MINEVA (創TSUKURU)
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ミネバの決意

 

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UC 0079年 9月2日

 

16年前、まだ一年戦争の真っ只中

ドズル・ザビとゼナ・ザビの間に

1人娘が誕生し名をミネバと名付けられた

 

あれから16年が経ち、彼女はザビ家に

恥じない立派な人間に育っていた。

 

UC 0095年9月5日

 

地球…中央アジアにある別荘に

彼女はいた…

 

「こ…これは…」

 

宇宙世紀元年改暦セレモニーでの

首相官邸ラプラスの爆破テロ…

 

コロニー落とし…そして一年戦争

 

UC計画とラプラスの箱…

 

「また、あの悲劇が繰り返されたら

 …阻止せねば…」

 

ミネバが雇っている執事がノックをして

中に入ってくる

 

「ミネバ殿下、失礼します

 お茶を持って参りました」

 

「ありがとうございます、丁度

 喉がかわいていたところです」

 

ミネバはコーヒーを口にしながら

 

「申し訳ありませんが、しばらくここを

 空けなければならなくなりました…」

 

執事は事を察してたのか

 

「やはり…心配はいりません

 殿下が戻られるまで、私は

 ここで務めを果たします」

 

「ありがとうございます…」

 

ミネバはコーヒーを飲みながら

外の景色を堪能する

 

「今日も美味しいコーヒーを

 ありがとう」

 

そう優しく執事に声かけミネバは

別荘を後にした。

 

 

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別荘から数キロ離れた所に街がある

そこには様々な仕事をやっている者達が

集う場所だった。ミネバはそのレストランの

店主に声をかけた…

 

「あのぅすみません…」

 

「おぉ、なんだい?お嬢さん」

 

「私、宇宙へ向かいたいのですが

 この近くに空港はございますか?」

 

店主は少しビックリしたが

 

「宇宙に行きたいのかい?この辺なら

 オデッサになるが…民間人は無理だ

 …連邦軍が保有している軍用シャトル

 だからな…」

 

「そうですか…何かすみません…

あっこのお店のオススメをっ」

 

店主はニッコリと笑い

 

「はいよっ…あっあと少ししたら

 運び屋をやってる女が来るんだが

 そいつに聞いてみなっ何でも知ってる」

 

「そうですか、ありがとうございます」

 

すると店主が言っていた女が入って来た

 

 

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「オヤジさん、いつものっ」

 

その女はミネバの隣に座りタバコを

咥え…

 

「アンタ、見慣れないねぇ?」

 

ミネバは少し戸惑いながら

 

「私…あまり地球に住み慣れてない

 ものでして…」

 

「あぁ…アンタ、スペースノイドかぁ?」

 

「あっ…はい」

 

「アタイ、クレハっアンタは?」

 

「私はミネバです」

 

店主はミネバの注文した料理を

持ってきた。

 

「このコ、宇宙に行きたいらしい

 この近くに空港あったかクレハ?」

 

「空港だったら、ここから更に

 遠くに行かないと、この近くだったら

 オデッサの軍用基地だよ」

 

「…そうですかぁ…」

 

クレハはビールを飲みながら

 

「ミネバだっけ?…訳ありだろ?」

 

ミネバはクレハの手を握り、すがるように

話し出す

 

「一刻も早く解決しなければならない

 事があるんです!そのためには

 宇宙へ行かないと…」

 

<この目そんじょそこらの目じゃないねぇ>

 

「ミネバ、アタイは運び屋を稼業に

 してんだ…モノは何だって運ぶ、武器

 だろうがMSだってね…それに仲間だって

 いる…」

 

クレハ・キノマイ…最凶の運び屋といわれてる

女だ、それにただの運び屋ではない受けた仕事を

きっちりこなすための装備も賄っている

 

「クレハさん、私はミネバ・ラオ・ザビ

 です。ザビ家の血を引く最後の1人なんです

 私はザビ家の人間として、一年戦争

 のような悲劇を引き起こさない為に

 私が宇宙に行くため協力をお願い

 出来ないでしょうか⁉︎」

 

クレハはビールを口にして、笑いだした

 

「アハハハ!こいつはぶったまげたね⁉︎

 よしっ気に入った!でも、楽には

 行けないよ?覚悟は出来てんだろうね?」

 

ミネバは強く頷き

 

「勿論です、報酬もしっかり

 お支払いいたします!」

 

オデッサ…ユーラシア大陸に位置する

鉱山地帯である、一年戦争時に3日間

にわたり地球連邦軍とジオン軍が

激戦を繰り広げ、地球連邦軍が勝利した。

 

それ以降オデッサは地球連邦軍が占領

している…

そして、そこで極秘に開発された

MRXーサイコガンダムMkーXの

試験演習が行われようとしている…

それだけではない、ネオジオン残党軍との

抗戦が繰り広げられていた…

 

 

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