虚無シスコンと冒険家 (ブルー・ハワイ)
しおりを挟む

0話

数十年前

蓮「あおいー!」

葵「兄さん…ベタベタしすぎ。離れて」

蓮「いいじゃん!大好きだよ!葵!」

葵「もー!」

ピンポーン

蓮「誰か来たみたいだね!」

数分後

赤音「やっほー!」

歩「葵っちいる?!」

フィア「葵ー!」

葵「みんなどうしたの?」

フィア「これこら出かけるんだけどどう?一緒に行かない?」

葵「いいね!」

蓮「お出かけ?!僕も行きたい!」

赤音「蓮はだめだよー!」

歩「女子会に男子はダメだよ」

フィア「蓮くんごめんねー!」

蓮「しょぼん」

葵「まぁまぁ後でケーキ買ってきてあげるから」

蓮「ほんと!やった!」

葵・フィア・歩・赤音「チョロ」

ショッビングモール

葵「服なににしようかな〜」

フィア「何にするか迷うよね」

赤音「私は…(蓮が喜びそうな服なにかないかな?)」

歩「赤音っち、蓮が好きそうな服選んでるでしょ〜」

赤音「そ、そんなことないよ?!け、決して蓮が好きとかそういうやけじゃないからね?!」

歩「顔真っ赤だよー?」

葵「バレバレ」

フィア「赤音ちゃんと蓮くんの結婚…!なんかドキドキしてきた!」

赤音「ちょっとフィア!私と蓮で遊ばないでよ!」

フィア「ごめんごめん!」

赤音「ゴメンじゃないわよ!」

葵「百合…悪くないね。フィアに赤音、ゆりっゆりだよ!」

歩「葵っち、百合って何?」

葵「知らなくていいよ」

歩「むー!」

バーン!(爆破音)

葵・フィア・歩・赤音「何事?!」

バーン!(爆破音)

葵「爆破だ!」

フィア「早く逃げないと!! 」

赤音「ここで死んだら!」

歩「逃げ道はどこ?!」

葵「みんなおちついて!」

バーン!

葵「ガレキで塞がれた?!う、意識が…」

数時間後…

葵「う…」

フィア・赤音・歩「…」

葵「みんな意識を失ってる…」

バーン!(爆破音)

葵「また爆破?!どうしたら…あれ?体から力が

…!」

フィア・赤音・歩「…」

葵「えい!どうにでもなれ!」

日向家

蓮「葵達楽しくやってるかな〜」

テレビ「都内のショッビングモールで爆破事件が起きました。警察は…」

蓮「え?!ここって葵達が行ったところじゃ?!」

雪山

葵「はぁ…はぁ…なんとか助かった! ここは…」

フィア・赤音・歩「…」

葵「フィア、赤音、歩、死なないでよ!助けるからね!」

???「おやおや…あなたは?」

葵「あなたは誰?!」

???「赤い河童の意志を継ぐもの。私はお前に名前を聞いているんだよ。これ以上聞きたきゃお前が名乗れ」

葵「…日向葵」

???「日向葵?!爆破事故の死亡者に載ってたよ!」

葵「面倒な事に…!」

???「見つかる事はほぼない。とりあえず私の住処においで!助けてやるよ!」

葵「あ、ありがとう!フィアと赤音と歩を運ぶのを手伝って!」

???「分かった!」

日向家

蓮「葵…フィア…赤音…歩…どうして!」

 




新しく書くことにしました!←相変わらず下手!妹が腐女子で悲しい兄と同時進行で更新していきたいと思います。何かあればTwitterまで
Twitter @amane_saki1110
キャラ設定
日向蓮
過去に爆破事故で日向葵(ひなたあおい)という妹と篠田歩(しのだあゆむ)、竹山赤音(たけやあかね)、フィア・ライトという3人のガールフレンドを無くした男の子。シスコンでもあった為妹を失った悲しみは特に大きく壊れた心を治すには非常に難しくなっている
成美みのり
蓮を強引に冒険に連れ出す謎の少女。何も言わずに蓮を連れ出すが夢の中に霊を呼び寄せることができ、あまりの喪失感で虚無状態になっている蓮を心配して夢の中で篠田歩、竹山赤音、フィア・ライトに蓮を動かすよう依頼されて動いている。日向葵だけは知らない。実は妹がいたが亡くなっておりあまりのショック(というより受け入れられない事への幼児退行)で忘れている。みのりが依頼を引き受けた理由はこの失った記憶を思い出しそうになりこれは何なのかを思い出す為


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

1話

20XX年 日向家

蓮の母「蓮!いい加減部屋から出なさい!」

蓮「…」

蓮の母「悲しいのは分かるけど…とりあえずご飯置いとくから食べなさい!」

数分後

蓮「葵…」

みのり「いえーい!」

蓮「いえーい…って歩みたいだなぁって誰だお前?!」

みのり「やぁやぁ日向蓮くん!私の名前は成美みのり!よろしくね〜」

蓮「河○み○り?」

みのり「赤い河童様だね!みと…」

蓮「これ以上言うとまずいよ?」

みのり「いや、あんたが言ったんだろ!」

蓮「何しに来たの?」

みのり「あか…ゲフンゲフンお前のお母様に頼まれたのよー」

蓮「頼まれた?何を?」

みのり「お前を外に出すのさ!」

蓮「外?! 」

みのり「なに?やなの?!」

蓮「怖い…!」

みのり(ダメだこりゃ)

蓮「もう何も失いたくない!だから…!」

みのり「大丈夫!お前に失うものは無いよ!立ちな!」

蓮「ひゃ!」

みのり「篠田歩、フィア・ライト、竹山赤音。だーれかな 〜」

蓮「どうしてそいつらを?!」

みのり「さぁね〜。真実、知りたい?」

蓮「うん!」

みのり「なら私と冒険しよう。旅に出るんだ」

蓮「旅…?」

みのり「言葉通りの意味さ。真実を知りたければ私と旅をする。お前の友達達のことが分かるかもよ?明日またここに来る。じっくり考えることだね」

蓮「…」

数時間後

蓮の母「蓮!ご飯よ!」

蓮「うん…」

蓮の母「あら、今日は出てきたわね」

蓮「…一緒にご飯食べてくれない?」

蓮の母「蓮…分かったわ」

数時間後

蓮「おやすみ。母さん」

蓮の母「おやおや」

数分後

蓮の母「蓮が部屋から出るなんて。明日はなにかありそうね」

蓮の部屋

蓮(…旅か。どうしようか。赤音にフィアに歩の事が分かるかもだけど…僕なんかで大丈夫かな)

蓮「とりあえず寝よ」

みのりの夢

みのり「むー…」

赤音(霊)「みのっりーん!」

みのり「わわ!赤音?!どうしたの?」

赤音(霊)「蓮を外に出すのに成功しそう?」

みのり「ああ。あいつにはお前らの存在をチラつかせた。私と一緒に旅に出ないかってね」

赤音(霊)「ありがとう!」

みのり「それにしてもフィアと歩はいないね〜」

赤音(霊)「フィアは月、歩は富士山、私は地底にいるよ」

みのり「なんでそんな所に…」

赤音(霊)「それにしても葵は何をしてるのかな〜」

みのり「葵?誰だそれ?」

赤音(霊)「私達の友達。爆発に巻き込まれたから本来なら死んでるはずなんだけど…」

みのり「案外生きてたりしてな!」

赤音(霊)「まさか〜。とりあえず頼んだよ」

みのり「それはいいけどお前は1番最後でいいのか?1番頑張ってるのはお前だろ。霊になった歩とフィアを探し出した上に計画まで立てた。これだけの事を人1人のためにできるなんて凄いよ」

赤音(霊)「えへへ」

みのり「お前、蓮のこと好きだろ?」

赤音(霊)「そ、そんなことは?!」

みのり「じゃぁ私が取っていい?」

赤音(霊)「それはダメ!」

みのり「やっぱり好きじゃん」

赤音(霊)「好きだよ!恋愛的に感情でね!でも私はもう魂だけの存在。そんなのと蓮が付き合うなんて…!」

みのり「恋愛は自由だよ?」

赤音(霊)「うん」

みのり「とりあえず帰る。じゃーね。好きという気持ちは伝えた方がいいぞ〜」

数分後

赤音(霊)「私って本当に死んでるのかな?死んでるなら心残りを解消すれば成仏できるよね…?考えてても仕方ない。地底へ帰ろ…」




相変わらず下手ですね〜。下手なのは妖怪のせいでです!私は悪くない!←なんでも妖怪のせいにするな。少し話逸れますけど2chで生まれた某赤河童さんって妹キャラとしての素質ありますよね。なんの意味があるのかって?そのうち分かります


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2話

連の家

蓮「ん…」

みのり「おっはー」

蓮「わぁ?!」

みのり「驚きすぎだ。で、決まったのか?」

蓮「うん。歩やフィア達の事、気になるし」

みのり「分かった!じゃあ準備してこい!」

蓮「準備?」

みのり「そうだ!行く場所は富士山だぞ!」

蓮「ふ、富士山?!」

みのり「ああ!変な幽霊を見たって噂になってたからな! 」

蓮「分かった!フィア達の情報得られるなら頑張るよ!」

みのり「じゃあ行くか!」

数時間後

富士山前

蓮「はぁ…はぁ…」

みのり「蓮体力無さすぎ!もうへばってるの?!」

蓮「足が痛いよ〜」

みのり「ついたよ!富士山!」

蓮「で、でかい…!」

みのり「登りたいところだが腹が減っては戦ができぬ!どっかで腹ごしらえするか!」

ファーストフード店

みのり「何食べる〜?」

蓮「ハンバーグで」

みのり「おけ!私はパスタにハンバーグにアヒージョにチャーハンに…」

蓮「食べ過ぎじゃない?」

みのり「これくらい普通だよ?」

蓮「みのりって大食いなんだね」

数十分後

みのり「うめー!うめー!うめー!」

蓮「みのり、うるさいよ」

みのり「いいじゃないか。美味いんだから」

蓮「周りの目気にならないの?」

みのり「ならない!」

蓮「すごいメンタルだね」

みのり「じー…」

蓮「どうしたの?」

みのり「聞いた話では昔はもっとイキイキしてたって言ってたんだけどなぁ」

蓮「それは…」

みのり「絶望を知ってしまったからな。まぁいい。そろそろ行くか」

富士山前

みのり「さて!行くか!」

蓮「待って!」

みのり「なに?怖くなった?」

蓮「いや、入場料払わないと!」

みのり「いいじゃん!任意なんだから!」

蓮「でも…」

みのり「あー!ほら!払っとくから!行くよ!」

蓮「う、うん」

富士山

蓮「はぁ!はぁ!みのり待ってよ〜!」

みのり「3分しか経ってないのに体力ホントないねぇ〜。男以前に人間として最低限の体力すらないぞ!」

蓮「きゅ、休憩所は…」

みのり「まだ先だ!へばるなよ!」

3時間後

休憩所

蓮「も、もうダメぇ!」

みのり「いやぁ…男らしくなれとは言わないけどさ、必要最低限の体力はつけた方がいいよ?」

蓮「はぁ…はぁ…」

みのり「とりあえず水飲め」

蓮「うん」

数分後

みのり「落ち着いた?」

蓮「うん」

みのり「そっか!じゃあいくかっと言いたい所だが1つお前に聞きたいことがある」

蓮「なに?」

みのり「お前の過去に何があった?」

蓮「それは?!」

みのり「話したくないなら話さなくていい。辛いことはあえて言わない方が楽なこともあるから。でも話して楽になるなら何時でも話を聞いてやる」

蓮「なんで僕のためにここまでできるの?」

みのり「私も一応雇われの身だからね」

蓮「…違う。みのりは嘘をついてる」

みのり「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」

蓮「…なんでなの?教えて?」

みのり「そーだね〜…竹山赤音。誰か分かるかい?」

蓮「赤音?!」

みのり「お前に好意を寄せていた子だよ」

蓮「え?赤音って僕のこと好きだったの?」

みのり「え?気づいてないの?」

蓮「うん」

みのり「鈍感だねぇ。気づいてやれよ〜」

蓮「赤音がどうかしたの?」

みのり「それは私について行けばそのうち分かるよ」

蓮「…何か隠してる」

みのり「うん!隠してるよ!」

蓮「潔いよね」

みのり「それはそうと蓮!あなたの過去、話してくれる?」

蓮「…ごめん。やっぱ話せないや」

みのり「分かった」

蓮「赤音、僕の事好きだったんだ。もう一度会えたら謝りたいな」

みのり「会えるといいな。さぁ行くか」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3話

富士山

蓮「あ!休憩所にペットボトル忘れた!」

みのり「は?別にいいよ!行くよ!」

蓮「う、うん…」

数時間後

蓮「はぁ…はぁ…」

みのり「へばり過ぎと言いたいところだけど私も疲れたぞ」

蓮「あれ?あそこって」

休憩所

蓮「あ!僕の忘れたペットボトルだ!でもどうして…」

みのり「ここさっき来なかったか?ループ、してるんじゃないか?」

蓮「ループ?まさかぁ疲れてるだけだよ」

みのり「まさかな(ペットボトルも風で飛ばされてきただけだよな)」

富士山

みのり「わっせ!わっせ!」

蓮「荷物運んでる時に言う掛け声みたいだね」

みのり「そうでもしないとぶっ倒れるぞ!」

蓮「うん」

数時間後

みのり「はぁ…はぁ」

蓮「あれ?あそこって…」

休憩所

みのり「蓮、まさかだとは思うけど…」

蓮「そのまさかだよね」

みのり「私一人で行ってくる。お前はここに残ってくれ」

蓮「でも」

みのり「ここで遭難したら死ぬぞ!ループしてるか否かを確かめる為だ!」

蓮「分かった」

数時間後

蓮「みのり、まだかな?」

みのり「れーん!」

蓮「みのり?!」

みのり「断言する!私たちはループしてる!」

蓮「やっぱり」

みのり「どうすれば…」

蓮「あれ?みのり、なんかポケットに紙ない?」

みのり「あれ?ほんとだ。よく気づいたな。なになに…日向蓮一人でこい」

蓮「え?!それって…!」

みのり「なるほどねぇ…蓮、少しだけ待ってろ」

蓮「わ、分かった…」

数時間後

蓮「みのりまだかな…」

みのり「待たせたな」

蓮「みのり!どこ行ってたの?!」

みのり「下山してした!」

蓮「下山って…まさか下山してまた1からここまで来たの?!」

みのり「馬鹿だねぇ!こんなことしてたら私が持たないよ!下山してもループしてた!それだけだ!」

蓮「つまり…」

みのり「お前が一人で登らないなら私とお前は死ぬ。私の言いたいこと、分かるよな?」

蓮「うん…」

みのり「お前が行かないと私とお前はここで死ぬ。だから行け」

蓮「こ、怖い!」

みのり(乙女かよ…!まてよ?)

みのり「お前の友達達の事、何かわかるかもよ?」

蓮「?!」

みのり「どうせ死ぬくらいならせめて悔いは残さないようにしたいよね?」

蓮「それはそうだけど…」

みのり「さっさと行け!」

蓮「でも…」

みのり「い、け、よ!(圧力)」

蓮「は、はい!」

みのり「分かればよろしい!」

数時間後

みのり「行ったか…それにしても何が起きてるんだ?」

富士山

蓮「ひー!怖いよー!」

蓮(1人でのぼってなんの意味があるんだ…?!く!ここ最近家から出てないから体力が!)

数時間後

蓮「はぁ…はぁ…まだか」

歩(霊)「もうすぐだよ。蓮!」

蓮「もうすぐか…って!」

歩(霊)「やぁ!蓮!お久!」

蓮「ど、どうして!」

歩(霊)「それは頂上に来たら話してやる。早めに来ることだな」

蓮「歩!まって!」

歩(霊)「ふん!」

蓮「消えちゃった…頂上まで急ごう!」

数時間後

富士山頂上

蓮「はぁ…はぁ…」

歩(霊)「あはは。お疲れ様。登りきるなんてね」

蓮「歩…どうして!」

歩(霊)「成仏したいからさ」

蓮「え?!」

歩(霊)「蓮、お前の知ってる通り、私や葵達はもう死んでる。あの爆破事故でね」

蓮「うん」

歩(霊)「赤音がどこにいるかも分からない私とフィアを探し出して失意の底にいる蓮をなんとかしたいから協力してって言ってきてさ、ほんと凄いよね」

蓮「赤音…僕のことをそこまで…!」

歩(霊)「はは!鈍感だな!それはそうと蓮!」

蓮「なに?」

歩(霊)「お前は私の死を乗り越えることができるか?」

蓮「…分からない。でも」

歩(霊)「でも?」

蓮「前には進めた気がするよ。ありがとう。もう一度僕のそばに来てくれて。もう歩が居なくても大丈夫。だから安心して旅立って!」

歩(霊)「なんか成長したな!これで安心して成仏できるよ。親に先に死んで悪かったって言っといてくれ」

蓮「わかった」

歩(霊)「さてと、そろそろ天国に行きますか!それにしても成仏ってどうやってするんだ?悔いが消えたら出来るものだと思ってたぞ」

蓮「大丈夫?歩?」

歩(霊)「あれー?成仏の条件は揃ったと思ったんだけどなぁ」

みのり「あーゆむくん!」

蓮・歩(霊)「みのり?!」

みのり「歩くん、成仏できないようだねー!」

歩(霊)「このくん呼びやめよろ!」

みのり「んー…じゃあ歩きゅん?」

歩(霊)「高速移動で竜巻をおこすぞ!」

みのり「悪い悪い」

歩(霊)「おい!蓮!」

蓮「なに?」

歩(霊)「お前はなぜ私が成仏できないと思う?」

蓮「…フィア、赤音、葵が心残りだから」

歩(霊)「なるほど…よし!お前について行く!」

蓮「え?!」

歩(霊)「このブレスレットを受け取れ!」

蓮「これは…」

歩(霊)「これをお前の腕にかければ即座にお前の元に行く」

蓮「歩自身が移動するわけじゃないんだ」

歩(霊)「移動してやりたいところだがあまりにも霊と絡んでるとお前の私生活に支障が出そうだからな」

蓮「分かった」

歩(霊)「とりあえずもう暗くなる。蓮、みのり!少し目をつぶっていろ!」

蓮・みのり「うん!」

数分後

蓮の家の前

歩(霊)「お前らもう目を開けていいぞー!」

蓮「ここは…」

みのり「なんか時間が歪んだ感覚…」

蓮「ってここは!」

みのり「歩!お前!」

歩(霊)「私の能力の高速移動だ!」

蓮「凄い…!」

みのり「移動に便利そう…!」

歩(霊)「この能力が必要になった時は何時でもブレスレットで呼び出してくれ!」

蓮「分かった」

歩(蓮)「じゃあね」

蓮「うん!」

蓮の家

みのり「初めてにしてはよくやったな!母親も喜ぶぞ!」

蓮「う、うん」

みのり「そう言えばお前の母さんは?」

蓮「母さんは夜中は仕事。忙しいから…」

みのり「そうか。そろそろ寝るか」

蓮の部屋

みのり「蓮!次はどこに行く?」

蓮「山は行ったし海なんてどう?」

みのり「海つまんなーい!月行きたい!」

蓮「そんな事無理だよ(笑)」

みのり「無理ねぇ…」

蓮「ど、どうしたの?」

みのり「いやぁ!なんでもない!おやすみ」

蓮「おやすみ」

みのりの夢

みのり「うーん…ここは夢の中か?」

歩(霊)「みのり、ようやく起きたね」

みのり「歩?!」

歩(霊)「急にごめんね。相談があって」

みのり「相談?なんだ!言ってみな!」

歩(霊)「私の気持ちを蓮に伝える権利あるのかな?」

みのり「どういうことかな?」

歩(霊)「す、好きなんだ。蓮の事が…」

みのり「ふーん…」

歩(霊)「ふーんって…」

みのり「まぁいずれ成仏はする。それは理解しておく事だね 」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2章1話

キャラ紹介
フィア・ライト 能力 不明
お嬢様だがオタクで下ネタ好きなお嬢様。オタク趣味を受け入れてくれない親は嫌い。霊になったことで自分は死んだと認識しておりどう成仏するかを考えている。芽衣とはよく月で会話するため退屈ではないが体は生きているためどう頑張っても成仏できないが気づいていない。自己肯定感が無く芽衣からよく説教されてる。またみのりの夢に入り込む時以来月から地球には戻ってきていない。蓮が元気を出せば元に戻ると思い自分たちの死を乗り越えさせる為に赤音とフィアと一緒にみのりの夢に入り込んだ。エロゲが好きであり時おり芽衣にエロゲを持ってきて貰ってる

七海芽衣(ななみめい) 能力 夢魂を月へ移動
フィア・ライトの義妹。寝ている間月へ行き来する力を持っている。5年前に手に入れた。月では死んだと認識していたはずのフィアがでてきて初めは困惑したが今では慣れてる。フィア達が霊としてここまで強い力を持っているのは死体がどっかに保管されてる説を考えており結構頭がいい。寝る際に手にしたものは月に持っていくことができる。過去にとある世界を守る為に亡くなった者の生まれ変わり。本来なら大体の世界線で死から逃れられてるが極一部の死から逃れられない世界線の者が転生してしまっているため無意識に元の世界を惜しむような事がある


アメリカ航空宇宙局

みのり「…なんも手がかりないなぁ」

歩(霊)「おい!」

みのり「宇宙に行く手がかりは無いものか?」

歩(霊)「お前が使う為にブレスレット渡したわけじゃないんだぞ…蓮から無断で借りやがって。早めに帰った方がいいぞ!不法滞在だからな!」

みのり「なんも手がかりなし…外に出るか!」

歩(霊)「どうして無視するんだよ!」

みのり「だってお前は他の人には見えない。傍から見たら独り言をブツブツ言ってるヤベー奴だ!」

歩(霊)「とりあえず日本に1度戻るぞ!」

みのり「なんでよ!せっかくアメリカまで来たんだからもっと楽しもうよ!」

歩(霊)「観光に来たわけじゃないしお前はビザもパスポートも持ってない不法滞在者だ!それに蓮に無断でブレスレットを借りたから蓮は困惑してるかもしれない…!」

みのり「おー!蓮に対して過保護だねぇ!でもその恋は叶わないかもよ?お前、ボーイッシュで荒いし。赤音に取られちゃうかもね!」

歩(霊)「ふーん。じゃあお前を置いて日本に帰るね。次会う時は入管になるかもね!」

みのり「悪かった!謝るから日本に返してくれ!」

歩(霊)「チッ!さっさと帰るぞ…!」

みのり「あ!帰る前にいい?」

歩(霊)「なに?」

みのり「310って10回言って」

歩(霊)「310、310、310…言ったぞ!」

みのり「3はみ。10はと。合わせると?」

歩(霊)「みと…あ!てめぇ!」

みのり「それってかわ…」

歩(霊)「これ以上言うと日本に返さねぇぞ!」

みのり「わるいわるい!」

歩(霊)「さっさと日本に返るぞ!」

蓮の部屋

蓮「あれ?歩から貰ったブレスレットが…」

歩(霊)「ブレスレットならここにいる馬鹿が勝手に持ち出したよ!」

蓮「歩にみのり?!どうしたの?!」

みのり「歩の力を借りてアメリカまで行ってました!」

蓮「みのりがブレスレットつけてる…!よかったた!無くしたかと思った」

みのり「悪いな。使わせて貰ったぞ」

歩(霊)「まったく、私は帰るぞ。またな」

蓮「じゃあね」

数分後

蓮「どうしてアメリカまで言ってて何してたの?」

みのり「フィア・ライト。誰か分かるかな〜」

蓮「フィア?!」

みのり「ああ。月に居ると言われてね。でも月に行く手段がないのよ」

蓮「行く手段?」

みのり「ああ。月には何があるか?兎は餅をついているのか、気にならないかい?」

蓮「月に兎はいないって証明が…」

みのり「夢のないこと言わないの!なんか夢のあること言ってよ!」

蓮「夢のあること…」

みのり「そそ!」

蓮「うーん…赤い河童ってかわ…」

みのり「それは夢じゃなくてメタ発言だね。しかも非公式ネタを使うなんて世界観がめちゃくちゃになる」

蓮「フィアならそのようなネタ好きそうだね」

一方その頃 月

フィア(霊)「ハックション!あれ?誰か死んだ私の事を噂してる…なんとなく赤い河童臭が…」

芽衣「昼寝しちゃった…」

フィア(霊)「芽衣ちゃん?!」

芽衣「ここは月…って!げ!フィア?!」

フィア(霊)「芽衣ちゃーん!性教育してー!」

芽衣「そうそう汚いこと言わないでください!寝た気分に慣れないんですよ。不眠症になったら責任取って下さいね!義理の妹とはいえ怒りますよ!」

フィア(霊)「責任、か…生きていたら取れてたかもね。生きて赤音と蓮を奪い合いたかったな(泣)」

芽衣「急に何を」

フィア(霊)「グス…もっと生きて蓮と一緒に居たかった。地上に降りたいけど蓮を見ると私が苦しくなりそうだから降りれない…」

芽衣「蓮?とかいう人に恋をしてるんですか?残念ですね。あなたはもう死人。死人が生者に恋をしてもろくな事になりません。諦めなさい」

フィア(霊)「実態のない幽霊になっちゃった私が蓮に恋する権利なんてないよね…うぐ!」

芽衣「フィア?」

フィア(霊)「もっと生きたかった…蓮、ごめんなさい…!私なんか居なくなれば…!でも幽霊だから…!うぐ!く、苦しい…!」

芽衣「ご、ごめんなさい!まさかこんなに苦しむなんて…!」

フィア(霊)「体は痛くないのに、心があまりにも痛すぎる…!弾けそう!」

芽衣「く…なんでも言うこと聞いてあげるから元気だしてください!」

フィア(霊)「なんでも?!」

芽衣「はい!なんでもですよ。無論、私のできる範囲でですが」

フィア(霊)「じゃあ蓮!日向蓮をここに連れてきて!って無理だよね」

芽衣「どんな人物が分かれば理論上は可能ですよ。寝る際に持っていたものは月に持っていくことが可能ですから」

フィア(霊)「やっぱり…ってえ!可能なの?!」

芽衣「私が寝る時にその日向蓮という人と一緒に寝ればいいのです。そうすれば一応日向蓮をここに連れてくる事はできますよ」

フィア(霊)「じゃあお願い!蓮をここに連れてきて!」

芽衣「…何をするんですか?」

フィア(霊)「あって話したいの!蓮、立ち直ってないそうだし…」

芽衣「分かりました。では情報をお願いします」

フィア(霊)「日向蓮!住所とかはこの紙見て!」

芽衣「分かりましたが私が探せますかね?」

フィア(霊)「多分できる!はい!これ!」

芽衣「これは?」

フィア(霊)「瀬〇葉!上手く出来てるでしょー!芽衣ちゃんが持ってきたノートパソコンで自〇癒やってるよー!」

芽衣「瀬〇葉?あれ?この名どっかで聞いたような…」

フィア(霊)「生まれ変わりだったりしてね」

芽衣「そんな事…ってちゃんと言ってください!」

フィア(霊)「ごめーん!次はちゃんとした情報渡すからー!ほら!」

芽衣「なになに…これは?」

フィア(霊)「虹霓〇花!某フリゲ主人公のお姉ちゃんだよ!」

芽衣「おねぇt…て!自〇癒ネタを次使ったら無かったことにしますよ?!」

フィア(霊)「ごめーん!ほら!これ!」

芽衣「まったく…!ふむふむ…なるほど。ここに行けば日向蓮が居るのですね?」

フィア(霊)「うん!お願いできる?」

芽衣「大したことないですね。分かりました」

フィア(霊)「ありがとう!」

芽衣「これで成仏に近づくといいですね」

フィア(霊)「成仏…」

芽衣「またね。フィア・ライト」

数分後

フィア(霊)「そう言えば芽衣ちゃん、どうして自〇癒が分かったのかなー?瀬〇葉、ゲーム内では助かってるけど助かってない世界線の瀬〇葉も見てみたい!って自〇癒まだ完結すらしてなかった!てへぺろ!」

 

 

 




なんか色々使っちゃいけないネタを使っている気がしますが目を瞑ってくれると嬉しいです


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2話

蓮の家

蓮「なんかポジティブになれそうなこと…」

芽衣「たのもー!」

みのり「誰だ?!」

蓮「ちょっと出てくる!待ってて!」

玄関

蓮「どちさらまですか?」

芽衣「日向家、日向蓮はあなたであってますか?」

蓮「はい。でもチャイムがあるので出来ればそこで…」

芽衣「私は七海芽衣。フィア・ライトの義理の妹です」

蓮「フィアの幼なじみか…ってえーーーーーーーーーーーーー!」

芽衣「驚きすぎですよ」

蓮の家

蓮「七海芽衣さんだね。よろしく」

芽衣「呼び捨てでいいわ」

蓮「分かった。で、なぜフィアの義妹がここに?」

芽衣「それはですね…とその前に?」

蓮「ん?」

芽衣「盗み聞きは良くないですよ。成美みのり」

みのり「げ?!」

蓮「みのり?いたの?!」

みのり「ど、どうしてバレた…!」

芽衣「それは植物の…」

みのり「どうして名前が分かったんだよー!」

霊「みのり…」

芽衣「あなたはツッコミが欲しいのですか?」

みのり「あれ?なにこの反応は?」

数分後

みのり「いやー!おもてなし出来なくて悪いね」

芽衣「仕方ないですよ。出てきたのは蓮ですし」

みのり「だよね!」

芽衣「だよねじょないでしょ!というかあなたは何者なのですか?」

みのり「名前?日向蓮!これでも男です!」

蓮「ちょっと!日向蓮は僕だよ!」

芽衣「こんな白々しく嘘をつくとは…でもなんか懐かしい気がします。私に色々教えてくれた人も嘘つきだった気が…」

みのり「そう言えばどうして初対面で名前分かった?」

芽衣「植物の意思をなんとかく感じ取れるんです。私」

蓮「凄い!」

みのり「それって瀬〇葉みたい…」

芽衣「瀬〇葉…?!」

蓮「芽衣、大丈夫?!」

芽衣「大丈夫です。なんか思い出してはいけないものを思い出しそうになっただけなので」

蓮「ほんとに大丈夫かな…」

みのり「…蓮、ノートパソコン借りていい?」

蓮「いいけど…何に使うの?」

みのり「内緒」

芽衣「なんだか眠気が…」

みのり「私は調べたいことがあるから蓮は芽衣を見てて」

蓮「分かった」

数分後

芽衣「すぴぃ…」

蓮「寝てるね。僕も少し寝よ…」

蓮の部屋

みのり「あれは完全に…さーてと!自〇癒をさっさとクリアしてデータを手に入れるか!あとUSBも…」

芽衣「ここは…私寝て…」

蓮「うーん…」

芽衣「蓮?!まさか一緒に寝落ちしたのか?!連はあいつが見え…!」

フィア(霊)「芽衣ちゃーん!」

芽衣「げ!」

フィア(霊)「げとはなんだ!って蓮?!」

芽衣「はぁ…あいつはあなたを認識…」

フィア(霊)「れーん!」

蓮「…フィア?」

芽衣「認識できてる…?!」

フィア(霊)「蓮!私だよ!フィアだよ!」

蓮「はは。夢でも見てるのかな?」

芽衣「夢じゃないですよ」

蓮「芽衣?!」

芽衣「色々説明します。驚かないでくださいね」

数分後

蓮「なるほど…」

フィア(霊)「凄いでしょ〜」

芽衣「少し黙ってなさい」

蓮「はは…」

フィア(霊) 「ねぇ!蓮!私たちの親は今どうしてる?!」

蓮「フィアの両親、そう言えば葬式以来あってないなぁ 」

フィア(霊)「そっかぁ」

芽衣「あの2人ならあなたの趣味を認めてあげなかったことを後悔してる見たいですよ」

フィア(霊)「え?!」

芽衣「あなたの親はあなたの事を嫌いになんかなってないですよ。自己肯定感がないのがあなたの悪いところです。自信を持ちなさい」

フィア(霊)「よかった…本当に良かった…!」

蓮「フィア、僕の事も心配してくれてたんだよね」

フィア(霊)「そ、そんな事…?!」

蓮「大丈夫。全部分かってるから。ありがとう」

フィア(霊)「蓮、私が居なくてもやって行ける?」

蓮「うん…だから安心して。これ以上抱え込まなくていいんだよ」

フィア(霊)「ありがとう…これでやっと成仏ができる」

蓮「さよなら。フィア」

フィア(霊)「これでやり残す事はなくなった。一遍の悔いなしってやつだね。それじゃあ…ってあれ?」

蓮「フィア?」

フィア(霊)「おかしいなぁ…悔いが無くなれば成仏できると思ったんだけど…」

芽衣「やっぱりね」

フィア(霊)「芽衣ちゃん?」

蓮「やっぱりって?」

芽衣「あなたはまだやり残したことがあるんですよ。蓮に思い、伝えなくていいんですか?」

フィア(霊)「それは…」

芽衣「もしここで蓮が帰ったら二度とここに来ないかもしれない。チャンスは最後かも、しれないですね」

フィア(霊)「うーん…蓮!これ受け取って!」

蓮「これはペンダント?」

フィア(霊)「これをつければどこに居ても私を呼び出すことができる。これは夢じゃなくて夢魂が月に来てるだけだから!」

蓮「う、うん」

フィア(霊)「それじゃあそろそろ起きる時間だよ!ほら!」

蓮「ちょっとまっ…」

フィア(霊)「えい!」

数分後

芽衣「あなた、ヘタレですね」

フィア(霊)「蓮は赤音ちゃんの物だから…」

芽衣「まったく…成仏はいつになるやら。あとあのつければあなたを呼び出せるペンダント、私にもください」

フィア(霊)「いいよー!」

芽衣「いや、いいんですか!」

蓮の部屋

みのり「よし!自〇癒クリア!あいつは自〇癒ネタを使うとなにか変になる。理由は分からないけど脅威になる可能性があるから調べるに越したことはないね。それにしても赤河童さん以外の非公式ネタも深く調べることになるとは…だいだらぼっちの左〇宮さんは…それは今調べる必要性ないか!」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3話

蓮の家

蓮「うーん…あれ?これは」

芽衣「おはようございます」

蓮「あ!芽衣!おはよう!」

芽衣「このペンダント、使ってみてはどうですか?」

蓮「え、でも…」

芽衣「いいから!」

蓮「分かった!えい!」

フィア(霊)「いえーい!みんなのアイドル!フィア・ライトでーす!ってここ地球?!もうやだぁ!怖いぃ!お家帰るぅ!」

芽衣「サノ〇〇ィッチネタ使わないでください!あれエ〇ゲですよ?!」

フィア(霊)「てへぺろ!」

蓮「このブレスレットも使ってみるか!えい!」

歩(霊)「いて!呼び出されちったか…」

芽衣「ん?あなたは?」

歩(霊)「人に名を聞くときは自分からn…」

フィア(霊)「あゆむーん!会いたかったよー!」

芽衣「なるほど…歩というのですね。私は七海芽衣。フィア・ライトの義妹です」

歩(霊)「それはいいとしてフィア?!どうしてここに?!」

フィア(霊)「そんな事どうでもいいじゃん!それよりずっと会いたかったよー!寂しかったんだよ?」

歩(霊)「はぁ…相変わらずだな。会えて嬉しいよ。フィア」

フィア(霊)「私もだよ!」

芽衣「ボーイッシュ×お嬢様…!百合、悪くないですね!」

蓮「百合ってなに??」

芽衣「百合というのはガールズr…」

歩&フィア(霊)「シャラップ!」

芽衣「つまりレズという事です」

数分後

歩(霊)「で、どうしてフィアがここに?」

フィア(霊)「それはかくかくしかじかでね…」

芽衣「それで分かるんですか?」

歩(霊)「なるほどね。だいたい分かった!」

芽衣「分かったんですか?!」

蓮「芽衣、ツッコミ好きだね」

芽衣「好きじゃないですよ!」

みのり「それがまたツッコミなんだね」

蓮「そうだよねってえ!みのり?!」

芽衣「なんでお前が!」

歩(霊)「お前!いつの間に!」

フィア(霊)「あ!みのりん!お久!」

みのり「お久お久」

蓮(あれ?フィアとみのり面識あり?)

芽衣「なんですか?急に出てきて?」

みのり「それはね…とその前に歩!蓮!」

蓮「なに?」

歩(霊)「ん?」

みのり「ちょーとだけ、席外してくれる?」

蓮「分かった」

歩(霊)「おっけー!なんかあったらまた呼んでくれ」

みのり「おけまる!」

数分後

みのり「よし!蓮と歩はいないね!」

芽衣「なにをするつもりなんですか?」

フィア(霊)「ワクワク…!」

みのり「用があるのは芽衣だ!」

芽衣「私?」

みのり「このUSBメモリーを持ってくれ」

芽衣「怪しい…!」

みのり「だろうね。嫌ならいいよ」

芽衣「嫌です!辞めておきます」

みのり「…分かった」

フィア(霊)「えー!勿体ない!このUSBメモリー私に頂戴!」

みのり「なんの意味もないけどどうぞ」

フィア(霊)「ありがとう!なんだろうこれ?ん?あれ?なんだか様子が…う!あ゛ーーーーーーー!」

芽衣「フィア?!」

みのり「このUSBメモリーは返してもらうよ」

フィア(霊)「はあ…はあ…!」

芽衣「フィア!大丈夫ですか?!」

フィア(霊)「うん…なんだったんだろうあれ?」

芽衣「あれはなんですか?!」

みのり「それは自分の目で確かめる事。意味は分かるよね?」

芽衣「…!」

フィア(霊)「芽衣ちゃん!無茶はしないでね!」

芽衣「分かってますよ」

みのり「どうするの?」

芽衣「…フィア、私がおかしくなったら頼みますよ」

フィア(霊)「芽衣ちゃん…」

みのり「決まったようだね。ほら」

芽衣「…えい!」

フィア(霊)「芽衣ちゃん!どうしよう?!USBメモリー触っちゃった!」

芽衣「ってなんもないじゃないですか。ふん!大したことなi…あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!う、意識が…」

みのり「おやすみ。妹とはなにか勉強してくるんだぞ」

芽衣「…」

フィア(霊)「芽衣ちゃん!みのり!芽衣ちゃんは大丈夫なの?!」

みのり「命に別状はない。起きるのを待つ、ただそれだけよ」

フィア(霊)「はぁ…!よかった!目覚めるんだね!」

みのり「うん」

フィア(霊)「起きるなら安心だね!ワガ○○○○スペックやろ!」

みのり「こんな時にエロゲやるなんてキチガイの鑑ですね」

フィア(霊)「ハミダ○○○○イティブもあるよ!」

みのり「まったく、こいつは…」

雪山 研究室

葵「なんだか嫌な予感がする…」

みとり「夢の世界でなんか不審な者が現れたようだね」

葵「少し見に行ってくる。余計な事はしないでね」

みとり「分かってるよ」

葵「おね…いやみとり、行ってくるよ」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

4話

芽衣の夢

芽衣「ここは…夢の中?う!どっかの馬鹿の幽霊さんが私が倒れてるのにエロゲをやっている気がする…!気のせいか!」

植物を司りし者「気のせいかじゃないですよ!」

芽衣「やっぱりかって!誰だお前は!」

植物を司りし者「怖い!怖い!落ち着いてください!あなたは私そのものでもあるんですよ!」

芽衣「初対面でいきなりなに言ってるんですか?」

植物を司りし者「やっぱり生まれ変わっても義理の妹として産まれたんですね。私は私です!」

芽衣「それより名前を…」

植物を司りし者「妹は妹であるだけで無条件に可愛いって聞いたんですけど悲しいですねぇ…私の生まれ変わりは妹なのに可愛くないみたいです」

芽衣「エ〇ゲネタはやめなさい!殺しますよ!」

植物を司りし者「もうやだぁ!怖いぃ…おうち帰るぅ!…なんてね!」

芽衣「これはサノ…いえ、なんでもありません。名前を言いなさい。次はないありませんよ?意味は分かりますよね? 」

植物を司りし者「ひぇ!私の名前はせお…いえ植物を司りし者とでも名乗っておきます」

芽衣「その植物を司りし者さんが一体何用で?」

植物を司りし者「何用で、ですか。うーん…はっきりと言いますね。私はあなたの実態を乗っ取りに来ました!」

芽衣「はぁ?!」

植物を司りし者「だってあなた、まったく私っぽくないんだもん!お姉ちゃんに酷い事言うなんてそれでも妹?!」

芽衣「妹もなにも義理の関係です!あなたがとやかく言わないでください!」

植物を司りし者「はぁ…!情けない!これが私の生まれ変わりとは…!情けなさすぎて涙が出ます」

芽衣「とりあえず夢から覚めます。さよなら。植物を司りし者さん」

植物を司りし者「おっと!私がいる限り夢から覚めることはできませんよ!」

芽衣「う!」

植物を司りし者「さぁ!私に身をささげ…」

葵「身を捧げる必要ならないよ」

芽衣「誰だ?!」

植物を司りし者「だれですか?」

葵「夢の世界で暴れてるみたいだね。夢の世界で暴れられるとこっちが困るんだ。悪く思わないでね」

植物を司りし者「ちょっと!離してください!」

葵「お前は芽衣というやつの体を乗っ取ったら夢の世界に不具合が起きる。華は葉を、葉は華を見ることは不可能のように本来ならお前は自分の生まれ変わりと会うことなんて不可能。それが可能になっただけでも感謝する事だね。不純物は早めに消すに限るね」

植物を司りし者「そのセリフ…あなた、み!」

葵「違うしそれ以上は言わせませんよ」

植物を司りし者「く、くそぉ!」

芽衣「葉?葉…葉…あ?!」

葵「さよなら。これで終わりだ!」

芽衣「待って!」

葵「ん?なに? 」

芽衣「そいつを離してください。話したいことがあります」

植物を司りし者「?!」

葵「…分かった!」

植物を司りし者「いてて…なんですか?殺されそうになった私に情けでも?」

芽衣「私を見てて辛かったんですよね?あなたは私でもあるんですから」

植物を司りし者「…思い出したみたいですね」

芽衣「はい。私はあの世界を救う為に犠牲になってそれで…」

植物を司りし者「お姉ちゃんが優しくなるよう言ってました。それなのに私の生まれ変わりが義理とはいえお姉ちゃんを苦しめるなんて見てて耐えられなかったんです」

芽衣「安心しなさい。私。今度はお姉ちゃんと大切にします」

植物を司りし者「なら良かった。これで問題なく成仏できます。頑張ってね。私」

芽衣「頑張りますよ。だからゆっくり休みなさい」

植物を司りし者「ふふ」

葵「消えた…成仏して生まれ変わったはずだったけど来世の自分に不満を覚えたから人格は完全に消えてなかった。その完全に消えてなかった人格がなにかしらの不具合で強くなり夢の中に現れた。今のあなたに対する不満が無くなった。これで完全に成仏したと言えるのかな?前世と会話できるなんて贅沢だよ」

芽衣「どんな理由であれ助けてくれてありがとうございます。代わりと言ってはなんだがなんか1つ御礼をしたい。できる範囲でやってあげます」

葵「…じゃあ、前世の名前を教えて。一応夢の世界に不具合ないか後で調べたいから」

芽衣「私の前世の名前は瀬笈h…」

葵「ん?そろそろお前の目覚めの時間だ!私がここに居る状態でお前が目覚めるとこっちはお前が寝るまで戻れなくなる!夢の世界ではみとりとの連絡も取れない!私は帰る!」

芽衣「まだ全部言って…まぁいいか」

蓮の家

芽衣「う…あれ?さっきまで私はなにを…」

みのり「おっはー!」

芽衣「おはようございます」

フィア(霊)「お!サノ○○ィッチクリア!やったぜ!」

芽衣「フィアは…相変わらずですね」

フィア(霊)「芽衣ちゃーん!起きたんだねぇ!心配してたんだよ!」

芽衣「まったく、さっきまでエロゲやってたくせに…」

フィア(霊)「それは…(汗)」

芽衣「ほら!」

フィア(霊)「これは…!」

芽衣「Ste〇mカード1万円分です。ゲーム好きでしょ…お姉ちゃん」

みのり「お!」

フィア(霊)「芽衣ちゃーん!大好きだよ!もっとお姉ちゃんって言ってー!」

芽衣「まったく…わかりましたよ。大好きだよ。お姉ちゃん」

フィア(霊)「私も大好きだよー!」

みのり「百合っていいね!」

蓮の部屋

蓮「あれ?僕の出番今日は無かったな」

歩(霊)「私もだ。それにしても下でなんかゆりゆりなオーラが出てるような…気の所為かな?」

雪山 研究室

みとり「夢の世界にでた不具合、結局なんだったんだ?あれ?」

葵「かくかくしかじかで…」

みとり「なるほどね」

葵「それにしても今回の不具合、やけに御都合主義だね」

みとり「あれは現実から無理矢理負荷を入れて作られた感が凄かったし自〇癒も完結してないからね〜」

葵「え?あのゲーム完結してないの?」

みとり「してないよ」

葵「そうなのか…」

みとり「とりまサノ○○ィッチやる?」

葵「タヒね」

みとり「瀬〇葉はエ〇ゲキャラに向いてると思っている今日この頃」

葵「話逸れるけど幽霊が現世の人と関わって死に誘うやつはよくあるけど実際あれくらいの力じゃ死なんて無理だよ」

みとり「それ。というより幽霊が死に誘う能力あったら自殺はもっと増えてるっつうの!」

葵「本当に死に誘いたいなら息を禁止してあの世送りくらいのことはしないとねぇ…」

みとり「私だったらできるよ」

葵「私には向かってはできないけどね」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3章 竹山赤音編 1話

3章で出る
竹山赤音(たけやまあかね) 能力 夢への入り込み
元気っ子で明るい女の子。蓮に対して恋愛感情を持っておりどうすればみのりの夢に入り込むことを提案した人物。メンバーの中で唯一自分は本当に死んでいるのか疑問を持っている。能力が結構強く本人の戦闘力も中々に高い。蓮が元気を出せば元に戻ると思い歩とフィアの霊を探し出し自分たちの死を乗り越えさせる為に歩とフィアと一緒にみのりの夢に入り込んだ。霊体化してから根はかなり引っ込み思案になっている。地底に行ったのは周りと関わりを持ちたくなかったから


地底

赤音(霊)「しくしく…あぁ!蓮!誰か私の元へ現れてくれないかな?あ!そうだ!みのりんの夢に行こう!」

みのりの夢

みのり「ここは…」

赤音(霊)「〇城み〇りーん!」

みのり「おやおや…私の夢に侵入したと思えばいきなりメタ発言かい?」

赤音(霊)「てへぺろ!」

みのり「で、なに?」

赤音(霊)「蓮の様子が気になってね」

みのり「蓮は歩とフィアにあったよ」

赤音(霊)「え?!本当?!」

みのり「お前も蓮にあったらどうだ?」

赤音(霊)「で、でもぉ…霊体になった私を蓮は…」

みのり「受け入れてくれるよ。蓮なら」

赤音(霊)「それは分かるよ!でも私の恋心を蓮が受け入れてくれるか分からないの!受け入れてくれたとしても私が蓮を愛する資格はあるのかな?」

みのり「大丈夫だよ。あいつシスコンだから」

赤音(霊)「なにをどう思って大丈夫と思えばいいのかな…(笑)でも少し元気出てきた。ありがとう!」

みのり「そう言えば聞きたいことがあるんだった」

赤音(霊)「なに?」

みのり「爆発で死ぬ時、どんな感覚だった?答えたくなければ答えなくていい。非常識というは分かってるから」

赤音(霊)「それが覚えてないんだよね」

みのり「やっぱり話したくはなかったか?」

赤音(霊)「いや!これはガチの話でね!本当に覚えてないんだよ!」

みのり「なるほどねぇ」

赤音(霊)「葵ちゃんだけ見つけられなかったしどこにいるのかなー?」

みのり「葵、蓮の妹だっけ?どんなやつなんだ?」

赤音(霊)「ちょっとデレデレな感じかなー…こう見えて結構ブラコンなんだよ!」

みのり「なるほどねぇ」

みとり「そんな事よりボイスロイド買わない?」

赤音(霊)「いいねー!私は結○○かりがいい!」

みのり「私は琴○姉妹かなーって誰だ!お前!」

赤音(霊)「いつのまにいたの?!何者?」

みとり「私は赤い河童の意思を継ぐもの、みとりです。私の適応力凄いでしょ〜!」

みのり「みとり?それってかわ…」

みとり「違います!」

赤音(霊)「みとり…どう見てもかわ…」

みとり「だから違います!」

みのり「で、お前の目的はなんだ?」

みとり「ごほん!単刀直入に言おう!竹山赤音!私に着いてきて貰います!」

赤音(霊)「え?!」

みのり「離れて!」

赤音(霊)「え?!」

みのり「いいから!今夢から離れちゃダメだよ!後がつく可能性がある!」

赤音(霊)「分かった!」

みとり「なんか警戒されてますね。無理ならいいですよ。発明便りの私は夢の中では弱いですし。帰り ます」

みのり「…!」

みとり「竹山赤音が霊としているという事は…まぁいいです。さよなら」

数分後

赤音(霊)「なんだったんだろうあいつ?」

みのり「ほんと!マジであの赤河童もどきムカつく!」

赤音(霊)「まぁまぁ。夢の中なんてそんなものだよ」

みのり「むー!」

赤音(霊)「それよりみとりってあれだよね!あの赤い河童の!」

みのり「ちがいます」

赤音(霊)「それはそうとみのりちゃん、もう起きる時間だね!」

みのり「…来いよ」

赤音(霊)「え?!」

みのり「蓮に会うんだよ!」

赤音(霊)「え?!まだ心の準備が!」

みのり「時間は有限だ!さっさとこい!」

赤音(霊)「ちょま!」

雪山

みとり(やはり霊体と実体が分離してたのか…)

葵「河○み○り」

みとり「おいこのネタ2回目だぞ!」

葵「2回目?今日は初めてだけど?」

みとり「なんでもない!忘れてくれ!」(夢の世界で誰かに接触したのがバレるところだった!あぶね〜!)

葵「お姉ちゃん♡」

みとり「このお姉ちゃんっていうのやめろ!」

葵「はーい!」

蓮の家

みのり「朝か…」

赤音(霊)「ここは…」

みのり「おっはー!」

赤音(霊)「ここはどこ?」

みのり「蓮の家!」

赤音(霊)「れ、蓮の?!ここ日向家?!」

蓮「みのりー!ごはんだよ。って赤音?」

赤音(霊)「や、やぁ…久しぶり」

蓮「赤音ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」

みのり「なんか面白い事になってきたね…!」

赤音(霊)「もうやだぁぁぁぁ、お家帰るぅぅぅぅぅ!」

みのり「サノ○○ィッチだね!」

赤音(霊)「エ○ゲネタ使うなー!」



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。