かぐや様は突き止めたい (ナマクラ)
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かぐや様は突き止めたい

 

 私立秀知院学園の生徒である白銀御行は、地に伏していた。

 

 

(何やってんだ、俺は……!!)

 

 

 白銀は秀知院学園に入学してから一週間、国内有数の富裕層が集う学園に馴染むことができず、そんな中で生徒会長から生徒会に入らないかと勧誘を受けて、その体験として血溜沼という武将の首が沈んでいるなんて怪談が噂になるくらいには汚い敷地内にある沼の清掃に駆り出されていた。

 

 その最中に一人の女子生徒が誤って池の中へ落下してしまったのだ。

 

 助けたくとも泳げない彼は他の誰かが助けに行くのを期待して周囲を見渡したが、誰もが慌てふためきながらも誰も飛び込もうとする気配が見られなかった。

 

 そのことにさらなる焦りが生まれる中で白銀は────────気づけば、女子生徒が溺れる沼へ()()()()()()()

 

 その後のことははっきりと覚えていない。どうにかして溺れていた彼女を運良く助けられた後にそのまま順当に二次被害者となった彼は、ある女子生徒に助けられていた。

 

 

 彼女の名は四宮かぐや。『国家の心臓』とも称される四宮財閥の令嬢であり、ここ秀知院学園内でも『氷のかぐや姫』と称され畏敬の念を抱かれる、貧乏な家庭に育った白銀からしたらまさしく天上人だった。

 

 助けられた際に彼女に何かを話しかけられ何かを返答したが、意識がまだ朦朧としていたせいで具体的な会話の内容までは覚えていなかった。

 それでもはっきりと覚えていることがある。

 

 ────白銀御行には、泥に塗れた彼女が、輝いて見えた。

 

 単に助けられたからじゃない。誰一人として飛び込もうとしなかった中で、さらに二次被害の可能性を考慮してその対策をした上で、自身が汚れることを厭わずに、やるべき行動をためらわずに行なったそのあり方が、どうしようもなくきれいに見えたのだ。

 

(この学校の連中はみんな金持ちでいけ好かない奴ばっかりだと思っていた)

 

(そう思っていても俺が何をしたところで変えられないと諦めていた)

 

(諦めてこの境遇に甘んじるしかないのだと、考えることをやめていた)

 

 

 そんな白銀自身の偏見と卑屈さで凝り固まった考えを、四宮かぐやの行動はいともあっさりと打ち砕いた。

 

 

 同じく泥に塗れていてもこれほどまでに差を感じてしまうことが、悔しく、何より情けなかった。

 

 

 それと同時に、彼の中で一つの欲求が生まれていた。

 

 

 

 ────四宮かぐやと対等に並び立てるような男になりたい。

 

 

 

 こうして、白銀御行は目指すべき目標を手に入れた。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 沼に飛び込み一人の生徒を救出した女子生徒──四宮かぐやはその場から離れて同級生にして専属の侍従でもある早坂愛からタオルを受け取っていた。

 

「ご立派です、かぐや様」

「早坂……あの男は誰?」

「あの男、というと……」

「私よりも先に沼に飛び込んだあの男のことよ」

 

 早坂の脳裏に浮かんだのは、先ほどの騒動で主よりも先に飛び込み、結果として主に助けれられた男子生徒の姿であった。

 しかし学園内ではギャルに擬態して広く交友関係を持ち学園内における情報網を構築している早坂をしてもその男子生徒の名前が出てこなかった。

 

「……見覚えがありませんね。おそらく外部入学生ではないかと」

 

 彼がどうしましたか? と言外に尋ねると、かぐやは手渡されたタオルで髪や頭を拭いながら、口を開いた。

 

「……私が彼を引き上げたときに聞いたのよ。どうして飛び込んだのかって。そしたらあの男……『助けなきゃって思って体が勝手に動いてた』……なんて言ってたわ」

「それは……」

 

 

 

「────()()()()()()

 

 

 

「何の見返りもなくドブに飛び込む人間なんているはずない。何か目的があって彼は飛び込んだはずなのよ」

 

 かぐやは断言する。人は誰かが犠牲になるのを待つものであり、行動に起こすのならば何か自身の利になることがあるに違いないのだと。

 それはかぐや自身も例外ではない。彼女が泥に塗れてでも沼に飛び込もうとしたのは溺れていたのが大手新聞社局長の娘だったからであり、いつか使えるかもしれない恩を売るためである。

 極論を言えば自分のためになるから助けようとしただけであった。

 

「ご謙遜を。かぐや様も彼女が救助された後に彼を助けに飛び込んだではありませんか」

「そんなのただの損切のために決まっているでしょう。溺れた人を助けるために飛び込む準備をしていた人間がそのすぐ後で溺れた人を助けないなんて、どう考えても心象が悪くなるわ」

 

 例えば『四宮かぐやは生まれによって助ける相手を選ぶ』などと吹聴されれば何も知らない民衆はかぐやがそのような差別をする人間であると認識し、不当な風評がかぐやを襲うことになるだろう。

 そんなことで『四宮』の名に傷を付けられるのは避けなければならない。それがたとえ事実だったとしてもだ。

 あの場面において飛び込まなかった場合の風評被害を考えれば飛び込むほかなかった、というのが本心である。

 

「……ロープを体に括るのに多少時間がかかったのを加味してもあの男は私よりも早く飛び込んでいた。つまり沼に飛び込む利益をその短時間で、あるいは私よりも先に見出していたということ。もしそうじゃないのなら……」

「……かぐや様?」

「……いえ、そんなことはありえないわ」

 

(他者のために無償でその身を投げ出せる人間なんているわけがないのだから)

 

「早坂、あの男について調べなさい。家族構成や経歴、この後にあの男が起こす動向もよ」

「かしこまりました」

 

(もしも、仮にあの男が本当に見返りを求めずにドブに身を挺したというのならば────私とは決して相容れない、不倶戴天の敵となるのでしょうね)

 

 

 こうして、四宮かぐやは白銀御行という存在を認識した。

 

 

 

 ◇

 

 

 秀知院学園の生徒会室に二人の少年がいた。

 一人は生徒会の会長席にその主として座しており、もう一人はその前で緊張した面持ちで直立している。

 

 これだけ並べると叱責の場面のようにも思えるが、実際にはそうではなく新たに生徒会に入る新入生に対して会長がその役職を伝えようとしているだけであった。

 

「庶務、ですか」

「おや、不満かい?」

「いえ、そんなことは……今の俺じゃそれくらいでちょうどいいでしょうし」

 

 会長の言葉に白銀はそう答えた。その制服のボタンはきちんと留められていた。

 正直、庶務という役職に不満がないわけではないが、特に取り柄のない自分では仕方ないとも内心考えていた。

 そんな白銀の内心に気付いたのか、会長は言葉を続けた。

 

「きみは少し勘違いしているようだね」

「勘違い……?」

 

 勘違いとはどういうことなのか白銀にはわからなかった。もしや庶務と言っていたが自分の知っている庶務ではなくまた別の役職のことだったのだろうか、とも考えるがそれはさすがにないだろうと思い直した。

 

「庶務とは生徒会の雑務を一手に担う役職だ。それ故に雑用係や下っ端なんて認識されがちだけど、それは違う」

 

 そんな白銀に会長はその思い違いを正すように言葉を重ねていく。

 

「雑務とはいうけど、それはつまり他の生徒会役員のサポートであり、生徒会のあらゆる役職に通じるものだ。逆に言えば庶務がちゃんとしていなければ生徒会はうまく回らないとも言えるだろう」

 

 会長の言葉を聞いて白銀はハッと気付かされ、それと同時に少し嬉しく思った。庶務という役職をそこまで重要に捉えている会長が自分にそれを任せることにしたということは、つまり白銀のことをそれだけ買ってくれているのだということだからだ。

 

「ただ、ここまで言ってなんだけど、僕がきみをその役職に据えたのは十分に足る能力があると判断したからじゃない」

「えっ」

 

 なおすぐさまそれがただの思い上がりだと真正面から言い放たれた。

 

「まだ僕はきみのことをちゃんと知っているわけじゃないけど、僕の見立てでは将来性はともかくとして現状では要求値よりも劣ると言わざるを得ないだろう」

 

 会長の厳しい言葉に白銀は反論できなかった。そもそも自身は秀知院の特待生とはいえあくまで補欠でしかない。家柄も、人柄も、社交性も、自身が一番力を入れてきた勉学でさえも、この学園には上がいる。

 白銀は生徒会に選ばれたとは言っても、自分で自らの長所を上げることができなかった。

 

「それでも庶務にきみを選んだのは理由がある。きみの『目的』を考えればこの役職が最も適していると思ったからさ」

「俺の、目的……?」

 

 会長の言葉に白銀の背筋に冷や汗が伝う。

 白銀が生徒会に入るのを決意したのには確かに彼の『目的』が関係している。だがそれを誰かに対して名言したことは一度としてなかった。そもそも言う相手など家族くらいしかいないし家族にも言えるような内容でもない。

 であればいくら秀知院を統べる生徒会長であろうと見抜けるはずがあるだろうか、いやない! (反語)

 白銀の完璧な自己防衛を完了した。

 

「きみ、生徒会長を目指すんだろう? 『氷のかぐや姫』に並べるように」

 

 全てお見通しだった。完璧な自己防衛は吹き飛ばされた砂上の楼閣のように木端微塵となった。

 

「な、なんでそれを!?」

「いや、あんな聞き方されたらさすがにわかるでしょ」

 

 白銀は会長の卓越した洞察力に驚愕した。秀知院の生徒会長たるもの少し接しただけの相手の内心すらも読み取れなければ務まらないのかとも戦慄した。

 

 なお溺れた所を女に助けられた直後の男が『あの女の横に並ぶにはどうすればいいか』と聞いてくればその男が何を思っているのかは予想がつくし、その後提示した『生徒会長』という答えに対して納得の素振りと直後に生徒会への誘いを了承した事実を鑑みればもはや自明の理でしかないのだが、当の本人はそのことを客観視できていなかった。

 

「まあ後継者を決めるつもりはないし優遇するつもりもない。僕が選べるわけじゃないし意味もないからね。けどこれくらいの手助けくらいは許されるだろうさ。というわけで期待しているよ、白銀庶務」

「……! はい!」

 

 会長から役職付きで呼ばれたことで本当に生徒会の一員になったのだとより一層自覚した白銀は、その期待に応えるために、何よりあの四宮かぐやと並び立てる男になるという目標を叶えるために、自身を奮い立たせるべく力強く返事をした。

 

「さて、じゃあ生徒会での通常業務の他に一つ、気合十分な白銀庶務に特別な仕事を任せようと思う」

「特別な仕事、ですか……?」

 

 てっきりこのまま通常業務の説明に入るものだと思っていた白銀は、会長のその言葉に思わずそのまま返してしまった。

 それを気にすることもなく会長は話を続けていく。

 

「白銀庶務を勧誘する時に少し話したと思うんだけどね。有力な新入生の勧誘もしているって話」

「えっと、確か……『四条家御令嬢』に『天才ピアニスト』……あとは『指定暴力団組長の愛娘』でしたっけ」

「お、よく覚えていたね。きみ以外にその三人にも声をかけてたんだけど、あんまりいい返事をもらえてなくってね。彼女たちの勧誘の一部をきみにお願いしたい」

「あの、正直俺、バイトもあるんであんまり時間がとれないんですが……」

 

 白銀としてはこの仕事を受けるのは避けたかった。

 何せ彼の家庭は定職に就けていない父と中学生に入った妹との三人で狭いアパートの一室に住んでいるような貧困層であり、無職の父に代わってバイトで金を稼ぎ、出て行った母に代わって家事を執り行い、秀知院から格別な奨学金をもらえる特待生として、さらには成績上位になるための勉強に努め、その上で生徒会役員としての業務を熟していく必要があったりと、あらゆる面で時間がない。

 そこでどう考えても無理難題に時間をかけろと言われても気乗りしないというのが正直なところである。

 

「ああ、無理にやってもらわなくてもいいんだ。きみ以外の生徒会メンバーにも同じように任せているし、そもそもうまくいけば儲けものくらいのつもりだから」

 

 他の役員もどれだけ本気で勧誘してるかなー、なんて言っている会長を見ていると、そこまで難しく考えなくてもいいのかもしれないと思い始めていた。ダメで元々、万が一で勧誘に成功したら生徒会や学内での評価も上がるくらいで考えておけば損はないのでは……そんな思考が白銀の脳裏をよぎり始める。

 

「白銀庶務にはそのうちの『指定暴力団組長の愛娘』龍珠桃の勧誘を任せたい」

 

 なお会長による勧誘相手の指定によってそんな甘い考えは叩き潰された。

 

「いやいやいや!? 一般庶民の出の何の後ろ盾もない奴に指定暴力団の娘を任せるとかおかしいでしょ!?」

「これでも僕なりに考えての選択なんだよ。きみの目的を考えれば『四条家御令嬢』と率先して近づくのはまだ避けるべきだし『天才ピアニスト』は逆に彼女との距離が近すぎて邪推されかねない。つまり消去法で『龍珠組の愛娘』がきみに最適というわけだ」

 

 会長は何でもないように説明したが、これは白銀御行という平民の男が四宮かぐやという上流階級の令嬢とお近づきになるために色々と会長なりに考えた結果出した結論だった。

 まず『四宮』と犬猿の仲である『四条』の令嬢に白銀自ら近づくようなことがあれば、それだけで『四宮』の敵対者と認定される可能性があるため候補から外した。

 さらに件の『天才ピアニスト』は『氷のかぐや姫』と唯一対等な友人関係を築いているといっても過言ではない存在であり、かぐやと関係を繋ぐために最も適した人物ともいえる。

 だがそんなことはかぐやも理解しており、脈絡もなく彼女に声をかければ、四宮かぐやと顔を繋げる目的があるのではと邪推される可能性も否定できない。

 さらに言えば彼女自身も勘が鋭く、そういうかぐや目当ての人間を無意識に交友関係から弾くようにしているよづあった。

 事実今までもそのような輩は少なからずいたのだが、それらの理由から成功した者は皆無と言っていいだろう。

 

 そういった理由も加味して出した結果だったのだが……

 

(ど、どういうわけなんだ……!? どっかの御令嬢とピアニストと仲良くなると生徒会長になるのに不利になるとでも……!?)

 

 上流階級の関係性やかぐやの交友関係など知る由もない白銀には、会長が何のことを言っているのかさっぱりわからなかった。

 

「まあ機会があればくらいに思ってくれたらいいさ。頼んだよ白銀庶務」

「まあ……善処しますよ」

 

 こうして、白銀御行は生徒会の一員となった。

 

 

 ◆

 

 

 東京都にある四宮別邸。そこが四宮かぐやの住まいであった。

 かぐやは自室にてベッドに腰掛けつつ近侍である早坂から白銀御行に関する報告を受けていた。

 

「────なるほど。彼は生徒会に入ったのね。それで、そこからの動きは?」

「以上です」

「…………聞き間違いかしら。私はそこからの話が聞きたいのだけれど」

「ですから以上です。それ以外に彼に特別な動きはありませんでした。強いて言えばその後バイトに向かったくらいです」

「そんなわけないでしょう! 大した事はわかってないじゃない!」

「大した事だと思いますが」

 

 かぐやが大した事じゃないと断言したが氏名と生年月日と住所と家族構成と経歴と就労先その他諸々の情報であり、『個人情報の漏洩? 何それおいしいの?』と言わんレベルで調べられていた。

 ……なのだが、かぐやは満足していないようで、普段のツンとした表情が嘘のように不平不満を漏らし続けている。

 

 早坂はそんな主人の豹変っぷりに困惑しつつもどこか嬉しく思っていた。

 

 かぐやは普段からあまり感情を表に出そうとしない。幼少のころから姉妹のように育ってきた早坂はかぐやの素の表情を目の当たりにしたことがあるが、それも最近では見る機会は皆無であった。

 それも過去にあった出来事(トラウマ)と四宮の英才教育によって形成された冷酷な仮面(ペルソナ)の成果であろう。

 今や秀知院内において『氷のかぐや姫』などと称されるかぐやと対等に友人として付き合えているのは行動の読めないことで定評のある藤原千花くらいのものである。

 

 そんな主人が、自室で近侍である自身だけにではあるが、こうして感情を露わにしている。困惑することではあるが、それ以上に嬉しく思うことでもある。

 

「そんなはずないわ……! だって、あの言葉が本当なわけないもの……! 絶対に何か裏が……!!」

 

(……いや、さすがに動揺しすぎでは???)

 

 訂正、主人のあまりの動揺っぷりに嬉しさよりも困惑が勝ってきた。早坂はここまでかぐやが一人の男に執着している理由がいまいちわからなかった。

 

「そうだわ! あの助けた出版社の娘! あの娘と接触したはず!」

「してないですね。というか会いに行く素振りもないですね」

「!?!? そ、そんなわけないでしょう!? なら何のために彼女を助けたというのよ!?」

 

 それは早坂も思っていた。かぐやの言うような利権関係でなくとも、女子を助けてお近づきになりたい的な下心が目的かもと思っていたのだが、そんな様子もないあたり素直に関心したものだ。

 これはただの根っからの善人なだけなのでは? と思う早坂だが口に出すと主が怒りだすのは目に見えているので口に出さずにいることにした。

 

(まあ、これがかぐや様にとっていい変化なのかはまだわからないけれどこれからさらに忙しくなりそう……)

 

「ちょっと聞いているの早坂!」

「聞いていますよ。要するにかぐや様は彼がまだ何かを隠していると、そうおっしゃりたいのですね」

「そうよ。そこまで隠された本性がどんなものか気になるでしょう。その調査を引き続きしなさい…………隠されたら暴きたくなるのが人の性だなんて以前藤原さんが言ってたけど、少し理解できたわ」

「かぐや様は謎解き得意ですもんね。それでどれくらいの期間を目途に調査すればいいですか? 正直すでに調べ尽くした感はあるのですが」

 

 早坂としてはもう彼はシロだと判断しているのであとはかぐやが納得するかどうかという問題であり、どのくらいの期間調べれば納得するのかと問いかけたつもりだったのだが、そんな近侍の考えなど主人は知ったことなかった。

 

「当然、彼が尻尾を出すまでよ」

「えっ」

 

 早坂の驚愕に目もくれずかぐやが意識を向けるのはこの場にいない一人の男の姿であった。

 

 

「絶対にあの男────白銀御行の本性を突き止めるのよ……!」

 

 

 こうして、四宮かぐやは白銀御行の本性を突き止めるべく行動を開始した。

 




続かない





登場人物の原作との相違点

・白銀御行
原作主人公
ほんの少しだけ勇気という名の蛮勇を発揮してかぐやに助けられた。それ以外は原作と変わりない。
これ白銀パート過去編捏造になるのでは?というのも続かない理由の一つ。


・四宮かぐや
原作主人公兼ヒロイン
白銀御行の蛮勇を目の当たりにして心乱され、この時点で白銀御行の存在を認識した。
現時点での白銀への感情は、何か裏があるだろうという疑惑と敵意であり、まだ恋愛感情に目覚めていない。感情的になる場面はあるもののまだ『氷のかぐや姫』。

・会長
原作白銀政権の前期生徒会会長。
原作とまったく変わらず。

・早坂愛
かぐやの近侍。
白銀を認識したかぐやによって原作よりもだいぶ早く主人のわがままに振り回されることが確定した。









・朝日雫
沼から救助された2年生。将来のマスメディア部部長。
原作ではかぐやに助けられ、のちにかぐや信者二人に『かぐや様ガチ勢』などと評されるほどになっていたが、今回彼女を助けたのがかぐやではなく白銀に変更になったため『かぐや様ガチ勢』にならない可能性が出てきた。
信仰の対象がそのまま移って『白銀ガチ勢』になるのか、異性に助けられたことから『白銀ラブ勢』になるのか、自身を助けた白銀を助けたかぐやにも信仰が向かってまさかの『生ものカップリングガチ勢』になるのか、まったくわからない……


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