転生チートがこういうものとは聞いてない(真顔) (すすき(仮))
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転生したんだが…忘れ物をしてしまったようだ…
俺の名前は高橋一郎!
ちょっと高校生なのに中二病卒業途中だけど今日も元気に登校中!
…と思ったら頭上に突然ロードローラーが降ってきて?!
一体俺、これからどうなっちゃうの〜 !?
「ごめんっちゃ!地上で第三部ごっこをしてたら、とてつもない魔力を君から感じてつい『ロードローラーだッ!!』をやってしまったんだっちゃ!」
「ちょっと待って?何言ってるかわかんない。」
そして今に至る。
俺の目の前で白い空間のど真ん中に置かれたパイプ椅子に座っているどこかのマスコットみたいな猫のぬいぐるみが登校中の俺を殺した(意訳)らしい。
何を言ってるかわかんねぇだろ?俺もそうだ。
「ちなみに魔力の多さってどんなもん?」
しかし魔力、というのはどうにも…俺の右腕がうずくぜッ!
ちなみにこういうことを家族に話したら、頭の頭痛がうずくらしい。
今度の誕生日にバ〇ァリンあげなきゃ(使命感)
「0.00015787436Rぐらい…といったらわかりやすいだっちゃか?」
「わかるわけねぇだろ!」
ファンタジーに科学を持ち込むんじゃねぇ!
というかRってなんだよ!Rって?!聞いたことがそもそもねぇんだよ!
「これだからSI単位信者は…いいだっちゃか?1
「なんで俺殺されたのに説教される必要があるんだよ!おかしいだろ!というか勉強しててもほとんどの奴はstacCも知らんわ!」
「ひどいだっちゃ!高祖叔母様にもぶたれたことないんだっちゃよ?!お前は人の心を持っていないんだっちゃか?!」
「うっせぇ!人の心ぐらい持ってるに決まってんだろ!というか誰だよ高祖叔母って…」
「はあぁ~。全くこれだから
「お前人類の部分なんて読んだ?今なんて読んだ?」
~肉体言語で会話(一方通行)中~
「とりあえずお前が死んだほうがいいってことはよくわかった。で?とりあえず第三部ごっこをしてたら殺しちゃった、それでお前はお詫びに異世界にチート持ちで転生させるってことだな?」
「話が早くて助かるだっちゃ!早速契約するだっちゃ!」
ちなみに転生させるときに『世界のバランスが~』とかいう制限に関しては、
「僕は進歩的だから『
というクズ発言がすべてを表している。だめだこいつら…
「じゃ、この契約にサインするだっちゃ!全部でサインするところは1molぐらいしかないだっちゃ!」
「待て待て待て多い多い多い。何?サインするだけで寿命を終わらせる自信あるよこの量?」
「大丈夫だっちゃ!下界と違ってここには寿命の概念が…もしかしてサイン文化に慣れていないだっ「たあっ!」ヒデブッ!なにするだっちゃ!」
「そういう問題じゃねぇんだよ!お・お・さ!多さの問題。」
「?…この前第四部ごっこで『質問を質問で返すなあーっ!!』した奴は僕の慈悲に感涙しながら『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい』っていいながらサインしてたから大丈夫のはずなんだっちゃ!」
もうだめだ…おしまいだぁ…こいつら倫理観おかしいよ…
絶対慈悲じゃねぇし感涙でもねぇよ…
「ちなみに第四部ごっこで『質問を質問で返すなあーっ!!』したその
「…わかったよ。その女の人がどうしたんだよ。」
「?特に何もないだっちゃ。お前みたいな自称知的生命体が話すのを邪魔するから言っただけだっ「だあっ!」うわらばっ!いい加減怒るだっちゃよ?」
「その女の人の方が何倍も怒る理由を持ってると思う」
会話が成り立たないのは俺のせいじゃないし、殴ってしまうのも俺のせいじゃないと思う。
とりあえずこの人類の敵殺してもいい?
「仕方がないサルだっちゃ。これが簡易式の書類だっちゃ。」
投げるな!そして拾いに行った俺の頭を当然のように踏んづけるな!
「面倒な奴だっちゃ。こっちのサインはもうしてるから早くするだっちゃ!」
「…この『絶対服従の奴隷になれ』って何?あとこの『毎年朝貢として2204.62233023ポンドの物質を納めること』は?」
「チッ…貴様を転生させるのに使うエネルギー量は473Jもかかるんだっちゃ。当然の対価だっちゃ。」
「なるほ…いや、俺を1m持ち上げるだけかよ。突っ込む気が失せるほど省エネだなおい。」
そうして最終的に決まった契約は…
「だめだっちゃ!せめて絶対服従の奴隷だけは…」
「ダメに決まってんだろ!100㎏一括払いだけだ。それでも元は取れてるはずだぞ?」
「…まぁいいだっちゃ。これは僕の趣味みたいなものだっちゃ。せいぜい異世界で『助けて、ドラ〇も~ん!』とか『ママーーー!!』とか言って喚くがいいんだっちゃ。」
奴隷契約とかなしで普通に転生してもいいことになったらしい。
やったぜ。
「…さっきから思ってたんだけど、人類と書いてサルと読むのにサブカルはまってないか?俺殺したのも第三部ごっこだし」
「だまるんだっちゃ!藤子・F・不〇雄をお前のようなサルといっしょにするんじゃないんだっちゃ!」
「なんだこの扱いの差は」
「さて、手続きは済んだから早く転生するんだっちゃ。お前のようなサルの話を聞いていると耳が腐るんだっちゃ。」
「テメェの耳を去勢して青狸に変えたくなってきた…」
そして、足元が光に包まれて…
「は?」
「じゃ、気を付けるんだっちゃ~」
床がパかっと観音開きに開いて、木の上に自由落下させられるのは聞いてないんだが。
まあ、そんなこんなでグダグダな始まり方をした異世界生活なのだが、俺は一つ…いや二つほど聞き忘れていたことがあったのを忘れていたのだ。
「ちょっと待て!俺のチートは?!」
叫んだ時にはもう遅い。
観音開きに開いた床はすでに閉じ切り、頭上には青い空だけが広がっていた。
「あと俺の魔力量ってどんなもんなんだよ!気になって夜しか眠れねぇだろぉ!」
とりあえず叫びながら、上から一緒に降ってきた『質量を入れてね!』と書かれた電子レンジをぎりぎり避けるのだった。
…今の絶対ヘッドショット狙いだったよな。
~その頃白い部屋~
「そういえばこいつチート選ぶの忘れてるんだっちゃ。テキトーなの渡すにしても面倒だっちゃな…」
椅子に座った猫のような何かは、自前の天才的な頭脳(当社比)で必死に考える。
「高祖叔母様に聞かずに一人でできると示す必要があるだっちゃ…そうだっちゃ!サルに渡したO.V.E.N.を通してチートを…でもそうなると…」
ちなみにO.V.E.N.の見た目は電子レンジだが、実際は反物質と物質の対消滅で得たエネルギーを猫(仮)に転送する機能があるぞ!
「どうすれば…」
「どうしたの?私のかわいいかわいい玄姪孫?」
「高祖叔母様!間違って『ロードローラーだッ!!』を地上でやってしまってチート転生で示談にしたんだっちゃが、あのサルがチートをもって行き忘れたんだっちゃ!」
突然白い部屋に波が広がったかと思うと、ヌッと波の中心から出てきた仮面をかぶった貴婦人。
どこをどうもがいても猫(仮)との血縁関係を見出すのは難しいが、それはファンタジーだから仕方がないのだ。
「ならその人間の頭の中からチートの内容を引き出せばいいのよ…それにしても玄姪孫ちゃん!あなたが人間を霊長類扱いするなんて感動ものだわ!こういう時はどうやってお祝いするんだったかしら?」
「ありがとう高祖叔母様!それでいってみるんだっちゃ!…あと確かお祝いはお赤飯をたいてお祝いするもんだっちゃ。この前の『人間哺乳類扱い記念』のときのマシンガンの弾丸プレゼントは使う場所を間違えてたんだっちゃ。」
猫(仮)は愚かな人間どもと違って進歩する生き物なのだ(自称)。
祝い方の調査にも余念はない。マシンガンの弾丸プレゼントは誕生日祝いであって、何でもかんでも乱用してはいけないということを猫(仮)は知っている。
高祖叔母様と一緒にお祝いをするのに人間のマナーで行うのは不満でも、調べている猫(仮)を見て喜ぶ高祖叔母様の笑顔は大好きなのだから。
「それはそうとして玄姪孫ちゃん?その口調はなぁに?」
「人間のことを調べていたらこういう口調が僕には似合うってわかったんだっちゃ!」
白い部屋の床に手を突っ込んで引っ張り出したのは『うる〇やつら』…
とりあえず猫(仮)は高祖叔母様がそれを見て感動しているから喜ぶのだった。
O.V.E.N.
科学「私が作りました」
疑似科学・魔術etc「それだけはない」
な機械(?)
ちなみに反物質は外宇宙から人力で運び出して中に詰め込んでるので、ちょっとでもひしゃげたりすると星ごと消し飛ぶ。もっと丁寧に扱えよ…
利用者の声「万が一事故を起こしても、まったく関係のない
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