マギアンナ (EVOLS)
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マギアンナ

卒業式当日

「遅刻!遅刻!」

その言葉の通り何時も乗るバスに乗り遅れそうに成った、

ほんの刹那、

バスのドアが閉まり、

「あでっ!」

ドアに豪快にぶつかった。

卒業式には間に合ったが

時下杏奈は卒業式の感動の後の疑問、

バスとはある程度の距離が有るにも関わらず『一瞬』と言う速度でバスのドアと激突したのだ、

その日の夜、

父親は「卒業おめでとう」

と言われたが、杏奈は朝のあの出来事を話すと。

「あ〜とうとう来たか」

「とうとうって何?」

父親廊は顔の前に手を組んで続けて言った、

「何故なら貴女の半分はマトモじゃないから、貴女の母親は魔女だからだ」

「…は?」

「話し聴いてた?だーかーら!魔女だよ魔女」

「魔女って何?」

「文字通りの魔法を使える女。だから魔女何だよ」

「何それ冗談?」

「冗談だったら朝のテレポートについての説明出来る」

「う…」

「後なマンションの管理組合から連絡が来てな」

そう言って廊は一枚の用紙を見せた、

ソレに拠ると、

マンションの老朽化に寄り可能な限りの転居をして貰えませんでしょうか?

と言う内容。

「コレを気に転居を行おうと思ってな」

「何処?」

「杏奈が4月から入学する宝馬高校の有った街」

「えっ?其処オバケが出るって?」

「正確には魔女がいると噂されたが、その魔女が杏奈の母親だ」

転居先の家の引っ越しは滞り無く進んだ、

学校に近そうで遠目だったりした、

と言うのは転居先の家は近くにバス通りは無くバス停は有っても数が少ないのだ、

引っ越しを終えてまだ間もない頃、その街に有る山。

其処に2人はいた。

「ね〜何でこんな山の中に行くの?」

「だったらどんな事が起こるか分からない力を制御したくないのか?」

「…まぁ…出来るなら…したいけど」

山に進んで数分…

木の裏に誰かが居た気がしたがそうでは無かった、

姿を見せたのは鍵鼻の皺だらけの顔の老婆だ、

「ヒャ!」

杏奈が驚いて腰を抜かして尻餅付いた。

対する廊は無表情だ、

老婆が2人に近付いて杏奈の顔をじっと見てると。

「…おお。杏奈ではないか?」

「…へ?」

「あの時のお腹を痛めてまで産んだあの子がもうここまで成長するとは…で?何か会ったんだろ?」

「ああ…今の所はテレポートだと杏奈は言ったが今度どうなるかは?」

「お父さんとは何処で出会った訳?」

「お父さんに言われなかったか?こいつは残業で会社の中で寝ちゃった後な、朝起きたら社長が逃げられらしくて潰れてな」

「あの後出るのも立て直すのも今までの比じゃなくてな。酒飲んで乗り過ごして訳のわからん所にきちゃって」

「其れが出会いじやったな」

「…」

「まっ、魔法の事で習いたいなら私に頼ると良い」

そう言ってる老婆は同じく皺だらけの手を差し出した。

「…本当に私のお母さんな訳?」

「…この姿じゃ不満か?」

「何もそうは」

「なら」

老婆は変身をした、ただし光ったりとか何かで包んだり等では無くモーフィングに近いものだ、

所謂魔女帽に付いてなかった筈の白リボンが付き、鍵鼻が縮み皺が消えて整った顔立ちをして白髪が絹の様な金髪と成り帽子のひさしの下から覗く金眼を合わせて怪しげな印象を持ったがモーフィングは顔だけで無かった。

身体も例外で無かった、

細見の体形で有りながらも片方だけでも頭程では無いが相当な大きさの胸に砂時計と言える位の異様な括れに胸程では無いが大きな尻に引っ張られた太もも等非の打ち所の無い長身グラマー美女だ、着ていると思われる服もローブで隠れてて分からないが、ワンピかツーピか分からない服がマントの下に身体の線に合わせたワンピースドレスに変化して末端の手脚は長手袋とサイハイブーツに成ってる、

胸と括れと尻の形をハッキリ合わせてる、

特に胸の方は谷間が見えてるのだ。

ただその姿に杏奈ほ憤怒と怨嗟の目で1点を見た、

「1つ教えて、お母さん」

「?何をだい?」

「胸ってどうやったら大きく成れるの?」

「なっ…」

目が泳いだ状態に成った、

「え…えっと。私だって何百年前か忘れたけど、私だって杏奈位の時は恐らく絶壁だったもの、其れから40手前の時から魔女に成って不老不死に成ってから姿を色々変えたから本当に覚えて無くて…は…はは……あはは」

最後は笑って誤魔化そうとした、

「…ぷっあはは」

「何か可笑しい?」

「ソレって結局は人間のソレと全く変わらないじゃん」

3人で一度は笑った後。

「此処にもう1つあっただろ?」

魔女は夫の廊に問うた、

「そう、今まで住んでた所が老朽化で彼方此方傷んでてなここで住む場所を変えようと思ったんだ、ただあそこは2人や1人で住むには少々広くてな」

「まぁ…私がアレだから一緒に居られないけど。数年位なら…」

その後、

宝馬高校での生活も慣れた頃、

テレポートの条件を解明出来た事にで暴走は無かったが…

隣の子が声をかけた。

「ねえ…あの男子さ」

短く指差した先。

「…ん?」

「また寒いギャグやダジャレを連発しているよ?もう〜コレで何度目?」

「ほんっと寒いね!」

その直後、

「なあ…寒く無いか?」

「へ…そう?」

「雪?…室内なのに?」

「一寸吹雪いて来て無い!」

「ハックション!」

暫くして、

会社での騒ぎの後、幹部に成った廊のスマホに娘から連絡が来た。

「どうした?こんな時間に連絡何て?学校は?」

『一寸!私の身体どうなってるの?教室内で吹雪く何て聞いて無いけど!』

「あ〜新しい魔法を覚えたからな」

『お陰で室内の除雪作業何か前代未聞過ぎたし!色々叱られたし!』

「…凍傷や凍死がいなければまだ良かった方だよ、じゃ今日から『寒い』や『暑い』言うのは厳禁ね、氷だけじゃなく火何か出したら杏奈も不都合過ぎるだろ?」

『へ?』

「マスター出来るまでお母さんにしごいてこい」

『ちょ…』

プッ

通話を切った、

宝馬高校

「あっ!」

ツーツーツーツー

夜、

廊が台所に入ると、ダイニングテーブルでテーブルの上に頭を乗せた杏奈が居た、

「おっ帰り〜」

魔女は廊に抱きついた、

「其れより杏奈は?」

「ああそれがね」

学校の外で教頭にまで説教された途中、

雷まで落とされそうって時、

一瞬光って何なのか解らなかったが地面に焼け焦げた跡が残った、

下校中

多量の水溜まりが遭ってヤケで飛んで着地したら、

水飛沫が一切飛ばなかった、

その事で杏奈は家に着く成り母にその事にを話ししたら、並々と水の入ったバケツ2つを用意して零さずに水の上に立ち続けろと修行されたのだ、

そうして会得した魔法が、

水の上を歩く魔法、吹雪を出す魔法、雷の魔法、

溜まった何かと急な修行のストレスからの怒りで火が出そうに成った事で、

火の魔法も操れた。

数週間後

あさ

洗面所、

「ん〜ブラシブラシ」

手応えを感じて、たが、

「…まさか?アレ?」

手を離そうとしてもブラシは浮かんだままだ。



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