ゴブ丸立香の大冒険! (道程ケンヂ)
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プロローグ~ゴブリンになっちゃった!~

「先輩、起きてください、先輩……」

 

「グッ、グオッ……」

 

 後輩であり相棒でもあるマシュ・キリエライトにそう呼び掛けられた藤丸立香は、朦朧としながらもゆっくりと意識を取り戻していった。

 ぐわんぐわんと頭の中で響く音に眩暈を覚える中、どうにかマシュに応えようとした立香であったが、その口からは醜い獣の泣き声のような呻きが出ただけだ。

 

 奇妙だ、と思いつつも覚醒を迎えていった立香は立ち上がると共に顔を上げ、自分のことを覗き込むマシュの姿を目にする。

 ……そして、そこで途轍もない違和感を覚えた。

 

「よかった、目が覚めたんですね……!!」

 

 安堵の表情を浮かべているマシュの顔が、自分の遥か上にある。

 自分とマシュの身長はほぼ同じか、あるいは自分の方が上であるはずだ。それなのにどうしてこんなにも彼女の方が大きくなっているのだ?

 

 ……違う、逆だ。マシュが大きくなったのではない、()()()()()()()()()()()んだと、そのことに立香が気付いたのはその数秒後のことだった。

 そして、その考えを肯定するように一気に表情を険しくしたマシュが、立香へとこう尋ねてくる。

 

「先輩……今、ご自分の状況がわかっていますか?」

 

「ガッ、グッ」

 

 わからない、と答えようとした立香であったが、その口から飛び出すのは先程と同じく意味を成していない鳴き声のみ。

 いよいよ自分がどうなってしまったのかが不安で仕方がなくなってきた彼に対して、マシュは冷静に言い聞かせるようにして言う。

 

「先輩、落ち着いて聞いてください。先輩は今、その……ゴブリンとしか言いようのない姿になっています」

 

「!?!?!?」

 

 一瞬、マシュの言っている意味がわからなかった立香だが、彼女がこんな状況で冗談を言うはずもないと思い直すと、素直にその事実を認めることにした。

 そして、すぐ近くにあった湖に近付いた彼は、水面に映った自分自身の姿を目にして、なんとも言えない複雑な感情を抱く。

 

 人間の子供くらいの背丈をした、緑色の表皮の怪物。

 醜悪な顔とやせ細った腕と脚をした今の自分は、間違いなくゴブリンそのものだ。

 

 以前の立香の面影を感じさせるものといえば、青色の瞳と手甲に刻まれた令呪のみ。

 マシュが気付いてくれなければ、下手をすれば彼女に倒されていたかもしれないと考えゾッとした立香は、冷静になれと自分に言い聞かせながらこうなるまでのことを思い返していく。

 

 別になんてことはない。いつもと同じことが起きただけだ。

 微小特異点を感知したカルデアは、そこに聖杯の反応を確認すると回収のために立香とマシュをレイシフトさせた。

 そして、気が付いた時には立香はこうなっていた……ただ、それだけの話である。

 

 レイシフトするまでは普通の人間だったことを考えても、この現象が特異点の影響であることは間違いない。

 問題は、どうやったら人間に戻れるのかがわからないことだが……と、考えたところで、マシュが声をかけてきた。

 

「……駄目です、カルデアに通信が繋がりません。これでは帰還も状況の報告もできませんね……」

 

「ガッ、ゴブッ……」

 

「先輩……言葉は通じませんが、先輩が私を気遣ってくださっていることはわかります。そんな状態で先輩の方がおつらいでしょうに、ありがとうございます」

 

 マシュが自分と同じゴブリンにならなくてよかったと、そう思いながら発した立香の言葉を彼女は何となくではあるが感じ取ってくれたようだ。

 流石は幾度となく窮地を共に切り抜けてきた相棒だと、自分のことを理解してくれているマシュに立香が心強さを感じる中、頷いた彼女が口を開く。

 

「とりあえず、このままここで時間を無駄に過ごすわけにもいきませんし、周囲を探索してみましょう。何かこの特異点についてわかることがあるかもしれませんし」

 

「ゴブッ!」

 

 彼女の言葉の同意した立香は、森の中と思わしき特異点の探索を共に開始する。

 不安を抱きながら、それでも希望を信じて、二人は木々が生い茂る森を進んでいった――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「安全そうな洞穴が確保できて助かりました。食糧も豊富ですし、暫くは問題なく生き延びることができそうですね」

 

 それから大分時間が経って、夜。

 森の中で発見した洞窟の中で休息をとることにした二人(一人と一匹?)は、火を囲んで話をしていた。

 

「結局、有力な手掛かりは得られませんでしたね。これからどうすればいいんでしょうか……?」

 

「ゴブゥ……」

 

 一日中森の中を歩き回ったが、民家や人の姿を見つけることはできなかった。

 なにも進展がない調査状況に落ち込むマシュを励ますように立香が小さな手で彼女の肩を叩けば、マシュもまたふわりと優しい笑みを浮かべてそれに応えてくれる。

 

「ありがとうございます、先輩。そうですよね。私より大変な目に遭っている先輩が頑張っているんです、私も凹んでなんていられません!」

 

「ゴブッ!!」

 

「ふふふっ! なんだかこうしてじっくり見てみると、今の先輩も愛らしく見えてきました」

 

 小さくなってしまった立香の頭を優しく撫でるマシュ。

 少しだけこの状況に気恥ずかしさを感じる立香であったが、自分の言葉で彼女が元気を取り戻してよかったと、そう考える中、突如として彼の身に異変が起きる。

 

「ゴッ、ガブッ!? グゴゴゴゴ……!?」

 

「せ、先輩っ!? どうしたんですか、先輩っ!?」

 

 全身の力が抜けていくような奇妙な感覚に呻きを上げた立香がその場に尻餅をつく。

 突然の事態に焦ったマシュがゴブリンとなった彼の小さな体を起こす中、立香は呆然とした表情を浮かべてわなわなと体を震わせていた。

 

「先輩……? なにかあったんですか……?」

 

「ガ、ヒュ……! アゴ、グッ……」

 

 頭の中に流れ込んできたイメージ。あるいは、文字たち。

 それらから絶望的な事実を読み取ってしまった立香は、自分を心配してくれるマシュへとそれを伝えるために洞窟の柔らかい土部分の床に爪を立てる。

 

 ガリガリ、ゴリゴリと音を立てながら自分に何かを伝えようとしている彼の姿をじっと見つめていたマシュは、立香が地面に書き記した文字を目にして、愕然とした表情を浮かべた。

 

『レイジュ、ジュミョウ、フツカ、オレ、シヌ』

 

「令呪が寿命……? 二日で、死ぬ……?」

 

 カタカナのたどだとしい文字で記されたそれらの単語の意味を理解しながらも、それがどういう事実を指し示すのかがわからないでいるマシュが立香へと視線を向ける。

 そうすれば、彼は手の甲を彼女へと見せつけ、そこにある令呪を指差してみせた。

 

「ググ……」

 

「令呪が一画減っている……? まさかこれは先輩の寿命を表しているってことなんですか!? つまり、先輩に残された時間は、残り二日しかない……!?」

 

 こくりと、マシュの言葉の頷く立香。

 その絶望的な話に愕然としたマシュが、立香に縋り付きながら必死に叫ぶ。

 

「何か方法はないんですか!? 先輩の命を長らえさせる方法は!? 状況を打破できる手段があるのなら、言ってください!」

 

「……ゴブ」

 

 涙目になるマシュの顔を見て心を痛めた立香が、暫し押し黙った後で首を左右に振って否定の意を示す。

 本当は、自分が助かる方法はある。だが、それはマシュに多大なる負担を強いる手段だ。

 

 彼女にそんな真似はさせられない。たとえ自分が死ぬことになったとしても、彼女を犠牲にはできない……と、悲壮な決意を固める立香であったが、マシュはそんな彼の考えを見抜くと、こう問い詰めてきた。

 

「……あるんですね、方法が。それは私に負担を強いる手段だから先輩は隠そうとしている、そうでしょう?」

 

「ゴブッ……!?」

 

「隠そうとしたって無駄ですよ。私がどれだけ先輩の傍にいて、あなたを見てきたと思ってるんですか? たとえ人間じゃなくなったとしても、先輩のことはなんでもお見通しなんですからね」

 

 優しく、悲しく笑うマシュが、そっと立香の手を取る。

 そのまま真っ直ぐに自分を見つめるマシュが発した言葉は、立香の心を大いに揺さぶってみせた。

 

「お願いです、先輩……私のことなんて気にしないで、その方法を教えてください。私は先輩に死んでほしくありません。先輩が生きるために私ができることがあるのなら、どうかそれを教えてください、お願いします……!!」

 

「………」

 

 ぐらりと、立香の心が大きく傾いた。

 心の中にある死にたくないという欲求がマシュの言葉によって呼び起こされ、彼女の優しさに包まれた心理が生を求めて動き出す。

 

 罪悪感を覚えながら、申し訳なさを感じながら、マシュの言葉に従って、自分が助かる方法を地面に書き記していく立香。

 ゆっくりと立ち上がった彼が書いたその文字を見たマシュは、その内容に大きく目を見開いて驚愕する。

 

『オレノコドモヲ、ウンデ』

 

「先輩の子供を、産む……? そうすれば、先輩の命は助かるんですか?」

 

「……ングッ」

 

 マシュの言葉に頷く立香。

 言葉で説明できないことを歯痒く思いつつも、彼は先程頭の中に流れ込んできた自身の特性というか、今の自分が習得している二つのスキルを思い返していく。

 

 ゴブリンとなった立香が習得したスキルの一つが、【ゴブリン】。

 名前の通り、ゴブリンとしての特性を最大限に伸ばすこのスキルが立香の短命の原因だ。

 

 ゴブリンは弱い種族であり、寿命も短い。代わりに、雌を孕ませるための能力と出産までの速度、そこからの成長速度は尋常ではないものを有している。

 他にも様々な能力があるが、今重要なのはこの雌を孕ませるための能力だ。

 

 それに合わせて使用する能力こそが【無限転生】……立香の命を長らえさせるためのスキルである。

 このスキルを持つ者は、自分の子供にその魂を転移させることができるようになるらしい。

 このスキルを使えば、仮に立香が死んだとしてもその子供に魂を転移させることで、実質寿命を延長させることができるというわけだ。

 

 問題は、このスキルを使うには子供を産んでもらう必要があり、そのためには(つがい)となる雌が必要となる。

 現状、それが可能なのはマシュしかいないわけで、彼女にゴブリンの子を産ませることを拒んでいたのだが、当のマシュはそういった詳しい事情を把握しないまま、早速行動に移り始めていた。

 

「……わかりました。詳しい事情は分かりませんが、先輩の子を産めば先輩は助かるんですね? では――」

 

「ゴブッ!?」

 

 立ち上がったマシュが小さく息を吐き、身に纏っている鎧を消滅させる。

 硬い鎧に包まれていた、柔らかい肉体のラインを曝け出すボディスーツ姿になった彼女は、即座にそれすらも消滅させて裸になると……穢れのない女体を立香へと見せつけながら、彼に迫った。

 

「――早速、セックスをしましょう。遠慮なく、私のことを孕ませてくださいね、先輩……!!」

 

 自分でも気が付かない内に、立香は生唾を飲み込んでいた。

 男ならば誰しも一度は妄想したはずのマシュの裸体が今、惜しげもなく自分の前に晒されている。

 

 雪のように白い肌、シールダーとしての堅牢さをまるで感じさせないような柔らかさを持つ胸、前でもわかる大きさをしている丸い尻。

 そして、男性の前で自らの全てを曝け出す行為に羞恥を感じているであろうマシュの紅に染まった頬を見た立香は、ドクドクと自分の中の熱気が高まっていくことを感じる。

 

 それは人間の男性である藤丸立香として覚えた興奮か、それとも雄のゴブリンと化した自分が極上の雌を目の当たりにして芽生えた興奮か。

 そのどちらであるかもわからないまま、立香は唯一の衣類である粗末な腰蓑を己の怒張によって押し上げ、股間に巨大なテントを張る。

 

「あっ……! よかった、私の裸で興奮してくださっているんですね……! 少し自信がなかったのですが、先輩が喜んでくれて嬉しいです」

 

 それだけの凶悪マシュマロボディをしておいて何を宣うんだと言いたくもなるが、マシュの気持ちもわかる。

 彼女や立香の周囲にはそれこそ人間を軽く超越したプロポーションを誇る絶世の美女たちが揃っており、マシュはそんな彼女たちと自分とを比べて自信を喪失していたのだろう。

 

 だがしかし、何度でもいうがマシュもまた十分に魅力的な少女であり、食らい甲斐のある女体をした雌である。

 初心さと卑猥さが共存している彼女の裸体を目の当たりにした立香がその興奮に怒張を更に滾らせる中、マシュはそっと彼の腰蓑を下ろし、そそり立つそれを目の当たりにして息を飲んだ。

 

「わぁ……っ!? これが先輩の、ペニス……!! 体は小さいですが、その、こちらはとても大きいですね……!」

 

 子供のような小柄な体格をしているゴブリンだが、陰茎のサイズは人のそれと変わりない。

 むしろ、元人間の立香のペニスにゴブリンの性欲が加わり、そこにマシュの裸を見たことによって限界突破した彼のペニスは、凄まじいまでの大きさ、硬さ、そして熱を誇る逸物になっていた。

 

「あ、あ……っ♡ すごい、です♡ 先輩のペニス、見ているだけでお腹が熱くなってきて、臭いを嗅いだら頭がくらくらしてぇ……♡」

 

 一目でわかる雄としての力強さ。その魅力が存分に詰まった肉棒。

 それを目の当たりに、臭いと熱気を感じ取ったマシュの瞳はとろんと蕩け、声に甘さが滲みだす。

 

 これもまた【ゴブリン】のスキルの効果の一つなのだろうか?

 完全に発情した雌の顔になったマシュは、立香が何を言わずとも彼のペニスに触れて奉仕をしようとしている。

 

「はぁぁ……♡ 先輩のペニス♡ おちんぽぉ♡ 硬くて、熱くて、素敵です……♡ あっ♡ 今、びくびくってしました♡ こんなにガチガチで雄々しいのに、かわいいところもあるんですね……♡」

 

 柔らかな手で立香のペニスを掴みながら、それを上下に扱くマシュ。

 慎重な力の込め方をしている彼女の不器用な奉仕に背筋を震わせた立香は、両手をマシュの顔へと伸ばすとその唇を奪った。

 

「んちゅっ……♡ んっ、んんっ♡ んふぅ♡ ふぅっ♡ ふぅ~……っ♡」

 

 一瞬、驚いたように目を開いたマシュも、即座に彼の動きに応えて唇を重ね始める。

 それどころか両手を立香の頭に置き、舌を絡ませる熱烈なキスで彼に愛を示すと、程良く上気した頬を赤らめながら彼へと言う。

 

「はふぅ……♡ こうしてセックスの前にキスをすると、なんだか恋人同士になった気がしますね♡ ふわふわして、とても幸せな気分です♡」

 

「ゴブッ……!!」

 

 人間とゴブリンという異種族の性交、それも初めての行為でありながら、マシュは立香がゴブリンになっていることなどまるで気にしていない様子だ。

 ただ彼と交われることを純粋に喜ぶ彼女の表情からマシュの愛を感じ取った立香は、本能のままに裸の彼女へと手を伸ばす。

 

「んあっ♡ はぁぁ……っ♡ ふふふっ♡ おっぱいが好きなんですか? ええ、好きにしていいですよ♡ ひゃうっ♡ お尻も揉みたいんですね♡ はい、どうぞ♡ 先輩の自由にしてください……♡」

 

 顔面をマシュのマシュマロおっぱいに埋め、その柔らかさを堪能しながら両手を丸い尻へと伸ばし、張りと肉付きを両立したそこを強く揉む。

 立香の欲望を嬉しそうに笑って受け止めるマシュは、ゴブリンと化した彼の小さな体を包み込むようにして抱き締めながら耳元で囁いた。

 

「ふふふ……♡ 先輩、かわいいです♡ そんなに私のおっぱいとお尻が気に入ったんですか?」

 

「ゴブッ、ガブッ!!」

 

「んあぁっ♡ ふ、ふふっ♡ 乳首に吸い付いて、まるで赤ちゃんみたいですね……♡ いいですよ♡ 私の乳首、吸ったり甘噛みしたりして、好きに弄ってください♡」

 

 本能と欲望のまま、大口を開けてマシュの勃起している乳首へと食らいつく立香。

 母乳を吸い出すようにちゅうちゅうと吸ったり、舌でコロコロと転がしたり、焦らすように乳輪をなぞったり、かと思えば敏感になっているそこを甘噛みで刺激したり……そうやって、思うがままに彼女の胸を愛撫し続ければ、マシュの息が段々と荒くなってくる。

 

「んはっ♡ ああっ♡ んん~~っ♡ せ、先輩っ♡ せんぱぁい……っ♡ 私、変なんですっ♡ 先輩におっぱい吸われて、乳首弄られると、恥ずかしいのに胸がドキドキして、体が熱くなって、幸せで……♡ これはゴブリンになった先輩の力ですか? それとも私がいやらしいだけ? それとも……大好きなあなたに、愛されているからでしょうか……♡」

 

「……ッッ!?」

 

 気が付けば、マシュの足元には愛液で作り出された水溜まりができあがっていた。

 脚を生まれたての小鹿のようにガクガクと震わせ、潤んだ瞳で立香を見つめながら告白と同義の言葉を口にした彼女は、恍惚とした笑みを浮かべて立香の欲望を受け止め続けている。

 

 その姿に、言葉に、雌としての魅力に……立香の雄としての本能が弾けた。

 時を同じくして完全に力が入らなくなったマシュの足がガクリと砕け、洞窟の地面へと大きなお尻を音を鳴らしながら座り込む。

 

「先、輩――♡」

 

 マシュの吐く息は、火を噴く竜のそれよりも熱くなっていた。

 熱く、甘く、蕩けるようなときめきを感じさせる息を吐きながら立香を呼んだ彼女は、自らの性器を開きながら彼へと請う。

 

「先輩……♡ 私、もう我慢できないんです♡ ここに、この穴に……先輩の逞しいおちんぽを挿れて、種付けしてください……っ♡」

 

 甘美で、官能的で、そして初々しさと淫猥さが同居する誘い文句だった。

 立香の熱に当てられて彼女もまた雌としての本能が目覚めつつあるのか、普段は絶対に使わないであろう下品な言葉遣いで挿入をねだるマシュの表情は完全に発情しきっている。

 

 立香ももう、止めることなんてできなかった。

 脚を開き、両腕を伸ばし、自分を求めるマシュの秘所に亀頭をあてがった彼は、そのまま獣欲のままに腰を突き出し、一気に彼女の膣を奥まで貫く。

 

「あ、あぁあぁあっ♡ ああああっ♡ んはっ♡ はあああっ♡ あ、ああああっ♡」

 

 マシュの体が大きくしなる。背中を弓なりに反らせ、悲鳴にも聞き間違う甘く恍惚とした嬌声を洞窟の中に響かせながら、立香の肉棒を強く締め付ける。

 本能に負けて最奥まで一気に挿入してしまったことに不安を抱いた立香であったが、処女を卒業したばかりのマシュは、それを感じさせない歓喜に満ちた卑猥な表情を浮かべてだらしなく舌を垂らしながら悦びを言葉としていた。

 

「あ、はぁ……っ♡ すごい、れす……♡ わたひ、初めてなのに、もうきもちよくってぇ……♡ 先輩のおちんぽが、おくまではいってるのわかってぇ……♡ あぁあぁ、ああ……っ♡」

 

 恐らくは雌を孕ませることを得意とする【ゴブリン】のスキルの効果だろう。

 処女であったはずのマシュは、痛みを感じることもなく既に性交の快楽に酔い痴れている。

 

 これならばもう心配する必要はないと……そう判断した立香は己が理性を取り払い、本能のままに腰を振り始めた。

 

「あおっ♡ んおっ♡ んひっ♡ はひぃっ♡ せんっぱっ♡ おおぉっ♡ こえっ♡ とまらなっ♡ んへおぉおっ♡」

 

 強く、激しく、深くまでを穿つように腰を振り、肉棒を叩き込む。

 子宮を奥へ奥へと押し込み、同時に快楽を教え込むようなピストンによって腰を震わせるマシュを、立香は更に責めていく。

 

「あひっ♡ ほっ、ほっっ♡ ああっ♡ そ、そこぉっ♡ そここしゅられると、あたまが真っ白にぃいっ♡ おおぉっ♡ んへぇぇえっ♡」

 

 角度をつけ、場所を変え、ペニスでマシュの膣内を探るように腰を動かし続けた立香は、彼女の弱点と思わしき場所を発見すると共にそこを重点的に責め上げる。

 入り口付近にあるGスポットを擦り、そのまま奥まで亀頭を叩き込むような激しいピストンを繰り返していけば、急速に膣内の性感帯を開発されたマシュが狂ったような嬌声を上げ始めた。

 

「はおおっ♡ あへっ♡ んへぇえっ♡ お、おぐっ♡ ふかいぃぃっ♡ あ、あたまの、なかっ♡ ばちばちっ、って、はじけっ♡ んおぉおおぉっ♡ き、きかないで、くださっ♡ へんな、こえっ♡ とまらなっっ♡ おおぉおっ♡ ああぁあああぁあああっ♡」

 

 ふっくらと膨らんだGスポットを擦られ、子宮口を激しく叩かれる。

 急速に開発された性感帯は初心な少女であったマシュの肉体に未知の快感と雌としての悦びを学習させながら痙攣を続け、絶え間ない絶頂に彼女は腰を砕かれんばかりの悦楽を貪っていた。

 

「ひ、ぐぅうっ♡ なにか、きますぅっ♡ これが、絶頂……っ♡ あ、ああああっ♡ すごいっ♡ すごぃいっ♡ 自分でするのとは桁違いのすごい波がっ♡ お、おしよせ……おっっ♡♡♡」

 

 大きな快楽の波が押し寄せる寸前、立香は強くマシュの手を握り締めた。

 かつての大事件の際、彼が自分の手を最期まで握り続けてくれたことを思い返したマシュがその温もりを肉体と魂に再来させた瞬間、彼女の中で何重もの幸福感が弾ける。

 

 愛する男性に処女を捧げた幸福。逞しいペニスに愛される幸福。雌としての悦びに満ちた幸福。絶大な快楽を味わえることへの幸福。

 純粋なものから淫らなものまで、幾つも揃った女と雌としての幸福感。

 それら全てが一気に弾け、マシュの体に広がっていく瞬間……彼女の女性としての象徴、子宮に立香の精液が注ぎ込まれる。

 

 貧弱な生物であり、生殖に長けた種族であるゴブリンの射精はすさまじく、激しさも量も濃さも熱も人間の比較ではなかった。

 そこに立香自身のマシュへの情欲と愛情が加わったのだから、それはもう処女である彼女が容易に耐えられる快楽ではなく……デミ・サーヴァントである彼女は、初めての感覚に喉を大きく開いて絶叫する。

 

「あぁあああああぁああああああああああああっ♡♡♡ んあぁぁあああああああぁあああああああああああっ♡♡♡ いぐぅうううぅううううううううぅうううっ♡♡♡ いっぐぅううううううぅうううううううううううううぅうううううううっ♡♡♡」

 

 ばしゅっ♡ ぶしゅっ♡ と潮が噴き出す。

 びくんっ♡ びくんっ♡ と体が勝手に跳ねる。

 

 あのマシュが、初々しく淫らさの欠片もなかったマシュが、自分のペニスを膣に加えた状態で、だらしなく絶頂している。

 そして……夥しい量の精液を彼女の子宮内にぶちまけた立香は、彼女が自分の子を孕んだという確信を持っていた。

 

「せん、ぱぁい……♡ せんぴゃい……♡」

 

 ろれつの周っていないマシュが、自分の立香を呼びながら彼の体に両足を絡ませる。

 そのまま両腕を伸ばし、抱き締め、自分の胸の中へと彼を抱き寄せたマシュは、愛しい人の子をその身に宿し、母になった喜びを享受しながら立香へと囁く。

 

「産みます……♡ 強くて立派な、先輩の子……♡ 先輩の命と遺伝子は、私が繋いでいきますから、だから――♡♡♡」

 

「ゴブゥ……」

 

 温かいマシュの体を敷布団に、大きく柔らかい胸を枕にして寝転がる立香は、途方もない眠気に襲われて瞳を閉じる。

 自分を強く抱き締めるマシュの腕の脚、そして膣の奥で響く新たな生命の鼓動を感じながら、彼は意識を手放した――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩……起きてください、先輩……」

 

「ウゴ、ガ……」

 

 なんだか覚えがあるなやり取りだな、と思いながら体を起こした立香は、自分を見つめて優しく微笑むマシュの姿を目にした後でゴブリンのままでいる自分の姿を目にして、ここまでの全てが夢でなかったのだと改めて認識した。

 そして、寿命を示す令呪が刻まれている手の甲を見て、おやっという表情を浮かべる。

 

 眠りに就く前は残り二画であったはずのそれの画数が、明らかに増えている。

 しかも元の三画ではなく+二画の合計五画まで増加しているではないか。

 

 はっとして顔を上げた立香は、未だに微笑み続けているマシュの顔をじっと見つめる。

 ほんのりと赤く染まった頬をしている彼女は込み上げる羞恥を必死に堪えているようにも見え、その表情から全てを察した立香がごくりと息を飲む中、マシュが口を開いた。

 

「産まれた直後からとんでもない速度で成長したから、すごく驚きました。着床してから出産まで一時間もかからなかったですし、私が慣れたらもっと出産までの時間を短縮できそうです」

 

「ガブッ、ゴッ、ゴバッ!?」

 

「はい。元々の先輩の体は、先輩が意識を失って少ししたら消滅しました。今、先輩の魂が宿っているのは二代目の個体……私が産んだゴブリンの肉体です」

 

 ふふっ、と得意気に笑いながら頷くマシュ。

 本当に自分は彼女を孕ませ、怪物の子を産ませてしまったのだと自己嫌悪に陥る立香であったが、そんな彼の手を取ったマシュが優しく微笑みながら言う。

 

「気にしないでください。私は、先輩のお役に立ててすごく嬉しいんです。それにほら、寿命を表す令呪の画数も増えて、いいことずくめじゃないですか。本当によかったです、先輩。あなたの命を繋ぐことができて、本当によかった……!」

 

「マグゥ……!!」

 

 彼女の愛に、献身に、感動し胸を震わせる立香。

 だがしかし、そんな彼の胸に去来するもう一つの感情があった。

 

 柔らかいマシュの胸に触れ、抱き締められ、それによる興奮に再び肉棒を滾らせてしまった彼が恥ずかしそうに俯く中、どこか嬉しそうに笑みを浮かべたマシュが彼の耳元で囁く。

 

「……また、孕ませたくなっちゃったんですか? ふふふ、仕方がないですね……♡」

 

 そっと、愛おし気に立香の頭を撫でたマシュが、彼を自らの腕の中から解放する。

 そのまま振り向き、四つん這いの姿勢で尻を向けながら、普段の純粋な彼女からは想像もできないくらいの淫靡な笑みを浮かべたマシュは、魅力に富んだ丸く大きな臀部を振りながら立香へと言う。

 

「もう何代か世代交代したら、もっと寿命が延びる可能性もありますし……試しにもう一回、産んでみましょうか? 遠慮せず、孕ませちゃってください♡ 私、もっともっと先輩の赤ちゃんを産みたいので……♡」

 

 出産したばかりだというのに空になった胎に再び子を宿させてほしいと、そう告げるマシュの姿に股間の滾りを一層激しくする立香。

 誘われるまま、彼女の大きな尻に顔を埋めた彼は、燃え盛る情欲に任せてマシュとの二度目の交尾に突入するのであった。

 




藤丸立香(ゴブリン)

ステータス

筋力E
耐久E
敏捷E
魔力E
幸運E
宝具E

最大寿命 五日

スキル
【ゴブリン】
【無限転生】



【ゴブリン】

特異点の影響でゴブリンに変化してしまった立香が習得したスキルで、サーヴァントでいうクラススキルのようなもの。
雌を孕ませ、子を産ませることを得意とするゴブリンの特性を大いに引き出す。

ペニスサイズは人間のそれと比べてもそん色ないどころか互角以上のものを誇り、しかもここから成長する。
唾液、汗、我慢汁、精液などの体液は媚薬効果を持ち、特に精液を摂取した女はそよ風が吹くだけで絶頂してしまうような敏感な体に仕上がり、発情状態が暫く抜けなくなる。

また、このスキルを持つ者の子を孕んだ雌は出産までの時間が短縮され、回数をこなすごとに更に短く、そして快感を味わえるようになる。
これは全て、個体を増やすために雌に負担をかけず、加えて交尾や出産を望むようにするためにゴブリンたちが身に着けた能力がスキルへと昇華されたもの。

その他にも腐った食物や水を食べても健康に害がでなくなる悪食の効果等も持ち、こちらは立香の毒耐性も相まってすさまじい効力を発揮する。

デメリットとして、種族がゴブリンであるが故に知能が大幅に低下しており、人間と同等の意識を持っていたとしても言葉を喋ったり難解な文字を書く、解説を行う等の行動が取れなくなってしまう。
更にゴブリン自身の短命さも継承してしまっているため、長くても十日程度で死んでしまう運命にある。



【無限転生】

上気のゴブリンのデメリットを解消する、この特異点を解決するために必須のスキル。

このスキルを持つ者が雌を孕ませた場合、その子供に魂を転移させることができる。
孕む雌が傍にいれば実質不死身であり、雌を効率的に苗床にするゴブリンのスキルとは好相性。

また、出産の際に両親のステータスやスキルを継承することもあり、その場合、新しい世代の立香はより強靭なゴブリンとして生み落とされる。

より多くの雌を孕ませる、あるいはより忠誠を深めた雌を孕ませる、または強い雌を孕ませることによってスキルは進化し、それに応じて雌が産む個体も強化される。
しかし、同じ雌に連続して何度も子を産ませると血が濃くなるためにステータスにマイナス補正がかかってしまうため、できるならば二人以上の出産用雌を確保しておきたい。


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喪失

 

「あっ♡ んんっ♡ あああっ♡ んはぁあっ♡ んひっ♡ ひぃっ♡ あひぃいっ♡」

 

「ゴッ! ゴッ! ゴッ! ゴッ! ゴッ!」

 

 柔らかく大きなマシュの尻へと、何度も何度も腰を叩きつける。

 インパクトの瞬間に激しく波打つ尻肉と、ぷっくりと膨れてその存在を主張する肛門が生み出す光景に雄の滾りを燃え上がらせる立香は、一層ピストンを早めてマシュを犯し続けた。

 

「あぁあっ♡ この、体位っ♡ 先輩のおちんぽが、いつもより奥まで届いてぇっ♡ んあぁああぁああっ♡」

 

 四つん這いになり、尻を突き出しての後背位での交尾。

 体格差のせいで多少無理があるものの、より奥まで肉棒を迎え入れることができるこの体位でのセックスは、マシュに深い快感を味わわせている。

 

 太いペニスが膣内全てを擦りながら奥まで叩き込まれ、ポルチオを刺激することで生み出される快楽にだらしのない嬌声を上げたマシュは、そのまま大きな尻をむちむちぶるりと震わせながら雌の悦びに酔い痴れ続けた。

 

「おおおっ♡ んおぉおおっ♡ ふかいぃっ♡ ふかいぃいっ♡ おほへぇえぇっ♡ あっ、イクっ♡ イキ、ますぅううぅうっ♡」

 

「ンゴオオオオッ!!」

 

 ぱんっ、ぱんっ、と響く尻肉と腰とがぶつかり合う音を掻き消すように喘ぐマシュと、吼える立香。

 腰に力を籠め、思い切り突き出した一撃を子宮へと叩き込まれた彼女は、背筋をぴんっと伸ばして大声で吼える。

 

「んひぃいいいぃいぃいいいいぃいいいいっ♡ あっっ♡ おおぉおおぉおおぉおおお……っ♡」

 

 絶頂と共にマシュの胎内に吐き出される精液たち。

 ゴブリンの遺伝子を持つ精子たちが子宮の中を及び回っていることを感じ取るマシュが、嬉しそうに微笑みながらうわごとのように呟く。

 

「先輩のぉ♡ ザーメン……♡ 私のお腹の中にたっぷり注がれてますぅ♡ あっ、あっ♡ 孕ませてっ♡ 元気な赤ちゃん孕ませてください♡ 私の卵子はここですっ♡ ここにあるマシュの卵子、着床させてくださいっ♡」

 

 立香の肉棒を咥え込んだまま、いやらしく尻を振るマシュ。

 ぎゅうぎゅうと締まる膣にペニスを刺激される立香は、背筋を震わせながら尿道に残っていた精液を彼女の膣内へと吐きだしている。

 膣内へと注ぎ込まれる熱いザーメンの感触に嬉しそうに尻を震わせるマシュの姿を見つめる立香は、小さく息を吐くと小休止に入った。

 

 マシュと共にこの特異点にレイシフトし、自分がゴブリンになってから、既に十日あまりの時間が過ぎている。

 その間、マシュと立香は移動と調査を繰り返しつつ、立香の寿命が近付いたら安全地帯を確保し、子作りに励むという日々を送っていた。

 

 二日は調査と移動にあて、残り三日で余裕を持って子作りを行う。

 安全地帯の確保や食料、水問題なども考えるとギリギリになって交尾を行うのはリスクが高く、立香の命が掛かっていることを考えると慎重になり過ぎて困るということもない。

 

 出産直後はマシュも本調子とはいえないし、そういった事情も含めて安全性の高いプランを取り続けているわけだが……最近はどこか、セックスを楽しんでいるような気もしてきている。

 

 既に立香は三度の出産をマシュに経験させているが、最初の一回以外は特に寿命が延びたり、強くなったりといった変化は感じられていない。

 強化には条件があるのかもしれないが、それを探るために闇雲に性交を行う……という名目の下、彼とマシュが淫蕩に耽ることも珍しくなくなっている。

 

 先に述べた通り、立香は三度マシュに自分の子を産んでもらったのだが、交尾の回数はゆうにその十倍を超えていた。

 射精の際、相手を孕ませる射精とそうでない射精を使い分けられるようになっていた立香は、今もその技術を使ってマシュを満足させつつ、彼女の尻を揉んで合図を送った。

 

「あっ♡ 体勢を変えるんですね? わかりました♡ うんしょ、っと……♡」

 

 むにむにと大きな尻を揉まれたマシュが嬉しそうに言いながら腰を浮かせる。

 膣に咥え込んでいた立香のペニスを引き抜いた彼女はそのまま仰向けに寝転がると、大好きな彼を迎え入れるように両腕を伸ばし、股を開きながら言った。

 

「お待たせしました♡ どうぞ、私の中に先輩のザーメンを注ぎ込んでください……♡」

 

 今しがた射精したばかりの精液が音を立ててマシュの膣から溢れる。

 下品に、卑猥に、逆流してくる精液を目にした立香は、彼女の体に覆い被さるようにしながら膣へと萎えることを知らないペニスを挿入した。

 

「あふぅううぅんっ♡ んんっ♡ この、孕ませること特化の体位も、好きですっ♡ おっぱいっ♡ もっと強く揉んでくださいっ♡ んひうっ♡ あっっ♡ あぁあぁあ~~~っ♡」

 

 体重をかけて上から膣を貫く種付けプレスに、ちょうどいい位置にある胸を鷲掴みにする愛撫を加えての交尾。

 この体位でのセックスは、立香が自分を絶対に孕ませるという覚悟を決めた際に行うことを知っているマシュは、彼の腰に脚を絡めるとその動きを補助しながら快楽を貪り続ける。

 

「おうっ♡ おうんっ♡ おおっ♡ んおぉっ♡ んうぅうっ♡ きっくぅぅうっ♡ 子宮が、プレスされっ♡ おおぉおおおっ♡」

 

 小柄で軽いゴブリンの肉体ながらも、全体重をかければ相応の重量にはなる。

 そこにマシュ自身の脚力も加われば、立香が繰り出す種付けプレスは普段のピストンとは比にならない威力へと強化され、その連撃が彼女の子宮へと容赦なく繰り出され続けていた。

 

 響く嬌声、絶叫、肉と肉のぶつかる音。獣じみた喘ぎ声で吼えるマシュが理性をかなぐり捨てて快楽に溺れる。

 立香もまたそんな彼女の肉体を存分に味わい、柔らかく自分を締め付ける膣の感触に腰を震わせ、極上の雌に種付けができる喜びを感じながら、どんどんピストンを激しくしていった。

 

「せんっぱっ♡ んひぃいっ♡ しきゅうっ、つぶれちゃっ♡ おおぉおんっ♡ 種付けっ♡ ザーメンくるうっ♡ おちんぽミルクで孕まされちゃいますぅうっ♡ んおおっ♡ おおぉおっ♡ おお~~~っ♡ んおおぉおぉおおっ♡ いっぐぅううぅうううぅうぅううぅううっ♡」

 

 両手で乳房を鷲掴みにして、そこを存分に揉みしだく。

 腰の振りは重く早く、激しさを増して膣を穿つ。

 肉棒の滾りは時間が経つごとに高まり、マシュという雌を孕ませる目的を果たすための準備を整えていく。

 

 絶頂、絶頂、絶頂……マシュは襲い掛かる快感に負け、イキ続けていた。

 媚薬効果があるゴブリンの体液を口腔、表皮、膣で大量に受け止めたことで全身の性感帯が鋭敏化し、極太の肉棒に蹂躙される悦びに女の本能を刺激され続け、更に愛する立香の子を産むという幸福に身を浸らせる彼女は、清楚な少女としての皮を脱ぎ捨て、一匹の雌として彼の精を受け入れようとしている。

 

 孕ませるために全力を尽くす雄と、孕むために全てを投げ打つ雌。

 両者の意思が合致し、マシュが完全に立香のゴブリンペニスに降伏したその瞬間、開ききった子宮口から夥しい量の精液が注ぎ込まれていった。

 

「おっほぉおおぉおおぉおおぉおおっ♡ いっぐっ♡ ンいぐぅうぅううぅううっ♡ 先輩に種付けされていぐぅぅっ♡ 赤ちゃん、また孕んでるぅううぅうっ♡ おおぉおおっ♡ お~~~っ♡ んおおぉおおぉおおぉおぉおっ♡」

 

 野太く、重々しい咆哮。嬌声とは言い難いそれは、マシュが少女としてでも女としてでもなく、雌として快楽を享受している証。

 孕ませるためのセックスによって射精されたゴブリンのザーメンは彼女の子宮を瞬く間に満たし、孕むために待っていた卵子へと立香の精子が殺到していく。

 

「んおぉぉぉ、おっ……♡ 受精、しましたぁ……♡ 先輩の赤ちゃん、また孕みましたぁ♡ んへ、しあわせ、です……♡」

 

 既に孕み慣れたマシュは、受精の瞬間を感じ取れるようになっていた。

 自身の卵子に立香の精子が飛び込んできたことを悦び、恍惚とした笑みを浮かべる彼女の頭を、交尾を終えた立香が優しく撫でる。

 

「グブ、ゴ……!」

 

「はい……♡ そんなふうに、謝らないでください……♡ 私は、先輩の子を産むことができて、幸せですから……♡ いつでも、何度でも、私の子宮を使ってくださいね……♡」

 

 愛しい女性の胎内で、一つの命が芽生えようとしている。

 自分自身の命を繋ぎ、彼女との心の絆を強固なものにする新たな生命の誕生は、立香にとっても幸福な一時だった。

 

 疑いようもなく、自分は幸せだ。異形の怪物の姿になっても、ここまで献身的に尽くしてくれるマシュがいるのだから。

 彼女のためにも、一刻も早くこの特異点で起きた事件を解決し、元の肉体に戻らなくては……ゴブリンになった自分を変わらず尊敬し、愛してくれるマシュへの感謝と愛情を抱きながら、立香は固くそう決意する。

 

 だが、しかし……彼にとっての不幸は、もう目の前にまで迫っていた。

 

 

 

 

 

 ……その日、立香は出産を終えたばかりのマシュのために水と食料を調達しに出掛けていた。

 彼女を仮拠点としている洞窟に残し、木に登って果物を収穫していた彼は、高所から周囲を見回した際に人が住んでいる村と思わしき場所を発見する。

 

 思ったよりも近い位置にあったそれは、そこそこの規模の集落であり、間違いなく人が住んでいそうな場所だった。

 レイシフトしてから初の現地人との邂逅が果たせるかもしれないと考えた立香は、その情報をマシュへと知らせるために大急ぎで彼女を残した洞窟へと戻っていったのだが――

 

「ゴ、ブ……?」

 

 洞窟のすぐ近くに来た時、大勢の人の気配を感じた立香が呟きを漏らしながら足を止める。

 そっと岩陰に隠れて様子を見てみれば、自分たちが寝床としていた洞窟の周囲に、十名は下らない武装した男たちの姿があるではないか。

 

「この辺りだったな?」

 

「ああ。近頃、この洞窟から獣の雄叫びと思わしき声が聞こえてくるらしい。おそらくだが、ゴブリンが住み着いたんだろう」

 

「小規模な集団だったらいいんだがな……」

 

 耳に入ってくる男たちの言葉を、人間の頃から随分と下がってしまったゴブリンの知能で噛み砕き、理解していく立香。

 どうやら彼らは自分とマシュのセックスの声を聞きつけ、調査と討伐にやって来たようだ。

 

 おそらくはあの集落の住民なのだろうなと、そう考える立香の前で、洞窟の中から数名の男と一緒に裸のマシュが姿を現す。

 

「大丈夫か、お嬢ちゃん。ひどい目に遭ったな……」

 

「こんなに若い子がゴブリンの慰みものになるだなんて……可哀想に……」

 

「い、いえ、あの、私は大丈夫です。それより、大事な話が――」

 

「いや、いい! 強がる必要なんてないから、今はじっとしていなさい!」

 

「ゴッ、ゴブッ!!」

 

 マシュが男たちに連行されそうになっている様子を見た立香は、思わず彼らの前に飛び出してしまっていた。

 それは相棒のピンチを救うためにとった反射的な行動であったのだが……その行動が、最悪の事態を引き起こしてしまう。

 

「ごっ、ゴブリンだっ! 出やがったぞ!!」

 

「全員、武器を構えろ! こいつだけならやれる!!」

 

「ゴブッッ!?」

 

 ついうっかり、自分が人間ではなくゴブリンの姿をしていることを失念していた立香は、武器を構える男たちの姿を見て、自分の失敗を悟った。

 彼らからしてみれば、自分は見ず知らずの少女を攫って犯し続けた魔物以外の何物でもない。姿を現したら、敵対されるに決まっている。

 

「まっ、待ってください! そのゴブリンは、人間なんですっ! 私の大切な人なんですっ!!」

 

「下がっていろ、お嬢ちゃん! こいつらは俺たちが殺す!!」

 

 マシュの必死の叫びも男たちの耳には届かない。

 ゴブリンに犯された女性の中には、心が壊れて彼らのことを愛する人だと思い込むようになる人間がいるということを知識として知っている彼らは、マシュの発言もそういった精神がおかしくなってしまった少女の戯言だと思い込んでいるのだ。

 

「どうやら仲間はいないみたいだぞ! こいつを殺せば、全てが終わる!」

 

「やれっ! 殺せっ!! ゴブリンを駆逐しろっ!!」

 

「ガッ、グッ……!!」

 

 非常にマズい状況だ。マシュが本調子ならば強引に彼らを制圧できたかもしれないが、彼女は今、出産直後で体力が回復しきっていない。

 立香も、たった一人では武器を持った男たちを捌くどころかこの囲みを抜けて逃走することもできず、このままでは自分はゴブリンとして彼らに討伐されてしまうだろう。

 

 四方八方を取り囲む男たちの殺気に満ちた表情を目にする立香は、迫る死に対して恐怖と焦りを抱く。

 どうにかこの窮地を脱しなければと全力で頭を働かせ、チャンスを窺う彼を救ったのは、やはり長年共に戦い抜いてきた相棒だった。

 

「先輩っ! 逃げてっ! 逃げてくださいっ!!」

 

「ゴブッ!?」

 

「うわぁっ!? な、なんだこの子っ!?」

 

「暴れるな! 暴れるんじゃない!!」

 

 立香へと叫んだマシュが、持てる力の限りに暴れ回り、男たちの陣形を乱す。

 突然の彼女の行動に驚き、そちらへと意識を向けた男たちの囲みが緩くなったことを感じ取った立香は、逃亡を図ろうとしたのだが……そこでマシュを置いていかなけらばならないということに気付き、脚を止める。

 

 ダメだ、彼女をこのままにはしてはおけない。どうにかして、共に逃げなければ。

 そう考える立香であったが、今の自分には男たちをどうこうするだけの力がないことを知っているため、何も行動を起こせずにいる。

 

「あ、ああっ! くうっ……!!」

 

「落ち着け、落ち着くんだ!」

 

「お前らも手を貸せ! この子を取り押さえろ!!」

 

 そうこうしている間に力尽きたマシュが地面へと押し倒され、数人がかりで男たちに体を押さえ付けられてしまう。

 このままでは、折角彼女が作ってくれたチャンスが無駄になってしまうと……見えた希望の光が閉ざされていくことに焦りながらも、彼女の身を案じる立香に向けて、マシュが全身全霊の叫びをあげた。

 

「逃げてください、先輩っ!! 私のことはいいからっ! 今は、自分の命を優先してくださいっ! 早く逃げて! 早く!!」

 

「グ、ゴ……! グガアアッ!!」

 

 マシュの決死の行動を、必死の献身を、無駄にはできない。

 迷いを振り払って駆け出した立香は、彼女が作ってくれた隙を突いて男たちの囲みを突破し、森の中へと飛び込んでいく。

 

「ゴブリンが逃げたぞ、追えっ!!」

 

「絶対に逃がすな! ここで殺すんだ!!」

 

「ゼハッ! ゼハッ! ゼッッ! ハッ! グググ……ッ!!」

 

 情けなかった、助けてもらってばかりの自分が。

 悔しかった、マシュを救えないことが。

 

 この特異点にレイシフトしてからずっと、自分はマシュに頼りっぱなしだ。

 ゴブリンになった自分を変わらず愛し、助け、命を繋ぐために子供まで産んでくれた彼女を見捨てて逃げる自分自身の弱さが、腹立たしくて仕方がない。

 

 それでも……立香は走る、逃げ続ける。自分を追う男たちを撒き、生き延びるために。

 ここで死んでは聖杯を回収することができない。特異点を解決できなければ世界に大きな影響が出るかもしれないし、人間に戻ることもできない。

 そして何より、マシュを救いたければ今は逃げるしかないのだ。

 

「マ、シュ……! マシュ……!!」

 

 必ず、助けに行く。どんな屈辱を味わおうとも、どんな手段を用いても、彼女を取り戻す。

 そう決意した立香の青い瞳に覚悟の炎が灯り、生きる意味と目的を得た彼の足は、深い森の中でも確かな力強さを持ち続けていた。

 

「ウゴォォォォッ! ウオオオオオオオッ!!」

 

 新緑の森にこだまする立香の咆哮。それは、決意の表れ。

 ゴブリンとしての力を得た彼の、本当の戦いが……遂に始まろうとしていた。

 



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二人目の雌

 

 ――マシュと別れてから、四日が過ぎた。

 満身創痍の立香は今、森の奥深くで木に背中を預けて荒い呼吸を繰り返している。

 

 どうにか人間たちの囲みを抜け、彼らを撒いたまでは良かったが、それからの四日間は苦難の連続だった。

 【ゴブリン】スキルの悪食を活かし、泥水を啜り、木を齧って、どうにか飢えと渇きを凌ぎ続けてここまで来たが、それも限界だ。

 

 手の甲に刻まれた令呪が残り一画まで減っている様を目にする立香は、焦りすら抱くことができない自分の疲弊具合にぐったりと肩を落とす。

 ここまで立香の命を繋いでくれた【ゴブリン】のスキルであるが、短命というデメリットによって、彼の命は今、危機に瀕していた。

 

「ゴ、ガ……」

 

 逃げてから今に至るまで、立香だってただ逃げ回っていただけではない。

 自分の子を孕ませる雌を探し、必死に森を駆けまわっていた。

 だが、雌どころかここまで自分以外の生物すら発見できておらず、このままでは寿命を迎えて力尽きてしまうだろう。

 

 死ぬのか、自分は? 人間に戻れないまま、聖杯の回収もできぬまま、マシュを助けることも叶わず、ただのゴブリンとして命を落とすのか?

 それだけは嫌だ。何をしてでも生き延び、マシュを救うと決めたというのに、その第一歩目で躓いてどうするのだと、まだ諦めるわけにはいかないと……そう、再び立ち上がるために自分を奮い立たせる立香。

 

 限界が近い体で、それでも諦めずに最後まで足掻こうと立ち上がった彼の心に運命の女神は味方した。

 ガサガサと近くの草むらが揺れたことに気が付いた立香が驚きと共に視線をそちらへ向ければ、そこに見覚えのあるサーヴァントの姿を発見する。

 

「ん……? なんと、ゴブリンか。まあ一匹だけで満身創痍ということは、群れが壊滅して命からがら生き延びてきたのだろう。哀れだが、それも自然界の摂理というやつだな!」

 

 ボリュームのあるピンク色の髪に、鋭い爪が生え揃った大きな肉球が特徴的な両手。

 はきはきと喋りながらも言葉の節々にどこか妙なものを感じさせる彼女のことは、立香もよく知っていた。

 

 彼女の名前はタマモキャット、カルデアにも在籍している英霊の一人。

 そんな彼女は今、立香の前でトレードマークであるメイド服を脱ぎ捨てて全裸を晒している。

 

 過激だと思っていた裸エプロン姿すらも超越した一糸纏わぬその姿に、ごくりと生唾を飲み込む立香。

 マシュにも負けない大きな胸を揺らし、引き締まった胴から続くむっちりとした尻と太腿、そして子を成すための器官を目にした彼は、タマモキャットに欲情し始めていた。

 

「うん……? なんとまあ、ゴブリンの分際でキャットに欲情するとはな。キャットが魅力的な雌であることは認めるが、おいそれと体を許す尻軽だと思われては困る。ゴブリン程度に負ける弱者と思われるのは、より屈辱的だ」

 

 腰蓑を押し上げる立香の巨大なペニスを見たタマモキャットが表情を歪ませながら言う。

 当たり前だが、彼女は立香が元人間であることに気付いていないようだ。

 

 カルデアに召喚された個体とも違うであろう、この特異点に呼び寄せられた個体とでもいうべく彼女には立香の記憶など当然存在していない。

 もっというならば、魔力で構成された仮初の肉体しか持たないサーヴァントである彼女が子を成せるはずがないのだが、今の立香の頭の中にはそんな考えは思い浮かんでいなかった。

 

 ようやく見つけた、雌。自分の子を産ませるのにうってつけの強い女。

 この機会を逃せば、もう自分に次は無い。正真正銘のラストチャンスが向こうからやって来てくれたのだ、死ぬ気で掴むしかない。

 

 ……そう、そうだ。自分は全てを懸けてタマモキャットに挑むしかない。

 ここで彼女に殺されるのも、寿命を迎えて死ぬのも、どちらも同じ死だ。ならば、少しでも生きるために足掻いた方がいい。

 

 マシュを救うために、死ぬわけにはいかない。死にたくない。生きたい。生きなければならない。

 そう立香が強く思った瞬間、彼の体には未知の力が宿り、限界寸前だった肉体が活力を取り戻し始めた。

 

「う~む、ここは軽く心臓を抉っておくか。深手の獲物は殺れるときに殺っておくに限る。若干気は引ける……わけではないので、安心してサクッとぶっ殺しておこう!!」

 

 本当にありがたいことに、タマモキャットは満身創痍の立香には抵抗する力が残っていないと思い込んでくれているようで、無防備に近付いてくれた。

 彼女にバレぬよう、右手の中に土を握り締めた彼は、大きく爪の生えた手を振りかざした彼女の顔面へと狙いを定める。

 

「グッバイ、ゴブリン! 次に生まれ変わるとしたら、ニンジンか人に愛される何かになるのだぞ!!」

 

 よくわからない言葉を吐きながら、立香へとその鋭い爪を突き立てようとするタマモキャット。

 その瞬間、立香はカウンター気味に彼女の顔面へと土を投げつけて目つぶしをしながら、彼女の背後へと回り込む。

 

「フギャッ!? な、なんとぉ!?」

 

 まさかの反抗に驚いたタマモキャットは、攻撃の勢いのままに前へとつんのめって倒れてしまった。

 この好機を逃すものかと、彼女の大きな尻を抱いた立香は、そのまま桃色の秘裂へと己が分身を叩き込んでみせる。

 

「んおおぉおぉおおっ!? おっ、おおっ……!? なん、だ……? なにが、起き――アオオォオォオオッッ!?」

 

 己の身に何が起きたかわからなかったであろうタマモキャットが出した声が、次の瞬間に野太い雄叫びに変わった。

 立香はそんな彼女の両手首を掴み、強く踏ん張った体勢を取ると、最初から全力でのピストンを開始する。

 

 ふさふさとしたキャットの尻尾がぴーんと伸び、衝撃と快感によって彼女の体が混乱状態にあることをその反応で確信しながら、立香は五日分溜めてきた性欲と生きるための欲求を彼女の尻に叩き込んでいく。

 

「おぉおおっ!? こ、のっ! は、離れっ、おおぉおっ!? まっ、くぅううっ!! オッッ! オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッッ!?」

 

 太く長く硬い肉棒を膣に咥え込まされてしまったタマモキャットは、完全に立香に翻弄されていた。

 普段ならばゴブリンの一匹程度簡単に振り払えるはずの彼女だが、立香の激しいピストンを連続して食らっているが故に、体が言うことを聞いてくれないでいる。

 逆に、彼女との力量差を理解している立香は、ここしかチャンスはないとこのタイミングに全力を注ぎ、タマモキャットを徹底的に蹂躙し続けていた。

 

「ンオォオオオッッ!! た、たくま、ひっ!! なんという、オスのっ! 滾りなの、だぁっ!? んへっ、オッッ!? マズいマズいマズいぃぃぃっ!! このままではメスとして屈服してっ!! ンオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッッ!?」

 

 森の中に響く、タマモキャットの咆哮。

 それは本能で生きる獣である彼女が、強き雄に屈服し始めている証だった。

 

 自然界を生きる獣たちの中には、一頭の雄の下に群がってハーレムを形成する種族が多数存在する。

 明日をも知れぬ身である彼女たちは、強い雄に従うことで自分たちの命が保証されるということを理解しているのだ。

 

 タマモキャットは人間としての理性も有しているが、【狂戦士(バーサーカー)】クラスのサーヴァントでもある彼女は野性の本能に理性が侵食されてもいる。

 故に……彼女は今、自分を組み敷き、平らげる立香という名の雄に雌としての本能を支配されつつあった。

 

「オッッ!! オオッッ!? ンオォオオッ!! 深いっ! 熱いっ!! 強いぃイイッ!! こんな逞しいオスっ、出会ったことないっっ!! 我をここまで貪り食らうだなんて、なんという傑物っ、ンオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ンッッ!!」

 

 タマモキャットが絶頂したとして、立香が激しい腰の振りを止めることなどない。

 むしろ更に強く、奥まで肉棒を捻じ込み、より深い快感を彼女に味わわせていく。

 

 お前の全てを食らい尽くしてやる、だから全てを寄越せ……! そう言わんばかりの交尾でタマモキャットを蹂躙し、犯し、貪り食らって、絶頂に至った彼女を徹底的に屈服させようと戦い(セックス)を続ける今の立香は、人間でもゴブリンでもない、一匹の雄だった。

 そして、そんな彼女に組み敷かれるタマモキャットも、今はサーヴァントでも魔獣でもない。

 強い雄にその身を捧げる、一頭の雌だ。

 

「アオッ♡ オッッ♡ オオッ♡ ンオオォッ♡ アオオ~~ッ♡」

 

 気が付けば、タマモキャットは自分から尻を振って立香の肉棒を受け入れるようになっていた。

 声にも艶が乗り、ただの雄叫びのようだったそれが感じている雌の官能に満ちた声へと変化していく様子を目の当たりにした立香は、ここがチャンスだと感じ取ると共に最後のトドメを刺しにかかる。

 

 ペニスを一旦引き抜き、フリーになった彼女の体を反転。

 地面に仰向けに寝転がした状態で股を開かせ、洪水状態の膣へと再びいきり立つ肉棒を叩き込みながらタマモキャットの体へと覆い被さる。

 

 種付けプレス……幾度となく行った交尾において、何度も何度も彼女を孕ませ続けた完全雄上位の体位。

 その状態で雌として堕ちつつあるタマモキャットを犯し始めた立香の耳に、一層大きくなった彼女の雄叫びが響く。

 

「アオォオオォオオンッ♡♡♡ ハオッッ♡♡♡ ンオォオオォオォオオォオオォオンッ♡♡♡ オンッ♡♡♡ オォオオンッ♡♡♡ オッフゥッ♡♡♡ オォオオォオオオォオオォオオオオッ♡♡♡」

 

 本人の意思とは関係なく浮いてくる腰を、無理矢理ピストンで叩き落す。

 体重を、想いを、本能を、全てを込めた種付けプレスを繰り出して、タマモキャットの子宮を亀頭で殴りつける。

 

 既にこの時点で、勝敗は決していた。

 生存欲求によって身体能力を限界まで高めた立香の交尾に対して、タマモキャットはなんら抵抗の意思を見せないでいる。

 

 武器である巨大な爪を生やした腕はだらりと伸びきり、どれだけ膣を犯されようともぴくりとも動かない。

 脚はU字型に開かれ、ぴーんと伸びたまま立香のピストンに合わせてガクガクと痙攣を繰り返し、完全に快楽に屈服している。

 

 そして何より、彼女の表情には悦楽の色しか存在していなかった。

 野性の獣として強い雄に身を捧げる悦びが全身に満ちあふれ、本能もまた立香という雄を主だと認めつつある。

 

「オオオオッ♡♡♡ ンオォオォオオッッ♡♡♡ オオォオオォオオッ♡♡♡ 射精()して、くれぇえっ♡♡♡ 我のっ、子袋にぃいぃっ♡♡♡ おまえの子種をぶちまけっっ♡♡♡ オ゛オ゛オ゛ォオォオォオォッ♡♡♡ ンオオオ~~ンッ♡♡♡」

 

 愚問だ。言われるまでもない。お前の許可なんて必要ない。立香は無言で、行動を以て、タマモキャットにそう言い聞かせる。

 肉棒を突き入れられる度に噴き出す愛液の量は彼女の周囲に水溜まりを作るほどで、太く長いゴブリンペニスによって蹂躙される膣が開拓されていくことを感じたタマモキャットは、そこで完全に理性を手放す。

 

 両脚が、立香の腰に絡みついた。

 子宮が、口を開けて彼の亀頭に吸い付いている。

 

 何もかもを彼に差し出すことを本能的に決め、狂ったように吼え、叫び、喘ぐ彼女は、最後に小さな彼の頭を自らの胸の谷間に沈めさせるように両腕で抱き締める。

 そして次の瞬間……タマモキャットの膣内へと、極限まで高められた性欲が込められた立香の精液が、砲弾のような勢いで叩き込まれた。

 

「ンッッオオオォオオオオオオオオォオオオオオォオオオオオォオオオオオオォオオッ♡♡♡ オオオオッ♡♡♡ オオオォオォオオオォオオオオッ♡♡♡ アオォオォオオォオォオオオォオオンッ♡♡♡」

 

「フーーッ! フーーッ! フーーッ!!」

 

 一つの作業を終えた雄と雌の反応は、面白い程に大局的だ。

 莫大な快感を味わいながら雄の遺伝子を注ぎ込まれた雌は、その子を己が身に宿したことを感じながら全身に溢れる快感を表すように絶叫を続ける。

 逆に、雄の方は彼女の胸の谷間に顔を埋めながら、雌を孕ませた満足感に荒い呼吸を繰り返していた。

 

「オッッ♡ オオッ♡ オオォオォオオォオ……ッッ♡ 孕ん、だぁ……♡ ゴブリンの子を、孕んでしまったぁ……♡ おっほぉっ♡ わ、我の中で精液が弾けてるぅっ♡ 子宮をぱんぱんにした子種汁がぁ、何度も何度も爆発を繰り返しているぅうっ♡ は、孕ませただけでは足りないというのか? お、おまえは、我をどこまで食らい尽くせば満足し、オオォンッ♡♡♡」

 

 子宮を満たした精液が、まるで榴弾のように何度も内部で弾けている。

 その熱、衝撃、感触は全て快感へと変換され、タマモキャットの本能を揺らし続けていた。

 

 こうして、彼女を孕ませることに成功した立香であったが、まだ彼がすべきことは残っている。

 満身創痍の状態で最後の力を振り絞った交尾を行い、心身共に限界を迎えようとしている彼は、それでも自分を奮い立たせて立ち上がると、タマモキャットの両脇に腕を回して彼女を引っ張り始めた。

 

「グッ、ガッ! ゴオォォォォ……ッ!!」

 

 彼女を孕ませ、命を繋ぐ準備はできた。だが、ここでタマモキャットに出産させるわけにはいかない。

 ここは森の中、どんな敵が存在しているかわからない場所。

 交尾の際に出した大声を聞きつけた獣がこの場を訪れたら、自分もキャットも成す術なく殺されてしまう。

 

 移すのだ、彼女を。どこか安全に出産を行える場所へ。

 自分の子を、自分自身を産んでくれるタマモキャットを守るべく、安全地帯へと彼女を連れて移動しようとした立香の意思を読み取ってくれたのか、キャットが自身の住処へと彼を案内する。

 

「真っ直ぐ、真っ直ぐだ……! その先に、我の住処が、ある……そこならば、安心だゾ……」

 

「ガブッ!!」

 

 引っ張る、引き摺る、彼女の住処に向かって。

 立香が懸命に安全地帯を目指している間にもタマモキャットの腹はみるみるうちに膨れ始め、彼女が母になったことを主張している。

 

 そうやって、完全に腹が膨れきる前に彼女の住処である洞窟の中に飛び込んだ立香は、寝床と思わしき場所にタマモキャットを横たえるとぐるりと内部を見回し、食料や水の確認を行った。

 食料は肉が少々、水に関しては洞窟内に湧き水があるようで、問題はなさそうだ。

 

 何故だか置いてあった鍋に水を汲んでタマモキャットの傍に置いた立香は、寿命が尽きる前に大急ぎで周囲を探索し、彼女が食べられそうな果実を収穫して戻ってくる。

 それらを鍋と同じように彼女の傍に置き、一呼吸ついたところで……遂に限界を迎えた彼は、その場に崩れ落ちるようにして意識を失った――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「起きロ。起きてくれ、ご主人」

 

「ウ、ゴ……」

 

 ――目を覚ました立香が最初に見たのは、自分の顔を覗き込むタマモキャットの姿だった。

 子供を孕んで膨れていた腹はすっかり小さくなり、彼女が出産を終えたことを見て取った立香はゆっくりと立ち上がると共に体の調子を確認していく。

 

 令呪の画数は増えていない。肉体も、そこまで変化があるわけではない。

 だがしかし、立香は自分の体に今まで感じたことのない力が漲っていることを確信していた。

 

「やはりおまえはご主人なのだな? とても不思議だが、私を孕ませて死んだご主人と同じ魂の臭いがする。転生、というやつか? ご主人は魂をアタシが産んだ子に移し替え、復活したということか」

 

「グロォ?」

 

「ああ、ご主人だ。アタシを孕ませた後、おまえは食料と水を用意して、アタシの生活の面倒を見てくれた。つまりお前は稼ぎに出る夫であり、アタシはその妻ということだ。アタシを打ち負かして子供まで孕ませたおまえのことを下に見ることなんてできない。ご主人は、今日からアタシのご主人だ!」

 

「ガッ、グッ、ゴッ!! ゴゴッ!!」

 

 そう笑顔で告げるタマモキャットの言葉に、喜びを感じて彼女を抱き締める立香。

 野性の獣である彼女は、一度主と認めた者には一生忠誠を尽くす。つまり彼女は、立香という雄に従う雌になってくれたというわけだ。

 

 本当にありがたい。彼女がいれば、寿命が尽きる前に子供を産んでもらえる。

 単純にサーヴァントの力は頼りになるし、マシュを取り返すために力を貸してもらえるはずだ。

 

 それに……見知った顔が傍にいてくれるというのは、孤独だった立香にとって大きな心の支えになる。

 この場にいる彼女は自分の知るタマモキャットではないのだろうが、それでも自分を主と認めて従うようになってくれた彼女の存在は、立香に確かな希望を感じさせていた。

 

「ふむ、それよりもだ。新しい肉体の感想はどうだ、ご主人? アタシが産んだ子供だ、前よりも強くなっているだろう?」

 

「グオッ! ガオッ!!」

 

「うむ! ご主人が喜んでくれるとアタシも嬉しい! 一生懸命頑張って出産した甲斐があったというものだな!!」

 

 そう言って笑うタマモキャットの言葉通り、立香は以前の肉体よりも今の肉体の方が強くなっていることを感じていた。

 どうやら、彼女に産んでもらったことでサーヴァントとしてのステータスとスキルの一部を継承したようだと、そう理解した立香は、そこではっとして顔を上げる。

 

 この時点でわかっていることは三つ。

 一つは、理由はわからないがこの特異点にはサーヴァントが召喚されているということ。

 二つ目は、彼女たちは何故だか受肉しており、自分の子を孕むことができるということ。

 そして三つ目は……彼女たちに子供を産んでもらうことで、自分は強いゴブリンになれるということだ。

 

 これだ。この力を上手く活かすことができれば、マシュを取り戻すことができる。

 この特異点に召喚された女英霊を見つけ、彼女たちと交尾し、ステータスやスキルを継承した子供に生まれ変わって……これを繰り返せば、自分はどんどん強くなるはずだ。

 

 そうなればもう、武器を持った村人なんかには負けない。

 マシュを連れ去った彼らを打ち倒し、彼女を奪い返すことができる。

 

「グオ、ガッ……! ウオオオオオオオッ!!」

 

「うん……? なるほど、ご主人は何か目的があるのだな? よろしい! ご主人の目的はキャットの目的! どこまでもお供させてもらうワン! 報酬は……ご主人の立派なニンジンで、アタシをかわいがってもらうことにしよう♡」

 

 マシュを奪還するまでの道筋は見えた。後は、それを現実のものとするだけだ。

 タマモキャットという仲間(メス)を得た立香は、最強のゴブリンになることを誓うと共に、行動を開始するのであった。

 




藤丸立香(ゴブリン)

ステータス

筋力D
耐久E
敏捷E
魔力E
幸運E
宝具E

最大寿命 五日

スキル
【ゴブリン】
【無限転生】
【怪力:E】

従属させた雌

タマモキャット(絆1)



タマモキャットに子を産ませたことで、彼女の筋力ステータスを受け継いだ個体へと進化した立香は、同じく他の女性サーヴァントに自分の子供を産ませることで自身が強くなれることを確信した。
これを活かし、最強のゴブリンになることでマシュの奪還を果たすべく、立香は行動を開始する。

以降、立香のステータスはこれが最低値となり、【無限転生】等のマイナス補正がかからない限りは生まれてくる子供はこのステータスとなる。

より多くの雌に子供を産ませる、強化したタマモキャットに子供を産ませる、絆レベル(従属度)を高めたタマモキャットに子供を産ませることで更に強化が可能になる他、これまで子供を産ませた雌の組み合わせによっては、特別なボーナスを獲得することが可能。



【怪力:E】

魔物、魔獣のみが持つとされる攻撃特性。使用することで一時的に筋力を増幅させる。一定時間筋力のランクが一つ上がり、持続時間はランクによる。
立香は魂は人間ではあるが、ゴブリンになったことで魔物としても判定されるため、このスキルを習得できた。(つまり彼は人間であり魔物でもあるということになる)

効果は最低ランクではあるが、攻撃の際に瞬間的に筋力を増加には十分な力を発揮する。
また、性交時に使用することでピストンの威力を上昇させるといった使い方も可能。

シンプルであるが故に使いどころを選ばない、有用なスキルとなっている。


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行動開始×目的達成のための策=更なる成長

 タマモキャットを仲間にした立香は、彼女と共に早速行動を開始した。

 彼が最初に取った行動は、帰還……集落の男たちに襲われて放棄せざるを得なかった元隠れ家へと舞い戻ったのである。

 

 立香の行動目的の一つがマシュの奪還である以上、あの集落には絶対に近付かなければならない。

 それに、森の中には立香が見たことのない猛獣がいるかもしれないし、決して安全というわけでもないのだ。

 

 だからまず、ある程度の地理を把握している集落周辺まで戻り、使っていた寝床を再利用する。

 幸いなことに男たちの警戒も緩んでいるようで、洞窟の周りには警備や罠といったものは見受けられず、すんなりと侵入することができた。

 

 問題はここからだ。この次の行動は慎重に選ばなければならない。

 目標である、男たちに連れて行かれたマシュをどうやって取り戻すかを、真剣に考える時がやって来た。

 

 直接、村に乗り込んでタマモキャットと共に大暴れするのが手っ取り早いが、たとえサーヴァントがいたとしてもあちらの戦力がわからない以上は無理は禁物だ。

 タマモキャットも受肉しているため、魔術を用いていない普通の人間の攻撃でも傷を負ってしまうし、ステータスが弱体化している可能性だってある。

 そもそも立香が討たれたらその時点でゲームオーバーになる以上、不必要なリスクは背負うべきではないだろう。

 

 ならばこっそりと村に侵入するのもありかと考えたが、あいにくと立香もタマモキャットも隠密行動には適していない。

 ゴブリンは小柄だから隠れるにはうってつけだが、非力なのでマシュが檻に囚われていたりしたらその時点でアウトだし、見つかったら間違いなく袋叩きにされた上で殺されてしまうだろう。

 

 それに、できれば村の人々の命を奪いたくないという気持ちもある。

 制圧のために攻撃はしなければならないだろうが、あくまで彼らはゴブリンである立香を敵とみなしているだけで、マシュに危害を加えたりだとかの意思はないはずなのだ。

 

 何の罪もない人々を殺めたくはないし、自分も死にたくない。

 その上で、マシュをどう助けるべきなのか?

 

 考えに考え、立香が辿り着いた結論は……()()の策略だった。

 

 待ちといってものんびりと時間を無駄に過ごすのではない。罠を張り、相手を迎え撃つことを指している。

 少しずつ、じわじわと相手の戦力を削り、好機を待つ。戦力や情報が少ない今、それが最上の策だと立香には思えていた。

 

 ……それに、この迎撃作戦にはもう一つの目的がある。

 上手くいくとは限らないが、自分の予想が正しければきっとこうなるはずだという考えを立てた立香は、洞窟の周囲に罠を仕掛けた上でタマモキャットとの性交に励んでいた。

 

「オッッ♡ オッッ♡ オッッ♡ オオンッ♡ いいぞ、ご主人っ♡ キャットのまんこはご主人のニンジンを美味しくもぐもぐできて最高に幸せなのだなっ♡」

 

 獣じみた嬌声を叫びつつも、前回とは違って理性を完全に融解させているわけではないタマモキャットが嬉しそうに尻尾と尻を振る。

 どうやら野性の獣としての本能を持つ彼女は四つん這いになっての交尾が好きなようで、立香もそれに応えて激しく腰をタマモキャットの丸く大きな尻へと叩き込んでいた。

 

「ンオッ♡ オオッ♡ ンオォオッ♡ なんと猛々しい腰の振りだぁっ♡ しかし、これでアタシを孕ませるつもりがないというのだから、ご主人の精豪っぷりにはびっくりだワン♡」

 

 タマモキャットの言う通り、立香にはこの交尾で彼女を孕ませるつもりはない。

 雌を孕ませるための交尾とそうではない交尾の使い分けができるようになった彼は、膣内射精をしながらも敢えて雌に子を宿さないという選択を取れるようになっている。

 

 では、彼は今、ただ楽しむだけの性交をしているのかと聞かれるとそうではない。

 立香は今、集落の男たちへとエサを撒いているのだ。

 

 前回の襲撃時、男たちは洞窟から獣のような雄叫びを聞いたと話していた。

 それはゴブリンとなった立香の声……ではなく、彼に抱かれていたマシュが出していた嬌声だろう。

 理性が飛んだ彼女の淫らな声を聴いて、そこに何か魔物が隠れていると判断した男たちは、部隊を作って様子見に来た、というわけだ。

 

 であるならば、ここでまた同じことをすれば、同じようにあの集落の男たちが様子を見に来る可能性がある。

 そこを待ち伏せしようというのが立香の作戦であった。

 

「オヒッ♡ アオオッ♡ ワオォオンッ♡ いいゾッ♡ ご主人っ♡ そのままアタシのことを貪り食らってくれっ♡」

 

 立香という雄に忠誠を誓うタマモキャットは、彼の糧になれることを心の底から喜んでいるようだ。

 先ほどから立香の肉棒を迎え入れるかのように尻を振り続けているし、本当に彼女は主思いの忠犬だな……と考えていた立香は、目の前にある尻の中心の窄まりがひくひくと痙攣している様を見て、ちょっとだけ悪いことを考えてしまった。

 

 右手を尻から離し、人差し指を舐めてたっぷりと唾液を塗す。

 そのまま、左手で軽くタマモキャットの肛門を開いた立香は、そこに人差し指を一気に捻じ込んでみせた。

 

「ンオッホォオオォオオォオオォオッ♡♡♡ オッ、オオッ……? ンオッ♡♡♡ ンアオォオォオオォオオオォオンッ♡♡♡」

 

 完全なる不意打ちでアナルを穿られたタマモキャットの絶叫が洞窟内に響き渡る。

 種付けをされた時のように理性を蒸発させ、その時よりも重く鈍い嬌声を上げて叫ぶ彼女の尻穴に挿入した指をぬぽぬぽと音を響かせるように出し入れしながら、腰を振り続ける立香。

 

 膣も、尻穴も、どちらも強く立香のことを締め付けている。

 余裕がなくなったことで主を迎え入れる尻の振りを止めてしまったタマモキャットであったが、立香の不意打ちには一切怒らず、それどころかむしろ彼の行動を喜んでいるような素振りを見せていた。

 

「オオッッホォオオォオッ♡♡♡ なんという、ことだっ♡ ご主人はアタシを孕ませて子を産ませるだけでは飽き足らずっ♡ 尻の穴まで貪り食らおうというのだなっ♡ いいっ、イイぞっ♡ どこまでも貪欲なその姿勢っ♡ 獲物を余すことなく食らおうとするその在り方こそ、真に強き雄へと覚醒するに必要なものだっ♡ そのままアタシを食らえ、ご主人っ♡ アタシの全ては、ご主人に食らい尽くされるためにあるのだからなっ♡♡♡」

 

 タマモキャットが憧れる雄は、どこまでも強い存在であるようだ。

 実際に強いだけではない。欲望に忠実で力を求め、そのために足掻き続ける貪欲さを持つこともまた、彼女が愛する雄の姿の一つなのだろう。

 

 幸運なことに、そのイメージと今の立香の姿は驚くほどに一致していた。

 マシュを助け出すために力を求める彼は、タマモキャットの望み通りに彼女を犯し、その女体を貪り尽くしていく。

 

「オホッッ♡♡♡ んいほぉんっ♡♡♡ ケツ穴にご主人の指が、にほぉおんっ♡♡♡ オンッ♡♡♡ オォオオオンッ♡♡♡ 肛門穿られながら子宮を叩きのめされるの、キクぅううっ♡♡♡ 絶頂が、とまらぬゾっ♡♡♡ ンオッホッッ♡♡♡ オオォオオオッッ♡♡♡ アオォオオォオオンッ♡♡♡」

 

「グオオオオオッ!!」

 

 人差し指に続いて中指まで肛門に挿入しながら、何度も何度も束ねた指を出し入れする立香。

 タマモキャットのキツいアナルを広げるように指を動かし、塗した唾液を直腸に吸収させるように奥まで突っ込んでは、排泄の悦びを思い出させるように思い切り引き抜く。

 

 受肉しているが、サーヴァントである彼女は排便の感覚を長らく味わっていなかったのだろう。

 生物として本能に刻まれている排泄の悦びを久方ぶりに思い出しながら、雌としての悦びをも貪る彼女は、段々とその本能を開花させて淫らに堕ちていく。

 

「ンオォオオオォッ♡♡♡ ごしゅ、じんんっ♡ この駄犬のっ、願いをっ、聞いてくれないかっ♡♡♡ ご主人がこの交尾でアタシを孕ませるつもりがないことはっ♡ 重々っ♡ 理解して、いるがぁあああっ♡♡♡ ここまでされてはどうにもっ♡ 雌としての欲が止められんっ♡ どうかこのまま、キャットを孕ませ――ンオォオオオオオォオオオオオオッ♡♡♡」

 

 タマモキャットの孕ませ懇願は最後まで言葉として紡がれることはなかった。

 立香が今まで以上の勢いと強さを以て、彼女の子宮を奥へと押し込んだからだ。

 

 彼女の子として転生したことで習得した【怪力】のスキルを発動した立香は、上昇した筋力を活かして凄まじい勢いでのピストンを繰り出し続ける。

 無論、最低ランクのEランクである【怪力】スキルでは長くは効力はもたないだろうが……彼女を孕ませるまでならば十分過ぎる時間があるだろう。

 

 肛門を指で穿りながら、逞しい腰の動きでピストンを繰り出しながら、凶悪なゴブリンペニスで膣全体を蹂躙しながら……タマモキャットの願望を叶えるために動き続ける立香。

 自身の願いなど言葉にせずとも理解できていると、交尾の動きと激しい突き入れによって子宮を叩くことで主張する彼の考えを読み取ったタマモキャットは、快感と多幸感に身を震わせながら大声で吼える。

 

「オォオオォオオォオッ♡♡♡ オオオ~~ッ♡♡♡ ご主人っ♡ ごしゅじん~~っっ♡♡♡ 既にキャットの浅ましい欲を、ご主人は見抜いていたのだなっ♡ 計画を変更してでもアタシの願いを叶えようとしてくれるだなんてッ♡ ご主人に仕える雌として、これ以上の幸せはないっ♡ オッ♡ オオオッ♡♡♡ ンヘオオッ♡♡♡ ご、ごしゅじんにだけ奉仕させるだなんてのは、正妻メイドとしての名折れだワンっ♡♡♡ アタシもっ♡♡♡ 全力でっ♡♡♡ イかせてもらうゾッ♡♡♡ ンアオオォオオォオォオオォオオッッ♡♡♡」

 

 本来奉仕すべき側の雌である自分が、主であり雄である立香に奉仕されている状況を快く思わなかったタマモキャットは、全ての力を振り絞って彼の想いに応えるための尻振りを再開する。

 立香同様に【怪力】のスキルを発動した彼女が先ほどそうしていた時よりも激しく力強い尻の振りを以て立香の腰を受け入れれば、両者のぶつかり合いによって洞窟内に激しい打撃音とタマモキャットの嬌声が轟いていった。

 

「ンオアオォオオオオオォッ♡♡♡ オォオォオオオオォオオオォオンッ♡♡♡ ンオオォオオオオオッ♡♡♡ オオオォオオォオオオオオオッ♡♡♡ ンオ~~~~~ッッ♡♡♡」

 

 もう、理性なんて彼女は捨てた。雌として孕まされ、生物として排泄の悦びに打ち震え、仕える者として主に奉仕するタマモキャットは、快感と幸せを存分に享受しながら本能のままに尻を振り、立香の肉棒を受け止め続けている。

 これだけの咆哮を上げているのだから、間違いなく集落にもこの声は届いているだろう。

 多分、明日には斥候が様子を見に来るだろうなと思いながら、立香は思い切りタマモキャットの肛門から二本の指を引き抜き、ぬぽぉんっという下品な音をとどろかせてみせる。

 

「ンオッホォオオオオオオオォオオオオオオォッ♡♡♡ アオォオォオオオォオォオォオオォオオオンッ♡♡♡ オ゛ッッ♡♡♡ ンオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッッ♡♡♡ アオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッッ♡♡♡」

 

 立香に腸壁を引っかかれながら肛門を刺激されたタマモキャットは、その瞬間に大きな尻をぶるぶると震わせながら絶頂した。

 続いて、フリーになった両手を激しく痙攣する彼女の尻へと叩きつけるスパンキングによって、追いアクメとでもいうべき絶頂に押し上げられてしまうタマモキャット。

 

 だが、そこで行為は終わらない。彼女の本懐は、まだそこでは遂げられていないのだから。

 肛門と尻で味わった絶頂に加えて与えられるのは、激しいピストンによって子宮を押し込まれた後でその内部に熱く滾る雄の精を注ぎ込まれる雌としての悦び。

 そして……その余韻が去らぬ間に味わわされる、受精したいという欲望を叶えてもらう幸せを享受したタマモキャットが、換気の咆哮を上げる。

 

 以上、五つの絶頂をどう彼女が味わい、どのレベルの悦楽を感じているのかが、立香には手に取るように理解できていた。

 びゅくびゅくと激しくタマモキャットの子宮内に精液を注ぎ込み、そこに収まり切らなかった白濁液が逆流する様と激しい五連続絶頂によって未だに痙攣を続けている彼女の丸い尻とぴーんと伸びた尻尾を見つめながら、立香は一仕事を終えたことによる充実感を胸に息を吐く。

 

「オッッ♡ ンオッッ♡ は、孕んだぁ♡ ケツ穴穿られながら、ご主人の子を孕んだぁ……♡ また、産むぞ♡ 強く逞しいご主人の子を、アタシは産む、ゾ……♡ オホッ♡♡♡」

 

 タマモキャットが産んだ子供に意識を転送するまで、まだ少し時間がありそうだ。

 そう考えた立香は再び彼女の緩んだ肛門へと指を挿入し、そこをぬぽぬぽと穿り始める。

 

 いつか訪れる、彼女の全てを食らい尽くす日に備えての前準備を行っていく彼の容赦のない責めに、未だに絶頂の高みから降りることができないでいたタマモキャットは完全に陥落してしまっていた。

 

「オッホッ♡♡♡ ホッヒィッ♡♡♡ ンオッッ♡♡♡ アオォオッ♡♡♡ オ゛オ゛オ゛オ゛ンッ♡♡♡ ンヘオッゥッ♡♡♡ ゆ、ゆび、さんぼっ♡♡♡ ンホォオオォオォオオォオッ♡♡♡」

 

 響く、轟く、雌の絶叫。その声は、天高くまで昇ると共に集落の人々へとゴブリンの帰還を確信させる。

 少しだけ計画の変更が必要だとは思いながらも、ここで転生を行うことで明日からの戦いを寿命を気にせずに望めるなと考える立香は、そのままタマモキャットが限界を迎えるまでの間、彼女の尻穴を穿り続け、アナル開発を続けていくのであった。

 

 

 

 

 

 ――翌日の昼、立香の予想通りに村の男たち数名が斥候として立香が潜む洞窟へと接近してきた。

 夜行性であるゴブリンは昼には寝ているという思い込みを利用した立香は、彼らを仕掛けてあった罠で撃退すると共に落としていった武器を全て回収する。

 

 残念ながら、今の立香には人間用に作られた武器を使うことはできなかったが、これで向こうの戦力はわずかではあるが消耗させられたはずだ。

 使えない武器を再び奪い返されることを拒否するために粗末な作りの棍棒や槍を火にくべた立香は、そこからも待ち伏せ戦法で男たちの攻撃を難なく凌いでいく。

 

 翌日の襲撃は人数が増えたが、その分、罠にも引っかかりやすくなっていた。

 誰かが罠にかかって混乱したところを適当に脅かしてやるだけで恐慌状態に陥った男たちは、武器を落としたり負傷しながら命からがら集落へと逃走していく。

 

 そのまた翌日には罠探索のプロと屈強な男たちが立香の仕掛けたトラップを潜り抜けて遂に洞窟まで辿り着いたものの、残念ながらそこはもぬけの殻。

 住処自体を囮にした立香が頭上や背後から急襲を仕掛ければ、不意を打たれた男たちはまたしても負傷者を出しながら敗走するほかなく、一切消耗することなく、立香は集落の男たちを追い詰めていった。

 

 そして、四日目……何かが起きるならば今日だろうと考えている立香は、万全の迎撃態勢を整えながら周囲の気配を探り続ける。

 この三日間の襲撃で、集落側は少なくはない打撃を受けたはずだ。

 戦力となる男たちは傷付き、武器や防具を奪われ、戦いに必要な力はかなり低下している。

 

 前に一度見たきりだが、あの集落はあまり大きくはなかったはずだ。

 ここまで与えた被害から考えても、もう守りを固めるので手一杯で攻めにくるだけの戦力を保持しているとは思えない。

 

 だが、あの集落の人々は立香を放置などしないだろう。

 狡猾な罠を張り巡らせ、幾度となく襲撃を切り抜けたゴブリンがすぐ近くにいる……しかも自分たちはそいつが捕えていた雌を奪ってしまったのだから、復讐されてもおかしくないと怯えているはずだ。

 

 だから彼らは立香を無視できない。どうにかして、立香を殺さねば安心して過ごせないから。

 しかし、先に述べた通りに彼らにはもう攻撃に打って出るだけの戦力はない。となれば……打つ手はたった一つだけ。

 

 呼ぶのだ、外部から戦力を。

 狡猾で凶悪なゴブリンを討伐してくれる傭兵とでもいうべき人物を雇い、その人物に全てを託すしかない。

 そして立香は、その人物にサーヴァントがあてがわれるのではないかと考えていた。

 

 色々と、条件はそろっている。あまり大きくはない集落に大規模な傭兵団を雇える余裕があるとは思えないし、そもそも敵として認定されているのは立香一人だけなのだから、必要以上の経費をかけようとは思わないはずだ。

 となれば……そこそこに腕の立つ傭兵を一人、この洞窟に送るというのが集落の人間たちからすれば最も効率的な選択に思えるだろう。

 問題はその人物が誰になるかという部分で、ここまで考えておきながらも別に立香にも確信があるわけではなかった。

 

 それでも、もしもこの考えの通りに話が進んだ場合、自分はタマモキャットに続いてもう一人の女性サーヴァントを傘下に加えることができるかもしれない。

 そのサーヴァントに子供を産んでもらえば、自分は更に強いゴブリンに転生できると……決して分が悪いわけではない賭けの内容に対して思いを馳せていた立香は、傍に立つタマモキャットの声を聞いて、はっと顔を上げた。

 

「……誰かが近付いてくるな。人間の臭いがする」

 

 くんくん、と鼻をひくつかせたタマモキャットの言葉を耳にした立香が彼女へと指示を出す。

 洞窟の陰に隠れるように無言で指示を出せば、タマモキャットはこくりと頷いて打ち合わせ通りの場所に身を潜めてくれた。

 

 あとは、自分が役目を果たすだけだ。そう考えながら、夜の闇を照らす篝火の傍で油断なく入り口を見つめていた立香の前に、武器を手にした女性が姿を現す。

 堂々とゴブリンの住処に踏み込む勇気を持ったその女性は、直剣と小型のバックラーを構えながら討伐対象である立香を睨みつけてきた。

 

「あんたが村人たちを困らせてるゴブリンだね? 悪いけど、ここで倒させてもらうよ!」

 

「ゴグッ……!?」

 

 自分に対して敵意と殺気を向ける彼女は、油断なく立香を睨みつけながら戦いの構えを取っている。

 そんな彼女の姿を見た立香は、どうにも複雑な感情を抱きながら小さく呻いた。

 

 ……予想は正しかった。あの集落の人々は、自分の下に腕利きの傭兵としてサーヴァントを送り込んでくれた。

 だが、そのお陰で見知った顔である彼女から殺気を向けられる状況に追い込まれていることは、間違いなく立香にとって良くないことだ。

 

 胸の谷間どころか上乳の半分以上を曝け出し、下半身もまるで下着のような布面積しか持たない服で大事な部分をギリギリ隠しているだけの彼女。

 格好だけ見れば、完全にゴブリンに襲われるためだけに送り込まれた女戦士としか思えない彼女の名前はブーディカ……かつてローマ帝国に反旗を翻し戦った、優しく強い女王である。

 

 そんなブーディカと相対する立香は心臓の鼓動を整えるように深く息を吐くと、彼女を己のものとするための戦いに臨むのであった。

 





藤丸立香(ゴブリン)

ステータス

筋力D
耐久E
敏捷E
魔力E
幸運E
宝具E

最大寿命 五日

スキル
【ゴブリン】
【無限転生】
【怪力:D】

従属させた雌

タマモキャット(絆2)


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即堕ち二コマが似合ってしまう女王

 

「あなたに恨みはないけど、あの村の人たちを安心させるためにも倒させてもらう! 恨まないでよね!」

 

「ググッ……!!」

 

 直剣を構え、油断なくゴブリンと化した立香を睨むブーディカ。

 彼女からの殺気を浴びる立香は内心で冷や冷やとした思いを抱きながらも、冷静に作戦を遂行する。

 

 篝火を挟んで真向かいに位置しているブーディカを睨みながら、ゆっくりと横へと移動する立香。

 そうすれば、彼女もまた立香を対角線に捉えるべく反対の方向へと移動していく。

 

 一対一の戦いならば相手を真っ向に捕えたいという相手の考えを利用してブーディカを誘導していった立香は、彼女が予定の場所に立った瞬間に大声で合図を出した。

 

「ウゴアアッ!!」

 

「うむっ! 呼ばれて飛び出てネコ参上っ!!」

 

「えっ!?」

 

 暗闇の中に身を伏せ、姿を隠していたタマモキャットが立香の合図と共にブーディカへと襲い掛かる。

 背後からもう一人の敵に襲われたブーディカは予想外の事態に驚くも、そこは流石英霊と認められし女傑、左手の盾で何とか防御態勢を取る。

 

 しかし、それもまた立香の予想通りの行動であった。

 人は予想外の事態に襲われた場合、迎撃よりもまず防御の体勢を取る。

 剣と盾で武装しているブーディカならば、奇襲に対して見せる反応は盾での防御であると踏んでいた立香は、予想通りの動きを見せた彼女の隙だらけの背中へと突進し、彼女の右腕を強く叩いてみせた。

 

「しまっ……!?」

 

 【怪力】のスキルを発動した上での挟み撃ちは、想定通りの戦果を挙げた。

 ブーディカが持つ武器の一つである直剣。それを掴む右腕を強く打った立香は、彼女がその武器を取りこぼす様を見るや否や、洞窟の奥へと剣を蹴り飛ばす。

 

 タマモキャットの奇襲を何とか防いだブーディカであったが、これで警戒すべきリーチのある武器はなくなったと……切れ味鋭い剣を奪ったことで、単純に数の利というイニシアチブ握った立香たちへと、彼女が呻くようにして言う。

 

「まさか、もう一体仲間がいただなんて……! しかも、ゴブリンじゃなくて……なんなの、あなた?」

 

「キャットはキャットである! ご主人の忠実なる雌犬なのだな! それはともかく、獲物をしとめようとしてあべこべにやられたとしても、おまえは文句は言わないだろうな!? これぞ厳しい自然界の摂理! 窮鼠猫を嚙むというが、キャットならばライオンくらいまでは噛み砕けるであろう!」

 

 ここまで徹底的にタマモキャットの存在を隠し続けた理由がこれだ。

 立香が群れを成していない、単独の存在であると誤認させることで一度だけ使用可能になるこの奇襲作戦を最適な相手に決めるためだけに、彼は罠や策を用いて一人で敵を迎撃し続けた。

 

 その末に絡めとることに成功したブーディカを前に、立香は込み上げてくる興奮を抑えながら一つ一つ丁寧に、詰め将棋のごとく彼女を制圧していく。

 

「くっ……!?」

 

 武器を失ったブーディカが取る選択は二つに一つ、落とした武器を拾いにいくか、ここから逃走するかだ。

 前者ならばタマモキャットと一緒に彼女に襲い掛かればいいし、後者ならば有利な状況で無防備な背中を襲える。

 つまりはもう、ブーディカに勝つ可能性は残されていないのだ。

 

 そうして、大方の予想通りに逃走を図ろうとした彼女の行動を阻害し、その隙をタマモキャットに突いてもらった立香は、彼女を捕縛することに成功した。

 大きな山場を越えた立香は、ブーディカの武器と防具、衣類を剥ぎ取ってから隠れ家としていた洞窟を出る。

 

 このままここで事に及んでは、ブーディカの帰りが遅いことを心配した集落の人々が様子を見にくるかもしれない。

 それを避けるために、拠点を移動する必要がある。

 

 そうして、ブーディカをタマモキャットに任せ、自身は彼女の装備を拾い集めていた立香であったが……彼女の剣を拾った瞬間、何か違和感のようなものを覚えた。

 どうしてだかわからないが、何か妙だなと思いながら首を傾げた立香は、そこでタマモキャットから声をかけられて我に返る。

 

「ご主人、どうかしたか? 考え事は別拠点に移ってからにした方がいいとアタシは思うぞ」

 

「ガグッ」

 

 彼女の言う通りだ。今はブーディカが気絶しているからいいが、時間をかけて彼女が目を覚ましてしまったら面倒なことになる。

 まずは拠点を移動し、本来の目的を果たすべきだと……そう考えた立香は抱いた違和感を忘却し、タマモキャットと共に用意してあった別の拠点へと移動していくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、ん……ここは……?」

 

「グッモーニン! よく眠れたようだな! というわけで交尾の時間だ!!」

 

「はっ! ぐっ……!?」

 

 それから暫く経って、別の隠れ家に移動した立香一行は、そこで目を覚ましたブーディカとの交尾を行おうとしていた。

 既に彼女を裸に剥き、抵抗できないように腕を縛った上でタマモキャットを傍に控えさせている立香は、雄々しく勃起した肉棒をブーディカへと見せつけながら彼女の前に仁王立ちしている。

 

 武器も防具も衣類も奪われ、身の自由すらも利かない状況になってしまったブーディカは、それでも悔しそうにこちらを睨むことで抵抗の意思を見せつけていた。

 なんだかそういう素振りを見せられると逆に燃えてしまうなと思いながら、立香は大きく広げられた彼女の足の間に立つ。

 

「くっ! 私に触るなっ! この、ゴブリンめ……っ!!」

 

「おっと、暴れるのはそこまでにしてもらおうか? おまえも首と胴を泣き別れさせたくはあるまい?」

 

「ぐっ……!!」

 

 立香を拒み、暴れようとしたブーディカの首筋にタマモキャットが鋭い爪を突き立てる。

 この状況では絶対に彼女に敵わないと理解しているブーディカはそこで抵抗を止めると、タマモキャットと立香を順番に睨んでから吐き捨てるようにして言う。

 

「……いいよ、わかった。好きにすればいい。だけど、こんなことで私の心を折れるだなんて思わないで!!」

 

「……ふむ、つまり?」

 

 最後に残された抵抗、心の強さを見せつけることで立香たちへの服従を拒むブーディカ。

 端的に何を言いたいのかと尋ねるタマモキャットの促しを受け、彼女は立香へとお決まりの台詞を叫ぶ。

 

「ゴブリンになんて、絶対に負けないっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あへぇ~~~っ♡♡♡ イッグっ♡♡♡ イぎゅうぅうぅうぅうッッ♡♡♡ ほへっっ♡♡♡ おっっ♡♡♡ んおぉおっ♡♡♡ ま、まだいぐぅっ♡♡♡ だめっ、たえ、耐えて……おほぉおおっっ♡♡♡ むりっ♡♡♡ むりいぃぃいいぃいっ♡♡♡ ゴブリンのちんぽでイかされるうぅうぅぅうぅううぅっ♡♡♡」

 

「うむっ、予定調和! 芸術的なまでの即堕ち二コマだったな!!」

 

「いぐっ♡♡♡ イグッ♡♡♡ んいぐっ♡♡♡ いぎゅっ♡♡♡ ほぉおおっ♡♡♡ おおぉおおっ♡♡♡ おんおんおんおんおんっ♡♡♡ オオオォオォオオオオォンッ♡♡♡」

 

 狭い洞窟の中に響く、ブーディカの絶叫。

 それは間違いなく、雌として雄に媚びて快楽を貪る彼女の嬌声であった。

 

 彼女が気付かなかっただけで、既に仕込みは終えてあったのだ。

 媚薬効果を持つゴブリンの唾液を全身にくまなく塗りたくり、膣内も指と舌で丁寧に解しながらそれを吸収させておいた。

 結果、彼女の肉体は既に普段の何倍もの敏感さを誇る状態に仕上がっていたのである。

 

 その状態で、並の男など比にもならない立香のペニスを挿入され、激しく犯されているのだから、ブーディカからすれば堪らないの一言だろう。

 ただでさえ敏感だった肉体は指や舌が届かなかった奥の部位を開拓され、開発されることで更に感度が増し、既にイキっぱなし状態にさせられてしまっていた。

 

「おっっ♡♡♡ おっっ♡♡♡ おおっっ♡♡♡ これだめっ♡♡♡ このちんぽだめぇっ♡♡♡ 子宮がっ、知らないところまで押し込まれっっ♡♡♡ おぉんっ♡♡♡ 弱いとこ、全部責められてぇえっ♡♡♡ おひぃいいぃっ♡♡♡ しょ、しょんなに激しく出し入れされたらっ♡♡♡ おぉおっ♡♡♡ いぎゅっっ♡♡♡ いぎゅぅうっ♡♡♡ イグのどまんなぐなるうぅうぅっ♡♡♡ あひぃいいぃいいいっ♡♡♡」

 

 歴史上においては二人の娘の母であったブーディカは、立香がこれまで抱いてきた女性たちとはまた少し違った味わいを見せてくれている。

 マシュやタマモキャットのようにキツく肉棒を締め付けるのではなく、ふんわりと包み込むような柔らかさを持つ彼女の膣は、立香の激しい責めによってびくびくと痙攣を繰り返していた。

 

「だっめぇっ♡♡♡ でるっ、でちゃうぅううっ♡♡♡ もっ、ちんぽ止めっ♡♡♡ んほぉおおぉおおぉおぉおっ♡♡♡」

 

 一際大きな声で叫んだブーディカの大きな乳房から、真っ白な液体が噴出する。

 止まらない絶頂のせいで射乳までしてしまった彼女はそのことを恥じる余裕もないまま、今度は下半身と上半身とに襲いくる別々の快感に悶える羽目になってしまった。

 

「ンへぇえぇっ♡♡♡ もうっ、イかせないでぇええっ♡♡♡ イクとミルクでちゃうぅうっ♡♡♡ んもぉおっ♡♡♡ み、ミルク射乳しながら、いっぐぅううぅっ♡♡♡ だめだめだめだめぇえっ♡♡♡ 射乳とまんこでいぐぅうウゥうぅうぅうッッ♡♡♡ むりむりむりっ♡♡♡ もう、むりいぃいいっっ♡♡♡ ゆるひっ、ゆるひてぇぇ……っ♡♡♡」

 

「おやおや、ゴブリンには負けないと粋がっていたのにもうギブアップか? いや、こうなるとはわかっていたが、あまりにも無様な負けっぷりにはキャットもびっくりだワン」

 

「く、うぅ……っ!! あっっ♡♡♡ わかったっ♡ わかったからぁっ♡♡♡ もう悔しいとか思わないからっ♡♡♡ ちんぽでイかせるのは止めっ♡♡♡ オオォオオォォオンッ♡♡♡」

 

 戦術で負け、心も完全にへし折られたブーディカの懇願と嬌声が洞窟に響き、彼女は言い逃れのできない絶頂を迎えてダウンした。

 立香たちの周囲には彼女が撒き散らした母乳と愛液が放つ卑猥な臭いがむんむんと漂っており、その中でだらしなくアヘ顔を浮かべて脱力するブーディカへと、気の毒そうな顔をしたタマモキャットが言う。

 

「さて、女戦士よ。おまえにいいニュースが一つと悪いニュースが二つある。とりあえずだが、悪いニュースたちから伝えてやろう」

 

「あ、へ……?」

 

 なんとか、ギリギリのところで理性を保っていたブーディカがタマモキャットの声に反応して彼女の方を向く。

 そんな彼女の顔を見つめながら、タマモキャットは淡々と悪いニュースたちを告げていった。

 

「まず一つ、おまえが泣こうが喚こうが懇願しようが、ご主人のやることは変わらない。おまえはここでご主人に孕まされる。それは決定事項だ。わかるな?」

 

「うっ、あっ、うぅ……っ」

 

「そしてもう一つ、こちらが大事なことなのだが……今までおまえはご主人に抱かれ、嬲られ、犯され、イキ狂っていたな? もう止めてくれと、尊厳もプライドも全てかなぐり捨てるまでに追い込まれ、完全に敗北したところ悪いが……ご主人の本気交尾はここからだゾ?」

 

「……は?」

 

 タマモキャットの言ったことを、おそらくブーディカは理解できなかっただろう。

 いや、正しくは理解したくなかったというべきか。何もかもを捨て去り、敗北を認めてまで避けたかった交尾が、まだ全力ではないと知った彼女の動揺は、かなりのものだったに違いない。

 

 だが、しかし……運命と立香が彼女を逃がすことなど、あり得るはずがなかった。

 正常位からゆっくりと体位を変更していく彼の動きが、ブーディカに絶望的な事実と自身の未来を感じ取らせる。

 

「あ、ああ……っ! う、うそっ……!? こんな、こんなっ……!!」

 

「理解したか、女戦士よ。それが、ご主人が本気で雌を孕ませる交尾をする際の体位だ。覚悟しろよ? その体勢での突き入れは重く、引き抜きは魂を抜き取られんばかりで、味わう絶頂はこれまでの何十倍も深いものになるのだからな」

 

「ま、待って……! お願いだから、待って! 孕むっ! ちゃんと孕むからっ! だからこんな体位で交尾するのだけは止め――あほぉおぉおおぉおおぉおっ♡♡♡」

 

 反抗は許さないと、そう告げる立香の一突きにブーディカの抵抗の意思が木端微塵に砕かれる。

 体重が加わったピストンでの一撃は正常位のそれとは比べものにならないくらいに重々しく、その一発でブーディカは自分の身の程を理解させられてしまった。

 

(あ、だめだこれ。私、逃げらんないや)

 

 自分が目の前のゴブリンの孕み奴隷になることを心の何処かですんなりと受け入れられてしまった。

 そこから続く立香の本気種付けプレスによって身も心も完全に躾けられ始めたブーディカは、想像もできなかった快楽を叩き込まれて完全に理性を粉砕された声で叫ぶ。

 

「んおぉおおおおおおおぉおおおおおおおっ♡♡♡ ほへぇえ~~~~~~~っ♡♡♡ あひぃいぃいっ♡♡♡ ひぃいいぃいいぃいぃいいっ♡♡♡ ごぶりんちんぽっ、しゅごっ♡♡♡ おほひぃいいぃいぃいぃいぃいぃいっ♡♡♡」

 

「うむ! ご主人! まだこいつ、意味のある言葉を喋る余裕があるゾ! もっと激しくして構わんな!!」

 

「ま、まっっ♡♡♡ んおぉおおおぉおおぉおぉおぉおぉおおおんっ♡♡♡ おおおんっ♡♡♡ おおぉおおぉおおんっ♡♡♡ おうんんっ♡♡♡ んおぉおっ♡♡♡ おおぉおおぉおおっ♡♡♡ ンいぐぅううぅううううぅうぅうぅうぅうぅうぅんっ♡♡♡」

 

――ぶびゅっ♡♡♡ ぶびゅるるっ♡♡♡ ぶびゅるんっ♡♡♡

――じょろろろろろろろろっ♡♡♡

――ぶしっ♡♡♡ ぶしゅぅうぅぅっ♡♡♡ ぶしっっ♡♡♡

――ぶっ♡♡♡ ぶぴぃいぃいぃぃぃいいっ♡♡♡

 

 射乳、失禁、潮噴き、放屁。四つの肉体反応で奏でられる淫らなオーケストラが洞窟内に響く。

 その音に合わせて喘ぐブーディカは歌姫とでもいうべき存在だろうか? 意味のある言葉など既に口から飛び出すことがなくなっており、ただただ与えられる快感に悶えるだけの雌と化している。

 

「うむうむ、いい調子だゾ! ……ああ、そういえば言い忘れていたな。女戦士、いいニュースだ。お前はこれからまともな状態では絶対に味わえない、雌としての悦びを享受することができる。存分にそれを味わい、狂い、堕ちるがいい。とは言っても、もうキャットが助言するまでもなく、その状況に陥っているがな!」

 

「あっひぃいいぃいぃいいぃいっ♡♡♡ うおぉおぉおおぉおおっ♡♡♡ おおぉおぉおぉおぉおおおっ♡♡♡ いぎ、ぐっ♡♡♡ あ、っ、んあぁああああああああっ♡♡♡ いぐぅうううううううううううぅううううううううううううううううぅっ♡♡♡」

 

 大きな尻をぶるぶると震わせ、たわわな胸から大量の母乳を噴き出しながら、ブーディカが絶頂を繰り返す。

 太い肉棒での一撃は彼女の抵抗の意思を用意に打ち砕き、そこから続くカリの抉りによって矜持も誇りも全てが掻き出されてしまっている。

 代わりに与えられるのは深き絶頂……抗えぬ、耐えられぬ、雌としての悦びを叩き込む立香の交尾によって、彼女は完全に堕ちていた。

 

「おぉおおぉおぉおおぉっ♡♡♡ 孕っむぅうぅうっ♡♡♡ ゴブリンちんぽに完全敗北してっ♡♡♡ 無様アクメしながら種付けされるうぅうぅうぅうっ♡♡♡ 悔しいのにぃっ♡♡♡ だめなのにぃっ♡♡♡ 人生終わっちゃうのにぃいぃい……っ♡♡♡ 気持ち良過ぎて、抵抗できないんのぉおおぉぉおおぉおんっ♡♡♡」

 

「……おめでとう、女戦士よ。今、おまえは戦士から雌になった。種付けの悦びを全身で享受し、イキ果てるがいい」

 

「だっめぇえっ♡♡♡ だめだめだめっ♡♡♡ だっっ♡♡♡ おおぉおぉおおんっ♡♡♡ イグッ♡♡♡ いぎゅうぅうっ♡♡♡ んいぐぅううぅっ♡♡♡ いっぐぅううぅっ♡♡♡ ごぶりんちんぽっにまかされながらっ♡♡♡ はらむぅうぅうっ♡♡♡ んおぉおぉおぉおぉおっ♡♡♡ オッッ♡♡♡ んほおぉおおおおおおおおぉおおおおおおぉおおおおおおおおっ♡♡♡ イギュうぅうううぅうううううううぅうううううううっ♡♡♡ ほへぇえええぇ~~~~~~~っ♡♡♡」

 

 ばっちゅんっ、ぼっちゅんっと激しい音を響かせながら叩き込まれる種付けプレス。

 立香の本気交尾に完全屈服したブーディカの子宮はその証として卵子を排出し、今か今かと彼の寵愛を待ち侘びる。

 

 絶頂に次ぐ絶頂。甘美が過ぎる雌の悦び。

 想像を遥かに超えた幸福と屈辱が入り交じった複雑な感覚を味わわされながらも、自分が立香とその肉棒に絶対に勝てないということを自覚させられたブーディカは、最後の瞬間に目を見開いて絶叫すると共に、己の運命を受け入れる。

 

 立香もまた、三桁を超えるであろう絶頂を繰り返したであろう彼女へとトドメを刺すべく激しい突き入れを子宮へと叩き込むと、そのまま夥しい量の白濁液を子宮内へと注ぎ込んでやった。

 

「おほっへぇええええっ♡♡♡ んおひぃいいぃいぃいいぃっ♡♡♡ あぁああああぁあああああああっ♡♡♡ んあぁあああああああああああぁあああああっ♡♡♡ はらんだぁっ♡♡♡ はらんじゃっったぁああっ♡♡♡ ごぶりんちんぽっに負けて孕まされるの、きもちいぃいいっ♡♡♡ おおぉおおぉおおぉおっ♡♡♡ オッッ♡♡♡」

 

 ブーディカの卵子に殺到する、立香の精子。

 その中の一つが無事に頭を潜らせた瞬間を、二人は共に感じていた。

 

 種付けはこれで終わったが、やはり交尾はまだまだ終わらない。

 ブーディカを躾けるためにも、ここから更に彼女をイキ狂わせてやらなければならないのだ。

 

「んおおおぉおおおおぉおおおおおおぉおおおっ♡♡♡ お、おわったのにいぃっ♡♡♡ もうたねづけされたのにぃいいっ♡♡♡ まっ、まだ続くのぉっ♡♡♡ まって、まっへぇっ♡♡♡ ちょっとでいいから休憩をっっ♡♡♡ んおぉおおぉおおっ♡♡♡ オンッ♡♡♡ ウォンッ♡♡♡ オオォオォオオッ♡♡♡ ごめんな、さいぃいっ♡♡♡ ゴブリンさまにさからおうとして、すみませんでしたぁ♡♡♡ おまんこっ♡♡♡ おまんこするからぁっ♡♡♡ だからやさしくしてぇえぇっ♡♡♡ んほひぃいいぃいいいぃいいぃっ♡♡♡」

 

 もうタマモキャットの見張りも必要ない。彼女は完全に、堕ちた。

 媚びを売り、敗北を認め、肉奴隷として体を差し出す彼女のことを更に徹底的に躾けながら、立香は力尽きるその時まで、ブーディカを蹂躙し続けるのであった。

 

 

 

 

 

「転生ご苦労だゾ、ご主人! 今回は安産だからすんなりいって助かったな!!」

 

「嘘でしょ……? なにこの成長速度? 今出産したばかりなのに、もう成体になって……!?」

 

 ブーディカとの交尾を終え、彼女に出産してもらって……そうやって、もう何度目かわからない転生を終えた立香は、ゆっくりと立ち上がると共に体の調子を確かめる。

 タマモキャットの時のように、体に力が宿ったことを感じる彼であったが、今回はそれに加えて大きな収穫があった。

 

「ア、ア……? シャベ、レル……?」

 

 喉を押さえ、自分の意思が言葉として口から出せることに驚く立香。

 まだ片言で、詳細な説明や長い言葉を話すことはできないが、意思疎通ならば十分に可能だと喜ぶ彼の背後で、その声を聞いていたブーディカが更に驚きを強める。

 

「ゴブリンが喋った!? 待って、本当に理解が追い付かないんだけど……!?」

 

「ブーディカ、ゴメン、ランボウ、アヤマル」

 

「は? え? どうして私の名前を……? キミ、何者なの……?」

 

 呆然としながらも目の前で人の言葉を話すゴブリンの存在を受け入れたブーディカが、困惑しながらそう問いかける。

 立香は彼女へとここまでの経緯と自分の素性、そして元は人間だったことを片言の状態で解説していった。

 

「――つまりその、キミは元人間で、ここから遠くにあるカルデアって場所から来た子なのね? で、どうしてだか今はゴブリンになっちゃった上に、マシュっていう相棒の女の子があの集落の人たちに捕らえられちゃってる、と……」

 

「ウン、ソウ」

 

「にわかには信じられない話だけど、そうだね……あの村の人たちも、キミに何かをされたとは言ってなかった。防衛のために罠を張り続けて迎撃していただけで、キミは自分から村の人たちを襲おうとはしてなかったもんね……」

 

 そう、立香の話を半信半疑の状態から信じる方へと心を傾かせていくブーディカへと、タマモキャットが彼女の武器と衣類を手渡す。

 驚いて自分の方を見た彼女に対して、立香はこう告げた。

 

「オレ、マシュ、トリカエシタイ、ダケ。ブーディカ、キョウリョクシテホシイ。マシュ、ツレテクル。ソウスレバ、オレモハナレル」

 

 ブーディカさえ協力してくれれば、被害を出さずに穏便にこの状況を解決できると、マシュの身柄だけを返してほしいと彼女に協力を乞う立香。

 だがしかし、そんな彼の話を聞いたブーディカは申し訳なさそうな表情を浮かべると、首を横に振ってこう答える。

 

「……ごめん、ゴブリンくん。残念だけどそれはできないよ」

 

「ドウシテ!? オレ、シンヨウデキナイ!?」

 

「そうじゃない、そうじゃないんだ! キミの事情はわかった。できるなら私も協力してあげたい。でも、でもね――」

 

 立香に同情を示し、彼の力になれるのならばそうしてあげたいとそう告げながらもマシュを連れてくることはできないと言うブーディカ。

 彼女はそこで言葉を区切ると、真剣な表情でその理由を立香へと述べる。

 

「もう、あの集落にマシュって子はいないんだ。彼女はもう、別の場所に連れて行かれちゃったんだよ」

 





藤丸立香(ゴブリン)

ステータス

筋力D
耐久D
敏捷E
魔力E
幸運E
宝具E

最大寿命 五日

スキル
【ゴブリン】
【無限転生】
【怪力:D】

従属させた雌

タマモキャット(絆2)
ブーディカ(絆1)


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旅の始まりと二匹の雌との交尾

「お待たせ。それじゃあ、行こうか」

 

「ガフッ」

 

 集落からも、拠点としていた洞窟からも離れた地点でブーディカと合流した立香は、彼女と共に彼女の派遣元である町へと移動し始めた。

 当然ながらタマモキャットもついて来ており、傍から見ると人間と魔獣とゴブリンという奇妙な集団の旅路ということになる。

 

 さて、ここで少しだけ解説を挟ませてもらおう。

 どうして立香は長きに渡って拠点としてきた洞窟を離れ、旅を開始したのか? という部分についての説明だ。

 

 前回のセックスによってブーディカを堕とし、己の雌としてハーレムに加えた立香は、彼女から集落に連れて行かれたマシュの現在について、教えてもらった。

 それによると彼女は今、あの集落にはおらず、ブーディカが派遣されたやや大きめの町に移送されてしまったらしい。

 

 きっと、あの集落の人々は、立香を庇おうとする彼女のことをゴブリンに犯されて精神がおかしくなってしまったと考えたのだろう。

 治療のため、保護のため、ここよりも大きな町に運んだ方がいいと考えた彼らは、ブーディカが到着するよりも早くにマシュのことを移動させたということだ。

 

 問題はその後、彼女が移送された町の責任者にある。

 その男の名はゴーマン……この辺りの集落一帯を治める領主であり、この地域に限っては大きな権力を持つ人間だ。

 

 かなりの好色家であり、ブーディカをはじめとした美しい女性たちに手を出し、夜伽の相手をさせるという話を聞いた立香はマシュの身を案じるも、ブーディカはそんな彼を安心させるようにこう告げる。

 

「大丈夫、よっぽどの好き者じゃない限りはゴブリンに孕まされた女に手を出そうとは思わないよ。ただ……ゴーマンの奴は、ただ者じゃあない。あいつからマシュちゃんを奪い返すとなると、相当骨が折れるだろうね」

 

 マシュは大丈夫だと言いながらも、彼女の救出に対しては困難を極めるであろうと伝えるブーディカ。

 その理由を語る彼女は、自身の剣を見せながら言う。

 

「これは私の本来の武器じゃあない。本当の私の剣は、ゴーマンに奪われてしまったんだ」

 

 彼女の本来の得物であり、宝具の一つでもある願いの剣、【約束されざる勝利の剣(ソード・オブ・ブディカ)】。

 低ランクではあるものの、立派な武器として扱えるはずのそれは今、領主であり彼女の雇い主であるゴーマンの手元にあるという。

 

 魔術師でもマスターでもない人間がサーヴァントから宝具を奪うというにわかには信じ難い話に耳を疑った立香であったが、ブーディカとの戦いに際して、彼女の剣を見た際に感じた違和感はそれであったのかと理解すると共に、彼女には嘘をつく理由などないと考え、その話に納得する。

 同時に、宝具を奪われたという話にハッとした彼は、よくよく考えれば自分もまた彼女と似通った状態であることに気が付いた。

 

「ふむ……本来ならばブーディカの武器であるはずの剣が奪われ、領主の物となっている、か……ご主人も本来は人間だが、今はゴブリンとしての姿かたちを与えられている。似ているな、少し」

 

 その考えを代弁するタマモキャットの言葉に、大きく頷く立香。

 彼女の言う通り、本来の持ち主からその人物を構成する()()を奪う人間がいるという情報は、この特異点の異常性に関する大きな手掛かりになると思えた。

 

「君が人間に戻るためにも、マシュって子を助け出すためにも、ゴーマンは倒さなくちゃいけないと思う。でも、私の宝具を持ってるゴーマンは強敵だよ。配下の兵士たちもいるし、このまま正面切って戦っても勝ち目は薄いかな」

 

「多勢に無勢というのもあるが、アタシたちも育ち切っているわけではないからな……ということは、勝負に臨む前にこちらも強くなる必要がある。さしあたり、まずすべきなのは――」

 

「ゴブッ!?」

 

 そこで言葉を区切ったタマモキャットが、ブーディカと共に立香へと視線を向ける。

 左右から注がれる熱くねっとりとした期待と欲望が込められた視線を浴びた立香が戸惑う中、彼女たちは高揚した表情を浮かべながら、同時に同じ言葉を口にした。

 

「ご主人(君)に強くなってもらうための交尾(セックス)、だな(ね)……♡♡♡」

 

 

 

 

 

 

 

「……さあご主人、好きな方の穴を選ぶがいい♡ そして激しい雄の滾りをぶちまけるのだ♡」

 

「元気で強い赤ちゃん、しっかり産んであげるからね……♡」

 

 立香の前で振られる、大きく丸い二つの尻。

 彼への供物として捧げられるそれらは揃って雌の臭いを撒き散らし、立香の性欲を煽るようにアピールを続けている。

 

 右側に存在するタマモキャットの尻からは健康的な色気が漂っている。

 形も張りもよしのツンと上向きのヒップは柔らかさと弾力性をも兼ね備えていて、そこに腰を打ち付ければ最高のクッションになることを知っている立香のペニスは彼女の尻の動きに合わせてぐんぐんと大きくなっていく。

 

 左側のブーディカの尻はタマモキャットと比べるとややだらしなさがあるが……それがまた男の性欲を煽る。

 柔らかく、男の腰を猛々しい欲望ごと受け止め、埋めてしまうくらいに大きく柔らかい尻もまた、立香の興奮を大いに掻き立てていた。

 

「順番でいえばアタシの番だろう? さあ、我の中に来るがいい♡ しっかりと、雌穴で奉仕させてもらうゾ……♡」

 

「お姉さんのおまんこ、もっとしっかり味わってみたいんじゃない? 新しい孕ませ穴におちんぽハメて、気持ち良くなりにきなよ……♡」

 

 洞窟の壁に手を突いた体勢で、立香の身長に合わせて尻を突き出す二人は、彼よりも発情した表情を浮かべて寵愛をねだっている。

 立香の雌として、ゴブリンと化した彼の子を孕むための存在としての自分を受け入れた二人は、その生き方の中で享受できる快楽に夢中になっているようだ。

 

 凶悪なゴブリンのペニスが味わわせてくれる絶大な快楽を求め、立香に自身の雌穴を蹂躙してもらうことを望むタマモキャットとブーディカは、主へと媚びた視線を向け続けている。

 立香がそんな彼女たちの尻を優しく撫でてやれば、二つの大きく丸い桃のような尻たちは嬉しそうにぶるぶると震えた後、興奮によってピンクに色付いていった。

 

「あああ……っ♡♡♡ ご主人、もう我慢ができんっ♡ 早くキャットのまんこに、ちんぽぶち込んでくれっ♡」

 

「私、もっ……♡ もう、限界かも……♡ 生温い責めじゃなくて、思いっきり……犯して♡」

 

 柔らかな尻の肉が手に吸い付いてくるような感覚と共に、彼女たちの内側に秘められている熱が立香に伝わってくる。

 燃え滾らんばかりの情欲を内に秘めたタマモキャットとブーディカが一層強く尻を突き出す中、小さく息を吐いた立香は雄々しく勃起したペニスを軽く撫でると、迷わずに片方の雌穴へとそれを叩き込んでやった。

 

「んおぉおおおっ♡♡♡ きっ、たぁぁあっ♡♡♡ いきなり、奥までぇっ♡♡♡ んんっ♡ やっぱりゴブリンのおちんぽ、すごいぃ……っ♡♡♡」

 

 立香の怒張を最奥まで捻じ込まれたブーディカが背筋を仰け反らせながら歓喜の叫びを上げる。

 純粋なる快楽による悦びとタマモキャットとの競争に勝利し、主に抱かれる雌として選ばれたという喜びを存分に味わいながら、彼女は自身の膣を穿つ肉棒がくれる快感に溺れていく。

 

「ああっ♡ はあっ♡ んっはああぁっ♡♡♡ だめっ♡ もう、イっちゃっ♡ はぁああああぁあああっ♡♡♡」

 

 生前は夫を持ち、二人の子供を産んだブーディカの体は、雌として成熟しきった魅力的なものだ。

 しかし立香は、その体に生前は味わえなかった快感を教え込むように激しく抽送を繰り返している。

 

 亡き夫のペニスでは届かなかった場所、刺激できなかった場所をゴブリンの肉棒で抉り、叩いて開発し、彼女の奥を開拓していく。

 太く雄々しい肉棒が激しいピストンで子宮を押し込む度、あるいは毒キノコのように笠を広げているカリが四方八方の膣襞を捲り上げながら引き抜かれる度に、彼女は初めて味わう快感に魅了され、ゴブリン、立香の雌として堕ちていくのだ。

 

「うぁああぁっ♡♡♡ そこっ♡♡♡ ちんぽで抉られるとっ♡♡♡ すごくイイっ♡♡♡ あぁあああぁあああっ♡♡♡ 子宮ガンガン突かれてぇっ♡♡♡ お腹の中がっ♡♡♡ 熱くなってるっっ♡♡♡ んんんん~~~~っ♡♡♡ んあぁああぁああああっ♡♡♡」

 

「あひっ♡♡♡ んおおっ♡♡♡ 手慰みっ♡♡♡ まんこおぉっ♡♡♡ ぐちゅぐちゅ弄られてっ♡♡♡ ブーディカとの交尾を見せつけられながら弄ばれるだなんてっ♡♡♡ 興奮、してしまうゾっ♡♡♡ おおぉおおぉおおっ♡♡♡」

 

 剥き出しになっている二つの巨尻がむちむちと歓喜に震える。

 交尾の場となっている洞窟の中に、獣じみた嬌声が響く。

 

 ブーディカの尻に己の腰を激しく叩きつけながら、タマモキャットの膣を片手で責めながら、立香は二人のサーヴァント……いや、二匹の雌に快楽と悦びを味わわせ続けていった。

 そんな彼の責めはそれだけでは留まらず、彼女たちのもう一つの穴にも及んでいく。

 

「「んっほぉおおおぉおおおぉっっ♡♡♡」」

 

 ブーディカとタマモキャットの口から、全く同じ間抜けな嬌声が飛び出した。

 びくんっ♡ とその巨尻を跳ね上げさせ、ガクガクと膝を震わせる彼女たちの肛門には、細い立香の指が押し込まれている。

 

「んおぉおっ♡♡♡ おほぉおっ♡♡♡ お、お尻っ♡♡♡ ぬぽぬぽっ♡♡♡ だめぇえぇっ♡♡♡ そんなところ経験ないっ♡♡♡ 夫にも弄らせたことない、からぁあっ♡♡♡ そこは穿らないでんほぉおおおぉおぉおおおぉおっ♡♡♡」

 

「ほおぉおぉおっ♡♡♡ ケツ穴っ♡ きたぁああっ♡♡♡ ほひぃいっ♡♡♡ ご主人の指がキャットのアナルを穿ってぇえっ♡♡♡ んおぉおおおっ♡♡♡ 本能に響く快感がっ♡♡♡ 止まらないっっ♡♡♡ んおぉおおおぉおおっ♡♡♡ おほぉおおぉおおっ♡♡♡」

 

 間抜けさと重さ、そして快感の度合いが強まった嬌声を上げる二人。

 ブーディカはアナルを穿られることを拒否しながらもその快楽には逆らえずに尻を差し出したままにしているし、タマモキャットに至っては喜びに尻尾を振りながら、それ以上の勢いで尻を振っている始末だ。

 

 二本の指でアナルを穿られるタマモキャットと、交尾を行いながら同時に尻穴を責められるブーディカ。

 本格的な肛門責めの快感に雌たちが打ち震える中、特にその悦びに溺れるタマモキャットが下品さを際立たせながら喘ぎ、叫ぶ。

 

「ンホォオオオォオッ♡♡♡ ケツ穴っ♡♡♡ けつまんこっ♡♡♡ イイっ♡♡♡ 良過ぎるっっ♡♡♡ オヘオオォオオッ♡♡♡ ンオオォオオォオッ♡♡♡ オッッ♡♡♡ ンホォオオオッ♡♡♡ 尻穴を穿られる度に、まんこが疼くっ♡♡♡ くれぇ♡ 早くちんぽをくれぇえっ♡♡♡ 今のアタシのまんこっ♡♡♡ 絶対に気持ちいいゾっ♡♡♡ 後悔はさせないからっ♡♡♡ キャットのまんこにご主人のちんぽぶち込んでくれぇえぇっ♡♡♡ ンオオオオオオオォオオオォオッ♡♡♡」

 

 ぶるぶると尻を震わせながらの必死にアピールするタマモキャットの股座は、既に彼女の本気汁で大洪水になっていた。

 発情した雌の臭いを振りまく彼女の瞳にはハートマークが浮かび上がっており、その目で立香を見つめながらおねだりする彼女の姿は、実に()()()ものだ。

 

 立香はその状態で腰の振りを遅くし、ブーディカへの責めの手を緩め、彼女の反応を窺う。

 予想通り、快感を味わいながらも自分が焦らされていることを自覚したブーディカは、呼吸を荒げながら立香へと縋るような視線を向け、懇願し始めた。

 

「ああっ♡ んああっ……♡ も、もっと激しく、ピストンしてぇ……♡ あなたのおちんぽで、私の子宮を滅多打ちにしてほしいの……っ♡ お尻も、もっと穿っていいからっ♡ もっと興奮してもらうためにデカケツ振っておまんこも締めるからっ♡ だから焦らさないでっ♡ お願い♡ お願いお願いお願い……♡」

 

 その言葉通りに膣を締め、尻を思いきり押し付けて、立香へと媚びるブーディカ。

 しかしそれでも立香はゆっくりと腰を引き、彼女の膣から怒張を引き抜いていく。

 

「あっ♡ あっ♡ あああ……っ♡ 待って♡ お願いだから、抜かないでぇ……♡」

 

 まだ最高の悦びを味わっていない。まだ満足する快楽を貪ってはいない。

 その状態でタマモキャットに一番美味しいところを取られそうになったブーディカが必死に立香のペニスに媚びるも、彼はそれを無視してどんどん腰を引いていく。

 

 ぶるぶると震える尻の中心にある窄まり、そこに指を這わせる立香の緩い愛撫を受け続けていたブーディカは、やがて意を決すると声を震わせながら口を開いた。

 

「け、ケツ穴……♡」

 

 ぴたりと、その言葉を耳にした立香の動きが止まる。

 彼が何を望んでいるか? それを理解しているブーディカは、己が求める快楽のために恥も外聞も投げ捨てると、喉を震わせながら大きな声でそれを叫んだ。

 

「ケツ穴っ♡♡♡ すごくいいのっ♡♡♡ あなたの極太ちんぽでおまんこ抉られながらケツ穴を穿られると、気持ち良過ぎてすぐにイっちゃうっ♡♡♡ もっと奥までっ♡♡♡ 私の尻穴穿ってっ♡♡♡ ケツ穴弄られるとおまんこすっごい締まるからっ♡♡♡ あなたのおちんぽもっと気持ち良くできるからっ♡♡♡ だからもっと私のことを犯してっ♡♡♡ もっと滅茶苦茶にしてぇええっ♡♡♡」

 

 拒んでいた尻穴への愛撫とその快感を受け入れると共に下品な単語の発言も解禁したブーディカが、洞窟中に響く声で無様な媚び文句を叫ぶ。

 立香の雄の部分を喜ばせ、彼を興奮させるための雌としての成長を見せた彼女は、その際に掻いた恥など些末なものであると思わせるような彼からの返礼に甲高い嬌声を上げ始めた。

 

「おっおおぉおおおぉおおおぉおっ♡♡♡ あおおぉおおぉおぉおおおっ♡♡♡ んあぁあああぁあああっ♡♡♡ あああぁあああぁあああああっ♡♡♡ すごいっ♡♡♡ すごひぃいいぃいっ♡♡♡ おおぉおっ♡♡♡ おっほっ♡♡♡ ほおぉおおぉおおっ♡♡♡」

 

 ぎりぎりまで引き抜かれていた立香のペニスが先ほどまでの滾りなどほんの小手調べだと思わせるような猛々しさを以て再び膣内へと叩き込まれる。

 尻の肉を波立たせ、膣から子宮、子宮から脳天までもを貫く快感と雌の悦びに歓喜の絶叫をあげていたブーディカの尻を両手で掴んだ彼は、そのまま彼女のむっちりとした尻肉を鷲掴みにしながらそれを左右へと広げてみせた。

 

「おおおぉおっ♡♡♡ み、見られてるっ♡♡♡ 私のお尻の穴っ♡♡♡ ケツ穴っ♡♡♡ 一番恥ずかしいところぉおっ♡♡♡ まんこにちんぽぶち込まれてっ♡♡♡ 気持ち良過ぎてひくひくするの止まらないケツ穴ぁああっ♡♡♡ 出ちゃうっ♡♡♡ 響いちゃうっ♡♡♡ 下品な音がお尻の穴からずっと出ちゃってるのおぉっ♡♡♡ 興奮するぅうっ♡♡♡ もっとっ♡♡♡ もっと見てぇ♡♡♡ 私の恥ずかしいところっ♡♡♡ もっと見っんおおぉおっ♡♡♡ おほぉおっ♡♡♡」

 

 広げられたアナルが立香のピストンに合わせて蠢き、下品な放屁音を響かせる。

 恥ずべき穴を視姦され、下品が過ぎる場面をも目撃され、そんな辱めを受けているというのに興奮を高めていたブーディカは、立香の指が尻穴に挿入された瞬間にオホ顔を浮かべながら弓なりに背中をしならせ、叫んだ。

 

「んおぉおっ♡♡♡ お、おおぉおっ♡♡♡ んほぉおっ♡♡♡ ほぉおおぉおっ♡♡♡ ぬぽぬぽっ♡♡♡ ぐりぐりっ♡♡♡ ぐぽぐぽっ♡♡♡ んごひぃいいぃいっ♡♡♡ 変えられるぅうっ♡♡♡ 開発されちゃってるうぅうっ♡♡♡ 夫にも許したことないお尻の穴ぁあぁっ♡♡♡ おまんこ抉られながら穿られて気持ち良くなっちゃってるぅうっ♡♡♡ んおっ♡♡♡ お゛お゛っっ♡♡♡ んお゛お゛お゛お゛ッッ♡♡♡ くるっ♡♡♡ きちゃうっ♡♡♡ 人生初のケツアクメっ♡♡♡ ゴブリンにケツ穴とおまんこ滅茶苦茶にされながら……イっグうぅううぅううぅううぅううぅうぅううううぅうぅうっ♡♡♡」 

 

 挿入した人差し指と中指を根元まで押し込み、ぐりんっと捻りながら勢いよく引き抜く。

 腸壁と肛門を激しく刺激されながら生物が絶対に抗えない排泄の悦びを発情したアナルに味わわされたブーディカはその身と魂にケツアクメの感覚を完全に刻み込まれるほどの快楽を味わいながら舌を放り出し、人間としての理性をかなぐり捨てた無様なアヘ顔を浮かべて絶頂を迎えた。

 

「おっ♡♡♡ おほぉ……♡♡♡ ほぉおおぉっ♡♡♡ ほおぉお……っ♡♡♡ おしり、すごいぃ……♡♡♡ あああっ♡♡♡ 恥ずかしい音、とまんなっ……♡♡♡ もっと、聞いて♡♡♡ 見てぇ♡♡♡ 私のいやらしい姿、あなたの目に焼き付けて……っ♡♡♡」

 

 ぶるん、ぶるんとブーディカの全身が淫らに震える。

 尻肉を掴んで肛門を広げてやれば、そこからぶっ♡♡♡ や、ぷぅぅ♡♡♡ という下品な音が噴き出してくる。

 

 尊厳をかなぐり捨て、羞恥を味わうことによって愉しめる快楽を知ってしまったブーディカは、その強さに恍惚とした表情を浮かべていた。

 だが……これで終わりではない。彼女にはまだ、立香の雌としてすべき大事な使命が残っている。

 

 それを彼女に教えるように両の手でブーディカのデカ尻を力強く握り締めると、全身全霊のピストンを叩き込み始めた。

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッッ♡♡♡ おぉんっ♡♡♡ お゛んっ♡♡♡ んお゛お゛お゛お゛お゛ッッ♡♡♡ お゛ぉんっ♡♡♡ おほっんお゛っ♡♡♡ あ~~~っ♡♡♡ あ゛ぁ~~~~~っ♡♡♡ イクイクイクイクイクっ♡♡♡ イっグうぅううぅううっ♡♡♡ イグうぅううぅううぅううぅうっ♡♡♡」

 

 言葉の全てに濁点が付いたような、理性を失った絶叫に雌としての悦びの艶が乗る。

 人間としての治世を失い、ただ吼え、絶頂を伝えることしかできなくなっているブーディカは先ほどのアヘ顔より更に淫らさを強めた表情を浮かべていた。

 

 無理もない。雌としての悦びを教えられたその体に、新たにアナルアクメという快感を叩き込まれたのだから。

 尻穴で絶頂したことで敏感さが強まった結果、犯されている膣で味わう快感もまた何倍にも膨れ上がっており、彼女の痴態に滾りを強めた立香と人生初のケツアクメに悶絶して無防備になっているブーディカとの交尾は、立香の一方的な蹂躙という当然の形に帰結する。

 

 ピストンによって波打つデカ尻も、快感によって膨れる肛門も、前後に激しく暴れ回る巨乳も、無様で下品で淫らなアヘ顔も……全て、曝け出したまま犯される。

 サーヴァントとしての精悍さも頼もしさも感じさせないどころか、人としての知性も尊厳すらも感じさせない今のブーディカの姿には、ただの雌という表現がこれ以上なくしっくりきてしまう。

 

 立香の腰がみっちりと肉が詰まった彼女の尻を叩く度に、淫らな打撃音が高らかに鳴り響く。

 雌を孕ませることに特化したペニスの抽送に合わせて卑猥な水音が彼女の性器から噴き出し、乳房もまたシンバルのようにぶつかり合ってはおっぱい拍手とでもいうべき音を鳴らしている。

 

 そこに加わるのはブーディカの鳴き声。雌としての快楽を貪る彼女の絶叫アクメボイス。

 立香という名の奏者の手で肉体を楽器として扱われ、全身から響く卑猥な音楽に喘ぎ義江を乗せるブーディカには、ドスケベ歌姫の名が相応しい。

 

 望んでいた快楽、それ以上の絶頂を与えられたブーディカは、立香の我慢汁に含まれている媚薬の効果も相まってどんどん性感を高めていった。

 そうやって彼女が完全に仕上がった頃を見計らって、立香はラストスパートのために【怪力】のスキルを発動する。

 

「おへっっ♡♡♡ あ゛あ゛あ゛あ゛~~~っ♡♡♡ んあ゛あ゛あ゛あ゛あぁああああぁあああああっ♡♡♡ いぐっ♡♡♡ いぐっ♡♡♡ いぐうぅううぅうっ♡♡♡ いぎゅぅううぅううぅうっ♡♡♡ あぁあっ♡♡♡ いぐいぐいぐいぐっ♡♡♡ あぁああっ♡♡♡ あ゛あ゛あ゛あ゛ぁっ♡♡♡」

 

 今までよりも何倍も力強さが増した打ち込みにブーディカが絶叫する。

 彼女の最奥に位置する子宮が口を開き、その瞬間を今か今かと待ち侘び始めたことを感じ取った立香は、渾身の力を込めてブーディカへとトドメのピストンを繰り出した。

 

「お゛ぅッ♡♡♡ ほぉあッ♡♡♡ お゛♡ んへおっ♡♡♡ んえッ♡♡♡ あへえぇっ♡♡♡」

 

 ぼちゅっ♡ ばちゅっ♡ と卑猥な音が響く。

 最後の一撃として入り口から奥までを一気に貫くピストンを繰り出した立香がブーディカの子宮を押し込み、開いている彼女の子宮口に亀頭を密着させてその中へと己の欲望を解き放てば、彼女は全身を跳ね上げながら全身全霊のアクメを迎え、叫んだ。

 

「あ゛っ♡♡♡ あ゛う゛ッ♡♡♡ お゛ゥァッ♡♡♡ う゛ぉ♡♡♡ イッグ♡♡♡ ん゛のお゛お゛お゛オオッ♡♡♡ イグゥウゥウゥウウゥウゥッ♡♡♡」

 

 ブーディカの理性が、精液の奔流によって押し流される。

 孕む準備を万全に整えていた彼女の子宮は主たる立香の精子を受け入れると共に激しい絶頂の中で見事に受精し、即座に母へと変貌させた。

 

 数十秒、あるいは数分に渡る長い射精を終えた後……ゆっくりと、立香がペニスを引き抜く。

 その挙動にすら反応し、びくんびくんと痙攣するブーディカをひっくり返せば、アヘ顔を浮かべながらぽっこりと腹を膨らませた彼女の姿が目に映った。

 

「んぎ、ひ、いぃ……っ♡♡♡ 受精、したぁ♡♡♡ また、またぁっ♡♡♡ くるっ♡♡♡ くるっ♡♡♡ あぁあああぁあっ♡♡♡ 産まれるぅうぅうっ♡♡♡」

 

 洞窟に響くブーディカの叫び。それは母となった彼女が我が子を産み落とす歓喜の絶叫。

 それを耳にしながら、一種の満足感を覚えながら、立香は目を閉じ、意識を失った――

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ♡♡♡ おおおっ……♡♡♡ んひぃ♡♡♡ お、へぇ♡♡♡ んおおぉ……っ♡♡♡」

 

 ――次に立香が目を覚ました時、彼の目の前には股を開いて喘ぎ散らすブーディカの姿があった。

 だらしなく舌を放り出し、びくびくと全身を痙攣させ、ぷしっ、ぷしっと股間から愛液と羊水の混合液を噴き出す彼女の姿を見ながら、立香は転生が無事に済んだことを自覚する。

 

 二連続でブーディカに産んでもらったが、バッドステータスが付与された雰囲気はない。

 この程度ならば血が濃くなったことでのペナルティは受けないのだなと改めて認識した彼は、転生直後の体を動かしてそれに慣れていく。

 

 できることならばこのまま連続でブーディカに子供を孕ませ、何度目でペナルティを受けるのかを確認してみたいところではあるが、出産直後で疲弊している彼女に無理をさせるわけにもいかないだろう。

 無理に自分を慕ってくれるサーヴァントを消耗させる必要はないと考えながら、立香はもう一つの確かめたいことをチェックするためにもう一人のサーヴァントへと視線を向ける。

 

「ハァ♡ ハァッ……♡ 次はアタシの番、だな? 待ちくたびれたぞ、ご主人……♡♡♡」

 

 立香とブーディカの激しい交尾を、そして彼女の出産を目の当たりにして、興奮を露わにするタマモキャット。

 長いお預けを食らった彼女は完全に快楽を待ち望んでいて、転生直後の立香へと欲望に満ちた視線を向けてくる。

 

 その期待に応える義務が、自分にはある。そう知っている立香は同時にタマモキャットに最高の快楽を味わわせるつもりでいる。

 その中で自分が知りたいことを確認するという作業も終わらせてしまおうと考えながら、彼は飢えた獣との二回戦に臨んでいった。

 



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