自分より強い上位種に愛されるの良くないですか!? (糖分至上主義)
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夕暮れに紫陽花、蜘蛛の糸1

いつか見た夏の日の情景
暑い夏の陽射しに焼かれても尚色褪せない記憶
皆さんには存在しますか?
私には『実家の蒸し暑い2階でテレビをぼーっと見ていた記憶』・『祖父母の風鈴がなる縁側で青々とした畑と山を眺めていた記憶』がありますね。


ーーーおそらくこの日記を誰かが読んでいる頃には私はこの世界にはいないだろう。ああ、もし不穏な空気をかんじとったりしたのなら安心してくれ。別に死ぬ訳では無い、と思う。これから綴るはひと夏の思い出に囚われた愚かな男の独り言である。

 

 

 

 

始まりはーーそう、小学生の夏休み。

当時私は都会育ちであったが毎年夏休みに入ると田舎の祖父母の家に遊びに行かされていた。両親は共働きでありその方が都合が良かったのだろう。兄弟がいない私にとっては、子供もほとんど居ないような田舎で遊び相手がおらず、かと言って山や川は危ないからと止められており退屈だとわかっている場所に行くのは嫌だったためいつも渋った。

しかし好奇心よりも怒られることのがよっぽど嫌だった私は嫌々ながらも祖父母の家に行き、いいつけを守り家の周りで遊んでいた。毎日毎日代わり映えのない風景に蝉時雨が降り続ける毎日にストレスが少しづつ溜まっていった。

そしてついにこれ以上は暇に殺されると我慢の限界に達し、早朝祖父母に黙って山に行った。一人でなんでも出来ると謎の自信に満ち溢れていた年頃であったのだ。近くには川もあったがなぜだか山に惹かれた。よく考えればこの時点でもう私の運命は決まっていたのかもしれない。

道と言うには無理がある草丈の低い場所を選び、山奥へと歩いていった。太陽が頭の上に上がる頃、どこをどう進んだのか気がついた時には苔むした石段が続く道が眼前にあった。しかし周りを鉄格子で囲んであり容易には侵入できなかった。しばし鉄格子にそった道を歩くと一部破れている場所を見つけた。ここでよせばいいものをその日は初めていいつけを破った高揚感からか迷わずに鉄格子を潜った。

それまでの道は多少手入れされていたのだろう、鉄柵の奥は明らかに草木の容貌が違った。それになぜだか空気が澄んでいた。胸を高鳴らせながら石段を一つづつ上がっていく。夏の日差しが全く気にならず何かに取り憑かれたかのように一心不乱に登った。途中にあった地蔵様のようなものにも気が付かない程度には。

石段を登りきるとそこには古い家屋があった。とても立派で鳥居と賽銭箱があれば神社のようだなと思い、家屋に近づいていく。

シャン シャラン シャン

鈴の音が鳴ったような気がした。

当たりを見渡すと、いつからいたのか女の人がいた。白色の長い髪の毛に切れ長の目、うっすらと笑みを浮かべる唇。

クスクスクス

見たことの無い絶世の美女に目を奪われ呆然としていると、その様が面白かったのか鈴を転がしたような笑い声が聞こえてくる。

「そんなところで呆然としてないでこっちにおいでください」

心地よい声に吸い寄せられるように歩いていく

「ここまで暑かったでしょう。それにここまで登ってきて疲れたのではなくって」

柄にもなく緊張してしまい返事ができなかった私は首を振ることで大丈夫だと告げた。

「そう..小さくたって男の子なのね。元気なのはいい事よ。えぇとてもいい事。」

横に腰掛け女性を眺めているとふと疑問が沸いた。

「お前なんでこんなとこに住んでんだよ。」

今にして思えばえらく生意気な子供であっただろうに、気にする素振りもなく彼女はどこか遠くをみやりながら、呟くように言った。

「昔の約束でね。ここに住まなきゃいけないの。なにかしなければ行けない訳でもないから暇でね。」

「ふーん。じゃ、じゃぁこれから毎日来てやるよ!」

「そう。それなら暫くは退屈しないかもしれないわね...」

 

それからの時間は早かった。気がつくとオレンジ色につつまれていて急いで家に帰った。帰ると当然祖父母に怒られた。どこに行っていたのか、何をしたのか根掘り葉掘り聞かれたが山での出来事は言わなかった。適当に誤魔化して祖父母からの追求を逃れた私は初めての反抗にしてやったりとほくそ笑んでいた。




あと2本くらいで完結予定です


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夕暮れに紫陽花、蜘蛛の糸2

熱中症、、、毎年倒れるので今年の夏こそは超えてやると楽しみにしています。
それはそれとして不定期な猛暑に夏を越えられなさそうな気もしています。
前話をお読みくださった皆様方ありがとうございます。


それからの日常はまさに光のようであった。

夏の間はこちらにいること。もう少ししたら学校が始まること。親がどこにも連れいてっいてくれないこと。

あとは何を話しただろうか、、、話している間は何もかもが楽しかった記憶がある。

晩夏の暮れ、夏休みも終わりが近づいてきておりその日は明後日には帰ってしまう。明日も帰る準備などで来れないだろうこと、来年も来るということを話しいつもより長く彼女と話していた時だった。

今まで「お前」だの「あんた」だのと呼んでいたが急に彼女の名前が気になった。

「あんた名前なんて言うんだよ。俺は夕陽」

「私の名前は、、、名前は紫陽花」

なんとなく彼女の浮世離れした風貌と紫陽花という名前は合わない気がした。彼女はなんというか、路傍にひっそりと生えているシロツメクサのような雰囲気だったからだ。

 

 

冬休み。彼女に会おうと祖父母の家にやってきたはいいものの、山には雪が積もっていた。これにはさすがに危険だと思い、しかし彼女に会いたいという気持ちから山の麓まで行って一人で話をすることを続けた。

それ以降の年は夏は彼女の元に、冬は一人で麓へ。ということを繰り返した。

 

 

彼女と出会って7年目程たった頃であった。中学校にあがり彼女の腰ほどであった身長は彼女の胸程度まで伸びており、以前ほど見上げることもなくなった。その頃にはすっかり彼女とも親しくなりどこか遠くを眺めていた彼女も私を見てくれていたような気がしていた。

「毎年ここに来ているが紫陽花は普段何をしているんだ?日がな一日中庭を眺めているわけではないだろう。」

「普段は昔のことを思い出したり、草木や動物と話しているわ」

「草木や動物、、ってそれじゃ俺以外の人とも話さねえのかよ。」

「えぇ、あの人たちは私のことを忘れてしまった。いいえ、もう"知らない"のかもしれないわね」

嬉しさと寂しさが混じったような顔で呟く彼女を見ながら薄らと抱いていた疑問が確信にかわり出した。

「ところで紫陽花。どうして紫陽花は、、、出会った時からずっと同じ姿なんだ?それに昔っていったって、、、」

「そうね。さすがにバレてしまうわよね。いえ元々隠す気はなかったのだけれども。あなたが思いの外熱心に通い続けるから。」

その時初めて彼女と目が合った。いや、観られたという確信を抱いた。

感じたことのない圧と妙な既視感、懐かしさが込み上げてきた。

(知ってる?以前こんなことがあったような...)

一瞬思考の渦に呑まれかけるも続く彼女の声で頭が冴えた。

「あぁ。そういうことだったのね。私も随分と昔のことだから忘れてたのかしら。いや、あの子のせいかもしれないわね。ごめんなさいね、今まで気づいてあげられなくて。いっそいじらしいくらいにあなたは存在を表明していたものね。」

普段見ていた彼女と明らかに表情が違っていた。嬉しさと悲しさがごちゃ混ぜになったような表情と暖かな雰囲気を漂わせており、なにか甘い香りと相まって"酔って"しまった。

頭がガンガンと殴られたように痛む。焦点が定まらず視界が揺れる。耳が遠くなり汗も止まらない。

吐き気が、、倦怠感に襲われ動きたくないと脳が悲鳴をあげるが同時に心臓がニゲロと暴れだした。

20歳の梅雨入り頃、紫陽花が咲き誇る時期に迎えに行くわ。あの日のように

 

 

そこからどう帰ったのかは分からない。

聞く話によると夕方フラフラと山道を下ってきたらしい。

何が起こったのか分からない。記憶にあるのは彼女の元に行き軽く話した内容と、意識が遠のく前「20歳、梅雨、迎えに行く」と言っていたことだ。断片的で確証は持てないがおそらくそう言っていた。

あれほど慕っていた。いや恋をしていたかもしれないのに今は少し会うのが怖い。しかし明日会いに行ってみればなんてことはなくただの白昼夢だったという希望的観測もやめられない。私はどこかオカシくなっていたのだ。

次の日、あんなことがあったというのに少し胸の中がスっとしていて彼女に会いに行こうと考えていた。

なんてことはない。彼女に昨日何があったかを尋ねればいいのだ。

そう能天気に考え山に行こうとした時、祖父に言われた一言でしっかりと目が"冷めた"

「お前なんぞ香水でもつけとんけ。花の甘い香りがすごいぞ。この悪ガキめ。」

コウスイ。香水?そんなものつけてないし、中学生がそもしも持っているわけが無いしこんなところでつける意味もない。

祖父は笑いながら庭の畑をいじりだしたが、私の体は震えが止まらず帰り支度をし始めた。

「ありゃ、今年はもう帰んけ。まあお前も友達とあそびたいやろうしな。」

「おん。友達と遊びたいから帰るわ。ところでじいちゃん、山の上に誰か住んどるか。」

「あ、山の上ぇだぁ。あんな辺鄙なとこ住むやつがあるけえ。どないしたんや。」

「いや、山の方に人がいたような感じがしたから誰か住んどるんかと思ってさ。」

「、、、昔っから山はカミさんのもんだ。そりゃ近いところには用事があって入るが奥の方にゃ用事でもなければいかん。ただの気のせいじゃろ」

やはり彼女は人ではないナニカだったみたいだ。

彼女に気に入られでもしたからか今までは許されていたのだろう。しかし昨日彼女の正体に気が着いてしまったからか、はたまた何かしら気に触れることをしたためか怒らせてしまったに違いない。

幸い彼女はあの家から出ることはできないと言っていた。近づかなければ大丈夫だと自分に言い聞かせ夏の秘め事と初恋は静かに終わりを迎えた。

 

 

 

 

 

 




あれ?純愛異類婚姻譚は?


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夕暮れに紫陽花、蜘蛛の糸3

書ききれませんでした。
とりあえずはだいたい1話1500-2000字くらいにしたいので分けて出そうと思います


あれから祖父母の家どころか山すら忌避するようになった私は極力そういう手のものに近寄らないようにしていた。

あの出来事を忘れるためになんでもよかったが打ち込めるものが欲しかった。勉強は苦手だったが気がつけば平均程度にはできるようになっていた。その甲斐あってか当初は無理だと言われていた県立の高校に進むことが出来た。目まぐるしい新生活、新しい友達、両親の所得が増えたことにより2人との時間が増えたこと、全てが私にとって良い方向に向かってきていてまさに幸せの絶頂だった。あの出来事、紫陽花と過ごした夏の思い出は忘れていった。高校では彼女もでき、成績もぐんぐん伸びた。いい大学に入り、彼女と結婚の約束もして中堅企業に就職した。20歳を迎えてもなんてことはなく、それどころか大学時代から少しづつやっていた株が大成功して裕福になった。祖父母も高齢だし両親も少しづつだが老いが辛いと言っていた。もう少しお金が貯まったら新しい家をプレゼントしたいと思う。ここまで幸せに過ごせるのは彼らのおかげなのだから!

 

 

 

嘘だ

逃げるように勉強に打ち込んだからそこそこの高校には行けた。しかし友達と一緒にいると不幸に見舞われるようになった。些細な不幸だ。にわか雨に打たれるとか、自転車がパンクするとか、その程度だった。しかし次第にそれは大きくなり友達のひとりが事故を起こした。目の前で飛び出してきたトラックに跳ねられた。確かに曲がり角で見えなかったとはいえ私の前にいた友達だけが狙われるようにはね飛ばされた。それからは少しづつ変な噂が流れ出して少しづつ離れていった。中にはそんなこと気にしないとそばに居てくれる人も居た。初めてできた彼女がそうだった。彼女は長い間一緒にいてくれて本当に救われた。しかし彼女は日に日におかしくなった。私が知らない女と歩いていたと言うのだ。当然そんなことをした覚えがないし、そもそも私の噂を気にせずに一緒にいてくれるのは彼女くらいだ。それ以外にも電話をしていると女の声がする、一緒に帰るために待ってると別の女と待っていなかったかと言われた。極めつけには香水をつけているのかと聞かれた。ベッタリと匂いが付いていて気分が悪くなるからもう少し控えた方がいいとも言われた。

そんなはずは無い。それではまるで彼女が、紫陽花が憑いてきているみたいじゃないか。

彼女と喧嘩別れをした。些細な出来事だった。しかし1度できた疑念は真っ白なカンバスに落ちた黒い絵の具のように私たちをじわりじわりと侵食していった。

ついに学校で孤立してしまった。なんとか高校を卒業した。とはいえ勉強はボロボロ、加えてその頃には軽度の対人恐怖症を患っていた。しかし罪悪感と自罰的な気持ちとで人と顔合わせの少ない仕事をやってなんとか稼いでいた。けれど現実は非情なもので、両親共に会社の経営が傾いた。ただ時期が悪かっだけなのだろう。しかし私たち家族は歪な関係になった。私は何も悪いことはしていないのに!不幸は波のように押し寄せてくる、、、この時期はいっそ死んでしまうのが幸福への最善策だと考えていた。

 

 

 

他者から逃げるように祖父母の家に向かった。あれほど恐れていたはずなのに自然と最初に向かった。祖父母の温かさを求めてか紫陽花との逢瀬の日々を思い出してか。

祖父母の家に行くとなんだか小さな家だと感じた。

昔はあんなに大きくて未知で溢れていたというのに。少し目線が変わっただけで随分とちっぽけで淡白に見えた。

祖父母は何も聞かずに迎え入れてくれた。美既にしかれていた布団と出てきた温かいご飯に涙がこぼれそうになった。久々に心穏やかな一日を過ごし幼少期のことを思い出し始めた。

庭には花壇があって一緒に向日葵を植えたこと、山や川に行けずあぜ道を駆け回ったこと、嫌という程可愛がられて辟易としていたこと。

そして紫陽花との眩い毎日。

天啓が降りてきたような気持ちになった。【彼女に会いに行こう】

そこからは彼女のことばかり考えていた。そういえば古い約束はまだ有効であろうか。8年前、私が逃げ出した日に聞いた「20歳に迎えに来る」という約束は。現在は19歳だがもう1週間もすれば20だ。梅雨に来るとも言っていた気がする。今は5月中旬であるためあと一月もすれば梅雨に入る。

そう考えると今までの不幸も悪くないのかもしれないと思いはじめた。友達が不幸にあったのも私の不幸などではなく、彼女が私を助けてくれていた。常に女の影があると言われたのも私の彼女が良くない人物だと教えてくれていたのでは無いのだろうか。そう考えると一気に紫陽花に愛おしさが込み上げてきた。




実は現在私の身に起こっていることなんですよね(大嘘)
前話の頭が痛い云々は私が実際に体験した熱中症の症状ですのでご注意ください


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夕暮れに紫陽花、蜘蛛の糸4

一応完結しました。
長文駄文読んでいただきありがとうございます。
感想読ませて頂きました。ありがとうございます。ビターエンド、いいですよね。
個人的に人外とは価値観の違いとかでズレが起こって欲しい


背が高くなったからか、価値観が変わってしまったからかあんなに輝いて見えていた山道は案外ちっぽけであった。とはいえ手入れが行き届いていないのか膝くらいまで丈がある雑草地帯が所々にあり、登るのには少し苦労した。

困ったのは鉄柵だ。当時はくぐり抜けていたがさすがにもう潜ることはできない。かと言ってよじ登るのも少し気が引ける。足場になりそうなものを探していると偶然、草木に侵食され、その荷重からかひしゃげた部分があった。正直不気味であった。

自然とこのようなことになるのだろうか、いや、そういうこともあるのだ。そうに違いない。

自分を納得させるかのように言い訳をして、グッと身を乗り出し鉄柵内に侵入した。

鉄柵内は数年前と寸分違わず同じであった。時間が止まったような、静止画を見せられている気分になった。見る視点が違うからそう思うだけなのかもしれないが記憶通りに全てがそのままであった。なぜだか緊張に襲われ足取りが少し重くなった。ゆったりと石段を上りながら深呼吸を繰り返す。そんなことをしながら登っているとふと石段脇にある石に目がいった。

「こんなとこにお地蔵様なんかいたっけか」

そこにはお地蔵様が鎮座されていた。いや、正確には反対側にもいた。

一体自分は幼少期何とあっていたんだ?

疑問が溢れ出すが、ここまで来てしまったのだ、今更引き返せるか。と遮二無二に歩き出す。

石段を登りきるとそこにはやはり家屋があった。

そしていつもどうり彼女がいた。どこか悲しそうに微笑みながら。

「あら、来てしまわれたのですね。あれほどお止めさせて頂いたのに、、」

「あなたは一体、、紫陽花、、、では無いですよね。」

彼女は確かに紫陽花の見た目をしていた。しかしどこか雰囲気が違っていたし何より声が違った。紫陽花は鈴の音がなるような美しい声をしていたが彼女の声は少し低く、しかし安心感がドッと湧き出すような声だった。

「私のことも忘れてしまわれたのですね。いえ、これも仕方ないことなのでしょう。それよりもあなたに会えたことに感謝すべきでしょうね。」

「一体何を言っているかさっぱり分からないのですが、貴方は誰でしょうか。」

失礼と分かりながらも少し言葉尻を強くして言う。

「雪ですよ。あなたが私に与えてくれた最初の呪い。と言っても覚えていないのでしょうけど。」

「は、、」

彼女は少し寂しそうに笑っておりその顔を見た瞬間、胸が締めあげられるような感覚に襲われる。

「今日はもうおかえりなさい。それにもうここには来ては行けませんよ。そうすればあと一月はそちらで暮らすことができるでしょう。その間にやるべき事全て済ませておくのですよ。前回のようには行かないでしょうし、それに浅ましくも私もこれでいいのかもと思い出したので。」

 

 

 

 

何がなんだか分からないうちに自身の家に帰った。

頭の中では様々なことが渦巻いて思考が上手くまとまらない。

雪。私は誰かに名を与えたような記憶は無い。それに前回のように?確かにどこか既視感があったがそれは一体、、、彼女の悲しそうな顔は本当に苦しかったな。なんてことを考えながら家にたどり着いた。

家に帰ってから祖父母に今まであったことを全て話した。

もうどうしようもないところまで来てしまったのだと思ったから。せめて家族である彼らには伝えるべきだと思った。

祖父母は驚いたような顔をしていたがなぜだか納得したような顔もしていた。

「お前、子供の頃に遊ぶ相手があまり居なくて退屈だと言ったことがあったろ。」

「え、うん。ここにはほとんど遊ぶ相手がいなくて暇だったよ」

「そもそもこの村には子供はおらん。」

「ぁ、、っえ」

急速に喉の中が乾いていく。

「遊ぶ相手がおったらその子のとこに行くように言う。だがこの村には誰もおらんから家の周りで遊んどれと言うたんじゃ。しかしお前はどこかに遊びに行くたんびに友達と遊んだという。しかし決して名前は言わん。七つまでは神のうち。その時からカミさんに遊んでもろとったんじゃろな」

それからは色々なことを聞いた。

もう今の村長に譲ったが元はうちが地主であの山の管理を代々していたこと。あの山には2人の神様がいるということ。本来神様は見てはいけないこと。おそらく魅入られたこと。助かる可能性は低いこと。山に家屋などはなく地蔵様が置いてあるのは昔の名残で道祖神様であること。

 

 

それからはこれまでの人生で1番他人と向き合ったと思う。当時気味悪がらずに仲良くしようとしてくれた友人に挨拶して回った。両親にも感謝を伝えた。3泊4日の旅行なんて初めて行った。両親にも思うところはあったのか構い倒された。昨日なんかは泣かれてしまった。「どんなに憎くても我が子を嫌いになれる親なんていない」んだとさ。涙が流れそうになった。しかし一月というのは長いようであっという間だ。

最近毎晩彼女たちが夢にでる。綺麗な白無垢姿で下駄の音をならしあるいてくる。もう3かともたないであろう。しまりのないことではあるがこれでこのにっきはおわろうとおもう。おちがなく、もうしわけなくおもうがすまないとしかいえない。

ああそれにしてもかのじょたちとのせいかつをかんがえるとなんとしあわせなんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふるえがとまらないや




夕陽・・・主人公、魅入られた。最後は体を震わせながら連れてかれた。きっと嬉しいからだよネ!

紫陽花・・・後妻。超絶美人できっと尽くしてくれる。精神が植物みたいな人だから気づいた時にはゆーひくん死んでそう。ウケんね。

雪・・・チョロっと出てきた。本妻は私なのに....


もう1話続きます。


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設定とか

気が向きましたら御一読ください。
結構穴だらけの設定


○○村郷土資料

ふたかみさまについて

とある山に2人の神様が住んでおりました。

1人は綺麗な白い神様、もう1人は鮮やかな青い神様。

2人は仲が良く山で暮らしながら麓一体を見守っていました。

ある時子供が山に迷い込みました。普通は泣き出したりするものですが、その子供は好奇心に溢れておりぐんぐんと山を上りました。

道中動物と喧嘩するさまや草木に目を輝かせる様を神様たちは面白おかしく見守っていました。そしてついには神様の元まで登って来ました。

神様は面白いものを見せてもらったお返しに何か欲しいものはないか尋ねました。

子供は言いました。一緒に遊ぼう!と

それから毎日子供と神様は遊びました。

しかし子供は青年になりました。そして青年は白い神様に結婚を申し込みました。白い神様は二つ返事で受け入れまた。青い神様もお祝いしていました。

しかしある日青い神様を白い神様は殺してしまいました。

これに驚いた青年は神様に怒りました。

白い神様は山に帰ってしまい以降姿を現すことはありませんでした。

後悔した青年は山の麓に住みました。それ以降少しづつ人が集まりました。

こうして現在の○○村ができたと言われています。

 

 

 

○○村の植生について

○○村は周囲を山で囲まれた盆地である。

周囲は自然で溢れているが.......(略)

有名なものは○○山にある雲秣(クモマグサ)であろう。これは1部の高知にしか生息していないとされている。それが1部に群生している様はとても神秘的であり.......(略)

またこの村では非常に紫陽花が多く生息している。

梅雨の時期に一斉に開花するさまはまさに絶景であり...(後略)

 

 

 

 

 

おや、昔話が聞きたいのですか?そうですね、、、

昔、私たちは神として崇められていました。姉である紫陽花はとても冷徹で基本的に人間に無関心でした。私は花や自然に宿る木霊のようなものですね。

ですからあなた、と言っても覚えてないでしょうが。

あなたとよく遊んだのはほとんどが私ですね。

気がつけば小さかったあなたが大きくなり私に婚姻を申し込んできました。そして私たちは夫婦となり人里で暮らすようになりました。

その時に名前をあなたがくださったんですよ。

しかし姉が祟ったのでしょうか、あなたは浮気をするようになりました。と言ってもあなた自身に記憶はないようでしたが。

当時その事に気が付かなかった私はあなたと喧嘩をして山に帰りました。反省して欲しかっただけなのですぐに帰るつもりではあったのですが。しかしその先で姉に祟り殺されてしまいました。今となっては理由は分かりませんし姉も覚えていないでしょう。いえ、もしかしたら姉なりにあなたの事を....

しかし私を取り込んだことでは姉の気性は落ち着きを得、穏やかな山神になりました。あなたはそれを知り姉がまたなにかしないか見張るために村を作りました。と報告に来ていただけなのですが。

私もかろうじて意識があったので姉に眠りにつくように呼びかけ、2人とも長い眠りにつきました。

そのまま数百年、私たちの元にあなたがやってきました。

そこからはあなたが体験した通りですよ。

あぁあなたのその体質は従来のものですね。

とはいえあなた以外の害はおそらく姉によるものでしょうけど。

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公・・・結構複雑。いや浮気はダメだろ...と後悔していの一番に謝った。昔のことは覚えてないし2人とも綺麗なので好き。チョロイン



雪・・・できる妹。姉のことは別に恨んでいない。1話で主人公が山にやってきた時、いち早く気づき姉に「気づくな〜気づくな〜」と念を送っていた。春先から梅雨までは意識が出てきている。

紫陽花・・・人の心を知った神様。青い紫陽花から白い紫陽花になっていい女になった。妹のことは嫌いじゃない。しっかりと主人公を見るまでは夢現だった。



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ある旅人のハガキ

これはあっしが津軽の辺りを旅してた時にであった男の話でさぁ。
酒の席で妄言を吐いている男がいるもんで話してみたんでさぁ。
内容は妄言ばかりだったんですががあんまりにも楽しそうに話をするもんだから1つあんたに共有しようと思ってのことでね。筆をとったしだいでさぁ。
ハガキが届いている頃にゃあっしもだいぶん近くまで帰ってることだと思いやすんで会った時にでも感想を聞かせてくだせえ。


その男が言うには「生きると言うことは歩き続けるってこと」みたいでさぁ。

「俺ァ少なくともそう思って今まで生きてきたし、これからも生きていくだろう。」赤ら顔で酒を飲んでいた男が何やら訳知り顔で云々言いながらそうかたってやした。

男が言うには様々な場所を歩いてきた旅人らしく普段は(非常に胡散臭いが)憑き物払いをして生計を立てているらしいでさぁ。

あっしは既に酒飲みの妄言吐きの相手をすることになってしまったのかと幾分か好奇心を恨んだものでさぁ。しかし男の話はなかなかに面白く作り話だとしても十分に面白かったんであんたにこうしてハガキをださせていただきやす。

最初は出自やらなんやらをポツポツと聞いていたんですが、やがて思い出したかのように1つ、ある村での出来事を話してくださいやした。

 

 

ある村に1人の少年がいた。

生まれも育ちも普通の家。少しビンボーだったかもしれないが両親ともに仲が良く幸せに過ごしていたらしい。生まれ育った蛇口村(どこにあるのかははぐらかされたが)は田舎だったらしく、自転車なんてハイカラなもんはなかったが村人同士での結束が強く、日々生きているだけで幸せを噛み締めているような穏やかな奴らばかりだったそうな。

子供はみんな兄弟みたいなもんでよく薮や林に入って怒られてた。少年も、もちろんそんな中に混じってよく母に怒鳴られたらしい。

そんなフツーの少年があるモノと出会ったのはその時だった。

まだ子供だった少年は母の言いつけ守らず山に入って、毎日駆け回ってた。そしてある日いつもは行かないような道を見つけたらしい。蜘蛛の巣やら茨やらで拒むようにされていたそうだが、だからか逆に突っ込みたくなったみたいだ。

身体中切り傷だらけの蜘蛛の巣だらけ。なんとかくぐり抜けた先は沼ひとつポツンとあるだけで何も無い。そんなだからか気が抜けたんで帰ろうとしたらしい。

ふと傍目に黒い何かが映った。そこにはとても綺麗な黒い蛇がいたそうな。少年は思わず連れ帰ってしまった。しかしそれを見た両親がとても驚いたようで、「どこで拾ってきた」って怒鳴られたそうな。少年はつい「山で」って言ってしまった。

それからはてんやわんやで「この地に入れない」だの「大上様がお怒りになられる」だので急いで村を出た。なんでこんなに村人たちが騒いだのかと言うと蛇が真黒であったことに起因するらしい。村の名前も蛇口村と言うほどで氏神として蛇を祀っていたそうな。そう真っ白い白蛇を。しかし少年が山で見つけて来たのは黒い蛇。おそらくなにか悪いものに違いがないと殺してしまおうとしたんだとか。

少年は必死に蛇を隠してついには村から家族全員追い出されたんだとか。件の蛇は気がついたらいなくなっていたようだが。そしてそれ以降村に近寄れなくなった少年一家は別の町で暮らしていたそうな。最初は不慣れな場所であったためかなかなか馴染めずにいたが不思議と仕事には困らなかったようで最終的には呉服屋を営んでいる町長のところで住み込みで働き出したんだとか。

ところでその町では度々不審なことが起きていたようで、町の人は極力夜間には外に出ないようにしていたんだと。

その頃には少年も14.15歳程で町長から頼まれた商いの仕事を補助していたそうで。

ある日どうしても仕事の関係で夜遅くまで帰れなかった少年は昼はあんなに活気づいていたのに今は誰もいない町の道をひとり急いで帰っていたんですって。

この次の角を曲がれば家まで一直線だ。というところではたと気がついた。今まで家に帰る道は角が3つじゃなかったか?今の角はさっきも曲がらなかったか?と。

何度か角を曲がり家に帰ろうとするもやはり帰れずにここに戻ってきてしまう。さすがに怖くなってきたからか少年は誰かいないか。と呼びかけたんだとか。すると1つ「はーい」という穏やかな声が聞こえてきた。あぁよかった人がいる。と安堵した少年は声の方に近づこうとした。

ギリィ

何かがなる音が聞こえてくる

不安に駆られた少年は声の主の方に走っていく。

ガチガチガチ

なにか固いものがぶつかるような音がしている。

声の主はニコニコとしている中年男性だった。薄手の甚平に杖を持っているようで何が楽しいのかずっとこちらを見て笑っていた。

「おい小僧、早くこっちに来い。それとも貴様、儂を置いてそこの芥虫の方に着くわけではないだろうな。普段ずっと儂を無視しおってからに。」といったふうな言葉を投げかけられる。

振り返るとそこには、綺麗な黒髪に山茶花の柄が入った黒い和服、真っ赤な簪を挿した同年代ほどの少女がいた。

「おい芥虫、さっさと去れ。儂もお前なんぞ喰いとうないわ。しかし儂のものに手を出すんじゃったら、、、」

その瞬間少女の目は黄色に輝き縦に裂けたように見えた。

気がつくと男は消えておりその場には少女と少年2人きりしかいなかった。しかしぽつりぽつりと明かりがついている家が目に入り一気に安堵した。色々と少女に聞きたいことはあったが1呼吸置いた後に、

「助けてくれてありがとう。俺は竜二」

「知っとるわたわけが。改めて言うが儂はオオカミじゃ。ようやく儂を無視するのをやめたんじゃな。後少しで頭から噛みついてやろうとおもとったとこじゃったわい。」

 

 

これが俺とこいつの出会いだ。そう目の前の男はひとり笑って言ったんでさぁ。

なかなかに話が上手く引き込まれちまいやしたが所詮は戯言ですからね。なんだか急にシラケちやいやしてせめてものということで勘定だけして分かれやした。

ずっと部屋に引きこもっているあんたのためにこんな話であれですが送らせて貰いやす。今の仕事が落ち着いたら熱海の方に湯治にでも行きやしょう。最近耳鳴りが酷いのと体の節々が痛くて仕方ねえんでさぁ。あっしも歳ですかいねぇ。




なかなかに興味深い話だった。君からの話は毎度楽しく読ませてもらっているよ。ところで最後のハガキから半年ほど経つが今はどこにいるのだろうか。早く旅の話を聞かせてほしい物だ。それに私も仕事が一段落したためまた君の旅に同行したいと思う。期間は今から4月ほどだ。君からの返信を楽しみに待っている。湯治は久しぶりだからなにぶん楽しみで仕方ないのだ。


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自称払い屋の男の独白

嘘つき?男の大きな独り言です。
彼にとっては違うのだと説明を受けましたが私には独り言に見えました。おそらくハッタリですね。
ところで最近毛根が撤退しだして困惑中です。
まぁ夏ですし!抜け毛の季節かな!!
誤字脱字が多くありましたので修正致しました


頭が痛い。

昨日は何故か気分が乗り普段は飲まないような量の酒を飲んだ。さすがに飲み過ぎだと彼女にも怒られてしまったが、久々に実入りのいい依頼だったんだから仕方がない。

それにしても昨日あった男は大丈夫だろうか。あれほど厄いやつをみたのも久しぶりだ。何やら酒の勘定もまとめてやってくれていたみたいだし金は取らないでやってもいいと思うんだがどこにいるのかが分からない、、、

しかしどうにも気分が上がるとあの夜のことをついつい話しちまうな。どこまで話しただろうか。ん?あぁ、芥虫までか。あの後は確か...

 

 

彼女に助けられた後は急いで家に帰った。

普段は早くに帰ってくる俺があんまりにも遅いものだから両親は心配して探しに行く準備をしていたようで、玄関のそばには提灯と草鞋が一足準備されていた。

言い訳もそこそこに疲れが溜まっていたため早急に寝ることにした。

「おい、起きよ。無視をするなと言うとるじゃろうが」

そんな声に起こされて目を覚ますとオオカミが、いかにも不満ですと言った風で目を釣り上げながら歯軋りをしていた。

「それで、儂を連れ出しておきながら無視するとはどういう了見じゃ。さすがに儂もくるものがあったぞ。」

「その、すまないが俺と君は先程あったばかりじゃないのか」

「何を言っとるんじゃ。だいたいそばにいたじゃろうが。」

「すまないが本当に分からないんだ。それに君を連れ出したとは、、、人違いじゃないのか」

「このうつけ者が。あの日、儂を猛烈に口説いて連れ出したじゃろうが。馬鹿にするのも大概にせいよ」

「待て待て待て待ってくれ、本当に心当たりがないんだ。どこで出会ったのか教えてくれないか。」

「あの日、あの沼地で、忌々しい結界から、連れ出したじゃろうがァ。挙句綺麗だの目が素敵だの散々言いおってからに。責任をとるのじゃ」

「沼に結界だあ、綺麗に目が素敵、、、さてはお前あの時の黒蛇か。」

「そうじゃと言うとろうが。それで、なぜ今まで無視したのじゃ。事と次第によっては、じゃぞ」

「本当に申し訳ないが君、いやお前に気がついたのはつい先刻だ。」

「何を言っとるんじゃ、、いや待てお主、儂が見えておらんかったのか。それどころか声まで届いとらんかったのか。」

「だからそうだと言っている。全く身に覚えのないことを責められても此方もどうしようもないぞ」

「ぐぬぬぬぬ。いや、終わったことは仕方ない。儂も諦めるとするが、、、、、、それよりもこれからじゃ。しっかりと責任を取ってもらうぞお前様。」

「責任ったって、ど「祟るぞ」うとでもなるか。うん。」

 

 

「お主、誰じゃその女。」

「この人は取引先の娘さんでー」

 

「おい、オオカミどうした、こんな場所何も無いだろ。」

「お主、以前ここで何が起こった。確かになにかあったはずじゃ。でなければあんな気味が悪いカミはおらぬぞ。」

 

「あまり無理をするなお前様。。白いのとの因縁は儂のものじゃ、寝て起きればすぐに終わるでの。」

「俺はオオカミのもんなんだろ。ならお前の敵は俺の敵だよ。」

 

「カミサマ、神様、大噛様、一生の願いです。全て呑み込んでください。」

「一生の願いじゃお前様。儂から離れないでくれ。儂を置いていかないでくれ。儂を畏れないでくれ

 

「坊主風情が調子に乗りおって。誰のものに触れている。喰い殺すぞ

「喰え。オオカミ」

 

 

「あれから色んなことがあったよなぁ。気がついたらこんな歳になっちまったしな。」

あの日以降錆び付いてきていた世界にヒビが入った。

どこか退屈に感じていた日々も彼女と過ごすうちに彩りが増えていく。

「さて、次の仕事は、、、熱海か。またこりゃ随分と遠いな。まぁ先方の事情もあるだろうし早馬でひとっ走りするとしますかね。」

「今回の仕事は遠出か。依頼場所が山であればいいが海の辺りだとそう融通が聞かぬからな」

「今回は残念ながら海の近くだ。気張ってくれよ。オオカミサマ」

「フン、調子の良い事だなお前様よ、前回の件を忘れたとは言わせんぞ。あんな生臭坊主二度と喰らいたくないわ。」

「まあまあまあ、今回は温泉があるんでそう言わないでくれ。それと前回は偶然だ。普段ならあんな失敗しない。」

真昼間から、1人と1柱 雑踏の中 やいのやいのと騒ぎさわがせ 消えてゆく。彼らの行先は誰も知らない。

 

 




話の中にできたエピソードは要望次第で外伝としてあげるかもです

竜二・・・自称払い屋、脳天気。体には蛇が巻きついたような痣がある。なんでだろう、、、胡散臭いのに仕事はそこそこある。彼以外には見えないオオカミなる存在がいるそうな...

オオカミ・・・可愛い、ツンデレ 最初から5:5でデレがあったが今では9:1でデレデレ。男性女性、生者死者諸々関係なく隆二に触れるやつが嫌い。良く祟る。

旅人・・・めちゃくちゃ厄いらしい。めでたくオオカミに祟られた。マイナス×マイナスで反転しないかな...無理か。
関西圏の人。最近の悩みは毛根が撤退しだしたこと。まだみんな現役だよー!!がんばれー!!




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