スーパーロボット大戦+α (ウサガミ)
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断章
CBへの反応
『―――地球圏で生まれ育った全ての人類へ報告させていただきます。私達はソレスタルビーイング。機動兵器、ガンダムを有する施設武装組織です―――』
テレビに映る、人物の地球圏の戦争を根絶すると言う声明を見ながら、学生達は困惑の声をあげる。
「武力による戦争の根絶・・・」
「ケンカしてる相手をケンカで止めるみたいな話よね、それって矛盾してるわよ・・・」
「ザフトの連邦への宣戦布告の次は一武装組織が世界への宣戦布告か」
「なんかこの頃、変な事になっていってるよな・・・」
「オーブは中立だから関係ないって、それはそうとサジ、キラはどこがいるか知ってるか?」
サジ「いや、知らないけど、トール、キラに何か用事?」
トール「いつもの教授からキラにデータ解析」
ルイス「またぁ!?キラも大変ね・・・」
――――――――――――
場所は変わって、
オーブ、オノゴロ島のキャンプ場
家族でキャンプに来ていたであろう家族は携帯用のテレビを見ながら険しい顔をしていた。
「戦争根絶か・・・」
「お兄ちゃん、オーブは大丈夫だよね・・・?」
「マユ、オーブは中立だから大丈夫だよ」
「・・・そうだよねオーブはどこかと戦争してる訳じゃないもんね。」
「そうだよ、それに普通に生きてる人間からしたら戦争なんて無くなっていいものだからな」
平和の国に住む赤目の少年は妹に優しい顔で答える。
彼は知らない、彼の運命はいずれその戦争によって大きく変わることを・・・
――――――――――――
日本、とある特殊部隊の基地
「戦争根絶ねえ、このジジイおもしれえ事ほざくじゃねえか!」
「確かに面白いな、それにこの老人が言ってるように武力介入をやり始めるとしたら、これから俺達が行く場所は格好の介入対象になるかもしれんしな」
「確か機械島だったか?
ますます、おもしれえ!ソレスタルビーイング、俺達を楽しませてくれよ!」
――――――――――――
日本、浅間山、早乙女研究所
「戦争根絶ね・・・、本当にそんな夢物語のために戦う気のなのかしら?」
彼女、早乙女ミチルは誰に言ったわけでもなく言葉を漏らした。
「ふん、戦争根絶等という夢想よりもワシはあの緑色の粒子の方が気になるがな」
どこからともなく現れた彼女の父である早乙女博士がぶっきらぼうに言葉を返す。
「あら?父さん研究の方はいいのかしら?」
「手伝いもしないでよく言うものだなミチル」
「私は私が興味が向くことを研究してるだけだもの。」
「ふん、エゴイストめ」
言うだけ言うと、
また早乙女博士はまたいずこかへ向かう。
彼の研究がどこにたどり着くものなのか神ならぬ人間である人々は知ることはない。
「・・・あなたがそれを言うの・・・?」
博士がいなくなったその場で、
咎めるような言葉を
1人呟くミチル。
そのミチルもいずこかへ歩き始める。
廊下を歩くことで発生するカツカツという高い音が
どこか虚しさを感じさせる、
誰か第三者がいればそう思ったかもしれない。
――――――――――――
???
「お嬢様、オーブの情報管理は思ったより厳重のようです」
「そう、噂でしか聞いたことはなかったけど、これだけ厳重だとオーブにガンダムへのカウンターが存在するのは噂ではなく本当な気がしてきたわね・・・」
「それから彼らの最初の介入場所は例の島のようです」
「まあ、それが妥当でしょうね。
あそこは今、世界が注目している場所ですものね・・・。
彼らの働きによって世界がどう動くか・・・。楽しみね」
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語られざる物語
唐突だが、私は転生者というものらしい。
正直な話、神様なんてものには会った記憶はない。
まあ、会ったからってどうもしないけど。
それで転生した場所がどうにもシリーズ物のスパロボの日本らしかった。
正直な話、スパロボの日本は地下勢力と外来の勢力のせいで滅茶苦茶になるので移住したいというか避難したいと考えていたが、
『人類に逃げ場なし』
と偉い博士が言った放送を聞いてすこし気が変わった。
確かにその通りだ、外国だろうと、コロニーだろうと、外宇宙だろうと危険はイッパイなのだ。
それならばトコトン抗ってやると決意したよ。
後大きくなったらあの放送の博士と隣の子安ボイス(推定)の博士も度肝を抜くような超兵器を造ってやる!
そう言えばこの世界は旧シリーズ?α?OG?
それと時期的に今ってどの辺り?
ーーー
銀河大戦と言われたその名の通りの大規模な戦争が終わって2年、
宇宙には霊帝の力の元となっていた負念達が存在しつつも、銀河全体は新しい平和の形へと歩み始めていた。
しかしどんな世界でも人というものは変わらないのかもしれない。
地球圏および太陽系において地球連邦政府とジオン勢力の和解はプラント、コーディネーターという共通の敵を規定することでようやく成り立つ砂上の城だった。
プラントが連邦との和平の成立と自治権の獲得に成功すると、それを不満に思う人々がジオン共和国に現れて、その支援を受けていると思われる袖付きと呼ばれるテロ組織が登場した。
実際問題スペースノイドの不満の捌け口がコーディネーターに向かっただけで問題はなに1つ解決はしていなかったのは事実なのだ。
太陽系の外、外宇宙においても旧体制の残党勢力がまだ活動しているらしい。
かくもヒトとは争いを捨てられない生き物なのか。
それゆえか外宇宙へと夢を持って飛び立つ彼らは私の目にも眩しく写った。
スターゲイザー、テスラドライブなど外宇宙の技術に頼らない新機軸の探査機。
太陽風によって理論上無限に加速することが可能だという。
DSSDもやるもんだね。
とはいえ旧DCにも宇宙開発の為に開発されていた機体がある。
それがアルテリオンとベガリオンだ。
バルマー戦役においてビアン総帥、間違えたビアン総裁の行方不明とシュウ副総裁の突如の反乱によってDCは支柱となる人物を失い予算削減の名目で解体された。
もっとも名目のみで違う組織が出来たのは当然と言えば当然であった。
…勇気だの何だのうるさい組織だが、そこまで嫌いではないよ。
アルテリオンとベガリオンはバルマー戦役後のDC解体による混乱の中何者かに持ち去られた、とされている。
正直な話ビアン総裁か誰かが意図的に持ち出したのではと思う。
バルマー戦役で連邦を牛耳ろうとしたティターンズは壊滅したが地球至上主義に近い思想の持ち主は連邦にはまだ多く存在していたからだ。
彼らの手に渡っていたらその2機はスペースノイドの弾圧のために使われていただろう、まあ、私もそんなことだけはさせないけどね。
ーーー
トリントン基地、それはガンダムシリーズ特に宇宙世紀なんかだと何度も襲撃される不運な基地である。
この世界の人は知らないだろうけどね!
さらに言えばここは左遷先としても有名である。
事実、今は旧ティターンズやブルーコスモスに協力したとされる人々が数多くこの基地に所属している。
「にゃは~、いくらさティターンズに協力したからって民間人だった私が強制的にこの基地に跳ばされるっておかしいよね~?」
「そうですね」
「まあ、新兵器を造る場所としてはそれなりだけど、警備ガバガバ過ぎでしょ!」
「そうですね」
「とはいえバイアランはモノアイの方が好きだったのに、
ジオン系は悪役ってイメージを植え付けたいのかな?」
「そうですね」
「…あのさ、のあちゃん話聞いてる?」
「もちろんです、誰も志希様の自業自得などと思っていませんので」
「うぐっ…!何時もに増して毒舌で志希にゃんショック!」
自業自得というのもある意味的を得ていた。
何故ならバルマー戦役において私はあの悪名高きティターンズに協力していたからだ。
正直な話、主人公側の勢力では非人道とされる研究は一切出来ないだろう。
それゆえのティターンズ側に付くという選択だったのだ。
兵器を開発していくうちに私は思ったのだ、
通常の兵士、強化兵ではより良い兵器があっても使うことが出来ないと。
だから私はそれに耐えうる新しい生命を創造したいと思った。
まあ、途中青い宗教まがいの連中に命を狙われたりもしたが、ナノマシン研究にも手を出していた志希にゃん驚異の身体能力で刺客を華麗に撃破したりしなかったり、研究を続けた。
その成果が今私と話している『W17ノア』だ。
今作ののあさんは人造人間です。
というか、のあさんにボイス付けるならラミアやシグナム演じた声優さんが合いそうだと勝手に思ったからなんですけどねw
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ミッション・デビルα
『例の博士の造ったカスタム機を君の部隊に任せたい』
『はあ、またあの博士ですか…』
『ああ、まただ…』
突然だが話をしよう。
実は設定上α世界においてはアルトアイゼンもヴァイスリッターも、
39機で生産中止になった量産型ゲシュペンストmarkⅡのカスタム機なのだ。
そしてそれを知りながら戦線に投入させないなんて事は私はさせないのさ。
だから自分でゲシュを改造して名前を知ってる部隊に使ってもらえるよう弱m、もといよく知る司令官に脅s、手回しをしてたりするのだ。
まあ、前にもこの部隊には私が気まぐれに造ったガンダムF91の失敗作やアルトを造る過程で偶然出来た普通の改造機もプレゼントしたんだけどね。
ん?
カメラを至近距離で私の御得意様(犠牲者)が覗きこむ。
『…博士、覗きは感心しませんよ?』
ブツンと映像が消える。
「諜報部隊の隊長がそれを言うかね~?」
そう独り言を呟きながら監視映像が消えた端末をベッドに放り投げ、私は自室のエアロックを開けて食堂に向かう。
「にゃはは、暇潰しには最適かと思ったけど、意外に早く終わっちゃったにゃあ…。
…よし!セレちゃんとアルちゃんをからかいに行こう!」
決意も新たに?捜索を開始する皆大好きシキにゃんなのでした。
ーーー
「アルトアイゼン、ヴァイスリッター…」
「どちらもピーキーな機体で扱えるものが限られますね…」
「開発中のビルドビルガーとビルドファルケンのコンセプトを元にしたと本人は言っているが、もはや原型機の面影がほとんどないな…」
「「はあ…」」
とある司令官と隊長のため息が重なる。
いつの世も常識人は天災に振り回されるものなのだろうか?
「さらにこれか…」
デスクにはV2ガンダムの量産試作機のプランと書かれた書類があった。
前大戦、バルマー戦役中にリガ・ミリティアと一部の技術者が協力して開発した機体で今のところMSとしては最高速を出せる機体だ。
だが、高性能ではあるがゆえにコストがかかりすぎたため完全にワンオフの機体と化していたのだ。
それをコストダウンし量産できればそれは確かに良いとは思うが、その研究に資金を多く投入する必要があるとなれば本末転倒というやつだろう。
「本当に仕事を増やさないでくれよ…」
もう彼女には聞こえないとわかっていても愚痴をこぼしてしまう。
シンフォーニアは自分も苦労させられる立場なので少し苦笑いを浮かべている。
「シン、すまんな」
「いえ、では新型機の受領と司令の御息女の捜索の為これで失礼いたします」
シンフォーニアが退出する。
相変わらずきれいな敬礼をするものだ。
内心本当にすまないと思う、私の娘である自称博士が迷惑をかけると。
そのまんま投稿してたので修正、
…カミーユに殴られそう?やめてください!
かわりに解説しますから!(半ギレ)
F91の失敗作は本来ならアナハイムの造るパクり機体です。
V2の量産試作機は本来ならV2の開発前史となる機体です。
アルト造る過程で出来たのは改やOGでの曰く付きの機体です。
ほとんど答え言ってますが知らない人なら調べてね!
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封印戦争秘録
人によっては今回出る人物はどういう人かわかると思います。
ただ、この時点では何も明言はしません。
ここでシュウ・シラカワという人物について話をしよう。
彼は地球の内部にある異空間、異世界の王族だ。
本名、出身地での名はクリストフ・グラン・マクソードという。
スパロボ界のジョーカー、背教者クリストフなど色んな呼び名呼ばれ方があるが一貫している事がある。
彼は自由を侵害されることを嫌い、彼なりの方法でラ・ギアスと地球を守るために動いているということだ。
まあ、現実逃避はこれぐらいにしとこう。
私は封印戦争の最中にラ・ギアスに召喚された。
うん、訳がわからない!
ーーー
本来のα世界においてラ・ギアス事件と呼ばれた事件は起きていない。
いや、公式には起きていないとされる。
それと同時にゲスト、インスペクターと呼ばれるゾヴォーク系の異星人勢力はある人物によって存在が示唆されたのみで地球への侵略行為は行われてない。
だが1つ疑問が浮かぶ、グランゾンのブラックボックスはあったのか否か。
グランゾンという機体は異世界ラ・ギアスと異星人系、特にゾヴォーク系の技術の融合によって生まれた機体と言える。
そのどちらかが欠ければα世界以外のグランゾンを知るものからすればそれは不完全なものということになるだろう。
だが、この仮称α世界おいてもグランゾンはほぼ完璧な形で生まれ落ちた。
バルマー系の技術である程度までならそれを埋めることも可能かもしれない、しかし完全とは言い切れない。
「つまり、それを埋める存在がいたか…?」
ーーー
内心に秘めた不安をのあちゃんに見せぬように探索もとい周囲を見渡そう。
「海だね」
「海ですね」
「空の景色は地上のものとは違うか」
空は少し歪んで見える。
ラ・ギアスという世界は地球の内部の空洞にあるとされる。
本来の物理法則ではそれはあり得ない。
だが、ラ・ギアスには『魔術』という地上の物理法則に半ば喧嘩を売るような技術がある。
それによってこの世界は成立している。
余談だがこの地底世界では核兵器の類いは使用できない。
過去に核戦争に類する戦いがあったとか言われているが、真偽のほどは定かではない。
「・・・シーちゃんの出身世界に来ることになるとは思いもよらなかったなあ」
「博士はシラカワ博士がこの世界出身と何故ご存じで?」
「あれ?言ってなかった?私は転生者って部類なのさ」
「ええ、それは聞いていますが…」
「私の前世で聞いたシーちゃんやマサキンが主役の物語があってそれを知っててね、DCでシーちゃんに会ったときからある程度までなら予測はしてたんだよね」
「なるほど、では、この状況は?」
「いや、この状況は完全に予想外。
私はこの世界に積極的に絡む気はなかったよ」
pipipi
未確認機の接近を知らせるアラートが鳴る。
「ん?接近する機体?モビルスーツ?」
「機種はリックディアス、百式、エゥーゴ関連の機体ですね」
『こちらはバゴニア共和国国境警備隊所属のクワトロ・バジーナ大尉だ、君達は現在バゴニアの領空領域を不当に侵犯している、官姓名を明らかにして此方の指示に従え』
へえ、と声が漏れた。
赤い彗星なのかな?と当然の疑問を抱きながら通信に返答するため機器を弄る。
「こちらは地球連邦軍トリントン基地所属、シキ・イチノセ技術大尉です、…お久しぶりですとでも言うべきなんでしょうか?赤い彗星殿?」
『…?こちらには君と面識があるような覚えはないのだが』
本気で困惑した声が帰ってきて笑いが漏れそうになる。
ある程度は予想してたが、これは面白いな。
「…あはは、私の勘違いだったようですね」
我ながら白々しいと思う、十中八九彼は私の予想通りの存在だろう。
やれやれ、人の革新とやらはこの世界でもまだまだ遠いようだ。
その後の展開は配役が微妙に違うEXのシュウの章やダークプリズンに近い展開であったとだけ記しておこう。
まあ、私がいようがいまいが歴史は紡がれるって事か。
ちなみに彼の部下にはアポリー、ロベルトがいたりしましす。
αシリーズだとニルファに名前すら出ないから再利用なのだ。
ちなみに設定集?は二転三転したため1回削除することにしました。
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草の記憶
意図的にα、OGどちらだとしても違和感がないようにするために直接的な描写を避けてる部分があります。
○月△日
長期の任務中はまともに書けないのでまとめて書くことにする。
そもそも俺がこんなものを書くことになったのは恋人のジェシカに口煩く言われたからだ。
…まあ、こんなことまで残しておくとまたなにか言われそうなのであとでデータを消すか。
それから今日は隊長が新人をつれてきた。
新人の印象ははっきり言って最悪の一言だった。
ツンケンどころか何かやれば殺すぐらいの雰囲気だったので、他の隊員といざこざを起こさぬようにお目付け役としてサポットのエルマを付けてみることを隊長に提案してみた。
○月□日
朝エルマがボロボロになっていた。
新人は狂犬か何かかと思ったがエルマが言うには寝相が悪かったそうだ。
寝相ねえ…?
○月×日
いつの間にかエルマは新人と打ち解けていた。
食べ物の話題が主だったので、恐らく餌付けか。それで良いのか?
あと俺に対して名前で呼べと新人いや、セレーナは言ってきた。
鼻についたケチャップをとってから言えよと肩をすくめたら高出力のスタンビュートが飛んできた。
避けれたからいいもののあぶねえじゃねーか!!!
というか誰だセレーナにあれ渡したのは!?
○月▽ 日
・・・あいつが死んだ。
ーーー
「アル、大丈夫かしら?」
恋人のいた職場が地獄もかくやという状況になったという話を聞いた後のアルは、今まで見たことのない表情をしていた。
表情が凍るというのはこういうものの事を言うのか…。
そのあとアルは顔を背け、少し一人になりたいと言って基地の自室に籠ってしまった。
隊長のよく言う教えは理解はするけど、人間はそこまで単純ではないと思う。
私は大切な人達を失ってしまったらきっと…
ーーー
☆月○日
新しい任務が下った。
シュウ・シラカワの生存の可能性を詳しく調査し、彼が地球に対して驚異になった場合はその場で
◇月☆日
ラ・ギアスに召喚されてから転戦につぐ転戦で地上に戻ってからも暇と言う暇はなかった。
ラ・ギアスでの仲間は個性派揃いだったが、中でもシキは人を実験の対象にしようとするから
そんなシキを見てもシュウは止めないところか笑ってやがる始末だった。
にしても、あいつが、
ありがとう、か…
▽月☆日
新しい任務が決まった。
イルイという少女を捜索し保護しろとの任務だ。
今回の任務は少し長くなりそうな気がする。
今となってはこの日記もある種の習慣になったが、
次の休暇には新しいものぐさ料理の研究にためにどこか行こうかと思ってるが、いつになるのやら。
ーーー
「データは以上です」
「…まったく最後までものぐさだったのねアル」
「彼じゃないけど私からも、ありがとう…」
一応設定はα世界ではヒュッケバインのエンジンの暴走事故でアルの恋人のジェシカは死ぬという捏造設定です。
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傭兵
◇月◇日
本来は任務中に書く気はなかったのだがあまりの有名人が現れたので記録として日記をつけておく、
今回出会ったのはあのサーペントテールだ。
追加分、
と言っても俺達と直接接触したのはムラクモ・ガイではなく交渉担当の元連邦兵のリード・ウェラーだったが、
そう、あの不名誉除隊で有名なリード・ウェラーだ。
やっこさんは一年戦争以前に常日頃から酒の入ったボトルを持ち歩き呑んだくれているという、あまりの素行の悪さで不名誉除隊になった。
一年戦争の緒戦の敗退で手が足りない状況になった時に仕方なく軍は復隊させたが、素行の悪さは直らず一年戦争終結後に戦災復興で手がいくらあっても良いのに再び不名誉除隊になったある意味つわものだ。
おっと、少し本題からズレたか。
サーペントテールがラ・ギアスに召喚されていたのも驚きだが、
サーペントテールもっと言えばムラクモ・ガイにシュウが依頼を出したのもその時点では意外だった。
その内容も自分達に協力させるのではなく、
ラングランに召喚された地上人の部隊に協力することだった。
それと噂では知ってはいたがサーペントテールがMSを現地調達していたのは驚きだった。
とはいえ今回の依頼に関してはシュウが手配した機体を使ったようだった。
後から知ったがケンプファーやグフカスタムを選ぶとは歴戦の傭兵は中々良い趣味をしているらしい。
ーーー
「むにゃ…」
どうやら私は寝落ちしてたらしい。
場所はラ・ギアスのヴォルクルス教団の隠れ家の1つとして使われているどっかの洞窟。
その洞窟を改造して造られた格納庫でゲシュ系の改造プランを考えていたら寝落ちしてた。
いつの間にかかけられてた毛布がとても暖かい。
シーちゃんがかけててくれたらとても嬉しいけどそれは無いんだろうな。
「ん?クンカ…、アルコールのにおい?」
シーちゃんとどっかのおっさんが隠れ家の奥から出てきていた。
アルコールのにおいはおっさんの方からだろう。
「ではよろしくお願いします」
「じゃあ交渉は成立ってことだな」
「ええ、それはそうと交渉の場に酒類は…」
「これは、あー、そう!ロングアイランドアイスティーってやつだ!」
ため息混じりに文句を言うシーちゃん。
「……どちらにせよ、酒類でしょう?」
「そ、そうだな…、堅物そうなのに酒にも詳しいとはな」
「知識だけですがね」
おっさんはアルコールのにおいを残して去っていった。
「シーちゃん、あのおっさんはなーに?」
「シキ何度も言っていますが、その呼び方はやめなさい」
「シーちゃんと私の仲じゃない、それはそうとさっきのおっさんは?」
「ラ・ギアスに召喚された地上人の傭兵です」
「傭兵ねえ、戦力なんてグランゾンだけでも十分でしょ」
「物事に絶対はありません、それに依頼は私達への助力ではありませんよ」
「え?じゃあ何を依頼してたの?」
第三次αにSEEDが参戦してたのでつい書いてしまいましたw
ラ・ギアスには第二次α、第三次αに出なかった味方陣営の人物(未来世界組は除く)とガンダム系の外伝の人物やSEEDの仮面が召喚されてる感じを想定してます。
あとは死んだと思われた人が生きてるパターンも考えてたり…。
それと主人公はα世界にいると想定されるが登場しなかった、
ラトかオウカ姉様辺りで構想中。
こっそり会話を追加。
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本編1章
誰かのためのプロローグ
とある宇宙の片隅、
ある悪霊の残骸が漂っていた。
その怨念、私達が焼き尽くします!!
銀河に消えろ…ーーーー・ーーーー!!
ーーーーーー・ーーーー、この一撃で冥界に行けぇ!!
アディオスーー、アディオス私の戦い
世界とは、幾度も使い降るされたビデオテープのようなものだと私は思っている。
だが幾度繰り返せど、その悪霊の集合体は世界の真理もしくは運命とも言えるものの使徒達に勝つことはなかった。
そも悪霊の集合体が相対したあれは世界の意思と言えるもの、
それに勝とうなど、同じ領域に至りそれを屈服させようなど元より無理だったのかもしれないが…
とはいえその悪霊の残骸は因果地平の彼方とも違う、何処か宇宙の片隅に漂っていた。
「アハハ、君もそうなのか!!」
どこからともなく声がした。
本来、宇宙空間は人の形をしたものがそのままの姿で存在できない。
だが笑い声を上げたその存在は人ではない、
いやそもそも命を持った存在と形容する事すらできない存在だ。
しかし、今語るべきはそんなことではない。
いつかどこか今ではない宇宙の果てであってはならない、出会いが果たされたのだから・・・
これは語られることが憚れる物語。
本来はあり得なかった物語。
そしてある意味では出会いの物語。
怪物と戦うものは怪物とならぬよう心せよ、
闇を覗くものも、また闇から覗かれているのだ。
「アハハ、君もこの人形劇に興味があるのかい?」
ーーーーー
一年戦争それは有史以来とても多くの人が亡くなった戦争であった。
ジオンのコロニー落としに対してこれが最終戦争か?と呟く人も居たぐらいらしい。
私はそのコロニー落としで戦災孤児となった『らしい』人間だ。
と言うのも私には記憶がない。
そうは言っても特段困ることではないが、ただそういうことだ。
その後、外宇宙から飛来した『ある物』によってその戦争は休戦と言う形で一応の終わりを見る。
その『ある物』から天才科学者ビアン・ゾルダーク博士は外宇宙からの脅威を示唆した事により連邦政府は様々なEOT機関(異星の技術及びその発展技術の研究機関)の設立を推奨し異星からの侵略に備えた。
しかし、異星からの侵略者に対して対策が講じられる中、地球人類の生活圏での内乱と言える戦いの火種も今だに燻っていた。
ーーーーー
ふう、と息を吐き心を落ち着かせようとする。
これが私のファーストミッション。
『カレン、あんま気負うなよ?そういう時ほど不足の事態がおこるもんなんだぞ?』
「わかってますよ~」
カレンは自身の機体に通信を送ってきたマイスターの一人、ロックオンの気遣いの一言へ返答をする。
付け加えられた、そう言ってる時が一番わかってない、との一言はカレンの耳には届いていない。
自分の機体、エクシアの操縦管を握り直す。
『エクシア、リニアカタパルトへ、タイミングをエクシアに譲渡』
相変わらず抑揚の無い声でオペレーターをするフェルトについて内心苦笑いをする。
そんなことを考えると、自分は何に焦っていたのだろうと?と少し冷静になれた気がした。
もう一度操縦管を握り直す。
「了解、カレン・ホウジョウ、エクシア行きます!」
エクシアは原作の設定でも最初は刹那がマイスターになる予定ではなかったようですね。
今作では途中まではカレン(コードネーム)がマイスターです。
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第二次α外伝(仮)
バルマー戦役においてユーゼス・ゴッツォは地球圏の優秀な人物のクローンを造った。
だが、そのクローン達は歴史から忽然と消えていた。
彼個人の主観が入るとはいえ優秀な人物のクローン達ならば何らかの痕跡が残るはずだが、それすらも無いのはあまりにも不自然だ。
培養液の段階で命を終えたというなら製作者は違えど我が同胞へと黙祷も捧げよう。
しかし、やはり妙だ。
連邦政府や連邦軍が残骸跡を調査していないわけがないと思い資料を探したがやはりない。
私は私の目的のためにも同志となりえる人物を探している。
とある富豪?の日記より抜粋。
ーーー
月のムーンクレイドル周辺で捜索活動を開始してから一週間ほどになるが、めぼしい成果は無い。
あったのはジオン残党のフリをした謎の部隊の襲撃ぐらいだ。
とはいえ成果は無ければそれはそれでターゲットの死亡が半ば確定したようなものでもある、本来はダメなんだろうがある意味俺は安堵していた。
さらに言うなら破格の攻撃力を持つ特機や異世界の機体相手に戦ったのにマトモな残骸が残ると思う方が間違いだからだ。
それでも今回のターゲットを恐れる一部の軍上層部は確信がほしいために俺たちの部隊に捜索を強要してきていた。
「…」
乗機のスタークジェガンの通信機で一度艦に帰投すると通信を入れようとした瞬間、何かに引きずり込まれるような違和感を感じた。
「あ…ぐっ…」
こんな時に頭痛かと思いながら俺の意識は途絶えていた。
ーーー
その日、私は学校の社会科見学で東京タワー見学に来ていた。
ちなみにこの世界、仮称α世界においては西暦2000年ごろに歴史が分岐したため東京スカイツリーは存在しない。
歴史的な事件が何個か置き換わってその結果として西暦が2014年で終わりその後は新西暦、国連から今の周期の文明では初の惑星規模での統一国家である地球連邦政府の樹立へと繋がる。
ちなみに今回来た東京タワーは再建された2代目で電波塔などその辺りの役割はなく単純に高所から街を見る観光地だ。
表向きの理由は旧世紀の街並みの1つとして再現されたようだ。
この世界の東京タワー、便宜上初代東京タワーとしよう。
その初代東京タワーはこの世界で発生した『東京大震災』の前後の混乱の時期に倒壊して地球連邦政府の樹立から政情が安定する時期まで完全に放置されていた。
ゆえに2代目東京タワーは日本の再興と連邦政府の安定化の象徴とも言える。
ーーー
「90年代のアニメとか仮面⚪イダー⚪ブトとか東京タワーはある種の象徴だよねえ…」
前世のことを思いだし何となく呟いてしまう。
「何々シキちゃん、仮面⚪イダーって何?」
「うん?光ちゃんか。まあ、そうだね言うなれば大昔の子供向けの特撮ドラマだよ」
同級生の光ちゃんは呟きを拾ってしまいそれに返答する。
もっともこの世界では昭和⚪イダーならともかく⚪ブトどころか平成⚪イダーは存在しないだろうけど。
政情が世界全体で混乱してる時期にそんなものを作る余裕はないだろうからね。
嘘は言っていないがこれはどうなんだろうと?少し自問自答してしまう。
ま、1秒程度だけど。
「あはは、シキちゃんって歴史とか詳しかったんだ」
「一通りは知ってるよ」
「さっすが天才!」
「…天才とかいう単語は嫌いだな」
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