「そうしましょう」

 

蘇我駅到着は19時55分の見込み。閉園は21時だから、RTAながらわずかに余裕はある。

 

そして舞浜に限らず、イオンモール幕張新都心の最寄りである幕張豊砂駅、幕張メッセの最寄りである海浜幕張駅も通過は一瞬のこと。心が折れそうになりながら検見川浜、稲毛海岸、千葉みなとと通過していき、無事に蘇我駅に到着した。

 

蘇我駅下車後は直ちに改札を出て、もう一度入り直す。ここで折り返し乗車をしたら、シオンちゃんに度叱られるからね。

 

帰りのホームに降りると、同じ学科の後輩である近江彼方ちゃんがいた。

 

私「あれ?果林ちゃんじゃん。こんばんは」

 

果林「こんばんは、舞子さん。ツムギも一緒ね」

 

ツムギ「塩津先輩と一緒にあのネズミの国に行く予定だったんですけど、私の不手際で通勤快速乗ったらここに連れられちゃったんです」

 

果林「なるほどね」

 

私「果林ちゃんどうしたの今日は?」

 

果林「幕張メッセのイベントに出る予定だったけど、降りそこねたっぽくて、そのままここまで来ちゃったんです……」

 

私「果林ちゃんも迷子だったんだね。でも私がいるからあとは任せて」

 

果林「ありがとうございます舞子さん」

 

私「とりあえずそこの電車に乗るよ」

 

ツムギ・果林「はい!!」

 

というわけで、眼の前の東京行き普通列車に乗っていこう。蘇我駅20時04分発、海浜幕張には20時16分着、舞浜には20時37分着の予定だ。

 

そして海浜幕張で果林ちゃんとは解散になる。さあ、RTAタイムが始まった。それから21分後に舞浜を下車し、ダッシュで改札を抜ける。

 

ツムギ「時間はわずかですけど、楽しみましょうね」

 

私「もちろん!!」

 

閉園まで23分。とにかく他のお客を避け、リゾートゲートウェイ・ステーションの改札をくぐる。しばらくしたらリゾートライナーがやってきた。今日乗ったのは黄色のタイプC・101編成。タイプXだった31編成の置き換えのためにやってきた車両だ。楽しい音楽も流れ、心は躍動する。でも時間はない。東京ディズニーランド・ステーションに着いたら、またまたダッシュだ。

 

閉園までまだ時間はある。最後の死力を尽くし、私たちは走った。私の頭は、空っぽだ。何一つ考えていない。ただ、とにかく何かに引っ張られるようにひたすらに走った。そしてシャッターが閉まりかけ、ようやく入場門に到着した。

 

 

間に合わなかった。

 

ツムギ「…どうします?」

 

舞子「確か今日生徒会長が私を捕まえにここに来るって言ってたけど、私が捕まったら帰れないからツムギちゃんは先に帰って!!」

 

ツムギ「わかりました!!お疲れさまです!!」

 

こうしてツムギちゃんとは解散になる。またまたRTAがここから始まった。この距離なら走って舞浜駅に戻ったほうが、生徒会長に捕まるリスクは低い。

 

しばらくすると、後ろから声が聞こえてくる。

 

??「塩津さん待ちなさーい!!」

 

私「ぎいいやあああああNextbotだあああああ!!」

 

ネクストボットだと叫んだが、実際は生徒会長だ。とにかく捕まったら即終了の鬼ごっこ。相手はスクールアイドルだから勝てそうにないけど、もう中川鬼教官の勉強会なんて、懲り懲りだよぉ〜!!

 

そして改札に入ろうとしたら……

 

ピンポーン

 

改札機「チャージしてください」

 

私「終わった…」

 

そしてチャージ機でチャージしている途中、

 

トントン

 

菜々「ようやく捕獲できました」

 

ライフデザイン学科3年・鉄道同好会の前部長・塩津舞子、ゲームオーバー。

 

菜々「それにしても塩津さん、私をNextbot呼ばわりとか、どういうことでしょうか?ハッキリセツメイシテモライマショウカ」ゴゴゴッ

 

私「だって捕まったら勉強会とか、私がゲームオーバーになっちゃうじゃん!!」

 

菜々「塩津さんの言い訳は聞き飽きました。とにかく帰りますよ。そして明日朝6時より勉強会を行いますので、314HRに来ていただきます。塩津さんの留年は生徒会長の私としても望まないので、強制参加です」

 

私「はぁ……夢の国に行けずに勉強会とか最悪だぁ……」

 

菜々「夢の国のチケットは生徒会の方で没収です。お金は生徒会費より返金いたしますので、とにかく勉強会に集中してください」

 

私「わかりました……」

 

菜々「さあ、帰りましょう」

 

私「いやあああああああああ!!」

 

こうして私は生徒会長に連行され帰宅、そして週末の勉強会に参加することになった。しかも捕まっただけで夢の国のチケットまで予告なく没収とか、こんなのゴメンだよぉ〜!!




私は京葉線の通勤快速に乗ったことがありませんが、どこかのタイミングで京葉線自体の列車に乗ってみたいという思いはあります。というか、これまでディズニーに行くときや帰るときにぶち当たったのが武蔵野線205系5000番台だけというのも虚しい…。ついでに京葉線から今年3月の改正で朝夕の快速ほぼ全滅って、どこぞの関西線名古屋口じゃあるまいし。

それと、書いていて思ったのだが、これじゃあ舞子ちゃんの成績が悪いのも丸わかりじゃねえか……。

次回は未定。投稿もいつになるかわかりません。新庄さんからリクエストが来ましたが消化までに1ヶ月弱かかると思ってください。


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全校集会で壮行会を開催、そして夢の国のチケットのオークションを行うはずだった……。

週末ネタで何かと考えていましたが、ネタが出ず平日に飛びます。今回は前話までの内容と絡んできます。視点は上原歩夢を予定。


12月12日、今日は放課後に緊急で全校集会が開かれることになった。話によれば、おたえちゃんの留学に関する壮行会に加え、夢の国のチケットのオークションを行うという。

 

侑「1枚だけなら私たちは見てるだけでいいよね」

 

私「うん。オークションって言うから、1万円以上の高い金額なんて出せるわけないし」

 

オークションは最低価格が9400円から始まるらしい。そして何より、侑ちゃんが当たっても、私が当たってもまたもう1枚買って行った方が楽しいから、私たちはそんな高い金額を出すと言ったことはせず見ているだけだ。

 

そんなこんなで全校集会が始まった。壇上には生徒会長とおたえちゃんがいた。

 

菜々「只今より、全校集会を始めます。まずは、普通科1年の小磯多英子さんの壮行会を行いたいと思います」

 

とりあえず、オークションの前に壮行会だけは済ませるっぽい。

 

菜々「先月、私人逮捕系YouTuberの逮捕騒動を受け、鉄道各社が駅での撮影を規制したことを受け、撮り鉄を主目的として活動していた鉄道同好会が廃部の危機に立たされてしまいます。しかし、私たち生徒会や風紀委員会を交えた議論中、彼女が存続確定と述べたことをきっかけに、同好会を救うことができました。ところが、それをきっかけに鉄道同好会自体は世間で大炎上。このため、ペナルティとして、彼女が責任を負い、アメリカのニューヨークへ留学に行くことになったのです。それでは小磯さん、よろしくお願いします」

 

全員で拍手をし、おたえちゃんが演説台に立つ。

 

おたえ「皆さん、こんにちは。生徒会長からご紹介に預かりました、普通科1年の小磯多英子です。先ほど生徒会長が仰った通り、私はアメリカのニューヨークへ留学に行くことになりました」

 

生徒A「そんな……」

 

生徒B「鉄道同好会の救世主だったのに……」

 

周りのみんなからはすごい残念そうな声が上がる。その気持ちもわからなくはない。鉄道同好会は、私にとっては侑ちゃんをヤンデレ化させた、名古屋の女子鉄YouTuber鳳来寺シオンちゃんをたぶらかした人たちの集まりだから、正直未だに腸が煮えくり返るくらい憎たらしいけど、周りからはすごく感謝されている。そんな鉄道同好会を救ったおたえちゃんだから、残念がる声が上がって当たり前だ。

 

だけどおたえちゃんは憎い鉄道同好会の中でもものすごく信頼できる、私と侑ちゃんの生き別れの幼馴染で、しかも今年10月に大阪の咲ノ浜高校からここ虹ヶ咲学園に転入してきたという壮絶な経歴の持ち主。だから、何でもできると信じ、笑顔で送り出す約束をしている。

 

みんなが騒ぎそうになる中で、おたえちゃんはストップをかける。

 

おたえ「皆さん、どうどうどう、ステイ、ステイ。まだ話には続きがございます。留学と申し上げましたが、期間は1月15日から2月21日までの、約1ヶ月間の短期留学です。3年生の卒業式、および高等部2年以下の学年末試験までに戻ってくることになります。来年度は初っ端からおりますので、それほど心配する必要はございません」

 

するとみんなは落ち着く。

 

おたえ「そして、まず名前こそ伏せますが、ここにいらっしゃる幼馴染の御二方にお伝えしたいことがございます。私は現地のニューヨークで、御二方をびっくりさせるくらいにパワーアップして、帰ってくることを約束いたします」

 

私と侑ちゃんのことだよね。なんか、泣けてくるよ……。

 

おたえ「続いて、ライブデザイン学科3年の塩津舞子さん、国際交流学科中等部3年のイオさん、音楽科2年の広田カナエさん、鉄道仲間として、学業成績はものすごく心配です。ですが、あのとき同好会の皆さんで、とにかく卒業や内部進学、進級できるように頑張ると約束したこと、そしてダイヤ改正や近鉄の新車が待っていることから、とにかく慌てたり焦ったりしてはダメ」

 

遠くからむせび泣いている声がいくらか聞こえる。舞子さん、カナエさん、イオちゃんだというのはよくわかる。

 

おたえ「また、普通科1年の桜木鈴乃さんと、普通科2年の岩槻カレンさん、もっと鉄道の話で盛り上がりたいという気持ちは私も同じです……。ですが、御二方とも今年度卒業するわけではありませんし、また帰ったら、現地の鉄道についてもお伝えしたいと存じますので、それを糧に、泣かずに頑張ってください……」ポロポロ

 

おたえちゃんの目からもついに涙が零れた。

 

おたえ「最後に、普通科1年の澁川比奈さん、音楽科1年の丸山せりなさん、普通科2年のモリー・ハーレーさん、普通科中等部2年の小川有佐さん、情報処理学科中等部1年のドロシー・ダビッドソンさん、この鉄道同好会に度々協力してくださる普通科2年の中川菜々生徒会長、そして、今回名前を挙げなかった虹ヶ咲学園の生徒の皆様・先生方、私が留学から帰ってくるまでの間、先ほど個別にメッセージをお送りした同好会メンバー5人が、留年したり、病んだりしないようにサポートの方を、よろしく頼みます」ポロポロ

 

やだ。私まで涙が出てきちゃった。

 

侑「歩夢、泣いてるけど……」ポロポロ

 

私「そういう侑ちゃんだって泣いてるじゃない」ポロポロ

 

侑「だって10月に転入して、1月にまたお別れになる、幼稚園時代の幼馴染のおたえって聞いただけで泣けてくるよ……」ポロポロ

 

私「それは私も一緒だよ……でも、前を向いて一緒に頑張ろう?ね?」ポロポロ

 

おたえ「それでは皆さん、行ってまいります!!」

 

全員で拍手を送る。

 

菜々「ありがとうございました。これをもちまして、壮行会は終了とさせていただきます」

 

おたえちゃんは壇上から降り、こちらに戻ってきた。

 

菜々「続きまして、虹ヶ咲学園生徒会オークションを行います。先日、先ほどの小磯さんも口にしていらっしゃいました、ライフデザイン学科3年の塩津舞子さんより夢の国のチケット1枚を没収し、生徒会の方で払い戻しを行い塩津さんに返金致しました。しかし、別途生徒会の方で別途、12月28日分のチケットの購入を今後行う見込みです。ここで、生徒会役員の誰かが使うのも職権濫用が過ぎるため、この場でオークションに出したいと思います」

 

オークションに出す時点で職権濫用だけど、まあ舞子さんも生徒会長が夢の国のチケットを没収しないといけないくらい成績が壊滅的なことで、学内では極めて有名だから、気にしてはいけない。

 

菜々「はい、それでは、最低金額は、購入金額と同じ9400円と致します。この時点で欲しいという方は挙手をお願いいたします」

 

約4000人(全校生徒の3分の2)くらいが手を挙げる。私と侑ちゃんは挙手しなかった。

 

菜々「人数が多いのでこちらから金額を釣り上げていきます。金額が上がっていらないと思った方は手をおろしてください。9500円!!」

 

ほとんどの人は手を降ろさない。金額は9600円、9700円……と、100円ずつどんどん釣り上がるが、まだまだ手を下ろす人は少ない。

 

そして11000円になっても、まだ1000人くらいが手を挙げている。

 

菜々「ここからは1000円ずつ釣り上げていきます。12000円!!」

 

まだ手を挙げている人がたくさんいる。13000円、14000円……と釣り上がっていくが……。

 

ヨミ「すみません!!」

 

菜々「普通科1年の田安ヨミさんが、何か言いたそうな雰囲気ですが……、どうぞ」

 

ヨミ「生徒会長、確かこれは営利目的での不正な転売となり、チケット不正転売禁止法に引っかかってしまいます」

 

菜々「あっ……」

 

生徒会長がまさか日本の法律を犯すとは思ってもいなかった。

 

菜々「ついでに普通科2年の御堂ミミさんも何か言いたそうなので、どうぞ」

 

ミミ「チケット不正転売禁止法に違反した場合、1年以下の懲役または、100万円以下の罰金が科されます。また、ネズミの国の規約より、転売や譲渡がなされたチケットは無効化されます。これが嫌であれば、オークションの中止を風紀委員長より命じます」

 

菜々「………私としたことが……ところで、普通科2年の谷町ミヨさんと、普通科1年の一橋ヨツさん、清水ヨナさん、澁川比奈さんはご存じでいらっしゃいましたか?」

 

比奈「はい。風紀委員たる者、この程度のことは把握していて当然のことです。警察に逮捕されたり、退学処分になったりしたくなければ、直ちにオークションを中止してください」

 

他の3人も頷いていたのがわかった。

 

菜々「……澁川さん、わかりました。オークションは中止。生徒の皆さん、先生方、お騒がせ致しました。生徒の方は解散で構いません」

 

こうして今回はお開きとなる。そんな中で、風紀委員全員と先生方、生徒会長は残ることになった。これから生徒会長は生徒指導となるとのことだ。ちなみに私や侑ちゃんも、チケット不正転売禁止法の詳細については流石に知らなかった。

 

侑「さ、歩夢、帰るよ」

 

私「うん!!」

 

帰ろうとしたその時だった。おたえちゃんが合流してきた。

 

おたえ「おまたせ、歩夢と侑」

 

侑「ごめんねおたえ、あの場で泣いちゃって」

 

おたえ「私も侑や歩夢とまた離れ離れだなんて、そんなの嫌だし、泣いてごめんね」

 

私「大丈夫だよ。留学まで日数もないから、今日は一緒にお泊り会する?」

 

おたえ「本当にいいの?ありがとう歩夢!!」

 

侑「決まりだね」

 

こうして、留学が近いおたえちゃんと3人でお泊り会をすることになった。オークションの件は置いておいても、やっぱりおたえちゃんとまた離れ離れとか、寂しい以外の何者でもないんだよね……本当に。




はい、風紀委員の全員の本名が割れてしまいました。

【風紀委員会メンバーの本名】
ミミ→御堂ミミ
ミヨ→谷町ミヨ
ヨツ→一橋ヨツ
ヨミ→田安ヨミ
ヨナ→清水ヨナ
澁川比奈

どうでも良いですが、2年生は御堂筋線、谷町線、1年生は徳川御三卿が由来です。

次回は近鉄ネタです。青山由美が久々に登場します。

そして、読者の皆さんは今回のオークションみたいに、ディズニーのチケットを競売にかけるような真似は絶対にやめてください。警察に捕まっても、責任は持ちません。


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☆近鉄電車冬のトキメキ珍道中2023 #1 VC42編成が嫉妬してきた!?

予定通り近鉄名古屋線ネタ。冬版は今のところ全2回を予定しています。2月29日までにもう一度出向いたら回数は増えます。視点は青山由美を予定。

初稿にはふと思いついたネタをぶち込みましたが、今後の小説のさらなるカオス化を防ぐべく取りやめにしました。


菜々「早速発見致しました」

 

俺「いやいや、虹の生徒会長がなんでいるの!?」

 

菜々「青山さんの電車への浮気対策です」

 

2023年12月17日、近鉄名古屋駅にて。まさか話が始まって1行で単独遠征を妨害されるとは思ってもいなかった。しかも今日の妨害要素は虹ヶ咲学園普通科1年・現役生徒会長の中川菜々ちゃん。ここ最近はチケット不正転売禁止法に触れる行為をやって先生方と比奈ちゃんたち風紀委員に怒られたって聞いているから、生徒会長として少々問題があるのは確かである。

 

菜々「ところで青山さん、今日はどのようなご予定で?」

 

俺「適当に乗ってどこかで降りて名古屋駅に引き返す、ただそれだけ」

 

今日は息抜き目的だから、そこまで遠方に行く気はない。

 

菜々「それではあのVC42編成に乗りましょう」

 

菜々ちゃんが指した方向は3番線。この前も乗ったVC42編成がいた。正直、もう愛車ではないし、一度乗ったからもう乗る気はない。

 

俺「嫌です。一度乗ったもん」

 

菜々「何を仰っているのですか?青山さんの元・愛車だと伺いましたが」

 

俺「2番線のVC48編成と比べたら2番線のほうがいいに決まってるじゃん」

 

菜々「やれやれ…スクールアイドルのスポンサー代表だと言うのに、懲りない人ですね……」

 

スクールアイドルのスポンサーだが、とにかく鉄道関連の趣味・趣向は独自路線を貫きたい。ドアチャイムもLCDも容赦なく撤去してくるだなんて、そんなの俺には御免だ!!

 

菜々「わかりました。それなら2番線の2両編成に乗りましょう」

 

俺「やったぁ!!」

 

というわけで2番線の準急四日市行に乗り込み、3番線のVC42併結運用は見送る。

 

菜々「それにしても、電車も嫉妬してきましたね」

 

俺「確かに。愛車じゃないって言った瞬間、2回も遭遇するとか聞いていないぞ。俺甘く見てたわ、電車が嫉妬しないとか言って」

 

菜々「鉄道関連ではもう二度と推し変しませんね?」ゴゴッ

 

俺「はい……」

 

アイドル関連で推し変したら元の推しがヤンデレ化する話はすでにWebサイトのラノベ系で時折見かけるが、まさか元の推しの電車が俺に対してそうなるとか、考えもしなかったことだ。ただ、はいとは言ったが、全く反省する気はない。

 

さて、乗り込んだVC48編成はドアチャイムを鳴らさずドアを閉め、日立GTOインバータの音を奏でて名古屋駅を発車する。

 

俺「そういえば今日は六本木でスクールアイドルのライブをやっているって聞いたけど、今日ここに菜々ちゃんがいるでしょ?せつ菜ちゃんの代役は誰を立てたの?」

 

菜々「米沢咲世さんに頼みました。何より優木せつ菜さんの活動を、この前私がしでかした違法オークション未遂もあり、すべて自粛していたのです。そこで延暦寺レオナさん、小磯多英子さんを含めた3人から彼女を選びました」

 

俺「まあ、音楽科のその子に頼めば安心だわな」

 

菜々「ですよね」

 

米沢咲世ちゃんの正体が虹ヶ咲学園音楽科2年の丸山せりなちゃんだってことは俺も知っている。とりあえずほとんど活動しない中でも音楽に携わっているせりなちゃんに頼めば俺としては安心だ。

 

そんな会話を繰り広げながら列車は進み、爆速で駅を次々と通過していく。次の停車駅は蟹江。俺は地図を見ながら、下車駅を長島に決めた。長島なら至近距離でJRと乗り換えができるからだ。

 

〜※〜

 

そして近鉄長島駅下車。蟹江から先はすべて各駅停車だし、もう駅を全部覚えてしまっている。

 

下車後、2両編成のVC48編成準急は、日が沈みながらもまだ少し明るい、曇り空の方面に去っていった。それと同時に対向からしまかぜが通過していった。

 

菜々「青山さん」

 

俺「はい?」

 

菜々「撮影する気満々ですね」

 

俺「ダメ?」

 

菜々「私だからダメではありませんが、上原さんやAqoursの皆さんが居合わせて同じことをやった際に、粛清されないようにしてください」

 

俺「なんでそのことを知ってるの?」

 

菜々「生徒会長たるもの、鉄道同好会の学外協力者かつスクールアイドルのスポンサー代表の情報は常に把握していて当然のことです」

 

俺「うわぁ……」

 

聞かないほうが良かったなこれ。でも絶対建前だろ。

 

〜※〜

 

とりあえず改札だけ出て、踏切を渡りスマホをカメラモードにする。

 

するとまずやってきたのは3両編成の普通列車と、特急ひのとり。その後、驚愕の出来事が起きる。

 

なんと!!6両編成の急行が長島駅に止まったのだ。

 

菜々「何かあったのですか?」

 

俺「そういえば今日はなばなの里が開園日だった」

 

菜々「急行が止まると思ったらそういうことだったのですね」

 

俺「流石に菜々ちゃんは知らなかったか。自分はすっかり失念していました」

 

菜々「はい。非鉄かつ、近鉄初心者ですので」

 

俺「やっぱり」

 

そしてもう1つ気付いた。長島で降りるのであれば、乗るのはVC42編成で良かったのだと。何たる失策であったことか。

 

俺「ま、そろそろ帰るか」

 

菜々「そうですね由美さん」

 

菜々ちゃんは生徒会長モードをオフにし、2人でJRの長島駅に流れる。

 

JR長島駅は改札も券売機も駅舎も、ひいては乗車駅証明書発行機すらついていない無人駅。ホーム長は6両分ある。こんな駅があるのに315系の都市型ワンマンをぶち込んだら、間違いなく不正乗車の温床になるとしか思えない。改札と券売機の整備するんだよあくしろよ東海さん。

 

菜々「それにしても、この駅はザルですね」

 

俺「その気持ち、ものすごくわかります。しかもこの状態でワンマン運転なんてやったら絶対嫌な予感しかしないよ」

 

菜々「私も同じ気持ちです」

 

菜々ちゃんは鉄オタでもないのにわかってくれる。おそらく比奈ちゃんあたりから事情等を聞いているかもしれないが、今回は放っておこう。

 

あっ、木曽川の方面から315系がやってきた。もう空はすっかり真っ暗だ。これで名古屋に帰れるね。

 

乗車後のこと。

 

俺「なんかさ……」

 

菜々「どうしたんですか?」

 

俺「やっぱり、これまで近鉄祭りとかトキメキ珍道中とか2年半以上にわたって40回近くやってきて、非鉄要員で一緒にいて一番楽しいのは、菜々ちゃんだと思う。こうして俺を含めたみんなの大好きを尊重することの大切さがわかるもん。だから、今後も生徒会長として、みんなの大好きを尊重すると、大名古屋工科大学・機械科4年の青山由美と、約束してくれますか?」

 

菜々「もちろんですよ!!」

 

こうして2人で笑い飛ばしながら、無事に名古屋駅に向かうのであった。

 

〜※〜

 

名古屋駅到着後のこと。急に携帯が鳴り出す。誰からだ……?

 

【通話開始】

俺「はい、青山です」

 

比奈『由美?菜々は隣にいらっしゃいませんか?』

 

俺「いるけど」

 

比奈『直ちに中央改札に来てください。もらっていきます』

 

俺「わかりました」

 

【通話終了】

 

すると、菜々ちゃんが真っ青になる。

 

俺「青ざめてどうしたの?」

 

菜々「実は、近鉄に乗ったのは今回で2度目なんですけど、最初に乗った際が比奈さんと一緒で、下手をしたら嫉妬されている可能性が……」

 

俺「それはいかん。行くぞ」

 

菜々「はい」

 

改札を出たあと、比奈ちゃんが待っていた。

 

比奈「菜々、私に何も言わずに由美と近鉄に乗るとか、かなり良い度胸をされていますね……」ゴゴゴッ

 

菜々「いけませんでしたか?」

 

比奈「たとえ活動自粛中だとしても、せつ菜の公式SNSに一言くらい投稿してくださいよ!!私、寂しかったのですよ!?」

 

菜々「失礼しました……」

 

比奈「とにかく、菜々のことはもらっていきますので、由美は解散で問題ありません」

 

俺「わかりました」

 

比奈「さあ、行きますよ菜々」

 

菜々「いやあああああああああ!!」

 

こうして今回はお開きとなったが、まさか版権キャラがオリキャラに嫉妬されるとは思ってもいなかったぞこれ。




次回は未定です。リクエストは次々回になります。


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【超悲報】東武10080型、廃車へ。

前話にて、シオンや郷、すずかの虹ヶ咲転入の話を盛り込みましたが、今後の鉄道同好会がよりカオス化する危険性があったため除去し、別の内容への書き換えを行いました。

今回はバリバリの鉄道車両ネタ。知らない方はブラウザバックで、どうぞ。視点は丸山せりなを予定。


2023年12月21日、定期部会を終えてからのこと。

 

私「そういえば東武10080型ってどうなったんだろう……?」

 

ふと、この前試運転していたという情報を耳にした東武10080型の行方が気になったのだ。

 

多英子「確かに気になるよね。この前11461Fとペアを組んで試運転していたから」

 

すると、鈴乃ちゃんが口を開く。

 

鈴乃「それってまさか……」

 

比奈「廃車回送の疑惑が……」

 

比奈ちゃんも察した。ドロシーちゃんも騒ぎ出す。

 

ドロシー「こうなったら行く以外の選択肢がないよ!!最後の暇乞いしたいもん!!」

 

ここ最近、東武10030型の4両編成の廃車回送の情報が絶えない。それはちゃんとわかっているけど、まさかVVVF車の10080型11480Fまで廃車になるとか、個人的に想像できない。

 

カレン「決まりみたいね」

 

私「でも11480Fが廃車になるなんて、想像つかないよ。VVVFなのに容赦なく潰すとか、信じられない!!」

 

モリー「ですが、地元バーミンガムでもインバータ車両のClass 323がそろそろReplaceの時期に迫っていますよね」

 

舞子「確かにね。それに、11480Fは試作車じゃなかったかな? 207系900番台やF1編成とか、西武2097Fとか東急8642Fとか、異端車はVVVFでも早いうちに処分される傾向にあるんだよ?」

 

それを聞いて、私の心はボキッと折れてしまった。

 

私「何なのみんな本当に……?もうヤダーー!!」ビエエエエン

 

有佐「ああっ!!せりなちゃんが泣き出しちゃった!!」

 

イオ「どうしマスか?」

 

カナエ「まあでも、非情な現実を見せつけて成長してもらうしかないと思うよ」

 

イオ「私もそう思いマシタ!!」

 

私「南栗橋行くのは決定なのね……」

 

比奈「はい。そうと決まれば、行きますよ」

 

私以外「おー!!」

 

私「待ってえええええ!!」

 

こうして今日も放課後遠征が始まった。

 

〜※〜

 

今日乗ったのはゆりかもめの新橋行き。汐留、清澄白河経由で南栗橋まで出る計画だ。今の時刻は17時30分。学生寮には遅れる旨を伝えた。

 

まず汐留で大江戸線に乗り換える。

 

舞子「それにしても白い12-000形がいなくなって久しいよね」

 

カレン「うん。あのGTOの音、アタシ好きだったのに」

 

カナエ「私がまだ小学校のときにいなくなったよね」

 

3人は生粋の関東民だからね。私は東北民だし、白いのがいたことを知ったのも全廃になってからの頃だったから、懐かしさを感じない。

 

そして清澄白河で半蔵門線急行に乗り換える。南栗橋行き。これに乗れば、10080型の所属する南栗橋車両管区に向かうことができる。

 

〜※〜

 

北千住駅を出ると、

 

モリー「これが複々線!!」

 

私「ときめいちゃうね!!」

 

爆速で次々と駅ホームのない側線を通過していく。

 

比奈「正直、歩夢が部員でなくて良かったです」

 

イオ「どういうことデスカ?」

 

比奈「ここ最近は私やせりながときめくだけで真っ黒なオーラを放ってくるのです。シオンと仲良くしていることが原因で連帯になって……」

 

舞子「なんとなくわかるかも」

 

比奈「そうでしょう?」

 

多英子「うん。私を除いた鉄道同好会のみんなが電車に夢中だとすぐ嫉妬するよね」

 

みんなで頷く。周りを確認したけど、歩夢ちゃんはいなかった。良かった。シオンちゃんが侑ちゃんをヤンデレ化させたことがきっかけで、侑ちゃんの幼馴染の歩夢ちゃんまでシオンちゃんにヤンデレになって、そしてそんなシオンちゃんと私たち鉄道同好会一同は仲良くなってしまったから、全員に嫉妬するということだ。連帯責任は辛い、はっきり分かんだね。

 

〜※〜

 

19:45南栗橋着。少し歩いたところに南栗橋車両管区がある。すると、違和感に気づいた。

 

私「あれ!? 11480Fも11461Fもいない!!」

 

比奈「本当ですね!!」

 

舞子「まさか……」

 

すると……

 

??「鋭いところに気づかれたようですね、鉄道同好会の皆さん」

 

多英子「いやなんで生徒会長がいるの!?」

 

生徒会長が現れた。

 

菜々「同好会の公式Xから読み解き、こちらから大事なお知らせがあったので慌てて駆けつけさせていただきました」

 

ドロシー「それで、11480Fはどうなったんですか!?」

 

菜々「10080型はもうここにはいません」

 

あ、やだ。また涙が出てきた。

 

有佐「どこに行ってしまったと……」

 

菜々「本日、北館林荷物扱所へ去っていったそうです」

 

私は崩れ落ちてしまう。

 

菜々「11461Fも同じです」

 

モリー「それはつまり……」

 

菜々「はい。11480Fは、本日をもって、廃車となりました」

 

ついにそれを聞いて私はまた大声でびょおびょお泣いてしまった。

 

「………そんなああああああ!!どうしてVVVF車のリニューアル車を廃車にしちゃうの東武さん!?曳舟以南や久喜以北のVVVFがゼロになっちゃったよぉ!!それにここ最近キハ85とか211系とかどんどん消えていくしこんなのいやだよぉおおおお!!」ビエエエエン

 

菜々「音楽科1年、丸山せりなさん」

 

私「今話しかけないでよ!!」

 

比奈「ほらせりな、どうどうどうどう、落ち着いてください」

 

菜々「そうですよ。こんなときに泣いてどうするのですか?車体更新済みのVVVF試作車が消えたからとはいえ、この世の終わりなんぞではないはずです」

 

私「生徒会長……比奈ちゃん……」

 

菜々「ですから、こんなことで泣かない、東武鉄道を嫌いにならない、そして退部を考えないことを、生徒会長の私と約束してくださいませんか?」

 

私「……わかりました」

 

自ら泣かないことを誓い、涙が止まったところで、

 

菜々「さあ、夜も遅いので帰りますよ」

 

帰宅が決定した。カレンちゃんとカナエちゃんは大宮、舞子ちゃんは石神井だから栗橋方面に乗っていったけど、それ以外の9人は元来たルートで引き返す。

 

比奈「それにしても、鉄道関連の情報を会長が入手されていたことにはかなり驚きでした」

 

菜々「鉄道同好会の部外協力者として、非鉄であってもこういった情報は常にアップデートしておくべきだと考えたからです」

 

ドロシー「理解しました」

 

菜々「そういえば、皆さん夜ご飯はどうされますか?」

 

モリー「私とドロシーは家にご飯があるということなので帰って食べます」

 

比奈「学生寮組と虎ノ門組は全然考えていませんでした……」

 

菜々「でしたら、小磯さんと澁川さん、丸山さん、小川さん、イオさん、そして桜木さんは、帰り際に汐留駅で一緒に食べていきましょう」

 

全員「さんせーい!!」

 

こうして、汐留駅周辺の居酒屋で夜ご飯を食べ、今回はお開きとなった。10080型という小さな所帯の形式に囚われてはいけないと誓い、今回は締めることにしよう。




異端車であればVVVFであっても、リニューアル車であっても容赦なく潰され、令和のこのご時世にVVVF車がゼロになるというのは、正直1人の鉄オタとして苛立ちを覚えています。どこぞのVW21編成を見習って欲しい次第です。

次回は金沢でリクエストになります。ルートと一部内容はすでに決めてあります。


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蓮ノ空がまた妨害してきて、輪島と和倉もハラハラ・ドキドキ!!

リクエストが届きましたが、現実世界の時系列と照合した結果、蓮ノ空のネタをぶち込むことにしました。視点は鳳来寺シオンを予定。


2023年12月26日、京都駅にて。

 

比奈「だからどうして歩夢と侑がいるのですか!?」

 

ぽむちゃん「シオンちゃんの浮気防止だよ?」

 

侑「今回の北陸遠征は私と歩夢もお供しますから」

 

舞子「侑ちゃんと歩夢ちゃんにバレていたとか泣きそう……」

 

侑「シオンに脅迫して聞き出したら教えてくれました」

 

鈴乃「全国中の鳳来寺チャンネルファンに謝罪しなさいよ……」

 

一昨日、虹ヶ咲学園鉄道同好会の部室でクリスマスパーティーを開き、25日に舞子ちゃん、比奈ちゃん、鈴乃ちゃん、郷と一緒に京都観光をし、今日は金沢に抜ける予定だったが、なんと!!侑とぽむちゃんがわざわざやってきたのだ!!

 

郷「というか、それ以前に僕たち全員が蓮ノ空から狙われていること知っていて来ただろ」

 

侑「バレちゃった☆」

 

僕「蓮に捕まったら諦めるつもりだったけど」

 

ぽむちゃん「侑ちゃんのためにも、シオンちゃんは絶対に金沢の魔の手から守ってあげるよ?」

 

僕「わかりました……」

 

話によると、蓮ノ空で今月15日ぐらいからネット禁止・外出禁止になったけど、22日の冬休み入りでこれが解除されたので、余計に連行される危険性があり、それを侑もぽむちゃんも心配しているらしい。

 

舞子「まあ、そうと決まったら行くしかないよね」

 

比奈「はい」

 

鈴乃「そういうわけで、レッツラゴーよ!!」

 

全員「おー!!」

 

こうして僕たちの旅は始まった。蓮の魔の手から逃れられるなら、快く受け入れるでしょ。

 

〜※〜

 

乗った列車はサンダーバード9号。今回は金沢が目的地だからまだいいけど、敦賀や小松に行く目的で乗ったら絶望するやつだ。

そういえば今回、侑とぽむちゃんがおたえこと、共通の幼馴染である小磯多英子ちゃんを連れてくることはなかった。少しばかり聞いてみよう。

 

僕「そういえばおたえはどうしたの?今日はいないけど」

 

侑「年が明けたらすぐ留学だから置いてきた」

 

郷「待って侑。おたえが留学する話は僕初めて聞いたぞ」

 

おたえが来年から留学する話は僕も初めて聞いたかも。

 

比奈「実は、私たち鉄道同好会および風紀委員、そして生徒会幹部と話し合って決めたのです」

 

僕「詳しく」

 

鈴乃「まず、私人逮捕系YouTuberが相次いで警察のお縄になったニュースがあったでしょ?」

 

僕「うん」

 

舞子「それで、営利目的での構内撮影を鉄道各社が規制したよね」

 

郷「あったねそんなこと」

 

比奈「そこで私たち鉄道同好会が影響をモロに受けると判断して、私から廃部を提案したのです」

 

いや、そんなことで検討するなっての。

 

僕「でもみんな反対したでしょ?」

 

鈴乃「もちろんよ。そこで生徒会幹部、風紀委員会全員を交えて議論を進めたけど、生徒会や風紀委員会ですら廃部にはみんな反対。そこで多英子が存続確定と述べたことで存続で決まったのよ」

 

ぽむちゃん「まあ、廃部にしたいって思ってたのはほとんど私だけだったんだけどね」

 

僕「いやなんで!?」

 

ぽむちゃん「シオンちゃんを取られそうになるだけでカチンと来るんだもん」

 

僕「そんなに僕のことを……」

 

ぽむちゃん「侑ちゃんを悲しませる人なんて、私が許さないよ?」

 

僕「ごめんなさい……」

 

間違いなく心当たりはある。だって侑をヤンデレ化させたの僕だし。

 

比奈「それで、この話には続きがございます」

 

郷「知りたいです」

 

比奈「直後に同好会存続を告知する動画をYouTubeに出しましたが、それがもう大炎上」

 

僕「確かに。アンチコメントいっぱいついていたよね」

 

侑「シオンは見ていたんだね」

 

僕「学外協力者として当然のことです」

 

比奈「話を続けます。一応応急措置として怪しいアカウントのブロックやアンチコメントの削除は行いましたが、この時点で、炎上したら罰として多英子が責任を取り、来年の1月15日から2月21日まで、アメリカのニューヨークに留学に行く約束をしていたので、この炎上をもって、正式に留学行きが決定し、冬休み前に壮行会まで済ませました」

 

僕「ってことは、出発は1月13日か」

 

鈴乃「そうよ。シオンも郷も、手が空いていたら来てくれると嬉しいわ」

 

郷「もちろん。すずかちゃんにも伝えておくよ」

 

僕「由美ちゃんは誘っても無理かもしれないけどね」

 

舞子「あー……やっぱり」

 

まず、鉄道同好会を救ったものの炎上させた責任で留学を決意したおたえはすごいと思う。それと、由美ちゃんは卒論、卒研発表が掛かっているから、行けなくなる可能性は否定できない。まあ、おたえには1ヶ月強、僕たちをびっくりさせるくらい現地でパワーアップしてきて、それから帰ってきてもらおう。

 

〜※〜

 

11:14、金沢着。ここまでの停車駅がたったの2駅だったというのも、ある意味驚愕する。まずは多くの虹ヶ咲生からお墨付きをもらったらうめん侍で1杯頂いていこう。

 

食事中、いきなり通知が鳴る。比奈ちゃんのもとにメッセージが届いた。

 

僕「誰から?」

 

比奈「蓮ノ空女学院2年の乙宗梢さんからです」

 

侑「またか」

 

郷「どんな内容?」

 

比奈「兼六園で待っているということと、もし来なかったり逃げたりしたら許さないということです。村野さん、大沢さん、藤島さん、大賀美さんも別の場所で待っているので来てくれた天白組と鉄道同好会メンバーは全員掻っ攫うそうです」

 

村野さんは鈴乃ちゃん、大沢さんは郷くん、藤島さんは僕、大賀美さんは舞子ちゃんを狙っているはずだ。

 

鈴乃「これは危険すぎるわね」

 

ぽむちゃん「天白組が全滅とか、私は絶対に阻止するからね!!」

 

僕「ありがとうぽむちゃん!!」

 

こうして今回の逃走劇がついに始まることになった。

 

〜※〜

 

食事後、徒歩で兼六園に向かう。まずは金沢城公園から入っていく。

 

舞子「うん。沙知ちゃんはいないね」

 

鈴乃「村野さんもいないわね。ホッとしたわ」

 

そして兼六園で入場券7人分を購入。入場直後、早速悲劇が起きる。

 

??「見つけたわよ、比奈」

 

比奈「乙宗さん!?以前まで澁川さん呼びでしたよね?どういうことでしょうか?」

 

梢「後輩の花帆さんのその先を行きたいの。それに、乙宗さん呼びは他人行儀みたいで嫌だから、比奈も私のことを梢と呼んで欲しいのだけれど……」

 

比奈「私より歳上の方を名前呼びとか……」

 

梢「お姉さんの言うことが聞けないのかしら?」ハイライトオフ

 

比奈「梢先輩……」

 

梢「ダメよ。先輩もさん付けも、あなたの鉄道同好会は全面厳禁と伺ったのだけれど、私にも適用して頂戴?しないとユルサナイワヨ?」ハイライトオフ

 

比奈「梢……」

 

梢「はい、よくできました♥比奈は花帆さんくらいに可愛いわね♥さ、行きましょうか」ハイライトオフ

 

比奈「えっ……何処へ……」

 

梢「蓮ノ空(うち)の学生寮でしょう?拒否権はないわよ?」威圧

 

比奈「いやあああああああ!!」

 

鈴乃・ぽむちゃん「待ちなさああああい!!」

 

畜生、また取り逃がしたか。残機4。ちなみにこの残機について、侑とぽむちゃんは数えていない。とりあえず兼六園だけは見回ろう。今日も雪景色がきれいだ。

 

〜※〜

 

とはいえ、比奈ちゃんを失った心の傷は癒えなかった。それでも次の場所、ひがし茶屋街に移る。

 

ぽむちゃん「抹茶パフェは美味しいね」

 

侑「この上生菓子も和を感じられるよ」

 

でも僕は上の空だった。なぜなら、また妨害要素が飛んでくるだろうから。郷くん、鈴乃ちゃん、舞子ちゃんも気が気でない。とにかく逃げ切ったもの勝ち。食べたあとはとにかく逃げることに集中しよう。

 

店を出たあと、案の定戦いは始まった。

 

??「桜木さん、いえ鈴乃さんを発見しました!!」

 

鈴乃「うわあああ村野さんが出た!!」

 

僕「逃げるぞ!!」

 

郷「うん!!」

 

僕と郷で鈴乃ちゃんの腕を引っ張り逃走開始。

 

侑「モウツイテイケナイヨー…」

 

侑はハードな逃走にダウン。ぽむちゃん、舞子ちゃんも侑の隣についた。

 

ぽむちゃん「とにかく鈴乃ちゃんが捕まらないように逃げて!!」

 

僕「本当にいいの?」

 

ぽむちゃん「その分あとでお仕置きするから!!」

 

うわ、抜かりがないのねそこは。

 

その後も逃走を続ける僕と郷と鈴乃ちゃん。しかし、浅野川大橋にて……

 

さやか「はい、捕獲完了っと」

 

鈴乃「泣きそう……」

 

さやか「さあ、軟禁生活のときに約束したように、さやかと呼んでくれますね?」

 

僕「どういうことですか村野さん!?」

 

さやか「私、この前のジャパンモビリティショー期間中の軟禁生活の際に鈴乃さんと約束したんです。次捕まったら名前を呼び捨てで呼んでもらうって。もちろん、今回も学生寮に連行していっぱい私のことを鈴乃さんに愛してもらいます」

 

鈴乃「そんな無茶なことやめてよさやか!!」

 

さやか「無茶ではありません!!行きますよ♥」ハイライトオフ

 

鈴乃「いやああああああああ!!」

 

鈴乃ちゃんも連行された。残機3。間食後にこうなるとか思ってもいなかったぞ。

しばらくして、それ以外の3人も駆けつけてきた。

 

郷「鈴乃ちゃんも捕まりました……ガクッ」

 

侑「落ち込んでる郷も可愛いよ♪」

 

郷「なんでだよ!!」

 

ぽむちゃん「とにかく、魔の手から必ずシオンちゃんのことは守るからね」

 

郷・舞子「僕(私)はいいんかい!!」

 

さて、次に向かうのはあめの俵屋。金沢行ったら由美ちゃんやすずかちゃんから必ずじろあめをお願いされるので、5瓶程度買って行こう。1瓶は自分の家宛て、2瓶はせりなちゃんとおたえ宛てだ。

 

しかし、購入後、また戦いが始まる。

 

??「出たMr. Twilight!!もう逃さないよ!!」

 

Mr. Twilightは郷の異名の1つ。久遠寺トワから連想してこうなったとか。

 

ちなみに現れた相手は蓮ノ空女学院1年の大沢瑠璃乃さん。郷のことを狂ったように愛しているから、これもまた危険な戦いだ。

 

僕「とりあえず侑はこの袋を持ってて!!」

 

侑「いいけど……」

 

飴の入った瓶を走ったときの衝撃で割るわけにはいかないから侑に預け、郷を引き連れ逃亡を始める。僕がどんなオシオキをぽむちゃんから受けてもいいから、とにかく郷を守るしかない。しかも相手はこれまでの2者と同様、アクティブなスクールアイドル。ラブライブ優勝を目指しているから、体力・運動能力も尋常じゃない。

 

郷「ひいいいいっ!!」

 

僕「ビビっている場合かよ!!」

 

瑠璃乃「待てええええええ!!」

 

近江町市場への道をひた走る僕と郷、および僕らを追う大沢さん。迷わず突入しないと郷は捕まる。郷はびくびくしているが、幼馴染を守るためなら僕は本気を出して走る。やっと近江町市場に突入したが、

 

??「申し訳ないけど、中野さんはもらっていくよ」

 

見知らぬ蓮ノ空生に郷が捕まってしまった。

 

僕「誰ですかあなたは!!」

 

えな「私はえな。蓮ノ空女学院の合唱部だけど、瑠璃乃ちゃんから中野さんを見つけたら捕獲してって言われちゃって」

 

郷「離してよぉ〜!!」

 

えな「ヤダ☆」

 

合唱部まで動いて金沢に来た鉄オタ全員を攫うキャンペーンをやるとか、真面目にヤバいだろ蓮の連中。

しばらくして大沢さんもやってきた。

 

瑠璃乃「さ、Mr. Twilight、一緒に蓮の学生寮行くよ〜☆」ハイライトオフ

 

郷「待ってえええええ!!」

 

郷まで連行された。残機2。しばらくして、侑、ぽむちゃん、舞子ちゃんの3人が駆けつけてきた。

 

侑「あれ?郷は?」

 

僕「また連行されました」

 

ぽむちゃん「じゃあ、ハグしてほしいな」

 

僕「嫌です。ぽむちゃんにハグしても癒やされないもん」

 

ぽむちゃん「じゃあ私からハグしちゃうんだから!!」

 

僕「舞子ちゃん助けて!!」

 

舞子「断っちゃダメだよ?」

 

僕「もう!!」

 

結局10分程度、ぽむちゃんは僕に抱きついて離れませんでした。その後に飴の瓶は侑から返してもらった。

 

〜※〜

 

続いて向かったのは長町武家屋敷跡。まだ舞子ちゃんと僕がいるから、余計に警戒しなければならない。

休憩所にいても、外でこも掛けが行われているのが見え、冬の金沢の風情を心から感じたのだった。

 

その時のこと。

 

??「おや?舞子ではないか」

 

舞子「うわ!!沙知ちゃん!?」

 

蓮ノ空の生徒会長である大賀美沙知さんが現れた。

 

侑「諦めましょう舞子さん」

 

舞子「侑ちゃんも酷いこと言わないで!!」

 

沙知「今日はネット禁止・外出禁止撤廃記念による鉄オタ拉致キャンペーンで、舞子は貰っていくよ。諦めたまえ」ハイライトオフ

 

舞子「シオンちゃんも何か言ってよぉ!!」

 

沙知「あたしがいるのにシオンと話す気かい。許せないねぃ」ハイライトオフ

 

僕「大賀美会長もそう仰っている以上、諦めましょう」

 

舞子「ヤンデレに怯まないで!!」

 

沙知「さ、行くぞ」ハイライトオフ

 

舞子「いやああああああああ!!」

 

座っているだけで連行されるとか、聞いてないよォ!!

こうして舞子ちゃんも連行され、残機1。残りは僕だけだ。

 

侑「シオンが真っ白になっちゃったぁ!!」

 

ぽむちゃん「大丈夫シオンちゃん!?」

 

僕「大丈夫じゃないです……ここに来た人の中でまだ捕まっていない鉄オタは僕だけだし」

 

侑「そうだ、香林坊アトリオ行く?」

 

ぽむちゃん「いや、そんなことしたらシオンちゃんが捕まっちゃうよ?」

 

侑「それでも、そろそろ夕食の時間だからさ」

 

ぽむちゃん「それなら行こうか」

 

僕「うん……」

 

というわけで、香林坊アトリオに流れることにしよう。

 

〜※〜

 

今日の夜は3人でお寿司。だけど……

 

ぽむちゃん「今日は罰として、シオンちゃんの奢りです!!」

 

僕「なんでだよ……」

 

ぽむちゃん「全力でみんなを守ろうとして失敗したんだもん。それくらいなら、私たちがいたんだし、止すべきだったんじゃないのかなぁ〜?」ハイライトオフ

 

僕「もう何と言えばよいのやら……」

 

結局、これだけで一葉さん1枚飛んでいきました。美味しかったけど、鉄オタに高い寿司奢らせんなっつーの。

 

食後のこと、アトリオを出ると厄介なのが現れた。

 

??「ハロめぐ〜!!今日は、金沢に来ている、めぐの大好きな名古屋の女子鉄高校生YouTuber鳳来寺さんを、捕まえようと思います♪」

 

蓮ノ空女学院2年、藤島慈さん。僕を狙うやべーやつ。以上!!

 

僕「とりあえず、侑はゆっくり来ていいから、ぽむちゃんどうする?」

 

ぽむちゃん「一緒に逃げるよ!!」

 

侑「歩夢もシオンも頑張って!!」

 

というわけでまた戦いが始まった。藤島さんもスクールアイドルで体力等は半端ないから、油断は禁物だ。裏道に回り込もう。

 

ところが、ちょうどその頃。

 

慈「あのー、すみません、鳳来寺さんはどっちに行きましたか?」

 

侑「あの人なら、石川線乗るって言って、野町の方に走っていきました」

 

慈「ありがとうございます!!」

 

といった会話があったためか、僕は逃げ切れたようだ。侑がしばらくしてやってきて、それがわかった。

 

侑「じゃあ今度こそ金沢駅に戻ろうか」

 

歩夢「そうだね」

 

僕「そういえば浅野川線」

侑「私たちがいるから、乗せるわけ無いでしょ?」食い気味

 

出た、いつもの鉄オタキラー。北鉄浅野川線の03系03-140F(*1)に会いに行きたかったんだけどなぁ……。

 

歩夢「今日は一晩中やるから、寝られると思わないでね?」

 

僕「おいおい嘘だろ……」

 

というわけで、このまま今日泊まる金沢駅前のアパホテルに流れ、今日はお開きとなった。3人一緒だから寝られるわけがないんだけどね。

 

〜※〜

 

翌朝、昨日のじろあめの瓶などのお土産をコインロッカーに預け、おにぎりをコンビニで買うと、また戦いが始まった。

 

慈「今日こそ鳳来寺さんを捕まえちゃうぞ〜!!」

 

僕・侑・ぽむちゃん「逃げろおおおおお!!」

 

疲れた体に鞭打つような形で走ることになる。すると、眼の前に輪島行き高速バスが!!

 

侑「歩夢、シオン、乗るよ」

 

僕・ぽむちゃん「うん!!」

 

今日の目的地は輪島朝市。とにかく乗ればそこまで。無事に乗り込むことに成功した。輪島駅前バス停にて下車予定。到着見込みは9:51だ。藤島さんが山を越えて追ってくることはないので、ひとまず安心だ。

昨夜は休むことなくフタナリ1人を含めたゴム付き3Pでやりまくって寝不足だから、おにぎりを食べてこの場で寝ていくことにしよう。

 

〜※〜

 

9:51輪島着。とりあえずズワイガニは実家から頼まれているので1匹購入する。

 

ぽむちゃん「とりあえず家の食器も古くなっていたよね」

 

ぽむちゃんはお椀やお箸を中心に、侑の家の分まで購入。侑はというと……

 

侑「何を買えばいいかわからない……」

 

店を回りながら途方に暮れている。

 

僕「ここに来たらのどぐろとかがおすすめらしいよ」

 

侑「じゃあ1匹買おうかな。お金あるし」

 

僕の薦めでのどぐろを買う侑。この他にも自分はいしるを買った。しょっつるすら舐めたことはないけど、なんか気になった。他にもお魚は買ったよ。

 

買い物を終えたら、いしるせんべいやゆずぐるとソフトを食べ歩く。時刻はもう11時半。少し早いけどお昼にする。蟹以外はみんな調理してもらい、3人で美味しくいただく。

 

3人「美味しい〜!!」

 

ぽむちゃん「これは病みつきになるよ!!」

 

侑「でしょ!?でしょ!?」

 

だけどあまりゆっくりしている暇はない。次のバスは12:25で、穴水13:12発に乗らないと和倉温泉で一服する時間はない。

 

全員「ご馳走様でした〜!!」

 

時刻は12時15分。食事後は直ちに歩き、輪島駅前12時25分発穴水行きのバスに無事に乗り込むことにも成功した。

乗り込んだバスはいつものノンステップ車。全員着席できたから良かった。

 

僕「そういえば、この前舞子ちゃんがディズニー行こうとしたら通勤快速に誤乗したって聞いたけど、鈴乃ちゃんやおたえからあの後の話って聞いてる?」

 

ぽむちゃん「なんか、舞子さんじゃなくて、舞浜通過時にホームにいた4人は比奈ちゃんに怒られたって鈴乃ちゃんが言ってたよ」

 

僕「やっぱり」

 

侑「流石に馬鹿にするのは良くないよね」

 

僕「でしょ?」

 

舞子ちゃんが舞浜を通り過ぎたとき、舞浜駅ホームにドロシーちゃん、有佐ちゃん、イオちゃん、モリーちゃんがいて、通過シーンを無事にキャッチし、ものすごく馬鹿にしていたという話は生徒会長から聞いたが、案の定怒られたか。反省してもらうことにしよう。

 

〜※〜

 

穴水到着後、ダッシュで和倉温泉行きの切符を買い、眼の前の気動車に乗り込む。NT-200形とNT-300形の併結2両。停車中もカミンズサウンドが車内に響く。

 

そして13:12になり、N14系エンジンの爆音を響かせ、2両編成の列車は発車した。到着予定は13時48分の見込みだ。列車は雪のちらつく中を力強く駆け抜けていく。

 

ぽむちゃん「だけど寒いよね」

 

僕「うん。ここまで2日間やってきて、ずっと雪が降りっぱなしなのは初めて見たぞ」

 

侑「和倉温泉着いたら直ちに日帰り入浴だね」

 

3人「よし!!」

 

もう日帰り入浴しか頭にない。朝の藤島さんのことはすっかり忘れていた。

 

〜※〜

 

定刻通り、13時48分に和倉温泉駅に到着した。日帰り入浴のために、和倉温泉総湯に向かった。

 

お金を払い、タオルも買って入ることにしよう。

 

僕「癒やされる〜……」

 

北陸の寒い中を温泉が癒やしてくれる。今回は、前回の反省も活かして男湯に入る。だって侑やぽむちゃんと一緒に入ったら僕はフタナリだからブチ犯されるに決まってるじゃん‼

 

〜※〜

 

出たあとはフルーツ牛乳を飲みながら、休憩室でゆっくり過ごす。帰りの特急花嫁のれん4号までまだ時間はそこそこある。でも外は寒いから中で弛れるんだよねぇ……。

 

そんなこんなで気がつくともう15時50分。

 

ぽむちゃん「さ、行こうか」

 

僕「せやな……」

 

駅まで寒くても歩く前提なので、そろそろレッツゴーしよう。

 

駅到着後、切符を用意し、寿司を奢りにしてきた恨みもあるので特急料金を2人から徴収することにしよう。しかし……

 

僕「切符代は奢りにしないので、よろしくお願い……」

 

侑「何言ってるの?今回もシオンの奢りだよ?」

 

僕「嘘だろ……」

 

ぽむちゃん「嘘じゃないよ。罰だから」

 

この罰ゲーム早く終われよ本当にもう!!

 

そんなこんなで、赤と黒を身にまとった、2両編成のキハ48が入線してきた。これは特急花嫁のれんだ。これでようやく金沢まで帰れる!!

 

無事に乗り込み、16時30分、コマツエンジンの軽快な音を響かせて列車は発車した。車内は金色に染まり、座席も漆で仕上げられている。

 

しばらくして日本海の向こうに日がとっぷり沈んだ頃、ふと思い出した。

 

僕「金沢戻ったら、改札出てコインロッカーの荷物を取ってメシ……あっ」

 

侑「どうしたのシオン?」

 

僕「藤島さんがまた追ってくる!!」

 

侑「夕方だし、流石に諦めてると思うけど……」

 

ぽむちゃん「侑ちゃん、甘い」

 

侑「えっ?」

 

ぽむちゃん「相手は全寮制の学生さん。そこにしかいられない以上、四六時中待ち伏せしていると思うよ。それに、今は全校協力鉄道ファン拉致キャンペーンっていうのをやっているから、私たちが守り抜かないとシオンちゃんは学生寮に連行されること間違いなしだからね?」

 

侑「あのキャンペーンの存在忘れてた……」

 

ぽむちゃん「だから、夜まで2人で守り抜くよ!!」

 

侑「うん!!」

 

僕「ありがとう2人とも!!」

 

藤島さんが追ってきてもこれでひとまず安心だね。

 

〜※〜

 

17:54金沢着。とりあえず改札を出て……までは良かったのだが、

 

??「ハロめぐ〜!!」

 

僕「げっ、出たああああああ!!」

 

すぐに藤島さんが出てきた!!

 

ぽむちゃん「とにかく一緒に逃げ……」

 

ガシッ!!

 

ぽむちゃんに右腕を掴まれた瞬間に、藤島さんにも左腕を掴まれたのだ!!

 

ぽむちゃん「離してください!!シオンちゃんは私のものです!!」

 

慈「いいや、鳳来寺さん、いやシオンちゃんは今日はめぐがもらっていくの!!」

 

慈・ぽむちゃん「ムキーッ!!」

 

あちゃー…喧嘩が勃発しちゃったよ。しばらくして侑も歩いてやってきた。

 

慈「ねえシオンちゃん」

 

僕「どうしたんですか?」

 

慈「めぐのことはめぐちゃんって呼んでくれない?」

 

僕「僕より歳上なんですけど……」

 

慈「お姉さんの言うことが聞けないのかな?ん?」

 

すると、藤島さんもといめぐちゃん先輩は手錠を取り出し、僕にかけた。

 

僕「めぐちゃん先輩何するんですか!!」

 

慈→めぐちゃん「だから、虹ヶ咲の鉄道同好会との約束で先輩禁止でしょ?敬語もダメだよ?これはめぐに対しても一緒なんだからね!!」

 

僕「めぐちゃん本当に何をする気なの?」

 

めぐちゃん「え?シオンちゃんが大大大好きだから、このまま貰っていこうかなって♥」ハイライトオフ

 

ぽむちゃん「なんか嫌な予感が……」

 

これはもう怒りの火種を撒くしかない。

 

僕「ふざけないで!!僕は、そんな今のめぐちゃんのことが大嫌いだ!!」

 

侑「うわ、言っちゃダメじゃん」

 

すると侑の言う通り、めぐちゃんのハイライトは更に消えていき、瞳が真っ黒になる。

 

めぐちゃん「そんなに聞き分けのない生意気なシオンちゃんのことは、無理やりわからせるしかないね♥」ハイライトオフ

 

ぽむちゃん「藤島さん何をする気ですか!!」

 

めぐちゃん「このままシオンちゃんのことはめぐがいっぱい愛して、わからせるんだから!!」ハイライトオフ

 

侑「え、私たちは」

 

めぐちゃん「このまま解散にするからね♪さ、シオンちゃん行くよ!!」ハイライトオフ

 

僕「嫌ああああああ!!」

侑・ぽむちゃん「そんなあああああああ!!」

 

こうして今回はお開きとなり、ここまでに連れられた鉄道仲間4人とともに寮でしばらく軟禁生活を送る羽目になってしまった。これで残機がなくなりゲームオーバー。侑とぽむちゃんは絶望しながら新幹線かがやきで東京に帰ったらしい。そしてぽむちゃんは蓮ノ空の連中に新たな憎しみを憶えたとか。

 

個人的に、蓮ノ空の学生寮に連行されたことによりこの前虹ヶ咲学園に脱走して遊びに来てくれた斎藤実梨ちゃんに出会えたのはある意味良かった。しかし、めぐちゃんを1年以上ほったらかしにしただけで、どうしてこうなっちゃうんだよ……。

*1
この旅程の4日前に運用開始したばかりの新車。




文字数がまた9000字を超えました。9500字くらいで、過去3番目の記録になります。これ、そのうち1万字を平気で超すぞ……。

今回輪島遠征を書きましたが、とにかくのと鉄道七尾線の能登中島以北の復旧は心から強く望む次第です。復旧したら直ちに乗りに行きたいくらい。

次回は国宝の城巡りネタを予定。その次に2024年に入り、不謹慎注意な話を書きます。


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☆国宝の城巡りをしたら、蓮ノ空が姫路でも妨害してきた!?

今回は予定通り、国宝の城巡りを行います。視点は青山由美を予定。


12月28日朝8時、金山駅にて。

 

すずか「朝から眠いです〜…しかも2人だけ……」

 

俺「でも元から行く予定だったシオンちゃんも郷くんもみんな蓮に捕まっちゃったから、すずかちゃんしかいなかったの!!許して!!」

 

すずか「わかりましたけど、やっぱり鈴乃も心配です……」

 

俺「まあ、鈴乃ちゃんは無事に帰ってくると思うよ」

 

すずか「まあ、それを信じましょうか」

 

本日、国宝である犬山城、彦根城、姫路城の3箇所を巡るというどこぞの鉄道系YouTuberさんがやっていたことを再現するつもりだ。ちなみに、本来ならばシオンちゃんと郷くんも連れて行く予定だったが、2人とも蓮ノ空の学生寮に軟禁されたまま帰ってこられなくなったらしく、金山からはこの2人だけになってしまった。ついでに鈴乃ちゃんと比奈ちゃん、そして舞子ちゃんも蓮ノ空に軟禁されたって話だったから、特に天白組で無事なのはすずかちゃん1人だけなのだ。

 

俺「とりあえず、代わりの2人と、もう1人は岐阜駅で待ち合わせだから、行くぞ」

 

すずか「はい!!」

 

というわけで、乗っていこう。まず2人で名鉄の改札に入り、快速特急新鵜沼行きに乗る。まず向かうのは犬山城。ガタゴト乗ること約30分。新鵜沼駅で下車し、犬山城には裏口から入ることにする。

 

〜※〜

 

新鵜沼下車。朝だからミュースカイにワンマン対応の名鉄3500系など、ひっきりなしに列車はやってくる。それでも改札を出て、2人で犬山城を巡る。

 

俺「とりあえず入場券買うぞ」

 

すずか「ありがとうございます!!」

 

9時を過ぎていたので、入場券を買って中に入る。かなり階段は急だ。

 

すずか「それにしても、ミニスカートにしてこないほうが良かったです……」

 

俺「俺もしくじったよ。タイツこそ穿いてきたけどスカートにするべきじゃなかった……」

 

本日、すずかちゃんはミニスカートにニーハイソックス、俺もミニスカートにタイツの組み合わせだから、急な階段の下から下着が丸見えになっている可能性が否定できない。それでも一応一通りは見ることにしよう。

 

天守閣の上から見る木曽川の風景は絶景だ。朝一番だから日差しも眩しい。だけど、早起きは三文の得と言わんばかりに来てよかったと感じる。

 

〜※〜

 

犬山城を降りたあと、時刻はまだ9時半前。出店は開いていないため、まっすぐ駅に向かう。お手洗いを済ませ、乗る列車はと言うと……

 

すずか「9時55分まで来ない!!」

 

そう。各務原線の列車なのだが、30分に1本しか来ない。正直ワンマン化の前の段階の改正で利便性が悪くなった。比奈ちゃんやせりなちゃんたちは乗ったと言ったが、それでもこれで各務原線完乗になるから、俺は乗ることにした。

 

そして9時45分を過ぎた頃、列車がやってくる。3500系のリニューアル車だ。これに乗り、そのまま岐阜方面にひとっ飛びだ。

 

列車は定刻通り、東洋IGBTの音を響かせ発車する。ここから名鉄岐阜まで、長旅の始まりだ。

 

すずか「代役って誰なんだろう……」

 

俺「シオンちゃんから聞いたんだが、2人とも虹ヶ咲学園の生徒だって」

 

すずか「理解しました」

 

俺「ちなみにもう1人はちゃんとわかっているね?」

 

すずか「はい。ドロシーですよね」

 

俺「大正解」

 

すずか「岐阜行ったら楽しみです」

 

俺「よし!!」

 

そんな会話をしながら、列車は複線区間を各駅に停車し進んでいく。空は晴れ渡り、風は冷たい。そして何より腹が少し痛くて食欲もあまりわかない。とにかく抑え気味で行くしかない。

 

〜※〜

 

岐阜に無事到着。すると、約束の人がやってきた。

 

??「こんにちは」

 

??「やっほ♪」

 

??「Hello〜」

 

俺「りなりーにせりなちゃんにドロシーちゃん!!」

 

りなりー「また由美さんが浮気したら嫌だし、ドロシーちゃんにもいつもお世話になってるから来ちゃった」

 

俺「来ちゃったじゃないよ本当にもう……」

 

ドロシー「そんなに嫌だったの?」

 

俺「いわゆるヤンデレってやつです」

 

りなりー「ど・こ・が、ヤンデレなのかな?」ハイライトオフ

 

俺「ひっ……」

 

りなりー「じゃあ米原までオシオキするね♥」

 

俺「他のみんなも何か言ってよぉ〜!!」

 

すずか「自業自得です」

 

せりな「諦めよ、由美ちゃん?」

 

ドロシー「うん。璃奈先輩を怒らせたら危険だからね」

 

俺は真っ白になってしまった。りなりーは感情を顔に出すのが俺以上に苦手だけど、ハイライトを失くしてヤンデレ化するのだけはよく分かる。そしてドロシーちゃんの言う通り、無表情な分怒らせると余計に怖いのだ。諦めることにしよう。

 

岐阜からは大垣で乗り換え、関ヶ原でトンネルを抜けたらもう滋賀県。

 

俺「食欲湧かない……」

 

ドロシー「でももうお昼だから、米原駅で飯にしようよ」

 

せりな「それがいいね」

 

こうして米原で昼を食べることになったが、相変わらず腹が痛い。

 

〜※〜

 

さて、米原到着後、井筒屋本店に向かう。話によればうどんとかも食べられるらしいからそっちに流れよう。

 

しかし……

 

俺「嘘だろ……」

 

せりな「うどんやそば、年末のせいなのかやってないね」

 

年末ということもあり、うどんとそばはお休み。仕方なく駅弁を買うことにしよう。

 

俺とりなりーとドロシーちゃんは鱒寿司、せりなちゃんとすずかちゃんは牛肉弁当を選択。食欲が湧かない中でも鱒なら入ると思いこちらにした。

そしてインスタントのお味噌汁もついている。

 

ドロシー「やっぱり駅弁美味しい〜♥」

 

りなりー「ドロシーちゃんは駅弁が好きなんだね」

 

せりな「うん。日本に来て一番最初に食べた駅弁が越前かにめしで、そこからどんどんハマっていったんだって」

 

りなりー「そう言われると、私も駅弁にハマりそうかも」

 

せりな「璃奈ちゃんもそう言ってくれると嬉しいよ」

 

3人は楽しそうに会話している。

 

すずか「それにしてもこのお味噌汁温まりますね」

 

俺「うん。一味唐辛子も入れると最高だよ。ちょっぴり辛いけど」

 

すずか「やってみます」

 

そんな会話をしながら完食、ご馳走様でした。しかし腹が痛いのは変わらない。それでも彦根城に向けてヨーソローするしかない。

 

〜※〜

 

米原に戻ったあとは新快速に乗り彦根で下車する。223系も225系もやっぱり好きだ。313系とは比べ物にならないが。

 

彦根着。

 

すずか「それでもなんかヘトヘトです〜…犬山城が祟りました〜…」

 

りなりー「私も、実は彦根城登る気力がない……」

 

俺「うわ、みんな一緒かよ。俺もだけどね」

 

せりな「3人がこれだったら、見るだけにしようか」

 

ドロシー「うん。もとは西園寺さんのリスペクトに近いからさ」

 

それでも、彦根城までは歩くことにした。そんな中のこと。

 

??「对不起、我在找CLUB HARIE」

 

何故か中国の旅行客に話しかけられる。

 

すずか「我会照顾它」

 

すずかちゃんが対応してくれることになった。どうやら道案内を頼まれたっぽい。

ちなみにすずかちゃんは日本に帰化した元・在日中国人だから中国語も喋れる。日本語と英語しか喋れず、ここ最近英語も衰えてきた俺とは大違いだ。

 

せりな「あれ?すずかちゃんが道案内対応してる…」

 

俺「たぶん3人にこの話をするのは初めてだと思うけど、彼女は日本に帰化した元・在日中国人だから中国語も喋れます。だから、とりあえず中国人旅行客に道を聞かれたらすずかちゃんに頼むって話は、もう社内で相場が決まってるんだわ」

 

りなりー「由美さんは中国語喋れないの?」

 

俺「英語と日本語以外無理です」

 

ドロシー「ありゃま(汗)」

 

そんな会話をしながら、すずかちゃんが戻ってきた。とりあえず更に進むと彦根城に到着した。

 

俺「よし、彦根城も回収完了っと!!」

 

撮影し、近くのお土産屋で休憩する。あとは姫路だけ。

 

ドロシー「あれ?抹茶味のお菓子…」

 

俺「本社とAqoursから買って来いってお願いされちゃってるし」

 

今回は中部高速鉄道の学生社員としても、本社やAqoursからお土産をお願いされてはいる。だから、買わないという選択肢があろうか、いやない。それに抹茶味のお菓子はあの黒澤ダイヤの大好物でもあり、確実に外しがないのだ。そうなったらここで買っていく以外、選択肢がないだろ。

 

せりな「でもこれで気兼ねなく姫路行けるね」

 

俺「ああ。ちなみに姫路でも夫たちから玉椿頼まれたからそれも買うよ」

 

ドロシー「それなら安心だね」

 

一方、りなりーとすずかちゃんは2人でソフトクリームを食べて休憩していた。

 

すずか「璃奈先輩、噂によるとここから約2時間乗りっぱなしらしいですが、大丈夫ですか?」

 

りなりー「うん。由美さんと肥薩おれんじ鉄道乗ったときに慣れたから」

 

すずか「それなら安心ですね」

 

ネタバレしたが、今から、ここから姫路までずっと新快速乗りっぱなしになる。りなりーは俺と肥薩おれんじ鉄道に乗って約2時間半乗り通しているから、この程度は慣れていて良かった。

 

ある程度落ち着いたところで、駅に戻り、乗る予定の新快速がやってくる。やっぱり毎時1本はいろいろな意味できつい。快速でも行けなくはないが、時間が遅くなる。乗るしかない。

 

すると、りなりーとドロシーちゃんは寝てしまった。

 

せりな「そういえば由美ちゃん」

 

俺「どうしたのせりなちゃん?」

 

せりな「シオンのこと心配にならない?」

 

俺「そういえばそうだった。郷くんたち含めて、今日中に帰れるか怪しいな……」

 

すずか「もしかすると姫路で追ってくるとか……」

 

花帆『すずかちゃん、会いに来たよ♪』

 

俺・すずか・せりな「いやあああああああああ!!」

 

すずか「とにかく、私は花帆さんに会いたくないです!!せりなも由美も協力してくれませんか?」

 

せりな「よし、わかったよ!!特にせりなお姉ちゃんに任せて!!」

 

すずか「ありがとうございます!!」

 

こうして、花帆ちゃんが来ても安心だが、このあと、あまりにも予想外な出来事が起きると誰が予想したことか。

 

〜※〜

 

気がつくと寝てしまい、目が覚めると悲劇が起きる。なんと、急病人が出てしまったのだ!!列車は山科駅でストップし、手当が行われる。しばらくして手当てが終わり、列車はようやく発車した。乗務員や駅係員の皆さん、そして救急隊の皆さんもこの年の瀬にお疲れ様です。

 

そして京都、高槻、大阪、尼崎……と停車しながら、爆速で新快速は東海道本線上を駆け抜ける。

 

そんな中、またもや悲劇が起きた。

 

せりな「痛いっ!!」

 

俺「どうしたのせりなちゃん!?」

 

せりな「なんか股の間がものすごく痛いの!!」

 

俺「これ、もしかすると……」

 

せりな「ヤダヤダ!!比奈ちゃんみたいにフタナリになっちゃうのやだよぉ!!」

 

結局、痛みが収まったところでせりなちゃんは股間に手を触れ……

 

せりな「竿と玉がついてる……」

 

すずか「性奴隷にされないと良いのですが……」

 

フタナリになってしまったことに気づいた。

 

せりな「ねえ由美ちゃん、わからないことがあったら聞いていい……?」

 

俺「もちろん!!」

 

せりな「やったぁありがとう!!」

 

シオンちゃんを初めとして、俺、比奈ちゃん……と、この界隈ではフタナリ化する人が多い気がするが、まあいいか。

 

〜※〜

 

そんなこんなで、定刻より3分ほど遅れて姫路に到着した。

 

すずか「とりあえず駅そばが食べたいです!!」

 

せりな「それじゃあ行ってみようか」

 

食欲は湧かないけど、1杯食べて行こう。

 

〜※〜

 

全員「いただきまーす!!」

 

学割利用で400円弱で買うことができた。これはお得だ。

 

せりな「和風だしが効いて美味しい〜♥」

 

ドロシー「麺もラーメンとそばのhybridって感じでこれもまたイイネ!!」

 

俺「一味唐辛子を入れてもまた一味違う美味しさだ、一味だけに!!」

 

みんなで立ち食いする駅そば。これはまた食べたい一品だ。

ごちそうさまでした。

 

俺「さあ、姫路城を見に行くぞ」

 

全員「おー!!」

 

もう16時を過ぎ、営業終了しているが、外からのライトアップはクリスマス前後ということもありやっている。見に行こう。

 

ドロシー「姫路も彩りあふれる街だね」

 

りなりー「そういえばドロシーちゃんの故郷のバーミンガムって、どういう感じなの?」

 

ドロシー「バーミンガムだと毎年自国最大規模のChristmas Marketをやるんです。東京や名古屋より群を抜いて賑わうんですよ」

 

すずか「冬場にバーミンガム訪れてみたいです」

 

ドロシー「すずかちゃん、今のバーミンガム訪問はおすすめできないかな」

 

すずか「どうして?」

 

ドロシー「バーミンガムが9月に財政破綻しちゃったし、色々物価とか高いもん」

 

すずか「わかりました。自粛します」

 

そんなこんなで歩いていると、姫路城が眼の前にあった。ライトアップされているので1枚写真に収めよう。

 

俺「はい、回収完了っと」

 

すずか「やりましたよ3城制覇!!私も松本に行ったので、あとは松江だけですね!!」

 

俺「一応僕は去年行ってるんだけどね」

 

りなりー「それ、初めて聞いたかも。どういうこと由美さん?」ハイライトオフ

 

俺「シオンちゃん、鈴乃ちゃん、そしてうちの妹のジュリーの4人で岡山から伯備線で松江まで乗りたいってことで合意が取れたからそのまま松江城まで見てきた感じだね」

 

りなりー「他に誰もいなかったよね?」ハイライトオフ

 

俺「いや、四季とメイに割り込まれました。特にあのときは四季と犬猿の仲だったからなぁ……」

 

りなりー「また四季ちゃんにはお仕置きしなきゃ……」ハイライトオフ

 

俺「や め と け」

 

りなりー「ごめんなさい」

 

俺「わかってればいいです」

 

というわけで、駅に戻る途中、突然悲劇が起きる。

 

??「あっ、すずかちゃん見つけたよぉ〜♥」

 

すずか「うわ、花帆さんだぁ!!」

 

俺「逃げるぞ!!てか綴理ちゃんまでいるし!!」

 

綴理「ぼたんの悲しみを癒やしてくれたせりのことをボクは逃さない〜」

 

せりな「せりって私のこと!?逃げなきゃ!!」

 

ドロシー「とりあえずゆっくり行きましょうか璃奈先輩」

 

りなりー「うん。走る体力ないから」

 

ドロシーちゃんとりなりーが歩いていく中、俺たちは捕まらないように必死で走る。ウイング団のぼたちゅんが亡くなった後に、元々ぼたちゅんを愛していた綴理ちゃんがせりなちゃんにヤンデレ化するとか、聞いてないよォ!!

 

しかし……

 

花帆「はい、捕まえたよ。なんですずかちゃんはあたしから逃げるの?」

 

すずか「名古屋でまだやらないといけないことが……」

 

花帆「それなら、先輩のみんなと一緒に寮でお仕置きしなきゃね」ハイライトオフ

 

俺「コラ日野下さん、すずかちゃんを連れて行く気か!!」

 

花帆「由美センパイに渡すものですか!!それからその呼び方はやめてください!!」ハイライトオフ

 

俺「とにかく、花帆ちゃんはすずかちゃんを離しなさい!!」

 

花帆「イヤです!!このままもらっていくからね!!」ハイライトオフ

 

俺「待てええええ!!」

 

すずか「いやああああ!!」

 

すずかちゃんは連行されてしまう。そして……

 

せりな「綴理先輩何する気ですか!!」

 

綴理「せりを寮に軟禁するの。ボクが広島のぼたんを失った悲しみを癒やしてくれたのはせり、キミなの。それと、こずもめぐも、みんなせりに会いたいって言ってたよ。ついでに、ひなも向こうにいるんだから楽しいでしょ?」ハイライトオフ

 

せりな「だからって……」

 

綴理「ボクの言うことが聞けないなら、じたばたしてもさらっていくよ」ハイライトオフ

 

せりな「由美も何か言ってよぉ!!」

 

綴理「ボクがいるのにゆみと話すんだ」ハイライトオフ

 

俺「ごめんなさいこれではもう手遅れです。せりなちゃん諦めてください」

 

綴理「行くよ」ハイライトオフ

 

せりな「いやああああああああ!!」

 

せりなちゃんも連行されてしまった。というか中部高速鉄道全力支援の対象外の花帆ちゃんが俺の名前を知っているとか、どういうことだよ本当にもう……。それから綴理ちゃん、セリフを聞いているだけではシューベルトの魔王にしか聞こえないんだが。

 

そういえばせりなちゃんは俺のこととシオンちゃんのことを呼び捨てにしていたな。後でSNSでこのことを言っておこう。

 

しばらくして、りなりーとドロシーちゃんがやってきた。

 

ドロシー「由美ちゃん真っ白だけど」

 

俺「せりなちゃんもすずかちゃんも揃って蓮ノ空に連行されました」

 

りなりー「フフッ、やっと3人になれたね」

 

俺「終わった……」

 

ドロシー「とりあえず、加古川でかつめしも食べてみたいです!!璃奈先輩行きましょうよ」

 

え、食欲まだ湧かないのに……。

 

りなりー「由美さんを連れて、行ってみようか」

 

ドロシー「ですね」

 

こうしてまた加古川に流れる俺たちであった。

 

〜※〜

 

とりあえず姫路駅でお手洗いを借り、本屋で立ち読みをする。その後18切符で普通列車に乗り込み、加古川駅に向かう。

 

加古川着。商店街を歩くのだが……

 

ドロシー「この辺りにあったはずのかつめし専門店……ない!?」

 

俺「ホントだ!!閉まってる!!」

 

りなりー「どうする?」

 

ドロシー「他の店探します」

 

ドロシーちゃんが注目していたかつめし専門店は閉まっていた。とりあえず2件目を探そう。すると……

 

ドロシー「やったぁ開いてる!!」

 

開いていた。食欲は今ひとつだが、4食目として食べて行こう。

 

〜※〜

 

かつめしは、白いご飯の上にトンカツと茹でキャベツをのせ、上からデミグラスソースをかけたもの。箸を使って食べるのが一般的だというが…

 

ドロシー「やっぱりこういうときはスプーンが一番だよね」

 

俺「同意」

 

ドロシー「日本に来て1年弱だけど、お箸の使い方まだ慣れていないよ……」

 

俺「それ以前に、個人的にこれはスプーン一択。最後まで掬って食べることができるからさ」

 

りなりー「私は箸で食べてみる」

 

箸を使うのはりなりーだけ。最後まできれいに掬って食べたい俺と、日本に来てあまり経っておらず、箸の使い方に慣れていないドロシーちゃんはスプーンを使った。

 

3人「美味しい〜!!」

 

でも美味しい。デミグラスソースと豚の旨味、そしてキャベツの甘みがベストマッチしている。これがB級グルメだというから、勿体なさを感じる。

 

〜※〜

 

ご馳走様でした。

 

璃奈「とりあえず、姫路に帰ろうか」

 

俺「せやな」

 

姫路に戻り、新幹線で2人は東京に、俺は名古屋にそれぞれ帰ることにしよう。

 

帰りの加古川駅から乗ったのは新快速。

 

俺「そういえばりなりー、愛ちゃんはどうしたの?いつも一緒だけど」

 

りなりー「シオンさんを蓮ノ空に奪われたショックで家から出られないって」

 

ドロシー「うわぁ…蓮ノ空の皆さん、やってくれましたね……」

 

俺「でも来年度以降、外部からの圧力とか鉄道研究部の復活とかで俺たちが関わりかねないんだよねぇ……」

 

りなりー「確かに」

 

まあ、無事に帰ってこられることを祈るしかない。

 

〜※〜

 

姫路到着後、帰りの新幹線の切符を発行してもらう。だが……

 

俺「学割使う時間なくなった」

 

窓口が混み合いすぎたので、自動発券にしてもらった。

 

りなりー「自業自得」

 

りなりーはそんなことを言うが、またの機会に使うことにしよう。そして新幹線の改札に入り、帰りの新幹線ひかり号に乗る。

 

ドロシーちゃんもりなりーも寝てしまい、俺は今日の出来事をブログで更新することにしよう。犬山、彦根、姫路のお城を全部見回り、松江もだいぶ前に確認したから、あとは松本だけになった。松本もまた楽しみにしよう。

 

〜※〜

 

気がつくともう名古屋。

 

ドロシー「これで解散だね」

 

りなりー「また誘ってくれる?」

 

俺「もちろん!!」

 

3人「それじゃあ良いお年をー!!」

 

こうして今回はお開きとなった。年末最後の思い出として、また夫や弟に話すことにしよう。

 

ちなみに蓮ノ空に捕まった7人が開放されたのは翌29日のことだった。まあ、この日はもともと高校の同窓会行く予定あったから、迎えに行くのは難しかったんだけどねぇ……。




次回から2024年になりますが、2024年初回は本作における重大発表があります。なお正月回は能登半島の出来事の影響ですべて飛びます。


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2024年初頭・最終シーズン
【重要】本作等に関わる重大発表を虹ヶ咲学園鉄道同好会の部会で実施する話、その前にも一波乱!!


今回から2024年。そして予定通り、重大発表があります。視点は丸山せりなを予定。


カナエ「せりなちゃん、私のことも呼び捨てで呼んでよ」

 

私「えっ、カナエちゃんどうして……」

 

カナエ「だって、シオンちゃんと由美ちゃんのこと呼び捨てにしてたでしょ?」

 

私「あれはたまたまやっちゃっただけだし……」

 

カナエ「いや、私がいないときの特別な呼び方、そうだよね?」

 

私「だからたまたまなんだってば信じてよカナエちゃん!!」

 

カナエ「ふーん…まだそうやってちゃん付けするんだぁ……」

 

私「だってカナエちゃん私より歳上だし……」

 

カナエ「だったらせりなちゃんがちゃん付けしてきたら、これから返事しないんだからね!!ふんっ!!」

 

私「どうしよう…」

 

2024年1月12日、今日は前日の定期部会をやめにして、多英子ちゃんの、同好会独自の壮行会を今日行う目的で部会を開くために部室に来ていたんだけど、年末にシオンちゃんと由美ちゃんを誤って呼び捨てにしたのがカナエちゃんの耳に入ったらしく、嫉妬されてしまった。

そういえば年始についてだけど、能登半島で大きな地震が起きて、名古屋も震度4揺れたから、当初1月4日に予定していた同好会の初詣目的のお伊勢参りがパーになって、結局何もせずに終わった。

 

カナエ「早く呼んでよ」

 

よく考えると、ほっぺを膨らますカナエちゃんが可愛い。

 

カナエ「なんで呼んでくれないの?」

 

私「はっ!!ごめんごめん、ついついカナエちゃんが可愛すぎて」

 

カナエ「私が、可愛い……!?」

 

私「あれ?呼び捨てじゃないとだめだって話は」

 

カナエ「あっ!!」

 

しまった指摘しちゃダメだった。それに気づいたときはもう遅かった。

 

カナエ「可愛いはルール違反、反則だよせりなちゃん!!」

 

私「そんなルール聞いたことないんだけど」

 

カナエ「私が今決めたの!!」

 

すると、別の部員がやってきた。舞子ちゃんとイオちゃんだ。

 

舞子「なんか2人で騒がしそうにしているけど」

 

イオ「せりなが嫌そうにしてマスネ……」

 

私「ちょうどよかった2人とも!!聞いてよ!!」

 

イオ「顔が近いデス!!」

 

舞子「せりなちゃん落ち着いて」

 

私「ごめんごめん。実は…シオンちゃんと由美ちゃんをたまたま呼び捨てにしちゃったのを知られて…カナエちゃんが私に呼び捨てしてってさっきから聞かなくて……」

 

イオ「それはせりなが悪いデス」

 

私「えっ?」

 

舞子「たまたまって言っているけど、せりなちゃんの従妹の陽凪ちゃんのことを呼び捨てにしているのはどこの誰かなぁ〜?」

 

私「でも、親戚は親戚。舞子ちゃんたちとは血がつながっていないし、幼馴染なんていないし……」

 

舞子「もういい。私やイオちゃんのことも呼び捨てで呼ばなきゃ、許さないんだからね」

 

私「そんな……舞子ちゃんイオちゃんお慈悲を……」

 

イオ「慈悲はないデス!!」

 

カナエ「ほらぁ……」

 

ちゃん付けライフ終了の道が見えてきた気がしたが、果たしてどうなるのやら……。

 

次にやってきたのはドロシーちゃん、モリーちゃん、カレンちゃん。

 

カレン「せりなが落ち込んでいるけど何かあったのかしら?」

 

カナエ「聞いてよカレンちゃん、さっきからせりなちゃんが呼び捨てにしてって言っても聞かないの!!シオンちゃんや由美ちゃんのことを呼び捨てにしてるのに私が遅れを取るとか嫌気が差すんだけど!!」

 

カレン「それなら、アタシにもせりなは呼び捨て絶対ね!!聞いてるだけで嫉妬しちゃうわ!!」

 

私「カレンちゃんそんな酷いことを!!」

 

モリー「私のことも呼び捨てで呼んでください。海外では呼び捨てがcommonですから」

 

ドロシー「私もね。やっぱりもっとequalな関係で接したいんだもん」

 

私「モリーちゃんもドロシーちゃんも乗り気になるなぁ!!」

 

約6人から呼び捨てを強要されるなんて、こんなのはゴメンだよぉ!!

 

すると今度は比奈ちゃん、鈴乃ちゃん、多英子ちゃん、有佐ちゃんがやってきた。

 

多英子「私の出発前日なのに部室が大荒れなんだけど……」

 

比奈「せりな、いじめられてはいませんか?」

 

私「聞いてよ比奈ちゃん!!呼び捨てをみんな強制してくるの!!」

 

鈴乃「それはせりなが悪いわね。シオンと由美を呼び捨てにして私や比奈が蚊帳の外とか、嫉妬する以外の何者でもないわ!!」

 

有佐「副部長命令で部員全員ちゃん付け禁止にしてもいいんだよ?」

 

私「多英子ちゃん助けて!!」

 

多英子「私のことはおたえって呼んでよ」

 

私「おたえちゃん……」

 

多英子→おたえ「だーめ♥呼び捨ては絶対です♪」

 

比奈「とりあえず、今後部員および学外協力者の皆さんのことをせりなは呼び捨てで呼ぶこと。これは部長命令です。呼び捨てにしない限り、部会は始めません!!」

 

私「そんなあああああ!!」

 

おたえ「でもせりな、私だって幼馴染のことは呼び捨てだよ?呼び捨ても慣れるって」

 

鈴乃「あ、多英子がせりなを呼び捨てにしたわね。多英子に呼び捨てで呼ばれたときどう思ったかしら?」

 

私「いきなりで驚いたけど、なんとなく心がホワッとして嬉しいかも」

 

カナエ「でしょ?だったら私のことも呼んでみてよ呼び捨てで」

 

私「カナエ……これでいい?」

 

カナエ「はい、よくできました!!せりなちゃんやっぱり可愛いね」

 

それからというもの、みんなを呼び捨てにしてみたら…

 

おたえ「やっぱりせりなは可愛いね♥」

 

私「ありがとうおたえ♥」

 

みんなが喜んでくれた。

 

比奈「そういえばおたえも、部員と学外協力者全員呼び捨てにしませんか?」

 

おたえ「えっ、私までいきなり……というかどうして比奈ちゃんがそんなことを」

 

比奈「いつも幼馴染の侑や歩夢、シオンや郷ばかり呼び捨てで、私たちただの鉄道仲間が蚊帳の外なのは心外なのですよ?」

 

おたえ「でも明日留学先に出発だし……」

 

比奈「また部長命令に致しましょうか?」

 

おたえ「わかったから呼び捨てで呼ぶから比奈許して!!」

 

鈴乃「フフッ、おたえも可愛いわね」

 

おたえ「鈴乃もどうしておたえって呼ぶの?」

 

鈴乃「仲間だもの」

 

比奈「とりあえず部長命令で、おたえのことを関係者全員がおたえと呼ぶ、おたえは関係者全員のことを原則呼び捨て、異論は認めないことに致しましょう」

 

全員「賛成〜!!」

 

なんか恥ずかしいけど、まあいいか。関係者は部員と学外協力者のことで、部外協力者の歩夢ちゃんや侑ちゃん、菜々ちゃんとかは関係ない。ついでにかのんちゃんなどは「学外協力者」ではないからね。

 

比奈「そういうわけで、部会に入っていきたいと思います」

 

全員「よろしくお願いします」

 

比奈「今回は、おたえの壮行会の前に、重大発表が2つございます」

 

全員で息を呑む。

 

比奈「まず、本作の連載終了が決定致しました。完結時期は2024年3月末収録分です」

 

全員「えぇ〜っ!?」

 

とうとう本作が完結することになった。

 

私「嘘でしょ!?」

 

比奈「嘘ではありません。風の噂で、本作の読者がなかなか伸びないこと、そして連載開始から2年半を迎えることが原因のようです」

 

おたえ「じゃあ、もう続かないの?最後の200話くらいしか出られないだなんて、聞いてないよォ!!」

 

鈴乃「そうよ!!本作だけで私がお役御免とか、真面目に嫌よ!!」

 

比奈「お役御免にはなりません。4月以降の話は新作に移行し、同時にアニガサキ・Liella!と同じ時空になります。このため、本作で出てきた私たちのうちほとんどの方は、次回作でも続投です」

 

全員「やったぁ!!」

 

舞子「でも、続投にならない人もいるんでしょ?」

 

比奈「はい。亡くなったウイング団のぼたちゅんと、咲ノ浜高等学校元生徒会長の高塚わさびさんのみは確実に続投できなくなりました」

 

有佐「あの2人ね……」

 

鈴乃「ぼたちゅんは犯罪に手を染めまくって、家族で心中してそのまま亡くなったのよね…」

 

おたえ「高塚さんも、心臓発作で倒れて天国に旅立ったんだよね…」

 

私「ウイング団が離脱とかしないといいけど…」

 

比奈「話によると、ウイング団は作品に籍だけ残し、解散になったら離脱するそうです。また、きよっぴーが子育て中、それ以外もぼたちゅんを失った悲しみで立ち上がれず活動休止という感じのようです」

 

イオ「なおさら不安になりマス。由美の書類上の敵を失うのも、中部高速鉄道のグループとしては大損害になりかねマセンから」

 

ドロシー「ほんとそれ。めげずに新入りが入るといいけどね」

 

舞子「うん。由美ちゃんまで引退とか本当にやめてほしいからね」

 

全員で頷いた。

 

比奈「とにかく、本作の残り2ヶ月半、そして次回作以降も引き続きいつも通り励むことに致しましょう」

 

全員「おー!!」

 

この話はここまで。

 

比奈「続いて、もう1つの重要なお知らせについて発表致します」

 

これもまた息を呑む内容だと思う。

 

比奈「とりあえず、こちらに印刷したので、皆さんで読んでいきましょう」

 

比奈は1枚の紙を取り出した。

 

私「比奈、これは一体何かな…?」

 

比奈「由美からのメールです。せりな、最初に読みますか?」

 

私「うん、なんか嫌な予感がしたし……」

 

とりあえず読み上げてみよう。

 

私「えーっと……『この度、私青山由美は、年始の能登半島地震とそれに関連する身の回り、および社内での出来事、そして卒業論文、さらに近鉄1233系VC47編成の高安入場により、2月7日まで活動休止期間に入ります。これにより、1月13日より中部高速鉄道で一部グループ会社の廃業阻止を目的としたストライキにより、中部高速鉄道のグループ会社全路線について、2月7日まで全便運休とさせていただくことになりました。このような形での発表となってしまったことを深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございません。当期間中の代行輸送は実施いたしません。切符の払い戻しについては、後日手数料なしで実施させていただきます。ショッピングモールヒーリングレイクタウン新居も、2月7日まで臨時休業とさせていただきます。引き続き、中部高速鉄道を何卒宜しくお願い致します』……って、えぇ〜っ!?」

 

由美が活動休止!?中部高速鉄道がストライキで全便運休!?ちょっと待って!!中部高速鉄道は日本全国にグループ会社があるし、路線も全国中にあるから、影響力は異常かもしれないよ!?

 

比奈「またですか……」

 

おたえ「歩夢に言いつける?」

 

鈴乃「いや、よしたほうがいいかもよ?」

 

比奈「とにかく、由美はあまり無理しないようにというところですね」

 

全員でまた頷く私たち。不安だけど、まあよしとしよう(*1)。

 

比奈「この話も以上にしましょう。そして最後に、同好会独自のおたえの壮行会を実施したいと思います」

 

最後に、壮行会を簡易的に実施する。

 

 

有佐「おたえちゃん、不安とかはまだある?」

 

おたえ「まあね。だって幼馴染の歩夢や侑どころか、シオンや郷とも離れ離れだし、ここにいるみんなともしばらく会えなくなるんだもん。特に比奈とか鈴乃は、シオンや郷のことよろしく頼むね」

 

比奈「もちろんです。あの天白残留組は、私達が何とかいたしますので」

 

おたえ「ありがとう」

 

カレン「そうだ!!明日成田に行って、歩夢や侑も呼んで出発式を開くのはどうかしら?」

 

モリー「That's a wonderful idea! 私も賛成です!!」

 

ドロシー「でも交通費ある?私は大丈夫だけど」

 

舞子「お伊勢参りがなくなった分、確保はできているよ」

 

有佐「それなら安心だね」

 

おたえ「ちなみに明日朝10:20の飛行機だからね」

 

私「それなら成田8:30集合にしようか」

 

比奈「そのくらいが妥当ですね。集合時刻も決めたところで、今回はお開きと致しましょう」

 

全員「お疲れ様でした〜!!」

 

こうして今回の部会はお開きとなった。10人全員でおたえを留学に送り出すというのは、鉄道同好会の醍醐味と言って良いだろう。

帰宅しようとしたその時、

 

??「失礼します」

 

比奈「どうぞ…って侑!?歩夢まで!?」

 

侑「おたえが明日出発だって聞いたから、最後の挨拶に来たよ」

 

歩夢「1ヶ月とちょっとの間、またお別れになるけど、私も頑張るからね」

 

おたえ「侑も歩夢もありがとう」

 

侑「そういえばシオンと郷が来ていないけど……」

 

比奈「時間の関係で無理だそうです。明日の出発式には見えるとか」

 

歩夢「それなら安心だね。私や侑ちゃんも行くからね」

 

モリー「ありがとうございます!!」

 

こうして侑ちゃん、歩夢ちゃんも出発式に参加することになった。

 

鈴乃「ちなみにここだけの話なんだけど、由美がVC47編成の高安入場でときめきを失って明日から活動休止するらしいわよ。ついでに中部高速鉄道も当面の間ストライキで全面運休だって」

 

歩夢「…は?またお説教しなきゃ……ブツブツ……」

 

侑「歩夢、どうどうどう!!落ち着いて!!」

 

歩夢「ごめんごめん。やっぱり近鉄のあのVC47編成(泥棒電車)が許せないだけだから安心して」

 

舞子「安心できるかぁ!!」

 

侑ちゃんをヤンデレ化させたシオンや、シオンと仲睦まじい由美を誑かす鉄道車両の編成は、歩夢ちゃんにとっては許せないらしい。

 

カナエ「あと、本作も3月末分で連載終了らしいよ」

 

侑「え?でも次回作も続投でしょ?」

 

ドロシー「なんで侑先輩が知ってるんですか?」

 

歩夢「前回作でもそんなことがあったからね。その代わりシオンちゃんにはいろんな要求を課せるようになったからちょっと嬉しかったかな」

 

有佐「歩夢パイセンも侑パイセンも強すぎます……」

 

これはもう連載関連のメンタルがかなり強いと言っていいと思う。

 

比奈「さあ、明日も早いので解散にしましょう」

 

全員「賛成〜!!」

 

こうして今日の鉄道同好会は完全に解散となった。明日の出発式では、おたえを笑顔で送り出すことにしよう。

*1
いや、良くないけどね。




というわけで、本作は3月末の出来事を書いたところで完結し、4月以降は新作に移行しますが、ほとんどのキャラが続投となります。

なお、本作の完結までは今のペースの場合今後2ヶ月半程度 - 3ヶ月、早くても今月末までかかります。新作の冒頭は既に書きかけていますが、本完成が可能になるのは4月1日以降です。

ちなみに私は呼び捨てで呼ばれる・呼ぶといったのはあまり好みません。だって相手に失礼だもん。YouTubeで絡む仲間に対しても基本はさん付けです。

次回は多英子の出発式を行います。


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鉄道同好会メンバー小磯多英子さん、ついにニューヨークへ。

今回は予定通り出発式です。視点は丸山せりなを予定。


歩夢「おたえちゃん、本当に行っちゃうんだね……」

 

おたえ「うん……」

 

2024年1月13日、午前8時30分。学校側からのペナルティでおたえは明後日から留学することになっており、今日中に日本を出発しアメリカに向かい、もう出発式を開いている。今回は鉄道同好会に加えて、侑ちゃん、歩夢ちゃん、シオン、郷、すずかも一緒だ。

 

シオン「海外の生活も、慣れて来れば楽しいものだからね」

 

おたえ「シオンが言うなら間違いないね!!」

 

シオンは既に弾丸海外研修に、私たちの夏合宿への参加を含めて2回行っているから、信憑性がかなり高い。

 

郷「でも現地でのヤンデレだけは注意しないとだめだよ?」

 

おたえ「侑と歩夢の扱い方をわかっている私にヤンデレが寄り付く?そんなことないない♪」

 

侑「…だろうね」

 

歩夢「ところでシオンちゃんはいつ私たちの気持ちを受け止めてくれるのかな?」

 

シオン「さぁ……?」

 

歩夢「むー……最後は私か侑ちゃんを選んでもらうんだから!!」

 

郷「いや、シオンは幼馴染の僕から絶対に渡しません!!」

 

侑「それなら生徒会長に言いつけちゃうぞ〜?」

 

郷「それされたら僕の命がなくなるからやめて!!ごめんなさい前言撤回!!」

 

比奈「わかっていれば問題ありません」

 

全員で笑い飛ばす。こんな事がおたえとできるのも今月はもう最後だ。

 

有佐「約1ヶ月間、おたえちゃんとは会えないんだよね……」

 

おたえ「うん。だけど、定期的に必ず連絡はみんなに入れるからね」

 

私「それは約束だからね。破ったら針千本飲ーます、だよ♪」

 

おたえ「約束するよせりな!!」

 

こうして、連絡を入れることを約束した。

 

ドロシー「というか、何なら部会にも顔を出してほしいな、なんて」

 

歩夢「どういうことドロシーちゃん?」

 

ドロシー「一応オンライン参加できるように部員全員で環境を整えたので、部会の時間になったらZoomを繋いでほしいってことです」

 

侑「あー、理解」

 

おたえ「一応時間的に行けるから、来月22日以外はできる限り参加するね!!」

 

舞子「そう言ってくれると嬉しいよおたえちゃん♪」

 

部会は毎週木曜16時30分から。基本的に自由参加で、原則対面だけど、こういったことがあったときはオンラインでの参加を認めている。

 

モリー「もし英語とかで困ったら私かドロシーに聞いてくださいね」

 

おたえ「わかったよモリー!!」

 

カレン「あと、学習内容で困ったらカレンに聞いてね?」

 

カナエ「人間関係だったら私も対応できるからね」

 

おたえ「みんなありがとう!!」

 

イオ「それと、現地でYouTuberデビューするとか言ったら、必ず報告よろしくお願いしマス」

 

おたえ「その時はちゃんと言うねイオ!!」

 

すずか「もちろん、鳳来寺チャンネルもちゃんと見に行きますから」

 

おたえ「動画を見に来てくれたら、ちゃんとコメントとかは返すよ♪」

 

シオン「ありがとうおたえ!!」

 

鈴乃「鉄道同好会の方も、動画を出してくれたらちゃんと突撃するわよ」

 

おたえ「そう言ってくれると嬉しいよ鈴乃!!」

 

そんなこんなで出発の時間になってしまった。

 

比奈「そろそろですね」

 

おたえ「うん」

 

私たち「それじゃあ、いってらっしゃーい!!」

 

おたえ「行ってきます!!」

 

おたえは税関の方面に去っていった。現時刻は9時半前。飛行機の出発まで1時間弱ある。

 

私「どうする?」

 

カレン「朝ご飯だけ食べたらデッキで送り出しましょうよ」

 

鈴乃「私も賛成よ!!」

 

侑「決まりみたいだね」

 

というわけで、朝からガッツリラーメンでもいただくことにしよう。

 

〜※〜

 

歩夢「そういえばおたえちゃんとせりなちゃんが部員のことをみんな呼び捨てにしていたんだけど、何かあったの?」

 

比奈「実は年末にせりながシオンと由美を誤って呼び捨てにしたらしく、それにカナエが嫉妬したので、話し合った結果こちらから部長命令で全員呼び捨て絶対に切り替えたのです」

 

鈴乃「それで、流れでおたえにも呼び捨てを絶対にしたのよ」

 

私「私としては不服だったんだけどね」

 

歩夢「というか、シオンちゃんのこと呼び捨てにしたんだ……」

 

私「いけなかった?」

 

歩夢「ダメじゃないけど、なんかもやっとするよ…。鉄道同好会の部員を全員呼び捨てにしたからまあいいけどね」

 

そして全員で笑い飛ばす。そんなこんなで、出発の時間が迫ってきた。

 

有佐「カレーも美味しかったね」

 

舞子「ナポリタンで元気が出たよ」

 

カレン「さあ、デッキに行きましょう」

 

全員「うん!!」

 

お代を払い、ダッシュでスカイデッキに向かう。おたえの乗った飛行機は白と青のユナイテッド航空のやつだ。

 

イオ「あっ、おたえからLINEデス!!」

 

私「何て言ってる?」

 

イオ「『無事に飛行機乗れたよ もうそろそろ離陸だから切るね』って言ってマシタ」

 

私「じゃあ離陸をちゃんと見届けようね!!」

 

歩夢「うん……って、シオンちゃんカメラ回してるけど」

 

シオン「はぁ〜……トキメキガトマラナイヨー!!」

 

鈴乃「こらシオン!!」

 

歩夢「シオンちゃん飛行機に浮気しないでよーもー!!」

 

シオン「ごめんなさいごめんなさい!!」

 

歩夢「もうっ!!今日はおたえちゃんの送り出しなんだから、ちゃんとそこは弁えようね!!」

 

シオン「はーい……」

 

シオンが乗り物に浮気するのはいつものことだけど、流石に見逃すわけにはいかなかった。だって今日はおたえの送り出しもやるんだからね!!

 

すると、トーイングカーがニューヨーク直行便を搭乗口から切り離し、しばらくして飛行機が滑走路の方面に向かい初める。そろそろ離陸だ。

 

ドロシー「あっ、速度を上げ始めたよ!!」

 

モリー「そろそろですね!!」

 

いきなり速度が上がる。もう間もなく離陸だ。

 

そして……

 

 

全員「おたえ(ちゃん)〜!!いってらっしゃーい!!」

 

飛行機は滑走路を離れ、ニューヨークの方面に去っていった。これをもっておたえの送り出しは終わった。

 

すると……

 

??「おはようございます、皆さん」

 

比奈「生徒会長!?どうしていきなりここに!?」

 

菜々「私も小磯さんの送り出しのためにここに来ました。ついでに、お伝えしたいこともあるので皆さんのもとに駆けつけさせていただきました」

 

いきなり生徒会長が現れた!!

 

比奈「それで、お知らせというのは……」

 

菜々「はい。まず普通科1年の澁川比奈さん、あなたを風紀委員長に任命することになりました」

 

比奈「ええっ!?どういうことですか!?」

 

菜々「普通科2年の御堂ミミさんが末期の脳腫瘍で長期入院することになってしまい、後任を普通科1年の4人から私が選定した結果、澁川さんが最も適任だと考えたからです」

 

比奈「他のお方には伝達済みですか?」

 

菜々「いえ、今度の15日の生徒会会議にて伝達する予定です」

 

私「わかりました」

 

まさか比奈ちゃんが風紀委員長になるとは思ってもいなかった。でもミミ先輩のことはかなり不安になるよ……。

 

菜々「それから、ライフデザイン学科3年の塩津舞子さん」

 

舞子「はい!?」

 

菜々「試験勉強の進捗はいかがでしょうか?」

 

舞子「あ、サボっていました」

 

菜々「明後日から3年生はテスト1週間前となります。部会参加をなるべく自粛し、留年しないように励んでください。ついでに今から勉強会に参加していただきます」

 

舞子「あ、終わった」

 

カナエ「あれ?私は……」

 

菜々「ここ最近、広田さんとイオさんは持ち直してきており、サボらない限り進級や内部進学はなんとか可能と風の噂で伺いましたので安心しております。ですが塩津さんは、一体どういうことでしょうか?」ゴゴゴッ

 

舞子「それは……その……」

 

菜々「本日は強制お持ち帰り確定です。罰なのではい以外は厳禁です」

 

舞子「はい……」

 

そういえば高等部3年生の学年末は他より早いんだよね。

 

菜々「最後に、愛知県立日比津高等学校・普通科1年の中野郷さん」

 

郷「はい!?」

 

菜々「あまりにもべったりとか、していませんでしたよね?」

 

郷「僕は大丈夫ですが、シオンが結構やばかったです」

 

鈴乃「だってシオンったら送り出し直前にカメラ回して離陸する飛行機にときめいていたのよ!?」

 

菜々「……高咲さんと上原さんは、そのまま解散、かつ鳳来寺さんのことをお持ち帰りしていただいて構いません」

 

侑「じゃ、帰ろっか」

 

歩夢「そうだね、行くよ♥」

 

シオン「いやあああああああ!!」

 

侑ちゃんと歩夢ちゃんはシオンを連れて去っていった。

 

菜々「中野さんはこのあとどうされますか?」

 

郷「シオンを奪われたし、適当に」

菜々「帰るとは言わせません。塩津さんと解散した後に、息抜きのデートに付き合っていただきます」ゴゴゴッ

 

郷「バレた」

 

菜々「とりあえず、それ以外の皆さんも解散で差し支えございません」

 

比奈「承知いたしました」

 

菜々「さあ、行きますよ」

 

郷・舞子「いやあああああああああ!!」

 

会長は郷と舞子を連れて去っていった。

 

私「じゃあ今日も朝早かったし、帰ろうか」

 

全員「賛成〜!!」

 

こうして私たちも横須賀線経由で帰路についた。まず、おたえがパワーアップして戻って来るの、楽しみだなぁ。一方で、御堂ミミ先輩のことはやはり心配になるよ。

 

 

 

 

 

しかし、私を含めた誰もが今の時点で気づいてはいない。

 

 

 

 

 

 

おたえに会えなくなった影響で私の心が瓦解し始めていたということを。

 

 

 




次回は部会での近況報告ネタを予定。当面の間は平日1回、ニューヨークの日常1回、週末1回をベースに一部を適宜カットしながらやっていこうと思います。旅ネタのリクエストは現状却下しますが、西園寺さんパロディを1個近日中に書く予定です。

しかし鳥山明先生にTARAKOさん……御冥福をお祈り申し上げます。Dr.スランプ、小学校の頃よく読んでいました。そしてまる子ちゃんは永久に不滅です!!


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部会まで、我慢できずに、涙を、一体、流して、泣いちゃった。

今回は近況報告ネタ。視点は澁川比奈を予定。


せりな「おたえ……会いたいよぉ……」ポロポロ

 

私「せりながこうなるのも久しぶりですね……」

 

2023年1月18日、おたえが留学先に行って早5日、せりなはずっとおたえの名前を連呼しながら泣いてしまうほど激しく病んでいました。こうなったのも、去年9月に外苑東中学校3年の水無月結月さんに会えず上の空になっていたとき以来です。

 

有佐「うん。でも、日曜夜くらいから、寮の部屋で夜な夜なずっと泣いている感じがしたよ。それで、月火の朝や昼間は平気だったけど、昨日は夕方に寮に帰った時点で泣き出しちゃって、今日は朝からずっと泣いていた」

 

せりな「うん……だから今日の授業中、ずっと涙が止まらなかったんだ……ぐすん…」ポロポロ

 

鈴乃「それはすごく危険ね……」

 

カナエ「せりなちゃん、今日の部会は大丈夫そう?」

 

せりな「大丈夫じゃないかもしれない。だって、おたえが接続してくれなかったら荒れそうなんだもん」ポロポロ

 

とはいえ、現地の時刻は午前2時半。それでもおたえは、シオンいわく無理やり部会に参加すると強気だったそうなのでまあ繋いでくれるでしょう。

 

有佐「ところで鈴乃ちゃん、歩夢ちゃんや侑ちゃんはどうかな?」

 

鈴乃「歩夢も侑も、毎日LINEでやりとりしているから寂しくないって話だったわよ」

 

鈴乃と歩夢、侑はクラスメートなので放課(*1)中に聞いていたらしいです。

 

モリー「シオンや郷の調子はどうですか、比奈?」

 

私「あの2人も毎日LINEで連絡を取り合っているようです。ついでにシオンの出した動画にはその日のうちにおたえから必ずコメントが付くので喜んでいらっしゃいましたよ」

 

せりな「やっぱりシオンや郷が優先なんだ……幼馴染じゃない私は二の次か……」ポロポロ

 

鈴乃「だからせりなは落ち着きなさいよ」

 

せりな「ごめん……」

 

ドロシー「でもそれなら安心だね。せりなちゃんは連絡とか取ってたの?」

 

せりな「LINEや電話番号、メアドとかの連絡先交換していなかったし、Discordでもフレンド登録していなくて、手段がないの……」ポロポロ

 

カレン「これは大事故ね。今日の部会で必ず連絡先を交換させましょう」

 

イオ「それが妥当デスネ!!」

 

せりな「カレンもイオもありがとう!!」

 

すると、DiscordのGeneralに通知が。

 

おたえ『PCを立ち上げたのでミーティングパスコードをお願いします』

 

送っておきましょう。読者の皆さんには明かしません。そして……

 

私『Zoomを立ち上げました』

 

部室のPCでZoomを立ち上げ、おたえを待ちます。

 

おたえが入ってきましたね。

 

おたえ『どうも』

 

私「おたえが接続したので、部会を始めましょうか」

 

全員「よろしくお願いします」

 

部会を始めることにしましょう。

 

私「今回特に決めることはございませんが、近況報告をしようかなと」

 

おたえ『そういえば舞子がいないんだけど』

 

私「舞子は学年末試験があるので特別にお休みです」

 

おたえ『なるほどね』

 

そう。舞子はテスト1週間前となったため、強制的に欠席にさせました。

 

おたえ『とりあえずこっちとしては特に変わったことはなくて、放課後も危ないからまっすぐ家に帰って予習復習ばっかりかな』

 

鈴乃「何か電車を撮ったとかはないの?」

 

おたえ『そんなのないない。撮り鉄は週末まで我慢することにしていたからね』

 

カナエ「あー……。とにかく犯罪に巻き込まれないようにね」

 

おたえ『約束するよカナエ。ところで、そっちはどういう感じ?』

 

私「こちらからは2つ、お知らせがございます」

 

おたえ『何があったの?』

 

私「まず私、鉄道同好会部長の澁川比奈は、風紀委員長に就任することになりました」

 

おたえ『えぇ~っ!?どうして!?』

 

私「それが、前風紀委員長の、普通科2年・御堂ミミさんが末期の癌で長期入院されることになりまして、それで急遽中川菜々会長が1年生の委員から選定したところ、私が適任という話になったのです」

 

おたえ『でも、やっぱりミミ先輩は不安になるよね……』

 

カレン「でしょ?」

 

おたえ『それで、もう1つのお知らせって……』

 

私「それは……せりながおたえに会えずものすごく病んでしまったことです」

 

せりな「ねえおたえ、どうして私とは一切連絡を取ってくれなかったの?そんなにも歩夢ちゃんや侑ちゃん、シオンや郷のほうが優先なんだね。私、おたえのことは幼馴染じゃなくても大大大好き。それなのに一切連絡くれなかったなんて、そんなの心外だよ!!」ハイライトオフ

 

ドロシー「だから落ち着いてって」

 

せりな「落ち着けるわけ無いじゃん!!ねえおたえ、早く連絡先交換させてよ!!」ハイライトオフ

 

おたえ『こうなると思って、LINEのQRコード用意しておいたんだ♪』

 

せりな「えっ……?」

 

おたえ『Discordもフレンド申請いま送ったよ♪』

 

せりな「おたえ……」

 

おたえ『ホラ、早く携帯出す!!』

 

せりな「わかった。えーっと、LINEのQRコードだよね?」

 

おたえ『うん』

 

せりなはLINEのフレンド追加モードを用意して、おたえが準備したQRコードの画面を読み取りました。その後、せりなはおたえのDiscordのフレンド申請も受け取りました。

 

せりな「もしメッセージを1時間に1000件とか打っても許す?」

 

おたえ『そんなの大丈夫だよ』

 

せりな「向こうの時間の夜中に電話をかけても許す?」

 

おたえ『もちろん』

 

せりな「帰国したら抱きついたり、キスしたりしてもいい?」

 

おたえ『平気平気♪』

 

せりな「言質は取ったからね?

 

せりなが何を言ったかは聞き取れませんでしたが、見た限り、少なくともせりなはヤンデレが過ぎて手遅れという認識でした。

 

鈴乃「これはもう手遅れね」

 

カレン「うん。アタシは嫌いじゃないけどね」

 

おたえ『でも、せりなのこのくらいはまだ序の口だよ?歩夢も似た感じだもん』

 

せりな「フフッ♥じゃあ寄り付く幼馴染4人全員に勝てるように、張り切っちゃおうかな〜♥」

 

鈴乃「やめておきなさいせりな」

 

せりなの目は本気でした。これ以上加速するとまずいですね……。

 

私「とりあえず事も済んだので、終わりにしましょうか」

 

おたえ『そうだね』

 

私「というわけで、今回はお開き。お疲れ様でした〜!!」

 

全員「ありがとうございました〜!!」

 

こうしてZoomを切り、部会としてはお開きとなりました。すると、部室の戸が叩かれます。

 

??「失礼します」

 

現れたのは歩夢と侑でした。

 

カナエ「失礼するなら帰って〜!!」

 

歩夢「はーい……って違う違う!!用があってきたの!!それと侑ちゃん帰っちゃダメ!!」

 

侑「だってカナエさんが帰ってって言うから」

 

歩夢「真に受けないでよ!!」

 

私「それで、ご用件は……?」

 

侑「シオンと郷の様子はどうなのかなって」

 

鈴乃「あの2人もおたえと連絡が取れているから平気だけど…」

 

せりな「何より私が病んじゃったんだ。おたえと一切の連絡先交換ができていなかったし…」

 

モリー「ちなみにせりなは、寄り付く幼馴染4人に勝てるようにすると言っていました」

 

歩夢「…は?」

 

すると、歩夢の態度が豹変します。

 

歩夢「せりなちゃんさぁ、世の中は幼馴染エンドだって相場が決まっているんだよ?」

 

せりな「いや、歩夢ちゃんには侑ちゃんがいるでしょ?」

 

歩夢「それでも、私の大事な侑ちゃんをヤンデレ化させたシオンちゃんや、共通の幼馴染のおたえちゃんと仲良くする人は、絶対に私のことも見てくれないとダメなんだよ?」

 

せりな「だから謎理論に持って行かないで!!」

 

歩夢「ごめんみんな、今からまたせりなちゃんを持って帰っていい?」

 

侑「私はいいけど」

 

せりな「ちょっと侑ちゃん!!」

 

歩夢「じゃ、行こうか♥侑ちゃんはちゃんと帰ってきてね」

 

侑「もちろん!!」

 

せりな「いやああああああああ!!」

 

せりなは歩夢に連行されて去っていきました。

 

私「行ってしまいましたね」

 

侑「どうする?」

 

私「お台場に買い物でも行きましょうか。舞子とせりなを置き去りにしてしまいますが」

 

ドロシー「私も行きたい!!」

 

侑「じゃ、行こうか!!」

 

こうして残りの部員と侑で買い物に流れることになりました。しかし、せりなが異常に重くなるとは考えもしませんでしたよ!!

*1
ここでは休み時間のことです。




次回は西園寺パロディを予定。


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【GPS禁止】鉄オタを海外のビル街に強制転移させて放置するとどうなるの?

今回はエルチューバーもといYouTuber西園寺さんパロディ。題名から分かる人にはわかりますが、違法行為が含まれているので読者の皆さんは絶対に真似しないでください。

視点は丸山せりなを予定。


2023年1月19日の放課後のこと。下校しようとして校門に向かう途中、不意に生徒会長が現れた。しかも四角い変なブリキ製の機械を手にしている。

 

菜々「音楽科1年の丸山せりなさんを見つけました」

 

私「ちょっと会長何するんですか!?」

 

菜々「この機械をつけさせていただきます」

 

いきなり生徒会長にその機械をつけられる私。

 

私「ちょっと待って!!心の準備ができていないんだけど!!」

 

菜々「去年の夏に上原さんを長崎に置き去りした罰です。先ほど情報処理学科中等部1年のドロシー・ダビッドソンさんから完成した機械を受け取りましたので、実刑を執行いたします。拒否権はございません」

 

私「そんなこと掘り返さないで!!」

 

菜々「悔しいのであれば、飛ばされた先からGPSを使うことなく、こちらまで帰ってきてください。ポチッとな!!」

 

会長が手元のボタンを押すと、私の体が徐々に光り始める。

 

私「えっ!?飛ばされる!?いやあああああああああ!!」

 

そして私の体から出る光がどんどん強くなり、その場から消えていった。

 

〜※〜

 

目が覚めると、どこかで見覚えのあるビル街にやってきていた。隣を見たらYellow Cabだらけ。信号も黄色く塗られた縦型ばかり。手元にはカバンがあるけど中身を確認すると……

 

私「えっ!? 札束が1万ドル入ってる!!」

 

いつもの学校の用意とスマホに加え、自分のパスポートに現金1万ドルが入っている。これでもう確信した、私はニューヨークに飛ばされたのだと。ちなみに生徒会長に取り付けられた機械は壊れてなくなっていた。

 

ん?待って?ニューヨークだよね?ということは……

 

私「おたえに会えるかも!!」

 

そう。留学中の最愛の鉄道同好会メンバー、おたえに会えるかもしれないのだ。そう思った私は適当にこのビル街を歩いてみることにする。

 

すると……

 

【♪Mia Taylor『Open Arms』♪】

 

私「Oh, what a wonderful music I'm hearing!」

 

何やら素晴らしいピアノと歌声が聞こえてきた。歌声のする方に向かってみると、どこかで見覚えのある人がストリートピアノで演奏していたのだ。もしかしてこの人って……?

近くにいる人に聞いてみよう。

 

私「Excuse me. Who is that person playing the piano?」

 

男性A「She is Mia Taylor, a famous pianist today.」

 

私「Oh, my gosh! Unbelievable!!」

 

やはり予想通りだった。ミア・テイラー先輩、14歳だけどここ最近急上昇中の飛び級大学生ピアニスト。今や音楽業界では極めて有名だし、何よりとある名古屋出身の大学生鉄道ファンと関西線完乗を果たしたということで、日本の鉄道業界でも一部に知られているという超大物なのだ。

 

男性A「By the way, are you Selina Maruyama?」

 

私「Yes, I'll show you the evidence.」

 

とりあえず証拠として、ポケットから学生証を取り出し、その男性に見せよう。

 

男性A「I'm very glad to meet you!!」

 

私「Maybe you know about me, don't you!?」

 

男性A「Yes, of course!! Now you're famous for a train photographer and a pianist who has an extraordinary talent in the States.」

 

私がチート級のピアニストだって、アメリカでも知られていたんだ……。

 

私「I'm surprised to hear that. Thank you so much for knowing about me.」

 

男性A「My pleasure.」

 

いやもう、驚き以外の何者でもない。さて、1曲終わるまで聴き入ることにしよう。

 

〜※〜

 

曲が終わってからのこと。

 

私「あれ?おたえがいるような……」

 

おたえ「もしかしてせりな……?」

 

ピアノの向こう側におたえを見つけたと思ったら、反応してくれた。

 

おたえ「どうしてせりながここにいるの?一昨日まで私に会えなくて虹ヶ咲で泣いていたはずなのに…」

 

私「下校際に生徒会長に強制転移させられちゃって、目が覚めたらここにいたの」

 

おたえ「うわ、生徒会長やってくれたね……」

 

私「でも、私は嬉しいよ」

 

おたえ「えっ?」

 

私「偶然会えただけでも、おたえが眼の前にいるってだけで夢でも見ているかの気分になれるもん!!ここに飛ばされて良かった!!」

 

おたえ「せりながそう言ってくれると嬉しいけど……帰りどうするの?」

 

私「GPSを使わずに帰って来いって話で現金1万ドル渡された」

 

おたえ「じゃあ帰りの成田便取っちゃおうよ!!」

 

私「それがいいね。ありがとうおたえ!!」

 

というわけで、12時15分のリバティ・成田直行便を予約して……と、現在8時半で、残り時間は3時間半しかない。そのうち移動に1時間と考えると、残りは1時間くらいだ。

すると、先ほどピアノを弾いていたミア先輩に声をかけられる。

 

ミア「キミが、噂のせりなか」

 

私「そうですけど…ミア先輩ですか?」

 

ミア「ああ。もうステイツではキミのことは有名さ。ところで隣にいるのは誰だよ」

 

私「この子は小磯多英子ちゃんって言います。私の同級生で鉄道仲間です」

 

おたえ「はじめまして。小磯多英子です」

 

ミア「ところで、ボクの演奏を見て、多英子はどう思ったんだい?」

 

おたえ「すごくときめきを感じました!!それで、一度ピアノを弾けるようになりたいなって思って……」

 

ミア「生憎、ボクは弟子を取らない主義だが、せりなの友人になら特別に教えてやってもいいよ」

 

ミア先輩はプライドが高いというのは知られているから、このくらいのことは気にしてはいけない。

 

おたえ「本当にいいんですか?」

 

ミア「Of course! 多英子がやる気なら、ボクは厳しくビシバシ行くからね!!」

 

おたえ「ありがとうございます!!」

 

私はこれを聞いて嫉妬するわけじゃない。むしろ楽器仲間が増えてものすごく嬉しい。しかも最愛のおたえがピアノの道に進んでくれるだなんて、実はこれまでに経験したことのない喜びだ。

 

私「やったぁ仲間が増えた!!」

 

おたえ「え、でもミア先輩に取られそうとか……」

 

私「おたえがピアノの道に目覚める瞬間を見られただけで良かったし、ミア先輩がそんなことをするわけないって思ったのと……」

 

ミア「まあね、ボクはとにかく恋愛感情についてNeutralで行きたいタチだからね」

 

私「それなら安心だね」

 

このまま上達して帰国してきてくれたら、私はそれでまた喜ぶと思う。

すると、嫌なことに気がついた。

 

おたえ「そういえば帰りの飛行機大丈夫?」

 

私「そうだった!!」

 

おたえ「じゃあそろそろ行こうか」

 

ミア「何ならボクがCab呼ぶよ」

 

私「本当に大丈夫ですか?」

 

ミア「ああ。音楽業界のtreasureとか言われるせりなに悪いことはできない」

 

私「本当に助かります」

 

ミア先輩がタクシーを呼ぶと、しばらくしてやってきた。3人で乗ることにしよう。

 

ミア「そういえば青山由美は2人とも知ってるか?」

 

おたえ「知っているも何も、私の中学校に遊びに来てくれたんです」

 

私「今だと私たち鉄道同好会の部室にも遊びに来てくれるから本当に助かってます」

 

ミア「ボクも名古屋で公演があったときに、日本の鉄道を知るために由美と一緒に関西線乗ったんだが、まさかそんなに顔が広かったとか意外だよ」

 

おたえ「あはは」

 

私「まあ、自慢の協力者ですからね」

 

ミア「I see」

 

流石のミア先輩でも、由美ちゃんの顔が広いと驚くんだ。

 

ミア「さて、空港着いたらボクが美味しいハンバーガー店紹介するから、食べてくかい?」

 

私「喜んで!!」

 

おたえ「私も朝飯抜きで来てしまったので(汗)」

 

とりあえず空港着いたら、ハンバーガー店で食べていくことにしよう。

 

〜※〜

 

空港到着。出発まではあと2時間くらいだ。ミア先輩の勧めてくれたハンバーガー店で1個いただく。

 

私「そういえば撮り鉄とかは……?」

 

おたえ「今日行く予定だったけど、今からミア先輩にピアノ指導してもらうから無理かな。だから明日行く予定」

 

ミア「ボクは、ステイツの鉄道にいい印象がないけどそれを払拭したいし、もし多英子が行ってきてくれたら話は聞くつもりだからね」

 

おたえ「ありがとうございます!!」

 

でもおたえの顔が見られただけで私は安心だ。

 

ハンバーガーはご馳走様でした。

 

とりあえず荷物だけ持って店を出て……

 

私「おたえ、今後も帰国まで毎日連絡ちょうだいね。ないと私おかしくなっちゃうから」

 

おたえ「うん」

 

ミア「もし今後機会があったらまたニューヨークに来てくれるかい、せりな?」

 

私「もちろん約束します!!」

 

私・おたえ「じゃあまたねー!!」

ミア「See you again!!」

 

こうして税関の方に向かい、私は帰国の途についた。ここから約14時間の長旅。帰ったらみんなはどんな反応をするんだろうか……?

 

〜※〜

 

機内食をとりながら、無事に成田に帰着。もう1月21日の16時になっていた。明日から学校だけど、体力が持つかは少し不安になる。

 

到着ロビーに着くと……生徒会長がいた。比奈ちゃんも一緒だ。

 

菜々「丸山さん、よく頑張りました」

 

比奈「全く…会長がこんなことをするとは思いませんでした。かつてシオンが私にやったことと同じでしたので」

 

菜々「申し訳ないです……また後で反省文を提出させていただきます……」

 

私「最初は驚いたんだけど、まあペナルティとして受け入れた感じだったね」

 

比奈「せりな、怒っていませんか?」

 

私「怒ってなんかいないよ。むしろ嬉しかった」

 

菜々「えっ?」

 

私「だって、愛しのおたえに会えたんだもん!!こんなに嬉しいことなんてないよ!!」

 

菜々「それは、小磯さんに会えたという認識でよろしいでしょうか?」

 

私「はい!!」

 

菜々「それは失策でした……」

 

比奈「とりあえず生徒会長、次の鉄道同好会の木曜部会にはご参加を。これは強制です」

 

菜々「承知いたしました」

 

比奈「まあ、せりなの無事も確認できたので帰ることにしましょう」

 

全員「おー!!」

 

こうして無事に3人で帰路につく私たちだった。

 

今回の経験は有意義だった。異国の地に着いても慌てふためかないようにすることをここで誓い、今回を締めることにしよう。




これまでに4回置き去り企画を本作品で書いてきましたが、私は正直西園寺さんみたいに巻き込まれたくないです…。

次回は近況報告ネタを予定。


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部長が不在の部会はうまく立ち回る?

今回も近況報告ネタ。視点は小川有佐を予定。

ただ、今回は恐ろしい展開が2つ待っています。


2023年1月25日のこと。

 

私「比奈ちゃん心配だなぁ……」

 

鈴乃「まさか帯状疱疹をやるとは思わなかったわ」

 

菜々「欠席の連絡が私宛に届いたときは正直驚愕致しました」

 

なんと、今日は部会のはずなのに、部長の比奈ちゃんが生憎、帯状疱疹にかかり大事を取って欠席し部長不在の状態になってしまった。そして今日は生徒会長の中川菜々パイセンがせりなちゃんを強制転移させた罰として部会を強制参加することになった。ちなみに菜々パイセンはこの前ご両親に強制転移の件でかなり怒られたそうです。

 

せりな「あっ、おたえが準備できたって」

 

カナエ「それなら始めようか」

 

ちなみに今回、イオちゃんも学年末試験5日前となり、舞子ちゃんも今日から学年末試験が始まったためお休みだ。だから来ているのは生徒会長含め8人だけだ。

 

とりあえず部内のPCを起動し、Zoomを立ち上げて……

 

せりな「『Zoom入れたよー』っと」

 

せりなちゃんがメッセージを打ってくれる。現地は午前2時半だけど、おたえちゃんは今週も繋いでくれた。

 

おたえ『どうも…ってあれ?生徒会長がいるけど』

 

菜々「丸山さんを強制転移した罰で、澁川さんから本日の部会の強制参加を命じられまして……」

 

おたえ『それと比奈ちゃんがいなくて有佐ちゃんがメインだね』

 

私「比奈ちゃんは帯状疱疹で倒れたって」

 

おたえ『うわぁ…比奈ちゃんお大事にね……』

 

カレン「また伝えておくわね」

 

おたえ『ありがとう』

 

モリー「あと今日ですが、イオと舞子も学年末が近いからお休みだそうで」

 

おたえ『なるほどね』

 

ドロシー「まあ、部会始めちゃおうよ」

 

おたえ『そうしよう』

 

部員の出欠はここで確認完了だ。

 

私「というわけで、部会を始めていきましょう」

 

全員「よろしくお願いします!!」

 

私「まず、おたえちゃんのここ1週間の様子はいかがですか?」

 

まず気になるのはこれだ。

 

おたえ『まずこの前の土曜日かな?ミア・テイラー先輩からピアノの指導を受けて、それからその日のうちに練習のためにキーボードをレンタルしました』

 

菜々「ミア・テイラーさん?私も聞いたことあるような……」

 

鈴乃「生徒会長は知ってるの?」

 

菜々「知っているも何も、優木さんから最近の音楽事情に関しては入手しています。ここ最近急上昇中の飛び級大学生ピアニストとして、スクールアイドル業界でもかなり有名だそうです」

 

せりな「それで、練習とかはうまく行ってるの?」

 

おたえ『うん。毎日放課後、ちゃんと練習してるよ』

 

ドロシー「日曜はどうしてたの?」

 

おたえ『早速撮り鉄デビューしちゃった♪』

 

せりな「動画とか出してくれる?」

 

おたえ『2月1日くらいを目処に、正雀たえ名義で最初の動画を上げて、その次の日くらいに鉄道の動画を上げようかなって考えてるんだ』

 

鈴乃「そのことはシオンには言ったの?」

 

おたえ『もちろん!!郷にも伝えたけど、侑や歩夢は電車とか興味なさそうだから保留にしてる』

 

菜々「小磯さん、一応高咲さんと上原さんには伝えておいたほうがよろしいでしょう。伝えずに嫉妬されても責任は取りませんので、宜しくお願い致します」

 

おたえ『わかりました。生徒会長の仰せの通りにします』

 

私「それが大事だよおたえちゃん」

 

全員で笑い飛ばす私たち。

 

おたえ『ところで、日本の状況はどうなってる?』

 

次は日本側の出来事を語る番だ。

 

せりな「まず、活動休止中の由美がコロナにかかっちゃったの」

 

おたえ『えっ!?シオンと知り合ってからほぼ無敵だった由美がコロナになっちゃった!?』

 

菜々「はい。昨日携帯のニュースの方にも流れてきました。濃厚接触者は夫の方と弟さん、妹さんだけのようで、Aqoursの皆さんもご無事とのことです」

 

おたえ『じゃあ私がお大事にって言ってたことは伝えておいてね』

 

鈴乃「もちろんよ!!」

 

そう。同好会の学外協力者の由美ちゃんがコロナにかかったけど、活動休止中の今だから正直良かった。

 

私「それから、部員の皆さんも初耳の発表が比奈ちゃんから届いております」

 

これは、読者の皆さんにも初めて発表することだ。全員が息を呑む。

 

私「まず、咲ノ浜中学校・高等学校の鉄道研究会と、蓮ノ空女学院鉄道研究部が再建されたとか」

 

おたえ『メンバーは誰?まず咲ノ浜から教えて』

 

私「普通科1年の長堀和華さん、普通科中等部3年の鶴見卯衣さん、音楽科1年の今里夢未さんとのこと」

 

おたえ『あー……みんな知ってるけど、私のことはなんて言ってた?』

 

私「無理して咲ノ浜に戻らなくていいけど、その代わり一度鉄道同好会の会計担当として再会したいってみんな言ってたよ」

 

おたえ『3人には廃部後に病んでいきなり離脱してごめんって言ってたって伝えておいてください頼みます!!』

 

私「わかりました」

 

しかしこのとき……

 

モリー「せりなが泣いていますが……」

 

せりな「だっておたえに他に仲間がいただなんて……」ポロポロ

 

カレン「だから落ち着きなさいよ!!」

 

菜々「丸山さんの状況が深刻すぎますね……」

 

せりな「もっと早く行ってよおたえ!!嫉妬しちゃうよ!!」ポロポロ

 

おたえ『せりなごめん本当に!!』

 

せりな「今後私に隠し事は厳禁だからね!!わかった!?」

 

おたえ『うん!!もちろん!!』

 

鈴乃「ところで咲ノ浜時代のメンバーの話って……」

 

おたえ『あ、幼馴染4人にすらしていないや』

 

モリー「知りませんよシオンや歩夢が嫉妬しても」

 

おたえ『それならまた伝えておくよ』

 

菜々「それが大事だと思います」

 

まず咲ノ浜の鉄研復活はここまで。

 

鈴乃「それはそうとおたえは眠くとかならないかしら?」

 

おたえ『普段から2時寝の6時起きとかザラで、あまり眠くならないし平気だよ』

 

私「俗に言うショートスリーパーってやつかな」

 

おたえ『おそらくそうかも』

 

他のみんなは驚いていたが、私と鈴乃ちゃんは冷静だった。

 

おたえ『あと、蓮ノ空の鉄研メンバーは?』

 

私「この前脱走した際に来てくれた斎藤実梨パイセンと、その同級生の白鷺李衣さんだって。ついでに、この前鈴乃ちゃんやせりなちゃん、シオンちゃんを含めたみんなを軟禁して鉄道趣味の良さを理解したことで復活を決めたそうです」

 

おたえ『でも私たちすごくいい仕事したね』

 

カナエ「でしょ?」

 

菜々「やはり、このように他校に貢献される以上、鉄研の廃部は大好きの否定につながるので生徒会長として反対して正解だったと思います」

 

おたえ『あのときは本当に助かりました』

 

菜々「いえいえ」

 

蓮ノ空の鉄研復活についてもここまでだ。

 

おたえ『あと生徒会長も何か言いたいように感じますが……』

 

菜々「申し訳ありませんが、これは私中川が伝えることではありません」

 

おたえ『まさか……』

 

すると、生徒会長はメガネを取り、髪を解き、髪飾りをつける。

 

菜々→せつ菜「私優木せつ菜が伝えることですよ」

 

おたえ『やっぱり……てことは、咲ノ浜にスクールアイドル研究会がとうとうできたとか?』

 

せつ菜「多英子さんの仰る通りです!!話によると転校後スクールアイドルデビューした多英子さんに対抗したいとのことです!!」

 

おたえ『メンバー教えて』

 

せつ菜「四橋ハンナさん、巽雪乃さん、堺泉さんの3人です。現在は全員1年生で、雪乃さんだけ音楽科ですね」

 

おたえ『この3人全員サブカル系のオタクだった記憶……私と話す機会もそこそこあったけど』

 

せりな「また私の知らないおたえが増えた……」ポロポロ

 

鈴乃「だから落ち着いてよせりな!!」

 

おたえ『とりあえず、この3人についてもシオンと郷に伝えておくよ』

 

カレン「侑と歩夢には?」

 

おたえ『スクールアイドルとか知らないみたいだし、やめとこうかなって』

 

ドロシー「それならわかるね」

 

せつ菜「まあ、お2人とも知り合いのAqoursが元スクールアイドルというのは、スクールアイドル業界では有名だとしても、それ以外ではあまり知られていない事実ですからね。無理に教えないほうがいいかもしれません」

 

おたえ『ありがとうせつ菜ちゃん』

 

私「とりあえず今回の報告は以上かな」

 

モリー「ですね」

 

私「それでは、今回の部会はお開きにしましょう」

 

全員「お疲れ様でした〜!!」

 

こうしてZoomを切り、今回の部会はお開きとなった。すると、せつ菜パイセンは生徒会長モードに戻した。

 

せつ菜→菜々「そういえば、音楽科1年の丸山せりなさんにお願いがございまして」

 

せりな「何かあったんですか生徒会長?」

 

菜々「私のお母さんが丸山さんのファンなので、ぜひ一度お会いしたいと言っていたのです。ですから私の家についてきていただけませんか?」

 

せりな「問題ありません」

 

私「それなら今回は解散にしようか」

 

モリー「そうですね。それでは……」

 

全員「終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

こうして今日の鉄道同好会は解散になった。今回はおたえちゃんのYouTuberデビュー、咲ノ浜のスクールアイドル研究会の設立および鉄道研究会の再興、更に蓮ノ空の鉄道研究部の再興などいろいろあったけど、まあ新たな風が吹いたと考えて、普段通り進めることにしよう。

 

……えっ?舞子ちゃんの成績?何のことだっけなぁ〜(とぼけんな)。




ちなみに私はここまでやってきて、一度もコロナと診断されたことはありません。一方で帯状疱疹はまだ18歳の頃になりました。

さて、3月16日にダイヤ改正がありましたが、今回は特に苛立つ内容が多めでした。
○VF41とH26・27が運用離脱せず。
○313系Y32・33・35 - 37・39・40が西浜松に臨時回送(廃車解体、および編成番号の変更は真面目にやめろ)。
…なんというか、合理性に欠けてばかりで泣きそう。

次回は小磯多英子のニューヨークの日常を書けたらといったところです。

【咲ノ浜中学校・高等学校鉄道研究会】
《長堀和華》
咲ノ浜高等学校普通科1年、多英子の元クラスメート。
《鶴見卯衣》
咲ノ浜中学校普通科3年、多英子の後輩。
《今里夢未》
咲ノ浜高等学校音楽科2年、多英子の先輩。

【蓮ノ空女学院鉄道研究部】
《白鷺李衣》
蓮ノ空女学院1年、石川県小松市出身。

【咲ノ浜高等学校スクールアイドル研究会】
咲ノ浜から虹ヶ咲に転出しスクールアイドルデビューした小磯多英子に対抗すべく設立。
《四橋ハンナ》
咲ノ浜高等学校普通科1年。
《巽雪乃》
咲ノ浜高等学校音楽科1年。
《堺泉》
咲ノ浜高等学校普通科1年。


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夢の機関車を撮りまくれ!! しかし現地で衝撃の事実を聞かされる

今回はアメリカの鉄道ネタ……の予定でしたが、電話越し以外の登場人物は1人だけで、かつ電話越しでも版権キャラは一切出てきません。無味乾燥になりかねませんがご容赦を。

視点は小磯多英子を予定。


2024年1月28日、私はニューアーク・ペン・ステーションにやってきていた。

 

私「よし、今日は噂のALP-45A機関車を撮ろう!!」

 

今回まず撮影したいのはニュージャージー・トランジット(以下、NJT)のALP-45A機関車。ボンバルディア製のバイモード機関車だけど、爆音IGBTインバータに吊り掛けサウンド、更に非電化区間ではディーゼルエンジンの大騒音まで聞ける、超がつくほどツワモノな車両だ。だが……

 

私「でもPL42ACだ!!ときめいちゃう!!」

 

まずやってきたのはPL42ACディーゼル機関車だった。でも、悪くはない。PL42ACもEMDのディーゼルサウンドとアルストムのIGBTインバータが特徴的。ディーゼルエンジンなんぞ東京では全く聞けないし、しかもEMDのそれは大阪に現れるコマツや名古屋のカミンズとはまた違う。やっぱりこういった、国内で聞けない数々の音が聞けるという点で、私を魅了してくれる。

 

しばらくすると……

 

パシュン!!

 

ブレーキの緩解音、インバータ音、エンジン音……と鳴らしながらPL42ACを含む客車列車は去っていった。これがもう至高のひととき。でもPL42ACは置き換えが進んでいるから、貴重な一瞬として、写真・動画に収めておこう。

 

私「これで動画素材も1つ揃ったね」

 

ちなみに最初の自己紹介動画はもう公開準備中で、2月1日の朝6時(JSTで夜8時)にYouTubeで正雀たえの名義にてプレミア公開する予定。この日は部会もあるから、あまり寝ている暇はない。それでも現地時間の夜7時にずらしてくれただけ助かったけど。

 

私「さ、次の列車乗るか」

 

適当に列車に乗ってふらっと撮影しに行くことにした私。とりあえず切符を購入し、次に現れたのは……

 

私「やったぁ!!」

 

ALP-45A機関車。今回の最大の目的としていた、電気・ディーゼル両用のバイモード機関車についにお目にかかれたのだ。

 

しばらくすると、エンジンが掛かり、パンタグラフが下がる。バイモード機関車ならではの光景だ。

 

私「乗るか」

 

もちろん乗って、近傍で機関車の音を楽しむことにする。

 

おっ、ドアが閉まった。発車だ。

ボンバルディアかどうかは知らないが、GTOに近いIGBTのインバータ音とキャタピラーサウンドを発して駅を発つ列車。そのまんまIGBTな、ALP-45DPとも違うインバータ音だから、トキメキガトマラナイヨー!!

 

加速音を楽しんだところで車内に入る。今回の列車はRaritan Valley Lineの列車で、非電化だからずっとディーゼルの音が響き渡る。クロスシートでつり革はなく、ほぼ日本の特急列車に近いものを感じた。

 

とりあえず座ることにしよう。もちろん日本じゃないから寝るのは控える。

 

そんな中、衝撃の通知がDiscordに届く。相手はせりなから。

 

せりな『舞子が留年だって』

 

えっ!?どういうこと!?ライフデザイン学科3年・鉄道同好会前部長の塩津舞子が進級できない!?とりあえず電話しなきゃ。現時刻は朝の8時半。現地時刻は夜の10時半だ。デッキに出て通話することにしよう。

 

【通話開始】

せりな『はい丸山です』

 

私「丸山さん?こちら普通科1年の小磯多英子です」

 

せりな『おたえ?いきなりどうしたの?』

 

私「舞子が留年したって聞いたから慌てて乗り鉄中にデッキで電話することにしたんだけど……」

 

せりな『うん。舞子は卒業できないって言ってた。この前の試験結果を鑑みて、再試験を受けるほどではないレベルに壊滅的だったって……』

 

私「参ったね……」

 

せりな『それで、私からはおたえにお願いがあるんだけど……』

 

私「どうしたのせりな?」

 

せりな『生徒会長や風紀委員長に叱られても平然として怠けているから、帰国したら思いっきり説教してあげて?』

 

私「わかった。また生徒会長と相談して、全校集会で公開説教できるならしようと思うよ」

 

せりな『ありがとう!!じゃあまたね!!』

 

【通話終了】

しかし、舞子が留年になったのは正直、怒りを通り越して呆れた。これをシオンや歩夢はどういうふうに捉えているのか、なんとなく気になる。それでも舞子には鉄槌を下さないと改善されないと感じたのだった。車内に戻ることにしよう。

 

〜※〜

 

さて、車窓にはやはり森が流れていく。そして踏切は日本のより甲高く、そして速く鳴る。アメリカの鉄道も舐めたものではないということだ。

そんなこんなで、終着駅に到着。やはりValleyと言うだけあり、森林に囲まれている。

でもまあ、列車の本数は少ないから直ちに折り返しまーす☆

 

私「しかしALP-45A、アメリカの愛車にしたいくらいだね♥」

 

やっぱりこの機関車、エンジン音といいインバータサウンドといい、いつ見ても見飽きない。いわゆる異国の地の最大の愛車になりそうだ。とりあえずニューヨークまでの切符を買い最前部の客車も撮影し乗り込もう。

 

今回もまた機関車の直前の車両に乗る。NJTではプッシュプル方式を採用しているから、機関車が最後部になっているのも不自然さを感じない。それ以前に片運転台の機関車が見られるのもアメリカならではだったことを思い出した。

 

そしてまた、インバータ音とディーゼルサウンドを響かせ列車は発車した。このまま帰っていくつもりだが、乗車中、また衝撃の出来事が起きる。今度はLINEにメッセージが来たのだ。

 

シオン『急で申し訳ないんですが、僕と郷、それからすずかちゃんが、4月より虹ヶ咲学園に転学することになりました』

 

……はい?いきなり虹ヶ咲に3人が来る!?どういうこと!?

またデッキに出て電話しなきゃ。現時刻は9時半、現地時刻は夜10時半だから、電話は可能だ。

 

【通話開始】

シオン『はい、鳳来寺です』

 

私「シオン!?おたえだけど、郷やすずかちゃんとともに虹ヶ咲学園に来るって本当!?」

 

シオン『本当だよ?』

 

私「経緯とか詳しく教えて」

 

シオン『わかった』

 

いきなり転入って、異国の地で短期留学している私ですら驚愕の出来事だ。詳細な経緯は今のうちに聞いておこう。

 

〜※〜

 

まず、今年の4月からお父様がイタリアのミラノに、お母様がカナダのモントリオールに転勤が決まっちゃったの。お父様もお母様も日本のアニメに触れ合えなくなるからものすごく反対したけど、やっぱりダメだったみたい。

 

それで、僕がどっちにつくかですごい揉めて、家族会議を開いたけど、やっぱり僕だけ日本に残ることにしたんだ。

 

でも、このまま現在の西白壁への残留は、親がいなくなるから困難になって、それで色々調査した結果、僕と侑、ぽむちゃんの関係性や、おたえが虹ヶ咲に通っていることがわかったから、みんなを悲しませないようにってことで虹ヶ咲学園への転学試験を受けて無事に合格、転学が決まったわけさ。

 

そのことを郷にもすずかちゃんにも話したら、郷のご両親がいずれもハンガリーのブダペストで、すずかちゃんのご両親もルーマニアのブカレストで働くことになったけど、揃って日本に残りたい意思を示したら、ちょうどその虹ヶ咲が新2年の男子枠を試験的に何人か設けることになったり、中等部3年に空きがあったりしたから3人で転入することになったんだ。

 

〜※〜

 

シオン『だから、来年度から改めてよろしくね』

 

少し複雑だが……私が一番言いたいのはこれだ。

 

私「……わかったけど、転入したら約束してほしいことがあるの」

 

シオン『何?』

 

私「3人とも鉄道同好会に入部すること。入部してくれないと私だけじゃなくて、鈴乃や比奈が悲しんじゃうよ?だから必ず入ってね、約束だよ!!」

 

シオン『うん、わかった!!おたえの期待に答えられるように、僕約束するよ!!』

 

私「ありがとう!!」

 

シオン『じゃあまたね。留学を終えたら無事に帰国するんだよ?』

 

私「もちろん!!」

 

【通話終了】

しかし、シオンや郷、すずかちゃんまで転入だなんて、行きがけにせりなちゃんから聞いた舞子の留年に並んで驚愕でしかない。舞子の留年は腹立たしいけど、一方で3人の虹ヶ咲学園転入は鉄道仲間として大変喜ばしい。なんというか、非常に複雑だ。

 

あとは寝ることに……したらダメだ。だって日本の電車じゃないもん。油断してたら財布を取られちゃうんだった。それでも客室に戻り、ニューヨークに帰ることにしよう。

 

〜※〜

 

無事にニューヨーク着。

 

私「少し早いけどお昼だね」

 

お昼にハンバーガーを食べて、家に帰って予習復習とピアノの練習をすることに決めた私だったけど、まさか舞子やシオンたちにあんなことが起きるなんて、全く想像の範疇に入っていなかったんだよねぇ……。




今回はダイヤ完全無視です。アメリカの鉄道がわかるかって話よ。

今回の投稿が遅れたしょーもない理由を説明します。

まず、あの11話(私だけの侑ちゃんでいて……)の再放送の際、侑ちゃんと歩夢が親から離れて暮らしているかもというツイートを見かけました。

これを受け、YouTubeコミュニティにて緊急でアンケートを実施。内容は「ゆうぽむと両親について」で、選択肢は「親元から引っ越してきた」「両親が転勤する中で2人だけ残った」「ただ親が出てこないだけ」の3択。一番多かったのは「親元から引っ越してきた」でした。
しかし、自作品ではすでに歩夢の母が出てきており(歩夢が長崎に置き去りにされた回で声だけ登場)、やってしまったと感じなんとか辻褄合わせしないとという焦燥感に駆られました(その前に菜々ちゃんと侑ちゃん、歩夢がシオン、郷の仲介で中学卒業直後に知り合った時点で原作崩壊ですが)。
また、ずっと懸案事項になっていたシオン、郷、すずかの虹ヶ咲学園転入の適否もこれを受けてYouTubeで問うてみると、やはり転入派が多く、特にシオンは名古屋残留派が少なめでした。加えて神無月エマさん(ハーメルンID: 301093)にもこの3人について問うたところ、シオンとすずかの転入を希望されたのでなんとか3人揃って転入させる方針に切り替えました。
その後改めて、ゆうぽむと両親について「問題点を挙げたうえで」問うたところ「ただ出てこないだけ」が多かったので、今回の方針が決まり、やっと完成したという次第です。

次回から2月。初回は虹ヶ咲の鉄道同好会に急展開!!

作品としては1ヶ月半前まで迫ってきましたが、4月に入る前に次回が書けるかも……。

しかし、劇場版第1章は沖縄か…。このときの鉄道同好会の行先を北海道かシンガポールにするしかないなこれ(*1)。ついでに、それまでに全県制覇(*2)と海外デビューをしたい……。

*1
公開は次回作の予定で、ここに行きつくのにあと1年はかかると思ってください。

*2
あとは佐賀と宮崎だけ。



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【超悲報と朗報】塩津舞子の留年と名古屋残留組の転入について

前回の多英子ちゃんへの電話を元に部会でもこの話題を扱うことにします。視点は澁川比奈を予定。


2024年2月1日、鉄道同好会部室にて。

 

私「しかし困ったものですね……」

 

舞子「どういうこと?」

 

私「舞子のせいですよ!!貴女が挽回できないレベルの赤点取って留年するから!!」

 

今回の議題の予定は来年度以降の同好会についてでしたが、何よりライフデザイン学科3年・前部長の舞子が留年したということで部会に入る前に全員で袋叩きにすることになりました。

 

鈴乃「そうよ!!鉄道同好会末代の恥になるのわかってんの!?」

 

モリー「流石の私でも、これを許すわけには行きませんよ」

 

カレン「でしょ?」

 

舞子「2年生のみんなまで!?」

 

せりな「だいたい、追試も受けさせてもらえない赤点が3年生の全学科の中で舞子1人というのが、ものすごい不名誉すぎて話にならないんだから!!」

 

カナエ「もう3大成績不振メンバーを卒業して、成績壊滅王に指定するしかないよね」

 

舞子「みんなひどいよぉ!!それに果林ちゃんや彼方ちゃんやツムギちゃんにどこまで見下されるか……」

 

ドロシー「自業自得」

 

イオ「退学にならなかっただけマシだと思いマショウ」

 

舞子「中等部のみんなまで!!」

 

有佐「言い訳無用!!舞子ちゃんは一度反省すべき!!」

 

舞子「わかったよ…」

 

ちなみに本日は部会をもともと夜7時からとしていたので、それまでに夕食は全員で学食にて頂きました。それとおたえですが……

 

舞子「そういえばおたえちゃんって何か言ってた?」

 

せりな「『舞子とシオンのことがあるので、ほとぼりが冷めるか帰国するまで当面の間、部会には参加しません。それでも今日は必ず最初の動画をプレミア公開します』だって」

 

鈴乃「ホラ見なさいおたえまでキレた。中部高速鉄道にもバレて、本当に留年になったら内定取り消しかつ学生社員のままでいてもらうというメールが来ていたわよ」

 

舞子「もうヤダ……孤立無援、四面楚歌、万事休す……」ブツブツ

 

本日不参加ということなので、前倒しで6時半に始めることにしましょう。

 

私「とりあえず、部会を始めます」

 

全員「よろしくお願いします」

 

部会としては始めましたが、まず舞子のご両親とお姉様のましろさんからの様子も伺いましょう。

 

私「そういえば舞子の親御さんの方はどのように仰っていた感じでしたか?」

 

舞子「お姉ちゃんからも含めて、案の定ものすごく折檻されました……」

 

有佐「ほらぁ……」

 

そしてもう1つ気になるのがイオの成績。

 

ドロシー「それとイオちゃんのテスト結果はどうだったの?」

 

イオ「ワタシは無事に赤点回避で内部進学できるという話デシタ」

 

カナエ「でもやっぱり不安だなぁ……留年して来年も留学だなんて、そんなの嫌だし……」

 

せりな「私がここ最近見ている限りは大丈夫だと思うよ」

 

カレン「それならイオとカナエは安心ね」

 

舞子が落ちぶれた理由が何となくわかったかもしれません。

 

私「さては舞子、内部進学後にサボりましたね?」

 

舞子「バレた(汗)」

 

鈴乃「やっぱりね」

 

舞子「1年の最初はまだ良かったけど、その年の夏休みぐらいからサボり始めちゃって、1年はギリギリ土下座で留年回避、2年の時は補習と追試を受けて留年回避だったけど、今回はもう……」ポロポロ

 

せりな「言ってくれれば私が手伝ったのに……」

 

舞子「皆さん本当に申し訳ございませんでした!!」

 

私「いずれにしても、本年度の卒業旅行は中止ですね。計画すらしていないのに中止というのもアレですが」

 

イオ「そうデスネ。ワタシも内部進学でここへの残留が決まりマシタから」

 

私「とりあえず、舞子の成績と留年の話はここまでにしましょう」

 

全員「はい……」

 

舞子の留年はここまでで、もう1つの懸案事項に移りましょう。

 

私「さて、もう1つの懸案事項をお伝えいたします」

 

全員が息を呑みます。

 

私「それは、シオンと郷、それからすずかが来年度以降、虹ヶ咲(ここ)への転入が決まったことです」

 

鈴乃「でも3人とも嫌がっていたわよね」

 

私「はい。ですが全員学区内や県内の学校に残れなくなることが起きまして」

 

せりな「もしかして両親全員転勤とか?」

 

私「大正解です。更に言ってしまうと、全員海外転勤の中で日本に残りたいと語ったためとのことです。ちょうど男子枠および空きができていたので転入が決まりました。それと……」

 

有佐「それと?」

 

私「中部高速鉄道をストライキで全線運休にしたペナルティとして3人の活動場所を移すという大義名分にもなったようです」

 

ドロシー「ストライキの影響強すぎる……」

 

そう。次の議題は鉄道同好会学外協力者であるシオン、郷、すずかの転入について。理由は私が述べた通りです。

 

有佐「おそらくすずかちゃんは私の同級生になると思うけど、みんなの学科とか知ってる?」

 

私「シオンは私と同じ普通科の選抜コース、郷は鈴乃と同じ普通科の特進コース、そしてすずかは国際交流学科とのことです」

 

鈴乃「やったぁ!!私と郷が同じクラスになれるかも!!」

 

有佐「ちょっぴり残念……」

 

私「シオンと同じクラスになった場合は、またあの頃のバトルが始まりそうで楽しみです」

 

鈴乃「全く…比奈はいつもこうだから……」

 

せりな「うん。なんか私も嫉妬しちゃう」

 

私「申し訳ないです……」

 

シオンと同じクラスになれるのは大変喜ばしいですが、同級生2人からまた嫉妬されるとは……。

 

ドロシー「それと、住む場所とかはどうなるの?」

 

私「お台場近辺でマンションを取るとか。しかも、相当厄介なことに、私と鈴乃とイオはストライキの影響で虎ノ門を、更にはせりなとおたえと有佐も生徒数が増えるにあたり今年度で学生寮を抜けることにしたので、部屋数削減のため何人かでシェアハウスが妥当なように感じます。ちなみに家賃分は中部高速鉄道から補助金が出るとのことです」

 

イオ「また3月あたりにみんなで集まって決めマショウね!!」

 

せりな「うん!!」

 

私「そうしましょう」

 

虎ノ門とニジガク寮追い出しになったのはかなり痛手ですが、中部高速鉄道側から補助金が出る以上、なんとかしましょう。まあ、シオンがいればある程度の生活はできると思いますね。

 

私「さあ、今日のところで質問等ございましたら今のうちに挙手をお願いいたします」

 

特になさそうなので締めましょう。

 

私「本日の部会はお開きにしましょう」

 

全員「お疲れ様でした〜!!」

 

こうして今回の部会はお開きとなりました。すると久々にいきなり乱入者が。

 

??「失礼します」

 

私「どうぞ」

 

今回入ってきたのは侑1人だけ。

 

せりな「あれ?歩夢ちゃんは?」

 

侑「今日は私一人だけ。歩夢は帰ったよ」

 

ドロシー「……で、今日の目的は何ですか侑先輩?」

 

侑「比奈ちゃんに用があって来たんだけど……」

 

私「えっ……侑……なんか様子が変ですが……」

 

半分くらいハイライトが消えかけている侑。これは何となく身の危険を感じます。

 

侑「比奈ちゃん、シオンがここ虹ヶ咲に転入するって聞いたんだけど、気分はどう?」

 

私「それはもちろん、大喜び以外の何者でもございません。何しろ私と同じクラスになれる可能性が高いとのことなので」

 

「……やっぱりその気なんだね」

 

私「えっ?」

 

 

 

「私と歩夢の大事なシオンに馴れ馴れしくしないでよっ!!」

 

 

 

侑の怒鳴り声に全員が戦慄します。侑の目のハイライトは完全に消えてしまいました。

 

侑「もういい。比奈ちゃんは今から持ち帰ってお説教だから」

 

すると、私の手にはカチャリという音とともに手錠がかけられます。

 

私「えっ……ちょっ……」

 

侑「拒否権なんてないし、行くよ?」

 

私「鈴乃もせりなも何か言ってください!!」

 

鈴乃「これはもう逆らえないわね」

 

せりな「うん。今の侑ちゃん怖いもん。戸締まりは私たちでしておくからね」

 

私「いやああああああああ!!」

 

こうして部長の私だけ侑に連行され今回は解散となり、私は侑と歩夢から拷問に近いお説教を受けました。まだこの展開に慣れないのはなんとかしないといけませんね……。




次回は休日ネタで何か書きたい……。なければまた部会ネタとします。なお、2月11日の近鉄ネタは必ず書きます。

ちなみに成績不振が過ぎて補習や追試の対象外で高校留年という、舞子ちゃんみたいなパターンを私は見たことがありません。大学だとザラですが。


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意地でも地元から切り離す方法を実践してみよう!!

今回は名古屋残留組の虹ヶ咲転入準備回。視点は鳳来寺シオンを予定。水無月結月さんが出てくるよ。
※神無月エマさんには一声掛けました。声をかけなくても良いと言われていますが、出す際は常に掛けています。
https://syosetu.org/user/301093/


僕「やっぱり名古屋に居たかったよ……」

 

2024年2月4日、前日に豆まきをして今日は立春だけど、転入先の虹ヶ咲学園をもっと見てくるようにお母様から言われたので今日はまず新橋駅に来ている。ちなみに両親に虹ヶ咲学園鉄道同好会の部室に何度か遊びに行っていることは既にバレていたもののお咎めなしであり、むしろ喜ばれるほどだった。

 

僕「まあ、考えていても仕方ないし行くか」

 

??「あら?シオンではありませんか」

 

僕「比奈ちゃん!?」

 

一歩足を踏み出した際に比奈ちゃんに声をかけられた。

 

僕「いきなりどうしたの?」

 

比奈「シオンの名古屋依存を治す方法を実践したいと思ったので、シオンにやらせるつもりでいました」

 

僕「それってどういう方法?」

 

なんか胡散臭い方法だと思うので、聞いてみよう。

 

比奈「ズバリ、外苑東中学3年の水無月結月さんにヤンデレ化することです」

 

僕「…は?」

 

……僕が誰かを狂ったように愛するのは、正直好ましくない。

 

僕「嫌だ。僕がヤンデレ?そんなの嫌だよ!!」

 

比奈「そう言いながら、由美に対する愛が重いのはどこの誰でしょうか?つまりはそういうことなのです」

 

僕「そう言われると言い返せない……」

 

一発で封じ込められてしまった。だって鉄道仲間、特に由美ちゃんはすごく心配になるんだもん。そりゃ嫉妬の炎が最高潮に達したらヤンデレだから、諦めて実践するしかない。

 

比奈「そういうわけなので、行きましょうか」

 

僕「わかったよ……」

 

てなわけで、虹ヶ咲に向かうことにしよう。

 

〜※〜

 

虹ヶ咲学園着。

 

比奈「そういうわけなので、連れてきました」

 

僕「こんにちは」

 

結月「シオンじゃん」

 

案の定、校門付近に結月さんがいた。

 

僕「そういえば結月さん、虹ヶ咲の試験どうよ?」

 

結月「あ、もう終わって合格だったよ〜」

 

僕「推薦か」

 

結月「シオン大正解。ライフデザイン学科に合格したんだ〜」

 

比奈「正直、私と同じ学科でないことが物凄くショックです……」

 

僕「ちょっと待て。比奈ちゃんもヤンデレ化したの!?」

 

結月「うん。いきなりスカイツリーで捕まっちゃった」

 

比奈「ですが、せりなや菜々と相談した結果、共同で愛する約束を致しました。シオンにも結月さんと離れたくないという気持ちになっていただきます」

 

結月「僕は嫌だけど」

 

僕「同じ気持ちです。持ちつ持たれつの関係が良いよぉ」

 

比奈「2人揃ってわがまま言わない!!」

 

2人「ごめんなさい…」

 

というわけで、始めていこう。まず向かったのは生徒会室。

 

比奈「失礼します」

 

??「どうぞ」

 

もちろんいるのは生徒会長。

 

比奈「生徒会長、約束通り連れてきました」

 

菜々「愛知県立西白壁高等学校普通科1年の鳳来寺シオンさんと、私立外苑東中学校3年の水無月結月さん、本日はよろしくお願いいたします」

 

僕・結月「よろしくお願いします」

 

やっぱり緊張しかしない。

 

比奈「まず鳳来寺さんにお聞きしたいことがございます。私と中川生徒会長は、水無月さんのことを心の底から愛しております。できれば誰かに取られたくないくらいです。これを聞いて思ったことを述べてみてください」

 

僕「はい。正直水無月さんに近寄りがたい感じがしました。というより、上原さんや澁谷さんからヤンデレ化されている身としては巻き込まれたくない、その一心です」

 

比奈「はい、ストップ!!」

 

僕「なんで?」

 

比奈「そこに奪ってみせるという気持ちがないと、ヤンデレにはなれませんよ?…まあ無駄でしょうが」

 

僕「…は?」

 

結月「シオンを煽っている気がするけど」

 

比奈「中学時代のライバルとして煽ることで負けん気を沸かせ、ヤンデレに導くのです」

 

菜々「澁川さんはそれで良いのですか?私は良いとは思いませんが」

 

比奈「良くはありません。しかし、鳳来寺さんは虹ヶ咲学園への転学が決まったにもかかわらず名古屋依存が激しいため、名古屋への依存度を低くし、東京に居たくなるようにしなければいけません。そこで東京在住で数多の女子から共通の恋愛対象となっていらっしゃる水無月さんに依存していただくことで名古屋への依存度を低くする作戦です」

 

結月「僕じゃなくていいのに」

 

菜々「水無月さんは黙りましょうか」ハイライトオフ

 

比奈ちゃんに煽られたからとはいえ、絶対にヤンデレになるものか。僕は名古屋ファーストなんだから!!

しかし、この名古屋ファーストの思いについては、これから急に崩壊が進むことを僕はまだ知らない。

 

菜々「さて、鳳来寺さん、次はこちらをご覧ください」

 

続いて、菜々ちゃんが見せてきたのはせりなちゃんが結月さんに抱きついている写真。

 

僕「これは何方が撮影されたものですか?」

 

菜々「普通科中等部2年の小川有佐さんにより撮影されました。これについて思うことを述べてみてください」

 

僕「はい。結月さんに抱きついているせりなちゃんも可愛い、微笑ましい光景だなと感じました」

 

菜々「はい、シオンさんストップストップ!!」

 

僕「えっ?」

 

菜々「まず、結月さん呼びは辞めにしましょう」

 

僕「どういうこと?」

 

菜々「水無月結月さんは男の子ですから、もっと親しくなるために、結月くんと呼ぶべきです」

 

僕「はい……」

 

菜々「それと、可愛いとか微笑ましいとか、純真無垢にも程があります!!眩しすぎます!!」

 

僕「えっ……」

 

菜々「普通ここは、丸山さんに水無月さんを取られたくないとか、小川さんが撮影したのが許せないとか、2人に嫉妬の感情が芽生えるべきだと思います!!鳳来寺さんもそういう目を持ってもう一度写真を見る!!」

 

僕「わかったよ菜々ちゃん……」

 

菜々「ほら、鉄道仲間に結月さんを取られると思ったらどう思いますか?」

 

僕「……なんか結月くんを奪う輩が許せなくなってきた」

 

結月「シオンが目覚めた!?」

 

菜々「そうでしょうそうでしょう?まあ、生徒会長の私中川および、スクールアイドルの優木せつ菜さんから奪おうというのは百万年早いと思いますけどね」

 

僕「は?また僕を煽る気だな!?」

 

菜々「澁川さんと同じ考えです。ヤンデレが煽れば負けん気が湧くと」

 

比奈「それにしても、ずいぶんとシオンはらしくなってきましたね」

 

僕「結月くんを誰かに取られたら嫌な2人の気持ち、わかってきたかも」

 

こうしてやっていると、名古屋依存より結月くんへの依存が強まってきそうだ。

 

結月「シオンに奪われるの嫌だよ〜」

 

僕「なんでそんな冷たいこと言うのかな?僕と結ばれる展開も悪くはないんじゃないの?」

 

結月「そんな展開見たくないし〜」

 

菜々「これはもうあと一歩ですね」

 

ここで名古屋依存は完全崩壊した。

 

比奈「さあ、最後のステップです。仮に今水無月さんにキスやハグを鳳来寺さんがするとします。そこに上原さんや高咲さんが現れました。あなたならどうしますか?」

 

げっ!!侑やぽむちゃんに見られたら終わりだよ!!……でもここは冷静に。

 

僕「はい。大人しく粛清されます。ただ、仮に2人が結月くんを愛する事になったら、ライバルを超える存在になれるように努力しようと思います」

 

比奈「これはもう、合格でしょう。今の気分は?」

 

僕「もう結月くんに抱きつきたい一心です!!」

 

菜々「それでは結月さんを存分に味わってみましょう!!」

 

結月「ちょっとシオンも菜々もやめてよ〜」

 

僕「やめないよ〜?」

 

2人から許可が出たので、ハグとキスをしまくる。初めてベッタリになるのは最高の気分だ。

 

僕「ああもう幸せ♥」

 

結月「シオンの元気が出たらそれで十分だよ?」

 

僕「ありがとう結月くん♥」

 

しかし、このあと突然悲劇が起きる。

 

??「失礼します」

 

菜々「どうぞ」

 

やってきたのは侑とぽむちゃん。

 

ぽむちゃん「なんか、シオンちゃんがヤンデレと化したって聞いたんですけど……」

 

菜々「澁川さんが主導でやってくださいました」

 

侑「……は?また比奈ちゃんの仕業だったんだね」ハイライトオフ

 

ぽむちゃん「侑ちゃんどうする?」

 

侑「私は比奈ちゃんをもう1回粛清する。だから、行くよ♪」

 

比奈「いやあああああ!!」

 

菜々「行ってしまいましたね。とりあえず私もまだ業務があるので、このお二方をどうするかは上原さんの判断に委ねます」

 

ぽむちゃん「シオンちゃんともう1人はこっちが粛清します」

 

菜々「わかりました」

 

ぽむちゃん「さ、行くよシオンちゃんたち」

 

僕・結月「そんなああああ!!」

 

こうしてまだまだ波乱が続くことになった。

 

ぽむちゃん「ところでシオンちゃん、その子誰?」

 

僕「水無月結月くん。外苑東中学校3年生だけど、来年度から女装して虹ヶ咲に入ることになったんだって」

 

ぽむちゃん「私は上原歩夢。虹ヶ咲学園の普通科1年だよ」

 

結月「歩夢よろしく」

 

ぽむちゃん「でもシオンちゃん、どうして男の子を好きになっちゃうのかな?私が一番だって言ってよ」

 

僕「い・や・だ!!」

 

ぽむちゃん「フフッ♥シオンちゃんがその気なら、私も結月くんを好きにならなくちゃね。シオンちゃんも結月くんもまとめて私のものにするんだから!!」

 

結月「本気なの?」

 

ぽむちゃん「嘘だと思う?私の幼馴染の侑ちゃんをたぶらかしたシオンちゃんにたぶらかされたんだから、まとめて愛するしかないんだよ!?わかる?」ハイライトオフ

 

結月「そう言われると言い返せない」

 

ぽむちゃん「じゃあ今から3人でお買い物行こうか♪」

 

僕「それがいいね」

 

ぽむちゃん「結月くんも行くよ?」

 

結月「待ってええええ!!」

 

こうして結月くんを連れ出し、3人でショッピングに行くことになった。でももうこれで転入の心の準備はできたから、ある意味良かったと思う。

 

ちなみに比奈ちゃんはまた侑に心ズタボロにされたとか。本気出すとあの人も怖いのか……。




次回は部会ネタの見込みですが、なければ近鉄ネタに飛びます。

とりあえずこの世界で水無月結月さんにヤンデレ化した人物を挙げてみましょう。
※ヤンデレ脱却済みでも再度ヤンデレ化する可能性があります。
【水無月結月さんにヤンデレ化した一覧】
☆: オリキャラ ★: 後のLiella!
朝香果林
三船栞子(現状はヤンデレ脱却済み)
鐘嵐珠(現状はヤンデレ脱却済み)
中須かすみ
エマ・ヴェルデ
丸山せりな☆(夕霧綴理より狂愛被害、小磯多英子にも強く依存)
澁川比奈☆(鬼塚冬毬、乙宗梢より狂愛被害)
中川菜々(中野郷にも強く依存)
鬼塚夏美★(鳳来寺シオンにも強く依存)
鬼塚冬毬★(澁川比奈にも強く依存)
鳳来寺シオン☆(高咲侑、上原歩夢、桜坂しずく、宮下愛、澁谷かのん、嵐千砂都、平安名すみれ、葉月恋、鬼塚夏美、ウィーン・マルガレーテ、藤島慈より狂愛被害)New!!
上原歩夢(鳳来寺シオン、青山由美、澁川比奈、丸山せりなにも強く依存。侑とは甘々のため除外)New!!

はい、もう逃げられませんね。結月さんは強く生きて。


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【特別出演企画】UTXの推薦を落ちた少女が鉄道趣味に目覚める!!

部会ネタを予定していましたが、思いつかない中でキャラの出演オファーを承諾したYouTubeの鉄道仲間がいたので出演させることにしました。プロフィールはコピペになるので掲載を控えますが、相手のチャンネルを掲載します。
https://youtube.com/@CA68_JR_central

また、新キャラが登場します。視点はその新キャラを予定。


私「不安だなぁ……」

 

皆さん初めまして。中央区立東銀座中学3年の林梨海です。今は虹ヶ咲学園の一般受験を終え、会場で知り合ったばかりの三船栞子さんと帰路についているところだ。

 

栞子「林さんの成績であれば、おそらく合格していると思いますよ」

 

私「でも、私UTXの推薦を落ちているから……」

 

栞子「UTX学園は異なるベクトルでレベルが高すぎると思います。虹ヶ咲の普通科選抜コース一般であれば、林さんの話を聞いている限り大丈夫なはずです」

 

私「だよね。ありがとう三船さん」

 

栞子「いえ、私のことは栞子と呼んでください。仮に梨海さんが有楽町を落ちたら私と一緒になると思いますので」

 

そう。私は国内随一の公立進学校である東京都立有楽町高等学校を受けるつもりでいる。

 

私「うん。わかったよ栞子ちゃん。一緒になったらよろしくね」

 

栞子「こちらこそよろしくお願いしますね」

 

そうやって別れようとしたとき、ゆりかもめに向けてカメラを向けている3人組を見つけた。すると、1人から声をかけられる。

 

??「あら?あなたは電車に興味があるの?」

 

私「いや、そうでもないですけど……なんか物珍しいと感じてしまって……」

 

??「私たちは今あの新交通ゆりかもめを撮っているの」

 

私「新交通を撮る?」

 

栞子「撮り鉄のことですね。鉄道が大好きな方がよくやることです。私にも鉄道をよく撮影される知り合いがいますが、流石に鉄道車両そのものが走っている様子に対する適性は、私にはありませんでした」

 

私「すごい!!しかもそれを趣味にできるとか、私にはなかなかできなかったことでした!!」

 

??「えっ?やってみたいの?」

 

私「うん。私、結構飽きっぽくてこれといった趣味を語ることができなくて、親からも心配されていたんです。それで小中と誰一人友達ができなくて…でも皆さんの、電車に一途な姿を見て、一度トライしてみたいなって思いました」

 

れな「うん。やってみようか。そういえば自己紹介を忘れていたわね。私は篠ノ井れな。本栖高校の2年生、鉄クルのメンバーよ。よろしくね」

 

ゆうか「神領ゆうかと言います。れなと同じ高校の2年生、鉄クル所属です」

 

あやね「私は飯田あやね。れなちゃん、ゆうかちゃんと同じ高校に通っている2年生、同じく鉄クルメンバーだよ」

 

私「私は林梨海といいます。今日はよろしくお願いします、神領先輩、飯田先輩、篠ノ井先輩」

 

れな「れなでいいのに。他の2人も下の名前でいいわよ?」

 

私「それなられな先輩、改めてよろしくお願いします!!」

 

こうして高校生の3人の方と知り合うことができた。

 

私「撮り鉄の極意とかってありますか?」

 

栞子「私は特に聞いてはいませんが……」

 

あやね「特にないかな。とりあえず撮ってみることが大事だからね」

 

私「わかりました」

 

そう言ってカメラを立ち上げる私。おっ、34番の編成がやってきた。

 

パシャリ

 

私「うん!!いい写真だ!!」

 

れな「初めてにしてみれば、いい写真じゃない」

 

私「ありがとうございます!!撮り鉄って楽しいですね!!なんかときめきを感じます!!」

 

ゆうか「フフッ。そう言ってくれるだけで嬉しいです!!」

 

栞子「やはり私にはまだ鉄道の醍醐味を完全には理解できませんが……梨海さんが喜んでくださるだけで私は嬉しいです」

 

私「ありがとう栞子ちゃん」

 

こうして撮影し続けるともう3時半になっていた。

 

あやね「あっ、そろそろ時間かな」

 

私「今日はあやね先輩もれな先輩もゆうか先輩も、皆さんありがとうございました!!」

 

れな「梨海ちゃんが満足なら私たちも満足よ♪」

 

全員「それじゃあお疲れ様(でした)〜!!」

 

こうして、れな先輩、ゆうか先輩、あやね先輩とは解散になる。

 

栞子「私たちも解散に……あっ、少々お待ちください」

 

私「どうしたの栞子ちゃん?」

 

栞子「LINEだけ交換しませんか?」

 

私「じゃあお言葉に甘えて……」

 

こうしてLINE交換をする。

 

私「また会えたときはよろしくね、栞子ちゃん」

 

栞子「もちろんですよ、梨海さん」

 

これをもって栞子ちゃんとは別れた。ゆりかもめに乗って帰ることにしよう。

 

〜※〜

 

汐留着。ここから築地方面に乗り換えようとしたとき、さらなるドラマ展開が待っていた。

 

私「あれ?あの子は……」

 

??「もしかして虹ヶ咲の一般入試にいた方ですか?」

 

私「そうですけど……」

 

??「私もそうなんですよ」

 

私「そうだったんですね。ところでお名前をお伺いしてもよろしいですか?」

 

さあや「私は鈴木さあや。外苑西中学校の3年生です!!」

 

私「私は林梨海。東銀座中学校の3年生です。よろしくお願いします」

 

なんと!!また同じ高校を受験した人と出会ってしまったのだ。

 

私「鈴木さんはこれからどうする予定だったんですか?」

 

さあや「さあやでいいのに。それから梨海ちゃんは同い年だから敬語もやめて。…まあ、大江戸線を撮りながら家に帰ろうかなって思ってたんだ」

 

私「私も撮り鉄しながら帰るつもりだったけど……」

 

さあや「じゃあ仲間だね♪」

 

私「うん。虹ヶ咲学園に入ったらよろしくね」

 

さあや「もちろん♪」

 

とりあえず2人で地下に潜る。

 

私「そういえばさあやちゃんは虹ヶ咲以外に受けた高校ってあるの?」

 

さあや「今年新設される結ヶ丘女子高等学校の音楽科。だけど、イップスでピアノが弾けなくて推薦入試を落ちて、滑り止めで虹ヶ咲学園の普通科進学コースを受けたって感じかな。梨海ちゃんは?」

 

私「私はUTXを落ちて虹ヶ咲学園の普通科選抜コースを滑り止めで受けたって感じだね。今後、都立有楽町高校を受けてそこが滑ったら虹ヶ咲行きかな」

 

さあや「じゃあ梨海ちゃん、まずは頑張って!!」

 

私「ありがとう!!」

 

こうしてさあやちゃんとLINE交換をし、帰りの列車を待つ。

 

さあや「梨海ちゃんが鉄道を好きになったきっかけとかある?」

 

私「本当にさっきのことかな。受験帰りに、本栖高校の鉄クルってところの3人組を見かけて、そうしたら声をかけられていざ写真撮影したらいい写真も撮れて、それで鉄道趣味に目覚めたって感じだね。それまでは飽きっぽい性格をしていて、ずっとこれといった趣味も全然持てなくて、友達もできないし、親からも心配されていたんだ。だけど撮り鉄の趣味を持てたから、これで安心してるよ」

 

さあや「私は昔からの電車好きで、お母さんも鉄道系ピアニストとしてやっていたからいろんな鉄道趣味を経験してきたの」

 

私「さあやちゃんのお母さんまで鉄道ファンなんだ!!すごいよそれは!!」

 

さあや「でしょ?」

 

2人で笑い飛ばしていると、帰りの地下鉄がやってきた。

 

さあや「じゃあまたどこか出会えるといいね」

 

私「うん!!」

 

こうしてさあやちゃんと解散し帰路についた。

 

ちなみに帰宅後、お母さんからは試験結果がどうこうよりも、鉄道趣味に目覚めたことを話したらものすごく褒められた。そんなにもお母さんが不安になっていたことに、私は申し訳ない気持ちになってしまったのだった。




この特別出演企画ですが、あと2回は書く予定です。

次回は近鉄ネタ。ここでも出してほしいという要望があれば出す方向です。

ちなみにネタバレしますが、このあと梨海ちゃんは有楽町高校を不合格になります。

【林梨海】
中央区立東銀座中学校3年。
私立UTX高校の推薦入試を不合格となり、虹ヶ咲学園を滑り止めで一般受験する。第2志望校は東京都立有楽町高等学校であり、こちらも一般受験する予定。
幼少期はものすごく飽きっぽく、これといった趣味も持てず、誰一人友達ができなかった。そんな中、虹ヶ咲学園の受験帰りに神領ゆうかたちに出会い鉄道趣味に目覚めた。


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【特別出演企画兼用】近鉄電車冬のトキメキ珍道中2023 #2 最終回 夜場の桑名でゆっくりと

予定通り近鉄ネタ。今回も神領ゆうかさんのキャラが出演します。

視点は青山由美を予定。


りなりー「由美さんやっぱりいた」

 

俺「なんでいるの!?」

 

りなりー「卒論提出とストライキ終了からの活動再開後の由美さん行動パターンはすべて計算済みだから」

 

俺「だからって来るなよ!!」

 

2024年2月11日、近鉄名古屋駅にて。卒研発表の息抜きに近鉄に乗りに行こうとしたら、案の定りなりーが1行目から単独小旅行を妨害してきた。

 

りなりー「由美さんはまた電車に浮気するの?」ハイライトオフ

 

俺「もうヤダ……」

 

夫の勇輝や弟のそーちゃん、妹のジュリーは電車ばかりに注目していても文句を言わないが、りなりーだったり、Aqoursのメンバーだったり、歩夢だったりは俺が電車に夢中になっているとすぐその電車に嫉妬する。本当に迷惑でしかない。

 

りなりー「今日はどこに行く予定だったの?」

 

俺「桑名で電車を撮りまくる。それだけ」

 

りなりー「あまりにも度が過ぎたらお仕置きするからね?」

 

俺「ひいいいいっ……」

 

近鉄行くだけでこうなるのはなんとかして欲しい。

 

りなりー「さ、行こうか」

 

俺「せやな……」

 

というわけで、いつも通り6両急行に乗って向かうことにしよう。

 

今回乗ったのは1440系VW40編成。大大大好きな日立GTOではないが、丸屋根以前でないだけまだマシだ。もちろん、前方の丸屋根に乗る気は一切ない。

 

列車は定刻通りに三菱GTOインバータの音を響かせ発車した。

 

そうだ、ここ最近話題の正雀たえちゃんのYouTubeを見てみよう。まずは自己紹介動画から再生だ。

 

【再生▶】

《♪海月シェル feat. 正雀たえ『YouTuber一問一答自己紹介 〜正雀たえ編〜』♪》

 

♪YouTuber一問一答自己紹介

たえ『イエ~イ!!』

♪それじゃあいくよ せーのっ

 

♪お名前は?

たえ『正雀たえ』

 

♪呼び方は?

たえ『おたえちゃん』

 

♪あなたは何系YouTuber?

たえ『鉄道系とピアノ系』

 

♪誕生日は?

たえ『6月11日』

 

♪年齢は?

たえ『16歳』

 

♪性別は?

たえ『女の子』

 

♪身長は?

たえ『160』

 

♪出身は?

たえ『江東区』

 

♪チャームポイントは?

たえ『マルーンの髪』

 

♪突然ですが、モノマネどうぞ

たえ『ダレカタスケテー!!』

 

♪活動場所は?

たえ『YouTube(つべ)・虹ヶ咲』

 

♪はじめの挨拶

たえ『こんにちは』

 

♪終わりの挨拶

たえ『お疲れ様でした』

 

♪推しマークは?

たえ『小豆とまんじゅう』

 

♪配信タグは?

たえ『#たえライブ』

 

♪ファンアートは?

たえ『#たえアート』

 

♪ファンネームは?

たえ『#正雀キチ』

 

♪好きな色は?

たえ『阪急マルーン』

 

♪好きなことは?

たえ『撮り鉄・乗り鉄』

 

♪得意なことは?

たえ『ピアノを弾くこと』

 

♪ここで一言「愛の告白」

たえ『だーいすき♥』

 

♪好きな食べ物は?

たえ『お饅頭』

 

♪好きな飲み物は?

たえ『お汁粉』

 

♪好きな漫画は?

たえ『百姓貴族』

 

♪好きなアニメは?

たえ『プリキュアシリーズ』

 

♪好きなゲームは?

たえ『ポケモンGO』

 

♪好きな音楽は?

たえ『ニューエイジ系』

 

♪苦手なことは?

たえ『趣味の否定』

 

♪尊敬するのは?

たえ『西園寺先生』

 

♪叶えたい夢は?

たえ『鉄オタ復権』

 

♪最後にみんなに一言どうぞ♪

たえ『ニューヨークからの投稿です 日本戻ったらよろしくね それまで現地で頑張ります 正雀たえでした♪ ありがとうございました〜!!』

【動画 終了】

俺「とうとう多英子ちゃんもデビューか……。シオンちゃんの影響力は多大だなぁ…顔出し・声出しNG系女子鉄YouTuber松浦東西は伸びないわけだ」

 

正雀たえちゃんの正体は虹ヶ咲学園普通科1年の小磯多英子ちゃんだと一発で見抜いた。うちの知り合いだもん。

 

りなりー「由美さんも顔出ししたら伸びると思うのに。そうしたら嫉妬しちゃうけど」

 

俺「いいや、個人情報が漏れると嫌なので、顔出し、声出しは絶対にいたしません」

 

りなりー「それでも大体の情報は行動パターンから私は特定しちゃった♪」

 

俺「悪用厳禁だぞそれ」

 

りなりー「自分用にしか使わないから安心して?」

 

俺「安心できるかぁ!!」

 

りなりーもたまーにぶっ飛んだことするから信用ならない。というより、虹で信用できるのは鉄道同好会メンバーくらいだ。

そんなこんなで列車は進む。

 

〜※〜

 

桑名着。とりあえずベンチで休憩する。

 

りなりー「そういえば由美さん、さっき弥富駅で何を撮っていたの?」

 

俺「ひのとりだけど」

 

りなりー「やっぱり嫉妬しちゃうから、お仕置きだね♥」

 

俺「ちょっ…まっ……むぐぅ!!」

 

いきなりディープキスされました。このくらいでも夫の勇輝はキレないんだよねぇ……。それでも電車に夢中なだけで浮気扱いされるのは理不尽である。

 

落ち着いたところで、改札を出よう。

 

鈴乃「あら?由美と璃奈じゃない」

 

俺・りなりー「鈴乃ちゃん(さん)こんにちは」

 

俺「ところで、そちらのお方は……」

 

鈴乃「本栖高校の鉄道サークルの人たちよ。私に会いたいってことで来てくれたわ」

 

ゆうか「はじめまして。神領ゆうかです」

 

れな「篠ノ井れなといいます」

 

あやね「飯田あやねです」

 

しおり「私は新在家しおりです」

 

なぎさ「速星なぎさと言います」

 

璃奈「私、天王寺璃奈。虹ヶ咲学園の中等部3年。感情を顔に出すのが苦手だけど、仲良くしてね」

 

俺「青山由美と申します。22歳の大学4年生であり、中部高速鉄道の学生社員代表も務めております。よろしくお願いします」

 

5人「よろしくお願いします、由美先輩」

 

なんと、身延の鉄道ファンの皆さんと繋がりができてしまったのだ。

 

俺「とりあえず皆さんに名刺だけ渡しておきます」

 

鈴乃「というか由美は敬語をやめなさいよ」

 

俺「だって初対面だし…」

 

璃奈「うん。いつもの由美さんのほうが私は好き」

 

俺「ごめんごめん」

 

しおり「皆さんこういう感じなんですね」

 

鈴乃「そうよ」

 

りなりー「私はただの部外協力者だけどね」

 

れな「意外な一面が知れて私も嬉しいわ」

 

あやね「れなちゃん敬語使わないとだめでしょ?由美先輩がいるから」

 

俺「いや、タメ口解禁にするよ俺の前では?」

 

あやね「ありがとう由美先輩!!」

 

ゆうか「そうだ、今から列車見に行こうよ!!」

 

全員「いい(わ)ね!!」

 

というわけで、桑名駅北側の踏切で撮影しよう。

 

2430系にアーバンライナー、そして1201系急行etc……

 

俺「VC42来ないな……」

 

りなりー「ほら、由美さんが推し変するから……」

 

俺「ごめんなさい……」

 

ゆうか「私もVC42が見たかったわ……」

 

しおり「でも、315系とか見られて私は幸せよ」

 

あやね「でしょ、しおりちゃん?」

 

なぎさ「あっ、VC60が来たわ!!」

 

ゆうか「VC60って他の近鉄車と何が違うの?」

 

なぎさ「未更新車なのに行き先表示器がフルカラーLEDになっているの」

 

ゆうか「なるほどね」

 

というわけで、VC60編成を見送ったところで撮り鉄はおしまいにしよう。

 

〜※〜

 

桑名駅に戻り、帰りの関西線普通列車に乗る。315系だ。

 

あやね「やっぱり身延線にも来てほしいよね」

 

4人「わかる」

 

鉄クルのみんなは頷く。

 

鈴乃「あれから2年でまた乗れたらいいわね」

 

俺「あー……シオンちゃんの都合がつくかどうかが気になるな」

 

鈴乃「確かにね」

 

こうして名古屋駅へと向かう列車であった。

 

〜※〜

 

名古屋着。

 

ゆうか「また名古屋に遊びに来ていい?」

 

俺「もちろん♪いつでもおいで」

 

5人「今日はありがとうございました!!」

 

こうして鉄クルの5人は帰っていった。

 

鈴乃「さ、私も帰ることに……」

??「するわけねえだろ」

 

鈴乃「誰……ってメイに四季!?それから緑髪の子は?」

 

ビン「双子の弟のビンです。うちの姉ちゃんが申し訳ないです」

 

入れ替わりで現れたのはメイと、その双子の弟のビンくん、そして四季。ビンくんはメイと瓜二つだが、髪の色が緑で、少し背が高く、青縁のメガネをかけている点が異なる。

 

メイ「ま、とりあえず鈴乃さんは私がもらっていくからな。知らない女と話した罰だ」ハイライトオフ

 

鈴乃「由美もなんか文句言いなさいよ!!」

 

俺「諦めなさい?」

 

鈴乃「もーう!!」

 

ビン「そういえば鈴乃先輩、来年よろしくお願いします」

 

りなりー「どういうこと?」

 

メイ「ビンは私立上板橋中に通っているけど、来年度からビンの先輩の浪速万里さんと一緒に虹ヶ咲に通うことになったんだよ」

 

りなりー「私も同じ学校になると思う」

 

ビン「あなたは……」

 

りなりー「私は天王寺璃奈。感情を顔に出すのが苦手だけど、仲良くしてね」

 

ビン「璃奈先輩よろしくお願いします!!」

 

りなりー「よろしくね、ビンくん」

 

俺「それから僕は青山由美です」

 

ビン「由美様!?会いたかったです〜!!」

 

俺「ビンくんは可愛いね」

 

ビン「ありがとうございます!!」

 

メイ「うちのビンは私よりずっと可愛い、自慢の弟だからな」

 

四季「うん。ビンくんは他のどこの男子よりも可愛い」

 

俺「メイと四季が言うなら間違いないな」

 

こうして全員で笑い飛ばす。すると、メイは鈴乃ちゃんを引き連れていく。

 

メイ「さ、とりあえず鈴乃さんは行くぞー」

 

鈴乃「待ってよメイ!!」

 

メイ「こんなとこで待つ人がいるか!!」ハイライトオフ

 

鈴乃「いやああああああああ!!」

 

とりあえず第一陣、鈴乃ちゃんの運び出しは完了した。

 

俺「……その割にはりなりーと四季の様子が変だが」

 

四季「由美を連れ出そうかなって♥」

 

璃奈「うん。近鉄乗ったところから色々アウトシーンが多かったもん♥」

 

俺「ビンくん助けて!!」

 

ビン「四季と璃奈先輩が怖すぎてそれどころじゃないです!!」

 

四季「私が怖い?お姉ちゃんのお友達によくそんなひどいことをビンくんは言えたね」ハイライトオフ

 

ビン「四季!!俺を巻き込むな!!」

 

璃奈「さあ、2人とも行くよ」

 

ビン・俺「やめろおおおおおおお!!」

 

こうして、俺も連行され、特に俺は2人からお説教を受けた。チクショー、もう慣れたぞこうなるのは!!




この後の予定を記しますが、予告なく変更する場合があります。

【予定】
1. 部会ネタ
2. 出演企画3部作第3章(シオン、歩夢、侑が登場予定)
3. 青山由美の沼津遠征(Aqoursが久々の登場になる)
4. 小磯多英子ちゃんの帰国
5. 大阪遠征
6. 小磯多英子から塩津舞子への公開説教
7. 中央線完乗
8. 北陸遠征(金沢、福井。2話まで跨る可能性大)
9. 315系、あれから2年
10. 東北遠征(最大で4話まで跨る見込み)
11. ダイヤ改正による緊急部会
12. 内容未定、ただし1話挟みたい
13. シオンの転入と新たな住居
14. 神戸遠征
15. 近鉄遠征
16. 本作最終回
《以降は新作》
17. 初回の自己紹介と桜田陽凪
18. 鈴木さあやと林梨海
19. 入学式
以降、現実が追いつかず内容が完全に未定(ただし中須かすみからのスクールアイドル勧誘と結ヶ丘の鉄研設立etc.は予定)

これだと本作完結までにあと1 - 2ヶ月はかかるな……。

それよりも蓮の方で3人増えたけど、これの消化にも時間かかるぞ……。次回作もゆっくりじっくりとお付き合いください。

【米女ビン】
私立上板橋中学に通う2年生。
米女メイの双子の弟。10月29日生まれのA型。容姿としてはメイと瓜二つだが、髪の色が緑で、青縁のメガネをかけている点が異なる。身長は158cmで、メイより少し高い。同じ上板橋中学の1つ上の先輩かつ鉄道仲間である浪速万里とともに次年度以降、女装して虹ヶ咲学園に通うことが決まっている。


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【内容激薄・日本語】The Last Piano Lesson by Mia Taylor in New York

今回は部会ネタの予定でしたが、ネタが出ない中でそういえばと思いニューヨーク回を書くことにしました。ちなみにこれが最後のニューヨーク留学回です。視点は小磯多英子を予定。

今回は極めて短いです。2500字行けない……。

※題名が英語になっていますが、内容は日本語表記なのであしからず。


【♪フレデリック・ショパン『英雄ポロネーズ』♪】

ミア「初めてのときより多英子もずっと上手になったな」

 

私「これもミア先輩のおかげです」

 

2024年2月17日、今日はミア先輩からの、最後のピアノ指導の日だ。ミア先輩の指導は毎週土曜日に受けていたけど、今週水曜日に現地での留学を終え、帰国の途につく予定だから、今日が最後なのだ。

 

ミア「フレデリック・ショパンのこの曲をもうmissなく弾けている時点でキミはもうPerfectだよ」

 

私「ありがとうございます!!」

 

ミア「じゃあ今日は最後に、duetってのををやってみようか」

 

私「確か連弾とかいうやつですかね?」

 

ミア「ああ。多英子は最近曲とか作ったか?」

 

私「こんなのしかないんですけど……」

 

印刷した楽譜を差し出すと、ミア先輩は弾き始める。

 

ミア「初めてにしてみればGoodな方だぞ。でも……」

 

私「でも?」

 

ミア「流石に今からshow offというわけにはいかない。Professional目線で見たら、ひょっとすると笑われるかもしれない」

 

私「ダメでした?」

 

ミア「いや、これは帰国してからせりなあたりに披露しな。この状態だとボクは手直しできない。せりななら絶対にいい感じに仕上げてくれると思うよ」

 

私「ありがとうございます!!」

 

ミア「今日はボクが作曲したけどボツにしたものを使おう。ボクにとっては納得いかなくても、せりななら喜ぶ曲にちがいない。Lessonが終わったら楽譜は持ち帰りなよ」

 

私「わかりました」

 

というわけで、弾いていこう。今回扱うのはミア先輩オリジナルの無題の曲だ。

 

〜※〜

 

連弾は相手と合わせて合奏するということだから少し緊張した。

 

いざ一通り弾いてみると……

 

 

大成功だった。

 

ミア「Great!!ピアノに出会って1ヶ月で、連弾でもここまで弾けるようになるとか、キミは天才だ!!You are a Genius!! ピアノをこれまでやってこなかったこと自体、勿体無いぞ!!」

 

私「なんか申し訳ないです……」

 

ミア「もうキミは音楽の道の上で、1人で、いやせりなともやっていけると思う。最後に1曲、気になったものを弾いて、それの出来で卒業か不合格か判断しよう」

 

私「わかりました」

 

というわけで、この曲を弾き語りしてみよう。

 

【♪SEKAI NO OWARI『深い森』♪】

 

自ら空き時間に採譜して、自ら弾く。作曲初心者がまずできるのはこの程度だ。

 

ミア「Oh, my gosh……これではボクの負けだ……」

 

ミア先輩も何故かショックを受ける。そして1曲弾き終えると……

 

 

ミア先輩はいなくなっていた。

 

私「あれ!?ミア先輩!?今はどこに……」

 

すると声がする。

 

ミア「多英子」

 

私「はい!?」

 

声のした方に目を向ける。

 

ミア「もうキミは一人前。一発合格。土産はいらない。その実力さえあれば、下手をしたら日本に限らず、世界の一部の国では通用する。日本に帰国したら、ぜひ動画でその実力を発揮してくれ。じゃあね、Ms. Shojaku」

 

私「ありがとうございましたミア先輩!!」

 

ミア先輩は去っていった。ハンバーガーを一緒に食べるつもりだったけど、流石に無理があったよね……。それと、動画投稿していたの、ミア先輩にもバレたぞこれ。

 

このあとはP32AC機関車とDM30AC機関車を撮影し、全区間乗り通してからホテルに戻りました。それでも、やっぱり先日見たALP-45A機関車には適うわけがないと感じてしまう次第だった。




次回は特別出演企画最終章になります。次々回は沼津遠征で、花丸ちゃんと果南ちゃんが登場見込みです。

ちなみに多英子ちゃんは、更にその次の話で帰国します。

【告知】
またもや新庄さんのコラボ企画が完成しました。一応チラシの裏に投下しています。


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☆沼津には行く気がなくても行く義務がある。

今回は特別出演企画最終章の予定でしたが、当該ネタはYouTubeコミュニティを用いたリレー小説で消化したため、沼津遠征に飛びます。視点は青山由美を予定。


俺「浜名湖パルパル行くか、沼津行くか、大阪行くか……でも沼津は行く気ないんだよねぇ……」

 

マル「由美ちゃんまた浮気ずら?」

 

俺「げっ!!なんでいるの!?」

 

マル「沼津行く気がないって聞こえてきたから、粛清しようと思って♥」ハイライトオフ

 

2024年2月22日、卒研発表が終わり、自分の行きたいところに行こうと、ヒーリングレイクタウン新居のソファに座りながら考えていたが、いきなりマル(国木田花丸)に邪魔されたのだ。

 

俺「バレたか……」

 

マル「さ、沼津に出発ずら♪」

 

俺「待ってえええええ!!」

 

しかも、否応なしに連れ出すとか、勘弁してくれよ……。

 

〜※〜

 

さて、新居町から中部高速鉄道の沼津方面・長岡温泉行快速に乗る。もちろん、転換クロスシートで隣り合わせだ。

 

マル「そう言えば、どうして沼津に行く気がなかったの?」

 

俺「お台場と大阪ににトキメキが次々と生まれる中で沼津から輝きが次々と消えていく感じがして……」

 

マル「それなら、今後オラが東京や大阪で活動する頻度を増やさないとね♪」

 

俺「マイッタナコリャ……」

 

マル「もちろん、シオンちゃんたちの新拠点の虹ヶ咲学園鉄道同好会部室にも遊びに行くずらよ?」

 

俺「はい……」

 

先が思いやられるなぁ本当に……。

 

〜※〜

 

沼津着。

 

マル「ところで由美ちゃん、どうして沼津にオラが連れ出したかわかる?」

 

俺「どうせ俺の浮気対策だろ? 5年近くもAqoursとの交流があるからわかるよ?」

 

マル「それは違うずら。あれは表面上の話」

 

俺「えっ?」

 

マル「実は、果南ちゃんの実家のダイビングショップが今月の25日で潰れちゃうの。だから、由美ちゃん行ったことなかったって聞いたし、一度行くべきだと思うよ?」

 

俺「理解」

 

マル「とりあえず、ラーメンだけ食べたら行くずら!!」

 

俺「……え、でもマルは麺類が苦手だって言ってなかったっけ?」

 

マル「ここ最近は大学の友達とよく食べるから慣れたずら」

 

俺「あー……」

 

というわけで、駅前の家系ラーメンを食べることにしよう。

 

2人「美味しい〜!!」

 

マル「それにしても由美ちゃん、前と比べたらよく食べるようになったずらね」

 

俺「よく言われるよ」

 

マル「でも、マルみたいにぽっちゃりになるのだけは避けてほしいずら」

 

俺「善処します」

 

今の段階で身長177cm、体重61kg前後だからまだ増やした方が良いと言われがちである。だからまだぽっちゃりの心配はまだない。

 

2人「ご馳走様でした〜!!」

 

にんにくを入れ、汁まで全て飲み干し食べ切る。親や兄たちが一緒だとできないことだ。

 

俺「さ、行こうか」

 

マル「だね」

 

そんなわけなので、沼津駅前のバス停から乗ることにしよう。

ぶち当たったのは普通のバス。このままあわしまマリンパークまで乗る。

 

〜※〜

 

あわしまマリンパーク着。

 

果南「やっほ♪」

 

俺「いやなんで果南がいるの!?」

 

果南「由美が来るって花丸ちゃんが言ってくれたから、いっぱいいーっぱい愛してあげようかなって」

 

俺「だからって抱きつくなよ!!」

 

果南「ふーん……5年以上の付き合いなのに、由美はまだそんな酷いこと言うんだぁ……」ハイライトオフ

 

あ、地雷踏んだぞこれ。

 

果南「とりあえず、閉業前のうちの実家に連れてくよ♪拒否権はないからね?」ハイライトオフ

 

俺「マルもなんか言ってよ!!」

 

マル「由美ちゃんが悪いずら。ラブライブ優勝経験者の好意を蔑ろにするのがいけないんだよ?」ハイライトオフ

 

俺「終わった……」

 

というわけで船に連行され、3人で乗ることになった。

 

〜※〜

 

俺「しかし今日の海も荒れ気味だなぁ」

 

果南「ここ最近雨雲が流れてきているからね」

 

花丸「それでも無事に辿り着けそうだから良かったずら」

 

俺「だね」

 

船内では縛られなかったが、先頭の方に座る羽目になってしまった。何故に俺がVIP待遇を受けるのか、まだ理解できていない。俺、ただの平民なのに……。

 

そして淡島到着後のこと。

 

??「Ciao〜!!」

 

俺「いや、なんでマリーがいるの!?去年5月はヴッパータールで仲喜を捕獲したって聞いたんだが」

 

何故かマリーがいた。

 

マリー「ユーミンが卒研発表終わるって聞いたから、有給取っちゃった♪」

 

俺「バレてたのかよ」

 

マリー「ルビィから聞いたの☆」

 

俺「失策だった……」

 

ルビィは俺と同じ大学だし、何しろ俺のことは学内でも有名っぽいから、この程度のことは驚かないが、逆にこのことをすっかり失念していた。

 

果南「そういうわけだから、今日1日逃げられると思わないでね?」

 

俺「明日成田に多英子ちゃん迎えに行かなきゃいけないのに……」 

 

マル「多英子ちゃんって……誰?」

 

また地雷を踏んだ気がしなくもない。でもちゃんと説明しよう。

 

俺「ニューヨークに昨日まで留学していた虹ヶ咲生。10月に大阪の咲ノ浜から流れてきたけど、実は俺が一昨年の4月に咲ノ浜を訪問した際に知り合ったんだわ」

 

マリー「……ユーミン、マリーも嫉妬しちゃうわよ?」ハイライトオフ

 

果南「これはもう、鞠莉のホテルに強制1泊大サービスしかないね」ハイライトオフ

 

マル「オラも賛成ずら」ハイライトオフ

 

俺「てか果南、店はどうするんだよ?閉業間際だからお客様がいっぱいみえているだろ」

 

果南「え?私はちゃんと店の方はあるよ。だから、閉店時間までは自由だからね?」

 

俺「4時までフリーとかなんか微妙……」

 

マル「いや、浮気対策でついていくずら」

 

俺「勘弁してよぉ……」

 

てなわけで、少しずつ巡ろう。

 

まず向かったのは淡島水族館。アクアリウムだからといって、2人が出会うファンタジーなんぞはない。ふいにときめいたらそれこそ既婚者の俺としては浮気になる。

それだけじゃない。Aqoursのメンバーの恋の魔法は異常値が出ている、つまりドロドロなヤンデレと化している。だから、

 

マル「やっぱり由美ちゃん、魚たちのパーティーに呼ばれちゃってる……ユルサナイズラ……」ハイライトオフ

 

熱帯魚やヒトデ、ウニに夢中な時点でこの通りだ。

 

俺「ごめんなさい」

 

マル「とりあえず、罰としてこの衣装を由美ちゃんに渡すずら」ハイライトオフ

 

渡されたのは恋になりたいAquariumの衣装なのだが……

 

俺「待てよ。この色って……」

 

マル「由美ちゃんの色ずら♪」

 

色は緑、しかも果南のとは違う色合い。俺のイメージカラーが中部高速鉄道のコーポレートカラーと同じヒーリンググリーン(*1)であることは明かしているが、おそらくそれを受けて曜が作ったようにも感じる。

 

俺「俺はただのスポンサー代表なだけで、アイドルじゃないし、着るわけ無いだろ」

 

マル「なんでそんなこと言うの?由美ちゃんはアイドルの扱いだからこれを一度着て、恋アクの世界観を感じといけないんだよ?」ハイライトオフ

 

俺「なんとかしてよぉ……」

 

マル「とりあえず、ホテルに戻ったら着てもらうからね?」

 

俺「わかりました……」

 

なんというか、泣きそう……。

 

〜※〜

 

その後、ホテル付近あるトンネルに向かう。もうこれでこのイルミネーションともお別れだ。

 

俺「イルミネーションにはやっぱりトキメキがあふれるよぉ〜♥」

 

マル「やっぱり由美ちゃん、すぐあらゆるものに浮気するずら……すごく腹が立つずら」

 

俺「だから許して!!」

 

その時だった。

 

??「こんなのは浮気じゃないよ?」

 

??「そうよそうよ」

 

俺「なんでそーちゃんと勇輝がいるんだよ」

 

夫の勇輝と弟のそーちゃんがいた。

 

勇輝「浮気対策で鞠莉ちゃんに呼ばれただけだけど」

 

そーちゃん「僕も同じよ」

 

俺「うわ、みんな一緒かよ」

 

マル「聡平くんも勇輝くんも、電車に限らずAqours以外の子に浮気するのは許さないずらよ?」

 

勇輝「虹ヶ咲や蓮ノ空でもダメ!?」

 

マル「ダメずら。特に男の子がそんなことしたら犯罪ずら」ハイライトオフ

 

そーちゃん「お慈悲を〜……我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋癡 従身語意之所生 一切我今皆懺悔」

マル「懺悔文を唱えても無駄ずら。今日1日は3人共、マルと鞠莉ちゃんと果南ちゃんの愛をたっぷりと受け取ってもらうずら」ハイライトオフ

 

3人「そんなあああああああ!!」

 

というわけで、2人も無事に捕獲されました。ジュリーはいなかったけど、25日に入試があるし邪魔しちゃいけないのは明らかだからそれはそれ。それでも、家族全滅って色んな意味で泣きそう……。

 

とりあえず、淡島を周回した後にイルカのトレーニングを4人で見る。子イルカが健気に頑張る姿はぜひ読者の皆さんにも見せるべきだったと思う。「おかあさんといっしょ」の速水けんたろうさん、春日雅子さんのあの歌とかも思い浮かべたが、それを言ったら古いって言われるぞこれ。

 

トレーニング終了後のこと。本来ならば船で帰るはずだったが、それを許してくれないのがマリーだ。

 

マリー「さ、4人でホテル行きましょ?ね?」

 

俺「わかりました」

 

ホテルオハラにて出血大サービスで、無料で1泊2食付、断ったら更に恐ろしい罰が待っているとか言う以上、断る権利はない。

 

勇輝「そう言えば由美の明日の予定は何かあったの?」

 

俺「多英子ちゃんを成田に迎えに行くつもりだったけど。そっちは?」

 

勇輝「身延線乗り通す予定だったんだ。切符は取っていなかったからまだ良かったけど」

 

そーちゃん「これじゃあ2人揃って行けないわね……僕は名古屋に帰る方向だけど、帰れるか不安しかないわ……」

 

マル「聡平くんもカエサナイズラ」ハイライトオフ

 

マリー「諦めなさい?」

 

Ω\ζ°)チーン

 

しばらくして果南もやってきた。これはもうゲームオーバーだ。

 

果南「こうなったからには、3人揃って明日まで付き合ってもらうよ♪」

 

マリー「さあユーミンもそーちゃんも、勇輝もいっぱいいーっぱいEnjoyしましょうね☆」

 

俺たち「いやあああああああああ!!」

 

このあと俺たちは食事の後、着せ替え人形にされたり、一緒にお風呂に入ったり、ゴム付きでさせられたり(*2)と散々だった。もうなんとかしてよぉ……。

 

ちなみに次の日は解放されましたが、盗聴器をつけられ成田には行けませんでした。勇輝くんも身延線を乗り通す予定を諦めざるを得なかった。帰宅後直ちに破棄したからいいけど、盗聴器は正直反則としか思えない。

*1
埼京線の緑15号と全く同じ色合い。

*2
こう見えて俺も勇輝もそーちゃんもふたなりだからね。




ちなみに私の場合は、あわしまマリンパークからちゃんと脱出し、その日のうちになめろう丼を食べてホームライナーで名古屋まで帰着しました。

次回は予定変更で、多英子ちゃんが帰国します。

しかし、虹ちゃんの完結編がぼっち・ざ・ろっく!のけろりら先生の作画になっていたことで世間では物議を醸していますが、正直、私の場合自作品の丸山せりなちゃんの容姿をアンケートの都合により喜多郁代ベースで考えていたものの丸被りじゃねえか……(*1)。

※丸山せりなに関する、02 greenlinerさんのYouTubeコミュニティでのコメント、ムービーアニメさんのウィキメール応対はありがとうございました。以下に02 greenlinerさんのYouTubeチャンネル、およびムービーアニメさんのWikipedia利用者ページのURLを記します。
【02 greenlinerさん】
https://youtube.com/@02greenliner62
【ムービーアニメさん】
https://ja.wikipedia.org/wiki/User:Voice_anime

*1
これを受けて再度アンケートを取りましたが、それでも喜多郁代勢が多めでした。しかも02 greenlinerさん曰く、「郁代よりももうちょっと茶髪寄りでストレートにしたらよさそう。」、ムービーアニメさん(ハーメルンロック済み)曰く「丸山せりなのベースは私も喜多郁代で同意します。」とのことで……。もうなんとやら。



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お帰りなさい! おたえちゃん ニューヨークから帰ってきた少女は音楽科への転科を決意する

今回、小磯多英子ちゃんが帰国します。もちろん、小磯多英子目線での展開を予定。

ちなみに題名は10年ほど前に小学館から出版された本のパロディです。


2024年2月23日16時、予定より少し遅く成田空港に到着。1ヶ月間の短期留学とはいえ、現地での授業もそうだけど、ミア先輩からのピアノレッスンに、DM30ACやALP-45Aなどの機関車の撮影などを経験しているうちに長いようで短いと感じてしまう次第だった。

 

到着ロビーにて。

 

私「みんな、たっだいまー!!」

 

シオン・郷・侑・歩夢・せりな「おかえりなさい!!」

 

幼馴染に加え、せりなが迎えに来てくれたが、

 

私「……あれ?由美は?」

 

迎えに来てくれる予定だった由美がいなかった。

 

歩夢「Aqoursメンバーの一部に家族揃って捕まって行けなくなったって」

 

私「うわ、あのアイドルもやってくれたね……」

 

シオン「僕のデビュー前からいつもああだったらしいからね」

 

私「理解」

 

Aqoursのメンバーと由美たちは交流が深いけど、由美たちを捕縛してくる激重アイドルだと知ったのはこのときだった。

 

せりな「むー……いつかおたえを縛っちゃおうかなぁ……」

 

せりながそれに反応してしまう。私がニューヨークに留学してからいきなり私にヤンデレ化したから、まあ慣れっこだ。でもAqoursの二の舞いになったら流石の私でも抵抗するかもしれない。

 

郷「それは僕が許しません!!」

 

侑「幼馴染連合として、おたえを縛るのだけは却下だね」

 

せりな「そんなぁ!!」

 

シオン「せりなちゃんも変わっちゃったね……」

 

歩夢「うん。何回か粛清を試みたけど、ダメだったよ」

 

私「いや、歩夢はせりなを粛清すなっての」

 

歩夢「何言ってるの?幼馴染に寄り付く虫は粛清を試みないと気がすまないの。シオンちゃんはもう手遅れだけどね?」

 

郷「あちゃー……」

 

侑と私はこの幼馴染の対処法がわかっているからいいけど、他の3人は付き合いが浅いから激重に感じているのは言うまでもない。

 

さてと。

 

侑「とりあえず、6人でお台場に戻ろうか」

 

シオン「それがいいね」

 

せりな「待って、シオンも侑ちゃんも」

 

お台場に戻る前に、せりながストップをかける。

 

侑「どうしたのせりなちゃん?」

 

せりな「私、おたえのピアノも聞きたいなぁって思うんだけど♪」

 

私「どうして?」

 

せりな「ピアノが上達していたの、現地からアップされた動画で知ったんだ」

 

すると、幼馴染4人がハイライトを真っ暗にしせりなに迫る。

 

シオン「せりなちゃん、その動画見ていないんだが」

 

侑「いつ見たの?」

 

歩夢「どうして私たちに言ってくれなかったの?」

 

郷「一言くらい僕らに伝えてくれてもいいじゃん」

 

せりな「ごめんなさい…。一応YouTubeに上がっているんだけど、上がっていたのは先週の土曜日くらいだったかな」

 

歩夢「今後は忘れずに私たちに言ってね?嫉妬しちゃうから」

 

せりな「わかりました……」

 

私「でもまあ、5人にはピアノを聴かせてあげたいなって思ったから、今から行こうか」

 

5人「うん!!」

 

そういうわけなので、ストリートピアノに移ろう。

 

〜※〜

 

私「とりあえず、1曲弾いてみるね」

 

【♪森田真奈美『I am』♪】

 

報道STATIONで使われていた、個人的には名曲中の名曲。古舘さんが辞めると同時にこの曲も使われなくなった。当時小学生だったけど、未だにものすごく虚しい。

 

歩夢「これは凄い……」

 

シオン「僕の負けだ……」

 

侑「おたえが目覚めるとは思ってもいなかったよ……」

 

郷「チート才能開花だね……」

 

全員圧巻される。そんな中でせりなだけ完全にときめきをあらわにしていた。

そして弾き終わったあとのこと。

 

私「それで、大事な話があるの」

 

みんなが息を呑む。

 

私「私、今度の進級で音楽科に転科しようと思うんだ。ピアノに限らず、作曲とかやってみたいし、音楽史も深堀りしたいの!!」

 

歩夢「おたえちゃん、ついに道が開花できてよかったね!!」

 

私「えへへ、ありがとう歩夢」

 

侑「おたえの夢は、いつでも応援しているからね」

 

私「侑もありがとう!!」

 

シオン「また僕のチェロやギターと、YouTubeでコラボ演奏してみたいなぁ。僕は普通科のまま推移していたいんだけどね」

 

私「シオンもやる気だね」

 

シオン「もちろん♪」

 

郷「僕も楽器、始めてみようかな。ドラマー久遠寺トワとかかっこいいだろうなぁ」

 

私「郷も無理はしなくていいからね?」

 

郷「うん、わかってるから大丈夫だよ!!」

 

幼馴染4人は応援してくれる。でもせりなは一味違った。

 

せりな「私も全力で応援というか、支援するよ!!」

 

私「えっ!?せりな!?」

 

せりな「ピアノは十分上手。現地の人たちも認めてくれたんでしょ?」

 

私「うん」

 

せりな「でも、作曲とかも不十分だって聞いたし、何よりおたえには、転科前にやってほしいことがあるんだ」

 

私「えっ……」

 

せりな「続きを言うね。それは……」

 

ミッション到来!?そう思い息を呑む私。

 

 

 

 

せりな「ビオラをマスターしてもらうことです!!」

 

全員「ええええええええっ!?」

 

歩夢「ビオラってどういうものなの?」

 

シオン「バイオリンより少し音程が低い弦楽器。チェロやコントラバスとも同じ仲間だね。でも知り合いで弾ける人って由美ちゃんの妹のジュリー以外いなかった気がするよ」

 

そう。鉄道同好会には鈴乃ちゃんがコントラバス要員かつバイオリン要員、比奈ちゃんがチェロ要員なだけで、ビオラ要員はいなかった。

 

侑「それなら大チャンスじゃない?」

 

せりな「うん。私は大体の楽器をマスターしてはいるけど、私以外にビオラを弾ける人が鉄道同好会にいないもん。だからおたえにマスターしてもらって、鉄道同好会全体でのバックアップを取る作戦だよ。だからおたえのために、張り切っちゃうんだからね!!」

 

私「本当にありがとうせりな!!私、転科までに、せりなに心配をかけないくらいに上達してみせるよ!!」

 

せりな「よし!!頑張るぞ〜!!」

 

私・せりな「おー!!」

 

歩夢「あれで本当にいいの?それでも、やっぱり私だと嫉妬しちゃうけど……」

 

シオン「いいんじゃない?バックアップって、ないと意外と困るものなんだから。東上線の予備車ゼロとか見ていて身をもって感じたね」

 

郷「理解」

 

侑「わかるかぁ!!」

 

シオン「ごめんごめん鉄道で例えちゃって」

 

全員で笑い飛ばす。

 

せりな「じゃあ、そろそろ帰ろうか」

 

侑「そうだね」

 

こうして成田空港からお台場方面へと帰路につく私たち。もちろん、逗子行きのE235系に乗り込み、津田沼駅で緩行線に乗り換えるつもりだ。

 

帰りの総武快速線にて。

 

せりな「そういえば、最後の方部会に参加しなかったけど、何かあったの?」

 

私「全部舞子のせいだよ。留年したって話を聞いて、怒りを通り越して呆れちゃったから、帰って全校生徒の前で一喝するまで部会には参加しないって決めていたんだ」

 

せりな「それは仕方ないね……」

 

歩夢「でも、おたえちゃんがキレたこと、1回も見たことないね……」

 

私「だけど、今回は腹の虫がおさまらなかった。容赦なく怒鳴り散らすつもりだからね。侑も歩夢も、止めちゃダメだよ?」

 

侑「うん。わかってる。舞子さんの留年は私も深刻に思うもん。成績不振で追試対象外になったのには正直呆れたから」

 

シオン「僕もこれは同じ気持ちだね。由美ちゃんがコロナ禍でサボりすぎたのに、留年しないで大学院進学まで挽回した事実を踏まえると流石にキレそう」

 

郷も頷く。

 

せりな「みんな頷いているから、思いっきり叱ってあげてね?」

 

私「うん!!」

 

ただ、後で聞いたところ、成績不振で追試対象外、強制留年になった3年生は舞子1人だけだけど、成績不振で退学処分になった3年生が3名ほど出たらしい。それでも一歩間違えば退学処分だったから、到底許されるべきではないことだ。思いっきり舞子に喝を入れるしかないね。

 

そんな思いを抱えながら、無事に乗り換えを繰り返し、新木場駅で解散になった。しかし、このとき私は気づいていなかった。

 

 

元風紀委員長、普通科2年の御堂ミミさんの容態が悪化し、もう先が長くないということを。




元風紀委員長のミミさん、どうなるのやら……。

次回は大阪遠征を予定しています。また、舞子ちゃんには次々回にて公開説教が待っています。


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