超実況パワフルプロ野球VR 「王佐の才」獲得プレイ (見切り列車)
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ルート解説&キャラメイク
はい、よーいスタート。
今回走るのは言わずと知れた歴史的名作野球VRゲームである「eBASEBALLパワフルプロ野球VR」です。
野球してよし、パワポケしてよし、ギャルゲしてよしと三拍子揃ったシリーズ最高傑作を今回は称号「王佐の才」の獲得を目指すルートで走ります。
おい待てぃ(江戸っ子)、そんな称号このゲームに存在しないゾとプレイ済みの兄貴達は思われたかも知れませんが……その通りです。
何せこの称号は今回私が発見したばかりの隠し称号なので、私以外知らないのは当たり前ですね。
当然走者は私しかいないためWR確定です、というか引退までプレイしないといけないので(RTAでは)ないです。
さて、この称号について解説するためにはまず「奥居モード」と呼ばれるシステムについて説明する必要があります。
「奥居モード」とは名前を決定する際、名字を「奥居」に、名前を「紀明」以外にすることで突入することが可能な特殊モードです。
ちなみに名前を「奥井紀明」にするとその名前は使用できませんと弾かれます、既存キャラと同名だから仕方ないね。
じゃあこのモードは通常プレイと何が違うのかというと……通常プレイでは出て来ない「超天才型」のNPCが出現するようになります。
この「超天才型」のNPCこそが「奥居モード」における主人公、パワプロくんポジというわけですね。
ちなみに「超天才型」はNPC専用のタイプで、ぶっちゃけPC用の「天才型」の上位互換です。
しかしそれはシステム上の話であって、極めたプレイヤーの育成を受けた「天才型」には敵いません。
通常の「天才型」をNPCに育てさせると劣化にしかならないため下駄を履かせているというわけです。
そんな超天才と共に切磋琢磨しながらプロを目指すのが「奥居モード」なのですが、このモードには大きな問題がありました。
なんとドラフトで指名を受け「プロ野球編」に突入した途端、急にダイジェストに突入し引退までの成績がスタッフロールと共に流れエンディングを迎えるというものです。なんで?(半ギレ)。
そのためこの「奥居モード」は通常プレイを極め暇を持て余したプレイヤーが気分転換で超天才NPCと戯れるだけのモードだったんですね。
しかしなんと今回、その謎の仕様を突破する方法を発見いたしました。
・パワプロくん(仮称)にすべてのステータスで劣っていること(守備可能ポジション数は含まない)。
・パワプロくん(仮称)よりスカウト評価が劣っていること。
・パワプロくん(仮称)を1位指名した球団にバーターとして2位以下で指名されること。
というのが条件になります、通常プレイだと不可能です(全ギレ)。
まず奥居モードなんてやるのは通常プレイを極めたプレイヤーのみなので、そんな謎の縛りを入れたプレイなんてしないんですよね。
超天才と競い合う内に能力や評価はメキメキと上がり、最終的に12球団の指名をパワプロくんと二人で分け合うことになるのが既定路線です。
でもそれってパワプロくんの育成特化なプレイをすれば一瞬で達成できるじゃんと思われた方も多いでしょう、実際私もそうやってこのルートを見つけました。
では何故こんなにも発見が遅れたのかというと、それはこのゲームが神ゲーなせいです。
あまりにリアルな感覚、魅力的すぎるヒロイン達、そして最強育成という言葉に脳まで侵された廃人プレイヤー。
この要素が揃ってしまえば超天才なNPCを自身の育成を放棄してまで育て上げようとは思えなくなってしまうんですね。
正直私もそうだったのですが、偶然育成をミスった際にどうせならこのNPCの限界を探っとくか……とコーチングし始めたらドラフト後にプロ野球編が始まって腰を抜かしました。
「王佐の才」はそんな超天才のパワプロくんのバーターもとい相棒として引退までの全シーズン同じ球団に所属し続けることで獲得できます。
それではここからキャラメイクに入っていくのですが、絶対に押さえておかないといけない部分について先に説明しておきます。
それは奥居の成長タイプを必ず「秀才型」にするということです。
間違っても「天才型」にしてはいけません、ほんの少し調整をミスるだけでパワプロくんの一部ステをほんの少し抜いて条件を満たせなくなります(1敗)。
本作ではステータスが打撃ステータスと守備ステータスに分かれており、サブポジションをいう概念が存在しません。
この仕様のせいで投手育成で変化球の球種を増やすと必要経験点が増えるように、複数のポジションを守れるようにしようとすると必要経験値が増大するようになっています。
必要経験点が割合で削減される「天才型」に対し「秀才型」はこの経験値増大ペナルティが緩やかになるんですね。
野手育成で1~2ポジションしか守らない場合凡才と大差ないという不遇の成長タイプですが、今回はこの成長タイプ確定です。
というのも超天才型と一緒に練習しているとこちらにもガンガン経験値ブーストがかかるので、複数ポジションに経験値を分散させないとこれまたステータスを追い抜いてしまいますからね。
じゃあ凡才でもいいじゃないかというと……凡才の場合パワプロくんにその他大勢の1人としか認識してもらえずモブエンドに直行します。
つまり秀才型のユーティリティでパワプロくんの相棒兼コーチポジというのがベスト、というかこれしかルートがないです(迫真)。
ただこれにも一応地雷があるのですが……(1敗)、それはまたその時に追々解説します。
というわけでキャラメイクしていきます、名前入力速度を考慮しては「ほも」……にはシステム上できないため「奥居郡司」でいきます。
あだ名は「軍師」確定です、「王佐の才」なんだから当たり前だよなぁ?
ちなみに容姿は上の中あたりになるよう「秀才型」と合わせてキッチリ厳選しましょう。
というのもパワプロくんの容姿は奥居より必ず上になるようになっているので、上の中にしておけば上の上の更に上澄みが確定します。
見た目が良いというのはやはり育成において重要で、今回のチャートではパワプロくんには両手の指で収まらないレベルのハーレムを形成してもらうことになっているからです。
彼女イベは経験値効率が段違いなので……なお奥居くんは最高でも二股です、それ以上は経験値があふれるからね、仕方ないね。
さて、キャラメイクは完了したので……恒例のリセマラの時間です。
しかし今回のリセマラはラインが緩いので数回で終わります、というのも奥居を名字にするとほぼ確実に両親のどちらかがスポーツの指導者をやっているんですね。
その中で今回狙うのは両親のどちらかが子供向け野球チームの監督をしている、というものです。
実はこれ、経験点としては別種のスポーツの方が効率良く稼げるのですが、当然これを狙うのには理由があります。
両親が野球の指導者をしていると幼少期から他人への指導に興味をもつようになり、通常プロ入り後しか獲得できない「コーチング」スキルをかなり前倒しで取得できるからです。
通常育成時は産廃極まりないゴミスキルですが本育成においては最重要スキルになっています。
ステータスがパワプロくん未満という明確なラインがある以上、そのラインを押し上げられるというのはアドでしかないですからね。
そんなことを言っている内に3回目のリセマラで父親がシニアの監督をやっている家庭を引き当てました。
所属するシニアの強さはどうでもいいです、弱小だろうとパワプロくんの完封&ホームランで余裕で勝てるので。
今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。
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主人公登場
いきなり超天才な主人公と出会うパート、はっじまるよー。
というわけで特に情報のないオープニングはバッサリカットしてシニア入団までスキップしました。
父親が監督ということもあり野球がしたいと言えば大喜びで入団させてくれます。
そして気になるチームの強さですが……そこそこですね(中堅)。
中堅は一番やりやすいですね、チームメイトの底上げも最小限で済みますし、何より監督である父親が無能でないことが確定します。
別に無能でもコーチングに対する興味だけ獲得して能力の方は中学高校の監督コーチから稼ぐことも出来ますが、まぁ父親が無能でないことに越したことはないです。
さて、周囲にはそれなりの数のモブ、そして我らが主人公であるパワプロくん(仮)がいます。
超天才型はこの時点でオーラが常人とはかけ離れており、遠目で見るだけでもカリスマ性を肌で感じることが出来るでしょう。
それを象徴するかのように「カリスマ」と呼ばれる金特を初期の時点で所持しており、効果は野手投手で兼用可能な「威圧感」とムード○の上位である「精神的支柱」の金特を内蔵しています。
これに加えて超天才型特有の獲得経験点ブーストと必要経験点カットによりそれはもうとんでもない速度で強くなります。
NPC専用ということもありぶっ壊れ極まりないこのスキルですが、おそらく耳目を非情に集めやすくなってしまうという隠し効果が付与されていると考えています。
マスクデータなので断言は出来ませんが、試走段階でパワプロくん(仮)に対するメディアの注目具合や人気が通常プレイでも人気特化育成しなければ見ないレベルに自然に到達するんですよね。
自キャラ育成時の場合は超めんどくさそうな追加効果ですが、超天才型の彼はそれに相応しいクソ強メンタルの持ち主なので心配はいらないです。
さて、監督の長くも短くもない話が終わり二人組を組んでキャッチボールをしてみよう、という流れになりました。
では早速パワプロくん(仮)を誘いに……行く必要はなく、向こうが勝手にやってきます。
成長タイプが「秀才型」だからですね、モブは全員凡才なのでパワプロくん(仮)は一番見込みがありそうな奥居を勝手に見極めて接触してきます。
これが凡才だとよほど性格の良いNPCを引かない限り話しかけてもガンスルー、仮に接触できても結局相手はしてもらえません。
「お前がこの中じゃ一番マシそうだから組んでやるよ。俺は
「奥居郡司だよ、よろしくね」
名前からしてもう天才アピールの激しいパワプロくん(仮)のご登場です。
これからは名前をもじって天才君と呼ばせてもらいましょう。
それではキャッチボールを……奥居、もとい軍師君はやろうとするのですが、天才君の手には既にバットが握られています。
というわけで早速の一打席勝負です、オープニングイベントの一環なので特にステータスだとか育成だとかは気にする必要はありません。
が、今回は「コーチング」の育成が絡むので勝つ必要があります。
初対戦で勝つと早速の「コーチング」チャンスが発生するんですよね、これを逃すのと逃さないのとでは大きな差が生まれます。
本来は別に勝っても負けても流れに大差はないのですが、「コーチング」スキル育成の都合上勝てなかったらリセです。
そもそも超天才型相手に勝てるのかというと、実はこの時点なら勝てます。
本編に入れば天才君育成に特化するので軍師君のステータスが天才君を上回ることはなくなりますが、それはあくまで本編に入ればの話。
いくら超天才型であろうとも一般家庭に生まれた彼と野球指導者の息子との間には初期ステータスという覆しようのない差があるんですね。
なのでこの一打席勝負に限り勝ちの目があります、ちょちょいと三球三振です。
「…………」
負けたことが信じられないのか絶句している天才君に、空気を読まずに軍師君をけしかけましょう。
呆然自失の天才君に軍師君はこう構えてこう振るんだよと直接身体を手で動かしながら教え込みます。
そしてぽかーんとしている隙にもう一度勝負を持ちかけます。
はい、見事初球ホームランですね。これだから超天才は(震え声)。
「……す、すげー!! お前マジですげーよ!!」
「そうかなぁ、君のほうがすごいと思うけど」
実際軍師君にちょっとフォーム矯正してもらっただけで三球三振がホームランになるのは才能の賜です。
おそらく内部的にはミパそれぞれ+10くらいはされてるでしょう。
超天才型に対するコーチング行為はフィードバックも凄まじく、軍師君はそう遠くないうちに一流コーチ級に育つのでWIN-WINの関係ですね。
「いーや、お前もすごい。俺がそう決めた! お前は今日から俺の『軍師』だ!」
「? 確かに僕の名前は郡司だけど」
以上が「球界の王様」とそれを支える「王佐の才」の幼少期の邂逅イベントです。
ロールプレイ次第ではライバル関係ルートにも入れますが、もれなくプロ入り後ダイジェストが確定します。
しばらくは野球初心者な天才君を育成する日々が続きます。
いくら成長著しいと言えど未経験者ですから、軍師君からすれば教えられる部分はいくらでもありますからね。
それでは天才君と軍師君の微笑ましい練習風景を倍速で流しながら……これからの方針についてお話します。
まずは天才君をエース兼主砲として育てます、あくまでNPCなので方向性は決められても最終決定権は向こうなのでコーチングだけしっかりすれば問題ありません。
次に軍師君ですが、最終的には全ポジション守れるスーパーユーティリティになってもらうのですがまずはセカンドを守れるようになってもらいます。
天才君の育成ポジションはピッチャーとレフト(orライト)の二刀流なので、投手を守備で支える二遊間をメインポジションに据えます。
何故ショートをメインにしないのかというと、これは軍師君の恋人役をショートを守れる選手にしようと考えているからです。
その容姿とカリスマであらゆる女性キャラを手中に収めることが可能な天才君ですが、彼に親友や相棒であると認定されていればその想い人に関してはノータッチになってくれます。
むしろ積極的にくっつけるよう動きたいところを、自分が相棒の想い人に近づいたところで良いことは起きないと自制してくれるという至れり尽くせりっぷりです。
やたらと気が多いことに関しては、王の器の大きさだから……多少はね?
さて、ここで一番気をつけなくてはならないことは、軍師君をキャッチャーとして有能にしすぎないということです。
本作ではキャッチャーの特殊能力が削除され、代わりに「リード」という特殊能力になっています。
この能力は投手も持つことが可能で、投手と捕手のランクが高いほうが優先されるようになります。
そしてこの「リード」能力ですが、軍師君はこれを「D」以上にしないよう気をつけなくてはいけません。
仮にリードA、捕球を天才君の一歩手前あたりまで育成すると、天才君の女房役である何十年かに一度の天才捕手として見られるようになってしまうからです。
こうなってしまうと確実に投壊気味の暗黒球団に天才君を差し置いてドラ1指名を受けてしまう羽目になってしまいます(1敗)。
キャラメイク時に少し話した地雷とはこれのことですね。
なので捕球こそキッチリ仕上げるものの、リードは天才君任せなキャッチングだけ間に合わせた緊急時限定捕手という認識に留めておきましょう。
当然天才君のリードは「球界の頭脳」級に仕上げます、というか軍師君がリードは任せるからと伝えると勝手に勉強して勝手に球界の頭脳になります、やはり天才か……。
今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。
奥居郡司
特能
・コーチング C
成長タイプ:秀才
天川才斗
特能
・カリスマ(金)
・パワーヒッター(シニア限定) New
成長タイプ:超天才
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その時、ふと閃いた!
早速超天才が天才すぎることが判明するパート、はっじまるよー。
前回は天才君に早速コーチングを行いその後の方針について解説させていただきました。
その後天才君のステを確認したのですが、なんとステータスの上昇はなかったものの、パワーヒッター(シニア限定)を獲得していました。
これが天才型特有の成長要素、俗に言う「その時、ふと閃いた!」というやつですね。
発生したイベントに応じてステータスが上昇したり、経験点の消費なく特能を獲得することができます。
さて、以前天才型スタートの場合ステータスが溢れることがあるというお話をしたと思いますが、それはこれが原因です。
過去作しかプレイしたことのない場合、経験点を使ってステータスを上げるのに調整できないのはおかしいと思われたかもしれませんが、このイベントがあるからなんですね。
通常プレイにおいてステータスの調整を行うことなどまずないため、基本的にはメリットしかないイベントなのですがギリギリを攻めたステの調整が必要な場合不確定要素に早変わりします。
というわけで早速パワーヒッター(シニア限定)を獲得した天才君ですが……試走段階ではこのタイミングで特能の取得はありませんでした。
もちろん試行回数が少ないというのもありますが、おそらくこの天才君の思考ルーチン、性格が当たりなのかもしれません。
PCの操作が存在しないNPCキャラの成長にはそのキャラごとの性格というのがかなり重要です。
性格はキャラごとに固定なのですが、ランダム生成されるパワプロ君(仮)に関してはその限りではありません。
閃いたイベントで特能を獲得しやすいタイプというのは、経験点を大いに節約できるので非常にありがたいですね。
最後に特能のシニア限定という部分についての解説です。
今作では一部の特殊能力を除き、シニア限定、高校生限定、無制限の三段階が存在します。
強打で鳴らした高校生がプロ入り後は守備の人になったりする現象の再現なのか、成長に伴い特能がリセットされるタイミングが存在するんですね。
じゃあ無制限になるまで特能を取得する意味がないのかというと、リセットと引き換えに次の段階のコツレベルを獲得できるので非常に大事になります。
この天才君は既にパワーヒッター(シニア限定)を獲得しているため、高校進学時にパワーヒッター(高校生限定)のコツレベルを獲得するのが確定したというわけですね。
テンポ○や変化球中心などのいわゆる緑特能、また威圧感やムードなど身体能力に依存しないものにはこの段階は存在しません。
一通り解説が済んだため、プレイに戻ります。
天才君のコーチングを行いながら、並行してチームの掌握に動きましょう。
モブには凡才しかいないことを天才君のリアクションから確認しているため、掌握の障害になるものはありません。
というか天才君のカリスマ効果でモブ共は大なり小なり掌握済みなので、軍師君がやらなければいけないことはその掌握を固めることですね。
最悪27連続奪三振してもらえばいいというのはありますが、モブの守備は鍛えるだけ鍛えておきましょう。
モブに対してもコーチングをしておくことで野球に対するモチベーションの向上が期待できます。
モブに関してはステータス自体は大したことがなくて天才君で勝つのは問題ないですが、彼らのモチベには気を配らないといけません。
下手でもやる気のある仲間と野球をするのか、そこそこ上手くてもやる気のない仲間と野球をするのか、後者の場合天才君がモブを完全に見下すルートに入りかねません。
今の天才君はどんな仲間だろうが俺が勝たせてやるよという状態ですが、やる気のない仲間と組ませ続けるとチームメイトを激しく選り好みするようになってしまいます。
こうなると高校生に進学する際チームメイトをかき集めるイベントが発生するのですが、これは育成という観点からすればロスでしかないので避けましょう。
またモブのモチベーションを上げておけばネームドが湧くこともありますので、戦力の底上げが期待できます。
軍師君チーム掌握中……。
工事完了です……。
モブ達は天才君の従順な下僕になりました。
傍目からは天才君を中心にチーム一丸となったように見えるようにしているのですが、思った以上に軍師君のパッパは有能らしくなにかに気づいたように苦笑する様子が確認できました。
まぁ苦笑していただけなので黙認してくれているのでしょう。
みんなで野球頑張ろうぜ!というだけなので特にツッコめる部分がないだけというのもあるのでしょうが。
さて、次回以降はぼちぼち試合パートが入ってきます。
天才君による蹂躙、ご期待ください。
今回はここまで……と行きたいのですが、とあるアンケートをここで取らせていただきます。
それは軍師君の恋人候補についてです。
一人目は言わずとしれた大人気キャラ、霧崎礼里ですね。
ステもコツもキャラ人気も全てにおいて隙のない、通常プレイでも選ばれることの多い有能キャラです。
本プレイでも大いに活躍を期待できますが、高卒でプロ入りする関係で大学関連のイベントを丸ごとスキップすることになってしまいます。
しかし大学イベントによる成長はコーチングでお釣りが来るのでさほど問題になりません。
二人目の候補が小山雅です。
通常プレイではあまりお世話にならないこのキャラですが、やはりレイリーと比べると性能は一回り落ちます。
が、キャラとしての魅力では劣りませんし、足りないステはコーチングでどうとでもなります。
何より彼女からはアイコンタクトの金特が獲得可能です。
内野守備をメインにすることになる軍師君としては是非取得させたい金特です。
マネ彼女ならともかく選手彼女を同ポジションで複数抱えるのは困難を極めるため、この二人は二者択一となります。
ですのでアンケートで得票が多かった方の恋人ルートを選ぶことにしました。
今回はここまでになります。ご視聴ありがとうございました。
次は小説パートやります
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天才と軍師
一応勝ったのは雅ちゃんですが、流石にこの票差でルート分岐というのはあまりに忍びないので……なんとかします。
考えてなかったルートなのでどうなるかはわかりませんがご了承ください。
一票差とはいえ雅ちゃんの勝ちではあるので、気持ちメインになるのかなと思ってます。
「――――お前がこの中じゃ一番マシそうだから組んでやるよ。俺は天川才斗あまかわさいと、お前は?」
「奥居郡司だよ、よろしくね」
これが俺と相棒、奥居郡司との出会いだった。
俺は天才なのだと、ある時からそんな自覚があった。
そして事実として俺は天才だった、少なくともやろうと思ってできないことはなかったからな。
ただそれはある種のつまらなさというのを俺にもたらした。
片っ端から習い事を始めてはつまらなくてすぐ辞めるのを繰り返す俺に付き合ってくれた両親には感謝してる。
そんなある時、偶然テレビで流れていたプロ野球の試合が俺の目に入った。
――――これだ。
そう直感した俺はすぐに他の習い事は辞めて近所のシニアに入りたいと親に頼んだ。
突然のことに両親は困惑していたが今までと雰囲気が違うことを感じ取ってくれたのか、何も言わずにそうしてくれた。
そして俺は、相棒にして親友である「軍師」と出会うことになった。
集められた中で一番マシだと感じた、それ自体は嘘ではなかったが同時にどことなく覇気がないというのも感じていた。
凡人ではないのだろうが、俺と同種でもなさそうだった。
だからこそ俺は当然のように俺のほうが上だと思い込んだのだった。
実際に才能の有無であれば圧勝だったのだろうが、その時の俺はバッティングセンターしか行ったことのない俺とシニアの監督の息子という環境の差をあまりにも甘く見ていた。
今思えば案の定と言わざるを得ないが、キャッチボールという指示を無視して挑んだ1打席勝負で俺は完敗した。
ピッチングマシンと人の投げる生きたボールというのはここまで違うのかと驚かされた覚えがある。
だが一番驚いたのは、愕然とする俺に対し構え直すよう指示してきたあいつの行動だった。
「ほら、構え直して」
「えっ、ちょ、おい!」
そして無理矢理に俺に構えさせ、そうじゃないこうじゃないと俺のフォームをいじり始めた。
最初は抵抗していたが、次第に噛み合っていなかった歯車が少しずつ噛み合うような感覚がし始めた。
大人しくなった俺に気を良くしたのか手早く俺のフォームの修正を終えたあいつは「構えはそのままで、もう一回やろう」と言い放ちマウンドに戻っていく。
――――そして、俺の中の歯車がガチリと噛み合った。
「うわー、すごいなぁ」
捉えた打球は、あまりにもあっさりとスタンドへと突き刺さった。
「……は、ははっ」
すごい、単純にそう思った。
他人に対して賞賛する気持ちが湧いたのは、これが初めてだ。
今にして思えば、この時の俺にはどうせ俺一人でも強くなれるのだという思いがあったし、それ自体が思い上がりだったとは思わない。
だが俺一人でこいつのボールをホームランにしようと思ったらどれだけ時間がかかっただろう。
少なくとも一週間だ、だけどこいつはものの数分で俺をその領域に持っていった。
だからこそ、俺は確信した。
「――――すげー!! お前マジですげーよ!!」
「そうかなぁ、君のほうがすごいと思うけど」
俺はそれを否定しない。
俺のほうがすごいだろうというのは、事実だ。
じゃあこいつはすごくないのか、それは違う。
こいつもすごい、だからこそ俺にはこいつが必要なのだと確信した。
「いーや、お前もすごい。俺がそう決めた! お前は今日から俺の『軍師』だ!」
「? 確かに僕の名前は郡司だけど」
これが俺と相棒である郡司との出会いだった。
それからというものの俺は暇さえあれば相棒に野球について色々と教わり始めた。
ピッチャーについても教えろというと驚いていたようだが。
はっきり言って俺が相棒をスペックで上回るのに時間はかからなかった。
だからこそ、スペックで上回る相手にこれだけ様々なことを教えることのできる相棒の野球というスポーツに対する理解度の深さには舌を巻いた。
相棒をスペックで上回れるやつは探せば見つかるだろう。
だがこの知識やそれを他者に伝える技術というのは、同年代では唯一無二に等しい。
俺はそんなやつを相棒にした恩恵を全力で受けていた。
「才斗、ちょっといいかな」
「おう、どうした?」
「いや、そろそろはっきりさせておこうと思ってね」
ある日の練習終わり、相棒は俺にそう切り出した。
「単刀直入に聞くけど、才斗は
「どこまで……?」
「うん、はっきり言ってこれから先、君以上に才能がある人と一緒にプレイすることがあるとは思えなかったからはっきりさせておきたくて」
「そりゃ当然、プロ目指すに決まってるだろ」
趣味や思い出で終わらせる気など一切ない。
俺は最初から、俺の才能すべてを野球にぶつけるつもりでここに来ていた。
「そっか、じゃあ……僕も覚悟を決めなきゃね」
そう言って相棒は、俺に向かって手を差し出す。
「あの日才斗が僕に言ったように、僕は君を支え導く『軍師』になるよ。だから君は、僕の王様だね」
「……はっ! 今更何を言うかと思えは、俺は最初っからそのつもりだぜ?」
歓喜にうち震える内心をおくびにも出さす、その手を握り返す。
こうして俺は、本当の意味で相棒を手に入れた。
分量少ないですが更新したかったので取り急ぎ。
今週は頑張りたいので応援してください。評価感想待ってます。
追記:朝急いで書いたせいで前書き後書きが誤字だらけだったので修整、あまりにそのまま過ぎたタイトルを微妙に改題
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