戦姫絶唱シンフォギア〜狩人戦記譚〜 (蒼牙紅槍)
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ある日の転生者掲示板

30:

 

 

31:この世界、シンフォギア世界だよな?なんか自信無くなってきた

 

 

32:間違いなくシンフォギア世界だぞ、俺もちょっと自信無くしかけてるけど

 

 

33:ツヴァイウィングが存在してるしたまにノイズ災害のニュースも流れてるから確実にシンフォギア世界だぞ、たまに前世じゃ見なかった古生物の化石とか見つかるけど

 

 

34:その古生物の化石見に行ったんだけど、まんまモンハンの飛竜種の骨格なんだよな、この世界の過去とかすごい気になる

 

 

35:まあ、そこらへんの研究は学者に任せるとして・・・ツヴァイウィングの新曲聞いた?

 

 

36:もちろん、今回も良曲やった、流石奈々様とみなみだぜ

 

 

37:そこはちゃんと翼さんと奏さんって言わないと

 

 

38:近々ライブもあるらしいな・・・ライブって言ったらあれかな、全ての始まり

 

 

39:ああ、時期的にも多分そうだろうな・・・

 

 

40:大丈夫かな?

 

 

41:どうだろうな・・・最近見ないけど奏者の住人も居たから好転する・・・と、思いたい

 

 

42:何人適合者の住人居たっけ?

 

 

43:えーと・・・ロンゴミニアドのFGOの槍トリアに似た奏者と、ミストルテインのリリなののはやて(大人ver)に似た奏者だけだっけ?

 

 

44:あとまんまFateのエルキドゥの奏者も居たな適合したギアは天の鎖の

 

 

45:ああ、あの性別が行方不明の

 

 

46:一応本人の自覚的には女性らしいけどなエルキドゥの人

 

 

47:他にもロンゴミニアドの人の妹にエクスカリバーが居る

 

 

48:これで4人か・・・ライブでの犠牲者減ればいいんだが・・・

 

 

49:でもビッキーの胸にガングニールの破片シュートされないとこの先詰みかねないんだよな・・・XVのシェムハとか

 

 

50:あー、そういやそうだわ

 

 

51:あとは・・・見慣れないノイズ退治者か

 

 

52:ニュースでも流れてたなノイズに襲われたって人が誰かに助けられたって

 

 

53:要領を得ない話をまとめると背丈は高かった、背中に羽根っぽいのが生えてた、体色は銀色だった、武器は持ってなかったけどノイズが居た所は何かが燃えた様な跡があった・・・ほんとに要領を得ないな

 

 

54:まあ、ライブで何が起きようとも俺達は出切ることをしないとな

 

 

55:とりあえず俺はそのライブの警備のうちの一人だから迅速な避難誘導と避難経路の確認か

 

 

56:俺はライブ会場近辺の消防署に所属してるから迅速な救急対応か

 

 

57:警備ニキと救急隊員ニキは当日頑張ってくれ

 

 

 

58:おう、頑張るわ

 

 

59:こっちも出来ることを頑張るわ

 

 

掲示板の日常はこうして過ぎていった、全ての運命が回り始める。

 



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(しろがね)の残影

夕焼けに照らされたライブ会場でシンフォギアを纏ったツヴァイウィングが躍動する、ライブのテンションが最高潮の時に起きたノイズの大襲撃、数人の警備員による迅速な緊急対応と避難誘導により原作よりも犠牲者を少なくしていた。

 

そして避難に遅れた立花響を護るように立ち塞がった天羽奏のガングニールがノイズにより破損させられ響の胸にガングニールの破片が突き刺さった事によりシンフォギアという物語が始まりの鐘を鳴らす。

 

その直後2課の要請によって集められたシンフォギアの奏者たちが到着、押されかけていた戦況を押し戻していたが、それでも減らないノイズを相手に奏は最後の切り札である絶唱を使おうとした・・・その眼前に銀色の背中が降り立ち腕の一払いで襲いかかってきていたノイズを蒼い焔で焼き尽くす誰かがあらわれるまでは

 

『―――っ』

 

息を呑んだ

 

蒼い焔と夕焼けに照らされたの残影、それを見た後に奏は意識を失い倒れる

 

『・・・』

 

チラッと響を護るように重なって倒れた奏を見た(しろがね)

 

『・・・』

 

ふぅ、と息を吐いた(しろがね)は腕を振り蒼い焔で奏と響を保護するようなドームを作り出すと近くのノイズを蒼い焔で焼き払っていく、拳を突き出せばそれに追従した蒼い焔がノイズ数体を貫き、回し蹴りを放てばそれに追従した蒼い焔がノイズ数体の上半身と下半身を切り分ける

 

焔による蹂躙が終わった後は陽炎の様に(しろがね)はフッと消えるのだった

 

〜転生者掲示板〜

 

 

ロンゴミニアド:【ライブ終了】・・・今起きた事、皆さん見ましたね

 

 

61:急に来て急にライブを始めるもんだから何事かと思ったら・・・これは

 

 

62:蒼い焔の陽炎でよく見えなかったけど・・・俺等も把握してない転生者・・・かな?

 

 

エクスカリバー:十中八九そうだと思う、2課のデータベースにものってないのはさっき確認したよ

 

 

ミストルティン:でもその転生者?によって奏さんは無事だったんや、さっきビッキーと一緒に保護した時にバイタルチェックしたら意識を失ってるだけやったで

 

 

65:焔のドームはどうやって越えたの?

 

 

ミストルティン:ああ、ビッキーと奏さんを護っとった焔のドームはノイズを殲滅した時に消えとったで、いつの間にか、な

 

 

67:いつの間にか、かそういやあの転生者?の反応は追えたのか?

 

 

天の鎖:残念ながらロストしたってさっき2課から通信が来たよ、姿を消す能力でも持ってるのかな?

 

 

69:仮に姿を消すのが能力だとしたらあの蒼い焔はどうやって発生させたんだろうか?

 

 

天の鎖:うーん、その辺は要調査だね、蒼い焔の痕跡は大量に残ってるし

 

 

71:ああ、そっかあの転生者?の攻撃方法が焔で焼いていく感じだったから痕跡はそりゃ大量か

 

 

72:じゃあ、転生者?の他の特徴を確認してみようか、ロンゴミニアドは結構離れてたから分かりにくいけど身長は奏さんより高いように見える

 

 

73:他に目についたのは蒼い焔を使い銀色の鎧?を纏ってる

 

 

74:うーん・・・

 

 

75:>>74どした?

 

 

74:いや、なーんか見たことあるんだよなあの銀色の鎧

 

 

77:ま?

 

 

74:うん、何か見た事あるような感覚、ロンゴミニアドが撮ってくれた動画だと蒼い焔による陽炎プラス遠景でこれ!って確定して言えないのがちょっと歯がゆい

 

 

79:むぅ、誰なんだろうな?あの転生者

 

 

 

 

 

 

銀色の流星は駆ける、ビルの上をスイスイと、そして内心思う、『救えた』と

表舞台に銀色が現れるのはまだ先の話



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始まりのライブから2年後の転生者掲示板

120:さて、あの始まりのライブから今日で2年だけど・・・何か変わった事は?

 

 

121:相変わらず転生者?によるノイズ退治が散見される、また未知の古生物の化石(モンハンの牙竜種骨格)が見つかる、何か既にクリスちゃんが2課に所属してる、あとビッキーのフォニックゲインが原作よりも強い・・・ぐらい?

 

 

エクスカリバー:あと、奏さんがシンフォギア奏者の現役を退いて歌手活動に注力するようになったのも追加で、現役を退いたけど護身用にシンフォギアは携帯してるけどね

 

 

ミストルティン:ビッキーのフォニックゲインの強さはどうもビッキーの血が関係してるかもしれないと、元々持ってたけどガングニールシュートで遺伝子が呼び起こされたんやないかってのが2課研究者の見解やな

 

 

124:ビッキーの血?なんか特別な血筋だ、なんて原作ではなんにも言及されなかったよな

 

 

ミストルティン:そうなんよなぁ・・・だからおそらくはこの世界のビッキー限定やないかな?

 

 

126:あー、シンフォギアのソシャゲであった並行世界論か

 

 

ミストルティン:そ、まあ、並行世界が存在しとるかどうかなんてこの世界じゃ未知やしなぁ

 

 

128:そうなんだよな、この世界が並行世界だってのは確信して言えないもんな・・・まあ、仮に並行世界だとしても本筋の世界が干渉してくるかも未知数だし

 

 

129:まあ、仮にこの世界が並行世界だったら本筋から凄い遠い並行世界だろう、俺等転生者が存在してるし

 

 

130:それもそうか、そう言えばあの転生者?の情報はなんか追加で分かった?

 

 

ロンゴミニアド:分かったのは蒼い焔が未知の物質で燃えてる事、おそらく転生者?は男性だと推測される事、転生者?からはフォニックゲインが大量に検知された事、そして相変わらず私達に鮮明な映像や画像を残してくれない事ですね

 

 

天の鎖:現れる時は蒼い焔と共に現れ陽炎を残しながらノイズを殲滅しまた陽炎の様にフッと消え2課にあるあらゆるセンサー、レーダーをすり抜けて姿を掴ませない・・・まるで蜃気楼だ

 

 

133:でも蜃気楼と言うには存在がはっきりと確立されてるんだよな、ノイズの燃え滓って形だけど

 

 

134:うーん、ほんと何が目的なんだろうねあの転生者

 

 

135:・・・ん〜?

 

 

136:>>135どした?

 

 

135:いや、転生者?の情報が無いかなってなんとなくSNSとかまわってたんだけど・・・

 

 

138:けど?

 

 

135:なんかそれっぽい近写があったんだ

 

 

140:まじで!?

 

 

135:これ http〜

 

 

ロンゴミニアド:これは・・・かなり近くですね鎧の形がはっきり分かる程には

 

 

143:あーっ!?

 

 

144:>>143どうした!?

 

 

143:この鎧の形!見たことあるなって思ったらこれモンハンのシルバーソル防具だ!しかも最新の!

 

 

146:最新って・・・Rsbか?

 

 

147:そう!Rsbのシルバーソル防具そのまんまなんだよ!

 

意外な所から判明した転生者?の鎧、これ以降掲示板では転生者?はシルバーソルと呼ばれる様になる、このシルバーソルと奏者達が出会うのは意外と近いかもしれない

 

 

 



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【立花響】無意識に導かれる、帰路は古生物のお守りと共に

〜???〜

 

鼓動が聞こえる

 

太古、存在した強大な龍の鼓動

 

私の中に流れ繋がれてきた遺伝子の脈動

 

その脈動はとても心地が良くて

 

その鼓動はとても落ち着けて

 

だけどその鼓動と脈動に身を任せてしまえば私が私じゃ無くなる気がして

 

少しだけ怖かった。

 

 

 

『はっ・・・あれ?なんで私こんなところに・・・』

 

『あれ?こんなところにお店なんてあったけ?』

 

『なんでも屋ハンターズギルド?』

 

『おや?いらっしゃい、珍しいお客さんだ』

 

『あ、店員さんですか?すいません何か気付いたらここにいて・・・』

 

『ふむ・・・』

 

『うえっ!?』

 

『・・・うん、どうやら惹かれてきたみたいだね、これを持って』

 

『え、あ、はい、これは?』

 

『とある古生物の鱗・・・を加工したお守りさ、これを握って帰りたい場所を思い浮かべて・・・目をつぶって』

 

『は、はい』

 

パチィンという指を鳴らす音が聞こえたと思ったら元の場所に戻っていた

 

『な、何だったんだろう?』

 

握っていた手を開いてみるとあのお店?で渡されたお守りがしっかりと存在していてさっきまでの出来事は現実だったんだと認識した。

 

『あ、お守りに何か書いてある・・・』

 

〜天廻龍のお守り〜

時を廻りて戻り来よ、帰る場所を見失わないお守り

 

『???帰る場所を見失わない?迷子防止のお守りかな?』

 

スッと天廻龍のお守りを日に照らしてみると日の当たる角度によって色が変わって見えるけど元の色は純白だった

 

『・・・綺麗だなぁ』

 

気を抜けば何時間も見てしまいそうな輝きで

 

『・・・あっ、早く2課に行かないと』

 

名残惜しそうに天廻龍のお守りをポケットにしまい2課に向かって駆け出す

 

 

〜転生者掲示板〜

ミストルティン:ビッキーの様子がちょっとおかしい

 

 

301:ん?どうした?

 

 

ミストルティン:いやな、今日2課で訓練があったんやけどな、ビッキーがいつもより遅く来てな

 

 

303:それぐらいならたまにある事じゃない?

 

 

ミストルティン:うん、そうなんやけど・・・休憩の度に見たことのないお守りを眺めてる事が多かったんや

 

 

305:見たことのないお守り?

 

 

ミストルティン:うん、何でも迷い込んだ店で貰った古生物の鱗のお守りらしいんや、ビッキーに許可もろて写真撮らせてもらったんや、これなhttp〜

 

 

307:うわ、凄い綺麗、元の色は白っぽいけどなんか光の当たり方?で色が変わってるように見える

 

 

ミストルテイン:凄い綺麗やろ?お守りの裏に何か字が書かれてたけど読めんかったんや

 

 

309:字が読めない?

 

 

ミストルテイン:うん、何のお守りかはウチは分からんかったけどビッキーいわく迷子防止のお守りなんじゃないかなって言っとった

 

 

311:ビッキーはなんて言ってたんだ?

 

 

ミストルテイン:えーと・・・『お守りの裏に書いてある文字ですか?時を廻りて戻り来よ、帰る場所を見失わないお守りって書いてあるんですよ、だから多分迷子防止のお守り何じゃないかなぁ』って言っとった

 

 

313:『時を廻りて戻り来よ』か・・・なぁんか聞いたことが有るような・・・無いような・・・俺も前世の記憶はシンフォギア関連の事以外忘れてきてるからなぁ・・・何か意味が有りそう

 

 

ミストルテイン:そうなんよな・・・後どんな店で貰ったか聞いてみたら『えーと・・・なんでも屋ハンターズギルドってお店でした』やと

 

 

315:ハンターズギルド、ハンターズギルドねぇ・・・聞いたこと無いなぁ・・・

 

 

 

〜???〜

 

『やれやれ、まさか結界越えてくるとは・・・だけどまさかノイズ戦以外で立花響本人に会えるとは・・・』

 

『うーん、2課と合流したほうが良いのかそれとも個別で対応したほうが良いのかまだ分からないからなぁ・・・』

 

『どっちにしろ俺が表舞台に出るのは遅かれ早かれ確定的って事か』

 



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転生者掲示板

401:あのお守りを貰った日から数日たったけどビッキーの様子はどう?

 

 

ミストルテイン:んー、暇さえあればお守りを見てるな、光の当たり方で色が変わるから飽きないんやと

 

 

403:大丈夫?それビッキー魅入られてない?

 

 

ミストルテイン:んー、何というか魅入られてるって感じは無いな、なんか失ってた半身を取り戻した感じ?

 

 

405:???

 

 

ミストルテイン:あー・・・うん、自分でも何言うてるか分からんのやけど・・・なんと言うか初めからビッキーが持ってた感というか・・・ん〜、説明がムズい・・・

 

 

407:うーん?まあ、魅入られてないって言うなら大丈夫・・・なのか?

 

 

408:どうだろうな・・・俺等の尽力で原作よりは誹謗中傷が減ってはいると思うけど、ビッキーの親父さんやっぱり出てったんだろ?

 

 

ミストルテイン:あー、そういやそこらへん聞いとらんな、まだビッキーとそこまで信頼を築けてないから中々聞きにくいんや

 

 

410:それもそうだよな・・・家族関連の話って相手から話さないとなかなかとっつきにくいよな

 

 

ロンゴミニアド:2課の調査によると父親はやっぱり出ていってるっぽいです

 

 

412:あら、ロンゴミニアドネキそれ言って大丈夫なの?

 

 

ロンゴミニアド:ええ、まあ、限りなくグレーに近いといえばそうなんですけど・・・この転生者掲示板はそこらへんしっかりしてるから大丈夫かなと

 

414:まあ、悪意を持った転生者とか一般の人とか弾くような仕組みになってるらしいから大丈夫だと思う

 

 

ロンゴミニアド:どうやって判別してどうやって弾いてるんでしょうね?

 

 

416:ん〜、分からん、何か魔術とか神通力とかそこらへんが働いてんじゃね?

 

 

417:そういえばビッキーに話題持ってかれがちだけど最初から2課に所属してたクリスちゃんも謎なんだよな

 

 

エクスカリバー:ちなみにクリスちゃんのギアはネフシュタンじゃなくてイチイバルだよ

 

 

天の鎖:あと頻繁に鼻歌を歌ってる事が多いから歌が嫌いって訳でもなさそう

 

 

420:うーん、そこらへんも原作との齟齬(そご)

 

 

エクスカリバー:そういえば・・・もう一つ原作には無かったことがあるよ

 

 

422:無かったこと?

 

 

エクスカリバー:うん、ビッキーの古生物の鱗のお守りを見て思いだしたんだよね、クリスちゃんも似たようなアクセサリー持ってるんだよ、色は赤というより紅色?っぽい鱗のイヤリング

 

 

天の鎖:あー、確かに見たことある、クリスちゃんに聞いたら『アタシの家族を救ってくれた人からもらった大切なお守りなんだ』って言ってた

 

 

425:ん?クリスちゃんの家族助かってるの?

 

 

天の鎖:そういえばその情報も共有してなかったね、クリスちゃんの両親は健在だよ、海外旅行(おそらくバルベルデ?)でテロに巻き込まれたけど1人の男性によって救われたんだって

 

 

427:うん、俺もそのニュース新聞で読んだな、助け出した男性は名も名乗らずインタビューにも答えずに気付いたら居なくなってて捜査関係者がその男性の行方を追ってるって書いてあったな

 

 

天の鎖:憶測の域を出ないけどそのクリスちゃん家族を救った男性とビッキーにお守りを渡したハンターズギルドの店員は同一人物じゃないかなぁ・・・なんとなく、そんな気がする

 

 

429:ん~・・・ビッキーとクリスちゃんの共通点は古生物の鱗を加工したアクセサリー、かそもそもの話その古生物の鱗もどっから持ってきたんだって話だよな・・・

 

 

 



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狩人との邂逅

それは、いつものようにノイズを退治していた時の事

 

『ノイズの増援を確認しました!』

 

『それと同時に強大なフォニックゲインを確認、フォニックゲインの照合・・・完了!コードネームシルバーソルと断定!』

 

『来たか・・・!クリス!響!はやて!そこのノイズはアルトとリリィ、翼に任せてシルバーソルの方に向かえ!』

 

通信で矢継ぎ早に下される指令を受け急いで現場に向かうクリス、響、はやて

 

『増援のノイズの反応が次々と消失していきます!』

 

『3人とも急いでくれ!』

 

そんな声を通信で聞きながら急いで向かう

 

数分後・・・

 

『ついた!司令!現場に到着しました!既に目視で確認出来る範囲のノイズは蒼い燃え滓になってます!』

 

『分かった!その先でまだ戦闘は続いてるようだ、何とかシルバーソルと接触してくれ』

 

 

〜シルバーソル〜

 

普段より多いノイズを次々と蒼い焔で燃やしていく

 

『・・・』

 

背後に誰かの気配を感じる、チラリと背後に視線を走らせるとそこにはクリス、響、そして見たことのない奏者が居るのを確認した

 

フゥと一息、視線を前に戻し蒼い焔を纏った腕をひと払い、前方180度を焼き払うこれで小型のノイズは殲滅、最後に残った大型ノイズと対峙する

 

グッと屈み空高くに跳躍し大型ノイズに向かって足を突き出し急降下

 

『スカイハイフォール』

 

蒼い焔を纏ったライダーキックのような飛び蹴りは大型ノイズの中心を撃ち抜き消滅させる。

 

ギャギャギャと地を滑りながら着地する。

 

『・・・』

 

そして奏者達と対峙する

 

『・・・武装を解除して2課に御同行を願います』

 

見慣れない奏者から言われた言葉はある意味予測していた、現状2課からしたらノイズを倒せる正体不明の人物ということだから何故倒せるのか、何故強大なフォニックゲインを有しているのか・・・と聞きたいことが多いのだろう

 

『・・・』

 

が、まだ2課に接触されるわけにはいかない、くるりと奏者達に背を向け夜闇に跳躍する

 

『あっ!?待って!』

 

『司令!シルバーソル逃走を始めました、追跡を始めます!』

 

『分かった!2課のセンサーやレーダーは既に振り切られた、こうなれば目視出来てるお前達が頼りだ!』

 

『はい!』

 

 

 

 

〜奏者〜

コードネームシルバーソルを追って夜闇を駆ける

 

『速い!』

 

『ああ、あたし達はまだ追い縋れてるけどはやてが・・・』

 

『うちの事は気にすんな!二人ともそのままシルバーソルを追え!』

 

『はい!』

 

『分かった!』

 

響のガングニールとクリスのイチイバルに比べ鈍足なはやてのミストルテインは途中で離脱していった

 

『もう少しで追い付ける・・・!』

 

パリィンと何かが割れる音と共にシルバーソルがある建物の前で立ち止まる

 

『追いついた!って、ここは・・・私がお守りを貰ったお店だ』

 

『ここが、か』

 

『うん、このお守り・・・ってあれ?』

 

響は空を見上げる

 

『どうした?』

 

『月が見えないのにお守りが光ってる・・・クリスちゃんのイヤリングも光ってるよ』

 

『え!?あ、ホントだ』

 

『響!クリス!聞こえるか!?』

 

『は、はい!司令どうしたんですか?』

 

『2課のレーダーがお前達の信号をロストしてしまってな、何かあったんじゃないかと心配になったんだ』

 

『え、信号ロスト?』

 

『ああ、ある一定の地域に入った瞬間に信号をロストしたんだ、今お前達の目の前には何がある?』

 

『えっと・・・シルバーソルが入っていった建物です、私がお守りを貰ったお店、【なんでも屋ハンターズギルド】ってお店です』

 

『店?他に特筆すべき事は?』

 

『えっと、特に無いです、しいていえばここに来る前にパリィンって何かが割れる音がしたぐらいです』

 

『何かが割れる音、レーダーやセンサーに映らない建物・・・これ以上は憶測か、その建物を調査してくれ、用心の為にギアは纏ったままでな』

 

『分かりました』

 

ギアを展開したままハンターズギルドの扉を開け中に入る

 

『暗い・・・』

 

『警戒しろよ、響』

 

『うん、クリスちゃんも』

 

警戒してって言おうとした瞬間に店内の明かりが灯る

 

『『!?』』

 

バッと拳と銃をそれぞれ構え周辺を警戒する

 

『おいおい、そんなに警戒しないでくれ・・・ようこそ、ハンターズギルドへ、古龍の加護を持ったお二人さん』

 

気の抜けるような声が聞こえた方を見るとシルバーソルが困ったように両手を上げて立っていた

 

 

 

これにて狩人と奏者が邂逅した。



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邂逅の後日、転生者掲示板

500:ビッキーとクリスちゃんが例のシルバーソルと出会ってから数日たったけど・・・2人の様子は?

 

 

ミストルテイン:クリスちゃんがシルバーソルのお店によく行くようになったぐらいかな?ビッキーも行きたそうだけど寮生活やしそんなに自由に行ってはないみたいやな

 

 

502:結局、シルバーソルがクリスちゃん一家を救った謎の男性で確定?

 

 

ミストルテイン:うーむ、確定、でええんかなぁ?

 

 

504:なんか曖昧だね

 

 

ミストルテイン:クリスちゃんの報告を信じるなら確定なんやけど・・・そう断ずるには当時の情報が少なすぎてなぁ・・・

 

 

506:とりあえず確定かどうかは置いといて・・・シルバーソルからの情報を整理してみよう

 

 

ロンゴミニアド:シルバーソルに関する報告書によるとまずノイズと闘う時に纏ってる鎧の名称はほんとにコードネームのままシルバーソルだそうです、ここらへんは掲示板からの情報まんまですね

 

 

エクスカリバー:次に強大なフォニックゲインは鎧由来らしいよ、先史遺産よりも太古に存在した生物の生命力がこの世界に顕現する時にフォニックゲインに変換されてるんだって

 

 

天の鎖:で、顕現、という言葉通りシルバーソル自身の能力で色々な古生物由来の装備をこの世界に出現させられるそうだよ、特別な能力を持つから転生者で確定かな

 

 

510:古生物由来っていうのは?

 

 

天の鎖:シルバーソルの報告書から引用すると太古の生物の鱗や甲殻、角等の素材を加工した装備、らしいよ、あとビッキーのお守りとクリスちゃんのイヤリングはシルバーソルが加工した物だって

 

 

ミストルテイン:そのアクセサリー類をビッキーとクリスちゃんに渡した理由はその生物由来の遺伝子同士が惹き寄せあったから・・・らしいんやけどここらへんは現在調査中やね

 

 

513:遺伝子同士が惹きあう、ねぇ・・・

 

 

ミストルテイン:まあ、文章による報告やから虚偽は無い・・・と、思う

 

 

515:その渡した古生物の鱗の持ち主は?

 

 

エクスカリバー:ビッキーの方が【天廻龍】シャガルマガラ、クリスちゃんの方は【炎王龍】テオ・テスカトルだって

 

 

ロンゴミニアド:龍の遺伝子は滅多に覚醒しないんだけど死に瀕する程の危機とかを身体が感じると急速に覚醒が進むんだそうです、まあ、ただ龍の遺伝子が覚醒したとしても代償は無く、身体に起こる反応は精々怪我が早く治るようになるぐらいだそうです

 

 

518:シャガルマガラにテオ・テスカトル・・・まんまモンハンの古龍種か

 

 

519:あれ?でもシャガルって確か単為生殖って設定じゃなかったっけ

 

 

ミストルテイン:そこらへんも今調査中やな、単為生殖である筈のシャガルマガラの遺伝子がなんでビッキーに流れてるのかとかな

 

 

521:有り得る仮説としては狂竜ウイルスに感染してたキャリアーの先祖が居たとかかな

 

 

522:うーむ、分からん・・・ちょっと俺も本気出してこの世界の過去を探究すべきかなぁ・・・

 

 

523:>>522は考古学者かなにか?

 

 

522:あぁ、えっと、俺の転生者特典がさ、【地球の本棚】なんだよね仮面ライダーWのフィリップが持ってたやつ

 

 

525:知識面チートクラスやんけ

 

 

522:まあ、リスクとして本棚閲覧後は強烈な頭痛と眠気に襲われるんだけどね、あとキーワードを指定しないと本が多すぎて絞りきれない

 

 

527:あー、そりゃヤバイわ

 

 

522:おう、マジでヤバいぞ、頭痛で意識を失ったのか眠気で失ったのかすらわからずその場にぶっ倒れて寝始めるからな

 

 

529:試したのか・・・

 

 

522:おう、試したぞ、本棚閲覧後きっかり9時間寝てたぞ

 

 

531:oh・・・

 

 

522:だから調べられるには調べられるけど情報の速効性は無いと思ってくれ

 

 

533:分かった・・・それはそうとコテハンよろしく

 

 

本棚(522):これで良いか?

 

 

535:おおう、これまた分かりやすい

 

 

本棚:んじゃ、早速地球の本棚閲覧してくるわ、キーワードは・・・

 

 

537:【古生物】、【炎王龍】、【天廻龍】、【シルバーソル】【遺伝子】かな

 

 

本棚:おk、ちょっと閲覧してぶっ倒れてくるわ

 

 

539:本棚ニキ無理すんなよー

 

 

 



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【雪音クリス】最近の日課

『・・・♪』

 

最近のアタシの日課はコードネームシルバーソル、本名、狩野剣(かりのつるぎ)さんの店、ハンターズギルドに赴く事だ

 

『おや、今日も来たのか雪音さん』

 

『全く、まだ固いな剣さんクリスで良いって言ってるのに』

 

『ははは・・・ま、そのうち呼ぶよそのうちね』

 

にこやかに笑いながら紅茶を入れてくれる剣さん、剣さん自身は珈琲派らしいけどアタシや響がよくこの店に訪れる様になってから紅茶もストックするようにしたらしい

 

『・・・』

 

ズズッと紅茶を飲みながら剣さんを観察する、短く切り揃えられた黒髪、吸い込まれそうな紅い瞳、身長は私達に比べて頭一つ大きい、体付きはガッシリというよりはスラッとしている、でも筋肉が無いわけじゃなくて引き締まってるって言えば良いのかな?そんな体付き(いわゆる細マッチョ体型)

 

『ん?どうした?紅茶が渋かったか?』

 

『うえっ!?だ、大丈夫』

 

観察してるのがバレてしまったちょっとはずい

 

『そうか、ミルクとか砂糖が欲しかったら言えよー』

 

『お、おう』

 

ちょっと紅くなった頬を隠すためちょっと下を向いて紅茶を飲む、そしてまた思案する、剣さんがアタシの家族を救ってくれた人っていうのは何となくだけど確信してる、となると疑問になるのが剣さんって何歳?って所、アタシが小さかった時だから最低でも10年前だ、その時にはもう今ぐらいの大きさだったような気がするから二次性徴は終わったぐらいのはずだから・・・最低でも25〜28位だよな・・・

 

『なぁ、剣さん』

 

『ん〜?』

 

『剣さんって何歳?』

 

『・・・何歳に見える?』

 

『え?え〜と・・・25くらい?』

 

『おー、それぐらいに見えるのか成程成程』

 

『違うのかよ?』

 

『当たらずも遠からずかな、20代後半さ』

 

細かい年齢はナイショな〜なんて(おど)けて笑って見せる彼にちょっとドキドキする

 

『・・・』

 

『どうした?今日は俺の事をジッと見ることが多いな』

 

『・・・ん〜、何でもない』

 

『おう、まあ、何でもないなら何でもないで良いんだ』

 

そう言って彼は何処からか取り出した鱗をアクセサリーに加工し始めた

 

『・・・』

 

ジッと鱗を加工を始めた彼を見つめる、カリカリ、ゴリゴリと鱗を削る音とアタシが紅茶を飲む音だけが流れる店内

 

『何の鱗か気になるか?』

 

『え、まあ、気になるな』

 

『これはな【炎妃龍】ナナ・テスカトリって名前の古生物の鱗、雪音さんに渡した【炎王龍】テオ・テスカトルと対になる雌の龍さ』

 

『そっか・・・だからちょっと気になるんだ』

 

『その龍関連で気になることは何かあったか?』

 

『え?う〜ん・・・特に無いかな、寝てる時にすっごい安心出来る鼓動が聞こえるぐらいかな』

 

『そうか』

 

そう言ってまた鱗の加工に集中してしまった剣さん、アタシもちょっと眠くなってきたからちょっと寝よう・・・

 

 

 

〜狩野剣〜

 

うつらうつらとしたと思ったらすぐさま寝てしまったクリスを見て彼女に毛布をかける

 

『鼓動が聞こえる、ね』

 

彼女に流れるテオ遺伝子が作用してるのは確信できた、覚醒段階的には第2段階あたりか、おそらく覚醒段階が更に進むと彼女が纏うギアにも変化が現れるだろう言うなれば【古龍ギア】もしくは【MHギア】か・・・今度響が来たときにでも覚醒段階を確認しないとな



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本棚ニキの報告転生者掲示板

本棚:あー、よく寝たとりあえず今あるキーワードに関しての報告があるから見てくれー

 

 

701:お、本棚ニキ乙

 

 

ミストルテイン:今出てるキーワードって言ったら・・・

 

 

703:【古生物】【天廻龍】【炎王龍】【シルバーソル】【遺伝子】だったっけ?

 

 

本棚:そう、それで報告出来るキーワードは【天廻龍】、【炎王龍】だな

 

 

705:残りの3つは?

 

 

本棚:【古生物】は範囲広過ぎてムリポ、逆に【シルバーソル】は限定的過ぎて小さくしか書かれてない、【遺伝子】は学術的な論文ばっかで今回の件には関係なさそうって感じだな

 

 

天の鎖:ふむ、じゃあ、とりあえず【天廻龍】からかな

 

 

本棚:おk、【天廻龍】の検索結果は伝承がヒットした

 

 

709:伝承?

 

 

本棚:と言っても山間の良く風が吹いてる地域限定的な伝承だな、内容を要約すると【悪しき風が吹き荒ぶ時、山の生き物が凶暴化し生態系が大変な事になる】、で、この悪しき風の発生源と言われてるのが【天廻龍】シャガルマガラ

 

 

711:悪しき風・・・

 

 

本棚:この悪しき風と言われてるのがシャガルが散布していた目に見えないほどの微小な鱗粉、通称【狂竜ウィルス】生殖の為に撒き散らされた細胞片だな

 

 

ミストルテイン:そもそも、シャガルってどうやって子供を残してたん?

 

 

本棚:狂竜ウィルスに感染し死んだ亡骸を苗床にした単為生殖、子供が成長しきると亡骸を食い破って産まれる、このときの幼生体が【黒蝕竜】ゴア・マガラ

 

 

715:問題はどうして単為生殖である筈のシャガルの遺伝子がビッキーに流れてるか、なんだよな

 

 

本棚:そこらへんは地球の本棚でもよく分からなかった、気になる記述があったっちゃあったんだが

 

 

717:気になる記述?

 

 

本棚:【炎王龍】、【天廻龍】に共通した記述なんだが・・・【長く生きた個体は人に変じて人と共に生きた】って記述があるんだ

 

 

719:人に変じて・・・って龍が人になったのか?

 

 

本棚:詳細は消されてて分からなかったけどおそらくは

 

 

ロンゴミニアド:つまり人になったシャガルマガラを誰かが娶り子を成した、その子孫に居たのが響ということですか・・・

 

 

本棚:多分な、で【炎王龍】の方の検索結果もまた伝承だった

 

 

723:まあ、先史遺産よりも前に居た存在だから残ってても伝承だよな

 

 

本棚:要約した内容は【太陽がもう1つ現れ周囲に干ばつを引き起こし大量の犠牲者が出た】だな、この【もう1つの太陽】ってのが【炎王龍】テオ・テスカトル

 

 

725:テオの遺伝子はクリスちゃんだっけ?

 

 

エクスカリバー:シルバーソルから古生物のアクセサリーを渡されてるから多分確定かな

 

 

本棚:で、テオの方にもさっきのシャガルと同じ記述があった

 

 

728:【長く生きた個体は人に変じた】、か

 

 

本棚:そ、だから人に変じたテオがクリスちゃんの祖先と結婚し子供を作りその遺伝子が継がれて来たってのが俺の見解

 

 

エクスカリバー:何というか・・・伝承だから仕方ないのかもしれないけど、曖昧だね

 

 

本棚:うむ、本気出して調べて見ると言った手前こんな曖昧な伝承ばっかりで申し訳ない

 

 

ミストルテイン:いやいや、お疲れ様やで本棚ニキ

 

 

733:確かにまずはお疲れ様、本棚ニキ、でこっから俺の憶測なんだけどさ

 

 

734:聞こう

 

 

733:もしかしたらまだ居ないギア奏者含めてだけど皆何かしらの龍の遺伝子持ってるんじゃないかなぁ・・・

 

 

736:まだ居ないギア奏者って言うと・・・

 

 

733:Gから出てるマリア、切歌、調、もし過去にシルバーソルが救ってるとしたらセレナ

 

 

738:あと奏さんも精密検査した方がいいんじゃない?

 

 

ミストルテイン:うーむ、ちょっと司令に言ってみるかな

 

 

 



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【風鳴翼】覚醒の第1段階

〜立花響〜

 

翼さんが絶唱を使った、たまたまノイズ発生源の近くに居た翼さんが数に圧され使ったみたい

 

『翼さん!翼さん!』

 

ノイズの発生源に急行している道中、必死に翼さんに呼びかける、そこに朗報とも言える急報が飛び込んできた

 

『シルバーソルの反応が翼さんの近辺に現れました!』

 

『シルバーソル、剣さんだ!』

 

 

〜狩野剣〜

 

ノイズの反応があった所に辿り着いた所全身から血を吹き出して絶唱顔を晒してる翼を発見した

 

『・・・おい、意識はあるか?』

 

『・・・』

 

反応無し、顔の前で手を振っても反応無し、こりゃ意識無いな

 

『青い炎・・・』

 

胸に青い炎が灯っている、そしてさっきから騒がしい龍の鳴き声・・・

 

『覚醒、第1段階かなこりゃ』

 

懐から【炎妃龍】の鱗を加工したアクセサリー(今回は髪留め)を翼の髪に着け残ったノイズに向き合う

 

『・・・』

 

スッと体の前に腕を伸ばしそのまま横にスライド、行ききった所で掌を上に向け

 

『変身』

 

脳裏に響く【銀火竜】の咆哮を聞きながら手を握り身体の横に降ろすと降ろした腕から鎧が現れ始め、数秒後には身体全体をシルバーソル防具が覆っていた

 

『さて・・・2課が到着するまで翼を護りながら闘わないとな』

 

意識を失ってる翼を包むように蒼い焔のドームを張り残ったノイズに向かって拳を構える

 

『ふっ!』

 

ブンッと突き出した拳に追従した蒼い焔がノイズ数体を貫く、さて、数は少ないけど2課が来るまでにどれだけ減らせるかな?

 

 

〜風鳴翼〜

 

脳内に龍の咆哮が響く、傍から聞けばただ五月蝿いだけの咆哮だが私自身にはその咆哮が何かを心配するような声に聞こえて・・・

 

(何を心配してるんだ?)

 

と、咆哮に問い掛けると

 

(貴女の事が心配)

 

と咆哮の主から帰ってきた

 

(私の事?何をしたっけ?)

 

と考えると徐々に記憶がはっきりしてきた、そうだ私はたまたまノイズの発生源の近くに居て、ギアを纏って戦って、数に圧され始めて・・・その状況を打開するために【絶唱】を・・・

 

そこまで考えたら身体を何か暖かいものが包み込んだ

 

(これは・・・)

 

目が霞んでよく見えないけどその視界は蒼に染まっていた

 

(蒼、熱、これはシルバーソルの出した蒼い焔か)

 

(ああ、見た目は焔なのにそんなに熱くない、むしろ暖かい)

 

(それに何でだろう、とても安心する)

 

龍がまた大きく咆哮を上げる

 

(お前は・・・なんて龍だ?)

 

(私は、【炎妃龍】、貴方の先祖?にあたる龍)

 

(私の声がしっかり聞こえ始めたのは貴女が遺伝子の覚醒の第1段階に入ったから)

 

(遺伝子の、覚醒)

 

(そう、まだ声や鼓動が聞こえるだけに留まってるけど徐々に龍の遺伝子は表に顔を出すようになる、具体的には身体の傷の治りが早くなるとかね)

 

(もう2段階、覚醒が進むとギアにも変化が現れる筈)

 

(覚醒が進む条件は?)

 

(戦っているうちに、としか答えられない)

 

(分かった・・・悪い事じゃないんだろう?)

 

(ええ、悪い事じゃないわ)

 

(それなら、良いか・・・)

 

また意識が遠くなっていく、ああ、起きたらシルバーソルにお礼を言わ・・・な、きゃ・・・

 



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転生者掲示板

800:翼さんの容態はどう?

 

 

ロンゴミニアド:絶唱の反動で身体が動かしにくくなってるみたいですけど大丈夫です

 

 

802:しかし、シルバーソルにまた救われてるね

 

 

エクスカリバー:そうなんだよね、シルバーソル自身の目的がよくわかってないってのも引っかかるんだよね

 

 

804:案外単純に【人助け】が目的だったりしてな

 

 

本棚:人助け目的かぁ・・・ありえそうだなぁ・・・

 

 

エクスカリバー:シルバーソルもアレ、患ってんじゃない、ほらビッキーも患ってる・・・

 

 

807:【サバイバーズギルト】な

 

 

エクスカリバー:そう!それ!

 

 

809:【サバイバーズギルト】《「生存者の罪悪感」の意。 「サバイバーギルト」とも》戦争や虐殺、大災害などに遭いながらも生き残った人々が、犠牲者に対してもつ罪悪感。 自分の命は他人の犠牲によるものではないか、自分にも助けられる人がいたのではないか、などの自責の念。byコトバンク

 

 

810:しかしそうなるとシルバーソルはどこで生き残ったのか?って疑問も出てくるんだよなぁ・・・

 

 

エクスカリバー:前世?

 

 

812:そこらへんはシルバーソル自身に聞いてみないと分からないんだよなぁ・・・

 

 

ミストルテイン:でも、そんな何かに追い立てられてるような切迫感は見えないんよなぁ・・・

 

 

814:ん?ミストルテインネキはシルバーソルと会ったの?

 

 

ミストルテイン:ああ、何回か顔合わしとるよ主にクリスちゃんやビッキーの迎えのついでにやけど

 

 

816:そんな頻繁に行ってるんだビッキーとクリスちゃん

 

 

ミストルテイン:うん、なんか近くに居ると安心するとかなんとか

 

 

天の鎖:あ、あと翼さんにも古生物のアクセサリー渡されてたよ

 

 

819:お、マジか

 

 

天の鎖:うん、今回は青い鱗の髪留めだった

 

 

821:青、青ねぇ・・・

 

 

ミストルテイン:ああ、その髪留めに関しての手紙受け取っとるで

 

 

823:kwsk

 

 

ミストルテイン:えっとな、今回の古生物は【炎妃龍】ナナ・テスカトリだそうや

 

 

825:ナナ・テスカトリ・・・名前の語感的にテオと同種?

 

 

本棚:そうだな、テオが雄、ナナが雌だ

 

 

827:つまり翼さんにはそのナナの遺伝子が流れてて今回の絶唱で覚醒が進んじゃったと

 

 

ミストルテイン:そうみたいやな、一応シルバーソルの手紙で確認したら第1段階やと

 

 

829:第1段階?覚醒に段階があるのか?

 

 

ミストルテイン:手紙で読む感じそうみたいやな、第1段階で鼓動や声が聞こえる様になり、第2段階で怪我の治りが速くなり、第3段階まで行くとギアの方に変化が起きるって書かれとる

 

 

831:ギアの変化、ソシャゲにあったコラボギアみたいな感じか

 

 

832:と、なるとギアの名前はどうなるんだろ?【古生物ギア】?

 

 

本棚:いや、多分【古龍ギア】になるんじゃないか?今の所3人に流れてる遺伝子は全部【古龍】由来だからさ

 

 

834:【古龍ギア】ねぇ・・・まあ、どうなるかどうかは翼さんの容態次第かな

 



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【谷上はやて】ある日のハンターズギルドでの会話

〜谷上はやて〜

 

【サバイバーズギルト】

 

生き残った人間の罪悪感

 

シルバーソル、剣さんはそれを患ってる可能性があるとリリィ(エクスカリバーのギア奏者)から聞かされてから彼の顔を視線で追いかける事が多くなった気がする。

 

『・・・』

 

『最近よく顔を見られるな・・・一体どうしたんだ?』

 

『なぁ、剣さん』

 

『ん?』

 

『剣さんって何か大災害とかにあったことある?』

 

『大災害、大災害ねぇ・・・なんだって急に?』

 

『いや、剣さんはノイズに襲われた人をよく助けとるし事故にあいそうになった子供とか助けてる事多いやろ、その人助けの原動力は何なんかなぁ?って』

 

『あ〜、だから大災害か、俺が【サバイバーズギルト】を患ってるんじゃないかって考えたのか』

 

『んむ、そうなんやけど・・・まさか見透かされるとは・・・』

 

『はっはっは・・・まだまだ若いなはやてさん』

 

『そりゃ剣さんよか若いですー』

 

『ま、人助けは趣味さ・・・趣味ってとりあえずやりたくなるだろ、そんな感じさ』

 

『そんなもんかなぁ』

 

『そんなもんさ』

 

そうして出された紅茶を啜る・・・あれ?【サバイバーズギルト】に関して否定も肯定もせんかったな・・・

 

 

〜狩野剣〜

 

はやてが帰った後、カップを片付けながら考える

 

『【サバイバーズギルト】、ね』

 

患ってるか患ってないかで言えば多分患ってる、と言っても響程強烈なモノではない、誰かが困ってるなら助けたいとかその程度の物だ

 

『・・・』

 

ボッと掌に焔を灯す、ゆらゆらと揺れる蒼い焔を見つめる、俺は生きなきゃいけない、それが現世に生まれた時から続くある意味の呪縛

前世のいつからかはわからないが自分の存在価値を見いだせなくなっていた自分の心に現世で打ち込まれた(くさび)

 

『・・・』

 

グッと手を握り蒼い焔を握り潰す様に消す、脳内に木霊するのは様々な竜の咆哮、そして一際大きい咆哮をあげているのは白と銀、銀は俺が普段使いしているシルバーソル防具の素材元である銀火竜【リオレウス希少種】、そしてある意味自分の遺伝子に直結し血の繋がりすらある白の龍、全ての龍の祖とも言われる【●●●●●又は●●●●●●】、その咆哮はとても優しく慈悲深い

 

目をつぶり深呼吸、このたまにある竜たちの衝動を抑えるのも慣れたものだ

 

フッとシンクに写った自分の顔を見て自嘲する

 

『ヒデー顔、こんな顔彼女達には見せられないな・・・』

 

ブンブンと頭を振って意識を散らしカップを戸棚に戻す・・・カップの数、増えたな

 

パチっとキッチンの電気を消し寝室に向かう、ノイズの気配は検知していない、とりあえず今日はよく寝れそうだ




【谷上はやて】
転生者のギア奏者、使うギアはミストルテイン、容姿はリリなのの八神はやて(大人ver)年齢は19歳、転生者掲示板でのコテハンはギアの名前のままミストルテイン

【ミストルテイン】
谷上はやてが使うシンフォギア、原典の神話では光の神を射殺したヤドリギの矢だがこのギアの見た目はほぼ杖、一応槍としても使えるがはやて向けに調整されてるのでほぼ護身用
氷属性の広範囲攻撃を得意としておりノイズの殲滅力はトップクラスだが長い詠唱を必要とするなどの制約もあり1対1の戦いは苦手


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転生者掲示板での話

900:しかし、フィーネが動かないね

 

 

901:フィーネって現段階で発現してるっけ?

 

 

エクスカリバー:ん〜、どうなんだろ一応転生者組でフィーネの素になる了子さんは監視のような感じで接してますけど

 

 

903:デュランダルの移送もまだなんだろ?

 

 

エクスカリバー:デュランダル移送に関してはまだ日程調整中だね、少なくとも翼さんの体調が治ってからだとおもうけど

 

 

905:そのデュランダル移送にシルバーソルは参加する?

 

 

エクスカリバー:ん〜、どうだろ、彼に関しては2課の特別協力員だからあまり大々的な作戦には使いにくいかも

 

 

907:あー、そっか一応まだ正式に参加したわけじゃないのか

 

 

908:何か警戒してんのかなぁ?

 

 

909:何か警戒することあるのか?

 

 

910:そこらへんは謎、デュランダル移送時に疎かになる市街地の防衛に関して考えてるのかもしれんし

 

 

911:あ、そっか、デュランダル移送は万全を期したいからギア奏者皆そっちに配備される可能性があるのか

 

 

エクスカリバー:んー、一応そこらへんは考えてるみたいだよ、ほら原作よりもギア奏者の層が厚いじゃん

 

 

913:高出力貫通のロンゴミニアド、高出力範囲斬撃のエクスカリバー、広範囲氷結のミストルテイン、相手の動きを阻害することに特化した天の鎖、取り回しやすい天羽々斬、銃撃爆撃のイチイバル、諦めることを知らない不屈の融合症例ガングニールと取れる手段は多いんだよな

 

 

エクスカリバー:そう、だから配置に関しては今も司令達が会議してる

 

 

915:素人判断だと防御の硬い相手に対するロンゴミニアド、相手の動きを阻害して時間を稼ぐ天の鎖、そして大量のノイズを殲滅しうるミストルテイン、近距離の攻め手としてのガングニールで1班、残りの広範囲斬撃のエクスカリバー、そのエクスカリバーの攻撃の隙間をフォローするための遊撃手として天羽々斬、広範囲の遠距離攻撃爆撃はイチイバルで1班にするかな

 

 

エクスカリバー:ふむふむそこらへんもちょっと司令に話してみる

 

 

917:と言ってもこれはあくまで素人意見だ、戦う事に関しては2課の方が経験もあるだろうしね

 

 

918:それでこの班分けでの不確定要素をあげるとすればシルバーソルの存在だよなぁ・・・

 

 

919:今の所攻撃方法が徒手空拳に追随する蒼い焔でノイズを貫いたり両断したりしてるのだからどちらかって言えば近距離寄りの万能型っぽいんだよな

 

 

920:んー?

 

 

921:>>920どうした何か疑問か?

 

 

920:ああ、疑問といえば疑問なんだが・・・仮にシルバーソルの能力がモンハン装備の顕現だとしたらさ、何で今まで武器らしい武器を使ってないんだろうね

 

 

923:あ!確かにそうだ!

 

 

ロンゴミニアド:・・・過剰火力になるからでは?

 

 

925:過剰火力?どういうことだ?

 

 

ロンゴミニアド:あくまで私の仮説なんですが・・・シルバーソルの使う武器は対竜に特化していてノイズとかだと攻撃の威力をコロしきれずに周囲に被害を拡大させてしまうから、だと思います

 

 

927:被害の拡大っていうと・・・誰かが巻き込まれるとか?

 

 

ロンゴミニアド:最悪の場合は、ですね、最悪にならずとも地形破壊とか建物破壊とかするかもしれないです

 

 

929:ふーむ、そう考えるとシルバーソルも苦労してる可能性が高いな

 



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想定より早い【ルナアタック】〜vsフィーネ〜

〜狩野剣〜

 

『・・・』

 

ゴウゴウと風が唸る、その風を身に受けながら矢を(つが)える、標的は・・・

 

 

デュランダルの移送が滞りなく進んだ数日後、ついに櫻井了子はフィーネとしての活動を開始、手始めとばかりにノイズの大軍勢を街に差し向け自身はネフシュタンの鎧とソロモンの杖、デュランダルと共に2課本部として偽装建築されていたカ・ディンギル内部に立て籠もる、まさにこの日シンフォギア第一期最終決戦、【ルナアタック】の火蓋が切って落とされた。

 

 

〜転生者掲示板〜

1000:くそ、ルナアタックが想定よりも早くないか!?

 

 

1001:最初からクリスちゃんが2課にいる時点で原作との齟齬(そご)が出てたのは分かってたけどまさかこんな早いとは

 

 

1002:こちら2課所属転生者、現在奏者たちはバラバラでノイズ対応に追われてる、こっちで想定していたよりノイズが多くて手が回らない状況だ、近辺の住人はなるべく早く避難してくれ

 

 

本棚:うわ、家の外見たらノイズがウジャウジャ居る、窓や扉の施錠も終わったし俺は外に出ないほうが良いな

 

 

1004:シルバーソルは?

 

 

2課所属:シルバーソルのフォニックゲイン自体は探知してるけど正確な居場所はわからん、というか奏者達の正確な居場所も把握しきれてない

 

 

1006:これは、ヤバイな

 

 

1007:ああ、ヤバイ、このままノイズによる時間稼ぎが続くとカ・ディンギルが月に向かって放たれて月が破壊される

 

 

1008:原作だとどう防いだんだっけ?

 

 

1009:原作だとクリスちゃんの活躍で月は一部しか破壊されず翼さんの特攻でカ・ディンギル自体を破壊されその後フィーネはソロモンの杖とネフシュタンそれとノイズと融合して赤い竜になる

 

 

1010:原作との違いで転生奏者も数人いるからまだ事態は好転するか?

 

 

1011:どうだろうな、逆に悪い方に転がる可能性もある

 

 

1012:【ライブ開始】、おいヤバいぞ、カ・ディンギルがエネルギーチャージ始めた

 

 

1013:うわ、マジだ近くに誰か奏者は居るか?

 

 

1014:こっからじゃよく見えないけど赤いギア?っぽいのは見える!

 

 

1015:クリスちゃん!

 

 

1016:あ、カ・ディンギルが放たれ、おお、ミサイルとか銃撃とかの弾幕でカ・ディンギルから放たれたエネルギーが減衰していく

 

 

1017:流石に削り切れ・・・無いか

 

 

1018:うわ、何かが着弾したような音が聞こえたと思ったら月がちょっと欠けてる

 

 

1019:あ、カ・ディンギルの方に青い閃光が走って・・・カ・ディンギル、倒壊!

 

 

1020:翼さんがやったんだ、ここまでは原作通りか

 

 

本棚:お、家の前にウジャウジャ居たノイズが一斉に一方向に向かって走り出した

 

 

1022:ノイズがフィーネの元に集まっていって融合していって・・・なんか、原作よりもデカくね?

 

 

1023:ああ、デカい、何せ数キロは離れてるであろう俺の家からもはっきりと竜の形してるって分かる程度にはデカい

 

 

 

1024:ここまでシルバーソルは動きを見せてないな、こういう状況なら真っ先に動きそうなのに

 

 

1025:そういえば・・・確かに動いてないな

 

 

1026:ん?なんか赤い竜の方に何かが放たれて・・・うえっ!?

 

 

1027:赤い竜が轟音立てて燃えてる・・・

 

 

2課所属:こちらでも赤い竜が燃え始めたのは確認した、奏者達がすっごい困惑の顔で見てる、あ、シルバーソルが来た

 

 

 

 

〜立花響〜

 

『おう、間に合ったみたいだな』

 

ヒラヒラと手を振りながら空から降りてくるシルバーソル、剣さん

 

『え、あの、竜が燃えてるのは剣さんの・・・?』

 

『おう、なんかヤバそうだったから弓で先制攻撃させてもらった』

 

そう言って背中に背負っている弓を見せてくれる

 

『銀色の弓?』

 

『澄天エイター、俺が纏ってるこのシルバーソル防具と同じ素材の弓さ、逃れられぬ輪廻、宿命を統べるとされている火属性の弓』

 

『まあ、宿命とか言われるとちょっとむず痒いんだが・・・』

 

『ほら、まだ終わってないっぽいぞ、敵に集中集中』

 

そう言われて赤い竜に向き直り対峙する、既に炎は消え回復している段階だった

 

『やはり、貴方が厄介ねシルバーソル』

 

『厄介で済ますんじゃねぇよ、こちとら周りに被害出さないように1点集中型の矢を使ったのにピンピンしてんじゃねえ』

 

『フフフ・・・』

 

ゴゴゴと竜が動き出すと同時に剣さんがこちらを見ている

 

『どうしたんですか?』

 

『・・・うん、やっぱり響がキーだな』

 

あ、名前呼び捨て

 

『響、衝動を乗り越えられるか?』

 

『衝動?ってどういう・・・?』

 

『アルト、リリィ、エル、はやて、響にデュランダルを届けるぞ』

 

『え?デュランダル?どうして?』

 

私が頭にハテナマークを浮かべるのを尻目に皆次の行動が決まってるかの様に動き出す

 

『私がロンゴミニアドの最大出力であの龍の外殻に穴を開けます』

 

『で、僕が内部のフィーネを拘束と同時にデュランダルを外に弾き飛ばす』

 

『エルが離脱するまで穴を維持するのはうちのミストルテインやな』

 

『で、私がエクスカリバーでデュランダルを弾いて響の方に飛ばす』

 

『そこから先は響、お前にかかってる』

 

『あ、え、と・・・よくわかんないけど・・・やります!』

 

『良し、よく言った!』

 

ワシャワシャと頭を撫でてくれる剣さん、何はともあれ私にかかってるんなら頑張らなくちゃ!

 

『うし、行くぞ!作戦開始!』

 

決戦の第二幕が幕を開ける



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Synchrogazer with転生奏者達

『すう・・・はあ・・・行きます!ロンゴミニアド、臨界稼働!』

 

ギュィーンとランスの刃部分が回転する

 

『最果てより光を放て。其は空を裂き地を繋ぐ、嵐の錨!』

 

『ロンゴミニアド!!』

 

光の奔流が赤い竜の胸部に殺到しその外殻を抉じ開ける

 

『じゃあ、次は僕だね、人よ、神を繋ぎ止めよう、さあ、この鎖の濁流、捌き切れるかな?』

 

外殻に開いた穴に飛び込みまさに濁流とも呼べるような鎖の群れでフィーネを拘束しその手からデュランダルを弾き飛ばす

 

『リリィ、よろしく』

 

『はい!行くよ!響!』

 

外に弾き飛ばされたデュランダルは更にリリィが振るったエクスカリバーで方向を修正され響の方に飛ぶ

 

『そいつが勝機だ!こぼすなよ!』

 

剣が響に向かって叫ぶ

 

『はい!』

 

パシッとデュランダルを掴むと同時に響の身体が黒に飲み込まれる

 

『ぅ・・・!?』

 

それと同時に響を破壊衝動が襲う

 

『ぐ・・・ぅ・・・ゔ、うあ・・・』

 

ブブブと響の身体がブレる

 

〜立花響〜

 

前が見えない、音が聞こえない、デュランダルの柄を掴んでる筈の手の感覚が遠くなっていき、聞こえるのは全てを壊せという漆黒の衝動

 

ギュッと目をつぶり身体を固くして衝動に呑まれないように意識を保つのが精一杯だ・・・

 

(ツライ、クルシイ、壊せコワセこワせ・・・)

 

ギリィッと奥歯を噛み締める、呼吸が浅くなる

 

(・・・?)

 

キラッと何かが光った

 

(これは・・・剣さんに貰った天廻龍のお守り・・・)

 

(そういえば、このお守りの効果は・・・【帰る場所を見失わない】)

 

(そうだ・・・この際神頼みでも良い、私にこの衝動を乗り越えるための力を・・・)

 

キィィィ・・・とお守りの光が強くなっていく、それと同時に身体の奥底から龍の咆哮が聞こえ始める

 

(何だろうこの咆哮、なんか安心する・・・)

 

そして肩に触れる感触に気付く、鎧越しだけど暖かな手のぬくもり

 

(剣さん・・・そうだ、この衝動に・・・)

 

『この衝動に押し潰されてなるものか!!』

 

 

いつの間にか身体を覆っていた黒い影は胸に吸い込まれギアの形が変わっている、白い龍を模した鎧の様な形に

 

『遺伝子覚醒3段階目、言うなれば【古龍ギアモデルシャガル】かな』

 

『古龍、ギア・・・後でしっかり説明してもらいますからね、剣さん!』

 

そう軽口を叩きデュランダルを大上段から振り下ろす

 

Synchrogazer

 

 

赤い竜に叩き込まれたデュランダルは完全聖遺物同士の対消滅によりネフシュタンの鎧と共に砕け散っていく

 

『どうした!ネフシュタン!再生だ!この身、砕けてなるものかぁぁぁぁ・・・!!』

 

フィーネの断末魔と共に全て砕け散りこの戦いの決着となった



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FIRST LOVE SONG そして物語はGへ

『ふう・・・』

 

地面に座り溜息1つこれにてシンフォギア無印の決着だ、と言ってもまだやることはあるが

 

『はぁ・・・終わったねぇ・・・』

 

フィーネ、櫻井了子と話終わり、消滅を見届けた響が隣に座る

 

『ああ、後は落ちてきてる月の破片をどうにかしないとな』

 

『ああ〜・・・そう言えばそれがあった・・・』

 

2人して空を見上げるそこには徐々に大きくなってくる月の破片があった

 

『じゃあ、行ってきますね剣さん』

 

スクっと立ち上がる響

 

『すまんな、俺も何とか出来ればよかったんだが』

 

『いえいえ、これはシンフォギアを持つ私がやるべきことなんです』

 

ギアの形状は元の形に戻ったのも気にしないように努めて明るく振る舞う響、そして翼、クリスと合流し空に昇っていく

 

FIRST LOVE SONG

 

優しい歌が辺りに響き月の破片は除去されたのであった

 

『・・・』

 

手を握り締め空を見上げ続ける、その心の内に蒼い焔と紅い雷を宿しながら、再び世界は回り始める

 

数週間後

 

〜転生者掲示板〜

1100:ルナアタックからはや数週間、6月も下旬に差し掛かって大分暑くなってきたな

 

 

ミストルテイン:そやねー、そういやビッキーの活動制限もそろそろ解けるで

 

 

1102:あー、大体ここらへんか

 

 

1103:確か未来が響の墓参りの帰りに再会するんだっけ

 

 

1104:全米チャートもマリアが快進撃始めてるな

 

 

1105:となると近々コンサートか

 

 

1106:ツヴァイウィングのコンサートはシンフォギア世界の区切りだよなぁ

 

 

1107:ああ、そうそうシルバーソル、セレナも救ってるのが確定した、マリアとセレナでコンビ組んで全米チャート登ってる

 

 

1108:あ、やっぱり?俺もたまたまマリアのライブ見た時に気付いたんだよな

 

 

1109:ああ、ここでも原作との齟齬(そご)か、こりゃ俺等が知ってるシンフォギアの歴史は参考文献程度の考えにしとくべきか

 

 

本棚:そうだな、原作原作言ってるけど今俺達が生きてるのは現実だもんな

 

〜ハンターズギルド〜

 

響と未来が劇的な再会を交わしてるその時、我等がシルバーソルは・・・

 

『・・・♪』

 

何故かクリスに膝枕されていた

 

『・・・』

 

キッカケは何だったけ?と剣は考える、クリスも響同様活動制限がかかっていたがそれが解けたその日の内にハンターズギルドにやってきて

 

『お礼がしたい!』

 

の一言と共にシルバーソル、剣を確保、そのままソファに連れていき剣を横倒しにして頭を自分の膝に乗せムフーと満足そうな顔をしたのがキッカケなのだが・・・

 

『何で膝枕?』

 

『ん?んーと、まず剣さんにお礼がしたかったってのが第1』

 

『俺、お礼されるようなことしたっけ?』

 

『自覚無しかよ、色々助けてもらったってこっちが思ってるんだからありがたく受け取っとけ』

 

『お、おう』

 

『で、第2にアンタの重さを感じたかったってのがある、ほらあの決戦だろ?アンタが生きてたのは確認してたにはしてたんだけど、こう、言い様の無い不安にかられてさ』

 

と早口で説明するクリスが可愛くて思わず微笑んでしまった

 

『む、何がおかしいんだよ・・・』

 

『いや、雪音さん可愛いなぁってさ』

 

『ば、バカヤロ』

 

穏やかな時間が過ぎていく



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キャラ紹介(無印終了時)

キャラ紹介なので読み飛ばしたい人は読み飛ばしてもOKです


狩野剣(かりのつるぎ)

本作の主人公、推定転生者、推定とついてるのは転生者掲示板に書き込まないし自分から出生に関しての話をしないから分からない為【推定】転生者

モンハンの装備を顕現し装備しノイズと戦う

ノイズと戦う際蒼い焔をよく使うがこれがモンハン装備由来なのか彼自身の能力なのかも不明

容姿は短く切り揃えられた黒髪、見る人を惹き付ける紅い目、身長は高い(弦十郎と同じ位)、ガッシリというよりはスラッとしてるが筋肉はついてる(いわゆる細マッチョ体型)

年齢は自称20代後半

 

谷上(やがみ)はやて

本作オリジナルの奏者、転生者

容姿は名前のまま魔法少女リリカルなのはの八神はやて(19歳ver)

転生者掲示板によく顔を出し2課の現状とかシンフォギア主要キャラの普段の様子なんかを報告している

オリジナルシンフォギア【ミストルテイン】の奏者

 

アルト・ドラゴ

本作オリジナルの奏者、転生者

容姿はFGOのアルトリアランサー

転生者掲示板にはあまり顔を出さないが利用している

オリジナルシンフォギア【ロンゴミニアド】の奏者

 

リリィ・ドラゴ

本作オリジナルの奏者、転生者

容姿はFateのアルトリア・ペンドラゴン(セイバー)

なお容姿はセイバーだが性格はどちらかと言えばアルトリアキャスターに近い

オリジナルシンフォギア【エクスカリバー】の奏者

 

エル・ランサー

本作オリジナルの奏者、転生者

容姿はFGOのエルキドゥ、その容姿も相まって性別が行方不明な人、一応本人の性自認は女性

オリジナルシンフォギア【天の鎖】の奏者

 

〜原作キャラ〜

立花響

ご存知【戦姫絶唱シンフォギアシリーズ】の主人公、彼女を苛む【サバイバーズギルト】は一応原作よりはマイルドなのだが【原作よりは】なので相変わらず他人第一主義の自己をかえりみない正義の味方

今作オリジナル要素として古龍【天廻龍 シャガルマガラ】の遺伝子を受け継いでいる

無印最終決戦でギアが一時的に【古龍ギア モデルシャガル】に変化する。

 

雪音クリス

【戦姫絶唱シンフォギアシリーズ】の主要キャラ、両親とボランティアに行ったバルベルデで内戦に巻き込まれるがその時に狩野剣に両親と共に救われている、その為今作では両親も健在

両親が健在なため原作よりも性格はマイルド

今作オリジナル要素として古龍【炎王龍 テオ・テスカトル】の遺伝子を受け継いでいる

 

風鳴翼

【戦姫絶唱シンフォギアシリーズ】の主要キャラ、防人

第一話のツヴァイウィングライブ襲撃の際に亡くなる筈だった天羽奏が生きてるので原作よりは余裕があるがちょっと影が薄い。

今作オリジナル要素として古龍【炎妃龍 ナナ・テスカトリ】の遺伝子を受け継いでいる

 

天羽奏

【戦姫絶唱シンフォギア】の一話で絶唱を使い亡くなる筈だったがシルバーソル(狩野剣)の介入により生き残る、現在は奏者としての戦いから一線を退いているため翼以上に影が薄い人



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Gへの幕間 ひだまりと銀の太陽の邂逅

『ねえ、未来』

 

『ん?』

 

『私とさ出掛けない?最近よく言ってるお店があるんだ』

 

『えー、食べ物屋さん?』

 

『んー、食べ物屋さんではないよほらこのお守りをくれた人がやってるお店』

 

『あ、最近よく見てるねそのお守り、キラキラしててキレイだよね』

 

『うん、もしかしたら未来も何かお守りを貰えるかもしれないよ』

 

『うーん、そうかなぁ?』

 

『うん、きっと貰える、行ってみようよ!』

 

『はいはい』

 

そんな会話があったリディアン寮を出てハンターズギルドに向かう

 

〜ハンターズギルド〜

 

カランカランと扉を開いたことを知らせる鐘がなる

 

『いらっしゃーい、って響か』

 

『こんにちは、剣さん!今日も来ちゃいました』

 

『はい、こんにちわってそっちの娘は?』

 

『あ、はい!私の幼馴染で親友の未来です!』

 

『小日向未来です、よろしくおねがいします』

 

『はい、よろしく、俺は狩野剣、響とは・・・』

 

『あ、言っちゃって大丈夫ですよ未来は私がシンフォギアで戦ってる事知ってるんで』

 

『あ、そうなんだ、うん、じゃあ響とは戦友かな』

 

『狩野さんもシンフォギアを・・・?』

 

『いや、俺はシンフォギアは使ってないよちょっとした裏技的な奴で戦ってるのさ』

 

『裏技・・・』

 

『あ、裏技に関しては企業秘密って事で』

 

『はあ・・・』

 

『ねえ、ねえ、剣さん未来にも何かお守りあげれないかな』

 

『お守り?ああ、響に渡した古生物のお守りか』

 

『うん、出来れば私とおんなじものだと嬉しいんだけど・・・』

 

『んー、ちょっと待てよ・・・』

 

そう言って店の奥に引っ込んでしまった狩野さんを見ながらグルっと店内を見回してみる

掃除の行き届いた店内、古生物の鱗とか甲殻が飾られたショーケースそのショーケースの一角に目を奪われた

 

『これ、すごい綺麗な宝玉』

 

未来が目を奪われたのは【天空の龍神玉】、古龍アマツマガツチの体内で生成される希少な宝玉だ

 

『うわ、ホントに綺麗』

 

『ふわっ!?』

 

いつの間にか後ろに来ていた響にも気付かずに眺めていたらしい

 

『未来もやっぱり女の子なんだねー、こんな綺麗な宝玉を私に気付かないくらい見入っちゃってるもん』

 

『おーい、2人共ー』

 

『あ、剣さんが呼んでる!行こ!』

 

『う、うん』

 

響に手を引かれ狩野さんが居る店の奥に連れてこられる

 

『とりあえず、これね』

 

狩野さんがそう言って渡してくれたのは響の持ってるお守りと同じ物、裏に何か文字が書かれてるけど私には読めなかった

 

『わー、ありがとうございます狩野さん』

 

『おう、まあ、全く同じ物ってわけじゃないんだがそれも【天廻龍】のお守りさ』

 

『全く同じ物じゃないってどういうことですか?』

 

『ああ、基本的に古生物の鱗って一品物でその時その時で形とか光り方とかが違うんだ、だからそのお守りも同じ【天廻龍】の鱗を使ってるけど響の物とは少し形と光り方が違うだろ?』

 

そう言われて響の持ってるお守りと私が今渡されたお守りを見比べてみる

 

『あ、ホントだでも言われてみないとわからないぐらいの違いだよ』

 

『まあ、そうなるように素材を見繕ったしな』

 

ほえ~と言う感嘆の声を上げている響を横目に貰ったお守りを光にかざしてみる

 

『キラキラしてる、まるでお星様みたい』

 

そうして私と狩野さんの出会いは過ぎていくのだった



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Gへの幕間 少し早い出会い、そのままデート?

世界が平穏に回ってるある日の事

 

シルバーソル、狩野剣はフラリと出掛けていた今日は珍しく響もクリスもはやてもハンターズギルドに来なかったので量が減ってきていた紅茶の茶葉等の食料品やら日用品やらを買いに出掛けているのだ

 

『えーと、紅茶の茶葉はOK、その他日用品もOKと』

 

買うもののメモを見ながら買い忘れが無いか確認しつつ歩いていると何やら喧騒が

 

『ん?何だ?』

 

歩みを止め喧騒の方に目を向けるそこにはたちの悪いナンパ男達に絡まれ困った顔をしている一人の女性・・・セレナ・カデンツァヴナ・イヴがそこに居た

 

『・・・はあ』

 

ため息一つなんで彼女がここにいるのかとか仮にも有名人なのに変装もしないで出歩いてるんだとか色々考えて・・・

 

『おい、餓鬼共彼女困ってんじゃねえかそんなんだから女の子に避けられるんだぞ』

 

とりあえず助ける為に声をかけたのだった

 

そして数分後とりあえずボコったナンパ男達が散り散りに逃げて行ったのを尻目にセレナに声をかける

 

『大丈夫だったか?』

 

『は、はい!ありがとうございます』

 

頭を深々と下げるセレナ

 

『えーと、セレナ・カデンツァヴナ・イヴ・・・さんだよな、マリア・カデンツァヴナ・イヴとコンビを組んで全米チャートを快進撃してる』

 

『あ、はい』

 

『何でそんな有名人がこんなところに?』

 

『え、と、それは・・・人を探してたというか、今見つかったというか・・・

 

『ん?』

 

『すう、ふう、よし、貴方を探してたんです私を助けてくれた銀騎士さん』

 

『は?』

 

いや、なんで彼女俺の正体を知ってるんだ?

 

『ふふ、何で正体を知ってるんだって顔してますよ』

 

『・・・そんな顔に出てたかね』

 

『ええ、しっかりと、隠し事は苦手みたいですね銀騎士さん』

 

『とりあえず銀騎士さんは止めてくれ、狩野だ』

 

『はい、狩野さん、何で私が貴方の正体を知っていたか・・・それはナイショです♪』

 

『ナイショて』

 

『ナイショはナイショです』

 

『で、俺に接触してきた理由は?』

 

『ああ、勧誘とかでは無いので安心してくださいただ単に貴方に会いたくて探してただけですから』

 

『会いたくて、ね』

 

『ふふ、今はそういうことにしておいて下さい、お腹が空いたんで何処かで食事しませんか?』

 

『お、おう、行くか』

 

『私日本に来たら食べようと思ってラーメンを楽しみにしてたんですよ』

 

『いや、お洒落なカフェとかじゃないのか』

 

『お洒落なカフェはそれこそアメリカでよく言っててちょっと飽きてたんですよ』

 

『まあ、とりあえず行くか』

 

『はい♪エスコートお願いしますね』

 

その後ホントにラーメンを食べに行きあちこち遊び回って帰路についた

 

〜セレナ・カデンツァヴナ・イヴ〜

 

ふふふ、ようやく会えました私を救ってくれた銀騎士さん、必ず貴方を掌中に納めてみせます

 

ふふ、ふふふ・・・♪



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G編 始まりのライブ、その時の転生者掲示板

1200:今日がツヴァイウィングとマリアセレナペアのコラボライブか

 

 

1201:転生奏者達もライブ会場の警備に駆り出されてるんだっけ?

 

 

1202:まあ、表向きにはいないけどな、奏者達はノイズが現れた時のカウンターとしてだっけ

 

 

1203:まあ、現状シルバーソルと奏者達以外の一般人にはノイズの対抗手段が無いもんなぁ

 

 

1204:そういや本棚ニキは?

 

 

1205:本棚ニキはなんか気になる事があるから地球の本棚に潜ってくるって言ってたなそれが5時間前

 

 

1206:となると本棚ニキは最低でもあと4時間は浮上してこないな

 

 

ライブ現地民:ライブの方は恙無(つつがな)く進んでるぞ、確かライブの最終盤でフィーネと名乗って武装蜂起するんだっけか

 

 

1208:そうそう、そんな感じ・・・でもホントに武装蜂起宣言すんのかね?原作とはだいぶ違って来てるだろ

 

 

1209:1番大きな違いは奏さん、セレナが健在な事だよなそこらへんはどう転ぶんだろうか

 

 

1210:ん〜、分からん

 

 

ライブ現地民:お、最終盤だ、そろそろか

 

 

1212:さてさて、どうなるか

 

 

ライブ現地民:翼さんがマリアにマイク渡して・・・【ライブ開始】

 

 

1214:あー、やっぱ武装蜂起宣言したな、翼さん困惑してる

 

 

1215:で、うわ!?ノイズだ

 

 

1216:セレナがソロモンの杖構えて操ってるぽいな

 

 

1217:で、奏者達(転生組含む)が壇上に上がって一斉変身!

 

 

1218:あ、いつの間にかシルバーソルも来て・・・あれ?

 

 

1219:何かセレナ恍惚の表情浮かべてない?んでノイズがシルバーソルに殺到してるような

 

 

1220:うわ、殺到したノイズ見て奏者達(マリア切調含め)皆ポカーンしてる

 

 

1221:あ、マリアが再起動して『セレナ!?何してるの!?』って言ってる

 

 

1222:セレナはその声も無視して続々とノイズを召喚してはシルバーソルにけしかけてる

 

 

1223:それを捌き続けてるシルバーソルも凄いな周りに被害を出さないように蒼い焔も最低限しか使ってない

 

 

ライブ現地民:あ、避難指示が出たから俺視点でのライブは終わるぞ【ライブ終了】

 

 

1225:おっと、ライブ現地民ニキはまず無事にそこを抜け出してくれ

 

 

ミストルテイン:【ライブ開始】んじゃ引き継いでうち視点でお届けするで

 

 

1227:なんか余裕あるなミストルテインネキ

 

 

ミストルテイン:うち後衛広範囲型なんで観客の避難が完了せんと本領発揮できへんのや、やから余裕があるんや、まあ、その分遠景になるのは堪忍してや

 

 

1229:まあ、ライブしてくれるだけありがたいよ

 

 

ミストルテイン:とりあえず全員再起動してそれぞれノイズの頭数を減らしに行ってる、マリアのギアは黒いガングニールやな

 

 

1231:マリアのギアがガングニールだとしたらセレナはアガートラム?

 

 

ミストルテイン:いや、セレナはギアを纏ってへんなソロモンの杖の制御に注力しとるみたいや

 

 

1233:あ、切調が響クリスの方に向かった

 

 

1234:翼さんはマリアと鍔迫り合いしてるな

 

 

1235:奏さんは・・・あ、一応ギア纏って槍構えてる

 

 

1236:ん?となると今そのライブ会場にガングニールが3本あることになるような

 

 

ミストルテイン:あ、観客の避難終わったみたいやしうちも攻撃に移るわライブはそのまま継続しとくけど霜で見えにくくなるかも

 

 

1238:おk、こっちは気にせず戦いに集中してくれミストルテインネキ

 

 

ミストルテイン:あいよ〜

 

 

 



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G編 スカイタワー襲撃

『はぁ・・・』

 

ライブ襲撃、マリア達の武装蜂起宣言、何故か妙に俺に執着してくるセレナ、あの1日で起きたことである

 

考えるべきことはマリア達の武装蜂起の目的、何故あんなに大々的に宣言したのか?と考えるとその方が都合が良いんだろうなということは分かる

 

そして、気になるのはあのセレナの執着である、確かに俺は彼女を救った、救ったが当時の俺はいつものようにシルバーソル装備を纏ってたから顔が分かる筈が無い・・・の、だが何故か先に日本入りしてたセレナは俺の正体を看破し接触してきた・・・薄ら寒い物を感じるのは仕方ない事だろう

 

キィン

 

『・・・っ、ノイズか』

 

直感が告げるノイズ出現、すぐさまシルバーソル装備を纏い空に舞い上がる

 

『方向は、あっち・・・スカイタワーの方か』

 

空を駆けノイズが目視出来る最遠距離に陣取る

 

『あんまり近寄るとまたセレナに補足されて大変な事になりそうだしな・・・【ウェポンセレクト】【ヘビィボウガン】【老山龍砲・真】』

 

古龍【老山龍】ラオシャンロンの素材を使った強力なヘビィボウガン、その威力は要塞砲を超越すると言われている物だ

 

ガシャンと弾丸をリロードしノイズに狙いをつけ引き金を引く

 

ドォーンという爆音と共に弾丸が発射され直線上のノイズ数体を撃ち抜く

 

『うし、腕は落ちてないな』

 

続け様に引き金を引きノイズを撃ち抜き消滅させていく

 

『・・・』

 

ガシャンとリロード外に居るノイズは大体消滅させたけどまだ喧騒が聞こえている、つまりスカイタワーの内部にノイズが居る

 

『【ウェポンリリース】、こっからは中に行かないといけないか』

 

老山龍砲・真を空間に収納しスカイタワーに向かって飛翔する

 

近付いて分かったが誰かが内部で戦ってる

 

『ん?誰か戦ってるのか?』

 

2課の動きがわからないのは独自路線に行ってるこっちの弊害か

 

『ちっ、人が多い・・・となると焔は最低限にしか使えないか』

 

ボッと蒼い焔を拳に纏わせ近づいてきたノイズの顔面を打ち抜き避難誘導している警備員の方に向かったノイズの後頭部を殴り消し飛ばす

 

『あ、ありがとうございます!』

 

ヒラヒラと手を振って返事をし蒼い焔を纏わせた脚で回し蹴り、周囲のノイズの上半身と下半身を泣き別れさせザリッと構えなおす

 

『・・・』

 

グルっと見回し上階に向かう階段の方に向かうと、ドタドタと言う足音と共に誰かが駆け下りてきた

 

『・・・!?』

 

その誰かと対峙し一瞬考えてから降りてきた誰かの後ろのノイズを蒼い焔を纏った飛び蹴りで一掃し再び対峙

 

『貴方は・・・銀騎士・・・』

 

『マリア・カデンツァヴナ・イヴ・・・』

 



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G編 マリアと一時的な共闘、そして重大な見落とし

『・・・』

 

『・・・』

 

互いに武器と拳を構え相対する

 

その互いの背後からノイズが襲いかかってくるのを確認、その互いが互いの背後の敵をそれぞれの攻撃で斬り捨てたのを皮切りに殺到するノイズを2人で殲滅していく

 

『銀騎士、分かってると思うけど』

 

『ああ、ここを切り抜けたらどっちも知らぬ存ぜぬだ、それまでは背中を撃ってくれるなよ』

 

『そっちこそ』

 

交わした言葉はそれだけ後は乱戦になり互いの背中を護り合う様にノイズと戦い始め最後の1体を倒す頃にはマリアは既に居なかった

 

『・・・』

 

フゥと一息、蒼い燃え滓と炭化したノイズの残骸が風に飛ばされ

 

『・・・?』

 

キラッと視界の端に光る物を見つけた

 

『これは・・・小日向さんにあげた・・・っ!?』

 

バッと辺りを見回し物陰等を探し回る、不味い、戦闘で頭に血が登ってたのかセレナを気にしすぎたのか小日向さんの存在に気付かずに戦ってた

 

『小日向さん!』

 

名前を呼ぶその呼び声は当人に届かず辺りに木霊するだけだった

 

〜転生者掲示板〜

ミストルテイン:【悲報】小日向未来行方不明

 

 

1301:ふぁっ!?

 

 

ミストルテイン:今日、ノイズの襲撃が各地にあってなそれぞれ各地に散って対処してたんよ、そしたらノイズの一部がスカイタワーに殺到してるって聞いて血の気が引いたんよ

 

 

1303:スカイタワー・・・G編で未来がFIS(武装集団フィーネ)に拐われた戦いか

 

 

ミストルテイン:そ、で、初動が速かったのはシルバーソルでな、スカイタワーに到着後まず遠距離攻撃で外のノイズを蹴散らした後内部に突入、内部に居たノイズを減らしてたらマリアと遭遇、そのまま一時的に共闘、最後の1体を倒した時にはマリアはおらんかったんやけどその時に未来に上げた古生物のお守りが落ちてたのを発見したんやと

 

 

1305:シルバーソルがいながら未来を拐われたのか・・・

 

 

ミストルテイン:そこはシルバーソル自身が凄い責任を感じてるからあんま責めんでくれな、見てるこっちが心配になるぐらいに落ち込んでたんやから

 

 

1307:そういえば未来が行方不明になったって聞いてビッキーはどうした?

 

 

ミストルテイン:なんかシルバーソルが凄い落ち込んでるのを見て逆に冷静になったみたいやな、ビッキーは『行方不明ってだけで死んだとは言われてないから私は未来が生きてると信じて探して回ります』って言ってさっき2課から飛び出してったわ

 

 

1309:冷、静?冷静になれてなくない?

 

 

ミストルテイン:うん、冷静になりきれてないな、でも動いてないと落ち着かんのやろ、2課の方でも行方不明者の所在を探すって動き出してるわ

 

 

1311:所在、それはつまり

 

 

ミストルテイン:生死含めて所在をあきらかにするってことやな

 

 

1313:生死含めて、か俺等は一応未来本人は生きてるって原作で知ってるけど・・・

 

 

1314:原作知識も当てにならなくなってきたからな、楽観は出来ない

 

 

1315:そう、そうなんだよな・・・俺等も一応家の近くとか探してみるか

 

 

ミストルテイン:ノイズが出現するかもしらんから無理はせんとってや

 

 

1317:おk、とりあえず家の近くの路地裏とか人目がつきにくい所も含めて探してみる

 

 

1318:俺も探してみるわ

 

 

1319:そういやシルバーソルは今どこに?

 

 

ミストルテイン:あ〜、シルバーソルは・・・

 

 

ロンゴミニアド:今2課のミストルテインの膝枕で寝てますよ、これ証拠ですhttp〜(医務室みたいな部屋でリリなののはやてに似た女性が髪の短い男性(シルバーソル/顔ははやての方を向いてて分からない)を膝枕してる画像)

 

 

1322:いや、草、この大変な時になにいちゃついてんだよ

 

 

 

ミストルテイン:いやな、シルバーソル自身も2課に報告したら即未来捜索に行こうとしたんやでも・・・

 

 

エクスカリバー:司令に報告した直後にぶっ倒れたんだよねシルバーソル

 

 

1325:ふぁっ!?なんか怪我負ってたんか?

 

 

天の鎖:いや、外見見た限り目立つ怪我はしてなかったよ

 

 

1327:じゃあ、なんでぶっ倒れたのさ?

 

 

本棚:・・・おそらく俺の見立てだと能力を使った反動、だろうな

 

 

1329:本棚ニキ!

 

 

本棚:あくまで俺が思った見立てだから確定視しないでほしいんだが・・・シルバーソルって推定転生者でモンハンの装備具現っていう強力な能力だろ?だから何かしら反動があるんじゃないかと思ってたんだが・・・

 

 

ミストルテイン:その反動が急にぶっ倒れるレベルの物だったと

 

 

本棚:おそらくな、今まで顕在化してなかったのは多分今まで負担の少ない物を使っていたから、だと思う

 

 

1333:そういや今回はまず遠距離で数を減らしてからって言ってたから、その遠距離攻撃手段がシルバーソルが思ってた以上に負担になるものだったってことか

 

 

ミストルテイン:うーん、でもそうなるとなんで負担がかかる遠距離攻撃手段を用いたのか?ってならへんか?

 

 

本棚:そこは多分、セレナが原因じゃないか?

 

 

ミストルテイン:セレナ?なんでそこでその名前?

 

 

1337:ああ、ライブの時の執着具合からか、確かにいま現在ノイズ出現=(イコール)セレナが近くに居るかもしれない、で、セレナはシルバーソルに執心、捕捉されたらノイズが大量にけしかけられて要らぬ犠牲を増やすかもしれないから遠距離攻撃から入ったってことか

 

 

1338:あ〜、そういうことか

 

 

1337:まあ、俺の説明もいわば推測だから事の真偽はシルバーソルに聞いてみなきゃわからん

 

 

 



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G編 眠り続ける銀の太陽、ヤドリギの槍は寄り添って

〜???〜

 

あれ?俺、なんで倒れたんだっけ?

 

頭の中に流れる文字は『古龍の力を使ったから』

 

何のために古龍の力を使ったんだっけ

 

頭の中に流れる文字は『無用な犠牲を減らす為』

 

無用な犠牲、なら俺が救えなかった小日向さんは・・・

 

頭の中に流れる文字は『訂正、対象小日向未来は生きている』

 

生きてるならその居場所は

 

頭の中に流れる文字は『不明』

 

更に続けて流れてくる文字は『疑問、古龍の力を使うならなぜ1番濃く受け継いでいる●●●●●●の力を使わなかったのか?』

 

それは・・・

 

『提起、古龍●●●●●●の力を使う事を推奨』

 

俺に『●●(運命)』の力はまだ・・・

 

―――――――――

 

――――――

 

―――

 

 

〜2課〜

 

『剣さん、なんか(うな)されとんなぁ・・・』

 

そう言って優しく彼の頭を撫でているはやてさんを見ながら身体を休める、ここ数日未来を探し回り続けてご飯も食べるのを忘れて探し回っていたら流石に2課に常駐してる医務官の人に止められ今、医務室に隔離されていた

 

『剣さん、そんなに傷付いてたんだ・・・』

 

『そうやなぁ・・・きっと、剣さんも程度の違いはあれど響と同じもん抱えとるんやろな』

 

『私と・・・?』

 

『【サバイバーズギルト】、生存者の罪悪感ってやつやな』

 

『さば・・・?そんなの私は・・・』

 

ハァ、とはやてさんから溜息が漏れる

 

『んじゃ、確認や、目の前に溺れとる人が居る、近くに浮き輪なんかもない、そんな時響ならどうする?』

 

『どうするって、飛び込んででも助けます』

 

『飛び込んだら自分も死ぬ可能性があるとしても?』

 

『え、はい私が犠牲になって助かるんなら・・・』

 

それや、とビシッと指をさされる

 

『え・・・?』

 

『響、今自分が犠牲になってでも赤の他人を助けると言った、【それが贖罪(しょくざい)になるなら】と一瞬でも考えたやろ』

 

『それは・・・』

 

図星だった、確かに【自分が犠牲になってその人が助かるなら】と考えてしまった

 

『・・・』

 

黙り込む私の頭をいつの間にか近くに来ていたはやてさんが抱き締める

 

『うちは、響が抱える心の傷の深さは測れん、けどその傷に寄り添い『自分を犠牲にすんな!』と叱咤(しった)も出来る、それが仲間ってもんやし友達ってやつやろ』

 

ポンポンと優しく頭を叩いてくるはやてさん

 

『親友が居なくなって不安なのも分かる、けど自分をかえりみないで動き続けるのはちゃうやろ?』

 

『・・・はい』

 

『ん、分かったんならええ、今も休まずに所在を探してるのは2課の人達も同じや、『果報は寝て待て』今しっかり休んどらんといざって時に動けへんで』

 

『・・・』

 

そっと離れたはやてさんはそのまま『んじゃ、次の付添人を呼んでくるわ』と言って医務室から出ていってしまった

 

『剣さん、剣さんも私と同じ様な目に会ったんですか?』

 

魘されながら眠る剣さんは答えてくれない

 

『・・・』

 

スッと剣さんが寝ているベッドの横にある椅子に座り剣さんの手を握る、ゴツゴツしてて硬くてでも確かに暖かくて、あのフィーネとなった了子さんとの決戦の時に感じた暖かさと変わらなくて・・・

 

スリッと剣さんの掌を自分の頬に滑らせる、自分の手が触れた手首からは彼が生きてると教えてくれる鼓動が聞こえて・・・

 

『あ、れ?疲れが出ちゃったのかな・・・凄く、眠いや・・・』

 

そのまま彼の手を握ったままベッドに頭を乗せ眠りについた・・・起きたら、ご飯食べて、また未来を探しに・・・



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G編 前回の直後、転生者掲示板

〜転生者掲示板〜

 

ミストルテイン:ああ、あかんな、ビッキーもシルバーソルも【サバイバーズギルト】がキッツイ

 

 

1401:【サバイバーズギルト】ねぇ、ビッキーの方の原因はあのライブだけどシルバーソルの原因は?

 

 

ミストルテイン:不明のままや、というかあのスカイタワー襲撃の日にぶっ倒れてからまだ起きてないんや

 

 

1403:これで1週間か、原作の時系列的にはそろそろフロンティア浮上か・・・

 

 

1404:作戦はどうするの?ミストルテインネキ

 

 

ミストルテイン:そこらへんは今調整中やな、最悪シルバーソル抜きで現場に行かなあかん

 

 

1406:シルバーソル抜きか・・・

 

 

ミストルテイン:そういやシルバーソルが意識を失ってから魘されとってな、その時に呻きながらこう呟いたんよね『運命の力は・・・』って

 

 

1408:運命の力?何かシルバーソルにまた謎が生まれたな・・・運命、運命ね

 

 

本棚:ちょっと待て!?シルバーソルが運命って言ったんだな!?

 

 

ミストルテイン:言ったっていうか魘されて呻くように寝言を呟いたって感じなんやが・・・どないしたん?本棚ニキ

 

 

本棚:モンハン関連で【運命】ってすごい重要なんだ

 

 

1412:モンハン関連で【運命】?・・・あ、あああ!?

 

 

ミストルテイン:ど、どないしたんや?

 

 

本棚:・・・モンハンの世界でただ1頭、【運命】という言葉を冠した古龍が居る、それが呼び起こすのは【運命の戦争】、【運命を解き放つ者】【運命の始まり】

 

 

1415:呼び名はそれぞれあれど伝承そのままがその古龍の名前になったほど強力な古龍、その強力な古龍の縄張りには山のような巨躯の古龍も近付かない

 

 

ミストルテイン:なんや、えらいけったいな龍やな

 

 

本棚:その名は【黒龍 ミラボレアス】、モンハンの世界で禁忌の邪龍とされる伝説の古龍

 

 

1418:体色が違う個体も居てそれぞれ通称になるけど【紅龍 ミラバルカン】

 

 

1419:そして、全ての龍の祖と言われる【祖龍 ミラアンセス又はミラルーツ】

 

 

本棚:シルバーソルはそのいずれかの遺伝子を継いでる可能性が高い、んでおそらくその龍の咆哮か声を聞いてる可能性もあるな

 

 

ミストルテイン:その根拠は?

 

 

本棚:前のシルバーソルの覚醒段階の話、第1段階で咆哮や鼓動が聞こえる、第1段階でこれだ、おそらく覚醒段階が1どころじゃないシルバーソルならその心の内の龍の咆哮を言語化して聞いてるもしくは見てる可能性が高い

 

 

ミストルテイン:つまり、シルバーソルはその龍の衝動を心の中で抑え込んで、る・・・っ

 

 

1424:あれ?ミストルテインネキ〜?

 

 

ロンゴミニアド:今凄い勢いで医務室の方に向かいましたよ

 

 

1426:あ〜、こりゃある種地雷だったか?

 

 

〜2課〜

カッカッカッ・・・と足早に医務室に向かい扉を開ける

 

『あれ?はやて?確かもう休むって言ってなかったけ?』

 

リリィが息を切らして医務室に入ってきたはやてを不思議そうな目で見る

 

『ん、ああ、え、とやっぱり剣さんと響が気になってな、2人の様子は・・・』

 

目に入ってきた光景は剣さんの手を握ったままベッドに突っ伏して寝息を立てている響、心なしか剣さんの寝顔が和らいでいる

 

(これなら大丈夫か・・・)

 

スッと剣さんの空いてる手を握る

 

(うちはここに居る、だから少しでも心の中での龍の喧騒がやわらんでくれるのを祈るわ)

 

ギュッと剣さんの手を両手で握り祈る様に額をつける、うちの心の中はただ1つ、安らかな眠りを、それだけ



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G編 望んだ再会、望まぬ結果

Rei shen shou jing rei zizzl

 

戦場に聖詠が響く、その声はずっと探していた親友の物であり、それは望まぬ結果をもたらす、歌声だった

 

〜転生者掲示板〜

ミストルテイン:【朗報】小日向未来見つかる、【悲報】催眠を受けてビッキーと対峙中

 

 

1501:うわ、ここらへんは原作通りか・・・

 

 

1502:シルバーソルは?

 

 

天の鎖:さっき目覚めてフラッと外にでていったよ

 

 

1504:あれ?天の鎖ネキは2課にいたの?

 

 

天の鎖:ああ、うんシルバーソルの付き添いでね、とりあえず今から全力で飛ばして現地に向かう、多分シルバーソルもそうしてるだろうし

 

 

1506:え?シルバーソル空飛べるの?

 

 

天の鎖:うん、普通に飛んでるね、あ、シルバーソル見つけた・・・あれ?銀の鎧だけどなんか形が違う【ライブ開始】(バルクXシリーズに変化していく後ろ姿の映像)

 

 

1508:あ、ホントだなんか肩の所にジェット噴出口の様な・・・

 

 

天の鎖:!?

 

 

1510:うおっ!?

 

 

1511:ジェット点火した様な爆音と共にシルバーソルが飛んでった、赤い軌跡残して・・・

 

 

天の鎖:うぅ・・・耳キーンってする・・・

 

 

1513:映像越しのこっちも耳がキーンってなってるから近くで見てた天の鎖ネキはもっとひどいな

 

 

1514:うわ、もう、あんな遠くに・・・あんなジェット噴射で飛ぶような生物も居たのかモンハン・・・

 

 

天の鎖:なんの音だって2課の人達が出てきた

 

 

ミストルテイン:あ、こっちもヤバイ(神獣鏡の光を受けギアが解除された響が空から落下していく映像、ミストルテインも駆け寄ってるのか映像が安定しない)

 

 

1517:ん?何かミストルテインネキの方の映像なんかキーンって音しない?

 

 

1518:あ、ホントだ

 

 

ミストルテイン:!?(赫い彗星の様な物体が響の元に到着、響をお姫様抱っこの状態でホバリングしてる銀鎧)

 

 

1520:この鎧の人物って・・・多分シルバーソルだよな

 

 

ミストルテイン:あ、ホンマや銀鎧が変形していって見慣れたシルバーソルの鎧になったわ(バルクXシリーズからシルバーソルシリーズに変形していく銀の鎧)

 

 

1522:ん?

 

 

1523:どした?

 

 

1524:いや、鎧が変形する一瞬だけ口元が見えたんだけど・・・なんか食いしばってる様なすごいキツそうな感じに見えたんだけど・・・

 

 

ミストルテイン:え!?

 

 

1526:あ、ホントだシルバーソル肩で息してる、響を安全な場所に降ろして・・・!?

 

 

1527:ふらついた!確実に反動が来てる!

 

 

1528:あ、スゲェ、根性で持ち直した

 

 

 

〜現在〜

 

『剣さん!なんで無茶して出てきたんや!?』

 

『・・・』

 

『なんで黙っとるんや!?』

 

『はやてさん!そこまでにして!剣さん喋るのもきつそうだから!』

 

『響、』

 

『はい!なんですか?』

 

『ちょっと、無理するから後は頼む』

 

『え、はい』

 

『我が身に流れる運命(ミラ)の血よ、数秒でいい、俺に力を・・・変身』

 

剣さんの鎧が銀から白に変わっていき、紅い雷が纏われていく

 

『・・・』

 

目元がバイザーで隠れてる未来の表情は読み取れない

 

『小日向さん、待ってて、今からその歪んだ鏡、ぶち壊してやるから・・・』

 

バチィッと一際大きな音がしたと思ったら一瞬のうちに未来に肉薄する剣さん

 

『・・・』

 

その剣さんに向かって無慈悲に閃光を放つ未来

 

『・・・!!』

 

閃光を物ともせずに未来の顔のバイザーに手を伸ばす剣さん

 

『ほら、響が親友が待ってるぞ』

 

バキィッとバイザーを破壊それと同時に紅い雷が未来を包み込む

 

 

『あ、あああ・・・!!』

 

紅い雷が晴れたそこにはシンフォギアを解除された未来を横抱きにしてる白い鎧の剣さん

 

フワッと私の隣に着地し未来を降ろして

 

『あ、未来!未来!大丈夫!?』

 

『バイタルは、安定してる、から・・・眠ってるだけ、だ』

 

キィンと白い鎧を解除した剣さんは息絶え絶えで・・・

 

『すまん、もう、無理』

 

ドサッと倒れる音がして剣さんが倒れていた

 

『剣さん!』



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G編 フロンティア事変の後日、転生者掲示板

1600:フロンティア事変も何とか原作通りに終わったな

 

 

1601:最終決戦の対ネフィリム戦の一部はなんとか見れたな

 

 

1602:不可思議空間バビロンの宝物庫でVitalizationを発動、ネフィリム・ノヴァを倒し目を覚ました未来の手によりソロモンの杖が作動、そのまま投擲、位相空間で大爆発が起きる直前に空間がソロモンの杖ごと閉じて終幕だったな

 

 

1603:んで、今は国会でアメリカがめっちゃ追及されてるな

 

 

1604:アメリカ側はFISなんて知らないけど情報開示もしないよって声明出してここらへんも、原作通りか

 

 

 

ロンゴミニアド:スッhttp〜(医務室らしき場所で眠る黒短髪の男性の両隣で男性の腕を抱きしめて眠る響とはやての画像)

 

 

1606:お、ロンゴミニアドネキ乙って何か羨ましい状況の画像が投下されたんやが

 

 

1607:ん?この黒髪の男って

 

 

ロンゴミニアド:彼がシルバーソルですよ

 

 

1609:はえ〜、寝顔だけどめっちゃイケメンやん

 

 

エクスカリバー:つhttp〜(抱きついて眠る響とはやてを羨ましそうに見る未来とクリスの画像)

 

 

1611:あ〜、こりゃ未来にもフラグ?

 

 

エクスカリバー:多分ね〜、現状シルバーソルに立ってる恋愛フラグはビッキー、クリスちゃん、ミストルテイン、未来だと思うよ

 

 

1613:大丈夫?シルバーソル刺されない?

 

 

1614:ハンターの身体能力持ってるなら刺されたぐらいじゃ死にそうに無いが

 

 

本棚:あー、よく寝た・・・とりあえずシルバーソルが纏ってた鎧に関しての調査結果があるぞー

 

 

1616:お、割と謎だったシルバーソルの鎧事情か

 

 

1617:kwsk

 

 

本棚:おう、とりあえずシルバーソルが普段使いしてる鎧の大元になったのは飛竜種【銀火竜 リオレウス希少種】だ

 

 

1619:あ、飛竜種なんだてっきり何か古龍の鎧なのかと

 

 

本棚:一応分類的には【古龍級生物】に当たる、【古龍級生物】っていうのは古龍種とは別種だが危険度が古龍種と並ぶ生物の事だと

 

 

1621:はえ〜

 

 

本棚:んで、あの対未来戦の時に飛来した際装備してた銀の鎧は【天彗龍 バルファルク】の物っぽい

 

 

1623:龍ってことはそのバルファルクも古龍種なんだな

 

 

本棚:伝承的な奴だと【不吉な前触れ】だの【銀翼の凶星】だの・・・まあ、あんまり良しとされる龍じゃなかったっぽい、まあ、彗星の様に速く飛べるから選んだっぽいな

 

 

1625:で、シルバーソルが対未来戦で最期の数秒だけ纏ってた鎧は?

 

 

本棚:・・・【運命の始まり】だったぽい

 

 

1627:運命の始まりって言うと・・・

 

 

1628:【祖龍 ミラアンセス又はミラルーツ】

 

 

本棚:で、シルバーソルが変身するときに呟いた言葉通りだとすると・・・シルバーソルは遺伝子どころか直系の可能性が高い

 

 

1630:直系の、可能性って・・・つまり

 

 

本棚:シルバーソルの両親のどちらかが【祖龍】だろうって事だ

 

 

1632:でも、そしたらおかしくならない?

 

 

1633:おかしい?

 

 

1634:だって古龍が存在したのって先史遺産の時代より過去なんだろ、少なくても数百万〜数億年前だ、そんな時代の龍がどうやって直系の子をこの時代に生み出せるんだ?

 

 

1635:あ〜、確かにもし存在するなら遥か太古に滅びたって学説が覆る大発見になるもんな

 

 

エクスカリバー:そこらへんはシルバーソルに聞かないとね・・・でも、素直に教えてはくれないんだろうなぁ・・・

 

 

1637:ん?どういう事?

 

 

エクスカリバー:シルバーソルって過去の事を話さないんだよね、精々が過去にクリスちゃんを救ったのは確かって程度、出生に関してはほとんど教えてくれないし2課の調査でも詳しい過去は不明と来た

 

 

1639:シルバーソル、お前は過去に何を隠してるんだ・・・?

 

 

 



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G編 執着との決着

〜転生者掲示板〜

1700:そういやさ

 

 

1701:どした?

 

 

1702:いや、セレナどうなったのかなって

 

 

1703:あ

 

 

1704:そういえば原作通りにフロンティア事変に決着ついたから気にしてなかったけどセレナどうなったんだ!?

 

 

ロンゴミニアド:セレナはマリア切調ウェル博士と一緒に国連で保護観察されてますよ

 

 

1706:あ、そうなんだ

 

 

ロンゴミニアド:セレナのギアはあの武装蜂起宣言の時には破損していてソロモンの杖の制御に常時注力してたみたいです

 

 

1708:シルソル(シルバーソル)との決着は?

 

 

ロンゴミニアド:その、シルバーソルがキッパリとフッてました、まあ、フラれるのも予測してたみたいで・・・セレナは『なら今度はちゃんと接して改めて振り返らせてみせます!』って奮起してました

 

 

1710:あ〜、ならもう執着はしないって方向でおk?

 

 

ロンゴミニアド:まあ、結果的にですね

 

 

1712:これでフロンティア事変真の決着か

 

 

ミストルテイン:つhttp〜(セレナ、響に両方の腕を抱きしめられてる男の後ろ姿、一緒に居た翼が苦笑いを浮かべており反対側に居るマリアは困惑の顔、その後ろで切調クリスがドーナツを食べている画像)

 

 

1714:お、ミストルテインネキって、なんかほのぼのな画像が

 

 

ミストルテイン:現状報告用の画像な、セレビッキーに抱きつかれてるのはシルバーソルやで

 

 

1716:なんと言うか・・・ビッキー想像以上にシルソルに懐いてんのな

 

 

ミストルテイン:せやねん、なつき度で言えばビッキークリスがツートップやないかな

 

 

1718:あ、クリスちゃんも懐いてるんだ

 

 

1719:この差し入れの発起人は?

 

 

ミストルテイン:ビッキーやな、そっから翼クリスに話が言って面白そうってことでうちが参加しうちからシルバーソルに話持ってたら『まあ、良いけど』って感じで答えてくれたんでシルバーソルも参加、FIS組が軟禁されてるマンションに行きあの画像になったと

 

 

1721:はあ〜そうなったのか

 

 

ミストルテイン:FIS組のマリア、セレナ、切歌、調の軟禁はそろそろ解除されるらしいで

 

 

1723:ウェル博士は?

 

 

ミストルテイン:ウェル博士は監視付きで2課に協力って感じやな

 

 

1725:なるほど

 

 

1726:えーと、原作時系列だと・・・4〜5ヶ月合間が空いてから魔法少女事変(GX)の開始か

 

 

1727:その4〜5ヶ月の間に2課が国連直属のSONGになり翼さんの卒業式があってその日の内にシャトル救出だっけ?

 

 

1728:そうそう、そんな感じだったはず

 

 

ミストルテイン:あ〜、しばらくは平和か

 

 

1730:4〜5ヶ月しか無いけどな!

 

 

1731:いやぁ濃いよなぁ・・・シンフォギア世界

 

 

1732:まあ、その短い平和を謳歌して次の戦いまで英気を養ってくれ

 

 

ミストルテイン:あ、こんな画像撮れたでhttp〜(両腕にセレナ、響をつけたまま正面からクリスに抱き締められる男の後ろ姿チラッと見えるクリスの頬は紅い)

 

 

1734:両手に花どころじゃないなシルソルw

 

 

ミストルテイン:んで追加や、この画像は翼さんにとってもらったでhttp〜(上記の状態にプラスして男性の背中から抱き着くはやての画像、はやてはいい笑顔)

 

 

1736:いや、シルソル動きにくいだろw

 

 

1737:まあ、不思議と羨ましくは無いんだけど

 

 

1738:それはそうだな、何だかんだ命張って戦ってるもんなシルソル

 

 

1739:でも、やっぱ、ちょっと羨ましい

 

 

 



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GXへの幕間 【小日向未来】名前を呼んで

ある日の事

 

『響、このアクセサリーとかどうだ?』

 

『え?うーん、翼さんに渡す物としては派手過ぎない?』

 

『・・・』

 

また別な日

 

『クリス、もうちょい綺麗にだな』

 

『うるせー、美味いのが悪いんだ』

 

『・・・』

 

更にまた別な日

 

『翼、部屋は少しは片付けたか?』

 

『む、剣さんまで・・・いったい誰に聞いたんです?』

 

『緒川さんとか、奏とか・・・色んな人からの情報だな』

 

『・・・』

 

 

『小日向さ〜ん』

 

『剣さん、なんか私にだけ遠慮してません?』

 

『え?いきなりどした?』

 

『だって、響とかは呼び捨てなのに私だけまだ名字プラスさん付けじゃないですか』

 

『あ〜、うん、まあ、確かに・・・』

 

『確かに響とかは背中を預けあって戦ってるから距離が近いのは分かるんですよ、剣さん、マリアさんとかも呼び捨てで呼んでるじゃないですか、なんか私だけ距離を取られてるように感じるんですけど』

 

『いや、呼び捨てで呼んでいいなら呼ぶけど・・・』

 

『じゃあ、呼び捨てで呼んでください、もちろん名字の方じゃなくて名前の方ですよ』

 

『あ〜、うん分かった・・・』

 

『・・・どうしたんです?』

 

『いや、面と向かって改めて名前で呼ぶってなんか気恥ずかしいというかなんと言うか』

 

『もう、恥ずかしがらないでくださいよ、私まで恥ずかしくなっちゃう・・・』

 

『あ〜、うん未来、これで良いか?』

 

『・・・』

 

『いや、そっちが真っ赤になるんかい、こっちまで紅くなりそうだよ』

 

『・・・良い

 

『ん?何か言ったか?』

 

『な、なんでもないです・・・』

 

『あ〜、うん、とりあえず何か食べに行く?』

 

『あ、じゃあふらわーに行きましょう』

 

『お好み焼き屋さんだっけ?』

 

『はい!響もお気に入りなんですよ』

 

『分かった分かった、んじゃ行こうか』

 

いそいそと身支度を整える剣さんを見ながら私はちょっと名前で呼ばれたことを反芻していた、そういえばこんなに仲良くなってる男の人って初めてだな・・・小さい時の男の子なんて響をイジメたからちょっと苦手なんだよね・・・

 

『・・・』

 

反芻してたらなんかちょっとどころじゃないくらい恥ずかしくなってきた・・・

 

チラッと剣さんの背中を見る、とても大きな背中で後ろに居る人を安心させる様な貫禄がある

 

でも、私は知ってる、剣さんの背中、というか身体中大なり小なり古傷がとても多い事を

 

(どうしてそんなに傷だらけなの?)って聞いたことは無いけどきっと響や翼さん、クリスちゃんには知られてないんだろうなっていうのは分かる、私が知ったのだって事故でたまたま剣さんの身体を見てしまったのがキッカケだ

 

(きっと、素直に聞いても教えてくれないんだろうなぁ・・・)

 

そんな事を考えてると支度を終えた剣さんがこっちに来る、紅くなった顔を隠すように剣さんに先立って玄関に向かう、ちょっとは紅い顔が冷まされるのを願いながら



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間話 ある男の話/狩野剣(●●●●●●●●)/ある日の転生者掲示板

ある男の話をしよう

 

彼はその身に運命(ミラ)の血を持ついわば直系だ

 

そんな彼が生まれたのは端から見ればごく普通の家庭だった

 

『端から見れば』の文言の通り中から見れば普通の家庭とは違うのは想像に難くないだろう

 

父は狩人の血を色濃く残す偉丈夫だった

 

母は髪も肌も病的なまでに白く目だけが紅くひどく目立っていたため普段外に出るときは日傘とサングラスは必需品であった

 

そんな父と母の間に生まれた男は両親の愛を一身に受けながらすくすくと育っていった、彼の精神の成熟度を示すように大人の言うことをよく聞き『手が掛からない子』として育っていった。

 

彼が本当の名を隠し始めたのはいつ頃だったか

 

彼の本当の名を知ってる者はもういない

 

 

 

 

狩野剣(●●●●●●●●)

 

出生や過去の事を話したがらない2課特別協力員でなんでも屋ハンターズギルドの店主

唯一わかる過去がセレナとクリス家族を救ったということだけ

 

原因は不明だが響に負けず劣らずの【サバイバーズギルト】持ち(なお本人いわく『響よりはマシ』らしいが他から見たらどっちもどっちな病み具合)

身体に大なり小なり傷跡が大量にあるので、響達と会うときは基本的に長袖の肌の露出が少ないものを着ている

 

複数のギア奏者(響、未来、クリス、はやて、セレナ)から想いを寄せられてるが本人が気付いているかは今の所不明

 

狩人と【運命の始まり】の血を色濃く受け継いでいる為他者よりも身体能力は高いし怪我もすぐに治る(なお傷跡が残る程の大怪我も1日2日で治るので下手に病院にも行けない)

 

〜転生者掲示板〜

1800:うーむ

 

 

1801:どした?

 

 

1802:いや、前にミストルテインネキがシルバーソルの年齢を聞いたときに微妙にはぐらかされたって言ってたからさシルバーソルが自称してる年齢20代後半っていうキーワードだけで当時の記事とか漁ってんだけど・・・シルバーソルが【サバイバーズギルト】を患うレベルの大災害とか大事故とか起きてないんだよなぁ・・・って不思議に思ってるんだ

 

 

1803:ん?確かになんか不思議だな

 

 

1804:だろ?と、なるとだシルバーソルの【サバイバーズギルト】の根本的な出来事は転生前の前世である可能性が高くなってきたわけだ

 

 

1805:いや、不思議なことはそっちじゃなくて・・・ツヴァイウィングのライブ襲撃も記事になってないのか?

 

 

1806:・・・そういえば、確かにあんな大惨劇の記事がどこにも残ってないのは不自然だな

 

 

1807:新聞社のバックナンバーとか雑誌のバックナンバーとかを漁ってみてるけど・・・不自然なまでにノイズ襲撃関連の記事が削除済みになってる・・・

 

 

1808:・・・・これ、もしかして凄い陰謀動いてるとか無い?

 

 

1809:いや、それは・・・無い、と思いたいなぁ・・・

 

 

1810:当時の新聞持ってるやつ居る?

 

 

1811:うちはそもそも新聞をとってない

 

 

1812:うちはとってたけどサッサッと火口(ほくち)にされたわ

 

 

1813:・・・

 

 

1814:・・・

 

 

1815:これ、何か気付いちゃいけないもんに気付いちゃったか?

 

 

1816:いや、多分、考え過ぎじゃねえかなぁ・・・考え過ぎなら良いなぁ・・・

 

 

1817:もし仮にそのノイズ関連の記事が何者かの意図で消されてるとしてそれで得をする何者かって?

 

 

1818:それも分からんよな・・・

 

 

1819:とりあえずこの事に関してはちょっと俺等じゃ判断できんな、転生奏者達が混乱しても駄目だしここ数レスは管理人に進言して消してもらうわ

 

 

1820:だな、下手にかき混ぜちゃって物事が変な方向に向かっても駄目だし

 

 

1821:管理人〜見てたろ〜消しといてくださ〜い

 

 

管理人:了解、消す範囲は>>1802〜>>1820の範囲でOK?

 

 

1823:うん、OK消しといて

 

 

管理人:りょー

 

 

 



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独白

今回は少々重い内容かもしれないので注意してください


・・・

 

ある男の話だ

 

両親の愛を一身に受け育った彼の日常が壊れたのは10歳の頃だった

 

『この世界では』頻度は少ないものの何処にでも有るようなノイズの大発生、その渦中に彼の家族は有った

 

父はその大きな身体で小さな子供を護り炭化しきるまでに『生きろ』とまだ幼い彼の心に大きすぎる(くさび)を打ち込んだ。

 

母は幼い彼にはまだ分からなかった紅い雷と共にノイズを焼き払い事切れる、事切れる寸前に幼い彼に告げたのは運命(ミラ)の血筋の運命(さだめ)、そして龍としての言葉と共に親としての言葉を遺す、こちらは『生きて』だった

 

その大き過ぎる親の願いを幼いながら理解した彼は・・・

 

 

 

『・・・はあ、またあの夢、か』

 

頭を掻きながらベッドから起き上がる、俺の心に打ち込まれた楔、そして今の生き方を決定付けた両親の遺言

 

ベッドから立ち上がりカーテンを開ける、外はようやく薄明るくなってきた時間帯らしい

 

ペタペタと足音を立てながら寝室から出てキッチンへ向かう

 

『・・・』

 

あの夢を見たあとは決まって頭が重い、その重い頭を振って考え事を霧散させる

 

蛇口から流れ出る水をコップに受け止めゴクリと一口

 

運命(ミラ)運命(さだめ)ね、未だにピンとは来てないんだよな・・・』

 

母が運命の始まり/ミラルーツだったと知ったのはいくつの時だったか・・・

 

『・・・』

 

あと、何人救えばこの罪悪感は薄れるんだろうな、そもそも薄れるのか

 

声に出さず自問を投げかける

 

返ってくる自答はなくまた考えがグルグルと回る

 

きっと今は酷い顔してる、響達には見せられない苦悶の表情を浮かべてるに違いない

 

いつからだっけか、心の底から笑えなくなったのは

 

心と頭、感情と思考が別々になって【自分の事なのに他人事のように感じる】様な思考回路になったのは

 

懐いてくる響を好ましく思うのと同時に

 

いつか別離するんだろうな、と心の中で呟くのももう数え切れない程だ

 

『・・・』

 

はぁ、と溜め息

 

これからもやることは変わらない

 

ノイズや危険に脅かされる人々を名も名乗らない【無銘の正義の味方】として命を張り続ける、ただそれだけだ

 

 

 

強迫観念にも似た決意を胸に秘め狩人の夜はふけていく

 

彼が救われるのはいつか、それを知るのは神様だけだろう

 

死ぬまで救われないかもしれない、響達と共に過ごしていく中で救われるかもしれない、何かのキッカケで生きる意志諸共折れるかもしれない

 

運命は神のみぞ知る

 

彼の血筋が真の意味を持ち出すのはまだ先だ



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GXへの幕間 人知れず倒されるアルカノイズ、そして謎の襲撃者

月も出てない新月の暗い夜の中、蒼い焔が地を走りノイズもといアルカノイズを焼き払っていく

 

『ノイズ・・・にしちゃなんか人工感がより強いな・・・』

 

蒼い焔の光に照らされながら一人呟くシルバーソル、狩野剣

 

助けた人は早々に逃げ去っていたのでバシュッと鎧を消し去る

 

『ノイズはあのフロンティア事変の時にバビロンの宝物庫の中に居たので全部じゃなかったのか・・・』

 

とりあえず調べるのは2課の仕事か、報告上げとかなきゃなぁ・・・

 

スッと横に動いて飛んできていた攻撃を避ける

 

『シルバーソル、狩野剣だな』

 

『確かに俺は狩野剣だ、で、お嬢さんはどなたかな?』

 

こちらからの質問に答えず続け様に放たれる遠距離攻撃

 

『こっちからの質問は聞く耳持たずか、変身』

 

銀火竜の鎧を纏いながら放たれた遠距離攻撃を避ける

 

『っ!』

 

『おっと』

 

遠距離攻撃の影に隠れて急接近して放たれた斬撃を左腕の鎧で受け流しながら回し蹴り

 

その回し蹴りは斬撃を放った姿勢そのまましゃがみ込んで避けられ空を切る

 

『血の気が多いな、お嬢さん、それとも俺に会えたからって興奮して頭に血が登ってんのか?』

 

『ヘラヘラとよく回る口だなシルバーソル』

 

『そうかい?これでも普段は口数が少ないってよく言われるんだがね』

 

こうやって口車を回してるのは情報収集半分時間稼ぎ半分、焦燥ほんの少し

焦燥を覚えてる理由は斬撃を受け流した左腕、どういう絡繰かは知らないが『斬撃を流しきれず少し抉られた』から、現に今も左腕から流血してるのを感じられる

 

相手からの攻撃を(かわ)しながらカウンターの要領で攻撃を放っているが『ギリギリで躱される』こっちもなんか絡繰が有るんだろうなぁ、と考えながら攻撃を放つ

 

なら、ちょっと試して見るか

 

『truth or lie、嘘か真か、見切れるか?』

 

放つのは両腕を使ったフェイク混じりの打撃

 

さて、どうでるか?

 

『っ・・・右、いや左か!』

 

ガキィッと左腕で放った本命の打撃を防がれる

 

『・・・なるほど、【短時間の未来予知】か』

 

『・・・!』

 

相手の息を呑む音が聞こえた

 

『さっきからギリギリで攻撃を躱され続けるからなんか絡繰有るなって思ってたのさ、上手く躱しすぎたなお嬢さん』

 

『・・・ちっ』

 

相手が舌打ちして夜の闇に消えていく、とりあえず今は退いたようだ

 

『・・・』

 

相手が完全に夜の闇に消えてからしばらく警戒

 

『完全に退いたか・・・はあ、全く』

 

溜息1つ鎧を解除する左腕を見てみたらそれはまあ引くほどの大量出血だった

 

『うわ、ヒデー出血、とりあえず肘のとこで間接止血と』

 

肘の辺りでハンカチを巻きキツく締め止血、とりあえず帰ったら治療だな



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GXへの幕間 2課にあげられた報告書とその報告書から得た情報を調べ始める転生者掲示板の住人

〜2課〜

 

『正体不明のノイズらしき敵に正体不明の敵だと?』

 

シルバーソル、狩野剣君からの報告書を読みながら呟く

 

『ええ、上がってきた報告書の通りなら確かかと』

 

『むぅ、2課からSONGへの移行時期にまた厄介な問題だな』

 

『厄介な問題の順位付けするなら正体不明の敵の方が危険度は高いです、ノイズらしき敵の方は最悪奏者達が対応出来ますが正体不明の敵は現状有効な手が分かりません』

 

『剣君の戦った所感によると相手は短時間の未来予知に竜の鎧をすり抜けたかのような斬撃か』

 

報告書には負傷した際の鎧の状態も記されていた、その報告によれば鎧に外傷は見られなかった、とある

 

『剣さんの報告書はこれで全部ですね、出来る範囲で調査を開始しますか?』

 

『ああ、頼む、くれぐれも慎重にな』

 

『はい』

 

2課の職員が部屋から出ていった後に珈琲をすする、む、もう冷めてる・・・

 

〜転生者掲示板〜

ミストルテイン:【悲報】なんか知らんがアルカノイズっぽいノイズが現れて更に正体不明の敵もポップした

 

 

1901:早くね?まだ翼さんの卒業式まで行ってないだろ?

 

 

1902:うん、確かに早いやっぱ原作知識が心もとなくなってきてるな

 

 

1903:さらに気になるのは正体不明の敵?

 

 

ミストルテイン:そ、シルバーソルからの報告書で判明したんやけど数日前の新月の夜に襲撃されたらしくてな、新月にプラスして街灯もあんまり無い所で顔は見れなかったらしい、声的に女だろうとは書かれとったな

 

 

1905:女?キャロルか?

 

 

1906:ん〜・・・どうだろう、キャロルにしても活動開始が早すぎないか?

 

 

ミストルテイン:あ、あと何か気になる報告も書いてあったな

 

 

1908:気になる事?

 

 

ミストルテイン:うん、相手は短時間の未来予知が可能で竜の鎧をすり抜けた斬撃を放ってきたらしい

 

 

1910:うわ、なにそれチート?

 

 

1911:大なり小なり能力を貰った俺等転生者が言えた事じゃ無いけどな

 

 

1912:短時間の未来予知っていうと・・・ジョジョ(キンクリ)とかギアスか

 

 

1913:でも、そうやって予想が出来る方の能力は良いとして・・・竜の鎧をすり抜けた斬撃が気になるな

 

 

1914:あ〜、確かに・・・どういう原理、理屈で竜の鎧を越えたんだろうな?

 

 

1915:その斬撃による傷の形はどんなん?

 

 

ミストルテイン:え〜と、抉られた様な傷、みたいやな、実際に見た訳やなくて報告書での報告やから正確なもんはわからん

 

 

1917:抉られた様な、ね

 

 

1918:なんか該当するもんあったっけか?

 

 

1919:うーん、わからん、神話の武器とか調べてみるべきかな

 

 

1920:何で神話の武器?

 

 

1921:ギアの元になってるのが神話の武器なんだよ、例えば響のガングニールは北欧神話のオーディンの槍だしミストルテインネキのミストルテインはこれまた北欧神話で光の神を射殺したヤドリギの矢だし

 

 

1922:はぁ〜、なるほど

 

 

1923:だから神話とか漁って武器に関する記述とか見つけるとその武器の特徴がわかる、一部の武器には弱点とかな

 

 

1924:う〜む、ならちょっと調べてみようか、今判明してるのは鎧を擦り抜ける、抉られた様な傷が特徴だっけ

 

 

1925:そうだな、こういう時本棚ニキが居ればよかったんだけど気になる事が有るって言って落ちたしなぁ・・・

 

 

 

 

 

 



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GXの始まり

『・・・』

 

グッグッと左腕の調子を見る、良し傷跡は残ったが傷は塞がったな

 

そこから考えるのはあの謎の襲撃者、短時間の未来予知能力と竜の鎧を透過する斬撃、そして抉られた様な傷・・・考えられるのは因果逆転武器、もしくは触れただけで対象の空間ごと抉る能力(ジョジョ4部のザ・ハンド)、新月の夜だったから全貌が分からないのが難点なんだよな

 

チラッと時計を見る・・・そろそろ奏者の誰かが来るかな

 

長袖の肌の露出が少ない服に着替え下階に降りお湯を沸かし始める・・・気付いたら珈琲の袋より紅茶の袋の方が多くなったな・・・えーと、茶請け茶請け・・・クッキーぐらいしかないなうーむ、買い出し行っとくべきだったか

 

カランカラン

 

ん、来たな

 

『おーう、来たかー、今紅茶の準備してるから適当に座って待っててくれー』

 

入口の方を向かずに声をかける、あれ?返事が無い

 

『んー、誰が来たんだー?』

 

入口の方に目を向けるとそこには背の小さな女の子?

 

『やっと、見つけたぞ、狩野剣、いや、ソード・ミラ・ルーツ』

 

スンと部屋の温度が数度下がる様な感覚

 

『・・・』

 

『探したぞ、我が運命』

 

『人の本当の名を不躾に呼ぶなって教わらなかったのか?』

 

『ふん、教えなんぞとうの昔に忘れたわ』

 

『私と共に来てもらうぞ、ソード』

 

『・・・行くのは構わんがちょっと待て』

 

お湯を沸かしていたポットの電源を切りサッと書き置きを残し出掛ける準備、長くなりそうだしブレーカーも落としとくか

 

『準備は出来たか?』

 

『ああ、行くかキャロル(・・・・)

 

ハンターズギルドを出て雑踏に消えていく・・・

 

〜転生者掲示板〜

2000:今日が確か翼さんの卒業式でシャトル救援だっけか?

 

 

2001:確かそうだと思う、情報機関は不気味なまでに静かだけどな

 

 

2002:やっぱ情報統制されてんのかな?

 

 

2003:ああ、前話題に出たシンフォギア、ノイズ関連の事件の情報隠蔽か

 

 

2004:そう、今回もシンフォギア関わってるから規制されてんのかなぁって

 

 

2005:ん〜、確かになんか不自然だよなぁ・・・シャトルの墜落なんて大事件マスコミはすぐ食いつきそうなもんなのに現時点ではニュース速報も緊急放送も流れてないもん

 

 

2006:ん〜、じゃあやっぱシンフォギア関連の情報を秘匿する事で得してる誰かが居るってことだよなぁ・・・

 

 

2007:で、その誰かって誰よって話になるよなぁ・・・

 

 

2008:国?

 

 

2009:国か〜・・・いやでも、風鳴の爺さんならやりかねんのよなぁ・・・あの人護国第一主義だし

 

 

2010:シンフォギアの情報を秘匿する事で為せる護国ってなんだよ・・・

 

 

2011:ん〜・・・奏者の個人情報を護って他国に引き抜かれないように・・・とか?

 

 

2012:風鳴の爺さんが本格的にシンフォギアの物語に出てくるのってどこら辺の時系列だっけ?

 

 

2013:えーと、確か・・・AXZ?本格的に絡んでくるのはXVじゃなかったけか

 

 

2014:あ〜、そんな先なのか

 

 

2015:えーと、今が3月だから・・・5ヶ月〜9ヶ月後?

 

 

2016:え、そんな近いのか

 

 

2017:AXZが夏休みの時期だった筈・・・確か響が夏休みの宿題が終わらないって苦悩してた気がするし

 

 

2018:でXVの時期が確か冬でシェムハ再誕が12月・・・だったけ?

 

 

2019:うーん、相変わらず濃いなシンフォギア世界

 

 



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GX編 転生者掲示板

2100:最近奏者達を見ないな

 

 

2101:あー、そういえば『シルバーソルが居らへん・・・何処行ったんや・・・』ってミストルテインネキが嘆きの呟きを残してから音沙汰無いな

 

 

2102:そうそう、ビッキーが言うにはしばらく店を開けるって書き置きだけ残してたらしいな

 

 

2103:うーん、魔法少女事変ってもう始まってんだっけか?

 

 

2104:うーん、なんとも言えない俺等のシンフォギア関連の情報源である奏者達が書き込まないから現状が分からんのよな

 

 

2課改めSONG職員:あー、うん一応魔法少女事変自体は起きてるよ、エルフナイン今うちに居るし

 

 

2106:お、職員ニキってやっぱ始まってんのか

 

 

職員:あー、始まってる・・・始まってんだよな?

 

 

2108:いや、俺等に聞かれても

 

 

2109:なんでそんな曖昧?

 

 

職員:いやな、エルフナインだけじゃなくキャロルも居るんだわ、んでシルバーソルも居る

 

 

2111:は?

 

 

2112:え、なんで?

 

 

職員:俺が聞きたい、なんか数日前(ミストルテインネキが嘆きの呟きを残した2週間後)シルバーソルがキャロル連れてきたんだよ、んでキャロル自身はなんか非常にスッキリした・・・憑き物が落ちた顔してた

 

 

2114:あれ?じゃあなんで奏者達掲示板に書き込まないんだ?

 

 

職員:そこらへんはちょっと機密に触れるからあんま詳しく話せないんだが・・・キーワードは『ギャラルホルン』と『カルマノイズ』んで『モンスターハンター』

 

 

2116:おいおいおい・・・

 

 

2117:あー、XD案件来ちゃったかー・・・シルバーソルが居るから遅かれ早かれか?

 

 

2118:えーと、職員ニキのキーワードを繋ぎ合わせると・・・

 

 

本棚:『ギャラルホルン』が発見されてそこから『カルマノイズ』が出現してたからギャラルホルンを調査していたら座標が記されていた、で、その座標の時間軸にギャラルホルンで飛んだらその先が『モンスターハンター』の世界観だった・・・ってな感じか?

 

 

職員:機密に関わるから正誤は黙秘する

 

 

2121:それはある意味答え言ってるようなもんだけど・・・そっかー、ギャラルホルンが見つかったかー・・・

 

 

2122:つまり?

 

 

2123:『本編時間軸』がこの時間軸を観測する可能性が出てきた

 

 

2124:『本編時間軸』が俺等の『転生者時間軸』を、か・・・・あれ?本編時間軸が何処かによってはやばくね?

 

 

2125:どうヤバイの?

 

 

本棚:シェムハ級の敵が湧く可能性が出て来た

 

 

2127:oh・・・ヤバイな

 

 

2128:まあ、本編時間軸がギャラルホルンを見つけない事を祈ろう・・・

 

 

2129:遅かれ早かれ見つけられそうだけどな

 

 

 



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