氷狼竜と共に (恭平-Kyohei-)
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序章
Prologue


久しぶりのハーメルン投稿なのでご了承くださいm(_ _)m



【城塞高地】

自然の中に取り残された古城を中心に森林エリアや氷雪エリアなど、様々な表情をもつ…

 

城塞高地のベースキャンプに1人のハンターが城塞高地の探索ツアーというクエストでやってきた…

 

エルガドの重ね着を来たハンター"恭平"だ。

 

「城塞高地の生態はキュリアがいた時とは違っているな…」

 

そう…城塞高地の生態は、キュリアによって崩壊寸前だったが…カムラの里からやってきた『猛き焔』によって、キュリアを使役していた元凶、ガイアデルムを討伐…それ以降は、生態に平和が訪れていた…

 

「しかしまぁ、生態系が平和になってから、初めて来たわけじゃないからなぁ、もう何回来たか忘れたな…」

 

そう…彼は、何度も城塞高地へ散歩に来ていた。

城塞高地のエリアを散歩のルートで歩いている…

 

「しかし…あの時のルナガロンは、今は、どこで何をしてるんだろうな…」

 

平和になってから、初めて城塞高地を散歩した時に密猟者の罠にはまり、密猟者に眠らされそうになっていた所を目撃し、密猟者を撃退…そして密猟者の罠を外したあと、安全を確保してから逃がした。

 

「あの時は成体だったから、今は大人になってるだろうけど…そう考えている場合じゃないな。さて、ベースキャンプを離れる前に、持ち物はちゃんとあるかどうか確認しないとな…」

 

恭平は、1度ベースキャンプに入り、自身のハンターポーチの中身を確認し始める…

 

「あくまで探索がメインなんだ…だから戦闘は第一で避けておかないとな…」

 

しばらくして、ポーチの中身を確認し終えたあと…

 

「よし、必要な物は揃っていたから、問題ない…そういえばルナガロンの情報って確か…」

 

【氷狼竜 ルナガロン】

瑠璃色の甲殻が特徴的な牙竜

体内に取り込んだ空気を冷却する器官があり、冷やした空気を全身に巡らせ体温調整をおこなっている。

長距離の移動や環境の変化にも耐えれるためその生息域は広範囲。

基本的には四足で歩行するが冷却化を止めた体内温度を急激に上昇させることで

筋肉を膨張させ、二足歩行に適した体形に変化。

氷を纏うことで重心を変え、立ち上がる事も出来るようになる。

 

「ってハンターノートにはそう描かれていたよな…」

 

そうして、ベースキャンプから出てきて、準備を終わらせた…

 

「さてと、城塞高地の探索始めますか…と言っても翔虫はなるべく使わずに行こう。」

 

ベースキャンプから歩いて離れ、エリア探索を始める…

恭平は古城の城門が見えるエリアには行かず、森林エリアの方へ歩いていった…

「しかしフィオレーネさんが連れてきた、カムラの里の猛き焔…噂通りだったな、幾多の狩りをし続けたんだろうな…」

 

と猛き焔の事を考えていると、樹液の森についた…

 

「何度も来ているが…樹液で足を取られないように気をつけないとな…」

 

樹液の森を慎重に探索し…樹液の森の奥の森林エリアへ進んでいく…

 

「しかし城塞高地の森林は、何があるかほんと分からないからな…」

 

そして、森林エリアについた時だった…

フクズクが手紙を持って飛んで来ていた…

 

「よしよし…ん?俺宛に手紙か?」

 

フクズクから紙を貰い、手紙を開ける、その手紙の内容にはこう書かれていた。

 

[恭平殿へ 今、城塞高地にいると聞いた、探索していると思うが、聞いて欲しい…もし君が、探索を続けるなら、ルナガロンには注意して欲しい…君の命の為だ、よろしく頼む。 王国騎士フィオレーネ]

 

読み終えたあと、手紙をハンターポーチへしまった。

 

「手紙、ありがとう、そうだ、ちょっと待ってくれるかい?」

 

そう言って、紙とペンを取り出し手紙を書く…

そしてフクズクに伝言を渡す…

 

「頼んだよ」

 

フクズクをエルガドに向けて飛ばす…

 

「さて、気を引き締めて、下層の氷雪エリアに行くか。」

 

森林エリアから氷雪エリアへ踏み込みそして下層の氷雪エリアへと足を踏み入れた…

そしてそのエリアを巣としている者が向かっているという事に…

 




《恭平》
エルガドに滞在しているハンター
基本的にライトボウガン,ヘヴィボウガン,弓を装備しており。
重ね着でエルガドシリーズをつけている…
《ルナガロン》
別名・氷狼竜
成体だった頃に密猟者の罠にかかり
連れていかれそうなったところを恭平に助けられ
今では命の恩人だと思っている。


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エルガド編
再会と騒動


下層の氷雪エリアに足を踏み入れた恭平は、辺りを見渡しながら歩いていく…

 

「へぇ、下層の氷雪エリアって氷で覆われているのか…」

 

下層の氷雪エリアを隅々まで見渡した。

 

「このエリアは見終えたから上層に向かうか。」

 

上層に向かおうとした時だった…

上層の氷雪エリアから、何かがこっちに向かって降りてきているようだった。

恭平は急いで死角になる所に隠れた…

そして上層から降りて来ていたのは、氷狼竜・ルナガロンだった。

 

『まずいな…散歩がてらに来たというのにルナガロンが来るとは…でも、フィオレーネさんから言われてる通り命の無駄しない為にも、こっちから一向に手出しさえなければ大丈夫なはずだ…』

 

ルナガロンが気づいてないうちに上層の氷雪エリアの道へ歩いていく…

 

『よし…』

 

安心しながら、上層の氷雪エリアの道へ近づいていたその時だった…

恭平の背後から影が伸びる…

 

『…』

 

足を止め深呼吸した後、恐る恐る振り返ってみるとそこにルナガロンが居た。

そして恭平は一歩、二歩と後ろに下がった…

 

「どうする、ここで戦う訳には…」

 

落ち着いて、キョロキョロと辺りを見ているとふと、ルナガロンの前足に見覚えのある傷跡があった…

 

「あの傷跡、トラバサミの…まさか!?」

 

恐る恐るとルナガロンに近付き、前足の傷跡を見る…

 

「間違いない…あの時のトラバサミの傷跡…もしかして、あの時のルナガロンなのか!?」

 

その問いかけにルナガロンは…

 

「ワフッ?」

 

不思議そうに吠えた。

 

「まさか、覚えてない?ほら、密猟者のトラバサミにかかって、眠らされそうになった時の事!」

 

それでもルナガロンは、分からないようだった…

 

「何か…ポーチの中に、何かなかったか?」

 

ガザゴソとハンターポーチの中を探していると…

 

「あ、あった!」

 

ハンターポーチから何かを取り出した。

 

「これ、覚えてる!?」

 

ルナガロンに見せたのは月の形をしたネックレスだった…

それを見たルナガロンは、

 

「ワンッ!」

 

思い出したように吠えた。

 

「ルナガロン…まさかまた会えるとは思わなかったぞ!?」

 

驚いた後にルナガロンに思いっきり抱きつく…

それを見て、ルナガロンはギューッと抱きしめる。

 

「グェー…」

 

ルナガロンに抱き締められたのか潰れかけていた…

大丈夫なのか、心配になったルナガロンは耳をペターンとなりながら様子を伺っていた…

 

「大丈夫…これぐらい…なんともないよ…」

 

多少ふらつきながらもルナガロンをなだめていた。

それを聞いたルナガロンは安心したのか恭平の体に顔をスリスリしている。

それを見た恭平は…

 

「よしよし…」

 

ルナガロンの頭を撫でる。

 

「そうだ、ルナガロンここで待ってくれる?」

 

そういった後森林エリアに走っていった…

それを見たルナガロンは、不思議そうに首を傾げた。

森林にエリアに戻ったそうそう、指笛でフクズクを呼んだ。

 

「もう手紙は届けたのか、もう一通お願いできるかい?」

 

ペンと紙を取り出し、いそいそと手紙を書く。

 

「お願いね!」

 

そしてフクズクはエルガド方面へ飛んで行った。

そして恭平はルナガロンの元へ戻って行った。

 

その頃エルガドでは…

フィオレーネは恭平からの手紙を読んでいた。

 

「いくら大丈夫って言っても危険なのは、間違いないのだが…」

 

少し不安を感じていた。

それを見ていたガレアス提督は、

 

「彼なら大丈夫だろう、そう心配することは無い。」

 

「でも、ガレアス提督、それでも…」

 

「分かっている、彼の安否が大事だって事を。」

 

フィオレーネの不安をなくそうとしていた時だった。

フクズクが手紙を持ってフィオレーネの元へ飛んできていた。

 

「もしかして、彼からの手紙か?」

 

「そうだろうな…」

 

フィオレーネはフクズクから手紙を受け取った。

そして、手紙を読み始めた

 

「どれどれ…」

 

『フィオレーネへ、単刀直入に言うけど、エルガドにルナガロン連れて行くね。恭平』

 

この手紙でエルガドがザワついた事に恭平はまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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