五等分の不幸と幸運 (ジャンボカニカマ)
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1話

新しく描き始めたけど上手くできてますかね…


「焼肉定食焼肉抜きで」

 

相変わらず質素な昼飯を食べている変な頭の

こいつは上杉風太郎

俺の小学校からの幼馴染だ

質素と言っている俺も

 

「おろしうどんで」

 

この食堂で1番安いメニューだ

とてもこれで足りないが自分の懐事情を

考えると仕方ない

 

「先 席取っといてくれ」

 

「あぁ。わかった」

 

おろしうどんを受け取りいつもの席へ向かうと…

 

「私が先に取りました

どいてください」

 

「やだね

ここは俺と連れがいつも座ってる席だ

お前がどけ」

 

制服が違う他校らしき女子と口論していた

 

「おいおい

少しぐらい融通聞かせろ」

 

「はぁ!?

ここ譲ったら逆にどこに座れって言うんだよ」

 

食堂は昼休みほぼ全校生徒が来るので遅く来てしまうとほぼほぼ全部埋まっていて座る席がない

幼馴染の言い分もわかるが…

 

「じゃあ俺立って食うから

お前とそこの…」

 

「中野五月です」

 

「…中野さんと座って食え」

 

「なんでこいつと相席なんだよ!」

 

すると少し躊躇ったが中野さんの方は座ってしまった

 

「お前が女子生徒と昼飯…

くくく…どんな噂立つだろうなぁ…」

 

「蒼介てめぇ!」

 

と言っている風太郎も座ってしまった

すると案の定声が聞こえてきた

 

「え…上杉君が女子と一緒に…」

 

「あいつ…あんな美少女と昼飯なんて…」

 

俺は笑いを堪えるのに必死だった

 

「蒼介お前…覚悟しとけよ…」

 

向かいの席の中野さんも顔が赤くなって

下を向いているのを風太郎も気づいたのか

 

「…まぁいいよ

勝手に食え」

 

「…いただきます」

 

風太郎から許可を貰うと箸を取り食べ始めた

 

すると風太郎の顔が驚きで目を見張っていた

だいたいこいつが考えてる事はこんな所だろう

「500円のうどんに

100円と150円のえび天とさつまいも天

さらに250円のプリン…

昼食に1000円以上なんてセレブかよ」

 

「勝手に俺の思考読み取るなよ!」

 

そんな会話をしているのに中野さんは顔色ひとつ変えずに美味しそうに食べていた

すると風太郎の方を見て

 

「食べながら勉強ですか…

横着ですよ」

 

「何?

ながら見していた二宮金次郎は称えられてるのに俺は怒られるの?」

 

「状況が違います!」

 

「風太郎よ…

俺もそれはなんの言い訳にもならんと思うぞ」

 

「うっせぇ!」

 

すると風太郎側の机の上に乗っていた紙を中野さんが取ると

 

「テスト勉強しながらですか…

よっぽど追い込まれているのですね…」

 

と哀れみの目を向けて来た

 

「何点だったんですか?」

 

と紙を開くと

 

「おい!

勝手に見るな!」

 

「上杉風太郎君…

点数は…100点!?」

 

「あー

めっちゃ恥ずかしい!」

 

「わざと見せましたね!?」

 

「お前…そこまで腐っているとは…」

 

「うっせぇ!

そんなこと言うお前も…」

 

「おい勝手にとんな!」

 

「中村蒼介

点数96点」

 

「96点!?」

 

「あー

風太郎程じゃないけど恥ずかしい!」

 

俺たちの点数を聞いてか中野さんは頬を膨らませていた

 

「2人ともそんなに頭がいいのですか…

…いい事思いつきました!」

 

あながち言われることとその後は予想がついた

 

「勉強…

教えてくださいよ」

 

「ごちそうさまでした」

 

ほらな予想通り

 

「えぇ!?

食べるの早い!

それだけでいいんですか?

私の少しあげましょうか?」

 

…はっ!

「早まるな風太郎!」

と思い口を抑えに行ったが…

 

「あんたが食いすぎなんだよ

太るぞ」

 

あぁ…

言っちゃった…

 

「太っ…!

こんなにデリカシーのない人は初めてです!

もう知りません!」

 

「お前それは酷いぞ」

 

「いいだろどうせこれ以上話す事もない相手なんだから」

 

すると風太郎の携帯がなり足早に教室に帰っていった

 

「…すまんな

あいつも悪気はないんだ

ただ言いたいことはすぐ言うやつで」

 

「…あんな人と一緒にいる人とは思えませんが…」

 

「じゃ俺から謝れって言っておくから

それじゃ」

 

その場をさり教室に戻ると風太郎が来て

 

「蒼介…俺の借金問題解決できるかもしれない…

仕事が貰えたんだ」

 

「はぁ!?

確かにお前地道にバイトして少しづつ親父さんと一緒に返済してるけども

大丈夫かそれ…

まぁ大丈夫か人の腎臓って片方なくなっても

大丈夫らしいからな」

 

「お前もらいはと同じこと言うんじゃねぇ!」

 

「で?

どんな仕事なんだ?」

 

するとどんどん幼馴染の顔は青くなっていき

絞り出すような声で言った

 

「家庭教師…

しかも生徒の名前は…中野…」

 

あーお前やっちまったな

 

「…今からでも間に合う謝ってこい」

 

すると先生が入ってきて

風太郎は後でといい席に着いた

 

「今日から2人転校生がうちのクラスに入ってくる」

 

は?2人?

中野はひとりじゃ…

顔が青くなる俺と一緒に風太郎も青くなっていた

 

「じゃ入ってきていいぞ」

 

ガラガラ…

 

「中野五月です

よろしくお願いします」

 

「中野二乃よ

よろしく」

 

…中野が二人?

俺たちと同様にクラスのやつらもザワザワしていた

 

「じゃ中野達は中村の後ろと前な」

 

…なんで俺の後ろと前ご丁寧に空いてるんだよ

 

中野さん(五月)が席に座る時に風太郎は

謝ろうとしたみたいだが無視されたようだ

…後悔先に立たずとはこのことだな

 

「よろしく」

 

普通に挨拶をすると

 

「中村君と同じクラスでしたか

色々教えてください

…改めてよろしくお願いします」

 

「あら

五月と知り合いなのね

私は五月と姉妹の二乃よ

よろしく」

 

なるほど姉妹か

だいたいそんなところだろうと思っていたが

 

翌日の昼休み

 

 

いつも通り食堂へ行きいつもの物を頼み

いつも通りいつもの席へ向かおうとしたが…

 

「まさか今謝るつもりか?」

 

「そうだけど何か問題あるか?」

 

…問題は無いが今中野さん(五月)は…

 

「なっ…!

あいつもう友達と食ってやがる…」

 

「確かに早いな」

 

すると中野さん(五月)がこっちに気づいたのか

こっちに来て

 

「すいません

席はもう埋まっています」

 

勝ち誇ったような顔で言ってきた

 

「くそっ」

 

足早に俺たちはその場を離れようとすると…

 

「いいの?それで

五月ちゃんが狙いでしょ」

 

ショートカットのやけに中野さん(五月)と顔が似ている女子に言われた

 

「狙いも何も

謝りたいだけだ」

 

「もーう

照れ隠しして

あっ私が五月ちゃん呼んできてあげるよ」

 

すると幼馴染は腕を掴み

 

「いい

自分のことは自分でどうにかする

勝手なことするな」

 

…こいつの謎の男気

 

するとショートカットは風太郎の背中を思いっきり叩き

 

「ガリ勉そうなのに男気あるじゃん!

困ったらこの一花お姉さんに相談するんだぞ」

 

相談も何も同じ学年だろ多分

 

ショートカットはその場をさり俺たちはいつもの席に向かった

 

風太郎が顔を暗くし下を向きながら質素な飯を食っていると…

 

「上杉さーん

 

上杉さーん!」

 

何してんだあのうさ耳

 

風太郎の顔を覗き込み名前を呼んでいる

 

あれでなんで気づかないんだ風太郎はと思っていると

 

「うわっ」

 

「ははっ

やっと気づいてくれた」

 

さすがに気づいたのかみっともない声を幼馴染は出した

 

「さて問題です

あなたの回答はどっちでしょうか!」

 

こっちといい自分の回答を取ると

 

「正解です!

正解したご褒美にこっちの0点の回答もあげちゃいます!」

 

「いや

そっちはいらないんだが」

 

「風太郎

俺0点の回答初めて見たんだが」

 

「安心しろ

俺もだ」

 

「わははは!

そんな褒めなくていいですよー!」

 

「「褒めてねぇよ!」」

 

2人被って突っ込んでしまった

 

風太郎がめんどくさいと思ったのか足早にその場を去ったので

 

「じゃありがとな」

 

といい俺も去った

だが…

 

「いつまでついてくるんだ!」

 

そう彼女は更衣室までもついてきたのだ

すると

 

「人になにかしてもらったらありがとうって言うんですよ!

天才なのにそんなことも分からないんですか?」

 

すると風太郎は0点の回答をうさ耳に押し付け

 

「たまたま拾った

これで貸し借りなしだ」

 

と言った

 

「お前どれだけ言いたくないんだよ」

 

するとうさ耳は

 

「そうですか!

ありがとうございます!」

 

言っちゃったよこの子

 

 

 

 

放課後

 

 

 

「…風太郎

このパネルに顔をはめる理由は?」

 

「変装?だ

これで大丈夫だろう」

 

…こいつ時々馬鹿なのなんやと?

 

俺たちは中野さん(五月)に謝るため休み時間近づこうとしたが他のクラスメイトの壁があり近づけず謝るタイミングがなかった

…ていうか避けられてた気が…

それで結局放課後謝ることになったのだが…

 

「何故3人いる」

 

そう中野さん(五月)の周りには2人いるのだ

姉妹の中野さん(二乃)はわかるとして

 

「友達作るの早過ぎないか?」

 

あいつ意外とコミュ力高いのか

 

「そんなもんだろう女子は」

 

「あんた何個食うつもりよ肉まん」

 

「まだ2個目ですけど」

 

「だからこんなにお腹にお肉が着くのよ!」

 

「二乃!

やめてください…!」

 

なんと眼福な光景だろうか

手の感覚変わりたいくらいだ

 

「蒼介

それはやばいぞ」

 

「ナチュラルに思考読んでくんな」

 

「そういう趣味なの?」

 

終わった…

友達の1人に気づかれた…

 

「そういう趣味なんだ

ほっといてくれ」

 

「そう」

 

するとヘッドホンをつけている彼女はスマホを取りだし…

 

「自然と警察に通報しようとするのやめてくれる?」

 

そう言い俺たちは足早にその場を去ったふりをした

なんでふりかって?

見失ったらそれこそ風太郎が終わりだろ

 

「あっ

あいつら動いたぞ

追跡するぞ」

 

 

 

 

 

「何?

あんた達ストーカー?

…ていうかなんで

あんたまでいるのよ」

 

「どーも」

 

風太郎がヘッドホンを睨むと

 

「警察には言ってない」

 

とんだ屁理屈だな

 

「ストーカーって失礼ですね

ここ僕たちの家ですけど?」

 

…それでいけるなら苦労は

 

「嘘!

ごめんなさい!」

 

純粋なのを騙すのは心が痛いな

 

「焼肉定食焼肉抜き…

お金ないの?」

 

あのヘッドホン…

 

「行くぞ蒼介!」

 

「あっ!

待ちなさい!

警備員さーん!」

 

たまたま人が通りオートロックが空いたのが幸いだった

 

エレベーターに乗り込もうとしたが

閉まってしまった

 

「こっちだ蒼介!」

 

お前馬鹿だろ

30階に住んでるってお前自分で言ってたろ

と思いつつも階段を息を切らしつつ上り

登りきると…

 

「中村君!

しかもなんで…」

 

「はぁはぁ…

すまなかった!」

 

風太郎が謝ったが

 

「許しません!

それより今から家庭教師の人が来るので早くお引き取りください!」

 

「その家庭教師…

俺…」

 

「え?

嘘…

こんな人な私たち5人の家庭教師だなんて…」

 

ん?5人?

2人じゃないのか?

さすがに気になり

 

「おい5人ってどういうこと…」

 

すると風太郎が言葉を遮るように

 

「俺の方が嫌だね!

だが断れない理由がある!」

 

「俺がお前らのパートナーだ!」

 

すると風太郎と5人というおかしい人数に気づいたのか顔が青くなってきた

するとエレベーターが来て

 

「あれ?

ガリ勉くんじゃーん!」

 

「あー!

こいつがストーカーよ!」

 

「えー!?

上杉さんストーカーだったんですか?」

 

「四葉

早とちりしすぎ」

 

嘘だろ…まさか…

風太郎も同じことを考えていそうだったが

さすがに信じられず

 

「友達とシェアハウスか…仲良いな…」

 

頼むそうであってくれ

 

「いいえ違います

私たちは5つ子です」

 

------------------------------

どうだったでしょうか?

少し抜けているストーリーや

間違っている言葉があるかもしれませんが

そこは許してくれ…

 

オリ主のヒロインは予想着いた人もいるでしょうか

2人に絞れた人が大多数でしょう

これからよろしくお願いします

 



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2話

結構変わってしまいますが勘弁してください…


「お兄ちゃん今頃家庭教師がんばってるかなー」

 

風太郎の妹、「上杉らいは」が料理を作りながら独り言を呟いていた

 

「今日は奮発しておかずに

卵焼きもつくっちゃお!」

 

コンコン

台所の角で卵を割り、ボウルに出すと

 

「わぁ」

 

綺麗に5個の黄身がでてきた。

一方

 

中野家ベランダ

==============================

 

「五つ子!?」

 

ゴル〇13顔負けの渋い顔をし、幼馴染は大声をあげていた

 

「本当だったのかよ……」

 

さすがの俺もゴル(以下同文)をし、呆れてしまった

 

何度目か分からないがもう一度風太郎は問いただした

 

「な……中野さん……娘さん達が五つ子

というのは、本当なんですか?」

 

俺たちの願いを断ち切るように無慈悲な

言葉が携帯から放たれた

 

「あぁ。彼女たちは正真正銘の一卵性の

5つ子だ。君には5人を卒業まで導いて

やって欲しい。勿論報酬は5人分払おう。」

 

勉強に関しては自信しかないガリ勉風太郎も

さすがの内容に……

 

「そ…それはちょっと自信ないかなー…

とか言って」

 

言い忘れていたが(誰にやねん)電話の主は

中野家のお父さんだ

こんなに怖い声色の人っているんだな…

 

「そうかい。君のお父さんには押し切られて

しまったが、仕方ない。残念だがこの話は

なかったこと「自信がみなぎってきました!」

 

まずいと気づいたのか風太郎は被せるように

取り繕いの嘘を言った。俺は電話の主に聞こえぬように

 

「取り返しのつかない嘘はあんまりつくなよ」

 

一応忠告はしておいたからな

それなのにこいつは…

 

「すぅ…娘さん全員を無事卒業させて

見せます!!!」

 

この馬鹿…たしかにこいつの事情も事情だが

 

「期待しているよ。ところで娘たちは

そこにいるのかい?」

 

そう言われてリビングへ俺たちが戻ると

風太郎も含め俺は青ざめていた

そこに追い打ちをかけるように

 

「どうかしたかい?」

 

まさか1人もいないとは…どれだけ勉強嫌いなんだ。

 

「ま 全く問題ありません。HAHAHA

おいおい押すんじゃないよ。全く困った生徒達だ!」

「ピッ」

 

幻覚を見ているのか風太郎…可哀想に…と

風太郎に哀れみの目を向けていると

案の定睨まれた

 

「可哀想に…」

 

「うっせぇ!

はぁ…あいつら…一体どこに…」

 

風太郎が思案していると1人やってきた

 

「おい。うさ耳が来たぞ」

 

「うさ耳とは心外ですね!

私には四葉というしっかりした名「わかった

わかった…すまん四葉…さん?」

 

「四葉でいいですよ」

 

「そうか」

 

ところでなんでこいつは残って…

 

「あぁ! 言おうとしたこと忘れてました!

みんな自分の部屋に戻ったみたいですよ?」

 

ウッソだろ。はなからあいつら授業受ける気

ないじゃねぇか

 

「四葉…だっけ…0点の」

 

「えへへ」

 

「さっきこいつの名前について話してたじゃねぇか。聞いとけよ」

 

こいつここまで人の話聞かないか…

 

「お父さんとは話せましたか?」

 

「ああ。お前らが本当に…」

 

「どうした?風太郎」

 

話を途中で止めたので疑問に思い聞いたが

 

「…眉間にシワを寄せてみてくれ」

 

そういう事か

 

「? こ こうですか?」

 

四葉がやって見せた顔は五月の食堂での顔に似ていた。本当に似てるなこいつら

 

「ていうかなんで四葉は逃げないんだ?」

 

「し 心外です!上杉さんと…「中村 中村蒼介だ「中村さんの授業を受けるためにきまってるじゃないですか」

 

「「!」」

 

…あのヘッドホンの姉妹か?本当に

 

「ていうか…なんで俺まで勉強教えるって

なってるんだ?」

 

俺がいると…

 

「まぁ良いじゃねぇか

これも成り行きだ」

 

はぁここまで来たら今日は付き合ってやるよ

 

「わかったよ」

 

「えーっと…いいですか?

私は怖い先生がくるかとおもって嫌だったん

ですが、同級生の上杉さんとなら楽しめそうです!」

 

なんていい子なんだ…と感心していると

 

「四葉。抱きしめていいか?」

 

「幼馴染よ…それはさすがにキモイぞ」

 

「さー。他のみんなを呼びに行きましょー」

 

幼馴染のキモイ発言によく耐えたな…

2階のそれぞれの部屋があるところに行き

(マンションなのに2階があるのもおかしい話だが)

 

「手前から

五月

三玖

二乃

そして一花の順ですね」

 

ご丁寧に1人ずつの部屋があるとは…金持ち

って怖い…

 

「5人集めるところから始めるとはな…」

 

それな。本当に

 

「大丈夫ですって。クラスが一緒なら知ってると思いますが、五月はすごく真面目な子です。余程のことがない限り協力してくれますよ!」

 

「そうだといいんだが…」

 

風太郎と五月の間にはあれがあるからな…

 

風太郎が五月の部屋のドアをノックすると

すぐ出てきた。だが

 

「嫌です」

 

「あれー」

 

まぁそうなるだろうな。ここは俺からも

 

「五月。こいつを許してやってくれないか?

微塵もこいつに悪気はなかったんだ」

 

「中村君に教えて貰えるならともかくあなたからは教えは一切こいません」

 

あちゃー

 

「そもそも何故同級生のあなたなのですか?

この町にはまともな家庭教師は1人もいないのでしょうか」

 

「…ごもっともです…」

 

これは反論できねぇな。だが風太郎は…

 

「なんだよ。昨日は勉強教えて欲しいって言ってたじゃん」

 

さすがというか馬鹿というか風太郎は…

 

「気の迷いです。忘れて下さい。

バタン」

 

「…」

 

さすがの風太郎も心にダメージか…

そこを四葉がフォローしようとした

 

「あはは。5人いれば1人くらいこうなりますよ」

 

だが風太郎の心には響かなかったようだ

 

「次行きましょう」

 

風太郎と俺の手を引っ張り三玖の部屋の前に連れてきた

 

「三玖は私たちの中で1番頭がいいんです

上杉さんと気があうんじゃないかなー」

 

嫌な予感しかしない

 

「嫌 なんで同級生のあなたなの?この町

にはまともな家「わかった!さっきも聞いたそれ!」

 

ほらな。てか…

 

「なんで正座?しかも俺と四葉まで…」

 

「何となく 文句はフータローに言って」

 

「…次行くぞ風太郎」

 

四葉について行きその場を後にする

 

「二乃は人付き合いがとっても上手なんです。沢山お友達がいるので、上杉さんもすぐに仲良くなれますよ」

 

「これまた嫌な予感しかしないんだが」

 

「大丈夫。俺もだ」

 

二乃の部屋

==============================

 

「部屋にもいないってどういうこと!?」

 

「うっそだろ。予想の斜め上行きやがった」

 

また三玖や五月のように拒否されると

思ったが…

 

「自信なくなってきた…」

 

「前からないだろ…

お前がないんだったらとっくに俺もないし」

 

最後の希望 あるにはあるが…

 

「大丈夫です!まだ一花がのこってます!」

 

「多分また……」

 

「一花は…………………………………………………」

 

「「何 その間!?」」

 

怖すぎる…

 

「驚かないでくださいね?」

 

といい四葉が部屋のドアを開けると…

とても綺麗な部屋…ではなく

ゴチャア

 

「ここに人が住んでるのか?」

 

「ゴゴゴって聞こえてきそうな程の汚さ

だな…」

 

とてつもない汚部屋が広がっていた

足の踏み場もろくになく、1歩踏み出したら足を怪我してしまいそうだ

 

「人の部屋を未開の地扱いして欲しくないなぁ」

 

なんだ!?なにか奥で動いてるぞ!

 

「ふぁ〜おはよ まだ帰ってなかったんだね」

 

そこには欠伸をして眠そうな一花がいた

 

「もーこの前片付けたばかりなのに…」

 

さすがの四葉も呆れていた

 

「足の踏み場もねぇな」

 

「床あんのかこれ」

 

「まさかフータローが私たちの先生とはね〜

それで五月ちゃんを見てた訳だ」

 

「いいから 取り敢えず居間に戻るぞ」

 

といい風太郎が布団を引っ張ると

 

「あーダメダメ 服着てないから照れる」

 

「oh......」

 

「なんでだよ!」

 

さすが風太郎も動揺を隠しきれないようだ

かくいう俺もだが

 

「ほら 私って寝る時、基本裸じゃん?

あ。ショーツは穿いてるから安心して」

 

「「そういう問題じゃ」」

 

「あれー脱いだ服どこだー?

四葉 そこら辺にある服適当にちょうだい」

 

服に無頓着なのかめんどくさいだけなのか…

 

「「はぁ」」

 

…こいつとは今日よく言葉が被るな

 

「お前なぁ少しは片付けろよ…この机なんて

最後に勉強したのはいつのことやら」

 

風太郎が一花の机らしきものを見て文句を言った(汚すぎてはっきりと区別がつかない)

 

「もー勉強勉強って せっかく同級生の

女の子の部屋に来たのに、それでいいの?」

 

「…っ」

 

危ねぇまじまじと見るところだった…

風太郎と俺が部屋から出ていくと

 

「! 三玖…」

 

「フータローと蒼介。聞きたいことがあるの」

 

「?」

 

勉強なら喜んでだが…

 

「私の体操服が無くなったの。赤のジャージ」

 

「そうか。見てないな」

 

「さっきまではあったの。フータローと

蒼介が来る前はね…

盗っ「「てない!」」

 

「服なんてどうでもいいって言ってたのに…

うわぁ…」

 

「濡れ衣だ!お前一緒にいただろ!」

 

「おーい。そこでなにやってんの?」

 

「「「!」」」

 

「クッキー作りすぎちゃった。食べる?」

 

「二乃。今はそれどころじゃ…」

 

「「あ」」

 

俺と四葉は気づいたようだ二乃の来ている服に

 

「あのジャージって…」

 

リビング

==============================

 

 

「よし。これで4人だ。五月はいないが

始めてしまおう。まずは実力を測るためにも

小テストをしよう!」

 

「「「「いただきまーす!」」」」

 

「美味しーこれなに味?」

 

「なんで私のジャージ着てたの?」

 

「えー?だって料理で汚れたら嫌じゃん」

 

「今すぐ脱いで」

 

「ちょ!やめて!」

 

「こりゃあ前途多難だな…風太郎…

お菓子を食べて女子会が始まりやがった」

 

これはダメだな。こいつら余っ程だ

 

「上杉さん。ご心配なく!私はもう

始めてます!」

 

「よーし。名前しかかけてないがいいぞ!」

 

「落ち着け風太郎」

 

どうしようかこれは

 

「クッキー嫌い?」

 

二乃か。俺はいいとして風太郎に話しかけるのはなにか裏ありそうだな

 

「いやそういう気分じゃ…」

 

「警戒しなくてもクッキーに毒なんて盛ってないから。食べてくれたら勉強してもいいよ

ほら中村も」

 

やめといた方がいいな

 

「いや俺はいい」

 

舌打ちされた気がしたがまぁいいだろう

風太郎はおそらく…

 

「うわっもりもり減ってる!

そんなに美味しい?」

 

「あ ああ…美味いな」

 

「嬉しいなー あ。そだ。パパとどんな約束したの?」

 

おっと…そこに来るか

 

「特に何も…」

 

クッキーを飲み込んでから言った

 

「うっそー。君ってそんなことするキャラ

じゃないっしょ」

 

 

「ぶっちゃけ家庭教師なんていらないんだよねー…」

 

こいつ…やばい

 

「なんてね。はいお水」

 

二乃からグラスに入った水を差し出された

勿論俺は回避

 

「お…おう…サンキュー」

 

水を全部風太郎が飲み終わると二乃が立ち上がり

 

「ばいばーい」

 

「んあ?」

 

バタン

ほらな思った通り

 

「上杉さん!?」

 

ほかの姉妹も心配したが

 

「勉強のしすぎで寝てしまったんじゃない?

これじゃ家庭教師は出来ないわね

あんたも寝ればよかったのに

まぁいいわこいつ担いで帰っ」

「何飲ませた?」

 

流石に聞いておかないとな

 

まだ現状を理解していないようだな

 

「何飲ませた?」

 

もう一度ドスをきかせた低い声で聞いた

さすがにあいてが本気で怒っていると気づいたようだ

 

「な。何よ!何飲ませたっていいでしょ!?」

 

はぁそこまでバカなのかこいつ

 

「何飲ませたって聞いてんだよ」

 

「ちょっと蒼介君落ち着いて…」

 

「黙ってろ」

 

さすがにほかの姉妹も黙った

 

この雰囲気に気づいたのか五月が「何事ですか!?」

と降りてきた

 

「落ち着いてください!」

 

と静止に入られたが

 

「どけ」

 

の一言で怯えてそこをどいた

もう一度聞こう

 

「何飲ませた?」

 

「す…睡眠薬よ!すぐ目覚めるわ!」

 

「あっそ。じゃ帰るわ」

 

風太郎を担ぎ帰ろうとすると五月が

 

「わっ私がタクシーで送っていきます!」

 

はぁここで余計な気遣いはいらないんだがな

まぁここはお言葉に甘えよう

 

「頼むわ」

 

とだけいい俺はエレベーターで五月と共に下に降りた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうだったでしょうか
感想出来ればお願いします


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赤い五つ子

ごめんなさい!!
すごい間隔空いてしまいました……
だいたい1週間に2個ぐらいあげるつもりなので把握お願いします!


それからというもの、五月の善意に甘え俺は風太郎を担ぎタクシーで送ってもらったが

 

タクシーの中

==============================

 

 

「本当にすみません…なんと言ったらいいのか分かりません…」

 

五月はこの調子で何回も車の中で謝っていた

俺はと言うと

 

「あんたに謝られても意味が無い。俺に謝ってもね。風太郎に謝りなよ」

 

と正論のようなものを何度も言っているが

 

「っ……」

 

そこまで風太郎が嫌いなのか、風太郎に謝れという度にたじろいでいる。そのやり取りを何回も繰り返してる間に風太郎の家に着いた。

 

「おい、起きろ」

 

俺は風太郎のトレードマークの髪の毛の触覚?

のようなものを引っ張り無理やり起こした。

 

「ふがっ!?…いてててて!!何すんだ蒼介!」

 

効果が短い睡眠薬で良かった。さもないとまた担いでタクシーから家まで運ばないといけないからな

 

「馬鹿。起こしてやってんだよ。ほら着いたぞ。さっさと降りろ」

 

「えっ?えぇ!?タッタタタタクシー!?

かかか金なんて持ってねぇぞ!蒼介お前持ってんのかよ!」

 

すると五月が

 

「カードで」

 

「まいど」

 

と支払いをしてくれた。そこはありがたいのだかこいつに謝らない事には俺もスッキリしない

 

「おい。五月、わかってるよな?俺に謝るくらいならこいつに謝れ」

 

「おい、なんで俺家に帰って「ちょっと静かにしてろ」

 

五月は絞り出すような声で

 

「…す……すみませんでした」

 

言えただけマシか。二乃にも謝って貰えたらなぁ……そこは妥協か

 

「なぁ蒼介。いい加減説明してくれ」

 

「あぁ。俺はこれからバイトだから五月に説明して貰え」

 

といい俺はタクシーを降りた

 

「ちょっ…待て」

 

風太郎が五月に説明してもらうのは間が悪いと俺を引き止めるが俺はそろそろバイトなので小走りでその場を去ろうとした。だが、そこに……

 

「あ やっぱりお兄ちゃんだ」

 

ぴょこっと風太郎の妹、上杉らいはが兄の後ろから顔を出した

 

「あの人ってもしかして!」

 

「な なんでもない人だ。帰るぞ!」

 

もちろん五月は妹のことを知らないのできょとんとしていた。

 

「嘘!あの人が生徒さんでしょ」

 

「良かったらウチで、ご飯食べていきませんか?」

 

「え!?」

 

まぁそうなるだろうな。風太郎がごまかそうとしたが五月はらいはちゃんの可愛いスマイルに負け食べていくようだ。さて、巻き込まれる前に帰r

 

「逃がさねぇぞ!」

 

腕を掴まれた

 

「離せぇぇぇぇぇぇ!!」

 

結局引きずり込まれた。気まずすぎるだろ

風太郎と五月の間も俺と中野家の間も

 

「まさか風太郎が女の子を連れてくる日がくるとはな!!ガハハハ!!」

 

この声がでかい人は風太郎の親父さん

独り身になってから助けて貰ってる人だ

 

「蒼介も久しぶりだなぁ!」

 

「お世話になってます。親父さん」

 

「お?この牛乳、消費期限が1週間前じゃねーか」

 

おっとまさかな

 

「危うく飲めなくなるところだったぜ」

 

なんの躊躇いもなく親父さんは牛乳を飲み干した。

 

「逆にどれだけ過ぎたら飲めないんですか……」

 

それで腹を壊してない親父さんがすごい

 

「親父……」

 

と、風太郎もお客さんがいるのにと、呆れていた

 

「もうすぐできるからねー」

 

と言われたが待つくらいなら俺はバイトに行きたいのだが……

 

「行かせねぇからな?」

 

……逃げられないようだ

 

「お兄ちゃんが予定より早く帰ってきて

間に合わなかったよ」

 

そうか、まだ事情知らないんだったな

何でこいつが早く帰ってこさせられたか

 

「家庭教師ちゃんとやってきた?」

 

「「「!!!」」」

 

説明せざるを得ないか……とどう言うか考えていると

 

「その件についてですg「もちろんバッチグーよ!!」

 

あら、隠す方向性なの?風太郎さん

まぁそうせざるをえないか

 

「だよな!?蒼介」

 

「あ ああそうだな」

 

……嘘をつくのは得意ではない

 

「何を……」

 

ボソッ

「いいから!らいはが悲しむ!」

 

ボソッ

「このシスコンめ」

 

「聞こえてんぞ」

 

「なんのことだか」

 

風太郎に対して嘘を着くのは気が楽でいいな

どうせすぐバレるし

 

「そーなんだ、安心したよー」

 

風太郎はバレなくてほっとしたようだ。

さていつバレるか見物だな

 

「これで借金問題も解決だね」

 

「らいは、お客さんの前だぞ」

 

「言葉は選ぼうな」

 

まだ小学生だし、そういうところはしょうがないか

 

「あ ごめん……」

 

しばらく経つと

 

「はーい、上杉家特製カレーと卵焼きでーす」

 

カレーと卵焼きが運ばれてきた

 

「ありがと、らいはちゃん」

 

相変わらず美味そうだな、風太郎とは大違いだ

 

「ギロッ」

 

「おっと」

 

心の中でも気をつけないとな

 

「お口に合うといいんだけど」

 

合うだろ多分、普通にっていうかめっちゃ上手いし

 

「ふん、お嬢様に庶民の味がわかるかな」

 

「「こら」」

 

ゴンッ

ベシッ

「痛って!蒼介まですんじゃねぇ!」

 

「そういう嫌味なところ直した方がいいよ」

 

「妹に同じく」

 

「らいはと同じ考えすんな!」

 

そんなやり取りをやっている間五月は黙々と食べ進めていた

 

==============================

 

「今日はご馳走様でした」

 

「俺もありがとうございました」

 

早くバイトに行きたかったなんて言えねぇな

 

「おう風太郎、通りまで送って行ってやんな」

 

「俺は大丈夫です、お邪魔しました」

 

俺は止められる前にそそくさとバイト先に向かった。さて……俺はまさか次も手伝わされるのかな……

 

翌日

家庭教師の時間

==============================

 

「なんで俺はまた連れてこられているんだ」

 

給料を貰えるならまだしも……いやそれでも人と関わるのはダメか

 

「いいじゃねぇか。なんも起きねぇよ」

 

「そうだといいが、あまり深くは入らないぞ」

 

「ああ」

 

こんなことを話しているとやっと1番最後に一花が降りてきた

 

「昨日の悪行は心優しい俺がギリギリ許すとしよう。今日はよく集まってくれた!」

 

何となくこいつのやりたいことはわかったな

さて俺は事務仕事でもしながら傍観しとくかな

 

「まぁ私たちの家ですし」

 

「zzzzzz」

 

「まだ諦めてなかったんだ」

 

「……」

 

「友達と遊ぶ予定だったんだけどー?」

 

……風太郎嫌いなのに結局断ったのかよ

なんだこいつ

 

「なんであんたまでいるのよ」

 

「文句なら風太郎に」

 

「家庭教師はいらないって言わなかったっけ?

 

二乃が不満そうな顔で言った

 

「だったらそれを証明してくれ」

 

ほらな。てかなんでこいつはさっさと気づかなかったのか……馬鹿だなこいつ

 

「証明?」

 

二乃がは?という顔で言った

 

「昨日出来なかったテストだ」

 

そういい風太郎は紙を取り出した

 

「合格ラインを超えたやつには金輪際近づかないと約束しよう」

 

「「「「「!」」」」」

 

「勝手に卒業していってくれ」

 

あいつが考えてる事はこうだ

バカ正直に5人を相手する必要はない

赤点の候補のやつにだけ教えてやればいいんだ

、そう上手くいくかね

 

「……なんであたしがそんなめんどーなことしなきゃ「分かりました、受けましょう」

 

そりゃ五月は乗るだろうな、あんだけ勉強してれば合格できるだろうし、五月自身、風太郎の顔も見たくないだろうからな

 

「は?五月あんた本気?」

 

「合格すればいいんです。これであなたの顔をみなくてすみます」

 

「そういうことならやりますか」

 

一花がムクっと立ち上がった

 

「みんな!頑張ろ!」

 

「合格ラインは?」

 

「60……いや50点あればそれでいい」

 

「風太郎にしては低い方だぞ」

 

「お前もやれよ?」

 

「は?」

 

二乃がため息をついた

 

「別に受ける義理はないんだけど」

 

「あんまり私達を侮らないでね」

 

……俺も受けるか。確認だから簡単だろう

 

20分後

==============================

 

「採点終わったぞ!すげぇ100点だ!!」

 

うっそぉ……まさか

 

「全員合わせてな!」

 

五つ子の間にはドヨーンとした空気があった

 

「お前紛らわしいことすんじゃねぇ!」

 

「いやー久しぶりにお前の驚く顔見せてもらったわ」

 

「笑うな!」

 

コノヤロウ……後で覚えとけよ……

 

「ていうか、お前ら…まさか……」

 

「逃げろ!!」

 

「あ!」

 

五つ子達は2階の部屋へと逃げた

逃げるぐらいなら勉強しとけよ……

 

「待て!」

 

「あはは なんか前の学校思い出すね」

 

「厳しいとこだったもんねー」

 

「思い出したくもない」

 

「おかしい…勉強したはずなのに……」

 

「あいつ、知ってんのかな?」

 

((まさかこいつら……))

 

「私たちが落第しかけて転校してきたってこと」

 

((5人揃って赤点候補かよ!))

 

 

 

 

 

 




蒼介の点数

96


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4話

本当にすいません!
とても長く長くお待たせしました!
これから、すごく間が長くなるかもしれませんが許してください……


「……風太郎来るの遅くないか?」

 

教室で五月にただ同意を求めるだけの質問をした

 

「そうですね……二乃も遅いです。彼が来ない分にはありがたいのですが」

 

「本人の親友の前でそんなこと言うのやめよ?」

 

時計の針は8時25分を回っていた

と、そこに二乃が入ってきた

 

「全く……はぁ……」

 

「どうしたのですか?二乃」

 

「上杉がしつこいのよ……今朝も校門前で仲良くなるためか話しかけてきたし……」

 

「はぁはぁはぁ……ギリギリセーフ……」

 

そんな会話をしてる時にやっと風太郎が登校してきた

 

「おっせぇよ。こちとらお前しかろくに話すやついないのに。ていうかまたお前勉強で夜更かしでもしたんだろ」

 

「……しゃーないだろ、こっちは家庭教師としての勉強もしないといけねぇんだ」

 

余程風太郎はこいつらに嫌われてるのかこいつが俺のところに来たらすぐ二乃と五月は自分の席に着いた

二乃とはあの喧嘩?もあるしな

 

休み時間

================================

 

 

「蒼介、俺は今朝五月以外の五つ子と会ったんだが案の定二乃が、家庭教師なんていらないと言ってきたので、それなら勉強してるんだなと思い、この前のテストの問題を出してみたんだ」

 

「ふむ」

 

嫌な予感しかしねぇな

 

「なんと、全員わからなかったんだぞ!

だが俺はその後見てみたんだ」

 

「ん?何をだ?」

 

「この前のテストのそれぞれが回答できた問題が書いてあるノートをだ」

 

そして風太郎はそのノートを見せてきた

 

「何か違和感を覚えないか?

ちなみに俺が出した問題は問一のやつだ」

 

「……三玖が正解してるな」

 

「だろ!?なんであいつ答えなかったんだ……」

 

「そんなん知らんわ」

 

昼休み

食堂

==============================

 

「よ よう三玖

350円のサンドイッチに……なんだその飲み物……」

 

食堂で風太郎が三玖に話しかけていた

 

「抹茶ソーダ」

 

「逆に味が気になるな……」

 

「意地悪するフータローとソースケには飲ませてあげない」

 

「意地悪……いらないけど」

 

「やっぱりこいつは何考えてるのかわかんねぇ」

 

「思考読むな!」

 

やっぱりおもしれぇなこいつ

 

「ひとつ聞いていいか?今朝の問題の件なんだが……」

 

「上杉さんと中村さん、お昼一緒に食べませんか!?」

 

「「うおっ」」

 

「四葉か、びっくりしたじゃねぇか」

 

「あははー上杉さん、朝は逃げちゃってすいません〜」

 

「それで三玖「コレ見てください英語の宿題」

 

「さっきの話「全部間違えてましたあはははは!」

 

「ちょっと邪魔だからどいてようねー

一花頼むわ」

 

「はーい、ごめんねー」

 

「一花も教えて貰ったら?」

 

おぉっさすが四葉どんどん勧誘しろ

とか思ってるんだろうなぁ風太郎

 

「うーんパスかな

ほら、私たちバカだし、ね?」

 

「だからってなぁ……」

 

「バカだから勉強すんじゃねぇのかかよ……」

 

さすがに俺も呆れた

 

「それにさ、高校生活勉強だけってどうなの?もっと青春をエンジョイしようよ」

 

「恋とか!」

 

「「!」」

 

「「恋?あれは学業から最もかけ離れた愚かな行為だ」」

 

「中村さんと上杉さんがシンクロしてる……!」

 

「「したいやつはすればいい……だが、そいつの人生のピークは学生時代となるだろう」」

 

「この拗らせ方……手遅れだわ!」

 

まぁ俺は学業云々の話じゃなくて出来ないけどな

 

「あはは、恋愛したくても相手がいないんですけどね」

 

……まぁ俺もそれはあるが

 

「三玖はどう?好きな男子とかできた?」

 

「えっ」

 

?なんであんな驚いてんだ?

 

「い、いないよ!」

 

タタタ……

 

走って逃げるほど何か、恥ずかしかったのか?

 

「なんで逃げたんだ?あいつ」

 

「あの表情、姉妹の私には分かります

三玖は恋をしています」

 

「……」

 

「おい?俺たちじゃないからな?」

 

「ばっ、わかってるわ!」

 

教室

==============================

 

 

「馬鹿じゃねぇのか、あんな色恋沙汰で騒ぎやがって」

 

「馬鹿じゃねぇけど、お前にとっちゃ悪い流れだな」

 

「他人事じゃねぇからな?お前にも、

手伝ってもらうぞ」

 

「なんでだよ!……はぁ、まぁいいんだけどさ、……そろそろ【触ってしまうぞ】」

 

「まぁそれは危ないが、そうそう当たらねぇだろ」

 

俺と風太郎は席に着いた、……

なんであいつニヤニヤしてんだ?

 

「何ニヤついてるんですか?気持ち悪いですよ?」

 

おっ……そこでその質問はありがたい

さすがだ五月

 

「ばっ、!ニヤついてねぇし!

真顔すぎるほど真顔だし!」

 

ガキの言い訳みたいなってんぞ

 

約10分後

==============================

 

「は?なんだよその大量の歴史の本」

 

風太郎が屋上から降りてくるのを見て、どこに行くのかと着いて行ったら図書室に来た

 

「話すと長くなるのだが……」

 

==============================

 

ふむふむ、つまり三玖に歴史の知識で負けたから次は負けないようにって話か

とどのつまり三玖は俗に言う歴女らしい、

きっかけは四葉から借りたゲーム

……さっきから俺誰に説明してんだろ

 

「まぁ頑張れ、それしか俺は言えん」

 

「おう、ありがとな」

 

たまに素直なのなんなんだよこいつ

 

翌日、昼休み

==============================

 

なんかあいつ決戦に行くとか言ってどっか行きやがった、まぁ三玖の件だろうが

……前から四葉が来た

 

「え?なんだよその荷物の量」

 

四葉はダンボール3つを持って一人で歩いてきた

 

「あはは、先生に頼まれちゃいまして……」

 

「お前、断るとか、誰かに手伝ってもらうとかしろよ……お人好しがすぎるぞ

ほら、貸せ、2個持ってやる」

 

「いいんですか?、ありがとうございます!」

 

もう少し頼ればいいのに……

!ヤバっ四葉の手に当たってしまった!

 

ビュオオオオオ!!!

 

「あぁ!私のリボン!」

 

四葉のリボンが解けて風で飛んでいってしまった

 

「すまん、俺のせいだ」

 

「え?なんでですか?」

 

……こいつには話していいか

 

「俺が今から言うことは誰にも言わないでくれ」

 

================================

 

「へぇー!そんな人がいるんですね!

凄いです!」

 

「?怖がらねぇのか?」

 

「なんで怖がるんですか?当たらなければいいだけの話じゃないですか」

 

「それはそれで傷つくんだがな、まぁいいが」

 

「え!?すいません!」

 

「いいよ別に、慣れてる」

 

悪気はないだろうしな

 

「わぉ!上杉さん!ちゃんと前向かないとダメですよ」

 

「何やってんだお前」

 

風太郎が窓越しに走っていた、すると、四葉の顔を見るなり風太郎の顔が青ざめて、後ろを向いてすごいことを言い出した

 

「四葉、落ち着いて聞いてくれ、

お前のドッペルゲンガーがそこにいる、お前死ぬぞ」

 

「ええええええええ、死にたくないですー!」

 

「風太郎何言ってんだ、四葉も真に受けるな」

 

「だってほらあっちに」

 

「?あぁあれか、リボン付けてるけどあれ

三玖だろ、髪長ぇし」

 

え?気づいてねぇのこいつら

 

「なっ!?」

 

三玖が逃げ出した

 

「待て三玖ー!」

 

……本当に何してんだあいつら

 

==============================

 

「だから何回言ったらわかるんだ……」

 

「ライスはLじゃなくてR!

お前シラミ食うのか!」

 

「あわわわわ……」

 

「いいじゃねぇか、来てくれてるだけマシだ、ということで俺は帰っていいか?」

 

「ダメです」

 

「どうしても?」

 

「ダメです」

 

「クソが!」

 

「口悪いですよ!中村さん!」

 

「?四葉なんでお前怒られてるのにニコニコしてんだ?」

 

「えへへ、家庭教師の日でもないのに

上杉さんが教えてくれるのが嬉しくて」

 

あらヤダ素直

 

「はぁ、ほかの4人もこれくらい素直だったらいいんだがな」

 

「あはは、一応声はかけたんですけどね」

 

「かけたのにこないとはあいつら……」

 

「あ!でも残りの4人じゃなくて3人ですよ?」

 

「「?」」

 

どういうことだ?

 

「ね?三玖」

 

「え?なんでいるんだ?お前昨日何したんだよ」

 

「来てくれたのか!」

 

……なんで通り過ぎたんだ?

本の貸出履歴を見て……

 

「フータローのせいで考えちゃった

ほんのちょっとだけ、私にもできるんじゃないかって」

 

「だから、【責任、取ってよね】」

 

「あぁ!任せろ!」

 

「?本当に何があったんだ?」

 

 

 

 

 




恐らく、投稿は1ヶ月に1回程度になると思います


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不幸発動!?

すみません!今回は少し短いです、
これ以上行くと、長くなってしまうので……
すみません……


「ドンッ!」

 

風太郎は、ガラス扉にぶつかっていた

 

「なんだこれ!、センサー反応しろ!」

 

「5人だけでなく、お前も俺の邪魔をするのか!」

 

馬鹿だろこいつ、面白いから見てよ

 

「!、あのー、30階の中野さんの家庭教師をしている上杉と申します。

そこのドア壊れてますよ?」

 

「クククク……」

 

こいつ監視カメラに語りかけてやがる

そろそろ言ってやるか

 

「「何やって」」「んだよ」「るの?」

 

「うおっ、びっくりした、三玖か」

 

「おはよう、蒼介、フータロー」

 

「っていうか2人とも、今時オートロックも知らないんだ」

 

「いや俺は知ってるんだが」

 

「知ってるなら言えよ!」

 

「いや、面白くて」

 

「お前、この野郎……」

 

「2人とも、何してるの?

家庭教師、するんでしょ?」

 

エレベーター内

|===========|

 

「ていうか勝手にそういう流れになってるが、なんで俺までしないと行けないんだ

俺も暇じゃねぇし、あぶねぇだろ」

 

「いいじゃねぇか、暇じゃないってもバイトだろ?、そうそうあたりもしねぇし」

 

まぁいいか

 

「?何が危ないの?」

 

「……いや、なんでもない」

 

「?」

 

中野家

|=====|

 

「おはようございまーす!」

 

四葉の大きい声が響いた

 

「準備万端です!」

 

「私もまぁ見てよっかな」

 

「私はここで自習してるだけなので勘違いしないでください」

 

「約束通り、日本史教えてね」

 

えらく従順だな、まぁこいつらも人間か

 

「よーしやるか!」

 

このまま順調に行けばいいんだが、と思った矢先

 

「あ、なーに?また懲りずに来たの?」

 

「二乃」

 

強敵出てきたな

 

「先週みたいに途中で寝てしまわなきゃいいけど」

 

「は?よく昨日の今日でそんなこと言えr「どうだい?二乃も一緒に」

 

耳打ち

「落ち着け、ここは優しく接しないと」

 

それもそうだな

 

「死んでもお断り」

 

((イラッ))

 

「……まぁ4人でいいだろ」

 

「……ニヤッ

あ!そうだ四葉、バスケ部の知り合いが大会の臨時メンバー探してるらしいんだけど

あんた運動出来るし、今から行ってあげたら?」

 

「いっ、今から!?」

 

「でも……」

 

「なんでも、5人しかいない部員のひとりが骨折しちゃったらしくて、このままだと、大会に出られないらしいのよ

頑張って練習してきただろうに

あー、可哀想」

 

「そんなの行くわけ……」

 

「上杉さん!すみません!困ってる人を放っておけません!」

 

「嘘だろ、」

 

「あの子断れない性格だから」

 

と、こういった調子で、三玖以外が出ていってしまった、まぁ俺は五月に連れられて図書館に来た訳だが

 

「大丈夫かあいつ」

 

「知りません、そんなことよりここの問題教えてください」

 

「あぁそこは……」

 

夕方

|===|

 

「じゃあ俺帰るわ、じゃあな」

 

「ありがとうございました、中村君」

 

「いや待って、財布忘れた」

 

「え!?何してるんですか」

 

「すまん、一旦中野家寄ってから行くから、先いくわ」

 

「わかりました」

 

PENTAGON(中野家のあるマンション)入口

|============================|

 

「あ、財布忘れた、ん?蒼介?

お前は五月の方行ったはずじゃ」

 

「財布忘れた」

 

「お前もかよ」

 

ピッポッパッポッ

 

「忘れ物?シャワー浴びてるから勝手に入っていいよ」

 

「おいそれでいいのか三玖」

 

中野家

|====|

 

「お邪魔するぞー」

 

ぶぉぉぉぉ!

 

「なっ、三玖!もうでてたのか!」

 

「まて、こいつ二乃だ」

 

「は?嘘だろ」

 

「誰?三玖?お風呂入るんじゃなかった?

空いたわよ?」

 

「まじか……」

 

「さっさととって……」

 

もう逃げやがったあいつ

俺もさっさととって出よう

 

「いつもの棚にコンタクトあるから取ってくれない?」

 

目が悪いから見えてないのか、ありがたい

だが、こんな不誠実、バレたら終わりだ

 

「お昼にいじわるしたこと、まだ根に持ってんの?」

 

どこだ!?

 

「あれは勢いで……悪いとは思ってるわよ」

 

早く……!

 

「何してんの?そこじゃないって」

 

「!」

 

「場所変えてないわよ」

 

んぎゃああああああ、胸が……!

ダダダダ、今は逃げるしか……

 

「パパに命令されたからって勝手に家に入って……私たち5人の家にあいつが入るところなんて、ないんだから」

 

こいつ……まさか……

 

「決めた!フータローと、ついでにソースケも今後一切出入り禁止!」

 

すまん、出るのは許してくれ

 

バンッ

 

「いった……」

 

二乃が、棚に手をぶつけた、……ヤバっ忘れてた、不幸が、来る!

 

「危なっ!」

 

「!」

 

バタバタバタ、本が上から落ちてきて、それから守ろうとして、二乃に覆いかぶさってしまった

 

「えっ!」

 

この時の俺はまだ理解していなかった

 

この馬鹿5人組の一人一人と向き合うことの難しさを

 

そして、俺も教わることとなる

 

俺もまた、馬鹿野郎だということを!

 

「不法侵入ー!」

 

「違う!俺は取りに来ただけだ!」

 

「撮るって何を!」

 

カシャ

 

「「あっ」」

 

「中村君、何をしているのですか?」

 

 

 

 

 




どうだったでしょうか、ここから少し変わってきましたね
さぁ!どっちになるのでしょうか!
感想お待ちしております!


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事件

今回はオリジナルが入ってきます


なんでこんなことになった……!

 

中野家リビング

|===========|

 

「一体何をしてるんですか!中村君!

裁判長!見てくださいこれを!」

 

と言って五月は、一花に写真を見せた

それは俺が二乃を押し倒してるように見える写真だった

 

「待てって!俺はただ本が「裁判長」

 

と二乃が手を挙げ、裁判長(一花を呼んだ)

 

「この男は、1度マンションから出たと見せかけて、私のお風呂上がりを待っていました

悪質極まりない犯行に我々はこいつと上杉の今後の出入り禁止を要求します」

 

スラスラいいやがって……

 

「だから話聞けよ!俺は本が二乃に落ちてきそうだったから覆いかぶさって守っただけだ!」

 

「てかなんで俺まで巻き込まれてんだよ!」

 

「逃げた罰だこの野郎」

 

「にしては気づくのが早かったわよ!

それについてはどう説明する気よ!

そんな前から気づけるわけないわ!」

 

「「それは……」」

 

(どうすんだよ、言っていいのか?)

 

(言うしかねぇだろこんな事になってるんだから。少なくともお前は守られる)

 

(でもそれじゃお前が)

 

(大丈夫だよ、てか俺やりたくなかったし)

 

「四葉には言ったが、俺には信じられないかも知れないがとある体質がある」

 

「なんにしろあんたの言葉は信じないわよ!」

 

「まぁ聞けよ、俺の体質とは、【俺に触れた人は不幸が起きる】っていう体質だ

なんでかって言われてもわからん」

 

「はぁ!?何よそれ、嘘つくならもっとまともな嘘を「それは私も聞きましたー!荷物運んでるの手伝ってもらってる時に!」

 

「俺もその体質は知っている」

 

「そんな体質あるわけないじゃない!

嘘よ嘘!苦し紛れのしょうもない嘘よ!

第1、そんなのがあるんだったら上杉といつも一緒にいるんだからあんたも不幸くらってるはずでしょ!」

 

「ところが、何故か俺は不幸受けないんだ」

 

「なんでよ!」

 

「知らねぇよそんなことなんなら試してみるか?嘘だと思うなら」

 

「それは……」

 

「ほらな?ビビるくらいなる信じてくれよ」

 

「……そうですね、そういうことなら……」

 

「なーんだ、てっきり性欲を押さられなくなったのかと」

 

「気をつけてくださいね!中村さん!」

 

「ちっちょっと!何解決した感じだしてるのよ!適当なこと言わないで!」

 

「二乃、しつこい」

 

「……!!……あんたねぇ」

 

「まぁ、そうカッカしないで、私たち昔は仲良し5人姉妹だったじゃん」

 

「……っ」

 

「いや、すまんそもそも俺が触ってしまったのが悪い、俺がいても意味ないしあとは風太郎に任せる」

 

「昔はって……私は……」

 

ダッ、タタタ、ガチャッ、バタン

 

「おかげで助かったがあいつ出ていったがいいのか?てか蒼介、勝手に任せるとか言うな

お前がいないと困る」

 

「知らねぇよ、俺はもう行かない、これは決定事項」

 

「はぁ、、、、そろそろ帰るか蒼介

話は帰ってる時にでも」

 

「そうだな」

 

エレベータ内

|=========|

 

あいつらこれでいいんだろうか、まぁ人の家に過度な干渉もダメだろう

 

「で、結局……あ」

 

「!」

 

「あ」

 

タタタッ……ガクッ

 

風太郎と俺が出てきてオートロックが開いた隙に入るつもりだったんだろうな

 

「ちっ、使えないわね」

 

えー……

 

「なるほど、鍵も持たずに出てきたのか

だからといって中の3人に開けてもらうのも

バツが悪いと」

 

二乃に聞こえないように風太郎が言ってきた

 

「何見てんのよ、あんたの顔なんてもう見たくもないわ」

 

手助けしたら余計怒りそうだな、やめとこう

 

……

 

「先行ってろ風太郎」

 

「!、おう」

 

「はぁ…」

 

ダダダダ

 

「!」

 

ザッ

 

「は?何してんの?」

 

「バイトの事務仕事がまだ終わってなくてな

、家に帰ってからじゃやる気が出らん」

 

「あっそ、あんたバイトやってたのね」

 

「そうだ、お前の家より数倍貧しいよこっちは」

 

「何?嫌味?」

 

「嫌味もクソも事実だろ」

 

「うるさい、みんなバカばっかりで嫌いよ」

 

「姉妹のこともか?それは嘘だろ」

 

「…!!、嘘じゃない!」

 

「あんた達みたいな得体の知れない男を招き入れるなんてどうかしてるわ」

 

「私達の…「5人の家にあいつの入る余地なんてない」

 

「!」

 

「そう言ったな、確か

俺が嫌いってだけじゃ説明つかねぇんだよ」

 

「もういい、黙って」

 

「むしろ逆だろ、姉妹のことが嫌い?

5人の姉妹のことが大好きなんじゃないのか」

 

「だから異分子の俺たちが気に入らないんだろ?違うか?」

 

「…違うわ、見当違いも甚だしいわ、人のことわかった気になっちゃってそんなのありえないわ、キモ」

 

「えらく隠すな」

 

「…何よ、悪い?」

 

「俺の妹では無いが風太郎に妹がいてな、その気持ちわか「そうよ!私悪くないよね?」

 

「は?」

 

「バカみたい、なんで私が落ち込まなきゃ行けないの?」

 

「おいおい、…」

 

「やっぱ決めた、私はあんたを認めない

例え、それであの子達に嫌われようとも」

 

「…勝手にしろ、ただ風太郎は認めてやると助かる、「あんた達」じゃないんだろ?」

 

「あっ、間違えた、あんた達よ!」

 

オートロックのドアが開いた

 

「二乃、いつまでそこにいるの、早くおいで」

 

「!三玖、」

 

「あっ、ソースケもいたんだ、ちょうど良かったフータローに「三玖!」

 

「帰るわよ!」

 

「でもまだ話が」

 

「いいから!」

 

とりあえずこれで俺は辞められるか…

何を言うつもりだったんだろうな三玖

まぁこれからはバイトに専念しよう

 

 

 

 

日曜日

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ラジオ

「今日は東町で花火大会がありますね」

 

そうか、今日は花火大会か…仕事あるだろうし、行ってみるか、知り合いもいるだろう

 

「…あいつらはやめて欲しいな…」

 

とりあえず日中はバイトするか

ブロロロロロロロロロ…

 

ケーキ屋

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「いらっしゃいま…なんだ君か」

 

「なんだってなんですか店長

そういえば今日は風太郎は?」

 

「上杉君は今日は休んでるよ

なんか、五つ子に奪われた時間を取り戻すとかなんとか」

 

「あー…なるほど、そういう事か」

 

「とりあえずそろそろ店開くから着替えてきて」

 

「ういっす、」

 

勤務後

 

「店長、そういえば今日花火大会あるんですよね?」

 

「あぁ、あるよ、それがどうしたんだい?」

 

「店長の知り合いに助っ人探してる人いないかなーって…」

 

「はぁ、わかったよ、聞いとくよ、6時までには連絡しておく」

 

「うっし、ありがとうございます!店長

それじゃお疲れ様でした」

 

「お疲れ様…さてと、連絡した時に、後で自由にしてやってって言っておくか」

 

帰宅後

 

「ん?メール?誰だ、珍しい

あぁ、五月か、なんの用だろう」

 

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中村君、今日は花火大会があるようです

一緒に行きませんか?

 

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なるほど、でも無理だな俺は

 

「仕事が入ってる…っと

一旦風呂はいって休憩するか…」

 

 




どうだったでしょうか?
ちょっと五月の性格がズレてしまったかもしれませんが許してください


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