鬱フラグクラッシャーズ 馬鹿!わからんのか!編 (めたるみーと。)
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鬱フラグクラッシャーズ 馬鹿!わからんのか!編
何がしたいのかわからない?
逆に考えるんだ、わからなくてもいいさ。
そのまま突っ走れってね。
「(馬鹿ね……私も……)」
プレシア=テスタロッサは沈む。
今は亡き愛娘と、次元の裂け目へと落ちていく。
最近になってようやくわかった、愛するもうひとりの娘の瞳を見ながら。
「(気づくのが遅すぎるのよ……昔から……)」
母としてできることなどなかった。
そんな資格は自分にはないと思っていたから。
娘を痛めつけて、自己嫌悪し、それでもなお彼女は娘のために。
娘との日常を取り戻すために。
しかし結局は、叶わなかった。
「(愛してたわ……フェイト……)」
頭の中でそう呟く。
こんなことを言う資格などないけれど。
それでも、思うことだけは許して欲しいと。
落ちていくプレシアに向かって、泣きながら手を差し出す娘。
「(行きましょう、アリシア……)」
傍らの娘の亡骸の入ったカプセルに身を任せ、彼女は眠りについた。
「何をしている!セイバー!アックス!ボルテッカだ!」
「何!?ボルテッカだと!?」
「気は確かかランス!?
虚数空間では魔法や魔力は全てかき消されてしまうんだぞ!!?
私たちもただでは済まないかも知れない!」
「馬鹿!わからんのか!!!!!」
「彼女も、そして彼女の娘たちの人生も!!
まだまだこれからだろ!
泣いている少女一人救えず!
悔いている女性一人救えず!
何が宇宙の騎士だ!!!」
「虚数空間だろうが不治の病だろうが!!
ボルテッカでぶち壊してやる!!」
「
ザザッ!!
「ハッ!?」
目を覚ます。
ここはどこだ。
ぼやける視界。目をこすりながら辺りを見渡す。
自分は虚数空間の中に落ちて……。
そういえば、何か鎧に包まれた三人の騎士のような人間を見た気が……。
そこまで思考を巡らせると、視界の端に、鮮やかな金が見えた。
「……母さん?
もう熱は大丈夫なの?」
はっきりと明るくなった視界。
金色の持ち主がこちらへ心配そうな視線を送っていた。
「…………ふぇ、ふぇいと……?」
「うん、なぁに?母さん。
あ、待っててね、姉さんを呼んでくるから。
おとなしく寝てて?わかった?」
甲斐甲斐しく自分の世話を焼くフェイト。
よく見れば、ここは自分のベッドだ。
枕元には水をはった桶があった。
ふと下を見ると、濡れたタオルが布団に落ちている。
どうやら額に置いてあったらしい。
「ママー!!」
「あり……しあ……?」
懐かしい金髪。
そして、鈴を転がしたような音と共に飛び込んでくる小さな体。
「元気になってよかったぁ!ね、お出かけしよお出かけ!」
「ダメだよアリシア……母さんまだ病み上がりなんだから……」
あんまり無理しないでね。と、フェイトはプレシアの手から額に乗っていた布を取ると、桶に浸し、そのままプレシアの額に手を当てる。
良く見れば、二人共お揃いの水色の服を着ていた。
とても似合っている。素直にそう思った。
「うん、熱はもう下がったみたいだね」
にっこりと自分に笑顔を向けてくるフェイト。
その笑顔は本当に幸せそうで、昔のプレシアならいらつき、鞭をお見舞いしていただろう。
しかし、このプレシアは違うのだ。
フェイトへの愛に気付き、もう遅すぎると知りながらも、愛娘達を想いながら沈んでいったプレシア。
「…………っ!」
気が付けば、二人を抱きしめていた。
涙が止まらない。何が起きたのかはわからない。
これが現実なのか、これが夢なのかすら定かではない。
たとえ夢だとしても、やり直せるのだ。
アリシアがいる、フェイトがいる。
こんなはずじゃなかった世界は消え失せ、ハッピーエンドが、目の前に。
「母さん?」
「ママ?」
きょとんとする愛娘二人に、プレシアは涙を流しながら言う。
「愛してるわ……アリシア、フェイト」
その顔は、まさに母の顔であった。
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`丶―``丶ト、 i`丶. !ヨ`'ーy'// フッ・・・達者でな
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}__},': У: : : : : : : : : ミ、
(l ̄ /〃: : : : : , : : : : : :':、
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Ⅹ l ´ トミ'、
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∧イ:.:ノ
レ'^ー'
主人公たち
名前 モロトフ=ランス
年齢 八歳
能力 テッカマンランス
転生者。
テッカマンランスのテッククリスタルを体内に埋め込まれている。
身長は小学生にしてはデカく、コンプレックスになっている。
高身長、そして声が渋く、老け顔で、さらには面倒見のいい性格であるためにクラスでは兄貴的立ち位置にいる。
赤いコートがトレードマーク。
原作モロトフとは打って変わり、見下すような真似はせず、どちらかといえばどこかの熱血主人公のように情に厚く、時々かなり熱い思考の持ち主。
デバイス ランス
テッカマンランスのテッククリスタル。
分類はアームドデバイス。
テックセッターと叫ぶことでテッカマンランスのバリアジャケットを纏うことができる。
武装
テックランサー
テッカマンのメイン武装。
テッカマンごとにその形状は異なり、ランスのテックランサーは長刀型。
正式名称はテックグレイブといい、リーチに優れる。
クラッシュイントルード
クリスタルフィールドをテッククリスタルを媒介に魔力によって形成し、魔力をブースターにして高速突進する。
通常の移動よりも早く、さらにある程度の魔力攻撃ならば防御できる、高速移動による衝撃波による攻撃によって、敵陣への斬り込み、脱出。
そして雑魚の一掃などによく使用される。
ボルテッカ
テッカマンの最強武装。
体内に蓄積された反物質フェルミオンを放出し相手を対消滅させる必殺技であるが、原作仕様では非殺傷設定とかなにそれ状態になるため、セットアップ時に発生する魔力を収束し、放出する収束砲撃魔法。
一人では単なる強力な収束砲撃魔法だが、三人揃うと、とんでもないことがおきる。
彼のボルテッカは首から放出される。
名前 ゴダード斧塚
年齢 八歳
能力 テッカマンアックス
転生者。
モロトフ、フォンとは幼馴染で、転生者として、この世界を生き抜くことを決心している。
格闘技や拳法、剣術マニアで、近所の御神真刀流という道場に通っている。
顔は少し強面で、友人はなかなかできない。
根は心優しい少年であり、気さくに話すこともできる。基本的にコミュニケーション能力は高かったりする。
成績はいいほうで、電子工学にも精通しており、機械いじりなども趣味な多趣味な男。
デバイス アックス
テッカマンアックスのテッククリスタル。
分類はアームドデバイス。
武装
テックランサー
アックスのテックランサーは正式名称テックトマホーク。
非常に巨大で重厚な斧型のランサー。
破壊力に優れ、ランサーに魔力を込めることで射撃魔法にも優れる。
クラッシュイントルード
ランスと同様。
ボルテッカ
胸から放つ収束砲撃。
三人で放つと、何かが起きる。
名前 フォン=セイヴ=リー
年齢 八歳
能力 テッカマンソード(セイバー)
転生者。
三人の転生者の紅一点。
クールで寡黙な女というイメージがあるが、本人は天然。
そして、可愛いものが大好きな乙女である。
部屋には数々のぬいぐるみなどがおいてあり、寝るときは常にぬいぐるみに囲まれて寝ている。
ボン太くんが最近のお気に入り。
デバイス セイヴァーソード
テッカマンソードのテッククリスタル。
分類はアームドデバイス。
武装
テックランサー
名前はソードなのに、その形状は『棍』。
正式名称はテックシレイラ。
分割することが可能で、内部にワイヤーが存在する。
それにより、ヌンチャクのように振り回すことが可能である。
クラッシュイントルード
アックス、ランスと同様
ボルテッカ
胸部に存在する発射口から放たれる収束砲撃。
三人一度に放つと、何らかの事象が起きる。
合体武装
鬱フラグクラッシャー
「何をしている!セイバー!アックス!ボルテッカだ!」
「何!?ボルテッカだと!?」
「気は確かかランス!?
※」
「馬鹿!わからんのか!!!!!」
「※」
「※!
ボルテッカでぶち壊してやる!!」
「
ザザッ!!
上記の流れでボルテッカを三人で放つことでおきる現象、通称『欝フラグクラッシュ』。
事象を捻じ曲げ、因果を貫き、天元突破する。
つまるところ鬱となる要因、そして原因すべてをねじ曲げて、ハッピーエンドに強制的に方向を転換することができる。
要約すると、ご都合主義を創造する。
説明が苦手な作者なため、自己完結でオナシャス。
今回起こしたのは過去改変。
遥か昔、テスタロッサ家に起きた悲劇ヒュードラ事件の計画の廃止。
フェイト=テスタロッサと、アリシアを双子に。
アリシアとフェイトの年齢が五歳当時への時間移動。
その他ご都合主義を大量に盛り込んだ。
ちなみに、闇の書は最初から夜天の書で、スカリエッティさんは子煩悩なマッドサイエンティストである。
こんなのよくあることだし、みんなきっと許してくれるって信じてる。
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