踏み台転生者の末路 (カカオ_)
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プロローグ

俺の名前は八神風輝(かざと)

 

突然だが転生者だ。

前世では女との出会いもないまま中年まで入ってしまったITエンジニアだった。

 

 

目が覚めたら真っ白い部屋にいて、目の前にいる発光してる物体から

部下がこけて書類につっこんで掃除をしたら、間違えて俺の命を書いてある紙を処分するのにいれてしまったと。

あとから足りないことに気づいたときには、シュレッダーにかけられてね ごめんねーとのこと。

 

急に殺された事にも憤怒したが、今時紙とか使うなよ!!!!と憤怒していたが転生と特典の話を聞きその怒りを抑えた。

 

今までの人生からみて、イケメンな顔と優秀な体あとニコポ・ナデポの能力を上げるからと言われあと何か要望があれば聞くよ。

と言われ、かわいい女の子がたくさんいる世界がいい。

あと頭はめちゃくちゃよくしてほしい。

 

そして最後に、転生先を決めると言われくじの箱を渡された。

くじを引くと「魔法少女りりかるなのは」と書かれており、

 

「いやかわいい女の子たくさんいるけどなんでアニメの世界があるんだよ!?」

「似た並行世界なんてたくさんあるだよ。じゃあそろそろ送るねー」

「でも、そこでなら・・」と頭の中でハーレムを思い浮かべる

妄想していると俺の足元に穴が開きうわぁぁぁぁと黒い闇に落とされていった。

 

~~転生してから~~

俺は生まれ変わった。

銀髪・オッドアイ・イケメンな顔と優秀な体。

神様俺を選んでくれてありがとう!

 

唯一の難点はデバイスがストレージデバイスであったことだ。

でも魔力量はAA+であり十分なスぺックがあると思った。

なのは は公園で泣いていると言うような記憶があり、5歳くらいの時に探して関わろうとしたが

いきなり俺の嫁ーとか頭をなでようとしたりして、それを止めに原作に存在しない男の子が邪魔をしていた。

 

そいつの名前は「手島 浩之(ひろゆき)」。

俺と言う存在が増えたことによる、世界の差異か別の転生者かはわからなかった。

だがニコポナデポの能力のある俺のハーレムが崩れるはずがないと思い込んでいた。

だが、そいつが現れてからなのはとの触れ合いがなくなった。

 

八神はやてとも、図書館で遭遇してなのはにやったのと同じような行動をしたため

はやてはしばらく図書館に通わなくなるようになったと言う。

 

小学校では、なのは とは同じクラスになったがその際にもアリサや手島が邪魔をしてきて接触することはできなかった。

 

~~原作開始後~~

JS事件開始後 俺はもちろん原作に介入した。

問題としては手島も参戦しており、俺は嫁なのはとコンビを組むことができなかった。

無印ではアリシアやプレシアを救うようなことはできなかったが、A'sではリインフォースの意識と記憶だけを別のデバイスに移す魔法を構築した。

元ITエンジニアだった能力と今瀬での頭の良さを駆使して作ったため、神の特典ではないためそこしか残せないが納得してくれると思っていた。

 

リインフォースの消滅時に強引に割り込んで勝手に術式を使い、リインフォースを助け出すことはできたがなんなんだこの勝手なやつはという印象を持たれていた。

のちに別のデバイスにリインフォースを移す事に成功をしみんながいると言う認識をしたことによりはやての嫌悪感が改善されることにはなったがそれは未来の話。

 

 

~~決闘~~

ある日のこと、手島がなのはを押し倒している所を見つけてしまった。

「てめぇ、なのはを押し倒しやがったな」

「違う、倒れそうになった所を助けようとしたらこうなっただけだ」

「そんなわけあるかーーー。どうやったら助けようとしたら押し倒すんだよ!

もう我慢できねぇ。俺と勝負だ!」

俺はデバイスを出して手島につきつけた。

手島を溜息をすると、自分のデバイスを取り出した。

 

そして戦いとも言えないような戦いであった。

ちゃんと練習をしていた才能と努力の手島と才能だよりの八神。

手島は神様より魔法の素質に特化した物を受け取っており、魔力弾の収束率なども比較にならなかった。

 

封時結界にて、なのはを外に出し

手島から「お前も転生者だろうが!」

「もって事はお前も転生者なのか!」

「そうだ!だがそんなことはどうでもいい!なんでこんなくだらないことをしている。」

「くだらないだと!そうだ俺は神に選ばれたんだ!だからみんなを手にして見せる!」

「ハーレムとかくだらない夢を見ているのか」

手島は軽く俺をはじき、地面にめり込ませると

「まず、勘違いから正そう。俺たちは神に選ばれたわけではない。お前も言われたんだろ。

命の書類をシュレッドしたみたいな話を」

その言葉に俺ははっとなり、手島を見つめていた

「さらにここは魔法少女りりかるなのはの世界ではない。あくまで近しい世界に転生させてもらっただけだ。

彼女たちはただこの世界に生きているただの普通の娘だ。

決してお前の欲望を満たすための物ではないんだよ!」

 

その後俺は手島に意識を落とされる寸前になっていた。

封時結界を解くと、なのはが手島に嬉しそうに向かって言っているのを見ていた。

 

それを見て俺はクズだったと認識をした。

 



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反省と新たな道

もう一人の転生者に敗れた風輝は自分の部屋に引きこもっていた。

 

何かをしているわけでもなく、椅子に座り虚空を眺めていた。

その目には生気がなく、何を見ているのかすらわからなかった。

 

その間に一度クロノから連絡があり

「今回だけは大目に見るが次は容赦はできないぞ」

と連絡があり、前回の決闘騒ぎに対する処罰はなかった。

 

~~独白~~

 

「俺は今まで何をやっていたんだろう。」

原作に介入して自分にできる限りのことはやってきたと思う。

プレシアやアリシアを助けるような力はないが、リインフォースの意識だけでも助けるという結果は出したと思う。

だがその結果はどうだ。

原作キャラ達は自分を嫌っており近づいてもこない。

もう一人の転生者の手島はみんなと一緒におり仲良くしている。

 

結果も最低であり自分の行動を思い返していた。

 

なのはの最初の戦闘

・颯爽と現れて助けて俺をアピールするつもりが

実際は、現れたはいいが初戦闘で俺も力の使い方がわからず、結局は黒い影の攻撃を逃げ惑うだけ。

時間稼ぎももう一人の転生者が行っており、なのはとユーノも困惑していたし印象は弱い人となっただろう。

 

・フェイトとの初戦闘時にも二人を止めようとして、間に挟まって魔力攻撃を受けてあえなく撃沈

 

・クロノが止めに来た時も、バインドでぐるぐる巻きのミノムシにされていた。

 

・プレシア戦でも、軽く吹っ飛ばされていた。

 

・闇の書事件でも、どの戦いでも役に立たずに飛ばされているだけだった。

また最後の戦いでも、なのははもう一人の男とペアを組んで戦っていたことを思い出し。

 

 

「ははははは。これはお笑い草だ。本当にただの道化じゃないか俺は。はーはっはっはっは」

自分が何の役にも立っておらず、さんざん現場を邪魔しただけじゃないかと認識をし自分に対して笑いあげていた。

 

 

しかし、元社畜の根性かテンションが最悪のままではあったが嘱託魔導士として任務には参加をしていた。

 

「八神、さすがにそんなに集中力が落ちている状態だと危ないぞ」

「クロノ・・・・わりぃ・・・ちゃんと集中するよ」

指摘に対して、ちゃんと受け止めている状況に今までと反応が違うと全局員ざわついていた。

でも「他の子たちは未来のエースになりそうだけど、アイツだけは出涸らしだよな」と言われていた。

 

 

 

~~任務後~~

 

「クロノ一つお願いがあるんだけどいいか」

「必ずかなえれるとは言わないが、とりあえず聞かせてもらおうか。」

「1度、ミッドチルダに行ってみたい。いや正確には1度 陸の部隊を見てみたい」

「陸?なぜ陸なんだ?」

「彼らに聞いてみたい事があるんだ。多分それが俺に今一番足りていないことだと思うから・・・。」

「何を聞きたいのかは分からないが要望は理解した。すぐには手配をできないだろうが、タイミングがあえば会えるようにとりはかろう」

「ありがとう」と俺は頭を下げる

 

あれから俺は、真剣にミッションにも参加をした。

事務関連の能力は非常に早くてクロノは少し彼を見直していた。

 

 

~~それから数か月後~~

 

俺はゼスト=グランガイツ率いるゼスト隊と面談させてもらっていた。

「ゼスト=グランガイツだが、何か聞きたい事があると言われたが?」

「初めまして八神風輝と言います。お聞きしたかった事は・・・

管理局の広報とかの資料を見ていて気付いたのですが、あなたたちはなぜここまで不遇な環境でも戦うことが続けられているのですか。」

 

(この子供、空や海に何度言っても認識してもらえていない事に気づいているだと!?・・・真剣に答えんといかんな。。)

 

「やる必要があるからだ。この世界に住む者の大半も魔法の力がないものだ。

だが、犯罪者たちの中には魔力の高いものがいる。たった一人で何百何千と言う人が犠牲になっていく。

それを許容できるか?だからこそ俺もレジアスも力を尽くしている。

 

逆に君に問いたい。

今まで陸の状態を認識したうえでこのような質問をしてくるものはいなかった。

大半の物は、自分の家族が住んでいるからという理由から入っている物が大半だからだ。

君は限られた資料から陸の状況を推測するほど聡明な頭もある。

それなのに海からの相談でここへきていることも疑問だ。

君は何を求めてここにきている」

 

「俺は・・・・自分の欲望の元に彼女たちを傷つけてきました。

いや、その欲望に対して彼女たちのやさしさに甘えてきたんです。

それを自覚をしたけど、でも心は折れたままなんですよ。

でも、それは自業自得と言う言葉が正しいと思っています。

その中で陸は他からの状況から見ても心が折れずに戦い続けているのが気になったためにきました」

 

ゼストは目をつむり

「そうか・・・その彼女たちと言うのは分からない。だが君はまだ若い。この先無限の可能性が広がっているはずだ。精進しなさい」

「はい・・・」

「少し動きを見てやろう。訓練場にでなさい」

「よろしくお願いします!」

 

 

~~少し動きを見てもらった後~~

「完全に技術不足だな。なまじ素質はあるだけに惜しいな。海でもそういわれたのではないか?」

「そんなことないですよ。俺はあちらでは未来のエースオブエースの出涸らしとか汚点とか言われていますから」

「こちらには当分いるのか?」

「1週間ほどミッドチルダにいる予定です。一応、ハラオウンにホテルをとってもらいましたが」

「嘱託魔導士に登録してあるのだろう。もしよかったら、多少鍛えてやろう。代わりに仕事を手伝ってもらいたい。

当然なるべく安全なものにはするが怪我もするかもしれない。どうする?」

「よろしくお願いします。」

 

それから、1週間みっちりとした訓練と本屋にてデバイス関連の本を購入してきて勉強、仕事の手伝いをしていた。

クロノたちの前ではなのは達にいい顔を見せようとしていて空回りしていた。

しかし、もともとのITエンジニアとしての経験。

チートにてもらった頭の良さを組み合わせた結果

報告書作成・集まった情報からの犯罪者の行動予測などを行っていた。

また幻術にも適正があることがわかりそちらの訓練も併せて行った。

 

 

~~レジアスとゼスト~~

 

「あの小僧の様子はどうだ?」

「まさに原石と言ったところだな。正直海でどういう風な評価を受けたのかわからないが期待ができる人材だ。

これがD-556事件の犯人の行動予測だ。」

ゼストは、風輝が作成した行動予測を書き出した資料をレジアスに見せた。

 

「で、結果はどうだったんだ」

「多少の乖離はあったが、おおむね予測通りの結果であった。」

「そうか優秀だな。できればずっといてほしい所だが・・・だが海に戻るのだろう?」

「ああ、明後日に帰る予定だ」

「そこまでに一度会っておくこととしよう。」

 

 

~~ある休憩所~~

「ぜぇぜぇ、ゼストさん・・・やっぱりすごいなぁ・・・俺はまだまだだな・・・」

風輝は訓練後にベンチに座り休憩をといっていた。

自分の手を見ながらにぎにぎとしていると

「小僧、お前が八神か?」

「れ、レジアス中将!おつかれさまです!」

「よい、訓練後で疲れているのだろう。それに君は管理局の正式な局員ではないのだからそこまで改まった挨拶をする必要はない。」

 

そしてレジアス中将は俺のほうをじっと見て

「明後日に帰るそうだな。」

「はい・・・・・・でも、できればこちらでゼストさんに鍛えてもらいたい所ですが住む所もなければこちらのお金もないですしね。」

「・・・・・・では、住む場所と最低限生活できるだけの仕事を用意するとしたらどうする」

「もし、そうであれば即こちらに移住したいくらいなんですが・・・」

「だが親はどうする?97世界では働き出す年齢はもっと上なのだろう親の説得はどうするつもりだ」

「俺に親はいません。なので、そこは問題がないと思っています。

またここで鍛えて海にいくつもりだろうとか思われるかもしれませんが

俺はあの3人娘に嫌われてますからね。

未来のエースオブエースの出涸らしとも言われています。

魔法には触れて行きたいけど彼女たちとは距離を取りたいです」

 

「先に言った条件でよければ手配をするが?」

 

「よろしくお願いします。あと局員の一般的なデバイスを支給してもらえないでしょうか?」

 

「デバイスはもっているのだろう?」

「このデバイスは、クロノたちに渡すつもりです。身一つでやっていきたいので」

「それにはさすがに反対をさせてもらおう。デバイスも含めて君の力だ。これから先新たにやっていくことを考えると持っている力を捨てるのはおすすめしない。

それくらいならば、こちらで預かり時が来たら返すという形にもできる。」

「・・・・・・よろしくお願いします」

「分かった。身一つで来るとよいあとの手配任せておけ」

そういうとレジアス中将は立ち

「仕事にもどるまたな」

と言い、職務に戻っていった。

 

 

~~アースラへの帰還後~~

 

俺はゼストさんたちとの別れを惜しみながらも、アースラに転移をした。

ポータルから出てきた俺を見て女性局員なんかは遠くにいるのに隠れて警戒したりしている。

(まぁこれが俺のやってきた実績だよな)

俺は、人の目を気にしながもエイミィさんに連絡をとった

「エイミィさん、お疲れ様です。クロノがどこにいるか知りませんか?」

 

「えっ風輝君。・・・クロノ君なら執務室にいるよ~」

「ありがとうございます」

 

俺はクロノの執務室に向かった。

偶然にもその場にリンディさんもいた

「お疲れ様です」

「八神か。帰ってきたんだな。どうだったんだ?」

「いろいろと貴重な経験をさせてもらったよ。あこれお土産」

「わざわざすまないな。それで何か話があってきたんじゃないのか?」

「ああ、近くミッドチルダに引っ越すことになった。なので海での嘱託魔導士を近々解雇してほしい」

「いきなりなにがあった!?」

 

「待ちなさいクロノ。八神君一体あちらで何があったの?」

「ある信頼できる方に師事することになりまして、保証人や住処も用意してくれると言われまして受けてきました。」

俺は目をつむりながら

 

「それに俺は未来のエースオブエースの4人からも嫌われています。

海と言う組織から見てもそんな「出涸らし」が近場にいるよりもいいと思いまして。」

「君はそれでいいのか?

それに最近の君の能力は下手な局員よりも優秀だと思っているんだが」

「いいも悪いもないでしょう。この状況は俺の行動の結果です。

0から自分を見つめなおすにも今まで知っている人達からは離れた方がよいと思って・・・・」

 

そう今後の話を進めていると、緊急の連絡が入った

 

「第94管理世界にて大規模モンスターハザードが発生、至急民間人の救援に向かってください」

 




ゼストは彼の将来に期待をし、レジアスはそのためにお膳立てをすることを決める回


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モンスターハザード

~~第94管理世界~~

クロノの部下たちとともに大規模モンスターハザードの発生した世界に到着。

各集落に対してモンスターが大量に押し寄せてきているため、各集落の人たちを救出すると言う事だった。

 

 

そこからは大変だった。

クロノの部下たちも順次怪我を負いながらだんだんと撤退していき、残っているのは俺含めて少数であった。

実はあちこち怪我を負っていたが幻術を使い怪我をしていないように見せていた。

 

「ちくしょう。まだ数がいるのか」

俺はクロノと二人で最前線の集落にまで来ていた

「風輝、冷静になれ。まだ助けないといけない人はたくさんいるんだ!」

「ああ分かってる」

そうすると、サイ型のモンスターが少女に突っ込んでいこうとしていた

「あぶねぇ!!」

俺はその身を盾としモンスターの体当たりを受けながら、少女を抱き上げた。

「おい、大丈夫なのか!」

頭からは血が出ておりおそらく、肋骨当たりが折れたのだろう。

少し苦しそうにしていた。

「ああ、大丈夫か?」

俺は少女に声をかけていた

「おにいちゃん、血が・・・」

「大丈夫さ、それよりも歩けるか」

少女はこくんとうなづいた。

「じゃあ、お兄ちゃんたちがあのサイの相手をしているからあちらに思いっきり走るんだ。その先に君の家族もいるよ」

「お、お兄ちゃんはどうするの!?そんなに大けがしてるのに」

「お兄ちゃんたちはまだまだみんなを避難させないといけないからね。だから行くんだ。怖いかもしれないけど一人じゃないから」

と少女の頭をなでた。

 

今まで、ニコポナデポの効果はなかったためそんな能力は無いと風輝は思い込んでいた。

しかしそれは勘違いであった。3人娘に効果がなかったのは、嫌悪感の方が先にでていたためであった。

今回のケースでは、自分を助けてくれたお兄ちゃんであり悪感情などは全くなく

撫でられた事で顔が少しづつ赤くなっていた。その手を離した風輝は

「よし走れ!」

と言い、少女をみんなの元に避難させるとクロノと共に次の場所に向かっていった。

「風輝、お前も避難しろ」

「はっ、クロノこそ何言ってんだ。まだこの先に集落がいくつもあるじゃないか。先にそっちに行くぞ」

彼はその怪我を幻影魔術で隠しまるで怪我をしていないかのように見せながら集落に向かっていった

 

(頼まれてミッドチルダに行かせたが、いったいあそこでなにがあったんだ。まるで別人じゃないか・・・)

各集落の救出を進めるために俺は最前線でモンスターたちへの遅滞行動をしながら避難を進めていった。

 

 

 

 

~~なのは視点~~

わたしたちは友達の浩之君と共にこの世界に救援にきました。

 

避難民たちは一度アースラへ転送して保護することになっており、その転送ポイントの警護が私たちの仕事となった。

避難状況はかなり進んでいたため、近くに来たモンスターを排除しながら私たちを避難民の人たちをアースラに転送したの。

 

3時間もすると、局員は全員撤退と言う指示が出たけど

どうも、クロノ君と八神君がまだ戻ってきていないのでそこまでは待機と言うことになった。

 

浩之君は

「そろそろ終わりが見えてきたみたいだな。」

「そうみたい。助けられてよかったの。」

「ああそうだな。クロノと八神はまだ戻ってこないのか・・・。また八神が足を引っ張ってるんじゃないだろうなぁ」

今までの八神君の行動を思い返すと全員乾いた笑いしか出てこなかった。

 

そういう話をしていると、クロノ君が肩を貸しながら八神君を連れてきていた。

それを見てみんなやっぱりかぁと言う顔をしていたけど、全員でアースラに戻った後・・・

 

「八神!お前毎回毎回誰かに迷惑かけるくらいなら独断行動するなよ!」

「・・・ああ・・・わりぃ・・・」

文句も言わずに素直に答えていることにみんな困惑していた

 

「ひとまず君は医務室に向かうんだ」

そうクロノ君が言うと、八神君は一人医務室にあるいていった

 

「クロノ、アイツ外したほうがいいんじゃないのか?また足を引っ張るぞ」

「その件だが、近く彼は抜けることになった。これは確定事項だ」

「それをアイツが認めているのか。また文句をいわれるんじゃないか?」

「彼自身からの提案だ。悪いがまだ仕事が残っているからここで失礼させてもらうよ」

 

~~医務室~~

クロノが見舞いにきていた

「八神の容態はどうですか?」

「重症ですね。しばらくは入院がいると思いますが・・・」

「そうか・・・八神、養生しろよ・・・・。

あと聞きたい事があったんだがミットチルダで何があったんだ。

正直今までとまるで別人だぞ」

風輝は苦しそうな顔をしながら

「良い出会いがあっただけさ・・・」

「本当にミッドチルダに移住するのか?こちらとしては、残ってもらってもいいんだが」

「ああ、師匠と言える人が見つかったからな。その人に師事をしていくさ。」

 

後日ゼスト=グランガイツが迎えに来た事により、アースラではひと騒動となった。

 

~~なのは視点~~

それから数日がたち、私たちは4年生になった。

私たち4人は同じクラスになったことを喜んでいたけど、八神君も同じクラスであった。

同じ苗字であるはやてちゃんは、絶対に近い席になるためまた俺の嫁ーとか言ってくると思うと「いややーーー」と嘆いていた。

しかし、それで教室に行かないわけもいかず覚悟を決めて教室にいったがホームルームの時に

 

「みなさん4年生になったばかりですが、悲しいお知らせがあります。八神君が転校することになりました。」

 

私たちはその話を聞いて、念話で話をしていた

 

 

(誰かそんな話聞いてた?)

(しらへんなぁ)

(でも、もし転校するとかならリンディさんたちがなにか言うんじゃないかな)

(クロノが抜けるって言ってただろう。嘱託魔導士じゃなくなってどこかに一人でいったのか。まぁ迷惑をかけていたってことを自覚したということかな)

(まぁ、何があるかわからへんし1度クロノくんたちに確認したほうがええんやない)

(じゃあ放課後にアースラに行く事でいいかな?)

4人はその方針に決めた後に放課後アースラに向かった

 

アースラにつきクロノ君の執務室に向かっていると

「君たちが私たちを救助に来てくれたひとかい?」

とたくさんの避難民の人たちから囲まれた

 

「ありがとうねー。所で君たちの中に銀髪の子はいないのかい?」

「銀髪、八神のことか・・・」

「八神と言うのかねあの子は、なら彼にお礼を言っておいてほしい。

怪我を幻影魔法で隠しながらもみんなを勇気づけながら救助してくれたことを感謝する。」

 

4人は顔を見合わせて

「「「「怪我!?」」」」

 

「これは何の騒ぎだ」

とクロノ君が騒ぎを聞き様子を確認しにきた

 

「クロノ君、八神君がけがって」

「その件か、だいたい2週間から3週間くらいの入院になるそうだ。」

「あと、転校するっていう話も聞いたんだけど」

「彼は嘱託魔導士をやめてミッドチルダに引っ越すそうだ。」

「ミッドチルダに!?それどういうこと!?!?」

「そこらへんに関しては僕からいうことではないな。彼から直接聞くべきだと思う。」

「お見舞いに行こう!」

「いやそこそこ重症なのでミッドチルダの病院に送ったから今は医務室にはいない。」

「なんやいやなかんじやなぁ。今まで迷惑をかけてきて、いきなりハイさよならって」

「クロノ、見舞いに行くことは可能なのか?」

「さっき輸送艦を出したからしばらくは無理だな」

 

結局、その後彼が退院をした後に出会うことはかなわなかった

 




小雨乃小藪さん誤字報告ありがとうございます。


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あれから5年後の風輝

俺、八神風輝がミッドチルダにわたりあれから5年たった

 

師匠は3年前に亡くなってしまった。

しかし、陸のエース不在と言う状況はよくないと言う事で八神風輝がエースとして表にでるようになっていた。

 

その間に、チート頭脳を使ってデバイスマイスターの資格試験・指揮官研修・上級キャリア試験に受かっており

陸の特務一課の指揮官に収まっていた。

 

空や海から引き抜きの話もあったが、「エースオブエースの出涸らし」の力なんていらないですよね?

と笑いながら断る事で有名であった。

なお、副次的に当時のアースラ所属の人間たちの評価に若干悪い影響が出ている。

 

また、いろいろな事をした

 

・新型のバリアジャケット

管理局から使用料をふんだくっている。陸のみは、第三の企業経由での貸与により格安

そのお金でスラムの一部を買い取り、孤児院の開設およびハローワーク・職業訓練所を行っている。

 

・陸特化の情報整理システム

レジアス中将・師匠・自分がいる間のみ無料での貸与と言う扱いになっており、その正体は「廃棄物などから部品とりをし作成をしたハードにプログラムを書き込んだもの」

なおこのシステムのおかげで、報告書作成時間が短縮されている(なお報告書作成能力が一定値を超えたと認められないと使用禁止)

事件調査時の情報整理、被害者情報の取りまとめも併せて行われておりこれがないと陸の仕事に支障が出るほどであった。

不正や不当な命令があったりすると自動的に特務一課に連絡がいく。

そのため陸では怪しい研究をすることができなくなり、本局からも疎まれている

結果として海や空に非合法な部隊や不正な事に慣れた人間たちが多数存在することになった。

レジアス中将の暗躍にも悪い影響があるため、中将たちも最大の警戒をとっている。

 

・デバイス

廃材から部品を取り出したりしながら、自分の家に開発所を作り部品から自作している。

 

・各企業との連携

陸に融通を聞かせてくれる事になり、いくらか状況の改善が進んでいる。

 

 

 

ある日のこと

俺は、孤児院にて保母さんたちと話をしていた。

この孤児院では、俺は創設時のメンバーでありかつ教育も行っていた。

事務処理や判断能力は特に優秀な物がおり誘拐しようとする人がたびたび現れるため俺は余裕があるときにはこの孤児院で寝泊りをしている。

 

空気はぴりつき、あまりの怒気に体から自然とでた魔力がオーラのように立ち上っていた

 

「つまり・・・管理局の連中の一部が嘘をついて海にここの子供を連れていったというわけだな」

 

そこには各子供たちが配属先についたと言って、俺のことを探していたという話がきていた。

でも、俺がそこにはいなくてみんなで連絡を取り合っていたとのこと。

そもそも俺は陸所属であり、海なんぞの所属ではない。

そんなところに行っても俺と会うことなんてできるわけがない。

ここの孤児院の子供たちは管理局の配属先に俺のいる陸を選んでいた。

しかし、今回なぜか陸にその子供たちが来なかったのである。

あとから確認をすると、教員の一部に海の息がかかっており俺が海に転属になったという嘘を吹き込んでいた。

その結果海に希望を出したとのこと。

「俺は本人たちの意志で行ったのならばよいと思っている。しかし、騙して連れていくとはどういう了見だ!!!」

 

 

 

その後、俺は子供たちと連絡を取った。

子供たちの持っているデバイスには、詐欺・誘拐に備えの役割もありこういった場合の情報も収集するように作られており

証拠は十二分に揃っており、盤外での裁判も決着をつけた。

 

とりあえず、そこの教官たちには地獄を見てもらう事にはなったが問題はその後だ。

 

各部署の人間たちが陸への転属依頼を握りつぶしたのだ。

弁護士などからも、管理局に対しての話を行っているのだが

海の部隊たちは非常に優秀な子供たちを手放さず業務に影響がでるからと当人たちは引き止め

外からの圧力は無視をし続けていた。

 

当然クロノのいる部隊にも影響はあり、

子供には真剣に頭を下げ、陸への移動させようとしたが他の部隊から「お前が送りだしたら他を止めれなくなるだろうが!」

と嫌がらせをされるようになった

その子供も自分だけが助かるのは嫌なので、みんなで戻りたいという意見を言われ

クロノはお礼をいいながらも、ほかの部隊からのいやがらせに胃痛に襲われるようになっていった。

 

 

~~~~はやて視点~~~~

 

あれから数日後、八神はやては陸の特務一課に研修に来ていた。

私はここの指揮官が同じ苗字かつ同じ世界出身のため親戚ですか?とよく聞かれ

「そんなんやありません」

と何度言ったかわからないほどになっていた。

小学校時代に分かれたっきりだったが、どうしても昔の俺の嫁~とか言っていた頃の記憶が抜けなかった。

しかも、最後はあるミッションのさいに怪我を隠し、何も言わずに私たちの前から姿を消した。

あのミッションの頃に何か変わったのかと思うがその正体を見ることは叶わなかった。

でもあれから考えてみたが、確かに態度に問題はたぶんにあったがリインフォースを助けてくれた事は事実であり

他に手もなかった事を考えると、みんなと一緒にいる時にこの幸せをくれたんも彼なんやなと思い。

彼の態度と家族との幸せを天秤にかけてしまうと、彼の態度くらい許すべきことではないのかと考えていた。

 

 

「研修に来ました八神はやてです。これから一月よろしくお願いします!」

指揮官である八神風輝の前で私は敬礼をしていた。

彼は子供のころとは違い、まるで別人のようであった。

「指揮官の八神風輝だ。よろしく頼む。基本的な事は各部隊員よろしく頼むぞ。」

 

「ハッ!」

 

 

それから数日がたった。

特務一課は正直激務であった。

特務と言うと聞こえはいいが、各部隊の足りない所をなんとか抑えるための部隊であり

朝から自殺未遂の救出・交通事故の対応・火事の対応など民間人の救助をしながらも

同時並行的に複数の犯人のアジト近辺の調査も合わせ技で行っていた。

 

私は研修と言うことで定時で上がらせてもらえたが、ほかの人たちは残業までしてこなしていた。

 

「なぁ・・・副長・・・なんでこんなに忙しいんや?」

「八神は本局の人間だったな。今でこそ少し改善しているが、以前はもっとひどかった。

陸は優秀になるとな、空や海の連中がこぞって勧誘に来るんだよ。

しかも、あっちのが基本給料がいいからな。大体の連中はさっさといなくなるんだよ。」

「でも、ほないしたらみんなはなんでここにいるんや?こんな規模の調査をできるだけの能力もあるんやし」

「俺たちも優秀ではないさ。八神指揮官にここまで鍛えていただいただけさ。

しかも、今まで見向きもしなかったくせに実績を上げだしたらあちこちから勧誘が来てな正直腹が立ってる。

俺をここまで育ててくれたのは指揮官だ。俺が他に行くときは八神指揮官がいなくなる時だけさ」

「でも、指揮官も大変だよなぁ。さらに孤児院の子供たちのあの事件だろ。」

「あの事件ってなんや?」

「ああ、指揮官がやってる孤児院があるんだが職業訓練も併せて行ってるから非常に優秀な子供もいるんだよ」

「そうそう、そしたら教官から指揮官が海に移動したとか言われて海に配属希望出したんだろ。

それで配属したら、嘘でしたで移動願いも受理されず。裁判では勝ったけど必要な人材だからと手離さないんだよ」

「なんや、気の毒な話やな・・・。」

 

ばりんと言う音が聞こえそちらを向くと八神君が湯呑を握りつぶした音であった。

目の前には通信画面が上がっており、すまんが頼むと言う言葉を伝えると通信が終わっていた。

ものすごい怒気が上がっており周囲がオーラのようなものでゆがんでいるように見えた

「八神仕事だ。指揮官に何があったか聞いてくるんだ」

「はい!?あの状況のかざと君に聞いてくるやって。いやや…怖いわ・・・」

「お前は幼馴染だって話だろう!あの状態の指揮官は本当に怖いんだ。だから頼んだぞ」

全先輩たちは私をじーっと眺めるとその視線の圧力に負け・・・・八神君の所に話を聞きに行った。

 

「八神指揮官・・・何があったんですか?」

「八神か・・・・・・なにちょっとふざけた事を本局が言ってきてな。」

「ふざけたこと・・・ですか?」

「次回の戦技教導会で、ある教導員と対戦をしろとさ。

で、そこで勝ったら子供たちの転属を認めさせるとのことだ。

あの糞野郎ども、アイツらをなんだと思ってるんだ。

まぁ譲歩の条件として俺が勝ったらその場で当人たちは回収するという条件を出しておいたがな」

 

ばちばちばちと周囲の空気がはじける音が聞こえていた

「そ、そうですか・・・がんばってください・・・」

「ああ、ちなみに相手はあの高町だとさ」

「なのはちゃん!?」

「そうだ・・・そろそろ仕事に戻れ」

彼は怒気を抑え、資料に目を通しだし始めた

「失礼します」

 

私は、みんなの元へいき聞いた話を伝えると

全員鎮痛な顔をして、拝んでいた

「なっ!?みんなどないしたんや!?」

「その高町って子が不憫でなぁ・・・。あれ指揮官間違いなく切れてるだろう」

「だよなぁ・・・。でも、あのエースオブエースだろう」

「つまり、外から見ると絶対に勝てない相手を出して譲歩させようとしてるんだろうなぁ」

全員笑い出していた

「なんでみんな笑ってるんや!?そんな条件で怒りはないんか!?」

「あの指揮官相手に勝てるわけないだろう。エースオブエースの切り札って基本、魔力弾系だろ」

「そうそう、心配するだけ損さ」

「じゃあどっちが勝つかトトカルチョでもするか?」

「やめとけやめとけ、みんな指揮官にかけるんだからさ」

とみんなは私のほうを見てきた。もし高町にかけて勝てば大勝だぞ?と言う顔をしているが

「やめときますー。」

私はそういうと、仕事に戻っていった。

 



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孤児院の一夜

~~~~はやて視点~~~~

 

私は定時になり、上がる時間となっていた。

そういえば、毎回一人は同じ時間に上がっていることに気づいた。

 

今日はかざと君が上がっていったので私は声をかけた

「指揮官も上がりなんや?」

「八神か、もう仕事ではないから指揮官と呼ばなくてもいいぞ」

「それでは失礼をしまして、かざと君こそなんでこんなに早くあがっとるの?いつも、すごい残業しとるのに」

私は同じ苗字なこともあり、プライベートでは彼のことを下の名前で呼ぶようにしていた。

「家族がいろんな連中に狙われていてな。それで早く帰るんだよ」

「狙われてるって!?しかも家族って、あんた一人身やなかったっけ。地球でも一人やったし。あかん情報が多い・・・」

「まぁ孤児院だな。俺創設時のメンバーなんだよ。職業訓練とかも併せて行ってるんだが、優秀な子供が多くて裏の世界で狙って来る連中が現れるんだ。

隊のみんなも定時で上がってる連中は孤児院に交代で泊ってくれてる面子なんだよ。」

 

 

目の前にいる同じ年の男の子は本当に子供の時にあんな馬鹿なことをやっていた人間と同一人物なのかと目を疑った。

自分とどうしても比較をしてしまい、少し落ち込んだ。

「なぁなぁ、私も行ってええ?」

彼はため息をつき

「飯代くらいは払ってくれよ。あそこもあんまお金がないんだから」

「お金がないって、どうやって運用しとるの?」

「俺の給料と新型バリアジャケットの使用料金。あと卒業生たちも仕送りをしてくれていてぎりぎりなんとかなってる。

まぁ、建物の建て増しとかは基本終わってるし俺が協力した各企業からも資金援助もあるから割となんとかなってる。

あと、現場訓練を兼ねて陸から廃墟の撤去作業とかを子供たちにしてもらったりな。地味に素材がとれるから助かるが」

「素材って・・・・・・・」

「鉄と石類だな。うまく加工すればいろいろ作れるし」

・・・・・・・本当にこれはあの男の子なの・・・???

 

 

 

 

孤児院につき

「ただいまーーー」

「「「にいちゃんおかえりーーーー」」」

女の子の一部が「兄ちゃんこの人誰ーーー・・・まさかっ」

端っこでは女の子の一部が泣きそうな顔をしながら私のことを見ていた。

「ちがうってーまた新しい部下の人でしょ」

「いやーちょっと違うんや。研修できてる八神はやて言うんや、よろしゅうなー」

「「「「よろしくーーー」」」」

「はやてお姉ちゃんも泊ってくのー?」

と女の子たちが声をかけてきた。

「お姉ちゃん!!ごめんなーお姉ちゃん泊ってく予定はないんやー。」

お姉ちゃんと呼ばれてテンションがすごい上がってしまった。

かざと君の方を見ると

「泊ってくなら別に構わんぞ、女の子のお風呂の補佐も頼むが」

「OKや!」

 

私は、子供たちと遊び。お風呂に入りいろいろと話をしたり勉強を見たりしていた。

下の子たちは、文字の読み書きが主であったけど上の子たちの勉強内容を見て私は目をまわしていた。

デバイスマイスターの資格試験や、官僚関連の資格の勉強をしている子もいて

(これは優秀な子が多いはずや・・・)

「お姉ちゃんも管理局の人なんだよね?」

「そうやよ。」

「兄ちゃんたちを助けることってできない?」

子供たちが私の事を見つめてきて

私は騙されて連れていかれた件だと思い

「ごめんなぁ・・・でも、私の知り合いにそっち方面の友人がいるから頼んで見るわ。」

みんなが疲れて寝落ちしてしまったのでみんなをベッドに運んだあとにかざと君と二人になった

 

「八神、今日はありがとうな。」

「ええよ、今日はうちに帰っても私一人やしな。それよりも、この子たちなんやの?」

「ああ。基本はスラムで過ごしていた子供たちなんだよ。陸の治安をよくするためにも、こういった対策をしてるんだ。

まぁ、陸主体でやらないのは金がないからなんだがな」

彼はお茶を飲んでいる。

「お金がないって・・・管理局の予算ならどうにかなるんやないの?」

「はっ。あいつらは陸の予算なんて出さねぇよ。毎回難癖付けてどんどん予算を削ってきてるからな。中将の心労も大変だろうぜ」

「でも、陸のシステムってかなり優秀やよね。本局にもないようなのたくさんあるし。」

私は様々な管理システムを思い返していた

「ははははっとしまった子供たちが今ので起きないといいが。あのシステムは俺が作ったやつだよ」

「作った!?かざと君が!?」

「おう、どんどん人を奪われるからな。少ない人数でも多くの事をできるようにするために作ったんだよ」

「ほんまに・・・・・・・昔は俺の嫁ーとか言って絡んできてたのにほんまにかざと君なん・・・?」

「ぐはぁ・・・・・・子供のころの黒歴史を言うな・・・・」

「いやいや、ええやないの。今じゃすっかりええ男になってまって。」

「当時の事はすまなかった。俺の独善で相手をしてしまった。本当にすまない」

かざと君は私に頭を下げてきた

「私も考えたんやけどな・・・。まぁ、確かにあんたの対応には問題があったと思うわ。

でもな、リインフォースの事を考えると私はなぁ・・・。

家族の幸せを守ってくれたんはあんたや。まぁ功罪で考えると私は感謝のがはるかに上やね。」

(あの対応が無ければ惚れてたやもしれんもんなぁ・・・・)

「そうか・・・子供のころはなんもできんと思っていたが何か一つでもできたのならよかったよ」

それから私たちはとりとめのない会話をしていた

 

そうしていると、ビービーと言う音が流れた

かざと君は空中投影ディスプレイを出すと目を走らせ場所はどこだ!?と探していた

「何があったん?」

「今日職場体験で1週間だけ働かせてもらっている子がいるんだが、その子が帰りがけに何かあったようだ」

ディスプレイに女の子の姿が映されると

「兄ちゃんー、今日送り迎えしてくれる人がさっき怪我をしちゃって病院に送られちゃったの。」

「分かった今から迎えに行くから危なくない場所にいるんだぞ」

「うん!」

「じゃあ迎えに行ってくる。」

「私もいってええ?」

「いや八神はここで待っててほしい。ほかの子たちのことも心配だからな。」

「わかったわー」

 

 

その後、かざと君は子供が誘拐されたことに気づきそれを助け出したが

子供を人質に取られ、その結果怪我をし数日の療養を求められることになった。

私は定時後にはかざと君のところに行きご飯を作りに行っていた。

なおついでに、「はやてって名前でよび!」とかざとからの呼ばれ方を訂正させていた。

 

なおその後指揮官についに浮いた話が!と噂が立ってしまったが悪い気はせぇへんかった。

 

 

あの後クロノ君に連絡を取ってみたが

「すまん!うちの部隊の子はなんとかしようとしてるんだけど他の部隊から送り出すのを止められたり嫌がらせされるようになった。

あの子もみんなと一緒に戻りたいと言っていてそれまではうちにいると言ってくれている」

と言う話を聞き、予想以上の規模に戦慄した。

 




なお子供たち、とくに女の子はニコポナデポの効果が出ておりお兄ちゃんのお嫁さんになる~とか言う子はよく発生をするため兄として風輝は困っている事がある。

はやてを連れてきた際の反応は、彼女連れてきたんだと一部の子は認識して泣きそうになっていた


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戦技教導会の絶望

~~はやて視点~~

私、八神はやては戦技教導会にて久々にみんなにあっていた。

 

「みんな久しぶりやなー」

「うん!はやてちゃんも久しぶりだね。」

私はなのはちゃんと話をしていた

「今日の試合話は聞いてるん?」

「うん聞いてるよ。陸の人が海に難癖をつけてきて困ってるんだって!でも今回の勝負に勝ったらそれが解決するんだって!だから私がんばるよ!」

「難癖って・・・」

私は当事者の怒り悲しみを見てしまっており、海から見ると難癖としか思われていないことに何とも言えない心情であった。

「そうなんか・・・がんばってな・・・」

私はその時、あの時見た当事者の怒り・悲しみを伝える事はなかった。

まさかそれが、なのはちゃんの心を折ることになるとは思ってもいなかった。

 

それから私は、会場を歩いていた。

会場の端っこでは海の制服を着た子供たちが集まっていた

その場には副長もおり

「大丈夫だ、今日必ず指揮官が何とかしてくれる!それまで耐えるんだぞ!」

と慰めている光景が私の目に入っており

「何が正しいんやろうなぁ・・・」

その光景は、自分とヴォルケンリッターたちの関係を思いこされてしまっていた。

 

 

戦技教導会がついにはじまった

私は観客席から、その状況を見ていた。

「さぁ今からのプログラムは、エースオブエース 高町なのは vs 陸のエース 八神風輝の勝負になります。」

「八神君久しぶりだね。活躍は聞いてるよ」

「そうだな高町久しぶりだ。」

なのはちゃんは笑っているけど、かざと君は能面のような顔をしていた。

一緒に働いていた時もあんまり表情を動かさないようにしていたが、子供を見る時の優しい顔や部下を叱る時の厳しい顔なども見ていた

その中でも、あのような顔を見たことはなくみんなの言っていた「指揮官切れてる」と言う言葉を思い出していた。

二人の会話はそれだけであったが、サーチャーが二人の音声をスピーカーで流してくれておりその光景を全員が見ていた。

 

そこからは悪夢であった。

かざと君は剣型のデバイスを持っていたが、なのはちゃんの撃ったシューターを軽くよけ続けていた。

なのはちゃんはシューターの数を32発にまで上げてさらに襲い掛かっていたが、八神君は一瞬にして自分の周囲にあるシューターを切り払っていた。

 

「陸の部隊員へ、教導の方がよい訓練方法のご教授があった。

今度から、魔力弾の回避・切り払い訓練するための機構を組み込む。

レジアス中将。これを人事評価に組み込みますね」

シューターを切り払いながら答えていた。

 

これには、私たちだけでなく周囲のみんなも唖然としていた。

 

かざと君は切り払いを続けならゆっくりとなのはちゃんに近づいていっていた。

 

「レイジングハート、ディバインバスター。シュート」

なのはちゃんは、ディバインバスターを放ったが八神君はシールドを斜めに展開をしディバインバスターを反らしながらそのままなのはちゃんに打ち返していた。

「反射術式!?!?!?」

わたわたしながらもなんとか避けていた。

 

 

私たちの席から海の高官たちを見ると、全員なのはちゃんの状況に焦り始めていた。

「かなり強いとは聞いてたけど、これかなりどころじゃないんやないか?」

「1度手合わせをお願いしたいですね。」

「なのは・・・・」

「はっ、なのはが負けるわけねぇよ」

しかし、すごい心配していた。

 

 

戦況はさらに動きなのはちゃんは

「こうなったら、レイジングハート、エクセリオンモード。ここで勝たないと困る人がいるの!」

カートリッジをロードし

「レストリクトロック」

かざとの体に光のバインドを取り付けた。

「スターライトブレイカー」

と特大の魔力砲を放った。

 

 

八神君はそれを真正面から見つめていると光のバインドが薄くなり消滅した。

SLBにあたると同時に剣を下から振り上げ

桃色の魔力の光は、縦に両断された。

 

「プロテクション」

レイジングハートがとっさにプロテクションを張ったが、それすらもやぶりバリアジャケットにダメージがはいっていた。

 

「うそ・・・・やろ・・・・」

今までにもいろんな相手はいたが、真向から真っ二つにするなんてのは見たことがない。

 

「八神こんなところにいたのか」

「副長・・・・・・あの・・・かざと君は一体」

「はやて、その人は・・・?」

「はっ!陸に所属、特務一課副長のヴァイスです。」

「あの、ヴァイス副長。かざと君は一体どんだけつよいんですか?魔導士ランクは確か空戦A+やったよね」

「指揮官は普段は本気で戦う必要がないくらいに強いのと合わせて、いろいろな所からの引き抜き勧誘がめんどくなっていて。

結果、魔導士ランクの試験を受けないことにしたらしい。

まぁ、空や海には「エースオブエースの出涸らし」の力はいらないだろ?と言って断っていたらしいが」

 

 

その場にいる全員が、その言葉により素質のある人間を見極める目がないのではないか?と言う疑惑がかけられその払拭にかなり苦労したこともあり苦い顔をしていた

フェイトちゃんから

「あのヴァイス副長。あのスターライトブレイカーを切り落としたあれは・・・」

「あれは指揮官の技術の一つだね。確か周囲にある魔力素を直接同調させ攻撃に転嫁しているらしい。

魔力砲なんて、指揮官から見ると魔力の供給源くらいにしか思われていないさ。

さっきのバインドだって、魔力吸収して術式維持できなくなって消滅してたしね。

事実、最初は自前の魔力を使っていたけど途中からは一切自前の魔力使ってないしね。」

 

全員目を見開き、二人を見ていた。

確かによく見ると、かざとの魔力光は私と同じ白だったが。

今身にまとっている魔力光は桃色をしている。

「これは・・・勝てへんな・・・・」

私の胸中では、なのはちゃんの切り札を全て正面からいなしているのにまだ奥があるということに驚いていた。

 

「逆に指揮官に勝とうと思うなら、そちらのベルカの騎士たちのほうがよいはずです。

高町教官の戦闘スタイルを見ましたが、指揮官とは致命的に相性が悪いです。

指揮官も鬼ではないので、ここで降参するならこれ以上にはならないと思うが・・・」

 

 

そうしていると

「どうして!どうして邪魔をするの!私が勝たないと海の人たちが困るのに!」

私はなのはちゃんの言った発言に・・・・まずい!と思いヴァイス副長を見上げた

ヴァイス副長は片手で頭を抱え

「完全に怒らせたな・・・・・・後始末が大変だぞ・・・・」

 

 

なのはちゃんが放った魔力弾を切り払うと同時に幻影で煙が作られ

「どこを見ている」

なのはちゃんの頭を背後から片手でわしづかみにしている八神君の姿があった。

煙の上がった瞬間に後ろに一瞬で回り込んだようだった。

「い、いつのまに。」

「お前がさんざん魔力をばらまいてくれたんでな。割と簡単に回り込めたぞ?」

肉体強化術式をかけたのか体からは、桃色の魔力光が出ており。

「な、なんで私と同じ魔力光が!?」

「さぁなよく考えてみるんだな?」

 

かざと君はなのはちゃんの髪を掴むとそのまま、ぐるんぐるんとなのはちゃんを振り回し始めた

人が車輪みたいに回転してる光景なんて初めて見たわ・・・。

 

八神君は蹴り出すのと同時に、手を放しなのはちゃんを吹っ飛ばした。

「きゃぁぁぁぁぁぁ」

レイジングハートがプロテクションをとっさにはり、直撃はぎりぎり避けたが飛んで行った先に一瞬で八神君は回り込みそのまま蹴りを続けた。

蹴った先に回り込みどんどんと蹴り飛ばし続けられ、なのはちゃんはピンボールの玉のようにはじかれ続けていた。

「やりすぎや!?」

「なのは!?」

「あいつなんなんだよ!?!?」

みんなも怒りの言葉や心配する声がでていた。

 

 

どかんと、なのはちゃんは地面に落ちた

 

剣の先をスカートごと股の間から地面に差し込まれ

「ここで降参しろ」

 

「いやっ!まだ勝負はついてない!」

なのはちゃんは魔力弾を、かざと君にぶつけたがそのまま吸収されてしまい

「あっ・・・・」

なのはちゃんの顔は恐怖にそまっていた。

今までにも、防がれた相手はいたことはあるが、完全無効化しつつ吸収されるなんて経験は一回もなかった。

 

そして、かざと君に頭を鷲掴みにされ

「海の人間が困るだって?じゃああっちを見てみろよ」

なのはちゃんの頭を強引に向きを変えられるとそこには

「「「「「兄ちゃん勝ってーーー。」」」」」と涙を浮かべながら必死に応援をしている海の制服を着た人たちがいた。

 

「な、なんで・・・あの子たちは・・・」

「あいつらはな、俺のやってる孤児院の子供たちでな。騙されて海に入ったんだよ。証拠も見るか?」

と空中にあの子たちが勧誘された時の話を投影されたのと合わせて、今回の戦いの勝者の報酬のシーンが流されていた。

今回の映像は最終的にテレビにも放映される事となっていたが完全に不祥事な内容によりマスコミを押さえないといけなくなっていた。

 

「そ・・・それじゃあ・・・私は・・・」

なのはちゃんの顔からは血の気がなくなり真っ白くなっていた。

かざと君はなのはちゃんに剣の切っ先を向け

「さて高町。ここで降参を宣言するならばそれでよし。もし降参しないのであれば、殺しはしないがそのデバイスとは永遠の別れだと覚悟しろ」

かざと君の顔を見ると、本気の発言だと思えたしおそらくその気になればいった通りの事を簡単にこなすだろう

「・・・こう・・・さん・・・します・・・」

 

司会からは

「し、信じられません。勝者!陸のエース 八神風輝!」

 

 

そこからは怒涛の展開だった

「ヴァイス副長!われらの同胞を救い出せ!」

 

「はっ承知しました、指揮官!」

「陸のみんなも手を貸してくれ」

そういうと、陸のみんなの元までの道が作られ子供たちはヴァイス副長たちが保護をし子供たちはみんな泣きながらも喜んでいた。

 

子供たちは即座に回収されてしまい、事務手続きのみしか障害はなくなった。しかも今回の戦いの条件として明示していた。

さらに戦技教導会の光景はマスコミにも流れてしまっており、管理局のイメージダウンを抑えるためにもすんなりと子供たちは陸への所属となった。

 

私は救出した子供たちと喜び会う八神君をみていた。

そこには、昔私たちに嫁ーとか言ってた頃の八神君はいなく、家族を助け出すために尽力をし助け出せて笑っている姿があった。

私はそれを見ると胸の奥が少しどきどきしていることに気づいて、少し顔を赤くしていた。

 

 

 

 

あの後みんなでなのはちゃんのお見舞いにいった。

 

なのはちゃんはベッドの上にいたが、高官からは叱られていたのか落ち込んだ顔を見せていた

 

「なのはちゃん大丈夫なん?」

「うん・・・大丈夫…だと思う・・・。」

「かざと君強かったなぁ・・・・」

そういうとなのはちゃんはベッドの上で膝を抱えがたがたと震えていた。

「なんで・・・なんで・・・魔法が何も効かないの・・・」

今までにも強い人はいたがそれはあくまでも戦闘であった。

教材として使われるわ完全無効化される所かそのまま魔力を利用されるなんて事は今までなかった。

「聞いたところによると、最初は自前の魔力を使ってらしいけど途中からはなのはちゃんの使った魔法の魔力を使いまわしてたらしいで」

「つまり・・・本気でもなかったってこと・・・・・・」

その言葉と共になのはちゃんの心が折れたのか虚空を眺めていた

 

その後、なのはちゃんは陸への転属依頼を出したが受理されることはなかった。

 

 

 

この一件で八神かざとは、エースオブエースを歯牙にもかけずに倒したことによりシャドウエースと呼ばれ恐れられる存在となった。

しかし彼は管理局のプロパガンダに一切使われなかった。

彼のあの戦闘を見てしまった結果、陸への転属依頼が増えるということになりこの戦いの映像は最終的に封印措置となった。

だが、人の口を封じることはできず彼の異名は陸の治安に一役買うことになった。

なお「エースオブエースの出涸らし」とか言ってた面々は・・・・・・・む、昔の事だから大丈夫だよなとかなり怯える事となった。

 




なお転属依頼が通らないのは、そもそも子供たちを陸に取られないための戦いだったのに陸行きたいとか言うとかふざけんなと高官から怒られてます。
なのはの目的としては、技術や指導してほしいなぁと言う思いが半分あるが恐怖感も残っており、転属できなかったことを喜ぶべきか本人は悩んでしまった。

八神風輝の今回使った技。
・接触した魔力素と同調して自分の魔力として使用するだけの技術。
そのため、よっぽどうまいタイミングでぶつけない限り魔力弾・砲を主体にする魔法使いは敵対している時はエネルギータンクとしか思っていない。
・スターライトブレイカーをぶった切ったのは剣を接触させた先から魔力を流用、超収束させて剣檄として使用したため。
(参考文献:魔法少女ぷりてぃべるの某仮面ライダー、刀使い)

・シールドによる魔法を反らすのを連続してやって180度反転。


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高町なのはの後悔

「完敗のショックで自分が悪側に加担してしまってた事は頭から抜けたん? 」
と言う感想があり、言われてみればなのはの場合こんなの知ったら気に病むに決まってるじゃんと思いました。

なので急遽話を1話追加です。


~なのはの病室~

 

みんなはお見舞いに訪れていた。

しかし、風輝に完敗した事にショックを受けて震えていた。

 

「あんなぁ・・・なのはちゃん・・・これ言いづらいんやけど・・・」

みんながはやてちゃんの方を見ていた。

 

「実はな・・・私、あの孤児院の人達の話を聞いてたんや・・・」

「なっ、ならなんで教えてくれなかったの!?」

みんながはやてちゃんを責めている・・・。

 

「ほんなら私が教えて、なんとかなったんか?」

「それは・・・もし知ってたら私が意図的に負ければ」

「そうしたら、今度は高官たちがなのはちゃんの敵に回るやろうね」

その発言にみんなが息をのんだ

「結果としては今と変わらんやろ?

でも、風輝は全部暴露してくれてるからなのはちゃんは大した事なくてすんでるんや。」

「悪い事をしてるんだからその人は捕まるべきではないのか?」

「せやなと言いたい所なんやが、まず買収を受けてた教官たちはもう報いを与えられてるんや。

でもな、スキャンダルになるから一般向けには隠されてるん。

あと、配属希望そのものは海と出されてしまってるやん。

後執務官としても、これで逮捕者出せると思う?」

「無理・・だと思う・・・」

 

「はやてちゃん・・・私どうすればよかったのかな・・・?」

「情報の裏取りもせずに困ってるからとほいほい受けたのがいかんのやろ。

と言うかもっとやることあるやろ。」

「やること・・・」

「かざとたちに謝りにいってき!」

なのはは、はっとした顔をしびしっと立ち上がり

「はい、行ってきます!」

 

なのはは病室から出て行ったが

「・・・まぁ・・・ぼろ糞にされるやろうなぁ・・・」

 

~なのは視点~

私は、必死に八神くんやあの子供たちを必死に探していた。

でも見つけることはできなかった。

「陸の面々は、とっとと帰って祝勝会だ!」

と必要最低限の事をしてから帰って行っていた。

 

「ああ、なのはちゃん。もうみんな帰って祝勝会やそうや。

私も呼ばれとるからそろそろ行くでー」

「待ってはやてちゃん!私も・・・」

「あんなぁ・・・どんな顔していくつもりなん?

なのはちゃんは彼らを助け出す障害になってたんよ?

その祝勝会で謝りにいくん?」

私は泣き出しそうになりながら

「でも謝らないと・・・」

 

「かざとからこれを渡されたんや。

これ孤児院の場所と後これかざとの連絡先や。」

紙にはアドレス情報が書かれていた。

「ただよく考えて動くんやよ?」

 

それから数日が立ちました

 

~孤児院前~

私高町なのはは、孤児院の近場の陰から孤児院を見ていました。

そこでは、海の制服を着ていたあの子供たちが孤児院で療養していた。

 

私は、恐怖を持ちながらも孤児院を訪れていた

「はーい・・・・・なんでしょうか?」

保母さんが出てくれたが、最初の挨拶をしていたら怪訝な顔をされた。

 

「私、高町なのはと言います。あのあの子たちに謝りに来たのですが」

「そうですか・・・」

そういってると

「何しに来たんだ!?」

私に敵意を向けている人達がいた

「あ、あの私謝りに・・・」

そこから私は彼らに謝りっていた。

事情も併せて説明をしており彼らは、怒りながらも私の言うことを聞いてくれていた。

「事情は分かった・・・・・・。

感情としてはまだ認められないけど、俺たちも兄ちゃんに確認もせずに海に出したのが悪かったんだ。

でもまだ、感情としては呑み込めていないから帰ってほしい」

「分かりました・・・本当にすみませんでした・・・」

私は頭を下げて、孤児院を後にした。

 

 

~八神風輝の待機所~

その待機所に私は来ていた

「よく来たな高町」

そこには厳しい顔をしている八神君がいた。

体がびくっと反応しながらも

「本当にごめんなさい。」

私は頭を下げていた。

 

「何を謝っている?お前は職務に従っただけだろう?」

「でも、私のせいであの子たちを悲しませたんだから」

「まぁそれは事実であるがそもそも自分の問題点を分かってないだろう。

どうせ、困ってるからって考えなしで受けたんだろ?

しかも、職務上の問題もあるから断るなんてのは考えもしなかったんだろ?」

指摘されてることは事実であり、私には反論することはできなかった。

「まぁ、ふざけた事を抜かしたからぼろ糞にしたがそこまで俺は怒っていない」

私は喜んでいた

「と思ってるのか?」

「えっ・・・」

 

「別に俺はお前の友達でもなければ、上司でもないんだがな・・・。

今回の事を良い教訓にしてやろう」

「友達じゃないなんて!?」

「反応するところはそこかよ・・・・。

まぁいい。さぁ悪いお勉強の時間だ」

 

その後、私は人の悪意と言うものをさんざん教え込まされた。

何度嫌だと言っても辞めてくれず。

「ごめんなさい、ごめんなさい」

 

その後

「リンディさん、なのはをこの道に入れた責任として悪い知識をちゃんと与えてくださいね?なのはたちをPT事件で引き込んだ時みたいに」

なのはは、その話に身近でもあるんだとショックを受けていた。

 




なお、悪いお勉強内容は
詐欺から始まり、人質、どっちか見捨てるとかから始まり。
上層部からの指示そのものが犯罪者を逃がすための物などもあり。
ぼろぼろになった被害者(写真付き)などもセットにされていた。

なおリンディさんに最後の指導を投げた理由はPT事件での、1日考えてからの件そのものが思考誘導であったための事でした。


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リインフォース作成記録

当初予定にない話のため、予約投稿に追加。
なおリインフォースツヴァイの作成されたのが記憶であいまいなので、この作品内ではかなり時間がたってから作ろうしてると思ってください。

22/7/6
ツヴァイの事、デバイスなの隠してるってのがあるそうなのでちょっと直しました


~リインフォース作成編~

夜にはやてより、通信が入っており。

「なぁなぁ、かざとってデバイスマイスターの資格も持ってるんやろ?ユニゾンデバイスってできへん?」

 

「そんな簡単にできるかい!?」

「またまた、かざとなら割となんでもできそうなイメージなんやけどなぁ」

 

「そもそも、そんな古典に出てくるようなものが簡単に作れるなら苦労しないわ」

デバイスを見せながら

「大体俺のデバイスの中身だって知ってるだろう?」

最初はただのストレージデバイスだったのを、管理局の廃棄デバイスとかから部品取りをして強化している。

また自作で部品を追加して、かなりのハイスペックデバイスと化している。

「こんな貧乏性なデバイスしか持ってない人間が作れるわけないだろう」

 

「せやなぁ・・・ならユニゾンデバイス作るの協力してくれへん?」

「・・・・・・興味はあるからいいが」

「その間はなんやねん。よろしく頼むで!」

「そいえば、なんでユニゾンデバイスなんか作ろう思ったんだ?」

「ほら、リインフォースが消えそうになった事あったやない?」

自分の黒歴史を思い出して・・・苦い顔をしながら

「あったなぁ・・・・」

「その事で嫌な顔するんやない。私は感謝してるんやからええやないか。

でやその時にリインフォースがユニゾンデバイスを作るための情報を残してくれてたんや。

リインフォースそのものは別のデバイスにいるんやけど、そのままなのもなんやしなぁと思って」

 

それからは忙しかった・・・

 

 

~次元図書館調査編~

 

ユーノにユニゾンデバイス関連の資料が無いかの調査依頼をかけていた

 

最初は難色を示された。

「いや・・・調べるのはいいんだけどさ・・・」

「なんか問題でも?」

「いやー」

ちょっとばつの悪い顔をしながら

「もう少しなのはに優しくしてあげてほしい」

「はい?別に子供のころみたいなことは全くしてないし基本まったく絡んでないんだが?」

「そこじゃないんだよ!あの対戦以降なのは君の名前聞くたびに震えてるんだよ!?」

「おー・・・マジか・・・」

「当たり前じゃないか!

魔法が好きであんなに頑張ってきた娘が、まさか自分の魔法全否定されるような事されるなんて思わないよ。

しかも君、あんな純真な娘に人の悪意を教え込みまくっただろう!?

PT事件のリンディさんの事も話したって聞いたぞ」

「人の悪意はちゃんと勉強しとかないとだめだぞ?

あとあれ便利なんだけどなぁ・・・・・魔力量節約して全然戦えるし」

「普通はあんなことできないんだよーーーーーーーーー!!!!

大体君バインド関連の魔法効果あるの?」

「え、接触する端から魔力そのものを奪って無効化するよ?

ついでにあの時は手加減したけどその気になったらプロテクションもバリアジャケットも無効化できるよ?

なんなら掴んで魔力強引に吸い上げてそれで強化してぶん殴るとかもたまにやるよ?」

ユーノは青ざめていた

「それ相手簡単に殺せるんじゃ・・・・」

「だから手加減したんだろうが・・・その気になれば頭ひっつかんだ時に魔力奪って攻撃することもできたんだぞ。

それなのに怖いとか言われてもなぁ・・・」

 

ユーノはもう諦めていた。

目の前にいる相手は子供の頃は知っていたが、しばらく会わないうちに完全に化け物になってしまっていた。

これユニゾンデバイスの情報渡しても大丈夫だよね?と内心すごい不安がある。

 

 

なんかすごい顔してこちらを見られていたので

「いや俺、ベルカ式相手だとかなり微妙なんだが?」

「・・・絶対嘘だ」

 

 

~聖王協会調査編~

さすがに勝手にいろいろ動き回るわけにもいかず関連する資料だけ提示して見せてもらっていた。

 

なお、はやてからカリムには

「予算とかの言葉は絶対に言わないようにと言いつけられていた。」

お金の無い所からここまで這い上がったくせして、そのお金をほとんど人助けにしか使わない男である。

ユニゾンデバイスの予算降りたとか言ったら激怒しかねない。

 

なお本人は察しており、元を取る算段を裏でつけてるのと合わせて三人娘の中で唯一まともな付き合いのあるはやてだから引き受けていた。

 

 

「よし、はやてちょっと守護騎士たちの構成プログラム後で見せて」

「はっ?さすがにうちの身内をそういう言い方するのはやめてほしいんやけど?」

はやては家族をなんか道具みたいに言われた事にさすがに釘を刺していた

 

「ごめん。他意はないんだけど・・・・・。ユニゾンデバイスの体をどうするかが問題なんだよ・・・

さすがにはやてのクローンを作るわけにもいかないし、うかつな生体部品使ったら法律に引っかかるしなぁと思って」

「なるほどだから、プログラム体か・・・」

「そもそも[ユニゾン]すること考えると、プログラム体は確定なんだよなぁ・・・」

 

 

~リインフォース完成~

はやてのリンカーコアのコピーとプログラム体により体を構成した。

 

「おはようございます!マスターはやて!」

「お!おはようさん。マスターなんて堅苦しく言わないでほしいわぁ」

「んーじゃぁはやてちゃんで」

「それでOKや!」

「で、こちらの方は」

はやてはにやにやしながら

「あんたのお父さんや!」

「お、お父さんですか!」

「おい、はやて・・・」

「お父さん!よろしくお願いします!」

「さすがにお父さんはやめてほしいんだが・・・・・・風輝って呼んでくれればいい」

「そういって照れてるだけやから、気にせずお父さんって呼べばええよ」

「そうなんですかお父さん!」

「違うーーーー」

 

しかし、お父さん呼びが固定されてしまい訂正することはできなかった。

 

なお、プログラム体を作る技術を使って義手義足を作る技術を作り企業と協力して新しい治療方法を普及させた事を追加しておく。

これで陸の補佐予算(貸与)が追加できた。

 

ユーノ「やっぱしやらかしやがった・・・」

 

 

~リインフォース教育編~

八神一家と合わせた後に、情操教育はなぜか風輝がやることになった。

(単純に孤児院やってる実績はあるし、八神家が全員揃うのは結構難しいため。)

いい機会なので、徹底的に育ててみた。

一時的に風輝が知り合いより預かったとして嘱託魔導士として申請したので職場でも一緒。

その知り合いが八神としりレジアス中将にはいい顔されなかったが・・・。

ただレジアス中将も風輝への懐き方を見て強くは言うことはなかった。

 

経済学・デバイス知識・事務関連・捜査能力や戦闘訓練も部下たちの指導能力テストに実施をしていた。

「お父さんに褒められました~」

両手で顔を挟んで顔を赤くしながら空を飛んでいる妖精の姿は特務一課の癒しであった。

風輝は褒める時に指で頭を撫でて居たため、ナデポの効果も発揮されお父さん呼びはもう止められなかった。

 

お父さん事、風輝は可愛いのはいいがもっと年齢をとってから勉強させるべきだったかもしれないと言う思いを抱えながらも指導はやめなかった。

今後ここを離れたら陸にはあまりこれなくなるだろう。

あの3人娘は自分たちが特別扱いされてる事に自覚が薄いのだ。

ツヴァイに歪まないで欲しいと言う願いと共に厳しくも優しく指導していた。

 

ただ、いろいろと教えているうちにレジアス中将の苦労話まで知ってしまいレジアス中将の事をレジアスおじさんと言いたまに政策などについて教えてもらっている。

 

なおそんな風輝の態度もあり、「シャドウエースの愛娘」と裏で呼ばれ陸での人気は非常に高かった。

 

唯一の問題は

「指揮官ついに身を固めたらしいぞ」

新しい噂が流れた事であった。

 

 

教育を終えてはやての元で一緒に働く事になった際には非常に名残惜しそうにしていた。

 

なお、後日高町なのはとリインフォースツヴァイが模擬戦をしたが

「いやぁぁぁぁぁぁぁ」

ツヴァイはお父さんより魔力吸収攻撃を拙いながらも教えられていたため、なのはのトラウマを刺激し戦いにならなかった

お父さんの心配症から、体がプログラム体のツヴァイのためにがんばって仕込んだ技術であった。

 




なのはさん、蒐集とは違う形での魔力吸収攻撃が完全にトラウマと化してる。

当初はこの話を書いてなかったのですがツヴァイのお父さん呼び設定考えたら燃えちゃってかけた。



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機動六課の記録 その1

あれから4年がたった。

私、八神はやては機動六課を立ち上げるべくうごいていた。

かざととは個人的な付き合いをずっと続けている。

なのはちゃんはあの一件がトラウマになってしまったのか、あんまり一緒に来ることはなかったが私は孤児院の子供たちにも会いにちょくちょくあっていた。

 

~人材確保編~

 

なのはちゃんやフェイトちゃん、手島くんは即OKしてくれたし、身内面子はみんなOKだしてくれた。

「はやてちゃん、こういうのよくないですよ?」

ツヴァイからは怒られていたが。

 

「何を言うせっかく家族で集まれるのだから喜ばしいだろう。」

「そうだぞー。それに知り合いばかりだからいいじゃないかー。」

「あうあう、そうじゃなくてーーー。」

「それにかざとも参加してもらうつもりなんや。」

「お父さんもですか!?」

ツヴァイがすこしほわほわしていた隙に話を切り上げにかかった。

「ってお父さんが参加するわけないじゃないですかー!!!」

ツヴァイだけ現実を認識していた。

 

 

「ってなわけや!来年に試験の新部隊を創設するんやが、かざとも参加してくれへん?」

「寝言は寝て言え」

「なんでや!」

「当たり前だろうが!

俺、特務一課の司令官だぞ!?

そんなほいほい別組織に参加できるか!

たまになら指導くらいには行ってやるよ」

「みんなも参加するんやよ!だからかざとも!」

かざとの気配が一気に物騒なものに変わった。

「ランク制限はどうする?ああ魔力リミッターで誤魔化すのか。

リミッター解除権限を割と近しい人間で固めると・・・・こんな部隊が認められるわけないだろう?

ああなんかの権力でごり押しするのか・・・」

空気中がぱりぱりと音が鳴りだしていた

「か、かざと・・・?」

「・・・まぁいい。そこまでは一先ず飲んでやろう・・・。だがそれ以上は無理だな。」

「そ、そんなかざと魔導士ランクも更新してないんやからぜひとも参加してほしいんや!」

(魔導士ランク空戦A+:高町なのは単体撃破経験あり)

「そんな理由だけで参加なぞするか、じゃあ切るぞ」

 

 

その後はやても意地になっており、聖王教会経由でなんとか転属させようとしたら。

 

「はやて。。。八神風輝の事諦めれない?」

カリムが少し申し訳なさそうにはやてに連絡してきた。

「え、いきなりどないしたん。」

「聖王教会も人である以上、任務以外にも支援してくれてる企業とかもあるわ。

そこの一部から、無理に八神司令官を移動させようとしているとはどう言うことだ!とクレームがあったのよ」

「えぇ!?なんでそないなことに!?」

「どうも彼、あちこちの企業と関わりがあるみたいね。

特に最近大きくなった所は基本的に彼と繋がりがあるようよ。

それに最近できるようになったプログラム義手義足の企業で、騎士たちの四肢欠損した場合の治療とかも行ってくれてるところなのよ!

そんな所と揉めるなって内部で大紛争よ!」

「(騎士カリム!また追加の呼び出しです!)」

「すぐ行くわ!そんなわけで無理だからごめんね!

ええ!?今度は薬関係の会社からのクレームの追加!?食品関連も!?」

 

本格的に参加させるのは頓挫させられた

なお他の経路から圧力をかけようと言う話もでたが、これ以上の大問題が発生しても嫌だから諦めようと言う話となった。

 

 

 

「お父さん、私やりました!」

ツヴァイがお父さんの後援者に連絡をし対応をしたため、風輝はこの事を後から知るのであった。

はやてはまさか挫折させたのが自分のユニゾンデバイスと知ったのは随分後の事であった。

 

 

 

~はやてとツヴァイの昔話~

 

「そういえばはやてちゃん、どうしてこんな無茶な部隊を作ろうと思ったんです~?」

「4年前に空港火災があったやない?」

「ありましたねぇ。当時、私もあそこにいたんですよね~」

「空港火災で管理局の動きが遅かったやない?それもあって自分の部隊を持ちたいと思ったんよ」

その言葉に現場の状態を知っていたツヴァイは

「どうやったらできるんです~?」

「え、せやから自分の部隊でなのはちゃ・・・」

「どうやったらできるんです~???」

「ツ、ツヴァイどないしたん?」

 

ツヴァイは通信端末にて、お父さんと連絡を取っていた

その連絡が終わり

「はやてちゃん、このテストやってください」

「え、なんやこのテスト?」

「いいからやってください」

ツヴァイはにこやかに言っていた

「いやいや、やから・・・」

「いいからやりなさい!」

ツヴァイの体からは冷気が流れ出していた。

 

「風輝作成のレジアス中将の改善案テスト」

問1:事件の解決率を上げるためにはどうするべきか?

答(はやての書いたもの)

教導を進めて事件解決能力の高い人材を育成する。

優秀な人材を採用する。

 

「はやてちゃん、-5点~」

「はい!?ほならどないしたらええねん!?」

「まず、これには条件があります。

優秀になったら、本局、空、海に引き抜かれます。

なのでその人は事件解決率には寄与しません。」

「なんやて!?」

「教育のための時間、お金、指導官を考えるとトータルだとマイナスですねぇ。と言うかなかなか指導官もいませんし」

「次に優秀な人材ですけど、そんな人は陸には基本いませんよ~。と言うか、配属前に他にもってかれます。」

「でも、特務一課は優秀やない」

「お父さんと特務一課は例外ですよ~?

エースオブエースの出涸らしって言われてたってのを駆使して海を牽制しながら他からの引き抜きも全部断ってたんですから。

特務一課の面々も素質があったのを鍛え上げてくれたお父さんへの忠誠心であそこにいるんですからね~」

 

問2:火事にあった際に、大規模な場合の処置方法はどうするべきか。

答:放水車をたくさん用意し消化をする

魔法にて大規模な消化のできる人を派遣する

 

「どうやって放水車を用意するんです~?」

「え、予算出して買えばええんやないの?」

「はやてちゃん、0点~」

「・・・なんでなん・・・・」

「予算降りないから。」

「・・・ぇ」

「はやてちゃんみたいに広域に消せる魔導士ってレアですよね?」

こくんとうなづく

「つまり、そんなのが陸にいるわけないんですよ?

そして、放水車もないんですよ」

「じゃあどうすんねん。」

「その数少ない放水車と、数の少ない魔導士の人海戦術でなんとかする。

あ、別の場所で火事が起きたら被害レベルからどっちかを現場から動かしてくださいね?」

「あ、ちなみに今陸で動かしてる放水車はお父さんが企業と連携して貸与してもらってるものですので今は陸の持ってるのはないはずですねー」

空いた口がふさがらなかった。

 

「まだまだありますよ~。レジアスおじさんの数十年の蓄積なんですから、たっぷりと味わってください~」

「わ、わかったからもう許してや」

「ダメ~。じゃあ次の問題やりましょう~」

 

はやてはその地獄のテストに自分の行動を反省した。

 

~予算編~

 

大量の予算を渡されたができる限り絞っていたが本局の人間たちに無駄に豪勢にさせられてしまった。

「こんだけの予算あるんなら、陸にまわしたれーーーーー!!!」

ツヴァイの恐育により、予算について学んだはやてはあんまりな事に嘆いていた

「はやてちゃんはやてちゃん落ち着いてください。」

リインフォースツヴァイが補佐としてついていたが、教育の段階で風輝にいろいろと仕込まれてしまっており

「いくら本局の人間たちが利権に染まっているクズで、予算の無駄遣いをするわこれだと癒着もあるんじゃないとか。陸の予算削ってこんな無駄な事すんなとか思うけど落ち着いてくださいーーー」

「私そこまで言ってないで・・・・・・・・・」

ツヴァイの方が苛立ちはひどかった。

 

「あ、これ証拠として記録残しておきますね~」

「ちょっ!?まちぃそれはあかん!?」

「いやですー。」

ツヴァイは言うことを聞かず、証拠を記録後多重ロックをかけて開けなくした。

後に風輝はこの話を聞いたが、

「握りつぶされるだけだから「今は」隠しておこうな。」

すぐには明るみに出さなかった。

 




リインフォースツヴァイ
・特務一課にて、結構な間教育をされていたので陸の状態を把握している。
なお、はやてたちが優遇されてることも理解しているが言った所で何も変わらないと思ってあえて何も言わないようにしてる。
・レジアスおじさんとも親交があり、その苦労も知っている。
・今の陸の状態でお父さんを強引に抜くとか許せない。
(誰のユニゾンデバイスだっけ?)

補足:もう一人の転生者も機動六課には参加していますが、歩いた道が違い過ぎて話が合わない。
魔法関連のチートをもらっているため「戦力」としては優秀だがあくまで魔法至上主義の世界の生き方でしかなく。

内政・生産チート状態かつレジアスについて長い間不遇な状態で揉まれ切っている風輝とはまったく会話が合わないため基本接触しないようにしている。


ハグロトンボ、オロトン さん誤字報告ありがとうございます。


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機動六課の記録 その2

~部下教育編~

 

レジアス中将の演説に対して、タカ派とか言ってるヴィータや話もまともに聞いていない面々ばかりであった。

「はやてちゃんわかってますね~?」

「ツヴァイ・・・頼むからみんなの心を折りきらんといてな?」

はやてはさすがに手加減だけはしてくれと懇願していた。

 

「ヴィータちゃ~ん、聞こえましたよ~」

「な、なんだよ!?って言うか末っ子の癖になんか怖いんだよ!」

「そんなことよりも、みんなテストやりましょテスト」

「テストって何をやるの?」

なのはの言葉にツヴァイは空中投影ディスプレイで表紙を見せた。

「風輝作成のレジアス中将の改善案テスト」

なのはちゃんはその表紙を見た瞬間にぷるぷると震えだしていた。

 

2問目が終わった段階で、みんなどよーんとしていた。

みんな

「このテスト何かおかしいんじゃないか」

との疑問が出されるほどであった。

 

しかし、ツヴァイからの説明があり

(過去同じ様な指導をかざとから受けており理解してる)

「お父さんからのテストの内容は「過去レジアス中将が実際に何とかしようとした内容の結果」ですよ~」

 

数十年の蓄積はだてではなく、考え抜いたと思われるような政策を書いても予算は降りない。

教育で改善を書くと、能力上がった者は引き抜かれる。

必要な防災設備についても予算不足で動けない。

 

エースが飛び回るとか書いたのもいたが地味に点が取れていた。

(エースの人間たちは陸から移動する気0かつ解決能力はあるため正解扱い)

などでありまともな方法ってなんだっけ?とみんな頭を抱えることになった。

 

「で、でも指導は大事だよね。」

なのはの発言に対して

「大事ですけど、でもそれ自分たちの改善や未来のために必要なことですよね~

それやると他所の組織に取られる上に、なんか問題あると対策してないのが悪いって言われるんですよ~」

 

 

この中で唯一の男はある意味ロマンが理解できているので手島は問2に対して

「現場にあるものや、廃材加工して道具を作りだしてそれを使って消防活動をする」

と冗談で書いていたが、結構高い点数であった。

「なぁ、正直冗談のつもりで書いたんだけどさ・・・これマジ・・?」

「マジですよ~。お父さんかなり苦労してます~。

さぁどんどんやりましょう~」

テストの続きをやっていった。

 

なおフェイトは執務管としての倫理観もあり1点も取ることはできなかった。

「ねぇ・・・企業からの寄付とか貸与とかこれ賄賂じゃないの?」

「つまりフェイトちゃんは、火事になったら自然消化もできないような町に住みたいんですね~。

あと公的な契約書も残してあるから大丈夫ですよ~」

「あぁぁ・・・」

 

「さぁどんどんやりましょう~。まだまだありますからね~」

テストが終わるころには点をとれなかったメンバー全員頭を抱え。

フェイトに至っては落ち込み切っていた。

奇しくもかざとに心を折られたペアが完成した日でもあった

 

「正直お父さん、自分で会社やった方が儲けれると思うんですよね~」

「そうやな~」

はやてとツヴァイは頭を抱えてるみんなを見ながら

和みつつ美味しくお茶を飲んでいた。

 

 

~~レジアス中将面談編~~

地上の隊舎に配置されることになったため、地上のトップに挨拶に来ていたはやてとツヴァイ。

はやてはこの場であることをすることに決めていた。

そのため、ツヴァイにも来てもらっていら。

 

「レジアスおじさん~」

「これ今は勤務中なのだもう少ししゃんとしなさい。」

「はい~」

「さてお前が八神か」

「はい、機動六課の八神はやてと言います。

レジアス中将・・・・まことにすみませんでした」

いきなり頭を下げているはやての姿がそこにはあった。

 

「オーリス、なぜ小娘は謝っとるんだ?」

「さぁ・・・理解しかねます」

「そもそも何を謝っているんだ機動六課を作ったことか?」

 

「そうです私の思いとしては。

4年前の空港火災事件にて管理局の対応の遅さを内心非難し迅速に対応できる部隊を作ると言う事が始まりでした」

「ほう、つまりお前は陸の人間たちが怠けてると思っていたのか?」

レジアス中将の頭に怒りマークが出ていた。

 

「そう思っていたと言われても否定はしません。

でも、部隊を作る中で八神特務司令官に様々な教導をいただきました。

その結果、今の陸の状況は管理局全体の歪みの結果と認識してます。

機動六課の予算ですら、私はできる限り削りましたが無駄な所に加算がされていました。

正直そんなお金があるならば陸に予算を回せと言うのが私の意見なくらいです。」

 

「ツヴァイが手伝っていたそうだからな。本当に必要な予算しか申請しなかったのだろうな」

 

「地上の予算規模にて治安を維持するのは他の方には無理やと考えております。

そこへの経緯および機動六課の予算のためにさらに削られたであろう予算を考えると私には頭を下げることしかできません」

 

「(はぁ)頭を上げろ八神。

内容からするとお前が部隊を作ると言うことを言い出さなかったとしても、他の形でやられていただろう。

組織とはそういうものだ。

もしそれでも、私に悪いと思うのならば出世をしろ。

そして次の時代につなげた際に陸の発言能力の後ろに立てるようになれ。

私が言えることはそれだけだ」

 

私は次の時代と言われて、かざとの顔が思い浮かんでいた。

「そのうち風輝は私の位置につくだろう。

八神は親しいようだからな、あいつをたすけてやってくれ。

それが今までの迷惑への詫びだと思え。もう帰れ。・・・息災でな」

 

「はい、失礼します」

 

「予想外の面談でしたね」

「ああ、まったくだ。だが先を明るくするような面談であったことは事実だ。」

ゲイズ親子の会話をしながらミッドチルダを眺めていた。

 




本来の作中ではいまいち分からなかったのですが、管理局内での陸の状況は最低最悪に設定してます。


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機動六課の記録 その3

原作部分は特に描写していないですが
正統派オリ主 手島君がいてもあんまり状況は変わっていないとおもってください。

なお、本作の主人公はあくまで風輝であり彼は機動六課には参加をしていないので機動六課からみの描写は風輝が行動した部分だけになります。
なのでここからはかなりダイジェストにストーリーが進みます。


~新人出会い編~

俺は機動六課を訪れていた。

はやてに指導くらいには行ってやるよと約束したためである。

迎えにグランセニック陸曹が来ていたが俺は若干の青筋を立てていた

 

「だ、だんな・・・・落ち着いてください」

「ああ、申し訳ない。グランセニック陸曹。

ちょっと君たちの拠点にいらっときただけだ」

 

資料を見て知ってはいたがこんな冗談みたいな部隊は半信半疑ではあった。

まさか本局所属のまま、陸に拠点を設けるとは本当に理解ができなかったのである。

 

挙句に設備を軽く目を通すと明らかに最新の設備が使われていたりするので

「贅沢な予算の使い方だなぁ・・・」

ぽつりとつぶやいていた

 

(旦那怖ぇぇ~~)

迎えに出たヴァイス陸曹は顔見しりながらも心境が危うい事を把握してしまっていた

 

 

~はやての執務室~

 

「へくしょん!だれか噂でもしとるんかなぁ」

「お父さんでしょうねぇ。そろそろ来てるはずですし~」

まさか、指導くらいには来てやると言っていたのを本当に守ってくるとは思わなかった

「・・・わ、私ころされへんかな・・・」

「大丈夫ですよ~。お父さんには先んじて私が叱ったと言ってありますし~」

「せ、せやな!」

 

多少生ぬるいとは思ってはいたが、ツヴァイが歪んでいない事に内心風輝は喜んでいた。

 

~グラウンド~

俺は、ヴィータに紹介されて新人4名と顔合わせをしていた。

多少思うところはあるが新人達に罪はない。

 

「特務一課の八神風輝だ、よろしくな。」

「こいつこんなだけど、かなり強いからなよく参考にするといい」

「「「「よろしくお願いします!」」」」

 

「はいは~い、かなり強いってどのくらい強いんですか?」

「ははは、俺は空戦A+だからまぁそこそこって所さ。」

 

「こんなこと言ってるが、こいつは・・・まぁ隊長格と同じくらいと思っておいてくれ」

「「「「ええええええええええ!?」」」」

 

その後、一通り優しく指導をして去っていった。

(魔力吸収攻撃は未使用。指導にならないから)

 

~魔王幼女編~

ティアナの誤射事件がありはやてから相談された風輝は機動六課を訪れていた。

 

ティアナとスバルが教導通りに動かず。

「頭冷やそうか」

と魔法を打ち込まれるタイミングで風輝はティアナの盾となり現れた。

 

風輝の姿を見た瞬間になのはは恐怖に染まっていた

「お前は何をしているんだ・・・・」

「なんで、私の教導に邪魔をしないで!」

なのはは魔力弾やディバインバスターを連射しながら距離を取ろうとしたが、当たる端から吸収されていきなのはは絶望に染まっていった。

「お前のやっている事は確かに間違っていない。

だがな、お前は彼女たちにちゃんと理解させていたのか?

この件についての心配ははやてからも相談をされていた。」

 

「そ、それは・・・・私だって考えて・・・」

「考えるだけならば誰にだってできる。

部下の能力を把握もさせれなかったから先日の誤射なんてのが起きてるんだ。」

風輝は魔力弾を打ち続けるなのはに切り払いをしながらゆっくりと近づいて行った。

前回のすべてを無効化された事を思い出しながらも必死に魔法を放つが、ゆっくりと近づいてくるかざとになのはちゃんの精神は耐えれず。

「どうやら、前回のお勉強だけでは足りなかったようだな。

一回無力な人間って立場を経験させてやろうか?

幻影術式と記憶封鎖術を合わせて、救いのない地獄ってのをな!」

 

ゆっくりと近づいていくとなのはちゃんはゆっくりと地面に降り、女の子座りをしながら

「ひっくひっく・・・かざとおにいちゃん・・こわいよぅ」

幼児退行してしまった。

「隊長格が恐怖ごときで幼児退行してどうするんだーーー!!!」

説教が追加されていた。

 

「なのは!」

フェイトが近づくと

「フェイトちゃん!」

と抱き着いてわんわん泣いていた。

もう教官の威厳とかそんな物はひとかけらも存在していなかった。

 

ヴィータが「おい風輝やり過ぎだぞ!?」

「ヴィータ、何勘違いしてるんだ?」

とヴィータの後ろに回りこみ頭をハンドボールのようにわしづかみにした。

力がかなり入っておりぎしぎしと頭の響く音が聞こえていた

「お前も教官のはずだよな?いつもこんな力任せな教導をしてるのか?

軍隊式の多数の人間の指導なら理解はできるがお前らの立場はマンツーマンに近いメンターだろ?」

「うぎゃーーーーーー」

「叫んでないで答えろ」

「あいぜ・・・」

とデバイスを出そうとした瞬間にデバイスを蹴り飛ばされさらに起動に回した魔力を奪った。

「どうやら反省もしてないようだな。

あとレジアス中将に対するタカ派発言も聞いてるぞ。」

通信回線をはやてに開き、

「はやてこいつ少し借りてくぞ。

ちょっと体に教え込ませてくる」

「手加減したってなぁ。。」

「はっはっはっはっ」

返事もせずに笑いながらヴィータを持っていった。

 

「お父さん怒ってますねえ。」

ツヴァイの言葉にはやてはなんとも言えない顔をしていた。

 

また隊長格二人を軽く一蹴して対応している風輝にスバルとティアナは唖然としていた。

 

 

その後2時間ほどしたらヴィータは戻ってきた。

なのはと同様にヴィータもかざとが完全にトラウマとかした一件であった。

 

なおティアナに関しては

「お前の相棒の命を犠牲にしてまでやることか考えろ。お前の気持ちをないがしろにした高町は確かに悪いが、先輩なんて良いのも悪いのもいるんだ。

そもそも教導すら真面にやらずにこれやれしか言わないのもいるんだぞ?

まだまともな教導をしてもらえるだけありがたく思え」

と言うだけにとどめた。

 

 

なおその後のタイミングで出動があったがさすがに、機動六課のうち隊長格2名ダウン。部隊員1名ダウンは結構な痛手のため

その事件はかざとが出動して解決をするが、ティアナとなのはには話し合えと言う言葉を残していった。

 

その後かざとは戻っていったが、何人かの心には割と致命的な傷が残った

 

 

~手島との邂逅~

 

「なぁ・・・八神・・・」

「なんだ手島、お前から声かけてくるなんて珍しいな。」

「いや・・・だってな・・・」

少し苦しい顔をしている

「なんか懸念でもあるのか?」

「いや、原作の事考えるとあんなにしちゃってよかったのか?」

「はっ?原作?」

何言ってんだこいつという顔をしていた

 

「いや、子供の頃にお前の方から言ってきたんだろう」

「さらにここは魔法少女リリカルなのはの世界ではない。あくまで近しい世界に転生させてもらっただけだ。」

「って。それをいまさら原作とか何言ってんだ?」

「そんなことも言ったな・・・・・・俺はそう言ってたというのに、なのはが落ちた所を見て考えが変わったんだ・・・・」

「まぁ、俺はもうどっちでもいいさ・・・。今を全力で生きると決めてるからな。

あ、でもなんか助かる情報があったらくれよ?」

「情報?いやお前も知ってるんじゃないのか?」

「俺が見た事あるのはA'sまでだが?」

「そ、そうだったのか・・・」

 

・・・

 

「なっ!?師匠が生きてる!?レジアス中将がスカリエッティと通じてるだと!?

いやでも原作知識なんだろ」

俺はどきどきしながらも聞いていたがこの時ばかりはちゃんと、stsまで見ておくべきだったとすごい後悔した。

「ああ、そうだ・・・でも今までも細かい流れは変わっても大きな流れは変わっていない・・・。」

「なんでだ・・・なんでレジアス中将は!?」

「スカリエッティと慢性的な戦力不足・資源不足を補うのが目的だったそうだ」

「って、なんだそれなら俺もいるし、資源だって本局とは別方向から・・・。そうだ、それに陸のシステムで怪しいお金の流れは全部追えるようにしてあるんだだから・・・」

「そうだといいんだが・・・・」

 

 

二人の心を示すかのようにざーっと雨が降りだしていった。

 

~~付録エリオとキャロ陥落編~~

八神風輝は機動六課の新人たちに指導しにきており

エリオとキャロの指導を終えて会話をしながら頭を少し撫でていた。

 

「エリオとキャロの調子はどう?」

フェイトが声をかけてきていた。

「まだ、粗削りだな。

エリオはちゃんとした武道を習わせるべきだと思うが・・・。

キャロは・・・・」

フェイトとの会話を続けていた。

撫でながら。

 

ナデポの効果はいかんなく発揮されており二人組は、その気持ちよさに蕩けて行っていた。

顔を赤くし涎がとろーっと落ちており

「エリオ!キャロどうしたの!?」

「って二人とも大丈夫か!?」

撫でるのをやめると次第に落ち着いてきたがその後・・・

 

「お兄ちゃんお兄ちゃん」

懐く二人の姿があった。

 

休みの日には孤児院にも遊びにいくようになり

「私よりも仲良い!?」

フェイトはショックを受けて泣いていた




高町なのはの恐怖ノックアウト一覧。

1.魔法戦で完封される
2.今までは許してもらえる相手ばかりだったが、風輝関係者からはそうでもないため正直近よりづらい。
3.悪意の悪いお勉強(手加減抜き)
4.幻影魔法と記録封鎖魔法(管理局に普通にある魔法)を駆使して、無力だけどがんばるが上司からは無茶ぶりされるという心の動きを経験させようとされた
(未遂)

後ニコポナデポの存在忘れそうになる・・・


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八神風輝の苦悩

本話は短いです。
正直読み飛ばしても問題はありません。


~八神風輝の開発所~

 

風輝は一人暗い部屋にいた。

「どんだけ調べても、陸の予算には手を付けた形跡はないな・・・。

よかった今回のことでは中将は無関係だ・・・」

 

最高評議会はレジアスから陸の管理システムを聞いており。

迂闊な事をするとまずいという判断をされ

スカリエッティへの予算関係は最高評議会⇔陸以外⇔スカリエッティにて行われていた。

そのためスカリエッティとの繋がりはあるがクライアントの立場に近いだけであり証拠なんてものはなかった。

 

その後俺は、師匠の後を調べていたがまだ表に出てきていないのか情報を得ることはできなかった。

 

やむなく、ガジェットドローンというか、AMF搭載兵器の情報を調べていた。

「これから先の陸の防備を考えるとAMFに対抗できる装備がいるな。

くそう!俺とかあいつらならともかく、低ランクの魔導士たちで対抗する手段が・・・」

 

本音は対物ライフルが欲しい所だが、そんなものを配備すれば質量兵器違反一直線だ。

いざとなったら自分の身がどうなろうとも、なんとかできるようにはしておくべきか・・・?

 

俺の切り札もあるが、あれはあくまで魔力不足を補う物だ。

 

何か使えるものは・・・電気・・・?

いやそもそも、あれらは魔法兵器だ。電気での感電などで壊れるとは思えない。

 

炎で溶かすか?炎熱変換、いや氷のがいいのか

「そうだ氷だ!水から凍りにすれば膨張もする。

強度も多少はあるから壁にもできるし、建物が崩れそうになったときに一時的に支えることにも使える!。

いやダメか・・・AMF空間では魔力の結合が妨害される」

 

おそらく、AMF空間だとつかうことはできないだろう。

いや超広範囲に魔力をまいて、氷結変換術式による質量攻撃を繰り出せば倒すことはいけるか。

操作系の調整集中して対象選定は特務一課の面々に任せるか・・・。

 

確かデュランダルは自動的に氷結に変換する機能があったはずだ。

以前自分の切り札を作るためにデュランダルのデバイス情報は一式揃えてあるし、自分のデバイスにも組み込んである。

一先ず特務一課向けにデュランダルの量産型を作るか・・・

 

「いやもっと簡単な方法があるな・・・多少燃費が悪くても、多重弾殻弾頭の自動生成、射出術式を作って普及させる方が早いか。

デバイスにインストールすれば誰でも使えるようにすれば管理局の防備も上がるだろう。」

 

 

低ランクの魔導士でも最低限ダメージを与えれるような術式を用意しレジアス中将に連絡をいれ管理局全体に術式を普及させた。

 

これで管理局が予想以上にガジェット対策をできるようになった結果、スカリエッティはガジェットの量産規模を跳ね上げるのであった。

 

その後、リンク機能付き量産型デュランダルを特務一課向けに作りあげた。

 




こちらが対策しても、相手に情報が流れてるので結局相手も対策して堂々巡り


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師匠と弟子

~公開意見陳述会~

 

この日、地上本部・機動六課の隊舎にて戦闘機人の襲撃があった。

 

多重弾殻弾頭が魔導士ランクの低い魔導士でも使用可能になったため、ガジェットとは以前よりも有利に戦えるようになっていた。

 

なお、スカリエッティはこの事態に合わせて増産して対応するという方式をとることにした。

そのため、結果は変わらずヴィヴィオが誘拐され、六課の隊舎は崩れ落ちるのであった。

 

 

~機動六課 避難隊舎~

俺ははやてと一緒にツヴァイから師匠との交戦時の情報を聞いていた。

「そうか・・・・・」

「なぁ・・・なんか心あたりあるん?」

「レジアスさんに会いに行こうとしてたのかもな・・・」

「おじさんに!?」

「ああ、何を聞きたいのかはわからないが8年前。師匠が亡くなったと報告があった時に何かあったんだろう・・・」

 

「悪いんだがツヴァイをこちらに派遣できるか?」

「はやてちゃん・・・」

ツヴァイははやてを見上げている。

「何するきなん?」

「師匠と話をつけたい。でも、あちらにもユニゾンデバイスがついてることを考えると一人だと正直厳しい。

特に古代ベルカ式はな・・・・」

戦闘にならなければ嬉しいが間違いなくその可能性は無いだろう。

そこを考えると最低限、互角と言える戦力が必要だ。

 

「いやまちぃ!?ユニゾンできるかもわからんやろ!?」

「できますよ~」

 

はやてに隠れて、二人でユニゾンを試してたりする。

何気にはやてに隠し事の多いツヴァイであった。

 

「はぁ!?はぁ・・・止めても聞かへんやろうしねぇ・・・。

ツヴァイ、しばらく出向や。かざとについとったり。」

「いいのか!?」

「ええに決まってるやろ。ツヴァイもついてくきまんまんやし」

「はやてちゃんありがとうです~~」

ツヴァイははやてに抱き着いていた。

「というか私にこれ反対できんやろ!ダメって言ったら、営巣入り覚悟でついてく気やったろ」

「そんなことないですよ~?」

 

~ミッドチルダ上空~

 

あれから数日がたった。

スカリエッティ一味は聖王のゆりかごを機動をしはじめ、

ゆっくりと上昇を始めていた。

 

機動六課はスカリエッティの捕縛とゆりかごの本格機動の対策に戦っていた。

 

バリアジャケットを着こんだはやては前線にて、シグナムと共に空戦魔導師を従えゆりかごを外から攻めていた。

 

「防衛ラインをキープして!」

「はやて。あれを!」

聖王のゆりかごからは、ガジェットドローンが数千機現れさらにどんどん追加されミッドチルダに向かっていた。

「あかん!半数はガジェットドローンの射出を封じて、半数はミッドチルダに!」

「了解です!」

 

しかし

「うわああああ」

AMFの総数が増えすぎて、周囲の魔力結合に影響がでて制御能力が高くない人たちは少しづつ浮遊魔法が解除され落下が始まっていた。

 

「これは本格的にまずいわ。。。」

はやては冷や汗が止まらなかった。

 

~地上本部上空~

俺とツヴァイは、レジアス中将の待つ地上本部の上空にて師匠と炎のユニゾンデバイスの到着を待っていた。

 

その場に、二人の影が近づいてきた。

 

「師匠、お久しぶりです」

「風輝か。立派にやっていたようだな。うれしく思うぞ」

「旦那・・・?俺たちはこの先に行くんだよ!邪魔をするな!」

ゼストのこのような態度はあまり見なかったために疑問を持ちつつも前進への行動をやめないアギトであった。

 

「レジアス中将に会いに行くんですよね?」

「風輝!お前どこまでつかんでいる!」

 

片手で自分の顔に当てながら

「何も・・・何もつかめなかったですよ。

結構陸のシステム頑張って作ったから自信はあったんですけどね・・・。」

 

「レジアスはその仕様を知っていたのだろう。

だからこそその穴をついたのだろう。

そういったことはあいつの得意なことだからな」

「そういうことでしょうね・・・俺も行きます。

レジアス中将には聞きたい事がありますので。」

「そうか・・・では行くか」

 

陸のシステム「は」問題なかったが、そのため徹底的に避けて暗躍をされていた。

 

 

~レジアス中将の執務室~

俺たち4人はレジアス中将の元を訪れていた。

 

「あなたたちは」

「よせオーリス。」

「レジアスなぜだ・・・。

俺は良い。お前の正義のためなら準じる覚悟があった。

どうしてこんなことになってしまった。

俺たちが守りたかった世界は、俺たちが欲しかった力は俺とお前が夢見た正義は」

 

「ゼスト俺は・・・・・・俺は理想と現実の差に絶望してしまったんだ・・・・その結果がこれさ・・・」

「レジアスさん、俺は・・・俺は足りなかったんでしょうか・・・できる限りのことをやってきました。でも」

「それは・・・」

ざくっ。そのレジアスの胸から爪の先のようなものが飛びでていた。

そして俺と師匠にバインドが張られていた。

「「「レジアス」」おじさん!」

「お役目ご苦労様です。あなたは今後、ドクターの今後にとってお邪魔なのです。」

そうすると、二人にかけられたバインドが割れた。

ゼストがドゥーエに対して、槍を使い殺そうとしたためそれをとめながらドゥーエを気絶させた

「風輝!なぜ止めた!」

「管理局員としては、殺害するわけにはいかないんですよ・・・。

こいつには情報を吐いてもらう必要がありますから」

泣きそうな顔をしながらも槍を止めていた。

 

「そうか・・・。ぐふっ」

「師匠!?どこか悪いんですか!?」

「気にするな・・・俺はもともと死者だ・・・」

師匠は槍を構えると、俺に向けてきた

「アギト、お前はそっちのユニゾンデバイスを相手しろ。いや、こちらに来ないようにしてくれ」

ツヴァイがレジアスおじさんについてワンワンと泣いているのを見て、少し柔らかい表情をしながらアギトに頼んでいた。

「旦那は!」

 

「俺は風輝と話がある。剣を向けろ!風輝!」

「な、なんでだよ!師匠!」

師匠は槍をこちらに振るってきた

「どうした!お前の力を見せてみろ!」

俺は剣でしのぎながら

「俺はもうすぐ死ぬ!それは変えられん!だからこそ俺に力を見せろ!」

師匠のその顔を見て。

 

「分かりました・・・」

「「フルドライブ」」

お互いに高速化し、部屋の真ん中でぶつかり合った。

その余波により部屋が崩れていき。

そのまま空中戦になった。

師匠は肉弾戦主体だが、こちらは肉弾戦は苦手ではあるが・・・

剣激と槍激が激しくぶつかりあっていた。

 

互いが閃光のような速度になり、外から見ると2つの光がせめぎあっているようにしか見えなかった。

 

激しいぶつかり合いの果てに、ゼストの槍の先は砕け

「師匠これで終わりです」

「あぁそうだな・・・。

このデバイスに事件の一切の情報が入っている十分に役立てろ。

あとメガーヌの娘も生きている。保護を頼む。」

「ああ、わかったよ・・・」

「最後まで手間をかけてすまないな・・・」

そういうと、強くなった弟子の姿に安心したのか師匠は静かに息を引き取っていった。

「旦那ー旦那ーーー」赤い妖精のような女の子が師匠になきついていた。

「すまないが、お前も拘束させてもらう」

 

「ミッドチルダ市街地区にガジェットが到達するまで後5km!」

「魔力封鎖のバインドはかけるが、お前は師匠と一緒にいろ。ツヴァイ行くぞ・・・。」

「はい・・・」

そういうと俺とツヴァイはミッドチルダの市街地区の上空に向かっていった。

 




レジアスの思いは風輝に伝えられることはありませんでした。

レジアスの思い
(10年前)
初めて会ったとき。
海からよくわからないが話を聞きたいというやつが来る。
ゼストが少し面倒を見たら、素質は十分。
さらにゼストに師事したいという。
ならば最低限面倒を見てやろう。

(9年前)
・もともと人・金・物がないと言う普通であれば対処不能な状況であった。
そのため、中央評議会とのやり取りからスカリエッティと共謀すると言う道をとった。

風輝は、少しづつ頭角を見せ始めた。

(8年前)
ゼスト隊壊滅の少し前あたりから少しづついろいろな物を出し始めていた。

風輝はあらゆる手段を使って、人・金・物がない状況を改善し始めたのだ。
そのため、スカリエッティとの共謀のメリットはかなり減っていた。
だがすでにゼストのレリックウェポンの検体化。
ゼスト隊の壊滅。が強い罪悪感になっていた。
さらに陸の問題は解決したわけではなかった。

金・物の問題は風輝によりかなりの改善はした。
また優秀な人間の絶対数は不足したままであった。
孤児院の面々も基本的には決して待遇の良いわけではない陸を選んでくれており、その面々にも感謝をしていた。
また、空や海に行った面々もいたがそれでも陸の状況は心配してくれており、彼らもできる限りの支援はしてくれていた。

しかし高レベルの戦闘能力者は必要だという思いは残り。
戦闘機人・レリックウェポンの研究はそのまま継続をしていた。
ゼストへの罪悪感とすでにここまで来てしまったと言う思いもあり止まれなかった。。

未来では絶対に人が必要になる。
魔力至上主義の海ならば、戦闘機人はあまりうまい人材とは思えないという算段。
その時にたとえ自分がいなくっても風輝がその立場につく。

その時に人の部分が穴埋めできれば、陸の状態は立て直せる。

ならば最後まで走りきり、最後は風輝に捕まる事も覚悟をしていた。



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ミッドチルダ防衛戦(STS本編終了)

~ミッドチルダの市街地区~

俺はミッドチルダの上空に飛び、ガジェットの数に驚いていた。

「なっこの数は!?」

上空に上がった段階ではやてからの通信ウィンドウが開き

「かざと!あんた今までどこに!いやそれはええ、そっちにガジェットドローンの群れが行ったんや。

数は約2000、私らはゆりかご抑えるのに動けへん。

なんとかしてほしいんや!」

「分かった。ツヴァイ・・・ユニゾンしてくれ」

「はい!」

 

「ツヴァイ、氷結変換と操作に集中。

管制はこちらで引き継ぐ。

デバイスにも氷結変換術式を組み込んである。」

(でもそれだけじゃ魔力足りないですよ~)

 

「いやそれだけじゃない・・・凍結魔力「リリース」」

魔力の供給量が急に増えていった。

(これならいけます!)

「さぁやるぞ」

そうすると、周囲の空間は猛烈な勢いで氷付き始めた。

氷が周辺にまとわりつき、ガジェットたちに襲い掛かっていった。

「きゃーーーー」

地上からはガジェットの攻撃により市民たちにも被害がでそうになっていた。

氷がその市民の前に発生し助けていた。

「やはり俺一人だけだと管制が間に合わないか」

「八神司令官!」

特務一課の面々や陸上魔導士たちが地上の防衛にあたっていた。

そうだこういう時のために仕込んでいたんだ。

 

「特務一課、量産型デュランダル装備!

特務一課総員は術式の発動および各魔導士たちの管制の統括の補助に入れ!

各魔導士部隊は攻撃対象の選定と救出対象の洗い出しを!

みんなミッドチルダを守り抜くぞ!」

 

「承知しました!お前たち気張れ!司令官が一番重い所を担ってくれているんだ。」

「「「「了解です!」」」」

 

「「「「魔力凍結「リリース」!」」」」

 

氷が地を這い、すごい速度でミッドチルダ全域に広がっていった。

氷が一瞬で這い人は凍らず襲い掛かるガジェットのみ氷つき割れていく。

 

その氷は風輝・特務一課・陸戦魔導士たちにより制御されガジェットたちに襲い掛かるのと合わせて建物の補強、一般人の避難などをこなしていった。

 

そのまま氷の範囲は、聖王のゆりかごの近辺にまで来ていた

 

 

~はやて視点~

私は空を多い尽くさんとするようなガジェットの群れと相対していた。

 

あまりの数の多さに、魔法結合が溶け飛行を維持できなくなるものまで発生し全滅は近かった。

 

警告表示がでてウィンドウが開かれた

「なっ!?ミッドチルダの上空に巨大な魔力反応!?総量は!?」

error!error!

「はやて!ミッドチルダが!」

シグナムからの言葉に私はミッドチルダに目を向けた

ミッドチルダには氷が張っており、ガジェットに襲い掛かっていっていた。

また氷がだんだんと空中にも発生しガジェットたちに襲い掛かっていった。

 

「な、なんやこの氷は!?」

そうしていると、ガジェットたちに氷がまとわりつきはじめ

その氷の一部が尻尾のようになりガジェットたちにどんどん突き刺さっていった。

そうして、動いているガジェットの数は目に見える勢いで減っていった。

 

その氷は止まらず、聖王のゆりかごに張り付いた。

聖王のゆりかごの船体を外から削り取り始め海上には欠片が落ち始めていた。

 

氷が張り付いた場所ではAMFの効果が減衰をし氷は内部にまで広がっていった。

氷その物に外魔力遮断内魔力伝導特性を付与し、AMF空間内でも氷が発生する速度は落ちることはなかった。

 

その中で動きの取れなくなっていたなのは、ヴィータ、ヴィヴィオ。またナンバーズの捕縛をし氷が移動し外まで連れだされていた。

 

その後、聖王のゆりかごは崩れ落ち海上に落ちていった。

 

かざとは、空を飛びこちらに向かってきていた

「かざといったい何をしたんや!?」

「一通り落とすことには成功したか・・・

広範囲精密陣地術式 STOP!

・・・ユニゾンアウト・・・ふぅ疲れた・・・」

 

肩の上には、疲れ切ったツヴァイがぐでっと乗っていた。

「かざと!」

「あーなんだ・・・切り札ってやつ・・・。氷結変換体質や術式を組み合わせて広範囲陣地を作る術式なだけだよ。」

「だけって、そんだけの魔力をどっから」

明らかにミッドチルダ全域を氷結させ、そのまま海や空の上まで範囲に収めるような物を個人の魔導士の魔力量でこなせるわけがない。

 

「俺だけの魔力じゃなくて、特務一課総員の魔力。

さらに魔力を蓄積する技術は、デュランダルの頃には実用化されている。

ならそれをうまく再現すればどうなると思う?」

 

「・・・まさか・・・あんたが普段、相手の魔力を使って戦うスタイルになったのって」

「いざと言うときの切り札は一応とってあるということさ」

「AMFは!どうやったん!?」

「魔力の量と魔力結合強度でごり押し。」

カートリッジどころじゃない魔力量に空いた口がふさがらなかった。

 

 

そこからしばらくして、聖王のゆりかごはばらばらに崩れ落ちていった。

 




風輝切り札解説:
[術式の背景]
もともと、陸の戦力規模では大規模な魔法犯罪者による襲撃を受けた時に対応が不可能なことは明白であった。
ミッド式やベルカ式の魔法は基本一人用である、大規模魔法は才能に依存する。

そのため低ランクの魔導士ばかりの陸の魔導士たちで対抗するにはどうすればよいかを突き詰めた術式。

[術式の内容]
魔法タイプ:広範囲精密陣地術式
使用者:八神風輝・ツヴァイ・特務一課

魔法タイプ:広範囲精密陣地 感知・操作術式
使用者:陸の魔導士たち(本局への野心のあるような人間には未通達)

量産型デュランダルにも広範囲精密陣地術式が組み込まれており特務一課の面々も陣地維持に参加をしている。

広域殲滅魔法ではなく、民間人の救出と敵撃破を両立させる魔法である。

そのため、自分一人の管制能力では足らないため役割を分割した。
魔法の発動維持:風輝・ツヴァイ・特務一課
魔法対象の選定、操作内容の決定:[風輝・特務一課]⇔陸戦魔導士たち
と分担をし大規模な魔法を実施している。

ただし、これだけだと魔力量を考えるとそこまで範囲を広げれない。
(かなりの広範囲を短時間であれば維持できる計算)

[切り札2:魔力凍結[リリース]]
魔力を凍結貯蓄をしておく魔道具+術式。

作成背景はデュランダルの魔力貯蔵機能を研究し自分の魔力を蓄え凍結させる魔力貯蔵術式を作成・隠匿していた。
(つまり一応既存の技術の延長戦)
またこれは特務一課総員が使え。
実は制作超難易度の魔道具と術式であり、普通ならばコスパが悪すぎて運用が不可能。
風輝が個人で作成をし真の仲間にのみ託した切り札である。
また魔力量の多い魔法使いには無用の長物であり使われない。

[知ってた人]
なお本局に知られないようにするため、陸の中でも限られた人間たちのみしかこの術式は知られていなかった。
はやてと距離が近すぎると言う事になり中島一家はこの術式には触れられることはなかった。
(ツヴァイは例外(そもそも知られると陸の不利になりかねないため誰にも言わなかった))


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JS事件の後始末

レジアス中将の罪に関しては悩んでいますが、一先ずそのまま書き終えてる形で投稿します。

どっちかと言うと、スカリエッティにてこ入れが必要だったのかもと後から思う次第ではありますが一先ずそのままいきます。


JS事件の後始末

 

戦闘機人たちの処遇は原作と変わらなかった。

 

問題はレジアス中将の関与についてであった。

レジアス中将は、取引時の情報をアナログ情報にて保存をしていた。

それを調査した所、最高評議会からの提案であった事が判明している。

 

戦闘機人・人造魔導師についてはレジアスが提案を承諾していたことが判明している。

独白が残っており、陸の致命的な人材不足をなんとかするための方法との言葉が残されていた

 

予算を出していたのは本局・空・海であり陸は関与していないことが判明していた。

(陸の管理システムにより予算の捻出は不可能であったため)

 

またレジアスは本件しかスカリエッティとのやり取りが存在しなかった。

風輝が想定をはるかに超える活躍を見せてくれており、レジアスは本当に感謝をしていた。

そのため、人材不足の対応のために戦闘機人・レリックウェポンだけのために協力をしていた。

レジアスとスカリエッティは進捗の話し合いのみしかしていなかった。

 

また開発そのものはともかくとして、聖王のゆりかごやスカリエッティの行動などには一切の関与がなかった。

 

 

しかし最高評議会の存在は公にされておらず、また本局・空・海もこの件にかかわった事はスキャンダルになるため

権利の無い陸のトップであり、既に死人のレジアス中将にすべての責任を持たせ管理局を維持するための生贄にするという方針が建てられた。

 

 

~機動六課~

機動六課はプロパカンダに使用された。

陸の活躍が目障りであり、レジアス中将に全ての責任を擦り付けるのに障害になると判断されたためであった。

 

そのため本局所属であり、今回の首謀者ジェイル・スカリエッティを最前線にて追い続けていた。

そして聖王のゆりかごの攻略の中心部隊かつミッドチルダ防衛、本格機動の阻止(初期の突入はしているので半分くらい)、首謀者一味の捕縛の功績をすべて機動六課に割り振られた。

 

これだけの事を1部隊でやったとして、奇跡の部隊と言われるようになった・・・・。

 

 

~地上放送局~

生放送にて、機動六課特集と大うった番組が流れていた。

 

「しかし、機動六課の活躍はすごいですね~」

魔法評論家の人は否定をしていた

「いや、私は怪しんでいます。」

「怪しんでいるというと?」

「まずミッドチルダを防衛した氷結魔法の事です。

あの魔法についての詳細が管理局から出てきていないのです。

現在、機動六課の管理局員の情報は限定的にですが開示されていますが

あのような大規模魔法が使えたとは思えないのです」

 

「ではあの魔法は?あの魔法が今回の事件の解決につながったのは確かです。」

「ええそれは間違いないです。

しかしあれを行ったのは機動六課ではないと考えております」

「では、どこが・・・」

 

「「管理局保安課だ!」」

「な、なんですかあなたたちは!」

その言葉に返答はなく、評論家を連れ去っていった。

この映像は生放送であり、ミッドチルダにいなかった市民たちにはなんだこれは?と思われるだけであった。

 

ミッドチルダにいた人たちは陸の人たちの魔法発動を目にしており一部は動画を取っている人もいた。

 

この番組を見て、管理局が陸の功績を全て奪うつもりだと言うことに市民たちは気づいてしまった。

 

ミッドチルダの市民たちは一致団結をし全次元世界に真相を広げっていった。

その結果、陸のエース「シャドウエース」の存在を知り大規模なスキャンダルにつながっていった。

 

 

~機動六課~

ツヴァイは一人グラウンドの端で悲しみに暮れていた。

今回の事件の一切合切の責任をレジアスおじさんのせいにされたと調査をして知ったからだ。

あの時のデバイスのデータは裏でコピーを取ってあり、また予算も陸からは出ていなかった。

しかし、陸にすべての責任があるとし他の部隊の関与を隠されていたのだ。

 

新人たちはテレビで取り上げられたことに喜んでおり、

隊長格もスカリエッティの捕縛に成功したことで私たちはやり切ったんだという思いしかかかえていなかった。

はやてを除いて・・・。

ツヴァイの最近の暗い影にはみんな気づいており、大半の人物はその原因が掴めていなかった。

しかし、はやてはツヴァイとレジアスの関係を目の前で見てしまっていたのだ。

あまりに規模が大きすぎて耐えてくれとしか言えず、はやても悩んでいた。

この件について、かざとに声をかけるわけにもいかない。

 

落ち込んでいるツヴァイに対してみんなは捕まえたんだからよかったんだよ。

奇跡の部隊だってさーと言い、ついにキれた。

 

「何が奇跡の部隊ですか!表向きのプロパカンダに踊らされて!」

「えっ、ツヴァイ曹長・・・?」

「隊舎は壊され!地上本部も壊滅状態!さらに聖王のゆりかごは機動をしてミッドチルダにだって!

さらに奇跡の部隊って言われるために、ミッドチルダ防衛の功績とゆりかごの撃墜記録とナンバーズとなのはちゃんとヴィータちゃんの救出記録が書き換えられたの知らないのですか!」

「・・・・」

みんな何を言ってるんだこの娘という目で見ていた。

 

「さらにレジアスおじさんが・・・・・レジアスおじさんが・・・」

はやては涙をながしながらもツヴァイに近づいていき

「ツヴァイ!ごめんやごめんや!」

ツヴァイに抱き付きひたすら謝っていた。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ツヴァイの嘆き声がその場に残っておりその悲痛な叫びはみんなの耳に長く残った

 

ツヴァイの意識が落ちた後はやてはみんなに言い始めた

 

「まずな・・・いろいろな事から説明せなあかん」

そういうとはやてはみんなに事の経緯を話始めた。

今回の一件は管理局全体がぐるになり、レジアス中将にすべての責任を押し付けたと言う事を。

レジアス中将は確かに犯罪は犯していたが、それはトカゲの尻尾切りのようなものであり実態は管理局全体でスカリエッティに協力していたと言う事であった。

また、責任をレジアス中将に押し付けるのに陸の部隊がこれだけ活躍されると非常に困るためその功績を機動六課に書き換えられたとの話をされた。

 

「ツヴァイ曹長ごめんなさい!」

スバルはその場で土下座をし謝っていた。

 

その話は、自分たちがピエロであったことを痛感させられる話であった。

 




没案:
ツヴァイが暴走して機動六課全員と模擬戦
事前の準備で魔力凍結「キャッチ」を使用(魔力貯蓄をする)

以下4回に分けて戦闘
・新人たち:魔力を奪い、供給源とする。
・なのは・フェイト:魔力吸収によりなのはを無効化しつつ、
魔力凍結「リリース」を使い広範囲陣地術式起動。
・なのはを捕まえ、魔力の供給源に。
フェイトは高速移動の対処に苦労をするが、陣地術式によりだんだん温度が奪われ体を氷付かせながら、捕縛をし魔力を吸い上げる。
・そのまま、シグナム・ヴィータ戦に入り。
シグナムの炎とヴィータのハンマーに苦戦しながらも、
シグナムとヴィータはいくらなんでもこれはまずいと思い説得をしながら戦う。
陣地魔法を駆使しながら戦ってる所にはやてが割り込み、ツヴァイに抱き着き。
「レジアス中将の事ごめんや!ごめんや!」
とひたすら謝り、正気に戻り嘆くというシーンでしたが

そもそも無理がありすぎだったので没にしました。
新人たちを全部倒したとしてその段階で全員で止めにかかると思う・・。


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■IF BADEND 風輝が管理局を辞した場合

IFルート1の結果です

自動投稿の設定間違えて投下されてた!?
まあ、ここら辺でいついれても問題ない話なのでそのままにしますー。



八神風輝は管理局をやめ、ある自治区(ベルカではない)に所属を移動していた

その結果、陸所属の部隊員の大量総辞職が発生

治安関係に協力してくれていた企業も離脱をし自治区への移転を順次進めていた。

 

陸の状況が壊滅的になったため機動六課は陸に所属変更が行われ部隊の解散も見送られた。

もともとの陸出身の面々も、引き抜き前の部署が消滅しており戻る場所もなかった。

また機動六課の奇跡の部隊と報道されたがそれが大スキャンダルとなっていた。

そのため、ミッドチルダからは陸の英雄のいる自治区への移転を求める人が増えており町からは人が居なくなっていったいた。

 

ツヴァイの泣き声はみんなの耳に残り自分たちは権力により守られていただけだったと痛感していた。

 

 

~~高町なのは~~

陸の治安はすごい勢いで悪化をしておりあまり家に帰れない事が続いていた。

ヴィヴィオからは「ママ、また友達が引っ越しをするんだって・・・・」と悲しい顔をしながら声をかけられていた。

ママ友からは「管理局は何をしてるんですか。」「管理局は地上なんてどうでもいいんじゃないですか?」

と責められる事があり、心労を重ねていっていた。

 

ヴィヴィオの友達の引っ越し先は風輝が付いた地域であり、特務一課および孤児院関連の施設も全部移転しており少しづつ企業も移転が進んでいた。

最悪の場合、首都移転計画まで話に上がりだすようになっており管理局の自分はここから離れれないためヴィヴィオのためを思うと管理局を辞するべきかと真剣に悩んでいた。

 

~~フェイト・T・ハラオウン~~

執務官の仕事そのものには影響はでなかった。

しかし、スラムの増加。犯罪者の流入量。別の自治区からの犯罪者がミッドチルダに拠点を移すなどが発生をし町の治安は日夜悪化をしていっていた。

 

行方不明者なんて1日に1件は発生をし必死に事件解決に走り続けていた。

人手が致命的な状態になっておりまずまともに家に帰れない日が続くことになっていた。

 

~~八神はやて~~

地上をなんとかするために陸のトップに配属された。

予算は増額され、権利関連もましになっていた。

しかし、陸の英雄シャドウエース不在の影響は大きく治安はだんだん悪化をしていっていた。

 

また、風輝が作成したシステムについては管理局にて年間レンタルをするということでなんとか話をつけてもらったが、

風輝からはそもそもが廃品利用の機材でありまともなものではないのだからちゃんと作り直せと毎年更新のたびに言われており

だんだんと金額を上げられていた。(風輝視点では、そもそも使うなよとの認識のため容赦はなかった)

 

増額された予算も、企業から貸与品の代替物の購入などですぐに予算は消えて行っていた。

破綻の日は近いと評議会には上げられており、海の部隊をいくつか解体して陸に回すと言う計画が立ち始めるほどには切迫している状態となっていた

 

機動六課を作った時の理想と現実の狭間に落ちている。

 

 

また、ツヴァイも管理局を見限った

管理局からは、作成予算分の返却をしろとかいう話が出たが風輝や企業群がその予算の数倍のお金を軽く払い

ツヴァイの所有権利は正式に風輝のものになっていた。

家族が一人減った事に、はやてのショックは大きく平静を保つ事が大変であった。

 

~手島浩之~

彼も日夜、町の治安のために走り続けていた。

長大な魔力量を使い、無理をして体を動かし続けていた。

 

ツヴァイの泣き声が耳に残ったままであり、それを忘れようと必死に動き回っている。

 



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作戦会議

~~はやて視点~~

 

スカリエッティ事件解決後、私は非常に忙しくなった・・・。

自分の隊舎の破壊されたこともそうだが、

あれ以降ツヴァイは仕事を最小限の時間ですませぼーっと外を眺めていることが増えた。

 

みんな話かけるが、ある程度会話には付き合ってくれるがあくまでそれだけであった。

その心の負荷が大きいことはみんなも認識していた。

 

しかしそこにさらになる大問題が生じた。

 

~はやての通信~

 

はやての元にはあちらこちらの提督から懇願がきていた。

管理局からの退職は必ず止めろ!

八神はやては仲が良いと聞いている、結婚してでも止めてくれ!

彼にもし陸の管理をしてくれるのならば、相応の待遇を約束する。

(こ、こいつら・・自分で説得しにいけや・・・

 

かざと本人の待遇よりも、陸そのものの権利を他と同等にしなければそもそも受けないやろが!

つか、下手な提督よりもお金稼いでるやで!?)

 

結婚については、一切反論する気のないはやてであった。

 

~機動六課作戦会議室~

ツヴァイを除いた機動六課作戦メンバーがその場に集められた。

 

「これから本局および各提督より依頼の来た内容を説明します。」

はやては全員の前に立ち説明を始めた。

「まず、陸のエース 八神風輝が管理局の退職の申請を出した。」

 

全員ざわざわと声が上がっていた

「はやてちゃん、まずなんで退職なんて話になってるの?」

全員、風輝の能力は認めており間違いなく管理局に不要な人材ではないと認識していた。

 

「まぁ・・・そこは察するしかないんや・・・。まぁ想像はつくやろ?」

全員、頭の中でツヴァイの泣き声が思い返されており暗くなっていた。

 

「でや、まず本局からの依頼事項。

優先順位は以下や

1.退職を必ず阻止しろ(名誉職として残るでもOK)

2.それでも退職するのであれば、捕縛をし本局に引き渡せ。罪状は適当に出せ。」

 

「なっ!?なにこれ!?!?!?」

全員あまりの内容に絶句をしていた

特に執務官のフェイトと執務官希望のティアナは

「「捕縛ってなに!?」」

でっち上げろとしか思えない内容に震え上がっていた

 

「せやな。明らかにおかしいわ。」

 

「おかしいよ!こんなの!なんで退職するだけでこんな話になってるの!?」

なのはの意見に、みんな全員うなづいていた

 

「本局でな、八神風輝が退職した場合のリスクを計算したらしいんや。

その結果、管理局に重篤な被害が発生する可能性があるとされたわ。」

 

「重篤なって・・・・・」

「いくつか大きな話をするとな。まず彼が退職すると陸が維持不可能になる。」

 

「はっ?」

全員あまりの言葉に理解ができなかった。

 

「彼をトップにという嘆願書が陸の各部隊から出てるんよ。もし通らないのであれば、総辞職をするという通達付きで。まぁ一部は残ってるくれるやろうが・・」

 

「みんなも、ツヴァイのしてくれたあのテストで分かってるやろうがそもそも陸があのレベルの治安を維持できてるのは奇跡や。」

全員、鎮痛な顔をしていた。

 

「なのはちゃんも、ヴィヴィオと暮らしてくのに町に家を借りるやろうし学校もあるやろ。

でもな、それを維持する陸の治安はおそらく崩壊する」

「そ、そんなの!?」

「これはある意味最後通牒ってやつなんやろうな・・・。

私たちには当人たちの気持ちは理解できへん。

彼らの今までの環境とそれを維持し続けたレジアス中将・八神風輝。

この二人がいなくなるというのであれば、もう管理局は無理やって判断されたんやろ・・・。

ほかにもあるんやけどな。

興味がある人は後でレポートを配布するわ」

 

「さて問題は私たちはどうするかや。一応ここに書かれていない手としては何もしないっていうのも手やね。

まぁそんなわけや!

まず第一に説得でいくで!」

「待って、はやて。ほかの場合のことは検討しなくていいの?」

 

「まず嫌なこと言うんやけど、捕縛にかかった場合なんやけど・・・。

抵抗されなければいいんやけど、抵抗された場合どないすんねん?」

その言葉に、なのは、ヴィータは震え上がっていた

 

「しかも、ミッドチルダ防衛時のあの魔法の存在や。

詳細はわからへんけど、かなりまずいものなのは確定や。

捕縛する方針の場合の問題点は失敗したら完全に敵対することや。

 

かざとの戦力はいまだ未知数や。

他に切り札を隠しとっても不思議やない。

しかも、政治関係能力もあるとみるべきやし

今、陸ではJS事件についての功績の書き換えがばれて大スキャンダルになっとる。

捕縛失敗した場合のリスクが高すぎるんや。

なので説得かもう何もしないの二択でいくで。

 

万が一に備えて、なのはちゃん・フェイトちゃん・シグナム・ヴィータは周辺の警護についてや。

新人たちはお留守番やね。

かざとが本気で暴れた場合に即座に対応できるだけの技量はまだ無理やから・・・」

全員、なのはとヴィータを軽く折檻していた光景を思い出し・・・新人4人はがくがくと首を縦に振っていた。

 



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踏み台転生者の到達点

~~はやて視点~~

私は風輝の元を訪れていた。

「風輝!管理局をやめるって本気やの!?」

 

「どうしてやの!かざと達はあの事件でも地上の被害を最低限に抑え陸の英雄なんていわれるようになったやないか!」

レジアスは、風輝が表の英雄をこなしてくれている事を信用しており悪い事に関しては一切関わらせていなかった。

 

「ははは英雄か・・・どこが英雄なんだ・・・。俺は俺は10年もレジアスさんと関わってきた。俺のできる限りの方法で陸の治安も改善してきた!

ミッドチルダの治安も以前に比べればはるかにましにはしたさ!

でも、それでもレジアスさんは犯罪者と協力しなければどうにもならない事態になっていたんだ!

それのどこが英雄なんだ・・・。

俺が俺が不甲斐なかったから・・・・・」

涙を流しながらの慟哭に周囲で見張っている機動六課の面々も言葉がなかった。

 

私は風輝に抱きついた。

「不甲斐ないなんて言わせへんで・・・・前にも言ったけどリインフォースが今おるんわあんたのおかげや。

それにミッドチルダの民衆たちは私たちの事よりもかざと達の事を認めてるんだよ・・・。それにや、私はレジアス中将に言われとるんよ?

遺言とはちょっと違うんやけど・・・

風輝はいずれ陸のトップになるから助けてやってくれと」

 

「そやから、風輝は管理局を辞めちゃだめなんよ」

 

「いや!それでもレジアス中将の生贄に捧げるような腐った連中とは・・・」

 

ぴろん。通信端末の表示に目をやると

「・・・オーリス・・・さん・・・?」

 

「失礼します風輝。今まで管理局に拘束されており連絡が遅れて申し訳ありません。

この動画を見ていただきたいのです。」

 

動画のデータが風輝のデバイスに送られてくる。

「これ・・は?」

「父の・・・遺言です・・・」

 

「風輝・・・これを見ているということは儂はもうこの世におらんということじゃろう。

ゼストが出てきた事で儂も覚悟がいると思いこの動画を残している。

長く言うのもあれだな・・・。

 

陸のみんなを頼む。今までも苦労を掛けてすまない。ありがとう。後を頼む。」

 

「レ、レジアス・・・さん・・・」

 

「ほらな!だから、かざとは陸のトップになるべきなんよ!」

 

「だが、今の状況では正直陸のトップなんてやる気にはなれない。」

「そりゃそうやな。提督とも話をせんといかんけどもし条件を出すとしたらどうするんや?」

 

「レジアス中将の名誉回復。

陸と空海の人事権の完全分割・優先順位の同率化。

予算分配の変更(最低25%保障)また不当に予算を削った部分についての明確な説明および実施。

海と空、陸の責任の分割化。

 

「あと、ついでに私との結婚やね」

「はっ?」

「夜天の主の旦那って状態になるだけで、聖王協会は味方につくやろ?私も陸に移動して同じ職場でがんばるで?あ、当然ツヴァイもな」

「いやいや、そんな理由で結婚なんて!?んっ」

私は彼の唇をキスにてふさぎ

「私はリインフォースの件でも感謝してるっていったやん。

それにあれ以外にもいろいろと一緒にやってきてるやない。

だから離さへんでー♪」

 

 

周囲についている機動六課の面々は、なのはとヴィータ以外はきゃーと黄色い声を上げていたが、なのはとヴィータは目が死んでいた。

特にヴィータは完全に身内になるわけであり、高町なのは幼児退行事件もあり完全にトラウマとかしていた。

 

 

 

 

 

 

「いやさすがにそんな理由で結婚するわけないだろう」

「なんでやー」

 

~~レティ提督視点~~

はやてを通してレティ提督は話を聞いており、かなり顔を引きつらせていた。

人事権の完全分割は今でもかなり進んでいるので問題はない

(5年前の件でかなり民間から叩かれて懲りてる。)

が、発言権と予算の問題だ。

 

風輝の分析をしていた際に判明したことだが

地上の治安は、今まであのレベルで維持されていたのが奇跡だと言われている。

 

それをさらに改善するための予算にどれだけ必要か。

長く予算をまともに払われていなかったことを考えると次元艦隊にも影響がでかねない。

 

しかも、彼は非常に頭もよければ意志も強い。

また実際にその予算で何とかしてきていた事実もあるためそれを空・海へ持ち込まれたとしても否定する言葉も見つからない。

 

彼のバックボーンに企業群がいるのは把握している。

そこに聖王協会と言うバックボーンが追加されるとなると、その段階で一大派閥になりかねない。

しかも、まだ発展途上これから10年・20年とたつとその派閥は信じられないほどの規模になるであろう。




風輝は精神年齢が40+20に差し迫っており結婚願望もあまりありません。
孤児院の子供たちはいるし、その子供たちも一部は結婚して既に赤ちゃんを見せに来るなどしているので既に気分はお爺ちゃんです。



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レポート見た人たちの感想

~~ハラオウン家の場合~~

彼が陸でだんだんと名声が上がるにつれて、当時のアースラクルーの能力評価はどうだったのかと言う疑惑は発生していた。

それも、10年の間にて風化したのだがここにきて再燃してしまった。

 

分析結果を見た人たちは、そもそもこれほど優秀な人間が陸にわたった理由はなんなのか。

その結果、管理局に重大な危機が発生しかねないと言う状態になっている。

彼は劇薬のようなものであり、その結果管理局は急速に変わりつつある。

つまり彼を海に所属させ続けていれば、海はこの恩恵を多分に受け入れられていたのではないかと責められる事が起きていた

 

「はぁーーーーもう勘弁してほしいですよねぇ」

「そうねぇ・・・・・・」

苦情を読み終えたリンディとエイミィは息をのんでいた

「しかし結果は結果だ・・・当時見極めれなかったのも事実として認めざる負えないだろう・・・」

クロノは事実を認めていた。

 

「でも他の人たちは当時のクソガキ状況を知らないからこんなこと言えるんですよ」

「確かに未熟だったのは事実だけどここまでくると魔導士としての優秀性とは別方向の才能よ。」

「あのままアースラに残ってくれていたら良い戦力になってくれたということだろうな・・・。

もしくはあそこまで育て上げた師匠がよかったか。

まぁ、他からどう見られるかは覚悟しとくしかないだろうな」

 

「それにこの戦力評価って本当なんですか?あのなのはちゃんが、高確率で戦死するって・・・・」

「間違いないわ。戦技共同会の封印された戦闘映像を見せてもらったのだけどそもそも戦闘にすらなってないわ。」

「こちらでも、確認した。戦闘映像を提出させるのに苦労したが・・・。しかし、このレポートにある魔法術式・・・欲しいなぁ・・・」

 

「「クロノ」くん?」

「ごほんなんでもない」

 

 

「エイミィ、今後もこの手の苦情は来ると思うからお願いね。」

「はい」

 

二人は若干暗い顔をしながら家事に戻っていった。

一人はいざという時の切り札、本気で貰えないだろうかと考えていた。

 

 

~~機動六課メンバー~~

 

はやて以外の面々はレポートを見ていた

「あの、なのはさん・・・・・・このレポートいまいち理解ができないのですが・・・これなんで個人でここまで影響力あるんですか?」

「これまでの積み重ねなんだろうねぇ・・・。

本当に私たちと別れた後になにがあったんだろうね・・・。

纏めると人への影響力、陸の予算関連の裏を彼がかなり持ってた。だから陸の存続に影響が出てるってことだね。」

 

「はぁお兄さんすごいですねぇ・・・」

「兄ちゃん、かっこいいなぁ」

「・・すごいのは事実だけどそれで大問題になってるんだから・・・」

 

「あの・・・なのはさん・・・この戦闘能力の所・・・・」

 

「・・・事実・・・だよ・・・・。殺傷設定で襲ってきたらと思うと正直考えたくないかなぁ・・・」

 

「でも戦闘能力のことよりも一番の懸念点は管理局とは違う治安組織を作られる所なんだろうね。

管理局では、管理世界では陸の部隊を置く必要があるけど、「管理局」とは違う陸を統治する組織ができることは避けたいんだろうね・・・」

 

全員、その予想になんで個人でそんな懸念生じるレベルになってるんだと震えていた

 



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レポート

--八神風輝退職による、リスクと懸念。--

■人望

オーリスや陸関連の上層部や隊員からは彼を次のトップにという嘆願書が連名で出ている。

もし認められないのであれば、総辞職をすると通達あり。

連名の規模が大きすぎて、既存の陸が消滅する。

 

■人材

重篤な懸念:

各部署にいる彼関連の人材が抜ける可能性が存在する。

 

5年前の事件にて一応の和解はしている。(実態は和解ではない)

 

各個人の希望に沿って空や海、本局にも在籍をしているため

また各個人がかなり優秀よりなため、抜けられると立て直すのが非常に大ごとになる。

 

■陸の設備面

・陸の管理システムのメンテナンスの事。

風輝自作システムかつ個人資産品の貸与品である。

管理局との公式な契約書も存在しており、レジアス・ゼスト・風輝が全員管理局よりいなくなる場合には契約を終了とする。

の文言があり、今回の一件で全員いなくなり返却の義務が発生。

 

これがなくなるだけで、陸の勤務時間が数倍になると想定されている。

なお、管理局の開発部隊がこの本体を確認したところ

「これ、電化製品の部品!?こっちはかなり昔に廃棄されたデバイスの部品じゃねえか!?」

とそもそもハードウェアの段階でなにかおかしい上に一部の部品はそもそもどこの企業でも作られていない部品であった。

(風輝のDIY部品)

 

さらにプログラムはブラックボックス化されており、

このシステムを作り直すだけでかなりの費用が想定される。

(しかもブラッシュアップにも相応の年月の覚悟がいる)

つまり替えの効かないシステムと評価された。

 

 

・各企業とのつながり

管理局に協力しているが、風輝との関係者であり、特に陸への優遇はその結果であった。

その風輝がいなくなるとなると、管理局への今まで通りの協力はしかねると言う状況でありこちらもまずい。

未確認ではあるが機動六課へ引き抜きをかけようとした聖王教会が逆に圧力を受けてしまったとの報告もある。

 

 

■陸の治安

・さらに彼個人で行っている活動。孤児院やハローワーク。

これは管理局が関わっていないため、もし風輝が別の組織拠点に移動するとなるとそれに合わせて移動されることが想定される。

さらに、各企業もすぐに動けない所はともかくとして拠点移動をしかねないとのこと。

治安がおそらく破綻する

 

・陸の管理について

オーリス・ゲイズの事情聴取の結果。

そもそも陸の治安をあの予算であのレベルでやってたのが奇跡的なレベルの手腕であり、今後ミッドチルダの治安は破綻すると言う報告上がっている

本局や海から人を出すかと言う話が出ており、その最には八神はやてより提出された「風輝作成のレジアス中将の改善案テスト」をやらされそもそもテストで点をとれる人が居なかった事もあり

まだ比較的点を取れた八神はやてを生贄として差し出すか(本人は絶対に無理だと把握している)、風輝の就任くらいしか手がなかった。

(本局運用部にいるレティ提督ですらとれた点はそんなに多くなかった)

 

■八神風輝が反管理局組織についた場合

・単体戦闘能力

風輝本人の戦闘力が推定空戦S+~SS

(魔導士ランク試験を受けないので公的ランクはA+だがそんな低いランクのわけがない事がわかっている)

 

エースオブエースを単体で軽くあしらう程の戦闘能力。

殺傷設定にて戦われると、高町なのはは高確率で戦死すると想定される。

 

またミッド式では戦いにならないため、ベルカ式でないといけないが近代ベルカ式もまだ普及しきっているとは言い方状況にありまずまともに戦える物がいない。

状況から見ると最大戦力がシグナム ヴィータ ザフィーラ。

 

さらにJS事件にて使用した広域魔法。(詳細不明)

 

・開発能力やサイバー攻撃への致命的懸念

自分のデバイスや、陸の管理システムを作成した開発関連能力。

管理局のシステムを知り尽くしている能力によるゲリラ戦をされたら全滅はしないであろうが事実上壊滅レベルの被害を受けることが想定される。

高町なのはとの戦闘にて、魔力吸収をしていた事を考えるとアルカンシェルすら情報が集まったら無効化しかねない可能性がある。

 

・特記事項:ミッドチルダの防衛を行う管理局とは別の組織を立ち上げる可能性

各企業によるバックアップ・元管理局員たち・本人の戦闘力や開発能力。

また現在発生している、陸の英雄への称賛と機動六課へのスキャンダルも大きな問題となる。

逆に管理局から外れる事ではるかに上の治安管理をする可能性がある。

その結果、管理局の評価は地に落ちるであろう。

 

・思想

陸への不当な対応についても認識している。

これへの報復として敵対する可能性は0ではない。

 



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エピローグ

~~ツヴァイ視点~~

私は、お父さんが陸のトップに就任するとしてやる気を何とか取り戻していた。

 

そしてはやてちゃんの執務室にきていた

「はやてちゃん!私、陸に転属します!」

「ええよ。と言うかごめんなぁ・・。

今まで我慢させてたんやしね。

ただ機動六課解散までは待ってくれへんかな?

まだ忙しいのもあるんやけど

ユニゾンデバイスやって知ってる面々が妨害してくることも考えられるからや」

 

「そうですよね~・・・。」

「それも分かってたから今まで言わへんかったんやろ?」

こくりと頷く。

「まぁ、悪いんやけどそんな感じになると思うで・・・」

そしてカリムに連絡を取ろうとしたところで

 

 

 

「そういえばお父さんと結婚するとか言って断られたんです~?」

ぴしっ

「こ、断られてへんよ?」

 

「そもそも、いつから好きだったんです~?」

「んーせやなー。一番最初は孤児院の詐欺紛いの勧誘のことらへんからやね。

まぁ、元々アインスのことでも感謝はあったんやし・・・そこでまぁ・・・。

 

でもな!かざと全然スキあらへんのよ!

暇を見ては会いに行くんやけど、開発室でなんかよぅ分からんもの作ってたりもしくは孤児院にいるし、暇があったらどこから入手したんか知らんのやけど地球の雑誌見たりしてるし!」

とうだうだ言っている

 

「まぁまだ一回断られただけや!何度でも挑戦したるわ!」

 

(なんかお父さん、諦めて押し切られそうな気がするのは気のせいかなぁ・・・)

 

 

~~第三者視点~~

 

そもそも風輝の年齢で陸のトップになるなんて普通のことではない。

まあ、管理局の維持を考えたらそのくらいは譲歩すべきだと言う打算からの採用であった。

 

ただレジアス中将の件に関してだけは、他の事で譲歩をするから黙っておいてほしいと言われていた。

しかし、風輝本人としてはそれだけは何とかしなければならないと思っておりチャンスをうかがっていた。

 

 

企業のメンバーたちとは、今後は貸与とか無しで行けそうだなと話しをしていた(フラグという)

が、割とすぐに、レジアス中将の時と同じような対応をする海の部隊や予算会議が発生し始めた。

まさかこんなに早くやらかすとは思わなかった。

 

 

 

ただし、風輝は一切手加減をしなかった。

 

 

 

まず、逃げられた海の部隊に対して捕まえた後に陸に責任がとか言ってきた場合

 

「逃げられたのはもしかして部隊に問題があったのではないでしょうか?

こちらの人間を一人送るので、最低限の錬成が出来てたことを証明してください。」

特務一課隊長 ヴァイスを送り込んで実力を測らせることにしている。

殺さなければOKという指示を出して送り込んでいるので、その部隊は基本壊滅的被害を出している。

(入院半年くらいまでならなんも言う気なし)

 

しかも、会議の場で「部隊錬成に失敗してますね。そこの提督は何をしていたんでしょうか?」と遠慮なく言い海の質に対して苦言を出すという

 

さすがに、2,3回やったら今後はやめるからもう勘弁してくれと言う話がでた

 

予算関連は、大騒動となるがそれはまた別の話。

 

 

 

 




本編としてはこれで終わりとなります。
ここまでお付き合いいただいた皆様ありがとうございました。
基本的な流れは終わっています。

1個書きたい続編はあるのですが果たして扱い切れるのかわからず一度裏で書き切ってから掲載するか決める気です。

習作的に書きましたが、やはり小説を書くのは難しいものですね。
文字を書く時の視点、環境の描写の比率など良い経験になりました。

なお当初10話程度で投稿してあったのですが、投稿しているうちの心境の変化や感想の内容とかを見ていたら途中から思いっきり書き直してました・・・。
最低限本編投稿完了までいけて良かったと思っています。
えたるくらいなら掲載しないつもりだったので、先に最後まで書き上げてましたがまさか書き直すことになるとは(わなわな)

あと、そこそこダイジェスト風味になってしまったのは
・完結させるのを第一においてシナリオをかいたため。
・「原作キャラが絡まない時期が非常に長くなりそうだったからです。」
「まぁ陸のメンツは絡んでるので、絡む相手が3人娘以外で話が進行するという事態にもなるのでそれはそれで二次創作としてどうなのかなと思ってしまってためらった部分であもります。
まぁレジアスやゼスト、オーリスとの絡み主体のリリカルなのは(なのはさんどこー)になってしまうので・・・・)」
まぁ、一緒にいながら反省をしながら強くなってく工程で見直させていくとか書ける気しなかったというのもありますが・・・


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いまだに未決ですが正直一番困ったのたがレジアス中将の罪です。
スカリエッティと共謀してたのは事実ですが、公的機関が一応研究するのは間違ってない。
違法研究っていってるけど一般人に犠牲でてたのか?が1つの敷居な気がします。
なので、そもそも違法とはなんぞや?と迷うところです。
レリックの回収とかもやってた気しますが、本局経由で回してもらえばすむんじゃね?とも思っており。
なんでゼスト隊あそこに突っ込んだん?レベルの違和感が正直残っております。

いずれrev2.0とかにリメイクかけたいところですが、スカリエッティとレジアスの設定をちゃんと作り込みたいところです。
あと描写関連に力を入れるのと合わせて、かざとの過去の行動なんかを追加したいところです。


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人物紹介

八神風輝

 

魔導士ランク:空戦A+(暫定空戦S+)

魔力量:AA+

魔法:ミッド式・近代ベルカ式

 

踏み台転生者

銀髪オッドアイ

特殊能力:ニコポナデポ(能力がないと思い込んでる)・頭が良い

レアスキル:実はなし

 

ニコポナデポ解説

使用不可条件:対象に恋愛相手がいないこと(寝取り防止)。

嫌悪感など(敵対的意識)を持たれていないこと。

使用可能条件:少々以上の信頼関係があること。

効果:少し胸がどきどきし気持ちよさが発生する。

そもそも嫌われてる相手には効果がないため非常にあれな能力。

効果のある対象に撫で続けると蕩けるため大問題が発生する。

 

あくまで最後の一押しくらいにしか使えず、初対面の人間に撫でたらいいんだよなとかで使うとまったく効果はないわ、嫌悪感発生などろくな目に合わない。

 

 

デバイス:オリジナルアームドストレージデバイス「カッター」

カートリッジシステム未搭載

 

剣型デバイスであるが、剣芯は交換可能であり戦闘中に折れたら剣芯を投げ飛ばしその間に次の剣芯を装着する。

(交換可能な事よりカッターの名前をつけている)

柄に氷結変換機構組み込み済み

 

魔力量はAA+だが、魔力凍結術式により魔力を貯蓄しており普段使える魔力量はB+程度。

そのため、魔力吸収攻撃を主体とした戦い方をしている。

 

彼は自分は優秀よりではあるが、もっと上がいる事は理解をしている。

そのため、自分の開発能力と合わせて自分を強化をする方法を模索している

 

[趣味]

もともと97管理外世界地球出身なこともあり、魔法を使えない人々が使う実践技術の方が

対人戦では強いと思っており、地球の古流武術なども研究解析とし使用している。

(なのはの実家も調査対象にはいっており分析をしてある。)

魔法が弱いのではなく、魔法の分だけ別の技術で補ってるのでその部分だけでも値千金の価値があると思っている。

 

地球の軍事技術とかの情報にもよく目を通しており、

レールガンは再現できるなぁとか考えてる

(ヴィータの鉄球作る魔法、電気変換体質か術式組み合わせればいけるだろうと)

 

なお風輝の優先順位

陸の面々(ツヴァイ含む)>>>はやて>エリオ・キャロ>~超えれない壁~>機動六課>なのは

 

彼は小学校の時にいなくなったときに、全員との縁を断ち切ったと思っており基本彼女たちに対して自分からアプローチをする気は0。

基本知り合いに対する対応の仕方しかしない。

 

はやてのみは、一応5年間の付き合いをしておりまた個人的にも遊びに行ったりしていたためかろうじて少し上の立場にいるが正直それだけ。

 

 

使用魔法:身体強化・幻術・魔力斬撃・陣地術式(オリジナル)

使用技術:魔力吸収攻撃・剣術

 

切り札:魔力凍結「キャッチ」「リリース」

制作難易度超高の魔道具+術式。

「キャッチ」:あくまで、魔力を貯蓄しておくための術式でありそれ以上のものではない。

「リリース」:凍結した魔力を解放した際の魔力量は八神はやてを上回るが、回復速度は所詮AA+のため回復には時間がかかる。

 

そのため、短期決戦型の切り札。

また特務一課(ツヴァイ含む)の分しか存在しない。

魔力量の貯蓄にも限界があり、かなりの量を貯蓄できる。

 

また、どうしても1度に使える魔力量には限界があるためデバイスなりの補助をして火力を上乗せする。

 

切り札:広範囲陣地術式

自分を中心として、氷結系陣地を作成する術式。

その術式内の氷などを自由に動かして戦闘・救助を行える。

範囲は魔力量依存であり、管制術式経由で別の人がアクセスをしてその氷の「操作」だけを行うことができる。

 

 

切り札:フルドライブ

魔力凍結術式を停止し、使用魔力量を100%にし肉体のリミッターを外してさらにブーストをかけている。

師匠と同じく高速移動。攻撃が行えるようになる。

 

 

特務一課メンバー

 

なお副長のみは、特務一課隊長就任するために空戦A+を様式美で取得している。

 

基本的に魔力量は上がA-、下がB程度の人たち。

なお、かなりみっちり鍛えられており実は彼らも魔力吸収攻撃は行えるが大っぴらにはしていない。

魔力凍結「キャッチ」「リリース」も教えられているが、魔力量の関係から寝る前に余ったら貯蓄してる。

基本的に模擬戦相手は、指揮官である風輝が行っており魔力の制御技術も実はかなりの上級者たちである。

切り札込みにすると、それぞれが一発限りであれば機動六課隊長格に迫る。

風輝の指示により相性のよい古流武術と魔法技術を合わせて1個は極めろと一生の課題を出されている。

 

ただし、彼らも全員魔導士ランクの更新を受けていないため魔導士ランクは低い。

特務一課は魔導士ランク詐称チームである、またレアスキルは誰も持っていないため管理局の管理表にも特に記載はないため気づかれない。

 

魔力砲主体の魔法使いなどは怖いとは全く思っていない。

実は高町なのはが風輝に謝りに来た際に1度あっており、こちらが訓練中だったので教導しようとしてきたので拒否をしている。

(なのはが風輝に近づかない理由の一つ。)

正直、なのはとやるよりも指揮官とやる方がよいと思っている。

 

 

手島浩之

オリ主系転生者

 

魔導士ランク:空戦SS+

魔力量:SSS

魔法:ミッド式

 

デバイス:カートリッジシステム搭載型インテリジェントデバイス

 

実は転生要望時にりりかるなのはを頼んでおり、魔力量と適正。デバイスをもらっている。

あくまで当初は魔法を楽しむのが目的であった。

 

踏み台転生者の心を折り更生させる道筋をつけた男ではあるがなのはの撃墜により逆に「原作」というものにとらわれてしまった男

 

なお3人娘とその関係者が優遇されていることには気づいておらずそういうものだと思っていた。

ツヴァイの悲痛な叫びを聞き、自分はアニメのきれいな部分しか見ていなかったと後悔している。

 

 

リインフォースツヴァイ

 

魔導士ランク:総合A+

魔法:古代ベルカ式

 

使用魔法:魔力吸収攻撃、魔力凍結「キャッチ」「リリース」。

 

ただし、魔力凍結「キャッチ」「リリース」は本局に存在を知られないために使える事を隠している。

使用してると、ユニゾン時にばれる可能性があるため基本的には使っていない。

プログラム体という性質上、魔力が尽きると体が消失しかねないためお父さんからは使ってほしいと言われてるがそこは断固拒否していた。

 

教育の成果もあり、非常に全うに育っている。

そのため、3人娘や八神家の面々に苦言を言うがみんな相手をしない。

(末っ子がなんか言ってるくらいにしか思われていなかった)

 

はやてに付いているため、本局よりと思われているかもだが中身は完全に陸よりである。

実は三大提督は嫌いである。

一応はやてのユニゾンデバイスのため我慢をしていたが陸への転属を内心希望しているが間違いなく通らないため何も言っていない。

レジアス死後はその思いを隠さずに陸への所属変更を希望し、特務一課へ合流することとしている。

 



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2章:機動六課(いろんな意味で)壊滅
男の語らい


酒を飲んでぐだぐだと会話をする男二人の図
なお、相手は正当系オリ主ではない。


俺が陸のトップについて一月が立った。

多少予算を確保できたので、陸の部隊の装備の更新ができたのはよかった。

いつも、あいつら(企業郡)の世話にならないとどうにもならなかったのでそこが改善されただけでもよかった。

 

 

ある日のこと、クロノが突然訪ねてきた。

 

「八神久しぶりだな」

 

「クロノ・・・また珍しいやつが来たな。

今日はどうしたんだ?」

 

クロノはビニール袋を見せると

「たまにはこう言うのもいいだろ?」

酒を交わしに来たのであった。

 

 

孤児院のバルコニーに二人でいき、酒をコップに入れちんっと当てて飲みだした。

 

「八神、やはり陸のトップは大変か?」

「まあなぁ。

隊員の意思は固まってるんだが如何せん装備も旧式、海や本局みたいに贅沢にはいけんさ・・・」

「そうか・・・」

 

街を見ながら

「・・・今日は本当に何を聞きに来たんだ?」

 

「お見通しか・・・母さんからなにか手伝えることはないかと聞いてこいと言われてきたんだ」

 

一瞬何を言われたのか分からなかったが理解ができた笑いがこみあげてきた。

 

「はぁ、わらったわらった。無理だよ。」

「いきなり何を笑い出してるんだ!

それよりも母さんのコネを使えば色々となにかできるだろう」

 

「そのコネと言うのはレティ提督のことだろ?

本局運用部にいるにも関わらず、陸の状況を把握できていなかった。」

 

「それは・・・本局にいるから状況が掴めず。。」

 

「第一わかってるんだろ?管理局が陸をどう思ってるかなんて」

 

その言葉にクロノは声を詰まらせた。

「もし平等にできてると思うのならば、ハラオウン家は元の世界に家を移してるだろ。

フェイトももう就職してるんだ。

わざわざ残ってる必要はない。

しかし未だにお前たちは地球に家を構えている。

それがお前たちの本音さ。

お前にはこの街がどう見える?」

 

「・・・・ただ街としか・・・」

 

「おれに見えるのは病巣に犯されて弱っていってる街の姿さ・・・」

クロノはその台詞になにも言い返すことが出来なかった。

「俺はレジアスさんと10年かけた。それでも、状況はあんまり変わらなかった。

そういえばお前の子供もあと少しで小学校だろ?

社会の授業が始まったら気をつけろよー。」

 

「何を気をつけろと言うんだ?」

 

「社会の授業は過去にあったことを色々と学ばされるんだよ。

正直、管理局の組織構成はその中でも悪いほうだ。」

「そうなのか?」

「ああ、権利が一極集中しすぎてる。

最初はいいが、時代が経つほど中が腐りやすくなっていくんだ。

もしこの事を先に高町家に知られていたらまず、高町の管理局参加は厳しかっただろうな。」

 

「それほどか・・・」

「なんだかんだであの世界、歴史の継承はある程度できてるからなぁ・・・。」

 

クロノは酒を眺めながら

「本当はそういったものを直して行くべきなんだろうがな・・・」

 

 

 

「そうそう、あと俺に云々言うよりもあの馬鹿3人娘の教育ちゃんとやっけとよ。」

 

「いや?3人とも立派にやってるじゃないか」

「前々から思っていたんだが、あいつらは自分達が特別扱いされてる自覚が薄いんだよ。

デバイス1つとってもそうだろ?

機動六課立ち上げ時の引き抜き関連も俺が怒ってないと思ったら大間違いだぞ?」

 

「お、怒ってたのか・・・」

「当たり前だろ。

スバル・ナカジマの希望も聞いたが救助隊に入りたいそうじゃないか。

はっきり言って防災のスキルと戦闘のスキルは別物だぞ?

完全に要らないとは言わないが・・・・なんであんなところに行ったんかな」

その言葉は純粋に心配をしている声色であった

 

「それなら、声をかけてやればよかったんじゃないか?」

「正直俺の中では機動六課は優先順位が低いんだよ。

そっちに時間を割くなら別の事に時間を割くさ」

 

クロノは少し慌てていた。

「まてまて、君にとっては彼女たちは幼馴染になるんじゃないのか?

なのに優先順位が低いのか」

 

「俺は10年前に縁を切ったつもりだ。

だから今の距離感はただの知り合いくらいのつもりだからなぁ。

大体、特別扱いされてる連中のことを気にするくらいなら別の事を気にするさ」

 

二人は酒をある程度飲みながら会話をし解散していった。

 

 

 

 

 

 

後日。

リンディ・ハラオウンは地球の社会の教科書を手に取っていた。

クロノからその時の会話を教えられ、

孫が小学校に上がってからの事も考えると把握しとかないとまずいと思ったのだ

 

 

そして、一通り目を通して頭を抱えていた。

「お義母さん、どうしたんですか!?」

「いやぁ・・・地球の歴史も勉強になるなぁって思って」




酒が入ってるので割りと本音ベースの風輝

IF BADEND:反管理局についた場合も、実は裏で少し書いたのですが・・・。
1000文字程度にまとめてもかなりやばすぎてお蔵入り決定しました。
使う手段がやばすぎて・・・。

その時の方法を軽く言うと
・地球に管理局の存在と悪い部分と魔法関連の知識を教え反管理局体制に導く。
・質量兵器部隊の傭兵を雇う。(転送関連は魔法使いが担当)
・バニングス家の転送装置を占拠し、そこから質量兵器の爆弾をあちこちに送り込むなど。
規模がでかくなりすぎて収集つかねぇ。


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スバルの受難

ふと考えていたら、スバルって救助隊ほんとに入れたの?という疑問が生じたので書いてみました。


~はやての執務室~

私は、機動六課解散後のメンバーの配属先のために書類を送ったりしていた。

たいていの箇所では問題が起きないのだが、数名問題が生じていた。

 

とくに陸出身者たちの配属ができなくなり、本局や海に配置転換せざる負えない事例が何件も発生していた。

 

「はぁ・・・一度かざとに相談したほうがいいんかな・・・」

かざとはあまりこういうコネを使った配置は断りそうな気がするが、機動六課に参加してくれたメンバーたちの事を考えるとそんなことは言ってられなかった。

 

ぴぴっ

電子音が鳴り、メールを確認するとそこにはスバル・ナカジマ 救助隊の転属不採用の文字が躍っていた。

 

「なっ!?」

(なんでや!?魔力量もあるし、魔導士ランクも高いんやで!?なんで不採用になるんや!?)

「これは本気で一度確認がいるんやな・・・」

 

そうしているとツヴァイが部屋にはいってきた

「はやてちゃ~ん、お父さんが来ました~。

はやてちゃんとスバルさんの面談を希望してます~。」

 

「ちょうどええわ・・・いろいろ聞きたい事もあるしな・・・」

 

 

~会議室~

風輝、はやて、スバルの3名は部屋に集まっていた。

 

「さて、わけをきかせてもらおうやないか!」

風輝はため息をついていた

「おまえなぁ・・・まずは主語を言え、主語を!」

「機動六課メンバーの陸への転属関連が軒並み不採用になってる理由や!」

 

スバルは目を見開いて・・。

「えっ」

つぶやくことしかできなかった。

 

風輝は真面目な顔をしながら

「本気で分からないのか?

スバル・ナカジマ。お前は何になりたかったんだ?」

 

「なのはさんみたいに、救助のできるような人になりたいと思ってました・・・・」

「誰もその勘違いを教えなかったのか?」

「勘違い・・・ですか・・・?」

「何が言いたいんや!?」

「まず、あの空港火災があった時のようなことをやるようなものは陸には存在しない。

強いて言えば、特務一課ならばできるがオーバーワークもいいところな所で手が回りきらなかった。」

 

「なら、特務一課にスバルを配属させてもらえれば」

「いらん」

 

「なっ!?私んとこの部隊員に何か問題があるんか!!!」

「問題はあるな」

はやてに指をさしながら

「本局の人間に近すぎる。

特務一課なんて言ってるが実態は俺の子飼いの部隊だぞ?

陸にすべてを捧げると覚悟をしてそこにいるんだ。

たとえばお前が高町から陸で使ってる術式を教えてほしいとか言われたら教える可能性が十分にある。

それだけでリスクなんだよ。

そこにあるのは、本人の能力じゃない。

そこまで歩んできた道だ。」

 

「・・・・なら・・・機動六課に参加せぇへんかったらまた話は違ったと・・・?」

「条件はかなり厳しいだろうがな。

ギンガ・ナカジマ、ゲンヤ・ナカジマすら条件外になってるんだから。

どうせ例の氷結術式の件に関しても聞いたりしたんだろ?」

 

はやての脳裏には、聞いた時に「いや何も聞いてなかった」と返された姿を思い返されていた。

 

「なんでや!?・・・・まさか私のせい・・・・・・?」

こくりと頷いた。

 

「八神はやてという本局の人間と距離が近しいと判断したために術式の要因からは外した」

その言葉にはやては愕然としていた。

「・・・そんなに私の事が嫌いなんか・・・・・・」

 

「はぁ・・・別に嫌ってるわけではないんだがな・・・・嫌ってるのは、お前個人ではなくて本局や海・空のことだ。

お前は、三大提督とかからも優遇されてるからな。

だからこそ外すことが決定した。

話がそれたな。

スバル・ナカジマ、お前はどうする?」

 

「今からでも、救助隊に入ることはできないんですか?」

 

「無理だな。俺がごり押しをすればとおるだろうが・・・」

 

スバルはそれに期待をした目を向けてきたが

「俺は基本そういったことをするつもりはない。

そもそもだ、なんで魔導士ランク上げちまったんだよ。」

 

「魔導士ランク上げたのが悪かったんですか!?魔導士ランクって任務の達成できる能力を示すものだって言われてるのに!?」

 

「まず一通り要因を言おうか。

通らなかった理由は

1.魔導士ランクが高すぎる

2.機動六課のメンバーだから

3.人手不足

上記3つの要因より書類選考で落ちた」

 

「ごめんなさい・・・何度考えてもその3つの要因で落ちるのがわからないんです!!どうしてですか!」

 

「まず魔導士ランクが高すぎる件だが、

高いと基本的に陸以外に引き抜きがかかる。

また基本的に陸の部隊長は高くても魔導士ランクAなんだぞ?

そこに現在でも魔導士ランクAとかになってるやつを採用してくれなんて言っても通るわけないだろ。

 

それに、最初からそこまで高いのならば引き抜かれる可能性が高いというかすでに粉がかかってるだろうと判断する。

ならば最初からいないものと考えた方が、効率がいい。」

 

その言葉にスバルは固まってしまった。

 

「これがまだ魔導士ランクの低いころから陸に所属してるんなら話は変わるんだが、そこまで上がった人間を外から採用することはめったにない。

救助隊もあるが、すでに高ランク魔導士なんかに頼らない方法での救助をする方向に進んで長い。

そこに高ランク魔導士なぞはいらない。」

 

スバルの瞳からは涙がぽろぽろとこぼれていた

 

「次にお前が機動六課であることが問題だ。

まず機動六課立ち上げ時の強引な引き抜きで反感は多少はあったんだ。

さらに行った先では「陸の功績の乗っ取りをした機動六課」

また、レジアス中将の件に関しても感づいてる連中はたくさんいる。

高町の推薦状ってのも悪かった。なんせかの有名なエースオブエースだからな。」

 

はやての方を見ながら

「強引に引き抜いておいて、事が終われば戻せるとかおまえ陸の人事なんだと思ってるんだ?」

 

「でもや!一部の人間は元の部隊に戻れたやないか!」

「それはな、強引な引き抜きをされた奴かつ機動六課に参加をしても元の部隊とはちゃんと個人ではかかわり続けていたんだよ。

解散するから戻りたいと部隊長にも頭を下げてきたんだ。

機動六課の功績関連が起きた時にはその部隊にぼろぼろ泣きながら土下座しに来てたんだぞ。

だからそいつらだけは戻れただけさ。」

 

 

風輝は一度お茶を飲み一息ついた

はやてはナカジマ家がハブられた要因が自分にあると知り固まってしまっており。

スバルは自分の夢が叶わないと思い涙が止まらなかった。

 

「次に人手不足の件だ。

ここでも機動六課に参加をしたことが足を引っ張る。

武装局員としての訓練を受けておりかつ魔導士ランクが高いんだ。

救助部隊になんか参加するよりも武装局員として入ってもらった方がいい。

 

救助のやつはまた別に育てればいいんだしな。

そこでお前を取る必要性がない。

理解はできたか?」

 

 

「理解はできました!

でもなんとかなりませんか!」

「風輝!・・・・すまんかった」

その場ではやては土下座をした

「私の考えが甘かったんや。キャリアを上げれば自分のやりたい道に近づけると考えてたんや。」

 

「まぁ普通はそうなんだがな。

だが管理局は普通じゃない。

今回の一件で痛感しただろうから言うが、お前らは魔力量が高かったりヴォルケンリッターという「戦力」を保有してることで優遇されてんだよ。

 

変な話、俺がいなかったらスバル・ナカジマは救助隊に入れただろう。

賄賂でも圧力でもかければ入れれるからな。

あとは実績でなんとかすればよかった。

でも、陸では今そう言ったものは簡単には通用しない」

 

「それでもや!

機動六課に参加したことで夢がかなえれないなんてのは嫌なんや!

それはスバルの責任やない。

部隊長である私の責任や!

私の事はどうしてもええ。

だからなんとかできへんか」

 

「はぁ・・・スバル・ナカジマ、お前はまだ救助隊になりたいのか?」

 

「はい!」

 

「ならば、まずは管理局を辞めろ。

そして、救助関連の訓練校に入れ。」

風輝は書類を出した。

「はっきり言うが、他に道はない。

話はつけてある。

そのデバイスも封印をし、体一つで訓練校に行き教官たちと信頼関係を築け。

そうすれば救助隊に入れるだろう」

 

「なら、解散後に入校すれば!」

「誰が解散後なんて言った?

火急的速やかに決まってるだろう。

能力の問題じゃないんだ。

今回の一番問題点は信用がないってことだ。

俺が話をつけてあるのに部隊が解散してからだとか言ってたらその段階で信用なんぞ築けるかい」

 

意を決した顔をしてスバルは

「管理局辞めます!

そしてすぐに入校します!

部隊長お願いできますか?」

 

「ええとそれは・・・・」

「私の事はどうしてもええんじゃなかったのか?」

「はい・・・速やかに対処します」

 

 

 

その後、スバル・ナカジマは機動六課を抜け訓練校に行った。

新人たちは急な別れを悲しんだが、また会おうと約束をしていた

 

なのはは突如、スバルが抜けることになり混乱をしていた。

しかも事の背景を説明されるとショックが抜けなかった。

 

 

はやては自室で毛布に包まりながら丸くなり

「私バカなんかなぁ・・・・・」

とつぶやいていると

「はやてちゃんは頭のいいバカでしょうね~」

とツヴァイから言われてさらに丸くなっていた。

 




書いた通りなんですがスバル
・魔導士ランク高すぎ:sts終了時に陸戦AAとかになってる。
↑そもそも普通こんなのがこない。
普通に考えたら訳アリとしか思えないし、圧力や不正をして送り込むくらいしか通らないと思う。
つか武装局員の教育受けてるんだから、普通そっちに配属するわ。

この作品では、いろんな意味で陸からの他の部隊への評価が致命的になってるので圧力も聞かないしってのがあり入れないじゃんと思いました。



syrupさん誤字報告、あちこちの話でありがとうございます。


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ナカジマ家の受難

捏造設定を増やしました(まぁ、普通にありそうだが)
設定内容:
管理局の予算で作られたデバイスは管理局の備品
(割と当たり前の思考)
作成後に、その人に貸与された扱いとする。
インテリジェントデバイスの場合には買い取りも可能だが使用期間により買い取り価格に割引が入るが現実的な価格ではない。


もともとインテリジェントデバイスを個人で持っている場合には、過剰な開発などの費用部分は本人への貸付扱いとなる。
(管理局からの報酬からの天引きなどにより返済していく。)
A'S事件のなのは・フェイトの場合、カートリッジシステム搭載部分は管理局備品扱いだがそのまま管理局に参加をしており嘱託魔導士の報酬により自覚はないが返済済み

だがそのあとに過剰な開発部分(ブラスターモードなどについてはまた別途費用が発生しているためなのはは「管理局」を辞めれない)





~孤児院子供用教室~

俺が部屋で作業をしていたら、急な来客があった。

ナカジマ一家が急に訪ねてきたのだ。

 

「はぁ、急に何の用なんだよ・・・・」

基本、機動六課関連の人には多少塩対応である。

 

ゲンヤとギンガとスバルが頭を下げてきた

「「「本当にありがとうございました!!!」」」

 

「はぁ、頭を上げろ。

ゲンヤ、まだ二人とも子供なんだからちゃんと見といてやれよ。

 

今回の件は、悪質な詐欺に引っかかったと思って

スバルはちゃんと訓練校でしっかりとやれ」

 

「申し訳ない、タヌキ・・おっと八神・・・とすると貴方ともかぶるな・・・」

 

「別にタヌキでいいんじゃないか?公的な場でもないんだし」

 

「お礼の場なのに申し訳ない・・タヌキの所だから問題はないと思ってしまったんだ・・。」

 

「正直、見捨てようかとも考えたんだがな・・・。

顔見知りとは言え身内ではないんだ。そこまで手を出すのもな・・。

まぁ、まだ子供だし悪質な詐欺にでもかかったと考えたらまぁ可哀そうかと思ってな。

スバルは今回の事はいい勉強だったと思っておくんだな。

やりたい事に対して、いらないことを積み上げても意味はないし逆にそれが足を引っ張ることにもなるってことを」

 

「はい!ありがとうございました!

あの・・・何かあったら相談しに来てもいいですか・・・?」

 

そういうと、俺は苦い顔をした

「だめ・・でしょうか・・・」

 

「ダメというかだな・・・。

ゲンヤ、お前今回のはやてのやらかしたことが何を起こしてるか分かってるか?」

 

「陸の功績の乗っ取りによる、致命的なスキャンダル。

各部隊への強引な引き抜きによる反感。

陸の場所に本局の部隊基地を作ったこと。

から始まっての悪感情が起こしやすい状況が起こってるという認識だが・・・。」

 

「それも当たりなんだがな・・・・。

客観的に見て、あいつのやった行為は新しい軍閥を作ろうとした見られてんだよ。

だいたい、三大提督・ハラオウン・聖王教会の後ろ立てがありかつ予算を膨大に使った部隊だ。

 

そして大きな事件を解決したとして知名度を上げる。

本人にそんなつもりはなかったんだろうが、

まぁ結果的に大スキャンダルになって軍閥笑になってるが。

 

さて話を戻すとだ、お前たちは八神はやての軍閥に属していると見られているし俺もそう見てる」

 

「「なっ!?!?」」

「それでか・・・最近、周囲のメンツからの視線がきついと思ってたんだ・・・。」

 

「しかも強引な引き抜きをしたあの八神軍閥だ。

そりゃ評判も悪い。

首都防衛隊のシグナムを連れてったのも悪いんだよ。

あいつなんだかんだ言って魔導士ランクSはあるんだぞ。

つまりあの軍閥にかかわってるやつは治安維持のかなめのやつだろうが遠慮なく抜かれる。

まぁあいつはそもそも身内だったからってのもあるが。

 

そんなやつらを隊長に据えるわけにはいかない。

 

ゲンヤお前ははやてとは一定の距離を取りながら信頼回復に堅実に働くことを期待している。

幸いお前はリンカーコアはないから引き抜かれることはないだろうが、それでも結構きついとは思っておくんだ。

 

ギンガお前もだ。完全にとばっちりだが今後のお前の昇進には間違いなく足かせになる。

 

スバルも分かったな?

相談には乗ってやりたい所だが、お前が俺に近づくということはそれだけでいろんな問題が生じるんだ。

 

ある意味俺は俺で別の軍閥に属していると思われてると思え。

ゲイズ軍閥の人間であり後継者でもある。

それなのに、八神軍閥に属していると思われているスバルが俺の周囲をうろちょろしたらどうなるか考えてみろ。

 

それでも俺に相談をしたいというのならば、今回の訓練校に入った経緯を仲良くなった人に話をすることだな。

代わりにはやて・高町・ヴィータの評判は落ちるだろうが。」

 

その言葉に、スバルはびくっとなっていた。

「あの他に手はないんでしょうか」

「何も言わずに頑張ればいいんじゃないか?

代わりに不利益を被るかもだが、まぁそんだけの状況なんだ。

そっから先はお前の判断に任せるさ」

 

 

ゲンヤはおもむろに口を開いた

「話を聞いてる限りなんだが・・・もしかして・・・タヌキたちの事嫌いなのか・・・?」

「個人としては顔見知りと考えてるが、社会人としては正直微妙なところだな。」

 

「えっ?友達じゃないんですか?」

「基本あいつら女なんだぞ?

しかも、10年近く離れてるんだ。

男同士で仲良ければ5年会わなくても、会えば普通に会話するがあいつらとは当時特別仲良かったわけでもないしな。

八神だって5年前に研修にくるまであったことすらなかったんだ。

だいたいあのバカ三人は顔はいいが、後ろ立てとかその他の所が問題なんだ。

たぶんあのままだと三人とも結婚できんぞ」

 

「八神さんも危ないのでは・・・?」

「俺の場合、結婚はできん。

間違いなく本局・海あたりに狙われる。

完全に政治的に安全を確保しかつ、個人で襲われても何とかなるほどの戦闘力がないと無理だ」

 

 

 

「そういえば、マッハキャリバーどうするんだ?」

「多少の猶予期間はもらえたんだがどうしてもお金がな。」

3人とも、悲しい顔をしていた。

「まぁ、スバルもいい勉強になったろ?

管理局の予算で作ったデバイスなんだ、そのデバイスは管理局の備品なわけだ。

まぁインテリジェントデバイスなんて意思のあるデバイスもあるから、管理局にいる間は貸与されるが抜けるとなるとそのデバイスは当然返却しないといけない。

意思があるからこそ、使用期間とかで多少割り引いての買い取りも許可されてるんだが。

 

逆にそういうデバイスを渡して簡単に抜けれなくしてるんだ。

ってなんだその目は?」

 

「いやその・・・八神さんなら何か良い手を思いつくのかなと思って」

「まぁどうとでもできるんだが・・・・・・はやて軍閥の人間に金貸すのもどうかと思ってるんだが。

正直、はやてにでも話をして聖王教会にでも金貸してもらう方がいいんじゃないか?」

 

「それがな・・・・・・さすがに聖王教会でもそんなお金は出せんと言われてしまって・・・」

 

「はぁ・・・・・・・条件付き貸付になるぞ?」

「いいのか!?でも条件となると一体どういったものに?」

「まぁ、後で本格的には詰めるが

1.陸からの移動禁止

2.はやて軍閥との過度ななれ合いの禁止とかになるかな

あと3名の給料からの計画的な返済計画の提出になるかな・・・。

しかもワンオフ機インテリジェントデバイスって高いからなぁ・・・・・・

さすがに個人の給料だけじゃ許可でんだろうし・・・」

 

「「「うぐっ!?」」」

「まぁその状況になればスバルも俺の所に相談しに来る事も可能になるか・・・。

まぁマッハキャリバーを諦めれば済む話ではあるんだが」

 

「それは嫌です!」

 

「なら諦めてこの借金でやるしかないな。

まだ道を用意してやるだけ優しいほうだろう。

しっかし本当に悪質な詐欺に引っかかったようなもんだなぁ・・・。」

 

その言葉に、否定しきれない思いをナカジマ一家は持ってしまい何とも言えない顔をしていた。

 




参加をすると夢から遠ざかる
そして武装局員になるしかない。
その時にできた相棒は、抜けると返却の義務あり(買い取り可能だが現実的ではない)
しかも、陸の給料だと買い取りするのも普通は無理。(結構時間かかる)

機動六課に参加をしてこれメリットあったんか・・・


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はやての挫折

~八神はやての心境~

私はスバルの一件で自信を失っていた。

まさか、機動六課に参加をしたことで夢を諦める事になるとは思わなかった。

スバルのデバイスの件も問題だった。

JS事件解決の功績で譲るという案も出たのだが、ツヴァイより給料とかボーナスで対価は払われてるのだからそれはおかしいという事を言われていた。

また権力でこれをやるのならば、ティアナの進路は諦めろと言われたこともあり諦めるしかなかった。

 

本体部分はともかくとして、AI部分だけでもかなりの金額になるため

 

またスバルだけではないのだ。

希望をした所に行けないのは。

 

スバルの件も解決ができなかったのだ・・・かざとに任せるしかない・・・。

 

そう思いかざとの所に向かっていくのであった。

 

 

~風輝の自室~

俺はいま、自室にて地球の雑誌を読んでいた。

しかし後ろになぜかはやてがおり抱き着いている。

 

その態勢で甘い声を俺にかけてきていた。

「なぁなぁなぁ・・・なんで私に手出さへんの?

私の事どうしてもえんやで?」

 

俺の頭に青筋が浮かんだ

「このエロタヌキが!

手出すつもりはない!

そもそも、何の用だ?」

 

さらにはやては体を密着させながら

「あんなぁ・・・1個お願いがあるんや・・・」

「お前・・・スバルの件でなんか味を占めたな・・・・」

 

はやてがさらにぎゅーっと引っ付いてくる

「ええい、離れんかい!」

「いやや!六課全員の進路面談にうんと言うまで離れへんで!」

「なんで俺がそんなことをしないといけないんだ!部隊長であるお前の仕事だろうが!」

「私や無理やからや!シグナムですら元の部署に戻れへんのやよ!」

「俺がそんなことをやると大説教会になるだろうが!

なんでやらないといけないんだよ!?

シグナムのは自業自得だろうが!

諦めて海にでも行かせろ!」

 

俺は強引にベッドの上に寝転ぶかと思ったが、そうするとこいつもっとエスカレートしそうだと気づいて動くのを辞めた。

 

「私や解決できへんからや!

ほんまにおねがいや!

私のこと好きにしてええ!

せやから、みんなの進路なんとかしてほしいんや!」

「はぁ・・・なんでそんなに捨て身でこっちに来るんだよ・・カリムにでも頼めばいいだろ」

「それが機動六課の件で炎上してるらしくて・・・こちらには手出せへんと言われてもうてな・・・」

「だからって俺に頼む事ないだろうが!

リンディさんでもクロノでもいくらでもいるだろうが!」

「二人とも、機動六課の後見人関係に絡んでたから頼みづらいんや・・・・・・。

かざとなら、機動六課に距離を置いてたし的確に突っ込めるし!

でも、金・技術・情報とか私以上にもってるやろ?

ならお礼に渡せるものってこの体くらいやもんやし・・・」

 

[八神風輝]

金:企業関係とかかわりあり、つか特許や開発関連にも口出しなどもしているためその企業関係からも一部お金が対価として流れている。

技術:デバイス自作するため原価しかかからない。身内に対してだけは甘い所があるので手を出したりする。

情報:自分で調べようと思えば調べるしいざとなればユーノ経由で無限図書館を使用したりもするので困らない。

ぶっちゃけ管理局辞めても、割と多彩なのでどの方面でも生きてける。

 

「はぁ・・・分かった進路面談だけはやってやる。

ただし、だめだししてやるだけだからな。

どうにもならん連中もいるんだからそこは覚悟しとけ。

隊長格は全員面談参加、傍聴は全機動六課員。メンバーについては応相談。

で受けてやるよ」

 

「ありがとうや!じゃあ早速」

服を脱ごうとし始めやがったので

「マザー!誰かにこのエロタヌキを説教させてくれ!」

 

「はぁ・・・誰か呼びますね・・・。

教育によくないからあんまり見せたくないんだけど・・・」

 

「「「お兄ちゃん!大丈夫!!!」」」

「ちょっ、こんな姿を!」

「はやてお姉ちゃんちょっとこっち来ようか」

 

 

 

 

 

 

はやては孤児院のお兄ちゃんのお嫁さんには私がなる!派閥の面々に捕まり引きずられていった

 

 




[インテリジェントデバイス:マザー]
住居固定型のインテリジェントデバイス。
孤児院のホームケア・セキュリティ件子供たちの看護の役割をする。
優しめのお母さんのイメージで作成されている。
子供たちが魔法の練習をする際には、クラウドシステム的にストレージデバイスにアクセスをし魔法の練習を手伝っている。

孤児院関係者で希望する場合にはマザーの人格データと自分の個人データの複製を貰って簡易的にインテリジェントデバイス化することが可能。
ただし、スペックは搭載先のデバイスに依存する事と人格データは大本が持っていた大規模DBにアクセスできなくなるため疑似的な子供的な存在となる。
その後使用しながら新しい人格が構築されていく。
(参考元:ザ・サード 機械知性体イルザ ボギー)


[派閥:お兄ちゃんのお嫁さんには私がなる!]
別名:ニコポナデポ犠牲者の会ともいう。(読者視点での説明)
名の通りだが、大体12歳を超えるくらいで、お兄ちゃんの立場や狙われる危険性を上の世代から学ばされる事で少しづつ卒業していく。


[八神はやて]
1度告白したためその後ブレーキが若干壊れている。
さらにスバルの件で「私のことはどうしてもええ」の発言
自分の采配ミスでメンバーの進路に悪影響が出ている状況による恐怖など
割と精神的ダメージが大きい状況のためかなり捨て鉢状況。


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今回の一件についての各自の捉え方

なのは・フェイト・ヴォルケンズは何やってるんだろうという意見があったので自分が想定している状況を描きました。


機動六課の総数として、陸出身者が全体では多くないから少し軽く考えている人が多い。

また、海や本局へのコネならあるからそっちに配属してもらえるように動こうという思考であり、転属不可と言う事実のみしかとらえていないものが多い。

メインのメンバー(新人除く)は配属先については正直どうとでもなると思っている節があるため実は少し軽く考えているし地上で襲われても襲撃者を捕まえれるほどの能力はあるためそこは大丈夫だと思っている。

(問題点はそこじゃねぇよ)

機動六課の功績書き換え問題は自分たち主導ではないため気にしてもしょうがないと思っている輩が多いのも問題である。

(PT事件・闇の書事件の人間たちですら今まで権力で守られてしまったのでかなり鈍いのである。)

 

全体の事を考えて動いているメンツはごく少数である。

 

 

 

高町なのは:

スバルには謝っていた。

しかし、なんとかなる道も見つかったので良かったと考えている。

何か困ったことがあったらできる限り力になるからねとか言って別れた。

スバルとの本音の会話などはできていない。

気づかなくてごめんなさいとか言い出した段階で、スバルが本音を言うことはないだろう。

 

 

フェイト・T・ハラオウン:

クロノおよびリンディには相談をしているが、二人とも状況から考えると海や本局に配属してもらうしかないだろうと言われてる。

クロノおよびリンディはかざとは論理的に思考しているから諦めろと諭されてる。

 

 

八神はやて:

自分が部隊を作ったせいで、スバルの夢を危うく壊す所だった。

陸出身者たち(シグナム含む)が陸に戻れない。

本人に責任はないんだけど、政治的判断で機動六課への功績の書き換えがばれたことによる大スキャンダルで地上からの視線はかなりきついことになってる。

なんで本局は功績の書き換えなんてやったねん!と怒ってはいるが、広報部隊の連中はだんまりを決め込んでいるため被害を受けているのは機動六課のみであり怒っている。

(広報部隊は連鎖反応で、レジアスの件まで遡ることになる。それは避けねばならないとしてだんまり中)

恩師のゲンヤにまで悪影響が出ている。

 

元々捨て鉢傾向はあり、驚異の昇進をしながら進めてきた集大成が醜態になっており精神的疲労度がやばい。

かざとが身内には甘い傾向がある事も知っているので、身内になればなんとかしてくれる!という思いもありかざとへのアプローチ超悪化中。

 

 

 

ツヴァイ:

風輝とのユニゾンシーンまで動画に撮られていた。

しかも、シャドウエースの愛娘の愛称が陸の部隊員から流れだしており

機動六課要員でありながら、決戦の際には陸の面々と唯一協力をしながら戦ったと見られており彼女だけは批判からは外されている。

 

お父さんと同様身内には甘いが、基本的に不正をした相手に対してはコネを使うこと厭わないが普段は正攻法で戦う。

(ヴォルケンズとは実は三大提督の事があり実は少し距離を置いている)

今回の問題(機動六課の致命的な陸からの不信)を何とかしようとすると、レジアス中将の生贄問題も一緒に解決しなければならない状況でありそっちの問題の解決糸口がまだつかめていないため対処方法に困っている。

功績の書き換えの背景の説明→レジアス中将の生贄問題に発展→本局・海などのJSへの関与へと問題がピタゴラスイッチ的に連鎖していく。

 

はやてに関しては可哀そうだと思ってはいるが、強引な引き抜きの弊害などがつもり積もった結果とも思っている。

お父さんへのアプローチは実は少しもやっとしている。

恋愛感情もあるのはわかっているが、即物的な思考が合わさってるのも理解しておりちゃんと恋愛感情だけで向き合ってほしいと思っている。

ただお父さんの結婚相手として「政治的」に適格は、はやてくらいしか現在思い付かない事+そうすれば自分もお父さんの所に居れると言う思考も働きどうしたものかなぁと悩んでいる。

 

また陸への転属は別方向から封じられており怒っている。

陸への転属封じにユニゾンデバイスは所有者(この場合は貸与者であるはやて)の部隊にいる事と規定されてしまったため移動することができない。

 

 

 

ヴォルケンリッター:

はやてが深く悩んでいることは把握しているが、政治的な事ははやてに任せるしかないと考えている。

基本風輝に相談するなんて考えてもいない。

 

シグナム:ありのままを受け入れているだけ。

ヴィータ:そもそも、陸への転属不可が理解できなくて憤っているだけ

ザフィーラ:子供たちを物理的に守れればいいと思っている獣なので、そんな政治判断をしない。

シャマル:はやてちゃんの精神状況がまずすぎる。

休養を取らせるべきなんだけど、状況が許さないしどうしたらと考えている。

いっそ風輝とラブロマンスでも起こした方がすっきりするのではと思っており風輝の所にはやてを一人で送りだした張本人。

(ベルカ戦役時代から、後方だったのでそういう経験あり)

 

 

手島:

転生前童貞30歳の男なので、精神年齢は30+20でだいたい50近い。

 

さすがにここまでの大惨事になってるとなると、陸への移動は諦める方向でいくしかないんじゃね?と思っている。

風輝に頼んで強引に陸へ移動させても、そいつはろくな目に会わないので頼むつもりもない。

それよりも陸以外の部署への転属先探しに注力すべきだと考えており、クロノやリンディさんにはそっち方面で相談をかけている。

また、機動六課の大スキャンダルを何とかする方法を考えるべきだと思いその件も二人に相談をかけているが規模が大きくどうしたもんかとなっている。

 

はやてにも話をしているが、本局・海への転属を主体として各部署の知り合いに連絡を取っている。

実は一番、機動六課の中ではやての事を考えて動いてる人物。

 

 

ティアナ:

スバルの夢がそんなやばい状況になっているとは思っていなかった。

道を示してくれた八神司令官には感謝しかないと思っている。

自分も執務官補佐の試験を頑張ろうと気合を入れ頑張っている。

 

エリオ・キャロ:

スバルについてはティアナと同じ思い。

問題は自分たちの配属先が決まらない所である。

まだ人生経験も浅いため怖がっている状況

 

スバル:

なのはより、気づかなくてごめんなさいと言われたので多少鬱屈した思いは持ちつつも何も言わなかった。

道を示してくれた風輝にはものすごく感謝をしている。

相談するとなると、正直なのはよりも風輝の所に行きたいと考えているため

なのはから力になると言われて少し寒く感じてしまっていた。

 



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機動六課面談 新人たち

面談新人たち


~機動六課会議室~

 

俺は八神風輝。

本当になぜか!なぜか!機動六課のメンバーの進路面談をする羽目になった人間だ

なんで、本局のやつの進路相談を陸の俺がやるのだろうか。

ため息が止まらん。

手島は後で絞める事にしている。

転生前の年齢は知らないが+20歳でなのだからもう少し何とかしろよと絞める予定だ

 

 

~新人たちの面談:ティアナ~

俺は食堂の一席に座り、ティアナ・エリオ・キャロの3人を前に座らせた。

「さて、まずは一番問題のないティアナからやろうか」

「はい、よろしくお願いします!」

 

「ティアナは、執務官志望だったんだよな?

「はいそうです」

「お前の場合は大きな問題はないと思ってるんだよ。

機動六課のキャリアは、海では十分に活かせる。

あの3人やヴァルケンリッター陣営の知名度も十分だからな。

魔導士ランクが高いのも、海では足を引っ張らない。

 

ただ、技術の学ぶのはフェイトじゃなくてクロノに師事してもらった方がいいと思うが。

それは現地でクロノと相談しなさい。」

「フェイトさんじゃなくてですか?」

「あいつのほうが魔力量が少ないからな。

汎用的万能系魔法使いだ。

高町でもクロノには基本勝てんくらいには強いからないい勉強になるだろう。」

「ありがとうございます!」

 

「そもそもなんで、執務官になりたいんだ?」

ティアナは目を伏せながら

「死んだ兄の夢だったんです・・・・。

なので、私が代わりに・・・・」

「1個言っておく事が出来たな。

管理局の仕事はぐろい仕事もおおい。

執務官を目指すのを辞めろとは言わない。

自分なりの理由を見つけなさい。」

 

「自分なり・・・ですか・・・」

「そうだ、管理局の仕事は大変なものが大半だ。

その上で自分なりの使命を見つける事を願うよ」

 

 

~新人たちの面談:エリオ&キャロ~

 

「さて次はエリオとキャロなんだが・・・」

「あの、お兄ちゃん僕たち何か悪いんでしょうか?」

「まぁ、スバルの理由と被るんだが・・・二人とも魔導士ランクが高すぎる。

あと、フェイトから事前に聞いたが普段は保護隊にいて、出向とかで手伝いに出たいってことだったな?」

「はい!そうです!」

俺は腕を組みうーんとうなっている

「お兄さん、まずいんでしょうか?」

 

「まず大スキャンダルもあって、機動六課人員は陸への配属はかなり制限をかけている。

これは治安維持上の問題もセットになる。

特に隊長格は名前も外に出てしまってるからな。

まだ、新人だった二人はまだ大丈夫だがおすすめできない。

 

二つ目に魔導士ランクが高すぎる。

スバルと一緒なんだが、なんで魔導師ランクあげちまうんだよ。

陸への配属希望するなら、魔導師ランクは正直邪魔だ。

 

お前たちの魔導士ランクがすでにAに近い。

これは陸の部隊長格だ。

そうなるとどんだけ希望を出しても、海からすでに粉をかけられてると判断されるし、普通なら海に配属されるんだ。

この段階で訳ありと取らえられる。

 

第三にだが・・・出向するのならもうあきらめろ・・・。

お前、高町たちの中学くらいの出向具合聞いてないか?」

 

「「中学校ってなんですか?」」

 

「97管理外世界の日本では、基本13~15歳の間強制で通う学校があるんだ。

そこであいつら結構出向で学校やすんでるんだよ。

 

さてここで問題だ、例えばひと月30日として

出向で、10日居ないとします。

君はその部隊の所属だと胸を張って言えるか?」

 

「それは・・・いえません」

「だろう?

さらに機動六課の人間だ。

しかも高ランク魔導士、どう考えてもあちこちに引っ張り出される。

高町たちの場合は当時は嘱託魔導師だったから基本功績はクロノたちについてるのに出動の嵐だったんだ。

お前たちは正隊員なんだ。

もっとひっぱりだされるだろう。

 

悪評にさらに悪評の上乗せになりかねないからその希望は落とされたんだ。」

 

「そうだったんですか・・・」

 

「でだ、俺からの提案があるんだがいいか?」

「はい!」

 

「二人とも97管理外世界の学校に通わないか?」

「「えええええええ!?」」

裏では、機動六課の人間たちが全員驚きの声を上げている。

 

「二人の経歴は見た。

まぁ、本音を言うとだな・・・・」

フェイトの方をにらむ

「あそこにいる、9歳から実践に投入されていた金髪娘や」

「金髪娘って・・・」

フェイトの方を二人とも見る。

 

フェイトはあまりの言い草に「ちょっそんな言い方ないよね!?」

 

「それと同じ年齢で戦いだした砲台娘の二人を見たら分からんか・・・」

高町の方を見る

高町は「砲台娘ってなに!?」

 

「どうしても、力でなんとかすればいいやと言う思考が強いんだよ。

この力というのは権力も含んでいる。

 

地球の日本は治安もいい、リンディさんも海鳴に住んでるから保護者代わりをやってもらってもいいだろう。

管理局は一回辞めて嘱託魔導士として、クラウディアに登録をして週1日だけとかの制限をかけて働くと言う方針を勧めさせてもらう」

 

「お兄さん、いまいち良くわからないんですけど何でその方針なんですか?」

 

「まず、お前たちの年齢が若すぎると言うのが懸念だ。

本来これから体ができていくんだ。その前に過剰な訓練を施すと言うのは正直あまりよくはない。

また精神的な面も心配だ。管理世界では10歳とかで働くのは当然だとかいうだろうが俺や手島からするとそうじゃないんだよ」

3人娘は全員首をかしげていた。

 

手島は苦い顔をしながらも「その意見には俺も賛成だ。」

 

「そんな年齢でJS事件なんてものに関わった事そのものの影響が心配でもある。

精神的な部分もそうだし、肉体的にもだ。

だから、嘱託魔導士に登録をすればデバイスとも別れなくてすむ。

クロノと話しをして、嘱託魔導士の任務も週1にしてもらう。

 

その上で、二人には日常というものを学んで貰いたい」

 

「日常・・・ですか?」

「そうだ、何気ない毎日。

平和ということはどういう事かを学んでほしい。

当然普段は魔法の使用も禁止だ。

お前たちはなまじ年齢の割に力をつけすぎた。

 

だからこそ、精神面の影響を重視をして5年間97管理外世界。

まぁ中卒くらいまでは学ぶ事をするべきだと思う。

 

それに5年もたてば機動六課からみのスキャンダルも落ち着いてるだろう。

状況を見ながら、士官になるのならば士官学校に通ってもいいし資格を取るでもいい。」

 

「正直よくわかりません・・・」

「私もです・・・」

 

「二人とも、孤児院の子供たちわかるな?」

 

「「はい!」」

 

「基本あそこの教育も、12歳くらいまでは基礎的な教育をしている。

当然多少は個人に合わせた事もやっているけどな。

そして陸士学校に通ったり、企業とかの見学とかをして3年間かけて準備をして15歳から本格的に一人立ちをしている。

まぁ本人たちのお金の問題もあるから近場にシェアハウスで借りたりしてるが」

 

「みんなも・・・」

「形は違うが二人とも、健やかに生きて欲しい。

そもそも、11歳の子供に執務官の試験を受けさせたり、最前線に立たせるのが間違ってるんだ!」

海の対応に実は内心かなりの怒りをため込んでいた

 

「まぁ決めるのは二人だ。諦めて海なり本局で働くというのもいいだろう。

普通ならそっちが提案されると思うが、よかったら俺の言った選択肢も考えてみてほしい」

 

 

後に二人は、非常に悩んだが手島からの勧めもあり解散後は97管理外世界地球へ行くことを決めたのであった。

 




当然ながら、3人娘は主人公と手島が転生者だとは知りません。


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機動六課説教 ヴォルケンリッター

ヴォルケンリッターの説教回


~シグナムの場合~

 

「さて次は八神シグナム!こちらにこい!」

若干の怒気が滲み出ており、周囲の人間たちはごくりと唾を飲み込んでいた。

 

「わ、私か!しかし、私は別に首都防衛隊でなくても別の場所でもいいのだが」

「いいから座れ!お前は基本行先の相談ではなくただの説教だ!!!

とっとと座らんか!!!!」

 

あまりの怒気に新人たちは全員ちじこまってしまい、なのはヴィータは物陰でがたがたと震えていた。

シグナムはなぜここまで怒られてないといけないのだろうかと思いながらも椅子に座っていた。

「さてシグナム・・・よくもよくもやらかしてくれやがったな」

 

「いや待ってくれ!

機動六課には参加をしたがそこまで怒られるようなことではないだろう!?

試作部隊だったのだから戻ればいいだけだろう!?」

 

はぁはぁと荒い息を吐き深呼吸をおし落ち着かせながらこんこんと言い始めた

 

「まずなぜ元の部隊に戻れないか分かってるか?」

「機動六課のスキャンダルが原因だと思っているが?」

 

「それは要因の1個だ。

自体はもっと深刻だ。

 

まず1個目、お前が首都防衛隊になんで配属されたか理由がわかるか?」

首を横にフルフルと降っている。

 

「単純な話だ。さすがに海側もばつが悪かったんだよ。

高出力魔法使いを合計で6人も纏めて確保したとかな。

だから一人は陸の部隊に配置がされた、それがお前だ。

考えてもみろ、師匠たちはレジアスさんの子飼いだったからなんとか守れてはいたが・・・。

高ランク魔導士を直接配属させるか?

そんなことをするのならば、陸からの引き抜きなんて起きてないんだよ!

お前はあのタイミングだから陸へ配属されただけであり、いつ引き抜かれてもおかしくなかったんだよ。

 

ここで問題だ。

すでに陸から本局へ移動をさせている。

その上で、本局側が陸への移動を許可すると思うか?

お前の転属関係はほかの奴とは別の意味でどろどろしてんだよ!!!

 

そこの部隊長からも圧力かけられて俺の所に報告上がってんだぞ!

お前の転属申請書は思いっきり本局側でも妨害されてんだよ!

何が本局の人間をそちらに引き抜くのは如何なものかだ!!!!

 

散々こちらから引き抜いてきていい度胸じゃねぇか!!!」

 

本局側の言い分にさすがにブチ切れていた。

機動六課でこの話を聞いているみんなはあまりのどろどろっぷりに引いていた。

 

「さらにお前魔導士ランク舐めてんのか。

陸での魔導士ランクトップクラスだったお前を引き抜いて部隊編成に影響が出ないとおもうか?

しかも試作部隊に参加するとか言われてふざんけんなって思われてないわけないだろう。

試作部隊だからって言ってほいほいそっちに行くやつがあるか。

 

おかげで、はやての評判は治安維持の要でも遠慮なく引き抜くやつとして陸では落ちてんだよ。

しかもその試作部隊に入ったら、魔力リミッターをかけて魔導士ランク下げましたとかでさらに評価ダウンだ。」

 

「しかし私ははやての騎士であるヴォルケンリッターだ!

そこで参加しないなんてことはできない」

 

「はぁ・・・・。

お前は八神はやての身内として登録されているんだ。

はやての騎士、ヴォルケンリッターとしてではなくてな。

闇の書事件の情報は基本隠蔽されてるんだぞ?

お前たちが20年前の闇の書の時とは別個体とは俺も思ってはいるが、問題はそこじゃない。

当時の犠牲者の親族たちに別個体だから関係ないんですとか言っても通じるわけないだろう。

だから隠蔽されてるんだ。

客観的に見て身内で別の部隊にいるなんて、普通にある話だ。

本人的には問題なくても客観的には問題ありなんだよ」

 

一息入れにお茶を飲む

シグナムはそういう事かと目をつむっているだけだった

 

「さらに、スキャンダルが地上に知れ渡っている事による影響だ。

お前は隊長格の一人だからな。

名前も知れている。なんせ奇跡の部隊として喧伝しようとしたからな。

陸へ機動六課の奴を配属させるにはかなりの配慮がいる状況だ。

なまじお前の場合、名前と顔も知られている。

となると治安に影響がでるからな。」

 

「ここまではお前を陸に配属できない理由だ。

あとお前、首都防衛隊じゃなくても時空航行隊以外ならどこでもいいとか思ってるだろう?

時空航行隊になれば長期出張前提になるからな、はやてたちとも会えなくなるからな。

転移魔法で戻るのを毎日やるわけにもいかんだろうからな。

次元航行艦がある理由を考えろ。

せいぜい休みの日には戻れるだろうがそのくらいだろう。」

 

シグナムはびくっと反応している。

 

「はっきり言うが陸以外となるともう本局しか手がない。

つまり対テロ部隊件教導隊の空だな。

 

しかしこの部隊にも、現在、高町・ヴィータ・手島の3名が在籍している。

この段階で結構人員的には優秀だな。

すると、まぁ次元航行隊くらいしかないわな。」

 

「・・・・・なんとかならないか?」

この段階でシグナムの顔に焦りが見えてきた。

 

「無理だな。

いい機会だから、一回海に行って一人暮らししながら社会に揉まれてこい。

俺からいうのは以上だ。」

 

俺は話は終わりだと言ったがシグナムはその場から動き出そうとしなかったので、次の奴のために別の席に移動した。

 

~ザフィーラ~

 

「さて・・・ついでにそこの犬にしようか。」

「・・・犬ではない狼だ」

ザフィーラは反論してきた。

 

「管理局に入ってないから正直言う事はあんまないんだが。

ヴォルケンリッターとしてならいう事がある。

 

ヴォルケンリッター全員に言える事だがもっとはやての事考えてやれよ!

騎士だからって言いなりになってるんじゃない。

はやての行動に問題があったら止めろよ!

 

今はベルカ戦役時代とは違うんだぞ。

戦うのは何も武力だけじゃないんだ。

客観的にどう見られるかよく考えろ!」

 

 

~シャマル~

 

「次シャマル!

お前に言う事もちゃんとはやてを行動を見て止めろよしかいう事はない!

本局に戻って医療に従事すればいいだろう!」

 

シャマルに関しては元の部署に戻るだけでいいだろうから何もいう事はなかった。

 

~ヴィータ~

 

「さてお前も、進路としては教導隊に戻るだけだろう。

どうも陸に転属不可になってる件についてなんか言ってたようだが、こんだけやらかせばこうなるわ。」

「うううう」

「ティアナの教導の件だけは言いたい事はあるが、それに関しては高町に言うつもりだからな。」




シグナムだけすげぇドロドロしてます。
首都防衛隊に居たと書かれてましたが、そもそも引き抜きラッシュでまともに治安維持ができなくなってる所にシグナムがいるのは不思議でした。

しかし、背景考えると、さすがに纏めて取りすぎたからおすそ分け的に渡しただけだと思います。


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機動六課説教 フェイト

フェイト好きには注意がいります。


~フェイト~

 

「さて次はフェイトだ」

 

その言葉にフェイトもびくっと反応していた。

自分が何を怒られるのか分からないのだ。

そもそも執務官として元の部署に戻るだけなので進路に問題もないのだ。

なので、怒られる要因はないと思っていたが今までの状況から分からないと思ってしまっていたのだ。

 

 

「さてと、まぁお前も進路には問題はないよな?」

「うん、だからもう終わりでいいよね?」

 

「まてまて・・・お前にはエリオとキャロの保護者としてのOHANASIがあるんだ」

「えっ」

 

 

「そもそも、保護区に参加しながら遊撃兵みたいに出向したいなんて話を抑えなかったとはどういう了見だ?」

「でも私たちも、学校に通いながら管理局の任務をこなしてたよ?」

俺は頭を抱えていた

「お前・・・・管理外世界の学校と管理局の1部署を同じレベルで扱うとは本当に頭大丈夫か?

あそこは義務教育だからあくまで学ぶ場だ。

保護区は職場なんだぞ?

そこから出向を繰り返すって元の部署の面々からもどう思われるか考えなかったのか?」

 

「うううううう」

 

「次に、あの二人の年齢の件だ。

何普通に働かせようとしてんだよ」

 

「まって私たちも、9歳から嘱託魔導士で働いてるんだよ!?

それこそ、問題ないよね!!」

 

「お前仮にも海鳴で6年も暮らしてきてて・・・・・・・」

 

「だってだって私たちやってたよ!?」

 

「お前周囲の面々見てこなかったのか?

そもそも、日本が15歳までの就業を認めていない理由を考えろ。

精神面もそうだし肉体面もまだできていないんだ。

確かに郷に入れば郷に従えって言葉はあるが、お前は二人を生体魔法兵器にでもしたいのか?」

 

「そんなわけないじゃない!」

「ならなんで、出向なんて思考がでるんだ?そして止めないんだ?」

 

「それは私たちだって働いてきたけどそんなことないもん!」

「確かに生きていくのにお金は必要だ。

二人には身寄りもないんだからな。

リンディさんですらお前を引き取ってからは割と家庭を重視してんだぞ?

普段は学校と嘱託魔導士という形でな。

まぁ、後半は任務が多くなってたが。

なんで、職場に配属させてしかも出向なんて働きづめにしようとしてんだ!

お前の行動は養ってくれていたリンディさんにすら失礼なんだよ」

 

フェイトはその言葉に意識が少し遠くなっていた。

 

「あとまえまえから思ってたからこの際言うが・・・・お前よく海鳴市で暮らせたな・・・」

「・・・なに・・・いってるの・・・・?」

 

「PT事件でJSを海鳴にばらまき、確かその時に動物病院が半壊とあと町の大破壊。」

「でも私は裁判も終えて罪を償い終えてるじゃない!」

 

「はぁ・・・この場合時空管理局は関係ない。

管理外世界地球はちゃんと法律のある世界だ。

細かい罪状がどうなるかは分からないが、管理局の法律で罪を償ったとかいっても現地の人間たちには関係ないんだよ。

 

要因の一部は間違いなくテスタロッサ一家だ。

お前はまぁ子供だったし、虐待もあったとかで情状酌量はされるだろう。

主犯でもないしな。

それにそもそも魔法が認知されていない世界だ。

頭がおかしい人として処理されるだろうな。

 

でもな給料の一部でも、壊した町に寄付でもしてんのか?してないだろう?

時空管理局の裁判で終わったと思ってたんだからな。

 

しかも、当事者たちは魔法なんて物は知らない。

つまり保険も降りないんだよ。

さすがに町の方は規模が大きかったから政府が保証とかでまだ多少の補填はあったが。

動物病院は一番初期の事件だからそれもないんだ。」

 

「まってなんでそんなこと知ってるの!?」

「高町家にも後日赴いてな、経営者の視点から相談に乗ってもらって。

多少お金を自動で稼ぐ方法を作って、病院に匿名で寄付してるからに決まってるだろうが!」

 

その言葉になのはとフェイト、手島は愕然としていた。

なのはは「うち!?」と叫んでいた

 

「あとついでだ。ここからはこの人に話をしてもらおう」

 

その場には次元間通信でリンディの顔が映っていた。

 

「フェイトさん・・・・・ごめんなさい」

「リンディさん・・・?」

「私も10年間、海鳴市で暮らしてきて分かった事があるの。

幼いあなたたちを魔法に適正があるからと言って、最前線に立たせるべきではなかった。

確かに当時はほかに手もなかったの・・・。

でも、同じマンションの子たちが16歳でアルバイトをはじめたのーとかを見ていると本当に正しかったのかと悩まされ続けているの・・・。

 

エリオさんとキャロさんがもし地球で暮らすというのならば任せてほしいわ。

当然常時働き詰めになんかさせないし、かざとさんの言ってる通り日常を学ばせて見せるわ!」

 

「・・・そ・・・ん・・・・な・・・・・・・」

フェイトはその場で意識を失い倒れてしまった

「「「「フェイト!?」」」」みんなのフェイトを呼ぶ声が聞こえてきた。

 

 




原作で何かやったという話を聞いた記憶がなかったので何もしなかったと考えて動いています。

まぁ、管理局で裁判されて結果でてるんだから気にしてるとはとても思えなかったんですよね。
まぁ個人で補填できる範疇でもないしあれですが。

リンディさんがそもそも元の世界に戻らない理由はいくつか考えました。
1.管理局の搾取で治安が悪い。ここは治安がいい。
2.魔法もないのにここまで発展してる世界はあまりない。
3.これは暮らしていくうちに理解をしたのだが、子供をそもそも最前線に立たせるというのを是としない気質。
大人は子供を守るべきだとは思っていたが自分はできていたのだろうかと言う悩みもあり出身世界に戻らないのでないだろうか。


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機動六課説教 なのは

~なのは~

 

フェイトが気絶をしたため少し間をおいている。

 

「さて次は高町と行くか」

「ちょっフェイトちゃんを気絶させといてなんで何も気にせずに次ができるの!?」

「今回俺が頼まれているのが、進路相談だからだ。

まぁ、報酬代わりに隊長格の面談を強制にしたのはさすがに俺が思ってる事は言っておこうと思ったからだよ。

気絶されたのは想定外だが、まぁそれで話を止めるわけにもいかん。」

 

「さて話をしようか。まぁお前も教導隊に戻るだけだからそこはいいんだが」

 

「PT事件も、闇の書事件もお前に言う事は何もない。

孤児院のあの事件もあったがそれもすでに対処済みだしな。

 

お前に言うのはティアナの教導の件だ。

 

お前実は大怪我の事、懲りてなくないか?」

 

「そんなことないよ!?」

 

「そうか?なんでエクセリオンモードの上位版なんて開発して実装してんだよ?

 

お前のあの時の撃墜話は有名だったからな。

こっちでも調べたが、過労による集中力不足って・・・。

まぁ、いざという時の切り札にするのはいいんだが。

そんな無茶してると早死にするぞ?」

 

「うっ」

 

「基礎重視で訓練するのは悪いこととは言わないんだがな。

なんで、本人をちゃんと見てやらないんだよ。

お前過労が撃墜の要因の一つなのに、ティアナが過労になるまで気づけなかったのは本末転倒だろう。」

 

「そ・・・それは・・・・・」

 

「ああなるほど・・・お前まさかと思うが・・・・実は本質的に人を信用してないんじゃないか?」

 

機動六課総員から「えっ?」という言葉が流れた

 

「そんなことあるわけないよ!なにいってるの!!」

 

「違うのならばそれでいいと思うんだが。

もし違うのならばブラスターモードだったか?そんなのを搭載しないだろう。

 

あの時間の使用で肉体への致命的負荷。

シャマルからも聞いたが、3日の完全休養とりながらも後遺症あり。

1年間は療養をしないと行けない体なのに現場に戻ろうとしている。

これは結果論だがな。

手島とヴィータがなんでお前と同じ部署にいると思ってるんだ?

そういう無茶をさせないためだぞ?

 

しかも、そこまで個人に負荷をかけ続けるのはどうなんだ?

あとお前、倒れた後に誰も心配しないと思ってるのか?

 

少なくとも高町一家は管理局に娘をやったことを後悔するだろう。」

 

「でも、それでもそれが私の生き方なら!」

 

「まぁそうだな俺が言うのはあくまでお前への提案でしかない。

決めるのはお前自身だ。」

 

「あとお前、ヴィヴィオどうすんだ?」

「私が引き取って・・・」

 

「それはわかってるが、どうやって育てていくんだ?

海には確かに養護施設があるからそこに入ってもらうのか?」

 

「何がいいたいの?」

 

「正直療養かねて、実家に戻ったらどうだ?

ヴィヴィオもお祖母ちゃんお爺ちゃんがいた方がいいだろうし。

 

仕事のないときはクラナガンで暮らす事になるだろう?

今の状況でお前が地上に居られるのは正直迷惑なんだよなぁ」

 

「迷惑ってなんで!?」

 

「まず、市民感情は最悪だ。

お前はエースオブエースとして管理局の看板だったんだからな。

当然機動六課の件でも最悪の対象になる。

 

それにお前そのものはよくてもヴィヴィオはどうする?

子供と常時ずっといるなんてできるわけがない。

ヴィヴィオの身を考えたら、お前の実家に預けるべきだろう。」

 

「そ、そんな!?」

 

「お前たちが、功績の書き換えは自分たちがやったことじゃないし主犯でもないから気にしてもしょうがないとか思ってそうなのは想像がつく。

だがな、お前たちはいいが子供の事を考えろよ。

 

あっ、ちなみにお前が過剰防衛とかやらかしたら俺は遠慮なく捕まえるからな?

知り合いだからって手加減すると思うなよ?

 

あとヴィヴィオに何かあると聖王教会も出っ張ってくる事を考えると正直最悪だ。

いっそ実家にいくか、聖王教会にヴィヴィオを預けるかどっちかにして欲しいというのが本音だ。

 

まぁだから実家で療養でもしながら、時空管理局への関わり方を変えることをお勧めするよ」

 

「でも、私が頑張らないといけないの!」

 

「はぁさてと・・・」

 

空中に画面が表示される

「特別ゲストの高町桃子さんだ」

 

「お母さん!?」

「なのは久しぶりねー。

仕事で地球に来ないと滅多に家にも帰ってこないし。

前も仕事できたついでに来たものね。

 

かざと君から話は聞いてるわ。

ここからは家族で話し合えって話よ。

さぁよく話し合いましょうか。」

 

「ええええぇぇぇぇぇ!?」

 

「そういう事だぞなのは」

高町の肩を後ろから叩く中年の男の姿。

 

なのははぴしっと固まり

「お、お父さん・・・・?」

(な、なんでお父さんがここにいるの!?)

周囲の六課局員たちは特務一課班長のヴァイスが高町士郎を連れてきており全員固まっていた。

 

「すまないね、かざと君。

いろいろと連絡もくれてありがとう。

あとは任せてほしい。」

 

「ええ、これ以上手を出さないつもりなのであとはお願いします」

 

「まったくかざと君はたびたび来てくれてたのに、娘のお前の方が連絡してこないとは。

いろいろと躾が必要だな?」

 

なのはは風輝の方を見ながら、いつの間にそんなに親しくなったの!?と言う顔をしながら見ていた

 

高町一家、さすがに二度目の大怪我に近い行動およびそれによる後遺症なんて話がでてきたので親として何かしらの対処が必要と判断。

仕事がら怪我があるのはしょうがないとは思うが、無茶の結果療養1年くらいすべきかつそれを無視しようとする娘を止めないわけにはいかない。

 

もう20歳になった?

何歳でも子供は子供である。

つか20歳で療養1年もいるような怪我をするとは色々OHANASIがいるんじゃないかと高町家出陣。

孫の顔も見に来たついでに、そのままヴィヴィオだけ実家に連れて行こうかと真剣に考え中。

 

後日、ヴィヴィオのみ97管理外世界地球行き確定。

 

聖王教会と話しをつけるのが大変だったが、高町の娘とばれるとまずいとの話もあり別の人の子供になるか高町家に行くかで地球行き決定。

 

なのはは士郎を説得しきることができるのか。

 

 

 

 

 

 

 

無理でした。

お前が子供の頃にお父さんが入院してた頃を思い出せと言われて何も言えなくなり高町なのは 1年療養決定

なお、コネをフル活用(聖王教会+リンディ+企業群)して管理局は黙らせた。

 

まぁ本当の最悪の事態には参加してもらうくらいの条件は出されたが。

 

なお、ヴィータのかざとへの恐怖感はなのはを止めたことにより頼りになる側の方が強くなり薄れる事となった。

 

 

もし魔法が使えなくなった後になのはの勤務先の当てはあるかと聞かれ。

正直、魔法以外に手に職があるわけでもだろうし厳しいだろう。

いっそ高校にでも通わせたらいいんじゃないか?と言ったら(風輝的になのはが20歳で高校に通ってもどうでもよかったという。)

さすがに20歳でセーラー服は可哀そうだろうとなり。

療養1年+地球にて高卒認定資格の取得が管理局復帰の条件とされた。

無茶の代価は重かった。

 

なお高町家では、かざと君がなのはと結婚してくれると心配なくなるんだけどなぁと言われるようになり目を回すこととなった。

(本来近くにいた男は手島・ユーノなのだがブレーキになり切れていないため)




現在のリザルト
スバル:管理局退職、訓練校へ
ティアナ:そのまま順当にいく
エリオ:管理局退職後、嘱託魔導士となり地球へ
キャロ:管理局退職後、嘱託魔導士となり地球へ
(フリード関連で問題が生じた場合には再度別の場所へ移動予定。
ただし基本方針は変わらず、精神カウンセラー方針)

シグナム:家に簡単に戻れなくなるかもと戦々恐々
ヴィータ:現状維持
シャマル:現状維持
ザフィーラ:現状維持

フェイト:精神的ショックにより気絶
なのは:娘が両親の元へ。自分も療養で整理が終わり次第実家帰り確定。
さらに高卒認定資格取らないと復帰も禁止。
(本人望むなら20歳JKも可)

残るははやてのみ

なお手島は転生者どうしとしての会話が必要と判断しているため、機動六課面談外となる。


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補足:高町家との関係について

風輝と高町家(なのは以外)との関係性の説明回です。
本日2話掲載なので、なのは説教は前話になります。




高町家との関係について。

 

風輝 13歳くらいの頃に、地球の戦闘技術の調査のために短期的に海鳴市に出かける。

 

なおその際はクロノ・リンディとは話をしていたため会ってはいる。

風輝より、みんなと会うつもりはないので内緒にしておいて欲しいとは言いつつもさすがに高町家には詫びを入れにいった。

 

すでに師匠の死亡や士官学校にも通ったりした後であり、以前とは別人のようになっており当初誰だ?と言われるレベルであった。

町を歩いている中で、PT事件の爪痕を見てしまい政府の補填関係を調査をしていた。

街中で発動したものは被害が大きかったこともあり政府が特別措置をしてくれたが、病院の半壊は深夜帯であり何もできていなかった。

 

高町家に赴いた際には、当初はあの小僧かと「恭也」「美由希」はいきり立っていたが「士郎」だけは目を見て何か変わったと判断をし道場で二人で会話&模擬戦をする。

 

その際に動物病院の半壊事件についての話をし、PT事件での被害についての話をする。

同じ経営者としての立場としては、止めに入った娘を責めるつもりはないが関わっている事が少し気になってしまった。

 

ダウンロード関連のサイトなども出始めていたので、その方面でゲームや小説を作り売る方針とした。

(インテリジェントデバイスの機能を駆使し作成、ミッドチルダで作成をし次元間通信にて現地に送信を行っていた。)

士郎には、日本での名義貸し+税金の払いおよびトラブル時の対応(さすがに当時13歳の風輝がそのまま動くわけにはいかず)

リンディも、現地で暮らし始めて長かったためその活動に協力。

(管理局としては現地民への補填などは特にやる義務はないが、住み始めてすでに3年。

風輝がそういった方面で動くのであればできる限りは手伝おうとなった)

 

これだけ変わったのだから、もう昔の事は忘れてみんなと関わってもいいんじゃないかと言う話は何度もでた。

いっそ海に来ても良いのではと声もかけられていた。

しかし、風輝本人は陸の状況が悪すぎるしもっと悪化をしている。

申し訳ないが、あの3人に関わる時間があるのならばもっと別の事を行いたい。

それに海に予算を取られているからこうなっているんだ。

悪感情の方が強いと言われ海に誘うのは諦めていた。

 

とはいえ、数か月に一度は現地に行くべきと思いたまに風輝本人も海鳴市に行っていた。

(3人娘が住居を移した後は、なのはよりも高町家に行くことは多くなっていた。)

 

孤児院開設後はどうしても行く頻度は下がったが次元間通信でやり取りはよくしていた。

孤児院の子供の中には、当然魔法素質も無ければ理系ではないものもいた。

 

ただお菓子を作るのが好きだった子などもおり、そういう子は翠屋2号店(美由希)のお店のスタッフなどになったりしていた。

 

ミッドチルダよりも治安が良くかつ、少しづつ孤児院関連で誘拐未遂などが発生していたこともありこちらで働かせてもらう人が増えていた。

 

 

こういった関係性もあり、高町家、ハラオウン家、風輝の関係性は非常に良好であった。

知らないのは3人娘だけである。

 




北の大地よさん、誤字修正ありがとうございます。


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機動六課説教 はやて

3人娘はちゃんと最後に落ちをつけてあります。

少し前から伏線として張っていた事があります。
それがここで回収されます。

ある方ははやては休息と精神カウンセラーが居ると思うと感想で書いてくれてましたがまさそうでしょう。

まぁ、メインヒロインはやてとはタグに書いてありますが
どっちかと言うと、はやてが風輝を必要と言う感じだと思います。


~はやて~

 

「さて次ははやてだ」

こつこつと別の机の上に指で叩いた

 

「私も!?だって隊長格の面談をやるって!?」

はやて正直今までのなのは・フェイトの状況を見て腰が引けている。

「当たり前だろうが!

事の元凶のお前を逃すわけがないだろうが!!!」

 

機動六課総員、あれでまだMAXじゃなかったの!?!?とドン引きしていた。

 

 

「いややーー、かんにんや!!」

 

「さて始めようか・・・」

かざとの周囲がぱりぱりと空気が鳴る音が聞こえている

 

「どうだ、部隊を作りたいとか思って散々管理局を荒らしまわった感想は?」

「荒らしまわってなんかないもん!」

 

「はぁお前のは本当に長くなるんだよなぁ・・・。

1個づつ行こう。

まず予言の件だ。」

 

「知ってたん!?」

 

「当たり前だ。俺はお前たちとは連絡を取っていなかったがリンディさんとクロノとは連絡とってたんだぞ?

レジアスさんだって、一応お前の方で目を通しておけと言われて俺は目を通してたんだ」

 

「ならなんで機動六課に参加してくれへんかったんや!

その予言を防止するための部隊やのに!?」

 

その話を知らなかった機動六課員たちはざわざわとしている。

 

「てめぇ・・・いい加減にしとけよ!」

机をどがんと叩く。

「大地の法の塔は空しく焼け落ち とか書かれてて俺が陸を離れると思ってるのか!

そもそもあの頃の陸の状況で俺が抜けるってだけでも、致命傷だ!

シグナムの引き抜きもやりやがったんだからな!

ならば俺は自分の所属すべき場所でできる限りの力を尽くすと決めたんだ!」

 

「2個目はなんであの予言で試作部隊を作るなんて話になるんだよ!

大地の法の塔の守りの要の一人であるシグナムを引き抜いた事だけでも防備に影響がでてんだ!

魔力リミッターかけて部隊運用するくらいなら現地に置いとけよ!

 

予言を口実にして、自分の部隊作りたかっただけとか言われても否定できんぞ!

しかも主力は身内人事だからな!

それも大半が魔力リミッター搭載だ!

 

真面目に働いてる管理局員をバカにするのも大概にしろ!」

 

「3個目が引き抜き関連だ。

スバルの件でも思ってただが、お前陸から海へ引き抜く事甘く考えてないか?

 

公的には、海と陸は同率組織だ

つまり、陸の人事は陸内で収まる。

そこに他組織である、海へ転属させるとしよう。

 

書類的には、転属申請書

相手の部隊の受け入れ許可で初めて転属が成立するんだ。

他にも要因はいろいろあるがな。だが引き抜きに関してはそうだ。

陸から海への引き抜きが成立してたのは、単純に給料や待遇がいいからだけだ。

 

海の人間が陸に転属したいだ?

大怪我したとかで働けなくなって、他に手がないとかならともかくまともに働ける奴が転属したいとか言って申請書だしても通るわけないだろうが!。

普通に考えて間諜かと思うわ!

 

スバル・エリオ・キャロ3人とも魔力ランクを上げすぎだ。

エリオとキャロはまだ、自然保護隊にいたこともあるから戻れるかと思ったんだろうが、こんだけスキャンダルになってれば身も案ずるわ!

しかも、遊撃兵みたいに出向前提とか通すわけないだろうが!」

 

 

「せやから、かざとの転属関係を圧力かけて潰したん・・・・?」

「ん?なんのことだ?つかそんな事かましてやがったのか!」

 

「お父さ~ん。私がんばりました~」

「ツヴァイ頑張るって何をだ?」

「はやてちゃんがお父さんの転属を聖王教会経由でやろうとしてるのを把握したので、お父さんの後援者たちに頼んで潰しました!」

ツヴァイは胸を張りえっへん!としていた。

「お~、俺も把握してなかったけどよくやってくれたな」

ツヴァイを指でなでなでしている

「えへへ~~」

 

その光景を見ているはやては目の前でフリーズしていた。

(え・・・あの転属の話・・・潰したんかざとやなかったん・・・・?

・・ツヴァイ・・・え・・なんでや・・・?)

「なん・・でや・・ツヴァイ・・・私たち・・・家族やろ?

なんで・・・そんなこと・・・するんや・・・」

 

「あのですねはやてちゃん、私止めましたよね?

しかもあの状況でお父さんが陸から移動するわけないですよね?

だから止めました~」

 

「そ、そんな・・・・」

 

「4個目が海の予算で陸にあんな立派な施設を作った事だ!

お前、実は陸のやつなんかどうでもいいとか思ってるんじゃないだろうな?」

「そんなわけないやん!ゲンヤさんだっておるんやよ!?」

 

「ああ、ゲンヤな。今回の一件で陸内部で評価が激減して統率に問題が生じかねなくなってるんだよな。」

「な、なんやのそれ・・・・」

 

「当たり前だろ?海側で陸の功績の書き換えやったんだから。

お前は海の所属だ。

だが、ゲンヤは陸の所属だ。

なのに、海のお前は陸のゲンヤを恩師と言っている。

なんかあれば当然ゲンヤにも影響がでる。

いい方向ならともかく、悪い方向で影響でてんだ。

 

あいつにはデバイスの借金の返済の条件に、はやてたちとの過度な付き合いを減らせという条件を出しといた。

世間一般的な付き合いならいいが、部隊員の出向などは今後禁止だ。」

 

「なん・・・でや・・・」

 

「ゲンヤのためだ。

堅実に信頼回復に努めるしかないんだ。

余計なちょっかいはなくすしか手はない。」

 

 

「まぁ、こんな所だな。

さてとはやて、ツヴァイの転属関連どうなってんだ?」

 

「あれはほら・・・ユニゾンデバイスはその所有者と同じ部隊にいる事ってなってるやん・・・。

だから、どうにもならんのや・・・。

ツヴァイもごめんなぁ・・・堪忍や・・・」

 

俺とツヴァイは会わせてため息を吐いた

 

「ツヴァイお前はどうする?」

「え、お父さんあの手使っていいんですか?」

「そのまま、ほかっといても問題がある状況にされちまったしな」

「あ~確かにそうなんですよね~」

 

機動六課全員頭の上に???。はやてすら何を言ってるのか理解ができなかった

 

「何言ってるんや!

ツヴァイに何かするんか!」

 

「いやどっちかと言うとやらかしたのはお前だ。」

「私・・・?」

 

「ツヴァイあの書類見せていいぞ」

「はい、はやてちゃんよく見てください」

 

デバイスの購入申請書がそこには表示されていた。

申請者:八神風輝

移譲デバイス名:リインフォースツヴァイ

 

「なっ!?

まさかツヴァイを私に黙って購入したん!?」

 

「はぁ日付を見ろ日付を」

「日付やて・・・?」

そこにはツヴァイ開発完了時期が書かれていた。

つまり取引は4年近く前に完了している。

 

はやてはがたがたがたと震えだし

「なんや・・・これ・・・・。

なんなんやこれ!?!?!?!?」

 

機動六課全員も自体が理解できず何がどうなってるのか分からないと右往左往していた。

 

「すげぇくだらない話だぞ・・・・・・・・・。

お前、ツヴァイの開発を俺に頼んだろ。

これを本局の連中は、陸の技術部にはやてが依頼をしたとしやがったんだ。

 

つまり本局の予算で、陸でデバイスを作るなんてのをあっちが認めていなくてな。

出来上がった後にお金は払われなかったんだよ。

 

当然もう、ツヴァイの自意識もあれば俺の所で研修も始まってる。

俺も失敗したと思ったよ。

ここまで腐ってるとはなと。

 

さすがに困り果てたから、インテリジェントデバイスの購入システムを使って俺が買い取ったんだよ。

レジアスさんやオーリスさんにも怒られたし、管理局の調達部からも、同情されてなぁ・・・・・・。

さすがにその瞬間は資金繰りに困ったわ。

開発者とあと今回の事情も知ってたから、調達部の人たちも本当に親身になって調整してくれてな。なんとか買わせてくれたのは本当に助かったが・・・。」

 

「ならそれを私に言えば!」

「買えるわけないだろうが!

しかも、陸の予算に影響でてたんだぞ!

お前分割払いなしで金払えると思ってんのか!

お前ら管理局入局直後なんだぞ!

それとも聖王教会に払ってもらうのか?

そんなことをすれば、これ幸いと聖王教会が陸への影響力を持とうとしはじめるだろうが!」

 

「そもそも、はやてのリンカーコアのコピーから作ってるし材料のいくつかはお前が出してるんだ。

まぁ管理局で買い取りとなってただろう?

そのタイミングでお前に金は払われてるはずだ。

だから管理局持ちになってたんだが。

それも俺が買い取った扱いになってる

それにツヴァイの作り的にお前たちと一緒の方がいいだろうと言う思いもあり送りだすことにしたんだ。

孤児院もやってて子供が卒業してくのも慣れてたしな。」

 

「お父さんここからは私に言わせてください!!今まで我慢してたんです!

 

それではやてちゃんの所に行くと、三大提督とかいう人とかとも会う事になりましたよね?

あの人達、私に何を言ったか知らないですか?

 

陸なんかで研修を受けて大変だったわねぇ。

ですって何言ってんだこの人たちはってなりましたよ!

 

その癖して、ヴィータちゃんなんかは可愛がられてるとか言って喜んでて!

 

あれ以降私が一緒に行かなくなったのは、それが原因です!

あんな所に遊びに行くくらいなら、孤児院に行くか特務一課でヴァイスさんたちと訓練してる方が気分転換になります!」

 

「まぁそんなわけで、ゆっくりとストレスはため込んでたんだ。

挙句に機動六課関連の事もあってストレスはさらに溜まってた。

たまに泣きに来てたんだぞ?

で、今回の転属の話でユニゾンデバイスは所有者の部隊にいる事とかってのができたな?

まぁ、局員扱いでもあるから転属申請書はいるが。

ツヴァイの所有者は俺だ。

だから、この転属申請書に明記頼むな?」

 

「はいはい~」

ツヴァイは自分の転属申請書に記載をしていた

ツヴァイの後ろには、先にもっていってもらう予定の家にあるものも含めた引っ越し用の荷物が積まれていた。

 

 

「あとは出すだけ~」

 

「だめやーー!!!!」

はやてが止めにかかってきた。

 

「はやてちゃん、堪忍やじゃなかったんです~」

「せやけどそうやないねん!!

やめてや~やめてーーーー!!!!」

はやてはばたばたとしながら、ツヴァイをつかもうとして来たりしてきたがツヴァイはすんなりと避けて

「出しますね~」

ぴっ・・・送信音が流れた

 

 

「ああああああああああああ」

はやての泣き声がその場に流れた。

元々家族と言うものを求めており、アインス・ヴォルケンリッター・ツヴァイと家族が増えて喜んでいたのだ。

まさか家族が減ることになるとは思っても居なかったのだ。

 

機動六課全員、その涙に目をそらしていた。

正しい形に戻っただけではあるが。

 

「あの~はやてちゃん・・・?」

「ぐすぐす・・・家からは・・・でていかへんよな・・・?」

「今までお世話になりました」ぺこり

 

再度の泣き声が流れた

 

 

 

 

 

 

 

ツヴァイが家族やなくなる・・・それはいやや。

ツヴァイは私の家族や。

私のリンカーコアの複製からできてるんやから私の分身と言ってもええ。

ツヴァイがかざとの家族になるってことは私も家族になるってことや。

かざとと私は同じ名字や家族と言っても過言やない。

(なわけあるか)

ツヴァイと離れるわけやない。

つまり私とかざとは結婚してる。

 

 

 

もともと非常に精神ストレスを溜め込んでた所に止めを刺された形になり

 

八神はやて、精神カウンセラー行き確定

 

 

これ以降、はやてが孤児院にいきなり泊まりに来ることが何度も発生する。

(既成事実狙ってんじゃとツヴァイからは怪しまれてる)

 

 




ツヴァイはもともと風輝のデバイスでした!
なのではやてたちには隠し事たくさんです!

今まで気づかなかったのはユニゾンデバイスと隠蔽してて、1局員として扱われてたから。
ユニゾンデバイスの所有者の部隊になんて規則作った結果逆に首がしまりました。


捏造設定
購入申請書には、購入者は開発者 or 貸与経験者のみと言う制限があります。
さらにデバイス側の意思確認もあります。
というかそうしないと、第三者が情報引き抜き目的で購入するので。
また内容が本来は使い手の購入関連なのでお金さえ払えば審査はなくなる。
またそのお金はその組織のおかねとなる。


またツヴァイの本来の開発予算は海の担当者が着服しました。


なお書きためはないのでここからはできたらあげます(正論シリーズもうおわりかけですが)


null_gts さん あちこち誤字修正ありがとうございます。


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機動六課面談? ついでの人

null_gts さん誤字修正ありがとうございます


~ついでの人~

 

「ふぅ疲れたなぁ」

呆然としているシグナム

両親からこんこんと説教と今後についての話会いをされているなのは

気絶しているフェイト。

泣きじゃくるはやて

 

はっきりいって大惨事である。

 

「だ、だんな・・・ちょっとやりすぎたんじゃ・・・」

「ははは何を言ってるんだグランセニック陸曹。おっと、いまは陸には戻れないから陸曹ではないか。」

顔を引きつかせながら

「旦那も冗談がうまい・・・(汗)」

 

「ヘリパイロットやりたいなら、ちゃんとそっち方面の部署も陸ならあったのになぁ。」

遠くを見ながらぽつりとつぶやく

 

「勘弁してください!ラグナとも仲の改善が始まったのにそれで長期出張とかは本当に許してください。お願いします」

ヴァイス・グランセニック 渾身の土下座

 

「いや、お前空も飛べないし。航空隊にも入れないし。次元航行艦か本局の事務関連の職場しかないんじゃないか?

次元航行艦の場合ヘリを使う数もそんなに多くないだろうから採用人数も少ないだろうし

 

まぁ、武装局員としては優秀だから戻してもいいんだが。

今回の一件で海側の諜報が酷くなっててなぁ。

そこにお前を戻すだけのメリットがどれだけあるか・・・。

まぁ可哀そうだなぁとは髪の毛ほどは思ってはいる」

 

「なら!」

期待をした目でこちらを見てきた。

「どうだ、この会社に就職とかは?」

訳:管理局辞めろ。

 

「ま、まじっすか・・・。すいません!まだラグナの治療費もかかるんです!どうかご慈悲を!」

土下座継続

 

ヴァイス・グランセニック

ヘリ操縦士:A級(最高位)

元スナイパー

 

「まぁもったいないのも事実ではあるんだよなぁ・・・。

よし、お前は陸に戻れるようにしてやろう。」

悪い笑顔をしながら

 

「あ、ありがとうございます!」

 

後日 ヴァイス・グランセニックは陸士の新規小隊長にされた。

そこは、元海の人材をかき集めた部署であり

陸の重要・最新技術等には見かけ上は触れられてるようになってそうだが一切触れられないように上では調整がされていた。

間違いなく諜報されるだろうからその釣り餌にする部署。

つまり懲罰部隊ではないが、ほぼ懲罰部隊のようなもの。

もちろん普通のパトロール勤務などは存在する

 

1年くらい働いて様子を見て問題がないと判断した場合はほかの部署の移動が行われるが

通信関連もきっちり見張られておりデバイスにも秘匿アプリが組み込まれているため問題あればそれもかなわない。

 

 

~かざと~

 

「さてと・・仕事に戻るかな」

「まちなさい」

がしっと士郎さんに肩を後ろから捕まれる

 

「え、なんかありました?」

「今日はもう休みなさい」

「いやでも仕事まだあるんですよ?」

「前回の状況から考えると、そろそろ過労で倒れかねないだろう?」

リンディさんの通信画面もこちらに開く

「そうよ?6年前に1度過労で倒れてる事忘れてないでしょうね?」

 

 

八神風輝:

当時14歳:

特務一課結成

陸の管理システム開発末期

孤児院スタート時期:ホーム管理用インテリジェントデバイス作成中

PT事件の対処のためのお金稼ぎのためのシステム構築中

通常業務

を全部同時並行的に進めており過労により一時期ダウン。

 

「うぐっ!?」

「そういう事だ。今日は面談とかで疲れただろう。

娘の事で手を煩わせて申し訳ないが、だからこそちゃんと休んで欲しい」

「わかりました」

「なのは、お父さんは今日は孤児院に泊まってるからちゃんと引っ越しの準備とそれまでの間の私の部屋の準備をしておきなさい」

「お父さん、こっちにいるの!?」

 

高町なのは、お父さんが帰ればなんとかなると思い込んでいたがそんなことは想定済みであった。

「逃げられると思うなよー。

ツヴァイちゃんの荷物はこれでいいのかな?」

 

「はい、ありがとうです~」

 

その言葉にはやては泣きじゃくりながらもビクンと反応していた。

そしてすがるような目で士郎さんを見ていた。

 

士郎は少し申し訳なさそうにしながらも、子供が独立するのはよくあることと言う思いもありそのまま歩を進めていった。




過労関連は、一度風輝の年表を纏めた結果です。(結構雑なので見せるかは迷いどころですが)
起動に乗り始めるまでの5年間(はやて再開時期の直前くらいまで)は異常な負荷がかかっていました。


感想欄で作者の作品に対する本音を書いてしまったのでこちらでも追記をします。
他にも気にしてる方がいたとき向けに追記をします。

まぁ感想欄のと内容が食い違う可能性はあります。
深夜テンションで書いたうえに、その感想への返答だけで1話くらいかけそうな時間かかりましたから。


1.なのは・フェイトへの謝罪をしていないのではないか。
していないですね。
作者自身:1-3話の踏み台時の事は読み直すのもつらいので正直見ないようにしています。
まぁなのはに対しては孤児院の一件で謝る文でも追加すればいいとは思いますがここまで話が進行していると追記した所で最初期から読んでくれてる方に迷惑です。
今からでも謝ればいいじゃんとか言う意見もありそうですな。
まぁ、士郎交えた三者の話会いをすればいいだけとも思えてきました。

フェイトに関しては、地球側の被害者感情もあって本気で謝る気0です。
逆にこれをかざとが現在の精神年齢の被害者感情を内心的に思っていたのだとすると、フェイトには何もしていない可能性すらあります。
確かに痛感したのは一度海鳴市に戻ったころでしょうが。

そもそもフェイトの味方への参戦時期は無印終盤です。
転生前の経験値がフル稼働しきっていないとは言え、無意識的な何かもあるとは思います。
(1-3話を軽く目を通したらそもそも手を出した形跡がなさそうですな・・・)
なのは・はやてへの絡みで嫌悪感は持ってるかもですが。


2.「踏み台転生者がちゃんと前を向いて動いたら」が大本のコンセプトでありそれ以上ではないです。
二次創作関連読んでても
「事情があって踏み台してた系の話はあれどそういう作品を見たことがなかったので書いてみるかと。(ありはしたけど3話とかで打ち切られてたりしたので)」
と言う認識だったので。(まぁ他のサイトではあるのかもですが)

3.「俺はあの3人娘に嫌われてますからね。未来のエースオブエースの出涸らしとも言われています。」の発言でお世話になったクロノに迷惑がかかっている。

最初は自戒の意味で言っていました。
ただクロノの件だけは作者も実は気にしていました。
海からの勧誘を避けるための方便に使えると言う思いもあり多様していた形です。
後に別の方法は見つけているので、リメイクするなら直す部分です。

ただし、クロノと言う人物は親の仇であるヴォルケンリッターすら擁護しているような人物です。
状況的には会った時に多少文句は言うでしょうが、ある面で事実と言われかねない物に関してそこまで過度に怒るとは思っていません。

風輝本人も、陸の立場からするとクロノたちに悪影響があれど効果は未知数なれど自衛のが優先順位が高いと思っています。


4.いい話に見えるがどんだけ弱くてもニコポナデポは洗脳である。
事実です。
ただし作者視点では彼本人が自認しておらず、制御もできないこの能力に四の五の言ってもしょうがないと思っています。
その方の感想にも書きましたが
「これがつらいのならば、本作品は読むべきではない」
とも思っています。
それはこれが彼の基本機能だからです。

これに対処しだすと主人公は顔の皮をはぐ or 能面のような仮面をかぶりかつ両腕を切り落とす事になります。


5.説教が上から目線過ぎないか。
感想として受け取る所存です。
ただし、だからと言って幼年期の行動もあるから違和感があるとか言われても正直困ります。
作者自身幼年期の行動は痛いとも思っておりますし、正直読み直したくない部分なので見ないようにしている部分でもあります。

所謂40+20歳であり老害の意見ではないか?との事も書かれていましたが。
老害と言われればそれはそれで事実だとは思いますし問題はないと思っています。

実際に20歳相当の彼女たちに老人が派手に説教していると言われればそうです。
しかし「権力があり好き勝手をできていた彼女たちと権力がなく結構必死にやりくりをしつづけた彼では思う所もあると思っています。(最終的にある程度の権力は持っていますが)」
正直自分が風輝本人であれば、とうの昔に管理局やめて別の所行ってます。


6.彼女たちが少女時代にハーレムを作るつもりだったのか。
「踏み台転生者がちゃんと前を向いて動いたら」のコンセプトのお約束的にやったことです。そこに合理的理由はありません。

後付けと取られるでしょうが以下の事を作者は思っています。
当時の年齢が40+10歳で50歳相当と言われればそうですが、作者は精神年齢はそうは思っていません。
これは特に今まで触れる内容ではないので作者の中だけにおいてある事ですが、肉体年齢に相当引っ張られてると思っています。

参考例:赤ちゃんの脳みそのハードで大人の意識処理のOSを演算しきれるのかと疑問になります。
所詮空想科学であり、作者個々で意見が大幅に割れると思っています。

なので当時の精神年齢は10歳+αくらいだと思っています。
確かに頭が良いを特典で貰ってはいます。
しかし、頭が良いことと脳機能が完成しきっているかは別問題です。

これは個人差も非常にあると思っています。
脳が出来上がっていく段階で加速度的に元の精神年齢とも混じっていくだろうと。

先の老害発言にもつながりますが、風輝の精神年齢は10歳+α→15歳+20~40歳→20歳+40歳と加速度的に上がっていると思っています。

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ここからはせっかくなので、みんなに情報提供と相談を求めます。

7.あと今後の構想を練る中でどうしてもアルカンシェルの存在が頭に浮かびます。
いまいちこの兵装の普及率が分からないのです。
確かにA's時代では後付け武装でした。
普通時代が進歩すればもっと上位武装が出るもんですがしかし台所事情が厳しそうな管理局において(数年ごとに新世界がどんどん発見されている。)、ほぼ間違いなく高コストであるアルカンシェルがどうなっているのか分からないのです。

ある方は感想で通常兵装のように語られていいました。
ソースは不明なので何かで取り上げられたのかもしれないですが。

ただし、現実の軍隊方式の思考で考えてみると新型艦がバリバリ出てくるのも違和感があります。
日本の戦闘機のFXですら28年計算です。

それを考えるとA'S時代と同様に本局封印装置の可能性は十分にあります。
闇の書事件では、すでに以前の被害が確定しているので使用が認可されただけ。


8.全世界的に反管理局が起きた場合に、アルカンシェルによる恐怖政治を行うか?

実際未遂ではありますが、クロノが管理外世界である地球でアルカンシェルを地表部に打ち込むのを躊躇わなかったのも事実ではあります。
問題は闇の書の暴走で地球丸ごと消し飛ぶのと日本消し飛ぶのどっちがいい?と言う究極状態の判定ではありますが数千万の命が消し飛ぶかクラスの行為でもあります。

まだまともよりのクロノでこれだと思っています。
つまりもっとやばい連中も普通にいると思っています。

なので、アルカンシェルで都市をいくつか消し飛ばしての海による恐怖政治も行いかねないかなと思っています。

当然内部での反抗勢力も発生するでしょう。
故郷が消し飛ばされた人間もいるでしょうから。
善よりの原作主人公勢もおそらく反抗側に加担するでしょう。
(洗脳が進みすぎてて、反抗したのが悪いと認識する可能性も存在しています。)


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ついでに作者の所感

9.感想でも書いたのであれな発言ですが
「俺の妹がこんなにかわいいはずがない」であった
自己満足のオナニー小説だよね と言うセリフがありましたが、創作物ってのはそれでよいと思っています。
読者はそれを批判もしながらも認めるか、拒否をするかの二択だと思っています。

なので何も気にせずに自分の思った通りに書き切ってしまうのも手なのかなぁと思っています。


10.オリ主の行動で現実的でない対応と言うのが指摘で上がっていました(細かい部分は分かりませんでしたが)

作者の思うところとして以下があります。
・自分ができないからと言って相手に正論をいってはいけないわけではないです。(これは自分自身が会社の先輩から直に言われています。(正論を言われた側ですが))
・完璧でないと物を作ってはいけないのか?と言う思考もあります。
やらないと見につかない人間もいると思っていますし、その結果筆折るなんてのもあると思っています。
・所詮は自己満足です。
細かい部分の指摘があれば、受け入れる所は受け入れる。
受け入れれない所は切り捨てるでよいのかなと思っています。

ただ、情報不足はいけないとも思っております。
まぁ捏造設定に捏造設定を重ねればいいとは思いますが、ベースがずれる程調整は難航するものだと思っています。


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士郎面談+1 

感想欄で戸籍関係の話がありました。

大汗物ではあったのですが形にしてみました。


なお、幼少期に風輝はフェイトには何もしていないこととします。
フェイト的には、なのはとはやてにされてて微妙な顔をしていると思ってほしいです。


~なのは三者面談~

 

現在、孤児院の教室。

 

なのはの家の準備ができたので、なのはが士郎さんを迎えに孤児院まで来た際になぜか今3者面談が起きている。

「え~と士郎さん・・・?」

 

「いや君もそろそろいろいろと覚悟がいるだろうと思ってね。だからこの場を設けさせてもらった。」

その言葉に、そういえば高町に謝って無い事を思い出していた。

(しまった、はやてには謝ったが・・・高町には謝ってなかった)

 

俺は一瞬しまったと言う顔をしたが、真顔になり高町に向き直った。

その表情に高町はびくっと反応してしまっていた、

 

「高町・・・これが最後になるかもしれないからな」

 

その言葉になのはは、怒りだした。

「なっ!?最後って私絶対に管理局に戻ってくるから!」

 

俺は両手を前に出して、まぁ落ち着けと言う風に手を動かしながら

「まてまて、別にお前が管理局に戻ってこれないなんて言ってないだろう」

 

「ならなんで最後なんて・・・」

高町は困惑した顔をしていた。

 

「お前が戻ってくるまでに、俺が殺されてても不思議じゃないからなぁ・・・。

簡単には死なないつもりだけど人質取られたりとかすると分からんからな・・・。

後悔はないが守る物が増えすぎた(遠い目)」

 

「何言ってるの・・・・そんな殺されるなんて・・・」

 

「高町。本当に子どもの頃は申し訳なかった。

あんな対応をして本当に申し訳ない。」

(その場で頭を下げている)

 

「そ、そんなそれこそ今更だよ。

それに私も孤児院の件でごめんなさいなことしてるから

お互い様だよ」

 

二人は若干ぎこちない笑いを浮かべながらも和解を果たした。

「・・・なんで何も言わずに去っていったの・・・・」

「嫌われていると思っていたからな。

転校して二度と会わなくなるなんてのは普通にあることだ。

だからこそ、今更何か言うのならばと思っていたんだ。

予想外に近辺にいて驚いたけどな・・。

まぁ、考えてみたらクロノ経由で頼んだ相手なんだ。

そりゃ近くにいるわなとあとから思いはしたが・・・」

「そっか・・・」

 

 

 

 

士郎さんはその光景を腕を組みながら眺めつつ。

「ついでにかざとくんには1個相談があるんだが・・・。

ヴィヴィオちゃんを地球に連れて行くとして・・・戸籍をどうしようかと・・・」

 

「え、なのはの養子にするんじゃな・・・・あ・・・。

・・・・・・・まずりましたかね・・・?」

 

「環境的には問題はないと思っているから完全にまずいわけではないと思うよ。

問題は予想以上に日本の戸籍ってのが頼りにもなるし、障害にもなるってことだね・・・」

 

なのはは一人頭の上に???を浮かべている。

 

「二人とも何を心配してるの?」

 

「なのは、よく聞きなさい。

リンディさんに魔法を使って戸籍をうまく書き換えれるとしよう。

実際にフェイトちゃんが学校に通えてた事からもそこは優秀だと思う。」

 

「問題はいくつかありますね・・・。高町の戸籍をどう書き換えるか・・・・。

ヴィヴィオを実子にすると・・・高町が14歳で妊娠出産した事になる・・・。

管理局のあれ関連でよく学校を休んでたから違和感も少ない・・・。」

 

「私中学生で、子供産んだって思われるってこと!?

で、でも髪の色も違うからそこまで思われないんじゃ・・・」

 

 

「それは選択肢の一つだね。

では次になのはの養子とする場合。」

 

「あの、俺日本の戸籍関連詳しくないのですが結婚してないと養子にできないとかありませんでした?」

 

「あるはずだよ。

だからこの場合、なのはの養子にするわけにもいかない。

なのはに結婚歴があるわけでもないからね、戸籍情報の整合性が取れなくなる。」

 

「結婚歴を追加して、結婚相手の子供を引き取って帰ってきた事にするとかは?」

 

「それなら可能だね。

その場合、なのはは×1 子持ちってことになるが・・・」

 

「×1・・・・・」

なのはは日本の戸籍と言うものを甘く見ていたと後悔していた。

 

「そもそもその結婚相手は、未成年の高町と結婚をと言う事に・・・・」

 

「さすがに客商売をしている身としてはそれは避けたいな・・・」

 

男二人は頭を抱え、なのはは呆然としているだけであった。

 

「いっそ高町に誰かと結婚してもらいましょうか?

そうすれば一応整合性は取れる・・か・?」

 

「あんまり娘の結婚を軽く考えないで欲しいがでも、気持ちは分かるよ・・・。」

 

「だれかと・・・けっこん・・・・」

なのははもうここら辺から呆然としながら話を聞いていた。

 

「八神君ならまぁいいかとは思うが、いっそどうだい?」

 

「うえっ!?まってください。さすがに今後も命の危険性のある身としてはそれは避けたいです!

と言うか、手島とかユーノとかいるじゃないですか!」

 

「あの二人か・・・・・なのはのストッパーになれていないからなぁ・・・。

実際に恋人関係とかならともかく、そうでないのであれば・・・」

 

二人で高町の方を見る。

高町は頭を横にふるふると振っていた。

「あうあうあうあ・・・」

 

「特に進展してないって聞いてるんですよねぇ・・・。」

 

普段からそばにいる手島vs子供の頃に一時期一緒に暮らしていたユーノの取り合い。

 

「しかし、もしそうだとしても今度は別の問題生じませんか?

二人とも高町とほぼ同じ年齢ですよ?

未成年カップルが血縁関係のない子供の引き取りとか許されるんでしょうか?」

 

「無理ではないとは思うけど正直わからないね・・・。」

 

「そうすると、今度は手島かユーノが14歳でどっかの女性を妊娠させたってことになりませんか?

いや、この場合中学校の時にかっぷるで・・・」

少し痛ましく高町を見る。

さすがにいろいろ気の毒すぎて苦い顔になる

 

「・・妊・・・娠・・・・」

高町なのはすでに呆然としている。

 

「結婚関連もなしだね・・・」

 

「あの・・・1個思ったんですが・・・・士郎さんが養子で引き取るのはどうですか?

高町とは姉妹ってことになりますが、まだ現実的な対応な気がします」

 

「そうだね・・・落としどころはそこかな。

なのははそれでいいかい?」

 

「はい!?・・・・妹になっちゃうの??」

 

「と言うか日本の戸籍システム考えるとここらが限界だ。

これでも結構無茶があると思っている。

お前が翠屋で手伝いをしている時に、ヴィヴィオがママーとか言ったら気づいた人間から順に空気凍るぞ」

 

さすがに、苦い顔になる高町なのは

 

「まぁ他に手もないんだ。潔くがんばれ・・・。

あと聖王教会にも気を付けとけよ。

聖王をトップになんて過激派が出てくる可能性もあるんだ。」

 

「それもあって・・・地球へ・・・?」

「いや、本当に元はお前の療養だけのつもりだったんだぞ?

まぁ本局の戦艦内で暮らすってのも手かもだが・・・」

 

「親の身としてはあんまり閉鎖環境に閉じこもってるのもおすすめできないね・・・」

 

「まぁ、普通なら療養してるはずなんだからちょうどいいと思っとけ。

つか言われたからって言って復帰を許すなよ周囲!」

 

こくりと頷く士郎

 

罰の悪い顔をしているなのは

 

 

「そういえば結局、高町は高校通うんですか?」

 

「僕はそれでもいいだけどね・・・。

まぁそうすると管理局に戻るのは絶望的だろうけど」

 

「それはいや!」

 

「だから高卒認定資格の取得させることにしたよ。

まぁ1年で受かれるか怪しいけど」

 

「大丈夫!簡単だよ!」

 

その言葉に

(ん?簡・・単・・・?)

 

「そうか、なのはしばらく会わないうちにそんなに頭よくなったのかい?」

 

「・・・高町さ・・・もしかして・・・レイジングハートでカンニングしようとしてないか・・・・?」

 

「なに!?」

士郎さんさすがになのはの方を見る

 

「えっ?だって魔法でやり取りできるんだよ?だから大丈夫!」

 

「士郎さん・・・あとはお願いします・・・」

俺は頭を抱えながら席を立つ。

 

「これはさらに躾がいりそうだね」

士郎さんは、にこやかな顔をしながら説教がはじまった。

 

 




作者としてはこの最後の落ちの部分。
本当に悩みましたが・・・・ただ9歳から魔法を使ってた少女。
当時はアリサとかすずかもストッパーになってくれてたと思います。
この危機的状況に魔法を使わないわけがないと言う結論に・・・・。
まぁ5年近く魔法当たり前の世界にいたんだしなぁ・・・。



「付録」

本作品内では適当にごまかしながらその場の勢いで処理しますが


1.すごく簡単に検索しただけですが
自衛隊でも海自から陸自へを希望する場合には一度、退官をしてから採用試験を受ける必要があるそうです。
捏造設定に近いものとはいえ、転属関連はやっぱりかなり厳しそうに見えます。

2.職位関連

はやて、wiki見ると「階級:一等陸尉(4年前)→二等陸佐」
とあるのですが、分類上は陸所属なんじゃ。
もしくは魔法適正(空を飛ぶのが苦手とかだと)陸になるとか。

もし自衛隊方式の階級ままだとすると
陸から出向?して、海へ(階級そのまま)。
海の所属のまま、機動六課創設→陸へ駐屯地作る。

つまり、陸の所属だけど派遣社員で海に行き一部署作り陸の敷地内であれをやってた?
(若干引いてる)
なんか考察深まると、まぁなるほどと言う思いとレジアスの心労がうかがいしれる。。。

ついでに原作のFORCEで管理外世界で船乗ってる事考えるとそのまま地上ほっぽりだして。まだ出向しているか、海に転属した可能性も十分あります。
(管理外世界は海の領域なので)


そう考えるとヴァイスはぎりぎり戻れる気がしますね。

スバルはもっとやばかったのでは。
特別救助隊も、救助隊も陸所属です。

新卒採用みたいなもんだと思うので、直行で海所属だと思います。
ただ自衛隊方式だと低い役職は契約社員みたいなものらしいので案外陸への移動はできるのかもしれません。
ただ、明らかに魔導士ランクが高すぎるので怪しまれると思うのであれでよかった気はします

ミリタリー関連の人がsts見ると視点本当に違うんでしょうね・・・。

3.どうも昔は海兵隊がノウハウを陸兵に渡さないとかあったらしいです。
さらに本局内部に諜報部が存在するので、陸にもあるとは思っています
(なので安易な移動ができない)


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はやて 反省と新たな道

~はやて~

 

 

私は一人、なのはちゃん家に来ていた。

 

そしてなのはちゃんに用事があったわけではなく士郎さんに二人っきりで相談をお願いしていた。

士郎さんはそのお願いを快諾してくれており今、少し離れたカフェテラスに二人できていた。

 

「ごめんなさい、お手数をかけて」

「いや構わないよ。それよりも何か相談をしたい事があるそうだが・・・」

 

「・・・私はどうしたらええんでしょう・・・」

「それはツヴァイちゃんのことかな?」

 

「はい・・・・」

 

 

「これは、大人としての立場になるんだが。

家族だからといって一生一緒にいるわけではないよ?

 

一生一緒にいる相手は、結婚相手くらいなものだと思う。

家庭環境にもいろいろとあるけどね。

 

かざと君はそこらへんがわかっていたからツヴァイちゃんを君の所に送り出していたんだよ。」

 

「そうなんでしょうか・・・。」

 

「なのはがいい例だろうね。まぁ日本でも、寮とかもあるからね。家族と暮らすのを早い段階で無くなってる子もいるよ。

 

一度、かざとくんがどう思っているかを聞いてみるといい。

あの場では彼も指摘を中心に話をしていたからね。

何を思っているのかを聞いてみるといいと思うよ」

 

 

 

 

~孤児院~

 

あれから後日の夜

私は一人で孤児院に来ていた。

 

 

「ごめんなさいやで~」

私がインターフォンを押すと聞きなれた声が流れた

「はいはい~、どちらさまでしょうか~」

そこにはツヴァイの姿が表示されていた。

 

怪訝な顔をしながら

「はやてちゃんどうしたんですか~?」

その反応に涙が零れ落ちそうになっていた。

 

「いや・・あんな・・・・かざとに相談があるんやけど・・・・ダメ?」

はぁとツヴァイはため息をつき

「お父さんに聞いてきますね~」

 

ふよふよと飛びながら、ツヴァイが話を聞きに行ってくれた。

 

~孤児院教室~

 

少しおびえているはやてとちょっと疲れているかざとの姿がそこにはあった。

 

風輝はあきれた目で頬杖を突きながらはやてを見ている。

 

「で、何が聞きたくて来たんだ?」

ぽろぽろと泣き出しているはやて

「なぁ・・・私はどうしたらよかったん・・・・?」

 

「はぁ・・・どうしたらよかったなんてのは結果論に対して批評してるだけだ。

だいたい何を気にしてるんだ?

ツヴァイが居なくなったことか?

それとも機動六課が批判されてる事か?

人員を戻そうとしても断られたりしてる事か?」

 

「・・・全部や」

 

「はぁ・・・お前一度、一人暮らししたらどうだ?」

「・・・私やって一人で暮らしてた期間長いんやで?」

 

「正直、はたから見ててお前とヴォルケンリッターの関係性はよくないと思う」

「どこがよくないっていうんや・・・」

 

「お前たちは共依存みたいになっていると思う。

確かにお前の境遇も理解はできる。

家族ができて喜んでいるのも分かる。

 

でもな。

お前たちはなるべく一緒にいる事を中心としているように見える。

そもそもザフィーラが管理局にいないのもどうなんだ?

 

お前たちは公的には闇の書の被害者、未成年、魔法世界知識がなかったと言う事やいろいろな事情もあって隠蔽処置がされただろう。

でも、お前は闇の書の罪を償うと言っていたそうだな?

 

はやての罪ではないと思うがな。

焦っているとも思える。

 

でも被害者たちの感情を想像してみろ?

正直、あの4人は管理局の備品扱いされてぼろぼろになるまで働かされ続けても不思議ではないんだぞ?」

 

「なっ!?そんなのいやや!」

 

「情状酌量の余地は十分にあるとは思うが、それでもあいつらはこれから先も貢献で示していかないといけないと思う。

もし何かの時に情報が外に流れだせばそれだけで管理局のスキャンダルになるんだからな。

その時に、今は立派に管理世界を守っていますと言う方がまだ体面はいいだろう。

 

その上で、あの犬が管理局に正式に入局もせずにいる事には正直あきれ果てている。」

 

「犬やなくて狼やで」

 

「まぁつまり、お前たちはなんだかだった行って許されたと言う甘えのようなものがあると思っている。

それに就職をしたら年に10日くらいしか会わなくなるのもざらにあるんだ。

クロノ家を思い出せ・・・」(ちょっと遠くを見て可哀そうになってる)

 

「うっ!?」

 

クロノ・ハラオウン

第97管理外世界に住居あり、そこに母親・妻・子供が在住している。

 

次元航行艦に普段いるため、仕事が終わったからと言ってすぐに家に帰れるわけではない。

そもそも、激務である。

転移魔法・転送装置も距離制限はあるし、時空間嵐のようなものがあると次元航行艦すら進めなくなる時がある。

つまり基本艦内生活

 

「まぁなので、ザフィーラを管理局に入局させてヴォルケンリッターはまぁ1年は別々の所に住むとかして行くべきだとは思う。

その上で、堅実に働きながらいろんな観点で人助けをしていくべきだと思う。

別に連絡を取り合うなとは言わない。

ただ距離を取って自分を見つめなおせ」

 

「・・・そうなんかな・・・・」

 

その後はやては、家に帰宅をしていった。

 



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機動六課面談? 手島

あと閑話を2章とすることにしました。
すでに話がかなり連続しすぎているのと合わせて連続性があるのでこれを閑話と言うのは違うなと思いまして。

本話は転生者同士の会話になります。


~手島~

 

 

「さてと・・・手島・・・おまえさぁ・・・・」

「・・・・・・」

すごいばつの悪そうな顔をしている手島

 

「一つ聞きたいんだがさ・・・・・・・・・・・教導隊引き抜きの件大丈夫だったのか・・・・?」

「・・・大丈夫なわけないだろ・・・・・・」

「やっぱりか・・・」

 

こちらも苦い顔をしていた。

 

 

そもそも、監局内部でも魔導士ランクSやそれに近い人物なんて全体で非常に希少なのである。

つまり、そんなのを教導隊から3人も機動六課に引き込んだのである。

しかも空はもともと対テロ部隊である。

つまりもともと今回のJS事件のゆりかごとかに正式に対応しないといけない部隊である。

はたから見ると空の仕事の乗っ取りにも見えるのだ。

 

しかも魔力リミッター付きで、陸に関してだけの事を主体にかざとは怒っていたが本局内ですら問題を抱えているのだ。

 

 

さらに今回の一件で高町なのはの1年間療養決定。

療養をしないと後遺症等と言う状況になっており、非常にまずい状況にある。

もともと戻せると言う事もあり、試験部隊への参加をかなり苦い気分で飲んでいたのだ。

戻せないとなるとまずいだろう。

 

「と言うか止めろよ!?お前も転生者だろうが!・・・・・・もしかして・・・中学生から転生したとか・・・?」

 

「いや違う!そういえばそういった自己紹介は全然してなかったよな。

俺は30歳の営業系のサラリーマンをしてたんだ・・・」

 

「そうか、俺は40だったよ。IT系のエンジニアさ。

ってちょっとまてい!?

営業系ならなおの事、はやてのやったことがどう思われるか分かっただろう!?」

 

「・・・あぁ・・・・・・・・・理解・・・してた・・・・。

でもさ・・・11歳の時になのはが落ちた時の事を思い出すと、原作の通りに進めれば最後は問題ないと思ってたんだ」

 

俺は真顔になりながら話を聞く。

「なぁ・・・その原作ってのについて聞きたいだが・・・。

お前はレジアスさんたちが死ぬ事を知っていたのか?」

 

 

手島は首を横にフルフルとふる

「実はさ、俺もアニメを見たのは途中までなんだよ・・・。

当時顧客とトラブってて疲れ切ってて見なくなっちゃっててさ・・・。」

 

 

八神風輝:A'sまで視聴

手島浩之:sts中盤から終盤直前くらいまでしか見てない

(つまりゆりかごとか知らない)

 

「はぁ・・そうか・・・まぁあるよな・・・」

 

「ああ・・・・本当に悪い・・・」

「言うな・・・お前が悪いわけじゃないんだ。」

 

二人とも微妙な顔を浮かべていた。

「でも、これでお前ももう原作なんて事を気にしなくてよくなったんじゃないか?

もうわからないんだから」

「・・・確かにそうかも・・・・」

 

手島。原作の呪縛から解放される。

 

 

 

「・・・なぁ・・・少なくともあいつらって小学生の頃まではまともだったんだよな・・・?」

「中学も大丈夫だったとは思うよ?」

 

「・・・・・・・・・まさか・・・と思うんだけどさ・・・・・・あいつら・・・洗脳されてね?」

「ははは・・・そんなまさか・・・・」

「そうだよなぁ・・・まさかだよな・・・」

 

 

「ああそうそう、フェイトなんだけどさ」

「うん?」

 

「精神ショックが大きすぎたこともあって、急遽休暇とって海鳴市にいったよ」

 

「そうか・・・・・・割とどうでもいいな」

「うをい!?」

 

手島の突っ込みが響いていた。

 




大学の後輩となのはstsの二次創作書いてるんだと言う話をしてここらの話をしていたら

「気づいちゃいましたか。
あの女やべーすよ。
全方位に喧嘩売ってて、功績関連も全部かっさらっていった」
と言う評価をしていました。

そのことから、自分は「陸」視点から見ていましたが実はもっと別の観点でも大問題を抱えているのではと思いました。

よくよく考えてみたら、高レベル魔法使いを二人(しかも片方はトップエース+エースクラス)本作では3人。
も引き抜いて連れて行ったとなると空からもはやては厳しい目で見られている可能性が生じました。(しかも魔力リミッター運用が基本的に反感くらい安いと言う)


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激闘 ヴォルケンリッター

~はやて家族会議~

 

現在全員で集まって相談をしている。

 

「・・・・とこんなことを言われたわけなんよ・・・」

 

「ぐるるるる」

ザフィーラは唸っている。

 

「なっ!?」

「ふざけんな!」

「ふーむ・・・」

 

「でも、確かにかざとが言ってる事も事実だと思うんよ・・・。

だから機動六課解散後1年間だけ別居生活してみいへん?」

 

「そ、そんなことをする必要なんかないと思うのですが」

「そ、そうだぜはやて!確かにあいつは色々と強いけど」

「そうですよはやてちゃん!」

 

ヴォルケンリッターたちは全員固まったままであった。

はやてが席を空けると

 

「あいつのせいだ・・・・・・。」

 

妙に剣呑な雰囲気をもった、ヴィータとシグナムがいた

 

ザフィーラは一人、そばで落ち込んでいた。

 

~かざと~

 

仕事を終え、帰ろうとした所で

「ん?メール?」

 

機動六課基地グラウンドに00:00時に参られよ

シグナム

 

「・・・・・・・は?」

 

 

~機動六課基地グラウンド~

 

俺は一人、0時にグラウンドに来ていた。

 

いきなり、シャマルによる結界。

 

反射的にデバイスをセットアップしバリアジャケットを纏う

 

「かざと~~~!!!」

 

シグナムとヴィータ、ザフィーラによる襲撃を受けた。

 

「主はみんなと一緒が良いとおっしゃっていた!

その思いを歪めた貴様を我らは許すことができん!」

 

「お前ら正気か!?」

 

航空優勢を得るために、高速にて空に飛びあがる。

 

そこからは、俺は剣を振り回しながら交戦を続けていた。

 

(くそ、魔力吸収もこいつらの場合使いづらい。)

古代ベルカ式は身体能力強化や物理攻撃の強化に全振りしているような魔法術式である。

バインド関連を使用された場合には、吸収はできるがその時にはあいつらの必殺のタイミングだろう。

 

3人はかわるがわる、俺を囲みながら襲い掛かってきている。

「完全に祝福が呪いに変わっちまってるな・・」

(元は可愛い女の子の家族が欲しいって願いなだけだったはずなんだけどな・・・。)

 

「呪いだとぉ!!私たちの絆をばかにすんなぁーーーー」

ヴィータが俺に槌を振りぬいてくる。

 

 

俺がそれをぎりぎりの所で避けたが少し切れたのか、血が流れだしていた。

血が目に入りそうになったため咄嗟にぬぐったタイミングにてバインドがかけられた。

 

不意打ち防止にザフィーラが前に出ており

その後ろでは、シグナムが弓の準備を、ヴィータが槌を巨大化させていた。

 

カッターに連続して指示を出す。

・キャッチ:魔法停止

・全魔法出力を肉体強化および飛行術式に移行

・フルドライブスタート

 

その一瞬後に、槌を振りぬこうとしたヴィータに対して

剣で槌を切り砕いていた。

「アイゼン!?」

 

そのまま、ヴィータを蹴りぬこうとしたがそのままだと復帰される恐れがあるため

ヴィータの後ろにシールドを生成しその位置に蹴りぬいた

 

「なっ!?がはっ」

蹴りで飛ばされた瞬間にシールドによる過負荷が同時にかかり、ヴィータの体に大ダメージが入っていた

 

「「ヴィータ!?」」

ゆっくりと、ヴィータが地面に落ちて行っていた。

 

「ザフィーラ!お前はヴィータを!」

「おう!」

 

こちらの剣も剣先が砕けており厳しいように見せかけながらもシグナムに高速で近づいて行った。

 

シグナムに剣で切りかかったタイミングにて、剣先をデバイスから取り外した。

剣芯だけがシグナムに飛んでいく。

シグナムは反射的にその剣をレヴァンティンにて弾いた。

 

剣をデバイス内の格納領域から、実体化させながらレヴァンティンを切りつけた。

レヴァンティンを切り砕きながらシグナムの騎士服に当たったタイミングにて、飛行術式による加速エネルギを体術によりさらに剣に裏乗せさせた。

その勢いのまま、振りぬいたがシグナムは反射的に鞘を間に挟み込んでいたようだった。

そのためギリギリの所で致命傷を避ける事はできたが、グラウンドの地面に高速にて突っ込んでいった。

 

「あと残るのはザフィーラ、シャマルお前たちだけだな。どうする?このまま続けるか?」

 

まだ二人は戦う意思を示していたが

 

「そこまでだ!!」

本局に来ていたクロノにメールの段階で連絡を入れておいたのだった。

そのため、ぎりぎり間に合わずにクロノが急行してくれていた。

 

「クロノ・・来てくれたのはありがたいけど・・遅いよ・・・」

風輝の血を見て

「うっ、すまない。これでも全速力で飛ばしてきたんだ・・・。」

 

タイミングが悪かったのだ、フェイトが海鳴市へ行ってしまっている中での暴挙。

正直フェイトが居ればここまで悪化することもなかっただろう。

 

そこからの後始末は非常に大変であった。

 

八神はやては調書を取られ、今回の一件には絡んでいないため問題はないとされた。

問題は、ヴォルケンリッターの4人であった。

 




空に対テロ部隊があると言うのをどっかでみたので、空はもともと対テロ部隊と書きました。
普段は教導とかしてるけどみたいな記述を。

まぁ本局で武装局員がいるのって、次元航行隊(海) or 航空隊(空)だけみたいなのでそんなに外れてないんでしょうが。


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ヴォルケンリッターの処遇

感想での反響がすごかったのでそのまま続きの話を出します。


~いろいろな話会い~

 

まず、ヴォルケンリッターの襲撃について。

4人とも一先ず捕縛となった。

その段階にて、はやてを含めた5人の調書を作成。

 

その後関係各位による話会いが持たれた。

事件化もできるが、正直管理局としては旨味がまったくない。

風輝もこんなのを捕まえたとしても、自分たちのメリットになるとは思えていなかった。

 

軍法会議に乗っ取って処分をすると言うのも手だったが、それよりも各部隊での戦力管理および陸の権利拡大に利用しよう。

また場所が幸い、機動六課のグラウンドなのだ。

模擬戦でのトラブルとして処理もできる。

これが市街地ならば本当に目も当てられなかった。

 

そのため落としどころを決める話し会いとなった。

 

しかも原因が、ある意味一人暮らしと言うか、自立するためのような会話であり参加者たちは全員当惑していた。

割と一般的な話である、ミッドチルダでは就業年齢も低いのだ。

そこに外見年齢が大人の面々の暴挙により非常に困惑することとなった。

原因がくだらなすぎて困っていた。

 

空の担当者やレティ提督等はどうか穏便な対応をお願いしたいと頭を下げてきた。

やった行為は大問題すぎるが、あれでも戦力としては最高ラインなのだ。

 

特に空は焦っていた。

高町なのは長期療養に加えてヴィータ離脱はさすがに不味いと。

空は、現状の予定ですら約1.5年~2年間 高町なのはの復帰が厳しいのだ。

元々1年だけと思い苦渋の思いで出向させた物がまさかの状況である。

3人だして、手島一人復帰とか勘弁してくれ!と言いたい

 

 

 

風輝はいくつか提案を出した。

1.八神はやての本局所属からの完全離脱。(出向も禁止)

そもそも、ヴォルケンリッターとはやての関係性の問題が一つの原因となっていた。

別に会うなとは言わない。

ただし、ここまで来たらこの5人の依存関係を一度リセットする必要がある。

また階級は陸佐のままである。

そもそも、海の影響の強い本局に長いこといるのが間違っている。

これも、すんなりと通った。

割と打算的な思考だが、大魔法使い一人よりも、まだ管理をしながらの小回りの利く中魔法使い4人のが旨いと思われたのだ。

 

機動六課立ち上げに伴う反感もあり空からは賛成の意を持たれていた

 

 

2.シグナムおよびザフィーラ、シャマルの次元航行隊への転属

ザフィーラは入局もセットになっている。

魔力リミッター搭載:その所属部隊長より上にて解放は可。

(海側は高ランク魔導士が入局するが、入局要因を知っている人はこれはどうなんだ?と当惑することとなった)

 

3.ヴィータは空所属のままでよしとなったが、ヴォルケンリッターが地上に来る場合には要申請となった。

魔力リミッター搭載:その所属部隊長より上にて解放は可。

(空側からはこの提案に感謝された。)

 

4.また証拠物件はこちらでも持っておく。

さすがに陸のトップへの襲撃事件のため証拠はこちらでもっておく。

約束を反故にした場合には事件化をすると言う方向にて話を詰めた。

 

5.予算会議および開発における過度な干渉の禁止。

そもそも別組織であるのに口を出してきた事があることそのものを風輝は大問題視していた。

予算が欲しいのは分かるが、最低ラインを過去に割っているのだ。

一定のラインは今後譲らないときっぱりと言い切っていた

(そもそも本局側もスラム化等に気づけなかった事もありこの提案は問題なくとおった)

全部の関係者がいるわけではないが、空の担当者や本局運用部の人間もいるのだ。

よっぽど変なことにはならないだろう。

 

 

6.ヴォルケンリッターの自立支援および精神カウンセリング。

さすがに今回の一件により、強くはあるが何かまずいのではないか?と言う話が出ており医師による精神関連のカウンセリングを受ける事となった。

 

 

7.機動六課の早期解散。

隊長格が大半ダウン、メンバーも一人すでにいない。

まともに現場で動けるのがフェイトと新人3人のみとなる。

普通に半壊判定を食らってもよい状況である。

そのため、一連の転属処理の早期化

(どうせ慢性的な人手不足なので早くに移動しても困らない)

 

(今回の一件含めた部隊状況)

隊長:八神はやて:一応健在

現場隊長格1:高町なのは:長期療養確定

副官1:八神ヴィータ:今回の一件の犯罪者

現場隊長格2:フェイト・T・ハラオウン:一応健在

副官2:八神シグナム:今回の一件の犯罪者

 

新人たち:

スバル:すでにいない

ティアナ:健在

キャロ:健在

エリオ:健在

 

医療スタッフ:シャマル:今回の一件の犯罪者

+α要因:ザフィーラ:今回の一件の犯罪者

遊撃:手島:健在

 

この件で、空と海に丸ごと恩が売れたので収支的には+かなぁと思うが。

はやての事を考えると+かなぁ・・・?(疑問形)と思う所であった。

さすがにこれでレジアス中将関連の事を帳消しにすることはできないと思いさすがに提案に載せる事はできなかった。

 

 




さすがに、レジアス中将の件は管理局全体の問題となる。
たかだが人員配置だけの問題に最終的に落とされるであろう事での条件下は厳しいと思い判断。

ちなみに作者は闇の書にて
過去のものを考えると数多の世界を滅ぼした闇の書+1回完成するだけでかなりの魔導士が被害にあう。
うまく処理をしすぎて刑が軽い(記憶リセットと言う事もあり)


でも、はやては闇の書の罪を償っていく(一応原作でも、過去の被害者に謝りにいってたと認識してるので)と言ってたわりに
・ヴィータはなのは介護に回って長いわ。
・「ザフィーラがvivioで道場主?」とか言うのを聞いて、調べてみたらマジで・・・。

これはやてが罪の償いをとか言ってるから言う事聞いてるだけで、はやてから一回離れようとか言われたら「捨てられる→あいつのせいだ!」みたいな大暴走しかねないと思いこの形としました。


あと、補足的には
本局内で「あの八神」に首輪をはめた人物みたいな評価をされて陸への圧力が今後激減したと言う予定です。

大熊猫 りんりん さん誤字訂正ありがとうございます


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はやてのその後 その1

~はやての家~

あれから1か月がたった

 

機動六課の解散処理をなるべく早く終わらせた。

シグナムたちは先に次の職場への移動を最優先で行うとなり、既に家を出ており家には私一人とアインスだけとなっていた。

 

 

私の復帰は、3か月の休職後と言う事になった。

精神的な面でのダメージが非常に大きいとなり、今までの無茶も込みで一度腰を落ち着かせることになった。

 

まともにお風呂にも入らずに1人ベッドの上で体育座りをしながら丸くなっていた。

 

(私は間違ってたんやろうか・・・。

4人は家族と思っていたのは事実や。

でも、かざとからは一回距離を見直せと言われていたんや

その結果がこれや。

 

なんでや・・・なんでみんなはあないな事をしたんや・・・。

襲撃の時に「私の思いを歪めた」と言っていた。

距離を取った所で家族であることには変わりはないんや。

みんなはそうは思ってくれてへんかったんやろうか・・・。)

 

「共依存」かざとの言葉が思いだされた。

 

調べてみたが、「世話を焼く、支える」側と「心配をかける、困らせる」側に大きくは分けられるとのこと。

 

かざとにはあの後、この言葉が送られていた

「お前が闇の書の罪の償いをしたいと言うのは分かる。

だが、どうにもお前だけが一人だけ頑張っている気がする。

ヴィータは高町の事ばかり見ているし、ザフィーラは管理局に入らずに道場主をやろうとしている

シグナムとシャマルはまだいい方向だが、所謂近場に配属されているのが気になる。

法的に禊は終わっているが、とてもじゃないが償いをやろうとしているようには見えない。」

 

 

「そうか・・・・・私らは家族と言う名前を付けて、依存しあってたんやね・・・・。

だからかざとは一度一人暮らしをしろと・・・」

 

 

ぴぴぴぴぴ。

電話の着信音が流れた。

「はやて、風輝より電話です。

いかがしますか?」

アインスの声が流れた。

 

「ありがとうな、繋げてええよ」

言った後で今の状態を思い出してしまった。

 

空中にディスプレイが映りそこにはかざとの姿があった。

「はやて「見んといてーーー」・・・はっ?」

 

毛布を頭から被り顔を見られないようにしているはやてがいた。

「かざと、お願いやからみんといてや・・・。

私、いまの顔を見られとない・・・」

自分がしばらくお風呂にも入らずにいた事に気づいた事と合わせてものすごく恥ずかしくなっていた。

 

「なんかあったのか!?」

 

「いやや!聞くんやない!乙女のプライバシーや!」

 

「乙女っておまえ・・・・・まぁ予想外に元気そうでよかった」

 

「心配してくれてたん?」

 

「まぁ、状況が状況だからな。いい落とし所だったとは思うがそれでもお前からあいつらを引きはがした事には変わりはないからな。」

 

「4人の事ほんまにごめんなさい」

私はディスプレイ越しにかざとに頭を下げた。

 

かざとは目をそらしていた。

風呂にしばらく入ってないことに気づいてしまったのでなるべく見ないようにするために目をそらした

 

「お前のせいじゃないだろう。あの4人の責任だ。そこを直せと」

「わかっとる。でも、その上で私は家族の一人として謝らないかんと思う。」

 

やわらかい顔をしているかざとの姿があった

「少しは分かったようだな。じゃあそろそろ切るわ。風呂にはちゃんと入れよ」

 

「へっ・・・あっ!ああぁぁぁぁ」

お風呂に入れておらず、髪の毛もぼさぼさな状態を見られた事に気づいた。

顔が真っ赤になっていく。

 

「まぁ、あんまり暇なら孤児院にでも遊びにこいよ」

かざとからの連絡が途絶えた。

 

「はやて、一回落ち着いてお風呂にはいりましょう。」

「うう、そうするわ・・・」

 

その後風呂場で、必死に体を洗うはやての姿があった。

 



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はやてのその後 その2

~はやての家~

 

 

私は一人椅子に座り。

(さみしい・・・さみしい・・・さみしい・・・さみしい)

 

10年間、一緒にいたみんながいない。

状況も理解はしているし当然のことなのだが、それでも心が耐えれそうになかった。

 

今まではがむしゃらに働いてきた。

クロノ・カリム・ヴェロッサからはたまに注意を受けたことがあるくらいだ。

それが今になって分かった。

私は1人で焦っていたのだろう。

 

落ち着いて1人になってしまった・・・・・さみしい。

 

いきなり立ち上がり

「アインスでかけるで!」

「はやて、どこにいくのですか?」

 

「市場や!」

 

私は久しぶりに市場に出かけていた。

まだ働き始めた当初は自炊をしていたが、ある時期から仕事が忙しく出来合いのものが増えていた。

 

久しぶりに思いっきり料理を作りたくなったのだ。

 

地球にあるような香辛料(類似品)を買いあさり、お肉や野菜を大量に買う。

 

「あのぅ・・はやて?買いすぎでは?」

「ええんやこれで」

 

会計を済ませた後に私はある所に向かった。

時間はすでに夕方であった。

 

 

~孤児院~

 

私はインターフォンを鳴らした

 

「は~い」

中からツヴァイの声が聞こえてきた。

 

その声に心の中の一部が満たされた感覚をもった。

 

「はやてちゃん?いったい何を・・・?」

胸の前には大きな紙袋があり、食材がたくさん入っていた。

 

「ほ、ほら私も今暇やし・・・たまには料理でもふるまおうかと思ってな・・・・だめ?」

少し照れたような、はにかむような顔をしながら言うはやてにツヴァイは・・・・・・あれ?この反応だれだっけ・・・?

 

今までとなんか反応がおかしいと思い・・少しうーんと悩んでいた。

 

「あ、どうぞどうぞ・・・」

少し混乱しながらも中にはやてを入れた。

 

 

はやては台所に行き、久しぶりに思いっきり料理をしていた。

しばらくやっていなかったとはいえ、体には作り方がしみ込んでいた。

 

カレーの匂いがしてくると、孤児院子供たちがこの匂いなに~と集まってきていた。

 

子供たちにもご飯を食べさせたが、おいしい~~~とみんながつがつと食べていた。

それを柔らかい笑みで眺めているはやての姿があった。

 

ツヴァイは

(あれこの女の人だれだっけ・・・?)

明らかに今までのはやてにはなかったであろう反応をしており大混乱をしていた。

 

 

「ただいま~」

風輝は夕方を少し超えたあたりで帰宅をした。

 

「おかえりなさいやで~」

エプロン姿のはやてが、かざとを迎えに現れた。

 

「いつもお疲れ様やで~」

ほらスーツを渡しみたいな感じの手の出し方をしており

「お、おう」

上着を脱いで渡した。

 

「ってなんでいるんだ?」

「暇なら遊びに来いいうたやないのー」

「いや確かに言ったが・・・・・この時間???」

既に午後8時くらい(地球換算)。普通こんな時間にくるかと。

 

「いやいや夕方くらいに来て料理してたんやで。」

「ああ、なるほど」

「兄ちゃんおかえりー。はやて姉ちゃんのごはんすげぇーおいしかったんだよーー」

「口に合ったようでよかったわ~」

その子供の頭を優しい笑みを浮かべながら撫でている。

 

今までになかった反応である

(・・・ん・・・?え・・・は・・?)

ヴォルケンリッターと別れて一人暮らし状態になったことが何かいい方向に働いたかもとは思っていたが、なんか反応がおかしい。

いや同じような仕草は以前にもあったのだが、なんだろう・・・なんか違和感が?

「所で、ご飯にする?それともお風呂?」

「いやそりゃ飯なんだが・・・・」

子供の手を引きながら台所に行くはやて。

 

「ツヴァイ・・・なにあれ・・・?」

「お父さんも思います?」

 

ご飯を食べた後にはやては子供たちに頼まれてそのまま泊っていった。

また料理を教えて欲しいと言う子供もたくさんおり、はやてはこれからはほぼ入り浸りになっていった。

 

風輝とツヴァイはもしかして新しい依存先を見つけたみたいになってないか?と心配をしていたが

またツヴァイはもしかして、既成事実狙ってないか?と少し警戒をしていた。

しかしそういったこともなく。

 

子供が自立していくような事があっても平静に対応をしていた。

たまにその子供が遊びに来るような事があったり相談があると乗ったりもしており、どうやら杞憂だったと認識することができた。

 

問題は・・・八神家のチャットに子供たちの写真を上げたりするとヴォルケンリッターの精神に大ダメージが入る事であった。

 




はやて
・幼少期の経験から家族が欲しいと言う思いはあったがそこはヴォルケンリッターがいるため問題はない。
・今までにも精神的には焦りがあり、実は少しぴりぴりしていた所があった。
その観点から行動を見た結果、クロノたちは心配をしていた。
しかしそこから解放された事で本来のペースに戻ってきた。

って感じの違和感があると思ってください


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はやてのその後 その3

~ナカジマ家~

はやては一人でナカジマ家に来ていた。

「ゲンヤさん、ほんまに迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」

その場で頭を下げているはやての姿があった。

 

「あぁ、そっちこそ大丈夫か?さらに機動六課の早期解散とかあいつらが次元航行隊にとか言う噂を聞いたんだが」

「ええ、ほんまです。詳細はちょっと言えないんやけど・・・」

 

「案外つらそうにしてるのかと思って少し心配はしてたんだが、そうでもなさそうだな。」

「そうですか?」

首を傾げている

 

「ああ、逆になんか落ち着いた感じがでてきたか?」

「そうなんやもしれません。」

 

「こっちの事は特に気にしなくても大丈夫だ。

他の部隊からの対応もだいぶ落ち着いたしな」

 

機動六課解散の噂が流れた後にはやてを見かけたと言う人がいた。

それは市場で買い物をしていたり、孤児院によく出かけていると言うものが多く。

詳細な発表はないが、トップの風輝が何かやったのではないかと言う認識がでていた。

そのため、全体的に批判ムードが少し薄れたのだ。

 

「それよりも気になってるんだが、どうも孤児院に入り浸ってるとか?」

 

「見てやこれ~。もう可愛くて可愛くて」

はやては、孤児院の子供たちと料理を一緒にしている写真を見せてきた。

 

「今日もこの後に行って一緒に料理するんや~」

少しふわふわとしているはやて。

 

「・・・おう・・・」

ゲンヤフリーズ。

以前と変わりすぎており、本当に同一人物か?と思考が停止してしまったのだ

 

「お父さんただいま~」

スバル訓練校から帰宅。

元々、肉体的にはできていたので一般的な救助関連の技術の取得。

およびイレギュラー時における魔法使用関連とその術式の訓練と判断能力を主体に訓練中。

早期卒業して現場をと言う案も出始めている。(人手不足の状況を表してる)

 

「あれ、はやてさん来てたんですね~」

「スバルも久しぶりやな。」

 

「ほらほらスバルもみてぇな」

写真を見せる

「わぁ、かわいいですねぇ」

「やろ~、みんなにも一緒にこういうの付き合ってほしかったんやけどなぁ・・・」

ヴォルケンリッターを思い少し遠い目をする。

 

スバルは事情を知らないため首を傾げていた。

 

「あっ、そろそろ行かなあかんやん。ほなら私はここで。また来ます~」

 

はやての帰った後

「はやてさんなんかすっかり変わってたね~」

「・・・おう・・・あれタヌキだよな・・・?」

 

「どこから見てもはやてさんじゃない?」

 

うーん、まぁ人は変われば変わるもんかと思ってしまったゲンヤであった。

 




2章も終わりが見えてきた気がします。


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黒幕たちの暗躍

~???~

 

ある薄暗い部屋。

そこには多数の人影があった・・・。

 

クロノ、ユーノ、手島

リンディ、ヴァロッサ

ルーク(手島の上司:今回初登場)

 

リンディは、鋭い目でクロノに言いつけていた。

「クロノいいですね。あなたにしかこの役目は頼めないのです」

 

必死に拒み首を横に必死に振りながら拒むクロノ

「嫌です!なんで僕がそんなことをしなければならないのですか!」

 

「ダメだよクロノ」

後ろからヴァロッサに肩を抑え込まれる

「君にしかできないんだ。いいね?」

割と真剣で怖い顔をしている、ヴァロッサがいた

 

「なんでお前もそんなに真剣な顔しながら言ってるんだ!?」

肩を抑え込まれながらも必死に抵抗するクロノ

 

リンディは二人に目を向けて

「あなたたちも分かっているわね?」

 

その場にはユーノと手島がいた。

「あの~なんで僕まで呼ばれたんでしょうか・・・?」

ユーノは手を挙げながら質問をしてきた。

 

「フォロー要因に決まってるでしょう!

彼、基本陸の人以外の交友関係って非常に少ないのよ!

せいぜい、私たちくらいしかいないんだから。

だからいいわね」

目がきらーんと光っているリンディに目を付けられ、ユーノはたじたじであった。

 

手島すでに諦めモード

「あー、なんとか聞き出すまではがんばりますけど後の事はお願いしますね?」

こうなったら、聞き出すだけ聞き出して後の事は丸投げするから知らん!と言う方針をとることにした。

 

「よしよし手島よくわかってるじゃないか」

手島の肩を後ろからがっしりとつかんでいるルーク

 

 

 

 

 

 

 

クロノの叫びがそこに響いていた

「なんで、僕がかざとの女性の好みを聞きださないといけないんですかーーーー!?」

 

~事の背景~

ヴォルケンリッターの事件についての事。

管理局の組織としては、まぁ別にいいかと言うレベルの落としどころにはなっているが関係各位はそうではなかった。

 

かざとが調整をした内容はある面での問題を抱えていた。

六課の後見人たち(クロノ・リンディ・カリム)に対価を請求していないのだ。

 

あの事件は見方を変えると機動六課による陸のトップの暗殺未遂事件に化けてしまう。

つまり、機動六課後見人にも多大な被害が出るのだ。

そもそも機動六課のスキャンダル(当人たち関係ない)で大問題化している所にこんなのをやられたら割と冗談抜きでまずい。

それが現在のハラオウン家と聖王教会の状況であった。

要は勝ちすぎた。

切り札を風輝が持っているのはいいが、こっちも何かで安全を担保しておきたいと言う形である。

 

1.聖王教会視点からだと、聖王教会の人員による陸のトップ暗殺未遂事件とほぼ同等状態なのに何も言われていない。

2.リンディ・クロノ視点だと後見人になっている組織による暗殺未遂事件となる。

 

※クロノ視点:そもそも無茶言わないのは知ってるし、そもそも陸の権限確保したかっただろうしそこでフォローしようくらいしか思っていなかった。

 

空側は特にスキャンダル要素はなく、最悪ヴィータが抜けるかもレベルではあるが痛くはあるが致命傷ではない。

ただ空の上司もいい機会だから、あいつとはちゃんと縁を繋げときたいとか言う思いもあった。

 

すごい利権関係の問題によりハラオウン家、聖王教会、手島上司による八神風輝 政略結婚計画が作られていた。

ついでに結婚相手が、身内の所属の奴だとなおいいよなと言うかなり打算的な計画であった。

それにより、ついでに八神風輝関連のバックアップにも入れるようになれば一連托生となる。

今までの行為から身内には甘いタイプだとみんな確信していた。

 

※政略結婚候補

空:高町なのは

ハラオウン家:フェイト・T・ハラオウン

聖王教会:八神はやて

 

 

そのため、

手島上司:仲人

クロノ:風輝側の保護者

カリム:お見合い相手側の保護者

として、政略お見合い結婚が計画されていた。(役割は紹介する相手次第で入れ替える予定)

※つまりこれで結婚したりすると、もし風輝に手をだすと空:海(クロノ):聖王教会が本気で出張ってくる。

 

 

~事の背景終わり~

 

「そもそも、あいつは真なる意味で脅しをするようなタイプじゃないです!

だからこんなことをやるだけ無駄ですってば!」

クロノはそもそもこんなことをやるだけ無駄だと分かっているので必死に抵抗している。

 

ぶおん、目の前に空中ディスプレイが出た。

「クロノくん?」

「え、エイミィ・・エイミィからもみんなに・・・」

「お義母さんから話は聞いてるよ~。いい機会だから思いっきりやってきちゃって!」

以前にあった八神風輝の陸に配属された関連の鬱憤晴らしもかねてクロノを尻に引いているエイミィの指示であった。

 

「・・・わかった・・・」

心の中で涙を流しながら。しぶしぶ、行動に移すことにしたクロノであった。

 




よくよく考えなおしました。

ヴォルケンリッターの処遇:
機動六課後見人への対価請求まったくしてないことに気づきませんでした!

そもそも秘匿したとしても、
聖王教会はこの不可解な配置転属にどう考えても調査をする。
話を通すのに事情を話した相手もいるから、表向きは隠していても管理局内で限定的に知ってる人は絶対に発生する。
でも、全部終わってから事を知り焦りだす。

クロノは現地にいたから母親であるリンディさんには報告をする。

海と空には大きな貸しを作る形にしたし他部分は割とまっとうなことしか言っていないので、利益配分は十分にした。
でも当事者クラスに一番被害を被る可能性の後見人たちに一切何もしていなかった!

まぁ、クロノは必要なら何か頼んでくるだろうと思っていたので特に気にしていなかったです。


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悲しき男たちの決戦

~孤児院前~

 

現在午後9時(地球換算)

そこには決戦に挑む男たちの姿があった。

 

お酒とつまみの入ったビニール袋を片手に持ち。

 

「さぁ・・・行くぞ・・・・」

クロノは一人号令をかけた。

 

ユーノと手島は後ろから静かにクロノを黙ってみていたが

その悲壮な姿に若干涙を浮かべていた。

 

インターフォンを鳴らす。

「は~い」

 

中からパジャマ姿のはやての姿が出てきた。

時間が時間なので悪い人だったらまずいと思い率先して出てきたのと会わせてちょうどかざとは風呂に入っていた。

 

またいる理由としては子供たちがすごい懐いてしまい(餌付けしたともいう)、ちょくちょくお泊りをしているはやてであった。

はやて本音:どうせ家にいても一人やもん。

ここなら子供たちもおるし、いざ子供たちにトラブルがあった時に助けることもできるんやもん。

 

かざと本音:実は若干頭を抱えている。

元の原因が原因でありヴォルケンリッターの事も考えると少し思う所もあってしまうのだ。

(無意識化ではやてが身内判定寄りに入りだしている)

 

 

3人ともはやてを見た瞬間にフリーズしてしまった。

なんで、年頃の女性がこんな時間にここにいるんだと。

 

「ってなんや3人ともこんな遅くに」

 

3人ともそれはこっちのセリフだ!?と言いたいのを必死に抑えていた。

 

「ああ・・・っていやいやなんではやてがこんな時間にここにいるんだ!?」

クロノが率先して声を上げた。

後ろの二人はこくこくと頷いているだけであった。

 

「ん、子供たちに懐かれてなぁー。よくお泊りしてるんやよ~」

少しにへらーとした顔をしている。

 

(((これもう、はやて候補でよくないか?)))

内心で3人とも同じ感想を持ってしまっていた。

 

「そ、そうか・・・・。かざとはいるか?ちょっと男同士で話したいことがあるんだ」

 

「なんやいったい、ちょいまってなー。あなたー。」

はやてワルノリしながらかざとを呼ぶ

 

「はぁ、風呂に入ってたから出てくれたのは助かるがおまえなぁ・・・」

風呂から上がってすぐに向かっていたので傍まで来ていたのだ。

 

「いやぁ、ついなぁ。」

少し照れてるはやて。

 

クロノたちに向きなおり

「で、どうしたんだ、そっちこそ3人もそろって?」

 

「あー、前の事件もあって疲れたから少し飲みたいなと思ってさ」

酒とつまみも見せる

 

子供たちが出てきて

「おねぇちゃんねよ~」

はやてに声をかけてくるので

「せやな~。私は先に寝るで~」

子供たちと一緒に寝室に向かっていく。

 

「「「「おやすみ~」」」」

男4人はバルコニーに移動していった

 

 

~孤児院バルコニー~

 

「「「「おつかれ~~~」」」」

 

手島「しかし大変だったなぁ。まさか早期解散になるとは」

 

ユーノ「大変だったらしいね」

クロノ「言うな・・・。今もまだいろいろあるんだ・・・」

少し泣き出しそうなクロノ

 

手島「ユーノ、なのはが帰っちゃって寂しいんじゃないのか?」

ユーノ「何言ってるんだよ、それは手島の方じゃないの?」

 

かざと「二人には悪いことしたか・・・しかしなぁ・・・あのまま無茶させるのも」

手島・ユーノ「いや良く止めてくれた!」

手島「あのままだと、次は5年後か10年後にまた大怪我しかねないし・・・」

ユーノは隣で頷いている

ユーノ「どんだけ言っても止まらないんだもんなぁ・・・。心配する方の身にもなってほしいよ」

 

かざと「まぁそんだけ仲よかったって事だろ?

いいことじゃないか」

 

クロノ「まぁ、当時はさすがに女の子ばかりだったからあれだと思う感情もあったが

今思い返すといいものだったと思う」

 

かざと「そうかー。まぁ、少しは憧れるけどな。」

まぁ、10歳の頃はそれ以下の屑だったなぁと思ってしまった。

 

クロノ「なら、あの時誘ったときに戻ってこればよかったじゃないか」

 

かざと「この10年いろいろあったさ。

もしやり直せたらなんて思ってもさ・・・。

それに、悪いもんじゃなかったよ。

みんなで無いものを知恵を凝らしたりとか、協力しあってなんとかするとかさ。

あれが苦楽を共にした戦友っていうんだろうな・・・。

ただ俺は・・・地上の状態を改善させて・・・師匠とレジアスさんと一緒に笑いながら酒を飲みたかった・・・。」

コップに涙が一滴ぽたんと落ちていった

 

クロノ「そうか・・・」

かける言葉が見当たらず、口に酒を含んでいた。

 

静寂があたりを包んでいた。

 

手島「あーそうだ!前々から思ってたんだけどお前、女性の好みってどうなんだよ!」

 

クロノ・ユーノ(こいつ直球で行きやがった!?)

 

かざと「いきなりどうしたんだ?」

 

手島「いやさ、俺たちの好みはばれてるのにお前のだけわからないってのはどうなのかなぁと」

 

クロノ:結婚済み

ユーノ・手島:なのは取り合い

かざと:不明

 

かざと「そんなこと言われてもなぁ・・・。」

うーんと頭を上げている

 

クロノ「一時期オーリス三佐とのうわさがとりだたされたこともあったじゃないか」

 

かざと「お前、事情知ってて言ってやがるな。」

 

クロノ「ばれたか」

一時期、オーリス三佐が世話を焼いてくれていた時期があるのである。

 

レジアスさんからの指示による見合いを避けるための軽いうわさ作りであった。

内部では話は漏れており、実はかざとが頭の上がらない相手の一人である。

過労で倒れた時には自宅での看護とかもしてくれていた。

 

かざと「義姉さんは美人だとは思うけど、そういう感情はまったくないなぁ」

 

クロノ「じゃあ、なのはとかは?」

ユーノと手島の視線が一気にきつくなる

 

かざと「あの大砲娘にはマジで興味ないんだが・・・・」

ユーノと手島には少しあきれた目線を向けている。

 

その視線に目線をそらしながら、

ユーノ「フェイトはどうだい?」

 

かざと「いやないない」

手を振ってこたえていた。

 

クロノ「僕の義妹がないとはどういうことだ!」

 

かざと「クロノお前なぁ・・・わかるだろう・・・」

 

クロノ「はぁまぁお前はそういうやつだよな・・・」

地球の被害者の視点を考えてしまっていることを知っているため、何も言うことがなかった。

 

手島「はやてはどうなんだ?」

 

かざと「はやてかぁ・・・・。ん・・・・?よくよく考えてみると、あたり方向ではある気がする。

 

家庭的で家族に思いやりのある子が好みといえば好みなんだとは思う」

 

クロノ「なら!」

 

かざと「でもなぁ・・・今思い返すとたぶん一番好みって小学生くらいの頃のはやてのような気が・・・」

 

3人「ろ、ロリコン・・・」

 

かざと「ロリコン言うな!外見の事じゃないわ!

当時みたいにしがらみも無ければとか思っただけだよ。

管理局入局後のあれやこれや考えるとなぁ・・・。

 

まぁそもそも、本局や海とかの一部の連中には恨まれてるだろうからなぁ。

どこかで狙われる可能性もあるし好みは好みとしても、現実的ではないさ」

 

そんな感じで4人の飲み会は話を盛り上げていっていた

 

~寝室~

 

はやてはアインスに頼んで声だけを拾い上げて自分に聞こえるようにしてもらっていたのだ。

「しょ、小学生の時の・・・わたし・・・?」

顔が真っ赤になっていた。

今のではなく、過去の私という部分を考えると今度はずーんと暗くなっていた。

 

 

~報告~

 

クロノ「一応好みは・・・・過去のはやてのようです」

リンディ「そうはやてさんね」

ヴァロッサ「義姉さんには連絡を入れておくよ」

 

 

クロノたち報告理由

 

1.過去のはやて。

小学生の頃のしがらみのない頃ならばという意味であり。

管理局入局後のいろいろ。

2.しかし今はそのいろいろも改善傾向にある

3.命が狙われてもある程度何とかなるほどの戦闘力

3人娘ならだれでも適応範囲ではある。

 

クロノ:こんな良くわからないことからは早く手を引きたい

 




一度エクセルに書いてからハーメルンに転記してるのですが、リアルパソコンでトラブル。
何度かこの話書き直すはめに・・・。

大熊猫 りんりんさん誤字訂正ありがとうです。


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はやてのその後 その4

~聖王教会~

 

はやては一人、カリムに謝るために聖王教会に赴いていた。

ヴァロッサから義姉さんにも直接謝りに行ったらどうだいと言われその通りだと思い、聖王教会に一人で行ったのだった。

確かに機動六課関連で迷惑をかけたので通信で謝るのもどうかと思い直接出向いていた。

 

カリムは少し変わった所に今いるらしくそこに案内をされた。

 

私が案内をされ、一人部屋に入った。

中には、ベッドやトイレなどが見えた。

「あれこの部屋・・・なんかおかしく・・・」

ばたんっ。扉が閉められた

 

「なっ、開かへん!?開けてやー!」

扉をどんどんと叩く。

 

外からカリムの声が聞こえてくる

「はやて聞こえますか?」

 

「カリム、ここどこや!?だしてーな!」

扉をどんどん叩く

 

「はやて落ち着いてください。」

カリムは落ち着いた優しい声をかけてきていた。

 

しかし私はそれを聞いても落ち着くことなんてできず。

「なっ!なんでこんなことするんや!」

 

「はやて、あなたにはお見合いをしてもらいます」

 

いきなりのお見合い発言に一瞬理解ができなかった。

しかし我にかえり。

「お見合いやて!?なんでやいきなり!?」

 

「聖王教会は機動六課に絡みいろいろと支援をしてきました。

無事ゆりかごを止めれた所まではよかったのですが・・・。

問題はそのあとです。

 

管理局の空からも当然クレームが入りました。

そこまでは許容範囲だったのですが、先日のヴォルケンリッターの事件とそれによる機動六課解散が止めです。

 

機動六課関連による聖王教会の損失補填のためにお見合いをしてもらいます。」

 

「なっなっなっ・・・・・」

 

確かに機動六課の件は、申し訳ないとは思っている。

全員で相談をして決めた部隊立ち上げでもある。

功績の書き換え、あれを行ったのは本局であり私たちではないのだ。

だが、そこにヴォルケンリッターの件と言われるとなんともいえなくなってしまった。

 

「大丈夫ですよ。はやて悪いお見合いではありません。

ある地位のある方となります。

まぁその方には幼い子を一つの家に押し込め、自分色に染めるという癖はありますが」

(嘘は言っていない。)

 

「それただの変態やないの!?

というか犯罪者やないか!?

いややだしてーな!

はっ、アインス!」

 

(なっ妙な抵抗感がある!?魔法がなかなか発動せえへん!?まさかAMF空間!?)

 

 

「ゆりかご内部でAMF空間を展開されていたとの話は聞きました。

聖王教会でも試作としてある部屋をAMF空間としたのです。

そこがその部屋です。

明日お見合いがあります。

その前には修道士たちがドレスや湯あみを用意するので準備をしてください。

 

無理して外に出ることもできるでしょうがその場合、4名の次の配属先はさらに厳しいものになるでしょうね」

そういうとカリムはかつかつかつと扉から離れていった。

 

 

はやてはそのベッドに突っ伏した。

瞳からは涙が零れていた。

 

~カリムの話~

 

今回の内容はただの言いがかりである。

 

もともと多少はやてをからかう癖はあったが、はやての傾向も危険視をしていた。

 

その後八神風輝の影響を受けて改善傾向にあるというのだ。

「今のタイミングでこちらからも最悪の場合どうなるのかを経験させておくべきかもしれない。」

(改善に便乗してるだけである)

はやての恋心も知っているので結果は問題ないだろう。

 

圧力をかけるとかをやり組織の力を使いすぎると、貢献も求められてしまう事を教えるための姉心のつもりであった。



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クロノとかざとの相談

~クロノとかざと~

 

クロノはかざとのいる場所にきていた。

 

「かざと、すまない」

クロノがかなり苦虫をかんだような顔をしている。

「すごい不本意ではあるんだが、お見合いを受けてほしい」

 

かざとの顔は引きつっていた

「・・・おい・・・俺のお見合いを海の人間であるお前が持ってくるのはどういうことかわかってるんだろうな?」

 

クロノも頭を抱えており

「しかも・・・空と聖王教会も絡んでいる。」

 

クロノの顔も立ててやりたい所だが、お見合いをすることよりも完全に政略お見合いじゃねぇか!と思い。

「はぁ・・・断らせてもらう。」

 

まぁ当然の反応だよなと思いクロノは納得した顔をしていた。

「そうだよな。君はそういうというのも分かってた。」

 

分かってるのならこんな話持ってくんなと思いながら。

「ならなんでこんな事になってるんだよ」

 

「はぁ・・・ヴォルケンリッターの件あっただろう?」

「ああ、あったなぁ・・・」

「あれで機動六課の後見人たち、まぁ僕の母親と聖王教会が暴走した」

 

「はぁ?」

(いやなんで、そこが暴走・・・。

ああ、確かにあいつらの処遇決める時にそういえば聖王教会に連絡を入れてなかったな。)

 

「後見人責任と取られる事態と判断したようだ。」

「自分からわざわざ被害妄想で巻き込まないでほしいんだがなぁ」

 

襲撃事件を公表する事態になったらそれはいろんな意味で関係破綻した時である。

そもそも、こちらとしては管理局全体を巻き込んだ全滅戦争なんぞ求めてはいないし起こしてもいけない。

完全開き直りをされても多少困りはするが、それも多少ではある。。

つか、後見人責任がとか言い出すのならば公表されたときに責任取ってくれ。

 

 

「分かってるよ!

しかも君の場合、それに気づいたところでそんなの気にしないだろう!?

僕だってあの取り決めをしているときにいたんだ!

しかもあの時の内容だって、強気で行けるのにまともな落とし所しかだしてないじゃないか!

なんか手伝ってくれとか言われたら犯罪でもなければ手伝うつもりだったよ!」

「落ち着けってクロノ。・・・・まさか先日のあの飲み会って・・・」

「ああ、察しの通りだ・・・。エイミィまで味方につけられてな!」

 

クロノは泣き出している

クロノからしても、本当に不本意なのにエイミィからも押されてしまっていた。

基本出張ばかりなので家庭内では尻に敷かれやすいのだ。

かざとからしても、いやお前の結婚相手も母親も次元航行隊経験者だろう・・・。

なんでそれで、尻に敷けるんだよと同情的であった。

 

「もう落ち着けって!特にクロノの事を責める気はないから!

・・・・いや・・・まて・・・よ・・・。おいクロノ何があった!?

反応が尋常じゃないって事はさらに何か追加で問題が発生したな!?」

 

ここからクロノは報告した内容を説明してくれた。

女性の好みは「過去のはやて」と連絡をしたのだが、おそらくはやてをお見合い相手に選ぶであろう。

ここまではかざとも理解ができた。

しかしここからは理解の範疇を超えていた。

 

さらにここから、クロノは予測とそこからの行動の結果を話し出した。

ヴァロッサ(クロノの悪友らしいが面識はない)がどうも動いた可能性がある。

お見合いの日程調整の連絡が来たのだが日取りがおかしい。

普通相手の予定なども考慮に入れて、そこそこ先の日程を取るはずである。

なんで、日程の一つに翌日なんてのがあるんだ。

急遽はやてと連絡をつけようとしたが連絡がつかない。

ルークからもさすがに日程がおかしくねぇかこれ?とクロノに連絡が来ている。

ルークはあくまでも、政略要素はあれどお見合いとして見ている。

 

 

「なっ!?」

かざとも、あちこちに連絡を取りはやての行動の履歴を追い始めた。

高頻度で孤児院に来ていたこともあり、行先は聖王教会と確定できた。

これはお見合いを計画してから、関係者に通達したのではなく。

関係者(はやて)の確保ができたからお見合い計画を行ったとみるべきだろう。

あんまり長くはやてを拘束し続けると地上本部も動き出しかねない。

そのため不自然と思える日程が出てきた。

だからこそクロノも気づくことができたのだ。

 

「くそっ!お見合いの場に行って断る形にした方がよさそうか?」

はやての確保を最優先に考えるべきだろう。

 

優先順位

1.はやての確保

2.お見合いを断る

 

「ああ、その方がいい気がする。

間違いなく現地でなら、はやてはいるはずだ」

「クロノ味方になってくれるな?

さすがに首謀者の一人とはいえ、家で尻に引かれてるのは知ってるから怒りはしない。

だが」

「ああ、さすがにはやてと連絡がつかなくなるなんてのは想定外だ。

可能な限り協力させてもらう」

 

~かざと思考中~

本気で落としどころが思いつかん。

 

リンディさんも、クロノとか言わずに直接言えよ!?と言いたい!

つかそっちにまでなんかするつもりねえんだよ!?

こっちからするとなんで陸のまともな権利獲得のためにこんなに苦労しなきゃいけないんだ!

 

ルークはクロノとかの連絡を見るとおそらく白だろう。

今後の事もあるし、プライベートでも交流を取るべきだろう。

 

しかし海・空・聖王教会での陸に首輪はめようとしてるようにしか見えんぞこれ。

 

 

問題は聖王教会だ。

 

管理局に訴えた所でたかがお見合い、大したことはできないだろう。

こちらは断るだけの話だが、問題ははやての安否がわからないことだ。

はやても一応聖王教会にも所属していることになる。

カリムの貢献度や、ベルカ式関連の情報提供など考慮すると間違いなく内部での揉め事として処理される。

 

あいつら前々からこちらの地上の事には手を出してこなかったくせして、機動六課の件といい良い度胸だ。

やり口がひどいのに、公的な方法では特に何も手を打てそうにないというのが腹が立つ。

 

ただはやてを助け出したとしても、メンタル的に大丈夫か?との心配もあるし

一度、聖王教会からも距離をおかせるべきなのかもしれない。




暑い・・・夏バテみたいになる・・。


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はやて 救出

~お見合いの道中~

 

私は修道士たちに囲まれて、湯あみとドレスに着替えさせられた。

お見合いとはいえ、話が合わなければ婚約という話にはならない。

その場でヒステリックな演技をするべきかと悩んでいた。

しかし、4人の今後の配属先にも手を回すと言われており抵抗するのもためらわれていた。

 

(これが、いろいろとコネを使ってきた人間の末路なんやな・・・。

かざとがコネを使うのを嫌う理由もここら辺にあるんかなぁ)

はやては諦観の念を持ってお見合いの場にカリムの裏について歩き向かっていた。

 

カリムはまだ、ろくにまともに会話をしておらずはやての感性が変わっているとは気づいていないのだ。

 

~かざと・クロノ~

 

二人の作戦会議

・はやての確保

・アインスの持っている情報の提出

・聖王教会の枢機卿に事前に相談を持ち掛け済み

率直にお見合いの件そのものを詫びられた。

 

さらに休職中とはいえ、こちらの陸士と連絡がつかない。

聖王教会におそらく行っていると思われており、さらに今回のお見合いの相手である。

高確率でカリムの元にいるだろう。

お見合いの場で確保をしたいためまだ、枢機卿からのカリムへの接触は避けてほしい

 

状況としては、機動六課絡みの事でカリムが暴走。

陸への影響力を確保しようとしている。

ヴォルケンリッターが今動けなくなっているのでそのタイミングで動いたと思われる。

 

ただ、現在の状況だとまだ連絡がつかなくなって短い。

言い訳をされると通される確率もある。

アインスが一緒におり、情報を収集してくれていれば証拠とできる。

 

逆にいうと証拠の確保まではそこまでは強行な手に出ることはできない。

ひとまずお見合いを順当に進めることになった。

 

~お見合い現場~

 

そこには、すでにルークとカリム、はやてがそろっていた。

ルークは目をつむっており、何かに耐えているようであった。

はやては信じられない目で、クロノとかざとを見ていた。

お見合い相手を教えられていなかったのである。

しかも、犯罪者のような話を聞かされておりそこに現れたのがかざととクロノである。

はやての頭はパニックを起こしていた。

 

お互いに席に座った所ではやてが暴走した。

 

いきなりかざとに抱き着いて来たのだ。

抱き着いた後はわんわんと泣き続けていた。

 

「クロノ!ルーク!」

かざとは、はやてを抱えたまま後ろに飛びその間にクロノとルークが壁のように前にたち

即座にセットアップをした。

 

「アインス!情報を集めているか!?」

「はい、はやての周辺情報はすべて記録していました」

「転送してくれ」

 

その転送データを目の前で確認をした。

3人ともその場で絶句していた。

 

クロノとルークはカリムを睨みつけていた。

かざとはこれはいくらなんでもと思い、はやての頭を優しく頭をなでていた。

はやてはかざとに抱き着いて少し落ち着てきたけど涙は止まらずかなり強い力で抱き着いていた。

※すでに恋愛モードなのでナデポは効果ありません

 

そのまま、枢機卿にもその情報を転送した。

周囲に待機させていた騎士たちが続々とこの場に入ってきていた。

 

カリムが狼狽している間にすべての事は終わった。

 

カリムへの説教は枢機卿が受け持つことなった。

さすがに、俺が説教をするよりも組織内さらに上の立場の人間が動くべきだと思ったからだ。

 

なお、カリムはかなり厳しい監視体制に置かれることになった。

 

 

~聖王教会との話し合い~

クロノもさすがに立件を視野に動こうと考えていた。

しかし、聖王教会から待ったがかかった。

立件だけは許してほしいと言う話が来たのだ。

はやての監禁事件ではあるのだが、被害者のはやてからも最後の恩情がかかっていた。

お見合いの件はともかく、はやての監禁事件を本人がかばうとなると立件が厳しいのだ。

 

お見合い関連は表にあまり情報が流れているものはなかったので、ひとまず聖王教会の手違いによるものとした。

 

ただし、はやての祭事への参加は今後完全に本人の任意とした。

(つまり名前は残っているが、今後指揮命令権は一切存在しない)

 

※明らかに足りないので、聖王教会側がかなりの便宜を図るという事でひとまずの話は済んだ。

 




正直処置に困っていました。

また、感謝とお礼を申し上げさせていただきます。
ありがとうございます。

感想にて、様々な意見をくれた方やメッセージでカリムの立場の勘違いを教えてくださった方もありそのおかげでなんとかなりました。

カリムが枢機卿だとどこかで勘違いしていたんです。
枢機卿だとすると、もう聖王教会の泥沼の足の引っ張り合いがない限りは全面戦争になりかねなくないかとなっておりました。

聖王教会に甘くね?とも思ったのですが、ひとまず形をつけるためにこうしました


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2章エピローグ

あれからしばしの時がたった。

精神系の医者は地球の方が良い気がするが事情の説明が困難だという事であり、ミッドチルダの医者に対応してもらうしかなかった。

監禁とかの話を地球でやりだすと、最悪警察を呼ばれる事態が想定されてしまったのだ。

親告罪とのことなので、たぶん大丈夫だとは思うがもし呼ばれるとまた新たなトラブルとなってしまう。

さすがにここの所の状況にはやてもかざとも疲れが出ていたため、それは避けたかったんのだ。

 

1.スバルの問題提起

2.機動六課説教

3.はやて相談からのヴォルケンリッター襲撃

3.5:はやてはさらに機動六課の解散処理

4.お見合い事件

 

半年以内に起きた事件がそれである。前者2個はともかくとして後半のは割とやばすぎる内容である。

見かけ上なぁなぁで済ませているが当事者たちは頭が痛い状況である。

 

~はやて~

 

私は日常に戻った。

ただ、一人で家に居るのはよいのだが夜になると寝つきが非常に悪くなったのだ。

アインスからも心配をされており、これが長く続くのならば医者に行かなければいけないという話をしていた。

これ以上の心配をみんなにかけたくなくてこの話はアインスしか知らなかった。

(つまりまだ、医者に通ってない)

 

「気分転換もかねて孤児院に遊びにいきましょう?」

すでにかなりの期間遊びに行きまくっているのであまり抵抗がなくなってしまっているのだ。

「せやな~。今日は何つくろかな~」

頭の中でみんなと作る料理の内容を考えながらお泊りセットも込みで用意をしていた。

(かざとは前回の事もあり、泊りに来る事を止める気はなくなった)

 

 

~孤児院~

 

はやては子供たちと遊んでいた、しかしある時事件が起きた。

子供たちから急遽かざと宛に連絡がきたのだ。

はやてが急に倒れたのだと。

さすがにやばい状況かと思い急いで家に戻った。

 

「おにいちゃ~~ん!!!!」

泣きながら俺を呼んでいる子供たちの声が聞こえてきた。

 

俺は何かあったのかと急いでその部屋に向かった。

 

はやてが倒れており、周辺に縋り付いている子供たちがいた

「おいしっかりしろ!」

はやてを見たが、すーすーと寝息を立てていた。

 

みんなに話を聞くと、みんなで遊んでいて少し休憩しよかと言う話になりみんなでお菓子を食べていたら

急にはやてが倒れたのだ。

みんないきなりすぎて、パニックになり急遽連絡をしてきた。

 

あまりに突然すぎるので何かの病気かと思い、医者に連れて行った。

アインスからも最近の状態を教えられもっと早く行けよ!という思いを抱えることになった。

 

医者に話を聞くと睡眠不足ですねという話になった。

 

それからは、いろいろと調査をすることになった。

 

はやては心配をかけたくなくて何も言わなかったのだが、家で夜に一人でいると寝れないのだそうだ。

孤児院に泊まる時はかなり寝やすかったとのこと。

色々調査をした結果。

普段の活動自体は大丈夫なのだが、睡眠障害が発生しているのだった。

 

ストレスがかなりかかっていた所に、カリムの一件がトドメになった形だ。

守れるだけの力がある人がそばにいると精神衛生上よさそうと言う話に落ち着いた。

もう事態が事態のため、はやての部屋を孤児院に用意することにした。

(かざとは本来は年頃の娘がとかいう話もあるが色々諦めた)

 

~かざとの部屋~

 

かざとがベットに座っているとはやてが部屋に来たのだった

「なんや・・あの・・ごめんなさい」

いきなり謝ってきた。

 

「まぁここの所色々ありすぎたからな。

謝りたい気持ちもわかるがお前も十分被害者だろ。」

 

はやてはベットの隣に座りこてんと横に倒れて強引に膝枕の姿勢になった。

「おい・・・・」

「ええやないの。たまには」

ぽんぽんと頭を軽くたたいてやるとすやすやと寝始めてしまった。

 

(これは仕事に復帰したとしても、はやてを当分住まわせるしかないだろう・・・・。

管理局を引退しようとすると魔法至上主義の連中がさらにいらない問題を発生させるだろう。

本気で頭が痛い・・・。どんだけ事件起きるんだよ・・・)

 

腿の上にはやての頭があるので、そのまま後ろに倒れてかざとも寝にはいった。

 




これにて2章はひとまず完結となります。

まぁ、すでにどう考えてもはやての精神ストレスは限界ラインに入ってると思いますので。

いくつか閑話を後から追加する予定ですが一先ず一回完結表記に切り替えます。

まぁ、一応次の話のネタはあるのですが「かざと」は1回出てこなくなる予定です。
あと当然これほど、政争をするのもない予定です。

もともとがスバルの転属の疑問点から書き出した後に少しづつ事件の規模が大きくなってしまったので後半すげぇ困りました。

感想でいろいろと情報をくれた方々もいたおかげでなんとかなりました。

ストック全くないので状況的には少しきつい上にちょっとリアルトラブルが多すぎて色々疲れましたが・・・。
まさかパソコン壊れてマザボとCPUを入れ替えた上で、今度はサブHDDが不調になるとは。。。(いまだに不調なのでRAID組む予定)


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今後の部分
プロット(完結扱いにするためのもの)


今までもありましたがかなりの批判も来るのはわかっています。
今回は感想に一切のコメントを記載しないつもりです。

↑を了承できる方のみお読みください。
無理なら読まないでね♪

------------------------------------------------------------------------------------
前回に更新をしてからすでに1年以上たってしまいました。

今後も書かない可能性が非常に高いため、頭で考えていたプロットだけをここに書き出しました。
このような形が望まれた物かは分からないです。
小説を書かれるのがベストなのは間違いないですが
今後どういう流れをするつもりだったのかだけでもわかる形の方がうれしいかと思い書きました。

後半に行くほど雑になるのは、規模がやばい事になりすぎてて自分の頭の中では処理しきれないと判断したのもあります。

行間は各個人の頭の中で補完してください。


■次章

エリオ主体の話とする

 

エリオとキャロは地球にて生活を行いはじめる。

その中で、図書館にてある少女とであう(オリジナルキャラ)

 

その少女と仲良くなっていくと、その少女は母子家庭であることがわかってくる。

その理由は、以前にあった町の災害(ジュエルシード事件)により父親が亡くなっていることである。

原因不明により、保証もされることはなく母親が一人で必死に育てていた。

 

エリオは魔法の知識もあり、魔法犯罪に対する被害者の状態というものを見知っていく。

 

その事をフェイトに相談を行う。

フェイトはしどろもどろになる。

 

フェイトはナノハに相談後、エリオとキャロに当時の事件の裏側の話をする。

(当人たちの情緒が相応にぐちゃぐちゃになると思う)

 

その後、フェイトもエリオ、キャロとともに暇ができたらボランティア等を行っていくようになる。

 

 

■↑の次章

風輝主体の話となる

 

part1:エリオ視点

エリオと仲良くなった少女が行方不明になる。

フェイトも協力をし魔法を使って探すが見つからない。

 

 

part2:風輝視点

ある犯罪者の拠点をつぶした際に多数の人間が見つかる。

調べていくと、地球出身者もいることがわかる風輝はその娘にも聞き取りを行う。

 

その中で娘は地球出身者、しかも自分の地元出身者かつエリオの友達だということが判明する。

 

リンディも居る場所であるのにそんな所から誘拐??と疑問となる。

・情報のすり合わせをリンディと合わせて行う。

・誘拐された時系列と合わせて、そのくらいの時期に管理局の次元航行艦が近くにきて挨拶にも来た事を教えられる。

・情報から考えると管理局の一部の連中が未開拓地域から人間を攫って売っているのではと言う疑問が生じる。

(海 超不祥事)

・本局内でもジェイル・スカリエッティの時に陸の功績を奪うなどの行動をしていた連中もいたためそっちも実は繋がっているのではという話になる。

 

「まだ信用のできる人間たちを集めての作戦会議」

・本局内に内偵を入れる

・次元航行艦の航路の確認および被害者たちからの聞き取りにより、次元航行艦の半数が対象となることが判明する。

※艦長は知らなかった例も普通に存在する。

・この規模でつぶれると管理局がまともに動かせなくなる可能性があるので基本的には生身による現地制圧を行いつつ組織は見かけ上維持しつつ体制の大幅更新を目指すことになる。

 

■最終章

1.予想以上の抵抗にあい、以下の方針での戦闘となる。

・風輝主体の部隊にて本局制圧

・ルーク(空主体の部隊:なのは緊急復帰)にて次元航行艦の一部犯罪者の捕縛

・クロノ主体の海部隊にて、全体でやらかしていた次元航行艦の降伏勧告および大戦の実施(捕まると二度と外に出られなくなるレベルの不祥事のため徹底抗戦される)

 

2.制圧後の事。

・見かけ上は維持しつつ中身の体制の再構築が行われる。

・レジアス中将の件もかなりの名誉回復が行われた。

 

3.ED

祝勝会が地上本部にて行われていた。

その中で風輝の姿が最初はいたのに今はいないという話がでてきた。

※陸の人間たちの姿がだんだんと減っていた。

 

ツヴァイもお酒をもって抜けていこうとしていたので後をつけるはやて。

 

風輝がレジアス中将の墓の前にてお酒を供えつつお酒を飲んでいた。

そこに陸の人間たちも少しづつ集まり、レジアス中将や過去に殉職した仲間たちに今後は少しはよくなっていくだろうと言う報告を行う。

 

星空の元、陸の面々と空を見上げつつの終わり。

 




漫画のブレイクブレイドのお墓のシーン好きなんですよねぇー。
死んだ家族・仲間のお墓に祝勝報告をしに自然とみんなが集まってくるシーン。

とりあえず、今回の内容にて今後更新はしないのでこれにて完結となります。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。


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