ストーム1と蒼き航路 (電子迷宮)
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第一話
初投稿です。めっちゃ下手な文ですが頑張ろうと思います。
......あ、主人公はまだ出てきません。
「よーし今日の仕事終わり!よし、建造しに行くぞ赤城!」
「ええ、分かりましたわ〜指揮官様」
「毎日コツコツ貯めてきた貴重なキューブなんだ。今回は強い艦船でてくれよ〜」
ん?俺は誰なのかって?あぁ自己紹介を済ませてなかったな。
俺の名前は斉藤海。なんやかんやあって艦船達の指揮官をすることになったんだ。まさか最初はこんなことになるなんて思ってもなかったんだがな!
そう。あれはあの日......
......え?別にそんなことはどうでもいいって?
ま、まぁ普通に高校生のときに適正審査されて指揮官になっただけで、親とかが殺された訳でもないしな。
まぁそんなことがあって早1年。強い仲間に恵まれて海域攻略も進んでいたんだが......
「赤城〜今キューブっていくつある〜?」
「50個ですが......まさか指揮官様また新しい娘を建造するのですか?」
「まぁこれから大規模な作戦もあるしな。それに備えて前から建造したいし。べ、別にまた可愛い娘来ないかな〜とか思ってないからな!?」
「うふふふ......指揮官様まさか赤城がいながらそういう目的で建造したいと思ってましたなんて」
「いやいやいや!?今回はちゃんと作戦に備えてだな......」
「今回『は』ですか......?」
「......いやほんとにゆるしてください赤城様ほんとにまじで戦力増やしたいんですほんと」
「......指揮官様がそういうならいいですわ〜」
「......!ほんとか!よし赤城!一緒に明石のところに行くぞー!」タッタッタッタッ......
イヤッホウ!今までために貯めたキューブを使いまくるぞー!
「もう指揮官様ったらすぐに行っちゃうんだから......そんなところが好きになってしまったのだけれど♡」
「おーい明石ー建造するぞー!」
「そんな大きい声で呼ばなくてもいるにゃよ......まぁいいにゃ今日は何の艦船を目当てにするのにゃ?」
そうだな......空母は赤城と加賀がいるし、戦艦はとりあえずエリザベスたちに任せておけばいいから......
まてよ、俺の艦隊長門いないよな......長門がいたら重桜艦隊がさらに強くなる......よし!
「そうだな......今回は長門が欲しいから大型艦にするか」
「わかったにゃ!......設定をこうして......準備できたにゃ!」
「よし......記念すべき1回目だぁー!」ポチッ
『4:20:00』
見たことない時間だ......もしかしたら1回目でくるのか!
「明石!高速建造材使うぞ!」
「落ち着いてください?指揮官様。結果は指揮官様からは逃げないのですから」
「おっと、ごめんな赤城。我ながら冷静さを......」
「いいんですよ指揮官様〜それに重桜の艦船が増えるのは喜ばしいことですもの......まぁそれ以外だったらどうなるかはわかりませんが」
「......よし!落ち着いてきたことだし!イクゾー!」
「重桜の魂、重桜の誇り、そして重桜の栄光……かの時代そのものの象徴でもある、ビッグセブンの余を、刮目して見るが良い――
…これでいいか?疲れたから、余はもう休む「ヨッシャキターーーー!」うわなんじゃ!急に大きな声を出すでない!」
やべぇましで今日俺運良すぎないかほんとに。まぁいいやとりあえず、
「これからよろしく!長門!」
「うむ、よろしくなのじゃ」
「......指揮官の運良すぎじゃないかにゃ?」
「あぁ......指揮官さまぁ♡赤城のためにここまで......♡」
「......話ぐらい聞いてほしいにゃ」
よし、まだまだ建造するぞ......今ならなんでも出せそうな気がする......!一気に20回やってやる!
『R』
『R』
『N』
『R』
『R』
『R』
『N』
『N』
『N』
『N』
『SR』
『R』
『N』
『N』
『N』
『R』
『SR』
『N』
『N』
『R』
「......ドウシテ......ドウシテ......」
「まぁそれはそうだにゃ。1回目出たからといって次も出るとは限らないのにゃ」
「その......指揮官様?残念......でしたわね?」
「あぁ〜赤城の声で癒される〜ありがと〜赤城〜」
「い、いえ!大丈夫ですわ!(指揮官様に褒められた指揮官様に褒められた指揮官様に......♡」
「......まぁでも次で最後にするか。さすがにこれ以上キューブの浪費はしたくないし......」
ハァ......調子に乗った俺も悪いけどなんなんだ20回やってSR2人だぞ!?こんな運の悪い......いや目当ての長門が当たったからいいか。
「よし次行くぞー」ポチッ
『72:00:00』
「......え、見間違いか?」
「いや、指揮官見間違いじゃないにゃ」
今まで建造に3日かかる艦船なんて聞いたことがない......見間違いじゃないならこれは......?
「指揮官様......それは一体?」←戻った
「わからない......まぁ高速建造材使えば答えはわかるさ」
「えーっと指揮官?何故か高速建造材が使えないのにゃけど......」
......え?ちょ、まじで?
「まじにゃ。でもいいんじゃにゃい?これだけ時間がかかるならきっとスゴイ艦船に違いないにゃ!」
まぁ明石の言うとうりかもしれない。今までの建造時間は長くて4時間半ほどだったし、長ければ戦艦クラスの艦船が出るに違いない。
「よし、もうこれ以上ここにいても仕方ないな。じゃ俺はこれで」
「また来ますわ、明石」
「わかったにゃ。また来てにゃ〜(この情報をばら撒けばキューブ代のダイヤが......)
ここまで読んでくださりありがとうございます。
まだまだ未熟者の身ですが頑張ります。
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第二話
ここから主人公が入ってきます。
「新人ってのは君か? さあ始めよう」
こんなに兵器は必要ないだろうと、そう思っていた。
「気にしなくていいよ。軍人ってのはこういう悪ふざけが大好きなんだ」
あの日までは
「ええっ!?うわああ、うわああああああ!助けてえええ!」
突然の出来事に体が動かなかった。それはそうだ、人間より遥かに大きい怪物が突然先輩を喰ったんだから。
「大丈夫か。お前は民間人だな。来い、武器をやる」
これが自分を救ってくれた恩人の軍曹との出会いだった
「銃を持ったのは初めてか?」
「ビビんなよ」
「銃口を敵に向ける。引き金を引く。簡単だ」
「手が震えてなければな」
生き残るためには戦うしか無かった。幸い軍曹やその部下の人達が教えてくれたからなんとか敵を殺すことが出来た。
それでも5、6匹程だ。軍曹達は数えきれない程殺しそして道を切り開いていった。
「いいぞ民間人。お前には素質がありそうだ」
もう何が何だか分かんなくなった時に軍曹が自分に言ってくれた。無我夢中で殺してただけなのに。
「出口だ! 部隊と合流する!」
「民間人、もう安全だ」
その言葉を聞いた自分は安心した。もうこんなことをしなくていいのかと。もう死ぬ危険性はないと。地上に出るまではそう思っていた。
地上に出るとさっきまで戦っていたあの怪物が集団で基地を襲っていた。
「おいっ! 空を見てみろ!」
「こんなこと、信じられるか……?」
「円盤みたいなのが飛んでるぞ……」
「空飛ぶ円盤!? そんな馬鹿な!」
「地下にいる間に、映画の撮影でも始まったのかよ!」
「味方が戦闘中だ! 援護する! 続け!」
軍曹の指示を聞いて考えるより先に手が動いていた。もうこの時から自分は察していたんだろう。この先どう足掻いても普通の生活には戻れないと。
犠牲を出しつつもなんとか怪物を倒し尽くしたその時、空から1本の塔が降ってきた。
「空を見ろ!」
「何か、落ちてくるぞ!」
「退避、退避ー!」
「うう、うわあああああああ!」
「巨大な、塔だ……」
「機械で出来てるぞ……」
「怪物だ、塔の周りに怪物が出現してる!」
「怪物がどんどん増えてるぞ!」
「塔は、怪物を出現させる装置のようです。次から次へと出てきます!」
「怪物を攻撃しろ!」
もう何が何だか分からなくなっていた。人を喰って酸を出して人を殺す怪物にそれを出現させる塔。これが夢ならと少しの希望を見ていたがあの光景を見てからもうこれは現実だと気付かされた。
「上を見ろ! 塔だ!」
「ここに落ちてきやがるぞ!」
「数が多すぎる! この基地はもう駄目だ!」
「基地を放棄する! ただちに撤退せよ!」
「逃げるぞ! 民間人、ついて来い! 安全な場所まで連れて行ってやる!」
空から無数の塔が降ってきた。あんなに苦労して破壊した塔が無数に降ってきた時は絶望した。戦力差が大きすぎる、と。あんなに武装していたEDFがここまで追い込まれるのを見ていると、敵の戦力はどれほど大きいのかと、軍曹達について行くときに他人事のように思っていた。
「これはテロじゃない! 侵略だあああああ!」
安全な所に移動している時、突然大きな影が出来ていた。見上げてみると、空には、円盤のような物体があった。
そこから出てきた小さい円盤型のドローンを見て敵は地球外生命体の軍団だと気付かされた。......いやもう薄々勘づいてはいた。全長10mもある怪物に空から落ちてくる怪物を呼び出す塔。この時、もう安全な場所などない、もう戦うしかないと、そう......思っていた。
あの日から数ヶ月が経った。どこに向かっても現れるのは怪物ばかり。戦うことを決意した自分はEDFに入隊した。何回も戦ってきて怪物と戦うことへの恐怖心などなくなっていた。
「似合っているぞ、戦友」
「馬子にも衣装ってやつだな」
「お前になら、背中を預けられる」
「新入り、レーションの味には慣れたか?」
もう道は一つしかない。怪物を殺し、地球の平和を守ることだ。
「以後、コードネームを変更する。遊撃部隊ストームだ」
「スプリガン、君たちはストーム4。グリムリーパー、ストーム3だ。軍曹、君はストーム2。そしてストーム1は、お前だ。今後はこのコードネームを使う。分かったな!」
そして、本部からコードネームを言い渡され、
「オペレーション・オメガを発動します!」
「そんなまさか!」
「本当に、本当なんですか!?」
「何をするつもりだ!?」
「やめてください! それだけは!」
「苦しんでいます! 神が、苦しんでいます!」
「やれ! ストーム1!」
「ストーム1!」
「終わらせてください! この悲劇を!」
「死ねぇ!侵略者共ォォォォ!」バァン
あれから何年も経った。戦果を出していく内に気がついたら人類の英雄になっていた。こっちはただの元民間人だってのに。
「ストーム1!しっかりしろ!ストーム1!」
「あ......ぐん...そう...か...?はは......なんとか...ハァ...ヤツは...殺したぞ......」
「そうじゃない!お前は......お前はここで死んでもいいのか!」
「別にいいさ......結果はどうであれ...ハァ...ハァ...地球を守るという...目的は果たしたからな......」
あぁ......ダメだもう耳が機能しなくなってきている......
軍曹......自分は......俺は......誇れますか......?
「ストーム1!......クッ......お前は人類の希望でそしてEDFの英雄だ!それを......忘れるな.....」
ええ.......いつまでも...忘れませんよ......軍曹......
もうこれで戦いは終わりだと思っていたのに
最後まで読んでいただきありがとうございます。
文章力のない作者が書ききれなかったところ(サボったとも言う)もまとめてストーリー解説を
①基地にバイトしに行く
②怪物に襲われ軍曹達に助けられる
③安全な場所がないと気づき入隊
④なんやかんやでコードネーム「ストーム1」がつく
⑤人類が残り1割となったところで元凶を倒し英雄になる
こんな感じです。とはいってもこれからアズレン世界に行ってもらうレンジャー君の武器はEDFを知らない人にとってなんだこれ?ってなります。アズレン知っている人からすれば、こいつチートじゃねぇか!ってなります。
あとがきの方に今回使った武器の解説を書く予定ですのでwiki開くのが面倒な人は読んでいただけると作者が喜びます。
最後に、行間空けすぎて申し訳ありませんでしたm(_ _)m
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第三話
EDF5の説明で侵略者のことを書いてなかったことに第二話投稿した後に気づいてしまった......
ということでプライマーの説明を少し。
地球を侵略してきた奴等!
以上!
ようやく......ようやくあの3日間かかった建造が完成する......!
ということで、艦船のみんなと一緒に建造された娘を見に行こうと思う。どうやらみんなも新しく建造される娘に興味を持っているみたいだ。(赤城や大鳳は少し嫉妬していたみたいだけど)
「......よし。今日の仕事も終わったし、早速見に行くか赤城」
「ええ♪わかりましたわ指揮官様♪」
......やけに上機嫌だな赤城。まぁそれだけ楽しみにしているということだろうな。実際他の陣営の艦船も楽しそうに話してたし、それだけ今回の建造が珍しいものなんだろう。
移動中...
「あれ?俺らが1番最後か?」
「そうみたいですわね。...まぁ赤城としては、早く終わらせて指揮官様とイチャイチャしたいところですが......」
「相変わらずだな。まぁ、そんなところが......まぁ、好き......だぞ」
「~~~~~!赤城も大好きですわ指揮官様~♡」
......うん、やっぱり赤城は最高だな!
「ハァ......さっさとこっちに来い指揮官。皆お前のことを待っていたのだぞ?」
「おっと、それは悪かった。んじゃ待望の建造結果を見ますか!」
『0:00:00』
...ちゃんと完了してるな!さぁ行くぞー!
「強い娘来い!」ポチッ
その時あたり一面に強い光が起こった!
「うわ!?な、何だ!?」
やがて光が収まった時そこに居たのは
謎の軍服姿の男だった。
「ん......?ここは...どこだ?」
たしか私は相打ちになって死んだはず...なのに何故私は生きている...?それにここは...一体何がどうなっている!?
「えぇ~っとどちら様?」
と、軍服姿の男が言った。なるべく味方も分からない奴に此方の情報は伝えたくないが...なにも分からない以上、情報交換をした方が良さそうだ。
「...私はEDF所属遊撃部隊ストームの...一応リーダーのストーム1だ」
「...ん?いーでいーえふ?って何だ?」
!?EDFを知らないだと!?いや待て...冷静に対処しよう...
「ならばプライマーは知っているか?」
「いや...まったく知らないぞ?」
......なるほど。段々と状況が分かってきたぞ......何故自分が死んだはずなのに生きているのか......そして何故この人達が我々EDFや人類の敵プライマーを知らないのか......
「すまない、今度はこちらから質問していいか?」
「あぁ...私が知っているものなら何でも話そう」
多分私はあの世界しか知らずあの人達もここの世界のことしか知らないはず......ならこの機会になるべく情報を聞き出さなければ......
「一つ目の質問だ。『セイレーン』という生命体を知っているか?」
「......いや、全く知らない。」
そう言った瞬間周囲がざわついた。どうやら立てた仮説は合っていたようだな......なんとなくわかってはいたが....
「......そうか、ならいいんだ。じゃぁ二つ目の質問だ。『艦船』という者を知っているか?今君の周りにいる彼女達のことだが...」
「艦船......私の周りにいる人を指すのだったら全く知らないな」
それに彼女らは人ならざる力を持っている。現に今5、6人くらいから銃口を突きつけられている。それに纏っているものを見るあたり、とてつもない力も持っているようだな......
「......わかったオイゲン達。もう警戒はといていいぞ」
「はぁ!?アンタバカじゃないの!?こんな得体のしれない奴を「......わかったわ指揮官。でも何か変なことをこいつがしようとしたら容赦なく撃つから」オイゲン!?」
ひとまずまた殺されるなんてことは無くなったが...何故私がここに呼ばれたのかを聞かなくては。
「......指揮官?だったか。何故私はここに呼ばれたんだ?」
「あぁその説明もしていなかったな。簡単に言うと......
説明中......
「なるほど、つまりは私がいた世界と似たような状況という事だな。それなら話は早い」
「似たような状況?どういう事だ?」
......おそらく共に戦うことになる人達だ。本当は話したくはなかったんだが......仕方ない。
「そうだな、あれはもう数年前だったか...」
説明中......(第二話参照)
「......」
「......」
場に沈黙が訪れた。話してみると私はとんでもない人生を送っていたことに気づいた。民間人の身で戦い、軍人になり、英雄となったのだから。
......あの世界のことを言ってもしょうがないか。どうやら私は一応『艦船』として呼ばれたようだし、どうやら愛用していた武器も比較的自由に使えるみたいだから、とりあえず......
「まぁ...これからよろしく頼むよ」
最後まで読んでくださりありがとうございます。
まだ日常回なのでストーム1君が活躍するのは少し後になります。あ、ちなみになんでレンジャーを題材にしたかも話しておきます。
ウィングダイバーは自分だけ空を飛べるから有利......と思いきやビルなど高所から攻撃することがあまり出来なくなるのでうーんって感じ。
エアレイダーは実装されたら空母あいつ1人で良くね?みたいなことになるのでさすがに赤城達が可哀想なのでなし。でもレンジャーが書き終わったら書こうかなって感じ。(アズレンしか知らない人はEDF5 エアレイダーで調べると空母が要らなくなるっていったのかが分かる)
フェンサーは盾で艦船守れるし、単体で突撃しても書きやすそう。でもレンジャーの方が書きたかったため二番、三番に。
......ちなみに今レンジャーが使える武器はEDF5本編武器のみです。
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第四話
EDFの武器が出てくるのは次回以降となります。もう少しだけお待ちください。
うーむどうしたものか......
あ、どうも斉藤海です。今、レンジャーの歓迎会をするための準備をしているところなんだが...どうにも艦船達の警戒が無くなっていないみたいでどうしようか悩んでいるんだ......
「赤城~どうしたらみんなの警戒が無くなると思う~?」
「赤城は指揮官様が信用した人なら警戒しませんが......他の艦船...特に鉄血陣営はなかなか警戒を無くすのが難しいと思いますわ」
まあ......それはそうだよな...いきなり別の世界から来た奴を信用しろと言われたって誰でも出来る訳では無いし、駆逐艦の子達ならレンジャーは知らない怖い人だもんな......
「どうしたものか......」
まぁ、日が経つにつれて少しづつ馴染んでいくだろ!さ、今日の仕事「そういえば指揮官様?レンジャーさんにこの母港の案内をしましたか?」
............あ
「ということで、今から皆の母港の紹介をしよう!」
いきなり連れてこられてなんなんだと思っていたら、まさか今更母港の紹介か......
......なるべくそういうのは呼び出された直後にやっておいてくれ......あの後何処に行けばいいのか分からなかったからエリザベス様(そう呼べと言われた)に仮眠室へ案内されてなかったら室内で眠れなかったのに......
一応何日間は寝なくても私は何の支障も無いが......
「はぁ......何故初日にやらなかったんだ?聞かなかった私も悪いが......」
「......それは本当に申し訳ないと思ってる。......ごめんな?」
「まぁいいですよ。幸いエリザベス様が仮眠室に案内してくれましたから。ただ仮眠室の場所以外母港がどうなっているか分かりませんから、紹介してくれるのはありがたい」
「......!そうか!それじゃ早速行くぞ!」タッタッタッタッ
「まったく......まぁついていきますか」
~購買部~
「ここは購買部ってところだ。みんなはよくここで生活品を買ったり菓子を買ったり、後たまに衣装を買ったりするな!」
「......衣装?」
ふむ......案外こっちの世界と似ているとは言ったが、衣装や菓子の買えるあたり、生活には困らなそうだ。......平和が一番であることは変わりないが。
「お?お客さんにゃ。いらっしゃいませにゃ~」
「いらっしゃいませ......何かご用で?」
「あぁいや、今日はレンジャーの母港紹介でここに来ただけなんだ」
「そうなのにゃ?まぁいいにゃ。何か買いたい物があったら知らせてにゃ〜」
「ええ、初回は1割引きで販売しますよ......」
「あぁ、よろしく頼む」
移動中......
〜大講堂〜
「ここは大講堂。艦船が主に戦術とかを勉強する所なんだ。だからなるべく静かに行くぞ」
「あぁ......皆生まれた時から戦術が身についている訳ではないのだな......」
「一応いるにはいるんだけどな〜駆逐艦の子たちはほとんど戦の知識がついていないからこうやって日々勉強しているんだ。まぁ駆逐艦が教えているときもあるから、個人差ってやつだ」
まぁそんなに都合良く艦船は作られて無いか。いくら艦歴があって自分の役割を分かっていたとしても、それを実際の戦場で使うのとは訳が違うからな......だから人に似ているのか。
「......ま、あんまり長居しすぎると迷惑かけちゃうから、次行くぞー」
~戦術教室~
「ここは戦術教室。艦船が習得しているスキルを上達させるところだ」
「スキルか......例えばどんなのがあるんだ?」
「そうだな......例えばエリザベスのスキルはロイヤル陣営......自分の陣営の艦船を強化するスキルだ。常時発動するバフほど頼りになるものは無いからな!」
戦闘を有利に進めるためのスキル......あっちの世界でもあったらどれほど良かったものか......
「もちろん、レンジャーにもスキルはあるぞ。えーっとまず一つ目は、
『不屈の意志』 Lv1 MAX (青)
味方の艦船が戦闘不能になったとき、自分の耐久を半分に減らし、戦闘不能になった艦船を減らした耐久分回復させる
耐久が2未満のときは使用不可
......だ。......今初めて見たけど強くないかこれ」
......確かに戦力が一人無くなるのを防ぐのは戦場において大事だからな......そう考えると指揮官が言ってることも分かるな。
「じゃ二つ目のスキルは......
『戦線応急処置』 Lv1 (黄)
敵艦船を倒すと10%の確率で自分の耐久を20%、自分以外の味方艦船の耐久を10%回復させる
何このチート性能怖いんだけど......えぇ?」
あっちの世界では回復する手段がリバーサーくらいしかなかったからな......これは味方の援護をするという意味でも使えるな。
「もう何も驚かない......驚かないぞ......三つ目のスキルは......
『未来の英雄』 Lv1 (赤)
クリティカル率が0%になる代わりに全ての攻撃が敵艦船の装甲を無視出来るようになる。
......だ。装甲を無視できるのは強いが......クリティカルが無くなるのか~
......ん?LvMAXじゃないのか。......まさかさすがにクリティカルが復活するとかじゃないよな......いや嬉しいけど」
「クリティカル?ダメージが2倍になるとか、防御無視出来るやつの事か?」
「あぁ。単純にダメージが上がると考えていいぞ。それにしたってレンジャーのスキルが強すぎるなぁ......貯めておいた教科書T4使うか......」
「まぁ今はいいか、じゃ次に行くぞー」
「あぁ、わかった」
その他案内中......
「とまぁ、こんな感じだ。覚えられたか?」
「あぁ、元々物事は覚えやすかった方だからな大体の位置はわかったぞ」
「それならよかった〜。歓迎会は楽しみにしててな!」
「......ここまでしてくれるとは驚いたな。最初は警戒していたのに」
本当になぜここまで信用されるのか私にはさっぱりわか「え?だってもうレンジャーはこの母港の仲間の一人だ!仲間一人一人に気遣い出来ない奴は指揮官失格だからな!」
......本当になんでだろうな。指揮官はどこか軍曹に似ている気がする。だからこそ指揮が任せられるんだろうな艦船達は。
そうだな。もう決めた。私は......私は
「指揮官」
「ん?どうしたレンジャー?」
「私の命、指揮官に任せるぞ」
「......あぁ。任せてくれ」
最後まで読んでくださりありがとうございます!
今回は母港紹介とレンジャーのスキルスペックが明かされた回でした
スキル1はオンラインの蘇生をパk......参考にして、スキル2はゲーム内に出てくる救急箱をイメージしました。ちなみにスキル3はオリジナル......という訳ではなくEDF5の距離減衰のシステムがあるのでそれに装甲の軽減入ったらあれかなって思ったので装甲無視を。代わりにEDFになかったクリティカルも(今は)無くなりました。
次回あたりレンジャーの詳しいスペックを載せようと思います。
あとこれ書いてる時ずっとphigrosのsigmaシリーズを聞いていました。皆さんも神曲なので聞いてみてください。
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第五話
戦闘シーンを上手く書けるか心配な作者です。
ついでにレンジャーの現在わかっているスペックを出しておきます。
レンジャー ERror Lv1
ステータス
Armor 5000(制限中) 軽装甲 装填 ?
火力 ? 雷装 0 回避 50
対空 ? 航空 0 消費 0
対潜 ?
運 82
装備情報
主砲 ? 補正100%
副砲 ? 補正100%
ビークル ? 補正100%
補助装備1 ?
補助装備2 ?
スキル
スキル1
『不屈の意志』 Lv1 MAX (青)
味方の艦船が戦闘不能になったとき、自分の耐久を半分に減らし、戦闘不能になった艦船を減らした耐久分回復させる
耐久が2未満のときは使用不可
スキル2
『戦線応急処置』 Lv1 (黄)
敵艦船を倒すと10%の確率で自分の耐久を20%、自分以外の味方艦船の耐久を10%回復させる
スキル3
『未来の英雄』 Lv1 (赤)
クリティカル率が0%になる代わりに全ての攻撃が敵艦船の装甲を無視出来るようになる
ふぅ~。今日の仕事も赤城のおかげで早めに終わったし......何するかなぁ......
「そういえば指揮官様?レンジャーさんを呼び出したのはいいのですけれども、実力は確かなのでしょうか......」
「......確かにそうだな。現状分かっているのがスキルの内容だけだ。これだけでもサポートとして戦場には行けるが、今我々が欲しているのは日に日に強くなっていくセイレーンを倒す為の火力だ。長門が来たことで重桜艦隊はパワーアップしたがその他の艦隊が安定しないしな......」
レンジャーはどこの陣営にも所属していないからスキルのバフが受けられないのがネックだな......それにレンジャーの火力も知りたいし......
うん、あれをやるとするか!
「赤城、艦隊3を呼び出してくれ!」
「分かりましたわ~少し待っていてくださいませ」
「来たよ~!しきか〜ん!」
「今日は休みでゲームしてたのに......何の用ですか」
「んぅ......指揮官。なにやるの」
「あぁ〜駆逐艦達はやはり可愛いな〜っと閣下、今日はどんな用で呼び出したんだ!」
「落ち着いてくれ、アーク・ロイヤル。指揮官の目の前だぞ」
「問題ない!すでに閣下と何度か駆逐艦の子達の可愛さについて話したことがある!今更隠すのは遅い!」
「え......指揮官そんなことやってたの?さすがに私も引くわ......」
「いやいやいや!?そんなに引くなウォースパイト!?あれは......そう!アーク・ロイヤルから一方的に」
「と、言っているが指揮官も睦月型の子達が好きと言ってたではないか」
「あれはちg「何が違うのですか......指揮官様?もう少し赤城に話して下さいませ」えぇーと......今日皆を連れてきた理由はだな!」
((((((話ずらしたな......))))))
(後で、きっちりと問い詰めなければですね......指揮官様♡)
なかなかユニークな人達が集まっているな......艦隊と指揮官が言っていたのだからあの子供のような三人も艦船なんだろう。
しかし不思議なものだ。あの小さい体のどこにでかい艤装が持てる力があるのか......知れば知るほど艦船の謎が解けていく。指揮官が持っている艦船の秘密はまだありそうだな......
「レンジャーと演習をしてもらう!」
「「え?」」
「「「はぁ?」」」
「んぅ......眠い......」
「指揮官様!?何をお考えに......」
「いや、皆が驚くのも分かる。ただ今日の演習は勝ち負けではなくて、単純にレンジャー一人だけでの火力も見てみたいからな。だからレベルも全員100越えの君たちを呼んだんだ」
「確かに六人で艦隊を組んで演習をしても、レンジャーの実力は分かりづらいか......」
「私はいいけど......えぇと、レンジャーだったかしら?貴方は一人でいいの?」
「指揮官が言ったなら私はそれに従うさ。それに今まで一人で作戦を遂行するのなんて何十回も経験している」
「......なるほど。いいだろう。この演習、アーク・ロイヤルが受けて立とう」
「まったく......まぁいいさ。私もこの演習に参加するとしよう」
「しょうがないか。ジャベリン達も参加します!」
「何勝手に綾波も参加することになってるです」
「いいじゃん!それに頑張ったら指揮官にご褒美貰えるかもよ!?」
「綾波、頑張るです」
「......zzz」
(現金だな......)
「よし!じゃ皆位置につけ!」
本当に個性のある人達が集まっているんだな......あっちの世界ではみんな必死すぎて個性を失っていたときもあったし......それにいつまでも終わらない、劣勢が続く戦争だったから戦うとき以外は食う、寝る、起きるといったロボットのような生活をしていたからそれもあったんだろうな......
......本当に、羨ましいよ......
「両者、準備はいいか~?」
「艦隊3、準備OKだ」
「こちら、レンジャー。戦う覚悟は出来ている。いつでもいいぞ」
「それでは......始め!」
そう指揮官が言った瞬間爆発音のような銃声が聞こえた。
「カハッ!?」
「綾波!?何が......まさか!?」
「どうやら、この世界でもこれは使えるようだな」
『MR100ファング』 プライマーと戦っていたころ、よく使っていた武器だ。合図が出されてから武器を出していたのと、相手がすぐに動いたのもあって、一人しか仕留められなかったが......それでも一発で戦力を減らせるファングは強いな......
「距離的にも撃てるとしてあと一発か......」カチャ
「何あれ!?私たち駆逐艦は装甲は薄いけど......それでも綾波ちゃんを一発だなんて!?」
「落ち着いてジャベリン......高い火力の砲撃は再装填が長いから今のうちに距離を詰めるよ」
「そ、そうだね!行こう、ラフィ(バァァン)ー......ってあ、れ?」
後ろを見ると、砲弾に吹き飛ばされているラフィーが見えた。
「ラフィー!?」
「ジャベリン!前身しろ!二人はしょうがない、接近して、魚雷を当てるんだ!」
「くぅ......ジャベリン行きます!」
「接近してくるか......なら一度引いてまた遠距離から撃とう」
私は迫ってくる艦隊から距離を取るため真後ろにダッシュした」
「!エンタープライズさん!レンジャーさんが逃げていきますよ!」
「距離を置かれてはまた一方的に撃たれる!幸い相手は背を向けている!総員、全速力でレンジャーに追いつけ!」
......追ってくるか......まぁ選択はあっている。だが追いつけると思ったら大間違いだ!
「うぅ......全力を出してるのに追いつかない~駆逐艦に勝つ速力っなんなの〜!」
「くっ、このままじゃ遠距離から撃たれる......どうすれば......」
「私に任せて!『絶対命中のオールドレディ』を見せてやるわ!」
「Fire!」ドガァァァン
ん?敵の砲弾か......速いが......避けれる!
「遅い!」 ドォォォォン
「避けられた!?くっまずい!?」
その通りだ。なぜなら......
「とっくのとうにリロードなど終わっている!」バァァン!
「!まずっ」
トン......「がっ......」
「アーク・ロイヤル!?何故!?」
「戦闘中に戦えなくなった艦船は気にしないって誰が言ったのかしら?」
「......すまない、冷静さを失っていた。行けっ!シーホーネット!ヘルダイバー!」ブゥゥゥン
「私も......行けっ!『絶対命中のオールドレディ』ドォォォォン
こうやってちまちま撃っているのもいいが、いずれ艦隊に入って共闘をするときこれは使えない......ならあいつの出番だ。
「!?急に近づいてくる!」
「ならばこっちの攻撃が当たりやすくなる!今がチャンスだ!行け!」
「私も!はぁ!」バァァン
「甘いな!そんな攻撃は当たらない!」
「くぅ......距離が詰められてきてる......」
「まずい!ウォースパイトォォォォ!」
「なに!?って!?」
「終わりだ!」バン!!
「キャァァァァ!?」ヒューン
やはり近距離ではこの『D110ブリーチャー』が最適だな。ハイブを壊すのにも使ったしエイリアンの懐に行って撃つのが一つの楽しみだったな......
「くっ、ウォースパイト......」
「どこを見ている?戦いは続いているんだぞ?」
「なっ!?」バァン!!
「そこまで!」
「みんなお疲れ様!」
「「「「「「はぁ......はぁ......はぁ......」」」」」」
「指揮官......ハァ......最初から吹っ飛ばされるなんて......聞いて......ないよ......」
「まったく......見たことない強さだ......」
「あぁ〜その〜大丈夫だったか?」
「「「「「「大丈夫な訳あるかぁ!」」」」」」
「......まぁそりゃそうだろうな~よし皆食堂に行ってこい!こんなこともあろうかと海軍カレーを用意しておいたんだ!」
「「やったー(なのです)!!」」
「もう出来てるはずだからちゃんと手洗いしてから食べるんだぞー!」
「「「「「「はーい!」」」」」」
戦闘時のあの気迫と昼食を楽しみにしているあの顔......とても同一人物とは思えないな......そこはちゃんと人の形をした兵器といったところか......
......だがどうにも私は彼女達を兵器だとはとても思えない......まるで武器の扱いが上手い少女達が戦ってるみたいだ......
気にしても仕方ないか。私は平和を取り戻すために呼ばれたんだ。そのためには全てを犠牲にしても......
「レンジャー、エンタープライズ達と戦ってみてどうだった?」
「そうだな......やはり強かった。特にウォースパイトといったか?彼女が撃ってきた砲弾が本当にあと少しズレていたら当たっていたからな......いい戦いだった」
「そうか!彼女達は初期の頃から居たからな......強いと褒められると、こっちも嬉しくなるよ」
「よし!じゃあ俺らもカレー食べに行くぞー!」
「分かった」
「分かりましたわ〜」
「あと、指揮官様?後でお話、聞かせてもらいますわ♡」
「あっ」
最後まで読んでくださりありがとうございます!
今回出てきた武器は『MR100ファング』と『D100ブリーチャー』
です。
ファングはダメージ約13000、リロード最短4.3秒と戦艦もドン引きな火力を4.3秒ごとに出せるトンデモ兵器。(これでも4.1の時よりダメージは低くなってる)レンジャーの本編では必須武器の一つ。
ブリーチャーは近距離かつ全弾当たれば一発340×125=42500のダメージを与えれるロマン武器。EDF5では近づくとINFだと即死なのでハイブ(通称:蜂の巣)を壊すときやエイリアンを倒すときなどに使われる。とはいっても一度に出す弾の数が125もあるので足止めにも使える。
やっぱり戦闘シーンは難しい......自分が思いついている銃の発射音に使う擬音が少なすぎてちょっと迫力に欠けるかもしれない......
次は日常回挟んでようやくセイレーン戦かなって感じです。
最後に今回使ったレンジャーの武器
主砲 MR100ファング
副砲 D110ブリーチャー
補助装備1 なし
補助装備2 なし
ビークル なし
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第六話
用事があったりpso2ngsやってたりアズレン周回してたり話の構成に困っていたりでなんやかんや1ヶ月経ってました。
本当に申し訳ない……
「……」バァン
ドォォォォン!
「へぇ~やるじゃない!」
「すごい……」
……よし、これぐらいならまだ楽勝だな。
……あぁ今何やってるのかって?今はユニコーンとイラストリアスに対空の練習をさせてもらっているところだ。
どうやら指揮官によると地上での制圧力は分かったが、対空の力も知りたいらしい。何故対空の力が知りたいのかをエリザベス様に聞いたところ、空母から出てくる艦載機を撃墜する方法は対空兵器にしかない、さらに艦載機が主力艦隊まで接近すると、大きな損傷を受けてしまうとのこと。
それで艦載機の撃墜演習をしているという訳だ。
……まぁ対空はあの世界でも散々やってきたからな……だからこそ対空が一番私が活躍しやすいところだろう。
「話には聞いていましたが……想像以上の強さですね……」
「うん……レンジャーさんすごかった……」
「そうでもないですよ。あっちではこのスピードで倒さないと逆にこっちがやられてしまいますし……」
「そう謙遜しなくてもいいのよレンジャー。私たちが使っている対空兵器は射程が短いのよ。それでいて一発では艦載機は落とせないし……だからレンジャーが来てくれたことで効率が良くなって艦隊の安定感が増すんだから!」
……対空兵器も万能という訳ではないのか。
「なるほど、そういう事ですか……イラストリアスさん、ユニコーンさん、次は違う武器を試してみたいのでもう一回対空演習をお願いできますか?」
「違う武器……ですか。分かりました、レンジャーさんの武器がどのようなものか見てみたいので……ユニコーンも、それでいいですか?」
「うん……私もイラストリアス姉ちゃんと同じ……レンジャーさんの武器……見てみたい……」
「なら決まりね!それじゃ各員位置につきなさい!」
「……それにしてもどんな武器を使うのかしら。さっきやったときはえぇとなんだっけ…………そう!『ドゥンケルN235』よ!それで的確に艦載機を撃墜していたわ!」
「そうだったの?私はあの『ファング』ぐらいしかレンジャーの武器を知らないから……対空の腕はどうなのかしら」
「さっきイラストリアスとユニコーンで演習をしたのだけれど……全て撃墜されていたわ」
「一人で全ての艦載機を……」
「こちらレンジャー。準備が完了しました。そちらはどうですか?」
「ええ、いつでもできるわ」
「うん……いつでもいいよ」
「わかったわ。もうそろそろ始めるわよー!」
そうエリザベスが声をかけると
『はーーい!!』
と、いつの間にか演習の話を聞いた艦船たちが集まっていた。なかにはレンジャーにはあまり友好的ではない鉄血陣営の艦船も来ていた。
「これで対空も強かったら頼りになる……が、あのマリアナみたいに一気にとんでもない数の艦載機が飛んできた場合を考える必要があるか」
「指揮官、こんなところで何を考えている。姉さまが呼んでいる、早く行くぞ」
「あぁ……ゴメンゴメン、この前のマリアナのことを考えていたんだ。じゃ一緒に行こーぜ加賀!」
「し、指揮官!?い、いきなり手を掴まないでくれ!」
「ルールはイラストリアスたちは二人で計50機の艦載機が撃墜されたら負け、レンジャーは見えているライン上に艦載機が一機でも通ったらその時点で負け。両者、異議なしでいいわね?」
「こちらレンジャーそのルールで問題ない」
「こちらも大丈夫ですわ」
「うん……平気だよ?」
「では、いくわよ!対空演習…………始め!!」
エリザベス様が合図を出した途端一斉に十機の艦載機が飛んできた。さっきはスナイパーライフルで撃ち落としていたが……あれでは対空だけしか出来ない。
もちろん対空も必要だと思うが、私が対空だけすると地上の敵と戦う艦船が二人になってしまう。前回エンタープライズと戦った時は私一人だけだったから対空のことなど気にする必要はなかったが、ここから先は艦隊を組むことになるだろう。その時にスナイパーライフルで一機ずつ撃っていては前衛艦隊の二人に迷惑をかけてしまうかもしれない。
……今回使う武器が艦載機を一発で撃墜できればいいが。
「レンジャーさんの新しい武器……どのようなものなのでしょう」
「ユニコーン……どんな武器が出てくるのか、楽しみ……」
さて、いくか。
「!?おいおいおい!?なんだあの武器は!?見たことないぞ!?」
「あれは……!?」
指揮官たちも驚いているみたいだ。この武器を見て驚いている、ということはこの世界にはこの種類の武器は無いと考えていいだろう。
キキキキキキキキン!
「ロックオン……完了。行けっ!!」
ババババババババン
「何あれ!?魚雷が空を……!?」
「落ち着いてユニコーンちゃん。冷静に対処していきましょう」
ミサイルたちが次々と艦載機に当たって撃墜していく。まだ二人の艦載機でしかこれを使っていないが、艦載機を一発で落とせる事がわかった。
この世界でも頼りにさせてもらうぞ……
『MEX5エメロード』
またまたとんでもない武器を見せてくれたな……レンジャーがいた世界の技術力はどれほどのものなのか……ますます分からなくなってきたな…
空を自由に飛び、狙った敵を追尾する魚雷、それも一個二個とかではなく八個の魚雷をほぼ同時に発射する武器。これが艦船のみんなにも使えたら……間違いなく戦況は一変する。
普通艦船がもつ主砲は装填時間が長い物が多い。主砲が外れた場合、敵のカウンターを受けてしまうかもしれないが……あの武器があれば主砲の装填時間の間に撃つことが出来る。
どうやってあんな精度の良い追尾が出来るかは分からないが、多分あれは地上の敵でも追尾出来る……と思う。もし出来なくても艦載機を一発で落とせる武器があれば対空のことはあまり考えなくて良くなる。
だけど……あれほどの武器があっても追い詰められるということは、レンジャーが戦っていた敵とは一体……
「出しても出しても全部落とされる……想像以上の制圧力です……!」
「どうしようイラストリアス姉ちゃん!このままじゃ……」
「……ユニコーンちゃん、私が合図を出します。それで一斉に艦載機を出しましょう。おそらくあの武器は一度に8個の魚雷しか出せないはず……」
「うん……ユニコーンはいつでもいけるよ」
「わかったわユニコーンちゃん。3、2、1、0で艦載機を出しましょう。3…2…1……………0!」
「!!一気に艦載機を出して攻めるか……」
確かにエメロードは一度に八発しか撃てないから数で攻めるのはあっている……が。
「残念ながらエメロードのリロード時間は、【0.75秒】だ。それにあの艦載機のスピードならリロードなど余裕で間に合う!」
カカカカカカカカン!!
ババババババババン!!
「これでも駄目なの……!?」
「もう……無理……」
ドォォォォォォン!!!
「これで終わりだな、やはり対空にはミサイルが一番だ」
「そこまで!この対空演習はレンジャーの勝ちよ!」
シーーーーーーーーーーーーーーン
「ってあれ?反応は!?」
「陛下……多分皆さん驚きすぎてまだ意識が帰って来れてないのかも」
「はぁ……まぁいいわ。とりあえずレンジャーは凄いってことがこの演習でわかったと思うわ!でもレンジャーはここに慣れていないと思うから皆レンジャーと話してみてくれないかしら!」
「「「「「「はーーい!!」」」」」」
「元気のいい子たちね……さて鉄血の方は……」
「…………」
「……」
「……」
「はぁ……駄目か……「へぇ……中々アイツも楽しんでるじゃないか!やっぱり自分の目で見るのが一番だな!」!?あ、貴方はZ1!?」
「オイゲンにレンジャーには近づくなと言われてたが……警戒する必要があいつにはあるか?なぁオイゲン」
「……」
「確かにあいつが俺たちの敵かもしれないし、もしかしたら次の日には俺たちに銃口を向けるかもしれない。でもそんなことを必ずするとは限らない。少しだけレンジャーのこと、信じてもいいんじゃないか?」
「……そんなことでき「わかったわ、私も同じ意見だったけど……ちゃんと彼とは話してみる必要があるようね」……ああもう!わかったわよ!話してみればいいんでしょ!」
「あぁ……百聞は一見にしかず、か。重桜の言葉には学べることが多いな」
「おかえりなさい、レンジャー、イラストリアス、ユニコーン」
「ただいま帰還しましたエリザベス様」
「ただいまですわ~」
「ただいま……」
母港に帰るとエリザベス様が出迎えてくれた。
今回の演習で分かったが、私が持っているEDFは問題なくダメージを与えられる、ということだ。指揮官から聞いた話だと今までの海軍の兵器ではセイレーン達に傷を与えられなかったらしい。そして艦船に対しても目立つほどの傷は付けられなかったようだ。
何故私の武器だけ艦船、艦載機にダメージを与えられるかは、おそらく私が艦船としてこの世界に来たからだろう。あくまで仮説でしかないが。
「よ!おかえりレンジャー」
「ただいま帰還しました指揮官」
「うーん、そんなにかしこまらなくていいんだけどなぁ……とりあえず演習お疲れ様。それでレンジャー一つ検証してみたいんだが」
「検証?一体何を……」
「レンジャーの武器を一回借りてもいいか?」
最後まで読んでいただきありがとうございます!
約1ヶ月ぶりの執筆なのでキャラの口調とかおかしいと思います。
まぁまず始めて3ヶ月で小説を書くことがおかしい気がするんです
けど……
あとこの前の復刻イベントで110連で樫野、147連目で信濃が出てきてガッツポーズをしたんですけど……マジで最近運がない気がしてきて……
プロセカだって限定遥天井して、休めるかなと思ったのに2ヶ月後にみのり限定で結局天井するし……(奏と絵名は2枚引いてる)
でも樫野も信濃も遥もみのりも奏も絵名も全員可愛いからヨシ!
これからも駄文を書くかもしれませんがよろしくお願いします
m(_ _)m
<今回でてきた武器の紹介>
『ドゥンケルN235』
弾数21
ダメージ656.8 射程1440.0
連射速度3.3 弾速2700.0
リロード5.0 精度S++
EDF5本編ではINF(最高難易度)序盤ぐらいで手に入る武器。
連射速度が高いSR。このおかげで割と遠距離だけでなく、中距離でも十分戦える。多分EDF伝統『いんしば』では序盤からお世話になる武器。
アズレン世界では対空も出来る両用武器。ただ一発ごとしか撃てないため、艦載機が大量に飛んでくるステージでは目立った活躍は出来ない。それでも継続火力はピカイチ。
『MEX5エメロード』
弾数8
ダメージ906.0 ロックオン距離658.0
連射速度10.0 時間0.10
リロード0.75 対象数8
爆破範囲半径10.0
EDFやっているひとなら聞いたことはある通称エ○メイド。
大体この武器の役割はドローンや蜂を倒すこと、つまり対空。
一度ロックオンする必要があったり、爆破武器だから自爆が発生する可能性があるが、EDF本編一部を除いて活躍する。理由を知りたかったら「EDF ノンアク」で調べればwikiが出るので読んでみてください。ここに書くのはめんどくさいからね。
アズレン世界でもその強さは健在。ロックオン武器なので仕様として絶対に命中するトンデモ武器。また、レンジャーのスキルで装甲を無視してダメージを与えるため、リロードの軽さも相まって、高い制圧力を持つ。ただ自爆すると前衛艦隊に906.0のダメージがくるためEDFと違ってアズレン世界の方が諸刃の剣感が出ている。
ちなみにとある補助装備と組み合わせると、ロックオン速度が4倍、ロックオン距離が2倍になる。
次は多分セイレーン作戦の作戦会議編……になると思います。
投稿頻度は二週間で許して……
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