Fate/Persona Order (サクラモッチー)
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炎上汚染都市 冬木
プロローグ


Fateとペルソナのクロスものが書きたかったから書いてみた。

6/13
人類最後のマスターを藤丸立香に修正


かつて世界を救った英雄がいた。

その名は雨宮蓮。

心の怪盗団のリーダー、ジョーカーにしてペルソナ使いの少年だった。

これはそんな彼と藤丸立香、サーヴァントたちが紡ぐ物語である。

 


 

ここは人理継続保障機関フィニス・カルデア。

国連承認機関にして人類の未来を語る資料館。

地球環境モデル『カルデアス』を観測することによって未来の人類社会の存続を世界に保障する保険機関のようなものである。

雨宮蓮はカルデアが行った数合わせのための応募に当選したため、カルデアに来ていたのだ。

もちろん、相棒であるモルガナも(内緒で)連れてきている。

 

蓮「それにしても..........こんな場所があるとは............」

モルガナ「まさに秘密基地って感じだぜ!!」

 

その時、どこからか厳しめな女性の声が聞こえた。

 

蓮「なんだ?」

モルガナ「あったから聞こえてきたが............何かあったのか?」

 

蓮とモルガナはとりあえず声のした方へ向かうことにした。

 


 

オルガマリー「ちょっと!!もうすぐブリーディングが始まるっていうのに............緊張感が足りないんじゃない!!」

スタッフ「す、すみません.................」

蓮「あの.................何してるんですか?」

オルガマリー「あなたは............あぁ、確か一般枠の............」

蓮「雨宮蓮です」

モルガナ「我輩はモルガナ!!よろしくな!!」

オルガマリー「............あなた、猫を連れてきたの?」

蓮「あ、はい、そうですけど.................」

オルガマリー「ふぅん..........そう」

モルガナ「ん?」

 

モルガナを触りたいような目で見つめる少女。

その視線に蓮は気づいたのか

 

蓮「............触ってみます?」

 

と言った。

 

オルガマリー「え!?いいの?」

蓮「はい、モルガナもきっと喜びますよ」

オルガマリー「へぇ....あなたモルガナっていう名前なのね..............」

 

そう言いながらモルガナを触る少女。

その顔は自然と緩んでいった。

 

レフ「所長、少しよろしいですか?」

オルガマリー「えぇ、分かったわ」

 

少女はそう言うと緑色の服を着た男性の元へ向かっていった。

 

モルガナ「むふ〜、いい人だったな蓮」

蓮「そうだな」

 

しかしこの後ブリーディングがあること知り、急いでその会場に向かったがすでに入れなくなっていて落ち込む蓮なのだった。

 


 

ロマニ「やぁ、初めまして、僕はロマニ・アーキマン。気軽にドクターロマンと呼んでくれ」

立香「私は藤丸立香!!ピチピチのJKです!!」

蓮「俺は雨宮蓮、こっちが猫のモルガナです」

モルガナ「よろしく!!」

 

ブリーディングの会場に入れなかった蓮とモルガナは、同じく入れなかった少女、藤丸立香と出会い今現在ドクター・ロマンことロマニ・アーキマンのサボり場にいた。

 

立香「うわぁ............黒猫ちゃんだ!!」

 

モルガナに目をキラキラさせる立香。

 

ロマニ「君、猫を連れてきていたのかい?」

蓮「ダメでしたか?」

ロマニ「いや、ダメじゃないよ。むしろみんな喜んでモルガナをモフると思う」

モルガナ「ニャハッ!!我輩人気者になれるのか!!」

立香「でも猫なんて連れてきたらまたあの白い髪の女の子に怒られるよ」

蓮「白い髪の............女の子?それってもしかして、オレンジ色の服を着て着ていた人のことか?」

立香「え!?蓮くん知ってるの?」

蓮「あぁ、さっきモルガナを優しそうな顔で撫でていたぞ」

ロマニ「あの所長が!?」

 

蓮の発言に驚くロマニ。

 

蓮「所長?」

ロマニ「あぁ!!君が話した人物はここのトップの人だよ!!名前はオルガマリー・アニムスフィア。高飛車でヒステリックな最悪な上司だよ!!」

蓮「.................ドクターロマン、あなたオルガマリーさんに恨みでもあるんですか?」

ロマニ「いや恨みとかはないけど.................」

立香「でも何というか............蓮くんからすごい歴戦の戦士?的なオーラを感じるんだよね」

モルガナ「蓮は我輩たち心の怪盗団のリーダーだからな!!」

立香「ねぇ、どうしてそんな」

 

そう言いかけた時、突然大きな爆発音が聞こえた。

 

ロマニ「何だ!?」

蓮「爆発か!?」

ロマニ「とりあえず君たちは爆発したところに向かってくれ!!僕はスタッフの安全を確認してくる!!」

蓮「分かった!!」

立香「私もマシュが心配だから行ってくる!!」

 

こうして二人は爆発のあった場所へ向かって行った。

それが人理を修復する大いなる戦いの始まりだと知らずに.................。



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切り札と猫と少女

立夏は女の子にしています。
だって可愛いんだもん。


あれから爆発音のした場所に向かった蓮と立香。

しかしたどり着いたその場所は.................例えるなら地獄のようになっていた。

蓮は立香の探しているマシュという人物を探していたが、マシュはすぐに見つかった。

マシュ自身は下半身の上に瓦礫が乗っていて身動きが取れなくなっており、蓮と立香は何とかマシュを助けようとしたものの何故か機械音声のようなものが聞こえたと思ったその瞬間、何故か蓮は辺り一面に広がる燃え盛る街に転移していた。

 

ジョーカー「.................ここは?」

 

突然炎が延々と燃える街に転移してしまったことに驚きを隠せない蓮。

しかし、自らの姿に蓮はさらに驚くことになる。

それもそのはずで何故なら蓮は怪盗服に、怪盗ジョーカーの姿のなっていたのだ。

 

ジョーカー「ここは............パレス......................なのか?」

モルガナ「おーい、ジョーカー!!」

 

声のした方を向くと、そこには同じく怪盗服姿のモルガナがいた。

 

ジョーカー「モルガナ!?」

モルガナ「よかった............無事だったのか、と言うか何でジョーカーの姿をしているんだ?」

ジョーカー「モルガナもな」

モルガナ「え.................えぇ!?ホントだ!?何で!?」

ジョーカー「分からない、ここはパレスなのか?」

モルガナ「いや.................多分ここは現実世界だ」

ジョーカー「!?」

モルガナ「多分..........我輩たちはタイムスリップのようなものでここに転移してきたんだと思う」

ジョーカー「転移.................」

 

そのことに蓮も思い当たることがあった。

転移する前に聞こえていた機械音声もレイシフトする、つまり転移するとハッキリ言っていたのだ。

 

ジョーカー「そういえば立香とマシュは!?」

 

ハッとしたようにそう言う蓮。

 

モルガナ「我輩たちがここにいるのなら立香たちもきっとここへ転移しているはずだ。早く探さないと!!」

ジョーカー「あぁ!!」

 


 

立香たちを探すために蓮とモルガナがしばらく歩いていると、二人は骸骨たちに襲われているオルガマリーを発見した。

 

モルガナ「ジョーカー!!あそこにオルガマリー殿がいるぞ!!」

ジョーカー「助けるぞ!!」

モルガナ「ゾロ!!」

ジョーカー「アルセーヌ!!」

 

自身のペルソナを召喚し、オルガマリーを襲っていた骸骨たちを倒していく蓮とモルガナ。

 

ジョーカー「はぁ!!」

モルガナ「やぁ!!」

 

蓮やモルガナ自身も骸骨たちの方へ向かっていき、蓮はナイフで、モルガナはカトラスで骸骨たちを攻撃した。

 

ジョーカー「大丈夫か?」

オルガマリー「え、えぇ............何とか」

モルガナ「オルガマリー殿が無事でよかった............」

オルガマリー「ね、猫が喋った!!」   

 

モルガナが喋ったことに驚くオルガマリー。

 

モルガナ「猫じゃねぇよ!!」

オルガマリー「それよりあなたたちは............?」

ジョーカー「俺です、雨宮蓮です。でも今の姿はジョーカー。ただの切り札です」

モルガナ「そして我輩はモルガナだ!!」

オルガマリー「蓮..........モルガナ........まさかあなたたち、さっきカルデアの廊下で出会った.................!?」

ジョーカー「はい、そうです」

オルガマリー「ど、どうしたのよその格好は!!まるで..........怪盗みたいじゃない.................」

 

蓮とモルガナの格好に呆然とするオルガマリー。

その目はまるで信じられないという目をしていた。

 

ジョーカー「そうですが?」

オルガマリー「そうですがって............あなたたち本当に怪盗なの!?」

モルガナ「正確には悪いやつの心を盗む怪盗だけどな」

オルガマリー「ちょっと待って、何で怪盗がカルデアに応募してきているのよ!!」

ジョーカー「いや、面白そうなバイトがあったので」

オルガマリー「バイト目的なの!?」

ジョーカー「はい」

オルガマリー「そう..........なのね、まぁいいわ。それよりここはどこ?私と一緒にいたマスターたちは?」

ジョーカー「.................分かりません」

オルガマリー「え..........?」

ジョーカー「.................他の人たちがどこに行ったのかは俺にも分かりません」

オルガマリー「そん............な」

 

オルガマリーは蓮の言葉にショックを受けていた。

 

ジョーカー「だけど、ひょっとしたらこの場所にいるかもしれません、だから一緒に探しましょう!!」

オルガマリー「............分かったわ」

 

こうして、三人は生存者を探すことにしたのだった。



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再会とペルソナについて

モルガナ、そしてオルガマリーと共に立香とマシュを探していた蓮は骸骨たちを倒しながら赤い炎に染まった街を歩いていた。

 

オルガマリー「あ、あそこ!!」

 

オルガマリーが指差す先にあったのは、同じく赤い炎の街を歩いていた立香と何故か大きな盾を持っていたマシュ、そして青い髪の男だった。

 

ジョーカー「立香!!マシュ!!」

立香「え!?誰!?」

マシュ「もしかして............蓮さん!?」

ジョーカー「あぁ、そうだ」

立香「蓮.....って!?もしかして蓮くん!?その姿............コスプレ?」

ジョーカー「違う。簡単に言えば俺の仕事着のようなものだ」

モルガナ「何せ俺たちは()()だからな」

「「「ネコが喋った!?」」」

 

モルガナが喋ったことに驚く立香たち。

 

モルガナ「だからネコじゃねぇよ!!」

オルガマリー「ちなみにその子はモルガナよ」

立香「嘘ぉ!?」

クー・フーリン《術》「おいおい、コイツら本当にお前らの知り合いなのか?」

立香「た、多分」

ジョーカー「今の俺はジョーカー。そう呼んでくれ。それよりその男は?」

クー・フーリン《術》「俺の名はクー・フーリン、つっても今槍使いじゃなくてドルイドだけどな」

モルガナ「ドルイド............なんかカッコいい!!」

オルガマリー「あなたたち!!談笑するのもいいけど前から骸骨が来ているわよ!!」

立香「え?」

 

前を見ると、骸骨たちがこっちへ向かっていた。

 

クー・フーリン《術》「何でまたあの骸骨たちが来てるんだよ!!」

ジョーカー「ここは俺たちに任せろ」

立香「で、でも」

モルガナ「我輩たちはこれでも強いんだぜ」

マシュ「わ、私も戦います!!」

ジョーカー「だが.................」

マシュ「私はデミ・サーヴァント。いつでも戦える準備は出来ています!!」

ジョーカー「............分かった。じゃあ一緒に倒すぞ!!アルセーヌ!!」

モルガナ「ゾロ!!」

 

蓮とモルガナはペルソナを呼び出すと、骸骨たちの方へ向かっていった。

 

マシュ「マシュ・キリエライト、行きます!!」

 

蓮たちを追いかけるように骸骨たちに向かっていくマシュ、一方の立香と青い髪の男は呆然としていた。

 

立香「何あれ!!召喚獣?」

クー・フーリン《術》(召喚獣にしてはアイツらと魔力が似ているような.................?まさか!?)

ジョーカー「エイハ!!」

モルガナ「ガル!!」

マシュ「はぁぁぁ!!」

骸骨たち《Gaaaaa!?》

 

ペルソナの技とマシュの盾が直撃し、倒されていく骸骨たち。

 

モルガナ「ジョーカー、マシュ、連携攻撃をするぞ!!」

ジョーカー「あぁ!!」

マシュ「は、はい!!」

 

そう言うと、三人は骸骨目掛けて連続攻撃をくらわせ、骸骨たちを倒した。

 

マシュ「やった!!勝ちました!!」

モルガナ「俺たちの勝利だ!!」

ジョーカー「だな」

クー・フーリン《術》「............ジョーカー、そしてモルガナ」

ジョーカー「ん?」

モルガナ「呼んだか?」

クー・フーリン《術》「お前らの召喚していた奴らは()()()()()なのか?」

 

クー・フーリンの発言に驚くジョーカーとモルガナ。

 

「「!?」」

立香「キャスニキ、それどういうこと?」

クー・フーリン《術》「そのままの意味だよ、お前らが召喚したのはお前ら自身、つまりもう一人の自分を呼び出しているのかって聞いたんだ」

立香「え!?それ本当なの!?」

モルガナ「そうだ、俺たちはもう一人の自分............ペルソナを召喚し、戦うことができるんだ」

クー・フーリン《術》「やっぱりな」

オルガマリー「じゃ、じゃあ!!あなたたちが操っていたのが..........もう一人の自分ってこと!?ありえないわ............」

ジョーカー「あぁ、こんなことは本来ありえないことだからな」

マシュ「ありえない...............こと?」

ジョーカー「俺たちのペルソナ能力は()()()でしか使用することができない。だから現実世界では使えないんだ」

立香「異世界............?」

モルガナ「簡単に言えば『心の世界』だ。『心の世界』に入ったらペルソナ能力を使えるようになるんだよ。ちなみにこの姿は『心の世界』に入ったら自動に変身するシステムなんだ」

立香「何それスゴイ!!」

マシュ「でも,どうして『心の世界』に入るんですか?」

ジョーカー「それは」

 

その時、通信機から突然通信がかかってきた。

 

???『あ、あー,マイクテスマイクテス.................ダー!!元気があれば何でもできる!!』

立香「............何これ?」

マシュ「この声は.................まさか!?」

オルガマリー「キリシュタリア!?生きていたのね!!」

クー・フーリン《術》「でも何でアントニオ猪木なんだよ」

キリシュタリア『あ、聞こえてたのかい?すまない、一度こういうのやってみたくて.................』

モルガナ「オルガマリー殿の知り合いなのか?」

オルガマリー「知り合いも何も、キリシュタリアはカルデアによって選び抜かれたマスターの一人なのよ」

ジョーカー「つまり俺たちと同じ存在というわけか............」

オルガマリー「キリシュタリア、それで今どこにいるの?」

キリシュタリア『赤い大きな橋の近くだ、それよりAチームの他のメンバーは?』

オルガマリー「いえ.................他のメンバーはまだ見つかっていないわ」

キリシュタリア『そうか.................』

オルガマリー「とりあえず、私たちであなたを迎えにいくわ。それまでそこで待ってて』

キリシュタリア『分かった』

 

キリシュタリアがそう言うと、通信が切れてしまった。

 

ジョーカー「それじゃあ、今の目的はキリシュタリアさんと合流すること.................ですね」

オルガマリー「えぇ、それが最優先事項よ」

立香「先輩を迎えにいくのってなんだか任務を遂行しているみたいで面白そう!!」

マシュ「はい、そうですね。先輩」

 

こうして今後の目的が発覚した蓮たちはキリシュタリアのいる場所まで行くことになったのだった。




Aチームは生きていて主人公サイド.................という設定にしました。


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キリシュタリア・ヴォーダイム

立香「すご〜い!!車になったモルガナの乗り心地がめちゃくちゃいい!!」

 

キリシュタリアと合流すべく、車に変身したモルガナに乗り込み移動する蓮たち。

 

マシュ「それにしてもモルガナさんはすごいですね。まさか車に変身できるなんて............」

モルガナ「だろ〜?これが『認知』の力ってことだよ」

オルガマリー「『認知』の力ってすごいわね.................」

 

モルガナの能力に感心するオルガマリー。

 

ジョーカー「ただし、この姿に変身できるのも『心の世界』だけだけどな」

クー・フーリン《術》「また『心の世界』か」

立香「ねぇねぇ蓮くん、何で蓮くんたちは『心の世界』に入ってたの?」

ジョーカー「何って............悪党たちの心の中にあるオタカラを盗んで改心させるため.................かな?」

立香「もしかして蓮くんって.................『心の怪盗団』だったの!?」

ジョーカー「そうだけど」

立香「すごい!!」

マシュ「先輩、『心の怪盗団』とは一体............?」

立香「知らないの!?心の怪盗団は悪い奴らの心を盗んで改心させる怪盗たちなんだよ!!」

マシュ「えぇ!?」

オルガマリー「というかあなた、そんなことをやってたの!?」

ジョーカー「まぁ、成り行きでああなったというか」

 

苦笑しながらそう言う蓮。

立香やマシュはそんな蓮とモルガナをキラキラとした目で見ていた。

 

立香「私............そんなすごい人と一緒にいるんだ!!」

マシュ「まるで現代の英雄ですね!!」

クー・フーリン《術》「へぇ、お前らそんなことをしてたのか」

 


 

大きな橋に到着し、モルガナ車から降りる蓮たち。

全員が降りると、モルガナは元の姿に戻った。

 

ジョーカー「さてと............確かここに............」

マシュ「.................先輩」

立香「..........うん、間違いなくあの人だね」

 

立香とマシュの視線の先にいたのは、何故かパンイチになってるキリシュタリアだった。

 

モルガナ「.................何でパンイチなんだ?」

オルガマリー「私に聞かれても困るわよ!!」

クー・フーリン《術》「あいつ本当にお前の仲間なのか?俺にはただの変人しか見えないが.................」

オルガマリー「か、彼は一応名門魔術師一族の息子よ!!そんな彼がこんなこと............」

モルガナ「()()、なんだな」

立香「あ、キリシュタリア先輩ヒゲダンスしてる」

オルガマリー「.................」

モルガナ「もしかして気づいていないのか?」

ジョーカー「かもしれないな」

立香「おーい!!キリシュタリア先輩〜」

 

立香の声に気づいたのか、蓮たちの元へ向かって行くキリシュタリア。

 

キリシュタリア「やぁ、君たちは私に会うのは初めてだよね。私はキリシュタリア・ヴォーダイム、Aチームのリーダーをしている。よろしく頼む」

立香「私は藤丸立香!!ピチピチのJKです!!」

蓮「俺は雨宮蓮、そしてこっちがモルガナだ」

モルガナ「我輩はモルガナ!!ネコではないぞ!!」

キリシュタリア「喋るネコもどき............うん、なんか面白い♪」

マシュ「キリシュタリアさんがモルガナさんのことを秒で受け入れました!!」

クー・フーリン《術》「いや早すぎんだろ!!」

 

そうわちゃわちゃしていた時、通信が入ってきた。

 

ロマニ『みんな!!無事なら反応してくれ!!』

オルガマリー「ロマニ!?よかった、あなたも無事だったのね............」

ロマニ『所長!?どうして所長がそこに!?』

オルガマリー「私にもさっぱり分からないわ..........」

ロマニ『所長、他に生存者は?』

オルガマリー「私と立香、マシュ、蓮にモルガナ、それから............パンイチのキリシュタリアだけよ」

ロマニ『パンイチのキリシュタリア!?一体何があったんですか所長!?』

オルガマリー「私に聞かれても困るわよ!!」

キリシュタリア「いや、気がついた時にはパンイチになってた。というかこっちの方が楽」

オルガマリー「あなたはこのまま変質者になるつもりなの!?」

ジョーカー「むしろ何でこっちにパンイチで転移したんですか?」

オルガマリー「それよりも、レフは無事なの!?」

ロマニ『そのことなんですが............あの爆発の生存は20人にも達しません、それに......レフ教授のいたところは爆心地に近くて生存確率が....................』

オルガマリー「え.............」

 

ロマニから聞かされた事実に耳を疑うオルガマリー。

 

オルガマリー「嘘よ............そんな.................」

 

そのあまりの衝撃的さにショックを受け、オルガマリーは思わずよろめいた。

 

マシュ「所長!!しっかりしてください!!」

オルガマリー「ははは............私は...どうしたらいいの............」

立香「所長.................」

ジョーカー「............ひとまず今はオルガマリーさんの精神が落ち着くまで待とう」

マシュ「...............そうですね」




どうしよう.................キリシュタリアが変人になってしまった............。


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英霊召喚

ジョーカー「.................落ち着いたか?」

オルガマリー「.................えぇ」

 

あの後オルガマリーは信頼していた人間を失ったからか号泣。

蓮はそのことを咎めることはせず、オルガマリーが落ち着くまで付き添っていた。

 

オルガマリー「私............怖いの.................もう誰も失いたくない.....」

ジョーカー「.................」

オルガマリー「............私みたいな小心者にはみんなを守る力なんてない、私には.................」

ジョーカー「そうやって自分を否定し続けたら自分が自分でなくなりますよ」

オルガマリー「ジョーカー............」

ジョーカー「オルガマリーさんにはオルガマリーさんなりのやり方でみんなを守れると俺は思います」

オルガマリー「............ありがとう」

 

泣き腫らした目で蓮を見つめながらそう言うオルガマリー。

その時、オルガマリーの頭の中に謎の声が響くのと同時に激しい頭痛が襲った。

 

『あなたはいつまで人に甘えるつもりなの?』

オルガマリー「ヴッ!?」

ジョーカー「オルガマリーさん?」

オルガマリー「.................何でもないわ」

 


 

オルガマリー「と言うわけで、戦力確保のために英霊を召喚するわよ!!」

ロマニ『いよっ!!待ってました〜』

ジョーカー「英霊.................召喚?」

オルガマリー「簡単に言えば英雄を召喚するってこと、まぁ本来は別の用途で召喚するんだけどね」

立香「すごい!!じゃあ偉人とかを召喚できるってこと?」

 

目をキラキラさせながら興奮状態でそう言う立香。

 

オルガマリー「そうよ、そして英霊を召喚するのはジョーカー・立香・キリシュタリア............あなたたち三人よ」

ジョーカー「オルガマリーさんは召喚しないのか?」

オルガマリー「私はあなたたちのような選ばれしマスターじゃない、だから召喚しないわ」

マシュ「所長............」

モルガナ「んでどうやって召喚するんだ?」

オルガマリー「ここには英霊に関する触媒がない.................だから聖晶石を使うわよ」

 

そう言ってオルガマリーがポケットから取り出したのは、星のような形をした七色の石だった。

 

立香「綺麗.................」

モルガナ「あ!?これもしかして骸骨を倒したら何故か落ちてたやつか!?」

オルガマリー「えぇ、ちゃんと回収させてもらったわ」

ロマニ『ちゃっかりしてるなぁ............』

立香「はいはい!!私トップバッターやりたい!!」

マシュ「頑張ってください!!先輩!!」

クー・フーリン《術》「頑張れよ〜」

 

召喚陣の中心に聖晶石を置くと召喚陣が光り輝き、そして.................召喚陣の上にいたのは.................

 

アルトリア「問おう、汝がマスターか?」

 

青いドレスと銀色の鎧を纏った少女だった。

 

立香「うわぁ.................」

 

その少女の美しさに、凛々しさに思わず言葉が漏れる立香。

 

ロマニ『あれは............間違いない!!アーサー王伝説に登場する騎士王、アーサー王ことアルトリア・ペンドラゴンだ!!』

ジョーカー「あれが.................アーサー王」

立香「私藤丸立香!!よろしくね、アルトリアちゃん」

アルトリア「えぇ、よろしくお願いします」

クー・フーリン《術》「初手がコイツって............アンタ中々運がいいな」

アルトリア「久しぶりだな、ランサー............ランサー?」

クー・フーリン《術》「悪りぃな、今の俺はキャスターなんだよ」

アルトリア「そうなのか」

キリシュタリア「では次は私だね」

 

キリシュタリアが魔法陣に聖晶石を置くと再び召喚陣が輝きだし、そして.................

 

サマー・カルナ「サーヴァント、バーサーカー、夏の似合う男ことサマー・カルナだ。よろしく頼む」

 

アロハシャツを着た白髪サングラスの男だった。

 

立香「さ、サマー・カルナ...................だと!?」

オルガマリー「................ロマニ」

ロマニ『あ、うん、一応調べたんですけど................モノホンのカルナでした』

オルガマリー「............」

モルガナ「まさかとは思うが.................パンイチだから来たんじゃないか?」

クー・フーリン《術》「あ〜、それはあるかもな」

サマー・カルナ「俺はジリジリと体を照りつける太陽。そして夏の守護者だ。夏を冒涜する奴は誰であろうと抹殺する」

ロマニ『なんか物騒なこと言ってんだけど!?』

キリシュタリア「サマー・カルナ、人類の夏を守るため............人類の歴史を守るために共に戦おう」

サマー・カルナ「あぁ!!」

マシュ「ドクター!!あの二人、意気投合してます!!」

立香「あれぞ夏だよね.................」

ジョーカー「いやどこに夏要素が?」

 

そしていよいよ、蓮の番がやってきた。

 

モルガナ「次はジョーカーの番だな!!」

立香「頑張れ〜!!」

オルガマリー「............ジョーカー」

ジョーカー「ん?」

オルガマリー「その.............頑張って」

ジョーカー「............そのつもりだ」

 

蓮が召喚陣に聖晶石を置くと、召喚陣が立香、キリシュタリアの時よりも激しく光り輝いた。

 

オルガマリー「こ、これは.................!?」

立香「もしかしてSSR!?」

 

光が消え、召喚陣の上に立っていたのは.................上半身にサメの刺青が彫られた上半身裸の青い髪の男だった。

 

鮫男「よぉ............アンタが俺のマスターか?」

ジョーカー「............お前は?」

鮫男「俺か?俺はテメェら人間が生み出した()()()()っつうやつが原因で歪んじまったただの鮫だ。まぁ............気軽に鮫男でも呼んでくれ」

ジョーカー「鮫............?」

ロマニ『蓮くん!!そのサーヴァントはいわゆる概念の集合体。人間が鮫に対して持っている概念がサーヴァント化したものだ!!』

立香「それって鮫=人を襲う恐怖の怪物的なイメージのこと?」

ロマニ『そう、だからそのサーヴァント極めてイレギュラーな存在なんだよ』

マシュ「つまり人間が鮫というもののイメージを勝手に作った結果、鮫男さんというサーヴァントが生まれた............というわけですか?」

ロマニ『そういうことになるね』

オルガマリー「初っ端からそんなサーヴァントを呼び出すなんて........」

モルガナ「ジョーカーは怪盗団の切り札兼トリックスターだからな!!」

オルガマリー「でも、これで戦力は確保できたわ。召喚したサーヴァントたちの力があればここを切り抜けられるかもしれないわ」

アルトリア「えぇ、戦闘は私たちに任せてください」

サマー・カルナ「全ては夏を守るために!!」

鮫男「あぁ............俺たちに任せとけ....」




サマー・カルナ
【クラス】バーサーカー
サマー因子によって夏を守りし守護者、サマーサーヴァントと化したサーヴァント。
自分のことを『ジリジリと体を照りつける太陽』と発言していて、夏を侮辱しようものなら問答無用で攻撃する。

鮫男
【クラス】アサシン
数々のサメ映画が原因で人間の魂に刻み込まれてしまったサメ=人を襲う恐怖の怪物というイメージ、つまりは概念の集合体。
言ってみれば無辜の怪物のようなもので、本人そのイメージそのものをとても嫌がっている。


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黒き騎士王

英霊召喚の後、マシュはキャスニキことクー・フーリンに特訓をつけられ、宝具の使い方をなんとかマスターした。

そして.................今、蓮たちはとある洞窟に来ている。

理由は簡単、大聖杯を手に入れるためである。

しかしそう簡単に手に入れられるはずはなく、蓮たちの前にアーチャーが現れた。

 

アーチャー「.................来たか」

クー・フーリン《術》「アーチャー、お前が番犬になってるなんてな。笑えるぜ」

アルトリア「あなた、どこかで............?」

アーチャー「............おい、何故騎士王がこんなところにいるんだ?」

アルトリア「私は立香のサーヴァント、一緒に来るのは当然だ」

アーチャー「.................なるほど、なら死ね」

 

アーチャーはそう言うと立香へ向かって攻撃しようとした、が、サマー・カルナによってその攻撃は防がれてしまう。

 

立香「ナイスタイミング!!」

カルナ「Hay Hay!!中々いい攻撃だな。どうだ?俺と同じサマーサーヴァントにならないか?」

アーチャー「はっ、サマーサーヴァントだと............そんなものには興味はない」

カルナ「そうか............ならば夏の業火に焼かれて死ね!!」

キリシュタリア「みんなは先に行っててくれ、ここは私とサマー・カルナがなんとかする」

鮫男「てな感じで俺ら頑張ってくるわ〜」

ジョーカー「分かった!!」

立香「キリシュタリア先輩、サマー・カルナ、鮫男、キャスニキ、負けないでね!!」

 

そう言うと、蓮たちは洞窟の奥へ進んでいった。

 


 

洞窟の奥へ進み、大聖杯の前までやって来た蓮たち。

だが、蓮たちの前に現れたのは............

 

ジョーカー「!?」

立香「嘘............」

モルガナ「おいおい、マジか!!」

 

黒い鎧に冷たい目のもう一人のアルトリアだった。

 

アルトリア「あれは............私?」

黒アルトリア「..........まさかここで私と出会うとはな」

ロマニ『みんな気をつけろ!!あれはアルトリアの黒化した姿。つまりはアルトリアの負の側面が具現化したような存在だ!!だから骸骨たちとは比べ物にならないぐらい強いぞ!!』

立香「あれがアルトリアちゃんの負の側面............?」

ジョーカー「シャドウのようなもの............か」

黒アルトリア「まぁいい、全員まとめて殺してやる」

オルガマリー「来るわよ!!」

 

オルガマリーがそう言った直後、黒アルトリアはアルトリアに一気に近づき攻撃する。

アルトリアは咄嗟に剣で防御したが、吹き飛ばされてしまった。

 

立香「アルトリアちゃん!!大丈夫?」

アルトリア「これぐらい何ともありません!!」

ジョーカー「アルセーヌ!!」

 

ペルソナを呼び出した蓮はアルセーヌで黒アルトリアに攻撃した。

 

黒アルトリア「ぐっ............」

オルガマリー「攻撃が効いてる!!やっぱりサーヴァントもペルソナの攻撃を受けるのね!!」

立香「行けっ!!アルトリアちゃん!!」

アルトリア「はぁぁぁ!!」

 

黒アルトリアに攻撃するアルトリア。

お互い一歩も譲らない激しい剣と剣のぶつかり合いに立香は目を奪われていた。

 

立香「すごい............これがサーヴァントの戦いなんだ..........」

マシュ「やぁ!!」

 

続けざまに攻撃を与えようとするマシュ。

しかし、黒アルトリアはそんなマシュを蹴り飛ばした。

 

マシュ「ぐはっ!?」

黒アルトリア「ふん.................数で押し切ろうとしたか?」

アルトリア「貴様............」

黒アルトリア「私はお前....お前は私だ............いくら否定しようとも私は存在する............」

アルトリア「黙れ!!」

 

そう言うと、黒アルトリアに強力な一撃を与えるアルトリア。

その直後、黒アルトリアに大きな先が生まれアルセーヌが黒アルトリアに攻撃した。

 

黒アルトリア「ぐぁ.......!?」

オルガマリー「その調子よ!!アルトリア!!ジョーカー!!」

黒アルトリア「ふふふ.................いいぞ!!もっと私を否定しろ!!」

ジョーカー(何だ、この感じ.........まるであの黒いアルトリアをアルトリア自身が否定することを喜んでいるような............)

 

レンがそう思った時、黒アルトリアはある言葉を発した。

 

黒アルトリア「普通の女の子になりたい」

アルトリア「!?」

黒アルトリア「それがお前の一番の願いだろう?」

アルトリア「ち、ちが」

黒アルトリア「本当は国王なんかになりたくなかった。戦いたくなかった。みんなと普通の女の子としてワイワイしたかった..........」

アルトリア「............やめろ」

黒アルトリア「でも、お前は王として生きるための不要なものとしてこの気持ちを切り捨てた............」

アルトリア「やめろ」

黒アルトリア「だが私には分かる!!お前が本当は英雄になりたくなかったことを!!」

アルトリア「やめろ!!お前に何が分かる............」

黒アルトリア「さっきも言ったはずだ............私はお前、お前は私なんだ.................お前の考えてることは全て分かる............もう正直になれ............そうすればお前は楽になる..........」

アルトリア「黙れ!!お前は..........お前は............」

 

アルトリア「私なんかじゃない!!

 

そうアルトリアが叫んだ瞬間、黒アルトリアを黒いモヤが包み、そして............巨大な怪物となった。

 

アルトリアの影「我は影............真なる我.................これで私は............本物になれる.................」




と言うわけで、ペルソナ4要素を入れてみました〜。
うん、なんか書いてる途中で4の要素を入れてみたら良くない?
てなことでラストにアルトリアの影をぶっ込みました。
後悔はしていない。


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VSアルトリアの影

モルガナ「おいおい............何で現実世界にシャドウがいるんだよ!?」

オルガマリー「シャドウ?それがあの怪物の名前なの?」

モルガナ「あぁ、シャドウは元々心の中にいる存在する闇、簡単に言えば自分自身が認めたくないもう一人の自分で、自分自身がシャドウを否定すればするほどシャドウは強くなるんだ!!」

ロマニ『何だって!?』

立香「じゃああの怪物を倒せばいいんだね!!」

モルガナ「シャドウを倒す唯一の方法はシャドウを受け入れること、そうすればシャドウを倒すことができる!!」

アルトリア「奴を............受け入れる.................!?」

ジョーカー「とにかく、アルトリアがシャドウを受け入れられるまで俺たちだけで戦うぞ!!」

マシュ「はい!!」

モルガナ「ゾロ!!」

 

ペルソナを召喚したモルガナはアルトリアの影に攻撃した。

 

アルトリアの影「ぐっ!?」

マシュ「はぁぁぁ!!」

 

続けざまにアルトリアの影を攻撃しようとするマシュ。

しかし、アルトリアの影はマシュを手で薙ぎ払った。

 

マシュ「きゃあ!?」

アルトリアの影「どうして............私は............ただの女の子なのに.......」

立香「これって.................」

モルガナ「アルトリアの本音だ!!」

アルトリアの影「嫌だよ............もう戦いたくない.................何で私は王様になるしかなかったの?誰か............誰か............教えてぇぇぇ!!」

ジョーカー「来るぞ!!」

 

蓮たちに向けて大量の剣を飛ばすアルトリアの影。

 

ジョーカー(くそっ!!あんな大量の剣は躱しきれない!!)

マシュ「私に任せてください!!」

立香「やれる?マシュ」

マシュ「はい!!宝具、展開します!!」

 

疑似展開(ロード) 人理の礎(カルデアス)!!

 

そう言うとマシュの盾から結界のようなものが出され、剣を弾き返した。

 

ジョーカー「これがマシュの力............」

モルガナ「さすがマシュ殿だ!!」

オルガマリー「これなら!!」

 

弾き返された剣は全部もれなくアルトリアの影に当たり、アルトリアの影は悲鳴を上げた。

 

アルトリアの影「いやぁぁぁぁぁ!?」

ジョーカー「今だ!!総攻撃を仕掛けるぞ!!」

モルガナ「オルガマリー殿やマシュ殿、立香殿にいいところを見せなければ!!」

 

アルトリアの影に対し総攻撃を仕掛ける蓮とモルガナ。

その攻撃が急所に入ったのか、アルトリアの影は元の黒アルトリアの姿に戻った。

 

黒アルトリア「私.................恋もしたかった、おしゃれもしたかった、私............私.................」

アルトリア「.................私は王です。しかし、その前に一人の女の子でした」

 

アルトリアの影に語りかけるように話すアルトリア。

 

立香「アルトリアちゃん............」

アルトリア「王として戦いの最前線に出た時、私は女の子としての私を捨て、王として生きることを選んだ。例えそれが本心だったとしても.................」

黒アルトリア「.................」

アルトリア「今まで見て見ぬふりをしてごめんなさい。私は私、あなたはあなた、これからはずっと一緒です」

黒アルトリア「うん....ありが............とう」

 

涙を流しながら黒アルトリアはそう言うと、光の粒子となってアルトリアを包んだ。

すると青いドレス姿から一変、青と金のエクスカリバーカラーのハイレグ型のボディースーツに変わっているのと同時に上空にはエクスカリバーカラーの女性型ペルソナがいた。

 

アルトリア「これは.................」

モルガナ「すごい!!アルトリア殿がペルソナに目覚めた!!」

立香「アルトリアちゃんカッコいい〜」

アルトリア「これが............私..........?............ゔっ」

 

突然頭を押さえながら倒れかけるアルトリア。

 

立香「アルトリアちゃん!?」

ジョーカー「ペルソナに目覚めた直後は体力を大幅に消耗するんだ。だからあまり無理をしない方がいい」

アルトリア「分かった.................」

ロマニ『ちょっ、ちょっと待って!?この反応は.................!?』

オルガマリー「ロマニ、どうかしたの?」

ロマニ「立香ちゃん、蓮くん、落ち着いて聞いてくれ、今その場にいるアルトリアが.................人間になっているんだ!!」

蓮たち《え?えぇ!?》

 

衝撃の事実に驚きの声を上げる蓮たち。

 

オルガマリー「どういうこと!?なんでサーヴァントが人間になっているのよ!!」

モルガナ「.................まさか!?」

マシュ「モルガナさん、もしかして何か知ってるんですか?」

モルガナ「あくまでこれは俺の仮説だが.................ペルソナが覚醒するってことは新しい自分になる。つまり、アルトリアは人間として()()したんだと思う」

立香「て、転生!?」

ジョーカー「確かに.................そうと言いようがない」

アルトリア「私が.................人間に..........?」

立香「人間に転生したってことは.................アルトリアちゃんと友達になれるってことだよね!!」

アルトリア「....えぇ、そうですね」

 

アルトリアは微笑みながらそう言った。

 

マシュ「こんなことが起きるなんて.................」

ジョーカー「となると............」

モルガナ「コードネームを付けないとな」

アルトリア「コードネーム?」

モルガナ「ペルソナに覚醒したやつはとりあえずコードネームをつけるっていうのが俺たち『心の怪盗団』のルールなのさ!!」

立香「はいは〜い!!私いい名前思いついちゃった!!アルトリアちゃんって騎士王だから.................『ナイト』とかはどう?」

アルトリア「ナイト............」

ジョーカー「いい名前なんじゃないか?」

モルガナ「我輩もそう思う!!」

マシュ「私も賛成です」

オルガマリー「私もよ」

ジョーカー「じゃあ『ナイト』って名前でいいか?」

アルトリア「あぁ、構わない」

 

こうして、新たなペルソナ使いが増えたのだった。




【ペルソナ】エクスカリバー
【アルカナ】正義
【属性】雷撃
騎士王が使っていたとされる伝説の剣。
アルトリアがアルトリアの影を受け入れたため、ペルソナが覚醒した。


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オルガマリー覚醒

クー・フーリン《術》「おーい、お前ら〜」

立香「あ!!キャスニキ!!みんな!!」

ジョーカー「無事だったのか!!」

鮫男「こっちは終わったぜぇ」

サマー・カルナ「骨のない敵だったな」

キリシュタリア「あれ?アルトリアの姿が違うような.................」

立香「ふふふ............実はアルトリアちゃんはペルソナに目覚めたの!!」

キリシュタリア「ペルソナ?」

クー・フーリン《術》「もう一人の自分だとよ」

キリシュタリア「もう一人の............自分?」

オルガマリー「それともう一つ、アルトリアが人間に転生したわ」

「「「「!?」」」」

 

アルトリアが人間になったという事実に驚くキリシュタリアたち。

 

鮫男「それもペルソナに関係しているのか?」

オルガマリー「えぇ、恐らくはね」

アルトリア「今の私はナイト、ただのペルソナ使いだ」

立香「でもマシュとカッコよかったよ〜!!」

マシュ「えへへ.................」

???「ペルソナ.................とても興味深い能力だ」

ジョーカー「誰だ!!」

 

声の方へ向くと、そこには驚きの人物がいた。

 

オルガマリー「レ..........フ?」

マシュ「レフ教授!?生きていたんですね!!」

レフ「ふん、まさか()()()()となって特異点にレイシフトするとは...........」

オルガマリー「残留............思念?」

レフ「気付いていないのか?お前はもうすでに()()()()()。いや、私が()()()というべきかな?」

オルガマリー「え.......?」

立香「そんな...........」

レフ「それにこれを見たまえ」

 

そう言ってレフが出したのは.................赤く染まったカルデアスだった。

 

オルガマリー「嘘.................カルデアスが............」

レフ「そりゃあそうだろう!!何せ人類の歴史は()()されたのだからな」

ジョーカー「焼却............?」

オルガマリー「............人類の歴史が消え去ったってことよ」

モルガナ「なんだと!?」

オルガマリー「どうして............どうしてこんなことをしたの!!」

レフ「どうしてだって............そんなの決まっているだろう?私が()()、いや、()()()()()()()()だからだよ」

オルガマリー「悪魔............ですって!?」

ロマニ『しかもフラウロスはソロモンが封印した72の悪魔の一人だぞ!!なんでそんな奴がカルデアに!?』

レフ「そんなことを私が教えるとでも?」

ロマニ『ぐっ.................』

レフ「私の正体に気づかず信用するとは............全くもって愚かなで馬鹿な女だよ」

オルガマリー「嘘............嘘よ..........」

レフ「お前のような阿呆は死んで当然だからな」

 

笑いながらそう言うレフ。

その言葉に蓮はピクリと反応した。

 

ジョーカー「死んで当然な人間がいるはずがないだろ」

レフ「.................何だと?」

ジョーカー「彼女は死んで当然な人間じゃない!!生きる資格を持った人間だ!!」

立香「そうだよ!!所長は厳しいけど優しい人なんだよ!!」

マシュ「それに私の宝具に名前をつけてくれました!!あんなにいい人はいません!!」

オルガマリー「蓮、藤丸立香、マシュ.......」

キリシュタリア「ね、彼女は死ぬべき人間じゃないだろう?」

レフ「貴様ら.................」

オルガマリー「.................何だか私、腹が立ってきたわ。レフのこともそうだけど、レフの本性に気づかなかった私自身にもイライラしてきた!!レフ・ライノール、いえ、フラウロス!!あなただけは私が絶対に倒してやるんだから!!」

 

『その言葉、待っていたわ』

 

オルガマリー「ゔっ............!?」

 

突如謎の声が頭に響くのと同時に激しい頭痛に襲われるオルガマリー。

 

『あなたは本当に愚か。人に甘えてばかりでその人間の本性に気づかない大馬鹿者』

 

オルガマリー「ゔぅ............あ..........あ.......」

マシュ「所長!?」

ジョーカー「これは............まさかペルソナに目覚めかけてるのか!?」

立香「え!?どういうこと!?」

モルガナ「自分を受け入れことはペルソナの覚醒方法のうちの一つ、ペルソナに覚醒する方法なんていくらでもある!!オルガマリー殿の場合、自分自身の中にある『反逆の心』が目覚めかけているんだ!!」

 

『そんな自分とはもう離別しなさい、なぜならあなたは............今日から反逆者となるのだから』

 

オルガマリー「いいわ.................やってやろうじゃない!!」

 

そういうのと同時にオルガマリーの顔にオレンジ色の仮面が現れた。

 

レフ「!?」

 

『我は汝、汝は我.................空に輝く星のように美しく輝きましょう!!』

 

オルガマリー「力を貸して...........ハヤブサ!!」

 

流血と共に仮面を剥がすオルガマリー。

そしてオルガマリーは青白い炎に包まれ、オレンジと黒のライダースーツの怪盗服姿に変わっていて、空中には太陽光パネルの羽に右腕がビーム砲のようなものを持ったオレンジのボディーカラーの機械的な姿のペルソナがいた。

 

レフ「くそっ!?どうなっているんだ!?」

オルガマリー「フラウロス!!これが奇跡の力ってことよ!!」

 

そう言うとオルガマリーのペルソナ、ハヤブサはレフ目掛けてビーム砲を発射した。

 

レフ「ギャアアア!?」

 

ビーム砲が直撃したレフ............フラウロスは断末魔をあげながら死亡した。

 

立香「やった!!レフを倒した!!」

クー・フーリン《術》「へぇ、あの嬢ちゃんやるじゃねぇか」

アルトリア「すごい威力ですね............」

マシュ「所長、カッコいいです!!」

鮫男「これがペルソナ............」

サマー・カルナ「なかなかHOTな力だな」

ロマニ『こ、これは.................!?』

キリシュタリア「ロマニ、どうかしたのか?」

ロマニ『所長!!あなた人間に戻ってますよ!!しかもレイシフト適正ありというおまけ付き!!』

オルガマリー「え............?」

ジョーカー「そうか!!ペルソナに覚醒したアルトリアはサーヴァントは英霊、そしてオルガマリーさんは残留思念!!つまり!!」

ロマニ『アルトリアの時と同じく人間に転生したってことか!!」

オルガマリー「じゃ、じゃあ............私............」

 

そう言いかけた時、オルガマリーは倒れかけた。

 

マシュ「所長!!」

モルガナ「オルガマリー殿はペルソナに目覚めたばかり、だから体力を消費したのかもしれない」

クー・フーリン《術》「スカッとしたぜ、嬢ちゃん」

オルガマリー「............ジョーカー」

ジョーカー「ん?」

オルガマリー「あなたのおかげで私は強くなれた............ありがとう」

ジョーカー「いいんですよ、それに俺は事実を言っただけですし」

オルガマリー「............あなたらしいわね」

???「全く............あんな小娘にやられるとは.................」

蓮たち《!?》

 

突然、フラウロスに立っていた場所に褐色白髪の男が現れた。

その瞬間、その男から強力な威圧的なオーラが放たれた。

 

ロマニ『そんな.................まさか!?』

???「久しいな、ロマニ・アーキマン。いや.................()()()()()()()よ」

立香「何............あの人..........」

キリシュタリア「と言うか今ドクターのことをソロモンと言わなかったか!?」

鮫男「.................お前は?」

???「我が名は()()()()()!!人類悪にしてソロモン72柱の魔神たちの集合体なり!!」




【ペルソナ】ハヤブサ
【アルカナ】星
【属性】火炎系
かつて宇宙に旅し、小惑星の砂を採取するというミッションを達成した宇宙探査機。
オルガマリーの覚悟と共鳴して覚醒した。

ちなみにオルガマリーのコードネームは『ファルコン』です。


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ある魔術王の最後

オルガマリー「人類悪ですって!?」

 

目の前にいる男、ゲーティアの発言に驚くオルガマリー。

 

ジョーカー「オルガマリーさん、知っているんですか?」

オルガマリー「...................人間の獣性によって生み出された7つの大災害であり、人類と人類の文明を滅ぼす破滅の化身。それが人類悪よ」

モルガナ「つまり俺たちの敵ってことだな」

オルガマリー「ただ人類悪に対抗できるのは各クラスの頂点に立つサーヴァント、冠位(グランド)クラスのサーヴァントしかいないの」

立香「じゃああいつを倒せないってこと!?」

オルガマリー「............えぇ」

ゲーティア「もう一人の自分、ペルソナ........................か、中々面白いものを見させてもらった。だが.................貴様らはここで終わりだ」

 

蓮たちにゲーティアが攻撃を仕掛けようとしたその時

 

ロマニ「そうはさせない!!」

 

突然カルデアにいたはずのロマニ・アーキマンが現れたのだ。

 

立香「ドクター!?」

マシュ「どうしてここに!?」

ゲーティア「やはり来たか、ソロモンよ」

キリシュタリア「ゲーティア、君に聞きたいことがある」

ゲーティア「何だ?」

キリシュタリア「お前はロマニのことを魔術王ソロモンと言った。ゲーティア、君はロマニの正体を知っているのか?」

 

そうキリシュタリアが訪ねた時、ゲーティアは衝撃の言葉を発した。

 

ゲーティア「あぁ、知っているとも、何せロマニ・アーキマンの正体は.................我らを生み出したグランドキャスターの一人、ソロモンなのだからな」

キリシュタリア「何だと!?」

オルガマリー「嘘............」

ジョーカー「オルガマリーさん、魔術王ソロモンとは一体誰なんですか?」

オルガマリー「.................魔術の始まりとも言える人物であり、彼の死によって神秘そのものが衰退していったのよ」

立香「え!?じゃあすごい人じゃん!!」

マシュ「でも、どうして............」

ゲーティア「コイツはな、人間として生きたいがために自らサーヴァントであることをやめた愚かな英霊なのだよ」

サマー・カルナ「なるほど、実にcoolな男だ」

鮫男「人間として生きたいがためにサーヴァントをやめた男............お前、面白い奴だなぁ」

アルトリア「それもまた彼の決めた運命、それをなぜ愚かと呼ぶのですか?」

ゲーティア「ふん............どうとでもいえ、だが............まさかお前自身が来るとはな」

ロマニ「ゲーティア.................僕が生み出した存在にして人理焼却の真犯人よ.................こうなったのは全て僕の責任だ。だから僕自身でけりをつける.................」

 

そう言うと、一歩一歩ゲーティアに近づくロマニ。

 

オルガマリー「ロマニ?あなた何を言って.................」

ロマニ「所長、キリシュタリア、マシュ............そして藤丸ちゃんに蓮。カルデアのこと............頼んだよ」

 

その瞬間、ロマニは走り出し.................ゲーティアに抱きついた。

そしてロマニが抱きつくのと同時にゲーティアとロマニは空中に浮き.........赤く染まったカルデアスの方へ引き寄せられていた。

 

キリシュタリア「くそっ!!そういうことか!!」

立香「キリシュタリア先輩、何か分かったんですか!!」

キリシュタリア「ロマニは............ゲーティアもろともカルデアスに突っ込むつもりだ!!」

蓮たち《!?》

 

ロマニの行動の真意に信じられないという顔をする蓮たち。

 

オルガマリー「嘘でしょ...........」

マシュ「ドクター!!戻ってきてください!!」

クー・フーリン《術》「チッ、あの野郎.................自分を犠牲にするつもりで............」

立香「なんで............なんでドクターが死ななきゃならないの!!」

 

口々にそう叫ぶオルガマリーたち。

そんな声が聞こえたのか、ロマニは蓮たちの方へ向くと.................ニコリと笑った。

 

ロマニ「これは僕自身の落とし前、だから君たちを巻き込むわけにはいかないんだ」

マシュ「でも!!」

ロマニ「マシュ、君なら大丈夫。僕がいなくても君ならきっとサーヴァントとして頑張っていける。だって.................君には仲間がいるんだから」

ゲーティア「くそっ!!離せ!!」

ロマニ「所長............今までありがとうございました」

オルガマリー「ロマニ.................あなたはいい医者だったわ!!絶対に忘れないから!!」

ロマニ「藤丸ちゃん、蓮くん、マシュや所長のこと............頼んだよ」

立香「分かった!!マシュのこと、絶対に守ってみせるから!!」

 

泣きながらそう言う立香。

 

ジョーカー「あぁ、任せておけ」

ゲーティア「おい..........やめろ..........やめろぉぉぉぉ!!!!」

ロマニ「みんな.................僕を一人の人間として接してくれて..........ありがとう」

 

そう笑顔で言った後、ロマニ・アーキマンとゲーティアはカルデアスの中に飲み込まれたのだった。

 

オルガマリー「うっ............うっ............ロマニ.................」

アルトリア「ロマニ・アーキマン、あなたは本当に勇気ある英雄でした.................」

鮫男「............死なば諸共精神で逝くんじゃねぇよ」

立香「.................みんな!!ドクターは私たちにカルデアのことを任された。だからドクターの分まで頑張ろう!!」

ジョーカー「............そうだな」

モルガナ「そのために我輩たちはいるんだからな!!」

サマー・カルナ「あぁ!!」

キリシュタリア「ロマニのためにも頑張らないとロマニに怒られてしまうかもしれないしね」

 

こうして、蓮たちはロマニへの想いを胸に人理修復の戦いに身を投じるのだった。




序盤でロマニが死んじゃう展開にしちゃったけど............後悔はしていない!!


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召喚タイム
英霊召喚 アルトリア編


炎で染まっていた特異点、冬木から帰還した蓮たち。

アルトリアが人間に転生したこと、オルガマリーがペルソナに覚醒したこと、そして............ロマニがゲーティアを道連れにしたこと。

これらのことはカルデアの職員たちに改めて戦う覚悟を決める出来事となった。

 


 

立香「アルトリアちゃ〜ん」

アルトリア「は〜い」

 

立香に呼ばれ、やって来たのは蓮と立香と同じ制服を着たアルトリアだった。

 

蓮「可愛いな」

マシュ「ですね」

モルガナ「アルトリア殿、とっても似合ってるぞ」

アルトリア「............ありがとう」

 

モルガナに褒められて嬉しそうにするアルトリア。

 

立香「それで所長、今から何をするの?」

オルガマリー「何って............戦力確保のためにサーヴァントを召喚するに決まってるでしょ?」

立香「てことは............新しい仲間が増えるってこと!!」

オルガマリー「そういうこと、ちなみにマスター適正のあるアルトリアにもサーヴァントを召喚してもらうわよ」

アルトリア「私も............ですか?」

キリシュタリア「いいんじゃないか?マスターが増えれば戦力が増えるってことだし」

鮫男「俺も賛成〜」

サマー・カルナ「俺も異議はないぞ」

オルガマリー「というわけで、まず誰から召喚する?」

アルトリア「私から行きます」

立香「アルトリアちゃん頑張れ!!」

 

召喚陣に聖晶石を置くと、召喚陣は光り輝いた。

 

スタッフ1「霊基パターン.................エクストラクラスです!!」

マシュ「いきなりエクストラクラスですか!?」

立香「いっけぇ!!アルトリアちゃん!!」

 

光が収まるとそこにいたのは.................緑色の髪の毛に黒い服を着た少女だった。

 

ヴォイニッチ「ヤッホー!!私の名前はヴォイニッチ手稿、クラスはフォーリナー!!世界で最も有名な奇書だよ!!私のことはニッチって呼んでね!!」

オルガマリー「ヴォイニッチ手稿ですって!?」 

蓮「オルガマリーさん、知っているんですか?」

オルガマリー「知ってるも何も、ヴォイニッチ手稿は世界でもっと有名な奇書!!その内容は地球上に存在しない言語や植物などが描かれていて未だに多くの謎を残している本なのよ!!」

立香「そんなにすごいサーヴァントだったの!?」

ヴォイニッチ「ふふん!!そうでしょそうでしょ?」

アルトリア「ニッチ............人理を守るために力を貸してほしい」

ヴォイニッチ「うん、いいよ。だって私は人間によって生み出された存在、人によって生み出されたのなら人を守るのが私の役目だもん!!」

キリシュタリア「それでどうする?もう一回召喚するかい?」

アルトリア「えぇ、戦力はなるべく多めの方がいいですしね」

 

再び召喚陣に聖晶石を置くと召喚陣はまた光り輝き、そして.................紫の鎧を見に纏った騎士が現れた。

 

ランスロット《剣》「サーヴァント、セイバー、ランスロット。参上致し............え?」

アルトリア「ランスロット............!?」

マシュ「あれが円卓の騎士、ランスロット...................」

立香「男前だ〜」

蓮「でも、確かランスロットってアルトリアを.................」

ランスロット《剣》「王............なのですか?」

アルトリア「............そうだ、私の名前はアルトリア・ペンドラゴン。かつて円卓の騎士を束ねた騎士王、だが今の私は英霊ではない、今の私はペルソナ使いであり、サーヴァントたちを使役するマスターであり.........そして人間だ」

ランスロット《剣》「........王よ、私は.................私は.................」

アルトリア「確かにあなたは私を裏切った。でも.................たとえ裏切ったとしてもあなたは私の騎士団の1人、だからもう自分を責めないでほしい」

ランスロット《剣》「王...............」

 

人目も憚らず、男泣きをするランスロット。

それは、長い間彼が抱えていた重荷から解放された瞬間だった。

 

鮫男「アンタがランスロットかぁ.................男前でマジでムカつく」

ランスロット《剣》「.................君は?」

鮫男「俺?俺は鮫男、人間が勝手に作り出したイメージが具現化した存在だよ」

サマー・カルナ「そして俺は夏の守護者サマー・カルナだ」

鮫男「何勝手に会話に乱入したんだこの夏狂いが!!」

サマー・カルナ「それは夏に対する侮辱か?」

鮫男「あぁそうだ!!」

サマー・カルナ「そうか............ならば真夏の太陽の火に焼かれて死ね!!」

モルガナ「おい!!なんでそこで喧嘩を始めるんだよ!!」

蓮「鮫男、とりあえず落ち着け」

 

一連の会話の流れにポカーンとするランスロット。

 

アルトリア「すまない、あんな感じだが頼りになる仲間なんだ」

ランスロット《剣》「頼りになる仲間.................ですか」

立香「もちろん!!ランスロットも頼りになる仲間だよ!!」

マシュ「はい!!」

ランスロット《剣》「私が.................頼りになる仲間..........」

 

その言葉に顔が明るくなるランスロット。

 

ランスロット《剣》「このランスロット!!カルデアの一員として頑張らせていただきます!!」




ヴォイニッチ手稿
【クラス】フォーリナー
ロジャー・ベーコンによって作られたとされる本であり、世界にその名を轟かせる奇書。
本の内容は未知の言語と植物などで構成されていて、これまで大勢の学者たちがこの本に挑んだが、誰一人としてこの本の描かれている言語や植物を解読できなかった。


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英霊召喚 キリシュタリア編

アルトリアの番が終わり、次はキリシュタリアの番が来た。

 

立香「今度はどんなサーヴァントなのかな?」

蓮「また変なサーヴァントが来なければいいが............」

サマー・カルナ「俺は変ではないぞ、少しHOTでcoolなだけだ」

ランスロット《剣》「HOT............cool?」

アルトリア「気にするなランスロット、あれが彼の平常運転なのだ」

鮫男「夏の暑さで頭がイカれたんじゃねえか?」

サマー・カルナ「いや、俺はイカれてなどいない。夏の暑さに身を任せた結果、サマーサーヴァントとして生まれ変わっただけだ」

鮫男「やっぱイカれてんじゃねえか」

 

キリシュタリアが召喚陣に聖晶石を置くと、召喚陣は光り輝いた。

 

スタッフ1「霊基クラスは............ランサーです!!」

オルガマリー「ランサー!!ってことは槍使いね」

 

光が収まると、そこにいたのは白とパステルカラーを基調したうさぎをモチーフにした服と日傘を持った着た幼い少女だった。

 

モードレッド・イースター・リリィ「えっと............初めまして、イースターを守りし守護者、モードレッド・イースター・リリィです。よ、よろしくお願いします!!」

 

ペコリと頭を下げるモードレッド・イースター・リリィ。

 

アルトリア「は............はぁ!?」

 

衝撃的なサーヴァントが召喚されたことに思わず叫んでしまったアルトリア。

一方ランスロットは............

 

ランスロット《剣》「............アレもアレでアリだな」

 

と、納得していた。

 

モードレッド・イースター・リリィ「お、お久しぶりです。父上........」

アルトリア「はぅっ!?」

オルガマリー「アルトリアが(精神的に)ダイレクトアタックされた!?」

ランスロット《剣》「なるほど、乙女になったモードレッド............うん、いけるな」

モルガナ「いや何が!?」

蓮「やっぱりこうなったか.................」

キリシュタリア「これからよろしく頼むよ、モードレッド・イースター・リリィ」

モードレッド・イースター・リリィ「はい♪モードレッド・イースター・リリィ、頑張ります!!」

立香「それじゃあどんどんいってみよう!!」

キリシュタリア「おー!!」

 

再び聖晶石を召喚陣に置き、サーヴァントの召喚を始めるキリシュタリア。

そして次に召喚陣に現れたのは.................

 

ギルガメッシュ・サンタ「フハハハハ!!我はギルガメッシュ・サンタ!!さぁ!!我のプレゼントを受け取るがよい!!」 

 

金髪のサンタクロースだった。

 

立香「今度はサンタだ!!」

蓮「何故にサンタ!?」

モルガナ「なぁオルガマリー殿、ひょっとしてキリシュタリアは変なサーヴァントを呼び寄せる体質なんじゃ.................」

オルガマリー「............かもしれないわね」

ギルガメッシュ・サンタ「お前が我のマスターか?」

キリシュタリア「あぁ、そうだ」

ギルガメッシュ・サンタ「大体の事情は分かった。人理のため、そしてクリスマスのために貴様に力を貸してやろう!!」

マシュ「あ、クリスマス前提なんですね」

立香「まぁサンタだしね」

キリシュタリア「キリシュタリア、ラスト一回行きま〜す!!」

蓮「.................立香、キリシュタリアさんにガンダムを見せたのか?」

立香「うん、そうだよ」

 

キリシュタリアは聖晶石を以下略。

そして召喚陣に現れたのは.................

 

ジョン・ゲイシー「ふふふ.................まさか僕がサーヴァントとして召喚されるなんてね.................」

 

ピエロ姿の男だった。

 

キリシュタリア「君は?」

ジョン・ゲイシー「僕?僕はジョン・ゲイシー、クラスはキラー(殺人鬼)。キラークラウン.................と言えば分かるよね?」

立香「ジョン・ゲイシー!?」

オルガマリー「どうしてあのシリアルキラーがサーヴァントになってるのよ!!」

ジョン・ゲイシー「それは僕自身も聞きたいよ、出来ることなら地獄の業火で焼かれたかったけど.................可愛い男の子たちがいるとならば話は違うけどね」

 

蓮とサマー・カルナ、キリシュタリアを見つめながらそう言うジョン・ゲイシー。

 

蓮「今悪寒がしたような気が............」

サマー・カルナ「............どうやらお前には真夏の太陽の火でバーベキューされるのがお似合いらしい」

ジョン・ゲイシー「ハハハ!!僕もバーベキューは好きだよ。でも.................どちらかと言えば僕はフライドチキン派なんだ」

ランスロット《剣》「フライドチキン?それは美味いのか?」

立香「衣がサクサクしてて中はジューシーな鶏肉料理だよ!!」

アルトリア「じゅるり.................」

蓮「じゃあ今度作ろうか?」

アルトリア「いいのか!?」

蓮「一応自炊はできる方だからな」

キリシュタリア「とにかく.................ジョン・ゲイシー、共に人理修復を手伝ってくれるかい?」

ジョン・ゲイシー「あぁ、僕を処刑した人間があっさり消滅するなんて僕は許さない。だから君に力を貸そう」

オルガマリー「.................やっぱり彼にはああいうサーヴァントを呼び寄せる体質があるのかしら?」




モードレッド・イースター・リリィ
【クラス】ランサー
イースターパワーによってリリィ化&イースターサーヴァントとなったモードレッド。
性格もガラリと変わり、心優しいピュアな少女となっている。

ギルガメッシュ・サンタ
【クラス】ライダー
サンタパワーによってサンタ化したギルガメッシュ。
ソリの代わりに金色のバイクに跨り、高らかに笑いながらプレゼントを配る高貴な王様系サンタ。

ジョン・ゲイシー
【クラス】キラー
かつて数十人の青年たちを殺したシリアルキラー。
映画ITの元ネタであり、ピエロ恐怖症を生み出すきっかけとなった人物。
だがその正体は父親に愛されなかったがために壊れてしまった一人の人間であった。


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英霊召喚 立香編

立香「さて!!次は私のターンだよ!!」

モルガナ「よっ!!待ってました〜!!」

マシュ「先輩、頑張ってくださいね!!」

 

聖晶石を召喚陣に置くと、召喚陣は光り輝き、そして.................

 

ゴジラ「............俺の名はゴジラ、クラスはバーサーカー。テメェらが生み出した化け物、怪獣だ。お前らに手を貸すのは癪だが.................まぁいい、今回だけはテメェらに力を貸してやる」

 

褐色黒髪に黒い尻尾が生えたワイルドな女性が現れた。

 

立香「か、怪獣王だ〜!!」

キリシュタリア「怪獣王?」

蓮「ゴジラは映画ゴジラに登場する怪獣で、怪獣という概念を作った存在だ」

マシュ「じゃあゴジラさんがいなければ怪獣ものは生まれなかったってことですか!?」

アルトリア「あれが.................怪獣王」

モルガナ「それにゴジラは放射線に浴びたことがきっかけで変異し、誕生した生物。だからバーサーカーなのも頷けるな」

鮫男「ふ〜ん、お前も人間によって生み出された存在なのか............」

ゴジラ「お前は?」

鮫男「俺か?俺は鮫男、人間の勝手なイメージで生み出された無辜の怪物だよ」

ゴジラ「.................俺と似ているな」

鮫男「あぁ、そうだな」

 

同じく人間によって生み出された存在だからか意気投合する鮫男とゴジラ。

 

立香「何か意気投合してるね」

蓮「多分二人が人間たちによって生み出された存在同士だから意気投合しているからじゃないか?」

ランスロット《剣》「なるほど」

サマー・カルナ「ほぅ............その尻尾、真夏の日差しに焼けた肌のように美しい.................」

ゴジラ「.................それは誉めているのか?それとも俺に対する侮辱か?侮辱ならば即座に楽にしてやろう」

サマー・カルナ「いや、俺はただ誉めているだけだが?」

ゴジラ「それなら普通に褒めろ!!何で夏に例えているんだよ!!」

鮫男「だとさ、夏狂い」

サマー・カルナ「やるのか?春雨」

鮫男「誰が春雨だゴルァ!!」

ゴジラ「誰が黒ゴーヤだゴルァ!!」

オルガマリー「いやあなたのことは言ってないから!!」

アルトリア「またカルデアが騒がしくなりますね」

マシュ「はい、そうですね」

立香「それじゃあ、次やっちゃうよ〜」

 

再び聖晶石を置き、召喚を始める立香。

そして次に現れたのは............

 

アキレウス・オルタ「ひゃい!?ここどこ!?あ、ど、どうも............フォーリナー、アキレウス・オルタです」

 

魔術師のような服に身を包んだ男だった。

 

立香「うわっ!?強そうな人が来たなぁ」

オルガマリー「アキレウス・オルタ?そんなサーヴァント、聞いたことがないわ」

アキレウス・オルタ「そ、そうだよね、だって俺は.................()()()()()の息子なのだから」

蓮「クティーラだと!?」

モルガナ「クティーラって、クトゥルフの娘の!?」

立香「ていうかクトゥルフ神話系サーヴァントキター!!」

アキレウス・オルタ「え.......お、俺のお母様のことを知っているんですか?」

立香「知ってるも何も................クティーラっていつクトゥルフが死んでもいいように次の肉体を妊娠してるっていう邪神でしょ?」

 

立香がそう言った瞬間、アキレウス・オルタはずいっと立香に近づいた。

 

アキレウス・オルタ「あぁ、まさかお母様とお爺さまを知っている人がいるなんて...........もしかして、マスターはお母様とお爺さまの信者なのですか!?」

立香「え、あ、ちが」

アキレウス・オルタ「嬉しいなぁ..........まさか身内の信者がいるなんて............あ、そうだ!!一緒に旧支配者のキャロルを歌いましょう!!」

蓮「.................なるほど、アキレウス・オルタはこういうやつだったのか」

オルガマリー「あ〜、自分は自虐するけど家族のことになると変なスイッチが入る系のサーヴァントね」

モルガナ「中々厄介なサーヴァントがきたな................」

鮫男「うわぁ..............お前(サマー・カルナ)並に面倒くさい奴が来たじゃねぇか」

サマー・カルナ「面倒くさい?夏が似合う男の間違いだろう?」

鮫男「(精神的に)痛いな」

マシュ「(精神的に)痛いですね」

ゴジラ「やっぱコイツ殴ってもいいか?」

オルガマリー「ダメに決まってるでしょ!!」

立香「よーし!!次がラストだ!!」

 

三度目となる召喚で出てきたのは................

 

切嗣「アーチャー、衛宮切嗣だ。よろしく頼む」

 

アルトリアのかつてのマスターだった。

 

アルトリア「は?」

切嗣「アル...........トリア?」

アルトリア「切嗣...........なのか?」

切嗣「アルトリア................君がどうしてここに!?」

アルトリア「................まぁ、色々あって今の私は一人の()()としてここにいます」

切嗣「一人の...........人間...........?まさか!?」

アルトリア「................はい、今の私はただの人間。故に英霊ではありません」

切嗣「英霊が人間に転生するなんて聞いたことが................」

立香「ねぇねぇアルトリアちゃん、この人アルトリアちゃんの知り合い?」

アルトリア「................えぇ、かつての知り合いです」

モルガナ「でも、衛宮切嗣なんて人物は俺らは知らないぞ?」

蓮「あぁ」

切嗣「君たちは................?」

立香「私の名前は藤丸立香!!ここにいるのは切嗣さんの仲間だよ!!」

切嗣「僕の...........仲間?」

立香「うん!!」

アルトリア「切嗣、ここの人たちは皆信頼できる人ばかりだ。だから安心して背中を預けてほしい」

切嗣「................分かった。魔術師殺しと言われた僕の力が役に立つのなら力を貸そう」

立香「ありがとう!!切嗣さん!!」

切嗣「ところで...........さっきから土下座をしている人がいるんだが..........アルトリアの知り合いかい?」

アルトリア「ランスロットです」

切嗣「え?」




ゴジラ
【クラス】バーサーカー
皆さんご存知怪獣王。
元々は海底に潜んでいた恐竜だったが、人間が核実験をしたことが原因で怪獣と化した悲劇の怪獣。
最終的にオキシジェンデストロイヤーによって芹沢博士諸共死亡する。
しかし彼女自身の人気が高く、この後シリーズ化されたのは言うまでもない。

アキレウス・オルタ
【クラス】フォーリナー
アキレウスがテティスの子ではなく、クティーラの子に生まれていたら................?
というifの世界からやって来たサーヴァント。
いわゆる自分のことは自虐するけど家族のことになると変なスイッチが入る系サーヴァントで、自身がクトゥルフの次の肉体であることに興奮している狂信者系の厄介なサーヴァントである。

衛宮切嗣
【クラス】アーチャー
Fate/Zeroの主人公にして衛宮士郎の養父。
アサシンバージョンとは違いこちらはZero後であるため、戦闘マシーンとしての面は鳴りを潜めている。
なお、本人はサーヴァント化したことに驚いている様子らしい。


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英霊召喚 蓮編

蓮「最後は俺................か」

モルガナ「ま、主役は最後になるって言うからな!!」

鮫男「頑張れよ〜、マスター」

オルガマリー「蓮はあの時も鮫男みたいな強いサーヴァントを召喚できたから大丈夫よ!!」

切嗣「彼が鮫男のマスターなのか」

サマー・カルナ「そうだ、俺的にはあの春雨男をバーベキューしてやりたいんだが................」

鮫男「あぁん?なんだったらテメェのその日焼けした肌に漂白剤でもぶっかけてやろうか?」

サマー・カルナ「ふん、やれるものならやってみろ」

切嗣「二人とも、喧嘩やめ...........」

「「黙れ見た目アサシン野郎」」

切嗣「ひどい!!」

 

召喚陣の上に聖晶石を置く蓮。

すると召喚陣は輝きだし...............白いワカメヘアの少年が現れた。

 

マーラ「()()()()の可能性を秘めた僕を呼び出すなんて君はチャレンジャーだなぁ。でも................そういうとこ、嫌いじゃないよ」

蓮「................お前は?」

マーラ「僕?僕はマーラ。煩悩の化身、釈迦を堕落させるのに失敗したただの悪魔だよ」

オルガマリー「嘘!?何でマーラが!?」

モルガナ「あ〜、なるほど。そゆことか」

マシュ「モルガナさん、何か知っているんですか?」

モルガナ「えっと................その、蓮は女にモテやすいっていうか............女難の体質があるというか................」

オルガマリー「女難!?」

モルガナ「一年前ぐらいにバレンタインがあったんだけど、その時は確か10人ぐらいの女が来て修羅場になったんだよな」

マシュ「え!?そんなことがあったんですか!?」

蓮「そういえばあったな、そんなこと」

立香「蓮くんってモテモテなんだね」

オルガマリー「................」

オルガマリー(............どうしてかしら、さっきのバレンタインの話を聞いたら急に嫉妬の感情が出て来てしまったわ...........まさか、ね)

マーラ「ふぅん................そういうことなんだ♪」

 

オルガマリーを見つめながらそう言うマーラ。

 

オルガマリー「な、何よ!!何で私を見ながらニヤニヤするのよ!!」

マーラ「ふふふ...........何でもない♪」

蓮「力を貸してくれ、マーラ」

マーラ「もちろん、僕は人間が大好きだからね♪」

立香「じゃあもう一回召喚する?」

蓮「もちろん、そのつもりだ」

 

再び聖晶石を置く蓮。

そして次に現れたのは................白髪の美しい女性だった。

 

第九「ルーラー、交響曲第九番『歓喜の歌』と申します。どうぞよろしくお願いします」

立香「今度はクラシック音楽だ!!」

キリシュタリア「想像の斜め上をいったな」

モルガナ「いやアンタが言うな」

ランスロット《剣》「綺麗だ................」

アルトリア「ランスロット?

ランスロット《剣》「ア、ハイ、スミマセンデシタ」

マシュ「交響曲第九番................確か、ベートーベンの作曲したクラシック音楽ですよね?」

第九「はい、私はベートーベン様によって作られた曲。故に私はサーヴァントではないのですが.........人理を修復するために私も戦います!!」

アルトリア「立香、交響曲第九番とはどのような曲なのですか?」

立香「あ、ちょっと待ってて................」

 

そう言うと、立香はスマホから交響曲第九番の曲を流した。

 

アルトリア「これは................」

立香「この曲はね、よく年末で歌われているんだ〜」

アルトリア「確かに一年の締めくくりにはいい曲ですね」

第九「えへへ...........」

 

アルトリアに褒められ、嬉しそうにしている第九。

 

蓮「さて...........次が最後か」

 

最後の召喚を始める蓮。

最後に現れたのは................紫色の髪に死んだような目をした男だった。

 

テン「我はモーゼが放ちし十の災い、故にクラスはディザスター、我のことはテンと呼べ」

オルガマリー「モーゼの十の災いですって!?」

モルガナ「オルガマリー殿!!このサーヴァントについて知っているのか!?」

オルガマリー「................かつてモーゼは古代エジプトで奴隷のような扱いをされていたイスラエル人を助けるためにエジプト全体に呪いをかけた。その呪いこそ彼................十の災いなのよ」

蓮「十の...........災い................」

 

モーゼがエジプトに放った十の災い。

どの災いも強力で恐ろしく、今もなお強力な呪いとして彼は語り継がれている。

そんな存在が召喚されたからか、カルデア内は緊張感で包まれていた。

しかし、何故か蓮はテンを見つめながら微笑んだ。

 

テン「何故我を見ながら微笑む」

蓮「いや................テンのような強いサーヴァントが来てくれるとは思ってなくて」

テン「................我が怖くないのか?」

蓮「別に怖くはない、それにカルデアに召喚されたのなら俺たちは仲間だろ?」

 

蓮の返答にキョトンとした後、テンは微笑み

 

テン「................お前は変わったやつだな」

 

と言った。

 

立香「ひょっとして蓮くんって強いサーヴァントを呼び出す体質なのかな?」

マシュ「かもしれませんね」

鮫男「じゃあ歓迎パーティーも兼ねて飲もうぜ〜」

マーラ「いいね!!僕お酒が大好きなんだ」

第九「お酒?それは美味しいのですか?」

テン「我は酒は苦手だ。故にミルクを頼む」

立香「お酒飲みそうな顔なのに?」

アルトリア「ランスロット、切嗣、一杯付き合ってくれるか?」

ランスロット《剣》「えぇ、もちろん!!」

切嗣「君の気が済むまで僕は付き合うよ」

キリシュタリア「ふふふ、一気に騒がしくなったね」

オルガマリー「でも、なんだか嬉しいわ。だって................私たちは一人じゃないもの」

 

そう言うと、微笑むオルガマリー。

 

蓮「そうだな」

立香「さ〜て!!食べまくるぞ〜!!」




マーラ
【クラス】バーサーカー
カーマと同一の存在とされる悪魔であり、魔王である存在。
本来ならばカーマ=マーラなので召喚されることはないが、何故か今回はカーマの依代となった少女の義理の兄を依代とする形で召喚された。
愛の神カーマと同一の存在だからか、人の恋愛が()()()となっている。

交響曲第九番『歓喜の歌』
【クラス】ルーラー
ベートーベンの最高傑作の一つにしてクラシック音楽の常識を変えた曲。
彼女が後の作曲家に影響を与え、今もなお愛されている。
本人はモーツァルトのようにキャスタークラスで現界されると思っていたらしく、とても驚いていた。

テン(モーゼの十の災い)
【クラス】ディザスター
モーゼがイスラエル人たちを救うためにエジプトに放ったとされる呪い。
呪いの一つ一つが国一つを滅ぼしてもおかしくはない能力を持っていて、故に彼はエジプトを襲った伝説の災いとしてその名を知られている。
彼自身が十の呪いのため、時と場合によっては災いを使い分けている。


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邪竜百年戦争オルレアン
いざフランスへ!!


英霊召喚が終わった次の日、蓮たちはいよいよ第一特異点へ行くことになった。

 

蓮「え!?オルガマリーさんも特異点に!?」

オルガマリー「えぇ、私もあなたたちと一緒に戦うわ」

マシュ「所長が一緒にいてくれるなんて................心強いです!!」

立香「でもカルデアのことはどうするの?」

キリシュタリア「カルデアのことは私に任せてくれ。これでも私は指揮するのは得意な方なんでね」

マシュ「キリシュタリアさん................」

キリシュタリア「今回行く特異点の場所はオルレアン、つまりはフランスだ」

モルガナ「フランス!!」

キリシュタリア「フランスはフランスだが時期的には1431年、おそらくジャンヌ・ダルクが処刑されてしばらく経った頃だろう」

蓮「ジャンヌ・ダルク................」

 

ジャンヌ・ダルク。

誰もが知る英雄であり、フランスで活躍した戦乙女にして祖国に裏切られ処刑された悲劇の少女。

()()()()()()()をした蓮にとっては、親近感が湧く英雄であった。

 

立香「そっか、ジャンヌ・ダルクには会えないのか................」

アルトリア「................彼女もまた、己の心を犠牲にした英雄だったのだな」

キリシュタリア「それで今回連れて行くサーヴァントなんだが...........ジャンケンでグーを出したサーヴァントを連れて行こうと思う」

オルガマリー「何でジャンケン?」

キリシュタリア「その方が公平だろう?」

モルガナ「確かにそうだな」

 

サーヴァントたちがジャンケンをした結果、アルトリア側からはランスロット、キリシュタリア側からはジョン・ゲイシー、立香側からはゴジラ、そして蓮からは第九が行くことになった。

 


 

ジョーカー「ここが...........フランス.....」

 

無事に1431年のフランスへレイシフトした蓮たち。

ちなみにアルトリアやオルガマリーはペルソナ使いとして覚醒したからか、怪盗服に変身していた。

 

キリシュタリア『あー、あー、聞こえるかな?』

モルガナ「バッチリ聞こえるぞ!!」

キリシュタリア『よかった、無事にレイシフト出来たみたいだね』

ファルコン(オルガマリー)「風が気持ちいいわ...........それに空気もいい................」

ランスロット《剣「王よ、お怪我はありませんか?」

ナイト(アルトリア)「あぁ、大丈夫だ」

第九「私、こういう風に外の空気を吸うのは初めてなんです!!」

ゴジラ「ふん、この時代の人間は科学という概念を知らない................だからまだこの空気が汚れきっていないのだ」

ジョン・ゲイシー「ふふふ、楽しみですねぇ................」

ジョーカー「モルガナ」

モルガナ「あぁ!!任せとけ!!モルガナ〜、変身!!」

 

そう叫ぶと、モルガナはバスに変身した。

 

立香「今度はバスだ!!」

モルガナ「ニャハハ!!これが『認知』の力だ!!」

アルトリア「バスに変身するとは...........モルガナはすごいな」

ランスロット《剣》「認知...........つまり誰かが猫は車に変身するものだと思えばこんな風に変身できるのか?」

モルガナ「そゆこと〜」

切嗣『マスター、何か困ったことがあったらいつでも僕たちを呼んでくれ』

鮫男『俺たちはそのためのサーヴァントなんだからな』

立香「うん!!分かった!!」

 

こうして蓮たちはモルガナバスに乗り込み、移動するのだった。

 


 

ジョーカー「そういえば、さっき空を見た時に輪のようなものがあったがあれは?」

キリシュタリア『おそらく、何かしらの魔術だろうね』

ジョーカー「魔術................」

ファルコン《剣》(オルガマリー)「特異点を解消すればあの光の輪は消える................ということかしら?」

キリシュタリア『かもしれない、いずれにしろここから我々の人理修復が始まるんだ、気を引き締めて行ってくれ』

ジョーカー「分かった」

立香「ねぇねぇ、UNOやろうよ」

ファルコン(オルガマリー)「.............あなたさっきの話聞いてたの?」

 

呆れたようにそう言うファルコン。

 

立香「そんなにピリピリしててもダメだよ、気分転換にUNOで盛り上がろう!!」

ジョーカー「................確かに立香のいうことにも一理あるな」

ナイト(アルトリア)「UNOとは何ですか?食べられるのですか?」

モルガナ「いや食べ物じゃねぇよ!!」

マシュ「わ、私もUNOやります!!」

ランスロット《剣》「私も参加してもいいかな?」

ジョン・ゲイシー「くくく...........これもまた旅の楽しみですねぇ.......」

ゴジラ「第九、お前もやるか?」

第九「もちろん!!私、カードゲームもやってみたかったんです!!」

ファルコン(オルガマリー)「ま、こういうのもたまにはいいわよね?」



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Aチームメンバー カドック・ゼムルプス

ジョーカー「モルガナ、街までどのくらいだ?」

モルガナ「あともう少しだぜ」

立香「ねぇねぇ、この時代のフランスの街ってどんな感じなんだろう?やっぱりファンタジーな世界みたいな感じなのかな?」

ファルコン(オルガマリー)「かもしれないわね」

モルガナ「む、あれは................」

ジョーカー「モルガナ、どうかしたのか?」

モルガナ「人だ!!人がワイバーンに襲われてる!!」

ジョーカー「何だと!?」

ファルコン(オルガマリー)「ワイバーンですって!?少なくともワイバーンはこの時代に居ないはずなのに................」

立香「とにかく助けよう!!」

モルガナ「よっしゃ!!スピード上げてくぞ!!」

 


 

カドック・ゼムルプスは混乱していた。

人理を守るためにレイシフトしたはずなのに目覚めた場所は森の中、しかもそこはワイバーンの巣だったこともあってか、カドックは大群を成したワイバーンから追われていた。

頼みの綱のサーヴァントは召喚できず、ただひたすらにカドックは逃げていた。

 

カドック「くそっ................このままじゃ................」

 

このままでは死ぬ。

そうカドックが思った次の瞬間、ワイバーンの群れの中心を赤いビーム砲が貫いた。

 

カドック「................え?」

ファルコン(オルガマリー)「やった!!ヒットしたわ!!」

モルガナ「やるじゃないかファルコン!!」

ジョーカー「大丈夫ですか!!」

カドック「君.........たちは?」

立香「先輩と同じマスターです!!」

カドック「!?」

ジョーカー「と言っても、俺とモルガナ、ナイトとファルコンはペルソナ使いだけどな」

カドック「ペルソナ?」

ナイト(アルトリア)「とにかく!!今はワイバーンを倒すことに集中しましょう!!」

ファルコン(オルガマリー)「空にいるワイバーンは私たちに任せて!!マシュたちは地上に降りてきたワイバーンをお願い!!」

マシュ「はい!!」

ランスロット《剣》「初陣の相手がワイバーンとは、中々手応えがありそうだ」

ゴジラ「へっ!!ドラゴンか.........面白れぇ!!」

第九「音楽系サーヴァントとして頑張ります!!」

ジョン・ゲイシー「腕がなりますねぇ................」

ジョーカー「行くぞ!!」

「「「「ペルソナ!!」」」」

 

ペルソナを呼び出し、空中にいるワイバーンたちを蹴散らしていく蓮たち。

一方のマシュたちは地上に降りたワイバーンたちと戦っていた。

 

マシュ「はぁ!!」

ワイバーン「Gaaaaa!!」

 

その時、ワイバーンが放った咆哮にゴジラがピクリと反応した。

 

ゴジラ「................あ?『雑魚は引っ込んでろ?』だと................どうやらテメェらには()()()が必要なようだな................マスター!!」

立香「...........分かった!!ゴジラ、派手にやっちゃって!!」

ゴジラ「おう!!」

 

「テメェらに教えてやるよ................本当の蹂躙ってやつをな!!」

 

始まりの怪獣王(キング・オブ・モンスター)!!

 

その叫んだ瞬間、ゴジラは元の姿..........怪獣王としての姿に戻った。

 

ナイト(アルトリア)「あれが...........怪獣王」

ファルコン(オルガマリー)「彼女が立っているだけでもとんでもないオーラを感じる................これが本来の彼女の姿なのね」

 

全員がゴジラの姿に圧倒されている中、ゴジラは一歩一歩歩いていき................そして放射熱戦をワイバーンたちに受けて放った。

放射熱戦をもろに浴びたワイバーンは断末魔を上げながら死んでいき、あっという間にワイバーンを倒してしまった。

 

立香「お疲れ様、ゴジラ」

 

立香がそう言うのと同時に少女の姿に戻るゴジラ。

 

ゴジラ「けっ、俺に喧嘩を売った割には弱っちい連中だったな」

ナイト(アルトリア)「.......ゴジラ、あなたがなぜ怪獣王と呼ばれるのか、その理由が今分かりました。さすがは王の名を持つ怪獣なだけはありますね」

ファルコン(オルガマリー)「すごいわゴジラ!!あんな宝具を使えるなんて私知らなかった!!」

ゴジラ「ほ、褒めたところで...........嬉しくなんてねぇからな...........

立香「あ、照れてる」

ゴジラ「照れてねぇよ!!」

 

その時、蓮たちの元に通信が入ってきた。

 

キリシュタリア『しもしも?さっき戦闘音が聞こえたんだけど大丈夫かい?』

カドック「キリシュタリア!?無事だったのか!?」

キリシュタリア『その声は................カドック!?生きていたのか!!』

カドック「よかった..........他のメンバーは?」

キリシュタリア『................分からない、カドックこそどうしてフランスに?』

カドック「僕にもサッパリ分からないんだ。気がついたらワイバーンの巣がある森にいて................」

立香「でもカドック先輩がいるのなら百人力だよ!!」

カドック「それよりあの怪物は一体.......」

モルガナ「あれはペルソナ、もう一人の自分を覚醒させることで目覚める力だ」

カドック「もう一人の................自分?」

ジョーカー「とりあえず他のワイバーンが来る前にモルガナバスに乗り込もう」

 

この後、モルガナバスとなったモルガナに驚きすぎて泡を吹いて気絶したカドックなのだった。




始まりの怪獣王(キング・オブ・モンスター)
ゴジラが本来の怪獣形態に戻ることが出来る宝具。
怪獣形態に戻ると放射熱戦を使用することができたり、ありとあらゆる武器が通じなくなるという無敵状態になる。


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聖女の名は

カドック「そうか、そんなことが................」

 

モルガナバスで移動しながら冬木の出来事を聞き、悲しそうな顔をするカドック。

 

カドック「だけど、ここで悲しんでばかりではロマニに顔向けできないな」

立香「じゃあ!!」

カドック「あぁ!!命をかけて僕たちを守ってくれたロマニのためにも共に人理を修復しよう!!」

ファルコン(オルガマリー)「カドック.......」

モルガナ「みんな!!そろそろ着くぞ〜」

 


 

ジョーカー「これは.....!?」

 

蓮たちの目の前に広がっていたのは、廃墟となった街らしき場所だった。

 

ファルコン(オルガマリー)「酷い...........」

ジョーカー「とにかく、生存者を探そう」

モルガナ「ん?この匂いは................?」

ジョーカー「モルガナ、何か分かったのか?」

モルガナ「あっちからいい匂いがする!!」

マシュ「ということは................」

立香「生存者がいる!!」

ジョーカー「モルガナ、その場所まで案内できるか?」

モルガナ「あぁ!!」

 

モルガナに案内され、匂いのする場所に向かう蓮たち。

そして、そこにいたのは................

 

ジャンヌ「!?」

 

人々に炊き出しをしていた少女だった。

 

ジョーカー「あなたたちは.....?」

住民1「ま、待ってくれ!!この人は確かに竜の魔女に瓜二つだが俺たちを助けてくれたんだ!!だから.....」

立香「竜の魔女?」

マシュ「あ、あの!!私たちはこの人に危害を加えるとかはしませんよ」

住民1「え?そうなのか?」

ジョーカー「俺たちは空の上にある光の輪を調べに来ただけだ。それより、あの街の惨状は一体................」

 

ジョーカーがそう尋ねると、街の人はポツリとこう言った。

 

住民2「...........竜の魔女だ」

立香「竜の.......魔女?」

住民2「あぁ!!俺たちを助けてくれた人に瓜二つなんだが、髪は白くて服が黒くて...........まるで魔女みたいだったんだ」

ジョーカー「...........その人とこの人の関係は?」

住民1「分からない。だが、この人...........ジャンヌ・ダルクは俺たちを救ってくれた紛れもない英雄なんだ。例え他の連中が竜の魔女だと言おうが、俺たちにとっては恩人なんだよ」

 

少女のことを感謝するように言う街の住人。

しかし、街の住人の言葉にオルガマリーは驚いていた。

 

ファルコン(オルガマリー)「ちょっと待って!?あなたジャンヌ・ダルクなの!?」

ジャンヌ「はい。我が名は聖処女ジャンヌ・ダルク、新人サーヴァントとしてこの時代に召喚されました」

キリシュタリア『なるほど...........彼女は処刑されて間もない英雄、だから新人サーヴァントと名乗るのも納得がいく』

サマー・カルナ『HEY!! HEY!!そこのマーメイド、共に真夏の太陽の光で肌を焼かないか?』

鮫男『テメェは黙ってろ夏狂い!!』

テン『なぁマスター、コイツに災いを与えてもよいか?』

 

端末越しから聞こえる鮫男とテンの今すぐ殺りそうな声に蓮は苦笑した。

 

ジョーカー「ダメだ」

ゴジラ「くそっ!!今すぐ殺りてぇ!!」

ジャンヌ「えっと................この声の主たちはあなた方の知り合いなのですか?」

ジョーカー「あぁ、そうだ。ちなみに俺の名前は雨宮蓮、だが今の俺のことはジョーカーと呼んでくれ」

モルガナ「我輩はモルガナだ!!」

立香「藤丸立香だよ〜」

マシュ「マシュ・キリエライトです!!」

ファルコン(オルガマリー)「オルガマリー・アニムスフィア、コードネームはファルコンよ、よろしくね」

ナイト(アルトリア)「アルトリア・ペンドラゴン、コードネームはナイトだ」

ランスロット「ナイトのサーヴァント、ランスロット。一応クラスはセイバーだ」

ゴジラ「立香のサーヴァント、ゴジラだ。そこら辺にいるワイバーン共と一緒にするんじゃねぇぞ」

第九「交響曲第九番、『歓喜の歌』です。クラスはルーラー、よろしくお願いしますね!!」

ジョン・ゲイシー「僕はジョン・ゲイシー、ただのピエロさ」

カドック「僕はカドック・ゼムルプス、多分この中では弱い方だと思う」

キリシュタリア『私はキリシュタリア・ヴォーダイム、蓮くんたちは君の味方だと思えばいい』

ジャンヌ「私の...........味方?』

立香「そうだよ!!だからドーンと胸を貸してね!!」

 

立香の発言に対し、ジャンヌは微笑みこう言った。

 

ジャンヌ「ふふっ...........ありがとうございます」

ジョーカー「それより、食料は足りるんですか?」

住民1「それが.......もうすぐ底をつきそうなんだ」

住民2「食料を持ってこようとした奴らは全員ワイバーンの餌食になってしまって................」

ゴジラ「そのワイバーンの肉ならあるが?」

ジャンヌ「本当ですか!?」

カドック「................ワイバーンって食べれるのか?」

キリシュタリア『とある魔術師が残した資料によれば脂が乗ってて美味しいらしい』

ランスロット「幸いにも大量のワイバーンの肉がありますし、これなら一ヶ月は持つでしょう」

住民1「い、いいのか?」

モルガナ「何言ってんだ、困った時は助け合い...........だろ?」

住民1「ありがとう...........本当にありがとう................」

 

涙を流しながら蓮たちに頭を下げる街の住人。

 

キリシュタリア『もう一人のジャンヌ.............まさか!?』

ファルコン(オルガマリー)「キリシュタリア、あなた何か分かったの?」

キリシュタリア『................おそらく、そのジャンヌは聖杯によって生み出された架空の存在だ』

ジョーカー「聖杯だと!?」

ファルコン(オルガマリー)「聖杯................なるほど、そういうことだったのね!!」

マシュ「所長、何か分かったのですか?」

ファルコン(オルガマリー)「聖杯はどんな願いも叶える願望器、だから................」

立香「誰かが聖杯を使って偽物のジャンヌちゃんを生み出したってこと!?」

カドック「だが、いったい誰が...........」

ジョーカー「..........これで今の目的が決まったな」

ナイト(アルトリア)「えぇ、そうですね」

ジョーカー「偽物のジャンヌと................そのジャンヌを生み出した元凶を倒す!!」

ジャンヌ「ならば私も手伝います!!」

モルガナ「ジャンヌ殿!?」

ジャンヌ「私の故郷................このフランスを蹂躙している彼女を止めなければ!!」

ジョーカー「分かった。一緒に竜の魔女を倒そう!!」

ジャンヌ「えぇ!!」

 

こうして蓮たちに新たな仲間が増えたのだった。



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