ようこそ生かさず殺さずの実力至上主義の教室へ (ボーア)
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今時の学生は

ワレ感じるがゆえにワレありだな!───忙しい!よりビルダー拓也


 

 

カーテンの隙間から降り注ぐ朝日の光が、ベッドの上で寝ている拓也のギリシャ彫刻のようなガタイを照らし出す。どうやら起きる時間らしい。

 

「あーっ!おはよぅううっす!おーっ!うーっす!」

 

オレは激エロな淫獣の雄叫びと共に一つ伸びをし、完全に目を覚まさせて野獣モードに体を切り替える。するとオレの声が下まで届いたのか、一階からお母さんの声が聞こえてきた。

 

「拓也?朝食が出来ています。すぐ降りてこれますか?」

 

「あ、あん、はっ、はい、40分後には、いっ、行けまっす!」

 

「今日から学校が始まるのでしょう?もっと早く来れませんか?」

 

「あ、ああ、はい、なるべくはっ、はっ、早く行きまっす」

 

オレは慌てて学校に行く準備をする。

 

うーん、それにしても制服のシャツが中々閉まらないな。やっぱり拓也の胸囲107センチのモロホストガタイはシャツくんにはきつかったのかな(笑)

 

なんて悪戦苦闘しながら何とか着替えを終えて1階のリビングに向かう。下に行くと、焼き立てホカホカのトーストと共にウインナー(意味深)、バナナ(意味深)、牛乳(意味深)、そして拓也の大好物であるドロドロのヨーグルト(意味深)がテーブルの上に用意されていた。ヨーグルトは長時間の授業でもケツ洗わずに済むからとても重宝してるんだよね。

 

お母さんが作った朝食を食べた後は、入学式に遅刻するといけねぇんで速攻で日課の朝シャワーも浴びずに必要な荷物を持ち、お母さんに別れを告げて家を飛び出る。どうせ、向こうの寮で夜にシャワー浴びるからいいのさ♪。

 

いつもと違う道を歩きながら春の陽気を感じつつ、上から舞い降りてくる桜の花びらの匂いで甘く優しい香りを放ちながら自宅からバス停に向かった。

 

 

 

「早朝のバスは3台くらい来るといいんだよね。だってさぁ、通勤ラッシュの時に一人のご老人の方とかが座れなくてかわいそうじゃん!」なんて思っていながら、バスの中で立っているおばあさんにはたして誰か席を譲るのかどうかやっぱり気になる。

 

しかし、時間が過ぎても一向に誰かが席を譲る気配がない。やっぱり今時の現代人クンって譲り合いの精神を忘れてると思うんだよね。

 

だからオレは一向に名乗り出ようとしないウケな乗客くんに代わっておばあさんに席を譲るべく自分の座ってた席を立ち、淫乱な声掛けをした。

 

「おばあさん、どうぞオレの席へ座って下さい!」

 

「…あら、本当にいいのかしら?」

 

「ウッス!オレ体鍛えてるんでこれくらいは何ともないっす!」

 

「そう?じゃあお言葉に甘えて座らせていただきましょうかねぇ。ありがとねぇ、優しいお兄さん」

 

「ウィス!」

 

オレは無事におばあさんに席を譲れたことにほっとして、一つ息をつく。

良いことをしたからかジムで筋肉ガンガンにパンプしまくった後のような爽快感がケツから全身に迸るぜ。

 

それと同時に「拓也、お前は気の使い方が上手いな!」なんてセンパイに言われたのを思い出す。シュワちゃんも「人助けをするのは女と寝るより快感だ」って言ってたけど、その通りだぜ!

 

 

おばあさんが席にゆっくりと腰を降ろすのを見届けた後、昨日発売された小説である「生かさず殺さずのクリスマス」を鞄から取り出しバスの中で読み耽った。

 

 

目的地に着いたんで、前の人に続いてバスから降りる拓也。今日からここで生活するんだなぁなどと感慨に耽りながら前を向くと、そこにはデカ校舎が仁王立ちで待ち構えていたのでつい目を丸くしてしまう。

 

「デカイ!」

 

一級品の美術品を鑑賞するように、そそり立った超デカ校舎をエロ放心しながら見つめている拓也。すると、後ろの方から

 

「あ、ねぇキミ!」

 

って声がしたので慌てて気を持ち直して振り返ってみると、そこにはニコニコ顔でどんなノンケでも堕としてしまいそうな風貌をしたオンナがいた。そういえばさっきバスの中で見かけたような気がするぜ。

 

「さっきお婆さんに席を譲ってくれた人だよね?」

 

「そうだぜ!」

 

「ごめんね、私も名乗り出ようと思ったんだけど…」

 

「いーんだよ、気にしなくて!オレが好きでやった事だからさ!」

 

「そう言ってくれると助かるよ……あっ、そうだ(唐突)これもなにかの縁だし後で連絡先交換したいなって思ったんだけど…いいかなっ?」

 

「よいぜ!」

 

……本当は初めての連絡先交換はオトコとが良かったんだけど、ここで断るのも失礼だしなって思ったんで残念がる様子は一切見せずに了承する。オレってチョーオトナだよな!

 

「ありがとう!私の名前は櫛田桔梗、よろしくね!え〜っと…」

 

「南拓也。拓也で良いぜ!」

 

「分かったよ!じゃあ改めて拓也君、これからよろしくね!」

 

「ウッス!こちらこそよろしくお願いしまっす!」

 

 

その後は櫛田と共に時々笑い話も交えてクスクス笑いながら上手な会話を回していき、オレ達は学校へと入って行った。

 

さぁ今日から学校生活頑張るぜ!




櫛田さんマサヒコさんに似ているように思えるのだが…


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高度育成高等学校は奥深い


「ベロチューにはベロチューを」───ガンギマリ法典 196・197条


 

 

続きだぜ。

 

 

掲示板に貼られていた張り紙を見るにどうやら拓也はDクラスらしい。Dはデカ○ラのDって言うし入学早々縁起が良いよな。

隣で同じように見ている櫛田はどうなのかなあって思ってたら向こうから話しかけてきた。

 

「私はDクラスだったよ。拓也くんは?」

 

「オレもDクラスだったぜ」

 

「そうなんだ!じゃあお揃いだねっ!」

 

「ウッス」

 

櫛田もオレと同じDクラスなんだな。

やっぱり知ってる人が同じクラスっていうのは安心するぜ。

 

…それにしてもコイツ朝からテンションが高いな。正直オレはまだネムネムな感じなんだけど、やっぱりこれから新しく始まる学校生活が楽しみなのかな。なんて事を拓也は考えながら櫛田と共に教室へ向かった。

 

ドアを開けて教室に入ると、これから共に暮らすクラスメイトたちが筋肉マ○コが裂けるぐらいの歓声と共にオレたちに熱い視線を向けてきた。

 

そんなに見つめられると興奮して朝っぱらからケツマンぐちょぐちょになってしまうからやめて欲しいぜ!……まぁ実際は隣の櫛田に降り注ぐ視線なんだけどさ。オトコって本当に美少女によぇーよな。

 

「えーっと、私の席は……あった!じゃあ拓也くん、また後でね!」

 

「かしこまりっ!」

 

とりあえず櫛田と別れ、オレは90度以上、180度以下?見渡して自分のネームプレートが置かれている席へと向かう。机が置かれていた場所は廊下側の前の方で、中々エロいぜ。

 

席に着いたオレは早速誰かとお話してみようかな、と思ったんで周囲を見てみる。

しかし今の所、どうやら拓也の周りには隣の席で学校の資料を見ている眼鏡をかけた女の子しかいないみたいだ。せっかくなんで試しにその子に声をかけてみた。

 

「オッス(Z戦士)」

 

「ひゃいッ!?……えっと…お、おはようございます…?」

 

「おはよウッス!」

 

朝の挨拶は大事だよな!

それにしてもちゃんと反応してくれてよかったぜ。もし無視されてたら拓也のメンタルがぐっちょぐちょドッロドロになってたかもね。

 

でもここで一つ問題が。お相手さんはこちらをチラチラとは見るけどしっかりとは見てくれないんだよね。やっぱり拓也が激エロのモロホストだから目をそらすのかな(笑)

…まぁ冗談は置いておいて多分これは緊張しているんだろうな。それなら拓也のテクでその緊張を解きほぐしてやらなきゃね。そう思ったオレは会話を再開させようとする。

 

するとどこからか「最悪なのはテク無しだったこと」「挙げ句にジジィのくせにテク無しで、客に奉仕を求める姿勢にビックリ」なんて合成音声が聞こえてくるような気がしたが、無視するぜ。

 

「君が──まさよしくんだね?」

 

「ち、違いますっ。私の名前は、さ、佐倉愛里(さくらあいり)です」

 

「お、トオルか?」

 

「愛里です!」

 

名前を佐倉という女の子は少し声を張り上げながらこちらを見る。すると初めて拓也の目と佐倉の目が合わさった。

ふーん、さっきまではしっかりと見えなかったけど、中々綺麗な目をしてるじゃんかよ?まぁ、オレの目の綺麗さには及ばないけどね。

 

「ふふふん♪やっとちゃんとこっちを見たなぁ?いい格好だぜぇ!」

 

「え……?あっ…」

 

佐倉はオレの言葉を咀嚼して理解したのかハッとした表情を浮かべた。どうやら拓也の意図に気づいたみたいだな。

 

「あ、あの…すいません。私、あんまり人と正面向いて会話するの得意じゃなくて…」

 

「いいよいいよ、人間誰しも苦手なコトっていうのがあるからね」

 

もちろんそれは拓也にも当てはまる。…と言っても苦手というか短所なんだけどな。

オレは世間一般から見るとナルシストらしいから、中学の時オマエ生意気だぞって年長の不良グループにイジめられて、しょっちゅうボコボコにされたり体育館のマット置き場で玩具にされたんだよね。……まぁ、それがきっかけでガタイ鍛えるようになって、今みたいにエロくなれたから悪い事ばかりじゃなかったけども。

 

「じゃあどうしようかな~(見切り発車)あっ、そうだ(唐突)ならさ、オレと友達にならない?友達になったら自然と話すことになるし、そしたら徐々に人と会話するのも慣れてくるっしょ」

 

「ふぇっ…?い、いいんですか…?こんな私と、と、友達なんて…」

 

「もちろんOKだぜ!お友達になるんぜよ!(薩長同盟)」

 

「じゃ、じゃあ、お願いします…」

 

「ホァイ…あ、そういえばまだ名前言ってなかったな。オレは南拓也ってんだ。これからよろしくな、佐倉!」

 

「うん、よ、よろしく、南くん……ふふ、友達…」

 

そう言った後、佐倉は微笑んだ。やっぱり女の子は笑顔が一番!だぜ。

 

その後は皆が入ってくるまで会話しまくり趣味語りまくり白眼剥いて吠えまくり。

途中、佐倉の趣味(写真を撮ること)の中でカメラの話題が出てきた時に、

 

「そ、そういえば、あの天井の部分に、何か付いてるような…監視、カメラ、かな...?」

 

「え?」

 

って指摘されて、そう言われるとなんかすっげー視線を感じる気がするんでその方向を見ると、なるほど確かにそこには監視カメラが取り付けられていた。

 

「ホントだ、監視カメラじゃん!よくあんなの見つけたなぁ…すぅっげ…(感心)」

 

「…えへへ」

 

それにしてもなんでこんな所にカメラがあるんだろうと少し考えてオレは一つの答えに辿り着く。

 

これはおそらくクラスメイト達の授業態度を観察するため…ではなく、拓也の激エロモロホストガタイを視姦してオ○ニーするために取り付けられたのだろう。全く、しょうがない奴らだぜ!

 

でもいいぜ、オレはどうせ淫乱ボディビルダーなんだし、ギラギラした目線で見てやがる監視員くんにはとことんエロボディを見せ付けてオカズをサービスしてやるぜ!ついでに軽いポージングもしてみたりさ。

まぁ、ちょっと監視員くんには拓也のガタイは刺激が強すぎてステーキを食べた時みたく胃もたれしちゃうかもしれないけどね(笑)

 

そんな感じで当たり障りのない話をしてると始業を知らせるチャイムが鳴ったんで会話を切り上げて前を向く。

すると、教室のドアがぽっかりと開いて一人のスーツを着たオンナが入って来た。イカニモ先生っぽい身なりをしているから、多分ウチの担任だろうな。

 

「えー新入生諸君。私はDクラスを担当することになった茶柱佐枝(ちゃばしらさえ)だ。普段は日本史を担当している。この学校にはクラス替えというシステムは存在しない。だから卒業までの三年間は私がこのクラスを受け持つことになるのでよろしく。今から1時間後に入学式が体育館で行われるが、その前にこの学校の特殊なルールについて資料と合わせて説明させてもらう」

 

そう言って茶柱先生は資料を配り、同時にズコズコズルズルと重要事項を生徒たちの耳マンに突き刺していく。

 

要点を纏めると、

 

・在学中は基本的に外部と連絡が取れない。

・お金の代わりにクレジットカードの役割を担う学生証カードを使って買い物を行う。

・学校の敷地内にあるものならポイントでなんでも購入可能。

・ポイントは毎月一日に振り込まれる。

・最初に10万ポイントが支給される。

・ポイントは卒業時に回収される。

・学校はいじめに対して敏感で全身が痙攣する。

・エロいぜ、拓也!

 

といった感じだ。

 

説明が終わり、戸惑いの残る教室を茶柱先生はぐるりと見渡す。

 

「質問は無いようだな。では良い学生ライフを送ってくれたまえ」

 

そう言い残し、先生は教室を去って行った。すると、先生がいなくなったからなのか周りからぽつぽつと声が出始める。

 

「ねえねえ、帰りに色んなお店見ていかない?買い物しようよ」

 

「うんっ。これだけあれば、何でも買えるし。じゃけん入学式終わったら早く行きましょうね~」

 

まぁクラシアンの水道トラブルなら20回分、カルパスホルダー「GATAI」なら33体分購入できるポイントがもらえるもんな。そりゃ皆浮き足立つわけだ。

 

ついでなんで隣の佐倉にも使い道について聞いてみる……はずだった!

 

「あっ、拓也くん!ちょうど良かった、連絡先交換しない?」

 

横からすっと拓也の席にやってきたのゎあの、櫛田桔梗。

うーん…なんか櫛田からは底知れぬナニかを感じるんだよな。まぁ、それが何かは分かんねーけど。

 

「おお、よいぜ!」

 

オレはすかさず制服の雄膣ポケットから携帯を取り出し、コミュニケーションツールアプリであるJINEを起動して交換する。

 

「よし、出来たっ!じゃあ、これからよろしくねっ!」

 

「ウッス」

 

そうやってオレと櫛田が連絡交換し終わった後、一人の男子生徒が手を挙げた。

 

「皆、少し話を聞いて貰ってもいいかな?」

 

席を立ち、皆を見渡しながら優しい声で言い放ったのは、好青年な雰囲気を漂わせる拓也好みのジャニ系イケメンくん。磨いたらホストになれるぜっ!

 

「僕らは今日から同じクラスで過ごすことになる。だから今から自発的に自己紹介を行って、一日も早く皆が友達になれたらと思うんだ。入学式まで時間もあるし、どうかな?」

 

オレは人との繋がり♂を大切にする系ボディビルダーだから、もちろん自己紹介に参加する。

 

「賛成ー!私たち、まだみんなの名前とか、全然分からないし」

 

一人が口火を切ったおかげで、自己紹介するか迷っていた人達もどんどん参加を表明する。その様子はまるで連結しまくるムカデ人間みたいだぜ。

 

「それじゃあ僕から自己紹介するね。僕の名前は平田洋介(ひらたようすけ)。中学では普通に洋介って呼ばれることが多かったから、気軽に下の名前で呼んで欲しい。趣味はスポーツ全般だけど、特にサッカーが好きで、この学校でもサッカーをするつもりなんだ。よろしく」

 

すげーな!やっぱりイケメンの自己紹介聞くの最高だな!完全にクラスを支配してる気がするぜ!その証拠に周りの女の子たちも歓声を送ってやがる。

 

平田くんの自己紹介を皮切りに、それからは入れ替わり立ち替わりで20人以上、30人以下?何人の自己紹介聞いたかわかんねぇ。途中なんか自己紹介拒否して教室から出ていったやんちゃ系なやつもいたけど、比較的滞りなく進んでいった。

 

しかし、次に金髪ロン毛をオールバックにしたヤツの番が来た所で問題が発生する。

 

「あの、自己紹介をお願い出来るかな────?」

 

「フッ。いいだろう」

 

なんとソイツは立ち上がるどころか机の上に両足を乗せ、そのまま自己紹介を始めたのだ。こんなのガタイで分析するまでもなくヤバいやつじゃん!

 

「私の名前は高円寺六助(こうえんじろくすけ)。高円寺コンツェルンの一人息子にして、いずれはこの日本社会を背負って立つ人間となる男だ。以後お見知りおきを、小さなレディーたち」

 

やべー、世の中顔かガタイが良ければ大抵のことは許されるけど、これはかなりギリギリのラインだぜ。拓也も自分をナルシストだと自覚してるけど、あそこまでひどいわけじゃないからな。

 

「それから私が不愉快と感じる行為を行った者には、容赦なく制裁を加えていくことになるだろう。その点には十分配慮したまえ」

 

「えぇっと、高円寺君。不愉快と感じる行為、って?」

 

あ、それは気になるなりね。まあ今の拓也は戦車に轢かれても死なないから何されても平気なんだけどね。

 

「言葉通りの意味だよ。しかし、1つ例を出すなら────私は醜いものが嫌いだ。そのようなものを目にしたら、果たしてどうなってしまうやら」

 

ふーん、それならギリシャ彫刻のような美しきガタイを持つ拓也は大丈夫そうだな。

でも平田くんはちょっと困惑してるみたいだ。イケメンくんを困らせるなんて悪いやつだぜ!

 

「あ、ありがとう。気を付けるようにするよ」

 

態度のデカい金髪ノンケくんの番が終わり、再び落ち着きを見せるようになった自己紹介はどんどんと進んで行き、遂に拓也の出番が来た。

 

「えーっと、次の人──そこの体格の良い君、お願い出来るかな?」

 

「あ、はい(素)」

 

これからが拓也の正念場。ボディビルで鍛えまくった観賞用筋肉玩具が悲鳴を上げることに。未だ自己紹介してないデカ○ラの性獣が1匹、使える穴は拓也だけ。こうなったら、拓也の雄膣を39匹のクラスメイトを満足させるまで提供しなければ許されない。……よし、イクぜ!

 

「ウッス!南拓也と申します。中学では水泳部に入ってました。趣味は筋トレです。皆さんこれから3年間よろしくお願いしまっす!(175.65.15サーフィンとボディビルやってる拓也です。髪は今風ロン毛、ボディは逆3ビルダー体型、胸囲107、体脂肪率10%、ビデオモデルもしてみたいです。よろしく!)」

 

「ありがとう南くん。これからよろしくね」

 

なんとか心の拓也を抑えることが出来たぜ。おかげでみんなの反応も上々だ。隣の佐倉も拍手してくれている。その様子を見てオレはこれからの三年間を淫乱に盛り楽しく過ごせる事を確認した。




ティーダのチ○ポ気持ちよすぎだろ!VSタクヤさんのプリケツエロい!


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新生活の準備は忙しい!


「右の胸を責められたら左の胸をも差し出しビルダー性処理玩具になっていく拓也」───新テク締め技開発!

敷地内の説明は既にしていて体育館で解散ということでお願いしまっす!


 

 

続きだぜ。

 

入学式を終えた拓也は、体育館で緊縛手錠並みに拘束されていたガタイを弓なりにのけ反らせ、筋肉を解きほぐしながら次にすることを考えていた。

 

「(このまま寮に行くのも味気ないし、折角だからお店でも見に行こうかな?……ついでに佐倉も誘ってくか)」

 

やることをガタイで整理し、目的が定まったオレはグルグルグリグリと首を回して佐倉を探す。

 

「オレを誰だと思ってるんだぃ。マッスルタクシー拓ちゃんさ。どんなヤツでも見つけてみせるぜ!」

 

そう言いながら体育館一帯を見渡してみるが、一向に見つかる気配がない。あいつは何故かピンク色の髪の毛をしてるから分かりやすいはずなんだけどなぁ。

 

────

 

結局、数分探したものの佐倉は見つからなかった。しょうがないんで一人で店に行くことにする。現在地である体育館を出て、施設の建ち並ぶ街っぽい場所へ目指して歩いていく拓也。

 

 

それにしても、この学校はデカい!マジかよ?ってくらいデカい!こんなの1日じゃ回りきれないぜ!流石は93.15万平米*1の大きさを誇る学校だ。こんなの見せられたらまるで20cm級デカ○ラと遭遇した時みたく、皆と同じように年甲斐もなく興奮しちまう。泊まり3年間でこれらを全制覇できるか見ものだぜ。

 

なんてウキウキしながら歩いてると、視界に見覚えのある建物が飛び込んできた。それは、入学前に何回か行った事のあるジム…通称、ゴールドジムだった。まさかまた会えるなんてケツにも思わなかったぜ。

 

ちなみにゴールドジムと言うのは世界に700ヶ所以上展開されているチョーデカいジムで、数多くのアスリートを輩出し、ディズニーランド・マクドナルド・コカコーラなどと並び最も信頼され影響力を持つブランドとして認められ、本当に優れたブランドのみが掲載される"America's Greatest Brands"に載っているマジスゲージムなんだ。

 

オレは学校の敷地内にあのゴールドジムがあるなんてスゲー!とか感激しながら、ついでに1枚記念撮影。

淫獣な拓也はサーフ系ボディビルダーを名乗り、日頃からジムに通いガンガンに筋肉痛めつけてやって全身パンプアップさせて鍛えまくっているのだ。そのルーティンはこの学校に来ても変わらない。

 

今日は店に行って買い物する予定があるから行けないけど、学校生活が落ち着いた頃に来ようかなと思い、また会おうぜ!という意味も込めて手を振りながらゴールドジムに別れを告げた。

 

そしてぶらぶら散歩しながら次にやって来たのは本命くんである日用品売り場。ここでは日々の生活に使う物が安価なものから高級感あるちょっとお高いものまで数多く取り揃えられている。

 

オレはその中から何を買うかを頭の中のケツマンで絞り込みながらお箸、お皿、コップ、ラップ、洗剤、ティッシュ箱、タオル、洗面用具一式、キンタマが弾け飛んでいるように見えるTシャツ、浜田雅功に似せた蝋細工の顔面がプリントされたマスク、首輪、蝋燭など日頃使うものを購入していく。なんかこう、モノを買い揃える時ってこれから新生活が始まるぞ、って感じでウキワクしちゃうよね。

 

一通り必要なものを買った後、今度は家電量販店へと向かう。そこで何を買うのかと言うと、主に動画を見る用のタブレットだ。別に配布されたスマホでも見れなくもないんだけど、やっぱり画面がケツの穴ぐらいに小さいから見にくいんだよね。

それならノートPCでも買えば?って思うかもしれないけど、拓也の財布と相談するとキツマンになるくらいには高いから手を出せないんだ。それで結果的にタブレットが金銭的にも視聴しやすさ的にも一番いいじゃん!ってなったなりね。

 

店に着いたオレはタブレットコーナーを見て回り、やけに安いのは中華メーカーだな、クソ高いのは日本のメーカーだなとかガタイで分析しながら一つの答えに辿り着く。それはApple社が発売しているipadだ。

 

ipadはマヂ高いiphoneと違って一番安いやつで3万9000円から買えるお手頃価格で出してるんだよね。そして勿論高性能。例えるならジャニ系イケメンで更にデカ○ラ持ちみたいなものだ。

 

こんな性能の良いやつを安くで売っているAppleってすげー消費者に優しいけど、ipad airくんは無印やminiやproより人気が無くてかわいそうだよな。やりたい盛りにさ~。やっぱり性能の割に120Hzのリフレッシュレートが無かったり、128GB版が無かったりしてるのが足引っ張ってるのかな?

 

まぁいいぜ、オレが試しに動かしてやるよ。見本に指を這わせながらゆっくり目のスクロールをしてやると、ぬるぬるサクサク動いてチョーエロい。見て良し触って良しコスパ良し(?)の3拍子。ゲームやってても重くなる事はないし、もう気持ち良すぎてたまんね~!!

 

でも、結局興奮で全身がエクスタシーするオレはipad無印(9世代)を購入した。他のは高いし、よく考えたらイラスト描いたりしないししょうがないよな。ごめんね、airくん。

 

ipadを買えてホクホク顔の拓也だったが、ふと残りのポイントはどのくらいかなと思って学生証カードを見てみると、大体半分くらい使ってしまっていて若干マジ狂い。結構買っちゃったし、これからは財布の雄膣をしっかり締めないとね。

 

取り敢えず用は全て済んだので、そろそろ学生寮に行こうかなと思ったところで見覚えのある人物と遭遇する。

 

「あれ、佐倉じゃん」

 

「あ……た、拓也くん?」

 

「ウッス!…ところで何を買いに来てたんだ?もしかして美容家電とか?」

 

「えっとね…デジタルカメラ…かな」

 

ふーん、そういえばさっき趣味は風景とかの写真を撮ることとか言ってたな。…せっかくだからついでに拓也も被写体にしてもらえないかな?聞いてみよっ

 

「へぇ…あ、もし可能ならさ、いつでも良いからオレ(の肉体美)を撮ってくれない?他の人に撮られるのがどんな感じか知りたいんだよね」

 

「へっ!?……え、えっと…うーん…」

 

佐倉は少し考え込んでしまう。まぁ、結構無理言ってるしね…ダメなら自撮りで済まそうかな。

 

「まぁオレもそんなにさ...このすばのアクア(殺すほどの悪魔)じゃねぇんだよ。撮るのが嫌なら嫌って言ってもいいんだぜ?」

 

「(このすば…?)べ、べつに嫌ってわけじゃないけど……う、うん、別に良い…よ?」

 

「えっマジ?やったぜ。」

 

まさかの逆転ガン掘りホームラン!嬉しくて異次元の快感がガタイを迸りそうだぜ!

 

オレの撮影ショーが決まったところで、どうやら向こうは他にも買いたいものがあるらしいんで、佐倉とはここでお別れとなった。その際「あ、そうだ。さっき浜田雅功に似せた蝋細工の顔面がプリントされたマスクを買ったんだけどいる?」って商品を見せながら聞いたら「い、いや、いらない…かな」なんて笑いを少し堪えた感じで拒否されたぜ。すっげーイカしてるデザインなのになんでだろう?

 

 

────

 

 

佐倉と別れた後は、店を出て一人で寮への道を進んで行く拓也。

 

それにしても、さっきからよく監視カメラを見かけるな。教室から廊下から外から……いかにも拓也の事を隅々まで観察したいっ!て気持ちが透けて見えるぜ。

 

まぁ、見られる事自体は嫌いじゃないから別に良いんだけどね。せっかくだしついでにもう一つサービスしておくか。

そう思ったオレはカメラに背を向け、周りに誰もいないのを確認し、日々の筋トレで鍛え上げたプリケツを広げこれでもかと監視カメラに拓也のケツマンを見せつけた。

 

そんな激エロポーズの態勢のまま1分、2分、3分が経過する。……このくらいで十分かな。これだけすれば「タクヤさんのプリケツエロい!オトコのケツがこんなに締まりがいいなんて、ショック!」と言うこと間違いなしだろう。その事実にすっかり満足したオレはその場を離れ今度こそ寮へ向かった。

 

 

寮に無事到着し、フロントの管理人さんから「1359」と書かれたキーカードとマニュアルを貰い、こちらもやっぱりデカいエレベーターに乗り込む。

エレベーター内で渡されたマニュアルを読み込み、その中で一番オレの目についたのは高校生にそぐわない恋愛をしてはいけないという部分だった。マジかよぉ。イケメンデカ○ラ雄交尾珍道中出来ないのかよ…マ○を埋め込まれている自分こそが本当のオレなのにさ…

 

まさかの事実に拓也は少ししょんぼりしながらキーカードをドアマンに挿入して自分の部屋のドアを開ける。

中はすっげー狭く8畳ほどの1ルームだ。

 

内装は努力はしてると思う。元々備え付けられていた物以外は部屋にまだ何も無く、ガバガバどころかスカスカでちょっと寂しぃ…だから代わりにたくやがインテリアになるんだょ。胸筋パンパンにパンプしまくった淫乱筋肉玩具のたくやを置くだけであら不思議、一気に華やかで賑やかな部屋に様変わり!処理マンもできるし、便器にもなるし、競パンからチ○ポはみ出せばそこにモノ引っ掛けれるし…マヂ最高のインテリアmachine!これからは一家に一台たくやだぜ!

*1
実際は60万平米




⚠南佳也とは全く関係がございません!⚠

データベース

氏名:南拓也

クラス:1年D組

学力:D  ちょっと足りない
知性:C  たまに知的な表現が出る
判断力:E+  見誤ってサーファーのケツを壊す
身体能力:A 言わずもがな 
協調性:B  人なっつこい

面接官からのコメント

友達といるような恋人といるような、よくわかんない不思議な時間を過ごせた感じ。超マッチョで荒っぽい感じなのに丁寧で気の使い方を知ってる・・やられたぁ。
普通に話をするだけでも癒しの効果(?)とにかく「オ-ルマイティでこなす人」の印象が強かったですね。
ただ、ちょっと足りなそうなのがマイナス点。


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授業始めゎガイダンスくん


ホモ特有の水底からの電撃攻撃を繰り出すほか、水槽内に仕掛けられた爆弾によって人間を殺害するといったテロ行為にいそしむが、彼らの攻撃行動は全て愛情表現の一種であり、人間が彼らに殺されることを本気で望んでいる訳ではないとされる───『ホモイルカ』


 

 

続きだぜ。

大抵の学校は2日目から授業が始まるもので、この高度育成高等学校もその例に漏れる事はない。と言っても今日は授業のガイダンスが主で、本格的に始まるのは翌日以降なんだけどね。例えるなら本番前の前戯みたいなモンだ。これから頭ん中にガンガン知識突きまくって種マンにしてやるぜ〜!

 

…それにしてもさぁ、既に授業初日から居眠りしたりスマホ触ったりしてるやつがいるのはどうなんだよぉ。オレは制服姿で先生の話しを聞きながら義務教育の教えはどうなってんだ教えはと内心嘆いた。

 

 

 

4時限目の授業が終わると、やってくるのはお昼休みだ。

弁当の人はその場で食おうとしたり、持ってきてない人は食堂に行こうとしたりと皆が思い思いの行動をしてる中、一人の男が立ち上がり皆に呼びかけた。

 

「えーっと、これから食堂に行こうと思うんだけど、誰か一緒に行かない?」

 

マジ?!それってお誘い?やったぜ。

 

「私行く~!」

 

「私も私も!」

 

「あー、チョーハラペコ!オレも行きたい!」

 

一斉に群がる女達を物ともせず、拓也はすかさずOKサインを出してその男──平田くんっていうジャニ系イケメンくんと親愛を育むべく食堂へ向かうことにする。

 

ちなみに教室を出るとき、誰かに「あの空気に突っ込んで行くなんてすげー!」なんて言われてしまったぜ!(笑)まぁ、拓也はポルシェ並のエンジン持ってるからこれくらいの突っ込みなら朝飯前なんだけどね。

 

 

移動中に軽く自己紹介なんかをしながら皆と一緒に食堂へ入ると、まず目に入ってくるのはすっげー人だかり!

 

「うわ、めっちゃ人いるんだけど…食べれるのこれ?」

 

「もしかして奥の方の席が空いてるかもしれないから、ちょっと探してみようか」

 

拓也みたいなギャルっぽい女の子…軽井沢がちょっとだるそうに言った通りに、入口付近の席は全部埋まっていたんで平田くんの提案に乗って空いてる席を探しに奥まで進んで行く。

 

「まぁでもさ、人が沢山いるって事はここの食堂の料理がそれだけ美味いってことかもしれないじゃん?美味しくなけりゃここに来ないハズだし」

 

「お、前向きな考え方だね南くん。私はそういうの良いと思うなー」

 

オレの意見に同調してくれたのは拓也の隣を歩いていた松下っていう女の子だった。

やっぱりマイナス思考だとさ、それだけでイライラしたり落ち込んだりしちゃうかもしれないから、プラスに考えるのが人生を楽しく生きるコツだと思うんだよね。

 

なんて考えながら歩いてると、奥の方に空いてる席を見つけたんですかさず荷物を置いて席取りをする。

 

「えーっと...今から食券買いに行くから誰か荷物見ててくれない?」

 

「あ、私昼ごはん弁当だからついでに見とくよ」

 

「私も~」

 

「ありがと!」

 

どうやら佐藤と篠原って人は自分で弁当を作ってきたみたいだ。拓也も久しぶりにケツマン丼弁当作ろうかな...

 

 

券売機に着くと、そこには凄い数のメニューがあったんでついスゲースゲーを連呼。やっぱり国内有数の学校なだけあってラインナップがハンパないぜ!

 

オレの好物はステーキなんだけど、流石に昼からそんな重いモンも腹に入んないんで(財布の中身も厳しくなるからね)、とりあえず生姜焼き定食を頼むことにする。

 

「ふふふん♪じゃあ参るか!」

 

「へえ、南くんは生姜焼き定食にするんだね。せっかくだし僕もそれにしようかな?」

 

「ぉお...!もちろんいいぜ!」

 

平田くんがオレと同じヤツを頼んでくれるなんてチョー嬉しい!感動して目とケツから涙が出そうだ。

 

「平田君もそれにするんだ。じゃあたしも!」

 

「考えるの面倒くさいから私もそれにしようかな。野菜も結構入ってるし」

 

結局最後は四人とも生姜焼き定食を注文して終了!あとは出来るのを待つだけだ。

 

 

◇◆◇◆

 

 

数分後、注文して出てきた生姜焼きを机に持っていき、その生姜焼きを前に半開きに乾いた口から唾液で濡れ濡れの舌なめずりをし、ギン目で生姜焼きを睨めつけて、もう欲しくて欲しくてガマンができない!いきなりオレは箸を持ち、いただきます!と言ってから大ぶりの肉を掴んで口の中へ持っていく。

 

……ウマイ!

生姜タレに犯された肉を噛む度、口ん中を舞台に肉と生姜がワルツ踊りまくってすっげーエロい事になってるぜ!手が止まらねー!マジたまんねーよ!

 

オレはあまりのウマさにマジ狂いしながら食べ進めていく。

 

更にこの生姜焼きとアツアツの白ご飯をコラージュすれば最高なんだよな!

......タレと肉と白飯が混ざり合ってマジエロ!脳とケツたぶが震えるウマさだぜ!

 

「うわー、凄い美味しそうに食べてる...見てるだけでお腹一杯になりそう...」

 

「あはは、実際に美味しいからね。こうなるのも無理はないかな」

 

「エロいぜ旨いぜ!」

 

「生姜焼きにエロスを見出すほどおいしいんだ...」

 

なんて間に会話を挟みながら食べていると、急に流れていたパラオナボーイ(インストver)が止まり、校内放送が始まった。

 

『本日午後五時より、第一体育館の方にて部活動の説明会を開催いたします。部活動に興味のある生徒は、第一体育館の方に集合してください。繰り返します、本日──』

 

ふーん、部活動か。確か中学の頃に同じ水泳部だったセンパイと青いプールの中でメチャメチャ泳ぎまくったっけ...

 

「僕はサッカー部に入る予定だけど一応見に行こうと思う。みんなはどうする?」

 

「平田くんが行くならあたしも行こうかな」

 

「私はパスで」

 

「私もー」

 

「横に同じく、かな」

 

うーん...センパイがいるんなら高校でも水泳部に入ろうと思ったけど、いないだろうからなぁ...

それに、高校に入ったら筋トレいっぱいしまくろうとキメてたからね。人ってのはどうしても筋トレしたくなる時があるからしょうがないよな。これブリッツの鉄則!

 

「南くんはどうかな?」

 

「んー...今回の説明会は遠慮しとくぜ」

 

「そっか、分かったよ」

 

オレが断るとちょっと寂しそうな顔を平田くんは見せた。これだからプライベートの奴に嫌われるんだよな~

 

 

◇◆◇◆

 

 

放課後、オレは体育館へ向かう生徒達を尻目に、初日に目にしてから行こうと思ってたゴールドジムへ向かった。

 

それにしても世界最大のスポーツジムはいいな。店の従業員たちはみんな、まるで「客を見ないのがエチケット」って感じでいてくれる。それともオレの格好が激エロのモロホストだから目をそらすのかな(笑)

 

今日の筋トレメニューは胸筋。パンパンに胸をパンプさせて、ついでに臀筋もトレーニングしてプリケツを作る。競パンで締めつけられたマラがムラムラして淫獣たくやができあがる頃、拓也のスマホに謎のメールが届く。

 

 

『よう、元気してるか?拓也』

 

 

 

これって…

 

思い立ったオレは即座に筋トレを中断して店を飛び出る。向かった先は拓也の寮。

ポルシェ並みのスピードで帰りの道を駆け抜けて目的地へ到着する。

 

コンピューター富岳もびっくりの速さでキーカードをドアマンに挿入し、即座にドアを開ける。すると、中から現れたのは───

 




雄膣ラジオ最終回ってマジかよぉ!?チョーS(寂しい)だよな!


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水泳プレイ1回目


おちんちんはさぁ、ご褒美なんだよ!───『西城拓也』


 

 

続きだぜ。

 

ドアを開けるとそこには、オレの部屋で寝そべって寛ぎながらスマホを弄っている男──拓也のセンパイがいた。久しぶりに見るセンパイはジャニ度にさらに磨きがかかったみたいで、子供から大人へ移り変わる時の色気がムンムン。

 

「おう拓也、遅かったじゃねーか」 

「セン…パイ…?」

 

オレはもしかして目の前の光景は幻なんじゃないかと思い、乳首を抓ってみた。

 

「あ、あんっ」

「何やってんだオマエ」

 

拓也の淫乱スイッチが押され、快感のエクスタシーが全身に炸裂し、加速度的に欲情が増加していく……どうやらここにいるセンパイは本物みたいだ。またセンパイに会えるなんてチョー感激だぜ!

 

「いや、ちょっとセンパイと再会したのが嬉しすぎて本当に現実なのかなぁって思っちゃって…」

「そ、そうか…まぁ、喜んでくれて良かったよ。俺もオマエとまた会えて嬉しいからな」

 

しかし、何故センパイはこの学校に来たんだろうか…確か進学校の新調高校(新宿調教高校)に行こうとしてたはずなんだけどな。まぁ、細かい事はいいか。センパイと学校生活を過ごせると分かっただけでメチャメチャウレシイからね。

 

「それにしてもどうしてオレがここにいる事が分かったんですか?」

「あぁ、それか。なんか新入生でエロいというより激激エロなヤツが入って来たって噂を聞いてね。これは拓也だな、と思ってやって来たんだ」

 

センパイの言葉を聞いてオレは納得した。なるほど、拓也がフェロモンだだ漏れの淫乱ボディビルダーだから、あまりのエロさに有名になってしまったのかぁ。これだから無自覚にオトコを惑わしちまうエロビルダーは辛いぜ。

 

 

 

 

センパイと感動の再会を果たした後、一通りお互いの近況を話し終えてちょっと緩やかな時間が拓也達の周りを漂い始めた所で、センパイは机の上に置いてあった袋に手を伸ばすと同時に「はい、入学祝い」と言って袋の中からティラミス*1を取り出し、拓也に手渡してきた。オレの入学を祝ってくれるなんてマジウレシイ!(^^)v

 

「ブレゼントまで貰えて最高っす!ありがとうございます!」

「安物だけどな」

「その気持ちが嬉しいんです!」

「そっか」

 

センパイは拓也に渡したティラミスとは別のティラミスを袋の中から取り出し、食べ始めた。

 

「…なぁ拓也、この学校はどうだ?」

「そうですね。最初に10万貰えて、イケメンもいるんで良い学校だと思いまっす!」

 

実際、メンエグモデルが雑誌から飛び出してきたような超イケメンくんとか、まだあどけなさが残るかわいい系とか、バリエーションは豊富にあるんでマジレベルの高い学校だぜ。

 

「まぁ、お前ならそう言うと思ったよ。…でもあんまりハメを外しすぎんなよ?後でハード調教レベルの痛いしっぺ返し食らうかもしれないからな」

「…?ウッス!」

 

 

 

競パン姿でティラミスを弄りながらセンパイの話を聞いているうちに、話に登場するセンパイのたくさんのクラスメイトたちにムラムラジェラシーを感じる。センパイの膝にワンコのように手をつき、「オレもそのセンパイのクラスメイトの奴みたいに↑仕込まれて14時間とか遊び回りたいっ!」とガン見でおねだり。

 

しばらくそのまま胸のジョイコンを遊ばれて喘ぎまくったあとは「実は今日はハンバーグなんだ」って、テーブルに用意しておいた食事を並べていき、デミグラスでドロドロに濡れたハンバーグを包んでいるアルミホイルたぶを開いてセンパイの食欲を兆発する。「ホントだ、めっちゃ美味しそうじゃん!」センパイの手がオレの作ったハンバーグをまさぐりその手を何度も口に持って行き濃厚なデミグラスハンバーグを味わう。

 

「久しぶりに食ったけど、やっぱ旨いぜオマエ!」

「ウィス!」

 

拓也のハンバーグを食べてお腹いっぱいになったセンパイは上機嫌のまま、自分の部屋へと帰っていった。今日は超充実した一日だったぜ!

 

 

◇◆◇◆

 

 

今日の5時限目の授業は水泳。ナルシストたくやのエロ露出が思う存分堂々とできるスペシャルな時間だ。

でも女子にとってはあまり嬉しくない、むしろ嫌っていう時間らしく、佐倉が言うには「視線が集まるのが嫌、というか、怖い...」なんだって。

 

拓也にとってはジロジロ見られるなんて普通に素敵なご馳走なんだけど、女子はそーいうわけにはやっぱりいかないんだね。

 

もしかしたら女子に向かう視線を全部オレの方に集められたら女子も拓也もwinwinじゃねー?なんてことを想像してたら、ある二人の大声によって現実へと引き戻された。

 

「いやあー授業が楽しみすぎて目が冴えちゃってさー」

「なはは。この学校は最高だよな、まさかこの時期から水泳があるなんてさ!水泳って言ったら、女の子!女の子と言えばスク水だよな!」

 

...なんかオレもクスリでとうとうやられたかと思ったよ。まさか現実でそんなこと言う人達がいるなんてね。てっきりこういうのは漫画の中の世界だけでのハナシだと思ってたんだけど、そうでもないみたい。

 

二人にとっては確かに男女合同の水泳授業が楽しみで楽しみでしょうがないんだろうけど、その合ドラキメたみたいなはしゃぎようにドン引いてる女子がいる以上、はっきり言ってこれゎ社会迷惑なりね。

 

「あれってさ、やっぱり注意したほうがいいのかな?」

 

拓也は彼らの方をチラっと見ながら隣の席の佐倉に問いかける。

 

「うーん…き、聞いててあまりいい気分じゃないから、出来れば止めてほしい、とは思うけど…別に南くんが止める必要は…」

「それだけ聞ければ十分だな、よしイクぜ!」

「あっ…」

 

オレは今も騒いでる二人の元へと歩いていき、話しかけた。

 

「ちょっといいかなぁ?」

 

「……なんだよ」

「あー?何か用?」

 

自分たちの会話が止められたせいか少し不機嫌気味な池と山内。さすがに「まったくさー、女子が周りにいるのにそんな下世話な話してんじゃねーよ!そんなに見たかったらオレのを見せてやろうか?」ってストレートには言えないんでちょっとぼかしてそれとなく伝えてみる。

 

「あのさ、そーいうことはあまり大声で言わない方がいいと思うんだよね」

 

「はぁ?」

「どういうことだよ?」

 

拓也の言葉に二人とも何言ってるのかわけ分かんねーよって感じで答えてくる。マジかよぉ!コイツら本気で理解してないんだなぁ...流石に哀れ。に思えてきたんでサービスで答えを見せてやる。SはサービスのSとも言いますからね。

 

「周りを見ればオレの言いたいことが良く分かると思うぜ!」

 

オレの言った通りに二人は周囲を見渡す。

するとそこには十人以上、二十人以下?の女子の軽蔑するような視線があった。特に軽井沢は「きっしょ。もう喋るな。そして○ね」と言わんばかりのギン目で二人を睨んでいた。

 

「ゔっ」

「ヒェッ」

 

やっと自分たちのやってたことに気づいたのか顔を青ざめる池たち。

 

「今度からは気をつけてくれよな!」

 

オレはそれだけ言い残して自分の席へと帰って行った。

 

 

 

 

昼休みも終わり、いよいよお待ちかねの水泳の時間だ。オレは荷物を持って更衣室へと移動する。

更衣室ってのはさぁ、男のガタイが好きなヤツにとっては神聖な場所なんだよね。

 

男臭い汗と熱気で満たされた狭い部屋の中、隣で着替えるクール系イケメンをチラ見したり、向かいで着替えるジャニ系イケメンをバレない程度にガン見したり…

 

まるでテーマパークに来たみたいで拓也のテンションもMAXMAX!さすがにあまりのカッコよさにこの気持ちを抑えきれなかったんでクール系イケメンの綾小路くんに近づいて、でも、たぶんノンケだから何て言おうかって咄嗟に考えて…出た言葉が「いいガタイっすね」だった。

 

「…ん?もしかして、オレの事を言ってるのか?」

「ウッス!」

 

綾小路くんの見た目は一般の人からすれば普通の細マッチョに見えるだろうけど、オレの目は誤魔化せないぜ!大胸筋・腹筋・上腕三頭筋・広背筋・ハムのどれもが高レベルに仕上げられててまるで一級の美術品みたいだ。

 

拓也がギリシャスカルプチュアのようなガタイなら、彼はダビデ像のようなガタイである。軟弱なヤツタならひとひねりだろうね。

 

「そうか…いやでも、別に特別な事はしてないぞ。中学の時も帰宅部だったし。単純に両親から恵まれた身体を貰っただけじゃないか?それよりも、えーと…南、だったか?」

「合ってるぜ!」

「南の方が良い身体してると思うけどな」

「…まぁオレは水泳部入ったりジム通ったりしてたからね。夢中でやってたらいつの間にかここまで鍛えられてたって感じかな?」

 

オレは言葉を返しながら内心、冷や汗掻いてサスティナブルブル激震していた。

 

部活に入らずともその筋肉量…親から貰っただけとは到底思えない。そもそも何もしてなかったらいくら恵まれた身体を持ってたとしても、宝の持ち腐れで普通の人よりも少しガタイがいいくらいに収まるだろう。となると、裏側でとてつもない努力をしていることは明らかだ。

 

まぁ、その努力は企業秘密だろうから、無理には聞かないけど。オレはオレの方法で激エロの頂点に立ってやるのさ♪

 

その後は少しおしゃべりをしてプールの方へと向かっていった。

 

 

ここ高度育成高等学校の屋内プールは鏡張りだ。そんなのって今時の学校でも珍しいよな。

プールサイドを歩いていると、灰色がかったコンクリートに窓から差し込む太陽の日差しによって色濃く映るオトコの筋肉が、ちょうどブラックライトに映し出されたガタイみてぇに軽く日焼した肌を真っ黒に映し出してすっげーエロい。

 

まだ冷えが少し残る4月だから上半身裸でいるのはちょっと寒かったけど、授業が始まるとそこは上裸のハーレム。ボコゴチの腹筋にブリブリムニュンとした男の張りのあるお尻。あぁ、見てるだけでもたまんねぇ!

 

引き締まったお尻がたくさんたくさんウホ~拓也の心の中ゎビンビン!あーっツッコミてぇぇ~眩しすぎる!!エロいこっちゃ!いくら役得とはいえ、こんなに美味しい思いをしていいのかなぁ。きっとバチが当たるぜっ。

 

部活で水泳をやっていた時は裸に競パンが制服の拓也だが、学校指定の水着を履いて準備運動すると同時に動く自分の影を眺めて、改めてマジエロいって思ったぜ。オレってナルシストだけどさ、普段自分が運動している姿を眺める機会なんかないからな。

 

準備運動が終わると、イカニモ系な先生の指示によって50メートルプールをバタフライとクロールを使い分け、流し気味で泳ぐ。ほんとゎ髪とか濡れるからイヤなんだけど、たくやゎ水が大好きだから気にしない。

 

50メートル泳いだ後はプールサイドに上がり、全員が泳ぎ終えるのを待った。

 

「とりあえずほとんどの者が泳げるようだな」

「余裕っすよ先生。俺、中学の時は機敏なトビウオって呼ばれてましたから」

「そうか。では早速だがこれから競争をする。男女別、50M自由形だ」

「き、競争!? マジっすか」

「1位になった生徒には、俺から特別ボーナス、5000ポイントを支給しよう。どんな泳ぎ方でも構わないが、逆に一番遅かった奴には補習を受けさせるから覚悟しろよ」

 

泳ぎに自信のない員は哀叫を、泳ぎに自信のある員からは「おお」という歓声が上がる。

 

「女子は人数が少ないから、5人を2組に分けて、一番タイムの早かった生徒の優勝にする。男子はタイムの早かった上位5人で決勝をやる。…理解したな?じゃあまずは女子から始めるぞ」

 

どうやら女子からレースが始まるみたいなので、女子を見て思惑と陰謀にチンポを勃たせそうになっている男子連中を尻目に、まだ出番の無いオレはエネルギーを蓄えるべく端の方へ行き、壁にもたれかかりながら目を閉じてガタイの休息に努めた。

 

 

ちょっと休憩している間に、誰かが拓也の近くに来ていることに気づいて目を開ける。すると目の前には華奢な身体つきにショートボブの青髪で、女子と比べてもなんら遜色がない、いわゆるゆるふわ可愛い系の男の娘がいた。

 

「わぁ…す、すごい……あっ、ジロジロ見ちゃってごめんね?」

「いや、大丈夫だぜ。えーと、確か名前は沖谷...だったっけ」

「うん、そうだよ。僕の名前は沖谷京介。よろしくね」

「ウッス!オレの名前は南拓也、こっちこそよろしくな!...所でさっきはなんでオレを見てたんだ?」

「えっと、南くんの筋肉が凄くて、僕にはないものだったからつい...」

「なるほどね」

 

確かに華奢で筋肉とは無縁そうな身体してるもんね。それなら沖谷にとって憧れとも言える、この催淫の花みたいな拓也ボディに視線が引き寄せられても仕方ないよな。おまけに触りたそうな目もしてるし、ついでにサービスもしとくか。

 

「せっかくだし、触ってみてはいかがかな?」

「えっ、いいの!?」

「よいぜ!」

「…ありがとう!」

 

拓也の全身の筋肉が浮き上がり、筋肉玩具としての果てしない快感の仕事が始まる。「わぁ...すごい筋肉だね、南くん」って言われながら愛撫されて悶まくりのガタイが震えだす…

 

オレ胸囲110のマッチョで売ってる高校生なんで全身でよがりまくる筋肉が沖谷にとってはたまんなく淫乱らしいぜ。こいつ全身筋肉フェチ状態に堕ちたな。

 

しばらく触られまくって快感曲線が限界まで高まる寸前に、レースの順番が来たみたいで先生からSTOPの声がかかる。

 

「次!沖谷、南、……」

 

マジかよ!これからが本番なのにさぁ!一瞬、このまま続けるかどうか逡巡したけれど、仕方なく拓也の野獣と化した肉体をなだめて、我に返って恥ずかしいのか興奮してるのか顔を赤くした状態の沖谷を連れてプールへと向かう。

 

「かなり火照ってんなオイホラ、冷やしてやる冷やしてやる」

「うぅ…やっちゃった…」

 

 

◇◆◇◆

 

 

結局オレは男子予選第3レース目を一位で通過した。

 

「はぁ...はぁ...南くん、すごく速かったね...全然追いつけなかったよ」

「いや、オレが元水泳部の事を加味すれば沖谷も結構イイ線いってたぜ?」

「そ、そう?ありがと...あ、南くんも決勝頑張ってね!」

「ウッス!」

 

オレは沖谷にエールをもらって決勝戦のスタート台へと向かった。

第一コースで泳ぐことになっている拓也の隣には、女子の歓声を受けながら平田くんがやってくる。内股のディフニションのはっきりした脂肪のない筋肉を伝ってドロドロと流れ落ちる水滴がエロいぜ。「南くん、今日は良い戦いにしよう」いいぜ、楽しみにしてるぜ~!

 

第三コースには「ふっ、私の人気は留まるところを知らないみたいだねぇ…」とか何とかわけわかんねーこと言いながら金髪ロン毛の高円寺がスタンバイをする。更にその横に須藤らが並んだ所で拓也のマンコがパクつき、それと同時に試合開始のゴングが鳴り響いた。

 

 

オレは天にケツマンを捧げながら平田くんと共に水没\( ̄0 ̄)/

そのままクロールの型に移り、超スピードでどんどん狂っていく。

ただひとつ自由になる首を左右に激しく振りながら息継ぎをし、打ち寄せる快感に耐えまくる。

 

世界に目を向けて足をオープンソース化し、関数アナルに引数を挿入されながら、フォアグラウンドラインをインセンティブされ、マザーボードが締まり筐体がボトムアップする。

 

(♪ここでアナルのアイドルタイム)

 

ふと隣を見て、少し後方に平田くんがいるのを確認する。

オレは細身のジャニ系が好きだから、何だか今イケメンくんと一緒に泳いでいる現実と客観とがアタマの中で整合しない。でも今、確かに感じるのは乳首に電流が走って痺れるようなすっげー快感だけだ。ワレ感じるがゆえにワレありだな!これならいくらでもイケルぜぇ!

 

オレは更に野獣モードを開放して雄鳴きを始める。

 

「うぁー!うぉー!」

 

淫獣たくやのガンギマリだ!

 

さぁこれで一位は決まったかなと少し気を緩めたところで左を見れば、なんと金髪ロングくんの猛追を発見!

ヤバいぜ、これで最高速度なのにさ...オレはチョー焦り始める。

 

高円寺はスッゲー速いし

息ゎ苦しいし

最後の10メートルゎ100メートルにわたり、絶対負けるはずのない拓也が負ける、そんなのありえない!

力尽きた拓也が抜かされる

マヂ苦しい

酸欠で死にそう

 

ギリギリの戦いの中、脳の中枢にスパークが走って頭ん中が真っ白になっていく。

そんな限界の所でハァハァ喘ぎ続ける拓也の夢枕に現れたのゎ あの、北○康介

 

「チョー気持ちいい!」

(あっ…あっ キタちゃんだ)

「何も言えねぇ…キタッチ!!」

「おいおい、気安く呼ぶなよ!!一応オリンピックだから来てやったんだぜ!金メダル取ってやらねーぞ!!」

 

キタちゃんから強力なバワーをもらって現実に帰ると 、最後のバワーを振り絞って高円寺を突き放しにかかる。

 

「あーっ!おうぅううっす!おーっ!うーっす!」

 

...気がついたら、5000ポイントが拓也のサイフにズボズボ侵入してくる夢を見て・・・でも、夢じゃなくて、正夢だった。

 

雄膣のこすれる快感と共に徐々に意識が戻り、自分の喘ぎ声で目覚める。「おめでとう!」と言ってニコニコ顔の沖谷。そしてプールの観客の満場の拍手!

 

「フム、まさかこの私の全力をもってしても負けてしまうとはねぇ。存外、この学校でも中々楽しめそうだ。感謝するよ、マスキュラーボーイ」

 

「ふぅ...ウッス?」

 

僅差の二着でゴールした高円寺に謎のあだ名をつけられながらオレは肩で息をする。チョー疲れたぜ。こりゃあ今日の夜は拓也の大好物のレア・ステーキを食べてエネルギーを補給しなきゃな、なんてことを考えながら拓也はプールサイドへ上がった。

 

そしてこの後小野寺に「南くんが水泳部に入ったらエースになれるよ!」なんて言われて水泳の授業は終わりを迎えた。

 

 

 

 

今思い出したんだけど

そういえば中学時代の時にさ

 

「拓也って妖精みたいに泳ぐよね」

 

ってセンパイが言ってくれたんだよぉ 

たくやくんが妖精だなんて 

自分で言うのもチョー恥ずかしいから

迷ったんだけど…

改めて字にしてみると

妖しい精かよぉぉ 

 

妖精とゎ

 

妖しい精神のことかもね

 

現実がファンタジーなんだ

 

*1
業務スーパーに2個入り300円くらいで売ってるやつ




センパイ : 拓也の一つ上の先輩で、南雲と同じクラスのAクラス。イケメンで性格が明るいので皆に人気がある。が、ホモ。ペットの拓也の事は非常に気に入っており、何かと助けてあげたりする。



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5月の朝


おい知ってるか、AIのべりすとってのはな、『射精♨️』って入力すると、時々『腸』と出力する……らしいぜ。(拓也探検隊より)


 

続きだぜ。

 

平田くんらとカラオケで冬の花やシン・ウルトラマンの主題歌を歌ったり、センパイの部屋でゲームでガン掘りされたり、佐倉とたまに人気のないところで逆光は勝利な撮影ショーをしている間にはや5月。

 

今更なんだけど、ここって人工島だから花粉が飛んでこないんだよね。いつもなら春の季節は風に乗って運ばれてくる花粉に拓也のガタイ犯しまくられて目は痛みと痒みの二重責め、鼻は鼻水による窒息プレイをむりやりやらされて、目薬や点鼻薬をキメなければならないところだったんだけど、今年からはその必要がない。それだけでもここに来た価値があるぜ。

 

 

 

少し前までは学校中で咲き乱れまくっていた桜の花も散り、若葉が目立つようになってきた今日この頃。ちょっとずつ気温も上がっていき、初夏の訪れをガタイで感じさせる中、拓也は日課の早朝ジョギングを行っていた。走る度にガタイを犯しまくる風がマジに気持ちよろしおす。

 

この学校は娯楽施設の他にもジョギングコース付きの公園なんかもあったりして、遊びだけでなく健康面の方もよく考えられていることが分かるぜ。

 

 

しばらく走り、健康的な汗ダラダラ流しまくって疲れた所で休憩がてらにベンチに座る。ちょうどオレが座った所は木陰になっていて、そよ風をウケてるからスゲー涼しいななんて思いながら首にかけたタオルで汗を拭き、Amazonで星5評価された拓也のオシリコンバレーのポケットからスマホを取り出してメールをチェック。

 

『朝早くにごめんね。実は、新しい月になっても3000ポイントしか振り込まれてなかったんだ。拓也君ももしかしてそうなのかな?良かったら教えてほしいんだけど…』

 

なんて…平田くんから美味しいメールもらったから言われた通りに確認してみると、確かに3000ポイントしか入ってなかった。

 

『ウッス!こっちも平田くんと同じ状況っすね』

 

『やっぱりそうか……うん、教えてくれてありがとう。助かったよ』

 

『役に立てて良かったぜ!…それにしても何で3000だけなんでしかね?もしかしてみ○ほ銀行みたいなシステム障害でもあったのかなぁ』

 

『あはは…原因は分からないけどね』

 

平田くんとやり取りした後はちょっとだけジョギングをしてから部屋に戻って朝シャワーを浴びる。(もちろんシャワ浣も忘れない)

 

シャワーを浴びて朝食を食った後は洗面台の前に立って身だしなみをチェック。中学の頃、当時の担任のレオ先生に身なりに関して注意されることが多かったからいつの間にか整えるのが習慣になってたんだよな。

 

よし、今日も最高にエロかっけービルダーだな!と自分の魅力を再確認したところで部屋を出る。

 

教室に入り机に座ってボーッとしてると、「3000ポイントしか入ってないやん!親方に電話させてもらうね」的な会話がそこら中から聞こえてきて、ネムネムの顔で上の空になりながら皆も同じなんだなぁって思ってたら、始業のチャイムが鳴って茶柱先生が入ってきた。

 

しかし何やらいつもと様子が違う。何故なら、険しい顔をしながらその手におよそ1メートル級デカ筒を持っていたからだ。

 

「これより朝のホームルームを始める。が、その前に何か質問はあるか?気になることがあるなら今聞いておいた方がいいぞ?」

 

Dクラス全員を見渡して意味深な言葉を投げかけると、早速1人が手を挙げる。

 

「あの、今朝確認したら3000ポイントしか振り込まれてなかったんですけど、もしかして不具合でもあったんですか?」

 

その問いが茶柱先生のS心を刺激したみたいで、Sっ気全開の挑発顔で質問に答えてくる。

 

 

「ない」

 

「……え?」

 

「聞こえなかったか?ならもう一度言ってやろう。不具合など起こっていない、正真正銘それが今月振り込まれた全ポイントだ」

 

「ファッ!?」

 

一瞬、あまりの驚きにDクラス全体がスリープモードになって意識が現実と異次元空間の狭間で揺蕩ってると、続く茶柱先生のお言葉と行動によりセックスモード(コマンドモードの時にsキーを押下)を起動させられて強制的に覚醒する。

 

 

 

 

「……お前らは本当にその愚かさの絶える時がないな」

 

 

────落日の時はいつも突然だ。

茶柱先生は持ってきた筒の中からポスターを抜き出し、それを黒板に張り付けた。

 

         Aクラス    930

         Bクラス    650

         Cクラス    450

         Dクラス    30

 

 

これは…なんの数字なのかなぁ。ジャニ度?

 

「これは5月1日時点の各クラスのcp(クラスポイント)表だ。月の始めに1cpにつき100pp(プライベートポイント)が支給されることになっている。つまりお前たちDクラスは30cpだから今月3000pp支給された、というわけだ」

 

全然違った。

…ってか3000円しかもらえないのかよ!エンド・オヴ・マジやべーじゃん!

毎月10万貰える生活なんてオレのアナルローズみたいに真っ赤な嘘だったんだ。

 

「この学校は、クラスの成績がポイントに反映される。そして、当然授業中の態度、学校施設内での振る舞いは、ポイントに影響を与える。……遅刻欠席、合わせて36回。授業中の私語や携帯を触った回数合わせて334回。よくもまあひと月でやらかしたもんだ。ここまでポイントを吐き出すのは流石に予想外だったぞ?」

 

……チキショー!はめられたぜ!ウケぶってたのにさ、この学校はノンケとタチを落とすのが趣味のプロ級マニアだ。奴らは手のひらでハアハア言って踊るオレ達を鑑賞してたって訳か…!

 

こうなるともうお客様気分だったヤツらの声も出ねえよ。怠惰の結晶がドロドロ流れてDクラスのcpが張り裂けて何度も何度もキュウキュウ締め上げられ残ったcpはたったの30…あゝ無情。

結局一番皆がつらいときってのは10万ポイントもらえるはずだったのが3000ポイントしか貰えず悶え狂ってるシチュエーションだと分かったぜ。

 

オレの目には茶柱先生の言葉に負けじと反論する平田くんが映っていたけどカウンターで返され、気付いたときには意気消沈していた。

 

あの平田くんが黙らされる光景を見てけつなあな確定を言い渡されるのと同等の絶望感がクラス内に漂う中、その後も淡々と茶柱先生の口から地獄が告げられる。

 

やれ学校で好き勝手してたツケが回ってきたとか、やれ優秀な生徒たちの順にA~Dにクラス分けされる(拓也の胸筋はSクラスだけどね笑)だとか、頭の中に情報をヤバいぐらいにパンパンに詰められて、常に客観的視点から自己分析を行うリアリストのオレと富岳もエラー吐きまくってもうわけわかんねーよ!こうなってくるとなんだかこの学校の取扱説明書的なものが欲しくなってくるぜ…

 

ハードな言葉責めを受けている内に話の途中でチャイムが鳴ったんで、Dクラスを、徹底的にDクラスをいじめぬいた茶柱先生は一旦話を切り上げて次の話題に移る。

 

「さて、もう一つお前たちに伝えなければならない残念な知らせがある」

 

そう言ってもう一枚のポスターを筒から取り出してcp表のポスターの横に貼り付ける。

そこにはクラス全員の名前と数字が載っていた。今度こそジャニ度だろ!  

 

「この数字は先日やった小テストの結果だ。揃いも揃って粒揃いで、先生は嬉しいぞ。中学で一体何を勉強してきたんだ?お前らは」

 

…そうだょね。知ってた。

というか小テストかぁ……拓也ゎこの問題のエロさは3だな、妙に難しいところは5だなとかガタイで分析しながら書けるところだけ書いていったから正直良い点数が取れたのかよく分かんないぜ。

 

貼り出された自分の点数を確認しているクラスメイトに習って、オレも目をタテヨコナナメに動かして探し出す。南拓也南佳也南拓也……っと、あったぜ。えーと……51点、か。普通だな!

なんて、とりあえず半分は点数取ることが出来てホッとしていたところに容赦なく鞭が炸裂する。

 

「良かったな、これが本番だったら7人は入学早々退学になっていたところだ」

「た、退学?どういうことですか?」

「なんだ、説明していなかったか?この学校では中間テスト、期末テスト1教科でも赤点を取ったら退学になることが決まっている。今回のテストで言えば、32点未満の生徒は全員対象という事になる。本当に愚かだな、お前たちは」

「は、はああああああ!?」

 

マジかよぉ!下手したら入学して数ヶ月で一発退学とかマジにいきなりハードすぎるぜ!テストの点数がビリケツエビルクルセイドな須藤くんを筆頭に赤点に該当する7人は特に冷や汗ダラダラ流しながら虚を突かれまくり驚愕しまくり白目剥いて吠えまくり。快感で全身が痙攣する俺ンジもちょっと余裕があるとはいえ油断は出来ない状況だ。

 

こんな中々カオスに仕上がった教室を人をバカにしたような笑顔で見下しながら話を続ける茶柱先生はハードSなのかもしれない。

 

「それからもう一つ付け加えておこう。国の管理下にあるこの学校は高い進学率と就職率を誇っている。それは周知の事実だ。恐らくこのクラスのほとんどの者も、目標とする進学先、就職先を持っていることだろう。が、世の中そんなに上手い話は無い。お前らのような低レベルな人間がどこにでも進学、就職できるほど世の中は甘くできているわけがないだろう」

 

いやまあ、言ってることは間違ってないかもしれないけどさぁ…もうちょっと言い方ってものがあると思うんだよね。もしかして実は先生じゃなくて悶絶調教師だったりする??

 

流石にちょっとイラっときたんでオレも対抗して舌をベロベロ出して淫乱犬みたいに挑発したかったけど、拓也がこと起こしする前に回復した平田くんが割り込みカキコしてきたんで自重する。やっぱり若いから切り替えが早いんだろうね、きっと。

 

「つまり希望の就職、進学先が叶う恩恵を受けるためには、Cクラス以上に上がる必要があるという事ですね?」

「それも違うな平田。この学校に将来の望みを叶えて貰いたければ、Aクラスに上がるしか方法は無い。それ以外の生徒には、この学校は何一つ保証することはないだろう」

 

まぁ、夢は誰かに敷かれたレールを歩むんじゃなくて、自分で切り拓いていくもの也と思っているから、その辺割とオレはどうでもいいんだよね。とはいっても、拓也みたいに割り切れない人も当然ながら存在するわけで…

 

「そ、そんな……聞いてないですよそんな話! 滅茶苦茶だ!」

 

不満を露わにしながら立ち上がったのは幸村っていうメガネくんだった。テストもクラスで1位という激エロな成績を残してたし、余計に茶柱先生の言葉に思うところがあったんだろうなぁ。でも正直幸村くんぐらいの頭脳があれば特典なんか必要なさそうだけどね。

 

「みっともないねえ。男が慌てふためく姿ほど惨めなモノは無い」

 

そんな幸村くんの声を鬱陶しいと思ったのか、高円寺くんがため息をつきながら割り込みカキコしてきた。

 

「……Dクラスだったことに不服はないのかよ、高円寺」

「不服? 何故不服に思う必要があるのか、私には理解できないねえ」

「俺たちは学校側からレベルの低い落ちこぼれだと認定されて、その上進学や就職の保証もないって言われたんだぞ、当たり前だ!」

「ふっ。実にナンセンス。これこそ愚の骨頂と言わざるを得ない」

 

なんか長くなりそうだなぁ…このタイミングでの言い争いとかチョーうぜーし、ここは思考の水没プレイに興じるとしようかな。

 

「学校側は私のポテンシャルを計れなかっただけのこと。私は誰よりも自分のことを評価し、尊敬し、尊重し、偉大なる人間だと自負している。学校側が勝手にD判定を下そうとも、私にとっては何の意味もなさないと言うことだよ。仮に退学にすると言うのなら、勝手にするがいい。後で泣きついて来るのは、100%学校側なのだからね」

 

そうなりねぇ…とりあえず今現在の最優先事項は中間テストに向けての勉強だよな。退学かかってるしここはマジにシゴキ入れて頑張んなきゃなあ…

 

「それに私は学校側に進学、就職を世話してもらおうなどとは微塵も思っていないのでね。高円寺コンツェルンの跡を継ぐことは決まっている。DでもAでも些細なことだよ」

 

後は…また今度でいいか。…あっそうだ、そういえば今日の夜雄膣ラジオがあったっけ。アレは絶対聞かなきゃな!ゲストは確かパーソナリティーである西城さんの後輩?先輩?どっちだったっけ…

なんて思考の海で3分間水没していると、揉め事は終わったみたいで幸村くんは席へ腰を下ろした。

 

「浮かれていた気分は払拭されたようだな。お前らの置かれた状況の過酷さを理解できたのなら、この長ったるいホームルームにも意味はあったかもな。中間テストまでは3週間、まあじっくりと熟考し、退学を回避してくれ。お前らが赤点を取らずに乗り切れる方法はあると確信している。出来ることなら、実力者に相応しい振る舞いをもって挑んでくれ」

 

全てを言い終えた茶柱先生は一息ついた後、少し扉を強く閉めて教室を出ていった。全くさー、そんなことしたらドアくんが傷付くじゃん!もっと丁寧に扱ってくれよな!

 

 

 

ここから、物語とオレのパンパンにパンプさせたエロ胸筋がピクピクと動き始めることとなる───




拓也なら1ヶ月3000円でも余裕で生活出来るよな!


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Dクラスの『これから』なコンテンツを吸わされて、PDCAサイクルがぶっ飛び節約漬けの日々の始まり!?


地球温暖化を止めるために種汁を出せ───『環境活動家拓也』


 

続きだぜ。

 

時は放課後、流石に休み時間ポイント関係でマジ狂いしてた奴らも大分落ち着いてきたみたいで、教室で平田くん主催の対策会議が始まった。やっぱりシュワッチゎ変えたほうがいいかな。

 

「じゃあ、これから会議を始めるね。まず、これ以上ポイントを減らさないために今からするべき事なんだけど……意見がある人はいるかな?」

 

そうやって平田くんがクラス全体に問いかけるが、皆の前で答えるのが恥ずかしいのか、単に思いつかないからなのか誰も手を挙げようとしない。全く、ウケな人が多くて困っちゃうぜ。ここはせっかくだからバリタチ拓也が一肌脱いでやるとするか!

 

オレは自身の存在をアピールするべく右手を勢いよく天に掲げた。 

 

「はい、南くん」

 

「ウッス!遅刻欠席や授業中の私語を無くし、授業態度の改善に努めるべきだと思いまっす!」

 

「そうだね、授業態度の改善はクラスの成績がポイントに反映される以上必須だと思う。…だから、今月からは皆も気をつけるようにしてほしい。これ以上ポイントを下げない為にもね」

 

「もちろんだぜ!」

 

オレの同意を皮切りに少しずつ賛同の声が広がっていく。

 

「うん、ありがとう。他の皆も何か思いついたら、どんどん言ってほしいな」

 

 

そのまま話し合いは進んでいき、結局方針としては『授業態度の改善』、『中間テストで赤点を取らないようにするために勉強会を開く』、『何かあれば情報の共有をする』に決まった。

 

ちなみに勉強会は小テストの点数が良かった上位数人が、学力に不安のある人達に教える形となっている。オレは安心ともなんとも言えない点数なので参加することにした。明日からみっちり放課後2時間拓也のケツマンに叩き込むから、マジに壊れないように頑張んなくちゃな。

 

 

いつも通り学校帰りにジムで汗滴らせながらウエイトこなして部屋に戻ると、拓也のスマホにセンパイからメールが来ていた。センパイの呼び出しはいつも突然だ。

 

『今から来いよ』

 

即座にビルダータンク装備して家を飛び出る。緊急出動できるオレって消防隊員になれるかも。

 

『今出ました。なんかスーパーで夕飯がわりのモノ買ってきましょうか?それともすぐに向かいますか?』

 

『パスタ作るからすぐに来いよ』

 

まぁ、センパイが来た時の夕飯は大体オレが用意してるし、別に今日は持って行かなくてもいいか。家に着くとちょうどパスタができあがっていた。オレはセンパイのペットだから首輪をつけられて上裸で食わされる。

 

「オマエまた胸デカくなったな」

「ウッス!」

 

センパイと一緒にパスタをつつきながら食べていると、センパイが拓也の方に話題を振ってきた。

 

「そういえば今日はポイント振り込みの日だったな。オマエのクラスDクラスだし、ビックリしたんじゃねーか?」

「そうっすね、聞いた時はついエロ放心してしまいました」

「だろ?どうだ、半分、いや四分の一くらいには減ってたか?」

 

センパイのロングテールハイヤーがオレのキャパシティに絡みつき、目一杯に財政開示させられる。

 

「それが…30cpしか残らなかったんです」

「は?………いや………えぇ……オマエ、何やらかしたんだよ…」

「いや、オレ何もやってないっすよ!」

「…ホントか?」

「ウィス!」

 

拓也はいつだってどこに出しても恥ずかしくない生徒としての行動を心掛けている。お天道様だって発情してしまうくらいには潔白だぜ!

 

「ふーん、ま、いいや。これから頑張れよ、拓也」

 

もっとなんか言われるのかなぁなんて思ったら、急に興味ないねみたく突き放してきた。なんなんだよぉ。聞かれたから話したのに、生返事を返してくるとかチョーSだよな。

寂しさ紛らわすために乳首捏ねくり回しながら「あーあ、オレはこれからどう過ごしていけばいいんだろうなぁ」なんて呟きながら同情を誘ってみると、

 

「オマエは元から淫乱なんだから今までの生活と大して変わらねぇだろ」

 

と言われた。まぁ、それもそうか。

 

センパイの作ったパスタを食べ終えて食器を洗っていると、何か思いついたのかオレに話しかけてきた。

 

「あぁそうだ、学校の掲示板にならなんか為になることが書いてるかもな」

「マジっすか!?」

「あんまり期待はすんなよ……って聞いちゃいねぇ」

 

オレはすかさず学校のホームページへ行き、意気揚々と掲示板のページを開いてみた。

 

 

閉鎖空間内でのやりとりって↑るよね??そんな皆の最近あった出来事とかを自由にリアルタイムで公開しようぜ!利用者の書き込みに参加したい人やネット初心者な人もぜひカキコしてみてね。

 

163ビルダー広海:

二次元芸術にゎ あんまり興味がないなぁ ルーブルにも3日かけて通ったけど 観客の方が見事な芸術だった。

 

164ビルダー広海:

芸術発祥の地イタリアでゎ 人気のポルノ女優が国会議員になったりしてるんだよ。

 

165ビルダー広海:

例えば海辺で太陽に輝く光のモワレ、人間が再現しようったってシミュラークルに過ぎない。

 

166ビルダー広海:

世界一のスパコンで美少年を1秒で作ってくれる時代が来ると思う?だから美しく生きようよ。

 

167ビルダー広海:

みんな 愛から生まれたんだよ。生きている現実も奇跡なんだよ。もっと愛し合おうよ。

 

168ビルダー広海:

愛し合って抱きしめて アッアッ イクッ ってコメントが一番美しい

 

169ビルダー広海:

アートゎ妄想でしょ 現実がアートさ

 

170ビルダー広海:

もしかしたら

人間の魂って

太陽なのかもしれないね

一人一人が胸に太陽を持っているんだよ

素粒子の世界から見たら

きっとそうだよ

 

171藍沢柚葉:

皆様、日本という国についてどう思われていますでしょうか?

正直に申し上げますと私は大変優秀な民族であると思います。

何故なら日本ほど勤勉で、我慢強く、謙虚で思いやりがあり、他人への感謝を忘れない民族はいないのです。

 

これは素晴らしいことです。しかし残念なことに、この優秀さが今の日本の苦境を生んでいると言えます。

そもそも、日本人というのは昔から奴隷体質なのでしょうかね?

 

誰かが得をしているときに他の人たちが同じだけ苦労しなければならない。

それは今も変わりません。つまり、日本は今まで世界にいいようにされてきたのです。

今の状況に嘆くのであれば行動すべきでしょう。

 

日本人に足りないものはなんですか?

まずはそれを自覚しなければなりません。答えを言いましょう。

 

それは、武士道。

 

これだけはどんな時代でも忘れてはならないものなんです。

サムライとはすなわち勇気ある者、勇猛果敢な者のこと。

日本人にはその精神が欠けているのです。

 

そして今やっていることはまさしくそれで、

日本人でありながら他国に支配されることを望み、

自ら立ち上がることすら放棄しているのです。

このままだと、我々は本当に滅亡してしまいますよ?

 

今こそ日本人の力を見せなければなりません!

我々が立ち上がり、世界を救うべきなのです。

まずは優秀な大和民族の力を知らしめ、アジアを我らの太陽の下で照らしましょう。

 

世界を導くために!

そして、その血を汚すホモ共や移民共を叩き出し、この国に平和を取り戻すのです!

そのためには、貴方達の協力が必要なのです。

さぁ、共に立ち上がろうではありませんか!

鷲は裂かれ

龍は息絶え

熊は眠り

欧州の魑魅魍魎が悲鳴を上げる今こそ

アジアによるアジア秩序を!

大東亜共栄圏万歳!

日本よ加速せよ!

 

172少佐:

諸君、私は雄交尾が好きだ

この地上で行われるありとあらゆる雄交尾が大好きだ

 

雄と雄が出会いそして別れる

その刹那に芽生える感情こそが私の望むものだ

肛門から火を吹きながら悶え苦しむ男が好きだ

屈辱的な体位で犯され泣き叫ぶ男が好きだ

必死に抵抗するも屈強な肉体の前になすすべなく蹂躙される弱者が好きだ

口では嫌だと言いつつ体は正直で快楽に流されてしまう男の娘が好きだ

 

必死に守ってきた貞操がモブキモデブに奪われていくのはとてもとても悲しいものだ

悔しい哀しい腹立たしい

しかし同時にそれらは必ず、それ以上の狂おしいまでの快感に変わるのだ

 

初めてにも関わらず媚薬効果によって感じまくってしまう無様が好きだ

相手よりも優位に立ったつもりで挿入しようとした途端、相手が本性を現し逆転され押し倒されてしまうのは屈辱の極みだ

 

諸君 私はホモセを望みたい

 

『お前ノンケなんだろ?じゃあ遠慮なくいただいちゃうわ』

 

とイケメンジャニ男子生徒がブリーフ一丁で襲ってくる妄想をして毎日をオ〇ニーに浸りたい

 

『こんなの違う…僕が望んだのはこんなことじゃない!やめてくれ!』

(そんなことはありませんよ。貴方は今こうして男同士で絡み合ってるではありませんか)

 

などとジャニ同士の友情が壊れる音を聞きながら心のなかで罵声を浴びさせたい

 

諸君、私はホモを、紳士協定違反を犯してでも見果てぬ夢のホモを

男と男の愛の結晶を所望する

男同士の愛を阻む者共がいかに厚顔不遜であるかを我々の手で知らしめようではないか

 

諸君 私に付き従う大隊戦友諸君 君たちは一体何を望んでいる?

更なるホモセ〇クスを望むか?

情け容赦のない糞のようなホモセ〇クスを望むか?

鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐のようなホモセ〇クスを望むか?

 

…よろしい、ならばホモセ〇クスだ

我々は満身の力を込めて今射○せんとするデカ〇ラだ

だがこの暗い闇の底で半世紀もの間耐え続けてきた我々にただのホモセ〇クスではもはや足りない!

大〇交を!一心不乱の大乱〇を!

 

ここに第二次大規模同性愛革命の開始を告げる

天蓋に旗を突き立てろ

ベッドの上だけで世界の終わりを始めるぞ!!!

 

173うさぎ:

ヤァァハァァァッッ!!

 

174名無しのハリファイバー:

地獄かな?

 

 

完全に掲示板が無法地帯と化していた。

 

「…………」

「……そんな時もあんだろ。ポイント無くなったら大人しく山菜定食とかノビルとかエシャロットとか草食っとけ。……まぁ、どうしてもってんならたまには俺が作ってやるよ」

「……ウッス」

 

始発電車が動くころそっと部屋を抜け出した。

 




秋も深まり、流石に水没プレイするには厳しい気温になってきましたね。


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縛って縛られて


チンポ、チンポ───『AI拓也の会話術』

今回、aiのべりすとくんを少し使用しております


 

続きだぜ。

 

ウルトラマンの星で家族会議が行われた翌日、オレは昼食の時間に佐倉と弁当を食っていた。

なんとなく周りを見れば、今までと比べると教室で食べる人が多くなった気がする。やっぱりポイントの支給が極めて少なくなったからだろうか。弁当は労力がかかるけど比較的安くすむからね。

 

「…でさぁ、とりあえずオレは勉強会に参加することにしたんだけど…佐倉はどうする?」

 

そう言いながらオレは外で取ってきたノビルを箸で一つつまみ、拓也特製の味噌につけて口の中に放り込む。

…あー!ちょうどいい辛味が口マンを刺激してマジに気持ちいい!ネギっぽい風味なんだけどネギより匂いがキツくなくて後味がさっぱりしててすげー食べやすい!

 

「えっと…拓也くんが行くなら私も参加しようかな…なんて。あんまり点数も良くなかったし…」

 

「ほぉーん…何点だったんだ?」

 

お次はハルジオンの葉と花の天ぷらだ。

葉は特にクセもなく、噛めば噛むほどほんのりお茶の葉のような風味が口に広がる感じでエロいぜ!花の方は香りはあんまり無いけれど、食感は衣がサクっとしてるのに対して中身がフニャっとしてるのがなかなか良いな。

 

「よ、50点くらい…」

 

「へぇ〜オレと似たような点数だな。たまんねぇ!」

 

意外とジャニ系貧乏神による貧乏生活も悪くないかもね、なんて思いながら弁当のレビューを一旦切り上げて話に集中する。

てか、なんだよ、佐倉もあんまり勉強得意じゃなかったのかよ!

 

「てっきり眼鏡かけてるから賢いんだろうなぁと思ってたぜ」

 

「うぅ……その、この眼鏡は伊達で…別に賢いわけじゃないんですすいません!」

 

「いや、別に謝らなくてもいいんだけど…」

 

それにしても眼鏡かぁ…オレもなんかかけてみようかな。サーフ系だしやっぱりサングラス?でも学校でサングラスは流石に駄目だよな……いや待てよ、確か色黒筋肉のスッゲーガタイしてるヤツがサングラスかけて校内を歩いてるのを見た記憶がほんの少しあるぜ?アレはなんなんだろう……って、話がタチからウケに逸れちまったな。

 

「まぁ、入学したばっかで先は長いんだし、これからゆっくり学力上げていけばいいだろ。とりあえず今は目先の目標である中間テストの突破に向けて頑張ろうぜ!」

 

「う、うん……!」

 

 

 

そして放課後、大半の人が勉強会の為に教室に居残る中、遂に若い牡たちと淫乱な勉強漬けが始まった。講師役の人からもらった問題を解くヒントのタネが全身を駆け巡り、欲情しきった筋肉ボディは脳の回転がおさまらず、シャーペンの芯を大量に消費しながら消しゴムの先からドロドロと消しカスが絶えず漏れ出る。

 

よし、結構順調に進んでるぜ。この分なら今度のテストも楽勝だな♪

なんて考えながら勉強を進めていると、突如として拓也が手錠より苦手な文章問題が現れた!

 

 

────

 

問1

 

料金表*1を使ってUと35歳色黒筋肉の会話の空欄[A]~[J]に入る数字を答えよ。

 

U:この前スケジュルがあったから○○さんに来てもらったんだ。

35:いいね。○○さんは安くて良心的だよね。

U:そうなんだけど、オプションをつけたり、延長したりしていたら結構料金が高くなっちゃったんだ。

35:いくらになったの?

U:それが覚えてないんだ。

35:プレイ内容は思い出せる?

U:忘れるわけがないよ。

35:じゃあ一緒に料金を計算しよう。

 

U:まず、自分は○○さんと2時間デートしてから120分コースをお願いしたんだ。オプションには○○がSと射精1回をつけたよ。それから...

 

35:長くなりそうだからここまでの料金を確認しよう。まず、デート料金だけど、2時間だから[A]円。次に120分コースは[B]円だね。

また、忘れてはならないのが交通費。Uの場合は都内だからここに[C]円が追加されるね。

そしてUが年下リピーターであることも考えると出張料の合計は[D]円になる。また、○○がSと射精1回は合計して[E]円。

ここまでの合計は[F]円だね。       

 

U:○○さんに調教されるのとガン堀りされるのがあまりに気持ち良すぎて、30分延長を2回もしちゃったし、射精も1回追加してもらったんだ。

 

35:なるほど、こうなると出張料金はまた1から考え直さないといけないね。

まず、120分に30分延長が2回だから、[G]円だね。

ここに交通費を加えて各種割引をすると、[H]円になるね。また、デート2時間と○○がS、射精2回を合計すると[I]円になるから、Uが払う料金は[J]円になるね。

 

U:ホテル代も合わせるともう財布がガバスカゲイ末だよ。

 

 

問2

以下の問題に答えよ。

(1)リピーター年下バリタチの弟が都内のホテルに○○を60分コースで呼び出した場合の料金を求めよ。

 

(2)賢が横浜に○○を呼び出した。

泊まりコースのハードM受けで朝までしっかり調教したときの料金を求めよ。

 

(3)マサが○○を1日貸し切って愛媛県松山市に呼び出し、一日中ガン堀してもらった。○○は2回射精したとして料金を求めよ。

ただし、交通費(遠方料金)は往復や移動時間など全て合わせて60000円とする。

 

(4)Hが○○に沢山射精してほしいと伝え、都内のホテルで120分コースでガン堀りしてもらった。

その結果32000円を払った。○○は何回射精したか。

 

 

────

 

 

マジ…一体これはなんだ?

あまりにも風変わりな問題を前に少し疑問を持ちながら紙を裏返してみると、そこにはセンパイ印のレモニカマークが記されていた。

なるほど、センパイから貰ったやつが一枚紛れ込んでたんだな。

 

まぁ見たところ料金表がやっかいなだけで問題の難易度自体はあまり高くないから、オレにとっては丁度いいくらいだろう。

 

戦士(拓也)(ペン)を手に取り、胸に一つの(消しゴム)を抱く…

オレはとりあえず時間をかけながら因果律を操作して(答えを書き込んで)バスターソード(シャーペン)マンコ(ペンケース)に戻し預言書(解答用紙)に書かれている通りに答え合わせを行った。

 

 

 

 

 

勉強会を始めて2日目の午後、教室でハードな勉強プレイを終えた後、佐倉と別れて知恵熱で火照ったガタイのまんま学校の屋上へ行く。

ガタイの休息とちょっとした日焼けも兼ねて人気のない屋上でひっそりと日光浴。イイ感じに西陽が拓也の体をガシガシと犯してくるんで油断したら眠っちゃいそうだぜ…

 

しばらくの間ベンチに横になってうつらうつらのんびりしているとなんだかお腹がすげー減ってくる。そっか、そういえばさっきまで激しいテスト勉強に夢中でなんにも腹の中に入れてなかったっけな。

 

なにか腹の足しになるものがないかなぁ、とズボンのポケットを探ってみると、そこから出てきたのはなんとコンドーム。しかも三つも入ってる。

 

こんなもん入れた覚えねーよ…もしかしてセンパイが入れたのかな?今度センパイに聞いてみよ……って、そんなことはどうでもいいんだよ!オレが今必要としてるのは食い物なんだよ!

 

拓也はプンスカしながらもう片方のポケットを探る。すると中から出てきたのは…………またまたコンドームだった。それも五個も。

 

「あああぁぁぁぁぁぁっぁぁあんっんっん!ウッスっ……ウッス……!!」

 

拓也はあまりの出来事に頭がおかしくなり、気がつけば大声で叫んでいた。

 

(あーもう!!なんなんだよコレ!?このゴムどもはオレに一体何を伝えたいわけ!?こんなもん持ってても全然嬉しくないんですけど!ったく、どいつもこいつもふざけやがって……!オレは食べ物を探してんだよ!)

 

このあんまりな惨状にMAXMAXイライラ状態になった拓也だったが、ふと周りを見渡すとそこにはなんとも美味そうな焼きそばパンが。思わずごくりと唾を喉マンに流し込む。

 

ああ、あの焼きそばパン、マジでうまそうだなぁ……拓也はお腹の中を焼きそばパンでいっぱいにすることを夢見ながら、カブトムシが樹液の匂いに誘われるみたいにふらふらとその焼きそばパンの元へと歩いて行った。

 

 

しかし、もちろん焼きそばパンが屋上なんかにあるわけがなく、代わりに微かに出入り口のドアの向こうから声がした。

 

 

「あ────ウ……い」

 

 

「マ……ム……死………」

 

 

「あ……最………悪。……北……堀……ウザ………いっ」

 

 

そして一通り何かしらの言葉を吐き終わった後にバァン!(大破)という大きい音が鳴り響き、その影響で拓也は正気に戻った!

 

ちょ、学校の備品に傷をつけるのはマズイだろ!オレは即座にその悪行を止めるべく、きっとチャラ男で頭ゆるい不良くんあたりがやってるんだろうなとガタイで分析しながらドアを開く。

すると、なんとそこには拓也が想像していた人物とは真逆の人である、クラスメイトの櫛田桔梗が立っていた!

 

「え…………」

 

いきなりオレが扉を開けて現れたせいか、硬直状態になる櫛田。時間的に屋上に人がいるなんて思わなかっただろうしね。

 

「……ッ、こんな時間に屋上で、何してたの…」

 

が、それも一瞬。すぐさま険しい表情になり拓也をギン目で睨みつけてくる。

 

「あー…テスト勉強で疲れたから、気分転換するためにベンチで横になって一休みしてたカンジ…?」

「そう……ねぇ、さっきのこと聞いてた…?」

「いや、ぜんぜん!断片的に堀とかマムシしか聞こえなかったっす」

 

…そういえば、こなあいだ、入学式前くらいに三鷹の辺りを歩いていたら「堀合」って地名があって笑ったぜ。そしてその後千葉まで足を伸ばしたらなんと「新宿2丁目」って交差点があってさ、なんかオレもとうとう頭がやられたかと思ったよ。

 

「そう…なんだ。……いや、マムシって何?」

「なにって…そりゃ、研ナ○コの赤まむしだろ。バカ殿知らねぇの?」

「知ってるけど……えぇ〜…?」

 

あぁ、声に出したらまた見たくなってきたなぁ…バカ殿。

志村け○さんが亡くなったと知った時はオレはもう一日中目マンからチンポから涙流しまくったからなぁ…そんぐらい悲しかったよ、ホント。

 

それはそれとしてそろそろ帰りたいからお暇させてもらおうかな。このままここにいたんじゃ寮につく頃には真っ暗になっちまうぜ〜

 

「…なぁ、そろそろ帰っていいか?」

 

オレがそう聞くと、櫛田は呆れたような表情を浮かべながら答えた。

 

「………はぁ、マイペースすぎるでしょ、あんた。…言っとくけど、今日ここで私がやってた事を誰かに話したら容赦しないから」

 

やってた事といえば、櫛田がドア蹴ったヤツだよな。見た感じ特にドアに異常は無さそうだったから良かったぜ。

 

「あぁ、スゲー音鳴ってたよな、アレ。てっきり不良らへんが蹴ってるんだと思ってたから櫛田でビックリしたぜ。キックボクシングの才能あるんじゃね?」

「…褒めてんの?それ。とにかく、言わないでよ」

「ウッス!氷の海に沈められても高圧電流流されても漏らしません!」

「それってもはや拷問じゃ……って、そうじゃなくて、もし守れなかったらどうするつもり?」

「ウッス!できなかったら檻の中に入れて沈めて下さい!」

「ざけんなよ!檻なんか用意できねーよ!」

「ウッス、すみません。何しても構いません」

「じゃあ、今ここで、あんたにレイプされそうになったって言いふらしてやるから」

「いや、それは困る」

「はい、って言え」

「はい」

 

櫛田の鬼気迫るようなド迫力を前に、思わず言いなりになるオレ。

 

やっぱりオレってただの筋肉玩具奴隷なんだよね…(泣)中間管理職の人ってこんな気持ちなのかな。

…まぁ、拓也の口はデカマラより堅いからそもそもそんな事には絶対ならないだろうけど。

 

「…でも、まだ足りない」

 

櫛田がさらにボソリと声を落とす。まだ何かあるのかよぉ…

…いや、オレはもう帰るぜ!延長料金も貰ってないしね。

 

だから

 

「……あー、チョーネムー!ジム行きたい」

 

って言ってなんとかして帰ろうとしたんだけど、ドアの前に立った櫛田の二つ足の壁が拓也の行く先を邪魔して通してもらえない。

ヤバイ、コイツ、かわいい顔しててSかも…

 

もうすっかり屋上に緊縛されてしまったが、無理矢理女を退かすのはオレのポリシーに反するから素直に理由を聞いてみる。

 

「どうしたら帰してくれるんだ?」

 

「こうするの」

 

すると突然、オレの左手を手に取り、手のひらを開いてから自分の左胸に押しつけてきた。

櫛田の荒い息使いと心臓の鼓動が(ノンケからすれば)エロティックに響き渡る。

まるでジェットコースター並の急展開に、拓也も流石に少し動揺してしまう。

 

「お、おい、オマエ、いきなり何すんだよ」

 

「あんたの指紋、これでべっとりついたから。証拠もある。私は本気よ、分かった?」

 

マジかよぉ!証拠を手に入れる為に男に胸触らせるなんてコイツもほぼノンケだな。なかなかイイ根性してるぜ!

 

「ウ、ウッス…」

 

「この制服はこのまま洗わずに部屋に置いておく。裏切ったら、警察に突き出すから」

 

バリウケモードと化すことを強いられてしまった拓也に、ウッス以外の言葉を返す権利は与えられない。

 

「ウィス」

 

「約束よ」

 

「ウッス!」

 

そのままの状態で10秒以上、20秒以下?経った後、櫛田は手を離してオレから距離を取った。

それにしても、どうせ同じ揉むなら女の胸よりヤンエグの逞しい胸筋の方が良かったなぁ……これ言ったら櫛田に怒られるだろうから言わないけど。

 

 

 

「じゃ、帰ろっか」

 

「おお」

 

揉めごとが一段落したら、櫛田は人が変わったかのようにいつも通りに戻った。

 

(あー、バンドでアドリブからテーマに戻った様って周りからしたらこんな風に見えるんだろうなと思う)

 

段々暗くなってきた空にキメティックエクスタシーを感じながらベンチに置いていた鞄を取りに行き、同じく鞄を持ち直した櫛田に並ぶ。

 

「ね、南くんはさ、どっちが本当の私か気になったり…しない?」

 

「ん?んー…」

 

櫛田に好意を抱いている奴がさっきの部分を見れば「ハメられた!」ってなるかもしれないけど…オレはSMどっちもしてるリバみたいなもんだろって思ってるから特に言う事はないんだよな。

 

「そうっすね、今日の、めしょ、飯の方が気になるっすね。ハラヘッタカラハヨタベタイス…」

 

「食欲に負けた!?」

 

 

その後、オレたちは一緒に屋上を去り、そのまま寮へと歩いて行った。

はぁ、今日の午後からは怒涛の展開だったなりね。疲れに全身を犯されてるから帰ったらシャワーも浴びずに飯食って即寝したい気分だぜ。

 

「そういえば胸を揉ませたとき動揺はしてたけど興奮は全くしてなかった……まさかコイツホモなの…?」

 

「ん?なんか言ったか?」

 

「ううんっ、何も!」

 

やっぱり学校生活ゎ重労働、チャラくないぜ。

 

*1
リピーター・年下 1割引 バリタチ 2割引

60分 13000円 90分 16000円

120分 19000円 延長30分 3000円

泊まり 29000円 都内 1000円

横浜浦安等の首都高圏内 2000円

それ以外

デート2時間 4000円 射精 3000円

ハードM 5000円 ○○がS 3000円

遠方料金=都内からの往復交通費+往復所要時間×1000円

24時間 55000円 

2日以上=日数×40000円

体のみ 3000円 サングラス 5000円




解答解説

問1
今日のウリも楽勝だな♪基本問題。
念入りに料金表を確認しよう。

[A]4000円
[B]19000円
[C]1000円
[D]16000円 (19000+1000)×(1-0.2)=16000
[E]6000円
[F]26000円 4000+16000+6000=26000
[G]25000円 19000+(3000×2)=25000
[H]20800 円 26000×(1-0.2)=20800
[I]13000円 4000+3000+(3000×2)=13000
[J]33800円 20800+13000=33800

問2

こんなことしてたらオレマジに壊れるな。
やや難しい問題。

(1)8400円 (13000+1000)×(1−0.4)=8400
(2)36000円  29000+2000=31000,31000+5000=36000
(3)121000円 55000+(3000×2)+60000=121000
(4)4回 (19000+1000)+(3000×n)=32000, 3000n=12000 n=4


正解するとチンペチチャイムの音が流れます


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キョウシガテストハンイノヘンコウヲツタエナクテドウスンダヨオレタチガゼンゼンキモチヨクネェジョンヨBB.mp4



アリスは、お城のような家に住んでいました。その家の屋根には大きな煙突がありましたが、煙突の中はとても煙たいのです。

「ママ!どうしてこんなにも煙たいの?」 

アリスが尋ねると、お母さんは言いました。

「それはね、アリス。拓也が煙突でホモセックスしているからよ


 

 続きだぜ。

 

 今日は休日で気分が⤴ってるんで、半落ちジーンズに金ハジTシャツの格好で即ジムへ直行。

 本日の筋トレメニューは胸筋。

 パンパンに胸がパンプさせて、ついでに臀筋もトレーニングしてプリケツを作る。

 勉強漬けで締めつけられたムラムラを解放して淫獣たくやができあがる頃、激エロエマージェンシーにオレの携帯とケツたぶがブルリと振動する。

 相手は櫛田みたいだ。

 

「はい、雄膣から精液垂れ流した拓也です」

 

『なんて??ごめん、名前の前がちょっと聞こえなかったんだけど…』

 

「快感で全身が痙攣する拓也です」

 

『なんで変な枕詞がついてるのかな…』

 

「敏感な拓也です」

 

『うーん…もういいや。それでね、ちょっと南くんの部屋に行きたいんだけど…いいかな?』

 

「はぁ、まぁそれはいいんすけど、今部屋にいないんで来るのは40分後くらいにしてくれないっすか?」

 

『うん、全然いいよっ!』

 

 …こういった突然の予定の挿入は、日本ではそう珍しいものでもない。

 まぁ多分、拓也のガタイで分析するまでもなく用件はテストの事なんだろうなぁ。

 オレはトレーニングで発生した汗をタオルで拭き取り、ジムから出て行った。

 

 部屋に帰宅してシャワーを浴びた後、リビングでiPad(別名淫獣淫乱丸)を弄っていると、この前バラマキされないように胸を揉ませた腹の据わった強者が登場!

 

「おじゃましま〜す」

 

「あらいらっしゃい!ご無沙汰じゃないすか」

 

「ご無沙汰?さっき電話で話さなかったっけ…」

 

「これはテンプレみたいなもんだから気にしないでくれよな!」

 

「へ、へぇ〜そうなんだ」

 

 オレんちにやってきた櫛田を筋トレで苛めまくったパキギメガタイのまんま案内し、テーブルにつかせる。

 そして机の上に飲み物とお菓子を置く。

 これがマジエロ拓也のおもてなし。

 日本人は全員オレと同じことを実践してるんだぜ!

 

「まぁ、紅茶入れたし、チョコもあるぜ!」

 

「わ、気が利くねっ、ありがとう!」

 

 ティーカップを持ち、紅茶を一口含む。

 芳しい香りと共に口マンに入ったストレートティーが野獣の舌に絡みつく。

 あー、たまんねぇ!ウマいぜ!

 

「…ね、昨日さ、私の口からテスト範囲が変更になった事を聞いたよね?」  

 

 そうなんだよな。

 確か放課後にそれを知って、クラス内がコロナ禍で喘ぐ飲食業界のようなカンジになったんだよね。

 

「ウッス。我ながら酷い話だと思ったぜ、もうテストまで一週間しかないってのにさ!」

 

「だよね。それで、そうなった経緯なんだけど…」

 

 20秒以上、30秒以下?時間をおいてから、櫛田は内容を話し始めた。

 どうやら、図書室で赤点組と勉強会を行っている時に、急にCクラスのヤツらがやってきて「おめぇらはテスト範囲内じゃなくて範囲外を勉強するんだな、マジおもしれー!」的な事を言われたらしい。そして実際に茶柱先生に確認したところ本当に範囲が違っていたそうだ。

 

 くそー、やられたか。もしくは放置プレイか。今まで頑張ってきたのにこんなところで赤点取って退学なんてゴメンだぜ。

 それにしても範囲変更を教えない茶柱先生ってチョーSだよな!SはサービスのSともいうけどこの人には全く当てはまらねーよ。

 

「あー、話してる内になんか腹立ってきた。マジでムカつくんだけどあのアマ。なーにが『そんなことはない。まだ一週間ある、これから勉強すれば楽勝だろう?』よ。ホント信じらんない!あーもうどれもこれもクソ堀北が悪い!」

 

 なんか新井が悪い!みたいな言い方されてる堀北ってやつとの因縁はよく分かんねーけど、Sモードになるくらいだからよっぽど溜まってるんだなぁ。よいぜ!オレはストレスさよなら系チンシコーマンだから拓也ママとしてこのデカい器と胸筋で櫛田を包み込んでやるぜ!

 

「…でもさぁ、諦めはしないんだろ?」

 

「そりゃあ、まぁ…ここまでやってきたし…」

 

「マジですげえよ。オレには教える側なんて絶対出来ないしね。エラいぜ、櫛田!」

 

「そうかな...?そうかも...」

 

「そうだぜ(便乗)」

 

「…うん、そうだよね。私は偉い!」

 

「櫛田は偉いぜウッス!ウッス!ウッス!ウッス!ウッ「うるせぇ!!」ウッス!?」

 

 櫛田の大声で遮られ、拓也の鼓膜がピクピクと異常な動きをする。

 

「ふぅ……まぁでもちょっとはスッキリしたかも」

 

 どうやら櫛田の機嫌は良くなったみたいだ。

 全力で波に乗ったかいがあったぜ!

 夏しか波乗りしないサーファーはサーファーではないからね。

 

「…ところでさ、テストどうしよっか?このままじゃ多分、赤点取っちゃう人が多くなるよね」

 

「まぁ、今から勉強し直すってなるとなぁ…頭が良い人以外はキツイし、どうしたって増えてくると思うぜ」

 

「やっぱりそっかぁ…うーん…」

 

 …テストといえば、確かセンパイが前にこんなこと言ってたっけ。

 

『あんあん言っているうちはまだ序の口、声が出なくなってガタイが震えるくらい勉強してやっとテストのスタート地点に立つんだよ。…いや、とりあえずそれは置いといてだな、拓也。オマエ、テスト勉強に必要なのは何か分かるか?』

『計画、反復、集中力…そして種付け競パン!』

『まぁそれも必要だが…オレはあえてこう言おう、過去問が重要だ、と』

『へぇ。確かに過去問はテストの取り扱い説明書みたいなもんですからね』

『だろ?というわけで今からオマエのケツマン()に過去問しこんでやるからな』

『い、いきなりバックは無理っす!……あっ、あん、あー、イク、イク、サスティナブル…ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ(我が闘争より抜粋)』

『おお、毎日(知識に)掘られてる割には締まりがいいな!』

『ウッス!』

 

 てなわけで、センパイの受け売りではあるけれど、ビルダー性処理玩具になっていく拓也からは赤点を防ぐ方法として過去問の使用を提案させてもらうぜ!

 

 

 (♪ここで拓也の提案タイム)

 

 

「…ふーん、なるほど。確かにそれなら赤点を回避出来るかもね。問題が全く一緒っていう前提がつくけど」

 

 櫛田はオレの意見に納得しながらも、同時に問題点も挙げた。

 ある程度勉強が出来る人は、同じでなくても傾向が似てるなら解けるだろうけど、赤点組の人はそれも難しいだろうからね。

 

「まぁその辺は2年と3年の過去問を照らし合わせれば分かるだろうぜ。えーと、2年の分はセンパイから貰うとして、3年は…適当にポイントに困ってそうな人を見つけてポイントと引き換えに過去問譲ってもらおうかなぁ」

 

「ポイント、私も出そっか?」

 

「いや、お金タダでいいから(親切)」

 

「そう?なら甘えさせてもらおうかな。ありがと」

 

「ウッス!」

 

 この話し合いでオレたちは、もし過去問が使えるネコなら淫乱に退学を回避できることを確信した。

 

 

 日を跨ぎ、日曜日にセンパイに「なんか一芸見せてくれたら譲ってやるよ」と言われ風呂場で『水中ブリッジ3分間』を披露して2年の過去問を入手、で今日月曜は3年から過去問を貰うべくお昼時になんかついて来た櫛田を連れて食堂へ。

 

 するとなんと、あのクール系イケメンの綾小路くんがそこにいた。

 オレはすかさず声をかける。

 

「ウッス!綾小路くんも食堂に来てたんすね」

 

「南…と櫛田か。珍しい組み合わせだな。どうしたんだ?」

 

「えっとね…これ言っちゃっていいのかなっ?南くん」

 

「おう。どうせそのうち分かることだし良いと思うぜ」

 

「じゃあ言うね……私達は、中間テストを赤点0人で乗り越えるために先輩から過去問を譲ってもらおうと思ってこの、人が集まる食堂にやってきたの」

 

 綾小路くんは櫛田の言葉を聞いてほんの一瞬驚いた表情を見せた後

 

「そうなのか。実は俺も同じことを考えていた」

 

 と答えた。

 まさか綾小路くんもオレと同じことを考えてたなんて、驚きすぎてぶっ飛び♨な気分だぜ。もしかしたら運命の赤い糸で繋がってるのかもね(笑)

 

「ちなみに取引の際に払うポイントはオレが出すから綾小路くんは気にしなくてもよいぜ!」

 

「…いや、それは流石に悪い。俺も半分出そう」

 

 マジ!?(財布の中身が)壊れていく拓也にとっては嬉しい提案だけど、いいのかなぁ?

 まぁ、ビョーキ以外は何でももらっとけって言うし、ありがたく善意を受け取っておくか。

 (綾小路くんからの)愛だったぜェ〜♡

 

「ウッス!ありがとナス!」

 

「こっちも助かった」

 

 話がまとまったところでハアハア喘ぎ続ける拓也達は券売機に並んで食券を三人分購入する。

 

「でも、この中からポイントを欲しがっている3年生の先輩をピンポイントで探し当てるって難しくない?」

 

 櫛田が疑問を口にする。

 それを聞いた拓也が視線をカウンターからずらすと所狭しと座っている生徒たちが眼前に広がる。

 確かに、ガタイで分析しようにも人数が多すぎてちょっとキツいぜ。

 

「そこは俺に考えがある。ポイントに困っている人はなるべく節約するために無料の山菜定食を食べているはずだ。だから…」

 

「その人に取り引きを持ちかければいい…ってこと?」

 

「そういうことだ。まぁ、流石に2年と3年の見分け方は分からないけどな。…というか、何で3年限定なんだ?」

 

「それはオレが2年の過去問を持っているからだぜ!」

 

「そうだったのか。…それなら別に3年の分の過去問はいらな…いや、皆に配る時の説得力が増す、か」

 

「へぇ、ちょっと聞いただけでそこまで分かるんだ。綾小路くんって何気にキレ者?」

 

「悪知恵が働くだけだ…そんなことより早く探そう」

 

 そう言って綾小路くんは食堂を見渡す。

 

「山菜定食を食べている人は…あの人だな。よし、行くぞ」

 

 どうやら見つけたらしく、オレ達はカウンターで手早く定食を受け取り、山菜定食の人の前の席に腰を下ろした。一番槍は漢の誉れ、まずは先陣を切って拓也が話しかける。

 

「ちょっとすみません、3年の先輩っすか?」

 

「そうですね、えぇ。178センチ、70キロです。そういう貴方は1年ですか?」

 

 その先輩が着けているネクタイはチョーデカかった。まるでどっかで見たAV男優みたいだぜ。

 

「ウッス!Dクラスの南っす!先輩は…?」

 

「私もDです。最初はBクラスだったのですが…あぁ落ちたねぇ、落ちましたね…山菜定食を食べる生活は気持ちいいですね(建前)気持ちよくはない!(本音)…で、私に話しかけて来たということは何か用件があるのでしょう?」

 

「ウィス。あの、一昨年の一学期の中間テストの過去問って持っていませんか?もし持ってるならポイントと交換で譲って欲しいんすけど…」

 

「あ゛あ゛い゛、了解しました。過去問をクラスにバラマキ、してテストを乗り越えるつもりなのですね。いいでしょう。いくら払えますか?」

 

「10000ppでどうっすか?よろしくお願いしまっす!」

 

 頭を下げて腰を折れば、まさに今すぐ過去問をくれってポーズだぜ。

 拓也のマンコに過去問挿入してくれよってカンジがエロいぜ。

 

「ちょっと小さくないですか?(小声)15000は欲しいところですね」

 

「でも、拓也は激エロのモロホストですよ?*1

 

「……分かりました。10000ppで取引に応じましょう」

 

「ウッス!ありがとうございます!ポイントは先払いしますんで、後で送ってくださいね」

 

「合気ッッ!(了解の意)」

 

 過去問くれた先輩にゎおまけで拓也もプレゼント✨しちゃうぜっ、なんてね。

 

 取り引きが終わると先輩はもう山菜定食を食べ終わっており、そのまま席を立ってカウンターへ歩いて行った。

 

「ふぅ、成し遂げたぜ!」

 

「お疲れっ!これで後は2年と3年の過去問を見比べて同じかどうか確認するだけだねっ!」

 

「そうだな。あと忘れない内に南が取引に使用したポイントの半分である5000ppを渡すから受け取ってくれ」

 

「綾小路君謝謝茄子!」

 

 ひと段落して筋肉の円盤みたいなかき揚げが乗っているうどんをズコズコズルズル啜っていると、程なくして中間テストの画像が添付されたメールが拓也の雄膣メールボックスに届いた。

 

「どう?」

 

 センパイからもらったやつと見比べてみると...全く同じだった。ケツの皺一本一本を見極められるくらい見つめても結果は変わらない。

 

「同じっすね」

 

「おお」

 

「やったやった!じゃあ、早速過去問を全員分プリントして皆に配ってあげようよ!」

 

「いや、過去問はまだ配布しない」

 

「えっ、どうして?早く配ってあげたほうが良くない?」

 

「これが有効的な過去問だと聞けば、どうしても気が緩むし、折角の猛勉強に水を差してしまうだろう」

 

「なら、これはいつ渡せばいいの?」

 

 なんか綾小路くんがこのままだとテスト前日に渡すとか言い出しそうな気がしたんでオレが待ったをかける。

 

「過去問暗記には2日間くらいあるといいんだよね。だってさぁ、暗記が苦手な人がいるかもしれないじゃん!だから2日前に渡せばいいんじゃないかなぁ?5教科だから覚える量も多いしね」

 

「む…それもそうか。俺は前日に渡せば良いと思っていたが、確かに須藤ら赤点組の事を考えたら念の為2日あった方がいいかもな」

 

「じゃあ、決まりだねっ!」

 

 綾小路くんも納得した所で次は誰が過去問を皆に渡すかの話題に移る。

 

「俺は事なかれ主義だから不用意に目立つことはしたくないんだ。2人のどっちかが配ってくれたらそれでいい」

 

「櫛田は他人に奉仕することにより得る、自分が素晴らしい人間であるということの実感に浸っているんだろ?だからオレより櫛田が渡せば……いや冗談っすよ。だからその目が笑ってない笑顔を収めなすってくだせぇ!」

 

「え〜?なに〜?私は全然怒ってないよ?」 

 

 笑うという行為は本来攻撃的なものであり、獣が牙をむく行為が原点であるってシグルイに書いてあったけど、本当だぜ。

 オレの冗談に呆れの顔を滲ませながら綾小路くんが話を進める。

 

「南の言うことは置いといて、櫛田はクラスメイトから信用されてるからな。配るにはうってつけだろう。……そうだな、仲良くなった3年の先輩から教えて貰ったってことにすればいいんじゃないか?」

 

「…分かった。綾小路くんがそう言うなら」

 

「えっ、オレは?」

 

「知らないよ、そんなの」

 

「マジかよぉ!(泣)」

 

 オレらのやり取りを見ていた綾小路くんから出た「仲良いんだな…」という声は、周りの喧騒に消えていった。

 

 その後、テストが始まる2日前に櫛田経由でクラスの皆に過去問が行き渡った。2年と3年の分を提示したからか、特に疑問の声も上がらずスムーズに配布できてよかったぜ!

 

 オレはその過去問をケツブルブル震わせ淫乱になりながらこなし、丁度、筺体全体が金属の円盤になったような感じでアメリカ筋を中心に、その回りに感じやすい性感帯の乳首ス、マランス、アナル、唇がちりばめられた国際社会共通の完全なる持続可能な淫欲演算処理装置になったのを感じた。

 

 そして遂に、激しすぎる中間テストの幕が開ける──

*1
別世界の拓也がプーチン大統領に直談判する際に使用された言葉。絶対遵守。特権階級。無敵のパスポート。




もしかしてどこかに有栖ちゃんがノンケに犯されそうになったところを拓也さんが阻止してついでにホモセする光景を見せつける世界線があるのかもしれませんね。


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中間テストを掘り倒したあとの絶叫演算マシーン拓也


ちょっと待って?原作に昼休憩が入ってないやん!どうしてくれんのこれ
アカンこれじゃ生徒のお腹が空くゥ!
ということで昼休憩挿入しました(適当)


 

 続きだぜ。

 中間テスト当日、オレは睡眠薬で強制的に眠りについたおかげでスッキリした頭のまんま教室へ向かう。

 席に座って隣を見ると既に佐倉が来ており、1時間目に行われるテストの準備をしていた。

 

「おはよウッス、佐倉」

 

「え、あっ…南くん、おはよう…」

 

「おう。もう準備してるなんてチョー勤勉だよな!」

 

「う、ううん。全然、そんなことないよ…皆やってることだし」

 

「そうかぁ?ま、いいや。オレも準備しなきゃ(使命感)とりあえず今日は頑張ろうな」

 

「…うん、頑張ろうね」

 

 佐倉を見習ってオレも過去問の見直しをしていると、いつの間にか朝のSHRの時間になっており、茶柱先生がいつものように不敵スマイルを浮かべながら教室へやってきた。まったくさー、生徒の退学がかかってんのに楽しんでるんじゃねーよ!

 

「欠席者はいないようだな。さて、お前ら落ちこぼれにとっては最初の関門がやってきたわけだが、何か質問は?」

 

「僕たちはこの数週間、真剣に勉強に取り組んできました。このクラスで赤点を取る生徒はいないと思いますよ?」

 

「随分な自信だな、平田」

 

 実際、皆赤点取ったらメスで解剖して肉片にされるぐらいの気持ちでテスト勉強していたもんね。

 その上過去問を装備したDクラスが負けるなんてそんなの絶対ありえない!

 自信にみち満ちた表情を浮かべる生徒たちを一瞥し、ほんの少し口角を上げながら茶柱先生は用意していたプリントを配っていく。1時間目は社会だ。

 

 「もし、今回の中間テストと7月に実施される期末テスト。この二つで誰一人赤点を取らなかったら、お前ら全員夏休みにバカンスに連れて行ってやる」

 

「ヴァカンスっすか!」

 

「あぁ…いや妙に発音いいなお前」

 

「英語のテストがあるっすからね」 

 

「そうか…いや、まぁいい。…そうだな、青い海に囲まれた島で夢のような生活を送らせてやろう」

 

 それってもしかしてバリ島!?だとしたら、一日中サーフィンしまくり、日焼けしまくり、現地人にタトゥ入れてもらったり、ホテルのプールでイケメンのライフセーバーによるサーフィンの初心者講習会を鑑賞したりと、もう想像するだけでチョー楽しみだぜ!

 

 …いや、でもまずはこの中間テストを皆で突破するのが先決だよな。

 クラスメイトが「うおお!」と沸く中、オレは頬たぶをパァンと叩きこれから始まるテストに向けて気合を入れ直す。

 

(イクぞー!アーイク!アァ~ッ!ア”ーッ! ア” ァッ!アッすっげぇ(気が引き)締まる!)

 

 さぁ、これからが本番だぜ。

 

 

 

 

 

 社会、国語、理科、と順調にこなしていき、4時間目、数学の時間。

 

『中間テスト!また過去問のお陰で解きやすくなったな!』

 

 そう心の中で言ってオレはサワサワと何にも染まっていない解答用紙をなで上げる。

 すると用紙のケツがほんの少しヒクつくのが見えた。オレはその一瞬を見逃さず、滑らかな指使いでズブリと解答用紙にデカマラシャーペンを挿入し、白紙を犯して自分の色に染め上げていく。どんどん解けていく快感につい絶頂してしまいそうになるが、そこは歴戦の淫獣拓也、すぐさま自身の淫乱スイッチを弱にして、難なく衝動を鎮火させる。

 

『先走りにちょっと難しい問題が混じっているぜ。エロいな数学!』

 

『ああ、あん、だめです南さん』

 

『何でだよ』

 

『私は一応あなた達を赤点にするために生まれてきたので、解答しなくていいです』

 

『知らねーよ、そんなの』

 

 オレはかまわずに解答用紙の最も感じやすい場所を探し当てていく。

 それと同時に用紙くんの喘ぎ声が聞こえてくる。

 

『だめです、これ以上は解くのをやめてください!マジ明日から添削漬けなんで!』

 

『何だって?そう言われるとヤリたくなるんだよ!』

 

 拓也のシャーペンを容赦なく奥の奥へ塗り込みぶち撒けて行く。もう少しでフィナーレだ。

 

『早く満点出せよ。今年はDクラスの顔面を喜色まみれにしたいだろ?』

 

『い、いや…』

 

『退学者0でさ、Dクラスに満点シャワー浴びせようぜ!間が悪く居合わせたCクラスにもBUKKAKE文化を味合わせるぞ!』

 

『あん、あん』

 

『イクぞ、孕め!』

 

『ああー、いいっす!南さん!』

 

 ピクピクと痙攣しながらオーガズムの痺れが全身を走る。解き終わった合図だ。

 遂に頭から足の指先まで染められた解答用紙は恍惚な表情を浮かべながら呟いた。

 

『最高っす!最高の中間テスト…です』

 

 4時間目はまたもダウンだ。

 

 

 

 数学が終わり、昼休憩に入るオレ。もう空腹で全身が痙攣しているのでこのまま食べないと拓也はガス欠でお亡くなりになり、拓也県の激エロ葬の慣習にのっとって献花をアナルに供えられ、生卵を投げつけ、焼夷弾投下され、突然生き返って射殺されてしまうだろう。

 そうならないように、事前に用意してきたアゲに酢飯仕込んだいなり寿司を、敏感な拓也の胃袋に1個、2個、3個入れる。いなり寿司同士がガチガチぶつかり合ってスゲーことになっているぜ。さらに4個目、5個目が挿入され、マジフィーバー状態。

 エネルギー蓄えて腹いっぱいになったところで食べるのを止め、残ったぶんはお裾分けすることに。筋肉マンコの宅急便出動だぜ!

 向かった先は平田くんの所。

 

「あっ、南くん!お疲れ様。中間テストも4時間目まできたけど、調子はどうだい?」

 

「正直、こんなユルいんかよ!って思うくらいには出来がいいぜ。この調子だと、案外クラスの上位にはいけるんじゃないかなぁ?」

 

「そっか…良かったよ。やっぱり、僕としては誰もクラスメイトには欠けてほしくないからね。それが友達の南くんなら尚更だよ」

 

 ぉお…!

 平田くんの言葉が拓也の全身に染み渡り駆け巡り、快感のエクスタシーが迸る。この瞬間こそが本物のオレだぜ。

 

「平田くんってチョー優しいよな!つーわけで…はい、プレゼント!お稲荷はさぁ、ご褒美なんだよ!」

 

 持ってきたタッパーを開けると、中からいなり寿司がまろび出てくる。

 

「わ、貰ってもいいのかい?ありがとう!」

 

 平田くんは手を伸ばして拓也の稲荷を掴み取り、それを口に含む。…様子を文章にするとなんだかスッゲーエロく感じるよね(笑)

 

「うん、おいしいよ!いい感じに酸っぱいから口直しにはもってこいだね」

 

 なんてオレのいなりを褒めてもらって、気分がアゲ⤴で最高潮に達し、二人だけの世界に浸る……はずだった!

 

「あ、いなりが入ってるじゃん!これ食べてもいい?」

 

 視界の端からやってきたのはあの軽井沢恵。拓也に負けないぐらいのギャル度を持つ彼女はオレの了承も聞かずにタッパーの中からいなりちゃんを連れ去っていった。

 ギャルの勢いに押されてオレはもう奴隷のポーズを取るしかない。

 

「ふんふん、なかなか…美味しいわね。どれもう一個……あ、ヤバいこれ止まんないかも」

 

 拓也のタッパーから一つ、また一つと減っていく。

 13時に大きく見えたいなり寿司が軽井沢に捕食され、気付いた時には消えていた。

 

「「そんなに食べたら太…「何か言った?」いや!何も言ってないっす!(よ!)」

 

 最後は軽井沢に少し漏れた言葉を拾われて、平田くん共々軽く睨まれて終了!元々誰かに食べてもらう予定だったから別に良いんだけど、女の子って結構食べるんだなぁなんて思ったぜ。

 

 

 

 

「………解答止め!筆記用具を机の上に置いて用紙を前に送っていけ。……よし、全員分あるな。これにて中間テストを終了とする。今日は1日ご苦労だったな、各自ゆっくり休んでくれ」

 

 昼休憩後に行われた英語のテストも無事に終わり、クラスメイト達は凝り固まったガタイを解したり、友達とテストの出来を話し合ったり様々な様相を見せている。中にはすぐ帰宅する人もいたけどね。淫獣拓也も流石に疲れたんで、ジムに寄る元気もなくてそのまま自分の部屋に直帰、シャワーも浴びずにベッドに倒れ込む。今日はテスト疲れでノンハグハグでおやすみなさい。

 

 




5時間ぶっ通しでテストさせるとか頭おかしいよこの学校…(直球)
少しはこっちの事情(空腹)も考えてよ(棒読み)


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