領域展開『呪術短編集』! (岬サナ)
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銀さんとヤンデレ双子

今回は銀魂とのクロスオーバーで書きました。

これは銀さんじゃないとかの意見は聞きません!
精一杯、書いたんです!

ヤンデレっぽさが出せたかが不安です( ̄▽ ̄;)


まだ日中の禪院家の屋敷で2人の双子の少女の前に1人の夜叉が立っていた。

 

「俺と来るか?」

 

夜叉の足元にはボコボコにされた禪院家の男達がいた。

 

 

 

数年後

 

 

ある日の昼下がり1人の男が布団でスヤスヤと寝ていた。

 

「……zzZ……zzZ」

 

「真っ昼間から寝てんじゃねぇ!この天パがぁ!」

 

「グボォ⁉️」

 

そこに1人の少女が布団ごと男を蹴り飛ばした。

 

「痛た~っ、何するの真希さん⁉️銀さん危うく永眠する所だったよ⁉️」

 

「テメェに限ってそれはありえねぇだろうが!」

 

男を蹴り飛ばしたのは坂田真希、旧姓禪院真希である。

 

「銀さんだって人間だよ!永眠しちゃうようなことされたら永眠するよ⁉️」

 

「テメェは人間の枠組みを越えてんだろ!」

 

真希は男に──坂田銀時にそう言った。

彼女は数年前に禪院家の屋敷から銀時がある事情で引き取った双子の片割れである。

それにより名字を禪院から坂田へと変えたのである。

 

「つーか、お前学校はどうしたんだよ?確か今日午前中が任務で午後からは普通に授業があるだろうが」

 

そう、銀時が言った瞬間に真希のつり目が更に上がり、手に持っている薙刀を床にドスン!と衝撃を与えるのを見て、ヤバいかも⁉️と思い話しを逸らそうとしたが遅かった。

 

「テメェの家賃の滞納の連絡がお登勢さんから私達に来たんだよ!!」

 

「まぁ、待てや。真希」

 

銀時は片手を上げて真希に制止をかける。

 

「家賃を払えなかったのには深い訳がある」

 

「あ"?……訳ってなんだよ」

 

流石に怒りで怒っていた真希もその理由を聞こうと一応の矛先を抑える。

銀時は近くの引き出しからある物を取り出して真希に見せる。

 

「この結野アナ20分の1フィギュアとサイン色紙ってお宝にひつy」

 

「このアホ天パがぁぁ⁉️」

 

「グボォォォ⁉️」

 

真希は手に持っていた薙刀の呪具で銀時の顔面を殴り飛ばした。

 

「この前、私達が捨てたのに、何また新しいのを買ってんだ!!」

 

真希の怒り心頭の様子で銀時に詰めよった。

 

「どうりで俺の結野アナコレクションが無くなったと思ったらお前らのっ……ん?私達?」

 

「そうよ。銀さん私達」

 

真希の言ったことに銀時が疑問を感じた時、背後からギュッと銀時は抱き締められた。

 

「ま、真依……」

 

「ふふ♪なぁーに、銀さん♪」

 

銀時の背後から抱き締めたのは坂田真依、旧姓禪院真依だった。何故か甘く囁くように喋っている筈なのに何よりも重く銀時は感じた。

 

「……何故かめっちゃ怒ってませんか?」

 

銀時がそう聞いた瞬間、真依の纏っている雰囲気が重くなった。

 

「ひっ⁉️」

 

「ねぇ銀さん、私言ったわよね」

 

バキュン‼️

 

「あ⁉️」

 

真依はいつの間にか出した銃で結野アナフィギュアに銃弾を撃ち込んで粉々にする。

 

「私のいない所で変なお宝買わないでねって言ったよね?ねぇ銀さん、私言ったわよね。視界に入っちゃうのは許したけど、こういうのを買ったりするのはダメって言ったわよね?なのに何これ?ねぇ、なんでこんなもの持ってるの?なんで銀さんの部屋にあるのかなぁ~っと思ってさっき探してみたらあったんだけどさ。私と真希以外の女をなんで見るの?」

 

銀時は真依の言葉を聞いて顔を青ざめる。

真依の目はハイライトが完全に消えていて完全にヤンデレの目をしていた。

 

「いや、それはだな、ほら!あの、あれだよ!お土産的なアレだよ!」

 

「へぇー、そうなんだ」

 

「そ、そうだ!だからその銃を下ろしてくれ!」

 

銀時がそう言うと真依はニッコリ笑って銀時に向けていた拳銃を下ろす。

だが、銀時は安堵した次の瞬間に身体中に寒気が走る。

 

「じゃあ、銀さんの目の前にいるゴミ屑は要らないわよね?」

 

「……えっ?」

 

「真希」

 

「おう」

 

真依がそう言った途端、真希が手に持つ薙刀を振りかぶり、まだ少し原型が残っていた結野アナフィギュアが修復不可能な程に粉々にされた。

そうした真希の目も真依と同じくハイライトが消えていた。

 

「ちょ、ちょっと待て!お前ら落ち着け!」

 

「うるせぇぞ天パァァ!!テメェはもう黙ってろ!!」

 

「銀さん、悪い子にはおしおきが必要よ」

 

「ひぃぃ!?」

 

2人の目には完全にハイライトが無く、まるで獲物を狙う肉食獣のような目だった。

 

「「大丈夫、すぐに終わるから」」

 

「ぎゃあああ!?」

 

そして、銀時の断末魔の叫び声が屋敷内に響き渡った。

 

「まったく、本当に懲りないねぇ」

 

銀時、真希、真依の住む家の管理人のお登勢は騒がしい住人達にため息を吐きながら言う。

 

「でも、元気そうで良かったですよ」

 

「まぁ、確かにそうだけどねぇ」

 

お登勢の隣にいた眼鏡が本体の男「誰が眼鏡が本体だ!!」、志村新八がそう言い、お登勢は微笑みを浮かべた。

いきなり銀時が真希と真依の2人を連れてきて住まわせた事に内心では驚きながらも受け入れたお登勢は難儀な男に惚れたもんだねぇと思った。

銀時が金欠な理由も知っている。高専に払う学費をあのダメ男は、大人が払うのが当たり前だ。子供(ガキ)に払わせる気はねぇ。と言って、自分で払っているのだ。

 

「銀さん、これからどうするんでしょうね」

 

「さぁね。あいつが決める事だろうさ」

 

お登勢はタバコを吸いながらそう答えた。

 

「……はぁ、はぁ……死ぬかと思った」

 

銀時は全身傷だらけの状態で部屋から出て来た。

 

「おかえりなさい。銀さん」

 

「おぅ、ただいま」

 

「銀ちゃん、今日もボロ雑巾になってるネ」

 

神楽がそう言って笑う。すると銀時はキッと睨む。

 

「おいコラ。俺のどこがボロ雑巾なんだ?この綺麗な銀髪を見て言えよ」

 

「はいはい、わかったアル。それよりご飯食べたアルか?」

 

「食った。けど、またすぐ出て行かないといけねぇんだよなぁ」

 

銀時はそう呟くと、新八が尋ねる。

 

「仕事ですか?」

 

「面倒だが一級の任務があってな、金欠を解消しないとヤベェからな」

 

「それにしても初めて銀さん達に会った時は驚きましたよ」

 

眼鏡が本体の新八は「だから、眼鏡が本体って何⁉️」銀時達に会った時から真希と真依はヤンデレのようだったと思い出していた。

 

「というかアンタはあの2人から許されたのかい?」

 

「近々、東京と京都の高専に泊まり込みに行くことで、取り敢えずは保留にしてもらえた……」

 

その時の銀時は黄昏たような目をしていた。新八も2人の過激さには思い当たるのか、あぁ。と呟いた。

一時期、銀時が長期任務で離れることが判明した時の真希と真依はヤバかった。

 

「は。長期任務、どれぐらいだ?……1ヶ月……ダメだ許さねぇ!絶対許さねぇ!銀時、テメェ!死んだら私も死ぬからな!!」

 

「私達から離れるなんて絶対に嫌!銀さんがいないと生きていけない!銀さん!お願いだから死んじゃやだよぉ!」

 

という過去があり、銀時に泣きながら抱きついて離さなかった。そのせいで京都にある呪術高等専門学校にしばらく行けず、銀時は真希と真依と一緒にいる羽目になった。

 

その任務は五条と夏油を脅し……お願いして3日という最速で終わらせた。

そんなことを思い出し、新八は銀時に同情した。

 

「じゃあ、銀ちゃん!今度はいつ帰って来るアルか?」

 

「そうだな、3日後かな」

 

「それで銀さん、それは……」

 

「気にするな」

 

先程から銀時の後ろから離さないとばかりに引っ付いている真依がいた。

 

「ブツブツブツブツ」

 

そして真依の左手と銀時の左手は真希が何処で手に入れたのか手錠型の呪具で拘束させている。鍵は真希が持っていて今は外せない。

 

「真依の姉御は何言ってるアルか?」

 

何かをブツブツと呟いている真依が気になって神楽は近寄って聞いてしまう。

 

「ふっ、銀さんの温もり、銀さんの匂い……銀さんの全てを感じてるの……他の女が近寄るのは嫌、他の女にデレデレするのも許さない……だからダメよ銀さん……銀さんは私のものなんだから……」

 

ハイライトが消えた目で真依はそう言った。

それを聞こえた新八は顔を青ざめさせた。

 

(ヤバイ、ヤンデレだ)

 

(愛が重いアルな)

 

神楽は愛の重さに離れてまた飯を掻き込む。

 

「真依、そろそろ行くぞ」

 

真希がそう言うと真依は銀時から離れた。そして、銀時は真希と真依に連れられて家を出た。

 

「「行ってきます」」

 

「おう、気をつけてな」

 

お登勢は笑顔で見送った。年長者は凄いのだ。

 

「行っちゃったね」

 

「まったく、忙しい奴だねぇ」

 

「そうですね」

 

「お登勢さん、たまさん」

 

新八は2人に話しかけた。

 

「どうしたんだい?新八」

 

「あの2人はこれからもあんな感じなんですか?」

 

「まぁ、そうだろうね」

 

「そうですねぇ」

 

2人も同意するようにそう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銀時は今だに繋がれながら歩いていた。

 

「あのー、ま…真希ちゃん」

 

「何だよ」

 

不機嫌そうに真希が振り向く。

 

「そろそろ外してほしいなーって」

 

「ダメだ」

 

即答だった。

 

「絶っ対ーに逃がさねぇからな!」

 

真希はそのまま銀時を抱き締め、それに合わせてか真依もギュッと抱き締めた。

 

2人からの抱擁に逃げるのは無理かと諦めた。

 

 

 

 

 

「「絶対に逃がさないから」」

 

 

 

 

 

 



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世界が他人がどうなろうとも

今回は、ちょっと五条が最強ではなくボロボロにされるシーンとかあります。
殺しはしないけど容赦なくボコります。

今回のオリ主?オリキャラ?には名前はありません!
特に決めてなかったし。


 

 

もう誰も近寄らない廃ビルの屋上。

 

 

ある男が人でない禍々しい見た目と雰囲気を醸し出した何かがいる所に何の警戒もせずに近付いていた。

 

「グ……ギャア‼️」

 

そんな男へと禍々しい何かは襲い掛かった。

 

「………」

 

男はそれを焦りもせずに軽々と躱していく。

 

「グッギャアァァァ‼️」

 

その事に苛ついたのか禍々しい何かは大きく体を動かして男に攻撃しようとした。

 

「───」

 

男が何かを呟いた瞬間、

 

「終わりだな」

 

もうそこには禍々しい何かは存在していなかった。男は箱を取り出し、周囲から何かを取り込んだのを見て、また箱を仕舞った。

 

「あれ~?呪霊がいなくなってるね~……君の仕業かな?」

 

「………はぁ」

 

男が廃ビルから出ようとした時に、別の存在が入ってきた。男はそれが誰かを知っていた。むしろ、この業界で知らない者を探すのが大変だと感じるくらいには有名である存在だった。

 

「ねぇ~聞いてんだけど~?」

 

身長が190cmを越え、珍しい白髪に加え、一見して特殊なプレイをしている変態に見えるように両目を黒い布で覆っている奴が………五条悟がいた。

 

「チッ」

 

思わず舌打ちした男は自分は悪くないと思った。

 

 

     五条悟

 

 

呪術界においての御三家の一つ五条家の当主であり、数百年振りに五条家特有の呪力を見通す瞳の六眼と無下限の術式の抱き合わせを持った最強各の1人である。

 

「話す気はないの~」

 

おチャラけた雰囲気で話しかけているが、これは男自身を全くの格下だと思っているからに他ならない。

 

「怠っ」

 

その瞬間に五条悟は男に拳を放とうとしていた。

2人の間にあった距離はないかのように五条悟は男に接近していた。

 

「ほ~ら♪」

 

楽しげに繰り出す拳による攻撃を男は避ける。

 

「───」

 

男は先程の呪霊を消滅させた時と同じように何かを呟いた。

五条悟もそれに気付いていたが自分には効かないと考え放置した。

 

「グッ⁉️」

 

それが間違いだとすぐに思い知らされた。

 

「……どうなってるんだ?」

 

五条悟の心境は驚きで埋め尽くされていた。

 

五条悟は自他共に認める最強の存在だと認識している。それは無下限の術式による絶対的な防御があるからだ。昔に存在した弱点も反転術式を会得してから、その弱点も無くなったと言える。

それでも弱点が全て無くなった訳ではないのだが、ともかく、男は五条悟が最強と呼ばれる理由も知っていた、それは本当の最強ではなく対処法が幾つもある穴だらけの最強だということも。

 

「君さ~本当に何者なわけ?」

 

男は五条悟の攻撃を避けながら、質問に対して無視していた。

 

「君ってさ~僕に勝てるとでも思ってんの?」

 

「…………」

 

男は五条悟の問いに対して無言でいた。そこまで攻略が難しいという訳でもない。

ハッキリと言うならば五条悟の無限の術式や六眼も更には領域展開すらも男にとっては何の脅威にはならないのだから。

 

「まあ~いいか~」

 

そして、またもや唐突に攻撃を繰り出してきた。

 

「……」

 

しかし、それを男は何事もなかったかのように避けた。

 

「えぇーなんで当たらないんだよ!」

 

「本当に怠いな」

 

男は後の予定に支障をきたさない為に手の内を曝さずに避けていた。そもそもの話として男は五条悟と戦うつもりは全く無いのだ。

 

「うわっ!めんどくさ~い」

 

五条悟は自身の持つ無下限呪術により全ての攻撃が無効化されてしまう為、戦闘経験を積むことが非常に難しい。

それでも実戦による慣れや、身内との鍛練でそれもある程度はカバーが出来ているからか早々には負けないのだ実情であふ。

 

「……面倒だな」

 

男は少し考えた後に懐から取り出した札のようなものを取り出して地面に叩きつけた。すると、そこに大きな陣が出現して光を放った。

 

「え?なにこれ?ちょっとヤバくない?」

 

五条悟は自身が放った術式がどういう効果を持っているのか理解して焦った。

何故なら自分が知らない未知の術式が発動しようとしているからだ。

 

「これはちょっと、ヤバいかもね」

 

男はこれにより五条悟が次に打つ手を予想していた。

 

(止める力の蒼の対になってる弾く力の赫だな……コイツは間違いなく)

 

五条悟はニヤッと笑い、

 

「──術式反転、赫」

 

そう言った瞬間に指の先に出現させていた赫のエネルギーが男の方に放たれた。

 

「───」

 

だが、男は慌てずに次の行動に移った。

 

「ふっ!」

 

「ッ!!?」

 

五条悟の赫と同規模の威力を男は拳を振るっただけで生み出して悟の術式を相殺した。

 

「……マジ?」

 

流石にこれには五条悟も驚いた。赫と同規模の威力を出せることには驚かない。実際に特級の分類の中で最上位クラスに位置付けされる存在は出来るのだから。

 

故に五条悟が驚いたのはそこではない。全く別の事であった。

 

「……お前、本当に人間なのか?」

 

そんな疑問が自然に出た。それほどまでに男は常識外れだった。

 

「……失礼な奴だ」

 

「ッ!?」

 

男は一瞬で距離を詰めると五条悟の顔面を殴ろうとした。

 

「クッ!!」

 

本能的にギリギリで反応した五条悟は腕を交差させてガードしたが、

 

「ぐぁ!!?」

 

ガードごと吹き飛ばされた。

 

(どうして無限があるのに、さっきから僕に攻撃を届かせているんだ⁉️)

 

「まだ終わらないぞ」

 

「……クソッ!!」

 

男がまたもや接近して殴りかかってくるのを見て、咄嵯に無下限を発動させた。

 

「甘いな」

 

「……へ?」

 

男は拳ではなく蹴りを放っていた。それもただの蹴りではない。自身の呪力を纏わせたものだ。

 

「グッ!!ガァァァ!!?」

 

そう男は今まで五条悟に対しての直接的な攻撃の際に呪力を込めてない打撃で攻撃していたのだ。

そう五条悟が疑問に感じていたのはそこであった。呪力を使わずに自分の赫を消し飛ばした事に驚いたのだ。

 

男が呪力を纏った打撃の際にその呪力は黒く輝いていた。

本来であればそれは呪力と打撃との誤差が0,000001秒の時に起きる現象である。

 

 

 

それの名は《黒閃》

 

 

 

「グッ!ゴホッ!ゲホォッ!」

 

男に蹴られた腹部を抑えて咳き込む五条悟。

 

「ほら立てよ」

 

「……」

 

男は立ち上がりかけた五条悟の顎を掌底打ちで撃ち抜いた。それも黒閃を発生させていた。

 

「ガッ!カハァッ!」

 

そのまま五条悟は倒れ込んだ。

 

(僕が一方的に殴られるなんてあり得ない!何かしらの秘密がある筈だ!)

 

「これで少しの間は動けないだろ」

 

男は倒れ伏した五条悟を放置してその場から消えた。

 

そして男が消えた場所を見つめる悟は、

 

「は……ははは。……ゲホッ……面白いじゃんか!」

 

楽しそうに笑っていた。旗から見たら一人目隠しした変態が突然笑い出したという気味の悪い光景ではあるが、その場には他に誰もいないのでそれを知る者は誰もいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ以上、面倒なのに見つかるとか最悪だな」

 

現場から離れた男はそう呟いた。男は先程までいた廃ビルから遠く離れた場所まで移動していた。

 

「五条悟があの程度の案件に来るとは思わなかったな」

 

あの廃ビルにいた呪霊の実力はよくても一級下位程度だと推測していた。

確かに五条悟は腐った上層部からの嫌がらせで任務を色々と押し付けられているが、その五条自身も自分の任務を生徒や同僚に押し付けてるゴミ野郎であるから、あの任務にも他人を向かわせる可能性があったのだが、と男は思った。

 

「まあ、良いか」

 

男はそう言って自身のセーフハウスへと戻った。

 

「遅かったな」

 

男がセーフハウスに戻れば、そこには招かねざる客がいた。

 

「何故いる?」

 

「ふん!ワシも来るつもりは無かったが夏油にここでしか獄門彊が受け取れないと聞いたから来たまでだ」

 

「あぁ、あれか」

 

男は招かねざる客である特級呪霊の漏瑚に五条悟封印の要である獄門彊を渡した。

 

「それにしてもいいのか?貴様は呪術師であろう。我々のような呪霊にこんな物を渡してもよいのか」

 

漏瑚はニヤニヤと嗤いながらこちらを見てくる。

だが、決まって俺の返答は誰に対しても変わらない。

 

「俺の邪魔をしない事、俺の仕事に文句を付けない事、俺の敷地内で勝手をしない事。これらを守るのであれば、俺としては他はどうでもいい」

 

それを聞いた漏瑚はそのまま男の前から姿を消した。

 

「はぁ………人も、呪いも、呪術師も、世界さえも………俺からしたらどうでもいい」

 

男は先程の戦果の箱を取り出し、窓から見える月を眺めて、

 

 

 

 

「気楽に、無関心に、怠惰に、好き勝手に、楽しく生きられればいいんだから」

 

数多の特級呪具を造り出した男は呟いた。

 

 

 

 

 



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一人の少女の結末

唐突に書きたくなったのだ。

今回は真希とオリ主の2人の少女達だけですね。
オリジナルの呪具とかも出してますけど、特に気にしないでください。


まだ平日の昼上がり、太陽がほぼ真上に存在しているにも関わらず、1人の少女の視界には一定の範囲が真っ黒に染まっている球体が写っていた。

 

『帳』と呼ばれるそれに少女は近付いていく。

 

誰も通さない帳が、かの最強も、呪いの王の器も、一級などの実力者たちを通さなかった帳が…………今、1人の少女を通した。

 

帳には条件などを決めることで外部からの干渉を防ぐ手立てがある。

この帳は張った本人とこの少女以外の存在が触れることすら禁じて張られている。

 

そして少女は──禪院真希は帳の中に入り、その中心部へと歩く。

 

真希は中心部に近付き、そこにいる帳を張り、今ここに自分が来た原因の存在を視認した。

 

「来ちゃったんだね……真希」

 

「テメェを止めるためにな……侑」

 

その存在こそ、呪術界に絶望と失望をし、腐った上層部を皆殺しにし、特級呪詛師と認定された少女──不知火侑であった。

 

「何でこんなことをした」

 

「言ったでしょ……もう、全てが無意味だからよ」

 

不知火侑は特級呪術師であった。理由は勿論実力もあるが最大の理由としては侑が独自で呪具を………それも特級呪具を製作できるからである。

 

それ故に不知火侑は特級呪術師に認定されたのだ。それを腐った上層部の連中は目を付け侑に無理難題に近い呪具の製作を依頼し続けて侑はそれを拒否していたが、上層部のクズ共があることをし、侑の我慢の限界を突破し凶行に走らせた。

 

「この世界には救う価値なんて………ない!」

 

侑は自身が持つ2本の刀の特級呪具である五月雨と気炎(きえん)の二刀流を構えた。

 

「テメェを止めて連れて帰る」

 

真希も腰に着けているポーチであり、収納型の呪具から取り出した刀と短剣の特級呪具である叢雲と菊花(きっか)を構える。

この4本に真希の持つポーチも含めた呪具は全て侑が製作したのだ。

 

真希と侑はどちらともなく動いた。

 

先に仕掛けたのは真希だった。真希は持ち前のスピードを生かし、侑に向かって刀を振るい斬撃を放つ。

しかし、それは簡単に防がれてしまう。だが、それで終わりではない。

真希は更に攻撃を加える。斬撃だけではなく蹴りや拳なども放ちながら。

しかし、それでも全て防がれる。まるで自分の手の内を知っているかのように。だが、それは侑だけでなく真希もだった。

 

「流石に互いに相手の手の内は知り尽くしてるものね。お互いに」

 

「そうだな」

 

真希も侑も互いに何度も模擬戦や鍛練をしていたのだ。そんな2人にとって互いの動きを先読みするのはそう難しくはなかった。そして、2人は一旦距離を取った。

 

「菊花っ!」

 

真希が短剣を地面に突き刺して起動認証をした。

侑の製作した特級呪具には全てに何かしらの力を使うための起動認証が存在する。

 

侑はそれを止めようと真希に接近するが、

 

「チッ⁉️」

 

『菊花』の能力は一定空間による短距離転移である。

真希はそれを使い侑の背後へと回るも、それに対抗するように侑も。

 

「気炎‼️」

 

『気炎』は強制行動の能力を持ち、侑はその力によって背後の真希の攻撃を防いだ。

 

「やっぱり防がれるか」

 

「……一切の躊躇なしね。私、泣いちゃうよ」

 

「お前に手加減は必要ねぇだろ」

 

強力な特級呪具である反面、ある程度の制約もある武器であった。

菊花は刺した場所から一定空間のみであり、気炎も無理矢理に動かすため身体への負担が大きい。

真希は地面に刺した菊花の代わりの呪具をポーチから取り出す。真希が新しく取り出した呪具は小太刀だった。

 

「行くぞ」

 

真希が疾走する。

 

「来なよ」

 

侑も同じ速度で追従する。2人が交差する。ガキンッ‼️と互いの2本の刀で鍔競り合う。

 

「おらっ‼️」

 

「この!」

 

真希の左肩と侑の右頬が互いの斬撃で切れ、血が流れる。お互いに振るう刀が互いに少なくない傷を付ける。

真希は小太刀を振るい、侑は五月雨で受け止め、気炎を振るい、真希は叢雲で受ける。

 

「いいねぇ!楽しくなってきた!」

 

「くっ⁉️」

 

侑の二刀の斬撃を真希は躱し剃らし、時に蹴りを放ち応戦する。

その繰り返しが何度も続きながらも互いに一歩も引かない。

 

「……グッ⁉️」

 

真希の小太刀による振るいを身体を思いっきり剃らして回避する侑。

だが、そこへ真希は叢雲の振り下ろす。

 

「おらぁぁ‼️」

 

「っ⁉️」

 

咄嗟に気炎と五月雨の2本で防ぐが伝えきた振動が強く侑は気炎を手放した。

 

「ガフッ⁉️」

 

その隙を突いて、真希は踵返した小太刀の斬撃を侑に浴びせ……腹に一閃の傷を負い、膝を着いて吐血する。

 

「もう終わりだ侑」

 

「まだよ‼️」

 

負った傷に吐いた血を見て真希は終わりだと思った瞬間、侑はまるで傷を負ってないかのように立ち上がり叫ぶ。

 

「ッ⁉️」

 

その気迫に真希は驚く。

そして侑はその気迫を醸し出しながら残っている五月雨で我武者羅に振り下ろし真希に襲い掛かる。

 

「はぁ……はぁ……ついでにいいことを教えてあげる!この帳は私達のどちらかが死なない限り私自身にも解けないようにしてるの!」

 

「チッ!」

 

侑から伝えられた事に舌打ちをして答える真希。

 

2人の動きは激しく、キン‼️キン‼️キン‼️と真希と侑の2人の剣撃は響き渡る。ガキン!と真希が侑の残っていた五月雨を弾き飛ばした。

 

「ハァァ‼️」

 

それを侑は一瞬の内に新しい呪具の片手剣を出してカバーした。

 

「この程度でじゃあ……終わらない!!」

 

「………お前」

 

上からの振り下ろしに真希は叢雲と小太刀で止め、侑の重みある言葉を聞いた。

 

「……………」

 

「……ガフッ⁉️」

 

侑の片手剣を受け止めた状態から転がり真希は一端距離を置いた。

侑は腹に負った傷の影響で口からも血を吐いてしまう。

それでも尚、侑は毅然とした姿で立ち、真希の方に身体を向ける。

 

「はぁ……はぁ………はぁ………」

 

真希と侑は互いに傷を負っているが傷の深さは侑が酷く、傷の深さはそこまでだが薄くとも傷が多い真希。

相対的に見れば傷が深く、時間が経てば倒れるであろう侑が不利なのは明白なのに、それでも倒れる姿を見せない。

 

「………」

 

真希はそんな侑の姿を見て、ゆっくりと立ち上がる。

 

「私の全存在を賭けて………お前を倒す」

 

侑を真っ直ぐ見つめながら真希は宣言した。

その言葉に込められた想いと真実に侑は嬉しくなり笑う。

 

「アハハ……ハハハ……ウッ……フフ……………来なさい!!」

 

その言葉を合図に真希と侑は距離を一気に詰める。

真希は叢雲と小太刀を侑は片手剣を振るいぶつけ合う。

脇腹に腕に足に肩に顔に2人の振るう剣と刀の速度が上がり傷を付ける。真希は大太刀と小太刀の2本に対して侑は新しい呪具を出さずに片手剣の1本で互角の剣撃をしていた。

 

「グッ⁉️」

 

ついに真希も右脇腹から左肩にかけて一線の傷を負い、深く斬られたのか服の色が変色するくらいに血を流す。

 

「まだぁぁ!!」

 

「こんのぉぉぉ!!!」

 

それでも2人は止まらずに互いの呪具をぶつけ合う。

 

「叢雲!」

 

「しまっ…⁉️」

 

真希は叢雲の能力を使い、侑を吹き飛ばした。

 

「ゲホッ……ゲフ⁉️……ゲホッゲホッ⁉️」

 

吹き飛ばされた侑は血を吐きながらも真希の方を確認する。

 

真希の手には小太刀と叢雲がなく、いつの間にか三節根の遊雲に変わっていた。叢雲の能力は呪力が一定量ある物を何かと入れ替えることが出来る。但し、東堂のように人には対しては使えない。

逆に人以外ならば片方が呪力を持っていなくても入れ替えることが可能である。

 

「やるねぇ……真希」

 

「当たり前だ」

 

侑は製作者であるが故に知っていた。だから遊雲に変えられた瞬間に自分と遊雲の間に盾代わりに呪具を差し込み威力を抑えたのだ。

もちろん、その呪具は粉々に砕けてしまったが。

 

「これよ!……この感覚よ!」

 

「………」

 

「生と死が交じりあい、覚悟と覚悟が交ざり合う!これが私が求めた最低で!最高な時よ!!」

 

侑は遊雲による打撃でふらつきながらも立ち上がり叫ぶ。もう、立っているのもおかしいくらいの傷を負っているのにだ。

 

「ハァァ‼️」

 

ガキン!と音がした。真希が侑の剣を止めたのだ。

真希の手元には小太刀が2本あり、先程まで持っていた遊雲は地面に落ちていた。

 

真希は侑の持つ片手剣の能力を知っていた。だからこそ遊雲を手放して小太刀を取り出したのだ。

 

「全く、貴女となんて出会わなければ良かったのかもね」

 

「もしかしたら……そうかもしれねぇな」

 

グッと侑が真希の方へと力を加える。

 

「……もう会わないわよ」

 

その言葉と供に更に力を加えようとする侑。

 

「………チッ⁉️」

 

真希は自身の持てる力の全てを出し侑の片手剣を上に押し返し、その勢いで侑は両腕を上げてしまう。

そして、真希は歯を噛み締めながら自身の持つ2本の小太刀を振り下ろした。

 

「ガハッ⁉️………」

 

ドタン!と倒れる侑。

 

「はぁ……はぁ……」

 

最後の攻撃に致死量を越える量の血を流して倒れている侑に近付く真希。

 

「あ~……ここまで、ね」

 

「………あぁ」

 

互いにそれが最後の会話になると分かるからこそお互いを見つめる。

 

「何、泣きそうに……してるの」

 

「……してねぇ」

 

「してるわよ……ケホッ……強情なんだから」

 

「……うるせぇ」

 

「ふふ」

 

それはまるで死にかけているとは思えないような雰囲気がそこにはあった。

 

「真、希……貴女は………私の、ように……止まっちゃ、ダメ……よ」

 

「分かってるよ」

 

「さっきは……出会わなければ、よかった……とか、言ったけど……」

 

「…………」

 

「わた、しは、出会え……て、よかったって…間違えて、なんかない……って、思うから」

 

侑は真希を含む同級生たちや後輩たちに学長の事を思い返していた。

 

「そうだな。私もそう思うよ」

 

真希も高専で侑と出会ってからの思い出を思い返していた。

 

そう聞いた侑は優しく微笑み、ゆっくりと目を閉じる。

そして先程まで張られていた帳が役目を終え、ゆっくりと消えていく。

 

 

 

 

「お前は、本当にバカだよ。…………侑」

 

 

 

 



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五条への罰、執行!

この短編集において格好いい五条先生は絶対に存在しない!

そちらをお求めの方は別作品を読むことを推奨します。


「も~おじいちゃん達ってば、また僕を呼び出しとか面倒だな~」

 

そう言って歩いているのは呪術界において自他ともに最強を豪語する男、五条悟である。

 

「このまま会わずに帰りたいもんだよ」

 

こんなことを言っているが、集合時間を既に4時間も超過している。

上層部を腐ってるだの何だの言うが、この男も最低でクズでゴミで腐った同族だと自覚していない。

そこは自覚をしろや。この一人目隠しプレイの変態遅刻魔の押し付けクズ野郎が!!(`Δ´)

 

「面倒だな~」

 

ゴミ(五条)は上層部の皆々様が待っている予定の大広間に到着した。

 

「お待たせサマ──」

 

「遅いよ。ゴミクズ」

 

その瞬間、ゴm……五条の頭は地面に叩き付けられた。

 

「ゴハッ⁉️」

 

「マジでよ!ふざけんなよ!死ねよ!ゴミが!クズ!変態!常識無し!マジで!死ね!ゴミ!野郎!ッ!死ね死ね!ゴミが!ッ!」

 

ゴミの……五条の頭を踏みつけた男は『!』の度に五条の頭を踏みつけていた。

人としてクズの部類の五条には、これでもまだ足りないくらいだがゴミに何時までも時間を掛けたくなかったのか男はそれから100回ほど踏んでからゴミを踏みつけるのを止め、ゴミの頭から足を離した。

 

「な~な~。どうやったらこんなに遅れるわけ?テメェの仕事はとっくの昔に終わってるよなぁ」

 

「ゲホッ⁉️ゲホッ⁉️……いやいや、僕はめっちゃ仕事してたからね⁉️サボってないし遅れたのも任務をさっきまでしてたからだよ⁉️ゲブッ!!」

 

「嘘付くなやボケッ!!!」

 

遅刻した理由を話そうとした五条も顔を男はまた蹴り飛ばした。普通に男は五条の無限が無いように五条に攻撃を当てている。

 

「テメェからの絡みがうぜぇから老害共を叩きのめして任務の数を減らしてやっただろうが!!」

 

そう、この男は腐った上層部を叩きのめして約7割の上層部を強制的に現場で働かせているのだ。

事実上、今の上層部はこの男がトップとして大分優しい環境へとなっている。

その結果五条への任務は基本的に一級以上のものだけとなり昔に比べればかなりマシになっている。たまに二級のものもあるが、それなのにその恩をこのゴミクズ野郎は礼の一つも言わないクズである。

 

「それはありがたいけど、本当に忙しかったんだよ⁉️」

 

「伏黒に1件、狗巻に2件、パンダと釘崎ペアに1件、虎杖と禪院のペアに2件」

 

「……………」

 

『、』のタイミングの度に五条は段々と冷や汗が流れる。まるで妻に隠れて浮気をしてたのにバレて叱られる夫のように。

 

「更に詳しく言うなら、伏黒には二級、狗巻には準一級と二級、パンダと釘崎には二級、虎杖と禪院には二級に準一級の任務だったよな。虎杖と禪院の準一級には七海に無理矢理同行者として向かわせたよな」

 

詳しい事実を更に列挙すると五条は誰に言われたわけでもなく正座をする。

 

「任務を押し付けて言い訳してんじゃねぇよ。ゴミが」

 

そう、五条悟は今日自分に割り振られた任務の内、全ての二級と準一級の任務を自身の生徒に押し付けたのである。

 

「任務の開始時間から30分で残った任務は終わらせてケーキバイキングを楽しんだそうだな」

 

正座の姿勢でダラダラと更に汗を流すゴミクズの五条。

「それで……まだ言い訳を続けるか?」

 

男の言葉に五条は、

 

「…………」

 

無言である。このクズ野郎こと五条は劣勢であると知るや無言になって喋らなくなった。

 

「無言になってんじゃねーよ!」

 

バキッ⁉️

 

「ゴパッ⁉️」

 

無言になるゴミを問答無用を殴る男。

 

「よく上層部を腐ったおじいちゃんとか言うがテメェも同じかそれ以上に腐ってんだよ!!」

 

またしても男はゴミの頭を踏みつけた。

そして更に踏みつけようとしたタイミングでゴミ…ゴホンッ!…五条は頭から血を流しながら男に命乞いをしようとした。

 

「ま、待って⁉️…ゴブッ‼️」

 

「そういえば、交流会で勝手に種目を変更したこともあったよな~」

 

男の目が据わっていてさすがの五条もビビった。

 

「い、いやーね。あれは……」

 

「死ね」

 

ドスッ!

 

「ブボッ⁉️」

 

シンプルに殺意を込めて五条が言い訳をする前に蹴り飛ばした男。

 

「決めるのは学長だけだろうが!テメェはいつから学長になったよ!」

 

「ペッ……違うからね!励まそうとした結果があれでね!」

 

五条は血を吐きながら男に言う。

 

「特級に襲われて、死人が出て、学生達は強くなろうと決意した直後にやることが野球か?舐めてんのかゴミがよ!」

 

全くの正論の刃に五条は言い訳の余地も逃走も取れずにザクザクと刺されていた。

 

「今日から半年は一切休みがあると思うなよ」

 

「………」Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン⁉️

 

男からの実刑に五条はショックが隠せずにその場から動けなかった。

 

男は自業自得の五条を無視して部屋から出た。

 

 

 

男が無限を張って防御してる五条を殴ったり蹴ったり出来たのには理由がある。

 

それは男の術式『制裁執行』。

 

この術式はルール、役目、立場、態度などを対象のした行動を独自で採点し、マイナスもしくは減点をした対象に罰を与える術式である。

 

術式で守ろうと逃げようと強制的に制裁するので回避は基本的に出来ない。対象が罪を認めない場合には威力が増す。

 

制裁中は男に対して一切の危害は与えられない。

 

この術式の真価は採点による制裁が全て完済されない限り、術式所有者は封印も殺害も不可能な事である。

 

一般人や学生等に比べると呪詛師や五条と呪霊に対しては死んだ方がマシと言えるくらいにの制裁をしている。

 

例えるならば、

 

五条が遅刻する-500

伏黒が遅刻する-10

 

という風に人によっての減点査定はかなり変わる。

 

因みに普通は呪霊でも-2000までいったら特級でさえ何もさせずに祓えるレベルである。

 

 

 

五条は単独でマイナスが億を超えてる上にまだマイナスを積み重ねているのだ。

 

 

 

因みにそんな五条に対して東京高専メンバーの反応は、

 

「あの人ならそのぐらいの罰を受けるだろ」

「自業自得だな」

「されて当然のゴミね!」

「明太子」

「まぁ性格はゴミでクズだからね」

「まぁ結果を聞くまでもないくらいだな」

「そんな五条先生にも良いところはあるよ」

「奴に罰を与えるアイツのおかげでだいぶ肩が軽くなったな」

 

とある一級術師と準一級術師と補佐官の人の達の反応、

 

「当然ね!」

「身から出た錆ですね」

「無茶振りが減って助かってますけどね……あはは」

 

信用も信頼も薄いというのが伝わった。




書きたいのが書けてスッキリとしてます!( ̄▽ ̄)=3


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五条悟って、本当にそこまで言うほど最強なのだろうか?

多数の別作品からキャラを登場させてます。

今回の話は何かとウザイ性格ゴミクズ目隠し変態ホモ野郎で名高い五条悟が本当の強者、最強に無謀にも挑む話になってます。

中には多分出来るだろうって人物もいますけど大抵が無下限を突破できる手段を実際に待っている人達です。


「え~、僕が最強かどうかを調べるって(笑)調べるまでもなく最強でしょ♪」

 

五条悟は自分に届いている手紙に視線を落とす。

 

『自称最強を名乗っている自意識過剰のバカでクズ代表の五条悟へ

 自分を完全無敵の最強だと名乗るならば他の最強や強者に敗北せずに勝てるのだろうな?

 これで一度でも負けて、更に全敗するならばゴミでクズの他に嘘つきのボケナスの称号に最強(嘘)と身の程知らずの称号を自称最強の君に贈ろう』

 

五条悟は自分には【六眼】と【無下限術式】を持ち、完璧に使えている自分にこんな(手紙)を送ってきた相手を小馬鹿にするように口を開く。

 

「ま~分かりやすい挑発だけど、行ってあげようかな~」

 

そして、ゴm…五条悟は指定の場所へと向かう。楽勝にクリアできると信じて疑わない五条悟は、

 

 

自身が身の程知らずの井の中の蛙だと知ることになる。

 

 

そして様々な作品から本当の強者や最強と呼ばれる者達や五条悟と同じような性格が酷いが五条悟よりも強い者達が世界の広さを突き付ける。

 

 

 

 

【オーバーロード】

◆モモンガことアインズ・ウール・ゴウン

 

心臓掌握(グラスプ・ハート)

 

グシャ‼️

 

無下限を張っていて、「どうせ効かないしね」とか思っていた五条悟の心臓はいとも簡単に潰された。

 

【Infinitedendrogram】

◆迅羽

 

「テナガアシナガ」

 

バカ(五条)の心臓を抉り取り死亡。

 

◆シュウ・スターリング

 

「ふん!」

 

破壊権限(デストロイ・オーダー)

 

無限に物理的防御力は皆無であり、破壊権限によって簡単に破壊され、そのまま上半身を消し飛ばされた。

 

◆扶桑月夜

 

「絶死結界」

 

スキル等の技能ではなく単純なレベルで即死判定で死亡。

簡単に言えば、《呪術師》のレベルをMAXにしてるが、後は【無下限術式】のスキルアップをして最強(笑)になってるのでレベルを上げてない感じだと認識してください。

 

◆レイレイ

 

「~♪~♪~~♪」

 

レイレイのエデンによって、身体が胃酸や呪力に耐えられずにドロドロになって死亡。

反転術式で治しても、それを回復だけで+-0で無意味となる。更に時間が経てばマイナスが大きくなり、身体が維持できずにドロドロに溶けて文字通りに跡形もなく消えた。

 

◆ベヘモット

 

我らこそ怪獣女王(レヴィアタン)

 

エンブリオの必殺スキル、レヴィアタンのステータス特化、職業スキル、特典武具の組み合わせにより剥界の裂爪(ワールドブレイカー)を使い、空間ごと五条悟を破壊して死亡させた。

 

◆ゼクス

 

「この程度で最強と言っていたのですか?」

 

数多のストックから五条を数度も殺して、《聖女》で治して殺してを繰り返して、更に殺した。

その姿は正しく《犯罪王》に相応しい姿だった。

 

◆ガーベラ

 

「こいつは昔の私と同じようになんちゃって最強を名乗ってるだけの奴よね~………はぁ~、私は本当の強者には勝てないんだわ~」

 

【無下限】は意識、無意識で害を成す対象を判別して阻むものである。つまり、何者からも認識されなくするガーベラのアルハザードによって術式からも【六眼】からもガーベラの攻撃を認識できずに的確に慎重に油断せずに淡々と殺した。

 

◆アルティミア

 

「私のアルターに斬れないモノはないわ」

 

《絶対切断》のアルターを無限が止めるとか無理。

 

【BLEACH】

◆元柳斎

 

「卍解!残火の太刀」

 

残火の太刀による無限に込められた呪力を灰にし、そのまま何をされたかも分からずに死亡。

 

◆十四朗

 

「たとえ、テメェに攻撃が効かないのだとしてもテメェに攻撃をする手段なんざ。いくらでもある」

 

氷輪丸により身体中の血液を凍結化され死亡。

直接体内の温度を低下させたので無限を無視。

 

◆リジェ

 

「偽りの最強が証明されたね。ボクの万物貫通の前では呆気ない弱さの最強だったよ」

 

万物貫通によって無限を貫通し、アホ面で死んだ。

 

◆グレミィ

 

「言っただろ?頭の中だけで殺すってさ。君は最強を名乗るには弱すぎるよ」

 

想像を現実にする力で無限を持っていようと関係なくグレミィが想像した全ては無限が存在しないが如く五条(身の程知らず)に降り注いで、グレミィは指1本も動かさずに五条(ゴミ)を殺した。

 

「最強の僕と戦えたんだから光栄に思ってほしいな」

 

◆ナナナ

 

「無防備すぎだぜ」

 

無防備で観察しまくって無限の無防備の部分から五条を殺した。

 

【Fate】

◆クー・フーリン

 

「ゲイ・ボルク!」

 

因果によって確定されているため無限があろうとも心臓を貫かれる。

 

◆スカサハ

 

「ゲイ・ボルク・オルタナティブ!」

 

以下略。

 

◆ギルガメッシュ

 

「……ふん、雑種が。世界の頂の高さを知れ」

 

無限を突破する財宝を多数所持しているため、たかだか無限を張れる程度で最強を名乗っていた雑種以下(五条)を見下した目でチラッとだけ見て、記憶から消える。

 

【仮面ライダー】

◆仮面ライダーディケイド

 

世界すらも破壊するディケイドに無限を簡単に破壊されて死亡。

 

◆仮面ライダーエターナル

 

「さぁ、地獄を楽しみな!」

 

全26のメモリを装填してのマキシマムドライブは世界の一つや二つを簡単に破壊できるためにアホ(五条)は死亡した。

 

◆仮面ライダークロノス

 

「君の存在は絶っ版だぁ」

 

止まった時の中では無限さえも止まり、五条を簡単に無限から剥がせる。

そこから必殺技を受け、死亡。

 

◆仮面ライダージオウ

 

オーマジオウになったジオウに五条悟のようななんちゃって最強が勝てる道理なし。

 

◆仮面ライダーセイバー

 

クロスセイバーによって想像され、無限を無効化。

 

◆仮面ライダーファルシオン

 

「人はやはり愚かだぁぁ!」

 

全てを無に還し、バカを一刀両断した。

 

【とある魔術の禁書目録】

◆上条当麻

 

「その幻想(無限)をぶち壊す!」

 

幻想殺し(イマジンブレイカー)で無下限を強制解除破壊で簡単に殴れる。

 

一方通行(アクセラレーター)

 

ベクトル操作で無限のベクトルを掌握した一方通行に負けた。

 

◆垣根提督

 

この世に存在しない物質によって無限を突破する物質を生み出され、全く抵抗できずに死んだ。

 

【ハイスクールD×D】

◆オーフィス

 

「えい」

 

自身も無限だから簡単に突破できるし、そもそもゴミ(五条)と対等の扱いとかオーフィスに失礼になる。

 

◆サーゼクス

 

消滅の魔力によって無限の呪力を消滅させて、そのまま五条(バカ)を塵一つ残さずに消滅させる。

 

◆アジュカ

 

「子供の騙しの無限だったね。次があるならば無限の意味を理解してから持っていると言いたまえ」

 

様々な方程式や魔術に独特な方法により無限を軽々と突破して五条(ゴミ)を処理した。

 

「次があるなら、ね」

 

◆グレードレッド

 

夢幻は無限に同等に対抗できる存在である。プチッと踏み潰されて五条悟(間抜け)は死亡した。

 

【終末のワルキューレ】

◆トール

 

「つまらん」

 

◆ゼウス

 

「弱いのぅ」

 

◆ポセイドン

 

「雑魚が」

 

◆シヴァ

 

「こんなんで最強を自称してたのかよ?全くつまんねぇな」

 

◆波旬

 

「天誅♪」

 

◆釈迦

 

「世界は広いよ。……君ももっと世界の広さを知るといいよ」

 

◆ハデス

 

「この程度か」

 

真なる全知全能と言われる神々たちに人間の五条悟が想像し使える程度の【無下限】など意味を成さない。

五条悟は身の程を知るべきだった。

 

◆呂布

 

「………ふん」

 

盾を壊す者(ランドグリース)》で防御=盾として使っている無限を壊してそのまま方天戟(ほうてんげき)によって両断されて死亡。

 

◆アダム

 

「ごめんね。でも、これも勝負だから」

 

《神虚視》によって【無下限術式】と【六眼】をコピーし、無限と無限をぶつけて相殺し、そのまま顔面パンチで首の骨を折って情けなく五条は死亡。

脳の容量(キャパシティ)はアダムの方が圧倒的に多い。

分かりやすく言うなら、五条1・アダム100くらい。

 

【問題児たちが異世界から来るそうですよ?】

◆逆廻十六夜

 

「おいおい、最強さまよぉ!ちゃんと最強な所を見せてくれよ!」

 

◆白夜叉

 

「弱いの。これで最強とは余程恵まれた弱さの相手しかいなかったのだな」

 

◆アジ・ダカーハ

 

「………」

 

悪としての信念により五条悟(ゴミカス)に視線を向けることさえない。

 

◆リン

 

「え⁉️弱っ。これで最強って……」

 

 

【東方】

◆レミリア・スカーレット

 

「運命は貴方に味方しなかったようね」

 

《運命を操る程度の能力》

 

◆フランドール・スカーレット

 

「ギュッ!としてドカーン!」

 

《破壊を操る程度の能力》

 

「弱いわね♪」

 

【ワンパンマン】

◆サイタマ

 

「ん?何かあったか?」

 

無限など紙切れ以下のように普通パンチを放ってバカを消し飛ばした。

 

【異世界召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした】

◆クロムエイナ

 

殴ったら無限とか普通に関係なくぶっ飛ばせる。

 

◆アイシス

 

死そのものによって無限という概念さえも【無下限】に使われてる呪力さえも死に絶える。

 

◆シャルティア(アリス)

 

無限を突破する手段とか片手間で足りる。

 

◆フェイト

 

運命を司る最高神であり、極少数以外では一切対応できない。そうフェイトが望めばそういう運命になり即殺。

 

◆クロノア

 

時間と空間を司るの最高神であり、無限という空間そのものと時間を好きに出来る為に瞬殺した。

 

◆エデン

 

無限を突破する手段など、それこそ無限にある。

 

◆ネピュラ

 

敵対者の能力全てに自身の絶対者としてのガチ目の全世界第2位の能力が加わるのでシャローヴァナル以外ならば確定で勝てる存在。

故に五条程度など瞬殺である。

 

◆シャローヴァナル

 

『エピローグ』持ってるこの神に勝てる存在はいない。

究極の後出しによってガチ目で全世界第1位の《正真正銘の最強》の存在である。

エピローグ使わなくても無限程度を突破するとか意識しなくても出来る。簡単に言えば五条(身の程知らず)など瞬殺である。

 

【この素晴らしい世界に祝福を】

◆アクア

 

「ゴッドブロー!」

 

アクアは水と浄化を司ってる女神である。呪力はそもそも呪いなので浄化の範疇である。

駄女神、墮女神、ダ女神と名高いアクアにさえ負ける五条悟は最強ではないと証明された。

 

「カズマさーーん!」

 

「はいはい。カズマさんですよ」

 

「見た見た!さっきの!」

 

「見てたけど、それが?」

 

「この女神アクアが最強とか呼ばれてる人間の顔面にゴッドブローを決めたのよ!これは私が最強の女神と言っても過言ではないわ!」

 

「あんな自称最強とかイラつく感じで言ってる奴の言葉を信じるのか?」

 

「何よ認めないの。このヒキニートが」

 

「もうヒキニートじゃねーし⁉️……はぁ、ちゃんと止めも刺しとけよ」

 

「分かってるわよ」

 

アクアはカズマから借りたナイフでグサッ!となんの抵抗もなく五条悟(無能でアホのクズで馬鹿)の頭を刺した。

 

 

 

 

 

 

 

 

          結論

 

 

 

 

    五条悟は最強ではない!!

 

 

 

 

 

 

 




こうして五条悟は最強ではなく最強(笑)としての人生を歩んだ。

数がかなり多くなってしまいそうなのでここらでストップしての投稿です。

いや~こうして見ると無限を持っていて人の神経を逆撫でするような五条悟を殺せる存在はかなりいるって分かりますね。
これで全員ではありませんし、ここには書いてない人物もまだまだいましたが、これ以上は更に雑になりそうなので。


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腐った御三家と上層部に五条悟の末路

汚物は消毒と言います。


「キャァァァァ⁉️」

 

バシーーン!!

 

「ぶべぇっ⁉️」

 

1人の女性に声をかけようとした長身で両目とも目隠しをして全身黒服コーデをした不審者の男が(はた)かれた。

 

「ちょ、ちょっと⁉️」

 

叩かれた不審者の男がそれでもなお女性に手を伸ばそうとしたら、ガシッ!と手首を掴まれた。

 

「え?」

 

「現行犯逮捕」

 

不審者の男が目隠しをしているのに見たのは国家公務員の警察官であった。カチャリと手錠を不審者に掛ける。

 

「僕は不審者じゃないよ⁉️」

 

「その人は不審者です!いきなり声をかけてきて意味の分からないことを言ってきたんです!」

 

「違うよ!これには意味があるから!」

 

被害者の女性からそう言われて不審者は焦る。それでも冷静に不審者に手錠を掛けた警察官は不審者を引き摺る。

 

「詳しい話は署の方で聞かせてもらうからね」

 

「大丈夫でしたか?この不審者はこちらで署に連行しますので」

 

不審者に手錠を掛けている警察官とは別の警察官が被害者の女性にそう言って、不審者を乗せているパトカーへと向かう。

 

 

 

後日──

 

『これより昨日起こった事件をお知らせします。本日未明、○○市△△町にて女性が不審者から声を掛けられる事案が発生しました』

 

朝のニュース番組で事件のことが報道された。

 

『犯人と思われる男は五条悟28歳。容疑者は事件発生後すぐに犯行した所を警察官に逮捕されましたが本人は容疑を認めておらず、取り調べに対して自分は五条家当主などと供述しております。容疑者は薬物などに関わっている可能性から捜査を続けています』

 

「「ええぇぇぇぇぇ!!!???」」

 

「ッ⁉️」

 

これを見ていた不審者──五条悟が担当していた生徒の虎杖悠仁、釘崎野薔薇は叫び、伏黒恵はあまりの驚きに固まっていた。

因みに、この放送を見ていた学長の夜蛾は胃が痛くなり胃薬を飲んでいた。

 

 

 

取調室──

 

 

「それでなんで彼女を襲ってたの?」

 

五条悟は取調室で自分を連行した警察官から事情聴取をされていた。

 

「だから~襲ってもないし、誘拐もしてないよ~僕はさ~」

 

「嘘つくなよ」

 

警察官は五条の話を聞いて呆れたように言う。

 

「嘘じゃなくて本当だって!あの子を見た瞬間ビビッてきたんだよね~運命を感じたんだよ~」

 

「…………」

 

この男は本当の事を言っていないと警察官は思った。

 

五条悟が声を掛けた女性は呪力を持っていて更には術式も持っていることが六眼から把握していた五条は高専にスカウトしようと声を掛けたのである。

五条悟の運命を感じた発言は強ち間違ってはいないが普通の人達からすればやっていることは犯罪者と同じである。

 

「それよりさ~早く釈放してくれな~い」

 

「ダメだ」

 

「えーなんでだよ~」

 

「お前が本当に無実なら釈放するけど、どう見てもお前は怪しいし、まだ未成年の女の子に声を掛けるなんて犯罪だし、普通に通報されるようなことをしているんだぞ!」

 

「僕がそんなことするかよ!」

 

している。自覚がないとか本当に救いようがない。

 

「この僕がそんなことする人間に見えるの~」

 

普通に考えれば、全身黒服コーデをした両目とも目隠しをしてSMをしているようにしか見えていない筈の長身の男からいきなり声を掛けられて何処かに連れ去られそうになれば余程の頭が残念は人以外は犯罪者だと断定するだろう。

 

「むしろ、する人間にしか見えん!」

 

「酷い!?」

 

何も酷くない。正常な判断と言える。

 

「そもそも、お前は何であんなことをしたんだ?彼女から話を聞く限りだといきなりだったみたいじゃないか?」

 

「………」

 

五条悟は無言を貫く。時間を稼げば高専や自分の家から警察署に無実として釈放されるから気楽にしていた。

 

「やっこさん、全然反省してないみたいですね」

 

「みたいだな」

 

「現行犯なのにあれだけ余裕なのは裏金でも渡す手筈があるからですかね」

 

「そうなら、早い目に色々と証拠を掴まないと被害者が増えてしまうな」

 

五条悟の余裕でふざけた態度に警官の人達は賄賂による無罪放免の可能性を考えていた。

警察の人達はそうなる前に対処しようと動ける人達を総員し、五条家への家宅捜索を踏み切る。

 

「現行犯なのにあれだけ余裕綽々なのは何度も犯行を行い、捕まっても脅しや賄賂で今まで逃げれたからだろう」

 

「そんな奴の家なら証拠も消してるのでは?」

 

勿論、絶対とは言わないがそういう手慣れた犯行をしている犯罪者や大きな所は証拠を処分しているか見つからないように工夫をしている。

五条悟の同じであると警官達は察していた。

 

「それでも襲われている市民がいる以上、やらないという選択肢はないだろう」

 

「はい!」

 

そして、同日中に呪術界の御三家の一つ、五条家では警察からの家宅捜索が実行された。

 

「あれよあれよと出てきますね。胸糞悪い証拠の数々が」

 

「そうですね」

 

「まあ、当然でしょう」

 

五条家の中を隈なく調べた結果、とんでもない物が幾つも出て来た。

それは、五条悟が過去に起こした犯罪の証拠であった。

 

「こんな物を表に出せば、ここは終わりだな」

 

「えぇ、流石にこれは庇ってる所も庇いきれないでしょうね」

 

「これだけの悪事を犯しておいて、まだ権力にしがみ付いているとはな」

 

「呆れる他ありません」

 

警察官達が五条悟の悪事の証拠を纏めて出した。

 

「似たような家というのは連携しているものだな」

 

「何かありましたか?」

 

捜索していた警察官の元へ同僚の警察官が何を見付けたのかを確認するために近寄る。

 

「これだ」

 

「………ッ⁉️これは!」

そこには他の御三家の禪院家と加茂家に関しての資料が存在した。

それを見た他の捜査官達も直ちにその2つの家を家宅捜索すべく動き始める。

 

そんなことは露知らず、五条悟は取調室で文句を言っていた。

 

「もういいでしょ?僕を解放してよ」

 

「まだだ」

 

「えぇ~何でだよ~」

 

「お前が本当に何もしていないと証明されない限りは帰すわけにはいかない」

 

「じゃあ、どうすれば解放してくれるんだよ~」

 

「さっきから言っているようにお前がやったと思わしき誘拐事件についての話を聞かせろ」

 

「だから、僕はやってないって言ってるじゃん」

 

「お前が本当に無実なら今頃、大騒ぎになっているはずだぞ」

 

「……」

 

警察官の言葉に確かにそうだと思った五条は黙った。

 

「どうした?黙り込んで」

 

「いや…」

 

バタン!と五条悟が口を開こうとした瞬間に聞こえてきた。

 

「何だ」

 

(お迎えかな?)

 

扉の開く音に五条悟と取調をしていた警官はそちらを向く。

そこには片手に資料を持って急いで走ったからか汗を掻いている警官が入ってきた。

 

「どうやら、やっと解放されるみたいだね♪」

 

五条悟は自分が釈放されるのだと信じて疑わなかった。

 

「○○さん!こいつの家を調べたら!出るわ出るわ、様々な犯罪の証拠が出てきました!」

 

「そうか!」

 

その吉報に警官は喜び、五条悟は唖然としていた。

 

「……嘘でしょ」

 

これによって呪術界の御三家や上層部は隠蔽が難しくなり大量に刑務所へと呪術師たちが連行される事となった。

 

これによって世間に公表された呪霊による被害と原因も連日に報道され、高専の学生やまともな感性を持つ呪術師たちを中心として新たに対策部署が設立され、世界は平和に一歩近付いたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 




五条悟は腐った御三家に上層部の方々は懲役100年以上の罪から一生塀の外には出てこれません。

五条悟を含めた呪術師の無理矢理な勧誘と言う名の誘拐ってこうなる可能性を多大に秘めてますよね。

個人的には最高!って感じで気分がスッキリ!としました。


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呪いの世界にいる大嘘憑き

久々に小説を更新できた。
書きたい内容と気持ちはあるが数行書いたら止めてを繰り返してたら時間がかなり経っていた。

楽しんでくれたら幸いです。


教室へと入ってきた夜蛾正道は教卓に着くと自身の受け持つ生徒の五条悟、夏油傑、家入硝子に連絡事項を伝える。

 

「今日から新しい生徒が来る」

 

「あ~た~ら~すぅい~せいとぉぉ~?」

 

「この時期にですか?」

 

「珍しいね」

 

夜蛾の言葉に3人はそれぞれの反応をする。実際に3人の入学から3ヶ月も経過しており、何かしらの理由でも中途半端な時期とも言えるが無いとも言えない時期である。

 

「呪霊を祓いに行った2級呪術師が現地で1級呪霊数体と遭遇し、件の人物に助けられて勧誘したそうだ」

 

「雑魚に苦戦して助けられるとか情けないな~」

 

「悟。そんなことは本当の事とはいえ言ってはいけないよ」

 

夜蛾の説明に当たり前のように見下すように言う五条とフォローしてるようでしてない夏油の2人。

 

「お前達ときたら」

 

「先生、無駄ですよ。コイツらクズですから」

 

五条と夏油の言い草にため息を吐きたくなる夜蛾に辛辣な言葉を隠さずに言う家入。

 

「それで先生。その生徒は?」

 

「もう、扉の前に来てもらっている。……入ってきなさい」

 

ガララッと教室の扉が開く音がして、話題の人物が入ってくる。

入ってきた人物は約170cmほどの身長の黒髪の見た目は中の中か良くて中の上くらいの男だった。

 

「球磨川(せつ)です」

 

「うわ。雑魚じゃん」

 

球磨川契を一目見て五条はそう言い放った。

 

「本当にコイツかよ?」

 

「どうしたんだい悟?」

 

「コイツ、術式も呪力も全くないんだよ。これで1級呪霊を討伐?嘘ならもっとまともな嘘付けよ」

 

五条の言葉に夏油と家入は驚く。前情報で1級呪霊を祓っている筈なのに現れたのは術式も呪力もないと、呪力と術式に対して最大のアドバンテージを得られる六眼を持っている五条が言っているからこそ驚いたのだ。

 

「弱い奴はさっさと帰れよ」

 

「期待外れか」

 

「あ"あ"ん!!」

 

契から聞こえた言葉にクソガキ程度の精神レベルと思考レベルが育っていない五条は簡単にキレる。

ガラッ!と乱暴に席から立つ五条は怒りの表情を隠さずに契に詰め寄る。

 

「てめぇ、誰にそんな口を聞いてやがる」

 

「目だけじゃなくて耳と頭も悪いようだね。君に言ってるんだよ五条悟くん」

 

「潰す」

 

契に煽られてか五条は術式を行使しようとするが、

 

「ゴミ掃除は趣味じゃないんだけどな」

 

「あ"あ"!!」

 

契の呟いた言葉に元からないに等しい堪忍袋の緒が更に切れる。

 

「お前達、そこまでだ!」

 

「……」

 

そこで担任の夜蛾の言葉で契は使おうとしていた力を止めるが、他人を煽るのは好きなのに他人に煽られるのが大嫌いな五条悟は止まらずに術式を行使した。

 

「術式順転──蒼!」

 

五条の無下限の引き寄せる力を契に襲いかかる。

 

「………」

 

盛大に技名まで言った五条に冷めた目でその場から一歩も動かずに見る契。

 

「はぁ!?」

 

五条は自身が使った蒼がいきなり無くなったことに驚く。確かに呪力を術式に流して使った筈なのに何も変化が起きないのだ。

 

「どういうことだ?」

 

それを見ていた夏油も驚きの声を出してしまう。彼自身も五条の術式の使用が分かったのに一切の変化が起きないことに違和感を感じた。

 

「へぇ~」

 

「……全く」

 

何をしたかは分からないが五条の術式に何かをしたのだと感覚的に分かった硝子は面白そうに夜蛾は疲れた風にそれぞれ対称的な反応をする。

 

「どうしたんだい?呪術師なのに呪力の使い方すら分からないのか?」

 

五条を小馬鹿にするように契は言う。

 

「あ"あ"っ!!」

 

煽り耐性のない五条は速攻でキレる。

 

「外に出なよ。ここだと狭いだろ?君が負けた時の言い訳にされても困るしね。僕は弱い者イジメは別に好きじゃないけど、君は弱すぎる(・・・・・)から結果的に弱い者イジメになってしまうけどね」

 

「上等だよ。負けて恥をかかせてやる!」

 

煽りに煽られて五条はドカドカと苛立ちを抑えきれずに契に続いて教室を出る。

 

「あいつらは!」

 

「まぁ、先生。これで彼の実力もある程度は分かりますし全く無駄ではないと思いますよ」

 

夜蛾が頭を抑える姿を見ながら夏油がそう言う。冷静に意見を言っているように見えるが内心では夏油も少しキレていた。

自分と五条は2人合わされば最強と2人で自負しているだけあって契が五条に弱すぎるという発言にキレたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校庭に移動した契と五条は向かい合っていた。

 

「潰してやるよ!」

 

五条の戦意は契に煽られて高かったが逆に契はというと。

 

「ある人にあることを教えられたことがありますね」

 

「あぁ?」

 

「無能で弱い奴は正論を言われると正論が嫌いだと言うと聞いたよ。正論が嫌いの五条くん♪」

 

ブチッ!と何かが切れる音がした。

 

「死ね」

 

本能任せによって、本来ならばまだ出来ない蒼による高速移動を無意識に使った五条は契に殴りかかる。

 

「はいはい。弱い弱い」

 

「がっ!?」

 

契は殴りかかってきた五条の拳を躱して腕を掴み顔面を殴り返した。腕を掴まれ殴られた五条は動揺を隠せなかった。

 

(本当にどうなってやがる!?)

 

怒りに任せていたとはいえ、無下限術式によって自分と球磨川契の間には無限が存在して自身には触れない当てられない筈なのに触れる当ててくる契に訳が分からない五条である。

 

「術式どころか呪力さえないテメェがなんで俺の無限を無視できんだよ!」

 

五条が契を雑魚と言った理由がコレである。呪力を見ることに関してはこれ以上がない程の魔眼である六眼を持っている五条は契が術式と呪力が全くないことを知っていた。──なのに自身に攻撃を当ててる意味不明な事態に戸惑っている。

 

「弱い人の質問に素直に答える義理も義務もないよ」

 

「ガハッ!?」

 

距離を一気に詰めた契は五条の脇腹を殴り飛ばす。その威力に耐えきれずに五条は血を吐きながら吹っ飛ばされる。

 

「判断が遅いね」

 

「ゲハッ!?」

 

吹き飛ばされた先に先回りしていた契に殴った方とは逆の脇腹を蹴り飛ばす。そのまま校舎へと激突し血を吐く五条。

 

「安心していいよ。情報開示なんて狡い縛りは使わないからさ」

 

縛り。

呪術師にとって自己か他者での契約の一種であり、能力を下げたり行動をしないといったマイナス要素で縛ることにより別の能力や認識を上げたりなどの使い方や、他者との互いに破れない契約などにも使われている。

契が言ったような自身の情報を明かすことで呪力や術式などの強化も出来るが、契は五条相手にそんな強化はいらないと伝える。

 

「ッ!!」

 

この時、五条は怒りが限界突破し頭の中でのケシカス程度の理性が本能の激情を上回る。

 

「チョロ」

 

五条の煽り耐性の無さにそう呟く契ではあるが、だがそう思うのも無理もないだろう。契は事前に五条の性格がどれだけ終わってるかを補助監督などの数人の人間から聞いて知っていたからだ。

 

「出力最大──」

 

この時、五条は自身が今まで使えた最大出力の倍の呪力出力を行使する。

 

「──術式順転。蒼」

 

大嘘憑き(オールフィクション)

 

発動する刹那──それがまたもや消えた。

 

(クソ!?どうなってやがる!)

 

五条は心の内で悪態を付きながらも、自身が蒼が使えない理由が契が何かをしているとは理解できても何をしているのかが一切分からない。

 

「グブッ!?」

 

意識が逸れた瞬間に顔面を力強く殴られ五条はまたも吹き飛ばされ、そのまま情けない姿で地面に転がる。

 

「ゲホ!…ぅぶっ!?ゴホッゴホッ!」

 

五条は血を吐き倒れた身体を起こしながら奴が何をしたかを探るために意識を集中させていた。

 

(今、現在で分かっているアイツの能力らしきものは2つ。まず蒼を消している何かと無限を無視して攻撃を当ててくる何かだ)

 

コツコツと契の近付いてくる足音が聞こえ五条は突破口を探していた。

 

「あれだけ大口を叩いていたくせにこの程度なんだね。僕の言った通りで、君……弱いね」

 

「ケフッ!?……クソが!?」

 

契から見下ろされながらも立ち上がる五条は口から吐いた血を袖で無理矢理に拭った。

 

「マジか~」

 

「………嘘……だろ」

 

それを少し前から到着し見ていた夏油たちは大なり小なり五条がボコボコにされている光景に驚いていた。

五条は親友の夏油が来たからには気丈に振る舞おうとするも、契から受けた打撃の重さから声の代わりに血を吐き出す。

 

「どうします。ここまでにしますか?」

 

「っ!?……グガッ……ふざけんな!!」

 

地に伏した五条を憐れんだ契が終わりを提案したが、五条は負けたままでは終わらせたくないのか終わりを拒否した。

 

「そこまでだ!お前達!」

 

だが、そこに夜蛾正道からの終了の言葉が聞こえてきた。それに従って契は地に這いつくばっている五条を意識から外してそちらに向かう。

五条はそんな契に文句を言おうとするも今まで受けたダメージの多さから立ち上がれなかった。

 

「大丈夫か、悟!」

 

そんな五条を心配してか夏油が駆け寄る。家入も五条の治療のために側に来ていた。

 

「情けなく負けたな五条」

 

「ッ!」

 

五条に反転術式で治療しながら家入は事実を突きつける。それに対してボコボコにされた五条は苦虫を噛み潰したな顔をしながらも反論することが出来なかった。

 

「それで悟。球磨川の入学にまだ何か反論があるか」

 

「……ねーよ」

 

家入の反転術式によって傷を全て治療された五条は座り込んだまま夜蛾に返答した。

 

「別に反論はあってもいいですよ」

 

「んだと」

 

「自称最強ってイキってたのに情けなく負けたんですから文句や反論の1つもしたくなるだろうからね」

 

「何だとてめえ!!」

 

契に言われた言葉にキレる五条は胸ぐらを掴もうとしたが。

 

「弱い奴はさっさと帰れよ。でしたか?僕より圧倒的に弱い君の方が早くここから消えるべきでは?」

 

いつの間にか五条の身体は地面に倒れていた。

 

「あぁ、それとも自分で言ったことすら覚えていられないくらいに頭が悪いのでしたら申し訳ない」

 

「ぶふっ!?」

 

契の言葉に堪えきれずに家入は笑った。

 

「「………」」

 

五条と夏油は弱い発言に反論したかったが五条が契にした発言によって反論する正統性が全く存在しなかった。因みに後に後輩となる未来の脱サラ呪術師にこの当時のことを言ったら言われて当然ですと真顔で言われる自称最強の2人組がいた。

 

これが呪術界において実力だけは黄金世代と言われる4人の邂逅であった。




球磨川契の持ってる能力は4つです。今回では全ては使ってませんでしたけど。
全部同じ作品にある能力です。

書いてたらこれの続編を書きたくなった。残りの能力も使ってる所を書きたいとは思ってます。

書くなら正漿体の護衛と抹消の話かな。


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