とある海軍の火山活動 (グランド・アニマル)
しおりを挟む

1,銀行強盗 祖は火を焼き尽くす

初めまして、ネシエルです
初めて、二次創作をしますので、
文字脱字があると指摘してください
感想も聞きたいので、
送ってください。
どうぞよろしくお願いいたします。


常盤台中学

 

学園都市でも屈指の名門校であるお嬢様学校。

中学校ながら大学レベルの教育を行なっており、学生の生活水準もそこらの学生とは一線を画す。

入学条件の一つに「レベル3以上の能力者」というものがある。

生徒総数は200人。

 

在学条件の一つに強能力者以上である事が含まれており、

生徒数約200人の内訳はレベル5()名、レベル4四十七名、それ以外は全員レベル3。

レベル3未満の能力者は王侯貴族であっても籍を置けず、

某国の姫を超能力面で落としたせいで国際問題に発展しかけたこともあるという。

 

銀行にあるATMでお金を引き下ろそうとした少女がいた

整った顔立ちに、肩まで届く茶髪のボブカット。

その上に名門常盤台中学の制服を着ている。

 

 

彼女の名前は御坂心陽(こはる)。

常盤台中学の中学生の一人のレベル5の第3位の一人御坂心陽(こはる)は

今、銀行強盗にあっている。

 

「おい、全員、手を挙げろ。」

 

「そうだぞ、従わないやつはぶち殺すぞ。」

 

お金を下ろそうと銀行に来ただけなのに

銀行強盗に合う何でお客さんも全くついていない。

 

しかし、大丈夫。

 

なぜなら、御坂心陽はかつて

世界政府の最高戦力のひとり

元海軍大将で海軍元帥になった男

 

マグマグの実を食べたマグマ人間

大将赤犬ことサカズキ。

 

掲げる正義は平和のための正義。

 

四皇白ひげと互角の戦いをした猛者である怪物だ.

 

そんな怪物がいる銀行で銀行強盗をしようとした

本当は強盗たちが本当に運がなかった。

 

 

そんな心陽はすごく気分が悪かった。

なぜなら、目の前にいる男たちは銃などを

子供や大人たちに突き付けていて脅している。

それをみて吐き気がするからだ。

 

 

『銀行に顔をただの布で口元を隠して

白昼堂々と強盗をしようとしとる

前世でも、今世でもこがいな馬鹿はいるじゃけぇ。

《サカズキさんはこれを見たら、すぐに殺すかもしれんけぇ、》

わしは優しいけぇ、二度と病院から出られん体にしちゃる。』

 

そう思って、儂は常盤台の制服の上に白い正義のコートと海軍の帽子を着て

目の前にいる犯罪者に絶対的正義を執行する。

 

「お前ら」

 

悪に語りかける。

 

「なんだこのガキ。

死にたいのか」

 

男の一人は武装した集団に気軽に話しかける

困難や危険を恐れない心に困惑した。

 

「おい、見ろよこいつが着ている制服は常盤台のものじゃない。」

 

 

「ホントだ、おまけに変なコートと帽子も着ている。

コスプレ少女か」

 

男たち三人は笑っていたがそんな隙だらけの姿に

儂は見逃すわけがない。

 

「おら」

 

パンチ。

それはげんこつで、相手を強打することを意味をしている。

普通の女子中学生の腕力はそこまでなく殴っても逆に怪我するだけだか。

 

「げふ」

 

それが、時速500キロの速度で打ち出したら話が違うのがな。

 

  △▼△▼△▼△

 

 

「あんたの友たちにはついていけないかも」

 

そういうのは初春飾利のクラスメイトで、

柵川中学に通う、中学一年生。黒髪ロングのスレンダーな美少女。

流行に敏感で、都市伝説に目を輝かせるなど、

主要メンバーの中では一番中学生らしい中学生の佐天涙子。

 

彼女は同級生である初春飾利は

自身の同僚を紹介しよう彼女を誘ったのだ。

 

 

「うへへ、うん?」

 

異変にきついたのは

風紀委員(ジャッジメント)の第177支部に

所属する柵川中学1年生の少女の初春飾利。

 

彼女はとある異変に気付いて親友である佐天に聞いてみた。

 

「いえ、あそこの銀行なんですけど、

なんで、昼間から防犯シャッターを下ろしているのか。」

 

この時間帯に防犯シャッターを明らかにおかしい。

 

何かしらの非常事態だと思ったが

その直後、突如として防犯シャッターが壊れた。

 

それに、反応したのは常盤台生のレベル5第4位御坂美琴と

レベル4の白井黒子。

 

白井黒子も風紀委員(ジャッジメント)の一人でもあり

正義感が一番強い子。

 

彼女は手に持っているクレープを1秒も満たないで口の中に突っ込んで、

風紀委員(ジャッジメント)の 盾をモチーフにした腕章をつける。

 

「なんなの」

 

「初春、警備員(アンチスキル)と怪我人の有無の確認を、

急いでくださいな。」

 

風紀委員(ジャッジメント)の長年の経験から瞬時に判断し

黒子は自身のパートナーに指示を出した。

 

 

「は、はい」

 

「黒子!!!」

 

「いけませんは、お姉さま、

学園都市の治安維持は私たち風紀委員(ジャッジメント)のお仕事

今度こそお行儀良くしてくださいな。」

 

 

煙が晴れる、そのには、太った男と

二人の男と中学生の女の子がいた。

 

「何なんだ、こいつ」

 

「わからない、きっと、肉体を強化する能力を持っているだろう。」

 

男たちのなかで一番太っている男がまるで風船みたいに

殴り飛ばされた。

 

殴ったのは中学生の女の子

普通の女子中学生がここまで

 

わからんものをすぐに能力扱いをする

もちろん、そがいなわけない

 

今なぁ、単純な身体能力。

武装色の覇気じゃない。

 

まあ、そんなことはどうでもいいわい

 

風紀委員(ジャッジメント)ですの。

器物破損とごう・・・?」

 

「なんじゃあ、黒子か」

 

「心陽さん」

 

黒子は目の前の女の子を知って言った。

 

御坂心陽

レベル5第三位に位置する。

最強の発火能力

 

能力は火山活動(ヴォルカン・ネイヴィー)

 

 

マグマを生み出し、それを操る能力。

その温度は“火”を焼き尽くす事ができる

 

 

その威力はまさしく、自然災害を思わせるほど威力も絶大。

 

そんな存在はなぜここに

 

「儂はお金を下ろそうとしたら、

こ奴らは、ここで銀行強盗しようとした。」

 

強盗たちが来て、わずか、1分もたたないで

防犯シャッターを閉めたから強盗たちを殴って追い出した際に

壊れたけど。

 

「だったら、なぜ、銀行内で拘束しなかったですの。

心陽さんならすぐに終わることができたのに。」

 

「どんな能力も知らないでうかつに戦ったらこっち側が

市民にを危険をさらすことになるじゃけ。」

 

そんなやり取りすると、

男たちもしらを切って

 

ひげを生やし、見た目は若いのに、

中年男性の見た目をした男が威勢よく大声で言った

「やるじゃないか、

だか、俺だって」

 

男の手からサーカーボールくらいの火の玉が出てきた。

 

「発火能力者」

 

「そうだ、俺はレベル3だからな。

これを使えばお前たちを一瞬灰にしてやる。」

 

男はまるで、子供のおもちゃを自慢するように

自身の能力を言ってきた。

 

「ふむ、くだらん。」

 

「なに?」

 

男は自身の能力を全く恐れていない女の子に問いだした。

 

「そんな、まるで、マッチみたいな火なぞ、恐れに足らん。」

 

「き、貴様」

 

火の玉は真っ直ぐこっちに向かってくる

直撃すれば人を簡単に殺せるほどの熱量を持つ。

 

しかし、そんなものでは

 

「くだらん。」

 

心陽はマグマ化した腕の灼熱の正拳突きを放つ。

 

すると、火は逆に燃え尽き。

 

わずかな火の粉は男に当たった。

 

「あ、熱い。」

 

男を地面を転がりながら、

火を消した。

 

「な、なぜ、俺の火が通じない。」

 

「火、火じゃと、わしは“火”を焼き尽くす“マグマ”じゃ!!

わしと貴様の能力は完全に上下関係にある!!!」

 

そう、言って儂は転がる男の頭を足で踏みつける

 

「う、うう、ま、まいった」

 

「な、何なんだ、この化け物は。」

 

 

もう一人はまるで、怪物から逃げるように,

いや、実際、怪物であることに間違いないが、

男は必死に走った。

 

その時、道路のわきに小さな男の子がいることが

男は知ったそのまま、子供を人質にして逃げようとするが

 

「ダメ。」

 

両手を広げ、

男の子を勇敢に守ったものの名は佐天涙子。

 

彼女は恐怖にさらされながら、

男の子を守ろうとした。

とても勇敢な女だ。

 

「どけぇえええええ」

 

男は拳を握り彼女を殴ろうとしたとき。

 

「私の友たちに触らないでくれる。」

 

心陽の妹、

御坂美琴が電撃を放ち男に攻撃した。

 

「うご」

 

男は丸焦げになり、

そのまま、気絶した。

 

銀行強盗はそのまま警備員(アンチスキル)に連行された。

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2,3度目の転生

また、お会いしました。
ネシエルです。

また、読んでくれてありがとうございます。


ここはどこじゃ。

わしは一体どうなっとるんじゃ。

 

サカズキは体を必死に動かそうとするが

全く動かない海楼石製の拘束具を全身につけているのかなと思ったら

違うとサカズキは思った。

 

体をうまく動かせないのに

必死に動こうとするサカズキはまるで、

地面に落ちた魚みたいに無意味に動き続けた

 

「こら、暴れないで。」

 

耳から女性の声が聞えてくる

 

わしことサカズキはいまいち状況を理解しとらん。

だが、知っとる。

直感だが、もし当たるとこれて二度目じゃ。

 

「おめでとうございます。

女の子です。」

 

目を開けると全身を手術服を着た。

女がわしを茶色の女に渡した。

 

「この子の名前は御坂心陽。

よろしくね。心陽ちゃん。」

 

わしは転生した、

3度目の人生だ。

 

 

 △▼△▼△▼△

 

 

 

『わしことサカズキは転生者じゃ。

言うても神様にもあっとらんし

一体どがぁして転生したのかはわしにもわからん。

 

たった一つだけ言えるなぁ3度目の転生をしたことじゃ。

 

3度目の転生たぁ

前世はサカズキに成り代わっとったが

わしは前前世もあった。

 

前前世は孤児であり病気があってわずか15歳で死んだ。

 

その後目覚めると赤ん坊になっとり

自身の名前はサカズキであるこたぁぶち驚いたが

その後は胸糞悪いことがあって海軍に入った

大将にまで登りついた。

 

まあ、そがいなどころだ。

だあれも聞いてもおらんが

そもそも話すこともできん。』

 

一般的に、赤ちゃんは早ければ生後3か月ごろから

言葉を話し始めるといわれています。

 

生まれてからまだ、一週間しか経っていないが

毎日、寝ると食べるの繰り返しでさすがに

大将赤犬もまいったのだ。

 

『一番驚いたなぁ女になったことじゃ。

前世と前前世が足しても男として生きてきて100年。

今頃女として生きぃは無理がある。」

 

さらっと自身の年齢を出したサカズキ。

100年生きてボケてきたのかわからないが

サカズキは53歳元帥になってそのまま、

死ぬまで約50年間

元帥に居続けた男だ。

 

百年も男として生きてきたのに

女として生きろの難易度は

普通の人に刀一本で山を切り落とすことと同じ難易度だ。

 

前世で出会った凄腕の剣士は実際できたが、

そんなことはどうでもいい。

 

でも、とても難しいけど、

不可能ではないが、サカズキは思ったが。

 

『女として生きる。

つまり、結婚するときわしは」

 

考えてみよう、

前世は3mを超える長身にガッシリとした体躯の持ち主。

 

眉間を中心に顔中に無数のシワを寄せた厳めしい

風貌と角刈り頭が特徴を持つ赤犬ことサカズキが

ウエディングドレスを着ている姿を想像しよう。

 

はっきり言って気持ち悪い。

 

『「うえええええええええええええ。」

む、無理じゃ。』

 

思わず、吐き気を覚える。

サカズキは女として生きることをあきらめる。

 

逃亡した海賊は必ず捕まえると常軌を逸した執念深さ

を持つサカズキでも無理なものがあった。

 

思わず、泣いてしまったが、

そこは赤ちゃんなので、周りの人からは

あまり泣かないと思われた。

 

心陽が泣き出したことで

大人たちは年相応な赤ん坊と思われたので

大人たちは安心した。

 

 

 

 △▼△▼△▼△

 

「心陽ちゃん。

ほら、お母さんのおなかを触ってみて

もうすぐ、妹がうまれてくるよ~ん 」

 

心陽の小さな体を持ち上げ

美鈴は自身の太ももに座らせた。

 

3度目の転生から

およそ一年が過ぎた。

 

この一年間。

心陽は自身の能力を確認した。

 

まず、覇気は使える。

武装色の覇気と見聞色の覇気が使える。

もちろん、覇王色の覇気は使えない。

 

心陽は前世でも覇王色の覇気は使えなかったけど、

武装色と見聞色はいずれも四皇と渡り合えるほどに強かった。

 

次に悪魔の実の能力も使える。

これは心陽本人も驚いた。

 

悪魔の実の能力者が死ぬと世界のどこかに

その能力を秘めた『悪魔の実』が復活する。

 

故に心陽は自身が死んだから能力は使えなくなったと思っていたが

そんなことはなかった。

 

ついでに、赤ん坊の時に水の中に落ちても

力が抜けないことから心陽は悪魔の実の最大の弱点を克服した

と思ったけど心陽は嬉しくもなんともないと思った。

 

うれしい誤算であったのは間違いないが世の中は

そんなに甘くない。

 

最大の弱点は克服したが

新しい弱点もできたかもしれないと思ったから。

 

しかし、能力は使うことができても

赤ん坊の時は使うことはめったにない。

 

もし、家の中でマグマグの実を使ったら

家は火事になるのかもしれないからこの一年間使わなかった。

 

足で歩くようになったのは

 

 

今、わしがいる場所は病院

わしになんか病気があるわけでもない

もっと大事なことだ。

 

心陽の母、御坂美鈴は妊娠したのだ

心陽を生んでまた、すぐに妊娠して

もうすぐ、生まれそうだ。

 

「うん」

 

心陽は半年だけで言葉は話せるようになったけど

生まれて間もない子供が言葉を使うのは両親がびっくりするから

今から、ちょうど一か月前に話すようにした。

 

ちなみに心陽が最初に話したのは「ママ」だった。

100歳超える爺がママを呼ぶのはとても気持ち悪いと思った

心陽だか、普通と思わせるには言うしかなかったのだ。

 

「ほら、優しく。」

 

「こう」

 

慣れない子供の真似をして

心陽は美鈴の大きなおなかを触った。

 

触ったと同時に

見聞色の覇気を発動した。

 

そして感じたのた、

美鈴の中に小さな命がいることに。

小さな命の火に

 

「妹」

 

「そう、心陽の妹よ。

もうすぐ、お姉ちゃんだから

美琴ちゃんを守ってあげてね。」

 

「分かった」

 

 

曖昧な返事と思うかもしれない。

しかし、100年間生きて妹ができても

どうやって反応すればいいと思った。

 

心陽は美鈴のおなかを見て思った。

 

その中にゃあ自身と同じ血の繋がっとる妹がおる。

 

だか、それだけじゃ。

血が繋がっとるそれだけじゃ。

それだけなんじゃ。

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3、御坂美琴

ネシエルです。
沢山の感想をありがとうございました。
出来れば、評価もよろしくお願いします。
そうすれば、創作意欲も出てくると思います。

それでは、とある海軍の火山活動をお楽しみください。


美鈴が美琴を出産して早5年が経つ。

 

 

 

 

 

美琴と心陽は一緒に部屋で遊んでいる。

 

美琴はカエルのお人形のゲコ太で遊んでおり、

ゲコ太を使い、おままごとをして年相応なお遊びをしている。

 

 

対照的に心陽は子供が絶対わからない

漢字がたくさん載っている本。

 

おもに、超能力に関連する本を見ている。

 

同じ顔、同じ体格をして

一歳しか違っていないのに

人から見ても双子のような瓜二つな容姿をしているのに

趣味、思考が全然違う二人を見て両親も困っている。

 

一体何をすればここまで性格が違うのかは

心陽にしかわからない。

 

 

 

御坂美琴にはお姉ちゃんがいる。

 

名前は御坂心陽。

自分と一歳しか違っていないのに

 

冷静沈着でとても子供には思えない。

 

ときどき、大人みたいなことを言う。

 

沢山の漢字を使えたり、

口癖は広島弁で話す。

 

どうして、広島弁で話すのかとママに聞いてみると。

 

「ママもわからないわ

1歳のころから広島弁を使ったけど

どうやって、覚えたのかも心当たりはないわ。

ごめんね。美琴ちゃん。」

 

ママもわからないこともあるのかと

美琴は驚いた。

 

毎日、難しい本を読んでいる。

自分の姉の姿に疑問を持つ美琴は寂しい気持ちになり

ゲコ太の人形を持って

心陽のところに行く。

 

「お姉ちゃん、遊ぼう。」

精一杯な笑顔を浮かべ、

人形を突き刺し、心陽と一緒に遊びたい気持ちがいっぱいある

美琴はお姉ちゃんの返事を待った。

 

「いやだ、なんでそんなんをせにゃあならん。

わしとおどりゃー(貴様)と遊んどる時間より勉強したほうがましだ。」

 

ガーンという効果音とともに

美琴は落ち込んでいる。

 

美琴は手持ちのゲコ太を持って、

隣の部屋に行く。

 

「ゲコ太、どうやったらお姉ちゃんと仲良くなれるの」

 

美琴は自身の悩みを、

仲間のゲコ太に打ち明ける。

 

 

その落ち込んでいる姿から将来のレベル5になるとはだれも思わないだろう。

 

なぜ、美琴はここまで心陽と遊びたいと思うのか。

 

事の発端は美琴が幼稚園にいた時、

3人の男の子が美琴のゲコ太人形を取り上げた瞬間に

姉の心陽がすぐに取り返したのだ。

 

すると、男の子たちは心陽に殴りかがってきたが、

見聞色の覇気を使える心陽にとって

まるで、スローモーションみたいに見えた。

 

男の子たちの攻撃をアニメに出てくる主人公みたいに

軽々とよけ続ける心陽。

 

完全に視覚外から攻撃からもよけた

心陽は何にも疲れている気配はなく

逆に男の子たちが疲れてきた。

 

すると、男の子たちが急に泣き出し

先生に心陽がいじめてきたと言うが

心陽がポケットからカメラを出し、

先生に見せつけ、男の子たちが叱られた。

 

なぜ心陽がカメラを持っているのかは美琴は知らないが、

心陽がカメラを持っている理由は校庭の人の居ない場所で

六式などを使うときに、カメラで自身の姿をとり

振り返って、無駄な動きをなくそうとしたからだった。

 

終わった瞬間に

偶然、美琴と男たちが口論になり、

証拠のために全ての動画を消し、

録画状態にした。

 

それ以前の美琴の心陽に対する評価は

何か冷たいお姉ちゃんの感じがあるが

仲良くしたいと思っている。

 

 

しかし、この一件で美琴の心陽に対する評価は

とってもかっこいいお姉ちゃんに変わった。

 

以前からも心陽にアタックしていたが、

これを機に更にアタックした。

 

一方、心陽は美琴に対する評価は

なんかうざい。しかし、母さんは美琴を守れ言いよるけぇから

仕方ないから守っとる。

 

そう、心陽は美琴のことは何とも思わないが

母である美鈴が美琴を守れと言っているから

仕方なくやっているに過ぎないのだ。

 

そんなことで、美琴はどうやって

心陽と仲良しになれるのかと悩んでいるときに

ちょうどいい、タイミングで彼女が来た。

 

「美琴ちゃん、心陽ちゃん。

ごはんよ。」

 

声の主は美琴と心陽の母

御坂美鈴、その容姿はとても二人の子供を産んだとは思えない。

若々しい姿である。

 

「わあい、ごはん、ごはん。」

 

美琴は先ほどの悩みを捨て、

ご飯があるリビングに行く、

心陽も本を閉じ、美琴についていく。

 

リビングについた3人は席に着き、

いただきますの合図とともに

美琴はスプーンを持ってご飯を食べているに対し、

心陽は箸を持って器用におかずをつかみ、

黙々とご飯を食べている。

 

美鈴も最初は心陽がスプーンではなく、

箸を使ってご飯を食べていることに驚いたが

今はもう慣れていて驚かない、

でもやはり、何度、見ても目を疑う光景だと思っている。

 

 

 

「「「ごちそうさまでした(ごちそうさまじゃった)」

 

ご飯を食べ終わると美琴は母の美鈴と一緒に

公園に行くことにした。

 

とても珍しいと心陽は思った。

いつもは心陽一人が公園に行き、

遊びに行くと言い

実はトレーニングをするために公園に行く

心陽は今回はパスになった。

 

 

理由は心陽は公園でトレーニングすると、

美琴と美鈴にばれる可能性があるため

家で覇気や六式などの訓練をした。

 

 

「行ってきます。お姉ちゃん。」

 

「・・・・」

 

 

美琴の行ってきますを無視する。

心陽、なぜ、彼女は美琴を拒絶し続けるのかは

実は彼女にもよくわからないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

4、あなたの返事を待っている

御坂美琴は御坂美鈴と一緒に公園で

遊んでいた。

 

美琴はブランコに乗って、

美鈴をそれを押して楽しく遊んでいる。

 

その姿はまさしく、

幸せな家族の姿そのものだ。

 

遊び終わった、美琴はすぐに

滑り台向かった瞬間に魔の手が迫ってくる。

 

「ま、ママああああ」

 

「美琴!!!」

 

突如として黒い袋で顔を隠す不審者が

美琴を持ち上げ、白昼堂々と誘拐を行ったのである。

 

急いで、美琴を取り返しに行く美鈴。

 

「邪魔だ。」

 

バンという音とともに美鈴は倒れた。

 

美鈴が倒れた瞬間に足から血が出てきた。

 

どうやら、拳銃に打たれたらしい。

日本では銃刀法違反に当たるが

犯罪者は犯罪者だ。

 

ルール何て知らない。

 

足から激痛が走り、

立つこともままならない状態にあるのに、

美鈴はそんなことは気にしないで

立とうとするが、そんな努力もむなしく美琴は

黒ずくめの男たちの車に連れ去られた。

 

 

バンという音を聞いたのは心陽だった。

心陽は知っている。

 

銃だ、しかも、近い。

ここから、そこまで遠くない。

 

見聞色の覇気を使って

距離を測り場所は分かった公園だ。

 

美琴と美鈴が遊びに行った場所だった。

 

それを理解すると心陽は居ても立っても居られない

状態になり、急いて飛び出した。

 

 

公園に着くと大勢の人がいた。

人が退くとそこにいるのは

足から大量な出血をした美鈴がいた。

 

「母さん、どうした。

一体何があった。」

 

「心陽、美琴が誰かに誘拐されたの。

相手は黒い袋で顔を隠し、拳銃も持っていたの

そのまま、美琴を車に連れ込みどこかへ連れ去られたの。

お願い、心陽、警察を呼んで美琴をたすけて」

 

「母さん!!!」

 

美鈴は話している途中に気絶したであろう。

これだけの出血だ、このまま、死ぬ可能性がある。

 

心陽は急いで美鈴の応急手当をした。

 

誘拐事件。

 

大体の誘拐事件は身代金を目的に

やっていることが多く。

 

心陽も前世で身代金目的で王族の誘拐事件が発生した。

 

だか、ここは日本で大海賊時代のあの世界ではない。

 

もしかしたら、身代金目的ではないかもしれない。

 

 

 

美鈴の応急処置を完了し、

救急車がやってきた。

 

応急手当を終わった心陽は手持ちの携帯電話を使って

救急車を呼んだのだ。

 

警察も同時に呼び出したが事情聴取を終わるのに

1時間かかるので心陽はどさくさに紛れて脱出した。

 

 

 

脱出した心陽は美琴を探すために

マグマグの実の能力を使った。

 

原作のサカズキも使っていない技である。

 

心陽は原作のサカズキよりも強くなるために

自分の技の数を増やした。

 

その中に一つ

 

火礫蟲 (かれきちゅう)

人面と人間の手足を生やす蝉のような巨大な虫を生み出し、

触れると大音量の奇声を発し、相手が怯んだところで大爆発を起こす。

 

火礫蟲 (かれきちゅう)は心陽と視覚情報と聴覚を共有しているため

探索にも使える技だ。

 

見聞色の覇気と一緒に使えば莫大な範囲を探索できる。

 

 

合計、1000匹の火礫蟲 (かれきちゅう)を生み出し、

この街に解き放った。

 

これで、わかるはずだ。

美琴の場所を彼らに任せよう。

 

 

自分は自身が感じる視線の正体を潰す。

 

 

 

 

御坂美琴は誘拐された。

 

口と目はガムテープで封じ、

手も足も同様に縛られた

 

『ママ、お姉ちゃん。

怖いよ、おうちに帰りたいよ。』

 

 

美琴は暗闇の中で聞こえる

男たちの話も無視してただ願うだけ

家に帰ってただいまを言いたい。

 

家に帰れなかったら姉に対してただいまも言えなくなる。

例え、何も返事がなくても。

 

何度も言ってやる。

いつかきっと返事が返ってくると信じている。

 

 

 

ここは、神奈川県のとある山奥にある倉庫

 

誘拐犯は今、口論になっている。

人数は六人、その中の三人が二人を責めた。

 

なぜなら、誘拐犯が本当に誘拐したかったのは

御坂美琴ではなく、御坂心陽だったのだ。

 

つまり、御坂美琴を誘拐したのはただの勘違いだった。

 

誘拐犯が間違いに気が付いたのは簡単だったのだ。

 

 

誘拐犯は御坂心陽を誘拐するために

ドローンを使って公園を撮影したのだ。

 

誘拐犯に対するセキュリティが強化されるように

誘拐犯も最新の機械で誘拐をする。

 

いつも、公園で遊んでいるという情報があるので

ドローンを仕掛けて心陽を待つ誘拐犯たちであったが、

実際に来たのは美琴である。

 

母親が来たのは保護者として

当然と思ったから特に気にしないで作戦を実行したのだ。

 

しかし、動画で撮影された少女とは

印象もかけ離れているので、

ドローンを見返したらそこには心陽がいたのだ。

 

そこで、間違いを犯した責任をお互いに押し付けたのだ。

御坂美鈴を拳銃で撃った二人はドローンでよく指示を出していなかった。

三人に責任を押しつけたが、指示を任された三人はドローンでよく見えなかったから

一番によく見える実行犯に責任を押しつけた。

 

口論は一切終わる気配はなく、

痺れを切らした、最初に間違いに気づいた誘拐犯のリーダー格である。

 

この仕事の20年のベテランの

小林一郎が全員に話しかけた。

 

 

「今は責任を押しつけあっている場合じゃねえぞ。

俺たちはどうやってこいつを誘拐するかでしょうが。」

 

「頭、でもガキは警察に保護されているはずだよ。

どうやって、捕まえるのよ。」

 

「簡単な話だ。

こいつを利用するんだ。

こいつを売っても大した金にならない。

せいぜい、実験動物になるしかねえだろう。」

 

男は美琴の頭をやさしくなでる。

それは、愛情のこもった手ではなく

商品の品質を確かめる手だった。

 

「こいつよりも姉のほうを誘拐したほうがいい。

あいつはたぶん原石さ。」

 

原石。

 

学園都市のような人工的な手段に依らず、

超能力を発現させた天然の異能者。

偶発的に周囲の環境が『開発』

と同じ効果をもたらした場合に発生するとされる。

 

学園都市の開発によって作られる

異能者を人工ダイヤモンドとするならば、

こちらは天然のダイヤモンドにあたる存在であり

人工的なスタンガンと天然の雷とも比喩される。

 

学園都市が能力開発関係の技術を独占しているため、

原石の才能をサンプルに異能者の開発を進めようと

する者は後を絶たない。

 

故に、原石の価値は高く

研究機関などに売れば

莫大な金を得られる。

 

ことの発端は心陽がとった動画だ。

 

男の子たちの暴力を振るった証拠として

先生に見せたのだが、動画には致命的なミスがあった。

 

心陽が子供たちの攻撃を先が分かったように軽々とよけ続けたのだ。

 

身体能力に優れているという話で終わるはずだけど

完全な死角からの攻撃からも対応して避けているため。

 

これを見た

保育園の先生は勝手にSNSなどに投稿したのだ。

 

それを見た、誘拐犯たちは

心陽のことを世にも珍しい原石と呼ばれる能力者として

勘違いしたのだ。

 

 

 

「こんにちはお嬢さん。

お兄さんのお願いを聞いてくれる?」

 

小林一郎は御坂美琴の目と口のガムテープを外した。

 

そのまま、美琴に優しい口調で話した。

その中には何の優しさのかけらもないことも

美琴は理解した。

 

「お兄さんたちは君のお姉ちゃんに用があるけど

間違えて君を連れてきたのだ。

でも、このまま返すのはできないけど

お兄さんのいうことを聞いてくれたら君を解放してあげる。」

 

そのまま、男のポケットから一つの携帯電話を出した。

そして、紙を取り出し何かを書いた。

 

見覚えがある。

お姉ちゃん、心陽の電話番号だ。

 

「電話でお姉ちゃんを

ここに呼んでくれる。

電話番号を知らないとは言わせないよ。

だって、ここに書いておるのだから。」

 

心陽を呼び出すことで

美琴が助けられる。

 

つまり、心陽をだまして

美琴は自分だけ助かることを意味している。

 

「いいでしょう。

お姉ちゃんを呼べば君は助かる。

聞けば君たち姉妹は仲が良くはないではないか。

いいかい、大嫌いなお姉ちゃんを見捨てれば

君は助かる。」

 

男は美琴の耳のもとに行きこう話した。

 

 

「これも、君のお姉ちゃんを狙うために

やったことだ。君は巻き込まれた。

この機に大嫌いなお姉ちゃんを俺たちに渡し、

幸せに生きたいでしょ。

これは、ギブアンドテイクだ。

呼べよ、早く、呼べ。」

 

 

心陽は美琴に冷たい

挨拶しても、返事は帰ってこないし。

 

遊びたいと言っても一回も遊んでくれない。

 

お姉ちゃんぽくもないし、

はっきり言ってお姉ちゃんとしてどうなんだろうと思ったのは

一回きりではなかった。

 

でも、それでも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




評価もよろしくお願いします。
そうすれば、創作意欲も出てくると思います。

それでは、とある海軍の火山活動をお楽しみください。


次回の更新は5月4日です。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

5、サカズキ

「嫌だ。」

 

「なに!!」

 

「確かに、お姉ちゃんは冷たい。

冷たいし、口癖も変、

何度もお願いしても遊んでくれないし、

何度も行ってきますと言っても返事してくれない。

でも、こうやって何度も言えば、

いつか、きっと返事してくれる。

1年、10年、もしかしたら永遠に帰ってこないかもしれない。

でも、わたしはあきらめない。

だって、私にとって、唯一のお姉ちゃんだよ。

かっこいいし、アンタたちみたいな人から私を守ったこともあるし

私の最高のお姉ちゃんだよ。

仲が悪いなんで、あんたたちが勝手に決めるな!!!」

 

 

美琴は涙で顔がぐちゃぐちゃになる。

目も見えなくなった。

恐らく、涙で目が見えなくなっているのだ。

 

「そっか、なら、死ね!」

 

男は拳銃を取り出し、

美琴に標準を合わせて発砲しようとしたが

それは、叶わない。

 

「え・・・」

 

男の腕は切り落とされた。

 

切られた断面図から焼けたにおいがしたのだ。

まるで、ガスバーナーでナイフを赤化させ、

切り落とされたように、

実際に切られたのに血が一つも出てこないのは

傷跡が焼け焦げているからだ。

 

「う、うああああああああああああ」

 

「せせろーしいな、屑は静かにしろ。(うるさいな、屑は静かにしろ。)」

 

 

男たちは声が出ているほうに向いた。

 

 

方向は倉庫の入り口

そこにはいつの間にか美琴を抱き。

お姫様抱っこをしている御坂心陽が居た。

 

 

 

御坂美琴は今の状態を理解することはできなかった。

ここに御坂心陽がいるわけがない。

 

ここは、山奥ある古びた倉庫で

今はだれも使っていない。

 

こんなところをピンポイントで

探せるわけがないと思ったから。

 

だけど、来てくれた。

何故か、わからないけど今の美琴は安心感に満ちている。

 

そのまま、美琴は泣いた影響で眠気が襲い眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は転生者だ。

前世はただの子供であった。

 

親にはあったこともない、

いや、親に捨てられたのた。

 

何でも、特殊な病気を抱えており

入院費が馬鹿にならないので

捨てられたらしい。

 

余命は15年。

子供の頃から余命を言い渡され病院から出たこともなく

いつかは病院から出て海に行きたいと思ったことがある。

 

そして、一番好きな漫画ワンピース。

ルフィの冒険が面白かったのだ。

 

一番、好きなのはルフィであり、

一番嫌いなキャラはサカズキなのだ。

 

嫌いな理由はエースを殺したことだが、

エースがサカズキの挑発に乗らなければよかった話で

サカズキがエースを殺した時が一番衝撃は走ったのだ。

 

 

その後、余命が来て、

死んだのだと思ったらいつの間にか

転生してきたと言うわけだ。

 

しかも、転生したのは赤犬ことサカズキというわけだ。

 

 

「ちょうと、サカズキ。

何言っているの。」

 

「何でもないよ、

ママ、それよりも今日の晩御飯は何。」

 

 

ここは北の海(ノースブルー)のとある島

私、サカズキの故郷である

この人は私のママ、スイレン。

黒髪の美人であり、私の新しいお母さん。

 

 

「サカズキ。

今日も外に出かけるの。」

 

「うん、今日も遊びに行くの。

だって、体動かすのは楽しいから。」

 

ここはワンピースの世界だと分かった瞬間は

とても喜んだのだ、誰だって自分の好きな世界に行けたら

興奮するように私も楽しく楽しくでとても幸せなのだ。

 

「おら。おら。」

 

今の自分は正拳突きを繰り返し、

やっている。

 

それと、六式もやってみたか、

結果は惨敗。

 

一式どころか、覇気もできないし

身体能力も普通の子供よりも優れているが大人と大差はない。

 

タフさは原作のサカズキみたいに

異常にあるわけもなく、

普通の肉体強度だ。

 

はっきり言って、

弱い、原作のルフィたちは大きな熊にも勝ったのに

俺は猫にすら勝てない。

 

だけど、嬉しかった。

前世はベッドから動くこともできなくて

漫画でしか見たことがない海も間近に感じられる。

 

転生して初めての海は

とても、綺麗でとってもはしゃいだことが

よく覚えていた。

 

 

父はソウマ、母はスイレン。

親子3人でここで住んでいます。

 

「今日も頑張った。

よおし、家に帰ってご飯を食べるぞ。

いつか冒険して私の冒険談をみんなに話すのだ。」

 

 

そして、家に帰った。

 

「あら、サカズキ。

あなた帰ってきたの。」

 

「うん、帰ってきたよ。

ママ、今日の晩御飯は何。」

 

「フフフ、今日の晩御飯はお肉よ。

サカズキのお肉とトウガラシよ。」

 

「わい、ありがとう、ママ。」

 

初めて、味わった愛情。

出来れば、ずっと味わいたいなと

サカズキは思った。

 

 

しかし、そんな、幸せは続かなかった。

 

 

「海賊だ!!!、みんな、逃げろ!!!。」

 

突如として、なった警報。

鐘の音は島中に響き渡る。

 

その後、大きな爆発音がした。

恐らく、大砲が飛んできたのだろう。

 

「サカズキ。こっちよ。」

 

「ママ。」

 

俺たちはクロゼットをどかすと

そこには、隠し扉あった。

 

クロゼットは移動式で

中に入ったら手動で閉めて、

固定する機能が備わっていた。

 

この世界の技術には驚くことばかりだぜ。

 

 

「ママ、パパは大丈夫なの。」

 

「ええ、きっと大丈夫に決まっているわ。」

 

ここは、私たち家族しか知らない

地下室、餓死しないように常に食料と水が備わっていた。

 

故にここは一番安全である。

 

火のランプを使い、

明かりを出すことで辛うじて周囲を見ることができる。

 

私たちは待つ、海賊が去る時までと

父の無事を祈ることに専念する。

 

 

しかし、それは、叶うことはなかった。

 

 

 

ドン、という音が響き渡った。

父がいや違う。

 

父はそこまで乱暴ではない。

いつもは優しく、クロゼットを開くのに

 

今のはあまりにも乱暴すぎる。

階段を下りる音も父の足音とは全然違う。

 

まさか、サカズキは最悪の予想を立てた。

しかし、当たったようだ。

 

「ひゃはあ、本当に女と子供がいたぞ。

なあ、イソプ。」

 

「はい、はな船長。」

 

はな船長と呼ばれる

全身2メートルを超える大男と

一人の品のない男と一緒にいる。

 

二人は如何にも海賊のような服と帽子を被っている。

 

「なんで、ここがわかったのですか。

ここは、私たち家族しか知らない場所ですよ。」

 

すると、大男が笑い出した。

 

「家族、あいつが家族に見えるのか。

このお花畑お嬢さんよ。

あいつはよ、俺たちが奴の腕を打ち抜いた瞬間に

命乞いをして、俺様にこの場所を教えてくれたのよ。

顔のいい妻と、子供がいますのでどうか、

私の命を助けてくださいと。

いや、滑稽よな。イソプ。」

 

「はい、はな船長。」

 

 

どうやら、こいつに地下室の存在を知らせたのは

親父のソウマであったらしい。

 

それを、知ったママは

「う、嘘よ。

あの人が私たちを売ったなんで。」

 

「嘘かどうかは関係ない。

今言えるのはお前たちは夫に裏切られたのだ。」

 

その後、バンという音とともに

母の足から、血が出た。

 

あまりの出来ことに

私は激怒して、男たちに突っ込んだ。

 

「ママに何をしているのだ。」

 

私は無意味に突っ込んだが

あまりにも無謀で無力だった。

 

「イソプ」

 

「はい、はな船長。

おら。おとなしくしろ」

 

イソプと呼ばれた男は

私の両手を後ろに回し、

そのまま、床にぶつけた。

 

「うう、放せ、この野郎。」

 

「ぽぽぽ、無理じゃ。

海賊はそんな要求を聞くわけないじゃ。」

 

「さって、楽しみの時間だぜ。」

 

男は拳銃を持ち、

球を入れ、まだ、息があるママに向けた。

 

「俺の趣味はきれいな女を

拳銃で撃ち、悲鳴を楽しみながら殺すことが趣味なのだ。

こんな風にな。」

 

再び、拳銃がら球が発射された。

球はもう片方の足に命中した。

 

「いやあああ。」

 

「うう、たまらない。

股間も硬くなったの。」

 

「やめろ、くそ野郎。」

 

母の悲惨の悲鳴を聞いた奴は

楽しくどんどん発砲した。

 

「助けて、ソウマ。

たつけて、そうま。」

 

ママは最愛の人に助けを求めたが、

それは、叶わなかった。

 

何せこの状況は彼女が愛する人によって

発生したのだ。

 

「さあ、これで最後だ。」

 

 

「やめろ!!!」

 

サカズキの悲惨のものすごい叫びも

海賊たちには届かない。

 

バン、と終焉の音が響いた。

 

ママは息も叫ぶこともできない。

もう、終わったのだ。

全てがこの幸せの時間はもう、終わったのだ。

 

 

「う、うあああああ。

殺す、絶対殺すぜっぐは。」

 

男はサカズキを蹴り飛ばし、

部屋にあった果実を詰めた果物箱に直撃したして

海賊たちを見ない横向き方向に倒れた。

 

直撃したせいで果実が出てきた、

その中には奇妙な模様と赤色でどろどろと

マグマみたいな果実が私の目の前に

出てきた。

 

サカズキは直感した。

 

 

さっきまではサカズキはイソプによって、

拘束されていたのに、どうやら、蹴り飛ばす瞬間に

手を離したらしい。

 

実に見事なコンビネーションだ。

 

 

「うるさいのよ、ガキが

なあに、大丈夫、今すぐにママのところに連れてやる。」

 

そう言って、はな船長は球の補充をした。

 

意識をもうろうするサカズキ、

彼はこの二度目の生を考える。

 

『なるほど、これが海賊。

人の命を何とも思っていないやつらの総称か、

は、は、私はこんな奴らを憧れていたのか。

自由、確かに自由だな。人を殺すのだって自由、

人の命と財産を好きに奪うことも自由。

海賊は皆殺しにしなければならない。

この手で一人残らず、燃やしてやる。』

 

そう、決意し、

サカズキは悪魔の実をまだ動ける腕で

口に運んで一口も残らず食らう。

 

咀嚼すると、信じられないほどのまずさ

が口に走る。

 

そのまま、吐きたい気持ちでいっぱいだが

それを残らず、無理やり飲み込む。

 

飲み込んだ、

次の瞬間にはな船長は球を打ち込んだ。

 

球はサカズキの頭を貫通して向こう側の箱に直撃した。

 

 

 

 




評価もよろしくお願いします。
そうすれば、創作意欲も出てくると思います。

これからも、
とある海軍の火山活動をお楽しみください。


次回の更新は5月5日です。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

6、本当に家族を想うちょるんなら “生き恥”をさらすな……!!!

「どうしたのだ、このガキは。

果物なぞ、食いやがって。」

 

 

「きっと、死ぬときに

最後はおいしいものを食って

死にたいからに決まっていますよ。」

 

「そうか、ははは、

もうこの街に用はない、

すぐに、船を用意して出港しよう。

いざ、偉大なる航路へ金銀財宝が俺を待っているぜ。」

 

ははは、と笑っている

はな船長たちはこの後、消し灰になるのにも

関わらず呑気に笑っている。

 

自分たちが殺している

少年はまだ、息があるというのに。

 

少年は立ち上がる。

頭に拳銃の球を打ち込まれているはずなのに

何事もなかったかのように立ち上がった。

 

それに、気づいた海賊たちは驚いた。

 

「おい、イソプ。

どうして、こいつ、生きているのだ。」

 

「わ、わかりません。はな船長。」

 

「ええい、もういい、もう一度、

球を打ち込めばいいだろう。」

 

再度、発砲した。

だけど、効果ない。

 

球は少年に直撃したのにもかかわらず、

何も効かなかった。

 

違う、効かないのではなく

すり抜けている。

 

球は少年を貫いたにも関わらず、

傷口は赤いマグマのような液体で覆い

服と一緒に再生した。

 

少年はこっちに向いた。

体をこの惨劇を生み出した海賊に向かせる。

 

「ひい。」

 

間抜けな声を出しながら。

 

男たちは少年を見た。

 

「おい、どうしたのだ。

海賊、さっきまでのテンションはどうした。」

 

「こ、この化け物め。」

 

何回も何回も発砲したが

少年の体を貫通するがすぐに修復される。

 

その後、カチカチと銃からは球を発射しなくなった。

 

「くそ、弾切れが。」

 

「おい、終わったが、

くそ野郎。」

 

腕は赤くなり、

そのまま、はな船長の右腕に振り下ろす。

すると、はな船長の腕は豆腐みたいにスパッと

切り落とされた。

 

「腕が腕が。」

 

「はっはっはっ、

楽しいな、楽しいよ。

お前たちのような、屑どもをこの手で

殺すことができるからな。」

 

サカズキが食べたのは海の悪魔と

呼ばれる食べたら能力を得られる

特殊な果実、悪魔の実。

 

その中で最強種とされるのが

自然(ロギア)系悪魔の実のマグマグの実。

 

体中をマグマに変えたり

拳型の火山弾を放つことができ、

その威力は鉄や岩盤を瞬時に溶かし、

巨大な氷山すらたちまち

蒸発させてしまうほど火力を持っている。

 

この能力により岩盤を溶かし、地中を移動することができるため非常に機動力が優れている

 

 

また、肉体を遥かに凌駕するほどの量の

マグマを生成することが可能で、

溶岩の雨を降らせることも可能な、

まさに自然災害級の火力を有するが

今のサカズキはそれができない。

 

マグマを生み出すには莫大な体力が必要であり、

今のサガズキでは

マグマを一滴すら、生み出せない。

 

サボが最近、能力者になったにも関わらず、

火をあれだけ生み出せるのは最初から高い実力を持っているから。

 

しかし、今のサカズキは超人的身体能力も

異常なタフさも、何日も戦い続ける異常な体力

も持っていない。

 

体積を増やして、火山弾を撃つところが、

腕をマグマ化にするだけで精いっぱい、

だが、これだけでいい。

 

いま、こいつらを殺すのに

これだけで十分だ。

 

「や、やめろ、やめてくれ。」

 

「やめてくれだと、

さっきまであれだけのことをやって

今度は自分の番になると

命乞いか、ふざけるな!

てめえに生きる資格はねえ。」

 

再び、腕を振るって、

反対側の腕を切断した。

 

「熱い熱い。」

 

「楽には、死なせないよ。

お前には死よりつらいものをしてあげるのだから。」

 

「ひい。俺を助けろ。

イソプ。」

 

腰を抜けて、

動けないはな船長。

 

危機的状況で配下のイソプに

助けを呼んだか。

 

「いやあああ、助けて。」

 

イソプと呼ばれる奴の配下は

まるで、ネズミのように逃げていた。

 

その姿は家族を見捨てた男とよく似ている。

はな船長も信じられたものに裏切られたのだ

 

まあ、全く同情できないが。

 

「逃すと、思うのか。」

 

サカズキは家族の仇の一人を逃すはずもなく、

そのまま、追う。

 

今まで鍛えたお陰で、

並みの大人と同じ身体能力を持っていたサカズキは

自身の足の速さと背中をマグマ化し

爆破することで加速しイソプに追いついた。

 

そのまま、手刀でイソプの心臓を刺した。

灼熱のマグマはイソプの心臓を燃やし尽くし、

絶命した。

 

 

階段で倒れたイソプの死体を確認した後、

階段を降り、はな船長の両足の膝部分を切った。

 

「ぎゃああ、お願いします。

許してください。金もある。

それで勘弁してください。」

 

「無理じゃ。」

 

「そこをなんとか。」

 

「無理じゃ。」

 

「なんでしますから。

許してください。」

 

「無理じゃ。」

 

そのまま、膝部分から少しずつ切り落とした。

 

 

 

その後、海軍がこの村にきて、

凄惨の場面を見た。

 

そのには、村人も海賊もみんな死んでいた。

 

死因は様々だ。

 

まずは、村人は銃や剣で殺されたのに対し、

海賊たちは顔や体も何者かに切り落とされたが、

しかし、傷跡は焼け焦げていた。

 

とある一軒家では、

地下に見るに堪えない死体がいた。

 

身元を確認するとこの街を襲撃した海賊団の船長。

通称、股間のはな船長。

 

奴は残忍で無慈悲。

特に若い女を少しずつ拳銃で致命傷を外し、

苦しませてから殺すことに快楽を感じる凶悪犯罪者。

 

まさしく、外道にふさわしい海賊だ。

 

死んでも誰も同情しないが、

その死体を見た海兵は思わず、

同情された。

 

 

はな船長は身体を20等分に切断されたのである。

死体には恐怖に歪んだ表情から、生きたまま切断されたと思われる。

 

ここまで、やる人物はどこにいるだろうか。

 

海兵たちはここをくまなく探すことになった。

 

 

 

 

 

 

男は逃げる。

無様にも走り続ける。

 

後ろから全身をマグマに変える悪魔に追われる。

 

男の名前はソウマ。

 

特に何にも特徴がない中年男性。

 

自身の命のために妻と息子を海賊に売り渡し、

自分だけが生き残ることを望んだ男。

 

しかし、その決断は最悪の事態になってしまった。

 

 

「うわ」

 

男は足元が滑り、

足にけがを負った。

 

それでも、逃げなければならない。

 

と思い、後ろを向き、

敵との距離を測ろうとするが。

そこには誰もいなかった。

 

振り切ったのかとソウマは

思ったがそれは、後ろの視線を感じ取り

振り向くとそのには、自分の息子がいた。

 

「サカズキ。」

 

「なんだ、屑。

もう、走れなくなったのか。」

 

男は目の前にいる少年は

自分の息子なのかと思った。

 

元気で無邪気な様子はもうどこにもいない。

 

今の姿は無慈悲の殺戮者そのものだ。

それを、変えてしまったのは自身のせいなのにも

気づかず。

 

ソウマは息子に頭を下げて謝罪する。

 

「サカズキ。すまない。

ホントに済まない。

あの時は気が動転し、話してしまったのだ。

しかし、あの時はお前たちは捕虜になるだけで

殺されてしまうなんで、思わなかったのだ。

海賊にお前たちを話しておくことで、

捕虜になる間、助けを呼ぼうとしたのだ。

決して、君たちを見捨てようと思っていないのだ。」

 

ソウマは謝罪を言い渡し、

その後、沈黙は3秒を与えたのだ。

 

「言いたいことはそれだけなのか。」

 

「え?」

 

「貴様が助けようとしようか、

見捨てようとしたのかは、私には関係ない。

一つ言えることは貴様が地下室のことを言い

母さんは殺されたのだ。

最後まで貴様の名前を言いながら、

死んでいったのだ。

それが、どれだけ貴様を愛したのかは

私は知らない、だか、わしは許さん。

その気持ちを踏みにじり、

逃げようとしたお前を絶対に許さん。」

 

口調は完全にサカズキになった。

過去の自分と区別し、

無慈悲の殺戮者になる。

 

腕を赤化し、灼熱の刃に変える。

 

「サカズキ・・・」

 

「本当に家族を想うちょるんなら “生き恥”をさらすな……!!!」

 

「ぎゃああ。」

 

灼熱の刃は男の首を断ち、

男の生涯は閉じた。

 

 

 

サカズキは考えた。

 

自身はこの島を襲った海賊を殺したにも関わらず

服には何の返り血を浴びなかった。

 

灼熱の刃は対象の傷跡も焼け焦がし、

絶命する。

 

球も剣も決して効かず、

首を刎ねられようが蜂の巣にされようがすぐに元通りになる。

 

最初は銃などに効かないにもかかわらずいちいち反応するが

すぐに、慣れたため今は拳銃など怖くなくなった。

 

サカズキはすべての海賊を殲滅し、

この海を見る。

 

いつか、この先にはまだ、見る世界はあるだろう。

 

面白い冒険も見たこともない景色もあるだろう。

 

しかし、この世界は醜いものが沢山ある。

 

漫画にある、海賊の悲劇は至る所にある。

それを無くしたい。

 

ただ殺すだけではだめだ。

 

海賊を滅ぼすのではなく

海賊を誕生させないようにしよう。

 

海軍に入隊し、

大将になっていろいろやろう。

 

まずは、海賊を誕生させにくい

世界にすればきっと何かはよくなる、

それでも、出てくるのなら

それら、殲滅しよう。

 

滅ぼそう。

全ては絶対的正義のために。




評価もよろしくお願いします。
そうすれば、創作意欲も出てくると思います。

これからも、
とある海軍の火山活動をお楽しみください。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

7、大噴火

心陽は人知れずに涙を流した。

 

実はサカズキはさっき、

美琴を助けるずっと前から来ていた。

 

ここにたどり着いて、

状況を把握しようとした瞬間に

美琴は男たちに脅迫され始めた。

 

内容はわしを世にも珍しい

原石と呼ばれる能力者に勘違いされたこと。

 

この世界は元の世界とは

かなり違い。

 

超能力と言った、

脳を弄り、悪魔の実の能力者のように

異能の力を手に入れることができる。

 

中には、原石と呼ばれる

生まれながらの能力者もいるようだ。

 

元々の原因はサカズキのとった動画が原因だ。

アップしたのは先生だが、後先も考えずに

渡したのが間違っていたのだ。

 

故に、美琴には責任がない。

 

全部、悪いのは心陽だから。

 

男が心陽を呼び出そうとしたときも、

心陽も美琴が男たちの言う通りにするだろうと思った。

 

実際に心陽は美琴にはいつも、

冷たくしていたのだ。

 

理由は簡単、裏切られたときに

失望しなくて済むから。

 

期待されて、裏切られるより

期待されないで、裏切られる方が

まし、と考えたのだ。

 

そして、今度も裏切られる。

そもそも、わかっている結末だから。

怒るよりも、あきれるだろう。

 

電話をかけてきたら、

すぐに、答えよう。

 

ここに来いと呼ばれたら、

もう、そっちにいるよ。

と答えて美琴を救出し、敵を皆殺しにしようと考えた

瞬間に美琴は男の言うことを拒絶した。

 

美琴は言った。

自分はかっこいいと

 

美琴は言った

自分は唯一のお姉ちゃん

 

美琴は言った

私の最高のお姉ちゃんと

 

心陽は美琴に嫌われていると思っているが、

美琴はそんなことはなかった。

 

いつでも、自分のことを守ってくれると言ってくれた。

気が付けば、自分も涙を流した。

 

だって、仕方がないじゃん、

そんなことは言われたら誰だって泣くに決まっている。

 

 

それから、わしは美琴を救って、

美琴と一緒に入口に立っていた。

 

美琴は涙によって顔をぐちゃぐちゃになって、

恐らくは泣き疲れたせいで、寝てしまっただろう。

 

「貴様はまさか、御坂心陽か。

すごいな、どうやって、ここを見つけたのだ。

まさか、貴様の能力か。」

 

「そがいな、お前らはあのドローンで

わしを観察したんじゃげなが、潰さしてもろうた。

じろじろ見やがって、それを見て、

わしを誘拐しようとしたせいで

お前らの運命は決定した。

死のみだ。」

 

「死のみ、は、笑わせるな。

こっちには、拳銃をつけている男は六人もいる。

この状態でよくそこまで言えることを褒めてやる、

全員でかかればこんなガキ一人は余裕で潰せる。」

 

男たちは拳銃を持ち、心陽に向ける。

 

しかし、当人は慣れている。

以前から、銃やらミサイルやら、

地震を起こせる爺やら天候を操る婆やら

龍になれる世界最強の生物やらと戦ってきた

心陽にとっては目の前にいる男たちは

虫にしか見えなかった。

 

いや、失礼した。

虫に例えられると虫に失礼だから。

 

「そっか、

それが、お前らの答えか。」

 

すると、サカズキの周りは

沢山の虫が集まった。

 

一匹一匹、

通常の虫とは比較にならないほどの大きさである。

 

すると、虫は美琴を連れて

どこかに行った。

 

美琴を連れていく様子を確認すると、

心陽の右腕は煙を出し赤く染まり、

すると、赤い液体が出てきた。

 

赤い液体は黒い煙を出しながら、

心陽に巻き付いた。

 

「何なんだ、あれ。」

 

「構わん、撃って。」

 

バンバンと男たちは銃を撃つ。

しかし、心陽には通じない。

 

銃弾は心陽に当たった瞬間に、

すり抜けたから。

 

「く、くそ、

拳銃が通じない。

おかしいじゃないか。

なんで、銃が通じないのだ。

話が違うよ、やってられるか。」

 

男の一人が銃を捨てて逃げた。

 

それに、続いて、

ほかの男も銃を置いて逃げていた。

 

「何だ、何なんだお前は。」

 

誘拐犯のリーダー格、小林一郎は叫んだ。

 

「言ったはずだ、お前たちに残されているのは死のみだと。」

 

あふれた赤い液体、いや、マグマはやがて一つの形にまとまる。

 

「大噴火」

 

マグマに変化させた腕を巨大化させ、

十メートルを超える、灼熱の正拳突きを放つ。

 

その熱量は心陽の身長を超える、

何百倍もあろうかという氷塊を

一瞬のうちに溶かし尽くしてしまうほどの火力を保有する。

 

「うわああああ。」

 

灼熱のマグマは倉庫の中にいる男たちを一緒に

燃えるのでもなく、熱量で溶かすこともなく

蒸発し、なくなった。

 

 

 

 

その後、わしは美琴を連れていき家に帰った。

事情聴取され、妹はどこで見つけたと言ったら、

火礫蟲を見せた。

 

いずれ、ばれるからと思い、

自分の能力を見せた。

 

その時は警察も母も妹もびっくりした。

あの時の顔を忘れない、

 

そして、わしと美琴は

学園都市に入学した。

 

入学したときに

統括理事会からは超能力者(レベル5)に認定された。

 

また、妹も能力開発し

12歳で同じく超能力者(レベル5)に認定されるようになったら、

美琴は喜んだ。

 

わしと美琴の関係は

わしは美琴と呼び、美琴は心陽姉と呼ばれるようになった。

 

 

 

わしの能力を披露させた後、

わしは自らの能力に新たな名前を付けた。

 

マグマグの実というのはあまりにも簡単だから

火山と海軍のネーミングを合わせて名付けた。

 

名は火山活動(ヴォルカン・ネイヴィー)

 

 




評価もよろしくお願いします。
そうすれば、創作意欲も出てくると思います。

これからも、
とある海軍の火山活動をお楽しみください。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

8、祖はかっこよく去る

遅れてすみませんでした。
いろいろ忙しかったので投稿できませんでした。




「はあ。」

 

時間は夕暮れを迎えた今、

佐天はさっきの強盗事件で

男の子を庇ったおかげで、

母親から感謝されて、

後はグタグタのへとへと。

 

そんな状態の彼女を話しかけたのは

常盤台中学の制服を着ている御坂美琴だった。

 

「お手柄でしたね。

佐天さん。凄くかっこよかったよ。」

 

「御坂さんもその」

 

「美琴、誰じゃ、

そいつ、お前の友たちか。」

 

「うん、心陽姉、彼女は今日知り合ったばかりけど

友たちの佐天涙子よ。」

 

「は、はい、佐天涙子です。

よろしくお願いします。」

 

佐天涙子は

整った顔立ちに、肩まで届く茶髪のボブカット

御坂美琴と非常によく見た髪型と声

唯一違うところは帽子とコート

それと

 

「胸」

 

ありえないほどの巨乳だった。

 

バストはおよそIカップ

 

まごうことなき爆乳。このサイズの乳房を持つ日本人女性はごくわずかである。

胸が重いので、椅子に座る時はおっぱいを机の上に置く

走ると乳が激しく揺れるので胸を押さえて走るorなるべく走らないなど、

普通に暮らしているだけでも周囲から注目されて悩まされる事が多いという。

 

 

 

実に見事だ。

 

「胸?

胸がどうかしたのか。」

 

「いえ、何でもありません。

あははー--。」

 

「佐天さんー---。」

 

心陽の隣には怖い顔のした

御坂美琴が立っていた。

 

恐らくは御坂心陽の胸に視線を向いていたことに対し、

姉に対する庇護欲なのか

自身の胸の小さいことがコンプレックスなのかは知らない。

触れないことが吉だろう。

 

だから、佐天涙子は今の状態は非常によくないと思い

話題を変えることにした、

 

「ところでその人で

御坂さんのお姉さんですか。

すごい、む、じゃなくて、美人ですね。」

 

「佐天さん、心陽姉の容姿は私とは

何にも違っていないから、美人という言葉は出てこないと思うんですけど?」

 

「まあまあ、そこまでにしんさい美琴、

佐天涙子言うたか。

わしは御坂心陽、御坂美琴の姉じゃ。」

 

「御坂心陽ですね。何か、すごく特徴的な言葉使いですね。

広島弁ですか。」

 

「そうだ。」

 

 

「そうですか。

それでは、これからは心陽さんと呼んでいいですか。」

 

「別に好き呼んでええわい。」

 

お互い、自己紹介をし

その後に自身に話しかけるものがいた。

 

「大丈夫ですか。

佐天さん!!!」

 

「あ、初春。

うん、大丈夫だよ。

御坂さんが守ってくれたし、けがは何にもないよ。」

 

「よかったです。

そこにいる御坂さんによく似た人は

もしかして、御坂さんの姉妹ですか。」

 

「そうじゃ。名前は御坂心陽でがんす。

よろしゅうお願いいたします。」

 

「あ、はい、初春飾利です。

よろしくお願いします。」

 

終わった後、佐天涙子は己の疑問を投げかける。

 

「ところで、心陽さんは

御坂さんとは双子ですか。

凄く似てますね。」

 

胸以外は言わない佐天涙子。

 

答えはいかに

 

「違いますよ。

佐天さん、心陽姉は私とは1歳しか違っていませんから」

 

「そうですか。いや、あまりにも似てて

双子かなと思いましたのです。」

 

「本当に御坂さんに似てますね。

初春さんも紹介してくれたよかったのに。」

 

「心陽姉は忙しい人だからね、

今日も仕事?」

 

「そうだ、体力テストが終わり、今日は早く会社の仕事も終わったから、

帰りに銀行によったら強盗、おかげさまでこのざまだ」

 

と御坂心陽は後ろの銀行を見る。

 

体力テスト、

そういえば、御坂心陽は体力テストで

普通の採点方法では調べられないので

プールに水を敷き、そこにマグマを注入し

プールの水を一瞬で蒸発させたと美琴は思い出す。

 

「ところで心陽さんは御坂さんと同じ

超能力者(レベル5)ですか。」

 

「そうじゃ、第三位の超能力者(レベル5)

名を火山活動(ヴォルカン・ネイヴィー)

マグマを生み出し、それを操る能力じゃ。」

 

心陽はあまり誇張には話さない。

 

なぜなら、彼女は前世の時に

無能力者に負けたこともあるから故に、

あまり自身の能力を過信していない。

 

信じられるのは己の技と技術のみだ。

 

しかし、その無能力者は山をサンドバッグにする

超人たちであまり参考にはならない。

 

そんなことしらない佐天は驚きながら言った。

 

「御坂さんと同じ超能力者(レベル5)ですか。

凄いですね。姉妹揃って超能力者(レベル5)何で、

凄いほかにはありません。」

 

「もう、佐天さんだら、

心陽さんとお姉様は超能力者(レベル5)なのは当たり前ですの。

なぜなら、二人の能力はまさしく、自然災害級の威力を誇りますの。」

 

全員、事情聴取を終えた

白井黒子のほうに視線を向けた。

 

「お姉様の能力はまさしく、雷神を連想させるような雷を操る

学園都市最強の電撃使い(エレクトロマスター)で

心陽さんは学園都市最強の発火能力者(パイロキネシス)ですの。

二人とも常盤台のエースと常盤台の猛犬と呼ばれているわ。」

 

自慢げに言う白井黒子。

 

佐天涙子は御坂心陽

の実力を知りたいと思ったら。

 

「それじゃ、わしはここらへん

して、わしは帰るとしよう。

まだ、別の仕事があるから。」

 

「仕事?心陽さんは中学生ですよね。

仕事は何でしているのですか。」

 

「そうじゃが、まあ何

大したことじゃない。」

 

「気にするな、それじゃ。」

 

 

そのまま、心陽は去り

見えなくなった

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

9、炎天下のプールへ行って来い

ここはシャワー室、

今、体を洗っているのは

常盤台中学の生徒の一人にして風紀委員(ジャッジメント)の一人

白井黒子がここで、記念日のプレゼントの準備をしている。

 

なぜ、記念日のプレゼントの準備に

シャワーを浴びているのは、

そのプレゼントは

 

「服よし、化粧もよし、」

 

紅のドレスを着て、

白井黒子は妄想する。

 

「はあ、お姉様。

もうすぐ、プレゼントの準備は完成しますわ。

そう、プレゼントは黒子ですわ。

どうぞ、召し上がってくださいぃいい。」

 

「ほおほお、何を召し上がってつかぁさいなの黒子?」

 

白井黒子は鏡に映る

女性を見た。

 

妄想に取り付き、

鏡で彼女が入ってくる様子も映っているにもかかわらず

気づかないのは黒子の失態である。

 

黒子は鏡に映る女性を見る。

 

整った顔立ちに、肩まで届く茶髪のボブカット(おかっぱ)。

 

 

それは、学園都市の中でも8人しかいない超能力者(レベル5)の第三位であり、

最強の発火能力者(パイロキネシス)

 

常盤台の猛犬、御坂心陽。

 

 

 

「どうしたのですか。

心陽さん、何か用がございますか。

それに、ここは、私とお姉様の部屋ですわ。

いくら、お姉様の実の姉であっても勝手に入ってわ。

困りますわ。」

 

 

ここは、常盤台中学の学生寮

学舎の園の内と外に一つずつあり、それぞれ内部寮・外部寮とされている。

 

御坂美琴と心陽そして、

白井黒子が住まう寮は外部寮の方である。

 

第七学区に存在する。常盤台中学学生寮前というバス停も存在する。

 

近代的な街並みの中にドカンと建てられた石造り三階建ての洋館じみた建物。

庭はなく歩道沿いに建っている。

 

古めかしくは見せているが最新式のセキュリティ満載の一つの要塞。

 

 

御坂心陽も最初は学舎の園内部の方の寮に入っている。

これには万一の場合に備え、強大な能力を持つ、

超能力者を別々に管理することで、協力して行動することを防ぐ狙いがある模様。

 

しかし、御坂心陽の余りにも強大な力を目の当たりにしてしまった。

教師は御坂心陽がもし、激怒して暴走したときのことを考えたとき、

(そこまでは切れないが、教師たちは広島弁で

勝手に心陽を切れやすい性格と勘違いしたのだ。)

もし、暴走してしまったら手に負えなくなると思ったのか

別々に分けるより、妹と一緒にしたほうが癇癪を起こらないと思って

外部寮に変更した。

 

 

「別に、わしと美琴は

姉妹じゃけぇええじゃろう。

それに、わしはここに来たなぁ

最近、美琴が男子を追いかけたという噂を

聞いたけぇ確かめに来ただけじゃ。」

 

 

「お姉様が!!!

いやいや、ありえませんは

お姉様がお殿方を追いかけるなんで、

ハアハアああ。」

 

 

「ただいま。」

 

この声は心陽は同じ声だか、

今、心陽はここにいる。

 

だから、わざわざ、

挨拶を言うわけがない。

 

ということは

御坂美琴が帰ってきた。

 

「お姉様ああああああああああああああ」

 

シャワールームから飛び出し

御坂美琴に向かう。

 

紅のドレスを着て、

最高のプレゼントになると決意した。

白井黒子は次の瞬間に終わった。

 

「お邪魔します。」

 

そこにいるのは

佐天涙子と初春飾利だった。

 

 

「え?ええええええええええええええええええええ」

 

 

なぜ、彼女たちはここにと思うと

御坂美琴は電撃を発した。

 

 

 

 

 

 

「ここか、憧れのお嬢様のお部屋か。」

 

「おっしゃれ。」

 

初めてのお嬢様の部屋に

二人は興奮した。

 

「お姉様はどうして、

初春さんと佐天さんと一緒にいるのですか。」

 

「たまたま、町で会ったのよ。

それに、買い物にも付き合ったし

一度、寮を見てみたいというから連れてきたの。」

 

「買い物ですって。

そんな、どうして、私も呼ばなかったですか。」

 

一緒に行きたかった

白井黒子は後悔と絶望に満ちている。

 

「やっぱり、常盤台の女子寮はすごいな、」

 

「食堂もこんなにも大きいなんで、

うらやましいな。」

 

「そんなことはないよ。」

 

御坂美琴は最近できた友たちと

楽しくおしゃべりしている姿を見て、

御坂心陽は安堵の気持ちでいっぱいだ。

 

ここは、邪魔しないように

こっそりと出ようとする。

 

「あ、心陽さんの部屋も見てみたいと思います。」

 

「私も心陽さんの部屋を見てみたいです。」

 

出ようと思った瞬間に

佐天と初春は心陽を呼び止めた。

 

まあ、当たり前の質問だなと

御坂心陽は思いました。

 

ここに来て、

妹の部屋を見たら、

好奇心で自分の部屋を見るのも時間の問題と思い。

 

流石に本人の許可もなく

人様の部屋に入る子供たちではないから

このまま、出ていけば聞かなくて済むかもしれないから。

 

その企みは直ぐに

断ち切ってしまったから。

 

「わしの部屋。

別にええけど、あんまり人さまにゃあ見せれんけぇな。

うん、ええじゃろう。」

 

「「やった」」

 

許可が下りたことで

佐天と初春は大喜び。

 

それを見た、黒子と美琴はあきれ顔になった。

 

 

 

 

 

「ここが、心陽さんの部屋。」

 

「余り、お嬢様の部屋ではないね。」

 

純粋に驚く初春。

期待外れな気持ちの佐天。

 

「お嬢様の部屋じゃのうてで悪かったな。

まあ、ゆっくり見とけ時間はたっぷりある。」

 

そう言って、

佐天と初春は心陽の部屋を見た。

 

部屋は美琴と黒子の部屋と同じくらいの大きさ。

 

ベットは一つ、

窓口には盆栽があり、

その形は美術品と呼ぶとふさわしい品物がずらりと

並んでいる。

 

壁には平和のための正義を職人技で

かっこよく描いた和紙を額縁に入っている。

 

「なんで、ペットが一つしかないですか。」

 

本来、寮は基本二人で一つが原則であるはずだ。

 

奇数で一人になる可能性があるかもしれないと

考える佐天涙子。

 

しかし、答えを聞いた

佐天涙子はきっとに開いた口が塞がらない。

 

「いたよ、ベットはもう一つあったけどな

処分したんじゃ。だって、要らんかったけぇさ。」

 

「要らなかったで、どうしてですか」

 

疑問を持ち、

問いかける。

 

「そのペットに寝とるなぁわしの元ルームメイト。

彼女は無能力者狩りをやっとったやつじゃけぇな、

ボコボコにして病院送りにした。

その後、わしはやつの名前と家族の名前を公開し

やつを社会的に抹殺したのさ。」

 

心陽は笑いながら

当時の状況を語り出す。

 

それを聞いた、

みんなは少し引いたのは言うまでもない。

 

御坂心陽はここ学園都市に来た時には

ものすごく驚いた。

 

麻薬、違法行為、スキルアウト、無能力者狩り、違法研究、人身売買

もはや、この学園都市は外の世界と比べると犯罪の割合が比にならない。

 

 

ここはまるで、犯罪者の展覧会のようだ。

 

この都市の犯罪者を殺しまくり、

潰した違法な研究所は数え切れない。

 

それでも、まったくなくなる気配はないが

今は会社を作り、わしの目的を達成するために頑張ろう。

 

「ここに、アルバムがありますね。

これは心陽さんのですか。」

 

 

「そうじゃ、それは、わしと美琴のアルバムだ。」

 

「見てもいいですか。」

 

「別にいいよ。」

 

「やった」

 

本人の許可を得た

佐天涙子は興味の瞳を照らしながら

アルバムを開いた。

 

 

「これは、御坂さんと心陽さんなのですか。

とてもかわいい。」

 

「隣にいるのはお母さんですか。

凄い美人ですね。」

 

そこにいるのは

美琴が入学初日に

心陽と美鈴と一緒に撮った写真だった。

 

佐天は姉妹の子供の姿に褒める。

 

初春は姉妹の母はあまりにも若すぎる

容姿を褒めた。

 

その後はいろいろな写真を見て、

美琴と佐天さんたちは仲を深めた。

 

「それにしても、

意外でした。

御坂さんと心陽さんは同じ超能力者(レベル5)なのに

てっきり、昔からお嬢様でエリート階級ましくらと思っていたのに」

 

「そんなことはないよ、

私は最初も低能力者(レベル1)で努力してここまで来たのよ。

まあ、心陽姉は原石と呼ばれる能力者で

最初から超能力者(レベル5)だったけど、

心陽姉と同じ強くなるために頑張って超能力者(レベル5)になった。」

 

 

「そうですか。」

 

 

『そうじゃ、美琴はホントに頑張った。

何せ、徹底的に鍛えたからな」

 

美琴は心陽に近づくために

毎日、能力の上昇するために

能力の威力を向上、

電気の活用方法の勉強。

 

また、心陽にアドバイスをもらって

レベル5に追いついたのだ。

 

才能もあっただろう。

 

しかし、才能あってそこまで至ったのは

紛れもなく美琴の努力の賜物だ。

 

そこを、無視してはいけないのだ。

 

 

ちなみに、

この後、黒子のアルバムも見たいから

再び、美琴の部屋に戻ってると

そこには美琴の盗撮写真があり、

激怒した美琴は誤って電気を出し、

そのまま、寮監に捕まってプール掃除に連れていかれた。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

10、ショッピング

「心陽様、

以上が昨日の例の爆破事件が発生しました。

死傷者は出ていませんが、いずれか出ると思います。」

 

夜、心陽のスマホに一つの電話がかかってきた。

 

この世界にはケータイはあるが

スマホはなかったが、

心陽はスマホの存在しない世界は地獄だと

思いスマホを開発した。

 

今、そのスマホは世界の文明を大きく変えたのは言うまでもない。

 

スマホよりもスーパーなものがあるのは

突っ込んではいけない。

 

「よろしい、

ではナンバー1は引き続き

情報収集を」

 

「はあ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へ、超電磁砲(レールガン)でゲームセンターのコインを飛ばしてるですか。」

 

そう言って服の選びながら、

美琴と一緒に話しているのは涙子、

友たちになってまだ、間もない時間だか

まるで、長年の親友のように仲良くなっている。

 

「まあ五十メートルも飛んだら溶けちゃうんだけどね」

 

摩擦熱の影響で音速の三倍の速度で放つ超電磁砲(レールガン)

僅か五十メートルで溶けてしまう弱点を持つ、

そこを克服するのが当面の課題だと思う。

 

「でも必殺技があるとカッコイイですよねー。」

 

「必殺技って」

 

涙子のうらやましい言葉に

美琴は答えることができない

 

なぜなら、超能力はその個人個人の「自分だけの現実」によって

発動しているため、あげることができない。

 

「あたしもインパクトのある能力欲しいなあ

お!、これこれ心陽さんもこれはどうですかこのワンピースを?」

 

「む、いいじゃないか」

 

なぜ、わしまで

そう思いながら彼女たちについてきた心陽

昨夜、美琴は買い物にし行かないと誘われてしまい

心陽もスーツを買いにここに来たが

まさか、ワンピースを着させるとは。

 

心陽はこういうワンピースはあまり好きではなく

どっちかというとスーツが好みだ。

 

故に、この洋服店で

好きなスーツを買おうと思ったら

付いた瞬間に

美琴たちにワンピースの試着をさせられてしまった。

 

この場を離れつこともできるが

彼女たちの好意を無駄にすることもできず

いやいやに承諾してしまった。

 

「そうですか。

いや、心陽はスタイルいいからどんな服も似合っていますの。」

 

「そうか、このバカでかい胸のせいで、

運動するときは邪魔で、

ブラは似合うとるものもなかなかのうて大変じゃったぞ。

しかも、町中の男たちの視線も胸に集中するし、

嫌なことばっかりだ。」

 

「でも、おっぱいがデカいっていいことじゃ。

後、心陽さん、教えてくれますか。

どうやったらそんなにもおっぱいが育つ秘訣を」

 

最近の女の子はそこまで胸に固執するのかと

心陽は思ったけど別に何か特殊な技術を

使ったわけでもないから話した。

 

 

「そりゃ、身長が欲しいけぇ毎日牛乳を飲んだ結果

骨に栄養が行くところが胸が大きゅうなった。」

 

「牛乳を飲んだ。

え、それだけですか。」

 

「うむ、それだけじゃ、

胸がデカくなるくらい

せめて、身長が欲しかったけど。」

 

「そこまでして、身長が欲しいのですか。」

 

ある意味すごい執着と初春は思った。

 

「ああ」

 

当然のように心陽は返した。

 

「ちなみにどのくらいほしかったのですか。」

 

恐る恐る佐天さんは心陽に聞いた。

 

「三メートルだ」

 

「「「え」」」

 

余りにも馬鹿げた数字に

美琴も思わず固まってしまった。

 

ちなみに、三メートルの身長の凄さは

分かりやすく言うと、

ギネスブックに記載されている存命中の

もっとも身長の高い人物はスルタン・キョセンなんと251cmの身長を持っていた。

 

当時17歳だった彼が達成した記録は2.45 mでした。

なお、この記録は現在に至っても更新されていません。

 

そもそも、三メートルどころが

七メートルの身長が多数いる

あのワンピースの世界は異常しか言えない。

 

「三メートルの身長が欲しいのじゃ。

そがいにもおかしいのか」

 

「いやいや、おかしいおかしいですよ。

心陽さん、 ギネスブックに記載されている人物でも251cmでしたよ。

それを超えるなんて無理ですよ。」

 

「そうです、無理無理無理です。」

 

『そこまで否定されるのか?

だか、わしはあきらめんぞ、

三メートルの身長を誇ったあの時、

周りの人が自分に向けられる羨望のまなざしを

向けられた時に感じる優越感をもっぺん味わいたい。

例え、胸がどこまで大きゅうなろうと関係ない

飲んで飲んで身長を伸ばすんじゃ。』

 

しょうもないことで

燃える元海軍元帥。

 

この姿をかつての同僚が見た時は

笑いが止まらずにいるだろう。

 

超能力者(レベル5)で考えることも

ぶっ飛んでいるのか、しかし、牛乳を飲んだらおっぱいはデカくなるのか

今度試してみよう。」

 

「そういえば、御坂さんは何を探しに?」

 

「あ、私はパジャマとか」

 

美琴の探している

商品の居場所を初春が案内している。

 

初春は風紀委員(ジャッジメント)だから、

この辺りに詳しい。

 

初春についていくと

 

「確か寝巻きはこっちの方に・・・」

 

 

その後、いろいろ探したか美琴の好みは見つけなかった。

 

「色々回ってるんだけど

あまりいいのが置いてないのよね!」

 

その時、美琴はマネキン人形に着せている。

パジャマを見つけた、服には花の模様が付いていて

子供ぼいデザインが印象的だ。

 

だか、美琴はそれに目が奪われた。

「ね、ね、これ、かわ・・・・・」

 

「アハハ、見てよ初春

このパジャマ!!!」

 

佐天さんは美琴が指定したパジャマを見た感想を初春に伝えていた。

 

「こんな子供っぽいのいまどき着る人いなっしょ。」

 

「小学生のときくらいまでは

こういうの着てましたけどね!」

 

「そ・・・そうよね!

中学生になってこれはないわよね。」

 

「あ、あたし水着も見ておこうと思うんですけどいいですか?」

 

「ええと・・・水着コーナーはあっちですね」

 

佐天と初春は水着コーナーに行った隙に

心陽は美琴にそのパジャマを渡した。

 

「美琴、後て買うちゃるけぇ

試着し見み」

 

「ありがどう、心陽姉。」

 

『いいんだもん。

どうせパジャマは誰かに見せないから

黒子は別よ』

 

そう思いながら

美琴は初春さんたちのところを見た

 

『初春さんたちが見ていない隙に』

 

「それ」

 

「何やってんだ、オマエ」

 

美琴は鏡に映る

ツンツンした短めの黒髪をしており、

それ以外にはこれと言って特徴が無い平凡な容姿

をしている高校生。

 

上条当麻に出会った。

 

「!!」

 

「な、な、何であんたがこんなところにいんのよ!」

 

「いちゃいけないのかよ」

 

上条当麻。

あらゆる異能を撃つ消すことができる力を持って

生まれた男の子。

 

前に美琴の能力を撃つ消した以来

美琴がずっと追い回していた人物。

 

だか、ここで出会うのはやばかった

 

「美琴、誰なんじゃ。

この男、まさか彼氏か」

 

「違う、コイツはただの」

 

「ビリビリ?

こいつ、お前の双子の姉ちゃんか。

随分、似ているな。」

 

「そうじゃ、わしは御坂心陽。

美琴の姉ちゃんだ。双子じゃないでぇ。

美琴の一つ年上の姉ちゃんだ。

でも、どがぁしてわしが姉であることが分かった?」

 

美琴と心陽の容姿はかなり似ている

双子と言っても疑わないレベルだ。

 

「まあ、ビリビリの姉ちゃんとわかった理由は?」

 

ちらりと胸を見る。

 

中学生にしては発育が良すぎる

胸に思わず目が行ってしまう。

 

言えない。

 

胸の大きさで言えるわけがない。

 

そんな目線を美琴は見逃さなかった

 

「何で、胸を見ているのよ」

 

「げえ」

 

やはり、胸に目が行ったことは見逃さなかったのか

 

「そんなにも、胸が好きなのか。

そうよな、男は胸が大好きなのよね。

真っ黒こげになりなさい。

この変態野郎!!!」

 

「まって、美琴。

こがいな所で電撃を放ったら

被害は甚大じゃ。

それに、子供がおる前でそんなんをしてはならん。」

 

「え」

 

「おにーちゃん。」

 

そこにいたのは

この前、美琴がずぶ濡れになるまで

見つけたカバンの持ち主。

 

「常盤台のおねえちゃんと

おねえちゃんのおねえちゃん。」

 

少女の目の前で

二人の容姿そっくりの

女子中学生。

 

なのに、少女は心陽を美琴の姉と認識した。

 

「はあ、やはり」

 

もはや、問うことも面倒になってきた。

 

「俺は、用事があるから。

さっきに行くね。

おっと、入口のところにいるからな」

 

さっさと、逃げていく

上条当麻。

 

このまま、ここにいたら何されるのかわからないからな

 

 

 

遠くなっていく上条当麻に対して

心陽は不思議に思った

 

 

見聞色よりも武装色の覇気が得意な心陽でも

見聞色で未来を見ることができるほどに鍛えてあるのに

まったく、感じ取れなかった。

 

『上条当麻、貴様いったい』

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。