最果ての日本海 疑惑の旅 (新庄雄太郎)
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第1章 特急スーパー雷鳥・北陸ひとり旅

にこちゃんが新幹線に乗って1人旅に出た、どこへ行くのか。


彼女の名前は、矢澤にこ。にこはアイドルオタクで人気のスターもあこがれている。

 

この日にこは、駅へ行き、1人旅へ行ってしまった。

 

「あっ、博多行かこれに乗ればいいのね。」

 

と、言ってにこは午前7時07分発の東海道新幹線「ひかり3号」に乗り込んだ。

 

ファーン!。

 

と、警笛を鳴らし東海道新幹線「ひかり」は東京駅を発車した。

 

「何か、家で見たい。」

 

と。にこは窓を眺めた。

 

「京都からは北陸本線に乗ればいいのね。」

 

と、にこはガイドを見ていた。

 

にこが乗った東海道新幹線「ひかり3号」は定刻通り京都へ到着した。

 

京都着 9時35分

 

「次の北陸本線は、「スーパー雷鳥3号」は9時39分か。」

 

そして、にこは京都から北陸本線に乗って能登へ向かった。

 

「1日目は和倉温泉へ行って、その後は輪島へ行こうか。」

 

にこは、特急「スーパー雷鳥」に乗り込んだ。

 

ファーン!。

 

特急「スーパー雷鳥3号」は京都を発車した。

 

スーパー雷鳥の車内にて

 

「お嬢ちゃん、どこへ行くんだ。」

 

「雷鳥に乗って能登へね。」

 

「女の一人旅か。」

 

特急「スーパー雷鳥3号」は警笛を鳴らして湖西線に入った、近江塩津からは北陸本線に入るのだ。

 

「見て、琵琶湖だわ。」

 

「ああ、キレイだな。」

 

にこは売店に行って買い物して、ラウンジカーで車窓を楽しんでいた。

 

「これから、どこへ行くんだ。」

 

「能登の和倉温泉よ。」

 

「和倉温泉か、その後は。」

 

「ええ、その後は輪島へ行くの。」

 

「なるほどね。」

 

12時26分、にこが乗った特急「スーパー雷鳥3号」は和倉温泉駅に到着した。

 

「ここか和倉温泉ね。」

 

にこは和倉温泉駅で下車して、温泉で1泊することにした。

 

「何か、1人だと寂しいわ、でも、1人旅なら北陸路、何かにこには会いそうだわ。」

 

と、風呂を入りながらつぶやいた。

 

次の日の事だった、そこへ1枚の置手紙を見つけた。

 

「な、何これ、これどういう事だよ。」

 

手紙を読んだ。

 

にこは、とても悲しい気持ちなのでとてもつらいです、にこは1人旅に出るので2度と戻らない旅になるのでどうか探さないでください 矢澤にこ

 

「大変だ、にこが出て行ったよ、どうしよう。」

 

「どうしたの。」

 

「何かあったの。」

 

「大変だよ、にこちゃんが、にこちゃんが手紙を残して旅に出て行ったんだよ。」

 

「えーっ!。」

 

希と真姫は驚いた。

 

「どこへ行っちゃったのかな。にこちゃん。」

 

「きっと、何か悩みがあったんだよ。」

 

「うん、にこっち、一体どうしちゃったのかな。」

 

「どういう事なのかな。」




そして、にこはどこへ行ったのか

ところが、事件が起きるのだ。


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第2章 にこの行方

そして、にこはどこへ行ったのか。


そして、南は奥井と希と真姫と彼方ににこがいなくなった事を説明した。

 

「なるほど、この置手紙を残して出て行ったんだね。」

 

「ええ、にこちゃんは1人旅はすることはあったけど、ほとんどは鉄道で行ってたわ。」

 

「そうやな、前に長崎と金沢へ1人旅をしたことあるって言ってたわ。」

 

「ほう、1人旅は金沢か長崎か。」

 

「いいや、前はそこへ行っていたけど。」

 

「そうか、それで心当たりは当たって見たのか。」

 

「うん、穂乃果ちゃんの家も行って見たけど、ここには来ていなかったわよ。」

 

「そうか。」

 

南は、早速東京駅で聞き込みをして見ることにした。

 

「この女の子は知りませんか?。」

 

「ああ、午前7時07分の新幹線に乗る所を見たけど。」

 

「えっ、それ本当ですか。」

 

「おう、この辺で見たけど。」

 

「何時の新幹線が分かる。」

 

「さーてね、行先は博多だったから「ひかり」じゃないかな。」

 

「そうですか、どうも。」

 

と、南は希たちににこの足取りを掴んだことを報告した。

 

「わかったよ、にこが乗ったのは7時03分発の東海道新幹線「ひかり3号」の博多行だ。」

 

「そうか、にこはそれに乗ったのか。」

 

「でも、どこへ行ったのかな。」

 

と、彼方は言う。

 

「そこなんだよな。」

 

「ねぇ、にこちゃんは知人か友人っていたか。」

 

「そうよね。」

 

「うん、一緒に行ったって事かな。」

 

「どこへ行ったか、わかる。」

 

「そう言われても思い出せないわ。」

 

と、真姫は言う。

 

「そうやな、確かにこっちは金沢も好きだけど、能登や、越前も好きだって言ってたわ。」

 

「能登と越前ね。」

 

「うん。」

 

彼方と南は、早速時刻表を見て見ることにした。

 

「どれどれ、えーとえーと。」

 

と、時刻表を調べて見ると。

 

東京発7時07分 東海道新幹線「ひかり3号」

 

名古屋着8時58分 下車

 

名古屋発9時12分 北陸本線特急「しらさぎ3号」に乗車

 

和倉温泉着13時06分 下車

 

「ん、待てよ、東海道新幹線「ひかり」だったら京都駅があるじゃないか。」

 

京都発9時39分 北陸本線特急「スーパー雷鳥3号」に乗車

 

和倉温泉着12時46分 下車

 

「そうか、にこは京都からスーパー雷鳥に乗って能登へ行ったんだ。」

 

「そういえば、にこちゃんは悩みを抱えたら北陸へ行くって言ってたわ、きっとそこに入るんだわ。」

 

「うん、きっとあそこだわ。」

 

「よし、これでにこの足取りは掴んだ。」

 

「でも、どこへ行っちゃったのかな。」

 

「きっと、奥能登の輪島だわ。」

 

「そうか、にこは能登へ行ったのか。」

 

「知人と一緒かな?。」

 

「かもしれないわ。」




日本海縦貫で事件が起きる。

そして、にこ達の運命は?


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第3章 能登から日本海へ

にこは能登から北陸へ。


にこは、輪島へやって来た。

 

「こうてくだぁー。」

 

と、威勢のいい声がした。

 

にこは輪島朝市に来ていたのだ。

 

「これは美味しそうだわ。」

 

と、にこは魚を食べていた。

 

「中々いい味だね。」

 

そして、輪島を観光した後は金沢から北陸本線に乗り富山へ向かった。

 

「もう富山か、行って見るか。」

 

と、富山駅で下車した。

 

にこは、富山キラリと池田屋を見物し、駅へ向かった。

 

「富山を過ぎると、糸魚川か。」

 

そう言って、にこは北陸本線に乗り込んだ。

 

富山を過ぎると、そこは日本海、富山から新潟へ入るのだ。

 

糸魚川

 

「ここが、糸魚川か。」

 

と、にこは海岸へ向かった。

 

「海はいいね、にこは飛び込みたい気持ちにこ。」

 

そこへ、1台の車がやって来た。

 

「お嬢ちゃん、どこへ行くのか。」

 

「糸魚川駅まで。」

 

「乗りなよ、送ってやるから。」

 

「はっ、ありがとう。」

 

そう言って、にこは車に乗り込んだ。

 

と、その時。

 

国道8号線に2台のパトカーがサイレン鳴らして、走り去っていった。

 

赤いスポーツカーは、糸魚川駅に到着した。

 

「どうも、ありがとう。」

 

「いいんだよ、気を付けてな。」

 

「ありがとう。」

 

にこは、糸魚川から列車に乗り終着の直江津へ向かった。

 

なおえつー、なおえつー、なおえつー。

 

と、駅のアナウンスが流れた。

 

「ここが、直江津か。」

 

にこは富山から北陸本線に乗って直江津で下車し、海の見える場所へ向かった。

 

直江津駅で、向こうから金沢発の特急「かがやき7号」が入線し、ホームに到着した。

 

「かがやきに乗るのも楽しいわね、ずら丸。」

 

「でも、一度は乗って見たかったずら。」

 

「そうよね、あれ、にこじゃないか。」

 

「本当だずら。」

 

「おっ、善子に花丸。」

 

「にこ、善子じゃなくてヨハネ。」

 

「それで、花丸と善子も旅していたの。」

 

「そうよ、女の旅はいいかなって。」

 

「3人で行くのも、いいんじゃないか。」

 

「そうよね、その方が安心ずら。」

 

「じゃあ、行くわよ。」

 

と、言って3人は直江津駅で下車した。

 

「あっ、あのスポーツカーは。」

 

「やぁ、君たちはどこへ行くんだ。」

 

「ええ、ちょっと3人で旅していてね。」

 

「そうか、じゃあ乗りなよ。」

 

「えっ、いいの。」

 

「おう。」

 

そう言って、にこと花丸と善子は赤いスポーツカーに乗って直江津駅のロータリーを走り去っていったのだ。

 

「えーっ、うそ。」

 

「本当、俺たちは大学生だって。」

 

「何なの、この人達は。」

 

「さぁね。」

 

「善子ちゃんとにこちゃんは、この人は知ってるずらか。」

 

「そうよね。」

 

「うーむ、ちょっと知っている人かもしれないわ。」

 

と、にこは言った。




そして、事件が起きようとしていることは誰も知らない。


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第4章 越後路へ

途中、善子と花丸が合流


にこは、善子は花丸と一緒に直江津から新潟へ向かった。

 

「新潟へ送ってやるぜ。」

 

「ここは、上越辺りだよね。」

 

「そこを過ぎると長岡だから、新潟はもうすぐだ。」

 

「そうか。」

 

にこ達が乗った、赤いスポーツカーは糸魚川インターから北陸自動車道に入って新潟へ向かった。

 

その頃、南はにこの行方を追っていた。

 

「うーむ、にこは北陸へ行く時はどうやって行くんだ。」

 

「そうやな、上野から寝台特急「北陸」に乗って金沢へ行って、金沢から輪島へは七尾線の急行「」に乗って輪島へ行ったって。」

 

「これはちょっとあり得ないけど、金沢から福井へ行ったって事は。」

 

「ああ、そう言えば、福井へ行ったら東尋坊かな。」

 

と、彼方は言う。

 

「彼方、希、東尋坊へ行ったことあるのか。」

 

「ええ、一緒に行ったよ。」

 

「その時に、にこは男と一緒に福井へ行ったのを覚えているわ。」

 

「希、それいつ何だ、いつ逢ったの。」

 

「去年の11月頃よ。」

 

「なるほど、金沢の兼六園へ行った後に温泉で一緒だったんだな。」

 

「ええ、そうよ。」

 

真姫は南に言った。

 

「何処で泊まったか。覚えているか。」

 

「確か温泉は、山代温泉だったわ。」

 

「なるほど。」

 

「そして、にこっちはそこから車に乗って福井へ行ったのか。」

 

「うん。」

 

「そして、ウチらは金沢から福井へ行ったから。」

 

「金沢から福井へ行ったって事は、やはり列車か。」

 

「そうよ。」

 

と、南は推理してみると。

 

上野から夜行に乗る。

 

上野発22時44分 寝台特急「北陸」金沢行に乗車

 

金沢着6時33分 下車

 

金沢市内観光

 

「待てよ、金沢だったら東京から上越新幹線があるじゃないか。」

 

東京発7時36分 上越新幹線「あさひ1号」に乗車

 

長岡着8時57分 下車

 

長岡発9時04分 北陸本線特急「かがやき2号」に乗車

 

金沢着11時34分 下車

 

「あっ、それに乗って金沢へ行ったよ。」

 

「本当か、それ。」

 

「うん。」

 

金沢から福井へ

 

金沢発8時26分 特急「加越4号」に乗車

 

福井着9時18分 下車

 

「福井から米原経由で東京へ帰ったんだね。」

 

「ええ、そうよ。」

 

「確か、名古屋行の「しらさぎ」だったわよ。」

 

「なるほど。」

 

福井発15時21分 特急「しらさぎ10号」に乗車

 

米原着16時28分 下車

 

名古屋着17時25分 下車

 

「新幹線に乗って帰京したから。」

 

米原発16時35分 東海道新幹線「ひかり260号」に乗車

 

東京着18時56分 下車

 

名古屋発17時33分 東海道新幹線「ひかり118号」に乗車

 

東京着19時28分 下車

 

「でも、にこは福井じゃないから、能登へ行ったんじゃないのかな。」

 

「きっと、そうだわ。」

 

「能登から新潟へ行ったって事は。」

 

「それも考えられるわ。」

 

「きっと、そこだわ。」

 

「ああ、間違いないな。」

 

 




そして、3人は事件に会うとは予想もしなかった。


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第5章 新潟

にこと善子と花丸は赤いスポーツカーにのせてもらった。


そして、暫くして直江津から新潟へ向かっていた。

 

「新潟へ行くのか。」

 

「そうだけど。」

 

「大丈夫だよ、ちゃんと送ってやるからな。」

 

「心配しなくても、大丈夫だよ。」

 

「そうかな、何か嫌な予感がするずら。」

 

と、花丸は言った。

 

「ちょっと、ここは何処なの。」

 

「心配すんなよ、ちゃんと新潟まで送ってやるからさ。」

 

そう言って、にこと善子と花丸は直江津の屋敷にやって来た。

 

「ここが、アンタの家なの。」

 

「そうさ、俺たちはここで暮らしているんだ。」

 

そう言って、屋敷に入った。

 

「凄い部屋ね。」

 

「本当だわ。」

 

「じゃあ、テレビ見て待っててくれ。」

 

「うん。」

 

と、言ってにこはテレビを付けた。

 

「次のニュースです、今日午前10時15分頃、富山県魚津市で女子高生が何者かに拉致され殺害される事件が起きました、警察では先月から行方不明になってる女子高生の深村真子さん16歳と判明しました、警察では何者かに殺害されたとみて捜査しています。」

 

「えっ、魚津で女子高生が殺された。」

 

「でも、この人が犯人かな。」

 

「まさか、あり得ないわ。」

 

「ちょっと、これは怖いずら。」

 

「ずら丸、小説の見過ぎよ。」

 

「だって、そこに入ったら拉致されてどこがで殺されるずらよ。」

 

「ちょっと、怖いこと言わないでよ、花丸。」

 

「そうよ、考え過ぎよ。」

 

そして、南と希と彼方は時刻表を見て調べて見ると、にこは能登からどこへ行ったのか。

 

「電話で確認したら、チェックアウトされているって、温泉に確認したんだ。」

 

「置手紙残して、出て行ってから金沢から富山までは北陸本線に乗って行ったって事だよね。」

 

「もしかして、途中下車したんじゃないかな。」

 

「うん、そう言えばにこっちは富山から糸魚川へ行ったんじゃないかな。」

 

「そうか、糸魚川かもしれんな。」

 

そこへ、1本の電話が入った。

 

「はい、えっ、善子ちゃんと花丸ちゃんが。」

 

「そうなの、お邪魔してない。」

 

「ここには来てないぞ。」

 

「そう、見つけたら知らせて。」

 

「わかったよ。」

 

と、南は電話を切った。

 

「どうしたの、何かあったの。」

 

「それが、善子と花丸がいなくなったって。」

 

「えーっ、善子ちゃんと花丸ちゃんも。」

 

「うん、にこに続いて善子ちゃんと花丸ちゃんもいなくなるなんて。」

 

「どういう事。」

 

「きっと、にこっちは善子ちゃんと花丸ちゃんと一緒なのかな。」

 

「かもしれんな。」

 

南は希と真姫に言った。

 

「なぁ希、真姫ちゃん、にこちゃんって好きな先輩か彼氏はいたのか。」

 

「そうやな、金沢に一緒に行った男かもしれんやな。」

 

「名前は、憶えている。」

 

「そうやな、確か井崎って言ってたな。」

 

「その男と一緒かもしれないな。」

 

「そうやな、連絡来るよ。」




その男たちは何者なのか。


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第6章 脱出

直江津から新潟へ逃げ込むことにした。


にこは、善子と花丸と一緒に直江津の別荘から逃げることにした。

 

「ねぇ、やっぱり怖いずら。」

 

「どいう事は、ずら丸。」

 

「それって、魚津で起きた女子高生が死んだ事か。」

 

「そうずら。」

 

「そうよね、ここから逃げるわよ。」

 

「うん。」

 

「でも、何処へ逃げるの?。」

 

「直江津から新潟へ行くには列車に逃げるのよ。」

 

「そうか、それなら安心ね。」

 

「ええ。」

 

「でも、この男はにこの先輩じゃないわ。」

 

「そうなの。」

 

「うん。」

 

そして、にこ達は直江津駅へ向かった。

 

「今、新潟へ行くには12時40分発の特急「かがやき5号」があるわ。」

 

「それに乗ると、長岡から上越新幹線に乗って新潟へ行くのね。」

 

「その通りよ、善子。」

 

「ええ、にこ、善子じゃなくてヨハネよ。」

 

「そんなこと言っている場合じゃないずら。」

 

「そうよね。」

 

12時40分、にこと善子と花丸は直江津駅から特急「かがやき5号」に乗り込んで、長岡へ向かった。

 

特急「かがやき5号」の車内にて

 

「はぁ、怖かったわ。」

 

「もう少しで殺されるところだったわよ。」

 

「まるでマルが読んでる小説と同じずら。」

 

「そうなの、ずら丸。」

 

「うん。」

 

13時24分、にこと花丸と善子が乗った特急「かがやき5号」は定刻通り長岡駅に到着した。

 

「さぁ、はやく新幹線に乗るのよ。」

 

「うん。」

 

「ずら丸、早く。」

 

「うん。」

 

「新幹線って、あれ。」

 

「そうよ。」

 

「よし、乗ろう。」

 

善子と花丸とにこは、長岡からは上越新幹線「あさひ」に乗り込んで新潟へ向かった。

 

「次の上越新幹線「あさひ513号」があるわ。」

 

「よし、それに乗ろう。」

 

「うん。」

 

13時37分、長岡駅から上越新幹線「あさひ513号」に乗って新潟へ向かった。

 

ファーン!。

 

「これで、追ってはこないね。」

 

「うん、とにかく新潟へ避難するよ。」

 

「うん。」

 

13時59分、にこと善子と花丸が乗った上越新幹線「あさひ513号」は新潟に到着した。

 

新潟駅

 

「ねぇ、どうするの。」

 

「とにかく、安全なところへ逃げよう。」

 

「うん。」

 

そこへ、1人の女が声をかけた。

 

「あのー、すいません。」

 

「はい。」

 

「越後線のホームはどっちでしょうか。」

 

「ええ、そこを左に曲がれば越後線のホームですよ。」

 

「そうですか、どうも。」

 

「どうしたずら。」

 

「ちょっと、道案内よ。」

 

「そうか。」

 

にこ達は、新潟市内に逃げ込んだ。

 

「ここなら、安心ね。」

 

「新潟はいいとこずら。」

 

「ここなら、追っては来てないみたいね。」

 

「うん。」

 

「とにかく、ホテルに泊まろう。」

 

そう言って、にこと善子と花丸は新潟市内をまわった後はホテルに泊まった。




そして、にこ達の運命は?


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第7章 庄内

そして、にこ達は庄内へ来ていた。


次の日、にこと善子と花丸は新潟駅から新潟発8時43分の羽越本線経由の特急「いなほ1号」青森行きに乗った。

 

「とにかく、庄内に逃げ蹴れば大丈夫だよ。」

 

「おってはもう来ないみたいだわ。」

 

「うん。」

 

ファーン!ピィーッ!。

 

と、特急「いなほ1号」は新潟駅を発車した。

 

新潟と庄内と秋田と青森を結ぶ、特急「いなほ1号」はその名の通り、ヘッドマークに稲の穂が描かれている。昭和57年11月のダイヤ改正により上越新幹線の連絡特急である。新潟を8時43分に発車し、途中停車駅は新発田、中条、坂上、村上、あつみ温泉、鶴岡、余目、酒田、象潟、羽後本荘、秋田、東能代、終着青森へは14時56分に到着する。

 

「これに乗ると庄内へ行くのね。」

 

「そうよ。」

 

「ここへ行けば、奴らには見つからないわよ。」

 

「でも、マルは怖いずら。」

 

「ずら丸、殺されるわよ。」

 

「えっ。」

 

10時50分、特急「いなほ1号」は山形県の酒田駅に到着した。

 

「やっと、庄内に来たのね。」

 

「うん。」

 

「ここなら、誰も来ないずら。」

 

「これで、一安心ね。」

 

にこは、南に電話した。

 

「あっ、にこちゃん、どうした。」

 

「助けて、達仁、私たちは今狙われているの。」

 

「えっ、にこが狙われている。」

 

「うん、新潟から逃げてきたの。」

 

「今は何処にいるんだ。」

 

「山形県の酒田って所よ。」

 

「そうか、俺たちで助けに行くからな。」

 

「うん、来てくれよ。」

 

と、電話を切った。

 

「どうしたの。」

 

「にこちゃん、見つかった。」

 

「ああ、今にこ達が狙われているって。」

 

「えーっ、それ本当なの。」

 

「うん、今山形県の酒田にいるらしい。」

 

「それ、本当。」

 

次の日、南と希と真姫と彼方は東京発7時36分の上越新幹線「あさひ1号」に乗り込んだ。

 

「庄内へ行くにはどうするの。」

 

「東京から新潟までは上越新幹線に乗って、新潟からは特急「いなほ」に乗れば庄内へ行くんだよ。」

 

「へぇー。」

 

「上越新幹線「あさひ」と特急「いなほ」に乗れば3時間33分で庄内に行けれるんだ。」

 

「新幹線に乗ったら便利になったな。」

 

上越新幹線「あさひ1号」が新潟に到着するのは9時16分、新潟からは9時24分発の特急「いなほ3号」酒田行に乗って庄内へ向かった。

 

南と希たちが乗った特急「いなほ3号」は11時22分に到着した。

 

「大丈夫か、にこ。」

 

「うん、怖かったよ。」

 

「一体どういうことなの、にこっち。」

 

「にこが送ってもらうからと車に乗せてもらうって行ったら、乗せてもらったの。」

 

「それ、本当か。」

 

「そうよ、そしたらその男たちは私たちを拉致して殺そうとしたのよ。」

 

「なるほど、それで逃げ回っていたのね。」

 

「にこっちも、大変だったわね。」

 

「うん。」

 

そして、にこと善子は又狙われることは誰も予想はしなかった。

 

「くそー、どこへ行きやがった。」

 

「ここにも、居ないか。」

 

「手分けして探せっ、捜すんだ。」

 

と、男たちはにこ達を追っていたのだ。




次回、にこと善子と花丸の運命は



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第8章 秋田

いよいよ、最終章です


その頃、3人の男たちはにこと善子と花丸を探していた。

 

「おい、あの子に似ていないか。」

 

「あっ、あいつだ。」

 

と、2人の男は善子と花丸を見つけた。

 

「フフフ、待ってたよ。」

 

「手間取らせやがって。」

 

「な、何なの、アンタたちは。」

 

そして、南と希と真姫と彼方は。

 

「えっ、善子ちゃんと花丸ちゃんも。」

 

「ああ、きっとニュースを見て事件の事を知ったからだよ。」

 

「何のニュースだったの。」

 

「もしかして、魚津と妙高で起きた女子高生が殺害される事件でしょ。」

 

「そうだ、恐らくにこと善子と花丸は男たちの秘密を知られたから口封じで殺害しようと考えたんだよ。」

 

「それで、にこっち達が狙っていたって事やな。」

 

「そうだ、恐らく善子と花丸は。」

 

「何処にいるかわかったの。」

 

「うん、恐らく秋田だ。」

 

そして、善子と花丸は遊部と黒岩とともに車に乗せ、桂浜海水浴場へ向かった。

 

桂浜海水浴場

 

「放してよー、ヨハネたちをどうするのよ。」

 

「マル達を殺すずらか。」

 

「フフフ、その通りだよ。」

 

「ここの海岸はな、てめぇらの墓場だ。」

 

「ひぇー。」

 

と、善子と花丸は驚く。

 

「こ、これは。」

 

「あっ、善子、花丸ちゃん。」

 

「達仁助けて、マル達はこの男たちに殺されるずらよ。」

 

「えっ、そうかやっぱり事件の犯人はあいつらだったのか。」

 

「ヌフフフフ、その通りさ。」

 

「あっ、お前は勝俣 竜二。」

 

「やはり、アンタが事件の犯人だったのか。」

 

「その通りさ。」

 

海岸に行くと、善子と花丸が人質になっていた。

 

「何て野郎だ。」

 

「卑怯だわ。」

 

「おい、善子と花丸を話せっ。」

 

「へっ、お前らには俺たちをひみつ知ったから生かしておけねぇから、この海で地獄へ送ってやるの野だ。」

 

「そうはさせないわ。」

 

「よし、やっつけろ。」

 

「おーっ。」

 

そして、南と希と彼方と真姫は犯人たちをやっつけた。

 

「ぐはっ。」

 

「もう、わしわし辞めてくれーッ、気持ち悪いよー。」

 

「ぎゃはっ。」

 

そして、南は善子と花丸に抱きついたのだ。

 

「大丈夫か。」

 

「うわーん、怖かったずらー。」

 

「もう、死ぬかと思ったよ。」

 

「よかった、よかった、無事で。」

 

「もう、遅かったよ。」

 

「これで、事件解決だな。」

 

「ええ。」

 

暫くして、警察が到着した。勝俣と黒岩と遊部は全員逮捕され、善子と花丸が解放された。

 

「今回は、日本海を渡ってにこ達をさがしたんだな。」

 

「ああ、まるで日本海縦断したみたいだね。」

 

「うん、でも、にこっちも善子ちゃんと花丸ちゃんも無事で何よりだ。」

 

「よかったわ。」




ご意見・ご感想をお願いします

今回は、北陸本線と信越本線と羽越本線を舞台に書いてみました。

又、評価もお願いします


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