ワカメですか? (abnormal)
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ワカメは準備するらしいよ?
ワカメは一年生の海藻らしいよ?


ゆる~く書きます


 

「おんぎぁーーーーーー!」

うまれたよ!

……はい?仕事してなかったっけ?

夢?仕事中寝た?部長に怒られる!おきねば!

 

「ふん、遂に我が血族も出涸らしになりおったか」

 

んだコノぬらりひょんモドキ、あ?

バカにしてんのは分かるぞ?やんのか?あ?

「おぎゃ?お?お?」

あ、喋れない系の夢か?

 

「カッカッカッ、生意気にねめつけおるわ

まぁ何かにつかえるじゃろ」

 

なんか出涸らし扱いされたし超上から目線なんですが?むかつくわこの干物ジジイの癖しやがって

 

「おぎゃーーーー!」

 

 

 

「この女は母体として不十分じゃったか

鶴野、あとは任せたぞ」

 

「はい…お父様…」

 

ん?鶴野?

 

あるぇ~?知ってるきがするよ~

鶴野さん何か見覚えあるよ~

髪の毛ワカメだね~

 

「出涸らしって言われてたから魔術師には成れないかもしれないな…」

 

パパん、そんなに見限らずに愛情おくれ

てかママぐったりしてません?

あとここ病院じゃ無いっすね?

自宅出産ですか?何かゾワゾワ音してるし石畳で……ママんの体がうごいてますよ??

あ!?落ちる!!

 

……階段下に何か黒いのに押されて落ちてったけども

 

「相変わらず蟲蔵は気持ち悪いな」

 

 

はい、ワカメ決定です

Fate/stay nightの間桐慎二君です

……え?死なない?確か全ルート死ななかったっけ?

いや、凛ルートすなわちUBWルートだと生きてた!!

よし!凛と士郎をくっ付ければ死なない…筈!

あれ?でもギル様と組まされてた様な……

 

 

まずはバブみを堪能して、Fate/zeroは留学か何かで関われないんだっけか?

まぁいいやとりあえず保母さんかメイドさんに期待やのぉ!!

 

「あとはたのんだよ」

「はい旦那さま」

 

……目が死んでるオバサンに渡されました

え?コレ完全に蟲入ってるよね?

レイプ目なんですけど?!

 

あ、ご挨拶とかもなく無言で沐浴とか哺乳瓶するんすね

え?バブみはドコ?

俺のロリ巨乳メイドは?

美少女のオシメ替えプレイは?

いや、鶴野のおとっさんにされるよりはオバサンのが気楽だけれども?!

 

やーだーオバサンじゃやーだー

最低一年は喋らない方が良いよな~

 

いや、半年位で天才児の線でいくか

理数系大学の卒論位なら復習すれば書ける筈だし

飛び級は海外じゃないとダメだしな~

論文とか送ればいっか

あ、でも高校の文系はさっぱりだ……

フランス語とか英語とか、あとアニメだと楔文字?ルーン文字?の本でてきてたしラテン語も必要だろうなぁ~勉強したくないなぁ~

脳ミソプルンプルンに柔かいだろうからスッと覚えられないかな?

大検取って遊んでいたいですまる。

 

そんな風に人生なめてた乳幼児時代でした。

 

 

 

 



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ワカメは胞子から育つらしいよ?

さて、オバハンに育てられながら高校レベルのお勉強してます、懐かしい上にちょっと難しいです

主に取ってなかった授業の内容を参考書オンリーでテスト無しだと何回か読み返さないと幼児の柔らか頭でもなかなか入ってこない

 

語学の方は結構スルスル入ってくる

バイリンガルは脳の使い方がうんぬんってネット記事見た事あるけどもそういう感じ?

 

インテルめり込んでると言っても過言ではない

蟲入ってるお手伝いさんは一切褒めてくれんが

誰か僕を褒め讃え敬え

 

パパんも

「…飲み込みは早いんだな」

とか言ってグビグビお酒飲んでるし

お前は飲むペースが早いねん

 

まぁオジイちゃまに毎晩叱られ?嫌味言われ?てれば酒ものむよな~

 

 

パパんも乳幼児には八つ当たり出来ない見たいでお酒良く飲むよね~

俺にもエッグノッグくれよ

 

株とか外為とか不動産とか証券とか投資とかしたいな~~やらせてくれないかなぁ~~一財産欲しいなぁ~

いや、普通の企業だったから専門家じゃないけど昔の企業成長とかなんとな~く覚えてるし

栄える駅とかもアド町でやってたし

多少稼げるんでね?

てか間桐家金持ちでしょ?

お小遣い増やさして?

 

論文書いて不労所得ってのを小学生上がる前に終えたいっす

人生ヌルゲーにしたいっす

 

最年少ギネス記録とか11歳とかだったけど、魔術師の世界にはもっと早熟居そうだし問題なかろう

 

まぁ喋れないから黙々と参考書解くと次の参考書をオバハンが持ってきてくれるからお勉強するしかないんだけどね~

ゲームしたいアニメ見たい映画見たい漫画読みたい……

いや、テレビ叩けば付けてくれるのよ?蟲入りお手伝いさん

 

けど子供向けアニメ見てもなぁ~

俺が見たいのは深夜アニメなんだよ!

夜にはベッドに強制連行なんだよ!

部屋に鍵かけんな!部屋にトイレ付いてるってホテルか!?

 

あ、メモに買ってきて欲しい物書けば良いのか

本ならしこたま買っても許されそうだしハウツー本も色々かって今のうちに未来に投資や!!

あ、コンポもかってきて!優雅にアニソン聴きながら勉強するから!!

 

 

そんなこんなで一歳の誕生日

鶴野パパンと蔵硯ジジイと蟲入りババアで誕生日会……

何か財閥とかの誕生日パーティーを期待した俺がバカだったよ暗いよ

ケーキも無いよただの報告会だよ

 

「頭の出来はいいようじゃの?」

 

「えぇ、表の世界では天才です」

 

「表の世界ではな、回路も無く魔術の一つも使えんのでは話にならん」

 

あっるぇ~?ワカメって性格拗らせるまでは跡継ぎってチヤホヤされてたんじゃなかったっけ?俺の記憶違い?

一歳で理解しないと思われてる?

 

「ぼく、できそこない なの?」

 

「おぉ、この話でわかるか

そうじゃよお前は間桐の魔術を継げん

まぁ胎盤は用意してやるから普通に育てばよい」

 

「まじゅつ?」

 

「間桐の一族は代代魔術師の家系じゃ

お前の父、

鶴野までは魔術回路が一応は継承されておった

母体が良くなかったのか、お前の代で完全に回路が失われ痕跡位しか残っておらん

まぁ、その内試しはするがな」

 

すいませんねぇ~出来損ないの出涸らしでぇ~

 

「お父様、試すとは?」

 

「蟲の一匹でも容れればわかるかじゃろ、なに、死にはせん」

 

「そうですか……」

 

もっと庇えよ!!糞親父!!!

えー蟲入れるのー?やだーー超嫌だーー死んじゃうー

 

「おじいさま、こわいです」

 

「なに、魔術の存在を秘密にせねばこうなるという教育の一環じゃ、我慢せい」

 

わーいお爺様からの教育だー

いつか絶対殺してやるからな蟲爺、覚えとけお前だけは許さねぇ

未来的にも許さねぇ

 

「ひみつですね わかりました」

 

「これからも励めよ」

 

爺退場父飲酒俺夕飯お手伝い待機

 

いや暖かい家庭どこよ

 

 

 



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ワカメは秋に発芽するらしいよ?

時のながれは早い物で

 

僕さんちゃい!

 

まぁ大学の卒論まで書きましたよ

しかも英語とフランス語で

まぁ辞書引きながらだけどそこそこ読める様にはなったっす

誤字脱字チェックでパパンに見せたら

 

「あぁ、凄いな……大丈夫だ」

 

いや褒めろや!?

まぁ当たり散らされてないからいんだけどさぁ~?

 

次は金稼ぎたいっす金

お爺様!お父様!おらに財力を!

 

「おとうさま、ぼくかぶやりたいです!」

 

「かぶ?育てたいのか?」

ちがわいボケ!

「かぶしきにとうし、したいです!

せみなーとかこうしゅうかい、もいきますから!」

 

「……そうか、いいぞ父さんの名義を使え

お前なら大丈夫だろ」

 

いや無気力放任過ぎません?

作者が手抜いてるみたいじゃないですか!!

 

という出来事があり株やってみました

百万溶けました

冷や汗止まんなかった

まじでチビったウンコも漏れた

オムツしててよかった

いや、楽なのよオムツ

ウンコ漏らしたのは久々だけど

 

違う違う違う百万はやば

ガチャ

「火遊びしたようじゃの?」

ジジイきたぁ~~~?!

やばい!オシオキされちゃう!

蟲入れられちゃう!

 

「どれ一つ教えてやろう」

 

あれ?大丈夫そう?

ジジイ意外とやさしくて、株式投資の基本から色々教えてくれました

流石500年生きてる化物

一応片手間で名家を守る額を稼いでるだけあるわ

 

「これでいいじゃろ

些か早いが表の当主をやるなら覚えて貰わんとな鶴野はこの類いは使えん奴じゃからの」

 

些か?3歳で株が些か?

時間感覚狂ってるな~

いや、他も色々狂ってるんだけど

教えて貰いながら一瞬良いお爺ちゃんと錯覚する所だった……

 

「ほかにも、おかねのかせぎかた おしえて!」

 

「カッカッカッいいじゃろう、裏で使えぬのなら表で仕込んでやろうではないか」

 

ありがとうお爺様!ゆくゆくは殺すけどな!

 

 

という事もありまして

色々教えて貰いました、まさかジジイに教わるとは……出来が悪いと蟲入れられるんじゃないかって必死でしたとも!!

 

しかも蟲爺イチオシの稼ぎ方が何と

古美術商

なんでも?掘り出し物が魔力で感じ取れたり?間桐の魔術に使える物が見つかる事があるとか??

 

なんと!初の外出が!

爺とオークションですよ!!

あれ?俺お爺ちゃん子?

ないないないない

 

なーんかオークション会場にくすんだ赤髪眼鏡のクールビューティーが居た気がして、よーーーーーーく見ると

多分、蒼崎橙子さん

 

空の境界って何年だっけ?

てゆうか今年何年だっけ?

 

………まいっか、と思ってた所

ガッツリ目が合っちゃいました

ニコッとしとこ……あ、笑った事無いからすっごいぎこちない顔になっちゃったなー

あれ?こっち来る?なんで?

 

「どうも、間桐翁

お孫さんですか?」

 

oh…お知り合い?

 

「ふん、青崎のか

なんぞ用かの?」

 

「できれば橙子と呼んで欲しいんだがね…まぁ今さらか」

 

橙子さんって何歳だっけ?たしか魔法使いの夜が…

ギロッ

「こんな所にお孫さんを連れてくるとは、教育に悪いですよ?」

 

笑顔だけど怖いめっちゃ怖い

あと、競売品には人体パーツいっぱいありました

魔術刻印入り背中の皮とか

液体に入ってる目玉とか

 

「その教育じゃよ、なかなか財を増やすのが得意な小童でな

古美術に手を出したいと申すので目を肥やしてやろうと思ってな」

 

「ほーう、この子が……」

 

凄く獲物を狙う目で見られてる気がします怖いです

 

「ついこの前遊園地?の株で一財産儲けておったわ」

 

「ほうほう、一財産…」

 

ご馳走を見る目で見ないで!

 

「良かったら私がご教授しましょうか?間桐翁の御趣味は些か子供向けとは言い難いですし……

見た所、そういった才には恵まれていないご様子」

 

「ほう、解るか

お主の骨董趣味ならばコヤツにも解り易いか……

元々掘り出し物も望むべくも無い

お主に預けるのも一興、連れていけ殺すなよ?」

 

「お預かりしましょう」

 

…え?ホームステイですか?

いや、マネーゲームは時代的に電話で出来るけどさ?

なんでさ?

 

 

 



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ワカメは2月に採ると早採りワカメらしいよ?





「はじめまして まとうしんじ さんちゃいです」

 

「はじめまして私は蒼崎橙子

橙子と呼んでくださいね」

 

あ、眼鏡してるから丁寧モードなのね

……そうじゃなくて?!

え?なに?養子に出されたの?

預けるってどのレベル?

一週間位??

一年?

幼稚園代わりの伽藍の堂ですか?!

 

「しばらく私に付いて回って貰います、古美術商に興味があるんですよね?」

 

「はい! おかねは たくさんあります!」

 

「良いお返事です」

 

はい嫌らしいお返事しました

ノートPC買って出先で稼ぐか

授業料で色々買わされそうだし……

 

あれ?2004年に第五次聖杯戦争でしょ?

んで10年前だから1994年に第四次聖杯戦争で

当時七歳だから、今1987年……

 

まだ式さん居ないじゃないですかーー

なんだーー安全かーー

……安全かぁー?

現場連れてかれたら?

いや死ぬて、3歳て

いや、伽藍の堂に籠って骨董品磨いてればいいのか!!

 

「どうかしたのかい?」

 

「いえ、どこにいくのかなぁーって」

 

あ、眼鏡外した

 

「このオークションは君には早い、まずは私のアトリエに来て目を鍛えて貰おう」

 

「わかりました!」

てゆーか何で橙子さんがこんなゲテモノオークションに?

あ、最初は軽めのグロさで曰く付きの物が何点かあったからソレ見て帰ろうとしたトコに俺が居たのか…

 

てゆーか蟲ジジイ意外と顔広いのな

まぁ旧家だし、500歳だし

聖杯戦争自体日本では有名なのかね?

可能性あるな~~

 

あ、伽藍の堂までの運転は糞荒くて吐くかと思いますた。

 

「ココが私のアトリエ

伽藍の堂だ

出入りは私と一緒じゃないと死ぬから気を付ける様に」

 

わーい急に命の危険だー怖いです

 

「わかりました!

骨董品がいっぱいあるんですか?」

 

「おや、急に滑舌が良くなったね」

 

「ある程度無垢な感じを出さないと何させられるかわかったもんじゃないですからねーハハハハハハ」

 

「まぁ噂に聞く下衆っぷりだろうからね間桐の魔術は」

 

「あーー、下手な事いうとオシオキありそうなのでノーコメントで」

 

「しっかりしてるじゃないか

じゃ、中に入るぞ」

 

わーい型月わーるど(主人公サイド)だー

間桐の家もFate聖地だけどカーニバルファンタズムでチョロっと出た位だし、蟲蔵は産まれた日にしか行ったこと無いし

 

伽藍の堂の中は原作どうりテレビ山積みソレ以外は萎びた事務所って感じ

 

そういえばこの人、人形なんだっけ?

死んでも?壊れても?スペアが出てくるんだっけ?

何ソレ怖いー

 

ギロッ

「君は何だか色々顔に出るタイプの様だね?

何を知ってるのかな?」

 

ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ

言える訳ねぇーじゃん

けど根掘り葉掘り聞かれそうだなぁー

 

 

 

 

 



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ワカメは

「何を知ってるのかな?

ほら、言ってごらん?怒らないから」

 

コレ怒るヤツやんけ

スカーレットとか傷んだ赤色とか言ってみたい……目付きが一段と鋭くなりました。

 

「お爺様が超絶級の人形師だと言ってました

あと、万年金欠だとも」

 

「ほ、ほう、かの御三家からそんなお誉めの言葉を頂くとはね

で、お前は何ができる?」

 

「あのジジイからは色々仕込まれまして、不労所得一通りと今から骨董品について教えて貰う感じですね」

 

「はっはっはっあのジジイとはね!

身内からしたらそんなものかい?

因みに不労所得ってどれくらい?」

ゴニョゴニョゴニョゴニョ

「…………はっ

きゅ、旧家な、ならソレ位は稼いでるものなの!?」

 

「いえ、僕個人で」

 

「個人で?!」

 

ふっふっふっー

最近は先物取引と平行輸入にも手を出して、ちょっと悪い事もしてるんだぜ

ん?小説じゃないんだからそんなに上手く行く分けないって?

 

ジジイがな、洗脳とかな、暗示とかな、色々やってんのよ

んで成功例を見るとソコソコ仕組みが解るのよ

因みに商売で暗示はグレーゾーン

魔術で銀行強盗とかになるとレッドカード一発粛清らしいですぅコワッ

 

「なので、魔術的な取引は商材がありませんが、掘り出し物については潤沢なお礼が御座います♡」

 

「そ、それは期待できるね」

 

味方に付けて損はないからねぇ~~

けど、魔術師の弟子ってのはキツいだろうなぁ~俺才能0だし

 

あ、でも魔術回路を作るの手伝って貰えるか?

あれ?作れるモノだっけ?

閉じてるのを開くんだっけ?

受け継ぐのは魔力刻印でしよ?

……ソレとな~く基礎は教えて貰うか

 

「では早速、コレクションの解説をお願いします

お礼はコレくらいで」

小切手渡してやりましたとも!

 

眼鏡スチャッ

「では、ご案内致しますね」

 

見せられるコレクションだけと言われたけど何品か蟲蔵を思い出す様な感覚を覚えた

聞くと曰く付きだったり魔術儀式に使われた物らしい

一応は名家の血筋らしい

一応は…

 

「今日はコレぐらいだな

間桐翁とは期間の話をしてなかったが…どうする?」

 

「あの家蟲多くて嫌いなんですよね~~出来るだけ長く居たいですね

書類仕事なら手伝えますし

一応大学卒業レベルまで履修してます」

 

「ほう、天才少年か…幼児か?

まぁ魔術の世界には往々にして居るものだし気にするな、自慢もするな

表の仕事の書類を頼もうかな、正直助かるよ」

 

「喜んで

掘り出し物を早く見つけて、任せられる仕事を増やしたいものです」

 

「商材が揃ったらいつでも教えてやろう

まぁ基礎の部分だがね」

 

「楽しみにしてます

行くのは蚤の市とかですか?」

 

「まぁ先ずはその辺りだろう、意外と有る所には有るものだぞ?

そしてハマる」

 

「おぉ怖い怖い」

 

 



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ワカメは2~5月が旬らしいよ?

「慎二この書類頼む

私は打ち合わせに行ってくるよ」

 

「いってらぁーしゃーせー」

ゴス

 

「家主にソレは無いだろう」

 

「行ってらっしゃいませお気をつけて、お土産宜しくお願いします」

 

「気が向いたらな」

 

橙子さんを見送って広辞苑位の厚さの書類の束を見る

いや、1日仕事どころか今月のノルマかな?って量なんですが?

 

……元オタリーマン舐めんなよ!!!

帰って来るまでに片付けてやろーじゃねーーかーー!

 

 

 

 

 

 

 

はい、無理

半分も終わらずふて寝してたら、いつの間にかブランケットが……掛けられてませんでした。

「ぶえっくしょい!」

 

「もうちょっと可愛らしいクシャミはできんのか」

 

「そんなもんを期待しないで下さい

可愛ければブランケット掛けてくれたんですか?」

 

「そんな物を私に期待するな」

 

わかってました四歳児に書類の束無茶振りする人ですもんね

 

「てか、昨日のオークション何だったんですか

僕の好きなもの落札してみろって言っておきながら

ほぼ橙子さんの指示で入札に変わって行ったじゃないですか」

 

「お前の見る目が無いのが悪い

コレクションを見て眺める時は的確にヤバイやつを見抜く癖に

何故オークションだと中途半端な防御だとか治癒ばかり選ぶ?」

 

「ヤバイのは避けてるんです!

何でワザワザやばいの買うんですか?!

自分で買う前提なら平和なの買うでしょ!」

 

「つまらん奴だな」

 

いや、アンタのチョイスがホントにヤバイんだよ

未だに見せてくれないコレクションはどんな物が有るんだか

怖いから言わんけども

 

「また失礼な事を考えてるだろう

お前は顔に出るんだから気を付けろ」

 

と言いつつ書類の追加をドサッと置く赤鬼

ギロッ

「ほら社会勉強だ嬉しいだろ?」

 

「虐待はんたーい」

 

「良い度胸だ今度現場に連れてってやろう」

 

やべ口に出てた……

 

「え?現場って工事現場ですか?

それとも内装工事?」

 

「勿論戦場だ」

 

…へ?いやいやいいやいやいや

いやいやいーやいやいやいーや

 

「無しでしょ?!僕か弱い可愛い四歳児ですよ?!

魔術の才能ZEROですよ!?」

 

「魔道具の起動位出来る様にしてやる、すこーーし痛いがな」

 

すこし?へーーーすこしし?

麻酔無しで内臓増やしたり抜いたりする程度がすこーーーし?

「嘘だ!絶対死にそうな位痛いヤツだ!」

 

「なんだ知ってたか、つまらん

なに、ここ三年貯まってた領収書を片付けてくれたからな

一般人に見せられないヤツで困ってたんだよ

だから魔術回路の一本でも移植するなり開くなり造るなりしてやろうかなと」

 

「あの糞蟲が出来ないって断言してたのに?」

 

「糞蟲?」

 

「あ、お爺様ですオフレコでお願いします」

 

「あ、あぁ…

試したら相性が良すぎて

耐性が無さすぎるといってたな

任せろ魔術的な人形師を舐めるなよ?」

 

え?もう試されてたの?

「……あ!いつだったか高熱出して一週間動けなくて死にかけたヤツか?!

秘薬っての渡されて借り一つだとか糞蟲が言ってやがった!!

マッチポンプじゃねぇか!?」

 

「騙されるお前がわるい」

 

へーへーそうでやんすかぁ~

怖いねぇ~魔術師様はよぉ~

 

「え?魔術回路くれるんですか?

てか三年分を四歳児に整理させたんですか?俺が一歳からの分ですか?

橙子さん確定申告って知ってます?」

 

魔術の世界に確定申告あんのかな?

 

「まぁまぁ落ち着け

落札した骨董品にもボチボチ良いものも混じってきてコレクションにも回しているし

ほれ手術だ来い」

 

「告知義務と通告義務って知ってます?」

 

「知ったことか」

 



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ワカメはマグネシウムやヨウ素、カルシウムなどのミネラルを豊富に含んでいるるしいよ?

型月がお好きの皆さん

魔術回路が欲しいと思った事はありますか?

話によると

家系で元々持っている閉じた物を開くとか

儀式や魔術で新しく作り出すとか

魔眼や遺体から移植するとか

後継者に移植するとか

 

んで 

 

キャパが決まってて持ち得る数が決まってるとか

臓器の様な物であり増やしたり減らしたりするとヤバイらしいとか……

 

 

この"持ち得る数"ってのが重要な気がします

腐っても鯛=ワカメ

 

盲腸みたいな魔術回路のカスがありました

橙子さん曰く

「こりゃ0.5本だな」

 

………初めて聞いたわ0.5本

二次小説でも聞いたことないよ?!

酷くない流石に??!!

 

あ、良くある痛さですね?

 

金玉潰れたかと思いました

あと多分生理痛のキッツい糞重いヤツ位だと思います

いや、別に股間に魔術回路があって発動に手を当てる必要があるとか

性的興奮がスイッチとかじゃないですよ?本当ですよ?

どこの変態仮面だよ

 

普通に右腕ですぅ~

残念でしたぁ~

 

「で、0.5本てなんですか盲腸ですか」

 

「内臓に例えるなら胃下垂位だな、食道が長い」

 

「ソレもう外付けの内臓として認められて無いですよね?」

 

「まぁ物は選ぶが魔道具の発動は出来るだろ……多分」

 

「多分?!」

 

「落ち着け落ち着け、まぁこれで一応魔術師の仲間入りだ一応

おめでとう間桐慎二」

 

「ありがとうございます…橙子さん…

では僕はそろそろ間桐の家に帰らせて頂きます」

「廃墟に行って残留魔術物質を散らすだけの簡単な仕事だ

一応霊地だから変な反応をしていてな

大丈夫瓦礫が飛んでくる位だ」

 

幽霊屋敷じゃないですかーやだー

 

「普通に怖いんですが」

 

「慣れろ」

 

 

 

 

 

 

 

「聞いてない!こんなの聞いてない!!」

 

瓦礫が飛んでくるよ!尖ったヤツが!

結構な速度で!

 

「防御の結界を張ってある

礼装も持たせただろ?

そこに立ってればいい簡単なお仕事だ」

 

「これ囮っていいますよね?!」

 

「まぁ端的に言えばそうだな

力業で浄化してもいいんだが

買い手が丁寧にやって欲しいとのご要望でね

一人だと面倒な現場で困ってたんだよ、いや~たすかった」

 

「そですか」

その気になれば人形だの使い魔だの使えばチャチャっと処理出来るでしょうに

その設定さえ渋ったなこの赤鬼

 

「一時間もおと……防御しててくれれば終わる

大人しくしてろ、結界からでるなよ?」

 

「いま囮って認めましたよねー?」

全く小一時間四歳児立たせとくって虐待なんじゃないか?

 

あれ?育児放棄に書類仕事にお小遣い搾取って……産まれてこの方虐待しか……

いや考えちゃダメだ…眼から汗が…

 

ポジティブに考えろ!

俺は今魔道具を!魔術礼装を!自分の魔術回路で!

使ってるぞーーーーーーーーー!!!

 

まぁ、指輪型の囮装置なんですけどね

残留魔力の反応を誘導するっていう凄く弱い礼装なんですけどね

 

「あーさぶい

夜は冷えるな~

早くお家帰りたい」



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ワカメは身体の成長を助けるヨウ素とカルシウムが含まれているので、子どもにも積極的に食べさせたい食材ですよ?

帰ってまいりました

間桐邸

帰ってきたく無かったよ……

 

「ただいま帰りました」

 

「おお慎二か息災であったか

して、成果は?」

 

いいづら

 

「0.5本です」

「…は?」

「魔術回路は0.5本開きました」

 

「………励めよ」

 

せめて笑えよ!!

いたたまれない空気が一番キツいんだよ!!

 

「お帰りなさいませぼっちゃん」

ただいまばば……若くなってる?!

いや、違う人か

若い御姉様に変わっとるじゃないですか!!

いいね!凄くいいね!

前のお手伝いさんがどうなったかは鬱になるから考えんのやめとこ

育ての親イン蟲蔵とかキツい泣きそう

 

 

「お帰り慎二」

 

あ、パパン

 

「慎二、お前はそれで良い

良い学校に行って良い仕事に付けばそれで良いんだ」

 

パパン…そうよね、士郎と凛をくっ付ければ何とか生き残れるし

 

 

 

 

趣味程度に……

 

 

 

 

けど勉強もなぁ~復習終わっちゃったし研究職になりたい訳でも無いしなぁ~

書類仕事でイギリス語フランス語英語は読み書きはソコソコになったし…

 

あ、スパコンとか買っちゃう?

電子魔術的な?

ほら、間桐の魔術は相性抜群で耐性皆無って言ってたし継承無理だし

分家的な感じで

パソコンとネットと魔術礼装駆使して何かする的な……

 

もういっそコレクターでも目指すかなぁ~

 

ガチャ

「慎二よ、古美術商の方はどうであった?

荷解きをしているのであろう?

見せてみよ」

 

ノックしろやぁああ!

心臓に悪いだろぉが!

見られたら恥ずかしい事してたらどうすんの!?

 

「く……お爺様の好みに沿うものはありませんよ

呪いの類いなら何点か」

 

あっぶね糞蟲って言うとこだった

 

「随分と口が達者になりおって

呪いならば要らぬ

回路が入っている物、生物であれば尚良い

次からはそういった物を集め

わしに持ってこい」

 

「かしこまりました」

 

えーん

おじいちゃんがキモいよー

かつあげしてくるよー

 

橙子さん家の子になろうかな~

逃げちゃおっかなぁ~

桜ちゃん来たら見逃してくれるかな?

……でも桜ちゃん置いとくのも心が荒むよなぁ~

これ以上飯が不味くなるのは避けたいなぁ~

 

 

俺が今四歳だろ?

当時凛ちゃんが七歳だった筈だから…ZEROまであと二年ちょいか

 

新しい美人お手伝いさんと公園に遊びに行かねば

遠坂家と御近づきにならねば

いや、御三家だから接点有るかなって思ってたけど

なーーーんも無いし

親同士は親交があるんかな?

 

まぁ昔々は七歳までは育つかわからんとか言ったらしいし、糞蟲大概昔の人間?だから御披露目は七歳なのかね?

 

 

あれ?ZERO時点で俺が七歳

んで一年前から桜ちゃんが家に売られて来る訳で……

あと二年かぁ~

気が滅入るなぁ~

 

 



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ワカメは褐藻綱コンブ目チガイソ科に分類される大型の海藻の1種らしいよ?

来ました公園

友達に成りました桜ちゃん凛ちゃん

いや、桜ちゃんは警戒してたけど遊んでる内に仲良くなりましたよ

凛ちゃんは鬼ごっこ

桜ちゃんはおままごと

葵さんは見守り

雁夜おじさんも見守り

 

えぇ、居ましたよ雁夜さん

犠牲者雁夜さん

いや、初日に居た訳じゃないよ?

何ヵ月か遊んでたら急に来た感じよ? 

 

いや、桜凛と遊んでる様なんて書きませんよ?

成りきって遊ぶとなかなか楽しいけど、中身を考えたらオッサン×幼女だよ?

アウトだよ、おままごと楽しかったよ

かけっこは何が楽しいのかわからん

走っても楽しくない

足は割りと早いこの体

 

葵さんにはちゃんと挨拶しましたとも

フワッとした人だね~

子供の前だからだろうけども

 

さて今日は雁夜叔父さん登場です

ではスタート

 

「君は…慎二かい?」

 

いきなり呼び捨てかいオッサン

こちとらお前が家継げば産まれない→転生しなかったかもしれんのによ~

「はいそうです、オジサンは誰ですか?」

 

「あ~…知らないのか……君のお父さんの弟、間桐雁夜叔父さんだよ?」

 

「はじめまして叔っ父さん(限りなくオッサンに近いイントネーションで)

 

「あ、ああ、宜しくね

訳あって家には帰れなくてね

海外でジャーナリストしてるんだ」

 

フリーライターじゃなかったっけ?

まぁいいさ葵さんの前だから見栄張ってんのかね?

追い詰められたとはいえ葵さんの首絞めちゃう人だからなぁ~

仕組まれたから仕方ないけど……好きに成れんわぁ~

助けられる気がしないから仲良くも成りづらいわぁ~

 

「お家には来れないんですね

ここだったら遊べます?」

 

「あぁ良いよ四人で遊ぼうか!」

 

わーいオッサンと幼女×2と鬼ごっこだ~つら~

 

 

 

「桜~凛~かえりますよ~

雁夜くん慎二くんまたね」

 

 

「慎二またね~!」

「慎二お兄ちゃんまたね~」

 

「みんなまたね!

 

 

…慎二くん、君はあの家に帰るのかい?」

 

えぇ、いや、まぁ、帰りますけど

 

「お手伝いさんが迎えにきます!」

 

「…お手伝いさんは何人目だい?」

 

「ん~~二人かな?」

 

「……そうか」

 

うん、喋れや

わかるよ~?一緒に生活してる人間が蟲蔵に放り込まれてる事実を五歳児には言いづらいよね~?

ええねん知っとんねんキツイねん

言ったろかな?

 

「お爺様に食べられちゃったんでしょ?」

 

「な?!君は知ってるのか!?

あの吸血鬼の正体を!」

 

いやまぁ死因までしってますが

 

「魔術師の家系なので仕方がないって

お父様は僕は普通で良いんだって」

 

「鶴野兄さんが…そうか…

いや、悪かった

お手伝いさん迎えに来たみたいだよ?」

 

「あ!本当だ!

さようなら!雁夜叔っ父さん(オッサンに近いイントネーションで)」



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ワカメ春雨スープは美味しいですよ?

さて、帰宅直後ですよ

 

「おお慎二帰ったか

雁夜に会ったそうじゃの?」

 

うん、お手伝いさんが伝えたのか蟲で見てたのか

橙子さんに診てもらったから俺の体に蟲は居ない筈だけど……

 

「えぇ、会いました

何だか人妻にゾッコンみたいですね」

 

「カッカッカッカッ

遠坂の母体に惚れ込んどる様だからの 間桐の魔術に関して何か言うとったか?」

 

「お手伝いさんは何人目かと聞かれました」

 

「聡いお前の事じゃ

目星は付いておろう?」

 

「閲覧の許可を頂いた屋敷の魔導書をよんでいますので、それはもう明確に……」

 

「ふむ、良い機会じゃお主にワシの工房を見せてやろう」

 

えーーーやだーーー超うれしーーー

アタシゴキブリ大好きーーー

OHSHIT!!FUCK!!FUCK!!FUCK!!!!

 

「わかりました、虫除けの礼装を取ってきても?」

 

「カッカッカッ好きにせよ」

 

ホントに買っといてよかったっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

ウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾ

カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ

 

ひぃーーーー!!!

キツイキツイキツイキツイ!!

かーえーりーたーいー

あ、家ここだったわ…

 

「す、凄い数ですね」

 

「この蟲を御するのが間桐の魔導じゃ

お主に継ぐ事は叶わんがな」

 

別に羨ましくないわい

 

「お父様も此を操れるのですか?」

 

「鶴野なんぞは制御出来ても数匹、それか簡単な命令を薄く出す事しか出来ん

お前の会うた雁夜であればワシ程とはいかなくとも、数百は操れたじゃろうに」

 

「過去形なんですか?」

 

「間桐を出奔して以来、魔術の修行などしておらんじゃろう

あやつが継がなかったばかりに今回は養子を取らねばならぬ」

 

「養子ですか?」

 

「あぁ、新しい胎盤を迎え

間桐の魔術に染め直さねばならん」

 

あぁ、この糞蟲は教えたいんだろう

お前が仲良くなった女の子がこの蟲蔵に放り込まれる未来が来ると

 

「どっちですか?」

 

「ほぅ、察したか

 

どちらが良いかのぉ?

 

 

……っとに性格腐り切ってんなぁ?!

絶対決まってるのに俺が決めたみたいにしたいだけだろ?

確か虚数属性をもて余して桜ちゃんが間桐の家に来るんだった筈

 

……後で桜ちゃんに

慎二がお前を選んだだの

慎二はお前を選ばなかっただの言うつもりだろこの糞蟲

 

乗ってご機嫌取った方が良いのかなぁ…癪だなぁ…

 

「決めるのは先方でしょう?

変な言質を取らないでください」

 

「気付きおったか

つまらんのぉ…

だがどうじゃ?

お主の友人のどちらかがこの蟲蔵に放り込まれる気分は」

 

「一発ぶんなぐりてぇ~」

 

「ほお? 囀ずったな?」

 

あ、やべやっちやった

うっかり♡てへ♡

 

「失礼しました」

「許す、やってみよ」ニヤニヤ

 

え? マジで? メリケンとかバットない?

「ほれ、まだか?」

 

「では失礼して……往生せいやぁ~~~! ザシュ

痛ったぁああ?!」

 

「ふん、往生するのは貴様かもしれんの」

 

この野郎顎殴ったら顎から針出しやがった

しかも、これ、毒じゃね?痛くね?あれ?凄く痛くね?

 

「お主がまだ乳呑み子だった頃、

回路を開こうと同じ毒を使った事があるが

今回はどうなる事やら」

 

うわぁ~い死にかけたヤツー

 

「お爺様すいませんでした……お許しを……」

 

「一晩ソコで猛省せよ

虫除けの礼装を持ってきてよかったのう?」

 

いつか絶対コロス

 

 



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ワカメはビタミンKも含んでいるらしいよ?

一両日経ちまして

蟲蔵階段上から萎びたワカメがお送りします

それでは一曲目

リクエストから

「いってぇ……マジで痛ぇ

死ぬこれは下手したら死ぬ

魔術回路開いた時位痛い癖に全然治まらねぇ

あ゛~~! いでぇ~~~!」

 

まだまだ苦しんでおります

まぁ多少大袈裟に

どーーーぜ糞蟲が見てるだろうし?

実際痛いし?

耐性付いてたのかボチボチ動けそうだけど

 

「にしても魔術回路はピクリとも反応しねぇ……マジかよ」

 

魔術回路の場所がぱんっぱんに腫れてるんですけど、ぜんっぜん意味ないですね!

せめて0.5から1になってくれませんかね?!

 

カンッカンッカンッ

「ほう、やはり息があったか」

 

「残念でしたかぁ~?

こんな蟲使いの家系ですからね

そりゃしぶといでしょ」

 

「随分と砕けた口をきくではないか」

 

「いいじゃないですか、魔術界隈ではお爺ちゃん子で通ってるんですから」

 

「ふむ、上まで運んでやろうと思っとったがそれだけ元気ならば

ほおって置いても問題なかろう」

 

「すいませんでしたもうしません多分お爺様許してくださいこのとうりですお願いしますごめんなさい!」

 

「……良く回る口じゃのう

なに、親しみも湧いたじゃろうから蟲に運んで貰うと良い」

 

ゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワ

「ぎゃ~~~!! きもいきもいきもいきもい!!」

 

「取って食われる訳でも無いのに

喧しい小童じゃな」

 

「………キッツいわぁ~」

 

「よいよい

それでよい」ニヤニヤ

 

うざったい、そして全身の蟲の感覚が気色悪い!!

たすけて~おかーさーん

 

あ、お母さん蟲蔵だ

意外と余裕あるな俺

本当に慣れたか?

体は間桐製だもんな~

 

ドサッ

「ほれ、着いたぞ

……ふん、回路は増える処か萎んでおるわい

操作の属性が効きすぎたか…

つくづく相性が良く耐性が無いのぅ

もう休んで良いぞ」

 

「はーい、ありがとうござーしたー」

 

ギロッ

うわっこわっ

けどもー猫被んないもんね~

それよりは疲れた

マジで疲れた

あと右腕しっかり痛い、目視怖い位痛い

……うわぁ~お、太さ倍

……冷やすか

 

あー心が荒む、最近は桜凛葵トリオで癒されてたのに

今あの子達を思い出すと荒む方向に行くし……

パパンは……

「慎二?大丈夫か?!

どうしたソノ腕は?!」

 

うん、うっさい

 

「お爺様にすこーし逆らったらこのザマですよ……怖いですね~妖怪は」

「そんな事言ってはいけない、何処で聞いてるかわからないんだぞ!」

 

Oh……ノイローゼですね

お父様も蟲に全身撫でられた事あるんですか?

僕もそうなりそう、

反面教師だ反面教師

 

「失礼しました、歩けないのでお風呂まで連れていってくれますか?」

 

「あ、あぁわかった、家政婦を呼んでくる」

 

ソコはお前が動けやっ!

 

 



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ワカメは魚のエサになったり卵を産んだりするらしいよ?

補足説明じゃないけど

作者が書き忘れた訳でもないけど!

間桐慎二の魔術回路は股間にない!

手を当て性的興奮をスイッチに起動しない!

フォーーーーーーーーー!

 

いや、右手の外側

人差し指と前腕に掛けて着いている

起動のスイッチは突き指する感覚

セリフは「起動」「停止」

なーんの面白味も無い日本語である

決して作者が面倒臭がった訳では無い

無いったら無い!

 

そういえば魔術回路が腐り落ちるとか聞いた事有るきがするから、前回の毒は不安で仕方ない

腫れが引かないのである

 

「橙えもーーーん!」

 

『何だ喧しい、何の用だ

そろそろ書類整理に来ても良いんだぞ?』 

 

「いや、さらっとパシらないでよ

橙子さん助けて、腕が腐り落ちるかも」

 

『まず何が有ったか説明しろ』

 

「家の妖怪ジジイにイラッとしたからブン殴ったら毒盛られた」

 

『良く殺され無かったな?

界隈では腫れ物扱いの御仁だぞ?』

 

「あ、そうなのね

一応身内には甘いのかな?

蟲蔵に丸1日放置されたけど」

 

『その歳で大分図太く育ったな

幼少から漬け込まれた訳でも無いのにその反応とはな』

 

「漬け込む親が居るのか……恐ろしき魔術世界……」

 

『で、用はなんだ?

腕が腐る? 毒はどんな毒だ?』

 

「魔術回路を開く毒で、属性は多分操作、相性が良くて耐性が無いって」

 

『あぁ、そういう事か』

 

「どゆこと?」

 

『活性化し過ぎて金属疲労を起こした様なものさ、腫れてからどれ位経つ?』

 

「一週間かな? 前も同じ毒盛られてそれ位で治ったから同じ位様子見てみた」

 

『ふむ…そろそろ小指くらい』

「お手伝いさーー?! タクシー回して!!!」

『まぁ、今日は予定が無いから良いが

土産を忘れるなよ?』

 

 

 

場所は変わって伽藍の堂

 

「それで、俺の腕は、どうなんです?!

あ、コレお土産の柏餅です」

「誰が食いもん持って来いといった

普通骨董品だろうが」

「冗談ですよ

レプリカかもしれないですけど彼の有名なベンズナイ「おお!良いじゃないか!これはなかなかの逸品だぞ!」

 

「違う!俺の腕!!」

 

「あぁ、こりゃダメだな」

ふぁ?!

「え?ダメって?」

 

「壊死してる、こりゃ切断だ」

「え?冗談でしょ?冗談返しでしょ?」

 

「冗談だったら良かったな?」

 

おーーーい! 糞蟲!!!

出涸らしトドメ刺しとるやんけぇーーー!!」

 

「うるさい

折角私が開いた魔術回路を腐らせおって、コレは保証をして貰わんとな」

 

「この上絞るれるとは……世知辛い……」

 

「世の中そんなモノだ

やけに落ち着いてるな? その歳で隻腕だぞ?」

 

まぁあなたが超一流の人形師だって知ってますからね~

 

「いや、別に隠す事でも無いか

橙子さぁ~~ん、貴女一流の人形師でしょ~?

腕くらいどうにかなりませ~ん?」

 

「ふんっ、弟子でも無い出入りの魔術師擬きにソコまでする義理は無いな

勿論無料では、の話だが」

 

ですよね~一応外部の魔術師……擬きですもんね~

 

「もう橙子さん家の子になる……」

 

「要らん」

 

「ぴえん」



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ワカメはフコイダン、アルギン酸カリウム、フコキサンチンが含まれてるらしいよ?

「でだ、どうしたい?」

 

「それより早くこの腕どうにかしてくださいよ…ここ何日かは包帯取るのも怖くて…」

 

「そうだな、先に処置してしまおう」

 

 

 

いだだだだだだだだだ

「橙子さん?!壊死してるんじゃないの?!

何で指先から痛いの?!」

 

「先ず魔術回路を剥がしてるんだよ

このまま捨てるのも勿体無かろう?」

 

「先に言ってよーーーーーーーー!」

 

「男の子なら我慢しろ」

 

「はい女王様!!」

 

「……良い度胸だ」

 

いだだだだだだだだだだだ!?

 

 

 

 

 

オネショタSMはとっても痛かったです

 

 

「また下らん事を考えてるだろ」

ゴス

「いったぁ!

ここは優しく叩くトコなのでは?」

 

「却下だ、片腕失ってその調子なら大丈夫そうだな」

 

「コレでも結構ショックなんですよ~?」

 

ボチボチ俺も五歳だから腕を改造出来るってのは意外と嬉しかったりするんだよね~

第四次聖杯戦争まであと丸二年間ですもの

 

「まぁ良い物を付けてやろう、デカイ貸しになるがな」

 

「おぉ怖い怖い」

 

「まぁ実際前回の借りがあるから、ソコまで大きくは成らんのだが」

 

「ん? どゆこと?」

 

「お前に囮をさせた仕事があっただろう?」

 

「俺の初現場仕事の?」

 

「あぁ、その仕事だが

意外とヤバい現場だったみたいでな

お前は運が悪かったら丸呑みだった事がわかった

運が良かったな」

 

「……事前調査が甘かったのではなく?」

 

「さて、付ける義手の話をしようか?」

 

「大人って汚いよな!!

絶対良い腕付けて貰うからね?!」

 

「ソコは期待してくれて良いぞ?

ただしコレから行くオークションの結果によるが…」

 

「因みにどんなオークション?」

 

「魔眼オークション

と行きたい所だがお前にはまだ早いし私も参加出来る類いのオークションでは無いしな

魔剣の闇オークションでも行くか」

 

「俺の貯金どんだけ減るんだろ……」

 

「因みにいくら溜め込んでる?」

ゴニョゴニョ

「よし、義手については最高の仕事を約束しよう♡」

 

「お手柔らかにお願いします……」

 

 

 

 

 

 

 

「さて、では義手についてだが」

 

スッゴい機嫌良い上にグイグイ来るなこの人

 

「まぁ普通は、

生身と見紛う義手を付けてやり

ソコにお前から剥がした魔術回路を移植する」

 

「普通は?」

 

「まぁ普通はな

そして成長もするだろうし定期的に調整に来て貰う事になる」

 

定期的にオークション行ってバージョンアップの勧誘する気だこの人

 

「あぁ……頑張って稼がないと……人身売買は手を付けまいと思ってたのに…」

 

「おいおい物騒な話はやめろ

お前の自由だが流石に付き合いを考えるぞ?」

 

「はい、闇取引は銃までにしときます」

「銃でも仕込むか?義手に」

「……格好いいかも」

 

「急に年相応だな

話を戻すぞ?

まぁ私とお前の仲だ、特別な義手にしてやってもいいが

自己強制証明を掛けさせてもらう」

 

「何かの書類?」

 

「まぁ間違っていないがね

セルフギアス・スクロールとも呼ぶ

端的に言えば

秘密を漏らしたら死んだ後も地獄が待っている」

 

「こわっ?!」

 

あ、もしかして封印指定の人形技術を?

うわぁ~嬉しいけどめっちゃ眼怖い

 

「そんなにヤバい品がおありで?」

 

「掛け値無しの特級品だ

お前と出会った特別な裏オークションでもお目にかかれない」

 

おい糞ジジイそんなにヤバいトコに孫連れてったんかい

おかしいと思ったんだよ封印指定の橙子さん居るし

 

「……ゲテモノは嫌ですよ?」

 

「間桐家じゃあるまいし

私の趣味じゃないよ

まぁ御希望なら善処するが?」

 

「いえ、銃とか剣とか仕込みたいです!!!」

 

格好いいやん!手の甲から剣とか!

マシンガンとか!開いてショットガンも捨てがたい!

いや、爪もアリだなぁ~

こりゃ腕腐って良かったかな?

いや、んな訳なかろうが

橙子さんが居るから言える事だな

 

そういや昔プレイしたゲームに強くなる為に体をどんどん擬体にするキャラクター居たな……

 

「こうなったら両腕までなら……」

 

「因みに接続の苦痛は極貧魔術回路の比じゃないぞ?」

 

「え~~~~それはむりぃ~~~」

 

「なんだ? 意気地の無い

魔術師? に生まれてこの世界に身を置く者なら覚悟を決めろ」

 

「フェードアウトしたい所存なんだけど実家が許してくれなくて……

腕に仕込み武器は男の子の夢……」

 

「まぁ魔術回路の保存は効く

せいぜい悩め」

 

 

 

 

 

 



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ワカメは世界の侵略的外来種ワースト100らしいよ?

Fate/SNのUBWのTV版見ながら書いてるけど
いつエタるやら


さて右腕前腕を失ったワカメでありましたが

とりあえず本物と見紛う義手を付けて貰い

間桐家へと帰って来た訳であります

 

「おぉ、慎二、帰ったか

右腕はどうなった?ん?」

 

オイコラ糞蟲分かってて言ってやがんだろ

 

「見事に腐り落ちまして

青崎さんに義手を付けて貰いました」

 

「なるほど、彼の人形師を頼るのは正解じゃろう

どんな腕になった? 見せてみい」

 

わかりました

「うっぜ」

 

あべ、また本音が

 

「ふふふ生意気な口を利きよる

反対の腕も要らんと見える」

 

橙子さんのトコでそんな冗談言ったけど?!勘弁!

「勘弁してくださいよ

可愛い孫のおちゃめじゃないですかぁ~

ちゃんと怖がってますから脅しはやめて下さい」

 

「本当に怯えていればその様な口は利か……

まぁ良かろう、養生せえ」

 

「はーい

あ、じい様や

蟲蔵の近くにあった書斎?工房?図書室?の資料とか読んでもよろしくて?

スパコン届いたんでCADとかWebとかプログラミングで色々やってみるのの刺激になるかなって」

 

「そういえば遥か昔に不要になったものがあったのう

なぜ中が書斎だとわかった?」

 

「そりゃ埃だらけの通路の先に扉があったんだもの

蟲が近寄らないって事は何か張ってあるんでしょ?」

 

「ふん小賢しい

その結界を解除出来るなら好きにせぇ

どちらにせよ貴様には無用の長物だろうて」

 

「わーいおじいちゃんだいすきー」

 

「あまり戯れが過ぎると貴様も母親同様、蟲蔵に放り込むぞ

もっとも、貴様の場合は餌にしか成らんがな」

 

おっふ、僕のママンは何かの材料になったのね

 

「失礼しました」土下座

 

「ふん」

 

ジジイのツンツンなんて需要皆無なんだよ

デレられても困惑しかしねぇけど

 

薄暗い廊下に消えてく妖怪吸血糞蟲ジジイ

見えなくてなってから中指を立てます

見えなくてなってからってのが重要

中指食われそうだし

 

「にしても橙子さんの義手すげぇな

繋いだ時に痺れて気持ち悪かった以外は自分の腕と変わらんし」

 

まぁ成長はしないだろうから調整でちょいちょい伽藍の堂にお邪魔しないとだけど

 

そういえば橙子さんと言えば魔眼殺しだけど

月姫組って何年だっけ?

世紀末とかだった気がするんだよなぁ~

リメイクって時代ちがったっけ?

その場合は別世界?平行世界?

というかムーンセル有り無しで世界線違った様な……

もしかして空の境界組って居ない?

橙子さんだけとか?

あの人と青子さんと宝石翁位だっけ作品跨いで存在するのって?

 

……まぁ聖杯戦争の記録は屋敷の書斎には有ったし、糞蟲生きてるからアポカリファ?の世界じゃ無いはず

天草四郎のにいちゃんはどうやって糞蟲殺したんだろか?シラミ潰しかな?

シラミよりキモいけどな蟲

 

 

 



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ワカメはコンブ目チガイソ科に分類される大型の海藻の1種らしいよ?

そういえば来年辺り

桜ちゃんがドナドナされて、雁夜おじさんがムシャムシャされる年だなぁ~っ思いつつ

公園で皆で遊んでいると

何か優雅なオッサンが葵さんの近くに優雅なステッキ片手に優雅な笑みを浮かべ優雅に立ってたハイ優雅優雅

 

「君が間桐慎二君だね?」

人に名前を聞く前にテメェが名乗れやゴラァ

「初めまして、

私は遠坂時臣

遠坂家の当主だ」

 

「初めまして、お爺様に聞いて知ってます

初めまして」

 

「ほぉ、間桐の翁が…

君は魔術の才が無いと聞いているが、一応の情報は知っている様だね?」

 

すいませんねぇ~ハイ凡俗凡俗

 

「はい、私は凡俗に落ちた身ですが一代限りの分家として細々と学んでは居ます」

 

「殊勝な事だ

間桐と遠坂の取り決めについては知っているかね?」

 

「はい、どちらかの家系が途絶えた場合はお互いに養子を出すっていう約束ですよね?」

 

 

「そう、今度桜が君の家系にお邪魔する事になっている

本人にはまだ伝えて居ないが…

お互いに良い話では有るが

次期当主の座を奪ってしまう形になって申し訳無いとも思っている」

 

はいはい優雅優雅

いちいち喋り方が鼻に付くなコイツ

因みに俺はこの優雅マンが嫌いである

第四次聖杯戦争で色々やらかしてる元凶はコイツな気がするし

なんで御三家でお前だけアンリマユ把握しとらんねん

どーーーーせうっかり伝承途絶えただろ?!

もっとちゃんと伝えろ! そして調べろ!

 

「どうかしたのかね?

やはり本人としては不満なのだろう

すまないね」

 

とか言いつつ頭撫でて来ましたよ

 

「いえ、間桐としては有難いお話なのですが

個人的には、辞めた方が良いかなぁ~~~なんて」

 

 

「すまないが当主同士の取り決めなのでね、

もう決まってしまった事でもある」

 

「いえ、僕が不満な訳では無く……間桐の魔術の技に関する事なので(殺されるから)言えないのですが……

色々良くない感じになるかなぁ~って」

 

「魔術師に成り得ない君には理解出来ない事かも知れないが、

魔術師の娘としての幸せの為には必要な事なのでね

間桐は桜に継がせて頂く」

 

ほんっとに鼻に付くな?!

 

「いえ当主とかは僕は興味無いですし不満な訳では無く……」

 

次代の間桐とか存在しないから

500年位一代ってか一人が独占状態だから、広い意味で材料にしかされないから

って言えれば良いんだけど流石に殺される気しかしない

どーーーせ糞蟲の事だから監視してやがんだろ

市内はそこら中に蟲のコロニーとか有りそうだし

 

「君の不満も解らなくは無い

コレを君にあげよう

魔除けのタリスマンだ」

 

わーい子供だからと思って舐めやがって

「ありがとうございます!

……僕は言いましたからね? 辞めた方が良いって」

 

せめて二年ずらせば良いのに

狂った敵増やして愉悦野郎に巻き込まれる羽目になっちゃうのに

 

「あぁ、聞き届けたよ

ありがとう」

 

何に対してや

あぁ、間桐の魔術が蟲だってのは流石に知ってるだろうから修行の内容で桜ちゃんがキモい思いをするのがかわいそうって俺が思ってると?

勿論思ってるけど、普通に教えないから教える所か書き換えて胎盤だから

 

ん? 属性の書き換えって必ず必要なのか? 何処まで理解しとんやろ?

優雅な工房で宝石相手に研究しかしたこと無い人には想像出来ても実感何か湧かないか……

 

エグいよ~? 蟲蔵

 

「ねぇねぇ、何貰ったの?!

いいなぁ~」

 

「わ、私にも見せて?」

 

凛桜が寄ってきたかわいい

 

「タリスマンだよ

魔除けのだって」

禍々しい糞蟲を滅殺は出来ないけどな!

「いーなー! お父様! 私も私も!」

「いーなー…」

 

「こらこら、はしたないぞ」にこり

 

ん゛~~お前の属性が誇りを持てる系だから有る光景だって気付こう?!

 

まぁ保身の為に色々ぶっちゃけたいの我慢しますけどね……

 

 



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ワカメってヌルヌルしてるらしいよ?

「うっぷ

と、橙子さん、ゆ、ゆっくり走って

ください ギュルルルル

よぉおおおお?!」

 

「せっかくオーバーホールから私のかわいいマーチンちゃんが帰って来たんだ

ちゃんと走らせてあげねば可哀想だろ」

 

「ひぃいいいい!

滑った! 今後輪空転した!!」

 

「まだタイヤが暖まってないからな」

 

やめろって事だよ言いたいのは!!

 

 

さて爆走車で向かっているのはオークション会場である

まぁ出発前に……

 

 

ガチャ

「慎二よオークションに行くのであろう?

これを落札してこい」

 

「はじめてのおつかい

にしては高額すぎません?」

どーれみふぁーそーらしーどー♪

 

「戯言を言っとらんで言われた通りにせえ

そんなに仕置きがすきか?」

 

「いやいや、そこはお爺ちゃんらしく鞭じゃなくてアメちゃん下さいよ

時臣さんなんか当主の座を娘が貰うからってタリスマンくれましたよ?」

 

試しに糞蟲に掲げてみたけど滅せられなかった……返品したい……

 

「ふむ、狭量だと思われても癪だの

魔導書の一冊でも進呈しようではないか

無論、蟲遣いに関する物じゃがな」

 

「ちゃんと解呪してから閲覧しますよ」

 

「……つまらんのぉ

まぁよい、しかと落札してこい」

 

 

 

 

……てな事がありまして

おそらく触媒でも買わされるんでしょ

俺の奢りかよ!

 

と激走で魂出かかって回想してみました

 

キキィイイイイ!

「ついたぞ、起きろ」

 

「……っは!?

落札?!」

 

「それは此れからする事だ」

 

「あ、はい

降ります降ります

それにしてもココが本当に会場なんですか?

地方の潰れたショッピングモールとか

幽霊でません?」

 

「記憶の残骸という意味なら出るかもな?

まぁ邪なモノは粗方祓われているだろ

会場設営の時点で認識阻害以外にも色々張られているからな」

 

「で、会場はやっぱり地下ですか?」

 

「いや、フードコートだったかな?」

 

「…………雰囲気出ねぇ~~」

 

「いいから行くぞ」

 

 

さて雰囲気出ないかと思いきや

窓には魔方陣が書かれた布が掛けられて

雰囲気しかない参加者がごちゃごちゃ居た

「これでも雰囲気は無いですか?」

 

あ、眼鏡かけてる

しかも認識阻害してる

 

「あれ?認識阻害の眼鏡なら何で初対面の時に顔が見えたんです?」

 

「あれは間桐翁が認識阻害と同時に

他人の軽い阻害効果なら突破できる場を張って居たのよ?

マナー違反だわ」プンプン

かわいい

普段と比べると

 

「今日は何がテーマのオークションなんですか?」

 

「今日は英雄や偉人がテーマだよ

剣や銃も出品されるので丁度良いと思ってね」

 

「あージジイがお使い頼む訳だ」

 

「あ~……冬木の聖杯戦争ね

触媒のお使いなんて初めて聞いたわ」

 

ですよね~

さて、目当ての品まで何をして……………………………………………………………アレって

 

「ねぇ橙子さん目録見せて」

 

 

「ほらコレよ

けど慎二君が目録だけで解るかしら?

現物見てからの方がいいわよ?」

 

「いやちょっと気になって」

……あったよ

 

"シャーロック・ホームズのグレイビーボート"

 

カレー入れるヤツやん

シャーロック・ホームズって小説の登場人物じゃなかったっけ?

魔術師のオークションだし由来の品?

コナン・ドイルが使ったとか?

 

てかシエル先輩ってSNの世界線だと

ロアがうんぬんかんぬんで……

逸材だから結局魔術の世界に居るとか?

 

それかこの世界が型月山盛りの世界とか?

やだー型月山盛りだったらどれか一つBADENDしたらWORLD ENDのDEAD ENDじゃないですかー

 

……え? そんな無理ゲーじゃないよね?

只でさえ人生糞ゲー化してんだから勘弁してよ

……思考放棄で! 忘れろ! 忘れろ俺!

 

今はこの"シャーロック・ホームズのグレイビーボート"と"カレー先輩"が問題だ………

面白そうだから絶対落札しよ

 

 

 

 

 

ダブルアップだっけ?

相手の入札合計額の倍額にアップする事6回

落札しましたグレイビーボート

 

「ねぇ、あそこの眼鏡の子

あなたを射殺さんばかりに睨んでるわよ? 大丈夫なの?

対処は自分でしなさいね?」

 

言葉遣いは可愛くても全然優しくない

 

「いや~多分攻撃はしてこないと思うんですけどねぇ~……多分」

 



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ワカメはカレーに入れるとダイエット効果があるらしいよ?

オークションが終わってエントランスでコーヒー何か飲んでます

 

「私は早く帰りたいんだけど?」

 

「まぁまぁ散々プレゼント落札したじゃないですか」

 

「しょうがないわねぇ~」ニコニコ

 

現金なこって

 

俺の義手の材料とか

橙子さんのコレクションとか

糞蟲からの触媒のお使いとか

まぁ他にも色々落札したんですが

描写はありません

作者の気分が乗らなかったとかじゃありません!

無いったら無いんだからね!

 

カツカツカツカツ

「ねぇ、さっき慎二君をねめつけてた娘が殺気まみれでこっちに来るわよ?

巻き添えはごめんだわ」

 

そう言い離れていく橙子さん

薄情ですね?

 

「………」

「………」

眼と眼で通じ合わなぃ~

 

え?殺されないよね?

一応公式のオークションだし

死徒とか居たら橙子さんもっと警戒するよね?

教会が介入する様な物有ったとか?

そしたら死ねるなぁ-

十中八九カレーだろうけど

 

「……はぁ~~~

あの、グレイビーボートを落札された方ですよね?」

よっしゃビンゴォ!

 

「はい、そうですが

それが何か?」

 

「あ、あの、こういうのはマナー違反だとは分かっているのですが…

お願いです!アレを!アレを私に譲って下さい!!」

「インドに帰れ」

「へっ?」

 

 

……っは! つい言ってしまった!

「……こほん、失礼、何でもありません

何か私にメリットが?」

 

「(やはり見た目どうりの人では無いのですね、外見年齢の変化、そして私でも感じ取れない魔力隠蔽、相当の実力者と見た)

「お譲り頂けましたら

聖堂教会の礼装の一つ

黒鍵を差し上げます、それでいかがでしょう?」

 

いや、俺今んとこ魔力無いから只の剣の柄になっちゃうんだけど?

 

「ん~~只の取引で終わらせてしまうのもつまりませんし……

シャーロック・ホームズお好きなんですか?」

 

「は、はいコナン・ドイルの熱狂的なファンでして!」

 

あれ?こんなにギャグな人だっけ?

カレーが絡んでるから?

 

「それは良かった!私も大好物でして!

あ、大好物と言えばカレーも好きでしてね

落札したグレイビーボートを使って最高級カレーを食べに行こうと思ってた所なんですよ

御馳走させて頂きますのでコナン・ドイルのお話などしませんか?」

 

教養の一部でコナン・ドイルなら何作か読んでるし

 

(コナン・ドイルなんか読んだことない……

けど、最高級カレー!!

最高級カレー御馳走!!)ゴクリ

「ご、御一緒させて頂きます!」

(あれ? インドとか言われたからカレー好きってバレてる?)

 

うん、これ、カレー絡むとポンコツなパターンだ

 

「橙子さんもいかがですか?最高級カレー」

 

「私は先にお暇させて頂きます

落札した賞品は工房に届けておきますね」

 

おぉ、さらっと合わせてくれるとは流石橙子さん

 

「序でにタクシーを呼んでくれたまえ」

 

「かしこまりました」ギロリ

 

あ、調子乗りすぎた

 



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ワカメは最高級品だと80g5400円もするらしいよ?

場所は変わりまして

 

某所某ホテル最上階某高級レストラン

前に株主パーティーに橙子さんと行った時に小耳に挟んだシェフが拘り抜いたカレーが食べられるらしい

 

「先ずは腹拵えしましょうか」

 

「は、はい頂きます!!」

ガツガツガツガツガツガツガツガツ!

 

いや高級レストランの食い方じゃないだろう

まぁ個室だからドレスコードとかも無いからいいけどさ?

はっはっはっお金は沢山有るのだよ!!!

 

「お…美味しい~~」

(何て繊細な味なの、力強いカレーも良いけれどこの絶妙なバランス感色々な國のカレーの特徴を合わせ持ちながらも潰し合わずに良いところを引き出す所か高め合っているわそれにこのように香りスパイスはいったい何を一般的なクミン、コリアンダーは恐らく入っているとしてこの特徴的な酸味はトマト…いや違うわねフルーツ系統かしら?一般家庭で使われるりんごコーヒー蜂蜜なのど隠し味の特徴と見てとれるではなぜ香りに適度な鋭さが出るのか蜂蜜とりんごが入った時点で円やかさを得る替わりに特徴が薄くなってしまうはずはっ!一旦煮込むことによって円やかさを出しソコからスパイスを加えているのかもしれない!それならば説明はつくしけどそうなるとコストパフォーマンス的に個人で作るには最早適さないがこの味を再現するならば惜しくはない)

 

何か気迫が有りすぎて怖いんですが

ゆっっっくり食べながら鬼気迫る勢いで何か考えてる気がする

 

「コナン・ドイルとは意地悪を言ってしまいましたね、きっとカレー好きだと思ってお誘いしたんですよ

予想が当たってよかったです」

 

「はい……美味しいです」

(本場のインドカリーに始まり全世界のカレーを食べて来ましたがどの特徴とも違う味わいを感じます隠し味はなんなんでしょう?ありのまま目の前の味を楽しむことも大事なのは分かっていますがこんな完成度のカレーを食べてしまっては自他ともに認める中毒者としては追求せずには居られません似いる系統としては中東で食べたカレーでしょうか?やはり王道は踏まえて来る所は流石です欧米における力強い味付けも嫌いでは無いですが日本の味のバランス感も捨てがたいそう考えるとこのカレーは力強い上でバランスが取れている如何様にしてこんな境地にたどり着いたのかやはり世界中のカレー及びスパイス料理を網羅している料理人の筈此れからのカレー界を背負って立つ存在!もっと有名になって貰ってご家庭でもこの味を食べれる様にしてほしい!)

 

「服装と先程のお話からして聖堂教会の方なのですよね?」

 

「はい……美味しいです」

(そもそもカレーと言うのは日本食と言われる程カリーとは似て非なるモノなのにこのカレーからはしっかりとカリーの味わいを継承しつつ発展させているなのになぜこんなにも懐かしくも新しい世界を私に魅せてくれるのかコレが恋?いやむしろこれは愛!私はこの味を!この香りを!この食感を!この見た目を!愛してしまったのか!でも至高のカレーとはまた違う伸び代を感じるカレーでもあるこんなにも色々な可能性を魅せてくれるコレは最早カレーなのか?いやカレーだ!カレーと似て非なるモノの様な空気を漂わせてはいるが紛れもないカレーだ!カレーよりもカレーかもしれない!)

 

「ねぇ?聞いてる?聞こえてる?

作者これ以上カレーの長文無理だってよ?」

 

「はい……美味しいです」

(カレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーハヤシライスカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカルーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカリーカレーカレーレトルトカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレイカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレー力うどんカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレーカレー)

 

 

「……おかわり食べ「頂きます!!!」




ハヤシライス
カリー
カレイ
カルー
レトルトカレー
力うどん
を探してみよう


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ワカメは根のような付着器で岩に付着し、羽状に分岐した葉は膜質で柔らかいらしいよ?

「御馳走様です」

 

いや急に冷静になられてもね?

漫画みたいな量の皿が積み重なってるよ?

お腹ポンポンじゃねぇか

 

「ま、満足して頂いたみたいでよかったです」

「はいとても美味しかったです本場のインドカリーに始まり全世界のカレーを食べて来ましたがどの特徴とも違う味わいを感じます隠し味はなんなんでしょう?ありのまま目の前の味を楽しむことも大事なのは分かっていますがこんな完成度のカレーを食べてしまっては自他ともに認める中毒者としては

「まってまってまって!!

美味しかったのは分かりましたから!一回落ち着いて!?」

 

「むう、カレー談義と言ったじゃないですか」

 

いや、コナン・ドイル談義……あの様子で一応こっちの話聞いてたのかよ

 

「仕方有りませんね他の話をしましょうか

先程の貴方が仰った通り

私は聖堂教会の者です、

しかもお察しの様ですが代行者でもあります

まぁ混乱していたとはいえ黒鍵を取引材料にしてしまいましたからね」

 

なに強敵を前に取り乱した的な表現しとんの?

冷静にしゃべってるけどお腹パンパンだからね?

声もワントーン低くて鼻通って無いからね?

 

「ま、まぁカレーがお好きなのは良く分かりました……

代行者とは御見逸れしました

そんな貴女を見込んでお願いがありまして…」

 

「…聞くだけ聞きましょう」

 

カレーすげぇな

 

「私の家系は特殊でしてね…一人が君臨し続けて、他は歴代傀儡かモルモットという有り様で」

 

「一人が君臨?

私にワザワザオークションで嫌がらせをした挙げ句カレーで釣り会談の場所を設けた意味が解りました

死徒ですね?」

 

食後だからかまだ微妙にポンコツだな

前半は偶然です

 

「いえ、死徒……にはならないのではかと

一応吸血鬼という意味では亜種になると思います」

 

「では私の出番ではありませんね」

「このレストランのカレーを何時でも食べ放題、お代は僕持ち」

「ぐっ………

聞くだけ聞きましょう?」

 

「いえまぁ殺して欲しいとかより、普通に相談事なんですがね

もう…本当に…最悪の祖父…どうしたらいいですかねぇ?!」

 

「いや、私に聞かれても…」

 

もーシッカリしなくていいでしょ!

カレーポンコツ見た後だし!

 

「食後にする話で無くて申し訳ないんですけど!蟲ですよ?蟲!!

痛いだけとか!行動に制限とかならまだしも!蟲!」

「は、はぁ」

「百歩譲ってバッタライダーとか?カブトムシとか?カマキリとか?そういうカッコイイかんじなら許せるかもしれないけど!!

なんでよりによって蛆虫とかゴキブリ寄りのばっかりなんだよ!!!

成虫でも蚊とか虻だよ!?

しかも正真正銘五歳児に毒盛って来るんだよ?!」

 

「それは確かに食後にする話題ではないですね」

 

「もーしかもさー知ってたけどさー

近所の可愛い女の子がさー生け贄でウチに養子に来るんだよー

可哀想でさぁー?やるせなくてさー?

でも耐性ないから蟲蔵入っても死ぬだけよ?無駄死によ?無駄死に」

 

「助ければ良いじゃないですか」

 

「いやいやいやいや、魔術回路も無い五歳児にどうしろと?」

 

「え?認識阻害ではなく?」

 

「そうだよ、わからない位精巧とかじゃないよ」

 

「私の眼も曇ったものですね…」

「あんたの眼鏡はカレーの湯気で曇りっぱなしだよ」

「…っく」

 

っく、じゃねぇよ俺の周り何かしか狂いばっかりだよ

 

「まぁ聞くかぎりでは

死徒では無く

神秘の秘匿も行い

不老不死はまぁ魔術師が得てして目指すモノではありますし

それが許せないは魔術師ですしね

私の様な代行者が出る幕では無いかと」

「シャーロック・ホームズのグレイビーボート」

「上司に聞くだけならば」

 

行ってもソコまでかぁ~

 

「ココで定期的に愚痴でも聞いて貰おうかなぁ~

好きなだけカレー食べて良いからさ

何だったらシェフに注文付けていいし

一応俺ココの株主だし」

 

「本当に五歳児ですか?」



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ワカメはは胞子体であり、茎に胞子葉を形成、ここから放出された遊走子が微小な配偶体になり、卵と精子を形成、受精卵が再び大きな胞子体になるらしいよ?

一応最高峰の魔力と魔術の知識及び戦闘能力を有している元吸血鬼のカレー狂と知り合えたから良しとしよう

 

「一仕事終えた後などは食べに来ますのでまた連絡しますね」

 

「わかった、シェフへの注文どうする?」

「次はパンチの有るカレーをとお伝え下さい」

 

「りょ、了解

あ、自己紹介しとらんよ」

 

「あ!わ、私とした事がカレーばかり……

では弓のシエルと呼んでください」

 

弓って名乗っちゃうの?!カレーパワー凄いな?!

 

「僕は間桐慎二、蟲遣いの出涸らしさ」

 

「間桐?もしや冬木の?」

 

「あぁ、第何番だったか聖杯の降臨する町の御三家だよ

衰退したけど」

 

「第726号聖杯ですね、正確には魔術儀式だった筈ですが……

詳しく調べてお伝えしましょう」

 

「じゃあ僕は美味しいカレーの情報をお伝えしましょ「是非お願いします!!!」

あ、はい

このグレイビーボートはそのまま持ってっていいですよ」

 

「ありがとうございます、では今日はこれで」

 

「ではまた」

 

 

 

 

 

 

 

てな事があり橙子さんと合流した訳だが

 

「お帰りなさいませ若様」

 

「勘弁してくださいよー急に別行動したのは悪かったですからぁー」

 

「全くだ、去り際に良く観察してみれば飛びきりヤバいのと絡みおって

肝が冷えたよ」

 

「あ、やっぱり橙子さんレベルになると分かるんですね?」

 

「ありゃ何だ?本当に人間か?あんな魔力量初めてみたぞ?」

 

「埋葬機関序列第七位の弓のシエルさんですって」

 

「…は?」

 

「インドに帰った方が良いカレーキチガイです」

 

「……あまり人の事は言えんが付き合う相手は選んだ方が身のためだぞ?」

 

「大丈夫ですよ、橙子さんは骨董品

シエルさんはカレーで釣ってますから」

 

「本人を前に言う事か?

しかしカレーとはな、あの噂が本当だったとは笑える」

 

「アレは相当でしたね

コレからはカレー情報で釣るので美味しいお店教えてくださいな!」

 

「勿論私にも奢ってくれるんだろ?」

 

「こんだけ買ったのにまだ言いますか」

 

伽藍の堂の事務所スペースは

今回落札したモノで溢れていた

 

「早くコレクションルームに運んで下さいよ」

 

「分かってないなぁ~お前

こうやって手に入れた品を一同に並べて飲む事こそ美酒というものだぞ?」

 

「さいですか

魔術回路たっぷりの義手お願いしますよ~?

そろそろ第四次聖杯戦争も近いんですからぁ」

 

「なんだ?お前参加する気なのか?

やめとけやめとけ、それこそ犬死にだぞ?」

 

「いや、とりあえず近くで見物するだけですよ

コネとか拾い物とか落ちてたら良いなぁ~って」

 

「火事場泥棒かなかなか良い根性してるじゃないか

有る意味魔術師らしい

まぁ貴族思想のヤツには蛇蝎のごとく嫌われるだろうがな」

 

「夜は基本出歩かないですよ

命は惜しいですし」

 

「それが賢明だな」

 

「まぁそろそろお暇しますよ

糞蟲にお使い完了日の報告とお土産で機嫌取らないと」

 

「おじいちゃん子も大変だな」

 

 

 

 

 

 

帰宅しました

なんだか美人二人と喋った後だと我が家の陰鬱としたこと

なんだかソレが落ち着く様になって来てるのが嫌だなぁ~

 

「おぉ、帰ったか慎二

して、お使いは上手くいったかのう?」

 

「えぇ、えっぐい値段しましたけどね

あとコレお土産の蠱毒の壺です」

 

「ほお中々良い物を選ぶではないか

前回の暴言には目を瞑ろう」

 

「根に持ってたんですね」

 

「…まぁよい

そういえばパソコンとやらを使った魔術はどうなっておる」

 

「あぁ、領収書の処理は劇的に早く成りましたね」

 

「……そうか、なにがしか成果を出せば分家扱いでも構わん、励めよ」

 

「わーい特大のアメちゃんだー!」

素直に嬉しいな

 

 

去っていくジジイ

そしてお約束の如く現れるオトン

「おかえり、オークションはどうだった?」

「はい、お父様の名義で参加しましたので組合には多額の献金が入って

覚えも良いと思います

あ、コレ今回のお土産のブランデーの古酒です

こんなにも古い物は表ではまず出回らないらしいです」

 

「おぉ!早速いただくとするよ!」

 

そそくさと自室に籠るパパン

 

まぁ自尊心満足させて酒渡してれば無害だし多少優しいから不満は無いけど

これ子供だったらやざぐれるの分かるなぁ~

ワカメに同情の余地は無いけどな!

 

 

 



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ワカメは生体は褐色であるが、湯通しすると緑色になるらしいよ?

たまにはアタクシの魔術研究の話でもしますか

 

主に装備は魔道具による自衛が主で、属性はまちまち

橙子さんによる監修なので相互作用による誤爆とかの心配は無い

橙子様々である足を向けて寝られない

 

あとは……スパコンとノーパソを連動させて

CADを使った立体魔方陣とか

プログラムやウィルスを走らせるとトリックアート的に混ぜた呪文が発動する様にしたり

Webに催眠誘導仕込んでみたり

まだ電子機器発展期では無いけど

有る意味

知識チートで先駆け取らせてもらって研究に投資したり株で儲けさせて貰ってます

 

「てゆう事で異端審問の専門家であるシエルさんにお越し頂きました

問題ありますかね?」

 

『何ですかその紹介は誰に向けてですか……

まぁ機械技術に関しては蒸気機関の時代から担当部署は存在しますが

最近の電子機器に関してはお座なりですね

魔術に劣るものばかりですから』

 

ほうほう、なら神秘の秘匿だけ気を付ければ良い感じです?

Webだけ気を付けよ、拡散力が半端じゃないしネトウヨが特定大好きだからな

IPアドレスとか細工してるけど

 

「あと術式で相談したい事があるんですけど

あ、基礎的な部分ですよ?」

 

『名家に所属しているなら私の助言など必要無いのでは?』

 

「出涸らしですからね~教育のきょの字もないですよ

あ、この間都内に失われた古代カレーのレシピを研究している店が…」

「善処しましょう」

 

 

 

 

 

 

 

「なんて事があったんですけど、電子機器に魔道具組み込むなら橙子さんに聞くのが一番だと思って

あ、コレ糞蟲の書斎からギって来たヴィンテージのペーパーウェイトです」

「ふむ、なかなか良い品だな

素材もさることながら

長い時間魔術手記の執筆に使われていたのか魔力が染み付いている デザインも悪くないな」

 

この人も骨董品絡むと軽くポンコツになるよな

 

「地下の書斎に入れたという事は私の渡した結界破りは役に立ったということか?」

 

「えぇ、何円かかったか思い出したく無いけど…

これからは魔導書の解析や暗号解くの手伝って貰うと思います」

 

「ふむ、冬木聖杯戦争の御三家の研究資料ならそれなりの価値がある

間桐家の魔術なら私にも有益な可能性が高いしね

私との魔術的取引の商材にもなる

最近は貰い過ぎているからな」

 

「その分義手に色々仕込んでくださいな

それか貸しといて下さいよ」

 

「私に義手を作らせるんだ貸しなど付かんよ」

 

「けど、お高い上に痛いんでしょ?

性能上がるとその分痛んでしょ?」

 

「男の子だろう、多分死にはしないのだから頑張れ」

 

「多分なんだ……」



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ワカメはZEROらしいよ?
ワカメは一応原作突入らしいよ?


来ちゃったよ

来ちゃったよ桜ちゃん

 

「慎二には言っておったが

今日から当家の養子になる桜じゃ

慎二、世話をせよ」

 

「はいはい

おいで桜ちゃん」

 

テケテケテケテケガシッ

「……慎二お兄ちゃんは知ってたの?」ウルウル

 

小走り抱きつき涙眼上目遣いだと?!

かわいい

 

「ごめんね

時臣さんにはやめた方が良いって言ったんだけど…」ヨシヨシ

 

「でも慎二お兄ちゃんが居るなら安心」スリスリ

 

おっふ罪悪感

 

「よしお兄ちゃんと逃げよう

お金なら有る」

 

「何を戯言言うとる

早速蟲蔵に連れてこい」カツカツカツ

 

「え~俺が~?まじか~

 

…桜ちゃんこれからキミは凄く酷い目に合う

お兄ちゃんは助けない

恨んでくれていいよ?」

 

「お父様とお母様に捨てられたのに……

まだ怖い事するの?」

 

「あの糞ジジイは化物だ

お兄ちゃんはまだ逆らえないんだ

ごめんね」ヨシヨシ

「お兄ちゃんが居るなら桜頑張る」ニコニコ

 

そして俺をあんまり恨まないで

英霊とか登場人物に転生してればまだ助けられる可能性あったけど

原作にはパパンが拷問される以外一切接点無い脇役以下だし……

守りたいこの笑顔

守れないこの笑顔

 

レイプ目になるんだよなぁ~

鬱だなぁ~

 

「さ、こっちだよ」

「うん」ニギッ

 

 

 

 

 

「お兄ちゃんココ怖いよぉ…」

 

地下に降りていく

もうすぐ蟲蔵だ

 

「もっと怖い場所に行くし

更に怖い目に合わなきゃいけないんだよ?

だーから時臣さんにはやめた方が良いって言ったのにアノ優雅め」

 

「お兄ちゃん?」

 

「やっと来おったか

遅いぞ慎二」

 

「いや~罪悪感で足が重くて重くて」

 

「ふん知ったことか

桜よ来い」

 

俺の影に隠れる桜ちゃん

 

「じいさんや

やめません?ほらこんなに可愛い子が怖がって…可哀想ですよ?」

 

「えぇい面倒な

ソコで転がっておれ」

ブーーーン チクッ

 

「へっ?

あ……

いだぁあああああああ?!」

またかよ?!

 

「お兄ちゃん?!大丈夫?!」

 

「桜、お主はこっちじゃ」

 

「いや…いやぁああああ!

助けて!助けてお父様!お母様!おねぇちゃん!…痛い!いたいよぉ!」

 

お兄ちゃんも痛いです!

あっ気が遠く……

 

 

 

 

 

………ゲシッ

「いつまで寝ておる起きよ」

 

 

「…っは!

体は?!あ、痛くない!腫れてない!よっしゃ!」

 

「いちいちうるさいヤツじゃな

ほれ、コレを世話してやれ

無駄に毒に耐性など付けおって…つまらん」

 

「ひっく…ひっく…うぇ~~…」

うわぁ~粘液まみれでエグ泣きの桜ちゃん

まだレイプ目じゃない

あ、3日は泣き叫んで4日目に無反応になって

そのタイミングで雁夜おじちゃん参戦だっけ?

 

「ほら桜ちゃん歩けるかい?」

 

「…ひっく…ひっく」

泣きながら凄い形相で睨まれてます……

何かに目覚めそう

キモいし痛かったし処女失ってPTSDだろうけど

ほら、腐り落ちたりしてないし……

罪悪感がぁ~~~!!

 

「ほら、おんぶしてあげるから乗って」

「…ひっ」

あ、手を差し伸べたら身を引かれました

背中見せたら恐る恐る乗ってきた

おうふ、ネバネバする…ってイタタタタ

めっちゃ爪立てて来るじゃん?!

 

……まぁ当たり前だよなぁ~

 

「……六歳児に五歳児背負ってこの階段はえぐい」

あ、首は絞めないで桜ちゃん



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ワカメは……もう豆知識検索するの面倒だから適当でいいよね?

屋敷に帰って来ました

 

「ゼェーハァー…ゼェーハァー…キツイ」

何とか階段上りきりました

あと首が爪跡だらけです

 

めっちゃ嫌がれながらお風呂に入れて体と髪洗って今髪の毛乾かしてあげてます

ドライヤーの音にまじってすすり泣く声が……

撫でて見るも帰ってくのは睨み顔

 

「一人で寝れるかい?」

 

「………」

 

うん、無理矢理布団入って抱きしめてしんぜよう

このまま嫌われるのは将来的にヤヴァイ

最初はめっちゃ殴られたけど

背中トントンしてたら寝ちゃいました

寝顔かわええ

因みにココまで会話無しです

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ

「いつまで寝とる

慎二、桜を連れてこい

これからはお前の役目じゃ」

ビクゥッ

「…ひっ、いやぁああぁあ!」

 

「ふむ暴れては童の力では無理か……」

チクッ

「え……」ドサッ

「地下で待つ、早う運んでこい」

「まじかー」

 

せめて桜ちゃんの意識も落としてくれよ~

めっちゃ怯えてこっち見てるじゃーん

 

「……恨んでくれていいよ」

 

階段を降りていると喋れるまで回復したのか桜ちゃんが

「……ねぇ?なんでこんなに酷いことするの?」

 

「間桐の属性に桜ちゃんを染めるため…らしいよ?」

 

「…やだ、痛いのも怖いのもやだ…助けてお父様…お母様…お姉ちゃん…」

 

「はぁ……んじゃココで休むか

もしかしたら今日無しに成るかもだし」

 

桜ちゃんを降ろして膝枕をする

 

「本当に?もう痛い事しない?」

 

「いや多分無くならないこれから毎日アレだと思う」

 

「ぐす…ひっく…」

 

お兄ちゃん何かに目覚めそうだよ

 

ブーーーーーーン

ガサガザガサガサガサガザガサガサガサガザガサガサガサガザガサガサガサガザガサガサ

 

「うぇ?」

階段の上からいやーな音が……

 

「「……ひっ!?」」

 

あの糞ジジイ蟲で追い立てやがった?!

「ヤバいヤバいヤバいヤバい?!」

 

桜ちゃんをお姫様抱っこで階段を駆け降りる

 

 

 

 

 

 

ズダァンッ

「はぁはぁはぁはぁ……死ぬ死んじゃう」

 

「なんじゃ、生きておったか

つまらん」

 

殺してぇ~~

お陰様で身体中傷だらけの刺されまくり………

「いだぁああああ?!」

あ、意識が…

もしかして毎回このぱたーん??

 

 

 

 

 

 

「…ぃちゃん…慎二お兄ちゃん起きて」ユサユサ

 

「ぬ、今度こそ死ぬかと思っとったがしぶとい小僧じゃの」

 

おはようございます!

左腕が動きません!

 

「桜は任せたぞ慎二」カツカツカツ

 

 

「……んじゃ帰ろうか」

 

「…うん…ひっく」

 

地上に帰って以下同文

 

一緒に寝る前の抵抗は無くなったけど

まぁ~泣くこと泣くこと

 

 

 

三日目

今日は自分達で地下に向かって歩き始める

手を繋いで階段を降りる

昨日の蟲の大群に追われたのが二人ともトラウマなのか足は止まりません

 

まぁ後ろに涙とハイライトの消えた目が……

 

 

 

 

 

「お待たせしたした鬼畜おじいさま

所で左腕の感覚が無い上に紫色なんですけど」

 

「ふむ、完全な免疫では無かったか

まぁ毒は配合を変えておったしな

喜べ桜に試すまえに貴様で試してやったのだ

兄の面目躍如だろう?」

 

うっわぁ~殴りてぇ~

「うっわぁ~殴りてぇ~」

 

「ほう?よう言うた

また褒美に殴らせてやろう」ニタニタ

 

「では御言葉に甘えて

 

ゴッドブロォオオオ!!!」

 

左でアッパーー!

 

ボロッ

 

「腕取れとぁああああ?!」

 

「…ひっ」そんなに引かないで桜ちゃん

 

「ふむ、よかったのお

今日は毒で苦しまずに済むぞ?」

 

「えぇ~コレ付け根どうなってんの?見たくねぇ~~

まーた肘から先無くなっちゃったよーー…」



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ワカメは両手が武器になるらしいよ?

腕が取れちゃったよーー

 

まぁ片手でおんぶは出来るけど

 

「ねぇ、何でお爺様に逆らったの?」

 

「いや定期的に逆らってるよ?

言いなりは癪だからね

まぁその度孫虐めてたのしんでやがるけとあの糞ジジイ」

 

「痛くないの?」

 

「今回は感覚無くなってる系だから痛くは無かったかな?

まぁ喪失感と罪悪感は山盛りだけどね…はははっ」

 

 

「そう……」

 

地上に戻って以下同文

 

寝る時に桜ちゃんが背中擦ってくれました

 

翌日は桜ちゃんを地下に送って

橙子さんの所に直行

今日は雁夜おじさんに任せた

 

「てな事があって色々辛いので慰めて左腕下さい」

 

「私に甘えるな

お前は同じ過ちを繰り返してバカなのか?

土産は?」

 

つらたん

 

「……オネショタは夢のまた夢か

今日は冬木聖杯戦争の過去資料っぽい物を持ってきたので解読しましょう」

 

橙子さんに貰った布?の魔道具つかって直接触ってません

どんな呪いかかってるかわかったもんじゃ無いし

 

「ふむ、コレは周りに居る使い魔が襲いかかって来る類いのトラップだな

解呪するぞ?」

 

「はいお任せ……ぎぁあああああ?!」 

 

「ん?何を……あぁ産み付けられた卵が孵化してるのか

このままじゃ死ぬな

しょうがない摘出してやるからこっちの部屋に来い」

 

「…は、運んで」

 

「しょうのないヤツだな」

 

 

 

 

 

 

いだがっだぁ~

「何で麻酔弱めなんですか!?」

 

「少しは学べ

あとは、右手の接続用の訓練だ

今日の比じゃないぞ?

 

よし、左腕の処置と接続も終わったぞ」

 

「ありがとうございます

あ、コレお土産の……」

「ふむなかなかの……」

 

「あぁそういえば右腕が仕上がったが、左腕もセットで運用するならコンセプトから練り直すか?」

 

「あぁ~どうしましょうかねぇ~

変に武装しない方が良い気もしますまし

練り直しかなぁ~」

 

「ふむではどうする?

仕込み武器も大分厳選し直しになるぞ?聖杯戦争は近いんだろ?」

 

「えぇですけど英霊が半端じゃないのでたぶん右手だけ付けても変に警戒されるかも?」

 

「これだけの礼装でも無意味か……

まぁ元々のお前の戦闘能力にも疑問が有るしな

いまだに聖杯戦争に関わるつもりなのか?

腕の事といい破滅願望でも有るのか?」

 

「あら、心配してくれるんですか?」

 

「巻き添えはゴメンだからな」

 

「さいですか……」

 

決してツンデレでは無いのが残念な所です

 

「で、魔術回路って左腕はどうします?

属性もどうなるか知りたいですね」

 

「属性は前に説明した右腕と同じ様に"操作"だ

私も用意し易いし、お前の家系にも合っているから妥当だろう」

 

「秘密兵器は増やしたいですね~

出来れば自分でも手を加えたいので余白部分も増やしたいですし……」 

 

「そうなると武装は増やせないが、私のルーンで強化をしてやろう

秘匿している技術でもないしな」

 

てか貴女が広めた技術でしょうに 

 

「今の両手って完全に五歳児のスペックですっけ?」

 

「そうだが、不満か?

必要ならば調整するが…」

 

「一つ思いつきまして……」

 

 



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ワカメの叔父さんはワカメじゃ無いらしいよ?






家に帰るとサラサラヘアーが居やがった

「……慎二君か、お帰り

桜ちゃんとは仲良くしてるかい?」

あ、桜ちゃん完全にレイプ目になっとる

やっと大人が来たと思ったら無力なんだもんなぁ~

 

「お兄ちゃんお帰り……」テクテクぎュ

はいかわいい

「あれ?左腕が付いてる…?」

 

「高性能の義手を付けて来たんだ、ほら、着脱式」

右腕を外して見せる

 

「右もなんだ…やっぱりお爺様に逆らっちゃだめなんだ…」

 

「桜ちゃん!そんな事はない!そんな事は無いんだ!」

 

ん~~偽善者の香り

いや、結果が付いてくるなら偽善も良いとおもうよ?

けど未来的に無駄死に処か巻き添え多数じゃん?

 

「慎二くんもその腕は……大変な目にあったんだね…叔父さんが解放してみせる…!」

勘定にはいってるの?俺

 

 

解放といえばパパンが留学しないかって言ってきたな

まぁこれだけ魔術にズブズブだからか

後学の為に留まりたいって言ったら二つ返事でOK出た

ウェイバー君辺りには接触しときたいからな~将来の為に

 

「聖杯戦争に参加するんですか?」

 

「あぁ、これから一年かけて修行をするんだ」

 

かつかつかつ

「ほう二人は面識があるのか

ならば紹介は不要じゃの?

慎二よ世話する人間が増えたぞ?嬉しかろう?」

 

「わーい老人介護の練習ですかね?」

 

「なっ?!そんな口を利いたら!」

 

「ふん、二本も腕を失っても懲りんと見える」

 

「二本だと?!どういう事だ吸血鬼!?」

 

「お前には見てもわからんか

慎二よ見せてやれ」

 

両腕前腕を両脇に挟んで外す

 

「なっ?!子供に何て事を!!」

「そうだそうだ~虐待だぞ~」

「…慎二くん?」

「…お兄ちゃん?」クスッ

 

おお桜ちゃんブラックジョークの理解が早い

 

「まぁ、冗談はさておき

義手で不純物はないですし

お金はありますし

特に不自由は無いですよ?」

 

「…まぁ本人が言うなら…納得は出来ないけどな」ギロリ

 

「カッカッカッならば修行に励むことじゃな雁夜よ」

 

「言われずとも!」

 

…雁夜おじさんめんどくせぇな?

 

「まぁいいや

晩御飯かってきたんで皆でたべましょ」

 

夕飯の席はまぁ痛々しかった

必死にしゃべる雁夜と無気力に返す桜ちゃん

まぁもう少し日数が経てば桜ちゃんが対応してあげるんだろうけど

 

茶番だよなぁ~

まぁ混じって笑顔を振り撒いて幸せなフリはしますけど

 

 

 

 

桜ちゃんに半休が出たので二人で公園に来ました

えぇ、皆で遊んだ公園です

桜ちゃんは希望半分怖さ半分って感じ

 

遠くに葵さんと凛ちゃんが見える

あ、こっちに気付いた

あ、いそいそと帰ろうとしてる

 

メーガーホーンー!

「あー!せっかく公園にきたのになーー!妹の勉強をみないとなーーー!

他の子とは遊べないなぁー!

ベンチから動けないなーー!」

 

どうだ?

お、二人で困った顔してる

桜ちゃんはキョトン顔

押しきってしまえ

 

テーブルに付いて勉強道具を広げる

 

あ、二人帰ろうとしてやがる

「あー!あー!勉強に集中して周りが見えないなーー!

他の子供が遊んででも!誰かわからないなーーー!」

 

お?伝わった?……よし、もとの位置に戻って遊びはじめた

お互いチラチラ見てるけど

「桜ちゃん、見ちゃだめ

ギリギリ近くに居るのが精一杯だよ」

 

「……うん」

寂しそうに笑うなぁ…

かわいい

 

 



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ワカメは優雅じゃないですよ?

休日は公園でお勉強&接触しない遠坂と間桐の交友会は続いて居たんだけど……

 

「慎二くん、少しいいかい?」

 

空気読めや優雅

桜ちゃん無視されて泣きそうやろうが

 

「はい、いいですよ」

 

 

少し離れた所で優雅と二人きり

 

「まずはありがとう

桜と凛に気を遣ってくれて

だが取り決めでは極力接触は持たない約束だった筈だ」

 

「良いじゃないですかお互いに目も合わさずに運動と勉強してるんですから

お爺様にも止められてませんし」

 

なんだったら幸せとの落差を楽しんで調教してやがるからなあの糞蟲

 

「そうか間桐翁と当主が何も言っていないなら仕方ないか……

ありがとう、桜の元気な姿を見れてよかった」

 

いやいや身体中に蟲の痕跡あるやんけ

アレ見てその反応てまじか優雅魔術師よ

あぁ、ちゃんと当主を継ぐ為の修行だと思ってるのか…

単なる胎盤としての調整ですよ?

 

「今すぐにでも養子を取り消した方が良いとおもいますよ…」

 

「君はまだ…

次期当主の座を奪ってしまったのは申し訳なく思っているが

君に魔術師の才能は見て取れない

此方も恩があるとは思っているが、桜には天与の才があるとおもっている

何が不満なのだね?」

 

実験台なのとドS糞蟲の憂さ晴らしにされるからだよ糞優雅

 

「いえ、僕の個人的な感想です

失礼しました」

 

「御三家同志、切磋琢磨していこうではないか」

握手したくねぇ~

ガシッ

「一応兄として支えて行こうと思います」

 

「……ん?この腕は?」

あべ、流石に触ったらわかるのか?!

 

「ふむ、君も非才の身ながら魔導を進んでいるのだね

その志、尊敬に価する」

 

いや只の虐待の結果ですが?!

 

「は、はぁ?ありがとうございます?

僕はお褒め頂かなくて結構ですので

この公園の一件はお許し頂けないでしょうか?」

 

「……凛が見習いの域を越えるまでならば許可しよう」

 

まぁお前の来年死ぬけどな!

助ける気無いけどな!

現実問題無理だし!

 

優雅が死んで葵さんがボケたら凛ちゃんは公園には来ないだろうから、実質一年間だけだろうなぁ~

 

「ありがとうございます

それでは勉強に戻りますね」

 

「待ちたまえ、君のその腕は一体…」

 

「禁則事項です♪」

 

「………?」

 

 

 

 

 

 

 

さて鬱な時間です

雁夜おじさんは一日中ドS糞蟲に攻め尽くされて息も絶え絶えです

て言うか息も絶えそうじゃね?!

 

「ふむ慎二を基準にやり過ぎてしまったのう」

 

「雁夜おじさん?!」

 

桜ちゃんは優しいなぁ~

雁夜おじさんもきっと本望だよ

 

「……俺の魔道具で癒せって話です~ね?」

 

「そうせねばお前の叔父が死ぬ事になるぞ?」

 

「俺の持ってる回復礼装って使い捨てなのになぁ~…」

 

「桜には湯水の様に使っておいてよく言うわい」

 

まぁそりゃあ逃げた人と逃げられない幼女ですもの

 

「あいあいさーお世話しますよ」



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ワカメはお世話をするらしいよ?








どうもこんにちわワカメです

僕の最近の生活を紹介しましょう

 

蟲蔵でヌルヌルネバネバになった二人を癒す

以上

 

もうドンだけ虐めてんの糞蟲ジジイ

二人とも毎回瀕死やんけ

治癒の魔道具の消費がやばい

使いきりじゃなくなると急に値段跳ね上がるけど、何回でも使える治癒の魔道具買わないとかもしれん

 

まぁ疲れはててる桜ちゃんと寝るのは役得だけど…

こちとら精通もしとらん六歳児やぞ

毎日こき使われて嫌んなっちゃう

プンプン

 

あと休日は公園で遠坂家と距離を取ってお勉強

日課はそれくらいかな?

 

そろそろ橙子さんと相談して治癒魔道具オークションとか行かないとヤバイかな

シエルさんにも儀式魔術がないか聞いてみよう

 

頼れる大人が二人も居てよかったぁ~~…対価ありきだけど

 

 

「橙えも~ん!!!

良いウィジャ盤手に入れたんだけどさぁ~?

相談乗ってくんない??」

 

『何だその呼び名は?

ウィジャ盤なぁ~……最近は骨董熱があんまりでなぁ~』

 

おい?!

あぁ~てんのそういえばいろいろ興味が移る人ってあったなぁ~

 

『お前と会って再燃したが、一通りコレクションも充実したしな

目も肥えたからそろそろ十分かもしれん』

 

今までがラッキーだったか?

いや、不幸の星の下に生まれてんだから多少ラッキー位で納得できるもんか

 

「えーー次の橙子さん釣れる餌は何ですかぁー?」

 

『相変わらず良い度胸してるな?

しばらくは仕事をしたい気分だな』

 

そういえば殺人考察まで数年だっけ?

…凄い嗅覚してんな、これが天才ってか世界に選ばれた人間って事かね?

定期的に自分を占ってるとか?

なんか乙女チックだな

 

『だから暫く骨董品のオークションは遠慮しておこう

特級のレア物ならいつでもウェルカムだがね?』

 

「さいですかぁ~

まぁ神秘を貯め込んで居るってなると自ずと骨董品になりますからねぇ~

…面白そうな仕事探せる程のコネはまだそっちの世界には無いしなぁ~」

 

『やりたい仕事は自分で選ぶ主義でね?

領収書の整理ならいつでも歓迎だが』

 

「えー?画像取り込めば半自動で表計算する仕様にしたじゃないですかぁーー!」

 

『良く解らんし面倒だ』

 

「さいですか」

 

『あぁ、義手は近々仕上がるから楽しみにしていろ

土産は骨董以外でよろしく』

 

「ハイ喜んでー!

あ、治癒の魔道具欲しいんで発注して良いですか?」

 

『ふむ、それぐらいならオークションに付き合おう

手製の物を売ってやってもいいぞ?

私も近々必要な気がするから準備しておきたい

治癒、回復はなかなか高度な術式だから応相談だが』

 

「……覚悟しときます」

 

 

 

 

 

 

「シルえもーん!!!

家族に衰弱死しそうな人が多いよー

助けてー!」

 

『私の名前はシエルです

少し資料を漁りましたが間桐の魔術は相変わらずの様ですね

どんな魔術が知りたいんですか?

 

あ、この前送って頂いたスパイスは凄く良いですね

ルーの自作が楽しくて楽しくて

追加で送って頂いてもいいですか?』

「インドに帰れ」

『ソレちょくちょく言いますけど私に喧嘩売ってます?』

 

コッチは安定のカレー狂で安心するわ

 

「……え?スパイスってkg単位で送りませんでしたっけ?

もう使いきったんですか?」

 

『何をいってんるですか?』

そうだよね流石使いきれる量じゃ

『そんな少量などとっくに使いきってるに決まってるじゃないですか?』

「インドに帰化すればいい」

 

 

 



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ワカメは下準備を進めるらしいよ?

辻褄合わせが多いとか言うな
エタるぞ


どうも、市と県の議会や教育委員会やらに多額の献金をしているワカメです

 

近代都市化の為の保安って名目でゴリ押ししてた冬木市内の監視カメラ設置が始まりました

とりあえず駅周辺を重点的に

 

凛ちゃんに死なれると未来がヤバイからね!!

 

地下一階で閉業していて未撤去のbarの情報も集めてるし

 

けどアサシン、てか愉悦神父(未来形)が雁夜おじちゃんに首ったけだからなぁ~

あんまり気にしなくても良いと思うけど…… 

今のところバタフライエフェクトは無いと思うけど

 

  天から

  (辻褄合わせが多いとか言うな

  エタるぞ)

 

って電波を受信したい気がする……

そんな~

初心者が書いてる二次小説じゃないんだからぁ~

フラグ回収忘れたり支離滅裂な訳無いじゃないですかぁ~

 

 天の声

 (忘れろ)

 

…っは?!俺は今なにを?!

何かメッタメタだった様な……

 

この新しく買った回復用の水たばこ型魔道具のせいだろうか?

イケナイモノナンテスッテナイデスヨ?

一応言っておきますがニコチンは入ってむせんこういう事も出来る装置です

 

煙に効果があるらしいから部屋を締め切って煙い中でパソコン弄ったり、

魔導書読んでるとか良い感じに怪しくない?

リラックス効果のハーブとか色々調合したからヤバイ煙に……げふんげふん

 

何かを受信したい時はこのフレーバーで一人で瞑想でもしよう

瞑想ったら瞑想です

中近東の魔術師っぽいし

 

トントン

「…慎二お兄ちゃん?入っていい?」

 

「ん?桜ちゃん?

ハイって……入っていいよ~」

ガチャ

「何だかモヤモヤしてるね、けど何だか良い匂い…」

 

まだ君には早いよ?!

 

「どうしたの桜ちゃん?」

 

「あのね?お兄ちゃんの血を飲ませて貰えってお爺様が……なんでだろうね?」

はいかわいい

 

「魔術に触れているから多少なりとも魔力が混じってるはず

って言ってた

無いよりましだって」

 

セリフだけ抜粋するとヤンデレだな

「桜ちゃん言いなおしてみようか?」

 

「お兄ちゃんの血、飲ませて?」

はいこわかわいい

ヤンデレの天才ですな

 

「おいで、儀式でマナを込めるから見せてあげる

綺麗だよ?」

 

天井のレーザー照射機にデータを送って床に魔方陣を映す

レンズに触媒を塗ると発動出来るんだなぁ~これが

 

…水たばこでスモッグ焚いたみたいになってるトコにレーザーだとクラブかライブみたいだな

 

「うぇ~い」

「う、うぇ~い…?」

 

「こほん、正しやり方じゃないけど

この魔方陣に起動用の魔力が込められた触媒とお兄ちゃんの血をおくと発動するんだよ」

コトッコトッ

 

まぁ普通起動には自分の魔力使うけどまだ義手にさえ魔術回路ないからね

 

魔方陣が強く光り風が渦巻く

 

「うわぁ~…綺麗…」 

煙が良い雰囲気出しすぎ

 

現象が収まる

 

「はい、出来たよ」

 

「ねぇお兄ちゃん、今のが魔術なの?」

 

「一応、桜ちゃんの普段の修行も魔術なんだけどね……」

ナデナデ

「うん、お爺様が言ってたけど

私も綺麗な魔術がいいなぁ…」

袖をキュッ

はいかわいい

 

「使わせてはあげられないけど

見せるだけなら幾らでも見せてあげる」

「うん…ありがと」

妹フェチになりそう



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ワカメはお父さんと叔父さんとお爺さんには冷たいらしいよ?

今日は介護の日です

 

「お父様、あんまりお酒ばっかり落札しないで魔道具にも入札しましょうよ」

まぁロイヤリティが入るから印象良くなって無駄では無いんだけど

 

橙子さんが付き合ってくれないから鶴野お父様と骨董品オークション

これでも古美術商界隈では有名なのよ?

天才少年扱い

それか外見誤魔化してるショタ野郎扱い

 

「慎二、あんなに良い古酒は買っておいて寝かせるものなんだよ?」

 

お前飲むだろうが

 

 

 

 

何て事があったけど無事お目当ての出品は落札できた

秘密兵器ですよふっふっふっ

 

「おっ爺様~!お土産ですよ~!」

 

堅焼きごく厚煎餅を差し出す

 

「嫌いではない」

 

受け取るジジイ

予想した反応と違う

 

「あ、あと牛鬼の爪ですって

本物か知らんけど」

 

「ほう、なかなか良い品ではないか

褒めてやろう」

 

「代わりに雁夜さんの改造?修行?緩めてよ

その分桜ちゃんにリソース回したいから」

 

「来年に迫った聖杯戦争に耐えるにはもう少し改良せねばならん」

「どーせ使い捨てでしょ?」

 

「…お主の看護の甲斐あって延命も見えて来たぞ?」

 

え?めんどくさ

生き残られてもロリコンオジサン誕生するだけじゃんタチ悪い

糞蟲の手駒になって状況悪化の未来しか見えないわい

 

「間桐から逃げた……てゆうか俺は見捨てられた感じで興味持たれなかったのに

惚れてる人妻の子供の為に命掛けてる親族って…

普通嫌いになるでしょ?」

 

「ふむ、たまに年相応の事を言いおる

お主の貢ぎ物も良い数になったしの

よかろう、桜を万全に整えて見せよ」

 

「そっちは喜んで

悲劇の少女を愛でてる時点で血脈を感じるなぁ~…

いやだなぁ~」

 

「名家の血を一応は引いているのじゃ、感謝せい」

 

少しずつ暴言に慣らしたお陰か微妙な嫌みなら反応しなくなったな、この糞蟲

 

「お爺様が天寿を全うされればとっても幸せな家庭にして見せますよ?」

はよ死ね

 

「……あまり調子に乗っていると五体が更に減るぞ?」

「おー怖い怖い」

 

 

 

 

 

「雁夜おじさんご飯ですよ~

桜ちゃんじゃなくてゴメンね~」

 

「……あぁ…慎二か…今…食欲が無いから……置いておいて…くれ」

「いや良いから食べましょうね」

どうせそうなるだろうと思ってミキサーで流動食にしてきたよ

 

「食べやすくミキサーかけて来たんで飲んでください」グリグリ

「わ…わかったから…ゆっくり…」

 

「慎二……桜ちゃんの様子は…?」

そういえばいつの間にか呼び捨てだなロリコンオジサン

 

「相変わらず目に光がありませんよ、俺が回復魔道具なんて買ったばっかりに修行もキツくなってますし」

 

「なっ……なんてことを!」

 

うるせぇよお前に使ってたよ

 

「俺には…使わなくていい

桜ちゃんを…回復させて…やってくれ」

ハキハキしゃべれよ戦場カメラマンかお前は

ワンチャン本当に戦場カメラマンの可能性あるんだよなフリーライター

 

「ほら食べないと最低限の回復もしませんよ」

「モガッ」



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ワカメは改造人間らしいですよ?

今日は橙子さんに改造される日です

 

「あ"~怖いよ~痛いのやだよ~」

 

「よーしよしよしもの凄く痛いので覚悟しましょうねー」

 

「わーい優しくなーい」

 

「今さら何をいっている

片腕だけだったのを間桐翁の怒りを買って苦痛を二倍にしたのはお前だろう」

 

「保険ききます?」

 

「ウチそういうのやってないんで」

 

「麻酔は?」

 

「自身の体に魔術回路があるならば多少の痛覚軽減も出来ただろうが

完全に外付けの回路だからな

パスが上手く繋がらない可能性があるからな

まぁ楽しめ

因みに気絶できる類いの苦痛ではないからな」

 

「痛覚を快楽に変える魔術とかは?」

 

「…その発想は無かったな

面白い、将来的な懸念は色々有るが何事も試行錯誤だ」

 

「いや、冗談だっだんだけど?」

 

「吐いた唾は飲めないぞ?」

 

「……いやん」

 

「飛びきり気持ちよくしてやろう♡」

 

欲しいのはこんなタイミングじゃない…

 

「おそらくスイッチは性的興奮に成るが、よかろう?」

 

戦闘中常に勃起ですか?

 

「……まぁ一般人な僕は廃人になりそうなので

まだ色狂いのがましかなぁ~」

 

「じゃあ繋ぐぞ」

 

「ちょっまっ?!

ん"ん"ー?!ぎも"ぢぃぃいいいいいいいいいいいい?!」

 

 

 

 

 

 

 

「もうお婿に行けない……」

 

「とりあえず狂っては……元からアレだから分からんな」

 

「橙子さん、今回しっかり仕事だから、お願いだから真面目にやって」

 

「腕の方は完璧だ

流石私だけの事はある

一度接続したから同様のモノであれは付け直しても負担は少ないだろう」

 

 

「ゆくゆくは明らかに人のじゃない腕とか付けたい」

 

「魂の拒絶反応が怖くなければ試すといい」

 

「なにソレ怖いよ」

 

「自意識というのは意外と侮れないものさ」

 

「ところで、スイッチは性的興奮とか不穏な事言ってたけど

アレまじ?」

 

「お前次第だな

起動してみろ」

 

スイッチ…スイッチ…

 

「よく分かんないっす」

「だろうと思ったよ

私と手を繋げ」

 

あ、何か流れて

やん、きもてぃいい

 

「あっ…んっ」

「変なこえを出すな馬鹿者

ほら起動出来たぞ

この感覚を忘れるなよ」

 

「……完全に性的興奮がスイッチですありがとございました」

「どういたしまして」

 

いやちが…ちがくないけども…

 

「因みに私の秘術が使われている超一級品だからと言って売ろうとか取引材料にしようとは思わない事だな

セルフギアスが作用するからな」

 

そういえば署名したわセルフギアス・スクロール

 

「奪われそうになったら破壊しろ 

自爆装置はサービスで付けておいた」 

 

「それ俺ごと逝っちゃわないヤツですよね?!」

 

「起動させたら十分離れろよ?」

 

「マッドめ」

 

「お前には言われたくないな

しかしこんなに色々詰め込んだ義手は初めてだ

楽しかったよ」

 

「まぁ聖杯戦争に参加する訳じゃないですけど、ウロチョロする予定ですからね」

 

「よくやるよ」

 

「橙子さんも一緒に行動してくれると安心なんだけどなぁー

スッゴい拾い物とかあるかもしれないなぁー」

 

「聖堂教会と魔術協会が監督する大規模魔術儀式など関わりたくもない」

 

「ですよね~」

 

 

「肝心の魔術回路だが

片腕2本ずつ計4本だ

魔力量は大したこと無いが

お前の場合は礼装を起動出来れば問題あるまい?」

 

「すくなくない?」

 

「時計塔の新興の家系なんかにはざらに居る本数だ

外で迂闊に言うと殺されるぞ?」

 

そうでした回りがエリートとか突然変異とか名家でした

我が戦力は桁違いではないか、下に

 



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ワカメは本格的に原作突入らしいよ?

「おぉ慎二帰ったか

随分と面白い腕になったな」

 

「流石妖怪、一目で分かりやがりますか

高かったんだからあげませんよ」

 

「属性は……操作か

間桐の魔術を学ぶ気になったのか?」

 

「勘弁して

分家として細々とやっていきますよ」

 

「ふん、もともと貴様には力不足じゃわ

雁夜を蟲蔵まで連れて来い、桜とウダウダやっている様じゃからな」

 

「実質別れの挨拶なんだから待ってあげれば良いのに」

 

「お前が暇潰しに付き合うてくれるのかの?」

 

「よんできまーーす」

 

階段上でまた四人で遊びに……とかやってるよ

俺さらっと除外されてるし

桜ちゃんも俺入れてくれないし

……ぐすん

 

「雁夜さーーん!ジイさんが焦れてますよーー!」

 

「あぁ、今行く」

逝ってこい

 

 

 

 

 

「やっと来たか遅いぞ

雁夜よ、今宵は聖杯戦争に向けてサーヴァントを召喚して貰う

慎二よ後学の為に見学させてやろう」

 

また何か企んでるのか?糞蟲め

 

いや、流石に聖杯戦争関連だし真面目にやるか

 

目の前で原作通りの場面が流れていく

作者がめんどくさがって描写が雑な訳ではない

無いったら無い

 

そういえば原作だと同時に召喚してたっけ?アニメの演出だっけ?覚えてねぇや

 

…天秤の守り手よ!」

 

考え事してたら召喚おわってる…見逃した…ショック

 

無事バーサーカーランスロットを召喚したらしい

 

「ふむ中々のサーヴァントを召喚した様じゃの」

ドサッ

 

雁夜さんダウン

バーサーカー霊体化

 

「慎二よ

雁夜を運んでおけ」

 

「アイアイサー

そういえば聞いてなかったけど、聖杯戦争中ウロチョロしていい?お爺様♡」

 

「スパイでもして貢献するのか?」

 

「ハッ!得た情報は厳選に厳選を重ねてご報告申し上げるかもしれません!」

 

「……許す

間桐を裏切る様な真似をすれば分かっておろうな?」

 

「蟲の餌でしょ?

裏切るにしても桜ちゃんは連れて行きたいし

今んとこ考えてないですよー」

 

「今の所か…カッカッカッ楽しみにしておこう」

 

どーせ俺の企みなんか破った後でどう追い詰めてやろうかとか思ってやがるな

 

「慎二…君も…桜ちゃんを助けたいのか?」

 

「いや、どっちかって言うとジジに死んでほしい方が強いかなぁー

天寿を全うする気なさそうだし」

 

「…そうか」

 

あぁお前も魔術師なんだな的な反抗しやがりましたよこのオッサン

 

「協力…しないか?桜ちゃんを…助ける為に…」

 

「割に合わないし、まだ死にたくない」

 

「…っ!離せ!お前の肩なんか借りてたまるか!」

 

「まぁまぁ大人なんだから嫌々渋々命令聞きましょうよ、どーせ二人して聖杯戦争で使われるんだから」

 



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ワカメはスパイをするらしいよ?

アニメスタート致しました

ZEROの世界は筆者が

先に救いがあるなら遠慮無く絶望させられるとか言ってた世界です

 

おー怖い怖い

 

基本的に夜は桜ちゃんのお世話と添い寝に徹して

昼にウロチョロする予定です

 

では

コンコン

「こんにちわー遠坂時臣さーん

スパイのお届けでーす」

 

ガチャ

「……慎二君、凛は暫く留守にしているよ

君も避難するべきだと思うが?」

 

「…本当に出てきてくれるとは思いませんでした

あ、はいコレお土産です」

 

ピジョンブラッドルビーの透明度の高い所をプレゼント

キャラットの大きいヤツだと歴史変わってまうからそんなに大きく無いけど使い勝手の良いらしい物を厳選しやした

 

「間桐翁も君を戦力とは考えて居られないだろう

紅茶くらいならば御馳走しよう」

 

 

チョロチョロチョロチョロ

「アールグレイで構わないかな?

……それで何のスパイに来たのだい?」

 

優雅な対応は子供の相手をする事らしい

 

「あ、ありがとうございます

優雅な味がしますねー

 

で、お話なんですが

聖杯戦争の研究レポートを作ったんですけど

時計塔のロッコ・ベルフェバン召喚科学長に送っても構わないか一応御三家に許可をとろうかと」

 

「…ふむ、門外不出の儀式などでは無いのももちろん

遠坂の秘伝が含まれてる訳ではないのだから咎める要素は見つからないね

許可しよう」

 

「でしたら時計塔のコネクションを凛ちゃんにお譲りするお約束を前提として情報の取引なんかしません?」

 

「些か皮算用が過ぎるとは思わないかね?」

 

「皮算用程度の情報でいいですよ

大した期待もされてないでしょうし…」

 

「…ならば聖杯戦争の基本知識や教えても構わない粗末な情報を教授してあげよう

お土産分のお返しはしないと魔術師としての矜持に反するからね

 

だが、

勿論君も知っているとは思うが、昨晩アサシンを私のアーチャーが仕留めた

戦端は開かれているのをゆめゆめ忘れない事だね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「色々ご教授ありがとございました

取引という形なら何かお手伝い出来ると思いますのでご連絡下さい

あ!あと、夜ではなく基本的に昼しかウロチョロしないのでお目こぼしお願いします」

 

「それ位なら構わないよ

安全は保証しかねるが」

 

度が過ぎたら暗殺コースかな?

 

「では失礼します」

 

 

 

 

 

 

 

次はアインツベルンか

事前に息子が交渉に向かう的な連絡を入れれてはいるけど…

 

 

あ、森で迷わずに城まで来れたわ

多分結界抜けさせて貰えたな

一流の結界なんだろうなぁ~在るのさえわからんかった

 

「すいませーん!間桐から来た者ですけどー!」

 

視線を感じる第六感なんぞ持ち合わせていないけど多分、狙撃準備万端なんだろうなぁ~

 

ガチャ

「アナタが間桐の交渉役?

…まさか子供が来るなんて」

 

おっふ美人三人出てきた

内二人が経産婦とは思えんね

 

(『舞弥、ボディチェックを

爆弾に気を付けるんだ』

『了解しました』)

 

「動かないで」

 

綺麗なお姉さんに体を撫で回される

最高ですね

 

あと、舞弥さん何でメイド姿?

あ、使用人ムーブですか大変ですね可愛いです

 

(『大丈夫です』

『では交渉を』)

 

「間桐がアインツベルンに何の好条件をするというの?」

 

アイリさんがマスター役だもんね

 

「いや、申し訳無いんですけど聖杯戦争に関する交渉とかじゃ無くてですね?

しかも間桐の一門としての交渉でさえ無くて……」

 

「ならば話す事はありません

早々に立ち去りなさい」

 

アイリさん優しいイメージあったけど無関係な人間にはそんなもんよね

 

「アイリスフィール、話だけでも」

あら、騎士王さんは子供に優しい

 

「因みに見た目も魔力も偽装してない正真正銘のお子ちゃまです」



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ワカメはスパイするらしいよ?2

(論文作成とスパイ活動の許可をわざわざ御三家に聞いて歩くとはね…子供の分家でも流石魔術師と言った所か

狂っている

色々利用は出来るかもしれない)

 

(『アイリ、

こちらへの情報提供を前提にして許可してやってくれ』)

 

 

「論文は許可します

ですが冬木を歩き回るのは許可出来ません

今すぐ市外に避難なさい」

 

(『アイリ?』

『だって切嗣、子供なのよ?イリヤと大して変わらない……』)

 

ママン…母性を感じるよ

バブみが深い

 

「やーだーやだやだやだやだ!

英雄見るんだーー!一流の魔術師と顔見知りになるのーーーーーー!!」

 

「あ、あのね?戦争なのよ?殺し合いなの

昼でもマスターは策謀を巡らせるわ

危ないから、ね?」

ママン僕のママンになってよ

 

「失礼、取り乱しました

排除するというならお好きに

うちの爺様の命令なので逆らったらどのみち蟲の餌ですし」

 

「餌……なら仕方ないわね」

 

「まぁ僕のスパイ活動なんてアインツベルンの城に美女が三人居たってレベルですから」

 

「まぁ美女なんて」

「私が美女…ですか…」

「………」

 

セイバーは美少女かな?

 

「まぁ情報の先渡しですけど

ライダーは征服王イスカンダル

最近の児童行方不明事件はキャスター陣営の仕業

…くらいですかね?」

渡しても意味の無いけど先に言っとくと価値が出そうな情報は

 

「…何故知っているかは聞きませんけど

貴方は無事に帰れると思っているの?間桐陣営の情報を拷問されるとは思わなかったの?」

 

え?捕獲コースですか?

いきなり腕の自爆装置の使い所?

「自陣営の重要な情報なんて教えて貰える訳無いですし

喋ったら殺されるのは確実ですし」

 

「ならば貴方をアインツベルンで保護すると言ったら?」

 

ママン……

 

「はい!是非保護を!

って言いたいですけど保護を頼むなら教会にしておきます」

転生者が魂の専門家たるアインツベルンに囲われるとか特大の死亡フラグでしょうが

アハト翁なんかアンリ・マユブチ込んどいて知らん顔だからな

 

「情報の価値はそちらで決めて下さい、子供の戯言って扱いでも構いませんし」

 

「わかりました……もう帰りなさい」

 

あ、これから町に繰り出す感じ?

あれ?原作だと飛行機から直行じゃ……もしかしてやっちやった?

 

「アイリスフィール、これから私達も町に向かいます

送って行ってはどうでしょう?ついでに他にも情報を引き出せば良い」

 

セイバー優しぃ~

バタフライエフェクトって存在しないのかね?まぁ原作どうりで安心だけど

 

「よかったらついでに町を案内しますよ?」

 



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ワカメは覗き見するらしいですよ?

「送ってくれてありがとうございます」

 

「いえ、地形など戦略的な情報を頂いたので此方にも有益でした」

戦略的とか介入する余地無いけどね聖杯戦争

「私も寄り道沢山出来て楽しかったわ

…その気になったら避難するか保護を求めるのよ?」

 

ママン……

 

「はい、ありがとうございます」

バタン

ブロロロロロロロ

 

 

もう夕方だしぼちぼち俺も準備しなきゃな

 

 

さて、俺の介入で色々差が出てなければ港のコンテナ置き場で戦闘が有る筈

まぁ結界が張られてるらしいから暗視スコープで見える距離まで近づかないと見学も出来ない

と!思ったそこの貴方に!

天~体~望~遠~鏡~!

しかも!覗き見に特化したレンズに換装し、結界の中も覗き見るだけならば可能!

*注意、呪詛を飛ばしたりは出来ません

 

お高いんでしょ?

お値段なんと!

……スッゴい値段した

橙子さんにルーンフル活用して貰ったらめっちゃ絞り取られた

仕上げにシエルさんに監修して貰ったら超希少スパイスめっちゃ買わされた

 

それだけの準備をしてでも英霊の戦闘は見たい!

早すぎて見えないトコも視覚修正してくれるらしいし

 

お高いだけあるわ~

 

 

 

そういえば橋の上にライダーが……居た居た

まだ

あれるぇ?今、目が合ったような……

 

あ、ゴルディアスホイール出した

もう戦闘始まってた?!

いや、まだ空薄明かるいし

あっるぇ~?こっち来たぁ~?

 

バリバリバリバリ

「よう!小僧!面白いもんで覗き見しとるではないか?」

逃げる間も無かったよ☆

 

「おバカ!なんで天体観測してる子供に絡んでるんだよ!?

一々記憶術消すのは僕なんだぞ!」

 

グレートビッグベン☆ロンドンスターさんじゃないですか

 

「ハハハ…初めまして

僕は間桐慎二」

 

「間桐?!御三家の一つじゃないか!

ライダー!敵だぞコイツ!

ベチン

あいだっ?!」

「阿呆、坊主が小僧に怯えてどうする

 

名乗られたからには名乗り返さんとな

我が名は征服王イスカンダル!

流石に小僧とて知っておろう?」

 

「あ、はい、存じてます

何がご用意ですか?」

 

「なに、面白そうな玩具で遊んでおったから混ぜて貰おうとおもってな?

その筒は望遠鏡であろう?」

 

「正確には改造天体望遠鏡ですね?」

 

「ちょいと貸してみよ……おぉ!コレは偵察には持ってこいではないか!ん?早速動き出したヤツらがおるのぉ~、面白くなってきた!」

 

好きだけど苦手だわぁ~この人

 

「ほれ坊主ココなら安心して座れるであろう?

コレでも借りてあそこでも覗いとれ」

 

「まぁ…橋の上よりよっぽどましだけどさ…

ねぇ君、本当に敵じゃないの?」

 

「強いて言えばスパイかな?」

 

「敵じゃん?!」

 

「二重すぱいと言うヤツか?!

…ふむ、その歳で間諜とは…あまり好かん戦術だ」

 

「ちょっとウロチョロして

セイバーは金髪美少女

マスターは銀髪美女って報告する位のスパイですけどね~

家の爺様嫌いですし」

 

「自陣営が嫌いと申すか

ならばワシに付かんか?小僧」

「何を言っとりますか?!」

「この齢で立派に偵察任務をこなしとるんだ、青田買いの価値は十分であろう?」

 

付き従いたいわぁ~

 

「ん~~…役に立たない情報を流して良いなら同盟って形でも?

あ、勿論間桐家じゃなくて僕個人だけど

分家ってか出涸らしだからね」 

 

「そういえば事前に調べた情報だと間桐の家は蟲を使った魔導の筈だし……この望遠鏡自分で用意したって事?!」

「買いました」

「へっ?」

「金の力で買いました

まぁ正式には取引だけど」

「………まぁコネクションも実力の内さ、その言い方だと家は関係無いんだろう?」

 

「な?言うてみるもんであろう?」

「結果論だ!!」

 

まぁ三人でしばし覗き見してたら原作どうりに突撃する事に成った様で……

 

「小僧!坊主は乗った!

貴様も来るであろう?」

 

いやいや一応スパイって

「おい!襟首持たないで!持ち上げないで!?」

「まぁ付き合え、近くの方が見て取れる事もあろう」

 

バリバリバリバリ

「では行くぞ!!」

 



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ワカメは気付いたら只中に居るようだよ?

さて、なぜかゴルディアスホイールにのって居ますワカメです

 

正確に言うとウェイバー君の前で縮こまって隠れてます

おいウェイバー俺の髪の毛に片手で掴まるな!ワカメが千切れるだろう!?

 

わぁ~英雄が揃いも揃ってわちゃわちやってる……

いや出る気は無いよ?

ライダーが軍門に下れとか言った後に「さっきは上手く行ったんだが…」とか言ってたけど

 

  (天の声)

 

  (原作のやり取りメンドクサイ

  覚えてない、知らない人は是非公式に貢いでね

  あとワカメ

  お前はとりあえずZEROは何にもさせる気は無い!!)

 

 

……っは?!

現実逃避してたらまた何か電波受信した気がする

 

「もーちょっとシャッキリせんかなぁ~こやつは…」

 

ヒョコッ

「…終わった?」

「おお小僧、忘れとったわ」

 

「シンジ君?!」

「シンジ…貴方はライダー陣営だったのですか?」

 

「なんだ?知り合いか?」

 

「御三家のよしみ…かな?」

 

「ほう、そこな美女がアインツベルンとやらか」

 

「その子をどうするつもり?」

 

「いや、人質とかじゃないですよ?」

「うむ!さっき其処らで拾ってなぁ

同盟を組んだ所だ」

 

「あ、セイバー陣営にも情報流す契約?約束?してました

だから三重?四重?スパイですね」

「お主ちと節操がなさすぎんか?

…だがよかろう!間諜を抱き込むのも王の度量と言うものよ!」

 

「別に私達を裏切って無いとでも云うつもり?」

 

「例えばウェイバー・ベルベットの素性とかなら流しますよ?

そんなレベルだって言ったじゃないですか~」

 

「……まぁいいわ、保留にしておいてあげる」

 

「ありがとうございます!」

 

「ワシには情報は無いのか?」

 

「彼女はアイリスフィール・フォン・アインツベルンで

歴代のアインツベルンは最高傑作のホムンクルスをマスターにしてますね」

 

「人工精霊とでも言った所か」

 

「あら?意外と軟派なのね?ライダー?」

 

「戦場の華は愛でるタイプでな」

 

 

んで、原作の流れで別れた訳ですが

 

「……っは?バーサーカーは?!金ぴかは?!」

「やっと起きたか坊主!もうちっとシッカリせい

小僧のヤツはシッカリすぱいの仕事をしておったぞ?」

 

「僕は気絶してたのか……」

「おはよう盗人のウェイバーベルベット先輩」

「…なんだよ、しっかり聞いてたのかよ

悪いか!実力を示したいんだよ!」

 

「アインツベルンのホムンクルスは一級品だから例外として

サーヴァントが五騎も目の前にして喋れるってだけでも凄いと思うけどなぁ~」

「他のマスターだって居ただろ?」

「あの敵対関係で

あの立ち位置で

英霊に認識されながら喋れるのは凄いけどなぁ~僕には無理よ

まぁ後々気絶してたけど」プププ

 

 

 

 

 

 

 

 



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ワカメはお届け物をするみたいですよ?

ウェイバーくんの潜伏先は簡単に割れました

だって"征服王イスカンダル宛"の荷物を調べれば良いんだもの

 

ピンポーン

「お届け物でーす!」

ガチャ

「ご苦労!

…シンジではないか何故わしの荷物をお主が持っておる?」

 

「お届けに上がりながら遊びにきましたー」

 

「そうか、上がっていけ」

 

「何を勝手にスパイを家に入れてやがりますかこのバカ!」

 

「よいではないか~我らは同盟関係なのだから」

 

「仕方ないなぁ~…それで?お前のその荷物はなんだ?もしかして外に出たんじゃないだろうな?!………

 

 

…………キャスターの居所を突き止めなきゃいけないってのに、何をやってんだか…そうだシンジ!スパイとして何か知らないのか?!」

 

「教会の資料によるシリアルキラー雨竜龍之介がキャスターのマスターだ

"作品"を作っては逃げ回ってるけど、

今回は"作品"が数ヶ所で発見されてるのに目撃情報が0なのが不自然なんだ」

 

「キャスターが付いてるなら、呪詛も占いも弾かれるか…お手上げだなぁ…」

 

「あ、ズボン欲しいなら買って来ようか?ついでに町を案内するよ」

「まことか?!よし!今すぐ買って参れ!」

「何を勝手に約束してるんだよ!」

 

「よいではないか行き詰まっておるのだろ?

よし、お前も来い、気分転換だ気分転換」

 

なんか皆で町を散策する事になった

 

 

 

三人で町を歩くと

ライダーの自由な事自由な事

 

アレは何だコレは何だ

アレが欲しいコレが欲しい

 

えぇ、買ってやりました全部

 

「そんなに色々買ってどうするんだよ!部屋には置かないからな?!

それ以前にどうやって持って帰るんだよ!」 

「家に届ける様にしときましたよ」

「いや置き場が…てゆうか何でそんなにお金持ってるんだ?」

 

「株とか?」

 

「世の中不公平だ…」

 

「おい、シンジ!このクレジットカードという物は便利だな!まるで魔法だ!」

 

「いや、それは後々シンジに請求が行く超現実的なカードだぞ」

 

 

 

 

 

 

昔妄想した事があった……

 

ライダーがバイクを持っていたら凄く格好いいレースが見れたのではと!!!

 

「という訳ですやって来ましたハーレーダビットソン、

安直だけど王道でしょやっぱり」

 

「おぉ!この時代の馬車だな?!なかなかに良いではないか!」

 

「あのさシンジ…絶対に与えちゃいけない類いだとおもうんだよ僕」

 

「いや、こういう暴走見るの大好きなんで」

 

「味方がいない気がする…」

 

「坊主!小僧!これを見てみよ!」

 

ん?お気に入りのバイクでも見つけ……

 

 

 

  トライクだと?!

  (三輪バイクの事、ハーレーのトライクは絶対にライダーに似合う

  あと三人乗りできる)

 

「我の戦車に少し形も似ておろう!鐙もシッカリしておるし気に入った!」

 

しっかりティアドロップのサングラスまでしてるよ似合うな?

 

「はいお会計宜しく~あ、このまま乗って帰ります、カード一括で」

 

 

ブロロロロロロロ!!

「こりぁあいい!礼を言うぞシンジ!」

「空も怖かったけど!陸のほうが早く感じて怖い!!もっとゆっくり走れバカ~ーー!」

 

「あ、速度なんか守る訳ないか

認識阻害認識阻害っと」

 

「このまま町を一周まわるぞ!」

 

 

 

最終的に

ウェイバーくんが川を見て

術式残留物検査を思い付いた様で何より

 



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ワカメは自宅謹慎らしいよ?

夜桜ちゃんに添い寝をして頭をナデナデしていると

 

「ねぇ慎二お兄ちゃん

雁夜おじさんはどうなっちゃうのかな?」

 

ん~~~答えづらい

一応なかなか惜しいトコまで行くんだよな実は

エアとエクスカリバーが問題だけど

 

「雁夜は頑張ってるよ

けどあんまり期待しない方が良いかな?

敵が凄い強いから」

 

「お兄ちゃんも出歩いて大丈夫なの?」

 

「お兄ちゃんはとりあえず大丈夫だよ

昼は基本的に戦いは無いし

夜は桜ちゃんと一緒にいるし」

 

「居なくなっちゃヤダ」

はいかわいい

 

 

 

 

 

 

 

なんて事があったけど糞蟲に呼び出された

まぁ桜ちゃん寝た後だから許そう

 

「慎二よ、ライダー陣営に寝返ったそうだな?」ニヤニヤ

 

「四重スパイって広言してますし大丈夫なんじゃないですか?

アサシンとキャスター以外には多分面割れましたし」

 

「あの場にお前が居て多少にかかわらず肝を冷やしたぞ?

英霊を誘導してワシを葬ろうとは考えなかったのか?」

 

「しっかり考えたに決まってるじゃないですかー

けど、爺様なら逃げおおせる気がしてね……

殺る時は事前にお知らせして確実に仕留める時にしますよ」

 

「ほう、それは楽しみじゃな

では色々と報告して貰おうか?その為に彷徨くのを許可しとるんじゃからな」

 

「ん~爺様が知らなそうな事は大してないですよ?

ライダーのマスターが、キャスターの工房の場所を突き止めそうなのと……

今回の聖杯の器が経産婦っぽい位ですかね?」

 

「役に立つ情報ではないな

雁夜もそう頻繁に使える状態でもなし

そうじゃ……お前がバーサーカーのマスターになれ

魔力はこのまま雁夜から絞れば良い」

 

「いや~勘弁してくださいよ~

懐に潜り込んで腹の内から食い破れって?

そもそも雁夜オジサンとの契約があるでしょ」

 

「ふん、乗ってこんか

力を与えれば面白い事になると思ったんじゃがの」

 

「だって多分あのバーサーカーなら爺様は逃げ切れるでしょ?」

 

「本当につまらん孫じゃな

下がってよいぞ

あぁついでに雁夜の様子でも見てこい

遂に足腰立たなくなりよった」

 

 

 

 

 

トントン

「失礼しますよー

雁夜さん生きてますかー?」

 

「あぁ慎二か…なんとかね」

 

「足腰立たなくなったって聞きましたけど?

比喩表現ですよね?」

 

「いや、本当に立てなくなってしまってね……情けない限りだよ」

 

あ~初めの頃に回復させてたら修行?拷問?がエスカレートした時期があったからな~

あれが原因かなぁ~俺が悪いのかなぁ~?

 

「回復の魔道具と魔力を込めた血を持って来ますね

継戦能力が無くなりそうだったら言って下さい」 

 

この前のライダーに拉致されたのがイレギュラーだっただけで

基本的に夜は桜タイムなのだ

 

遅くに帰ったら泣かれちゃってベッドで離してくれなかったもの

 



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ワカメは覗き魔ですよ?

皆さん覚えているだろうか?

多額の献金をして設置させた監視カメラを!! 

 

大体のカメラがオフラインだけど、

僕頑張って電気信号に魔力乗せられる様になりました

監視カメラ二個、駅の出口で精一杯だけどね!

 

そして術式で顔認証能力を付けて

部屋のスパコンで常に監視させていたのだよ……

 

そう、今夜は多分

凛の冒険です

 

いや~影響与えてて凛ちゃん死んじゃうと未来的にも問題だし

葵さんとか優雅マンにも申し訳無いし

桜ちゃんはもう妹だから唯一の友達と言っても過言では無いし

 

そして網に少女が掛かった訳である

俺が悪役みたいだな?

 

トントン

「雁夜さんや

問題発生」

 

「珍しいね、自分から僕を訪ねて来るなんて」

 

「超問題発生だからね

凛ちゃんが友達助けに冒険に来ちゃった」

 

「なっ?!凛ちゃん!?」

 

「さっき駅から降りてくるのを確認した

今は連続児童行方不明をキャスターのマスターがやっちゃってるから心配でね

夜は極力出歩かない事にしてるからオジサン頼むよ」

 

「わかった!今どの辺りにいる?!」

 

「多分飲み屋街の方だとおもう」

 

「わかった!ありがとう!」

 

まぁ詳細な場所まで知ってるけどマスター殺されるとどんな事になるか分からんから原作通りのタイミングで見つけてくれや

 

 

 

 

 

 

 

翌日の日中

 

外を久しぶりに一人で出歩いていると

 

「おいソコな小童、貴様あの場に居ただろう」

 

「……へ?」

 

おう、金髪赤眼のイケメン兄ちゃん

 

「答えよ小童」

 

「あ!あの黄金の鎧の人?

雰囲気全然違うから分かりませんでした」

 

「不本意だが昼は俗世に紛れて暇を潰しているからな

して、貴様は一体何者だ?」

 

「あ~……何者と言われましても……落ちぶれた御三家、間桐の出涸らしで……

意地になって神秘の世界を覗き込もうとしてる出来損ない?ですかね?」

 

「ふむ、その為に面白い物を付けている訳か

見せてみよ」

 

……?

身に付けてる物…あぁ優雅タリスマンか

「はい、どうぞ」

「たわけ、其ではない

両腕に着けているものだ」

 

もしかして義手ですか?

えー…そういえばライダーも気付いてたっぽいもんな~

 

カシュ

「はい、どうぞ」

左腕を外して渡す

 

「ふむ、この時代にしてはなかなかの一品だな…」

 

そりゃこの時代最高かもしれない人形師の橙子さんの作品ですもの

 

「だが、我が蔵に入れる程の物ではないな」ポイッ

おい!人の腕投げんな!!

 

カシュ

「ご用はそれだけでしょうか?」

 

「ふむ、そうだな、我を楽しませろ」

 

……何様だろうかこの人は

…王さまか

 

媚び売っとくか、一応スパイだし

 

「一応スパイって事になってるのですけど…」

 

「良い、凡百に仰ぎ見られるのは王足る勤めよ」

 

「でしたら……とりあえず町一番のリカーショップにでも行きますか」

 

「よかろう、案内せよ」

 

 

 

 

 

まぁ~買うわ買うわ

しかも第一声が「この店で一等良い物を持て」だったからね?

高級品しか買わねぇし

 

「綺礼の酒蔵程ではないが、それなりの品が有るではないか」

 

「これ以上だと取り寄せですかねぇー?

あ、リムジン呼んどいたんで

女と飲む酒を選んでおいて下さい」

 

「ほう、女人か、悪くない

酒と女とを準備したならば…わかるな?」

 

「ん~…美食と、お香()ですかねー?」

 

「宴となれば時臣が煩いか…よかろう」

 

お前"よかろう"多いな?



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ワカメは媚びるらしいよ?

「フハハハハ!善きに計らえ!」

「え~善きにはかっちゃおっかなぁ~♡」

 

只今クラブを貸しきっております

 

入店時にちょっと手間取ったらイライラしてた癖に

綺麗なお姉ちゃんに囲まれたらご機嫌ですよ

てかホステスの姉ちゃん達がメロメロよ

あ、乳揉んでやがる

 

ボーイが注意する前に店長に催眠掛けた上で札束ならぬブラックカードで頬を叩いてやる

まぁ、政財界に一応のコネは有るから後からどうにでも成る…はず

 

まぁ、ホステスがいやがってないし

流石超絶イケメンめ

 

端っこでジュースを飲みながら眺めてるとホステスが俺にも絡んでくる

 

悪くないな!!

 

 

その後お気に入りの女の子を二人連れてリムジンに乗り込みホテルでお香()を使ってお楽しみの後、高級レストランでディナーの後に遠坂邸に送り届けた

 

「ふむ、多少の慰めにはなったな

小童、名を何という」

 

聞くの今?!

 

「間桐慎二でーす

宜しくお願いします、王様?」

 

「何故疑問系を挟む?

また我を楽しませよ」

 

「準備しときますんで

御要望ございますー?」

 

「ふむ…更に大規模な酒宴でも準備しておけ

喜べ、重用してやる

…貴様も両腕とはいえゴーレムだしな

 

コレで呼び出す故、疾く駆け付けよ」

 

蔵からネックレスみたいなの渡してきた…トランシーバーの原点ですか?

 

……使い魔の使いっぱしり爆誕!!

 

 

 

その日夜、蟲蔵で修行中の桜ちゃんの斜め上で雁夜の調整中の悲鳴を聴きながら論文の作成をしてると

 

「のぉ慎二?

お主の首の物はなんじゃ?

相当の神秘を秘めておるのぉ」

 

「あ、これ?

どこぞの金ぴかサーヴァントに持ってろって脅された」

『おい慎二聞こえておろうな?』

『はいはいなんでしょう?』

 

『これから酒の銘柄を申し付ける故

通販で取り寄せておけ』

 

『…はい、わかりました』

 

征服王に続き英雄王まで通販デビューです

 

暴君の発注が終わると

 

「あまり珍妙な物をワシの工房に持ち込むな」

 

「コレはたぶん持ち続けないと厄を呼ぶ類いだよ?

ぶちギレられたらお爺様のせいだって言っちゃうぞ☆」

 

「……好きにせい」

 

にしても、何でこんなにギルくん絡んで来るわけ?

 

そういえばスキルに黄金律ってあったな……財を引き寄せる的な……

 

黄金律で引き寄せられた金って俺?!

いや、貢ぐけどさ?!

…つくづく英霊って理不尽だ

 

「そろそろ終いにするか

慎二よ、二人共世話をしておけ

最近雁夜の調子がわるい、戦争中は持つ様にしておけよ?」

 

「はーい

全く気絶してる人間二人を七歳児に運べって、普通に虐待でーす」

 

「その腕とタリスマン2つを工房に持ち込む事を許しとるんだ、働け」

 

「……どこまで持ち込んで良いです?

強力な殺虫剤とか?」 

「次は眼球が腐り落ちても良いなら試すがいい」

 



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ワカメは激辛しいよ?

昼の町にも色々イベントが有るらしいと気付いた俺はウロチョロ範囲を広げてみました

 

すると

 

「君は…間桐の長男か」

 

愉悦が飛び出してきた!

 

たたかう

どうぐ

まじゅつ

にげる←

 

「まぁ、待ちなさい私は聖杯戦争をリタイアして教会に保護されている身

警戒の必要は無い」

しかし回り込まれてしまった!

 

 

「僕に何か用ですか?」

 

「なに、同じサーヴァントの居ない関係者になったのだから親交を深めたいと思って声を掛けさせてもらったまで」

 

絶対金ぴかが話して面白い小童だ、とか何とか言ったんだろ?

素直に絡みに来るなや

 

「……とりあえず昼食でもいかがです?」

 

「いいだろう、私は食に執着が無くてね

君の好きな物では構わない」

 

なんだと?アノ言峰綺礼が?!食に執着がない?!

 

「じゃあ中華にしましょう」

 

やって参りました紅洲宴歳館・泰山

 

「僕は青椒肉絲で」

 

「では私は「激辛麻婆豆腐で!」

…何故激辛を?」

 

「てへ!子供のお茶目なイタズラですよー」 

 

「へいおまち」

早くない?!

 

「ふむ…粗食を是とする教会で生活してきた身には初の体験だな」

 

「辛いっすよ~下道ですよ~」

 

「はふ…これは

はふはふ…たしかに

はふはふ…か、からい!

はふはふはふ……だがコレは」

ガツガツガツガツガツガツガツガツ

 

「店主!オカワリだ!」

 

 

 

 

 

 

「御馳走様

ふぅ、なかなかの良い物だ…もしや、コレが愉悦…?」

ちげぇ~よ?!

いや、好きな食べ物食べたら嬉しいけどコレは酷い

 

なんだろうカレー狂レベルだとは思ってなかったよ

どんだけ食うんだよ皿山盛りだよ

初めてで自制が効かなかったとか?

激辛大食いとか

お前の内臓は大丈夫か?

そして菊門の未来はあるのか?

 

「良いものを紹介してくれた、アイツの言った通り面白い子供だ」

いや、そういう意味で言って無いと思う

 

「イタズラが予想外の成果をもたらしてビックリしてます…」

 

「そうだったな、だがコレは良いものだ

 

さて、本題に入ろう

君の両腕だが教会の秘技が見受けられる

ソレをどうやって手に入れた?」

 

…橙子さん、全然隠せてない所か厄介なの引き寄せてるんだけど、この義手

 

そういえばシエルさんにも後付けで色々してもらったな

 

あのカレー狂どんだけ全力だしたんだよ…

 

「…知り合いに代行者が居まして、監修を頼みました

因みに彼女はカレーが好きで激辛もいける口だった筈です」

「その人の情報を貰っても?」

 

興味が秘技から激辛に移りませんでした?

 

「本人は弓のシエルって名乗ってましたよ?」

 

「ほう…第七位か

君は存外顔が広いのだね」

 

「因みにカリーには激辛で麻婆に似たフレーバーの物も有りますよ」

「教会経由で連絡を取ってみるのも面白いかもしれんな」

 



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ワカメは迷い込むらしいよ?

行き付けの喫茶店に来た

 

"アーネンエルベ"

 

残念ながら普通の喫茶店である

何回か桜ちゃんと勉強しに来た事がある

あるんだが……

普通だった筈だ

いや、むしろ最高の喫茶店だ

紅茶もコーヒーも食べ物も最高で

雰囲気も流れる音楽も最高だ

 

初めて見つけた時は怖い物見たさで突撃したんだったなぁ~

普通の喫茶店でガッカリしたが

如何せん色々最高だから通ってしまう

 

カランカラン

「あらいらっしゃい、また来ちゃったのねぇん」

「ようこそ混沌の園へ」

「うんうん!」

 

………

カランカ、ガシッ

「もうチャージは発生してるのよ?」

「まぁそう急くな」

「うんうん!」

 

「おう、らっしゃい!

懲りずに良く来るガキだな?

また猫ドモに絡まれてら」

「おおかた私の紅茶の味が気に入ったのであろう」

「あ?何いってんだよアーチャー

俺の接客が最高なんだろうが!

お前は厨房にスッ込んでろ!」

 

コレは断じて猫ではない!

ネコアルクだ!似て非なるもんだ!

 

あと犬と贋作!お前ら時代違うから!出番まだまだ前だから!

 

「煩いですよ

慎二くん、今日は桜ちゃんは居ないのですか……?

残念です、あの子は他人の気がしなくて」

メデューサさん眼鏡が似合いますね

 

hollow ataraxia時空ですか?

英霊に歳って概念無いから良いのか?

 

そうですよね

ワカメ時空の魔法使いの匣たるアーネンエルベが普通のわけないよね

 

「慎二、早くこっちに来い

私に勉強を見て貰いに来たんだろう?

……少し縮んだか?」

おいⅡ世、まだ1世生きてるぞ

縮んでねぇよお前が延びてんだよ、どんだけ髪伸ばしてんだよ切れよ

 

そうだったいつも逃げようとしてネコ?に掴まってる内に桜ちゃんが有象無象に絡まれて

何だかんだ楽しそうだから帰るに帰れなくなるんだよココ

 

「モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグ」

「フフフ、沢山食べてねセイバー」

 

何故アイリママンとセイバーがおる

黒スーツだからZEROのセイバーだろお前

「あら?シンジ君じゃない

こっちにいらっしゃい」

 

……一応同じ時空のトコに行くか

 

「お邪魔します、また町の散策に来たんですか?」

 

「そうなの、シンジ君が最高の喫茶店だって言ってたから気になってたのよ♪

面白い人が沢山居るし、食べ物も凄い美味しいのよ?!厨房のお兄さんが凄い可愛いんだけど何故か目を合わせてくれないのよね~」

「モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグ

おかわりを!」

腹ペコ何か喋れや

 

「まぁ、色々最高峰()ではありますけど」

 

カランカラン

「最高のスイーツを我に持って参れ!

支払いはアソコの小ワカメが払う」

「お前に出す料理は無い!帰れ英雄王!」

「何をフェイカーの分際で!」

 

 




難産です


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ワカメは迷い込むらしいよ?2

金と赤のアーチャーがわちゃわちゃし始めてた

…もう一々突っ込むまい

 

「はい、切嗣アーン」

「ア、アーン」

 

「アイリ、舞弥、同時は無理だよ」

「モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグ」

 

…突っ込まないぞ

 

カランカラン

「士郎のご飯も美味しいけど、ここの料理もなかなかなのよね~」

「走るなって藤姉ぇ!」

「あ、切嗣さんだ!」

 

「あぁ、大河ちゃんか士郎もこっちに来るといい

アイリ母さんとは久しぶりだろう」

「…母さん…あぁ母さんか!

そうとなったら厨房借りてハンバーグ作らないとな!」

 

「何を勝手に厨房に入って来ている小僧!」

「うるさい!黙ってハンバーグを作らせろ!」

「グレイビーソースに溺死しろ!」

 

「お待ちどう!紅茶とセイバーの餌だ」

「ランサー!この美味な料理を餌とは許せん!表へでろ!」

「へへへっ!おもしれぇ!」

 

「アイリ母さんハンバーグできたよ!

舞弥義母さんも!

藤姉ぇのは大きめにしといたぞ」

「あら、ありがとう士郎」

「あ、ありがとございます」

「わーいありがと~士郎~」

 

「士郎僕の分は?」

「あ、わりぃ爺さん今作ってくる

 

おぉ!慎二じゃないか!何でその席に……少し縮んだか?」

 

ズズズズズ

「紅茶うめぇ」

 

このテーブルもアウェイになってきたな

 

ガタッ

「お邪魔しますよ」

「何ですかシンジ

サクラの居ない貴方に用は無いのですが

むしろ憎しみさえ湧きます」

 

「そう邪険にしないでよライダーさん

他の席が騒がし過ぎるんだよ」

 

「それは否定しませんが」

 

あれ?文庫本を呼んでるのかと思ったら……随分薄い本ですね

 

「…ハァハァ…ギル×エミも捨てがたいですが…やばりエミ×ギルも…

ハァハァ…いけない私のジャスティスはクー×エミ!ソレを眺めにこの喫茶店に通っているのに!

……だけどたまに見るギル×エミもなかなか…はぁはぁ」

 

うん、このテーブルもダメだ

腐ってやがる

 

「やっぱりココが平和だよウェイバーくんや」

「お前僕の存在を忘れかけてただろう?」

「それは読者も一緒だよ」

 

「おや、親愛なるお兄様この可愛いワカメは誰だい?

私にも紹介しておくれよ」

 

「あぁライネス嬢、彼は聖杯戦争で………うむ…聖杯の……

冬木在住のワカメだ」

 

「ワカメ君か、弟見たいで可愛いね

良かったら本当に弟にならないかい?」

 

「だめです!私の兄さんです!」

高校生桜ちゃんまで出てきましたね

 

「ほら兄さん私と遠坂さんと一緒にテスト勉強をしましょう

あれ?兄さん縮みました?」

 

「…… 

お釣りはいらない!!!」バァン!

 

万札叩きつけダーーシュ!

 

 

 

 

「あ、坊や!!そっちは違う扉よ!戻ってらっしゃい!!」

「混沌の宴は続く」

「うんううんうんうんうん!?」

 

 

 

 

 

カランカラン

「……………っは!?

いつの間に出たっけ?お会計したよな??

ん~記憶が曖昧な様な……

 

 

相変わらず紅茶最高だったなぁ~

また来よう

 

けど毎回妙に疲れるんだよなぁ~この店」

 

 

 



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ワカメは迷い込むらしいよ?3 カレイド

アーネンエルベ行って妙につかれたなぁ~

まぁ最高の紅茶を飲んでリラックスしたら日頃の疲れが出たんだろう

 

「あ、そういえば今日はアノ日……アノ作成を決行せねば…

時間は……あれ?過ぎてる?なんで?」

 

 

 

 

 

やって来ました遠坂邸

よしよし、結界は無くなって……あれ?時系列合ってる?

 

スチャ

「動くな」

後頭部にカタイ立派なモノが……

 

「あ、衛宮切嗣さんハジメマシテ」

「ほう腐っても菊…名門か」

 

おい、腐ってるとか言うなそして何と間違えた?!

 

「いや、遠坂邸に第二魔法に類する魔術礼装があるんですよ

一個だったような二個だったような……?」

 

「なるほど、遠坂の礼装でも弊害無く運用できるのか?」

 

「下手したら使われるというか……

条件付けで使用者登録さえ出来れば

実害は…実害は無く使える礼装です

殆どの女性は使える様です多分恐らくメイビー」

 

「何故遠坂の礼装にソコまで詳しい?御三家と言えど交流は最低限だった筈だ」

 

「宝石翁の作品だっていう噂で……ある世界()では有名なモノです」

 

「……案内しろ」

 

 

 

 

 

 

後ろからコンテンダーで狙われながら来ました遠坂の工房

あ、あったあった不自然に高校生二人が入れそうな大きさの宝箱が……

 

「これか……なかなかに厳重な結界だな…君に破れるのかい?」

 

「準備はしてきましたよ!

いけ!橙子えもん特製の

結界やーぶーりー!」

パキン

「あぁ?!打ち負けた?!」

 

「……仕方ない、僕の起源弾の薬莢を使えば結界の強度は関係無い」

ボフッ

 

ガチャ

ギィィイイイイイ

(混沌の釜が開く音)

 

『華麗に弱った封印突破!!

マジカルルビーちゃん!爆・誕!!』

 

『後追い脱出参謀見参

マジカルサファイア…見参…』

 

 

「お、おい慎二君これは…」

 

「よし!居た!おい!愉快型魔術礼装一対!悲劇に見舞われた美幼女と美養女がいるぞ!」

『む!それそれは大変です私が変身もといお救い……でもたった今平行世界の私から記録をいんすと~~るした所

美少女魔法使いは飽和状態ですね、ですが悲劇はぶち壊…もとい救いあげなければ!』

 

『このワカメ時空において、普通に物事が進む訳無いのです…

 

 

 

誤字脱字変換ミスコピペミスに天誅を』

 

 

 

 

『と、言う訳でたまには!美ショタも良かろうなのですよ!!お覚悟!!』

『では私はイケオジで』

『流石サファイア!変化球を行きますね!』

 

 

「えっ?!ちょ!!」

「なんだ…?!一体何が起きている!!」

 

 

次回予告!

転生ワカメによって解放されてしまった愉快型魔術礼装一対!

無理矢理変身させられてしまった

将来美少年と元美少年!

桜とイリヤを無事救えるのか!?

乞うご期待!!!!!

 

 

  (天の声)

  (魔が差した反省も後悔もしない

  難産続き過ぎてエタるかもしれないからファンタズムしてくる

  誤字脱字変換ミスコピペミスは許せサファイアよ)

 



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ワカメは迷い込むらしいよ?4 プリズマ

「オマエたち!アタシャが昼休憩の間に勝手にお店開けたにゃ?!」

「色んな可愛い子がきたわよ?」

「正に混沌の坩堝、共演の宴が遠くから聞こえて来る」

「うんうんうん!」

 

「ちゃんと昼休憩挟まないとお店が拗ねてとんでもない事になるニャーーー!!

お客様が無事か確認しニャいと!!」

 

 

 

 

「「どうしてこうなった」」

目の前には混沌の坩堝が広がっていた

 

具体的に言うと冬木大炎上死亡者無し

 

被害は多数

 

 

時を愉快型魔術礼装を解き放った瞬間

まで戻そう……

 

シャラリーン

とか

テッテテーとか色々音と音楽が鳴り始めて…

『『強制変身!』』

「「ぎゃーーーー!」」

只今変身中

想像にお任せします

『変・身・完・了!

プリズマ☆ワカメーー!』

 

『変身完了

プリズマ☆ケリィ』

 

「お!俺は意外とイけてるのでは?!男の娘ワカメ推参!!」

 

「……殺してくれ」

ミニスカオジサンはキツいっすねモザイクは無いけど

『あぁ間違えたました』

絶対確信犯だろ

また光に包まれショタ化するケリィ君

 

「なっ!?時間逆行だと!?魔法の所業だぞ!?」

 

「ケリィくん、考えたら負けだよ

一応聖杯戦争ブチ壊せる力とぷりちぃな見た目をゲットして……

いや、イリヤちゃんと桜ちゃんに変身して貰いたかったんだけど?!」

 

『ノリでやりました!

後悔も反省もしません!というか一番の加害者はサファイアちゃんでは?』

 

『姉さん濡れ衣です、その場に居たイケオジが悪いのです』

 

「……納得出来ない」

 

「まぁまぁとりあえず我が家かアインツベルンの城に移動しましょ」

 

『え~~サーヴァントブチ殺しに行きましょうよ~!特にジルドレ!ロリっ子大量消費とか許すまじ!!』

『極刑に値します、塵にしましょう』

 

「まぁ確かに……あれ?時系列?」

 

『細かい事は良いんです!行きますよ!』

『男の娘コンビ出陣』

え?瞬間移動ですか?

 

 

 

 

 

 

やってまいりました貯水槽

「なんだコレは

予想はしていたが…酷い…」

「あぁケリィ君はヒトデに成るのは見たけど作品は初めてか…俺も初めてだよな??」

 

『いたいけな少年少女を……椅子にするなら!喜ぶ子で生きてるままが基本でしょうが!』

『姉さん、問題発言』

『てへっ!

まだ息があればワタシとサファイアちゃんなら救えます!いきますよ!』

『了解です姉さん』

シャラララーン

 

「おう……全裸の小学生が沢山キョトン顔で絡み合ってる」

 

「娘を持つ身としては…複雑だ」

 

アララララァアアイ

バリバリバリバリ

 

「ん!?お前シンジではないか!どうしてここにおる?」

あれ?服装に突っ込みは?

「何でオマエそんな可愛い格好してるんだよ…」

 

『ガチムチと可愛目の青年ですか…』

『サファイアちゃん!やっちゃいます?』

『『並行世界のワタシ達召喚!』』

『『召喚に応じ参上した、貴方達をワタシの達のマスターに任命します』』

 

シャラララーン

 

『プリズマ☆イスカンダル!!』

 

「ん?わしの鎧が派手な色使いに?」

そういえば服装自体はそう変わらんなこのオッサン

 

『プリズマ☆ウェイバー!』

「なんでだよぉ!?普通こういうのって少女だろ?!」

 

『サファイアちゃん!サファイアちゃん!そしてアタシ!

この被害者のロリッ子にも並行世界のワタシ達を呼んであげるべきでは?』                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     

 

『『『やらいでか』』』

 

 

あぁ、ねずみ算式にカレイド☆ルビーとカレイド☆サファイアが増えていく……どゆこと?

 

「これが世に言う少年兵というモノか……存外頼もしいではないか!」

 

「僕の知っている少年兵と違う…戦場とも違う…ある意味地獄だか」

 

「何がどうなってるんだよーーーーーーー?!」

 

「混乱の仕方って人それぞれだよね」



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ワカメは迷い込むらしいよ?5ファンタズム?

さて第一回カレイド戦争ですが、非殺傷設定が有るのか

お話しようよ!!

って感じで色々プリズマされてる様です

 

今の所確認出来ているでプリズミング

『プリズマ☆サクラ!!』

「へっ?…ちょっと恥ずかしいです…」はいかわいい

 

『プリズマ☆マキリ!!(ショタ)』

「そうじゃ、わ、わしは世界平和を…このカレイドステッキでなら!」

 

『プリズマ☆カリヤ!!』

「時臣ーーーーー!!!」

 

『プリズマ☆アイリ!!』

「きゃっ!…スカート短すぎない?」

 

『プリズマ☆アルトリア!!』

「お腹が空きました!」

 

『プリズマ☆マイヤ!!』

「切嗣にどう報告しましょう…」

 

『プリズマ☆優雅!!』

「……コレは優雅なのだろうか」

 

『プリズマ☆ギル!!(ショタ)』

「ははは…コレは酷いですね」

 

『プリズマ☆キレイ!!』

「これが、愉悦か」

 

『プリズマ☆ハサン!!(100体)』

「「「「「ある意味名は残る」」」」」

 

『プリズマ☆リセイ!!』

「む!令呪が!?」

 

『プリズマ☆ケイネス』

「ふむ、魔術礼装としてはなかなか…」

 

『プリズマ☆ソラウ!!』

「どう?ディルムッド?

ディルムッ通りは…コレはコレでありね…」

 

『プリズマ☆ディルムッド!!』

「騎士として…」

 

『だがジルドレ、貴様はダメだ』

「ジャンヌーーーーーー!」サァ~

『だが龍之介、貴様はだめだ』

「クーーーーーーール!!」ちゅどーん 

 

ココまでで酷いのはお察し頂けただろう…更にだ

『これだけ集まったなら…どのカレイドステッキが一番強いか決めますか

!』

とか言い出した

住人を転移させて

数多のカレイドが交差する!

世は正に!カレイド大戦!!

 

 

 

「なぁシンジ君……宝石翁の礼装は強いのは分かった

だが聖杯戦争が磨り潰されてしまったんだが?」

「まさか並行世界から自分呼べるとは思いませんでした

多分イスカンダルとウェイバーが優秀だったんでしょ、そういう事にしときましょ」

 

 

 

「おい、ルビー、サファイア

一体何をやっておる」 

 

『『『『『『『『『『『『『『『『『じじい!!』』』』』』』』』』』』』』』』』

『『『『『『『『『『『『『『『『『おじいさま』』』』』』』』』』』』』』』』』

 

「全く、普段であればこのような事はせんが流石に酷すぎる

糞の様な二次小説の番外編しかもギャグ回で有ろうともヤリ過ぎだ阿呆

増殖能力なんぞ持ちおって」

 

あ、オリジナルっぽいルビーとサファイアが出てきた

 

『出来ちゃたって事はじじいの設計ミスでは?』

『姉さんが悪いのです』

『サファイアちゃん?!』

 

「封印し直して修正だ、こんな事久々だぞ?

原因は……あぁあのネコと匣が事の発端か」

 

「あの~?宝石翁?このワカメは転生者だったりするんですけど?何か元の世界に戻ったり原作崩壊とか世界の修正力とか色々聞いたいんですが?」

 

「ワシに説明義務など無い

魂は専門では無いし、もはや並行世界の外だ

とりあえずオマエは退場だ異分子ワカメ

自分の世界に帰れ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……っは?!

ココは……あぁアーネンエルベで紅茶を飲んだんだった……

 

カランカラン

切嗣さん?

「シンジ君か……君を監視してた筈なんだが……」

 

 

「「何か凄い疲れた……帰ろう」」




聖杯君とか
ファユタズムーンとか
5レンニャーとか
もっと色々出したかった


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ワカメはまた拉致られるらしいよ?

何か凄い出会いと凄い事が起こって凄い疲れたきがする…

アーネンエルベには暫く近付くのやめよう

 

ブロロロロロロロピンポーン

 

「はーいどちら様~?」

『おお!シンジか?

坊主から使いを頼まれてな、一人じゃ詰まらんから付き合え!』

 

……随分イカツイ"あーそーぼー"が来ました

 

「今いきますよ~」

 

「お兄ちゃんお出かけ?」

 

「うん、お土産買ってくるね桜ちゃん」

 

「いってらっしゃい」

 

 

 

 

 

 

 

ブロロロロロロロ

「このトライクというの気に入っておってな!ツーリングで町の隅々まで楽しんでおる!」

「そーですかー!そういえばお願いがあるんですけどーー!」

「なんぞ言うてみよ!」

 

「俺のお爺様殺してくれません?

本体が何処にいるのか分かんないんですけどね」

 

「…肉親殺しなぞ子供の癖にするべきではない

それに坊主が言っとったが、蟲を使った魔術師なのであろう?

残らず潰すのは得意でも逃げる者をキチンと自分の手で仕留める事はついぞ出来んかったしなぁ~…」

 

 

「乗り気じゃないか~なら無理にはいいよ」

 

「なに!聖杯を手に入れた暁には遠慮なく我が宝具にで蹂躙してくれよう!家臣の願いであるしな!

……実は結構カツカツでな?

坊主には言うなよ?

 

…だが顔を見るに算段はついておるのであろう?」

 

「ん~~ほっといても死ぬっちゃ死ぬからね~」

 

「もうちっと背を伸ばしてからでも良かろう、お主は背伸びが過ぎるぞ」

 

そうっすかねぇ~?

 

 

 

 

 

 

 

「ウェイバーちゃんお客さんが来るなら前もって言ってよ

イスカンダルさんワカメくん大したお構いもできませんけど」

 

「シンジですよ?」

 

「イスカンダルさんとワカメくんは親子で?あまり似ていませんか…」

 

「ワカメじゃなくてシンジだよ?」

 

 

 

 

なんて一家団欒が有ったあと錬金術で術式残留分を調べるくだりがありまして…

 

「小僧、お主も来るであろう?」

 

「子供が居たら子供が相手した方がいいだろうし?」

 

「うむ!では参るか!」

 

 

 

で、只今キャスターの工房覗いてウェイバー君が憤ってます

 

「小僧」

 

「……ん?  ゴチン!!

あ痛っあああ!?何すんのさ?!」

 

「見誤っておったかの?坊主を見習え」

 

無反応だったからかね?多分同級生が何人か居たから顔は歪ませたけど

凛ちゃんっぽい子が居なくて安心したからかね?

 

「一応胸糞悪いっつ~の」

 

「そうか」

 

「ライダーこそ何でそんななんだよ!」

 

「そりゃ我がマスターの命の危機となればな!!」ガキン

 

あれ?俺は守ってくれないの?!

 

さぁさぁさぁ!俺の義手の出番ですよ!!まずは魔剣ですとも!

男の子なら夢に見る!手の甲から魔剣ですとも!

 シャッ ガキン!

「なっ?!仕込みだと!」

おっしゃっ!防げた!良かった!

けど警戒された二撃目は当たる気がしない!

「はいドーン!」 バーン!

 

仕込みその二!前腕内側がクパァしてショットガンですよ!

弾丸はルーン文字ふんだんなコインです!

SF好きなら元ネタは言わなくても分かるよね!

 

「がっ?!…こんな童子に…」シュー

よっしやぁ!1/100でもサーヴァント倒せた!不意討ちだけど!作って強化したの俺じゃ無いけど!

橙子えもん!シエルえもん!ありがとう!

 

「ほほう、面白い腕だとは思っておったが予想以上だな」

 

「いや、助けてよ同盟相手でしょ?」

 

「肩を並べて戦うのならばせめて一太刀防いで貰わねばな?」

 

「そこのマスターは?」

 

「そこはホレ、傷心中であるし明かりを付けたのは坊主だしな……?」

 

「僕は子供以下かよ……」



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ワカメは飲み会に参加するらしいよ?

「おう慎二よ、今宵は暇であろう?」

 

合コンですか?

 

「酒宴を開こうと思っておってな!

良い酒が何処で売ってるか、お前はならば知っているだろうと、探しておったのだ!」

だから襟首つかむな!

トライクのライダーの前にスポッと収まりました

 

「そういえばゴルディアスホイールを被せる事って出来ます?」

 

「ん?……おぉ、戦車の部分で有れば出来るな……コレは面白い」

 

  (天の声)

  (セイバーは鎧を魔力で編んでて魔力放出のスキルが有るからバイク強化と加速が出来るので

  ライダーの場合は無理だろうけど、妄想したのでゴリ押しします)

 

「コレは良い!!」

横に刃物出て車幅ギリギリアウトだし、雷で加速してるし

ニトロ付けるべき?

「シンジ!ライダーに余計な事教えるなよ?!」

 

「まぁまぁ、良い酒買ってあげるから」

「それは僕に利益が無いんだよ!」

「良いではないか!戦術に幅が出る!

そして酒は美味ければ美味いほど良い!!」

ブロロロロバリバリバリバリ!!

 

 

 

トライクの後ろに樽酒を括り付けアインツベルンの城に到着、色々買ってきました

聖杯問答ですよね?

端に居よっと

 

セイバーとライダーが揃う前に最高級オードブルをご用意

冷めたら更に美味しくなる逸品である……

 

 

……横で見てるとギルガメッシュが来た

「ふむ、悪くない酒ではある。悪くないが王としてのむ酒には相応しくない」

とか

「悪くない肴だが……至高の果実を食わせてやろう」

流石に料理は蔵になかったかプププ負けず嫌いさんめ

あ、この果物美味しい

 

 

「シンジよ酌をせい」

 

…こんなシーン無かったよなぁ~

 

「はいはい王サマ仰せのままにー」

 

「酌は美女にかぎるのだがなぁ…まぁ構うまい」

 

「ありがとうございます……子供は飲んではいけませんよ?」

 

いーじゃんよー至高の酒のーみーたーいー

 

 

 

 

 

「ねーねーアイリさん?」

 

「どうしたの?シンジ?」

 

「器が満たされるの、怖くないの?」

 

「間桐家なのだから知っていてもおかしくないのよね……怖くないと言ったら嘘になるわね」

 

「ふーん…」

人妻の儚い笑顔きっついのぉお~?!

 

「何をコソコソやってんだよシンジ」

「悪巧み」ニヤニヤ

「…ほどほどにしとけよ?」

 

「じゃあシンジ、私からも質問よ

貴方は聖杯に何を望むの?」

 

「…はい?参加者でも無い俺が?」

 

「もはや貴方は介入者と言っても過言では無いわ

セイバー、ライダー、アーチャー、バーサーカー陣営に関わりを持ち、価値は低いけど様々な情報をばら蒔いているわ

そんな綱渡りをしてる存在が何か悪巧みをしてるんでしょ?」

 

「僕は無害な七歳児でちゅよ?」

 

「貴方を外見通りの存在だと思ってる者は居ないはよ?少なくともこの場には」

 

「…そうだな、時計塔で調べられる位には間桐に"吸収"の属性が有るのは有名だ

僕も知りたい」

 

えーー望みますですかぁー?

 

「ココまでどっぷりになった主な原因はイスカンダル君のせいなのに……」

あーもー二人してジト目やめなさーい

 

「望み…望みねぇ?」

だって聖杯汚れてるし?けど、それ言ったら糞蟲に色々突っ込まれそうだし?糞蟲の話をぶっちゃけても魔術師的に神秘の秘匿の一線は守ってるし

拷問なんか耐えられんて主人公じゃ有るまいし

魔術回路関係でさえ快楽と性的興奮に逃げたのよ??

 

助けを求めても確実とは限らないでしょ?

 

間桐臓硯いや、マキリ・ゾォルケンが死んだのって黒桜の体内で油断仕切ってる時だけなのよ?

 

王が三人いるけど、逃げに撤せれても本当に仕留めきれるん?

悪いけど超守って貰わないと逃げられてゲリラ戦なんかやられた日にはソッコー死ぬ自信しかない!

 

「間桐家の破滅?当主の死?

聖杯戦争自体の破滅とかかな?」

 

 

 



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ワカメは飲み会に参加するらしいよ?2

「なんですって!?」

「なんだって?!」

 

「そんなに驚かなくても良いジャーン

地元の平和を願う善良な一般市民発想よ?

 

魔術師としては出涸らしだし

オヤジネグレクトだし

ジジイ怖いしキモいし

妹、目死んでるし

叔父はネトリ願望だし

地元戦場だし

 

……改めて纏めてみたら凹んで来た」ぴえん

 

「平和を願ってる…そう思っていいの?」

「自分のって注釈は付くけどね!!」

 

「皆そんなモノよ」

 

「なぁ?時計塔に紹介状でも書いてやろうか?そんなに強い効力無い…どころか皆無かもしれないけど…」

 

「ん~~~国外逃亡かぁ~~~……妹アレだとご飯が不味くなるしなぁ~~」

桜ルート以外っていうかどのみち不幸な少女だけど!

 

 

むしろこのSSの主人公だからな!!

 

「なら、私と切嗣が勝てば問題無いわ」

 

「どういう事さ?」

偽善?自己犠牲?って事だよ?

 

「私達の願いは人類の救済だからよ?」

 

「あんたは人類に入らないの?」

 

「そ、それは……」

 

「おれは自分が幸せになろうって思って無い人苦手だな~

好きだけど

 

それに、やめた方が良いと思うけどなぁ~~」

 

「どういう事?」

「僕も聞きたい、ライダーの願いに関わってくる」

 

「言えないね、言ったら拷問コースだもの

言えない理由も言えない

間桐家の秘技に関係してくるから言ったら殺されるか、いっそ殺してくれって事になる」

 

「なら私と切嗣とセイバーで守ってあげるわ、

情報をちょうだい」

「ライダーと僕だって今さら見捨てやしない!」

 

嬉しいなぁ~

「だが断る

この岸辺……間桐慎二が最も好きな事のひとつは

自分で強いと思ってるやつに「NO」と断ってやる事だ!!

てゆーか!俺が唯一絶対信じてるのって間桐家の異質さだけなの!あと助けてとか言ってないから!」

 

さらっと倒せたと思ったらゴキブリみたいに湧く未来しか想像できましぇん!

 

「そう、では協力関係はこれまでね

私達は止まれない……

大人しくお家に籠ってる事をオススメするわ」

わーんママンが怒ったぁー

 

「僕はそんなに信用無いのかよ……」

落ち込むな自己評価低いんだからもー

 

「やめた方が良いとおもうけどなぁ~」

ウェイバーもライダー持ち逃げしちゃえよ、宝具使わなきゃ暫く現界してられるだろうし、

現界し続ける方法を略奪すればええ

 

「おいシンジ!酌だ!!」

「ナイスタイミング!

しょうしょうおーまーちーをー!」

 

「ねぇライダーのマスター、彼は何を隠してるのかしら?」

 

「僕も知らない……けど、利己的な事だけじゃないと思う…思いたい」

 

 

「お待たせしやした王さま方、只今御酌させて頂きやす!

いやぁ~!にしてもこの酒の良い匂いったら無いですなぁ~」

「おい、道化」

「なんでやんしょ?」

「不愉快だ少し黙れ」

「……はーい」



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ワカメは助けて貰えないらしいよ?

でだ、無事アイオニオン・ヘタイロイが発動しました

 

「マスター諸君ただいま」

「……」

「お前、良くそのノリで帰ってこれるな?」

 

"だが断る"したからってそんなに拗ねなくても~

我慢出来なかったんですもの

 

「貴方は固有結界に驚かないのね?」

「あり得ない事はあり得ないらしいよ?」

 

「そんな事より

ね~ね~アイリさん?」

 

「…なにかしら?」

 

「小聖杯って魂に結び付いてる?

あと頭部って無いとダメ?」

 

「今度は何を考えているのかしら?」

 

「頭の柔らかい生存戦略的な?」

「僕にも説明しろ」

 

「こちらに御座す方こそアインツベルンの御用意しなすった願望器たる聖杯の器!

彼女をリタイアした英霊で満たす事こそ聖杯戦争の他醍醐味であり、聖杯の顕現の条件なんだよ」

 

「それと魂や頭部がどう関係するのさ?」

 

「それを説明したら……シュン ガキン!

危なっ!?」

 

 

「せめて小僧だけでも!」

何故にアサシンさん此方へ?!

 

「助けて王様!」

 

「アイリスフィール!此方へ!」

 

「金ぴか助けて!」

 

「不遜だぞ、精々足掻け」

 

「ウェイバー君?!

何で君だけ守られてるの?!」

「え?いや、マスターだからかな?」

 

「シャッ!」ガキン

「むりむりむりむりむり

この前のは偶然だから!不意討ちだから!騙し討ちだから!」

 

「問答無用だ!」ザシュ

「結構ちゃんと切られたよ?!腕だけど!

畜生!食らえ」

ズドンと仕込み銃を打つが余裕で躱される

ですよね!前は半分ライダー警戒してましたもんね!

 

「畜生!まだ色々仕込んでるのに!英霊に効くのなんかコレしかないっちゅうの!!

喰らえ!ロケットパーーーーンチ!!」ドシュ!

衝撃の術式を起動して切られ左の義手を高速で飛ばす

久々に魔術回路使った

色々快感

 

「小癪な!」ザシュ

打ち落とされるけど

 

「残念、狙いはこっち」カチッ

 

チュドーーーーーーーン!

 

☆自☆爆☆装☆置☆

 

「なっ??ぐっ…がぁ…」シュー

 

「やったぁ!!英霊1/100倒したー!!ごわ"がっだぁ~~~!」

号泣です

 

「おい!征服王の配下さん!?何で俺は守ってくれないんですかね?!」

 

「我が王は"小僧は自分で何とかするであろう"と」

 

「覚えとけライダー、倍返しだ!」

 

あ、でももしかして未来のウェイバー君的に

未来ワカメも居るんじゃね?!

……特に仕込み義手で戦ってるワカメは居ない

あるぇ~?

 

そしてアサシン滅ぼされての

帰り道って言いたいけど何故か置いてかれた

 

スチャ

「僕とも話をしよう」

切嗣さんの固いモノが後頭部に……あれ?デジャブ?

 

「拷問は嫌です!けど喋るのはも~と嫌です!」

 



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ワカメは尋問されるらしいよ?

「さて、では情報を吐いて貰おう

舞弥、ボディチェックを」

自主的に手を頭の後ろに

 

「待って下さい切嗣!こんな子供に非道な真似をするのは許せません!」

 

「そーだ!そーだ!只でさえ虐待されてるんだからな!優しくしろ!」

シャキン

と仕込み魔剣を出す

 

「な?!両腕とも仕込みだと?」

切嗣の銃を弾いて

腕の仕込み銃をアイリに向ける

 

セイバーが庇いに動こうとするから

地面に一発 バーン

「動かないで貰えます?」

 

「……四対一という不利は変わらない

いたいけな少年なんだろう?

降伏しろ命迄は取らない」

 

「はい、降伏します

しかし!

ジュネーブ条約に則ってくれないと☆自☆爆☆装☆置☆を起動しますよ?!」

 

「……良いだろう、話をしよう」

 

 

 

 

「なぁライダー?

シンジを庇わなかったり置いてきたり

どうしたんだよ?」

 

「なに、悪巧みと言っておったからな

実力を見させて交渉出来るように置いてきたまでの事」

 

「聞こえてたのか?!」

バチン

「ブヒャウ?!」

「征服王舐めるでないわ!」

 

 

 

 

 

場所は移って応接間

暖かい紅茶が美味しい

「アーネンエルベのが美味しいですね

…なんかデジャブ?」

 

「……あの喫茶店の話はやめておこう」

 

何故か同意っす

 

「では情報を話して貰おうか?」

 

「遠坂の家に強力な愉快型魔術礼装があります」

「その話もやめておこう」

「そうですね」

なんか悪寒がした、なんで?

 

「具体的に何の情報です?」

 

「アイリに悪巧みだとか吹き込んでた事だよ」

 

あ、やめた方がとか言ったから聖杯くんの事かと思ったわ

英~雄~製~造~器!

とかには成らないもんなこの世界

 

「あ~~アイリスフィールさんて聖杯の器ですよね?」

 

「そうだ、間桐の君が知っているのは自然な事だろう」

 

「でだ?魂と脳をね?別で保存しとけば良いんでは?」

 

「……彼女を置物にしろと?」

 

そんなに殺気だすなよ~

 

「いや、保護を打診してくれる優しく女性だから

英霊の魂で焼き切れちゃうのも忍びないなぁ~って」

 

「そこまで知っているのか」

 

てゆーか何でそこまでしか知らないの?

アンリ・マユ召喚したのアインツベルンよ?

アハト翁一番の黒幕じゃね?

今からエクスカリばれよ

 

「本当に悪巧みとは、それだけか?

教えられないという情報は?」

 

「あ~~、防音の結界張って貰ったりとか

俺の体内に盗聴器的な魔術とか蟲とか確認して貰えます? ブチュ

いぎゃ?!」

カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ

 

「なっ?!アイリスフィール下がって!」

 

「くそっこういう事か!」

 

身体中がカサカサしてるよね…おたすけ

 

「ま…する……と……セイバ……」

「治……死ん………たす……」

 

痛みは無いけど…意識…が…



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ワカメは助けられたらしいよ?

 

 

「……流石に死んだかな?!」

 

「開口一番ソレなら大丈夫そうだな」

 

「あれま切嗣さん……おはようございます?」

 

 

「あぁ…そうだな…君が関わるとなんだか疲れる気がするよ」

 

朝…てか昼?

一晩帰らなかったからな~

桜ちゃん心配してるかなぁ~

糞蟲が死んだとか言ってそう

 

てか糞蟲に仕掛けられた蟲がまだあったか…いやまた仕込まれのか?

橙子さんが見逃す訳ないしな~

 

「此方は中々の苦労をして助けたんだ、それなりの情報を貰おうか?」

鞘を一次的に入れてくれたのかな??

 

「まぁまぁ、ご飯でも食べながら話しましょうよ

インド料理と中華なら作るの上手いんですよ?」

事情はお察し……カレーと麻婆だよ!

 

 

 

 

 

「あら、初めて食べたけど美味しいわ切嗣!」

「そうだねアイリ」

「モグ…コクコク…モグモグ…コクコク」

「これはなかなか」

だろ?飯なんか作る人居ないからね

桜ちゃんはまだお子ちゃまだし

 

「でだ、食べながらで悪いんだけど

間桐はアインツベルンと同じく当主は参戦せずに代理を立てる事が多くてね

んで、令呪を作ったマキリ・ゾォルケンが吸血種になって生き永らえてるのよ」

 

「そうか、アハト翁と言い御三家は化物だらけだな

遠坂も今回は厄介なサーヴァントを召喚した様だしな……」

 

「あとは……大聖杯になんかあったかも?」

 

「詳しく」

 

「いや、蟲蔵の資料を漁ってて60年前の物が出てきたんで調べたけど、調べきれて無くてね?

何か有ったっぽいてきな?

確証無いけど」

本当に確証無い、もしかするとアンリ・マユ居ない世界かもだし

資料は暗号の癖が強過ぎて解読難航しまくり

虫の言葉でも使っとんのかねアノ糞蟲

てか、あんた達はアハト翁信じすぎ

 

 

「そう、確かに食事中に話す事では無いのですが

アノ蟲は何ですか!確実に息の根を止めようとしていた!

自分の子…子孫、血族にする所業ではない!

アイリスフィール!シンジを保護しましょう!」

お前は食い終わったからだろ?

 

「セイバーはこう言ってるけど?」

 

「完全に統率の取れた何万もの蟲

しかもコロニーが各所に存在し、本体は分からないどころか

もしかしたら全部同時に倒さないとかもしれない」

stay nightだと刻印蟲が本体だったけど、今もなのかは不明だし

もしかして魂を移し替えてるかも?

「戦術は奇襲、隠密、増殖、寄生、毒…あとは不明

セイバーの宝具が何にせよ

逃げに撤されてゲリラ戦略されたら俺が殺される未来しか見えない」

もしかしてルールブレイカー必須?魂の固定的な

固有結界内で魂の移し替えが出来ない前提なら

ライダーがコロニー毎に連発すれば…

 

ほんっとにタチ悪いな?!

 

「で、ですがみすみす見捨てるなど!」

 

「見捨てましょ見捨てましょこんな不良債権

遠坂の養子が蟲に嬲られてますんで一人にするのも忍びないですし

雁夜叔父さん頑張ってるし?

 

ではそろそろお暇しますよ~

皆さん色々疑いながら頑張っていきましょー!」

セイバーも大聖杯的に自害の未来が有りえるの知らんし

疑わな過ぎ

 

 



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ワカメは忙しいらしいよ?

「まぁ待つんだ

君は冬木は詳しいんだろ?

物件を探してくれないかスパイ君?」

 

「場所をリークしちゃうかもよ?」

 

「先程の情報からするに、何処に隠れていても遅かれ早かれ見つかるだろう

隠れる為だけに隠れれば別だろうがそういう訳にもいかない」

 

「御希望お聞きしましょ?」

 

んで、聞いたらまぁ未来の衛宮邸が条件にピッタリ

 

「ありますよ旦那~良い物件が!

しかも持ち主の名義はあたくしでやんす!」

買っときました

 

「……詳しくは聞かないで置いてやろう

いくらだ?」  

 

「差し上げますよ~

自分の命に安値は付ける気ないですからね

 

後情報もおまけに一つ

アーチャーと言峰綺礼は仲が良いらしいよ?」

 

「……そうか」

 

「話した情報全部ブラフかもよ?

なんせ四重スパイですからねぇ~」

 

「わかった、話し半分に聞いておく」

 

 

 

 

こそこそと間桐邸にもどる

「……お兄ちゃん?…お兄ちゃん!!」ダキッ

 

「おぉ、昨日はごめんね~知り合いの家で寝すぎちゃって」

 

「お爺様が…ぐす…お兄ちゃんは死んだって…ひっく………逆らうからわるいって…ずるずる」

あれ?今鼻水拭いた?

 

「生きとったとは驚いた

良くおめおめと戻ってこれたモノよの」

 

「ただいまお爺様ぁん

いや特に悪い事してないし

強いて言えばお爺様超強いって説明して

悪口しこたま言っただけだよ?」

 

「何処までもらしおった?」

 

「間桐が蟲使いなんて知れた事じゃん

いかに厄介かって話をしただけだよ

奇襲、潜伏、増量、寄生、毒……位かな?

いちいち俺が言わなくても予想付く情報よ?」

 

「ふむ…条件付けは裏切りだった筈だが…元々裏切り続けて居るようなものか

してどの様な仕置きがよい?」

 

え~

 

「おぉ、では桜の訓練を厳しくしよかの?

お前がしっかり回復させればよい」

「ひっ…い、いやっ」

 

「え~まからない?」

 

「ではワシにも情報とやらを貰おうかの?」

 

「アーサー王の宝具はエクスカリバー

イスカンダルの宝具は固有結界

アーチャーはギルガメッシュ

キャスターばジル・ド・レで宝具は妖魔召喚?

あとは……セイバーは腹ペコ?」

 

「ふんそれ位は蟲で」「いやいやいや、流石にサーヴァントやアインツベルンの結界はじいさまでも破れないし覗けないでしょ~?」

 

「生意気になりおって

今夜は雁夜を出す、付き添え」

 

「あいあいさー

桜ちゃんの訓練は?」

 

「…負けてやろう」

 

「お兄ちゃん?今夜も居ないの?」

はいかわいい

「ごめんね~雁夜叔父さんとお出かけしてくるね」

ヨシヨシトントン

 

 

 

 

 

 

ピンポーン

「こーんにちわー!ウェイバーくーん!野球しよーーぜーー!」

ガチャ

「おやおやシンジ君いらっしゃいどうぞ上がって

ウェイバーはイスカンダルさんと出掛けとるよ

おじいちゃんとお茶でもしながら待たないかね?」

「はい!喜んで!」 

 

予備の義手を付けて来て良かったわ

 

そしておじいちゃんと他愛ない話をして遊んで貰ってお小遣いもらった……

 

 

普通のおじいちゃんってこうだよね!!!!

見習え糞蟲!!!!

 

「あーなんか嫌な魔力が…」

「どうしたんだい?あぁ、もう良い時間だね

ウェイバーはなかなか帰って来ないな

今日は良ければ泊まって行きなさい」 

「喜んで!

けど着替えをとってきますね!多分二人が居る所も分かりますし

車を呼んで拾って帰ってきます!」

「そうかい?気をつけて行くんだよ?」

怪獣出るから

とりあえず魔術で眠らせて、結界用の魔道具を庭に埋めて未遠川に向かった

 

 

 

うわぁ~キショイ

こりゃ事後処理大変だろうなぁ~~

……騒いでる若者発見、これがシリアルキラーか

 

プルルルル

『シンジ君か、どうかしたかい?』

 

「切嗣さんや、キャスターのマスター

橋の上で狂喜乱舞しとるよ」

 

『あぁ、今狙撃の準備中だ

君にはアイリの近くに居てくれると嬉しいな

子供にわざわざ見せるモノでも無いしね』

 

「ちょっと寄るとこあるけど後で合流するね~」

 

 

 

 

 

 

 



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ワカメは付き添うらしいよ?

「シンジ、今の電話は?」

 

「四重スパイのお仕事だよ~

雁夜おじさんはいコレ」

 

「コレは?」

 

「俺の知り合いに教えてもらったルーン魔術の爆弾

そこまでの威力はないけど

まぁ結界一枚位なら剥がせるかな?」

 

「そうか…ありがとう

行ってくる」

 

暗いなぁ~空元気って大事だよ?

空元気って大事だよ!

空元気って大事だよ!!!!

 

「行ってらっしゃーい」

 

 

まぁ時臣優雅には勝てないだろうなぁ~

名前みたいだな時臣優雅

 

…………

「食らえ!時臣!!」

(シンジに貰った爆弾だ!)

 

「なっ!結界が?

しかし準備は怠っていない!」

(シンジ君に貰った宝石が役に立つとはね因果な物だ)

 

「時臣ぃーー!!」

 

「はぁ…君の甥の方がよほど魔術師らしいよ

まぁ、彼は自分の利益に敏すぎるきらいがあるが」

 

「シンジがどうした!今は桜ちゃんの話をしているんだ!!」

 

「フッ、言葉は尽きたと言ったのは私だったな

 

雁夜、私からの温情だと思え」ボゥウ

 

あ、叔父さん燃えた

あ、はい、絶賛覗き見中です

久々に改造天体望遠鏡出動です

 

え?参戦して論破しろって?

むりむりむりむり

俺より二人ともレベルたけぇもんよ?

え?アサシン倒しただろうって

 

ショットガンと手榴弾で鎧着た素早い短剣使いの不意ついて倒せても

アサルトライフルにショットガンと手榴弾じゃ勝てないのよ

 

それにアサシンは回りにサーヴァント居たり劣勢でやけっぱちだったでしょ?

あとは凄い固いけど、道具は俺製じゃないし

 

あ、雁夜落ちた

そして愉悦とうじ…ひっ!目合った!目合った!

何メートル離れてると思ってんの?!こわっ!

 

さっさと河川敷行ってマスター達と合流しよっと

 

ダァン!

 

「…あれ?」

腹いたっ?!

撃たれた?!

 

頭!守らんと!  ガキィン!

 

「はい!狙撃確定!」

建物内に逃げ込んで使い捨ての回復ルーン石を使う

 

…直らん

もう一個!…一応血止まったかな?

 

やっぱり怖いわぁ魔術師殺し

情報引き出して泳がせて役に立たなかったら始末ですか

新しい拠点の衛宮邸の場所も糞蟲に話さないと思って俺を消せばしばらく秘密だもんな

多分俺が時臣VS雁夜に参加すると思ってたんだろうなぁ~

油断して防衛用の魔道具起動してなかったわぁ

 

 

よし、素知らぬ顔で河川敷行こう

 

 

 

 

 

 

 

「ウェイバーーくーーーん!!

食らえ!!」

ドロップキック

「ほげらっ!?」

「あとライダー!良くも拉致った癖に置いて帰ってくれたな!!」

「今それどころじゃ無いだろう?!」

 

あ、はい

 

「シンジ、どうしてココへ来たの?」

「あるオジサンに良かったら雪の妖精さんのナイトやれって」

狙撃されたけど

「あら?そんなユーモアもあったのね? プルルルル

え?あ、これどうすれば良いのかしら?」

 

「はいウェイバー君」

ぽいっ

ぱしっ

「あ、あぁ…」

 

『アイリか?』

 

「いや僕は………

 

 

 

…………

俺居る意味あるかなぁ?

エクスカリバーの余波から魔道具で守る要員?

 

……下がれば良くない?

雁夜拐われたし帰りたいんだけど?

 

 

 

 



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ワカメは休暇らしいよ?

原作ぶち壊そうか迷った



「ただいま~」

 

「……慎二よ、雁夜はどうした?」

 

「代行者に拐われました~

何か企んでるっぽいっす~」

 

「代行者…アサシンの元マスターか?

ふむ令呪の仕組みとアレの性質を考えると……」

 

「あとセイバー勢の新しい拠点?の場所に聖杯の器がいるよ~

黙ってるつもりだったけど狙撃されたからさ

流石殺し屋さんだわ」

 

「まぁ、黙っていた事は多めに見ようではないか

 

カッカッカッカッ面白い事になりそうじゃワイ」

 

「お兄ちゃんおかえり」てってってっだきっ

はいかわいい

 

「お兄ちゃん疲れた、今日はもう寝よう」

「うん」

 

…………

 

 

…………

「おはようお兄ちゃん

お腹すいた」

 

「おはよう~

はいはい朝ごはんと血を今準備しますからね~」

 

あぁ癒される

最近親父も酒ばっかり飲んで部屋から出てこないし

二人っきりだとかわいいし平和で癒されるわぁ~

 

ここ2日位は平和そのもの

こんな日々でいいわマジで

 

まぁ聖杯戦争では

愉悦父が撃ち殺されたり

ランサーが怨念死したり

愉悦覚醒したりしてるけど……

 

しかも今、お届けされた雁夜は地下の蟲蔵で調教中です

 

あー嫌だ嫌だ

後半戦で続々と死んでくんだから

 

助けられたらなぁ~とか昔は思ってたけど

……どうしよっかなぁ~?まじで

 

「お兄ちゃん…今日は久しぶりにお勉強教えて?」

「はいはい喜んで~!」

 

 

…………「雁夜めが悶え苦しむ様は…はぁ~…本当に見ていて飽きぬでな

孫の無駄な努力も見る度に可愛がってやりたくて仕方がないわい」………

 

ゾワゾワ

「何か嫌な気配がした

…寝よ寝よ」

 

 

 

 

 

 

翌日昼

休暇の終わりである

今日は目出度い聖杯戦争最終日!

やっと町が平和に!!

 

昨日は散々迷った

舞弥さんは助けられた

アイリさんも首と魂ならまだ間に合う

 

けど提案を蹴ったのは切嗣さんである

言葉にはされなかったけど、こちとら腹撃ち抜かれてんだし

 

柳洞寺に向かう

階段を上りきると

 

パララララララ カキンカキンカキン

 

…普通いきなり打つ?!

防御用のルーン石起動しといて良かった~

まぁ戦争の最中敵が来たら打つのか…打つのか?

 

「待った待った!降参!こーうーさーんー!

てか元々戦う気無いし!」

 

「そしてまた、油断させた上で情報を引き出して罠にハメるのか?」

 

「僕は居ても居なくても結局雁夜叔父さんと言峰綺礼で情報集めて勝手に罠にハメてたさ

逃げてればカレイドな未来が待ってたかもなのに……」

 

「カレイド…?華麗なではなく?」

 

「間違えました……とにかく、あと四体だけど

セイバーはバーサーカーに当てた方が良いよ

彼はアーサー王には勝てないから」

 

「バーサーカーの真名は?」

 

「サー・ランスロット」

 

「ライダーに化けられたのも、セイバーに固執するのも納得が行った

問題はアーチャーとライダーだ」

 

「あの二人は王様対決するから、とりあえず後でいんじゃない?」

 

「どちらが勝つと思う?」

 

「是非ライダーに勝って貰いたいけどね~?

…現実は糞ゲーですよ?」

 

「だろうな…情報に免じてこの場では殺さないでおく」

 

「まだ間に合うから、やめといた方が良いと思いますよ~?」

 

「今さら立ち止まる事など出来る訳がない」

 

カツカツカツカツ

 

「……昨夜から市街を隈無く巡ってアイリスフィールを探しています

が、依然手がかりも無く…申し訳有りません

シンジは……何か知らないか?」 

 

「ん~…地上じゃなくて地下とか?

キャスターの元工房何か可能性があるかも?」

多分間に合わないだろうけど

 

「ありがとう、当たってみよう

では、切嗣、何にかあれば令呪による召喚を」

 

 

「……徹底無視はかわいそうなのでは?」

 

「君には関係の無い事だ」

 

もーやーねー融通の効かない大人って

まぁ、現状で俺が横に居たらピリピリするか~

 

「んじゃそろそろお暇しますかね」

 

「あぁ」

 

 

 

 

 

「おぉ、戻ったか慎二

今夜は雁夜を連れて市民会館に行ってこい」

えー泥塗れになる場所じゃないですかー

 

「今さら本格的に手伝うんですか~?戦力になんてなりませんぜ~?」

 

「そんなものは期待しとらん

雁夜が色々壊れ始めてな?最早会話も怪しいと来とる

ワシが操っても良いが、お主もコヤツの行く末は気になるであろう?」

 

「条件に俺は存在してないけどね」

 

「お前は随分桜を気にかけておるではないか?

それこそ救済を願う雁夜よりも」

 

「かわいいは正義」

 

「……今夜は特等席で聖杯戦争を見てくると良い

無事に帰れるかはしらんがな

ふっふっふっふっ」



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ワカメは見学するらしいよ?

さて、市民会館のボイラー室横まで車椅子に雁夜を乗せて来たわけだけど

 

「ブツブツブツブツブツ」

 

「完全に壊れてますがな」

 

昨晩の色々でSAN値直葬した模様

 

「特等席とか言いながら何も見えないし

俺、強大な何かが戦ってる気配とかわからんし」

 

配管眺めに来た感じになってます

 

「がぁあぁああああ!!!!」

 

そして時々野太い悲鳴が轟きます

令呪が消えたら負けたって事でいいのかな?

 

「小聖杯でも一目見てくるか」

 

コンサートホールに向かうとアイリさんの遺体が主役みたいに横になってた

 

少し待つと遺体が焼き切れて小聖杯が現れる

 

「おぉ……すげぇ神々しい……うわぁアレから泥はギャップで更に汚く見えるなぁ…」

 

ドロドロと中から黒い泥が……ドロドロってかドゥルドゥルだな

 

「さーて、サンプル♪サンプル♪第三魔法の出来損ないゲッチュ~~♪」

 

ステージが抜ける前に手早く済ませないと

 

グチュ カクン

泥を踏んだ瞬間に足から力が抜けて膝から下が浸かる

「ぬぉ?!……うぁキモいキモいキモいキモいキモい!!」

何かゾワゾワする!

 

「このっぉおお!!」

床を掴んで脱出、用意しておいた容器が泥を吸い込んでいく

「……こんだけ有ればいいっしょ?

どんどん溢れて来るからどれだけ採取したかわからんな?

……あれ?足動かなくね??」

 

仕方がないので逆立ちでエレベーターまで向かう

 

 

あ、床抜けた

 

「これ、間に合うかなぁ?

…タクシー呼んどこ」

 

 

「何処へ行く?シンジよ」

「あれま英雄王さま」

考えが足りなかったなぁ~居るよねそりゃ~

 

「祖父から泥のサンプル頼まれましてね?

ちょっと触れたらこの有り様ですよ~」

 

「我の許可無く盗みを働くからその様な有り様に成るのだ」

「泥位なら許して貰えたり?」

「……暇潰しには事欠か無かったのは貴様の献身あっての事、許してやろう

此れから我の婚儀を執り行う

拝謁の許可を与えてやろう」

 

「いやいやいやいやいやいやいやいや

私なんぞに恐れ多いです!こんなウジ虫の出涸らしなんかには勿体ないです!」

「ほぉ…嫌と申すか?」

いやんゲートオブバビロン展開しないで~

しかも一個かよ

しかもフォークかよ

 

「喜んで拝謁させて頂きます」

客席の一番出口側に座る

特等席ってこれ??

 

 

 

……… 

「シンジ?何故貴方がここに…」

「一応バーサーカー勢ですからね~」

 

「…バーサーカーは私が倒しました」

 

「それより、貴女のお相手はアチラ」

 

「見届け人の相手も良いが、我を忘れるなよ?セイバー」

 

「アーチャー……………

 

 

 

 

 

 

……………何故ここに君が居る」

「俺だって帰りたいよ」

 

「君は聖杯の中身を知っていたのか?」

「言ったじゃん確証は0だって、七歳児に仮説をゴリ押しなんか出来ないって」

 

「……お前は!!」スチャ

「だから言ったじゃん、やめといた方が良いってさ~?

それより良いの?セイバー殺されちゃうよ?」

 

「……セイバー、令呪によって命じる…

「それもやめといた方が良いと」だまれ!

セイバー!第三の令呪をもって重ねて………

 

 

「やめろぉー!!!」

 

近距離エクスカリバー凄い

サンプルサンプル

星の鍛えた勝利を約束する魔力美味しい

 

 

 

 

 

「あ、アレは…?!

バカな!そんなバカな!!」

 

あーあー、泥がぁ~!泥がぁ~!どうしましょ

 

 

ドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロ

 

 

「あれ?意外と大丈夫?

……鉄筋コンクリート万歳!!!!」

うわ!泥がこっち来た!

 

義手の腕力を使って大ジャンプをしてシャンデリアに捕まる

 

切嗣さんが外に走っていく

逆立ちで追う俺、シュール

 

 

 



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ワカメは生き延びたらしいよ?

外に出たら絶望している切嗣さん

 

何とか泥に飲み込まれずに済んだわぁ~あぶね~

 

……あ!雁夜!忘れてた!!

後ろを見ると大炎上中の市民会館……

 

御愁傷様です

 

「……シンジ君、君は最初からこうなると知っていたのかい?」

目が怖い

 

「可能性は感じてましたけど

引き当てたのは貴方です」

 

「……生存者をさがすんだ

手伝ってくれ、せめて一人でも…せめて」

目が怖い

 

 

 

 

 

 

「何をしている間桐慎二」

 

「あ、優勝おめでとうございます綺礼さん」

「……あぁ、ありがとう

君は何故逆立ちをしているのかな?

バーサーカーのマスターはどうした?」ニヤニヤ

 

うぁ~愉悦してるよ

 

「泥に触ったら両足動かなくなりまして

こっちの方が早く動ける事をさっき発見しました

 

雁夜叔父さんは地下に置いておいたから……今頃泥と瓦礫と炎で死んでるんじゃないですかね?」

 

「そうか…そうか…」コクコク

満足そうやの?

 

「で、君は避難もせずに何をしている?」

 

「何か切嗣さん壊れちゃったみたいで

生存者探すの手伝えって

まぁ吝かでも無いんで見て回ってますけど」

 

「そうか…気を付けなさい」ニヤニヤ

 

「待て慎二」

「はいな?」

 

「服を持って参れ

あとは、酒だ」

 

ジャイアニスト平常運転だな?!

 

「少々お待ちを~~」

 

 

 

 

 

無事に士郎君救出見届けて

金ぴかに服と酒渡して

タクシーでやっと帰宅した

 

あの二人、あそこで酒盛り始めたよ

 

んで蟲蔵に呼ばれた訳です

 

 

「ただいま~」

「遅いぞ…雁夜はどうした?」

 

「多分焼かれて死んだ」 

 

「仕込んだ蟲を回収する為にお前を付けたと言うのに使えん」

 

「だってアーチャーに捕まってたんだもんよ~

串刺しになってまで助ける程、正常な感じじゃ無かったじゃん叔父さん」

 

 

「ふむ、桜の教育にも今一使えんとはの……」

 

「雁夜おじさん死んじゃったの?」

 

「うん、火事に巻き込まれちゃった

まぁ元々動けない状態だったけど」

 

「…そうなんだ

お兄ちゃんは何で逆立ちしてるの?」

 

「おぉ忘れてたおった

その両足、どうした?」

 

「小聖杯から溢れた泥に触っちゃったら動かなくなっちった」

 

「ふむ、では、仕置きに一本貰うぞ」

ウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾ

カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ

 

「え?…うわぁぁああああ!?キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい!」

 

「似たような目に毎日おうて居る妹の前で良く言えるのぉ?」ニヤニヤ

 

え?いや、足食われてね?!

 

「いやいやいやいやいや、足食ってません?!」

 

「仕置きだと言ったじゃろう?

ワシは少し出掛けてくる」

あ、小聖杯のカケラを拾いにいくんですか?糞野郎

 

「お……お兄ちゃん大丈夫なの?」

「うん、感覚無いからひたすらキモいだけ」

 

右足が少しずつ骨に成っていく 

 

「ねぇ…お兄ちゃんどんどん体が少なくなってるよ?

その内無くなっちゃうよ?

もうお爺様に逆らうのやめよう?」

 

「検討しとく」ナデナデ

 

「……お兄ちゃんは雁夜おじさんみたいに成らないでね」

 

「多分大丈夫多分」



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ワカメはとりあえずZEROのエピローグらしいよ?

翌日、車椅子でウェイバー君に会いに行く

 

家の隣にトライクが停めてある

 

「あぁ!!?

バイクバトル見逃した?!忘れてたぁーーー!!!」

 

「ひとん家の前でうるさいぞ」

「あ、ウェイバー君チーース!」

 

「…お前その足どうしたんだよ

右足無いじゃないか」

 

「聖杯戦争の尊い犠牲?家庭の事情?」

 

「…そうか

…お互い生き残ったな」

 

「色々ありましたなぁ~」

 

「なぁシンジ

僕、旅をしようと思うんだ

…良かったら一緒にどうだ?」

「だが断る」

「もうちょっと考えろよ!!」

 

「良い義足付けてから考えるさ

俺もこれからの事考えないとなぁ~」

 

「あぁ、そういえば聖杯戦争の論文を時計塔に送ろうと思うんだけど共同執筆にしない?」

 

「……いや、やめておく

僕にとってこの聖杯戦争はそういうんじゃ無いんだ

それと僕に関して変な事書くなよ?」

 

「盛りに盛ってかっこよく書いとく」

 

「…何も…何も格好良くなんか無かったよ…

上がってくか?皆喜ぶぞ?」

 

「いんや、足が無いのは流石に誤魔化し切れないから

義足付けたらまた

祖父母成分補給に来るさ」

 

「わかった

…それでな?シンジ

 

良いバイト紹介してくれないかな?」

 

 

 

 

 

 

……Amen」

 

桜ちゃんに車椅子を押されながら来た葬式を眺める

桜ちゃんは相変わらず目が死んでる

 

あ、凛ちゃんと目が合った

……あ、申し訳無さそうな感じで反らされた

睨まれないって事は愉悦神父余計な事は言ってないっぽいな

 

てかホントは鶴野お父様が来る予定だったんだけど

この度めでたく引きこもりアル中になりました

ネット環境が悪かったのかな?

 

「お兄ちゃん…帰ろう?」

「うん、車椅子押してくれてありがとうね」

 

あ、遠くでアゾット剣渡してる

愉悦神父が愉悦してる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ慎二君いらっしゃい」

 

「切嗣さんリフォームの契約先見つかったよ~」

 

「ありがとう、助かったよ」

 

「じいさん、その子誰だ?」

士郎くん元気になったのう?

 

「あぁ僕の…友達の間桐慎二くんだよ。慎二君、僕の息子の士郎だ」

 

 

「よろしく士郎」

「あ、ああよろしく!慎二!

車椅子に乗ってるけど、体悪いのか?」

とりあえずの義足付けて来て良かった

 

「今度手術して歩ける様に成る予定だから大丈夫」

「そうなのか?ならよかった!

俺が押してやるよ!家案内してやる!広いんだぜ!」

 

「おお!頼む!」

 

元気やの?!

 

 

 

 

 

 

 

 

「って感じの第四次冬木聖杯戦争でした」

 

「なるほど?次は右足を作れと?」

 

「てへ♡」

 

「まぁ構わんが、その左足はどうなってるんだ?

感覚は戻ってるんだろ?」

 

「少しずつ動く様にはなってるんだけどさぁ~?

何か違和感が凄いんだよね」

 

「ふむ…良く見せてみろ」

 

 

 



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ワカメは準備するらしいよ?
ワカメは新章突入らしいよ?


プルルルルル

「はいはーい間桐のアイドル慎二君ですよ~~」

 

『シンジか、私だ

送って欲しい物があるんだが』

 

「ウェイバー君久しぶり~

なに?」

 

『今度発売のアドミラブル大戦略を送って欲しいんだが…』

 

「初回特典と予約限定が欲しいんでしょ?

わかったわかった」 

 

『たのんだ

一回位時計塔に顔出したらどうだ?論文ばっかり送りつけて無いで』

 

「え~あんまり妹一人にしたくないしなぁ~

まぁその内」

 

『一応私の助手って事になってるんだ

面子も有るんだから早めに来い!』

 

「こないだメルヴィンと電話して、総額出してみたら笑えた」

 

『ぐっ…ともかく!大戦略頼んだからな!!』

ガチャ ツーツーツー

 

「お兄ちゃん、橙子さん?」

 

「いんやウェイバーくん、何かゲーム送れってさ」

 

「そうなんだ」

 

 

皆さんお久しぶり転生慎二君です

まぁ一年経って無いんだけどね?

 

 

プルルルルル

「はいはい間桐のアイドル慎二君ですよ~」

「お兄ちゃんソレお気に入りなの?」

 

『慎二か、そろそろ領収書たまってきたから処理しに来い』

 

「言って他にも色々手伝わせて 

酷い目に遭ったんですよ~

虐待ですよ虐待」

 

『お前の保護者になった覚えは無い

良いからさっさと来い』

 

「へーーい」

弟子未満従業員未満パシリ以上っす

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん行ってらっしゃい」

 

「はーい、夕飯は何がいい?」

 

「杏仁豆腐とラッシーがいい!」

 

「はいよ~いってきまーす」

 

 

タクシーに乗り込んで伽藍の堂に向かう

そろそろ空の境界の時期かな?

いや、そんな頻繁に事務所行かないから関わり薄いと思うけどね?

 

まぁ、ゆっくりパワーアップしながら第5次聖杯戦争に向けて準備しますか

 

 

 

 

 

 

「あぁ、こりゃダメだ

左足も切り落とすぞ」

 

「え?なんて?」

 

 

 

「こりゃしっかり呪われてる

大分他に行ってはいるがお前が死ぬには十分だ

にしても高純度の呪いだな?

何故生きてる?」

 

「酷くない?!

……あぁ、小聖杯から漏れた泥だったから、何か上澄みとかそういう感じかな?」

後、俺が転生慎二だから魂がうんたらかんから?

 

「まぁお前の事だ

心臓と魂に毛でも生えてるんだろ

ほっとくと広がって死ぬから足ごと切除だな」

 

「……さようなら僕の手足」

 

「ほっといたらその内全身義体になりそうだな?」

 

「糞蟲がそんな感じで、冗談にならないんでやめて下さいます?」

 

「縁だとか血ってのは馬鹿に出来ないからね」 

 

「……材料になればって持ってきたけど、怖くなってきたなぁ~

 

はい、これがエクスカリバーの魔力と聖杯の泥です」

 

「……良くやった火事場泥棒め

これが聖杯の泥か……これに触ったんだよな?本当に何で生きてるんだ?

せめて狂うだろ?」

 

「知りませんよ、何かこう奇跡が起きたんでは?死にたく無いとか俺が願ったとか」

 

「……火事場泥棒は冗談だったんだがな」

 

 



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ワカメは金遣いが荒いらしいよ?

殺人考察してから……色々妄想回かなぁ~?
設定資料集とか読んでないから色々矛盾しそう


「なんでこんなに溜め込むかなぁ~?」

 

「元来金銭には無頓着だったんだがな~

整理された己の成果を見れるとなれば多少の労力も払おう」

 

「主に労力払ってるのは俺ですけどね?」

更に細かく言えばノーパソに繋いでいる俺所有のサーバーやらスパコンである

追加で買っちゃった♪

ビルを買って地下を建築法とかガン無視で地下作って買えるだけスパコンとサーバー詰め込んだ

時代的にこれからスペックどんどん上がるから追加生産と購入予約も済ませてある

 

あれ?何か蟲蔵っぽいな?

 

けどな~、電子魔術と組み合わた画像→表計算は有るけど

細かいカテゴリ分けとか注釈は手作業じゃないとまだ無理だし

簡単な一覧じゃ橙子さん満足出来なくなってるし

 

 

「それにしてもお前に組んで貰ったこのPCは扱い方覚えると便利過ぎるな

図面の引き方を忘れそうだ」

 

「そりゃ魔力と術式使って入力出来る様に魔改造してますからね~

俺仕様だから橙子さんには魔力使ってない様な物だし」

 

「楽をし過ぎるのもイカンが、労力の振り所を選べるのは助かる

なぁ?スパコンも一個くれないか?」

 

「頑張って魔道具化したスパコン狙ってます?

普通のなら良いですよ~

てゆーか最近建築関係の仕事受け過ぎじゃないですか?

これなんか陰陽の応用でしょ?あんまり試し過ぎるのは

やめといた方が良いと思いますよ~?」

 

「あぁ、分かった分かった

図面の清書が終わったら印刷して持ってこい

最終チェックしたらクライアントに持っていくからお前は帰れ」

 

「……あれ?仮の義手義足付けに来たのになんで仕事手伝わされてんです?」

 

「暗示に引っ掛かるお前が悪い

ちゃんと弾け」

 

 

 

 

 

 

 

「お久しぶりですカレーさん」

 

「シエルです」

 

「失礼しました

シカレさん」

 

「字面は近づきましたけど音は遠退きました」

 

「まぁまぁ、この俺開発

カレー水でも飲んで下さいよ」

 

「ムッ!これは!

透明なのにキチンとスパイスの風味が…

まるで液状のカレーを飲んでいるかの様な…」

透明飲料もスープカレーも時代の先取りですからね!

 

「それに、カレー開発に会社作っちゃいましたよ

その名も!カリードマルシェ!店舗開店予定!勿論代表取締役はシエルさん!」

 

「な!?私のカレー屋ですと?!

そんな…そんな嬉しい事が!!」

「インドに帰れ」

 

 

 

 

 

「それでだ、内側から見た第4次聖杯戦争のレポートはこんな感じに纏まりました」

 

「はい、これで教会の資料も充実します

所でまた義体が増えましたね?

下部組織に似たような方が居ますけど、義体製作者を紹介しましょうか?」

 

「あ~~…そうですねコレクションするのも面白いかも……

聖別されたヤツとか俺でも手に入ります?」

 

「私が横流しすれば問題ありません

…くふふ…私の店…私のカレー…」

 

「…良かったら将来的にシエルさんがオーナーの形で一流のシェフ集めて、世界のスパイス取り寄せて

好きなカレー研究しつつ食べたいカレーをオーナー権限で食べ放題とか

しちゃおっかなぁ~~」

将来的にだからいつとは確約しないけど

 

「……出来るだけ上質な神聖を含んだ物を用意しましょう

ですが死徒退治でもするんですか?

言っては何ですが、御世辞にも、

慎二君だと瞬殺ですよ?塵も残りませんよ?

 

どうしてもというなら

連れて行って、命だけは保証しますけど…」

 

「これ以上体減るのは勘弁です」



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ワカメは新興魔術師らいしよ?

いつも誤字報告ありがとうごぜうます
感想は結構楽しみにしてます



『おいシンジ、インターネットについて教えろ』

 

「急にどうした代理ロード

まずネット環境が時計塔的にキツイだろうに

ネット環境の有る喫茶店もまだ無いだろうしなぁ~

……商売にしたら儲かりそうだなネットカフェの先駆けとして」

 

『なにを言っている

とりあえずロンドンに来い

いい加減名だけの助手と言っても限界がある』

 

「妹も一緒でいい?」

 

『構わん、早くしろ明日来い』

 

「無理だろ」

 

 

 

 

 

「という訳で旅行をします」

「ろんどんって遠いの?」

 

「結構遠いよ

おい、じいさまよたまには家族旅行してもいいべ

まぁ二人旅だけど」

家族とは認めないぞ、貴様ら

義理の妹と、二人旅だぁ~やった~!

 

「ふむ…今は良い材料が手に入ってワシも忙しいでな

良かろう帰ってきたら物を用意しておいてやるから

せいぜい楽しんで来い」ニヤリ

お前ソレ俺の足じゃあるまいな?

 

「はいよ~いってきまーす」

「…行ってきますお爺様」ヒョコッ

俺の後ろに隠れてたのに頭だけ出す桜ちゃん可愛い

 

 

 

 

 

 

「やって参りました!ロンドン!」

「やってまいりましたー」

はいかわいい

 

 

「やっと来たかシンジ

わざわざ私が迎えに来てやったんだ

感謝しろ」

 

「はいお土産のアレクセイさんの遺物の欠片の欠片」

 

「うむ、これは…

あぁ、いやソコのお嬢さんが妹のサクラかね?

はじめまして私はウェイバー・ベルベット

まぁロード・エルメロイⅡ世の方が通りは良いがね」

「はじめまして間桐桜、七歳です」

 

「では時計塔に向かうぞ」

 

「いや、観光とかさ」

 

「お前の論文に関して議論をしたい連中からの質問書が山になってるんだ

ソレを処理させに来させたと言っても過言では無い」

 

「桜ちゃんに観光させてあげたいんだが?」

 

「……私の義妹を付けよう」

 

「…教育に悪くない?」

「黙秘する」

 

「お兄ちゃんと観光出来ないの?」

「明日には死んでも出来る様にするから

桜ちゃんが今日教えて貰って、明日お兄ちゃんを案内してくれるかな?」

 

「…うん!桜頑張る!」

 

 

「可愛い妹で羨ましいよ

デレデレのお前は気持ち悪いがな」

「うるせぇ」

 

 

 

 

 

 

「なぁ、何でこんなに

"電気信号に情報を乗せるのは良いが、機械なぞと言う低俗な物に応用する意味がわからない"

って意見が多いんだ?

八割そんな内容だぞ?」

 

「骨董≒希少≒神秘だからな

作りたての大量生産と魔術を組み合わせると言う発想自体が

新興の幼稚な発想だと思われて居るのさ」

 

「あと、義手義足の有用性の論文にも反論多いし」

 

「魂が求め形成する、完成された形が人体だと言う理論が人体に関しては主論だからな

出る杭は袋叩きにされるのが魔術の世界だよ」

 

「居たねぇ袋叩きにされて反発して暴発して生き残った魔術師が」

 

「ほぉ、その喧嘩買ってやろう」

 

「よし、大戦略Ⅱの対戦モードで負けた方が夕食の買い出しでどうだ?」

 

「ふんっ、私に勝てるとでも?」



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ワカメは助手らしいよ?

「あのさぁ?

時計塔のロードの助手じゃん?

もっと…こう…探偵的なさ?

解き明かしたり、せめて実験とか講義のアシスタントだとかさ?

 

何で書類仕事と調べもの?なんで紙にまみれないといけないわけ?検索機能が弱いんだよ!一応あります位だろうが!!コレ!!」

 

「成り立ての代理のロードに来る依頼など雑事が殆どなのだよ

コレでも危険な禁書庫の一等危険なモノを索引、閲覧、あまつさえ複写の許可が出ているのだぞ?」

 

「にしたって陰気な作業だし!

禁書の内容にしたって読んでて気が滅入るのが殆どなんですが?!」

 

「…魔術師を何だと思っている?」

 

「魔術で殺し合うヤツら?」

 

「その側面を否定はしないが……我々魔術師の本質は

学者であり探求者だ

華々しい場など本来有り得ないんだよ」

 

「もちっと優雅なさぁ?

せっかくロンドンいるんだから

木漏れ日のさす、大きな窓の有る書庫で紅茶何かのみながら……

なんで四方八方石?結界もガチガチだし」

 

「禁書庫なんだから当たり前だろ

コレが済んだら悪霊の掃除だ

お前は囮をしていればソレで良い」

「なんかデジャブなんですけど……」

 

「歴代のヤツらが怨霊となって良く書庫を彷徨くんだ

生徒では手に負えないのも多くてな…」

「実質害虫駆除じゃねぇか!!」

 

 

 

 

 

夕飯は俺のおごりでジャンクフード増々である

何でも?普段から上品な物しか食べないから?たまには?下品な物が?食べたいとか??

 

「いちいちナイフとフォークを使うなや!

特に義妹!

フィッシュ&チップス手掴みで食ってたって聞いてんだよ!

無理してお嬢様すんな!」

 

「何を言うか!私は生粋のお嬢様だ!

ソレに義妹とはなんだ!

桜なら妹に欲しいが」

 

「お前年下じゃね?」

 

「桜は妹属性じゃろ」

 

「あ、うん」

 

「やめないかお前達、夕食くらい静かにとれ」

 

「クスクス」

 

「いやぁ~賑やかだね~…ヴェ!!」

 

「メルヴィン呼んでないのにいつの間に来た

そして何でワザワザ、ポテトに吐血するかなぁ!?」

 

「お兄ちゃん、ケチャップみたいだね」

 

「桜?食べちゃダメだよ?魔術師の血だけど

魔力こもってそうだけど

アレは魔術で込めてるだけで、桜は吸血種じゃないからね」

 

「なんだ、シンジはそんな特殊なプレイを義妹にしておるのか…

桜よ、やはり変態は捨ててロンドンに来い」

 

「こらソコ!変態とちがわい!」

 

「僕は血ならいつでも出せるよ~」

 

「ややこしくなるから君は黙ってようね?!」

 

「ひどいなぁ~」

 

「貴様らいい加減にしないと叩き出すぞ」

 

「「「はーい」」」

 

「……ファック!」

 

「お兄ちゃん達楽しそう、クスクス」



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ワカメは帰国したらしいよ?

もっと感想くれ
てか誉めて

ロードエルメロイ的なオリジナルな物語作ろうと思ったけど、僕の脳ミソじゃ無理だったよ


騒がしいロンドンから帰国した訳だが

 

また来いとか言われたけど、出来るだけ逃げよう

あんなん雑用の更に雑用だっての

もっとワトソン君できると想ったのに……

 

あと帰りの桜ちゃんは楽しかった落差かめっちゃ目が死んでました

 

「おぉ、帰ったか孫達よ

淋しかったぞ」ニヤニヤ

 

「はいお爺様」

 

「帰ってきたく無くなる位楽しかったですよ

はい、お土産の調律師の吐血です」

 

「ほぉ、貰っておこう

…ふむまだ暫く訓練は休みで良い

この血を使って更に蟲を弄って見るとしよう」 

 

「因みに今までは何をしてたん?」

 

「お前の右足を材料にした蟲を作ってな?

桜の訓練に使おうと思っておる

どうじゃ?嬉しかろう?」

 

「…うわぁ~相変わらず粘着質」

 

「…お兄ちゃんの蟲」

何で桜ちゃん反応したの?

 

 

 

 

 

 

「てな一幕がありました」

 

「で、私へのお土産のはどうした?

代行者にはどうせスパイスだろう?」

 

「はい、禁書庫からパクってきた禁書です

いや~流石橙子さんお手製の障壁抜け

実際使うまでドキドキでしたけど」

 

「お前、本当にアレを使ったのか?」

 

「オイチョッとまて

なんだその俺で実験した感じは

ダメだった場合俺だいぶヤバい目にあってただろう!?」 

 

「まぁお前の手癖の悪さと口悪さなら

何とかなると思ってな」

 

「ソレ誉めてないっすよ?

でだ、呼び出したって事はアレは出来たんでしょう?」

 

「あぁ、お前の左足を材料にした義手義足だ

お前の体、魂の性質に導かれるまま造るのは骨が折れたよ…」

 

「ほう…それは楽しみ…

因みにどんな出来栄えに?」

 

 

「触手だ」

 

 

「へっ?」

 

 

「テンタクルだ」

 

 

「…そうだった、この人常識枠だと思ってたけど

しっかりマッドだった忘れてた」

 

「ほう?

では期待に応えて、肩と股関節から義手義足にした上で

しっかり生体結合させてやろう」

 

「俺をどんなクリーチャーにする気?!」

 

「言っただろう

お前の体と魂の性質に合わせた結果だ

血は争えんな?

あと…ふっ…プクク…触手と言うには…ククク…平たくて…ワカメみたいにだけどな!!!」

 

「何笑ったんだこのマッドネス!!?

あと蟲と触手って……しかも魂って別枠じゃん…

畜生!!

魔術回路はしっかり入ってるでしょうね?!」

 

「あぁ、触手一本につき魔術回路一本だ」

 

「因みに今触手何本?」

 

「腕脚、各三本だな

細かい副手は多数あるが

生体部品だからな

成長すると本数も増えるぞ?」

 

「魔術回路の?」

「いや、触手の

言っておくがコレでも破格の性能だぞ?

対価が足りない位だ

性能テストを兼ねてまた仕事を手伝って貰おうか

なに、触手を活用できれば逃げ足は一級品になれる

擬態能力もオマケしておいた」

 

「絵的にキッツいよ?ソレ」

 

「生理的嫌悪感なら蟲とどっこいどっこいだな

人によっては四肢が触手の少年が高速で動き回る方がキショイかもな」

 

「今キショイって言った!普段使わない言葉遣いなのにワザワザキショイって言った!!!」



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ワカメは試験運用するらしいよ?

触手を装備した訳ですが

結局、肩関節と股関節から

移植サレマシタ

二の腕と太ももは何かの材料にしてくれるラシイヨ

 

「でだ!なんで毎回毎回こんなヤバいのから逃げる役目なんですかね!?」

 

『いいから早く連れてこい』

 

「何すかあのヤバ気な黒い塊!!

牙とか爪とか見えるけど!アメーバみたいな!」

 

『お前も似たようなもんだろ

触手使って天井這ってるんだから

 

もっとバネの様に使ったり

ロープの様に使えんのか?』

 

「いきなりそんなに器用な真似無理っすよ!

はいただいま!あと任せましたよ!」 

 

「良くやった」

 

言いながらアタッシュケースを開け放ち

赤い猫の様な使い魔が

黒いアメーバを食い散らかして戻る

 

「…どっちも欠片も理解できん」

 

「見た目のキツさはお前が一番だぞ?

早く擬態させろ」

 

端的に言って胴体+触手って宇宙人だよな

 

「こなっ…くそっ…橙子さんコレムズい!」

 

「手足なんだから手足の様に扱え」

 

「この鬼畜!マッド!」

 

「……あと三匹居るからさっさと引っ張ってこい

私はココから動く気分じゃ無くなったからな?」

 

「へいへい…口は災いのもと…手足は触手の材料…」

 

「無駄口叩かず言ってこい雑用兼囮」

 

「帰ったら桜ちゃんに癒して貰うもんね!!」

 

 

 

 

 

「お…兄ち…ゃん」

 

「シンジ、帰ったか

治療しておけ」

 

「あ、はい」

 

上手く動けないから、また車椅子です

桜ちゃん虫の息です

 

「大丈夫?今から治癒するからね?」

「うん…お願い…体が痛いの…」

 

何だかいつもより負担が多かった様で……俺を材料にした蟲かな?!

 

「今日の蟲さんはね?ちょっとだけ優しかったよ

あと、ライネスお姉ちゃんに習った魔術を使ったら

お爺様がビックリしてた……スゥスゥ」

 

「お疲れ様…ライネス嬢ちゃん何を吹き込んだのかな?」

 

 

 

 

 

「てな感じで時計塔行って、手足が触手になって

妹が俺(が材料の蟲)に責められてます

あ、これスワン&ライオンのヴィンテージスパイスです」

 

「……どんどん魔術師らしくなってますね?

スパイスありがとうございます」

 

「あ、お店の準備は進んでますけど

スパイス研究ラボラトリーは発足しましたよ?」

 

「本当ですか?!

今すぐ向かいましょう!」

 

「いや待てスパキチ(スパイスキチガイ)?

細かい触手で三次元魔方陣のテストプランを監修してくれる約束でしょうが」

 

「え~だって気持ち悪いじゃないですか」

 

「言ったな?!遂に言ったな!?

あの橙子さんですら言わなかったのに!!……あれ?言ってたかも?」

 

「まぁ良いですよ触る訳じゃありませんし

まだそんなに細かい操作は出来ないんでしょ?

 

積層魔方陣と横向きの積層の制御は難しいんですよ?」



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ワカメは手助けするらしいよ?

よ、よみやすい小説を目指してるんだよ
決して作者の語学力が中学生ね訳では無いんだよ
感想下さい


「イリヤスフィールに会いたいんだ」

 

士郎のポイント稼ぎに遊びに来たら相談された

 

衛宮家くる時いつも車椅子だな?

 

「なになに~?切嗣さん何の話してるの~?」

 

「あぁ大河ちゃん、海外に行くのに出資して貰う話だよ

間桐家はお金持ちだからね」

 

「はい大河姉ちゃんお小遣い

士郎くんと駄菓子屋でも行ってらっしゅい」

 

「やった~士郎!いくよ~!」

「わっ!?何だよ?!」

 

「……それで協力してくれるかい?」

 

「まぁ、色々見殺しにした手前

協力は惜しみませんよ

結界破りですか?」

 

「いや、もう争い事は……誠意を見せて許して貰うつもりだ」

 

甘い、甘いよ、激甘だよ

あの狸爺二号たるアハト翁が許す筈無いじゃない

 

「武力行使も厭わなくても、あのアインツベルン相手なんですよ?

……まぁ、言って揺らぐ様な人じゃないからこれ以上は言いませんけどね?」

 

「あぁ、すまないね」

 

「随分と丸くなりましたね~

俺の腹ブチ抜く様な人だったのに?」

 

「それは言いっこなしだよ、君も色々隠していたじゃないか」

 

「…士郎くんにも色々隠しといた方がいいです?」

 

「そうだね……士郎には、普通に幸せになって貰いたい」

 

無理だわな

火事だけじゃなくて多分、泥も被ってる

じゃなきゃあの魔術回路の突然変異は説明付かんでしょ?

いや、鞘と鍛錬も影響あるだろうけどね?

 

「まぁ、貴方も泥の上澄み被ってるんだからあんまり無茶は禁物ですよ?」

 

「あぁありがとう

ところで、君はいつも車椅子だね?実は体が弱いのかい?」

 

「いえ、コレは諸事情で触手になりまして…」

 

「間桐の魔術は外道だったね?」

 

「いや、コレは別件で…」

 

「君も体は大事にしなさい?」

 

「……はいっ」グスン

 

 

 

 

 

 

ただいまー糞我が家

 

「帰ったか…随分と面白い体になったな?

ワシに憧れでもあるのかのう?

魔術回路も外付けだが増えた様でもある

これからでも間桐の魔術を教授してやろうか?」

 

「パス」

 

「…所詮受け継がれる回路ではないからの

お前は世話係で十分じゃ」

 

「…」

ごめんよ桜ちゃん、僕は処女で居たいんだ

童貞は捨てたいけど 

 

 

 

 

「てな事があったんだけどさ~

触手の制御教えてよロード」

 

『なんでこんなに短い間に敵キャラみたいになってるんだ…

参考になりそうな書物を送ってやろう

色々手伝って貰ったお陰で大分仕事も整った』

 

「流石ロード、グレートビッグべン☆ロンドンスター」

 

『なんだそれは?

定期的に雑用をしに来い

お前のサクラをライネスが気に入ってな

しょっちゅうせっつかれる』

 

「お互い義妹で苦労しますなぁ~」



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ワカメは長さ200cm幅50cmはあるらしい?

コンブって水中だとデカイんですね
感想くれ


「はじめまして桜ちゃん

私は青崎橙子、橙子お姉ちゃんって呼んでね?」

 

何をメガネ掛けた上でお姉ちゃんだ

おばさんがせいぜ…  ギロリ

おねぇ様お許し下さい

 

「お兄さんの頼みで多少魔術が使える私が指導する事になったから

宜しくね」

 

「はい…よろしくお願いします」

 

「……お兄さんに虐められたりしてない?」

言うに事欠いてそれか 

「お兄ちゃんは優しいです!!」

 

「そ、そうか、なら良いんだ」

 

「自己紹介も終わった所で、俺にも色々教えてよ橙子さん」

 

「まぁ初歩的な事ならいいわよ

応用になるとお爺さんに色々感付かれるんでしょ?」

 

「お爺様にはナイショなの?」

 

「そうそう、ビックリさせて喜ばせる方針って事にしとこう」

 

「わかった…ないしょ」

 

 

 

 

 

 

 

「スゥ…スゥ…」

 

「疲れて寝ちゃったか」

 

「で、この子の体はどうなってる

属性を変えるってのも荒療治だが

こんなやり方は外道も外道だぞ?」

 

「そんな我が家ですの

しかも当主の体が蟲でして仕留めきれないのよ

アイツ本気で逃げたら、遠くの予備蟲に魂の劣化なんか気にせず乗り換えるよ、多分」

 

「そりゃ骨が折れそうだ

まぁ頑張れ」

 

「この外道!」

 

「そりゃ魔術師の大半が外道だからな」

 

「先生……攻撃力…索敵能力が欲しいです」

 

「誰が先生か

触手と義手義足コレクションを使えば、それなりに戦えるだろうが

英雄相手なんぞ考えるだけ無駄だ」

 

「え~ソコは切り結べる位になりたーい」

 

「天才の中の天才が研鑽に研鑽を重ねて

幾多の修羅場を生き抜いた者が英雄だ

付け焼き刃なんぞ通用する道理が無い」

 

「無理を押し通して道理が引っ込むとか言うじゃないですかぁ~」

 

「では、お前はどんな無理をすると?」

 

 

「僕の怨敵である、コンブと和解します」

 

 

「よし、帰れ」

「ちょっと待って聞いて聞いて?」

 

「…………………言ってみろ」

 

「海藻類って、何年前から生息してるか知ってます?」

 

「たしか…6億年だったか?」

 

「そう!そしてもっと広い範囲である藻類に関しては藍藻類がおよそ27億年前から存在してるわけですよ!!

そら神話には殆ど出てこないですけど

遺跡なんかには痕跡多数ですし

神話の時代から海には存在していて当たり前の普遍的存在!!

太古の化石も入手しやすい!

 

 

名付けて海藻魔術!!」

 

 

「ん~…研究のアプローチとしては面白いが

魔術の蓄積としては弱い

魔術とは文化の頂点であり

神秘の最高峰は文化の特異点とも重なる事が多い

神話や幻想種が良い例だ

 

世界創造なんて神秘の原点に比べたら

科学の中途半端に古い化石なんぞゴミだぞ?」

 

「そんなバカな」

 

「植物を依り代にする魔術は多いが

逸話や信仰に根差した物が多い

共通無意識に神秘は宿りやすいからな

海藻じゃ研究対象として弱いどころか

戦闘能力には低下の可能性すらある」

 

「…断腸の思いで言ったのに

だってしょうがないじゃない!!磯野家とドラクエと妖怪ウォッチとご当地キャラの次に有名なんだもの!ニコニコ大百科には曖昧さ回避で上から二番目だよ?!オタクにワカメって言えば慎二だよ!!シンジって言ったらエヴァなのに!ワカメって言えば慎二だよ!?漁港の近くに住んでる海産物だよ畜生!!性格は粘着質だし屑だし挙句の果てにワカメ肉団子だったりワカメの串刺しだぞ!?魂までワカメ疑惑出たから開き直ろうとしたらコレだ!無い頭必死に絞ったのに!」

「やかまし、帰れ

桜は可愛いから暫く置いてけ」

 

「桜ちゃんが可愛いのは激しく同意です

あげません

 

…コンブって凄く長く育つんですよ…ワカメとは比較にならない位…最大種だと50m越えるんです…一日に50cmも伸びるんです

 

…触手的にはコンブなんです」

 

「それなら属性を付与するのはアリだな

イメージは大切だ、今の触手はワカメに似てるしな?

 

プッ…ククク…相性は良さそうだし…プッアッハッハッハッハッ!

そ、そんなに、その髪にコン、コンプレックスがあったとはな!?アッハッハッハッハッ!…ヒィー…ヒィー…」

 

「いつか絶対、触手プレイしてやる」

 

 

 




後悔も反省もしない
追い求めないけど
属性に海藻が付与されました


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ワカメは荒切りにきて焼いてホウレン草と絡めると…らしいよ?

ある日の伽藍の堂からの帰り道

路地で一人の神父が立ってました

 

あらやだ

荒耶宗蓮さんじゃないですか

 

あらぎり、やき、ほうれんそう

あらやれんそう

あやらそうれん

 

なんちて!なんちて!

 

「おえっぷ……どちら様でしょうか?」

 

「貴様が間桐慎二か?」

 

「違います、僕はとくめいさんです」

ヤバイヤバイヤバイ

特大級の死亡フラグがゲリラ戦仕掛けてきたよー?

 

「……先ずは間桐慎二、貴様で試させて貰おう」

 

はやっ ガシッ

 

「さぁ、己が底を晒せ

何を知覚し、何を求道する」

 

「……イノライさんにチクっちゃうぞ~」

アイアンクローで浮かされながら必死の抵抗です

 

「ほう、時計塔に籍を置く身か

なれば己が此れからどう扱われるかは推察が付くだろう」

 

「俺の機嫌は今んとこ最悪ですよ?」

 

「……既に覚醒している?

有り得ん話では無いが、稀有に過ぎるな

貴様は近くに在るだけで良い試算になりそうだ」

 

「へ~因みに覚醒って?」

 

「諦観、絶望、矛盾、

何も為さず滅びる筈の貴様が何かを為すという愚行

一見収まりが良いが、有り様の中身が歪だ

三つ……それも均衡が取れている

 

諦め望まず行使する

均衡停滞者といった所か?」

 

「で、色々教えながらアイアンクローする貴方はどちら様?

ホウレン草みたいな髪にはシンパシーを感じますが?」

 

「イノライ氏に宜しくお伝え願おう

間も無く抑止力を欺く、とな」

 

すぅ~っと消える荒耶宗蓮

 

「カハッ……生き延びた~よかった~

諦観?絶望?矛盾?

そりゃワカメになったら普通じゃね?」

 

いや、ワカメは諦観はしてなかったか?

絶望は……そりゃしますよバッドエンドのパターン数が異常なのよ?

矛盾…矛盾…自分じゃ訳ワカメ

 

「帰って風呂入ろ

茹で上がる位熱いヤツ」

 

 

 

「何故あの様な者を青崎橙子が傍に置く?」

(諦観はまだ良い、だが絶望と矛盾だと?

 

ヤツが何者をも恐れない様子なのは諦め望みを持って居ないからだ、そういった性質の人間は回りを巻き込みながら破滅に向かう、稀に偉業を成し遂げてしまう

 

そこに矛盾が加わる

 

術式の影響で

如何なる性質が発露するのか…)

 

 

 

 

 

「てな事があったんですよ橙子さん

同門でしょ?クレームですよクレーム

なんなんすかアレ」

 

「アイツ、この辺りを彷徨いてるのか……」

 

「いや長考入らないで、弁明!俺への!

補償!賠償!補填!

何かされたの!診て!せめてこっち見て!」

 

「抑止力…相変わらずか…」

 

「突っ込みもなしですか?!」

 

「アイツは、荒耶はお前に何の用だったんだろうな?」

 

「いや、だから俺が知りたいんだってばよ

諦観、絶望、矛盾って言ってましたよ?

……もしかして起源?覚醒しちゃった?何か特殊能力手に入る?!」

 

「特殊な能力ならもうあるだろうに」

 

「え?!何かあるの?!こう、念動力とか?!」

 

「端的に言って狂っているぞ

 

終わっている

満足している

不満が満々ている

始まってもいない」

 

「まぁ、魔術サイドは出涸らしだけど

凡俗の世界では天才資産家ショタですし?

そりゃ落差で変わった人間に見えるでしょうけどね?

あれ?普通が無い……普通が欲しいのに…普通が一番難しいって本当だなぁ…」

 

「てか、んな事言ったら魔術師なんか皆が皆、狂ってんじゃないですか」 

 

「常識じゃなくて在り方の話をしているんだがな?

有能と無能がコレだけ揃ってるのは見てて飽きないぞ

今の所無害で有益だしな」

 

「先の所で有害で無益になったら?」

 

「私とお前の仲だ

頭は残してやる」




起源は診断とメーカーで決めました


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ワカメは現状確認するらしいよ?

最近新しい魔術を覚えました

 

その名も!

 

 

記憶操作!!!

 

 

まぁ、触手の魔術回路を使って記憶から色々便利に思い出すだけなんですけどね? 

前世wikiゲット!

 

ビジュアルがなぁ~

頭を触手まみれにして、耳から脳に少しだけ術式流すんだけど

魔術の発動中はガンギマリな顔になります

 

  (天の声)

  (お久しぶりです

  TYPE-MOON Wikiを見てなんかいないんだからね!)

 

…久々に電波受信した気がする

 

んで思い出したのよ

桜ちゃんばりに可哀想の女の子

 

浅上藤乃ちゃん

琥珀ちゃん

 

 

助けたいねぇ~年上の御姉様に恩を売って可愛がられたい

……なんだろ?もしかして自分より可哀想な女の子を見て安心するタイプの外道ですか俺?

 

絶望した!!可哀想な女の子が好きな自分に絶望した!!

 

「どうした、キメ顔で辺りを見回して」

 

「居たんですか橙子さん」

 

「私の工房だぞ、居て悪いか」

 

そこは

ええ、ずっと

って返して貰わんと

 

…橙子さん出席っと

 

「いや、色々義手義足とか作って貰って

触手で操作出来る様にもして貰って

んで触手も上手く動かせる様にもなりまして

 

そろそろネタもつきたかなぁーって」

 

「プッ…ククッ…コンブとワカメの属性も持たせたからな?

まぁ正直な話をすれば植物操作系統の魔術というのは水属性とは頗る相性は良いからな

触手に関しては正解だったかもしれん」

 

「でしょでしょ?

まぁ、儀式とか魔方陣とかに応用はしないで

海藻は触手の強化に限っときますよ

化石も入手予定ですし?」

 

「どこまで神秘がこもっているかは疑問だがな」

 

 

 

 

 

 

さて、今年は1996年です

僕は今年で9歳です

桜ちゃんは8歳です

 

今年は両儀さんちのお嬢が事故に遭う筈

まぁ特にする気も無いし

始まるまで二年間空くしなぁ~

 

黒桐くんがくるやん!

そうだ就活生がくる!

俺に後輩が!コキ使ったる!

まずは焼きそばパンからだな

 

……おれが橙子さんを裕福にしてしまったから展覧会に行き着く人形を売ってなかったりしないよな?

今んとこ運命の修正力を感じる位、バタフライエフェクト皆無だったけど

 

一応不安だから勝手に売り払ってしまおう

橙子さん意外と気分屋でキチンと管理してないし

 

あと数年で空の境界

その後月姫

やっとロード・エルメロイⅡ世

そしてFate/stay night

またロード・エルメロイⅡ世

 

…先がなげぇ~

ワカメになったからには主要人物には絡んで行くつもりだけどね!

触手だけに!触手だけに!!

 

 

そういえばその触手だけど

侵略的外来種ワースト100に選出されているワカメと

最大種で最長50mを越えるコンブの

夢のライバル共演ハイブリッド海藻触手なのだよ

更に擬態能力で普段は手足に偽装

更に更にコンパクトにすれば二の腕と太ももに偽装して、我が義手義足コレクションを稼働可能

もー夢が広がるね!

相手によって色々付け替えられるし

カッコいいギミック色々発注したのさ!

活躍の場が有るかは知らん!

作者の妄想で満足して終わる気がしないでもない



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ワカメは逸般人と出会うらしいよ?

どうもこんにちわ、ワカメです

就活生がやって来ました

 

そう!

逸般人たる

 

 

黒桐幹也くんが!!

 

 

「それで橙子さん、あの子供は何ですか?

橙子さんのお子さんですか?」

 

「あら?私にあんなに大きい子供が居るように見えるの?」

 

「いえ、そんなに大きくないですよね?」

 

「……それはそうね、子供という認識が薄れてたわ

気を付けてね黒桐くん?アレは半分化物だから」

 

触手って意味ですか?

 

「好き勝手言ってくれるじゃないですか

初めまして黒桐幹也さん

僕は間桐慎二、可愛くて儚い10歳の美少年です」

 

「顔色一つ変えずにこんな事を宣うから、気を付けるのよ?」

 

「ハハハ……初めまして先輩、よろしくね」

 

「因みに、興味本意で依頼してみようかな?

僕の事を出来るだけ詳しく調べてみてください

タイムリミットは……一週間とか?」

 

「なんだ?探偵の真似事をさせる為に雇った訳じゃないぞ?

早く仕事教えてお前が来ない…来なくても大丈夫な様にしたいんだ」

 

「おい、今俺の事を煩い小生意気な糞餓鬼とか思っただろおい」

 

「黒桐くんワガママ聞いてあげて、報酬はこの子が出すから」

 

「はぁ…?まぁ良いですけど、大した事調べられないと思いますよ?」

 

「まぁ物は試しっすよ~」

 

「全く、事務仕事を静かにやってくれそうだったのに…」

 

 

 

 

「………武器の密輸に、違法薬物も多数所持してるみたいだね?

これ以上は危ない気がしたので、ここまでです」

 

「ほぼ丸裸ジャマイカ」

 

「黒桐、お前は探偵にした方が……いや、逆にやめといた方がいいのか」

 

「こっちの世界まで覗き込みそうだと思ったけど、引き際もわかってるか……

んで、どんな天才美少年資産家だと思いました?」

 

「ん~…そうだね…

早熟過ぎるのはこの際置いておいて

…欲が見え無い、ですかね?

収入に対して娯楽への支出が異様に少ないんですよ

お金持ちってだいたい税金対策で趣味の会社持ってたりするのに」

 

「いや、贅沢してるし

ゲームしながらポテトとコーラとか……ゲームしながらマックとか…ゲームしながらケンタとか……

ジャンクが好きなんですぅ!!」

 

「まぁ明るみに出ない買い物は調べてないから

あんまり悪い事しない方がいいよ?」

 

「してません~研究しかしてません~」

 

「お前この間カレーシスターから年代物の十字架買ってなかったか?」

 

「死徒相手用の研究ですぅ~」

 

「で、合格ですか?」

 

「引き際をちゃんと持ってて安心しましたよ~

橙子さんは?」

 

「予想以上…いや、異常だな

使い所はカンガエテおこう」

 

「ありがとうございます

で、主な業務は事務作業って聞いたんですけど?」

 

「あぁ、ソレは慎二に教えて貰え」

 

「丸投げですかぁ?」

 

「よろしくね慎二君」



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ワカメはオッサンの相手するらしいよ?

ぼくのかんがえた裏方最強のワカメ


「ずいぶんボロボロになったね切嗣さんや」

 

「君もどんどん化物じみていくね慎二くん」

 

道場で切嗣やんに稽古を付けて貰ってます

と、言ってもペイント弾だけどね?

一応、聖堂教会と魔術協会から怨み買ってるらしく

たまーーーに刺客がくるらしいよ?

色々銃弾とか情報提供とかミサイルとか横流ししてるけど、聖杯の呪いかどんどん死にかけになってくね~

一応まだ感覚を鈍らせたく無いらしく

俺を的にするんですこの鬼畜

 

「ここまで避けられた事はなかなか無いよ」

 

「まぁスパイダーマンとヴェノム足してワカメとコンブで煮込んだ様な感じですからね

…不味そうだな」

 

「立体的な動きもなかなかだけど、胴体は固いね

柔軟をオススメするよ」

 

もうね、しっかり当てて来ますよこのジイサン

カラフルなワカメです

 

 

 

 

「調整を手伝ってくれてありがとう、また、アインツベルンにいってくるよ」

 

「切嗣さん、また海外に行くの?

そんなに疲れ果ててるのに

ゆっくり体をやすめてよ…」

 

タイガーやんけ

若タイガーやんけ

 

「大河ちゃん、ごめんね」

 

「慎二もとめてよ!

色々手伝ってるの知ってるんだからね!」

 

「大河ねぇちゃんが言っても止まらんのに俺が言って止まる訳ないですやん

そして、手伝うって言ってもお金位で結局他から用意しますって」

 

「でも……!!」

 

「ごめん、でも、行かなければいけないんだ」

 

「切嗣さん……」

 

タイガー年上好き?

 

「まぁまぁ、空港まで一緒に行きましょ

ソレ位いいでしょ?」

 

「え?…あぁいいとも」

 

 

 

 

帰りのタクシー内

 

「ねぇ慎二

何であんなになっても切嗣さんは海外に行くのかな? 何で何にも教えてくれないのかな?」

 

「聞けば教えてくれんじゃない?

まぁ、男には秘密の一つや二つあるもんだよ

そっちの方がミステリアスでカッコいいじゃん」

 

「……そういう事にしといてあげる」

 

 

 

 

 

「ただいま~」

 

「お帰り慎二、ネットゲームの処理が遅いんだ

どうにかならないかい?」

 

引き籠りアル中パパンお久

 

「回線が弱いのかな?

でもジイサンが電磁波嫌がるしなぁ~

あ、コレお土産の梅酒」

 

「あぁ、ありがとう

お爺様が嫌がるなら仕方ないか……」

 

「まぁ部屋まで配管をコーティングすれば大丈夫かな?

相談してみるよ」

 

「あぁ、よろしくね頼むよ

流石だよ慎二」

 

「へいへいほー」

余計な事せずに早めに肝硬変とかで幸せにポックリ逝きなさい、マスターにとか成れないだろうし

桜ちゃんに何かされたらワカメで締め殺さないとだし

 

いや、お酒お土産にしてるだけよ?

不摂生は自己責任だべ?

 

 

 

 

ガラガラ

「いらっしゃ~せ~」

 

「来たか間桐慎二

早めに着いたので昼食を頂いている

 

ハフハフ…ジュル…フー…ハフハフ」

 

呼び出されました麻婆神父に

 

「君が店主と開発したこの麻婆豆腐は素晴らしい

私に新たな快感を与えてくれる」

はい愉悦愉悦

 

「で、何の用です?」

 

「君も食べないのか?」

 

「味見で死ぬかと思ったんで遠慮します」

 

「むぅ……用件というのは端的に言えば

聖堂教会からの依頼…ヘッドハンティングとも言える」

「中途採用って歳でもないんですけど?」

 

「まぁ茶化さずに聞け

デジタル…IT?関連で君が魔術界で一応の最先端を行っているらしいではないか?」

 

「まぁスパコン発注して開発にも投資したり会社作ったりしてますけど……サーバーも貸して、色々実験……試験運用してるんで

けど、ソレ位なら金持ちの多い魔術師や狂信者多めの聖堂教会なら幾らでも居るでしょ?」

 

「それがそうでも無い

神秘は歴史の重みとも言えるモノだ

如何せん歴史の浅いこんぴゅーたーに意味を見出だして居る者は少ない」

 

「これからの情報化社会にそれは不味いでしょ」

 

「だからこそ君に監修を依頼したいらしい」

 

「政府とかにも犬は居るんでしょ?

国レベルから引っ張ればいいじゃないっすか」

 

「政府は電話とファックスで回っているそうだ」

 

「……USBの差し方しらん大臣とか居たな

いや、プログラム組むプロとか

PCの技術屋を雇いましょうよ?

 

俺のハッキングとかクラッキングなんかプロに比べたらカスですよ?」

 

「彼らには魔術の心得が無い

そして、面倒で遺憾な事に

 

死徒には人間社会に溶け込んでこんぴゅーたーを使う者は少なからず居る」

 

「あぁ、なるほど

炙り出し手伝えと?」

 

「そういう事だ」

 

「金次第だけど……まぁ、違法なプロを囲んじゃえは…サーバー餌にして……新しい会社も……

まぁいけそうですかね?人使うだけですけど」

 

「よろしい、ならば頼む

詳細はスパイス仲間である第七位から連絡が入るだろう

用件は以上だ

 

すいません、激辛旨四川麻婆豆腐を追加で」



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ワカメはカレーに引き摺り込まれるらしいよ?

「ねぇ?何でこんな事になってんの?」

 

「カレー屋のカレーによるカレーの為のカレーの試行錯誤でカレーを作っていたらカレーに集中し過ぎてカレーカレーの素晴らしさに浸りカレーを試食してカレーを吟味してカレーカレーカレーカレー」

 

「狂化すな

インドに帰れ、帰化してこい」

 

「こほん、取り乱しました

本当に自分がオーナーのカレー店を持てるなんて夢の様で白昼夢を見ていた様です」

 

「スタッフがすっかりインド化してるじゃねぇか

てか、顔色悪すぎて黒くなってるだろ

痩せすぎてホリ深くなってるし

ターバンはお前の趣味だな?

 

休ませてやれ、どんだけカレー研究してんだ

仕事しろ第七位」

 

「いえ、最近は私が出向く程の死徒が現れなくて

趣味に没頭してしまいました

こんなに充実しているのはいつぶりでしょう☆」

 

「おい仕事の話で呼び出されて来てんだよ

だめだ、この空間だとマトモに話せる気がしない

俺のお気に入りの喫茶店に行くぞ」

 

「ハァー…しょうがないですね~」

 

「しょうがなくてしょうもないのはお前だ」

 

 

 

 

 

「良いお店ですね

アーネンエルベ、でしたっけ?」

 

「あぁ、妙に疲れるからあんまり来ないんだけど

ここの紅茶は最高だぞ?」

 

「すいません!シェフの気紛れカレー一つ!」

 

「………………………紅茶下さい」

 

 

 

「満足したか」

 

「えぇ、素晴らしいカレーでした」

 

「それじゃ仕事の話……」

 

 

「私達でトリオ……」

「……放課後……裏……」

「計算……です……」

 

なんか登場が2.3年早い人が居る気が…

しかも、スパコン七台位の頭脳が…

気のせい気のせい

 

「あぁ、情報操作科の電子機器係の監修のお話ですね

正直な話、発足したは良いですけど誰も所属したがらなくて

構成員ゼロなんです」

 

「What did you say?」

「No staff」

 

「HAHAHAHA....ばっかじゃねぇの?!」

 

「まぁ実績が皆無で舐め臭ってる技術ですからね」

 

「シエルさんの権限で数人でいいから引っ張ってこうよ!?

さもないと2chで募集するぞ?!」

 

「お客さん!うるさいにゃ!」

「ネトウヨを巻き込むのは良くないわ」

「あまり騒ぐと淫夢に叩き落とすぞ」

「うんうんうん!」

 

「だって店員さん……店員さん???

…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ねぇ店員さん電子機器には詳しい?」

 

「なにかにゃ?PCは組んでますがにゃ」

「今の時代、2ch位覗かないとね?」

「回線工事の予約は大変だったな……」

「うんうんうん!」

 

「……いや、だめだ、色々崩壊する

 

 

 

 

 

 

なんでもありません」

 

「店内では静かににゃ!」

 

 

 

 

 

「では私の権限で何人か…」

「シエルじゃない!こんな所で何してんの?

今日は茶道部のお稽古で後輩の面倒を見るんじゃなかったの?」

「貴女は誰……遠野くん!何でアーパー吸血鬼と一緒に!!……アレ?私は何を言って……」

「あ、ダメな時空だコレ」




お察しの通りしばらくギャグです


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ワカメは迷い込むらしいよ?ぱーと2

「遠野くんは具合が悪かったんですから無理矢理引っ張り回さないで下さい!このアーパー吸血鬼!」

 

「いや、シエル先輩、大分調子も良くなった所にアルクェイドが来て

あんまり寝てばっかりも体に良くないし」

 

「ほらぁ~志貴だってこう言ってるし~」

 

「あぁ、ダメだ、シエルさんがアッチ側に完全に引き込まれた」

「兄さん!今日はお勉強に来たんですから!油売ってないでこっちに来てください!」

 

「うるさいなぁ!わかってるよ!

お前がバカだから僕がべんきょ……引き込まれねぇよ!!?」

「あぁ、兄さんが酷い私、可哀想……可愛くて可哀想…ふふっ」

 

「しかも連続テレビ小説だ」

 

「あぁ兄さん!早くバカで可哀想な私に勉強を教えて下さい!」

 

「勝手に自習しとけや!!」

 

「私がバカだからバ可愛いから…」

 

 

 

 

 

「紅茶おいちぃ…」

 

 

「毎回君は紅茶を誉めてくれるな

コレはサービスのケーキだ」

 

「わーいアーチャーのケーキだぁ~」

 

「だがあまり凛に付きまとうのは感心できない

さもないと」チャキ

「まだなんですけど時系列的に」

 

「…あぁそうだったな、まだ子ワカメだったな」

 

「なんで理解してんだよ」

 

「ここはそういう店だ」

 

カランカラン

「はぁ~周回だるいわぁ~

火種降って来ないかしら~」

 

「ぐだ子だと?!

まずい、作者はストーリーが面倒になってイベントとサーヴァント育成しかしていない!

店の奥に退避だ!!!」

 

 

 

 

「おぉ、慎二ではないか」

 

「何してんの?英雄王」

 

「セイバーが働いていると聞いてな!からかいに来たのだ!」

 

「完全にファンタズム時空だ」

 

「良きに計らえ!良きに計らえ!」 

 

「うるさいですよ!英雄王!他のお客様の迷惑も考えなさい!」

 

「お客様は神様であろう!我は元から半神だがな!!!」

 

「くっ!?

いらっしゃいませお客様!何を望む!」

 

「お前をテイクアウトで頼もう!」

ブチッ

「カリバーーー!!」

ちゅどーーん

 

「けふっ……意味がわからん」

「おお!小僧久々ではないか!こっちへ来い!」ガシッ

 

「あぁお前も居たのか……近所のカフェテリアで仕事をしに来た筈なのに何故かライダーが居て……ぐすっ」

 

「髪を伸ばして眉間にシワまでこさえて、初めは誰だかわからんかったぞ坊主!

まぁまぁ飲め飲め!」

 

「ぐふっ!やめろ!酒瓶を突っ込むな!」

 

「はっはっはっ!俺の酒がのめんのか!」グビグビグビグビ

 

「ぼかぁ~なぁ~!ぉまぇの~あとぉ~おいかけ~……ちゃんとしたぁ!!かしんにぃ!!」

 

「そうかそうか!!」バシンバシン

 

「りっぱなぁ~!けどぉ、だいごじはぁ~~あいたかったけどぉ!……うっぷ」

 

そそくさ

 

 

「慎二君こっちにおいで、他は騒がしいからね」

 

「あら、久しぶりね?少し大きくなった?」

 

「切嗣~その子だれ~?」

 

ロリイリヤかわいい

 

「あぁ、この席は平和そう……

あれ?切嗣さんは今回はファンタズム側かな?」

 

「あぁ前回は巻き込まれた僕だったけど、今回はこちら側の僕だよ」

 

「メッタメタだな?!

まぁその三人に士郎も居れば平和な」

 

「あれ?慎二?縮んだか?

紹介するよ!俺の妹のイリヤだ!可愛いだろ?」

 

「あ、お兄ちゃん危ない!!」

 

カリバーの二次被害のレンガが高速で!!

 

「ルビー!結界よ!」

 

『了解ですイリヤさん!』

 

キラキラ~シャラララ~

 

「あっ、そっちの時空の人でしたか」

 

『あれれ~?そちらにおわすのは間桐慎二さんじゃないですかぁ~?』

 

「ルビーに認識されてる、恐怖しかない」

 

『まーた迷い込んだんですかぁ?

この前はじじいまで出張ってきて怒られた挙げ句に

機能制限までされたんですからね!

アナタのせいですよ!プンプン!』

 

「もうお家に返して!!!!」



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ワカメはカレーと生還したらしいよ?

「「はっ…?!」」 

 

「なんだか未来を覗き見た気がします…」

 

「俺は凄く疲れた……紅茶は最高だった気がする…」

 

「場所を変えて話の続きをしましょうか……」 

 

「賛成…次は普通()の中華屋にしよう」

 

 

 

 

 

「この麻婆は…ハフハフ

悪くないです…フーフー

悪くないですよ!…はー」

 

「谷間眼福です」

 

「……御馳走でした

それで、流石に話を戻しますが

聖堂教会も上層部は一応の危機感を持っているんですよ?

先入観の無い新人を入れたいのが裏目に出てるというか……」

 

「まぁ実績を俺が軽く作ってから新人募集しましょ

Web使えば何人か死徒も捕捉できるでしょ

遠隔地からのノーリスクでの特定って事になれば良い宣伝になりますし」

 

「そうですね……アナタと別れてからケータイ越しに死徒と話した様な……

いえ、気のせいでしょう」

 

「まぁ聖堂教会用のスパコンを用意しときますし

催眠掛けたハッカー集団でも用意しときますよ

俺の電子魔術でって手もありますけど死徒相手に

どこまで通じるかわかりませんし

逆捕捉されたら堪りませんからね」

 

 

「ではその様に」

 

「あんたちゃんと理解してる?」

 

「すぱこん辺りまでは」

 

「殆ど聞き流してるね?!」

 

 

 

 

 

 

「橙子さーーーん

聖堂教会って面倒臭いよ~」

 

「ヤツ等は自分達の敵の敵には寛容だぞ?」

 

「価値観が違い過ぎるのよ

絶対信仰マン多すぎ

それか絶対敵殺すウーマン多い」

 

「私は死んでも監修なんか御免だね

良く引き受けたな?」

 

「まぁ~ちょっと死徒関連で嫌な予感がするからね~

今の内に恩売っとこうかと」

 

「まぁ冬木出身という事で声を掛けやすかっただろう

教会と協会が手を組んでる土地だからな」

 

「二人とも何の話をしてるんですか?」

 

「「吸血鬼」」

 

「…ヴラド・ツェペシュですか?

それともブラム・ストーカー?」

 

「まぁ両方かな?

ワラキア公に言ったら殺されそうだけど」

 

「黒桐もソレっぽいのには近づくなよ?

困ってても助けるな

正気に近く見える程ヤバいからなあの手合いは」

 

「何だか幽霊みたいですね

ほら、会話が成り立つ程ヤバいって言うじゃないですか」

 

「鋭い事言う分心配なんだよなぁ~

逸般人は巻き込まれ体質だし」

 

「確かに僕は一般人だし、二人の話してる世界には巻き込まれる事しか出来ないですけど」

 

いや、一等ヤバい恋しといて良く言うわ

 

「橙子さん、アレって無自覚なの」

 

「アレは鈍感気取ってるだけだ」

 

「だって退魔四家の…」

 

「アレにとっての特別はアイツ限定なのさ」

 

「うぁ~愛ですねぇ~良くわからんけど」

 

「私やお前みたいな人間…人間?には一生縁の無い話だ」

 

「俺はあるし!妹愛してるし!親愛だって何人か持ってるし!」

 

「取引材料位にしか考えていない癖に良く言う」

 

「ぐっ…!」

 

「二人とも何の話をしてるんですか?」

 

「「お前は分からなくて良い」」



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ワカメは空の境界らしいよ?
ワカメは悪霊が怖いらしいよ?


 

 

どうも、ワカメです

 

 

 

 

暑中見舞いの文例

< 一般 >

暑中お見舞い申し上げます

炎暑ことのほかきびしい中、皆様お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか。

日頃よりいろいろとお世話になりながらも、ご無沙汰しておりまして申し訳ございません。

おかげさまで私ども一同、相変わらず元気に暮らしておりますのでご安心ください。

この暑さはまだしばらく続きそうです。皆様くれぐれもご自愛くださいませ。

 

まぁこっちは6月だけどな!!!

 

 

これから怒涛の式さん無双ですよ

僕は事務所から出る気は…

「おい従業員一号、仕事だぞ喜べ」

「僕は外部業務委託です~正式には黒桐くんが一号ですぅ~」

 

「まぁまぁ二人とも

橙子さん、僕で良ければ手伝いますよ」

 

「いや、ソコの怪人ワカメに頼もう

お前は畑違いだ」

 

「虐待だぁ~!」

 

「貴様の保護者になった覚えは無い」

 

 

 

 

「でだ、いくら手足伸ばしても青年には見えないと思いますけど」

 

「そこは服装とマスクでどうにでもなる

頑張れよ助手

今回は退魔四家だからな

何がでることやら」

 

「……なんか深夜の病院が現場な気がする」

 

「喜べ、初の一人現場だ」

 

「まじかぁ~~…」

 

 

 

 

「初めまして、言語療法士の青崎橙子よ

こっちは専属看護師の間桐慎二君」

 

普通専属看護師付かないだろ…………

 

 

 

………今日はこれくらいにしましょうか」

 

「はーい」

 

「……その男は本当に人間か?」

 

「なにおう?こんな美少年…美青年つかまえて何を言いますか?」

 

「音と気配が気持ち悪い」

 

「はっはっはっ!感が鋭いんね、そうね…彼は…そうだ!怪人!」

 

「怪人?ヒーロー特撮に出てくるアレか?」

 

「そう、改造人間ワカメ怪人」

 

「否定できねぇ……かえろ…」バタン

 

 

「気持ち悪いが面白そうだな…アイツ」

 

「そうでしょ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「案外元気そうじゃないですか?彼女」

 

「気丈に振る舞ってるだけだよ、急に一人になったんだ

強烈な孤独だろう」

 

「で、何で忍び込んだんです?

どーせ来るとは思ってましたけど

夜の病院とかめちゃくちゃ嫌なんですけど

具体的に言うと蟲蔵とどっこいどっこいなんですけど」

 

「そりゃこの数が蠢いていれば気持ち悪いだろ」

 

「え?そんなに居るんです?悪霊的なの?」

 

「魂ではなく、記憶の残滓を含んだ魔力とでも言うべきモノだな」

 

「え?なんだ、聖遺物までいかなくても

結構な神聖性の仕込み義手と義足着けてきたのに」

 

「まぁ概念として宗教と悪霊は切っても切れない縁だ

効果は保証しよう」

 

「てか橙子さん、普通の病院も夜になるとこんな感じなの?聖堂教会お仕事してるの?」

 

「数も異常だが、活発さが特に異様だな

極上の器が在るんだ

わからなくもない

色々引っ掛かるがな……」



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ワカメはエクソシストモドキらしいよ?

 

「ギャーイヤー怖いよーーー!!!」

 

そこらじゅうに人魂、正確には違うけど

人型のモヤモヤ

廊下の角には必ず怨めしそうな顔

ホラー苦手なのに!なのに!!

 

「くんな!こっちみんな!」ザシュ

 

カレーと麻婆に融通させた

歴戦の埋葬機関員が使ってたとか言う武器を

加工してダガーにしたのが掌から生えてます

切ります

消えます

出てきます

叫びます

切ります

消えます

 

 

「何か慣れてきた、作業になってき…

ギャーーー!貞子パターンとかやめろ!!!」

 

音消しのルーン書いて貰っといて良かったわ

絶対叫ぶ自信しか無かったからな!!

 

「怖いよ~独り言増えるよ~限界だよ~

しかも出来るだけ狩って

仕舞いには絶対ヤバい霊安室の階とか……何で一人なの

礼装渡せば黒桐くんでもよかったんじゃない?!」

 

ワカメコンブ触手が必要な高機動も拘束も治療も使わないじゃない!

 

「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、聞いてない

ホラーだとは思ってたけど

パニックホラーは聞いてないよ!!!」

 

霊安室の階層ではうじゃうじゃゾンビがおりましたとさ

 

「いやいやいやい、死体鑑別所じゃねぇんだから

何でこんなに死体あるん?!

ありえねぇーだろ!劇場版でも死体一個やったやん?!」

 

 

なに?近所で災害が大事故でもあったん?

…火災かなぁ?ボロボロの人が多いなぁ~

 

 

「まぁ、アクションホラーなら大分気楽かな?

初めからこっちにしろや!

怖かったぞゴラァ!!!」 ザシュ

 

 

式やんのスタイリッシュなアクションなんか無理だから歩いて刺しての繰り返しである

素早さ?廊下で一本道よ?

攻撃?高出力の義体なめんな?

 

もはや作業である

問題は皆で襲って来る事

きちゃない

遺体に失礼だけど

きちゃないのよ

 

「だぁ~鬱陶しい!

あぁ!待て!そっち行かない!

順番に並んで!」

 

横を通り抜けようとしたゾンビを倒したけど

 

「これ一人無理じゃね?

…まぁ取り逃しても式さん頑張るべ」

 

 

 

 

 

 

 

「遅いぞ慎二

あと、取り逃し分罰金だ」

 

「減給じゃなくて罰金なんすね?!」

 

「特に強力な一体は既に此方へ来ていたから仕方ないにしても…

お前、わざと三体程取り逃したろ?」

 

「え?そんなわけないじゃないですか?

無理っすよ体力と精神的に

主に精神的に

マジで精神的に

橙子さんが両儀さん抱えてなかったら抱き付きたい位には

怖かったよぉーーーー!!」

 

「汚い来るな」ゲシッ

「酷い!」

 

「専門じゃないから汎用性の高いお前を連れて来たんだろうが…まぁいい帰るぞ」

 

 

 

 

 

 

 

「眠り姫と王子さまは無事再会できましたとさ

めでたしめでたし?」

 

「そんなに良い話でも無いし終わりにするな

これからアイツらには働いて貰うんだからな」

 

「やっと俺が楽できますわぁ~

雑用かと思ったら強敵の囮で逃げ回って

橙子さんの使い魔で倒す流れは終わりですね」

 

「何を言っている、私達は私達で現場だ

まぁ、交渉と情報には偏るがな」

 

「情報も交渉も黒桐くんでええやん」

 

「……あまり使い過ぎて磨きが掛かるのもヤバいだろ」

 

「……たしかに?」



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ワカメは説教されるらしいよ?

『おい!聞いたぞ!

私に何の相談も無く!聖堂教会との取引をしたらしいな!!

よりによって監修だと!厄介事をお前が持ち込んでどうする!!』

 

「声デカイ、音割れしてる」

 

『知るか!!!

犬猿の仲である聖堂教会に!

名前だけであろうと!

私の助手が!

勝手に!

協力関係になったのだぞ!!

なにやってくれてますか!?』

 

「昔に戻っとるぞウェイバー君や

まぁまぁ、冬木の人間って説明すれば理解してくれるんでね?

此方にも色々あるのよ~」

 

主にカレーと麻婆だが

 

『…………極東の1都市なんぞ時計塔の魔術師共が把握している…いや、知れているか…他でもない私とお前が広めたんだからな

にしてもだ!

何故一声掛けない!』

 

「すまん忘れてた」

 

『貴様!!!』

 

「どうどうどう

今は張子の虎でも

実績が必要でしょ?

助手が教会のオブザーバーだなんて

そこそこ箔になるんでね?」

 

『結果論だ…だが魔術師は所詮結果が全て、か

どうせソレらしい言葉を並べて居るんだろうが、今回は流されてやる

次に忘れたら

お前宛に義妹を送り込むから覚悟しておけ』

 

「マジで勘弁してください

糞ジジイとどんな化学反応が起こるか未知数過ぎますごめんなさい」

 

『ふんっ分かったなら良い

次はいつロンドンに来る?また囮が必要な仕事がたまっていてな』

 

「いや~面白そうな魔眼所有者が現れてさ!

これからその人を中心に色々起こりそうなのよ」

 

『魔眼だと?遂に手足だけでは物足りなくなったのか?』

 

「ちがわい!

いや、もう電脳化して全身義体とかって思ったりするけども…」

 

『で、魔眼とはどの様なモノだ?

必要なら教えてやるし専門書を送ってやる』

 

「ん~…一応暗号化した回線だけど…

黄金以上虹以下かな?」

 

『付くにしてももっとマシな嘘にしろ

言うに事欠いて虹だと?』

 

「可能性の話可能性の話

まぁ、あのアーパーは多分ヤバいだろうけど」

 

『あーぱー?

にしても日本がそんな特異点の様な事態になるとは思えん』

 

それがなるんだなぁ~

まぁ空の境界は魔術界では多々起きそうだけど

月姫とFate/stay nightは世界規模って言える気がするのよね

両方とも宝石翁が絡んでるし

 

「まぁ、今年か来年一杯はキツイかなぁ~

ノーパソ送ったべ?

今のハイエンド品だからね

それで送ってデータ送ってくれれば

調べ物位は手伝えるよ」

 

『むぅ…この際だハイスペックも使いこなして見せよう

それと、アトラス院からお前に脅迫状が届いているぞ』

 

「」

 

『おい?…まぁいい

内容は纏めてしまえば

お前の所有、製造しているスパコン魔道具の技術を寄越せ

だ』

 

「なんで脅迫状なの?

なんで時計塔なの?

なんで僕なの?

何故にスパコンなの?!」

 

『直接手を出す程の価値は無くとも

圧力で手に入るならば良し

アトラス院の錬金術師は時計塔よりは

電子機器を評価しているらしい』

 

「……技術協力はありかなぁ~

非人道的な実験を丸投げ出来ると考えれば」

 

『自分が人道的な魔術師だと?そんなモノは存在しないし、してはいけない』

 

「筆頭が何を言いやがりますか

アトラス院の話、しばらく保留で

人の意識の電子化とか圧倒的にスペックが足らない構想とか

神秘の秘匿に関するWebに仕込める線引きがまだだからね

そこら辺固まったら返答する感じで」

 

『わかった、私が窓口になろう

勝手に暴走されてはたまらん

何かあればキチンと報告しろよ?わかったな?』

 

「あ、じゃあ事後報告で

封印指定の助手もやってます

元代行者と埋葬機関七位とビジネスパートナーです」

 

 

『………………………あ"?』



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ワカメの日常らしいよ?

いつも誤字報告ありがとうございます
感想楽しみにしてますもっとくれ


やぁ間桐慎二だ!

僕の優雅な一日を紹介しようじゃないか!!

 

…だめだキモい

ワカメの日常始まるよぉ~

 

 

「ふぁ~~おはよう桜」

「お兄ちゃんおはよう」

 

桜ちゃんと添い寝ですとも

毎日添い寝ですとも

抱っこして頭ナデナデですとも

 

これくらいに役得あってもいいだろ!?

ちなみにロリコンの容疑は認めます

謝罪も賠償もしないけどな!!!

 

「朝ごはんはエッグブルジでいいかな?」

「うん、アレ大好き!」

 

すっかり我が家はインド料理が定着しています

スパイスに詳しくなったら色々作りたくなったんだよしょうがないだろ!?

中華2:インド8

って食生活で薬膳みたいな感じになってます

 

「あぁ、二人ともおはよう

おやすみ」

 

すっかりネット中毒ヒキニートアル中パパンは朝までネトゲやってから寝ます

 

こりゃ予定より早く死ぬ気がする

それか超長生きしそう

 

 

朝食を食ったら学校です

小学生です

友だちはいません、ボッチです

けど女子にはモテます

 

 

虐めはケンカ売って

殴られて怖がられて

先輩が出てきて

殴られて耐えきって怖がられて

更に先輩が出てきて

殴られて耐えきって怖がられて

 

チンピラが出てきて拐われて

殴られて殴り返してボコボコにして怖がられて

半グレが出てきて

刺されて防ぎきって怖がられて

 

ヤクザが出てきたら資金援助してる組でした

 

大河さんトコの下っぱでした

ダメよ?気味悪いからって子供に手だしたら

生身だったら死んでるっつーの

 

皆も柄悪いのに変に立ち向かうとめんどいよ

アイツら縦の繋がり多いから次から次へ出てくるのよ…

その場でボコボコにできても執念深いし…

 

 

さて、小学生の授業は…まぁ…まだ使ってない公式使っちゃう位かな?

xとyを使わずに解くっていう脳トレが発生する

あと、オノマトペが良く分からん

先生の感性が強くない?

 

 

授業中と休み時間は

グレートビックベン☆ロンドンスター先生に送って貰った専門書

若しくは

橙子さんに貰った古書

それか

カレーか麻婆に貰った福音書

とかとか読んでます

 

読書の時間かな?小学校は

 

因みに桜ちゃんは学年一位の秀才です

俺が勉強教えてるんですもの当たり前でしょ

まぁ元々頭のデキが凄く良いし…

 

学校から帰ると

 

まぁ桜ちゃんの調教の時間よね

鬱タイムスタート

 

「慎二よ

お前が蟲を操作して桜を嬲れ」

「嫌じゃボケ」

 

「ほぉ?生意気な口を聞くようになったのう?」

 

「やんのか?あ"?蟲蔵でお前に勝てると思ってんのか?瞬殺だぞゴラァ!!

 

……冗談はさておき

借り物で人工養殖の魔術回路で蟲に接続したら

また相性良すぎの耐性皆無で

腐り落ちるじゃないっすか

この義体結構お高いし入手困難な上に

触手まで腐ったら次は胴体デスヨ?内臓デスヨ?

死にたくない、全然死にたくない」

 

「可愛い孫を安易に死に追いやるのも詰まらん

仕置きは考えておくから楽しみにしておれ」

 

みたいな会話の後は桜ちゃんの調教が見える階段の上で論文書いたりノーパソカタカタしてる

 

 

 

何かたまに桜ちゃんが俺を見ながら黒い笑顔をしている気がするけど気のせいだよね?

 

 

 

人でなし?助けろ?罪悪感は?

お前がやってみろバーーカ

こちとら英雄でも真っ当な魔術師でもない上に

相手は

魔法使いと会えるレベルの魔術師の五百年醸造?の年代物だぞ!!!

 

出涸らしから酒粕になった位の出来損ないが相手になるわけ無かろうが!無駄死にはゴメンじゃい!

 

「お…にぃち…ゃん」

「お疲れ様桜ちゃんごめんね」

「う…んうん」

 

ええ子やぁ~

俺カスやぁ~

 

そして部屋まで運んで

 

 

 

触手タイムです!!!!!!

 

 

正確にはワカメタイムです!!!!

 

皆はワカメとコンブの成分を知っているかい?

俺はあんまり知らない

けど治療に使われる事が有るって概念だけあればOK!

 

桜ちゃんをワカメで包み込んでアンナコトやコンナコトをしながら治療しつつ洗浄します

詳細は教えてあげないよ!

見せられないよ!

 

海藻の美容健康法効果のおかげか、最近妙に艶があるような……

 

 

 

「桜ちゃんおやすみ」

「おやすみ…お兄ちゃん…すぅすぅ…」

 

そんな一日です

 

あ、橙子さんトコ行く時は学校サボってます

一応校外学習の社会貢献って事にしてる

大卒レベルの頭と多大な献金の成せる業ですとも

 



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ワカメは剪定されるらしいよ?

誤字報告いつもありがとうございます
感想楽しみにしてますもっとくれ


 

 

 

 

 

「そういえば黒桐くんや」

 

「なんだい?」

 

「ちみも妹が居るらしいではないかね

やっぱり可愛い?」

 

「なんだい?藪から棒に」

 

「ん?慎二は面識はないんだったか

妹の鮮花は美人だぞ

なかなかに癖の有るヤツだがな」

 

「何言ってるんですか橙子さん

鮮花は良い子ですよ

そりゃあ多少変わってますけど……」

 

「そうそう妹は皆良い子なのよ…

家の妹もそりゃ素直で良い子なのよ!

まぁ、何だか最近黒い笑みを浮かべながら俺を見てる事があるけど…」

 

「何か恨まれる事でもしたんじゃないの?」

 

「何もしてない…いや、何もしてないからこそ??

橙子さん!何か変な事吹き込んで無いですよね?!」

 

「うるさいぞ慎二、橙子、その桜ってどんな妹なんだ?」

 

おやおや式さんウチの可愛い可愛い義妹が気になるのかい?

 

「魔術師の素質は一級品なのに無駄な調整をされてる悲劇の美少女…かな?

別に変な事は教えてないぞ?本人が教えて欲しいっていうから使い魔関連の知識を授けてるだけだ」

 

「oh…ウチの妹が魔改造済みだった…

いや、桜ちゃんはこの際良いのよ

鮮花ちゃんはお嬢様学校に通う親戚の美少女って話だけど?」

 

「実妹だけど、今は戸籍上は親類だね」

 

「そして私の弟子だ、発火能力を持っていたから仕込んでいる」

 

「天然物の異能者ですかい…実は黒桐家って異能の血統?」

 

「うちは至って普通の家庭です」

 

「黒桐くん、こんなのに惚れといて普通とか…ウケる ぷぷっ」

 

「よし、面貸せ慎二

お前の手足は生えてくるんだろ?

憂さ晴らしに剪定してやる」

 

「いや!やめて!引き摺らないで!虐待よ!」

 

「式、殺すなよ」

 

「こら式!子供を虐め…………うん、まぁ、慎二くんなら大丈夫?かな?」

 

「おい普通野郎!普通は庇うでしょ!?」

 

「いや、慎二くんからして普通じゃないし……」

 

「いいから来い

結界は張れるんだろ?」

 

「だって大概の物切れるじゃないのアナタ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「死ぬかと思った

けどワカメ全開でまさかの勝利」

 

空いてる階で模擬戦を行った所、触手ワカメを散々殺されたけど

数を増やしに増やして飽和攻撃したら捕獲できちゃった……

 

「いいから下ろせ…ヌルヌルしてて気持ち悪いんだよ」

 

「黒桐くんに怒られる前に下ろしますとも

ヌルヌル言うなや、美容成分や回復効果抜群なんやぞ!」

 

「まさか負けるだなんて…おい慎二覚えてろよ?」

 

「おお式さんや、お昼はまだかね?」

 

「よし…今から続きだ…

色んな義手を持ってるんだろ?何でも使っていいぞ」

 

「やめて!アタシのワカメはボロボロよ!

いや、本当にね?全然再生しないし

どうなってんのマジで生えてくるんだよねコレ?

自切した方が再生早いかなぁ~」 

 

「ちっ、再生したら直ぐに言えよ?

リベンジするからな」

 

「お、お手柔らかに?」



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ワカメは研究するらしいよ?

いつも誤字報告ありがとうございます
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こんにちわ!ワカメだよ!

 

今は研究の真っ最中ですとも

ノーパソカタカタしながら魔方陣書いたり

術式組み立てたり

人工養殖魔術回路触手使って脳ミソ操作してみたり

 

んで、思った訳ですよ

集積回路ってミクロな作業が出来れば性能あがるんでね?

量子に法則性持たせればコンピューター化出来るんでね?

いや、工学的な知識は無いからザックリとした妄想だけどね?

あと、電子魔術だなんて言って

電流そのものに情報を持たせて

遠隔操作どころか電源で動く物なら操れる上に

電気的に外部に繋がってるなら勝手に起動して情報引っ張ったりできる様になった

 

科学技術、主に電気回路を主軸に

新興魔術師でやってるけど

本格的に合成してしまおうかしら?

だって一応

今世界で一番信仰されてるのって電気回路の安定性じゃね?

使った事無い大人って、僻地住み以外居なくね?

確かに神秘性や特異性は無いけど……

 

いや、仕組みを理解して使ってる人間の方が少ないから神秘と言えば神秘かな?

根源への距離感で言えば下の下だろうけど……

けどさ?月の聖杯戦争とか電脳空間でやってたよね?

 

あ、アレか、ウィザード級ハッカーとかダークウェブだとか

ネットにも神秘ってか信仰みたいなのも有る的な?

なら、原作知識で電脳ダイブ目指すか?

いや、技量的に無理だなぁ…

 

 

そもそも集積回路とか半導体とかCPUって

魔術刻印を電気と部品で再現って言えない?

いや、作品的に逆なんだけど

この世界的には魔術刻印の方が圧倒的に先に存在してた訳で………

 

この世界でコンピューター作ったの魔術師なんじゃね?

神秘の秘匿どころか大放出したヤツいんじゃね?

まぁ考えても仕方ないか

 

(天の声)

 

(フラグじゃないよ

作者がつらつら書きたくなっただけだよ)

 

……まぁ俺個人の研究としては

集積回路と魔術回路の組み合わせとか考える?

あとナノテクノロジーとか

水銀が自律行動するんだもの

ミクロな使い魔とか作って

スパコン魔道具のレベルアップかな?

マイクロマシンとか作りたい

アイアンマン的な

 

電子魔術と機械の融合とかもいいなぁ~

義手と相性良さそうだし、高出力モーターは…限定礼装とかで補うとして…」

 

 

「なんだか普通の魔術師が聞いたら卒倒しそうな構想ですね……

湧水の清流と工業排水でカクテル作る様なモノですよ?

はい、久々に

 

私の店に

 

顔を出したと思ったらずっとパソコン弄ってるんですから

食事を抜いては大きく成れませんよ?

 

 

私の研究したカレーです」

 

 

「あぁ、ありがと………ねぇ?シエルさんや?

何でカレーが魔術礼装っぽい皿に盛られてるのかな?

何かジュウジュウおとがするよ?」

カリードマルシェを開店してから仕事してるんだろうか?コイツ

 

「スパイスが奇跡の融合を果たした結果皿が溶……ふさわしい器にしか盛れなくなってしまいました」

 

「なぁ?いつからポイズンクッキング属性になったの?

……スプーンでさえ魔道具っぽい彫刻されてるし

無駄に良い匂いだし……アレ?でも美味しそう……あれ?美味しそう?……

手が……手が勝手に……」

 

「フフフ…そのスプーンを手に取ってしまえば此方のもの

耐え難い食欲と関心が湯水の様に湧いてしまうでしょう?そういう催眠効果の彫刻ですからね!」

 

「いただき…ます……パクっ

 

うーーまーーぁぁあいいいいいぞおおおおおおお!!!!!!!」



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ワカメは研究するらしいよ?2

 

 

なんだろう?!カレーを食べたら頭が冴え渡る!!

 

そうだ!!!

光子を使った量子コンピューターを光コンピューターとして作ればいいのだ!

原材料はエーテル塊をどうにか入手して!

モデルとしてムーンセルが欲しい!!

宇宙産業に着手するか?

 

バルーンで成層圏まで上げて、後は飛行用の魔術礼装でも付ければいいか?

打ち上げるなら自己生産型のオートマトンを開発せねば

電波にも魔術的な付与を出来れば操作命令が出来るかもしれん

 

…電波…電圧や磁力を操作可能に出来れば戦闘用の礼装も作れるか?

ワカメを筋肉として考えて骨格部分に仕込めばいい

ワカメの葉体で魔方陣を描いて立体積層魔方陣を構成する研究はしているけど

工房に用いられる異界化も応用すれば収納できるんではないだろうか?!

 

冴える!頭が冴え渡っているぞ!!?」

 

 

「うんうん、カレーは全ての可能性を高めてくれるのです

カレーは至高にして最高の錬金物質なのです!!!」

 

 

「あぁ!何て素晴らしいんだ!世界の真理が見えてしまいそうだ! 

 

……てめぇ!何ブチコミやがった!」

 

「○○○に○○○を施した鉱石と○○○を研磨した削りカスに○○○を加えてブレンドし

天然物の○○○○○を乾燥させて成分を抽出し○○○○○をし………」

 

「お前客に食わせてねぇだろうな?」

 

「当たり前です、廃人になりかねません」

 

「良く出資者に食わせてくれやがりましたね?!」

 

「貴方なら色々普通じゃない体してますし、普段から色々接種してるから耐性もあると思いまして」

 

「ワカメの活用法と安定させる薬の相談してただけあって色々把握していらっしゃるご様子で…」

 

「それはそれとしてアトラス院に所属替えをした方が良いのでは?

属性と言いますか、原理の構築の仕方がそちら寄りですよ?」

 

「…だってソコの院長を観測しちゃったら世界線固定されそうだし

現時点で矛盾してんだから分裂なんぞされたら色々メチャクチャになりそうなんだもの」

 

「……貴方の視点が既にアトラス院寄りなんですけどね~」

 

「カレー屋で教会員に言われる事じゃないな

良いから、光と磁力と極低温に関する魔術を教えなさい

バミューダトライアングルから引き上げられた伝説のスパイスを落札してあげるから」

 

「ふむ、民間伝承に根差した神秘を秘めたスパイス…その価値は有ると見ました

良いでしょう、我が秘技を授けましょう」

 

まじスパイス絡むとチョロいなこのインド

 

「慎二はいったいドコを目指して魔術使いをやってるんですか?」

 

「ん~…殺されずに暴言吐ける様にする為?」



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ワカメは研究するらしいよ?3

所変わって我が家の研究室である

 

増築して常にクーラー全開のPCルーム

マルチモニタで色々計算させ続けております

 

スパコンも地下に何台か有るけど

本格的な基地は別の都市にビル建てて

ギッチギチに礼装?魔道具?スパコン詰め込んでます

 

水タバコに色々ブレンドしたフレーバーブチ込んでふかしつつ戦闘用の礼装開発中

魔力通せるマシニングセンタなんてのを作って

銃身のライフリングに呪文やルーンを刻んで

薬莢バラして魔術的な粉末混ぜてから弾丸にも色々刻んでみたりして

 

さっき思い付いた骨格を

少量入手したダマスカス鋼やら

黒檀やら

を加工しつつ光量子コンピューターの設計なんてのをしてます

細かいトコは出資してる研究室なんかに丸投げです

自分でわからんなら専門家雇えば良いのだよ!!!

早熟で天才扱いなんかされてるけど中身おっさんだからね!頭は並だからね!!

 

戦闘用はゴム弾で式ちゃん辺りで試運転するとして

 

インターネットに色々仕込む為に大手のサーバーに侵入したりしてますよ

電子魔術によって電流自体にプログラムを乗せられる

からね!視点が一つ上なのだよ

ん?もっと具体的な話をしろ? 

 

(天の声)

(無理っす)

 

…久々に何か受信した気がする

 

イメージ通りに触手を使えればマシニングセンタなんて要らないんだが、事前に練習して慣れた形位にしかできない不器用な男です…

 

積層魔方陣を練習してマナを流したりするけど如何せん人工養殖魔術回路だし

元々の材料が俺の微妙な回路だからなぁ~…

いくらエクスカリバーの魔力と聖杯の泥とか材料にしてても底が知れてるのですよ

作動させられる省エネ魔術陣?魔法陣?を試行錯誤中でございます

 

 

ガチャ

「お兄ちゃん、橙子さんから出された宿題でわからない所があるの…教えて?」

かわいい

 

「いいよ~みせてごらーん

…ちょっと待って俺より高度な事教わってない?いや、適正とか優秀さ考えるとそうだけど…

な、何がわからないのかな?」

 

「うん、この文字が読めないの…」

 

兄の威厳は保てそうです

 

「これはこう読むんだよ、あとでラテン語の辞書をあげるね」

 

「うん、あとね?

シエルさんから貰った教本から変な臭いがするの…」

 

「アイツ等は桜ちゃんに何を吹き込んでるんだ……

多分スパイス臭いだけだから大丈夫だよ

慣れないとあのインドとは付き合えないから我慢だ」

 

「うん!わかった!」タッタッタッ

 

「僕は妹の将来が心配です……

まぁ多少強化されても問題ないべ?」

何かすこーーし嫌な予感がしないでもないけど…

まぁ基本良い子だし

時々怖い目で俺の事見てる気がしないでもないけど…



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ワカメは論破されるいらしいよ?

「お前は最近良く来るな

まぁ仕事が楽になるから良いんだが」

 

「必要な資料すぐにアウトプットできますからね~」

 

久々に橙子さんと事務所で二人

 

「で、式ちゃんと黒桐くんはいずこに?」

 

「非番の日にまで何してるかなんぞ知った事か

で、お前は何を嗅ぎ付けて良く来る様になったんだ?

式の体でも狙ってるのか?」

 

「そんな怖い顔で見ないでよ~

ないない、有り得ない

根源とか『 』とか興味ないない

お金とオドは沢山ほしいけども

あと才能とか」

 

「非才は辛いらしいな」

 

「天才は大変みたいですな!!」

 

「私なんぞ秀才が良いとこさ

実際お前は何をねらっている?」

 

「いや、前に俺の顳顬(もしくは蟀谷)ギチギチしながら起源うんぬん言っていったホウレン草神父いたじゃないですか?

そろそろ色々起きそうな予感が有るような無いような未来視のような原作知識のような」

 

「原作知識…二次創作なんかに見られる転生者における物語の記憶だったか?」

 

「そうそう僕ちん輪廻転生から外れた第二魔法の体現者なのですよ

てか何でオタクの専門用語にまで詳しいのよ」

 

「私だって創る側の人間だし

アニメ位みるぞ?暇潰しに

 

よし転生者私の未来でも教えてくれよ?ん?」

 

「あぶらかたぶらー

汝は体に使い魔仕込んで封印指定を一時的に解除されるであろぉ~う

あと魔眼蒐集列車でなんやかんやするであろぉ~う」

 

「あ~…レール・ツェッペリンか…

その様子だと詳しい事までは知らないみたいだな」

 

「おい、まさかの事後かよ

何やったら魔眼オークション中止に出来るんだよ」

 

「簡単に説明するとだな、至極不愉快な呼び名で私を呼んだヤツが居たのさ」

 

「わぁ~あの禁句言っちゃったのに可哀想に……」

 

「お前なら容易く調べられるだろうに

体に使い魔は……アリだな…だが色々制約が出来るから…今のところはナシだ

 

ふむ、転生者と言うには弱いな

他には?」

 

「いや~俺が色々原作とは違う事やっちゃってるからなぁ~バタフライ・エフェクトがなぁ~」

 

「人が行動すればなにがしかの影響は有る

お前が転生者の証明にはならんな」

 

「あ、ほら、式ちゃんと黒桐くんはくっつきますの よ~子供は娘ですな!」

 

「んなもん一目瞭然だろうが

鮮花の勝率なんぞ…いややめておこう

それこそ私の事務所なんかに入り浸ってないで

聖杯戦争の下準備に奔走すべきじゃないのか? 原作知識とやらで無双でも何でもすれば良い」

 

「無双て…リアル一騎当千の英雄出てくるんですから無理に決まってるでしょ!!

あと!具体的なのは言葉にしちゃうと確定しちゃいそうでやなの!」

 

「なら次回の戦争戦争の勝者にでも媚を売っておけば良い」

 

「あのですね、3パターンありまして、なぜ3パターンかと言うとゲームでして…」

 

「ほう、私達はゲームの登場人物というわけだ?」

 

「いや、橙子さんは劇場版ですよ?」

 

「……遅めの中二病か…付ける薬は無いが浸ける魔薬(誤字にあらず)ならあるぞ?」

 

「信じる気無いでしょ」

 

「妄想という形を取った未来視というのも有り得ると言えば有り得るな…少々特殊過ぎるがな

他には?ほれ、私に有益な情報でも捻り出してみろ?」 

 

「あれ?俺トドメ刺される直前かな?

……ん"~……コルネリウス・アルバ氏を将来的にブチ殺します?」

 

「お前はロード・バリュエレータに論文送ったりしてたな…なにか余計な事を吹き込んでないだろうな?」

 

「馬鹿弟子って言ってましたよ」

 

「…遅めのアルバは~…まぁ…アイツが突っ掛かって来たらそうなるだろうな

可能性としては十分有り得る話だし

お前の知ってる情報から推測可能な事ばかりだな?」

 

「もう!いたいけな少年が本当の事を打ち明けているのに!」

 

「たしか、転生者だと物語によるが

前世の年齢が加算される筈だな?」

「何でそんな妙に詳しの?

実は腐女子?それか夢主に一時期ハマってた?

コミケ行ったことある?」

 

「コホン、前世の年齢が加算されるから、妙にオッサン臭いのはそのせいだ、と言われれば納得だな」

 

「早熟っぷりとかは?」

 

「お前程度の早熟は魔術の世界じゃザラだ

もっと天才もいるぞ?

主にアーチゾルテのお嬢様とかな」

 

「ぴえん」

 

「触手で体格変えられて色々な場所に連れて行けるのは良いが

変な言動されたら堪らん

早めに直せよ?中二病」

 

「ちがわい!!!」



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ワカメは遭遇するらしいよ?

たまには歩いて出勤出勤

電車と徒歩とバスで伽藍の堂に向かっております

 

「お兄ちゃん、あのクレープ美味しそう!」

 

「よし、寄り道だ」

 

「わーい!」

はいかわいい

 

桜ちゃん連れてこい言われたから二人でお出かけ

楽しそうでなにより 

 

ドン

「きゃっ」

おう、可憐な美少女に桜ちゃんがぶつかってしもうた

 

「あ、鮮花お姉ちゃん」

 

「桜ちゃん?怪我無い?大丈夫?」

 

「あ、ごめんなさい、大丈夫?

クレープ落としちゃったのね…新しいのかってあげるから一緒に行こう?」

 

「…お兄ちゃん」

 

「お姉さんに買ってもらいな」

「うん!」タッタッタッ

 

 

「で、こんな所でなにやってるの?慎二くん?」

「これはこれは

シスコン同志よ鮮花さんではないですか」

 

「ほんっとに桜ちゃん可愛いわねぇ~

ねぇ、式と交換しない?」

「……あの可憐でスタイルの良いけど幸薄そうなお嬢様は何者ぞ?」

 

「無視かよっ

同級生の浅上藤乃さん

これから二人で兄さんと約束があるの」

 

 

「お待たせしました」

「お姉ちゃんありがとう」

「いいえ、此方こそ御免なさい」

 

なーんか雰囲気似てんなこの二人

アレか不幸を受け入れてる系美少女か

今は桜ちゃん美幼女だけど

 

「二人は橙子さんトコ?」

 

「はいっ!」

「兄弟子と姉弟子を敬いたまえ」

 

「橙子さん慎二くんは絶対に弟子とは認めないって言ってたわよ?」

 

「黒桐さん?お知り合いだったの?」

 

「兄さんの事務所によく遊びに来る子達なのよ」

 

「へぇ、アットホームな職場なんですね」

給料未払い残業代なし多発だけどな

 

「私達そろそろ行くわね

桜ちゃん、よく前を見てあるくのよ?」

 

「はい、気を付けます」

 

「私も不注意でしたから」

 

「なんだこのウフフオホホごきげんような空間」

 

「ばいばい

 

…ねぇお兄ちゃん」

「どしたい?」

「あのお姉ちゃん…変な感じがした

桜と逆な感じ」

 

あーーー…苦痛と無痛的な?

これだから優秀な子は…羨ましいなぁ~

 

「浅上だから、たぶん退魔の家系だね

能力開発で何かされてるのかな?」

 

「…私達と一緒だね…可哀想な人」

 

それは可哀想な目に合ってるってこと?

可哀想なヤツってこと?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃい桜ちゃん

ちゃんと宿題はやってきたかな?」

「はい!わからない所はお兄ちゃんに教えて貰いました!」

 

読めない所って言わない桜ちゃん可愛い

 

「慎二くん余計な事教えて無いでしょうね?

貴方の魔術は寄せ集めの変化球が多いんですからね?」

眼鏡掛けた橙子さんの言葉遣いはなんだろソクゾクする

なんか目覚めそう

 

 

「あぁそういえば美味しいカレー店知ってるんですって?良かったら教えてくれないかしら?

最近はスパイスに凝ってるのよ」

「これ以上スパイスは要らん!!」

 

「桜もカレーたべたいなぁ…?」

「夕飯は皆でカレーですね」

 

 



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ワカメは夕飯らしいよ?

カランカラン

 

「へ~ここが慎二君の出資してるカレー店ね

なかなかオシャレじゃない、オリエンタルな感じで」

 

「お兄ちゃん、甘口のカレーあるかな?」

 

「あるよー多分美味しいよ多分」

 

 

「いらっしゃいませー!珍しい上に女性連れなんてどうしたんですかワカメー!」

 

「客として来てんだから接客しやがれインド!!」

 

「はいはいワカメワカメ、ご注文は

ワカメの試作品ですね?」

 

「…受けて立とうじゃないか、美味いんだろうな?」

 

「飛びますよ?」

 

「あーあんまり教育に良くない会話はほどほどにね?」

「ねぇ橙子さん?飛ぶってなあに?」

 

「貴女がミス青崎ですか、桜ちゃんとワカメがお世話になってます」

 

「いえいえ此方こそ

貴女がシエルさんですか、私も最近スパイスに凝ってまして、良かったらお話しません?」

 

「おぉ!同志ですか!是非とも是非とも!

あ、桜ちゃんは甘口で良かったよね?」

「はい!」

 

席に移動すると横でずーーーとスパイス談義始めやがったオーダー取ったらさったと行けやインド

桜ちゃんはニコニコで可愛い

 

「はふっ…はふっ…ふぅ…これは…なかなか」

 

隣の席から…いや、気のせいだろう

 

「おや?誰かと思えば慎二と桜ではないか」

 

「違います他人です」

 

「お兄ちゃん?神父さんだよね?」

 

「そうだ、今日は辛味の境地を垣間見るべくこの店に参上した

なかなか有意義な会話ができた…

そういえば私の店はいつになったら作ってくれるのだろう?」

 

「こっち見んな絡んでくるな今日は空の境界サイドなの!ゲストはシエルさんでお腹いっぱいなの!」

 

「まぁそういわずに、私の店の話を煮詰めようではないか

桜も、どんな店が良いとおもうね?」

 

「カレー屋さんも中華屋さんもあるから、それ以外が良いと思います…」

桜ちゃん真面目に相手しなくて良いから多分ギャグパートだから

 

コトッ

「お待たせしました甘口カレーと特製ブレンドカリーに南極カリー

 

あと試作錬金カリーになります」

 

おっふ

今回は沸騰してないけど、金属絵の具みたいに撹拌できてない感あるけど?

あと、何色なのこれ?なんで蛍光色が強いの?

 

「これは…○○○○系列の錬金術か、○○○と○○○を混合して○○○した物と…あとはわからないわね

早く食べて解析しなさい慎二くん」

てめぇで食えやアッシュレッド

 

「まーたこんなスプーン持ってきおって

暗示対策はバッチ…り……美味し…そう…良いにおい…うま…そう…いい…にお…い…うま…いい…におい

にお…うま…」

 

「貴方が対策してくるなど想定済み!今回は触覚と嗅覚に作用する暗示です!」

 

パクっ

「うーーまーーぁぁあいいいいいぞおおおおおおお!!!!!!!

 

ぐあばっ」ガクッ

 

「そうでしょうそうでしょう

まさかの美味しさ、新たな味覚の開拓によって意識さえ飛ぶ程の衝撃でしょうとも!

魔術回路さえ開きかねない旨味でしょう!?」

 

「この構成成分と反応なら有り得るわね

もはや料理というより錬金術寄りの食べ物ね」

 

「ふむ医食同源とは良く言った物だ

インド料理と中華にはやはり通じる物がある」

 

「お兄ちゃん大丈夫…?」



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ワカメは輸送されるらしいよ?

「おいしかった、シエルよ

また合同研究の為に来させて貰う」

 

「いつでもどうぞ、しばらくはお店にでずっぱりですから」

 

「では慎二くんと桜ちゃんは私が送りますね」

 

「それには及ばない、同じ都市に住んでいる私が送ろう

二人の祖父とも顔見知りだ」

 

「……そうね、お願いしようかしら

私はシエルさんと桜ちゃんの宿題について話し合うわ」

「そろそろスパイスの素晴らしさを追加する予定です」

 

「では私は失礼しよう

桜、慎二は私が運ぼう

君はゆっくりデザートを食べるといい」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

(帰りの車内)

「間桐桜、君は慎二と随分仲がいいのだね?」

 

「はい、お兄ちゃんは凄く優しいんです」

 

「ほぉ…理想の兄、といった所か?」

 

「理想…お兄ちゃんは優しいけど

守ってくれようとするけど

お兄ちゃんは弱いから…」

 

「しぶといのは確かだが、確かに強くは無いな

気概はあるが行動力は今一だったのは確かだ」

 

「だからね、桜が守ってあげるの

橙子さんとシエルさんとライネスお姉ちゃんに鍛えて貰ってるの」ナデナデ

 

「間桐桜、力が欲しいか?

お前と兄の力の源になっている物が欲しいか?」

 

「…神父さんも私達をいじめるの?」

 

「まさか!私は選択肢を増やすだけだ

選ぶのは君だ、行動するのも君だ」

 

「欲しい、力が欲しい」

 

「よろしい

それではコレを君に」

 

「コレは…?」

 

「なに、特殊な泥だよ

君の兄も遊んだ事のある、害の少ない物だ」

 

「どう使えば良いの?」

 

「君は気が付いていないだけで、君の体に既に馴染みの有る物の筈だ

 

飲みたまえ」

 

「うん… ごくごくごく

あ、知ってる

兄さんが材料になった子達だ

私に優しい子達と同じだ

 

フフフ…暖かい」

 

(種は撒いた、どう芽吹くか楽しみだ

あぁ…間桐慎二、お前は私をどう楽しませてくれる?)

 

 

 

 

 

 

「………がねーしゃ?!」

あれ?家のベッドだ?

 

「すぅ…すぅ…」

はい寝顔かわいい

 

……あぁ~カレー?を食べて気絶したのか

 

あれ?何か股間に違和感が~

おい、嘘だろう?

 

 

魔術回路が開いてやがる!?

 

 

しかもちんちんに!?

 

 

馬鹿なの?!なんでソコなの?!

しかもなんでまた一本なの?!

次はココが腐り落ちるの?!

マイサン?!

童貞は捨てたいよ?!

 

「はぁ……あほらし」

お休みなさーい

 

 

 

 

 

 

「桜ちゃーん?

そろそろ橙子さんの事務所いくよー?

今日もくるんでしょー?」

 

「うん!お兄ちゃん!

じゃあまたねライネスお姉ちゃん」

 

『あぁわかった、またな桜

送った資料は良く目を通すんだぞ?

あと、使い魔の試作も送ってくれ』

 

「うん!わかった、ばいばい」

 

「あんまり桜ちゃんに変な事吹き込まないで下さいよお嬢様?」

 

『いかがわしい治療を毎晩施している貴様にだけはいわれたくないなぁ?慎二お兄ちゃん?』

 

「うぐっ!?」

 

『我がお兄ちゃんもぱそこん?でのやり取りではなくお前に直接会いたがっていたぞ?

来る時は絶対に桜を連れてこいよ?絶対にだぞ?』

 

「はいはいわかりましたその内気が向いたら多分行くと思うような気がするようなしないような!」ガチャ

 

「お兄ちゃん、そんな乱暴に切っちゃダメだよ?」

 

「ん?あぁゴメンゴメン

さ、出掛けるよ」 

 

「うん!慎二お兄ちゃん!」ガシッ

 

何か積極的だな??



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ワカメはしゃしゃり出るらしいよ?

 

 

「仕方ないだろう、突然の出物だったんだ」

 

「本当に給料なしですか?!」

 

「仕方なかろう、私も一文無しなんだ

あ、慎二金貸してくれ」

 

「なにを買ったらあの資産が消えて無くなる」

 

「マジ物の魔剣が出たんだ、仕方ない」

 

「お、良い剣だな!橙子俺にも貸せよ!刀じゃないのは気に入らないが」

 

「もう、勝手にやってて下さい!」バタン

 

「…橙子、話の続きは?」

 

「そうだったな………………

 

 

 

 

 

 

…………………出会った瞬間に殺し会う」

 

 

「何か随分物騒な話してますな」

 

「黙って聞いてるから問題無いのかと思ってたぞ

情報は無いのか?」

 

「ん~狙ってかは解らないけど路地裏だとか高架下だとかカメラが無いし、電子記録に残る様な行動はしてないから見つけにくくて」

 

「「なんだ使えないな」」

 

「ハモんなドSコンビ

出来れば保護がいいな~可哀想な女の子ってタイプなのよね」

 

「「キショッ」」

 

「わざとやってんだろ!?

 

…正味な話、黒桐くんが調べちゃう前に見つけないとマズいんでね?式ちゃんや」

 

「ちゃん付けるな

行ってくる」バタン

 

「本当に資料見ないで行っちゃいやがんの

直感凄いヤツは違いますな」

 

「ヤツなりの感覚ってのがあるんだろう

今回はお前も動いてくれていいんだぞ?

安全な保護は難しいと思うが」

 

「式ちゃん、多分保護はするでしょうね~

いや、峰打ち?」

 

 

 

 

 

 

……お前!いったいどうなってやがる!

 

もういい白けた、今のお前じゃ殺す価値も無い

家に帰れ、そうすれば二度と会う事も無い……」

 

 

「あら、やっぱり優しい」

 

「慎二、なんでお前が居る」

 

「君は!この前の!」

 

「今晩はアイスのお姉ちゃん

あのさ、その目、くれない?」

 

「え?いったいなにを?」

 

「手足じゃ物足りなくなったのか?外道」

 

「いや、多分魔眼だから取り除いたら終わるやん?

俺も得するし

あ、大丈夫だよ?摘出の準備もしてきたし、痛みも少ないよ?」

 

 

「…目が無くなったらこの力は消えてしまうんですね、この時間に彷徨いてて、そんな事を言う君は

私の敵ですか?」

 

「……ん~~~、交渉人かな?

代わりにお姉ちゃんの嫌いな人には不幸な末路を約束するよ?」

 

「だめ…なの、それじゃだめなの…

邪魔…しないで!」ギュイン

 

ミチミチミチミチ

「あららららら、俺の手がーー」

まぁワカメ捻ったところでグルングルンになるだけなんだけどね?腕捻る位の角度だと

 

「なっ!なんで!?」

 

「おい浅上藤乃、コイツは半分化物だぞ」

 

「多少は心配しよ?!

 

お姉ちゃんは摘出は嫌なのね、わかった

なんだか譲れない物も有るみたいだし 

僕も帰るよ」

 

「君は…いったいなんなの?」

 

「でしゃばりな傍観者ってトコかな?」

 

「なら引っ込んでろ慎二

帰るぞ」

 

「はいはーい

またねお姉ちゃん」

 

「え?あ、また…ね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道

「おい、あんまりふざけた事してると三枚に下ろすぞ?」

 

「それは縦ですか?横ですか?」

 

「喧嘩売ってるんだな?」 

 

「いやいやいやいやい、えっとアレでしょ?

何かズレてる子が戻るのに必要な復讐だから、とかでしょ?」

 

「…そんなんじゃない」

 

「まだ外道に落ち切って無いしね、殺してるのもカスばっかりだし

けど式ちゃんもまだまだ正道を歩いてるよ?」

 

「うるさいだまれ、お前に語られるとイライラするんだよ」

 

「はーいすぃまてぇーん」



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ワカメは囮らしいよ?

 

 

「「「このお人好し」」」

 

「えぇ…そろそろそういう風にバカにされると思ってました…」

 

原作どうりに事は進んでいるらしく

原作どうりの会話がすすんでいく

まぁ囮になる人間は保護しちゃったしなぁ~

 

 

 

 

 

………という訳で変装しろ慎二」

 

「ふぁい?」

 

「お前の触手ならある程度、後ろ姿位なら似せられるだろう?」

 

「まぁ出来ますけど」

 

「えぇ~またコイツと一緒かよ

うるさいんだよコイツ、心の在り方がどうとか」

 

「式にその話は暖簾に腕押しだろうな

まぁ言わずには居れないんだろ、相手してやれ」

 

「はいはい」

 

「大事だよ~?倫理観」

 

「行ってくる、ちゃんと誘き出せよ慎二」

 

「はいはい」

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わって橋の上

ゆっくり歩き回ったら釣れました

殺意ビンビンで超怖い

 

「死んで…死んで下さい!」ギュイン

 

「いででででで!胴体はそんなに曲がらないのよ!?」

 

「え?…貴方…誰ですか?」

 

「今晩はお姉ちゃん

囮のプロ、間桐慎二くんです」

 

「じゃ、あとよろちくび」ピョン

 

台風の中、河に飛び込む俺

強化人間でなければ溺れる所だぜ

 

頑張ってやってんのかなぁ~

協力しに行くふりして、式ちゃんの左腕ゲットしに行こうかな?

 

 

いや、とりあえず二人の止血や治療する為に戻りますか

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐちゃぐちゃの腕より、傷付いた内臓の方が治しやすいっす

「おい、ソイツ助かるか?」

 

「自分の腕より他人の心配?やっさしー」

 

「茶化すな」

 

「腕は殺しちゃってるから、俺とお揃いの義手コースかな?

お姉ちゃんは大丈夫、後遺症も残らない位に癒してみせましょう

鮮花ちゃんの同級生だしね」

 

とりあえず!浅上家へのコネゲットー!

ついでに処女にでも戻したろかな

 

 

 

 

 

 

……………救急車が向かってます!」

 

「あ、一応切り傷位残ってるから乗せては貰えると思う……治しすぎちゃった☆」

 

 

「まぁ…いいんじゃないかな?」

 

「橙子さん送って~~」

 

「まず体拭け、よくこの台風の中、泳ぐなんて選択をする」

 

 

 

 

 

 

んで

 

「あのさ~?橙子さ~ん?」

 

「なんだ~?」

 

「式ちゃんの左腕ってば、殺しちゃってるとしても

凄く、凄~く貴重な魔術素材なんじゃないのかなぁ~って思うのよ僕」

 

「ん?あ、あぁそうだな?」

 

「でね?霊体掴める程度の能力に橙子先生ともあろう者があんなに貴重な材料が必要な訳が無いのよ」

 

「ま、まぁ私程になれば?」

 

「ちょろまかして何作るつもり?」

 

この人ちゃんと魔術師だよ

取るもんちゃんと取ってるよ

大方使い魔の材料だろうけどね?

 

マンションの時のヤツかな?

それともロードエルメロイの時のヤツかな?

 

「お前に教える訳がないだろ」

 

「あとさ、無痛症の治療痕があったよ

しかも魔術的な」

 

「…そうか」



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ワカメは蚊帳の外らしいよ?

今回はお留守番回というか、自宅回や

未来福音やろ?

未来視二人も出てこられちゃ作者が……

 

いや、何か電波拾った

 

死ぬ未来なんか見られた日には全てのやる気が消え失せる

敵対して躊躇してくれる様な知り合いなんぞ居らんし

なんだったら確実にトドメ刺してきそうな知り合い多いし

黒桐くんみたいに断片的で見間違いなんて早々期待できません!!

 

「なので来ました衛宮邸

しーろーうーくーん!野球しよーぜー!」

 

一応ちょくちょく来てるのよ?

一緒に遊んだり、多少鍛えてやったり

大河ちゃんと打ち合える士郎君てなかなか強いんでね?

 

「急だな慎二、いいぞ

公園に行くか?」

 

「パワプロに決まってんだろ、何でこんな糞暑い中草野球なんぞせなにゃらんのだ」

 

「外であそべ若人よ!」

 

「お前も若いだろうが!」

 

「私は縁側でアイス食べてるから!」

 

「おや、随分賑やかだね」

 

おー随分弱ったねー切嗣さんや

アハト翁はこんな人相手に容赦も慈悲も無いのね

 

「じいさん慎二と遊んで来ていいか?」

 

「あぁ、行っておいで」

 

「よし!慎二!野球するぞ!」

 

「やるからには1000本ノック覚悟しとけオラァ!」

 

「二人は何処をめざしてるの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

えぇ、本当にやってやりましたよ1000本ノック

そしてキャッチボールは割りと全力投球です

わたくしの義手で

 

「なぁ!?普通の同い年ってこんなに力強くないし、体力も無いよな?!」

 

「何を言うか!まだまだ!

貧弱!貧弱ゥ!!」

 

「そ、そうなのか?

よし!ドンと来い!」

 

元々熱血系な事もあり、凄く鍛えやすいです

端的に言ってバカです

 

 

 

 

 

 

 

「これは皆には内緒な?」

 

カーボン製のトレーニングソードでの打ち合いです

二刀を持たせてガンガン切り付けます

手加減は多少します

軽く大人を越える腕力とスピードでガンガン叩きます

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラあらオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」

 

「くっ!ズルいぞ!やっぱり強いよな!?」

 

「同い年の俺に負けて悔しいんだな?そうなんだな?色々こなしてしまう俺に何一つ勝てないのが悔しいんだな?」

 

「りょ、料理は俺の方が上手い!」

 

「よかろう、我がインド料理を夕飯に披露してやろう

疲労困憊の体に染み入るスパイスを感じさせてやる」

 

「ま、まけない!剣だって!うりゃぁあ!!」

 

「あまい!

飛天御剣流奥義天翔龍閃!!」

 

「ぐはぁ!!

…はぁはぁ……やっぱり小学生のうごきじゃ…ない」ガクッ

 

「……やり過ぎたか?

いや、活性化してなくてもアノ鞘が入ってんだから超回復も半端じゃないもん

悔しいから虐めてるんけじゃないもん」

 

 



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ワカメは旅行らしいよ?

「やっと来たか

色々直接聞かないとならない事も溜まっていたからな」

 

「ウェイバー君よ

あんまりいじめないでね?」

 

「こんにちわウェイバーさん

ライネス…お姉ちゃん?」

 

「よく来たなサクラ!

今回もロンドンを案内してショッピング!

そして魔術指南をしてあげよう!」

 

「あんまり悪影響を与えないで欲しいんですが?」

 

「サクラ、日々君の身体を弄んでいる男の台詞なんぞ聞かなくていいからな?」

 

「え?…うん…お兄ちゃんは優しいよ?」

 

 

「相変わらず可愛い!なぁシンジお前は帰っていいからサクラは置いていけ

ちょうど妹が欲しかったんだ」

 

「それは私が困る

聖堂教会やら封印指定やら埋葬機関やらアトラス院やら元代行者やら色々話を聞いた上で

また禁書庫、今回は時計坑でも作業して貰うからな」

 

「アルビオンとか小学生突っ込むトコじゃないよね?!マジの人外魔境じゃねぇか!!!」

 

「ほぼ人外だから丁度良いだろう

なに、魔獣が大量発生しているから掃除しろとの事だ

何とかなるだろ」

 

いや、アレ英霊基準だからね?

それなりの礼装は有るけど死ねるからね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「なんで俺一人なんだよ!おいウェイバー!何で付いてこねぇんだよ!?」

 

『私は死ぬ訳には行かないし、元来戦闘向きの魔術師では無いからな

シンジなら逃げる事も出来るだろ?

貴重な素材も手に入って嬉しいだろ?』

 

 

「何かQP落としそうなFGOテイストなのが沢山いらっしゃるんだが?!

NP取得と全体宝具もってこいや!!」

 

『QPとNPは知らんが

宝具が有れば一掃出来ただろうな』

 

「出し惜しみせずに打ち込んでますけどね!

この銃弾、一発何円するか知ってる?!

結構秘中の秘で

奥の手なんですけどね?!」

 

『死なれては困るから適度な所で逃げて構わん

素材は多少は持ち帰れるだろうしな』

 

「素材手に入らなかったら赤字処の騒ぎじゃないのよ!!!

喰らえ!ミニガンフル装填礼装7.62mm NATO弾×6!!!」ズダダダダダ

 

『騒がしいから切るぞ』

 

「俺が死にそう!この人で無しぃー!!

ケニーが死んだ、この人で無しぃー!!

ランサーが死んだ、この人で無しぃー!!

 

あ、打ち込むの快感になり始めて来た

 

ヒャッハァーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ

本当に無傷だとは思わなかった

治療用の礼装が無駄になったぞ」

 

「てめぇコノ野郎!サーヴァントの回避スキルなんぞ持っとらんのじゃボケ!!

触手しこたま囮にしてにげてんだよ!

質量的に半分にはなっとるわ!」

 

「アッハッハッハッハッ!流石は怪人ワカメだな!

我が兄上にも多少は破天荒な所が欲しいものだな」

 

「私に何を期待している、こんなキャスターの妖魔みたいにはなりたくない」

 

「誰も言ってない事言いやがったな?!」

 

「お兄ちゃんダンジョンに冒険に行ったんでしょ!どうだった?」

 

「死にゲーに近かった気がするよ

あんまりファンシーな感じじゃなくてダークファンタジーだった」

 

「いやぁ~現代魔術科に久々の生還者が所属する事になるなんてねぇ~また一つ箔が付いたねウェイバー?」

 

「いつの間に来たメルヴィン

まぁ…秘骸解剖局に貸しもできたしな」

 

「おかげで素材殆ど回収されたけどな!!」

 

「顔を出さない助手がわるい

頻度が低いから難易度が上がるんだ」



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ワカメは帰国らしいよ?

ただいま糞我が家

 

「おぉ帰ったか、ならばちと使いに行ってこい」

 

「わーい初めてのおつかいだーー」

「只今帰りましたお爺様……」

 

 

「遠坂の嫁が具合が良くないらしいからの?

戦友の妻となれば気になろう?

見舞いの品を持たすから二人で行ってこい」

 

「お母様がっ…?」

「遠坂と間桐は極力干渉しない取り決めでは?」

 

「前回の聖杯戦争の只中にコンタクトを取ったお前が良くいいおるわい

嬉しかろう?桜よ?

久々に母と姉に会えるのだぞ?」

 

「さ、桜は……」

「無理してもいいし、しなくてもいいぞ桜ちゃん?」

 

「い、行きます…」

 

「んじゃ見舞いの品は」

 

「ほれ、薬じゃ」

「毒ではなく?んなもん持ってっても使わないと思うよ?」

「贈る気持ちが大事なのじゃよ、品はともかくな」

 

「へいへい、行ってきまーす」

 

 

 

コンコン

「こんにちわ~ワカメ配達に参りました~」

 

ガチャ

「…っ!……間桐の御二人が何の御用でしょうか?」

 

「家の糞蟲に嫌がらせの勢いで、顔の出しづらい微妙な関係の家に義妹の実母のお見舞いに行けと言われたので茶位だせや薄幸の美少女よ

お使いこなさないとオシオキされちゃうからとりあえず入れて」

 

「こん…にちは遠坂…さん」

 

「いいわ、入りなさい」

 

 

 

 

 

「で、見舞いの品ってのは?」

 

「はいはい、お爺様が薬って言ってた多分毒だけど

要らないだろうから

俺が時臣さんに渡したのと同じ原石から掘り出したピジョンブラッドルビーを盛りだくさんプレゼントフォーユー」

「………」

 

「貴方からの施しなんて要らない」

 

「あのね?俺には時臣さんを助けるチャンスが有ったかも知れないし、葵さんを傷付けたのは叔父さんだけど……一応謝罪の気持ちと仲直り出来ればなぁ~って?」

 

「…お兄ちゃん?そうなの?」

「…雁夜オジサンが?」

 

あるぇ?二人とも知らなかったの?まじで?墓穴掘った?

 

「……うん、完全な逆怨みでオジサンがやっちゃいました

もっと言ったら止められたかもしれません僕」

 

「……そう…そうなのね…」

 

「まぁ戦争だったって言っちゃえばそうなんだけど

また皆でお勉強なんか出来ればなぁ~ってね?」

 

「……言いたい事はそれだけ?」

 

「Oh…取り付く島も無い感じ?

あ、桜は何も知らなかったし何も出来ない状態だったから非は無いのよ?」

 

「お見舞いの品は頂きました…母は今眠っていますのでお引き取りを…」

 

「はーい!また来まーす!」

 

 

 

 

 

「ねぇお兄ちゃん?遠坂…さん、怒ってたよね?」

 

「ん?ん~~…無力感ってのが大きいんでないかなぁ~?」

 

「…やっぱり強くないとダメなんだね」

 

「そーだねー金はあるんだけどねー」



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ワカメは金ぴかに出会うらしいよ?

 

 

「小童…シンジではないか」

 

おういえい金ぴか

 

お散歩なんぞするもんじゃねぇ

 

「お久し振りですね、そういえばアノ夜ぶり?」

孤児確保してんだよなぁ~コイツと神父

でも下手に手出すと死亡フラグ乱立だしなぁ~

 

「そうさな、愉快な夜であった

時にシンジよ

暇だ余をもてなせ」

 

はい出たムチャぶりーー

 

「ん~~…ん"~~…もう遊び方知ってる人に更なる遊びって言われましてもぉ~~

コロッセオとか無いしなぁ~

 

提案できて世界一周旅行とか?魔力的に行けるなら?」

 

「国が変わったとて、大した違いも有るまい

…そうか無聊の慰めが他に有りはしないかと思っていたが流石に尽きたか

仕方有るまい」ポトッ グビグビグビッ

 

もしかしなくても若返りの秘薬?

 

ボフン

「ケホッケホッ……初めまして、も可笑しいですかね?」

 

「子ギル爆誕」

 

「ハハハ…子ギルって言い当て妙ですね

なんだかこの状況も初めてじゃない気がします」

 

「えぇ子や…何であないな大人に…」

 

「それはいいっこ無しって事で

良かったら僕とも遊んで貰えます?

あ、健全な方で大丈夫です」

 

「とりまゲーセンでも行くべ」

 

 

 

 

 

 

 

「何か妙に疲れた…」

子ギルとはまた遊ぶ約束をされられた

ゲーセン気に入ったらしい

 

「お兄ちゃんおかえりなさい」 

「ただいま~疲れたよ~」ダキッ

「ふふっよしよし」 ナデナデ

あぁかわい癒される

 

「兄妹仲が良いのぉ?見舞いに行かせて正解じゃったか?」

うっるせぇなぁ癒されてんだから出てくんなよ糞蟲が

 

「お勉強会のお誘いしたんで近々遠坂さんちの凛ちゃんを強襲する予定ですよ」

 

「めげんなぁ…そこが虐め甲斐があるのだがな、ククク」

 

「わざわざ出てきたって事は何か用事が有るんでは?」

 

「ふむ…お主退魔四家に興味を持っておったな?」

 

「あぁ、浅神・両儀には面識できたけど特に応用とかも出来なさそうだったしもう興味は無いかなぁ~~?

開発方法も家とどっこいどっこいで心や感覚なんかに手加えてたけど」

 

「そうか、

退魔四家と休戦に持ち込んだ混血の名家、

遠野の家の当主が近々逝きそうでな

葬式にでも行って貰おと思っておったんだが……」

まさかのジジイからの秋葉さんルート

 

「興味が薄れたけど、機会があるなら繋がりたいですとも

何がどう化けるかわからないですし?」

 

「そうか、当主の名義も少しずつお主に替えておけ

鶴野が死んだ眼でぷろげーまーだなんだと言っておってな

もう使い物にならんかもしれん」

それは精神崩壊的なサムシングじゃなくて只の廃人です

本当にプロゲーマー仕様のマシンと回線で

テクニックもなかなかだからなアノパパン

今度プログラミングでも教えるか? 

 

 



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ワカメはしつこいらしいよ?

コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン

「凛ちゃーーーーーん!遊びましょーーーーー!!」

「お兄ちゃん?怒られない?」

 

ガチャ

「うるさぁーーーい!

そんな暇無いのよ!!」

 

お、この前より元気や

とりあえず葵さんは切嗣くんより長生きらしい

 

「じゃあ一緒に勉強しようや

魔術の基礎練でもいいし」

 

「なんで貴方達と……

それに遠坂と間桐の誓約があるでしょ!」

 

「んなもん知った事か!!」

 

「あら凛?お客様?時臣さんにかしら?」

「お、お母様出てきちゃだめっ」

 

「あら、桜と慎二くんだわ

また公園に勉強に来たのね

凛、隣の机で一緒にお勉強してらっしゃい?

話し掛けたらお父様に怒られちゃうからそっとね」

 

「…お母様」

 

「そうそう、一緒の公園で偶然隣の机でお勉強しようや」

 

「お兄ちゃん…いいの?」

 

「もう喋っちゃえよ」

 

「…少しだけよ」

 

「時臣さん、凛と桜が帰って来ましたよ

皆でお茶にしましょう?」

 

 

 

 

 

 

微笑ましく死んだ目で時々、見えない時臣さんに話し掛ける葵さんの横でお勉強

 

「納得いかないわ…なんで私より桜の方が頭がいいの……???」

「え、えっと…お兄ちゃんに教えて貰ってるから……」

 

「こちとら天才実業家やぞ小学生レベルなんぞとっくに超越しとるわい」

 

「……私にも教えなさいよ」

 

「桜に教えて貰え」

 

「そっ、それは…」

 

「わっ、わたしがお…凛さんに教えるなんて」

 

「っ……桜は頭は良いけどまだ次の学年の勉強はしてないじゃない」

 

「んじゃ教えてあげなよ

人に教えると復習になるし

そして桜はお姉ちゃんて呼んじゃえよ

復讐になるし」

 

「……いいの?」

 

「知らんがな、自分で決めなさい」

 

「……お姉ちゃん、お勉強教えて?」

 

「……しょうがないわね」

 

「よし、勝った」

 

「時臣さん珍しく二人で勉強してますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は良かったな?」

 

「うん!お兄ちゃん!」

 

「糞ジジイには内緒な?いや、バレてもいいけど何企み始めるかわからんし」

 

「うん…わかった…」

急なレイプ目もかわいい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「って綺麗な話で終わらせたかったのな何故居る愉悦麻婆」

 

「いやなに、一仕事終えて日本に帰ってきたら

弟子の家に戦友と妹が訪れていたので気になってな」

 

「まーた何か企んでるわけ?」

 

「束の間の幸せ…良いではないか

何もしないとも

時に桜よ

アノ時渡した飲み物は美味しかったかな?」

 

「…?うん、とっても馴染んだよ?」ニコリ

 

「おいこら何飲ましとんねん吐けやこら」

 

「カレー屋の帰りに君が眠っている間に

ある意味

魔術的なスパイスの効いた飲み物を

渡しただけだ」

 

「…まぁ桜ちゃんの魔改造は今に始まった事じゃないけど

大丈夫?三つ編みアレンジに固定とかになったりしない?それはそれでかわいいけど」

 

「安心しろ、とても健康に良い物だ

私も常飲していて体の調子が良い」

 

「さいですか」

 

「あぁ、例の事は言っていないだろうな?

アレは是非私自身の口から伝えたいのでね」

 

「戦争中の事は何にも教えないって

蒸し返したら仲直りがパァだし」

 

「ならよい

して、私の究極の香辛料の店は何時になったら出来るのだ?」

 

「催促ウザイから最速で作ってやるよ」



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ワカメは麻婆らしいよ?

 

「いやー!我が同志にも遂に店を持つ時が!」

「うるせぇスパイス」

 

「うむ、まずは何屋にするかだな」

 

カレーシエルにて作戦会議中でござい

 

「元々何かの料理に情熱があって店にして

特別メニューで辛い物を作って名物になったりするのであって

辛い何を作ろうかっておかしいだろ!!!」

 

 

「何を言うか、拳法を嗜む者としては中華にしたい所ではあるが

もう冬木には至高の麻婆豆腐を作る中華料理店が存在するからな」

 

 

「ならソコで満足しとけよ何故自分の店を持ちたがる」  

 

「同志の生き生きとした姿を見ては羨望も抱こうと言うものだ」

 

「インド料理になる思ったらカレー一択だもんな しかもカリーじゃなくてカレー

ちゃんと日本食寄りなのが忌々しい」

 

「日本食……カリーとカレー……

中華と日本……」

 

「ラーメンでいいだろ」

 

カッ!!!

「その手があったか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

「うるせぇよ!?もう半分行き着いてただろうが?!」

 

「カレーラーメンは良い物ですけど、相性で言えばうどんなのが悲しいところ…」

うるせぇインディアン

 

「次は店名をどうする「オーナー権限でラーメン麻婆に決定」

時空的な問題がアレするから

 

「まぁ、そこに拘りはない」

無いのかよ!!

「ラーメン……出汁、油、麺に留まらず香辛料に至るまで様々な辛味を生み出す事が可能であろう

あぁ、そしてカウンターに立ち

私が提供したラーメンを苦しみながらも美味そうに食べる客を眺めるのだ……んっ」

 

おいお前今に愉悦って言うタイミングで感じて無かった?ねぇ?何キャラ目指してんの?

 

「私は南から!貴方は東から!そして日本で花開いた食べ物でスパイスの神秘を突き詰める訳ですね!」

 

「おい神父このスパキチみたいに変な錬金物質を作るのは百歩譲って許すとしても、客に食わすなよ?千歩譲って食わす客を選べよ?

そして俺には食わすなよ?!」

 

シエルさんの場合は良いこと起こった?けど

お前の場合はデバフが付きそうで嫌だ!

 

「我が凡夫の身では料理で手一杯、錬金術の高みに登るのは老後の楽しみに取っておこう」

 

んじゃ安心だ死ぬから

助ける気ねぇし

 

「そうですね、不本意ながら私は魔術の知識が豊富ですし

あ、そういえば私にカレーの素晴らしさを教えてくれた死徒がいまして!近々私のお店に招待しようと考えてるんですが!」

 

「死徒ってお前まじか、ちょっと超貴重なスパイスと食器入手してきてやるから血横流ししろや血」

 

「いえ、それは流石に……シンジに討伐対象になられると損失が……貴重なスパイス……冬木焼却なんて事にも……貴重な食器」

 

「私にも貴重な香辛料を頼む

骨董の域に達した漢方などがよいな」



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ワカメは愚痴るらしいよ?

「あ、解決した?よかったー」

 

「なんだお前、そんなに未来視が嫌いなのか?

自分は自己申告妄想型未来視なのに?」

 

「え?妄想型ってのもあるんですか?」

 

「アッハッハッハッハッ!違うぞ黒桐!コイツが残念な頭してるって事さ!」

 

「言うに事欠いてそれか!!」

 

「あぁ、僕は無かったから良くわからないけど、そういう時期って皆有るものだっていうし…」

 

「だから違うからね!?」

 

「クックックッ…少し早い中二病だからなコイツは

それにしても今回未来視が式に関わって来るって事が良く予想できたな?

少し転生者というのを信じてもいいぞ?」

 

「「転生者?」」

 

「そこのカップル突っ込むな説明するの恥ずかしいから!

事後報告なら良いですけど予告はしないですよ

確定しても嫌だし黒幕認定なんぞ御免だし」

 

「まぁ未来視が疑いを掛けられるのは定石だからな

抽象的な助言に留める場合が殆どだな」

 

「では具体的な助言を少し

ビル、幽霊、マンション、日本刀、人形、麻薬、左目!!」

 

「なんだそりゃ?適当並べてるんじゃ無いのかよ?」

 

「当たるよぉ~黒幕疑われる位に当たるよぉ~

どーーせ転生じゃなくて未来視って事になるんでしょうけどねぇ~

それかそろそろ限定礼装スパコンの計算とか言われそう」

 

「当たって本当に転生者とやらなら色々聞かせて貰おうか、私の関わる事以外な」

 

「え?普通自分の事を聞くんじゃないんですか?いや……そうでもないか…」

 

「私の選択に予め私が疑問を持つ事になるからな

その時の私の選択でいいんだよ、今の私とは別物なんだからな」

 

「別物…なのか?」

 

「…自己同一性というのもあるし、経った時間にもよるが、経験や、その時の気分も有るだろう

結局、今の選択の連続でしかないんだよ時間何て物は」

 

「深い様で割りと当たり前の事を言っとりますな

内容に引っ張られる様な人でも無い癖に~

 

まぁいいですよコレで色々変わっても後悔するかもだけど反省はしませんとも」

 

「で、そのニュース番組の占いみたいな単語で俺はどうすれば良いんだ?避けて生活すれば良いのか?」

 

「わりと逃げられないから……気を付けろ?いや、乗り越えろ?」

 

「……結局聞いてても、お前が言ってたなって思う位しか変化無いじゃないか」

 

「……そうだよな~こんなに癖強い人達に言った所でなぁ~

けど、言わずに陰謀って柄でも無いしなぁ~」

 

「あんまり言い過ぎると黒歴史ってのになるらしいから、その辺にした方がいいかもよ?」

 

「優しいのかトドメ刺してんのかどっちだい黒桐くんや」



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ワカメは飛ばないらしいよ?

 

「ねぇ橙子さんや

このタイミングで巫淨でしょ?

絶対ホウレン草ですって橙子さん」

 

「まぁ私もそんな気はしている

だが後手に回るしか有るまい

何か掴んでいるなら話しは別だが?ん?」

 

「ん~~~~~…………相手の本拠地と狙いがわかってて潰せそうだけど

若人が実体験を経て学びを得つつ乗り越えそうって場合どうします?」

 

まぁ橙子さん一回?一体?死ぬけど

 

「容易に潰せる訳がなかろう、そんに生易しいヤツじゃないしな

盤が既に整ってる可能性が高い…か」

 

「正直、順番が入れ替わるだけな気がするんですよね~

此方の牌が元々揃ってる的な

ゲーム違うけど」

 

「で、この前言っていたビル、幽霊は当たったな?

何処まで把握している?」

 

「黒幕と実行犯と動機かな?」

 

「止め方は?」

 

「行く所まで行く様にされちゃってるよ」

 

「ならば仕方ない…か

納得が行くっていうのは此方の世界では重要なファクターだからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、俺が口酸っぱく行くなって言った巫淨ビルに行った訳かこのお人好しは」

軽く頭を小突きながら言う

 

「大方犠牲者を未然に防げないか探りに行ったんだろうさ」

 

「……」

 

「式さん何か喋った怖い…

…なんで引き摺るの?!何でトレーニング用に改装した建物に向かうの?!」

 

「義手の慣らしだよ、付き合え」

 

 

 

 

 

 

 

 

「へっへっへっ俺の用意した礼装に恐れ戦くがよい!

これこそ汎用人形礼装!!ワカメ怪人弐号機だ!!」

ワカメ怪人初号機は俺だからな

 

コンテナの中から荷台に横たわった大きいマネキンが出てくる

高出力モーター!人工筋肉!そして触手!

様々な合金を流用した骨格!

そしてアタッチメントの各種銃器!

まぁ今はゴム弾だけど……

 

3mの巨人の背中が開いて四肢を入れる穴と頭をハメる窪みが現れる

 

プシューー

『馬力!瞬発力!当社比五倍!

さぁさぁさぁ!本体には多重結界を張ってますから遠慮は要りませんともよ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

二分持ちませんでした

 

 

「義手を使った機動の練習にはなったかな…

前の切っても切っても出てくる触手の方が歯応え有ったぞ?」

 

まぁそりゃそうですよね

軽く切られておしまいですよね

人形って事は対応しやすいですもんね

着けたばっかりの義手で立体機動すんなよ!!

小型の巨人相手だったけど!!

 

「自信作だったのにぃ~~

結構お金掛けたのにぃ~~」

 

「…迎えに行ってくる

お前も来るか?」

 

「うんにゃ、王子様……女王様が目覚めさせなきゃ」

 

 

 

 

 

 

「慎二、案内しろ」  

 

「ほいほーい」

二人で巫条霧絵ちゃんの病室へ

 

「あの…いい…眺めでしょ?」

「あぁ………

 

 

 

 

…………終わったぞ慎二…慎二?」

 

「そちらの方は何ておっしゃるの?」

 

「間桐慎二、探偵さ」

 

「まぁ、探偵さん」

 

「下らん嘘を付くな、私の……まぁ助手みたいなヤツだ

何か言いたげな顔をしているな」

 

「……巫条霧絵さん、貴女は導かれて加害者になった

被害者とも言えないし、自分の行動がどういう結果になるか認識と自覚が弱かった

俯瞰していた分、実感が薄かったのかな?

……若くて綺麗な女の子の結末には勿体無いなぁ~~って」

 

「慎二、みなまで言うな

私も…間違いだと思うがな………

 

 

 

………選んだ道で罪を背負うべきだから

行くぞ慎二」

 

「ほいほい、さようなら霧絵ちゃん」

 

「えぇ、さようなら」

 

 

 

 

 

 

「彼女、飛びますかね?」

 

「あぁ、飛ぶだろうな」

 

「勿体無いなぁ~~罪なんて気にしないで生きてる人間が沢っ山居るのに

コッチ側は罪の意識に潰される人が多い事多い事

俺の知ってる愉悦浸り野郎でさえ裁かれたがってるのに」 

 

「お前の回りに真っ当な魔術師が少ないんだ

殆どが真っ当に外道に落ちるんだよ」

 

「美人は贔屓したいなぁ~

罪の意識に苛まれてる美少女とかツボだから生きてて欲しかったなぁ~…」

 

「拾って来るか?」

 

「パス

妹一人抱え切れないんだから無理っす」



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ワカメは関わりたくないらしいよ?

 

 

「う~さぶいさぶい」

 

「慎二、コーヒー淹れてくれ」

 

「はいはいわかりましたよ~

俺はココアココアっと」

 

すっかり寒くなったな~

んでこれから山場な訳だけど

 

特にコレと言って出来る事も無いかな?

俺という被害者が増えるだけでしょ

 

アルバ君とか真っ当なエリートだし

ホウレン草神父としっかり戦えるのなんぞ少数過ぎるでしょ

式ちゃんは相性的に勝てただけだと思うし

 

「ホウレン草がそろそろ来そうな気がしますよ橙子さん」

 

「例の原作知識か?」

 

「いや、情報的に

式ちゃんが会ってる人間と刑事事件記録が決め手ですけどね?」

 

「…式のストーカーか?

それに、それだけの情報で当たりを付けられるなら苦労しないだろ

……少し私に解剖される気はないか?なに、殺しはせんぞ?」

 

「触手着けた時にしっかり解析してるでしょうに

魂の解析なんかは橙子さん専門外でしょうし」

 

「造詣が深い訳では無いが一通り知識はあるぞ?

取って食ったりはしないから、な?」

 

「何の変哲も無い怪人ワカメですよ

魂が根源に繋がってる訳でも並行世界に飛べる訳でも無いですしおすし」 

 

「その可能性があるだけで粉々に解剖して額に入れて飾る位するのが魔術師だ

そして私も一応魔術師だぞ?」

 

「拒否します

てか、二人は大丈夫なんすか?ホウレン草そろそろ本気でしょ?

俺は戦力に数えないで下さいよ?」

 

「働け外部業務委託」

 

「まぁ、必要に迫られれば?」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「様相が様変わりしている

絶望も達観も超えて、何かを変えたな?」

 

「いや、転生させた神様的な事言いながらアイアンクローやめて貰えます?」

 

帰り道にホウレン草に拉致られました

高架下で宙釣りです

 

「仕込んだ物が開花しても良さそうだったが

頗る消極的で主体性の無い奴の様だな…

 

堕ちろ」

 

 

ドクン

「あばばばばばばばばばばば」

 

 

 

 

 

「お帰り、荒耶

誰かを連れて帰るだなんて珍しい……いや初めてかな?

一体誰なんだい?」

 

「起源を三つ持ち合わせる希少種だ

いやはや、人間と言って良いのか解らん位に身体は作り換えている様だがな」

 

「へぇ~誰かのモルモット?」

 

「恐らく青崎橙子の被験体であろう」

 

「…なぁ荒耶、僕におくれよ

練習をしておきたいんだ」

 

「引き裂き弄ぶなら人形が潤沢に備えてあるぞ?

コレには裏切りでもして貰うつもりだ」

 

「ソレも一応魔術師だろう?裏切りなんて……そもそも協力関係という前提が儚いものだよ?」

 

「よい、両儀式に多少なりとも

どの様な世界から狙われ

どの様な価値が有るのか自覚させてやろう」

 

「悪趣味だなぁ」

 

「何も知らずに素材にされるよりは良かろう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

『橙子さん!お兄ちゃんがそちらにお邪魔してませんか?!』

 

「おいおい桜、どうしたそんなに焦って」

 

『…何日も家に帰って無いんです…戦争中だってそんな事無かったのに…』

 

「ふむ…この前はいつもどおり帰って行ったが…」

(事故にでも遭ったか?いや、そんな柔な奴じゃない

自分の経営グループ関連?桜に連絡もせずに?

……これからが山場とか呟いていたな

まさか…荒耶か?)

 

『此方でも探してみます…何かをわかったら連絡して下さい……絶対に逃がさない』ボソッ

 

「あ、あぁ切るぞ  ガチャ

……どんな教育したんだ?慎二」



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ワカメは洗脳されたらしいよ?

いつも誤字報告ありがとうございます
感想楽しみにしてます読んだら一人一個書いてくれても良いのよ


ん?あぁ?

皆さんお久しぶりですワカメです

 

脳内からお送りしております

 

いや~ホウレン草にアイアンクローされてから頭が靄がかってるというか

有り体に言えば洗脳されて心と身体がズレてて思うように動けない的な?

 

 

「へぇ~面白いね君

ミス青崎の義体に養殖の魔術回路か……良く見せてくれよ」

 

「はいはいいいですよ~」ブチブチ

てなかんじでコルネリウス・アルバ君と仲良くお茶してたと思ったら

魔術回路の有るワカメの茎をなんの躊躇も無く引き千切って渡してしまう始末

 

「ふむ……質は下の中って所だけど

増えるのは面白いね?とても面白いよ」

 

「増えた所で並列回路的な感じだから電圧も出なければオドを貯められる訳でもないんで

水鉄砲の本数が増える様なもんですわ」

 

「研究としては面白いさ

あぁ…青崎…君はどれだけ私を…」

 

血圧上がってらっしゃる

愛しさ余って憎悪百倍的な?

 

桜ちゃん心配してるだろうし帰りたいんだけどなぁ~

 

「シンジ君、ミス青崎とは長いんだろ?

色々聞かせておくれよ」

 

「スリーサイズと下着の色まで何でもバッチコイ」

 

その後ストーカーに情報垂れ流しにする親戚みたいな感じになりました

洗脳効いてるからって引く様な質問多いんだよ変態

知ってる俺も俺だけどね!!

 

「何を遊んでいる

間桐慎二、貴様には両儀式と青崎橙子の相手をして貰うのだ

罠や仕掛けは良いのか?」

 

「最近色々開発してましたからね~

電子魔術の方は機器が無いとダメなタイプなんで今回役立たずですけど

細工は隆々ってヤツですとも」

 

「私と会う前の下拵えを任せてあげるんだ!あまり惨めに負けないでくれたまえよ?」

 

「魔術師的に自分の技量で叩きのめしたいとかじゃないのん?」

 

「私は効率的なのさ

……屈辱的だが君から引き出した情報を鑑みるにミス青崎の進歩は飛躍的な様だからね」

 

「まぁ~自分のスペア作っちゃうんですもんよ~

そりゃ普通に叩いても無駄撃ちですわ」

言っちゃいました

どうしよ橙子さんの頭部潰されないと

次の橙子さんが起動しないじゃない

 

 

「まさか本当にその研究が完成して居ようとはな」

 

「いや、原作知識としてね?

確約できる訳じゃないよ?」

 

「その原作っての辞めてくれるかい?他人の作品の登場人物に堕とされてる様で腹立たしいんだ」

 

「よもや妄想という形での未来視が存在しようとはな」

 

「いや、だからさ!転生したの!並行?平行?別世界では作品で魔術なんて存在しないんだってば!」

 

「安心しろ貴様の魂からは魔法の気配など微塵も無い

妄想と現実を区別しない事によって演算が進み

解にたどり着く類いの一種の未来視だ」

 

「かぁ~わかってないなぁ~

だから古刀でバッサリグッサリやられちゃうんだよ」

 

「貴様ごとき底辺魔術師の予想通りに進む世界ならばそれも致し方無い」

 

「その底辺魔術師に露払いさせる癖によう言うわ」

 

「その代金として身に巣食う蟲を祓ってやっただろう」

 

「家の家庭の事情で直ぐにまた巣食うから意味無いんですぅ~」

 

「……期日は間も無くだ準備を怠るなよ」

 

「じゃあ僕は挨拶に行ってくるよ」

 

「俺は出禁でしょ?

せめてパソコン買ってこいよ誰か~」



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ワカメはパクるらしいよ?

 

「以上が小川マンションについて調べた結果です

あぁ、あと

慎二君に似たこどもがはいっていったって情報が有ったんですけど 

出ていったって情報が何処にもないんですよ」

 

「なんだ?家出先は小川マンションだったのか?

…まぁあんな実家じゃ家出したくなるのもわかるけど」

 

「アイツが桜ほっぽり出して家出とは考えにくいが…

あまり小川マンションには近付くなよ?言って聞くとも思えんがな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結界を容易く切り裂くか…

恐ろしい、恐ろしいので奥の手を出そう」

 

 

「奥の手?いいぜ出せよ

全部殺してやるから」

 

 

「では任せたぞ間桐慎二」

「ほいほーい」

 

「……ただの家出じゃ無いと思ってたけど、ずいぶん悪趣味になったな?慎二」

 

「いやいやこのマンションの仕組みには関与してないよ?

この可哀想な天才美少年実業家はそこのホウレン草神父に怪しい術を掛けられて操られているのさ!

ホントだよ!!

 

「その割には元気そうだな?」

 

「気落ちしてる俺を見たいなら倒産でもさせて見なさい」

 

「で、私の相手はお前でいいのか?神父は壁に吸い込まれて行ったし」

 

「そうですともそうですとも

楽しい楽しいワカメタイムですよ~」

 

「お前が俺に勝てると思ってるのか?

模擬戦だって俺が勝ち越してるじゃないか」

 

「そら致死性の猛毒や実弾は使えないもんよ~

式ちゃん穴だらけにしたら黒桐くんに穴の穴の皺の数まで暴かれちゃう」

 

「……問答は終わりだ

邪魔するなら殺す」

 

「半殺し位って出来ないの?その眼」

 

斬りかかって来る式ちゃん!

それを変態機動で避けまくる俺!

関節の向きなんて関係無いし天井低いし

立体機動装置的にワカメ出して遊ぶ余裕もあるよ!

 

いや、何を式ちゃんに喧嘩売っとんのおれ?!

ホウレン草も俺に投げるなよ!!

勝てるかなぁ~模擬戦で捕獲出来たのなんぞ新兵器投入した初戦だけよ?!

二回目には対処されちゃうもの!

 

「マッシンガンダゼェ~~!!」ドドドドドドド

 

触手の間に暗い空間が広がって銃器が沢山出てくる

それを別の触手達で操作、発射する慎二選手!

名付けて「Limited Bullte Wakame」!!

 

解説は洗脳の内側からお送りしております!

 

 

先日触手の異界化に成功しましてね!

工房の応用だね!

四次元ポケットーーー!

そんなに量は入らないけど

 

「なっ?!

お前は何処の猫型ロボットだよ!」

手すり上に乗って柱の影に隠れてやり過ごす式選手!防戦一方だぁーー!

 

「爆弾フックぅ~~」

触手の先端に自爆使用の義手を付けて鞭の様にしならせる慎二選手!

これは決まりかぁ!?

 

「当たるかよ!」

な!なんと!何個にも及ぶ爆弾が全て殺されてしまったぁーー!不発!

 

「Limited Blade Wakame」

 

ここで新技!

まぁ葉ワカメを刃にして放出し続けるだけの技の様ですが!

 

「ちっ!またコレか!」

おぉーーっと式選手、切る切る切る切る!!

なんという早業!そして挟む回避の素早い事!

 

…あれ?なんか動きのキレがサーヴァントレベルじゃね?原作より強くね?

 

「さ~ら~に~ Limited Bullte Wakame」

卑怯!なんという卑怯!

襲う刃の中に銃を含ませて発砲しています!

手が沢山有るからって刃物と銃を沢山使えば良いという安易な考えが透けて見えますね~

 

「いいね、ノッてきた!」

式選手……え~~……普通に避けてます

銃弾を避けながら刃葉ワカメを切り刻んでます

いや、そんなに密度低くないのよ?

秒間20発と20斬撃位の密度なのよ?

左腕使って立体機動しながら華麗に避けて捌くって!?

 

「あれ?コレ通用しないって詰んでね?」

 

「普段から本気出して無いのはアタシもだったって事だよ!」ブスリ

 

いつの間にか背後に回っていた式選手に後ろ脇腹を刺されたーー!

慎二選手終わったーー!

おい洗脳された俺!他にもあっただろ隠し球!

てゆーかなぜ背後がら空きにしとんねん馬鹿か!?

 

「…内臓何個かしか殺してない

お前なら死なないだろ?

後味悪い事させやがって」

「それは悪い事をした」

壁から荒耶選手が乱入だぁーーー!!!

 

ガシッ ドスッ

「かはっ」

「良くやった間桐慎二

その腹は後で私が修理してやろう」

 

「ふ…ざけ」

「両儀式、貴様は暫し眠って貰おう」バンッ

壁に叩きつけられ吸い込まれて行く!!

 

……なんか模擬戦で強化した式ちゃんの成長分、自分が犠牲になっただけじゃね?!

俺の内臓大丈夫?!



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ワカメはクレーム入れるらしいよ?

感想ってこんなに嬉しいのな?!
皆書いてくれても良いんだよ?


 

「あのさ、腹の修理って歯車詰め込まれただけの様なきがするんですが?!」

 

「何か不具合はあるのか?」

 

「いや、普通に飯くってウンコ出来たから大丈夫なのか?

血液成分も多分正常だし……」

 

「ならばよかろう」

 

「で?報酬は?」

 

「なに?」

 

「いや、確かに洗脳?起源覚醒?してるけどさ

魔術師同士で依頼どうりに露払い?囮?やったんだから報酬が出て然るべきでしょうに!!」

 

「ははは!コレは凄い!

荒耶相手に請求するなんてね!

まぁ取引してるのは僕も同じだからね、口添えしてあげよう」

 

「アルバきゅん流石!よっ!粘着質!」

 

「え?侮辱した?」

 

「それで?何を求めるというのだ

間桐慎二」

 

「ねぇ?侮辱した?」

 

「ん~~~……どーせ荒耶きゅん負けるだろうから先払い?現物支給にしたいなぁ~」

 

「おい!侮辱したよな!?」

「最大限の賛美です」

「え?そうだった?」

「俺も粘着質だから先輩として尊敬してます」

 

「ならば私が負けた暁には

私の研鑽の全てを渡してやろう

このマンションもお前の物だ」

 

「よし!ちゃんと資料と書類まとめとけよ!?」

 

「承った」

 

 

 

 

 

 

 

「ここが最後にお兄ちゃんが目撃されたマンション……」

 

「桜ちゃん大丈夫?」

 

「桜、防性瞑想を……必要無さそうだな」

 

「はい、これ位の暗示大した事ありません」

(ここにお兄ちゃんが……ダメだよお兄ちゃん今まで優しかったお兄ちゃんが勝手にいなくなっちゃまた桜の知らない所で怪我するんだからお兄ちゃんは弱いんだから守ってあげる為に今頑張ってるのになんで家出なんてするの?なんで傍に居ないの?準備出来たんだよ?お兄ちゃんが居ないと意味無いのお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん)

 

「あ~別の意味で大丈夫じゃなさそうだな…シエルといい残念な意味で人を狂わすタイプなのか?」

 

「何の話ですか?橙子さん」

 

「慎二はお前と別タイプの人タラシって事さ

さぁ二人とも内観と行こうじゃないか」

 

 

 

 

 

 

「変わったマンションだって事はわかりました……どこかの部屋にお兄ちゃんがいるんですか?蟲を使って探してもいいですか?」

 

「やめておけ、とりあえず今は…な」

 

「だって!」

 

「桜、確かに慎二は優しい兄なんだろう

だが同時に奴も魔術師だ

何故かは知らんが付く側を替える事もあるだろう」

 

「お兄ちゃんが…私の…敵?」

 

「いや、この場合は私達の…式の敵って感じかな?」

 

「橙子さん!それは一体どういう事ですか!?」

「そうです!そうなったら桜は式さんの敵です!」

「桜ちゃん?!」

 

「落ち着けお前等

今日は調査が目的なんだ

一通り見たし帰るぞ

子供を連れ回す時間でも無くなって来たしな」

 

「……はい」

(お兄ちゃんの敵は私の敵?

でもお兄ちゃんが私の敵だったら?

やだ、やだやだやだやだやだやだ!! 

 

そうだ教育すれば良いんだ…お爺様にされてるみたいに

壊れちゃったら橙子さんに直して貰えばいいもんね)



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ワカメは不在らしいよ?

感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい感想ちょうだい


 

 

 

 

 

「ふむ、そろそろ仕込んでも良い時期かのぉ?」

 

「お爺様…また新しい鍛練ですか…?」

 

「意識が有るとは驚いた、慎二の治療分激しい調整が出来た成果か……

そうじゃ、なに実に成るのは数世代後じゃがな

 

そういえば桜よ

ワシに内緒で色々鍛練しておるようじゃのぉ?

記憶の改竄やら使い魔の交信遮断やら小細工をしておったが

そろそろ祖父に報告する気はないかのぉ?

 

断っても身体に聞くだけじゃが」

 

 

(もういいかな?橙子さんとシエルさんとライネスお姉ちゃんには良いって言われたもんね?)

「………ねぇ?お爺様?」

 

「なんじゃ桜よ」

 

「お兄ちゃん……兄さんはこれからどうなるの?」

 

「慎二か…ふむ……

無断外泊が過ぎるが、お前を捨てて逃げたのかも知れんぞ?

 

色々と小賢しく動いておるが種としては下も下

幾分早いがそろそろ脳にでも仕込んでも表の当主に据えるかのぉ?」ニヤニヤ

 

「そっか……あのねお爺様

兄さんは私が守るの」

 

「ほぅ?脳を据え置く代わりに何かしてくれると?

それとも仕置きが欲しいのかの?

意識は保たせても構わんが…

アレの口の悪さにはそろそろ辟易してきた所での」

 

「兄さんがね?

色んな凄い女の人と知り合いで、嫉妬…してたのかな?

けど毎日帰って桜……私に優しくしてくれて…

 

けど帰って来なくなった

私を置いて

他の所で楽しそうにしてるのかと思った

 

ヤだよお兄ちゃん…嫌です兄さん

ダメだよ……ダメですよ兄さん

 

 

守ってあげる為にこの家を平和にしてあげます

桜は立派なレディーになるんだから言葉遣いも正さないと

 

でも

きっと何かに巻き込まれてるんだ私が助けてあげないと兄さんは弱いから減んな女につけこまれてるのかも知れない兄さんは優しいから誰かに脅されてるのかも知れない兄さんはお金持ちだから誰かに何かを教えてるのかもしれない兄さんは頭がいいからけど、ダメ

私を置いて行くなんて私に優しくしてくれないなんて私を見てくれないなんて私に触ってくれないなんて嫌イヤいや、いや!」

 

「…ついに壊れたか、意外と呆気なかったのぉ」

 

「だからね?お爺様

先ずはお爺様から兄さんを助けてあげるの」

 

「ほう?ワシをどうすると?」

 

「シエルさんが言ってたの、私は虚数元素使いに成れるんだって

橙子さんが言ってたの、数が膨大なら乗っとれば良いって

ライネスお姉ちゃんが言ってたの、使い魔を連れて歩けないなら隠せば良いって」

ヴゥン ザワザワザワザワ

 

「それは…虚数空間か

出入口はソレで限界か?もっと数を出さねば早く来た反抗期にもならん……なぜ蟲が言う事を聞かん?!

桜!何をしおった!」

 

「お爺様は全国の霊地を回る為によく留守にしますよね?

その間に命令系統の大本になる大蜘蛛や刻印蟲なんかを把握して虚数空間に繋げられる様にしたの

 

兄さんを材料にしたこの子達は凄く相性が良くて

虚数空間でも死なないんですよ?」

 

「死んだならば置き換わる……乗っ取りおったな

だがコロニーはここだけでは」

「無駄ですよお爺様

暇をもて余した神父さんがコロニーの場所を探してマーキングしてくれました

今頃、兄さんと桜の子達が指令個体を飲み込んでます

 

使い魔の乗っ取り方は橙子さんに教わったやり方がちゃんと効いてるみたいですね」

 

「どうやった……指令個体は強力な筈

そもそも貴様の魔力量にどうこう出来る芸当ではない!身体に仕込んだ蟲はどうした!なぜ生きておる!?身体のあちこちは蟲に置き換えた筈!!」

 

「橙子さんが臓器を培養してくれました

シエルさんが治療してくれまし

ライネスお姉ちゃんが礼装を用意してくれました

 

お爺様……そろそろおしまいですね?」

 

「……本体をお前に移す為に矮小な身体を準備しておったが

まだ乗り換えてなくて幸いじゃった」

(各世代で最強の蟲を本体としてきたワシを見くびるで無いわ!!)

ゴゴゴゴ ズリズリズリズリ

 

「…おっきい…カブトムシですか?」

 

『左様、今世代の蟲に毒を使える強力な個体が居らんでな?

小細工は得意じゃとて、ぶつかり合いには弱かろう!!』

 

 

「反物質って知ってますか?

通常の物質と対消滅を起こすんですって

まだ本物を作れる訳では無いんですけど、性質は再現出来たんです」



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ワカメは不在らしいよ?2

難産


 

 

 

 

 

『身体が……爆ぜて行く…崩れて行く…

なんじゃその黒い

雪のような

……そうか貴様の元々の属性の……要素が…足りない…筈…』

 

「忘れましたか?

間桐の属性に染めたのはお爺様ですよ?

吸収したんです、あらゆる礼装から

色々な魔術師の血から

一時的にですけどね?」

 

『黒い雪に触れれば…貴様と貴様の使い魔も…いや、対策済みか…

なぜまだワシを生かしている?桜』

 

 

「兄さんが言ってたんです

お爺様……

マキリ・ゾォルケンの

夢に敗れた哀れな残りカス

 

殺すだけだと勿体ないって

 

監禁用の試験管と陣は兄さんの工房に作ってあります

兄さんも計画自体はしてたんですよ?手段が無かったみたいですけど?

脳髄に該当する部分を摘出して保管します

 

 

優しく矯正してあげますね」

 

 

『ワシを標本の様に…?!

ワシは!間桐家を存続させ再興させる為に!!

その術もワシの鍛練があってこそであろう?!』

 

「えぇ、感謝してます

兄さんが私に優しくしてくれたのはお爺様のおかげです

だから殺さずに昔の夢を無理矢理思い出させて上げますね

 

 

 

あぁ、早く兄さんを迎えに行かないと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぶえっくしょい!!ちくしょうめ!

………風邪引く様な身体じゃないんだけどな?」

 

「日本の俗習では噂をされると…って言うらしいけど

次に此方を向いてクシャミをしたら消し炭にするよ?」

さーせん

 

「でだ、エーテルを生成する術式はわかったんですけどね?

僕の属性は吸収だけなの

だからワザワザ作った人工マナをオドに戻すしか無いの」

 

「え?ワカメじゃないのかい?」

 

「藻類の魔術使ってる訳じゃなくてあのスカー……傷んだ……やめとこ

 

橙子さんの作った義体がな!ぜ!か!ワカメに寄って行っただけです!

凄くシックリ来て操作性爆上がりしたけどなチクショウ!!」

 

「ギブアンドテイクでエーテルの生成方法を教えたんだ

その君の原作知識とやらでもっと世界の法則とやらを教えてくれよ

仮定の妄想であっても矛盾が無いのが面白い

良い暇潰しになるんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

「橙子さん、終わりましたよ?」

 

『そうか人様の御家騒動にここまで手を出すのは如何なものかも思ってはいたが、教えれば教える程吸収するのが面白くて…つい』

 

「兄さんは見つかりましたか?とりあえずそちらに向かってます」

 

『目星は付いているさ

だが会ってどうする?本当に敵になってしまっているかもしれないぞ?』

 

「ありえません

万が一兄さんが敵になっても、

敵じゃなくせば良いんです

矯正すれば良いです

だから兄さんは私の味方です」

 

『なかなかキてる様だな

わかった、準備をしておく』ガチャ

 

「あぁ…早く兄さんに会いたい…」



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ワカメは兄弟ゲンカらしいよ?

 

 

「ようこそ私のゲヘナに」

 

「こーんばんわー橙子さん

桜ちゃん、夜遊びはダメだよ?」

何で桜ちゃんいるの?!

 

あ、忘れてる人の為に説明すると「」が洗脳?起源覚醒?した僕ちゃんで

地の文が皆大好きワカメだよ☆

 

「あぁ…兄さん…」ポッ

 

ん?何か桜ちゃん口調変わってない?

アレかな、背伸びしたいお年頃?

女の子は精神年齢成長早いからね~

 

 

「おい慎二、一応聞いておくが何故そちらに付いた?」

 

「いや、洗脳されてまして助けてちょーだい」

 

「嘘だな、洗脳されているにしても

お前…受け入れたな?」

ばれてーら

 

「いや~何か色々原作知識で知ってるのに

なーーーんも変えようとしない自分にほとほと愛想が付きましてね?

もうなんか根源に近い人からおこぼれ貰えば何か変わるかなぁ~って?」

いえすいえす

けどソレ橙子さんに言っちゃうのはどうなのよ?!マイブラザー!!!

 

「またソレか…未来視としてはまぁまぁな代物だが

あまり頼りすぎるなよ」

「兄さん!迎えに来ました!帰りましょう!」

 

「何だか僕を無視して進めている様だけど、失礼じゃないかな?君たち」

 

「あぁ、すまない忘れていたよアルバ」

 

コレ以降別々で会話開始しはじめました。

 

「兄さん…私の兄さん

何で帰ってきてくれないの?」

 

「ん"~ちょっとした実験かな?

ごめんね先に言わなくて

まだ暫く帰れないんだ」

 

「やだ……嫌です

一緒に帰っていつもみたいに優しくシて貰って一緒に寝るんです…あぁ…兄さん」

ちょっと語弊がありますよ!?治療行為です!

身体の隅々までワカメ治療で回復液とかでねぶったけど!!

 

「わりと一大決心だからなぁ~

まぁ待っててよ、多分帰れないけど」

多分死ぬよな~

 

「ダメです許しません

連れて帰ります」

 

ん?あれ?何か黒い穴が桜ちゃんの脇に……

うぞうぞと虫が穴から……

あぁ!虚数空間!!橙子さん達に色々仕込まれてたからなぁ~

 

 

 

 

 

 

「おや、彼方が先に始めた様だが」

 

「くっ……いいだろう子供達の戯れを見届けてからにしようじゃないか…」

 

 

 

 

 

「行って!兄さんと私の子供達!」

語弊が!語弊が!!

「ふ~ん、逆らうんだ妹が…兄に

なんて…なんてなんてなんて…酷い妹なんだ!!」

 

ちょっ、なにそのリアクション

俺のオチャメなイメージが!

てかソレ、カレイドなリアクションじゃん!

 

「総量で勝ってたとしても、その出現速度じゃワカメの方が早いよ!!」ズロロロロ

 

「守って!切り裂いて!」

 

桜ちゃん、何か蟲蔵で見た事ある強そうなヤツでてきてるんだけど

え?もしかしてジジイ協賛??

 

「はい!魔弾掃射!!」

 

おーーっと!大きい蟲達が粉々に……ならなーーい!

飛行機している蟲が盾になるーー!

実況は脳内からお送りしております!!

 

「まぁ機動力は俺が上なんだけどね」

ワカメ選手、寄生前のヴェノムの様な動きで縦横無尽に逃げ回りながら蟲を減らす!!

 

「なら触手から乗っ取れば!!」

「桜!渡した術式は梯子状神経に影響を及ぼす物だ!人間…?……慎二に効果はない!」

 

「なら!手足を吹き飛ばしてでも!」

 

なんすか?ガンドですか?

指先に何を集めて……血涙流してるけど大丈夫?!

 

「ソレは使いきりの礼装を使った反物質概念だろう……桜、二射目は禁止だ…」

 

「それじゃ触手を全てだなんて……

頭が残ってれば直せますよね?」

「あぁ、請け合う」

 

請け合うな?!

 

「死なないで!兄さん!」

ガンド的に虚数魔術を放つ桜ちゃん

ワカメの塊が消えて無くなる

 

「えっ……そんな…」

「はいゲームセットー」

背後から現れる慎二選手!!

右腕を失っていますが

触手の塊を囮に天井づたいに這ってきた様だ!

それなんてカレイド?!

 

「ワカメロック!!

そして眠れ

あれ?何か身体の造り変わった?」

 

「生きてた…よかっ…た」

暫く寝ててね~

 

「で、お前はどうする?次ば私と戦ってみるか?」

「いえいえいえいえ、一時仮師匠を差し置いてそんなそんな!!」

 

「君を弟子にした覚えは無いよ

さぁアオザキ、始めようか……………………

 

 

 

 

 

 

…………………ようやくお出ましか」

 

「久しいな、蒼崎」

 

はいアルバさん一敗

原作どうり…多少違うけど会話が繰り広げられる

 

おっと身体が勝手に桜ちゃんに視線固定してナデナデを開始しました

「………このまま連れて逃げようかな」

おいマイボディ!?

 

いや、一応俺ステイナイト楽しみにしてるのよ?

どんだけ原作に近いか知らんけど

月姫も控えてますし

 

 

 

 

「………終わりましたか?」

 

「恩師が心臓を握り潰され頭をもがれているのに、その反応かね?」

 

「まぁどうせスペアが起動しますしね」

 

「ソレを防ぐ為に頭を保存するのだ

妹をどうする?」

 

「事が済むまで眠らせときますよ

あ、その身体回収して良いですか?」

 

「所詮魔術師か……好きにするが良い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ…アオザキ…」

橙子さんの頭入りガラス瓶をもって愉悦してるアルバさんに遭遇キモッ

なんか俯瞰してみてるとハロウィンに居そうな絵面だな

 

「あぁシンジか

君の目的は妹を手に入れる事だったのかね?」

 

「…あぁ、そういえば

なんでか知らないけど体内の蟲はちゃんと内臓になってるし

ジジイもここに居ないんだよなぁ~」

 

「存分に愛でると良い、私も楽しむとするよ」

部屋に入って行くアルバ氏

ナニを楽しむんですか

そりゃ一思いに殺さないで足元から食べる訳だわ

 

「………」

桜ちゃんを運びながら無言のマイボディ

 

何かヤンデレ感なかった?

俺が留守の間に何があったん?



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ワカメは死ぬらしいよ?

プラズマ見終わった
次は月姫やんなきゃな
CCCとリメイクも楽しみや
そういやメルブラ手着けて無いわ
評価よろしこ


 

「危ないなぁ危ないなぁ危ないなぁ!」

ガスガスガスガス!!

 

 

「アルバさん、その人俺の知り合いだから殺さないでね

治療して良い?」

 

「……好きにしたまえ

 

なぁ?知っているか?蒼崎は学院が与える……………

 

 

 

 

 

 

……………欠陥だらけの人間だからさ!!」

聞き流しながら治療治療

あーコレ多少傷痕残るなぁ~

男の子だしいいべ

 

「お前は死んだはずだぁ!!」

 

「しっかり治療しろよ?慎二」

 

「アイアイマムーー」

にげてーー!めちゃくちゃにげて俺ーー!!

 

「ヒィヒィ…アァ!アァーーーーーーー!」

「尻でも掘られとんのか」

アルバ選手退場

 

ヤバイよヤバイよ

いや、死ぬ可能性は色々考えたよ?

式ちゃんに真っ二つにされるとか

ホウレン草に用済みだとか言って消されるとか

マンションの崩落に巻き込まれるとか?

 

この流れって

「で、どうする?次は私と戦ってみるか?」

 

「俺、アッシュカラーとかすきですよ?」

 

「………私とお前の仲だ

ギリギリセーフにしてやろう」

 

あぁコレは…

 

「ありがとうございますーー

まぁ今自分で喋ってる様で喋って無いんですよ

洗脳されてんだか、起源覚醒してんだか

諦観、絶望、矛盾だったかな」

墓穴掘りまくってるのは絶望ですかね?!

 

 

「諦めている様で今回は行動に移した、いや移させられている

絶望……あぁ確かに今回の終わりは見えている

 

矛盾か…

お前は何がしたいんだ?」

 

「ん~面白い事を覗き見したい…かな?

その為に…根源のおこぼれ貰って糞蟲ブチ殺したい的な」

 

「それな?桜が解決したぞ」

 

 

 

「は?」

は?

 

 

「私とスパイス狂いの代行者とアーチボルト家の姫様で桜に色々仕込んでな

昨日桜がマキリ・ゾォルケンの捕獲に成功した」

 

「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや

なーんか企んでるとは思ってたけど、そんな計画してたの?!

間桐の当主を育ててやろう的なさ!あと可愛い女の子を弄くり回して楽しんでる的なのかと思ってたよ?!着せ替えしたり!」

 

「女を何だとおもってるんだ?」

 

「え~…え~……この運命的なのに逆らってやろう何かを変えてやろう的な身売りは?」

 

「全くの無駄だな」

 

「なるほど?コレが矛盾?」

「徒労の間違いじゃないか?」

 

「で、どうする?」

 

「…ま、俺も魔術師?魔術使い?ですし

一回裏切っといて、はいごめんなさい戻りますって訳にも行かんでしょ

ホウレン草の体内に居るし

裏切り者許す系とは思えないし

橙子さん守ってくれないでしょ?」

 

あれ?なんか思考と行動が一致した?

ショック療法?

 

 

「まぁ当たり前だな」

 

「なら、やりますか

あ、ヤル気の出る事言いましょうか?

 

回収した身体をワカメで見た目だけ修復したら

アルバ君にお買い上げ頂けました

ナニやら楽しんでたみたい☆」

 

「……以前、自分が有害で無益になったらという話をしたのを覚えているか?」

 

「あ~たしか~

俺と橙子さんの仲だから」

 

「「頭は残してやる」」

 

 

バクン

 

 



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ワカメは生首らしいよ?

 

 

パチリ……パクパクパクパク コポコポコポ

あれ?声が出ないよ?

何かこう、水の中に入る?

 

あぁ、コレが天国か……

何か妙に首から上だけ感覚が有るな?

 

 

『お、目が覚めたか』

『兄さん!良かった…兄さん…あぁ兄さん』

 

何か容器に入って桜ちゃんに抱き抱えられてる様な……コレが天国か?

 

『本当にしぶといなお前は』

 

「パクパクパクパクパクパク」コポコポコポ

 

 

『あぁ、肺が繋がって無いんだから声なんぞ出ないだろうな

唇読んでやるから喋っていいぞ

…何?橙子さんに貶されながら冷たい目線を貰う、コレが天国か?お前が天国行きな訳が無いだろ

 

……なぁ桜生命維持切っていいか?』

『ダメです!』

 

『はぁ…何処から何処まで覚えている?洗脳中の記憶はあるのか?』

 

(ぜーーんぶ覚えてますよーー

それより!何で生きてんすか俺?!)

 

『桜が半狂乱……狂乱してな?

幸い地下には脳を生かす礼装がゴロゴロあったし、私も経験者だ

一つ拝借して弄った後、お前に繋いだって訳だ』

 

『ダメですよ?兄さん、勝手に死ぬだなんて…そうダメです…許しません』

 

(桜ちゃんが立派なヤンデレに…)

 

『桜は…私はもう立派なレディなんです!ちゃん付けはやめて!兄さん!』

 

(え~可愛いのに~)

 

『私は可愛いですけど立派なレディをめざすんです!』

あれ?何か思ってたリアクションと違う

 

『まぁ二人で募る話も有るだろうが

先に身体に繋ぐぞ、まぁ所々欠けてるが大丈夫だろ』

本当に大丈夫それ?!

おちんちんは?!まだ使ってないおちんちんは欠けて無いよね?!

 

 

 

 

 

 

「ぷはぁーーー!生き帰るってのは正にこの事だね!!」

 

「何を馬鹿な事をやってるんだ

後回しでも良かったんだが、

小川マンションの後片付けが有るからワザワザ

抱いて離さない桜から取り上げて覚醒させたんだぞ」

あ、やっぱり優先順位は低かったのね

 

「兄さん…兄さん兄さん」ギュッ ギリギリギリギリ

 

「桜ちゃ…桜、まだ瀕死だからそんなに抱き付いたらまた欠けちゃうから」

 

「兄さん誉めて下さい、お爺様を捕獲したんです

死ねば良いのにと常日頃から思ってたのに我慢したんですよ?誉めて下さい」

 

「あ~…よしよし偉い偉い」ナデナデ

「えへへへ」

はいこわかわいい

 

「改めて言うが桜に三人で協力して計画を練った

報酬は各々

礼装やら秘伝やら資産なんてのを貰う事になっている

慎二、お前からの報酬は間桐の当主を桜にする事だ」

 

「あ、はい良いっすよ

鶴野パパンは実況配信に夢中で色々残念な感じなんで名前だけ借りてる状況だし

魔術家系としての当主も、元々才能からして桜ちゃ…桜に勝てる筈も無いですし?」

 

「意外とアッサリ認めるな?

金と権力に汚いイメージだったし、色々試行錯誤していたから魔術の方でも当主に拘ってると思ってたが」

 

「俺と当主って鬼門なんすよね」

 

「私は兄さんが当主でも構わなかったんですけど……でもダメです

兄さんが何処かに連れて行かれ無い様に私がしっかりかんり…監督しないと」

今管理って言い切ったよね?

 

「ぶっちゃけ

間桐家は私達桜の師匠三人の傀儡になれ、という話をお前抜きで契約していた訳だ」

 

「流石魔術師と代行者、人生の目的を取り上げた上に小学生の将来をも取り上げるなんて……よよよ」

 

「大丈夫です兄さん私達はずっと一緒ですよ?」

「うん、そうだねそうだろうね?」

 



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ワカメはラーメンらしいよ?

 

頭と胴がサヨウナラして

復活したと思ったら小川マンションの後片付けと

死亡してた住人の戸籍の処理とか色々して

 

やっとこさ家に帰ってきた訳ですが

 

 

『おぉ、やっと帰ってきたか…』

 

「本当に試験管グランパになってますがな」

 

『その言い分だと本当に桜の独断だったの様だの……ワシをどうする?慎二よ』

 

「死ねば良いのに死ねば良いのに言ってきた手前死んで貰えば不安もなくなるけど……」

 

「ダメですよ?兄さん

お爺様には恩返しをしないと」

 

「………まぁ工房を自由に歩き回れる様になったから、昔の手記を朗読してあげますよ」

 

「兄さんには私の魔術の助手をして貰えと言われています」

あ、恩返し…御返しの標的は僕もですか?

 

「ぼ、ぼぼぼ、僕もは何を…何をすれば良いのかなぁ?!」

俺…この際僕で統一するか

 

「僕だなんて可愛い…そっちの方がしっくり来ますね?

 

師匠達には、共同開発した新しい蟲達の保父さんをしてもらいます」

 

「具体的には?」

 

「卵と幼体と、非研究非戦闘用個体を異界化した触手で御世話して貰います」

 

「もっと有り体に言うと」

 

『苗床じゃな』

 

「兄さんにも新しい蟲の生成には協力して貰いますから……二人の愛の結晶の御世話係ですね♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン

ん?客か?

工房の大改装中で忙しいから後回し ピンポーン

 

忙しいから後回し ピンポーン

 

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

 

ガチャ!!

「はい間桐です!うるさい!!」

「居るのであればもっと早く出迎えて欲しいものだな」

麻婆神父……

「暫く神父は見たくないんだけどなぁ~…」

ホウレン草的にもインド的にも…

 

「あぁ、いらっしゃいませ神父さん

報酬のお話ですね?」

 

「え?桜ちゃ…桜、この人にも協力煽ったの?」

 

「はい、冬木市内のコロニーの場所を探って貰いました」

 

「どの様な結末に成るか楽しみにしていたが間桐臓硯の結末は予想外だった」

 

「僕の結末は」

 

「めでたく間桐家当主の助手…苗床に成ったようで

おめでとう…ククク

 

それはそれとして

報酬の話をしに来た」

 

「……桜ちゃんどんな報酬を約束したの?」

 

「なんだか…色々提案はしたんですけど…

 

 

麻婆ラーメンのお店を早急に開きたいとか

 

 

後、漢方薬と医食同源の研究の協力です」

 

「ねぇ麻婆神父、本当にソレでいいの?」

 

「聖堂教会は存外、財産の所有に煩くてな…協定を結んでいる間桐家からの報酬ならば営業許可も出るという物だ」

ソレで良いのか聖堂教会…

 

「我が盟友シエルともこれで対等な研究が出来る」

 

「はやくマーボーカレーかカレーマーボーかでもめて決別すれば良い」

 

「ソレは両方研究すると言う事で落ち着いた」

 

「じゃあお前の店の名前、ラーメン八極な?」



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ワカメは色々回るらしいよ?

感想くれてもいいんだからね!


 

 

 

 

 

 

 

「てな事があったのよ」

 

「へ~…って私に言って良いの?!」

 

「姉さん私頑張ったんです誉めて下さい」

 

「え?……よしよし偉い偉い」ナデナデ

「えへへへ」

 

遠坂邸にて勉強会プラス冬木市魔術師連絡会をやってます

 

「桜は名実共に間桐家の次期当主になったのね…私も負けてられないわ…」

 

「俺には何か無いの?」

 

「御愁傷様、貴方は元々当主の器じゃないわ」

はいはいご褒美ご褒美

 

「なので姉さん、基礎的な魔術で構わないので共同研究をしませんか?

時計塔の講義では稀に有る事らしいですし…」

 

「お互いの秘伝が絡まないのであれば構わないわよ?

…私も妹に会えて嬉しいし」ボソッ

 

「私も嬉しいです」ニコニコ

 

「姉妹仲が良くて僕も嬉しい様な悲しい様な…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「てな事がありまして、間桐家当主は妹に決まりました」

 

「僕に教えても良かったのかい?」

 

「まぁ一応衛宮家も同盟相手ですし?

士郎には何も伝えなくていいんですか?」

 

「…あぁ、魔術も基礎的な事しか教えていない

必要になれば使うだろうが、そんな必要の無い人生を送って欲しいものだ…」

 

「まて~士郎~!」

「こっちだよ~!藤姉ぇ!」

 

「平和っすね~」

「あぁ、こんな日々が続けば良いと思っているよ……

僕はもう長く無い、士郎を少しは気にかけてやってくれないか?」

あー…来年辺りに御臨終だっけか?

 

「まぁ自衛できる位には手出ししますよ

 

おーーい!僕も混ぜろよ!チャンバラしようぜ!大河姉ちゃんレベルのヤツ!」

 

 

 

 

 

 

 

「てな事になりました

いつから計画してやがった」

 

「いらっしゃいませカリードマルシェへ

お待たせしました、特製錬金カレーver.5です」

 

「誤魔化されねぇよ!?食ったら最後記憶飛ぶだろうが!!

さぁ吐けキリキリ吐け!この錬金術用なのか知らんけど各種宝石が欲しければな!!!」

 

「毎度有り!!

…いや~桜ちゃんには元々思う所がありまして…やっぱり女の子は平和で笑ってるのが一番ですよ!

悲劇なんて少ない方がいいんです!」

 

「お陰様で黒い笑みを浮かべて新しい蟲開発しながら俺をチラチラ見てるよ!!

まぁ調教からは解放された事には礼を言うけどね!ありがとうございます!!」

 

「はい、どういたしまして」

 

「で、シエルさんの報酬は何なのさ?」

 

「ん~…現状でもスパイスの提供と研究の協力をして貰ってますからね…

あ!死徒の情報提供と討伐協力をお願いします」

 

「討伐協力はマジでヤダ」

 

「拒否権有るとでも?」

 

「……やけ食いじゃぁーーーーーー!!!

あっ…コレ…おいし…あっ…あっあっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『義妹から話は聞いている

間桐家…ゾォルケン家の研究ならば色々使い道は有るので助かるが…

ライネス嬢にまた借りを増やすと思うと胃が……』

 

「頑張れ」



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ワカメは答え合わせらしいよ?

 

 

「でだ、橙子さん

久々に出勤したら何すかこの書類の山は」

 

「お前が不在だった分と、小川マンションの後始末

あと、マンションの崩落が話題になったが私の設計部分は無事で優秀って事になってね

依頼が増えたから忙しくなるぞ」

 

「首がやっと違和感なくなったと思ったらコレかよ

だいたいもっと上手く繋げなかったんすか?冠位の魔術師ともあろうものが」

 

「私は殆ど何もかもしてないぞ?

触手、もといワカメが繋げたんだ」

 

「…へ?俺の身体が自律的に?」

 

「あぁ、説明してなかったな

触手……この際ワカメ細胞でいいか

移植したのは只の義体だと思ってたのか?ソイツは宿主に侵食同化する代物だ」

 

「おいこら説明義務って知ってっか?!」

 

「説明以前に、コレの材料を思い出してみろ」

 

「え~…俺の左足?」

 

「聖杯の泥と聖剣の光」

 

「あ~……」

 

「ソレを冠位の魔術師が丹精込めて作った義体が普通な訳が無かろう、少しは考えろ」

 

「え?でも冬木産の残りカスでしょ?」

 

「はぁ~……お前な?

特級礼装…しかも

人の呪いを煮詰めた泥と

人の想いを集めた光だぞ?

 

本当だったら望む姿に成長する特殊魔具の筈なんだけどなぁ~

因子を使い魔に埋め込んで影響を受けた桜があれだけ変化を起こしたのに

ふんだんに使った上に肉体に取り込んだお前が

剣と銃とワカメだとは………逆に流石だよ

 

荒耶が手を加えて更に加速されたお陰で予定より大分早く全身に回ったがな」

 

「ホウレン草!アイツ!いや、逆にありがとうございます?!

……めでたく全身ワカメ人間になった訳です?

ねぇ!全身蟲爺倒したのに今度は自分が全身ワカメなの?!

てか桜にも接種させたって!一言言いなさいよ!!」

 

「臨床実験済みの物を自分の弟子に与えて何が悪い

決断したのは桜だ

如何せん呪いの方に傾いてる気がするが…相性か?」

 

え~…マジで何にも出来ない存在というか概念じゃないですか僕

いや、今回間接的にたけど変化は…あったか?

今んとこ桜は変化してるしいいか

 

「で?お前の未来視ではこの後どうなる?」

 

「原作知識な!!

まぁ自分の首が飛ぶのも予見出来ない未来視ですよ」

 

「自分が不在の場合の未来視というのは特殊がすぎるな…並行世界の観測?いや、並行と言うにはかけ離れている

何なんだろうな?」

 

「だから前世の作品群だってば!

……この後ですよね?

たしか~ホウレン草が用意した予備の後始末ですかね?

黒桐くんが怪我する位かな?」

 

「その怪我に黒桐は納得していたか?」

 

「諸々含めて大団円ってイメージでしたね

俺の影響で二人共死ぬかもしれませんけどね」

 

「私も手は貸すし、そんなに柔では無いさ

多分お前が居ない世界なんかより

式は数段上の強さだぞ?」

 

「へ?そなの?」

 

「荒耶を瞬殺したのか、上半身が降ってきたんだからな

もうちょっと苦戦してたらお前は手遅れだったし、良かったな?」

 

「結構ギリギリやん俺」



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ワカメはカツアゲされるらしいよ?

最近妄想力が足りない……


 

 

 

最近は工房の改造に勤しんでおります

 

 

「兄さんには子供達の卵と食用、自爆用の蟲の世話をお願いしますね」

 

「桜ちゃ…おれ…僕の担当はわかったんだけどさ…」

「どうかしましたか?」

 

「いえ何でも無いです」

 

苗床化が順調です

因果応報っていうこと?

 

「突貫工事は順調だけど…地下は埋めなくて良かったん?」

「えぇ、私の重要な糧になった場所ですから」

 

現在地下は俺の受け持ちになって色々な用途、主に使い捨て系の蟲蔵になってます

あと、水棲昆虫型も投入しまして

更に、ワカメ触手とコンブ触手を養殖中

一応魔術礼装だから真水でも大丈夫っす

 

「私は温室に居ますね」

 

「はいはーい」

 

ちゃんとした使い魔は桜が温室で育成中

デフォルメされた蝶とか蛾とか蚕とか蜘蛛とか

 

何となく可愛い

 

そしてポケモンっぽい

 

虚数空間に仕舞ってるから更にポケモンっぽい

 

タイプ別に得意技あるから完全にポケモンっぽい

 

「苗床頑張るか……」

 

『お主も難儀よな』

 

「うるせぇ寄生虫標本」

 

一応生かしてる糞爺が保管されてるのも地下です

完全隔離されてるから安全です

てか、元々の蟲を変質させて桜の使い魔にしてるから最早爺が復活しても何も出来ないし

橙子さん監修は伊達じゃないのだよ!!

 

『桜に毎日、昔の手記を音読されてほとほと嫌になる……遥か昔の夢など最早ワシには残ってはおらんというのに…』

 

「何か丸くなってね?」

 

『そもそも、何故そこまでしてワシを生き長らえさせる?』

 

えぇ、魂食いさせてます

身体のだけじゃなくて魂ごと吸収させとります

魔力も桜ちゃんが刻印蟲に吸いとられてた分を爺に提供しとります

 

あ、主に食わせてるのは法で裁けない系の人だよ?

後は埋められたり沈められる直前の人とか?

いや、ハメられた系の人は色々幻覚見せて精神病棟ブチ込んでるっす

 

「多分生かしてるのは生き地獄味あわせたいからだわね

昔の善人に戻して末長く後悔させて懺悔させるんだよ

意外と黒いからアノ子」

 

『ふん…改心させられるものならばさせてみるが良い

思い出した所で夢が叶う筈も無い…』

 

「そうそうそういう絶望沢山して桜に見せたげて

その分俺の苗床度が下がる気がするからね!」

 

『……いっそボケられたらどんなに楽か』

 

「せめて後五十年は苦しめ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇねぇ橙子さん

女学院に潜入なんて美味しい仕事何で報告してくれなかったかな?!

触手で体型自由自在でまだ幼い顔してる俺なら行けたじゃない!!

女子高性!お嬢様!お姉さま!堪能できたじゃない!!!」

 

「………だからだとは気付いてるだろ?」

 

「はい、自覚はあります

そして自宅の改装で無断欠勤してたので文句言えないのはわかってます……

でも…諦め切れない…」

 

「慎二が居たらもっと楽だったのに

最後にはまんまと逃げられたしな」

 

「式がしくじったんでしょ!私に落ち度はないわ!」

 

「まぁまぁ二人とも、依頼は達成したんだから良いじゃないか

実家の改装ってあの立派なお屋敷かい?」

 

「あれ?黒桐くん来たこと無いよね……?

まぁ、桜がこの度めでたく当主になりましてね

橙子さんの傘下に正式に入った訳ですよ、要はパシリですよパシリ」

 

「人聞きの悪い…あ、慎二、欲しい骨董見つけたからお小遣いちょーだい♡」

 

「カツアゲもですか……はいクレジットカード

使いすぎは気を付けて下さいね」

 

「慎二、俺も欲しい薙刀があってな……殺さないで腹だけにしてやっただろ?」

 

「私も序でに可愛い妹弟子にバッグ買って!」

 

「あ、じゃあこの前の経費の補填を……橙子さんに領収書渡しても帰って来ないし……」

 

 

「あれ?アットホームな職場に癒しを求めて来たのに?」

 



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ワカメは葬式らしいよ?

感想くれてもいいんだからねっ!


 

 

「おいじじい、なんだこの手紙……」

爺の入った試験管に叩き付ける

 

 

『なになに……あぁ、混血の名家、遠野家の葬式の案内状じゃな

ワシはコレでも付き合いは良い方での』

 

「遠野かぁ……」

 

『興味があるのか?

取り入るには危険な家じゃぞ?

混血でありながら退魔四家と休戦する程じゃからな』

 

「ん~~……ちょっと後にゴタゴタが…いや…顔を繋いどいた方が…」

 

『間桐に続いて遠野家でも乗っ取るつもりか?』

 

「陰の支配者マジカル☆アンバーを攻略すればあるいは?……難易度たけぇ」

 

『一枚噛んでやろうか?』

 

「……陰湿な手は無しで行こうかな

あ、吸血鬼って詳しいか?爺」

 

『ふむ、死徒か…不老不死を求めて一時期研究対象にはしておったが…

まさか研究に手をつける訳では在るまいな?取り扱いが難しいぞ?』

 

「なんか物腰柔らかくてキショイ」

 

『400年近く続いた延命の苦痛から解き放たれ、血も魔力も魂も提供される

過去の記憶を掘り起こされるのは中々に辛い物があるがの……』

 

「あれ?俺が苗床になってるのに介護体制バッチリ?日光浴させたろか…」

 

 

 

 

 

 

 

「この度は御愁傷様でした」

 

「恐れ入ります」

 

秋葉ちゃんや、目の前に秋葉ちゃんがおる

 

「お兄さんはご出席なさっていない様ですが?」

 

「兄は養子に出されていますので……」

 

「これは失礼しました」

 

「…随分しっかりなさってますね

間桐家の……慎二くん、ですか」

 

「はい、天才ですので」

 

「まぁ…ふふっ」

 

お嬢様モードか

あ、琥珀ちゃんと翡翠ちゃんもおるやん

 

「うわっ、と」

水を溢してしまう

まぁわざとだけど!

 

「大丈夫ですか?」

翡翠ちゃんマジ無表情

 

「ははは、やっちゃいました」

周りから微笑ましい視線っすね

小学校が背伸びして緊張してる風よね

 

因みにビッシャビシャです

 

「これは…風邪を引いてしまいます

お着替えを御用意致しますのでシャワーを是非」

 

「あ、はい、すいません」

お宅拝見~

 

「此方になります」

 

「ありがとうございます

立派なお屋敷ですね」

 

「代々伝わる屋敷ですので…それでは失礼します」

 

はい、ここで問題です

僕はこの後どうするでしょう

 

正解、道に迷ったフリをして屋敷を探検します

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが座敷牢かな?」

 

「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ」

 

「壊れてやがる…こりゃダメだ」

 

「あれれ~?ソコに居るのは誰ですかぁ~?

ダメですよ、ココは立ち入り禁止です」

 

急に真顔怖い怖い!!

 

「ごめんなさい!シャワーからの帰り道がわからなくて!」

 

「嘘を付いてもダメですよ~?

結界が張ってあった筈ですもの~」

 

「あはははは……ちょっと体質上的に結界の類いは勝手に解呪してしまうんです」

ワカメにそういう礼装を仕込めばだけど、故意だけど

 

「ん~…槙久様のお知り合いのご子息ですからそんな事もあるんですかね?

 

でも、見てしまいましたね?」

 

「これは…起源覚醒…いや、混血の衝動ですかね?」

 

「そこまで解るんですか…あの、もしかして衝動を抑える方法をご存じ無いですか??」

 

「ん~~…そういう礼装も探せばあるかもしれません」

 

「……捜索を依頼しても?」

おろ?下見の筈が意外な展開

バトル後に逃走かと思ってたのに

 

「こう見えても、ちょっとした資産家でしてね?コネクションもオークションもなかなかなのですよ?」

 

「それでは依頼したいです~

あ、コレは秋葉様には内密にお願いしますね?」

 

「おや、当主にナイショって事は悪巧みですか?」

 

「さぁ?どうでしょう?」

 

「「フフフフフフフフ」」



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ワカメは薬物依存らしいよ?

『…連続殺人事件の……』

 

テレビの山からニュースが流れる

黒桐くんと式ちゃんが帰った事務所で橙子さんと二人

 

「なぁ、この事件どう思う?」

 

「ん?…ん~…ホウレン草の置き土産じゃないっすか?」

 

「やはりそう思うか……」

 

「でも多分勝手に解決したら二人が納得しないですよ、どうせまた関係者使ってんだろうし

ましてや犯人が式ちゃんか疑って……違うと願ってんでしょうし?」

 

「歯痒いな…何か頼まれたら手を貸してやってくれ」

 

「あらほらさっさ~」

 

「お前本当に幾つだ?…ロケットペンシルって知ってるか?」

 

 

 

 

 

わざわざ喫茶店に呼び出されて

「ねぇ慎二くん、このドラッグ知ってるかい?

いや、小学生に聞くのもアレなんだけど…」

写真を見せてくる黒桐くん

 

「お!黒桐くんも薬物に感心が出てきた?!

そんなパチもんじゃなくて工場直輸入のトべるヤツ色々融通しようか?

いや、義体との調整用に色々薬吸ったり打ったり飲んだりしてる内に色々ね!

トリップ系の魔術には必要なんだよ?だからだよ?」

 

「いやぁ~遠慮しとくよ

調べものに情報が必要でさ」

 

「あぁそういう

元締めが居ないドラッグが最近増えてるから知らない情報が増えててさぁ~

最近の若い子は電子機器にも敏感だから電子魔術で情報も入りづらいし

ん~…でも最近のは死亡率が高いかな?

それと超能力に目覚める何て都市伝説もあるよ?」

 

「超能力って?鮮花みたいな?」

 

「いや、喧嘩の時にパンチを避けられるとか、力が常識の範囲内で強くなったとか?」

 

「そうか…ありがとう、参考になったよ」

 

「あんまり危ない橋渡るなら付き合うよ?」

 

「そうだね…一緒に捜査して貰ってもいいかな?」

 

「宜しい…ならば、変身だ」

 

チャララ~チャララ~

 

携帯で音楽流しながら服を魔術で分解しつつ大切は所はワカメで隠しながら光で演出する

 

美少年の変身シーンである!!

 

まぁ変身するのは美青年だけどな!

 

「変身完了☆」

 

「…その服って魔術で作ったの?」

 

「ワカメを纏ってるから恥ずかしく無い」

 

「あ、実質全裸なんだ……」

あ、人避けの結界は張ってるよ?

 

 

 

 

「はい黒桐くん現物

あんまりトべなかったなぁ~…」

 

「…」はむ

 

「おいおい大丈夫か?馴れてないべ?」

 

「何事も体験さ」

 

 

 

 

ゴクゴクゴク

「ぷはっ…はあはあはあ…」

 

「言ったじゃないよ~

葉っぱも抱き合わせで買ってきたけど……両方妙な混ぜ物がしてあってね?

なんとな~くコッチ側な気がするんよ

黒桐くん俺に任せて身引かない?」

 

「コレは…自分で解決…しないと…ダメなんだ」

 

「とりあえず何か食いましょ」



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ワカメはバイヤーらしいよ?

 

「何だか登場人物減って代わりになってるだけの様な……」

 

「何か言ったかい?」

 

「いや~別に~

カクテル売ってる連中はやっぱり尻持ちが居ないね

んで、バイヤーに話を聞いてたら式ちゃんの目撃情報が出てきちゃった

死んだ四人を切ってたって」

 

「どういう事だい?!」

 

「手加減してたらしいから、殺さない様に切ってたと思うんだよね

式ちゃんなら殺るならサラッと殺れるしそういう殺し方をするね多分」

 

「そうか…」

 

「あとブラッドチップってヤツ

コレ多分コッチ側の血が垂らしてあるね

あと元締めの名前がわかったよ~」

 

 

 

「白純理緒

二人と同じ高校だったよね?面識あるの?」

 

「……あぁ、先輩だ」

口元に手を当ててショックを受ける黒桐くん

この世界の高校生ろくなの居ないよね

とりあえず僕の周りには

いや、首突っ込んでるのは僕だけどさ?

 

「ここから先は僕一人で調査してみるよ」

 

「薬の元締めのトコ行くのに?」

 

「多分だけど…一人で行かなきゃならないんだ」

 

「それで納得できるならご自由に

何かあったらコレ使いなさい

破けば伝わるから」

連絡用の御札を渡しとこ

 

「あぁ…ありがとう」

あ、こりゃ使わないな

 

 

 

 

「で、お前は黒桐ほったらかして戻ってきた訳か?」

 

「本人が納得行かないんじゃしょうがないでしょうに」

 

「はぁ……役立たずめ」

 

「一応薬関係は色々情報集めましたよ?」

 

「お前なんぞ居なくても黒桐ならたどり着いていただろうさ」

 

「あ~…確かに

てか、橙子さんも止めなかったじゃないのよ

このツンデレさんめ」

 

「今度は首もいらないのか?

いいから片付けを手伝え外部業務委託」

 

 

 

 

 

 

「で、御札使ったと思ったら二人してイチャイチャしとる訳?」

 

「……うるさい」

 

「あぁ…来てくれたのか慎二くん」

 

「あ~…傷、治す?」

 

確か重要な傷だったような?

 

「そうだね…コレは…自分で治すよ」

 

「おい幹也」

 

「ダメだよ式、コレは…証なんだ」

 

 

はいはいラブラブですな

 

二人が納得してるならそれはそれでハッピーエンド?

 

「あ、式ちゃんの親指は治すよ?」

 

 

 

 

 

 

コレにて式ちゃんと黒桐くんの物語は終わりな訳ですが

なんだろうな

俺本当に結末に影響与えてなくない?!

いや、傍観者決め込んでる訳じゃ無いのよ?

桜ちゃんには変化を与えられたみたいだし?

俺の知らない所でだけどな!!!

 

「何を一人で身悶えしてるんですか?」

 

「いや、何だか納得行かなくてな?」

 

「橙子さんの所の使い魔代わりの女の子の話ですか?

無事解決したならいいじゃないですか

話を聞く限り根源接続者の可能性がありますけど……」

 

「多分そうなのよね~一応魔術使いじゃなくて魔術師名乗ってる手前…いや、殺される未来しか見えない

原作より強いし

はぁ~あ

そういえば桜に色々教え込んだじゃん?

魔術嫌いって言ってなかった?!」

 

「前にも言いましたが理不尽に不幸な少女は見捨てられませんし、死徒でも無く縁もあったのですから手ぐらい差し伸べますよ」

 

「さいですか

お陰様で桜の魔術の助手みたいな事になってるんですけどね?

苗床なんですけどね?」

 

「自業自得では?」

 

「やっぱり納得行かない!!!」



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ワカメは準備するらしいよ?
ワカメは治癒師らしいよ?


 

「ねぇねぇ橙子さんしつも~ん」

 

『なんだ藪から棒に』

 

「あのさ、式ちゃんの親指治す時にワカメのヌルヌルが代用細胞みたいになったんですけど

親指生えたんですけど

いや、不安定だったけどね?」

 

『以前お前の触手は想いの泥と光を材料に使っていると言ったな?

願いに呼応して変化をするんだよ

だから桜は虚数元素に目覚め飛躍的に能力開花した

 

 

なのになんだその性能は、脳以外全身ワカメ細胞に無事なったとか

ふざけてるのか?』

 

 

「俺がワカメを望んだってのか?!」

 

 

『……ぷっ

コホン……精神、つまり治療相手の魂、願いに影響されてワカメを材料に体組織を生成する訳だ

良かったな一流の治療師だぞ?』

 

「あ~だから黒桐くんにナイショで目と足を治療しても治んないわけだわ、望んで無いんだもの

足は若干効果有ったけど」

 

『黒桐も難儀なヤツだな

…それより、お前が手配した新しい事務所広すぎるぞ?掃除を手伝いに来い』

 

「はいはいその内にね、ちょっと周りが騒がしくなりそうなんで」

 

『今度は何に首突っ込む気だ?』

 

「真祖の姫君と埋葬機関と腹黒混血っす」

 

『……お前の事だから死にはせんのだろうが

面倒事を持ち込むなよ?』

 

「もうちょい心配してくれていいのよ?」

 

 

 

 

 

 

呼び出し食らってラーメン八極に来ました

 

「よく来た」コトン

 

「これなに」

 

「麻婆豆腐だ」

 

「ラーメンは」

 

「麺など飾りに過ぎん」

 

「……食わねぇよ?」

 

「では頭まで埋めて口に流し込んでやろう」

 

ワカメ突っ込んで吸収する

「んむ…口で食さんのは些か遺憾だが、よかろう」

 

「どうよ?ラーメン…麻婆屋は?」

 

 

「私が手づから作った料理を自ら足を運んだ客が苦しみつつ喜び食す

そして帰宅後にも内臓を傷め、更なる菊の痛みに悶える様を想像するのは…なかなかに愉悦」

 

 

「お前変な成分入れて無いだろうな?」

 

「後々に体調は改善する薬膳になっている

そして、また自ら足を運ぶのだよ」

 

「………で、要件は?」

 

「我が盟友が教会より指令を受けた様だ」

 

「あ~…そろそろその時期かぁ~

休む暇無いな~」

 

「貴様の未来視の話は聞いている

私の事は見えるかね?」

 

「死ぬ、不本意か納得してかは場合によるかな?」

 

「偏在する未来をも見通すか……封印指定ものだな」

 

「にしてもシエルさんかぁ~あの人の事だから

協力は求めて来ない様な…

いや間桐家は三人の言いなりだもんな…

派遣されそう

パシリと外部業務委託と助手と助手と苗床と投資家と投資家…周りとの関係性が裏方過ぎる…」

 

「ふむ、その苦悩が見たかったのだ」

 

「お前本当に良い性格してるよな?」

 

 

 

 

 

『送って貰った資料には目を通した

流石ゾォルケン家の魔術書だ

しかし、良かったのか?公表しては魔術のキレが鈍るぞ?

間桐家の魔術とて無関係ではない

場合によっては致命的だ』

 

「いーのいーの、別の血筋と属性入って別物になってるから

それより時計塔で有効活用してよ~?

アーチボルトの姫の言いなりでⅡ世の助手なんて役なんだから少し位地位向上しないと……」

 

『しっかり使わせて貰うさ

しかしサクラがそこまで大成するとは思わなかった』

 

「封印指定と埋葬機関様々だし、ライネス嬢には色々相談してたみたいだしね

どーせ一枚噛んでるんでしょ?ウェイバー君よ

 

まぁ…助かったよ、桜が

俺は助かったのか微妙だよ」

 

『多少の助言はしたがね

…兄妹で魔術を共有するというのは珍しくはあるが、特段特別という訳ではない

今からでも時計塔に生徒として来るか?』

 

「うんにゃ、聖杯戦争が決着するまで本拠地はコッチだねぇ~

まぁ、次回は早めに起こりそうだし」

 

『……それは…吉報だな』

 

「凶報とも言う」



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ワカメはお宅訪問らしいよ?

誤字報告いつもありがとう♡
感想くれても良いんだからねっ☆


 

「えみやくーーんあーそーべ☆」

 

ガラガラガラ

「インターホン鳴らせよ慎二、いらっしゃい

じいさんなら寝てるぞ?」

 

「よし、叩き起こせ

後でチャンバラしようぜ衛宮」

 

「じいさんも衛宮なんだけどな……いいぞ、藤ねぇもいるけど」

 

「では打倒大河が目標だな」

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃい慎二くん」

 

「だいぶ弱ってきましたな切嗣くんや

……まぁ、俺の義体の材料になってる位だから、泥についての理解が深い人知ってるけど、治療する?」

 

「…お願いできるかな?」

 

「おう、長生きは無理かもしれんが多少はいけるべ

でだ、士郎の魔術的な教育はどうすんの?

基礎の基礎の基礎だけ教える感じかな?」

 

「大河ちゃんから聞いたのかい?

そうだね、的外れな事でも極めてしまえば本物に成る……その言葉を信じて見ようと思ってね」

 

「んで魔術回路一から創り直させ続ける訳ですね?」

 

「そういえば未来視持ちだったね」

 

「原作知識って妄想って事になってますけどね!!

お前長生きすんだから創る魔術回路の本数増させろ、死なない程度に

体組織のサンプルくれれば培養しとくから

記憶もある程度ならぶっ飛んでも、リロードできる魔術あるし」

 

「…それは…必要な事なのかい?」

 

「正義の味方の息子なら?」

 

「そうか…」

 

「まぁ変な事にならない様に見守りますか」

 

「あぁ、頼んだよ」

 

「いや、お前も多少長生きして見守るんだよ」

 

 

 

 

 

 

「お、じいさんとの用事はもういいのか?」

 

「あぁ、魔法使いのお話はとりあえず

衛宮を鍛える方向で決まりました

魔法使い的に」

 

「なになに~?士郎を鍛えるの~?お姉さん頑張っちゃうわよーー!」

 

「よし!衛宮ボコボコにしようぜ!

お前の休憩ねぇから!」

 

「え?!いや、藤ねぇは手加減してくれよ!有段者だろ?!」

甘いな衛宮士郎くんよ

人外の腕力と特殊義手義足の数々

そして最早関節の概念が無い俺の全力を見せてやろう

まぁ大河ちゃん帰ってからだけど

 

 

 

 

 

そして士郎くん手作りハンバーグを食べた後で道場で俺とタイマンです

切嗣くんは見守っています

 

「とりあえず待ってあげるから竹刀に強化を掛けなさいな」

 

「わかった…

基本骨子、解明

構成材質、解明

基本骨子、変更

構成材質、補強!!」

 

時間かかるわね

 

「士郎、本来なら一瞬で完了する工程だという事を覚えておきなさい」

 

「わかったよじいさん…」

 

いや、属性?特性?的に無理やろ

強化の前に完全捕捉しとるし

 

「はーいまずは触手いくでぇ~」

 

べちべちべちべちべちべち

「ちょっ!まっ!ふべらっ!」

ワカメだらけになって

挙げ句の果てには宙吊りになる士郎くん

 

「慎二くん…随分とその…変わった魔術師になったね?」

 

「吸収の属性がワカメに特化しましてね!!」

嘘だけど、泥と光で創ったら願望がワカメだっただけだけど!!

 

「おい慎二、流石にコレはずるいだろ!

捌ききれる訳ないじゃないか!」

 

「勢いと数に押されちゃダメなのさ

何か手を考えなさいな

別に刃物使って構わんし二刀流とかオススメよ?

手加減はあんまりする気ないし」

 

「なんでさ?!」

 

「同い年だもの!

一応手加減?してるのよ?

本来ワカメ一本一本を刃にするとか銃持たせるとか出来るんだぞ?」

 

「何でワカメが?!」

 

「そういう魔術もあるんだよ士郎……あるんだよ?」

 

「目の前にあるのに疑問形やめてくれます?

とりあえず俺の予定の無い日はワカメまみれにしてやろう

それか俺と普通に戦ってみる?」

 

「いいのか?俺の方が身長あるんだぞ?」

 

「誤差だね

ワカメだけだと思うなよ?」

 

 

 

 

ベチン

「ぐはっ!!」

 

壁まで吹っ飛ぶ士郎くん

 

「ゴホゴホ…何でそんなに力つよいんだ?」

 

「五体満足を捨てる覚悟の賜物ですとも」

いや流れで失っただけだけど

しかもあんまり痛みに耐えて無いけど

トリガー性的興奮だけど

 

「そ、そうか…触手だけじゃないんだな」

 

「結構力持ちなのよ?

受け流しの練習にもなるべ」

 

「慎二くんは随分強くなったんだね…」

 

「まぁ昔に比べれば?」

 

「二人は昔何が有ったんだ?」

 

「戦争の最中、同盟結んで一緒に戦ったのさ!」

「まぁ…うん、そうだね」

 

「じいさんそんな事してたのか?!

あと慎二、お前本当に同い年か?」



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ワカメは家庭事情らしいよ?

 

んで、切嗣くんが傭兵やってて

正義の味方的な事を汚いトコ省いて話してました。

 

ん?原作変わんのstay nightだけ早いって?

そりゃ作者が成る様に成れって開き直ったからだよ?

 

 

「思い出話もいいけど続きやるぞ~

大河ちゃん位は軽く倒せる様になって貰わんと」

 

「いや、藤ねぇ有段者…」

 

「剣道のルールの中じゃ勝てなくてもええんよ

まぁ、剣道でも鍛えて貰えば良いと思うが」

 

 

「わかった…もう一本勝負だ!」

 

「桜が帰ってこいと言い出すまでなら相手をしてやろう!」

 

「兄弟仲は良いみたいだね」

切嗣君よ、のほほんと言ってるけど結構尻に敷かれてるからね?

 

 

 

 

 

 

 

「お帰りなさい兄さん

衛宮さんの所は楽しかったですか?」

 

「まぁ養子取ってすっかり大人しくなったけど一応様子見しないとね」

 

「兄さんのお腹に風穴開けた魔術師なんて蟲の餌にしちゃえば良いのに…」

 

「いやまぁ余生くらい穏やかに過ごさせてあげようよ……

でだ桜

 

 

何で蟲で自由を奪われた上でベッドに縛り付けられてるんだい?」

 

 

「もう♡言わせないで下さい♡」

 

 

アァーーーーーーー!!!!

 

 

 

 

 

「シクシクシク…もうお婿に行けない…」

 

「私が貰ってあげますから大丈夫ですよ♡

これでパスも繋がりましたし、全身に蟲も行き届いたので私の魔術で補助もできます」

 

処女を失いました……僕の……

全身蟲まみれのワカメです……

 

 

 

 

 

 

「てな事があって……もう……」

カリードマルシェにてシエルさんに愚痴り中

 

「房中術に始まり魔術的には珍しい事では…

兄妹でというのは退廃的ではありますけど…」

 

「でだ、三咲町に任務で行くんだって?

遠野家だったら多少コネあるけど」

 

「この流れでその話を出しますか…

コホン、今回は

対死徒専門の異端審問部署『埋葬機関』所属の序列第七位としての仕事及び私怨の任務です

 

聖堂教会のいんたーねっと部署外部顧問として協力をお願いします、まぁ今回いんたーねっととぴーしーは関係無いんですが

サクラ、ひいては間桐家への借りを返して貰うという事で」

 

「いいけどさ、俺に出来る事って何よ?」

 

「今回、真祖の姫も出張ってくると思われますし

他の真祖も絡んで来るでしょう」

 

「……やっぱりFate時空とか関係無い世界だった…ムーンセルとアトラス院長はどうなっとるの……」

 

「……?

今回は聖杯戦争の活躍を鑑みて、情報収集と遊撃をお願いしようかと」

 

「直接戦闘は勘弁してよ?」

 

「そこに関しては期待していません」

 

「今回はカレーとインドは抜きな感じ?」

 

「いえ、体調管理の一環として常食は続けます」



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ワカメは日常らしいよ?

 

 

最近の僕の華麗な日常について教えてあげようじゃないか!!

 

…最近言葉遣いが原作ワカメに近付いてる気がする

精神的ショックなのか魂的なサムシングなのか

 

朝起きると

「んっ……兄さんおはようございます」

「おはよう桜」

 

一緒に寝てますからね役得ですね

ナニをしてるかは秘密です……ぐすん

 

「兄さん、今日も衛宮さんの家に行くんですか?」

 

「親交の有る家の魔術的教育の協力だよ

まぁ今日衛宮んトコは夜からで

昼からは遠坂んトコ行って仲良し姉妹を眺める予定

桜は午前中は訓練と蟲の育成かい?」

 

「えぇ午前中は

本当は兄さんにも協力して欲しいんですけど…あまり束縛しすぎも良くないって師匠達が言ってたので…」

 

ナイス師匠連合

 

「朝食はインド料理と中国料理どっちがいい?

どのみち魔術的な薬膳だけど」

 

「今日は中華がいいです」

 

 

 

 

 

 

「はいはーい糞ジジイ朝御飯ですよ~

今日は組の金チョロまかして女に薬使って何人も廃人にした挙げ句売ったりバラしたりした糞野郎です」

 

『こうも悪人ばかり食ろうておるとワシの性質も偏るぞ?』

 

「お前絶対元々、属性悪だろうが」

 

『ワシの属性は吸収と使役じゃが?』

 

「いや、その属性じゃなくて…混沌・悪とかの…まぁいいや

この後桜が昔の日記朗読に来るから苦しめばいいよ」

 

『ふん、大聖杯建造の記憶は薄れてはおらん…筈じゃ』

 

「ユスティーツァについて思い出して悶絶すればいい」

 

『懐かしい名前じゃな…』

 

 

 

 

 

 

「やってきました遠坂邸」

 

「姉さんお邪魔します」

 

「いらっしゃい桜

お土産は?慎二」

 

「…ぐすん……はい、屑ダイヤ詰め合わせです」

 

「はっ、湿気てるわね

しょうがないから上がっていいわよ」

 

いや、屑ダイヤ言うてもそこそこの量よ?

 

「姉さん、あまり兄さんを虐め過ぎないで下さい

兄さんを虐めて抜いていいのは私だけです」

 

桜?!

 

「そ、そうなの?

…ねぇ慎二、あなた普段どんな扱い受けてるの?」

 

「どこ行ってもだいたい助手かしもべ」

 

「大変そうね…お土産は要求し続けるけど

何故か遠坂家の資産が少なくなってて…」

 

あぁ、愉悦神父の愉悦計略ね

 

「大丈夫ですか?姉さん

霊地の貸し出しで資産はあるので、出資しますよ?」

 

「妹に頼る程、逼迫してないわよ

お土産は要求するけど」

 

「ふふふ、さぁ今日もお勉強と修行頑張りましょう!

お弁当は兄さんお手製の中華です」

 

「なかなか美味しいのが悔しいのよね…」 

 

フッフッフッ、愉悦神父に教えてる位だからね!

 

 

 

 

 

 

「えーみーやーあーそーべー」

 

「来たか慎二」

 

「いらっしゃい慎二君」

 

「お、切嗣くん調子良さそうじゃないの」

 

橙子さんお手製の泥の鎮静剤は意外と効果有るっぽいわねい

 

「あぁ、身体が大分軽くなってね

士郎と組手できる程度には回復したよ」

 

「あんま無理すんなよ?」

 

「じいさん強いんだよ、加減してくんないし」

 

「これでも全盛期には程遠いんだけどね…」

 

あと精神的なのじゃね?容赦なく急所目掛けて銃打っとったやんアナタ

 

「さぁさぁ、とりあえず人形のまま組手しますか

出力はボディービルダー位から初めて

後半はインド象位まで上げるから死なない様に頑張れ」

 

「……ソレ小学生が受け流せるレベルなのか?」

 

「大丈夫、治療は任せろ!

決して八つ当たりじゃない!

そしてお前は虐めてこそ光るイメージがある!」

 

「なんでさ?!」



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ワカメは打ち合わせらしいよ?

 

 

本日紹介するお店は!なんと!

かの有名な錬金術を応用したカレーを出資者に盛る事で有名な!

カリードマルシェさんです!

 

「何を言っているんですか

研究成果の報告の一環です」

 

「副作用が毎回重いんだよ!

この前なんぞワカメの制御が不安定になってどこのヴェノムかとおもったわ!

腕力上がったけど!ありがとうございます!」

 

「はい、どういたしまして

今日来て頂いたのは任務の詳細をお話する為です

といっても貴方の事ですから殆ど把握してるんでしょ?」

 

「いや、偶然僕の原作知識の範囲内でね?

結構ネタバレな内容まで知ってるのさコレが

コレまた僕が居ない場合の3パターンなんだけど」

 

「あぁ、貴方の特殊な未来視ですね」

 

「……もう未来視でいいです…ぴえん

まぁ下手に発言しちゃうと未来が確定しちゃう可能性があるから言えないけどね!

決して!俺の都合の良い未来にしようって訳じゃないからね!」

 

 

「その割には遠野家とコソコソやっている様ですが?」

 

「え?なに?バレてんの?

PC経由でやり取りしてんのに?

当主にもバレて無いのに?」

 

「コンピューター部署鍛えたのは貴方でしょう

鍛練方法さえ把握出来ればどうにか成るものです

教会舐めちゃだめですよ」

 

「なにそれ怖い」

 

「さて、今回私が討伐するのは

アカシャの蛇と呼ばれる死徒二十七祖の番外位である死徒です」

 

「うん、知ってたけど言葉にすると俺が関わったら即死しそうな肩書きだよね

俺なんか周りからなんて呼ばれてるかしってる?

改造人間☆怪人ワカメとか妖怪ワカメとかワカメとか触手とか苗床とか

……天才少年実業家魔術師間桐慎二様って誰か崇め奉れよ!」

 

「はいはいワカメワカメ

真面目に話をしてください」

 

「お前もな?インド」

 

「こほん、今回は討伐に真祖の姫

アルクェイド・ブリュンスタッドも討伐に来ると予想されます

敵対する可能性は少ないですが

共同戦線をはる可能性もまた、少ないですね

少々因縁もありますし

 

今回私は高校生に成り済まして潜入する予定です」

 

「いや、25過ぎて高校生はヤバいでしょ

肉体年齢なんて魔術師の世界じゃどうにでもなるけど……最早コスプレじゃね?」

 

「…混沌も日本に入っていますし

直接戦闘要員に格上げしておきますね」

 

「むりむりむりむり!!

ごめんて!すいませんでした!申し訳御座いませんでした!

若い!内面も若いよ!よっ!料理に夢中の乙女!」

 

実際処女っぽいし

おぼこいのよね意外と

 

「はぁ……まったく調子の良い…

本来なら未来視での情報も期待していたのですが

本人が流動的未来の観測と発言による確定を示唆しているのでしたら仕方在りません

失敗が任務開始前から確定なんてされたらたまったものではありませんし

まったくつかいづらい」

 

「普段さんざんスパイス関連で使っといて良く言うわ」

 

「…てへっ」



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ワカメは武器を用意するらしいよ?

読んでくれてありがとう♡
感想くれないと殺っちゃうぞ♡


 

 

「あのさ?広い事務所借りたよね?

なんでガラクタまみれになってんの?

早すぎない?あと書類なんで比喩じゃなく土手みたいな量になってんの?」

 

 

「あぁ、何だか物欲が爆発してな

今のマイブームは昭和町レトロだな」

 

その内平成レトロとか流行るんだけどな

 

「にしたって普通飾るでしょうに

段ボールが壁になってるじゃないっすか」

 

「下手に広いといかんな、てきとうに置いてしまう

整理頼んだぞ」

 

「いや?色々相談に来た筈なんだけど…」

 

「片付け終わったら聞いてやる」

 

 

 

 

 

 

「で?相談とは何だ?」

 

「埋葬機関七位と共同戦線で、もしかしたら死徒二十七祖の番外位&10位と戦わないといけないかもしれない

助けて」

 

「御愁傷様、桜の世話は任せろ」

 

「何か秘密兵器作ってよ橙えもん」

 

「仕方ないな慎太くんは~」

 

「お!何かあるの?!」

 

「無い

いや、無い事も無いが……お前にやるのはなぁ~

 

オークションで聖書やら聖剣のイミテーション買い漁っていただろう」

 

「億出す!なんだったら桁足すから!」

 

「んんっ…仕方ないな~

てれれてってれ~

対魂破砕礼装~」

 

「ソレまるごとシンジ君やん」

 

「ノリで作った反省はしない

いや、色々あって三徹した時に作って材料も定かでは無いが…

とりあえず死徒の脳は霊体だ

頭部をコレの口で砕けば復元呪詛を封じられる筈だ

真祖クラスに効くかは疑問だがⅢ階梯位なら安心して良いぞ」

 

「…何か焦土作戦阻止係になりそうな予感」

 

「対死徒焦土作戦なんぞされたら教会と協会共々でばって来るだろうからな

次は海外でも行くかな…」

 

「海外まで呼び出されては敵わないので屍鬼狩り頑張ります……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「随分と面倒な任務だった様だな」

コトッ

 

「さも当然の様に激辛麻婆?ラーメン?を俺の前に出すな」 

口で食うなんて御免被るからワカメで吸収しとく

 

「ふむ……つぎは無理矢理流し込むか…」

 

「物騒な事言うなや

マジで厄介事だったわ

死徒ならまだしも真祖って馬鹿か」

 

「ふむ、元代行者の私でもⅥ階梯を協力者をもって何とか討伐したに留まる

真祖か……それは御愁傷様な事だな」

 

「考古学的な価値さえ有る漢方薬を落札して来るんで、お願いですから黒鍵と灰錠を横流しして下さい」

 

「一応は貴様も聖堂教会関係者であろう」

 

「聖書のデータでもフロッピーに入れてろって言われた」

 

「……電子機器軽視は上層部が特に根深く残っている様だな」 

 

「この際、聖書のデータ電気に乗せたら死徒に効かないかな?」

 

「大聖堂にて洗礼を受けた物で無ければ効果は無い

魔力で刀身を編む事は出来ないだろう

普通の黒鍵を用意してやろう」

 

「専用のクロスボウでも用意したろかな」



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ワカメは礼装ゲットらしいよ?

 

「兄さんちゃんと準備は進んでますか?」

 

「ん?一応黒鍵とか買い漁ったし、まるごとシンジも手に入れたし

 

あと新技も用意したんよ?まだ秘密よ?」

 

「蟲も聖属性の遺物を吸収させた使い捨ての子達を兄さんに寄生……付けてありますからね」

 

「寄生って言い切ったね?

 

荒耶ホウレン草からの遺産も色々活用できそうだし

他に準備とか出来る事あったっけ?」

 

「お爺様に何か頼んでみては?

最近は妙に大人しいですし」

 

ボケ始まった?

 

 

 

 

 

 

「おい糞爺何か寄越せ」

 

『例の死徒退治か…工房にコートがあったじゃろう?

アレは一応でも聖骸布製でな

遥か昔に愛用しておった物じゃ、大切に使え?』

 

「そういや五百年の妄執もコート羽織ってたな」

 

『ワシの妄執がどうかしたか』

 

「いや、こっちの話

少年モードだとデカイから月姫は基本青年モードだな」

 

『体を作り替える事といい、ワシに憧れでもあったのかのぉ?』

 

「偶然だし俺は海藻だしワカメになったのはそういう概念が外付けされたせいだし

俺は決して目指してこうなった訳じゃない!!」

 

『ワシとてそうじゃ、血は争えんのぉ』

 

「……言い返せねぇかも」

 

 

 

 

 

 

 

 

「えーみーやーあーそーべー」

 

「いらっしゃい慎二君

士郎なら大河ちゃんと買い出しに行ってるよ」

 

「んじゃ切継くん遊ぼうか」

 

「え?…あぁ、まぁ、いいけど…」

 

「嘘だようーそ

いや、士郎きゅんの投影魔術が消えないって話を小耳に挟んでね?」

 

「どうやって知ったかはこの際置いておこう…何故だと思う?」

 

「あの鞘はまだ入ってんでしょ?

アレの影響ってのも考えられるし

体内固有結界ってのもあり得るかな?」

 

「士郎は養子だ、遺伝でもましてや教えてもいないんだよ?」

 

「遠い御先祖?と術式が偶然に似通う事が有るんだから

…俺と糞爺の事なんだけど

 

同じ泥を被って同じ礼装を体内に入れて、同じ名字になったんだから有り得るんでね?縁てバカに出来ないもんよ?」

 

「アヴァロンが影響しているとして…摘出は…」

 

「何かに巻き込まれた時に有った方が良いっておもってるんだべ?

それにもう影響を受けた後だし、変に弄くらない方が懸命でね?」

 

「そうかもしれないね…」

 

「でだ、魔剣聖剣妖刀名刀古刀などなどワカメにしまって持ってきたから片っ端から投影させてみようぜ」

 

「……イミテーションとして売るのは無しだよ?」

 

バレたか

 

「そ、そんな事しないですよ?ご近所さんの修練の助けになればなぁ~って!」

 

「何故剣ばかりなんだい?確かに刃物の投影の方が成功率が高いのは確かだけど

…それに、あまり魔術を教えたくは無いんだが」

 

「魔術回路形成からの強化魔術極めても良いかもしれんが

一つ位武器を持たせんしゃい、どーせ巻き込まれ体質なんだから」

 

「むぅ…」



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ワカメは内職させるらしいよ?

感想を…感想をくれぇ~~…


 

 

 

衛宮家で郵便をご馳走になった後

「慎二、今日は組手じゃないのか?」

 

「今日は僕の為に内職をして貰うぞ」

 

「内職?造花の薔薇でも作るのか?」

 

いや母親死んでるだろうがお互いに

 

「強化の際に構造解析してるだろ?んで刃物の方が解析も楽だし強化の成功率も高いだろ?」

 

「そうだけど、それがどうしたんだ?」

 

「んで、色々一通り試して投影魔術が成功したんだろ?」 

 

「成功はしたけど…中身が空っぽの偽物だそ?」

 

いや、消えない時点でオカシイって教えない切継くんも切継くんだよね!

 

「まぁまぁまぁまぁ、空っぽの偽物でも価値は有るのよ、だからコレの贋作作って」ボトボトボトボト

 

古今東西の色々な刀剣を揃えました

 

「…凄い量だな

コレを投影すればいいのか?」

 

「あぁ、よろしく」

 

「士郎、構造解析を入念にするんだ

コレだけの物を扱える機会はなかなか無いからね」

 

「わかったよじいさん

基本骨子、解明

構成材質、解明

基本骨子、解明

っ、投影開始!

 

っ!?」

 

「士郎!どうしたんだい?!」

 

「……donde es aquí?donde esta el ejercito?

quién eres tú?

respóndeme!!」

 

「スペイン語?士郎!どうした!」

 

「早めの中二病?」

いや、憑依経験?共感?ってヤツだと思うけど

 

「…もしかして構造解析で以前の所有者を追体験したのか?

有り得るのかそんな事…だが士郎の把握の才能なら!」

 

「とりあえず

僕の魔術で自分の記憶思い出させて上書きしとく?

…ビジュアルはイッちゃってる感じだけど」

 

「…あぁ、頼む

…元に戻るんだろうね?」

 

「多分?」シュルシュルシュル

 

「Qué vas a hacer?!Déjalo ir!!! ビクンビクン

 

アッ…アッ…んっ…あれ?俺は…なんでワカメに巻き付かれてんだ?!」

 

「戻った戻った」

 

「大丈夫か!士郎!」

意外と過保護よね

 

「あ、あぁ大丈夫だ…何があったんだ?」

 

事情説明をして憑依経験?共感?をしていた説明をする

 

「危険だ士郎、もうやめておこう」

 

「けど、じいさん

俺、この剣、使える気がする」

 

剣を手にもって華麗な演舞を披露する士郎きゅん

すげぇ~ずりぃ~流石主人公

 

「追体験による技術獲得か…だが危険な事には変わり無い」

 

「けど!コレが有れば強くなれる!」

 

「解析?把握?の深度を下げる?上げる?様にすればいんでね?

身に付けてしまったモンは加減出来る様にしとかんと」

 

「一理ある…か

士郎、危険だと判断したら中断させるからね?」

 

「ありがとうじいさん」

 

「いや、投影は?」



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ワカメは準備完了?らしいよ?

誤字修正と感想…べ…別に嬉しくないんだからねっ!!


 

 

 

 

 

無事投影レプリカを沢山手に入れた訳ですが

まぁ、若干の士郎きゅんに中二病的な発作が定期的に出る様になって、タイガーに「思春期?!早めの思春期なの?!」って心配されてたけど

 

俺は悪くない

 

「随分と入念な準備だね、今回は何を相手にするんだい?」

 

「いや、サーヴァントと魔術師よりかは安全……だと思いたいなぁ~

とりあえずボス級は相手にしない筈だから」

 

「…君は死にはしないだろうけど、毎回無事とは言い難いからね

士郎の友達に死なれるのも寝覚めが悪い

私も友人としてコレを渡そう」

 

「なにこれ?」

 

「起源弾だ

最早僕には不要な物だからね

 

コレは取引だ

士郎が何かに巻き込まれた時は君が助け…いや、手を貸してやってくれないか?」

 

うん、超特大の地雷ですけどね

 

「ん~吸血鬼に何処まで作用するんかね?」

 

「刀剣の伝承で予想は出来ていたが…やはり吸血鬼か…

あまりに被害が拡大すると始末屋が集まってくる用心する事だ

かく言う私もその一人だった訳だけど…」

 

「あと被害者でしょ?

いや~幼少期のトラウマ抉ってすまんねぇ~

いや、調べてたらたまたまね?

俺的にはタイガー巻き込んだ感覚かな?ちょっと新密度足りないか?

まぁ、モノホンの吸血鬼から市民を守るさ~

明確な悪ではあると思うし?」

 

「…いや、何も言うまい

夢敗れた老兵は武器を贈るだけさ」

 

噛み付いてこいや、お前になにがわかる!とか

つまらん

 

「まぁ、何とか入手した霊薬わけたんですから余生を謳歌して下さいな

士郎きゅんの狂化…強化は進めますけどね」

 

「力の扱い方まで教えるつもりは無かったんだけどね…」

 

「まぁまぁ、いいじゃないいいじゃない」

魔術回路再構成はやらせてるし

 

 

 

 

 

 

「お帰りなさい兄さん」

 

「お帰り慎二」

 

おぅ、パパンと桜が一緒とかめずらしっ!

 

「じゃ、じゃあ桜、名義は全て桜に変更しておくから

成人前で変更出来ない物は僕のままで

弁護士に僕が死んだ場合と成人したら変更する様にしておいて貰ったし」

 

お、ダメ親父殺人計画ですか?

 

「はいお義父様、ありがとうございます

ねぇ、兄さん

 

財団の名義は兄さんでしたよね?」

 

Oh…全てを掌握する気ですね?

 

「う、うん、桜に変更しようか?

ノウハウも全て伝授しようじゃないか」

 

「お爺様から教わっていますし…IT関連の開発や魔術関連の設備は兄さんの名義で構いませんよ?」

 

桜がドンドン女帝に…

 

「あ、そうだ慎二

ハイエンド機のお陰でRTAの動画がスムーズに配信出来てフォロワーがドンドン増えてて楽しいんだ

もしかして何か協力出来たりしないかな?」

 

パパン、配信者として成功してやがる

 

「サブリミナル効果やら文字配列に暗示効果を付けたりする実験をさせて貰うかもです?

あ、お酒は幾らでもアマゾンして下さい」

 

「いや~通販も馬鹿に出来ないね

じゃあ僕は部屋に戻るよ!」バタン

 

「…遊ばせておいていいんですか?

責任を何一つ果たさなかった父親ですよ?」

 

「むしろ死ぬまで遊ばせとこうよ何も期待してないもん

それより桜!蟲に聖書の綴りの形にワカメの表面食わせられない?

そこに聖水的な物を掛け合わせれば祝福されて無くても効果あるらしいんだわ

いや、聖書のページがバラバラバラバラ~ってなってから

エイメン!!

とか良いながら銃剣持って登場とかしたかったんだけど

ワカメなら出来るかなって

せめて!ワカメの表面に聖句だけでも!!」

 

「ふふっ、出来る様にしておきますね?

あと、兄さんに何か有っても虚数空間を繋げて脳だけでも回収出来る様にしましょう♪

大丈夫、体は地下工房に海藻が養殖してありますし…

最悪、橙子さんに新調して貰いましょう

復活まではお爺様の隣に置きますから退屈もしませんよ♡」

 

……わ~い…残機制度が導入されました



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ワカメはお茶濁しをするらしいよ?

皆様如何御過ごしでしょうか感想する季節…乾燥する季節になりましたね


 

 

 

 

さぁ作者が月姫リメイクを積みゲーにしているせいで月姫に突入できない本作品ですが、時間稼ぎに色々ブチ込んでいくよ♪

 

…あれ?何か電波が…まぁいいか

 

(天の声)

(メルブラのYouTube見てFGOのストーリーもやらんと) 

 

 

さて、僕の華麗なる日常を紹介してあげようじゃないか!!

特に予定が無い場合のね?

 

 

あさは気持ちよく起きます

起きて起きますナニがとはいいませんが気持ちよく起きます

 

「兄さんおはようございます」

毎晩一緒に寝てますとも!

義兄妹仲はイイですとも!良すぎますとも!ナニがとはいいませんが

 

まぁその後は朝シャン的にワカメしてから朝ごはんですとも 

 

 

 

「ひぃ!や、やめて!助けてくれ!」

 

「はいはい、そういうのいいから

色々調べ付いてるから」  

 

爺の朝ごはんです

 

法で裁けない悪を裁く俺マジでダークヒーローだわ

 

この人はいたいけな美少女を拐って薬漬けにして働かせて沈めたり埋めたりってのを何人も繰り返す系クズです

情状酌量の余地は無い

何だったらサラっと血と魂に分解されるだけ救いがあるかな?多少苦痛あたえたろかな?

けど死ぬ瞬間ってエンドルフィン?過剰分泌されて気持ちいいからなぁ~……実体験です

 

『その様な小物のクズばかり喰っとったらワシも小物になりゃせんかの?』

 

「五百年物が何言ってんだか」

 

「ひっ!!む、蟲?!

あっ、なっ、やめ…あっ…」

 

「うるさいですよ~女の子に乱暴するヤツは地獄の苦しみとか味わえばいい

クズ女は女の子に含まない」

そういうのも割りと居るから爺のデザートとかになってます

 

『ふむ、多少魔力も含んでおったな、魔術師の血筋だったのかもしれんな』

 

「へ~粗野にも結構いるね~、まぁ傍流の傍流だろうけど」

 

『用が終わったら出ていけ、ワシは忙しいんじゃ』

 

「試験管に浮いてる蟲が忙しいとかウケる」

 

『……コレだけ桜に手記を音読されては、昔の夢もおもいだして来る

方法を試行錯誤してみたり、オドを練る位ならばコノ体でも出来るからの』

 

「綺麗な爺が産まれかけているだと…?!

…きもちわるぃ~」  

 

『好きに言っとれ

自分のしてきた事も忘れてはおらんし後悔もしとらん』

 

「反省はしろ」

 

『……』  

 

 

「あれ?まだ居たんですか?」

 

『おぉ桜よ、来たか』

 

え?なに、爺

朗読会楽しみになってね?

 

「兄さんも一緒に聞きます?

丁度お爺様が全盛期の時期に差し迫って面白いですよ?」  

 

ソレ、ゴールデンしてない?大丈夫?

 

「いや、やめとく、別の未来が確定しちゃいそうだから…人理焼却とかシャレにならん…そういやマシュちゃんってどうなるん?」

 

「…?」

 

「あ、いや…自分の工房にいるね~」

 

「はい、わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

「よし、金を稼ごう」

 

やってきました自室

そう、スパコン沢山ルーム

 

いや、サーバールームは全国各地にありますけどね?

 

さぁインサイダー取引に勤しみますか

あとFXって怖いね、こないだ自分でやったら億溶けたもん億

あと電子通貨の雛型とか発案して各企業に打診したり

ぐーるぐるとかリンゴとかと提携してインターネット管理側に食い込めないか試行錯誤中~

資産的に微妙なんだよね~もう一桁二桁資産がほしい

 

まぁ、専門家雇ってるから報告書眺めて許可出すだけの気楽な作業ですけどね!!不労所得バンザイ!!

 

さて、いよいよ俺の最近の研究だ!

 

……あれ?特に変わってないかも?

 

ワカメ化が進んで脳以外自由自在で、治療に強くなったけど……ソレ他で説明してるし

 

まぁ人間性が薄れるから基本的に人形プラスワカメか変化しても腕だけだったり、体伸ばす位に留めてるけど?

爺の二の舞は御免被るわい

 

新技はまだ秘密にしたいし?

 

今日のテーマは暇な日の日常だしなぁ~

桜絡むと下ネタばっかりだしなぁ~

彼女凄いの←

 

ワカメ立体魔方陣と異界化と使い捨て蟲の使用は研究してるけど、特に進歩無いし

相変わらず養殖魔術回路だしオド少ないし

 

あ、電流にプログラムを乗せられる様になった電子魔術ですけど

俺がハッキング覚えて色々機密情報抜ける様になりました!!

いや~年単位で初歩的なのしか覚えらんねぇ~の!

電流に乗せてる圧倒的アドバンテージがあってやっとよ!やっと!

 

ワカメの記憶魔術で呼び起こしだけじゃなくて情報書き込みも研究すべきかな?

いや、先ず俺が書き込む情報を所有してないと……

 

あ!電子データを電流に乗せて脳に書き込むか!!

主に実験材料は爺の食糧になるな…順調に人でなしの魔術師に…

 

いや!法で裁けない悪を裁くダークヒーローです!誰が何と言おうと!

 

 

そういやマイクロマシンを魔術で作るだとか、月に自己生産型オートマトン送り込むとか構想してたな………菌類的な自己増殖型マイクロマシン作れないかな?

マイクロマシン化させれば電流も流せるし?

んで菌糸回線を半導体に見立てて高速演算何かさせたりしちゃったりして

序でにワカメ混ぜ込んで外付け巨大魔術回路!

なんつって

藻類と菌類って似てたり共生してるしいけんじゃね?

 

名付けて

 

混ぜ込みワカメネットワーク!!

 

 

とか体と脳の齟齬を調整するのに色んな薬キメながらつらつら考える優雅な午後

 

いや暗い部屋で煙まみれでモニター眺めながらニヤニヤしてるんですけどね?

…陰キャここに極まれり

 

コンコン

「兄さん?いつもみたいにうちの子達の改良手伝って欲しいんですけど……」

 

「はいはーい

桜の魔術を限定的でもつかえる様にするんだっけ?」

 

「はい、疑似対消滅弾を撃てる様になるのに使った概念的礼装が欲しいんですが…」

 

「持ってく持ってく温室で待っててー」

 

「はい、ありがとうございます」

 

いや~桜、綺麗になったなぁ~

発育の良い中学生位にはスタイル良いし

普通はイエスロリータノータッチなんだけど

まぁ、ほら、ねぇ?

 

けど最近ちょっとサドッ気が出てきたなぁ~

いや、凛としてるっての?凛ちゃんぽいっての?

姉妹だから似て来たのかね?

対して遠坂が桜にデレてて丸く成ってる気がしないでも無い

 

まぁ夜はデレッデレですけどね!!!!!!!!!!

 

まぁ後は共同研究して飯くってスパコン礼装改良して飯食って寝るだけだけです

 

別に作者が二千文字超えて疲れたて描写面倒臭がってる訳じゃありません



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ワカメはお茶濁しをするらしいよ?2

お久しぶりです

毎度お馴染みワカメです

 

作者が積みゲー消化しないんだもの

挙げ句他の夢主始めてるし

いや、別に宣伝とかじゃ無いですよ?何言ってんですか

え?メタいって?いまさら……

 

 

え?今回俺の出番無い?え?なんで?

 

 

 

 

 

蒼崎橙子の場合

 

 

「いらっしゃい、宿題の追加でも貰いに来たのか?

え?兄さんについて聞きたい?

そんなにワザワザ話す程の事か?私たちが一番良く知ってるとおもうがな?」

 

いいんです学校の宿題で尊敬する家族を作文にする事になったので改めて兄さんを調べて見ようと思いまして

 

「そうか…ん~やっぱり特記すべきはあの早熟な頭脳だな

祖父の教えも有っただろうが実業家としても成功しているし、魔術方面にしても発想が突飛なモノが多い

 

それを私に持ってきて作らせる辺り賢い」

 

そうです!兄さんは凄いんです!

 

「あとなんだかんだお前に甘いな協力型の魔術は珍しいと言っているのに桜の提案は丸々飲んだんだろ?」(尻に敷かれてるともシスコンとも言うが)

 

 

兄さんは優しいんです!

 

 

魔術師としてはどうですか?

 

「やはり私の造った義体だな

…ほぼ海藻触手になっている様だが

工房の応用で異界化してあるのも大きい、桜の方が適正が有って協力した事もあってますます空間が広がったそうだな?

 

礼装も買い込んだり私の所から持っていったりして仕舞い込んでるようだし

最早歩く博物館…は言い過ぎか、展示会って所だな

 

虚数空間越しの培養触手転送なんて事も出来る様に成ったんだろ?

継戦能力と逃走能力は一級品だよ

 

まぁなんと言っても治療能力がピカイチだけどね」

 

兄さんはつよいんです!私もお手伝い出来て嬉しいんです!

 

「研究者としては……如何せん現代的だな

 

別エネルギーでの半導体だとかゴーレム人工衛星だとか言ってたが……

 

月日を経た神秘には見向きもしないから一般的な魔術師にはボロクソ言われるタイプだな」

 

むむむ、兄さんは先進的なんです!

 

 

人間的にはどうですか?

 

「人間的…人間的…まぁ面白い人間ではあるか?

多少破滅願望も有りそうだが

金は持ってるし、顔も悪くない多分良い男になるな私のタイプじゃないが

面白い仕事も持ってくるし……意外と優良株なのか?」

 

兄さんは私のです!あげません!

 

「いやいや、冗談だよ冗談……

未来視持ちによくあるパターンの一つで自発性が少ないって所はあるかもな?

まぁアイツが巻き込まれ体質、というか御三家に生まれた時点でそういった運命って所もあるだろうが」

 

そう!私と兄さんは運命でつながってるんです!

 

「ま、こんな所かな?

あ、そうだコレ持って行った礼装の請求書だ

渡しといてくれ」

 

 

 

 

 

 

両義式と黒桐幹也の場合

 

「よう、良く来たな

そういえば俺のアパートは初めてか?

橙子のトコでは良く会ってたからそんな感じしないな」

 

「いらっしゃい桜ちゃん

ハーゲンダッツでたべるかい?」

 

 

ハーゲンダッツは頂きます

兄さんについて作文を書こうと思って色んな人に印象を聞いて回ってます

 

「慎二の印象?……ワカメ?」

 

たしかに、ソレは否定できません

 

「僕は…仕事の出来る先輩、かな?

魔術方面はあんまり関わってないし、一回助けて貰ったけど…情報通で変装?変身?できるの知ってるって位だし

 

式は良く組手…組手?してたからその辺詳しいんじゃないのかい?」

 

「ん?あぁ、良いストレス発散になったよ

大体アイツが余計な一言が悪いんだけどな」

 

「まぁまぁ式」

 

お二人は仲が凄く良いですね!私も兄さんとラブラブです!

 

「え?二人は兄弟なんじゃ?……あぁそういえば義理だって言ってたね」

 

「鮮花が聞いたら喜びそうなセリフだな」

 

「ん?何か言ったかい?式」

 

「何でもねぇよ

 

慎二についてだろ?

アイツの戦闘センスもなかなかだよ俺程じゃないけどな

あの増えるワカメも厄介だったのが最近は更に増えてるんだろ?

アイツならどれだけ増えても扱い切れるだろうって位には強いよ

ワカメ怪人二号機はつまんなかったけど」

 

人間的にはどうですか?

 

「あんまり自発性ないよなアイツ」

 

「ちょっと腹黒いよね」

 

イチャイチャが鼻に付いて来たので帰りますね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カレーの場合

 

 

 

「いらっしゃいませ!おや?珍しいお客様ですね?

お一人ですか?」

 

はい!兄さんの素行調査です!

 

「他にお客さんも居ませんしいいでしょう

何が聞きたいんですか?」

 

兄さんについてどう思いますか?

 

「シンジについてですか……パッと出てくるのはやはり!私のスパイスフレンド第一号ですかね!

貴重なスパイスを融通してくれるのはもちろん!

この!私の!お店を持てたのも!彼の御掛けですし!

 

ですが彼のブレンドの仕方は今一パッとしないと言うか効能に目を向けるのは良いのですが地味というか味の方もパンチが弱いのですよ」

 

そうなんですか? 

 

「まぁその効能重視が有って桜ちゃんの才能が開花したと言っても過言ではありませんからね

普段から錬金術寄りのスパイス料理を食べていた効果は計り知れません」

 

え?そうなんですか?

やはり愛の力「カレーは素晴らしい!悲劇の少女さえ救ってしまうのですから!

吸血鬼退治にさえ使えるかもしれません!」

 

……魔術師としはどうですか?

 

「魔術師としてですか?

…ん~…まぁ義体の性能も治療能力もなかなかのモノですが…中の下といった所でしょうか?

新興の家系としてはなかなか、研究内容も一応教会からオファーが来る訳ですから

アトラス院にも注目されてる様ですし?

まぁ、いんたーねっと関連だけですけど」

 

オブザーバーですもんね!流石兄さん!

 

「もっとカレーを中心に研究を」人間的にどうですか?

 

「むぅ……人間的には魅力的なのでは?学力収入も高いですし多分将来高身長、顔も整ってる方ですし」

 

3高なのです!

 

「少々卑屈な所がありますけど、リスク回避には長けて……まぁ一度洗脳はされましたけどアノ状況で生き延びてるので加点でいいのでは?」

 

サバイバー兄さんです!

 

「私の好みとは違いますけど、やっぱりかわいさはマストですね、眼鏡が似合ってたり外したら少しキリッとなんかしてると得点高いです」

 

兄さんは眼鏡も似合うとおもいます

 

「あ、いえそういう訳では…

あ、お客さん来ちゃいましたね

ココまででいいですか?」

 

はい、参考になりました

 

 

 

 

 

 

 

麻婆の場合

 

 

「いらっしゃい…これは珍しい来客だ

座りたまえ、ラーメンでいいな?」

 

いえ、兄さんについて2.3伺いに

 

 

「間桐慎二について?…一応は戦友だ、その妹の質問とあれば答えない訳にはいくまい」

 

 

兄さんについてどう思いますか?

 

「ふむ……彼自身スパイスフレンドであり、我が盟友を紹介してくれた

そして何より、私を激辛に目覚めさせてくれたばかりかソレを提供することにより愉悦を得る方法まで立案してくれた

正に恩人と言っても過言では無かろう」

 

兄さん流石です!

 

「人となり、という意味では…

狡猾、は語弊があるな……

 

隙間を縫う様な、のらりくらりとした印象がある

 

まぁ私が知るのは第四次聖杯戦争における彼なのだが

 

幼いながらに生存し、一定の戦利品も得ていた様だしな」

 

 

やはり流石としか言い様がありません

 

さて、麺を茹で始めたので此方を見るまえにサッと逃げましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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ワカメはお茶濁しするらしいよ?3

 

 

 

引き続き兄さんの知り合いにお話を聞いて行きたいと思います、桜です。

 

 

 

 

衛宮切嗣の場合

 

 

 

「初めましてだね、桜ちゃん」

 

 

初めまして、妹の桜です

兄さんについて聞いて回ってます

 

「慎二くんについてかい?…聖杯戦争で戦った間柄、かな」

 

裏切られたって聞いてますが?

 

「そ、それは戦争なんだから言いっこ無しだし過ぎた事だって慎二くんは言ってくれたから許されたモノだと思っていたんだけど…」

 

まぁ兄さんが許したならしょうがありません…

兄さんにどんな印象を持ってますか?

 

「そうだね…魔術師の家に翻弄される少年だったけど、ソレは解決したらしいね

そういう事も含めて、運の良い子というイメージが強いかな」

 

兄さんは運だけじゃなくて、自分の頭脳や人脈で解決たんです~

 

「ま、まぁ本人の努力も有ってこそなんだろうけれど

運で片付いてしまう程、彼と回りの力の差は絶望的だったんだよ

上手く立ち回るだけでどうにか成らない程にね」

 

…そんな中でも私を解放する方法を探してくれたなんて♡

 

 

あ、人間的にはどうですか?

 

「善良では無いけれど、邪悪でも無いね…

 

経験則では良い所小悪党止まりの筈なんだが、そうはなっていない…僕の予測の範囲外に居るって事なのかな?」

 

兄さんは意外性もあるのです!

 

「あと、家の士郎と仲良くしてくれて助かってるよ

あの子を魔術の道に引き摺り込もうとしてるのは困るけど…いや、本人が決める事なのかもな…」

 

兄さんに同年代の友達が居て私も安心しました

 

「気が向いたらでいいから

桜ちゃんもたまに士郎と遊んでやってくれるかい?」

 

シロ×シン…シン×シロ…ジュルリ

 

「さ、桜ちゃん?」

 

 

 

 

 

衛宮士郎の場合

 

「初めまして桜ちゃん!俺は衛宮士郎!

話は聞いてたから会ってみたかったんだ!」

 

初めまして、私の事は桜でいいですよ

 

…で、兄さんは私の事を何と?

 

「え?いや、

怖い位可愛い妹が居るって言ってたぞ?」

 

ウフフ

 

「あと、ちょっと黒いって言ってたな」

 

……オシオキが必要ですね

 

「でも逆にソレが良いかも、とも言ってた」

 

セーフにしてあげましょう

 

兄さんとは仲が良いんですね

 

「あぁ!良く一緒にチャンバラ…のレベルか?アレ?

 

慎二が怪人…役で対決するんだ

アイツ強いんだぜ、まだ一回も勝てて無いんだ」

 

ふふん、兄さんは強いんです!

あと兄さん年相応の遊びもしててカワイイ

 

「あと頭良いよな、たまに一緒に勉強するんだけどもう大学卒業?してるんだろ?

凄いよな!」

 

衛宮士郎君、君は凄く良い人です!私でさえ少し恥ずかしくて直接言えないのに!

尊敬の念を込めて先輩と呼びましょう!

 

「せ、先輩?まぁ学年1個上だから間違って無いのか?」

 

そんな事はどうでもいいのです!さぁ兄さんについて語り合いましょう先輩!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沢山の人に話を聞こうと思って居たのに先輩と語り合ってたら随分時間がたってしまいました

 

そろそろ帰りますね

 

「送ってこうか?」

 

いえ、運転手に迎えに来させます

 

「凄いなお金持ち…

今度は慎二と一緒に遊びにこいよ!」

 

はい!お邪魔しました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいまかえりました兄さん」

 

「お帰り桜~」

かいぐりかいぐり

 

も~カ~ワ~イ~イ~

今日は部屋に籠って研究したりゲームしてたら1日終わってたんです

何か出掛ける桜に付いていこうとしたら一人が良いって言われちゃたし、ぐすん

 

「で、用事は無事済んだの?一人で大丈夫だった?」

 

「もう、そんなに過保護じゃなくても大丈夫です

 

…えへへ」

 

「何の用事だったん?悪い事はバレない様にしないとダメよ?」

 

「ナイショです」




生存報告でした。
月姫リメイクぷれいちゅう
無印にするかリメイクにするか…
メルブラのプレイ動画も見てから執筆した方が良いのかな?


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