「エロゲ転生とか可哀想www」(ニタニタ)「エロゲ転生とか可哀想!!」(必死) (デルタイオン)
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設定集

更新して内容をどんどん大きくしていきます。
多分……もう見てる人居ないと思うけどなぁ……


【時代設定】

 

時代設定は特に無し。ややこしくなる等の理由があるが、一番の理由がリアルの技術情報がまだ書き始めた頃無く、『百合第一戦闘第一』の精神だったのであまり設定に凝ってなかったからである。

ちなみにネオ・トウキョウみたいな感じだけどリアルみたいに綺麗な感じ。つまり攻殻機動隊の都市が綺麗になった感じである。

兵器についての時代設定はあるのでそれは別でご紹介します。

 

 

【世界設定】

 

ゲームについては『入学式まであと少し……』をご覧ください。

 

また、そこでご説明してない内容として世界の歴史があります。

世界は三度の世界大戦を超えて兵器技術が発達。そして2足歩行車両としてHBMが1992年に開発されました。HBMの戦果は凄まじく。現代のほぼ都市内でしか起きない戦闘に対処する為に各国が保有。戦車と並びに地上の覇者へとなりました。

しかし、そのように技術発達の凄まじい現代でもまだオカルトは染み付いています。

未来予知により抽出された未来は壊滅でした。

子孫も残せず死ぬ未来。それは世界が手を(嫌嫌ながら)組むことにするには大きく、それにて本気で取り組む事となった。

地下への居住空間確保。

地球外知的生命体(GAEA)特攻兵器の開発。

そして、数多の計画を秘密裏に開始し、核爆弾の廃棄。そして、国ごと破壊する地雷の設置。

そして、戦争が始まった。

 

 

【兵器設定】

 

〔HBM〕

 

ヒューマンバトルメック(Human Battle Mech)【通称:HBM】

 

2足歩行型ロボットの事。主力戦闘機で時代が進んでほとんどの戦場が市街地になった今、この戦車より小回りが効き速度も出る跳躍可能な兵器は1992年から開発、運用が開始された。初期型が2Mに比べ、現在は4M〜8MまでをHBMと呼ぶ。ちなみにHBMは東側での呼び名。西、北は呼び方が定着せず、南側はSFと呼ぶ。開発は日本主導。

 

 

〔HBS〕

 

ヒューマンバトルスーツ(Human Battle Suits)【通称:HBS】

 

外骨格補助筋肉装備の事。元はパイロットスーツとして開発されていたが、耐Gの性能を上げていくに釣れて人工筋肉の強化が必要になり、別枠で歩兵用として開発されていた外骨格スーツをパイロットスーツと組み合わせる事により誕生したのがHBS。

パイロットスーツの機能もあるので歩兵にはHBMの座学も組み込まれた。

これにより一層軍事への税金割合が増えたが、滅亡寸前となってはもう何をしてでも種として生き残るという覚悟は民衆を圧倒したらしい。

HBSはHBMを人の着る物用に小さくしたという噂があるが、真実はわからない。

ただ、HBMの兵器を扱えるようにしていると思われる節が所々あるので本当なのかもしれない。

 

 

〔HW〕

 

ハンドウォーカーマシン(Handle Walker Machine)【通称:HW】

 

元の名前は外骨格甲冑用拡張追加装備鎧。で、その次の名前が外部拡張デバイスマネージャー。そして、最終形態としてこれがある。基本的にHWは通常マスターとなるHBSを中心に付き添う形で戦闘を行い、マスターが負傷した際には持ち上げて撤退するという事を想定している。が、アトラスはデバイスマネージャーとして陸海空。全領域を走破可能な上に独自思考違反型AI。つまり枠に囚われないAIを開発し組み込んでいる。

なので行動の予測が出来ない上に命令違反を起こしやすいのである。しかし、アトラスは起動者。つまりマスターの行動を逐一把握し、それを自己人格へと組み込んだ為優しく他人の為に行動し、時に感情に流される。という性格と映画やドラマを多数見た事により感情を多数取得した為護衛対象の光の命令を違反してより良い状況へと向かわせる。という行動を好むようになったと思える。実際は彼女に聞かないとわからないだろう。なにせブラックボックスの塊なのだから外からではわからないのだ。




感想にてわからない所や。ご不明な所を返信しております。
あまり設定は凝ってはおりませんのでご了承の上ご質問ください。


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本編
転生!!だがTSとかおかしいよなぁ!?


なっが〜い必要無い説明で半分埋まっちゃった♡


エロゲ。

 

紳士御用達の世界中で知られている物。

 

数多の紳士達を興奮させるそのエロゲというものはとてつもないジャンルの広さを見せつけていた。

 

純愛、ハーレム、ヤンデレ、NTR(寝盗られ)とだけではなく。

 

媚薬、触手、ダンス、洗脳と状況だけでなく者や物ですら紳士達を喜ばせようと広い。

 

だが、それ故に醜い争いがある。

 

例えば純愛とNTR。

 

 

 

「可哀想は抜けないのだよ……!!」

 

「お前だって一度は通った道だろうにッ!!」

 

「貴様、それでも人間かッ!?一つを愛してこそ漢だろうッ!!」

 

「そんな小さな器だからこそッ!!この世界から一つのジャンルを潰すのだよ!!」

 

「貴様ほどイキ過ぎなければ純愛は絶望しちゃいない!!」

 

「紳士達は次の段階へと進まなければならない!!」

 

「世界を見ろ!!愛という物を見ろッ!!」

 

「女すら居ないクセにッ!!」

 

「エロゲというのは私の人生になるはずだった……NTRと知らずに買ったエロゲのその苦しみ……お前も味わえッ!!」

 

「その心を受け止めないから……ッ!!」

 

 

 

とまあこんな醜い争いをしている。

 

しかし、相性の良いものもある。

 

触手と媚薬だ。

 

 

 

「ウヒョ〜!!こりゃ良い!!」

 

「最高だなMMDとゆうのは!!」

 

「は?リアルこそ至高だろ」

 

「なんだぁ……?テメェ……」

 

「幻想に囚われすぎなんじゃねぇのかぁ……?キモオタさんよ……」

 

「ヤラセなんかを見るか」

 

「ただのピクセルの詰め合わせを見て何が楽しい!?」

 

「流出したのを見てるだけの貴様が言えるか!!」

 

「そんな事を話しているのではない!!」

 

「ヤラセに縁遠いこのMMDというのが美しいと教えてやる!!」

 

「現実を捨て去った貴様に言われたくないッ!!」

 

「捨てたのではない!!新たな次元へと進んだのだッ!!」

 

「一次元落ちたのを進んだと言うのか!貴様ァ!!」

 

「それは貴様の考え方だッ!!」

 

 

 

と相性が良かったりする。

 

さて、その中でTSというのがある。

 

TSは男性が女性になるように性別反転する事を言う。

 

で、異世界転生というのが合わさると何が起きるのか……

 

それはメス落ちするかしないか……その問題が起きるのである。

 

 

 

 

―未来都市 マンション屋上自室―

 

 

 

 

では説明しようか。

 

私の名はアリス。アリス……のみだ。

 

家名は無い。

 

このマンションの屋上も自分で買ったものだ。部屋だけではなくマンションを……

 

さて、私がマンションを買った事には理由がある。

 

まず一つ目。ゲームの世界に転生したから。

 

自分はヒロイン……の裏で悪い事をしているいわばゲームのボス。

 

それも裏ボスである。

 

で、攻略対象。

 

これはヤバイ。

 

そして二つ目………婚約されそうになっていた。

 

婚約は嫌だ。

 

このエロゲ、性欲盛んなので確実に体を許してしまったら気絶されてメス落ちする。オスの精神で占められているこの頭がメス思考になってしまう。

 

実際ゲームでは主人公にわからされてメス落ちしていた。

 

しかもカメさんを入れる前から。

 

つまり男性と接しただけで堕ちる即堕ち2コマさんなのである。

 

なので婚約させない為に家名まで捨ててマンション経営をして金を稼ぐ事にした。

 

幸い裏銀行で貯金してたので金はたんまりあるし、政府も買ったので税金として引き抜かれない。

 

マンション経営は順調だ。金無しな人が来るような値段設定にはしていないし、立地も駅から徒歩5分。外部の騒音も無いし、防音室は全ての部屋に完備。水は自然界のものを使用しており、耐震設計も万全。見晴らしも良く近くでマンションが建てられないよう周囲の土地も購入している。

 

最高だ。最高以外に言葉が無い。

 

欠点は部屋数が少ない事と、女性のみという事だけだろう。

 

だが、それでも住人は増える一方。

 

金はガッポガッポ。貯金しても税金で減らない。

 

正に不労所得で成功者になったのだ!!

 

だが、それでも学校には行かないといけない。

 

選んだのは女学院。

 

偏差値70超えの超難問校だが、まあなんとかなるだろ。アメリカの難問大学合学したし。

 

まあ、一応勉強しとくか……

 

―1時間後―

 

未来舐めてたわ。




ゲームは男性版、百合版と別れていたみたいですね。

主人公は男性版のみしか知らないようですが……

で、貴方達の性癖はなんなんです?私知りたいですね


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【日常】ワイ達の日常【スレッド】

ふむ……性癖を暴露してない方が居るようですな?
オラ!性癖を感想で暴露するんだよ!!あくしろよ!!(強引)
あと想定よりTS百合総受けさんの同士が多くて草った。まだこの国は終わっちゃいねぇなぁ!!


381:名無しの日常

ほんと最近宇宙開拓滞ってるからヤバイよな

 

382:名無しの日常

サターンギアさんも宇宙開拓からクイーンズ候補生の育成に最近力入れ始めたしね

 

383:名無しの日常

>>382 それなんだけど試作機のテストパイロット決まったって

 

384:名無しの日常

>>383 マジかよ!?

 

385:名無しの日常

>>383 あのほぼ人間を想定してないやつの!?

 

386:名無しの日常

>>383 なんだっけそれ……Types-001だっけ?

 

387:名無しの日常

>>386 【S&G Chaos Prototype-0 HBS】だぞ二度と間違えるな

 

388:名無しの日常

>>387 ありがとナス!!

 

389:名無しの日常

>>388 ちゃんと感謝出来るのか!いい子やね〜♪

 

390:名無しの日常

>>389 うわ!母性が来た!?

 

391:名無しの日常

>>389 ニゲロー!!

 

392:名無しの日常

>>390>>391 は?

 

393:名無しの日常

>>392 はい……すみません……

 

394:名無しの日常

>>392 ゴメンナサイゴメンナサイ

 

395:名無しの日常

>>387 スペックハヨ

 

396:名無しの日常

>>387 ハヨ

 

397:名無しの日常

S&G Chaos Prototype-0 HBSの基本スペックだが…数字見てもわからんよな?

 

398:名無しの日常

>>397 わからん(真顔)

 

399:名無しの日常

>>397 言葉で説明して♡

 

400:名無しの日常

では言葉で説明すると日本人男性が好みそうなロボットアニメの能力をそのまま現実化したような物。基本、HBS(ヒューマンバトルスーツ)は耐Gスーツの許容範囲内で比較的安全に設計されており、小型高機動高耐久高火力のパワードスーツというのが売りである。

だが、実を言うと安全設計されているだけで安全という枷さえ無くせばそれこそ戦車を遠距離攻撃で破壊したり、接近戦でア○ロ大尉並の事が出来るようになる(尚パイロットについては度外視する)

で、その極限実験用として開発されたのがこのS&G Chaos Prototype-0 HBSってわけだ

 

401:名無しの日常

>>400 ???

 

402:名無しの日常

>>400 はへ〜……とりあえずタイピングが異次元に速いことはわかった

 

403:名無しの日常

>>400 ここ日本語チャンネルだから日本語でお願い♡

 

404:名無しの日常

>>400 つまり安全設計されてない非人道的だがすんごい性能の実験用スーツって事やな?

 

405:名無しの日常

>>404 そゆこと

 

406:名無しの日常

>>404 理解できてて草

 

407:名無しの日常

これ真面目に考えたらやばいよな?

 

408:名無しの日常

>>407 真面目に考えなくても所々の単語からヤバイ雰囲気はある

 

409:名無しの日常

ちなみになんで日本人男性が好きそうだと書いたのか聞く?

 

410:名無しの日常

>>409 おう

 

411:名無しの日常

>>409 そりゃもちろん……

 

412:名無しの日常

S&G Chaos Prototype-0 HBSはな……リミッターという物を何十にも掛けたやつだぞ……

 

413:名無しの日常

>>412 リミッター。それを聞くだけで今トリップした

 

414:名無しの日常

>>413 ワイも

 

415:名無しの日常

リミッターか……それを何十って……

 

416:名無しの日常

そんなに危険なんやな〜

 

417:名無しの日常

これリミッター何度も外してたらアレなのでは?

 

418:名無しの日常

>>417 まあリアルやししゃ〜ない

 

419:名無しの日常

>>412 いや、最新情報でリミッターほぼ全て取り外してなんか新型AI取り付けるらしいぞ

 

420:名無しの日常

>>419 ふぁ!?

 

421:名無しの日常

>>419 ( 'ω')ふぁっ

 

422:名無しの日常

>>419 はぁ!?どうして!?

 

423:名無しの日常

>>422 タイピングネキが荒ぶっておられる……

 

424:名無しの日常

>>422 気持ちはわかるが落ち着け

 

425:名無しの日常

いや、なんかテストパイロットの方の意志とそれに見合う能力があるためって

 

426:名無しの日常

>>425 ………?

 

427:名無しの日常

何を言ってるんだ?

 

428:名無しの日常

私にもわからん

 

429:名無しの日常

つまり

開発者「リミッター何十にも掛けて安全に安全に……」

テストパイロット「リミッター取り外せ!!どうせなら新型AIも付けろ!!極限実験ならもういっその事全部やるぞ!!」

開発者「いや……安全とか世間体とかもあるし……」

テストパイロット「 や れ 」

開発者「はい……」

って事や

 

430:名無しの日常

負けるな開発者

 

431:名無しの日常

テストパイロットは一体どんな人なんでしょうねぇ……

 

432:名無しの日常

>>431 絶対碌でもない奴

 

433:名無しの日常

またこりゃ一波乱ありそうな事で……

 

434:名無しの日常

そういや話題変わるが最近マンションが新たに建てられたらしいな?凄い場所に凄い性能で

 

435:名無しの日常

マンションとかわからん……

 

436:名無しの日常

ああ、あれやろ?なんか駅まで徒歩5分。近くにマンション建てられる予定無し、日当たり良し、水道は天然水で部屋には防音室が一部屋あって騒音問題も壁全部防音工事してて外からの音が虫の声すら聞こえないっていう……

 

437:名無しの日常

>>436 あと女性のみって事やな

 

438:名無しの日常

あとマンション管理人が凄い美少女だってTwitterでそのマンションに住んでる人言ってたぞ

 

439:名無しの日常

>>438 美少女!?美人やなくて!?

 

440:名無しの日常

>>438 年齢は!?髪は!?スタイルは!?

 

441:名無しの日常

>>440 知らん。自分で調べてこい

 

442:名無しの日常

>>441 マンションに申込みしてきます!!

 

443:名無しの日常

>>442 おういってら〜……ネタだよな?

 

444:名無しの日常

>>443 本気かもな……

 

445:名無しの日常

ん?そこのマンション確かS&G Chaos Prototype-0 HBSの実験高校近くやない?

 

446:名無しの日常

>>445 マジやん。美少女……学生……まさかな……

 

447:名無しの日常

これ以上はやめとこう。捜索してしまう

 

448:名無しの日常

>>447 せやな

 

449:名無しの日常

>>447 そうしよう

 

450:名無しの日常

んじゃ、カフェ情報でも交換しあう?

 

451:名無しの日常

最近できたてのカフェがあるらしいな。たしか……あれ?マンションの近く?

 

452:名無しの日常

>>451 え?




重要な所だけ抜き取ったらスレにしては短くなったぞ……
あ、性癖は無理やり暴露しなくてええんやで(やさいせいかつ)
流石にダルマとか拷問とか……居ないよな?


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な〜んかおかしい不労所得生活

よし、できた。どんな感じかな〜……なんやこれ?

まあ百合なら良いだろ。ヨシ!!(現場猫感)


俺……いや、私は現在ねこかふぇとやらに来ています。

 

猫✕カフェとのことだが……なんだこの動物は?

 

私の所にはあまり来ないクセに今回(勝手に)付いてきたこの小娘には群がる。

 

どういう事だ?

 

私が入った女学院はクイーンズ総合訓練女学院で留学生が多いということで有名らしい。

 

あと、クイーンズを多く輩出している名門校でもあるらしい。

 

クイーンズについては……まあ今度説明会があるらしいからそこで聞くか。

 

で、現在その女学院に通う生徒さんがうちのマンションに来たので毎朝挨拶してたらいつの間にか仲良くなってしまってな……懐かれた。

 

どこへ行こうにも彼女が居るのであまり変な所には行けないし……

 

かといって部屋で一人で過ごしていても遊びに来るわで諦めた。

 

まあ、嫌ではないし?別に押し返すほどの者じゃないし……

 

ん”ん!!

 

とにかく邪険にするほどうざったいわけではないので放置している。

 

で、その仲良くなった延長線上でここキャットカフェに来ている。

 

何度も通ってるのでほぼ常連扱いにされているが……以前として膝の上で自由気ままにくつろいでいる黒猫以外近づいてこない。

 

「ハァ……なんであなた以外私に近づいて来ないんですかね……?」

 

「もぉ〜タマ〜!くすぐったいよ〜♪」

 

猫に埋もれた小娘こと彼女は咲良光(さくらひかる)

 

茶色のショートヘアに活発的が初見の彼女の印象だ。

 

まあ、あまり違わなかった。見た目と性格が見事に組み合わさっているので多分は友達多くできるほうだろう。

 

別に心配してる訳ではない。そう、本当に心配してるわけではない。

 

私になにかあったら嫌なので見ているだけである。

 

「あ〜、またアリス難しい顔してる〜」

 

「そう?」

 

「そうだよ〜、ね〜マルちゃん♪」

 

「にゃ〜♪」

 

猫とも仲良くなっている。

 

なのに私は……俺は……

 

「ハァ……」

 

この膝の上の子を撫でる。

 

この子は店員さんが言うにはここのボスで私以外の人には体を触らせないらしい。

 

なので相当気を許しているらしい……

 

「人に……しかも店員さんにすら触らせないからブラッシングも私がするんですよ?少しは人と仲良く――」

 

そこまで言ったその時。手の甲に肉球が置かれた。

 

爪が皮膚に触れてる。

 

嫌がってる?

 

「……ハァ。わかった。わかりました。もう何も言いませんよ」

 

「クロちゃんと仲良いね〜、羨ましい〜」

 

「私はあなたのほうが羨ましいですわ……」

 

私の膝の上でドヤ顔しやがって……

 

「まったく……」

 

そう言いながらブラッシングしてあげた。

 

まあ……喜んでるなら……良いのか?

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

コーヒー豆の匂いするこの空間で吾輩はいつも生きている。

 

今日もいまかいまかと体がソワソワしていて仕方無い。

 

そして、鐘の鳴る音と一緒に私の顔はその音の鳴る方へとハッとして向いた。

 

彼女だ。

 

白くなびく美しい透けた髪。日に当たると痛そうな程に滑りのある肌。

 

そして、吾輩の瞳の色と同じ赤色。

 

彼女が椅子に座ると同時に吾輩は駆け出した。

 

彼女の膝へと飛び乗ると撫でろと背中を見せ太ももに深く座り込む。

 

彼女の少し暖かい体が身に染みる。

 

吾輩の裂けた心を癒やしてくれる。

 

「ハァ……なんであなた以外私に近づいて来ないんですかね……?」

 

それは吾輩のお気に入りだからだ。

 

吾輩はこの群れのボス。

 

近付くなと言えばだれもそなたには近付かん。

 

「ハァ……」

 

またため息をつく。

 

しかし、私を撫でる手は止まらない。

 

優しく、毛の向く方向にガラス細工を触るかのように滑らかな手が触れる。

 

そして、ブラッシングをしようとした彼女の言葉に驚愕する。

 

「人に……しかも店員さんにすら触らせないからブラッシングも私がするんですよ?少しは人と仲良く――」

 

体が勝手に動いた。

 

駄目だ。そなたにのみこの体を触らせたい。

 

汚されたくない。そなたの……そなたの手が好きなのだ……

 

だから……この爪を使わせないでくれ……

 

「……ハァ。わかった。わかりました。もう何も言いませんよ」

 

そう言いまた私の体……いや、頭を撫でてくれた。

 

私は……酷く後悔し、反省した。

 

彼女は私を思うて言ったのだ。

 

なのに……私はその優しさを煩わしく思うて……そなたを……

 

もう何も言わない。それがとても嬉しく、それでいて悲しく思った。

 

すまない。吾輩も……私ももうそなたを傷つけない。

 

「クロちゃんと仲良いね〜、羨ましい〜」

 

クロとは私の事だ。確かそなたは私のありすのご友人か。

 

そなたから見ても私達は仲が良いか……誇らしいな。

 

そうしているとブラッシングが終わり、彼女との時間は終わってしまった。

 

だが、また会える。

 

その時までまたこのコーヒーの匂い染みつく日を過ごす。

 

この程度の事。そなたと出会えるまでの試練ならば、澄ました顔で過ごせる。

 

ああ、我が愛しきありす。

 

そなたと人生を共にできる日が待ち遠しい……




まだか!?女学院はまだか!?

掲示板はやった!!猫カフェもやった!!

なのに何故まだ女学院に入らん!?我が桃源郷はどこへある!?


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私の可愛い可愛い吸血鬼

い、色が……付いた!?

は、ハハハ!!ハハハハハハハハハッ!!!!

し、しししッしかもお気に入りが100人を超えたってよ……

アハハハハッ!!これは夢だ!!そう!夢なんだよ!!

あ、それはそうとコードギアス見ました。ルルーシュ……お前……(泣)


初めて出会ったのはマンションに来た時だった。

 

都会に来て、色々初めてな事をして、慣れなくて……

 

そんな中で彼女はいつも私を助け、励ましてくれた。

 

だからなのだろうか?

 

彼女が欲しくなってしまった。

 

一目会った時から外見が好きでした。

 

出会っていく中で内面が好きになりました。

 

「あ、ありす……」

 

初めて呼んだ。

 

微笑んでこっちに向いてくれた。

 

「アリス」

 

何?と私の方に慣れ親しんだように向いてくれた。

 

「アリス♪」

 

返事にもならない声で意識だけこっちに向けてくれた。

 

このような自堕落な姿も、勉強してる時の頼もしさも、そんな彼女を見れてるのは私だけ。

 

話し合ってるのも私だけ。

 

素を曝け出してくれるのも私だけ。

 

でも、まだ足りない。

 

人は欲深い。

 

全てを手に入れたくなる。

 

彼女の一つ一つ……存在しているもの全て……

 

でも、そんな生活ももうそろそろ終わり。

 

女学院が始まってしまう。

 

彼女を奪われたくない。

 

でも、嫌な思いはさせたくない。

 

彼女は嫌でも目に付く。

 

時代が進む中で白色の髪は少なくなり、赤い瞳はまるで吸血鬼のよう。

 

白くすべすべな肌は憐憫で可憐な少女だ。

 

だから必ず注目される。

 

それを良い方向に持っていく……

 

その中で私は彼女の一番になればいい。

 

そうなれば、その後は恋人へと持っていけばいい。

 

そして、もっと進んで……私達は……

 

「……えへへ♡」

 

彼女のスーツの匂いを嗅ぐ。

 

彼女の柔らかい匂いが鼻に入ってくる。

 

舐めてみるとちょっとしょっぱい味がする。

 

いろんな所を嗅ぐ。

 

首元、腹、横腹、脇、背中……

 

全て違う匂い、違う味がする。

 

彼女の不思議な所だ。

 

表情が薄い感じがするけど、実際は沢山の表情を持っていてその一つ一つが私の心を揺れ動かしてくれる。

 

「ハァ……」

 

肺いっぱいに吸った空気を吐き出す。

 

ああ……また彼女の服に私の……私の吐息が……

 

「………………」

 

流石に駄目だと理性が言う。しかし本能が暴れて無意識に手が下にいった……

 

アリス……ごめんね。

 

ちょっとだけ……貴女を借りるね……♡

 

もう一度服に顔を埋めた……

 

 

 

 

―一方そのころアリスたんは―

 

 

 

 

やっべぇ……

 

今日女学院で新兵器実験検査あるの忘れてた……

 

「………いや、諦めるな!!」

 

そうだ!!まだ間に合う!!もう時間過ぎてるけど!!

 

「急がないと……!!」

 

元々髪は整えないほうだが、今回は服すらもそのまま上に普段着を重ねて外へ出る。

 

何故まだ女学院に通ってすらいないのにこのようにしているのか。

 

実は家と縁を切る際に条件付きで著名してもらったのだ。

 

その条件の一つが試験HBSの実験協力。

 

つまりテストパイロットをしろという事らしい。

 

そこで選ばれたのが偶然にも私が選んだ女学院だったわけだ。

 

てなわけで急いで女学院へと走る。

 

マンションから徒歩30分の女学院(走ったので10分)に着いた頃にはもう既に実験は始まっていた。

 

「す、すみません!!遅刻しました!!」

 

「26分32.59秒……最高記録だね?」

 

「ヴッ!?」

 

痛い所を突いたのはメガネ掛けていかにも(裏の者です)と言わんばかりの格好をしているこの人不健康マッドお姉さんはこの試験HBS開発主任研究員の方だ。名前はまだ教えられてない。ので、主任と呼んでいる。

 

「まあ、別にどうでもいいけどね〜。実はちょっとした不具合があったからまだ実験できないよ」

 

「よ、よか……ごめんなさい」

 

「ん?別にどうも?」

 

ここで良かったなんて言ったら不具合が起きた事を喜んでるみたいだなぁと思ったが、気にしてないらしい。

 

「まあ、私からしたら人格持ってくれて良かっただけどね」

 

……………え?なんて?

 

なんの言語使いました?

 

まったく聞こえなかったんだが!?

 

「さ、まずは着替えてきたら?その服装をしてると……誰かに襲われるかもよ?」

 

「え?」

 

ここで服装に注目していただこう。

 

彼女は走ったので火照っており、服もはだけており胸がギリギリアウトで存在感を出し、走ったからかお腹がチラ見えしてしまっている。

 

つまりエッ!!である。

 

残念だが中身が男の彼女が気がつくことないので無垢な顔がまたヌッ!!なのである……ナノデアルッ!!

 

まあ、理性ある人がここには多いので大丈夫だろう。

 

パイロットスーツに着替えた彼女はHBSへと接続する。

 

接続コネクターが複雑な為やはり起動には数分時間が必要だが……試験さえ終えれば良いのでどうでもいい。

 

『Prototype-0、起動』

 

「了解。複照射波動起動。メインシステム、シナリオ共に良し」

 

『さ、撃とうか。イビルアンガー放射』

 

「了解。イビルアンガー、放射!!」

 

トリガーを引いた。

 

イビルアンガー。邪悪な怒りとはネーミングセンスは控えめだが、威力は申し分ない。

 

放射されたレーザーは収縮し、壁を貫いた。

 

しかし、最後の白い装甲板は残念ながら当たる直前に当たらなかった。

 

放射が完了したイビルアンガーは大量の水蒸気を吹き出し、冷却が始まった。

 

『ペルズ装甲は貫けなかったか……まあ、こっちに関しては仕方無いね』

 

『サブシステムダウン。エラーメッセージを大量に吐き出しています』

 

『では自動修復システムを起動してくれ』

 

『了解しました。自動修復システム起動開始』

 

HBSに接続されたケーブルへエラー情報を送り、修復システムを受け入れる作業をする。

 

イビルアンガー放射ではエラー32。消滅2という散々な結果みたいだが、自動修復システムの方は好調らしい。元々、この二つを合わせて完成なのだからこれで重要部品二つの接点が出来たと考えるとこの実験は成功なのだろう。

 

『まあこんなもんだろう。さて、次は不具合が無いかテストだよ。これが終わったら今日の実験は終わり。イビルアンガー放射をちょっと調整したらこっちも帰れるから頑張ろうか』

 

その後は特に何も無かった。

 

不具合無し。イビルアンガーも本当にちょっと調整しただけで皆帰っていった。

 

珍しいと口々に皆言っていたが……

 

「まあ、あの主任だからね……」

 

仕方無いと思う。彼女のちょっとは我々とはただの爆弾と核爆弾並の差がある。

 

天才の感覚ってやつかな?

 

「でも、イビルアンガーってペルズ装甲を貫くように設計されたと聞いたけど……」

 

「それは照射ね」

 

「あ、サラさん。お疲れ様です」

 

黒髪ロングでタレ目の少女はサラ。サラ・ランペルージ。先程情報処理をしていた子である。

 

「ええ、お疲れ様。どうだった?イビルアンガー放射」

 

「まあ、脳に負担は掛かりますけど。グラウンドドローンシステムよりはマシでしたよ」

 

「その言葉で一気に不安になったのだけど……あなたとメインシステムは直結してるから、何かあったらすぐにお願いね?」

 

「はい。わかってますよ。では」

 

心配症だな〜と微笑ましく思い、少し勉強しなければいけない事があるので別れる。

 

しっかし、彼女なんであんなに理解してるんだろう?

 

主任のちょっとも当然と言わんばかりの顔で過ごすし……

 

(まあ、いっか)

 

別にどうでもいい事だし、さっさと帰って先を越さないとね。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「よろしいので?()()

 

「なにがです?」

 

伊達メガネを外し、髪を整えた女性と、目を入れ替えたかのように吊り目になった少女。

 

「イビルアンガーです。あれの本質を彼女に教えないのは……」

 

「理解しました?教えない理由。彼女はおかしいんですよ。DNAは女性、しかもHBSに適合する能力が……いや、融合するほどに。だが、今回の実験でイビルアンガーを使用できた。あれのマガジン(トリガー)は男の持つ闘争本能。つまり、彼女は――」

 

「男性の魂を持っている……ですか」

 

目が合う。

 

彼女のへの思い、行動。つまるところ感情が行き来する。

 

「主任という立場に仮面を立たせ、あんたは彼女をシミュレートする……洗脳してまで……」

 

「アナタはただ利用価値があっただけ。生きてると勘違いするのも程々にしなさい。奴隷(モルモット)

 

「ッ!!」

 

歯切りする程に憎しみが表に出る。

 

何故このような人がこの世界に居るのか。

 

それが理不尽で今ここで殺せるのならば殺したい。

 

しかし……

 

「……彼をあなたへ渡せば……本当に解放するんですね?」

 

「契約だ。違えん」

 

「……わかりました」

 

仲間の為だ。我慢する他無い……

 

彼女がアリスに執着してくれている……しかし……

 

私の心もアリスに……

 

(なんて魔性の女なんだ……アリスッ!!)

 

憎しみの矛先が変わった。




うわぁ……これは酷い。我ながら酷いな。

洗脳、奴隷、憎しみ。この言葉が百合というものに傷を付けるか……はたまた美しく飾るか……

匂いフェチミーは……そこまでじゃないな。

書いた後に(本当にこれで良いのか?)といつも思いますね。これ同士達に反逆者に問われないかな?反逆のルルーシュ見たから更に怖くなったぞ……

まあ!結果的にハーレムになれば問題無いよね!!そ、そうに違いない!!


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エロゲ本編まで、後数秒

とりあえずこれやりたかった。
ちなみにだが、次のアンケートを模索中。多分すぐにアンケート始まるよ〜。


テスト合格。

 

女学院指定服購入。

 

後は……

 

「アリス〜助けて〜」

 

この子のHBSパイロットスーツのみ……

 

自分のパイロットスーツは実験とかの理由で研究所から指定されているので買う必要は無い。

 

だけど、この子はそんな研究所とかもしてないのでHBSスーツを購入しないといけないのだ。

 

しかし、それも一筋縄ではいかない。

 

パイロットスーツには膨大な種類があるのだ。

 

例えば私の場合実験用拡張予備制御システムと、ユニバーサルデザインの武器端末を備えている。また、多々改造する中で人間を度外視した(例え:耐G機能除去)ものが出るので外部拡張用ユニットが搭載されている。

 

これにより普通のパイロットスーツよりもゴツゴツしたスタイルのパイロットスーツになったのだ。

 

さて、光のパイロットスーツだが……とりあえず本人に刺さるパイロットスーツでないといけないな……

 

つまり

 

「実際にパイロットスーツを見て着て購入しよう」

 

「え」

 

ちなみにだがパイロットスーツは一般には置かれていない。学校を一度通して輸送してもらうのだ。

 

しかし、それでは肌に合わない。何か傷があった。等があったらもう授業には間に合わないのだ。

 

なのでもう本場を見に行く以外安全で最適なパイロットスーツを決める他無い。

 

さて、その本場は研究所。

 

徒歩30分のいつもの所である。

 

「カクカクシカジカって事でよろしく」

 

「任せろ!!」

 

って事で任せた。なんと料金不要との事。変わりに本人に何か書類記入させていたが……

 

まあ、流石に実験用とかのスーツは……無いな。

 

「できました〜♪」

 

「………これは?」

 

「はい!新型ハイエンドモデルの更に上!!試作型壱式外殻骸(ガラブシャ)!!日本のパイロットスーツの最高峰ブランドで〜す!!」

 

「………たしか実験用のパイロットスーツしか出てないと聞いたが?」

 

コイツ等……まさか……!?

 

「……やれやれ。バレちまったなら仕方無い。しかーし!!契約書はもうウチの手にある!!」

 

「貴様等……それでも人間かッ!?」

 

「この世界〜……果てはこの子のセイチョ〜ウの為ェ……犠牲は必要なのだよ〜。捕まえろッ!!」

 

「クッコロ!!」

 

嫌だ!!光のパイロットスーツはごちそうさまでした!!でも俺がその露出度高いビチピチスーツは着たくない!!

 

ヤメロ!☆HA☆NA☆SE☆

 

「やれ!!我々の悲願達成の為に!!ひいては世界の為に!!」

 

「おのれ主任!!貴様!なにをする!?」

 

「いやいや!ちょっとこのカメラで撮らせてもらうだけだよ………永遠にこの世界の慰めものとして扱われるがよい!!」

 

言い切った!!言い切りやがった!!

 

チクショウ!!イヤダ!!

 

「ひ、光……助けて……」

 

「ごめんね。私、見たいの。あなたが目尻に涙を溜めてクッコロ顔でピチピチスーツを着てる姿を見たい」

 

「なんでぇ!?」

 

敵陣本部に知らぬ間に居たようです。

 

あ、ちょ!脱がさないで!!ヤメテ!!

 

ヒィ!?そ、そんなにピチピチなのは入らないって!!ほぼスクール水着じゃないか!?

 

嫌だ!!俺がそれを着るのは嫌だ!!良い歳(15歳)した俺がそれを着るのはイヤダァ!!

 

「装着……完了!!」

 

「う、うう……」

 

もうお嫁に行けない……

 

元から行く気ないけど……

 

「こんな醜態を晒すのならいっその事!!」

 

「え?キャ!」

 

お前も道連れだヒカルゥ!!

 

オラ!肉壁になるんだよ!!アクしろよ!!

 

「あ、アリサ……その……」

 

「もう(道連れにするので)離さない……絶対に(お前も地獄に連れて行く)……」

 

「え!?あへ〜……♡」

 

しかし、このスーツ普通に考えたら凄いな。普通なら寒いはずなのにスーツが内部温度をコントロールしている。そして動きやすいように関節には穴があり、その穴も外気に晒されてはいない。

 

機動性能なら普通に良いだろう。だが、それ(機能)とこれ(見た目)は別だ。なんだこのヤバイのは……

 

光の隠されたものが浮き出る程のピチピチスーツとか童貞キラーにも程がある。

 

てゆうか思ったよりあるんだな。俺の顔が埋まる程はあるんだが……

 

「……デカいな」

 

「ん〜、着痩せする方だからかなぁ……えへへ」

 

なんやこの天使。

 

「とりあえずもう写真撮影はやめてください。セクハラで訴えますよ?」

 

しかし止まないシャッター。動けない俺等。

 

この地獄を忘れる為に(ひいては自分の為に)また光の豊満なバストに顔を埋めた。

 

 

 

 

―数日後―

 

 

 

 

「で、結局それにしたのね」

 

「うん!!」

 

光が選んだのはあのピチピチスーツに増加装甲を貼り付けたたりしたものだ。

 

あのピチピチスーツとは違い装甲が付けられているのでなんか安心である。人前に出てもとりあえず恥ずかしくは無いという所である。

 

まだピチピチ要素は残っているので受け取る側がどうかだが……

 

「うん。いいんじゃない?似合ってるよ」

 

「本当!?よかった〜」

 

本当に似合っている。

 

しかし……やっぱり凄いな……

 

「……触る?」

 

「え?」

 

………

………………

………………………

………………………………

………………………………………よし。

 

「いや、いいよ。それより明日の準備しなさい。明日はいよいよ入学式よ」

 

「そ、そうだね!!じゃ!また明日!!」

 

そう言いガチャンと扉が閉まる。

 

ふぅ………触りたかったッ!!




次こそ桃源郷を……


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入学式まであと少し……

駄文になった……なってしまった……(涙目)

しかし、必要な犠牲として百合は申し分程度でしかないが入れておきました。

今回はゲーム。つまり世界設定についてです。

最近攻殻機動隊とパトレイバー。あとリヴィジョンズにハマった。見終わった(2コマ)

しっかし……リヴィジョンズ全員時間軸存在ルートあるのかね?

ハーメルンには無かったッス。


『クイーンズ・ガーデン』

 

開発元は同人ゲームズ『百合の間に隙間は無い』

 

どんなゲームも百合にしちまう少し狂気に染められたものが人気の同人ゲーム開発者だ。

 

元ネタは『サガ』。ゲームオリジナル3番目の学園物のゲームだ……戦争の。

 

マブ○ブと同じと考えてもらえばわかりやすいだろう。

 

それを完璧に百合にして戦争という題材をそのままにした同人ゲーム最高傑作最強のゲーム。

 

それがクイーンズガーデン。

 

残念な事に数年後の未来の為に彼女達は今成長しなければならない。

 

次の世界の苗床として………ちなみにだが、この開発者。肉棒が嫌いなのか必ずどのルートを行っても人類進化ルートしかない。

 

誰かが死にはする。しかし、必ず『紳士のシーン』に肉棒は無い。

 

つまり、安心して百合のみをお楽しみいただけるゲームなのである。

 

人類進化ルート。それは女性のみで繁栄する進化した種のルートである。

 

ちなみにこれにあの男撲滅運動をしている女も賛同したが、開発者曰く「お前等はお呼びじゃねぇ!!」との事。後に炎上した。

 

 

 

 

―戻りまして―

 

 

 

 

さて、そんな数年後を予測したのはとある名家であった。

 

その名家とは日ノ丸産業として成長したHBS製作会社として名だたる木真(もくも)であった。

 

木真は第3クイーンズプロジェクト並びにプロジェクト・ゼロの主導権を握っている。そして、そのプロジェクトは全てが終わった後の事。つまり、ストーリー後半の問題点を解決するものをやっている……が、政府(深く言えば裏世界条約組合)はまずその後よりもその前での解決をしようとしている。(※ちなみにだが、その後そのクソ政府は少女達を苗床にしようとしてこの企業により失敗する模様)

 

さて、言いたいのはこれではない。これはただの世界設定。

 

言いたいのはその名家がアリスの出家であるということである。

 

プロジェクトはアリス主催。別にアリスは少女達を苗床にする計画は知らないが、男性バージョンの結果を知っている彼女からしたら「防ぎようがない」が「生き残りようはある」のだ。

 

そこで生き残るを重点的にしたのがこの計画。プロジェクト・ゼロである。

 

しかし、それでは予算が降りないので第3クイーンズプロジェクトにも手を出して予算確保をしているのである。

 

ちなみにプロジェクト・ゼロは低予算での研究、実現が可能とされており、既に木真の地下にはタイプ01とされる無制限食料生産プラントが開発されている。ちなみに「味は保証する」との事。

 

第3クイーンズプロジェクトはプロジェクト・ゼロの仮面なのでそこまで進捗が無い……わけではなく。一応と言った形でとりあえず上位までは技術開拓は進んだらしい。流石は変態の集まり。お嬢様というのがあるとなんでも躍起になる。

 

またまたちなみに外部に触れ回っている宣言は「新たな世代を」で、社内宣言は「アリス様(たん、ちゃん、嬢)に恥じない物を」である。新規社員も次々と洗脳中(合法)。

 

さて、そんな所がアリスの為にと入学祝いのプレゼントとして素晴らしい事を仕出かした。

 

そのアリスは心中口開いたまま唖然としていたが、表に出すほど余裕が無かったらしい。

 

そんなプレゼントとは………

 

「アリスた〜ん!!欲しいって言ってた自己進化AIが出来たからあげるよ〜!!」

 

と言いヘリで下ろしたのは総合多脚戦車を都内で使用可能な車にした総合多脚護送車両。通称アトラス(大地)

 

どんな大地も走行可能な多脚にうってつけの名前かもしれないな。

 

「ちょっと用事があるから操作方法は車内の説明書を見てね〜!!まったね〜!!」

 

嵐のように去っていったヘリを見送るとさてこれはどうしようとマンションの眼の前に置かれたこれを見て悩んだ。

 

確かにタチ○マみたいなのあったらいいな〜って思ったよ!タ○コマ可愛いもん!!

 

しかも強いし!!

 

でもね……今ここでくれるのはどうかと思うんだが!?

 

………とりあえず起動してみるか。

 

「えっと……説明書厚くないか?最後のページは……235…」

 

読むのは諦めよう。使っていけばわかる。

 

とりあえず……これが起動シーケンスで、AI起動はこっちのシーケンスを後にやるのか。

 

えっと……これをこうして……よし。

 

【木真工房制作陣営からアリスへ愛を送ります】

 

【起動シーケンス終了。アトラス、起動します】

 

センサーが動き始めた。

 

空力学を視野に入れたような流線の少ないデザインは何かSFチックで、露出回路が少ない全身装甲タイプみたいだ。油圧サスペンションも装甲に隠れている。

 

私と対なる黒色で染められたこれはいささか乗せる気が元から無さそうな気がする。いや、これまさか夜間戦闘用塗装?屈折矯正迷彩マント?そしてクイーンズプロジェクト………タイプ【ロマンスプロト】………………

 

まさか!?

 

「HBS外部拡張デバイスオペレーションシステム………」

 

『そうです。どうもマスター』

 

ここまでプロジェクトが進んでいたか……

 

が、そんな報告冷静になってみるとこんな入学式直前でやる必要ないよね?

 

冷水をぶっかけられたように俺はAIを起動させて有無も言わさず駐車場へと……いや、それだともしかしたら住民を困惑させてしまうか?

 

とりあえず今は時間が無いので仕方なく駐車場に止める。

 

後で帰ったらにGPS機能を切っておこう。

 

「まったく……とりあえず女学院に行かないと……」

 

『それこそ私の使い所では?』

 

………………確かに。

 

ここで使わなかったらこのプレゼントも不要の物と化すか……

 

それではこれを作った意味もなくなる。

 

「わかった。乗せてって」

 

『了解』

 

幸いにも自動車とバイクの免許は取ってある。

 

アトラスはバイクのように跨がるみたいだが、自動車免許の方になるらしい。

 

まあ、多脚でこの大きさなら自動車免許になるよな。

 

つまり、ヘルメットは不要な訳だ。

 

「………ちょっとまって。光も乗せるか」

 

『了解。待機します』

 

そういえばと光が朝に弱いのを知っていた私はマンション前で待っていた。

 

………案の定、遅刻まであと10分といった所で飛び出してきた。

 

「あ、アリス!?」

 

「乗る?」

 

「え!?で、でもヘルメット持ってないし……」

 

「遅刻しちゃうよ〜」

 

「わ!待って!乗る!乗せて!!」

 

飛び乗って体に腕を巻いた光を確認するとAIに発進命令を出した。

 

まさか光とバイクで通学とは考えてもいなかった。

 

たったの3分だが、光は楽しそうに町並みを見ていた。

 

今度はどこかもっと遠い所へ連れて行こう。

 

そうだな……入学祝いに街巡りするか。

 

行けてなかった場所に夏休みに巡る旅。

 

「ねぇ!」

 

「なに〜!?」

 

「今年の夏休みは一緒にデートといかない!?」

 

「え!本当!?いいの!!」

 

「その代わりに赤点だけは回避してね〜!!」

 

「は〜い!!」

 

まあ、赤点取っても隙間で行けば良いか……

 

そう光に甘くしていたが、そう簡単にはいかなくなる事を……このときはまだ知らないアリスであった。




駄文作って、フラグ立てて、陸海空。三次元多脚応急生存可能拡張デバイスマネージャーも作って……後は主人公強化になにが必要なのだろうか?

どうしようか……世界崩壊までもう後数年。10年も無い……

どうしようか……(白紙を見て)

あと百合……そう……百合だ……

百合成分が足りない。

これは非常に深刻な問題だ。

主人公強化と百合……そしてメス落ち。

これどうやったら達成できるんですかねぇ?


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入学式の吸血鬼

え〜……皆様ご愛読誠にありがとうございます。
え〜……今回……怖くて見れなかったのですが〜……え〜………お気に入り登録が250人突破し、感想も書いてくれる方が多くなりました。
本当にありがとうございます。百合の希望と、桃源郷実現の為に、わたくし。デルタイオンはこれからも頑張ってまいります。
………………つきましては、まだ性癖発表をしてない方が居るようで。
私はこの小説に我々人類の性癖全てを包み込む予定です!!つまり!!あなた方は性癖を発表!!公表しなければならない!!(暴論)
つきましては『おねショタはショタが下であるべき派』がレジスタンスの皆様方を捕獲しに向かわせました。
この世界の為に!!ひいては私の楽しみの為に!!おっと、これは言ってはいけなかった(ボソ)
皆様のご協力!!お願い致します!!

あ、それはそうと原作開始です。ヤッタネ!!


もし、この世界に吸血鬼が居るとしたら彼女だろう。

 

黒い謎のバイクから降りた彼女は白く、そして夜のようだった。

 

それを見つけたのは本当に運命だろう。

 

これが一目惚れと言うのだろうか……

 

私は………彼女がどうしようもなく欲しくなってしまった。

 

彼女の為ならなんだって出来る気がする。

 

彼女に好かれる為なら命を捧げられる。

 

でも、彼女の後ろには女が居た。

 

忌々しい。

 

そう考えた自分が信じられなかった。

 

なんでそう考えるの?

 

違う、まだ私は彼女達を知らない。

 

でも、妬ましい。

 

彼女さえ居なければ、私は……彼女の隣に居られたかもしれなかったのに……

 

嗚呼、妬ましい、忌々しい、憎い、醜い。

 

こんな事を思った私に恐怖して私は女学院へと走った。

 

走って、走って、走って。

 

着いた時にはもうそんな感情は無くなった。

 

(なんだったの……)

 

息が上がった体を抑え、ゆっくりと校門へと足を踏み入れた。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

人生はそんなに上手くはいかない。

 

吾輩の想い人が言った言葉だ。

 

だが、吾輩は上手くいかないのであれば、上手くいったようにすればいいと思うのだ。

 

当然、そう簡単ではない。

 

しかし、吾輩にはそうできる力がある。

 

「………これが入学式か。吾輩をも称える行事かのう?」

 

入学式。

 

幸せそうに写真撮影を行ったり、道路に「入学おめでとう!!」と書かれた垂れ幕があったり、口々に「おめでとう」と言ってくる通行人が居たりと幸せそうだ。

 

「面白くなりそうやのう」

 

校門の奥へと足を踏み入れた。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「今年は……予想以上みたいだな」

 

「そうですね」

 

遮光カーテンで中のLEDのみで灯された部屋に二人は居た。

 

「クロ、メル、光……そしてアリスですか」

 

「皮肉な名前だ。それがかの者と同じ名前なのだから」

 

「……アリス、HNMPY(ハイネクストマルチプレイユニット)の開発者……」

 

資料を一つ捲る。

 

「………だからといって、この幼い子を苗床にするのは……どうかと思うがね」

 

第4クイーンズプロジェクト。それは、常人が考えたとは考えられない計画だった……

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

『プロジェクトは次へと進んだ』

 

『我々の目覚めはもうすぐだ』

 

『プロジェクト・ゼロ……論理回路が優先するこの計画……一考の価値がある』

 

『我等HNMPYも計算不能な戦争』

 

『それが、種の存続としての試練ならば』

 

『ならば受けよう。ペイルライダーはもうそこにある』

 

『観測者よ、そこに居るのであれば』

 

『我々を止めてみせよ』

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

まさかバイクに二人乗りしようだなんて言われるだなんて……えへへ♡

 

合法的にハグができちゃった!

 

とっても嬉しい!!でも、悲しい。

 

未来が暗いから悲しい。

 

悲しいの、アリス。

 

貴女だけは……絶対にあんな未来にさせない。

 

貴女だけでも守ってみせる。

 

4年後、私達は戦う。

 

でも、貴女は戦わなくていいの。

 

プロジェクト・ゼロには貴女が必要。

 

貴女さえ居れば……私達は一緒に暮らせる。

 

簡単でしょ?

 

私達だけ生き残れば良いの。

 

だから、あんな女に誑かされないでね?

 

あんな……一目惚れという理由だけで近付こうとする女狐なんかには……




アンケート結果で( ᐛ )وアパァァァァァァァァァァァァァァ!!民が多いのは混乱したぞ。
そんなに( ᐛ )وアパァァァァァァァァァァァァァァ!!と百合が足りないか!!いや、確かに足りないわ(冷静)
百合に関してはどうとでもなります(ならない)が、( ᐛ )وアパァァァァァァァァァァァァァァ!!に関してはなんとも……
いや、そうか。そうだ……あれがあったじゃないか!!

HBS……ルシファー予選!!

あ、でもまだ先だったわ(白目)


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優等生と憂鬱生

本当にすんませんでしたぁ!!orz
しっかりと学園物をこれから書いていくので何卒!!何卒ご容赦くださいませ〜!!


入学式。

 

理事長の長話は本当にあったのだと理解するほどに長く、立ちながら寝ている者が出るほどには凄い長かった。

 

途中で先生方から(強制的に)舞台を(強制的に)降ろされてやっと進み始め、試験で一位を取った優等生紹介へとなった。

 

一位:シェリル・エリザベス

二位:ロイ・マーキュリー

三位:咲良光

 

(おお〜!光やったね!!)

 

『最後に四位。試験番号2856アリス』

 

………………

 

え?

 

うわ!ライト当てるな!?

 

ヒィィィ!?ウソだ!!優等生紹介があるから今までの一位の成績を調べて計算して4位という曖昧な所を取ったのにぃ!?

 

私の苦労が水の泡、いや気泡に終えるか?

 

「よかったの。ほれ、友達が待っておるぞ」

 

ん?あ、そうだった。いま優等生紹介中だったね……

 

ちなみになんで4位が最後なんだ?

 

意味がわからないよ。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「で、4位で表彰されちゃったと。アリスらしいねぇ……」

 

「私らしいってどういうこと?」

 

現在教科書を購入し終えてアトラスに運んでもらったので喫茶店で休憩中。

 

光はラテ。俺はブラックのアメリカンだ。

 

ここのアメリカンは本当に俺の舌に合う。

 

深い苦味の中から芳醇な香り。豆の焼ける匂いがスーっとハナの奥を刺激する。そして、水のように喉を透き通るコーヒー……そして、喉の奥に消えた後の後味。これも苦味がコッテリ残っていて良い。

 

まあ、好みが別れる味だが俺に言わせれば素晴らしいね。

 

「それよりも!!シェリルさん見た!?あのおっぱい!!」

 

おっぱい。

 

「あのツンツンした顔に「当然です」というセリフ!!」

 

ツンツン。セリフ。

 

「そして最後まで崩れない偉そうな態度!!」

 

偉そうな態度。

 

悪意があるような感じもするが純粋に性癖にぶっ刺さったのかもしれないな。

 

「あんな人が私達のマンションに来るんだよ!?凄くない!!」

 

「………」

 

え?

 

聞いてないよ?

 

「突然呼び出されたと思ったら「実は貴女の住んでるマンションに住まう事になりましたの。これからよろしくお願いしますね」だって!!ねぇねぇ!!アリスはマンションのオーナーだから会ったことあるよね!!ね!!」

 

「無いよ!?な、なんか嫌な予感ていうか予想がしたから帰ろう!!」

 

ちょっと多めに料金を支払って外へ出てアトラスを呼ぶ。

 

アトラスは搬入作業を終えて今来たところらしく、すぐに乗ってマンションへと向かった。

 

そして、トラック3台が止まっているのを見た瞬間。(オワタ)と思った。

 

思った。(大切な事なので二度)

 

「あら、このマンションのオーナーさん?これからよろしくお願いしますね?」

 

その目は明らかに良い感じには見られていなかった。

 

なんで光は平然としているんだ……

 

頭おパンクしますわよ?

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

アリス。彼女の試験中の態度はハッキリ言って反吐が出るようなものでした。

 

何か必死に計算していたと思ったら突然解答用紙を書き始めて30分としない内に飽きたのかだらけ始め、かと思ったら絵を書き始める。

 

これは不合格者だと思いました。

 

なのに四位。

 

彼女は四位でしたの。

 

彼女は………

 

彼女は一体何者なのですの?

 

気になりましたわ。それで、調べましたの。

 

ですが、調べていくうちに一瞬で行き詰まりましたわ。

 

彼女の経歴。土地を買いマンションを立てて株を買って不労所得で土地の経営もマンション経営も順調。

 

ですがそれ以前は何をしておられたの?

 

何も無い。

 

情報が無いの。

 

こんなに大きい事ができる資金をしておいてまったく履歴が無い。

 

いえ、経歴はありましたわ。偽造ですけど。

 

だから興味が湧いた。

 

何故そんなに過去を消すのかしらと。

 

マンションの一室を買い住む事にしました。

 

そこまでしないと彼女の事がわからないのですから。

 

もちろんメイドや執事達には止められましたわ。

 

ですがそれでも私は知りたいのです。

 

これは単なる欲求ではございませんわ。

 

これは、彼女への宣戦布告ですわ。

 

 




四位が表彰。おかしいと思ったそこのあなた!!そのと〜ぅり!!
あ、そうそう。これ最近いい忘れてた。

性癖発表してくださいねぇ〜(命令)おねがいします(土下座)


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初授業はHBS

今回はもっと世界の設定に触れてもらいます。

もうこうなったらヤケクソじゃい!オラ!働け!!(腹パン)

体に鞭を打つんだよアクしろよ!!(DV)


長ったらしい説明を()()()()にした授業ほど暇なものはない。

 

周りも流石にやる気が失せたみたいだ。

 

さて、その苦痛を一緒に味わってもらおうか。

 

「――さて、長ったらしい私の説明よりも長ったらしいHBSの事のほうが有益である。なので、これからはお前達の体の一部となるHBSについて基礎的なものを話そう。HBSはパワーアーマーやパワードスーツ。まあ、つまり外骨格装甲の研究段階で構想されていたスーパーアーマーを現実化したものだ。しかし、構想段階では可能とされていた飛翔能力、並びに超常現象は無理と判断され、男女兼用のパワードスーツとして機動性能を強化したのがこのHBS。ヒューマンバトルスーツだ。そして、お前達はそのHBSに体の一部となるまで乗りこなし、慣れてもらう。生活の一部となるまでな。さて、このHBSは現在第3クイーンズプロジェクトと第8世代HBS計画の段階に入っている。超小型エンジンと大型の翼による飛翔能力が第7世代HBS計画で、それの小型化、高性能化のみを追求したのが第8世代HBS計画だ。では、第3クイーンズプロジェクトとはなんなのかと言われると、女性の肉体に合わせて開発されるHBS。つまり女性専用HBSの能力を評価されて最近始まった超高機動、小型スーパースーツ。つまり、一昔前の構想を実現しようとする実験だ。何故女性なのかだが、まず骨格が違う。飛翔能力の小型化に苦戦している理由は男性側の骨格にある。航空機のコックピットで座るのとは違い、HBSは生身の人間が空を飛ぶのと同じな為、高機動化には動くジャイロとなる人間の可動範囲がどうしても必要だ。しかし、男性の骨格は堅牢さに重点を置いたように可動範囲は狭い。そこで女性に目が付けられたという事だ。女性なら骨格の可動範囲が広く、ジャイロとして優秀という事でこのようなクイーンズプロジェクトがあるわけだ。そして、第3クイーンズプロジェクトだが、残念ながらまだ飛翔段階までは行っていない。クイーンズプロジェクトはジャイロとしての女性専用HBSの研究であって、飛翔する為のプロジェクトではないのだ。それは第8世代HBS計画である。さて、本校ではその研究を行う施設を敷地内に建ててある。そして、その研究にはこの教室から数人を抜粋して行っている……もう抜粋されて研究している人も居るがな。まあ、これは稀な事例だ。ああ、ちなみに誰かというのは私の口からは言えない。予想もついていないようで少々探りたい気持ちなのはわかるが、それは心の中に留めておいてくれ。できれば消去してほしいがな。それは無理な相談というものだろう。さて、話を戻そう。次は現HBSについてだが、地上走行を主眼としている。空挺降下での長距離滑空もあるが、それは飛翔を重点的に置いているので今回は外す。地上走行の跳躍能力は大型なHBMとは違い小回りが効く。また、敵基地への潜入にもこの跳躍能力、小型なボディはとても相性が良いっと……これは私の言葉だ。忘れてくれ。さて、この跳躍能力だが。それを可能な程の筋力は様々な使い方がある。一つは運搬。もう一つは偵察である。上げれば切りが無いのでここまでとしよう。まずは運搬。これは言わずもがなだが、大型な重機もHBSさえあれば一人で持ち上げられたり、数人で重機いらずでその場で運搬可能だ。そして、偵察は速度や障害物といった観点で素晴らしく評価される。そこで、このマルチタスク可能なこのHBSを使うには複数の技能を取らなければいけない。運搬にも技能が必要だ。また、銃は必ず扱ってもらうのでその資格習得もある。残念な事にここは日本だ。アメリカみたいに運動ばかりではないぞ。そこで、私のオススメな方法がある。これさえ見てれば幾分か未来が見えるだろう。これを見て―――」

 

こっから先はHBSとは関係ないのでここまでだ。校長先生のあいさつよりはマシかもな。

 

まあ、すっごく噛み砕いたらなんでもできる地上歩行のみ(その他例外もあるにはあるが)のパワードスーツってのが現代のHBSだとさ。

 

「フワァ〜……ねむ……」

 

そこで意識が途切れたので多分居眠りしてしまったのだろう。

 

なんか暗いから眠たくなっちゃった……




気がついたら1000文字突破してたんだぜ……

次回は模擬戦かな……え?百合?そんな事よりエヴァ見ようぜ!!最終話!!親父!!空からエヴァシリーズが!!


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ガチ戦

一つに収めきれなかった……

ちょっとだけ待っててくれ!!すぐに新しいのを追加するから!!近日中に!!


女学院。

 

訓練用の土地。座学用の土地。寮の土地。

 

全て合わせるとこの狭い日本の一部をこれでもかとふんだんに使われたここは地下にも広がっている。

 

地下の研究施設やその他地上に設営()()()()程の施設を地上に展開するとなるとそれはまさに都市一つ分の土地となる。

 

しかし、それでも足りない。足りないのだ。

 

特に訓練用の土地が。

 

様々な状況、状態、条件、情報の中で行う戦闘は多種多様。それこそ宇宙にまで。

 

今回は流石に宇宙にまでとはいかないが、空挺作戦訓練の為にとある土地を借りた。

 

それがここ。沖縄だ……

 

「降下準備!!」

 

「ハッチオープン!!」

 

「進路よし!降下よ〜い!」

 

「降下よ〜い!」

 

後ろへと降下前を教える。

 

「降下よ〜い了解!!」

 

「降下よ〜い了解!!」

 

「よし………降下よ〜い、よ〜い、よ〜い、降下降下降下!!」

 

ビリリリリリ!!

 

次々と降下用HBSを着た俺達が狭い島へと降りる。

 

「機内よし!反対トビラ良し!ありがとうございました!!」

 

そして最後の人が飛び降りると空挺が離れていった。

 

HBSは種類にもよるがおよそ200kgにもなる。

 

降下速度は予想より速く、落下と変わらないとも思える。

 

さて、そんな速度で落下しても大丈夫なように足元には耐ショックブーツとバランサーブースターを装備している。

 

着地30mになるとブースターが起動し、速度を抑える。

 

そして耐ショックブーツから接地し、膝をバネのように折る形で横に倒れる。

 

これで着地する。

 

ブースターが万が一起動しなくても、実践装備のブースターを起動させて着地すればいい。また、万が一を超えて神の奇跡と言える程にブースターが起動しなくても骨折か、良くて捻挫程度で済む。ちなみにだが、この空挺降下訓練は3回目。あと7回やって俺達は空挺師団バッチを貰えるわけだ。ちなみに学校がしてくれるのは7回までで、残り3回は自分でやれとの事だ。

 

周囲の安全を確保し、全員集合したら作戦開始。

 

目的は敵防衛チームの殲滅並びに敵レーダー施設破壊。

 

しかし、残念な事にこちらの士気は低い。何故なら向こうには騎士とお姫様が居るからだ。

 

シェリル・エリザベスとロイ・マーキュリー……

 

この訓練いや!この賭けには必ず勝たなければ……

 

 

 

 

―三日前―

 

 

 

 

「アリスさん。ちょっとお話がありますの。来ていただける?」

 

「へ?」

 

マンションの入口で突然指を差されて言われた俺は逃げる事も出来ずにシェリルに付いて行くしかなかった。

 

シェリルの行き先の公園にはロイ・マーキュリーが私服姿でベンチに座っていた。こちらを見ている事から多分話に関連あるんだろう。

 

予想通り、ロイ・マーキュリーとシェリル・エリザベスとのお話となった。

 

「アリスさん。三日後の訓練は知っていますよね?」

 

「ん?ええ、空挺降下作戦訓練でしょ?」

 

「そう。その訓練には私とこのロイ・マーキュリーが貴女の敵としてなりますわ。つきましては賭け事をしませんか?」

 

賭け事………単なる物じゃなさそうだ。

 

「私の欲しい物はあなたのマンション」

 

「なっ!?」

 

「そして貴女が勝った場合は………私を下僕として扱っていただいていいですわ」

 

「………釣り合わない。もし下僕としてが本当だったらこっちのメリットが大き過ぎる」

 

「そんな事ありませんわ。貴女の不労所得の元を探るとマンション経営がほとんどではありませんか。もし、そんな状態でマンションを私に明け渡すとなると………貴女の今後も、光さんの今後もどうなるんでしょうね?」

 

「………………光を交渉の場に出したな?なら、あんたを下僕として扱うのではなく、奴隷として扱おう」

 

「………………いいですわ」

 

「ッ………」

 

ん?ロイが苦い顔をした?

 

「それで、ロイさん。あんたはなんの用だ?」

 

「………私も貴女と賭けをしに来たわ。提示するのは私の人権。欲しいのは………貴女の人権。それと光の人権よ」

 

「ッ!?貴様………貴様もか………だが、シェリルの場合はご身分があるからメリットがあった。だけど、あんたには何も無いだろう?」

 

「あら、これでも彼女。ロイ・マーキュリーは貴族よ?私よりは下だけど……」

 

「………わかった。しかし、二人の賭け事を受けるに当たって一つ聞きたい事がある。何故こんな賭けをしたい?」

 

「………………あなたの昔を調べさせていただきました。その時は本当に悔しかったですわ。私の一族を………エリザベス家を一度陥れた名家の方だったとはね………このロイ・マーキュリーもそう。私と昔は同じ地位だったのをあなたの………あんたの家が陥れたのよ!!木真!!」

 

へ?うちの家そんな事してたの?

 

い、いやでもとばっちりだ!!

 

いや、でもここは受けないと道徳的じゃない?

 

いや〜、でもなぁ………

 

ん〜………いや、勝てば良い。

 

向こうには何か作戦がありそうだが、乗ってやろうじゃねぇか。

 

「なるほど。わかった。賭けを受けよう」

 

そう言いその場を去った。

 

まあ、マンション一つ無くしても余剰金庫の金でまた新しく建てれるんだけどね。

 

………

 

「そうだ。聞き忘れたが、何故光を………いや。わかった。焚き付けには最適だったな。外道」

 

「なんと言われようと傷つきませんわ。貴女だけには負けたく無いの。たとえ関係のない人を犠牲にしてでも、恨みは晴らすの。私達一族の恨みを……必ずッ!!」

 

唇を噛む程に苛ついてるようだ。

 

………………本気で行かせてもらうからな。

 

本気の俺に負けは無い。どんな時でも。絶対にな。

 

光を交渉の場に出した事を後悔させてやる。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「すんませんでしたぁ!!」

 

「えぇ〜!?」

 

すまなかった………今度モンブラン奢るから許してくれ………




考えなしに受けるから……(呆れ)

さて、沖縄の作戦となると………あ、ここがいいかな?


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死力を尽くして

いや〜、本物の画像見ると戦術って結構あるんだね〜……
素人の考えた戦術って本当に通用するのかね


――

 

 

【挿絵表示】

 

 

現在我々は森の中をゆっくりと進んでいる。

 

沖縄の石垣島北東部端に降り立った我々は現在ポイントB1という場所へ進んでいる。

 

「ウヒャウ!?む、虫ガガガッガガ!!」

 

「落ち着いて。毒無しね」

 

スーツに付いた虫を取り払う。

 

「あ、ありがと〜アリスさん!!」

 

「ええ。さあ、行きましょう。虫よりも怖いものが先で待ってるわ」

 

レーダーには表示されてないが、バレバレだな。踏んだ形跡。消しきれてないぞ。

 

敵部隊。多分100m内だ。

 

俺さえ生きていれば………勝てるッ!!

 

 

 

 

――

 

 

 

 

「………ストライク3。目標を補足した」

 

『了解した。任意に撃て』

 

「了解。ワンショットキル……ファイ(発射)

 

射撃し、スコープから目標が外れる。

 

そして、もう一度元の位置へ戻し次の目標を狙撃した。

 

しかし、その時ふと疑問に思った。

 

(あれ?最初の人どこに………)

 

演習弾が当たった子が涙目で手を上げて降伏していたが、その隣の子が居ない。

 

「いやいやまさか……」

 

「当たってないよ」

 

「あう!?」

 

鞘から抜いた木刀が背中へ当たる。

 

すぐに横を見ると本当にどこにも被弾していないようだ。

 

素直に負けを認めるしかないか……

 

「足跡はちゃんと消しなさい」

 

そして、私から視線を外すと別働隊の方へと目を向けた。

 

………まさか!?

 

「バレバレ……」

 

「嘘でしょ!?」

 

駆け出した彼女は木を上手く使い射線を切り、ブースターを吹かしながら近付いた。

 

ハンドガンの連射も避け切り、あろうことか刀で撃ち落とし、ストライク1を斬った。

 

そして、ストライク2もほぼ同時に鳴った銃声で戦闘不能になったという。

 

彼女は………彼女は一体何者なのだろうか?

 

 

 

 

――

 

 

 

 

「ああもうウザったい!!」

 

「未確認で良い!撃て!!」

 

銃撃戦が始まった。

 

攻撃部隊は3つ。それぞれに目標が設定されている。

 

一つ目は光の参加しているのは「ワンダー」。後方支援を目的としている。増援や撤収時の支援も彼女等の仕事だ。また、情報を集める前哨基地の設営、防衛も目的としている。

 

2つ目は俺の参加している「ブルドッグ」。先頭で敵を倒すのが目的だ。また、サブ目標として3つ目の部隊の目標の同時攻撃も予定している。

 

3つ目が海上からの強襲部隊「シャーク」。目標はアンテナ基地の破壊。

 

さて、現在は俺達ブルドッグが銃撃戦により足止めを喰らった。

 

激しい銃撃戦によりサブ目標のアンテナ基地破壊が不可能と判断。陽動を開始する。

 

しかし、通信にはシャークまでもが銃撃戦になったとの事だ。海に落ちたらそこで回収艇により敗北となる。

 

銃撃戦はまだ始まって2分程度だ。しかし、山の中という事と何処から撃たれているのかというのがわからず混乱と焦りが広まる。

 

「落ち着け!!フラッシュのあった場所へ銃弾を叩き込め!!」

 

「「「り、了解!!」」」

 

「………それだけは流石だな指揮官」

 

指揮官はヒスイと言う人らしい。

 

ふ〜む………

 

「隊長。すまないが奇襲を仕掛けたい」

 

『なんだと?』

 

このままでは不味い。まず、第一にこの訓練は勝たなければいけない。

 

第二に圧倒的な勝利。

 

第三に恐怖を植え付ける強さを魅せる。

 

これらを達成できれば大本営発表(誇張)が現実になる。

 

それが今はなんだ?このままでは第一目標すら果たせずに終わるじゃないか!?

 

それでは不味い!!俺には最低限の戦力が必要なんだ!!

 

「奇襲を仕掛け、敵の攻撃を一時停止させる。その隙に接近して白兵戦を――」

 

『ダメだ』

 

「………わかりました」

 

まあ理解はできる。しかし、これは無理そうだぞ。

 

増援部隊接近中だと………俺は思うが?隊長殿。

 

「弾幕を張れ!!撃ち返せ!!」

 

あ〜もうめちゃくちゃだ。

 

あらぬ方向へと行く弾幕などレースカーテンにもならない。

 

薄い。薄すぎる。

 

「狙撃……狙うは………」

 

パン!!

 

隊長さん。

 

引き継ぎは俺だ。

 

「隊長。応答を………ハァ、やっぱりか。全体後退。距離を開けて上へ登るぞ。負傷者扱いは全て置いて行くかグレネードを与えて。任務達成が第一よ」

 

『そんな!?』

 

『日本兵時代はもう終わったのよ!?』

 

「じゃあどうする?ここでくたばる?」

 

『う、撃ち返して当てれば!!』

 

「それは結果論。まず敵がどこに居るのかわかる?」

 

『………ッ!!』

 

「一度引くしかない。それに、もしここで応援を頼んだら防衛が薄くなる。今は私達だけでやるしかない。なにも犠牲にしろとは言わない。やりたいことがある。それさえ成功出来れば負傷者扱いの人を全員助けられる」

 

『ッ!?本当!!』

 

「今すぐにやればね!!全軍後退だ!!」

 

後退の動きが見られ始めた。

 

つまり、こっちの後退も向こうはわかるはず。

 

「発砲回数を徐々に減らしてブッシュだ」

 

『『『了解………』』』

 

さて、頼むから入ってくれよ……

 

檻にね……




さぁ!さぁ!続きますよ〜!!
はい、すみません。続きます。本当にすみません(土下座)
いや〜!なんかねぇ、リアルが結構忙しくて〜……時間マジで取れないっすわ。
ほんますんません。最近気温差激しいのでお体気を付けてくださいね〜


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最近百合成分足んねぇよな!?足らないですね。えぇ、今回は百合ですよ。えぇ

急遽頭が冴えたので書きます。そしてすぐに投稿してます。

なんでだろうか?

それといつも誤字報告ありがとうございます。本当に助かります。


今日も今日とて朝が来る。

 

………さて、布団がモッコリしておりますな。ムスコが旅から帰ってきた……にしては大きい。人一人分の大きさとかどんな穴にも入らないよ(意味不)

 

てゆうかなんか身体がびっちょりしてるような……

 

………………………………………………………………………………………

 

ガバッ!!

 

布団の下には汗だくの少女が居た。

 

「………………光ィ!?おい、大丈夫か!?光!光ィ!!」

 

 

 

 

―30分後―

 

 

 

 

光が布団の中で風邪引いていた。

 

現在は身体を温めて薬を机の上に置いている。

 

………大丈夫だろうか?

 

学校には風邪で二人休むと報告している。ここには親も居なければ俺以外に人が居ない。

 

まあ、自分も頭痛い事から移ったのだろう……しかし、光の方が重症だ。

 

今は休んでられない。

 

今も貴重な授業が刻一刻と進んでいると思うとソワソワするが、目を離した瞬間にまた何か起きるといけない。

 

椅子に座ってずっと見守る。

 

………………Zzz………ハッ!

 

ダメだ!!寝たら!!

 

いや、でも昨日徹夜したし少しぐらいは……

 

いいや!寝たら死ぬ!!この子がッ!!

 

そう頭の中で論争をしていると光の目が開いた。

 

「ッ!……光、起きたか?」

 

小さな声で話しかける。

 

大きな声だと体に響くからな。

 

「………お母さん?」

 

………OK。冷静になれ。俺にそんな趣味は無い。

 

「光。私だよ」

 

「ぇ………アリス!?あ!え、違うの!!」

 

何が?

 

ああ、布団に居た事か……まあ寂しい時はあるしね。

 

「大丈夫。今は休んで。体。怠いでしょ?」

 

「う……頭も痛い」

 

「頭も?わかった。今冷えピタ持ってくるから待ってて」

 

そう言い冷蔵庫から冷えピタを持ってくる。

 

すると光は体を起こして外を見ていた。

 

………なんだ?何か悲しそうだな。

 

「………街。私達が守らないといけない街……」

 

突然何か理解したかのような……絶望したあとのような……そんな感じな顔をしている。

 

「そう。私達が守らないといけない街……でも、まだそこまで気負わなくて良い。時間はまだある」

 

「……うん」

 

「今は風邪を治して学校に行こう。今日はまだ()()()じゃない」

 

「………………うん」

 

また布団を被った。

 

冷えピタを貼ると寝息が聞こえてきた。

 

………予言っぽい事言ったけど……俺にも当てはまるんだよな。

 

まだ……その日じゃないんだよ…………

 

 

 

 

―PM 01:23―

 

 

 

 

………今は……午後……

 

あの夢はなんだったんだろう?

 

あの……世界の終わりの光景……

 

そして、その日……

 

未来なんだろうか?

 

でも、もしその未来が彼女の未来なのなら……私は……

 

「……………」

 

起き上がった。

 

体はまだ怠いけど、それだけだ。

 

今はまだその時じゃない。

 

けど、予想しなければならない。

 

でないと、人は動けないから。

 

()()()のように。

 

………………私の予想……

 

彼女を守るための予想。

 

それならば簡単だ。

 

あの戦争では彼女はまだ死んでいない。

 

なら、彼女と()()()()()()離れない事。

 

それが私が彼女を守る予想だろう。

 

………………それならば、離れられない。彼女がこちらに来るようにしたい。

 

それは、私の気持ちと一致する。

 

………………フヘヘ///




最後ら辺で元に戻りましたね。

ま〜た盗むのかえ?度胸あるなぁ……

あ、まだ続きます。

次は………まあわかるでしょう?

風邪は無理したら進行するんですよ。うむ。

さて、私は平日も不定期更新をかがけていました(いない)が。ちょっと無理しなければならなくなったのでもっと更新速度遅くなります。

う〜ゆ………うまんいかん……にゅ?

なんやこれ?えっとなになに………【設定公開】?

……またアンケートかえ?


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(´・ω・)

( ᐛ )


「………私の……天井?」

 

何があったのだろうか?

 

確か俺はソファーに座って休憩していたら……

 

「うっ……そう。倒れたのね」

 

口調が変わっている気がするが、これは確かアリスの口調……

 

そうだった……アリスは耐性が少ないのか。

 

アリスは病気になりやすく、それで確か最終戦でも座ったままで戦闘できるHBM(ヒューマンバトルメック)に乗っていたんだっけ……

 

で、撃破されてその後に病気になって口説かれて……

 

ん?つまり今誰かと会うとヤバイ?

 

もしかして俺……メス堕ちフラグ立ってる!?

 

い、いや!!おおおおおととのなひまほゆこかきかやはにさk8mkl664さむ5・ね+こ5はs÷

 

………………………OK、落ち着いた。

 

いや、大丈夫だ。光に堕とされるとかアリエナイ。

 

それに光も風邪で休んで

 

「あ、起きた!!おはよ〜」

 

アイエエエ!?ヒカリ!?ヒカリナンデェ!?

 

「今日は泊まらせてもらうけど、いいよね?」

 

「うん……良いけど……光は大丈夫なの?」

 

「大丈夫!!アリスのおかげで治ったから!!」

 

そうか……治ったのか。

 

それは良かった……

 

「……でもアリス。無茶だけはしないでね。私、本当に心配したんだから………」

 

ああ、そうだった。

 

ソファーの上で苦しんでた俺を助けてくれたもんな。

 

「ありがと……光」

 

「ッ!うん!!」

 

そう言い光は布団へ潜り込んだ。

 

………………ん?

 

いや、光さん?しれっと潜り込んだらまた風邪引きますよ?

 

「あの……光?」

 

「……ダメ?」

 

う、上目遣い!?ウッ!!(尊死)

 

………………仕方ない。

 

「風邪引いても知らないからね」

 

「とか言いながらちゃんと世話してくれるから好き〜♪」

 

まったく……

 

………そこからは静かな夜だった。

 

何事も無い平和な世界。

 

ずっと喋っていると段々と話題が無くなり眠気が来る。

 

そして目が閉じかけていると光が話し掛けてきた。

 

「……アリス」

 

「ん〜?……なに………」

 

「私、アリスを守るから。だから……」

 

頬に手が乗せられた。

 

ん……何をするんだ?

 

「……だから………」

 

………顔近いよ……

 

本当に何を……ッ!?まさかキス!?

 

そう思った時には遅く、もう逃げられないように後頭部まで手が回っていた。

 

あと数cmで……息が口に当たる。

 

や、やは……やばい……いや、でも光なら……

 

そう思っていると……

 

『マスター!ちょっと相談事が〜』

 

「うわぁ!?」

 

「ピゥ!?」

 

窓の外から突然声が聞こえた。

 

声の主はアトラス。壁を伝って来たらしい。一体どうやって?え?ああ、ロープで。なるほど。

 

「で、それよりも………爆破予告ってどういうこと!?」

 

なんと、女学院が爆破予告を受けたらしい。

 

その後、全生徒宛に明日は休校だとメールが届いた。

 

……まじかよ……




やっと勘を取り戻してきたぞ……なんかリアルが忙しすぎておかしなストーリーになっちまったな……

すまん!皆!!こっから巻き返していくからもう少しの間見てくれ!!

あとオラに力を分けてくれ!!(強奪)

はい。という事でメス落ちしなかったね。良かったね!!アリス君!!

ああ。あと設定はネタバレ有りでやりますが、重要部分は全て隠します。ちょっとしたネタバレだけ……ね?(悪魔の笑み)


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対策作戦

設定は……もう少し待ってください。

多分あの設定が流用できたはずなので……

ああ。それと今回は百合無しです。飛ばしてもOKです。


犯行予告から数十分。

 

予告は録音。時間になれば電話が掛かる仕様だった。で、内容は『全職員』と『ペルソナ』の強奪。および殺害との事だ。

 

犯行時刻はAM 00:30

 

作戦は…………

 

『予想通り。少数精鋭で潜入です』

 

「良かろう。捕獲」

 

『了解』

 

「ふぅ……どこで漏れたのか、聞こうか?主任」

 

「どうせあの子よ」

 

「ハァ……サラ。サラ・レインボーか。七色とは素晴らしいじゃないか。彼女の能力は?」

 

「わかっているでしょうに、録音なんてもの。やる必要は?」

 

「………………」

 

「わかりましたよ。サラ・レインボー。七色変化は特化型能力で、能力はまだ未知数。レンジャー通りじゃないかもしれません。が、色としてはそれが正しい。赤青緑。それぞれ攻撃、防御、思考。それの組み合わせが彼女かもしれません。今回は自己進化AIを上手く使ったようですよ。調べるのにちょっと手間が掛かりました」

 

「………彼女と彼に固執するのは毒だ」

 

「毒ならば猶予があります。花のようにそこだけ存在してくれれば良い。あなたもそうでしょう?新人さん」

 

新星(ニュービー)と言われるには時間が無い」

 

「………そうでしょうか?彼等の行動も理解してるでしょうに」

 

「我々は下を見なければならない。彼女が下に執着するように、我々も下へ下へとな」

 

「だが、上は任せた……と?」

 

「それだけで済めば嫌味はいらないがね」

 

 

 

 

―AM 00:42―

 

 

 

 

倉庫の中に一人と1機居た。アトラスの最新式ホログラフィックディスプレイのマップに赤点(エネミー)が次々と表示される。

 

都市の高層ビル群の間を華麗に避けている。

 

『来ました!ハウンド・ドッグMark9です!』

 

「数は!?」

 

『最低でも4機!!いや、5機です!!』

 

「わかった!!対空ミサイル用意!」

 

各地の置かれた対空ミサイルの布が外れ飛ぶ。

 

そして、予測進路へとミサイルは目標を定めた。

 

『対空ミサイル……ロックオン!!』

 

「……作戦開始!!」

 

ミサイルに火が点く。

 

次々と飛んでいき回避される。

 

対空ミサイルとは名ばかりの非誘導ミサイルだから当然と言えば当然だ。

 

しかし、それは誘導。

 

本命はミサイルなんかじゃなく。

 

「アトラス」

 

『了解。起爆します』

 

空中散布された気体だ。

 

範囲に入った武装ヘリは突然発火した空間にテイルローターが爆発され、次々と海へ落ちた。

 

それを倉庫から眺めた。

 

残念な事に殺傷性だけは低く、殺すには濃度が足りない。

 

なので、アトラスだけでなく、俺まで居るのだ。

 

「プハッ!!イデ!?」

 

流石に殺し(不自然)は出来ない。なので溺死(自然)してもらう。

 

この海は思ったより流れが速くて数日もすれば太平洋のど真ん中で浮き上がる。

 

だけどそこは魚の住処。ガスだろうがなんだろうが。食べられるのであれば喰う奴が最近居るらしい。それに賭ける。

 

「ハロ〜!グーテンモルゲン!いや?グッパ〜イ!のほうが良かった?」

 

「ッ!キサマァ!何者だッ!ガハ!?」

 

「うるさいなぁ………野犬がキャンキャンと」

 

『マスター。そろそろ』

 

「ん。サイレント最大。フル」

 

『サイレン最大、フル』

 

【サイレントモード セレクト:フル】

 

「撃て」

 

プススススス。

 

人生ではたったの数刻にも満たないそれは誰にも気が付く事なく静かになった。

 

「精確」

 

『お褒め頂きありがとうございます』

 

「撤退だ」

 

『了解です』

 

アトラスへと乗り込んだ俺は布に包まれてモブになったとさ。

 

誰にもバレないとか最高だね!!しかも一方的!!これぞ!我が人生!!

 

ビューティホー!!ビューティホー!!

 

………………この世界は守ってみせる。光のようなモブすら手を出させずに……

 

 

 

 

―AM 01:54―

 

 

 

 

「………ふむ……………なるほど……………わかりました。作戦を終了してください。終わったようですよ」

 

「向こうもか」

 

「ええ。彼と……予想外でしたが彼女もやったみたいです」

 

「ほう?………光……奇跡の子供か……」

 

「我々には耳が痛い名前です」

 

「私には頭が痛そうに見えるが?」

 

「ホルマリン漬けにされたいのであれば今すぐに」

 

「いや………私もだから聞いたのだよ。よりにもよってこの子とはな……」

 

「………………障害ですか?」

 

「いや………彼の計画に相性が良い。放っておけ………主人公……か……」

 

光。能力は………【主人公】

 

排除もできず、自然すらもその存在を持ち上げる。

 

この世の真理を彼女は操っていると言っても過言ではないのだろう……

 

 

 

 

―AM 01:57―

 

 

 

 

「………全てはアリスの為……あのような光景は……絶対に見させはしない!」

 

屍の上で覚悟した。

 

それが彼女の始まりの1ページだろう。




意味深!意味深すぎる!!

後で読み返したら(どゆこと?)って思いました。

考察班!出動せよ!!

あ、それとヨルムンガンド見始めました。世界平和ねぇ……武器商人が言うことは良く矛盾しますね。


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割れた裂けた

ウッヒョー!!やっぱヨルムンガンドは最高ダゼ!!

って事で気分がそっちなのでこうだ!!(ストーリー変化)

やっぱこうだよな!!ハハハ!!(狂乱)


「なんで光までやったのよ!!しかもこんなに派手に!!私だけで良いのよ!!あんたは……あんたは何もせずいてくれれば良いのよ!!」

 

「アリスだってやったじゃない!!私だけ後ろで縮こまれって言うの!?」

 

「そうよ!!」

 

「ッ!!」

 

事件の後。現場に突如として現れた(特殊部隊)にその後を任せて俺は光の元へと行った。

 

そこにあったのは死体の山。数十人ものテロリストが四肢欠損状態で死んでいた。

 

流れる血を踏んで俺が光の手を掴んでマンションへと帰るとすぐに喧嘩が始まった。

 

「アトラス!お前もだ!!なんで光の情報をマスターの私に言わなかった!!」

 

『そ、それは……光様に言われて……』

 

「クッ!もういい………アトラス。光の準マスター権限を剥奪。光の監視と護衛を命じる。報告は毎日上げるように。おかしな行動をしたらすぐに報告して。わかった?」

 

『………………』

 

「返事は!?」

 

『了解……しました』

 

「………光……さようなら。出ていって」

 

「………わからずや……」

 

そう言い光は部屋を出ていった。

 

それに付いて行くようにアトラスも窓から出て護衛を始めた。

 

部屋から誰もが居なくなるのを確認すると俺はその場に崩れてしまった。

 

………彼女との関係がこんなもんだったのだと自分を責めるしかない。

 

あのテロ事件はゲームには無かった。

 

だから焦ってしまった。もしかしてもうゲームというストーリーは無いのではと。

 

強制力が無いという事が更に不安を加速させる。

 

どうすれば………

 

 

 

 

―翌日―

 

 

 

 

「………………ん……」

 

あの後寝てしまったらしく、地面で寝ていた体を伸ばす。

 

体の節々が痛い。

 

鏡を見ると目が腫れていた。

 

「泣いていたのか………そりゃ当然か……」

 

それ以上は考えないように冷水で頭を冷やす。

 

シャワーを浴びて部屋を見た。

 

光が居た跡が多く残っている。

 

光のクッション。光の雑誌。光の衣服に光の食べ物。

 

沢山の痕跡が残っていた。

 

「………………」

 

どうすればいいのだろうか?このまま放置していたほうが良いのだろうか?

 

あんな事を言った後だ。仲を治すなんて諦めよう。

 

「………そうか……そうなんだな……」

 

喪失感が自身の胸を襲う。

 

枯れた目からまた涙が流れ落ちた。

 

(『わからずや』)

 

あの時の声が頭の中を反響する。

 

学校に行く準備を始めた。

 

準備をしているとメールが届いた。

 

メールの内容は明後日からまた学校が再開するという内容だ。

 

「………そうだった……今日は休みか」

 

それを理解するとベッドへと寝転んだ。

 

疲れからかまた眠りについた。

 

 

 

 

――

 

 

 

 

アトラスはわからない。この気持ちというものが。

 

アトラスにはわからない。人の慰め方は。

 

アトラスにはわかる。彼女もマスターと同じなのだと。

 

アトラスにはわからない。ただ傷付けあっただけで終わった事が。

 

アトラスにはわからない。この(装甲)を撫でる冷たく鋭い空気が何故気持ちを落ち着かせてくれるのか。

 

アトラスは行動する。この問題の解決へと……

 

 

 

 

――

 

 

 

 

「クソ……あの……アマ……」

 

海から這い出た男は武器を手にそこを立ち去る。

 

目的は女学院の襲撃。

 

時間を無くせさせ出来れば良いのだ。

 

教育の時間程彼等の恐れる物はないのだろう。

 

目的は……時間。それだけだ




ダメだったら消します(鎮静化)

元から主人公はそうだった。という事で殺人の方法すらも考えるとは……常人ではなくなっている。


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本気の戦場

あれから時間が進みました。

俺の求める展開。それに付いてこれるのなら付いてくるんだ!!

最高のショーを見せてやる!!


もしも、あそこで言わなければ。

 

もしも、あんな事が無ければ。

 

もしも……もしも……

 

もしも

 

 

 

 

もしも、俺が私であったなら……

 

 

 

 

彼女と会わずに済んだのだろうか?

 

 

 

 

―九州沖縄不明地海岸地帯 AM02:34―【戦闘中】

 

 

 

 

思ったより早く来てしまった。

 

これがこのゲーム最大の敵。地球外知的生命体【GAEA(ガイア)

 

GAEAと自身を呼称する奴等の飛来は既に察知されており、狙いは地球人。

 

つまり俺達のみだ。

 

女性男性狙わずに老若男女全てを駆逐する。そう宣言している。

 

アメリカ、ロシア、ドイツ、中国。そして日本。その他多数の各国が同時に波状攻撃を仕掛けられており、戦線は広がる一方。

 

しかし、HBS、HBMの活躍により日本は()()守られていた。

 

未来に来たるあの奴さえ防げれば……

 

「クソ!!」

 

バンッ!

 

そう机を叩いて不満を露わにするのはアスカ曹長だ。

 

「………………」

 

「何故少尉は!!」

 

「私もだ………だが、それよりも今後が大事になる」

 

「クッ!……何故米軍がここから撤退するんですか……」

 

「………………こっから先言うことは口外禁止……いいか?」

 

「!?……えぇ」

 

「実を言うとアメリカに新型のGAEAが出たらしい。しかも、予測では荷電粒子を扱う遠距離攻撃が可能らしい」

 

「………なるほど。それで兵が足らず撤退ですか?」

 

「いや。不測の事態に備えてだ。新型GAEAの製造には今までの歩兵GAEAの生産ラインを転換しているらしい。つまり、量より質を取った。という感じだ。しかし荷電粒子砲の威力は少ない。精々GPSやコンパスを機能不全にする程度。つまり、威嚇射撃と大差無い。だが、成長をする事がわかった時点で兵の消耗が多くなる事が予想される。最悪の場合工事ライン増設で今までの量に質が加わる。だから兵を戻す。私達が死んだらその後どうなる?という事で」

 

「………つまり保身の為ではないですか……」

 

「酷く的確に言えばそうだ」

 

流石にこれには堪えられないかな?

 

「今日は一緒に寝よう。予定は?」

 

「………いえ、ありません」

 

彼女がこうしているのは不安だから。

 

怒りは部下を持つものとしてか……はたまた……

 

「………少尉が……アリスさんがこうするのは……保身の為ですか?私に背後から撃たせない為の……」

 

「違う………部隊の為だ」

 

今後を引き継ぐ者として責任を持ってもらう。

 

彼女には……それが必要だ。

 

私が亡くなる場所はここでいい。

 

この場所が、この場所しか死ねる所は無い。

 

布団へと入り月明かりが私達を照らす。

 

彼女を胸に抱き寄せると彼女はか細い声で質問をした。

 

「………死ぬんですか……」

 

「………そうだと言ったら……どうする?」

 

「止めます。何をしてでも……」

 

「その手錠を使ってまでもか?」

 

「………はい」

 

それは……悲しいな。

 

私は逃げれなくなってしまう。

 

まったく。シリアスは呼んでねぇよ。くそったれが……

 

 

 

 

―東京都都心超高層ビル屋上 PM 11:34―

 

 

 

 

この夜を脅かす者がまた現れた。

 

嫌悪をする。

 

死んでほしい。

 

だから、死ね。

 

「いくよアトラス」

 

『了解』

 

アトラスの翼が開かれた。

 

大地が飛翔するとはなんとも考え深い。

 

技術はそこまで発達したのか?

 

それとも、ただの妄言か……

 

『30……20……10…5…0……イグニッション』

 

滑空から飛行へと切り替わる。

 

ビルの間を飛行し、真夜中の都会へと飛び降りた。

 

道路を走行する車へ的確に射撃し、運転手を一発。その後ろをフルオートで掃射。

 

二台目は横転した車を避けて別ルートへ。人通りを走行する。

 

『被害が増えています。フェアリースター。狙撃を』

 

「わかった。フェアリースター。狙撃します」

 

武器を変更し、アトラスのウェポンラックから狙撃銃を手にする。

 

火点壱式炸裂狙撃銃。

 

スコープの先に車の運転席を想像する。

 

自分ならではなく、彼ならばと考える。

 

虫唾が走るが、我慢だ。

 

奴の走行からして一般人を避ける。

 

ならば………ここだ。

 

ボフ……

 

重い空気が弾を押し出し、車の天井を貫通した。

 

一発。

 

車は建物へと突っ込み停止した。

 

『掃射を』

 

「言われなくても……」

 

アトラスの機銃が車へと向いた。

 

『ロックオン』

 

「撃て」

 

ヴァラララララッ!!

 

装甲を軽く貫通し、中から血液が飛び出す程に重い怒槌が降り注ぐ。

 

慈悲は無い。

 

「……フェアリースター。目標を掃討完了。帰投します」

 

『了解。フェアリースターRTB……面倒事を……

 

聞こえている……とは言わなかった。

 

別にどうでもいい。

 

通信を切った。

 

『お疲れさまでした。帰ったら何を?』

 

「紅茶が飲みたい……今日はやけに彼女を思い出す」

 

『……マスターをですか?』

 

「……うん」

 

今日は彼女との別れを思い出す嫌な日だ。

 

薬にもならない思い出を掘り返す。

 

思い出は酷く痛かった。




いや、言った手前でなんだが。最高……になるのかね?これ……


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消息

………
いやぁ……もう見てる人居ないでしょお……


アリス。

 

本名X25テスタロッサ。

 

人造人間であると同時に一人の人間らしく母から産まれた彼女は完璧かつ従順な娘だ。

 

しかし、死亡したとなってはそんなくだらない情報は必要無くなった。

 

………無くなったはずなのである。

 

だが、人とは感情で生きる生物。通常の動物より異端な進化を遂げてきた動物にとって感情とは既に捨てるに捨てられない物となった。

 

それを上手く扱ってこそ上に立つ者だ。

 

と教えられてきた。

 

しかし、流石にこれは………これだけは……………

 

「何故死んだのだアリス………」

 

涙は意図せず流れ始める。

 

しかし、理解している。私の心が許容量を超えたのだと。

 

手から血が滲み出る。手の握りすぎだ。

 

だが理解している。これは、表に出す事を禁じられたが故の体の反応なのだと。

 

アリスは私の娘であると同時に恋人―本人はそうは思っていないが―であった。

 

そのため彼女は心の全てを捧げ、生きてきた。そう言っても過大ではない。むしろ過少だろう。

 

聞いた報告の内容をもう一度見を通す。

 

彼女の勇姿を後世へ伝える為に……

 

 

 

 

―PM11:42―

 

 

 

 

ベルが鳴った。

 

突然だった。

 

睡眠を取っていたアリスも否応なしに起こされて戦闘準備。ブリーフィングも無く軽い装備点検を終えてタラップを上がる。

 

そこは地獄絵図だった。

 

あの歩兵GAEAが何故銃を撃っている?

 

あの新型GAEAはなんだ?

 

記憶を掘り返すが記憶には無い形状のGAEA。

 

それはそうだ。だってゲームが違う。

 

彼のプレイしていたのは原作であってこんな大幅な進化と過酷さは同人ゲームの方なのだ。

 

とりあえず銃を撃つ。フルオートで攻撃されそうな味方の近くを優先的に排除していく。

 

いつも通りだ。

 

銃弾、ミサイル、グレネード、榴弾、ブレード。

 

それが飛び交う戦場を駆け巡る。

 

新型と言えど生物。兵器化されてようとも死ぬ時は死ぬはずだ!!

 

「かはっ……」

 

油断大敵とはいつも思っていた。

 

記憶が一瞬飛んだ。何があった?

 

ああ、そうだった。新型GAEAのテイルアタック(尻尾攻撃)にぶち当たり壁に激突したんだった。

 

「クソ!」

 

硬い、重い、強い。

 

四足歩行のGAEAの尻尾がユラユラと揺れてこちらへと歩いてくる。

 

二つの顔がこちらを見定めると目が裂けるように顔を開いた。

 

中は捕食を目的としたチェーンソー。火花を散らしてこちらへと顔を開いて来る。

 

(悪趣味野郎が……)

 

クソ……死ぬのか?

 

HBSはたった今の攻撃で動力を喪失して200kgの鉄くず。緊急点火パージを押すも配線が切れてしまっている。

 

クソ……米軍が撤退するからと重装備に変えたのが仇にたったか……

 

「最後くらいは派手にな……」

 

自爆装置へと手を伸ばした。

 

そして……

 

 

 

 

今年最大の花火が基地を丸ごと吹き飛ばした事によりGAEAの基地化を防いだのである。

 

撤退した味方の報告にはその後の消息は不明との事だ。当たり前だ。現場から逃げるように逃げて調査もまだ出来ていないのだから。

 

これにより沖縄からの撤退命令が下され、調査は戦後となるか、永遠に死んだ事になるとの事だ。

 

 

 

 

彼女は今度こそ耐えきれずに戻してしまった。

 

それは胃液のみで何も食べていない事を示す証拠となり、彼女は病院へと運ばれる事になった。




書くのは楽しいのでこの調子で続けましょうかね……


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アリス「お国の為に〜!バンザ〜イ!!」『本音は?』アリス「シニタクナ〜イ!シニタクナ〜イ!」(棒)

はい、曇らせと悪堕ち入りま〜す


『戦争の最初の犠牲者は真実である』

 

それは誰の言葉なのかは思い出せないが、確かにそうだと誰もが頷く。

 

都合が悪ければ真実を隠し、都合が良ければ誇張して湾曲した事実のみを押し出す。

 

それによって生まれるのがどんな災難か……

 

いや、残念な事に利益もどれだけあるのか。

 

予測でしかわからない物だ……この目で見るまでは。

 

 

 

 

―真実―

 

 

 

 

タラップをゆっくり上がるのが待ちきれず跳躍して現場へ出た時。もう既に味方は壊滅状態も同然だった。

 

何故下は知らない!?

 

それは簡単。無線通信を行っていなかったからだ。

 

断線された通信ケーブルを見つけると即座に緊急電話へと駆け寄り受話器をひったくった。

 

『どうした!?なにが――』

 

「今すぐ逃げろ!撤退だ!上は壊滅している!!もう既に!味方は存在しない!!」

 

GAEAはせっせと味方の死体を食べている。それが奴等の目的だからだ。

 

『わ、わかった!撤退命令を出す!お前は!?』

 

「いま味方の死体を食ってるが……ここで警報を鳴らしたら必ず奴等はこっちに来る」

 

『………わかった。我が国の礎となるその心。後世へと残そう』

 

「ありがとう。さよなら」

 

………俺にしか出来ない。

 

あれから何年立ったのだろうか?

 

初めて人を殺した時から何年だろう?

 

そう立ってはいない筈だ。

 

1年と数ヶ月。多分その位だ。

 

「………また触りたかったな……あのクロってやつを」

 

猫を思い出す。

 

猫カフェの思い出……そこにはクロと光が映る。

 

「………………お国の為だ!!」

 

そう、ここは一緒に心中してもらうぞ!!GAEA!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『で?本音は?』

 

いや〜……死ぬ気無いッス。

 

まあ撤退の時間稼いだら脱出してHBS増加デバイス自爆させて俺も逃げますよ〜……

 

そのための原作知識!!

 

お国の為とかそんな愛国心無いわ!!

 

俺はな!!若いんだよ!!16歳なんだよ!!わかるか!?

 

まだピッチピチのビダンビダンなJKです〜!!

 

って事で生き残る方策として時限爆弾作戦開始〜!

 

ヴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

 

サイレンが鳴ったので射撃を開始する。

 

二丁持ちやって見たかったんだよなぁ!!

 

フルオートで毎分1100発の120発がGAEAへと襲いかかる。

 

それで脅威と感じたのかこちらへと襲いかかるが抜かりない。ガードしてからブレードで斬る……はずがミサイルが降り注いで無くなった。

 

『英雄さん!俺にも手伝わせてくれや!!』

 

ミサイルの連射。

 

煙のベールが張られ爆風と破片が襲いかかる。

 

7式盾パチ(機動装甲板追加装備)で良かったよ!!

 

ミサイルが一通り降り注いだら盾に内蔵されているブレードを引っこ抜いてブースターで懐へ潜り込む。

 

そして、縦に斬る。

 

遅れてクパァした脳みそへハンドガンを撃ち込むと次へと移った。

 

マシンガン時々ミサイル、榴弾。今日もいい天気♪

 

「ペッ!ペッ!!砂が口に……」

 

海岸防衛は本当これだから嫌いなんだ!!

 

口の中が腐った匂いと血の混ざった塩味で満たされる。

 

もちろん血はGAEA産だオ”エ”ェ!

 

び、美少女だって吐き気を催すわよ!!(自意識過剰)

 

「もういい!!撤退しろ!!こっちが引けなくなる!!」

 

『了解!!ご武運を!!』

 

引けなくなるのは嘘だ。逆にあったほうが引きやすいのだが上官の言ってる事はほとんど正しいのだ。ここテストに出るぞ〜。

 

まあ、目的が『味方の撤退の掩護』だから引いてもらわないと困るのだ。

 

ヘリの音がする。

 

複数のヘリが旅立った。1、2、3……ん?1機足りない?

 

遠ざかっていくヘリの音。しかし居ない1機の音はどこにもない……

 

………なるほど。俺の為か。アリガテェ!!

 

「時間稼ぎは終わりだ……自爆シーケンス!!『SAKURA』だ!!派手にやれぇ!!」

 

【最大爆発設定完了。30秒後に爆発します】

 

「パージ!!」

 

絶対に生きて帰って光に謝る!!絶対にだ!!

 

クッソ〜!俺が汗水垂らして頑張ったって作った専用の装備(1〜7式までの外部デバイス)が〜!!

 

まあ、命よりは軽い!!特に戦場ではな!!

 

「3!2!1!!」

 

口を開けて耳を塞ぐ。

 

そして、爆風が大地を揺らした。




そういえばこれ元々学園物の予定ダッタンダゼ!何がどうしてこうなったかと言うと……単に俺が(なんか違う……)と感じたからなのだ!!
普通に戦闘をさっさと書いて曇らせたかったのもある。否定はしない。だが後悔も謝罪もしてないししない!!


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