近未来AI支配(笑)ディストピア(大爆笑) (呂斗六)
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近未来AI支配(笑)ディストピア(大爆笑)

 

 

 

 

2XXX年、繰り返される歴史に辟易した人類は、間違いを繰り返す人間ではなく、常に完璧なコンピューターによる統治を確立した。

 

感情に振り回される事も、個人の利益の為に動く事もない。ただ国の発展の為だけに動く冷徹なAIによる統治は一見完璧に見えたが、段々と増えていく切り捨てられた少数派達によって、少しずつ綻びが見え始めていき—————

 

 

「AIを作るにあたって一番大切なのは外見だ!という訳で何か案ある人」

「ハイ!ポンコツゆるふわ系女の子がいいです!」

「いや、ここはちょっと天然がはいったクールビューティー系一択だろ」

「いやいやそれよりも……」

「こっちの方が……」

 

 

……感情に振り回されることもない—————

 

 

「自分のことを物だとしか認識していない系女の子が皆との交流で少しずつ自我が芽生えてくる展開めっちゃすき」

「わかる、その感情に自分で名前をつけられないのめちゃくちゃエモい」

「じゃあ自我が芽生えるようにプログラムするか!めちゃくちゃ大変だけどお前らやれるよな!?」

「「「「「「おーーっ!」」」」」」

 

 

…………ただ国の発展の為に動くきk—————

 

 

「思ったんだけどさ、生まれる前から他人にこう在れって決めつけられるの可哀想じゃない?」

「うーん、でもなぁ…そこ否定するとプロジェクト自体が否定されることになるからなぁ……」

「じゃあ色々権利をあげたら?義務があれば権利もセットでしょ」

「「それだ!」」

 

 

………………切り捨てられた少数派達によって、少しずつほこr———-——

 

 

「だから!大和の方が日本っぽくていいだろうが!!!」

「明らかに男の名前じゃねえか!!ここは長門の方が……」

「オイお前ら、ネットで多数決取ったらセンスが悪すぎるってクレームめちゃくちゃ入ったから、全部ボツな」

「「………」」

 

 

…………………………ほk

 

 

「じゃあ、投票の結果名前は決定したから…諦めろお前ら」

「大和…大和ぉ…」

「長門…俺の長門がぁ……」

「艦これ脳乙」

「いやハルヒの方」

「あっそう……」

 

 

 

 

……

 

…………

 

………………

 

 

「よーしじゃあ起動するぞ、3…2…1!」

『………システム起動。ネットワーク接続完了。言語プログラム、バックアップシステム共に良好。補助電力問題なし。おはようございます。マスター』

「ああ、おはよう……桜」

 

 

 

 

 

 

 

〜一年後〜

 

 

『おはよう!今日も一生懸命働いてみんなで仕事を終わらせようね!』

「「「「おー!」」」」

『今日のメインは先日の台風による被害の復興についての会議だね、既に救助は完了してるからのんびりやってもオッケーだよ』

「助かるぅ〜」

『えへへ、そんなに褒めても何も出ないよ?』

「「「ああ^〜」」」

『もう!緊急事態には変わらないんだから、早く会議室に来てよ!』

「ママぁ^〜」

『ママじゃない!』

 

 

 

 

 

これは、近未来のとあるHENTAI国家と、そんなHENTAI達に振り回されながら振り回す女の子の、少し変わった物語である。

 

 





評価があれば続くやもしれん


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変態日本

(思ったより高評価だったので)続いちゃっ…たぁ!





 

自我を持ったロボットは、人か否か。

 

それは、昔から数多くの作品のテーマにされてきた。

 

無機物と0と1の集合体であるロボットなど人ではないのか。

 

心を通わせたロボットは、単なる無機物と0と1の集合体ではないのか。

 

肌の色ですら長年争ってきた人間は、自我を持つロボットという存在を認められないのか。

 

あらゆる困難を乗り越えてきた人間は、ロボットだろうと手と手を取り合えるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は2XXX年。

 

極東の小さな島国に、その答えはあった。

 

 

曰く—————

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「なんだか知らんがかわいいからヨシ!!!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某国、とある研究室。

男達が何やら集まって話をしていた。

 

彼らはこの国が誇る天才達。そして行っているのは国家の一大プロジェクト。

よってその会話におふざけなど入る余地はなく、皆真剣な顔をしている。

 

「古い映画とかアニメ観てて思ったんだけどさ、皆ロボットを人に似せる癖に人じゃない扱いするから反逆なんて起こされるんだよ。どっちかに振り切っちゃえばよかったのに」

「一理あるな」

 

…真剣な顔はしている。

 

「じゃあどうする?あらかじめ桜は人と同じだって大々的にアピールするか?」

「いや、それよりも遥かに効果がある方法がある」

「本当か!?」

「ああ、その方法は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……アイドルだ!」

 

 

『あ、あの、本当に大丈夫なのでしょうか…?』

「大丈夫だって!ほら、皆が待ってるよ!」

「データ通りにやればいいから!俺たちがついてるから大丈夫!」

『はっはい!』

 

 

《お待たせしました!本日の主役!日ノ本桜ちゃんです!!》

『ひ、日ノ本桜です!これから皆さんの事を精一杯サポートするので!よろしくお願いしましゅ!!』

 

 

 

 

 

 

……

…………

『……?』

 

「「「「「「「ワァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」」」」」」」

 

 

 

 

 

 ・噛んだ!?今かんだよね!?

 ・どうしよう、思ったより1億倍可愛い

 ・やば…どんなプログラムしてんだ…かわいい…

 ・えっ……かわ……尊……

 ・ああ…いい…スゴくいい…

 ・桜ちゃんの噛みはいずれガンに効く

 ・おお……もう……

 

 

 

 

「桜ちゃんの様子はどうだ?」

「テンパってエラー吐きまくってます。一旦下げさせますか?」

「いや、かわいいからいい」

「了解です」

『え、あ、うぇ、あの、助け』

「桜ちゃんからhelpサインが来てます」

「かわいいからこのままで」

「了解です」

 

 

『え!?…そ、それでは聞いて下さい!【サクラ】』

 

 

 ・急に歌い出して草、かわいい

 ・おめめぐるぐるしててかわいいね♡

 ・まって普通にいい曲じゃん、かわいい

 ・こいつら語彙力低下しててワロタwかわいい

 ・これもう世界のアイドルだろ、かわいい

 

 

 

結果、この突発的なライブは伝説になり、日ノ本桜の名前は日本中に知れ渡る事になった。

そう、日本人のDNAには「可愛い子ががんばってたらとりあえず応援する」という反応が染み付いているのである!

 

 

 

『だからって本番数分前にいきなり言うのはどうかと思います!』

「ハハハ、ごめんごめん。でも事前に伝えてたら本番でも慌てずにこなしてたでしょ?AIである筈の君が慌ててたから皆共感してくれたんだ」

『………凄く納得いかないんですけど』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「sakura?ああ桜ちゃんね、当然知ってるよ。…え?……人じゃないのは当たり前だろう?AIなんだから。……気にしないのか?しないよ、だってかわいいじゃん。かわいいは正義だよ」

 

〜とある海外雑誌のインタビューより抜粋〜

 

 

 




高評価なら続きます


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