バイオハザードRTA アンブレラ崩壊チャート (アルさん)
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ラクーンシティ編
第1回


頑張ります。


 

 

アンブレラをぶっ壊す!RTAはっじまっるよーーーー

 さて今回獲得を目指すトロフィーは”傘が壊れた日”です。

このトロフィーはアンブレラが倒産すれば手に入るため希少価値こそないですが、様々なルートの開拓により日夜走者がしのぎを削っています。そんな中、今回私がやっていくのはラクーン事件便乗チャートです。

 そのため今回の開始時刻は洋館事件の20年前である1978年からにします。それではいく〜!!!

 さて出身地になりますがラクーンシティーが出来る周りの辺鄙なド田舎にします。こうすることにより主人公を後天的に孤児にする事ができます。

では初めていきましょう。

 

性別は男にします。見た目はランダムで、RTAなんだから当たり前だよな。

名前はホール・モートン、略してホモ。

様式美ですね。

 

さて、主人公が誕生しました。見た目は思ったより普通ですね。金髪の可愛らしいショタになりました。いやーたまに化け物みたいな見た目になることがありますからね、試走で緑髪アフロのタイラント(5歳)みたいなのが生まれた時は笑い死にかけて大幅ロスしてしまったのでよかったです。

 

さて、このまま普通に暮らしてもらいましょう。

 

 あ、ステ上げはしません。というのもBOWに関わるとその後の成長にボーナスポイントがついて、ステ上げの効率が良くなるからです。クリスを見たら分かるとおり、S.T.A.R.Sに所属していた時は少女漫画に出てくるキャラクター並みに細かったクリスが、BOWに関わるようになってからジョジョもビックリの筋肉ゴリラになってしまうほどです。

 

さて、遊ぶと寝るコマンドを交互に押して時間が過ぎるのを待ちましょう。パワプロと同じように遊ぶを選ぶと体力が減らずにコンディションが良くなる効果があります。

そのため画面いっぱいに金髪ショタっ子の満面の笑みが映し出されています、かわいいですねーー。まっ、この後地獄を見るんですが。

 

しばらくすると大人が騒ぎ始めます。原因は村人の行方不明です。

というのもこの頃にはすでにスペンサー卿は始祖ウィルスを発見しており、ラクーンシティー拡大のためここいらのど田舎村のいくつかに始祖ウィルスを蔓延させて、実験と立ち退きを兼ねた経済活動を行っており、この村もその標的にされちゃったわけですね。

さて、村人が疑心暗鬼になってきましたね。

ここで主人公だけで森に向かいましょう。すると高確率でBOWと遭遇する事ができます。

このBOWは始祖ウィルスで生まれており何の改良もされていないため、あまり素早くないです。なので5歳の足でも普通に逃げ切れます。さて、ここで注意ですが村の方には戻ってはいけません。

というのもすでに村はアンブレラの私設部隊、U.B.C.Sによって制圧されており、このまま戻ると保護という名の誘拐にあいアンブレラの奴隷ルート一直線なので村の反対側に行きましょう。ちなみにこのアンブレラ奴隷ルートではバイオ屈指の人気キャラであるハンクの弟子になれたりと激アツなストーリー目白押しですので是非やってみて下さい。

 

さて、命からがら逃げているホモくん(5歳)巡回中のパトカーを見つけることができました。このまま保護されましょう。

年齢を聞かれるので7歳と答えましょう。こうすることにより2年間の学校パートの短縮とBOWの接触によるステータスのボーナスを獲得する事ができます。

いやーだから主人公を後天的に孤児にする必要があったんですね(畜生発言)

しかも、それだけではありません。

ここでアンブレラマークを着けた職員に尋問されます。ここは記憶喪失のふりをして乗り切りましょう。下手に何か知っていると言ったらBADエンドなので気をつけて下さい。

これによってアンブレラに対して強い疑惑と憎しみを持つようになり行動にボーナスが付きます。

 

記憶喪失になったふりをしているため新しい名前が与えられました。

 

ウィリアム・コクラン

 

コクランはこれから入る孤児院の名前らしいです。

ホモくんがホモくんじゃなくなってしまいましたが、私はこれからもホモくんと呼んでいきたいと思います。

 

学校に通うことになりましたがさっさとスキップしていきます。チャッチャといきましょう。

やっぱり幼少期BOW遭遇ルートだとステータスが簡単に上がるので見てて楽しいですね。

 

さて、次回からは社会人編に突入することになると思います。

 

それじゃあさようなら。

 

 

 

 

 

 

 

 




頑張りました。


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第2回

今筆が乗っているのでなんとか今日中に5話ほど書いてしもうと思います・


それではアンブレラをぶっ壊す!RTAはっじまっるよーーー

という訳で今回はホモくんが学校を卒業する所から始まります。

中々いいステータスになっていますが、ホモくんの進路は残念ながら決められています。警察官です。RTAにおいて大事なことは洋館事件を回避することとアンブレラと絶妙な距離をとることです。アンブレラに入ると死亡フラグの管理がクッソめんどくさい事と毎日の日記業務に対する殺意で血管がブチ切れそうになるので気をつけてください。

 

という訳で地下にアンブレラ本部の秘密基地がありつつ署長とグラサン以外はアンブレラとの関係が薄めの警察が一番楽です。S.T.A.R.Sにさえならなければ殉職する可能性が低い(ラクーン事件以前限定)ので非常に安全です。

 

警察学校に入り、優秀な成績を修めましょう。そうすればラクーン市警に務める事が確実になります。

ここで原作主人公と知り合いになる事ができたりはしません。というのもラクーン警察に勤めてる主人公組の中でまともに警察学校に入っている人間はレオン君ぐらいしかいない上に、そのレオン君とも年齢の都合上知り合うことができないので無理です。

と思いきや、珍しいキャラと知り合いました。マービン先輩です。原作ではゾンビに噛まれプレイヤーのオモチャにされタイラントに殴られる様子が一時期ネットで人気になったマービン先輩です。

正直言って今知り合ってもあまりいいことはないですが、ゲーム終盤まで生きることが確定しているキャラクターなので積極的に話しかけて行きましょう。

 

さて、時間が経過しラクーン市警の配属が決まりました。前回の年齢詐称によりホモくんは18歳で巡査になります。

期待の新人としてラクーン市警に迎入れられました。

 

原作通り、伝統の先輩達の名前を覚えましょうゲームが行われます。レオン君も同じ歓迎を受けれるはずだった事を考えると感慨深いものがありますね。

 

さてと、原作同様にゲームの景品は銃の改造部品となります。今回は銃の改造パーツのマズルブレーキが入っていました。効果は命中精度の向上と反動の軽減です。これを警察署近くにあるケントのガンショップに持っていけばホモ君の持っているベレッタM9を改造してくれます。

このように武器を改造して、自分だけの最強武器を作れるのもこの作品の魅力になっています。話がずれました。

 

 

さて、ここからするべきことはアイアンズ署長を引きずり落とすことです。アイアンズ署長は一言で言うと死体大好き迷惑おじさんです。と言うのもラクーン事件の際、意味のわからない指示、警察署の改造、個人的な趣味による殺人 etc.により被害を倍増させたマジで人間のクズです。

あと、こいつがコソコソ証拠隠滅をしていたせいでアンブレラの倒産に関する裁判が長引いたのでこのチャートにおいては天敵と呼んでも過言ではありません。

 

しかし、こんなやつでも孤児院への寄付、街の治安を良くするなどの功績によりラクーンの英雄と呼ばれているので、迂闊に手を出すとこっちが逮捕されます。それに加えラクーン市警にはS.T.A.R.S.という化け物集団が存在しています。下手な殺人は某高校生探偵もびっくりの速さで逮捕されるのでご法度です。

ではどうすればいいか、アンブレラに媚を売りましょう。

このアイアンズ署長は性格に難があり、ラクーン事件前に殺人未遂をやらかし、賄賂で豪遊するなどアンブレラにとっては都合の悪い存在になります。ここで使い勝手のいいホモ君みたいなのがいるとアイアンズを始末していいよって言われた上に殺人を隠蔽してくれます。しかもアイアンズの後任が見つかるまでは署長代理として好き勝手させてくれます。

まぁ、後任が見つかった瞬間アイアンズ署長殺人事件の責任を押し付けられて死刑ENDになるんですけどね。

という訳で巡査になったばかりのホモ君ですが、早速夜間の巡警などを進んで行います。速度違反の車を片っ端から捕まえて行きましょう。できるだけ高級そうなのが狙い目です。

 

 

おっ、いました、飲酒運転です。

 

さて逮捕っと行きたい所ですがここで相手がなんか言ってきます。

えっお金くれるの?しゃーねーなー。もうすんなよー 100ドル入手した。

 

賄賂を受け取りました、というのもここラクーンシティはアンブレラの企業城下町として栄えており、住民の約8割以上がアンブレラ関連の仕事についており、そんな中このように賄賂を受け取っているとあいつ金あげれば大抵のことに目をつぶってくれるらしいと噂になります。

 

 

ルーキーにして汚職警官とは、ホモ君が資本主義の犬になって私も鼻が高いです。

 

 

さあてこんな事を数ヶ月続けていると

ーーーーーーねぇ、ちょっといい。

 

 

 

うわっ、ジルに話しかけられちゃいました。こいつと話すこと自体が死亡フラグですからね。マジで止めてほしいです。

 

・はい    <

・いいえ   

 

まあ十中八九汚職のことですね、ジルちゃんは父親が犯罪者ということもあり、こういった汚職行為に人一倍敏感ですので汚職警官という噂のホモ君が気になったのでしょう。ここは「はい」一択です。というのもここで断ったら賄賂を受け取るたびに何度も現れては話そうとしてくるので。

 

ーーーーーー噂は本当なの。

 

ここは「違う」と言うと変な噂をたてられている不憫な警官と勘違いされてしまう可能性があり、そうなってしまうとしょっちゅう話しかけられてうざいので「知らない」と言っておきましょう。

 

ーーーーーーそう

 

 

と言って去って行きます。あっさり引き下がったようにみえますが、ジルはこの時点でホモ君がクソ野郎だと気付いて好感度が下がっちゃいました。以降ジルに不都合な行動をしているとき見つかってしまうと対立してしまいますので気をつけましょう。

ホモ君は警察署内でどんどん孤立して行っていますね。同期のマービン先輩だけはいまだに話しかけてくれていますね。

 

 

まあ、警察署内の好感度がいくら減ろうとアンブレラからの好感度さえあればどうとでもなるので大丈夫です。

 

おや?机の上に手紙があります。

どうやら署長からのお誘みたいです。もちろん喜んで呼ばれます。

 

 

ーーーーーーーー来たか、入れ

 

失礼しまーす

 

 

署長室に入ると海外映画でよく目にする鹿の首の飾りがお出迎えしてくれ、アイアンズ署長は椅子にふんぞり返っています。

 

ーーーーーーー単刀直入に言おう、君に関していくつか報告がきている。

 

 

ホモ君の職務態度に文句が寄せられているそうです。なんでやろうなぁ?

 

ーーーーーーーだが、今回事を騒ぎ立てるのは私としても遠慮したい。そこでだ、いくつかの無料奉仕で今回のことは水に流してやってもいい。どうだ?

 

・はい    <

・いいえ

 

 

簡単に翻訳すれば「訴えられたくなかったら下僕になれ」です。

答えは「はい」です。

 

これでホモ君は名実ともに警察の犬になってしまいました。

 

さて今回はここまでにしておきます。次回は洋館事件までいけたらいいなって思ってます。

それではまた明日。

 

 

 




それではまた明日。


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第3回

 アンブレラをぶっ壊す。RTAはっじまっるよーーーーー

 

というけで今回はアイアンズ署長の下僕になった所からです。

アイアンズの部下になって初めての仕事は監視です。アンブレラに関してコソコソ嗅ぎ回っているジャーナリストを見張らせられます。このジャーナリストは原作に登場しているベン・ベルトリッチという男です。彼はアンブレラに不審感を覚え、数年前からアンブレラの事をストーカーしています。あと余談ですが彼には恋人がおり、その恋人を将来殺すことになるのがアイアンズ署長です。

 

彼を監視する上で注意しなければならない事があります。彼に接触しないことです。

実を言うと彼を監視しているのはホモ君だけではありません。ホモ君以外にも数人のアンブレラ職員が彼を見張っています。ホモ君が彼の見張りに就かされている理由は彼が何かやらかした時警官がいたらスムーズに逮捕できるからです。別にホモ君を信頼しての行動でも何でもないので勘違いしてしまわないように気をつけて下さい。

 

なのでここは寝る一択です。

 

タイム短縮になる上、体力も回復できます。

 

報告は特に無しで問題ないです。他アンブレラ職員も全員同じ報告の筈なので大丈夫です。

 

さて、こんな事を続けているとアンブレラからも関心が寄せられます。まぁプレイヤー視点から見れば監視をサボって車の中で寝ているだけの男ですが、アンブレラ側から見ると一人にも関わらずサボらずに監視する真面目さと、汚職という弱みを握って使いやすいところが評価されたみたいです。

 

という訳でここから少しずつアンブレラの弱みを握って行きましょう。

 

今は洋館事件1ヶ月前と言ったところです。

 

ここら辺からアンブレラのT-ウィルス実験が本格化してきており、ラクーンシティーにも山ほど被検体が作られ、実験されています。それにより証拠隠滅の人員が足りず、ホモ君みたいに怪しい人材でも駆り出されるようになります。

 

道路に穴が空いたということで、見張りに駆り出されました。

ひったくり事件が起きたとでも言って近くを立ち入り禁止にしてしまいましょう。

さて、激写タイムです。

 

この日のために買ったカメラを穴に突っ込んでボタンを押しましょう。押した瞬間に手を引っ込める事を忘れないようにしてください。そうしないと右手がさよならバイバイしてしまうので気をつけましょう。

 

手を引っこ抜いた後かなり大きめの振動が響き渡ります。あたりです。

 

この写真には十中八九かなりデカめのBOWが写っています。

これからはこのような仕事が頻繁に任されるようになります。きちんとその都度写真を撮ることを忘れないようにしましょう。

 

さて、ついに洋館事件当日になりました。この日はアンブレラ社の社運をかけた兵器の実践訓練があるのでアンブレラ社の監視の目も緩みます。ここでこっそりベン・ベルトリッチの家に向かいます。

 

早速ノックしましょう。一応ドアは開けてくれましたがチェーンはつけられたままです。

メチャクチャ警戒されていますね。

 

ここは扉の隙間から写真のフィルムを渡しましょう、こうすることで強制的に彼と共犯関係になり情報の共有が行えるようになるので、これからは二人でアンブレラの情報を集めていくことになります。

 

とはいえ現在はラクーン事件の2ヶ月前、あまり大したことはできません。が、彼の恋人は市長の娘であり、彼女を経由して街の計画書を入手することが可能となっています。

これは住民の許可を取らず地下に秘密のラボを作り、ウィルスが街の下水道を通して広まったという事を証明することが出来るアイテムとなっておりますので、絶対に入手しておきましょう。

 

洋館事件の翌日。S.T.A.R.S.のメンバーの半分以上が死亡したということで多くの警官が悲しんでいます。ホモ君はいつものように署長室に向かいます、と見せかけてS.T.A.R.Sメンバーの部屋に行きましょう。先の隊員死亡の悲報で誰もこの部屋に近づこうという警官はおらず、おまけにジルやクリスといったメンバーは署長に直訴しに行っているので誰にも見られずに部屋の中に入ることができます。

さて、早速ウェスカーのデスクを漁ります。ウェスカーのデスクと言えば何十回と調べることで10代の少女がユニフォームを着て座っている隠し撮り写真を隠し持っていることがわかる小ネタが有名ですが、洋館事件直後だとアンブレラとの通信記録が残っておりこの先役に立つのでこっそりデーターを抜き取っちゃいましょう。

 

無事に部屋から出られました、誰にも見られてないようです。

 

ここで誰かに見られると再走案件なのでよかったです。

ちょっと早いですが、今日はここまでにしておきます。

 

それじゃあまた明日。

 

 

 

 

 

 



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第4回

アンブレラをぶっ壊す!RTAはっじまっるよーーー

 

と言う訳で前回はウェスカーのデスクから情報を抜き取った所まででしたね。

さて、次第にアンブレラの介入が本格的になって、警察署の改築が頻繁に行われるようになりました。そしてそれに伴うようにジルの自宅軟禁、そしてアイアンズ署長の豪遊が始まります。うわ、めっちゃデカいルビーがついてる金の王冠とか買っちゃってますよこの人。

孤児院にかなりの額を寄付しつつ、こんな買い物できるはずがないので警察署の皆さんは疑問を持ち始めたようです。

 

そのことにアイアンズ署長も焦り始め、性格が荒っぽいものになり始めています。と言うより素が出始めた感じです。

 

以前より乱暴になった上にすぐに拳銃を抜いちゃうような困った性格になってしまいました。

アンブレラもこのことに危機感を覚え始めます。そしてラクーン事件の原因であるウィリアム・バーキン博士の離反に勘づいたアンブレラは、博士から大金を受け取っており博士の言うことに従うアイアンズ署長を鬱陶しく感じ始めます。

 

おや?連絡が入りました。アンブレラからです。

 

ーーーー件名  調子はどうだ?

君は知らないだろうが私たちは君が思っている以上に君を評価しているんだ、あの老いぼれアイアンズさえいなければ君を署長にしてやる所だ。まぁそんな夢みたいなことは誰かが何かしなきゃ起こりはしないだろうが。

 

見て分かる通り暗殺の誘いです。ですがここですぐに殺すのはいけません。

このゲームにはキャラクターの善悪を示す数値こそありませんが、キャラクターの行動によってある程度性格が決められていきます。そして現在のホモ君はかなり善性に傾いており、そんな状態でホモ君から見たらただの権力大好きおじさんであるアイアンズ署長を殺すのはかなり精神に負担がかかり、精神病を発症させてしまうリスクがあります。

ではどうするか、孤児院を調べましょう。実はこのアイアンズ署長は孤児院にいる子供たちをアンブレラに実験体として出荷しており、この事実を知ればホモ君も心置きなくアイアンズの殺害を行うことができます。

 

早速協力関係にあるベン君に探ってもらいましょう。

 

数日で電話がかけられてきました。優秀ですね。

 

えっ?ここ最近里親に送られたと思ってた子供の行方が掴めない上に里親とされた人物はこの世に存在していない?アイアンズ署長が孤児院に出入りする姿が目撃されている?孤児院の地下に謎の施設が存在する?ちなみに孤児院の実質的な責任者はアイアンズ署長?

 

頭の良いホモ君は自身の過去の経験も相まって子供たちがどうなったのか悟ります。

ホモ君はそれを聞いてかなり荒々しく受話器を置きました。これは相当怒っていますね。やはり自分がBOWに両親を殺された孤児だと言うことが関係しているようです。もうブチギレです。

 

熱が冷めないうちにアイアンズ署長を呼び出しましょう。呼び出す場所は穴が空いたことによって立ち入り禁止にされている路地裏なんかがいいです。わざと遅れて行くのが成功の秘訣です。到着っと、遅れたからなのかメチャクチャ詰め寄られて怒鳴られてしまいます。ここで懐からアイテムを取り出しましょう。そうすると相手が一歩下がってくれますのでアイアンズ署長と穴の距離がちょうどいい感じになります。

ここで渡すアイテムは何でもいいんですが今手持ちにあるアイテムが写真ぐらいしかないのでそれを渡します。

 

ーーーーーこれは何だ

 

何か言っているところ悪いですが、ここですかさず蹴りを入れてやりましょう。相手の両手がアイテムで塞がっていないと足を掴まれて無様を晒すことになるので注意してください。

はいドーン

 

ーーーーうわぁぁぁぁ!!!

 

ふー、スッキリした。いやーここは何度やっても気持ちがいいです。ここにいたらアイアンズ署長に命乞いされてホモ君の精神衛生上よろしくないのでさっさと立ち去りましょう。

 

さてジルは自宅に軟禁、アイアンズ死亡、ウェスカーの逃亡、これらが何を意味するか、警察署内に現存する唯一のアンブレラ内通者であるホモ君の一人勝ちです。

警察署に戻り暫く大人しくしておくとアイアンズの失踪にみなさんが気づき始めます。1日経つ頃には捜査本部が設置され署長代理が議会から任命されます。普通だと副署長なんかが署長代理を任されますが皆さんお察しの通りホモ君が署長代理に着くことになります。

 

これによりアンブレラの寵愛を一身に受け取ることが出来るようになりました。5歳から天涯孤独の身で過ごしてきてようやく天下をとることができたホモ君ですが、これは始まりに過ぎません。と言うのもラクーン事件発生まで残り一週間しかないからです。とりあえず警察署内に存在する意味のわからない仕掛けは消しておきます。こうすることでラクーン市警の皆さんの生存率が大幅に上がります。それとちょっとだけラクーン市警の皆さんの好感度も上がります。

ついでに現在のラクーン市警の皆さんからのホモ君への好感度は最低の一言に尽きます。汚職警官の若造が仮とはいえ署長になるんだから当たり前です。

賄賂を受け取りまくってお偉いさんに媚びを売りまくったから署長になれたんだと陰口を叩かれまくってますね。

実際はお偉いさんに媚び売るために人ひとり殺してるんだよなぁ。

 

何故かマービン先輩だけはホモ君の署長代理就任を祝ってくれた上に飲みに誘ってくれました。前から思ってたけどお前何なの?ホモ君に対して優しすぎるんだけど?ヒロインなの?

 

誘いは断り署長権限で閲覧できるアンブレラに関する書類を片っ端からコピーしてファイルにまとめた後、ベン君と情報共有して眠りにつきます。因みにベン君は街の下水道に化け物が住んでいることを知った瞬間恋人を連れて街を離れています。その為ベン君に渡した情報はラクーン事件後も失われることがないのでプレイングに自信のない方は多少のリスクを無視して入手した情報を全て彼に託すのも一つの手となっています。

 

はい、明日からラクーン事件に突入していきます。

 

それではまた明日。

 

 

 

 

 

 

 

 




次回あたりにキャラクター視点のホモ君の話を入れたいと思います。


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アイアンズ署長視点

 ウィリアム・コクラン。

 

誰でも聞き覚えのあるようなよくある名前をした奴の第一印象は表情が動かない、人形みたいな奴だった。警察官なんかになるやつは基本2種類しかいない。街の治安やら子供の未来を守りたいとか馬鹿みたいな絵空事に人生かけてる奴と俺みたいにただ威張りたいやつの2種類だ。だからだろうか奴を見た時、何となく興味を惹かれた。情熱をかけて仕事をするでもなくひたすら他人との関わりを避けている。最初はスパイを疑ったがそれにしてはこちらを探る様子も無く、気味の悪さを覚えた。

 そして、次第に奴の噂が私の耳に入ってくるようになる。

 

ウィリアムは賄賂を受け取っている。

 

その噂に全てがカチッとはまったような気がした。奴はただ何と無く警官をやっている。人と関わらなかったのはただ賄賂を受け取っているのが後ろめたかっただけだ。そうやって自分の考えに蓋をして、小骨が引っかかっているような違和感を飲み込んだ。

 

恐らくラクーン市警に所属している全員がこの考えに行き着いたのだろう。

 

その噂が流れ始めてからウィリアムに対する態度は二分した。まず一方は徹底的な嫌悪感を示す連中だ。彼らのほとんどが所謂熱血組だ。自分達が命をかけて仕事に取り組んでいるにも関わらず、ふざけた態度で挙句の果てには賄賂まで受けとっている。なるほど、彼らの態度は当然と言えた。

そしてもう片方は無視だ。とはいえ無視しようとしているわけではない。ただひたすらに興味を持てないだけなのだ。彼らにとってウィリアムという男はいずれ消えていなくなる同僚らしき何かになっていた。

 

そして私にとってのウィリアムとはただひたすらに都合の良い存在だった。

 

「君のことを訴えたくはないんだ、だがこのクレームの量だと君を庇うのは難しい」

 

そんなことをちょっと難しい顔をして言ってやれば

 

『何でもします、だから訴えるのだけは』

 

こんな情けないセリフを恥ずかしげも無く言い放ち、その濁った目に恐怖を浮かべた。

奴の怯えた声を聞けば奴を少しでも警戒してしまった自分が馬鹿みたいに感じた。

 

汚職のことをちらつかせれば何でも言うことを聞き、警察学校時代の成績はただの飾りというわけではなかったらしくそれなりの仕事をしてくれていた。それによって私は溜め込んだ貯金を吐き出す時間ができ、面倒な仕事をするストレスが減った。

おまけに警察署内で孤立しているというのも実に便利だ。奴がいなくなっても気付くやつは少ないので朝昼晩いつでも奴を使える。

 

実に良い駒だった。

 

だが、次第にやつはアンブレラに使われるようになった。別にガキみたいにおもちゃを取られて怒ったわけではない。いくらアンブレラに使われるようになったからといっても、私がウィリアムの弱みを握っている事実は変わらない。だが時々何か自分が大きな間違いを犯している気分になった。

漠然とした不安は収まることなく、ウィリアムとアンブレラが近づく度に大きくなった。

 

真綿で首を絞められるような感覚はいつも我慢している破壊衝動を刺激させ、暴力を助長させる。アンブレラ職員とも喧嘩を起こすようになり、ついには発砲までしてしまう始末だ。

 

そんな中ウィリアムに突然呼びだされた。

 

イラつきながら奴との待ち合わせ場所で10分ほど待っていると、奴の制服がこちらにゆっくりと近づいてきた。奴が自分の目の前に立つのと同時に怒鳴り声を出していた。

こんなに待たせてどうするつもりだ。

お前の上司はアンブレラのアホどもでなく自分だ。

 

そんな内容のことを叫びながら奴の胸ぐらを掴んだ。だが、奴はそんなことどうでも良いとばかりにポケットから1枚の写真を渡してきた。

 

無言で差し出された写真を引ったくるように取って言った

 

「何だこれは」

 

そう言いながらあいつの目を見た瞬間だった。

 

「今からお前のことを貪る化け物だよ」

 

体が硬直した。あいつの濁った水色の目は怒り以外の感情が抜け落ちたかのように尖らせ、こちらを射殺さんとしてた。

そして、自分は一度その目を見たことがあった。あれは今から15年ほど前、当時の自分の上司がパトロール中に発見した記憶喪失の子供がいた。

その記憶喪失の筈の子供がアンブレラ職員のことを爪を血が出るほど掌に沈み込ませ、今目の前にあるものと全く同じ目をして睨みつけていた様子を自分は目撃していたのだ。

 

そして、その子供が送られた施設の名前が

 

「コクラン」

 

そう呟いた瞬間体に衝撃を受け、後ろに仰け反ってしまう。

自身の体重を支えることができずに後ろ側に倒れ、全身を浮遊感が襲ったのち汚物の浮かぶ水の中に叩きつけられた。

自分の肺の中にある空気が吐き出され、酷くむせた。

 

汚水を吸って重くなった服を引き摺るように立ちながら周囲を伺う。

 

『今からお前のことを貪る化け物だよ』

 

ウィリアムの言葉が脳で反響する。

 

何を馬鹿なことをと思うが、一応写真を見てみる。

 

「なっ!?」

 

そこにはこの世のものとは思えないような化け物が写っていた。他の人間が見れば着ぐるみ、捏造だと思うような写真だった。だが、なまじアンブレラに関わっていたためこれが真実の可能性があることを理解してしまった。

 

「おっ、おい!ウィリアム話し合おう」

 

反応がないことでウィリアムは既に行ってしまったということを悟る。そして今まで凪いでた水面に小さな波が現れた。

 

何かがいる。そしてその何かは写真に写っている化け物だ。

そのことを理解した瞬間走り出した。

 

自身の体力の限り走る。しかし、進めば進むほど辺りが暗くなっていき、ついにはまともに歩くことすら困難になった。仕方なくその場に座り込む。辺りには物音一つなく、自身の心臓が早鐘の如く鳴り響く音だけが聞こえた。

 

(どうしてこんなことに)

 

そんなことを思っていた時、頭に何かぬめっとしたものがかかった。

 

彼の最後の言葉は奇しくも彼が出荷してきた子供達の多くが彼に捕まった時口にしたものだった。

 

 

「ごめんなs」

 




RTAの続きが早く見たいという人もいると思うので、そっちの方は今夜あげる予定です。それじゃあまた夜に。


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第5回

お気に入り数が100を突破しました。
読んでくれている読者の皆様本当にありがとうございます!!!


アンブレラをぶっ壊す!RTAはっじまっるよー

 

 

というわけで今回はいよいよラクーン事件に入っていきます。

これから9月24日から10月1日までの1週間、ホモ君は過労死寸前になりながらゾンビと戦わなければなりません。

では現在の時刻は23日、この日にGウィルスの開発者であるバーキン博士がアンブレラの特殊部隊U.S.Sに襲撃されその結果瀕死に、その後自身にGウィルスを投与して部隊を壊滅させる。そのゴタゴタの中でTウィルスが下水道に流れその結果史上最悪のバイオハザードが発生してしまうというのがことのあらましです。

 

さて、ここまでで視聴者の皆様の中には違和感を感じた人もいると思います。

 

え?ラクーン事件って1週間もあったの?

 

っと。

 

そうなんです。バイオハザードRe3なんかは1夜でゾンビの発生からミサイルによる爆発まで描かれているので私含めて勘違いしていた人は多いと思いますが、ラクーン事件って意外と長いんです。

ですから今回はゾンビと戦うのではなくウィルスの蔓延を防ぐことがメインとなっています。

 

などと言っていたら署長室に電話がかかってきました。

 

しもしもー

 

ーーーー人を寄越して頂戴、早く!!!

 

名前も名乗らずに電話口でヒステリックを発症させているこの電話主はアネット・バーキンといい、先述したバーキン博士の奥さんです。今までバーキン夫妻はアイアンズに大金を払うことでパシリにしていました。旦那がアンブレラ本部に襲われTウィルスとGウィルスが流出したことを知り、娘だけでもラクーンから逃がそうと電話してきたというわけです。

 

アイアンズなら足滑らして死にました(大嘘)。自分は一般警官です。

 

 

ーーーーーはぁ!?あの豚野郎、肝心な時に。じゃあアナタが来なさい

 

・何があったか話すのが先だ <

・わかった

・いけない

 

ここでは一番上を選びます。

すると地下で有害な物質が流出してしまったので娘を避難させたいということをメチャクチャオブラートに包んで伝えられます。ですがホモ君は化け物の存在を知っているためこの会話により化け物を作り出す物、つまりウィルスの存在をここで認識しその危険性を理解することができました。

 

急いで署長権限を使ってあらゆるイベントの禁止、外出の自粛、危険地域からの避難を呼びかけます。

理由はテロリストの犯行予告とかで良いです。どうせ二日後にはゾンビによる大規模暴動が発生し、それに伴う警察署襲撃まで起こり始めるので市民の好感度とか知った物ではありません。

 

こうやって戒厳令を敷けば雀の涙ほどですがゾンビの発生数が抑えられます。

 

さて、駐車場のマンホールから地下に向かいシェリーちゃんを迎えにいきましょう。ここでホモ君以外の警官を向かわせると何故か行方不明になるのでここはホモ君直々にいきましょう。

警察署内は突然の緊急事態宣言により地獄の忙しさに襲われていますが、好感度が下限突破しているせいで警察署の皆さん意地でも署長室に近づこうとしません。

このゲームの仕様なんですが、好感度が高い部下は勝手な行動をすることがなくすぐに相談するようになり、代わりに好感度が低いと上司である主人公に相談しようとせずに勝手に行動するようになります。

ドラクエで言うと前者は『命令させろ』、後者は『ガンガン行こうぜ』って感じです。

まぁこのゲームのAIは優秀なので私のように好感度を最低値にするのも一つの手だと思います。(事故らないとは言ってない)

 

さてエレベーターで地下施設に降りていきます。

 

エレベーターを降りるとシェリーちゃんとアネットが手を繋いで待っています。アネットは旦那があんな姿になったことに責任を感じ研究所内に残るそうです。

それではシェリーを預かり上に戻りましょう。シェリーちゃんはGウィルスの感染者と似た遺伝子情報を持つ生物を使って繁殖するという超絶キモい性質が原因で彼女の父親であるバーキン博士に追われることになります。

そのため彼女がバーキン博士と出会う前に街の外に脱出させるとバーキン博士視点でシェリーと最後に行動をともにしていた人間、つまりアネット・バーキンが付け狙われることになり、その結果Gウィルス変異体が地上に出てくることを防ぐことができます。いやーアネットさまさまですよ。はははははは

 

 

 

 

 

 

 

はへっ?

 

いや、ちょっっちょっと。なんでバーキン博士が現れてんの?

 

えええええーーーーーー!?

待って待って待って、試走ではこんなこと一度も無かったんですけど。

 

とっとりあえず、今のバーキン博士はG第1形態と言われる物です。行動は遅いので倒しやすい

 

あっ被弾した。

 

ちょっ、やばいやばいやばい弾切れ、ナイフ持ってきてないよ。 まさか再走?

 

 

 

 

この手榴弾で倒れなかったら死にます。

 

 

 

ふーやばかった。何とか1分かからずに処理できました。傷は浅いです。

あーーでもどうしよ。これでシェリーを避難させたらホモ君がバーキン博士に付け狙われることになるので、ただでさえガバガバになったチャートがもうどうしようもなくなってしまう事間違いなしです。

 

ちょっと待ってください一度中断してちょっと調べてみます。

 

 

あー、調べたところG第1形態を9月24日に倒した場合9月27日までバーキン博士が姿を現すことは基本ないみたいです。それまでに何とか別の人間にこのビンボー神を押し付ければ良いと言うわけですね。助かったーー、あー丁度いいので今日はここまでにしておこうと思います。

 

それではまた明日ー

 

 

 

 

 



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第6回

気づいたらお気に入り数が600を超えていて一人でめっちゃ喜んでました。


アンブレラをぶっ壊す、RTAはっじまっるよーーー

 

というわけで今回はシェリーを連れ帰ったところからですね、地上に戻ってとりあえず署長室にシェリーを置いてきましょう。

署長室には駐車場からエレベーターで直接行けるので誰かに見られる可能性は低いです。はい、無事に戻ってこれました。

ほらここにいろ勝手にどっか行くなよ、なんか言ってきますがほっときます。

さて、辺りも暗くなり始めて警察署に、家族が襲ってきた、親が子供を襲っているなどのイカれた事件の通報が次々とされ始めます。ここから自由に動けるのはおよそ48時間となっております。というのもそれ以上経つと交通機関が機能しなくなり、指示は出せても誰もそこに行くことが物理的に不可能になるからです。

ではまず現場に向かう警察官全員にショットガンの携帯を命じます。ラクーン市警は皆さん有能なのでショットガンさえ持たせておけばゾンビ一体程度なら無傷で帰還できます。

ホモ君は病院に向かいます。というのもラクーンの医療技術は近郊に自生するハーブのせいかは知りませんがメチャクチャ進んでいます。どれくらい進んでいるのかというと一般ゾンビや軍用兵器であるハンターとの戦闘の片手間に2、3日で未知のウィルスのワクチンを完成させることが出来るくらいには進んでいます。

なので早い段階で大量のサンプルと安全に作業することができる時間をくれてやればあっという間にワクチンの1つや2つ完成させてしまいます。なので今通報された容疑者の遺体を全部死体安置所でなく病院に持ってきてもらいました。まぁ家族がいきなりあんな風に変貌して、それと同じことが1日に20件以上起こっているので素直に死体の提供に応じてくれます。

その結果、原作ではアイアンズ署長の意味不明な指示により情報網が混乱状態に陥りましたが、今回はそんなこともなく病院側からの診断で死因は今まで見たこともないようなウィルスが原因ということが伝えられ、ラクーン市警に共有されました。しかも既に動物実験で人間以外の生物にもウィルスは作用するということも教えてくれます。はい有能。

しかも

 

ーーーーーワクチンの開発には少なくとも24時間はかかります。

 

未知のウィルスだからワクチンの製作は1日で終わるそうです。

ツッコミどころ満載のように思えてなりませんが、気にせずに進めていきましょう。

 

どうやらラクーン市警の皆さんも事態を把握して先ほどのホモ君の指示が正しかったことがわかったらしいです。好感度が上がって、下の上ぐらいになりました。

中々いいスタートダッシュを切れましたね。とりあえずこれで部下に反抗されてしまう危機から脱しました。

さて早速動物園の動物と警察犬の皆殺しを命じましょう。先ほどまでの好感度だとこの命令を出した瞬間留置所にぶち込まれていましたが、今はみんな現状を理解しているので特に何も言ってくることなく命令に従ってくれます。ついでに今回家族が発症してしまった被害者の皆さんには、一応あなたたちも容疑者になるのでとか言うメチャクチャ理論で留置所に入ってもらいます。抵抗してくる人には銃を突きつけてでも入ってもらいます。それでも抵抗する人には手錠をつけます。

 

流石にこの横暴には警察の皆さんも嫌悪感を示しますが、ことがことなので警察署全体の好感度は下がりません。個人は知らん。

 

さてここからの流れはちょっとずつ健康な人間を街の外に逃していきます。ですが既に現在の時刻は25日の午前7時、病院に行っている間にも感染者は増え続け、現在は100に到達するかしないかと言ったところです。感染者が100を超えるともう笑えてくるぐらい感染速度が増加します。なのでその前に住民の避難を開始しておきたかったのですが先ほどのガバのせいでそうも言っていられないようです

 

被害者の一人が留置所に移送中、ふらついて嘔吐しました。よく見れば吐瀉物に大量の血が混じっています。これは発症しちゃったみたいです。さっきまで元気だった人間の突然の変貌に驚いて誰も動けずにいます。

 

仕方ありません、ホモ君が殺しましょう。

 

序盤に人前でゾンビを殺す時のコツは誰かを噛む寸前に頭を撃つことです。そうすることでゾンビが吹っ飛びます。その後も立ちあがろうとするたびに頭を打ちます。こうするとホモ君が殺したのは化け物だということを周りに印象づける事ができ、好感度の減少を抑えられます。

 

無事殺すことに成功しました。

 

 

あら、被害者の一人が騒ぎ始めました。

 

ーーーー俺たちもあんな化け物になるのか

 

ワクチンがあるから大丈夫だよ、だからさっさと牢屋の中に入ってね

 

ーーーーーだったらさっさとワクチンでもなんでも打ってくれ

 

うるせーな、ただでさえ時間がないんだよ。という事で説得(物理)を行います。銃を地面に向かって一発撃って今死にたいのか的なことをいえば大人しく牢屋に入ってくれました。

 

署内が騒然としていますが指示を飛ばせば動き始めます。

とりあえず今は殺人事件の報告が入っていない地域から避難を開始させましょう。運転手が突然発症することで起こる交通事故がひたすらに怖いですが今はエリアごとに個人の車で避難してもらうのが1番効率がいいです。

まぁ、どんなに頑張っても2日後には市民は完璧にパニックに陥って道路は廃車で埋め尽くされるのでここで数台事故ってもほぼ誤差みたいなものですよ。

 

少し時間ができたのでシェリーちゃんの朝食と水を持って署長室に戻ります。このゲーム食事と睡眠を取らなければステータスに影響が出ます。なので定期的にホモ君にも睡眠を取らせないといけないんですけど計画が狂ってちょっと時間が取れるかわからないですね、まぁ大丈夫やろ。

 

というわけで今回はここまでにします。それじゃあまた明日。

 

 

 

 

 

 





たくさんの感想、誤字報告ありがとうございます。
色々と間違えてしまうこともありますが、皆様の助けや応援の言葉によって楽しく書くことができております。これからも感想、誤字報告の方よろしくお願いします。


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第7回

日間ランキングにこの作品があってめっちゃびっくりしました。



アンブレラをぶっ壊す、RTAはっじまっるよー

 

というわけで今回はラクーン事件2日目、25日の昼からですね、現在の状況はヤバイの一言です。昨日までは機能していた電話も電話回線の遮断により外部との連絡が全く取れなくなりました。

 

それに伴い市民の混乱は悪化、通報によってある程度予測できていた感染範囲ももはや数が多すぎてわからなくなりもうお手上げって感じです。交通網はぎり生きているので避難活動はまだできてはいますが事故が多いのでそれもそろそろできなくなります。

これでも既に500名以上がラクーンシティからの脱出に成功していますし、感染者の数も原作の10分の1以下に抑えているのでかなり頑張ってはいるのですが、まぁ地獄な事には変わりありません。

 

とにかく今は病院の守りを固めるために警官を送って、ワクチンの開発を待ちながら避難民の救助を続けましょう。

目下の目標は明日の警察署襲撃イベントを乗り越えることです。この時に襲ってくるゾンビの数は大量としか言いようがありません。ほぼ無限です。

そのため色々と用意しなければ多数の犠牲者を出すことになってしまい、ホモ君が死ぬことも考えられます。面倒くさがらずやりましょう。

 

まずはケンド鉄砲店の店主であるロバート・ケンドを回収しましょう。彼の妻と娘を保護する代わりに彼の店の銃を徴収する事ができ、彼自身も戦闘に参加してくれます。

原作では店は暴徒に襲われてしまいすっからかんだった店の中もバイオハザードが起きたばかりの現在なら豊富に銃があります。これで警察署に避難してきた市民も武装させて戦わせることができます。

そして窓の補強を指示しておきます。

これで警官隊が全滅しかけるというような事態は起こらないはずです。

 

さてと、これでホモ君も一休みする時間ができました。ホモ君にはここで2時間ほど仮眠を取ってもらいます。本来なら1時間のはずだったんですがG第1形態との戦闘のダメージもあったので多めの2時間にしておきます。そうしないとマジでRTA終盤で過労死する可能性が出てきますので。

 

2時間が経ちました、さてどうなってるかな。早速作戦会議室に行きましょう。

 

ーーーーー起きたのね

 

はっ?なんでジルがここにいんの。えー?

あー、ブラッド君が呼んだのね。原作ではアイアンズ所長が壊す予定だったスターズ専用の通信室をホモ君が寝ている間に使うことでジルを呼び出したわけですね。まぁ許容範囲内です。

 

それよりも空気おっも。

 

原因はまぁ所謂リーダーにふさわしいのはどっちだ的な学園ものの漫画とかでよくあるアレです。

 

ホモ君は現状かなりアレな人というのが署内の人間の認識で、できることならS.T.A.R.Sのメンバーで美人でコミュ力抜群のジルをリーダーに据えて仕事する方がいいというのが本音なのですが、今まで仕事の分野が違いすぎてジルの指揮能力が未知数なのに加え、ホモ君のおかげで現状被害は最小限に抑えられているというのは確固とした事実なのでどちらを支持するのかを決めかねているようです。

ジル的にはかなりホモ君のことを見直してくれたらしく、このままホモ君に署長代理として頑張ってもらおうと思ってはいるのですがゾンビになったばかりの人間を容赦なく撃ったこととかを聞いたことや前に賄賂を受け取ったという噂からアンブレラのスパイなんじゃないかという思いが残っており手放しで応援するとまではいかないといった感じです。

 

詳しいねって?まぁ試走で同じようなことは何回か起こったんで。というかこの前のバーキン博士が異常すぎるんだよなぁ。

 

ああジルに関して注意することは2つです。1つは自分がアンブレラと関わりがあることを知られないこと。2つ目はぜっっっっっっっっったいに27日以降警察署に近づけてはならないということです。

というのもこのペースだと27日頃にアンブレラがこの混乱に乗じて自社の生物兵器のテストをここラクーンシティで行い始めます。それと同時にジルを狙うように命令を受けたネメシスという生物兵器も送られるのですがこいつは他のBOWにミミズのような寄生体を取り付けるという特技を持っています。

警察署付近には今こそ特にゾンビはいませんがこれからリッカーやタイラントといったBOWがひしめき合う地獄になります。

そんなところをジルが歩いたらジルを追ってきたネメシスがそこらへんのBOWに片っ端から寄生体を植え付けまくってもうそれはすごいことになります。

具体的にいうとネメシスが寄生体つけたタイラント2体を引き連れて現れたりします。

しかも今回はG生物まで警察署内にあらわれる可能性が出てきたためこの2体が出会ったらどうなるのか、想像もしたくないのでそこは気を付ましょう。

 

ーーーー何をすればいい?

 

空気が軽くなりました。ジルがホモ君を嫌っているというのは有名な話らしいので、ジルが大人しくホモ君の指示を聞いてくれることがわかって組織が二分する事がなくなったことから皆さん安心したらしいです。

 

まぁ残念そうな顔をしている人も多いんですけどね。

 

さて、ジルにはゾンビの倒し方について指導してもらいましょう。ジルが洋館事件においてゾンビと接触したと主張したのは警察署内では有名な話なので、弱点がどことかどんな種類のBOWがいるとかの説明をしてもらいましょう。

さてジルが色々言っている間に、ホモ君は病院の方に向かいます。この時署長室の鍵を閉めていくことを忘れないようにしておいて下さい。

さて、道路の方にはラクーンシティーから離れようとしている車で溢れかえっていますが事故が多発してまともに進めない状況が続いており、車で病院に行くことはまず無理なので徒歩でいく事になります。

 

ゾンビはまだ裏路地にはそこまでいないので裏路地を進んでいきます。

ちょっとゾンビが目立ち始めましたね。道中5体ほどゾンビと遭遇しました。

 

 

さあて、なんこワクチンができてるかなー

 

ーーーーー10個作れた、5個は病院に置いておきたい。

 

おけおけ。

 

さて、これで警察署襲撃イベントに突入できますね。

 

今回はここまでにしておきます。さよならー

 

 

 




ちょっと試験が近いので投稿が不定期になります。
ごめんなさい。


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第8回

ちょっと暇ができたので出します。
感想ありがとうございます、時間がなくて返信できていませんでしたがちゃんと全部読んでます。本当に励みになっています!!!


アンブレラをぶっ壊す!!RTAはっじまっるよー

 

というわけで今回は病院からワクチンを持って帰ったところからですね。

 

ワクチンを取ってくるのに時間をかなり使ってしまい現在は26日の朝となっております。警察署に入っていきましょう。警察署は相変わらず慌ただしい感じです。さて帰ってくると同時に無線が入ってきました。U.B.C.Sからです。彼らはアンブレラに所属する特殊部隊でその構成員のほとんどが犯罪者やゲリラ兵、亡命兵などで構成されておりB.O.Wの能力検査のための捨て駒としてわざわざラクーンシティーに来てくれました。が、その事は一部の人間しか知らないので馬鹿正直に市民を助けようとしてラクーン市警に協力を求めてきたようです。

原作ではヘリから降りた瞬間ほぼ壊滅してしまった彼らですが今回は有効活用してあげましょう。

彼らは27日の深夜に救助を開始するそうです。

さてと、現状の戦力を確認しましょう。まず一般警官45人そしてS.T.A.R.Sの後釜として組織された武装警官50名、武装した一般人48名、これに追加でU.B.C.Sが200名ですね。U.B.C.Sに関して言えばホモ君の指揮権に入っていない上に、監視員と呼ばれるB.O.Wとの戦闘データをとるための所謂スパイが紛れ込んでいるため純粋な戦力とは言えませんが、囮ぐらいにはなります。

 

対して今現在のゾンビの数が約1万

 

マルス理論を使うと一人で30体倒せばいける計算になります。

まぁこれからアンブレラの生物兵器が投入される上に現在進行形でゾンビの数も増えているので倒しきるのはほぼ不可能なんですけどね。

 

さてと、いよいよ警察署襲撃事件が起こります。ですがここで原作よりもゾンビの数がある程度少ないとイベントが起こります。

現在、ラクーン警察署には結構余裕があるためここにゾンビを集めようという計画が提案されました。

 

というのも現在はゾンビが道路の真ん中を歩き始めたことにより車が使えなくなり、そのせいでラクーンシティーから出られない人が数多くいます。そのためここでゾンビと戦闘を行い数を集中させ、その間に民間人に脱出してもらい、ある程度民間人が脱出した後に押収品にあったプラスチック爆弾と後から来るU.B.C.Sを囮に警察官はパトカー、一般人は輸送車に入れて脱出させるという計画です。

 

生存者がたくさんいるのは走者的にも嬉しいのでこのイベントはやっておきます。

 

さてと、戦闘の前にホモ君にも1休みさせてあげましょう。水と食料を持って署長室に向かいます。シェリーが何か話があるそうです。

 

ーーー誰かが部屋に入ろうとしてきた

 

あらー、ジルが部屋を探ろうとしてきたらしいです。ジルはピッキングができるのでこんなふうに部屋に入ろうとしてくることがあります。今回はシェリーちゃんが内側から鍵を閉めてくれたおかげで部屋に入られずに済んだみたいです。

 

アンブレラとのメールのやりとりが見られるとやばいですからね、最悪再走なのでよかったです。かなりホモ君のことを疑ってくれちゃってますなこれは。

 

さて、ではご飯と睡眠を取って作戦を開始していきましょう。

まずは放送を流します。今からラクーン警察署付近にゾンビを引き寄せるから早く逃げてねー

 

という感じの内容をラジオ、無線、緊急放送を使って住民に呼びかけましょう。

 

 

作戦開始です。

 

まずはバリケードを組み立てましょう。バリケードの材料はパトカーは使わずに設置型のものを人力で置いていきます。それをラクーン警察から一番近い交差点にバリケードを作って、そこから20メートル間隔で四つほど作っていきます。そして各バリケードごとに一般警官10人、特殊警官10人、そして最前列にはホモ君とジルちゃんを置きましょう。

このようなことをしているとゾンビが集まってきます。そこを銃で撃っていきましょう。

銃を撃つとその音でゾンビがやってくる。それの無限ループですが、それで終わりというわけではありません。1万人も感染者がいる上にこんなに銃弾をバンバン撃っていると出ちゃうんですよねー、リッカーが。

 

あちゃー、リッカーが突っ込んできたせいでバリケードが壊れました。ついでに警官も二名ほど殉職しました。リッカーの方はすぐにジルが殺してくれました、さすがですね。にしても想定よりペースが速いです。これはちょっとやばいかもしれません。

 

こうなったらすぐに後退させましょう。全速力で次のバリケードまで走らせます。U.B.C.Sの突入までゲーム内で残り5時間弱、死ぬ気で頑張りましょう。

 

2つ目のバリケードについたらすぐに撃ち始めます。やっぱこれは楽しいですね。最高にバイオしてるって感じます。さて、暫くは持ち堪えることができますが、やっぱり1万人は数が多すぎますね。1時間ほどで壊れちゃいました。ついでに10名ほど殉職です。

 

3つ目のバリケードは残念ながら30分ほどで壊れました。ちなみに15名死亡。

 

4つ目のバリケードはもはや意味を成しません。ゾンビたちの足止め用みたいなものです。というのもここまでくるとゾンビが降ってきます。何言ってんの?と思われるかもしれませんがそのまんまの意味です。

近くのビルから生存者目掛けてゾンビが飛び降りてくるんですよねー。いまちょうど目の前の警官がゾンビに落下されて死亡しました。グロいですね。

 

警察署に辿り着いた時には合計で40名ほどの殉職者が出てしまいましたが、その間脱出に成功したのは約1000名、稼いだ時間は3時間程でした。まぁ原作よりは意義のある死に方だったんじゃないでしょうか。

警察署の人材が95名なので約半分死んだ事になります。いやーきついっすね、ジルちゃんは今死ぬほど不機嫌なので近寄らないようにしましょう。

 

あと2時間ほど警察署で籠城となっております。裏口に10名、表に30名、2階に民間人を配置しましょう。

残り数名には車の準備をさせます。

 

さて、きりがいいのでここら辺にしておきます。それじゃあまた今度

 

 

 

 

 




また一週間以内にもう一度上げれると思います。 


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第9回


感想ありがとうございます !!


 アンブレラをぶっ壊す!!RTAはっじまっるよーーー

 

さてこれから警察署で籠城が始まります。実を言うと警察署の防衛は短い間であれば非常に簡単です。なぜかと言うと、入り口が狭いため武器と人員さえあれば暫くはゾンビの侵入を防ぐ事が可能だからです。

ですが2時間ほどすると警察署の塀を仲間のゾンビを足場にして乗り越えてやってくるガッツのあるやつが出てきます。それまで警察の皆さんには頑張っていただきましょう。

1時間ほどしたらホモ君は別件があるので防衛からは抜け出させてもらいます。

 

おや?怪我人が出ていたようです。表玄関に配置していた警官30名の内2名が負傷しました。ワクチンが5個もあるので全員に投与してあげます。ワクチンに関しては脱出時に最低1つ残っていればいいのでここで出し惜しみせずにバンバン使ってもらいましょう。

 

さてとU.B.C.Sの投下作戦まで残る1時間というわけですが、ホモ君にはすることがあります。それは爆弾の設置です。裏口から出て、爆弾を抱えながら出来るだけ遠くにいきましょう。ゾンビが山ほどいるのでひたすら走りまくることが重要です。

爆弾がポーチを圧迫しているので持っていけるのは閃光手榴弾とナイフだけです。銃を持っていけばリカバリーは効きますが、タイムを縮めるためにはこの装備が一番です。ですが代わりにプレイヤーのスキルが試されます。

 

自信がない時は別の警官に行かせることもできるのでそれでもいいのですが、傍目から見るとゾンビの集団に突っ込んで自爆テロかましてこいというパワハラの域を超えたトンデモ命令にしか聞こえないので、よっぽど好感度が高くないと脱出目前で抗争が勃発してしまいます。

 

さて、よーいスタート。

 

走ります。表に配置している人間の数が多いため裏口にいるゾンビの数は少ないです。

先程までのゾンビとの交戦でこの場のゾンビの母数自体は減っているので直ぐに走り始めればまぁ、何とかなります。

 

序盤は警察署の味方が援護射撃をしてくれますので思った以上にスイスイ進むことができます。おっと、リッカーです。彼らは足が速い上に体力も高いので今回の天敵、かと思いますよね?実は今回この場に限って言えば彼らはオトモアイルーみたいなものです。

と言うのもリッカーは目が見えず行動を聴覚に頼っているので、銃でも撃たない限り近くで叫びながら襲ってくるゾンビの方を優先して始末してくれます。

 

リッカーが殺しそびれたゾンビは味方が遠距離射撃で殺してくれます。なので銃は使わずにただゾンビを避けて走っていれば何とかなります。

 

いやー、楽でいいですね。

下手したら歩いて行けます。

 

ですが問題は終盤です。味方からの援護がなくなってしまいます。ゾンビは基本警察署の方に向かっていきますので当然バッタリ会ってしまうゾンビの数も減りますがここから出会うゾンビは片っ端から処分する必要があります。

 

しかし銃を撃つとゾンビが集まってくる上、今回のホモ君は銃すら持っていません。ではゾンビにあった時どうするのか、ナイフを使います。ホモ君は一応警察ですので簡単な格闘術ぐらいなら出来、身体能力も高いのでナイフがあればゾンビの一匹や二匹何とでもなります。

 

さてここら辺にあるはずなんですが、ありましたガソリンスタンドです。早速爆弾を仕掛けます。プラスチック爆弾を使うとき、本来ならケーブルを繋いで、引っ張って、安全な所で爆破させるので手間がかかります。が、原作では壁を破壊するために使用した小型の時限爆弾を使えばその問題も解決です。爆弾のタイマーを10分にセットしたらプラスチック爆弾にくっ付けて全力で走りましょう。

 

爆破した瞬間、爆音、爆風、光に誘われてゾンビがこっちに群がってきます。

 

こちらに向かってくる数千体のゾンビを何とかしながら警察署に戻りましょう。タイムを気にしない通常プレイの場合ならゾンビの大群が通り過ぎるまでロッカーの中なんかに隠れるのがオススメなんですが、今回はRTAなので立ち止まりません。

道の途中で10分が経過しました。

 

さて、ここから1分ほど絶対に動いてはいけません。今は大量のリッカーがガソリンスタンド跡地に向かっていっているところです。ここで物音を立てるとイベントムービーからのリッカーの集団戦に突入します。なので何があろうとも動くのはNGです。ここにくる途中で一般ゾンビは片付けているので固まっている間に襲われる可能性は限りなく低いので安心して下さい。

 

 

 

はっ?何でいるん?

 

あー、ゾンビがゆっくりこっちに近づいてきますね。どうやら一匹だけなのでよかったです。

 

こうなった場合の対応策は一応あります。リッカーのイベントに突入する条件は一歩でも動くことです。だから装備の変更はできるんですよね。えーここでイベントリを開いて自身の服を調べると布が手に入ります。この布は装備する事ができるんですよ、頭部に。

 

はい、口に布を突っ込んで声が出ないようにしてこの時間が過ぎるのを祈りましょう。

 

ホモ君は右利きなので左手を差し出すことで被害を最小限に抑えるのも忘れずに。

 

ホモ君の体力が赤ゲージに突入したところで1分が経過しました。

ホモ君の左腕をむしゃむしゃしているゾンビをさっさと殺して警察署に向かいましょう。

 

向かっている途中でゾンビの集団と出会いますが閃光手榴弾で目眩しをしてさっさと通り抜けます。

 

警察署に着きました。残念ながらワクチンをたくさん使ってしまい残ったワクチンは一つのようです。警察署の皆さんは残っている最後のワクチンをホモ君に使ってくれるそうですが、ここは遠慮させてもらいます。ワクチンを合衆国の方に届けてもらう方が大事です。

 

ここでようやく警察署の人たちが脱出を開始します。

 

何人か残りたいという人がいますね。誰か一人は警察署に残って市民の救助をしないといけないと主張したマービン、元S.T.A.R.Sメンバーでヘリコプターのパイロットという死ぬためだけに存在したかのような男ブラッド、このままアンブレラを見逃せないというジル、そしてこのまま車に乗ったら大迷惑なホモ君、この四人が残る事になりました。なんか最後の最後でホモ君への警察官の方々の好感度が爆上がりしましたね。現在の好感度は上の中ぐらいです。まぁもう意味ないんですけどね。

 

今回はここら辺で終わりたいと思います。それではまた今度。

 

 

 

 

 





これからの展開どうしよう


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第10回

エタらないか心配していただく感想が届いて嬉しくなったのでいつもよりちょっと早いですが投稿させていただきます。



アンブレラをぶっ壊す!!RTAはっじまっるよー

 

今回は警察署の方々が脱出した所です。

今回からは早速単独行動に移っていきたいところなんですが、ホモ君が片腕を損傷してしまったため警察署に残った方々がホモ君の看病をしてくれます。

今のホモ君の左腕は辛うじてくっついているだけって感じです。

レッドハーブとグリーンハーブを噛み締めながら横になりましょう。あとベルトを使って損傷部分を締めればTウィルスの感染進行を遅らせる事ができるので忘れずにどうぞ。

ジルとブラッドが無線で病院のワクチンの在庫確認をしてくれますが今はちょうどアンブレラの新型生物兵器が投入され始めた頃です。さてそんな時に病院に電話したらどんな会話が聞けるのか?こんな会話です。

 

ーー見たこともない化け物が現れた!!誰でもいい、これを聞いてたら増援を頼

 

 

通信が終わってしまい間違いなく通信相手は死にましたが、ジルはそんなこと知ったことかと言わんばかりに病院に救助に向かってくれます。

ジルとブラッドにコンビを組ませて病院に向かわせましょう。ジルは一度ラクーンシティに解き放てば謎解きに夢中になってこっちに戻らなくなるので、ワクチンを持ってくる要員のブラッドも同行させておかないと下手したら時間切れになってしまうので気を付けましょう。

 

ブラッドは元S.T.A.R.Sメンバーなだけあって、この難易度ナイトメアの終盤ラクーンシティでも単独行動でジルのアパートに無傷で辿り着けるだけの能力は持っているので無事にホモ君の元へワクチンを届けてくれるでしょう。

さて、これでジルを追い出すことに成功しました。残りは署長室に残っている疫病神に出て行ってもらいます。そのために今からお祈りタイムに突入します。

 

まずはG生物が現れないことを神に祈りましょう。

G生物の出現は完璧にランダムです。もうこれは神に祈るしかありません。

 

そしてとある人物が通常より早くこっちにきてくれることを祈ります。まぁこっちに関してはお祈り要素は少ないです。正義感がとても強い人物ですので警察無線で避難警告を垂れ流していればあっちの方から来てくれるので大丈夫です。多分。

 

そして最後にホモ君の横で看病してくれているマービンにありったけの武器をかき集めて置くように頼みましょう。お目当ての武器が手に入ればこれから起こる問題がスムーズに片付きます。

 

ホモ君は寝ておきましょう。

 

6時間後に起こされました。長過ぎるような気がしますがRTA的には嬉しいのでどうでもいいです。

 

どうやらブラッドからのようです。ジルは突然の生物兵器の投入を探るため単独行動を開始したそうです。これで第一の関門は突破しました。さて、早速ワクチンを注射して ?何かおかしいですね。ホモ君の動きが鈍いです。

故障?

いや、どうやら麻酔を打たれていたみたいですね。

 

ホモ君の状態は、あらー左腕が切断されちゃっています。ホモ君は一般人なので取れた腕に消毒液をバシャバシャかけてもくっついたりはしません。どうやらブラッド君はワクチンだけでなく医者まで持ってきてくれちゃったようです。

まともに考えればあの状態の左手が機能するはずないので仕方ないか。

ホモ君の戦闘力はもはやクソ雑魚もいいところになってしまいましたが、まぁこれから戦闘はないと思うので多分大丈夫でしょう。

署長室に行ってシェリーがまだ無事か見てみましょう。

大丈夫なようです。ホモ君の消えた左腕のことを心配してくれています。優しいですね。

ですがこのままだとホモ君が彼女の父親になす術もなく物理的に食べられてしまうのでさっさとどっかに行ってほしいと言うのが正直なところです。

 

あとは無線を聴きながらG生物が現れない事を祈りましょう。といきたかったんですがそうもいかないようです。正面玄関の方から足音が聞こえます。この時間にこんな足音を立てながら警察署にやってくる生物なんて一種類ぐらいです。

 

タイラントが現れちゃいました。

 

生存者だと思って玄関を開けに行った医師が惨殺されてしまいましたね。

ホモ君の事をじっと見ています。

これは多分アンブレラの殺害リストにホモ君が入っていますね。恐らくですがシェリー母との通話が漏れたのでしょう。生存者が山ほど出てしまっている今となっては生存者の始末よりウィルスの存在を知る人間に消えてもらうことが第一なんですね。

 

さっさと逃げたいところなんですが万が一ここでタイラントにシェリーが殺されるのはちょっと不味いのでタイラントとしばらくの間追いかけっこをする必要があります。なんとしてでも署長室には近づけないようにしましょう。

全くホモ君は腕がなくなったばかりの上に麻酔が体から抜け切ってないのにとんでもないやつですね。

 

警察署の中は全くゾンビがいないので逃げる事自体は簡単なんですが署長室に近づかないようにしながら逃走経路を考えるのは大変なのでムカつきます。しかもこいつ最新の生物兵器のくせにたまにホモ君のこと見失いますからね、そんな時はわざと銃を発砲して誘導してあげましょう。

 

おっと、こんなところにマービンがいました。どうやら今まで色々と警察署内で使えるものがないか探し回ってくれたらしいです。

 

嬉しいですね。さて何を見つけてくれたのかな、おーこれはすごいです、お目当ての物が見つかりました。これでタイラント問題は解決します。

 

あれ?そういえばタイラントは。

あーエントランスから銃声が聞こえてきました。なんとなく状況がつかめました。さっさとマービンを連れてエントランスの方に向かいましょう。

 

警官の制服を着た青年がタイラントに向かって発砲しています。

 

さっさと退けと叫びましょう。

 

さてマービンに銃身を支えてもらいさっきマービンが持ってきたロケットランチャーを打ち込んでやりましょう。

ふー、無事に倒せました。頭が吹っ飛んでいるので間違いなく死んでいます。

 

先程タイラントに対して発砲していた新米警官に話しかけましょう。あんたの名前は?

 

ーーーレオン・ケネディ

 

 

 

 

キリが良いのでここら辺にしておきます。それではまた今度。

 

 

 

 




  
 やっと終盤に近づいてきた感じがします。


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第11回

登場人物視点の話も今書いています。


アンブレラをぶっ壊す!!RTAはっじまっるよーーー

今回はレオン君がやっとこっちにきてくれたところです。いやー、やっぱりレオンはイケメンですねー。こう理想の好青年って感じがします。

この男にシェリーを預けましょう。実を言うと警察署を逃げ回っている時に謎の粘着物を複数個発見しました。これはG生物が近くにいる時のサインです。もうシェリーにここにいられるとやばいです。

早速レオン君を署長室に送りながら簡単な状況説明をしましょう。レオン君とシェリーを引き合わせましょう。そしてシェリーをこっそり街から出すように命令します。ついでにホモ君が使用できなくなったショットガンも押しつけてあげましょう。

 

このあとレオン君は駐車場辺りでG第二形態と戦闘することになると思うので頑張って欲しいですね。

 

 

これでホモ君がここにいる理由がなくなりました。ホモ君がこのチャートにおいてきちんとしたベッドで眠れるのは今回が最後になります。さて、休息をとったらマービンにアンブレラの証拠品を預けて街の中心に向かいます。

現在は9月28日午前9時、ラクーンシティが消し炭になるまで残り2日、それまでに色々やっておくことがあります。恐らくですがホモ君の情報はタイラントなどの一部の生物兵器に限られていると思います。究極のラスボスであるウェスカーよりも余裕で有能な男であるニコライに命を狙われるとヤバいんですが彼は同僚殺しに夢中なので追加報酬が入る可能性のないホモ君の暗殺には興味はないと思います。

 

さてと、早速街に出かけましょう。今は先日の爆発のせいでゾンビが散り散りになっているため、ゾンビとの戦闘をする必要がありません。真っ直ぐ建物が密集しているところへ走っていきましょう。

 

しばらく走っていると銃声が聞こえてきます。まぁU.B.C.Sの生き残りでしょう。警察署にゾンビを引き止めていたおかげで結構生き残りがいるみたいです。ほっときましょう。関わってもろくな事になりません。

 

これからホモ君にはアンブレラの地下施設に潜り込んで貰います。ラクーンシティの地下には巨大な研究施設があり、街のそこら中に秘密の入り口があり、お目当ての場所に行くには正しい手順を使う必要があります。Gウィルスのワクチンを入手したいなら警察署の道、Tウィルスのワクチンが欲しいなら病院から入る、そしてアンブレラを崩壊させたいならアンブレラの開発センターに向かいましょう。ここは街の中心部近くにある建物で、主に抗ウィルス薬の開発やタイラントの生産に力を入れている施設になっております。ここに向かうのにかかる時間は約3時間で済むはずだったのですが今回はホモ君がハンドガンの片手撃ちしか出来ないのでゾンビとの戦闘を避ける必要があります。なので、移動で5時間ほどかかってしまいました。さて、これからすることを言います。まず生産センターにはヘリコプターが備え付けられているのですが、ヘリの燃料を抜いておきましょう。ついでに砂糖もぶち込んでおきます。これはマジで危ないので真似しないように。

 

これから対決する人物は全盛期のホモ君でも勝てるか分からないので、ちょっとズルをさせてもらいます。これでもまだ勝ち確ではないので油断しないように。

さて、本格的にアンブレラの施設に潜り込んでいきます。表向きは食料品開発に力を入れているように見えますね。入り口付近の死体を漁ると研究者のIDカードが手に入ります。あと何かくっ付けられるものを持っていきましょう。ガムとかお勧めです。

 

IDカードを使って研究所の地下に向かいます。ちなみにこの研究所はウィルス事故発生現場とかなり離れているためゾンビは全然いません。えっ?楽勝かだって?いーえ、通常だとここより難易度の高い研究所はないと言い切れるほどヤバいところです。それは何故か、答えは次の部屋にあります。

さて、部屋に入り切る前に扉のセンサーの部分にガムをくっつけましょう。古典的ですがこれで一瞬扉の施錠を遅らせてくれます。

 

 

部屋に入るとタイラントの入った大量のカプセルがお出迎えしてくれます。1、2‥‥5体ですか。ちょっと多いですね。近くに撃ち殺されたと思われるかなり地位が高かったと思われる研究者の遺体が倒れているのでさっさとIDカードを抜き取ってしまいましょう。

そうこうしていると突然放送が流れてきます。

ーーーウィリアム・コクラン、ようこそ我が研究室へ。まさか、君のような下っ端がまだ生き残っているだけでなくここまで辿り着くとは驚きだ。

 

そりゃどうも、あんた誰?

 

ーーー失礼した、私はセルゲイ・ウラジミール大佐。アンブレラの最高幹部であり、そこにいるT-400を作るために遺伝子を提供したものだ。

 

はい、大当たりです。彼はなぜかは知りませんがアンブレラのCEOであるスペンサー卿に心酔しており、スペンサー卿から直々にU.M.F-013というアンブレラの生物兵器に関することが全て記録されている優れものを与えられており、これに加えてRED QUEENという映画から逆輸入された人工知能まで持っています。これを使ってアンブレラを丸裸にしてやりましょう。

 

ーーー実を言うと君には感心させられた。B.O.Wとの戦闘において、君のデータはかなり役に立つだろう。そこで、君には目の前にいるタイラント達と戦ってもらう。もちろんこれは強制だ

 

そういった瞬間に後ろに向かって走ります。ガムを貼っておいたおかげでドアの安全装置が作動、ロックがかからずにホモ君は無事に部屋の外に出れます。

 

扉の向こうで大量のガラスが割れる音が聞こえるのでダッシュで先程のエレベーターまで向かいましょう。高レベルのIDカードの入手により今までよりも地下の施設、つまりセルゲイの近くに行くことができます。

 

さて、今回はキリがいいのでここら辺にしておきましょう。

 

 

 

それじゃあまた今度。

 

 

 

 

 




あと2、3話でRTAパートが終わらせるよていです。


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第12回

アンケートの
回答ありがとうございます。小説パートの要望が多かったのでこちらを主軸にときどき実況パートをぶち込む感じにしようと思います。


 

 アンブレラをぶっ壊す!!RTAはっじまっるよーー

 

 というわけで今回はアンブレラの地下施設に侵入したところですね。ここのアンブレラ職員は口封じのために殺されたか、もうすでに避難しているかのどちらかなので、この施設にいるのはホモとマゾとタイラントだけです。地獄かな?

 とりあえず施設を進んでいくとアンブレラが大好きなレーザービームが出てきました。初代サイコロステーキ隊長を生み出し、映画から逆輸入され数多くあるアンブレラの防犯システムで唯一まともに防犯しようと言う気概が感じられる代物です。

ではこのシステムの欠点を教えましょう。レーザーを使うにあたり火事が起こる危険性が付き纏い、なおかつここが地下に存在する施設のため火事はご法度でした。ではアンブレラの誇る技術者達がこの問題にどう対処したのか?スプリンクラーを取り付けちゃいました。なのでマッチに火をつけて警報器に向けて投げつけてあげると大量の水が降り注ぎ、ついでに事故防止のためレーザーも急停止します。

さて、次いきましょう。

おっと、次の障害はハンターの大群ですね、ここは閃光手榴弾を投げて全力で後退です。先程のスプリンクラーのせいで辺りは水浸しになっちゃってます。おや?何やら長いコードがありますね、どうやら何かの電源コードみたいです。ホモ君が濡れてない場所まで来たらコードを撃ってみます。すると変な断末魔のようなものが響き渡りました、可哀想に。

電源コードを引き抜いて先に進みましょう。

ハンターの死体を踏みつけながら進んでいると扉にたどり着きました。これでトラップも終わりのようですね。早速セルゲイの部屋に入っていきましょう。するともうもぬけの殻です。緊急用エレベーターで既に地上に向かったそうです。

 急いでホモ君も来るときに使ったエレベーターに向かいましょう。

ここでホラー展開が苦手な方必見です。普通にエレベータを使おうとすると中からタイラントが出てきて首を掴んでくるというドッキリイベントが待ち受けてます。それを回避するためにまずエレベーターのボタンに向かって発砲します。その後何とかエレベーターのドアを近くに落ちてるバールでこじ開けてエレベーターのワイヤーを撃ちましょう。するともの凄い勢いで下に落ちていくエレベーターと、その中で呆然としているタイラントを見ることができます。目が合っちゃいました、気まずいです。

 

さて、ホモ君は頑張って緊急用の梯子を登ります。片腕で大変ですが何とかしてもらいます。ヘリの燃料を抜いておいたので間に合うはずです。

 

登りきりました。

 

外を見るとセルゲイの乗ったヘリが離陸しようとしているようです。

 

わざとゆっくり近づきましょう。

すると勝ち誇った顔でお別れを宣言してきます。

ーーーーこの街はあと12時間で爆撃される。それまでに脱出できるかな。

 

 と言っていますがヘリのエンジンから煙が出始めていますね。燃料にぶち込んだ砂糖が効いてきたようです。ヘリにはアンブレラの管理を任されている人工知能RED QUEENがぶら下がっているので壊れないように縄を撃ち抜いておきましょう。

 

次第にヘリの操縦が効かなくなってきたようです。セルゲイの体勢が崩れて懐から手帳が落ちました。拾いましょう。

ヘリが落ち切るまでにすることがあります。まずRED QUEENを起動させます。ですがRED QUEENの操作にはパスワードが必要です。

先程セルゲイが落とした手帳を見てみましょう。えーと、今回のパスワードは『ミランダ』のようです。

早速打ち込みましょう。これでアンブレラの内部データを操れまくれます。生物兵器で儲けまくったお金はホモ君の口座に全部移しましょう。うっわすっご何この金額、桃鉄かな?あと極秘資料をホモ君のパソコンに送らせます。

 

ホモ君が億万長者になったところでやっとヘリが墜落したようです。墜落現場に向かいましょう。

見事に爆発していますがお目当てのU.M.F-013はセルゲイが命懸けで守ってくれたようです。ありがたーく頂きましょう。

セルゲイが抱きしめているU.M.F -013を抜き取り、ついでにアンブレラ最高幹部のバッチももらいます。

 

そうこうしているとセルゲイの意識が戻っちゃいました。

 

なんか色々言ってきますが我慢して聞いてあげます。

 

ーーーーこの世は優秀な人間に支配されるべきなんだ

 

ある程度話を聞いてあげるとセルゲイが体内で制御しているT-ウィルスを暴走させてセルゲイモンスターという怪物に変化しようとします。ではセルゲイの長話に付き合ってあげたのは何故か?

タイラントにはある程度知能があります。そして殺害対象がコミュニケーションをとる相手を仲間だと勘違いしてしまう癖があります。

 ホモ君を追ってきているタイラントがエレベーターの落下のせいで1匹消えて4匹、ホモ君の10メートル後方にいます。あとはわかりますね。

マゾ野郎が自分のクローン相手に殴り合いながら裸レスリングと触手プレイを複数人で楽しんでいるという悍まし過ぎる光景を尻目にその場から離れましょう。

 

 このまま地下に向かいます。するとジルが変電所を復旧してくれたおかげで地下鉄が使えます。地下鉄に乗り込んでこんなところからさっさと離れます。

 

キリがいいので今日はここまでで。それじゃあまた今度。

 

 

 





 多分次で終わります。その前に別キャラ視点の話をいくつか入れたいのですが制作に難航しているので投稿が一週間ほど出来ないかもしれません。


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セルゲイ大佐視点

すいません、マービン視点を出そうと頑張っていたらセルゲイ視点が完成していました。マービン視点は次回以降ということで。


 「謎のウィルスの蔓延…」

 

アンブレララクーン支部のウィルス蔓延事故の発生を知ったのは部下からの報告でも、本部からの緊急連絡でもなくただの何の変哲もないただのニュースからだった。ラクーンシティにおいてはインフラ設備からありとあらゆるメディアまで全てアンブレラの監視下に置かれている。だから本来はこのようなアンブレラにとって不都合な情報が堂々と放映されているこの状況は異常だった。警察からの緊急放送となっており、デマだと言い包めることは難しそうだった。

 

「ラクーン市警か」

 

奴らの中には確か先月のアークレイ山地の化け物の巣窟と化した研究所で生き抜いたS.T.A.R.Sのメンバーがいたはずだ。恐らくそいつらの仕業だろう。全く、警察署に置いている監視役は何をやっているんだ。私の記憶が正しければ確か先日監視役は交代したはずだ、名前は確かウィリアム・コクランと言ったか。たった数人の監視すらまともにできないとは、そう思い心の中でこいつのことを無能と評価する。

急いで部下に事実確認と研究所を離れる準備をさせ、現在のウィルス感染率の確認をする。

 

「ほう?思った以上にウィルスの進行は遅いらしい」

 

 これなら生存者と生物兵器との戦闘データが十分以上に取れそうだ。口元を歪め本部に生物兵器の手配を要請する。ついでに新型の性能実験と邪魔者の排除を目的にネメシスも手配した。生物兵器を陸路で輸送し、リッカーの発現が確認されてしばらくすると、ラクーン市警が大規模な殲滅戦を開始した。数は少なく、装備も整っているとは言い難かったが、士気は高く大勢の感染者に対してかなりの時間を稼いでいた。その警官隊の中でも特に目を引くのが二人いた。一人はジル・バレンタイン、元々特殊部隊の訓練を受けたこともあってか超人的な射撃センスをもって感染者とリッカーどもの死体の山を築き上げていた。

 そして二人目は先ほど無能と評したウィリアム・コクランだった。先ほどのジル・バレンタインのような化け物じみた戦闘センスはないものの、生物兵器の厄介さを知ってか知らずか常に適切な距離をとり、撤退と応戦を繰り返しながら数千、数万の感染者を相手に数時間の防衛に成功していた。成程、ただの無能ということでもないらしい。気まぐれにウィリアム・コクランに関する情報を閲覧する。記憶喪失になった状態で発見され、孤児院に引き取られる。その後優秀な成績で中、高と進み警察学校を出て現在のラクーン警察に務めるが、賄賂の受領が発覚しその後使い勝手のいい使いっ走りとなるが署長であるブライアン・アイアンズを殺害し現在の所長代理に収まる。癒着、賄賂、殺人、幼少期に特殊な環境に置かれていたこと以外は興味もひかれない真性のクズだ。

やはりただ少し勘がいいだけか、そう思おうとした時衝撃の監視映像が入ってきた。

 

「自分の腕を‥食わせている‥だと」

 

 あいつの現状については理解していた。奴はガソリンスタンドを爆発してきた帰りでゾンビと対峙していた。ここで下手に動こうものなら爆音に引き寄せられた大量のリッカーに襲われて腕どころでは済まないことになるのは明白だ。だが、だからと言って腕を食べられる痛みを我慢できるのか?いやありえない。切り落とされるのとは訳が違う。ゆっくりと皮を裂かれ、肉を潰され、骨を砕かれるのだ、その痛みを想像しただけで体の芯からゾクゾクとした興奮と高揚感が湧き上がってくる。そして歯を食いしばり、声を出さまいとする姿に何とも言えない気持ちになった。

 こう考えてしまったからだ、自分は同じ状況になったとき耐えられただろうか、と。私には痛みに対する耐性もあり、何なら自身の中に存在するウィルスの力を使えばリッカーごとき何匹いようと1分もしない内に殲滅が可能だ。だが、もしそれらがなかったら?これが馬鹿らしい考えだと言うのは百も承知だ。だが先ほどの戦闘にしてもそうだ、私でもあの程度の人材のみであれほどの感染者相手に持ち堪えることができたのか?そしてこう考えてしまった。

 

 奴も優秀な人間に入るんじゃないか と

 

 この世は優秀な人間が支配するべきである。日々スペンサー卿や同志と語り合っていることだ。衝突し裏切り合い、互いに見下し合っている中で組織が動いてきたのは優秀な我々が世界を支配する権利があると考えてきたからだ。

私は自身のことを選ばれた人間であると信じているし、それを疑ったことはない。実際、偉大なる祖国であるソ連の軍に所属し、若くして大佐まで上り詰め、さらに1000万人に一人という出鱈目な確率で存在しているウィルス完全適合者だ。これで選ばれた人間でないと言う方が無理があるだろう。

だが奴はどうだ?ただのクズだ。小遣い稼ぎに一生懸命なただのバカだ。そんな男と自分が少しでも同じ種類の人間であると思わされるのは屈辱だった。

 

殺してやる、無様に殺し私の方が優れていると証明してやる。

 

 そう自身に誓いを立てるが、思った以上に早くその時はきた。奴が一人でここまできたのだ。片腕を無くし、ボロボロになったやつの姿は無様だったが油断はしていなかった。監視カメラで施設を探索する奴を追い、とある部屋に入るのを待った。その部屋には私のクローンから作られたアンブレラの最高傑作が5体も保存されている。私の兄弟とも言える彼らが奴を唯の肉塊へと変える。その瞬間を見逃さない様に奴の行動を一挙手一投足見逃さないように監視カメラを動かす。部屋の前でもたもたしている奴の姿に腹を立てながらひたすらにその時をまった。

 

入った

 

 

「ようこそウィリアム・コクラン、君のような無能がここまで来れるとは驚きだよ」

 

 はやる気持ちを抑えながらあいつに語りかける。

 

「君にはちょっとした実験に付き合ってもらう。ちなみにこれは強制だ」

 

そう言ってドアにロックをかけようとボタンに手を掛けた時だ

 

『センサーに障害物が引っ掛かっています。障害物を取り除いて下さい』

 

間抜けな音声が流れその隙に奴は脱出し、焦って強制閉開ボタンを押してしまった結果逆にタイラント達を閉じ込めることになってしまった。

 

「なぜわかった」

 

平静を装い疑問を口に出す。するとゆっくりと監視カメラの方を指差しこう言った。

 

「カメラの動きでこっちの部屋に入って欲しがってたの丸分かりだったぞ、マヌケ」

 

衝動的に体内のウィルスを暴走させなかったのは奇跡だった。何とか気持ちを抑えつけている時、本部から緊急連絡が入ってきた。

 

『これから12時間後にラクーンシティ滅却作戦が始まります。急いで退避して下さい』

 

そして、思い出すことができた。自分は選ばれた人間なのだと。そうだ、だから私はこの情報が手に入り悠々とヘリでこの街から脱出できるが奴は違う。奴はここで死ぬ、なぜなら選ばれなかったからだ。そう自分に言い聞かせ、こちらに向かってきているコクランを置き去りにして地上に向かった。

 

「おい、早く出せ」

 

ヘリのパイロットに吐き捨てるように命令する。

 

「で、ですがまだ点検が」

 

「いいから出せ、命令が聞こえなかったのか?」

 

そう言って無理矢理ヘリを出させるとちょうどコクランが建造物から出てきた。

 

「いいことを教えておいてやる、これから12時間後にはこの街は新型ミサイルが落とされて地図から消え失せる。お前は生き残れるかな?まぁ、生き延びたらその時は決着をつけよう」

 

そう言って奴の見ている前で自身のナイフで手を切り、一瞬で回復してみせる。

 

そうした瞬間、

 

「エンジンがイカれました、これから不時着します!!なにかに捕まって下さい!」

 

そうパイロットが叫び始めた。そして下を見てみるとコクランが悪戯が成功した少年のような笑顔でこちらを見ていた。そこで気づいた、全てこいつに仕組まれていたんだと。

 

「コぉクラァぁぁぁン!!!」

 

 

 

目が覚める。そしてすぐに懐に違和感を覚えた。ないのだ、スペンサー卿から預かったものが。

 

「探し物はこれか?」

 

自慢げにそれを見せつける。もちろん見せつけてくる相手はコクランだ。

 

「それを返せ、それはお前如きが触っていいものじゃない」

 

何とか奴の手から奪い返そうとするが体のどこかがヘリの残骸に引っ掛かって少しも動くことができない。

 

「なぁ、気になってたんだが何でお前らはこんなクソみたいなウィルスなんかを作っているんだ?」

 

そうコクランは純粋に不思議そうにそう聞いてきた。何でも知っているようなすました顔をして、選ばれた人間なら誰でも知っている様なことを聞いてくるのは愉快だった、だから答えてやった。

 

「お前らクズどもを支配するためだ」

 

「わからないな、クズの支配とやらとウィルスが何の関係があるんだ?」

 

「これからの世界は選ばれた人間が神となって導く必要がある、ウィルスは神となるべき人間を選別するための道具だ」

 

そう言い切ると突然コクランが笑い出す。

 

「なぜ笑う?」

 

「いや、こんなイタイ学生の鑑みたいな奴らに人生潰されたかと思うと何だか笑えてきて‥ふは」

 

そう言うとすぐにゲラゲラと笑い出し、腹を抱えて蹲った。

 

「笑うな!!この世は優秀な人間に支配されるべきなんだ」

 

そう絞り出すように言うと、笑うのをやめてこちらの方を向いて一言呟いた。

 

「無能は黙ってろ」

 

 その一言で今まで押さえつけていた激情が決壊し、体内のウィルスを暴走させる。自身の体をただあいつを殺すためだけに化け物へと変化させる。その瞬間背中に衝撃を受けた。なんだと思い振り返ると自身のクローンであるタイラントが4体こちらに対して戦闘態勢をとっていた。

 

「私はセルゲイ大佐だ、攻撃するな!!」

 

そう命令しても急激な変化により私が誰かも判断がつかないようだった。そうこうしている間にもコクランの背中は小さくなっていくなか、私が奴に対してできたことはその小さな背中に向けてただ恨みがましく奴の名前を叫ぶことだけだった。

 

 

 

 

 




 次が一応最終回になります。頑張ります。


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最終回

感想、誤字報告ありがとうございます!!これらがあったからここまで書けました。



 アンブレラをぶっ壊す!!RTAはっじまっるよーー

 

 というわけで今回が最終話になりますが最後まで頑張って行こうと思います。えー今ホモ君は地下鉄に乗ってるのですがジルを追っているネメシス君がジルの乗る車両にダイナミックエントリーしたために一部の路線が火の海と化しています。なのでその地点まで来たら無理して突破しようとせずに大人しく降りて下さい。

 

 さて、さっさとこの地下から脱出して地上に上がります。ここら辺はジルが通ったせいで殆ど弾薬が落ちていませんがその代わり地下を彷徨いていた感染者やハンターなんかはただの肉の塊に変わり果てていますので危険は殆どありません。時間がありません直ぐに地下から出て病院の方面に向かいましょう。爆発が目前に迫り今の時間帯のラクーンシティはモブがあらかた退場し主役キャラ達が脱出を目指し暴れ回っています。今回のチャートにおいてはジルの脱出にご一緒させて貰います。

 

 今のジルとはそこまで仲が悪くないので問題ないように思えるのですが、一つだけ大き過ぎる問題があります。それはニコライ・ジノビエフという存在です。バイオハザード有能キャラランキングを作れば必ず上位に食い込むこと間違いなしの彼ですが性格はクソです。お金が大好きで、金の為だけに感染者だらけのラクーンシティを歩き回り、ついでに同僚を皆殺しにする事で自身の報酬を極限まで吊り上げた数少ないラクーン事件エンジョイ勢の一人です。

 彼は有能すぎるので下手したらこっちが殺されます。というか下手しなくてもこっちを殺しにきます。今頃アンブレラが異変に気づいてホモ君に莫大な懸賞金をかけた頃です。しかもホモ君の持っているものや通帳の中身も考えれば今のホモ君は歩く油田みたいなものです。そんなホモ君をあの男が探しに来ない理由がないんですよ。しかも下手に動かれると脱出フラグが複雑になって脱出の難易度爆上がりという面倒臭さです、では攻略して行きましょう。

 

 

 まずは適当に服屋に押し入ってそこで適当に着替えましょう。清潔だったらどんな服でもいいです。スーツとかおすすめです。そして前回セルゲイ大佐から盗んだアンブレラの幹部バッチを付けて適当な鞄に持ち物を入れて持ちます。あとは病院近くの監視カメラの前を何度か通ればイベントが発生します。ニコライ君がマイクで話しかけてきました。うんうん、どうやらU.B.C.S隊員として幹部の(振りをした)ホモ君を保護してくれるそうです。まあ、嘘なんですけどね。

いくらアンブレラ関係者だからと言ってもちょっと着替えたくらいで欺けるほど節穴ではないです。

これは誘い込まれていますね、騙されている振りをしてホモ君が持っているであろう何かヤバいものを盗もうとしてきてます。ですがここはありがたく誘いに乗りましょう。

あら、ジルちゃんがいますね。話しかけられたらロスに繋がるので見つかりたくないんですが‥見つかっちゃいました。はー、まぁどうせちょっとしたムービーをはさむだけなのでいいかって‥‥えっ?何か撃ってきたんですが。

 

『アナタのデスクを見たわ、それにその格好‥信じたくは無かったけどアンブレラのスパイだったのね』

 

このクソ●ッチめ、私が警察署を出たあとコソコソ調べ回りやがったな。いくら怒っても仕方ありません。こんな化物とまともに戦っても勝機はないのでさっさと退却します。フー、逃げ切りました。ジルに関してはこのまま一旦放っておきます。ですがジルのご機嫌を取るために少しチャートを改変します。

とりあえずはニコライ君の話す通りに足を進め、病院の地下施設に入り、暫く探索し続けます。そうするとニコライ君からこの先には感染者がいるので鞄を置いて銃を構えた方がいいと言われます。普通なら鞄を持ったまま部屋に入るのですが今回はニコライ君の言う通りに銃を構えます。

 

さて、部屋に入った瞬間鍵を閉められました。

 

ナンテコトダ、ワナダッタノカ

 

というわけでニコライ君がこの間に部屋の外にある鞄を回収、そしてジルとネメシスとの戦闘データをとって逃げます。なので何とかここから脱出して追いかけましょう。とは言うもののここから逃げるのは簡単です。だってホモ君は既に別の研究室に入り込んで上級職員のIDカードを持っているので研究所内のほぼ全てのロックを簡単に外すことができますからね。さて、ニコライ君を追いかけましょう。

 

やっと追いつきました。どうやら間に合ったようです。ニコライ君は高所から落ちまいと奮闘しているジルの手を踏みつけているところです。

 

背後から忍び寄って、はいドーン。とは行きません。途中で気づかれてしまいます。ここから戦闘になるのですが必勝法を教えましょう。まずはニコライ君の持っている鞄を取ります。勿論ニコライ君は取り返そうと後ろに引っ張るのでその瞬間に鞄から手を離して蹴りを入れます。すると面白いぐらい後ろに吹っ飛ぶので爽快です。え、カバンの中身?大丈夫大丈夫手榴弾3、4個入ってるぐらいだから。

 

これでジルの好感度は元に戻りました。さて、ジルを引き上げてジルと行動を共にしていたカルロスとタイレルと合流してヘリに逃げ込みます。てかタイレル生きてたんだ。ワクチン届けたことによる副作用かもです。おや?何故かネメシスが巨大化して飛び出してきました。なんかホモ君の名前を叫んでいるように聞こえますが多分気のせいですね。ヘリを掴もうとしてきたので恒例のロケランブッパで切り抜けてラクーンシティからの脱出に成功しました。

 

さてここからが本番です。アンブレラは倒産したのか、ナレーション行ってみましょう。

 

 

ーーこれで、ラクーン事件と呼ばれる悲劇は幕を閉じた。ウィリアム・コクランが提出した証拠により法廷はアンブレラ社を有責とし、生存者それぞれに1億ドルの賠償命令を出し、賠償額の総額は1000億ドルを上回ったという。目立った役員は逮捕され、アンブレラ社は破産。これにより事実上アンブレラは壊滅したのだったーー。

 

はいタイマーストップ。記録は4時間32分40秒でした。まぁ自己ベストには届きませんでしたがこれは中々いいタイムなんじゃないでしょうか。それじゃあさようなら。

 

 

 

 




これで一応完結です。でも個人的にはまだまだ書くつもりですのでもう少し付き合っていただけると幸いです。


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ジル視点

これで最後だ


 

 ラクーン事件と呼ばれることになるアンブレラ社が起こした最悪なバイオ事件の終結から一週間が経った今、喧騒に包まれながら私、ジル・バレンタインは一人酒の入ったグラスを傾けていた。

ラクーンシティから脱出した私たちは重要参考人としてアメリカ政府に軟禁されたがすぐに解放され、元ラクーン市警殉職者の葬式を行った。ニュースを見る限り、事件終結直後は非難の的として挙げられていたのはアンブレラでなく私たちラクーン市警だったらしい。だが、私たちがアメリカ政府の軟禁から解かれる少し前にアンブレラの非人道的な実験や生物兵器開発の証拠がメディアに報じられることとなり仲間たちの名誉は守られ、葬儀のすぐ後にはアンブレラが裁判で負けた。諸悪の根源の壊滅、その吉報を祝うために今日は同僚の親戚が経営しているというバーを貸切にして昼から飲み、笑い、泣き、お互いの生存を喜びあった。そんな状況で私が一人で飲むことになった原因は一人の男だ。

 ウィリアム・コクラン、署長代理として私たちラクーン市警を導き、アンブレラにトドメを刺したその男と私のちょっと前までの関係は所謂天敵だった。私は彼の事を嫌っていたし、彼もまた私の事を徹底的に避け、嫌悪感を隠そうともしていなかった。そしてそんな関係は特に改善される事なく私は自宅に軟禁されラクーン事件が起こってしまった。

 その時には既に署長代理になっていたコクランの手によりラクーン市警は事件の収拾にあたり、私は同僚であるブラッドから連絡を受けラクーン市警に戻った。

 あのアークレイ山地で起こったバイオ事件がこの大都市でも起こる。その危険性を知っていた私は正直言うと連絡を受け取った時にはもう手遅れとすら考えていたのだが、実際に街を歩き愕然とした。あまりにも感染者の数が少ないのだ。ブラッドの話だとウィルスの流出から既に24時間以上は経過している。それが本当なら既にこの街は感染者の巣窟になっていてもおかしくはない。だが感染者どころか市民さえ目にする事のできない街を歩き警察署に戻った私の目に飛び込んできたのは職員が忙しなく動き周り、あるものは完全武装の上で現場へと赴き、あるものは市民への避難誘導を行っておりこの異常事態において誰一人として諦める事なく一人でも多くの市民の命を救おうと奮闘する姿だった。すぐにブラッドを捕まえて話を聞いた所、この事態が確認された直後に市民には厳戒態勢が敷かれ、水道の使用禁止、イベントの中止、そして市民の許可のない外出が禁止されたらしい。そしてこれらの指示を出したのはあのコクランだとのことだった。それを聞いた時は驚きの余り思わず聞き返してしまった。だってあのコクランだ、賄賂やサボリの常習犯、最近は働く姿を見ることすら稀になってきた彼が?そう聞いた時だった。

「失礼する」

 

そう言って噂の人物が入ってきた。

 

「何故君がここに居る」

 

彼は私を見ると一言そう聞いた。謹慎処分を受けた人間が勝手に帰ってきて会議室で上司の陰口を叩いていると言う、普通だったら懲戒解雇になる現場を見られ硬直しているとブラッドが助け船を出してくれた。

 

「この緊急事態において彼女の力は必要不可欠と考え、私が独自の判断で呼び戻しました」

 

そうブラッドが答えると一言

 

「そうか」

 

といい、こちらをじっと見てきた。そしてそれに釣られるように周りの視線も私に集まり、空気は重く誰も物音一つ立てることのできない静寂に包まれる。これは確認だ、私がコクランの指揮下に入るのかという。同僚の内何人かは期待するような視線でこちらを見ていたがこの状況を見た時から私の答えは決まっていた。

 

「私にできることであれば手伝わせてください」

 

そういった瞬間重くなっていた空気は軽くなり、周りの同僚も自分の仕事に戻っていった。

だけど彼の全てを信じた訳ではない。アンブレラの息のかかったこの警察署で署長代理にまで上り詰めたと言うことは決して小さくない関係が彼とアンブレラにはある事を意味する。だから私は彼のいない間に署長室に侵入を試みた。結果を先に言うとこれは失敗に終わった。だがこれが妙なのだ。署長室の鍵は簡単な作りのものだったし、間違いなく仕掛けが解けた感覚があったにも関わらず鍵穴が回らないのだ。そう、まるで誰かが反対側から力を加えているかのように。

 

「ねえ、誰かそこにいるの?」

 

 そう聞くと誰かの息を飲む音が聞こえた。だが、声の高さから大人ではない‥まさか子供?

 

「おい、あいつが戻ってきた」

 

そうブラッドに話しかけられ、扉の向こうにいるであろう子供とのコミュニケーションを中断してしまう。でも何故子供がここにいたのか、まさか隠し子?いやそれは無いだろう。ではなんだったのか、今回のことで余計に彼に対する不信感が高まった。だがその事を深く考える時間は中々訪れなかった。

 

その後感染者達との大規模な戦闘によりコクランの左腕が負傷、また病院からの救援要請により私は一時的に病院から離れる事になった。だがネメシスの襲撃、カルロスとの出合いなどを経て一度警察署に戻ってくる事になった。その時署長室の前を通る事になり、もう一度ピッキングを試してみると驚くほどすんなり扉が開いた。

 

デスクの上にはコンピューターといくつかのファイルが置かれていた。

 

コンピューターの中身はアンブレラとのメールで溢れていた。

 

「全く、何よこれ」

 

監視。告げ口、監視、監視、監視、ついでに私の隠し撮り写真までアンブレラに送りつけている。少し見直したかと思えばこれだ。だがこれといって先程の子供と関係がありそうなものはなかった。

だが、ひとつ気になるものがあった。

 

ーーーアイアンズ署長、いや今はこう言うのが正しいなアイアンズ前署長の件はよくやった。約束通り署長の座は君のものだ。上手くやりたまえ、期待しているよ。ーーー

 

日付を見るとこれはアイアンズ署長が行方不明になった翌日だ。確かに彼はクソ野郎かも知れないが殺人を犯すほどではないと思っていた。だが、いくらなんでもこれは。そう思いデスクの上のファイルを開く。そこには警察署のすぐ近くにある孤児院の子供達に関して書かれてあった。そのファイルに書かれてあった子供達の名前には斜線が引かれており、その子供たちがどうなったのかを暗に示しているように思えた。そんな時、一つのメールが入ってきた。

 

ーーー子供の件はありがとう。感謝の気持ちとして幾らばかりの報酬を貴方の口座に入れておくわーー

 

 こんな状態で勘違いするなと言う方が無理な話だ。そこまで思い出し、意識を現在に戻す。少し先には新人警官が連れてきた金髪の少女がマービンを話し相手にしながらオレンジジュースを啜っている姿が見える。まさかあの子を匿っていたとは。

はぁ、とため息をついたところに新人警官が話しかけてきた。

 

「俺はレオン・S・ケネディと言います。ジル・バレンタインさんですよね、噂は聞いています」

 

そう言って右手を差し出してきた。レオンとの握手に応じてこちらも右手を差し出す。

 

「ええよろしく。でも災難だったわね、初出勤があんな事になっちゃって」

 

そう言うとそのことで散々イジられていたのか苦笑いをして曖昧な相槌をうった。

 

「あの、コクランさんが何処にいるか知りませんか?先輩方に聞いたらコクランさんのことはジルに聞けと言われてしまって」

 

視線を後ろに向けると幾人かがこちらをニヤニヤしながら見ているのが分かった。ここにいる連中はコクランに話しかけようと奮闘している私を見て面白がっているのだ。別に何もデートの誘いをしようとしている訳じゃない。ただの仕事の誘いだ。これから起こることが予想される様々なバイオテロに対抗するための組織、そこにはコクランのような人材が必要だ。と思って誘う機会を待っていたのだが機会が中々見つからないのだ。

 

「残念だけど私も彼を探しているの。ごめんなさい、力になれそうにないわ」

 

「そうですか」

 

そう言って顔を暗くさせた。レオンが連れてきたあの子供はコクランに預けられた子供らしい。仕事もなくし、若いから貯蓄もない。そんな状態で子供を預かっていると言うのは不安に感じるだろう。話を変えてみる。

 

「ねぇ、よかったら世界を救う仕事をしない?」

 

正義感もあるようだし、子供を連れてあの街から脱出できるほどだ。能力的にも問題はないと考えて声をかけてみる。

すると少し驚いたような顔をしてこう言った。

 

「誘いはありがたいのですが合衆国のエージェントにならないかと誘われていて、その‥」

 

「ええ、分かったわ。でもちょっとは考えておいてね」

 

そう言った瞬間だった。同僚のケビンが走ってバーに入ってきた。

 

「おい、テレビを見たか!!」

 

「何かあったのか?」

 

「いいからとりあえず見ろ!!」

 

そう言ってバーに備え付けてあったテレビの電源を入れた。

 

『合衆国政府は技術力の消失や大量の失業者の発生を恐れアンブレラに対して会社更生法を適用。それによりアンブレラは新たに社名を一新してーーー」

 

「どう言うことなの‥?」

 

ありえない、普通こんなこと起こるはずが無い。ついこの前街ひとつ破壊したのだ、こんな事をすれば世界中からアメリカ政府に対して非難が浴びせられるのは決まりきったことだ。これはアメリカ政府の意思ではない、だとすれば一体誰がこんなことを‥

そう思った時見知った顔がテレビに映し出された。

 

『ご紹介に預かりました、ネオ・アンブレラ会長を務めさせて頂くウィリアム・コクランです』

 

 

 

「「「「「「はっ?」」」」」」」

 

第一章終わり

 

 

 





まだまだ続くよー


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ロックフォート島事件
ロックフォート島


 
 とりあえず試しに


 海の上を二機のヘリコプターが飛んでいる。両方の機体の側面にアンブレラのマークが描かれていたがそれらは青く塗りつぶされていた。

 

「あの、本当にここまでしてもらっていいんですか?」

 

そう言葉を発したのはクレア・レッドフィールド。一緒にあのラクーンシティを脱出したレオンに行方不明の兄のことを相談した所このコクランを紹介され、気付けば全身黒づくめの上に最新装備を身に纏った特殊部隊の人間に囲まれて、兄の目撃情報のあったロックフォート島と言う場所に連れて行ってくれる事になった。

 

「ああ、私も此方に用があったし。それにレオンには借りがある」

 

そう言ったコクランは手元の資料に視線を移した。

 

「ところで用っていうのは?」

 

ヘリに乗る時に色々と注意を受けたがその時は兄に会いたい一心で乗り込んだ。だが冷静になってみれば周りには殺気立った特殊部隊、しかもこっちのヘリには機関銃、おまけにミサイルまで積んでいる。これで何もないだなんてことは普通ないだろう。ちょっとした戦闘に巻き込まれるぐらいの覚悟はあったがこれじゃあただの戦争だ。

 

「あー、今そこの元責任者と揉めてしまってな。ちょっと自衛のために色々と持ってきてしまったが君たち兄妹を巻き込むつもりはない」

 

そう言うと前のヘリコプターのパイロットから声がかかる。

 

「ロックフォート島が見えました、ですが‥」

 

そう言われヘリの小窓を覗き込む。

 

「島が燃えてる?」

 

近くに見える島からは火の手が上がっていて、目を凝らせばなんとなく人が束になっているのが見えた。

 

「ああ、しかも感染者までいるな。ヘリポートにいる感染者を機関銃で掃射、安全を確認したら降ろしてくれ。それとクレア、君はヘリに乗って帰れ」

 

「いえ、私も残ります」

 

そう言うとコクランは露骨に面倒臭そうな顔をする。

 

「いいか、これはアンブレラの問題だ。一般人が無闇に首を突っ込んでいい事じゃない」

 

「いいえ、これは家族の問題よ。兄がここにいるかも知れないの、私にはここで兄を探す権利があるわ」

 

両者譲らずに言い争っていると機銃による掃射が始まり、島のヘリポートに着陸した。そしてゆっくりとヘリの出口が開く。

 

「ここで待て‥‥おいっ!」

 

ヘリが地面に着陸すると、クレアはすぐにヘリから降りた。

 

「絶対に戻らないわよ」

 

そう宣言するとコクランは観念したかのように溜息を吐いた。

 

「カルロス、タイレル、クレアを頼む、それとこれを持っていけ」

 

そう言うと隊員と思わしき黒ずくめの男が二人クレアのそばに行く、そしてアサルトライフルをひとつクレアに投げ渡した。

 

「餞別だ、兄貴と会えるといいな。残った隊員はついて来い、目標は未知のウィルスの確保又は破壊。そして責任者であるアルフレッド・アシュフォードの逮捕だ、行くぞ」

 

そう言ってコクランは部隊を連れて奥に向かっていく。しばらくすると部下の一人がコクランに近づきマスクでくぐもった声で報告をする。

 

『通信が入りました、どうやらこの件はH.C.Fが関係しているようです。それと目標と我々との間に大量の感染者が存在します』

 

「そうか、警戒を怠るな。恐らくバイオハザードが発生して時間は経っていない。リッカー共に邪魔されずに探索出来るのは今の内だ、突っ切るぞ」

 

一方その頃

 

「ねぇ、あなたカルロスっていうのよね」

 

「ああ、そしてこっちはタイレルだ」

 

「よろしく」

 

クレア達は先程コクラン達が向かった道とは別の方向に進んでいた。

 

「それにしても兄さんは大丈夫かな?」

 

「ジルから聞いた話だとお前の兄さんはかなり強いらしいし大丈夫だろう」

 

そう聞くとクレアはかなり驚いていた。

 

「兄さんの事を知っているの?」

 

「ああ、ラクーンシティで知り合ったジルから話を聞いたよ」

 

「ああ、あのジルが強いって言う程だどんな化け物な「待て!!」なんだよ」

 

カルロスがいきなり叫ぶ。

 

「おい、なんだ」

 

「さっきそこで何か動いた」

 

そう言って銃を構えた。

 

「大人しく出てこい!!危害を加えるつもりは無い」

 

そう言うと少し前にある街路樹の茂みが揺れ、クレア達三人の間に緊張が走る。

 

「撃たないでよ」

 

そう言う声は明らかに少年のもので、三人の間の緊張が和らいだ。少しずつ近づいてくる少年の手には2丁の金色の拳銃が握られていた。

 

「名前は?」

 

クレアが聞く。

 

「スティーブ」

 

黄色のシャツに黒い上着を羽織った少年はかなり疲れた様子で自分の名前を口にした。

 

 

 

 

 





 ロックフォート事件は短くするつもりなので試験的に小説形式で書いていきたいと思います。


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ロックフォート島事件2

すいません最近ワンピース見に行ってそれからずっとワンピの二次創作ばかり見ていて描いていませんでした、申し訳ない。


 

 

 コクランが率いる部隊はゾンビの群れを乗り越え、このロックフォート島を司令官として支配していたアルフレッド・アシュフォードという男を探していた。彼はネオアンブレラが設立された際ネオアンブレラから彼の妹が開発した未知のウィルスの所在に関する情報の開示を求められたが沈黙、それどころかネオアンブレラからの独立を一方的に宣言した男だ。

 無論ネオアンブレラはこれを容認することなく今回部隊が送られることになったのだが。

 

「おい、まだ見つからないのか」

 

 そう聞くコクランの声には苛立ちが滲み出ていた。元々この任務は簡単に済むはずだったのだ。職員や囚人に対して常日頃から暴行を続けていたため人望はなく、ちょっとした牢獄があるだけの島で独立したからと言って金稼ぎができる訳も能力もない。そんなわけで大量の内通者がロックフォート島に存在して目標の場所は筒抜け、それに比べこちらは万全の状態で向かった。本来ならウィルスを見つけて帰りのヘリでくつろいでいるはずだって言うのにこんな面倒な事になって非常にむかついていた。

 

『情報だと普段ここら辺にいることが多いと言うことでしたが‥危ない!!』

 

 コクランと話していた隊員が声を上げ、急いで頭を下げる。そうすると頭上を一発の弾丸が通り過ぎ後ろにあった窓ガラスを撃ち抜いた。

 

「ウィリアム・コクラン‥よくも私の基地を破壊してくれたな!!」

 

 そういった人間の手にはライフルと思わしき銃が握られており、先程の発砲がこいつのものだと言うのは明らかだった。

 

「アルフレッド・アシュフォードか。お前を逮捕しにきた、大人しく投降しろ」

 

「黙れ!!盗人が、お前如きに指図される筋合いはない!」

 

 そう言い放つと同時に銃弾が今度は二発放たれる。

 

「盗人?新型ウィルスのことか、言っておくがそれはネオアンブレラが所有しているものだ。だからさっさと在り処を‥‥」

 

「違う会社のことだ!!元々アンブレラは私の祖父たちが作り上げたものだ、断じてお前如きが好き勝手していいものじゃない!!」

 

 その言葉を聞くとコクランはうんざりしたような顔をする。

 

「いいか?知らないかもしれないがお前のおじいちゃんの作った会社はとっくに潰れているんだ。そしてネオアンブレラは名前の似ている別の会社なんだ、分かるか?」

 

「うるさい黙れ!!」

 

 そしてさらに弾丸を撃ち込もうとしたところに一発の銃弾がアルフレッドの持つ銃に当たり銃が手から離れてしまう。

 

『ターゲットの武装解除を確認』

 

『了解、ターゲットを確保しろ』

 

 そう隊長らしい人間が言うといつの間にアルフレッドに近づいていた隊員がアルフレッドに覆い被さる。

 

「よくやった、こちらに連れてこい」

 

『了解』

 

 アルフレッドが二人の隊員に引き摺られるような形でコクランの前に連れてこられる。そしてそこでアルフレッドは初めて気がついた、コクランの左手の異常に。腕は長い手袋に全体をスッポリと包まれており、指の部分が異常に長くそれでいて釣り針の様に丸く反っていた。視線に気付いたのかコクランは見せつける様に左手を持ち上げた。

 

「これか?元々タイラントに取り付ける物として開発されていたのを勝手に貰ってきたんだ。不格好だがその分物も掴みやすくて重宝してるんだよ。こんな風に」

 

 そう言うとその左手でアルフレッドの首を掴んだ。義手はガチャガチャと言う音を漏らしながら少しづつ首を絞めていく

 

「聞きたいことは一つ、ウィルスの場所それだけだ。言えば解放してやる」

 

 そう言っても答えるどころか口を開く様子すら見えなかった。

 

「どうせここにある資料を調べれば見当はつくんだ、素直に吐いた方がマシだと思うが‥」

 

 そこまで言ったところでアルフレッドが唾を吐きかけた。

 

「地獄に堕ちろぉっ」

 

 話している途中でいきなり力が強まってしまったために思わず大量の空気が肺から出ていってしまった。

 

「もう一度聞く、新型ウィルスはどこにある?」

 

 そう言ってコクランは左手の義手の出力を上げた。

冷たく、人間らしさを感じさせない作り物の手は容赦なくアルフレッドの首を絞める力を強めた。

 

「だ‥れが‥お前‥なんか、に」

 

なんとか声を絞り出すとコクランは舌打ちをした後に義手の力を緩めた。

 

「もういい、こいつを縛ってどこかに置いておけ」

 

 そう吐き捨てるような物言いで部下に指示を出し倒れ込んでしまったアルフレッドから離れた。そして入れ変わるように隊員2名が呼吸が乱れているアルフレッドを無理矢理立たせ、連行していく。

 

(南極研究所のことがバレるまで時間の問題だ、このままでは私のアレクシアが‥!!)

 

 このままではアレクシアはそう時間をかけることなくあの男に見つかってしまうかもしれない。そうなった時、冷凍状態の妹がどうなってしまうのか、そんなこと分かりきったことだった。辺りに散らばったガラスが自身の‥いや、アレクシアの顔を映し出した。その顔はアルフレッドをじっと見つめてこう呟いた。

 

「お兄ちゃん‥助けて」

 

その言葉にアルフレッドを連行していた二人の兵士が顔を合わせる。当然だ、連行している男がいきなり女児がおままごとをする時に出すような声色で変なことを口走ったのだから。

だがそんなことには気付かず、アルフレッドはより自分の思考に意識を向けた。南極にいる妹を助けられるのは自分だけだ、なんとかして南極に向かわなければ、その一心で自身の手を縛っている縄を揺らす。

 

「おい、ここで待っていろ」

 

 兵士の一人がそう言ってアルフレッドを小部屋の中に突き飛ばす。部屋に入れられたが鍵はなく縄もそこまでキツく結ばれていない、手を揺らすと驚くほど簡単に拘束を外すことができた。コッソリと部屋の扉を開けて隙間から顔を覗かせると先程自分をここまで連れてきた兵士は姿を消し、人目は全くと言って良いほどなかった。

(偉そうなこと言っておきながら警備はザルじゃないか)

 

 趣味で集めていた軍の戦闘機や輸送機がある。それを使ってコクランより早く南極に辿り着いて迎撃の準備をすればアレクシアが冷凍保存から復活するまでの時間を稼げるだろう。滑走路への道のりは皮肉にもネオ・アンブレラの連中のおかげで感染者とは遭遇することはなかった。滑走路に辿り着くや否やスグに輸送機に乗り込み目的地を南極にセットする。

 

「待っていてくれアレクシア、お兄ちゃんが守ってあげるからな」

 

 そう言い飛び立とうとした時突然警告音が響き渡った。

 

『燃料の残りがわずかです、急いで補給して下さい』

 

「はっ?」

 

 ありえない、脱出に使うために準備は万全にしておいたはずだ。突然の事態に混乱していると大量のネオ・アンブレラの隊員が輸送機に入ってきて取り囲まれる。そして一人の男がゆっくりと隊員の中から姿を現した。

 

「ありがとうアルフレッド、君のおかげで目的のものがどこにあるかわかったよ」

 

「‥コクラン!!」

 

憎悪に声を震わせながら相手の男に殴りかかろうとするが近くの隊員に身柄を拘束されアルフレッドの拳はコクランの顔面に届くことなく空を切る。

 

「離せぇぇぇぇぇーーー!!」

 

 そう言って暴れようとするが体は全く動かない。コクランが輸送機の操縦席に近づいてくるのを確認し、足を振り回しパイロット席の破壊を目論むが勿論足が2、3度当たっただけで壊れるはずも無く最終的に親相手に駄々をこねる子供のような体勢で地面に押さえつけられた。

それでもなお抵抗しようとするアルフレッドを無視してコクランはセットされた目的地の確認を行った。

 

「目的地は旧アンブレラの南極基地か、急いで輸送機をこちらに寄越せ。今から南極に向かう」

 

 

 

 

 

 





それではまた今度。


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ラクーン事件直後

今回はちょっと裏話のような感じです。それと遅くなってしまい申し訳ございません。


 

 ラクーン事件と呼ばれる悲劇がミサイルを使い感染者を街ごと焼き尽くすという結果で幕を閉じ2週間が経とうとしていた。アメリカ合衆国の情報部に所属する私、アダム・ベンフォードはこれが間違っていることだと思いつつ生存者の市民の一部とラクーン市警の生き残りを不当に拘束していた。

 名目上は生存者の感染確認、治療、捜査協力などだが真実は情報隠蔽だ。現在、さまざまな組織が事件の捜査を行い、責任のなすりつけ合いをしている。だが今回の事件の発端はウィルスを開発したアンブレラとそれを支援した合衆国によるものだ。これを証明する証拠のほとんどはラクーンシティと共に消え失せたかに思えたがラクーン市警が持って帰ってきたものが問題だった。まずワクチンである。これを持っていた警官を保護したのはミサイル投下の約3日前だ、ワクチンがあったにも関わらず滅菌作戦を強行したことを世間が知れば非難は免れないだろう。そしてそれに加えてマービンという警官が持っていた捜査資料だ。これにはラクーンシティの設計計画や街の地下にあった研究施設の存在、その製作に政府が関与していることさえも記されていた。

これら二つが引き起こすのは世界中からの非難などの生易しいものだけではない、政府が国民を実験台に生物兵器を作り証拠隠滅のために数万人のアメリカ市民を新型ミサイルで虐殺したことを誰もが知ることになるのだ、下手をすればアメリカと言う国そのものがなくなってしまう。

 そしてこれらの物は一人の人物によってもたらされたものだった。

ウィリアム・コクラン

 

 ラクーン事件当時にはラクーン市警の署長代理として生存者の保護、避難を指揮し数千人の生存者を生還させた。英雄と言っても差し支えのない人物は失った片腕の治療を受けた後、残された腕に手錠をかけられ外部と連絡が取れないように監視されている。あれらの証拠を握っていたと言うことは政府とこの事件の関わりを知っていると言うことだ。だと言うのにこちらを糾弾することや強請るような素振りさえも見せずに沈黙を貫いていた。その様子を不気味に思いつつ過ごしていたある日のことだった。

 

「局長、大変です!」

 

出勤すると職場の全ての電話が鳴り響き、部下が慌ただしくそれらの対応に追われている姿が眼前に広がっていた。

 

 デスクに置かれていた新聞の記事にはラクーン事件、黒幕はアンブレラか!?と言う題名がデカデカと書かれてあった。内容にはテレビ局に匿名でラクーン事件にアンブレラが関わっている証拠が送られてきたとのことだ。裁判所、上層部、そしてアンブレラからの電話を振り切りコクランが収容されている部屋へ向かう。

 

ありえない

 

移動中にその言葉が頭の中を埋め尽くす。

目標の部屋にたどり着くと引き止めてくる部下を置いて部屋に入った。

そこには今まで身じろぎもせずにただ座っていただけだったコクランが机の上に足を投げ出し、口をニンマリと歪ませこちらを見ていた。

 

そこで理解した、こいつがやりやがった‥と。

 

「‥どうやった」

 

見張りに金でも握らせたのか?いやありえない。いくら金を積んだ所で全ての証拠は既に上に徴収され手の届かない所にあるのだ、できるはずがない。同僚や友人に予め指示していたのか?それこそありえない。同僚は全員死んだか捕まっている。我々の知らない友人がいるのかと考えたが奴は孤児として保護された後、その人生のほとんどを監視されて育ったのだ、奴の交友関係に漏れがあるはずがない。

 

「あんた達が聞かなきゃならないのはどうやったかじゃないだろ?」

 

その発言とこちらを見下すような態度は言外にこれ以上バラされたくなければ言う通りにしろと告げていた。

 

「お前の要求はなんだ」

 

「とりあえずラクーン市警についての偏向報道はやめてもらおうか」

 

その発言に驚き部下がいるであろう方向のマジックミラーに視線を送る。

 

『私たちは何も話してません』

 

右耳につけたインカムから部下が告げた。

 

「なぜ外のことを知っている」

 

「お前達のやり口は5歳の時から知っている。どうせ警官全員殺すのは面倒だから俺たちを犯罪者に仕立て上げて発言力を消すつもりだったんだろ?」

 

どうだと言わんばかりにこちらの目を覗き込んでくる。その通りだった。ラクーンシティに関する証拠は消え失せ、こいつらの社会的信用を底に落としてしまえばコイツらがいくら騒ぎ立てようとも犯罪者の妄言として処理できる筈だった。非常に面倒なことになったと舌打ちをしてしまう。

 

そこで一つの考えが脳に浮かんだ。

 

もう手の打ち用がないのではないのか?と。だってそうだろう?コイツはアメリカが吹き飛ぶような秘密を握っていて、この世界のどこかにコイツと話した記録さえないような人間がその秘密を持っていて、尚且つコイツの身に何かあったらその秘密をバラされるのだ。

 

全身から汗が噴き出る。

 

気づいてしまったのだ、この薄汚い男の気まぐれで合衆国は崩壊し、そしてそれを防ぐ手段が私達には何一つないことに。

 

 それからしばらくして私はこの件から降ろされ、私よりも上のものが対応することになったがあいつがアンブレラのトップとなって好き勝手している様子を見るに上層部は奴を丸め込むことに失敗したのだろう。

 

奴がアンブレラのトップになってしたことは粛清だ。記録によると奴は初めての出勤日に正当防衛の名目で旧アンブレラ幹部を含め36名を射殺したらしい。

さらにライバル企業に兵器の情報を持って転職しようとした人間は例外なく行方不明になっている。

 

だが粛清人数に反比例するように企業利益は伸びていった。原因はTウィルスワクチンの存在だ。ラクーン事件直後はバイオ兵器開発の有無の確認のための査察が頻発し、それを恐れ各製薬企業は一時的にバイオ兵器事業から手を引いた。その直後にネオアンブレラはワクチンの製造成功を発表した。元々ウィルスを作った企業なのだ、ワクチンの製造成功もおかしな話ではなかった。当時はバイオハザードを起こした会社として不買運動こそ起きたがインフルエンザ等とは違い感染したら怪物に変貌して人間を食べるようになるウィルスだ、同調圧力と恐怖心によりワクチンの奪い合いが起こるようになるまでそう時間は掛からなかった。数年後に別会社がワクチンの開発に成功したことで市場の独占状態を崩せるかと思ったが既にその頃にはネオアンブレラ社製のワクチンの効果は世界から認められており、元々世界トップの製薬企業だったアンブレラは世界中に工場を持っており、それらを受け継いだネオアンブレラが作ったワクチンは輸送コストを抑えることが可能だったため他社のものよりも格段に安かったため独占状態を崩すには至れなかった。

その結果今ではネオアンブレラの対バイオハザード関連の事業のシェア率は驚異の74%超えだ。

 なんとかしてネオアンブレラの増長を止めようとBSAAやFBCなどの対バイオハザード部隊の設立やアンブレラのライバル企業であるトライセルへの支援をおこなっているがアンブレラが止まる気配はない。

 

 もはや一個人が持つには大きすぎる権力を持っている。だから止めなければならない、例えラクーンシティでアメリカが犯した罪を全世界に知られることになったとしても。

 




次回かその次あたりに久々の実況パートを入れたいと思います。次は遅くならないように気をつけます。


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実況パート(蛇足)

需要あると嬉しいです。


 どうも皆さんお久しぶり、投稿者です!!

いやー前回完走した感想を言うのを忘れてしまっていたのでこの度動画を上げることになりました。とりあえず完走した感想ですが、正直に言うと個人的にはベストには及ばないものの、G第1形態との遭遇とホモ君片腕喪失事件さえなければ記録更新もあり得たと思いますから残念ではあります。ですがベストは尽くせたのでオールオッケーです。

さて、実は走り終わった後オートモードにして放置していたのでせっかくですから今のホモ君はどうなっているのかを覗いてみましょう。

ほう?なんとホモ君はアンブレラの会長にまで上り詰めた様です。いやー、頑張りましたね。たかだか片田舎の農民の子供がここまで来ることができるなんて、出世スピードなら異世界転生系なろう主人公とタメ張れますよ。

 アンブレラの会長になると色々とメリットとデメリットが発生していきます。メリットは金ですね。下手な職業の5000倍は儲けることができる上に私設部隊や軍隊の設立、武器工場でロケランを量産することまでなんでもござれです。

ではデメリットはというと好感度の変化です。まぁ悪の組織の親玉になっちゃった訳ですから登場人物の、特に主人公連中の好感度はかなり下がります。さてパパッと各キャラクターのホモくんに対する好感度を見ていきましょう。

 

ジル 好感度 58

 

ほーん、一応好感度の説明をしておくと1〜20は殺意を覚えているレベル、21〜40は喋りたくないレベル、41〜60は顔見知りレベル、61〜80は友達レベル、81〜100は運命共同体レベルです。正直かなりざっくりしていますが大体こんな感じで良いと思います。

で、アンブレラルートに入るとジルとクリス達初代主人公ペアの好感度は大体30マイナスされてしまいます。でもジルの現在の好感度は58です。と言うことはジルの好感度は元々88と非常に高くジルルートに突入可能レベルでしたが‥残念ホモくん、フラグはバキバキに折れちゃったみたいです。オレまたなんかやっちゃいましたか?(孫感)

 

警察官一同 好感度 84

 

いや高っ!どうやら警察官は全員モブ扱いとして好感度低下は免れたようです。これは狂信者の集団です。ここまで高いと大抵の命令に従ってくれますが、できるならラクーン事件の時にその忠誠心を発揮して欲しかったです。あと余談ですがこのレベルの忠誠心を持った人間をロス・イルミナドス教団の信者と戦わせると途中から意味不明なレスバを始めるので見たい方は一度やってみてください、面白いですよ。

 

政府関係者一同 好感度 3

 

低っ!いや3って、初めて見ました。ここまでくるととにかく死んで欲しいって感じですかね?参考までに言うと原作のクリスのウェスカーに対する好感度が7でした。

 

レオン 好感度 80

 

うん?なんかおかしいな、レオンくんはアンブレラのことをジルやクリスほど恨んでいないため好感度のマイナスは20程度なんですが‥何で80残ってんの?元々100だったって事?とっ、とりあえずレオン君のことは置いておきます。

 

 

 

 さてざっくりホモ君の対人関係をみたところでゲームの方に戻りましょう。どうやらシスコンお兄ちゃんのおかげでアレクシアの居所がわかったようです。南極へレッツゴー!!この南極研究所の一番簡単な攻略法は初手ミサイルブッパなんですが‥通信が入ってきました。ほうほう、クレアたちのようです。お兄ちゃんのゴリラと合流できたみたいですが、島に来ていたグラサン(ウェスカー)がゴリラと殴り合った後、証拠隠滅のために島の自爆スイッチを押して逃走。

自分達は急いでそこら辺の輸送機を動かして脱出に成功したが目的地がセットされていて強制的に南極に向かわされているそうです。はい、もしも彼らが来る前に基地を爆破しちゃうと地形が変わった結果、クレア達の乗った輸送機は着陸出来ずに大破し、妹を傷つけられて怒ったゴリラと殴り合いになってしまうため死にたくない方は大人しく基地の中に入ってどうぞ。

 どうやら既にウィルスが蔓延していますね。ですがある程度人数のいる特殊部隊にとって普通のゾンビは雑魚ですし、研究所のガバガバトラップも元々アンブレラのものなのでハッキングも余裕です。さくさく進んでいきます。そこそこ進んだら部下に命令してそこら中に爆弾を仕掛けましょう。クレア達が到着次第ここを吹き飛ばします。

 

さあて、ここからが腕の見せ所です。さらに奥へと進むと謎のカプセルが置かれた部屋へとたどり着きます。目の前にはこのステージのラスボスであるアレクシアが眠っている冷凍カプセルがあります。初見プレイヤーなら爆弾で吹き飛ばす所ですがここで焦ってはいけません。彼女が眠っているカプセルは非常に頑丈かつ、アレクシア自身の生命力がアホみたいに高いので爆弾ごときでは殺しきれません。ではどうするか、まずカプセル付近にある制御パネルを見てみましょう。するとカプセル内の環境を設定できます。これでカプセル内の酸素濃度を限界まで高めます。これはアレクシアが自身に投与したT-veronicaウィルスの特性を利用した戦法です。

このウィルスの感染者の血液は気体に触れると燃えるという設定があります。そんな可燃物を高濃度の酸素と接触させたらどうなるか。大爆発を起こしてしまいます。一度爆発する瞬間を見たことありますけどグロかったです。中はジュワっと外はカリッと焼き上がっていました。

たまーに生きている事がありますが、クレア達が基地に着いた瞬間この部屋を基地ごと爆発するので問題はないです。

おや?アレクシアが異変に気づいて目を覚ましたようです。ダメダメ、体が凍っているんだから無理矢理動こうとしたら‥血が出ちゃった。はい規制に引っかかりそうなんでモザイクをかけましたが大爆発を起こした後、アレクシアが燃える生肉と化しました。やっぱグロいな。

 さて、これ以上精神年齢幼女の美女の燃えカスを見るのはホモ君の精神衛生上よろしくないので、さっさとここにある資料やウィルスやワクチンのサンプルを全部もらって基地から脱出しましょう。アレクシアの制御下にあった植物やら昆虫やらが暴走して襲い掛かってくるので頑張って逃げます。

 

 はい、無事に脱出成功しました。

 

部下によるとクレア達は既に保護したようです。代わりに謎のヘリコプターが施設に入っていくのを止められなかったそうです。知るかバカ、そんなことより爆発だ!!

 

まぁ、マジレスするとグラサンの部隊と入れ替わりになっちゃったようですね。どうでも良いのでさっさと輸送機に乗って研究所を爆破したら逃げましょう。

 

これからもこんな感じでたまーに実況動画を上げていきたいと思います。それじゃあまた今度!!

 

 

 

 

 

 




好きな小説読もうとしたら非公開になってた。めっちゃ悲しかった。


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進展

今度は短いです。時間軸は「4」です。


 

合衆国大統領である私の娘が拐われ数日が経過した。

 

つい先程連絡が届いた。

娘の救出のために送り込んだエージェントと連絡が取れなくなったらしい。

それを聞いた時から部屋の電話から視線が外せないでいる。

もしエージェントが任務を失敗したのならそれは娘の死を意味する。次の手として軍や警察を動かそうにも娘の誘拐の手際の良さを考えると政府内に裏切り者がいる可能性が高く、下手な行動は命取りになってしまう。

 

だがテロリストや片田舎のカルト集団、ましてや政府関係者との繋がりが絶対にないと断言できるものが一人だけいた。

しかし娘が拐われたと思われる場所は現在、製薬企業連盟が支援しているBSAAの管轄エリアだ。そこで起きたバイオテロと思われる事件の解決を合衆国が別の組織に依頼したという事実は間違いなく波乱を起こす。

そんなことを頭の中でぐるぐると考えていたら机の上にある娘の写真が目に入り今までの戸惑いが嘘のように消え、電話に手を掛けた。

 

「ウィリアム・コクランを出してくれ」

 

その数時間後、カルト集団の拠点は更地と化した。その後ネオアンブレラと製薬企業連盟の縄張り争いが勃発、結局ネオアンブレラが事件の拡大を未然に防いだとして対バイオテロ組織としての地位を確固としたものにし、その結果ワクチンの規制緩和、アンブレラの保有する対バイオテロ部隊である UBCSの権限の強化が決定された。

 

結局娘はエージェントであるレオンの手によって無事に連れ帰られたため、私のしたことは空回りだったのだろう。だがもしかしたらこれで良かったのかもしれない。

電話ひとつで敵組織が跡形もなく吹き飛び、こちらの損失はゼロなのだ。電話越しだったが、会話からはコクランが噂通りの腹黒い男のようにも感じなかった。もう少しコクランに動いてもらった方が我々も楽になるかもしれない。

 

勿論権力の集中は混乱を招いてしまう。だが、バイオテロに関して彼らよりも信頼できる者はいないのではないか?娘を誘拐したカルト集団を木っ端微塵にしてもらったからなのか、自然とそう思い始めていた。

 

 

一方その頃、青く塗りつぶされたアンブレラのマークが掲げられた部屋に二人の男が居る。片方は現役の軍人のように直立不動で淡々と報告をし、もう一人は椅子に深く座り何かが入っている容器を手に持ち男の話に耳を傾けていた。

 

「新型バイオ兵器の回収、アシュリー・グラハム、レオン・S・ケネディー両名の保護と援護の任務を無事に果たしました」

 

「ご苦労クラウザー、ところで回収してくれたこのプラーガのことなんだが‥」

 

「はい、そちらは通常種のプラーガの寄生体を操る事ができる支配種プラーガです。研究によってはこれからの我々にとって有益なものになると思われます」

 

その言葉は平静を装っているが言葉の端から喜びの感情が滲み出ていた。

 

「ああ、プラーガの採掘所は更地にしてやったが土地の権利は製薬企業連盟に持って行かれたからな。おそらく数年後にはプラーガがブラックマーケットに並ぶ事になる。その対策はしておいた方がいいだろうな」

 

そう言って机の下から鍵のかかったケースを取り出す。その中には紫、緑、透明、さまざまな色をした液体が綺麗に並べてあった。

そしてそれらの中に先程コクランの手の中で転がしていた容器を新たに加えられた。

 

「これは後でラボに送る」

 

そう言うと再びケースに鍵を閉めた。

 

「ところでお前の潜入先には戻れそうか?」

 

「いいえ、おそらく向こうからは死亡したと思われているかと」

 

「他に支配種プラーガを持っている人間はいるか?」

 

そう聞くと少し動きが固まるが観念したように報告を続けた。

 

「はい、エイダという女が持っていると思われます」

 

「連絡は取れるか?」

 

「いえ、行方をくらませました」

 

そういうと今度は両者が苦々しい顔を浮かべた。

 

「まぁいい、任務御苦労だった。少し休め」

 

「はっ」

 

クラウザーがそう短く返事をし、退出すると再びケースを取り出し中身を開ける。

 

「始祖、T、T -Veronica、G、そして今度はプラーガか‥」

 

先程入れたばかりの容器を取り出し眺める。

 

「そろそろ限界か‥」

 

 




REが出てからここら辺の仔細を書いていこうと思います。


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リベレーションズ
第一話


今回も短いけど、投稿早くしたから許して。


 

テラグリジアパニックというヴェルトロという名のテロリストが引き起こした大事件から一年が経過した。

その事件に深く関わっていた、本来ならば対立している組織のトップである二人の男が顔を合わせていた。両者が持ち寄ったUSBを交換し、これからのことに関しての話し合いも終盤に差し掛かっていた。

 

「それで私たちはどう動けば良い?」

 

義手の男がくたびれたコートを着ている男へそう投げかけた。

 

「アイツが一番恐れているのはお前だ、だからできるなら暫く遠くに居てくれるとありがたい」

 

その答えを聞くと義手の男は立ち上がり扉の方へ歩いていく。

 

「今ちょうど暇で優秀な奴が一人いる。事が起こったらそっちの対処はそいつに一任する。事件の間は旅行にでも出かけるとするよ」

 

そう言って片方は部屋から出た。残された男はタバコに火をつけ深く煙を吸い込み吐き出す。

 

「これが吉と出るか凶と出るか‥」

 

そう呟くと強引にタバコを灰皿に押し付けた。

 

 

 それから数日後ネオアンブレラの支部で一人の人間が作戦室に呼ばれていた。全身黒ずくめの旧式になりつつある戦闘服、赤いゴーグルが怪しく光るヘルメット、武器は持っていなかったがその姿はアンブレラの保有する特殊部隊であるUSSの隊員であることを示しており、物静かではあるが滲み出る重圧が潜ってきた死線の数を物語っていた。

 

「よくきてくれた」

 

そういう男は頭にベレー帽を被り、顔にはいくつか目立つ傷や背中に鉄板でも入っているのかと勘違いしてしまうような姿勢からその男が軍人であったことがわかる。いくつかの書類を手に持っており、今までの経験則から黒ずくめの男は自分が呼ばれた理由を察する事ができた。

 

「次の任務か」

 

「ああ、お前にはこれからコイツと組んでもらう」

 

そう言って渡された紙の束には一人の女エージェントの情報とFBCとの共同作戦の概要が所狭しと書かれていた。

 

「了解」

 

書類の読み込みもそこそこに短い返事と共に紙をしまう。だが黒ずくめの男は部屋から出ようとはしない。これは勿論作戦のことについて分からないことがあったわけではない。自分の雇い主が自分を使うとき、大抵は記録に載せられないことしか命令してこない。他の隊員が呼ばれていないことを見るにこの作戦には何か裏があることを確信していた。

その様子を確認するとベレー帽の男は話を続けた。

 

「さて、今回の任務の目標は陽動だ。そこに写っているFBCの隊員は恐らく我々の監視、そしてお前が下手なことを知った場合の口封じを命じられているはずだ」

 

先程渡された紙の束のどこにもそんな事は書かれていない。だが黒ずくめの男は微動だにすることなく話を聞いている。

 

「そこでお前の任務は何も気づかないことだ」

 

そこまで説明されたところで初めて口を挟んだ。

 

「どういうことだ」

 

「先に言っておく、今回噂されているテロ組織ヴェルトロ復活はBSAAのでっち上げだ。そして我々アンブレラもBSAAに協力している」

 

その発言である程度事情を察する事ができた黒ずくめの男は簡潔に自分の考えに食い違いが無いか確認し、部屋を出た。

任務開始までおよそ5時間、自身に与えられた個室に行き装備の確認を行う。あの男と出会い7年が経った。雇い主が変わったことで長期の護衛任務が与えられたが訓練を欠かした事もなく、腕が落ちた感覚もなかった。

 

ひとつひとつ確認するように装備を付け部屋から出てヘリポートへと向かう。

 

目的のヘリに近づくと長く伸ばした金髪で目元を隠し、全身をスーツに包まれてはいるもののスーツの前のジッパーをヘソの近くまで降ろしているという嫌でも目につく格好をした女が立っていた。

 

「あっ、ハンクさんですね!私の名前はレイチェル・フォリー、死神と一緒に仕事ができるなんて光栄です!!」

 

「意味がわかって言っているのか」

 

「?」

 

妙に明るく自分のことを死神と言い放つ彼女を訝しむ。自分が死神と呼ばれていることは有名らしいが、そのあだ名が付けられた理由は自分以外の隊員の死亡率の高さが異常だったからだ。要するに彼女は一緒に働くと死ぬって言われている人と働けて嬉しいですと言っているようなものだ。一瞬皮肉かと考えたが顔馴染みのヘリのパイロットが笑いを堪えている様子を見るにアイツに吹き込まれたのだろう。

 

「まぁいい、いくぞ」

 

「はい!!」

 

ヘリに乗り込んだ二人が向かう先はクイーンゼノビア号という豪華客船、地獄と化した海上でさまざまな思惑が交差する。

 

 

 

 




オリ主なのに主人公が一時的に出なくなります。ごめんなさい。
なんかバイオなのに主人公が全ての事件に出突っ張りなのもなんだかなーと思ったからこんな感じになりました。
ごめんなさい。


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