優れた殺し屋は万に通じる もちろん魔術にも (羊の執事さん)
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転生

 

 

 みんなは暗殺教室という作品を知ってるだろうか?

 

 大抵の人は知っていると思うなんせ実写映画化されていてアニメで最終回までやったんだ知らない方がおかしいと言っても過言ではない(過言)

 

 さて私はこの物語に出てくる初代死神に憧れた

 

 唐突だが私は神様転生ってのを経験した行く世界はランダム、転生特典は1つ

 

 転生特典は速攻で選んだね暗殺教室の初代死神になりたいと、もちろん彼の技能や知識はそのままに、そりゃぁ憧れた存在になれるチャンスがあるんだ

 

 しかも神様転生つまり1度俺は自分以外正確には意識以外の全ては失ってんだ、俺がこの特典を選ぶのは当然だったと言えよう

 

 しかし、かの死神の生まれはスラムだったと分かってる

 

 

 

 さて突然だが私は今、何処にいるでしょうか?

 

①普通の家庭に生まれた

②スラム

③魔法とか異能とかの家系に生まれた

 

 

 今回は特別にヒントをあげよう

 

ヒント1

 上を見上げれば素敵な素敵な青い空電灯が無いので夜になれば綺麗な星空が見えることでしょう

 

ヒント2

 周りを見てみればたくさんの人達が道端で寝転んでいますとても寝心地がいい様なので一切身動きをとりません

 

 

 さて答えは?

 

 「答えは②スラムでした〜♪… … …、って笑えねえよ、神様転生させてくれた事には感謝してますでも、でもこんな事まで再現しなくていいじゃないですか!、はぁ」

 しかも子どもの姿これじゃぁ出来ることがだいぶ制限されてしまう

 

「恨むよ神様」

 

 現実逃避もここまでにして早いとこ何か探さないと、そのうち餓死してしまう

 

 幸いにもしっかりと知識はある技術に関しては体が子供だから少し慣らしがいるだろうけど多分大丈夫、だが問題は見た目が完全に子供ってこと、こんな見た目じゃ原作通り殺し屋をするにしても誰も雇ってくれないだろうし…

 

「とりあえず情報収集でもするか」

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 悲報この世界まともな世界じゃない

 

 なんでそう思ったかって?

 

 だって人間が火とか謎パワーな塊を打ち出したり、手袋がナイフだとかクロスボウに変形するんだ、しかもバチバチに殺しあってる

 

 その人達について分かってることは片方は魔術師って奴らしいスーツを着て謎パワーな塊で攻撃してた、でもう片方は代行者って奴みたい神父服や修道着を着た男女数人見た目や言葉使いからして多分教会の関係者、そしてどっちもまともじゃない

 

 名前に関しては罵倒し合ってたから分かった

 

 こんな世界でやって行けるのか不安になってきたよ

 

「ともかくこんな危ない場所から早いとこ出ていかないとね」

 

 上を見ると綺麗な満天の星空、なんだかんだでいい事がありそう

 

 なわけ無かった

 

 



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初めての戦闘

 

「クソ!なんでこんな事になるんだよ!」 ハァハァ

 

 何があったかだって?ただいま絶賛逃走中です

 

「恨むならこの時間にここに居た自分の不運を呪うんだな」

 

 攻撃が来る、短いナイフでの袈裟斬り、ステップで回避

 

 「よく避けるな」

 

 最悪だよほんとに、何がいい事ありそうだ、だこんな事になるなら、「移動するなら人目を避けるために夜にしてさらに人通りの少ないとこだよな」とか考えなきゃ良かったよ

 

「あのぉ、見逃してくれたりしません?」

 

「無理だな見られてしまっては死んでもらうしかない、それにその身のこなし一般人では無いのだろう?」

 

 やっぱり見逃してくれないよね、どうしたものかな、

 

 相手はガタイが良くて単純な身体能力がお前ほんとに人間かってくらい高いし、しかも優秀な武器まで持ってる

 

 対して私は死神の体とはいえ子供の体、普通の同年代と比較したら身体能力は高い方だろうが目の前の奴には及ばない、武器は一応拾ったナイフや包丁が3本ほどあるが切れ味は相当悪そう出し刃こぼれしてるしで散々だよ

 

 まとめると身体能力も武器も圧倒的に相手が上、勝ってるとこなんて全くない、逃げられないのもさっきの逃亡劇で把握済

 

 結論、目の前の男を殺すしかない

 

 相手が1人だけとは言え厳しいかな、でも

 

殺りますか

 

「何を言っつ!」

 

 顔に向けて包丁を投擲、こちらが刃物を持っていることを強く認識させると同時に接近

 

「させん!」

 

 包丁を回避した相手がナイフの投擲で私を接近させないように攻撃してくるが回避してさらに接近懐に潜り込む

 

 残ったナイフ2本を取りだし1本を距離を取ろうとする的に向けて投擲距離を潰す

 

「なっ!」

 

 残ったナイフで相手の顔に攻撃する時、、、わざとナイフを滑らせ落とす

 

 

 

 2回の投擲で強く印象に残ったナイフ

 

 自身の顔に確実に攻撃を当てられる瞬間

 

 そしてその予想とは大きく違う動きをするナイフに

 

 

 敵は思わず注視する!

 

「終わりだ」

 

パチン!

 

 響く音は指パッチンの軽い音そして、代行者の男が倒れていく

 

 クラップスタナー、暗殺教室に出てくる技の1つ簡単に説明するなら意識外からの猫騙し(ねこだまし)、対象の意識の波長が高い時に相手の脳に衝撃を与えるスキルでこの技をくらった敵は全身が一時的に麻痺するか気絶する

 

 後はこいつにとどめを刺すだけだな

 

「さようなら」グザ

 

 なんと言うか人を殺したってのにあんまり動揺しなかったな、もっと躊躇ったりするもんだと思ってたよ

 

 だけどやっぱり…

 

「あぁ、最悪の気分だよ」

 

 少し気分が悪かった




やっぱり戦闘シーンは難しいね

感想で悪いとことかこうしたらいいとか教えてくれると嬉しいです


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初めての戦闘②

 

「人、殺しちゃったな」

 

 人を…殺したその事実は俺を最悪な気分にするには十分だった

 

 相手が殺そうとしてきた、確実に殺さないと後から殺されるのは分かりきってきた

 

 いくらでも言い訳は出来るがそれでも気分は良くならなかった

 

 それでも、体は代行者の仲間を殺すために一切の澱みもなく動いている

 

 もし彼らが自身の仲間を殺られたと知ったら俺に対して追っ手を放つだろう、あのレベルの人外級人間が所属する組織だ、顔を見られているすぐに見つかってしまうと思う、だから私を見た人を皆んな殺して

 

 正体不明の何者かに殺られたって事にするしかない

 

 そうしなければいけないのだ

 

 そうしなければ私が死ぬ

 

 幸いにも事は上手く運びそうだ代行者2名は魔術師と戦闘中、魔術師の方はこの前殺られた奴の息子だと思う、顔つきがどことなく似ている

 

 魔術師の実力は結構あるみたいで、場所が障害物のほとんどない一本道ってのもあるだろうが代行者2人相手に有利に立ってる

 

 白兵戦主体の彼らにとって逃げ場の少ない場所での遠距離戦は厳しいようだ

 

 だけど魔術師の顔に疲れが出てきてる、戦闘のプロって訳じゃないみたい、強いことには強いけど戦いその物には慣れてないようだ

 

 対して代行者の方はまだ余裕がある感じ、魔術師の息が切れた瞬間を虎視眈々と狙ってる感じかな

 

 このままだとどっかで代行者がこの盤面をひっくり返して魔術師を殺すだろう、それだと都合が悪い、だからさっき殺した奴から剥ぎ取ったナイフや服を使って奴らを騙して殺す

 

 

 影になる場所に剥ぎ取った服を着て魔法絡みを隠す様に隠れほかの仲間に喋りかける

 

 服がぶかぶかで違和感があるが、影になってるから気づかれることはないだろう、声は声帯模写で奴の声を真似るから問題なし

 

 

「状況は?」

 

「戻ってきてたのか、状況は悪くないってとこだ、野郎自分の体力を一切考えないで魔術をバカスカ打ってるからそのうち息切れするだろう、そうなったら合図を送るからフラッシュで目くらましをしながら突撃する」

 

「了解」

 

「ちっ、追加が来たか、だが君達がいくらむらがろうと無意味だ、君達は既に僕の必殺の間合いに居るのだから、逃げる事も移動することすら許さん」

 

 魔術師の攻撃がさらに激しくなる、あれだけ魔術を使っておきながらまだ増やす事が出来るとは、だけどおかげで代行者の目が完全に魔術師に向いた、おかげで後は待つだけになったね

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 

「行くぞ」

 

 

 空間を食い尽くす様に広がる閃光

 

 それと同時に魔術師に向かって走り出す代行者

 

 魔術師は咄嗟に魔術を放ち迎撃を試みるが、目をやられた状態での攻撃など普通なら代行者に当たるはずもない

 

 そう、普通ならね

 

 パチン!

 

 急に動きの止まる代行者達、そうしてその間を縫って走る小さな影

 

 影が代行者をすぎる頃には魔術師の魔術により代行者達は死に絶え、まだ視界が回復していない魔術師は視界が回復する前に首を掻っ切られて死亡した

 

「上手くいったね」

 

 代行者2人と魔術師の殺害完了、あとは死体の処理をするだけ

 

 貰えるものは全部貰って私が殺したと死体を見ただけではわからないようにすればいいかな

 

 本来物を取るのは私が犯人だとバレる可能性があるがここはスラムだ死んだ人間からものを取る奴なんていくらでもいるからバレることはない

 

 「よしじゃあ始めますか」

 

 今日も眠れなさそうだな



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fate/ZERO
情報収集


 この世界に来て、魔術を習得しながら原作どうりに暗殺を生業にしながら生きてきてはや10年現在私は日本に来ていた

 

 理由はもうすぐ開催されると言う聖杯戦争を見学し、聖杯やサーヴァントを観測して今後の私の魔術に活かそうと思っていたからだ

 

 聖杯戦争とは聖杯によって選ばれたマスターがサーヴァントを召喚して争い、最後の一人が万能の願望機たる聖杯を手に入れて願いを叶える権利を得るという戦いだ

 

 自分でサーヴァントを召喚すればいいと思う人もいるだろうが今回残念ながら私は聖杯には選ばれなかったのだ、だから他人のサーバントを観測するしかない

 

 懐かしさを感じながら町をブラブラしていると動物とは違う気配を感じとった、全てを魔力で作られた使い魔のような気配、しかしそれにしては強大すぎる、サーヴァントかもしれない

 

 そう思い気配を辿り近ずいて行くとサーヴァントがいた、女1人とのサーヴァントの2人組、状況的にあの女がマスターと考えるのが妥当か、そう思いながらサーヴァントの観測を始めた、そして観測に成功したのだが…

 

 見つかった、深淵をのぞく時深淵もまたこちらをのぞいているのだとはよく言ったものだ、私がサーヴァントを観測した瞬間、サーヴァントによって捕捉されてしまった

 

「貴様、何が目的だ?」

 

「ただの通りすがりですが、なにかありましたか?」

 

 とりあえずこれで引いてくれればいいんだけど

 

「信じられると思うか?貴様その体もはや人間ではないだろう、そんなやつが通りすがりなわけないだろう、あまりふざけたことを抜かすなよ、もう一度聞く、貴様何が目的だ?」

 

 ダメそうだね、完全に疑われてるし人間辞めてるのもバレてる、これはサーバントの事を舐めすぎていたかな

 

 撤退するしかなさそうだね

 

「まて!」

 

 サーヴァントの方が追いかけて来るけど問題ない、人通りの多い道に行って認識阻害の魔術を使用しとデコイを使う

 

「どこだ!?」

 

「待ってセイバー、これ以上の深追いはやめといた方がいいと思うわ」

 

「なぜだ?補足できれば確実に倒せる」

 

「まだ私たちはここに基盤を置けてない、戦闘はしっかりと準備してからにしましょ」

 

「了解したアイリスフィール」

 

「それじゃぁセイバー、行きましょ」

 

 なんとかまけたみたいだ、あのセイバーは要注意だな、確実に高ランクの直感などの索敵系スキルを所有している、今回の接敵で気配は覚えられただろうし、気配を変えることも出来るがあのサーヴァント相手に通用するとは考えにくいし、初手から厄介なサーヴァントに出会ってしまったものだ

 

 しかし情報は手に入った、あの女はアインツベルンの魔術師でサーヴァントのクラスはセイバー、最優のクラスと言われるセイバーならば私の体の事がバレたのもうなずける

 

 ともかくあのセイバーには近ずかないようにしないとな



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