悪魔とペルソナとライダー (いっちゃゆ)
しおりを挟む
1話
「Hey!郁弥!」
郁弥「なんですか?カリさん。朝から随分ご機嫌ですけど」
狩崎「キミはもう高校2年生になるね?」
郁弥「そうですね」
狩崎「そんなキミにお願いがある」
郁弥「お願い?」
狩崎「キミは認知の世界パレスというものを知っているかい?」
郁弥「パレス?」
狩崎「YES。わかりやすく言えば、人間の心の世界だ。そこにはこの世には出ていないデータが山ほどある。私はそのデータがほしい!」
カリさんは興奮しながら言う
郁弥「それでおれにどうしろと?」
狩崎「よくぞ聞いてくれたね。キミにはそのパレスに行き歪んた欲望を持った悪人の改心を頼みたい」
郁弥「改心したらどうなるんです?」
狩崎「改心すればどんな悪党も罪を告白し世直しになるわけだ」
郁弥「はぁ。わかりましたよ。ベイルもそれでいいな?」
おれの体から黒紫のエネルギーが分離した
ベイル「あぁ。問題ない」
狩崎「2人とも話がはやくて助かるよ」
ベイル「だが、その改心とやらは危険な賭けではないのか?」
狩崎「YES。危険だね。でもこれがあれば郁弥キミはパレスで戦うことができる」
カリさんはアタッシュケースを開けて見せた
そこには黒と赤の筋肉質のドライバーと蜘蛛が描かれているスタンプがあった
郁弥「これは?」
狩崎「キミが強いのは知っている。でもそれはベイルを宿しているからだ。生身で行けば確実に負ける。でも、このベルトとバイスタンプがあればキミは戦う力を得れる。どうだい?」
郁弥「改心ねぇ。面白い。やりますよ」
狩崎「Thank you!あ、それと学校は転校してもらうよ?」
郁弥「は?」
狩崎「それっぽいターゲットが別の高校だからね。そこんとこ手続きしてるからよろしく!」
郁弥「カリさんの突っ走り具合にはついていけねぇな」
ベイル「ふははは!」
郁弥「笑うな」
数日後
転校初日
その日は雨が降っていた
郁弥「なぁベイル傘になれねぇの?」
ベイル「バカかお前は」
ベイルはおれの中で喋っていた
傘がなく雨宿りをしていると隣に眼鏡をかけた男と金髪のハーフのような女が来た
郁弥「秀尽学園の制服?」
?「キミも秀尽学園の生徒?」
男が話しかけてきた
郁弥「あぁ。立屋郁弥だ。今日転校してきたんだ」
蓮「おれは雨宮蓮。おれも今日から秀尽学園に行くんだ」
郁弥(こいつも転校生か。もう1人の方は、)
?「?」
「おーい」
声の方向には車に乗っているガタイの良い男
そう今回のターゲット鴨志田
カリさんの情報では生徒に体罰や暴言を放っている。それを親や教師たちは黙認している。いわゆる人間のクズだ
?「あ、はい」
女は車に乗り走っていった
?「ったく今の鴨志田じゃねぇか」
そこには金髪の不良がいた
「お前らも秀尽だろ?早く行かねぇと遅刻すんぞ」
郁弥「あぁ」
おれと雨宮は不良について行った
ベイル「臭うぞ。相棒」
郁弥「どうした?」
ベイル「あの小僧。何かを宿している。悪魔ではない何かをな」
ベイルの目には何かが見えていた
郁弥「雨宮が?そういえばカリさんが、」
郁弥は狩崎の言葉を思い出した
狩崎「強い心を持っている人間には、その具現化、ペルソナというものが宿っている。その人間を見つけたらすぐに接触するんだ」
郁弥「こいつが、ね」
?「なんじゃこりゃー!?」
蓮「なんだ!」
おれと雨宮は路地裏を抜けて声の方向に進んだ。そこには学園ではなく城が立っていた
郁弥(これがパレスか)
気ままに投稿します。
設定
主人公
立屋郁弥(たてやいくみ)
本作の仮面ライダーデモンズ
過去に家族を失いそれ以来狩崎を父親代わりとして生きてきた。幼い頃から体に悪魔、ベイルを宿しており、相棒として生活している
ベイル
郁弥の相棒。郁弥と戦えれば満足という代償と少ない悪魔
ジョージ狩崎
郁弥の父親代わり。パレスの存在を知りデータ収集を目的とする
ペルソナキャラは本編と同じ
目次 感想へのリンク しおりを挟む