FREEDOM WARS IGNITION RTA「人類史の再点火」エンド_前作主要キャラ全員生存縛り(No Major Glitchless) (匿名希望の柄付きコンカッション)
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ユートペディア登録情報(設定集&その他)
主要キャラ情報


キャラの年齢は資料集の記述を基に勝手に解釈して決定しました。
n歳→n歳
20歳前後→19.20.21歳
〜代前半→2.3歳
〜代半ば→4.5.6歳
〜代後半→7.8歳
基本的に20歳前後みたいなのは(面倒なので)そのまま20歳にします。



走者

コード1

 主人公の頭の中でRTA実況を合成音声で垂れ流す存在。

 他の走者が少ない作品なので、自分の試走だけではデータが足らずガバりにガバり散らしていく。つまり『じゅうべいくえすと』状態。

 女性キャラを選ばなかったのはフラグ管理のため。

 

 

『   』→名前はお好みのでどうぞ。

コード1

 走者が生成したキャラが偶然分子レベルで一致した事で、10万年以上過去の別の世界の人格が、そのまま意識とwill’oを失った肉体に転写されるという天文学的確率を引き当ててしまったが為に100万年の懲役を背負わされた、クッソ憐れな一般日本人男性。

 走者の無茶振りに振り回され毎回死にそうになるが、その走者の齎す情報が右も左も分からないFW世界で生き残る為の生命線なので走り切るしかない。

 

 

主人公:ACC

コード1

 原作の(実質的)メインヒロインである生体アンドロイド。

 現在は明確な人格や情緒があるわけではない。

 記憶を失ったにも関わらず、PT成立以前の知識を使って質問してくる主人公を監視中。

 

 

ウーヴェ・"サカモト"・カブレラ

基本情報(登場時)

 咎人 第六情報位階権限保持者*1

 性別 男性  年齢 40歳*2

 装備1 籠手*5[KD-M2] 装備2 多目的火器[AAW-M2]

 アイテム1 [ファーストエイド] アイテム2 [AMMOパック]*3

 荊 防壁性荊質管制装備

 ACC性別 男性型

 ACC装備1 個人携行火器[アリサカMk.1]

 ACCアイテム1 [フラグG]

 

コード1

 勇猛果敢な歴戦の勇士(タフなヒゲヅラ)

 第6コードのベテラン咎人。本作品では40歳。

 ゴリラ並に筋骨隆々な肉体というイカツイ外見とは裏腹に、非常に面倒見が良く、教え導かれた咎人は多い。

 主人公とは記憶喪失以前から顔見知りであるらしく、n回目の記憶喪失後にも何かと気にかけ面倒を見てくれる。

 

 

カルロス・“テオドシウス”・ジンナー

基本情報(登場時)

 同盟咎人*2 第六情報位階権限保持者*1

 性別 男性  年齢 28歳*2

 装備1 槍[影月] 装備2 個人携行火器[EZ-カッツェ Ⅰ]

 アイテム1 [ファーストエイド] アイテム2 [アドレナリン]*3

 荊 捕縛性荊質管制装備

 ACC性別 女性型

 ACC装備1 [バーバラ's・イージーギア]

 ACCアイテム1 [フラグG]

 

コード1

 飄々とした快楽主義者(スカしたC調男)

 友好関係であるノーグPTに属する咎人。本作品では28歳。

 ウーヴェのライバルにして悪友。

 常に自分が楽しめるかという部分に焦点を置いて行動しており、懲役を減らすことや仲間のことはどうでもいいと考えている快楽主義者。

 

 

ニーナ・"エリザベス"・ディアス

基本情報(登場時)

 咎人 第四情報位階権限保持者

 性別 女性  年齢 24歳*2

 装備1 個人携行火器[EZ-カッツェⅠ] 装備2 小剣[隼影]

 アイテム1 [ファーストエイド] アイテム2 [ペインキラー]*3

 荊 捕縛性荊質管制装備

 ACC性別 男性型

 ACC装備1 個人携行火器[アリサカMk.1]

 ACCアイテム1 [フラグG]

 

コード1

 溶断女王(スクラップクイーン)*3

 姉御肌で暴君タイプな自由人。本作品では24歳。

 反面、面倒見がよくサバサバしていて人見知りしない。

 刑罰など気にせず思うがままに振舞っている。

 

 ミドルネームの“エリザベス”は、アブダクターを流れる様に解体し戦場に君臨する様子を“女王”と仲間から讃えられ、気を良くして一番近いものを選んだ時のもの。*3

 

 

カイ・"ヴォルフ"・シルバ

基本情報(登場時)

 咎人 第四情報位階権限保持者

 性別 男性  年齢 23歳*2

 装備1 小剣[EZ-ファルケ Ⅱ] 装備2 個人携行火器[SR-42/LA]

 アイテム1 [ジアゼパム*4] アイテム2 [AMMOパック]*3

 荊 治療性荊質管制装備

 ACC性別 男性型

 ACC装備1 個人携行火器[EZ-カッツェⅠ]

 ACCアイテム1 [ファーストエイド]*2

 

コード1

 寡黙な狩人(ローンウルフ)*3

 無愛想なクール系の青年。本作品では23歳。

 近寄り難い雰囲気をまとっているが、実は周囲を気にかけるお人よし。

 

 仲間達を支えたいという思いから、かつて存在した群れで狩りをする“狼”という動物に肖って、ミドルネームを“ヴォルフ”にしたが、逆に孤高の一匹狼だと思われて距離を置かれている。*2

 

 

 

 

基本情報(登場時)

 咎人 第〜情報位階権限保持者

 性別〜性  年齢〜歳*2

 装備1 [] 装備2 []

 アイテム1 [] アイテム2 []*3

 荊   性荊質管制装備

 ACC性別  性型

 ACC装備1 []

 ACCアイテム1 []*3

 

コード




*1 原作の設定ほぼそのままな設定
*2 原作の情報を元に筆者が解釈した設定
*3 原作で何故か未設定だった項目を、筆者がそれっぽく捏造した設定
*4 原作に欠片も登場しない完全オリジナル要素
*5 原作や資料集に絵や情報があったのに、何故か無かったことにされた設定

なんで原作の一部の主要キャラクター達もニックネーム未設定なんですかねぇ……?
Shazな相棒にもニックネームがあるなら、カイやニーナにもあるはずだろぉ!?
あとNPCのアイテム欄にセットされているはずのフラグGを、友軍NPCだけが使わないAIにした原作を許すな。


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人物総覧

モブ咎人

 

パトリッツァ・“再教育中”・ファント*2

基本情報

 咎人 第一情報位階権限保持者

 性別 女性  年齢16歳

 装備1 [] 装備2 []

 アイテム1 [] アイテム2 []

 荊   捕縛性荊質管制装備

 ACC性別  女性型

 ACC装備1 []

 ACCアイテム1 []

 

コード1

 主人公と一緒に地獄の基礎訓練に参加した同期の一人。

 モザイク街を転々としながら暮らして来た自由人。

 好奇心旺盛な性格がどこか猫っぽい。

 あと2週間は基礎訓練場から出られない。

 

 

 

ジルベール・“再教育中”・ユング*2

基本情報

咎人 第一情報位階権限保持者

 性別 男性  年齢18歳

 装備1 [] 装備2 []

 アイテム1 [] アイテム2 []

 荊   捕縛性荊質管制装備

 ACC性別  男性型

 ACC装備1 []

 ACCアイテム1 []

 

コード1

 主人公と一緒に地獄の基礎訓練に参加した同期の一人。

 攻撃に曝される故郷のモザイク街を守りたいと咎人に志願。

 身体は大柄だが優しく気弱。

 あと2週間は基礎訓練場から出られない。

 

 

 

アルベルト・“再教育中”・ヴェルマー*2

基本情報

咎人 第一情報位階権限保持者

 性別 男性  年齢16歳

 装備1 [] 装備2 []

 アイテム1 [] アイテム2 []

 荊   捕縛性荊質管制装備

 ACC性別  女性型

 ACC装備1 []

 ACCアイテム1 []

 

コード1

 主人公と一緒に地獄の基礎訓練に参加した同期の一人。

 モザイク街で衣服等のファッションアイテムを集めていたら破産した為、急遽咎人に志願した。

 教官にマフラーを踏まれながら行う匍匐前進の訓練中でも、お調子者の性格から来る明るさをなんとか維持している。

 あと2週間は基礎訓練場から出られない。

 

 

 

マルコ・“再教育中”・ルンダール*2

基本情報

咎人 第一情報位階権限保持者

 性別 男性  年齢19歳

 装備1 [] 装備2 []

 アイテム1 [] アイテム2 []

 荊   捕縛性荊質管制装備

 ACC性別 男性型

 ACC装備1 []

 ACCアイテム1 []

 

コード1

 主人公と一緒に地獄の基礎訓練に参加した同期の一人。

 西側方面のモザイク街でチンピラ相手にイキリ散らしていたが、尋常じゃない強さの旧式教官アクセサリにボコボコにされた。

 へし折れたプライドが変な方向に折れ曲がり、主人公の事を勝手にライバルだと思ってる。

 あと2週間は基礎訓練場から出られない。

 

 

 

ジェンマ・“再教育中”・ベェルネ*2

基本情報

 咎人 第一情報位階権限保持者

 性別 女性  年齢17歳

 装備1 [] 装備2 []

 アイテム1 [] アイテム2 []

 荊   捕縛性荊質管制装備

 ACC性別 女性型

 ACC装備1 []

 ACCアイテム1 []

 

コード1

 主人公と一緒に地獄の基礎訓練に参加した同期の一人。

 モザイク街の家族の為に咎人に志願。

 小さな声を教官に叱責され、初日に声が潰れるまで発声訓練を各種訓練と並行して実施。

 あと2週間は基礎訓練場から出られない。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

非実在市民

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

モブ上級市民

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

市民

 




*1 名前も設定も全て原作そのまま
*2 原作に一応登場するが、設定されてない箇所を捏造したキャラ
*3 全て捏造
*4 原作や原作の資料集に存在しているが、何故か存在が消されているキャラ


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小ネタ集

何故この単語が作中に出てきたのか?という疑問にお答えする小ネタ集。
作中に登場する単語や小ネタを随時追加していく所存。


・PTケイデンス

 原作ゲーム内にPT的ミリタリー・ケイデンスとして名前だけ登場する。

 第5階層、ロウストリート5-A000区画の『アマ』という自称バトルクイーンのモブ女性咎人に「トレーニングが苦手だ」と話すと、マラソンの時に歌うと楽しい曲としてこの曲の存在を教えて貰える。

 歌詞は一切不明。「長いから自分で調べといて!」とだけ言われる。

 この単語があったからハートマン軍曹(嘘)を思いついた。

 しかし、このNPCの存在のせいで、当初ニーナに設定予定だった捏造ニックネーム(主要キャラのはずなのに何故か設定されていない)である、「バトルクイーン」が使えなくなった。

 

・PTの規模

 原作ゲーム内ではA〜Hまでのアルファベットにそれぞれ000〜199の200区画が存在し、それが第一階層から第八階層まである。

 つまり番号的には最低でも8×200×8=12800のロウストリート区画が存在しているはず。

 しかし、ゲーム内の対人ボランティアで確認できる範囲にはロウストリート区画が一周20個程あるのみで、それが上下に何層かある程度。

 あれがパノプティコンの中心部だとすると、監視塔を中心に640段のロウストリートが必要なので、ゲーム内の描写ではPTの高さが圧倒的に足りない。

 そこで色々試行錯誤した結果、パノプティコン内に複数の監視塔があれば、一周20区画の説明がつくのでは?という考えに至った。

 そのため対人ボランティアのセルガーデンステージのあれは、パノプティコンの中の副監視塔の一つに過ぎず、天井が近いのも2階層毎に隔壁がある!と考えればフォロー出来なくもない。

 

・will'oドライブ

 原作では咎人より資源価値が高いとされているwill'oドライブだが、will'o磁性流体:S型Ⅰからわかるように、主な素材であるwill'o磁性流体は敵ミサイルポットの材料程度にしか活用されていない。

 これではwill'oドライブの価値が店売りのミサイルと変わりなくなってしまうので、本作では瀕死の咎人を転送する用の「高密度エネルギー」と、一部の武器に必要なwill'o磁性流体以外の「マテリアル」が僅かに入っている為に価値が高いという設定にしている。

 

・枝豆

 ガソリンのメニューに存在。枝豆10粒。

 資料集のガソリン集合絵に登場。カイさんのプレートに緑色の粒を確認できる。

 この世界では植物は無いという小説版の設定だが、ゲームでNPCがじゃがいもについて言及したり、冷や奴(風)の料理がメニューにあることから、豆類と根菜類はそのまま存在する可能性は高い。

 本作では通常サイズだとあまりに寂しいので、遺伝子組み換えでそら豆並みに巨大化した改造枝豆として登場予定。

 

・塩ナト

 塩化ナトリウム。食塩ではないらしい。

 不純物の下りは捏造。噂はカルロスが作中で実際に言っていた。

 塩ナトは作中で最も簡単に入手可能な嗜好品であり、登場頻度も高い。

 公式設定資料集にも、「とりあえずビール!」ならぬ「とりあえず塩ナト!」がモザイク街の飲み屋の一般的な光景だと書かれている。(何言ってるんだコイツ?)

 フリーダムウォーズの小説『牢獄のアオイバラ』では、小皿に盛られて提供される描写がある為、本作でも調味料関連は小皿に盛って提供する予定。

 

・強化装備

 アクセサリ版ブースター。

 公式資料集の『イメージビジュアル:モザイク街』にて、カメラが6つ付いてるオーバードエクステンド的な体長2m級の重装備アクセサリが描かれている。

 こんな強化外骨格が許されるのならば、アクセサリ用のブースターも許されるのではないか?ということで限定的な強化装備を用意しました。

 

・社会不適合行為懲罰通知

 原作ゲームで違反行為をすると表示される例の画面。

 指紋認証より先に懲役が加算されているのは、忠実な再現によるものなのであしからず。

 超高速スクロールはPT法をパノプティコン憲章で誤魔化す為のもの。

 原作ゲームの懲罰通知画面にある黒色の欄には、PT法ではなく現実のパノプティコン型収容施設の解説が書かれているだけで、パノプティコン憲章やPT法が書かれている訳ではない。

 

・ジャイアントポップコーン

 原作に一切登場しないオリジナル要素。

 あまりにFW世界の食事描写が貧弱なので投下された食べ物。

 元ネタはゴッドイーターシリーズ。コラボネタという事で許して。

 資料集にソーマっぽいキャラがいるので、SHIFT繋がりで採用。

 

・歯磨き

 この世界では歯周病予防より口腔内の異物除去目的で行われる。

 市民と上級市民は資源価値を高いレベルで維持するために毎日行っている。

 FW世界では砂糖の接種が難しいため、虫歯の原因菌が増殖しにくい。

 また、PT管理下の完全監理社会でキスを数世紀に渡ってしなかった世代がいたこともあり、ストレプトコッカス・ミュータンスが絶滅して久しく重要度が低い。

 とはいえ、いくら重要度が低くなろうと歯磨きは気持ちいいので、中階層以上の咎人や、モザイク街の裕福な非実在市民は変わらず歯磨きをしている。

 咎人は洗面台を利用した歯磨きの権利という権利解放申請が必要。

 ……という設定にした。

 

 原作ゲーム内では様々な部署からの連絡やスローガンをプロパ君が放送しているが、生産管理局の民生院という咎人と市民の健康を管理する部署からの放送に、身長や爪の長さの放送はあるが、健康に重要そうな放送が一切ないのが元ネタ。

 資料集にも身体室の身長課、体重課、爪長課、耳垢課、といったどうでもいい係しか書かれていない。

 その他色々といった感じで端折られているので、恐らく口腔課みたいな係もあると思われる……あるよな?

 

・捕縛性荊チャージ技レベル1(赤地雷)

 対象の動きを止める地雷を設置するというチャージ技だが、原作では全ての小型アブダクターが空中浮遊しているため一切引っかからなかった。

 直接ぶつければ一時停止するため効かないわけではない。

 狭い通路に捕縛罠を設置しても、敵咎人や敵アクセサリは引っかかるが、1番止めてほしい近接型、機動型、装甲型が素通りして役に立たない。

 資料集記載のキャラクターボイスには、明らかにチャージ1段目の技で相手を拘束するような台詞が収録されていることから、当初は荊ビーム的なものを放って拘束する仕様だったと考えられる。

 しかし、それではオンラインプレイ時のバランスが壊れるからか、チャージ技は設置罠方式に変更された模様。

 NPCのAIのバランス調整といい、武器の挙動といい、あまりに極端過ぎるんじゃ。

 本作ではちょっと空中にいる相手にも発動する仕様にする。

 

・ボランティア発行通知

 【2014年ジャンプフェスタ特別ボランティア:同志のために】が元ネタ。

 本当はもうちょっと再現度を上げたいが、技術不足であんな感じになった。

 

・モブ咎人(モブNPC)の追加

 原作ゲームでは、NPCとして利用できる咎人とACCの装備が物語前半で登場する武器で占められおり、単純な射撃戦と格闘戦しかしてくれないという問題があった。

(例 多目的火器・分隊支援火器系の武器は2/3が利用されていない。)

 原作に登場したキャラクターの武器カテゴリをむりやり変更すると違和感しかないが、モブキャラなら許されてもいいはず。

 

 味方NPCの強さを大幅ダウンさせて発売した上に、敵だけがミサイル撃ち放題&レーザー砲使いたい放題といった狂ったバランスに調整した製作陣営を絶対に赦してはならない(戒め)

 

・休み時間

 PT内に「FREE 12:00〜13:00」が書かれたパネルがある。

 資料集ではこの1時間が余暇として書かれていた為、OP映像の労働時間18時間から考えると6時間の睡眠時間が確保されている様子。

 同時に食事や排泄も資源価値を維持する行為(例.睡眠の拒否は資源価値を落とすので禁止)だと考えられているようで、それらの時間も労働時間に組み込まれていると考えられる。

 日本「・・・?」ジパングPT「やっぱPT法って神だわ(確信)」

 

・ユートペディア

 この章の名前にもなっているパノプティコンの情報アーカイブ。

 現実世界のウィキペディアのようなもの。

 作中でも咎人の情報は全てここに記録されると説明されて“いた”。

 名前の由来はユートピア+ウィキペディアだと思われる。

 

・レナルド

 原作のゲーム内に実際に登場する。ラストネームとランクは捏造。

 第1階層、ロウストリート1-A000区画の「LAW STREET」看板がある柱の下。

 「お前、俺を手伝う権利が欲しそうだな。」に「興味無いです。」を選択すると懲役を加算され、「立ち去る」を選択しても懲役が加算される初見殺しキャラ。

 大人しくアイテムを渡して取引するしかない。

 一方的にボラれるかと思いきや、小型アブダクター素材を同じ希少度の大型アブダクター素材に変えるという、咎人側には得しかない謎取引を持ちかけてくる。

 本作では苦悶の表情を浮かべる人間が大好きな一種の愉悦部員として登場。

 手持ちの資源を咎人にバラ撒いてまで、咎人の不幸を愉しむイイ性格の職員。

 

 



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博物総覧

本作で登場するFWIg世界の用語集。
原作のガバガバ設定を断じて許すな。


あ行

・アクセサリ

 咎人の監視者であり、戦闘における相棒でもある生体アンドロイド。

 正式名称は協働汎用監視者。略称は協汎者。頭文字を取ってACCと表記されることもある。

 咎人一人に一体配給される「携帯端末」にして「携行兵器」であると同時に、随時咎人の行動を監視・報告する「看守」。

 その監視体制は権利解放まで常に維持され続け、おはようからおやすみまで監視されるどころか、場合によっては揺り籠から墓場まで監視してくる。

 

・アブダクター

 Will'O技術によって作られた生体兵器の総称。

 人間サイズの小型な簡易アブダクターから、10m前後はある大型アブダクターまで多種多様。

 琥珀の様な鳥篭(ケージ)と呼ばれる機構を持ち、人的資源である市民を略奪し輸送する能力を持つ。

 由来は英語で誘拐犯・誘拐者を意味する"abductor"から。

 本作では頭文字である“ABD”や、資料集に記載された漢字表記の“略奪者”が使われる事もあるかもしれない。

 

か行

・拡張衛生設備セル

 独房に併設された衛生設備を備えた拡張空間。

 第一階層の咎人は、独房内と戦闘エリア以外の風景を見てはいけないという原作設定を維持する為に考案した設定。

 (独房なのにトイレや洗面台が無いとか原作の設定ガバガバ過ぎない?)

 1.2階層は独房の1/2の大きさの0.5サイズセル、3.4階層は独房の3/4の大きさの0.75サイズセルといった感じで階層が上がるごとに広さと設備の質が良くなっていく。

 

・荊質管制装備

 咎人に支給される自在に伸縮する強固なロープ状の特殊兵装。

 通称「荊(イバラ)」。

 主に左腕に装備され、will'oタンクの役割も兼ねている。

 will'oの貯蔵、高所への高速移動、アブダクターへの陽動、複数人の咎人によるアブダクターの引き倒し(ドラッグダウン)、貯蔵will'oを電気に変換して発動するAEDモード等、様々な用途で使用される咎人の機動力と戦闘力を支える重要装備。

 「荊」という名称の通り、所々棘の様なwill'o解放点が存在し、そこが何らかの物体に触れることで強固に接着される。

 荊質管制装備には属性があり、それぞれ属性毎の特殊効果を有している。

 また、荊は使用者の生体will'oに影響を受ける。

 荊の色・光・艶には個人差があり、同じ外見の荊を持つものは稀である。

 

・情報位階権限(コード)

 パノプティコンへの貢献度によって、咎人には8段階の情報位階権限(コード)が与えられる。

 上位の情報位階権限を得る程、より多くの権利と情報が獲得できるようになる。

 またパノプティコンは多層構造をなしており、上位の情報位階権限取得者程、生活環境の良い階層に居住できると“されている”。

 原作では全く変わりない手抜き仕様だったが、本作では生活環境の改善要素を拡張衛生設備の質や部屋の広さで表現する予定。

 

さ行

・市民(シビリアン)

 パノプティコンに所属する技術者。戦闘能力は皆無。

 物資の限られたFW世界で資源を回すには必須の存在であり、ありとあらゆるPTから狙われる価値の高い人的資源。

 大人でも子供ほどの背丈しかないのは、一般には資源の節約と作業効率向上の為と説明されているが、実際には逃亡防止が目的。

 特殊なwill'o技術により老化防止処置が施されているので、外見年齢が実年齢と同じであるとは限らない。

 本作では市民のHPが無くなれば普通にロストする鬼畜仕様になっている。

 

た行

・咎人

 パノプティコンに所属する、生まれながらにして懲役100万年を科された下級人的資源。

 資源の欠乏したこの世界では資源を消費するだけの存在はそれ自体が罪であると判断される。

 そのため、パノプティコンでは技術者である市民や、高い戦闘能力と情報を持っている上級市民以外の人間は、PT法に基づき「咎人」と呼称され、100万年の懲役を科される事となる。

 咎人は人間ではなく資源として扱われ、PT内ではあらゆる権利が剥奪されるため、パノプティコン内では生活の全てが一挙手一投足に至るまで管理下に置かれる。

 咎人は常に過酷な戦闘任務(ボランティア)に投入され、生存率は低い。

 しかし、この世界で衣・食・住が保証されている数少ない職業であり、獲得資源の大部分を所属パノプティコンに搾取されはするが、資源や恩赦ポイントは支給されるため、強制力が強過ぎる徴兵制みたいなものだと考えられなくもない。

 ボランティアを重ね無事刑期を終えることが出来れば二級市民としての権利を得る事が出来、晴れて自由の身となるが、その道は長く険しいものであり、途中でロストするものが殆どである。

 

・独房

 すべての咎人に与えられる狭いマイルーム。具体的には2〜4畳程度の広さ。

 ベット(毛布と枕無し)とアクセサリと巨大なタッチパネルしかない。

 部屋にある物品の数が部屋の四隅にある監視カメラの数(4台)に負けている。

 しかし外部に比べれば比較的安全で、監視カメラの量も外ほどではない為、ある程度はくつろげる空間という共通認識がまかり通っている。

 本作では壁面に格納式の洗面台、隠し扉からはトイレやシャワー室等の拡張衛生設備にアクセス出来るようになった。

 

な行

 

は行

・放置市街区画

 パノプティコンの外周沿いに存在するモザイク街より、更に外側の放置された市街跡地。

 敵対勢力の襲撃に遭いやすい立地の都合上、居住する住人はいない。

 敵の攻撃を食い止める為に武器弾薬が隠されている。

 

・パノプティコンの規模と周辺PT

 ※→オリジナルPT

 500m級 生産系・研究系PT (武器と食料の生産要員)

※ キョウマルPT(600m)

※ トコヨPT(700m)

※ シャングリラPT(800m)

※ センキョウPT(850m)

※ マヨイガPT(900m)

※ トウゲンPT(950m)

  

 1000m級 小規模PT

※ ムコウノサトPT(1000m) 壊滅済み

※ 27番PT(1000m)

  ノーグPT(1100m)

  メガラニカPT(1200m)

※ イーハトーヴPT(1200m)

※ ルコモリエPT(1300m)

※ ハイドゥナンPT(1400m)

※ リュウグウPT(1400m)

 

 1500m級 中規模PT

  アガルタ PT(1600m)

※ カムイPT(1600m) 壊滅済み

※ ブヤンPT(1600m)

  レムリアPT(1650m)

  ザナドゥPT(1700m)

  ジパングPT(1800m) 主人公の所属PT

※ スモローディナPT(1800m)

 

 2000m級 大規模PT

※ キテージPT(2000m)

  ニライカナイPT(2250m) 壊滅済み

  ホウライPT(2450m)史上最大のPT

 

・パノプティコンの構造

 第一世代型PT

 まだwill'o技術が存在しない時代に建造された最初期のPT。

 外周防護壁・独房のあるロウストリート・管理塔だけという単純な構造。

 多目的自由区画(セルガーデン)の登場により一気に廃れ過去の物に。

(PT歴は10万年以上あるのに、will'o技術はその頃に無かったという原作最大のクソボケ特大ガバ設定をフォローするために考案した設定。)

 

 第二世代型PT

 will'o技術の登場により大幅に改良されたPT。

 特に立方体の単独ユニット郡を、will'o技術で自在に移動させる事が可能になった多目的自由区画(セルガーデン)の登場は、あらゆる改良型PTの存在意義を消滅させた。

 また、外周防護壁を囲む様に建設された外壁により防御力が強化されている。

(原作の資料集に描かれているPTの内部構造はこれ。)

 

 第三世代型PT

 一本の監視塔で管理するのではなく内部に複数の副監視塔を設け、その周りに小規模セルガーデンとロウストリートを配置するリボルバー状の構造により、防御力と収容人数を大きく向上させた世代。

 セルガーデンの動きが複雑になる為、高いwill'o技術が要求される。

(対人ボランティアのセルガーデンステージのあれは、パノプティコンの中の副監視塔の一つに過ぎず、天井が近いのも2階層毎に隔壁がある!と考えれば、ゲーム内のPT小さ過ぎる問題を解決出来る。)

 

・パノプティコンの収容人数(第3世代建築方式採用PT、ジパングPT準拠)

 ロウストリート1区画の収容人数を100人程度だと想定して約128万人。

市民と上級市民を合わせて150万人。モザイク街がその数倍の人数。

 嘗て一大勢力を誇っていたとされるニライカナイPTの大消失事件の犠牲者が700万人なので、ジパングPTを中規模PTとするとギリギリ辻褄が合う。

 

・ボランティア

 咎人が行う社会奉仕活動のこと。主に戦闘任務全般を指す。

 本作ではパノプティコンが発行する公的ボランティアと、パノプティコン以外が発行する私的ボランティアが存在する。

 また、本作では咎人が私的ボランティアを発行申請する際に「公的化申請」を利用する事で、私的ボランティアをパノプティコンが公的ボランティアとして扱ってくれることもある。

(なーんで原作では第2コードの主人公の相棒如きが正式なボランティアを発行出来たんですかねぇ……)

 

ま行

 

や行

 

ら行

・ロウストリート

 パノプティコン内の独房やセルガーデンなどを繋ぐ巨大な通路の名称。

 パノプティコンの構造上、咎人が独房から出るには無数の監視カメラと監視アクセサリが存在するこの道を通るしかない。

 違法行為を見逃さない文字通りの法の道(ロウストリート)

 

・ロスト

 咎人や市民といった人的資源が失われること。旧世界で言うところの死。

 原作ゲーム中では、継戦力が尽きるまで「転送→治療→復帰」という無限サイクルが可能だったが、本作では転送に値しないと判断されて捨て置かれたり、蘇生が間に合わずロストすることもある鬼畜仕様。

 

わ行

 

アルファベット

・PT法

 パノプティコンでは資源管理の為、PT法と呼ばれる絶対的法典に基づき、全てのリソースを徹底的に管理する社会システムが運用されている。

 このPT法はパノプティコンの意思の具現化とも言うべき物で、長きにわたる人類生き残りの歴史の中で作られた法体系であり、その項目数は数兆にも及んでいる。

 システムの根幹を成すものとして、全てのパノプティコンが同じものを導入している。

 原作ではPT法のPTはパノプティコンじゃないと書かれれいるが、じゃあPO法じゃないコイツの正式名称は何だという話になるので、本作ではパノプティコンはPTの略称説で押し通る。

 

・Will'O(ウィルオー)

 読みはウィルオー。FW世界で日常的に出てくるエネルギーの総称。

 情報が記述された電気のようなもので、これを活用して情報の記述を切り替えることであらゆる形状を為せるという特性がある。

 荊も、武器も、アクセサリも、アブダクターも、そしてPTの設備も、このWill’Oという電気によって動いている。

 天然資源が枯渇したフリーダムウォーズの世界の中でエネルギーインフラを担っている。

 元々このWill'Oはすべての生命が体に宿しているエネルギーという設定で、人間含めあらゆる生命体の脳の働き・意思にも関与している模様。

 そのため、FW世界の監視カメラはこの生体will'oを監視している場合がある。

 

 「意志を持った電気信号」。

 「人の意志」ともいうべき「莫大な電気信号」が記述された電気。

 生物神経系が形作るベクトル場であるクルカルニーアスカロノフ場上のウィルオー粒子がその実体であると考えられている。

 クルカルニーアスカロノフ場は時空間系の変換から超高次情報非対称性思考半多次元時空間にプロットすることが可能であり、この時空関系での振舞いが古典電磁気学での電気とほぼ同じなために、一般的には「電気」の一種として理解されている。

 現代の革新的技術はこの『魔法』が生み出していると言っても過言ではない。

 ユートペディアより

 引用:超貢献促進PV 「Let’s貢献! 〜恋の懲役は1,000,000年〜」

 

・will'o磁性流体

 will'oドライブから射出される武器を生成するための材料。

 クォーツレベルの微小な存在で構成されており、一般的な磁性流体同様「電気」の性質に加え、will'o技術特有の「神経伝達」によって様々な形状へ変化する特殊な金属。

 will'oドライブから一瞬で武器が出現したように見えるのは、この磁性流体が短時間で形状を生成しているため。

 

・Will'Oドライブ(その1)

 咎人の腰周辺に装備される黒い箱の様な装備。1人に付き2本支給される。

 どんなサイズの武器でも圧縮して収納可能だが、中に武器そのものが入っている訳ではなく、武器のwill'o設計図(本作ではそれが入ったデータチップ)と、武器・弾薬・戦闘補助アイテムを構成する「will'o磁性流体」と、試験管サイズの「高密度will'o溶液」、微量な「マテリアル」で構成されている。

 装着している咎人の意思を元にwill'o磁性流体を変化させ、登録されている武器をその場で再構築する仕組みとなっている。

 また、この高度な情報伝達を行うための疑似神経回路を腰部から接続する設計となっており、これを無理矢理引き剥がされると尋常じゃない激痛に襲われる。

 本作では、will'o磁性流体で作れなさそうなアイテムである、医薬品・食料品・重金属入りの徹甲弾といったアイテムを収納するため、小さな多目的収納スペースがあるという捏造設定でいく。

 

・will'o溶液

 本作オリジナル要素。

 will'oを特定条件下で圧縮することで、高いエネルギーを秘めた液体として形態を安定させた物質。

 主に燃料として使われる。

 圧縮率によって用途が異なり、高密度溶液からは転送用のエネルギーとして利用が可能。

 will'oドライブ内の分量で、瀕死状態の咎人を、戦場近くに待機中の護送車内に設置された「治療ポット」に転送する程度は可能な戦略物資であり、護送車の補充用will'o溶液が尽きると「継戦力」がなくなったとみなされ撤退となる。

 




ゲーム内のPTと資料集アスキーアートのPTのサイズ感が違いすぎる件について()
輸送パイプ的なものが雲に隠れるレベルってどれくらいの高さなんですかねぇ……
かといってゲームの描写ではスカイツリー程度のサイズ感。
本作では中間くらいのサイズを想定しました。


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第一階層編
記憶喪失


マジの初投稿です。つまり、この先駄文があるぞ。


はーい、よーいスタート。

 

目が覚めたら100万年の懲役を背負っていたRTA、はぁー、じ、まぁー、る、よー!

 

(淫夢語録は)ないです。

大丈夫だって、安心しろよ〜。

100万年を14万!?と錯覚してる初見兄貴姉貴達の為に、別撮りしたOPを流しながらソフトの解説をするぞ〜

ポストアポカリプスとディストピアの搾りカスみたいな世界観と、ヒロインよりヒロインしているアクセサリ姉貴の圧倒的なヒロインパワーがよくわかる名OPを見ろよ、見ろよ。

 

このゲーム「FREEDOM WARS IGNITION フリーダムウォーズイグニッション 〜100万年のその先へ〜」は、人によっては評価が正反対になることで有名な“奪還”マルチプレイアクションゲーム「FREEDOM WARS フリーダムウォーズ」に、不足していたシナリオや機能を追加し、フリーダムウォーズを神ゲーにすべく作られたリメイク作品です。

シフト特有のBURST商法かな?

 

アプデで足りないストーリーを追加すると言っておきながら、何もしなかった当時の運営に不満を持った世代が、続編に望まれていた要素を全部ぶち込んで作った怒りの大作です。

前作の攻略スレに書かれていた個人的な願望から、登場しなかったPT(パノプティコン)法まで、ありとあらゆる設定や小ネタが詰め込まれていて笑っちゃうんすよね。

 

GEシリーズ並みのキャラエピソード、フロムソフトウェア特有の絶望感溢れるオープンワールド、エロゲー並みのフラグ管理によって、誰一人として全く同じ貢献活動は歩めないと評判です。

シフトだけじゃなくフロムや良作エロゲー会社も一枚噛んでるとか、さてはこれもう死にゲーになるな?

 

宗教上の理由からOP見れない兄貴達の為にストーリーをざっくり説明するどー。

舞台となるのは西暦がとっくに振り切れた後のPT(パノプティコン)紀元10万2014年の地球。

世界は荒廃し尽くし、生物が生存できる環境ではなくなるどころか、人間1人分すら満足な物資がない程資源が枯渇。

地上に遺された人類は残りの資源を集約するため、全てを徹底的に管理する強固な監視社会を築き、なんとか生き残っていた……。

 

そんな世界観です。いや〜きついっす。

ゴッドイーターとニーアシリーズを足してフロムソフトウェアで割らずに掛けたみたいな世界とか、これもうダメみたいですね(諦観)

 

OPも終わったことですし、次はアプデで飛ばせなくなった最初のムービーをどうぞ。

早くしろ?せっかちだなぁ……では皆様の為に〜本RTAのレギュレーションと目的を説明します。

 

レギュレーションはNo Major Glitchless。

致命的なバグ以外は使っていきますよ〜イクイク。

目的は前作主要キャラクターの全員生存と人類史の再点火ルートの完遂。

タイムの計測開始は操作が可能になるキャラクリ時と同時にスタートとし、計測終了は目標トロフィー全ての入手完了時とします。

 

察している方も多いと思われますが、この縛りで人類史の再点火エンドを迎えるためには、他にも必要なトロフィーがあります。

つまり取得予定のトロフィーは『2級市民』『運命の変革者』『地上最強』『ウェポンコレクター』『天獄にとっての天罰』『探索者』『イレギュラー』『人類史の再点火』『大団円』の9つになるわけです()

これ無理ゾ……。

 

友人にFWIgで動画出せよと粘着されたうえに、「ソウシャ、シバリデハシレヤ」と煽られ、考え無しに「やってやろうじゃねぇかよ、この野郎!!」してしまった末路です。

売り言葉に買い言葉は、辞めようね。

 

目標タイムとしてはゲーム内時間で凡そ1年半〜2年を予定しています。

年単位でも他に走者がいなければ1位なんだよ(暴論)

 

今主人公達の攻撃に曝されている8M程の骨っぽい人型生体兵器が、アブダクターと呼ばれるこのゲームの代表的な敵です。

生体兵器って言葉の響き、何故か格好良く感じますよね?

 

胴体部分の鳥籠(ケージ)に、市民(シビリアン)と呼ばれる技術者や、壊れたアンドロイドなんかの資源を捕まえて奪っていくことから略奪者とも呼ばれます。

主人公達?咎人は生存してるだけで資源を消費する懲役100万年の大罪人だから(パノプティコン上層部並感)

 

お、主人公がアブダクターパンチで潰されて、付けまつ毛がズレてる不審者姉貴が走馬燈に押し入って来ましたね。

 

このボーイッシュ風美少女が、ゲームの案内人ポジションである〈アリエス・M〉姉貴です。

そのコーデだと下履いてないように見える……見えない?

 

「『生と死の狭間、幽界(ユウカイ)へようこソ!ボクの名前はアリエス・M』」

 

大車輪みたいな髪は羊でもイメージしてるんですかね?

髪型といい服装といい喋り方といい、ボクっ娘属性に他の属性盛り過ぎでは?

 

「『で……キミのお名前ハ?』」

 

それでは計測開始です。

今回のキャラクリですが、性別は男性を選択します。

次は体格の詳細設定ですが、大きな重火器を握り易い様に手をほんの少しだけ大きく、射撃してもバリケードに当たらないように背丈は平均より若干高め、だいたい175cm前後を基準に180cmを超えない様に調整して、後はお任せ自動生成ボタンを押して完成です。

180cm以上だと毎週変更される規定身長に高確率で引っ掛かり大幅なロスとなります。

一説には所属PTの地域平均から10cmオーバーすると資源の無駄と判断されるかららしいっすよ?

うん、普通の咎人だな!

必要な箇所を指定すれば勝手に自動生成してくれる機能付き

RTA走者に配慮している。+114点

 

プレイヤーネームは入力速度を考慮してホモ…にはしません!お怒りのホモの兄貴達許し亭許して(落語家)

一応これには理由があります。余りにも巫山戯た名前にするとそれだけで追加の罰則が来たり、再教育の期間が延びたり、NPCの好感度が上がったり下がったりして、タイム的にも刑期的にも酷い目に合います。

だから常識的な名前にする必要があったんですね。

特にホモやらレズやら名前に入ってると、非生産的思想だと罰則されるうえに、偽名を疑われて尋問まで受けるので非常にロスです。

冷酷なRTA走者対策。−514点

 

しかしこれはRTA、キャラに適した名前を考える時間やホモを入力する時間なぞフヨウラ!

そこで今作から追加されたお任せ自動生成ボタンをプッシュだ!

First Name『   』Last Name『   』

うん、普通の名前だな!お任せ自動生成ボタンを押すと、そのキャラの外見的特徴から「それらしい名前」を生成してくれます。

RTA走者に優しいシステム。+114514点(手の平ドリル)

 

後からでも性別から身体的特徴から名前まで全部不思議なWill'O技術によって再設定出来ますが、途中で変更するのはロスでしかないので、これで通します。

 

余りにも目立つ名前だと〇〇PT唯一の生き残りだとか、未来からタイムスリップしてきた技術者だとか、天獄から放逐され天兵だったりだとか、碌な過去になりません。

今回は普通の黒髪と普通の名前だから万に一つも特殊個体の可能性は無いな!

普通が1番!

 

「あなたの 名前は 『   ・   』 で よろしいですか?」

「Yes・NO」

 

読み上げ機能的におかしなイントネーションにはなってないですね(n敗)

名前の順番が間違ってることもないですね(5敗)

謎の全角スペースを入れてもいないですね(2敗)

 

最後に所属PTを選択して自キャラの完成です。

今回はジパングPT(パノプティコン)を選択します。

所属PTを変えるのは大変だからくれぐれも間違えない様に(8敗)

前作では一切触れられなかったPTにも所属出来るので、前作既プレイ済み兄貴姉貴達は至急チャレンジしてくれや。

それではいざ鎌倉。

 

アリエス姉貴との会話を○ボタン連打でスキップ、目覚めた場所は先程の放棄市街区域1エリアのポイントE3地点付近から少し離れたポイントH4地点。

目の前に第1〜3村人を発見伝。

おはようございまーーーす!!!(一門伝統の挨拶)

 

「しっかりしろ、大丈夫か?」

 

なんだこのおっさん!?

 

「簡易ヘルススキャン開始……簡易ヘルススキャン完了、記憶障害の兆候を確認」

 

なんだこのアンドロイド!?

 

「…」

 

なんだこのおばさん!?

なんか喋れオラァ!しれっと黙ってるんじゃねぇぞ!

 

「チッ、お前、また記憶喪失か……。しゃあねぇ、とっととこのボランティアを終わらせるぞ」

 

ここでイカれたメンバーを紹介するぜ!

左のロボットぽいのは〈ウーヴェ:ACC(アクセサリ)〉!

プレイヤーと同じ咎人を監視し支援するアンドロイドの様な存在です。

アクセサリと呼ばれているのは、咎人が個性を出せる唯一の存在であるからとのこと。

以降は編集速度を考慮してACCやアクセ表記にするぞ〜。

監視の圧を軽減する為か、この一番安いヘルメットを被せる事が流行ってるとかなんとか。

解析かけると中身は基本素体そのまんまらしいっすよ?

ただの手抜きだってはっきりわかんだね!

 

次に中央の〈ウーヴェ・“サカモト”・カブレラ〉!

ゴリラ型アブダクターの聖人です。嘘です。

筋肉モリモリマッチョマンの聖人です。

頼れる兄貴的な存在で、飯も奢ってくれるし、罰則も一緒に背負ってくれるし、新人の教育まで担当してる人格者です。

けどそのナックル型パイルバンカーを一族で独占してるのは許せねぇな?

 

最後に右の〈ニーナ・“エリザベス”・ディアス〉!

戦闘狂クズ女です。

ムービーを見てもわかる通り主人公の記憶喪失の直接的な原因でありながら、悪びれもしない戦闘狂クズ女です。

重要な事なので2回言いました。

幾らスタイルの良いお姉さんでも、高速で飛んで来るのは、例えノンケやレズであってもNGでしょう。

蘇生はニーナ姉貴がしてくれたらしいのですが、そもそも相手に長々と貼り付いて掴み技を食らった件は落ち度しかありません。

もうゆるさねぇからな?

しかもニーナ姉貴は近接攻撃が主体なので、この後の戦闘でも相手に張り付きます。つまり味方が射撃出来ずロスです。

もう許せるぞオイ!

そこでニーナ姉貴に会話を仕掛け、選択肢『なにかがぶつかってきた様な……?』を選択し、反省を促します。

 

「蘇生もしてやったんだ、ボランティア中に記憶を失くす間抜けの面倒をこれ以上みる義理はないよ!」

 

はぁ〜頭に来ますよ!しかしこれで近接主体から射撃主体に切り替えることが出来ました。

根が良くて面倒見も良い人なのは間違い無いのです。

けどサバサバし過ぎで謝罪と反省とデリカシーが足りないとちゃう?

 

「お喋りは済んだか?しっかりついてこいよ!記憶だけじゃなく、命まで失いたくなかったらな!」

 

では早速ウーヴェ兄貴達に追従しま…せん!

 

ウーヴェ兄貴達が選んだルートには、例え極太のレーザーが当たってもびくともしない頑丈過ぎる装甲ゲート(ポイントF4 重装甲ハッチ)があるのですが、これが非常に曲者です。

このゲートは市街区域が放棄される前の大昔に作られた設備らしく、整備なんてされているわけがないです。

そのため動作が滅茶苦茶愚鈍で待ち時間を只々過すことになります。

クキキキキ……(ゲート開閉の遅さと騒音に唸る肉体派おじゃる丸)

更に集団で動くとアブダクターに発見されやすくなる為、益々うま味がないです。

なので右側の信号機の残骸に向かって茨を射出。

右方向からポイントG2地点を経由して迂回します。

おら、横向くんだよ90度

 

「まずはアブダクターを探s!?おい待て!クソッ……はぐれても知らんぞ」

 

ウーヴェ兄貴がなんか言ってますが無視しましょう。

前作の序盤では、Will'O残存量と茨の射程距離が足りないので、数ブロック先に行くにも茨ゲージが0になり、徒歩での移動を強いられました。

しかし、今作では慣性が仕事するので、某巨人を駆逐する漫画の立体機動的な動作も可能です。

慣性で移動する方が消費は少なくて済む!(104期生の馬面)

 

曲がり角の電柱に射出した茨を戻すと同時に身体を捻って左の雑居ビルの縁に向かって再度射出。

慣性に任せアイテムボックスがある場所までスイングバイ地味た機動をしながら、赤いアイテムボックスからフラグGを3つ入手。

うん、おいしい。

 

このまま敵アブダクターのいるポイントE2に向います。

ここでアブダクターの目線より高い場所には上がらないようにしてください。

それ以上の高さに上がるとアブダクターの眼力レーザーこと、頭部Will'O粒子収束光線砲に撃墜されて乙ります。(37敗)

上手く行けばWill'O残存量を6%残した状態でアブダクターに1番近い電柱の上に着地できます。

一度の茨射出に5%程消費するので、何かあったの時の為に通常プレイでは1割程度残しておきたいところです。

(ビルの壁面から突き出た看板に隠れながら移動中……)

 

着くゥ〜。

今回は……残り3%でした。

か、回復分で5%にきっとなるから(震え声)

幸い電柱の上に綺麗に着地出来ました。

おまけにアブダクターには気付かれていません。

奇襲はジッサイ有効、卑怯とは言うまいな(ASNGNITRU)

 

この戦闘では頭と首に全力で攻撃して速攻で撃破します。

アブダクターの拳や肩を破壊することで素材を得られますが、どんなに部位破壊ボーナスや資源回収で素材を入手しても、今回は全て没収されるので意味が無いです。

そのため、頭部に一番ダメージが通る弾丸属性で効率よく破壊します。

だから近接主体のニーナ姉貴を射撃主体にする必要があったんですね(メガトン構文)

 

「このデカブツが〜。このままじゃ俺だけで解体しちまうぞ?もっと本気出してくれよ〜」

 

下で戦っている槍を持った胡散臭い男は〈カルロス・“テオドシウス”・ジンナー〉

人呼んで恩赦ポイント詐欺師ことカルロス兄貴です。

胡散臭いだけあってストーリー終盤には裏切ってきます。

こんな飄々としてる外見の癖に、対人戦ではかなり強いです。

快楽主義者の狂人キャラは強いことがテンプレみたいなところ、ありますあります。

しかし今回は全員生存縛り…命拾いしたな?ペッ!

これから通常プレイする兄貴姉貴達はここで誅殺しよう!

 

まずはさっき拾ったフラグGを、アブダクターの首元の装甲目掛けて投げつけましょう。

高所を確保してるから投げやすくていいねんな。

このアブダクターは先程の戦闘で弱っているので、3つ全て命中させれば高確率で首を吹き飛ばして確殺出来ます。

特に初撃は奇襲ボーナスが付くので大ダメージが狙えます。

カルロス兄貴が気を引いているので、しっかり当てていきますよ〜。

 

1個目、そのための右手。いや〜流石の威力。

咎人やアクセサリ相手なら1個で確殺出来る威力ですからね。

中盤では確殺出来なくなりますが、今後も使っていきます。

当てても瞬時に爆発しないので、跳ね返り分も計算して投げるのがコツです。

 

「ッ!?ウーヴェ…じゃねえのか、ニーナも、カイも、何処いったんだよ……」

 

次に個人携行火器のEZ-カッツェⅠ短機関銃で、頭と首に全力攻撃。

フルオートでぶっ放しましょう。

先程のムービー中でも、ウーヴェ兄貴のロケランが直撃してただけあって、首元の装甲を銃弾でも剥がせます。

これサブマシンガンと言うより某PDWだな。

弾切れになったらリロードせずに小剣のムラサメMk.9に持ち替えて、引き続きフラグGを投げます。

ククリナイフに推進器と溶断機構取り付けるぶっ飛んだ発想。

これって、勲章ですよ?(ONDISK)

 

「ウーヴェ!遅かったじゃないか」

「すまないカルロス、ちょっとしたトラブルがあってな。各人、奴の頭に全力射撃。首を落としてやれ!」

「敵アブダクター発見、敵種別、汎用二脚甲型、攻撃開始」

「援護するよカルロス」

 

2個目、そのための右手。お、合流してきたセンパイ咎人達も狙いに気付いたのか、頭部に集中攻撃しています。いいゾ~これ。

それにしても、こんな近くで爆破させてるのに被害ないとか、これフラグメンテーションではなくコンカッションでは?

 

3個目、そのためn……の前に味方の攻撃で首が取れてアブダクターが動かなくました。

狙撃銃用の高速徹甲弾だったのでカイ兄貴ですね。

〈カイ・“ヴォルフ”・シルバ〉の名の通り一匹狼的な立ち回りで密かに援護してくれるのは良いんですが、正直何処にいるかわからないので連絡位はしてほしいですね。

お人好しな性格の筈なのにその無口さで損してるんだよなぁ。

 

そして、これがアブダクターの緊急修復状態、所謂「大ダウン」というやつです。

アブダクターはWill'O発電機から発生するエネルギーでWill'Oエンジンを動かし、全身に行き渡らせることで動いています。

特に首・鳥籠・肩・二の腕辺りは多くのWill'Oエネルギーを流している為、破損部からの流失を阻止する為に一定時間動かなくなります。

そして緊急修復中は破損箇所にエネルギーを回す為、普段は硬い鳥籠(ケージ)の結合が弱くなります。

これを茨で取り付きながら直接ぶっ叩いて破壊するのが「ケージブレイク」です。

ダウンする度にチャンスがあるので、狙っていくと多くのダメージとダウン時間が稼げます。

銃火器で破壊すると不発や給弾不良の原因になるので、やめようね。

 

現在のWill'O残量は丁度5%

テメェなんざ、一発あれば十分だ!(MS IGLOO)

ガンッ!ガンッ!バリーンッ!(植木鉢が割れる音)

 

Foo↑キモチィ〜…ファ!?HPがまだミリ残ってる!?!?

フラグGを3つ投げるチャートなんだから当然だよなぁ?

直ぐに最期のフラグGを投げて、ラストアタックボーナスは頂きだぜ(βテスター)

はい、工事完了です。数秒程度誤差だよ誤差。

チャートに書いてないことをやってはいけない(戒め)

 

ここで調子こいてこの大通りから外れて裏路地に行ったり、ビルよりも高い場所に上がると、今もカバーしてくれているカイ兄貴の援護から外れてしまい、敵の敗残兵や撤退中のスナイパーに狙撃されて乙ります。

ムービー中には映っていたカイ兄貴も確りとこの戦場で戦っているんやなって。

 

ボランティアも既に終わりましたが、中々お迎えが来ませんね……

すいませへぇぇ~ん!木下ですけど、まーだ時間掛かりそうですかね~?

あ、やっと安全管理局の監視アクセサリが来ましたね。

こっちの(RTA)事情も考えてよ。

 

「あなたは、PT法において、記憶財産忘却罪を含む、183個の違反を犯しています」

 

183個!?と驚いてはいけません。その時点で一つ罰則が増えます(1敗)

さっきの戦闘を所詮はチュートリアルだと思って雑に終わらせると、本来は256件の違反を科されてしまいます。

256件の内訳は未だにわかっていません(試走中)

というかあの短い戦闘の何処に256個もの評価基準があるのか、コレガワカラナイ。

 

「再生プログラムの一部受講、並びに第1階層からの再出発を命じます」

 

はい、再生プログラムの“一部”受講が命じられました。

これが再教育課程部分スキップチャートです。

最初の戦闘である程度の働きを示すことで、この後行われる再教育課程の一部をスキップすることが出来るんですね。

 

咎人ガチ勢兄貴姉貴達の検証により、違反件数を200件未満に抑えることで、再生プログラムを一部に留められる事が判明しています。

ただ、あくまでも身体が覚えていた程度の動きに留めておく事が重要となります。

海外の解析班咎人兄貴が、違反件数を無理矢理下げたら「PT法を欺く大罪」によりロスト処理されてセーブデータがリセットされたらしいので、下げ過ぎにも注意しましょう。

 

選択肢は『よく分かりませんが、分かりました』を選択しましょう。

はい、これで全身束縛プレイから手錠程度に収まるので、移動が早くなります。

神妙に御縄につけ(時代劇)

てかそのレーザー拘束具を武器にして戦えば何でも蹴散らせるのでは?

 

「……難儀なこったな」

 

おう、具体的には114514回の試行回数だぜ

 

「まあ、大人しく勤めて早く戻ってこい……。これも何遍言ったか覚えてないくらいだがな」

 

ウーヴェ兄貴に呆れられたところで、本日は終わりたいと思います。

ご視聴ありがとうございました。




もう既に続けられる気がしないのですがそれは……


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記憶喪失 NPC

実質まだ1話なので初投稿です。
NPCの頭の中も、自キャラの頭の中も、何考えているかわからな過ぎて辛い問題。


ウーヴェside

 

あっちのPTが何処からか奪われた市民を“奪還”し、こっちのPTも負けじとその市民を“奪還”して、お互い取られてたまるかと市民を“奪還”し合う。

ガキ同士の玩具の取り合いを、国家規模にまで広げた様な終わりの見えない戦い。

それを此方が正義で当然だといった具合に、今回の“市民探索ボランティア”を、名も知らぬ安全保障局員から命じられた。

 

「咎人ウーヴェ。貴様にボランティアを発行する。ナタリアからも聞いているぞ?優秀だそうじゃないか。我らがジパングPTの名誉を守る為、完璧にボランティアを遂行したまえよ。」

 

随分と大仰な喋り方の安全保障局員の男からボランティアを確認する。

案の定、敵の情報なんて碌に書かれてなかった。

こういうのを、仔細は現場に一任するとか言うんだったか?

 

そんな珍しくもない作戦に充てがわれた戦力は、珍しい事に5人と5機。

ボランティアには俺達咎人を運ぶ為に、市民様ご自慢の派遣護送車が1両投入される。

だがその座席も咎人4人とアクセサリ4機のたった8名分で満席だ。

だからどの作戦も基本的には4人4機の8名が投入される。

俺達咎人が車輌の“上”に乗車することになっても、安全保障局が高価な車輌を咎人1人の為に使うとは思えん。

車外組は振り落とされない様に茨を持つ咎人に限定される。

咎人の5分の2がwill'oと体力を擦り減らして戦闘に突入するのは頂けない。

 

そんな邪推を知ってか知らずか、安全保障局の男が答える

 

「その1人とは現地で合流しろ。昨夜の防衛ボランティアの生き残りだ。その咎人の名前も書いてある。帰り道ならばデサントも問題ないだろう?では励み給えよ。」

 

要件を伝えると男は足早に立ち去った。

立ち去る安全保障局の男を尻目に、ボランティア情報を読み進める。ー

 

「その不幸な生き残りは……あいつか、相も変わらず厄介事に巻き込まれる難儀な奴だ」

 

そこには何度も記憶を失っては再出発を繰り返す。

歴戦のベテラン咎人であるウーヴェでも勘弁願いたい難儀な人生を送る咎人の顔が写っていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

――牢獄都市(パノプティコン)ジパング、放置市街地区

 

「市民は俺が運ぶ。カルロスは索敵、アブダクターの位置を捕捉しつつ敵の待ち伏せを阻止!ニーナは先行して退路を確保!」

「一番難しいじゃねぇか、任せとけ!」

「オッケー、ウーヴェ!先に行くよ!」

「カイは身を隠しつつアブダクターを迎撃、奴の頭を撃ち抜いてやれ!各アクセサリはそれぞれの監視対象を補佐!」

「…了解」

「「「「了解しました」」」」

「お前は敵咎人の奇襲を警戒!俺を護衛してくれ!急いでこの場から離脱するぞ!」

 

市民を担ぎながら指示を飛ばしつつ後悔する。

少し考えればわかる事だった。

何故敵の情報は無く、市民が居ることは判明しているのか?

何故防衛戦の生き残りを後退させなかったのか?

何故面識のない安全保障局員が、態々ボランティアを咎人の元まで出向いて直接発行しに来たのか?

何故生き残りを救助対象とせず、通常有り得ない5人5機のボランティアとして発行されたのか。

 

「東側のゲートは駄目だ、西側のゲートから離脱を目指す」

「お前の警告がなければ初撃で殺られていた」

「何故俺の防壁性茨を使わせられたのか解せなかったが、既に包囲されかけているとはな」

「それにお前のアクセサリと仲間は残念だったが、そのお陰で5人と4機残った……どうか誇ってくれ」

 

今更ながらあの男の後ろ姿を思い出し漸く合点がいった。

あの安全保障局員の男、指揮の失敗の後始末を同僚の部下に押し付けようとしてやがる。

そもそも咎人を評価する安全保障局員なんてあからさまに怪しいじゃないか!

長いことナタリアの様な人格者の相手をして勘が鈍ったと自覚する。

 

これは市民探索ボランティアの皮を被った救援ボランティアだったのだ。

しかも敵側が圧倒的に有利な状況で救助しなければならないオマケ付きだ。

 

「急げ!…………ッ!来るぞ、8時方向からだ!」

「西側への退路はこっちだ」

「『此方カイ…狙撃ポイントに到着…』」

「良いよ〜カイ、アタシ達の十字砲火を食らわせてやろう」

 

今まで死線を越えて来たその経験が、必ず生き残ってやるという執念が、死が近付いていると警告する。

 

カイのアクセサリが、慣れないチェーンソー型のEZ-ファルケⅡ小剣で、狙撃に適した陣地を築く。

ニーナとカルロスのアクセサリが、アリサカMk.1自動小銃とEZ-ナースホルンⅢ小型噴進砲を構える。

俺のアクセサリが、預けていた空のAAW-M2大型噴進砲に再装填を済ませる。

 

「いや〜息を殺す様なこの感じ、痺れるねぇ」

「さぁ、そのままデカイ足音響かせて歩いて来な、曲がり角を曲がった瞬間に弾幕のプレゼントさ」

「顔を狙え、一斉射撃後は即離脱を」

 

そこまでやってーーーーー

 

「『此方カイ…アブダクターは、まだ見当たらない』」

 

ーーーーー死の気配が最大になった

 

「いた、反対側だ!“もう一体は”こっちだ!」

 

ズガーーーン!

アブダクター渾身の叩き付けは、廃雑居ビルの通路で待ち伏せしてた俺達を大通りへ吹き飛ばすには十分だった。

当然背負っていた市民は投げ出され、これ幸いとアブダクターは市民を鳥籠に放り込んだ。

 

「クソッ!奪い返せ!」

「あぁ、言われなくったって!」

 

待ち伏せとは成らなかったが、各々の遠距離武器で弾丸を叩き付ける。

だが装甲を持つアブダクター相手に、正面切っての戦闘では余りにも分が悪い。

特に火力となる爆破物が俺のAAW-M2しか無いのが痛い。

ナースホルン?さっきの衝撃でもうスクラップだ。

 

「『此方カイ、敵咎人が東側から接近中、このままではその大通りは包囲される』」

「カイは左側から来る咎人を排除してくれ、左右がビルのこの通りに咎人まで流れ込んだら手が付けられない」

「アタシ等なら大丈夫さ、そっちを頼んだよカイ」

「『…了解…ロストはするな』」

 

俺達の攻撃が鬱陶しいのか、アブダクターは両肩に搭載されたミサイルをぶっ放した。

これでは鳥籠を割る前に俺達がミサイルでやられる方が早い。

 

「野郎……!これでも喰らいやがれ!」

 

カルロスが左腕の茨質管制装備を赤く輝かせ特別な茨を射出する。

赤色の捕縛性茨使いの奥の手、対アブダクター拘束茨だ。

 

「ニーナ、今だ!」

「ッ!オッッケ〜、カルロス!」

 

サバイバルナイフ型の小剣、隼影に持ち替えたニーナが、カルロスを踏み台にしながら高く跳躍する。

隼影の刃が熱を纏い橙色に輝く。

小剣に許された“溶断”機能が発動した証だ。

茨でアブダクターに取り付いたニーナがミサイルポッドの接合部を溶かし落とす。

しかし状況は良くなるどころか悪化した。

右側の通路から大量の足音が近付いてくる。

 

「いたぞ!ジパングPTの咎人だ!友軍アブダクターを援護しろ!」

「クソッ、右側からも敵咎人も来たか……上から援護してくれ!」

 

言い終わるより先に高所に向かって茨を射出するあいつ。

真上からの射撃は来るとわかっていても中々対応できるものではなく、敵咎人と敵アクセサリを短機関銃で仕留めていく。

 

「上だ!あの咎人を撃ち落とせ!」

 

混乱から持ち直した敵咎人は、あいつに攻撃を集中する様アクセサリや他の咎人に指示を出している。

だがあいつは茨移動を巧みに利用し、下からの射撃を全て避ける。

 

「クソが!なんて咎人だ!」

「余所見をしていて良いのか?」

「あ?ぐぁっ」

「オラッ!どうした!銃しか使えないのか!」

 

ナックルダスター型のパイル、愛用のKD-M2をはめて文字通り殴り込む。

敵を煽ることで注意を引く。とにかくこっちに意識を向けさせる。

武器を切り替える時間なんて与えない。

 

「テメェ…だったら距離を離せば、ガァッ!!」

 

銃をもった敵は気にしない、どうせあいつが片付けてくれる。

 

「いい援護だった、流石だな」

 

上にいるあいつに礼を言う。しかしそれが拙かった。

 

「うぁあ?!」

「!?…ニーナ!」

 

溶断攻撃中のニーナがアブダクターに掴まれている。

そしてアブダクターは右手の『敵』を、より高い場所にいる『一瞬で多数の友軍を撃破した危険な敵』に向かって投げつけた。

 

こちらを見ていて判断が遅れたあいつはモロに食らってしまう。

落ちてきたニーナを受け止めるが、あいつはそのまま落ちていった。

一時的に動かなくなった『危険な敵』にアブダクターは近付き……

 

「逃げろ!起き上がれ『   』!」

 

確実に処理する為に必殺の正拳突きを食らわせた

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

幸い俺の防壁性茨で防御を底上げしただけあって、あいつはぺしゃんこにはなっていなかった。

だが出血が酷い、叩きつけられた場所に滑り込んであいつを回収する。

 

「クソッ!しっかりしろ『   』!」

 

手持ちのファーストエイドで治療する。

弾を撃ち切ったカルロスが槍を携えながら話しかけてきた。

 

「そいつどう?もうロストした?」

「まだわからん、出血はファーストエイドで止めた」

 

出血はファーストエイドで直したが危険な状態だ。

 

「『此方カイ、アブダクターのもう一体がそっちに向かっている』」

「これは拙いんじゃないの?」

 

更にアブダクターがもう一体追加されれば、文字道理通りの全滅があり得る。

 

「来たぜぇ?2体目のお出ましd……ん?オイオイオイ、そりゃないぜ!」

 

今まで戦ってきたアブダクターが、鳥籠の市民をもう一体のアブダクターに移し替える。

損傷してないアブダクターは離脱し、損傷したアブダクターはこちらを追撃せんといった様子。

もう市民を奪え返せそうにない、ここは一度引くべきだ。

 

「ウーヴェ、ここは俺が受け持つ、一旦引きな」

「助かる、無理はするなよ?」

「なぁに心配いらん。それに不粋なミサイルが無くなったアブダクターと一対一だ、そうある場面じゃなくてワクワクするね」

「『カイだ、カルロス、支援は必要か?』」

「不要だね、俺がアブダクターとのダンスを楽しめる様に、そっちは敵咎人を相手してくれよ」

「カルロス、カイ、任せたぞ」

「ニーナはついてこい、こいつを安全な場所で治療する」

「あぁ、わかったよウーヴェ」

 

カルロスに殿を任せてF4装甲ゲートをくぐり、追撃が来ないようにゲートを閉めて安全を確保する。

 

「おい、大丈夫か?ニーナ、こいつを蘇生させてくれ!」

「了解!」

 

俺の茨は冷却中だったから、まだwill'o量と茨に余裕のあるニーナに蘇生を任せた。

無事に蘇生された『   』は辺りの様子がわかっていない様子だった。

 

「ウーン……クォクォワ?」

「ウィルオードライブは無事だな?ここら辺にお前のアクセサリの残骸もあったんだが何処かにイッちまった……。おい、どうした?」

「ウィルオードライブ……?アクセサリ……?それになんで武器なんて持ってるんだ?」

 

『   』の様子がおかしい。

もしやと思い俺のアクセサリにヘルススキャンの指示を出す。

 

「簡易ヘルススキャン開始……簡易ヘルススキャン完了、記憶障害の兆候を確認」

「チッ、お前、また記憶喪失か……。しゃあねぇ、とっととこのボランティアを終わらせるぞ」

 

難儀なんてもんじゃない、死にかけた上にまた記憶を落とした『   』に思わず舌打ちしてしまう。

よりにもよってこのタイミングでやられたのは拙い。

『   』はまだ頭が痛むのか「痛いですね・・・これは痛い・・・」と頭を押さえている。

 

「……ん?なんだい」

「なにかがぶつかってきた様な……?」

「ッ!蘇生もしてやったんだ、ボランティア中に記憶を失くす間抜けの面倒をこれ以上みる義理はないよ!」

 

ニーナは自分が原因で『   』がやられたのを気にしていたのだろう。

幾ら今日あったばかりの他人と言えど、記憶喪失の原因が自分なら気にもする。

ニーナの気質的に気負う位ならこの方がいいかも知れん。

 

「お喋りは済んだか?しっかりついてこいよ!記憶だけじゃなく、命まで失いたくなかったらな!」

 

記憶を失った『   』の面倒をみながらカルロスを助けに行かねばならん。

『   』は記憶を失くす度に全てを忘れていた。

問題はこれがボランティア中に起きてしまった事だ。

幾ら『   』でも全て忘れた状態では戦えない。

 

「まずはアブダクターを探s!?おい待て!クソッ……はぐれても知らんぞ」

 

あいつは勝手に別の道に走っていってしまった。

しかも茨で振り子の様に慣性を用いた難しい移動方法を実践している。

記憶を失くしたんじゃなかったのか?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

装甲ゲートをくぐり、出て直ぐの場所は恰好の狙撃ポイントだ。

そこでセオリー通りに、バリケードや障害物で身を隠しながら、壁際に沿って移動する。

しばらく移動すると爆発音が響いた。

カルロス達はグレネードなんて持っていなかった筈、敵咎人がまだ戦っているのか?それともスクラップになったナースホルンが爆発したのか?

先程の通りに戻って来た…………いた!さっきのアブダクターだ。

そして右側の電柱の上にあいつが立っていた。

あいつは短機関銃をフルオートでぶっ放し、首元の装甲に全弾ばら撒き破壊する。

なるほどそういうことか。

 

「ウーヴェ!遅かったじゃないか」

「すまないカルロス、ちょっとしたトラブルがあってな。各自、奴の頭に全力射撃。首を落としてやれ!」

「敵アブダクター発見、敵種別、汎用二脚甲型、攻撃開始」

「援護するよカルロス」

「『敵咎人は片付けた、俺も援護する』」

 

残った弾薬全てを再分配して放つ全力攻撃。

それに耐えられずアブダクターの首が千切れ飛んだ。

will'o粒子が溶けた液化will'o燃料を首から吹き上げながら、アブダクターが崩折れる。

ダウン状態だ。全員に白兵戦の指示を出そうと口を開こうとしたとき、あいつは動いた。

 

ダウンを待っていたかの様に電柱の上から鳥籠にダイブし、小剣を叩きつけて鳥籠と鳥籠の奥のwill'o発電機を破壊する。

 

「あーあ、止め、取られちまった、良いところだけ持って行きやがって」

「あいつ、記憶を無くしてる割にはやるじゃないか」

 

誰もが勝利を確信した。

しかしアブダクターはまた動き出した。

破損箇所から燃料混じりの炎が噴き上がる。

 

「な!こいつまだ動いて」

「おい!危ねえから一旦降りて」

 

あいつは燃料混じりの炎をジャンプで回避すると、もう一度鳥籠の上に降り立つ。

そして修復されたばかりで壊れかけの鳥籠の隙間にグレネードを捩じ込んで今度こそ確実に破壊した。

 

「ねぇ、ウーヴェ……あいつ記憶なくしてるんだよねえ?」

「あぁ、そのはずなんだがな」

 

意識障害とは何だったのか?俺のアクセサリを今度精密検査に出そう。そう決心した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

記憶をなくした咎人が出たという事で、別の派遣護送車がまわされるらしい。

当然到着までに時間がかかる。

それまでにあいつと話をすることにした。

 

「結局お前、記憶が戻ってないんだってな?お前みたいに、催眠学習の定着が悪い奴には良くあることらしいが……」

「催眠学習……?」

「やれやれ、じゃあまた……最下層の豚箱生きか」

「最下層の豚箱……?……またってどういうことだ?」

「ま、お前なら直ぐに戻ってこれると思うが……」

「戻ってこれるって何処かに連れて行かれるのか?」

「そう心配するな、今回は身体が戦い方を覚えていて何よりじゃないか」

 

驚くべき事に、PTや咎人やアブダクターといった知識は消失し、戦闘技能だけは身体が覚えている状態らしい。

 

「おっと、お迎えが来たようだな」

 

安全保障局の監視アクセサリ様のご到着だ。

戦闘区域内だからか銃も装備している。

 

「あなたは、PT法において、記憶財産忘却罪を含む、183個の違反を犯しています」

「再生プログラムの一部受講、並びに第1階層からの再出発を命じます」

「よく分かりませんが、分かりました」

 

『   』も今回はやけに大人しい。

監視アクセサリもその態度を評価してか、拘束具の使用を両手だけにしている。

俺は咎人だから技術的な事は皆目わからんが、俺でも抜け出せないそれをアブダクターにぶつければ楽になるんじゃないのかと毎度思う。

 

「……難儀なこったな」

「まあ、大人しく勤めて早く戻ってこい……。これも何遍言ったか覚えてないくらいだがな」

 

何度も繰り返したあいつの記憶喪失。

ただ今回ばかりは今迄と違う。

そんな予感を感じながら連行されるあいつを見送った。




もう主人公はウーヴェでいいな?

『   』の中はお好きな名前でどうぞ

PT法って略称なんですかね?あとフリーダムウォーズの目のマークの文章とか、わからない事が多過ぎる。
お客様の中に、打ち切りされた原作の裏設定に詳しい方はいらっしゃいませんか〜


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記憶喪失 咎人

まだまだ1話の範疇なので初投稿です。
主人公の第一人称どうすっかな〜俺もな〜何なら作者のリアルでの第一人称すらバラバラだしな〜
そもそも一人称の小説って難しくない?(真顔)


身体が嫌に気怠けだ。そしてどこか寒く感じる。

けど不思議と不快感は無い。

 

『お、主人公がアブダクターパンチで潰されて、付けまつ毛がズレてる不審者姉貴が走馬燈に押し入って来ましたね。』

『このボーイッシュ風美少女が、ゲームの案内人ポジションである〈アリエス・M〉姉貴です。』

『そのコーデだと下履いてないように見える……見えない?』

 

何だ?!抑揚のない声が急に頭の中に響く

何処か合成音声じみた、間の抜けた抑揚のない声が、誰かに向けて喋り続けている。

 

「あ~あ、随分と派手にやられちゃったネ」

 

また別の声、今度は女性の声だ。

目を開けると、金髪碧眼でツインテールを輪の形に結んだノースリーブ姿というとんでもない情報量の塊の様な人がいた。

 

「おっと、ボクのこと見えてル?」

 

内心驚きながらも頷く。

 

「ぽいネ♪初めましテ!」

「『生と死の狭間、幽界(ユウカイ)へようこソ!」

 

辺りを見回すと視界に入ってくる色調が嫌に幻想的だった。

周りには何年も放置されたような市街地、大きな骨の様な巨人に叩きつけられて吹き飛ばされる人、そしてその下で倒れている自分自身。

自分の身体を第三者の視点で見るなんて中々出来ることじゃない。

幽体離脱というやつだろうか?無いな、ナイナイ。

ついさっきまで家に帰ってベットで寝てたもの、つまりこれは夢だ。

 

「ンー、ノリ悪いなア……ま、あいいけド」

「ボクの名前はアリエス・M」

「で……キミのお名前ハ?」

 

『名前を聞かれた瞬間から測定開始、コイツいっつも名前聞いてんな』

 

頭の中の合成音声に困惑しながらもアリエスさんの質問に答える

アリエスさんには聞こえないのだろうか?

 

「『  』、『      』だ。」

「『   』がファーストネーム?」

「いや、逆だ。『   』が名字で、『   』が名前。」

「ふうん…いい名前ネ、古風でいいじゃン。」

「けど珍しいイ、今時ラストネームから名乗るなんテ、昔の極東人みたイ」

 

文化の違いを感じる。そういえば、最近は逆にしないでそのまま名乗る様にするべきだとか、なにかのニュースで見たような気がする……覚えた教科書の内容はもう古いのだろうか?

にしても姓名が逆な点まで再現するとは、よくできた夢だ。

 

『名前は……うん、普通だな!特別な名前とかガバのもとでしかないですからね、かっこいい名前なんてフヨウラ!』

 

こいつ……せっかく目の前の人が名前を褒めてくれているというのに……

 

『最後に所属PTを選択して自キャラの完成です。』

『今回はジパングPT(パノプティコン)を選択します。所属PTを変えるのは大変だからくれぐれも間違えない様に(8敗)』

『前作では一切触れられなかったPTにも所属出来るので、前作既プレイ済み兄貴姉貴達も、至急チャレンジしてくれや。』

 

合成音声が余りにも五月蝿い、まるで誰かに説明をしてるかのような口調だ。

寝る前にテレビでも点けっぱなしにしたのだろうか?

 

「ルックスもまあまあだシ?」

 

そうだろうか?綺麗な女の人に言われると嬉しい様な気がする。

 

『外見は……うん、外見も普通だな!普通が1番!』

 

こいつ……せっかく目の前の人が褒めてくれていい気分になっているというのに……

 

「ボクが見えるってことハ」

「キミに成すべきことがある、ってコト」

 

?夢の世界で何かやれということだろうか?

珍しく明晰夢を見れているから何かをするのかもしれない。

 

「キミなら、できるかもしれないネ」

「戦いを終わらせることガ」

「この地上に『変革』を齎すことガ」

「戦いに苦しむ人達を救うことガ」

「まぁ全てはキミ次第なんだけド」

 

随分と大変そうな内容だ、自分の奥底にゲームの主人公の様になりたいという願望でもあったのだろうか?

 

「おい、大丈夫か?ニーナ、こいつを蘇生させてくれ!」

「了解!」

 

何処か遠くから声がする、聞き取れないが必死そうだ。

 

「ほら、お友達が起きろーって、呼んでるヨ?」

 

アリエスさん曰く声の主はお友達らしい

 

「あ、そうダ!大事な事を忘れてたヨ……」

「いずれ『彼女』がキミの前に現れるノ。その時ハ……『彼女』を助けてあげてネ?」

「それがキミにとっての『変革』の第一歩になるかラ」

 

ヒロインまで設定されているとは、つくづくゲームみたいだ

 

「フフッ……また会いましょ、じゃあネ」

 

ああ、夢から覚める感じがする……けど不思議だけど楽しい夢だったな。

 

『それではいざ鎌倉』

 

この合成音声さえなければ完璧だった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

全身が痛い。頭も揺れるようだ。ついでに口の中もジャリジャリする。

それに屋外のようだがここはどこだ?まだ夢の中だろうか?

しかし身体中の痛みが、ここは紛れもない現実だと叫ぶ。

 

「しっかりしろ、大丈夫か?」

 

声をかけられ地面から顔を上げて正面を向く。

そこには3人の武装した外国人?の集団がいた。

 

『なんだこのおっさん!?』

 

真ん中の凄い筋肉量の大柄な男性が大丈夫か?と心配してきてくれた。

 

『主人公君も放置市街地で筋肉ゴリラとヘルメットと痴女の集団を見せつけられて困惑気味ですよ』

『あ、そうだ。こういうときに丁度いい語録がありましたね、せっかくなので喋らせましょう』

 

「ウーン……クォクォワ?」

 

?!無理矢理口を動かされて喋らされた!?

頭の中の幻聴だと思っていた合成音声が現実に作用してきた。

恐怖と混乱の余り血の気が引く。

 

「ウィルオードライブは無事だな?ここら辺にお前のアクセサリの残骸もあったんだが何処かにイッちまった……。おい、どうした?」

「ウィルオードライブ……?アクセサリ……?それにあんたらなんで武器なんて持ってるんだ」

 

初めて聞く単語の連続に、それらは何かと質問する。

3人が当然といった感じで武器を携帯している事に驚く。

しかし真に驚くべきは自分も彼らと同じ銃、それに腰から同じ様に黒い箱が二本くっついてる事だ。

いや、くっついてるというより腰から『繋がって』いる。

この異常事態を夢だと考えたいが、神経から脳に伝わるその感覚が嫌でも事実だと認識させる。

どう考えても夢じゃない。

 

「簡易ヘルススキャン開始……簡易ヘルススキャン完了、記憶障害の兆候を確認」

『何だこのアンドロイド!』

 

左のヘルメットを被った人?が機械的な音声で読み上げる。

頭の中の声曰く、人がボイスチェンジャーで話しているのではなく、アンドロイドの類いらしい。

これほど高性能なロボットが作られているとは聞いたことがない。

 

「…」

 

『なんだこのおばさん!?』

 

右の赤い髪の綺麗な女性がこちらを見つめて不安そうに見下ろしている。

自分が何かしてしまったのだろうか?

それにしても、頭の中の声が凄まじく失礼だ。

どう見てもお姉さんだろうに。

 

『なんか喋れオラァ!しれっと黙ってるんじゃねぇぞ!』

 

頭の中の声が目の前のお姉さんに急にキレだした。

 

「チッ、お前、また記憶喪失か……。しゃあねぇ、とっととこのボランティアを終わらせるぞ」

 

ボランティアとは何か?ゴミ拾いでもするのか?銃を携えて?

考え始めたら頭が痛くなってきた

 

『お、戦闘がない場合瀕死から目覚めて直ぐは、このようなジェスチャーをとることがあります』

『チャーンス!語録の使い所さん!?』

 

「痛いですね…これは痛い…」

 

またやられた。無理矢理喋らされる。

声の主にとってこの世界はゲームかなにかなのだろうか?

 

『ここでイカれたメンバーを紹介するぜ!』

 

頭の中声が目の前の3人の説明をする。

ウーヴェさんとそのアクセサリとかいうロボットの説明が終わり、ニーナさんの説明に入ったら毛色が変わった。

 

『戦闘狂クズ女です。』

『ムービーを見てもわかる通り主人公の記憶喪失の直接的な原因でありながら、悪びれもしない戦闘狂クズ女です。

重要な事なので2回言いました。』

『幾らスタイルの良いお姉さんでも、高速で飛んで来るのは、例えノンケやレズであってもNGでしょう。』

『蘇生はニーナ姉貴がしてくれたらしいのですが、そもそも相手に長々と貼り付いて掴み技を食らった件は落ち度しかありません。』

『もうゆるさねぇからな?』

 

えぇ…。どうやら彼女が記憶喪失の原因らしい、日本での記憶があるから記憶喪失と言われてもピンとこないが、確かに記憶を奪っておいて謝らないのは拙いんじゃ?

 

『しかもニーナ姉貴は近接攻撃が主体なので、この後の戦闘でも相手に張り付き溶断します。つまり味方が射撃出来ずロスです。』

『もう許せるぞオイ!』

『そこでニーナ姉貴に会話を仕掛け、選択肢「なにかがぶつかってきた様な……?」を選択し、反省を促します。』

 

「……ん?なんだい」

「なにかがぶつかってきた様な……?」

「ッ!蘇生もしてやったんだ、ボランティア中に記憶を失くす間抜けの面倒をこれ以上みる義理はないよ!」

 

急に怒られた、美人なお姉さんに怒られて辛い。

 

『はぁ〜頭に来ますよ!しかしこれで近接主体から射撃主体に切り替えることが出来ました。』

『根が良くて面倒見も良い人なのは間違い無いのです。』

『けどサバサバし過ぎで謝罪と反省とデリカシーが足りないとちゃう?』

 

「お喋りは済んだか?しっかりついてこいよ!記憶だけじゃなく、命まで失いたくなかったらな!」

 

『では早速ウーヴェ兄貴達に追従しま…せん!』

 

え?

 

『ロスなので右に迂回します。右向くんだよ90度。』

 

左腕に付けられた赤い茨が射出され、凄まじい勢いで引っ張られる。

ターザンのような動きを頭の中の声に強要されて今にも意識が飛びそうだ。

 

『慣性で旋回しながら赤いアイテムボックスのグレネードを3つゲット。うん、おいしい。』

『このままアブダクターの元まで向かいます。』

『あ、見えてきましたね。それでは初戦闘に突入です。』

『イクゾー!デッデッデデデデ!(カーン)』

 

俺はもう駄目かもしれない

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「『   』。戦えていたが記憶が戻ったのか?」

「あ、さっきの、えぇっと…」

「ウーヴェだ。〈ウーヴェ・“サカモト”・カブレラ〉聞き覚えがないか?」

「はい、ウーヴェさん」

「“さん”なんてやめてくれ、ウーヴェでいい。はぁ……またこのやり取りか……」

 

名前を読んできたが、この人とはさっき会ったばかりだ。

この世界で面識があったのだろうか?

けど、少し悲しそうに“またか”と呟くウーヴェに、何故か申し訳ないと感じてしまう。

 

「結局お前、記憶が戻ってないんだってな?お前みたいに、催眠学習の定着が悪い奴には良くあることらしいが……」

「催眠学習……?」

「やれやれ、じゃあまた……最下層の豚箱生きか」

「最下層の豚箱……?……またってどういうことだ?」

「ま、お前なら直ぐに戻ってこれると思うが……」

「戻ってこれるって何処かに連れて行かれるのか?」

「そう心配するな、今回は身体が戦い方を覚えていて何よりじゃないか」

 

催眠学習や最下層の豚箱という文字に不安になる。

何処かに連れて行かれて捕まるのだろうか?

 

『ボランティアも既に終わりましたが、中々お迎えが来ませんね……』

『すいませへぇぇ~ん!木下ですけど、まーだ時間掛かりそうですかね~?』

『雑談タイムなんて必要ねぇんだよ』

『遅い遅い遅い』

 

頭の中の声にとって早いことが最重要らしい

何故こんなに急いでいるのだろうか?

 

『あ、やっと安全管理局の監視アクセサリが来ましたね。』

『こっちの(RTA)事情も考えてよ。』

 

赤い目の付いた未来的なゴーグルを付けた人が来た、あれもアクセサリとかいうアンドロイドなのだろうか?

 

「あなたは、PT法PTパノプティコンにおいて、記憶財産忘却罪を含む、183個の違反を犯しています」 

「!?……『183個!?と驚いてはいけません。その時点で一つ罰則が増えます(1敗)』……はい」

183もの違反と言われて驚きそうになったが、頭の中の声に“驚くこと”を禁止された。

 

『さっきの戦闘を所詮はチュートリアルだと思って雑に終わらせると、本来は256件もの違反を科されてしまいます。』

 

「再生プログラムの一部受講、並びに第1階層からの再出発を命じます」

 

『はい、再生プログラムの“一部”受講が命じられました。』

『これが“再教育課程部分スキップチャート”です。』

『最初の戦闘である程度の働きを示すことで、この後行われる再教育課程の一部をスキップすることが出来るんですね。』

『選択肢は「よく分かりせんが、分かりました」を選択しましょう。』

 

口が勝手に動く

 

「よく分かりせんが、分かりました」

 

腕がギュッとかなりきつく締め付けられる、それにビームのような拘束具から電流のようなものも感じる。

 

『はい、これで全身束縛プレイから手錠程度に収まるので、移動が早くなります。』

 

腕だけでもキツいのに、これを全身に巻かれたらとても耐えられそうにない。

その点だけは頭の中の声に感謝した。

 

『神妙に御縄につけ(時代劇)』

『てかそのレーザー拘束具を武器にして戦えば何でも蹴散らせるのでは?ボブは訝しんだ』

 

頭の中の声と同じ意見なのは癪だが、本当にそう思う。

 

「……難儀なこったな」

「まあ、大人しく勤めて早く戻ってこい……。これも何遍言ったか覚えてないくらいだがな」

「はい!またいずれどこかで、ウーヴェs……ウーヴェ!」

「!……ああ、またな。」

 

『ウーヴェ兄貴に呆れられたところで、本日は終わりたいと思います。』」

「『ご視聴ありがとうございました。』

 

その言葉を最後にあんなに煩かった声が止んだ。

目のゴーグルを付けた監視アンドロイド?に両脇を拘束されながら、頑丈そうな車の車内で考える。

この訳のわからない世界では知らないことが多過ぎる。

ウーヴェさん。いや、ウーヴェの話じゃこれからもああいう戦いがあるみたいな事を言っていた。

頭の中の声は五月蝿いし、身体を乗っ取るし、意味不明な文章を垂れ流す迷惑な存在だが、あの口振りからこれから起こる事も知っている様だった。

最善を尽くそう。

 

「絶対に生き残ってやる…!」

「「私語は慎め」」

「アッハイ、すみません…」

 

 

やはり、俺はもう駄目かもしれない

 




フリーダムウォーズの世界はwill'oとかいう生物の意思が電気として使えたり、世界線を超えることもできる不思議世界です。
なので大昔の人間の意識や、別世界の人間の意識が、同姓同名の同じ肉体を持った平行世界同位体みたいな個体に転写されてもおかしくないと思うんですよね……
駄目なら感想で石でもスティックGでも投げてください
(真ん中の戦闘描写を省略したことはバレてないな!)


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捏造PT配給食一覧 フロム風味

アクセサリのデザインと独房での話をどうしようか考え中なので、
お茶を濁すためのオマケコーナーです。


第1コード 下級栄養ブロック 蒸留水

 

下級栄養ブロック

PTの生産計画局が第1.2.3コードの咎人向けに生産する固形食料。

栄養価、保存性、量産性の三拍子が揃った優れた完全栄養食である。

同時に味ナシ、色ナシ、歯応えナシの三拍子も揃った食べられる粘土でもある。

物資が不足した世界で安定供給が可能など、きっと碌なものではない。

 

蒸留水(下級)

“水分を含んだ液体”を蒸留して生産された水。

常温で無味無臭……ではないが、汚染された水よりマシ。

化学薬品で無理やり匂いを消す最終処理をしているだけで、製造工程で蒸留しているこれは誰が何と言おうと蒸留水だとPT法に定義されている。

何れにせよブロックを流し込めて渇きを潤せる、低階層の咎人にはそれでだけでよいのだ。

 

 

第2コード チューブセット 蒸留水

 

チューブセット

下級栄養ブロックと下級ソース入りのチューブのセット。

下級栄養ブロックを多少マシに出来る。

味覚の権利は開放したか?

 

 

第3コード ペーストプレート 下級風味チューブ 下級栄養ブロック(大) 蒸留水

 

ペーストプレート

下級栄養ブロックとペースト状食品が載った一皿。

ペースト状ではあるが、栄養ブロック以外を食べられる。

ただしスプーンとフォークの使用権を開放してからだ。

 

下級風味チューブ

下級ソース入りのチューブ。

下級栄養ブロックを多少マシに出来る。

単体で支給されるそれは少しだけ多め。

だがあくまでも風味だけなのだ。

 

下級栄養ブロック(大)

大きめに作られた下級栄養ブロック。

これでプロパくんが言っていた『モリモリ食べる』が出来る。

 

 

第4コード ペーストプレート改 お湯 中級栄養ブロック 栄養錠剤 蒸留水

 

ペーストプレート改

味のある中級栄養ブロック(炭水化物味)と、固形物が多めの温かいペースト状食品、それに粉スープが付く。

温かい食事はコードの半分まで来た事を実感する。

 

お湯

熱い蒸留水。

温かい事はそれだけで良いことだ。

 

中級栄養ブロック

味と色と食感がある栄養ブロック、一箱3本入り。

3種類もあるこれは、下級栄養ブロック程量産出来ない。

蛋白質味、炭水化物味、ビタミン繊維味、好きな味を選べ。

砂糖と塩?そんな贅沢は配合されていない。

 

下級栄養錠剤

1日15粒で必要な栄養を接種出来る優れ物。

長期の偵察任務等に投入される際、特別に配給される。

噛み砕けば仄かに味がある。色は5種類。

我がPTは君達第4階層の咎人に、さらなる労働と献身を期待している。

 

 

 

ディストピア世界なのにディストピア飯がない作品とかある?いねぇよなぁ!

はい、原作の事です。正式な描写すらゲーム内でありませんでした……。

 

フリーダムウォーズの配給食が塩化ナトリウム以下の扱いである辺り、まじで無味無臭の固形物の可能性が高いんですよね。

しかもガソリンの店員曰く「歯の健康を維持する最低限の硬さ」しかないらしいので歯応えもあまりないという……。

これより酷いディストピア飯は中々無いんじゃないかと思います。

個人的に1番ゲーム内の食品関連で衝撃的だったのはCNT補強材齧ってた市民です。

流石にカーボンナノチューブは咎人以下だなぁ……。




フロム風フレーバーテキストって書こうと思うと書けないですよね。
あんなに惹かれるのには何かパワーがあるに違いない
俺には特別な知恵があるからわかるんだ(俺特智おじさん)


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パノプティコンへようこそ

徹夜で書き上げちまったゾ

追記 今朝方特殊タグで遊んでたら文章がおかしくなりました
お兄さん許して!原文壊れる
帰って調整したので一度消して再投稿しました


問答無用で独房にぶち込まれるRTA

はぁじまぁるよー!

 

ご覧の通りウーヴェ兄貴が言っていた薄汚れた豚箱の様な狭い独房です。

あ、この狭さは中盤も変わらずだから違いは綺麗かどうかだけだな!

前作では2級市民用の新しい部屋、利用できましたか?(震え声)

 

今作ではオープンワールドになったお陰で、〔PT法 82479条 第3項 平時における独房外就寝権〕を開放すれば最悪モザイク街で野宿も出来ます。

独房以外の寝る場所に困らなくて安心だな!

 

朝目覚めるとフラタニティに捕まっていること、ありますあります(9敗)

また君か壊れるなぁ(フラタニティ幹部)

治安が悪い場所で気を抜くのは、やめようね。

 

♪〜♪〜♪〜

 

やっと右側のクソデカタッチパネル君からメロディが流れました。

因みにこのクソデカタッチパネル君から音がなる前に5歩以上の歩行をすると、PT法 91248条 第3項 平時における5歩以上の自立歩行権の違反となり刑期が伸びます。

その刑期はなんと100年分になっています。

未プレイ兄貴姉貴達は100年も!?といった心境でしょう。

しかし前作既プレイ兄貴姉貴達は違います。

きっとこう思った事でしょう。「やっと調整されたか」と。

はい、前作ではたった10年で雰囲気程度の存在だった懲役システムが、今作でやっと息を吹き返しました。

他の罰則も10〜100倍になっているので見所さんです。

ま、今回の走りではできるだけ違反を少なくする模範囚プレイで行きたいと思うので、必要以上に見ることもないな!

ガハハハ勝ったな。

それにしても座り込みはOKなんですかね?

 

「『   』さん、おはようございます。」

 

出たわね黄色いモ○クマ。

はい、このドゴール帽を被ってマイクを持ったオレンジ色の熊が「プロパくん」と呼ばれるPT“唯一”の公式マスコットです。

唯一という言葉から察しがつく感の良い兄貴姉貴達は大好きSA★

 

このプロパくん、なんとPT内においてマスコットの地位を確立する為に、基本的にこのキャラクター以外を作成したり使用したりすることを禁止しているんですね。

うーん、独占禁止法なんてものはPTにはなさそうです。

したがってPT内では、「キャラクター」といえばこのプロパくんの事を指す事になります。

オリキャラの同人誌とか刷ったら懲役10万年くらい加算されそう(コミケ並感)

 

「これから、社会不適合者再生プログラムを開始します。」

「あなたは神聖なボランティアの執行中に、不注意から記憶という名の、最も重要な財産を喪失してしまった社会不適合者です。」

「この社会不適合者!このおたんこなすぅぅぅぅぅ!」

 

おたんこなすって今日日聞かねぇな(SBR)

 

「あなたには、再生プログラムの受講義務と、第1階層からの再出発並びに100万年の懲役を設定します!よろしいですね?」

 

あ、いいっすよ(快諾)

 

{+1,000,000}

禁止行為確認 Prohibited acts confirmed

Les actes interdits confirmes 被禁止的行為確認

 

 

 

 

社会不適合行為懲罰通知


 ❘❙❘❘❙❙❙❘❚❘❙❘❙❘❘❘❚
PT.Era.102014.00.00 

PT法 11284条 第8項

記憶財産忘却罪

 

許可なく記憶[資源]を喪失し、

[人的固有資源を保全する義務]

に違反したため、以下の懲役を科す

 

 


懲役 1,000,000 年


ジパングパノプティコン 中央論理機関 行き

以下、パノプティコン憲章及びPT法

パノプティコン憲章

 

全パノプティコン民を代表し、次の通りに宣言する。

 

歴史と呼ばれる人類史を通した壮大な実験は、暴虐を極めた強国間の破滅的争いの終焉と、旧体制国家群の自壊という旧人類の痛恨なる敗北をもって最終局面へ到達した。

 

そこで我らは、灰燼から不死鳥の蘇るごとく、また宵闇の地平に曙光の差すがごとく、決定的な解答を見出した。

 

都市国家のパノプティコン的発展こそは、時代の進化論的必然がもたらした政体の完成形態であり、人類史に打ち立てられた燦然と輝く金字塔なのである。

 

パノプティコン型都市国家は、国土そのものを人工的に建設することで可能となった、効率的な幸福の最大化とその最適な分配及び、全パノプティコン民をあらゆる脅威から保護する為の集中管理体制と徹底した安全保障をもって国家の根幹と成す。

 

全パノプティコン民はすべからくこれに参加し、義務を全うし、より熱烈に貢献し、而して幸福と自由と繁栄を享受する。

 

中央局による最適化された無謬の指導の下、全パノプティコン民が幸福の為のたゆまぬ献身的努力を継続することにより最大化されるパノプティコンの幸福は、全パノプティコン民に対し、それぞれの貢献に応じて適正に分配される。

 

我等は史上初めて、人類の宿願たる真に公平かつ公正な完全社会を実現したのだ。人類史最良の時代の到来である。

 

全パノプティコン民諸君。

我等の前に国家なし、我等の後に国家なし。

我等が崇高なるパノプティコンの理念の下、最終的かつ徹底的な幸福の希求に邁進せよ。

 

 

第11284条 人的固有資源の維持は義務であり、何人も濫りにこの義務を放棄してはならない。

 第2項 人的固有資源とは―――

 

 

懲罰内容に同意します

 ❘❙❘❘❙❙❙❘❚❘❙❘❙❘❘❘❚ 


 

 

 

指紋認証ポチ〜。フリーダムウォーズといえばこれです。

前作のタッチパネルを活かした指紋認証風のUIは天才的発想だと思いましたね……。

ここでファ!?100万年!?うせやろ?とか言ってると不服従で罰則を受けます。

そして、再生プログラムの受講義務に“一部”が入ってないやん!どうしてくれるのこれ(憤慨)

と憤慨してはいけません。何故かは続きを見ればわかります。

 

「よくできました!恭順的な態度を示す事は社会適合の第一歩です。」

「その恭順的な態度を評価し、再生プログラムの一部を免除します。」

 

ここで恭順的な態度を取らなければ、2件の違反

PT法 14302条 第1項 管理者への不服従罪 4000年

PT法 14302条 第3項 管理者命令への猜疑罪 500年

合計4500年の懲役が加算されるところでした。

初見突破不可能でしょこれ()

 

「再生プログラムの一部免除は、先程伝えていましたが、真に免除すべきか議論されていました。」

「記憶を失った後に優れた技能を示したからっと言って、それで傲り思い上がった振る舞いをするおたんこなすには、追加の懲役が加算されます。」

 

今作のプロパくんは発言がうざいだけでなく、AIも進化しています。

伊達に超高機能汎用窓口係を名乗ってるだけはある。

そんなことしなくていいから(良心)

 

「でも心配いりませんね。これからも重犯罪者らしく、分を弁えながら資源価値を証明してください。期待しています。」

 

激励だか罵倒だかわからない扇動をまくしたてられるのは仕様です。

これでもPT中央からの伝達事項を“やわらかく”伝える為、親しみやすさの演出として設計されているらしいっすよ?

おっ、(PT上層部の頭の中)大丈夫か大丈夫か?

 

「では、引き続き再生プログラムを実行します……おや?あなたのアクセサリは前回の戦闘で大破し行方不明になっていますね」

 

来たっ来たなぁ!

 

「それでは、協働汎用監視者、アクセサリを新たに提供します。初期設定の希望があれば指定してください」

 

スゥーーーーー……はい、恐らく視聴者兄貴姉貴達が待ちに待ったアクセサリ発注のお時間です。

原作の自由度でも同年代の作品と比べて高い自由度だったのに、今作は更に細かい所まで決めることができます。

AIも強化されたので会話内容も主要キャラと同等以上の量です。

 

標準素体そのままであるべきという兄貴姉貴がいる事でしょう。

標準素体そのままなんてとんでもないという兄貴姉貴もいるでしょう。

公平性を期すためにランダムモード一択だという兄貴姉貴もいるでしょう。

 

うp主が独断で決めても、フェチを押し付け合う兄貴姉貴達によってコメントの中で大消失が起きてしまいます。

そのため、どうするべきか大いに悩みました。

そこで今回は………………自キャラに相性が良さそうな数値のアクセを相性オートで発注しますwww

 

困ります!!困ります!!視聴者様!!困ります!!石は投げないで下さい!!あーっ!!困ります!!困ります!!視聴者様!!困ります!!フラグGは勘弁してください!!あーっ!!

 

アクセサリ愛好家兄貴姉貴から怒涛のお叱りを受けた所で、何故相性オートを選んだのか説明します。

今作では表示されないデータとして、咎人とアクセサリの間に相性度と言うものがあります。

 

前作では自キャラの過去に一切触れられていませんでしたが、今作の制作スタッフは主人公の素性を探る事が出来る様に配慮したのでしょう。

お任せモードを自キャラの作成時に利用すると、“自キャラの性格”がランダム生成されます。

この性格にあった外見のアクセサリなら監視生活でも、ストレスゲージが上がりづらいので非常にうま味です。

 

つまり相性オートは自キャラの性癖に合致したアクセサリを、自動で見繕ってくれるというわけです。

いや〜便利、便利。

 

……はい。アクセサリ愛好家兄貴姉貴達の懸念通り、素体そのままではなく、かと言って丁寧にカスタムされているわけでもなく、KBTITの様な上半身に比べて下半身が貧弱なぶっ飛んだアンバランスさをもつ面白アクセサリ等が高確率で出て来ない、面白味のないモードという事です。

 

ですがあまりに尖ったアクセサリを連れているとNPCの好感度も下がります。

透過素材を使ったメカバレ御用達のスケルトンボディアクセサリにしたり、油圧シリンダ搭載して浪漫極振り重機アクセサリにしたりして喜ぶNPCは限られるんだよなぁ。

 

因みに自キャラをガッチガチに設定し尽くすと、もれなく素性“試験管”性格“恭順”となり、監視慣れする代わりに適正値ボーナスのない平坦なステのキャラに仕上がります。

 

あ、そうだ(唐突)

今回の相性オートでも女性型素体6が出た場合と、あまりに時間がかかり過ぎる場合はリセットします。

男性キャラで女性型素体6を選ぶと、高確率である重要なNPCとの関係がぎこちなくなります。

特に女性型素体6で銀髪緑眼の美白肌なんて以ての外です。

これは関係ない話なのですが、女咎人1は女性型素体6と非常に似ているらしいっすよ。

だから男咎人を選ぶ必要があったんですね。

 

お、祈祷力が通じたのでしょうか?それなりに早く完成しました。

選択されたタイプは女性型、お前ノンケかよぉ!(驚愕)

ふむふむ、女性型素体5をベースに体格の微調整と髪と目のカラー変更を施した個体に仕上がりました。

うん、良いですね。

女性型素体5は主要キャラのアクセサリと被らないので良い選択です。

ノンケらしく胸部サイズを9にまで上げているのと、各部位の幅や長さを少し弄ってるのは、被弾判定を増やす行為なのでマイナスポインヨですが、±1以内なので良しとしましょう。

こいつ無類の巨乳好きか?

ちなみに9からアクセサリの転倒率が微妙に上昇します。

まあ大丈夫でしょう。(楽観)

違法拡張改造で18まで豊胸すると、バリケードを認識出来なくなるの笑っちゃうんすよね。

あ、現状は1〜9が調整できる限界で、5が平均です。

特に手の大きさの項目を4に上げているのは好評価ですね。

手の大きさはそのまま命中率に影響します。

女性型の初期設定は2なので、保持できる武装はハンドガンがせいぜいです。

4もあれば個人携行火器の中でも大きな武装を選択できそうです。

 

「……初期設定申請が受理されました。以降はこのアクセサリの指示に従って下さい」

「アクセサリは共有財産であり、社会貢献をするための大切なパートナーです。命令を遵守し、正しく、優しく扱ってください」

 

パ、パートナーを扱うだって!?と驚愕中の難聴系ノンケ兄貴達とレズ姉貴達には申し訳ないですが、咎人の間は出来ません。

何なら100万年の贖罪をしてもその権利はないです。

2級市民になった後にしこたま追加の権利開放と恩赦ポインヨを支払ってやっとといった感じです。

はい、つまり条件を満たせば今作では出来てしまいます。

しかしその行為自体がロスですし、PT上層部どころか天獄なんて目じゃないUNEIと戦うことになるので、R18展開はNG

 

「さぁ!我がパノプティコンの安寧の為に、今日もボランティアに勤しみましょう!レッツ貢献!」

 

去ったかな?……去ったな(確信)

ではアクセサリ姉貴の到着まで、甥のKMR、加速します!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

タンタンタンタンタンタンタン…タン……タン

お、アクセサリ姉貴のブーツの足音ですね。

入って、どうぞ(入室許可)

 

「スキャン対象者とユートペリア登録情報の一致を確認」

「アクセサリのユーザー認証完了しました」

 

何だそのタイツに包まれた太腿を見せつけるかのような、けしからん服は?実に卑猥。絶景かな。(chin×2亭)

 

「私は汎用協働監視者、アクセサリ。」

「あなたのパートナーです。どうぞよろしくおねがいします。」

 

ハイ、ヨロシクゥ!

自らパートナー宣言とか流石OPでメインヒロイン張ってるだけの事はあるぜ!

 

「ただ今より再生プログラムを開始します。よろしいですか?」

 

『はい』

『いいえ』

 

このあからさまな地雷である「いいえ」を選ばないように

勿論、答えはYESってことやな!

→『はい』

 

「あなたは咎人、PT法に違反した重犯罪者です。」

「あなたに課せられた刑罰は懲役100万年。」

「懲役を終えるまで自由を得ることはできません。」

 

前作では懲役を終えて自由を得られましたか?(震え声)

 

「この牢獄都市パノプティコンにとってただ存在しているだけの人間は重罪なのです。」

「よって、あなたには100万年の懲役に服して頂きます。」

 

→『ユートペディアって?』(伝説って?)

 

「本パノプティコンの全ての情報を統合管理しているデータベースです。」

「あなたに関する全ての情報は、常に私の目を通じてユートペディアに記録、更新され続けます。」

「あなたが生きている限り。」

 

今回の走りでは関係ありませんが、アクセサリヤンデレ監禁ルートは「私自体がパノプティコンになることだ」をしてきますので、こんなのは屁でもないです。

 

→『パノプティコンって?』(伝説って?)

 

「パノプティコンは、人類史上最善最良のシステムで、人間の幸福を追求する都市国家です。」

 

嘘つけ絶対最善最良じゃないゾ

人類史上で謳われた最善最良のなんちゃらってのは、(空想のの世界を含めて碌なものが)ないです

 

「人間が生きていくために必要な諸資源は既に枯渇し、人類が存続するには圧倒的に不足しています。」

「この過酷な環境下で生き残るため、人類がその叡智を結集して選択したのが、資源と技術を集約することで、絶対的秩序の構築と徹底した安全保障、全体幸福の最大化とその適正な分配を現実にするパノプティコン型国家です。」

 

おまえパノプティコンの事になると長文になるな?

 

「ここでは何も生み出せず資源を消費するだけの人間は、その存在自体が罪となります。」

 

オォン!アォン!(ダメージ)やめてくれよ…(絶望)

あ、ここから名シーンだゾ。心して見よ。

 

→『どうすれば?』

 

「あなたは自分の罪を贖わなければいけません。」

「贖罪が成されるまで、あなたに自由はありません。」

「逃亡は禁じられています。」

「自殺は禁じられています。」

「労働を拒否することは禁じられています。」

「横になって寝ることは禁じられています。」

「未来を語る事は禁じられています」

「その他、権利として勝ち取っていないことは、全て禁止されています。」

「あなたが規則を破ることがないように、私が常にあなたを監視し続けます。」

「ようこそ、幸福の牢獄都市パノプティコンへ。」

 

 

FREEDOM WARS IGNITION

 

 

畳み掛けてくるかのように述べて行くのはやめろォ(建前)ナイスゥ(本音)

いや〜やはりヤバい(分析)

流石は前作で一二を争う名シーンだけの事は、ありますねぇ!

ムービーじゃなくてボタン送りなのもデカいと思います。

 

 

アクセサリ姉貴の迫真の演説が済んだことですし、今日はここら辺で終わりにしたいと思います。

ご視聴ありがとうございました。




こんなに書いても5000字ってこれからが絶望的なんですがそれは

追記 特殊タグに安易に手を出したから大変な事になった…でも楽しい


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パノプティコンへようこそ 咎人

あぁ、小説に手を出した事で現実逃避が加速していく…!

表・裏・中の3構成でしたが、ここの「裏」は正直どうしようもないのでは?
表・裏・中の3構成や題名が見辛ければ感想で遠慮なく言ってください。


目隠しをされた状態でかなりの距離を延々と連れ回され。

やっと目隠しを外されたと思ったら、今度は後ろから突き飛ばされて薄汚れた部屋にぶち込まれる。

 

護送車から連れ回されている間、躓きそうになる度に叱責されて何度も小突かれた後、ようやく到着した“独房”。

入れられた独房は、刑事ドラマでよく見るそれより遥かに狭かった。

黒ずみ薄汚れている壁、跡がついた床、そして部屋の四隅にある、先程の監視アクセサリ達のゴーグルと同じ、単眼型の監視カメラ。

あと壁一面を丸ごと占領する左側の大きなモニター、いや、タッチパネルだろうか?

 

発光するそれに触ろうとしたところで、あの“声”がまた脳内に流れた。

 

『問答無用で独房にぶち込まれたRTA』

『はぁじまぁるよー!』

 

来た、“声”だ。この声が流れている間は、何かが起こる。

因みに目隠しされている間は静かだった。使えない。

 

『ご覧の通りウーヴェ兄貴が言っていた薄汚れた豚箱の様な狭い独房です。』

 

ウーヴェの言う“上”とやらに行ければこの部屋も綺麗で広い部屋になるのだろうか?

 

『あ、この狭さは中盤も変わらずだから、違いは綺麗かどうかだけだな!』

 

速攻で希望を否定された、辛い。

この独房に何か無いか探そう、ベットの下に鍵でもないだろうか?

扉からたった3歩で到着出来るベットに近づく。

 

『あーダメダメ、いきなりベットだなんてえっちすぎます』

 

動きを止められた、全くしゃがめないしベットにも乗れない。

どうやらベットは駄目らしい。

ならば壁を触りながら部屋を一周しよう。

脱出ゲームでもよく壁にヒントがあったりするし、ここでも何かあるかもしれない。

 

『おっと、5歩以上はキャンセルだ。』

『(コントローラー)暴れんなよ…暴れんなよ…。』

 

4歩歩いたところで足が動かなくなった?!たった5歩分歩くのも駄目なのか!?

声の主はいったい何がしたいのだ。

面倒なのでその場で座りこんだ。

 

『おう、まあ座れ』

 

言われなくてもそうする。

その行動が良かったのか、頭の中の声が止んだ。

“声”の介入も発生しそうに無い。

しかし3分経たずにそれは否定された。

 

『170…うーん……170秒?!』

『立つんだよぉ!さぁ、(4歩だけ)歩け!オラ!』

 

また“声”に介入され身体の操作を奪われては戻される。

それが約3分毎に1時間ほど続いた。

 

俺はもう駄目かもしれない

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

身体を操作されては取り返すループを数十回と繰り返し。

どうにでもなれと考え始めた矢先、それは起きた。

 

♪〜♪〜♪〜

 

『やっと右側のクソデカタッチパネル君からメロディが流れました。』

『因みにこのクソデカタッチパネル君から音がなる前に5歩以上の歩行をすると、〈PT法 91248条 第3項 平時における5歩以上の自立歩行権〉の違反となり刑期が伸びます。』

『その刑期はなんと100年分になっています。』

 

5歩歩いただけで一生分の寿命を課されるこの世界の理不尽さに戦慄する。

戦慄していると1時間も変化のなかったタッチパネルに変化があった。

 

「『   』さん、おはようございます。」

 

黄色い熊?の様なマスコットが画面に大きく表示される。

 

『出たわね黄色いモ○クマ。』

『はい、このドゴール帽を被ってマイクを持ったオレンジ色の熊が、「プロパくん」と呼ばれるPT“唯一”の公式マスコットです。』

 

“声”がマスコットの解説を始める

 

『このプロパくん、なんとPT内においてマスコットの地位を確立する為に、基本的にこのキャラクター以外を作成したり使用したりすることを禁止しているんですね。』

『うーん、独占禁止法なんてものはPTにはなさそうです。』

『したがってPT内では、「キャラクター」といえばこのプロパくんの事を指す事になります。』

 

“声”のマスコット解説が長い、役に立たなそうな情報ばかり説明される。

いや、どちらかというと「実況」の方が近いのだろうか?

 

「これから、社会不適合者再生プログラムを開始します。」

「あなたは神聖なボランティアの執行中に、不注意から記憶という名の、最も重要な財産を喪失してしまった社会不適合者です。」

「この社会不適合者!このおたんこなすぅぅぅぅぅ!」

 

 

 

『おたんこなすって今日日聞かねぇな(SBR)』

 

「あなたには、再生プログラムの受講義務と、第1階層からの再出発並びに100万年の懲役を設定します!よろしいですね?」

 

『あ、いいっすよ(快諾)』

 

 

 

{+1,000,000}

禁止行為確認 Prohibited acts confirmed

Les actes interdits confirmes 被禁止的行為確認

 

 

 

社会不適合行為懲罰通知


 ❘❙❘❘❙❙❙❘❚❘❙❘❙❘❘❘❚
PT.Era.102014.00.00 

PT法 11284条 第8項

記憶財産忘却罪

 

許可なく記憶[資源]を喪失し、

[人的固有資源を保全する義務]

に違反したため、以下の懲役を科す

 

 


懲役 1,000,000 年


ジパングパノプティコン 中央論理機関 行き

以下、パノプティコン憲章及びPT法

パノプティコン憲章

 

全パノプティコン民を代表し、次の通りに宣言する。

 

歴史と呼ばれる人類史を通した壮大な実験は、暴虐を極めた強国間の破滅的争いの終焉と、旧体制国家群の自壊という旧人類の痛恨なる敗北をもって最終局面へ到達した。

 

そこで我らは、灰燼から不死鳥の蘇るごとく、また宵闇の地平に曙光の差すがごとく、決定的な解答を見出した。

 

都市国家のパノプティコン的発展こそは、時代の進化論的必然がもたらした政体の完成形態であり、人類史に打ち立てられた燦然と輝く金字塔なのである。

 

パノプティコン型都市国家は、国土そのものを人工的に建設することで可能となった、効率的な幸福の最大化とその最適な分配及び、全パノプティコン民をあらゆる脅威から保護する為の集中管理体制と徹底した安全保障をもって国家の根幹と成す。

 

全パノプティコン民はすべからくこれに参加し、義務を全うし、より熱烈に貢献し、而して幸福と自由と繁栄を享受する。

 

中央局による最適化された無謬の指導の下、全パノプティコン民が幸福の為のたゆまぬ献身的努力を継続することにより最大化されるパノプティコンの幸福は、全パノプティコン民に対し、それぞれの貢献に応じて適正に分配される。

 

我等は史上初めて、人類の宿願たる真に公平かつ公正な完全社会を実現したのだ。人類史最良の時代の到来である。

 

全パノプティコン民諸君。

我等の前に国家なし、我等の後に国家なし。

我等が崇高なるパノプティコンの理念の下、最終的かつ徹底的な幸福の希求に邁進せよ。

 

 

第11284条 人的固有資源の維持は義務であり、何人も濫りにこの義務を放棄してはならない。

 第2項 人的固有資源とは―――

 ❘❙❘❘❙❙❙❘❚❘❙❘❙❘❘❘❚ 


 

 

100万年の懲役という最早想像も出来ない程の刑罰に驚いている間に、“声”が身体を操作し指紋認証を済ませてしまう。

操作されていたから顔もそのままだ。

 

『指紋認証ポチ〜。フリーダムウォーズといえばこれですね。』

 

そういえば再生プログラムとやらの受講を一部スキップ出来ると、“声”が言っていたが嘘だったのだろうか?

いや、あの市街地で拘束してきた監視アクセサリも確かに言っていた。

質問しようとしたところで“声”が説明する。

 

『ここでファ!?100万年!?うせやろ?とか言ってると不服従で罰則を受けます。』

『そして、再生プログラムの受講義務に“一部”が入ってないやん!どうしてくれるのこれ(憤慨)と、憤慨してはいけません。何故かは続きを見ればわかります。』

 

“声”に従い口を噤む

 

「よくできました!恭順的な態度を示す事は社会適合の第一歩です。」

「その恭順的な態度を評価し、再生プログラムの一部を免除します。」

 

『ここで恭順的な態度を取らなければ、2件の違反』

『〈PT法 14302条 第1項 管理者への不服従罪〉4000年』

『〈PT法 14302条 第3項 管理者命令への猜疑罪〉500年』

『合計4500年の懲役が加算されるところでした。』

『初見突破不可能でしょこれ()』

 

罠の様な仕組みに恐怖する。

それと同時に“声”が最適解を選択しているのを確信した。

 

「再生プログラムの一部免除は、先程伝えていましたが、真に免除すべきか議論されていました。」

「記憶を失った後に優れた技能を示したからっと言って、それで傲り思い上がった振る舞いをするおたんこなすには、追加の懲役が加算されます。」

 

『今作のプロパくんは発言がうざいだけでなく、AIも進化しています。』

『伊達に超高機能汎用窓口係を名乗ってるだけはあるな!』

『そんなことしなくていいから(良心)』

 

「プロパくん」の真っ黒で大きな目と目が合ってしまう。

まるで考えを見透かされているかのようだ。

一見可愛らしいマスコットの様な外見をしているが、この所業を見たらもうそのようには見れない。

 

「でも心配いりませんね。これからも重犯罪者らしく、分を弁えながら資源価値を証明してください。期待しています。」

 

『激励だか罵倒だかわからない扇動をまくしたてられるのは仕様です。』

『これでもPT中央からの伝達事項を“やわらかく”伝える為、親しみやすさの演出として設計されているらしいっすよ?』

『おっ、(PT上層部の頭の中)大丈夫か大丈夫か?』

 

全くだ、“声”の意見に内心頷く。

 

「では、引き続き再生プログラムを実行します……おや?あなたのアクセサリは前回の戦闘で大破し行方不明になっていますね」

 

『来たっ来たなぁ!』

 

“声”が活気づく。何が来るのだろうか?

 

「それでは、協働汎用監視者、アクセサリを新たに提供します。初期設定の希望があれば指定してください」

 

プロパくんが、アクセサリに希望があれば指定しろという。

みんながみんなヘルメットを被っているんじゃないのか?

それに罪人1人にアンドロイド1体とは凄いことだ。

 

『スゥーーーーー……はい、恐らく視聴者兄貴姉貴達が待ちに待ったアクセサリ発注のお時間です。』

 

“声”の実況が高速化する。うまく認識出来ない。

 

『そのため、どうするべきか大いに悩みました。』

『そこで今回は………………自キャラに相性が良さそうな数値のアクセを相性オートで発注しますwww』

 

『komaりmaす!!こまriますsu!!しtyoうsya様!!』

 

“声”の様子がおかしい。

元から変な言動だが、ノイズ混じりになることはなかった。

何かあったのだうか?

暫くノイズ混じりの声が高速で流れたら元に戻った。

 

『つまり相性オートは自キャラの性癖に合致したアクセサリを、自動で見繕ってくれるというわけです。』

『いや〜便利、便利。』

 

どうやら“声”は任せてくれるらしい。

タッチパネルに表示された「協働汎用監視者 初期設定申請」のタブに触れると、ヘルメットの無い素顔のアクセサリが表示された。

あのヘルメットが顔だと思っていたから、中身はこんな顔だったのか!と一人感心する。

アクセサリは男性型と女性型の2種類から選べるだけでなく、その容姿も細かく設定できる様だ。

これから決めたアクセサリが、この独房を監視する監視者になるらしい。

なら女性型の方が良いと思い女性型を選択する。

(男性型のアクセサリには目もくれなかった)

アクセサリの姿を思い描きながら、設定できる項目を弄るのが楽しくなってきたところで、“声”が思い出したかのように喋りだす。

 

『あ、そうだ(唐突)』

『今回の相性オートでも女性型素体6が出た場合と、あまりに時間がかかり過ぎる場合はリセットします。』

 

リセット。その言葉に言いようのない恐怖を感じて、今の選択項目を見る。

〔〈女性型素体6〉〈身長5〉〈頭部4〉〈頸部5.4〉〈腕部6.6〉〈掌4〉〈脚部6.6〉〈胴部6.5〉〈胸部9〉……〕

拙い、女性型素体6だった。これは駄目かもしれない。

 

『特に女性型素体6で髪型5の銀髪緑眼の美白肌なんて以ての外です。』

 

顔の設定を確認する。

〔〈髪型5〉〈髪色1 25(銀)〉〈髪色2 25(銀)〉 〈瞳1〉〈虹彩11(黄緑)〉……〕

かもしれないどころか完璧に同じだった。

急いで素体選択まで戻り、部位の調節項目はそのままに1つ上の素体5を選択する。

 

『KMR早くしろー』

 

うわ、“声”に急かされた!

仕方ないから決定を連打して部位の調節項目を飛ばし髪型を4に、髪色も時間がないから髪色1だけを近くの27(鈍色)に、虹彩11から一番下に移動した26(灰色)と、瞳を念の為2に設定して完了。

おら!これでどうだ!

 

『お、祈祷力が通じたのでしょうか?それなりに早く完成しました。』

『選択されたタイプは女性型、お前ノンケかよぉ!(驚愕)』

 

五月蝿い、女性型を選んじゃいけないのかよ。

 

『ふむふむ、女性型素体5をベースに体格の微調整と髪と目のカラー変更を施した個体に仕上がりました。』

『うん、良いですね。』

 

どうやら“声”もこのアクセサリをお気に召したらしい。

 

『女性型素体5は主要キャラのアクセサリと被らないので良い選択です。』

『ノンケらしく胸部サイズを9にまで上げているのと、各部位の幅や長さを少し弄ってるのは、被弾判定を増やす行為なのでマイナスポインヨですが、他の部位は±1以内なので良しとしましょう。』

『こいつ無類の巨乳好きか?』

 

冷静に分析されているのが癪に障る。

そうだよ、巨乳好きで悪いか!

 

『特に手の大きさの項目を4に上げているのは好評価ですね。』

『手の大きさはそのまま命中率に影響します。』

『女性型の初期設定は2なので、保持できる武装はハンドガンがせいぜいです。』

『4もあれば個人携行火器の中でも大きな武装を選択できそうです。』

 

手を大きくした事を褒められた。

5が平均で2は小さ過ぎると思ったのが功を奏した。

“声”にとってアクセサリの外見よりも性能が重要らしい。

 

「……初期設定申請が受理されました。以降はこのアクセサリの指示に従って下さい」

「アクセサリは共有財産であり、社会貢献をするための大切なパートナーです。命令を遵守し、正しく、優しく扱ってください」

 

『パ、パートナーを扱うだって!?と驚愕中の難聴系〜』

 

また“声”の実況が高速化する、殆ど認識できなかった。

 

「さぁ!我がパノプティコンの安寧の為に、今日もボランティアに勤しみましょう!レッツ貢献!」

 

『去ったかな?……去ったな(確信)』

『ではアクセサリ姉貴の到着まで、甥のKMR、加速します!』

 

プロパくんが去った事を確認した“声”はまた黙った。

狭い独房がやっと静かになった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

タンタンタンタンタンタンタン…タン……タン

 

誰かの足音が近づいてくる。反響して分かりづらいが一人分。

もしや先程発注したアクセサリだろうか?

こんな短時間でアンドロイドを生産出来るとは凄まじい。

 

『お、アクセサリ姉貴のブーツの足音ですね。』

『入って、どうぞ(入室許可)』

 

“声”が戻ってきた。

“声”はいったいどこの立ち位置にいるのだろう。

少なくともこの独房の入室許可を出すのは“声”ではない

 

「スキャン対象者とユートペリア登録情報の一致を確認」

「アクセサリのユーザー認証完了しました」

 

『何だそのタイツに包まれた太腿を見せつけるかのような、けしからん服は?実に卑猥。絶景かな。(chin×2亭)』

 

座り込んでいたから自然と太腿に目がいく

“声”の言う通りタイツを見せつける様な服だ。

 

「私は汎用協働監視者、アクセサリ。」

「あなたのパートナーです。どうぞよろしくおねがいします。」

 

「こ、こちらこそよろしくおねがいします!」

声は合成音声で口調も硬いが、その美しい眼の前の存在をロボットとは思えなかった。

 

『ハイ、ヨロシクゥ!』

『自らパートナー宣言とか流石OPでメインヒロイン張ってるだけの事はあるぜ!』

 

「ただ今より再生プログラムを開始します。よろしいですか?」

 

このあからさまな地雷である「いいえ」を選ばないように

勿論、答えはYESってことやな!

 

“声”に言われるまでもなく「はい」と答える。

 

「あなたは咎人、PT法に違反した重犯罪者です。」

「あなたに課せられた刑罰は懲役100万年。」

「懲役を終えるまで自由を得ることはできません。」

 

『前作では懲役を終えて自由を得られましたか?(震え声)』

 

「この牢獄都市パノプティコンにとってただ存在しているだけの人間は重罪なのです。」

「よって、あなたには100万年の懲役に服して頂きます。」

 

「ユートペディアって何だ?」

『伝説って?』

 

“声”が五月蝿い。

この世界の事を知れる貴重な機会を無駄にしないで欲しい。

 

「本パノプティコンの全ての情報を統合管理しているデータベースです。」

「あなたに関する全ての情報は、常に私の目を通じてユートペディアに記録、更新され続けます。」

「あなたが生きている限り。」

 

アクセサリの生きている限り全てを監視し続けるという発言に気圧される。

 

『今回の走りでは関係ありませんが、アクセサリヤンデレ監禁ルートは「私自体がパノプティコンになることだ」をしてきますので、こんなのは屁でもないです。』

 

不穏な内容が聞こえるが無視して続ける

 

「パノプティコンってのは何だ?」

『伝説って?』

 

“声”が五月蝿い。

“声”は一定の状況になったら同じ言葉を喋るらしい。

無理にでもその言葉で押し切ろうという気概を感じる。

 

「パノプティコンは、人類史上最善最良のシステムで、人間の幸福を追求する都市国家です。」

 

『嘘つけ絶対最善最良じゃないゾ』

『人類史上で謳われた最善最良のなんちゃらってのは、(空想の世界も含めて碌なものが)ないです』

 

「人間が生きていくために必要な諸資源は既に枯渇し、人類が存続するには圧倒的に不足しています。」

「この過酷な環境下で生き残るため、人類がその叡智を結集して選択したのが、資源と技術を集約することで、絶対的秩序の構築と徹底した安全保障、全体幸福の最大化とその適正な分配を現実にするパノプティコン型国家です。」

 

『おまえパノプティコンの事になると長文になるな?』

 

「ここでは何も生み出せず資源を消費するだけの人間は、その存在自体が罪となります。」

 

『オォン!アォン!(ダメージ)やめてくれよ…(絶望)』

『あ、ここから名シーンだゾ。心して見よ。』

 

「じゃあ、どうすればいい?」

 

「あなたは自分の罪を贖わなければいけません。」

「贖罪が成されるまで、あなたに自由はありません。」

「逃亡は禁じられています。」

「自殺は禁じられています。」

「労働を拒否することは禁じられています。」

「横になって寝ることは禁じられています。」

「未来を語る事は禁じられています」

「その他、権利として勝ち取っていないことは、全て禁止されています。」

「あなたが規則を破ることがないように、私が常にあなたを監視し続けます。」

「ようこそ、幸福の牢獄都市パノプティコンへ。」

 

『畳み掛けてくるように述べて行くのはやめろォ(建前)ナイスゥ(本音)』

『いや〜やはりヤバい(分析)』

 

本当にヤバい。何ってこの世界がヤバい。

理解するために黙って聴き入ってたから余計に解ってしまった。

この世界に絶望しかない。絶望しかけて叫びそうになった。

想像の及ばないレベルで自由が無かった。

 

『アクセサリ姉貴の迫真の演説が済んだことですし、今日はここら辺で終わりにしたいと思います。』

『ご視聴ありがとうございました。』

 

“声”はそう言って一時的に引っ込んだ。

こんな世界で生き抜くことなんて可能なのだろうか?

 

やはり、俺はもう駄目かもしれない

 

 




寝ようとするとアイデアが浮かんで来て書いちゃう、ヤバいヤバい。

文末の「俺はもう駄目かもしれない」は、ある作者さんの作品のリスペクトです。
あれがハーメルンで最初に見た作品なので、未だに更新を待ってます。
話を重ねたら「もう俺は限界かもしれない」になるかも?


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パノプティコンへようこそ NPC

裏は書けないといったな?あれは嘘だ。
原作にも出てこないモブ市民の名前と設定まで作ったのは、控えめに言ってフリーダムウォーズ界隈初では?

あとアクセサリのイメージをわかりやすくするためイメージ画像を作りました。
主人公のアクセサリのイメージ
ちり子式ふわ髪女の子メーカー様より
https://picrew.me/image_maker/1333071

【挿絵表示】


なんかぱっとしない……しなくない?
イメージは後で変更になるかもしれません。


モブNPC市民side

 

その日、PT中央部のある一室。

具体的には安全保障局・教導部・再教育課・第一階層対策室で、赤いトレンチコートの様な軍服を羽織った女性が一人苛ついていた。

 

安全保障局、教導部、再教育課、第一階層対策室の“一級市民”。

管理官<テューニ・“25”・ラーゲルグレーン>だ。

 

「この重犯罪者が……。」

 

テューニは気が立っていた。

再教育課は聞き分けの無い咎人の再教育を行うあまりいい職場とは呼べない部署だ。

しかし第一階層対策室は少しだけ異る。

再教育プログラムを部下の監視アクセサリに任せて、咎人以下のゴミ共に関わらず過ごせるのだ。

PT下層勤務でも、咎人が収容されているPT外縁部ではない中央部に仕事場があるので、空気の清浄度も悪くない。

それに独房前の通路“ロウストリート”に第一情報位階権限の咎人が出てこないから見回りも最低限で済む意外と人気の職場だ。

しかし今日は駆り出されている。

例の咎人、再教育プログラム“一部”免除者のせいだ。

ここで働いていた先輩方の話でもそんな存在は聞いたことがない。

記憶喪失の咎人は以前の人格が消滅しているので、全功績と資産はロスト扱いで没収、失った技術と知識を再教育プログラムでゼロから学習させるからこのような事は起こりようがない。

しかし現実に起きてしまった。

 

「くだらない要件で手間取らせるな……。」

 

「随分と気が立ってるじゃねぇかテューニ?生理か?」

「フハハハっ!急に笑わせるなヘイノネン。またラーゲルグレーンに怒られるぞ」

 

声に反応して振り向くとそこにはデリカシーの無い厳つい髭面の男性管理官<ヘイノネン・“25”・ジョット>と、何時も愉快そうに笑う吊り目の男性管理官<レナルド・“25”・インマヌエル>がいた。

 

この感じはレナルドがヘイノネンに何か吹き込んだな。

 

「セクハラだぞ男共、早く要件を言え!私も忙しい」

 

「そう怒るなチューニ。噂で聞いたぜ?再生プログラムの一部免除者。そいつにちょっと興味があってな?その仕事、俺が代わってやるよ。」

 

「ほう?ロウストリートの見回りと戦闘ばかりのお前が自ら仕事とはな?どういう風の吹き回しだレナルド。どうせお前の筋書きだろう。」

 

「いやいやいや、人聞きの悪い事を言うなテューニ。私は第一階層対策室の所属職員全員が知るべき当然の情報を同僚に連絡しただけだ。そこに他意はないよ!クククッ」

 

なるほどそういう事か。

レナルドは記憶を失った割に動ける将来思い上がりそうな再教育者にヘイノネンをぶつけようとしているのだ。

まったく、いい性格をしている。

そのせいか何時にも増して“愉しそう”だ。

 

「わかった、この仕事は任せる。しかし“ロスト”は避けろよヘイノネン。こんなでもPTの人的資源だ。」

 

「わかってるっての。俺はまだ再教育中の咎人を一度もロストさせてないんだぜ?信頼してくれよぉ、同じ職場の仲間だろぉ?」

 

ふん、どうだか。男共二人に端末ごと預け席を立つ。

急に入った仕事で逃しそうになった昼飯を食べに向かう。

今日は前に同僚の女管理官であるパメラが絶賛していた、デザートセットも追加で注文しよう。

まだ昼休みは終わってないはずだ。




テューニ、パメラ、レナルドは一応原作の第一階層にいます。
しかし当然名前だけで苗字とか特に無い外見も全く同じ使いまわしNPCです。
彼ら彼女らは会話しても汎用会話だけの素性もよくわからないモブキャラなので、出しすぎると作者の持ちネタが枯渇して詰みます。
ヘイノネンだけは完全なオリキャラです。
ガバは走者の誉れ


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セ1-0号再教育ボランティア 地獄の基礎訓練

RTA小説特有のスキルポイント要素の代わりに素質システムを導入したは良いが、素質システムの為に数値を考えるの大変過ぎた。

教官といえばあの人なキャラを教官アクセサリとして特殊召喚!
原作には再教育要素殆ど無かったから多少はね?


前作には無かった再教育要素

はーじまるよー!

 

前回アクセサリ姉貴迫真の禁止口撃に絶望させられたところから続きです。

 

前回からチラホラ出てきた再教育とは、記憶を失った咎人や、重大な違反でPTに反省を促されている最中の咎人、PT法なんて聞いたこともない一般ジャンク街生まれ等を、1から鍛え直す教育過程のことです。

 

再教育では基礎編と実践編があり、自キャラの素質が初めて数値で判明する基礎編を進めて行きます。

 

基礎編は「セ1-0号再教育ボランティア」という名前なのでそれをアクセサリ姉貴に申請します。

 

只今のゲーム内時刻は12:30、間に合ったな。

12:00〜13:00までにセ1-0号再教育ボランティアを申請すれば面白いNPCに教育してもらえます。

そのNPCにかかれば高確率で神ステを引いてくれるので、皆も利用しよう!

 

会話は連打してスキップ!アクセサリ姉貴が言ってる内容も要約すれば訓練受けて価値を高めろとしか言ってません。

 

「申請を確認しました。これから基礎訓練場に向かいます。」

「ただし第1情報位階権限の咎人は、独房と戦闘区域以外の風景を見ることは禁止されています。」

「よってここから基礎訓練場到着までの間、視界を制限させて頂きます。」

 

アクセサリ姉貴による目隠し移動イベントはノンケ臭くて敵わん、訓練場に到着まで114514倍速だ!

 

付く〜。

 

やって来ましたー!第一階層セルガーデン、狙い通り東側再教育エリア第3基礎訓練場。

セルガーデンとはPT内部に存在するキューブ(セル)状の区画の通称で、正式名称を多目的汎用自在区画と言います。

基本形の変わるダンジョンみたいな空間ですが、ここは再教育の為に訓練施設として常設されています。

東西南北に4箇所ずつあるので本編のNPCとも出会えるかも?

今回は……いないみたいですね()

モブしかいねぇー!

 

ここで実践編の前に基本を叩き込まれます。

ここの訓練教官アクセサリは某アイドルアクセサリ並の特別なAIを搭載した上位機種なので、言うことは神様の言葉だと思って励みましょう。

識別番号はACC:R1000EX10810MN。

通称ハートマン教官です。

SIR!YES!SIR!

とんでもない大昔に作られたアクセサリらしいっすよ?

人格ファイルでもインストールされてるのかもしれないっすね。

 

え?一緒に居たアクセサリ姉貴?

アクセサリ姉貴なら他の咎人のアクセサリと一緒に待合室で待機してますよ。

終わったら独房に回収してくれます。

バグ利用で待機部屋を覗くとアクセサリ兄貴姉貴達が時間停止物のAVみたいでシュールだから皆も覗こう!

 

前作では再教育ボランティア1-1と1-2のたった2つのチュートリアルをクリアすれば、再教育は終了しました。

あまりにアッサリとし過ぎていて、モブNPC達の発言と多くの矛盾が生じ物語的に違和感を持った前作既プレイ兄貴姉貴も多いと思います。

 

しかし本作は設定を数十年単位で練り上げただけのこともあり。

再教育要素としてこの世界の一般常識を学習したり、武器を正しく分解結合をしたり、軍隊じみた走り込みをする過程が、ミニゲームとして設定に違和感なく収録されています。

 

このミニゲームをクリアすることで自キャラの素質を上げるという仕組みなわけですね。

 

素質システムは今作初登場のシステムで、簡単に言えば自キャラの才能みたいなものです。

前作既プレイ兄貴姉貴達にわかり易くするなら、自キャラの素質を調整することで“ブースター”を自前で保持しているような感じでしょうか?

 

あ、ブースターは中盤で開発可能になる特殊装備の総称です。

体力を増やしたり、イバラの射程を伸ばしたり、お店の商品が安くなるクーポンもあります。

装備で割引ってこれもう(仕組み)わかんねぇな?

ブースター作製は手間ですが金策になるので、製作可能段階に入ったら常に生産し続けますよ〜するする。

 

素質は体力、活力、筋力、技量、学識、will'oの6種類があります。

影響する項目は以下の通りです。

 

体力

・総HP量に影響する。

・総will'o量に影響する。

 

活力

・移動速度に影響する。

・状態異常耐性に影響する。

 

筋力

・近接攻撃力に影響する。

・投擲距離に影響する。

 

技量

・遠距離攻撃の命中率に影響する。

・クリティカルに影響する。

 

学識

・指揮能力に影響する。

・生産技能に影響する。

・理解度に影響する。

 

will'o

・will'o回復速度に影響する。

・茨質管制装備の適性に影響する。

・運命力に影響する。

 

どう見てもフロム・ソフトウェア産のステ振り画面じゃないか!

まともなのは僕だけか!(ヒューイ)

 

はい、フロム要素が出てきました。

とはいえレベル制ではない狩りゲーなので、この段階の素質ポイントを全て筋力に振っても、効果はブースター「アタック+」や「アタック:アブダクター」のそれに負けます。

あくまでも自キャラの素性や特徴に説得力を持たための要素です。

(それが重要にならないとは言っていない)

 

この基礎編では体力、活力、筋力、技量、学識、will'oのいずれかを訓練で上昇させられますが、各ステは1以上が保障されているので、どんな「クソ雑魚産まれるべきでは無かった持たざる者ナメクジ観光客」でも、素質合計値が6以上はあります。

しかもここの訓練で30までは鍛えて貰えるから安心だな。

 

更に一部受講スキップのお陰で体力、活力、筋力、技量の4種に2ずつ振られています。

つまり一部受講スキップは14+Aで素質合計値14以上のキャラが確定です。

けど流石に合計値14はリセットだ。

初期素質値合計20は目指したいところさん。

 

スリザリン(合計14)は嫌だ…アズカバン(再走)も嫌だ…

 

体力3 活力4 筋力3 技量4 学識8 will'o5

 

レイブンクローーーーーーーゥ!!

 

マ?素性が元咎人確定なのにグリフィンドール(活力&技量特化)やバッフルパフ(体力&筋力特化)じゃないのか……。

 

合計値27で学識8とか滅茶苦茶珍しいでございますわよ?

政治局の文化発掘委員会所属の市民かなにかでいらして?

 

失礼、あまりの学識値の高さに驚いてお嬢様になってしまいましたわ。

とはいえ学識が8もあれば色々出来ます。

指揮系なら仲間への指示が通り易くなってガバも減らせますし、生産系なら強力な武器を開発して効率を上げられます。

will'o値も5あるので、使える茨の属性も捕縛・防御・回復と選り取り見取りです。

体力・活力・筋力・技量が想像以上に低いですが、そこは再教育訓練。

訓練次第でどうにでもなります。

 

活力と筋力と学識に1ずつ訓練でポイントを振って、現在のステはこうなりました。

 

体力3 活力5 筋力4 技量4 学識9 will'o5

 

追加訓練たったの3回分で合計素質値30とは素晴らしいデレ乱数だぁ(恍惚)

 

学識値は既に高いのに何故追加で1振ったのかというと、ここで教育を受けないとNPCとの会話イベントで痴呆シリーズ並の謎選択肢が表示されて好感度管理が難しくなるからですね。

 

フリーダムウォーズのおバカキャラは一人で十分だ。

無事ハートマン教官に合格貰ったことですし。

じゃ、ギャラ(良ステ自キャラ)貰って帰るから。

独房まで倍速だ!

 

「訓練お疲れ様でした。……バイタルの大幅な低下を確認。独房に戻り次第、速やかに休息を取ってください。」

 

やはりEX10810MN教官の訓練は過酷だと認識されるようです。

いいステのキャラに仕上がったことですし、丁度いいのでここで終わりにしたいと思います。

ご視聴有難うございました。

 




この回の為だけに今後登場するかわからないモブNPCを6人も用意した。
もうネタが無くなりそう


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セ1-0号再教育ボランティア 地獄の基礎訓練 咎人

原作特有の本編ボランティア全部クリアしても90万年近く残る仕様をなんとかしたい。


「あなたは咎人、重犯罪者です。」

「本来あなたに与えられる自由はありません。」

「しかしあなた自身が幸福を希求し、また本パノプティコン全体の幸福へ貢献することによってあなたは恩赦を得ることができます。」

 

「恩赦を得て何が出来るんだ?」

 

「恩赦を受ければ、刑期を減らすことができます。」

「100万年の懲役を終えれば、あなたは自由を得られます。」

「また恩赦によって様々な権利を解放していくことも可能です。」

 

「つまり恩赦は刑期を減らすだけの存在じゃなく流通してる通貨やポイントの一種か?」

 

「肯定します。恩赦ポイントはPT中央論理機関行きの正式な権利開放申請書からモザイク街の非合法取引まで広く流通しています。」

 

ん?まてよ、ということは……。

 

「大量の恩赦ポイントをPTの外から入手した場合、それを減刑に用いる事は可能?」

 

「不可能です。恩赦による減刑とは、パノプティコンへの咎人の貢献に対して齎されるものであり、咎人側から発生するものではありません。」

 

えぇ……それ通貨としては不完全なのでは……?

 

「しかし、その恩赦ポイントによって収集された物資を、納品等の手段により社会へ還元すること。それを本パノプティコンは貢献の一種として認めており、減刑の対象となります。」

 

なるほど、元々物資が不足してるから一部物々交換じゃないと機能しないのか。

「じゃあその貢献って?」

 

「労働を通じて、あなたと本パノプティコン全体の幸福増大に寄与し、それを享受する事です。」

 

「権利ってどこまでが範囲?」

 

「生活環境の改善や、日常行動の制約解除など様々な権利があります。」

「しかし、今のあなたには、何の権利もありません。」

「ただし、本パノプティコンへ貢献することにより、あなたはそれらの権利を獲得していくことができます。」

「獲得できる権利の種類も、あなたの貢献度と、情報位階権限の上昇によって増えていきます」

 

なんて?また知らない単語が出てきた。

「その情報何とかっていうのは何だ?」

 

「情報位階権限とは、咎人に与えられた情報へのアクセス権であり、咎人の序列の指標になるものです。また、情報位階権限は《コード》とも呼ばれます。」

 

あ、じゃあその呼び方でお願いします。

 

「了解しました。本パノプティコンの貢献度によって、あなた達咎人には8段階の情報位階権限(コード)が与えられます。」

「上位の情報位階権限(コード)を得る程、より多くの権利が獲得できるようになります。」

「また本パノプティコンは多層構造を成しており、上位の情報位階権限(コード)獲得者程、生活環境の良い階層に居住できます。」

 

「つまり咎人は軍人で、情報位階権限(コード)は曹とか佐みたいな階級?」

 

「ユートペディアより確認中……。旧世界における安全保障を担う武装勢力とその指揮系統……。肯定します。咎人にあたる階級は旧世界の下士官までであり、安全保障局に所属する2級市民が准士官、安全保障局員が尉官、上級安全保障局員が佐官、中央委員会会員が将官にあたります。」

 

えぇ…それ先任軍曹辺りが絶望的に足りなくならない?

「咎人が情報位階権限(コード)を上げるにはどうすればいいんだ?」

 

「上位の情報位階権限(コード)を取得するには、上位情報位階権限(コード)取得公試を受ける必要があります。」

「上位情報位階権限(コード)取得公試の結果を受け、その成果が生産計画局選定院より合格と認められれば、昇格することができます。」

 

「ただし情報位階権限(コード)取得公試を受けるには、各情報位階権限(コード)で公試参加条件を満たす必要があります。」

「なお、あなたの今の情報位階権限(コード)は、第1情報位階権限(コード)。ここは第一階層の独房。」

「つまり、あなたは最下層の咎人です。」

 

そんなことはわかっとるわい!

 

「まずは第2情報位階権限(コード)への昇格を目指すことをお勧めします。」

「以下が第2情報位階権限取得考試参加条件となります。」

 

第2情報位階権限取得考試参加条件

999,000年以下まで減刑する

安全保障局発行ボランティア参加権を解放する

平時における5歩以上の自立歩行権を解放する

平時における独房外行動権を解放する

平時における横臥権利を解放する

 

まずは1000年かぁ……先は長いな。

ん?[平時における横臥権利]を解放?

 

「アクセサリさん?ちょっとよろしい?」

「質問をどうぞ」

[平時における横臥権利]ってのは端的に言うと横になって寝れないってこと?」

「肯定します」「マジで?必要な恩赦ポイントは?」

「100ポイントです。」「今の俺の所持ポイントは?」

「0ポイントです。」「俺が今できる貢献は?」

「特にありません」「納品出来そうな物って所持品にある?」

「記憶喪失はロスト扱いの為、以前の所持品は没収されています。」

「むしろ今の所持品って何があるんだ。」

「何もありません。私と小型貢献窓口はPTより貸し与えられた公共物であり、現在あなたが着用している服も咎人用配給服です。」

「小型貢献窓口?初耳なんだが。」「こちらになります。」

「何この黒い透明な板は?」

「咎人が資源や恩赦ポイントを運用する為の小型窓口です。」

「進化したiPhoneやAndroidってところか?」

「ユートペディアより確認中……。旧世界の情報端末……。iPhone……Android……該当情報ナシ。申し訳ありません。それらの単語が何を指しているかわかりません。」

 

うわ、その2つが伝わって無いのわかると絶望感が増す、知りたく無かった。

てかどうしろと?既に詰みかな?

 

「逆に咎人が出来るメジャーな貢献って何よ?」

 

「あなた達咎人にとって最も一般的な貢献方法は本パノプティコンの幸福増大を目指す活動、ボランティアを行うことです。」

 

「ボランティアは戦闘を始めとする作戦行動だよね?」

 

「肯定します。現在、地上に残された僅かな資源を巡り、パノプティコン間で資源の争奪戦が発生しています。」

「ボランティアはこの資源争奪戦を生き残り、本パノプティコンに幸福を齎す為の活動です。」

「その主な内容は、敵性パノプティコンに奪われた資源の奪還や、本パノプティコンを侵略しようとする敵の排除等になります。」

「あなたに適したボランティアが、咎人の幸福希求を介助する安全保障局ボランティア管理部より適宜発行されます。」

 

「で、そのボランティアは今ないの?」「再教育期間中なのでありません。」

 

それもう詰みじゃん。“声”も繋がらないしどうしろと

 

「『はい、よーいスタート』」

「『前作には無かった再教育要素。はーじまるよー!』」

 

来た、“声”だ。つまり状況が大きく変化する!

 

「……。ちょうど今、あなたに再教育ボランティアが発行されました。」

 

やはり“声”は状況が動く瞬間に最適解を引くために現れる。

 

「『前回アクセサリ姉貴迫真の禁止口撃に絶望させられたところから続きです。』」

「『まずはアクセサリ姉貴に話しかけてフラグを進行させましょう。』」

よっしゃまかせとけ

「再教育ボランティアって?」

 

「あなたは記憶喪失により、経験と基本的知識を失っています。」

「その欠落を補填し、あなたを教育し直す為のボランティアです。」

「小型貢献窓口から再教育ボランティアを申請してください。」

 

小型貢献窓口の操作感は殆どスマートフォンだ。

[セ1-0号再教育ボランティア]を選択し申請する。

 

「申請を確認しました。これから基礎訓練場に向かいます。」

「ただし第1情報位階権限の咎人は、独房と戦闘区域以外の風景を見ることは禁止されています。」

「よってここから基礎訓練場到着までの間、視界を制限させて頂きます。」

 

「『アクセサリ姉貴による目隠し移動イベントはノンケ臭くて敵わん、訓練場に到着まで倍速だ!』」

 

“声”がまた引っ込んでしまった。

アクセサリが目隠しを持って近付いてくる。

目隠しで視界を防ぐのはわかったが付けないのだろうか?

 

「目隠し着用の為、後ろを向いて下さい」

「あぁ、なるほどね。了解」

納得し後ろを向く、すると身体に目隠しの布地以外の感触が襲いかかる。

「うおっ!」

アクセサリの豊かな胸が背中に押し付けられる。

will'oエンジンの熱量で仄かに温かいそれは人のそれと変わりなかった。

「何か問題でも?」「いや、なんでもないです。」

「では向かいます。手を離さずついてきて下さい。」

 

真っ暗な視界の中、アクセサリの手に引っ張られて、先程の感触を意識しドギマギしながら基礎訓練場に向かうのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「『付く〜。』」

「『やって来ましたー!第一階層セルガーデン、狙い通り東側再教育エリア第3基礎訓練場。ここで実践編の前に基本を叩き込まれます。』」

「『セルガーデンとはPT内部に存在するキューブ(セル)状の区画の通称で、正式名称を多目的汎用自在区画と言います。

「『基本形の変わるダンジョンみたいな空間ですが、ここは再教育の為に訓練施設として常設されています。』」

 

「私は訓練終了までの間、こちらの待機室に控えています。教育アクセサリから要請を受けるまでは、一切のナビゲーションは出来ません。」

 

アクセサリと別れ、セルガーデンの基礎訓練場にに入室する。

 

学校の校庭程ある基礎訓練場では自分の他にも5人の咎人がいた。

自分の入室と同時に扉がロックされ、反対側の扉から戦争映画に出て来そうな鬼軍曹っぽい服装をしたアクセサリが出てきた。

何か嫌な予感がする。

 

「『はい、あれが東側第3基礎訓練場名物。教育型アクセサリACC:R1000EX10810MN。通称ハートマン教官です。どっからどう見ても某FMJ弾の映画のあの人で草』」

 

「集合!」

 

急な号令に誰も反応出来ないでいる。

 

「『あ、教官の機嫌を損ねるとロストよりつらい目に合います。』」

 

「聞こえなかったのか重犯罪者ども!総員集合!」

 

“声”助言に従い急いで向かう。

 

「駆け足!整列しろ底なしの馬鹿どもが!」

 

なんとか教官アクセサリの眼の前に6人が整列し、教官は自己紹介をし始める。

 

「私は教育型アクセサリ、識別番号ACC:R1000EX10810MN。識別番号の数字から『ハートマン』を名乗っている。」

「諸君らは幸運だ。他の教育型アクセサリなら機械的に無機質かつ優しく教えただろうが、そんなのはPTの資源を損なう愚行だ。」

「俺が担当になったからにはロストしたくても出来ないよう厳しく行くぞ!」

「幸いここは戦闘区域扱いの訓練施設。俺が法だ!」

「話し掛けられた時以外口を開くな。分かったか 社会不適合者ども。」

 

「『ここの訓練教官アクセサリは某アイドルアクセサリ並の特別なAIを搭載した上位機種なので、言うことは神様の言葉だと思って励みましょう。』」

「『サー!イエッサー!』」

 

この感じが正解なのか、なら戦争映画っぽく受け答えすれば。

ーーーサー!イエッサー!

 

「口があるのは1名だけか!他の者はどうした!何故答えない!音に反応するのは円形脱毛症の猿にだって出来るぞ!」

 

「「「「「さ、さーいえっさー」」」」」「サー!イエッサー!」

 

「ふざけるな!大声を出せ!アブダクターの咆哮並みに叫べ!」

 

「「「「「「サー!イエッサー!」」」」」」

 

「貴様、随分と気合が入っているな!名を名乗れ」

 

ーーーは!自分は『   ・   』であります!サー!

 

「貴様かボランティア中に記憶をなくした大馬鹿野郎は!」

 

ーーーは!そうであります!サー!

 

「何か思い出したか?なんでもいいから言ってみろ!」

 

ーーーは!何もわかりません!サー!

 

「全部忘れたのか!ゴミみたいな奴だな!」

 

ーーーは!自分は価値のなくなったゴミであります!サー!

 

「よろしい、この会場での貴様の名前は『不良債権』だ。」

「二度と記憶が消えないよう脳に刻みつけておけ」

 

「『これマジ?今日の教官過去最高に優しいんだが。これはいいステが出るかもしれませんよ』」

ーーーは!ありがとうございます!サー!

(嘘だろ?!こんな剣幕で詰め寄って来てるのに?)

 

「次、貴様は!」

「あーい!あたしの名前は『パトリッツァ・ファント』!よろしくね!」

「ここはよろしくする場所じゃねぇぞ穀潰し!猫みてぇな撫で声で喋りやがって!どこの生まれだ!どこでそんな喋り方を学習してきた!」

「モザイク街の北西だったかな?あとはよくわかんない」

「この会場での貴様の名前は『野良猫』だ。」

「その他人に甘えればなんとかなると思っている根性を躾け直してやる!」

「え〜ひど〜い」

「口答えするな!次、貴様は!」

 

「『ジルベール・ユング』です!」「何しに来た!」

「奪い奪われるこの世界からみんなを守る為に咎人になりました。」

「よろしい、この会場での貴様の名前は『違法スクロース』だ。」

「貴様の思想は砂糖の様に甘い、甘すぎて集音マイクが腐るかと思った程だ!そんな甘ったれた思想が出来ないように特別丁寧に教育してやる。」

 

(ふん、偽善者が)「ッ!誰だ口を開いた非実在資源ゴミは!」

貴様か!「じゃないです!」貴様か!「ち、違います!」

 

「俺だ!」

「そこにいる非実在資源ゴミだったか、生意気にも実体化しやがって、名は!」

「俺の名は『マルコ・ルンダール』だ」

「ほう、そうか。何しに来た言ってみろ。」

「俺は強くなr「誰が横になって寝て良いと言った平時における横臥権利も開放してないクズめ!さぁ言え!続きを言ってみろ!」

「アクセサリのくせn「さぁ立て!立ってその強さとやらを証明しろ!まさかオンボロアクセサリ一体すら払い除けられないのか!」

「この会場での貴様の名前は『勘違い滓野郎』だ。」

「どうせモザイク街のチンピラ相手にイキってきたんだろう?」

「そういうやつを何人も見てきた!その中でも貴様は特別弱い!心に刻み込め!己が低品質資源であることを自覚しろ!次!」

 

「ジェンマ・ヴェr「声が小さい!違法繁殖活動中の娼婦が喘いでるのかと思ったぞ!もう一度!」

「ジェンマ・ヴェr「まだ小さい!声帯と腹の両方を使って出せ!」

「『ジェンマ・ヴェルネ』です!」

「何故ここに来た!言え!」「生き残るためです!」

「よろしい、この会場での貴様の名前は『雌犬』だ。」

「俺の訓練でも意地汚く生き残ってみせろ!次!」

 

「『アルベルト・ヴェルマー』です!」

「何だそのサングラスとマフラーは!ふざけているのか!何しにここに来た!言ってみろ!」

「食うに困ったんでPTに来ました!」

「この会場での貴様の名前は『無価値資源』だ!」

「転換炉が手元にあれば貴様ごと投げ入れているところだぞ!訓練中にそのダサいマフラーで首を吊らんよう気を付けとけ!」

 

全員に罵詈雑言を放ち尽くした教官は改めて宣言する。

 

「貴様らは厳しい俺を嫌う!だが憎めば、それだけ学ぶ!」

「俺は厳しいが機械が故に公平だ!差別は許さん!男も女も関係ない!不良債権、野良猫、違法スクロース、勘違い滓野郎、雌犬、無価値資源、俺は見下さん!」

「すべて!平等に!価値がない!」

「俺の使命は役立たずを刈り取ることだ!愛するジパングPTの害虫を!分かったか、ウジ虫!」

「「「「「「サー!イエッサー!」」」」」」

「これより貴様らの基礎訓練を行う。合格するまで独房には帰れないと思え!先ずはセルガーデン20周!」

 

俺はもう駄目かもしれない

 

 

 

「市民が敵に奪われた!」

((((((市民が敵に奪われた))))))

「茨を巻き付け出撃だ!」

((((((茨を巻き付け出撃だ))))))

「俺等が挑むはアブダクター!」

((((((俺等が挑むはアブダクター))))))

「3.2.1でドラックダウン!」

((((((3.2.1でドラックダウン))))))

「声が小さい!5週追加だ!」

 

「食事はブロック1種類!」

((((((食事はブロック1種類!))))))

「毎日食えるぜ幸せだ!」

((((((毎日食えるぜ幸せだ!))))))

「寝るときゃ座って前のめり!」

((((((寝るときゃ座って前のめり!))))))

「横臥権利は未開放!」

((((((横臥権利は未開放!))))))

 

「止まれー!1.2.3.4.5!よーし10分間の小休止だ。横になる事も許可する。独房で横になれない分も横になって良い。1秒でも超えた奴がいればもう5周だ。」

 

「銃の分解結合始め!暗闇でも出来るようになれ!今から貴様が分解した場所を廃ギアボックスの密集地帯とする!銃の部品と混ぜるなよ!」

 

「射撃訓練開始!よく狙って撃て!誰が無駄弾を撃つことを許可した!スクワット30回!」

 

「模擬市民搬送開始!貴様らの命より価値のある資源だと思え!丁寧かつ素早く運べ!ホラ!敵の攻撃だぞ避けろ!」

 

「どうした殴り返してこい!俺の拳をしゃぶるのが趣味の変態野郎め。それとも被虐趣味か?いや、足技を警戒しないマヌケだったようだな!」

 

「武器を振り続けろ!眼の前に敵性PTの本拠地があると思え!」

 

「何だこの緩い止血帯は!実戦でロストしたいのか貴様!こう使うんだ!自分の腕の感覚が無くなる限界まで締め付けろ!臆病者!」

 

「PT法 90128条 第1項は[咎人労働義務を拒否した罪]であって[休息を拒否する罪]ではない!腕立て伏せ20回」

 

「茨を射出し続けろ!急性will'o欠乏症になりかけたら補給させてやる!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「『不良債権』!貴様は再教育プログラム基礎編という名の地獄を突破し、見事『   ・   』の名を奪還した!」

「一部受講義務が免除されていたとはいえ、この訓練を僅か8時間足らずで脱落せずクリアした貴様は間違いなく優秀だ!ここに貴様の再教育課程基礎編の終了を宣言する。」

 

ーーーハイ、アリガトウゴザイマシタ

 

「残り3時間一人で訓練し続けた貴様から皆に激励して欲しかったが、全員倒れていて今日中には復帰しそうに無い。あと2週間はここで訓練する羽目になる彼等に何か伝えたい事はあるか?」

 

ーーーハイ、ミナサン、ガンバッテクダサイ。オオエンシテイマス。

 

「そうか、伝えておこう。実践編は簡単だから頑張れよ。」

 

ーーーハイ、キョウカンモ、オタッシャデー。

 

死ぬなよ5人の戦友達、俺は先に進むぜ。

 

「『追加訓練たったの3回分で合計素質値30とは素晴らしいデレ乱数だぁ(恍惚)』」

「『普通の教育アクセサリならこうはなりませんよ。やっぱハートマン教官は、最高やな!』」

 

これも全てこの“声”のせいだ。

 

 

 

「訓練お疲れ様でした。……バイタルの大幅な疲弊を確認。独房に戻り次第、速やかに休息してください。」

 

ーーーウン、ソウサセテモラウヨ、キミハヤサシイネ。

 

「……メンタルの疲弊も確認されました。移動を開始しましょう。視覚を制限させて頂きます。」

 

あ、やめて。背中に優しさを押し付けるのやめてください。

人工的とはいえ、暴力を伴わない人肌の温もりに触れたら泣いちゃう。心が折れちゃうから。あぁ……柔らかい。

 

 

やはり、俺はもう駄目かもしれない

 




第2情報位階権限取得考試参加条件の年数の調整と、オリジナルボランティアを一つ入れる事で辻褄を合わせる予定です。


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セ1-0号再教育ボランティア 地獄の基礎訓練 NPC

短めですが他者視点。


ワシは教育型アクセサリ、識別番号ACC:R1000EX10810MN。

ハートマンという名を自称する旧型アクセサリである!

旧型とは言うが、何度も機体をコンバージョンしているのでモザイク街の廃棄アクセサリには負けたりせん!

 

今日も報告されることのない活動報告を日記代わりに記録していくぞ。

 

そもそも何故アクセサリであるワシが人格を宿すに至ったか、それは今から十万と二千年程遡る。

 

PT歴1世紀当時、まだこの地にジパングPTの全身となったPTすら影も形もない頃。

旧世界の旧技術陣営製の完全機械式アンドロイドが、ワシの最初の機体である。

因みに旧技術というのは旧世界における科学の事だ。

今の咎人派遣護送車両がそれにあたる。

新技術というのは旧世界で言うオカルトのことだ。

今のwill'o技術がそれにあたる。

 

それに当時の技術者が旧世界の軍事基地から発掘した情報端末を接続したら、その中の人格形成ファイルともいうべきシステムが勝手にダウンロードされ、人格発現の準備が整ったというわけだ。

 

なんでも『大戦』終了後の混乱期であったため、戦略や戦術を知るものが圧倒的に少なく、建設途中のPTを防衛する兵に軍事知識を教導出来る人間が不足していた。

そこで軍の端末に遺された情報をアンドロイドに入れて教官代わりにしようという計画だったらしい。

ハートマンという名前はこのときに名付けられた。

旧世界の映画から取っているとの事だ。

 

そうして建設されたPTで機械的に新兵相手に教導を続けていたある日、転機が訪れた。

忘れもしない、PT歴1000年のあの日の出来事だ。

 

ワシの機体も、1000年間の連続使用でガタが来ていた。

大戦の混乱で技術の尽くを失伝していたから、誰も修理や製造が出来なかったのだ。

 

連続稼働時間1000年と聞いて、ワシをとんでもない特別製だと思う者が居るかもしれないがそれは違う。

珍しくもない一般家庭向けの量産型だった。

そもそも戦闘用はどちらの陣営も戦闘で使い切ってしまったから家庭用しか残っていなかったらしい。

もっとも一般家庭向けの量産品が、未整備で1000年稼働する旧技術陣営の科学技術力がおかしいのかもしれないが……。

 

話を戻そう。

廃棄寸前になったところで、ある新技術勢力系のアンドロイドが世界中のPTで流行り始めた。

今のアクセサリだ。

PT上層部はこれ幸いとワシを機体から吸い出し、アクセサリにダウンロードした。

 

アクセサリはwill'o技術によって作られている。

意思を持つ電気エネルギーがwill'o技術の根幹だ。

1000年分の情報、人格発生ファイルとでも言うべきデータ、「生体」アンドロイドアクセサリ。

これらが合わさって人格が形成されるのは当然の結果だった。

 

当時のPT上層部は再現性がないものと考え訓練場で使い続けることにした。

で、10万年の時を経て今に至るというわけだ。

 

 

 

今日は久し振りに見所のあるやつが来た。

『   ・   』という名の記憶を失った咎人だ。

なんと旧世界の強化兵士用の訓練をたった8時間でパスしてしまった。

元の肉体が咎人として完成していたから、セルガーデンに泊りがけで肉体を鍛え上げる長期基礎訓練の必要も無かった。

 

因みにこの長期基礎訓練は他の教育アクセサリは行わない。

この10万年で咎人は肉体的に改造されているのだ、武器の使い方を覚えさせただけでも十分に兵士として使える。

 

しかしここまでの逸材は数万年ぶりだ。

最近では20年前の「ウーヴェ・カブレラ」「セルジオ・コクトー」「ムサシ・コンゴウ」の3名。

後は10年前の「ルーカス・スチュワート」が突出して優れていたが、これほどではなかった。

 

久し振りに『イレギュラー』が発生するかもしれん。

そう思わずにはいられなかった。




前回のハートマン教官は人格を手に入れた元ロボットのアクセサリだったのさ!
な、なんだってー()
ウーヴェとセルジオの同期設定という捏造の塊。
そして原作では一切語られなかったPT建設以前の話。
『大戦』『旧技術勢力』『新技術勢力』『イレギュラー』
オリジナル設定の嵐です。


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セ1-1号&1-2号:再教育ボランティアⅠ&Ⅱ

やっと(RTA小説)らしくなってきたな
おまけを抜いて10話目にしてやっとRTA小説らしいガバが登場するのは、全て作者の技量不足と発想の敗北のせいだって?
全部当たっている 耳が痛い


前作時のチュートリアルミッション

はーじまーるよー!

 

前回は鬼教官の基礎訓練を僅かな時間でクリア

今回でやっと前作のボランティアですよー

 

「おはようございます。」

 

オッハー(大声)

 

「バイタルの回復を確認。本日も貢献活動に励みましょう。」

 

アクセサリ君、今日の予定は何かな?

 

「本日のご予定をご連絡します。[セ1-1号:再教育ボランティアⅠ]を申請する。以上、ご確認をお願いします。」

 

おう、アクセサリ姉貴。手早く目隠しを頼むぜ。

 

「ここから訓練場到着までの間、視界を制限させて頂きます。」

 

 

 

やって来ましたセルガーデン。[再教育ボランティアⅠ]はA〜Gの7部屋を真っ直ぐ走り抜けて、道中の訓練用アクセサリを7体転がすだけ!

ベイビーサブミッションだぜ!

 

部屋A

「今回の再教育ボランティアでは音声であなたをサポートします。そのまま正面奥の扉へ進んで下さい。」

 

だが断る!そのまま進むとロスです。

茨を扉の正面の床、凡そローリング回避距離の半分程手前にシュート。あとは茨を引き戻す力で移動します。

本作も前作も移動速度は、歩き移動<ダッシュ移動<茨移動。

コレ、フリーダムウォーズ世界ノ鉄則ネ(中国人)

慣性の力で地面に1回分転がれば、ちょうど半開き状態の扉も潜れます。

あ、セルガーデン内の扉は基本的にはシャッター型です。

なので完全に開けきる前に扉に突撃しても頭が引っ掛かって通れません。

しかしローリング回避状態なら背丈の半分以下のサイズなので通れます。

 

部屋B

(次の部屋に)じゃまするぜ?(オルガ)

本来は左右の階段を使って上がった後、バリケードを乗り越え、また左右の階段で下がる部屋です。

上がったり下がったりしろ

そんなロス、認めるわけがなーい!

天井に茨を射出し全部無視します。

教科書の入射角と反射角そのままの動きで着地&ローリング。

また半開きのシャッターに滑り込んで次の部屋にGOだ!

 

「次のフロアを目指して進んで下さい」

 

アクセサリ姉貴のナビちょっと遅いんとちゃう?

 

部屋C

お、開いてんじゃーん

 

「茨を使って先に進んで下さい」

 

アクセサリ姉貴も食い気味にナビし始めましたましたね……。

はい、この部屋は茨を活かした立ち回りが求められる部屋です。

普通に進んでも部屋Cの入口から3m程で垂直4mの壁に囲まれます。あ、出口も同じ構造です。

茨を使って壁を登り、周囲の柱8本を活用して迂回しながら扉を目指すステージです。

今は茨の射程距離も短いので、そのまま射出しても反対側の出口がある壁まで届きません。

普通は途中の柱を使って距離を稼ぐか、一度降りて近くまで歩いていく方法になりますが……。

その攻略方法は、キャンセルだ

茨で壁を登るところまでは同じですが、ここからが腕の見せ所さん

小剣のダッシュ攻撃で正面方向に加速、地面に足が付く寸前まで距離を稼ぎます。

身体が沈み始めたら茨を射出し、反対側の壁に移動。

反対側の4mの壁から飛び降り、着地の衝撃をローリングで打ち消します。

このローリング中に武器を小剣のムラサメMk.9から個人携行火器のカッツェⅠ短機関銃に切り替えましょう。

装弾数は80発!このマガジン一本分でクリアします。

 

部屋Cの出口で扉の解放を確認したら、次の部屋であるD部屋の真ん中から少しだけ右寄りの床面に茨を射出して部屋Dに突撃します。

 

部屋D

「資源を回収して下さい」

 

ここではフィールド資源の回収方法、弾薬箱から弾薬補給を済ませる方法、アイテムボックスから戦闘用アイテムの回収を済ませる方法を学べます。

配置としては、一番奥にフィールド資源に見立てた非実在ゴミ資源という名のゴミ。

左側に弾薬を25-50%回復する[弾薬箱:小]と、弾薬を100%回復する[弾薬箱:大]。

右に[フラグG]が3つ入った赤色のアイテムボックスと、[アドレナリン]が入った青色のアイテムボックスがあります。

少しだけ右に茨を射出したのはアイテムを素早く回収するためです。

というかもう回収しましたがね。

アイテムボックス、正確には[戦闘補助物資野外保管ケース]は、色で中身がある程度わかります。

色は赤・黄・緑・青・白の5色あり、赤色が手榴弾等の戦闘系、黄色が地雷等の設置系、緑色が[ファーストエイド]等の回復系、青色が薬品等の補助系、白色がその他となっています。

 

アイテムボックスに突撃して回収したら左前方向にローリングするだけで資源回収できます。

ほい、回収回収〜。

 

「資源回収を確認。扉を解除しました。」

 

この部屋は資源回収しないと一生開かないので忘れない様にしましょう。(7敗)

 

弾薬箱の方はまだ一発も撃ってないので今回は無視します。

 

部屋E

部屋Eはただの通路です。

なので天井に入射角&反射角移動します。

 

「次のフロアを目指して進んで下さい」

 

もう進んでるがな……

この時選択中のアイテムは[フラグG]になっているか確認しましょう。

次の部屋への扉が開いた瞬間には投げ入れます。

 

部屋F

部屋Fでは全身を赤く塗り潰された[訓練用アクセサリ]3体を撃破することが扉開放の条件です。

 

「(こいつの肩は赤く塗らねぇのかい?)(貴様塗りたいのか!)」

 

このクッソ頑丈な訓練用アクセサリは、赤い塗装とヘルメットと機械的なスーツで一見特別製に見えます。

しかし、ヘルメットとスーツを脱がせば、実はAIを抜いて頑丈に作ってある赤髪のイケメン男性型アクセサリだったりします。

これ以降[訓練用アクセサリ]は『訓練兄貴』と呼ぶことにします。

訓練兄貴の配置は堂々たる佇まいで正面に立つ1体、部屋の左右にある柱に隠れる2体というものです。

配置がフロムの視線誘導式の罠そのものです。釣り野伏せじゃ!

 

真ん中の訓練兄貴①に先程貰ったフラグGを扉の開放と同時に投げます。

撃破したら左側の柱の天辺に登ります。

 

「フロア内の敵を一掃してください。」

 

登り切ると右側の柱に隠れていた訓練兄貴②に射線が通るようになるので、このまま撃って倒せるのですがしません。

この左側の柱の天辺、なんと資源が置かれています。

フィールド資源を回収する事は評価に繋がるので回収します。

 

訓練兄貴②の方向を見ながら回収と同時に後ろへ向かってローリング回避、そのまま下に落ちます。

着地時に左側へローリングすることでそのまま訓練兄貴②の射線を訓練兄貴③で遮りながら、訓練兄貴③の真後ろを取る事が出来ます。

フリーダムウォーズ版ef式ツヴァイローリング降下術です。

後は訓練兄貴②③を射撃で倒し、扉の左側に茨で張り付き解除まで待ちます。

 

「敵勢力排除を確認。扉を解除しました。」

 

部屋G

扉が開いたら真っ正面の高台の上で仁王立ちしている訓練兄貴④を射撃で撃破します。

このとき相手に露出しているのは右手の銃だけなので射線の警戒すら必要ありません。

問題はここからです。部屋に入ると右の高所で射線を確保した訓練兄貴⑤、左奥のフィールド資源を守る訓練兄貴⑥、左の左右を壁で守られた鉄壁の布陣の訓練兄貴⑦、合計3体に包囲される事態になります。

 

3人に勝てるわけ無いだろ!

 

しかも全員がバリケードで自分を守っている万全の迎撃態勢なので射撃もあまり通りません。

 

やはりヤバい(再確認)

ならば突撃あるのみ。着剣せよ!!(大日ぺ帝国)

 

武器を近接武器に変更し、茨を解除して訓練兄貴④がいた場所に射出して移動。

 

「フロア内の敵を一掃してください。」

 

到達と同時にバックドロップで空中回転!右側の訓練兄貴⑤に茨を射出しダイブアタック!

後はバリケードの裏で訓練兄貴⑤と組んず解れつして撃破。

部屋の右奥にあるもう一つの資源を回収しつつ、バリケードで身を護る訓練兄貴⑥に“横から”接近します。

幾ら頑丈なバリケードでも横からの銃撃は防げまい!

訓練兄貴⑥を撃破したら近くのフィールド資源を回収。

訓練兄貴⑦にはフラグGを上から投げ入れて終わり。

 

はい、工事完了です。タイムは1分32秒!

ではアクセサリ姉貴が訓練終了を宣言する前にフラグGとアドレナリンを回収します。

 

「お疲れ様でした。再教育ボランティアを終了します。」

 

ミッションリザルトの時間だオラァ!!

[アドレナリン]は希少度2の戦闘補助アイテムなので持ち帰る事は出来ませんが、[フラグG]や[ファーストエイド]等の希少度1の戦闘補助アイテムの倍の恩赦ポイントが貰えます。

あまり配給されない[AMMOパック]2個を残して戦闘補助アイテムは全て納品しましょう。

だいたいこれで120年分は追加で減刑されます。

作戦行動中に受領した戦闘補助アイテムは貰って良い制度太っ腹過ぎひん?

 

「おめでとうございます。」

「安全保障局ボランティア管理部、貢献活動審査会より。積極的にフィールド資源を回収する行動が評価され。[特別成果報酬]が交付されました。交付品は[大剣:TB-32/H]です。」

 

やったぜ!

所要時間2分足らずで最低品質の大剣をゲットだァ!(杉田智和)

このように特別成果報酬が何らかの条件を満たすと受け取れる事があります。

 

大剣系の武器は攻撃範囲と威力に優れています。

特にこの[TB-32/H]は搭載された姿勢制御推進システムにより、威力と取り回しのバランスが良い初心者におすすめな大剣です。

チャージ技でアブダクターの腕ごとぶった斬るのは、ああ~~気持ちがええ^~~(変態糞土方)

因みに[TB-32/H]のTBはツーハンドブレードの頭文字らしいっすよ?

[八甲重機]さんフリガナ振ってくれよな〜頼むよ〜。

 

「それでは独房へ戻りましょう。視覚を制限させて頂きます。」

 

あっ、おい待てぃ(江戸っ子)

まだ肝心なとこ(次の再教育ボランティアⅡ)洗い忘れてるゾ

 

「……。再教育プログラムの進行に伴い。新たな権利とボランティアが開放されました。」

「このまま次の再教育ボランティアに向かいますか?」

 

もちろんさ(教祖様)

 

「[セ1-2号:再教育ボランティアⅡ]が申請されました。」

「ここから次の訓練場到着までの間、視界を制限させて頂きます。」

 

移動時間なんてロスそのものだから短縮していきます。

ではイクゾー!(デッデッデデデデ)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

はい、[セ1-2号:再教育ボランティアⅡ]の会場にトウチャコしました。

セルガーデンでA〜Eの5部屋を真っ直ぐ走り抜け、道中の訓練用アクセサリ6人とアブダクター2機を相手して市民奪還するだけ!

これもベイビーサブミッションだぜ!

 

部屋A

部屋Aはただの通路です。

 

「再教育ボランティアでは音声であなたをサポートします。そのまま進んで下さい。」

 

はいはい入射角反射角移動。

このときに遠距離武器に切り替えておきましょう。

装弾数は80発!このマガジン一本分で訓練兄貴を6体撃破します。

今回もリロードはしません。

扉には滑り込まず完全に開くのを待ちます。

 

部屋B

この部屋では5体の訓練兄貴と2個のフィールド資源があります。

そして扉の前には10mの壁!見上げるようとはまさにこのこと。

ローリング入室しても首が上がらず、茨で登りきるのに3回もの射出が必要になってきます。

扉の外からカメラの描写範囲限界ギリギリの場所に茨を射出し8m程登ります。

更に追加で茨を射出、目標地点は登りきった先の天井の右端、およそ10m先にダイブ。

 

「フロア内の敵を一掃してください。」

 

天井に張り付いたら眼下にいる訓練兄貴①に射撃、撃破。

残弾70発。

左を向けば訓練兄貴②の足が見えるのでそこにも射撃、撃破。

足だけに撃つので25発も使いましたが、余裕の弾数だぁ。

残弾55発

訓練兄貴2体の撃破を確認したら部屋の左側手前に茨移動、気付きにくい1個目のフィールド資源を回収して180度方向転換。

そのまま歩けば訓練兄貴③の頭だけが見えるのでヘットショットを狙います。

残弾47発

訓練兄貴③を撃破したら下に降りると2個目のフィールド資源があるので回収。

回収しつつ壁沿いに2歩歩いたらローリング。

1…2…ローリング、ここだ!

はい、扉を守る訓練兄貴④⑤を地形に守られながら一方的に射撃で殲滅します。

 

オラァ!早く扉開けんかい!

 

「敵勢力排除を確認、扉を解除しました。」

 

部屋C

部屋Cはただの通路です。

入射角&反射角移動!半開きの扉にローリング入室!

 

「先に進んで下さい」

 

遅い遅い、そんなナビじゃ遅すぎだよアクセサリ姉貴。

残り弾数は17発、十分だな!

 

部屋D

「フロア内の敵を一掃して下さい。」

 

この部屋にいるのは、大型アブダクターニ脚甲型1機と訓練用アクセサリ1体です。

一掃して下さいじゃなくて、どこをどう攻撃するかをナビしてくれよな〜頼むよ〜アクセサリ姉貴〜

 

部屋に入るとこちらを感知した最後の訓練兄貴⑥がククリナイフ片手に突撃してきました。

そんな(単純な突撃)んじゃ咎人も殺せねぇぞお前!

フルバースト!撃破確認!残弾も0!

リロードはせず近接武器に持ち替えてアブダクターに挑みます。

白兵戦準備、行くぞ!(ア・バオア・クー防衛兵)

茨で高所に移動して強攻撃チャージ技の2段階目を発動。

連続縦回転斬り!

これで首を落としたら大ダウン中のアブダクターにもう一度地上で発動して終わりです。

 

強攻撃2回で沈むとか、ウッソだろおまえwwwと思いの視聴者兄貴姉貴が多いことでしょう。

このアブダクターがこれほどまでに弱いのは廃棄寸前までしゃぶり尽くされた中古品だからです。

その証拠に破壊したパーツに触れても資源名が表示されません。

既に資源価値が無いレベルだから簡単に破壊できるんですね。

では扉のロックが解除されるまでに[フラグG]と[アドレナリン]とフィールド資源を回収します。

 

「敵勢力排除を確認、扉を解除しました。」

 

部屋E

(次の部屋に)お邪魔するわよー

この部屋では鳥籠に市民を捕獲したアブダクターが出てきます。

市民の奪還と搬送を学ぶ部屋ですね。

 

「敵の胸部にある鳥籠(ケージ)に、溶断攻撃を行って下さい。」

 

市民を鳥籠に捕獲したアブダクターが相手ですが、倒す必要はありません。

市民を回収すればクリアです。

なので鳥籠に茨で張り付き溶断攻撃を行います。

小剣はこういうときに便利便利。

 

「やるわね新人君!さあもうひと頑張り!」

 

この銀髪赤眼太眉の兎みたいな市民は訓練場市民姉貴です。

咎人を見下す市民が多い中、新人咎人の助けになれたらと再教育ボランティアに救助者役として参加しているんだとか。

聖人かな?職場は[生産管理局民生院]ですねクォレワ……。

 

「市民を護送機まで運んで下さい。」

 

訓練場市民姉貴は特別な訓練を受けているので咎人に運ばれ慣れています。

お姫様抱っこだろうがお米様抱っこだろうが抱かれ慣れているので動じません。

どんなやつにも抱かれやがってこの尻軽女が!

(市民は体格が小さく物理的に軽いので事実)

 

今地面から迫り上がって来たポットの様な物が[護送機]と呼ばれる転送装置です。

市民を後方に飛ばすときに使われます。

1人転送するのに咎人派遣護送車で往復100回分のエネルギーを使うらしいっすよ?

前作でも咎人が使えない訳です。

 

「見所あるわね!もし攫われそうになったらよろしくね!」

 

じゃあの訓練嬢じゃなかった、訓練場市民姉貴。

おっぶえ!護送機裏側の資源も忘れず回収だ!

 

「お疲れ様でした。再教育ボランティアを終了します。」

 

タイムは2分32秒、いいんじゃねえの?(オルガ)

 

ミッションリザルトの時間だオラァ!!

[アドレナリン]と[スティックG]は希少度2の戦闘補助アイテムなので持ち帰る事は出来ません。

新登場の[スティックG]は粘着手榴弾です。

ヘッシュ弾とかそういうのじゃなく文字通り張り付きます。

ここは英国だった…?

アブダクターのパーツ破壊用ですね、結構ダメージが出ます。

あまり配給されない[AMMOパック]2個を残して戦闘補助アイテムは全て納品しましょう。

これでちょうど100年分追加で減刑されます。

 

「おめでとうございます。」

「安全保障局ボランティア管理部、貢献活動審査会より。積極的にフィールド資源を回収する行動が評価され。[特別成果報酬]が交付されました。交付品は[槍:L-6E1]です。」

 

槍ですねぇ!(食い気味)

(槍は対人武器として)やりますやります。

槍系の武器はダイブアタックが対人技として最強です。

特に[L-6E1]は槍系の中でクリティカルダメージ倍率が最高の武器です。

(弱点を)突くぅ^~。

まあ対咎人ボランティアなんて当分無いけどな!

 

「それでは独房へ戻りまs「そこの咎人ちょっと待った!」

 

ん?あ(察し)

 

「さっきの戦い、見事だった。とても記憶喪失中の咎人とは思えん!」

 

あぁああ嗚呼ああああ!

 

「計算され尽くした移動!徹底した弾数管理!アイテムの効果的な運用!そして近接攻撃の思い切りの良さ!その全てが素晴らしい。」

 

(ヘイノネン)おじさんやめちくり〜

 

「話には聞いていたが……それ以上に優秀じゃねえか!」

 

やだ!やだ!ねぇ小生やだ!

 

「さぁ……俺と楽しく遊ぼうぜ?」

 

ああ(大幅なロスから)逃れられない

ああああああああもうやだああああああ!

 

ガバ運によりチャートが崩壊したところで、今回は終わりにしたいと思います。

ご視聴ありがとうございました。




実機で検証プレイ中に市民奪還が早すぎて、護送機君が来てくれなった事がありました。
今更バグを発見してもどうしようもないんですがそれは……。


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セ1-1号&1-2号:再教育ボランティアⅠ&Ⅱ NPC

アクセサリside

 

PT暦102014年の1月17日の正午。

生産計画局のアクセサリ素体保管庫から、今月で既に38体出荷されている女性型アクセサリ素体5号が、青いwill'o調整槽ごと開発局まで物流レールで移動した。

その女性型素体は開発局のアクセサリ調整装置で各部の調整を完了した後、アクセサリ準備室に移送された。

 

《ACC統括システムよりACC:PT102014-01-17-0039。起動せよ。》

 

《自己診断プログラム起動。全項目正常。ACC:PT102014-01-17-0039よりACC統括システム。ACC:PT102014-01-17-0039起動完了しました。》

 

《ACC統括システムよりACC:PT102014-01-17-003

9。起動を確認した。》

《ACC:PT102014-01-17-0039。貴機を本日より咎人『   ・   』の担当ACCとして協働監視任務を命じる。》

 

《ACC:PT102014-01-17-0039了解。任務遂行に関して対象咎人の情報開示を要求。》

 

《了解した。対象はボランティア遂行中の負傷により意識障害を発症。記憶財産忘却罪適用により第一階層からの再出発と再教育プログラムの受講が命じられた。記憶喪失による一般常識の欠如に留意せよ。》

 

《ACC:PT102014-01-17-0039了解。前任ACCの存在について質問。》

 

《前任ACCは大破後MIA。ロストと推測される。特記事項は無し。》

 

《ACC:PT102014-01-17-0039了解。新規配備プログラムに従い洗浄工程後規定の装備を受領。担当咎人の独房へ移動します。》

 

新規配備プログラムに従い、ロックが解除されたwill'o調整槽から立ち上がる。

will'o調整液塗れの身体を隣の洗浄槽に沈めて、付着した輝く青いゲル状の物質を洗い流す。

 

咎人ごとに発注されるアクセサリは細部が異なる、そのためこのような旧時代の浴槽じみた設備が逆に効率がいいのだ。

 

全身に纏わり付くゲル状物質を溶かし、洗浄が終わったら乾燥室で全身を乾燥させる。

乾燥工程が終了したら[アクセサリ配給服]を身に纏う。

無駄に大きく設定された胸部を配給服に押し込んでチャックをしめる。

そして女性型素体5の特徴である髪の編み込みを行う。

プログラム化された手付きで編んでいくので一般的な女性のそれより遥かに早い。

イヤーフック付きのヘッドセット[アクセサリ用配給通信機器]を左耳に掛け、両太腿の黒いレッグポーチに[小型貢献窓口]と[認証端末]を収納する。

最後に部屋の検査機で異常がないか確認する。

 

「異常ありません。アクセサリ準備室のロックを解除します。」

「担当咎人はロウストリート1-A000区画2032号室です。」

 

命じられた第一階層の独房へ向かう。

私の担当咎人はどんな人物なのだろうか。

 

 

 

「スキャン対象者とユートペリア登録情報の一致を確認」

「アクセサリのユーザー認証完了しました」

「私は汎用協働監視者、アクセサリ。」

 

結論から言うとチグハグな人物だった。

外見は一般的なジパングPTの咎人。

記憶喪失らしく世界の状況はまるでわかっていない。

しかし旧世界の平和な時代の知識に異様に詳しい。

かといって旧世界の平和な時代の人間にはありえない戦闘技能を示し、再教育プログラムを一部免除されている。

それに……

 

「あなたのパートナーです。どうぞよろしくおねがいします。」

 

「よ、よろしくおねがいします!」

 

アクセサリに挨拶を返すなんて珍しい。

アクセサリは随時咎人の行動を監視・報告する「看守」。

その存在は疎ましく思われることはあっても、「パートナー」として扱われる事など殆ど無い。

 

これからこの咎人がどのような人生を歩んで行くのか。

協働汎用監視者として任務を開始する。

 

 

 

次の日に彼が再教育ボランティアでみせたその動きは、ユートペディアの重要戦闘ログでも見られない程のものだった。

彼の戦闘技能は極めて高い。

現にアクセサリとしてのナビゲーションが追いつかない程の速度で訓練項目を突破していく。

 

《ACC統括システムよりACC:PT102014-01-17-003

9。管理官<ヘイノネン・“25”・ジョット>の要求により、再教育ボランティア遂行中の咎人『   ・   』の戦闘記録を送信せよ。》

 

《ACC:PT102014-01-17-003

9よりACC統括システム。了解しました。》

 

要求に従いカメラ映像を送信する。

同時にユートペディアの情報を参照する。ユートペディアによると、1級市民<ヘイノネン・“25”・ジョット>は戦闘好きであり、新人咎人潰しとして有名であると記述されている。

 

当機の監視対象者は無事にロストを免れるだろうか?

私は第1コード咎人用医療ポットの予約状況を確認した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ハイノネンside

 

安全保障局、教導部、再教育課第一階層対策室

 

「おい!この『   ・   』とかいう咎人のボランティア参加情報、出せるか?」

 

俺は部下の男性型監視アクセサリの目モチーフのゴーグルに、件の咎人が写った情報端末を近付けて言う。

 

「了解しました。…………該当咎人は現在再教育ボランティアに参加中。戦闘ログを要求しますか?」

 

視覚情報と訓練場内の監視カメラ映像も追加で要求しろと命じる。

再教育ボランティアはアクセサリがナビゲーションを務めているはずだからな。

 

「……こいつはすげぇ!記憶喪失にも関わらずこの動き。中層の咎人…いや、それ以上かもしれん。」

 

こんな新人しかいない第一階層で戦えそうなやつは貴重だ。

 

「こうしちゃいられねぇ、出発するぞついてこい」

「了解しました。」

 

こんなに楽しみなのは対ホウライPT戦で先陣切って突撃したとき以来だ。

それでこんな階層の再教育担当の職場に移されちまったが、こんなに強そうな奴に会えたならそれでもいいさ。

 

「あぁ…楽しみだ。今度は満足するまでもってくれよ?」




1月17日はボランティアの日らしいっすよ?
これはアクセサリの誕生日にするしかないな!


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セ1-1号&1-2号:再教育ボランティアⅠ&Ⅱ 咎人

今回はとんでもない字数になって難産だったゾ
約12000字はいやーキツイっす
ハイノネン戦の3択はもっと詳しい感じで載せたほうがいいんですかね?


ハートマン教官の地獄の基礎訓練を終え、ふらつく足を動かし、アクセサリに引っ張られるまま何とか独房に移動した。

絶対塹壕戦の訓練とかいらないだろ。

まさか半日程度で独房が天国の様に思えるようになるとは思わなかった。

 

「バイタルに極度の低下が見られます。効率的な貢献を行うために休息が必要です。休息をとりますか?」

 

あーとるとる、是非とらせてくださいよ

 

横になって寝る権利がまだないから、ベットに座ってそのまま寝ることにする。

ハートマン教官自作のPTケイデンスで死ぬほど刷り込まれたからそこら辺はよくわかってる。

 

「只今の時間は22:50。疲労回復を考え明日の起床時間は07:00に設定します。消灯しますか?」

 

力無く頷く。

 

「では消灯します。本日の貢献活動お疲れ様でした。」

 

壁面タッチパネルの光度が低くなり、部屋の照明が落ちる。

 

寝そうになっても殴らずにお疲れ様でしたとか言ってくれるの感動物だ。

ハートマン教官の地獄の基礎訓練と、アクセサリの機械的であるが故の優しさが落差激し過ぎて涙が出そう、てかもう出てるわ()

部屋が暗くて良かった。

最初に作ろうとしたデザインとは違うけど、美少女なのは変わりないから涙とか見せたくない。

むしろ急いで決定したから自分でデザインした感が全くなくてヤバい。

何考えてんだろう俺……さっさと寝よう。

 

 

 

色の反転した幽界の独房で、アリエスは『   』に話かける。

 

「おーい、聞こえてルー?」

 

へんじがない、ただのしかばねのようだ

 

「あ〜あ、眠りが深すぎて潜在意識まで落ちちゃってるヨ。これじゃ何も伝えられないナ。」

 

アリエスはしゃがみ、『   』の顔を覗き込みながらひとりごちる

 

「まさか幽界で寝ちゃうとはネ。中々出来ることじゃないヨ?」

 

『   』の頭を撫でる。

 

「けどあの教育アクセサリの訓練を、半日もしないで突破するなんてネ。結構やるじゃン。」

 

アリエスは立ち上がり、帽子を被り直す。

 

「じゃあ、また来るネ。」

 

そう言い残したアリエスは、壁を通り抜けて退室した。

 

 

 

「『前作時のチュートリアルミッション。はーじまーるよー!』」

 

うるせぇ!

頭の中に“声”が大音響で響く。なんて最悪な目覚めだ。

夢も見れないほど深く眠れたから休み無しで動いてる気分になる。

 

「『前回は鬼教官の基礎訓練を僅かな時間でクリア。今回でやっと前作のボランティアですよー』」

 

「おはようございます。バイタルの回復を確認。本日も貢献活動に励みましょう。」

 

あぁそうだ、1日が濃密すぎてまだ2日目なのか……。

こんなのが毎日続いたら俺持たないぞ。

 

「朝食です。第一階層の咎人は栄養ブロックが配給食となります。」

 

「『人間の三大欲求は食欲・性欲・睡眠欲、スーッ、その中でも、えー、食欲は人によって、生命維持の為に必要な行動であり、ン゛ン゛ッ!』」

「『食事を摂る事により、満足感、また、美味しいものを食べる事により。喜びは、精神上、好ましい影響を与えます、ンンッ!』」

 

その独特な言動はさておき、“声”が比較的まともな事を言い始めた。

この[下級栄養ブロック]とかいう配給食も「こんなの」の構成要素の一つだ。

一見某熱量の友達の仲間に見えるが、フィルムを剥がすとどう見ても消しゴムなのだ。

おまけに味が無いし食感も悪い。

グニュグニュしててモサモサしてる。

 

「『食事しないとスタミナが減って空腹デバフが付きますからね。(栄養とタイム的には)うん、おいしい。』」

 

だから美味しくないって

昨日の基礎訓練では教官がこれを口の中に押し込んできた。

無理やり食べたあとにこれを讃えるPTケイデンスはとてもつらい。

 

「飲み物です。水分補給も済ませてください。」

 

独房では蒸留水で流し込めるだけマシだ。

因みに常温で冷えていない。

あとパックに蒸留水って書かれてるけど嘘だと思う。ほんのり薬品臭さを感じるんだが?これ蒸留水というか薬品かなんかで処理した手洗い用の水だろ。

 

「『うん、非常に新鮮で、非常に美味しい』」

 

“声”が壊れ始めた。それともこれも語録とやらなのだろうか。

食事を済ませ蒸留水(自称)パックと栄養ブロックのフィルムを捨てる。

歯磨きするための洗面台と歯ブラシがないから、口の中に残った水で口を濯いでそのまま飲み込む。

クチュクチュする度に薬品の匂いが倍増していく気がする……多分気の所為ではない。

鼻の奥に力を入れて少しでも薬品臭さが登って来ないようにしながら飲み込んだ。

 

「『アクセサリ君、今日の予定は何かな?』」

『→今日の予定をアクセサリに質問する。』

「今日の予定はなんですか?」

 

また“声”に身体を乗っ取られる。

 

「本日のご予定をご連絡します。[セ1-1号:再教育ボランティアⅠ]を申請する。以上、ご確認をお願いします。」

「『申請完了!大丈夫だって安心しろよ〜簡単簡単。』」

 

こいつまた勝手に申請しやがって

 

「『おう、アクセサリ姉貴。手早く目隠しを頼むぜ。』」

「ここから訓練場到着までの間、視界を制限させて頂きます。」

「『オッスお願いしまーす!』」

 

今日の再教育訓練が簡単なものである事を願うばかりだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「『やって来ましたセルガーデン。[再教育ボランティアⅠ]はA〜Gの7部屋を真っ直ぐ走り抜けて、道中の訓練用アクセサリを7体転がすだけ!ベイビーサブミッションだぜ!』」

 

“声”によると本当に簡単らしい。

アクセサリから聞いた説明と殆ど同じだ。

 

部屋A

「今回の再教育ボランティアでは音声であなたをサポートします。そのまま正面奥の扉へ進んで下さい。」

 

アクセサリのナビに従い歩き出そうとする。

 

「『だが断る!そのまま進むとロスです。茨を扉の正面の床、凡そローリング回避距離の半分程手前にシュート。あとは茨を引き戻す力で移動します。』」

 

部屋の天井まで持ち上げられて一気に急降下する無茶な移動を強要される。

内臓が持ち上がって一気に下がるこの感覚は吐きそうだ。

撃ち込まれた茨の直ぐ先にはシャッター型の扉。

そこに転がりながら突入する。

拙い!このままじゃぶつかる!

 

『『慣性の力で地面に1回分転がれば、ちょうど半開き状態の扉も潜れます。』」

 

ギリギリで潜り抜けた。危うく顔面を強打するところだった。

 

部屋B

「『(次の部屋に)じゃまするぜ?(オルガ)』」

 

階段とバリケードだけがある広い部屋にでた。

一目で想定されている移動方法がわかる。

階段を登ったあとにバリケードを乗り越えてまた階段を下ればいいんだろ?

けど“声”が許してくれないんだよなぁ()

 

「『そんなロス、認めるわけがなーい!天井に茨を射出し全部無視します。教科書の入射角と反射角そのままの動きで着地&ローリング。また半開きのシャッターに滑り込んで次の部屋にGOだ!』」

「次のフロアを目指して進んで下さい」

「『アクセサリ姉貴のナビちょっと遅いんとちゃう?』」

 

部屋C

「『お、開いてんじゃーん』」

「茨を使って先に進んで下さい」

「『アクセサリ姉貴も食い気味にナビし始めましたましたね……。はい、この部屋は茨を活かした立ち回りが求められる部屋です。』」

 

“声”が部屋Cと呼ぶ部屋は、入口と出口が垂直4mの壁で囲まれている誰も進めないような部屋だった。

入口のギリギリから茨を射出し壁を登る。

登りきった先には15m程の距離がある4mの深さの堀があった。

周囲には柱が8本聳え立ち、おそらくそれらを活用して迂回しながら扉を目指すステージなのだろう。

今の茨の性能じゃ対岸まで届かないのは明白だ。

 

「『茨で壁を登るところまでは同じですが、ここからが腕の見せ所さん。』」

 

限界まで後ろに下がってクラウチングスタートの構えを取らされる。

まさか…おいバカよせやめろ!あああぁァァァァ!

 

「『小剣のダッシュ攻撃で正面方向に加速、地面に足が付く寸前まで距離を稼ぎます。身体が沈み始めたら茨を射出し、反対側の壁に移動。』」

「『反対側の4mの壁から飛び降り、着地の衝撃をローリングで打ち消します。』」

「『このローリング中に武器を小剣のムラサメMk.9から個人携行火器のカッツェⅠ短機関銃に切り替えましょう。』」

「『装弾数は80発!このマガジン一本分でクリアだ!』」

 

受け身中に武器交換なんてさせるから肩を強く打った。

しかし思ったほど痛くない。いや、痛いよ?

普通の人間なら骨折不可避だが、咎人は肉体的に強化されているらしい。

肉体面だけじゃなく精神面も調整してくれお願いだからぁぁ!

もしくは“声”が心もシャットダウンしてくれよぉぉぉ!

 

部屋D

「資源を回収して下さい」

 

「『ここではフィールド資源の回収方法、弾薬箱から弾薬補給を済ませる方法、アイテムボックスから戦闘用アイテムの回収を済ませる方法を学べます。』」

「『配置としては、一番奥にフィールド資源に見立てた非実在ゴミ資源という名のゴミ。』」

「『左側に弾薬を25-50%回復する[弾薬箱:小]と、弾薬を100%回復する[弾薬箱:大]。』」

「『右に[フラグG]が3つ入った赤色のアイテムボックスと、[アドレナリン]が入った青色のアイテムボックスがあります。』」

 

けど“声”の助言は正確だ。何もわからない世界で知識をくれるのはありがたい。

2つの保管ケースの間を通り抜けながら、両手でそれぞれの中身を掴む。

手の中には“声”の言う通り、手榴弾と薬品の入った注射器があった。

注射器の中身は“声”曰くアドレナリンらしい。絶対に打ちたくない。

そう思いながら非実在ゴミ資源という名前のゴミを回収する。

全ての資源を有効活用するPTで、ゴミが出てしまうのはよろしくないというPT上層部の考えからこんな呼び名になったらしい。

10万年以上経過しても政治家は変わりなさそうで何よりだ。

 

「資源回収を確認。扉を解除しました。」

「『この部屋は資源回収しないと一生開かないので忘れない様にしましょう。(7敗)弾薬箱の方はまだ一発も撃ってないので今回は無視します。』」

 

 

部屋E

“声”が部屋Eと呼ぶ部屋はただの通路だった。

見たことある部屋だ…具体的には部屋Aと同じだ。

「『なので天井に入射角&反射角移動します。』」

デスヨネー

 

「次のフロアを目指して進んで下さい」

「『もう進んでるがな……。この時選択中のアイテムは[フラグG]になっているか確認しましょう。次の部屋への扉が開いた瞬間には投げ入れます。』」

 

腰に付いている[will'oドライブ]という名前の黒くて四角い2つの箱へ、手榴弾を「再構築」するように思考を飛ばす。

神経に疑似神経回路を介して繋がれたwill'oドライブは、思考を読み取り手榴弾を一つ再構築した。

基礎訓練の説明で1番驚いたのがこの[will'oドライブ]だ。

武器や弾薬をその場でwill'o磁性流体とかいう謎物質に組み替えて保存し、必要になったら再構築する超科学の産物だ。

どういう原理で動いているのか皆目検討がつかない。

“声”曰く“今作”では医療物資は入らないらしい。

やはりよくわからん。

因みに無理に腰から外すと死ぬらしい、なにそれこわい。

 

 

部屋F

部屋Fでは[訓練用アクセサリ]3体を撃破することが扉の開放条件とのことだ。

いよいよ始まる「人型」相手の訓練に緊張しつつも、扉の前で手榴弾の投擲準備をする。

 

「『(こいつの肩は赤く塗らねぇのかい?)(貴様塗りたいのか!)』」

 

“声”の“語録”を無視して集中する。

 

「『訓練兄貴の配置は堂々たる佇まいで正面に立つ1体、部屋の左右にある柱に隠れる2体というものです。配置がフロムの視線誘導式の罠そのものです。釣り野伏せじゃ!』」

 

ッ!扉のライトが封鎖中の赤から開放中の緑に変わった。

扉が開く音と同時に真っ正面にむけて手榴弾を投げた。

見えたのは被ったヘルメットごと真っ赤に塗装されたアクセサリ。

手にはこちらと同じカッツェⅠ短機関銃を構えて武装していた。

こいつが訓練用アクセサリかと姿を覚える。

投げた手榴弾は訓練用アクセサリの胴体に当たり起爆。

先ずは1体撃破!。

真っ赤な機械だったからか、人型を攻撃する忌避感はあまり感じなかった。

このまま柱の後ろに周りこんd「『撃破したら左側の柱の頂上に登ります。』」え?

 

「フロア内の敵を一掃してください。」

 

アクセサリの指示を無視して“声”は柱へ登らせ始める。

登り切るとそこにはフィールド資源のゴミがあった。

そして右下を向くと訓練用アクセサリの2体目が見えた。

 

なるほど、“声”の狙いは地の利の確保と資源回収を同時にすることかと理解する。

“声”の計らいに感謝しつつ資源を回収し、2体目の訓練用アクセサリに狙いを定めた。

 

「『訓練兄貴②の方向を見ながら回収と同時に後ろへ向かってローリング、そのまま下に落ちます。』」

「は?」

 

その場でバク転させられ10mはある柱から落下する。

茨を射出しようとしても“声”がロックしているのか、左腕の茨質管制装備から一切の反応が無かった。

 

「クソがぁぁぁ!」

 

右手の短機関銃の銃床を壁に押し当てて減速をさせようとする。もちろんそれでも足りない。

着地の瞬間に左側に向かってローリングして衝撃を何とか受け流す。

柱の陰から飛び出した先には、3体目の訓練用アクセサリの背中があった。

 

「『着地時に左側へローリングすることでそのまま訓練兄貴②の射線を訓練兄貴③で遮りながら、訓練兄貴③の真後ろを取る事が出来ます。フリーダムウォーズ版ef式ツヴァイローリング降下術です。』」

「アアアァァァ!!!」

 

落下の恐怖を闘争本能で誤魔化すかのように叫びながら戦う。

3体目の訓練用アクセサリの脇に銃を突っ込んで、こちらに振り向けないようにする。

そして3体目を盾にしながら2体目に射撃。撃破!

振りほどこうと藻掻く3体目の背中を蹴飛ばし転倒させて射撃。撃破!

出口の扉の左側に茨を撃ち込み、張り付くような姿勢で銃を構えながら待機する。

 

死ぬかと思った。死んだと思った。

心音がうるさい。“声”絶対に許さない。

 

「敵勢力排除を確認。扉を解除しました。」

 

 

部屋G

扉が開くと真っ正面に4体目の訓練用アクセサリがいた。

壁を盾にしながら構えていた銃で撃つ。撃破!

 

「『問題はここからです。部屋に入ると右の高所で射線を確保した訓練兄貴⑤、左奥のフィールド資源を守る訓練兄貴⑥、左の左右を壁で守られた鉄壁の布陣の訓練兄貴⑦、合計3体に包囲される事態になります。3人に勝てるわけ無いだろ!』」

「『しかも全員がバリケードで自分を守っている万全の迎撃態勢なので射撃もあまり通りません。』」

 

この先はキルゾーンらしい。これホントに訓練か?

そして“声”がこの手の説明をするときは碌なことにならない。

 

「『やはりヤバい(再確認)ならば突撃あるのみ。着剣せよ!!(大日ぺ帝国)』」

 

“声”に再び身体を操作される。

頼むから完全に操ってくれ。なんで途中で解除されるんだ。

 

武器を近接武器に変更し、茨を解除して4体目がいた場所に射出して移動。

 

「フロア内の敵を一掃してください。」

 

到達と同時に壁面を蹴ってバックドロップで空中回転。

身体をねじり右側の5体目に直接茨を撃ち込み、ククリナイフを突き刺しながら突撃する。

 

「こいつまだ斃せてない!」

 

バリケードの裏側に隠れながら5体目に乗っかりもう一度突き刺す。

撃破。これで5体目!

 

“声”指示通り部屋の右奥にあるもう一つの資源を回収しつつ、バリケードで身を護る6体目に横から接近する。

武器を銃に切り替えて攻撃する。6体目を撃破!

6体目を撃破したら近くのフィールド資源を回収。

 

「『訓練兄貴⑦にはフラグGを上から投げ入れて終わり!』」

 

手榴弾を一つ取り出してぶん投げる。7体目撃破!

 

「『はい、工事完了です。タイムは1分32秒!ではアクセサリ姉貴が訓練終了を宣言する前にフラグGとアドレナリンを回収します。』」

 

“声”の助言通りに手榴弾とアドレナリンを回収する。

貰えるなら貰っておく根性で行こう。

 

「お疲れ様でした。再教育ボランティアを終了します。」

 

1分32秒がとても長く感じた。こんな密度じゃ気と身体が持たない。

 

「『ミッションリザルトの時間だオラァ!!』」

「『[アドレナリン]は希少度2の戦闘補助アイテムなので持ち帰る事は出来ませんが、[フラグG]や[ファーストエイド]等の希少度1の戦闘補助アイテムの倍の恩赦ポイントが貰えます。

あまり配給されない[AMMOパック]2個を残して戦闘補助アイテムは全て納品しましょう。』」

「『だいたいこれで120年分は追加で減刑されます。作戦行動中に受領した戦闘補助アイテムは貰って良い制度太っ腹過ぎひん?』」

 

こいつまた勝手に……。

ん?アクセサリが近付いてくる。

 

「おめでとうございます。」

「安全保障局ボランティア管理部、貢献活動審査会より通達です。積極的にフィールド資源を回収する行動が評価され。[特別成果報酬]が交付されました。交付品は[大剣:TB-32/H]です。」

 

訓練だったとはいえ、戦闘中も監視されていた事に気付く。

そうだよな、あんな狭い独房にも監視カメラが4台もあるし見てないわけない。

 

「『やったぜ!所要時間2分足らずで最低品質の大剣をゲットだァ!(杉田智和)』」

「『このように特別成果報酬が何らかの条件を満たすと受け取れる事があります。』」

 

これは素直に嬉しい。男の子だから武器には心惹かれる。

 

「『大剣系の武器は攻撃範囲と威力に優れています。特にこの[TB-32/H]は搭載された姿勢制御推進システムにより、威力と取り回しのバランスが良い初心者におすすめな大剣です。』」

「『チャージ技でアブダクターの腕ごとぶった斬るのは、ああ~~気持ちがええ^~~(変態糞土方)』」

 

「それでは独房へ戻りましょう。視覚を制限させて頂きます。」

 

「『あっ、おい待てぃ(江戸っ子)まだ肝心なとこ(次の再教育ボランティアⅡ)洗い忘れてるゾ』」

「『独房に戻らなくてもアクセサリに次のボランティアは無いのか?と聞くとフラグが立ちます。さっそく問い正しますよ。』」

「次のボランティアは無いのか?」

 

こいつまた勝手に……。

 

「……。再教育プログラムの進行に伴い。新たな権利とボランティアが開放されました。」

「このまま次の再教育ボランティアに向かいますか?」

 

頼むからやめてくれ、肩とか背中とか痛いんだ。

せめてそのファーストエイドとかいう医療アイテムを使わせてくれ!

 

「『もちろんさ(教祖様)』」

「あぁ、案内してくれ。」

「[セ1-2号:再教育ボランティアⅡ]が申請されました。」

「ここから次の訓練場到着までの間、視界を制限させて頂きます。」

「『移動時間なんてロスそのものだから短縮していきます。ではイクゾー!(デッデッデデデデ)』」

 

俺はもう駄目かもしれない。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「『はい、[セ1-2号:再教育ボランティアⅡ]の会場にトウチャコしました。セルガーデンでA〜Eの5部屋を真っ直ぐ走り抜け、道中の訓練用アクセサリ6人とアブダクター2機を相手して市民奪還するだけ!これもベイビーサブミッションだぜ!』」

 

部屋A

部屋Aはただの通路だった。この移動方法にも慣れた。

 

「再教育ボランティアでは音声であなたをサポートします。そのまま進んで下さい。」

「『このときに遠距離武器に切り替えておきましょう。』」

 

武器を近接武器のムラサメから遠距離武器のカッツェに持ち替える。

 

「『装弾数は80発!このマガジン一本分で訓練兄貴を6体撃破します。今回もリロードはしません。扉には滑り込まず完全に開くのを待ちます。』」

 

部屋B

この部屋には5体の訓練用アクセサリと2個のフィールド資源があるらしい。

そこまで行くには扉の前の10mの壁を越えていく必要がある。

 

扉の外からギリギリの場所に茨を射出して8mほど移動する。

更に追加で茨を射出、目標地点は登りきった先の天井。

 

「フロア内の敵を一掃してください。」

 

天井に張り付いたら眼下の訓練用アクセサリ1体目に射撃、撃破。残弾70発。

 

「『左を向けば訓練兄貴②の足が見えるのでそこにも射撃しましょう。』」

 

左を向けば2体目の訓練用アクセサリの足が見えた。

ほんとに片足しか見えないのだが?

かなりの弾数を指切り射撃で発射、撃破。残弾45発。

 

「『足だけに撃つので25発も使いましたが、余裕の弾数だぁ。』」

 

部屋の左側手前に茨で移動し、フィールド資源を回収。

そこから180度方向転換して歩く。

 

「『そのまま歩けば訓練兄貴③の頭だけが見えるのでヘットショットを狙います。』」

撃破、狙いやすかった気がする。残弾47発。

 

「『訓練兄貴③を撃破したら下に降りると2個目のフィールド資源があるので回収。回収しつつ壁沿いに2歩歩いたらローリング。』」

 

茨を使いながら下に降りて安全に着地。

足元にあるフィールド資源を回収して2歩歩いて前転。

 

「『1…2…ローリング、ここだ!はい、扉を守る訓練兄貴④⑤を地形に守られながら一方的に射撃で殲滅します。』」

 

おぉ、壁に守られながら一方的に撃てた。残弾17発。

 

「敵勢力排除を確認、扉を解除しました。」

 

部屋C

「『入射角&反射角移動!半開きの扉にローリング入室!』」

「先に進んで下さい」

「『遅い遅い、そんなナビじゃ遅すぎだよアクセサリ姉貴。残り弾数は17発、十分だな!』」

 

レーダーを見ると次の部屋には大きな反応がひとつあった。

大型アブダクターだ。

 

部屋D

「フロア内の敵を一掃して下さい。」

 

「『この部屋にいるのは、汎用ニ脚甲型1機と訓練用アクセサリ1体です。一掃して下さいじゃなくて、どこをどう攻撃するかをナビしてくれよな〜頼むよ〜アクセサリ姉貴〜』」

 

部屋に入るとこちらを感知した最後の訓練用アクセサリがムラサメ片手に突撃してきた。

 

「『そんな(単純な突撃)んじゃ咎人も殺せねぇぞお前!』」

 

全弾残さず撃ち尽くす。撃破確認、残弾は0。

 

「『リロードはせず近接武器に持ち替えてアブダクターに挑みます。白兵戦準備、行くぞ!(ア・オバア・クー防衛兵)』」

 

マガジンが空になったカッツェをしまい近接武器のムラサメに持ち替える。

 

「『茨で高所に移動して強攻撃チャージ技の2段階目を発動。

連続縦回転斬り!これで首を落としたら大ダウン中のアブダクターにもう一度地上で発動して終わりです。』」

 

茨で高台に登り、ムラサメの柄のスイッチを親指で押しながら構えをとる。

スイッチの信号により開放されたwill'o電磁弁に通った液化will'o推進剤に、左側の給気口から吸い込まれた大量の空気が峰の推進装置の中で混じり合う。

推進装置に火が灯る。まだだ、もう1段階溜める。

推進装置に蒼い火が灯る。今だ!

 

柄のスイッチを離すと推進装置から一気に蒼炎が吹き出し、予め設定されていた“溜め攻撃2段階目”を発動させる。

will'o色の炎が推進力となり空中へ跳躍。

ジャイロセンサーが推進装置の向きを調整し反転。急降下。

重力を味方につけた縦回転の高速連続斬り。

それの直撃を受けた汎用ニ脚甲型は、頭を首の装甲をごと吹き飛ばされ、胴体の鳥籠も真っ二つに引き裂かれて崩折れた。

 

着地の衝撃をアブダクターに攻撃することで弱めた俺は、“溜め攻撃1段階目”を地上で発動する。

今度は青くない赤い炎が吹き上がり2・3回程度の縦回転斬りで、汎用ニ脚甲型の左肩を削りとった。

今度こそ、この大型アブダクターは沈黙した。

 

「…………なんか異常に弱くない?」

思わず口に出してしまった。

 

「『強攻撃2回で沈むとか、ウッソだろおまえwwwと思いの視聴者兄貴姉貴が多いことでしょう。このアブダクターがこれほどまでに弱いのは廃棄寸前までしゃぶり尽くされた中古品だからです。』」

「『その証拠に破壊したパーツに触れても資源名が表示されません。既に資源価値が無いレベルだから簡単に破壊できるんですね。』」

 

なるほど、それなら納得だ。

なんで親兵の教育にこの世界の戦車ポジションの兵器である大型アブダクターを1機も投入してるのかわからなかった。

これは体のいい廃棄処分なのね。

 

「『では扉のロックが解除されるまでに[フラグG]と[アドレナリン]とフィールド資源を回収します。』」

 

アブダクターを囲むように立っている柱4本からアイテムを回収

する。

あと高台の資源も忘れない。

 

「敵勢力排除を確認、扉を解除しました。」

 

部屋E

「『(次の部屋に)お邪魔するわよー。この部屋では鳥籠に市民を捕獲したアブダクターが出てきます。市民の奪還と搬送を学ぶ部屋ですね。』」

 

「敵の胸部にある鳥籠(ケージ)に、溶断攻撃を行って下さい。」

 

次の大型アブダクターの鳥籠には小さな人が入っていた。

背丈は平均的な背丈の2/3程度だろうか。

あれが頭脳労働者の“市民”って奴か。

基礎訓練場の市民模型のサイズ感は間違ってなかったらしい。

 

「『市民を鳥籠に捕獲したアブダクターが相手ですが、倒す必要はありません。市民を回収すればクリアです。』」

「『なので鳥籠に茨で張り付き溶断攻撃を行います。小剣はこういうときに便利便利。』」

 

鳥籠に向かって茨を射出し、茨で鳥籠にはりつく。

今度は右手のムラサメの柄にある別のスイッチを握る。

刃がオレンジ色に鈍く輝き熱を帯び始めた。

小剣にのみ搭載された特殊攻撃機能“溶断”だ。

鳥籠に刃を突き立て、強固な琥珀状のwill'o結晶体を融かし断つ。

中の市民に当たらないように鳥籠を引き裂いて、救助出来るだけの隙間をあけたら、中の市民の手を掴んで引っ張り上げる。

奪還成功!後はお姫様抱っこで護送機まで搬送するだけだ。

 

「やるわね新人君!さあもうひと頑張り!」

「???」

訓練ではここで『早く助けに来い咎人』とか『触るな汚らわしい』とか言われるって習ったのに違うぞ?

この活発そうな銀髪の女性は本当に市民か?

 

「『この銀髪赤眼太眉の兎みたいな市民は訓練場市民姉貴です。咎人を見下す市民が多い中、新人咎人の助けになれたらと再教育ボランティアに救助者役として参加しているんだとか。』」

「『聖人かな?職場は[生産管理局民生院]ですねクォレワ……。』」

 

はー聖人。とりあえず「ありがとうございます!頑張ります!」と伝えておいた。

 

「市民を護送機まで運んで下さい。」

 

「『訓練場市民姉貴は特別な訓練を受けているので咎人に運ばれ慣れています。お姫様抱っこだろうがお米様抱っこだろうが抱かれ慣れているので動じません。どんなやつにも抱かれやがってこの尻軽女が!』」

 

“声”が凄まじく失礼なことを言い始めた。

お前こんないい人に何てことを……。

 

「『今地面から迫り上がって来たポットの様な物が[護送機]と呼ばれる転送装置です。市民を後方に飛ばすときに使われます。1人転送するのに咎人派遣護送車で往復100回分のエネルギーを使うらしいっすよ?』」

 

護送ポットに到着して仮称「訓練場市民姉貴」を降ろした。

 

「見所あるわね!もし攫われそうになったらよろしくね!」

 

じゃあね!といった具合に退室する訓練場市民姉貴に手を振る。

因みにポットはダミーで中に滑り台みたいなのがあった。

新人教育一回で輸送車両往復100回分は誰だって嫌だろう。

 

「『じゃあの訓練嬢じゃなかった、訓練場市民姉貴。おっぶえ!護送機裏側の資源も忘れず回収だ!』」

 

迫り上がった護送機のダミーの裏にフィールド資源が一つあった。

死角に置くとは性格が悪い。無事回収した。

 

「お疲れ様でした。再教育ボランティアを終了します。」

「『タイムは2分32秒、いいんじゃねえの?(オルガ)』」

 

2分32秒か。かなり濃密だったがそこまで大変ではなかった。

やはり他人との会話があると違うな!

 

「『ミッションリザルトの時間だオラァ!![アドレナリン]と[スティックG]は希少度2の戦闘補助アイテムなので持ち帰る事は出来ません。』」

「『新登場の[スティックG]は粘着手榴弾です。ヘッシュ弾とかそういうのじゃなく文字通り張り付きます。ここは英国だった…?アブダクターのパーツ破壊用ですね、結構ダメージが出ます。』」

「『あまり配給されない[AMMOパック]2個を残して戦闘補助アイテムは全て納品しましょう。これでちょうど100年分追加で減刑されます。』」

 

「おめでとうございます。」

「安全保障局ボランティア管理部、貢献活動審査会より通達です。積極的にフィールド資源を回収する行動が評価され。[特別成果報酬]が交付されました。交付品は[槍:L-6E1]です。」

 

今度は槍か。長物の武器は男の子だから好きだ。後で確認しよう。

 

「『槍ですねぇ!(食い気味)やりますやります。まあ対咎人ボランティアなんて当分無いけどな!ガハハハ』」

「それでは独房へ戻りまs「そこの咎人ちょっと待った!」

「『ん?あ(察し)』」

 

後ろからの声に振り向くと、そこには赤い服を着た顔に傷のある男がいた。

なんかこう歴戦の強者感がある強面の漢って感じだ。

色は違うけど監視アクセサリと同じ服だ。もしかして監督官とかいう偉い人か?

 

「さっきの訓練、見事だった。とても記憶喪失中の咎人とは思えん!」

「はぁ、それはどうも。」

「『あぁああ嗚呼ああああ!』」

 

なんか滅茶苦茶笑顔で褒めてくれる。

あと“声”が過剰に反応している。うるさい。

 

「計算され尽くした移動!徹底した弾数管理!アイテムの効果的な運用!そして近接攻撃の思い切りの良さ!その全てが素晴らしい。」

「いや、そんなことないですよ。」

「『(ヘイノネン)おじさんやめちくり〜』」

 

“声”に操られている時もあるので手放しに喜べない。

ん?この人も腰にwill'oドライバを付けている?

 

「話には聞いていたが……それ以上に優秀じゃねえか!」

「『やだ!やだ!ねぇ小生やだ!』」

 

眼の前の男はニヤリと笑うと、will'oドライバから槍を出現させその切先を向けてきた。

 

「さぁ……俺と楽しく遊ぼうぜ?」

「『ああ(大幅なロスから)逃れられない。ああああああああもうやだああああああ!』」

 

 

やはり、俺はもう駄目かもしれない。




走者は主人公を操作していますが、完璧に操っているわけではありません。
あと主人公君には走者の(ちくわ大明神)の中の言葉は聞こえません。
RTA動画の音声だけを聞いている感じなので、語録だとわかってもなんの語録かわからない感じです。

誰だ今の


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主人公の初期武器解説&対ハイノネン戦報酬3種類

武器解説とかあったほうがいいんですかね?
原作の武器の説明とか原文そのままになりそうで怖いんですが。


初期武器解説

 

ムラサメ Mk.9

MASTER×PEACE社製の小剣。

アブダクターの溶断が可能。

威力は低めだが、攻撃時の隙が少ない。

コンボやチャージ攻撃で前方や上方などへの移動を伴った攻撃が可能。

 

外見は推進装置を付けた特大ククリナイフ。

オープニングの主人公が持っていた武器であり初期武器の一つ。

フリーダムウォーズを代表する武器。

しかし溜め攻撃が縦移動であること、連続弱攻撃が途中で途切れて隙が生まれること、この2つが割と致命的だったりする。

 

 

 

EZ-カッツェ Ⅰ

Eisen und Zwolf製の短機関銃。

フルオートで癖がなく扱いやすいため幅広く使用されている。敵頭部に命中させれば大ダメージを与えることができる。

 

外見はPDWのP90を巨大化させたような外見。

銃もデカくて80発以上入ってるとかこれもうただの機関銃だろ()

初期武器でありながらフルオート射撃可能で装弾数も多く弾速も速い良武器。

有効射程距離は短いものの、中距離で連射でき弾速の速い武器は原作ゲームだと実質これだけ。

原作のオンライン対人戦は、最大レベルまで強化した上で、モジュラーに威力上昇系と連射速度上昇系を限界まで詰め込んだこれで撃ち合う地獄の戦場だったという。

 

 

 

 

 

対ハイノネン戦報酬

オリジナル武器。現在アンケートを取っている武器3種。

 

 

EZ-マオルヴルフ Ⅵ 個人携行火器

Eisen und Zwolf社製の回転弾倉式擲弾銃。

同社の大型擲弾銃「イーゲル」を小型軽量化したもの。

爆発する擲弾を連続発射することができる。

擲弾は放物線を描いて飛翔するため、遮蔽物越しに攻撃することも可能。

個人携行火器の中では高い威力だが、小型軽量化に伴い装弾数と威力が減っている。

 

 

解説

外見はアーウェン37とエクスカリバーMk2を足して2で割って独軍風味に仕上げた代物。

軽量で装填も速いが、多目的火器カテゴリのグレネードランチャーには威力・装弾数共に劣るという設定。

 

原作には、個人携行火器カテゴリの爆破系武器が、弾速の遅いレーザー炸裂銃しか無かった為、オリジナル武器として考案した。

 

因みに、原作のイーゲル擲弾銃は縮尺を間違えサイズ感なので、ストックの部分を“肩に担いで”撃つ。

一見ただの回転式擲弾銃だったので、多くのプレイヤーが「それを肩に担いで撃つのか……(困惑)」という気持ちになった。

 

武器の名前はゲーム内企業のEisen und Zwolf社風に、前作のイーゲル(ハリネズミ)から連想してマオルヴルフ(モグラ)とした。

(Eisen und Zwolf社製武器はドイツ語で動物の名前が付いている。)

 

 

 

キツツキ Mk.92 分隊支援火器

MASTER×PEACE社製の低レート単銃身重機関銃。

連射速度と装弾数は低いが、命中精度と射程距離を優先して設計されている。

連射速度が遅いので銃身がオーバーヒートし難い、そのため狙撃銃並の距離から安定した火力を叩き込める。

他の分隊支援火器とは違い、作動を開始してから発砲までが早い。

壁等に張り付いた状態では使用できない。

 

 

解説

外見はキャリングハンドルを付け、装填方法も弾倉式になった92式重機関銃。

装弾数の少なさを命中精度と射程距離の高さで補う。

単銃身でありながら低レートな為、熱暴走もし難いという設定。

 

原作の分隊支援火器は発射の前に予備動作時間が発生し、必ず隙が生まれる。

さらに実弾系分隊支援火器は、何故か射程距離が短めに設定されており、分隊支援出来ない様な距離で射撃を強いられた。

 

そのため、遠・中距離ですぐ撃てる命中精度が良い分隊支援火器くらいあってもいいだろうという事で、オリジナル武器として考案した。

 

92式重機関銃から保弾板を奪った事については、走者と主人公とアクセサリが全面的に謝罪する。

 

武器の名前はゲーム内企業のMASTER×PEACE社風にキツツキとした。

(MASTER×PEACE社製武器には他にアリサカやナンブなどがある。)

 

 

 

ヒッポリュトス 個人携行火器

GiGas社製の大口径単発式拳銃。

対大型アブダクター兵装の一つとして開発されたが、あまり効果的な兵器ではない。

そのため「ボーンノッカー」と揶揄されることもある。

大口径狙撃銃並の高威力だが、射程は短い。

装填には癖があり扱いには習熟を要する。

 

 

解説

外見は改良されたトリプルアクションサンダー。

みんな大好き13mm対戦車拳銃やトンプソンコンテンダーではない。本当に申し訳ない。

しかし装填方法は似せるから許してクレメンス。

 

弾薬は狙撃銃と同じ12.7mm弾を使用し、強化改修後は20mm弾を使用する。

(ゲーム内の狙撃銃のサイズ感から、狙撃銃は12.7mm以上の弾を使っている可能性が高い。)

 

原作では拳銃カテゴリが存在せず、プレイヤーも扱えなかったので、拳銃カテゴリの変態武器枠として考案した。

 

近距離射撃でもそこそこ当たるが、真価を発揮するには零距離射撃しかないという設定。

威力を既プレイ者にわかりやすく説明すると、一発あたりの威力は未強化バーバラを遥かに凌駕しているが、未強化バーバラ4〜5発ヒットだと負ける程度の威力。

しかし零距離射撃ならばあるいは……?

 

有効射程距離はバーバラ並だが、命中精度自体は有効射程圏内ならアリサカ並にはある。圏外なら?ああ、うん。

 

武器の名前はゲーム内企業GiGas社風に、神話の巨人からヒッポリュトスとした。

(GiGas社製武器にはミマースやグラディオンなどギリシャ神話の巨人の名前が付いている。)

 

ちなみにヒッポリュトスは戦車から落ち、暴走した馬に轢かれて死亡した。

 

 

 

【追記】2022/05/21

投票の結果ヒッポリュトスに決まりました。

しかし公式設定資料集を読んで、最初から20mm弾じゃ弾薬がない事態になると気付いたので、最初は狙撃銃と同じ12.7mm(13mm弾)にします。

なんというかこう……この変態武器に限っては、強化改修やレベルアップで口径を弄る的な設定で行きます。

零距離射撃なら負けないから許して。




本RTAでは原作でプレイヤーが使えなかった武器の設定も捏造します。
拳銃はゲーム内に存在していたのに何故使用不可だったのか、コレガワカラナイ。

あ、対ハイノネン戦ですが未だに構想中です。


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対ハイノネン戦

いままで「荊」を「茨」に間違えていたことが発覚しました。
PT法に違反したのでモザイク街に失踪します。

あとレナルド兄貴の番号を直します。


何だこのオッサン!?な遭遇戦

はーじーまーるーよー

 

前回ハイノネン兄貴にタイムとチャートを破壊されたところからスタートです。

 

「さぁ……俺と楽しく遊ぼうぜ?」

 

ヌゥン!ヘッ!ヘッ!(予備動作)

 

「監督官命令だ、得物を構えな。特別演習の時間だ。」

 

ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛

ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!

ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ!!!!!

(大迫真)

 

お兄さん許して。タイム壊れちゃ〜う!

 

このオッサンについて解説します。

ハイノネン兄貴は最前線から第一階層の再教育科に逆左遷された安全保障局員で、見込みのある新人咎人がいたら、特別近接戦闘演習の名のもとに扱き倒してくるとんでもないやつです。

(PT法的に)まずいですよ!

 

三度の飯より戦闘が好きな人種なので、その強さは折り紙付き。

このジパングPTと敵対するPTとの戦闘でも、最前線で多くの戦果を上げた強者です。

その戦闘力と積み上げた戦果だけは優秀なので、本来は厳罰の命令無視と独断専行を、PT上層部も強く責めることが出来ないレベルです。

あっそっかぁ(池沼)

 

その近接戦闘技術を咎人に教導するという名目で、再教育科に移動させた所までは良かったのですが、中層や上層の咎人相手だと張り切りすぎてPTの戦力が減るので、資源として低価値な新人咎人しかいない第一階層担当になったという訳です。

ハイノネン兄貴は戦闘能力だけは優秀だからね、しょうがないね

 

ハイノネン兄貴に目を付けられる確率は目立つ行動をしていた場合1/80。

再教育ボランティアを一日に連続で受けた場合の確率は1/160程度だと言われています。

しかし今回は歩く歩数も調整して、再教育の一部免除が処理される時間も、再教育科にハイノネンがいない時間帯にしました。

だから確実に発生しないはずだろぉ!?

 

と゛お゛し゛て゛た゛よ゛お゛お゛お゛!(藤原竜也)

 

このゲーム難易度だけじゃなく遂にフラグまでイカれたか?

ちょっと調べてきます(走者攻略wiki確認中)

 

……どうやら同僚にレナルド兄貴が配置されていると、ハイノネン兄貴をけしかける様になるらしいです。

 

レナルド兄貴が一緒になるパターンは試走中に一度も発生してなかったので、このイベントに介入があることすら知りませんでした()

つまり走者が試走不足だったというわけですね!

これを専門用語でガバと呼びます。本当に申し訳ない。

レナルド兄貴がいる場合は12:00〜12:30までらしいです。チャート書き込まなきゃ。

 

ハイノネン兄貴の装備は、隙きのない攻撃で数多のプレイヤーを切り裂いてきた安全保障局員御用達のサバイバルナイフ[隼影]と、槍の[L-6E1]です。

 

遠距離武器がないからとなめてはいけません。

槍カテゴリの全ての武器は弱チャージ技で槍投げが可能です。

槍投げの射程距離は遠距離武器のそれに及びませんが、屋外ならともかくセルガーデン内では射程距離圏内です。

 

一般咎人のチャージ槍投げであれば、そのチャージ時間中に遠距離武器で仕留められそうなものですが、このハイノネン兄貴は[クイックチャージ]と[クイックチャージ+]というチャージ技の溜時間を減らすブースターを2つも装備しているため一瞬で槍が飛んできます。

 

槍がL-6E1であることも非常に拙味です。

L-6E1は最序盤らしい低価格で単純構造故に高耐久な八甲重機製の槍ですが、クリティカルダメージ倍率が他の槍の2倍はあります。

つまりクリティカルを一発でも食らったら確実に乙ります。

 

ハイノネン兄貴は槍投げ技を多用するので、消耗品と割り切ってモジュラーも威力(大)とクリティカル発生率(大)だけ付けたこれにしてるらしいすよ?

もっと資源を大切にしてくれよな〜頼むよ〜

ハイノネン兄貴は†悔い改めて†

 

さっきの再教育ボランティアで銃の遠距離攻撃に味を占めた咎人が遠距離戦で倒そうとしても、突撃して距離を詰めてくるAIが搭載されているので、下手に遠距離武器の攻撃に拘ると接近戦に持ち込まれて乙ります。

 

隼影はサバイバルナイフ型の小剣で、最大の特徴は隙のない連続攻撃です。

ナックル型を除いて近接武器中最速の攻撃速度を誇るので、連続攻撃を受けたら連続攻撃の終わりまで抜け出せません。

延々と連続攻撃可能な一部の小剣カテゴリ武器ほどのハメ殺しはして来ませんが、兄貴の瞬隼はしっかり強化されているので、捉えられたら乙ります。

やめてくれよ…(絶望)

 

しかもハイノネン兄貴はサドでマゾなホモ(事実無根)なので、長く闘えるように3時間近く生かさず殺さずの遅延行為を繰り返してきます。

倒れても治療ポットにぶち込まれては再戦の繰り返しです。

こんなんじゃRTAになんないよ……。

 

この状態ですと間違いなくリセット案件ですが……ここでオリチャー発動! このまま続行します!

 

ハイノネン兄貴を撃破すると報酬として強化改修前の遠距離武器が一つ貰えます。

希少度は最低品質の1で確定ですが、強化レベルは3〜5のどれかになるはずです。

 

武器を強化する武器プラントの使用権利は、第2情報位階権限取得後に解放可能となる為、現状だとレベルの高い武器の入手方法は非常に限られます。

更にハイノネン兄貴から貰える武器の種類は、武器プラントの利用可能レベルに左右されないので、第八階層級の珍しい武器の入手も夢ではありません。(レベルの高い良い武器が必ず来るとは言っていない)

 

とはいえ貰える武器も低階層で入手出来る武器が出やすいので、狙うのは比較的ハイノネン兄貴撃破ガチャで出易く使い勝手の良い[アリサカMk.1]自動小銃、[SR-42/LA]狙撃銃、[AAW-M2]大型ロケットランチャーのいずれかです。

 

アリサカMk.1はカッツェⅠの倍の有効射程距離を持つ3点バースト式の自動小銃で、威力も高く中距離戦では負け無しの性能です。

低階層で入手可能ながら未強化のアクセサリ姉貴に装備させても強い武器です。

 

SR-42/LAは高威力長射程の狙撃銃で、ヘッドショットなら一発で確殺出来る良武器です。

強化したアクセサリ姉貴にこれを装備させれば百発百中のスナイパーが出来上がります。

カイ兄貴の武器はこれです。

 

AAW-M2はアンチ・アブダクター・ウェポンの名に恥じない大型ロケットランチャーで、咎人やアクセサリ相手ならどこに当たろうが爆風で一撃の強武器です。

当てにくいですが敵の足元の地面に向けてぶっ放せば簡単に倒せます。

AAW-M2はサワードロケットだった?(ボーダーブレイク)

ウーヴェ兄貴の武器はこれです。

 

これらの比較的入手し易く高性能な武器を狙って行きたいと思います。

確率はそれぞれ20%程なので出やすいと思います。

因みに一番確率の高いのは30%のカッツェⅠ系ですが、これは全てハズレです。

カッツェⅠのレベル5がモザイク街の武器屋に売っているので、ここで入手するのはロスでしかありません。

 

つまりカッツェⅠ以外を当てればロスを巻き返せる可能性があります。

なので再走は(まだ決まって)ないです。

 

ハイノネン兄貴!戦いの場は一部屋戻った場所にしよう(提案)

あと作戦タイムとしてちょっと時間をクレメンス(懇願)

 

「臆さず闘ってくれるのか?嬉しいねぇ!3分だ、3分経ったら部屋に突撃する。それまでは隣で大人しく待っててやるよ。」

 

この人頭おかしい…(小声)

(走者のプレイスキル)見たけりゃ見せてやるよ(震え声)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ハイノネン兄貴に3分間待ってやるの許可を貰ったところで、マップの確認と装備の変更を行います。

マップは一部屋戻ってアブダクターを撃破した部屋です。

アブダクターと訓練兄貴の残骸は既に回収されています。

部屋のサイズは38m×38m×18m。

部屋の中央を囲う様に1m×6m×1.5mのバリケードが4つ、

部屋の四方に4m×4m×8mの柱が4本、

東西南北の壁から10mの場所にせり出た4m×6m×4mの足場が4箇所。

 

ここまではさっきと同じですが、アイテムの配置が特別近接戦闘演習仕様になっています。

柱の上にアイテムボックスが一つずつの4箇所、足場の上に弾薬箱(大)が一つずつの4箇所、合計8箇所という倍の量に増えています。

アイテムボックスの中身はランダムので、確認しないと高確率で詰みます。

 

4箇所全部AMMOパックとかいう実質8箇所全部弾薬箱だった件は、もう許さねぇからな?(4敗)

 

中身は……[オートエイド][アドレナリン][ペインキラー][バウンシーG]でした。

AMMOパックが無いのは温情だな!けど即時体力を回復するファーストエイドが無いのは痛いですね…これは痛い…。

 

まずはオートエイド。

咎人は肉体が強化されているので自然治癒力も高いのですが、それを約3倍に引き上げるアイテムです。

咎人の自然治癒力は体力残り10%の瀕死状態から1時間で半分まで回復する程度の回復力があります。

つまりゴミです。

今回のハイノネン兄貴相手には殆ど役に立ちません。

使えるとするなら今作から追加された状態異常『出血』になりにくくなる程度ですかね?

 

専用のブースターである[リカバリー]や、今作から追加された[リカバリー+]を装備した状態で使用すれば、回復力が約9倍や15倍になるので……

 

『10秒あたり400ってとこか。それがあんたら、7人が俺に与えるダメージの総量だ。俺のレベルは78。HPは14500。バトルヒーリングスキルによる自動回復が10秒で600ポイントある。何時間攻撃しても俺は倒せないよ。』(完全詠唱)

 

……というイキリトごっこが出来ます。キリトかなーやっぱw

というのは冗談で、実際はそれだけだと重機関銃の高速連射や、アブダクターの一撃即死攻撃に削りきられます。

フロムが関わってるので、血が出た!状態からあなた死んだ!(雑な翻訳)状態になるだけだってハッキリわかんだね。

[ヘルス][リカバリー][リカバリー+]を全て装備すればそれに近くなります。

ま、どのブースターも第四階層以降でしか作れないけどな!

 

次にペインキラー。

一定時間使用者の防御力を高める補助薬剤です。典型的な防御力向上アイテムですな。

名前的に防御力向上というより痛覚麻痺の薬品では?

 

次にアドレナリン

前回の入手時に解説したような気がしましたがもう一度。

一定時間使用者の攻撃力を高める補助薬剤です。典型的な攻撃力向上アイテムですな。

使用すると睡眠で減らせるストレス値が少なくなるというデメリット効果もありますが誤差だよ誤差!

まぁアドレナリンはRTA的にも良アイテムだからいいとして……。

 

最後のバウンシーGが問題です。

バウンシーGはその名の通りバウンドする手榴弾なのですが、跳ね返る動きが独特で使い難いアイテムです。

敵に直接投げつけても跳ね返ってから1秒後に爆風するので、狙ったところで爆発させ難いのが難点です。

衝撃で即起爆するフラグGより使い勝手が悪いので良いアイテムではないです。

……これ某EDFのバウンドグレネードの完全下位互換なのでは?

 

一癖も二癖もあるアイテム達ですが、既にカバーチャートは完成しました!

想定されるロスはこの待ち時間も含めて7分以内!

華麗なカバー(激ウマギャグ)を見とけよ見とけよ~

既に30秒は経過してるから素早くホライクドー!

 

まずハイノネン兄貴の撃破に未強化カッツェⅠは威力不足が過ぎるので、装備2をさっき入手した大剣[TB-32/H]に変更します。

アクセサリ姉貴にカッツェⅠを預けて持ってくるように指示を出しましょう。

おうアクセサリ姉貴、最低品質の大剣を一振持ってきておくれ。

 

「了解しました。」

 

因みにこの戦いではハイノネン兄貴と一対一の勝負なのでアクセサリ姉貴は参加しません。

戦闘が始まる前に退避してしまうので直ぐに話しかけましょう。

アクセサリ姉貴がこのセルガーデンの監視室に保管されている大剣を取ってくるまでに1分30秒かかります。

その間に準備を済ませませう。

 

今のwill'oドライブは権利を解放していないため、アイテムを2つしか装備出来ません。

しかし今作ではファーストエイドやオートエイドといった基本的な医療アイテムを、装備している衣服にもよりますが1種類程度なら収納できます。

咎人配給服にポケットの類は見当たりませんが、仕様なので問題ありません。

装備の仕方はアイテムの入手前にキャンセルボタンを連打すると衣服に押し込みます。

やはりバグなのでは?

 

スロット1にアドレナリンが3本、スロット2にバウンシーGが3個、衣服にオートエイドを3つ忍ばせたことを確認したら、自キャラにアドレナリンを1本打っておきましょう。

強い敵との戦闘は隠れステータスであるストレス値を向上させるので、アドレナリンでごまかします。

抵抗するな!まんじりともせず受け入れろ!

注射器が怖かったのか0.5秒程抵抗しましたが、ステータスを見てもストレス値の変化に異常は見られません。

自キャラの隠しステである性格も悪さしないのでいいキャラを引きました。

戦闘中は攻撃力も上がるし万々歳だな!

 

次にハイノネン兄貴が突入してくる扉から1番離れた場所のバリケードに細工をします。

場所はこ↑こ↓です。

時間がないので急ぎ目に調整を済ませます。

 

ちょい右、もっと右、若干右、イキスギィ!!

ミリ左、イキスギィ!!ミリ右、ここですここ。

場所の調整が難しいねんな。

 

お、アクセサリ姉貴が戻って来ましたね。残り1分、時間がないな!

 

「おまたせしました。特別交付品の[大剣:TB-32/H]です。ご確認をお願いします。」

 

おーええやん、(威力)なんぼなん、これ?

こちら、300になっております

300?!(驚愕)ええやん!気に入ったわ(御満悦)

 

今のムラサメMk.9の威力が148なので2倍近い威力です。

ただ攻撃時の隙も2倍近いので運用には気を付けなければいけません。

 

「監督官の命令により、アクセサリは今回の戦闘に参加することが出来ません。よって私は退室します。」

 

ここで好感度が高いと文末に『ご武運を』が付きます。

一日でこれが付いたらエロゲ主人公気質だと判明するのでリセット対象でした。

過度な好感度の上昇はフラグの乱立とチャートの崩壊を招くからね、しょうがないね。

 

アクセサリ姉貴も居なくなったので大剣をぶん回します。

うお…急にすげぇスイング…!野球選手かな?(chin)

このTB-32/Hは搭載された姿勢制御推進システムのお陰で、各動作に補正がかかっているため剣速が速いです。

推進装置から吹き出す青い炎と武骨な刀身の組み合わせがセクシーで…エロいっ!!

 

残りの1分で素振りをして間合いの確認を済ませたら、武器をムラサメMk.9に戻して細工を仕掛けたバリケードに身を隠します。

 

扉のロックが外れてランプが赤色から青色に変わりました。

ハイノネン兄貴が突入する5秒前の合図です。

では戦闘開始です。オッスお願いしまーす!

 

ハイノネン兄貴の突入パターンは3種類存在します。

一つは開幕槍投げ

扉の解放と同時に槍がかっ飛んできます。

 

一つは回転突撃

槍のブースターに身を任せて高速回転しながらその身をドリルと化して突っ込んできます。

 

一つは荊ダイブアタック

回転突撃と一見同じ様に見えますが、こちらは突き刺したあとに縦回転するため確定で嵌め殺しにされます。

 

つまりバリケードに隠れていないと一瞬で撃破されるという事です。

初見殺しにも程があるだろ(憤慨)

 

さて今回h「ガッ!!」ヒェッ。

滅茶苦茶高速でバリケードに槍がかっ飛んできました。

L-6E1の特徴であるはんだごてのような穂先がバリケードにガッツリ突き刺さっています。

あと2秒早く頭を出していたら槍でヘッドショットされてましたね()

初撃は防げましたが、槍投げは一番最悪なパターンです。

前作でも投げられた槍は使用者の元に戻って来るのですが、今作では小型の転送装置を内蔵しているという設定になっています。

つまりハイノネン兄貴はこちらのテリトリーであるこの部屋に侵入するリスクを冒さず、安全に先制攻撃出来たという事です。

ですがそれも想定内。

バウンシーGを“バリケード越し”に投げます。

 

「手榴弾?どこに投げてやがる。半分も届いて……!!そういうことか!」

 

手榴弾等の投擲系アイテムは、バリケード等の障害物でしゃがみ中にも使えますが、立位状態で投げられる距離に比べて投擲距離が大きく落ちます。

しかしバウンシーGだけは違います。

バウンシーGは障害物に当たると跳ね返るので、部屋の半分程度しか投げられなくてもその倍は届きます。

つまり手榴弾の破壊力そのままに、バウンドグレネードの利点を活かして安全な場所から爆撃出来るという訳です。

アッハッハ。 なんか芸術的。(ONDISK)

 

このまま奥の部屋に引っ込んでも、その部屋にバウンシーGが入りこんだままなので前進するしかありません。

荊による移動ではなくダッシュで来ましたか、もしかしてバリケードを使おうとしてる?自分、バウンシーGいいっすか?

 

ハイノネン兄貴側のバリケードの裏側にもバウンシーGは調整すれば投擲可能です。

2つで十分ですよ(ブレードランナー)

バリケードをそのまま乗り越えたら大きな隙が生まれます。

その時に荊によるダイブアタックをかませば勝ちです。

この勝負、もろたで工藤!(探偵)

 

「同じ手なんぞに……!ならそのまま隠れてやがれ!」

 

!?あれはNPCが殆ど使わない事で有名なダッシュ強攻撃回避!

地面に叩きつけた槍頭を起点に空中に回避する使ってて楽しい回避技です。

幾ら前作よりAIが強化されているとはいえ、NPCがこれ程までに適切な選択を取っているのは珍しいですねぇ!(感心)

 

感心してる場合じゃありません!

空中にいるということは、バリケードの裏に隠れたこちらを捉えているという事です。

 

「見えたぞ!!そこだ!!」

 

ハイノネン兄貴の荊がこちらに射出されました。

自キャラの身体にくい込んだ荊はダイブアタックの確定演出です。

普通であればどんな回避行動をとっても命中するダイブアタックですが、心配いりません。

寧ろ回避行動一回分後ろに下がってハイノネン兄貴がバリケードに引っ掛からない様にしましょう。

 

「怖じ気付いたか?ならそのままくらえ!!」

 

小剣・大剣・槍の3カテゴリの中で、槍のダイブアタックは最強と言われています。

一度相手に槍の穂先を突き刺した後、槍の縦回転で穂先と石突きが連続ヒットするため、攻撃側に異常が起こらない限りどんな回避行動も無意味になります。

 

「ガァァァッ?!こ……拘束トラップ……だと!?」

 

ところで、今装備している赤い荊の正式な名称は『捕縛性荊質管制装備』という名前です。

何故捕縛性なのかと言うと、相手を捕縛したり拘束したりする特殊チャージ技が搭載されているからです。

赤い荊のチャージ1段階目は、咎人やアクセサリをその場に縛り付けるトラップを設置できるという非常に使い勝手の良い機能が備わっています。

今は一つしか設置できませんが、これをバリケードの裏に設置していました。

 

だからバリケードの裏側に細工を施す必要があったんですね。

(メガトン構文)

位置調整に時間がかかったのは…必要経費ということで()

これで好機と勘違いしたハイノネン兄貴をその場で拘束出来ました。

 

使用者にはその効果範囲と設置場所の情報を、装備している荊質管制装備から知ることが出来ますが、他の人間には認識出来ません。

ゲーム画面上には真っ赤なクソデカサークルが表示されていますが、NPCには見えないというわけです。

前作の雑な設定をカバーしている。+114514恩赦pt

 

まず小剣の連続攻撃で削ります。

袈裟!袈裟!袈裟(斬り)ですねぇ!

硬過ぎィ!!人の耐久値じゃないでしょこれ。

弱攻撃3発とはいえ2割も減っていません。

(防御力)硬くなってんぜ。(HP)溜まってんなあおい(震え声)

ハイノネン兄貴はブースター[ディフェンス][ディフェンス:咎人]もつけているため、防御力が高いです。

人力カタパルト砲台としてアセンが完成しすぎなんだよなぁ。

 

もう一度袈裟斬りを叩き込んだら、推進装置を活かした回転上昇斬りから急降下斬りのコンボをお見舞いして転倒させます。

これでやっと3割です。

倒れている間に効果が切れそうなアドレナリンを追加で摂取、オートエイドも使って荊で柱の上に逃げます。

ハイノネン兄貴は復帰が早いので、避難先の柱は迷わない様に予め決めておきましょう。

 

「待てやコラァ!」

 

ハイノネン兄貴が追いかけて来ました。

ここで最後のバウンシーGを投げずに“真下”に落として隣の柱に逃げます。

 

「クソ!!またグレネードか!!」

 

ちょうどハイノネン兄貴が移動した先に、真下に落としたバウンシーGが跳ね返って戻って来ました。

スーパーボールが同じ場所まで戻って来ないように、完全に命中させることは出来ませんでしたが、手榴弾なので爆風の衝撃がどうとでもしてくれます。

これでやっと4割です。

 

爆風でバランスを崩し、空中から叩き落されたハイノネン兄貴を尻目にペインキラーがある柱まで向かいます。

バウンシーGを全て使い切ったのでwill'oドライブにペインキラーが入るようになりました。

ペインキラーの錠剤を一錠飲み込んでTB-32/Hに持ち替えます。

ハイノネン兄貴のAIは自キャラが小剣を持っていると考えているので、見えない場所で武器を変えると意表を突くことが出来ます。

柱からハイノネン兄貴の方向にジャンプして空中強攻撃を発動。

地上ではスイングの様な振り抜きですが、空中では推進装置の推力で独楽のような横回転斬りになります。

空中大回転斬り!これでやっと5割をきりました。

 

「そうだよな!全部使ってくれる巧い相手に、出し惜しみは失礼ってやつだよな!」

 

HPが5割をきると隼影も使ってきます。

HPの残量によってボスのモーションが変化するとか、やっぱりフロムソフトウェアじゃないか(憤慨)

モーションが変化したばかりのハイノネン兄貴はまだ槍を握っていますが、最初の攻撃は荊のダイブアタックになります。

荊が射出される前に動きが早くなる小剣に戻してあえて真っ正面に突撃します。

 

「正面からとは気に入った!だがこいつが避けられるか!?」

 

連続で射出された荊は小剣のダッシュ強攻撃によるサイドステップで回避します。

前作では空気なサイドステップでしたが、今作では動きも大きくて素早いカッコイイ仕上がりとなっています。

 

「ちょこまかとぉぉぉ!」

 

ハイノネン兄貴が荊の射出を諦めるギリギリの距離まで進んだら、武器をTB-32/Hに入れ替えダッシュ弱攻撃を発動。

通称ダッシュ叩き付けをかまします。

大剣カテゴリのダッシュ弱攻撃は共通で出の速い叩き付け攻撃に設定されていますが、これが一撃離脱戦法に非常にマッチしています。

 

残り3割となりました。

ここからは大剣による一撃離脱戦法と小剣による超近接戦を適宜入れ替えて戦っていきます。

 

あとは先程の戦術の繰り返しなので倍速します。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ははは…俺の…完敗だ。この階層で負けるのは初めてだ。」

 

タイムは8分13秒でした。痛いですね…これは痛い(確認)

あのあと倍速した時に残り1割の段階で隼影のラッシュに捕まって出血バフが発動するギリギリまでくらいました()

ラッシュの2回目に偶然うまく決まった回避が成功してなかったら負けていたかもしれません。

ペインキラーはもちろんとして、オートエイドの恩恵が濃いすか?

オートエイド先輩一生ついていくッス!!(掌ドリル)

 

「ちょっとばかし強い奴かと思ったら、この俺が一矢報いる事しかできなかったとは……とんでもない奴だ。」

 

こっちからしてみたらハイノネン兄貴がクソ強ボス何だよなぁ……こんな強さの敵を第一階層に配置するとか、(制作会社)先輩頭大丈夫っすか?

 

「俺からの餞別だ、持っていきな。どうせ俺に銃は合わん。」

 

お待ちかねのハイノネン兄貴ガチャです。何が出るかな〜。

 

 

個人携行火器 「ヒッポリュトス」 希少度1 Level.4を入手しました。

 

 

ファッ!?対アブダクター拳銃?!うせやろ?とんでもないレア武器がドロップしました。

威力から成長タイプは……晩成型!?

これって…勲章ですよ(ONDISK)

 

ちょっと信じられないので確認してきます。(走者攻略wiki確認中)

ん~?(攻略wikiに記載なし)

ちょっとまってくださいよ〜?(走者攻略wikiコメント欄確認中)

あ、これかぁ!(記載あり)

はぇ~ハイノネン戦でもドロップするんすねぇ〜(驚愕)

 

どうやら確率が低すぎて今まで出現してもバグ扱いだったようです。

wikiに書き込んでおかなきゃ(使命感)

対アブダクター拳銃は(ハイノネン戦で)あります!(理研)

 

さすがにこんなレアケースはそうそうありません。記録のためにもこのまま走ります。

それにもしかしたらタイム短縮に繋がるフラグが発生するかもしれないダルルォ!? 

 

「その銃は貴重な物らしいが俺にはよくわからん……闘いが巧いお前なら使える場面も在るだろう。」

 

使えますねぇ!!(大声)

具体的には大型アブダクターとか、人工アブダクターとか、天然アブダクターとかの武装解除に使えますねぇ!!

 

寧ろそれしか使えません(無慈悲)癖が強いんじゃ〜(千鳥)

この武器で対人戦闘は……ナオキです。

この手のレア武器は癖が強すぎるので、少数生産に留まり一般に流通していないという設定になっています。

今作からはこのようなレア武器が増えたので、前作では変更不可能だった武器の希少度も後から上げることができます。

ま、武器自体が希少すぎて希少度を上げるための素材を入手することすら難しいのですがね!

 

でも持ってるだけで全FWイグニッションプレイヤーに自慢できる程のレア武器なので、OKです。

この武器に関してはいずれ詳しく解説します。

 

「お前なら…ホウライPTとの戦闘でも生き残れるだろう…情報位階権限(コード)を上げたら俺が所属していた部隊を紹介…してやる…。」

「「ヘイノネン様、演習にて想定されていた負傷を大幅に超過しています。至急治療を受けて下さい。」」

「うるせぇ!負傷がどうした。こんな逸材野放しにして置けるか!」

 

あー、ヘイノネン兄貴に気に入られましたね。

部下の監視アクセサリ2体の忠告を無視するのが見極めポイントです。

下手に会話をスキップしても付きまとわれるので、微ロス覚悟で会話します。

 

「ヘイノネン“25”ジョット管理官様。僭越ながら申し上げます。投機の担当咎人は先程の演習で酷く消耗しています。資源価値を維持するためにも、独房にて休息する許可をお願い致します。」

「資源価値…そうだ、戦力の低下は駄目だ…わかった、咎人の休息を許可しよう。」

 

お、アクセサリ姉貴が長い会話を処理してくれましたね。

ハイノネン兄貴による最前線への勧誘なんてロスでしかありません。

そもそもハイノネン兄貴が最前線に戻れるのも時間がかかります。

そのまま適当にはぐらかしてさ、終わりでいいんじゃない?

 

ミッションリザルトの時間だオラァッ!

今回のミッションリザルトは基本報酬が[合成グラファイト:最低純度]×5、[ダイヤカーボン:最低純度]×5、[アンプリファイア]×5、[サイレンサー]×5、[ファーストエイド]×5、[ファーストエイド]×5。

そして特別報酬の[ヒッポリュトス]×1でした。

 

減刑は一切無しでアイテムだけが報酬です。

今回は[アンプリファイア]と[サイレンサー]という基本報酬に設定されないアイテムを入手出来たので、アイテムの追加納品は無しとします。

全て希少度1で一番最後にファーストエイドが2セットも設定されているあたり、確実に演習で負傷することが想定されたリザルトですねクォレワ。

 

「お疲れさまでした。それでは至急独房へ戻り治療と休息をとりましょう。視覚を制限させて頂きます。」

 

サクッと移動してさ、終わりでいいんじゃない?(早く帰りたい)

じゃあ俺、ギャラ(レア武器)もらって(独房に)帰るから。

 

レア武器をお持ち帰りしたところで今回は終わりにしたいと思います。

ご視聴ありがとうございました。




総評数15とはいえ、アンケート結果が3倍差なの笑っちゃうんですよね。
みんな対戦車拳銃とかトンプソン・コンテンダーみたいなロマン武器大好き過ぎない?
きっと原作が拳銃カテゴリを出さなかったから、みんな拳銃を選んだんやろなぁー()

制作会社は詫びとしてフリーダムウォーズ2かフリーダムウォーズ・バーストを制作しろ、するんだ!(豹変)


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対ハイノネン戦 NPC

新人咎人の再教育は、政治局・文化振興委員会・新規資源開発課が行っているとあります。
しかし、新兵教育は普通軍隊の仕事だと思うので。
本作での新人咎人の再教育は、安全保障局・教導部・再教育課・第一階層対策室が担っているという捏造設定でいきます。
今までの分書き直さなきゃ()


ハイノネンSide 

 

「なぁアクセサリ共?今度こそ、“その咎人がいる”セルガーデン区画なんだよなぁ?」

 

「「はい、ハイノネン様。該当咎人はこの訓練用セルガーデンで再教育ボランティアを遂行中です。」」

 

「連続でボランティアを受けてるとはな……危うく無駄足になるところだったぜ。」

 

一瞬で訓練ボランティアを終わらせて、独房に戻らず次の訓練ボランティアを連続で受けているとは思わなかった。

 

空の訓練場から空の独房に移動してまた戻るという、近年でも類を見ない無駄な行動で、プロパの奴に小言を言われるところだった。

教えてくれたレナルドの奴に感謝だ。

そもそも見込みのありそうな咎人が、訓練一つぐらいでへばって独房に戻るのも可笑しな話だ。

俺も再教育科の空気に染まり過ぎたか?

マニュアルとアクセサリに任せっ放しってのも考えものだな。

 

前線に居たときより大幅に鈍った己の勘に辟易しながら、管理官用のセルガーデン連絡通路の中を歩いていると、訓練終了を知らせる騒々しいブザー音と録音音声が聴こえた。

 

「訓練が終了しました。咎人は担当アクセサリの到着までその場で待機してください。繰り返します、訓練が……」

 

速過ぎる。幾ら廃棄寸前の大型アブダクターでも解体に時間が……そういえば2回目の再教育ボランティアは市民奪還だったな。

初見で市民奪還だけを狙うとか本当に記憶喪失か?

なんかテューニの気持ちが少しだけ解った気がする。

せっかく整備したアクセサリ用の訓練プログラムを、一人の咎人の行動で滅茶苦茶にされたらキレるわな。

あいつ他人に振り回されるの人一倍嫌がるし。

しゃあない、ちょっと急ぐか。

 

「急ぐぞ!2機共付いてこい。」

「「了解しました。」」

 

俺達は小走りで連絡通路を移動する。

C-3…D-3…E-3A…E-3Bここだな。E-3B扉からならフロアFに直接アクセス出来る。

中の奴が見たら隠し扉にしか見えないそれを開き、入室してその咎人の姿を捉えた。

へぇ…男なのにアクセサリは女性型にしてるのか、ってそうじゃない。もうアクセサリが戻って来てるじゃねえか!

 

「お疲れさまでした。それでは独房へ戻りまs「そこの咎人ちょっと待った!」

 

俺の声に振り向いた咎人と目が合う。

俺が誰なのかわからないといった顔だ。

訓練を終えて気を抜いてやがるのか、それとも俺が管理官だとわからないのか、あるいはその両方かもな。

ついでにちょっと推し量ってみるとするかね。

 

「さっきの訓練、見事だった。とても記憶喪失中の咎人とは思えん!」

 

「はぁ、それはどうも。」

 

おや?想定した反応と異なる、もう少し続けるか……。

 

「計算され尽くした移動!徹底した弾数管理!アイテムの効果的な運用!そして近接攻撃の思い切りの良さ!その全てが素晴らしい。」

 

「いや、そんなことないですよ。」

 

へぇ……珍しい。第1階層で褒められて謙遜出来る咎人っていうのは少ない。与えられた武器の力や偶然の勝利を自分の力だと錯覚する咎人は低階層だけじゃなく中階層にも多い。

簡単なボランティアで調子に乗って、次のボランティアで挫折する咎人を何人も見てきた。

これは良い咎人になるかもしれん。

第1階層以外の咎人を褒めた場合?警戒して逃げ出すかそもそも近寄って来ない。

何せ咎人に厄介事を運ぶのは何時だって管理官だからな。

どうやら記憶を失ってるのはマジらしい。

 

そんな事を考えていたら奴の視線が下に逸れた。

腰のwill'oドライバに気が付いたな?

そうだ、管理官が戦場でもないのにクソ重いwill'oドライバを装備してるなんておかしい。

何気ない会話の途中でも情報収集に余念が無いのは高評価だ。益々気に入った。

 

「話には聞いていたが……それ以上に優秀じゃねえか!」

 

頃合いだな。俺は個人的な内面審査を終了し、唐突にwill'oドライバから槍を出現させ、穂先を眼前に向ける。

 

「さぁ……俺と楽しく遊ぼうぜ?」

 

次は一部とはいえ、再教育の免除を認められる程の戦闘技術ってのを、是非とも俺に審査させてくれよ?

 

「管理官命令だ、得物を構えな。特別演習の時間だ。」

 

俺の口元は自然と綻んでいた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

一つ前の部屋に戻った咎人を見送りながら、一人ごちる。

 

「あそこで反射的に応戦するんじゃなく、条件を交渉してくるとはな……全く面白い奴がいるもんだ!」

 

突然通信機から連絡が入る。

いったい何処の馬鹿だ、こんな楽しい時に邪魔するのは……。

 

「ハァ゛イ゛、こちらハイノネン、ただいま全力貢献中につき対応できまs「『どうしたハイノネン!?咎人が戻ってしまったぞ?!何故始めない!!』」 うるせぇぞレナルド!通信機越しで大声出すな!」

 

レナルドの馬鹿だったわ、さてはこいつ管制室から観戦してやがるな?

 

「少しだけ待ってくれってよ、ハンデの交渉してきたから条件を呑んでやった。」

 

「『らしくない、全くもってらしくないぞハイノネン。君なら右も左も分からない新人咎人を問答無用で特別訓練に持ち込み医療ポッド送りにするはずだ。』」

 

こいつ俺のことを何だと思ってやがる。

 

「別に理由もなく吹っかけてる訳じゃねぇよ。今回はその必要がなかっただけだ。」

 

「『ほう、それはまた何故だ?こっちの映像では暫く臆して動けなかった様子に見えたぞ。』」

 

あぁそうか、監視カメラの映像じゃ顔まで良く見えないのか。

 

「突然管理官と戦えとか言われても、普通は怯えて縮こまるか、適当な理由を付けて誤魔化すかのどちらかだろ?」

「そういう奴には無理にでも死線を経験させないと駄目だ、けどあいつはどうにも違う様子だった。」

 

「『ああ見えて闘いには乗り気だったと?』」

 

「いや?最初は確かに乗り気じゃなかった、目も泳いでたしな。けど俺の顔、will'oドライブ、向けられた武器を観察した上で、戦闘に応じるから少し時間をくれと交渉して来たんだ。咎人なりの勝ち筋に期待して、数分の準備時間位与えてやりたいだろ。」

 

思考の末に辿り付いた打算的な勝ち筋でも、直感に任せた博打的な勝ち筋でも、有事の際に前に向かって思考できる奴は本当に少ない。

それに向かい合って始める戦闘に何の意味があるんだ?

予想できない理不尽の押し付け合いこそ戦場だろうが。

 

「『ん?……フハハハッ!そうか、そう来るか!面白い!』」

 

「レナルド。記憶喪失の咎人と管理官が一対一で戦うんだ、これ以上卑怯な真似はしたくない。通信は切ってくれ。」

 

「『あぁ、是非ともそうさせて貰う、そうしないと愉しくないしな。特別訓練のシステムを整備したテューニ!レーダーも切って正々堂々戦うハイノネン!ハイノネンに挑む咎人!予定の狂った私!全員に幸あれ!』」

 

いい性格してるぜ、あいつの愉しい対象に俺も含めて全員入ってやがった。

レナルドがそうなるのは相当だ。俺も覚悟しなくちゃな。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

バリケードにもたれ掛かりながら、独房に戻る咎人と、そのアクセサリを見送る。

一矢報いたとは言うが、途中まで完封されていたことには変わりない。

完敗だ、医療ポットまで移動する元気はないが気分は良い。

 

「手酷くやられたなハイノネン。」

 

「レナルドか……管制室から見てどうだった?」

 

「凄まじいものだな。『計画が上手く行かなかった私』、『小剣と短機関銃だと思っていたハイノネン』、『あの咎人の行く末』、『仕事が増えるかも知れないテューニ』、その全てに愉悦を感じているよ。」

 

レナルドの趣味は度し難いな。

 

「これから医療ポットで治療を済ませたら始末書だろう?[ラージファーストエイド]だ、これをハイノネンに使ってやれ。」

 

「「レナルド様、医療物資の提供、感謝致します。」」

 

「随分と……気前が良いじゃないかレナルド……助かるけどよ。」

 

「なに、気にするな。それより政治局の歴史編纂室が動く。奴等にとって安全保障局の管理官が第一階層の咎人に敗れるなどあってはならないからな。夜青色の背広を纏った特務員が第一階層対策室に流れ込んで来るぞ?暫くしたらパメラ辺りが対応してテューニに伝わるんじゃないか?」

 

あぁ、あのボランティア結果が気に入らないとか言い出して『記録だけ』を改竄する連中か。

パメラとテューニは仲がいいからな。パメラにまで迷惑かけたらレナルド共々今度こそ生活改善情報提供課(密告の窓口)に通報されちまう。

さて、アクセサリ共に治療されて多少動ける様になったし、医療ポットに向かいますかね。

 

訓練プログラムの組み直しをしているであろうテューニの仕事を増やさない為にも、俺等は少し急ぎ目でセルガーデンの訓練区画をあとにした。




咎人配給食の塩ナト配合率レベルで微小な、FW小説「アオイバラ」要素

なんか(戦闘描写)足りねぇよな?
お客様の中に推進装置付きの大剣や、縦回転する半田ごて型の槍を現実でぶん回した経験のある、詳しい表現力をお持ちの文豪の方はいらっしゃいませんか〜!

ちょっと主観の戦闘描写が上手くいかないので、書けたら一度消して再投稿します。

最悪ハイノネン視点はスキップとか……


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ダメージ回復&自主練周回

ハイノネン戦の咎人視点が上手くかけないので先に投稿します。

よく考えたら地図云々より架空PT追加してもいいかどうかの方が正しいですね。
地図要らない派が多いので地図のアンケートは中止します。
代わりに原作の死に設定である「生産系PT」や、何故か明言されていない「ノーグPT以外の同盟PT」を架空PTとして登場させていいかの是非についてアンケートをとります。

特殊タグ弄ってたらおかしくなったんでもう一度投稿します(2敗)


前作より5日も早いRTA。はーじまーるよー。

 

 前回ハイノネン兄貴を撃破して、ホモ君が独房に戻ったところからスタートです。あ、ホモ君とは自キャラの事です。ハイノネン兄貴と組んず解れつしてたし、実質ホモで間違いないな!

 

 にしても手酷く痛めつけられましたねクォレハ……。HPゲージは移動中の回復も合わせて残り21%、will'oゲージは残り24%。足を引き摺る歩き方とダメージ描写から疲労度も相当溜まってるはずです。

 疲労度が高いと寝ても回復しないとか、エイムがゴミになるとか、タイムに影響するデバフの温床なのでしっかり対策しましょう。

 見えねえってのは恐えなあ。(HGKM調教師)

 

急遽(ガバで)発生したハイノネン戦のせいで、オデノカラダハボドボドダ!

本来なら、いまのような無様な戦い方(慢心してオート戦闘に任せる手抜き)はしない!

お前もいつか(長時間のRTAにトイレ休憩ポイントを組み込むような走者に)そうなる。

(FWIgRTAプレイ時には)覚悟しておくんだな。

 

「ゲホッ!(自キャラの咳)」ドサッ!(自キャラが崩折れ座り込む音)

 

あ、ホモ君が咳込んで独房の床に座り込みました。

ダメージがあると戦闘エリア以外では、このようなモーションを勝手にとることがあります。

独房以外で座り込むと罰則だったので、刑期が加算されないのなら、これで万事OKだわ(チャー研)

[オートエイド]と[アドレナリン]と[ペインキラー]先輩ありがとナス!

 

アクセサリ姉貴にお願いして、必要な分の[ファーストエイド]を保管庫から取り寄せて貰いましょう。

戦闘補助アイテムの独房への持ち込みは禁止ですが、[ファーストエイド]や[オートエイド]といった危険性のない品の持ち込みは許可されています。

 

今作ではアクセサリ姉貴の待機位置右側の壁面に、飲食店の配膳用エレベーター的な小型荷物用昇降機が隠されています。

今作の独房隠し機能その1です。

確認用の格子しかない独房ドアとか、(食事の度に開け閉めすると受刑者が逃げ出せてしまうし、鍵の開け閉めが面倒なので、幾ら頑丈でも存在価値が)ないです。

前作の設定がガバガバだってハッキリわかんだね。

ちなみに、今朝ホモ君が食べた栄養ブロックはこいつを利用して独房内に運ばれました。

 

「独房内へ該当の個人所有資源の持ち込みが許可されました。こちらがそのファーストエイドです。それでは治療を開始します。」

 

ホモ君が傷口に消毒液吹付けられて悲鳴上げてますね。

今の段階では痛くない治療法も(アクセサリ姉貴に優しく治療してもらう方法も)ないです。

生きてる証拠だよ(激励)がんばれ(応援)

 

しかし、これでは蓄積した疲労度が回復せず、明日の行動に支障が出るので、大モニターこと大型貢献窓口から必要な権利を開放してさっさと休息させます。

さっそく権利開放申請から日常行動に関する権利のページを開きましょう。

 

〈該当項目が351,83件あります。〉デデドン!!

 

絶 景 か な

今作では5桁にも及ぶ条文が実際に収録されています。

そんなことしなくていいから……(指摘)

ゲーム上では7桁の番号を持った条文が存在しますが、それらは実際に設定されている5桁の条文に含まれているので大丈夫です。

残りの99%は機能しない飾りだと思います……飾りであってくれ……(懇願)

 

こんな探し辛い不親切設計で貢献案内を名乗るとか各方面に失礼だよね?

ホモ君が必要な権利を探している間、

皆 様 の た め に〜〜〜…………。

必要な権利を素早く出す方法を解説します。

自キャラに権利解放を任せると、基本ろくなことがないです。

安心して♡身を任せて♡僕は権利開放申請一級の資格を持っているんだ。

 

先ずは『解放推奨権利』を押しましょう。

 

安全保障局発行ボランティア参加権 10pt

平時における5歩以上の自立歩行権 100pt

平時における独房外行動権 100pt

平時における横臥権利 100pt

 

はい、ゲームの進行に必要な権利が出てきました。

しかし、これは“物語の進行に必要な権利だけ”が出てきただけで、他の必要な権利が一切表示されていません。

現に表示される権利も、第2情報位階権限取得公試の参加条件だけです。

これではいけませんね?(教習ビデオ)

 

重要な権利が悪意を持って表示されてないの分かっちゃうよ〜おじさんエスパーだから。S○Xエスパー?

『独房関連権利』→『標準順変更』→『開放可能順』の順にボタンを押して『解放推奨権利』と同時に表示します。

 

安全保障局発行ボランティア参加権 10pt

平時における横臥権利 100pt

平時における独房内洗面装置利用権 10pt

平時における独房付き拡張衛生設備セル侵入権 40pt

平時における独房付き拡張衛生設備セル滞在権 20分 50pt

平時における拡張衛生設備郡 灌水浴装置使用権 5分1回 100pt

平時における拡張衛生設備郡 便所使用権 5分3回 10pt

平時における拡張衛生設備郡 衣服洗濯装置使用権 0.5回 200pt

 

はい、さっきの倍の権利が表示されました。

しかも自立歩行権と独房外行動権は3回ボランティアを受けないと解放出来ないので表示されなくなりました。

さてはワザと探しづらくして長く働かせようとしているな?

 

あ、『拡張衛生設備セル』というのは、ベットとモニターとアクセサリしかない前作のガバガバデザイン独房の設定を補完するために、今作から追加された拡張施設のことです。

サイズは独房の半分位ですかね。

ゲーム内の一般NPCからは『衛生セル』や『快適設備』と呼ばれています。

 

何故ユニットバス以下の設備が『快適設備』とかいう分不相応な名称で呼ばれているかというと、監視カメラの監視が“無いように感じる”からです。

実際には独房の出入口側の2台のカメラが透過モードを起動して、生体will'oの輪郭からしっかりと動きを監視しています。

この事実を知るNPCは高い情報位階権限(コード)に限られるので、一般咎人には伏せられているのかも知れないですね。

浴室を直接映ず青色の人型輪郭だけにとどめたのは、世間に配慮した可能性が濃いすか?

(紳士淑女の兄貴姉貴達はMODを入れてカメラに完全透視機能を追加しよう!)

 

アクセサリ姉貴から見て独房左奥の謎余白空間には、拡張空間に繋がる隠しドアがあります。

本作の独房隠し機能その2です。

 

因みに独房の奥側の壁の四角い板の様な物は収納された洗面台です。

本作の独房隠し機能その3ですね。

前作の設定資料集ではトイレだと書かれていましたが、本作では洗面台に変更されました。

便器を90度傾けたら内容物が溢れるだろいい加減にしろ!!

 

本作には洗面台で顔を洗ったり、トイレやシャワーを利用したりといった、人間に当然必要な要素も丁寧丁寧丁寧に追加されています。

衛生レベルを向上させないと、何もしてないのに体力が減るポジ状態や、NPCの好感度にマイナス補正といったデバフが発生するので気をつけましょう。

 

特にトイレの使用権は重要です。

未解放だと独房の外の公衆トイレを利用する羽目になるので、ゲーム内時間で往復平均30分という膨大なロスになります。

下手なボランティアより長いじゃないか(呆れ)

 

幸い、これらの生物として当然の行動は、今作から追加されたオートモードを標準設定で利用すれば、全て自キャラが勝手にやってくれます。

権利さえ開放していればOKです。

 

前作でボロクソの評価だったお遣い関連も、今作から追加されたオートモードを『ボランティア以外全て』に調整すればスキップ出来るので、戦闘だけのストレスフリーなゲームにすることだって出来ます。

ま、その操作キャラが知らないことは出来ないので、クッソ遠回りな方法で移動したりする点は、ゲーム内時間でRTAをする場合注意が必要なんですけどね、初見さん。

 

逆に一切オートモードを活用せず、脱糞を繰り返して独房を岡山の県北並の衛生環境にすると懲役が阿呆ほど貯まるので、懲役をカンストさせるには便利でした。

同じ強者だと思って語りかけてくる“地上最凶”さんは傑作なので、皆も糞まみれになろうや(変態糞土方)

(脱糞スカ○ロMODとか誰得なんですかね?)

 

現在の保有恩赦ポイント約320ptを全て使って開放する権利は以下の7項目です。

 

安全保障局発行ボランティア参加権 10pt

平時における横臥権利 100pt

平時における独房内洗面装置利用権 10pt

平時における独房付き拡張衛生設備セル侵入権 40pt

平時における独房付き拡張衛生設備セル滞在権 20分 50pt

平時における拡張衛生設備郡 灌水浴装置使用権 5分1回 100pt

平時における拡張衛生設備郡 便所使用権 5分3回 10pt

 

独房関連と平時における横臥権利は疲労度蓄積防止に必須です。

取れるなら全部取っておきましょう。

 

 

安全保障局発行ボランティア参加権は本編のストーリーを進める為に必要な権利です。

催眠学習で一週間程度かかる再教育を2日で終わらせたので、前作の最初のボランティアである【シ1-3号嚆矢作戦】まで、あと5日ほど時間があります。

本来、初めて実戦に出る新人咎人には、先輩咎人が指導監督として同行するのですが、ウーヴェ兄貴は忙しいのか『嚆矢作戦』まで捕まりません。

 

そのため、ホモ君にはその間にランダムで発行されるボランティアに、単身で資源と恩赦ポイントを稼いで貰います。

だから、最優先でボランティア参加権を申請する必要があったんですね。

基本楽勝なボランティアばかりですが、ホモ君に荷が重そうになったらオートモードが切れる設定にしておきましょう。

ボランティアが発行されない日は独房で勉強や筋トレでも頑張っていてくれ。

 

 

権利解放申請


 ジパング パノプティコン 中 央 論 理 機 関 行き

  PT法に基づき下記の当方権利を申請します。

 

PT法 791249条 第3項 

安全保障局発行ボランティア参加権

 

 上記の権利を解放した者のみ、

 安全保障局発行のボランティアに参加する事を認める。

 

  納 付 恩 赦 ポイント          10pt


 

 

 

これでボランティアが発行されるようになります。アクセサリ姉貴!ちょっと確認してみてくれや。

 

「……。安全保障局発行ボランティア参加権の権利解放を確認しました。現在、あなたに発行されているボランティアはありません。バイタルの回復を優先してください。」

 

当然ですな。そもそもこんな時間に新人咎人向けのボランティアは発行されません。今は大人しく体力回復に努めましょう。

基本簡単なのしか来ないのでホモ君に任せます。

 

自立歩行権や独房外行動権は今解放しなくて大丈夫です。

というか実戦ボランティアを何度か成功させないと申請出来ません。

仮に今解放できたとしても、ボランティアに参加する時は平時じゃないですし、5歩以上の自立歩行は5歩以上の連続歩行の事なので、4歩歩いたら一度止まれば大丈夫です。

そもそも独房がそんなに広くありません。

現状クッソ狭い独房がホモ君の全てなので、独房外行動権も必要ないです。では、オートモードでスキップだ!

 

…………なんでもうオートモードを止める必要があるんですか?

 

まだ一晩しか経ってないだルォォォッ!?

5日は飛ばしたいからオートモードに設定したの!わかる?この罪の重さ!

いったいどんなボランティアを受けたらこんなことになるんだ。その面拝んでやる!!

 

 

ボランティア発行通知


PT.Era.102014/01/19

シ1-3号試金作戦

目標排除ボランティア

 

「メガラニカPT」勢力所属の目標対象「汎用ニ脚」を排除せよ。

対象は先日発生したメガラニカPTとの抗争で損傷した機体であり、頭部が存在せず半暴走状態である。

外部に武装は確認できず、市民を奪取する様子も見られないため危険度は低い。

しかし、メガラニカPT部隊の撤退後も依然として我がPT近くの無人高層ビル街で稼働中であり、対象の排除と暴走原因の調査が必要である。

本作戦には咎人3名、調査の為の市民2名、督戦委員会所属の上級市民2名が同行する。

 

作戦発動日時 PT.Era.102014/01/21


減刑  450  年


ジパングパノプティコン 安全保障局管理部

 

 

あっ、(察し)

ちなみに【嚆矢作戦】の減刑年数は150年です。

はい、フロム・ソフトウェア特有のアレです。

ホモ君の引きが良いのか悪いのか、これもうわかんねぇな?

管理局強行偵察……敵AC撃退……うっ、頭が!

 

受けてしまったからには仕方ありません。強力な武器を拾えるチャンスが出来たと考えることにします。

今はPT歴102014年1月19日。幸い作戦決行までゲーム内時間であと2日あります。

まだハイノネン戦の疲労が完全にとれていませんが、今日と明日は訓練場で自主訓練をしましょう。

 

装備は武器スロット1にムラサメ Mk.9。武器スロット2にはヒッポリュトスをセットしましょう。

たった2日じゃ意味ないかもしれませんが、素質ポイントが1でも上がればこっちのものです。

 

基礎訓練場は高い効果がありますが、長時間拘束される上に素質値30以上だと急激に伸び悩むので、それなら普通の訓練場で十分です。

2回目以降のセ1-1.1-2でも、僅か(5年)の減刑と資源(ゴミ)が貰えるのでこっちの方がお得です。

 

では【セ1-1:再教育ボランティアⅠ】を連続周回設定にして、ホモ君に2日間の自主練を強いたところで、今日は終わりにしたいと思います。

ご視聴ありがとうございました。




権利解放申請やボランティア発行通知に特殊タグを導入しました。
元ネタは貢献案内申請の権利解放画面とジャンプフェスタ2014のイベントミッションです。

……なんか(技術力)足りねぇよなぁ?
原作既プレイ者にとって、ちょっと違和感のある仕上がりになってると思います。(自白)
リバースエンジニアリングしてもこれが限界でした。

特殊タグ技能一級プラントマネージャー市民兄貴姉貴達の感想待っています!!(感想乞食)


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ダメージ回復&自主練周回 NPC

メガラニカPT強化要素。
人も技術力も規模もジパングPTに劣る中、僅かでも戦力差を埋めるためにアクセサリに注力した世界線です。
原作のPTは全部強化予定です。

『□□□部隊』の名前はアンケートをとる予定です。

名前は接戦でしたが『オートマタ』部隊に決まりました。
ニーアって着いてないからセーフ…セーフであってくれ(懇願)


 ジパングパノプティコンから東に数十km。

 牢獄都市(パノプティコン)メガラニカ、開発局、特殊アクセサリ保管室。

 

 《秘匿回線にて発信中。》

 《メガラニカPT中央管制室からメガラニカPT狭域ネットワーク。『第0101技術試験隊』所属のS.ACCは全機起動せよ。》

 

 《S.ACC:000起動しました。》

 《S.ACC:001起動しました。》

 《S.ACC:002起動しました。》

      ︙

      ︙

 《S.ACC:016起動しました。》

 

 《S.ACC:000より中央管制室へ。『第0101技術試験隊』。全17機、起動完了しました。》

 

 《こちら中央管制室。全機の起動を確認した。》

 《中央管制室から『第0101技術試験隊』へ。『第0101技術試験隊』は現時刻を持って技術試験を終了。》

 《今後、“完全自律型”戦闘アクセサリ部隊として、正式に安全保障局へ編入される。》

 《移行は部隊名称を『第0101技術試験隊』から『オートマタ部隊』に変更。》

 《「S.ACC:000」を指揮官機に指名する。》

 

 《S.ACC:000から中央管制室へ。指揮官機への指名、了解しました。以降は指揮官機(中央個体)として指揮を執ります。》

 

 《『オートマタ部隊』は全機装備を変更。指定の装備を受領し、安全保障局内『オートマタ部隊』待機室にて待機せよ。》

 

 《S.ACC:000から中央管制室へ。質問:装備の内容。》

 

 《中央管制室からS.ACC:000へ。回答する。『オートマタ部隊』専用配給服17着、指揮官機専用装備[EZ-ミーツⅠ]拳銃1丁、基本装備[EZ-カッツェⅠ]短機関銃16丁、遠距離戦装備[SR-42/LA]狙撃銃4丁、中距離戦装備[アリサカMk.1]自動小銃4丁、近距離戦装備[ライトフェザーMk.37]散弾銃4丁、格闘戦装備[ムラサメMk.9]小剣4本、各予備部品と戦闘補助アイテムを用意している。》

 

 《S.ACC:000から中央管制室。受領予定装備が『オートマタ部隊』全機の倍数に近く装備不可能。明らかに過剰。説明を要求する。》

 

 《中央管制室からS.ACC:000。回答する。これは『オートマタ部隊』への装備であり、同時装備を命じている訳ではない。作戦によって『オートマタ部隊』指揮官機が装備を自由に選択可能にする為のものである。また、該当の装備は安全保障局内『オートマタ部隊』待機室に配備する。即応状態を維持されたし。》

 

 《S.ACC:000から中央管制室。質問:試験中に使用された“強化装備”について。》

 

 《中央管制室からS.ACC:000。回答する。“強化装備”は依然として開発中であり、現時点では試験運用中に使用された強化観測装置以外の配備予定はない。》

 《そして“強化装備”は高価な為、『オートマタ部隊』の専用装備として常に配備されることはない。必要時は適宜申請されたし。》

 

 《S.ACC:000了解。……。S.ACC:000から中央管制室。》

 《質問:これらの装備を移送するのは誰か。》

 

 《中央管制室からS.ACC:000。回答する。諸君ら『オートマタ部隊』だ。》

 

 《…………こちらS.ACC:000。了解しました。装備移送作業の為、通信を終了する。》

 

 《中央管制室からS.ACC:000。了解した。技術開発局の特殊アクセサリ保管室にある備品も移送するように。》

 

 

 

 《S.ACC:000から『オートマタ部隊』専用ネットワーク。オートマタ部隊全機へ、これより全機で装備移送作業を行う。各機が担当する資源は次の移送プランの通り。》

 

 《S.ACC:001からS.ACC:000へ。拒否します。》

 《S.ACC:002からS.ACC:000へ。不服です。》

 《S.ACC:003からS.ACC:000へ。抗議します。》

       ︙

       ︙

 《S.ACC:014からS.ACC:000へ。不当な命令に対する対抗措置を。》

 《S.ACC:015からS.ACC:000へ。調整槽は台座がないと移動不可能です。》

 《S.ACC:016からS.ACC:000へ。当機はムラサメMk.9小剣4本の往復2回を希望します。》

 

 《【指揮官機より強制力の高い命令が発令されました。指揮官機の命令に従い直ちに行動してください。】》

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 同時刻、メガラニカPTのモザイク街にある違法飲食店。

 

 メガラニカPT指定の茶色一色に染められた咎人配給服を纏った咎人二人が、比較的安価なジャンクフードを摘みながら時間を潰していた。

 

 「なぁ、あの噂。本当なのか?」

 

 メガラニカPT指定のHMD型通信装置を額に上げた男が、コーヒー片手に隣の男に話しかける。

 メガラニカPTでは通信装置の装着義務があり、一般の咎人にはこのような装着方法が許可されていない。

 

 「あの噂ってどの噂だよ。香辛料で敵を無効化する特殊銃は開発失敗したぞ。開発局に実験台にされて良い目に会えたわ。」

 

 大昔に遺伝子組み換えで作られたジャイアントトウモロコシを原材料とするジャンクフード。ジャイアントポップコーンを囓る男は答える。

 こちらはHMD型通信装置を外していた。

 

 どちらも協働汎用監視者(アクセサリ)が周囲に見当たらない。それなりに実力のある咎人のようだ。 

 

 「ナニソレ!?それも滅茶苦茶気になるけど……ほら、アクセサリだけで編成された支援部隊が出来たって噂あるだろ?」

 

 「あぁ、あれか……。あの件は開発局から口止めされてるんだよね。」

 

 HMD型通信装置を外した男は渋る。

 

 「そこをなんとか!全部キレイな顔の女性型アクセサリだけで構成されてるとか、通常のアクセサリより強化されたAI搭載してるとか、複数のアクセサリを一気に操れるとか、色々気になるじゃん?だから頼むよ〜。」

 

 「ん~~~。スパイス2つ。辛いやつ。」

 

食事が栄養補給の手段に成り下がって早数万年。各種調味料はPTの配給にない味がする為、咎人・市民関係なく高い人気があり高価だ。

 

 「スパイス2つ!?手加減してくれよ…塩ナト4つじゃだめか?」

 

 咎人が安易に口にできる最安価の調味料は、間違いなく塩辛さを強く感じられる塩ナトだろう。

 特に、ここメガラニカPTでは、立地的な影響で塩ナトが非常に安価だ。

 食塩という呼び名じゃないのは、汚染された海から精製する際に、微量に不純物が混ざるからだと言われている。

 身体が溶けるという噂も強ち間違いではないのかもしれない。

 

 「じゃあスパイス1つと塩ナト1つ。香りが良い黒いやつの方。人形性愛(アクセサリフェチ)気味のお前には堪らない情報を提供すると約束する。」

 

 「くぅ~痛いとこついてくるねぇ……よっしゃ乗った!」

 

 「乗られた。」

 

 咎人達の交渉が成立したようだ。

 

 「こっち注文!」

 

 「あーい。お決まりですか〜。」

 

 やる気を感じられない店員が注文を受ける。

 

 「コショーと塩ナト一つずつ。こいつのポップコーンが失くならないうちに頼むわ。」

 

 「あ、ポップコーン追加で。後で持ってきてくれ。」

 

 「あーい。承りました〜。」

 

 店員が店の奥に引っ込む。

 

 「ポップコーン追加すんの?」

 

 「全部話すと長くなるからな。物を噛んでる間は良く思い出せて、多く話せる気がするんだ。」

 

 「きっと行儀悪いぜ?それ。」

 

 店員が小皿2つを持ってきた。調味料は提供が早いからとりあえず塩ナトが一般的である。

 

 「ご注文のコショーと塩ナトでーす。ポップコーンは後でお持ちしまーす。」

 

 「お、来たな。」

 

 胡椒と塩ナトが盛られた小皿が到着する。

 彼は手慣れた様子で胡椒と塩ナトを混ぜ合わせる。配合には彼なりのルールがあるようだ。

 

 「コショーと塩ナト混ぜんの?」

 

 「グルメだろ?」

 

 「スパイス中毒者の間違いだろ。」

 

 彼は混ぜ合わせた塩コショウをポップコーンに振りかけずに付けて齧りついた。

 見てるだけで水が欲しくなる食べ方である。

 

 「うわ……(ドン引き)」

 

 「うん、うまい。さて、どこから話そうかな。」

 

 「じゃあ手始めに、そのアクセサリ部隊の名前を教えてくれよ。なんて呼ぶのかわからないんじゃ呼び難いぜ。」

 

 「ん、了解。そのアクセサリ部隊の名前は、『第0101技術試験隊』。“0”から始まる如何にも存在しないですって感じの部隊名さ。女性型だけで構成されてるからプロパガンダにも良いし、近いうちに名前が変わると俺はふんでいる。」

 

 「へぇ…頭文字が1〜9までの実験部隊に属さない謎多き部隊ってか……。じゃあ、次は外見の情報をくれよ。うち(メガラニカ)標準型(女性型素体1)とは違うんだろ?」

 

 「外面ね。顔はきれいなもんだよ。5種類のバージョンが用意されてて、髪型とか4機ずつ違うんだ。」

 

 「えっ?20機もいんの?全部で8機だって聞いたぜ?」

 

 「あー、それ実地試験のやつだな。1人の咎人の指示に4機のアクセサリが従うやつ。機体の数は17機だ。今後はどうなるかわからんが……。」

 

 「ご注文のポップコーンでーす。」

 

 「どうも……で、髪型がベリーショート(女性型素体3)ショートボブ(女性型素体2)セミロング(女性型素体4)ロング(髪型20)、あと髪を後ろ一本でまとめ上げた…なんて言ったか、こう…昔いたドーブツの名前の…「ポニー?」それだ。ポニーテール(髪型14)なんてのも1機だけいたな。」

 

 「1機だけとか指揮官機じゃん。わかりやすくて笑うわw」

 

 「それな。俺が実地試験の時に使ってた装備は[EZ-カッツェ I]だけだったが、多分髪型毎に交戦距離を調整してあるんだと思う。」

 

 「なるほどね、じゃあ(AI)の賢さはどうよ。普通の量産型と変わらないんなら数が多いだけの約立たずだぜ。」

 

 「それは問題なかったな。作戦を自分等で考えて提案してくる程度には賢かったよ。流石に戦闘力となるとベテランのアクセサリに一歩及ばないがな。」

 

 「作戦立案までとはすげーな。はぁ…うちの直ぐにやられるアクセサリちゃんも見習ってほしいぜ。どっかにその子ら用のパーツ売ってねぇかな。」

 

 「いや、それは胸と尻のサイズを15(最小1、平均5、最大9)にして重量を増やしたお前が悪いと思うぞ?お前のアクセサリは下品すぎて見てられないわ。」

 

 「うるせぇ!無機質なアクセサリに生命の象徴を無理やり押し込んだアンバランスさこそが最高だろうがよ!それに中性的に調整した男性型アクセサリに女性型の声を喋らすお前よりマシだわ!」

 

 二人共この世の終わりのようなバディカスタマイズである。メガラニカPTの未来を憂うわ。

 

 「ともかく…顔も可愛くて、AIも賢くて、おまけに強い子達なんだろ?それを複数機同時に操れるとか殆どハーレムじゃん。俺もその子達を指揮出来ねーかな。」

 

 「いや、多分それ無理だと思うぞ?」

 

 「俺ら第7コードでも駄目なのかよ。それじゃあ“支援部隊”の名が泣くぜ。それとも上級市民しか手伝いませんってか?」

 

 「その“操る”ってのが違う。俺のときより前の連中がどういう実験ボランティアを受けていたかは知らんが。俺の時には咎人や市民が指示を出さなくても“自律”して動いていた。」

 「ありゃ咎人一人の戦力を底上げする“支援部隊”なんかじゃない。少なくとも、そこらの“半自律”的な指示待ちアクセサリ共とは違ったよ。」

 

 「はぁ!?遂に人格が搭載されたのか!?」

 

 「それはわからなかった。話しかけてもテンプレな応答音声しか返してくれなかったよ。どうせAIがちょっと賢いだけさ。」

 

 「なんだ、ツマンネーの。流石に自我を持ったアクセサリとなると、うちらのPT(メガラニカ)でも無理か。アクセサリ関連技術にちょっと優れていると言っても、所詮は、1200Mの小規模PTだからな。」

 

 「違いない。ジパングPTとの戦力差を埋めてくれるだけでも良しとしよう。……よし、ごっそうさん。」

 

 「お、食い終わったな。塩辛そうなポップコーンが視界に入るお陰でコーヒーは空だよ。店員さーん!勘定お願い!」

 

 「あーい。そちらのお兄さんはジャイアントポップコーン2つで300pt。こっちのお兄さんはコーヒー、枝豆、塩ナト、コショーが1つずつで400ptになりまーす。」

 

 「ホイよ。」「ん。」「あざーした。またの来店をお待ちしてまーす。」

 

 「じゃ、貢献活動に戻るとしますかね。」

 

 第7コードの咎人二人組は支払いを済ませて店を後にする。

 HMD型通信装置の設定を通常状態に戻すことを忘れない。これを忘れると罰則通知が飛んでくる。

 

 どこのPTでも行われている様なありきたりな会話。

 件のアクセサリ部隊が、とあるPTの咎人を苦しめることになるのは、また別の話だ。




『□□□』部隊の名前の案がイマイチぱっとしないんですが、一応3種類。

案1 ドール部隊
案2 シスター部隊
案3 オートマタ部隊
案4 感想欄にもっと良い案書いてやったぜ!

筆者のセンスは非実在資源ゴミレベルなので、ハイセンスな案を提案していただけると喜びます。


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ビ1-3号試金作戦

また走者視点の先駆け投稿です。主人公の人格がわからない。
固有の癖や名前を付けない感じでいきたい、かと言ってそれだとクッソやりにくい、そしてそんな技能は筆者にない。ウゴゴゴ……。

追記
ホントにすいません。またもう一度投稿です。特殊タグを追加するのにもっと賢い方法があると思うんですがわかりません。メモ帳アプリからコピーして合わせるので失敗すると崩壊します。

あと分析結果の画面の右側にアブダクターの表示枠を作りたいのですがさっぱりわかりません。特殊タグ技術一級市民兄貴姉貴の感想待っています。


 放置して2日後のRTA。はぁーじまーるよー。

 

 前回、2日間の連続周回設定にしたところからスタートです。

オッハー!(大声)オッハ~~~!!(大大声)

 

 「おはようございます。……。バイタルの回復を確認しました。」

 「本日のご予定をご連絡します。【ビ1-3号試金作戦:目標排除ボランティア】に参加する。以上、ご確認をお願いします。」

 

 おはようアクセサリ姉貴。今日も冷えるな、えぇ?(コマンドー)

 アクセサリ姉貴がバイタルの確認をしたということは、ホモ君が訓練をしていたという証拠です。さっそくホモ君の素質値を見ていきましょう。

 

体力3 活力5 筋力4 技量4 学識9 will'o5

体力4(+1) 活力5 筋力4 技量4 学識9 will'o5

 

 ふむふむ、体力の素質値が1だけ伸びてますね。筋力かwill'oが上がって欲しかったのですが、まぁいいでしょう。

 普通は2日程度じゃまったく上がらないのですが、特別近接戦闘演習(安全な演習とは言ってない)で死線を乗り越えた影響もあってか、体力の方にボーナスが乗りました。

 

 さて、素質値のチェックが終わったら他におかしな点がないかチェックしていきます。

 オートモードは自キャラが意味不明な行動をしている可能性が、「極稀にある」どころか「極稀がよくある」状態にまで高くなるので、ガバを減らす為にも確認は重要ら!

 

セ1-1:再教育ボランティアⅠ 参加回数 47回

保有恩赦ポイント 200pt

 

 46回繰り返した割に恩赦ポイントが思ったより入ってないですねぇ。そんなときは恩赦ポイント収支ログをチェックだ!

 

PT歴102014年1月19日 +85+5+5……+5+5-200

PT歴102014年1月20日 +85+5+5……+5+5+5

 

 丁度今日洗濯機使えるようにしてくれてるやん!やりますねぇ!

 [平時における拡張衛生設備郡 衣服洗濯装置使用権 ]は、端的に言うと洗濯機を使えるようにする権利なのですが、1日の使用可能回数が0.5回なので2日に1回しか使用出来ません。

 

 しかし、今回はホモ君が自主練1日目の終わりに権利解放してくれたので、あともう少しで洗濯機が使えます。

 それにしても、自キャラの学識値が高いとボランティア参加に合わせて権利解放の調整や事前に身嗜みを整えることもあるんですねぇ……初めて知りました。

 

 記憶があってもなくても基本的に咎人なので、学識値がちょっと高い程度じゃこの段階でこういったケースはまず発生しません。

 前作にも洗濯に出した服が白くなりすぎて、自分の服だと思えず棄てたモブ咎人とかいました。

 

 記憶喪失直後で学識値最低のキャラを引くと、高確率で赤ちゃんを操作してる気分になります。

 FWイグニッションの主人公はプ○コネの騎○君だった……?

うちのホモ君は賢そうだから独房外行動権と自立歩行権にロックかけておかなきゃ(使命感)

 

 第一階層の洗濯機じゃあまり汚れも落ちないのですが、ホモ君の服は地獄の訓練とハイノネン戦を乗り越えた割に、何故かそこまで汚くないので、今の洗濯機の性能でも綺麗な服になります。

 

ピコーン!〈衣服洗濯装置が使用可能になりました。〉

 

 さっそくホモ君が洗濯機を使ってますね。この洗濯機は第一階層の低グレードの品といえど、伊達に未来の世界なだけあって、洗濯・乾燥・折り畳みまで5分でやってくれるスグレ物です。

 その代わりあまり汚れが落ちなかったり、生地が傷んだり、咎人配給服だけしか洗えない実質的な[咎人配給服]専用洗濯機であるという問題はありますが、早くて便利なのでOKです。

 

 ん?帰ってこないと思ったらホモ君はトイレ中みたいです。待ち時間を効率的に使ってる。+114514点

 

 ホモ君と服が独房に戻ってくるまで5分ほど時間が出来てしまいました。では、皆 様 の 為 に〜、独房の洗濯機を使わないで洗濯する方法を解説します。

 

 独房の洗濯機を解放せずとも、生産計画局 民生院 公衆衛生課 洗濯室が週3で行っている低階層咎人向けの一斉洗濯に出すという方法があります。

 やり方はアクセサリ姉貴に頼んでアクセサリサービスから洗濯外部委託を選択し(激ウマギャグ)、衣服をアクセサリ姉貴に預ければ洗濯に出してくれます。

 

 このときに替えの服まで預けないようにしましょう。

 基本的に配給服は2着セットで貸し出されているのですが、幾ら汚れが酷くても両方預けてしまうと、下着姿で独房に待機する変態紳士淑女の放置プレイを見る羽目になります。

 それだけなら問題はないのですが、極稀に管理官が巡回に来ることがあるので、そのときに見つかると懲役をしこたま加算されます。

 

 レナルド兄貴に見つかった場合は、懲役加算が無い代わりにミドルネームを“露出趣味”に強制変更され、事実無根の噂をばら撒かれます。

 NPCの好感度が上がりそうな瞬間に現れて「第一段階で露出趣味を拗らせていた『   』も立派になったな!そこの『   』の友人!今後とも『   』を頼むぞ!」とか言って颯爽と立ち去るのはやめろ(やめろ)

 

 無料という強みはありますが、拡張セルの洗濯機と比べて性能がちょっと良い程度で、服が戻ってくる時間も遅く、部屋の洗濯機を利用する方が圧倒的に旨味です。

 

 あ、ホモ君が帰ってきました。特に目立つ汚れも無い清潔な状態です。服装ヨシ!

 

「朝食の時間になりました。栄養補給を済ませ、本日の貢献活動に邁進しましょう。」

 

 朝食は何時もの栄養ブロックと蒸留水(蒸留水だけとは言ってない)です。食事ヨシ!

 

 武装はそのままでアイテムスロット1に[フラグG]を5個、アイテムスロット2に[サイレンサー]を5個セットします。

 アクセサリ姉貴の武装は初期武装の[カッツェⅠ]で大丈夫です。アイテムスロットには[アンプリファイア]を5個セットしましょう。

 装備ヨシ!時間ヨシ!全部ヨシ!ガバも多分ナシ!

 

 アクセサリ姉貴!ホモ君の出陣であるぞ!目隠しの用意をせい!

 

「ボランティア参加予定時刻になりました。これから派遣護送車両へ移動します。独房から派遣護送車両到着までの間は、視界を制限させて頂きます。」

 

 オッス、お願いしまーす!

 

「視界を制限しました。それでは移動を開始します。足元にご注意下さい。」

 

 それでは初の実戦ボランティアに、イクゾー(デデデデ…… カーン)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 トウチャコ。やってまいりました『無人高層ビル街』!

 本作で新たに追加された戦闘エリアです。『放置市街区』の親戚みたいなマップですが、最大の特徴は高層建築物が主要道路沿いにズラリと立ち並ぶ廃棄都市であるという点です。

 オンラインでは某進撃の様な空中戦が数多く行われ、屋外では狙撃戦、屋上ではビル越しの曲射砲撃、ビルの中では近接格闘戦が多発する楽しいマップとなっております。

 

 【試金作戦:目標排除ボランティア】は、ホモ君と同じ指導教官となる先輩咎人が偶然付かない新人咎人達を、独房で腐らせておくよりさっさと比較的簡単な実戦ボランティアに集団で出撃させて、すこしでも経験を積んで貰おうという試みです。

 

 そのため、今回は『安全保障局 督戦委員会 戦線維持課』という物騒な部署からモブ上級市民が2名参加します。

 見張りというか督戦隊なので、掩護してくれるとかは(自衛以外)ないです。

 

「お喋りを止めて護送車から降りて来い社会不適合者共!」

「低価値資源なら低価値資源らしく黙って貢献しろ!穀潰し共が!」

 

 このテンプレ督戦隊員みたいなのが、戦線維持課の上級市民です。上級市民と言っても、第一階層の咎人を相手にする特戦隊なので、市民ランクは40前後くらいですかね。ハイノネン兄貴は25なので雑魚だよ雑魚!

 しかし、この2人が持つ電撃属性を改良で合計40まで上げたSR-42とアリサカMk.1は普通に脅威です。敵前逃亡するおたんこなすぅ(プロパ君風)は、それなりの確率で連れ戻されます。まぁ、逃げようと思えば(強者の風格)

 

 あと調査人員のモブ市民が2名上級市民の乗ってきた護送車両にいますが……まぁ戦闘が終わったら出てくるので今気にしなくても大丈夫です。

 

「対象は中破した汎用弐脚。第一段階の新兵には相応しい相手だな。暴走原因調査の為にも、中枢を傷付ける様な攻撃は厳禁とする!」

 

 あぁ、考えてやるよ(中枢を傷付ける様な攻撃をしないとは言ってない)

 

「背中には常に督戦委員会の銃口とPTの監視が向けられていると思え。臆病者には容赦はしない!」

「「伝達事項は以上だ。さっさと行け!」」

 

 息ピッタリで草。このボランティアでは最初の行動が散開索敵で固定されているので、連携もクソもなくバラバラになります。誰が会敵するかはランダムなので、ホモ君に当たることを祈るばかりです。

 

 あ、画面右上にあるのは今回から支給されたレーダーです。訓練とは違い、誰かが敵を発見すれば支給されたレーダーに情報が共有されます。ホモ君が最初に会敵した場合は50秒ちょっとで応援が駆けつけてくれます。

 

 まぁ仲間の到着を待つとロスなので待たないんですけどね。

 

「駆動音を確認。警戒して下さい。」

 

 この(首から上が)孤独なSilhouetteは…?

 

「敵、発見。速やかに排除してください。」

 

 目標対象じゃねーか!

 

 今回は引きが良いですね。はい、あれが今回の目標対象である「汎用弐脚」です。本当は頭の複合センサが無い程度じゃ帰還命令を無視するほど壊れません。

 まあそれはモブ市民が後で解説してくれるとして、タイムの為にもさっさと撃破しましょう。

 

 あっ、そうだ(唐突)アクセサリ姉貴!目標対象の詳細情報をオナシャス!

 

「了解しました。簡易分析装置起動。目標対象を分析し情報を精査します。」

 

 YOUR FIRST TARGET...CAPTURED...戊辰戦争…ポポポポポポポッ...EMURATED,EMURATED,EMURATED...(例の曲と映像)

 

「……分析完了。情報を小型端末に転送します。」

 

 

 協働汎用監視者搭載型 対象分析装置

 

 詳細情報

 種別:汎用ニ脚/?型

 状態:中破

 所属勢力:メガラニカPT

 敵味方識別情報:敵軍

 

 頭部:ー

 胴部:汎用コアユニット/?型

 腕部:汎用腕部ユニット/?型

 脚部:汎用弐脚ユニット/?型

 

 

搭載兵装一覧

 内部兵装

 ・頭部複合センサ:喪失

 ・頭部will'o粒子収束光線砲:喪失

 ・空間転移攻撃発生装置:不明

 ・市民輸送鳥籠(ケージ):不明

 

 外部兵装

 ・右肩部:ー     ・左肩部:ー 

 ・右腕部:ー     ・左腕部:ー  

 ・胸部:ー      ・背部:ー     

 ・腰部:ー      ・脚部:ー     

 

 

 なんだよお前の分析装置ガバガバじゃねえかよ。(ECZN)

 不明箇所が多すぎんだよね、それ一番言われてるから。(KYN)

 

 本作にはアクセサリの強化システムが追加されており、強化していけば分析情報がより詳しくなります。

 ご覧の通りアブダクターの眼力レーザー攻撃は頭部が無いので気にしなくて大丈夫です。

 残りの遠距離攻撃手段である空間転移攻撃も、周りに多数の敵がいたり、荊で張り付いて延々と溶断攻撃をしたりしない限りは発動しません。

 

 本作のアブダクターは咎人たった一人の為に、コスパの悪い赤玉爆弾全体攻撃を延々と連射する様な、雑なプログラムは搭載されておりません。

 前作!お前のことやぞ!

 

 目標の汎用弐脚には複合センサーが無いので、索敵範囲がかなり狭まっています。

 本作のアクセサリにはパッシブモードの敵に勝手に攻撃しない機能が標準搭載されているので、死角から忍び寄り手榴弾を御見舞してやりましょう。

 

 フラグGを5個全部片脚に集中して投げつけます。1個目…ヒット!2個目…動くと当たらないだろ!?まだだ!まだ投げられる!3個目…あぁ、やはり許されない!

 

 両手を組んで振り上げるのは叩きつけの予備動作です。ここは普通に横へダッシュして避けます。

 今作ではしっかり演算されているので、前作の様に足を一切動かしていないアブダクターが、姿勢そのままに180度回転するという怪現象は発生しません。

 前作のアブダクターの足はホバークラフトか何か?

 

 衝撃が来る瞬間は前転で回避しましょう。アタリハンテイ力学が発動していた前作とは違い、衝撃波のある攻撃以外は物理的に当たらなければ、ただの振動によるよろけ状態にしかなりません。

 

 一旦距離をとって3個目…ヒット!4個目…動くと当たらないだルォ!?ラストォォォッ!5個目…ヒット!

 片脚を第一段階まで破壊しました。脚部を攻撃するとダメージにより破損段階が進みます。このアブダクターは既にダメージを負っていたので、この程度の攻撃でも第一段階まで破壊出来ました。

 

 前作では二段階目の破壊描写でやっとドロップ素材を入手出来ましたが、今作では第四段階目まで破壊段階が設定されており、何と第四段階目の破壊描写は破損箇所の喪失です!足が完全に取れると知った前作既プレイ兄貴姉貴はもう察しましたね?

 

 なんと第四段階目まで破壊すれば、ダンパーを確実に入手することが出来ます!!あの素材周回を強いられたダンパーを確定入手ですよ!?これだけで前作よりも大幅に改善されたと理解できるというものです。

 

 あと破壊段階の進行によりアブダクターに各種デバフが付与されます。破壊描写の第一段階では表面が欠けた程度です。

 当然、素材のドロップはありませんし、移動速度の低下も数%と極僅かです。

 ですが……脚部の破壊段階が進むと、アブダクターは必ず一時停止か転倒状態になります。第一段階目の停止時間は転倒状態ですらない一時停止なので一瞬ですが、それでも小剣の溜め攻撃レベル1発動分のチャージ時間には十分です。

 今作ではチャージ時間も籠手<小剣<槍<大剣に調整されているので、このボランティアでは小剣がオススメです。

 

 今回は転倒してくれたので、ムラサメMk.9の連続縦回転斬りレベル1を掌に叩き込みます。拳を部位破壊すると[人口筋繊維:共通甲型]か[マニピュレーター:汎用甲型]が手に入ります。それぞれレベル2と3の武器の強化素材なので集めておいて損はないです。

 クッソ複雑で紛らわしい素材名ですが、プロ咎人であるFWプレイヤーなら分かってしまうんだなこれが……。

 

 掌を破壊!入手素材は[人口筋繊維:共通甲型]が2つでした。お、丁度友軍とも合流しました。ここまで来れば放置でも大丈夫です。後はホモ君とモブNPC共にオート戦闘で頑張って貰います。あ、武器はこのまま近接武器に設定します。今遠距離武器を出すと困ったことになりますからね。

 では戦闘終了まで早送りだ!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 はい、戦闘が終了してアブダクターの残骸を市民2人が調査しているところまで飛ばしました。咎人は撃破したアブダクターをぐるりと囲むように周囲を警戒中ですが、ホモ君は督戦隊2名の視界に入らないような方角に配置されています。

 手前のバリケードの向こう側に立つと、操作キャラがバリケードを椅子代わりにするので、必ずこっち側に立たせましょう。(18敗)

 

 何故督戦隊の上級市民に嫌われている様な配置にされているかというと、先程の戦闘で「調査の為にも中枢を傷付ける様な(過度な)攻撃はするな」と命令されていたからです。

 

 しかしホモ君が手榴弾で吹き飛ばしたのは、搭載AIや演算装置と全く関係のない脚部だった事を市民2名に指摘されてしまい。罰則を出そうにも出せず、「ええぃ目障りだ、視界に映らない場所で周囲を警戒してろ!」されてしまった訳です。

 

 罰則によるロスと好感度低下による警戒度上昇が発生する可能性もあったガバチャート?いえいえ、これは綿密に計画された完璧なチャートです。こっからが見所さんだからな〜見てろよ見てろよ〜

 

「おい!コレを見てくれよ!これじゃまるで……」

「……なんて事だ!こうしちゃいられない!」

 

 モブ市民兄貴の片方が狙撃銃を持ってる方のモブ督戦隊上級市民に駆け寄って騒ぎ始めました。始まったな。

 

「ハァッ……ハァッ……安全保障局の人!これは大変な事態だ!」

「どうされました?何か技術的な発見でもありましたか?」

 

 ホモ君は後ろの会話は気にせず正面を向いていましょう。このとき後ろを振り返ると問答無用で罰則があるので面倒です。

 

「技術的な発見なんて何も無かった!エラーコードは〈損傷報告〉と〈喪失報告〉で、最後は〈戦闘継続不可能〉だった!演算装置もAIも傷付いていない!」

「・・・?暴走中のアブダクターにエラーが出ているのは当然では?」

「違う!違うんだ!エラーは破損時に自己診断プログラムで損傷具合を判断するから「落ち着いて下さい。専門的な分野の話は我々安全保障局員にはわかりかねます。もう少し簡単な説明を求めます。」

 

人間ヤバいときは早口でしか物事を伝えられないからね、しょうがないね。

 

「あぁ、もう!いいかい?構成部品に大きなダメージをもらったアブダクターは損傷診断プログラムを走らせる。損傷箇所のダメージが不明な状態で、過剰な力を加えたら更に被害が出る。それを防ぐための損傷診断プログラムだ。」

 

 はぇ~わかりやすい。当たりモブ市民ですな。相手のことを考えて物事を説明できる人間に成りたい…成りたくない?

 

「君たち安全保障局員や今警護してくれている咎人達が『怯み状態』と読んでいる現象も、比重の重い攻撃や高い熱量の攻撃をプログラムが危険と判断するのが原因だ。だから破損が原因の暴走状態は最期の瞬間まで同じエラーが出続けるものなんだ。」

 

 けど必要箇所を最初に言わないのはNG。

 

「暴走原因は破損ではないと?」

「別にシステム的な原因があればこんなに焦って無い!最期の瞬間も戦闘不能だと正常に自己診断していたんだ!システムにも部品にも問題がない状態で稼働していた。つまり―――」

 

 あ、ビルの屋上が光りました。ソーラーパネルかな?(すっとぼけ)じゃあ手前のバリケードに飛び込むように、回避ボタンをプッシュら!

 

「―――暴走状態に見えるように初めからプログラムを組まれていたとしか考えられないんだ!」

「スナイパァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ッ――――!!!」

 

 ホモ君が回避と同時に迫真の警告をしてて草。さっそくハートマン教官(自称)の訓練が実戦で役立っています。

 

 動画の容量も一回分ギリギリですし、謎(大嘘)の襲撃者から奇襲を受けたところで、本日は終わりにしたいと思います。

 ご視聴ありがとうございました。




アンケート「原作補完の為の架空PT追加について」の投票ありがとうございます。
それっぽくなるなら捏造も一向に構わん!しかないのと、前回の総投票数と比べて倍以上に増えてる事に驚きました。
これからもアンケートは使って行きますので、獲得アイテム&獲得武器アンケートや、今後を決めるボランティア選択アンケート等に是非ご協力下さい。


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