どんなに辛くても、どんなに苦しくても。歩く。 (シグザール)
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キャラ紹介&第一話 あたしの欲しいもの

どうも、シグザールです。



あらすじにも書いた通り、妄想が爆発しました。
どっちとも更新するので許してください。


このシリーズ、オリ主は女の子になります。
彰人×オリ主です。
苦手な方も読んでくれるように頑張ります



では、キャラ紹介、どうぞ!












青空 蒼芽(あおぞら そうめ)

 

 

 

主人公の挿絵 

【挿絵表示】

ロングバージョン 

【挿絵表示】

 

 

このシリーズの主人公。クラスは神山高校1ーCで、彰人の隣、彰人の幼馴染み。

誕生日は11月1日。

性格はよく喋り、よく遊び、よく踊り、よく寝る。

勉強は上の下。でも成績は冬弥と同じ、いや、少し上かもしれない。

容姿は髪は黒色で、ポニーテール。でもたまに髪を解いている。

友達の中でもとある部分がぺったんこで、よくその事について誰かに愚痴っている。

服装は一言で言うなら「センスがない」。

なのでよく絵名は杏たちに見繕ってもらっている。

趣味はダンスと歌で、ダンスはめちゃくちゃアクロバティックなダンスを繰り出す。

「ワイヤー使ってるんじゃないか」と言われるぐらい動く。

反面、歌は苦手で、彰人から「歌うな」と言われるぐらいに音痴。

好きなものは彰人。逆にそれ以外にはあまり興味を示さない。

よく彰人と一緒...というかべったりで、よく彰人にいきなり抱きついたりするのは日常茶飯事。

蒼芽曰く「一緒にいないと不安になる。」とのこと。

実はそこまで彰人にくっつくのには理由があって....?

 

 

 

 

ちなみに、彰人にはこっそりとイベントに出演しており、その時は彰人に貰った帽子をかぶっている。

出演する理由は「彰人と踊るときに、彰人に迷惑をかけないように」という理由。

 

 

 

 

 

 

東雲彰人

基本的には原作と一緒。

いつもべったりな蒼芽にはすこし呆れているが、かまって、と蒼芽が言えばかまう自分のことを「少し変だな」と思っている。

蒼芽のことは「異性」として見ていつ、「好き」と伝えて関係が壊れるのを怖がっている。

なので自分が決意するまでこの関係がいい、と思っている。

いざ付き合い始めると、リードしようと思ってもヘタレになる。

そのため、最近は恋愛の本を読み事があるそうな。

大抵投げ捨てている。

 

 

 

東雲絵名

 

 

基本的には原作て同じ。

蒼芽とは「そーちゃん」「えーちゃん」と呼び合う程の仲。

普段、ファッションをしない蒼芽にとって師匠のような存在。 

絵名曰く「絶対磨けば光る」との事。

つい最近付き合い始めた2人をよく揶揄っている。

 

 

 

白石杏

基本的には(ry

蒼芽の同年代の親友で、遊びに行く時は大抵こはね、杏、蒼芽(偶に遙も)で遊び行っている。

カラオケにも行くのだが、蒼芽の音痴をどうにか治そうとしている。

出会ったきっかけは中学校の頃に蒼芽がたまたま入ったお店が杏の店で、そこから意気投合。

蒼芽が彰人の事を話していると、だんだんと惚気話になってくるが、そんな蒼芽の事を「嬉しいんだな」と思って話を聞いている。しかし聞きすぎると「ごちそうさま」と言いたくなる。

 

 

 

 

 

小豆沢こはね  

基本的に(ry

蒼芽の小学校の友達で、彰人繋がりで再開した時には思わず飛びついた。

なかなか会えないので、街中で見かけるたびに蒼芽が飛びついている。

今ではよくこはねの家でパール伯爵を見ている。

こはねは蒼芽の事を「東雲くんが蒼芽ちゃんの事を好きになるもの分かるぐらい、優しい」と語る。

ちなみに、蒼芽がイベントにこっそり参加しているのは全く気付いていない。

というか、そもそも蒼芽と気付いていない。

 

 

 

青柳冬弥

 

基本的に(ry

彰人繋がりで知り合い、よく彰人の事を教えている。

冬弥は蒼芽がイベントに出ている事を知っており、偶然それを知った蒼芽に「秘密にしておいて」と言われた。

でも、時々喋りそうになっている。

蒼芽の踊りに関しては「よくあんな動きをして折れたりしていないのはすごいな」と思っている。

ちなみに、冬弥が蒼芽の踊りを真似してみた所、腰が折れそうになった。

蒼芽がこっそり踊っている事を彰人にバレた時、冷や汗をめちゃくちゃかいていたらしい。

 

 

 

桐谷遥

 

 

第六話にて登場予定。

出会ったきっかけは財布を蒼芽が落としたしまった時に、拾ってもらった事から。

普段テレビやニュースを見ない蒼芽は遥がアイドルをやっている事知らない。

そのため、アイドルやっていると知った際にはめちゃくちゃショックを受けた。

むしろファンになった。

普段はレッスンなどかあるため、なかなか会えないが、遊びに行く際にはよくゲーセンで対戦している。

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

昼休み。

オレは何か飲み物でも、と思って自販機に向かった。

しかし、いつもそれを止めようとしてくる奴がいる。

そいつは.....

 

 

 

 

 

 

???「あーきーとっ!」

 

 

彰人「ちょ、走ってこっちに」

 

 

 

 

 

今オレに向かって走ってきてるやつだ。

 

 

 

 

 

 

???「みーつけた!」

 

 

彰人「ぐへっ!」

 

 

 

 

 

ドンガラガッシャーン!!

 

 

 

 

 

彰人「いってぇ....」

 

 

???「ふふ、安心するー....」

 

 

彰人「....ったく....前からオレを見かけたたら走るの危ない、って言ってるだろ。蒼芽。」

 

 

 

 

 

 

蒼芽、と呼んだこいつは青空 蒼芽。

オレの幼馴染であり、まあ.....オレが好きな人だ。

オレがどう思ってるかなんて考えてないんだろう。

いっつもこうやって俺を見かけたら突撃してくる。

側から見れば「なにやってんだこいつら」となるだろうが、俺のクラスメイトとご近所の人たちは「またやってるなぁ....」としか思ってない。

 

 

 

 

 

 

蒼芽「だって、彰人成分を補充しないと....」

 

 

彰人「何言ってんだよ....」

 

 

蒼芽「あいたっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

曝け出しているおでこに向かってデコピンをかました。

こうでもしないと、永遠にくっついてくるからた。

別にくっついてくるのはいい。だか、家でしてくれないか。

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「むむ.....こっちだってしかえしだぁぁぁぁ!!」

 

 

彰人「あ、あぶなっ!どっかの神拳みたいに連打してくるなっ!第一、オレ一発しかやってねぇからな!」

 

 

蒼芽「えーい、このっ、このっ!」

 

 

彰人「話を聞けよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーンコーン、カーンゴーン....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「げっ、もう昼休みが....」

 

 

蒼芽「えええーーーっ!!」

 

 

彰人「み、耳が....」

 

 

蒼芽「彰人、行くよ!」

 

 

彰人「....ったく。誰のせいで....」

 

 

蒼芽「なんかいった?」

 

 

彰人「なんでもねぇよ....」

 

 

蒼芽「よーし!」

 

 

 

 

 

 

 

こんな姿に、オレは何度も何度も救われているんだ.....

って、言うのも恥ずかしいから、胸の中にしまっておく。

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、いつも通りの時間が流れていった。

 

 

 

 

 

続く!!




どうも、シグザールです。



はい、次回はちゃんとLeo/needを更新します。
更新が終わったらこっちも書いていきます。


さて、次回予告。
このシリーズでは蒼芽か彰人、もしくはゲストに言ってもらうことになります。


では、一脚先に。シグザールでした!!



ーーーーーー
彰人「次回予告。いつも通りの日、いつも通りの蒼芽。そんなことを感じでいる時、急に蒼芽が倒れた。オレは大至急病院に向かって、そこで蒼芽のあることを知ることになる。」






次回、「オレが蒼芽の。」






彰人「今思うと、俺カッコ悪いし、恥ずかしかったな.....」


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第二話 オレが蒼芽の。

どうも、シグザールです。


なんか最近更新スペースが上がってる気がする....
まあそこは置いておいて.....


今回はちょこっとだけシリアスが入ります。
あと、前半がほとんど猫を被っている彰人になっています。




では、どうぞ!


学校が終わって、放課後。

今日は練習もないので、蒼芽と一緒に帰っている。

冬弥は図書館に用事でいない。

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「ふーんふーん、ふーん!!」

 

 

彰人「ご機嫌だな。」

 

 

蒼芽「だって、彰人と一緒にいるんだもん。」

 

 

彰人「....なんでそういうのを簡単に言えんだよ.....」

 

 

蒼芽「そう思ってるし。」

 

 

彰人「.....っ。」

 

 

蒼芽「あれ、彰人。顔真っ赤だよ?」

 

 

彰人「誰のせいだと.....」

 

 

蒼芽「ねね、今か....ら....」

 

 

 

 

 

バダッ!!

 

 

 

 

 

揶揄われた、と思ったら急に蒼芽が倒れ込んだ。

しかも顔面から。

 

 

 

 

 

 

彰人「おい、どうした!?」

 

 

蒼芽「......」

 

 

彰人「しっかりしろっ!蒼芽っ!!」

 

 

 

 

 

 

 

素早くスマホを取り出して、病院に連絡をした。

すぐに来てくれるとのことだった。

 

 

 

 

 

 

 

彰人「くそっ....オレがいたのに....!!」

 

 

 

 

 

 

そう呟いた瞬間、救急車が来た。

担架に乗せられ、救急車の中に入っていく。

オレも許可をもらって、中に入った。

 

 

 

 

 

 

運ばれている間、隊員が呟いた。

 

 

 

隊員「これで10回目だ....」

 

 

彰人「10回目....?どういうことですか!?」

 

 

隊員「....僕からは言えない。ただひとつだけ言えることがある。」

 

 

彰人「ひとつだけ....?」

 

 

隊員「彼女の容態は極めて不安定なんだ。この瞬間ではなく、常に。」

 

 

彰人「.....!?」

 

 

隊員「そこから僕からは言えない。彼女の先生が教えてくれる。心構えだけはしておいてくれ。」

 

 

彰人「.....っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

横に座っている隊員の言葉を聞いて、オレはいろんな事を考えた。

瞬間じゃなくて常に?

じゃあ、いつもの元気は?いつも明るさは?

それを言ってくれなかったのは、オレが頼りないからなのか?

考えれば考えるほど分からなくなる。

ただ、今オレができるのは、蒼芽の横にいる事。

それしか、今は頭に浮かばなかった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

先生「彰人さん。今から言う事に....」

 

 

彰人「できてます。だから、教えてください。蒼芽の事に。」

 

 

先生「分かりました。では言います。まず、蒼芽さんの様子がおかしい時はありましたか?」

 

 

彰人「いいえ。」

 

 

先生「蒼芽さんは、意図せずに体にリミッターをかけているんです。」

 

 

彰人「リミッター....?」

 

 

先生「彰人さんは知っていると思いますが、蒼芽さんは7歳の時、大怪我をしたんです。車に体当たりをされて。」

 

 

彰人「....はい。」

 

 

先生「それ以来、親御さんにも虐待を受けていました。理由は「怪我をしたから」。非常に危険で、言いがかりにも違い理由。」

 

 

彰人「....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めて聴く人なら「嘘」と言うかもしれないが、全部本当だ。

蒼芽が家族とお出かけしている時に、車が急に突っ込んできた。

蒼芽は奇跡的に助かったが、お父さんは亡くなった。

もう一度学校に通えるようになるまでに1年かかった。

けど、学校に通えるようになってしばらくして、蒼芽の母さんが暴力を振るうようになった。

理由は先生も言っていたが「怪我をしたから」。

いつも優しかったのに、何かに憑かれたように変わった。

毎日傷が増えていく蒼芽を見て、オレは何も出来なかった。

どう言葉を掛ければいいのか、何をすればいいの分からなかった。

 

 

 

 

 

 

 

先生「退院した後も、よくここに来ていました。しかも1人で。」

 

 

彰人「なっ....!?」

 

 

先生「来るたびに傷跡が増え、ひどい時にはこの病院の入り口で倒れていたこともありました。それ以来、体と脳が「これ以上を体を動かしたらいけない。また怒られるから」と蒼芽さん自身が思い込んでいました。そして、体にリミッターのようなものがかかるようになっていました。」

 

 

彰人「そんな.....」

 

 

先生「でも、蒼芽さんは「彰人に心配をかけて欲しくない。あたしなんかのために。彰人はあたしよりもすごいから」と。彰人さんのために、いつもリミッターを超えていました。」

 

 

彰人「なんで.....」

 

 

先生「.....?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「なんで言ってくれなかったんだよっ......オレ、そんなに頼りなかったのかよ....っ!!」

 

 

 

先生「......彰人くん。」

 

 

彰人「くそっ....くそっ....!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

オレはそんなすごい人なんかじゃない。

むしろ逆だ。

なのに.......

そう思うと、胸が締め付けられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

先生「○○○号室だ。」

 

 

彰人「えっ?」

 

 

先生「蒼芽さんはそこにいる。さっきに机の上にあるパソコンにメールが届いた。容態が安定したそうだ。」

 

 

彰人「本当ですか!?」

 

 

先生「すぐに行ってあげてください。蒼芽さんも、それを望んでいるはずです。」

 

 

彰人「はい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉を聞いて、オレは○○○号室に向かった。

 

 

 

 

 

ーーーーーー

○○○号室....

 

 

 

ガダンッ!!

 

 

 

 

 

 

彰人「はぁっ.....はぁっ.....蒼芽!」

 

 

蒼芽「あ、彰人.....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勢いよくドアを開けて、蒼芽の近くに置いてある椅子に座った。

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「.....どこも痛い所とかないか!?」

 

 

蒼芽「大丈夫。」

 

 

 

 

 

 

大丈夫って言ってる顔は思い切り作り笑顔ってすぐに分かった。

久しぶりにそんな笑顔を見た。

本当はびっくりとか思ってるんだろうけど。

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「あのさ....多分、先生から聞いたんでしょ?あたしの事。」

 

 

彰人「ああ.....いっぱい聞いた。」

 

 

蒼芽「....いつだって、彰人があたしと一緒にいてくれて。それが嬉しくて....本当に嬉しくて....っ。ずっと隠してた。」

 

 

彰人「......」

 

 

蒼芽「隠してたせいで....彰人に迷惑かけちゃった.....」

 

 

彰人「迷惑、なんてかかってない。オレは蒼芽がいたら.....」

 

 

蒼芽「優しいね。昔っから彰人は。こんな自分になっても....」

 

 

彰人「それ以上言うなっ!」

 

 

蒼芽「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「言ってて辛いだろうが、そんな事言っても。」

 

 

蒼芽「.....うん、辛い。すごく辛い。」

 

 

彰人「だったら.....」

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽の近くによって、抱きしめた。

顔を見られないようにして。絶対顔が真っ赤っかだろうから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「あき、と.....?」

 

 

 

彰人「....なぁ。蒼芽。オレが。ずっと側にいる、って言ったら嫌か?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽の顔から煙が出た。

やかんが沸いた時みたいな音も聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「へ、へぇっ!?も、もちちちろろん嬉しいよ?でも、でも、でも!」

 

 

 

彰人「どうせ「あたしなんかといても」とか言うんだろ?そんなもん、関係ない。例え蒼芽が無理しすぎてずっと起きなくなったってずっと側にいたい。ダメ、か?」

 

 

蒼芽「......あたしも。この体が動かなくたって、ずっと起きなくなったって、あたしも、彰人とずっといたい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽がそう言った後、大声で蒼芽が泣き始めた。

個室じゃなかったら、同室の人がびっくりしていただろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泣き始めて、数分が経った。

 

 

 

 

 

 

彰人「落ち着いたか?」

 

 

蒼芽「うん。」

 

 

彰人「じゃあ、改めて言うぞ。」

 

 

蒼芽「.....うん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「オレが、蒼芽の。側にずっといる。例えどんな事があったとしても。だから......

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

    ーーーーーー蒼芽も、オレの側にいてくれ。

 

 

                ーーーーーーうん、側にいる。ずっと.....!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして.....オレと蒼芽の関係は、一個上に上がった。

数日経った後でも思い出す。

オレ、カッコ悪かったし、恥ずかしい事もしたな、って。

でも、これっぽっちも悔いはない。

こうして、蒼芽が側にいてくれるなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

続く!!

 




どうも、シグザールです。



終わり方、雑.....だったかなぁ。
次回はちょっと他のキャラも出ます。


今回の次回予告は、彰人と蒼芽が担当します!

では、一足先に。シグザールでした!!



ーーーーーー
蒼芽「次回予告!病院に行った時から数日後、すっかり元気になったあたしはついに彰人との初デート!」


彰人「あのな.....一応病み上がりなんだから、もう少し静かに....」


蒼芽「そんな事言って、彰人だってデート楽しみにしてるんでしょ?」


彰人「まぁ....そりゃな。」


蒼芽「だったら問題なーし!次回、「2人なら」。どうぞお楽しみに!」


彰人「てか、どこにいくんだよ?」


蒼芽「え?特に.....」


彰人「ノープランかよっっ!!」


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第三話 2人なら

どうも、シグザールです。


今回はゲストとして、東雲絵名と白石杏に登場してもらいます。
キャラ設定はまた下に書いておきます。


では、本編、どうぞ!!


東雲絵名

 

 

基本的には原作て同じ。

蒼芽とは「そーちゃん」「えーちゃん」と呼び合う程の仲。

普段、ファッションをしない蒼芽にとって師匠のような存在。 

絵名曰く「絶対磨けば光る」との事。

 

 

 

白石杏

基本的には(ry

蒼芽の同年代の親友で、遊びに行く時は大抵こはね、杏、蒼芽(偶に遙も)で遊び行っている。

カラオケにも行くのだが、蒼芽の音痴をどうにか治そうとしている。

 

 

 

ーーーーーー

 

 

シブヤ 駅前.....

 

 

 

 

 

 

今日はオレと蒼芽の初デート。

一応数日経ってるとはいえ、病み上がりの蒼芽にはキツイ、かなと思っていたが。 

「絶対に無理しないし!」と何度も何度も言われて折れた。

ただし、無理をしていると分かった瞬間オレの家に行く、という約束は取り付けた。

 

 

 

 

彰人「お、いた。」

 

 

蒼芽「おーい、あーきーとー!」

 

 

彰人「おい、こんなに人がいるのに声を伸ばして呼んでどうする!?」

 

 

蒼芽「いやだって分かりやすいかなー、って。」

 

 

彰人「そりゃ分かりやすいけどな....んで。どこに行くんだ?」

 

 

蒼芽「え?特に何も.....」

 

 

彰人「ノープランか....」

 

 

蒼芽「うーん....あっ、じゃあさ、今から海に行かない!?」

 

 

彰人「.....はっ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

な、何を....言ってるんだ......?????

 

 

 

 

 

 

 

彰人「い、いま、から?」

 

 

蒼芽「多分この時期なら誰もいないと思うし!」

 

 

彰人「......まぁいいか。」

 

 

蒼芽「それじゃ、しゅっぱーつ!!」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

名も無き海辺......

 

 

 

 

 

彰人「本当に来てしまった.....誰もいねぇ。しかも蒼芽も「ちょっと待ってて!」って言ったきり見当たらねぇし....」

 

 

蒼芽「彰人!!」  

 

 

彰人「今までどこま.....で......」

 

 

蒼芽「どう、似合う?」

 

 

 

 

 

 

 

後ろから現れた、と思ったら....

水着を着た蒼芽がいた。

思わず言葉が途切れた。

顔を背ける前にチラッと見えた。

青と水色が混ざった色合い。

 

 

 

 

.......やばい。頭ん中で「見たい」と「やめさせる」がぶつかりあってる。

 

 

 

蒼芽「なにー?すぐ顔隠しちゃってる。見惚れちゃった?」

 

 

彰人「うっ......」

 

 

 

 

 

 

 

見惚れたのは.....認める。

が、の前にだ......。

 

 

 

 

 

 

彰人「な、なんで水着持って来てんだよ!」

 

 

蒼芽「計画通り......」

 

 

彰人「ドヤる前に経緯を説明しろ!」

 

 

蒼芽「えーちゃんに教えてもらったんだ。彰人はこういうのが好きそう、って。」

 

 

彰人「嘘だろ...............???」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

数日前、絵名の部屋......

 

 

 

 

絵名「つまり、彰人が好きそうな水着を知りたい、と。そーちゃんならなんでも似合うと思うわよ?」

 

 

蒼芽「で、でも....あたし、こういうファッション?がよく分かんなくて....髪は切るのめんどくさいから括ってるけど....」

 

 

絵名「なら.....今から。」

 

 

蒼芽「今から?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵名「そーちゃん水着作戦を開始するわ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

絵名のお母さん「うるさい!!何時だと思ってんの!!?」

 

 

絵名「うっ.......」

 

 

蒼芽「まあもう11時だもんね......彰人には内緒で来てるけど.....」

 

 

絵名「そこは置いておいて....明日、何か用事ある?」

 

 

蒼芽「いや、特には無いよ?」

 

 

絵名「じゃあ、明日水着を買いに行って、作戦考えましょ?」

 

 

蒼芽「作戦....?」

 

 

絵名「そう、彰人がそーちゃんの事を更に好きになるようにね。」

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

蒼芽「ってのが経緯。」

 

彰人「....元から好きに決まってんだろ。余計なお世話だっての。」

 

 

蒼芽「そんな事より、彰人。海、もっと近くで見ようよ!」

 

 

彰人「はいはい。」

 

 

蒼芽「はいは一回!」

 

 

彰人「蒼芽はオレの親かよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ツッコミを入れつつも、オレたちは海辺に近寄った。

昼から電車に乗って、着いてから蒼芽を待っていたからか、もう辺りは陽が落ちてきている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「綺麗だねー....」

 

 

彰人「ああ、綺麗だな....」

 

 

蒼芽「ねぇ、あたしと夕陽どっちが綺麗?」

 

 

彰人「蒼芽に決まってんだろ。」

 

 

蒼芽「そ、即答っ!?」

 

 

彰人「なんで慌ててんだよ。お、もしかして恥ずかしいのか?」

 

 

蒼芽「ち、違うもん!」

 

 

彰人「へぇ、違うのか?あははっ!」

 

 

蒼芽「わ、笑うなぁ!!彰人のくせに生意気な!!そんな彰人には.....」

 

 

 

 

 

 

 

 

バシャッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「ぶわっ!?」

 

 

蒼芽「水掛の刑に処す!!」

 

 

 

 

 

 

 

バシャッバシャッ!!

 

 

 

 

 

 

 

彰人「わ、悪かった、オレが悪かったから!やめてくれ!これしか服ねぇんだよ!」

 

 

蒼芽「えーい、この、このっ!!」

 

 

彰人「ちょ、本当に、やめ、やめっ!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、オレは蒼芽に水(海水)を浴びせ続けられた。

ちょっとは反撃したけど、それ以上にスピードが早すぎて負けてしまった。

ずぶ濡れになりつつも、家に帰った。

寝る前に、絵名に煽り散らかされたのは別の話だ。

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

蒼芽「ふふん、ふふふーん!」

 

 

杏「何かいい事あったの?」

 

 

蒼芽「あ、あーちゃん!聞いて聞いて!昨日、彰人と海に行ってきたんだ!」

 

 

杏「海!?まだシーズンは早いんじゃない?」

 

 

蒼芽「でね、彰人をびっくりさせようとして、水着もこっそり!効果はてきめんでね。思いっきり顔真っ赤にして!」

 

 

杏「あれこれいつのまにか惚気になってない?」

 

 

蒼芽「その後はー.....」

 

 

杏「(あ、これまだ続くやつだ。でも.....からかうネタ見っけ。今度何か言ってきたら盛大に.....)」

 

 

蒼芽「にへへ......楽しかったなぁ。」

 

 

杏「(の前にこの惚気を聞き終わらないとね.....)」

 

 

 

 

 

 

 

              

 

続く!!

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、シグザールです。


次回も.....ゲストは出ると思います。
誰か、というのはお楽しみです。


今回の次回予告は絵名と蒼芽が担当します!!


では一足先に。シグザールでした!!



ーーーーーー



絵名「次回予告。彰人はとあるイベントに興味を持ち、そのイベントを仲間たちと共に見に行く。けど、そのイベントに参加している人はそーちゃんで....?次回「思い出の帽子」。


蒼芽「ああ、バレた時、心臓が止まるかと思った.....」


絵名「いやそんな事で心臓は止まらないでしょ。」




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第四話 思い出の帽子

どうよ、シグザールです。

今回はまたまたゲストとして、冬弥とこはねと杏に登場してもらいます。
キャラ設定はまた書いておくので、まあ飛ばしてもいいですが、見てくれると分かりやすいんじゃないかな....


では、どうぞ!!


小豆沢こはね

 

 

基本的に(ry

蒼芽の小学校の友達で、彰人繋がりで再開した時には思わず飛びついた。

なかなか会えないので、街中で見かけるたびに蒼芽が飛びついている。

今ではよくこはねの家でパール伯爵を見ている。

こはねは蒼芽の事を「東雲くんが蒼芽ちゃんの事を好きになるもの分かるぐらい、優しい」と語る。

ちなみに、蒼芽がイベントにこっそり参加しているのは全く気付いていない。

というか、そもそも蒼芽と気付いていない。

 

 

 

青柳冬弥

基本的に(ry

彰人繋がりで知り合い、よく彰人の事を教えている。

冬弥は蒼芽がイベントに出ている事を知っており、偶然それを知った蒼芽に「秘密にしておいて」と言われた。

でも、時々喋りそうになっている。

蒼芽の踊りに関しては「よくあんな動きをして折れたりしていないのはすごいな」と思っている。

ちなみに、冬弥が蒼芽の踊りを真似してみた所、腰が折れそうになった。

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

 

蒼芽「....ひぐっ、ぐずっ.....」

 

 

彰人「ここにいると思った。」

 

 

蒼芽「あきと?」

 

 

彰人「ったく.....途中でいなくなったと思ったらここに帰ってきてたとはな....」

 

 

蒼芽「........」

 

 

彰人「ま、あそこは疲れるからな。逃げたくなるのも分かる。」

 

 

蒼芽「........」

 

 

彰人「しょうがないな。ほら。」

 

 

蒼芽「この帽子....」 

 

 

彰人「これ被っとけ。少なくとも、寂しくなんかないだろ?これをオレ代わりにしとけ。先生には言っといてやるから。」

 

 

蒼芽「...うん。」

 

 

彰人「よし、じゃ、言い終わったらまた来るから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「あきと!」

 

 

彰人「ん?」

 

 

蒼芽「あ、ありが.....とう。」

 

 

彰人「んな無理しなくていいっての。蒼芽の伝えたい事は分かるから。」

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

蒼芽の家、自室......

 

 

 

 

蒼芽「はっ!?」

 

 

 

 

シーン....

 

 

 

 

 

蒼芽「夢.....懐かしいなぁ。あの頃のあたしは何もかもが怖くて....ずっと彰人に助けてもらってて....っと、いけない。今日はイベントがあるんだった。さっさと準備するかなぁ...。」

 

 

 

 

 

 

 

 

イベント。

あたしが唯一秘密にしている事。

イベント、って言っても別に大したものでもなく、いろんなところで一曲だけ踊っている。

もちろん、それが自分のリミッターを超えそうな事でもある。

けど、踊っている時の自分が好き。

だって、楽しいから。

自分で考えた振り付けを、ステージの上で踊る。

別にプロを目指してるわけでもなく。

いつか彰人と一回だけでもいいから、一緒に踊りたい。

ただそれだけを目標にしてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「(言ったら、一緒に踊ってくれるかな。でも、彰人と一緒に踊るなら、彰人と同じくらいにならないと。そのためにも、日々精進、ってね。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

彰人「ここが、か。中は意外と大きいんだな。」

 

 

冬弥「ああ、見かけによらず、というやつだな。」

 

 

こはね「ここであってるよね?」

 

 

杏「うん、案内によれば....」

 

 

彰人「にしても、人結構いるのか。」

 

 

こはね「ここの大きな特徴はね、一回だけ、すごいダンサーが出てくるんだって。」

 

 

彰人「すごいダンサー?」

 

 

こはね「うん、なんでも、ワイヤー?を使ってるぐらいの動きが出るんだって。」

 

 

杏「ワイヤー?ワイヤーってあの映画とかのアクションに出てくる?」

 

 

冬弥「自分も一度は見た事はあるが.....なるほど、言い得て妙だな。」

 

 

彰人「見た事ある、って、冬弥はそのダンサーを見た事があるのか?」

 

 

冬弥「ああ、気分転換にも、と思って見ていたが.....」

 

 

 

 

 

 

 

 

司会「レディースアーンドジェントルメーン!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4人「!?」

 

 

 

 

 

 

司会「さてさて今日も集まってくれてありがとう!!今日はアクロバティックなダンスで俺たちを虜にしてしまう、あいつが一足先に登場だァァァァァッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

こはね「み、耳が.....」

 

 

彰人「つーか、マイク音割れしてんぞ.....!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

司会「準備が整ったのでェェェェ、ダンサーの入場だァァァァァッ!!!「スカイシード」ォォォッッッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステージから煙が上がり、ダンサーが入場してくる。

しかし、入場してきたのは、オレがよく知っているやつだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「........!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

彰人「そ、うめ........?」

 

 

冬弥「あっ。」

 

 

杏「!?」

 

 

こはね「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「(嘘でしょ!?なんでここに彰人が!?!?!?)」

 

 

彰人「(待て待て待て待て待て、なんでここに蒼芽が!?今日は用事あるって言ってたけど、まさかこれが用事だと!?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大きな戸惑いを持ちながら、ダンスは始まった。

相変わらず歌はない。けれど、それを踊りでカバーしている。

当たり前のように宙返りや側転をこなしており、バランスも完璧だ。

それに加えて、キレがすざましい。

動いていないところがない。

 

 

 

 

 

 

 

そう思っているうちに、ダンスは終わった。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

翌日、神山高校.....校舎裏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日のイベントから翌日、

あたしは彰人に校舎裏に呼び出された。

呼ばれた時、生きた心地がしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

彰人「聞きたい事がある。昨日のイベント、出てたの蒼芽だよな?」

 

 

蒼芽「.....はい。出てました。」

 

 

彰人「やっぱりな......」

 

 

 

 

 

 

 

気まずい空気が流れた。

なんとかこの気まずい空気をどうにかしようと思って、先に口を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「あの......秘密にしてて、ごめんね。」

 

 

彰人「別に怒ってる訳じゃない。でも聞かせてくれ。自分でリミッターがある分かってるってのに、なんでイベントに参加しているのか。」

 

 

蒼芽「..........」

 

 

彰人「.......オレと一緒に踊るため、か?」

 

 

蒼芽「! なんで分かったの?」

 

 

彰人「前に言ったろ。蒼芽の伝えたい事は分かるって。てか言えばいつでも一緒に.....」

 

 

 

 

 

 

 

 

夢で見た言葉と同じ事を言われた。

胸がキュ、って締め付けられた。

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「.....本当?」

 

 

彰人「本当に決まってんだろ。蒼芽がオレに「一緒にしよ!」って言われて断った事あったか?」

 

 

蒼芽「なかった.....」

 

 

彰人「だろ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言って、彰人はニコッ、と笑った。

あたしにとって、その笑顔は眩しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「その笑顔はズルイって.......」

 

 

彰人「この前の仕返しだ。」

 

 

蒼芽「なっ、まだ根に持ってたの!?」

 

 

彰人「当たり前だ!あの後盛大にいじられたんだぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「あれは彰人がからかってくるからだよ!」

 

 

彰人「の前にいきなり海に行こうとして、さらに水着を持ってきてるやつがいるか!」

 

 

蒼芽「いるよここに!」

 

 

彰人「そうじゃなくてだな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

通行人「(痴話喧嘩かよ.....なんで校舎裏でやっとんねん....)」

 

 

 

 

 

 

続く!!

 

 




どうも、シグザールです。


次回はLeo/needの方を更新します。 
こっちは二話投稿したので、Leo/needの方も二話更新します。


では、今回の次回予告は冬弥と蒼芽が担当します!!!

では、一足先に、シグザールでした!!




ーーーーーー
冬弥「次回予告。彰人と蒼芽は恋人になってから、恋人らしい事を一度もした事がない事に気づく。どうにかしようと.....」


蒼芽「したもん!デートに行ったもん!」


冬弥「台本通りに読んでいるだけなんだが....」


蒼芽「え?どれどれ.....誰よこんな台本書いたの!」


冬弥「次回「はじめてのコト」。お楽しみに。」


蒼芽「スルーされた!!後で書いた人に絶対にお礼参りに行って....!」


冬弥「迷惑だからやめておけ。」


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第五話 はじめてのコト

どうも、シグザールです。


さて、今回は最後らへんに絵名が登場します。
ちょっとしか出ませんけど。




絵名「もうちょっと出番増やしなさいよ!」





じゃあ次回予告お願いします。





絵名「えー,........まあいいけど。」


 


気を取り直して、どうぞ!!


彰人の部屋.......

 

 

 

 

 

 

 

彰人「......」

 

 

蒼芽「.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

現在、オレと蒼芽は互いに肩を掴み合っている。

別に、喧嘩をしているわけではない。

きっかけは昨日、蒼芽が「ある事」を言い出した。

それで、それをしようと半ぱ強引に約束をされた。

別に断ってもよかったんだが.....

正直、その「ある事」は、オレにとっても、ちょっとは考えていた。

しかし、オレは蒼芽と一緒にいるだけでいい。

別にその...........................

 

 

 

 

 

 

 

 

考えても仕方ない。

の前に、考え事も出来ないぐらいに頭と顔は真っ赤だ。

せめて、考え事が完全に出来なくなる前に、昨日の事を思い出しておく。

そう、これは蒼芽が言い出した事だった。

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

神山高校、1ーC........

 

 

 

 

昼休み、オレは蒼芽にこんな事を言われた。

 

 

 

 

 

 

蒼芽「はっ、あたしたち、恋人らしい事をしていない!?」

 

 

 

 

 

 

.......いきなり何を言い出すんだこいつは........

 

 

 

 

 

 

彰人「なんだ、藪から棒に?前にデートにいったろ?」

 

 

蒼芽「ううん、そうじゃなくて.....」 

 

 

彰人「.......まて。その先をここで発するな。言いたい事はわか....」

 

 

蒼芽「キス、してないな、って.......」

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

クラスメイト全員「えええええええええええっ!!!!?!??!」

 

 

 

 

 

 

 

 

耳が裂けそうな声でクラスメイトたちが騒いだ。

後になって思うが、よくこんな騒いで先生来なかったな.........

 

 

 

 

 

 

 

彰人「み、耳がぁ.....」

 

 

蒼芽「痛い.......」

 

 

 

 

 

 

 

このクラスの男子がオレに、女子が蒼芽に向かってきた。

そして質問攻め。

 

 

 

 

 

 

 

クラスメイト女子「蒼芽ちゃん、え、うそぉ!?あ、あんなに学校でイチャイチャしてるのに....?」

 

 

蒼芽「だ、だって.....恥ずかしいし.....」

 

 

クラスメイト女子「じゃあ、抱きついたりしてるのは.......?」

 

 

蒼芽「そ、それは、いつもしてるから....」

 

 

クラスメイト女子「ああ、もどかしい.....!」

 

 

 

 

オレはオレで質問攻めされたの、だが......

思い出したくもない。

会話の内容が明らかに上にすぎるのだ。

こう、言葉で言ってはいけないような.....

言葉にするのもおぞましい。

もう一度聞こうとも思わないし、聞きたくない。

 

 

 

 

 

 

 

この日の帰り道、並んで歩いているオレは蒼芽にこう言われた。

 

 

 

 

 

 

「明日、キスするからーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言った後、蒼芽は走り去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

言うまでもなく、オレはその場に固まり、持っていた鞄を落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

彰人「......無理だ。」

 

 

蒼芽「え......?」

 

 

彰人「別に、蒼芽と、がいや、って事じゃない。ただ.......」

 

 

蒼芽「ただ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「........その。急にする、って言われて......心の準備とか出来てなかったし.....それに。オレがこんな事していいのか、って。ずっとオレが好きだった人と。オレは蒼芽がしたい事ならなんだってする、って決めてたのにな。いざ、こういう事するってなったら.....うまく出来るかだってわからねえし......」

 

 

蒼芽「.......らしくない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言った途端、蒼芽がオレに顔を近づけた。

そのまま口と口がくっついた。

柔らかった。

ずっとくっつけていたかった。

でも、その前に、オレの頭がパンクした。

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「は......っ!?」

 

 

蒼芽「そんなに考えなくていいよ。あたしは彰人が大好きなんだから。あたしだって、彰人がしたい事はなんだってするよ?だから.......。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言いながら上目遣いをされた。

吹っ飛びそうな理性をなんとか繋ぎ止め、蒼芽に顔を合わせる。

 

 

 

 

 

 

 

彰人「......いいんだな。本当に。」

 

 

蒼芽「うん。」

 

 

彰人「じゃあ、行くぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言って、また、口と口がくっついた。

さっきみたいな、驚きみたいなのはもうない。

あったのは、ただ単に「幸せ」という言葉と気持ち。

ずっとこうしていたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽はそう思ってくれているのだろうか。

こんなオレでも、ちゃんと幸せになってくれているだろうか。

そんな事も少しは考えた。

けど、すぐに考えるのはやめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、息が続かなくなってきたので、口をお互いに離した。

少し息を整えてから、互いの顔を見つめあった。

別に変なところはないのに、笑い合った。

理由は分からない。

けど、その笑いは心地良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、オレは蒼芽を家まで送った。

別れの際にもう一度した。

離れて、寂しい。と蒼芽が言ってきた。

けど、またいつでも出来る言ったら、「それもそっか!」と返してくれた。

 

 

 

 

 

 

ほんの少しだけ他愛ない話をして、オレは家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に帰ると、ニヤニヤしながら姉貴が玄関に立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵名「あんた、たまにはやるじゃない。」

 

 

彰人「.......うっせぇ。」

 

 

絵名「あらあらあら、顔真っ赤よ?」

 

 

彰人「......今は勘弁してくれ。心臓破裂してしまいそうだからな。」

 

 

絵名「もちろん、後でちゃーんと、じーっくり聞くから♪」

 

 

彰人「.........最悪だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く!!




どうも、シグザールです。


さて、次回予告は約束通り、絵名が担当します。
後何か書こうと.....
ああ、そうそう、今回のカラフェスの穂波、当てました。
ダメ元で引いてみましたが、まさか当たるとは.....
読んでくれている皆さんも、どうか推しが当たるように祈っておきます。


では一足先に、シグザールでした!!




ーーーーー



絵名「よーし、ついに出番!次回予告!ついに一歩ずつだけど踏み出せたそーちゃんと彰人。そんな中、彰人たちには内緒で女子会を開く事に。そこで語られる蒼芽の彰人の好きなところ。それは、予想以上に多かった。
次回「検索 惚気話を止める方法」。お楽しみに!......こんな感じでいいのよね?」



カンペ「完璧」



絵名「ふっ、さっすが自分.....!!」


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第六話 検索 惚気話を止める方法

どうも、シグザールです。


今回、ゲストとして杏と遥が出演してもらいます。
設定は遙だけ書いておきます。
.....そろそろ第一話のキャラ設定を更新しておきます。
それと、ほとんど会話分ばっかりです......




第一話の誤字報告してくれたレントラーさん、ありがとうございました!




では、どうぞ!


桐谷遥

 

 

基本的に(ry

出会ったきっかけは財布を蒼芽が落としたしまった時に、拾ってもらった事から。

普段テレビやニュースを見ない蒼芽は遥がアイドルをやっている事知らない。

そのため、アイドルやっていると知った際にはめちゃくちゃショックを受けた。

むしろファンになった。

普段はレッスンなどかあるため、なかなか会えないが、遊びに行く際にはよくゲーセンで対戦している。

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

神山高校、廊下.......

 

 

 

 

彰人「......」

 

 

冬弥「どうした、彰人?」

 

 

彰人「オレ.....なんかしちまったのか.......?」

 

 

冬弥「?? なんの話だ?」

 

 

彰人「今日、蒼芽が一回も口を聞いてくれなかったんだ。話をしようとしてもスルーされて.....」

 

 

冬弥「(そういえば、蒼芽、白石と女子会なるものすると片耳で話しているのを聞いていたが.....もしかして、それか?もしその女子会だとしても、なんでそれを秘密に.....?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「はぁ..........」

 

 

冬弥「一つ、心当たりがあるんだが。」

 

 

彰人「!? マジか!?」

 

 

冬弥「確定かどうかはわからないが.....」

 

 

彰人「なんでよいい、教えてくれ!」

 

 

冬弥「わかったから落ち着け。.........」

 

 

 

 

 

 

彰人「......は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉聞いた途端、オレは口を大きく開けた。

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

数日後、蒼芽の家.....

 

 

 

 

 

蒼芽「第一回ー!1年生、女子会を開催しまーーす!!!」

 

 

 

 

 

 

杏「いぇーーーい!!」

 

 

遥「ここが蒼芽の家....結構綺麗。」

 

 

蒼芽「だって片付けたし......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「さてさて、女子会といえば......おしゃべり!お題は.....最近あった事!」

 

 

杏「最近あった事.....蒼芽が彰人と付き合い.....ふがっ!?」

 

 

蒼芽「そ、それは言わなくていいから....!」

 

 

遥「彰人、って確か......よく蒼芽と一緒にいる.....」

 

 

蒼芽「ちょ、思い出さないで!」

 

 

杏「ーーーーー、ーーーーー!(なんでそんなに恥ずかしがるのよ!?いつもくっついているでしょ!?)」

 

 

蒼芽「するのと言うのとは違うの!」

 

 

遥「すごい、会話が成り立ってる.....これが阿吽の呼吸?」

 

 

蒼芽「いや、それは違うと思うけど......」

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杏「あー.....息詰まるかと思った......」

 

 

蒼芽「ほんっとうにごめん!」

 

 

杏「いいよ、私も、不用意に言っちゃったし.....」

 

 

遥「でも、とっさにそうしちゃうぐらい、大切に想ってるんだ。いいな、そういうの。」

 

 

蒼芽「そ、そうだけど......ああもう、こっぱずかしい!!だって昔から優しくてあたしが昔動けなかった時に助けてくれてそれからもずっと何かあったら真っ先に聞いてくれてどれだけ学校とかでくっついても受けて止めてくれてそれでいて踊ってる時がめちゃくちゃかっこよくて」

 

 

 

2人「(あ、まずい。惚気話がくる。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間経過ーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

2人「もう、お腹いっぱいです.......」

 

 

蒼芽「えー、なんでよ!」

 

 

遥「だって、もう充分伝わったから。」

 

 

杏「もうこれ以上はいいよ流石に.....胸焼けしそう。」

 

 

蒼芽「そんなに?」

 

 

杏「うん、録音しておいたから、聞いてみて。」

 

 

遥「いつの間に....!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

また1時間経過......

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「はわわわわわわわわわわわわわわ.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杏「や、やりすぎちゃった.....?」

 

 

遥「やりすぎ、というか......もう「わ」しか言ってないよ。」

 

 

杏「どうしよっか。」

 

 

遥「ねぇ。彰人、って人に連絡取れる?」

 

 

杏「え?取れるけど......」

 

 

遥「この場を収めるにはそれしか方法はない....」

 

 

杏「......確かに。ちょっと電話してくるから、ここで待ってて。」

 

 

遥「わかった。」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

彰人「はぁ?今から蒼芽の家に来い?なんでだよ。」

 

 

杏「いいから、来て!あんたの事を喋ってるのを録音して、それを聞かせたらのたうちまわって.....!」

 

 

彰人「よく分からねえが、言ったらいいんだな?」

 

 

杏「大至急!」

 

 

彰人「分かった.....てか、なんでそんな事したんだよ。」

 

 

杏「え?」

 

 

彰人「だから、オレの事を喋ってるのを録音して、それを聞かせるなんて事をしたんだ?」

 

 

杏「あんたに対しての惚気話が止まらなかったから。」

 

 

彰人「.......そうか。」

 

 

杏「ん?もしかして.....!」

 

 

彰人「うっせ!今から行くからな!!」

 

 

 

 

 

 

ブツッ!

 

 

 

 

 

 

杏「どっちもどっち。か。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

彰人の部屋......

 

 

 

 

蒼芽「う、ううううん........はっ!?」

 

 

彰人「お、お目覚めか。」

 

 

蒼芽「あれ、あたし、なんで......はっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如脳裏に浮かんだ、少し前の記憶......

自分で言った事を聞かされて......恥ずかしすぎて少し暴れて......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「彰人.....何も、聞いてないよね?」

 

 

彰人「すまん、ばっちり聞いた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、終わったーーーーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「う、ううう......もうお嫁さんに行けないっ!」

 

 

彰人「いつの時代の人を言葉だよ.....それよりも、だ。」

 

 

蒼芽「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言った途端、彰人が近づいて来て抱きついてきた。

そして、囁き声で耳に語りかけてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「オレの好きなところいっぱい言って、それで聞かされて暴れたんだって?だったら.......オレからも言ってやるよ。蒼芽の好きなところ。」

 

 

蒼芽「ひ、ひゃい......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今夜は、家に戻っても眠れそうにない。

だって、今から言われる言葉が頭にずっと響いてそうだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「も、もうやめ......耳が、幸せすぎて......」

 

 

彰人「何言ってんだ。1時間ぐらい言ってたんだろ?オレもそんぐらい言わせてもらうぜ?」

 

 

蒼芽「ほ、ほんとうに、いしき、とんじゃ、」

 

 

彰人「大好きだぞ。昔から、ずっとオレと居てくれて、ずっと優しくしてくれて。」

 

 

蒼芽「!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「(あー、やべぇ......言ってるこっちも恥っず......諸刃の剣、ってのはこういう事か......まぁ、悪くはないか......だか、今日はオレ寝れなさそうだ。)」

 

 

 

 

 

 

続く!!




どうも、シグザールです。


はい、またこっち二話投稿したのでLeo/needシリーズも二話更新します。
Leo/needシリーズが二話投稿し終われば、またこっちも二話投稿しようと思います。


さて、今回の次回予告は蒼芽と彰人がします。
では、一足先に、シグザールでした!!



ーーーーー

彰人「次回予告。ひょんな事からオレは蒼芽と昔話をする。お互いに懐かしんでいる中、そのままお泊り会をする事に。」


蒼芽「昔はお泊りをよくしてたよね。一回彰人が「帰りたくない」って言って泣いた事もあったっけ。」


彰人「.....それを言うんだったら蒼芽だってオレよりも「帰りたくない」ってぐすった回数多いぞ。」


蒼芽「うっ.....だって離れたくなかったんだもん。」


彰人「次回「お泊り会は突然に」。ってどっかで聞いたことあるタイトルなんだか.....」


蒼芽「あー、スルーされた!」


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第七話 お泊り会は突然に。

どうも、シグザールです。



久しぶり更新です。
長らくお待たせしました。
こっちも更新していこうと思います。




そういえば、リア友に「オリ主を描いてほしい」と頼んだら、描いてくれました。
第一話に挿絵として載せているので、見てくれると嬉しいです。



あ、今回は後書きはなしで、次回予告のみです。

では、どうぞ!!


彰人「そういや、蒼芽が初めて抱きついてきたのは....」

 

 

蒼芽「わーーー!!彰人、やめて!!」

 

 

彰人「んだよ、蒼芽だってオレが覚えてないこと、しかも恥ずかしいのばっか言ってるから、オレにも言う権利はあるだろ?」

 

 

蒼芽「むむむ.....!!」

 

 

彰人「今回はそんな膨れっ面してもダメだからな。じゃ、言うぞ。覚悟しとけ。」

 

 

蒼芽「や、やめ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後.......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「ぷしゅぅ......」

 

 

 

 

 

 

 

 

オレが昔話を、しかも耳元で囁いた結果、こうなった。

正直言って、顔が赤くなってるところがオレは1番好きだ。

だって、なんか可愛く思えるから。

いや、いつも可愛いけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「あー、その、なんだ。やり過ぎた。ごめん。」

 

 

蒼芽「.....じゃあさ。今日、泊まって行ってよ。お母さんどうせどっかほっつき歩いてるし。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

へ?

今、なんて言った?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「な、何を唐突にいうんだよ!?」

 

 

蒼芽「これは決定事項!ついでに、恋人ぽいこともできるし!」

 

 

彰人「こ、恋人ぽいことぉ!?」

 

 

蒼芽「そう、その通り!」

 

 

彰人「いいけど、着替えとか、その、とにかくもろもろあるだろうがっ!」

 

 

蒼芽「む.....じゃあ明日。」

 

 

彰人「......マジで?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで決まってお泊まり会。

さて....オレ、耐えれるか。

主に精神的な意味で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

 

翌日.....昼休み....

 

 

 

冬弥「どうした.....彰人。」

 

 

彰人「ん?ああ......ちょっとな。」

 

 

冬弥「相談に乗るぞ?」

 

 

彰人「いや、これはオレの精神の問題なんだよ。」

 

 

冬弥「精神?話が見えてこないんだが?」

 

 

彰人「今日、蒼芽の家に泊まることになったんだよ。」

 

 

冬弥「? 彰人にとってはいいことなんだろう?」

 

 

彰人「いやまあ、そうなんだか....」

 

 

冬弥「よくわからないが。いいことなら、何を悩んでいるんだ?」

 

 

彰人「だから、これはオレの.....」

 

 

 

 

 

 

 

ガシャン!!!

 

 

 

 

 

 

 

「あーきーとーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人「!?」

 

 

 

 

 

 

 

杏がいきなり教室に入ってきた。

しかも耳が裂けそうな声で。

 

 

 

 

 

 

 

 

杏「蒼芽に何かしたら許さないんだから!!」

 

 

彰人「は、はぁ!?いきなりなんだよ!!」

 

 

杏「今日泊まるんでしょ?蒼芽の家に!」

 

 

彰人「なんで知ってんだよ!の前にここでそれを言うなぁ!!」

 

 

杏「ふ、二人きりだからって、何かをしたら!!」

 

 

彰人「しねぇよ!あいつの嫌がることはしねぇよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬弥「......結局、なんだったんだ??」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

放課後、蒼芽の家.....

 

 

 

 

 

蒼芽「ふんふーん♪」

 

 

彰人「聞こえてんぞ。」

 

 

蒼芽「聞こえるようにしてるし。」

 

 

彰人「....いつもと変わんねーな。」

 

 

蒼芽「ん?あ、もしかして....?」

 

 

彰人「な、ちょっ、」

 

 

 

 

 

 

 

 

ガバッ!!

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「つかまーえた♪」

 

 

彰人「な、なんだよいきなり....」

 

 

蒼芽「彰人が「いつもと変わんねーな」って言うから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言うと、蒼芽は変に笑いながら覆い被さってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

胸が騒ぐ。

それがはっきり分かる。

これで分からなきゃ、バカ認定されるぐらいに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「....彰人の匂い。やっぱり、いいねぇ.....」

 

 

彰人「......安心、するか?」

 

 

蒼芽「うん.....」

 

 

彰人「そうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘンテコな体勢だけど、蒼芽がいいなら、このままで。

ついでに、頭も撫でた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「ふぇ.....?」

 

 

彰人「どう、だ?」

 

 

蒼芽「......もっと、してほしい。」

 

 

彰人「分かった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撫でた。

ひたすらに頭を撫でた。

数分は撫でた。

可愛かった。

もう語彙力が死んでるが、それしか頭に浮かんでこなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「あたし、幸せだあ...♪」

 

 

彰人「....オレもだ。」

 

 

蒼芽「ふへへ.....」

 

 

彰人「変な笑い方だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽の声はもうふにゃふにゃだ。

いつもみたいな、元気ハツラツみたいな声じゃなくて、もう寝る前の子供みたいな声。

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「このまま寝る......」

 

 

彰人「オレの上に乗りながらか?」

 

 

蒼芽「うん.....」

 

 

彰人「しゃーねぇな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言ってたら、いつの間にか寝息が聞こえてきた。

気持ちよさそうに寝ている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.....オレだって、幸せだ。

大好きな人とくっついていられるから。

正直、オレだってなんかこう、恋人ぽいこともしたい。

でも、蒼芽が嫌がることは絶対にしたくないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう少し、オレに勇気があれば。

でも、そんなオレも好きだ。

蒼芽のおかげで。

今度、何か贈り物を買ってみよう。

.....喜んでくれるかどうかは分かんないが。

 

 

 

 

 

 

 

続く!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




彰人「次回予告。....って、何にも書かれてないぞこの台本。」


冬弥「今連絡が来た。「アドリブ」らしい。」


彰人「ちゃんと考えてとけよ!」


杏「ほらほら、終わっちゃうよ?」


彰人「次回、「彰人、蒼芽に贈り物をするってよ」をお送りします。」


杏「ええ?なんで丁寧語なの?」


冬弥「そのまますぎないか?」


彰人「.....文句なら投稿者に言えぇぇぇぇえぇぇぇぇ!!!」


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第八話 彰人、蒼芽に贈り物をするってよ

どうも、シグザールです。


えー、今回。ガチのシリアスが少し入ります。
なので、そこはご容赦してください、



さて、最近思ったことが。


「これ、どうやって完結しよう。」




個人的には、蒼芽のお母さんとの因縁を断ち切ってから完結、と考えていますが....
ま、そんな少し先の長い話は置いておいて。



今回の次回予告は蒼芽と彰人が担当します。
それと、後書きはまたないです。次回以降は書けると思います。
では、本編、どうぞ!!



彰人の部屋.....

 

 

 

 

 

 

彰人「.....いてっ!」

 

 

 

 

 

 

 

指先から血が流れる。

今、オレはぬいぐるみを作っていた。

オレはそんな縫い物は得意....というか、やったことがない。

なら、なんでこんなことをしているか。

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽の、喜ぶ姿が見たい。

ただそれだけの理由。

もちろん姉貴に言ってみたらバカにされたがな。

そのあと喧嘩して、応援をもらった。

余計なお世話だっての。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「....もうこんな時間か。また明日するか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

裁縫道具を片付けて、ベットに潜り込んだ。

明日には.....完成させよう。

明日、午前中だけだし。

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

彰人の家、玄関前.....

 

 

 

 

 

 

蒼芽「彰人、おはよう。」

 

 

彰人「おはよう。」

 

 

蒼芽「学校、遅れるよ?」

 

 

彰人「なっ、マジか!?」

 

 

蒼芽「なーんてね!」

 

 

彰人「......知ってた。」

 

 

蒼芽「さっすが彰人。分かってるぅ!」

 

 

 

 

 

 

 

毎朝やってるこのやりとり。

楽しいは楽しいんだが......

......たまには、オレも仕返ししてやるか。

 

 

 

 

 

 

 

彰人「.....あ、上からカメムシがー。」

 

 

蒼芽「え、ちょ、いやぁぁぁぁあぁっ!!」

 

 

彰人「.....嘘。」

 

 

蒼芽「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

顔を真っ赤にしながら腕を振り回す蒼芽。

.......どうやらオレにはSの素養があるらしい.......

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「ううう......!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵名「こらぁぁぁぁあぁあ!!彰人!!意地悪しないの!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「やっべ、そうだった、今日珍しく長く寝てたんだった!」   

 

 

蒼芽「もうこうなったら、競争で白黒つけよ!」

 

 

彰人「な、何言ってんだこんな朝っぱらから!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなドタバタが起きつつも、なんとか学校には間に合った。

あのあと、必死に蒼芽にくっつかれて、クラスメイトにひたすらニヤニヤされたのは別の話だ。

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

彰人の部屋....

 

 

 

 

 

彰人「よし.....完成だ。」

 

 

 

 

 

 

 

静かに呟く。

ついに完成した、オレ手作りのぬいぐるみ。

デザインは.....オレ自身。

いや、別に自意識過剰じゃあない。

それこそ、あのセンパイならやりかねないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以前、聞いてみたんだ。

「蒼芽の好きなものは何か」って。

答えは....「彰人が好き!」ってさ。

しかも、即答and可愛い笑顔のアフターサービスも付属の。

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「(喜んでくれるだろうか....)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな期待を抱きつつ、オレは昨日と同じようにベッドに潜り込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寝付けねぇ。

何故だろうか。

理由は明日渡せるか、ってことを頭がずっと浮かべてるせいだろうか。

むしろそれしか思い浮かばない。

なんだかんだ思いつつも、寝れないことにムカついていた。

 

 

 

 

 

 

 

PiPiPiPi......!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そばに置いていた携帯の着メロが鳴り響く。

 

 

 

 

 

 

彰人「んだよこんな時間に....もしもし。」

 

 

蒼芽「あき...と?」

 

 

彰人「!? 蒼芽、どうしたっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

電話に出るなり涙声になっている蒼芽の声を聞いて、起き上がる。

しかも電話から流れてくる声や音に紛れて、誰かの荒い声が聞こえてくる。

まさか.....!

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「お母さんが、お母さんが....帰ってきて、急にあたしを殴ってきて....!」

 

 

彰人「!! 待ってろ、すぐに行く!!」

 

 

蒼芽「お願い...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「(くそっ、あの人、また蒼芽に.....!とにかく、蒼芽を助けに行かないと....!!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

急いで持っていくべきものをポケットやらに詰め込め、バレないように家を出た。

幸い、家は近い距離にある。

オレは蒼芽の家まで走った。

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

蒼芽の家、玄関前.....

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「はぁっ.....はぁっ.....!」

 

 

 

 

 

 

 

息切れしながらも、なんとか蒼芽の家に着いた。

外にいるのに、蒼芽のお母さんの声が聞こえてくる。

そんなことはどうでも....よくないが。

それよりも蒼芽だ。

多分、玄関に......

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「あきと?」

 

 

彰人「すまん、遅れた...!」

 

 

蒼芽「....あきとぉ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

急に、抱きついてきた。

泣いてる蒼芽の頭を、撫でた。

泣いてる声は、いつしか止まって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「ごめん、ごめん.....」

 

 

彰人「何も言うな。辛いだけだ。」

 

 

蒼芽「.....うん。」

 

 

彰人「オレの家....来るか?」

 

 

蒼芽「いいの?」

 

 

彰人「バレなきゃいいんだよ。バレても、適当に言うから大丈夫だ。」

 

 

蒼芽「じゃあ....行く。」

 

 

彰人「あいよ。ほら、おぶってやるから。」

 

 

蒼芽「ん....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「よっ、と。軽いな。ちゃんと食べてるか?」

 

 

蒼芽「まぁ....野菜は食べてるけど。」

 

 

彰人「ちゃんと肉を食べないとな。」

 

 

蒼芽「うん....」

 

 

 

 

 

 

 

そんな会話を交わしつつ、オレは蒼芽をおぶりながら歩く。

辺りはもう暗い。蛍光灯がなかったら迷ってたな。

ふと、上を見た。

 

 

 

 

 

 

彰人「蒼芽、上。」

 

 

蒼芽「上? あ......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜空を見上げれば、星空。

お約束みたいなものだか...いつ見ても綺麗なものは綺麗だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「綺麗.....」

 

 

彰人「だろ?」

 

 

蒼芽「でも、彰人の方が綺麗だよ?」

 

 

彰人「.....」

 

 

蒼芽「彰人?」

 

 

 

 

 

 

.....また唐突に、そう言う。

そんなことを言われて、顔が赤くならないバカはどこにいると言うのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「.....お前の方が綺麗だぞ。蒼芽。」

 

 

蒼芽「....ありがとう。」

 

 

彰人「....ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お互いに感謝を言い合った。

....正直、オレの心臓はさっきからめちゃくちゃうるさい。

 

 

 

 

 

 

.....今から、ぬいぐるみを渡すんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「あー、その、なんだ。」

 

 

蒼芽「? なに?」

 

 

彰人「.....いや、あとで渡す。」

 

 

蒼芽「今渡してよ。」

 

 

彰人「この体勢でどうやって取ったらいいんだよ。」

 

 

蒼芽「一旦降りる。」

 

 

彰人「....分かった。ほら、これで降りれるぞ。」

 

 

蒼芽「うん。それで、渡したいもの、って?」

 

 

彰人「.....ぬいぐるみ。」

 

 

蒼芽「え?なんの?」

 

 

彰人「.....オレのぬいぐるみ。初めて編んだから.....下手くそだけどな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言ってから、ポケットに入れてた、小さなぬいぐるみを見せた。

.....何度も思ったけど、我ながら、ひどい出来栄えだ。

糸やらなんやらがほつれたりボロボロだったり.....

とにかく、人に見せれるもんじゃなかった。

けど、それでも.....受け取って欲しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「あたしのために?」

 

 

彰人「.....むしろ、蒼芽のためじゃなかったら作ってない。」

 

 

蒼芽「.....彰人。ありがとう!」

 

 

彰人「えっ.....?」

 

 

蒼芽「あたしのために作ってくれたんでしょ?貰わない、なんてことはないって!」

 

 

彰人「......下手くそな出来栄えなのにか?」

 

 

蒼芽「そんなことないよ。だって、彰人から貰ったんだもん。」

 

 

彰人「......そういうもんなのか?」

 

 

蒼芽「そういうもんなの!」

 

 

彰人「......そうか。よかった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心からの安心と喜びが、胸を満たしていった。

.....喜んでくれれて、よかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「家戻ったら、カバンに付けよ。」

 

 

彰人「そ、それは....恥ずかしいから、勘弁してくれ。」

 

 

蒼芽「えー!?なんで!自慢したいのに!」

 

 

彰人「もう少し上手くなってからにしてくれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜だと言うのに、またいつものようにくだらないことで口喧嘩。

まあ、いつもことだ。けど、一つ違うのは........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どっちも、笑って言い合ってる、ってことだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く!!




蒼芽「次回予告!ついに、買い物デートに出かけることになったあたしたち。そんな中、あたしはとあるお店に行って.....」


彰人「ストップ。それ以上言うな。」


蒼芽「え?なんで?」


彰人「なんで、って.....今オレの中でちょっとトラウマになってんだよ!」


蒼芽「次回「蒼芽のとんでもデート、の巻」。どうぞお楽しみに!!」


彰人「なんで○たま○太郎風なんだよ!!」


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第九話 蒼芽のとんでもデート、の巻

どうも、シグザールです。



そういえば、そろそろ夏休みも終わる時期ですね。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
自分はひたすら家でいろいろやってました。
宿題やらなんやら。



さて、今回は次回のシリアスに繋げるための話になります。
ってはこんな事言ってる、という事は次回はシリアス回です。



では、どうぞ!


今日は、蒼芽とのデート。

....と言っても、ただ二人で行きたいところに行っているだけだ。

けど、それがなによりも嬉しい。

だって、蒼芽と一緒に過ごせるんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シブヤ、ゲームセンター....

 

 

 

 

 

 

 

今、オレと蒼芽はとあるガンシューティングで遊んでいる。

無論、二人プレイで。

で、どんなゲームなのか。

基本はよくあるやつと同じ。だか、銃のカーソルを合わせて、さらにタイミングを合わせ、そして音声入力(大声で)をすればめちゃくちゃ強いビームを打つことができる。

むしろ、これを連発しなければ逆に辛いゲームバランスである。

 

 

 

 

 

 

 

彰人「おい、ちゃんと狙えって!」

 

 

蒼芽「この敵が速すぎるんだよー!」

 

 

彰人「.....しゃーねぇ、蒼芽、タイミングを合わせろ!!」

 

 

蒼芽「う、うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

はちゃめちゃに動き回っている敵に、まずオレのコントローラーを向ける。

次に、蒼芽のコントローラーも、敵を捉えた。

......ふと、横にいる蒼芽を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもと違う、何かに集中している蒼芽。

とても凛々しくて、カッコいい。

.......思わずぼけっとしてしまったが、気を取り直す。

 

 

 

 

 

 

 

彰人「よし。........スカイ!」

 

 

蒼芽「ラ、ライトニング!」

 

 

 

 

 

 

 

「「ノヴァァァァァァッ!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドッガァァァン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「よっしゃ!」

 

 

蒼芽「こ、こんなのあるの知らなかった.....」

 

 

彰人「初めてなのにお前がゲームの説明スキップしただろうか。間違いなく原因それだよ。」

 

 

蒼芽「......って、それよりも、あれ叫ばないとダメなの?」

 

 

彰人「ああ、このゲームをしてる人らはしょっちゅう叫んでる。」

 

 

蒼芽「.....まあいっか。叫ぶのも悪くないし!」

 

 

彰人「(お前の場合ずっと叫んでる気と思うぞ.......主に学校で。)」

 

 

蒼芽「彰人、今あたしが学校で叫んでるって考えてたでしょ?」

 

 

彰人「!?」

 

 

蒼芽「図星だ!顔に出てた!」

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやら顔に出ていたらしい。

ポーカーフェイスには自信があったんだが........

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「彰人の顔をどれだけ見てきたと思ってるの?彰人の考えてることぐらいコンマ1秒でわかるよ。」

 

 

彰人「コンマ1秒って......」

 

 

蒼芽「彰人、ちょっとだけついてきてくれない?」

 

 

彰人「唐突だな.....どこについていきゃいいんだよ。」

 

 

蒼芽「ひ、み、つ!」

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

シブヤ、ショッピングモール.......

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「ねぇ彰人、これどう?」

 

 

彰人「どう、って.....お前が決めろよ。」

 

 

蒼芽「何で?」

 

 

彰人「な、なんでって.....」

 

 

蒼芽「あ、わかった!恥ずかしいんだー?」

 

 

彰人「.......なんでオレが。お前の水着を選ばなきゃダメなんだよ。」

 

 

蒼芽「あたしも選んでるから!」

 

 

彰人「いや理由になってないし......」

 

 

 

 

 

 

なんで、オレが蒼芽の水着選びに付き合わされているんだよ!

確かについてきてと言われてついて行ったさ。

でも、いくらなんでも水着を選ぶ羽目になるなんて誰が想像できるんだよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが.....正直、蒼芽の2回目の二回目の水着姿。

しかも、蒼芽が選んで、オレが選んだ水着。

........ちょっとだけ、見てみたい気持ちもある。

オレだって、男子高校生だ。

......ちょっとだけ先に進もうとしたこともある。

けと、あいつが、蒼芽が嫌がることはしたくない。

そう思うと、先に進もうとした気持ちもなくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「あーきーと、これがいいかな?」

 

 

彰人「んだよ、って....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽が持ってきた水着は、前に見せてくれた水着と同じ種類。

だけど、白色の部分がオレンジ色になっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「これ、持ってる水着の色違いか?」

 

 

蒼芽「そう、その通り!」

 

 

彰人「それだったら、前のやつでいいんじゃ......」

 

 

蒼芽「......なかったから。

 

 

彰人「えっ?」

 

 

蒼芽「彰人の色が欲しかったから.....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

顔を赤くし、下向きになりながら、蒼芽はそう言った。

.......なんだこの、可愛い生き物は。

思わず抱きしめそうになるが、なんとか理性で抑える。

少なからず他の客はいるし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「......オレも、それでいいと思う。」

 

 

蒼芽「ほんと!?」

 

 

彰人「ああ、多分.......似合う。」

 

 

蒼芽「そっか.......!すみません、これください!!」

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

この後、レジに向かい無事に会計も済ませて、これから家に帰ろうとした。

すると、蒼芽が家に来て欲しいと言ってきた。

断るはずもなく、二人で蒼芽の家に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽の家について、「あたしの部屋で待ってて」と言われたので先に上がらせてもらった。

スマホを触って待っている時間を潰していると、蒼芽の声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

蒼芽「彰人、入るよ?」

 

 

彰人「ああ。って、ここお前の部屋だろ。」

 

 

蒼芽「細かいことは気にしない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽が入ってくる。

ドアが開いて、蒼芽の姿を見た瞬間、オレの頭が固まった。

なんと、今日買った水着を着て入ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

彰人「な、な、な、なんで水着着てんだよ!」

 

 

蒼芽「.....早く見せたかったから。」

 

 

彰人「だ、だからと言って」

 

 

蒼芽「似合ってる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレの心臓がバクバク鳴ってるのに、そんなのお構いなしに聞いてくる。

蒼芽の姿をまともに、真っ直ぐに見れない。

だが、心臓の事については蒼芽もそうだろう。

だって、蒼芽の顔が真っ赤だから。

出来る限りの頭を働かせて、聞かれていたことの答えを返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人「似合....って、る。」

 

 

蒼芽「なんで目を逸らすの?」

 

 

彰人「.......」

 

 

蒼芽「......しょうがないなぁ。ほら。」

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽がオレに近づいてくる。

まさか.....って事にはならず、ただオレが目を逸らさずにするために、蒼芽が自分の手でオレの顔を逃れなくした。

流石にここまでくると、目を逸せない。

顔を背ける事もできない。

いわゆる、「絶体絶命」だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼芽「もう一回聞くね。似合ってる?」

 

 

彰人「に、あって、ます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭がパンクしたオレは、つぎはぎになりながらも、思った事を言えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、ひたすらに蒼芽にくっつくかれ、太陽も落ちてきたので、ちゃんと着替えさせてから蒼芽の家を出た。

正直、今日は寝れそうにない。

.....明日から、どう接すればいいのだろうか。

普通に接すればいいんだろうが、少しの間はオレにはできそうにない。

今日の事は、オレにとってかなり衝撃で、少しのトラウマになってしまった。

........どうにか、しないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く!!




どうも、シグザールです。



書きたい事は前書きで書いたので、今回は次回予告のみです。



今回の次回予告は、冬弥にしてもらいます。
では一足先に。シグザールでした!!


ーーーーー






冬弥「次回予告。デートの日以来、蒼芽に触れる事が出来なくなってしまった彰人。そんな彰人を救ったのは、誰でもない、蒼芽だった。次回「全力で、未完成で、ずっと先に。」どうか、ご覧ください。相棒からのお願いです。」


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