夢に向かって飛ぶ少女の話 (じっくりコトコト煮込んだスープ)
しおりを挟む

序章

風邪を引いて暇だったので作り始めました
頭痛いし喉痛いしで書いてることグチャグチャかもしれませんが人生初投稿なので許してください。
あらすじでも書いた通り1話は原作と細かい相違点を書いただけなので時間が無い方はすっ飛ばしてください。
こんなクソみたい文でも読んでいただけたら幸いです。
それでは1話どうそ!


---悟side---

 

 なんだこれ?熱すぎる・・・勘弁して欲しい。

 

《確認しました。対熱耐性獲得・・・成功しました》

 

もしかして・・・刺されちゃった?

妹と一緒に読んでた漫画では刺された程度では死んでなかっただろ・・・刺されて死ぬとか、ないわぁ・・・

 

《確認しました。刺突耐性獲得・・・成功しました。続けて、物理攻撃耐性獲得・・・成功しました》

 

「先輩、血、血がでて・・・血が止まらないんですぅ」

 

なんだ、うるさい奴だ。田村か。変な声が聞こえた気がしたが、田村ならしょーがない。

血?そりゃ、出るよ。俺だって人間だ。刺されたら血くらい出るさ!

しかし、痛いのはかなわんな・・・。

 

《確認しました。痛覚無効獲得・・・成功しました》

 

えっと・・・やばい、俺も痛みと焦りで意識が混乱しているようだ。

 

「た、田村・・・ウルサイぞ。た、大した事ないだろ?心配すんな・・・」

 

「先輩、血、血が・・・」

 

真っ青な顔で泣きじゃくりそうな顔して、俺を抱えようとする田村。男前が台無しだな。

沢渡さんの様子を見ようとしたが、視界が霞んでよく見えない。

背中の熱さが感じられなくなり、かわりに猛烈な寒気が俺を襲った。

やばいかもわからんね・・・。人は血液が足りないと死ぬんだっけか。

 

《確認しました。血液が不要な身体を作成します・・・成功しました》

 

(ちょ、お前、さっきから何言ってるんだ?よく聞き取れない・・・)

 

声を出そうとして、出なかった。やばい。本当に俺、死ぬかも・・・

てか、だんだん熱さも痛みも感じなくなってきた。

寒いのだ。寒くてどうしようもない。何てことだ・・・寒さで凍えるとか、俺も忙しいな。

 

《確認しました。対寒耐性獲得・・・成功しました。

対熱耐寒耐性を獲得した事により、『熱変動耐性ex』にスキルが進化しました》

 

その時、俺の死にかけの脳細胞が、閃のように重要な事柄を思い出す。

そうだ!PCのハードディスクの中身!!!

 

「田村ぁ!!!万が一、万が一だが、俺が死んだら・・・俺のPCを頼む。

風呂に沈めて、電気流して、データを完全に消去してやってくれ・・・」

 

俺は、最後の気力を振り絞って、最重要事項を伝えた。

 

《確認しました。電流によるデータの消去・・・情報不足により実行不能。失敗しました。

代行措置として、電流耐性獲得・・・成功しました。付属して、麻痺耐性獲得・・・成功しました》

 

田村は一瞬何を言われたのかわからなかったのか、きょとんとした顔をした。

しかし、言われた意味を理解すると、

 

「ははっ、先輩らしいですね・・・」

 

そう言って、苦笑を浮かべた。男の泣き顔なんてみたくないしな。苦笑いでも、泣き顔よかマシだ。

 

「俺、本当は、沢渡の事、先輩に自慢したくて・・・」

 

そうだろうと思ったよ・・・。まったく、この野郎は。

 

「ちっ・・・、たく。全部許してやるから、幸せな家庭にしろよ・・・。PC頼んだぞ・・・」

 

最後の力で、それだけを伝えた。

 

 

 

あっけなく、三上悟は死んだ。

 

だがこの時、三上悟の"魂"は、異なる世界の同一時空に偶然発生した魔物とリンクしたのだ。

 

目視も出来ない、小さな次元の亀裂。発生した魔素の塊に、リンクした魂。

 

魔素の塊は、魔物を生み出す元となり、リンクした三上悟の意思に基づき、その身体を作成する。

 

本来有り得ぬ天文学的確率で、三上悟は、異なる世界の魔物として転生する事となる。

 

 

 

 

 

何ということもない普通の人生。

 

大学を出て一応大手と言われるゼネコンに入社し、現在妹と2人で暮らしている37歳。

 

妹は知り合いにブラコン、と言われるし俺は俺でシスコンと言われていた。そんな事もあり彼女はいない。

 

おかげで、童貞。

 

まさか、未使用であの世に旅立つ事になるとは・・・俺の息子も泣いてるだろう。

すまんな、お前を大人にしてやれなくて・・・

 

次生まれ変わる事が出来たら、ガンガン攻めよう。声かけまくって、喰いまくるぞ・・・。ってそれは駄目か。

 

《確認しました。ユニークスキル『捕食者』を獲得・・・成功しました》

 

そして40歳目前の俺なんて、30歳童貞で魔法使いならもうすぐ賢者だったのに・・・大賢者も夢じゃないが、流石にそこまではどうかと思うけど。

 

《確認しました。エクストラスキル『賢者』を獲得・・・成功しました。

続けて、エクストラスキル『賢者』をユニークスキル『大賢者』に進化させます・・・成功しました》

 

 

 

 

 

 

 

・・・って、さっきから何だ、何が、《ユニークスキル『大賢者』》だ。舐めてるのか?

全然ユニークなんかじゃねーよ!

笑えないよ、こっちわ!

本当に失礼な・・・

そんな事を考えながら、俺は眠りについた。

 

(これが死ぬって事か・・・あいつの事が心配だか俺よりしっかりしているから恐らく大丈夫だろう・・・ただもっと琴葉と2人でいたかったな・・・)

 

それが、三上悟が、この世で思った最後の言葉だった。

 

 

 

 

---琴葉side---

 

(物語が始まっちゃった・・・)

 

兄が死んだ。

 

兄の死については兄の同僚である田村さんからの電話でその事実を聞いた。

 

かなりのショックはあったが驚きは少なかった。《だって知っていたから》

 

私は1度転生をしていた。しかし、その転生先は前世より過去に戻っただけの日本だった。前世と大した差もなくスマホやゲームの機種が古いだけ。

 

ただ前世と違う点が3つあった。前世にはいなかった兄という存在と、私が女になっていたこと。

 

私の両親は同じだが名前が変わり、前世の私の名前は兄に付けられていた。

 

初めはかなり困惑した。私が呼ばれていると思い反応すると兄の事だし、逆に名前に慣れず呼ばれていると気付かない事もあるしで・・・

この話は置いといて(m´・ω・`)m

 

もう1つ前世と決定的に違う事があった。それはこの世界が転スラの世界だということ。

 

前世からアニメは好きだったが、この世界で出来た兄の影響で更に好きになってしまった。だからこそ気付けたのだろう、転スラという小説が存在しない事を。

 

しかし、小説が存在しない事に気付けても私は文字が嫌いで小説は読んでおらず、アニメの2期までしか見ていなかった。

 

だが逆に言えば2期までは知っている。その為、兄がナイフで刺されリムルと言うスライムになる事は知っていた。

 

兄は主人公だ。転スラという作品においてリムル=テンペストという存在がいなければ物語は始まらない。

 

しかし今の私にとって三上悟という存在は色んな事を教えてくれた兄であり、大切な家族だ。大切な存在を失ったのだ。ストーリー上仕方ないとはいえかなり辛い。

 

それがこの世界が決めたことで私1人で変えることの出来ない運命だ。死なないようにしようとした。でも無駄だった。正確な月日を覚えていないなら止めることなど不可能に近い。

 

もう、兄には会えない。そんな気持ちを抱えながらながら暮らしていた。

 

 

 

 




ここまで読んでくださった方ありがとうございます。
読みずらい文で本当にすみません。1度作った作品は最後までやり遂げたいので応援していただければ幸いです。
続きが早く読みたい場合は評価やお気に入り登録をしてください。書く気力が湧きます。感想も送っていただけるとやる気が倍増します。誤字や文法など指摘があれば教えていただけると有難いです。
次の回を見てくれる人がいるかは分かりませんが見て頂けたら幸いです。
それでは!また次回!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2度目の転生

皆さん2話を開いて下さりありがとうございます。
感謝の気持ちを表し禿げるまで頭を地面に擦りつけます。
この話は1話が投稿される前に書き始めたので評価などが分からないのが辛いし、文法の指摘がないのでまた変な文になってると思いますが許してください。
なんなら同じ日に書いてるからまだ風邪を引いてます(めっちゃ頭痛い)
ここからのストーリーはアニメがスタートしていきます。
前は無駄な文が多かったのでこの回では減らしていきたい…そして文章を書く事に慣れたい…
そんな気持ちを込めて書いた2話です。
最後まで見てくれると嬉しい!!れ!!


---琴葉side---

 

 

兄が死んでから1ヶ月がたった。兄が死んでしまってから私の調子は絶不調だった。今まで簡単だった仕事をミスしてしまい、料理は全てを焼き尽くしてしまい、歩いてれば犬のフンを踏んでしまったりと何をやっても上手くいかなかった。

 

兄が死んだショックと何をやっても失敗してしまうため私の心は限界まで削られていた。

 

私は今山登りに来ていた。私の様子を見兼ねた高校時代の友人に、「息抜きは大事だから!」と言われて半分拉致のような状態で連れてかれた。

 

・・・メンタルケアとしては山登りは正解だっただだろう。だが友人と私は私の体力と不運さを甘く見ていた。

 

帰り際、疲れと有名な場所だと安心してたのが失敗だった。

 

運悪くボロボロの椅子に座ってしまったのが悪かったのだろう。休憩として座った途端に椅子は折れてしまった。椅子の裏は柵がなく、急斜面の長い坂だった。

 

私はあまりの勢いに抵抗出来ずそのまま転げ落ちてしまった。

 

(血が止まらない・・・この血の量じゃ助からないかな・・・)

 

《確認しました。血液が不要な身体を作成します・・・成功しました》

 

気がついた時にはもう遅かった。腕と足は本来は曲がってはいけない方向に曲がっており、極めつけは胸に刺さってしまった木だ。

 

(痛いな・・・いつまでたっても痛いのには慣れないや・・・)

 

《確認しました。痛覚無効獲得・・・成功しました》

 

(暑い・・・いや、寒い・・・どっちかわかんないけどかなり気持ち悪いな・・・)

 

《確認しました。対熱耐性獲得・・・成功しました。合わせて耐寒耐性獲得・・・成功しました。

 対熱耐寒耐性を獲得した事により、『熱変動耐性ex』にスキルが進化しました》

 

(死因は兄と一緒で刺傷かな・・・兄と一緒なのは嬉しいけど刺されて死ぬって・・・ないわぁ)

 

《確認しました。刺突耐性獲得・・・成功しました。続けて、物理攻撃耐性獲得・・・成功しました》

 

なんかうるさいな。周りに動物でもいるのか?

 

(私は食材じゃないし美味しくないから食べないで・・・)

 

《確認しました。不味による食事の拒否・・・情報不足により失敗しました。》

 

 

《世界に存在するスキルを確認。代行処置として捕食耐性獲得・・・成功しました。》

 

(目が開かない・・・)

 

もう私は死ぬのだろう。しかし、また転生できる保証はない。

 

 

 

 

 

親が2人と兄1人の家族に生まれた私。

 

1度転生してるとはいえ時代が古く慣れるのも大変だった。

 

スマホは古く回線も遅いし、ハマっていたゲームはリリースすらされていない。それでも兄のおかげで楽しかった。

 

今思えば私って他人の真似しかしてなかったな。しかも相当の劣化版・・・次は完璧に真似出来るようになりたいな。

 

《確認しました。ユニークスキル『贋作者』を獲得・・・成功しました。》

 

友人には申し訳ないことしたな。私を善意で誘ったのに・・・友人の善意を無下にしちゃったな・・・その分の善意を誰かに届けることが出来たらいいのに。

 

《確認しました。ユニークスキル『ゼア』を獲得・・・成功しました》

 

・・・さっきから動物の声と思ってたこの声ってもしかして世界の声?もしかしてまた兄と会える?

 

・・・だったら今度こそ兄を助けないと。私達は2人で1人見たいな存在だから・・・

 

《確認しました。ユニークスキル『以心伝心』を獲得・・・成功しました》

 

 

 

・・・もしこれで終わりで、転スラの世界に行けなかったら・・・

 

(未練の多い人生だった・・・)

 

 

 




やっとここまで来ました。
読むとかなり短く感じますが書いているとかなり時間かかりますねコレ
たった1000文字程度でこの時間とは…
でも一日に2話分書けたので良いとしましょう。
さて、次の回はついに仮面ライダーゼロワンが見れるかも?
それもこれも私の体力と文章力次第ですね…
頑張って書くのでお気に入り登録や評価などして応援してください!
それでは次回!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

誕生と再会

皆さんこんにちは
1話投稿した次の日朝起きて作品見て見たらお気に入り登録してくださった方がいてテンションがとんでもない事になりました。
1人でもされるだけで大変励みになるので有難いです。
ゼロワンが見れると思っていた方本当にすみませんm(_ _)m1話と2話を短く書きすぎ…3話に書くとだいぶ変な所で切らざるを得なくなりました…なので今回はゼロワン出てきません…その分オークロード戦ではしっかりと活躍させますのでどうかご容赦を…
そんなこんなで書いた3話です。まだ風邪が治らず頭が痛い状態で書いた作品なので文法が地平線の彼方まで飛んでいってます。それでもいいという方はゆっくりしていってね!(これゆっくり実況だな…


—-琴葉side—

 

 

 

意識が覚醒する…随分と長い間眠っていたような感じだ…

 

ここは?真っ暗で何も見えない…

 

確か私は落ちて死にかけていたはず…

 

転スラの世界に来れたのか?

 

可能性は十分にあるだろう。しかし何も見えないので確認の仕様がない。

 

ここが転スラの世界だと仮定しよう。暗いのは今の俺には視覚がない可能性がある。つまり魔物になっているかもしれない。今の私が魔物なら…

 

(魔力感知を使用)

 

視界とはまた違う、形容し難い不思議な感覚だった。

 

おぉーこれが魔力感知を使った時の感覚か…ただこれめちゃくちゃ疲れるな。人間の視覚に慣れてたらこんなに見えると脳が追いつかないな。

 

そうだ、これなら今の私がどんな形なのかが分かる!

 

そう思い視点を変え自分が見えるようにすると

 

スライムか…それも綺麗なオレンジ色…

 

リムルのパチモンみたいだな。

 

自分が何者か分かったところでスキルの確認をしよう!

 

…と言っても大賢者のようなサポートスキルがないと確認の仕様がないか…

 

兄をサポートする前に私のサポートしてくれる人がいないとは…

 

気を取り直して何か使えないかと試してみよう。幸いにも今は周りには人がいない。どんな恥ずかしい事をしてもバレないのである。

 

1つの場所に力を集中させるイメージ…どんなものが使えるか分からないため、明確なイメージはいらない。ただ力、この世界で言う魔素を1箇所に貯める、貯め続ける。

 

それから10分くらい経っただろうか

 

手元にひとつのアイテムが作られていた

 

黒がベースの銀や黄色、赤の塗装の施されたアイテム

 

これはなんだ?よく見てみるが全くもって分からない。

 

しかし私の魔素で作られたものの為何かしらのスキルに関連するのだろう。

 

にしても…疲れた…とてつもなく眠い…今は休憩してまた起きてから…かんが…えよ…う…

 

 

 

---リムルside---

 

ソウエイがリザードマンの首相と話をつけた次の日、俺たちはオークロード戦に向けて準備を進めていた。

 

防具や武器はカイジンやクロベエ達に任せてるから大丈夫だし、戦いに行くメンバーはもう決めてあるし…

 

(戦の準備って何すればいいんだ…?)

 

元は普通のサラリーマンである。そこら辺の知識はアニメやゲームでしか知らない。

 

(ゲームで戦う時に必要なものは…装備と消耗品…そうだ!回復薬!)

 

今は俺の胃袋の中にかなりの量あるとはいえ無限ではない。今のうちに増やしておいた方がいいだろう。

 

「あ、おーいリグルドー」

 

「これはこれはリムル様、私に何か御用ですか?」

 

「用ってほどじゃないが、今から俺は封印の洞窟に行ってくる。すぐに戻ってくるつもりだが俺のいない間村の管理を任せたい。」

 

「お任せを。リムル様の期待に添えるようこのリグルド尽力させていただきます!」

 

何も連絡せずにいなくなるとみんな心配するだろうしな。連絡や雑務はリグルドに押し付け…ゲフンゲフン。任せて俺は行くとしよう。

 

 

 

 

 

 

さて封印の洞窟についたがまずは…

 

大賢者、周りに未確認の魔物はいるか?

 

これを確認しとかないと不意打ちで攻撃される可能性がある。痛くないし、再生出来るけどビックリしたくないからね。

 

《告。洞窟の奥に一匹のスライムを発見。動きがない為非覚醒状態と推測》

 

おぉ!ついに俺以外のスライムとのご対面か!…でもこの大量の魔素の中で普通のスライムって生まれるのか?

 

《解。普通ならばありえない為マスターのような特別な個体だと思われます。》

 

なるほどな…大賢者、案内を頼む。様子を確認したい。

 

《了。対象までの案内を開始します。》

 

 

—琴葉side—

 

 

眠ってた…?随分と長い間眠っていたような感じがするんだけどどれくらい寝てたかな…

 

(お、起きたか。もし俺の言葉が分かるなら反応してくれ。)

 

声が聞こえる。いや、聞こえると言うよりは脳に直接響くと言った方が正確だろう。

 

とりあえず魔力感知で相手を確認しよう。こんな訳もわからん洞窟に来るなんて余程の暇人だろう。

 

………リムルやん…暇人とか言った相手リムルやん…もう人形になってるけど、いや人型だからこそリムルだとはっきりわかる。

 

いきなり再会できた。会いたかった兄とようやく再会出来た。

 

(聞こえてるのか?それとも本当にただのスライムか?)

 

おっとまずい。このまま何も反応しないと野良のスライムと間違われて殺されそうだ

 

(すみません。この世界に来てから話した事がなかったもので…)

 

私は目の前の人(スライム)が兄だと知っている。しかしそれは前前世の記憶のおかげであるため、向こうが私を知るわけないし、知識がなかったら兄と分からない。なので他人行儀で挨拶するしかないのだ。

 

(そうだったんだな。この世界ってことはもしかしてお前転生者?)

 

(あ、はい。転生者で前の世界では三上琴葉と言います。)

 

良かった。これで向こうは私が妹だと気付くしその反応で私が兄だと気付いてもおかしくはないだろう。

 

だがなぜリムルからの返答がないんだ?かなりの衝撃を受けた顔をしているが…そんなに妹が嫌い?

 

(あのぉ、すみません大丈夫ですか?)

 

(ひとつ…聞きたい。前世では…兄がいたか?)

 

(はい、いました。兄は三上悟という名前でしたが、どうしてそのようなことを?)

 

これで向こうは確信しただろう。私は兄を、兄は私をお互いに大切にしていてブラコン、シスコンとよく言われたのだ。

 

これで思い出さなかったらゲンコツものだ。

 

(会いたかった…死んだ時もっと2人でいたかったと思った…)

 

(私も…会いたかったよ。)

 

このスライムが三上悟という確信は前世の記憶がないと得られない。が、ここで誰ですか?とか言ってみろトラウマもんだろ。だけど一つだけ言わせて。そんなに抱き締められると私真ん丸のスライムボディからスラリとしたスリムボディになっちゃう。

 

 

 

—リムルside—

 

 

 

(あ、はい。転生者で前の世界では三上琴葉と言います。)

 

今、琴葉と言ったか?この目の前のスライムが?

 

待て、落ち着け、早まるな。もしかしたら同じ名前の別人かもしれない。

 

(ひとつ…聞きたい。前世では…兄がいたか?)

 

(はい、いました。兄は三上悟という名前でしたが、どうしてそのようなことを?)

 

確定だ。このスライムは俺の妹、前の世界に残した唯一の心残り…後半は良く聞き取れなかったが、関係ない。

 

俺は気がついた時にはスライムを持ち上げ抱きしめていた

 

(会いたかった…死んだ時もっと2人でいたかったと思った…)

 

普段ならこんな事を言ったら黒歴史物だ。だが今だけは…もう二度と会えないと思っていたのだ…もう少しだけこのままでも誰も責めまい。

 

(私も…会いたかったよ。)

 

俺は熱変動耐性を持ってて温度は感じないはずだ。それでも、そのスライムからは確かな温かさを感じていた。

 

 

 

 

 




ちなみに妹が転生できた理由はリムルが死に際妹と会いたいと願ったため大賢者が頑張りました。流石だね大賢者
自分いつも前書きは描き始めた頃に書いてるので後書き書く時はもう1日経ってたりします。
まさか一日でお気に入り登録してくださった方が6人もいてビックリしてます☆⌒(*▽×)おこがましいとは存じておりますが、なにとぞ何卒評価をして頂けたらと思っております。
明日までに4話を仕上げて投稿したいですけど時間があるかどうか…そして次回こそゼロワンを登場させられるか…不安で不安で胃腸炎になりそうですが、最後まで頑張って仕上げます。感想など頂くと気力が湧きますがあまり強い言葉を使わないでください。泣きます。泣きまくって泣き続けます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

スキル

書いていることがリア友にバレました。
辞めようかな…てめぇマジで覚悟しとけよ
そんな心境で書いた4話どうぞ


—琴葉side—

 

 

兄との久しぶりの再会を果たした後、私は質問攻めにあっていた。

 

(会えたのは嬉しいがなんで居るんだよ。しかもスライムになってるし)

 

(私が聞きたいよ…山から落ちて死んだと思ってたらここで目を覚ましたの)

 

(俺と同じように転生したのか…)

 

(多分ね、にしても兄に会えてよかったよ)

 

(自分が死んだってのに随分冷静だな。ショックじゃないのか?)

 

(それは思うところはあるよね。でも転生が2回目だったら多少は慣れるよね)

 

そう、私は1度転生した事があるのだ。それに転生先が転スラの作品の世界だったらもしかしたら私も転生出来るかと思っていた。

 

(ちょっと待て。2回目ってなんだ?そんな事俺知らないぞ?)

 

(言ってないしね。まぁ今から説明するからちょっと待ってよ。)

 

私はこれが2度目の転生であること、前前世の世界は前世の世界より発展していた事、前は男だった事、全て隠さずに話した。

 

 

 

 

 

—リムルside—

(なるほどな…道理で口調が男っぽかったり、子供っぽくない様子があったわけだ。だがどうしてそんな大事なこと教えてくれなかったんだよ。)

 

(だって、1度転生ってものを経験しないと信じられないでしょ?それにいきなり妹から私は転生者で元は男でした〜とか言われてみなよ。頭おかしくなったのかって言いたくなるでしょ。)

 

(それもそうだな。にしても前世とか前前世とかややこしいな)

 

(女だったから無理やり口調治してたけどもういいよね?この世界では私、性別ないんだし。)

 

(俺からすると違和感凄いが楽な方でいいぞ、それと最後に1つ、これはなんだ?お前の傍に落ちてたけど、何かのスキルか?)

 

大賢者が言うには魔素で作られているからコピーは可能なこのアイテム。だが他にも必要なアイテム、もしくはスキルが必要だから使用は不可能だとか。

 

(分かんない、何か出来ないかと思って力込めたらなんか作れたの。でももう作りたくないかな、作り終わったらとんでもなく疲れて寝ちゃったし…)

 

(魔素で作られているから使いすぎてスリープモードになったのか?大賢者が言うにはこれはゼロワンドライバーという名前らしい。なんでも複雑な刻印魔法が施されているが、誰にでも使える訳ではなくスキルのアシストの様な役目を果たすらしいぞ。)

 

(へ〜ま、自分のスキルがよく分かんないからいいや。)

 

なるほどな…大賢者がいて本当に良かったよ…スキルが分からないのか…ならひとつ試してみるか。大賢者、こいつを解析鑑定する事は可能か?

 

《解。捕食すれば可能だと推測されます。》

 

よし、となれば善は急げだ。

 

(とりあえず今からお前を俺のスキルで食う。その後、俺のスキルがお前の事を解析してくれるから少し待ってろ)

 

(え、食われんの?私?)

 

なんか文句言いたげだが知らん。お前のためだ。

 

《問。捕食者を使用しますか?》

 

yesだ。

 

 

 

 

 

 

 

—琴葉side—

 

ぎゃああああ食われるぅうううう

 

と思ったけどなんか大丈夫そうだな…

 

アニメだと色んなモンスターを食い尽くしてた捕食者だけど、なんで食われないんだ?

 

(り、リムル?なんの変化もないけど?)

 

(え、捕食者はしっかり使ってるはず…)

 

恐らく脳内で大賢者と会話をしてるのだろう。優秀なスキルがあって羨ましい。

 

(大賢者から代理の案としてお前に名付けをして魂の回廊とやらを確立したいらしい。)

 

(名付け?私の名前は知ってるでしょ?)

 

(違う違う。こっちの世界での名前だ。)

 

(なるほどね、まぁなんでもいいや。私ってわかる名前にしてよね。)

 

来たな名付けイベント。なんて名付けるのかな…安直にコトとか?1文字抜いただけだから流石に辞めて欲しい

 

(お前の名前はリーフィーだ。)

 

それを聞いた途端変化が起こった。私の体は光り始め、魂にリーフィーという名が刻まれたのだ。

 

 

(気に入ったよ。リーフィーそれが私の名前。ってあれ?兄大丈夫?フラついてるよ?)

 

(あ、あぁ。1人に名付けしただけなのにだいぶ魔素を消費したらしい。すぐ回復するから気にすんな。それよりお前のスキルの話だ。)

 

お!ついに私のスキルが分かるのか!どんなスキルなんだ?

 

(良かったな、お前も大賢者のようなスキルが獲得できるぞ。)

 

(獲得出来る?今は持ってないってこと?)

 

(ああ。今分かっているお前の持っているスキルはユニークスキル『贋作者』とユニークスキル『以心伝心』らしい。大まかな説明をすると『贋作者』の方は相手のスキルを真似することが出来る。『以心伝心』は相手から様々な情報を貰うことが出来る。この2つの力を合わせ『以心伝心』により『大賢者』の情報を送り『贋作者』によって似たような物を作るって訳だ。)

 

(なら今すぐやろうよ。早く私にも大賢者みたいな先生が欲しい)

 

(まぁ待て、この作業は時間がかかりそうだからまず先に村に帰ろう。みんなにお前を紹介しないといけないし。)

 

そう行ってリムルは私を抱き歩き始めてしまった。

 

 

 

—リムルside—

 

さて、村に着いたはいいがどうやって説明しようか

 

一人一人に挨拶行くのは面倒臭いしなぁ…1度みんなを集めるか

 

となると、リグルドにあって皆に知らせて欲しいんだけど見つからないな…仕方ない

 

「ソウエイ、いるか?」

 

「は。」

 

「リグルドに紹介したい奴がいるから皆を集めるように言ってくれ。」

 

「了解しました。」

 

ソウエイは一瞬リーフィーを見てから消えてしまった

 

(リムル、今のは?)

 

(俺の部下だ。敵対する事は無いと思うから気にすんな。)

 

鬼人組は優秀だからオークロード討伐後も仲良くしたいもんだ。

 

(てかなんでお前がリムルって呼ぶんだよ。兄でいいだろ兄で)

 

(いや、だってその見た目で兄って呼ぶのなんか違和感すごくて。それに呼び方が変わった所で関係が変わる訳ではないじゃん?)

 

こんな会話をしているといつの間にか広場に皆集まっていた。

 

(じゃ、今から説明するけどお前声出せないんだよな…念話皆に伝えること出来るか?)

 

こいつのスキルの事を考えると喋る事は可能だろう。だがまだ情報を与えていない。

 

(あ、さっきリムルが話してる所を見たから多分話せるよ。)

 

…は?とりあえず、皆が待ってるから後で問い詰めるとしよう。

 

「皆に紹介したい人がいます!リーフィーと言って最近、封印の洞窟で生まれたばかりだから優しく接してくれ。」

 

あの大量の魔素の中で生まれるとは、とかリムル様と似ているから兄妹なのではないか、とか色々騒めき始めた

 

「俺たちは兄妹だからリーフィーは俺と同格だと思って欲しい。俺がいない時は俺の代わりに仕事をしてもらおうと考えている」

 

「こんにちは、リーフィーです。この世界は知らない事ばかりなので教えて頂けるとありがたいです。今後ともよろしくお願いします。」

 

お、しっかりと挨拶出来てるな。

 

「急に呼び集めてしまって悪かったな。リグルド、今日は村のこと任せてもいいか?リーフィーのことでやらなきゃいけない事があるんだ。」

 

「分かりました。誰も近づかないようにしておきますのでご安心を。」

 

さて今からあいつには色々と聞かなきゃいけないことがある。

 

 

 

 

 

 

 

「なんで見ただけで喋れるようになったんだ?情報は送ってないはずだろ?」

 

さっき大賢者に聞いたら大体の理由は分かったが一応の確認だ。

 

「分かんない。なんか話してる所見ていけそうって思って真似したらいけた」

 

「エクストラスキルまでなら見ただけで真似することが可能なのか?まぁ、大賢者のコピーを作ればわかるか。とりあえず今から情報を送るぞ。」

 

大賢者、頼むぞ。

 

《了。個体名リーフィーに情報を送ります。》

 

始まった。こっから俺たちに出来ることはない。大賢者さんに頼む事しか出来ない。

 

《『大賢者』より『以心伝心』へ情報を送信…成功しました。次に『贋作者』によりコピーを作成…失敗しました。・・・ユニークスキル『変質者』を使用し個体名リーフィーの所持するスキルと統合し新たなスキルの作成。成功しました。ユニークスキル『以心伝心』は『大賢者』の情報をもとにユニークスキル『接続者』の獲得に成功しました。》




時間が無くブツ切りになってしまった…
ゼロワンも登場させるの遅くなりそうだし
あと、誰かハーメルンの機能について詳しい人いません?
ルビ振り?とかしたいんですけどよく分かんなくて


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

新しいスキル

ストックを作らずに書き始めたので体調悪くなった瞬間投稿出来なくなる恐怖。
遅くなってしまい本当にすみません。頭痛すぎてよく分からん状態で書いたので誤字が多いいかも


—リーフィーside—

 

 

 

 

大賢者がスキルを作ってくれたらしい。にしても接続者か...なんとも呼びづらい名前になったな。

 

「まだ定着してないから反応はないらしい。少し待っててくれ。」

 

「りょーかい。とりあえず今日はもう休もうかな。なにかした訳では無いけど疲れたし。」

 

「分かった。ただまだ家が足りないから俺と同じ部屋でもいいか?嫌だったらリグルドに頼むけど…」

 

「いや、リムルと一緒でいいよ。何かあったらすぐに聞けるし。」

 

「じゃぁ布団を用意しなきゃだな。少し待っててくれ。」

 

そう言ってリムルはどこかに行ってしまった。

 

さて、とりあえず1人になったけど何しよっかな…接続者さんはまだかねぇ。

 

《能力が定着したため、反応を速やかに行うことが可能になりました。》

 

やった!ついに私にも先生ができた!スキルも分かる!

 

ひとまず私のステータスとか分かる?スキル一覧でもいいや。

 

私のステータスについて、得られた回答をまとめるとこんな感じだった。

 

ステータス

 名前:リーフィー

 種族:スライム

 称号:なし

 魔法:なし

 技能:

ユニークスキル『善意(ゼア)

ユニークスキル『贋作者』

ユニークスキル『接続者』

スライム固有スキル『溶解,吸収,自己再生』

 耐性:

熱変動耐性ex

物理攻撃耐性

痛覚無効

捕食無効

 

聞いた事ないスキルがあるぞ。

 

接続者、ゼアってなんだ?

 

《解。ユニークスキル『善意(ゼア)』の効果…

 

 

作成:対象の正確な情報があればそれを元に作成可能性アイテムを創造します。

物質がない場合大量の魔素を消費しコピーを作成することが可能です。

効果の対象は、有機物・無機物に限らず、スキル・魔法にも及びます。

 

変身:ゼロワンドライバーとプログライズキーを使用し仮面ライダーゼロワンへと変身する事が可能です

 

思考加速:通常の100倍に知覚速度を上昇させます

 

以上の3つが主な能力です。》

 

プログライズキー?ゼロワン?なんだそれ。

 

ゼロワンドライバーは前に作ったやつだろ?あれと似たようなものか?てかあれってなんの情報もなかったよな。

 

《ゼロワンに関連する物を作成する場合情報は必要ありません。》

 

なるほどね。プログライズキーって何?

 

《プログライズキーとは、生物種のデータイメージを保管するためのシステムデバイスです。

 

使用時は各種ドライバーや武器に装填。生物種のデータイメージ「ライダモデル」の能力を変身や強化、必殺技発動時に付加することができます。》

 

なるほど…よく分からん。とりあえずプログライズキーとゼロワンドライバーを使えばゼロワンとやらに変身できると。明日試してみよう。

 

「待たせたな。お、その様子だとスキルが定着したようだな。とりあえず布団だ。」

 

「ありがとう。ちょっとスキル使ってアイテム作るけど気にしないでね。」

 

「分かった。けど魔素量は大丈夫か?スリープモードにならないように気を付けろよ。」

 

「今回は先生もいるし大丈夫だよ。それじゃおやすみ。」

 

「ああ、おやすみ。」

 

よし、早速創っていこう。

 

接続者、プログライズキーの作成をしたい。

 

《了。魔素を消費しプログライズキーの作成を開始します。》

 

接続者さんがいれば魔素を渡すだけで作ってくれるのか。めっちゃ楽。

 

《告。ライジングホッパープログライズキーの作成に成功しました。》

 

早いな。それに今回は眠くならないのか。

 

《マスターは名付けにより進化しました。そのため魔素量が増加し一日に3つのプログライズキーの作成が可能です。》

 

ちなみにプログライズキーの他に作ることが出来るものってある?

 

《アタッシュカリバーの作成が可能です。》

 

じゃあ今度はそれをお願い。

 

《了。アタッシュカリバーの作成を開始します。》

 

名前からして武器だけどどんな形なんだろう。

 

《告。アタッシュカリバーの作成に成功しました。残りの魔素量が少ないためこれ以上の作成は推奨しません。》

 

あれ?3つ作れるって言ってなかったっけ?

 

《アタッシュカリバーはプログライズキーより多くの魔素を消費します。そのため、現在の魔素量では一日に一つのみ作成可能です。》

 

燃費悪いな。それにこれ剣じゃなくてカバンじゃん。

 

《ゼロワンに関するマニュアルがゼアに保存されていますが視聴しますか?》

 

お、是非とも見せてほしいね。

 

《了。マニュアルを再生します。》

 

 

 

 

 

なるほど…人型じゃないと変身出来ないじゃん!私今スライム!てかリムル、スライムなのに人になってね?なんかのスキル?

 

《解。個体名リムル=テンペストはユニークスキル『捕食者』を使用し人体を取り込み擬態することが出来ています。》

 

はぇ〜ずる。私にも真似すること出来る?

 

《詳しい情報があればユニークスキル『贋作者』を使用し擬態を真似する事が可能です。》

 

ほぉ〜こっちも中々ずるいな。情報さえあれば何でもコピー出来るの?

 

《ユニークスキルの全てを真似ることは出来ませんが1部なら可能です。》

 

じゃあリムルにお願いすれば私も人間に!でももうリムル寝ちゃったかな?

 

《スライムは睡眠を必要としない為、擬似的な物だと推測します。》

 

呼んだら反応してくれるかな…

 

「リムルー起きてる?」

 

「…ん。どうした、リーフィーなんかあったか?」

 

「寝てたのにごめんね。人型になりたいからちょっと大賢者さんにお願いがあって。」

 

《接続者から大賢者へ。ユニークスキル『捕食者』及び人体の情報を申請。》

 

《大賢者から接続者へ。申請を許可。『捕食者』の情報を送信します。》

 

《告。大賢者より『捕食者』及び、個体名リムル=テンペストが今まで捕食した物の情報の取得にしました。これより『贋作者』を使用しスキルを定着させます。》

 

「なんか余分なの貰わなかった?」

 

「うちの大賢者、接続者のことを妹みたいに思ってて過保護になってる気がするんだよな…」

 

「でも、強くなれるならありがたいかな。」

 

「この後オークロード戦もあるから皆に強くなってもらわないとな。明日は何するか決めたか?特にすることがないなら皆を紹介しようと思うんだけど。」

 

「明日はスキルを試してみようと思う。なんか倒していい魔物とかいたらそいつで試したいんだけど…」

 

「そしたら俺がに護衛についてそこら辺の魔物倒しに行くか。」

 

「いいの?戦前だし色々準備があるんじゃない?」

 

「それは大丈夫だ。準備なら皆が勝手にやってくれてるし、ちょうどやること無かったからな。」

 

「じゃあお願いしようかな。凄い心強いし。」

 

最強の護衛なのでは?

 

《スキルの定着を確認。『捕食者』の情報を元に『変質者』の統合によって『善意(ゼア)』に統合成功しました。》

 

どんな感じになるかと思ったらゼアの能力になる感じか。

 

「終わったようだな。」

 

「ありがとうリムル。」

 

「明日は少し早めに行くからしっかり魔素回復させとけよ。」

 

「大丈夫だよ。ありがと、おやすみ。」

 

「おう、おやすみ。」

 

さて、人型になれるようになったし今日はもう寝ようかな。明日色々試せばいいし、今日は精神的に疲れた。

 

睡眠が必要ない体とはいえ精神的に疲れたら眠くなる。

 

明日は多分戦闘になるし今日はもう寝よう。




えー遅くなってしまい本当にごめんなさい。それにゼロワンもまだ登場させてないし。次回からはタイトル詐欺にならないと思うのでもう少しお待ちください。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

初変身

ストックないの辛い
初変身なのにほんの少ししか書けなかった…
戦闘シーン書くのムズすぎん?


—リーフィーside—

 

 

 

 

よし!スキルの確認に行こう!

 

「リムルー早く行こー」

 

「待て待て、まだ朝飯食ってないだろ。いつもは持ってきて貰ってるんだけど、今日はお前がいるし皆と一緒に食おうと思ってな。鬼人組だけでも紹介しておきたいしさ。」

 

「あのソウエイって人と同じ種族ってこと?」

 

「そうだ。他に5人いるからしっかり挨拶しろよ。」

 

緊張するな。これから一緒に頑張っていくんだし仲良くいきたいな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言うと挨拶自体はめちゃくちゃ上手くいった。いや、上手く行き過ぎたのが悪いのかもしれない。

 

「リーフィー様の面倒は私がみます。」

 

「シオン?貴方にはリムル様の秘書という重大な仕事があるでしょう。なので私が面倒を見ます。」

 

誰が私の面倒を見るかで、めちゃくちゃ揉め始めちゃった。左右に思いっきり引っ張られるからちぎれそう。

 

(助けてー!リムルー!)

 

「まぁまぁ落ち着けって。とりあえず今は皆と仲良く出来るよう、全員で護衛を回していく様にする。いつか2人に頼む時が来るから、その時また世話をしてやってくれ。」

 

何とか収まった…

 

(会ったばかりだよね…?なんでこんなことに?)

 

(あー…多分だが人間の見た目もスライムの見た目も俺とそっくりだからじゃないか?色が違う程度だし。)

 

(確かに見た目は髪の毛の色が違うだけだもんね。青かオレンジの。しかも私の方が身長小さいから幼く見えるし…)

 

「うちの妹がすみません。リーフィー様。」

 

「ベニマルさん…ですよね?全然大丈夫ですよ。」

 

「本当にすみません。ですが俺たちにそんな畏まらなくても大丈夫ですよ。リムル様と同等の存在であれば俺たちの主である事に間違いありません。」

 

そう言われてもなぁ…ハクロウとか完全に年上じゃん。心の中でなら呼び捨てに出来るけど…実際に呼ぶのは抵抗が…

 

(リムルーどうしよう…)

 

(別にいいんじゃないか?ベニマル達もそう呼んで欲しがってるし。)

 

「分かった…ベニマル…こんな感じでいい?」

 

「えぇ。今後ともよろしくお願いします。リーフィー様。」

 

違和感がすっごい。気を付けて呼んでいけば慣れるかな?

 

「それじゃあ俺らはそこら辺散歩してくるから。村の事はリグルドに任せる。」

 

「お任せ下さい!」

 

ベニマル達鬼人組はオークロード戦の準備を頼む。」

 

「了解しました。」

 

す、凄い!リムルが指揮官をしてる!前世では本当に主人公かってなったのに!

 

「それじゃあ行くか…なんか失礼なこと考えてないか?」

 

「ぇ、いや全然?早く行こリムル!」

 

あっぶな。念話使ってないよね?テレパシーか何か?

 

《告。念話の使用はしておりません。また、マスターに対するスキルの使用も確認されていません。》

 

だよね知ってる。兄の力恐ろしや。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここら辺まで来たら敵も出現してくると思う。スキルの確認だから俺は何もしないつもりだ。けど危険だと思ったら手を出したり止めたりするからな。魔素量的にここら辺の敵になら余裕だとは思うけどな。」

 

本当に心強い。けど恐らくだけど

 

「大丈夫だよリムル。少しは自分の妹を信用してよ。」

 

今は何故か負ける気がしない。

 

ゼロワンドライバーを腰に巻き付ける。

 

【ゼロワンドライバー】

 

リムルのスキルの情報と接続者さんのおかげで自分の手で物を運ばなくても別の空間にしまっておける。プログライズキーの量が多くなっても困らないのはありがたい。

 

【ジャンプ!】

 

【オーソライズ!】

 

認証によってプログライズキーからライダモデルが出現する。

 

「うぉ!」

 

飛び出てきたバッタの形のライダモデルにリムルがびっくりしているが今は無視だ。

 

「変身!」

 

そう言ってプログライズキーをドライバーに装填した。

 

【プログライズ!】

 

【飛び上がライズ!ライジングホッパー!】

 

【A jump to the sky turns to a rider kick.】

 

私の体がスーツに包まれ、その上からバッタがアーマーへと変化した。

 

黒を基調とし、赤と銀のラインが入ったスーツ。その上から黄色いアーマーが装着されている。マスクはバッタの様な形をしている。

 

「ちょうどいい所に巨大蟻(ジャイアントアント)の群れが来たな。1匹だけ残してそれ以外は俺がやっとくから。お前は自分の性能を確かめとけ。」

 

「ありがとう。でも色々試したいから2匹ちょうだい。」

 

さぁ、ゼロワンの性能を確かめようじゃないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

—三人称side—

 

ゼロワンは構えると1匹の巨大蟻(ジャイアントアント)に向かって拳を叩き込む。ジャイアントアントは威力を殺しきれず後ろにあった岩に激突した。

 

「これがゼロワンの力か。この程度の敵なら一撃で終わるね。」

 

岩にはクレーターが出来ており、巨大蟻(ジャイアントアント)は絶命したようだ。

 

「せっかくならこっちも試そうか。」

 

【アタッシュカリバー】

 

しかし、アタッシュカリバーを取り出している隙に、もう1匹の巨大蟻(ジャイアントアント)に突進されていた。

 

慌てて回避しようと力を込めてジャンプする。力を入れすぎたのか、木の高さを越え辺りを見回すことが出来るほど飛んでしまった。

 

「うわぁぁぁぁぁ!こんなに飛ぶ!?」

 

巨大蟻(ジャイアントアント)は着地の隙を狩るために下で待機している。

 

(そんな高く飛んで大丈夫か?)

 

(リムル?大丈夫だけど少し離れてて欲しい。今からやる技の威力がどれくらいか分かんないから。)

 

そう言ってリーフィーはドライバーからプログライズキーを外しアタッシュカリバーに装着した。

 

【Progrise key confirmed. Ready to utilize.】

 

空中でアタッシュカリバーを上に構る。エネルギーが溜まり地面が近くなったところでトリガーを押す。

 

【ライジングカバンストラッシュ!】

 

音声が流れてくると同時にアタッシュカリバーを振り下ろし巨大蟻(ジャイアントアント)に斬りつける。

 

ただ溜めたエネルギーが強すぎたのか、最後の一匹は肉片になり吹き飛んでしまった。

 

—リムルside—

 

「流石にオーバーキルが過ぎないか?」

 

とんでもない威力出てたぞ。黒稲妻と同じくらいの威力出てなかったか?

 

《使用された魔力量だけで見た場合、黒稲妻と同等です。》

 

「だ、だってどのくらいの威力かわからなかったし…マニュアルで見たらそんなに強くなかったし…」

 

マニュアルってなんだ、マニュアルって。

 

「マニュアルなんてあったのか?随分と便利なスキルだな。」

 

「ただ一回作った物の使い方しかわかんないし。それもゼロワンに関連する物だけだし。リムルの大賢者様に比べたらそんなじゃない?」

 

そう考えると大賢者って相当ずるいんだな。

 

「にしてもとんでもない戦力が加わったな。鬼人組より強いと思うし…」

 

「あ、リムル。ちなみに頻繁にゼロワンになることは出来ないから。」

 

「なんでだよ。お前のスキルだろ?それにドライバーにその他の部品も作ったんだし。」

 

「使ってない間ドライバーとかに魔素を補充するの。それで変身とか必殺技使う時に補充した魔素を消費するんだ。」

 

「なるほど。その溜めていた魔素がなくなったら変身は出来ないと…」

 

大賢者、俺の魔素を代わりに使うことは出来ないのか?

 

《解。不可能と推測します。》

 

やっぱりなぁ…スキルの条件だろうしなぁ…

 

「ま、逆に言えば貯めれば貯めるほど強くなれるから。今の必殺技だって昨日から貯めた分でこれだし。ライジングホッパーなら燃費もいいし。そんな深刻な問題でもないから大丈夫だよ。」

 

「ならいいんだが…魔素使いすぎて戦闘中倒れるとかないようにな。」

 

「もちろん。それより、ゼロワンならオークロード戦に行ってもいい?私活躍出来ると思うけど?」

 

うーん…兄としては妹にあまり戦ってほしくないんだが…

 

「私の心配なら大丈夫だから。ゼロワンがどこまで戦えるか試してみたいし。」

 

「うーん…なら条件として鬼人の誰かと行動をすること。絶対に離れるなよ。」

 

鬼人組なら任せても大丈夫だろう。

 

「はーい。わかりましたー」

 

いくら強いと言ってもこの世界じゃ子供だ。だから決して過保護ではない。決して。

 

 

 

 

—リーフィーside—

 

 

 

びっくりしたーまさかあそこまでの威力が出るとは思わないじゃん。

確かにわざわざ必殺技を使うほどではないかなー?とも思ったけど初戦闘だったし?リムルに見られてたからカッコつけたいじゃん?

 

まぁそのおかげでオークロード戦について行けるか良しとしよう

 

「リーフィー様!」

 

「シ、シオン?ど、どうしたの?」

 

ものすんごい顔しながら走ってきたけど…

 

「リムル様にオークロード討伐戦の時、我々鬼人の誰かが護衛を勤めるとお聞きしました!是非とも私にその護衛役をやらせていただきたく!」

 

あーその話か。早くない?リムルから聞いたのか。すっごいキラキラした目で見てくる…

 

「そのー他のみんなにも相談した方がいいかなーって思うんだけど…」

 

「私では力不足でしょうか?」

 

泣かないで!そこまで言ってないから泣かないで!

 

「あー!やっぱりシオンに護衛を頼みたくなってきたなー!護衛はシオンにお願いしようかなー!」

 

すっごい眩しい顔してる!アニメでしか見ないエフェクトしてる!

 

「ありがとうございます!精一杯やらせていただきます!」

 

足引っ張ると思うんだけどな…大丈夫かな?

 

 

 

 

 

 

 

「リムルー」

 

リムルの部屋に入るとリグルドとリムルがなんか話し合ってた。

 

「今大丈夫?」

 

「リーフィーか。どうしたの?」

 

「いや、シオンが私の護衛に付きたがってるけど、一応リムルから許可を貰っておこうと思って。」

 

「シオンが護衛なら大丈夫だろ。分かった着いてきてもいいぞ。」

 

よっし!とりあえずこれでリムルの手助けが出来るかな?

 

「リムル様。いくらリーフィー様と言えども、戦場に連れて行くのは些か危険ではありませんか?」

 

「大丈夫だ。その為の護衛だし。それにもしかしたらリーフィーはこの村で1番強いかも知れないしな。」

 

「それは言い過ぎだって。鬼人組とかリムルの方が強いし。」

 

魔素を貯め続けてそれを一撃に込めればもしかしたら勝てるかもしれないけど、燃費悪いし、そもそも戦いたくもない。

 

「リムル様がそう仰るならば大丈夫でしょうが…くれぐれも、お気をつけください。」

 

気にしてくれるのはありがたいけど…そんなに心配する?

 




頑張ってこの文字数で週一投稿かな…
本当に書くの遅くてすみません。ストック書かずに書き始めたバカの成れの果てです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

7話

言い訳させてください。テストのせいで書けませんでした。
途中で書き方を変えようと思ったので中途半端かもしれません。読みにくかったら本当にごめんなさい。


—リーフィーside—

 

 

 

初変身した日の夜

 

 

 

 

リムルからオークロード戦への参加を認められたしプログライズキーを増やそうと思い接続者に相談していた。

 

接続者、作成可能のプログライズキーってあと何個ある?

 

《解。計21種類のプログライズキーの作成が可能です。》

 

かなりの量あるな。全部それぞれ違う能力なんだよね?よくそんなにあるな。

 

《プログライズキーはそれぞれ別の生物のデータをモチーフにしています。しかし、シャイニングホッパープログライズキーはライジングホッパープログライズキーと同じくバッタのデータです。》

 

ライジングホッパープログライズキーとは何が違うの?同じのなら作る必要なくない?

 

《シャイニングホッパープログライズキーはゼロワンの出力を上げる事が可能です。》

 

強化形態みたいな感じか。じゃあそれを作ろうかな。

 

接続者、作成をお願い。

 

《告。シャイニングホッパープログライズキーは他のプログライズキー2つ分の魔素を消費しますがよろしいですか?》

 

そしたらあと1つしか作れなくなるのか。うーん…まいっか。作っちゃって。

 

《シャイニングホッパープログライズキーの作成を開始します。》

 

《告。シャイニングホッパープログライズキーの作成が完了しました。》

 

やっぱり早いな。他のプログライズキーとは形状が少し違うね。

 

《残り1つのプログライズキーの作成が可能ですが何を作成しますか?》

 

うーん。何を作ればいいかわかんないし…空飛べたら便利だよね。空が飛べるようになるプログライズキーってある?

 

《フライングファルコンプログライズキーは飛行能力を得る事が可能です。》

 

それなら飛べるのか。他に便利なアイテムとかってある?武器とか装備とか

 

《現在作成可能アイテムはアタッシュアローとアタッシュショットガンです。しかし、現在魔素量が不足しているため推奨しません。》

 

そういえば2個分の魔素を消費するんだっけ?じゃあ明日作るとして、今日はフライングファルコンプログライズキーを作ろうかな。

 

《了。作成を開始します。》

 

やることもなくなったし今日はもう寝ようかな。

 

そう思い布団に入ろうとしたところスライム状態のリムルに話しかけられた。

 

「リーフィー、少しいいか?お前のスキルについて少しな。」

 

私は人型のままだったのでリムルを抱き上げ椅子の上に座り直した。

 

「なにか問題でもあった?」

 

「特に問題ってわけではないんだけど気になった事があってな。」

 

そう言いながらスライム状態のリムルがこっちを見てきた。

 

「プログライズキーって魔鉱石で作れるのか?」

 

確かに。出来るのかな?

 

《魔素の充電はできないため1度の使用すると破損してしまいます。》

 

出来はするんだ。でも燃費悪そうだなー

 

「出来はするけど1回変身すると壊れるから燃費悪いっぽい。時間は掛かるけど1日3本作った方がいいかな。」

 

リムルは残念そうに溶けてしまい危うく私の膝から落ちるところだった。危ない危ない。

 

「いい案思いついたと思ったんだがな…けど作れはするのか。」

 

「魔鉱石も無限にある訳じゃないでしょ?今は急いで欲しいって訳でも無いから大丈夫だよ。そんなことよりオークロード戦について教えてよ。他には誰が行くの?」

 

そう言うとリムルはスライムの形に戻り教えてくれた。

 

「今の所はシュナとクロベエ以外の鬼人組にゴブリンライダー、ランガとお前を連れて行こうと思っている。明後日出発して同盟を結ぶ予定だ。なにか必要なものがあれば言ってくれよ。出来る限りは用意するから。」

 

「あ、それなら戦闘用の服が欲しい。汚れたりしても良いやつ。」

 

「なら明日シュナ達に作ってもらうか。どんな服がいいとか今日のうちに考えとけよ。」

 

「結局変身からデザインとかはなんでもいいんだよね。動きやすければなんでもいいかな。」

 

「まぁそこら辺はシュナに相談してみるか。他になんか聞いときたいことはあるか?」

 

ん〜今聞きたいことはないかな?気になる事…あ、そうだ。

 

「じゃあ1つ。リムル私の事めちゃくちゃ面倒見てくれてるけど自分の仕事とかないの?」

 

そう聞くとリムルは少し笑いながら答えてくれた。

 

「正直言って皆が優秀過ぎるんだよな。それに、こんな戦い俺は初めてだからさ、何すればいいか分かんないんだよ。変な風に俺が手を出すと迷惑をかけるかもしれないだろ?だからお前の面倒を付きっきりで見ることが俺の仕事だ。だからお前は気にしないで大丈夫だ。結構遅くなったな。明日はシュナの所に行って服を作るのと村の案内だな。」

 

「そうだね。鍛冶屋とか行ってみたいな〜」

 

「お前に剣は必要ない気もするが一応挨拶ついでに行くか。睡眠が必要ないからといって夜更かしするなよ。」

 

「大丈夫だよリムル。おやすみ」

 

リムルは私の膝の上から降り、人型となって自分の布団の方へと行ってしまった。

 

オークロード戦の事を考えると不安になる。原作では負けてなかったと思うから大丈夫だとは思うが…

この世界に転生してからか、どうにも転スラの記憶が曖昧になってる。どのように勝ったとかその後の展開が思い出せない。

接続者なら分かるかな?

 

接続者、私の記憶の情報を読み取りたい。

 

《了。しかし、マスターの記憶の一部には干渉の不可能な領域が存在します。その他の情報であれば提示する事は可能です。どの情報を読み取りますか?》

 

干渉不可能な領域?もしかして…

 

接続者、転スラについての情報が欲しい。

 

《干渉可能の記憶の中に対象と思われる情報が存在しません。干渉が不可能な領域内の情報だと推測します。》

 

前世の知識はなしで頑張れってことか。だいぶ不安が残るけど仕方ない。原作通りなら主人公のリムルが何とかしてくれるはず。

 

私は明日の出会いに期待しつつも不安を覚えながら睡眠に着いた。

 




頑張れば今日中にもう1話書けるかもしれないので1週間投稿しなかったバツとして頑張ってみます


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

8話

宣言通り投稿出来ずにすみません。
これでもかなり頑張った方なんです。
コロナのワクチンが思ったより強く全然書けませんでした。
熱にうなされながら書いた8話をどうぞ


—リムルside—

 

 

 

オークロード戦の3日前、俺達はリザードマンと同盟を結ぶため湿地帯へ向かおうとしていた。

 

「さて、これから移動を開始する訳だが…リーフィー、お前は俺と一緒にランガに乗ろう。ランガなら多少は大きくなれるから大丈夫だとは思うが。キツくなったら言ってくれよ?リーフィーもそれでいいか?」

 

「いいよ。よろしくね、ランガ。」

 

「分かりました!我が主!」

 

ランガは犬のように尻尾を振って喜んでいたし、リーフィーはリーフィーでランガの事を撫でて楽しんでいる。

あいつ小さい頃から動物好きだったもんな。仲が良さそうで何よりだ。

 

新しい刀や新しい装備。これで準備は整った。後は湿地帯へ向けて出陣するだけだ。

 

「リグルド、負けてしまった時は手はず通りに頼むぞ。」

 

「分かりました。どうかご無事で。」

 

「リムル様、ご武運を。」

 

「大丈夫だってシュナ。倒せないと思ったら逃げればいいんだから。死にはしないから安心してくれ。」

 

そうだ。勝てなさそうなら無理をせずに逃げればいい。

 

「よし。行くか。」

 

そう言って俺らは戦場へと駆け出した。

 

 

 

—リーフィーside—

 

 

 

私はリムルと一緒にランガに乗って、森を進んでいた。

他の嵐牙狼族達も足取りも軽く順調に進んでいた。

 

もう少しでリザードマンの領域内に入る時、偵察中のソウエイから報告があった。

 

(リムル様、よろしいですか?)

 

(ん…どうした?ソウエイ)

 

(交戦中の1団を発見しました。片方はリザードマンの首領の側近です。

相手はオークの上位個体のようですね。いかがいたしましょう?)

 

(”いかが”って…助けない訳にはいかないだろ。勝てるか?)

 

(容易いことかと。)

 

流石にこの返事はカッコよすぎない?確かに鬼人の皆は強いけどさ…

 

(やれ。俺達もすぐに行く。)

 

(御意。)

 

連絡が終わるとリムルとソウエイは通信を切った。

 

「戦闘態勢を取れ!ソウエイのもとへ向かうぞ。」

 

『はっ!』

 

「リーフィー、いつでも戦える様にしておけ。こっからはいつ敵が来てもおかしくない。」

 

「りょーかい。」

 

私はアタッシュカリバーを取り出しゼロワンドライバーを腰に巻き付けた。

 

「ランガ」

 

「仰せのままに!」

 

その途端にランガがかなりスピードを上げた。

 

 

 

 

 

 

 

「あ…あれ?もう終わってるっすか?」

 

「少しは残しといてくれよ。」

 

「ふ〜む…」

 

私達が到着した頃にはオーク達は既に倒されていた。

 

「あら〜…」

 

「本当にソウエイって優秀だね…」

 

ソウエイの方を見ると、かなりの重症のリザードマンを腕の中に抱えていた。

 

「深手を負っています。」

 

「ああ」

 

リムルは瓶に入れたフルポーションを飲ませてリザードマンの怪我を治していた。

怪我が治り意識が回復すると何故戦っていたのかを話してくれた。

 

ガビルとやらが謀反を起こし首領を幽閉、兵を引き連れオークロード討伐に出撃したが、ソーカは隙を見て脱出してきたらしい。

 

接続者、この場合ってどっちの方が有利なの?

 

《解。湿地帯での地の利はリザードマン達にあります。しかし、オークが戦死したリザードマンを捕食し、更なる力を手に入れる可能性があります。そうした場合、形勢は一気に逆転し、全滅も有り得るでしょう。》

 

1人でも倒れたらほぼゲームオーバーってこと?だいぶキツくない?

 

ガビルの妹はリムルに力を貸してくれないかと頼み込んでいた。リムルはかなり悩んでいたが、後ろにいたはずのシオンがいつの間にか前に出てきていた。

 

「よくぞ申しました。リムル様の偉大さに気付くとは、あなたは見どころがあります。」

 

「お、おいシオン…」

 

「さぁ立ちなさい。あなたの希望通りリザードマンは救われるでしょう!」

 

勝手に決めちゃってるよ…

 

「ありがとうございます…ありがとうございます!」

 

勝手に仕事取ってくるの、秘書って感じ。偏見かもしれないけど。

 

リムルは少し呆れた顔で了承していた。

 

「仕方ない。どうせオークロードとは戦うんだ。えーっと君は首領の娘さんだっけ?」

 

「は、はい。仰せの通りにございます。」

 

「では、君を首領の代理と認める。ここで同盟を締結することに異論はあるか?」

 

「いえ!異論など。」

 

「じゃあ決まりだ。同盟は締結された。」

 

「ありがとう…ございます。」

 

「ソウエイ、お前首領の所まで影移動出来るか?」

 

「もちろんです。」

 

「リザードマンの首領救出を命じる。」

 

「御意。」

 

ソウエイは首領救出命令を貰った瞬間に居なくなってしまった。

 

「俺達は進軍を続ける。ランガとゴブリンライダーはガビル達戦場へ出ている者の救出。ベニマル、ハクロウ、シオン、それにリーフィー、お前達はオークの相手を頼む。俺が上から思念伝達で戦況を伝える。細かい指示はベニマル、お前に任せる。」

 

「分かりました。」

 

「リーフィー頼むから無理はしないでくれよ。何かあったら直ぐに逃げるように。」

 

「了解。」

 

「よし、行くぞ!」

 

『はっ!』

 

リムルは羽を広げて飛んでいってしまった。

 

「私達も行こうか。」

 

「はい!リーフィー様は私の命に変えてもお守りします!」

 

「自分の命優先でね?」

 

勢いすごい。

 

「大丈夫ですよ、リーフィー様。今の我々ならオークごときに遅れは取りません。」

 

そんなに自信があるなら大丈夫かな?

 

「そろそろ敵が目視出来る距離ですぞ。」

 

危ない危ない、そろそろ戦場か。

 

ハクロウの言葉で私達は気を引き締めた。

 

「私達の新たなる門出。」

 

「リムル様の華々しい勝ち戦の最初の1戦目。」

 

「情けない所は見せられないな。」

 

鬼人の皆は各々の意気込みを語りながら前に出ていた。

 

気合十分だね。私も負けてらんないね。

 

 

【ゼロワンドライバー】

 

【ジャンプ!】

 

【オーソライズ!】

 

ライダモデルが出現し近くにいたオークを踏み潰していた。

 

「変身!」

 

私がプログライズキーを差し込むと私はスーツに包まれバッタのライダモデルが私の方へ来た。

 

【プログライズ!】

 

【飛び上がライズ!ライジングホッパー!】

 

【A jump to the sky turns to a rider kick.】

 

バッタはパーツに別れ装甲となった。

 

【アタッシュカリバー】

 

私はアタッシュカリバーにフライングファルコンプログライズキーを差し込んだ。

 

【Progrise key confirmed. Ready to utilize.】

 

アタッシュカリバーにエネルギーが充電される。

私はアタッシュカリバーを上に構え、十分なエネルギーが溜まった瞬間に下へ振り下ろした。

 

【フライングカバンスラッシュ!】

エネルギーは斬撃となりかなりの距離を切り裂いた。

 

「よし!行こう!」

 

そう言うと私達はオークの軍勢へと突撃した。




1日飛んでます。本編とあまり関係がないと思い飛ばしました。書いた方が良かったのかな?と、思いながら書いていましたが許してください。あまりにもペースが遅すぎました。念の為その一日で何を作ったかは後書きに書いておこうと思います。

今まで作った物
ゼロワンドライバー
ライジングホッパープログライズキー
フライングファルコンプログライズキー
バイティングシャークプログライズキー
ブレイキングマンモスプログライズキー
シャイニングホッパープログライズキー
アタッシュカリバー×2
アタッシュアロー

ですね。プログライズキーの数が多すぎる…出せないプログライズキーもあるかもしれませんが許してください。
次の投稿はいつになるかな…出来る限り早めに出します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。