立花響の義父となりました、石動と申します。 (CODEZERO)
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スレ民よ、助言を求む。

 

1:名無しの転生者

助言求む

 

2:名無しの転生者

まず状況説明をkwsk

 

3:名無しの転生者

それな。てかスレ主コテハンつけてくれんか?後々分かりにくくなる

 

4:1(仮)

一応これにしとくわ。この世界のことがわかったらまた変える

 

5:名無しの転生者

で?なにがあったん?

 

6:1(仮)

ちょっとまとめると…

・半年前にツヴァイウイング?とかいうアイドルのライブがあったがそこでノイズが出てくる(撃退完了した)

・半年後(現在)その時に助けた女の子が路地裏で倒れてた

・雨が降ってて色々と危なかったから家に連れて帰って寝かせてる←今ココ

 

7:名無しの転生者

イッチ女の子連れ込んだのかよ…

てかその世界モブ厳のアレじゃね?

 

8:名無しの転生者

念のため聞きます。

イッチ、そのノイズの特徴教えてください

 

9:1(仮)

人を炭に変える特異災害。以上。

 

10:名無しの転生者

あ〜、はい…確定ですねコレ

 

11:名無しの転生者

やっぱり『戦姫絶唱シンフォギア』じゃねぇか!!

……ん?ちょっと待てイッチ…連れて帰った女子の特徴教えろ

 

12:1(仮)

茶髪っぽい色のショートヘアで、身長は160無いぐらいだな。

 

13:名無しの転生者

ビッキーやんけ!

 

14:名無しの転生者

イッチ、ビッキー拾ったんか!?

 

15:1(仮)

え?みんな知ってんの?

 

16:名無しの転生者

簡単に言います…原作主人公です

 

17:1(仮)

マジ?

 

18:名無しの転生者

本気と書いて大マジだよ……

 

19:名無しの転生者

何があったら原作主人公拾うことになるんや……?

 

20:1(仮)

コーヒー豆が切れたから買い出しに行ったら路地裏に倒れてた

 

21:名無しの転生者

イッチの転生特典なんや?ワイ的にはそっちの方が気になる

 

22:名無しの転生者

今結構重要な話をしてるんですが……

 

23:名無しの転生者

このままいけば完全な原作ブレイクもあり得るからなぁ…

 

24:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

答えのついでにコテハン変えといたわ。

 

25:名無しの転生者

…は?転生特典…エボルト……仮面ライダーエボルかよ!?

 

26:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

いや、今はブラッドスターク。

 

27:名無しの転生者

これってどうなの?イッチが仮面ライダーエボルの力を持ってるのか、

それともイッチ自身がエボルトなのか。

 

28:名無しの転生者

いやいや…流石に後者はないやろ……ないよな?

 

29:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

後者だな

 

30:名無しの転生者

あの転生神イカれてやがる!?

 

31:名無しの転生者

え!?じゃあイッチ今誰かの身体乗っ取ってんの!?

 

32:名無しの転生者

≫31

あ!そうやん!エボルトって原作では石動惣一の身体乗っ取って色々やってたし

イッチが誰を乗っ取ってても不思議じゃないじゃん!

 

33:名無しの転生者

≫31

……OTONAじゃないよな?

 

34:名無しの転生者

≫33

不吉なことを言うなお前!?

…で?実際どうなん?イッチ誰かを乗っ取ってんの?

 

35:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

≫34

古代ローマ時代のクソ貴族の身体乗っ取って、それなりに時間経ったら顔変えたりしてる。

 

36:名無しの転生者

……そんな昔から生きてるのに未だにブラッドスターク?

 

37:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

≫36

ちょっと前に派手な喧嘩してエボルドライバー壊した。現在娘に頼んで修理中。

 

38:名無しの転生者

おいちょっと待て。古代ローマから生きてる娘?

……イッチ、娘の名前と喧嘩した相手教えてくれ。

 

39:名無しの転生者

≫38

急にどした?

 

40:名無しの転生者

≫39

もし俺の予想が合ってれば…喧嘩した相手とイッチの娘は原作の重要人物。

 

41:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

娘の名前がサンジェルマンで、喧嘩した相手がアダムだな。

 

42:名無しの転生者

はぁ!?

 

43:名無しの転生者

何でアダムと喧嘩すんの!?

 

44:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

あの野郎が娘の前で裸になるなって何度も言ってるのに聞きゃしねぇから実力行使に出ただけだ。

 

45:名無しの転生者

エボルトが父親してるぅ!?

 

46:名無しの転生者

まともな父親エボルト。略してまとルト。

 

47:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

レトルトみたいに言うんじゃねぇ。

てか、最初の趣旨からどんどん離れていってるんだが……

 

48:名無しの転生者

最初の趣旨って何?

 

49:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

いや、連れて帰った女の子をどうするかって話なんだが…

 

50:名無しの転生者

イッチ…それを解決する方法が一つあるぜ……

 

51:名無しの転生者

≫50

まさか…それは!

 

52:名無しの転生者

そう……安価だぁぁぁぁぁ!!!

 

53:名無しの転生者

安価で決めていいことなのかこれ…?この先色々とまずいことになるんじゃ…

 

54:名無しの転生者

≫53

何がまずい?言ってみろ…!

 

55:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

パワハラ上司は消えてどうぞ。

まぁ安価取ることにするわ。それじゃ≫65

 

56:名無しの転生者

本当に安価とったよこのイッチ!?

 

57:名無しの転生者

しかも結構近ぇ!?

 

58:名無しの転生者

まだだ…もう少し待って……

 

59:名無しの転生者

事情を聞いて、親元に帰せそうなら帰す

 

60:名無しの転生者

犯す

 

61:名無しの転生者

≫60

ブッ殺

 

62:名無しの転生者

≫61

ゴメンナサイッ!!

 

63:名無しの転生者

風呂に入れる

 

64:名無しの転生者

無理矢理にでも起こす

 

65:名無しの転生者

ここだぁぁぁ!!!

ビッキーを義理の娘にする!!

 

66:名無しの転生者

あ、決まった

 

67:名無しの転生者

決まったな

 

68:名無しの転生者

なかなかにやばいやつに決まっちゃったよ……

 

69:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ん〜……すまんが親がいたら義理の娘にはしないっていうことにしてもいいか?

流石に相手の事情も聞かずに娘にするのはな……

 

70:名無しの転生者

まぁそれはしょうがないやろ。

 

71:名無しの転生者

ビッキーの父親逃げてんですがそれは……

 

72:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

………は?逃げた?…父親が?

 

73:名無しの転生者

イッチ落ち着け!絶対に殺しに行こうとするなよ!?

 

74:名無しの転生者

イッチがキレる理由もわかるがまだダメだ!

後々重要になってくるかもしれないから!

 

75:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

‥‥わかった。すまん、頭に血が上ってた。

 

76:名無しの転生者

落ち着いてくれたならよかった…

 

77:名無しの転生者

そういや、ビッキーはどうなっとんや?

寝たまんまか?

 

78:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

そろそろ起きそうだな。

この子の話聞きたいからすまんが抜ける。

 

79:名無しの転生者

了解やで!できればまたスレに顔見せてくれ!

 

80:名無しの転生者

待っとるからな〜!

 

81:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

お〜う、またな〜!

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今作品のエボルト
・雨の日にコーヒー豆が切れたので買いに行こうとしたらビッキーを拾った。
・転生してから数百年生きているが、スレは初めて。理由は使うようなことがなかったから。
・サンジェルマンからは父として慕われている。アダムからはいい友人だと思われている。
・貴族の身体を乗っ取り、そいつの記憶を読んでキレた。
・サンジェルマンの母には謝りに行き、のちに貴族の責務を全部投げ出してサンジェルマンとサンジェルマンの母…妻と一緒に暮らした。
・サンジェルマンが独り立ちして、妻が天寿を全うしたその後は、たまにパヴァリアに顔を出してサンジェルマンの様子を見に行っている。


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スレ民よ、朗報だ。

 

622:名無しの転生者

だ〜か〜ら〜、メイド服が一番だって言ってんだろ!?

 

623:名無しの転生者

い〜や違う!ゴスロリだ!!

 

624:名無しの転生者

いやいやバニーが一番でしょ?

 

625:名無しの転生者

セーラー服…いいと思う。

 

626:名無しの転生者

全部良いと思うんですけどそれじゃダメなの?

 

627:名無しの転生者

≫626

そんなありふれた答えじゃこの戦争は終わらない…!

 

628:名無しの転生者

≫627

じゃあイッチに答えてもらいましょうよ……それが一番でしょう?

 

629:名無しの転生者

≫628

そのイッチがもう二ヶ月近く顔を見せていないんですが…?

 

630:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……お前ら、何の話してんの?

 

631:名無しの転生者

イッチィィィ!!!

 

632:名無しの転生者

イッチじゃないか!

二ヶ月近くも何をしていたんだ!?

 

633:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

あ〜…まとめるからちょっと待ってくれ。

 

634:名無しの転生者

おけ。では戦争の続きを始めようか…!

 

635:名無しの転生者

≫634

いいだろう…!

やはりビッキーに着せる服はロリータワンピこそが至高だと思うのだよ…!

 

636:名無しの転生者

…それが似合うのはキャロルじゃねぇの?合法ロリだし。

 

637:名無しの転生者

黒色ロリワンピキャロル…結構良いな。

 

638:名無しの転生者

セクシーニットとかビッキーに似合いそうです。

 

639:名無しの転生者

アレはなぁ…ちょっと変態すぎるわ…

 

640:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

まとめたぞ

・響の母と祖母、過激派によって家を焼かれ、その中で焼死。

・響はその時学校帰りで、家に帰ったら既に燃えてて入って助けに行くことも出来なかった。

・そのあと行く宛もなく放浪して、空腹で倒れて二ヶ月前に至る。

・父親は耐え切れずに逃げたらしい……殺してしまおうか?

・そして俺は、響を娘にするためにサンジェルマンにDOGEZAしました。

・そして無事に義娘にすることができました。苗字は変えてない。

 

641:名無しの転生者

ちょっと待て!?

何で実の娘に土下座してんの!?

 

642:名無しの転生者

父親のところ殺意が漏れ出てるって!!

 

643:名無しの転生者

まぁ……ビッキーの父親に関しては……庇いようがねぇわ。

 

644:名無しの転生者

傍から見たら、家族見捨てて自分だけ逃げたクズなんだよなぁ…

 

645:名無しの転生者

原作の仲直りは奇跡に近いからね…

自分だったら絶対に許さない。

 

645:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

≫641

正式に手続きするより、パヴァリアの情報操作に頼った方が速えんだよ。

それに娘に手間かけさせるんだぞ?土下座ぐらいしねぇと申し訳ねぇ……

 

響の父親に関しては俺は許す気にはなれねぇ。今すぐにでもブッ殺しに行きたいところだ。

 

646:名無しの転生者

イッチは貴族だったのに責務とか地位とか全部投げ捨ててサンジェルマンの母親と結婚したんやろ?

それだけしてる父親の鑑みたいな人間から見たらなぁ…殺意湧くのもわかるわ。

 

647:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

それぐらい当たり前だろうが。

貴族が奴隷を抱いて孕ませました。たとえ自分の子でも奴隷の子は願い下げですさようなら…

なんぞできるわけねぇだろ。

奴隷の子でも悪魔の子でも自分が抱いて孕んだんだ。

責任取るのは貴族以前に男として当然なんだよ。

それをやったのがこの身体の本来の持ち主で、俺じゃないとしてもそれは変わらん。

 

648:名無しの転生者

おおう…覚悟ガンギマリやな…

 

649:名無しの転生者

これを口に出せて、実行できる男がこの世に何人いるのか……

 

650:名無しの転生者

≫640

ビッキーが苗字変えてないのはなんでなんや?

 

651:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

それは響からの希望だったんだよ。

『実のお父さんのことは嫌いでも…お母さんとおばあちゃんのことは好きだから、名前だけでも繋がっていたい』ってな。

 

652:名無しの転生者

ビッキー……ええ子や…!!

 

653:名無しの転生者

なんでこんないい子が迫害なんかされにゃいけんのか…

やはり滅ぶべし人類…!

 

654:名無しの転生者

滅亡迅雷.netとの接続はシャットダウンしてどうぞ。

 

655:名無しの転生者

シュン……

 

656:名無しの転生者

なーなー、イッチ。

……ビッキーに一番似合う服ってなんだと思う?

 

657:名無しの転生者

≫656

おまっ!今その話ぶち込むのか!?

 

658:名無しの転生者

だってこの機会逃したらもう聞けそうにないじゃん!!

 

659:名無しの転生者

時と場合を考えろぉ!?

 

660:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……腰の部分に大きめのリボンがついた白の清楚ワンピースだな。

 

661:名無しの転生者

イッチも答えるのかよ!?

 

662:名無しの転生者

なるほど…!めちゃくちゃ似合いそう…!!

 

663:名無しの転生者

アリ寄りのアリだな…!!

 

664:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

じゃ、俺はそろそろ『nascita』の開店準備に取り掛からなきゃいけねーんで抜けるぞ。

 

665:名無しの転生者

アッ、ハイ

 

666:名無しの転生者

また近いうちにスレに顔見せてくれよ〜!

……ビッキーの覚醒まで一年以上……最低3回は顔出してくれ…

 

 

 



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幕間・マスターとしての1日

今回は幕間です。


俺…石動聡一の朝は早い。

 

経営してる喫茶店『nascita』は、基本朝六時には開店している。

そのため、モーニングの仕込みやその他諸々の準備は余裕を持って五時半には終わらせている。

 

故に俺が起床する時間は遅くても朝の四時だ。寝坊だけどな……

 

ちなみに響はまだ寝ている…当たり前だな。

まだ中学生な上に今日は土曜日で学校は休み。ゆっくり寝て健やかに育ってくれ。

 

さ〜て…よし!開店しますか!

 

「お〜、いらっしゃい!土曜なのに出勤かい?」

 

「おはようございますマスター…会議の資料とかがまだまとまってなくて…」

 

「あんまり無理しちゃダメだぞ?にいちゃんはまだ若いんだからな!

ほら、空いてるテーブルでもカウンターでも座りな!さて!今日は何食う?」

 

「じゃあ…フレンチトーストとブラックコーヒーで!」

 

「OK!ちょっと待ってな!」

 

「お〜うマスター!朝からやってるねぇ!」

 

「毎日朝からやってるぜ?もう耄碌したのかい?笑」

 

「まだ俺は40代だ!…ったく。じゃあ厚切りトーストとコンソメスープ、あとカフェラテ頼む。」

 

「結局いつものだなぁあんたは笑」

 

「しょうがねぇだろ。これが俺の中では一番美味えんだからな。」

 

「お〜お〜、ありがたい事で。これからもご贔屓に頼むぜ?」

 

「ま、飽きるまでは通ってやるさ。」

 

ちなみにウチは年末年始以外はほぼ無休でやってる。

結構メニューのバリエーションも多くしてるから常連も多いんだよな。

売り上げは…響が毎日毎食腹一杯食っても黒字なレベルだな。

 

「ほいにいちゃん、フレンチトーストとブラックコーヒーお待ち堂!

それと厚切りトーストとコンソメスープ、カフェラテもついでにお待ち堂さん!」

 

「ありがとうございますマスター!…やっぱりこれが良いんだよなぁ〜!」

 

「おっとそこのにいちゃん、フレンチトーストも捨てがたいが厚切りトーストもいいぜ?」

 

「……ほう、恒例のアレ、ですか?」

 

「あぁ…今日こそ白黒つけようじゃねぇか…!」

 

「「どっちのメニューが美味いのか!」」

 

※ここから少し台本形式にします。

 

あらら…ま〜た始まったよ…客同士の仲が良いのは良い事だが、これが恒例になってるのはなんでかねぇ?

だけども……一つ忠告しておかなきゃいけない事があるんだよねぇ……

 

エボルト「おまいら、朝から騒ぐのは良いが…響を起こしたら出禁にするぞ?」

 

フレンチ+厚切り「「すんません…静かに争います…」」

 

エボルト「わかればよろしい。」

 

フレンチ「さて…まずはこちらからプレゼンさせてもらいましょう…」シャッ‼︎

 

エボルト「おい…どっからスクリーンとプロジェクター持ってきた?しかもガチ資料作ってきてんじゃねぇか!?」

 

モブA「フレンチトーストのにいちゃん…本気だな…!」

 

モブB「あぁ…今回で決着をつけるつもりだ…!!」

 

フレンチ「まずはこの喫茶店と他の一般的な喫茶店のフレンチトーストとの違いですが…まず砂糖の量が違います!一般的な店では卵液に砂糖はそこまで多くは入っておらず甘党の僕からすれば甘さが足りませんが…この店は違う!採算度外視でふんだんに砂糖を卵液に入れ、甘党の僕に嬉しい甘さとなっている!だが決して入れすぎではない!

その理由として甘党ではない友人達にこの店のフレンチトーストを紹介したが…全員が丁度いい甘さだと言っていた!甘いのが苦手な者もいた中で、だ!さぁこれにどう立ち向かう!?厚切り派よ!!」

 

エボルト「いや、砂糖の量は感覚に頼ってるからほぼ目分量だぜ?」

 

厚切り「甘いな…上白糖を一袋ブチ込んだお汁粉より甘いぞ小童!」

 

フレンチ「……何?」

 

エボルト「それはもう砂糖の塊なんよ。お汁粉じゃないんよ。糖尿病まっしぐらよ。」

 

厚切り「この店の厚切りトーストは焼き加減が丁度いいのだ!!

そして、そのまま食べても美味いのはもちろん。それに加えてスープやコーヒーに浸すもアリ!

フレンチトーストではできないバターやジャムをつけることによる味変まで可能!

それにこの店のスープは他の店と比べて少し味が濃いめ!これによって『スープ単体では美味いけどトーストを浸すと薄いな……』問題が解決されているのだ!…どちらが良いのか、勝負は決まったなぁフレンチ?」

 

フレンチ「グッ…まだだ!まだ僕たちには切り札が…「お父さん…朝から何ぃ…?」……ハッ」

 

エボルト「あ、響。起こしちまったか?」

 

響「ううん…今日は早くから起きるつもりだったから……でももうちょっと寝たかったかなぁ…ムニャムニャ」

 

エボルト「そっか、じゃあ響。朝飯何食いたい?」

 

響「卵かけご飯とご飯が食べたい…」

 

エボルト「おっけ、ちょっと待ってな。ついでに玉子焼きも食うか?」

 

響「食べたい……」

 

エボルト「じゃあカウンター座って待ってな。すぐ作ってやる。出来たら起こすからちょっと寝ててもいいぞ。」

 

響「わかった…おやすみぃ……スゥ…スゥ…」

 

さてと、煩くして響を起こした者への罰は…まぁずっと出禁は可哀想だからな…よし、こうするか。

 

エボルト「あ、そういえばおっさんとにいちゃん?」

 

フレンチ&厚切り「ギクッ‼︎」

 

エボルト「君たち一週間出禁ね。じゃ、仕事頑張ってこい!」

 

フレンチ&厚切り「い…嫌だァァァァァァッ!!!」

 

響「スゥ…スゥ…うぅ〜ん…うるさいよぉ……」

 

エボルト「一週間と三日に延長ね」

 

フレンチ&厚切り「ウワァァァァァァァァッ‼︎‼︎」

 

エボルト「二週間ね。」

 

フレンチ&厚切り「アアアアアアアアアアアアアアアッ‼︎」

 

エボルト「いつまで続けんだよ!?いい加減めんどくせぇぞ!?さっさと食って仕事行け!!」

 

ったく……面倒臭い常連だよ…まぁこんな生活も悪くはないな。

さ〜て、俺の1日は長いぞ〜!

 

 

 




変身シーン……出来ませんでした!!
tansio様への返信に書くと言ってしまったのに…!
tansio様…申し訳ございません……!

ちなみにこの話の時系列は原作の半年前です。
つまり前話から一年後ですね。


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スレ民よ、祝え。

 

1:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

祝え

 

2:名無しの転生者

……何を?

 

3:名無しの転生者

新しいスレ立てたと思ったらまた状況説明なしにぶっ込んできたよこのエボルトニキ……

 

4:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

祝えと言っている…!

 

5:名無しの転生者

だから何を!?

 

6:名無しの転生者

最初のスレより悪化してるやん…。

 

7:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

響の高校入学記念だ。祝え。

【私立リディアン音楽院高等科入学式と書かれた看板の前で満面の笑みでピースする響の写真】

 

8:名無しの転生者

うっわ…可愛ぇ……

 

9:名無しの転生者

なんやこの天使…イッチにビッキーの笑顔を守ってくれたことへの心からの感謝を送ろう……

 

10:名無しの転生者

祝え!心なき迫害を受けながらも前へ進み、人を憎まぬ優しき心を持った少女、立花響!

リディアン音楽院入学の瞬間である!!

 

11:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

まぁ入学式は昨日だったんだが。

 

12:名無しの転生者

おいコライッチ

 

13:名無しの転生者

祝ってくれたスレ民に対してなんちゅう返し方するんやこのイッチ

 

14:名無しの転生者

祝えって言ったのイッチやんけ

 

15:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

それよりも、スレ民に聞きたい事がある。

……響の親友って小日向未来って子?

 

16:名無しの転生者

ん?そうやけど?

……まさかイッチ…!

 

17:名無しの転生者

久しぶりに会った親友に対してどんな行動したんや?あの393。

 

18:名無しの転生者

既になんかしたの決定されてて草

 

19:名無しの転生者

しょうがないよ…REZUだもん。

393はクレイジーサイコレズ兼グラビティレズだもん。

 

20:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

聞き捨てならん言葉が見えた気がするが…まぁ今はいいとしよう。

まぁその未来ちゃんが入学式でやった事を簡単に言うと……

 

響を見つけた途端、猛ダッシュで響の胸にギャン泣きダイブ。

 

21:名無しの転生者

わお……

 

22:名無しの転生者

入学式でそれやるとは……REZU393……格が違う…!

 

23:名無しの転生者

イッチの世界の世界線はグレ響の世界線に類似してるからなぁ……

それ基準で考えると、ライブ後に未来ちゃんは引っ越してるのかな?

 

24:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

≫23

正解。最初に響から聞いた話では親友は引っ越したって言ってた。

それでも未来ちゃんは響を心配して、手紙を送り続けてたんだけど響には届いてない。

…なんでだと思う?

 

25:名無しの転生者

あ〜…そう言うことか。完全に理解したわ。

 

26:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

≫25

言うてみ?

 

27:名無しの転生者

≫26

イッチの言葉と未来ちゃんの性格から予想するに、未来ちゃんは引っ越してすぐ…

…それも結構な頻度で手紙を送ってたはず。

それで届いてないのはおそらく、未来ちゃんが引っ越してすぐにビッキーの実家が燃やされてビッキーは放浪生活を始めることになったから。

で、イッチがビッキー拾った後も手紙を送り続けたけど届かなかった理由。

それは未来ちゃんが手紙の宛先にイッチの喫茶店の住所ではなく、ビッキーの実家の方の住所を書いて送ってたからじゃないかな?

 

28:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……なんであのよくわかってないやつが言う言葉で本当に完全に理解してんの?

文句のつけようがない大正解だよ………

 

29:名無しの転生者

探偵やん…探偵ニキの誕生やん……

 

30:名無しの転生者

それにしても未来ちゃん……健気やなぁ…!

 

31:名無しの転生者

健気…なのか?詳しい意味を知らん俺にはなんとも言いようが…

 

32:名無しの転生者

≫31

健気の意味『力の弱いもののかいがいしさが、ほめてやりたいほどであること。心がけが殊勝であること。」

だそうです。

 

33:名無しの転生者

じゃあ健気かぁ…。

 

34:名無しの転生者

力『は』弱い。だがその想いは誰よりも重い。

『強い』のではない。『重い』のだ。

 

35:な名無しの転生者

おおう…グラビティレズ……

 

36:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ふゥン……娘を想う父親の心が…親友の恋心よりも軽いと?

 

37:名無しの転生者

そうは言ってねえよ!

 

38:名無しの転生者

早とちりすんなイッチィィィ!!

 

39:名無しの転生者

ビッキーが関わると高確率でポンコツ化するこのイッチなんなん?w

 

40:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

二人の娘と、今は亡き妻が愛しくて仕方がない。どうもエボルトです。

 

41:名無しの転生者

エwボwルwトw

 

42:名無しの転生者

イッチもだいぶ愛が重いやんけ……

 

43:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ちなみに響の実家燃やしたやつには、デチューン品のエボルドライバーで『エボルテックフィニッシュ!!』やりました。

 

44:名無しの転生者

エボルドライバーのデチューン持ってたんかい!!

それよりも人殺しとるやんけ!?

 

45:名無しの転生者

これセーフなんか!?

あんまりやり過ぎたら転生特典没収されて地獄行きやろ!?

 

46:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

転生神サマにクソどもの言い分を説明してやったら納得してくれたぞ?

 

47:名無しの転生者

……ちなみにどんなこと言ってたんや?

 

48:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

「あのライブで生き残った殺人者どもを社会が裁かないから、俺らが代わりに裁いてやってるんだよ!」

「政府は人殺しどもじゃなくてそれを駆除してやってる俺たちに金くれればいいのにね〜w」

とか言う不快って言葉じゃ足りないくらい胸糞悪いこと言ってたぞ。

 

49:名無しの転生者

……見るだけで腹立ってくるな。

 

50:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

それと、ライブ被害者の個人情報が晒されてたサイトはサンジェルマンに頼んで削除してもらって、そのサイトの作成者にも『エボルテックフィニッシュ!!』しといた。

 

51:名無しの転生者

イッチ、ナイス。

 

52:名無しの転生者

救いようがねぇ奴らだなぁ。

自分たちの行動で来世がどんなものになるかも決められるのにね。

 

53:名無しの転生者

この掲示板に来れたり、前世の記憶と転生特典貰ったりできてるやつは、前世で善行を積んだ人間だけだからな。

 

54:名無しの転生者

そいつらの来世どうなるだろうねぇ……

 

55:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

今世で人殺しをした俺の来世もろくなモンじゃねぇだろうがな。

 

56:名無しの転生者

イッチはな…結構グレーゾーンなんだよなぁ……

 

57:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

まぁ、響とサンジェルマンがずっと幸せに笑って生きてくれるならいつ死んだって構わねぇんだが。

だがプレラーティとカリオストロ、テメェらにサンジェルマンはやらん。

たとえサンジェルマンが認めようと父親である俺が詐欺師との結婚は認めん!!

 

58:名無しの転生者

イッチの感情の変化が急すぎてついていけねぇw

 

59:名無しの転生者

親バカイッチw

 

60:名無しの転生者

一気に話が変わったなw

 

61:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

フゥ…では俺はそろそろ抜けるとしよう。ではまたな。

 

62:名無しの転生者

急すぎるわ!!

 

63:名無しの転生者

てか原作開始までもうすぐやんけ!!

……あれ?俺らそれをイッチに伝えたっけ?

 

64:名無しの転生者

あ…ヤッベ……

ま、まぁなんかあったらスレに来るだろうし、その時に言えばいいだろ!

 

65:名無しの転生者

そうだよな〜!……そうであってくれ……

 




次回「原作開始」


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スレ民よ、報連相はどうした?

823:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

おい

 

824:名無しの転生者

あ、イッチや。

 

825:名無しの転生者

急にどした?

 

826:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

響が変なスーツ着て子供を抱えてるんだが?

 

827:名無しの転生者

あっ…………

 

828:名無しの転生者

……ビッキーの近くで誰か戦ってます?

 

829:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

赤髪と青髪の歌女が二人。

 

830:名無しの転生者

確定…しましたね

 

831:名無しの転生者

え〜と……言い訳するとですね……伝え忘れてましたごめんなさい!!

 

832:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

あ〜、別に怒ってるわけじゃねぇんだ。

俺も混乱してて口調が荒くなってた。すまん。

事前に聞かなかった俺も悪りぃしな。

 

833:名無しの転生者

このイッチ優し……

 

834:名無しの転生者

惚れるわ……

 

835:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

惚れられても俺は妻一筋なんで応えられんな。

で、すまんが今の状況を原作基準で教えてくれんか?

 

836:名無しの転生者

……なんでこのイッチがエボルトなの?

 

837:名無しの転生者

妻が死んで百年以上経つだろうにそこまでひとりの女を愛せるとは…イッチ男の鑑やな。

 

838:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

…最初は愛情ってより罪悪感だったんだがな……。

いつの間にかなによりも大切な存在になってたよ。

それだけアイツがいい女だったんだ。顔も綺麗だったが心が何よりも綺麗で輝いてた。

 

839:名無しの転生者

イッチ…その人が死んだ時、大丈夫だったか?

 

840:名無しの転生者

それだけ愛してたんや。色々キツかったんじゃないか?

 

841:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

…その時のことはあんま覚えてないんだが……サンジェルマンから聞いた話によると、葬儀の時は泣かなかったけど、家に帰って数日は大泣きして酒に溺れてたらしい。っと…すまんな。しんみりした空気にさせちまった。

これからのこと教えてくれんか?

 

842:名無しの転生者

俺は来週結婚します。

 

843:名無しの転生者

俺は来月子供が産まれます。

 

844:名無しの転生者

俺は明日からもニートです。

 

845:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

そう言う意味のこれからじゃねぇよ!?お幸せにな!!!

ニートニキは働けや!!

 

846:名無しの転生者

イッチ、纏めれましたよ。

 

ビッキー、ノイズと戦えるようになる

      ↓

青髪の方から待機命令(ある意味)が出される

      ↓

戦闘後にあったかいものをもらう。

      ↓

手錠掛けられて連行。

 

ぐらいですよね?

 

847:名無しの転生者

あながち間違ってないな。

 

848:名無しの転生者

うん、大雑把にまとめるとこんなかんじだね。

 

849:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……………響に、手錠を……掛ける………?

 

850:名無しの転生者

アッ………

 

851:名無しの転生者

E(エボルト)O()B(バカ)A(アラート)発動!!

総員直ちにエボルトに詳細を説明し、落ち着かせよ!!!

 

852:名無しの転生者

いや、無理だろ!?

 

853:名無しの転生者

詳細説明しろって言われたって俺らだって手錠掛ける意味わからねぇし!!

普通に連行すれば良くね?手錠掛ける必要なくね?事後処理のためのバリケードあるならそこで説明してついてきて貰えば良くね?

って多分みんな思ってるぞ!?

 

854:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ちょっと……行ってくるわ…。

《LIVE配信開始》

 

855:名無しの転生者

あっかんもう行っちゃったよ!

 

856:名無しの転生者

二課の面々……冥福を祈る。特にフィーネ。

 

857:名無しの転生者

ご丁寧に配信もしてるし……もういいや。

みんな、ゆっくり見よーぜ。

 

858:名無しの転生者

この場合それが一番最適解だと思うわ。

 

859:名無しの転生者

初対面で「とりあえず脱げ」と言うオバサンの冥福を祈る

 

860:名無しの転生者

≫859

……帰り道で蹴りが飛んでこないように気をつけろよ……

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

転生者エボルトside

 

……さてさてさーて?色々と手助け(意味深)に入りますかねぇ〜。

俺は《トランスチームガン》と《コブラロストフルボトル》を取り出し、

コブラロストフルボトルをカシャカシャと上下に振り、トランスチームガンに装填した。

 

【コブラ……!】

 

その音声と同時に不気味さを感じさせる待機音が鳴り響き、俺は顔の横に持ってきたトランスチームガンを上に向けた。

そして姿を変えるための言葉を吐き出す

 

「………蒸血…!」

 

【Mist Match……!】

 

【コブラ……!】

 

【コッ…コブラ……!…コブラ…!】

 

【FIRE!!】

 

俺の身体が煙に包まれ姿を変え、煙が晴れる瞬間に花火の様な音が鳴り響いた。

 

「さァて……不審者から娘を守るとしますかねェ……?」

 

側から見ればこの人物こそ不審者だが、そこは言わないでおこう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ツヴァイウイングの二人がノイズの殲滅を完了し、シンフォギアをまとった件の少女を連行する為に緒川が背後から近づこうとした時……

 

「うら若き女子高生に背後から近づこうとするとはねェ?」

 

その背後に危険な(コブラ)が近づいていた。

 

「なっ!?………ッ!?」

 

蛇は一瞬のうちに蹴りを入れ、緒川は倒れた。

 

「「緒川さん!?」」

 

「そんなに心配しなくても大丈夫だぜェ?たァだの麻痺だ。」

 

ブラッドスタークのスーツの脚部……『ハイドシーカーシューズ』は無駄の無い静かな動きを得意とし、敵に気づかれることなく背後まで接近できる上に、足元から特殊な蒸気を放ち、麻痺効果を持つキックを繰り出すことも可能な代物だ。

 

「今回は随分遅かったじゃねぇか、ブラッドスタークさんよぉ。」

 

ツヴァイウイングの片翼…『天羽奏』が最初に口を開き、疑問を問いかけた。

 

「なァに、ちょっくら用を足してたら遅くなっただけだ。」

 

「……どうして、緒川さんを麻痺させた?」

 

「あァ…それは不審者だと思ったからだなァ。手錠持った男が女子高生に近づいてるんだぜ?不審者と思われて当然だよなァ?不審者と遭遇したらどうする?俺なら蹴るの一択だ。」

 

「……今日は随分と多く喋るのだな。いつもは速攻で帰っているのにも関わらず。」

 

「まぁな。俺はその子を守る義務があるんでなァ?

あぁ…ちなみにソイツに俺のことを聞いても無駄だぜ?ソイツは何も知らねぇからな。

それと…お前らの後ろにいる組織とソイツらの上層部に伝えとけ。

『その女に傷一つでも付けたら…この国が地図から消え去るぜ?』ってな。」

 

「お前一人にそんなことができんのかよ?」

 

「……お前ら何か勘違いしてねェか?今の俺の力は…『全力の1%にも届いてねぇぞ?』」

 

「「なっ!?」」

 

その言葉にその場にいた全員が青褪め、戦慄した。

風鳴翼は以前、ブラッドスタークに切り掛かったことがあったが…その時でさえ一撃も与えられず軽くあしらわれていた程度だった。

シンフォギアを軽くあしらい、ノイズも倒せる存在が今の状態で全力の1%も出していない……それを無線で聞いていた二課本部も同じ様な空気になっていた。

歩く憲法違反とまで言われる風鳴弦十郎でさえ届くことのないであろう領域…そしてその怪物の暴れ出す引き金となり得る少女『立花響』。……彼女は今日、この日…日本の命運を『勝手に』託された……(押し付けられたとも言う。)




ちょっと変なところで終わりましたが、今日はここらへんで切り上げます。

また来週の日曜日の入りたて(今回の投稿時間の前か後)に投稿するつもりです。

ではまた次回〜〜。

言い忘れてましたが、前回誤字報告をしてくれた方本当にありがとうございます!


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スレ民よ、俺は少しキレている。

作者のとある日。

「……ん?なんか閲覧数増えてね?普通、投稿して何日か経ったら1時間に良くて二桁行くぐらいなのになんで三桁行ってんの?……いや、まさか……」

日刊ランキング確認

18位
立花響の義父となりました、石動と申します。

「…………はぁっ!!??」

嬉しかったです。


1:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

少しキレている。

 

2:名無しの転生者

またも状況説明は無しか……

 

3:名無しの転生者

それがエボルトニキや、諦めろ。

 

4:名無しの転生者

あれから一ヶ月ぐらいだよな?

あれ?一ヶ月って……

 

5:名無しの転生者

SAKIMORIがビッキーに天の逆鱗ブッパして、OTONAが視聴者一同に「お前人間じゃねぇ!!」って言わせたところですね。

 

6:名無しの転生者

アッ………

 

7:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……わかったか?俺がどうしてキレてるか。

 

8:名無しの転生者

ビッキーが怪我しそうになったからダァ………

 

9:名無しの転生者

……エボルトニキ、日本を地図から消さないでね?

 

10:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

元からやる気ねぇよ。あれは響に危険が及ぶ事を無くすための嘘だ。……やりすぎちまったとも思って反省してるがな。

 

11:名無しの転生者

エボルトニキ。なんでそんなにビッキーやらサンジェルマンを大切にするんや?

娘だからって理由もあるだろうが、ちょっと過保護すぎやしないか?

 

12:名無しの転生者

…確かに…イッチいっつも娘や妻のこととなると暴走してるよね?

 

13:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……いい機会だから全部説明する。

まずはスレ民達に問題だ。俺はどういう種類の転生だと思う?

1、憑依 2、生まれた時から 3、身体がエボルトに変わった

 

14:名無しの転生者

1か3が一番あり得る話よな。

生まれた時からってことはないだろうし……

 

15:名無しの転生者

≫14

俺もそう思う

 

16:名無しの転生者

≫14

同感。

 

17:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

全員不正解だ。答えは2。俺はエボルトに『転生』したんだ。

憑依でもなく、身体が変わった訳でもない。

俺は『エボルト』としてこの世界に生まれ落ちたんだ。

 

18:名無しの転生者

は!?

 

19:名無しの転生者

マジかよ……

 

20:名無しの転生者

あぁ…そういう事ですか……

 

21:名無しの転生者

≫20

なんかわかったんか?

 

22:探偵ニキ

コテハン変えさせてもらいました。

…エボルトニキ。まずは考察とスレ民への説明から入らせてもらってもいいですか?

 

23:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

…頼んだ。

 

24:探偵ニキ

ありがとうございます。

 

まずはスレ民よ、エボルトという存在についてどこまで知ってる?

書いていってください。

 

25:名無しの転生者

最強クラスの敵ライダー。

 

26:名無しの転生者

ウルトラマン案件。

 

27:名無しの転生者

ブラッド星の王族。

 

28:名無しの転生者

キルバスという兄貴がいる。

 

29:名無しの転生者

星喰いの蛇。

 

30:探偵ニキ

≫28

それが一番のヒントです。

 

破滅型の快楽主義者キルバス。

仮面ライダービルドのストーリーを知っているまともな転生エボルト。

そして……故郷であるブラッド星がどうやって滅びたか。

 

この三つを組み合わせて考えてみてください。

 

31:名無しの転生者

ブラッド星がどうやって滅びたか……

ごめん、俺本編しか見れてないからわからん。

 

32:名無しの転生者

≫31

…キルバスが滅ぼしたんや。

おそらくその時にブラッド星にいた同族諸共な。

 

33:探偵ニキ

≫32

そう。そして転生エボルト…エボルトニキはブラッド星がキルバスによって滅びる事を知っていた。

そしてそれを阻止しようとした。……どれだけ外道な種族でも『家族』であり『同族』だから。

だけど……

 

34:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

そう、俺は守れなかったのさ。同族も家族も……せめてもの思いで残そうとした星そのものすら…な。

その上、キルバスとの戦いでエボルトリガーは石化した挙句、フェーズ3になるためのラビットエボルボトルも失い、俺は力のほとんどを失くしキルバスから逃げることしかできなかった。

………だから今度こそ失いたくないんだ。愛する娘も、最愛の妻が眠るこの星も……

探偵ニキ。あんたすげぇなぁ、文句のつけようがない大正解だよ。

 

35:名無しの転生者

……言葉が出ねぇ…

 

36:名無しの転生者

エボルトニキ…あんたどんだけ一人で背負ってんの…?

 

37:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

どれだけでも背負うさ。この宇宙にたった二人しかいない娘と妻のためならな。

 

38:探偵ニキ

…大正解なのは嬉しいけど、こういう時自分が好きになれないです……

人の事情を勝手に理解できてしまいますから…。

 

39:名無しの転生者

探偵ニキ…あんたの転生特典って……

 

40:探偵ニキ

≫39

おそらく貴方の予想とは違いますね。『考察』とか『推理』は前世からの得意技です。

…特典はエボルトニキとの共通点がありますけどね。

 

41:名無しの転生者

…エボルトニキと共通点がある特典?

 

42:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

…ちょっと待ってくれ。わかったかもしれない……

 

43:探偵ニキ

言ってみてください。エボルトニキ。

 

44:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

…『仮面ライダーW』のライダーの力。

 

45:名無しの転生者

あっ!『仮面ライダー』という共通点って事か!!

 

46:探偵ニキ

半分正解ですね。正解は『地球の本棚』です。

その能力を利用して自分だけにしか使えないガイアメモリを作ったりしてます。

ちなみに僕も別次元のシンフォギア世界に転生してますよ。

 

47:名無しの転生者

おいマジかよ!?

 

48:名無しの転生者

シンフォギア世界の転生者がこのスレに二人もいるぅ!?

 

49:名無しの転生者

…どこ陣営?

 

50:探偵ニキ

F.I.Sですね。味方ライダーにエターナルもいますよ。

ちなみに変身者は杉田さん(マトモ)です。

 

51:名無しの転生者

ウェルがエターナル!?

 

52絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……レッドフレア?ブルーフレア?

 

53:探偵ニキ

ブルーですよ。

 

54:名無しの転生者

oh……

 

54:名無しの転生者

…探偵ニキの一番適合率の高いメモリは?

 

55:探偵ニキ

ファングメモリです。

 

56:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

oh……

 

57:名無しの転生者

……これ、ギャラルホルンでエボルトニキと探偵ニキの会うって展開…流石にねぇよな?

 

58:名無しの転生者

フラグゥ!!

 

59:名無しの転生者

立ちました!(某フ○グちゃん風)

 

60:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

俺は立っても特段問題がある訳ではないが……

 

61:探偵ニキ

僕も特に問題がある訳ではないですね……

 

62:名無しの転生者

……エボ探…あり寄りの?

 

63:探偵ニキ

ありません!!(某大食いウマ娘風)

 

64:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ある訳ねぇだろ!!

 

65:名無しの転生者

シュン……

 

66:名無しの転生者

エボルトニキと探偵ニキ……

『百合』と『薔薇』…どっち派?

 

67:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

百合派。間に挟まる男は絶対殺す訳ではないが、エボルテックフィニッシュやるかもな。

 

68:探偵ニキ

断ッ然百合派ですね。僕も間に挟まる男を殺す訳ではありませんが、ファングストライザーはやるかもしれません。

 

69:名無しの転生者

……今の時点で二人とも間に挟まってない?

エボルトニキはサン×カリとサン×プレ。

探偵ニキはマリ×セレときり×しら。

 

70:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

アイツらは女じゃねぇ!!漢だ!!

 

71:探偵ニキ

…僕が…百合の間に挟まってる…!?

…ウェルにエターナルレクイエムかブラッディヘルブレイド撃ってもらってきます……

 

72:名無しの転生者

早まるな探偵ニキィィ!!?

 

73:名無しの転生者

≫71

前者も後者も死ぬ未来しか見えねぇよ!?

 

74:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

応答せよ!探偵ニキ!応答せよ!!

 

75:名無しの転生者

…えと…なんか…ごめんなさい。

(百合の間に挟まってない?と言ってしまった人)

 

76:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

≫75

……ブラックホールと次元の狭間、どっちに投げ込まれたい?♪

 

77:百合戦犯

……どっちも嫌です!

 

78:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

そっかそっか〜。

……次俺がスレに来た時、世界座標特定して向かってやる。

 

79:百合戦犯

許してください!!

 

80:名無しの転生者

百合戦犯ニキ…ご愁傷様。

 

81:名無しの転生者

短くて後一ヶ月の命…大切に生きろよ。

 

82:百合戦犯

…最後に一つ言わせて?

……私はネキだァァァァァァ!!!

 




今回はここまでです!

初めてエボルト以外にコテハン勢を出しましたがどうでしょうか?

他にもコテハン勢を出したいと思うのですが、作者の知ってるネタが少なく難しいかもしれないので、感想欄で出してほしいコテハン勢を教えてくださると助かります!

……ライダー×○○世界とかだったら、非常に助かります!
だからと言ってライダー限定ではございませんので、ぜひ教えてください!

訂正
感想欄ではなく、それ専用の活動報告を作りましたのでそこにお願いいたします!


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スレ民よ、あの聖遺物めんどくせぇ……

活動報告で新しいコテハン勢の案を書いて下さった方々、本当にありがとうございます!!

まずは今回で一人出します!
無印からG編までは自分が原作を知っているものを出して行くのと、自分が知らない作品を調べる期間にします。
その後のGXからXVは自分が今は知らない作品を出して行きます。

まだまだ活動報告は受け付けておりますので、ドンドンよろしくお願いします!!


82:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ネフシュタンの鎧ってやつがクソ面倒いんだけど……

 

83:名無しの転生者

ネフシュタンが面倒いってことは……

 

84:名無しの転生者

キネクリ先輩来ましたねぇ!!

 

85:名無しの転生者

クリスちゃんや!ワイの最推しクリスちゃんや!!

 

86:探偵ニキ

エボルトニキのところもクリスちゃん来たんですね…

 

87:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ん?俺のところ『も』?

 

88:名無しの転生者

これはもしかして…

 

89:名無しの転生者

もしかすると……?

 

90:探偵ニキ

こちらもちょうど最近、ネフシュタンクリスちゃんが出てきました。

近くの監視カメラをハッキングして、モニターで観察してたらいきなり出てきてビビりましたよ……

 

91:名無しの転生者

漏らした?

 

92:探偵ニキ

≫91

漏らす訳ないでしょうが!!

 

93:名無しの転生者

 

94:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

探偵ニキのところに出たってことは、そっちの方が時系列は先なのか。

 

95:名無しの転生者

なんで先ってわかるんや?

 

96:名無しの転生者

探偵ニキ何日前とか言ってないやろ?

 

97:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

俺は今が終わった直後だからな。

 

98:名無しの転生者

え………

 

99:名無しの転生者

翼さん…絶唱した?

 

100:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……した。…させちまった。綺麗な歌ではあるが、もう二度と聞きたくねぇ歌だ。

 

101:名無しの転生者

……エボルトニキ…

 

102:名無しの転生者

……奏さんは出てこれんかったんか…?

 

103:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

その時奏ちゃんの方に仕事が入ってたらしい。

アイドルは引退したが、番組とかにはまだ出てきていて

今回は奏ちゃん一人に番組出演が依頼されてたそうだ。

 

104:名無しの転生者

タイミング最悪やな……

 

105:探偵ニキ

…おそらくフィーネはこの時を狙ったんでしょう。

未だ戦闘に慣れておらず、人相手では全力になれないビッキー。

奏さんというストッパーがいない状態の翼さん。

奏さんという非常時の戦力が出動できないタイミングにノイズを呼び出し、

ネフシュタンの鎧という翼さんにとって因縁のある完全聖遺物で冷静さを欠かせ、

その冷静でない翼さんを倒しビッキーを拉致するというシナリオを作ったんでしょう。

唯一の誤算は、ネフシュタンよりも格下だと思っていたブラッドスタークが予想以上に強かったことでしょうね。

 

106:名無しの転生者

さすがの考察……てかレスはっや

 

107:名無しの転生者

あんの年増……イレギュラーさえなければ完璧に成功するような計画組みやがって……

 

108:名無しの転生者

二課の誰にもバレずに二課そのもので荷電粒子砲作った女やぞ。

今までのシンフォギア転生者でもいたろ?…フィーネを舐めてかかって詰んだ奴。

 

109:名無しの転生者

正直、フィーネ以外のシンフォギアボスはある程度ダメージを与えることができるんよ。

フィーネなんか首切ろうが、胴体両断しようが再生するんやぞ?…無印で出すボスじゃねぇ……

 

110:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……原作知らねぇ俺は着いて行けねぇんだが……

 

111:名無しの転生者

あっ、そっか。エボルトニキ原作知らずにその世界にぶち込まれたんか。

そりゃすまんかった。

 

112:探偵ニキ

シンフォギアって原作の流れとか知らずに転生したら誰かに教えてもらえない限り一生ハードモードですよね…

 

113:名無しの転生者

よほどの強い転生特典でもない限りな…チラ

 

114:名無しの転生者

…チラ

 

115:『9番目』の破壊者

…チラ

 

116:名無しの転生者

…チラ

 

117:名無しの転生者

…チ…今なんか混ざってたぞ!?

 

118:名無しの転生者

新しいコテハン勢…だとぉ!?

 

119:『9番目』の破壊者

あれま、バレてしまいましたか。

はじめまして皆様方。

コテハン名『9番目』の破壊者…真名を『ノイント』と申します。

ありふれた職業で世界最強という世界のノイントというキャラに憑依転生した者です。

転生特典はネオを含む仮面ライダーディケイド+オーロラカーテンです。

どうぞ、お見知りおきを。

 

120:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ありふれ…か。昔コミカライズだけ読んだな……

 

121:名無しの転生者

エボルトニキはどこまで知ってる?

 

122:名無しの転生者

今コミカライズどこまで行ってるっけ?

 

123:名無しの転生者

今は七大迷宮の四つ目、メルジーネ海底遺跡だね。

 

124:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

俺は湖畔の街ウルの終盤までしか知らないんだよなぁ……

 

125:『9番目』の破壊者

ではおそらく知らないでしょうね。私の原作初登場は神山編ですので。

……まぁ、今の私は原作の私とはかけ離れた行動をしてるのでアテになりませんが……

 

126:探偵ニキ

あぁ…よくいますよね…憑依転生で原作とかけ離れた行動をする人……特に問題は無いらしいですけど。

ちなみに破壊者ネキは主人公サイド?エヒトサイド?

 

127:『9番目』の破壊者

主人公サイドですよ。だってハジメさんすっごいカッコいいんですもん!!

あの情け容赦ない性格!身内には何気に優しかったり、たまに頭撫でてくれますし!!

あのクソ上司のとこにいるよりこっちの方が幸せですよ!近いうちにエーアストとか勧誘しようかと思ってます!

 

128:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……えげつねぇキャラ崩壊が起こってるってことは原作を知らねぇ俺にもわかる。

 

129:探偵ニキ

…軽い気持ちで聞いたら砂糖百倍の甘々攻撃受けましたよ……

 

130:名無しの転生者

だがその甘みは?

 

131:探偵ニキ

ちょうどいい!!

 

132:名無しの転生者

ダルォ!?

 

133:名無しの転生者

上質なイチャイチャの甘みはどれだけ食らってもくどくないんだよね。

 

134:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

めちゃくちゃわかる……てかまた最初の趣旨から外れてるんだが!?

 

135:『9番目』の破壊者

…最初の趣旨ってなんですか?

 

136:名無しの転生者

…なんでしょうね?

 

137:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ネフシュタンの鎧がめんどくせぇって話だろうがァァァァァァァァァァァァ!!!

この流れ初スレ立ての時にもやらなかったか!?

 

138:名無しの転生者

まぁそこまで問題は無いさ。

ネフシュタンクリスちゃんの登場は3、4回ぐらいしか無かったはずだし。

 

139:名無しの転生者

その次はイチイバルのシンフォギア使うしね。

 

140:名無しの転生者

……その次がめんどくさいのをみんな忘れてない?

 

141:名無しの転生者

無限再生のチートボス…どしm…じゃなくてフィーネか。

 

142:『9番目』の破壊者

再生ですか…分解すれば終わりでは?

 

143:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

転生者全員が分解能力を持っていると勘違いしていらっしゃる?

 

144:名無しの転生者

エボルトニキは出来そうだけどね。

 

145:探偵ニキ

確かにそうですね。

 

146:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……エボルドライバー修理中って言わなかったっけ?

ついでにエボルトリガーは石化状態ですが?

そもそもフェーズ3のボトルがないからフェーズ4のブラホにはなれません!

 

147:名無しの転生者

……まだ修理中だったの?

 

148:名無しの転生者

…新しいフェーズ3のボトルも見つけにゃならんのか…

 

149:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ここ10年はサンジェルマンに預けてるよ……仕事の合間にちょっとずつやってもらってる…

デチューンのエボルドライバーはエボルボトルの力に耐えれないから劣化版フェーズ1に3回までしか変身できないし……。

フェーズ3はな…一応アテはあるんだが、少なくともラビットになることはもう無さそうだ。

 

150:名無しの転生者

エボルラビット……ないの…?

 

151:『9番目』の破壊者

兎さん…ないんですか?

 

152:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……自立稼働ロボットのラビット版開発中だよ……!

 

153:名無しの転生者

ヤッホォォォォイ!!

 

154:名無しの転生者

エボルトニキのそこに痺れる!憧れるゥ!!

 

155:『9番目』の破壊者

さすがエボルトニキです!やる時はやる男だって信じてました!

 

156:探偵ニキ

……僕のファングメモリのアイデンティティ……

 

157:名無しの転生者

そこはしょうがない。

自立型アイテムはライダーでは結構定番だから。

 

158:名無しの転生者

あ〜…っとエボルトニキ?

ネフシュタンの対処法は……クリスちゃんの場合はあんまり強い攻撃は与えないであげて?

再生の際に鎧に侵食されちゃうから。

そのかわりフィーネはどれだけやってもいいよ。融合してるから侵食とか関係無いし。

 

159:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

≫158

……真面目に答えてくれてありがとな。

他の奴相手にしてたら疲れてきたからもう落ちるわ………

 




今回は八雲白爛様のコテハン勢『9番目』の破壊者を採用させていただきました!

コテハン勢の採用はランダムにやっていくのでこれから楽しみに待っていただけるとありがたいです!!


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デュランダル防衛

今回は掲示板形式ではないです。
理由は…なんとなくここは掲示板形式で終わらせちゃダメだなと作者が勝手に思ったからですね。


《天下の往来独り占め作戦》

完全聖遺物の1つ、デュランダル。これを二課の深淵アビスから永田町の地下1800mにある記憶の遺跡に移す移送作戦のことらしい…が、一つ言わせてくれ。

 

もっとマシな名前なかったのか?髪型巻貝女?(名前を覚えていない)

緊張感無くすのは良いことだが、無くし過ぎたら逆に危ねぇんだけど……

 

ハァ〜…ま、響が作戦に参加してるから行くしかねぇよなぁ……まだだいぶ危なっかしいし。

 

【コブラ…!】

 

「……蒸血…」

 

【Mist Match……!】

 

【コブラ……!】

 

【コッ…コブラ……!…コブラ…!】

 

【FIRE!!】

 

「さてと……雑音駆除プラス娘の手助けと行きますかねぇ。」

 

正直、俺はデュランダルなんかどうでもいいね。

さて頑張りましょ〜!(主に娘の手助けを)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おいおい…なんだありゃ?」

 

…………なんだあの運転手の頭がイカれてるような車の運転。

ドラテクが凶暴なんてもんじゃねぇよ。檻から解き放たれた猛獣が運転してんのか?

 

って思ったら運転してんのあの髪型が巻貝みてぇな女じゃねぇか……名前なんだっけ?覚えてねぇや。

てかノイズちょっと多くね?殺せばいいから問題なんて有って無いようなもんだけど。

 

で…今日の装者ズは〜…響と天羽奏か。

やっぱ風鳴翼はいないか。さてと加勢加勢〜っと。

 

「よ〜う、お邪魔するぜ〜?」

 

「あ!ブラッドスタークさん!」

 

「……おまえな…今、そんなフランクに言える状況か?」

 

「だってノイズとか有象無象の集まりじゃねぇか。」

 

「アタシ達にとっては違うんだよ!」

 

「そりゃすまんかったな。…で?ネフシュタンの痴女は?」

 

「痴女じゃねぇよ!!」

 

「あ、いたのかよ。じゃあ響、あいつ任せた。こっちは雑音駆除しとくわ。」

 

「えぇ!?私一人で戦うんですか!?それに相手は人間……「いつまでそんな甘ったれた事言ってるつもりだ?」ッ!?」

 

以前、未来ちゃんに「最近響の帰りが遅かったり朝早くから出ていってる時がある」って相談されたんだよな。

そしたら響のやつ、あの赤ゴリラと修行してたんだよ……一応、性格面は認めてるからあんまり手出しはしなかったが、精神面は鍛えて無かったか…それともまだまだ無駄な優しさが残ってるか…だな。

正直、その優しさが響の魅力でもある。だがそれを戦いに持ち込むのなら…今すぐ戦場から降りた方が良い。

ただ…俺自身の想いとしては響に優しさを捨てて欲しくはない。

ならばどうするか。……簡単だ。『優しさと強さを両立できるように仕向ければ良い』。

 

「立花響。確かにお前の優しさは誰かを救うこともあるだろう。

……だけどな、優しさだけで世界の全ての人間が救える訳じゃない。

拳を交わさなければわからない想いもあるし、そうしてもわからない奴もいる。

だけどな、響。それでもお前は優しさを忘れるな。優しい拳で、語り合え。」

 

「あっ……」

 

俺は響の頭をくしゃっと撫でて、そう言った。

 

「じゃ、行くぞ天羽奏。」

 

「はいはい…アンタ響に甘過ぎだろ……」

 

「自覚はある。……そうそう響」

 

「はい!?なんでしょう!?」

 

「…『頑張れよ』」

 

「…は…い…?」

 

そう言って俺はノイズの群れに飛び込んだ。

その後の響の言葉を聞き逃したまま……

 

「……お父さん…?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

響side

 

……え。今の声……お父さんの声…?

ブラッドスタークさんは…お父さん?

 

「…今の状況で考え事ができるとは…良いご身分だなッ!!」

 

「……ッ!?」

 

あぶなかった……!…そうだ、今は考え事してる場合じゃない…!

帰ったらお父さんに聞いてみよう…お父さんはブラッドスタークさんなのかって…!

だから今は…この子と戦ってデュランダルを守るのが最優先!!

 

響sideout…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

エボルトside

 

「なんかとにかく数が多いなッ!有象無象もここまで集まりゃめんどくせぇぞ!!」

 

「口動かす前に手ェ動かしてくれよ!」

 

「手も口も動かしてんだよ!」

 

「どっちかに集中して動かせって言ってんだ!!」

 

チッ……あんまりデケェ技とかの手の内は見せたく無かったが…しょうがねぇよなァ!!?

 

俺は念のため持ってきていた『ドラゴンエボルボトル』をトランスチームガンに装填し、トリガーを引いた。

 

【Steam Break!!】

 

【EVOL DRAGON!!!】

 

その音声と同時に銃口から蒼い龍が飛び出し、その場にいたノイズを全て焼き尽くした。

 

「……そんなのあるなら最初から使って欲しかったんだけどな?」

 

「最初から気兼ねなくポンポン打てたら苦労しねぇんだよ。見てみろコレ。」

 

俺はオーバーヒートを起こし、火花が出ているトランスチームガンを天羽奏の眼前に持っていって見せた。

 

「コレが壊れりゃアンタのスーツも解除されんのかよ?」

 

「そこら辺は対策してある。壊れてもボトルが無事ならコレは解けん。」

 

「ちぇ、つまんねーの。」

 

「そんなことよりさっさと響の所に行くぞ。任せたのは良いが少し不安…ッ!?……なんだこのエネルギー量ッ!?」

 

「あっ、オイ!!」

 

マズイ…本気でマズイ!!このエネルギーの素がなんであろうと喰らったらタダじゃすまねぇどころの問題じゃねぇ!!!下手すりゃ灰すら残らんぞ!!?

 

たどり着いた先で見たのは……黄金の剣を天に向け、黒く染まった立花響(自分の娘)だった。

 

「響…!?」

 

「オイ!?ありゃどうなってんだ!?なんで響が黒くなってんだよ!?」

 

「デュランダルの暴走…!」

 

そんな中…ネフシュタンの少女が響を見上げて、叫んだ。

 

「なん…だ…その力は…そんな…そんな力を…!あたしの前で見せびらかすなァァァッ!!!」

 

「待て!やめろ!!」

 

叫んでも時すでに遅し。

響はネフシュタンの少女を『敵』と見做し、黄金の大剣を振りかぶった。

 

「…グぅゥゥ…アァぁァァァァァァぁァァぁァァッっ!!!」

 

俺はその瞬間に駆け出し、ネフシュタンの少女の前に立ち『ある物』を構えた。

…『石化したエボルトリガー』。仮面ライダービルド本編で、仮面ライダー三人のライダーキックのエネルギーを吸収し、復活したフェーズ4へ至るためのキーアイテム。俺はそれに一縷の望みを賭け、デュランダルの一撃を受けた

 

……俺は別に、二度と全力が出せなくても構わないし出そうとも思わない。

フェーズ4にも出来るだけなりたく無かったから、石化したのはある意味好都合だと思っていた。

ただ…この世界に来て大切なものができてしまった。…その大切な人に…宇宙でたった二人しかいない娘に…!

誰よりも優しい娘の手に血を付けるわけにはいかねぇんだよ!!ぶっ壊れても良いから…

 

「耐えろやエボルトリガァァァァァァァァァァッッ!!!!」

 

そして数秒にも数分にも感じる時間が過ぎた時、土煙の中から現れたのは……

全身のスーツから火花を散らし、今にも倒れそうなブラッドスタークだった。

 

「オイッ!?大丈夫かよ!?」

 

「…アァ…揺らすな馬鹿野郎…立ってるのもやっとなんだよこっちは……」

 

「救護班呼ぶから待ってろ「いらねぇよ…」ッ!?」

 

「こっちはこっちで勝手に治す……それよりも…そこで倒れてる響の介抱を頼む…

……じゃあまたどっかで会おうか…Ciao♪…ガフッ…アァ〜…キッツ……」

 

「あっ、待て!!」

 

俺はなんとか生きてるトランスチームガンの引き金を引き、煙を出して退散した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

エボルトはnascitaに帰り、冷蔵庫の裏の響にも教えていない秘密の部屋に入りそこにあった椅子に倒れ込むように座った。

 

「……ありゃ一体なんだったんだ……」

 

デュランダルの暴走とか言ってたが…まずは傷を治して…トランスチームガンを修理して…デュランダルの情報は…サンジェルマンに聞けばわかるだろうな……全く…トランスチームガンの構造を出来るだけ単純にしといて良かったぞ…これなら3時間ほどで治せるか……それより今は…寝て…治…す……グゥ……

 

 

 

…転生エボルトは気付いていない……

…『エボルトリガーが限界を越えたエネルギーを吸収した事により変質している事に』……

 

 

 

 

 

 

 

 




エボルドラゴンブレイズ:クローズドラゴンブレイズと似て非なるモノ。
            違う点は、威力、色だけである。見た目は青黒い龍。



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幕間 光明結社幹部と統制局長のnascita訪問。

今回は幕間です。

そして感想欄にて、ファザコン響を近々出すと言いましたが……すいません!!
作者なりに色々考えた結果、出すならば無印が終わった後で投稿するつもりの幕間で出した方が、もっと濃厚なファザコン響を出すことができるのでは…と考えたのでそこで出させていただきます!

感想に書いて下さった、優狐様……申し訳ございません!


とある日の昼下がり……昼飯どきの忙しさのピークもひと段落し、休憩にとコーヒーを淹れた時に入り口につけてあるドアベルが涼やかに鳴り、四人の団体が入店してきた。

 

「……ここに来るのも久々ね」

 

「どっかの局長が仕事しないおかげでね〜」

 

「耳が痛いよ。事実なだけに」

 

「ならマトモに働けばいいだけなワケだ。」

 

「いらっしゃい。三年ぶりぐらいかな?四人揃って来るのは。それとアダムは回れ右。」

 

「酷くないかい?対応が」

 

店に来たのは、最愛の娘ことサンジェルマン。そして、娘の友人のカリオストロとプレラーティ。それとエボルドライバーが壊れる原因になった、最愛の娘のクソ上司…アダム・ヴァイスハウプトであった。

 

「ただいま帰りました、お父さん。」

 

「おかえり。サンジェルマン。」

 

まぁ、今は娘の帰宅が嬉しくてしょうがないね!!

 

「今回はどのくらいこっちにいるんだ?」

 

「仕事はひと段落したから…2、3日はいられると思うわ。」

 

「ひと段落してもその程度かよ……」

 

「ウチはそもそもがとてつもなく忙しいブラック企業なワケだ。」

 

「あーし達も一ヶ月に2、3日しか休みないし……」

 

カリオストロが発したその言葉は…見事に俺の地雷を踏み抜いた。

 

「……カリオストロ?今…なんて言った?」

 

「一ヶ月に2、3日しか休みがないって言ったけど?ちなみにサンジェルマンは局長の尻拭いもあるからあーし達より忙しいわね」

 

「へ〜……ふ〜ん……ほうほう……アダム…?

 

俺が名前を呼んだとき、アダムは顔を背けたまま肩をビクゥッ!?とさせた。

 

「俺…前に言わなかったっけ…?…サンジェルマンに任せすぎるな…ってさ…」

 

「こ、これには理由がある「問答無用じゃい!!」ゴフゥ!?」

 

俺は自分の感情に従い、アダムの腹にニーサン( ◠‿◠ )した。

 

「容赦ないわね……」

 

「それだけサンジェルマンを大切に思ってるワケだ。」

 

「過保護すぎるとも思うけど…」

 

「いいじゃない。あれだけ愛してくれる家族がいて。」

 

「自分は愛されてないみたいな言い方しない。…お父さんもなんやかんや言ってるけど、プレラーティとカリオストロのことを大切に思ってるわよ。」

 

「……サンジェルマン。それは言ってほしくなかったかな…」

 

「あら、ごめんなさいお父さん。」

 

ほらな…案の定二人がニマ〜って変な顔してこっち向いてるじゃねぇか!

 

「わたし達を嫌ってる素振りをしてたくせに心の中では気に掛けている…どこのラブコメのツンデレヒロインなワケだ。」

 

「誰がツンデレヒロインだよ!?」

 

「そんなに気にかけてくれてるなら〜今まで店主〜とかマスタ〜とかって呼んでたけど…これからは『お義父さん』って呼ばせてもらおうかしら♪」

 

「誰が呼ばせるか!?俺の娘は二人だけだ!!」

 

「……そろそろ解いて貰えるとありがたいんだけどね。卍固めを。」

 

「あっ、悪りぃ忘れてた。」

 

「普通忘れるかい?卍固めの体勢で。」

 

そして四人はテーブル席に座り、メニュー表を見ていた。

 

「サンジェルマンは見ないワケだ?」

 

「私はどれでもいいから」

 

「ふ〜ん…じゃああーしはビーフシチューで♪」

 

「わたしはマカロニグラタンを頼むワケだ」

 

「コーヒーとカレーかな。僕は」

 

「ビーフシチューとマカロニグラタン、コーヒーとカレーね。サンジェルマンはいつも通りおまかせだな?」

 

「えぇ」

 

「んじゃオーダー承りました〜♪」

 

まずはビーフシチューの下処理から。

主な材料は自家製のデミグラスソース、ニンジン、ブロッコリー、ジャガイモ、小玉タマネギ、そして牛肉。

最初はジャガイモを均等に八等分ぐらいに切り、ブロッコリーはある程度の大きさに房から分ける。ニンジンは乱切りで小玉タマネギはそのまま。

牛肉は大きめに切り、塩、胡椒を振り、面をひっくり返し、同じように。そして軽く混ぜ馴染ませる。

フライパンを温め、油を少し多めにひく。そして牛肉に焼き目をつける。焼き目がつくまであまりいじらず、一個一個丁寧にしっかり焼き色をつける。

焼き色がついたらバターを入れ、バターが溶けたら鍋に入れる。

牛肉を焼いた後のフライパンに赤ワイン。旨味をこそげ取る感じで…できたら牛肉を入れた鍋にこれまたズドン。

そして鍋に水を入れ、沸かす。で、出てくるアクをしっかり取る。

で、赤ワインのアルコールが飛んだら弱火にして蓋をして炊いていく。

 

そしてその間にマカロニグラタンを作っていく。だいぶ時間かかるからな…

マカロニグラタンの材料は、マカロニ、鳥もも、タマネギ、椎茸、牛乳、小麦粉、バターである

 

まずはフライパンを熱し、鶏肉を炒める。続いてタマネギ、椎茸の順番で入れていき、しんなりしたら火を止める。

そこに小麦粉を大さじ2。全体にふりかける。続いてバターを五グラム。

そこに弱火で火をつけ、混ぜてバターと小麦粉を具材に馴染ませる。

次に牛乳を2、3回に分けて入れていく。沸く直前ぐらいになれば、また牛乳を入れる。

そして、8分ぐらい混ぜながら火にかけていく。しっかりとろみがつけば茹でたマカロニを加え、また混ぜる。

で、ホワイトソースの出来上がり。コレをグラタン皿に移し、ピザ用チーズをたっぷり乗せ、オーブントースターで7、8分焼いていく。

中身に火が入っているので、チーズに焼き色をつける程度で充分。

 

ここでビーフシチューに戻ろう。

牛肉の柔らかさを確認した後、冷たい状態のフライパンに最初に切った野菜を入れていく。火力は全開!

野菜に焦げをつけている間に、牛肉を炊いていた鍋にデミグラスソースを入れて味をキメていく。

そして野菜の方に戻り〜…油を入れ、ガッチリ焼き色をつける!

焼き色がついたらブロッコリーだけを取り出し、鍋に入れて煮ていく。…15分ほど。

 

今のうちにカレーあっためて…グラタン先に出しとくか。

 

「ほいまずはグラタン!ビーフシチューはもうすぐだから待っててくれな。」

 

「待っていたワケだ」

 

「すっごい美味しそう…期待値高まるわね♪」

 

そして厨房に戻り…15分ほど煮たビーフシチューを最後に塩で味を整えて…取り出しておいたブロッコリーをビーフシチューの上に置き、蓋をして1分ほど余熱で火を入れる。

 

そして皿にビーフシチューをたっぷり盛り…パセリを少し散らし…完成!

作り置きしてたカレーもあったまったみたいだし…白飯を盛り…カレーをかけ…完成!

カレーはオーソドックスなカレーだが、肉はメインが豚こま、そこに少し牛こま肉を合わせている。

まぁ他にも細かいところで言うなら飴色タマネギ作ったり、隠し味にいろんな調味料入れたりしてるけど説明めんどいんでカット。

そうこうしてるうちにコーヒーも完成!

 

「うし、ビーフシチューとカレー、コーヒーもお待ち!サンジェルマンのはもうちょっとだけ待ってくれ。」

 

「別に気にしないわよ。お父さんが忙しいのはわかってるから。」

 

「…ほんとに優し過ぎて涙が出そうだよ。」

 

さて、そんな優しい我が最愛の娘には〜…新鮮フルーツたっぷり特製パフェをあげます!

 

まず底にコーヒーゼリーとスポンジを入れ、キウイとマスカット(シャイン)とブドウ(ピオーネ)を入れる。

次にホイップを入れ、イチゴを沢山!追加でバナナも。

でみかんを入れて〜マンゴー入れて〜…一番上はプリン!その横にマスカットとブドウを交互に二つ、イチゴを一つ入れ、最後にメロンを器に挿して…完成!

 

「お待たせしました〜フルーツパフェで〜す。」

 

「…いただきます」キラキラ

 

うん、目を輝かせてる娘の顔は国宝にしてもいいと思うんだ。そこらへんどう思う?

 

「モグモグ」パァァ

 

グッハァ!?こ…これが花咲く笑顔…プライスレス…ガクッ…

 

「あ、そういえばマスター。今日来たのはご飯食べに来ただけじゃないのよ。

話さなきゃいけない事があるの。…サンジェルマンの義妹も関わるかもしれない超重要な話。」

 

………なんだと?

 

「響も関わる話…だと?」

 

「えぇ、ここからの話は局長に任せるわ。あーし達よりもよく知ってるでしょうし。」

 

「任されたよ。ここからは。

……さて、まずは…君は知ってるかい?フィーネという人物を。」

 

「…フィーネ?……だいぶ昔に結社に殴り込みしてきた奴だったっけか?」

 

「あぁ、そのフィーネだよ。

…そういえば少し前に君は出会ったそうだね。…ネフシュタンの鎧と。」

 

「…二年前のライブで失われ、敵の手に渡った完全聖遺物だろ?

それがフィーネとなんの関係が………いや待てよ?…まさかそのフィーネが今回の敵って事なのか!?」

 

「その通りだ。やはり賢いね、君は。」

 

「いや…おかしくないか?フィーネが結社に殴り込みをしてきたのって百年以上は前だよな?

百年以上前の人間が普通に生きてるのか?それともサンジェルマン達と同じなのか?」

 

「どちらも不正解だ。……マスターは信じるかい?輪廻転生を。」

 

「…信じてるが…」

 

実際にこっちは一度経験してる。

 

「フィーネはある意味その輪廻転生をしてるんだ。意図的にね

フィーネの血を宿すもの…つまりフィーネの子孫に宿り、フォニックゲインに触れた時、その肉体の本来の魂を塗り潰し、復活する……それがフィーネの『リィンカーネーションシステム』だ。」

 

「つまりこの時代にフィーネがいるってことか……一番身近にフォニックゲインに触れるのは…身内に装者がいる奴か、もしくは二課…だよな。」

 

「いや、こっちもまだわかっていないんだ。正体などの詳しいことは。

ただ、注意しておいてくれ…フィーネは敵だ。この世界の。

そして既に会っている可能性が高いんだ。君の場合。

そしてここで現れたソロモンの杖、ネフシュタンの鎧、目醒めたデュランダル……

フィーネの計画は既に最終段階に入っている可能性が大いにある。

僕は心の底から心配している。…君の友人としてね。

君の場合突っ走って行ってしまうからね。娘のこととなると。」

 

「ド正論なだけに何も言えねぇ……

まぁ大丈夫だ。娘を…サンジェルマンと響を残して死ぬわけにはいかねぇからな。

どれだけ醜く足掻いても生き抜いてやるさ。」

 

「…悪いね。こんなことしか出来なくて。

僕たちが公に動けば、少なくない影響が出てしまう。どうしても…

また伝えにくるよ。何かわかったらね。」

 

「…じゃあな。あんまりサンジェルマンに仕事押し付け過ぎんなよ。」

 

「善処するよ。出来るだけ」

 

「お前、エボルドライバー治ったらフェーズ2でぶん殴ってやる。」

 

「ハハハ。怖いね、それは。」

 

「……またのお越しを」

 

「あぁ。また来るよ……必ずね。」

 

そうしてアダム達は去って行った……

 

不穏な雑音は未だ絶えることはない……

 

 

 



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スレ民よ、問題発生。



本編に全然関係ないことですが……ポケモンGOって楽しいですね。


1:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

問題発生助けて

 

2:探偵ニキ

状況説明は…まぁしませんよね。

 

3:名無しの転生者

いつものこと。

 

4:名無しの転生者

これがなきゃエボルトニキじゃない。

 

5:『9番目』の破壊者

イッチの判断材料少なすぎません?

 

6:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……エボルトリガーがエボルトリガーじゃなくなってる

 

7:名無しの転生者

………????

 

8:名無しの転生者

なんやて?

 

9:名無しの転生者

ちょっとそこら辺kwsk

 

10:探偵ニキ

事細かに教えてください

 

11:『9番目』の破壊者

すみません。よくわかりません。

 

12:名無しの転生者

ノイントネキがsiri化してる………

 

13:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

響暴走からのエボルトリガーでデュランダルの一撃吸収したらエボルトリガーが所々変わってた

 

14:名無しの転生者

ビッキー暴走して……デュランダルの一撃受けたの!?

 

15:名無しの転生者

普通避けるだろ!?

 

16:探偵ニキ

なるほど。

エボルトニキはクリスちゃんにデュランダルの一撃が当たってしまうと考えてクリスちゃんを庇いに行ったんですね。

そしてエボルトリガーが変質した理由として思いつくのは、吸収したエネルギーが許容範囲を圧倒的に超えてエボルトリガー自身が壊れないために自己進化を遂げたんじゃないですか?

 

17:名無しの転生者

前スレに続いてまたもやレスがハヤァイ(ラビラビ風)………

 

18:名無しの転生者

許容範囲を超える……デュランダルならあり得ても不思議じゃないんだよなぁ…

 

19:名無しの転生者

それよりもエボルトニキが優しい……敵を庇いに行くとは……

 

20:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

いや…響に人殺しをさせたくないってだけだったんだけど……

てか、クリスだっけ?あの子もほっとけねぇんだよな……直感だけどあの子スッゲェ優しい子なんじゃないかって思ってしまう自分がいる。

 

21:名無しの転生者

事実。キネクリ先輩口調は強いけどドチャクソ優しいぞ。

 

22:名無しの転生者

なお、その長所がフィーネによって潰されている模様。

 

23:『9番目』の破壊者

魂すら分解せねば……

 

24:探偵ニキ

そんなんじゃ全然足りなくないですか?

ファングストライザーからのブラッディヘルブレイドからのネバーエンディングヘル撃たなきゃ罪は晴れませんよ。

 

25:名無しの転生者

言外に殺すって言ってね?

 

26:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

(優しさという1番の長所を潰している)罪。

……コレ殺しても罪晴れなくね?死刑百回分ぐらいの重罪だろ。

 

27:名無しの転生者

殺意マシマシ決意バリカタエボルトニキ&探偵ニキ

 

28:『9番目』の破壊者

おや?私が入っていないのはなぜでしょうか?

オーロラカーテン通って出合頭にディメンションキック決めますよ?

 

29:名無しの転生者

実際にやれそうなノイントネキ追加。

 

30:名無しの転生者

コテハン勢の殺意がマシマシ×千ぐらいだな。

 

31:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

そんなにはねぇよ?

顔面にブラックホールブレイク決めてついでにブラックホールにサヨナラホームランするぐらい。

 

32:探偵ニキ

そんなにはないですよ。

マスカレイドメモリ無理矢理挿してファングストライザー決めるぐらいです。

 

33:『9番目』の破壊者

そんなにある訳ないじゃないですか。

分解と再生を千回ぐらい繰り返して最後にオーロラカーテン&ディメンションキックで世界とサヨナラさせるぐらいですよ。なお、送る世界はランダムです。

 

34:名無しの転生者

訂正入ります。……殺意マシマシ×1億です。

てかノイントネキが一番怖ぇよ!!?

 

36:名無しの転生者

キボーウノハナー

 

37:名無しの転生者

止まるんじゃねぇぞ……

 

38:名無しの転生者

俺は止まんねぇからよ…!

 

39:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

オルガネタやめーや。

 

40:名無しの転生者

フィーネは強制的に止められる。

 

41:名無しの転生者

だってエボルトニキいるし……

 

42:探偵ニキ

ていうかまた本題から外れてるじゃないですか……

 

43:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

気づいてくれたのは探偵ニキだけだよ……!

 

44:名無しの転生者

エボルトニキ可哀想。

 

45:名無しの転生者

ご愁傷様。

 

46:名無しの転生者

娘の膝枕で慰めて貰いなYO

 

47:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

誰のせいだと思ってんだよ!!!

 

48:名無しの転生者

知らんな!!

 

49:名無しの転生者

俺達に責任は無い!と思う!!

 

50:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

…わかった。新しいエボルトリガーの名前は俺一人で考えて決めるわ。

 

51:名無しの転生者

………ゑ?

 

52:名無しの転生者

…どゆこと…?

 

53:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

今回スレ開いた理由は新しいエボルトリガーの名前を安価で決めようとしてたんだよ。

だけど話がズレていった理由にスレ民は関与してないんだろ?

なら、これ以上迷惑かける訳にもいかねぇからなぁ…俺一人で決めるよ。

 

54:名無しの転生者

話がズレていったのは俺達のせいです。すみません。

 

55:名無しの転生者

大変申し訳ございません。どうか矮小な我々に名前を決めさせてください。

 

56:『9番目』の破壊者

手のひらクルクル祭りの始まり始まり〜。

 

57:探偵ニキ

これこそ掲示板の様式美。

 

58:名無しの転生者

エボルトニキにスイッチ(退室ボタン)を押させるなッ!!

 

59:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

いいや!限界だッ!!押すねッ!!!(退室ボタンを)

……真面目な理由言うとちょっと店が忙しくなってきて片手間に掲示板できなくなってきた。

まぁ、次回以降に絶対安価するからちょっと待っといてくれ。

 

ーー絶唱世界のエボルトォォォォ!!!が退室しましたーー

 

60:名無しの転生者

その次回はいつなんだろうね……

 

61:名無しの転生者

しかも次回【以降】だからね……

 

62:名無しの転生者

次回じゃないかもね……

 

63:探偵ニキ

……そんなに落ち込むことですかね?

 

64:『9番目』の破壊者

探偵ニキ…ここのスレ民にとってはね…安価は命なんですよ……

 

65:名無しの転生者

ノイントネキまで落ち込むの!?

 

66:『9番目』の破壊者

安価…したかったです……

 

 

 




マジで申し訳ございません……!

編集ミスして途中で小説切れてました!!


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スレ民よ、イチイバルとはなんぞや?

112:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

イチイバルとはなんぞや?

 

113:名無しの転生者

イチイバルキタァァァァァァ!!!

 

114:名無しの転生者

画像は!?画像は!?

 

115:名無しの転生者

うーp!うーp!

 

116:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

唐突過ぎて写真なんか撮ってねぇよ!!

 

117:探偵ニキ

イチイバルクリスちゃんの初変身…早く来ないかなぁ……

 

118:名無しの転生者

あれ?今回はエボルトニキの方が先?

 

119:『9番目』の破壊者

だいぶ時空が歪み出している……

 

120:名無しの転生者

おのれディケイドォォォォ!!!

 

121:名無しの転生者

転生特典ディケイドの人がディケイドネタやったらそれはもうネタでしかないのよww

 

122:名無しの転生者

おまけに鳴滝いるしww

 

123:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

今回は俺の方が先みたいだ。

それはそれとして…フィーネの横っ面蹴った話聞きたい?

 

124:名無しの転生者

……は!?

 

125:探偵ニキ

…蹴ったんですか?…叩いたではなく?

 

126:『9番目』の破壊者

イチイバルクリスちゃん初登場の時ってフィーネへの攻撃イベントみたいなのありましたっけ…?

 

127:絶唱世界のエボルトォォォォ

で、聞きたいの?聞きたくないの?

 

128:名無しの転生者

聞かせてくださいお願いします

 

129:名無しの転生者

めっちゃ聞きたいです

 

130:探偵ニキ

どうやって蹴ったのか…気になりますね。

 

131:『9番目』の破壊者

興味がありすぎます…!

 

132:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

そう言うと思って纏めといたぞ

 

クリスちゃん、響から超絶エネルギーパンチを喰らう

          ↓

クリスちゃん、イチイバルを纏う

          ↓

クリスちゃん、ノイズに襲われる

          ↓

フィーネが出現して、クリスちゃんのことを用済みだとか言う

          ↓

俺、超絶怒涛のブチギレタイム突入

          ↓

2秒ぐらいでノイズを片し、フィーネの横っ面に空中回し蹴り

          ↓

フィーネ無様に逃亡。ザマァww

 

以上。

 

133:名無しの転生者

は?いやいやいやノイズ2秒で片すって何!?

 

134:名無しの転生者

どんだけブチギレてんの…?

 

135:名無しの転生者

まぁエボルトニキだし………

 

136:探偵ニキ

≫135

その言葉で全部納得できるのがここのイッチのすごいところですよね……

 

137:『9番目』の破壊者

今回は子供大好きエボルトニキがキレても仕方のない話だと思う訳ですよ。

…それは置いておいて…エボルでもないブラッドスタークでそんだけのスピード出ます?

 

138:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ちなみに使用ボトルは……

加速用 ラビットボトル

連(乱)射用 ガトリングボトル

キック威力増強用 ジェットボトル

 

139:名無しの転生者

ホンマもんの殺意マシマシエボルトニキやんけ……

 

140:探偵ニキ

キック威力増強って……これ、ヒロアカの飯田君の要領でやりました…?

 

141:『9番目』の破壊者

これ無印最終決戦でフィーネ塵すら残らないのでは……

 

142:名無しの転生者

まぁでも…アニメでこの時のクリスちゃんめっちゃ可哀想やったしなぁ……

 

143:名無しの転生者

ほんそれ。願いとか行動とか全否定されてたし……エボルトニキがキレてもしゃあないわ。

 

144:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

未来ある子供の思いを踏み躙った奴…むしろ俺がブチギレないとでも?

どんな理由があったにせよ、罪の精算はさせてやる

というか生きて苦しみやがれ。

 

145:名無しの転生者

実現可能なことを言ってるあたりマジですね……

 

146:名無しの転生者

まぁいずれシェム・ハという全ての元凶が出てくるんですけどね。

フィーネェ!貴様の願いは最初からァ…叶うことなどなかったのだァ!!ヴェハハハハハ!!

的な展開が起こるわけですよ。愉悦愉悦♪

 

147:名無しの転生者

そこら辺ある意味滑稽だよなぁ。

 

148:名無しの転生者

フィーネさんカワイソスww

 

149:探偵ニキ

ていうか…クリスちゃん今どこにいるんです?

 

150:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

逃げたフィーネ追いかけてったぞ?

フィーネが置き土産とばかりにさっきの数倍のノイズ置いてったからその処理があって追いかけられんかった。

 

151:『9番目』の破壊者

このあとクリスちゃん、ノイズに追いかけ回されることになるんですよね……

 

152:名無しの転生者

フィーネ死すべし、慈悲はない。

 

153:名無しの転生者

クリスちゃんを傷つけたことは、次元を隔てた世界中に存在する

我ら『クリスちゃん親衛隊』が決して許しはしない。

 

154:探偵ニキ

≫153

そんなのあるんですね……

 

155:『9番目』の破壊者

≫154

クリスちゃんの他にも色々ありますよ?

特にシンフォギアは魅力的な人物が多いので勢力も大きいです。

他の人物で例を挙げるなら『393親衛隊』や『きりしら親衛隊』とかですね。

 

156:名無しの転生者

393だけ数字ww

 

157:名無しの転生者

名を挙げることすら恐れ多いとしている教団らしいね。

 

158:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

親衛隊じゃなくて教団になってるじゃん……

 

159:名無しの転生者

REZUこそが至高 ひびみくこそが至高 百合の間に入る漢は許さない

この三つを掲げた教団らしいですね。毎日二回の祈祷があるみたいです。

さらに教団員には『ひびみく教典』といったものが渡されるそうです。

 

160:名無しの転生者

マジもんの宗教じゃねぇか!!

 

161:絶唱世界のエボルトォォォォ

またもや話がズレたな……まぁいいや。

話したいことは終わったし…安価はまた今度な!

Ciao〜♪

 

〜〜絶唱世界のエボルトォォォォ!!!が退出しました〜〜

 

162:名無しの転生者

マイペースだなイッチィィィィィィ!!!

 

163:名無しの転生者

安価ァァァァァァァァァァァァ!!!

 

164:『9番目』の破壊者

イヤァァァァァァァァァァァァ!!!

 

165:名無しの転生者

エンダァァァァァァみたいになっとるww

 

166:探偵ニキ

ノイントネキ…ご愁傷様です。



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スレ民よ、クリスちゃんがやってきた!

1:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ク リ ス ち ゃ ん が や っ て き た !

正確に言うと運ばれてきた。

 

2:名無しの転生者

詳しい状況を教えろください。

 

3:名無しの転生者

またもや原作ルートから外れちゃってるよ……

 

4:名無しの転生者

いつものこと定期

 

5:探偵ニキ

原作だったら未来さんがふらわーに運ぶはずなんですけどねぇ……

 

6:名無しの転生者

自慢ですか?最推しに会えない我々への自慢ですか!?(血涙)

 

7:名無しの転生者

もしそうだった場合…死人が出るぞ…!

 

8:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

へぇ……?誰が死ぬって?

 

9:名無しの転生者

我々だ

 

10:名無しの転生者

お前らかよ!?

 

11:名無しの転生者

唐突なワンピネタw

 

12:名無しの転生者

で、本題はなんや?エボルトニキ。

 

13:名無しの転生者

まぁまさかエボルトニキが自慢のためだけにスレ開くってことは無いよな?

 

14:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

自慢だが?

 

15:名無しの転生者

オレハキサマヲムッコロス!!!

 

16:名無しの転生者

ウソダドンドコドーン!!!

 

17:探偵ニキ

タチバナサン!ナズェミテルンディス!!

 

18:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

誰が格上にしか勝てない男だw

……いや、響の父親なら一応立花でも通じるか…?

 

19:名無しの転生者

そうだった!シンフォギアって名前の読みがタチバナのキャラいたわ!

 

20:名無しの転生者

≫19

忘れとったんかい!!主人公やぞ!?

 

21:名無しの転生者

格上にしか勝てない橘VS娘のためなら無敵になる立花…ファイッ!!

 

22:名無しの転生者

いや、エボルトニキの姓名は石動だろ!?

 

23:探偵ニキ

これは…娘のために親が苗字を変えようとするパターンですかね…?

 

24:名無しの転生者

パヴァリアの幹部が実の娘という点で本当にできそうな件……

 

25:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

いやまず戦わせようとすんなよ…格上すぎるやろ?(自画自賛)

そういやノイントネキどこいった?

 

26:名無しの転生者

言われてみれば…いませんねぇ……

 

27:名無しの転生者

あの考えることバーサーカーな神の使い(離反済み)で安価欲が強すぎるノイントネキの霊圧が…消えた…?

 

28:探偵ニキ

そういえば1時間ほど前に僕の『転スタグラム』にDM来てましたよ。

「今からメルジーネ海底遺跡行ってきまーす!」って画像付きで。

 

29:名無しの転生者

ピクニックかよ!?

 

30:名無しの転生者

軽いノリで言うことじゃねぇ!!

 

31:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

まず転スタグラムって何…?

 

32:名無しの転生者

≫31

ちょっと前に始まったスレ以外の転生者専用ツール。

使い方や画面は某SNSと同じ。(名前で察して)

 

33:探偵ニキ

≫31

スレで知り合ったコテハン勢やスレ民達との個人的な友好を育むことや画像やストーリー、動画を用いた多目的な情報交換の場として使われることを目的に転生神さまが作ったみたいです。

 

34:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

教えてくれてありがとナス。

…色々やってんなあのカミサマも……

 

35:名無しの転生者

ノイントネキは幽霊的なのにピギャアしてるのかなw

 

36:名無しの転生者

ありえるよなw

 

37:探偵ニキ

反射的に分解砲ブッパしてそうですよね…w

 

38:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

まぁノイントネキはそのうち来るとして…

皆の衆……お待ちかねのアレをしよう…!

 

39:名無しの転生者

ま…まさか…!

 

40:名無しの転生者

やるんだな!?今!ここで!!

 

41:名無しの転生者

僕たちの思いがとうとう世界を変えるんだ…!

 

42:名無しの転生者

≫41

高速リア充追尾式撲殺釘バット?

 

43:名無しの転生者

≫42

ちげぇよ!?語呂は似てる感じがするけど!

 

44:名無しの転生者

ちなみに作者はイブも当日もバイトで遊ぶ女友達もいないんだって!

 

45:名無しの転生者

まぁ作者は「俺は生涯童貞で魔法少女を超えた大賢者になるんだ…!」って高校の友達に宣言したからね。

 

46:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

作者の話はブラックホールに置いといて……

安価やるぞ〜。

 

47:名無しの転生者

軽ぅぅぅぅぅぅぅぅい!!!(某肉団子師匠風)

 

48:名無しの転生者

俺たちが待ちに待った安価なんですぞ!?

もっと盛り上がらないと!!

 

49:名無しの転生者

イッチ…いや、エボルトニキよ…今回の安価は…いくつだ?

 

50:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

≫49

二つ。

 

51:名無しの転生者

フォォォォォウ!!!

 

52:名無しの転生者

祭りじゃ祭りじゃ!!

 

53:名無しの転生者

であえであえー!!

 

54:探偵ニキ

≫53

それはちょっと違うのでは…?

 

55:名無しの転生者

≫54

勘のいいニキはフライだよ…!

 

56:探偵ニキ

≫55

…その鉄鍋は何…?あっちょっと待って小麦粉つけないで卵つけないでパン粉つけないで……その熱々の油はなんですか…!?………助けてぇぇぇぇぇぇぇ!!!

 

57:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

安価やるぞ〜。

まずはクリスちゃんの今後について。

≫70

 

58:名無しの転生者

探偵ニキスルーされたww

 

59:名無しの転生者

またもや結構近いんだよなぁ……

 

60:『9番目』の破壊者

安価の匂いがプンプンしてますよ!!

 

61:名無しの転生者

ファッ!?ノイントネキ!?

 

62:名無しの転生者

こんなタイミングで…!

 

63:名無しの転生者

犯す

 

64:名無しの転生者

≫63

ブッ殺

 

65:名無しの転生者

ゴメンナサイッ!!

 

66:名無しの転生者

≫65

これ前も見たな……

 

67:名無しの転生者

ここら辺…!?

飴と鞭を同時に与える!

 

68:名無しの転生者

ここ!娘にする!!

 

69:探偵ニキ

めっちゃくちゃ撫でる(無言で)

 

70:『9番目』の破壊者

もらいました!!!

クリスちゃんの肯定できるところを肯定して、叱るところは優しく諭すように叱り、なおかつ393とクリスちゃんに正体バラす!!!

 

71:名無しの転生者

全肯定エボルトニキを生み出す!!

 

72:名無しの転生者

娘にする一択ゥ!!

 

73:名無しの転生者

いっもうと!いっもうと!

 

74:名無しの転生者

な…何ィィィィィィィィィッ!!?

 

75:名無しの転生者

ポッと出のノイントネキに奪われた…だとぉ!?

 

76:『9番目』の破壊者

おいコラ誰がポッと出ですか。

それはそうとエボルトニキィ…頑張ってくださいねぇぇ…?

 

77:名無しの転生者

この鬼畜めぇ…!

 

78:名無しの転生者

駆逐してやる…!一匹残らず…!

 

79:名無しの転生者

鬼畜を駆逐…フフッ……

 

80:名無しの転生者

≫79

シンボリ(なにがし)会長ですか…?

 

81:名無しの転生者

それにしても正体バレ…か…

 

82:『9番目』の破壊者

ちゃんと理由はあるんですよ?

まずクリスちゃんに正体バラさずに近づいて懐かれたとしましょう。

いざ正体バラすってなった時に絶対レベルで拗れますよ?

自分が信頼してた人がどんな理由であれ結構大きなことを隠してたんですから。

クリスちゃんは過去の経験からそういうことされるだけで裏切られた気分になるでしょうし。

それに未来ちゃんは、ビッキーが隠し事をしててそれの詳しい事情を知ってしまって二人の間の空気は過去類を見ないレベルで悪くなっちゃってます。環境汚染まっしぐらレベルですよ。

だから未来ちゃんに意趣返し的なことをさせるんです。『響が隠し事をしてたんだから私も響に隠し事してやる』って感じで。そうすると幾分か二人の間の空気は軽くなるでしょう。根拠はありません。

 

83:名無しの転生者

最後ので台無しだよチクショウコラァ!

 

84:名無しの転生者

ポンコツ安価バーサーカーから、あれ?結構優しくていい奴なのでは?まで上がってたのにまたポンコツ安価バーサーカーまで落ちたぞ!!

 

85:探偵ニキ

最後の一言でコーヒー吹いて椅子から落ちたんですけど……手伝いしてくれてたセレナが後ろでビクッ!?ってなってましたよ……

 

86:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

まぁ…納得はした……次の安価やるぞ〜

新エボルトリガーの名前

≫95

 

87:名無しの転生者

いきなりはやめてくれんかね!?

 

88:探偵ニキ

またコーヒー吹いたんですけど!?これ結構高いやつなんですが!!?

 

89:『9番目』の破壊者

皆さん…慣れましょう。私は慣れてません。

はい、ノイントリガー

 

90:名無しの転生者

エボルトリガーver II!

 

91:名無しの転生者

笑わせないでノイントネキww

アーストリガー!

 

92:名無しの転生者

あ〜もうヤケじゃい!

シンフォニートリガー!

 

93:名無しの転生者

ここだ!

インフィニティトリガー!!

 

94:名無しの転生者

ここ…でいいかな!?

エボルトリガーツヴァイ!

 

95:探偵ニキ

決めさせてもらいましょう…!

ギャラクシートリガー!!

 

96:名無しの転生者

グランドトリガー…かな。

 

97:名無しの転生者

ちょっと遅いかも…

エリュシオントリガー!

 

98:名無しの転生者

いや!まだいける!

難波トリガー!!

 

99:名無しの転生者

ノイントネキ!満足してネタに走ったな!ww

 

100:名無しの転生者

ノイントリガーwww

 

101:名無しの転生者

おふざけにも程があるw

 

102:名無しの転生者

最後の難波トリガーもやべえってww

 

103:名無しの転生者

当たったところよりネタに走ったところがおもろすぎるw

 

104:探偵ニキ

当たった…んですけど……なんでしょう?

この試合に勝って勝負に負けた気分……

 

105:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ふむふむ…ギャラクシートリガーね。

ブラックホールの一個上が銀河は結構良いね。

探偵ニキ、良いのを出してくれて感謝する。ではまた!

 

ーーーー絶唱世界のエボルトォォォォ!!!が退室しましたーーーー

 

106:名無しの転生者

最近このイッチ突然抜けるな!?

 

107:名無しの転生者

クリスちゃんが起きた…とか?

 

108:名無しの転生者

そういえばノイントネキ。

メルジーネ海底遺跡は攻略できたの?

 

109:『9番目』の破壊者

それはもうバッチリ!これで檜山を生き地獄に落とせますヨォ……

 

110:名無しの転生者

ヒエッ

 




なんかいつのまにか過去最長レベルの話になっていた件……
まぁ多いことは悪いことじゃないよね!ヨシ!

それはそうと…ガンブレモバイルでガンダムバエル使うのたーのしぃぃぃ!!!
(深夜テンションでハイになっております)


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雪音クリスとのオハナシ

あけましておめでとうございます!

駄文ばかりになるとは思いますが、今年もよろしくお願いします!


トントン「未来ちゃ〜ん?入って大丈夫か〜?」

 

「あ、はい。大丈夫ですよ。」

 

スレ民との相談(安価)で決まった俺の正体バラシとクリスちゃんへのオハナシをするために、俺は今ホットココア二杯とブラックコーヒー一杯を乗せたお盆を持って未来ちゃんとクリスちゃんがいる部屋の扉をノックした。

 

「お。その子起きたんだ。体調とか大丈夫だった?」

 

「問題ねぇ。てか、女子二人も家に入れて何する気だよ?」

 

う〜む……クリスちゃんの大人嫌いがここまでとは…そこまで信用できない顔してるか?

 

「何もしないさ。生憎子供に欲情するような人間でもないんでね。

まぁ未来ちゃんから突然連絡来たのはビックリしたけど。

『女の子が倒れてたので今からそっちに運びます!』って。普通病院でしょって思ったよ(笑)」

 

「…すいません……朝の営業で忙しいのに…」

 

「大丈夫大丈夫。むしろ丁度良かったよ。最近在庫が無くなってきててね〜。

ノイズが頻繁に出る影響で、取り寄せてる食材とかが入りにくくなってきてたんだ。

ま。誰が悪いわけでもないからしょうがないんだけどね。」

 

「……ッ!!」

 

『誰が悪いわけでもない』という言葉に反応して、クリスちゃんは俯いてしまった。

……やっぱり優しい子じゃねぇか。多分最初から自分のしてることに少なからず罪悪感があったんだろうな。

本当に悪い奴は我関せずって顔してしらばっくれてるよ。

確認もできたところで、切り出そうか。

 

「……やっぱクリスちゃんは優しい子だな。」

 

「……は?」

 

「本当の悪人は自分がやったことであってもしらばっくれる。そうやって顔を俯かせて後悔してるってことは優しいってことだよ。

ごめんね。俺は全部知ってるんだ。君がどういう道を歩んできたか、君が何をしてるか、君が何をしたかを含めてね。」

 

「っ!?あんたまさか…!!」

 

…あ〜……まさか二課の人間だと思われたか?早急に訂正しないとね。俺はあんな甘っちょろい組織にいるような人間じゃない。あの空気は響には丁度いいけど、俺には絶対的に合わない。

 

「多分クリスちゃんの考えてる事とは違うよ。俺は二課の人間じゃない。」

 

「じゃあなんでそこまで知ってやがる!!今のところあたしを知ってるのは二課の人間だけだろ!!」

 

「……もう一人、いるはずだよ。いつも君の邪魔をしてた害悪な蛇がね。」

 

「聡一さん?どういうことですか…?」

 

「未来ちゃんも見たことあるんじゃないか?ちょっと前にニュースで取り上げたりされてたノイズを倒せる、ワインレッドのスーツとアーマーに身を包んだ正体不明の男。」

 

二人は答えに辿り着いたのか、絶句して俺の方を見ていた。

俺はコーヒーを一口啜り、懐からトランスチームガンとコブラフルボトルを取り出した。

 

「それは…!?」

 

【コブラ…!】

 

「………蒸血」

 

【Mist match …!】

 

【コブラ…!】

 

【コッ…コブラ…!…コブラ…!】

 

【FIRE!!】

 

「俺がソレの正体…ブラッドスタークだ。」

 

俺は娘である響にも隠してきた秘密を、二人に打ち明けた。

 

数秒の沈黙が場を支配し…最初に口を開けたのはクリスちゃんだった。

 

「なんで…なんであたし達に教えたんだよ…!?

あたしや…み…未来が他の奴に告げ口するとか思わないのかよ!?」

 

「別に良いさ。」

 

「別にって…アンタ…!」

 

俺は変身を解除して、真っ直ぐ、クリスちゃんの目を見た。

 

「俺はまずクリスちゃんとちゃんと話したい。

何があってあんな事をしたのか、誰に言われてあんな事をしたのか……とかな。

他人から聞いた話だけじゃ、わからないこともたくさんあるからな。

そのためには、まず信用して貰わなくちゃいけない。信用して貰うには…誠意を見せなきゃいけない。

俺はクリスちゃんのことを信用してる。でも言葉だけじゃダメなんだよ。

だから行動で見せた。俺にとって一番デカい秘密を明かすことが俺のクリスちゃんに対する誠意だと考えたから

だから…今だけでも良い。俺の事を信じて、話してくれないか?」

 

「……わかったよ。話す。…大人は信用できない……だけど、今のアンタは…信じてみたいと思ったから。」

 

クリスちゃんはちびちびとホットココアを飲みながら話してくれた。

 

地球の裏側で両親を殺されたこと。

 

日本に引き取られた時にフィーネに攫われたこと。

 

力を持つ人間をみんな殺せば世界は平和になると言われて、ソレを信じて行動したこと。

 

………フィーネに用済みと言われ、捨てられたこと。

 

「……これで全部だ。…バカだよな。争いを無くすって言ってるあたしが争いを引き起こしてんだから…」

 

クリスちゃんのその言葉に俺は……こう返した

 

「あぁ、バカだよ。」

 

「………ッ!!」

 

「聡一さん!!」

 

「……バカなのは方法だけだ。クリスちゃんの言う通り、力を持つ人間を殺したところでキリがない。また新しい争いが起こるだけ。

むしろ力の定義ってもんもあってないようなもんだろう。

力ってのはなんだろうな?武力か?知力か?…時と場合によっては優しさや覚悟さえ力になり得る。

……まぁグダグダ言ってるが…クリスちゃんの願いはバカじゃねぇ。俺が、誰にもバカとは言わせねぇ。」

 

俺はクリスちゃんに近づき…ゆっくり、優しく、抱きしめた。

一瞬ビクッとしていたが、抵抗は無かった。

 

「…こんな小さな背中にとてつもなく大きくて、優しい願いを背負ってたんだ。

それは絶対バカなんかじゃねぇ。むしろ賞賛されて良いぐらいだ。

それに、方法が間違っていても、争いを無くすために行動した。

殆どの人間が口先だけで終わらせる事を、クリスちゃんは実践したんだ。

そんな顔も知らない誰かのために動ける優しい子が、道を間違えたぐらいで誰が責めるってんだ。

それでも…もし、次間違えた道に行こうとしたら…俺が止めてやる。

そして正してやる。どんだけ先にいても追いつくし、後ろにいたとしても引き返してやる。

だから…もう一人で泣くな。自分の感情を抑えるな。……今だけでも良い。

人目なんか気にせずに辛かったこと、苦しかったこと、悲しかったことも全部吐き出しちまえ。

胸ならいくらでも貸してやる。男の胸はな、女子供の涙を受け止めるためにあるんだよ。」

 

俺はそう言い、クリスちゃんの背中をポンポンと叩いた。

クリスちゃんは俺の服の胸元を掴んで、少しずつ溢しはじめた。

 

「……パパとママが死んで…寂しかったし…辛かった」

「あぁ」

 

「フィーネに言われて…力を持っても…寂しさは消えなかったし、辛さも無くならなかった」

「あぁ」

 

「自分でも考えたことあるんだ…これが本当に正しいのかって…世界が平和になるのかって」

「そうか」

 

「でも、止まれなかった…怖かったんだ、フィーネに捨てられたらまたあたしは一人になる…それが、どうしようも無く怖かった」

「…そうか」

 

「……なぁ…?アンタは…いなくならないのか?…あたしを一人にしないって…言えるのか?

…………信じても…いいのか…?」

「約束する。言っただろ、どれだけ道を間違えようと引き返してでも正すってな。それが本当のいい大人ってもんだ。」

 

「…大人か……大人なんて大っ嫌いだ……でも…アンタは…アンタだけは……信じてみたい…」

「信じてくれ。…俺にはそれしか言えないけどな。」

 

胸の中に響いていた小さな嗚咽が、今までの全てを吐き出すかのように大きくなっていく。

それは、十年近くも苦しみ続けた優しい少女が、漸く心休まる場所に辿り着いた喜びの声でもあった。

 

 




賛否分かれると思いますが、キリが良いのでここまでです。

次回は……未来ちゃん回か掲示板回のどっちかです。

……予防線張っときます。
クリスちゃんの服装は響の部屋に残っていた響のお古です。
決して未来さんの体操服ではありません。
じゃないとうちのエボルトが体操服の女子に抱きついた変態になっちまいますよ……


追記
アンケート作り直しました。
……一番投票数が多かったものに決定します。
男に二言はありません!!……展開作り直さねば…(ある程度結果が予想できてしまっている……)


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小日向未来とのオハナシ

393回です。


クリスちゃんに胸を貸して数分。

泣いていたクリスちゃんが泣き止んで、落ち着いた様子になった時に未来ちゃんが俺に問いかけてきた。

 

「そういえば…聡一さん。なんで私に秘密を教えたんですか?

響にも教えてないんですよね?」

 

「う〜ん……予想なんだけどさ、未来ちゃんと響、今喧嘩してるでしょ?」

 

「…………はい」

 

未来ちゃんは少し驚いた顔をして、俺の言うことに頷いた。

 

「喧嘩の原因として予想してるのは、多分響が戦ってる事を隠してた事だと思うけど…合ってる?」

 

「はい…合ってます。

わかってるんです。響が私の事を考えて言えなかったっていうのは……

…だけど言って欲しかったんです。相談してほしかった。

ようやくまた会えて、昔みたいな関係に戻ることができたから……

虫のいい話なのも分かってます。私は、響が私に一番そばにいてほしかった時にそばにいなかった。

そして響が立ち直ってから戻ってきて、また昔みたいな関係に戻ろうって……都合のいい話ですよね………」

 

「う〜ん………」

 

俺は返答に少し困った。

てか、二課はマジで何やってんだろうな…?せめて現状一番近くにいる人には教えといてやれよ……未来ちゃんいい子だぞ?響に関することなら現時点で一番信用できる子だからね。

それよりも…未来ちゃん勘違いしてるなコレ。まずそれを正さなきゃな。

 

「…未来ちゃん。多分未来ちゃん勘違いしてるぞ?

響は本当は『完全には立ち直ってない』んだよ。」

 

「………え?」

 

「そりゃそうでしょ。さっき未来ちゃんが言ってたことだよ。

『一番そばにいて欲しかった人がそばにいなかった』んだから、立ち直れるハズが無い。

………あの子の心には未だに傷がたくさん残ってるよ。それは俺じゃあ治しようが無いんだ。

たとえ俺が義理の父親でも……関わってきた期間はたった一年半だけ。

………十何年も一緒にいた『響のことをそばで見続けてきた子』に敵うはずがない。」

 

「…………あ」

 

未来ちゃんはハッとした様子で、俺を見続けた。

 

「まぁ、なんというか……未来ちゃんに秘密を教えたのは結構安易な理由だったりするんだよ。

響が未来ちゃんに隠し事をしてたんなら、未来ちゃんも響に隠し事をすればいい。

それでWIN-WINじゃね?的な軽い理由だよ。……ちょっと後悔してるけど……」

 

「……なんでですか…?」

 

「俺の想像なんだけどさ…未来ちゃんは、やられたらやり返すっていうのそんなに好きじゃないでしょ?」

 

「まぁ……はい。」

 

「だからさ…なんというか……安易な理由で言ったことは軽率だったと思ってるんだ。ごめん。」

 

俺は未来ちゃんに向かって頭を下げた。

あ、クリスちゃん?今は俺から離れてる。

俺に泣きついたことを思い出して羞恥心でいっぱいになってベッドの上の毛布でミノムシになってる。

……暑くない?

 

「あんまり気にしてませんよ……これどうします?響に言っちゃってもいいんですかね…?」

 

未来ちゃんは脅しで聞いたのではなく、単純に悩んでいるようだった。

 

「別に響になら言われても気にしないよ?……ていうか、響も薄々勘づいてんじゃないかな…?」

 

「いえ…響ですよ?気付かない可能性の方が大きいと思うんですけど……」

 

「………否定できないのが辛いね。」

 

そうだよなぁ……響なんだよなぁ……!

デュランダルの時も後になってボイチェン外してたことに気付いたけど、あれから連絡もなんもないし……

あれ?マジで気づいてない説あり得る?……いや、流石に気づいてるよな……でも……響なんだよなぁ……!

サンジェルマンだったら速攻で気付いてるよ………(体験談)

サンジェルマンにバレた時なんか、ブラッドスタークの姿の時に『お父さん』って呼ばれたからな…?

後になってなんで気付いたのか聞いてみたら理由が『………なんとなく?』だった時はマジでビックリした……

 

「ていうかよ…ちょっと気になったんだが聞いてもいいか?」

 

「どうした?クリスちゃん。ミノムシから羽化したの?」

 

「なんでミノムシ前提なんだよッ!?もっと他にもあるだろ!?」

 

「………蚕?」

 

「なんで全部蛾なんだよッ!!?」

 

失礼な。蚕かわいいだろ。………羽化したらすぐ死んじゃうけど…

他の蛾はあんまり好きじゃないな。虫全般嫌いだけど蚕だけは可愛くて好きだ。

 

「……あのバカの家族はどこにいるんだよ?」

 

あぁ……そうか。クリスちゃん知らないのか。

そりゃそうだな。フィーネがクリスちゃんに『捕獲対象は家族を失っている』なんてクリスちゃんの同情を誘うようなこと言うわけないわな。

 

「立花響。一年半前まで両親、祖母と同居。

……ツヴァイウイングのライブでの事件をきっかけに父親は家族から逃げ、現在も行方知れず。

母と祖母は過激派によって家を焼かれその中で焼死。

そのあと雨の中倒れてたのを俺が拾ったってとこだな。」

 

「そう……だったんですね…」

 

……あれ?未来ちゃん知らないのか……って当然か。

詳細は知らなくても、響の口から実の家族の話が出ない時点で未来ちゃんは薄々勘付いてたんだろう。

この優しい子が響の傷口を抉る可能性のある話を響にするわけない。

 

「そっ…か…あいつも家族を……」

 

「聡一さん、もし…もしですよ?……響のお父さんが響を連れ戻すってなったら…聡一さんはどうするんですか……?」

 

「……響の意見を聞いて、実の家族のそばにいたいってなったら響は親元に帰すさ。

俺のもとにいたいって言ってくれるなら……その時は、どんな手を使っても響は俺のそばに置く。」

 

そう。結局は響の意見が最優先だ。本人抜きで話なんぞできるか。

 

「……(響が自分を捨てた父親を選ぶとは思いませんけどね…)」

 

未来ちゃんに優しい眼で見られてる……なんでぇ?

あ、コーヒーちょっと冷めてる。今のうちに飲んどくか……

 

「なぁ、どんなこと言ってあいつを口説いたんだ?」

 

「ッ!?!?!?」

 

「あ、それは私も気になる。響にどんなこと言ったんですか?聡一さん。」

 

あっぶねぇコーヒー吹きかけた…!!

女の子の前で吹くわけにはいかねぇから頑張って抑えたが…いきなりビビらせないでくれよ、全く……

 

「…俺が拾った時の響は…なんていうんだろうな?この世界の全てにもう期待してないって言う感じの顔してたな……

それで、腹減ってるみたいだったからお粥出して、食べ終わって落ち着いてから色々聞いて…そうだな。さっきのクリスちゃんと一緒だ。理由も全部含めて響は悪くないってことを言ったんだ。

そしたら泣いて飛び掛かられた…あの時はビックリしたよ。で、泣き疲れたのか緊張の糸が切れたのか…そのまま寝ちゃってな。

で、次の日に朝飯一緒に食って…食い終わった時に聞いてみたんだ。

『響ちゃんさえいいなら…俺の娘にならないか?』って。

そしたら速攻で『なる!!』って…言ったこっちがビックリしたよ笑

まぁ、経緯はこんな感じだな。」

 

「「へぇぇ……」」

 

「……何よ?俺だってちゃんとする時はちゃんとするぞ?」

 

「いや、それは身をもって分かったから大丈夫だ。」

 

「まぁクリスはさっき口説かれたもんね。」

 

「あれ口説いた内に入るの!?」

 

え?あれ口説いてることになるの!?

俺としては大真面目に慰めたつもりなんだけど……

 

「冗談ですよ。…誰に対しても優しいんですね。聡一さんは。」

 

「まぁ、例外はいるけどな。

娘や未来ある子どもを傷つける奴に対しては遠慮も油断も加減も全部すっ飛ばしてぶっ潰す。」

 

アダムはグレーゾーン。

サンジェルマンはなぜかワーカーホリック気味らしいし……(漢女情報)

まぁ、本人がいいならいいけど……

 

その瞬間、温かい空気を打ち破る様にけたたましいサイレンの音が鳴り響いた。

 

「……おい、なんの騒ぎだ?」

 

「何って、ノイズが現れたのよ」

 

「ッ!?」

 

「警戒警報しらないの?」

 

そのままクリスちゃんは外に駆け出していこうとする…が、俺がそれを止める。

 

「ダメだ、クリスちゃん。今は大人しくシェルターに逃げてくれ。

クリスちゃんの身体はまだまだ万全とは言い難い。」

 

「それじゃダメなんだよ……!

あたしが!!ソロモンの杖を起動したから…こんなことに……!」

 

「…ハァ……クリスちゃん…どうしても、行きたいのか?」

 

「行きたいんじゃない…行かなきゃいけないんだ!!

あたしが行ってノイズを倒さなきゃ……!!」

 

「………そうか。

クリスちゃん、さっき言ったよな。どれだけ道を間違えても引き返してでも正すって。

あれに一つ追加だ。」

 

俺はクリスちゃんの頭をわしっと撫でた。

 

「………俺も一緒に背負ってやる。

(ソレ)はクリスちゃん一人が背負うにゃ、ちと重すぎる。」

 

「ッ…!!……頼って、いいのか?」

 

クリスちゃんは顔を俯かせながら聞いてきた…が、俺の答えは一つだけだ。

 

「俺が信じれないか?」

 

クリスちゃんは首を振った

 

「……あんた以上に信じれる大人は…パパとママ以外いない…」

 

「じゃ、信じてくれ。

……悪いな未来ちゃん、一人で行かせることになっちまって。」

 

「いえ…聡一さん、クリス、頑張ってください。」

 

「本っ当に強い子だな全く……

お詫びと言っちゃなんだが…コイツやるよ。」ポイッ

 

「わわっ!?」

 

俺は『紫色のトランシーバー』と『バットロストフルボトル』を未来ちゃんに渡した。

 

「トランシーバーの上の穴に挿してみな。」

 

「えっと…あ、ここですね。」カシャッ

 

トランシーバーの上部にボトルを挿すとトランシーバーが変形し、コウモリの形になり空を飛んだ。

 

「えっ!?」

 

「名付けて……『バットランシーバー』でいいか。

そいつはノイズも倒せる様に調整してあるから、シェルターまでの護身用に使ってくれ」

 

「あ…ありがとうございます…」

 

困惑してる……ごめんね?また今度ちゃんと説明するから今は許して?

 

未来ちゃんはnascitaを出てシェルターへとまっすぐ走っていった。

そして、俺とクリスちゃんはその逆方向へと向かっていった。

 

「さてと…クリスちゃん、背中は任せるぞ?」

 

「わかってらぁ!…そっちこそあたしの背中任せるからな。」

 

「任せときな。……傷一つ付けさせやしねぇよ。」

 

【コブラ…!】

 

「……蒸血…!」

 

【Mist Match……!】

 

【コブラ……!】

 

【コッ…コブラ……!…コブラ…!】

 

【FIRE!!】

 

 

「―――Killter Ichaival tron(銃爪にかけた指で夢をなぞる)―――」

 

「よし、行くぜ?クリスちゃん」

 

「蜂の巣にしてやるッッ!!」

 

 

さぁて……雑音駆除の開始と行こうかねぇ!

 




何気に今作初聖詠……
バットランシーバーの他にも、ボトルを用いた自立稼働ロボットは出てきます。
最初は、未来ちゃんにあげるのはラビットにしようかなぁとか考えてましたが、モチーフカラーの方がいいかと思い、コウモリにしました。異論は受け付けます。変更はできませんけど……

次回は掲示板回の予定です。


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スレ民よ、結構本気でキレてます。

1:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

結構本気でキレてます

 

2:名無しの転生者

何があったよ!?

 

3:名無しの転生者

あの温厚なエボルトニキがキレるとは…

 

4:探偵ニキ

エボルトニキが状況説明をしないことにもう誰もツッコまなくなってる……

 

5:『9番目』の破壊者

もうみんな慣れてきましたね…

 

6:名無しの転生者

で?何があったんやエボルトニキ

 

7:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

フィーネを一万回ぶっ殺したい

 

8:名無しの転生者

答えになってねぇ……

 

9:『9番目』の破壊者

これはホントにプッチン来てますね…

 

10:名無しの転生者

探偵ニキ!翻訳お願い!

 

11:探偵ニキ

無理に決まってるでしょうよ……

そういえばエボルトニキ、安価達成しました?

 

12:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

した。それとちょっと冷静になった。すまんかったな。

状況を説明しますと………長くなるからちょい待って

 

13:名無しの転生者

おけ。

ちなみに探偵ニキどこまで進んだ?

 

14:探偵ニキ

こっちはアレですね。無印のSAKIMORIのライブ…翼さんが海外進出を決める奴ですね。

こっちの世界ではツヴァイウイングの、ですけど。

 

15:名無しの転生者

あ〜、まぁそっか。奏さん生存してるわな。

大抵のシンフォギア転生者は原作で死亡してた人を生かしてるし。

 

16:名無しの転生者

少なくともほぼ全員が奏さんは助けてるみたいだね

例外はノイズを倒せない転生特典をもらった人だけだろうし。

 

17:名無しの転生者

そういや探偵ニキ。

今もF.I.Sの基地で研究してるの?

 

18:探偵ニキ

僕は最近セレナを連れて日本に渡って色々してますね。

最近は聖遺物を元にしたガイアメモリを作れないかとか研究してます。

 

19:名無しの転生者

ほへ〜、探偵ニキも頑張ってんな〜

俺もそろそろハローワーク行くかな……

 

20:名無しの転生者

≫19

あんたニートかよ!?

 

21:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

まとめれたぞ〜。

 

未来ちゃんとクリスちゃんとのオハナシ完了

      ↓

ノイズが出て、クリスちゃんと一緒に殲滅

(この間に響と未来ちゃん仲直りできたらしい。)

      ↓

クリスちゃんをうちに匿って、晩飯後に色んな話聞く

      ↓

フィーネの救いようのない所業をクリスちゃんから聞かされる

      ↓

クリスちゃんをベッドで寝かせたその後(現在)、怒り大爆発中

こんな可愛い娘っ子を磔にして電撃喰らわすとか何考えてんねんクソアマが……

まだ若い女の肌に傷つけて跡が残ったらどう責任取るのかねぇ?

痛みだけが人を繋ぐ絆〜とか宣ったんなら自分が地獄味わうことを覚悟してるよなぁ?

痛みが人と人を繋ぐなら両者ともにそれを味わわなきゃ意味ないなぁ〜?

好意でも敵意でも…一方的な感情は嫌われるだけだよなぁ?

………吐き出したらちょっと落ち着いたわ……フゥ。

 

22:名無しの転生者

殺意マシマシエボルトニキの降臨ダァ……

 

23:名無しの転生者

まぁ正直フィーネの所業を許すことはできんがね。

 

24:『9番目』の破壊者

分解砲ア〜ンドオーロラカーテンすてんば〜い

 

25:名無しの転生者

……落ち着くんだノイントネキ。

まずはその物騒な魔法を仕舞って世界を繋ぐゲートを閉じよう。

そして深呼吸だ……ほら、落ち着いただろう?

 

26:『9番目』の破壊者

発射ァァァァァァァァァァァァッ!!!!!

 

27:名無しの転生者

アァァァァァァァァァァァァァッッ!!!!?

 

28:探偵ニキ

狙うところそこですか!?

とてつもないとばっちり食らってますよ……

 

29:『9番目』の破壊者

………私、撃ってないですけど……?

 

30:名無しの転生者

あ、すまない。今の絶叫はこっちの事情だ。

戦闘中にスレ見ながら脳内で打ってるから現実で出した絶叫がスレに反映されたみたいだ。

 

31:名無しの転生者

……何と戦ってんの?

 

32:名無しの転生者

簡潔に言うと……『魔女』

戦いをさっさと終わらせてスレに戻りたいから少し黙る。

今度来た時にはコテハンつけるからそれまで待っていてくれると助かる

 

33:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

待っとるで〜……どうやってフィーネ苦しめよう……

 

34:探偵ニキ

新しいコテハン勢…待ってますよ!

 

35:『9番目』の破壊者

ヤッタァ仲間が増える!

……このスレでコテハン勢って三人だけでしたねそういえば………

 

36:名無しの転生者

エボルトニキ、心の声を抑えなさい……

 

37:名無しの転生者

言葉の端々に殺意を感じる……

 

38:名無しの転生者

フィーネ……ご愁傷様だなぁホントに

 

39:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

殺しはしないぞ?ただただ生きて罪を償ってもらう。

 

40:名無しの転生者

エボルトニキ…ブラッドスタークのままじゃフィーネは厳しいかもしれないぞ?

 

41:名無しの転生者

う〜ん……どうだろ?イッチのハザードレベルにも左右されると思うけど……

イッチ、今ハザードレベルいくつ?

 

42:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

………13だったわ………いつのまにかめっちゃ上がってた……

 

43:名無しの転生者

………は?

 

44:探偵ニキ

…………じゅう……さん…??

 

45:『9番目』の破壊者

…………ここで参考までに思い出してみましょう…

ハザードレベル1.0

スマッシュ化(命落とす)

ハザードレベル2.0

スマッシュ化(成分抜くと人間に戻る)

ハザードレベル3.0

ビルドドライバー使用可能

ハザードレベル4.0

スクラッシュドライバー使用可能

ハザードレベル5.0

エボルトと融合可能(一般人の限界)

ハザードレベル6.0

人間の限界を超えたレベル(逸般人)

ハザードレベル7.0

ライダー一人につき、一本のボトルが進化を遂げる。

(ビルド本編の金兎と銀龍みたいに)

 

ハザードレベル13.0

エボルトニキ

 

………????

 

46:名無しの転生者

これチートでは…?

 

47:名無しの転生者

エボルトニキ!フィーネはどうやって倒すの!?(メソラシ)

 

48:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

デチューンのエボルドライバー使おうかと思ってたんだが……

 

49:名無しの転生者

overkill……

 

50:探偵ニキ

……フィーネなら死なないでしょう!大丈夫大丈夫!(多分)

 

51:『9番目』の破壊者

……エボルの機能に鎧貫通みたいなのありませんでしたっけ…?

 

52:名無しの転生者

≫51

……アリマスネェ…

 

53:名無しの転生者

正確には装甲を分解して内部にダメージを与える…ですね。…ナマミ……

 

54:名無しの転生者

実質生身に58tのパンチ……oh…

 

55:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……状況考えて使うことにするわ……

あ、店の開店準備あるからまたな。

 

ーーーーーー絶唱世界のエボルトォォォォ!!!が退室しましたーーーーーー

 

56:探偵ニキ

…フィーネがかわいそうに思えてきたのは僕だけですかね…?

 

57:名無しの転生者

やっとることは最低だから……

 

58:『9番目』の破壊者

ガチギレエボルトニキ……周囲が更地にならないといいですね…

 

59:名無しの転生者

…フィーネに合掌…ナームー…

 

60:探偵ニキ

≫59

いやフィーネまだ死んでませんからね!?




作者が明日朝早いので今回は初めての予約投稿させていただきます。

ちなみに今回出てきたのちのコテハン勢は活動報告で募集したコテハン勢の中の一人です。
そして今回は発案者の方に事前にメッセージを送って、その返答を反映したものとなっております。
メッセージを送らせていただいた理由は、出したかったけど原作あんまり詳しくないし、キャラの口調とかが分からん…!ってなったからです。
コテハン名が出るのはG編からですね。
メッセージを送らせていただいたとある方……ネタバレ注意ですよ?w

これから先は出したいコテハン勢などでわからないことがあったりしたら発案者の方にメッセージを送らせていただきますのでご了承下さい。ですが、返信をもらえなかったからといって出さないということはないので大丈夫です。


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スレ民よ、束の間の平和を楽しもう

121:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

スレ民よォォォォ!!クリスちゃんの寝顔が欲しいかァァァァァァ!!?

 

122:名無しの転生者

寄越せェェェェェェェェ!!!

 

123:名無しの転生者

うーp!!うーp!!

 

124:名無しの転生者

なんでみんなそんなに必死なの?

それはそれとして……欲しいです!!!!

 

125:『9番目』の破壊者

………エボルトニキが子供の寝顔を無許可で晒す…?

逆にあり得なく無いですか?

 

126:探偵ニキ

奇遇ですねノイントネキ……同じことを考えてました。

今までの言動からして想像できない……。

 

127:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

………冗談で言ったつもりがここまで食いつくとは……

 

128:名無しの転生者

……冗談…だと…?

 

129:名無しの転生者

フゥー…フゥー……エェボルトォォォォ!!!!

 

130:探偵ニキ

スレ民たちの純情が弄ばれましたね……

 

131:『9番目』の破壊者

そもそもとして子供大好きエボルトが女の子の画像をここにうpするわけないでしょう……

 

132:名無しの転生者

それでも俺たちの純情を弄んだ落とし前をつけさせたい…!

 

133:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

純情ってより欲情だろ。

 

134:名無しの転生者

てかエボルトニキ?今どんくらい進んだの?

 

135:名無しの転生者

確かに今回は来るのが早かったな?

 

136:名無しの転生者

いつもは何ヶ月も放置するのにね……

 

137:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

いや?特に何にもないけど顔見せた方がいいかなぁって思ったから出しただけ。

 

138:『9番目』の破壊者

……店開店してるんですか?

 

139:名無しの転生者

あ〜…クリスちゃんがいる中で騒ぐのはちょっとね……

 

140:探偵ニキ

生活にも関わるんで僕らには何も言えないですけど、店開けてるんですかエボルトニキ?

 

141:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

開店はしてないな。今日はテイクアウト限定だ。

クリスちゃんはあったかい布団の中でぬくぬく眠ってるよ。

 

142:名無しの転生者

クリスちゃん…寝てる……ガタッ(カメラヨーイ)

 

143:名無しの転生者

スッ(パーフェクトゼクター)

 

144:『9番目』の破壊者

チャキッ(ライドブッカー)

 

145:名無しの転生者

ジャキンッ(サイキョージカンギレード)

 

146:名無しの転生者

ウェェイ‼︎(キングラウザー)

 

147:探偵ニキ

シャキンッ(プリズムビッカー)

 

148:名無しの転生者

ジャコンッ(火縄橙DJ銃)

 

149:名無しの転生者

ガチャンッ(シンゴウアックス)

 

150:名無しの転生者

シャンッ(アックスカリバー)

 

151:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……ズッ(メダガブリュー)

 

152:名無しの転生者

…スワッテオキマス……ゴメンナサイ…

 

153:名無しの転生者

みんながみんな殺意高ぇww

 

154:名無しの転生者

てかエボルトニキに関してはその武器持ってないでしょww

 

155:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

………果たしてそれはどうかな?

 

156:名無しの転生者

ナニィ…?

 

157:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

俺の娘は錬金術師だ……錬金術師ガラにできてサンジェルマンにできない道理は無いと思わないか…?

 

158:名無しの転生者

まさか…すでに開発しているのか…!?

 

159:名無しの転生者

……オーズの欲望を糧にした錬金術とはちょっと違うからソレは無くね?

 

160:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

うん、メダガブリューなんかサンジェルマンに話してすらない。

 

161:名無しの転生者

何嘘ついてくれとんねん!!

 

162:『9番目』の破壊者

……ちょっとビックリしました…ホントに開発してるのかと。

 

163:探偵ニキ

……流石に他作品の武器を開発しようなんて思ってないですよね?

 

164:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……………メソラシ

 

165:名無しの転生者

え?マジでやろうとしてたの?

 

166:名無しの転生者

君にはエボルトの肉体という立派な武器があるじゃないか……

 

167:名無しの転生者

やはり暴力…!暴力は全てを解決する…!!

 

168:名無しの転生者

で、何を作ろうとしてたの?

 

169:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……キングラウザーの色違い

スチームブレードだけじゃ使い勝手が悪いから普通の長剣作ろうかなぁって…

 

170:名無しの転生者

なんでよりにもよってキングラウザー……?

 

171:名無しの転生者

てかビートクローザーあるのでは?

 

172:名無しの転生者

ええやん、キングラウザーかっこいいし。

 

173:名無しの転生者

てか、今日はエボルトニキ一段と冗談が多いな。

なんかあったん?話聞くよ?

 

174:『9番目』の破壊者

は〜い、今頭上に見えますのが

理解のある彼……のフリをする亭主関白で〜す♪

 

175:探偵ニキ

辛辣ゥ!?ノイントネキ辛辣ゥ!?

 

176:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

いや〜冗談を言ってるのは理由があるんだよ〜。

その名もエボルトの日。一年に一回冗談を言いたくなる日です。

 

177:名無しの転生者

絶対ぇウソ!!

 

178:名無しの転生者

そんなんみたことも聞いたこと無い。

 

179:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

あ、クリスちゃん起きた。

……よし、クリスちゃんにご飯作ってあげるから…またネ!

 

180:名無しの転生者

逃げるな卑怯者ォォォォ!!!

 

181絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

誰が卑怯者じゃい!!……どっと疲れた気がする……じゃあまた今度来るわ

 

ーーー絶唱世界のエボルトォォォォ!!!が退出しましたーーー

 

182:探偵ニキ

クリスちゃん…どうなりますかねぇ……

 

183:『9番目』の破壊者

まぁ、今はエボルトニキのそばが一番安全なところですから。

ゆっくり眠れて、自然に起きることができるのはその証拠ですよ。

 

184:名無しの転生者

あと少し?ぐらいで無印も終わりか……

ラストスパートだ!張り切っていきましょー!!

 

185:名無しの転生者

エボルトニキ…フィーネのクズな発言でブチギレないといいけど……




少し文がおかしいところがあるかもですがご了承ください……

眠いです。途轍もなく。

それではおやすみなさい……


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幕間 雪音クリスの平和な1日

クリスちゃんがうちに居候し始めて数日。

うちでの生活にも少し慣れてきた頃合いである。

 

クリスちゃんが居候し始めてからは、店はテイクアウト限定で配達はウー○ーに任せている。

……だってクリスちゃんのことがバレたらめんどいし……特にあの赤ゴリラ。

 

今は昼飯時で、クリスちゃんと一緒にご飯を食べている。

 

メニューはクリスちゃんがナポリタンで、俺がペペロンチーノ。

特に凝ったところはない単純なパスタ系である。

 

「クリスちゃん、美味しいかい?」

 

「………ん、うまい」

 

「そっか、よかったよかった」

 

……数日一緒に過ごして気づいたことがある。

クリスちゃん…食べ方きたない…というか食べるのが下手っぴ……

 

しょうがないなぁ……

 

「ほら、クリスちゃん。こっち向いて」

 

「…ンム?……ぬむぐっ!?…ンム……ンムムッ…!」

 

紙ナプキンを手に取り、クリスちゃんの口元を綺麗に拭いていく。

 

「……はい、綺麗になったよ」

 

「いきなりはやめてくれ………//////」

 

「ごめんごめん。……一気に掬いすぎじゃないか?」

 

………クリスちゃんの手元をよく見てみると、本来パスタを食べるときに掬うであろう量の2、3倍はあるであろう量がフォークに巻き付いていた。

食べ方きたない理由これでしょ……

 

そこを指摘してみると、口元につきはするものの以前よりも格段に綺麗に食べられるようになっていた。

 

その後、クリスちゃんは夜ご飯までゴロゴロダラダラと過ごしていた。

 

「今日は何もないねぇ……」

 

「みたいだな……ノイズも出ねぇし」

 

「うし!クリスちゃん、晩ご飯何がいい?」

 

「………ハンバーグ」

 

「了解。ライスとパンどっちがいい?」

 

「……ライス」

 

「承りました。お嬢様。」

 

「なうっ!?お、お嬢様なんて呼び方すんな!……ガラじゃねぇ……!」

 

「俺からすれば可愛いお嬢様だけどな?じゃ、夜ご飯作ってくるよ」

 

「なっ……なうっ……なにゃ……!?」

 

クリスちゃんは顔を真っ赤にしてうつむいた……かっわいい……

 

そしてクリスちゃんは風呂に浸かり、俺はシャワーを浴びてベッドに入った。

そして電気を消し、布団をかぶろうとした時…コンコンとドアが控えめにノックされ、枕を持ち、薄い赤色のパジャマに着替えたクリスちゃんが入ってきた。

 

「……今日も…いいか?」

 

「……おいで」

 

クリスちゃんはよく俺の布団に入ってくる。

理由は簡単……一人で寝ると悪夢を見るらしい。

だから俺と一緒に寝ている。この優しい子が悪夢を見ないために俺もそれを許容している。

 

「スー………スー……」

 

ゆっくり眠れている……いつの日かこの子が、悪夢に苛まれないようになりますように………




今日はものすっごい短めですごめんなさい……


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義娘と偶然会いました(いやほんとに偶然)

評価バーが埋まってたの見た時叫びました。どうも作者デス。

今回は二話続けての日常回です。
スレは……おそらく次回!

ファザコン響……出しまっせ………


とある日。

俺は家庭用冷蔵庫の中身を整理していた…が、とある問題に直面する。

 

「……食材切れてきたな」

 

そう、響がリディアンの寮に行ってから一人暮らしになっていた俺はほとんど買い物に行っておらず、クリスちゃんが居候し始めたのも相まって食材が減るペースが早くなっていたのだ。

………しょうがないかぁ……

 

「クリスちゃ〜ん!ちょっと買い物行ってくるから留守番できる〜!?」

 

俺は2階の元空き部屋にいるクリスちゃんに声が届くように張り上げて言った。

そしたら階段からドタドタという音がして、クリスちゃんが降りて来た……

…ジーンズに赤色のパーカーを着て。

 

「…あたしも行く」

 

「いや、クリスちゃん匿ってるの知られたら色々まずいし…「行く!!」…ワカリマシタ…」

 

というわけで…クリスちゃんと買い物行くことになりました……

クリスちゃんはパーカーを深く被り、目元と銀髪が隠れるようにしている。

 

「なぁ、最初はどこ行くんだ?」

 

「最初は…普通にスーパーで食材買うかな。」

 

「りょ〜かい。ほら、早く行こうぜ」

 

「お〜い、おじさんの体力考えてね〜…?」

 

「戦闘中にあんなに派手に動き回ってるのに何言ってんだ……」

 

……ごもっとも。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後、普通にスーパーで食材買ってクリスちゃんに荷物を持つのを手伝ってもらいながら(お菓子類の軽い方)帰路に着いた時…いつもは会えて嬉しいと思うのに今は絶対会いたくないと思う存在がいた。

 

「……クリスちゃん」

 

「なんだよ?」

 

「遠回りになるけど迂回しよう。」

 

「……何がいたんだ?」

 

「装者」

 

「よし、迂回するぞ。」

 

そしてクリスちゃんと共に遠回りをして帰ろうとした時……俺は忘れていた。

自分の義娘が俺に対して絶対のレーダーを持っていることに…!

 

「あっ!お父さ〜ん!!」

 

「えっ!?聡一さん!?」

 

「どの人が立花の父親だ?」

 

「翼、安心しろ…あたしもわかんねぇ。マジでどこにいんだ…?」

 

「クリスちゃん…ゲームオーバーだ。覚悟しよう」

 

「……あんたの娘どうなってんだ?」

 

クリスちゃんがそういうのも無理はない……だって100メートルぐらい離れてるからね!?

そういや、どこかしらで逸れて(響が)迷子になった時も俺は気づいてないのに響は気づいて腰に飛び掛かられた時あったな……あの時は死にかけた。主に腰と心臓が。

 

「お〜う…響〜……」

 

「!!やっぱりお父さんだ〜!」

 

ダッシュで駆け寄って来た響はそのまま俺に飛び掛かって来て……

 

「ぐえっふぉ!?」

 

頭蓋が鳩尾に突き刺さった。……義娘の愛情表現に殺されそうです……

 

「聡一さん!?響!聡一さんが危ないから離れて!?」

 

「未来のお願いでもそれだけは聞けないな〜。今はパパニウムを補給してるので!」

 

「いや、離そう!?聡一さんから嫌な音鳴ってるから!ビキビキって言ってるから!?」

 

「奏…立花ってもしかして……」

 

「あぁ…間違いなく重度のファザコンだな……」

 

あぁ……川の向こうに妻がいる……なんか言ってるけど聞こえないよ…今そっち行くから待ってて…」

 

「行っちゃダメですからね!?響!早く離しなさい!!」

 

「あぁ〜!!お父さん!お父さーん!!」

 

「それやめて!?罪悪感がすごいから!」

 

「…………(クリスチャンアオスジピキピキ)」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「高校生の娘に殺されかけたのは初めてだよ」

 

「えへへ、ごめんなさい♪」

 

「嬉しそうに言わないの……」

 

「あの〜…よかったのですか?今は店開けて無いんじゃ……」

 

「ん?あぁ〜、個人的な理由で開けてないだけだからね。体調が悪いとかじゃないから大丈夫だよ。

それに義娘が初めて友達を連れて来たんだから。祝わないとね!」

 

愛情表現でブラッド族が死にかけるという珍事件が起きたその後。

俺は全員で店に戻って来ていた。……なぜかお怒りのオーラをズモモモ…と出しているクリスちゃんも一緒に。

 

「ちょっとお父さん!?私が中学の頃ボッチだったみたいな言い方やめてよ〜!」

 

「………ボッチじゃなかったのか?」

 

「グハッ…!?(精神的ダメージによる吐血)」

 

「そうか…立花は友達がいなかったのか……」

 

「言うて翼もそこまでいなかったろ」

 

「ガハッ…(理不尽な巻き添え)」

 

SAKIMORIが暴露されダメージを負ったその時、未来さんは……クリスちゃんと耳打ちで会話していた。

 

「(ちょっとクリス!?なんでついて行ってたの!?)」

 

「(…家に一人は寂しいからヤだった)」

 

「(可愛いッ!!じゃなくて!…二課に追われてるんだよ?色々と気をつけなよ……)」

 

「(…善処はする)」

 

未来さんはこう思った……絶対また着いていくやつだこれ…と。

 

「まぁそれは置いとくとして…響?なんで膝の上に座ってくるんだ?」

 

「久しぶりだったから…ダメだった?」

 

「別に気にせんが…」

 

そして響は俺の手を掴んで自分の頬に擦り付け…

 

「……えへへ♪」

 

と笑った。

……はい大天使。疑う余地なく大天使。誰がなんと言おうと大天使。異論は認めない。

 

「奏…空気が甘くて寒い……」

 

「同感だ翼……砂糖をカレースプーンで大盛り五杯入れたアイスコーヒー飲んでるみたいだ……」

 

この空気中の糖分と寒気…糖分はもちろんファザコンモード全開の響。

では寒気は?……クリスちゃんである。

俺に甘える響ちゃん見てアオスジピキピキになりまくってますねぇ……

 

「え〜と…クリスちゃん?」

 

「ん?別に気にしないでいいぞ?怒ってないからな。」

 

「その言葉が嘘だと言うことを俺は知ってる。」

 

俺が呼んだクリスという名前に風鳴翼と天羽奏は顔を見合わせ……同時にクリスちゃんを見た。

 

「ん?……なんかあたしの顔についてるか?」

 

「……突然ですまないがそのパーカーのフードを取ってもらえるか?」

 

「悪いね。……あたしたちが探してる奴と呼ばれた名前が同じだったんでな。」

 

「ふ〜ん……」

 

クリスちゃんはフードに手をかけそのまま外すと同時に、綺麗な銀髪と紫苑の花びらのような薄紫色の瞳が顕になった。

 

「ちゃんと名乗るのは初めてか?

どーも、あんたら二課が躍起になって探してるイチイバルの装者…雪音クリスだ。」

 

「ッ!!…やはり貴様か…!」

 

「よ〜やく見つけたんだ…逃がしゃしねぇぞ」

 

そしてガングニールとアメノハバキリの装者はギアペンダントを握り、聖詠を歌おうとした…が次の雪音クリスの言葉で聖詠を止めた。

 

「いいのかよ?ここには少なくとも一人、民間人がいるんだぜ?」

 

「「ッ!?」」

 

そう、今この場には民間人(だと思われている)立花響の父親がいる。

今この場で、機密になっているシンフォギアを行使するわけにはいかないと考え、二人は鉾を納めた。

……三人いる筈の装者の一人は未だ父親に甘えていた。

 

「お父しゃ〜ん♪」スリスリ

 

「お〜い響〜?……周りはシリアスな雰囲気なのになんで響だけ我関せずで甘えて来てんの〜?」

 

「今はお父さんに甘える事以外は頭にない〜♪」

 

翼「立花!?」 奏「響ぃ!?」 未来「響……」

 

クリス「…………Killter Ichaiva「「「「待て待て待て待て!?」」」」………あ?」

 

クリスちゃんが突如聖詠を歌おうとしたので、未だ甘えている響を除いて全員で止めた…

 

「何やろうとしてんの!?」

 

「……あたしの縄張りを取り返す。…それだけだが?」

 

「へぇ…よく言うよね。泥棒猫ちゃんの癖に」

 

「……んだと?」

 

「クリスちゃんはただ、縄張りの本当のヌシがいない場所を自分の縄張りだって主張してるだけだよ?

ここは私の居場所。私が帰ってくる場所なんだ。…他の誰にも渡さない…!!」

 

「縄張りを開けた時点で既にそこはお前の縄張りじゃねぇだろ。

その人はあたしに言ってくれたんだ。信じていいって…あたしの前からいなくならないって。

そこが最初からお前のものだったとしても…力尽くでもあたしの物にする!!

……あたしにはもう…その人しかいないんだよ…!!」

 

犬と猫が睨み合って縄張り争いしてますわ……

て言うかさ……

 

「共用で良くないか?」

 

「「良くない(良くねぇ)!!!」」

 

「「「「えぇ……」」」」

 

はぁ…最終手段使うか……

 

「響〜?オムライスとカツ丼と卵かけご飯と白米どれが良い〜?」

 

「全部が良いな〜♪」

 

「クリスちゃ〜ん?何食べたい?」

 

「……ミートスパゲティ」

 

「りょ〜かい……喧嘩やめたら作ってあげるよ?」

 

「さっきはすまねぇな〜?これから仲良くしようぜ?立花響(忠犬ワン公)?」

 

「さっきは私も悪かったよ〜。これからよろしくね!クリスちゃん(泥棒猫ちゃん)!」

 

「「あははははははは〜〜」」ビキビキ

 

「マスター…コーヒーをお願いします。ミルクありで……」

 

「マスター、あたしもコーヒーくれ…ブラックで」

 

「聡一さん…無糖のミルクティーください……」

 

「毎度あり〜……と言いたいところだけど……今日はサービスにしとくよ……娘がゴメンね?」

 

「「「お気になさらず……」」」

 

……良く漫画とかで今と同じような状況で『仲良くなったんだね!』とか言うキャラいるけど……嫌味じゃなくて正直に言う。

 

………眼科行った方がいいと思うよ?




今日の話は原作で言うところのビッキーと翼さんと未来さんのデートの話です。
奏さん生存しているためにデートメンバーに入れました。
……時系列とかは色々気にしないでください。お願いします。


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スレ民よ、フィーネどうすっぺ?

ひっさしぶり(作者比)の掲示板回です。
ひっさしぶり故に駄文になっている可能性も多々あるかもしれませんがご了承ください。


1:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

あぁ〜クリスちゃんかわえぇんじゃぁ〜

 

2:名無しの転生者

……喧嘩なら買うで?

 

3:名無しの転生者

相変わらず血の気が多いことで。…それはそれとして一回死んでみる?

 

4:『9番目』の破壊者

みんな殺意高いですね……。

それはそれとして一回顔面めり込み土下座しましょうかエボルトニキ。

 

5:探偵ニキ

ノイントネキ?それは言外に死ねって言ってません?

 

6:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

クリスちゃんのかわいさ直に見れない人とかいるんだ……あぁ勿体ない。

 

7:名無しの転生者

フゥ〜〜落ち着け落ち着け………ぶっ殺す

 

8:名無しの転生者

確率的には数万分の一なんですが?

ていうかほとんど誰も直に見ることなんかできねぇよ!!

 

9:名無しの転生者

ていうか今回はこの掲示板の様式美ないんだね。

状況説明をすっ飛ばすっていう様式美が。

 

10:『9番目』の破壊者

……あれって様式美って言うんでしょうか?

 

11:探偵ニキ

まぁそこら辺考えちゃキリないですからね。

様式美でいいんじゃないですか?

……で、本題はなんですか?エボルトニキ

 

12:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

うん、フィーネどうしようかなって思ってさ。

単純にぶっ殺すのもアリだけど、それじゃ味気ないからね。

みんなに聞こうかと思った。安価はやらねぇよ?

 

13:名無しの転生者

俺的愉悦展開はXV編まで生かせといて、シェム・ハという現実を見せて絶望させることだけど?

 

14:名無しの転生者

≫13

『俺的』じゃなくて『俺達的』でいいと思うで。

………フィーネはちょっとやり過ぎた。流石にあれは見逃せるレベルちゃう。

 

15:『9番目』の破壊者

正直同感ですね。マジで一回絶望させた方が良いです。寧ろいい薬になりますよ。

 

16:探偵ニキ

僕も本心を曝け出すなら……許せるレベルなんてもうとっくにぶっ飛んでますよ。

セレナやマリア、切歌と調、他の攫ってきた子供……あの子達の辛さや苦しみを味わわせることができるならとっくにやってます。

フィーネや政府にとってあの子達が道具でしかないとしても、あの子達は僕達F.I.S研究員の宝物なんですよ。

それを穢す奴らはこの手を血で汚してでも排除します。

 

17:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

探偵ニキも俺とそんなに変わんねぇなぁ。

……やっぱやるとしたら生かしてその知識を有効活用させてもらう方針しかねぇわな。

 

18:名無しの転生者

賛成。それにしても探偵ニキがあんなに子供思いだったとはねぇ…

予想を遥かに飛び越してたよ。

 

19:名無しの転生者

まぁ本質的に優しい奴らしか居らんしな。

他のはとっくに地獄行きか、元の世界をもう一回遊べるドン!だよ。

 

20:探偵ニキ

…子供は未来の希望ですから。大切にするのは当然ですよ。

それに、息子や娘達を守るのは親代わりである僕達の権利ですから。

 

21:『9番目』の破壊者

≫20

………『義務』とは言わないんですね。

 

22:探偵ニキ

≫21

僕の考えでは、義務は『やらなきゃいけないこと』。

それに対して権利は『自分に出来ることをやるかやらないかを選ぶこと』だと思ってますから。

 

23:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

『やらなきゃいけないからやる』じゃなくて、『やりたいからやる』…か。

………あんたも立派な父親じゃねぇか。探偵ニキ。

 

24:名無しの転生者

今までノイントネキやエボルトニキに隠れてあんまり目立たなかった探偵ニキがこんなにイケメンだったとは……

俺らの中の序列が逆転したぞ。

旧 エボルトニキ>>>>ノイントネキ>探偵ニキ

新(真) エボルトニキ>探偵ニキ>>>>ノイントネキ

 

25:『9番目』の破壊者

ちょっと待って下さい!異議あり!!

なんで私がそんなに下なんですか!!!

 

26:名無しの転生者

だってポンコツ安価バーサーカーじゃん。

 

27:名無しの転生者

速攻で終わっとるやんwwww

 

28:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ノイントネキ「私!何故!!下!!!」

スレ民「ポンコツ安価バーサーカーだから」 〜完〜

クッソwwwwwwwww

 

29:名無しの転生者

ノイント=サンカワイソスwww

 

30:『9番目』の破壊者

分解砲ステンバ〜イ♪オーロラカーテンすてんば〜い♪

さよなら♪

発射ァァァァァァ!!!!

 

31:名無しの転生者

ァァァァァァァァァァァァッ!!!?

 

32:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

………多分本当に撃ったなコレ!?

スレ民よ!応答せよ!

 

33:名無しの転生者

……こちら撃たれたスレ民です………

あっっっぶなかったぁ〜……!!

特典がファルシオンじゃなきゃ死んでた…!

 

34:『9番目』の破壊者

あら?申し訳ございません♪

何もない虚空に撃つつもりが運悪く!そちらと繋がってしまったようです♪

………チッ…意外にしぶといですねぇ……

 

35:名無しの転生者

こっっっっっっわ………

てかさりげなくスクールデイズの真似してるやんけ……

 

36:探偵ニキ

ノイントネキは西園寺世界だった…?

 

37:『9番目』の破壊者

だぁれが検索候補の一番上にクズって出てくる女ですか

あまりふざけてると……分解しちゃうぞ♪

 

38:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

可愛く言っても可愛くねぇな。

 

39:『9番目』の破壊者

ブンカイッ!!

 

40:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

無駄無駄無駄無駄ァ!!

 

41:名無しの転生者

DIOになるなエボルトニキ

 

42:名無しの転生者

もう色々とぶっ飛んでみんなふざけてきてるな………

 

43:『9番目』の破壊者

アッ…………

 

44:探偵ニキ

……どうしました?ノイントネキ

 

45:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

バーサーカーが静かになるなんて珍しいな。

 

47:名無しの転生者

あんまり煽るんじゃないエボルトニキィ!!

 

48:『9番目』の破壊者

掲示板運営(転生神)から警告来ました……

『あんまり所構わず世界繋げて分解砲撃っちゃうと……すり潰すゾ♪』だそうです……

 

49:名無しの転生者

あら、ドンマイ。

 

50:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

あ、じゃあ悪口なんでも言い放題ってこと?

 

51:名無しの転生者

……それは可哀想だからやめたってエボルトニキ…

 

52:名無しの転生者

まぁ今回でコテハン勢の序列は確定したな。

簡単にまとめると……

 

エボルトニキ>>ノイントネキ>>>探偵ニキ

 

人格

エボルトニキ>探偵ニキ>>>>ノイントネキ

 

かな?

 

53:『9番目』の破壊者

私そんなに性格悪くないですよ!?

他二人が聖人すぎるだけですよ…!!

 

54:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

あらら、そんなに褒められると照れるじゃんか。

 

55:探偵ニキ

……聖人……悪い気はしませんね。

 

56:『9番目』の破壊者

……別に褒めてないわけじゃないですからね!!

 

57:名無しの転生者

ノイントネキ、ノイントネキ。

そこは『べ、別に貴方達の事なんて褒めてないんですからね!///』

って言ってツンデレムーヴかますところでしょう?

 

58:『9番目』の破壊者

知りませんよそんな事ぉぉぉぉぉ!!!

 

 



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先史の巫女の想い

最終決戦に入って行きます。

色々と飛ばしてるかもしれませんがご了承下さい。


俺が店で諸々の点検をしていた時、最近よく出てきた気配を察知した。

 

「あ、ノイズ出たな。…いつもと比べると数は少ないが……な〜んか嫌な感じだな…そこが本命じゃない…?」

 

気配と直感。二つが同時に働き、俺は一つの結論を下した。

………ノイズの方はクリスちゃんに行ってもらおう。

俺は誰もいない客席に突っ伏していたクリスちゃんに声をかけた。

 

「クリスちゃん。ちょっとノイズ出たからそっちの方に行ってくれない?」

 

「ッ!?…行くに決まってんだろ!どこだよ!?……あんたは来ないのか?」

 

「ごめん、な〜んか嫌な予感がしてさ……俺はそっちの方に行ってみる。

場所はスカイタワー……数はいつもより少ないね」

 

「りょーかい。じゃ、送ってくれよ」

 

「……怪我なく帰ってきてくれよ」

 

「誰に言ってんだ。あたしは大丈夫だ、それに…何かあってもあんたが助けてくれるだろ?」

 

「そりゃもちろん」

 

「即答かよ……こっちが恥ずかしくなってくるじゃねぇか…

ま、気にしないでくれよな。あたしは大丈夫だ」

 

「いってらっしゃい」

 

「……いってきます」

 

トランスチームガンの引き金を引き、クリスちゃんをスカイタワーに送った。

俺もブラッドスタークへと姿を変えて、直感が働いた場所へと飛んだ。

 

………『エボルドライバー(デチューン)を持って』…。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あ?どうなってやがる…?」

 

俺が直感の働いた場所、リディアン音楽院に着いた瞬間に目に入った景色は、『瓦礫となり原型が崩れ去ったリディアン』だった。

……その瞬間、背後から棘のついた鞭が迫ってきていた。

 

「チッ…めんどくせぇ……」

 

俺は身体を捻り、鞭を避け、飛んできた方向に銃口を向け引き金を引いた。

まぁ案の定いましたわ……フィーネことクソアマ外道生ゴミ女が。

 

「…面倒なのはこっちの方だ。散々私の計画を引っ掻き回してくれおって…!!

だが、それもここで終わる……貴様の命を刈り取ることによってなぁ!!」

 

「やってみやがれ生き遅れの年増がァ!!

テメェだけがキレてると思ったら大間違いなんだよ!!」

 

言い終わると同時に鞭を伸ばしてきたが、俺はそれを掴み、引き寄せ、顔面を殴った。

 

「ネフシュタンの鎧ってことはどれだけ痛めつけようがぜ〜んぶ治るんだよなぁ?

じゃあ殴り放題のバイキングだな!俺の怒りも全部受け取れや!!」

 

そこから俺は殴り続けた。……暴言もプラスして。

 

「テメェみたいな行き遅れの年増が再生能力持ったって意味ねぇぞ!?

どうせお肌もシワシワ、肩も上がらない、膝もイテェだろ!?老化は治らねぇぞ!!」

 

「……貴様ァ…!!」

 

「言い返せねぇんだな年増!!だがわかるぞその気持ち!

前までは起きたら腰イテェし(響が抱きついて寝るせい)首も痛めるし(響が飛びつくせい)最近は少し寒気がするからなぁ!!(リディアンの寮からクリスに向けて飛ばした響の殺気)」

 

「貴様にわかってたまるものかァ!!!」

 

「理解する気なんか最初からねぇよバァ〜カ!!」

 

「ガッ!?」

 

俺は暴言を吐きながらフィーネに近づき、腹にヤクザキックをいれた。

……基本女には弱いが外道は別である。

 

「……テメェが何を望んでこんなことをしでかしたのかなんか知らねぇが……俺の関係者に繋がった以上俺は徹底的にぶちのめす。……まぁ罪は償ってもらうがな」

 

「……私は負けられんのだ…!まだあのお方に想いを告げられていない…!届けられていない…!!

…どれだけ醜かろうと私はただ!!あのお方の隣に立ちたいのだ!!!」

 

俺はその瞬間…引き金を引いていた手が止まった。

…コイツを動かしている想いはなんだ?…コイツはただ、どれだけ道を間違えようと、どれだけの犠牲が出ようと、ただ『女としての幸せ』を求めただけだったのだ。…ただ好きな人と一緒になりたい。それだけだ。

 

「……乙女かよ……ハァ…ようやくアイツの言った意味がわかった気がするな……」

 

それは遠い昔の記憶。他のどんな記憶が消えようと、それだけは消えない。消してはならないと自らが定めた、どんな未来よりも幸せな過去。その一部。

 

《女の人はみ〜んな恋する乙女なんです。それがどんなものであれ心の底から好きになったものがあればそれは恋です。そして女の人が他の人を心のそこから好きになっちゃうと、どれだけの年月が経とうとその人のことは絶対に忘れないし、その人からの愛を求めて止まないんです。それが『女』っていう恋に生きる生き物なんですよ》

 

どんな花より美しかったその笑顔。どんな景色より綺麗だったその心。

決して色褪せることも、濁ることもない、俺が恋した宇宙にたった一人の人間との記憶。

その愛する人が言った意味が、ようやくわかった気がした。

 

…でも、だからこそ止めなければいけないと思った。

コイツが…『フィーネ』が恋した男は素晴らしい男だったんだろう。

そうでもなければ何百回、何千回と人生を繰り返す理由が無い。

恋したから、愛しいから、一緒に幸せになりたい。それは否定することのできない、ただ純粋な『愛』だ。

 

だが今の『フィーネ』はおそらく受け入れてはもらえない。

何千年も想い続けられるような素晴らしい男が、血に濡れた手を取るだろうか?…否。

血濡れた女を愛し、共に過ごすことができるだろうか?…否。

その男は涙を流すだろう。自分のせいで、自分を愛してくれた女を血で汚してしまったと嘆くだろう。

 

だからこそ、止めなければならない。

またいつかその二人が出会えた時に、それかフィーネが別の幸せを掴むとしても、今以上の血濡れた手でその男の手を握らぬように。

 

「フィーネ…お前はその手で誰の手を握るつもりだ?」

 

「誰の…だと…?決まっている。あのお方の手だ。あのお方がもう二度と私のそばから離れぬように。……あのお方の温かみをずっとそばで感じられるように……」

 

「…そうか。お前の恋した男は血に濡れた生暖かい手を取るような男なんだな」

 

「……違う!!あのお方はそんな方ではない…!!……あのお方…は…」

 

「……分かったか?今のお前の手は血に濡れている……それに気づいた今なら…まだ戻れる。

血に濡れた手であのお方とやらの手も血に濡らすか……罪を償って、いつかまた会えた時に胸を張って想いを告げるか…楽な道を選ぶか、地獄を進んで胸を張るか。二つに一つだ」

 

「私…は……!でも…でも…!もう止まれないのよ…!!あのお方と言葉を交わすのには統一言語を取り戻す必要がある!想いを伝えるために!この口で伝えるために…!どっちにしろ…月を破壊しなければ!私の願いは叶わない!!

だから私は月を破壊する!この荷電粒子砲…『カ・ディンギル』によって!!」

 

その言葉と同時に、地響きが起こり地下から巨大な砲塔が姿を現した。

 

「私は私の想いを遂げる!その邪魔を…させる訳にはいかないのよ!!」

 

「ったく…話し合いってのは楽じゃねぇなぁ……ま、来いよ。…全部受け止めてやる。お前の怒りも何もかもな」

 

そして、『愛のために全てを切り捨てた巫女』と『愛するが故に全てを守ろうとする星喰いの蛇』の最後の戦いが幕を開けた。

 

 

 

 

 

 




ちょっと変なところもあるかもしれませんが許してください。

正直なところ今回の話は賛否両論が明確に分かれると思います。
ですが、作者としてはこうしたかったのでこれでいいと思っています。

……装者は次回出しますが……エクスドライブにならない可能性が微レ存……


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歌と心、希望と奇跡。

ちょっと雰囲気ぶち壊しがあります。


「ほんっと…再生ってめんどいな〜……」

 

「面倒なら諦めてもらって構わないわよ?…そっちの方が私の迷いも消える…!!」

 

「消させる訳ねぇだろバカ女。

知ってるか?年寄りはお節介なんだよ!!」

 

「ぐぅっ!?…貴方が年寄りなら私はなんなのかしらね…!」

 

「俺から見れば中年レベルだな」

 

フィーネがカ・ディンギルを顕現させた直後、俺とフィーネは軽口を叩き合いながら戦っていた。

……ウン十万年生きてる俺からすれば本当に中年レベル…というか子供相手にしてるレベルだな……

てか急がねぇと地下のエネルギーがどんどん増えていってるんだよな……これデュランダルだろクソ面倒い。

さっさとする為にエボルドライバー使いたいんだが…着ける暇無えし…そろそろ愛する娘が来ても良いと思うんですがそこら辺どう思う?

とか考えてたらドドドド……ってとてつもない足音が聞こえて来たんですけど…?

 

 

ーーBalwisyall Nescell gungnir troooooOOOOONNNッッ!!ーー

 

「ガァッッッ!?!?」

 

娘が歌歌いながらフィーネの顔面に拳でど突きました…ギャグ漫画みてぇに吹っ飛んでったんだけど?

カ・ディンギルにフィーネが吹っ飛んで行って滑稽な絵にしか見えないんですが?

我が愛娘よ…出会い頭に人をど突けと教えた覚えは無いぞ?

 

「土砂降り10億連発喰らっとけ!!」

 

うん、ダメ押しとばかりにガトリングぶっ放すのもやめようかクリスちゃん。

てか、響は正体知らないのになんでそんなに殺意高いの?

クリスちゃんもちょっとオーバーキルじゃないかい?慈悲とか無いの?

 

響「お父さんの敵なら慈悲は無い」

クリス「フィーネは一回死ねば良い」

 

ナチュラルに心読むのもやめてもらっていいかな?

てか正体バレてるし……まぁもういいや。隠すの面倒い。

てかSAKIMORIさんと奏ちゃんは何処ぞ?

 

「「ちょっと遅かったから置いてきた」」

 

「本当に何やってんの!?」

 

しかもなんでこんな時だけ息合うんだよ……

とか思ってたら来た。ツヴァイウイングのお二人さん。

 

「いや、二人とも速えよ!?これでもフィジカルにはちょっと自信あったんだが……」

 

「2人はちょっと一緒にいる人を気遣ってくれないか…?」

 

お二人さんは肩で息をしながら愚痴を吐いた。…娘がゴメンね?

 

「で、お父さん。これどういう状況?」

 

「櫻井了子、黒幕、月破壊、OK?」

 

「「OK!!」」

 

「「いや待て待て待て!?」」

 

うん、止めるのが当然だとエボルトは思います。

だって2人からしたら情報量めっちゃ多いもん。

 

「詳しく説明したいところだけど…時間ないから後でね」

 

「まぁ…納得はいかないけど状況的にしょうがない…のか?」

 

「本当ならもっと真剣な空気になると思うのだが…」

 

あ。この子達来たんだったら俺エボルになれるんじゃね?

今のこの子たちなら心配は無いだろうし。

 

「え〜と…四人とも囮になってくれない?」

 

「「はい!?」」

 

「「いいよ(ぞ)〜!」」

 

「んじゃよろしく」

 

「「待って待って待って待って!?」」

 

「何するつもりですか!?」

 

「せめて何やるかは教えてくれ!?」

 

「まぁ簡単に言うと〜……前に俺1%も力出してないって言ったじゃん?」

 

「あ〜……言ってたなそんな事……」

 

「その1%を出す」

 

「「……は?」」

 

「んじゃちょっと離れてて」

 

よし…!やりますか!さ〜て超絶お久しぶり…ってわけでも無いわ。

結局デチューンドライバーしか無いし。てか一年ちょい前に二回変身してるし。

 

まぁ今回が最後だからデチューンは当分使えない…というかそろそろ本物使いてぇな……

そもそもデチューンが三回しか変身出来ない理由は、デチューンエボルドライバー自体がエボルボトルのエネルギーに耐えられるほど頑強では無いからだ。

ビルド本編でもマッドローグはライダーエボルボトルは使ってたけど、変身に使用したのはフルボトルだった。

エボルト憑依状態の内海さんでもマッドローグだったわけだから、重要なのは中身ではなくエボルドライバー自体の本物とパチモンの性能差による物だと考えられる。

……という長々とした説明は後にして…やりますか!

 

【エボルドライバー!!】

 

石動聡一(エボルト)はエボルドライバーを装着し、未知の物質を充填された2つのボトルを取り出し、ドライバーのスロットに差し込む

 

【コブラ!】

 

【ライダーシステム…!】

 

【Evolution!!】

 

聡一はハンドルレバーを勢いよく回し、それと同時にベートーベンの交響曲第9番が流れる。それに合わせてコブラの顔のエボルボトルのパーツが歌唱しているかのように稼働する。

 

エボルドライバーに搭載されたエネルギー生成ユニット『エヴォリューションチャージャー』装置内部の発動機『EVダイナモ』が高速稼働し、必要なエネルギーを生み出し、

ドライバーから透明なパイプが出現し聡一の前後にプラモデルのランナーのような型が形成され、

パイプの中を赤と黒の液体が流れ、前後の型の中に凝縮し、

赤黒い霧のようなエネルギーに包まれた装甲を成形し、そして三つの歯車のような金色のリングが出現する。

 

【are you ready…?】

 

「変 身…!」

 

【コブラ…!】

 

【COBRAァ…!!】

 

【EVOL COBRA!!】

 

【フッハッハッハッハッハッハ……!!】

 

「エボル フェーズ1完了…!でも無ぇわ。

デチューンだし不完全だし。フェーズ1って言うより0.8ぐらいが妥当だな」

 

動きやスペックは…まぁ悪くは無い。

けどこれになると加減がムズイんだよなぁ……ま、頑張ろ。

 

「お待た…せ!!」

 

「な!?…グッ!!!?」

 

出会い頭の蹴りいっぱぁつ!!…響のこと言えねーじゃん俺。

 

「お父さん…ナニソレすっごいカッコイイよ!?」

 

「……悪くねぇな」

 

「……色々物騒な機能抱えてそうなナリしてるな…」

 

「こればっかりは奏に同感……」

 

まぁ女の子には賛否両論分かれるわな。

男なら無条件でカッコいいと思いそうなもんだが(性格面は含めず)。

こっからは〜……心ポキポキパーティタイムじゃい!!

……アレ?なんか塔の先光ってね?

『この荷電粒子砲カ・ディンギルによって月を破壊する!!』……あ、ヤッベ。

 

「ハハハハハ!!私の勝ちだ!!!」

 

「そうは問屋が下さないっと!」

 

俺は放たれた粒子砲の進行方向にワープし、EVレバーを勢いよく回して必殺キックを粒子砲に向けて放った。

 

【エボルテックフィニッシュ!!】

 

そして、粒子砲から放たれた極光とエボルの足が衝突する瞬間……

 

極光が空間ごと圧縮され、轟音と共に爆ぜた。

 

「……なん…だと……?」

 

「さっすがお父さん!そこに痺れる憧れるぅ!!」

 

「………どうなってんだあの人……」

 

「「ハハハ……もうどうにでもなれ……」」

 

ツヴァイウイングのお二人さ〜ん?目から光が消えてますよ〜?

……まぁボケてる場合じゃ無いんだが…正直クッソやらかした。

調子乗ったせいで間に合わなくて月の一部削れた……クソが。

ほぼ全部のエネルギーは空間ごと爆破させて無効化できたんだが…エネルギーの一部が無効化できずに月に飛んでいって削れた。……マジでやっちまった。これ土下座案件だよ。

 

俺は無言のまま、もう一度EVレバーを回しカ・ディンギルに向き直った

 

「………」

 

「…まさか……やめろ!!」

 

【エボルテックフィニッシュ!!】

 

カ・ディンギルは極光と同じように空間ごと爆ぜ、瓦礫の山と化した。

 

「き…さ…まァァァァァァ……!!!」

 

「……悪いな。俺の慢心が引き起こしたミスは…俺が責任取らなくちゃいけないんでね」

 

「私の……想いはまた……!」

 

……正直に言おう。今、俺の身体を突き動かしたのは俺であって俺じゃ無い。

慢心し、怒り、失態を見せた自分に対する憤怒の感情と、

かつて人であった頃の『なんとか尻拭いをせねば』という焦りの感情。

それら二つが混ざり、暴走した……これじゃ獣だな。『あの時』から何も変わってねぇ。

 

ただ自分の望みを果たせず、星が滅びたことに嘆き、他の星を滅す『星喰いの蛇』であった頃から全くと言っていいほど変わってない。

 

「……ちょっとは変われたと思ってたんだがな」

 

「……お父さん?」

 

「…大丈夫だ、響。気にすんな」

 

「……気にするよ?…だって私、お父さんに助けてもらってばっかりだもん…」

 

「……悪い」

 

「謝らないで?お父さんは悪くないから!

それに!一人でなんでもするんじゃなくて、助け合うのが『家族』だよ?」

 

そう言って、響は俺の手を包み込むように握り顔の前に持っていった。

 

「ほら、私とお父さんはこんなに近くにいるんだから。

お父さんは一人じゃないし、私も1人じゃないよ。だから、大丈夫」

 

「ハハッ…かなわねぇよ全く……ありがとな。響」

 

…少し、持ち直せたな。よし!切り替えていこう!

フィーネに対する決定打はあるにはある。…だが、おそらくノイズを盾にされるだろうな。

現状一番厄介なのはやはりソロモンの杖……だがシンフォギアだけではほぼ無限のノイズを突破するのは難しい。

………もう一つ、何かあればいいんだけどな……

 

俺がそう考えていると……歌が聞こえた。

 

「…これは、リディアンの校歌…か?」

 

「だが、一体どこから……」

 

音の出どころは崩れかけの校舎のスピーカーからだった。

 

(シンフォギアが歌を力に変えるなら……私たちの歌も力に変わるかもしれない……!

お願い…!…響に届いて!!)

 

「フッハハハハハ!!最ッ高じゃねぇか!!!さっすが未来ちゃんだ!!」

 

「未来の…みんなの…歌…!!」

 

「……悪くねぇ…いや、むしろ最高だなぁ!!」

 

「ほら翼。後輩達があたしたちのために歌ってくれてるぜ?」

 

「奏…えぇ、この歌声に私たちも応えましょう!!」

 

その瞬間、天空へと4本の光の柱が登り、装者の纏う『シンフォギア』の姿が変わった。

 

その衣装は、白を基調としたものへと変わり、背に現れた光の翼はソラを照らした。

 

ーーXD(エクスドライブ)

 

人が繋がるための力、『歌』と『心』を束ねた希望と奇跡の姿であった。

 

 

 

 




正直今回で無印最終決戦終わらせるつもりだったんですが……終わりませんでしたごめんなさい。

……今回はだいぶ無理矢理なところもあるのは作者も承知しております。

言い訳するとすれば、月を欠けさせなければG編が始まらないことと、フェーズ3の素材のためにエクスドライブさせる必要があった……ということです。

お気に召さなければ、お気に入り解除してもらって構いません。
作者的には言いたくないですが、低評価も覚悟しています。

こんな無茶苦茶な作品ですが、応援してくださる方がいてくれたら嬉しいです。


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決着

今回で最終決戦終わらせたい……


ーーXD(エクスドライブ)

 

その形態へと至ったシンフォギアは装甲や衣装が白を基調としたものへと変化し、背部に光り輝く翼が授けられる。

 

そして全ての能力が通常状態を遥かに上回る性能へと上昇する。

 

……うん、天使やん。うちの娘に翼がついたらそれはもう天使やん。

 

(ちょ、ちょっとお父さん!?天使は恥ずかしいよぉ!!悪い気はしないけど!うぇへへへ…!)

 

(おいコラバカ、頭ん中でいきなり変な笑い声出すんじゃねぇ!)

 

「……この姿が続く限り私達はこれをずっと聞かされるのか…?」

 

「耐えろ翼…一応強くはなってるから……」

 

ん…?考えてることがバレてる…!?

…まぁさっきとそこまで変わらねぇか。さっきもなんでかバレてたし。違うところは俺にも響の考えてることがわかるぐらいか?

 

(わぁ〜い!お父さんも私の考えてることわかるようになった〜!あ、じゃあ頭撫でて!)

 

「……ほい」ヒビキナデナデ

 

「にゅへへへへへ……」ヘニャリヘニャリ

 

「いや、今は近くにいるんだから普通に喋れよ……」(撫で撫で…あたしも……)

 

「ほい」クリスチャンナデナデ

 

「にゃうんっっ!?」

 

これで1人増えましたね。(某蟹刑事風)

ていうか強化形態みたいになったのに念話しか使ってねぇじゃねぇか……フィーネを完全無視……

あ、フィーネ忘れてた。

 

「……ここまでコケにされたのは初めての経験よ」

 

「そりゃすまんかったな。で?カ・ディンギルは粉微塵になったけどどうする?」

 

「言ったでしょう……?諦めるわけにはいかないと!!」

 

フィーネは無数のノイズをソロモンの杖から呼び出し、やがて周辺はノイズで埋め尽くされた。

 

「クソめんどくせぇことしやがって…!!ノイズの方頼んでいいか!?」

 

響「まっかせて!」 クリス「言われなくても!!」

 

奏「元々ノイズ倒すのはこっち(シンフォギア)の専売特許なんでな!」

 

翼「こちらは任せてもらおうか!!」

 

「ありがとよ!」

 

響、クリスちゃん、奏ちゃん、翼ちゃんの四人にノイズの対処を任せ、俺は再度フィーネに向き合った。

 

「さて…こっちはこっちである程度決着付けようか?」

 

「望むところよ…!」

 

正直、状況的に言うとフィーネ対エボル(劣化)ではエボルが不利だ。

そもそもエボル(劣化)はスーツのパンチ力やキック力はフェーズ1のエボルと同じだが、致命的な欠陥を抱えている。

それはフェーズ1の機能を使った場合、ある程度の時間経過がなければリスク無しに使うことができないということだ。

もしも時間経過無しに使った場合、機能そのもののプログラムが壊れ、その機能が使えないという状況に陥ってしまう。

そのため、俺は必殺技である空間の圧縮爆発はもう使えず、ワープも今回の戦闘ではあと一回しか使えない。

その上、俺自身が切り札として残している機能は今はまだ決定打にはなり得ない。

故に今はノイズ処理が終わるまでの時間稼ぎを目的として戦うしか無いのだ。

 

俺はスチームブレードを振るい、鞭を捌きながらフィーネへと足を運んでいき、フィーネは懐に入られると不味いとわかっているのか、ある程度の距離を開けながら鞭のみで攻撃してきている。

 

そしてフィーネは突如ソロモンの杖を構え、自らの腹に突き刺した。

その瞬間、辺りの全てのノイズがフィーネへと吸い込まれ、巨大な赤き竜が顕現した。

 

「あ〜クソッタレ!めんどくせぇことになった…!!」

 

「逆さ鱗に触れたのだ…相応の覚悟はできておろうな?」

 

「生憎と死ぬ覚悟をする気は当分無くてね!!」

 

その言葉と同時に全力で殴り、竜の体にデカい風穴を開けた

…が、それがすぐに塞がった。

 

「…なんだと…?」

 

「お父さん!!」

 

「響たちか!ちょうど良いところに来てくれた!!俺が攻撃を引きつけるからその時に全力で竜をぶん殴ってみてくれ!!」

 

響「わかった!」 クリス「おうとも!!」

 

奏「任せな!」 翼「心得た!!」

 

ーー我流・特大撃槍ーー

 

ーーETARNAL SABBATHーー

 

ーー蒼ノ一閃 滅破ーー

 

ーーULTIMATE∞COMETーー

 

4人の技が赤き竜の体に穴を空け、巨大な裂傷をつけたが…すぐに穴や傷は塞がり、ダメージにはなっていなかった。

 

「聖遺物の力でもダメか…!」

 

「こんなのどうすれば……」

 

「更に巨大な一撃でも与えれれば状況は変わるか……?」

 

巨大な…一撃………巨大なエネルギー……バカでかい一撃……エボルトリガーの変質…!

そうか!アレが使えれば…!!

 

翼ちゃんが放った言葉に俺は何かが閃く感覚がした。

 

「お父さん!?」

 

「ちょっ!?真正面から突っ込む気か!?」

 

俺はフィーネに真正面から突っ込み、フィーネがいるであろう場所に拳のラッシュを叩き込み続け、フィーネがいる中枢部へと辿り着いた。

 

「コイツは貰ってくぜ!!」

 

「何っ!?…まさか!!」

 

それと同時にフィーネの持つ黄金の剣を蹴り上げて奪い、もう一度響のいる方向へ向かって蹴り飛ばした。

 

「受け取れ響!!それが鍵だ!!」

 

俺が響に向かって蹴った黄金の剣…『デュランダル』を響は受け止め、握りしめた。

だがその瞬間、護送作戦の際に暴走したように眼は赤くなり、身体が黒く染まった。

 

その瞬間に巻き起こった衝撃波は地下シェルターにも届いていた。

 

「このままではまずいです!」

 

藤尭が叫ぶ。すると未来が走り出し、緒川が呼び止める。

 

「未来さん!どちらへ!?」

 

「地上に出ます!」

 

未来の言葉に友里は危ないと止める。

 

「響は、響のままでいてくれるって!変わらずにいてくれるって!だから私は、響が闇に飲まれない様、応援したいんです!助けられるだけじゃなく、響の力になるって誓ったんです!」

 

 

その頃、デュランダルを手にした響の体は真っ黒になるが、顔だけは元に戻るも、やはり暴走していた。すると、シェルターのシャッターがぶち破られ、弦十郎達が出てくる。

 

 

「正念場だ!踏ん張り所だろうが!」

 

弦十郎の言葉に振り向く響。

 

「強く自分を意識して下さい!」

 

「昨日までの自分を!」

 

「これからなりたい自分を!」

 

緒川、藤尭、友里が叫ぶ。

 

 

「みんな…!」

 

響の体を翼とクリス、奏が支える。

 

「屈するな立花!お前が構えた胸の覚悟、私に見せてくれ!」

 

「あの人が…『父さん』がお前を信じて賭けたんだ!お前が自分を信じないでどうすんだ!!」

 

「響!お前ならやれる!!なんたってあたしの妹分だからな!!」

 

「あなたのお節介を…!」

 

「あんたの人助けを!」

 

「今日は私たちが…!」

 

翼、クリス、奏、寺島、板場、安藤が叫ぶ。

 

「ッ!…黙りなさいッ!!」

 

そこへフィーネが響達に向けて長い触手を伸ばして攻撃しようとすると、間にエボルが割って入りその触手をスチームブレードで斬り払い、トランスチームガンで撃ち落とした。

 

「感動の場面だぜ?無粋な真似は御法度だ………やれ!!響!!!」

 

「響いいいいいいいいいいいいいいいい!!」

 

自分を救ってくれた父親と親友で日だまりである未来の叫びを聞いた響。

 

「そうだ。今の私は私だけの力じゃない!」

 

「そうだ!この衝動に塗りつぶされてなるものか!!」

 

 

その言葉と共に響の体は元に戻った。破壊衝動を押さえ込んだのだ。そして響の背中に黄金に輝く翼が生えた。

 

「響き合うみんなの歌声がくれた、シンフォギアでぇぇぇぇぇ!!」

 

Synchrogazer

 

巨大な斬撃波が『横薙ぎ』に振り払われ、その斬撃波で赤き竜は消し飛びフィーネ本体が剥き出しになって投げ出された。

 

「…外した…のか…!?」

 

「響「良いの!!」ッ!?」

 

「これで良いの…ここからはやるのは私じゃない…!だよね!?」

 

「お父さん!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「その通りだ響!!…ここからは俺の仕事だ。覚悟しろよフィーネ…ちょっと痛いと思うぞ!!」

 

「何を…!?…ガハッ…!!?」

 

フィーネが言葉を発した瞬間……エボルの腕がフィーネの胸を貫いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして腕を引き抜いた。

その場にいた1人を除く全員がフィーネは…櫻井了子は死んだと思った。

しかし次の瞬間……

 

「…何故…私は生きている…!?」

 

フィーネは何事も無かったかのように立っており、胸から血液も流れていなかった。

 

「理由は簡単…でもないな。

まぁ至極簡潔に言うと…俺のこのスーツのグローブとシューズには、装甲を一時的に分解して中枢に直接ダメージを与えるって言う機能が付いている。

その機能の解釈ではネフシュタンが本体、櫻井了子(フィーネ)の肉体は装甲と見做され、中枢と見做されたネフシュタンの鎧だけが砕かれ消えたって言う事だ」

 

これは本当に賭けだった。

最初の説得が無理だとわかった時点で、この作戦に切り替えることは決めていたが、失敗していればフィーネを殺すことになっていた。殺してしまった時点で俺からすればもうゲームオーバーだ。

本気で分の悪い賭けだったが…まぁなんとかなって良かった良かった。

そしてここからは……再びの説得タイムと行こう。

 

俺は変身を解除せずにフィーネに向き合った

 

「フィーネ。俺はお前を悪いとは思ってない。……むしろ共感できる」

 

「共感…だと…!?…貴様に…貴様に私の何がわかる!!?」

 

フィーネは俺の首元を掴み、叫んできた。

 

「私はあのお方に会うために何もかも切り捨ててきた!!

……何も切り捨てて無い…!…全てが手中にあるお前に何がわかる!?」

 

「……切り捨てたさ。同族も、故郷も……過去の記憶さえも切り捨てられたらどれだけ楽だったか……」

 

「なんだと…!?」

 

「今でも夢に見る……崩れていく同族の断末魔。『何故守らなかった、何故救ってくれなかった』と言いながら消えていく仲間……少しずつ塵になっていく故郷の星……俺は何一つとして守らなかった。

『守る』ことを切り捨てて、俺は『戦う』ことを選んだんだ。そのせいで、一つの星が滅んだ。

………もし、あの時守ることを選択していれば……そう考えなかった日はない」

 

「な……あ……」

 

「なぁ?お前が好きになった男は良い男だったんだろ?…ソイツは理由もなく人間に呪いをばら撒いて何も言わずに消えていくようなやつじゃ無かったんだろ?……その男は…お前に理由を言いたかったと思うぞ?」

 

「何故…それがわかる…?」

 

「同じ男だからな。……わかるんだよ。本当に大事な人こそ、危険なことに巻き込みたくないんだ。

それでもしその大事な人が傷付いたら……たったそれだけ考えただけですげぇ不安が生まれる。

傷付けるかもしれないってことが怖くて、でも言わないと、言わないとってなるうちに時間だけが過ぎていく。

………そして言えないまま終わる。今も昔も変わらない、バカな男の性だ。」

 

俺は一呼吸置いて告げた。

 

「……これからゆっくり考えてみろ。

時間は有り余るほどにあるからな。

正解なんてどこにも無い。だけど、立ち止まって自分なりの『答え』を出すことはできる

これからの人生は長いけど、頑張れ。そうすればいつかまた会えた時に、胸を張って『私はこんなに頑張りましたよ』って言える時が来るはずだ」

 

「う…あ…ぁぁ……ぁぁぁぁ……!!」

 

フィーネが咽び泣く姿から目を外し、俺は響たちがいる方へ向き直った。

 

「……行くんだよね?お父さん」

 

「あぁ、月のカケラが落ちてくる前に壊さなきゃな」

 

「絶対帰ってくること…約束だよ?」

 

「あぁ、約束だ」

 

「ほら、クリスちゃんも来なよ」

 

「……んえ?いいのか…?」

 

「いいの!……多分家族になると思うし……」

 

響とクリスちゃんが小指を出してきたので、俺も片手の小指を出し、絡めた。

 

「お父さんは絶対帰ってくること。破ったら〜……地獄の果てまで追いかける!指切った!」

 

「絶対帰ってくること……破ったら毎日墓行って大号泣してやる。指切った!」

 

現世と地獄からのダブルサンド……こりゃ何が何でも生きなきゃな。

 

 

「…肝に銘じとくよ……『行ってきます』」

 

「「……『行ってらっしゃい』」」

 

そしてエボルはその場からワープして宇宙まで飛び、月のカケラを殴り砕いた。

 

 

……その後数週間、喫茶店『nascita』は休業したままだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえばクリスちゃん?……さっきお父さんのこと『父さん』って呼んでなかった?」

 

「んえっ!?…あたし…そんなこと言ってたか…!?」

 

「うんバッチリ言ってたね」

 

「いや…あの…別に特別な意味があるわけじゃ……」

 

「ちょっとOHANASIしよ?…ね?」

 

「……ワカリマシタ…」

 

のちにクリスはこの時のことを

「真っ暗な部屋で夜に一人でホラー映画見るより怖かった」

と語っていた……

 

 

 

 




無印…終わりました……

ここからは三話〜五話ぐらい『戦姫絶唱しないシンフォギア』的なのを挟んでG編に入ります。

あぁ〜〜……つっかれた……

それと投稿遅くなってごめんなさい!!


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スレ民よ!私は生きている!

1:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

私は生きている!

 

2:名無しの転生者

……まずなにがあったよ?

 

3:名無しの転生者

こちとらライブ配信もされずにもどかっしい空気で待たされてたんやぞ?

ほら、状況説明あくしろよ

 

4:探偵ニキ

皆当たりがキツイですね……まぁ全員がエボルトニキの事を心配してたってことでもありますね!

 

5:『9番目』に破壊者

べべべ別に私は心配なんてしてませんでしたよ!?

 

6:名無しの転生者

ノイントネキ、エセツンデレはやらなくていいよ?見てて痛いだけ

 

7:名無しの転生者

前のスレでツンデレムーブかませーって言われたから今やったんじゃない?

ヘッタクソだけど。

 

8:『9番目』の破壊者

私の扱いがどんどん雑になっていく……(´;ω;`)

 

9:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

元々結構雑かったろ?すぐにポンコツ安価バーサーカーが露見したし。

 

10:名無しの転生者

今となってはポンコツ安価エセツンデレバーサーカーだしね。

 

11:名無しの転生者

略してポンバカ

 

12:探偵ニキ

それは新旧どっちのあだ名でもいけるのでは…?

 

13:名無しの転生者

まぁ汎用性の高いあだ名って事だから結果オーライよ。

 

14:『9番目』の破壊者

そろそろ泣きますよ?全員の場所にオーロラカーテン繋いで

「酷い!私とは遊びだったのね!!もう貴方の子もお腹にいるのに!!」

って叫びますよ?ギャン泣きしながら言いますよ?いいですね?

 

15:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ええで〜、いま周りに人おらんし。

 

16:名無しの転生者

良いわけあるかボケナスイッチィィィ!!!?

 

17:探偵ニキ

それはホントに修羅場るのでやめて?ノイントネキ

ひっさびさに帰ってきたF.I.S.が地獄に変わる……

 

18:名無しの転生者

……ていうか姿見えないんだから意味なくね?

誰としゃべってんだってことになるし、無視すれば被害ないやろ。

シカトさえすりゃあ後は怪奇現象で済む。

 

19:名無しの転生者

原因がわかってる怪奇現象はもはや怪奇なのか…?

 

20:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……ノイント=サンカワイソスwwww

 

21:『9番目』の破壊者

………分解砲ブッパしていいですか?いいですね?答えは聞いてない!!!

 

22:名無しの転生者

あああああああああ!!!俺の推しグッズがぁぁぁぁ!!!?

 

23:名無しの転生者

スイーツバイキング無料券が塵にぃぃぃぃぃ!!?

 

24:探偵ニキ

……僕の…高級コーヒー豆が………

 

25:さすらいの黒き太陽

……今来たんだが……どういう状況なんだコレは?

 

26:名無しの転生者

俺の…明日のパンツが……無くなった……

ていうか新しいコテハン勢いいいいいい!!?

 

27:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ま〜たなんやかんや起こってる時にコテハン勢来たよ……

で?今回はどういうお方なんだい?状況説明シクヨロ!

 

28:さすらいの黒き太陽

あぁ、俺もスレで知ったぐらいなんだが……俺のいる世界は『マギアレコード』というゲームの世界らしい。

 

29:名無しの転生者

マギアレコード……なんやそれ?

 

30:名無しの転生者

あれだね。有名なあの〇〇るという言葉が生まれたアニメの外伝だよ。

 

31:探偵ニキ

二文字から続いて『る』……一つしかないのでは…?

 

32:『9番目』の破壊者

……なにがありましたっけ…?

私前世はアニメじゃなくて大抵小説とか漫画派だったので……

 

33:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

あれじゃね。深夜版プリ◯ュア。

 

34:名無しの転生者

『マミる』だね。

要するに魔法少女まどか☆マギカっていうアニメの外伝だよ。

 

35:さすらいの黒き太陽

大当たり。

で、俺の転生特典は『世紀王サンドライバー』及び『キングストーン』だ。

 

36:名無しの転生者

……なんやそれは?

 

37:名無しの転生者

キングストーン…ってことはその時不思議なことが起こった!?

 

38:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……あのライダーのドライバーってそんな名前だったっけ?

 

39:探偵ニキ

うゎお……調べて見てビックリですよ……

仮面ライダー作品で初めてR18指定された作品のライダーじゃないですか……

 

40:名無しの転生者

…仮面ライダーでR18?……いやいやそんなんわけ……

 

41:名無しの転生者

マジだよ……グロい描写が多い上に差別的な要素とかを取り入れてるから……出てくるセリフとか聞いててもR18で納得するで?

 

42:『9番目』の破壊者

……例えば?

 

43:名無しの転生者

セリフとしてS○Xが出てくる。

 

44:名無しの転生者

ヤッバ……

 

45:さすらいの黒き太陽

…まぁそんなこんな色々あって今は落ち着いてるんだが……いつ魔女が来るかわからんからなぁ……

身近に別の意味で危険があるし……

 

46:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

………話聞くで?

 

47:名無しの転生者

おや?エボルトニキ?

 

48:名無しの転生者

あれよ。理解できるんよエボルトニキは……

身近に自分を取り合う娘が二人いるんだから……

 

49:さすらいの黒き太陽

≫46

聞いてくれるか……。

俺はそもそもまどマギは知っていたからインキュベーターは嫌いだったんだよ……

普通に生きてる女の子達を願いを叶えるっていう餌で釣って利用しまくるのが見てて大嫌いだった。

で、まどマギの外伝世界だって知ったから色々介入して助けたりもしたんだよ。

だからこの世界ではマミはマミってないし、まどマギのみんなも死んでない。

で、助けられるだけ助けたんだが……主要な魔法少女(まどマギもマギレコもどっちも)がほぼ全員何故かヤンデレった……

ほむらちゃんが特にヤバい……なんでぇ?

 

50:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

≫49

……あんたそれ絶対自分後回しにして助けただろ?

自分が怪我してもどうでもいいって感じで。

 

51:さすらいの黒き太陽

……まぁ…怪我しても治るし……

 

52:名無しの転生者

……絶対それだよなぁ…ほむらちゃんなんてアレだぞ?時間遡行してんだぞ?

マギレコの考察ではアニメまどマギより遡行回数は少なめって言われてたけど考えてみ?

自分はどれだけ対策を練ってもまどかを救えない。

あの人(ブラックニキ)は何度も自分達を危険から救ってくれてるのに自分は何もできてない。

………キッツイで?これだけでも。

 

53:探偵ニキ

…ヤンデレったって言ってますけど……それだけ心配してくれてるってことですよ?

よく勘違いされがちですがヤンデレとメンヘラは似てるようで違いますからね。

メンヘラは自分中心、ヤンデレは相手中心だそうです。

つまりはそれだけ好かれてるんですよ自覚しなさい。…羨ましいですねコンチクショウ

 

54:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

まぁ要するにアレだ。自分を大切にして、相手も大切にしなさい。

魔法少女の子達が傷付いたら嫌だろ?それと同じ。

その子達もブラックニキに傷ついて欲しくないのさ。

好きな人が傷つくのは途轍もなくキツイことだからね。

 

55:さすらいの黒き太陽

………これから気をつけます……。

 

56:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

よろしい。

…で?誰と付き合うの?

 

57:名無しの転生者

≫56

落差ァ!!

 

58:名無しの転生者

他人の恋に首突っ込もうとするクソオヤジムーヴやめい!

 

59:『9番目』の破壊者

……真面目なところに入れないギャグメインの私はどうすればいいんでしょう…?

 

60:名無しの転生者

≫59

布団の中にでも潜ってなさい。

そう、みんなが騒いでる中一人寂しく眠る修学旅行のボッチのように!!

 

61:名無しの転生者

修学旅行…ホテル…オートロック…ウッ頭が……

 

62:名無しの転生者

修学旅行……グループ分け……ァァァァァ………

 

63:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……修学旅行って単語だけでダメージ受けるやつが複数いるのな。このスレ……

 

64:名無しの転生者

皆様カワイソスw

俺は修学旅行に悪い思い出など無い!!

中学の修学旅行が無くなったぐらいだ……オキナワ……グスン…

 

65:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

≫64

でもその分高校の修学旅行楽しかったんだろ?

 

66:名無しの転生者

≫65

まぁ人生最高に楽しかった四日間ではある。

……ただ欲を言うならば…沖縄さえ行けていたら俺は京都、沖縄、北海道という真ん中と両端を制覇できていたのだ…!!

 

67:探偵ニキ

……どんまいです。

 

68:『9番目』の破壊者

……正直誰が悪いわけでもないですからねぇ……

 

69:名無しの転生者

…みんな〜?最初にしたエボルトニキへの質問覚えてる〜?

 

70:名無しの転生者

なんだっけそれ?

 

71:名無しの転生者

記憶にございませんねぇ……

 

72:探偵ニキ

……ノイントネキが変なツンデレムーブかまさなければここまで話が曲がることもなかったのでは…?

 

73:『9番目』の破壊者

私のせいなんですかこれ!?

 

74:さすらいの黒き太陽

……どんとまいんど、ノイントネキ。

 

75:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……俺も最初何話そうと思ったのか忘れちまったよ……

今日はここまででいいよな?答えは聞いてない!!

 

ーー絶唱世界のエボルトォォォォ!!!が退出しましたーー

 

76:さすらいの黒き太陽

……まぁ…では…また次のスレで……

 

77:探偵ニキ

あ…はい……

 

78:『9番目』の破壊者

私の扱いが……これでも数少ないコテハン勢なんですよ……?

いえ…!次があります…!次こそ挽回してみせます!!

 

79:名無しの転生者

なおノイントネキは空回りするフラグが立った模様

 

80:『9番目』の破壊者

≫79

うるっさいですよこのナナシノゴンベェ!!




はい!というわけで今回は三人目のコテハン勢、たにpさんからいただいた案を使わせていただいたさすらいの黒き太陽というキャラを出させていただきました!!

……キャラがぶっ壊れェになってる可能性がありますがオユルシヲ……
それと出すのめっちゃ遅くなってすいませんでしたァッ!!

正直言うと、キャラ設定などを固めるためにメッセージを送らせて頂いたのが……12月の前半でした……
ここまで無印編が長引くとは超絶予想外だったんですよ……

それとアンケートをするので、よければご協力お願いします!


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娘は可愛い。これこそ真理。

『ルナアタック』と呼ばれた大事件が終結して二週間ほど。

 

行動制限を余儀なくされていた装者のもとに、朗報が届いた。

 

「行動制限解除って…マジかよおっさん!!」

 

「あぁ…これでこの生活から解放される…!!」

 

「……流石にあの異様な空気には翼も堪えたか……響君とクリス君は?」

 

ツヴァイウイングの二人は無言で部屋の隅を指差した。

そこには……

 

「お父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さん」

 

「父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん父さん」

 

「響!!!クリスも!!!聡一さんが帰ってこないのがショックなのはわかるけど人の話も少しは聞いてよ!?」

 

部屋の隅から動かない響とクリスを引っ張り出そうとする未来の姿があった。

 

「……なんなんだアレは?」

 

「…二日目からあの調子です……」

 

「ずっとうわ言のように呟いてるから逆に怖えんだよ……」

 

「地獄だな」

 

「「全く以てその通り」」

 

そんな事が10分ほど続いて、未来が疲れ果てたのと同時に、『ピーンポーン』というインターホンの音が鳴った。

その瞬間、とある四人は「…ここにインターホンなんて設置されてたか?」と首を傾げ、後の二人は…爆速で部屋の入り口を開け、外にいるであろう人物に飛びかかった。

 

「「(お)父さん!!!」」

 

「しんふぉぎあッッ!!??」

 

……奇怪な叫び声が聞こえたが聞こえなかったふりをしよう。

 

「なんで引っ張っても出ないのにいきなり扉破って出ていくの……聡一さん!?」

 

「ただいま未来ちゃぐッ!?」

 

「……お父さん?最初に『ただいま』っていう人が違うと思うよ……?」ゴゴゴゴ

 

「……父さん…こっちがどんだけ心配したと思ってんだ…?どこで、何してたのか、洗いざらい吐いてくれよ……!」ズモモモモモ

 

「……逃げ道は「「あると思う(か)?」」…ナイデスネハイ」

 

俺の愛娘は可愛いけど……怖いね。まぁ怖いのも可愛いの一部なんだが。

 

「……響。待たせて悪かった。ただいま」

 

「おかえりなさい、お父さん!」

 

響はもう離さないと言うように先程よりもきつく抱き締め、目尻に涙を浮かべながら『おかえり』と言ってくれた。

 

「……クリスちゃん。ただいま」

 

「…おかえり。……約束…覚えてるよな?」

 

「覚えてるよ。『一人にしない』…だろ?」

 

「アレに追加だ。……もう…勝手にどっか遠くに行くんじゃねぇ…!!怖かったんだぞ…!?」

 

「……悪い」

 

「謝罪なんかいらねぇからもっとくっつかせろ!!」

 

クリスちゃんは力いっぱい俺の体温を確かめるように抱き締めながら、泣いていた。

……自分がどう思われてるのか、もっと客観視しないといけなかったな……

 

「え〜と……とりあえず、私からはこれです!」

 

「え?何未来ちゃンゴッ!?」

 

未来ちゃんにいきなりゲンコツ落とされたんだけど……なんでぇ?

 

「私の太陽を陰らせたのと、大切な友達を泣かせた罰です。

……それと、私もすごく心配してたんですよ?それぐらい察して欲しいです」

 

「…大人にゲンコツって……俺に威厳が無いのか、未来ちゃんの勇気がすごいのか……

それと、未来ちゃんも。ただいま」

 

「……ついでのように言われたのは気に入りませんけど……

おかえりなさい。聡一さん」

 

「お父さんにゲンコツ落とす人初めて見た……」

 

「いや、そもそも普通年上にゲンコツ落とさねえよ!?」

 

「うん…未来君は…なんだ、愛が重いな!」

 

「…小日向は立花のこととなるとたまに恐ろしい時があるな……」

 

「……まぁ…それも愛ってやつだろうさ…」

 

「何故そこで愛ッ!?」

 

まぁこれで一件落着…かな?

 

「あ、聡一さんはまだ許してないので。

今度埋め合わせに買い物に付き合って貰いますからね。拒否権はないですよ?」

 

「……ん?」

 

一瞬、空気が凍りついた。

 

「みみみみみみ未来ぅっ!!?何言ってるのっ!!?」

 

「響も来る?」 「行くッ!!」

 

「ちょ!ちょっと待て!父さんの意思は「クリスも来る?」……行く」

 

なんか俺の知らないところで買い物が決まっている……何故に?

 

「流石にお金をたかるわけじゃないですよ?

ただちょっと…荷物持ちをしてもらおうかと」

 

「……まぁ…別に良いけど…」

 

「じゃあ、決定ですね♪」

 

パンッ。と合図のように手を鳴らして決定された年頃の女の子三人とおじさん一人の買い物。

一体どうなるかは不明だが……明確なことは一つある。

 

エボルトには女難の相がある、ということである。

 

 

 

おまけ 年頃の女の子三人の心境と秘密の会話

 

「(みみみ未来ッ!?もしかして未来って…!)」

 

「(ふふふふ…まぁ、響の予想は当たらずとも遠からずってところかな)」

 

「(……じゃあ、ライバル?)」

 

「(ううん。私は響と一緒でもいいよ?)」

 

「(違うよね?未来?私『が』未来と一緒でもいいんだよ?)」

 

「(……響も、一番を譲る気はないんだ?じゃあライバルになっちゃうね。…負けないよ?)」

 

「(望むところだよ。たとえ未来でもここは譲ってあげないから!)」

 

一方その頃クリスちゃんは……

 

「(父さんとデート父さんとデート父さんとデート父さんとデート父さんとデート)…うへへへ…」

 

初心である。

 




深夜テンションで書いたらいつの間にかヒロイン?が増えておる……

そしてアンケート投下じゃい!!
アンケート多くてゴメンナサイ……作者は優柔不断なんです……
フニャチンと罵ってもらってかまいません……


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祝え騒げパーティじゃい!そして姉登場!

日常回です


石動聡一が帰還し、数日経ったとある日。

装者&393、フィーネを含む主な二課メンバーがある場所に向かっていた。

 

「……それはそうと響?聡一さんに呼び出されたって言ってたけど…本当に詳しいことは聞いてないの?」

 

「うん。『ちょっとこの日にこれだけの人ウチの店に連れて来てくれ』って言われただけで何も聞いてないんだよ」

 

「まぁ父さんの事だから悪い事にはならねぇだろ」

 

「……雪音は少し楽観視し過ぎではないか?悪く言う訳ではないが、あの人結構なトラブルホイホイだと思うのだが……」

 

「翼は重く考え過ぎだぞ?トラブルホイホイではあるかもだけど、実際そこまで大きなことにはなってないだろ?」

 

「……まぁ、確かに」

 

……娘のハグで一人の人外が三途の川を渡りかけたことは大きなことには入らないそうだ。

 

「………そもそも私がなんでここにいるのかしら?一応敵だったのだけれど…?」

 

「ウチの組織はトップが俺である以上甘くなってしまうのでな。……信頼していた人間には殊更な」

 

なんてことを話しながら歩いている内に……

 

「あ!ここ!ここですよ私の家!」

 

「ほう…なかなかに良い外見だな。入りたくなるような見た目だ」

 

「あたし達はちょっと前に来たからね。今更驚きゃしないさ」

 

「じゃあ、入りましょうか!」

 

そして、入口の扉を開けて足を踏み入れた途端……とても良い匂いが漂って来た。

 

「こ、この匂いは…!」バビュン‼︎

 

「あ!ちょっと響!?」

 

目にも止まらぬ速さで店の中に入り、響は口を開く。

 

「お父さんただいま!何このテーブルいっぱいの料理!食べて良いの?食べていいよね!?」

 

「おかえり、響。…ちょっと落ち着け?説明するから。料理は逃げないぞ」

 

「熱は逃げちゃうよ!?」

 

「…ソダナ…。ごほん。簡単に言うと…一区切りしたんだからちょっとでもゆっくりするために…パーティしようぜ?って事だ」

 

「食べて良いの!?食べて良いの!?」

 

「落ち着いて響!?ご飯に目が行き過ぎ!!」

 

今にもがっつこうとする響を抑える未来の図を見て一同「ナァニコレェ?」状態である。

 

「酒もあるぞ?」

 

「飲んでいいのか!?」

 

「呑まれない程度に抑えるならな」

 

「ちゃんとしたご飯も食べれて、酒もある……ここが天国か……!」

藤尭朔也は膝をつきながら喜び……

「昼からお酒……二課に勤め始めてからは夢のまた夢だと思っていた事がすぐ目の前に…!!」

友里あおいは歓喜のあまり涙が出そうになっている。

そんな二人を見て上司は……

 

「労働環境の改善……必須かもしれんな……」

 

「……そうね」

 

部下二人の少しヤバい様子を見てちょっと申し訳なくなっていた。

 

そしてパーティが始まり、全員が料理をつまみ始めた。

 

「……このカルパッチョ美味しいわね…」

 

「あ〜、それはソースを少しアレンジしてるんだ。詳しく言うと……

カルパッチョのソースに使われるのは大抵レモン汁なんだが、今回は少し変えて100%のオレンジジュースにしてみた。それと、皮を細かくすりおろしてカルパッチョにかけてるから臭み消しもバッチリだ」

 

「本当に料理上手なのね……女として負けた気分になるわ」

 

「褒め言葉として受け取っておこう」

 

「ビーフシチューも美味しい!!」

 

「おふぉうひゃんのつくったもにょにゃんだからとうじぇんだよ〜」

 

「響。口の中の物を飲み込んでから喋ろうな?

そのビーフシチューはいつも使ってる肉を変えて牛テール……まぁ尻尾だな。

それを使ってる。そもそもテール自体がスープとかラーメンの汁とかに使われることが多いから美味くなるんじゃね?って思って使ったら本当に美味くなったから出してみた。

……ちなみにコラーゲンたっぷりだから美容にも良いぞ?」

 

……あ。やっぱり女性陣(響は除く)は反応した。

というかクリスちゃんや未来ちゃん、奏ちゃんと翼ちゃんも若いんだからあんまり気にしないでいいと思うけどね?

 

とか考えてたら、肩にポン。と手が置かれて後ろから言われた。

 

「マスター……女の若さの消費期限はね…結構早いのよ…?」

 

……さすがTO☆SI☆MA。体験談を語れる人間だ。

 

そうやって話しながら食べたりしていたら……唐突にドアが開いて四人組が入ってきた。

 

「……遅くなってごめんなさい。お父さん…それとただいま……」

 

「……謝るべきはこのバカ上司なワケだ」

 

「ホントよね〜……よりにもよって今の時期にやらかして後の始末ぶん投げやがって……」

 

「……本当に悪いと思ってるよ。今回ばかりは」

 

「……おかえり、サンジェルマン。……おいコラアダム何しやがった?」

 

ドアが開いて入って来たのは見るからに疲労困憊な我が娘サンジェルマンと漢女コンビのプレラーティとカリオストロ、そして申し訳ないといった表情のアダムだった。

 

「……お父さん?この人たちは……」

 

響……と言うか全員がこっちを見て「…誰だ?」ってなっている……もうちょっと明るくバラすつもりだったんだけどな……

 

「あ〜…響。この人達はな……「あらカワイイ!この子がサンジェルマンの妹って子なの!?」……うるせーよカリオストロ」

 

「「「「「………妹?」」」」」」

 

向こうからしたらもっと疑問が増えたじゃねーかカリオストロのバカが!!

もういいや、もう簡潔に言おう。

 

「響。この白髪で髪が長い女の人……この人響のお姉ちゃんなんだ」

 

「……え?」

 

「「「「「……え…えぇぇぇぇぇ!!?」」」」」

 

俺が響達にとって衝撃のカミングアウトをした次の瞬間、窓ガラス割れそうなほどの声が店内に響いた!

 

「やっぱりこうなるわよね……だから言ったじゃない、お父さん。もっと早めに言っておいた方が良いって」

 

「いや〜……顔合わせて言った方が良いかなぁ〜。と思いまして……」

 

「それで今まで会えなくて言えなかったんじゃあ逆効果よ……」

 

「申し訳ありません……」

 

響は「え、え?」って俺とサンジェルマンを交互に見ながら困惑している。

そりゃそうだよねごめんなさい!

 

「…はぁ…会うのが遅くなってごめんなさい。私は一応というか戸籍上はあなたの義理のお姉ちゃんになるんだけど……あぁもうなんて言えば良いのかわかんないわよ。……だとしても、ちゃんと自己紹介はしなくちゃね。

私はサンジェルマン。あなたと私のお父さん…石動聡一の実の娘よ。あんまり多く会うことはできないんだけど…よろしくね」

 

「えっと……お父さんの義理の娘の立花響です…よろしくお願いします?」

 

「敬語じゃなくても良いわよ。家族なんだしね」

 

そう言ってサンジェルマンは膝を少し曲げ、響の頭を優しく撫でた。

 

「ふむ……ならこれは私達も自己紹介した方が良い流れなワケだ。

サンジェルマンの婚約者のプレラーティだ。よろしく頼むワケだ」

 

「勝手なこと言ってんじゃないわよ、チビっ子。

あーしの名前はカリオストロ!サンジェルマンの真の婚約者って奴よ!

よろしくね〜!」

 

「勝手な事言ってるのはお前なワケだこの駄肉。

お前のような贅肉の塊がサンジェルマンの婚約者など烏滸がましいにも程があるワケだ」

 

「はぁ?なんの肉付きもないチビっ子に言われたくないんですけど?

アンタみたいなチビっ子がサンジェルマンの隣歩いてたって、友達どころか親子にしか見られないわよ」

 

「は?」 「あ?」 

 

「誰が婚約者だ、この漢女おい」ギリギリギリ

 

「「痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!」」

 

勝手に娘の婚約者などと名乗る不埒物にアイアンクローをかましながら持ち上げた。

漢女どころか元詐欺師で錬金術師などという胡散臭い奴らに娘をやってたまるかってんだ。

 

「………」ジトー

 

「…………クリスちゃん?」

 

「なっ!なんでもねぇよ!」

 

ふむ…これは響だけが娘だと言われて嫉妬してるタイプか……

ならばこうしよう。

 

「サンジェルマン?多分この子も娘になるからよろしく」

 

「………聞いてないわよ?」

 

「言ってないからね」

 

「……えぇわかったわよ…お父さんは絶対曲げないもんね…… 」

 

>サンジェルマンは天を仰いだ!

 

「私の名前はサンジェルマン。良ければあなたの名前も教えてくれない?」

 

「……雪音クリス」

 

「そう、雪音クリス……それじゃあクリス。あなたのお姉ちゃんになるサンジェルマンよ。

よろしくね。」

 

「……ん」

 

サンジェルマンは再び膝を少し曲げ、クリスの頭を撫でた。

……サンジェルマンは昔からお姉ちゃん味があったからな……妹キャラはイチコロだぜ……

 

さてと……

 

「……おいアダム」

 

ビクゥッ‼︎?「……何かな?」

 

「お前今度は何やった?」

 

「…何かやるわけがないだろう?この僕が」

 

「やってるからお前以外疲労困憊になってるんだろうが。

それに目ぇ泳いでんぞ?」

 

言葉の通り、アダムの目はものすごい勢いで泳いでいた。

それはもう止まれば死ぬマグロの如く。

 

「今言えば、アッパーカットからのエルボで済ませてやる」

 

「どうなるんだい?言わなかったら」

 

「フェーズ2ドラゴンパンチ(全力)」

 

「盗んだのさ!聖遺物を!!」ヤケクソ!

 

次の瞬間、アダムの顔が跳ね上がるように上を向き、腹の部分が凹むようにくの字になった。

 

「三人とも、これでどうだ?」

 

「「「………」」」グッ!!

 

三人とも親指を上に向け、『よくやってくれた!』と言うかのように笑みを浮かべた。

 

「ちなみにコイツ何盗んだんだ?」

 

「「「アンティキティラの歯車」」」

 

「おいマジかよ」

 

さ〜て……少し?用途などについて?聞かなければなりませんねぇ………?

 

尋☆問☆開☆始♪

 

その後、石動聡一の喫茶店には10分ほど男の叫び声が響いたそうだ。

 




今回はこれが限界です…!

チカレタ………


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スレ民よ、色々バラしちゃった!テヘ!

題名ふざけました。
どうも作者です。


1:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

色々バラしちゃったぜ!

 

2:名無しの転生者

……詳しく教えなさい

 

3:名無しの転生者

……私たちは今冷静さを欠いています

 

4:探偵ニキ

もう既に欠いちゃってるんですか……

 

5:さすらいの黒き太陽

まぁ確かにどこまでバラしたのかは気になるところではある。

正体までバラしてたら……まぁ大丈夫か。エボルトニキだし

 

6:名無しの転生者

このエボルトパッパ娘からの好感度バリクソ高いからな…

 

7:名無しの転生者

≫6

それに加えて普段の行いが善良すぎるが故に誰にも疑われないという一種の無敵状態。

 

8:『9番目』の破壊者

エボルトニキは人気者ですからね……既に未来ちゃんとか堕ちてるんじゃないですか?

 

9:名無しの転生者

あのグラビティサイコレズ393が大天使ビッキー以外に堕ちることは無いっしょ……無いよな?

 

10:探偵ニキ

あり得そうなのがエボルトニキなんですよねぇ……

 

11:名無しの転生者

未来ちゃんまで堕ちたら三角関係どころじゃなくなるで……

で、本題に戻ろうかエボルトニキ。どこまでバラした?

 

12:名無しの転生者

……このスレで本題に戻ると言う言葉が出てくるだと…!?

 

13:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

…いや、俺も真面目に驚いてる。

いつもだったらこのまま別の話題で駄弁ってスレから消えるのに……

 

14:名無しの転生者

だって考えてみ?正体はバラしてなくても、冷蔵庫裏の隠し部屋とか見られて困るもんは沢山あるやん。

 

15:さすらいの黒き太陽

…確かに。そういえばエボルトニキ?

隠し部屋には何が置いてあるんだ?

 

16:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ギャラクシートリガー

 

17:名無しの転生者

……ん?

 

18:探偵ニキ

……はい?

 

19:『9番目』の破壊者

……初っ端からやばいじゃないですか…

 

20:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

トランスチームガンと未来ちゃんに渡したのと同系統のボトルガジェットたくさん

 

21:名無しの転生者

はい、ヤバさマシマシ驚愕叫び多め(二郎風)

 

22:さすらいの黒き太陽

ちょっと待とう、エボルトニキ

本当にちょっと待とう

 

23:名無しの転生者

ボトルガジェットたくさんってことは……未来ちゃんに渡した後も他のボトルで作りまくったな!?

 

24:探偵ニキ

……絶対これで終わりませんよ……

 

25:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

探偵ニキ、大当たり。

修復済みエボルドライバー

(サンジェルマンが家に帰って来た時にちょうど直せたからと言って返してくれた)

 

26:名無しの転生者

オォォォォォォイ!!!??

 

27:名無しの転生者

直ったの!?てか早すぎるて!?

もう少し時間かかっても良かったやん!できればAXZまで!

キャロルがエボルにボコされる所なんて見たくないよ……!

 

28:『9番目』の破壊者

……いくらエボルトニキでもさすがに手加減するでしょう?

きっと…多分…メイビー……

 

29:名無しの転生者

≫28

確証はないのね……

 

30:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

パンドラボックス

 

31:名無しの転生者

だろうと思ったよ!!

 

32:名無しの転生者

やりやがった!コイツやりやがった!!

 

33:名無しの転生者

パンドラボックスなんて地球外の完全聖遺物みたいな物やん!!

しかもとんでもない爆弾秘めてるし!

 

34:さすらいの黒き太陽

もう突っ込むのも疲れた……

 

35:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

もういっちょ。

変な形のパンドラパネル。

《長方形で八つのボトルスロットがある黄色のパネル。

ボトルスロットのうち一つは既に黒いブランクボトルが挿さっている》

 

36:名無しの転生者

……なんやコレ?本編にこんなん出て来たか?

 

37:『9番目』の破壊者

……ビルド本編にこんなの出て来てませんよ。

転生神のプレゼント、もしくは悪戯じゃないでしょうか?

 

38:さすらいの黒き太陽

……よく見たらブランクボトルの方に繋がるようにボトルスロットが作られてないか?

 

39:名無しの転生者

…本当やな。…ん?シンフォギアで『7』って……

 

40:探偵ニキ

≫39

そうですよね…アレしか無いですよね……

 

41:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ついでにこのボトルに心当たりある奴いる?

《黄色で槍のレリーフが描かれたボトル》

《青色で刀のレリーフが描かれたボトル》

《赤色で弓のレリーフが描かれたボトル》

 

42:名無しの転生者

はいもう確定で〜す!

 

43:探偵ニキ

……フェーズ3がなんなのか結構予想ついちゃいますよ…

 

44:さすらいの黒き太陽

このボトルいつ手に入れた?

 

45:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

≫44

確か…月の欠片破壊して地球に戻った時だった筈

 

46:名無しの転生者

となると条件は……探偵ニキわかる?

 

47:探偵ニキ

はい。おそらくですが…装者のシンフォギアが《エクスドライブ》に達した時。

又はエクスドライブが起動し、それが解除された時ではないでしょうか?

 

48:『9番目』の破壊者

と言うことは……一人本編で無理ゲーな人いません……?

 

49:名無しの転生者

あぁ…未来ちゃんか。神獣鏡は結局ビッキーと相打ちみたいな形で消えたしな……

 

50:名無しの転生者

となると希望は……ギャラルホルンで別世界に行く時になるのか?

いや……う〜ん…ファウストローブで妥協してくんねぇかな?

 

51:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

まぁどっちにしろしばらくフェーズ3にはなれないってことだろ?

あぁ、言い忘れてたけどバラしたのは隠し部屋があるって事とカリオストロとプレラーティの真の性別だけだぜ……

 

52:名無しの転生者

なん…だと…?

 

53:名無しの転生者

俺たちは…ただただ掌の上で転がされていただけだったと言うのか…!?

 

54:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

愉( ^ω^ )悦

 

55:名無しの転生者

腹立つコイツ!!

 

56:『9番目』の破壊者

……スッ(分解砲&オーロラカーテンすてんば〜い)

 

57:過労の転生神

≫56

……(#^_^)ヲイ

 

58:『9番目』の破壊者

≫57

∑(゚Д゚)アッ…

((((;゚Д゚)))))))ガクブル

ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(;゚Д゚)┘ニーゲルンダヨー

 

59:過労の転生神

≫58

ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(#^_^)┘ダレガニガスカコラ

 

60:名無しの転生者

……ノイントネキ…終わったな……

 

61:さすらいの黒き太陽

……過労でイラついてるタイミングでやるとは……ご愁傷様としか言えん……

 

62:探偵ニキ

ノイントネキいっつも神様にマークされてますね…w

 

64:名無しの転生者

まぁその気になれば世界渡りまくって壊しまくることもできる存在ですからね……

 

65:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

おのれノイントォォォォ!!!

 

66:名無しの転生者

ディケイドじゃないんかい!!w

 

67:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

んじゃ、そろそろお開きといきますか。

あ、それと一つ言い忘れてた。

 

68:名無しの転生者

…なんだね?

 

69:名無しの転生者

…一応聞いておこう

 

70:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

マーボーハフハフ愉( ^ω^ )悦

 

ーー絶唱世界のエボルトォォォォ!!!が退室しましたーー

 

71:名無しの転生者

…………は?

 

72:名無しの転生者

……エェボルトォォォォォォォォ!!!!

 

73:名無しの転生者

おのれエボルトォォォォォォォォ!!!!

 

74:探偵ニキ

エボルトニキらしいというかなんというか……

 

75:さすらいの黒き太陽

そういえば結局ノイントネキはどこに行ったんだ…?

 

76:過労の転生神

≫75

( ^ω^ )ヨノナカシラナイホウガイイコトモアルヨ…?

 

77:さすらいの黒き太陽

≫76

………ノイントネキは星になったんだな……

 

78:過労の転生神

≫77

(^ω^)ソレデヨイノダ

 




オリジナルボトルの槍…まぁガングニールですね。
アレが、槍のレリーフなのに黄色なのちょっと変じゃね?って思う方々のために説明させていただきます。

奏と響で分けて二つのボトルにするかどうか、最初は作者も悩んだのです。
ですが、それで行くとマリアの黒グニールという考えるの面倒くなるような三つめのガングニールが出てくる訳ですよ……

エクスドライブしないから良いんじゃね?って思ってる方々。
そこはあんまり考えずに話を進めましょう。

まぁ三つもガングニールがあって。で、ガングニールボトルが二つも三つもあったらちょい設定めんどい。
と思った訳で、ガングニールは本来槍なのでレリーフは奏さんのアームドギアモチーフにして、色は響のイメージカラーである黄色にしたっていう訳です。
つまりは二人で一つのガングニールボトルっていうことです!異論は…まぁ認めます!


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災禍の目覚めと大人の思惑

今回は、RIZE.DUMMY様にいただいたオリキャラの回になります。
ここおかしくね?って思う様なところもあると思いますが、そこはお気になさらず……

それと、最初に言っておきます。
申し訳ないですが、今回おそらくエボルトパッパなどの二課サイドの場面ほとんどゼロです……

もう一つ言うことありました……
とあるシンフォギアの二次創作で出てくるキャラと同じ名前で能力なども似たような感じですが、そこは許してくだされ…
いただいたキャラを使わないのも嫌ですし、向こうのキャラと全くおんなじやんけ!ってなったらそれは文章力の無い作者の責任なので……


~原作開始四年前:壊滅した???の町~

 

「…ハァ……」

 

ボロボロの町…少なくとも数時間前に何かが暴れたであろう真新しい傷がある町の一角の壁に、少女が座っていた。その少女は服も体もボロボロで、死んだ目をしながら煙草のようなものを吸っていた。

 

「…あそこから飛び出して何年経ったっけ…ノイズを殺すのも、屑共を殺すのも今日で最後かな…」

 

少女は食料を持っていないようだ。後は死にゆくだけと言わんばかりにぼやいていた。

 

「結局、お義父さんの願いも…あいつの遺言も守れそうにないや。」

 

そう呟き、過去を思い出す

 

『お前は自由だ…何処にだって行ける…信じれる者と共に…どこまでも…生きてくれ…』

       

更に過去の記憶…この世界では無い記憶(・・・・・・・・・・)……

 

『貴方は一人じゃない。だから…一人で背負わないで?リゼさん。』

 

《オネガイ、ヒトリニシナイデ?繝ェ繧シ?》

 

『あぁ…独りぼっちは寂しいもんな。一緒にいてやるよ…繝ュ繧ケ繧ゥ繝。ごめんよ、繝輔Ο繝シ繧ケ。』

 

「ハハハ…独りぼっちは寂しぃな…だけど、また仲間を失う位なら…このまま、」

 

楽になろうか、と言いかけたその時、足音が聞こえてきた。

音はどんどん近づいて来て、自分の前に止まった。

 

「やっぱり見間違いじゃなかったデス!生存者デスよ!」

 

「でも、この子一人だけだよ?なんで他の生存者は居ないの?」

 

「…何でデスかね?」

 

「マム、この生存者の保護は出来ますか?」

 

『…その子がこの町を破壊した張本人ならどうするのです?』

 

「…それは分かりません。ですが唯一の生き残りを放っておけません。」

 

…やっぱりまだ死ねないな。おぼろげな意識の中、そう思った少女は言葉を紡いだ。

 

「…誰?そこに、いるの?」

 

「!えっと、その、私たちは…」

 

「私達はF.I.Sの装者…って言っても分からないか。」

 

「切歌、調。マムに許可を取ったから運ぶわよ。」

 

「え?わ、分かったデス!」

 

「誰でも、いい。僕を、助けて…」

 

そうして、後に『銀の災禍』と呼ばれる少女は眠りについた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜三日後~F.I.Sにて~

「……んぅ……」ムクッ

 

少女は目を覚ました。体を起こし周りを見渡すが、知らない天井だし、知らない部屋だった。

 

「…ここは…」

 

「あ!やっと起きたデス!」

 

声のする方向を向くと、金髪の可愛らしい少女がいた。

 

「皆を呼んでくるから待ってるデス!調~!マリア~!あの子目を覚ましたデスよ~!」トタトタ…

 

「……」

 

少女は考えた。助けてもらったが、完全に信用は出来ない。自分はこれからどうするべきか。これから何を為せばいいのかを…

 

~数分後~

 

少女の目の前には、自分をここに連れて来たであろう人たちが並んでいた。

 

「それじゃぁ自己紹介デス!あたしは暁切歌デス!」

 

「…月読調。よろしく」

 

「マリア・カデンツァヴナ・イヴよ。よろしくね。」

 

「この子達の担当をしているナスターシャよ。」

 

それぞれが自己紹介をする中、少女は黙って聞いていた。

 

「…」

 

「あなたの名前を教えて欲しいデス!」

 

「きりちゃん、目が覚めたばっかりの子に無茶いっちゃダメだよ」

 

「ぅえ!?これ無茶に入るのデスか!?」

 

「流石に意識もはっきりしたでしょう…してるわよね?」

 

左三人がわちゃわちゃしてる中、老婆は少女に質問をした。

 

「単刀直入に聞きます。…貴女はあの町を滅ぼしたのですか?」

 

『!?』

 

老婆…ナスターシャの質問に三人が反応する

 

「マム!?いきなりそれを聞くのですか!?」

 

「そうデス!この子が生き残りかもしれないじゃないデスか!」

 

「それにもっと他の質問とか…」

 

しかしそれを遮るように質問に答えた

「…そうだよ。僕がやった。」

 

少女の回答に空気が凍りつく

 

「…ではなぜあんな事をしたのです?」

 

「他の人は知らないけど、あそこには屑共が大量にいたから潰した。」

 

「…では建物が殆ど崩れていたのは?」

 

「意識がしっかりしていなくて力を制御できてなかったから。」

 

ナスターシャの質問に淡々と返す少女

 

「…その力とは?」

 

「……シンフォギア」

 

最後の回答には全員が驚いた

 

「シンフォギア……私達以外にも?」

 

「シンフォギアで?あり得ない。一人であれだけの力が出せるの?」

 

「嘘デス!?どんなデタラメデスか!?」

 

それぞれ違う反応を示すが、突如少女の腕が金属の装甲に包まれる。その見た目はかなり凶悪だった

 

「…これが僕のシンフォギア。融合症例の力。」

 

更に背中から突如尻尾が飛び出す。尻尾の先端は刃物のように鋭かった

 

「……僕は人間じゃない。化け物さ。」

 

再び静寂が訪れるが、切歌が声を出す。

 

「…それでも、ほっとけないデス。貴女は、助けを求めていたから。」

 

「…そう。その時のことは覚えてないけど、拾われた恩は返さなきゃ。信用はしてないけど。」

 

「それじゃ、この子は要注意人物として"監視"として私達が対応します。異論はないですね?」

 

ナスターシャの方針にそれぞれが答える

 

「問題ナシデス!!」

 

「ん。異論無し。」

 

「問題ありませんよ、マム。」

 

「…勝手に監視しとけよ。」

 

こうして謎の少女のF.I.S入りが決定した。

 

「それじゃ、貴方の名前を教えて欲しいデス!」

 

「僕は……リゼ。よろしく、暁。」

 

「なあんで苗字で呼ぶデス!?」

 

 

 

 

 

 

ルナアタック事変終了後~F.I.S~

 

「そろそろ日本に向けて出発するわよ。」

 

「F.I.Sでの食事もこれで最後デスか~」

 

「リゼがいなかったらずっとカップ麵のままだったかも。」

 

「…で、その本人は……」

 

※ウェル博士にカレーうどんを押し付けるリゼ

「マムもマリアも好き嫌い克服したんだから博士もチョコばっかり食べずにまともな奴食べるんだYo!」グリグリ

 

「いたたた食べる!食べますから押し付けないで下さい!ボクにだけ当たり強くないですがアナタ!?」

 

「うーんこの」

 

「まぁ…うん。しょうがない。」

 

「ウェル博士だけ当たり強いのは認めます。私達には優しいですから…」

 

「なぜカレーうどん何デスか…?」

 

~数分後~

「それでは出発します。準備は宜しいですね?」

 

「…ん。」

 

マリア以外のメンバーはエアキャリアで日本に向かう。

 

「しかし素晴らしいですねぇ!月の落下を阻止した英雄は!」

 

「何時にも増してウェルが煩いデス…」

 

「そんなに英雄が好きなの?」

 

「……英雄狂人」ボソ

 

日本に近づいてきた時、ウェルが英雄の正体について話した。

 

「日本のシンフォギア装者もそうですが、実質ルナアタックを止めたのは一人の男だと言うじゃないですか!そいつを超えられれば……ボクは英雄になれる!!ウェヒヒヒヒヒ!!」

 

「……そいつの名は?」

 

「おや?聴いていないんですか?その英雄の名は…」

 

"仮面ライダーエボル"

 

「……!!!」

 

「?リゼ、どうしたデス?顔色が悪いデスよ?」

 

「ぁ…いや、何でもない。」

 

(…僕が皆を守らなきゃ。エボルト本人じゃないにしても、何かやらかしていると考えた方が良さそう…)

 

~日本、nascita~

「ぶぅえっっくしょい!!!」

 

「うわぁ!?どうしたのお父さん!?」

 

「いや、何かくしゃみが…誰か噂してんのかな?」

 

「しっかりしてくれよな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エアキャリア移動中、装者が寝静まった深夜にナスターシャは車椅子を動かし、灯りのついたとある一室へ入った。

そこにいたのは……

 

「……はぁ…まだやっているのですか?そろそろ休まなければ作戦にも支障が出ますよ」

 

「気にしないでいいですよ…これはボクの『贖罪』のためですから」

 

未だ寝ずにPCを付けて何かのデータを見続けているドクターウェルだった。

 

「贖罪……あなたはまだ『あの子』の事を引き摺っているんですか……」

 

「当然ですよ。あの時ボクが一歩…たった一歩でも多く踏み出せていたなら、あの子は昏睡状態になどなっていなかった!!」

 

ドクターウェルは悔しさを滲ませ、自分の無力を憎むかのように拳をデスクに叩きつけた

 

「…それでも、踏み出したことに変わりは無いでしょう。

あなたが踏み出さなければ、あの子は瓦礫に潰されて死んでいたのですから。」

 

「踏み出せていようがいまいが変わりはありませんよ、ナスターシャ。

……あの子は…『セレナ』は結局死んだことになっているのですから。」

 

ドクターウェルが何年も引き摺っている存在……セレナ・カデンツァヴナ・イヴは現在、日本の小さな病院で眠っている。

そうなった理由は、シンフォギア装者であった彼女が大切な人たちを守るために一人で戦い、その果てで装者にとって切り札であり、諸刃の剣ででもある絶唱を歌った事だった。

幼い身体で体力も技量も無いのに戦い続け、ボロボロであったにもかかわらず絶唱を歌った。

その分のダメージは計り知れず、そのまま瓦礫に潰されて終わるかと思われた彼女を救ったのはドクターウェルだった。

 

自分から燃え盛る炎に飛び込み、セレナを抱え崩れゆく研究所から逃げ出した彼は、信頼できる研究者に彼女を託し、日本のとある病院に運ぶ様に指示した。

そこは、ウェル博士の数少ない友人が経営する病院であり、唯一信頼できる病院だった。

最高機密情報を友人にばらすことになっても、彼女を…セレナを救おうとしたのは、ドクターウェルが持つ英雄への執着と、僅かに残っていた常識的な価値観からだった。

 

誰かを守るために戦うのは?……英雄だ。

 

そのために自分や他の誰かを犠牲にしていいのか?……それで英雄になれるなら。

 

……では彼女を、幼い命を燃やす彼女を、それを目の前で見過ごすのがお前にとっての英雄なのか?

 

……断じて違う!!

 

気づいた時には、彼はすでに炎に飛び込んでいた。

 

目の前で消えゆく幼い命すら救えない者が英雄になどなれるものか!!

 

その思いを燃やし、自分の身体など気にも留めず、ただ救おうと足掻いた結果……

命を救うことはできたものの、彼女が目を覚ますことは無かった。

 

友人にも、いつ目覚めるかもわからないしこのまま目覚めない可能性もある。そう言われた。

 

そして、今に至った。

 

「…それでも、あの子が生きてる事を知っている人間がここにいます。

……あの子が目を覚ます時まで、この命が保てばいいのですけどね……」

 

「ボクはその時にはお縄についてますよ。……後は二課、又はエボルに任せれば上手くいくでしょう。

全ての責任はボクが取ります。ナスターシャは命が終わるその時まで、彼女達のそばにいてあげて下さい。

……ボクはそろそろ休みます。ナスターシャも部屋へ戻って休んでください」

 

「……わかりました」

 

そう言ってナスターシャは部屋へ戻り、ドクターウェルは仮眠を始めた。

 

………フロンティア事変。

そう呼ばれる事件が起きるのは、そう遠くない未来である。




バイトでとてつもなく疲れた時に書いてるので、文章が変になってたらすいません……

さて……月曜日始業式なのに宿題が一個も終わってないこの状況。
明日の作者は頑張って下さい。


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G編:序章

G☆編☆開☆始!

大変長らくお待たせ致しました!


雷鳴が轟く雨の夜に、光を照らして一台の列車が走っていた。するとそこへ戦闘機や爆撃機の様なノイズが編隊を組み列車に襲いかかって来た。列車は機銃を展開してノイズを銃撃するも、すり抜けてしまう。そしてノイズは狙いを定めて急降下。列車に乗っていた人間を炭素化すると、爆発する。

 

列車の中で友里が爆発の衝撃で転倒してしまう。

 

「大丈夫ですか!?」

 

転倒した友里に声をかけるケースを抱えた銀髪で眼鏡をかけた男性、ウェル博士。米国連邦聖遺物研究機関から特異災害対策機動部二課に出向した研究者だ。

 

「平気ですッ!」

 

「それよりもウェル博士はもっと前方の車両へ避難して下さい!」

 

友里は立ち上がり、ウェルを避難するよう呼びかけた。すると、後方車両のドアから響とクリスが出てくる。

 

「大変です!凄い数のノイズが追ってきます!」

 

「連中、明らかにこっちを獲物と定めていやがる!まるで、何者かに操られてる(・・・・・・・・・)みたいだ!」

 

「急ぎましょう!」

 

 

 

 

 

 

「第71チェックポイントの通過を確認!岩国の米軍基地到着までもう間もなく!ですが…!」

 

「こちらとの距離が伸び切った瞬間を狙い撃たれたか…!」

 

その頃、特異災害対策機動部二課ではその様子を弦十郎が見ていた。

 

「司令、やはりこれは…」

 

「あぁ。何者かがソロモンの杖強奪を目論んでいる事に間違いはない。

……あまり頼りすぎる訳にもいかないと思っていたが、今回は頼る以外にないようだ。」

 

弦十郎は携帯を取り出し、ある所に連絡をかけた。

 

『はい、惑星破壊から犬の散歩までなんでもお任せ。

ブラッドスターク改め石動だ。今回はどうしたよ?』

 

「急な話で悪いが、響くんとクリスくんが乗ってる電車に向かうことは可能だろうか?」

 

『了解。またなんか起きたな?

まぁいい。早急に向かわせて貰うぜ〜』

 

「感謝する。」

 

 

 

 

列車の前方へ避難した友里達は、司令部から通信を受け取っていた。

 

「はい。はい。了解しました」

 

「どうしました?」

 

「いえ、司令が心強い助っ人を送ってくれると」

 

友里はウェルの問いかけに笑みを浮かべながら答えた。

 

「3ヶ月前、世界中に衝撃を与えたルナアタックを契機に日本政府により開示された櫻井理論。そのほとんどが謎に包まれたままになってますが、回収されたこのアークセプター、ソロモンの杖を解析し、世界を脅かす認定特異災害ノイズに対抗する新たな可能性を模索すれば…!」

 

ウェルの言葉にクリスが口を開く。

 

「そいつは…ソロモンの杖は…簡単に扱っていいもんじゃねぇよ…」

 

「クリスちゃん…。」

 

「最も、あたしがとやかく言う筋合いは無いんだけどな…」

 

自分がフィーネに利用され、ノイズを召喚して大勢の人達を恐怖に陥れてきた罪を背負うクリス。それがどういうものなのか1番分かっている。クリスはソロモンの杖を解析しようとするウェルの言葉を快く思わなかった。すると、響がいきなりクリスの手を掴む。

 

「うわっ!な、なんだよお前!こんな時に!」

 

「大丈夫だよ!」

 

クリスは顔を赤くして恥ずかしそうに言う。

 

「お前ホントにバカ…」

 

「了解しました。迎え撃ちます!」

 

友里が通信を切り、拳銃を構えると天井を突き破ってノイズが現れた。

 

「うわぁぁぁぁ!!」

 

ウェルは悲鳴を上げ、尻餅をつく。

 

「行きます!」

 

響の言葉と共にクリスが頷く。そして…

 

ーーBalwisyall Nescell gungnir tronーー

 

ーーKillter Ichaival tronーー

 

聖詠が響き渡る。そして2人はガングニール、イチイバルを纏い天井を突き破り、外へ出る。外には無数の飛行ノイズが飛んでいた。

 

「悪雀どもがうじゃうじゃと!」

 

「どんな敵がどれだけ来ようと、今日まで訓練してきたあのコンビネーションがあれば!」

 

響は自信満々に言う。

 

「あれはまだ未完成だろ実戦でいきなり突っ込もうだなんておかしな事言うんじゃねーぞ。」

 

響とクリスが話していると、突如ノイズに無数の穴が空き灰へと変わる。

 

「……なんか今回多くねぇか?」

 

「「(お)父さん!!」」

 

列車の上には、ノイズにむけて銃口を構えたブラッドスタークが立っていた。

 

「はい響とクリスの父親の石動だぞ〜」

 

「あれ?今日はあのカッコいいのじゃないんだ?」

 

「あぁ、エボルの事か。

あれはこういうところで使う様な物じゃ無いからな。

下手すりゃ踏み込んだだけで列車が凹むぞ?」

 

「ま、父さんが助っ人なら何も心配することはねーな」

 

「それでも油断は禁物だぜ?クリス『お姉ちゃん』?」

 

「んなぁっ!?…今言うことじゃねぇだろ!」

 

「あれ〜?照れてるのぉ〜?クリスお姉ちゃ〜ん」

 

「お前はまじめにやれバカ!」

 

「うし、お遊びはここら辺にして……」

 

「「「行くか(行こっか)(行くぜ)!」」」

 

クリスはアームドギアのクロスボウを2丁と取り出し、響と背中合わせになりながらノイズに向けて矢を放つ。響も飛んでくるノイズ達を拳で粉砕する。

ブラッドスタークは近づいて来たノイズをスチームブレードで斬り、遠くにいるノイズをトランスチームガンで的確に撃ち抜いた。

 

「……キリねぇな…クリス!響!ちょいと伏せろ!!」

 

 

GATLING FULL BOTTLE!

 

STEAM ATTACK!!

 

その音声と同時に、トランスチームガンの銃口付近に半透明の黒い機関銃の銃口が浮かび上がり、そこから放たれる夥しい数の銃弾が全ての飛行型ノイズを撃ち抜いた。

 

「これで終わりっと……出番奪ってすまんなクリス、響も」

 

「いや…別にそこは気にしてねぇんだけど……」

 

「お父さんってやることなすこと全部規格外だよね……」

 

全くもって心外なんだが?

 

 

 

 

そして岩国の米軍基地へ移送作戦は無事完了したのだった。

 

「搬送任務は完了となります。ご苦労様でした。」

 

「ありがとうございます。」

 

基地の司令官と思われる男性と握手する友里。そこへウェルが響とクリス、ブラッドスタークの元へ歩み寄る。

 

「確かめさせて頂きましたよ。 皆様とブラッドスタークがルナアタックの英雄と呼ばれる事が伊達ではないとね。」

 

「英雄!? 私達とお父さんが!? いや〜普段誰もが褒めてくれないので遠慮なく褒めて下さ〜い!むしろ〜褒めちぎって下さあいた!?」

 

照れる響の頭にチョップを繰り出すクリス。

 

「このバカ!そういう所が誉められないんだよ!」

 

「痛いよ〜クリスお姉ちゃん…」

 

「お姉ちゃんって呼ぶなぁ!!」

 

「照れなくてもいいんだぞ?クリス」

 

「照れてない!!」

 

そんな2人のやりとりを見てウェルは口を開く。

 

「……ふふふ、あなた達が英雄である事は変わりないですが…今のこれを見ていると、英雄である以上に仲の良い家族ですね」

 

ウェルは静かに笑いながら言う。

 

「皆さんが守ってくれた物は、僕が必ず役立てて見せますよ。」

 

「ふつつかなソロモンの杖ですが、よろしくお願いします!」

 

「頼んだからな。」

 

「変なことしたら惑星外に逃げてもぶん殴るぞ」

 

響はまるで嫁入りの様に言うと、お辞儀した。




今回は序章という事でここで終わりです。

次回から本格的に始まります…!!

さぁ…働いてくれよ作者の文章能力!!


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スレ民よ、なんか始まったんか?

え〜、まずは謝罪を。

投稿休んですいません!!
進級してから色々疲労やらストレスやらが溜まりに溜まってしんどかったので活動報告には一応書いておいて休ませていただきました。

これからはなるべく休まず定期投稿できるようにがんばります!!

それでは本編どうぞ!

あ、新しいコテハン勢出しますよ。


1:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

hayスレ民!ソロモンの杖護送作戦でノイズがバカみたいに出て来たけどなんか知ってるぅ!?

 

2:名無しの転生者

G編の始まりじゃーーーーい!!!

 

3:名無しの転生者

祭りじゃ祭りじゃー!!

 

4:探偵ニキ

そっちのウェルはまともなんですかねぇ……

 

5:名無しの転生者

そもそもウェルまとも時空が割と少ないからなぁ……

 

6:名無しの転生者

きりしらが見れるぜーい!!!

 

7:名無しの転生者

おさーんどん♪おさーんどん♪

 

8:『9番目』の破壊者

切歌ちゃんと調ちゃん…可愛いですよねぇ。

 

9:名無しの転生者

世界渡って誘拐すんなよノイントネキ

 

10:名無しの転生者

羽が生えた人間が灰色のカーテン通って女の子を誘拐する……絵面ヤバくね?

 

11:『9番目』の破壊者

しませんけどねぇ!!?

皆さん私のことなんだと思ってるんですか!!

 

12:探偵ニキ

ヤバい人(?)……ですかね。

 

13:名無しの転生者

ポンコツ

 

14:名無しの転生者

安価狂い

 

15:名無しの転生者

バーサーカー

 

16:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

まとめてポンコツ安価バーサーカー

 

17:名無しの転生者

なんやこの無駄な連携は……

 

18:『9番目』の破壊者

…ワァ……ア……

 

19:名無しの転生者

泣いちゃった!

 

20:スラ転に転生した原初悪魔

最近話題になってるスレと聞いたから来てみたんだけど……コレどういう状況?

 

21:名無しの転生者

このタイミングでコテハン勢かい!!

 

22:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

では新しいコテハン勢!自己紹介シクヨロォ!!

 

23:名無しの転生者

忘れ去られたノイントネキ

 

24:スラ転に転生した原初悪魔

あっそういうノリなのね……

まぁ初めまして。

スラ転に転生した原初悪魔というコテハンで色々やってるわ。

元々はこのすば世界にスラ転のスキルを特典にもらって転生したんだけど…駄女神のクシャミが原因で地獄に悪魔として転生しちゃったのよね……殴りたくなってくるわ。

持ってるユニークスキルは二つあって……

一つが『不視者(ミエザルモノ)』。

隠蔽系の能力で、自身の存在及びその痕跡を世界そのものに馴染ませる事で他の存在から一切感知されなくなる能力よ。だけど究極スキル半歩手前程度のランクだから上澄みの中の上澄みにはバレちゃうのよね……

もう一つが『煽動者(アオルモノ)』。

言霊系の能力で、言語に魔力を織り交ぜる事で相手を挑発し、冷静さを奪う能力よ。相手に継続型の地味なバフをかけ、ミスを誘い、自爆させるの。

ちなみにこのすば出身なのにスラ転なのは、地獄歩いてたらいつのまにかスラ転の世界に入っちゃってたからよ。

 

 

25:名無しの転生者

なっがいな……てか最後の一文がすっごい気になるんだけど…

 

26:探偵ニキ

……多分ですけど、不視者のせいじゃないですか?

存在及び痕跡を世界に馴染ませるってことは世界の境界にも馴染んで…もっと言うと適応して色んな世界を渡り歩けるんじゃないでしょうか。

ちなみに戻ることはできるんですか?

 

27:スラ転に転生した原初悪魔

戻れるわね。いつでも戻れてめぐみんちゃんをデッロデロにさせられるわよ

 

28:名無しの転生者

まともかと思ったら結構グレーだったわ……

 

29:名無しの転生者

おや?新たなREZUが生まれたか?

 

30:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

悪魔ネキはBとG…どっちだ?

 

31:『9番目』の破壊者

それで行くとBは意味が二つありますけどね……

 

32:スラ転に転生した原初悪魔

バイの方のBよ?どっちでも喰えるわ。

どちらかと言うと女の子の方が好みだけど♪

 

33:名無しの転生者

猛者(意味深)現る

 

34:名無しの転生者

そういえばブラックニキはどうしたんだ?

今日見当たらないけど。

 

35:探偵ニキ

ブラックニキならデートしてるみたいですよ?

今日はマミさんと、明日はほむらちゃんとまどかちゃんの二人と、そして明後日はあんこちゃんと。

てな感じで、みんなと1日ごとにデートしてるので今回…と言うかしばらくは来ないと思いますよ。

 

36:スラ転に転生した原初悪魔

……可愛い女の子と連日デート……羨ましいわねぇ……

 

37:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

両手に華どころか花畑に顔だけ出して埋まってんじゃねぇの?

 

38:名無しの転生者

あんたがいえた事かよ、エボルトニキ

 

39:『9番目』の破壊者

……ちょっと話戻りますけど、エボルトニキ?

ウェル博士と別れた時になんか言われました?

 

40:名無しの転生者

急にどした?

 

41:『9番目』の破壊者

いえ、原作だとウェル博士が英雄狂人の片鱗をそこで見せてたじゃないですか?

だからそこで同じことを言ってたら狂人、違ったらまともって感じに判別できるかなぁと……

 

42:名無しの転生者

全員、明日の外出の際は装甲車で家を出るように!!

明日は槍の雨だ!!

 

43:名無しの転生者

どこで入れ替わった偽ノイントネキめ!!

ノイントネキからそんなまともな案が出るわけが無い!!

 

44:『9番目』の破壊者

……酷くないですか?私だって理性的な考えぐらいできますよ!!

 

45:名無しの転生者

できるわけないだろ!いい加減にしろ!!

 

46:『9番目』の破壊者

(´;ω;`)ブワッ

 

47:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

まぁまぁノイントネキいじりはそこら辺にしといて…

なんか「英雄である以上に、仲の良い家族ですね」とは言われたぞ?

 

48:探偵ニキ

………もしかしてまとも?

 

49:スラ転に転生した原初悪魔

……ありえるわね。

 

50『9番目』の破壊者

……原作だと英雄演説かましてましたよね?

 

51:名無しの転生者

まぁまだ可能性の域を出ないからね。

今深く考えてもしょうがないよ。

 

52:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

それもそうだな。

………すまんまたなんか呼ばれた。

今日はコレぐらいで抜けるわ。

 

ーー絶唱世界のエボルトォォォォ!!!が退室しましたーー

 

53:スラ転に転生した原初悪魔

………え?こんな急に抜けるの?

 

54:探偵ニキ

……慣れますよ。

 

55:『9番目』の破壊者

……いつものことですから。

 

56:名無しの転生者

ノイントネキがいじられるのもいつものことだからね。

 

57:『9番目』の破壊者

だまらっしゃい!!!




はい!と言うことで今回出させていただいたコテハン勢は、ムッシー様にいただいた『スラ転に転生した原初悪魔』でした!

改めて案を下さったムッシー様。誠にありがとうございます!!


それと全然関係ない話になるんですが……作者スマホ版のFGO始めたんですよね。
そしたら……呼符単発でビーストドラコー出ちゃいました……
ティアマトママは全然来ないのになんで……
まぁアーケードとスマホ版どっちもでドラコーゲットできたんでよしとしますけども。
……アーケードだったらティアマトママも持ってるんですけどね。
なんで俺にはマッマが来ないんだ!!可愛すぎる声をスマホでも聴かせてくれよーーー!!


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新たなる、銀の装者

本っっっっっっっっっっっっっっっっっ当に遅くなってすいませんでした!!!!

オニイサンユルサナイデ……


二課によってソロモンの杖が岩国の米側基地に移送中、何者かにノイズに襲われるも、移送に成功するが直後にノイズの襲撃でウェル博士とソロモンの杖が行方不明となってしまう。

一方、世界の歌の祭典QUEEN of MUSICに出演した風鳴翼は気鋭の歌姫マリア・カデンツァヴナ・イヴとユニットを組むも、突如会場にノイズが出現。

彼女は、片翼天羽奏と立花響と同じ黒いガングニールを纏い、世界に向けて革命の狼煙を上げたのだった。

 

…………なんかめんどくさいこと起こってんなおい。

ソロモンの護送作戦も終わって一旦帰ったのになぁんで少しの休みもくれないのかねぇ……

 

ま、いいや。娘の危機となれば何が何でも駆けつけるのは父親の役割だからな。

さて…行きますか!

 

そして、ブラッドスタークはスチームガンの引き金を引き、会場へと飛んだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

二課の装者と武装組織フィーネを名乗る三人の装者が相対していたその時、客席の方向から銃弾が放たれた。

それを見た二課の装者は勘付き、その内二人が嬉しそうに声を上げた。

 

「お父さん(父さん)!!」

 

「はいはい響とクリスのお父さんですよっと。」

 

「……あれがブラッドスターク……」

 

「ドクターの言っていたエボルじゃあないデスね」

 

「それでも油断は禁物よ、切歌」

 

フィーネの装者は把握しているが故に警戒し、そしてブラッドスタークに声をかけた。

 

「ねぇ、ブラッドスターク。あなたは…『こちら側』に来る気は無い?」

 

「………はぁ?」

 

「 あなたのカが有ればこの世界に平和をもたらす事が出来る。私達と共に王道を敷き、楽土を創造しましょう。私達はあなたを歓迎するわ。」

 

「お父さんはそんなのに騙されたりしないよ!!」

 

「あたし達の父さんを取ろうってんなら…全力で相手するぞ?」

 

「まぁ落ち着け二人とも……

確かに平和な世界ってのは魅力的な話ではある。」

 

「なら……「だが!」ッ!?」

 

「俺は人がもがいてでも進歩しようとする姿が好きなのさ。

あんたの言う平和は言い方を変えれば『停滞』だ。

それに王道を敷き、楽土を築いたとしても完全に管理された世界に現れるのはさっき言った『停滞』。

もしくは進歩しようとする人々が起こす『叛逆』の二つに一つだ。

故に、その勧誘には乗れないね。それに……」

 

ブラッドスタークは響とクリスをチラッと見て…

 

「自分の子に誇れない生き方はしないと決めてるんでね。

それと、俺からすりゃあアンタの行動は手に入らないものを他から奪おうとする子供の癇癪のように見えるがな。」

 

「そう……なら、交渉は決裂。力ずくでも連れて行かせて貰うわ!!」

「覚悟するデス!」

「私達は負けない…負ける訳には、いかないの」

 

「さてと…ここはちょっくら任せてもらっても?」

「うん!お願いお父さん!」

「……負けんなよ」

「聡…ブラッドスターク、無理はしないでください」

 

そして、武装組織フィーネの三人の装者はブラッドスタークに向かっていったが…

ブラッドスタークは切歌の獄鎌を指で掴んで止め、

調の鏖鋸から飛来する小さな丸鋸を指間で挟んで止め、

マリアの烈槍の槍先を鷲掴みにして、投げ飛ばし、逆の手の指間で止めていた丸鋸を投げつけ、

マリアは地に膝を突いた。

 

 

 

「ぐっ…」「「マリア!!」」

「形勢逆転だな。」

「さっすがお父さん!!」

「俺個人としちゃぁこのまま投降して欲しいんだがな」

 

ブラッドスタークが三人にそう提案するが、

 

「誰が投降するデスか!!」

「それは聞けない相談」

「それに…私達だけじゃ無いわ」

 

三人が投降を断った瞬間、壁をぶち破り新たな乱入者が現れる。

その人物は真っ先にブラッドスタークに殴り掛かった。ブラッドスタークは受け止めるが、勢いを殺しきれずそのまま壁まで吹き飛ばされる

 

「ぐっ!?」

『スターク!?』「お父さん(父さん)!?」

「…ってえな…一体ナニモンだ?」

 

二課の装者とスタークは謎の乱入者を一斉に見た。その姿は異質だった。

 

現れた乱入者の顔はフルフェイスで隠されており、全身は全身を鎧と思えるような銀色のプロテクターに覆われ、背中には四対の細長い金属板のような翼、そして長い尻尾が生えていた。

 

「更に増えるのかよ!?」

「というかこれ…シンフォギアなのか?」

 

ブラッドスタークは舌打ちをして立ち上がった。

 

「…さっきは飛ばされたが、今度はそう上手くいかせねぇぞ?お前は俺に付き合ってもらおうか?」

 

スタークがそう宣言すると、くぐもった声で謎の装者が答えた。

 

『僕の目標も君だ…《星喰らい》…!』

 

…妙に殺気の籠った声だな…俺お前に何かしたか?と、ブラッドスタークは疑問に思った。

 




遅くなったくせに文字数少なくてごめんなさい……
六月に入ったらできる時は週2〜5ぐらいに更新頻度上げるのでオニイサンユルシテ……




……FGOアーケード……サーヴァント追加無いなった……その代わり毎月一回?星5確定福袋召喚券もらえるらしいけど……既にいるモルガン以外の妖精圏組…来て欲しかったな……特にトリ子……

さて……スマホ版で果心居士ちゃんを引く準備をしましょうか?(一万円のiTunesカードを構えて)



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スレ民よ、原作ってなんだっけ?

1:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

原作って何?

 

2:名無しの転生者

あ、またなんか起こったな?

 

3:名無しの転生者

俺らが世界にいて色々と介入してる時点で原作なんてあってないようなもんやろ……

 

4:さすらいの黒き太陽

俺なんか最たる例じゃないですかね?

 

5:探偵ニキ

僕も、セレナが生きててウェルがマトモでF.I.S.がまあまあマトモな組織になってる時点で完っ全に壊れてますよ?

 

6:『9番目』の破壊者

私なんかもう最初っから原作壊すために生まれてきたようなもんですからね。

 

7:スラ転に転生した原初悪魔

……二つの世界の原作を壊してる私はどう反応すればいいのかしら?

 

8:名無しの転生者

≫7

笑えば、いいと思うよ?

 

9:スラ転に転生した原初悪魔

アァッハハハハハハハハハハ!!!!(*゚▽゚)ノ

 

10:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

誰も狂ったように笑えとは言ってないんだよなぁ……

 

11:名無しの転生者

あ、何気にブラックニキ帰ってきとるやん

 

12:名無しの転生者

なんデスとォ!?

 

13:名無しの転生者

常に魔法少女侍らせて愉悦に浸ってるブラックニキじゃないか!!

 

14:名無しの転生者

今回のデートで絶対に連続で搾り取られたであろうブラックニキじゃないか!!

 

15:名無しの転生者

キングストーンの不思議な力で絶倫になってそうなブラックニキじゃないか!!

 

16:スラ転に転生した原初悪魔

気づかない間にヤって朝チュンしてそうな男第一位のブラックニキじゃないの!

………可愛い子一人ちょうだい?

 

17:探偵ニキ

責任とる形で魔法少女と籍を入れそうなブラックニキじゃないか!!

 

18:『9番目』の破壊者

私と同じイジられ枠になりそうなブラックニキじゃないですか!!

……あなたもここに来ませんか……?

 

19:さすらいの黒き太陽

……何?俺嫌われてるの?

それと悪魔ネキ…あの子達はあげません!!(某総大将風)

ノイントネキ……そこはあなたが一番お似合いですよ。

探偵ニキ…ありえそうなこと言うのはやめてくれ……

 

20:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ブラックニキカワイソスww

 

21:名無しの転生者

エボルトニキは今日も愉悦部

 

22:名無しの転生者

ただし愉悦になるのはスレ民の不幸話だけである。

 

23:『9番目』の破壊者

私、何気にディスられました……?

 

24:名無しの転生者

ノイントネキの不幸で今日も酒が美味い

 

25:名無しの転生者

ノイントネキはスレの中だけでも不幸であるべき。

 

26:探偵ニキ

ノイントネキ……いつものことじゃないですか。

 

27:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

ったく……誰がノイントネキで遊び始めたんだよ……手ェ上げろ〜?

 

28:名無しの転生者

スッ(^-^)/

 

29:名無しの転生者

スッ(^-^)/

 

30:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

スッ(^-^)/

 

31:探偵ニキ

……スッ(^-^)/

 

32:『9番目』の破壊者

……結局みんな私を遊び道具としてしか見てないんですね……しくしく

 

33:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

うわっ、めんどくせぇ女

 

34:名無しの転生者

エwボwルwトwニwキw

 

35:名無しの転生者

まるで容赦が無ぇwww

 

36:さすらいの黒き太陽

ヨシ…気づかないうちにノイントネキにヘイトが向かってる……このまま行け…行け…

 

37:『9番目』の破壊者

見えてますけどね?

 

38:名無しの転生者

え?ノイントネキ何が見えてるの?

 

39:名無しの転生者

僕らには何にも見えないけどなぁ……

 

40:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

訳:安心しなブラックニキ!俺たちの遊び道具はノイントネキだけだぜ!

 

41:名無しの転生者

ヒッドww

 

42:探偵ニキ

こういうところでエボルトニキってやばいですよね…ww

 

43:スラ転に転生した原初悪魔

……ねぇエボルトニキ……本題は?

 

44:名無しの転生者

…………なんだと?

 

45:名無しの転生者

本題?…今本題と言ったのか……!?

 

46:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

…誰がいつ言うんだろうな〜と思ってたら一番新規のコテハン勢に言われてるよ?

ねぇ?旧コテハン勢のみなさん?

 

47:探偵ニキ

……旧コテハン勢……?

 

48:さすらいの黒き太陽

…ハァ……取り消せよ……今の言葉…!!

 

49:名無しの転生者

唐突に始まるエースムーブ

 

50:名無しの転生者

なんかたまにワンピネタ挟まるよなこのスレ

 

51:名無しの転生者

……続かないの?アレ?ノイントネキ?

 

52:『9番目』の破壊者

………えぇそうですよ…思いつきませんでしたよ!!

どうやって続けりゃよかったんですか!!

 

53:名無しの転生者

SI☆RU☆KA☆YO☆

 

54:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

まぁノイントネキはほっといて……

装者って未来ちゃん合わせて七人だよな?

 

55:名無しの転生者

その筈だが……?

 

56:探偵ニキ

しれっとほっとかれるノイントネキ…ww

 

57:『9番目』の破壊者

………もうヤダおうちかえる……

 

58:名無しの転生者

ところがどっこいお家です!!

 

59:名無しの転生者

確かに場所は家……どころかノイントネキ決まった家自体ないやん。

 

60:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

なんかまたズレてきたが…気にせず進めよう。

8人目の装者参戦!!ドン!!

 

61:名無しの転生者

いやいや……そんなことある訳……

 

62:探偵ニキ

……ない。と言い切れないのが僕らのいる世界ですよ。

 

63:名無しの転生者

その子の聖遺物はなんかわかったんか?

 

64:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

まっっっっったくわからん。そのヒントになる聖詠も聴けれんかったしな。

 

65:さすらいの黒き太陽

わかったら随時教えてくれる方が今のところはいいんじゃないか?

何一つわからないものを話し合って決めるのは無理だろうし。

………それとエボルトニキ。ビッキー……どうなった?

 

66:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

……倒れたぞ。なんだ?原因知ってるのか?

 

67:スラ転に転生した原初悪魔

……それは私達からは言えないわ。

その問題は、家族であるあなたが向き合う問題よ。

 

68:名無しの転生者

悪いがエボルトニキ……コレは悪魔ネキの言う通りだ。

俺たちが安易に口出ししていい問題じゃない。

 

69:絶唱世界のエボルトォォォォ!!!

………わかった。

お前らが真面目になるレベルの出来事だ。相当デカい問題なんだろう。

だけど、本当に行き詰まった時は頼らせてくれ。じゃあ今日はもう抜けるぞ。

またな。

 

ーーー絶唱世界のエボルトォォォォ!!!が退出しましたーーー

 

70:『9番目』の破壊者

……エボルトニキ…大丈夫ですかね?

 

71:スラ転に転生した原初悪魔

大丈夫なわけ無いわよ。……ここからはあの人が向き合う問題だから、私達が口出しできる事はものすごく限られてくるわ。

 

72:さすらいの黒き太陽

本編通りに行けば良いが……エボルトニキの優しさが裏目に出ることにもなりそうだな。

 

73:探偵ニキ

……そこは信じましょう。どうせ僕らにできることなんて何も無いんですから……

次は、いつ来るでしょうね……。

 




なんか重い感じで終わってしまった……だが後悔はしていない。


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『石動聡一』の葛藤

大晦日に買ったポケモンVとスプラ3を今週になってプレイできました。
どうも作者です。

……今回結構シリアス(のつもり)です。


歌姫マリア含む武装組織フィーネが起こした世界への宣戦布告から2日、石動聡一は二課の基地へと呼ばれていた。

 

「うっす、来たぞ〜……真面目な話か」

 

石動はいつものように軽薄な口調で語り始めたが、呼ばれた部屋にいた風鳴弦十郎とフィーネこと櫻井了子の雰囲気から真面目な話であると察し、口調を変えた。

そして、櫻井了子は手に持っていたファイルから一枚のレントゲンを取り出し、石動へと手渡した。

 

「……なんだ、コレ?」

 

「響ちゃんの胸部……ガングニールの欠片が埋まっている部分を拡大して映し出した物よ」

 

「違う。それは見ればわかんだよ。……俺が言いたいのは欠片から伸びてるこの何本もの線の事だ」

 

そのレントゲンに写っていたのは、立花響の中にあるガングニールの欠片から全方位に伸びている何本もの線だった。

 

「その線はおそらく、ガングニールそのもの。

……聖遺物との融合症例なんて前例が無い。だからここまでなるのに気付かなかったのよ……」

 

「…おい、『ここまで』っつーのはどういうことだ?響の身体に何が起きてる?」

 

「簡単に言ってしまえば、彼女の身体をガングニールが侵食しているの。

………今までの戦いやその中で起きた暴走、そしてライブでの絶唱によって響ちゃんの中にあるガングニールは今、とてつもなく活性化しているわ……このまま戦い続ければ、響ちゃんは響ちゃんじゃ無くなってしまう」

 

「……………は?」

 

櫻井了子から告げられたその言葉に石動は呆然とした。

自分の娘が娘ではなくなる……その言葉を理解できなかった。

 

「おいちょっと待て…じゃあこれから響はどうなる?

あの子がガングニールを起動しなければその侵食は止まったままなのか?

それとも……あの子は…もう助からないのか…?」

 

「……最悪の場合として予想できるのは、このまま戦い続ければ響ちゃんはガングニール『そのもの』へと変化して……日本という国が持つ『聖遺物』という扱いになるかもしれない。

それに、戦わなかったとしてもどこまで保つかも怪しいの。

おそらく今のガングニールは起動しなくても普通に暮らしているだけで響ちゃんの身体を侵食し続ける……

そして、今の医療では彼女と『融合』しているガングニールを取り除く事はできない。

…………言いたくはないけれど……打つ手がないわ」

 

「弦十郎……お前が上に掛け合って、響を戦わせない様にする事はできないのか?」

 

打つ手がないのなら、せめて、少しでも長く生きられるようにというその願いは、首を横に振った弦十郎によって打ち砕かれた。

 

「…俺も既に上に掛け合った。返ってきたのは『現状、我が国に四人しかいない装者という対ノイズの戦力を削る事はできない』という言葉だけだ。……奴らにとって、所詮彼女らは道具なんだろうさ」

 

まるで自虐するかのように吐き出されたその言葉には、上の連中に対する怒りと自らの無力を呪うような後悔が見てとれるようだった。

 

石動は徐に立ち上がり、フラフラと覚束ない足取りで部屋の出入り口に向かっていった。

 

「………悪い、今は…何も考えたくない………」

 

その言葉を残し、石動聡一は部屋から出ていった。

………部屋に残されたのは、重い雰囲気を纏ったままの二人だった。

 

「………こっちでもどうにかできないか模索してみるわ……でも、あまり期待はしないで頂戴」

 

「悪いな、了子君……俺ももう一度、政府に掛け合ってみよう。……いざとなればこの拳を使ってでも響君の戦闘を止めさせてみせるさ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カフェ『nascita』に戻ってきた石動は入り口の掛札を《OPEN》から《CLOSE》に変え、カウンターにある椅子に座った。

 

「俺は……どうすればいい……?」

 

響の戦いを止める?

…あの子は優しい子だ。……誰に止められても、助けを求められたら答えてしまうだろう。

 

……わからない……もうわかんねぇよ……!

どうすれば正解なんだよ……全部が全部『偽物』の俺に正解なんてわかる訳ねぇだろ……!!

『星喰いの蛇』としても『偽物』。サンジェルマンの父親としても『偽物』。

響の父親としても、クリスの父親としても『偽物』…!!

 

「………『お前』が今もいてくれたら、もっといい答えも思いつくんだろうな……」

 

ずっと堂々巡りで定まらない思考。

その中で思い付くのが『アイツ』って……

 

「俺は今でも、お前に縋ってんのかよ……」

 

お前が居てくれたらどんな答えを出すんだろうな……なぁ……?

 

「『アウラ』………」




解説
『アウラ』
エボルトが救われた、生涯ただ一人の妻の名前の略。
フルネームは『アウローラ』。

意味はイタリア語で光のように澄み切った、明るい、眩いなど。
いつまでもエボルトパパの心を照らし続ける人の名前として丁度良いと考え、この名前にしました。
略はそれっぽい言い方してるだけなので、お気になさらず。

明日、もう1話投稿、頑張る。
だから今回短いのは許してください。


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『娘』の訪問

はい、圧倒的サンジェルマン回です。


響の体内のガングニールが響の身体を侵食し、いずれ死に至るという絶望を叩きつけられて一夜明け……石動は未だ動かず、カウンターに座ったままだった。

 

理由はわかりきったことだろう。

救う方法が思いつかないから。一睡もせず、食事も摂らず、ただ動かずに考えていても響を救う方法が思いつかない。

考えれば考えるほど追い詰められていくような感覚が石動の中にあり続けた。

 

そんな時、裏口の鍵が開く音が聞こえた。

この店の合鍵を持っているのは、響とクリス。

そして………

 

「……どうしたの、お父さん。電気も点けないで……何かあったの?」

 

自分の実の娘であるサンジェルマンだけ。

 

「……なぁ……サンジェルマン…?」

 

「なに?」

 

「俺って何のために生きてんだ?」

 

その言葉は、責任感が強過ぎるあまり全てを抱え込んでしまう石動だからこその言葉だった。

娘が…響が命の危機に侵されていたのにも関わらず、呑気に店を開いて……

もっと響に目を向けることができていたなら、あの子がこんなことになる前に対処できたのではないか?

その考えが一晩中頭の中を駆け巡り、『全ては自分の責任である』という結論以外を出すことを許さなかった。

 

それを聞き、サンジェルマンは……

 

「それ、お父さんの悪い癖よ」

 

嘆息した。

 

「お父さん。顔上げて、私の顔を見て?」

 

「……?」

 

「お父さんにとって私ってそんなに頼りづらいかしら?」

 

顔を上げて、見えたのは怒りながらも悲しんでいるような、不思議な表情を浮かべた娘の顔だった。

 

「私、お父さんとは誰よりも長い時間を過ごしてきたっていう自信があるし、お父さんのことでわからないことはないって胸を張って言えるわよ?

………助け合うのが、家族じゃないの?…いつまでも、お父さん一人で抱え込まないでよ……」

 

『一人でなんでもするんじゃなくて、助け合うのが家族だよ?』

 

唐突に、ルナアタックの日に響に言われた言葉が頭の中を駆け抜けた。

助け合うのが、家族……だが、それでも、俺は紛い物で…サンジェルマンの本当の父親でもない…!

 

そんなことを考えていた時、いきなり両頬を手のひらで挟まれ、サンジェルマンの顔を直視する形になった。

 

「……お父さんの考えてる事はだいたい察しがつくわよ…どうせ、『俺はサンジェルマンの実の父親じゃない』って考えてるんでしょ?

……そんなこと、小さい頃から気づいてたわよ」

 

「………え?」

 

「今となっては確認もできないけど…きっと、お母さんも気づいてた」

 

「なんで……」

 

「お父さん……『奴隷は主人の命令に黙って従っとけば良い』って言って、お母さんを孕ませた男が妊娠がわかってすぐに奴隷に頭を床にぶつける勢いで謝るって……おかしいと思わない方がどうかしてると思うのだけど?

それに、貴族至上主義だった人間が、産まれてもいない子供のために貴族の権威を全て捨てて、子供と母親の為に働くっていうのもよく考えなくてもおかしな話じゃない。……人はそう簡単には変われないわよ」

 

「ちょっと待て……どこでそれ聞いた?」

 

「小さい頃にお母さんが教えてくれたことを未だに覚えているだけ。

それと、お父さんの正体に私は興味無いわ。……だって、お父さんが何者であっても私の…『私たちのお父さん』はお父さんただ一人でしょう?」

 

「………娘の成長ってのは案外早いもんなんだな」

 

「あら、発言がおじいちゃんみたいよ?」

 

「一応何千年も前から生き続けてるジジイだからな?」

 

娘との……サンジェルマンとの会話で、ようやく石動の張り詰め通した心に僅かばかりの余裕ができた。

そして、余裕ができた今のうちにとサンジェルマンは切り出した。

 

「それで、お父さん。何があったの?」

 

「あぁ…実はな……」

 

それから石動は語り始めた。

響の胸の中にある聖遺物が響を侵食し、いずれ死に至ってしまうこと。

日本政府は響達を道具としてしか見ておらず、未だ戦わせるつもりでいること。

その他にも、沢山のことをサンジェルマンに打ち明けた。

それに対してサンジェルマンは……

 

「……なるほどね。

日本政府はおそらく結社の方で対処できるけど……響のガングニールに関しては『やってみなくちゃわからない』っていうのが正直なところよ。

政府の方は私自身が行くとして……二課の方にはカリオストロとプレラーティの二人を向かわせようかしら」

 

「……二課の方にはフィーネがいるけど…あの二人暴れないだろうな……?」

 

「大丈夫だと思うわよ?そもそもあの二人は結社の幹部としての肩書きはあるけど、実質的には私の部下兼同僚みたいなものだし。フィーネに襲撃された時も、あの二人が心配してたのは船が沈まないかってことと私が怪我しないかってことだけだったらしいわよ?」

 

「じゃあ大丈夫かぁ……」

 

「ええ、任せて。私は結社の方に戻るわ。………さて、私の可愛い可愛い妹二人を『道具』扱いした日本政府……覚悟しておくといい…!」

 

そのまま、サンジェルマンは裏口から出ていき、何かを割ったような音と同時に気配が消えた。

 

「さて……しばらく店は休業だな」

 

そして、カフェ『nascita』は再びしばらくの休業に入る……



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廃病院での戦闘

 

 

「いいか、今夜中に終わらせるぞ!」

 

通信の相手は弦十郎。その夜、響達はとある廃墟にいた。

 

「明日も学校があるのに、夜半の出動を敷いてしまいすみません,」

 

緒川も通信で答える。

 

「気にする事は有りません。これが私達、防人の務めです。」

 

「街のすぐ外れにあの子達が潜んでいたなんて…」

 

そう。ここは武装組織フィーネ達のアジトなのだ。

 

「ここは、ずっと昔に閉鎖された病院なのですが、2ヶ月前から少しずつ物資が搬入されているみたいなんです。ただ、現段階ではこれ以上の情報が得られず、痛し痒しではあるみたいなんですが…」

 

「尻尾が出てないからこちらから引き摺り出すまでだ!」

 

そう言うとクリスが走り出す。クリスに続いて翼と響も走り出す。

 

「あまりコレは使いたく無いのですが……今は捕まるわけにはいかないですからね」

 

響達が突入していく様子を見ていたウェルはキーボードのエンターキーを押す。すると、アジト内に赤い霧が立ち込める。そして廊下の奥からノイズ達が響達を出迎えた。

 

ーーBalwisyall nescell gungnir tronーー

 

ーーImyuteus amenohabakiri tronーー

 

ーーKillter Ichaival tronーー

 

夜の廃病院に3人の聖詠が響き渡る。そして3人はギアを纏う。先陣を切ってクリスがBILLON MAIDENでノイズ達を蜂の巣にする。しかしすぐさま光弾が放たれそこからノイズが生まれる。

 

「やっぱりこのノイズ…」

 

「あぁ。間違いなく制御されている!」

 

3人はノイズが何者かが操っている事に気づく。そして3人はノイズ達を攻撃していく。しかし、体に穴を開けられていたにもかかわらずノイズは炭素にならない。翼が刀を大型化し蒼ノ一閃を放つ。斬撃波を受けたノイズは一度は崩れるも、再び再生する。

 

「!?」

 

「何でこんなに手間取るんだよ…!?」

 

「ギアの出力が落ちているのか!」

 

その頃司令室では3人の適合係数が低下している様子がモニターで映し出されていた。このままでは戦闘不能となる。

どうすればいいのか息を荒げてる3人の背後から突然銃弾が放たれ、ノイズに複数の風穴が空き、攻撃を受けたノイズは再生しようとするも、崩れ去り消滅した。

 

3人が後ろを振り返ると足音と共に何者かがやってきた。

今となっては見慣れたワインレッドのスーツ。そして二課の装者のうち2人が父と慕う人物。

ブラッドスタークであった。

 

「お父さん!」

 

「父さん!?」

 

「聡…ブラッドスターク!」

 

「……悪ぃ、待たせたな。

この赤い霧……ギアの不調…そういうことか」

 

『ブラッドスターク!?……すまない、向こうを説得はした…だが…!!』

 

「大丈夫だ…ありがとな。

とりあえず今は装者全員退却させてくれ。今回は俺1人でやる」

 

「なっ!ちょっと待ってくれよ父さん!!あたしはまだ…!」

 

「そ、そうだよ!まだ動けるし……」

 

娘2人の言葉に対し、ブラッドスタークの返した言葉は…

 

「動けねぇ奴が居たって邪魔なんだよ。さっさと帰って寝てろ」

 

非情な言葉だけだった。

 

「え……?」 「………は?」

 

「間違ったこと言ったか?実際動けてねぇだろ?」

 

「ブラッドスターク!もう少し言い方を…!!」

 

「悪いね、俺はこんなやり方しか知らねえんだ。

話は終わりだ、お前らはとっとと帰れ………ッ!?」

 

 

ブラッドスタークが話を切り上げようとしたその時、廊下の奥からネフィリムが4人に襲いかかってきた。

翼は咄嗟に刀で切り裂くが、手応えは感じられない。

 

「アームドギアで迎撃したんだぞ?!」

 

「なのに何故炭素と砕けない!?」

 

「なんだ?あのキメェの……」

 

「あれは何なの…?」

 

すると、廊下の奥から拍手と共に何者かが歩いて来る。ウェルだ。すると、ネフィリムがウェルの持っていたケージへ戻っていく。

 

「意外に聡いじゃ無いですか。シンフォギア装者、それにブラッドスターク」

 

「………まさか黒幕がアンタとはな?予想が外れたのは久しぶりだ」

 

「え…でも…博士は岩国基地が襲われた時に…」

 

響はウェルが岩国基地で行方不明になった事を思い出す。

 

「ドクターウェルの言う通り、ノイズの襲撃は全部…!」

 

「明かしてしまえば単純な仕掛けです。あの時すでにアタッシュケースにソロモンの杖は無く、コートの内側にて隠し持っていたんですよ。」

 

「ソロモンの杖を奪う為に自分で制御し、自分に襲わせる芝居を打ったのか!」

 

「バビロニアの宝物庫よりノイズを呼び出し、制御する事を可能にする事などこの杖をおいて他にありません。」

 

ウェルはソロモンの杖でノイズを召喚する。

 

「そしてこの所有者は、今や自分こそが相応しい! そう思いませんか?」

 

「思うかよ!」

 

クリスが叫ぶと共にウェルがノイズ達を前進させる。クリスはミサイルユニットを展開してミサイルを発射する。

 

「ぐあああああ!!」

 

クリスの絶叫と共にミサイルはノイズ達へ直撃。爆発でアジトの一部が吹っ飛ぶ。

 

「適合係数の低下に伴うギアからのバックファイアが装者を蝕んでいます!」

 

二課の司令部では3人の危険な状態である事をモニターのCAUTIONの文字が表していた。

 

その頃、爆発の中から4人は脱出し、外に出ていた。クリスは疲労し、翼に肩を貸してもらっていた。

 

「クソ…何でこっちがズタボロなんだよ…!」

 

(この状況で出力が大きい技を使えば、最悪の場合…バックファイアで身に纏ったシンフォギアに殺されかねない…!!)

 

その時空に巨大なノイズがネフィリムが入ったゲージを運んでいるのが目に見えた。

 

「ノイズがさっきのケージを持ってる!」

 

当然その様子を二課も見ていた。

 

「このまま直進すると、洋上に出ます!」

 

「(もう少しデータを取りたいところですが……あまり欲を出してもいい事は無いでしょう)」

 

ウェルはブラッドスタークを見た後に、響を見る。身構える響に両手を上げるウェル。

 

「立花!その男の確保を!雪音を頼む!」

 

「全部俺がやる、お前らはそのまま帰ってろ」

 

「なっ!?待て!!」

 

その会話の直後、海面から巨大な潜水艦が浮上する。そう。フィーネとの戦いで壊滅した二課は本部を潜水艦という移動基地にしていたのだ。

ブラッドスタークは潜水艦の艦首からジャンプし、ノイズを撃ち抜く。そして落下するケージを回収しようとすると突如横から攻撃され、体を捻って避けたもののそのまま海に落ちてしまった。

 

そして海面には一本の槍が立てられていた。槍の持ち手に降り立ち、ケージを持つ人物。

 

「チッ…やっぱり出やがったか」

 

「お父さん!!」

 

「気にすんな。ちょっと濡れただけだ……で、今になって現れるのかよ?テロリスト」

 

ブラッドスタークの声と夜明けとともにその姿が明らかとなる。

そう、マリア・カデンツァヴナ・イヴである。

 

 

 

「時間通りですよ。フィーネ。」

 

「フィーネだと……?」

 

ウェルの言葉にクリスが反応する。

 

「終わりを意味する名は、我々組織の象徴であり彼女の二つ名でもある。新たに目覚めし、再誕したフィーネです!」

 

ウェルは高らかに響とクリス、翼、そしてブラッドスタークに告げるが、二課の基地内部は疑問符に包まれていた。

 

「………あの子たち……そういうことね」

 

櫻井了子……フィーネは1人、事を理解したかのように声を出した。

 




中途半端ですが…お許しください……

それと……本当に言いにくいのですが……感想返信を辞めさせていただきます……
理由は、全部の感想に返そうとするとなんか変な文章を書いてることがありまして……
疑問などはしっかりと返信いたしますが、感想に対する返信は辞めさせていただきます。
本当に申し訳ございません……

ちなみに今回、ブラッドスタークはめちゃくちゃ酷いことを言っていますが……ちゃんと理由がありますので今後の更新をお待ちください……


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