暁美ほむらは勇者である (小林優)
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第一話 目覚め

まどマギとゆゆゆの再履修のため更新は未定です


 私、暁美ほむらは繰り返す者、たった一つの目的の為に何度も同じ時間を繰り返す、あなたを救うために。

 

 だけど今回は違う、場所、年代、いや世界すら違うここで私は、ループから逸脱し平穏な学園生活をしている、()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目を覚ますと、そこはいつもの病室ではなかった、少し埃っぽいありふれた、暗い病室。

 

「ここはどこ、見滝原の病院じゃない、どうなってるの……」

 

 イレギュラーな事にショックを受け少し放心していたら1人の看護師が入ってきた。

 

「この病室だれだったかしら、そうあけみさんだったわ、暁美さん今日も寝て……ぇ」

 

 入ってきた看護師は私の姿を見て同様してる、だがすぐに持ち直し、急いで出ていった。

 

 

 数分後、看護師が帰って来たときには、複数名の病院関係者が一緒に来ていた。

 

 暁美さん自分の事わかる?、何歳?、今年は何年?とまるで記憶喪失の人を診察してるかのように訪ねてくる。

 それにたいして私は答えた。

 

「私は暁美ほむら、14歳です、そして西暦は2013年」

 

 私の答えに医者たちは困惑した様子で話しあってる、そして一人が私に告げてきた、名前も年齢もあってるけど、今は西暦じゃない、()()()3()0()0()()だと。

 

 

 

目が冷めてから3日がたった、その間に情報収集をしたところ、この世界の私は8歳の頃に事故に会い、それからさっきまで意識不明だったと診察した医者が教えてくれた。

 

 6年間も意識不明だったのに歩行などに障害がなく、何時ものループ後の直後の状態だった、ちなみに両親についてはよくわからなった。

 

 このことに病院の人たちは疑問を抱いてる、普通なら6年も寝ていたら筋力が衰退し自力で立つことも出来ずに長い時間リハビリが必要だからだ。

 

ネットを使わせてもらって現状がどうなってるか調べたところ、現在地は大赦が管理する病院で香川県にあり、大赦とは四国政府の実質的な支配者であり、絶大な権力をもっている宗教法人だいうこと。

 

 政教分離とは無縁で一般市民は神樹信仰をしているらしい、無神論者だった私には想像つかないけど。

 

死のウイルスが世界にまん延し、神樹という神様の集合体が四国に壁を作り、四国だけが助かり、西暦は2019年で改元され、神世紀になり、300年経過した事がわかった。

 

 「頭がパンクしそう、この本当にこの世界はどうなってるの……?」

 

 「魔法少女には変身出来ないし、魔女の反応の欠片もない、でもソウルジェムはある、簡単な魔法なら使えるのは幸い……」

 

 変容した世界では、魔法少女の敵である魔女の反応がなかった、もし魔女が居ないんだとしたら、魔法少女の死活問題だ、魔法少女の魔力は魔女が落とすグリーフシードよって唯一回復ができる、それが出来なければ破滅だ。

 

 だがそれは以外な事に解決した、ソウルジェムの穢は時間が経てば()()()少しづつ回復しており、視力の回復や簡単な肉体強化ぐらいなら追いつくレベルだったからだ。

 

 

 「まどか……、一体この世界はどうなってるの?、あなたは存在してるの?見滝原はどうなってしまったの……」

 

 その答えに答えられる者は居ない、テレパシーの呼びかけをしたが誰も応答が無く、背に腹は代えられないと、憎きインキュベータを呼び出したけど応答が無かった。

 

 どうやら技術レベルは四国だけと言う事実上の鎖国の為ほとんど変わっておらず、情勢は変わってるけど浦島太郎にならなさそうなのは幸いだわ。

 

 そして目が覚めてから一週間後私は、紆余曲折ありながら、讃州中学に突如編入することになった、医師たちはあと2週間ぐらいは検査入院させてくれと頼み込んだらしいが、大赦の上の方から指示があったらしい。

 

 これに対して私は大赦に不信感をもっている、余りに早すぎる編入、制服や教科書の用意の良さ、寝たきりでこの世界で6年近く昏睡状態だった人間をいきなり中学2年に編入させるのはおかしいだろう。

 

 だがしかし、時間遡行の魔法を封じられ、家族や親戚が居ないと言う状況で何が出来るだろうか。

 

 住居は大赦が用意してくれた、三好さんと言う人が後見人になってくれて、お金も初めに50万用意してくれた、極めて普通の家でこれと言って変わった事は無い、ただ数か月後に同居人が来るかもしれないと伝えられた。

 

そうして、神世紀300年春、讃州中学への編入が終わった。

讃州中学は香川県にある学校でこれといった特徴もない普通のの学校だ。

 丁度入学式やクラス替えで、見滝原のように質問攻めは少なくが、気が楽だった訳ではない、朝礼の時の神樹様に礼では、知らない為に慌てふためいて恥を書いた、恥ずしい……。

 

 私はの席は廊下側の後ろから2番目、後ろには東郷さんという車いすの人が居る、隣の席の人はその東郷さん仲がいいらしい。

 

 そして、運命の、いや仕組まれた出会いを果たす、「私は結城友奈、転校生なんでしょ、困ったらなんでも相談してね!」

 

 さっき言った東郷さんと仲のいい赤髪の活発な女の子だ、お人好しで、……ちょっとまどかに似てて気になったのは内緒。




多分続かない


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勇者部との邂逅

 放課後先生から呼び止められた、「結城さーん学校の紹介をしてあげて、先生は用事があるから」どうやら学校の案内をしてくれる人を紹介してくれるらしい。

 

そしたら私の席の近くの赤髪の子と黒髪の子がこっちがに近づいてきた。

 

「暁美さんって転校生なんでしょ、この学校の事知らないよね」

 

「ええそうよ」

 

「なら私達が学校を案内してあげるよ、先生からたのまれたんだ、朝にも自己紹介したけど私は結城友奈、気軽に友奈ってよんでもいいよ」

 

 そう言って話しかけてきたのは同じクラスの結城友奈さんらしい。

 

「それでね、私の隣にいるのが大親友の東郷さん!」

 

 そういうと彼女……結城さんは手大げさにかざして隣の車椅子の人に向けて言った。

 

「東郷美森って言います、よろしくおねがいします」

 

 上品でおっとりした感じだけどしっかり物ぽい雰囲気が醸し出していて、なんとういうかちょっと巴マミに似てると思ってしまった。

 

 

 そして学校を一通り見回った所で結城さんは話題を切り出した。

 

 勇者部部室前で結城さんは話しをきりだす。

 

 「そして最後に紹介するのが私の所属してる部活勇者部!」

 

「勇者部?」

 

初めて聞いたような声を出したが私は知ってる、いや正確には聞かされただけだけど、大赦が私の生活の援助をする代わりに勇者部に接近してほしいと頼まれたからだ。

 

 何をするのかまったく聞かされてないが、今なら勇者部の中身について自然に切り出す事ができる、元々気弱だった私に未知なる事を聞くのが怖いのだ、見滝原だったらループの中で慣れたけど、知らない場所、新しい生活ならなおさらだ。

 

「勇者部って何をする部活なのかしら?」

 

「勇者部はね困ってる人がいたら助ける、皆の為になることを勇んで実施するクラブなんだ」

 

「そうなの、実際どんな事をしてるのかしら、気になるわ」

 

「迷子の猫探しとか、幼稚園での演劇とか海岸でのゴミ拾いとか、部活の助っ人もやってるよ」

 

 それはボランティア部って名前変えたほうがいいんじゃないかしらと、口にだしそうになったがギリギリ飲み込んだ。

 

「もし良かったら、見学させてもらってもいいかしら」

 

 その時勇者部の扉が勢いよく開いた!!

 

「話は聞かせてもらったわ、ようこそ勇者部へ」

 

 長い金髪の背格好の高い女子生徒が仁王立ちでたっていた、

その勢いで全員ポカーンとしてる中、部室の中からまた一人現れた。

 

「お姉ちゃん急だよ、みんな困惑してるよ」

 

「風先輩!、もしかしていつも話してた妹の樹ちゃんですか?」

 

「そうよ自慢の妹の樹よ、所で凛とした黒髪の子が入部希望者ね」

 

「違います、暁美さんは見学希望の転校生です」と東郷さんが援護してくれる。

 

 私はせっかくの機会だし、接触を計って見るとこにする、あまり物騒ではなさそうだし、大赦はどうして勇者部と接触させようとしたのだろう。

 

 せっかく来てくれたなら中で話しましょうと、金髪の先輩が言い、私達は部室の中で話すことになった。

 

 最初に話しを仕出したのは先輩だった。

 

 「こほん、私は『犬吠埼風』はこの泣く子も黙る勇者部の部長で3年1組、好きなものはうどん、気になってる娘も入みたいだし勇者部を作った理由を説明しますか」

 

「世の中から困ってる人をなくしたいと思ったからよ、困ってる人がいるのに理由が必要?、頼れる先輩なんだから、何でも頼っていいわよ、あと横にいるのが妹の樹で、いじめたりしたらわかってるんでしょうね!以上、つぎは樹」

 

 明瞭快活で巴マミを明るくしたみたいな人だと第一印象はそう思った、考えてるうちに次の自己紹介が始まった。

 

「え…えっと……1年1組の犬吠埼……樹…です、………………ぁ……えっと、………お…姉ちゃんあと何言えば」

 

いつも家でやって事あるでしょと姉から助言が入る

 

「趣味は占い、…主にタロットカードを使った占いをしてます……」

 

 犬吠埼樹は引っ込み思案で何も出来なかった昔の私を思い出すような人だと思った。

 

「じゃあ次は友奈、樹もいるしあらてめて自己紹介してちょうだい」

 

「はい風先輩、勇者部2年3組結城友奈です、東郷さんと暁美さんと一緒のクラスで、3月21日生まれのo型で、趣味は押し花です、でも花だけじゃなくて海藻とかでも作れるんです、みんなでやってみませんか?、あと好きなものはもちろん、うどんです、でもどのうどんが好きかと言うと迷うな〜、肉うどんも好きだし、山菜うどんも大好きだし、釜揚げうどんも、うーん、決められない」

 

「それと同じくらい好きなのは東郷さんの作るおはぎです、これでいいですか?風先輩」

 

 「十分よ友奈ちゃん」と東郷さんが言い、今度は東郷さんが自己紹介を始める。

 

 

「友奈ちゃんと同じ2年3組、東郷美森と申します」

 

ここまでは普通の挨拶だ、と暁美ほむらは思った。

 

「私は常日頃から国防の心をもち、どうすれば国の為になるかと考えており、世の中に蔓延る横文字や海外文化に抵抗を感じ、国防意識のない国民に以下にして護国感情を巡られるかを…「国防の話しはいいからちゃんと自己紹介して!」…………」

 

「風先輩仕方ないですね、趣味はお菓子作りとコンピューター関連でしょうか、あと好きなものはうどんです、人からはよく真面目とか言われます、私は頑固って短所って捉えてるのですが、このくらいでしょうか」

 

 国防?、四国以外が滅んで外敵なんて居ないのにおかしな事を言う人だ。

 

 と皆の自己紹介が終わり、私の方を見てくる、つまり自己紹介をしろということなのだろう。

 

「私は暁美ほむら、結城友奈さんや東郷美森さんと一緒のクラスで、つい最近まで病院で入院していたので周りの事がわからないわ……」

 

 この自己紹介に結城さんは、えぇーって言って「体大丈夫?」って聞いてくる。

 

 大丈夫だと言葉を返すと皆心配してくれたようで、肩をなでおろしてくてた。

 

 

 今日は顔合わせだけだったらしく、皆帰宅するらしい、私は結城さん達に学校案内の礼を言って、早速私は大赦が用意してくた住居に帰る事にするが。

 最後に犬吠埼風に呼び止められた、どうやら大赦に関する話しらしい。

 

「暁美ほむらさん、ちょといいかしら、大赦からね即急にあなたを勇者部に入れるように言われたのだけど、心辺りあるかしら」

 

 その言葉にたいして私も勇者部に接近するようにと、大赦から言われた事を伝える。

 

その言葉にたいして犬吠埼風は小声で「やっぱり私達が当たりなのかしら」と小さく呟いた、その声は私には届かなかった、届いてたら聞き返してただろう。




文字を書くの難しい、完結出来ない可能性が高いです。


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幼稚園にて

アニメ1話冒頭入ります


 その後、なし崩し的に勇者部に入ってしまった。

 

 入学から3周間なぜ、私が未来?にいるのかや、元に戻る手がかりは欠片も見つからなかった。

 

 まどか、あなたを早く救わなければ行けないというのに、私は今幼稚園で演劇をしています。

 

 

 

 昔むかーしあるところに勇者と魔法使いがいました、勇者達は人々に嫌がらせをし続ける魔王に対して説得するために旅を続けています。

 

 そして勇者たちは魔王の城にたどり着いたのです。

 

「やっとここまでたどり着いたぞまおー、もう悪い事は辞めるんだ!」

 

「ワルイコトヤメテー(棒)」演技は慣れてないのだ、棒読みになるのは仕方ない。

 

 

「私を怖がって悪者扱いしてきたのは村人たちの方じゃないか」

 

「だからって嫌がらせはよくない話せば何とかなるよ」

 

「ソウカナー」

 

「話し会えばまた悪者にされる」

 

「君を悪者にしない!!」ドン

 

 

 

 人形劇をしてて私達は張りぼての壁の下から操作してたはずなんだけど、友奈の演技に熱が入り過ぎててが壁を押し倒した為、私達は丸見えの状態になってる。

 

 私は突然の事に慌てて、冷や汗をかきながら機能停止している。

 

 だがそれを打ち破ったのは友奈だった。

 

「勇者キーック!」えぇーと言ったのは誰だっただろうか、話し合おうって言ったそばからそんな事言うなんて。

 

 でも友奈のお陰で皆再起動して、演劇は続行となった。

 

 でもBGMの選曲間違えたみたいで魔王のテーマが流れ始めた、その気を逃さずに魔王役の風先輩はノリノリで演じてる、そして勇者のピンチなってるのを逆手に取り東郷が園児達に扇動をかける。

 

 「みんなー勇者がピンチよ!がんばれーコールを送りましょう」

 

 園児たちは頑張れと声援を送り魔王を弱らす、そして勇者が全力で魔王への攻撃を仕掛けるはずだった……。

 

 無常にも勇者パンチは狙いをそれ私の顔に直撃を受ける形で……。

 

 それをみたナレーションの東郷が「暴力はいけない事です、一人の魔法使いの犠牲によって祖国は守られました」とオチをつけられたおしまい。

 

 

 そして演劇の終了後、ほっぺを痛みで赤く染めた私は友奈に怒りながらも楽しさで相殺されるという日々を送っている。

 

「しかし暁美の棒読みの演技は凄かったわ逆の意味で」

 

 と風先輩がからかってくる。

 

「仕方ないじゃないこういうことは、初めてで、それよりも友奈、本当に痛かったんだから」

 

 友奈はちょとバツが悪そうにごめんなさいと謝ってくる。

 

 気づいたら私と友奈、いや勇者部の仲は深まっていた、友奈ちゃんは持ち前の明るさで距離を詰められて、気づいた時にはまどかよりも話してるかも仲が良くなってるかもしれないし、東郷さんは優しくて、私が兵器に詳しいと知ると、話が止まらなくなっていた。

 

 樹ちゃんは昔の私を思い出す感じてシンパシーを感じた、風先輩との距離はあまり縮まって居ない、なんというか部員と接してくれるけど、あまり信頼されて無い気がする。

 

 部活に所属なんてした事無いからこれが青春かと感じる。

 

2週間前に結城さんって名字で読んでいたら、私達もう友達でしょ、友奈って読んでほしいなって言われた時は、気が動転しそうなくらい嬉しかった。

 

 一緒にいた東郷さんの事をどう呼ぼうと考えたけど、最終的に東郷さんで落ち着いた、友奈ちゃんと一緒の呼び方じゃないと恥ずかしかったのもある、友達が出来るって凄い幸せって気づき、こんな事してる場合じゃないと思いながらも、こんな時間が一生続けば良いのにと、少し思ってしまった。




書きたい事が沢山あるけど力量不足で描写出来ない悲しみ。


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樹海化警報

 起立、礼、神樹様に拝。

 

 それじゃみんなさようなら、と担任の先生の掛け声と共に一斉に動きだす、最初はこの独特な習慣に戸惑ってしまったけど、今ならば慣れて自然にこなせるようになった、もう何年も前の古い記憶だけどミッション系(宗教系)の学校にいたおかげかもしれない。

 

 帰宅の準備がし終わったら友奈たちと話しながら勇者部部室にむかう。

 

 「こんにちはー、友奈、東郷、ほむら、入りまーす」

 

 「来たわね」「お疲れさまです」

 

 部室に入ると犬吠埼姉妹が出迎えてくれた。

 

 「昨日の人形劇大成功でしたねー」

 

 「私に全力パンチした人の言葉とは思えないわね」

 

 「ほむらちゃんごめん、でもみんなよろこんでたから……」

 

「ふふ、冗談よ、謝罪は耳にタコが出来るまで聞いたからいらないわ」

 

 こんな何気ない会話をするなんて幸せ、少しの間だけ現実逃避しても……

 

 

 

 少し考え事をしてるうちにミーティングが始まったらしい、思考をそちらへと傾ける。

 

「未解決の依頼がこんなにも、だから今月は強化月間!、だから学校を巻んだキャンペーンを展開するわ」

 

「学校を巻きこむという政治的発想はさすが先輩です」

 

 東郷は相変わらずの国防的と言うかの発言をしてる。

 

「まずはホームページの強化準備ね東郷任せた」

 

 東郷は発言や思想によらずネットやプログラミングなんかに詳しい、横文字嫌いとは何だったのか、私も触ってみたけど300年という歳月は四国という閉じた世界でもバージョンアップしていてよくわからなったわ。

 

「あのー私達は何すればいいんですか」

 

 友奈が質問した。

 

「いつもどおりだけど、今まで以上に頑張れ」

 

「アバウト」「精神論、呆れるわね」

 

 と言葉が飛び交う、しかし友奈が海岸の掃除行こうって提案したことでミーティングは終わった、と同時に東郷のホームページ強化も完了してらしい、少し見てみたところプロ顔負けのクオリティに仕上がってた。

 

 

 

〈部活終了後〉

 

 

 私達は、勇者部行きつけのうどん屋に来ていた。

 

「うどん、うどん、うどん、うどっん」

 

「なに食べようかしら……、ここは肉うどんで!」

 

 この店のうどんの種類の豊富さには最初驚かされた、うどんだけで20種類以上あるのだから、私はおすすめの、しょうゆかけうどんを頼む、樹ちゃんはかき揚げうどんを、風先輩は肉うどんを頼んだ、だからそんな豊満な体型になるのかなと考えていたら、うどんが運ばれてきた。

 

 コシがあって美味しい、ループ時代は病院食やインキュベータの策略を潰すべく、インキュベータを襲ったり、米軍や自衛隊基地から武器を盗んでた為に、忙しく、あまりまともな食事がとれなかった為、温かい食事は凄く美味しい。

 

 私が半分食べ終わる頃には、風先輩は3杯目を頼んでいた、太るわよと忠言したら、女子力で何とかなるわよはぐらかされてしまった。

 

「あっそうだ、文化祭の出し物の相談忘れてた」

 

「早くないですか」

 

「去年は結局何も出来なかったからね、今年は有望な部員が二人も入った事だし」

 

 そう言って風先輩は、私の方を見ながら妹の樹ちゃんの頭をなでる、あと風先輩のうどんは気づいたら消えてた、魔法かなにか?。

 

 皆で少し話し合いをしたけど、結局宿題として持ち越しになった、文化祭……予定だと秋頃に開催予定……私はそこにいられのだろうか?。

 

 そもそも今ここ四国にいるのがイレギュラーな訳であって、時間遡行の魔法が使えるようになる、起きてから1ヶ月経てば、再び見滝原でまどかを救いに行けるかもしれない。

 

 でも、私の心は少し揺らぎ初めていた、魔女が居ないこの世界、グリーフシードがなくても魔力が回復し、何より安全が保証されてるのだ。

 

 もし、本当にもしも元の世界に変える事が、出来ないのならこの世界で平穏に暮らしてもいいのかもしれない。

 そう思い初めていた。

 

 

〈次の日〉

 

 

 この日は快晴で、特にかわった様子も無かった。

 

 私は友奈ちゃんの隣の席で、友奈ちゃんは授業中にも関わらす何か落書きをしていた、横目で見てみるとカレー猫とかわけのわからない物を書いている。

 

 「なんでもない」

 

 見られた事に気づいた、友奈ちゃんが静かな教室の中で叫んでしまった、このことに先生は友奈ちゃんを指名して、今の部分の所を復唱するようにいった。

 

 テレンテレテーテ テレンテレテーテ、テレンテレテーテ テレンテレテーテ

 

 教室の中に響き渡る着信音。

 

「えっ私の!」

 

 友奈ちゃんが慌ててスマホをカバンから取り出して確認する、だがその音は友奈ちゃんがだけでなく東郷からもそして、私暁美ほむらが大赦から譲り受けたスマホからも鳴り響いている。

 

 急いで取り出して、画面を見てみると、樹海化警報と赤い文字で書かれていた。

 

 そして違和感、いやこの懐かしい感じは、私の固有魔法、時間停止それと同じ事が起きていた、ただいつもと違うのは友奈と東郷だけが動いている。

 

 私の固有魔法はこの世界に来て魔法少女に変身できなった時点で使えなくなっている、それに特定の人物を触らずに時間停止を解除するのも不可能だ、つまりこの樹海化警報が何かをしてるに違いない。

 

「友奈ちゃん暁美さん」東郷さんは心配そうな声を出している。

 

 私は振り返り、東郷と友奈2人を庇えるようにする、何が起きても良いように。

 

 だが振り返る時に見てしまった、空間が侵食されこちらに光が向かってる事に、私は身体強化の魔法を今使える文だけ使って備える。

 

そして私達は光に飲み込まれた。

 




今更ですけどキャラの呼び方がぐちゃぐちゃになってますね。


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初陣

 光は一瞬で過ぎ去って行った、だが周りの風景は一変しており、眼前に広がる景色はただ一言言わせてもらうと、魔女の結界の中のようだった。

 

 学校の教室にいたはずだが、今はどこまでが教室、いやどこまでが学校だったかも検討つかない。

 

 友奈達以外の人、物、大地が樹木とかしている。

 

「一体……何が起きたの……」

 

 友奈も東郷も呆然とした雰囲気で立ち尽くしている。

 

 

 

 

 この日、私達勇者部の日常は一旦終わりを迎えました。

 

 

 

 

 

 私は、いつでも動けるように準備をする、もしこれが魔女の結界だったら、いつ使い魔が現れてもおかしくないからだ。

 

 再起動した友奈が「私居眠りしてる?」って言ってほっぺをつねって紅くしてる、そして不安そうな東郷をみて「大丈夫私が着いてる」とから元気で励ましていた。

 

「大丈夫よ私も、着いているから安全して2人共」

 

 そう言いつつも、私も不安だ、魔法少女に変身出来ない以上逃げる事しか出来ない。

 

「そうだ、スマホ」と友奈がいいスマホを取り出す、魔女の結界だったら圏外でただの計算機になるはずだけど、どうやら違ったみたいだ。

 

 スマホを見てみると確かに画面が変わっていた、その直後近くの藪から音がしたので、思わずずっと持っていたシャーペンをぶん投げる。

 

 そしたら「あいったーー」と知ってる声がした、そして藪から出てきた人物は、風先輩と樹ちゃんだった。

 

 どうやら風先輩にシャーペンがぶつかったらしい。

 

 

 その後、話しを聞くと、風先輩は大赦から派遣された人間らしい、一応私も大赦から派遣された人間だけど何も聞かされてなかったので風先輩の話しの続きを聞く。

 

 この世界は神樹様の結界らしく、敵と戦う為に作られた場所だと言うこと、バーテックスと言う敵が攻めてきて、神樹様にたどり着かれたら世界が滅ぶと言うこと。

 

 そして戦うのは私達勇者部5人しか居ないって言うこと、戦える人間は勇者だって事が聞かれたが、直後バーテックスが煌き、ドカンと砲撃を仕掛けてきた。

 

 正直勇者なんて胡散臭くて仕方ない、どこかのインキュベータのせいで、何か裏があるんじゃないかと勘ぐってしまう。

 

「友奈とほむら、東郷を連れて逃げて、樹も一緒に」

 

「だめだよ、お姉ちゃんを残して行けないよ……!」

 

 風先輩と樹ちゃんは変身して戦う事を選んだ。

 

 私はどうすればいい、変身すれば戦える、でも他に手段とかあるかもしれない、でも戦うのは素人だ、実戦経験があるのは私だけ。

 

 だが迷ってるうちに弾が友奈達にに向かって飛んできた。

 

 友奈達を見殺しにしたくない、それにここで死んではまどかを救えないという一身で、私はスマホの真ん中にある変身画面を勢いよく押す。

 

 ほむらの体に変化が起きる、着ていた服が、いつもの紫を基調とした魔法少女衣装に変化し、体の中から力が沸き上がってきた。

 

 ただいつもと違うのは、いつもの魔法少女衣装は左手に盾があったが消えて、《弓》が握られていた事だ。

 

 しかもただの弓ではない、まどかが使っていたピンクの花と若葉がついた弓だ。

 

 「なんでまどかの弓が私の手の中に……」

 

 そんな疑問は後回しにして、まずは弾を迎撃する。

 

 初めて弓を使うのに何度も使った事のあるような手慣れた感じで魔力?の矢を装填して射撃する、そして空中で迎撃に成功した。

 

 弓なんて使った事無いのに、それにこの感じまどか……。

 

 だが、慢心して2発目の迎撃に失敗する、2発目は私の近くに着弾しふっ飛ばされる、でもこんなのはワルプルギスの夜よりマシだ。

 

 でも着地に失敗して少し腕を擦り向いて肩を痛めてしまった、これでは2発目は撃てない、風先輩と樹ちゃんには精霊バリアが展開されてるけど私にはそれは無かった。

 

 体制を崩してる間に、乙女座のバーテックス3発目を発射した、方向は友奈の方達だ。

 

風先輩も樹ちゃんも倒れてて誰も間に合わない。

 

「どうして、なんで、こんな私が力不足だから……、友奈ちゃん!!」

 

 

 そして友奈達に着弾するはずだった弾は土壇場で変身した友奈が拳で打ち砕いた。

 

 友奈は自力で変身しながら戦ってる、無茶苦茶と言えるだろう。

 

「みんなが戦ってる、でも皆が傷つくくらいなら、私が頑張る!!!」

 

 友奈はバーテックスに向かって一直線に走っていく、それはまるで、勇者のようだ。

 

「友奈」『友奈ちゃん』「友奈さん」

 

 「うおおぉぉーー勇者パァァァーンチ!!!」 

 

 この攻撃で初めてバーテックスに損傷らしい損傷を与えた。

 

「すごい」「これが勇者」「友奈ちゃん……」

 

 

「勇者部の活動は皆の為になるとことを勇んでやる、私は讃州中学勇者部結城友奈、勇者になる!」

 




戦闘パート余計に難しい、今後更新が減るかもしれないです。


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初勝利

 友奈が乙女座バーテックスに勇者パンチを喰らわせたが、バーテックスは修復を開始し、少しづつ元の姿に戻りつつあるのを見て、倒せないのではないのかと、頭の中に一瞬よぎる。

 

 勇者パンチは下手な魔女だったら即死級の威力だった、それが僅かな時間で回復するなんて、厄介すぎる。

 

「そんな、回復してる」友奈が呟く。

 

「どうすればあの怪物を退治できるかしら、風先輩は知ってますか」

 

私の質問に風先輩は答えた。

 

「バーテックスは封印の儀式っていう、特別な儀式をしないと倒せない、攻撃を避けながら説明するから、よく聞いてね」

 

 それなら先に説明してほしかった、バーテックスの攻撃はワルプルギスの夜のビルをぶん投げられたり、ビームみたいな攻撃よりぬるいから、比較簡単に避けられる。

 

 こんな時盾があればと、思ったいつもなら攻撃が来ても、盾で最悪防ぐ事が出来る、でも今は弓しかない。

 

 それに魔法少女なら骨折しても、最悪腕が取れても何とかなるが、今の私は精霊の守りすらない、ただの身体能力が高い人だ、直撃=死亡だ。

 

 

 私には、弓で少し後方からバーテックスに攻撃掩護しつつ、皆に撃ってくる砲弾のような攻撃を撃墜させて、皆が場所に移動する時間をかせぐ。

 

 弓なんて持った事無いのに、嫌に手慣れてるのが気になる、距離、速度、全て頭の中でどのどのように撃ったらわかる、偶に矢を外すが、どちらかというとこれは体がついてこないと言う感じだ。

 

 

 

 風先輩から教えて貰ったバーテックスを倒す手順を言葉に出して、もう一度確認する。

 

「手順1、まずバーテックスを皆でかこむ」

 

「手順2、敵を抑える為の祝詞(のりと)を唱える」

 

 まず手順1はもうすぐ皆配置に着く、囲み形は4人でバーテックスを中心とした四角形を作り、動きを封じ込める。

 

 私は遠距離担当という事もあって、東郷を守る為と皆のカバーの為、バーテックスの進路上に立って、固定砲台となる。

 

 そして、全員配置に着いた所で、手順2を実行する。

 

 幽世大神(かくりよのおおのかみ)憧給(あわれみたまい)恵給(みぐみたまい)幸魂(さきみたま)奇魂(くしみたま)守給(まもりたまい)幸給(さきはえたまえ)

 

 こんな四字熟語のような言葉を噛みそうになりながら言っていると、風先輩が無理やり攻撃して、詠唱破棄した。

 

「魂を込めれば言葉なんか問わないのよ」と言ったが、だから先にちゃんと説明してほしかった。

 

 そしたらバーテックスから、逆三角形のものが出てきた、友奈ちゃんは「なんかベロンと出てきたー」と言った、その言葉に私は、思わず笑いを噴き出す。

 

 どうやらあれは、御霊と言うらしい、バーテックスの心臓のようなもの、どちらかと言うとソウルジェムじゃないかと、私は思った。

 

 果敢にも友奈がパンチで攻撃を仕掛けたが、想像以上に固く全く聞いてる様子がなかった。

 

 樹ちゃんがなにかに気づいたようで、風先輩、お姉ちゃんに聞いていた。

 

「あの、お姉ちゃん、なんか数字減ってるんだけどこれ何?」

 

「これ、私達のパワー残量、0になったらこいつを押さえつけらなくて倒せなくなるの、そしたら神樹様の所にたどり着き世界が終わるわ」

 

 これを聞いた私は、時間制限とか魔女退治より大変じゃないと思った、ワルプルギスの夜も事実上制限時間があったが世界が終わるってわけではなかった、都市が壊滅するだけで。

 

 そうこうしてるうちに、周りがおかしくないなってきた、周りの樹が枯れ始めたからだ。

 

「長い時間封印していると、樹海が枯れて現実世界で悪い影響が出始めるの」

 

 それを聞いた私は弓を撃つが聞いてる様子がない。

 

「友奈変わって」風先輩が友奈の変わりに攻撃を仕掛ける、

そして御霊にヒビが入った、その隙をみのがさず弓で追撃を仕掛ける。

 

 ヒビは少し拡大し、これならと思った瞬間。

 

「はあああぁぁぁぁぁぁ、だぁぁ!!」

 

 何を思ったのか友奈が突撃を仕掛けて、御霊は砕け散った。

 

 そしてバーテックスは砂になって消滅した。

 

 「友奈ちゃん大丈夫!!」と私は、駆け出し手を握る、イタタタたと友奈ちゃんはが痛がっている、でも私は手を離さずに回復魔法をかける、勇者状態なら、魔法の出力も上がってるようだ。

 

「イタタタたた?痛くない」

 

 どうやら魔法が聞いたようだった、私の魔法力だと筋肉痛とかを癒やすぐらいが精一杯だけど、問題なかったらしい。

 

 

 そして、世界が崩れていく、まるで花びらが散るように。

 

 気づいたら学校の屋上にいた、風先輩いわく、学校の屋上に戻してくれたみたい。

 

「あっ東郷さんだ、大丈夫?」「大丈夫よ友奈ちゃん」と二人で掛け合ってる。

 

そんな中、東郷さんが気づいたように、私に向かって言った、「暁美さんそこ大丈夫、肩を強くぶつけてたみたいだけど」。

 

 そう言われて気づく、肩の痛みに。

 

「ちょっと見せない」と風先輩が強引に服を脱がし、肩の状態を見てきた。

 

「肩擦りむいてるじゃない、保険室いかないと、私のせいだわ、巻き込んだばかりに」

 

 私は「そんな事ないわ」って言いながら制服を着直す、そもそも巻き込まれたのは、大赦が悪いんだから、急な編入といい私をもともと勇者にするつもりだったのだろう。

 

 

 皆は屋上から周りを見渡す

 

「みんな今回の出来事気づいたないんだね」

 

「そう、今日は一般人からすれば普通の平日、私達で守ったんだよ」

 

 樹ちゃんと風先輩が話してる、魔獣と戦ってた魔法少女と同じだと思った。

 

「うぇぇぇぇ怖かったよお姉ちゃん」

 

「冷蔵庫のプリン半分食べていいからね」

 

「それ、私のプリンだよお姉ちゃん」

 

この会話を聞いて日常がまた戻ったんだと思った、できれば2度とバーテックスとの戦いが起こらないようにと願う。

 

だけど東郷さんは浮かない顔をしている、いつも国防を宣言していたのに、戦いに躊躇し逃げ出した事を責めてるのだと思う。

 

 私は皆とは、はぐれ保健室に向かう、魔法で怪我の治りが早いとはいえ、応急処置はしたほうがいいからだ、そして大赦に連絡を取るために。



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説明会

 保健室に言ったあとと帰宅後に、私は大赦に連絡をとってみた、今までは生活必需品などを用意するために登録してあった電話番号で電話をかける。

 

 以外にもはやく、電話はつながり、情報を教えてくれた、私は《準勇者》として、登録されてる事、急造の勇者端末であるため、最低限の機能しか実装されてない事を言われた。

 

 具体的に言うと、最適化不足の為本来の50%ぐらいしか力をだせない事、精霊バリアが未実装だと、などと言うことを聞かされた。

 

 これでは、前線に出て戦うのは難しいと理解した。

 

 でもいい報告もあった、今回の変身でフィードバックが生かされて、最適化率の向上や勇者システムの新機能の追加、兵装の強化を予定してるらしい。

 

 どうやら、私の端末に機能をまずアップデートさせて、それの結果しだいで、他の勇者、つまり友奈達にもアップデートが施されるという。

 

 そして詳しい事は後日、先に説明をしていた風先輩から聞くことになった。

 

 

 一応、勇者の成れの果てがバーテックスじゃないかと聞いてみたが、明確に違うと説明を受けた。

 

 インキュベータとは違い説明を全くせず、準勇者にされた事には怒っている、私は戦闘経験があったから良かったものの、友奈と東郷と樹ちゃんは完全に素人だ。

 

 魔女との戦いにもそういう人はいたが、あくまで自分から契約を結んでいる、強制に勇者にされるのは酷い。

 

 

 その後、電話が切ってからネットでバーテックスについて調べたが、検索結果は奮わず、無駄足だった。

 

 

 

 

〈次の日〉

 

 

 魔法による肩に対する痛みは消えて、擦りむいた所にかさぶたが出来てるだけとなった、これなら普段通り過ごせそうだ。

 

 そんな中、朝のHR前にクラスの人が近くによって来て、昨日の事を聞いてくる。

 

 「おーい勇者部の3人、昨日突然携帯が鳴り出したと思ったら、次の瞬間に消えてるしどうしたの?」

 

 この質問に正直に答えるのは禁止されている、昨日の電話で一般人には決して喋らないようにと厳命されたから。

 

 なので私は「ごめんなさい、私達もよく分からなくて、大赦からも、あまり言わないようにって言われてるわ」と説明した、大赦からという事もあってその後聞いて来る人はいなかった。

 

 それより気になったのは東郷の事だ、元気が無くて少し落ち込んだ雰囲気を醸し出していている、昨日変身出来なくて、肩身が狭い思いをしてるのだろう、この様な感じは美樹さやかの魔女化直前と似てると、暁美ほむらは自身の記憶と感覚からそう思った、美樹さやかの時は友達じゃないから、まどかを優先して、最低限の事しか出来なかったわ。

 

 でもたったの3週間で交友を深めて、友達と言える関係になったかもしれない、だから私はフォロー開始する。

 

 「東郷さん、昨日から元気ないわね、勇者に馴れなかった事を悔やんでるのかしら?」

 

「そう、友奈ちゃんも暁美さんも、勇者に馴れた、でも私だけ戦う事出來ない、それに友奈ちゃんは友達を見捨てて逃げるなんて、勇者じゃないって言ってた、私は友達失格よ……」

 

「それに国が大変な時なのに私としたら、敵前逃亡、私はなんて……」

 

 この東郷をフォローするのは無理だと判断して、友奈ちゃんに丸投げする。

 

 きっと底なしの明るさをもって幼なじみの友奈ちゃんなら、何とかしてくれる。

 

「あの……友奈ちゃん、東郷さんが落ち込んでるから、明るくなれるように何とかしてほしいわ」

 

それに対して友奈は「分かった、頑張って励まして見るね」といい、返事をしてくれたが、結局放課後まで変わらなかった。

 

 

 

〈放課後〉

 

 

 

 

 風先輩が説明の為に黒板にチョークを使って書いてる途中、私達は精霊の話しで盛りあがっていた。

 

 その間、友奈ちゃんと樹ちゃんが会話している。

 

「この子のなまえ牛鬼って言うんだよ!」

 

「可愛いですね〜」

 

「ビーフジャーキーが好きなんだよ」

 

『牛なのに!?』

 

 軽く聞いていたけど衝撃で突っ込んでしまった。

 

 

「じゃあ説明していくわね」

 

風先輩が一通り書き終わって説明を始める。

 

「まず戦い方はアプリに乗ってるから、なぜ戦うのか説明して行くわね」

 

「こいつバーテックス、人類の敵が壁を超えて攻めてくる事がわかった訳で、目的は神樹様の破壊、以前にも襲って来たんだけど、その時は追い返すのが精一杯だったみたい」

 

 真面目な話しをしてるけど、絵が下手くそで、あまり情報が頭に入ってこない。

 

「ここで考えて出されたのが、神樹様の力を使って、勇者を選び出し、迎え撃つって方法、人知を超えた力には、同じ人知の力をを超えた力を使うってわけねぇ」

 

 下手くそな絵に言葉を選んで、友奈や樹ちゃんも、現代アートとか下手に養護してる。

 

「注意事項として樹海で樹海がなにかしらダメージを受け取ったら、その後、元の世界にも悪影響があると言われてるいるわ、そうならない為に勇者部で神樹様を守らないと」

 

 その後東郷さんが風先輩に質問をした。

 

「勇者部も先輩が意図的に集めたメンツだったわけですよね」

 

「うんそうだよ、適正値が高い人はわかってたから、私はこの地域に住む適正値の高い人を集めてたの、黙っててごめんね」

 

「次、敵はいつ来るんですか?」と友奈が質問する。

 

「わからない、今日かもしれないし、来週かもしれない、そう遠くないはずよ」

 

 今度は東郷が質問する、「なんで勇者部の秘密をもっと早く教えてくれなかったんですか」

 

「ごめん、勇者の適正が高くても、勇者に選ばれる確率は低かったんだよ、むしろ変身しないで、選ばれない確率の方が高くて」

 

「各地で同じように集められてたんですね」

 

 東郷さんは怒った様子で、「こんな事ずっと黙ってたんですか……」そう言って車いすで部室を後にした。

 

「私東郷さんを追いかけますね」と言い友奈ちゃんも、東郷さんを追いかけて部室を後にした。

 

 私はと言うと、他の勇者の50%しか力を使えない事、精霊バリアが無いことを、風先輩に話した。

 

 

 その後、私は部室に残り友奈達が帰って来るのを待っていた、その間樹ちゃんが、タロット占いで風先輩と東郷さんの仲直りの方法を占っている。

 

 だがタロットカードを捲ってる途中で異変が発生した、捲ったタロットカードが斜めで止まっているのだ、これは昨日と同じ現象で敵が攻めてきたって事だろう。

 

 そして、樹海化警報が鳴り出した。

 

「まさかの連日」と風先輩が言ってるが、戦略的には敵が正しいだろう、連日くれば疲労がたまり、ミスをして神樹にたどり着かれるかもしれないからだ。

 

 そして花びらが舞樹海化が始まった。

 




週の初めが忙しいのと、au回線が死んでるので投稿が不規則になります。


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2度目の襲撃

今回で連日投稿はストップです。
改めて投稿を見ると酷い物だったので、再履修と改稿をするためお休みします。




 二度目の樹海、驚きはしない、ただ向かってくる敵を倒すだけ。

 

 しかし、今回向かってきたバーテックスは三体いる、地図上では、蠍座(さそりざ)蟹座(かにざ)射手座(いてざ)の名前が付いている。

 

 特徴は蠍座から順に、さそりの通り尻尾らしきもがあるがそれだけだ、白い羽子板みたいな胴体に、金色の手を広げた人の上半身みたいな物がくっついてる。

 次の蟹座(かにざ)のバーテックスは、赤と白の盾のような感じで、周りに棒状の物が浮いていてどんな攻撃をしてくのか判らない。

 最後は、射手座(いてざ)のバーテックス、少し遅れて来た、口が明確ついていて、外見上は一番脅威が低そうにみえた。

 

 

 3体同時とはきいてないけど、戦うしかない、私達は魔女の結界に入れられた魔法少女のような者、いや勇者だから。

 

 

「3体同時に来たか……モテすぎでしょ」風先輩が冗談を言う

「あぁぁァァァ……………」樹ちゃんは不安そうな顔して、声を漏らしている。

 友奈は覚悟が決まってると言う顔をしている、もちろん私も臆する事はない、死線なんて魔女、特にワルプルギスの夜で何度もくぐっている、こんなのは朝飯前だと思いたい。

 

「向こうは3体だけど、こっちは4人いるわ、勝てて当たり前よ」

 と皆に向かって激を飛ばす、実際はと言うと不安だ、魔女との戦いは一対一もしくは一対複数と言うのが基本で、魔女との戦いとは全く違う。

 

 だけど皆の覚悟も東郷一人を除いて決まったようで、変身をする。

 私は何時もの魔法少女衣装に弓と昨日と変わって無かった、だけど他の人より早く変身したようで、今日は友奈ちゃんを観察してみよう。

 

 友奈ちゃんの変身はまどかと同じピンクを基調とした変身の仕方で、武器がないため素手で戦う事になるだろう、あとポニーテールとツインテール、スパッツとスカートと、感じが違うけどやっぱりまどかに少し似ている……気がした。

 

 「大丈夫だよ東郷さん、じゃあ行ってくるね」と友奈は言い残しバーテックスに向かっていった。

 私も「あなたには傷一つ付かせないわ、でももしもの時の為に下がってて」と言い友奈を追った。

 東郷の顔は、酷いものだった。これじゃ勇者になっても、何も役に立たないだろう。

 

 

戦いの指揮は風先輩が指揮を執るようだ。

「まず前方の敵2体を片付けて後方の敵は後にするわ」

 この戦術の異論はなく行動に移そうとしたところ、射手座(いてざ)のバーテックスの口が光っていた、私は「危ない」と言ったが遅く、風先輩の近くに着弾し、風先輩は紙切れの様にふっ飛ばされた。

 

 風先輩は何とか着地に成功したようだった、だが射手座のバーテックスの攻撃はやむなく事なく、次は大量の針のような物を射出して来た、これは風先輩はギリギリ回避した。

 

巴マミのような遠距離タイプ、今の私じゃ攻撃が効く保証はないし、そもそも弓の射程距離では蜂の巣になってしまう、だから、前方2体に対する攻撃の掩護をする。

 

「撃ってくる奴を何とかしないと!」と言い友奈が射手座(いてざ)のバーテックスに向かって突撃するが、蟹座のバーテックスが反射版を展開し、弾を反射し友奈の後ろから攻撃しようとする。

 

 私は直ぐに蟹座のバーテックスの反射版を破壊したが、一部は友奈に向かって飛んでいく。

 樹ちゃんが「友奈さん後ろです」と言って、気づいた友奈が手と足をふんだんに使い、かろうじて迎撃に成功するが、地面に落ちてしまった。

 

 そこを蠍座(さそりざ)のバーテックスが尻尾を使い友奈に追撃をかけるが、精霊の防御によってこと無きを得るが、尻尾を振り回し友奈を殴ってふっ飛ばし、そこに尻尾で突き刺そうとしてるが、今の所精霊バリアによってまだ防がれてる。

 

 友奈を掩護しようにも、山の様にくる針が邪魔をして掩護を出来ない、無理をして掩護しようとしたら、針が一本足に刺さってた、私には精霊バリアがないんだったと思い出しながら、痛みに耐え後退する、ただの後退した先に東郷がいて、攻撃先を無防備な東郷にむけてくる。

 

 私は、弓で矢を全力射る、そのおかげで東郷に向けられた攻撃は逸れ東郷の横を掠める、だけど一瞬、東郷から精霊バリアが展開された為、私の掩護なんて必要ないんじゃないかと感じた。

 

 その後東郷さんは覚悟を決めたようで、勇者に変身する。

 胸が締め付けられ、強調された衣装に胸が無い私は一瞬怒りを感じたが、無事勇者になった東郷を見て安堵する。

 

「もう友奈ちゃんと暁美さんには手出しさせない」

そう言い東郷は銃を構えて射撃する、二丁拳銃での射撃は効果あったようだが、攻撃が少しぶれていて効果的でない事を見抜き、助言する。

 

「方の力を抜きなさい、それに射撃の速度より精度を重視しなさい、攻撃は1点に集中させた方がダメージが上がるわ」

そう言って、命中精度が上がってダメージが溜まった敵、蠍座のバーテックスは落下する。

 

 その間、私は射撃を補助してる反射版を破壊し、樹ちゃんと風先輩を助ける。

 

そして落ちた蠍座のバーテックスを友奈は持ち上げ、蟹座の放にぶん投げた。

 

「そのエビ運んできたよ〜」

「いやサソリでしょ」

「どっちでもいいよお姉ちゃん」

 

 そんなギャグ会話が繰り広げられてる中、私は一人で射手座の猛攻を躱していた、つい癖で時間停止をしようとして、無い事に気づき、何度もピンチに陷ってるが、作戦の通りだ。

 

 一人囮になり、その間に2体の近接型を倒すという作戦だ。

 

 だが、射手座のバーテックスは最初に使った高威力、高初速の攻撃を繰り出そうとしてる、あの速度だと回避間に合わない、と思って目を瞑った。

 

 だけどいつまで経っても攻撃は飛んでこなかった、いや、攻撃をしたが、東郷に撃ち落すされたのだと気づいた、そしてスマホから東郷の声が聞こえてきた。

 

 「ごめんなさい、待たせてしまって、まだあの2体は倒してないけど、暁美さんの事が気になってつい攻撃してしまったわ」

 

 窮地に一生を経て、ほっとする、丁度向こうでは2体のバーテックスを倒したようだ、残ってるのは狙撃型だけだと思うと、足が痛んできた、袋脛を貫通した針の事を忘れてた。

 

 東郷はまるで親の仇の様に攻撃を仕掛ける、その中私は封印を仕掛ける為に近づいて封印するが、出てきた御霊は高速移動を繰り返し、射手座のバーテックスの周りを高速回転してる。

 

 それならばと弓を取り出し、適当に御霊の進路上に弓を放つだけだ。

 案の定弓と御霊はぶつかり、御霊は破壊出来なかったが速度は落ちた、そしてその一瞬をみのがさず東郷が打ち抜き御霊は 

破壊された。

 

「状況終了」と東郷は呟いた。

 その言葉は訓練の時の言葉じゃないかと思ったけど、胸の内にしまっておいた。

 

 そして世界は現実世界に舞い戻る、まるで激戦なんて無かったかのように。

 

 

 

「東郷……」

「覚悟は出来ました、私も勇者として頑張ります」

「東郷、ありがとう一緒に国防に励もう」

「国防……はい!そうだ、暁美さんは!!怪我をしてたはずだわ!!」

 

「大丈夫よ……掠っただけだから、病院に行けば何とかなるわ……」

 と言いやせ我慢して皆を安心させる。

 

 実際には袋脛を貫通してて、魔法の治療で回復と痛覚の除去をやって数日で完治出来るだろう、病院でまともな医療を受けられればもっと早く完治する。

 

「そういえば友奈ちゃん課題は?」

「そうだ課題明日までだった!!」

「昨日勇者アプリのテキスト読んでて」

「勇者も勉強も両立よ」

 

私には関係ない事だ、明日は病院で居ないだろうし。




2500文字書くのに4時間かかる、每日投稿してる人は本当に凄い。


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