迷い犬達《ストレイドッグス》のヒーローアカデミア (秘封蓬莱)
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オリジン 1

文スト好きの私が妄想垂れ流しにしただけの作品です。
主人公は文ストの芥川龍之介と、中島敦が合わさった様な性格です。
二面性があり、普段は敦の様な性格ですが、怒ったり感情が高ぶると芥川感が出てきます。

感想はどんなコメントでも受け付けてます!

とりあえず1話読んでみてください!


天魔学園中等部3年B組の教室で俺は進路希望調査票を片手に頭を悩ましていた。

この個性飽和社会に生まれ十分に「強個性」と呼べる個性を持ちながらも将来「ヒーロー」になりたいとは思えなかった。

 

「ま〜だ悩んでんの?」

 

そう声をかけてきたのは幼なじみである耳郎響香(じろうきょうか)だった

「しょうがないだろう 俺はヒーローになりたい訳でも無く、かと言って他にやりたい事があるのかと言われればそうでも無い」

 

俺は大切な家族と響香みたいな少ない友達さえ守れればそれでいい、オールマイトみたいに大勢の人を助けようとすれば必ず取り零す

 

そんな事を話していると突如大きな音が鳴った

 

ドカーン!!

 

 

《全校生徒の皆さん!今(ヴィラン)が校舎に侵入しました!先生の指示に従い、速やかに避難してください!》

 

〈何!?〉〈ヴィランだって!?〉〈やばいよ!早く逃げなきゃ!!〉

 

ヴィランが侵入したとの放送が入った直後、教室どころか校舎中からパニックになった生徒たちの声が聞こえてくる。

 

 

「響香!早く逃げるぞ!」

 

音からして敵はおそらく破壊系の個性、校舎内にいたら危険だ。

響香の手を引き廊下に出ると、そこはいち早く避難しようとする他の生徒でごった返していた。

 

「クソ!思うように進めない…!」

 

生徒の波をかき分けどうにか校舎の外に出るが、後ろには一緒に避難していたはずの響香の姿は無かった…

 

~~~~~~~~《耳郎響香》~~~~~~~~

 

「マズイ、はぐれた…!」

 

敵が校舎に侵入したという放送が入ってすぐ、私はさっきまで話していた幼なじみの龍川 敦(たつかわ あつし)に手を引かれて避難していたはずだった。だけど、いつの間にか繋いでいたはずの手は離れており、私は人混みに飲まれて敦とはぐれてしまっていた…

 

「ドォォこォォォだぁぁぁ…」

 

敦とはぐれた私は敵に見つかり、校舎の上の階へと逃げ隠れていた

 

(どうする…2m近い巨体、獣の様に鋭い爪、あんな敵、ウチの『個性』じゃぁ太刀打ちできない…)

 

「ここかァァァァ!?!」バゴォ!!

 

「ひぃ!!」 (ウチが隠れてる隣の教室が破壊された音?!)

 

ウチにはどうにも出来ない…いずれ見つかる…助けて…

 

お願い……

 

助けてよ…敦…

 

~~~~~~~~《龍川 敦》~~~~~~~~

 

「全員並べ!点呼をとる!」

 

続々と校舎から生徒が避難しており、ヒーローも校庭に集まってきていた。

だが、いつまで経っても響香が出てこない…

 

(まさか…見つかって避難出来ない状況にある?)

 

直ぐに近くのヒーローに声をかける。

 

「なぁ!まだ耳郎響香って子が出てきてないんだ!もしかしたら見つかって隠れてるのかもしれない!助けてくれ!」

 

「なんだって!?」

 

「しかし、敵はあらゆるものを切り裂く個性『ドラゴンクロー』の『ギャランティア』だ。私の個性とは相性が悪い…」

 

…は?

 

「俺の個性も奴には通用しねぇ… 他に居ねぇか!」

 

…なんだ、こいつらは…

 

「今応援を呼んでいる!それまで待つんだ!」

 

「お前らヒーローだろ!? たかが個性の相性だけで守るべき市民を見捨てるのか!?」

 

納得行かない…こんな己の保身しか頭いないものがヒーローだなんて…

ここまで言われて何も言わない奴らがヒーローだなんて!

 

「役立たず!」

 

俺は校舎に向かって走り出す。

大切な者を護るために、個性を使って…

 

「《月下獣 半人半虎》!」

蒼い光に包まれ、俺の四肢が白虎へと変化する。

 

「オイ待て!少年!」

 

そんなヒーローの制止を無視し、虎の力で校舎を昇る。

 

「みィィつけェェたァァァ!!!」

 

そんな声が聞こえてきたのは、俺が5階まで上がった時だった。

声の方を振り向くと、そこには逃げる響香に今にも飛びかからんとする敵の姿だった。

 

「『羅生門 叢雲』!」

 

爪のように変化させた服を操り敵を弾き飛ばす。

 

 

「敦!」

 

「響香!怪我は!?」

 

「大丈夫、ありがとう敦…」

 

「もう大丈夫だ、敵は俺が足止めしとくから響香は早く避難しろ」

 

何か言いたそうだったが、何とか避難してくれた。

 

「さてと…」

 

なぜだか俺は落ち着いていた…そうか、俺は怒っているのか…怒りを通り越すと逆に冷静になるって本当だったんだな。

 

「悪いが手加減してやることができそうにない『月下獣羅生門 黒虎絶爪(こっこぜっそう)』」

 

右の虎腕に羅生門を纏わせる

 

「今の俺には一部が限界だが、お前にはこれで十分だ。吹き飛べ」

 

虎の脚力で一瞬で近づくと、思いっきりぶん殴った。

 

「ぐっはあああ‼!」ガッシャアアン!!!

 

敵は窓を突き破り、外に吹き飛ばされた。

 

「なっなんだ!?」「敵が吹っ飛んできたぞ!?」

 

「ギザマァァ!!」

 

激怒した敵が校舎にいる俺を見上げて、睨みつけ飛びかかってくる。

 

が、

 

「ぶっ潰れろ」

 

俺は渾身の力を込めて地面に向かって殴りつけた。

反撃も防御も間に合わなかった敵は地面にたたきつけられ若干埋まっていた。

 

「っ… はぁ…」

 

個性が解けた、黒虎絶爪使ったのは初めてだからな。

体力が限界だ。

そんな時空から一人の人物が降ってきた。

 

「私が来た! 待たせたな! っとあれぇ?!もう解決しているじゃぁないか!」

 

「オールマイトォ!?」

 

力を使い果たして膝をついていた俺に響香が近寄ってくる。

 

「敦! 大丈夫!?」

 

が、俺はオールマイトに話しかける。

 

「ずいぶん遅いじゃねぇの? オールマイト」

 

「っな! 君!学生が勝手に個性を使っておいてその言い方は…「黙ってろ愚物」」

 

「なぁ、オールマイト。なんでこんな奴らがヒーローと呼ばれるんだ? 個性の使用が許可され、市民を守るためにその個性使うべき者達が、個性の相性が悪いだとか言って市民を…俺のクラスメイトを見捨てた!

なぁ、答えてくれよオールマイト。なんでこんな奴らが、愚物が、愚者が、ヒーローと呼ばれている!?」

 

自分がおかしいことを言っていることは分かっている。こんなのは、ヒーローが響香を助けてくれなかったことに関しての八つ当たりに過ぎないことは分かっている。だが、言わずにはいられなかった。

 

「すまない…少年」




如何でしたでしょうか?

ぶっちゃけ初作品なので駄文でしょうけど楽しんで頂けましたか?

2話はいつ完成するか分からないけど気長に待っていただけると有難いですm(*_ _)m


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オリジン2

亀ですまねぇそして今回短いです。
次回は本編に入っていくので赦してください



「…すまない少年」

 

 

オールマイトはただ謝った。失礼なことを言った俺に対して怒るわけでもなくただ頭を下げていた。

 

「私が遅れたことで君の大切な人を危険にさらしたことは私の落ち度だ。ただ他のヒーローを、彼らの行動を許してほしい。たとえ彼らの行動に己の保身があったとしても、彼らが多くの者を守ったことも事実だ。」

 

「オールマイト…」

 

そんなオールマイトの言葉を聞いて他のヒーローたちも謝ってきた。

 

「すまない、俺達は自分がヒーローだと言う認識が「もういいです」…ぇ」

 

俺はそのヒーローの言葉を最後まで聞くことなくその場を離れた。

家までの帰路を歩いていると響香が走ってきた。

 

「敦…あの…」

「響香…俺は雄英に行くことにするよ」

 

響香の目を真っ直ぐ見つめて話す。

 

「今のヒーロー社会は俺の理想では無い。だから俺自身が理想のヒーローとなり、社会を変えていく。今の俺にヒーローにとやかく言う資格はない」

 

彼女に約束するように

 

 

自分に言い聞かせるように

 

 

世界に宣言するように

 

「なってやる」

 

「全てのヒーローが目指すような、理想のヒーローに」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

理想のヒーローになると決めてからは早かった。

志望校を雄英に絞りひたすらに勉強をした。元々成績が悪かった訳では無いが、雄英に余裕で受かる様な頭脳は持ち合わせていない為必死に努力した。

 

休みの日には「個性伸ばし」も行った。

 

(俺の個性は《月下獣》と《羅生門》の2つ…月下獣を重点的に鍛えようか)

 

幸い父親がヒーローだったおかげで、個性の訓練は人目を気にすることなく存分に行えた。

 

父(福沢諭吉)は『探偵ヒーロー 銀狼』というそこそこ名の知れたヒーローで、あのオールマイトに

 

『彼に刀を握らせて勝てるヴィランは居ない』

 

と言わせる程だとか、

父と言っても孤児だった俺を引き取ってくれた義父だが、本当の父のように慕っている。

 

「敦よ、私にまともに攻撃を当てられるようになって初めて雄英受験の資格を得る」

 

かれこれ3時間は組手をしてるのに1度もまともに攻撃が当たらない…

 

「時間だ…」

 

父が戦闘態勢を解くと同時に訓練室の扉が開き、1人の男が入ってきた。

 

「敦ぃ!勉強の時間だ!社長、敦をお借りします。」

 

「うむ、勉学の方は頼んだ国木田」

 

国木田独歩 ヒーロー事務所『武装探偵社』の社員で父のサイドキックの1人、元教師との事で勉強はこの人に見てもらっている。

 

「受験まで時間が無い!とにかく死ぬ気で覚えろ!出来なかったらスタンガンだ!」

 

国木田さんの個性『独歩吟客』 は手帳に書かれたものを具現化する個性。敵との戦闘では父直伝の武術に加えて個性で生み出した『スタンガン』や『閃光音響弾』などでボコボコにしている。

ちなみにこの人ならガチでやる。なんならもう既にスタンガンを持っている。

 

そんなこんなで父と死ぬ気で訓練した後は、国木田さんに死ぬ気で勉強を教えて貰うという生活が受験まで続いた…

 

 




いかがでしたでしょう?これからも気が向いた時に書いてくので相変わらず亀更新だと思います。
誤字報告、感想など気楽にどうぞ待ってます



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人物紹介(1)

名前:龍川 敦(たつかわ あつし)

個性:双黒

「虎変化」「服操作」

 

「月下獣(虎変化)」

体をの一部又は全身を白虎に変化させることが出来るその際「身体能力向上」、「超再生」を得る。

 

【月下獣 半人半虎】人の形を保ったまま四肢を虎に変化させる。完全に虎になる変化に比べて移動速度と再生能力が劣るが、会話が可能で完全に虎になるのに比べて変化の時間が短く隙が少ない。

 

【月下獣 白虎】完全に虎になる。移動速度と再生能力が格段に向上する。この状態の時のみ【白虎の咆哮】が使用可能。

 

白虎の咆哮(タイガーハウリング)】咆哮による前方への衝撃波と爆音

衝撃波は緑谷が指1本犠牲にして打つスマッシュぐらい

 

 

「羅生門(服操作)」

来ている衣服を自在に操る

射程距離は上衣の丈に依存する

服を黒い獣に変化させることができ、獣はあらゆるものを喰らうことが出来る

 

【羅生門 顎】衣服を黒獣へと変化させる

【羅生門 叢雲】衣服を巨大な爪のように変化させて切り裂く

【羅生門 早蕨】前方に向けて地面から針のように変化させた衣服を伸ばす

【羅生門 彼岸桜】衣服で相手を捉えたあと全方位を針に変化させて串刺しにする

【空間断絶】黒獣が空間を喰らう。無くなった空間に物体は存在出来ないため基本的な物理攻撃は通らなくなる

【羅生門 獄門顎】 衣服を巨大な黒獣へと変化させる。衣服のほとんどを使用するため本体は無防備になる。

 

福沢諭吉(ふくざわゆきち)ヒーロー名『銀狼』

個性人上人不造(ヒトノウエニヒトヲツクラズ)

自身を中心に円形の範囲にいるものの個性の出力を操作できる

戦闘では個性を封じ、武術と剣術で敵を圧倒する。

出力の調節には限度があり、一人一人抵抗力があるため完全に個性を封じることは出来ない

例えば爆豪の『爆破』が爆竹になる程度

 

国木田独歩(くにきだどっぽ)ヒーロー名『アイデル』

 

個性独歩吟客(どっぽぎんかく)

手帳に書かれた文字を具現化する個性。

大きさには限度があり片手に持てるサイズまで

具現化するには物の「名前」「形」「使用用途」を知っている必要がある。

手帳に書かれていれば具現化のタイミングは自由

手帳が手元に無くても具現化可能

 

~~~~~~~~未登場~~~~~~~~~

 

太宰治(だざいおさむ)

個性人間失格(にんげんしっかく)

触れた者の個性を一時的に使用不可にする また、炎や氷、弾丸などそれが個性により生み出されたものであれば触れた瞬間に無効化される(消滅する)

 

中原中也(なかはらちゅうや)

個性汚れちまった悲しみに(ヨゴレチマツタカナシミニ)

自身もしくは自信が触れたものの重力ベクトルを操る

 

 

太宰さんと中也は登場させようか悩み中です主人公の個性『双黒』の範囲を新双黒だけにするか、旧双黒も含めるかで変わってきます

ただ『人間失格』と相澤先生の『抹消』をどう区別すればいいのか…

何かいい案あれば教えてください!

 



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