とある軍人のVtuber記 (すたーりん)
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はじめまして

あの二人が投稿しないので私が別なものを投稿します



2023年7月15日土曜

 

Youtube

 

「はじめまして、Vな者3期生の豊和 重(ほうわ じゅう)です、以降お見知り置きを」と渋めな声で生配信が始まる

 

:お?1人目は渋めか

:何が得意なんだろうか

 

「早速プロフィールの方をどーん」

 

氏名 豊和 重

職業 元軍人(?)

歳  軍人たる者気にするな

詳細 平和を愛する元軍人らしいひと

予定配信 雑談 ゲーム

配信タグ なーし

 

 

 

「ざっとこんな感じだな」

 

:元軍人?FPSか上手いかなぁ?

:この声好き

 

 

 

 

 

 

 

 

1年半前 某所

 

「終わりましたねリョウジ(良二)隊長…」とロシア軍の冬季迷彩の帽子を脱ぎながら金髪の青年が言う

 

良二「ああ、戦争が終焉した」と冬季迷彩を着た中年男性が言う

 

と言うと涙が湧き出る

 

「隊長?泣いてるんですか?」

 

良二「いいや、泣いてなんて居ないさ、少し目から汗がな」

 

「いや泣いてるじゃないですか」というと他の隊員が笑う

 

良二「戦争は終わったが、お前らはどうするんだ?」

 

「僕は軍をやめて家業を手伝いまス」

 

良二「ああ、お前の実家はウラジオストクでジャガイモ農家やってるんだっけか」

 

「ですよ、隊長は?」

 

良二「やめて、1年ぐらいは実家でゆっくりするかなぁ」

 

「やめるんですか…実家ってどこでしたっけ?」

 

良二「やめるって言ったて予備役さ、実家は奥多摩だよ」

 

「奥多摩って東京の中の一番ど田舎って…」

 

良二「ああ、そうだ、親父と弟は林業をやってるよ」

 

「手伝うんです?」

 

良二「さあな」

 

一年後 

 

「おい、良二、その子のノコ持ってこい!」

 

良二「あいよ」とノコギリを取る

 

「そういえば兄さん、この仕事を完全に継ぐの?」

 

良二「一応は働きに出てるよ、まあその仕事と同時にこの家も出るだろうけどね」

 

「口を動かす前に手を動かさんか!」

 

良二「どっちも動かしてるっての」と作業をする

 

「そっか、また寂しくなるね」

 

良二「優しい優しい兄が居なくなって悲しいか?」

 

「そうじゃないけど、親父がね」

 

良二「次はそんな危ない仕事はしないさ」

 

 

 

良二「(新しい仕事って言ったってなぁ)」

とパソコンを使い、仕事を探す

 

すると

 

“Vtuberスタッフ募集中”

 

「(Vtuberって確かバーチャルの奴だよな…)」と詳細を見る

 

“パソコンが使えればOk!マネージメント経験なしでもできる!”

 

良二「(まあ応募してみるか)」

 

 

数日後

 

 

書類選考結果に関しまして

 

小林良二(こばやしりょうじ)

 

 

こんにちは。株式会社Vな者 採用担当です。

 

 

この度は、履歴書および職務経歴書をご提出していただき、

 

誠にありがとうございました。

 

 

書類選考の結果小林良二様を採用する事に致しました、面談日時はメールにてご返信いただければ、再度連絡いたします

 

それでは、引き続き何卒よろしくお願い致します。

 

株式会社Vな者 採用担当 山畑

 

良二「うそだろ…」

 

コンコンコン

 

「兄さん居る?」

 

良二「居るけどどう来た?」

 

「いや新しい仕事とか決まったのかなぁと思ってね」

 

良二「今決まったところ」

 

「え?どんな仕事?」

 

良二「Vtuberのスタッフだよ」

 

「へーってえー兄さんできるの?力仕事以外を?」

 

良二「どんだけ筋肉ダルマだと思ってるんだよ…」

 

「だって毎日10kmは走ってるでしょ?十分じゃん」

 

良二「10kmってそこまでだぜ?」

 

「いやいや十分だからね?というかほんとに大丈夫?」

 

良二「普通にPCとか使うし大丈夫よ」

 

「いやVtuberって女性が多いらしいから…」

 

良二「舐めとんのか?」

 

「ごめんって冗談だからそんな怖い顔せんでくれ、でもほんとに大丈夫なの?」

 

良二「大丈夫だよ」

 

「それでいつ行くの?」

 

良二「2日後に面談かなぉ…」

 

「なら父さんに言うの?」

 

良二「当たり前よ」

 

メールで”2日後でどうでしょうか?”と送信する

夕食前

 

良二「親父、俺働きに出るよ」

 

「ああ、そうかわかった、いつからだ?」

 

良二「2日後に面談、それ以降はまだわからん」

 

「わかった」

 

2日後

 

厚木市 某所

 

良二「なんか人多いな、っとここかな?」とビルに入る

 

ビル内

 

良二「こんにちは、本日10時よりVな者様と面談の予約をしております、小林良二なんですけども、面談室は何処でしょう?」と受付嬢に聞く

 

「あー面談室でしたら3階の一番手前です」

 

良二「3階ですね、ありがとうございます」

 

3階

 

良二「ここかな?」

と四回ノック

 

良二「本日面談予定の小林良二です、入ってもよろしいでしょうか?」

 

??「お入りください」

 

良二「失礼いたします」

と入る

 

そこには男女が高級そうなソファーに座っている

どっちが山畑さんだろう

 

??「こんにちは、人事部の畑山美桜(はたけやま みお)よ」

と女性が言う

 

??「内村太郎(うちむら だろう)です、よろしく」

 

良二「よろしくお願いします」と二人と握手する

 

太郎「まあ座ってくれや」

 

良二「はい」と座る

 

太郎「まあ少しだけ話があるんだけど、今としては珍しく公務員を辞めたみたいだけど何かあったのか?」

 

良二「(そういえば軍人じゃなくて公務員って言ったな…隠しとくか)まあ仕事仕事と仕事ばかりで嫌になってですね…」

 

太郎「まあ…辛いって聞くもんな」

 

良二「ええ…」

 

太郎「…ちょっとさ聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

 

良二「(バレた?)えっとなんでしょう?」

 

太郎「Vtuberになってみない?」

 

良二「え?と言っても御社に所属している人みたいに口が達者なわけでもあまりゲームができるわけでもありませんけど…」

 

太郎「いや、それでいいんだよそれで」

 

良二「そんなもんなんですかね…?」

 

太郎「そんなもんさ」

 

良二「ならやってみようかな?」

 

太郎「なら来月には引っ越し出来るかい?」

 

良二「えっとどこに?」

 

太郎「○▲ってビルだ、防音がしっかりしてるからバッチリだ」

 

良二「…家具類とかネット回線は自前?」

 

太郎「いや、ネット回線はルーターとかも置いてあるし、家電は揃ってますよ、仕事用のPCもあとは私物だけ」

 

良二「私物だけならすぐに用意出来ます」

 

太郎「それは良い、来週には手付き出来るか?」

 

良二「ええもちろんです」

 

畑山「ならキャラクターを考えないといけないわね」

 

太郎「まあこちらで考えるか」

 

良二「えっと…これで終わりでしょうか?」

 

太郎「えーっと終わりかな?だよな?」

 

畑山「終わりだね」

 

太郎「あれ?もう11時半か…なら飯食べに行こう」

 

良二「えっ?」

 

畑山「そうねぇ…今日は基地祭もあるから行こう、新しい仲間の良二さんも居るし」

 

良二「えっと…今日なんか人多いと思ったら基地祭なんですね…」

 

畑山「あら?知らなかったの?」

 

良二「いやぁ…山に篭りっぱなしなので基本的に情報なんて来ませんよ、しかも他県ですし」

 

畑山「まあ行きましょう」

 

厚木国防軍基地 

 

良二「(厚木とか何年ぶりやろ…)」

 

畑山「久しぶりにここにきたわ」

 

良二「畑山さん何回か来たことあるんですか?」

 

畑山「徴兵された時にこの基地に12ヶ月居たわ」

 

良二「あー徴兵ですか… 内村さんは?」

 

太郎「え?僕も徴兵されたよ、こことは違うけどね」

 

良二「ですよねぇ…(別の基地で徴兵教育してたよ)」

 

と言いながら軍人が立ってる後ろを通ると

 

??「そこの御三方、これやってみないか?」

と声をかけられる

 

畑山「何ですかこれ」

 

軍人「これはねぇ、レーザー交戦装置って言って、目に見えないレーザーで撃ち合いをする訓練なんだけど最新のやつなら民間人でも扱えるからそのお試しだよ」

 

畑山「へー、これってどんな感じなの?」

 

軍人「ガワは89式小銃ぽいけど中身は違う全く違くて、この弾みたいなのがレーザーの照射器の電池で実際の銃みたいに1発で一回しか撃てない、それがワンマガジン30発入ってるんだ、撃てば音も鳴るよ」

 

畑山「ほーそれはすごいなぁ…私たちでも出来るの?」

 

軍人「サバイバルゲームみたいに誰でも出来るから期待されてるんだよねってお姉さん達やる?」

 

畑山「私はやる気だけど二人は?」

 

太郎「まあ久しぶりにやってみても良いかな」

 

良二「んー…パスかなぁ…」

 

軍人「あれれ?あなたみたいな人は大体やるんですけどね」

 

畑山「えーやってみませんかぁ?」

 

良二「はあ…そこまで言われるなら…」

 

畑山「と言うか的撃ちですか?」

 

軍人「いや、基本的なルールは3×3、1発でも当たれば腕につけてるライトが光るからそれで終わりで、場所は室内フィールドで、相手はそこの3人の現職軍人と出来るよ」とごつい3人を指さす

 

太郎「え?勝てるのか?」

 

軍人「大丈夫です、手加減はするよ」

 

畑山「えーやるなら手加減しないでほしいな」

 

相手「そこまで言うなら本気で行きましょうか?」

 

畑山「私たちも本気で行きますので、お願いしますね?」

 

 

 

太郎「すみませんね、うちの美桜が…」

 

良二「えぇ…(本気って言ってもなぁ適当にやられようと思ったんだけどそうも行かなそうだな…)」

 

準備後

 

畑山「気合入れて頑張ろう!」

 

太郎「お、おう」

 

良二「はいぃ…(懐かしきこのフィールド、端を走れば裏が取れるはずだからやるか)」

 

試合開始前

 

太郎「良二さん大丈夫ですか?げっそりしてますけど」

 

良二「まあ、少し緊張してるだけですよ(はあ、クビにならないといいけど)」

 

太郎「本当かなぁ」

 

畑山「本人がそう言ってるんだから大丈夫よ!」

 

太郎「だからお前は…」

 

良二「本当に大丈夫ですよ」と言いながら軽くマガジンのチェックをする

 

軍人『えーそれは両者ともよろしいでしょうか?』

 

畑山「大丈夫でーす」

 

軍人A「大丈夫っす」

 

軍人『では3(スリー)2(ツー)1(ワン)、スタート』

 

と同時に良二が走り出す

 

畑山「え?」

 

太郎「嘘だろ」

 

敵陣地の方に走り出し数秒、大回りで敵の裏をとら

 

パンパン

 

パンパン

 

パンパン

 

と6回の発砲音でゲームセットとなった、僅か43秒である

 

軍人『げ、ゲームセ、セット?嘘でしょ?43秒?』と言うとその軍人の居た部屋のドアが開く

 

??『ちょっと、今の何秒で終わったよ」

と聞いてくる

 

軍人「はっ、伊丹大佐殿」と敬礼する

 

伊丹「何秒なのよ?」

 

軍人「43秒です」

 

伊丹「下に居るの?」

 

軍人「はい、全員居ると思います」

 

伊丹「そう、なら行ってくるわ」と行く

 

 

伊丹「どんなすごい子かと思ったら美桜ちゃんじゃ無いの、お久しぶりね」

 

畑山「はっ、お久しぶりです伊丹優子(いたみゆうこ)大佐殿」

 

伊丹「今は軍役じゃないでしょ?優子でいいわよ」

 

畑山「わかりました優子さん」

 

伊丹「これは貴方が?」

 

畑山「流石無理ですよ43秒、もう一人の連れですよ、そろそろ来るんじゃ無いかな」

 

とフィールドと準備室を繋ぐドアが開く

 

太郎「遅かったな」

 

伊丹「ハッハッハッハそりゃ現役だろうと勝てねぇな」と豪快に笑う

 

畑山「知ってるんですか?」

 

伊丹「可愛い、弟であり、部下だったからね」

 

良二「部下だった記憶はないぞ」

 

伊丹「あらそうだったかしら?」

 

畑山「え、えっとぉ…公務員って言ってたけど警官とか消防士じゃなくて軍人だったと?」

 

良二「そうです、本当に申し訳ありせん」

 

畑山「いや、今のご時世、軍人ってのを黙ってる人は多いから別に良いんだけど、優子さんが言ってた”可愛い弟”ってのは?」

 

良二「実姉だね」

 

畑山「それと”現役だろうと勝てない”は?」

 

伊丹「日米露共同(JAR)大隊って知ってる?」

 

良二「細かいのは機密じゃなかったか?」

 

伊丹「今は全部出てるわよ、国防省のホームページに細かい作戦日時まで乗ってるわ、部隊自体は解体されたし」

 

 

畑山「確か第1空挺団、グリーンベレー、スペスナズで構成された部隊だって徴兵時に言われました」

 

太郎「僕もそう習ったね」

 

伊丹「そう、エース部隊だな、そこの第一中隊の元隊長だ」

 

畑山「…?…」

 

軍人A「えあ…元狂ってる団所属には勝てないな…」

 

良二「狂ってる奴らと同じにしないでくれ、あの部隊出身じゃ無いんだ」

 

畑山「第1空挺団じゃないんですか?」

 

良二「原隊は第1高中警備連隊だよ」

 

畑山「なんでそんな方が…」

 

伊丹「やっぱり、各種レンジャー持ってて、米軍のお偉いさんの目についたからじゃない?」

 

良二「あの後大変だったんだよな…高麗治安維持隊から高中警備隊に左遷されたんだから…」

 

伊丹「あれ本当に左遷だったのかしらね」

 

良二「ペクトサン(白頭山)の国境警備は間違えなく左遷だろ、景色が良くて好きだけどさ」

 

畑山「ペクトサン?」

 

良二「朝鮮語で白頭山の事だよ」

 

太郎「朝鮮って嫌なイメージしか…」

 

良二「朝鮮自体は普通さ、中でもペクトサンは良いところだよ、水は綺麗、景色も良いが寒い」

 

畑山「そんなに?」

 

良二「俺らは頂上あたりに居たが夏でも1桁だよ」

 

畑山「さむぅ…日米露(JAR)共同大隊に着任してからはどうだったんです?」

 

良二「とても良かったがこれは戦争だ、戦友を失ったさ」

 

畑山「クビじゃありませんね、”うち”の方針は”心の拠り所を作る”ですからね」

 

良二「本当にありがとうございます」

 

伊丹「感動もんだね」

 

良二「姉さんは旦那連れてはよ実家に帰ってこい、親父も歳だ」

 

伊丹「…わかってる」

 

 

伊丹「ふと思ったけど、この基地のエースとやって見ない?良い教育にもなると思うのよね」

 

良二「え…俺は部外者に近いがいいのか??」

 

伊丹「一応予備役でしょ?いけるよ」

 

良二「はあわかった、先に飯を食わせてくれ」

 

伊丹「3人とも行ってらっしゃい」

 

畑山「美味しいところあるかなぁ?」

 

太郎「アメさんやロシアさんの所も入ってるし旨いのはあるよ、それこそ良二さんが知ってるんじゃない?」

 

良二「この基地に来るの初めてじゃないけど基地祭初めてさ」

 

太郎「そうなんですか…」と歩いている

 

?{あれ?隊長じゃないですか} {}内はロシア語

 

とロシア語で後ろから声をかけられる

 

良二{その声はライコフ元軍曹じゃないか久しぶりだな}と振り向く

 

ライコフ{元じゃありませんし、上級軍曹ですよ}

 

良二{お前辞めるんじゃ無かったのか?}

 

ライコフ{そのつもりだったんですけど、上の連中と両親に残れって言われて、ですね…}

 

良二{そうか…となるとロシア2個小隊は全員現役か?}

 

ライコフ{えぇ、そうです、私の部下のままです}

 

良二{今日は観光か?}

 

ライコフ{いや、仕事ですよ}

 

良二{もし暇ならうまい屋台に連れて行ってくれないか?}

 

ライコフ{良いですよ、後ろの二人もですよね?}

 

良二「ああ、そうだ」

 

ライコフ「日本語ですね」

 

良二「日本の上手くなってるな」

 

ライコフ「今は日本のロシア語教育とかを種にしてるからですよ」

 

畑山「その方は?」

 

良二「僕の元部下さ」

 

ライコフ「はじめまして、ニコライ・ステパノヴィッチ・ライコフです、短い間でしようけどよろしくどうぞ」

 

畑山「畑山美桜です、日本語お上手ですね」

 

太郎「内村太郎です、よろしく」

 

ライコフ「まあ行きましょう」と歩き始める

 

少し歩き

 

ライコフ「いるか?ジョン?」

 

ジョン?「おん?なんだライコフ上級軍曹」

 

ライコフ「お客さんさ」

 

ジョン「客引きは頼んでねぇが」

 

と出てくる

 

ジョン「おぉ、良二隊長じゃあねぇか、お久しぶりだ」

 

黒人の大男が出てくる

 

良二「お久しぶり、今は隊長じゃぁねぇけどな」

 

ジョン「ははっ、俺の中じゃ永久に隊長さ」

 

良二「そいつは嬉しいね」

 

ジョン「でだ、何を選ぶ?」

 

良二「おれはサイコロステーキで、畑山さんに太郎さんは?奢りますよ」

 

畑山「なら同じものでいいわ、太郎もでしょ?」

 

太郎「同じので良いよ」

 

ライコフ「僕も同じので」

 

良二「ライコフお前…で飲み物は?」

 

畑山「お茶で」

 

太郎「僕もお茶で」

 

良二「久しぶりに黒コーラを」

 

ライコフ「ウォ…お茶で」

 

ジョン「まいど4700円ね」

 

良二「5000円からで」

 

ジョン「300円のお釣りで」

 

良二「どうも」

 

ジョン「しばしお待ちを」

 

と言うと奥に調理を始める

 

畑山「関係性は…」

 

良二「元部下さ、僕が聞いた時は本国に帰ってたらしいけどいつの間にか帰って来てたみたいだな」

 

ライコフ「2ヶ月ぐらいの休暇を本土で貰って娘さんたちと遊んでたらしいですよ」

 

畑山「に、2ヶ月…よくそんな休暇をもらえましたね…」

 

ライコフ「特別に許可されたらしいですからね、そこの所は良二隊長もでしょ?」

 

良二「とくに使わずにやめたからなぁ」

 

ライコフ「嘘でしょ…そんなので怒られなかったんですか?」

 

良二「何日分溜まってたと思うよ」

 

ライコフ「60日とかですかね?」

 

良二「120日だよ」

 

ライコフ「120!?それって4ヶ月分じゃ…私だって60日止まりでしたよ!」

 

良二「まあ一応管理職扱いらしいから」

 

ライコフ「ですけど…結局使わずにやめたってすごいなぁ…」

 

良二「まあ色々あったしな」

 

ジョン「ほい、できあがり、机はあちらを使ってね」

 

良二「どうも」と二つとり、畑山と太郎に渡す

 

畑山「ありがとうございます」と受け取る

 

同様に太郎も受け取る

 

着席し食い始める

 

良二「うめぇ」

 

畑山「ほんと美味しいですこれ」

 

太郎「めっちゃうめぇ」

 

食べ終わり

 

良二「さて、戻るか」

 

ライコフ「どこに戻るんですか?」

 

良二「姉さ、伊丹大佐殿に呼ばれててね」

 

ライコフ「なんです?なんか悪いことしたんですかぁ?」

 

良二「してねぇっての、レーザー交戦装置でこの基地のエースを倒してくれってね」

 

ライコフ「なんです?どうせ1試合で無双でもしたんでしょ?」

 

良二「ああ、そうだよ悪かったな」

 

ライコフ「そこの女性が”私たちも本気でいきますからね!”とか言ったから本気出したとかでしょうなぁ」

 

良二「ほんとにお前は鋭いやつだな」

 

ライコフ「まあ気の強そうな女性ですし、なんとなくわかります」

 

畑山「気が強くてすみませんね!」

 

ライコフ「いいや、嫌味じゃあありませんよ、なんならそんな女性の方が好きですしね」

 

良二「奥さんの電番号は…」

 

ライコフ「ちょちょちょ、なんで隊長が知ってするんすか」

 

良二「何かあった際にいつでも連絡できるようにしてるんだよ」

 

ライコフ「なら、それについて行っていいかな?」

 

良二「まあ良いだろうけど参加できるはわからんぞ」

 

ライコフ「まあ良いですよ、ジョン、お前も行くだろ?」

 

ジョン「そんな面白そうなことについて行かないヤツは居ないさ」

 

良二「色々すみませんね」

 

と畑山と太郎に謝罪をする

 

畑山「いやいいんですよ、面白そうですし」

 

太郎「戦友との再会ですからねぇ」

 

良二「まあ、ですね…」

 

移動し

 

良二「来たよ」

 

伊丹「あら、早かったわね」

 

良二「まあね」

 

伊丹「後ろ二人はお久しぶりね」

 

ライコフ「お久しぶりです、大佐殿」

 

ジョン「お久しぶりです」

 

伊丹「二人も参加したいでしょう?」

 

ライコフ「いいんですか?!」

 

伊丹「良いわよ、わかりとして分隊で参加させてもいいかしら?」

 

良二「はあ…ジョン、参加するか?」

 

ジョン「当たり前だ」

 

良二「分隊で何人?」

 

伊丹「12人よ」

 

ライコフ「4倍か」

 

ジョン「行けるな」

 

良二「はあ…装備は全員同じ?」

 

伊丹「当たり前よ、この子二人分追加よ」

 

「了解です」

 

 

数十分後 フィールド内

 

良二「マグよし、セーフティーよしっと」

 

伊丹「良いかしら?」

 

ライコフ「問題なし」

 

ジョン「なし」

 

敵「問題なし」

 

伊丹「では始め!」

 

 

ライコフ「作戦は?」

 

と歩きながら聞く

 

ジョン「久しぶりにやるんだあるだろう?」

 

良二「プランA 正面きって殴る」

 

ジョン「ならプランBで行こう...プランBあるだろ?」

 

良二「あ?ねぇよそんなもん」

 

ライコフ「そう来なくっちゃね」

 

伊丹『はよ、いけ、映像録画してるんだぞ』

 

良二「そういえばGoProなんか付けてるんだったな」

 

ジョン「本当に行こう」

 

と言うと全員別々な方向へ進み始める

 

数秒後

 

良二「俺はそろそろ接敵する頃合いだろうな」

 

と言うとパンパンとこちらへ撃ってくる

 

良二「ビンゴ、おいでなすった」

 

と物陰へ隠れる

 

ジョン《客間への誘導の準備はできてるぜ》

 

ライコフ《お茶を出す準備もね》

 

スタスタと足音が聞こえる

 

良二「誘導を開始してくれ」

 

ジョン《Roger(ラジャー)

 

と言うと少し遠くから何十発もの発砲音と共に敵の足元に着弾する

 

すると近くにある部屋の中に入ってゆく

 

ジョン《6人入ったのを確認半分だ》

 

ライコフ《 Понял(了解)

 

そこそこ遠くから7発の発砲音が鳴る

 

すると同じ部屋から敵が銃を両手で上に上げながら出てくる

 

良二「6人をキルを確認、なんで7発?」

 

ライコフ《1発は警告さ》

 

良二「優しいな、後6人だがどうみる?」

 

ジョン「混乱こそしてるがこそまでだな、見た限りだと」と89式LSW(分隊支援火器)を持ちながら言う

 

良二「相変わらず移動が速いこった」

 

ジョン「移動は速度は大切」と隣に座る

 

ライコフ「20mとはいえアイアンサイトは辛い、SVD(ドラグノフ狙撃銃)が欲しいね」

 

と89式を肩掛けしながら言う

 

良二「さて行くか」と立ち上がる

 

ジョン「敵さんはこっから4つ前の建物内に籠城してるみたいだ」

 

ライコフ「大人数で籠るって情けないな」

 

良二「実践を経験して無い子が多いらしいからな仕方ないさ」

 

ジョン「戦争が終わって1年ってのに経験してない兵士が居るとはな基地のエース部隊としてな」

 

ライコフ「共に戦ってきた連中は中国で警備部隊としているみたいだぜ、さっさと下げれば良いものの」

 

ジョン「ここら辺だ」

 

良二「警戒して進めよ、トラップでも踏んだら大変だ」

 

とゆっくり進む

 

 

良二「止まれ」

 

と静止する

 

小さいが足音が聞こえる

 

10時方向に敵がいると

 

ハンドサインで伝える

 

3,2,1,GOGO

 

と突撃して、銃を乱射する

 

ピッピッピーーー

 

とホイッスルがなり終わる

 

ライコフ「勝ちましたけど、この技やっぱり演習向きですね」

 

ジョン「実戦じゃやらないしな」

 

良二「俺が考えた風に言ってるけど考えたのお前らだからな?俺はそれを最適解にしただけで」

 

と戻ると 

 

伊丹「ほんと強いなお前らは」

 

良二「やってることは演習用の遊びだよ」

 

伊丹「遊びでこの基地のエース部隊を壊滅させらるのは困るな」

 

良二「戻らないとだけ言う」

 

伊丹「戻らなくても良いが予備役として今年も来て欲しい」

 

良二「何月ごろよ?」

 

伊丹「来月11月で1ヶ月」

 

良二「…11月なら良いかな…」

 

と各種装備を取りながら言う

 

伊丹「なら決定ね」

 

畑山「そろそろ帰ってもよろしいです?」

 

良二「俺も帰らないと」

 

伊丹「ごめんなさいね色々と」

 

 

基地外

 

良二「嘘をついてて本当に申し訳ございません」

と二人に謝る

 

畑山「いや良いんですよ、新しい仲間として頑張りましょう」

 

太郎「だな」

 

良二「えっと、俺の同期とかは…」

 

畑山「3人いるわ、本来なら良二くん含めずに4人だったけど1人が児ポで捕まってね…」

 

良二「うわぁ…あ、7月1日から1週間少し休みよろしいですか?」

 

畑山「…まあ…わかったわ」

 

良二「元妻が家に来いと煩くてですね…」

 

畑山「えっ?元嫁!?」

 

良二「一応、娘と息子がいます、戦争と共に離婚しましたけどね」

 

太郎「てっきり戦友のお参りかなって…」

 

良二「うちの部隊は死者は1人だけですから、その日にお参りします」

 

太郎「あっ、そうなんですか、娘さんと息子さんはお元気で?」

 

良二「どっちも元気じゃないですかね、長女は23歳で公務員ですし、長男は21歳で大学生」

 

畑山「息子さんはどの大学に?」

 

良二「九大ですね」

 

畑山「九大って私の母校ですよ!

 

太郎「僕もだね」

 

良二「私と元妻は神奈工で、卒業と同時に結婚して、私は旧自衛隊に、妻はそのまま就職して、22の時に妊娠でそれが、長女ですね、24の時に長男、その後各所に飛び回ってたなぁ…」

 

太郎「飛び回ったってそんなにですか?」

 

良二「最初は北海道、最後は沖縄ですね」

 

太郎「ええ、北から南まで行ったんですね」

 

良二「行けと言われれば行くのが我々ですからね」

 

 

 

良二「私は電車で帰るので、この駅で」

 

畑山「ならLINEやってます?取り敢えず交換して置きましょう」

 

良二「ええやってますよ」

 

と取り出し交換する

 

畑山「取り敢えず引っ越しの件よろしくね」

 

良二「もちろんです、慣れてますからね」

 

と別れる

 

   

数十分後

 

地元駅

 

良二『もしもしオヤジ、俺着いたけど』

 

『弟が来てると思うぞ』

 

良二『んーあ、居た居た、切るね』

 

「兄さん待ったよ」

 

良二「どうせお菓子でも食ってたんだろ

 

「まあなんだけどね」

 

良二「知ってるよ」

 

「どうだった?」

 

良二「受かったよ、来月には社宅に引っ越せって」

 

「引っ越しか、慣れてるから大丈夫だよね?」

 

良二「引っ越す事は確定だったからある程度は荷物まとめてあるし、あとは書類だけだな」

 

「まあ新しい仕事頑張ってね」

 

良二「おうよ」

 

 

車は実家へと進んでゆく

 

良二「「カントリー・ロード この道ずっとゆけば あの街に続いてる気がするカントリー・ロード」」

 

と二人でカントリー・ロード歌いながらゆく

 

 

 

 

 

 




如何だったでしょう?
次回お楽しみに


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引っ越しと遭遇

 

良二「母さん、行ってくるよ」

 

と仏壇で手を合わせ言う

 

「兄さん、そろそろ迎えが来るんじゃない?」

 

良二「だな」

 

と言っていると車の音がする

 

「会社の人?」

 

良二「いやお前の知ってる人だよ」

 

 

伊丹「迎えに来たよ」

 

と家のドアが開く

 

「姉さん!」

 

伊丹「おうおう、大きくなってまあ」

 

「そりゃ大きくなるよ」

 

伊丹「なら良ちゃんの荷物を運ぶのを手伝ってちょうだいよ」

 

「姉さんの方が力あるでしょ?」

 

伊丹「つれない子ね」と段ボールを一つ持つ

 

良二「あんがと」

 

車に乗る

 

伊丹「良ちゃん、忘れ物無い?」

 

良二「ないよ」

 

伊丹「なら行こう」

 

「兄さん行ってらっしゃい」

 

良二「なんかこう見ると出兵の時を思い出すねとか言いたいけど基本機密だったな…」

 

と車は動き出す

 

数十分後

 

伊丹「此処かしら?」

 

良二「だね」

 

車を路肩に止める

 

良二「なら中見てくる」

 

 

ロビー

 

良二「新規入居の小林良二なんですけども」

 

「あ、小林様ですね、鍵をお渡しします」

 

と鍵を渡される

 

車に戻る

 

伊丹「1個の段ボールとリュックって少ないわよねぇ…」

 

と段ボールをゆっくり受け取る

 

良二「この箱も基本的に服関連だけだしな、あとは郵送で今日の夕方だし」

 

伊丹「私はこのあと仕事だからじゃ」

 

良二「おん、姉さんありがとう」

 

伊丹「良ちゃんも頑張ってよ?」

 

良二「ああ」

 

と見送る

 

部屋に行き

ドアを開ける

 

良二「おお広いな」

と荷物を置く

 

11時

会社 会議室

 

良二「失礼します?」と入る

 

入ると畑山と女性、少女、若い男性がいる

 

良二「時間間違えましたかな?」

 

畑山「いや2分前だね

 

と若い男性の隣に座る

 

畑山「この方がさっき話してたすごい人だよ」

 

良二「何がすごいんだか…小林良二です、よろしくどうぞ」

 

少女A「土屋由美(つちやゆみ)ですよろしくです」 と黒髪高身長の女性

 

少女B「浜田奏(はまだかな)です」

 と黒髪低身長の少女

 

若い男性「内村陸(うちむらりく)です、よろしく」

 

良二「(浜田奏…どっかで見た覚えが…どこだ…)太郎さんは?」

 

畑山「彼ならもうすぐ来るはず」

 

とドアが開き

 

太郎「すまん、遅れた」

 

と良二は腕時計を見る 

 

集合時間から2分遅れ

 

良二「腕立て2分コースだな…」とボソッと言う

 

太郎「うっ」

 

土屋「どうしたんです?」

 

太郎「いや何もないよ…ウン」

 

太郎「えっと、由美さん、奏さん、陸さん、良二さんっと」

 

資料を配る

 

良二「これは各自のアカウント等のパスワードですかね…?」

 

太郎「そ、プロフィールやらなんやらだよ、だから絶対に落とさないでね」

 

土屋「はぁい」

 

浜田「はい…」

 

陸「はいっす」

 

良二「了解」

 

畑山「とりあえずアバター関連の確認しましょうか」

 

 

良二「なんでチョッキ…」

迷彩服に黒い防弾服を着た白髪の男が首を振る

 

と頭を少し振りながら言う

 

浜田「すごい…」 

猫耳をつけた幼女が首振る

 

陸「これで今からやるのか…」 

茶髪の制服を着た男が首を振る

 

太郎「まあ値のするものだからね」

 

土屋「いくらぐらいなんです?」 

OLらしい服を着て首を振る

 

太郎「各種製作費も込めて20万ぐらい?」

 

土屋「20万…」

 

浜田「…」

 

陸「高い?」

 

良二「…?高いのか?」

 

畑山「高いと思ったけどそこまで?」

 

良二「昔の仕事道具よりかはいくらか安いかな?」

 

畑山「そりゃ安くてポンコツだったら困るでしょうに」

 

土屋「前職ってなんだったんです?」

 

良二「まあ秘密さね、時が来なくてもいつかしゃべるさ」

 

太郎「とりあえず確認は終わったね、これは明日には家に送るから、PCは既に設置してあるから、取り付けは自分でしてね」

 

良二「了解です」

 

陸「了解っす」

 

浜田「は、はい…」

 

土屋「奏ちゃん、もし無理そうなら私に連絡してね、隣の部屋だから」

 

浜田「わ、わかりました」

 

太郎「と言うかみんな引っ越し終わったの?」

 

陸「まだっす」

 

土屋「終わってますぅ」

 

浜田「持ってきたんですけど…エントランスに置いたままです…」

 

土屋「なら私が持って行ってあげるよ」

 

浜田「ぇ…結構重い箱が2箱あるんですよ…」

 

土屋「持ってみないと分からんけど行けると思うよ」

 

陸「おれも郵便物待ちっすね」

 

良二「自分は私用のデスクトップ待ちかな」

 

太郎「なら良二さんは奏さんの荷物運び手伝ってあげて」

 

良二「いやまあ自分は良いけど、奏ちゃんがね?」

 

浜田「運んでくれるなら誰でも…」

 

土屋「え、私は無視かよ!」

 

畑山「圧倒的に元丸の内OLって感じで持てるのかな?」

 

土屋「多分行けると思います…でも良二さんの方がひょろっとしてると思うんですよね」

 

畑山「大丈夫、この中で一番力あると思うから」

 

良二「陸君とかには勝てないよ…大概歳だし」

 

陸「僕もそんな力ないっすよ」

 

良二「相当重いぽいし、運ぶよと言うか社宅?って隣の隣のビルなんですね、最初来たとき驚きましたよ」

 

太郎「まあ何か問題起こした時に…ではなく管理の面とか防犯とかあるからね、ごめんね」

 

畑山「これ以降は特にない、初配信は7月15日土曜日だよ、細かいところはディスコードのチャットでマネージャになった私が教えるから、解散」

 

良二「お疲れ様ですマネージャー」

 

畑山「なんか違うんだよな、なんかこう激しく違うと言うか…」

 

土屋「こんな時間ですしお昼ご飯にしませんか?」

 

浜田「…」

 

陸「良いんっすか?」

 

良二「時間も時間だしなんらかを買って帰ろうとは思ってたけど…」

 

土屋「これからの同僚だから交流も含めて行きましょう!」

 

陸「行くとしてもどこ行くんすか?」

 

土屋「え?」

 

とこちらに目線を向ける

 

良二「無いわけでは無いが…」

 

土屋「どんな店です?」

 

良二「ステーキハウス」

 

と言うと今まで無言だった浜田が目を輝かせている

 

陸「ステーキハウスっすか…良いっすね」

 

浜田「」コクンコクンと頭を振る

 

土屋「奏ちゃんも賛成してるから決定!」

 

 

移動し ステーキハウス前

 

ガランコロン

 

良二「久しぶり大将、やってるぅ?」

 

??「久しぶりやないなぁ良ちゃあん、やってるでえ」

 

良二「真島 康二(ましま こうじ)の大将も元気やってんね」

 

と一人の男性が出てくる

 

康二「おん?娘さんじゃなさそうだが?」

 

良二「うんにゃ、新しい仕事の同僚」

 

康二「ほんまかないな、えらい大変そうやなぁ、ほな、そこの席に座りや」と厨房に戻る

 

 

土屋「今の方は?」

 

良二「康二さん、僕の元上司に当たる人のはず」

 

陸「はず?」

 

良二「取り敢えず座ってから話すよ」

 

と着席させる

 

良二「(一服したいぃ…)注文は?」

 

土屋「このステーキセット150gと烏龍茶」

 

陸「僕もステーキセット150g、コーラかな」

 

浜田「ステーキセット350g、コーラ…」

 

良二「奏ちゃん行けるの?」

 

浜田「」コクンコクン

 

良二「行けるのね…」

 

康二「注文はなんや」

 

良二「ステーキハウス150g3つ、350g1つ、コーラ3の烏龍茶1で」

 

康二「あいよ」と戻る

 

良二「まあ前の仕事ってのは公務員だよ」

 

土屋「公務員って言ったって色々ありますけど…」

 

良二「そこが重要なんだよな…」

 

浜田「ジー」とこちらを見み少し頭を傾ける

 

良二「(ああ!思い出した浜田奏って浩也の娘よな)…元職は軍人だよ…」

 

土屋「えっ?」

 

陸「マジっすか」

 

浜田「ジー」とこちらを凝視する

 

良二「おおマジさ、去年退役して家業の手伝いをしてて新しく仕事を見つけてスタッフとして言ったらならないか?って言われてねそれで今の状況さ」

 

陸「軍の元施設科?って人に現場で何度も助けてもらって感謝してるんっすよ」

 

土屋「私も新人の頃会計科だったって人に計算法やら教えてもらったんですよね」

 

良二「抵抗がないならよかった…今は毛嫌いしてる人も行さんいるからな…」

 

土屋「ですね…奏ちゃんは?」

 

良二「それについては一言…お久しぶりかな?浜田奏ちゃん?」

 

浜田「」コクンコクンコクンと縦に頭をふる

 

土屋「え?知ってるんですか?」

 

良二「まあ浜田浩也(こうや)、奏ちゃんの親父さんなんだけど、元同僚だよ、同じ部隊だけど所属中隊が違ったけどよく話す中でね、今は元気にしてる?」

 

康二「浩也って懐かしい名やな」と持ってくる

 

良二「あいつ今何してるの?」

 

康二「今は国防軍富士学校で教官やで」

 

良二「にっこにっこでぶっ放してるんだろうな…」

 

康二「アレは元戦車乗りとしは恐怖でしかないなぁ」

 

土屋「ってことは真島さんは…」

 

良二「元中華方面軍司令官で元大将、実名ともに大将だよ」

 

康二「今はステーキハウスの大将や」

 

土屋「ひえっ」

 

良二「取り敢えず食べましょ」

 

土屋「ですね頂きます」

 

 

良二「うめぇ」

 

土屋「んー美味しい」

 

陸「めっちゃうまいっす」

 

浜田「おいしい」

 

と食べ終わり

 

良二「お代は…9000か」

 

土屋「なら一人2250円ですね」 とバックから財布を探す

 

良二「いや奢るよ」

 

土屋「でも…」

 

良二「話にも付き合ってもらったからそれ代よ」

 

と腰につけているポーチから万券を出す

 

良二「大将、ごちそうさま」と置く

 

康二「なら千円のお返や」

 

良二「千円はチップで」

 

康二「ありがとうな」

 

と出てゆく

 

陸「でもほんとにいいんすか?」

 

良二「良いの良いの」

 

陸「いや、元軍人だったってことバラしても良かったんすか?」

 

良二「いつかバレて失態を受けるより今ぶちまけたほうがいいのさ」

 

陸「まあ確かにそうっすけど…」

 

良二「まあ帰ろう」

 

土屋「そういえば娘さんとか言ってましたけどいるんですか?」

 

良二「いるよ、今は娘が23息子が21だよ、妻とは戦争が始まってすぐに離婚したよ、もし何かあった時が嫌だからってね…」

 

陸「再婚したりするんすか?」

 

良二「したいのは山々なんだけど…相手の両親が自分の子をメチャクチャにした悪人って言ってるから難しいのよね、娘と息子とは連絡は取れてないけど妻とは取れてるよ」

 

土屋「会う予定とかは…」

 

良二「7月に帰る予定だからその時に会うはず」

 

土屋「配信の前ですか…」

 

良二「だね、移動手段がバイクで帰りたかったんだけどねぇ…結局新幹線になっちゃった」

 

陸「バイク乗るんすね」

 

良二「退役と同時に国防軍からホンダXLR250Rを買ってね、一応福岡だから」

 

陸「福岡となると1日で行けるっすね」

 

良二「だね」

 

陸「そうそう、良二さんってゲームとか出来るんすか?」

 

良二「並の人ぐらいにはね、暇な時はやってたし」

 

マンション エントランス

 

良二「奏ちゃん、これ?」

 

浜田「…はい」

 

良二「よいしょっと」と軽く持ち上げる

 

浜田「…大丈夫ですか…」

 

良二「ジャベリン背負って走るより何倍も楽さ」

 

とエレベーターに乗る

 

陸「4階っすね、重いんすか?」

 

良二「22キロ、土嚢袋と同じぐらい」

 

陸「辛いっすね…」

 

良二「それ以外の装備つけて50から60キロって所だな」

 

陸「ひえっ」

 

土屋「重っ」

 

良二「それから見れば15~6キロなんて軽いよ」

 

とエレベーター内で話す

 

ピーポーン 4階です

 

良二「ここってうちの左隣か」

 

土屋「私の隣の隣は良二さんか」

 

陸「自分は良二さんの右隣っすね」

 

良二「まあ近くても防音されてるだろうし問題ないか」

 

浜田「…入って良いのでおいてください…」

 

良二「あいよ」

と部屋に上がり荷物を置く

 

浜田「…ありがとうございます…」

 

良二「礼を言われるようなことはしてないさ」

 

と部屋を出て自分の部屋に戻る

 

仕事用のPCでアカウントなどの同期をしているとピーンポーン

 

良二「ん?はーい」

 

「良二様宛のお荷物が届いております」

 

良二「わかりました」

 

取りにゆく

 

部屋

 

良二「よーし私用のPCも届いたし」

 

と設置作業を開始する

 

設置し終わりPCにログインし各アカウントを確認していると

 

[ミドヴエーチさん元気?今日久しぶりにやりませんか?]と私用のディスコードアカウントにジャガイモとと言うとアカウントからメッセージがくる

 

良二[ええよ、何時から?]

 

ジャガイモ[飯何時頃食べます?]

 

良二[6時半ごろには食うけど]

 

ジャガイモ[なら7時から3時間程度で]

 

良二[あいよ、なら8時に掛けてきて]

 

ジャガイモ[了解でーす]

 

とその後もVtuber用のアカウントなどの準備をする

 

畑山さんから明日、公式発表のツイートがあるからリツイートしろ殿お察しも来ていた

 

7時半

 

良二「お久しぶりー」

 

ジャガイモ「お久しぶりっすね」

 

良二「で、何やる?」

 

ジャガイモ「ならAfghanWarやりましょうよ、久しぶりに」

 

良二「りょーかい」

 

AfghanWarを起動し開始する

 

 

良二「なら班組もうか」

 

ジャガイモ「ですねえ、少ない気がするけどまあ大丈夫ですよね?」

 

良二「まあ大丈夫」

とゲーム内にゆく

 

ジャガイモ「数ヶ月ぶりにやるかも」

 

良二「俺もそうだよ、初手はどう動く?」

 

ジャガイモ「リスはバグラム空軍基地で各種装備こさえて、カブール市街地の治安維持に行こう」

 

良二「あいよ、バグラムね」

 

数分後 

 

良二「車両はクーガーのOGPK付きのやつで良い?」

 

ジャガイモ「それで、あとはクズタフを5発程度かな]

 

良二「積んであるよ、車のところで待ってるから早よね」

 

ジャガイモ「はーい」

 

そのまま数分後

 

良二「…ナンパした?」

 

とジャガイモさんが一人の女性アバターを連れてきた

 

ジャガイモ「違う」

 

良二「じゃあ連れ去り?」

 

ジャガイモ「それも違う…えっと初心者らさんらしくて、武器屋の前に突っ立ってたから連れてきた、ボイスチャットはゲーム内使ってるみたい」

 

良二「初心者か…まあ治安警備だし良いか」

 

ジャガイモ「ならボイチャ移動しましょう

 

良二[だな…」

 

と移動する

 

良二「あーあー、聞こえてる?」

 

ジャガイモ「聞こえてるよ」

 

良二「ならどうも、えっと俺はミドヴエーチ、呼び名は熊で良いよ」

 

??「えっと…ツナです…よろしくお願いします…」

 

良二「ほー、ツナか了解、食いもんばっかだな」

 

ジャガイモ「だな、さっさと行こう」

 

良二「だね、後部座席に乗ってね」

 

と運転席側に行き、乗る

 

良二「シャガ、ナビ頼む」

 

ジャガイモ「了解よ」

 

ツナ「えっとその、お二人は…付き合い長いんですか?」

 

良二「まあ割と古い付き合いだな、どんぐらいかなぁ…んー6年半ぐらいか?」

 

ジャガイモ「だな…とはいえ実際ゲームやってる時間は二年ぐらいか?」

 

良二「まあ戦前の一年と戦後でちょうど一年ぐらいだしな」

 

ツナ「…そうなんですか…」

 

良二「まあ戦争中はお互い様に忙しかったりで、出来なかったからなね」

 

ジャガイモ「兄貴、付近のCOP《戦闘前哨》から連絡、霧が来てるぽいです」

 

良二「なら下車して待機するか」

と車を路肩に止める

 

下車

 

ジャガイモ「ついでにクランの連中がカブールに二人居るみたいよ」

 

良二「誰や?」

 

ジャガイモ「ノーシさんとアチキーっすね」

 

良二「あの二人は最近一緒にいるよな」

 

ジャガイモ「上からなんか指示があったぽいですかね」

 

ツナ「えっと…その二人はどんな方なんですか?…」

 

良二「殺人うさぎと眼鏡野郎」

 

ツナ「…?…」

 

ジャガイモ「ナイファーと情報屋」

 

ツナ「真逆?ですね」

 

良二「でも悪い人じゃないな」

 

ジャガイモ「まあアチキーは戦闘向きの人じゃないしな」

 

ツナ「…この後あったりするんですか…?」

 

ジャガイモ「多分、合わないかなぁ」

 

良二「どうせ暇だし聞くか?」とゲーム内の電話を取り出し、アチキーに掛ける

 

良二「呼び出してるな」

 

とバタバダバタとヘリ2機分の音が聞こえる

 

良二「Mi-24VハインドE、タリバン軍のハインドだ!」

 

とハインドは旋回し森に発砲する

 

良二「全員車から離れろ」

 

と近くの傾斜に伏せていると1発の地対空ミサイルが打ち上がる

 

良二「(なんだ?近くに山岳兵でもいるのか?スティンガー外してるし)」

 

ツナ「避けられてる…」

 

 

その後ハインドは色々な方向に撃つ

 

と伏せながらキョロキョロと見ていると近くにロシア軍装をしたプレイヤーがいる

 

良二「Hi」

 

「なんだお前は」

 

良二「さっき基地を出た小隊だスティンガーを撃ったのは別の部隊か?」

 

「わからん」

 

良二「その部隊は壊滅だ、あなたの隊をハインドから遠ざけろ、あの機体はプレイヤー狩り専用だ、センサーポットを見ろ、あれはサーモだ、たまに現れてる、対人専用だ、AIがその気になれば、俺らは蜂の巣だ」

 

と言っているとキィーンと甲高い音が聞こえてくる

 

ジャガイモ「なんだ!」

 

 

ドドドドドドド と重低音の発砲音が聞こえたと思った瞬間

 

ハインドは回転しなから落ちてゆく

 

「なんだ自走対空砲か?近くにはいないはずだが…」

 

良二「ホッグ様の登場だ」

 

と言うとA-10サンダーボルトIIが良二達の上を飛んでゆく

 

「どこの所属のやつなんだ…」

 

良二「カンダハール空軍基地の独立支援攻撃小隊の隊長機だな」

 

「独立支援攻撃小隊って…あのルーデルの子孫って噂のトイフェル隊だよな?」

 

良二「噂程度だかな」

 

とA-10は旋回しもう一機のハインドに打ち始める

 

撃たれたハインドは空中で爆発し墜落する

 

良二「ジャガイモ、無線あるか?」

 

ジャガイモ「はいこれ」

 

と無線を受け取り周波数をいじる

 

良二《我地上部隊、ストーム01支援感謝ス》

 

ストーム《01、久しぶり、沢山ある仮の一つは返しる、いつでも来るよ》

 

良二《ラジャ》

 

ジャガイモ「兄貴、ストーム01さんと交流あったんすね」

 

良二「まなあ、車に戻ろう」

 

 

移動中

 

ジャガイモ「兄貴、バグラム空軍基地所属気象部からの連絡1時間(ゲーム内)後程度にカブールで雨降るそうです」

 

良二「珍しいな、航空隊への影響は?」

 

ジャガイモ「問題ないみたいです」

 

良二「合羽あったかなぁ」

 

ジャガイモ「治安維持のルートどうします?」

 

良二「うーむ…内周と外周どっちが安全だと思う?」

 

ジャガイモ「IEDが無い方」

 

良二「そりゃねぇな、暴徒が居なければ安全な内周だな」

 

ジャガイモ「結局安全地帯はないっすなぁ…」

 

良二「戦地に安置なんてないさ」

 

ツナ「そ、そんな危ないんですか…」

 

良二「市内は稀に爆発するけど安全さ」

 

ツナ「安全じゃない…」

 

良二「たまに戦車の(砲塔)が転がってるし」

 

ツナ「安全…」

 

良二「人の頭は飛ばないよ」

 

ジャガイモ「飛ぶ方が珍しいけどね、大体消し飛ばさせるからな」

 

ツナ「ヒエッ」

 

と走らせていると道の真ん中にMBT(戦車)IFV(歩兵戦闘車)AFV(装甲戦闘車)SPAA(自走対空)と車列を組んで進んでいる

 

良二「お、第一機構師団か?」

 

ジャガイモ「あれ?SPG(自走砲)居なくね?」

 

良二「確かに居ねえな」

 

ジャガイモ「途中でも見てねぇし、作戦に要らないんかな」

 

良二「多分、出撃命令書に載ってると思うから調べてみ」

 

ジャガイモ「えっと、出撃命令書…これか、軽く読み上げるよ」

 

良二「どうぞ」

 

ジャガイモ「M1A2C1個中隊、チャレンジャー2ブラックナイト1個中隊、T-14 1個中隊、21式1中隊、M3ブラッドレー、ダルド、T-15で構成された大隊が1個ですね、21式ってなんです?」

 

良二「それね、ドイツのレオパルト2A7+だよ、なんかどうにか予算下ろして13両だかを購入してるよ」

 

ジャガイモ「ってことは大陸部隊ってことか」

 

良二「さあわからん」

 

ジャガイモ「自走砲は居ないみたいっす、代わりとして数多の航空支援が約束されてるっぽい」

 

良二「だからさっきA-10が飛んでたのか、とりあえず市街地到着、第一機構師団はどこ行くかなぁ?」

 

ジャガイモ「国際空港に行くみたいですよ」

 

良二「なら大通りをぐるっと一周かな…」

 

ジャガイモ「それが1番ですかね、ツナさんはどうします?同行します?」

 

ツナ「えっと…はい、初めてなので色々聞きながら行きたいです…」

 

良二「了解さ、多分戦闘にはならんだろうし、ゆっくり話しながらいこうか」

 

数時間後 

 

良二「特に何にもなかったな」

 

ジャガイモ「強いて言うなら近くでIEDが見つかったぐらいじゃないっすか?」

 

良二「まあ建物に隠してあったのは意外だな」

 

ジャガイモ「そうだなぁ…ってもう12時じゃないっすか、俺明日も仕事なんで落ちますわ、乙です」

 

良二「おつー」 と抜けてゆく

 

ツナ「乙…です」

 

良二「ふわぁクソネミ、なら俺も落ちようかな」

 

ツナ「えっと…良二さん…ですよね?」

 

良二「ふぇ?ってことは奏ちゃんか…」

 

ツナ「はい…」

 

良二「んまあ奇遇だなね」

 

ツナ「このゲームの配信したいなぁと思って少しやろうと思ってたらです…」

 

良二「やっぱりそうか…と言うかボイスチャットだとちゃんと喋れてるのね」

 

ツナ「その、相手の顔が見れてないから…」

 

良二「まあだよね、暇ならこの続きする?するとしたらv用の鯖でやろうか」

 

ツナ「はい、少し話があるからあちらで…」

 

移動

 

良二「いるかな?」

 

ツナ「はい、えっと、Vtuberの名前で呼びたいんですけど…」

 

良二「ああ、豊和 重(ほうわ じゅう)だよ」

 

ツナ「えっと私は日向 夏《ひゅうが なつ》です…」

 

Vtuberとしてやっている場合は名前が「重」になります、フリーの時は「良二」です

 

重「なら夏だな」

 

夏「えっと重さんよろしくです、話なんですけど」

 

重「どうぞ?」

 

夏「大勢の前で話すと…えっとその、てんてこ舞いになるかもしれないから…もし何かあったら助けて欲しいんですけど……」

 

重「つまりは頭が真っ白になるかもしれないから助けて欲しいとな」

 

夏「はい…」

 

重「これについてはマネさんには?」

 

夏「まだです」

 

重「まあ明日…いや今日か、今日のお昼から夕方ぐらいまで、ボイスチャットルームの1番上の所にいるから、おいで、多分マネさんとかも来るだろうからね」

 

夏「はい、すみません…」

 

重「いいの、いいの、出来たらFPS教えてちょうだいよ」

 

夏「えっと、十分上手そうに見えたんですけど…」

 

重「あれは昔の仕事の記憶からやってるだけ、実際は下手だよ」

 

夏「わ、わかりました」

 

重「これで交渉成功だね、取り敢えず寝ようか」

 

夏「は、はい」

 

重「おやすみね」

 

と言い残しボイチャから離れ、布団に入る

 

初配信まで後2週間

6月30日6時 

 

良二「998」

 

とゆっくり腕立て伏せをしている

 

良二「999」

 

ブルルルル

 

と電話がなる

 

良二『もしもし?』

 

?『お久しぶり、いま999目かしら?』

 

良二『よくお分かりで、で(あや)はなんのようで?』

 

綾「暇だから話したいなぁって」

 

良二「いつものか、どうだ?締切とかは」

 

綾「うっ」

 

良二「はあ…」

 

綾「もう少しなの…あっ、そうそう、今年コミケ行けたら来てくれる?」

 

良二「んー仕事もあるし…」

 

綾「仕事は何してるの?」

 

良二「IT関係だな」

 

綾「あら以外」

 

良二「お前もか」

 

綾「いつ帰ってくるんだったけ?」

 

良二「7月1日から7日まで」

 

綾「あってるね、あの子達にも伝えてあるわ」

 

良二「和解できるといいなぁ」

 

綾「お父さんとは言ってないけどね、多分説明したら出来るわよ」

 

良二「むむむむ」

 

綾「とりあえず私は締切が近いから切るわね、バイバーイ」

 

良二「じゃあ」

 

と電話を切り、腕立て伏せを1500回までして、風呂に入り色々なことをし

 

11:00 ボイスチャット

 

重「…」

 

テロン

 

重「マネさんかな?」

 

マネ「聞こえてるかな?」

 

重「問題なく」

 

マネ「話って?」

 

重「夏ちゃんが」

 

と昨日の話をする

 

マネ「わかったわ、ならもしやばいなと思ったら入っていいわよ」

 

重「わかりました」

 

マネ「そういえば休みは明日からだったかしら?」

 

重「ですね」

 

マネ「わかったわ」

 

テロン

 

?「やっほー、春香だよー」

 

重「春香さんか」

 

マネ「声とキャラが一致しないわ」

 

春香「ええ…ちょっとギャルっぽくしたんだけどなぁ」

 

重「設定見たか?」

 

春香「はい…見てません」

 

?「おいっす」

 

重「誠くんかな?」

 

誠「そうっす」

 

テロン

 

夏「お、おはようございます?」

 

重「夏ちゃんか」

 

夏「はい」

 

マネ「よく、声と名前が一致するね」

 

重「まあある程度はね」

 

 

数時間後 ツイッター

 

豊和 重

 

7月15日デビューの新米Vtuberの豊和重だ、よろしく頼む

 

リプ欄

 

渋い名前だね

 

どんな声かなぁ?

 

全然先だけど楽しみ

 

 

と全員がデビュー予定のツイートをする

 

ボイスチャット

 

重「おお、こんな反響あるんだ」

 

春香「ですねぇ」

 

誠「やばいっすね」

 

夏「こわい…」

 

春香「こわいならお姉さんのふところに…」

 

重「やめとけ」

 

春香「はい…」

 

マネ「チャンネルは14日に解放だから覚えててね」

 

「「「「了解です」」」」

 

マネ「私は落ちるけど、あなた達はご自由にしていいわよ…あ、もしやりたいゲームがあるなら教えてちょうだい、こちらにも色々あるからね」

 

と落ちる 

 

「俺は明日することあるし落ちるよ、乙したー」

 

テロン

 

 

次回 衝突

 




5話ぐらいまでならポンポン投稿できると思います、それ以降は閏年並みの感じで長く待ってくれれば嬉しいですタブン


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衝突と解決

早朝 06(マルロク):00(マルマル)

 

良二「(始発の新幹線とかいつぶりだろうか…)」

と新幹線のグリーン席に座り思う

 

時はすぎ

 

10(ヒトマル):10(ヒトマル)

 

良二「ふぁぁねみぃ」

 

と駅郊外で欠伸をする

 

良二「(電話するか)」

 

とスマホを取り出し電話を開ける

 

良二「もしもし、駅に着いたよ」

 

綾「わかった、もうすぐで着くよ」

 

と言ってあると白の軽自動車が前に止まる

 

綾「ほら、乗って」

 

良二「ああ」

 

と車に乗る

 

良二「あの子たちとは?」

 

綾「家で合わせるか店で合わせるか悩んでるの」

 

良二「家で良いんじゃない?」

 

綾「そうよね…」

 

良二「はあ…片付けか…」

 

綾「うっ、悪かったわね…」

 

良二「そこの、ダイソーに寄れ」

 

綾「わかったわ」

 

と近くのダイソーによる

 

綾宅

 

良二「やっぱりな…」

 

と物が散乱したリビングを見て言う

 

綾「…」

 

30分後

 

良二「ほーら、綺麗なった」

 

綾「久しぶりに床見たいわ…」

 

良二「その発言はどうかと思うぞ」

 

ぶーぶー

と綾のスマホがなる

 

綾「仕事のかな?」

 

と電話を取る

 

綾「うん、うん、わかった、気をつけてね、バイバーイ」

 

と電話を切る

 

良二「誰から?」

 

綾「亜由美から、あと10分で家に着くって」

 

良二「拓哉は?」

 

綾「拓哉は多分15時頃だと思う」

 

良二「先に亜由美とか…和解できるかなぁ」

 

綾「あの子はそうでも無いのよ?」

 

良二「そうなのか、でも心配ではあるな、飲み物あるか?」

 

綾「モンエナとコーラ、どっちが良い?」

 

良二「来客の事を考えとけよ…コーラで」

 

綾「この家に来る人って、郵便ぐらいだもん」

 

と冷蔵庫からコーラを取り出す

 

と少し談笑をする

 

ピーンポーンと呼び鈴がなり

 

綾「はーい」

 

と出る

 

亜由美「ただいまー」

 

綾「おかえり、来客が来てるわ」

 

亜由美「え?誰?」

 

綾「行ってみなさい」

 

亜由美「わかってるよぉ」

 

とリビングのドアを開ける

 

亜由美「お父さん?」

 

良二「久しぶり、元気してた?」

 

亜由美「出て行ったのに、なに今更…」

 

綾「出て行ったわけじゃ無いよ」

 

亜由美「でも、拓哉が喧嘩して出て行ったって…」

 

綾「別に喧嘩もしてないわよ、離婚したのは良二が前線に出るって言うから私が離婚させただけ、養育費も貯金できるぐらいには送ってくれてるしね」

 

亜由美「でも、母さんお金に困ってるって…」

 

綾「あれは私の趣味の話よ、養育費は私腹を肥やすものじゃ無いのよ?」

 

良二「あれ?渡してるうちの1割は使っても良いって言ったと思うけど…」

 

綾「最初の4ヶ月ぐらいは使ってたけど罪悪感が…だから趣味は仕事で稼いだお金でやってたのよ」

 

良二「綾なら喜んで使うだろうなぁと思ったのに」

 

綾「でもその1割は全部貯金に回してるわよ」

 

良二「ってことは1400万ぐらいか」

 

亜由美「え?…お父さんいくらぐらい渡してたの?」

 

良二「一応100万程度は渡してるよ、どうせ手元にあっても使えなかったしな」

 

綾「ほんと、おかしいわよ」

 

亜由美「お父さんは…どんぐらい給料貰ってたの?」

 

良二「んー150ぐらいかな?上の人が一応家族手当で送金してくれてたから、手元には50万ちょっとしか残らないけど使わないからな」

 

亜由美「何の仕事だっけ…」

 

良二「軍人、去年退役して、今はIT関係でゆっくりやってる」

 

綾「へぇーIT関係なんだ」

 

亜由美「働いてるってことは今の生活が厳しいんじゃ…」

 

良二「いやぁ、働いてないとなんか嫌でね、天下り先の警備会社とかお薦めされたけど、別に同じような職に就きたいわけでも無かったからIT関係を選んだんだよ」

 

綾「今も鍛えてるくせに?」

 

良二「鍛えてるわけじゃないよ、単なる日常さ」

 

亜由美「てことは…私と拓哉の大学の費用はパパが出してるってこと?」

 

良二「だな、退職する前の時点で84000万はあったからな」

 

亜由美「うそ…」

 

良二「退役金も含め得れば大体約3億ぐらい、退職金と総理大臣特別云々ってので1億5000万貰ったからね」

 

亜由美「さ、3億…」

 

綾「驚きよねぇ…貴方達が嫌ってた人が今じゃ十分なお金持ってるなんてね」

 

良二「亜由美、目を見ろ、今俺のことをどう思ってる?お前の母さんを捨てた奴か?それでも母さんを裏で支えた、黒の人間か?それとも父親か?」

 

と訴えると亜由美は泣き出す

 

亜由美「ごめんなさい、ごめんなさい…」

 

良二「亜由美、ごめんな」

 

と亜由美を撫でる

 

と十分後

 

良二「泣き止んだか?」

 

亜由美「うん…」

 

綾「なら仲直りにご飯作ってよ」

 

良二「亜由美、あれがお前の母親だ、よく見ておけ」

 

と言うと亜由美はクスリと笑う

 

綾「なによ」

 

良二「単純に飯作るのめんどいだけだろ」

 

亜由美「拓哉はどうするの?」

 

良二「まあ…無理矢理にでも席につかせて話すよ」

 

亜由美「あの子、柔道部に入ったらしいけど…」

 

綾「…どうあがいても無理じゃないかしら?」

 

良二「さあ、どのぐらいの体格があるかにもよるかな」

 

綾「あの子は中学の頃から柔道だったわね、県大会で準優勝ぐらいよ、大学に入ってからはわからない」

 

良二「帯は?」

 

亜由美「確か紅白帯?になって今は73kg以下で頑張ってるみたい…」

 

良二「うーん…73kg以下か…体重は同じぐらいか」

 

亜由美「本当に?中年太りとかじゃない?」

 

良二「それはない」

 

と力瘤をすると一つの大きな山ができる

 

亜由美「すごっ」

 

綾「まだ筋肉あるもんなのね」

 

良二「昔よりいくらか減ったけど全然あるよ」

 

綾「今も使うの?」

 

良二「全く、ちょっと前までは実家の林業やってたから使ってたけど今は全く使わない、精神維持のためにやってるかな」

 

綾「10年経っても変わらずね、そういえば撃たれたところ大丈夫なの?」

 

亜由美「え?」

 

良二「撃たれた時は死んだかと思ったよ」と言いながら服を脱ぐ

 

綾「くっきり残るもんなのね」

 

弾痕が残った肩をサラリと触る 

 

亜由美「すご…撃たれた時どんな感じだった?」

 

良二「んー撃たれた時は痛みは感じなかったね、10分ぐらい部下達と行動してる時に後ろの奴に出血してるって言われて初めて気づいたよ、高貫徹の7.62…まあ力が強すぎて通り過ぎたって感じだね」

 

綾「過貫通って奴?」

 

良二「だね、軍医の話だと徹甲弾だったらしく、運良く、臓器を傷つけずに通り過ぎたみたい」

 

綾「写真撮ってもいい?」とニコニコの笑顔で聞く

良二「いい資料扱いでっか」

 

綾「そんなこと言わずにさ」とスマホを取り出し写真を撮る

 

良二「背中の方がひどいよ?」

 

綾「え?」と言うと良二は背中を見せる

 

そこには抉られたかのような傷跡が2つある

 

良二「後ろから襲われてた時についた傷跡だね、セラミックの防弾ベストごとナイフでやられたんだよ」

 

綾「何?コマンドーみたいなことでもしたの?」

 

良二「半分正解かも」

 

綾「にしても、本当ひどい傷ね、痛むの?」

 

良二「特に痛まないかな」

 

綾「ふーん、亜由美、これが貴方のお父さんよ」

とパチンと良二の背中を平手で叩く

 

良二「痛まないからって叩くなよ、痛いんだよ?」

 

綾「痛まないって言ったじゃない」

 

良二「それとこれは別だろ」

 

綾「そうね」

 

良二「そういえば拓哉の事で知ってる情報ある?」

 

亜由美「警察官になるとか言ってたよ」

 

良二「警察かぁ」

 

綾「知人とか居るの?」

 

良二「まあAGC(対ゲリラコマンド隊)に元部がいるよ」

 

綾「へぇ、あの子もそんなところ行くのかなぁ…」

 

良二「AGCはそう簡単になれんよ」

 

綾「そうなの?」

 

良二「あそこはSATの優秀な人でさえ通れなかったって話だし」

 

綾「あなたがいた隊と戦えばどっちが勝つ?」

 

良二「やる事は魔反対なんだけどなぁ…」

 

亜由美「そうなの?」

 

良二「俺らはゲリラコマンド、所謂破壊工作をするような奴らで相手はそれを阻止する対ゲリラコマンド、勝てるかどうかと言われれば勝てるとは思う」

 

綾「そうなのね…そういえば亜由美は今年卒業よね?」

 

亜由美「うん」

 

綾「就職先とかは?」

 

亜由美「まだまだだよ」

 

と話していると綾のスマホがまたなる

 

綾「はい、もしもし、わかったわ」

 

と電話を切る

 

綾「拓哉がもうすぐ着くって」

 

良二「もうすぐか」

 

綾「もし投げるならお手柔らかにやったてあげてね」

 

良二「なんで手を出される前提なの」

 

綾「あの子のなら怒りに任せてくるかも知れないわ…」

 

良二「はあ…」

 

綾「警官になるんなら対話する多少は能力ぐらいあるとは思うけどね」

 

良二「と思うことを願ってるよ」

 

ピーンポーン

 

良二「きたな」

 

綾「出てるくわ」

 

 

拓哉「姉ちゃんもう来てるのね」

 

綾「10分ぐらい前に帰ってきたよ」

 

リビングのドアを開ける

 

拓哉「誰?」

 

綾「まああなたのお父さんよ」

 

拓哉「…」

 

良二「久しぶり」

 

拓哉「ふざけんじゃねぇ!俺達を捨てて置いて、今更出てくるなんてふざけんな!」

 

と荷物を持ち出てゆく

 

綾「え?」

 

亜由美「拓哉!待ちなさい!」

 

良二「追わんくてええ」

 

亜由美「でも」

 

良二「和解するにはだいぶ時間が必要そうだな…再来週からは仕事が本格的に始まるから忙しくなるのにな…」

 

と言うと静音が訪れる

 

 

10分後

それを破るかの如く亜由美のスマホが鳴る

 

亜由美「もしもし、え?うん…わかった」

電話を切る

 

良二「なんだった?」

 

亜由美「明日13時に大学の柔道場に来てほしいって」

 

良二「はあ…それは流石なぁ」

 

綾「どうするの?」

 

良二「行くしかないだろ」

 

その後食事をし

 

 

翌日 大学 柔道場

 

「あれがお前の親父か?」

 

拓哉「クソ野郎だよ」

 

「お前なら勝てそうだな」

 

拓哉「クソ野郎に負けるわけない」

 

 

良二「ここが柔道場と」

 

亜由美「うん」

 

綾「こう言うところ初めて来たわ」

 

と柔道場内に入る

 

 

拓哉「クソ親父か来たか」

 

良二「来いと言われたからそりゃな」

 

拓哉「俺と柔道をしょう」

 

良二「柔道なんてこれぽっちもわからんが?」

 

拓哉「なら喧嘩と行こう」

 

良二「決闘法違反になるが良いのか?」

 

拓哉「学長に許可もらってんだよ!」

 

良二「そうか…」

 

綾「本当に力加減はしてよね」

耳打ち言う

 

良二「わかってる、で拓哉ルールは?」

 

拓哉「先に倒れたの負けだ」

 

良二「わかった」

 

 

柔道場の真ん中にゆく

 

拓哉「一撃に終わらせてやる」

 

と腹を一撃殴る

 

良二「…(思った以上に弱いな)」

 

拓哉「ふん、耐えるか」

 

 

拓哉「これならどうかよ」

 

飛んでくる拳を握り、足を引っ掛け倒す

 

拓哉「クソが」

 

と立ち上がりまた殴ろうとするがそれを握りCQCで押し倒し、腕を握る

 

良二「警官になりたいんだろ?ならこんな行為ことはやめて、公務員試験の過去問と柔道をやっとけ」

 

腕を取り顔を畳に押し付け言う

 

拓哉「くそ、くそ…どうして…」

 

良二「話は聞いてるさ、でどうする?これ以上やるか?」

 

拓哉「わかった…」

 

良二「ならよろしい」

腕握りを後ろに回し畳の外へと押し出す

 

良二「あ”あ”ぁ、だいぶ鈍ってたなぁ」

 

綾「そうかしら?」

 

と話していると柔道場のドアがガラガラガラと勢いよく開く 

 

??「良二ちゃ〜ん、来てるねって聞いたでぇ??」

眼帯をつけた男が入ってくる

 

良二「おお、吾郎久しぶりだな」

 

吾郎「久しぶりやなぁ」

 

良二「その龍が如くの吾郎弁はやめてないんだな」

 

吾郎「クセになってもぉたんやぁ」

 

拓哉「ま、真島教授!」

 

吾郎「おお拓哉かぁ久しぶりやなぁ、どないしたんやぁ?」

 

拓哉「その、こいつと柔道を…」

 

吾郎「なんやぁ?やったんかぁ?どアホやなぁ」

 

拓哉「アホって…」

 

吾郎「ほんまのこと言ってるだけや、それが悪いか?」

 

拓哉「…」

 

吾郎「良二ちゃんはな、ワシの戦友なんや」

 

拓哉「…」

 

良二「まあ家を出る前は自衛隊だったけど、出て行ってすぐに変わったしなぁ、やめたと思われてたんかな」

 

「おい、拓哉負けてんじゃねぇぞ」

 

大声で聞こえる

 

吾郎「なんやぁ?負けて悪いんかあ?負けて学ぶそれでええやろ」

 

「しらねぇよ!負けてる拓哉が悪りぃんだよ!」

 

吾郎「なんやと?」

 

良二「なら降りてこいや、俺が相手してやるよ」

 

吾郎「あの手の輩は本気で潰してやりぃ、責任はワシが取る」

 

良二「借りを作りそうだな」

 

吾郎「ワシの方が借りを多く作っとるから気にせんでくれや」

 

良二「どうだかな」

 

と畳の上に立つ

 

「ふん、おっさんに負けるとは卓也も落ちたな」

 

良二「やるんだろ?」

 

「やってやるよ」

 

両者とも畳の上に立ち

 

良二「お前からどうぞ」

 

「おっさんが耐えれるかよ」

 

腹を一撃殴る

 

吾郎「どうや?良二ちゃん」

 

良二「まあ対してかなぁ…」

 

「は?なに言ってんだよ」

 

吾郎「そないこっちゃ言われてもわからんわ」

 

良二「要は痛くねぇってことだよ」

 

腕を掴み背負い投げをする

 

吾郎「わしもやりたいのぉ」

 

「クソがふざけんな!」

 

と前から腹部をクラッチする

 

良二「正直手加減って変わらん」

 

腕を解き、逮捕術のように押し倒し、軽く首を押さえつける

 

「…やめ…」

 

良二「ほら解放するよ、これで終わりな良いな?」

 

解放し、吾郎達のところに戻ろうと歩いていると

 

「ふざけんなこのクソ野郎が!」

 

後ろから走って殴り掛ろうとする

 

良二「終わろうって言ったよな」

 

走ってくる相手を避けて捕まえヘッドロックをかけ首を本格的に閉める

 

良二「死にたいならこのままで良いが、死にたくないなら多少は抵抗しろよ?」

 

「クソ、離せ、離せ」

 

良二「むかーしむかし、あるところに…」

 

「ちげぇよクソが」

 

良二「なんだ?まだ始まってすらいないぞ?」

 

吾郎「やめときや」

 

良二「わかってる」

 

と足払いをし頭を掴み地面に叩き落とす

 

「クソが」

 

と鼻血を出しなら立ち上がる

 

吾郎「やめや、やめ」

 

仲裁に入る

 

「何で俺がこのおっさんに…」

 

ガラガラガラとドアが開き

 

??「あら、ここで喧嘩してるって聞いて混じりにきたんだけどここであってるかしら?」

 

良二「イエヴァ久しぶりだな、ここには元部下が二人もいたのか…」

 

イエヴァ「あら、やらかしてたのは良二ちゃんか、お久しぶりね」

 

良二「喧嘩は…私的には両成敗になるかな」

 

イエヴァ「両成敗で二人共とやれって?良二に勝てる日本人が何人いるのよ」

 

良二「浩也とかなら勝てる自信はあんまりないね」

 

イエヴァ「綾さんもお久しぶりね」

 

綾「お久しぶりです、エリツィン・イエヴァさん」

 

イエヴァ「となると、亜由美ちゃんと、噂の拓哉くんね?」

 

拓哉「あ、あぁ」

 

亜由美「はい、どうして名前を?」

 

 

「クソがもっと殴らせろ!クソが!」

 

吾郎「そんなやっても退学になるだけや!やめときい」と相手を捕まえながら言う

 

「なっても良いだから殴らせてくれ!」

 

イエヴァ「貴方は何でそんなに彼を狙うのかしら?」

 

「癪に障るんだよ!」

 

イエヴァ「なら少し待ってちょうだい」

 

電話を取り出し、部屋の隅にゆく

 

2分後

 

イエヴァ「やるのね?」

 

「当たり前だ!」

 

イエヴァ「場所をボクシングのリングに移しましょう、それなら良いって学長が言ってるわ」

 

良二「マジかよ…」

 

イエヴァ「俺も見るって言ってたわ」

 

良二「この大学やばいな」

 

言いながら移動する

 

ボクシング リング 

 

ザワザワと人がいる中

 

「青コーナー 田中 龍弥(リユウヤ)

 

龍弥「ぶっ殺してやる!」

勢いよく服を脱ぐ

 

言うとリングの周りにいる人がざわつく

 

「赤コーナー 小林 良二」

 

良二「やりたかねぇ」

 

とYシャツ一枚で上がる

 

「レディー、ファイ!」

 

言うと

 

「今度こそボコしてやる」

 

と連続で殴りをかましてくる

 

良二はそれを右左と華麗に避ける

 

「避けてばっかじゃ勝てねぞ!」

 

良二「まあ…なぁ」

 

避けながら呟く、その後何発かよけ

 

良二「隙があるな」

アッパーカットを入れる

 

相手はふらつき、尻餅をつく

 

良二「流石にあっついわ」

 

Yシャツのボタンを外し、端に投げる

くるとリング外がざわつき始める

 

「その傷は…」

 

良二「ああ?撃たれただけだが、まだやるんだろ?こいよ」

 

「…」

 

良二「久しぶりに思う存分ぶん殴られる機会なんてそうそうないから楽しくやらなきゃなぁ」

 

殴りかかってくるが腹にストレートを一撃叩き込む、相手は端に倒れ込む

 

良二「早よ立てよ、やるんだろ?なあ、なあ?」

 

「うう…」

 

良二「正直、ここまで殴りこたえがないとは思わなかったな…ギブアップ?」

 

「ああ、ああ…」

 

良二「何になりたいか目標はあるんか?」  

 

手を差し出す

 

「は…」

 

良二「これは喧嘩(バトル)じゃない、スポーツだ」

 

「そう…だな」

 

良二「もし護身術がやりたいなら、あそこにいるデカいロシア人か眼帯つけた奴に言えば教えてくれるさ、多分な」

 

「その背中と肩の傷は…」

 

良二「なあに、ただ大昔に撃たれて怪我をしただけだよ」

 

「撃たれたって…」

 

良二「ただの一兵卒の軍人さ」

 

 

 

吾郎「その跡、治さへんのか」

 

良二「たかがこの怪我のために金出すのもなんやしな」

 

吾郎「保健も降りるで?」

 

良二「まあ気が向いたら治すさ」

 

吾郎「わしゃ、完全に片目失明しとるんや」

 

良二「と言うか吾郎となんで大学にいるんだ?」

 

吾郎「建築学を教えにきてるんや」

 

良二「いつのまにか吹き飛ばす側から建てる側に立ってるのか…なにがあるかわからんな」

 

吾郎「なんや?知らんのか?」

 

良二「なにが?」

 

吾郎「母方の親父は建築学会の会長や、それでわしも一時期は建築を目指しとったんや」

 

良二「初耳だな、部隊の頭になった時には家を吹き飛ばすのが大好きなヤクザって話だったが」

 

吾郎「家を吹き飛ばすのは好きやが、ヤクザになった覚えはないぞ」

 

良二「そうだったか、イエヴァは?」

 

イエヴァ「私はロシア軍からロシア語教師として派遣されてるだけよ」

 

良二「なるほど」

 

綾「そういえばロシア語できるんだっけ?」

 

亜由美「うそ!」

 

良二「用語しかわからんよ」

 

イエヴァ「嘘は良くないわよ、十分できるでしょ?」

 

良二「多少は出るかもな」

 

吾郎「始まったのぉ…いつもの押し問答」

 

綾「そうですねぇ」

 

吾郎「お前ら飯食うたんか?」

 

亜由美「私は食べてないです」

 

拓哉「俺も食べてない」

 

良二「姉御、吾郎が飯奢ってくれるって」

 

イエヴァ「よし行こう」

 

吾郎「なんやお前らええわ奢ったる、その代わりな…なーんも思い浮かばへんからなしや、食おう、良い店を知ってるんや」

 

良二「いつものだな」

 

吾郎「わしも歳や、そろそろ退役を考えへんとなぁ」

 

良二「退役して実家で農業でもやれば?」

 

吾郎「それもありやな」

 

次回 D-day

 



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D-Day

マネ「順番は重くん、誠くん、夏ちゃん、春香ちゃんね」

 

重「了解です」

 

誠「おっけーっす」

 

夏「はい…」

 

春香「はい」

 

マネ「ゲームの方はとりあえずAfghanWar系列の許可を全部取っておいたよ」

 

重「ヱ?」

 

夏「わかりました」

 

誠「あれ。やってみたかったんすよねぇ」

 

春香「ゲームは苦手だけど少しぐらいはやってみようかな」

 

マネ「重さんは?」

 

重「了解ですよ」

 

 

 

 

 

マネ「一発目頼んだよ?」

 

重「わかってますよ、下手こかないようにせいぜい足掻きますわ」

 

配信開始

 

 

 

重「はじめまして、Vな者3期生の豊和 重(ほうわ じゅう)です、以降お見知り置きを」と渋めな声で生配信が始まる

 

:お?1人目は渋めか

:何が得意なんだろうか

:意外に普通そうだね

:一期生と二期生がやばいだけだろ

:↑それはそうだけどさ

 

重「早速公式プロフィールの方を」

 

氏名 豊和 重

職業 元軍人(らしい)

歳  ????

詳細 平和を愛する元軍人らしいひと

予定配信 雑談 ゲーム

配信タグ ふ〜め〜い〜

 

 

 

重「ざっとこんな感じですね」

 

:元軍人?FPSメインなのかな?

:渋くてこの声すこ

 

「配信は基本的に朝方9時頃から昼12時ごろがメインとなり、またに夜9時ごろから深夜12時ごろまでやるかもしれないです」

 

:真面目キャラで助かった

:Vな者のことだこの後がやばいんだろう

:ぱっと見まともそうだったけどね

 

重「配信タグの方は…」

 

十分後

 

重「全力行軍中に決定です、っと、そろそろ時間ですね、次は山﨑誠くんです、配信のURL等が概要欄に貼ってありますのだ、そこから行ってあげてください、それでは豊和重でした、おつおつ〜」

 

 

最大同時視聴数約1万2000人

高評価約2763

低評価約6369

登録者 5563人

 

 

重「ええ?何でこんな定評が?悪いことしてないんだかなぁ」

 

思っていると誠の配信が始まる

 

 

重「ただいま」

 

夏「おかえり?」

 

春香「おかえりなさい?」

 

重「ううん…なんかこう…罪悪感があるな」

 

春香「何だって?」

 

重「いやぁねぇ」

 

春香「まねーちゃーん、重さんが間接的にババアって言ってきたー」

 

重「何なんだこいつ」

 

マネ「わけわからんことしないでくださいよ?」

 

春香「うぇーんどいひー」

 

重「それだいぶ古い…」

 

夏「なんですか?ドイヒー…?って」

 

春香「え?え?」

 

マネ「次は夏ちゃんだよ、準備はいい?」

 

夏「え?はいちょっと…」

 

重「よし、支援できるぞ」

 

春香「…」

 

重「移動すっか」

 

と別のところに移動する

 

夏「設定はあれでいいんですよね?」

 

重「軽く実験して俺の声が入らなかってしこれでいいと思う、あと2分15秒」

 

夏「時間厳守なのはお父さんと同じですね…」

 

重「現役の時に比べて多少意識して辞めようとしてるんだかなぁ」

 

夏「わからないと思います」

 

重「俺と喋ってる時は普通なのね」

 

夏「まあ…小さい頃から知ってるので多少は…」

 

 

 

配信が開始される

 

 

夏「はじめまして、日向夏です」

 

:?声ないね

:体は動いてるけど無音放送

 

夏「え?音がない?」

 

重「配信のマイク、ミュートなってるよ」

 

夏「あ、あー、これで入ってますかね?」

 

:入ってるよー、幼女系か?

:キタコレ

 

夏「初めまして、Vな者3期生、日向夏です、よろしくお願いします」

 

:ロリ系だぁぁぁ

:Kawaii

 

夏「えっと設定は…特にないのですね」

 

:V者恒例、設定がないキタコレ

:二期生同様バチコリと適当に盛られるな

 

夏「基本的にFPS…TPSのシューティングゲームがメインです、あまり喋らないと思うけどよろしくお願いします…?」

 

:疑問系で草

:無言系幼女イイゾコレ

 

 

夏「配信する時間は深夜…です」

 

:ゲーマーらしい時間だな

:朝に重をみて夜に夏を見るとさいこうやな

:あのオッサンはみんわ

 

夏「その…あまり喧嘩は…しないでほしいです」

 

:せやぞ

:すまそ

 

夏「タグとかを決めたいと思います…」

 

数十分後

 

夏「FAタグは”なつちゃんの落書き”に決定です、えっとそろそろ時間なので、またゲーム配信の時にお越しください、次は雨宮春香さんです、では乙です」

 

 

と配信を切る

 

春香の配信も終わり

 

 

マネ「えっと終わりましたね、注意事項なんですけど7月中は他のVとはコラボはしない方向でお願いします、ここのならご自由にしても構わないです、それ以外は…あ、重さん少し良いですか?」

 

重「はい?」

 

マネ「えっと8月11から13日まであるコミケあるじゃない?」

 

重「恒例のコミケがありますね」

 

マネ「そこでうちの絵師さんが出るらしいので力仕事を任せたいのですが…」

 

重「良いですよ、重いですからね」

 

マネ「あ、参加経験が?」

 

重「まあ元妻が大学時代にしてたのでそれのお手伝いをしてましたね」

 

マネ「ほっ、それならよかったです」

 

誠「にしてもひどいっすね、俺に関してはマシっすけど重さん登録者1万人言ってないですよ」

 

マネ「やっぱり男性Vに対してはあたりが強いよね…」

 

重「なんなんですかね」

 

マネ「あの知りません?」

 

重「何が?」

 

マネ「2019年に起こった事件なんですけど」

 

重「…2019年なら延安で破壊工作してましたね、懐かしいな」

 

マネ「ですね、2019年にですね、とある企業様の男性Vの方が同じ企業の女性Vを殺害した事件がありましてそれ以降ネット民にはあまり良い目で見られてないんですよ男性Vって」

 

重「…それなら仕方ないような気がしますね、ですけどそれを踏まえて我々を出したんでしょう?」

 

マネ「そうなんですけどここまでとなると…」

 

重「はい?ここまでやらせてやめろと?何馬鹿なこと言ってるんです???ここまで来たらとことん上り詰めるのが今後にも良いでしょう?」

 

マネ「ですよね…そうですね…ここまでやったなら最後までですよね」

 

重「いくら悪く見られてる?何が?そんなもん知らん、泥地から天まで昇り詰めてやりますよ、なあ誠」

 

誠「そうっすよ、俺らが見せてやりますよ」

 

マネ「すみません、私が弱気になってました、そうですよね、未知を切り拓けばいいんですよね」

 

重「未知の所を歩くのは慣れてますからね、歩いてやりますよ」

 

誠「元土木屋なんで道を作るのは慣れてるっす、重機からオートレベル、なんでもござれっす」

 

マネ「ですね、春香さんも夏ちゃんも四人でV界隈の上を目指しましょう!」

 

夏「…はい」

 

春香「やっちゃおー」

 

誠「そうっすね!」

 

重「もちろんですよ、上を目指さなきゃつまらないですし」

 

とVな者3期生の活動は本格稼働を開始した

 

そして3週間が経ったところ

夏ちゃんはチャンネル登録者10万人を突破するが

春香は5万人

誠は3万

重は7172人と伸び悩んでいる

 

 

そして事件は起こった

 

次回 爆発



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大爆発

大爆発

 

2023年8月8日

 

テレビ「空母たがた、ミサイル巡洋艦まや、きたかみが英国海峡で姿を消し早1ヶ月たちました、同海域では各国欧州諸国が捜索中をしており、ロシア海軍からは世界最古の軍艦であるコムーナや多数の哨戒ヘリコプターが投入されており、早期の発見が急務とされている状況です、現場にいる前内さん今の状況は…」

 

良二「そろそろ寝るか」

テレビを消す

プルルルルと電話がなる

 

重「はいもしもし」

 

マネ「重さん?いまパソコンついてる?」

 

重「付いてますけど」

 

マネ「春香さんの配信見てもらえるかな?」

 

重「何があったんですか?」

と肩で携帯を挟んでパソコンで春香の配信をみる

 

とそこには下品な笑い方をしながらテレビを見ているであろう音声が聞こえる

 

重「えっこれは?」

 

マネ「飲んだ勢いで配信終わらせたんだけどパソコンのラクで終わってない上にマイクがミュートになってないから垂れ流されてるんだけどどうする?」

 

重「どうしようも…あ、テレビ消して寝たっぽい?」

 

マネ「今すぐ行ける?」

 

重「そちらから電話は?」

 

マネ「無理、配信する時に電話をミュート推奨してたからそれでそのまま」

 

重「多分鍵が掛かってるので無理かと」

 

マネ「合鍵は…こっち管理だから社員証がないと無理だんだよね、そっちでどうにか…」

 

重「いやディンプルキーなのでピッキングも難しいですね、技術があればいけますけどもしかしたら警報装置があるかもしれないんで…」

 

マネ「朝を待つしか…」

 

重「ですね…」

 

マネ「あー最悪もう終わりだ」

 

重「社長とかは」

 

マネ「No…連絡が取れない」

 

重「他の人にもですか」

 

マネ「そうですね」

 

重「はー…あの人が機械音痴で酒癖が悪いことをこっちで確認できてれば対策のしょうがあったんですけどね」

 

マネ「私も連絡してなかったからなぁ」

 

重「誠か夏ちゃんがインターフォン鳴らしてますね」

 

マネ「夏ちゃんは寝たから誠くんだね」

 

重「あ、ライブの方から誠の声が少し聞こえたな」

 

マネ「あれ?それ色々まずいんじゃ」

 

重「どうして…ってああ」

 

マネ「男性Vと女性Vが近くにいるってのは色々炎上する原因に…ああ、うちの会社終わったわ、たいせんありがとー」

 

重「マネさん、気を確かに」

 

マネ「お〜や〜す〜み〜」

と電話を切る

 

重「壊れたよあの人…何もできないから俺も寝るか」

 

 

翌日早朝6時

 

例の睡眠配信をつけながら筋トレをしている

 

重「998…999…1000よいしょっと終わり、にしても登録者もう40万人超えたよ、Twitterのトレンド1位が”雨宮春香起きろ”って」

 

と風呂に入り上がり

7時、8時になり配信の方に動きがある

 

春香『んんん…電話きてる…?どちら様でしようかぁ?…』

 

マネ『春香、何も喋らないで』

 

春香『…』

 

マネ『パソコンの方に行って』

 

春香『…配信ついてる?!?!?!?!?!?!?!?!」

 

マネ『消しなさい』

 

春香『オワタ』

 

と配信が終わる

 

Vの者 本社(隣)

オフィス一角 マネ、重、春香の三人が集まる

 

畑山「ねーやらしちゃった」

 

マネ「社長、今後についてなんですけど…」

 

重「(え?この人社長なの?!)」

 

畑山「でもさ、今チャンネル登録者何人よ」

 

春香「えっと10万人ぐらいですかね」

 

畑山「そんぐらいだったらまだ首切れたんだけどなぁ」

 

マネ「今は…」

とスマホを取り出し確認する

 

マネ「72万人…ですね、それに比例して夏さんが20万人、誠くんが18万人、重さんが2万人ですね」

 

重「それはいいんですけどどうして俺ここに?」

 

畑山「ん?うん」

 

重「うんじゃないんですよ、なんです?俺を惨めにするために呼びました???」

 

畑山「別で話があるから少しね」

 

重「ああ、先に行ってほしいですね、それで春香さんの罰は?」

 

畑山「そう、それなんだけどね、春香ちゃん」

 

春香「は、はい!」

 

畑山「これからも頑張ろうね、私たちは後ろから支えるから頑張ろうでもお酒は控えよう」

 

春香「え」

 

マネ「ですよね…」

 

春香「えっとその…酒無しで続けろと?」

 

畑山「飲むときは最低でもマネさんか重さんもしくは夏ちゃんがいる時にね」

 

春香「は、はい…」

 

重「誠が燃えたのになぜ俺も燃やしにかかる」

 

畑山「そりゃ誠くんが燃えて伸びたからよ、と言うよりかはもし暴れた時に出来るからだね」

 

重「酔っ払い嫌いなんで天に飛ばしたときはすみませんね」

 

春香「ひえっ」

 

畑山「ほどほどにね、なら杉ちゃん(マネ)と春香は戻っていいよ、重さんは話があるから残ってね」

 

と言うと二人は出てゆく

 

重「それで話は?」

 

畑山「コミケの話なんだけど」

 

重「もしかしてブースを中止に?」

 

畑山「そんなことないよ、場所とかの資料を渡すだけ、明後日だからさ」

 

重「そういえばそうですね、あーとなると行けないか」

 

畑山「ん?どうかしたの?」

 

重「少し行きたいブースがありましてね」

 

畑山「余裕があったら行けると思うよちなみに場所は?」

 

重「国防ブースととある友人のところですね」

 

畑山「軍の方に知り合いがまだいるわけだもんね」

 

重「ですね」

 

畑山「なら戻っていいよ」

 

重「では」

 

畑山「あ、もしもの時は頼んだよ」

 

重「頼まれました」

 

 

と部屋に戻りDiscordを開く

と3期生+マネがVCに居る

 

重「お邪魔しまむら」

 

誠「あ、重さん」

 

夏「来ましたね」

 

春香「スミマセン」

 

重「なんの話してたの?」

 

誠「謝罪も兼ねて四人で配信しようって話なんですけど」

 

マネ「いいと思いますよ、コラボ依頼もまだですし、全員の正式コラボが身内ってのもある意味いいと思いますよ燃えてますけど」

 

誠「いつします?」

 

重「明日でいいんじゃない?」

 

マネ「明後日からコミケなのでやるとすれば以降か以前ですけど前にやるとが吉ですから明日ですね、それまではわざとらしく配信をせずに怪しい雰囲気を醸し出すと見る人が増えると思います」

 

重「ですね、配信する人は誰が」

 

夏「1番少ない重さんでいいと思います」

 

マネ「ですね、テコ入れも兼ねてそうしましょう」

 

重「謝罪配信を他人がやってゆくスタイル」

 

マネ「燃えたんなら全部燃やせ」

 

重「やばいこと言ってるよ…」

 

春香「スミマセン」

 

重「おい、春香カァ!」

 

春香「ひぃ」

 

重「聞いとるんか貴様」

 

春香「えっと、明日四人で配信するって話ですよね!?」

 

重「おうせや、誰んところでやるゆうたか?」

 

春香「えっとその…」

 

重「わしんところや、わかった?」

 

春香「は、はい」

 

重「最初っから話は聞こうね、じゃないお怒るよ」

 

春香「今怒ったじゃん…」

 

重「まあね、そこまで怒ったものでもないし」

 

マネ「なら明日の21時に配信ですね、告知は30分前に」

 

重「イエスマム」

 

誠「サー」

 

夏「はい」

 

春香「ワカリマシタ」

 

 

ネットの方では清楚系のお姉さんVが酒を飲んでゲラゲラ笑った後に寝ると言う前代未聞の問題のため、いろいろクビになったんじゃないかと噂になっていたりし、事件後V者の配信者は配信をしなかったことや、運営が何もしてないように見えたため色々な推測が飛び合う中

20:30分

 

雨宮春香@V者3期生

飲酒からの配信事故本当に申し訳ございませんでした。

謝罪ため21:00分より

豊和重氏のチャンネルにて謝罪配信を行います

 

事件発生後数十時間後ようやく公式発表に近い物があり、V界隈はどよめき始める

 

21時 配信開始と同時に”蛍の光”が流れ始め

 

重「本日は配信に来て頂き誠にありがとうございます、当配信は間も無く開演いたします、少々お時間をとりますが、関係各所の方々深くお詫び申し上げます重ねてお礼を申し上げます。それでは蛍の光と共に開演いたします」

 

春香「ほっっっっっっっっとに申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

重「言い訳どうぞ」

 

春香「お酒が悪い!」

 

重「改善及び対策は?」

 

春香「飲みません!!!!」

 

重「本当に?」

 

春香「嘘です!!!」

 

重「ならもう一度、改善並びに対策は?」

 

春香「飲みません!!!」

 

春香「嘘です!!!」

 

重「それはいいから本当にどうすんの?」

 

春香「えっと周りに人がいるときしか飲みません、誓います」

 

重「本当に誓う?」

 

春香「誓います多分」

 

重「ならよし!そして初めましての方が多いでしょう、豊和重です」

 

誠「燃やすなら全力でも燃やせぇ!山﨑誠です」

 

夏「…どうしてこなったんですか…?…日向夏…です」

 

春香「首にはなりたくない雨宮春香です」

 

重「えー。ここで偉大なる太陽神ではなく運営様から通達が複数あります」

 

:太陽神ってなんだ

:運営からの公式発表?

 

重「一応公式発表となってます、”はじめまして視聴者の皆様株式会社Vな者、代表取締役社長畑山美桜です、同社の所属Vtuberである雨宮春香の件についてでは同社は全力で支援し、活動の妨げになる場合は法的措置も行います、今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます”と言うことでした」

 

:マジじゃん…

:一言も噛まずに言えるのすごくて草

 

春香「すみませんでした!」

 

:まだ謝ってるの草しか生えん

:ワロタ

 

誠「なんすかね…」

 

重「さて、次は8月11から13日まで行われるコミックマーケット102回目の2日目12日の企業ブースにてVな者関連のブースがあります、と同時に絵師さんである”鶏団子鍋”さんのブースもありますので是非ご購入ください」

 

春香「ママァ!!」

 

誠「やばいやつにしか見えないっすよねその発言」

 

春香「えっちな絵をください!!!」

 

誠「やばいやつっすわ」

 

重「それ以外は…特にないかな、あとは適当に雑談だな」

 

その後はコメントを拾いつつ、雑談をし終了した

 

最大同時視聴数約50万人

高評価約19万

低評価約21万

登録者 3万3219人

 

誠「本当に大丈夫なんですかね…」

 

重「さあな」

 

夏「あの、重さん少しお話が」

 

重「ここで?」

 

夏「はい」

 

重「なんの話?」

 

夏「AfghanWarをやりたいんですけどすることも何も決まってなくて」

 

春香「え?あの夏ちゃんもわからない!?」

 

誠「ゲームは得意じゃないって言ってた重さんはわかるんすね」

 

重「まあ、あのゲームは長年やってたからね」

 

夏「少しでいいんで教えてくれませんか?」

 

重「少しじゃなくとも教えるよ、なんなら三人とも相手してやろうか?」

 

誠「ならよろしくお願いするすっす」

 

春香「ゲームはあんまり得意じゃないけどお言葉に甘えてよろしくお願いします」

 

重「いつならできる?12日は出来ないんだけど」

 

春香「コミケの手伝いに行くんでしたっけ?良いなぁママに会えるなんて」

 

重「あれ?聞いてないの?12の夜に飲み会するからその時に会うでしょ」

 

春香「あ、そうじゃん」

 

誠「飲み会っていうか親睦会っすかね」

 

重「だな」

 

夏「私、下戸なので飲まないけど良いんですかね」

 

重「俺も飲まないから良いさ、春香飲むのは良いけど加減しろよ」

 

誠「そうっすね、飲まなくてとやばい発言するのに飲んだらもっとやばそうっすからね」

 

春香「わかってますってばぁ…」

 

重「なら俺寝るわおやすみ」

 

春香「おやすみでーす」

 

誠「乙です」

 

夏「おやすみです」

 

 



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コミケで驚き桃の木(ry

たかしへ、お母さんが作ったデザートイーグルを食べてください。


 

コミケ会場

 

良二「えっと…4ホール…の、ここか、あのー」

 

?「はーい、どちら様…ってあんた何やってんの」

 

良二「え?綾こそ」

 

綾「V者から手伝いを行かせたってもしかしてあんたが重…?」

と小声でいう

 

良二「ああ、そうだけど」

 

綾「なら配置わかるよね?手伝ってまだまだあるんだから」

 

良二「あいよ」

 

とポンポンと同人誌を並べてゆく

 

畑山「鶏団子鍋さん、手伝いに来ましたけど…って早、もう終わったの?」

 

綾「ああ、いつもお世話になってます、畑山さん、優秀な(良二)を連れてきてくれて感謝です」

 

畑山「まあこれからですからね、お二人共、頑張ってくださいね」

 

綾「はい、今からが本番ですからね!」

 

と去ってゆく

 

綾「どうすんのあんた」

 

良二「さあ、それより挨拶回りは?」

 

綾「っと行ってくるわ」

 

良二「おれも国防軍の方に行ってくる」

 

 

国防軍ブース

 

良二「あのはじめましてぇ」

 

??「ああ、良二のおやっさん」

 

良二「耀司(ようじ)、元気にしてたか」

 

耀司「どうしたんですかまだ開いてませんよ」

 

良二「俺も手伝いで来てるんたわ、そっちは?」

 

耀司「俺もですよ、国防軍の幹部が詳しいだろうから行けって、あんまりですよ」

 

良二「なんだ少尉からまだ上がらないんか」

 

耀司「ですよ、上がりも下りも」

 

良二「良い徽章つけてんだから上がりなよ」

 

耀司「昔、徽章は飾りって言ってたじゃないですか」

 

良二「覚えてないなぁ」

 

耀司「”こんなのは飾りやらないとわからん”だったかな」

 

良二「なんのことやら、じゃがんばれよ」

 

とさり、ブースに戻る

 

綾「誰か知ってる人いた?」

 

良二「ああ、耀司がいたよ」

 

綾「梨沙さんのところの旦那さんよね」

 

良二「だな、なんだお前交流あったのか?」

 

綾「少しだけね、界隈は違うけど」

 

良二「そろそろ波が来るぞ」

 

綾「どっしり待っとかないと」

 

と時間になり人の波が流れて来る

 

 

数時間後 16時

 

コミケ102回2日目は閉場する

 

良二「よーし終わり、片づけだな」

 

綾「だね、と言っても完売したから軽くだけど」

 

良二「纏めて、お前ホテルだろ」

 

綾「うにゅ、これから荷物持って一回帰る、そして19時からある親睦会で飲むんだ」

 

良二「最近酒には色々悩まされたんだかな」

 

綾「あれすごいよね、もう100万人目前だよ」

 

良二「マジかよ」

 

綾「誠くんと重くんは男性ってのもあって伸びが悪いけどそれでも結構頑張ってる」

 

良二「そりゃどうも」

 

綾「親睦会の時に言う?」

 

良二「バレそうならな」

 

綾「バレるに1アバターかけるわ」

 

良二「バレると思うけどな」

 

と言ってる合間に片付けが終わり

 

綾「ならまた後で」

 

良二「じゃあな」

 

と歩いてゆく

 

良二「じゃ俺も帰るとするかな」

 

畑山「おやおや、良い雰囲気でしたねぇ…」

 

としゃがみながら周りをぐるぐる回る

 

良二「おっと色々手が滑って首絞めしそうだぁ」

 

畑山「スミマセン」

 

良二「わざわざ煽りに来るなんて最低ですね」

 

畑山「チクセウ、社長になんて言葉を」

 

良二「社長ってつい数日前に知ったんですよね」

 

畑山「そういえば言ってなかったか」

 

良二「言ってくださいよ本当に」

 

畑山「いやー悪い悪い、と言うか親睦会来るんでしょ?あの人を落としてみたら?」

 

良二「どうでしょうね」

 

畑山「つまんないなじゃ私は戻るよ」

 

 

数時間後 株式会社Vな者本社 屋上

 

畑山『えー、皆様お集まりいただきありがとうございます、本日は親睦会兼コミケお疲れ様会にご参加いただきありがとうございます、バーベキューです、食べましょうぅぅぅぅぅぅ、かんぱーーーーい」

 

「かんぱーーーーい」

 

かんからんからん

 

重「お疲れ様」

 

春香「飲めるーお疲れ様でーす申し訳ありませーん」

 

??「春香ちゃあぁん、100万人おめでとう!」

 

春香「え?柚子先輩」

 

柚子「そうだよー、ってことはこっちが夏ちゃんで、こっちが誠くんに重さんだね」

 

夏「は、初めまして」

 

誠「よろしくっす」

 

重「初めまして」

 

柚子「以外に重さんダンディーだぁ、蜜柑来てー」

 

蜜柑「なに?柚子ちゃんっておお!ダンディーなイケおじ!」

とグラスを持った二人組の女性がくる

どちらも柚子と同じ一期生である

 

春香「蜜柑先輩に桃先輩」

 

桃「おいっす、はじめまして」

 

蜜柑「声と同様重さんはダンディーなんですね!!ファンです!!!」

 

重「ええ?」

 

桃「重さん困惑しちゃったよ」

 

蜜柑「すいません、ダンディーなイケおじには目がないもんで」

 

重「ダンディーなイケおじに目がないってどういうことだ」

 

蜜柑「ダンディーなイケおじに目がないってことはダンディーなイケおじに目がないって事です!」

 

重「だれか、この人にジョージ・クルーニーを連れてきて」

 

蜜柑「あー、最高です!!!」

 

重「わかるんだ」

 

柚子「あれ?二期生は?」

 

重「あそこで夏ちゃんを取り囲んでますよ、夏ちゃん困惑してるけど」

 

柚子「鮎ちゃーん、藍子ちゃーん、阿良ちゃーん」

 

鮎「あ、先輩どうしたんですか!」

 

柚子「みんなで集まろうと思って」

 

鮎「良いですねそれ」

 

重「柚子に鮎、麹焼きだな」

 

柚子「ちょっとぉ!」

 

重「フライにして柚子胡椒マヨ?」

 

柚子「食材ですけど食べないでくださいよ!」

 

畑山「そんなあなたにこれ、アユのフライ、アイゴのフライ、イラのフライそして、柚子胡椒マヨ!全部揃えた通称百合百合丼!」

 

重「こんな時間からやばい名前」

 

綾「書いてみるか」

 

畑山「鳥団子鍋(とりたんごなべ)さんよろしくっ!」

 

綾「来週には上げます!!!」

 

畑山「ひゃっほーい」

 

重「二人とも飲んでるなこれ」

 

綾「のんでましぇーんねー畑さーん」

 

畑山「だよー鶏さーん」

 

重「だめだこりゃ」

 

柚子「んー美味しい何これ!」

 

鮎「本当だ!めちゃくちゃうまいんですけど」

 

藍子「本当だ!めちゃくちゃ美味しいこれ」

 

阿良「衣がさくさくしてめちゃくちゃ美味しいし、柚子胡椒マヨもめちゃくちゃ合う、酒が進む!」

 

とぐびぐび飲む

 

重「夏ちゃん、あんな大人になったらだめだよ」

 

綾「なんでよりょうじぃ」

 

重「あ」

 

綾「へえ?」

 

畑山「あれ?自己紹介してました?みてないんですけど」

 

綾「いやその…」

 

重「はーこいつ…はぁもう諦めよう」

 

畑山「???」

 

重「夏ちゃんは知ってるかもだけど、これが俺の元妻です」

 

畑山「はぁぁぁぁぁぁ?鶏団子鍋ちゃんがぁぁぁ?いやでも確かにお似合い」

 

春香「マジで!?配信のネタにして良い!?」

 

誠「人の恋ネタを使うのは流石にやばいんじゃないっすか」

 

重「別に良いさ、なんならこのまま前職まで配信でぶちまけてやろうか」

 

と綾の持ってる缶ビールを奪い取り飲み干す

 

綾「あぁ私のアサヒ」

 

誠「マジっすか」

 

畑山「え”?」

 

春香「でも配信で聞いてみたいなぁ」

 

畑山「マジでやるの?それならもう顔出しぐらい…」

 

重「出しても良いんじゃねぇの、探せば出てくるだろうし…」

 

綾「マジィ?」

 

とスマホを取り出し小林良二と調べると

 

綾「本当だ、国連軍PKO 高麗連邦共和国両江道…なんで読むのこれ」

 

重「リャンガンどう(両江道)

 

綾「 両江道(リャンガン道)治安維持隊在ペクトサン警備隊隊長 小林良二少尉だってさ、顔つきの写真まで出てくるから出して問題なさそう」

 

畑山「もし出すならこっちで面白いことさせてあげるから言ってね!、前職と名前を晒すのは別に構わないけど」

 

重「別に良いんだ」

 

畑山「ある程度の国防軍人なら知ってるんでしょ?」

 

重「どうだろうか…」

 

畑山「もしかしたら国防陸軍のチャンネルとコラボするかもね」

 

重「まさか流石に」

 

畑山「でもそこまで特殊な任務ならみんな聞きたそうだからいいわよ」

 

柚子「失礼かもしれないですけど、お二人はどうして別れたんですか?仲良さそうなのに」

 

綾「これは小学校低学年用のプール並みに深いわけがあってね」

 

柚子「そこまで深くないじゃないですか」

 

綾「実際深くもないからね、理由は私が死別するのが嫌だったから、結果的にいえば離婚しなかった方が色々良かったんだけどね…」

 

柚子「そうなんですか…」

 

重「そんな、話は別に良いさ、それより飲もう飲もう!」

 

コラボの約束やら色々な話をし数時間後

 

畑山「お開きです!飲むんなら持って帰ってよし!」

 

 

翌日 8時 ボイスチャット

 

誠「う”う”う”重さん助けて頭痛いっす」

 

重「体たらくだなぁ」

 

誠「重さんがおかしいんですってなんでそんな強いんですか」

 

重「そんな飲んでないないからな」

 

誠「嘘つかんでください、5本飲んでたでしょ!」

 

ブーブーとスマホがなる

 

重『はいもしもし』

 

マネ『重さん、ここに転がってる人連れて行って欲しいんだけど』

 

重『お掛けになった電話番号は現在使われておりません』

 

マネ『ねぇ!』

 

重『なら私の部屋に連れてきてくださいよ』

 

マネ『ですってよ綾さん』

 

綾『んー…動くからぁ…』

 

マネ『なら行きましょう、貴方の連れが待ってますよ』

 

綾『むかえにきてよー』

 

重『はいはい、わかったから今行くよ』

 

と軽く着替え迎えにゆく

 

良二「迎えにきたよ、ホテルは?」

 

綾「取ってなーい」

 

良二「はあ?なら帰るべきだろ」

 

綾「あんたん部屋がいい、やすませて」

 

良二「はいはい、わかりましたよお姫様」

 

とお姫様抱っこし言う

 

綾「わーい」

 

良二「手間のかかる妻だ」

 

マネ「結婚生活ってそんな大変なんですね…」

 

良二「うちが特殊なだけかも」

 

マネ「デスヨネ」

 

良二「マネさんありがとう」

 

マネ「はい」

 

とお姫様抱っこしたまま部屋に戻り、机付近に転がす

キッチンに行き、常備していたしじみ汁カップを作り

 

良二「はい、しじみ汁だよ」

 

綾「んんん…美味しい…」

 

良二「少しコンビニ行ってくるから待っとけよ」

 

綾「うん…」

とうとうとしている

 

コンビニにてショコラBB等を数本買い

家に戻る

 

良二「ほいこれ」

 

綾「…う…ん…」

 

と渡し

 

ピンポーン

 

良二「陸いるか?」

 

陸「なんすか…頭痛くて…」

 

と頭を押さえながら出てくる

 

良二「ほいこれ、飲め」

 

と渡す

 

陸「マジっすか…ありがとうございます、あとで買いに行こうとしててちょうどよかったっす」

 

良二「じゃあ」

 

とその隣の土屋(春香)にも渡し部屋に戻ると

壁に寄りかかり綾が寝ている

 

良二「…おい綾」

 

綾「寝かせて…」

 

良二「はあ」

 

と担ぎ上げベットに移す

 

良二「おやすみ」

 

綾「んんんん」

 

と寝言で返す

 

良二「…良い寝顔してんな」

 

昼ごろ

 

綾「…おはよう」

 

良二「昼だな」

 

綾「…おはよう」

 

良二「おそようだな」

 

綾「何してんの?」

 

良二「サムネ作り」

 

綾「なんの?」

 

良二「AfghanWarの」

 

綾「あれ配信するんだ」

 

良二「多分する、三人に訓練してくれって頼まれたしな」

 

綾「まず走り込みから?」

 

良二「んなわけあるか基本戦闘訓練だよ」

 

綾「なんだっけそれMBTじゃなくて…」

 

良二「BCT(Basic Combat Training)だな、MBTはメインバトルタンクだよ」

 

綾「日本だとなんだっけ?」

 

良二「新隊員教育隊だな、今も昔も名前はわからんな、名前が自衛隊が国防軍になったところでな」

 

綾「自衛隊、懐かしい響きだね」

 

良二「そうか?」

 

綾「そうだよ、そう言えば国防軍人だったってこと言うって言ってたけどどうすんの?」

 

良二「さあな、AfghanWarやりながら多分言うんじゃない?」

 

綾「いつか重ともコラボしたいなー」

 

良二「マネに行ってくれ」

 

綾「ママ特権で行ける!」

 

良二「綾にママって言うはなんか違うなぁ…」

 

綾「ならみんなのパパになれば?」

 

良二「燃えるだろ100%」

 

綾「私公認ならワンチャン?」

 

良二「200%燃えるな」

 

綾「だよねー…男性Vに厳しいからなぁ…」

 

良二「そういえば頭痛くないんか?」

 

綾「うん、特に痛くないよ」

 

良二「とはいえまだ完治じゃないだろ、どうするんだ?」

 

綾「どうするって?」

 

良二「家に帰らなきゃだろ?」

 

綾「帰りたくない」

 

良二「帰らんと絵を書けんやろ」

 

綾「帰るとあの馬鹿どもが来るんだよやだよ」

 

良二「ならこっちに上京するか?」

 

綾「正直そうしたい」

 

良二「畑山さん事情話せばこのマンションに住まわせてくれるんじゃないか?」

 

綾「確かに、一緒に行こう」

 

良二「いや俺まだサムネ作りしてるし」

 

綾「良いから行こう」

と腕を引っ張り連れてゆく

 

社長室(?)

 

 

綾「ってことなんですよ」

 

畑山「んーん?どう言うこと、入って来て1発目でそれはわからんからね?」

 

かくかくしかじか

 

畑山「ならうちで雇用する?」

 

綾「どこまで自由が認められるんですか?」

 

畑山「うちの書いてる絵の情報を他社に渡さないなら」

 

綾「ならそれで」

 

畑山「次いつ来るの?」

 

綾「引っ越す時ですかね」

 

畑山「何日か休みにさせるから良二さんを連れて行けば?家財道具とかあるでしょ?」

 

綾「家財道具はほとんど無いですね、うちの子たちが独立した時に引っ越してその時に必要最低限にしたので」

 

畑山「引っ越すなら早めにね、なんなら上階にある家族連れ用の部屋にするかしら?」

 

綾「それでも問題ないけど…色々不味くないですか?」

 

畑山「それはある程度経ってからねやっぱり」

 

綾「ですね、ならよろしくお願いします」

 

畑山「良いの良いの、お二人絡みを配信で見たいだけだから」

 

綾「配信向きなことは喋らないですよ?」

 

畑山「イチャイチャするだけでいいんじゃない?」

 

綾「自分たちで胃もたれしそうなんですよねそれ」

 

畑山「そっか、それでも待ってるから早くきなさいね」

 

綾「はい、お忙しい中ありがとうございました」

 

畑山「いいのよ」

 

良二「失礼しました」

 

と出てゆく

 

綾「よかった…」

 

良二「帰ってすぐ出てゆく準備するんだろ」

 

綾「だね、これで帰れる」

 

荷物を取り

 

良二「じゃあな」

 

綾「うん」

 

とタクシーに乗り駅へと向かう

 

 

次回 ブートキャンプ

 




書き置きしてたんですが別れてました(言い訳


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ブートキャンプ(新兵訓練)

たかしへ、おかわりです食べてください。


ブートキャンプ 

 

16時50分

afghan war内 ブートキャンプベース

 

重「そんで3人は配信するの?」

 

誠「俺はしないっすね」

 

夏「するんですけど…良いんですか?」

 

春香「良いんじゃない?」

 

重「別に構わないさ」

 

春香「と言うかどんな訓練するんですか?」

 

重「一応は各種戦闘訓練だな、中距離戦闘、CQB、対戦車戦闘が主になる」

 

誠「4科目って割と多いっすね」

 

重「本来ならここまでくるのに90日か180日の基礎戦闘訓練があるんだ」

 

誠「軍人ってそれがあるからすごいって思えるんすよね…」

 

春香「わかる、私だったらすぐ諦めてるもん」

 

夏「私は喘息持ちだから無理なのかな」

 

重「喘息は”最近3年間は無治療で発作のないものは除く”だったと思うから数年出てないなら問題はないかな」

 

夏「5年は出てないから問題ないんです…かね?」

 

重「身体検査結果次第だなって時間だな、ほらほら、そこに並べ」

 

春香「はぁーい」

 

誠「了解っす」

 

夏「はい」

 

春香「配信開始、夏ちゃんから自己紹介どうぞ」

 

夏「こちらも開始しました、お久しぶりです、日向夏です、今日はゲームコラボでafghan warです」

 

春香「どもどもどもVの者三期生の清楚枠、雨宮春香だよー」

 

誠「清楚なら下ネタ言いませんよね?Vの者三期生の山﨑誠っす」

 

重「Vの者より派遣されました保護者役の豊和重です」

 

春香「今日することは?」

 

:誰が教えるんや

:そりゃゲームが1番うまいとされてる夏ちゃんでしょJK

 

重「残念ながら私豊和重がやるんですよ」

 

:おっさんにゃ無理だろ

:↑普通に失礼で草

 

重「まずは中距離戦闘からだな、そこにある3丁から選んでくれ」

 

誠「なら自分LMG(軽機関銃)取りますね」

 

春香「えっと…残ってるの同じ銃だね」

 

夏「取りましたけど…」

 

重「まず持ってる銃から説明する、誠もが持ってるのは言っての通りLMGと思われがちだが厳密にはSAW(分隊支援火器)のM249Bだ、主な役回りは味方を円滑に前進させるべく、弾幕による援護又は制圧射撃だ、制圧射撃は撃たれると体を出しづらくなり戦闘を優位に進めることが可能だ」

 

:割と真面目に指導してるの草

:徴兵の時に同じこと言われたわぁ…

 

誠「トリガーハッピーってことっすか?」

 

重「トリガーハッピーだな、弾も200発あるが指切りをしながら打つことも大切になる、そして春香と夏が持っているのがAR(アサルトライフル)のCQB-Rだな、中近距離で戦える一般的な銃火器」

 

春香「意外に小さいね」

 

夏「リココン大変そう…」

 

重「中距離戦闘で最も大切なのは敵の場所を教えること」

 

誠「ほうれんそうって事っすよね?」

 

重「方向、数、大体の距離、これが重要だ、方向を伝えるにはクロックポジション、自分の部隊が向かってる方向を12時としてそこから例えば真左ならば9時の方向」

 

春香「戦争映画とかである6時の方向敵機!とかってやつだよね?」

 

:戦闘機で6時って終わりやんそれ

:ガッツリ後ろ取られてんな

 

重「そう、そう言うことだ、まずそこで少しやってみよう、まず四角に立って」

 

誠「武装によって立つ位置とかは?」

 

重「あー、なら誠と俺が前だな」

 

四角に立ち

 

重「分隊、進め」

 

と歩き出す

 

春香「すげぇ揃ってる」

 

夏「これだけでも揃うんですね」

 

重「本来なら歩幅が男性75cmの女性70cmって叩き込まれるからもっと綺麗に歩けるな。たが今は警戒陣で歩いてるわけではないから崩れない、言えば見せ物だな、警戒しながらだともう少し歩幅は小さくなる、推定で60前後だ」

 

:ましで解説してるのやばくて草

:設定じゃなくてガチの元軍人説ワンチャン

 

誠「もう少し移動速度が落ちるってことっすよね?」

 

重「普通なら1時間あたりで5,400m程度だな、警戒しながらなら3,600mになるそれに装備を担ぐから疲労も溜まるな、さて次は射撃訓練だ」

 

と射撃訓練所に行く

 

夏「え?スコープなしですか?」

 

重「当たり前だ、それで200だ、ある当たるだろう?」

 

と的に向け単射で3発撃つとカンカンカンと金属音がする

 

:3発撃って全弾命中とかやばすぎて草

:こんなの相手したくないわ

 

誠「単発で撃てばそりゃあたりますよね」

 

重「じゃあやってみろ」

 

誠「良いっすよ」

 

とパンパンパンと撃つが1発も当たらない

その後ワンマガジン撃ってようやく1発と言ったところ

 

:そりゃ当たらないよねー

:このゲームコツがリアルすぎて何も出来ずに辞める人多いからね…

 

誠「あ、当たらないっす…」

 

重「そりゃね、まず撃つタイミングだな、照準器と的が重なってないな」

 

と各種射撃方法を教える

 

重「次は最も重要なCQBだな」

 

春香「シーキュービー?」

 

重「 Close-quarters Battle、まあ近接戦だなまずはドアが空いた建物への単独侵入だな、そうだな、夏ちゃん、君ならどうする?」

 

夏「えっと…フラッシュバンを投げて入るとかですかね?」

 

重「ならやってみよう」

 

と建物に入り対角線の角に立って

 

重「やって良いぞ」

 

と言うとフラッシュバンを投げ入れ、パーンと爆発してから約2秒後に室内に入ろうとする

 

重「遅いよ」

 

と無慈悲に発砲しキル判定となる

 

夏「えっ」

 

重「フラッシュバンってのは効果時間は1秒ないんだ、他のゲームなら数十秒間視覚と聴覚を奪えるが、現実だとせいぜい1秒、訓練された兵ならほぼ0、使い方としてはこんな普通に中を覗いてる中後ろからボンボン投げ込んで突っ込んで抜く方式だな」

 

:マジ軍人説濃厚?

:流石にないだろ

 

春香「ああ言うのって音があるけど」

 

重「ヘッドセットをつけてるから問題はない上に基本的に自分の耳の辺りにバディーの銃口があって発砲するから無ければ耳が逝かれるな」

 

春香「痛そう…」

 

重「慣れれば痛くないな、さて本題に戻る、室内のクリアリングの方法は基本的に”パイカット”だ」

 

:明らかに食らったことのある人では?

:タクトレ経験者の可能性も十二分にある

 

誠「牌カット?麻雀ですか?」

 

重「なぜそっちに行った、やり方は入り口の壁際に行きまず対角線を確認してそれから横にゆっくり歩き建物の内部を見て行く、その際に上下のスキャンをしてもし銃を持った者がいれば撃つ」

 

春香「視線がパイを切ってるように見えるからですね?」

 

重「そう言うこと、ゲーム内だと専用の装備を付けてやると銃を少し傾けて持つ(C.A.R)からそれを使って中を確認しながらするのが良いな」

 

実演する

 

 

誠「二人以上の場合はどうするんですか?」

 

重「二人以上なら居る方向にもよるが1番先に見える方を見つつ、もう一人がその反対側をカバーする」

 

誠「と言うことは…?」

 

春香「なるほど、つまりは左壁に添いながら行く場合はその対角線を見ながら入ってその後ろからもう一人が右角を見るって事ですよね」

 

重「そうだ、なら春香、前に立ってくれ」

 

春香「はい」

 

行ったようにやり

 

重「完璧、二人ともわかったか?」

 

誠「わかったっす」

 

夏「言われるのに見る方がわかりやすい」

 

重「あとは訓練設備があるからそれを使って何度もやる事だな、次は通路を移動中の時だ」

 

:民間人の知識量じゃねぇだろ

:ミリオタでもないなタブン

 

と場所を変え曲がり角の通路にゆく

 

重「一人ならさっきのパイカットの要領で壁の先端を軸にしてゆっくりカニ歩きで奥を見る、それだけだな、二人の時も同じ」

 

と同じように実演をする

 

誠「こう言うのって実は応用が多いんすか?」

 

重「基本的に応用になるな、次はT字路の時、複数人で行く場合は通路というのは隊形は菱形に並んでゆく、1番後ろが後ろを見ながら歩く事だな、その際にT字路ならば、1,3番が対角線を確認、2,4が支援をして、最終的には元に戻る」

 

 

春香「わかりずらいからやろう!」

 

配置を変え複数回する

 

春香「なんだろう、体育祭等の集団行動みたいですね」

 

重「実際、今の学校は軍国主義だの言って集団行動をやめるからな、得意不得意あれど体が悪いわけでも無ければやったほうが良いとは思うんだかな、もちろんデメリットもあるが、さて次は階段だ」

 

:野次馬精神とかに繋がるとかって話もあるよね

:その手ものものは仕方ないというかなんというか

 

階段

 

春香「はい、先生」

 

重「どうした、生徒春香」

 

春香「やること分かりました、2人が前を見て2人が上を見て行くんですね、そういう映画で見ました」

 

重「その通り、ただ現実でする時には躓くなよ」

 

:することないやろ…

:ねぇよ

 

誠「ないと思うっす」

 

重「残念、さて実演だ」

 

と複数回行う、CQB訓練が終わり

 

重「全員慣れて来たな」

 

誠「そういえば室内戦はフルオートでいいんすか?」

 

重「ああ、その話は忘れてたな、基本的にはフルオートだな」

 

誠「近いなら俺のLMGとかいいっすね」

 

重「撃ちまくると跳弾して自分に被害を与えることになる」

 

誠「跳弾か…」

 

重「たが近接戦の基本となるのがモザンビーク・ドリルだな、胴体に素早く2発、生きてる様なら頭に1発制圧したら、足で突いて生死確認、生きてても死んでても頭に問答無用に1発叩き込め」

 

夏「死体撃ち…」

 

重「死体撃ち?死んでるかどうかわからない相手に撃ち込むのは普通だよ、もし起き上がられて小銃でも乱射されたらこっちは壊滅さ、だから撃つんだ」

 

春香「映画とかでやってたのってそういうことなんですね」

 

重「そういうことだ、次の訓練は対戦車だな、これは…兵装の使い方と伏兵のやり方だな」

と対戦車のやり方やATGMの使い方などを学ばせ、雑談へと移る

 

春香「そういえばあの話してもいいんですかね」

 

誠「マジでやるの?」

 

春香「そりゃ当たり前よ、って夏ちゃんは重さんと真面目に射撃訓練し」

 

:なになに?

:またやらかしたの?

 

春香「お酒でやらかしはしてません!」

 

誠「”で”ここ重要」

 

春香「それ以外はあの人の発言が原因でしょ」

 

誠「原因じゃなくて被害者でしょ重さん」

 

重「あの話するんか?」

 

春香「そうですけど」

 

重「なら誠がやってよ」

 

誠「要約するとも前も燃えろってことですよね???」

 

:重は一体何をやらかしたのだろうか

:もしかして夏ちゃんを襲った

 

重「そうだが?2人同時に燃えた方がおい、ではなく小さく収まるだろ?」

 

誠「事がことだから1人で燃えててくださいよ!」

 

重「安心しろ3人で燃えるからな多分」

 

誠「まー確かにそうだと思いますけど…本当に良いんですか?」

 

重「なら春香逝けよ」

 

春香「頑なに言わないのなんなの」

 

重「んあ、電話きた」

 

誠「おいおいおい、死んだわあいつ」

 

 

マネ『やるなら別の機会にやってちょうだい、綾さんも呼んでね』

 

重『わかりました…では』

 

春香「ん?戻って来たかな?」

 

重「別の機会にやれだそうです、流石にここじゃまずかった」

 

春香「よかった…」

 

誠「となれば被害は2人で終わりかな?」

 

重「絶対に3人目を出してやる…」

 

春香「しつこいなぁ、ってそろそろ時間ですね、夏ちゃーん」

 

夏「あ、えっと、配信来てくださってありがとうございますさようなら!」

 

春香「ばいばーい」

 

誠「おやすみなさいっす!」

 

重「風邪ひくなよー」

 

と配信を切る

 

春香「と言うか別の機会って2人で配信するんですかね、それとも1人なんですかね」

 

重「さあ…ってディスコの方にマネから鯖招待が来てる」

 

春香「これって1,2期生も居るところですかね、合流しろってことかな」

 

と全員が参加する

そしてDMに一件の通知がつく名前は”鶏団子鍋”と書いてある

要件は『配信いつする?』と書かれている

 

春香「って鶏団子鍋さんもいるじゃん」

 

重「速攻でDM来たよ今」

 

春香「早くて草」

 

重『なら16の21は?』

 

団子『16の21ね、良いよならメイン鯖の配信部ね、マネさんにもよろしく』

 

重『わかった』

 

春香「あらマネさんだ」

 

マネ「あっちには行かないのかしら?」

 

春香「私は時間も時間だし寝ようかなぁって」

 

誠「僕も寝ようかなって」

 

夏「もう少し1人で射撃訓練を」

 

重「俺も寝ようかな、マネさん、16の21に団子と配信しますね」

 

マネ「16日の21時ね、1番人が来そうな時間ね」

 

重「サムネも作らないとな」

 

春香「良いサムネ知ってますよ」

 

重「なんだ?」

 

春香「黒背景に重大発表って書くんですよ」

 

重「それで良いな」

 

春香「ふぁああああ、頭使ったら眠たくなったので寝ますバイバイ」

 

重「おやすみ」

 

 

 

 




正直、そんな当たらないFPSはない
多分GGOみたいなもん
設定に関しては土の中にあるので誰がユンボかバンカーバスターでご自由に掘り出してください。


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