究極・極限のヒーローアカデミア (ただの麺)
しおりを挟む

設定:左来人

name:左来人

ability:地球の本棚

 

detail:人や物についての能力や使い方を検索することができる。情報は本型になって現れ、それを自分以外が閲覧することはできない。サイクロンジョーカーエクストリーム(以後CJX)になると、戦闘中でも検索、閲覧ができる。

 

item:ダブルドライバー・ロストドライバー・アクセルドライバー・ガイアメモリ・メモリガジェット・ギジメモリ

 

information:仮面ライダーダブルの世界からの転生者、死んだ時間軸は48話前半部分。前世では喫茶店で料理人をしており、割とモテていた。左翔太郎とフィリップも何回か出入りしており、名前で呼び合う仲だったりした。

現世で翔太郎とフィリップが仮面ライダーダブル、照井竜が仮面ライダーアクセルだったことを知る。

現世の記憶は第1話以前のモノはあまりないが、この世界に転生した園崎家にお世話になっていたことと、その他重要な情報をエクストリームメモリが教えてくれた。現在園崎家のメンツが持っているメモリは原作通りでそれを『個性』としている。

八百万の家とは園崎家の関係で関わりを持っており、八百万百とは仲がいい。実は八百万百のみが名前呼び(百呼び)になっていたりする。付き合ってはない。

現在使えるフォームは基本9種とアクセル2種、ファング3種、CJXの系15種類

 

note:アクセルアップグレードに関してはまだなれない。これからの成長に期待。

他人の能力を引き出すのが得意。そういうところもエクストリームに見初められた要因の1つとも言える。(黒〇のバスケで言うところの〇司征十郎)

八百万百にスタッグフォンを渡している。(八百万百にメモリガジェットの材料を作ってもらったお礼として)

変身方法は精神を移す方、(基本9種だとフィリップが使うソウルサイドのメモリ、ファング3種だと翔太郎が使うボディサイドのメモリ)をダブルドライバーにセット、もう片方のメモリを持って本編のダブルのようなポーズをして、「変身!!」と言う。

エクストリームとアクセルは本編通り。

左来人は知識欲による暴走を起こすことはないが、ファングメモリによる暴走は精神状態によるが、引き起こしてしまう。左来人のダブルには相棒がいない影響ともとれる。とはいえ左来人の戦闘スタイルは『心は熱く思考はクールに』、キレて暴走しそうになってもしっかり理性は残ってる状態なのであまり暴走する様子は見られない。

エクストリームはサイクロンジョーカーのイメージが強いためCJXとなっているが、エクストリームメモリの真の力に気づいたら…?



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

プロローグ、転生のX・風が吹く街で

ちなみにこの小説の究極・極限は仮面ライダージオウのアイテム、ダブルのエクストリームライドウォッチの音声から取ってます


〜風の街にて〜

「ハア…ハア…逃げないと…!!」

俺はある()()から逃げていた。

「何逃げているんですか?私の計画に協力してくださいよ」

この男は加頭順。俺に仮面ライダー達を誘き寄せる餌になってほしいとかほざいてきやがったので逃げ回ってるところだ。

「黙れ!!()()を護ってくれている人を苦しめることに誰が協力なんてするか!!」

「仕方ないですね…」

《Utopia!!》

「ならば消えていただきましょう」

「勝ってくれ…仮面ライダー!!」

またこの街(風都)を護ってくれ…そう思いながら、ドーパントに顔を覆われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜とある黒い部屋〜

「ここは?」

起きると目の前に見覚えのある男性が現れる。

「起きたかね?園崎の力を受け継ぐ者よ」

「貴方は…『園咲琉兵衛』!?」

「私のことを知ってくれているのかね。嬉しいよ」

ここで琉兵衛が妙なことを言っていたのを思い出す。

「そりゃあ風都に住んでたら知ってますよ。ところで、『力を受け継ぐ者』ってどういうことですか?」

すると、顔に包帯を巻いた女性が現れる

「それは私から説明する」

「貴方は?」

「私はシュラウド。仮面ライダー達を影からサポートしてきた者。」

「マジですか?」

「えぇ。それよりも、説明に入るわよ。」

「お願いします。」

「今から貴方には1本のガイアメモリを選んでもらう。そして、そのメモリを貴方専用に改造して、それに合うドライバーも貴方に渡す。」

「ガイアメモリを!?」

『ガイアメモリ』…風都で起こる犯罪の原因の1つ。USBメモリ型のアイテムで与えられた記憶の頭文字が記憶を表す絵になるように大きくメモリに描かれている(例えばヒートメモリなら炎のような絵で頭文字のHが描かれている)そして、メモリのボタンを押し、身体に付けられたコネクターに押しつけるとメモリに与えられた記憶に合わせたドーパントへと変身する。

「私が貴方に与える物は貴方が考えているよりも安全な物よ。仮面ライダーが使っているように、メモリにある毒素を極限まで取り除き、メモリの能力をドライバーで強化する。」

「なるほど…」

「メモリの選定にはコレを使ってもらうわ」

頭文字D…じゃなくて、頭文字がDのメモリが与えられる。

メモリには螺旋が描かれている。

「『ディスティニーメモリ』それが貴方に合うメモリを選んでくれるわ。」

「自分で選ぶわけじゃないんですね。」

「自分で選んだメモリが自分と相性最悪だったらどうするのよ。だからこそ、そのメモリを与えたのよ。」

「そうですか…よし」

メモリのボタンを押し、音声『ガイアウィスパー』を起動する。

《Destiny!!》

すると、メモリがDからXに変わる。

「コレは…『エクストリームメモリ』…!!」

「正に運命のようだね。そのメモリは他のメモリの力を増幅させるメモリさ。」

「力を増幅…」

「エクストリームなら既に構想は整ってある。ダブルのエクストリームと同じデザインにしよう。そして、エクストリームメモリはあくまで増幅させるメモリ。その対象が無ければ意味がないメモリとなる」

「つまり…どういう?」

「彼女は『他のメモリも与えるべき』と言っているんだよ。君はその資格がある。」

「とは言ってもどうすれば…」

「仮面ライダーと同じメモリを与えよう。」

と言い、琉兵衛からダブルのC、J、H、M、L、T、F、P、アクセルのA、Tが渡される。

「これが…仮面ライダーのメモリですか。ところでその手に持っているものは…」

「仮面ライダーダブルが使っていた『ダブルドライバー』と『ロストドライバー』、アクセルが使っていた『アクセルドライバー』、そして常に『ライブモード』と呼ばれる形態でいる『エクストリームメモリ』と『ファングメモリ』よ。上手く使いなさい。」

「はい」

「ギジメモリとそれを使うアイテムの設計図は渡しておく。使うにしても使わないにしても持っておきなさい。」

「『ギジメモリ』?」

「ガジェット型のアイテムに挿して使うメモリのことで、動物を模した見た目に変形するライブモードにすることができる。」

「要はサポートアイテム…ってことですか?」

「そういうことよ。使い方は設計図に書いておいたから」

「ありがとうございます。」

「シュラウド、後は私が説明しよう。君には別の世界へと旅立ってもらう。」

「…え?」

「君はユートピアドーパントに殺されてしまったのさ。残念なことにね」

「俺が協力を拒んだから…ですよね」

「あぁ、だから君は別の世界で生まれ変わることになるのさ」

「別の…世界で」

「そのことについては若菜から説明してくれるさ」

(若菜ってもしかして)

「任せてください。お父様」

「若菜姫!?」

「ふふっ久しぶりね。そう呼ばれるの」

「コホン…貴方が生まれ変わる場所はヒーローと呼ばれる存在が多数いて、ヒーローは職業となり、ヴィラン連合と呼ばれる悪の組織と戦っている世界よ。」

「なるほど…その世界でヒーローになってほしいと」

「そういうことね。頼めるかしら」

「ここまで色々してもらって恩を返せないとなれば男の恥です!!やってやりますよ。」

「わかったわ。頼んだわよ、エクストリームメモリ」

エクストリームメモリが俺の身体をデータへと変換し、部屋から存在ごと消える




若菜姫から『僕のヒーローアカデミア』という名前は出ませんでしたが理由はこの世界の人物が『僕のヒーローアカデミア』のことを知ったのは地球の本棚でこんな世界があると知って、そこに『My hero academia』とは書かれていなく、『Different world』とだけ書かれていたためです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第1話、Cが運ぶ切り札・明日は明日の風が吹く

C=サイクロン…風…!!!( ゚д゚)ハッ!!!!カービィの曲で風が着くやつあったなってことでサブタイトルです。どうぞ。


「ん…ここは?」

〘…ーーー!!〙

〘ー!!ー!!〙

鳥のようなアイテムと、恐竜のようなアイテムが話しかけるように鳴きかける。

「エクストリームとファング…無事に生まれ変われたみたいだな。」

そう確認していると、エクストリームメモリから光が照射される

〘…ーーー!!〙

「コレは…この世界で必要な情報?」

何々…個性…地球の本棚…ヒーロー…ヴィラン…そして自分の家族…学校…それらを含めた自分と周囲の全て…なるほどね。

「ありがとうエクストリーム。」

自分のデータとこの世界のデータを与えてくれたメモリに感謝しつつ、散策の為に外へ出る。

「平和な風だ、風都のような心地いい風が吹いてる。」

帽子を深く被りながらに言う。

(…『左来人』だっけ?左って苗字は私立探偵の人の苗字だけど来人って誰だ?)

〘園崎来人…園崎家の末っ子にして仮面ライダーの1人、現在はフィリップと名乗っている。サイクロンメモリと相性がいい。〙

来人という人の情報を欲しがった時に何故か脳内に本が現れ、その情報を読み取った。

(これが個性『地球の本棚』…地球という巨大なデータベースと脳が直結し、欲しい情報を本にして与えてくれる…かって何気にあの探偵2人が仮面ライダーなのヤバイな)

家電量販店の前に行くと、何やら1人のヒーローがヴィランと戦っている番組が見られる。

(彼がオールマイト…帰ってから検索してみるか。)

そう考えていると、隣でテレビを見ていた少年が目を輝かせていた。

「流石オールマイト…カッコイイなぁ」

「君、オールマイトに興味があるのかい?」

「あたりまえじゃないですか!?ナンバーワンヒーローですよ!!」

「ナンバーワン…か」(ボソッ)

「どうかしましたか?」

「いや。なんでも…ところで、僕はあまり世間のことを知らなくてね。君にオールマイトのことを教えてほしいんだ。」

「え?僕にですか?」

「あぁ。僕は今、ヒーローというものに興味があってね。後でオールマイトのことについて検索しようと思っていたんだけど、折角なら詳しそうな人から話が聞きたいじゃないか。」

「それでは、僕でいいなら…オールマイトって言うのはその名前の通り、なんでもこなすヒーローなんだ。戦闘も、救助も、とにかくなんでもできるんだ。それで、ユーモアもあってすごいヒーローなんだ」

「それはすごいね…。」

「実は僕、さっきオールマイトに会えたんですよ!!」

「よかったじゃないか。」

少年がオールマイトに会った話をしようと思ったら、その顔に曇りができる。

「…どうしたんだい?」

「あぁ、えっとオールマイトに会って、『無個性でもヒーローになれますか?』ってオールマイトに聞いたんですよ。でも、『プロはいつだって命懸け、夢見るのは勝手だけどそれじゃあいつか死ぬよ』…って」

(そうか。この少年は無個性で、それでもヒーローになりたいと思って…でも)

「あたりまえじゃないか。ヒーローには確かに優しさも必要だけど、敵を倒す力が必要なんだ。無個性というアドバンテージを持っている君がなれるとは思えない。それでもヒーローになりたいって言うなら、そのアドバンテージを消すほどの筋力や俊敏性を持たなければならない。」

「…そうですよね」

「それに、そう答えたのも、オールマイトなりの優しさじゃないかな?」

「オールマイトの…優しさ?」

「言ってたじゃないか『プロはいつだって命懸け』ってオールマイト程のヒーローなら、他のヒーローが死ぬ瞬間を見たことがあっても不思議じゃないね。だからこそ、力を持たない無個性の人達に無茶をしてほしくないんじゃないかな?」

「それは…」

「…僕の憧れるヒーローが巨大な悪と戦おうとしていた。個性で街の人々を全員死んだ傭兵にするって言ってね。そのヒーローはたった1人で街を護るためにその悪に立ち向かった。」

「それって誰の「いいから聞いてくれ」…はい」

「その決戦中、そのヒーローが負けそうになったんだ。けど、皆がヒーローの勝利を願って街の風が僕達の思いをそのヒーローに送ってくれた。それで勝てた。…ヒーローって言うのは、何も力で人を護ることだけじゃない。前言撤回するようでアレだが、ヒーローを応援する声を届けるのもヒーローに力を与えるヒーローの力じゃないかなと僕は思うよ。」

「『ヒーローに力を与えるヒーロー』…」

「なれるじゃないか。そんなヒーローなら、特別な資格なんて必要無い。」

「…そうですね」

「まぁこう言われても納得いかないだろうね。」

「いえ、そんなことは…でも」

「わかってるさ。まぁそれは、またいつか会えた時にでも聞こう。今日はありがとう」

「あっいえ、こちらこそ、話を聞いてもらってありがとうございます。」

「またね」

「はい、それじゃあまた」

そうして別れようとした時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BOOOOOOOOOOOOOOON!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事件が起こった。




ちなみに主人公が言うヒーローは仮面ライダー、街は風都、ということで劇場版仮面ライダーダブルA to Z運命のガイアメモリより、サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム初登場シーンです。


ちなみに〘ーーー!!〙がエクストリーム
〘ー!!ー!!〙がファングです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話、Cが運ぶ切り札・自らの正義を果たして

1回全部書けたのにデータが消えてしもた…辛い
皆さんは保存してからコピーなどの操作をしようね。作者とのお約束だよ


BOOOOOOOOOOOOOOON!!

 

 

 

 

 

「何!?この爆発!!」

「向こうの方で何か事件が起こっているようだね…一緒に行こう。ヒーローの仕事が見れるんじゃないかな?」

「そうですね。」

「行きますか」

走って爆発が起こった場所まで行く

 

 

 

 

「ここだな!!」

「ハア…ハア…やっとついたぁ」

そこには…ヒーローとは何かを疑うほど、異様な光景が広がっていた

 

 

 

 

 

 

「私の個性は狭い道じゃ使えない!!」

「俺も、流体相手じゃ適わねぇよ!!」

「じゃあ心苦しいけどあの子に耐えてもらわないと…!!」

 

 

 

 

 

 

 

「…は?これが…ヒーローなのか?苦しんでる人に耐えてもらう選択をして…違うだろ。」

 

 

 

 

 

 

 

緑谷side

「…かっちゃん」

目の前でヘドロヴィランに飲み込まれている幼馴染を前に立ち尽くしていた。

(大丈夫、ヒーローが助けてくれる…)

「あの子に耐えてもらわないと!!」

(…え?)

僕が憧れたヒーローはそんな簡単に諦めないのに…!!

そんな時、緑谷は幼馴染が顔を見て、走り出す。

「バカ野郎!!死ぬ気か!!」

(何をやってるんだ!!僕は…!!ヒーローに任せてれば、いつか助けてくれるのに…)

でも、

「なん…で、助けに」

(わからない…自殺行為って言うのは重々承知してるよ。)

けど!!

「君が助けを求める顔をしてたから!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左来人side

「君が助けを求める顔をしてたから!!」

あの少年の叫びが聞こえてきた…忘れてたよ俺達のヒーローが…仮面ライダーが、街を護るために戦ってくれていたこと

そう思った瞬間、僕は走り出した

ヴィランは少年に対して殴り掛かるが、それに対してパンチで返す。

殴られるのを覚悟していた少年は呆気にとられた

「ありがとう、少年!!君のお陰で、俺は目が覚めた!!」

ヴィランを蹴り飛ばし、少年を立たせる。

「名前を教えてもらってもいいかな?」

「え?あっ、緑谷出久です。」

「僕は左来人。よろしくね。…君は『僕はヒーローになれるのか』という質問をオールマイトにして、それを彼と僕が『無理だ』という形で答えたね。」

「はい…」

「撤回しよう。君の行動力は人の心を動かす大きな才能の1つだ。言葉でなく、行動で君の意思を示した。だから僕は動かされた!!君は今、この場で最高のヒーローだ!!」

「…!!ありがとうございます」

少し泣きながら、来人の言葉に応える。

「君の頑張りに答えないとね。」

そのセリフと共に、ヴィランは起き上がる。

「ヘドロヴィラン!!さぁ、お前の罪を数えろ!!」

そう言い、ヴィランを指さす。

「何を偉そうに!!」

「いけるね?緑谷出久」

「…はい!!」

その言葉で2人共走り出す。

「敵の攻撃は僕に任せて!!緑谷出久は彼の救助を!!」

「わかりました!!」

「たった2人で俺様を止められると思うなよ!!」

「2人もいれば止められるさ。お前なんか!!」

緑谷出久に対しての攻撃をパンチで弾き返し、その間に緑谷出久は囚われている少年の救出に勤しむ。

「ヘドロの中に手を突っ込んで、掴んで引っ張り出す!!

それしかないぞ!!」

「はい!!ウォォォォォォォォォォォォォォ!!」

緑谷出久がヘドロヴィランに手を突っ込み、少年の腕を掴み、引っ張り出す。

「今だ!!オールマイト!!」

「彼に諭しておきながら、己が実践しないなんて!!

Detroit…Smash!!」

ヘドロヴィランをオールマイトが吹っ飛ばして、事件は終わった。




仮面ライダーにはまだ変身できません。あと2話待ってください


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3話、Jの理想・真のヒーローとは

「ありがとうございます。オールマイト。」

「HAHAHA、気にすることはないさ。君達が引きつけてくれたからこそ、私も、奴を倒せた。」

そう言って、労いあっていると…

 

「君達!!なんであんな危ない事をしたんだ!!」

そう怒鳴られた。他のヒーロー達もそう思っていると言いたげに、こちらに怒りの目を向けている。

「じゃあ、なんで貴方達はあのヴィランが目の前にいたのに何もしなかったのですか?囚われていた人を引っ張り出すくらい、この少年ができたんだから貴方達もできますよね?まさか…諦めたとかほざくんじゃないでしょうね?」

「その事は今は関係n「あるんだよ!!」」

今度は俺が怒鳴り、相手を怖がらせる。

「ヒーローがヴィランの行動を抑制しなきゃいけない社会になっているのに、ヒーローがビビって一般人の…それも個性を使ってない子どもが戦ったってなったらこの社会でヒーローがいる意味が無くなる。それにアンタ達がしたことは、ヴィランの行動を助長するモノだったと言っても過言では無い。ヒーローが止めようとしないからアイツは暴れ続けた。もしアンタらヒーローが先にあのヴィランの行動を止めようとしてれば、アイツは暴れるどころの話じゃなかったはずだ。」

「だがアイツは流体だったかr「オールマイトはパワー系の個性でしたよね?」」

「急に私に来たな!?…まぁその認識で合ってるよ。少年。」

「ですよね。…パワー系の個性であるオールマイトが倒せたんです。貴方達も倒せたはずです。まぁ、流体であることすら関係ないパワーって言うのもあったのかもしれないですけど…でも、一般人2人で足止めができたんです。貴方達ができなかったとは言わせませんよ。」

「ウグッ…」

「反論無しか…とりあえず。貴方達に説教される筋合いはないです。口だけの貴方達に。行動ができて初めて説教する権利を持つことを深く心に刻んでおいてください」

「…」

「それでは俺達はこれで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「緑谷出久、おつかれ。」

「うん、君もおつかれ。」

「ありがとう。ところでオールマイト、貴方はなぜここに来てたんですか?」

「HAHAHA、それは内緒だ。だが、君達ならすぐに知ることになると思うよ。」

「そうですか…」

そう話していると、緑谷出久が

「オールマイト、少しいいですか?」

と声をかける。

 

 

 

緑谷side

「まず、今日はありがとうございました。」

「HAHAHA、君達が動かなければ私も口だけの偽キンになるところだった。ありがとう。緑谷少年と…」

「左来人です。」

「ありがとう緑谷少年、左少年!!そして…緑谷少年、さっき、君にヒーローになることを諦めるんだと、遠回しに言ったね。」

「…はい」

「だが、左少年が言ったように、『君はヒーローになれる』!!」

「…!!」

「口だけで言うのは簡単だ。でも、君はそれを行動に移してみせた。それは誰にでもできることではない。それに、君はあの少年を助けるために真っ先に動き出した。知ってるかい?トップヒーローは学生時から逸話を残す。そして、その多くをこう語る。『考えるより先に、体が動いていた』と!!」

「オールマイト…!!」

「君に提案があるんだ。緑谷少年。これは誰にも言わないでほしいことなんだけどね。」

「妙に念を押しますね。」

「もちろん、左少年も言わないでね。…緑谷少年、君なら、私の個性を受け継ぐに値する。」

「個性を…受け継ぐ?何を言って…」

「私の個性は聖火の如く受け継がれてきたのさ。次は君の番だ、緑谷少年」

「そもそもなんで僕なんですか?僕じゃなくても、左さんがいるじゃないですか。」

ありえない…そんな目でコッチを見てくる。

「わかってないなぁ緑谷出久。僕を選ばなかったのは、あの少年を助ける時、君に出遅れたからだ。僕もアイツを倒さなきゃとは思っていたけど、それでも君に出遅れた。言ったじゃないか。『言葉でなく、行動で示したから、僕は動かされた』って、君が受け取らないからって僕が受け取るなんてしないよ。君じゃなきゃ、僕は納得できない。」

「…わかりました。オールマイト、貴方の個性…受け継がせてください!!」

「おう!!」

「それじゃあ、俺はこれで。」

「あっ、またね!!」

「ああ、もしかしたら、『入試で一緒になる』かもね。」

「えっ?ちょ…」

「またね。」




お説教回です。正直天道語録言わせる気でしたが、主人公の設定としてダブルとアクセルとエターナル以外知らないってのがあるんで言わせるのもなぁってなりました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第4話、Jの理想・思い描いたヒーローになるために

僕は今、雄英高校の入試に来ていた。

筆記は地球の本棚の影響で余裕で満点は取れているだろう。

問題は実技。ここで点を取れなきゃ合格はできない。全力でいかせてもらおう。

ちなみに試験はロボヴィランを倒して得点を貯めるというものだ。

1点〜4点のロボヴィランが存在し、それを倒すと得点を得られる。番外として0点ヴィランが存在、説明ではおじゃま虫と表現されていた。

試験会場で準備運動をしながら前を確認する。

(狙うは首席。姉さん達と同じ成績を残すこと。やるぞ)

ダブルドライバーを装着する。

「はいスタート!!」

試験監督、基プレゼントマイク先生の言葉が発せられた瞬間に走り出す。

「来い!!エクストリーム!!」

(試験は最初から究極の力でいかせてもらおう。)

《 《Xtreme!!》 》

肉弾で目の前にいた1Pヴィランを2・3体倒すと

『どうした!!実践ではカウントダウンなんて存在しねーぞ!!走り出したのは変身したボーイだけかぁ!?リスナー共!!』

プレゼントマイク先生からの叱責が会場に響く。

ふむ、時間があるならダブルの全ての能力を閲覧させてもらおうか。

ダブルの真ん中の銀色の部分。【クリスタルサーバー】から本棚の情報を受け取る。

「このダブル、及び自分が持つ全てのガイアメモリの情報を閲覧した。プリズムビッカー!!」

《Prism!!》

プリズムメモリをプリズムソードのマキシマムスロットにセット、剣を抜刀する。

「ハア!!」

目の前にいる2Pヴィランを薙ぎ払いながら。

「これで4点くらいか…うん?」

ポイントを確認していると、ロボヴィランに苦戦している人を見つける。

「ふむ…ついでだ、必殺技の威力を見てみようか。」

《Prism!!》《マキシマムドライブ!!》

「プリズムブレイク!!」

その声と同時にロボヴィランを数体切り裂く。

ビッカーシールドにプリズムソードを格納して話しかける。

「大丈夫か?苦戦していたようだけど」

「あぁ、サンキュー。俺、身体を硬くする個性なんだけど、数が多すぎて圧倒されてたんだわ。」

「身体を硬くする個性ね。なら、その硬さを攻撃に活かしてみればどうだい?」

少しアドバイスをすると、相手は驚いた顔をする。

「あぁ、なるほど…ってそんなのを敵に教えていいのかよ。自分の合格もかかってるのに」

「ヒーローが人を助けるのに、理由が必要なのかい?」

理由は至極単純。ヒーローなのだから。そう言い張ると、相手は納得したようにする。

「…!!いいや、いやねぇな。」

「それじゃあ、僕も、君も、試験に合格して、またこの学校で会おう。」

「ああ、じゃあな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し時間が経って…

「ふう、これで89点か…全部一撃で倒せてるからこその点数って感じかな?さて、そろそろ…」

そう言っていると、巨大な『何か』が試験会場に降り立つ。

「0Pヴィラン…!!」

多くの受験生が0Pを見て逃げる

「逃げるのか…ヒーローなのに」

そう思っていると、0Pは立ち止まっている僕に攻撃を放つ。

それをビッカーシールドで受け止め、辺りを見回す。すると、逃げ遅れたのか、瓦礫の下敷きになっている受験生を見つける。

「よし、スタッg「やっぱりここか!!」…君はさっきの」

「あぁ、自己紹介してなかったな。俺は切島鋭児郎だ。よろしくな」

「僕は左来人。よろしく。ところで君はどうしてここに?」

「さっきお前が言ったんだろ?『ヒーローが人を助けるのに、理由が必要なのか?』ってな。そういうことだ!!」

「…そうか。なら、君に頼みたいことがある。」

「おう!!ドンと来い!!」

作戦会議を始める。その内容を聞いた切島鋭児郎は、少し考えて

「わかった。俺に任せろ。」

「ありがとう。それじゃあ」

「左は0Pの相手は頼んだぜ!!」

切島鋭児郎はそう言い、前に走り出す。

「わかってる。」

緑色のメモリを出し、右上のマキシマムスロットにセット

《Cyclone!!》《マキシマムドライブ!!》

「その子は君に任せた。」

赤色のメモリを出し、左上のマキシマムスロットにセット

《Heat!!》 《マキシマムドライブ!!》

「その代わり、アイツは僕に任せろ。」

黄色のメモリを出し、左下のマキシマムスロットにセット

《Luna!!》 《マキシマムドライブ!!》

「絶対に倒してみせるさ。」

黒色のメモリを出し、右下のマキシマムスロットにセット

《Joker!!》 《マキシマムドライブ!!》

ビッカーシールドの光が集中している部分、プリズムマズルを捻る。

ビッカーシールドに集まった力を光線に変えてロボヴィランに放つ。

「ビッカーファイナリュージョン!!」

そして、ロボヴィランは倒れる。

「さあ、お前の罪を数えろ。」

これで終わりだ




次回、ようやくヒロイン登場


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第5話、入学のH・園崎家の究極の合否発表

コメントでなんで1人でダブルに変身できるんですか?ってきて一応返信はしましたけどあの書き方では自分が納得しない部分があるのでここで言わせていただきます。
1つ目の理由としては、本編の様に『ダブルがエクストリームになる』のではなく『エクストリームになる手段としてダブルを使っている』からです。
2つ目の理由は今後のネタバレになるので




ここが教室か…

 

 

前回、入試を受けた僕。なんでここにいるのかを説明しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入試を受けた1週間後…

僕は日課の園崎琉兵衛との訓練をしていた。

(メタくなるけど設定で園崎家も転生したことはサラッと書いてます。)

《Xtreme!!》《マキシマムドライブ!!》

「ダブルエクストリーム!!」

これでテラードーパント、基、園崎琉兵衛を撃破する。

「すごいじゃないか。来人」

「ありがとうございます」

「はい、お水。」

「若菜姉さんも、ありがとうございます。」

「ふふ、姉弟なんだから『ありがとう』でいいのよ。」

「すみません。慣れてなくて」

「大丈夫よ。少しずつ慣れていけばいいわ。」

そう話していると、落ち着いた雰囲気の女性が入ってくる。

「来人、雄英高校から手紙が届いてるわよ。」

「ありがとうございます。冴子姉さん。」

「それじゃあ、早く結果を確認して、私達に連絡しなさい。」

「はい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自室

「これを見れば合否がわかるのか…」

そう言い、封筒を開けようとするがなかなか開かない。

「え?待て、コレに何が入っているんだ?」

開かなすぎたのが気になり、デンデンセンサーで封筒の中身を見る。

「小型の機械…とりあえずカッターで開けるか。」

カッターで封筒を開け、機械を起動させる。

 

『私が投影されて来た!!』

「うおっ!!びっくりした〜…オールマイトが言ってたのってこういうことだったのか。」

検索しようと思えばできたけどメモリガジェットも作らないといけなかったから多少はねって。

ちなみに今までスマホを使ってきたけどガジェットの関係上ガラケーに乗り換えたりしてる。

『久しぶりだね。左少年!!この映像を見て察したと思うが、私は雄英高校に教師として通うことになったのさ!!よろしくな!!』

「よろしくお願いします。」

『え?巻きで?この少年とも話すことが…仕方ない。コホン。それで、成績のことだが、筆記は全教科満点すごいじゃないか!!文句無しの成績トップだ。次に、実技の成績だが、ヴィランPは89。この時点で成績トップなんだが、我々が見ていたのはそこだけじゃあない。レスキューP。ヒーローは本来人を助けるお仕事さ!!なのにヒーロー科が正しいことをした受験生を落とす訳にはいかないのさ!!さて、君が得たレスキューPだが…71点!!合計で160点!!歴代最高点にして首席さ!!来いよ。ここが君のヒーローアカデミアだ!!』

「よっしゃー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまあそんなこんながあって…

「よし、入るか」

そう言い、ドアを開ける。すると、誰かが喧嘩をしているようだった。

「机の上に足を置くんじゃない!!」

「あ?別にどう使おうが俺の勝手だろうが!!」

(なんか喧嘩してる…無視でいいか。)

とりあえず自分の席は…と

「ここか。」

席に着くと、見知った顔を見かける。

「百ちゃんじゃないか。久しぶりだね。」

「あっ、来人さん!お久しぶりです。」

「この間はありがとう。ガジェットを作るのを手伝ってくれて。」

「いえいえ、アレくらいのことでしたら是非とも私のことを頼ってくださいな。それに、私にも1つ譲ってもらいましたし」

「ならよかった。…ところでさ、あの人、誰?」

教壇に立っている寝袋を着ている人を指差す。

 

 

 

 

 

 

 

何か、一波乱ありそうだ



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6話、入学のH・早々に退学の危機?

今回は試験的に次回予告をしてみました。
アンケートの御協力お願いします。


「寝袋を着ていてあまりそうには見えないが…彼が担任かな?」

「そうなんですか?」

「わからない。」

始業式の時間もあるので、とりあえず静かに座っていることにする。すると、寝袋を着た男から

「はい、静かになるまで5分かかりました。」

(よくある校長のお話みたいだな。)

「今から君達にはコレを着てグラウンドに出てもらう。」

そう言い、寝袋の中から体操服を出す。

 

 

 

 

 

 

10分後…

 

 

 

 

 

「これより、個性把握テストを行う。」

「個性把握テスト?」

「今から説明する。左、前に出ろ。」

「はい。」

「ハンドボール投げ…中学の頃の記録は?」

「43mです」

「じゃあ、個性を使って投げてみろ。」

「はい。」

相澤先生の質問に答え、その後指示をされると、ダブルドライバーを装着する。

《サイクロン!!》《トリガー!!》

「変身!!」

《サイクロン・トリガー!!》

変身してすぐ、トリガーメモリを抜き、左胸に現れた銃、トリガーマグナムに抜いたメモリをセットし、銃口を上げ、マキシマムモードにする。

ボールを投げ、トリガーマグナムにパワーを溜める。

《トリガー!!》《マキシマムドライブ!!》

「トリガー・ストームボム!!」

トリガーを引き銃弾を放つ。

するとボールが上空に飛び、見えなくなる。

「記録は2005m。初めてにしてはいい記録だ。これから精進しろ。」

「ありがとうございます。」

「…とまぁ今の通り、体力テストを個性有りで行う。」

「いきなり2000m代か…すげぇな」

「彼はどんな個性なんだ」

「すごい!!()()()()!!」

ある女生徒のセリフで先生の雰囲気が変わる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「面白そう…ね?楽しむ暇があるっていうなら、そうだな…最下位になった生徒は除籍処分とする。」

『えぇっ!?』

その一言で、場の空気は一変する。

「なんでですか!?」

「お前らはココにヒーローになりに来たんだろ?自分の実力を測るためのテストを楽しんで受ける暇なんてあるのか?」

「それは…」

「わかったなら除籍されないように精々励むことだな。」

変身を解除した左来人は少しニヤけながら元の場所に戻る。

(なるほど。本と若菜姉さん達から聞いたことで知識は得ていたが、これがA組に課せられる試練…てわけか。ゾクゾクするねぇ。)

「来人さん?どうかしたのですか?」

その様子を見て、八百万百に心配されるが

「なんでもないさ。ただ、姉さん達に聞いていた通り。これから面白いことが起きそうだ。」

飽くなき探究心を抑えきれないといった、フィリップと同じ雰囲気を纏わせながら応えた。




雄英高校に入学した左と緑谷。
しかし、入学式は行われず、逆に彼らを追い出す為の試験が課せられた。果たして彼らは除籍処分されずに学生生活を送ることができるのか。


次回、未完成のM・彼を追い込む試練
これで決まりだ。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7話、未完成のM・彼を追い込む試練

前回、相澤先生から最下位は除籍処分だと言われ、周りが戸惑う中、100m走の準備が行われていた。

隣には緑谷出久と初めて会った時の少年…『爆豪勝己』が立っている。

変身を解除した左来人はバイクのハンドルのような見た目のベルト『アクセルドライバー』を装着し、ストップウォッチの見た目をしたメモリを取り出す。

「初変身だが折角だ。全て…振り切るぜ!!」

《TRIAL!!》

テッ…テッ…テッ…テーン

「ア゛ァなんだその姿は?」

「今()が出せる最速の姿…ってところかな?」

「どういうことだ?」

「言ったはずだ、全てを振り切ると。」

「ハッ、どうせ雑魚なことには変わりはねぇよ」

「一応俺は入試を1位で合格したとだけ伝えておこう」

「なんだと?」

『3…2…1…スタート』

機械の音声が鳴り、走り始める。

すると、アクセルトライアル(トライアルメモリで変身したアクセル。以後アクセルT)は文字通り目にも留まらぬ速さで駆ける。

『左来人、1.06秒デス。』

(…エクストリームに適合したとはいえ流石にまだ照井竜には程遠いか。)

『爆豪勝己、8.18秒デス。』

「チッ、クソが!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷出久side

『緑谷出久、13.50秒デス。』

ハァ…ハァ…アレだけ特訓したのに、結果が追いついてない…。

「大丈夫かい?緑谷出久。」

「左君、…うん、大丈夫だよ。」

「君はスタートダッシュが他より遅いんだ、気張れよ。」

「…!!うん。」

(そうだ。オールマイトの個性を受け継いだとはいえ、まだ使いこなせていない。それよりも、自分の個性を使いこなせてる人達の方が強いのは当たり前じゃないか。)

「ありがとう、左君。」

「どういたしまして。それより、このままだと君は除籍処分されるけど、どうするんだい?」

「…それに関して、聞きたいことがあるんだけどさ」

「どうしたんだい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左side

緑谷出久からの相談の後、俺は記録を出し続けた。

握力測定

《Heat・Metal!!》

『熱き記憶』と『闘志の記憶』の相乗効果で測定器を壊す。

「ハァ…∞だ。」

『無限だって!?』

 

立ち幅跳び

《Cyclone・Joker!!》

サイクロンハーフボディの風とジョーカーハーフボディの身体能力で跳ぶ

「60m」

「ハッ、雑魚が!!」

「君はコレ以外じゃ俺に勝てないぜ。」

「ンだと…!!」

 

反復横跳び

もう一度、サイクロンハーフボディの風とジョーカーハーフボディの身体能力で物凄い速度で脚を動かす。

「さ…350回」

 

ボール投げ(左のみ残り1回)

《XTREME!!》

「プリズムビッカー!!」

(ほう、入試で使っていた姿か)

この姿には相澤先生も興味を示しているようだ。が、悠長にしている暇もないため、呼び出したプリズムビッカーにプリズムメモリと4本のメモリをセットする。

《PRISM!!》

《Cyclone!!》《Heat!!》《Luna!!》《Joker!!》

《 《 《 《マキシマムドライブ!!》 》 》 》

『プリズムの記憶』の力を使い、4本のメモリのマキシマムドライブで発生する膨大なエネルギーが放たれる向きを屈折させる。

最初こそ、力がバラバラに放出されるが、すぐに向きを一方向に定め、緑・赤・黄・黒に発光していた光が白く輝きだす。

「ビッカー・ファイナリュージョン!!」

プリズムビッカーから放たれた強大な()は、ボールを大きく吹き飛ばす。

「6000メートル…もう驚かんぞ。」

さぁ、緑谷出久の逆転劇の開始だ。

 

緑谷出久side

(左君に言われた個性の使い方…まだできてない。少しずつできるような感覚は得られてきてるんだけど…)

さっき僕は、左君に個性の使い方を相談した。

 

 

 

 

 

回想

『どうしたんだい?』

『僕の個性ってもしかして、全身に纏えたりとかできるのかな?君の個性みたいに』

『そうじゃないかな。増強系の個性なら手腕だけじゃなく脚に使えても不思議じゃないね。』

『なるほど…なら100m走の時は脚に力を使えばいいのか…』

『一概にそうとは言えないんじゃないかな?』

『と言うと?』

『ボール投げ1つを取っても、複数箇所に力を加えなきゃいけないんだ。

例えば、投げる為の腕、踏ん張る為の脚、上半身を捻らせてボールを速く前へ押し出す為の力。』

『なるほど…1つの動作でも複数箇所に力を…』

回想終了

 

 

 

 

「今までずっと練習してきたけど、楽にはできないか…でも、これまでは個性を使ったら体が壊れてたのに、今は壊れてない。ということは、ちょっとずつ、できるようになってるはず…!!」

(ワン・フォー・オール・フルトランス!!)

全身に力を込めて、投げるまでの動作を大きく、腕を振りかぶって…

(SMASH!!(思いっきり振る!!))

「800メートル」

「…やったー!!」

ようやく『ヒーローらしい記録』が出たことに喜んでいる僕に、僕の幼なじみ、かっちゃんが突っかかってくる。

「おいゴラクソデク、テメェどういうことだ!!」

「どうもこうも無いよ。これが今の僕だ。」

「そうかよ。んじゃ死ねぇ!!」

かっちゃんの個性の爆発が…防御が間に合わ「ビッカーファイナリュージョン!!」

《Cyclone!!》《Heat!!》《Luna!!》《Metal!!》

《 《 《 《マキシマムドライブ!!》 》 》 》

僕への攻撃を左君が遮断する。

「喧嘩をするなとは言わないが、周りの迷惑が掛からないところでやってくれないかな?」

「邪魔すんじゃねぇよ!!」

「悪いが、ヒーローってのはこういうのを邪魔する仕事でね。真のヒーローになるために、まずはお前の攻撃を止める。」

そうすると、相澤先生のストールがかっちゃんを拘束する。それをかっちゃんは爆破で壊そうとするが、相澤先生の目が赤く光り、かっちゃんは爆破できなくなる。

「ア゛ァなんで個性が使えねぇんだよ。」

「なるほど、相澤先生の個性か」

「よくわかったな、左。そうだ、俺の個性で爆豪の個性を封じさせてもらった。本来なら、俺の個性の範囲内に入ってる左も個性が消されるはずだが…」

「これでも一応消えてはいますよ。証拠に、ビッカーシールドのメモリが消滅しました。けど、エクストリームメモリは僕そのもの。相澤先生の個性で人が殺せないから僕の変身は解除されない。そういうことです。とはいえ、このCJXのCJの能力は消されていますがね」

「…そうか。次いくぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左来人side

持久走

周りを見ると、百ちゃんがバイクを創造していたので、

「先生、バイクは有りなのですか?」

「個性を使って作ったなら問題ない。」

気になって聞いてみると案の定この答えが帰ってきたので

「それじゃあ…」

《AXELL!!》

変…身!!(へん…しぃん!!)

《AXELL!!》

仮面ライダーアクセル《アクセルフォーム》に変身して、ベルトをドライバーから外す。すると、高く跳躍して身体を捻る。

すると、両脚のタイヤを半分にしたような見た目の装備【ホイールシールド】を1つのタイヤにして、背中のタイヤの側面の見た目をした【ランドホイール】を前に持ってくる。

「振り切るぜ!!」

『いやちょっと待て!!』

「…なんだ?」

「個性でバイクを出すならまだしも自分がバイクになるって何!?」

「俺に質問するな。」

「酷い!!」

「落ち着いてください。今はこんな言い争いをしている場合ではありませんよ。来人さんは後でならちゃんと答えてくれますよ。ですよね?」

「あぁ、こんなことに時間を使うのが勿体ないだけだ。」

「それならそうと早く言ってよ…」

「悪いな。」

『3…2…1…スタート!!』

スタートの合図と同時にアクセル…『パワースロットル』を全開まで引き、周りを置き去りにして走り出す。

 

 

長座体前屈

《Luna・Joker!!》

ルナハーフボディの能力で腕を伸ばし続ける

「ほいっと」

「…どこまで伸ばせるんだ?」

「わからないです。」

「…記録∞」

「マジかよ…」

 

 

 

 

 

 

 

全測定が終わり、相澤先生からの結果発表が始まる…。




試験が終わり、僕達は結果を待つことにした。地球の本棚によれば、相澤先生は昨年、1クラス丸ごと除籍処分にしたとか。僕達は相澤先生のお眼鏡にかなうのか。それとも、見込み無しと判断され、除籍処分を下すのか…。結果は如何に。

次回、Mして発表・彼の眼鏡にかなうのは
これで決まりだ。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8話、Mして発表・彼の眼鏡にかなうのは

一昨日公開された仮面ライダーギーツの映画は観ましたか?私はまだ見てません。とりあえず観る予定だけはしています。映画限定フォームはどんななのでしょうか。
話が変わりまして、この前の日曜、YouTubeで再放送されていた宇宙戦隊キュウレンジャーが終わり、次は今年で10周年の獣電戦隊キョウリュウジャーですね。私の大好きな作品なのでとても楽しみです。皆さん良き特撮ライフを。


「それじゃ、結果発表するぞ〜」

どことなく気の抜ける声でそう宣言する相澤先生。

…除籍が掛かってるからもう少し真剣になって欲しいんだが

「結果を一斉に、オープン」

そう言い、プロジェクターの様なモノで空中に結果を投影させる。

1位、僕

2位、百ちゃん

3位、轟焦凍

4位、爆豪勝己

等々続いていき、緑谷出久の結果は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな…僕、最下位だ…!!」

最下位の20位だった。

「そういえば、このテストで最下位になったら除籍処分と言ったが…あれはお前らを本気にさせる為の嘘だ。」

そう言われ、周囲は騒ぎ出す。

「なんだ嘘だったんじゃん!!」

「少し考えればわかることでしてよ!そんなことあるわけないじゃないですか。」

そう安堵しているが…

「それはどうかな?」

「どうした?左」

僕の台詞を聞き、先生も他の生徒も僕に注目する。

「先生がなんでこんなことを始めたのか、それはわかりませんが、少なくとも、除籍処分に関しては本気だったはず。」

この言葉に対して、

「そんなことありえねぇだろ。現に最下位の緑谷が退学になってねぇのに」

と、赤髪の生徒、『切島鋭児郎』が反論して来る。

「それは違うね。…昨年度、この雄英はヒーロー科1年A組を『全員』除籍処分としている。この意味がわかるか?切島鋭児郎。」

その言葉に、周囲が騒めく。

「相澤先生は、性格故に『俺達を除籍処分することができる権力を持っている。』最も、そうそう使われることはないと思うけどね」

「性格?どういうことですの?」

百ちゃんからの質問。

「そもそも入学式に行かせずこうしてテストをさせたってことは、その行動に理由があるはず。その道理をちゃんと通す。合理的に判断し、その合理性の元に選択する。そんな性格だと思う。おそらくね」

「じゃあなんで俺達を除籍処分しなかったんだよ。」

その質問に俺は

「昨年度の奴等よりは見どころがあったってことだろ。緑谷出久も、俺達も。おそらくこの先生は成績によっては1位である俺も落とす気でいたはずだ。…ここまでの推理、合ってますよね?相澤先生。いや…イレイザー・ヘッド」

最後に、相澤先生…いや、イレイザー・ヘッドにそう質問する。

「知っていたのか?」

少し驚いたような表情をしながら質問される。

「えぇ、若菜姉さんから話を聞いています。それに、俺の個性は元々、情報収集をする為のモノなので。」

「確かお前の姉は、クレイドールとナスカだったか」

「はい。若菜姉さんはクレイドールの方です。」

「なるほどな。確かにクレイドールが使う『エクストリーム』だったか?ソレにそんな力があった気が…まさか」

「えぇ、俺と若菜姉さんのエクストリームは同一のモノですよ。まぁ、この話はこれ以降にした方がいいでしょうね。他の人達が置いてけぼりになってるんで」

「…そうだな。諸君、これからも励むように。解散!!」




この個性把握テストにて、誰1人として欠けることは無く、無事、本当の意味で雄英生としての生活がスタートしていく。その中で中学生では行われなかった『ヒーロー基礎学』という授業が始まり、新たな因縁も生まれる。







次回、第9話、戦闘をL・速き炎と怒りの氷
これで決まりだ。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第9話、戦闘をL・速き炎と怒りの氷 前編

流石に長くなったので前後編に分けます。1話を2,000字以内で書きたい…


昨日の個性把握テストを無事に乗り切り、皆で話をしていた。

「久しぶりだな!左。」

「久しぶりだね。切島鋭児郎」

「フルネームで呼ばなくても、普通に切島とか鋭児郎とかで呼んでくれてもいいんだぜ。」

「あぁ、これは僕の性格ってヤツさ。一定以上の信頼関係を持っていないとなかなかフランクになりきれなくてね。」

「ってことは、八百万とは仲がいいのか?」

「あぁ、彼女とは幼馴染でね。彼女には、僕が使うツールの開発を手伝ってもらった関係で仲良くなったのさ。」

「ツール?」

「あぁ、僕が作った『メモリガジェット』達さ。」

《STAG!!》

《SPYDER!!》

《BAT!!》

ギジメモリを起動し、それぞれ『ガラケー』『腕時計』『カメラ』にセットする。

すると、さっきまで普通の道具だったのだが、生物を模した姿に変形した。

「僕の行動をサポートしてくれるガジェット達さ。母さんが設計図をくれてね、その時に知り合った百ちゃんの力も借りて作ったのさ。他にも種類があるが、今見せる必要は無いかな。」

「他にもあるのか…。また今度見せてくれよ。」

「あぁ、使う機会があればね。」

そうして話をして次の日が訪れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして朝、百ちゃんと一緒に雄英高校に登校する時

「すまないね。一緒に連れて行ってもらって」

「いえいえ、大丈夫ですよ。それよりも珍しいですね、貴方が車で登校なんて」

「別に、僕は予測しただけさ…『雄英高校にオールマイトが教師として所属することになった以上、メディアの注目は逃れられないんじゃないか』とね。」

「なるほど。つまり雄英高校の前にマスコミがいると御思いで?」

「あぁ、そうだ。何故なら、NO.1ヒーローが定職に就いた。これだけで話題性は抜群だからね。…見えてきた。」

そこには、雄英高校の制服を着た生徒1人1人にマイクを向ける記者達を目撃した。

「言った通りになりましたわね。」

「これがめんどくさくてね。ついつい甘えさせてもらってしまったよ。ごめんね、百ちゃん」

「いえいえ、私を気遣ってしてくれたことですので全然大丈夫ですよ。それよりも…」

「任せろ、奴らに目をつけられないように走ってやる。」

そう言い、照井竜の様な口調になる。

「勝負はドアを開けた瞬間。俺が百を背負って最速で門の中に入る。」

そうして車のドアを開け、門を飛び越えて入っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

門を飛び越えて入ったことに関しては若干相澤先生に怒られたが、幸い、向こうが悪いということでお咎めなしとの事。

そして、新たな授業、ヒーロー基礎学が始まっていく。

 

「わーたーしーがー…普通にドアから来たッ!!」

『オールマイト!!』

「凄い!シルバーエイジのコスチュームだ!!」

「そこ指摘するんだ。」

「HAHAHA!!これから、ヒーロー基礎学を開始する。ここにある、入学前に送ってもらった個性届と、要望に沿って誂えたヒーローコスチュームを受け取り次第、グラウンドβに集合だ!!」

『はい!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更衣室にて…

「そういえば左君のお姉さんの名前って『園崎若菜』さんっていうんだっけ?」

「どうしたの?急に、まぁ昨日言った通りだけど」

「その人って確か『クレイドール・ドーパント』って名前のヒーローで園崎家自体も今や有名なヒーロー1家だよね!主にアイドル活動を中心にしていて、更に実力あるヒーローとしても活躍しているヒーローだよね?」

「その通りだよ。流石緑谷出久、アイドル活動以外であまり表に出ない若菜姉さんのことも熟知しているとは、この詳しさ、流石ヒーロー博士と言わざるを得ないね」

「ぼ…僕程度が博士だなんてそんな…///」

「謙遜しなくていいよ。少なくとも、若菜姉さんとオールマイトのことに関してはすごく詳しいからね。」

「あはは…クレイドールの身内にそう言っていただけて嬉しいよ。」

「えっ?園崎若菜っていえばスレンダーだけど顔とか身体とかがエッチなo「お前ホントに許さんからな?」ヒッ」

「峰田くん、自分の姉をそういう風に見られて良いように思う人なんていないよ…」

「絶対女子から嫌われるタイプだ。」

「ホントに最悪すぎる。」

「なんでだよぉ!!」

((((なんでわかんねぇんだよ))))

渦中の峰田実以外の心が初めて一致した瞬間だった。

そうして全員着替えが終わり、外に出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ、百ちゃん。なかなか大胆な格好をしているね」

「個性を効率良く使う為には布面積を少なくするしかなかったのですわ。」

「なるほど、だが気をつけたまえ。そのような格好だからこそ、無意味に他人から目をつけられることを」

そう言い、僕は峰田実に目を向ける。

「ウォォォォォヒーロー科すげぇぇぇぇぇ!!」

彼は百ちゃんのある1点…いや、2点を見てそう発言する。

「あのような言動が出る」

「…上着くらいは用意しておきますわ。」「あぁ、後日、僕と母さん達で考えようか。一応ある程度僕が元から考えていた案もある。それを実行するも良し、別の案にするのも良し。まぁ授業が終わってから考えようか。」

「はい、ありがとうございます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして授業は始まった。内容は2対2の屋内戦の演習だ。僕のペアは百ちゃんとなった。

今回、僕達と戦うことになるのは轟焦凍と障子目蔵のペアとなった。

轟焦凍のチームがヒーローチーム僕達はヴィランチームとなり、僕達は屋内の核爆弾擬きの前に立つ。

「どうする?百ちゃん。既に彼らの個性は検索済みだが」

「なら、彼らがどういう行動をするか予測し、それを封じる作戦でいきましょう。」

普通ならここで自分の個性の説明をするのだろうが、僕達は幼馴染なので個性の説明は不要。なので、この時間を攻略の時間に移せる。

 

 

 

 

 

 

 

 

少年説明中…

「…という作戦でどうだろう?」

「なるほど…ですが...」

「わかってる。だから…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ第2試合、スタート!!」

こうして戦いは始まった。




今回は前後編で分けるので次回予告は無しです


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。