ハイスクールD×D×SP (SPファン)
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主人公プロフィール

好神宗英(こうがみ そうえい)

神様によってスーパー戦隊の力をもらって転生した転生者

本人はあまり事件などに巻き込まれたくはなく普通に過ごしていたいのだが

どうしてなのか事件に巻き込まれてしまう巻き込まれ体質だった

更にはラッキースケベ体質にモテ体質も兼ね備えておりまさにハーレム王の素質があった

それの所為なのか彼は原作の一誠を超えるほどのハーレムを築き上げてしまうのだった

 

能力

歴代のスーパー戦隊の力を使える

また変身しないキャラに関しては自宅に存在しており眷属として使えている

歴代戦隊の協力者達も住んでおりそれぞれの世界に対応した部屋に住んでいる

(ギンガマンの知恵の樹モークやゲキレンジャーのマスター・シャーフーなど)

自宅の地下にマシンなどを置いておりいるのでかなり広い

また自分が認めた異性の相手にのみスーパー戦隊の力を譲渡する事が出来る

しかし使えるかどうかは力を受け取った者次第

 

ヒロインプロフィール

リアス・グレモリー

変身する戦隊はキラメイジャー

名乗りはキラメイスカーレット

変身後の衣装は宝石をあしらったビキニアーマー

最初は得体の知れない宗英の事を警戒していたがアーシアの一件以降は彼を信頼し

そしてライザーとの婚約パーティーの時に彼が助けに来てくれて完全に惚れる

 

姫島朱乃

変身する戦隊はニンニンジャー

名乗りはクロニンジャー

変身後の衣装はウェスタンスタイルの黒ビキニ

子供の頃にアカニンジャーに変身した宗英に母親と共に命を救われており

その時に宗英に恋心を抱くようになり三勢力会議の時に彼の正体を知る

 

搭城小猫

変身する戦隊はゲキレンジャー

名乗りはゲキホワイト

変身後の衣装は丈の短い白のチャイナ服

いつも自分の事を気にかけてくれる宗英の事を兄のような存在だと思っていたが

姉の一件もありいつの間にか彼の事を好きになっていた

 

アーシア・アルジェント

変身する戦隊はゴーゴーファイブ

名乗りはゴーホワイト

変身後の衣装はノースリーブで胸元が開いたセクシーなナース服

道に迷っていた時に宗英と出会い彼と初めて友達になった

そして自分の事を助けてくれてその後も世話をしてくれて

もうアーシアの心の中には宗英でいっぱいになっていた

 

ゼノヴィア・クァルタ

変身する戦隊はリュウソウジャー

名乗りはリュウソウスカイ

変身後の衣装はミニスカートビキニアーマー

最初に戦った時から宗英の強さを評価していたが

それは力だけではなく心の強さなのだと知り

いつの間にか彼の事を想うようになっていた

 

ロスヴァイセ

変身する戦隊はマジレンジャー

名乗りはマジヴァルキリー

変身後の衣装は魔法のドレスをアレンジした露出度高めの衣装

古の大戦の英雄だという事もあり宗英の事を好意的に思っていたが

接している内に普通の男性なのだと知り本気で宗英の事を好きになった

 

紫藤 イリナ

変身する戦隊はシンケンジャー

名乗りはシンケンエンジェル

変身後の衣装は巫女装束と天使を融合させたようなコスチューム

最初は悪魔と仲良くしている宗英の事を警戒していたが

自分がピンチの時に助けてくれ本気で命を心配をしてくれた姿を見て

いつの間にか彼の事を好きになっていた

 

レイヴェル・フェニックス

変身する戦隊はガオレンジャー

名乗りはガオピンク

変身後の衣装はレオタード風の強化スーツに、肩当てや腕輪などをつけている

兄と戦う姿を見てまるで本当の勇者のようだと思っていたが

本当に古の戦いに現れた勇者だと知って憧れと同時に恋心を抱くようになった

 

カーラマイン

変身する戦隊はタイムレンジャー

名乗りはタイムグレイ

変身後の衣装はSFスーツのような露出の多い黒い鎧

宗英がライザーと戦う時に彼が勝手に景品としてしまい

ライザーが敗北して完全に彼とは訣別し宗英に仕える事にした

 

シーリス

変身する戦隊はタイムレンジャー

名乗りはタイムホワイト

変身後の衣装はSFスーツのような露出の多い白い鎧

宗英がライザーと戦う時に彼が勝手に景品としてしまい

ライザーが敗北して完全に彼とは訣別し宗英に仕える事にした

 

イザベラ

変身する戦隊はダイレンジャー

名乗りはゲンブレンジャー

変身後の衣装は胸元の大きく開いた黒の武道服

宗英がライザーと戦う時に彼が勝手に景品としてしまい

ライザーが敗北して完全に彼とは訣別し宗英に仕える事にした

 

雪蘭

変身する戦隊はダイレンジャー

名乗りはビャッコレンジャー

変身後の衣装は胸元の大きく開いた白の武道服

宗英がライザーと戦う時に彼が勝手に景品としてしまい

ライザーが敗北して完全に彼とは訣別し宗英に仕える事にした

 

美南風

変身する戦隊はカクレンジャー

名乗りはニンジャカグヤ

変身後の衣装はかぐや姫が着ていそうな着物

宗英がライザーと戦う時に彼が勝手に景品としてしまい

ライザーが敗北して完全に彼とは訣別し宗英に仕える事にした

 

ニィ

変身する戦隊はギンガマン

名乗りはギンガサファイヤ

変身後の衣装は青い牙模様のチューブトップビキニ

宗英がライザーと戦う時に彼が勝手に景品としてしまい

ライザーが敗北して完全に彼とは訣別し宗英に仕える事にした

 

リィ

変身する戦隊はギンガマン

名乗りはギンガルビー

変身後の衣装は赤い牙模様のチューブトップビキニ

宗英がライザーと戦う時に彼が勝手に景品としてしまい

ライザーが敗北して完全に彼とは訣別し宗英に仕える事にした

 

シュリヤー

変身する戦隊はキュウレンジャー

名乗りはコトグレイ

変身後の衣装は露出の多い踊り子衣装

宗英がライザーと戦う時に彼が勝手に景品としてしまい

ライザーが敗北して完全に彼とは訣別し宗英に仕える事にした

 

マリオン

変身する戦隊はキュウレンジャー

名乗りはウサギブラウン

変身後の衣装は茶色のメイドビキニ

宗英がライザーと戦う時に彼が勝手に景品としてしまい

ライザーが敗北して完全に彼とは訣別し宗英に仕える事にした

 

ビュレント

変身する戦隊はキュウレンジャー

名乗りはコギツネパープル

変身後の衣装は紫のメイドビキニ

宗英がライザーと戦う時に彼が勝手に景品としてしまい

ライザーが敗北して完全に彼とは訣別し宗英に仕える事にした

 

ヴァーリ・ルシファー

変身する戦隊はジュウレンジャー

名乗りはホワイトドラゴンレンジャー

変身後の衣装は露出の多い白いビキニアーマー

かつて自分に宿るアルビオンを倒した宗英に興味を持っており

いずれは戦ってその力を肌で感じたいと思うほどのドM

しかし意外にも乙女な心は持っており宗英の真っ直ぐなカッコ良さに惚れる

 

オーフィス

変身する戦隊はアバレンジャー

名乗りはアバレマスター

変身後の衣装は素肌に牙が付いているだけ

居場所を取り戻す為に宗英を勧誘していたのだがいつの間にか彼の家に居着くようになり

彼の側こそが自分の居場所なのだと思うようになっていく

 

黒歌

変身する戦隊はゲキレンジャー

名乗りはゲキブラック

変身後の衣装は丈が短くて露出の多い黒のチャイナ服

はぐれ悪魔として襲われそうになっていたところを宗英に助けてもらった

初めて力を受け取った記念すべき一人目であり今では激気だけではなく臨気も使える

 

セラフォルー・レヴィアタン

変身する戦隊はルパンレンジャー

名乗りはルパンピンク

変身後の衣装はミニスカートに小さなマントと帽子の付いた怪盗衣装

二天龍との戦いの時にガオレッドに変身した宗英に助けられており

その時から彼に恋焦がれるようになった

 

レイナーレ

変身する戦隊はゴーバスターズ

名乗りはブラックバスター

変身後の衣装は黒いボディストッキング(網目)のような強化スーツ

ワルド・ギルに仲間を奪われて言いなりにされていたが宗英に助けられ

その時に彼の大らかな心を知り完全に惚れてしまい

アザゼルの計らいで彼に恩返しをする為に仕える事になった

 

カラワーナ

変身する戦隊はゴーバスターズ

名乗りはパープルバスター

変身後の衣装は紫のボディストッキング(網目)のような強化スーツ

ワルド・ギルに捕まっていたが宗英に助けてもらった

その時に彼の大らかな心を知り完全に惚れてしまい

アザゼルの計らいで彼に恩返しをする為に仕える事になった

 

ミッテルト

変身する戦隊はゴーバスターズ

名乗りはホワイトバスター

変身後の衣装は白いボディストッキング(網目)のような強化スーツ

ワルド・ギルに捕まっていたが宗英に助けてもらった

その時に彼の大らかな心を知り完全に惚れてしまい

アザゼルの計らいで彼に恩返しをする為に仕える事になった

 

ガブリエル

変身する戦隊はゴセイジャー

名乗りはゴセイマスター

変身後の衣装は白い露出の多いワンピースドレス

二天龍との戦いの時にガオレッドに変身した宗英に助けられており

その時から彼に恋焦がれるようになった

 

カテレア・レヴィアタン

変身する戦隊はオーレンジャー

名乗りはオーグレイ

変身後の衣装は灰色を基調としたロングコート風の露出が多い鎧

古の大戦の時に宗英の強さとカッコ良さに心底惚れ込んでしまい

今では悪魔なのに拝んでしまうほど宗英に心酔している

 

ティアマット

変身する戦隊はキョウリュウジャー

名乗りはキョウリュウマスター

変身後の衣装は青いサンバ衣装

自分の寝床に潜り込んできた宗英と対決するが負けてしまい

その時に彼の途方も知れない強さを知って彼の使い魔となる

その後は普通に女性として接してくれる彼にいつの間にか恋心を抱くようになる

 

八坂

変身する戦隊はジュウオウジャー

名乗りはジュウオウキュウビ

変身後の衣装はキツネを模した白い着物(はだけている)

自分の事を命懸けで助けてくれた宗英に恩義を感じており

同時にその時まで忘れていた恋という感情が芽生えていた

 

九重

変身する戦隊はジュウオウジャー

名乗りはジュウオウフォックス

変身後の衣装はキツネを模した黄色い着物服

母親を助けてくれる事に対して最大限の助力をしてくれた宗英に感謝しており

同時にそこまでしてくれた宗英の強さと優しさに惚れた

 

 

一誠のハーレム

ミラ、桐生 藍華、村山、片瀬、イル、ネル、ルフェイ・ペンドラゴン、コリアナ・アンドレアルフス、ジャンヌ



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最初の戦いと師との出会い

俺の名前は好神宗英。

このハイスクールD×Dの世界に転生してしまった可哀想な男である

どうしてそんな事を言うのか・・それは今の現状を見ればすぐに分かるだろう

 

「うぉぉぉぉお!!??なんでこんなアホみたいにドラゴンが戦っている真っ只中に落とされるんだよ!??」

 

そう・・・俺は転生してすぐに二天龍と呼ばれている二体のドラゴンの戦いに巻き込まれていたのだ

しかも二体のドラゴンは足元にいる俺に全く気がついていなかった

すると俺の目の前で今まさにとある二人の女性がドラゴンの攻撃を受けようとしていた

 

「チィ!そんな事はさせるかよ!ガオアクセス!」

 

俺はすぐさまGフォンを取り出してガオレッドに変身しその二人を助けた

 

「んっ!」

 

「あん!」

 

その時に柔らかい何かを掴んでしまったがそんな事を気にしている余裕はない

そして俺はその女性達を安全な場所に降ろして獣皇剣を抜いてガオの宝珠を嵌め込み天高く掲げる

 

「百獣召喚!!」

 

そう叫ぶと獣皇剣から音色が響いて天に虹の橋が掛かりそこから五体のパワーアニマルが現れる

 

「ガオオォオオッ!!!」

 

まず最初に現れたのはガオライオンですかさず赤いドラゴンを攻撃すると

次に現れたガオバイソンとガオタイガーが追撃する

空を飛んでいる白いドラゴンはガオイーグルとガオシャークが攻撃し地上に落とす

 

「百獣合体!」

 

そして俺は再び叫ぶと五体のパワーアニマルが合体し巨大なる精霊の王ガオキングになった

俺はガオキングに乗り込むと先ほどの攻撃で倒れている二体のドラゴンに向き直る

 

「さぁお前ら覚悟しろ!さっきまでの恨みを返してやるぜ!」

 

フィンブレードを持ってガオキングは二体のドラゴンを攻撃していく

もちろん二体のドラゴンも一方的にやられるわけもなく攻撃してくるのだがガオキングには通用しない

 

「シャークショット!」

 

右パンチを赤いドラゴンの顎に当てて地面に倒れせ

 

「タイガーアタック!」

 

続いて左のパンチで白いドラゴンの脳天に当てて赤いドラゴンの上に倒れさせる

 

「こいつでトドメだ!天地轟鳴アニマルハート!!」

 

最後は五体のパワーアニマルからガオソウル光線を放ち二体のドラゴンは爆発した

 

「はぁ・・・出来る事ならもう二度と戦いたくない・・・」

 

そんな風に思っているといつの間にか体が透けてきておりどうやらここでの役目を終えたようだ

しかし彼は知らなかった・・・この戦いが後に大いなる精霊の王が誕生した伝説となってしまう事を・・・

 

そして俺は再び転生すると今度は見知らぬ家の中にいた

 

「・・・ここどこだ?」

 

「ここは神が用意したお前さんの家じゃよ」

 

急に言葉が聞こえてきて振り返るとそこにはゲキレンジャーに登場するマスター・シャーフーがいた

 

「・・・本物ですか?」

 

「まぁ本物とは言い難いかもしれんが・・・お主の見てきたマスター・シャーフで間違いないぞ?」

 

それを聞いて俺は嬉しくなりながらマスターの教えを乞う事にした

後で凄まじく後悔するかもしれないという事も知らずに



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親子を助ける

しばらくして俺は色んな人から修行をしてもらった

どうやら作中で戦わないキャラは師匠として家にいるだけの存在のようで

逆に作中で戦うニンジャマンやゴセイナイトは俺の眷属として存在しているらしい

 

「にしても・・・原作を壊すつもりはなかったのに・・・あの神め・・・!」

 

転生する前に神は俺に対して三つの条件を呑んでくれる事を約束した

一つ目はもちろんんスーパー戦隊の力をお願いして

二つ目は前世であまり縁がなくて体験出来なかった音楽の才能

そして最後の三つ目には病気や呪いに掛からない健康的な体をお願いした

その理由は前世での俺は持病などでずっと病院に通っており満足のいく人生を送っていなかったからだ

別に入院などをずっとしていたわけではないのだがそれでもやはり後悔の多い人生だったと言っていいだろう

だからこそ健康的な体を手に入れて前世での自分では出来なかった人生を送ろうと考えていた

その為には絶対に原作には関わらないでおこうと決意を固めていたはずだったのだが

 

「最初からその儚い願いは消え去ったよ・・・本当に何を考えてるんだあの神は・・・!」

 

そう・・・何故か俺は初っ端から原作に対して完全に介入してしまっておりしかも原作ブレイクすら起こしてしまった

だからこそこの先をどうしようかと必死で考えているとゴセイナイトが入ってきた

 

「どうした?随分と浮かない顔だな」

 

「いやぁ・・・これからどうやって原作に介入しないようにしようか考えてたんだけど・・・

 やっぱり人が死ぬ展開を知っていてそれを見過ごすのはどうなのかなって・・・」

 

そう・・・俺はすでにこの先でどういう未来が待っているのかを知っている

その中には人が死んでしまう未来すらもあるがそれを阻止してしまえば今度こそ本当に原作が壊れてしまう

俺はそうなった場合、どんな未来が待っているか分からないからこそ怖いのだ

 

「・・・こんな事を言ってしまうのは無粋かと思うが・・・お前がこの世界に転生してきた時点で既にこの物語は変わっている

 それに・・・お前は目の前に助けられる命があるのを見捨てられるのか?」

 

「・・・・・」

 

ゴセイナイトにそう言われて俺は必死で考える

・・・いや・・・もしかしたら考えなくても答えは既に決まっていたのかもしれない

 

「・・・やっぱり見過ごしていい命なんてあるわけないよね・・・!ちょっと行ってくる!」

 

そう言って俺は忍者一番刀を持ってとある場所に急いだ

そしてその場所に着くとやはりとある親子が男達に襲われようとしていた

 

「もうコソコソするのはやめだ!俺は今から原作に介入してやるぜ!」

 

『アカニンジャーシュリケン!』

 

俺はアカニンジャーシュリケンを忍者一番刀に嵌め込み変化のボタンを押す

 

「シュリケンチェンジ!」

 

俺はアカニンジャーへと変身して男達の前に降り立つ

 

「貴様!一体何者だ!?」

「俺はアカニンジャー!忍びなれども忍ばない忍者だ!」

 

『木の術!』

 

俺は五トン忍シュリケンを木にして忍者一番刀に嵌めて回す

 

「シュリケン忍法!蔓縛りの術!」

 

『モクモクじゃ〜!』

 

すると忍者一番刀から蔓が出て男達を縛り付ける

 

「なんだこれは!?」

 

『金の術!』

 

男達が驚いている隙に俺は今度は金にして再び忍者一番刀に嵌め込み回す

 

「シュリケン忍法!乱れタライ落としの術!」

 

『キンキラじゃ〜!』

 

すると男達の上に大量のタライが降り注ぎそれが直撃した男達は完全に気を失った

 

「これでもう大丈夫だな・・・それじゃあ俺はこのまま退散して・・・ん?」

 

俺はもう興味はないと思ってその場を去ろうとすると助けた少女が手を掴んでいた

 

「あっ・・・ありがとう・・・!」

「・・・ああ・・・どういたしまして」

 

俺はその子の頭を撫でた後、その場を去るのだった



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猫を助けたら兄妹弟子兼許嫁になっていた

あれからも俺は色んな人の指導を受けておりまさに地獄のような日々だった

 

「みんな・・・手加減を知らさなすぎでしょ・・・!」

 

「まぁのう・・・お前さんが思った以上に才能があって嬉しいのじゃろう」

 

マスター・シャーフーはそう言ってくれてすごく嬉しいのだが正直な話、辛いと感じるのが一番の現状だ

 

「!?」

 

「・・・どうやらお主も感じる事が出来るようになったみたいじゃの・・・とても邪悪な気配じゃ」

 

「ええ・・・それにもう一つの気配・・・かなり弱っているみたいです・・・!行ってきます!!」

 

俺は急いで家を飛び出して今にも消えてしまいそうな気配の元へと向かう

するとそこには傷だらけの黒猫の姿があり急いで助けて家に帰ろうとしたのだが

 

「人間・・・おとなしくその黒猫をこちらに渡せ・・・!」

 

そんな俺の前に複数の男達・・・いや悪魔達が立ち塞がった

 

「嫌だね・・・お前達の正体は置いておいたとしてもその邪悪な気配・・・

 とてもじゃないけどこの子を任せて置けるような感じじゃないね・・・!」

 

「そうか・・・ならばここで後悔しながら死んでいくがいい・・・!」

 

そう言って悪魔の一人が襲い掛かってきたので俺は激気を放つと男は驚いたように飛び退がった

 

「どうやらお前達には手加減の必要はないみたいだな・・・!滾れ!獣の力!ビースト・オン!!」

 

俺はゲキチェンジャーを使ってゲキレッドに変身しゲキヌンチャクを取り出す

 

「お前!神器を持っているのか!!」

 

「悪いがそんな力じゃない・・・!これはお前達のような邪悪な存在からか弱い者達を守る力だ!」

 

「黙れ!たとえ神器を持っていたとしても所詮は人間!悪魔の敵ではないわ!!」

 

そう言って悪魔達は俺に攻撃してくるが俺はゲキヌンチャクを華麗に操りその攻撃を粉砕していく

 

「バカな!?悪魔の一撃をあんな簡単に受け切るだと!?」

 

「今度はこっちの番だ!お前らなんか空の彼方までぶっ飛んでいけ!ゲキ技!咆咆弾!!」

 

俺は激気でゲキタイガーを作り出すとそのまま悪魔達を口に咥えてそのまま空の彼方に飛んでいった

 

「これで終わったな・・・後はこいつを家に連れて帰って治療をすればいいか・・・」

 

そして俺は黒猫を連れて家に戻りみんなで一緒に治療してその日を終えた

翌日になると黒猫はすっかり良くなっていたのだが何故か女性の姿になっており俺は絶賛、抱き付かれていた

 

(まさか助けた黒猫の正体が黒歌だったとは・・・やっちまった・・・!)

 

「ねぇ・・・昨日の私を助けてくれた力・・・あれは一体何なのにゃ?」

 

「えっと・・・獣拳というやつです・・・てか離れてくれません?胸が当たってるんですけど!」

 

「いやにゃ♡それよりも私にその獣拳を教えてくれないかにゃ?」

 

「えっと・・・あれは限られた人にしか使えないのでお姉さんには無理かと・・・」

 

俺がそう言って説得しようとしているとマスター・シャーフーが部屋に入ってきた

 

「いや?お前さんがゲキレンジャーの力を渡せばその子も獣拳を使えるようになるぞ?」

 

「・・・マジですか?」

 

「マジじゃよ」

 

こうして俺は黒歌にゲキレンジャーの力を渡すと腕にゲキチェンジャーが現れた

 

「これでお前さんは獣拳の力を受け取った。じゃが使えるかどうかはお前さん次第

 まずは己の中にある獣の気を感じるのじゃ」

 

「自分の中にある獣の気・・・」

 

黒歌はゆっくりと目を閉じると激気と同時に臨気までもが溢れ出ていた

そしてその二つの気はゆっくりと黒いパンサーの形へと姿を変えた

 

「ほう・・・!激気だけではなく臨気にも目覚めたか・・・まぁそれも仕方あるまいか」

 

「ねぇ!これで私もこれを使う事が出来るのかにゃ!?」

 

「使えるんじゃないか?どうなるかは俺も分からないけど」

 

「よし!それじゃあ滾れ!獣の力!ビースト・オンにゃ!」

 

黒歌はゲキチェンジャーを使って変身し見事に成功させたのだが

何故か衣装が丈が短くて露出の多い黒のチャイナ服というエロまっしぐらの姿に変わっていた

 

「・・・これは流石に予想外すぎて何も言えない・・・」

 

こうして黒歌は俺の兄妹弟子としてマスター達から獣拳を教えてもらう事になったのだった

 

「お前さんすごい才能じゃのう!これならば宗英のお嫁さんにもピッタリじゃ!」

 

「何言ってるんですかシャーフー!??」



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旧校舎のディアボロス
原作始まり・・・前に色々ありました


あれから数年してようやく原作が始まる年となった

しかしここに辿り着くまでに俺はかなりの苦労をしていた

それは別に修行だけの話じゃなくて色々とこの世界に問題があったのだ

 

「・・・まさか大神龍が現れるとは思ってなかったわ〜・・・」

 

そう・・・全戦隊の力を持ってしても倒せないかもしれないあの大神龍が現れたのだ

最初に見た時には俺も完全に死んだと思って二度目の人生を諦めようとしたが

どうやら自分が出てくるまでの戦いは起こっていないと判断したようで別次元に飛んでいった

出来る事ならばもう二度と会いたくないと願うのだが問題はこれだけでは終わらなかった

なんと歴代のスーパー戦隊に出て来た敵までもがこの世界に出現し始めたのだ

と言ってもあくまで出てくるのは雑魚クラスの敵でありどんなに強くても中ボスクラス

おかげで大事には至らなかったのだがおかげでここまでの間で俺はかなり鍛えられた

 

「宗英〜!早くしにゃいと学校に遅刻するにゃよ〜!」

 

そして更なる問題は完全に黒歌がこの家に住み着いてしまった事だった

本来ならば彼女はこのまま禍の団に入るはずなのだが完全に俺がその流れを壊してしまった

しかも彼女はシャーフーの言っていた俺の許嫁というのを本気にしており完全に俺に惚れていた

 

(・・・何というか・・・もう完全に原作から離れてしまった感じが否めない・・・)

 

まぁ既に本来ならば出てくるはずのないスーパー戦隊の敵が出て来た時点で

俺はこの世界は俺の知っている物語とは違うのだと認識し好きにやる事にした

 

(と言っても自分から原作を壊す事はもうしないけどね!?やったら後で怖いし!)

 

正直な話、原作の一誠はハーレムを作って羨ましいと思ったが

それに至るまでが明らかに大変そうだった

特に一緒にみんなで暮らし始めた時などは羨ましいという感情よりも

巻き込まれたくないなという感情の方が強かった

だからこそ俺も絶対にこれ以上は誰にも惚れられないように

そして誰にも気づかれないように過ごしていきたいと誓っていたのだが・・・

 

「お〜い!宗英!一緒に女子の着替えを覗きに行こうぜ!」

 

「行くか馬鹿たれ!そういうのは犯罪だって何度も言ってるだろうが!!」

 

そう・・・俺は何の因果なのかこの物語の主人公である一誠と友達になってしまったのだ

 

(まぁ同じ駒王学園に通っている時点で何となく察していたけどさ・・・だって他の学校に行けなかったんだもん!)

 

何の因果なのか他の高校も受験していたのだが何故か枠に漏れていたりダブルブッキングしてしまったりと

俺が必然的に合格を譲る形となってしまい最後に残っていたのがこの駒王学園しかなかったのだ

もはやこれは神のイタズラとした思えなかった

 

よく気づいたな!by神=作者

 

・・・なんか変なのが頭に響いた気がするがこうして俺は無事(?)原作に巻き込まれてしまったというわけだ

そしていよいよ・・・この物語が本格的に動き出そうとしていた

 

「宗英!聞いてくれよ!俺に彼女が出来たんだぜ!」

 

「・・・先に聞いておくけど実在する奴か?それともお金でも渡したのか?」

 

「幻覚でもねぇしお前らを騙す為に雇ったわけでもねぇよ!本当に出来たんだよ!!」

 

正直な話、これまでの一誠の行いを見ていれば申し訳ないが彼女が出来る理由が全く思いつかなかった

しかし話の流れを知っている俺はこの一誠の彼女が堕天使だという事ももちろん知っていた

 

(・・・物語の為に一誠には悪魔に転生してもらうとしてもだ・・・やっぱり見に行くかな?)

 

転生すると分かっていてもやっぱり心配な部分があり俺は一誠のデートを見にいく事にした

そして俺はそこで衝撃的なものを見る事になってしまったのだ

 

「ごめんね・・・これもあの子たちの為・・・死んで頂戴・・・!」

 

「えっ?」

 

レイナーレが光の槍で一誠を貫く瞬間を目撃して俺はここまでは原作通りだと安心していたのだが

問題はここからで何とそこに本来ならばいるはずのないゴーカイジャーに出てくるインサーンがいたのだ

 

「ご苦労様レイナーレ・・・これで貴重なサンプルを手に入れる事が出来たわ」

 

「・・・約束は守るつもりよ・・・だから貴方も実験が終わった暁には」

 

「分かっているわ・・・貴方の大切なお仲間は返してあげるわ」

 

そう言いながらインサーンはゆっくりと一誠に近づいていき俺は急いでモバイレーツとゴーカイレンジャーキーを取り出す

 

「ゴーカイチェンジ!」

 

『ゴー・・・カイジャー!』

 

俺はゴーカイレッドに変身するとゴーカイガンを取り出してインサーンに向けて発砲する

 

「何者だ!?」

 

「宇宙海賊だ・・・!悪いがお前らにそいつは渡せねぇな!!」

 

そして俺はゴーカイサーベルを取り出してインサーンに切り掛かる

 

「チィ!まさかこんなところで邪魔が入るとは・・・!ここは撤退するぞ!レイナーレ!」

 

インサーンはレイナーレをそばに呼んでそのまま転移陣でそのまま逃げてしまった

 

「逃したか・・・まさかここでインサーンが出てくるとは・・・ん?」

 

俺はインサーンが出て来た事に驚いていると一誠の持っていた魔法陣が光り出した

 

「確かこの後にリアス先輩が現れるんだっけ?それじゃあ俺も離れるとしますか」

 

後の事はリアス先輩に任せて俺は急いでその場を後にするのだった



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一誠が襲われてたので助けてあげ〜・・・ない!

翌朝になると一誠が悪魔に転生していたのが気の流れですぐに分かった

そして一誠は自分の彼女についてを必死で聞いて回るが誰も覚えてはいなかった

 

「宗英!お前は覚えてるよな!?俺の彼女の事!!」

 

「それは二次元のか?それとも騙されたんじゃないのか?」

 

「だから幻覚でもないし詐欺られたわけでも無いっつうの!・・・・お前も覚えて無いのか・・・」

 

一誠には悪いがやはり巻き込まれたくないと思う俺は嘘をつく事にした

本当は一誠の彼女についても覚えているし何だったら一誠が連れていかれそうになった時に助けたのも俺だ

 

(それにしても・・・まさかインサーンが現れるとは思っていなかったな・・・

 やっぱり原作とは違うってわけか・・・どうしたもんか・・・)

 

俺はこの先をどうやって過ごそうかと思いながら一日を終えて家へと帰り

みんなと一緒にこれからの事についての会議をする事にした

 

「なるほど・・・またこの世界にいるはずのない敵が現れたか」

 

「ええ・・・しかもそれだけじゃなくて堕天使に命令までしていました」

 

「それってつまり堕天使がそいつらの味方になったって事か?」

 

エレファンさんが堕天使はインサーンの味方になったのではないかと告げるが

あの時の状況を見ていた俺からしてみればどうしてもそんな風には思えなかった

 

「それはないと思います・・・何というか堕天使はやりたくもない事をやらされている感じで

 逆にインサーンの方は堕天使・・・レイナーレの弱みに漬け込んでいるという感じでした」

 

「なるほど・・・だとしたらそのインサーンという女は人質をとっている可能性があるな」

 

「だとしたら奴の目的はやはり神器を持つ人間を集める事なのでしょうか?」

 

「その可能性が高いだろう・・・君の友人でもある兵藤一誠も襲われた件もあるからな」

 

バット・リーさんのいう通りインサーンはおそらく神器を持つ人間を集めて何かを企んでいるのだろう

それを考えればやはり次に巻き込まれる可能性があるのは間違いなくアーシアのはずだ

 

「うむ・・・出来る事ならばそのアーシアという少女をこちらで保護した方がいいのじゃろうが・・・」

 

「はい・・・それだと確実に原作を壊してしまいますし何よりもこんな話を信じてもらえないでしょうね」

 

ただでさえ嘘のような話なのにまともな神経の人間が信じてくれるわけもない

 

(いやまぁ・・・アーシアなら信じてしまいそうな感じもするけどね?)

 

「だとするとやはりあの男に連絡してこの事態をどうにかしてもらう方がいいのではないか?」

 

「・・・出来る事ならっていうか絶対に俺としては連絡したくないんですが・・・」

 

シャーフーの思い浮かべている人物に対して俺は絶対に連絡したくないと思っていたのだが

こんな事態になってしまった以上は確かに連絡しなければならないのは間違いないだろう

 

「はぁ〜・・・分かりましたよ・・・連絡取ればいいんでしょ・・・」

 

「そういうと思って既にコールしてるよ!」

 

「早いよマスター・チェン!!」

 

いつの間にかシャッキーさんが電話を持っておりしかも既にコールをしている状態だった

俺は仕方なくその電話を取って相手が出るのを待っているとコール音が消えてその相手が電話に出た

 

『どうした?お前さんから連絡してくるなんて珍しいじゃねぇか』

 

「ちょっと面倒な事になっていてな・・・お前の部下が脅されて利用されているぞ・・・()()()()

 

俺はこれまでの自重を全て説明するとアザゼルは何とも困ったような声を出していた

 

『弱ったな・・・俺も今は手が離せない案件がいっぱいでそっちに行ってる余裕がねぇんだよ

 どうせだったらお前さんに任せたいんだが・・・報酬払うからやってくれねぇか?』

 

「・・・それは全ての責任は俺が持ってもいいって事でいいんだよな?」

 

『ああかまわねぇよ。これはお前さんに任せた仕事だからな』

 

「・・・分かった・・・その仕事は俺が引き受けよう・・・!」

 

そして俺は電話を聞いてシャーフー達にこれからどうするのかを告げる

 

「とにかく今はインサーンを探したいと思います・・・!アーシアの保護に関してはギリギリまで待つ事にしましょう」

 

「お前さんがそれでいいと言うのならば儂等には文句はないが・・・お前さん一つ忘れておらんか?」

 

「えっ?一体何をですか?」

 

「先ほどからその兵藤一誠の気が弱まっておる・・・というかこれは確実に死にかけておるぞ?」

 

・・・うん・・・完全にあいつの事忘れてた・・・・



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はぐれ悪魔を倒して正体バレます

マスター達との会議を終えて部屋を出ると黒歌が走ってきて俺に抱きついてきた

 

「ちょっ!?何度も言ってるけど胸が当たるから急に抱きついてくるな!」

 

「むしろ当ててるのにゃん♡それよりももっと構ってほしいのにゃん!」

 

俺は仕方なく黒歌の頭を撫でながらリビングに向かいこれからの事を考える

 

(正直、ここまで話がズレて来ているのならばリアス先輩達にも会った方がいいかもしれないな

 下手をすれば戦う事にもなりかねないし・・・でもな〜・・・)

 

そう思いながら俺が見たのは俺に頭を撫でられて嬉しそうにしている黒歌だった

 

(黒歌としては妹がいるオカルト研究会に対して危険が及ぶような事はしてほしくないだろうし

 何よりも・・・これから再会するかもしれないなんて考えたくないだろうな・・・)

 

おそらくは妹の白音に会いたい気持ちはあるのだろうがはぐれ悪魔の身としては

どんな顔をして会えばいいのか分からないし迷惑も掛かるはずなので会いたくはないだろう

そんな風に考えていると急に黒歌の俺を抱きしめる力が強くなり俺の事を見ていた

 

「・・・宗英・・・一体何を考えているのにゃ?私じゃ力になれないのかにゃ?」

 

「いや・・・力になれないとかじゃなくてこれは俺の覚悟の問題かな・・・」

 

「覚悟の問題?」

 

そう・・・俺は未だに原作が壊れたこの物語の中でその原作を守ろうとしているのだ

もはやそれには意味なんてない事も分かっているはずなのにも関わらずだ

 

(我ながら馬鹿だよな・・・あの時に俺は全てを受け入れる覚悟を決めたはずなのに)

 

「・・・黒歌・・・俺は今度こそ覚悟を決める・・・!必ずお前達を幸せにする!」

 

「にゃっ!!!??/////」

 

何か壮大な誤解をさせてしまった気もするが俺は今度こそ覚悟を決めてみんなも守る事にした

たとえそれが原作を外れた行動になり今後の展開がどんな風に崩れてしまったとしてもだ!

 

「その為にはまずはやっぱりリアス先輩達に事情を話して合流しないといけないよな?

 でもこんな話を信じてもらえるとは思えないしそもそもどうやって説明する?」

 

俺はリアス先輩達にどうやってこの状況についてを説明しようか悩んでいると電話が入ってきた

 

「はいもしもし?」

 

『やぁ!久しぶりだね』

 

「サーゼクスさんですか・・・もしかしていつのものはぐれ悪魔の討伐ですか?」

 

実は数年前から俺はこの世界に発生したスーパー戦隊の敵を倒しながらはぐれ悪魔の討伐も受け持っていた

その理由は自分だけでは敵が現れる場所や周期など調べられる事に限度があるからだ

だから討伐屋として討伐する事を目的として色んな場所から依頼を受けられるようにしたのだ

もちろん依頼を受けるときは変身して素顔を隠しているし実際に依頼を受けてくるのは師匠やゴセイナイト達だ

 

『その通りだよ・・・実は妹にも依頼が出ているんだけど何やら不穏な感じがしてね

 それで君に妹のリアスがちゃんと依頼をこなせるのかを見ていてほしいんだ』

 

「・・・あなたが不穏というほどなのですからおそらくその通りになるのでしょうね・・・

 いいでしょう・・・その依頼をお受けします・・・報酬はいつもの場所に振り込んでおいてください」

 

『よろしく頼むよ。それじゃあ』

 

サーゼクスさんとの会話を終えて俺はある意味で好都合だったと内心、喜んでいた

 

「これでリアス先輩達と会えるし力についても教える事が出来るな!よし!それじゃあ行ってきます!」

 

そう言って俺は黒歌をおいて急いではぐれ悪魔のいる場所へと向かった

 

「幸せにしてくれる・・・///宗英が幸せにしてくれる・・・///」

 

「全く話を聞いておらんかったみたいじゃな?」

 

俺ははぐれ悪魔のいる場所についてみるとそこでは既に戦闘が行われていた

木場が凄まじい速度でバイサーを切り裂いていき小猫ちゃんが持ち前の力で殴り飛ばし

姫島先輩が雷撃で徹底的に痛めつけるというまさに強者の戦いだった

 

(別段変わった感じはないが・・・確かに胸騒ぎがするな・・・)

 

そんな事を思っていると最後はリアス先輩が滅びの魔力でバイサーを倒したのだが

その瞬間に何らかの魔法陣が発動しバイサーが巨大化して復活したのだ

 

「マジかよ!?こうなったらキラメイチェンジ!」

 

『キラメイGO!』

 

俺はキラメイチェンジャーの変身アプリ キラメイGOをタッチしキラメイレッドに変身する

 

「こい!ファイヤー!ショベロー!マッハ!ジェッタ!ヘリコ!」

 

そして次に魔進アプリ マッシーンをタッチして五体の魔進を呼び出す

 

「ますは固有結界でこの周辺を覆って!魔進合体!」

 

次に固有結界を張って周囲に建物に被害が及ばないようにしてから俺は魔進合体を行う

 

「完成!キラメイジン!!」

 

最後に五体の魔進が合体しキラメイジンとなって巨大化したバイサーの前に立ち塞がる

 

『なんだお前は!?まぁいい!貴様から先に倒してやる!』

 

そう言ってバイサーはお得意の胸から光線を発射する

 

「だったらこっちもビームでお返しだ!」

 

俺は肩のマッハのライトから同じくマッハビームを放って攻撃を相殺する

 

「ついでにこいつも喰らっていけ!」

 

さらに追撃としてショベローで土砂を投げつけるショベローホイっとをお見舞いする

するとバイサーは堪らなくなったのかその場から逃げようとする

 

「させるかよ!」

 

しかしそんな事を許すわけもなく今度は胸の胸のヘリコから超音波を放つビシっとハリケーンでその動きを止める

 

「こいつでトドメだ!キラメイダイナミック!」

 

最後はジェッタソードにキラメンタルを集中させて放つキラメイダイナミックによりバイサーは爆発四散した

戦いを終えた俺は固有結界を解いてビルに降り立つとすぐにリアス先輩達に包囲された

 

「あなた・・・一体何者?」

 

「そうですね・・・あなたのお兄様である魔王の知り合いであり・・・討伐屋をしているものです」

 

「それだけじゃ足りないわね・・・私が聞いてるのはあなたの正体よ」

 

「・・・分かりました・・・俺の正体を見せますよ」

 

そう言って俺は変身を解くと一番に驚いていたのはやはり一誠だった

 

「お前・・・宗英!?」



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妹みたいと言ったら殴られた

あれから夜も遅かったので俺達は一旦、別れて翌日にオカルト研究会の部室で俺の説明をする事にした

 

「なるほどね・・・あなたは別世界の戦士の力を使える神器を持っているというわけね?」

 

「そういう事です・・・昨日のあれはその一つだと考えてください」

 

俺は本当の事はあまり言わずに嘘を盛り込んで話をする事にしたのだが

 

「・・・てか一誠・・・お前さっきから睨みすぎじゃないか?」

 

「当たり前だろうが!なんで小猫ちゃんを膝に乗せて話をしてるんだよ!」

 

どうやら一誠は俺が小猫を膝の上に乗せて平然と話をしている事が許せなかったようだ

しかし俺からしてみれば小猫は黒歌の妹なので実質的に俺にとっても妹のような存在だ

 

「別にいいだろ?小猫とは仲良しだし妹みたドフォ!?」

 

そしてその事実を一誠に言おうとしたら何故か膝の上にいた小猫に腹を殴られた

 

「こっ小猫よ・・・!どうして殴った・・・!?」

 

「・・・・・(ぷいっ)」

 

先ほどの俺の発言の何かが気に食わなかったようで怒っている様子なのだが

俺は何をどうしてそこまで怒っているのか謎だった

 

「えっと・・・話を続けても大丈夫かしら?」

 

「ああ・・・どこまで話しましたっけ?」

 

「先ほどの貴方が言っていた堕天使が何者かに利用されてこの町で何かをしているという話よ」

 

そう・・・俺がリアス先輩達と接触したのは他でもない堕天使の事とインサーンの事を伝える為だ

そしてもしもの時は自分が対処するべき事なのだと説明する為にここまで来たのだ

 

「なるほどね・・・一誠の事を殺した堕天使は利用されていただけで黒幕は別にいたのね」

 

「そうだったのか・・・そういえばあの時も夕麻ちゃんが仲間の為にとか言ってたな」

 

一誠の発言を聞いて俺は人質がいるという話がどうやら濃厚だという事を悟った

つまりレイナーレを助けるには仲間の堕天使を先に助けなくてはいけないと言うことだ

 

(ニンジャマンに頼んでどこにあいつの仲間が囚われているのか探ってもらう必要があるな)

 

「・・・話は分かったけど・・・どうして人間のあなたがそれに関わってくるのかしら?」

 

「それはその敵が俺の力と同じく別世界から来た者であり・・・この依頼は堕天使の総督からのものだからです」

 

それを聞いてリアス達は目を見開いて驚いており信じられないという顔をしていた

まぁこんな人間が堕天使の長と知り合いだと言えばそう思われるのも仕方がないだろう

 

「と言うわけなので出来る事ならば

 堕天使に手を出すのはこちらとしてはやめてもらいたいのですが・・・いいですか?」

 

「・・・それに関しては構わないわ・・・但し別世界の敵に関しては戦ってもいいのよね?」

 

「・・・構いませんが・・・先ほど言った者に関してはおそらく上級悪魔以上の力を持っています・・・

 こんな事を言っては何ですが・・・おそらく先輩達では太刀打ちはできないかと」

 

俺としては戦力の増強に関してはあまり期待はしていなかった

それほどまでにインサーンという敵は強くそしておそらくはその後ろにも敵はいる

 

(できればダマラスとか勘弁してほしい・・・!せめてワルド・ギル辺りで勘弁して!)

 

正直な話、俺もダマラスとかと戦うほどの力はなくもしも戦えば確実に負けるだろう

だからこそ出来る事ならばワルド・ギル辺りが黒幕てあってほしいと切に願うのだった

 

「それじゃあこれで交渉は終わりね・・・ここからは個人的な話になるんだけど・・・

 宗英・・・貴方、私の眷属になるつもりはない?」

 

「いや多分、無理だと思いますよ?俺の力には天使とか精霊の力とかもあるんで」

 

「そう・・・それじゃあこのオカルト研究会に所属してもらうのは大丈夫かしら?」

 

そう言われて俺は放課後の修行とかの事もあるのでどうしようかと思っていると

いつの間にか膝に座っていた小猫がこちらを向いて入って欲しいと目で訴えていた

 

「・・・まぁ分かりましたけど・・・基本的には私用が多いのであまり顔は出せませんよ?」

 

「・・・そうなんですか?」

 

「こればっかりは色々と事情があるんでな・・・だから上目遣いで訴えてもダメだからね?

 後、一誠は早く鼻血を止めないと失血死するぞ?」

 

先ほどから俺に対して可愛くおねだりをする小猫の姿を見て一誠は完全にやられてしまったようだ

 

「・・・変態」

 

こうして俺はリアス先輩達との協力を取り付けてこれから色々を行動しなくてはいけないと考えるのだった



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パンチラ聖女

「・・・えっと・・・どうしてこうなったんですかね?」

 

あの後で俺はどうしてなのか木場と戦う事になってしまった

どうやらリアスが俺の実力をちゃんと把握しておきたいのだそうだ

 

「はぁ・・・しょうがねぇな・・・それじゃあ本気で行くぜ?」

 

俺はゴーフォンとチェンジソウルを取り出す

 

「チェンジソウルセット!レッツ!ゴーオン!!」

 

ゴーフォンにチェンジソウルを入れて俺はゴーオンレッドへと変身した

 

「おお!かっこいいな!」

 

「そうか?それじゃあ名乗りもさせてもらうかな?マッハ全開!ゴーオンレッド!!」

 

俺は名乗りとポーズを決めると一誠はまるで少年のように目を輝かせて喜んでいた

そして俺はロードサーベルを取り出して木場に向き直る

 

「それじゃあ・・・行くよ!」

 

木場は駒の特性で目にも止まらなぬ超スピードで動いており俺の事を試そうとしていた

 

「甘いな・・・!こっちも速度には自信があるんだよ!」

 

しかし俺は更にその上をいくスピードで木場を追いかけていく

 

「くっ!魔剣創造!」

 

追いつかれると分かった木場は魔剣を生み出して

俺に攻撃を仕掛けるがそんな見え見えの攻撃はわかりきっている

 

「サーベルストレート!!」

 

俺は木場の魔剣を真っ二つに切り裂いてそのまま首元に剣を構える

 

「・・・参った・・・」

 

その言葉を聞いて俺は変身を解除して倒れている木場に手を差し出す

 

「まさか僕よりも早いなんてね・・・それに見事な太刀筋だったよ」

 

「これでもかなり扱かれてきたからな・・・そう簡単には負けねぇよ」

 

「二人共お疲れ様。まさかあの祐斗に圧勝するなんてね・・・正直予想以上だったわ」

 

リアスは俺の実力を見て自分の予想を遥かに超える強さだったと評価していた

まぁ実際にもらった力自体は圧倒的だと言ってもいいだろう

 

(けど・・・俺はまだそれを全部、使いこなせているわけではないんだよな〜・・・)

 

実際に俺は強化武器などは使えるがまだ強化フォームになる事は出来ない

それほどまでにスーパー戦隊の先輩達は凄かったという事だ

 

「ますます惜しいわね・・・出来れば貴方にも眷属になって欲しかったのに」

 

「別に眷属にはなりませんけどリアス先輩が困っていたらいつでも助けますよ」

 

俺は素直にそんな事を告げると何故かリアス先輩は顔を真っ赤にして照れていた

 

「あらあら?こんな真正面からリアスを口説くなんて宗英君はジゴロですね?」

 

「むぅ・・・!」

 

「あれ!?なんか普通の事を言ったはずなのに何故か変な空気になってない!?」

 

「宗英〜!まさかお前の部長を狙っているのか〜!!??」

 

「あれは普通に言っただけだろうが!別にやましい気持ちなんてねぇよ!!」

 

こうして俺は勘違いした一誠もぶちのめして(反省はしていない)今日の部活を終えた

そして放課後になり俺はゆっくりと公園を歩いていると金髪のシスターが子供を治療しているのが見えた

 

(もしかして・・・アーシアか!?もうこの街に来ちゃったのかよ!??)

 

流石に展開が早すぎて俺もついていけてないがとりあえず今はまだ接触はしてはいけないと思ったのだが

 

「きゃっ!?」

 

その場を去ろうとした瞬間にアーシアがこけてしまい

パンツを丸出しにしながらキャリーケースの中身をばら撒いてしまっていた

 

「・・・このまま去るのは流石に良心が痛むんだよな〜・・・はぁ〜・・・」

 

俺は仕方なくアーシアの元に近づいて散らばってしまった荷物を集める

 

「ありがとうございます!私はアーシア・アルジェントと言います!」

 

「気にしないでください・・・それよりもお怪我はありませんか?」

 

俺は集めた荷物を渡しながらアーシアに怪我はないかどうかを確認する

 

「大丈夫です!でも道に迷ってしまって・・・」

 

「それならば俺が教えましょうか?この町には長い間、住んでいるので」

 

「本当ですか!?何から何までありがとうございます!」

 

アーシアはまるで天使のような笑みを浮かべており悪魔ではないはずなに浄化されてしまいそうだった

 

「それじゃあ案内しますので俺についてきてもらっていいですか?」

 

「はい!よろしくお願いしまきゃっ!?」

 

俺がアーシアから教会への地図を受け取ってそこに案内しようと歩き出した瞬間に

再びアーシアは転けてしまい今度は荷物をばら撒かなかったが再びパンツが丸出しになっていた

 

(・・・ここまでくるともうわざとじゃないのかって思ってしまうのは俺の気のせいだろうか?)

 

そして俺は教会にアーシアを案内し終えると同時に一つのお守りを渡してそのまま別れるのだった

 

(果たしてあのお守りが役立つかどうか・・・気にはなるし保護もしたかったけど

 今はまだその時じゃない・・・まずはインサーン達がどこに潜伏しているのかを探さないとな)



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堕天使と天使も両方助けます!

あの後でどうやら一誠もアーシアと出会ったようではぐれエクソシストのフリードと出会ったようだ

そしてそのままアーシアはフリードに連れて行かれてしまったそうだ

俺はそれを聞いて早めに準備をしなくてはいけないと思いニンジャマンに連絡を取る

するとようやく俺がアーシアを連れて行った廃教会の更に奥にアジトがある事を突き止めたそうだ

それを聞いて俺は部室を後にしてそのままそのアジトに乗り込もうと考えていると

いつの間にか俺の後ろに一誠達がついてきてきた

 

「おいおい・・・勝手に出てきちゃまずいんじゃないのか?」

 

「分かってるよ・・・でも俺もアーシアを助けたい!行かせてくれ!」

 

「僕も手伝わせてもらうよ」

 

「・・・先輩のお手伝いをします・・・」

 

「やれやれ・・・先に言っておくが命の保障はしないぞ?」

 

俺がそう言っても一誠達の決意は変わらないようで俺は三人を連れてアジトに向かった

 

「ここがあいつらのアジトか・・・!どうする!?」

 

「どうせどこから侵入してもバレるんだ・・・だったら正面突破あるのみ!」

 

そう言って俺は扉を蹴破って侵入すると目の前には一誠が出会ったフリードというはぐれエクソシストがいた

 

「おんや〜!?あの時のクソ悪魔くんじゃないですか〜!もしかして僕ちんにやられに来たのかゲボォ!?」

 

「お前なんかに構ってる暇はないんだよ!」

 

「「「えぇ〜・・・」」」

 

しかし俺はそんなアホに構っている暇はなくワンパンでKOしてからアジトの地下へと乗り込む

そして地下の実験場に辿り着くとそこには何かの装置に取り付けられたアーシアと

その装置のボタンを色々と押しているインサーンにレイナーレの姿があった

 

「おや?もう来てしまったのね・・・やはり人間は当てにならないものね」

 

「その当てにならない人間を選んだのは他でもないお前じゃないのか?」

 

「そうね・・・でもまだ装置を動かすには時間が欲しいし行きなさい!ゴーミン!」

 

インサーンは指示を出すとザンギャックの改造兵士であるゴーミンが大量に現れた

 

「なんだこいつら!?なんかすごいワラワラと出てきたぞ!??」

 

「どうやら彼らの兵士のようだね・・・でも強くはなさそうだ」

 

「・・・一気にやっつけましょう・・・!」

 

「悪いがここで時間を食ってる暇はないんだよ!ゴーカイチェンジ!」

 

俺はすぐさまゴーカイレッドに変身して一誠達と一緒にゴーミンと戦う

ゴーミンくらいならば一誠達でも難なく倒せるようで正直な話、楽勝ムードではあった

しかしその瞬間に俺は何か違う気配を感じ取り急いで防御をすると

そこには剣の達人でありワルズ・ギルの忠実な僕であるバリゾーグがいた

 

「バリゾーグだと!?って事はもしかしてここには!」

 

「そう!ここにはこの僕もいるんだよ!」

 

そう言って出てきたのは地球侵略を目的として送られてきた司令官であるワルズ・ギルだった

 

「何だあいつ!?」

 

「ワルズ・ギル・・・宇宙帝国ザンギャックの王子様だよ・・・!」

 

「そう!そして地球侵略部隊の総司令でもある!敬うがいい!」

 

相変わらずの高飛車な反応を見て流石の俺も安心するが目の前にいるバリゾーグの所為でそれどころではない

 

(やっぱり超一流の剣士をサイボーグしただけの事はある・・・!めちゃくちゃ強い!)

 

俺はバリゾーグに苦戦しているとワルズ・ギルがインサーンの元へと歩いていく

 

「さて・・・インサーンよ!既に準備も完成しているのだろう?ならば装置を発動させよ!!

 この人間を怪人に変える素晴らしきお前の発明品を!」

 

「はっ!」

 

なんとアーシアを縛り付けていたのは人間を怪人に変える装置だったようで

俺は急いでそれを食い止めようとするがバリゾーグに邪魔をされて動けなかった

そして後もう少しでインサーンがスイッチを押しそうになり誰しもがダメだと思った時だった

 

「っ!?何だこの光は!!」

 

突如としてアーシアから光が放たれるとアーシアの服の中からゴーゴーファイブのレンジャーキーが現れた

 

「どうやら役に立ったみたいだな・・・!俺のお守りが!」

 

そして光が収まるとアーシアの前にゴーゴーファイブの五人が降り立った

ゴーゴーファイブの五人はライフバードのレスキューツールを使ってアーシアを助け出し俺の元に連れてきてくれた

 

「よし!一誠達はアーシアを連れてこの場から逃げてくれ!俺はここで足止めする!」

 

「何言ってるんだよ!俺たちも一緒に戦う!」

 

「アホか!?アーシアがいるのに満足に戦えるわけないだろうが!」

 

「でも!」

 

「一誠くん・・・!僕達の目的はアーシアさんの救出だ!戦う事じゃない」

 

木場に諭されて一誠はアーシアを連れて急いでアジトから出て行った

 

「なっ!?逃すな!追うのだレイナーレ!」

 

ワルズ・ギルはレイナーレに後を追うように命令するがそれを拒んでいるようにも見えた

 

「何をしている!?お前の仲間がどうなってもいいというのか!!」

 

「っ!」

 

「やっぱりか・・・残念だがその脅しはもう通用しないぜ?」

 

「何っ!?」

 

何を言っているのか分からないレイナーレだったがそのタイミングで二人の堕天使を助けたニンジャマンが現れた

 

「宗英!人質は助けたぜ!」

 

「カラワーナ!ミッテルト!」

 

レイナーレは急いで二人の元に近づいて二人が無傷なのを見て安心していた

 

「これでお前を縛るものは何もない・・・早く二人を連れてここから逃げな」

 

「あなた・・・ありがとう・・・!」

 

レイナーレはニンジャマンと一緒にアジトを逃げていき残ったのは俺とザンギャックの三人だけだった

 

「おのれ〜!こうなったらお前だけでも血祭りにあげてやる!バリゾーグ!」

 

「悪いがもうお前に負けるつもりはねぇ・・・!」

 

『ファイナルウェーブ!』

 

「オラァ!」

 

俺はゴーカイガンとゴーカイサーベルにレンジャーキーを差し込んでゴーカイブラスト&スラッシュを放つ

それをワルズ・ギルを守るようにバリゾーグが立ち塞がり攻撃を受け止めて爆発四散する

しかしそれだけで終わらず煙が晴れていくとゴーカイガレオンバスターを構えた俺が姿を見せる

 

「こいつで終わりだ!」

 

『ライジングストライク!!』

 

「グァァァァァア!!」

 

その一撃はワルズ・ギルを貫き爆発四散し戦いは終わりを迎えた

 

「ふぅ〜・・・これでようやく終わったな・・・」

 

こうして俺は無事に戦いを終えて元の生活に戻れると思っていたのだが

 

 

 

 

 

「アーシア・アルジェントと言います!本日からよろしくお願いします!」

 

「・・・いやなんで家で一緒に暮らす事になってるんだよ!?」



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天使のお嫁さん

戦いを終えて俺はすぐにアザゼルと連絡を取りレイナーレ達を引き取ってもらう事にした

 

「・・・本当にありがとう・・・仲間を助けてもらっただけではなくアザゼル様に取り次いでもらって」

 

「「本当にありがとうございます」」

 

レイナーレに習うようにカラワーナとミッテルトも俺に対して頭を下げていた

 

「気にしないでくれ・・・これも依頼だしあの敵は俺にとっても因縁のある相手だったからな」

 

(インサーンには逃げられちゃったけど・・・大丈夫だよね?)

 

俺は少しだけ不安を覚えながらもインサーンくらいならば大丈夫だろうと安心する事にした

 

「兵藤一誠くん・・・貴方にも謝罪しないとね・・・本当にごめんなさい・・・!」

 

「えっ?別にいいって!仲間が捕まってたんなら仕方ないし夕麻ちゃんが悪いわけじゃないよ!」

 

「・・・ありがとう・・・この罪は簡単に償えるものじゃないけど精一杯償わせてもらうわ」

 

そんな話をしていると別の場所で戦っていたリアスと朱乃が姿を現した

 

「ごきげんよう堕天使さん?その様子だと無事にお仲間を助ける事は出来たみたいね?」

 

「ええ・・・そこにいる人間のおかげでね・・・あなた方にも迷惑を掛けたわ・・・

 でも出来る事ならばどうかこの命だけで許してもらえないかしら?」

 

今回の一件は堕天使にとってはまさに最悪の一件でありレイナーレは自分の命だけで許してもらおうと考えていた

 

「一誠が許したのにここで私が貴方の命を奪ったら悪者になっちゃうじゃない

 それに悪いのはあの宇宙人達であって貴方達ではないわ

 今回に関しては堕天使に恩を売れたって事で納めてあげる」

 

それを聞いてレイナーレは再び感謝の涙を流しながらリアスに頭を下げており

一方でリアスはこれでいいのでしょと俺の方を見て満足そうな笑みを浮かべていた

 

「さて・・・問題は貴方・・・確かアーシアだったわよね?」

 

「はっはい!」

 

「流石にこの子をこのまま放っておくなんて事は出来ないし・・・どうしようかしら?」

 

アーシアの神器はどの勢力からしてみても

とても貴重な物であり力づくで仲間にしようとする者もたくさんいるだろう

それを考えればこのまま誰かに保護してもらうのが一番だろうとみんな考えていた

そしてこの中で誰が一番安全なのだろうと想像していると何故かみんなして俺の事を見ていた

 

「・・・おい・・・もしかして俺にアーシアの面倒を見れって事じゃないよな?」

 

「むしろ貴方以上に安心して任せられる人物がいないのだけど?」

 

「アホか!?その子は女子だぞ!せめてそこは同じ女子の誰かが引き取れよ!」

 

「あら?貴方はその子の事を保護しようとしていたのでしょう?それに助けたのにここで放り出すの?」

 

「うぐっ!」

 

確かにアーシアの事は保護しようと考えていたが本来ならその役目を引き受けるのは一誠のはず

しかし当の本人もリアスの言葉を聞いてその通りだと何故か頷いており誰も俺の味方をする者はいなかった

 

(流石に俺の家に住まわせるわけにはいかないだろ!?黒歌だっているし何よりも問題なのは

 俺の家にはそれ以上の曲者達がたくさん住んでるって事なんだよ!!)

 

アーシアを引き取るにしても問題は俺の家には既に何人もの同居人が住んでいる

しかも彼らはほとんどが人間の姿をしてはおらずはたから見たらそれこそ気絶ものだ

そしてアーシアにはそれを黙っていてもらわなくてはいけないというのもあるのでどうしようか必死で考えていると

 

「あの・・・やはりご迷惑になるのであれば私は他の場所でも・・・」

 

上目遣いの涙目でそんな事を言われてしまい俺の理性は完全に吹っ飛んでしまった

 

「安心しろ!お前の面倒は一生俺が見てやる!(自暴自棄)」

 

「ふぇ!?///」

 

こうしてアーシアは俺の家に暮らす事になり正気に戻った時には俺は状況が飲み込めなくて叫んでいた

 

「宗英・・・まさかここまでのタラシだったなんて・・・最低だにゃ」

 

「誤解だ!てかお前だってアーシアの話を聞いて泣いて歓迎してたじゃねぇか!」

 

「にゃっ!?」

 

アーシアを家まで連れてきた俺は仕方なくシャーフー達の存在や黒歌の事を説明しておいた

最初は戸惑っていて驚いていたがすぐにみんなと仲良くしていた

 

「そういえばアーシア、俺が渡したレンジャーキーなんだけど返してもらっていいか?」

 

「あっ!そうでした!これのおかげで助かったんですよね?ありがとうございました!」

 

アーシアは素直に俺がお守りとして渡したゴーゴーファイブのレンジャーキーを返してくれたのだが

俺はそのレンジャーキーを受け取った瞬間に違和感を覚えた

 

(・・・このレンジャーキーに託していたゴーゴーファイブの力を感じない?

 もしかして・・・!アーシアの中に戦隊の力が入ったのか!?)

 

まさかの事態に俺は戸惑いを隠せず思わず返してもらったレンジャーキーを受け取って震えていた

 

「しかしいい娘さんじゃのう・・・これならば宗英のお嫁さんとしてやっていけそうじゃ」

 

「本当ですか!?///」

 

「だから何を言ってるんですかシャーフー!!??」



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使い魔探しに来たらロボット戦をしてました

あれからアーシアは家に馴染む事が出来たようで

みんなとも普通に仲良くしていた

そんな中で俺はシャーフーにアーシアの中に宿ってしまった

ゴーゴーファイブの力を使えるようにした方がいいと言われたのだが

正直な話、俺にもどうすればその力が使えるのはまだ分かっていなかった

 

「ミント・・・お前も一緒に戦ったんだから何か分からない?」

 

「残念デスガ私ニモワカラナイ事ハアリマス」

 

ゴーゴーファイブに出ていたアナライズロボのミントにも話をしたのだが

どうやら彼でもアーシアがどうすれば力を使えるようになるのかまでは分からないようだ

 

「困ったな〜・・・これじゃあ使いこなすどころの話じゃねぇな」

 

「すいません・・・私の所為で宗英さんを困らせてしまって・・・」

 

「いやアーシアが気にする事じゃない・・・てかこれに関しては完全に俺のミスだ」

 

そう・・・元はと言えば俺がお守りとして渡したレンジャーキーが原因であり

アーシアは何も悪くはない

だからこそ俺はどうにか出来ないかと必死で考えていると

 

「・・・ドウスレバチカラガ発現スルノカ分カリマセンガ

 コレダケハ言エマス

 ゴーゴーファイブノ皆サンハ人ヲ助ケル事二誇リヲ持ッテイマシタ

 アーシアサンモ誰カヲ助ケタイト強ク思エバ

 イツカハ変身デキルヨウニナルトオモイマス」

 

「ミントさん・・・はい!この力を持っていた皆さんに恥じないように頑張ります!」

 

そんなアーシアの姿を見て俺は少しだけほっこりとしながらその日を終える

そして次の日になると俺達はオカルト研究会の部室に呼び出されて

何をするのだろうと思っていると生徒会のみんなが入ってきた

 

(・・・あれ?もしかしてこの流れって・・・使い魔の森に行く流れか!?)

 

そう・・・ここはおそらくサービス回だと言ってもいい使い魔の森に展開に似ていた

この後で生徒会と勝負をしてこちらが勝利し使い魔の森へ行くと

スライムがみんなの服を溶かすというエロエロな展開が待っているのだ

 

(・・・なんだろう・・・見てみたいと思う反面、行きたくねぇ〜・・・)

 

外から見ている分には問題ないのだが正直な話、一誠のエロへの興奮と

スライムのヌルヌルが相当に嫌そうな感じがしたので俺は行きたくなかったのだが

 

「・・・まぁ行く羽目になるよね・・・知ってたけど・・・」

 

「宗英さん?どうしたんですか?浮かない顔をしてますけど」

 

「気にしないで・・・出来る事ならば現実を見たくないだけだから」

 

「はい?」

 

この後で原作通りに使い魔の森を案内されて一誠がウンディーネの姿に絶望していると

 

「「「「キャァァァァ!!」」」」

 

再び原作通りにスライムが落ちてきてみんなの服を溶かしていく

木場が助けようとして目を塞がれてしまい一誠はみんなの姿に興奮して鼻血を出している

そして俺に関してはどうしているかというと

 

(・・・どうしよう・・・助けようにも直接、見られない・・・!)

 

みんなの裸を見るわけにはいかなかった俺は全力で首を背けてなるべく見ないようにしていた

そんな中で俺は何か巨大な気配がこちらに近づいてきているのを感じ取った

そしてみんなは自力で脱出してスライムを駆逐しアーシアが蒼雷龍に懐かれていた

 

「・・・リアス先輩・・・申し訳ありませんがすぐにここから離れた方がいいかと」

 

「どうしたの?」

 

「巨大な何かがこちらに向かってきています」

 

俺がみんなを逃がそうとする前にその巨大な何かはこちらに来てしまった

 

「あれは!間違いねぇ!天魔の業龍ティアマット!」

 

「嘘ぉ!?マジで来ちゃったの!!??」

 

この展開は俺も予想しておらずどうして彼女がここにいるのか理解出来なかった

 

『・・・そこの人間・・・貴様から異常な力を感じる・・・何者だ・・・!』

 

「まぁ色々とあるとりあえずは一般人かな?」

 

『ふっ・・・!人間の癖に面白い事を言うではないか・・・!

 だがこの森に踏み入った貴様をただで返すわけにはいかない・・・!』

 

そう言ってティアマットがブレスを放とうと口を開いた瞬間に何かが飛び出してきた

 

「ガブティラ!?」

 

その何かとは他でもないガブティラでどうやら俺の危機を察知して来てくれたようだ

 

『なんだ貴様は!?私の戦いを邪魔するとは貴様から先に滅してくれる!!』

 

ティアマットは自分の戦いを邪魔されて先にガブティラから倒そうと攻撃を始める

 

「あぁ〜・・・しょうがない・・・

 ここは戦っておとなしくさせるしかないか。ブレイブ!イン!!」

 

『ガブリンチョ!ガブティ〜ラ!』

 

俺はガブリボルバーを取り出して

同時に獣電池にブレイブインしてガブリボルバーに装填する

 

「キョウリュウチェンジ!」

 

その掛け声と共にリボルバーを回すとサンバのメロディーが流れ始めて

俺はそのリズムに合わせながら踊っていき

 

「ファイヤ!」

 

踊り終えると同時にトリガーを引くと

キョウリュウスピリットが発射されて俺はキョウリュウレッドへと変身する

 

「牙の勇者!キョウリュウレッド!」

 

「・・・宗英?今の曲と踊りは一体・・・」

 

「気にしないでください!まずはブレイブ!イン!いくぞガブティラ!!」

 

俺は再び獣電池にブレイブインしそれをガブティラに食べさせる

 

「まだまだいくぜ!ブレイブ!イン!来い!ステゴッチ!ドリケラ!」

 

更に俺はステゴッチとドリケラの獣電池にもブレイブインして二体を呼び出す

 

『なんだこいつらは!?どこから湧いてきた!!??』

 

「ここからが本番だ!カミツキ合体!」

 

俺の合図と共にガブティラがステゴッチとドリケラの獣電池を読み込み

三体の獣電竜はそのまま合体しキョウリュウジンとなり俺はそれに乗り込む

 

『キョウリュウジン!ガブ〜ン!』

 

「完成!キョウリュウジン!」

 

『なんだと!?だが合体した程度でこの私を倒せると思うな!』

 

ティアマットがブレスを吐いてくるが

その程度の攻撃ではステゴッチシールドを超える事は出来ない

 

「その固い鱗を貫かせてもらうぜ!ドリケラドリル!」

 

『ぐぁぁぁぁぁあ!!』

 

そして攻撃を防ぎながら近づいていきティアマットに攻撃を当てる

 

「まだまだいくぜ!お次はアンキドンお前だ!カミツキ合体!」

 

俺はティアマットが怯んでいる隙にアンキドンを呼び出して再び合体する

 

『キョウリュウジン!マッチョ!ムッキムキ!』

 

「完成!キョウリュウジン・マッチョ!」

 

『バカな!?姿が変わっただと!?』

 

キョウリュウジン・マッチョになった事で

ティアマットは驚いているようだがそれだけでは終わらない

俺は周囲の地面をドリケラランスで削り

大岩を打ち上げるとそれをアンキドンハンマーでティアマットにぶつける

 

『ゴォォォォ!?』

 

「お次はこいつだ!来い!ブンパッキー!カミツキ合体!」

 

今度はブンパッキーが来て再びカミツキ合体をする

 

『キョウリュウジン!カンフー!アッチョ!』

 

「完成!キョウリュウジン・カンフー!」

 

『またしても姿を!?』

 

「喰らいな!鉄砕拳・激烈突破!!」

 

『ぐほぉ!?』

 

俺はブンパッキーボールを飛ばしてティアマットに当てるとその衝撃で山に激突する

 

「こいつで最後だ!来い!パラサガン!ザクトル!カミツキ合体!」

 

俺は最後にパラサガンとザクトルを呼び出して最後のカミツキ合体を行う

 

『キョウリュウジン!ウェスタン!ヒ〜ハ〜!』

 

「完成!キョウリュウジン・ウェスタン!」

 

『おのれ・・・!ここは一旦、退いた方がいいか!』

 

「逃すかよ!パラサガン!!」

 

ティアマットは不利だと判断したのかこの場から逃げようとしており

俺はそれを追撃するようにパラサガンで撃ち抜き

落ちてきたところをザクトルソードで切り裂いた

そしてティアマットが地面に倒れると俺は元のキョウリュウジンへと戻り

ステゴッチシールドを変形させ五連獣電剣を構える

 

「トドメだ!獣電剣ブレイブフィニッシュ!!」

 

そして俺が最後のトドメを刺そうと五連獣電剣を振り下ろそうとした瞬間

俺はそれをすんでのところでそれをやめた

 

(・・・そういえばおとなしくしてもらう為に戦ってたんだった・・・)

 

自分の方が熱くなって完全に目的を忘れてしまっており

俺はアーシアにティアマットの傷を直してもらいその後で彼女に謝罪した

 

「本当に申し訳ない!つい熱くなってやりすぎてしまった!」

 

『構わん・・・元々は私が売った勝負だ・・・そして其方はその勝負に勝った

 名を聞かせてもらってもよろしいか?』

 

「名前?宗英!好神宗英だ!」

 

ティアマットは俺の名前を聞いた瞬間に光を放ちその光が晴れていくと美女の姿へと変わっていた

 

「好神宗英・・・これより天魔の業龍ティアマットは貴方の使い魔としてお仕えいたします」

 

 

 

 

 

「・・・マジですか〜・・・」



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戦闘校舎のフェニックス
起きたら裸のリアスがいました


「初めまして・・・この度、好神宗英様の使い魔となりましたティアマットです」

 

「・・・宗英・・・なんてものを家に連れて来たんだにゃ・・・」

 

「・・・すいません・・・なんか調子に乗ってしまいました・・・」

 

黒歌の言う通り今回の一件に関しては間違いなく悪いのは俺だろう

しかし最初に仕掛けて来たのはティアマットなので避けれる事ではなかったはず

 

(もうここまで来ると呪われてるんじゃないかって思うよな〜

 ・・・今度、お祓いでもしてもらうかな?)

 

「皆さ〜ん!ご飯が出来ましたよ〜!」

 

そんな事を言っていると今日は俺の代わりにアーシアが料理を作ってくれ

それが出来たと言ってテーブルに料理を並べていく

 

「悪いなアーシア・・・本当なら俺が作るところなんだけど

 

「いえ大丈夫です!・・・それに私の手料理も食べてもらいたかったので」

 

「ん?なんか言ったか?」

 

「いっいえ!なんでもないです!///」

 

「そうか?それじゃあ早速頂きます!」

 

俺は一体何を言ったのかと思いながらアーシアの料理を口にする

 

「うん!美味しい!ここまで美味しいなんてアーシアは料理が上手なんだな!」

 

「あっありがとうございます・・・///」

 

「本当に美味しいのにゃ!これならばどこに行っても文句は言われないのにゃ!」

 

・・・アーシアが誰かのお嫁さんに・・・?確かにアーシアは妹みたいなもんだが

アーシアが誰かと結婚?アーシアが誰かと・・・そんなの・・・

 

「ダメだ!アーシアは絶対に誰にも渡したりしないからな!!(理性崩壊)」

 

「ふぇ!?///」

 

「完全に混乱しているのにゃ・・・

 でも確かにアーシアは可愛くてそこらの男には勿体無いのにゃ!」

 

そう言って黒歌はアーシアに抱きついておりアーシアも嬉しそうな顔をしていた

 

「・・・何とも平和な光景だな・・・

 賑やかでうるさいが・・・不思議と居心地がいいな・・・」

 

「そうか?でも安心しろ・・・お前も既に家族の一人なんだからな」

 

俺はティアマットにまるで安心させるかのように頭を撫でると何故か顔を真っ赤にしていた

 

(この男・・・モテたくないと言いながらモテる仕草しないのは気のせいか!?///)

 

こうして一夜が終わっていき俺は自分の部屋に戻って眠っていたのだが

何かの気配を感じ取って起きてみると魔法陣が展開されそこから裸のリアスが降りてきた

 

「リッリアス先輩!?///一体何してるんですか!??」

 

「宗英・・・お願い・・・!私を抱いて・・・!」

 

そう言われて俺は凄まじい勢いで頭を回転させる

それは目の前に裸の女性がいるという状況があまりにも非現実すぎて

逆に冷静に戻れる事が出来た事が理由であり

この展開についても思い出す事が出来た

 

「・・・何か事情がありそうですしとにかくまずはこれで体を隠してください」

 

俺はかけていた布団でリアスを包み裸を隠させると

それに続くように銀髪のメイドが現れた

 

「お嬢様・・・あまり手間をかけさせないでください・・・」

 

「グレイフィア・・・まさか貴方が出向いてくるなんてね」

 

リアスはここまで追ってきたグレイフィアさんの事を睨んでいたが

逆にグレイフィアさんは何故か俺の事を警戒するような目で見ていた

 

(まぁ自分の義妹に何かしようとしていた男として警戒されてもおかしくないか・・・

 何もしてないけど・・・)

 

(この人間・・・私が現れた事に対して驚いてもいなかった・・・

 それに先ほどから感じているこの異常な力・・・一体何者?)

 

とりあえずリアスはグレイフィアさんに連れて行かれて俺はそのまま眠る事にした

そして翌日になりリアスは今日は絶対に部活に来てはいけないという話をしていた

おそらくはライザーがやってきてそこで話をするからなのだろうが

 

「・・・まさか生徒指導の先生に言われて一誠を迎えにいく事になるとは・・・」

 

何故か今回に限って生徒指導の先生が俺に一誠の捕獲をお願いしてきて

その迫力に負けた俺は仕方なくオカルト研究会の部室まで来る事になった

 

「はぁ〜・・・気が重いけどとりあえず入るしかないか〜・・・」

 

そして俺が部屋の中に入ると突然、一誠が飛んできて顔面を掴んでキャッチした

 

「わっ悪い宗英・・・!だから手を離してくれないか!?」

 

「いや・・・お前を連れてこいって生徒指導から言われてさ・・・」

 

俺がそう言うと一誠は心当たりがありすぎるのか尋常ではない汗を流していた

 

「貴様・・・人間だな?一体何者だ?」

 

「この部活に所属している部員ですけど?とりあえずこいつを借りていっていいですか?」

 

俺はリアスに許可をもらおうと一誠を連れてライザーの横を通り過ぎようとすると

急に俺の体が燃え始めてライザーが面白いように笑っていた

 

「ハッハッハッ!見たかリアス!俺を怒らせるからこうなるんだ!」

 

「ライザー・・・!貴方・・・!」

 

・・・なんか二人して俺が死んだように話を展開してるけど・・・

 

「ハックション!」

 

「「!?」」

 

「ん?なんかしたのか今?」

 

俺がくしゃみをした瞬間にライザーの炎は完全に消え去り無傷の俺が現れた

・・・ん?ちょっと待った・・・俺が燃えてたって事は俺が持っていた一誠も・・・

 

「・・・・・(プスプス)」

 

「・・・まぁ日頃の行いの罰って事で」

 

「「「「いや軽く流すな!?」」」」

 

こうして右葉曲折ありながらもライザーとリアスのレーティングゲームが執り行われる事になった

 

 

 

 

 

因みに一誠はちゃんと黒焦げのまま生徒指導の先生の下に連れて行きました

先生も黒焦げになった一誠を見て自業自得だって言ってたよ!



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合宿でゲキ技教えます!

ライザーからの挑戦状を受け取った日、俺は家でのんびりと寛いでいた

 

「それにしてもフェニックスか〜・・・今の俺が戦っても勝てると思いますか?」

 

フェニックスの能力は炎となって復活するその不死性に特徴があった

流石の俺でも不死の能力を持つ相手を倒せるのかどうかと思っていると

 

「確かに不死とは強力なものじゃがあれくらいの相手ならば問題あるまい」

 

シャーフーはたとえ不死であったとしても

それ相応の実力がなければ意味がないと告げる

確かにこの人の弟子達はあのロンを相手にしていたのだから

あれに比べたらライザーも雑魚に等しい

 

「じゃがお前さん・・・人間じゃからそのゲームには参加できないのではないか?」

 

「・・・あっ」

 

シャーフーに言われてそういえばそうだったと思い出し

それならば俺はこの先にある合宿に参加しなくても良いのではないかと思っていたが

 

「宗英・・・お願い事があるのにゃ・・・」

 

「・・・なんだ?」

 

「白音に・・・獣拳を教えて上げてほしいのにゃ・・・」

 

おそらくは黒歌は小猫が傷ついてほしくないから

もっと強くなってほしいと思い俺にお願いしているのだろう

その証拠に今の黒歌の目は真剣そのものでいつものようにふざけていなかった

しかし俺としてはこれ以上、力を渡す事に関してあまり積極的になれなかった

 

(スーパー戦隊の力は本来ならばこの世界にないものだからな・・・

 それを原作キャラに渡した場合、どうなってしまうのか・・・俺も想像できない)

 

だから黒歌には悪いが獣拳を教えるのはダメだと言おうとした時だった

 

「良いのではないか?味方は多い方が多い方がいいし修行は私達が教えられるからね」

 

「ゴリーさん・・・」

 

そこに入ってきたのはマスタートライアングルの一人であるゴリー・イェンであり

彼は小猫に獣拳を教えるべきだと進言する

 

「・・・ゴリーさんに言われたら仕方ないですね・・・分かりました!獣拳を教えます!」

 

「本当かにゃ!?ありがとう宗英!!」

 

「ちょっ!?///抱きついてくるな!胸が当たってる!!」

 

「当ててるのにゃ!」

 

・・・気のせいだと思いたいがなんか黒歌の胸が原作よりも大きくなってる気がする

 

「あっあの!私もその合宿に参加してもいいですか!?」

 

「アーシアも?」

 

それを聞いて俺は確かにその方がいいかもしれないと思っていた

何故ならば本来、彼女はリアスの眷属になるはずなのだが

俺の所為で原作から外れてしまい今でも人間として暮らしている

それを考えればこの先の彼女の為にも合宿に参加させた方がいいだろう

 

「分かった!それじゃあ明日になったらリアス先輩に頼んでみようぜ!」

 

「はい!」

 

翌日、俺達はリアスにお願いして合宿に付いていく事になったのだが

 

「正直、私としても貴方達には付いてきて欲しかったから

 自分達から言って来てくれて嬉しいわ」

 

「まぁとある事情がありましてね・・・アーシアの件もありますし

 てか一誠?随分と息切れしてるけどどうしたんだ?」

 

「どうしたって・・・!荷物が重いはみんなに抜かされるわ・・・

 てかお前が一番おかしいんだよ!!」

 

「おかしいってどこがだ?

 そこら辺にちょうどいい大岩があって

 それにリアス先輩達を乗せて運んでるだけだが?」

 

「何から何までおかしいって気づけよ!」

 

一誠に言っている意味が全く分からないが

なんやかんやで俺達はようやく合宿所についた

 

「さてと・・・それじゃあ早速、特訓開始よ!」

 

「あの〜・・・その前に一つだけお願いがあるんですけど」

 

出鼻を挫かれてリアスは転けそうになっていたが

そこは冷静さを取り戻して俺の話を聞いてくれた

 

「それで?お願いって一体何かしら?」

 

「いや単純に一誠と小猫の修行に関して俺に任せてもらおうと思いまして」

 

「貴方に?」

 

小猫は黒歌に頼まれたからなのだが一誠に関しては俺なりに考えがあっての事だった

 

(本来ならあいつは赤龍帝の籠手に進化しているはずなのに

 それを俺が壊しちゃったからな

 この合宿で出来れば進化させて

 同時にそれ以上の成長をさせないと俺の所為になっちまう)

 

そんな風に考えているとリアスは少しだけ考えてから

俺になら任せてもいいと二人を託してくれた

 

「さてと・・・それじゃあ早速、始めるとするか・・・!

 まずは小猫からだけど・・・その前にこれを渡しておく」

 

そう言って俺は小猫にゲキチェンジャーを渡し

その時にゲキレンジャーの力も小猫の体に渡しておいた

 

「これは籠手・・・ですか?」

 

「まぁ本来の使い方は違うんだけど今回はその認識でいい

 それで小猫の特訓方法なんだが・・・はっきり言うとかなり地味だ」

 

そう言って俺は一つの木に近づくとその木を殴って葉っぱを散らせる

 

「小猫にやってもらうのは他でもない・・・

 この葉っぱを地面に落ちる前に全て掴む・・・それだけだ」

 

俺は手本として今まさに落ちて来ている葉っぱを全て掴んで二人に見せた

すると二人はあり得ないという顔で俺の事を見ていた

 

「いやいやいや!?それだけじゃねぇだろ!!

 どう考えても難易度高いじゃねぇか!!」

 

「そうか?一応これは基本中の基本なんだがな」

 

「・・・マジかよ・・・」

 

「どうする?止めるっていうのならばリアス先輩に頼んで別に修行にしてもらうけど」

 

小猫は少しだけ俺の握っていた葉を見ながら今度は自分の拳を見ていた

 

「・・・やらせてください・・・!」

 

「よし!つってもこれは俺から教えられる事はないから自力で頑張ってくれ」

 

俺は小猫の自主性に任せて次は一誠の修行に移る事にした

 

「さてと・・・お前にやってもらうのも簡単だ!この岩を砕けるようになれ!」

 

そう言って俺が指を刺したのは他でもない先ほど持ってきた一軒家と同じくらい大きい岩だった

 

「無理に決まってるだろうが!どんだけデカいと思ってるんだよ!!」

 

「まぁ普通に殴ったら無理だろうな・・・

 でもお前の神器にはそれを可能にする力がある」

 

「俺の神器にそんな力が?」

 

「ああ・・・言うならばこれはその力を引き出す為の特訓だ」

 

俺は一誠の進化する力についてを諭しながらゆっくりと一誠に近づき神器に触れる

 

「ゲキ技!激気注入!」

 

「グァ!?」

 

俺は一誠の神器に激気を送り込んで強制的にドライグを叩き起こす事にした

すると一誠の神器が進化を果たし赤龍帝の籠手へと変わった

 

「すげぇ・・・!これが俺の本当の神器・・・!」

 

「ああ・・・そいつはお前の力を倍加してくれる能力を持っている

 限界までそれを使う事が出来れば・・・この大岩も砕けるかな?」

 

「うぉおぉおぉ!なんかテンション上がってきたぁぁぁぁあぁ!!」

 

こうして一誠の修行も始まり俺はそれを見ながら少しだけ安堵するのだった

 

 

 

 

 

ーーーなんだ・・・起こされたかと思ったら妙に懐かしい気配を感じた・・・

   あれは間違いなく俺達を倒したあいつと同じ存在・・・!



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合宿最後で獣を感じる!

こうして合宿初日を終えたのだが小猫も一誠も汗だくであり

一誠に関しては腕がボロボロだった

 

「一誠・・・この初日を終えた貴方の感想を素直に教えてちょうだい」

 

「・・・多分、俺が一番弱いです・・・

 結局、あの大岩に罅すら入れられませんでしたから・・・」

 

どうやら一誠は俺の修行である大岩に

罅を入れる事すら出来なかったと悔しそうな表情をしていた

 

「そうね・・・おそらく今の貴方はこの中で一番弱いと言ってもいいわ

 でもね一誠・・・同時に貴方はこの中で一番高い潜在能力を秘めているのよ」

 

「部長・・・!」

 

「そうだぜ一誠・・・

 それに俺がそんな簡単にクリアできる修行を用意していると思うか?」

 

それを聞いた瞬間に喜んでいた一誠が何故か更に落ち込んでしまった

 

「・・・なんか俺悪い事でも言ったか?」

 

「・・・無自覚だったんですか?」

 

「あらあらうふふ」

 

「まっまぁとにかく一誠はこれからみんなに鍛えてもらうから覚悟しなさい!

 ・・・ところで今日の夕食は一体誰が作ったのかしら?」

 

「ああそれ俺ですよ。二人とも自主的に修行をしていたので暇になりまして」

 

俺がそう言った瞬間に何故か女性陣が一誠と同じように落ち込んでしまった

 

(ふっ普通に私よりも上手い・・・!)

 

(なんでしょう・・・女として負けた気分ですわ・・・)

 

(うう・・・!一番の敵は宗英さん本人ですぅ〜・・・!)

 

「おかわりください」

 

小猫だけが何も変わらずにおかわりを要求してきて俺はそれをよそった

そして夕食が終わりみんなはお風呂に入って汗を流す事にしたらしいのだが

 

「風呂!?」

 

「僕は覗きに行かないからね?」

 

「あら?一誠は私達と一緒に入りたいのかしら?」

 

「あらあら、殿方のお背中を流すのは初めてですわ」

 

「小猫とアーシアはどうかしら?」

 

「わっ私は宗英さんと一緒がいいです・・・!」

 

「・・・私も・・・やっぱりダメです」

 

何か不穏な言葉が聞こえたが俺はそんな中で悲しい事実をお知らせする

 

「いや俺は普通に後片付けがあるから後で風呂に入るんだけど」

 

「はぅ!///」

 

こうしてどうにか混浴を回避できた俺は食器を片付けて

みんながお風呂から上がった頃に一人で入ってゆっくりとしていた

そして風呂から上がるとベランダでリアスが一人で月を見ていた

 

「そんな寒い格好でベランダにいたら風邪を引いてしまいますよ?」

 

「宗英・・・」

 

俺はその場に残ってリアスの話を聞いてあげる事にした

それは原作でも聞いていたものではあるがやはりいい話ではないのは確かだった

 

(・・・本来ならこれは一誠の役目なんだけどな〜・・・はぁしょうがない)

 

「・・・俺は別にリアス先輩がグレモリーじゃなくてもいいと思ってますよ」

 

「それはどう言う意味?」

 

「別に意味なんてないですよ?そんな名前がなくても十分に魅力的な女性だと言う事です」

 

俺がそう告げるとリアスは恥ずかしそうにしながらもありがとうとお礼を言ってきた

その笑顔に対して俺は何も出来るわけなどなくあるのはみんなを強くする事だけだ

そして翌日になり一誠は魔法の修行にへと向かい俺は小猫の修行を見てあげる事にした

 

「はぁ・・・はぁ・・・!」

 

(・・・どうやらあんまりうまくいってないみたいだな・・・少しだけ助言をするか)

 

「いいか小猫・・・この修行に対して重要なのは心だ」

 

「心?」

 

「そうだ・・・一発一発に心を込めて拳を放つ・・・それがこの修行の基本だ」

 

「一発一発に心を込める・・・やってみます」

 

俺の助言を聞いた小猫は目を閉じて集中すると

俺は彼女の体から少しづつではあるが激気が溢れているのに気がついた

そして目を開けたその瞬間に木を叩いて葉っぱを散らしそれを掴んでいく

 

「・・・あっ!」

 

「惜しかったな・・・後一枚になって気が抜けたかな?」

 

先ほどよりも上手くはなっていたが後一枚というので気持ちが緩んでしまい

それによって葉っぱを掴み損ねてその一枚だけ地面に落としてしまった

 

(だが・・・流石は黒歌の妹だな・・・二日目でもう激気に目覚めつつあるなんて

 それにさっきの激気・・・俺の考えている通りなら懐かしいものが見れそうだ・・・!)

 

こうして合宿最終日を迎えて俺は一誠の修行している場所に向かうと

そこには汗だくになって倒れている一誠と粉々になった大岩のカケラを見つけた

 

「どうやら修行は無事に成功したみたいだな・・・さて小猫の方はどうだ?」

 

そう思って今度は小猫の方を見てみると集中している姿が見えた

そして目を見開いた瞬間に木を揺らし落ちてくる葉っぱを掴んでいく

俺はそんな小猫の姿に懐かしいゲキタイガーの面影を見たのだが

そのゲキタイガーは赤ではなく白い色をしており

言うならば激獣ホワイトタイガー拳と言ったところだろう

そんな事を思っていると小猫が最後の一枚を掴み嬉しそうに両手の葉っぱを見ていた

 

「お疲れ様・・・よくこの修行を耐え抜いたな」

 

「宗英・・・先・・・輩・・・」

 

疲れ切ってしまったのか小猫は俺の姿を見た瞬間

俺の方に倒れ込んできそれを抱き止める

 

「お疲れ様・・・今はゆっくりと休んでな」

 

こうして俺は二人をみんなの元に運んで特訓合宿は無事に終わりを迎えた



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決意・・・俺は原作をぶっ壊す!

特訓合宿が終わり今頃、リアス達はライザー達と戦っている頃だろう

そして俺は知っている・・・この戦いがどんな結末を迎えるのかと言う事も

 

「浮かない顔をしているね?やはり彼らの事が心配かい?」

 

「ゴリーさん・・・」

 

どうやら俺の心配はゴリーさんには筒抜けだったようで

俺はゴリーさんに相談する事にした

 

「ゴリーさん・・・おそらくこのレーティングゲームはリアス先輩達が負けます」

 

「だろうね・・・言ってしまっては

 なんだが今の彼女達には不死を倒せるだけの力はない」

 

ゴリーさんもリアス達がライザーに負ける事が分かっていたようだ

そして俺の悩んでいる事がそれではなくこの後の展開だという事も

 

「ええ・・・そして彼女はライザーと婚約し

 その式場に一誠が乗り込んで彼女を助け出す・・・

 原作ではそうなっているはずなのですが・・・」

 

「アーシアちゃんがいないのでは彼をすぐに治すのは無理だろうね」

 

「はい・・・つまりこれは俺が引き起こしてしまった原作の改変・・・

 だからこそどうすればいいのか悩んでいるんです・・・」

 

「それは一誠の傷を癒して式場に向かわせる事がかい?

 それとも・・・自分がその式場に乗り込んで彼女を助ける事がかい?」

 

やはりゴリーさんにはバレていた・・・

確かに原作通りならば一誠に任せるのがいいのだろう

しかし俺の心の中にはそれ以上に

自分の手でライザーを倒したいという思いがあった

それは間近であんな悲しそうにしているリアスを見てしまったからだろう

 

「・・・ゴリーさん・・・俺は一体どうすればいいんでしょうね・・・」

 

「こればっかりは私からも何も言えないよ・・・

 でも一つだけ言える事がある・・・宗英・・・

 おそらく君の中では既にその答えは出ているんじゃないかな?」

 

・・・俺に答えは既に決まっているか・・・確かにその通りかもしれない

でもやはり俺はそんな事をしてもいいのかどうしても悩んでしまう

そんな時にアーシアが入ってきて俺の横に座った

 

「宗英さん・・・一つだけ・・・私のわがままを聞いてください・・・!」

 

「・・・アーシアのいう事はわがままなんかじゃないさ・・・言ってごらん」

 

「リアスさんを・・・助けて上げてください!」

 

「っ!?」

 

俺はその言葉を聞いてとても驚いていた

しかし同時にアーシアならばそういうだろうという予測もあったのは事実だ

そして先ほどの話を聞いていたのは黒歌とティアマットも部屋に入ってきた

 

「宗英・・・私は宗英の考えてる事はあまり知らにゃいけどこれだけは言えるにゃ

 私は宗英に助けてもらった事に感謝してるし今もとっても幸せなのにゃ!」

 

「我が主人・・・たとえあなたの行動でどんな事が起きようとも私達は貴方の側におります」

 

「だから宗英さん!どうか宗英さんのやりたいようにしてください!」

 

・・・ああ・・・俺はバカだな・・・

こんなに俺の事を信じて背中を押してくれる存在がいるのに

それすらも目に入っていなかったなんて・・・本当にバカだ・・・

俺は三人を抱きしめながら三人に対して感謝の言葉を述べる

 

「ありがとう・・・!三人のおかげで俺の心は決まったよ・・・!」

 

俺は全ての覚悟を決めてとある人物と会話をする事にした

 

『やぁ!まさか君の方から連絡してくるなんて珍しい事もあるね?』

 

「まぁな・・・ところでお前の妹の婚約の件なんだが・・・俺は介入する事にした」

 

『・・・それは嬉しい限りなんだけどいいのかい?

 そんな事をしてしまえば君は余計な敵を増やしてしまう事になんだよ?』

 

「構わねぇよ・・・もう覚悟は決めた。それによ・・・

 女を泣かせて放っておくような奴がヒーローの力を借りるわけにはいかないだろ?」

 

そうだ・・・俺はあのスーパー戦隊の力を借りていつも戦っているんだ

だったらあの人達に恥じないように俺も誰かの為に戦うべきなんだ

たとえそれが原作を壊す事になろうと俺のエゴだと言われてもいい!

俺は俺の正義を貫いてリアスを助けると決めたんだ!

 

『・・・君は本当にカッコいいね・・・まるで子供達の憧れるヒーローだ』

 

「悪いが俺はまだそんな器じゃない・・・まずは目の前の人から助ける!」

 

『分かった・・・それじゃあ会場の件に関しては私の方でどうにかしておこう

 だけどさっきも言ったように覚悟しておいてくれ・・・おそらくはタダでは帰れないよ?』

 

「ああ・・・俺だってタダでリアスを連れて行くつもりなんてないさ・・・!

 それにフェニックスと言ってもただ不死なだけだろ?なら俺の敵じゃない」

 

『全く・・・君がいうとなんだか全世界を敵にしても大丈夫そうな気がするよ』

 

「・・・まぁ・・・いくつかの世界を壊した奴と戦った事もあるからな・・・」

 

『・・・因みに聞くけどそれは嘘だと思っていいんだよね?』

 

残念ながら本当の話なんだよな〜・・・今頃何してるんだろうな〜・・・大神龍・・・

まぁ来たら来たで問題だから絶対に来てほしくないのが本音なんだけどね!

 

 

 

 

 

「ああそれと会場に行く時には正体をバラして入るからよろしく!」

 

『ええっと・・・どうせならもっとサプライズ的な感じでバラして欲しかったよ』

 

しょうがないじゃん!変身して入ったらどうせ俺だって分からないでしょみんな!



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婚約パーティーに乱入だぜ!

時間になり俺は荷物と招待状を持って

ライザーとリアスの婚約パーティーに向かう事にした

 

「さてと・・・そんじゃま行ってくるとしますか」

 

「気をつけてくださいね・・・」

 

「あんな焼き鳥なんて簡単に調理しちゃってにゃ!」

 

「ご武運を・・・」

 

俺はみんなとの別れを済ませてから急いで魔界へと向かい

ライザーとリアスの婚約パーティーをしている会場の前までやってきた

 

「さてと・・・それじゃあまぁお邪魔しま〜す!」

 

『!?』

 

どうせなら派手な登場がいいだろうと思い俺は扉を蹴破って会場に入った

 

「貴様は!?何をしている衛兵!奴を捕えろ!」

 

「雑魚は・・・引っ込んでろ!!」

 

俺が激気を放った瞬間に向かってきた衛兵は全て恐怖で足を竦ませていた

そして俺はゆっくりとライザーの元に近づいていく

 

「よお・・・!随分と寂しい事してくれるじゃないの・・・!

 俺も混ぜてくれたっていいんじゃない?」

 

「貴様のような人間が来ていい場所ではないからな!分かったらとっとと出てけ!」

 

「おいおいつれないこと言うなよ・・・招待状はちゃんと持ってるんだぜ?」

 

「何っ!?一体誰が!?」

 

「その招待状を送ったのは僕だよ」

 

そう言って奥から出てきたのは魔王の一人でありリアスの兄でもあるサーゼクスだった

 

「なっ!?サーゼクス様がこのような人間を招いたのですか!?」

 

「ああ・・・彼はリアスの眷属ではないが同じ部に所属する仲間だからね」

 

「そんなわけで俺も参加させてもらうぜ?まぁぶち壊しにきたの間違いかもしれないけど」

 

「貴様ぁ〜!!」

 

ライザーは思った以上に俺の登場に対して怒っているようで既に冷静さを失っていた

これが俺の作戦だとは夢にも思っていないのだろうが

 

「サーゼクス様!どうか私めにこの不届者を処罰する事をお許しください!」

 

「え〜!俺と君が戦うの〜・・・正直面倒だからいやなんだけどな〜・・・」

 

「貴様には聞いておらんわ!」

 

「ライザーくん・・・勝負をするのは構わないけどそれを受けても彼にメリットはないよ?

 そんな勝負を強制的にさせるのは流石の僕でも許すわけにはいかないかな」

 

「じゃあライザーさんが一番大切にしていそうなハーレムでも賭けてもらいましょうかね?」

 

「何っ!?」

 

俺の発言に対してライザーはさらに怒りを募らせており完全に俺の手玉になっていた

一方で俺はなぜか後ろから三つの殺気と前方から怒りの視線を向けられていた

 

「むぅ・・・!」

 

「あらあらうふふ・・・!」

 

「宗英・・・私だけじゃなくて他の女性にまで・・・!」

 

「チクショオォォォォ!ハーレムを狙ってたのはお前も一緒なのかよ!?」

 

(・・・あれ?なんか変に敵が増えてる気がするのは俺の気のせいだろうか?)

 

「いいだろう!その条件で貴様と戦ってやろうではないか!」

 

こうして俺とライザーの一騎打ちが決まり俺達は専用のフィールドに飛ばされた

 

「さてと・・・それじゃあこっちの火の鳥で行かせてもらうか!」

 

『ホウオウキュータマ!』

 

俺はホウオウブレードにホウオウキュータマをセットする

 

『カモンザチェンジ!』

 

「スターチェンジ!」

 

トリガーを押して俺はホウオウブレードを抜刀すると

ホウオウソルジャーへと変身した

 

「スペースバスター!ホウオウソルジャー!」

 

「ふん!姿が変わったくらいでこの俺に勝とうなど片腹痛いわ!

 見るがいい!これがフェニックスの炎だ!!」

 

ライザーは俺に向かって炎を放ってくるが俺はそれをホウオウシールドで受け止める

 

「どうした?フェニックスの炎はそんなものなのか?

 悪いが俺の知っているフェニッククスの炎はもっと熱かったぞ?」

 

「貴様〜!ならばこれでも喰らうがいい!!」

 

そう言って今度は俺に対して直接的に攻撃を繰り出そうとしてきたが

俺はそれを受け止めて逆に殴り返すとライザーは柱に激突した

 

「はぁ・・・これ以上は戦っても無駄のようだな」

 

俺はホウオウブレードをもう一度、ホウオウシールドに戻してトリガーを押す

 

『ギャラクシー!』

 

「フェニックスエンド!」

 

「グァァァァァ!!??」

 

そして再び抜刀し炎を纏った刃で俺はライザーを切り裂いた

 

「まだだ・・・!俺にはまだ・・・!これがある!」

 

しかし流石の不死性でライザーは復活すると何かの瓶を取り出した

そしてそれを飲み干すと巨大化し異形の怪物へと変貌してしまった

 

「全く・・・最後まで面倒をかけてくれるな・・・!」

 

『カモンザゴー!』

 

『ホウオウボイジャー!』

 

『イグニッション!シークエンス!スタート!』

 

『スリー』

 

『ツー』

 

『ワン』

 

俺は再びホウオウブレードをシールドに戻してトリガーを押すと

ホウオウボイジャーが現れて俺はホウオウキュータマに乗り込む

 

『カモンザドッキング!』

 

『ホウオウステーション!』

 

ホウオウボイジャーに乗り込んだ俺はそのまま宇宙に上がると

ホウオウステーションと合体しギガントホウオーとなった

 

『ギガントホウオー!』

 

「刮目せよ!伝説が始まるぜ!」

 

ライザーはギガントホウオーに恐怖したのか

合体した瞬間に勢いよくこちらに突っ込んできた

俺はそれをギガントブレードだけで受け流し逆に切りつけて攻撃する

 

「こいつでトドメだ!」

 

『ギャラクシー!』

 

「ギガントホウオーブレイジング!」

 

火炎を纏ったギガントブレードでライザーを切り裂くと爆発し

元の姿に戻ったライザーは気絶しておりそのまま光となって消えた

 

『ライザー様戦闘不能、勝者!好神宗英様!』

 

「今、伝説が始まる・・・!」



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何故かハーレムになってしまったぞ!?

ライザーとの一騎打ちに勝った俺は再びあの会場へと戻されていた

 

「宗英!」

 

そして俺にリアスが泣きながら抱きついてきて俺はそれを受け止める

 

「まさか本当にあのライザーに勝ってしまうとはね・・・

 いや・・・君ほどの実力を持っていればそれも当然か」

 

「あれくらいの奴に負けるようなら俺が力を借りている

 スーパー戦隊の人たちに申し訳がないですからね

 それと先ほどの勝利条件の事なんですけど・・・やっぱり無しにしてください

 俺の目的はあくまでのこのパーティーを壊す事だったんで」

 

「君ならそういうと思っていたよ

 安心したまえ。その代わりにリアスの事を頼んだよ」

 

サーゼクスにそう言われて俺は抱きついているリアスを見ると

既に顔を真っ赤にして恥ずかしがっており俺は彼女を抱き上げ

懐からとあるキュータマを取り出してセイザブラスターに嵌め込む

 

『コジシキュータマ!』

 

『セイザゴー!』

 

「こい!シーザー!」

 

俺はコジシボイジャーであるシーザーを呼び出してその背中に乗り

リアスと一緒にその会場を後にするのだった

 

「・・・まさか助けに来るなんて思ってもいなかったわ・・・」

 

「前にも言ったでしょ?俺はリアス先輩の味方だって」

 

「そうね・・・でも人間の貴方にとっては命懸けの事だったのよ?

 あの時の戦いで私は何度も貴方を失ったと思った・・・胸が張り裂けそうになった・・・」

 

「それは申し訳ないと思ってますよ・・・でも信じてください

 俺はあれくらいじゃ負けませんし居なくなったりもしませんよ」

 

「・・・ええ・・・!貴方は本当に・・・まるで私を助けにきた王子様だわ」

 

「意外ですね?リアス先輩でもそう言ったものに憧れたりするんですか?」

 

「当たり前でしょ?女の子はいつだってロマンチックな事を求めるものなのよ

 そして・・・これは私を助けてくれた王子様へのご褒美」

 

そう言ってリアスは俺の唇にキスを交わし数分ほどしてその唇を離した

 

「覚悟しておいてね?私は悪魔だから欲しいものは必ず手に入れるの」

 

「・・・できればお手柔らかにお願いします・・・」

 

こうして俺はリアスを自宅に帰した後で自分の家に戻った

 

「ただいま!」

 

「「「お帰りなさい!」」」

 

三人の笑顔を見て俺はようやく終わったのだと

安心しながら布団に入り眠りについた

翌朝になり俺は精神的な疲れからなのかあまりちゃんと起きれなかった

もう少しだけ寝ていとうと思って寝返りを打った瞬間

 

「んっ♡」

 

「・・・へっ!?」

 

急いで起きてみると何故か俺のベッドの中には裸のリアスの姿があった

 

「リッリアス先輩1?一体何してるんですか!?」

 

「何って・・・一緒に寝ていただけよ?裸じゃないと寝られないから」

 

「そんな当たり前のように言わなきでください!」

 

「にゃん!♡」

 

「ん?」

 

俺は別の方にもやわらかい何かを感じて布団を捲ると

そこにはなんと裸の黒歌にアーシアの姿までもがあった

 

「・・・お前らも一体何してるんだぁぁぁぁぁあ!!??」

 

俺は三人に対してお説教をした後

ティアマットに呼ばれて一緒に朝御飯を食べる事にした

 

「・・・そういえばさっきは気にしてなかったけど

 どうしてここにSS級はぐれ悪魔である黒歌がいるのかしら?」

 

「そんなの宗英のお嫁さんだからに決まってるのにゃ!」

 

「なんですって!?」

 

「変な事言うな!一緒に暮らしてるだけでお嫁さんにした覚えはない!」

 

俺は黒歌がどうしてここにいるのかそして彼女の事情についてを説明した

 

「なるほどね・・・そんな事情があったなんて知らなかったわ・・・

 とにかくこの事はお兄さまに報告した方がいいかもしれないわね」

 

「いや別に大丈夫ですよ?あいつには既にこの事は教えてますし」

 

「へっ?」

 

実はサーゼクスには既に彼女が俺の元にいるという事は教えていた

しかし黒歌のはぐれ悪魔認定を解除するには

それ相応の証拠が必要になるので

今のままではそれを解く事ができないと

まだ認定されたままになっているのだ

 

「・・・そういえば他にも気になってたんだけど・・・彼らは誰なの?」

 

そう言ってリアスが見ていたのはゴセイナイトやニンジャマンにシャーフー達だった

 

「まぁ俺の眷属であり師匠であり家族と言ったところでしょうかね」

 

「うむ!よろしく頼むぞ!それにしても宗英も随分とモテモテになったのう

 これならば本当にハーレムを作るのも夢ではないぞ?」

 

「望んでるわけじゃないんですがね・・・」

 

そんな事を言っていると家のインターホンが押されて

俺は誰だろうと思って見に行ってみると

何故かそこにはライザーの妹であるレイヴェル・フェニックスと

ライザーの眷属達がいた

俺はとりあえず全員の家にあげてその要件を聞く事にした

 

「・・・えっと・・・要件は一体なんですかね?」

 

「要件は他でもありません・・・

 後ろにいる彼女らの面倒を貴方様に見て欲しいのです」

 

俺はその言葉を聞いた瞬間に一体どういう事だと完全に頭が混乱していた

 

「実はお兄様が最後に使った薬は魔界でも禁忌とされているものなのです

 それによりお兄様は謹慎を言い渡されて彼女達も愛想を尽かしてしまいまして・・・

 それでサーゼクス様にお願いして貴方様の元にいく事を許可してもらったのです」

 

「・・・・ごめん・・・全く話が理解出来ない・・・

 そういえば三人ぐらい数が少ない?」

 

見た限りで言うとミラとイル、ネルの姿が見えなかった

 

「三人はどうやら赤龍帝に惚れ込んでしまったようで彼の元に向かいました

 それよりも・・・彼女らの事をお願いしてもよろしいでしょうか?」

 

俺はどうしようかと悩んでいると

レイヴェルの後ろにいる彼女らはとても心配そうな顔をしていた

すると隣にいたアーシアがそれを感じ取ったようで俺の服を引っ張ってきた

 

「・・・分かった・・・こうなったのも俺の責任だし面倒を見る事にするよ」

 

「それでは彼女らの事・・・よろしくお願いいたしますわね?カッコイイ王子様」

 

そう言ってレイヴェルはいなくなってしまい俺は残された彼女らを見ていた

 

「・・・とりあえずみんなの部屋と必要が家具とかを買いに向かうか・・・」

 

こうして俺は意図しないでライザーの眷属をも引き取る事になったのだった

 

「お前さん・・・本当にハーレムを築きつつあるぞ?」

 

「・・・言わないでもらっていいですか?」



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みんなに力を授けよう!

あれから俺はまるで一家の大黒柱のような感じで

みんなと一緒に暮らしていた

そんな中でとある問題がみんなの間で広がっていた

 

「どうして貴方だけ宗英から力をもらっているのよ!?」

 

「にゃははは!これが正妻の実力というものにゃ!」

 

「あの〜・・・私も力はもらっているのですが・・・」

 

「アーシアはいいの!そこは私もちゃんと納得してるから!」

 

その問題とは他でもない黒歌達に渡したスーパー戦隊の力だった

どうやらリアスはその力が欲しいようで

それが欲しいと俺にお願いしてきたのだ

 

「まぁ確かに敗北を経験したのなら力が欲しくなるのも分かるけど・・・」

 

「お前さんは分かっておらんのう・・・あのお嬢さんは力が欲しいんじゃなくて

 お前さんとの強い繋がりが欲しくてあんなにねだっておるのじゃよ」

 

「強い繋がり・・・ですか?」

 

シャーフーの言う通りだったとしても

俺は簡単に力をあげてもいいのか悩んでいた

それは力を渡してみんなが慢心してしまうのではないかと言う懸念があったからだ

 

「それに関してはまぁなるようにしかならんじゃろう

 どちらにしても意志を示さぬ事には力は使えぬのだから渡すだけ渡しても良いのではないか?

 

そう言われて俺は確かに使えるかどうかは本人の意思に左右されるので

渡すだけならば別にいいのではないかと思いみんなをリビングに集めた

 

「正直な話、みんなに俺の力を渡すべきかどうか悩んでいたけど・・・やっぱり渡す事にしたよ」

 

「いっいいのですか!?リアス様ならまだしも私達にまでそんな・・・」

 

「まぁ話は最後まで聞いてくれ・・・力を渡したとしても

 使えるかどうかはその本人によるんだ・・・だから使えなくても落ち込まないで欲しいし

 あまり俺の力に頼らないにしてほしい・・・それが約束できるのなら力を渡すよ」

 

俺がそう告げるとみんなは真剣な顔をしながらゆっくりと頷いた

それを見てこれならば大丈夫だろうと思い俺はみんなに力を渡した

するとみんなの体にそれぞれの変身アイテムが装着された

 

リアスはキラメイチェンジャー

 

カーラマイン、シーリスの騎士コンビはクロノチェンジャー

 

イザベラ、雪蘭の戦車コンビはオーラチェンジャー

 

美南風はドロンチェンジャー

 

ニィ、リィはギンガブレス

 

シュリヤー、マリオン、ピュレントはセイザブラスター

 

「これが宗英の力を使う道具なので・・・でもなんの反応もしないって事は」

 

「ええ・・・まだリアス先輩達は力を使えないという事です

 使えるようになる為にはそれに認めてもらうしかありません」

 

「ちなみに私は既に認められているのにゃん!見せてやるにゃ!

 滾れ!獣の力!ビースト・オンにゃ!」

 

そう言って黒歌はゲキチェンジャーを使って変身し

例の丈が短くて露出の多い黒のチャイナ服へと変わった

 

「すごい・・・!これが宗英殿の力を使った姿なのですね!」

 

「そうにゃ!みんなも私のようにここで鍛えればきっと変身できるようになるにゃ!」

 

「その通りだ・・・!というわけで修行を開始するぞ」

 

そんな声が聞こえてきて振り返ると

そこにはゴセイナイト、ニンジャマン、シグナルマンの三人の姿があった

 

「お前達は根本的に弱すぎるからな・・・私達が鍛える事になった」

 

「先に言っておくが俺達は手加減しねぇぞ!」

 

「そういう事だ!それでは駆け足!」

 

シグナルマンのホイッスルを聞いてライザー眷属だった

みんなは急いで三人について行ってしまう

 

「えっと・・・私はいいのかしら?」

 

「リアスちゃんは確かキングと言う駒で命令を出すのが仕事なのじゃろう?

 ならばやるのは体を鍛える事ではなく頭を鍛えることじゃ」

 

そんな風に言われてリアスはどうすればいいのだろうと

思っていると一人の男が部屋に入ってきた

 

「と言うわけで君を鍛えるのはこの私がやろう」

 

「ゴリーさん!?」

 

確かに森の賢人と言われているゴリーさんならば

心と頭を鍛える事に長けているだろう

実際にあの幼稚園児並みだったジャンさんを鍛えた事があるのだから

 

「先に行っておくと私の修行はかなり厳しいけど・・・やるかい?」

 

「・・・もちろんです・・・!私だけ遅れをとるわけにはいかないもの!」

 

そう言ってリアスもゴリーさんと一緒に行ってしまい残ったのは俺達三人だけになってしまった

 

「・・・あっ!そういえばティアマットにも力を渡すの忘れてた!」

 

それを思い出して俺は急いでティアマットの元に向かい力を渡した

彼女にはキョウリュジャーの力を渡すとガブリボルバーが出てきた

しかもそれだけでは終わらずなんとトバスピノの獣電池まで現れたのだ

 

「・・・もしかして・・・もう力が使えるって事なのか?」

 

「えっと・・・私はどうすればいいのですか?」

 

「あっああ・・・!

 とりあえずその獣電池にブレイブを注入してガブリボルバーに装填してみてくれ」

 

「わかりました。ブレイブ!イン!」

 

『ガブリンチョ!トバスピノ!』

 

ティアマットがトバスピノの獣電池をガブリボルバーに装填すると

音楽が流れてそれを本能で理解したのか彼女はそのリズムに合わせて踊り出す

 

「ファイア!」

 

そして音楽が終わると同時にトリガーを引いて

キョウリュウスピリットが発射されるとティアマットを包み込む

 

「空の勇者!キョウリュウマスター!」

 

そう言ってティアマットは青いサンバ衣装となって姿を表した

 

「・・・マジで変身できちゃったよ・・・」

 

こうしてティアマットも俺の力を使えるようになり

原作キャラで変身できるようになったのはこれで二人となった



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月光校庭のエクスカリバー
なんかイケメンがヤンデレ化している件について


あれから日々の修行を行いながら俺達は過ごしていると

ライザーの元眷属だったみんなから

一誠の所にいる三人の様子を見に行きたいと提案を受けた

それにより今日の部活は一誠の家でやる事になり

ライザーの元眷属を全て連れて行くわけにはいかなかったので

代表としてマリオンとピュレントを連れていく事にした

 

「ミラ達も元気そうで良かったわ・・・でもその格好は何?」

 

「・・・聞かないで欲しいです・・・」

 

何故かミラ達の格好はかなりファンシーなものになっており

しかもその後ろでは一誠の母が他に色んな服を持ってきていた

 

「どうやら娘が出来たみたいだって喜んでさ・・・それでああなってるんだよ」

 

「なるほどな・・・まぁ嬉しそうにしてるのならばいいんじゃないか?」

 

「よくねぇよ!?昨日なんて俺の小さい頃のアルバムまで見られたんだからな!?」

 

「へぇ〜・・・僕のそれは見てみたかったかもな」

 

「誰がお前になんか見せるか!てかたとえ木場じゃなくても見せるつもりなんて」

 

「えっ?本棚にあったから勝手に見させてもらってるんだけど?」

 

「そんな友達に家に来て漫画を借りるみたいに言ってるんじゃねぇよ宗英!てか見るな!!」

 

こうしてみんなで一誠のアルバムをみる事になりそこには色んな一誠が映っていた

 

「・・・何というか・・・昔から主張の激しい奴だったんだな」

 

「やめて!そんな目で俺を見ないで!!」

 

そんなこんなでアルバムを見ているととあるページで木場の手が止まった

 

「・・・一誠くん・・・この写真は?」

 

「ん?これは昔、居た幼馴染と一緒に撮った写真だよ。これがどうかしたのか?」

 

「ここに映っているこの剣・・・これは聖剣だよ・・・」

 

(・・・今、思ったけど一般の写真に聖剣が写ってるってヤバくない?)

 

こうして一誠の家での部活動を終えて俺達は家に帰ると

シーリス達がやってきてミラの様子がどうだったのかを聞く

その間に俺はシャーフーやゴセイナイトを集めてとある会議を開いていた

 

「さて・・・それでは初めるとしましょう・・・

 議題はスーパー戦隊に出てくる武器はエクスカリバーよりも強いのか」

 

そう言って俺はスーパー戦隊に出てくる武器をホワイトボードに書いていく

 

「正直な話をするのならばズバーンやリュウソウカリバーなんかは余裕で勝てると思うけど

 問題は普通の武器とかがどれ程までに強いのかという事だよな〜・・・」

 

「本来のエクスカリバーならともかく今の分けられたものならば問題はあるまいて

 お前さんがそれを聞くのは例の教会から使者が来るからなんじゃろう?」

 

「ええ・・・俺の予測が合っていれば

 その二人はアーシアの事を魔女と言って断罪しようとしますからね

 悪いが人の生き死にを決めるなんてそれこそ神であろうとも許される事じゃない

 だからこそ・・・俺はその時に分からせる必要があるんです・・・!」

 

そう・・・たとえ誰であろうとなんであろうとアーシアを傷つけさせやしない

そんな自己欺瞞だらけの宗教など逆にこっちから切り捨ててやろうと俺は考えていたのだ

 

「お前さんの覚悟は分かった・・・じゃがあまりやりすぎるなよ?

 先ほどのお前さんの言う通り命を奪う権利などたとえ神であってもないのだからな」

 

「分かってますよ・・・それよりもシャーフー達も感じていますよね?」

 

「ああ・・・どうやらこの町に良くない者が入り込んだようじゃ・・・

 お前さんの言う通り・・・おそらくはそのフリードというはぐれエクソシストと

 コカビエルで間違いないじゃろうな」

 

どうやら既にシャーフー達もこの町にコカビエル達が来た事に気づいているようだ

しかしあまりに邪悪な気配すぎて詳しい場所に関してまでは分からなかった

 

(どちらにしても今はまだ手を出すべきじゃないからな・・・

 もしも手を出してしまったら木場が成長出来なくなってしまうからな)

 

本来ならば奴らが何かする前に手を出したいのは事実なのだが

木場が過去のトラウマを克服する為にはまだ手を出すわけにはいかない

 

「さてと・・・それじゃあ俺も寝るとしますか・・・

 明日は部活対抗の球技大会があるそうですし」

 

そう言って俺は寝る事にしたのだが何故かベッドにはみんなの姿もあった

 

(・・・なんかもう・・・これに慣れてきてしまっている自分がいる・・・)

 

俺は出来るだけみんなに触れないように天井にハンモックをつけるという裏技で眠りにつき

後でリアスや黒歌に怒られたが絶対に一線だけは越えないと俺はかたく誓っているのだ

 

(・・・正直・・・この誓いがいつまで続くかどうか分からないけどな・・・)

 

そして翌日になりいよいよ部活対抗の球技大会が始まったのだが

やはり木場の様子がおかしかった

 

(やっぱり聖剣の事を引き摺っているのか・・・まぁ仕方ないと言えば仕方ないんだが・・・)

 

そんな事を思いながら俺は隣にいる一誠を見ると完全な集中砲火を受けていた

まぁ原作と同様の理由で狙われる理由は分かるのだが俺が狙われない理由が分からなかった

 

(好神にだけは絶対に当てるな!あいつは大男を病院送りにした怪物だ!)

 

(分かってる!あいつに当てたら絶対に俺達の命はない!)

 

・・・何故かすごい命懸けになっているのだけは分かるのだが何かしただろうか?

そして原作通りに俺達は優勝したのだが部室に戻り木場がリアスに叱られていた

 

(まぁしょうがないと言えばしょうがないか・・・

 はてさて・・・俺は今回、どうやって動いたもんかね〜・・・)



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生意気な二人を倒したら好意を抱かれた

木場が部室に後にした時に俺もこっそりと彼の跡をついていった

するとやはりエクスカリバーの一つを持ったフリードと戦っており

しかも木場の方が押されておりあわや倒される一歩手前という感じだった

俺は仕方なくリュウソウケンを取り出してフリードの一撃を受け止める

 

「にゃに!?このエクスカリバーの一撃を受け止めるですと!?」

 

「いやめちゃくちゃ軽いんだが・・・それ本当に伝説の聖剣か?」

 

どうやらシャーフーの言う通り折れてしまった聖剣では

リュウソウケンにすら勝てないようで俺は安心しながらフリードを吹き飛ばす

 

「チィ!それに誰かと思えばオレちんの事を

 いきなり殴り飛ばしてくれたクソ野郎じゃありませんか!!」

 

「ん?あれ?お前とオレって何か接点でもあったっけ?」

 

「キィ〜!!まさか完全にオレちんの事を忘れているなんて〜!!

 いいでしょう!こうなったらこのエクスカリバーの錆にしてやりますよ!」

 

そう言ってフリードは凄まじい速度で動き回っていた

おそらくは天閃の聖剣の力をフルに使っているのだろうが

 

「・・・どうした?それぐらいの速度じゃ俺は殺せないぞ?」

 

「何っ!?」

 

俺はフリードの奇襲に近い一撃を簡単に受け止める

そして更にはその天閃の聖剣を壊そうと

全力でリュウソウケンを振り下ろそうとしたが

 

「あっぶね!流石にここで天閃の聖剣を失うわけには行きませんからね〜!

 今日はこの辺でオサラバさせてもらうとするのですよ!じゃバイビ!」

 

そう言ってフリードは足元に閃光弾を放って

完全にその場から姿を消してしまった

本当ならば追いかける事は出来たのだが今のあいつは放っておくしかないので

今は意気消沈している木場の事を優先する事にしたのだ

 

「大丈夫か?随分と派手にやられたじゃないか」

 

「・・・君には関係のない事だ・・・」

 

「まぁ確かにそうだな・・・で?言いたい事はそれだけか?」

 

「何?」

 

「だから・・・お前がそうやって一人で足掻いて何か変わったのか?」

 

「君に何がわかる!?僕のように何かを奪われた事がないくせに!!」

 

「分からねぇよ!だから生物はコミュニケーションってもんがあるんじゃねぇか!

 今のお前はそんな事すら出来ない動物以下の存在だって気づきやがれ!!

 少なくとも今のお前を見てもお前の考えてる奴らは喜んだりなんてしねぇよ!!」

 

「っ!?」

 

俺は木場の胸ぐらを掴んで彼に自分の行いがどれほど酷い事なのかを説明する

それを聞いてどうやら木場も少しだけ理解したようでその場に立ち尽くしてしまう

 

「・・・お前の復讐に関して俺は否定するつもりはない・・・

 だが今のお前を擁護するつもりは俺にはない・・・じっくりとそこで考えろ」

 

そう言って俺はその場を後にして家に帰った

翌日になり、教会から使者であるゼノヴィアとイリナがやってきた

内容はもちろんエクスカリバーの奪還とコカビエルの討伐についてだった

 

(・・・でも思ったけど教会もバカだよな?なんで経験値の低いこの二人なんだ?

 その程度で収まると考えているあたりやっぱり教会なんて信用できないのかもな)

 

そんな事を思っているとゼノヴィアがアーシアに突っかかり始めた

 

「おいおい?誰が魔女だって?俺から言わせてみれば

 神の名を借りて人の命を奪おうとするお前らの方がよっぽど魔女に見えるぜ?」

 

「貴様・・・!神の事を愚弄するつもりか!

 

「神の事なんざ知るかよ・・・でもこれだけは言える

 たとえ神であろうと人の命を奪う権利など誰にもない・・・!

 今の貴様らはそんな当たり前すらも忘れた大馬鹿者だ!」

 

「「っ!?」」

 

俺が説教のようにそう告げるとゼノヴィアが破壊の聖剣を俺に向ける

 

「いいだろう・・・!まずは貴様から先に断罪してくれる・・・!」

 

「正論を言われてキレたか・・・まぁいいだろう・・・

 その思い上がりを俺が正してやる・・・!」

 

「ちょっと待ってくれ・・・その戦い、僕も参加させて欲しい」

 

「俺もだ!アーシアをあんな風に言われて黙ってられるかよ!」

 

それに一誠と木場も参戦する事になり二人が戦った後で俺が戦う事になった

勝負の内容は原作通りに進んでいき二人は負けて今度は俺がゼノヴィアとイリナの二人に向かい合う

 

「本当に私達二人掛かりでいいのかしら?」

 

「構わねぇよ・・・聖剣を持っているだけで

 いい気になっている奴の実力なんてたかが知れてるからな」

 

「いいだろう・・・その思い上がりを私達が正してやる!」

 

そう言ってゼノヴィアとイリナが切り掛かってきたが

 

「「なっ!?」」

 

俺はリュウソウケンとシンケンマルで二人の一撃を受け止める

 

「嘘でしょ!?そんな名もない剣でエクスカリバーの一撃を受け止めるなんて!?」

 

「何をそんなに驚いてるんだ?さっきもいったが聖剣を持ったくらいで

 いい気になっている奴の実力なんてたかが知れてる

 刀の達人は爪楊枝で真剣を持った相手と戦った事がある・・・それと同じだ」

 

実際は俺の持っている武器がエクスカリバーよりも強いだけなのだが

それを言うわけにはいかないので黙っておく事にしよう

 

「さて・・・そっちの攻撃はもう終わりか?

 それなら・・・今度はこちらからいかせてもらうぞ?」

 

「「!?」」

 

俺は二人を切り上げるように剣を振るい持っていた聖剣を弾き飛ばす

そして二人はその衝撃で尻餅をついてしまい俺はそんな二人の首元に剣を突き立てる

 

「俺の勝ちだな・・・さてと・・・それじゃあ全裸でアーシアに土下座してもらおうか?」

 

「お前は悪魔か何かか!?悪魔の俺が言うのもなんだけどやりすぎだぞ!?」

 

「だってこいつらはウチの天使を傷つけたんだぞ?それくらいはしてもらわないと困る」

 

「そっ宗英さん!私は何にも思ってませんからその辺で!」

 

「・・・見たか?あれがお前らが魔女と言って切り捨てようとした人間だぞ?」

 

俺の言葉に対して二人は何も言い返せない様子だった

そしてゼノヴィアとイリナはアーシアの元に近づいて土下座をした

 

「申し訳なかった・・・!どうやら私達は君の事を勘違いしていたようだ!」

 

「ごめんなさい!謝っても許されないかも知れないけどごめんなさい!」

 

「おっお二人共顔をあげてください!私は気にしていませんから!」

 

こうしてアーシアは二人の謝罪を受け入れてちゃんを許されていた

そして二人は次に俺に対しても頭を下げていた

 

「申し訳なかった・・・!貴方の言う通り私達は聖剣を持った事で傲慢になっていたようだ」

 

「ごめんなさい!だからどうか全裸だけは勘弁してください!」

 

「・・・なんか別のニュアンスを感じた気がするが・・・

 本人が許したのならば俺から言う事はない

 だがこれだけは覚えておけ・・・お前らは命を軽く扱うな

 それは命を生み出したお前らが信じる神に対しての冒涜だからな」

 

俺がそう言った瞬間に二人は驚いているようで目を見開いていた

 

(この男・・・!もしかして神の使いなのか!?私達以上に神の事を理解している!

 それに・・・先ほどの言葉・・・なんか胸がざわついてしまう・・・)

 

(凄い・・・!この人こそ本当の聖人のようにすら思えてしまう・・・!

 それになんか凄くかっこいいし・・・///って私は何を考えてるのよ!?///)

 

・・・あれ?なんか二人の眼差しに少しだけ熱が籠っているのは気のせいかな?



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何故か聖剣破壊し隊の仲間になっていた

あれから家に帰ってきた俺はリアスに言われてアーシアとずっと一緒にいた

おそらくは彼女達からの謝罪があったとはいえ魔女と言われた事に対して

引き摺っているはずだから慰めて欲しいという彼女なりの優しさなのだろう

 

(とは言ってもな〜・・・どんな言葉を言えばいいのか分からん・・・!)

 

「?宗英さん?どうかしたのですか?」

 

「いや・・・それよりもアーシアは大丈夫なのか?その・・・今日の事・・・」

 

俺は素直に大丈夫なのかをどうかを聞く事にした

するとアーシアは少しだけ考えた後、俺の腕に抱きついてきた

 

「・・・大丈夫と言えば少しだけ嘘になります・・・

 でも思ったほど傷ついてはないんです・・・

 お二人が謝ってくれたのもあるのですがそれ以上に・・・嬉しかったんです」

 

「嬉しかった?一体何が?」

 

「宗英さんが私の事に対して本気で怒ってくれた事がです・・・」

 

俺はそれを聞いて

まさかそんな事で嬉しく思ってくれているとは思ってもいなかった

 

「私はどこにいても自分の居場所がないと思っていました・・・

 でも今日の事で確信出来ました・・・ここが私の居場所なんだって・・・」

 

「・・・アーシア・・・

 そう思ってくれるのは俺達も嬉しいよ・・・

 それは君にとってここが自分の居たい場所だと

 思ってくれているという事でもあるからね」

 

「はい・・・でも私・・・少しだけ欲深くなってしまったみたいです」

 

「いいんじゃないか?アーシアのワガママはとても可愛いものだからな

 それぐらいじゃ迷惑になんてならないし寧ろ欲なんて人間の特権だ」

 

「それじゃあ・・・もう少しだけ宗英さんに付き合ってもらいますね?」

 

そんな風に言われながらアーシアの俺を抱きしめる力が強まった

 

「ちょっと待つにゃあぁぁああ!!

 流石にそれ以上は看過できにゃいのにゃあぁぁああ!!」

 

するとその瞬間に黒歌が入ってきて俺の空いていた反対側の腕に抱きついて来た

 

「はぁ〜・・・今日はアーシアに譲ってあげるように言ったのに・・・」

 

「だってなんかアーシアに先を越されそうだった気がしたのにゃ!

 だからそれだけは絶対に阻止しなくちゃいけないって思ったのにゃ!」

 

「確かにそれはあるわね・・・抜け駆けは許さないわよ?アーシア」

 

「はぅ〜・・・」

 

三人が何を言っているのか分からないがとりあえず俺はもう心配はないと安心していた

すると自分のケータイがなっているのに気がついて見てみると

そこには一誠からの連絡が入って来ており今すぐに来て欲しいとの事だった

 

(おそらくはエクスカリバーの破壊を手伝いたいから

 あの二人を探すのを手伝って欲しいってところか・・・)

 

俺は荷物を持って一誠達の元へと向かう事にしあの事はみんなに任せてきた

 

「宗英!来てくれたのか!!」

 

「いやお前が連絡したんだろうが・・・

 それで要件はあの二人を探せって事なんだろ?」

 

「おっおお・・・!なんか話が早くて助かるけどなんか怖いな・・・!」

 

「・・・ところで小猫・・・その気絶している匙はなんだ?」

 

「・・・一誠先輩だけだと心許ないのでお手伝いです」

 

特に何もいう事はないが匙よ・・・とりあえずお前の事は忘れない

 

「いや死んでねぇからな!?」

 

「あっ起きた」

 

「それよりも早くあの二人を探したいんだけど

 なんかいいアイディアはないか?」

 

「・・・別にアイディアはないが・・・

 その二人がどこにいるのかは分かるな」

 

「本当か!?それで今、どこにいるんだ!?」

 

「お前らの後ろ」

 

「へっ?」

 

そう言って一誠が後ろを振り返ると

そこには物乞いをしているゼノヴィアとイリナの姿があった

 

「・・・とりあえず餌付けでもすれば言う事、聞いてくれるんじゃないか?」

 

「お前・・・犬とかじゃないんだから・・・」

 

俺達はとりあえず二人に接触して近くにあるファミレスに連れて行く事にした

 

「・・・これ・・・支払い大丈夫かな・・・?」

 

一誠の目の前にはあり得ない量の食べ終わった皿が並べられており

この支払いを自分達がするのかと財布の中を見て絶望していた

 

「それで・・・確か要件はエクスカリバーの破壊を手伝いたいという事だったな」

 

「ああ・・・俺達にもそれを手伝わせて欲しい・・・頼む!」

 

「いいだろう」

 

「いや即答かよ!?自分でお願いしておいてなんだけど早すぎないか!?」

 

「確かに今朝までの私ならば

 ここまであっさりと言うことはなかっただろうな・・・だが・・・」

 

そう言ってゼノヴィアは何故か俺の方を見ていた

 

「神に与えられた命は大切にしなくてはいけないと教えられたからな

 だから少しで生きられるように考えを変える事にしたんだ

 君達の力を借りられるのならば私達が死ぬ事もないだろうし」

 

「そうね・・・正直な話をするのなら私もまだ抵抗がないわけじゃないけど

 自分の命を大切に考えるのならばそれが一番いい選択だって思っているわ」

 

俺は二人の言葉を聞いて少しだけ驚いていた

それは差し違えてでもコカビエルを倒すと言っていた二人が命の大切さを話していたからだ

まさかここまで二人が変わってくれるとは思っておらず俺は嬉しく思っていた

 

「よし!それじゃあ木場も呼んで聖剣破壊し隊の結成だ!」

 

「・・・あれ?ちょっと待って俺もそれに入ってるの?」

 

「・・・宗英先輩は入ってくれないんですか?」

 

そう言っている小猫は涙目&上目遣いで俺の事を見つめていた

 

「可愛い後輩にそんな事を言われて断るわけがないじゃないか!(理性崩壊)」

 

「お前・・・恐ろしいくらいに欲望に忠実じゃないか?」

 

だって小猫にあんな風なお願いされたら断れるわけないじゃん!!



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剣で戦ったら聖剣が機嫌を損ねた

小猫の小悪魔的なお願いにより俺は一誠達に協力する事になった

目的はもちろん他でもないエクスカリバーの破壊だ

その為にはまずあのフリードという男を誘き出さなくてはいけない

 

「・・・と言ってもな〜・・・こんなんで本当に出てくるのか?」

 

そう言って俺は変装と言われて身につけている黒いローブを見る

どうやら彼らの作戦は仲間のフリをして彼らに近づくのが目的のようだ

 

「しょうがないだろ!?これ以外に思いつかなかったんだし!!」

 

「はぁ〜・・・お前らな〜・・・もう少しは冷静になって考えたらどうだ?

 現に・・・どうやら向こうは俺達の事を仲間だと誤解してはいないみたいだぞ?」

 

「えっ?」

 

そう言って俺はリュウソウケンと取り出して再びフリードの一撃を受け止めた

 

「お前も芸がないな・・・それとも不意打ちしか出来ないのか?」

 

「へっ!あんたみたいなクソ強い奴と真正面切って戦うほど

 こっちはバカじゃないんですよ〜だ!」

 

「なんだ?それは自分が俺よりも格下だと認めているという事か?」

 

「んだとテメェ!?だったらその手で確かめてみるか!?・・・なんちゃって!」

 

フリードは懐から銃を取り出すと見えない弾丸が俺に迫るが難なく切り払った

 

「にゃに!!??」

 

「・・・本当に不意打ちしか出来ないとは・・・醜い男だな・・・お前は」

 

「チィ!最初から正攻法で倒せるなら苦労はしなんですよ!

 その怪物みたいな強さでもこれは流石に躱わせねぇよ!!」

 

そう言ってフリードはもう一つのエクスカリバーである夢幻の聖剣を取り出す

すると俺は幻覚の中に囚われてしまいフリードの姿を見失ってしまう

 

「ヒャヒャヒャ!どうですどうです!?これがもう一つのエクスカリバーの力ですよ!

 これで後は俺の姿の見えないあんたの首を刎ねるだけだ!」

 

「・・・愚かだな・・・たったこれだけの事で俺を倒せると思うとは・・・」

 

「何だと!?オレちんの姿すら見えない奴が粋がってんじゃねぇよ!!」

 

そう言ってフリードが俺に向かって切り掛かってくるが

 

「本当に貴様は愚かだな・・・たとえ目に見えなくても

 貴様のダダ漏れの殺気が居場所を教えてくれる」

 

「がぁあぁああぁ!!??」

 

殺気を頼りに俺は攻撃を躱して聖剣を持っていたフリードの腕を切り飛ばした

 

「今だ匙!」

 

「分かってる!伸びろライン!!」

 

その瞬間に一誠は匙に指示を出してフリードを拘束させる

こうして俺達は何とかフリードを捕まえる事が出来たのだが

次の瞬間に予想外の事が起こってしまう

 

「ほう?まさかフリードを倒すとは・・・どうやら相当の手練れのようだな?」

 

「なっ!?貴様は裏切り者のバルパー・ガリレイ!!」

 

どうやら彼こそがゼノヴィア達が探していた教職者のようでいかにも陰険な顔をしていた

しかし俺が気にしていたのは彼ではなく自分達の後ろにいる存在の方だった

 

「・・・そんなドス黒いオーラは隠しても分かるぞ・・・

 さっさと出てきたらどうだ?コカビエル!」

 

「何っ?!」

 

俺がそう告げると上空に八枚の黒い翼を広げる堕天使の存在があった

 

「まさかこの俺すらも感知するとは・・・どうやら相当の手練れのようだな?」

 

「さっきも言ったがそんなドス黒いオーラは隠しても隠し切れるものじゃない

 俺じゃなくても動物とかの野生的な勘があれば簡単にお前を見つけられる」

 

「ふっ・・・どうやら本当に警戒するべきは貴様のようだな・・・!」

 

コカビエルはまるで獲物を見つけたと言わんばかりの顔をしており

そしてそんな風に俺を見ながら匙に対して光の槍を投げる

匙は何とかそれを躱す事が出来たがフリードを拘束していたラインを解いてしまう

 

「とっととそいつを連れて行け・・・俺もこいつらを片付けてすぐに後を追う・・・!」

 

「分かっているさ・・・こいつに死んでもわうわけにはいかないからな」

 

そう言ってバルパーは逃げてしまうが俺達はそれを追いかける事が出来なかった

それは他でもない目の前にコカビエルという強敵がいるからだ

 

(俺一人ならばこいつを倒す事は出来るが・・・確実に衝撃が町に出る・・・!

 そうなったら確実に騒ぎになるからな・・・それはあいつも承知の上か・・・)

 

何せコカビエルは戦争を引き起こす事が目的であり暴れる為にここにいるのだから

そんな事を思っていると案の定、あいつはとんでもない量の光の槍を作り出した

それを見た俺は同時に後ろの連中はあれを躱す事は出来ないと判断する

 

「さて・・・流石の私も貴様を倒すには本気の一撃を叩き込むしかないようだが・・・

 果たして後ろの連中はこれを躱す事が出来るかな?」

 

そんな俺の考えを見透かしたようにコカビエルは笑っており

そして無情にもその無数の光の槍は放たれた

 

(あの野郎!マジでやりにきやがった!こうなったらやるしかねぇ!!)

 

「一筆奏上!」

 

俺は急いでショドウフォンで火の文字を描きシンケンレッドに変身し

更にシンケンマルを引き抜いてディスクを回転させ烈火大斬刀へと変える

 

「うぉぉおぉぉぉ!!」

 

そして空へと飛び上がって無数に落ちてくる光の槍を一刀両断するが

 

「キャァァァア!!」

 

「っ!しまった!!」

 

その内の何本かが外れてしまいそれがイリナの方に飛んでいってしまった

致命傷ではなかったが重症な事に変わりはなく俺は急いで彼女の元に向かう

 

「まさかあれだけの光の槍を受けてたった一人しか倒せぬとは・・・

 だがまぁいい・・・時間は十分に稼ぐ事が出来たわ」

 

「っ!待て!!」

 

コカビエルは目的と話したとその場から消え去ってしまい

木場とゼノヴィアが急いでその後を追いかけていく

 

「俺はこの子を自宅に運んで治療する!一誠達はあの二人を追いかけろ!!」

 

そう言って俺は急いでイリナを自宅まで運びみんなの頼んで治療をしてもらった

 

「なるほど・・・コカビエルがそれほど強いか・・・」

 

「はい・・・おそらく今の俺が全力で戦わないと勝てない相手でしょう」

 

それほどまでに強い男だという事をみんなに説明すると

扉が急に勢いよく開けられてなんとズバーンが中に入ってきた

 

「ズンズンズバーン!!」

 

「え〜!?なんか分かんないんだけどめちゃくちゃ怒ってる!?」

 

何故かズバーンはありえないほど怒っており

俺はどうしてこんなに怒っているのだろうと思っていると

 

「おそらくはあの聖剣を見て怒っているのだろう

 あんな風に間違った人間に使われるのは本意ではないだろうとな」

 

「ゴセイナイト・・・」

 

「私もそうだった・・・マスターとしてあの人を慕い使われてはいたが・・・

 今では彼に使われてしまった事をひどく後悔している・・・

 おそらくズバーンもそんな聖剣の気持ちを察したのだろう」

 

俺はそれを聞いてズバーンの気持ちが痛いほど理解できた

 

「・・・行こうズバーン・・・!あれを解放しに!!」

 

「ズバーン!」

 

「待ってください!」

 

「私達も一緒に行くのにゃ!!」

 

俺達が出て行こうとした瞬間にアーシアと黒歌が現れた

 

「・・・いいのか?間違いなく戦場になるぞ?」

 

「・・・構いません・・・!私も行きます!」

 

「白音の事が心配なのにゃ!会うのは怖いけど・・・それでも行くのにゃ!」

 

「・・・分かった・・・!一緒に行こう!」

 

二人の目を見て覚悟は本物だと思った俺は二人も一緒に連れて行く事にした



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聖剣の誇りを見せます

俺は黒歌にコカビエルの捜索を任せてまずは一誠達に合流する事にした

すると近くに公園にまだいたようでしかも二人して何故か尻叩きを受けていた

 

「・・・まぁ人の趣味はそれぞれって言うし見なかった事にしよ」

 

「「いや好きでやられてるわけじゃぎゃあぁあぁああ!!」」

 

尻叩きが終わってから事情を聞くとどうやら何も言わずに行動したお仕置きらしい

それならば一誠だけでなく小猫と俺も同じなのではないかと告げるが

 

「小猫のお仕置きはもう済ませてるし貴方は付き合わされただけみたいだしね

 だからお仕置きは無しにしておいたわ・・・

 寧ろ一誠達の我儘に付き合ってくれてありがとう」

 

「会長!俺も無理やり付き合わされただけなのでお仕置きは勘弁ぎゃぁぁあああぁ!!」

 

「お黙りなさい匙」

 

・・・何というか匙は本当に嬉しそうな顔をしているから本当に何も言えないな

そんな事を考えていると黒歌から思念波で連絡を受けてコカビエルが学校にいる事を知る

 

「リアス先輩・・・どうやらコカビエルは学校にいるみたいです」

 

「なんですって!?急いで向かうわよ!」

 

俺達は急いで学校に向かうとコカビエルが大規模破壊魔法を使う準備をしていた

会長達は外で結界を張る事になり俺達が中でコカビエルと戦う事になった

 

「ほう?まさかここまで早く来るとはな・・・正直、驚いているよ」

 

「コカビエル!貴方の目的はこの駒王町を破壊する事なの!?」

 

「いや・・・ここを壊す事は私の目的を始める灯火・・・

 本当の目的は三大勢力の間に戦争を引き起こす事だ!!」

 

「「「!?」」」

 

「勢力間での戦争を引き起こしそしてその間に私は魔王を天使を・・・そしてアザゼルを倒す!

 私こそが最強なのだとこの世界に思い知らせるのだ!」

 

コカビエルは戦闘を楽しむようにそんな事を言ってるが俺はとてもそうは思えなかった

 

「・・・なんかお前の話を聞いていると・・・その程度の器なのかって呆れるな・・・」

 

「なんだと?」

 

「そうだろ?宣戦布告なんてこんな事をしなくても実際に戦いに向かって直接言えばいいだけだ

 なのにお前はそれすらしないでこんな場所でひっそりと誰にもバレないようにやっている

 まるで自分が誰にも勝てないと言っているようにな・・・分かるか?

 お前の言っている事は全て負け犬の遠吠えにしか聞こえないんだよ!!」

 

「黙れぇぇぇえぇぇ!!」

 

図星を突かれて怒ったのかコカビエルは俺に向かって光の槍を放ってくる

しかし俺はそれをサバイブレードで弾き飛ばしアクセルラーを取り出す

 

「レディ!ボウケンジャー!スタートアップ!」

 

そしてゴーゴータービンを回転させて俺はボウケンレッドに変身する

 

「熱き冒険者!ボウケンレッド!!」

 

「ボウケンレッドだと?そんなおかしなスーツを纏った程度で何が変わる!!

 行くがいい!地獄の番犬ケルベロス!!」

 

するとコカビエルはケルベロスを呼び出して俺に突っ込ませるが

その内の一体は無数に生えてきた剣に突き刺さって倒れ

更にはもう一体は現れたゼノヴィアによって首を両断される

 

「遅くなってすまない!道に迷っていた!」

 

「ようやく見つけたぞ・・・!バルパー・ガリレイ!!」

 

「まさか貴様らも来るとはな・・・いや?ある意味で丁度よかったかな?」

 

そう告げるとバルパーの下にあった魔法陣が光り出して

四つの聖剣の核が一つになり再び剣の形になった

 

「どうだ!これこそが待ちに待ったエクスカリバーの復活だ!!」

 

「ヒャヒャヒャ!今度こそこいつであんたを切り刻んでやるぜ!!」

 

片腕になったフリードは憎悪の顔で俺を睨んでいたが全く気にしない

何故ならば彼の相手をするのは俺ではないからだ

 

「悪いけど君の相手は僕達だ・・・!その聖剣・・・破壊させてもらう!」

 

「やれるもんならやってみろよ!その綺麗な顔を細切りにしてやる!」

 

そう言ってフリードは尋常ならざるスピードで木場に切り掛かろうとする

あまりの速度に木場も反応する事が出来ず確実に切られたと思った時だった

 

「ズバーン!!」

 

「何っ!?」

 

二人の間にズバーンが入り込み聖剣の一撃を簡単に受け止めていた

 

「馬鹿なっ!?こいつは完成されたエクスカリバーなんだぞ!?

 それに何だお前は!?どうして聖剣の力を放っているんだ!!」

 

「そいつは聖剣ズバーン・・・意志をもった黄金の聖剣だ」

 

「意思を持った・・・黄金の聖剣だと!?」

 

ズバーンはフリードを蹴り飛ばすと隣で倒れていた木場を起こす

 

「まさかこの僕が聖剣に助けられるなんてね・・・でも君からは嫌な感じがしない

 すまないが・・・僕の挑戦に少しだけ付き合ってもらえるかい?」

 

「ズバーン!」

 

「私も手を貸すぞ・・・先輩」

 

その言葉を聞いてズバーンも了承したようでフリードに向き直る

そしてその隣にはゼノヴィアも並んでフリードと戦おうとする

すると木場の周りに小さな光の粒子が集まっていく

それはとても暖かな光で木場を突き込んでいき

そしてそれから聖歌が聞こえてくる

 

「・・・どうやら至ったようだな・・・」

 

そう告げた瞬間に木場は禁手に目覚めたようでその手には双覇の聖魔剣が握られていた

 

「馬鹿な!?魔剣と聖剣の相反する力を一つにしただと!?」

 

「何も不思議な事じゃない・・・神器はいつだって想いで進化を果たすんだからな」

 

「行こうみんな・・・!僕達の手で・・・エクスカリバーを超えるんだ!」

 

「調子に乗ってんじゃねぇよ!クソ雑魚悪魔がぁぁぁあぁぁ!!」

 

フリードは木場に向かって突っ込んでいくがそれをズバーンが受け止める

 

「ズバズバズバズバズバーン!」

 

そしてズバーンは必殺のズバズバンキックをお見舞いしフリードを宙に上げる

それにデュランダルを召喚したゼノヴィアが合わせて攻撃する

 

「これで・・・終わりだ!」

 

最後は木場がエクスカリバーごとフリードを切り裂いて聖剣の戦いは勝利を飾った

 

「勝ったよみんな・・・僕達の心が・・・聖剣を越えたんだ・・・!」



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神がいなくてもヒーローはいる

木場達がフリードに勝利を収めるとバルパーは驚いたような表情を浮かべていた

 

「馬鹿な!?相反する力が一つになるなどあり得ない!それこそ神が許すわけが!

 まさか!?神は既にゴハッ!?」

 

バルパーは何かに気がついたようだがその瞬間に自分の体が光の槍に貫かれていた

 

「コカビエル・・・!貴様・・・!」

 

「どうやら貴様の計画は失敗に終わったようだな?

 悪いがそんな負け犬が仲間だと思われても困るのでな?

 お前はもう用済みだ・・・あの世でせいぜい悔しがるといい・・・!」

 

「おの・・・れ・・・!」

 

間も無くしてバルパーは絶命しそれを見ていた一誠達は絶句していた

 

「ひでぇ・・・!仲間だった奴をあんな簡単に殺すなんて・・・!」

 

「そういう男なのさ・・・出なければこの町を壊そうなんて考えるかよ

 赤の他人を巻き込んで自分の野望を叶えようとするなんてな・・・」

 

そう・・・奴はこれまでに登場してきたスーパー戦隊の敵と同じくらいに

残虐で人を傷つける事に何の疑問も抱く事のない狂人なのだ

 

(いや・・・スーパー戦隊に出てきた敵の中には信念があったものもいた・・・

 あいつなんかとは比べ物にならないか・・・)

 

そんな事を思いながら俺はコカビエルに向き直りスコープショットで拘束する

そしてそのまま勢いよく引っ張りそのまま地面に叩き落とす

 

「ぐっ!?貴様ぁ!!」

 

「どうした?まるで地に落ちたみたいだぞ?それじゃあ堕天使じゃなくて落天使だな?」

 

「舐めるな!こんな糸など簡単に千切ってくれるわ!!」

 

(やっぱり鋼鉄のロープ如きじゃそこまでの足止めにはならないか)

 

コカビエルは俺に対して無数の光の槍を放ってくるが

ボウケンジャベリンでそれを全て叩き落とす

 

「そんなものか?聖書に書かれている割には随分と弱いんだな?」

 

「貴様・・・!先ほどから私をコケにしおって・・・!

 いいだろう・・・そこまでいうのならばこれを受けてみるがいい!!」

 

そう言うとコカビエルは巨大な光に槍を作り出し俺に向かってそれを投げつける

 

「こいつは弾く事は出来なさそうだな・・・だったら!レッドゾーンクラッシュ!!」

 

俺はその真正面に投げられた光の槍を一刀両断すると後ろで大爆発した

 

「馬鹿な!?この一撃すらも効かないと言うのか!?貴様は一体何者なのだ!?」

 

「ただの人間だよ・・・お前よりも遥かに強い・・・ヒーローだ!」

 

「ヒーローだと!?笑わせるな!神もいないこの世界で一体何を守ると言うのだ!!」

 

「神が・・・いないだと!?」

 

コカビエルの言葉を聞いてあり得ないという顔をしていたのはゼノヴィアとアーシアだった

彼女らは神を信仰していたのだから当然と言えば当然だろう

 

「そうだ!神は先の戦いで先代の魔王と一緒に死んだ!

 そして神の作ったシステムを天使が管理しているがそれでも万全ではない!

 その証拠にそこの悪魔は本来ならばあり得ない禁手に目覚める事が出来た!

 それが神が死んでシステムが十分に動いていない何よりの証拠だ!!」

 

事実を突きつけられたアーシアとゼノヴィアはその場に座り込んでしまう

そしてリアス達もそれに驚いてしまい口を開いて動きを止めていた

 

「グァ!?」

 

しかし俺だけは神など関係ないと言わんばかりにコカビエルとの戦いを続ける

 

「別に俺は神がいようといまいと関係ない・・・俺が守るのは誰かの命!

 誰かの笑顔!それを壊そうとする奴はたとえ神であろうと魔王であろうと俺は戦う!

 覚えておけコカビエル!ヒーローってのは何かを得る為に戦うんじゃない!

 自分が守りたいと思った物の為に命を賭けて戦う・・・そんな人達の事を言うんだよ!!」

 

「ほざけ!ならば貴様の守るべきものから先に奪ってやる!」

 

そう言ってコカビエルは先ほどと同じような巨大な光の槍を小猫に向かって放つ

流石の俺もこれは間に合わないと思いながら必死で走っていると

小猫に光の槍が直撃する前に黒歌が現れてその一撃を弾き飛ばした

 

「姉・・・様・・・?」

 

「・・・色々と話したい事はあるけど今はあいつのほうが先にゃ」

 

そう言って黒歌はコカビエルに向き直る

 

「まさかSS級はぐれ悪魔の黒歌が現れるとはな・・・これで戦いがますます面白く!?」

 

コカビエルは黒歌が登場した事で戦いがさらに面白くると喜んでいたが

残念ながら奴は俺の逆鱗に触れてしまった・・・もはや奴に楽しみを与える事はない

 

「来い!ズバーン!」

 

「ズバーン!」

 

ズバーンは聖剣状態に戻ると俺の手の中に収まりアクセルテクターを身に纏う

 

「行くぞコカビエル・・・お前に正義の一撃をお見舞いしてやる!」

 

アクセルテクターを身に纏った俺は今まで以上の速度を出せる事が出来る

その速度でコカビエルの翼を切り裂いていき地面に叩き落とした

 

「おのれぇえぇぇぇ!!一度だけではなく二度までを私の顔を地に付けたな!?」

 

「知るか!お前は俺を怒らせた!小猫ちゃんを傷つけようとした!

 お前がボロボロになる理由はそれだけで十分だ!

 喰らえ!黄金の一撃を!ゴールデンクラッシュ!!」

 

「がぁぁぁぁああ!!」

 

真一文字に切り裂かれたコカビエルは鮮血を吹き出してそのまま地面に倒れた

 

「こいつが・・・ヒーローの一撃だ・・・!」



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・・・あの美少女は誰ですか?

コカビエルを倒し終え一誠達はやったと喜んでいたが

俺が変身を解除しないのを見ておかしいと感じていた

 

「どうしたんだ宗英?もうコカビエルは倒したんだぞ?」

 

「・・・おい・・・今すぐにそこから出てこい白龍皇」

 

「なっ!?」

 

俺がそう告げると木の影から人が飛び出してきたのだが

自分で呼び出しておきながらも俺も一誠達と同じように驚いていた

 

「あら?やっぱりバレてたのね・・・流石は伝説の戦士と言ったところかしら?」

 

(・・・すいませ〜ん!!なんかヴァーリさんがヴァーリちゃんになってるんですけど!?

 一体どう言う事なのか俺に教えてもらってもいいですかね!?)

 

そう・・・本来の原作ならば男であるはずのヴァーリなのだが

何故か目に前に現れたヴァーリは女性だったのだ

どうしてそれがわかったのかと言うと

彼女の身に纏う白龍皇の鎧が完全なビキニアーマーだったからだ

 

「うぉぉぉおぉ!?なんだあの人は!?なんて格好をしているんだ!!」

 

ーーー・・・こいつ・・・腕が痛いはずなのに全く気にしてねぇ・・・

 

「・・・お前・・・後でミラとかに報告してもいいのか?」

 

俺が告げ口しようをしていると事を聞いた瞬間に一誠は黙って口を閉じた

 

「コカビエルなんだけど・・・私が貰ってもいいかしら?」

 

「なっ!?そんな事が許されるわけ「いいぞ」宗英!?」

 

「そいつは堕天使の最高幹部の一人なんだろ?だったら俺らに裁く権利はないさ

 それよりもそいつに任せた方がいいんじゃないか?」

 

「流石は伝説の戦士様ね。話が早くて助かったわ」

 

「・・・一つ聞いていいか?その伝説の戦士って何?」

 

「知らないの?まぁ伝説の本人だし無理もないけど・・・

 かつて二天龍との戦争の時に突如として戦場に現れて

 大いなる精霊の王と共に二天龍を倒した戦士・・・そういう伝説よ?」

 

「「「「「なっ!?」」」」」

 

俺はそれを聞いても特に驚きはしなかったが同時にまずいとも思っていた

 

(まさかそんな伝説になってると思わなかったな〜・・・

 これはシャーフーの言う通りそろそろ覚悟を決めないといけないかもな・・・)

 

本来ならば原作を壊さないように行動してきた俺だが

ここ最近は完全に崩壊させてしまっている

しかし同時にここが俺の知っている原作の世界と違うという事も理解できた

それは少なくとも彼女が俺の目の前に現れてくれたから分かった事だと言えるだろう

 

「それじゃあ彼は連れていくわね・・・

 本来なら伝説の戦士とも戦いたいんだけど・・・

 そんな事をしたら怒られちゃうし機会はまだあるかもしれないしね?」

 

「・・・俺としては勘弁してほしいんだけどな〜・・・」

 

「ダメよ?これは二天龍を宿す者にとっては宿命であり私にとっては悲願でもあるの

 あなたと激しくぶつかり合い心の底から高揚できる・・・そんな戦いを貴方としたいのよ」

 

「すいません!それは誤解を招く言い方はやめてくれませんかね!?」

 

「それじゃあまたいずれ・・・私の体を火照らせるほどの戦いを」

 

「聞いてねぇし!?おい!勝手に帰んな!!」

 

なんかとんでもない事になった気はするがとりあえず戦いは無事に終わりを迎えた

しかし問題はアーシアとゼノヴィアそして小猫だった

アーシアは俺がいるからまだ立ち直れる事が出来たようだがゼノヴィアはそうでもなかった

 

「・・・大丈夫か?」

 

「・・・神が死んでいたなんてな・・・なんか全てを失った気分だ・・・」

 

「そうか?確かに神は死んでいるがその意思はまだ残っていると思うぜ?」

 

「意思?」

 

「ああ・・・前にも話しただろ?

 神が望んでいるのは自分の作り出した命を守っていく事だって・・・

 ゼノヴィア・・・お前が神を信仰しているのならやる事は一つなんじゃないか?」

 

「・・・そうだな・・・」

 

ようやくゼノヴィアは立ち上がりその目に光を戻していた

 

「やはり伝説の戦士は違うな・・・君のような者がヒーローと呼ばれるのだろうな」

 

「俺なんてまだまだだよ・・・歴代のあの人達に比べたらな?」

 

そう言いながら俺が次に向かったのは小猫の方だった

そして彼女の目の前には長年、探し続けていた黒歌がいた

 

「・・・どうして何も話してくれないのですか?」

 

「・・・白音・・・本当はまだ私は会う気はなかったのにゃ」

 

「っ!?」

 

「こんな姉が・・・

 今更どんな顔をして会えばいいのか分からなかったからにゃ・・・」

 

「・・・そんな事・・・言わないでください・・・!」

 

「白音?」

 

「私の姉様は姉様だけなんです!

 だから会いたくなかったなんて言わないでください!

 私は・・・どんな事があっても会いにきてほしかった・・・!」

 

小猫は涙を流しながらゆっくりと黒歌に近づいてそっと抱きしめる

 

「・・・だから・・・会えて本当に嬉しいです・・・!」

 

「白音・・・!!」

 

長年離れていた姉妹の再会に俺だけではなく

他のみんなも嬉しそうにその光景を見ていた

 

「・・・あとコレは勝手にいなくなった罰です」

 

「みぎゃぁぁああ!?白音!?流石にそれ以上は折れるのにゃあぁあぁあ!!」

 

(・・・しまらねぇな〜・・・)

 

小猫の怪力によって抱き締められる黒歌の姿を見ながら

俺は少しだけ安心したような表情を浮かべるのだった



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終わったよ?・・・俺の自由が・・・

あれから小猫は俺の家に泊まって黒歌と話す事になった

色々と言いたい事はあっただろうが

とりあえずは最後まで彼女の話を聞いていた

そして話が終わると二人は再び泣き出してしまい俺達は部屋を後にした

 

「これにて一つ目の案件は終了ってところですかね?」

 

「・・・そうね・・・でもまだあなたの事が残ってるわ・・・宗英」

 

そう言ってリアスはいつもと違う真剣な眼差しで俺を見てきた

 

「あの白龍皇が言っていたわね・・・古の大戦で現れた伝説の戦士だって・・・

 もしもその話が本当だとしたら・・・あなたは一体何歳なの?」

 

俺はその問いに対して

正直に転生者だと言うわけにはいかなかったので嘘をつく事にした

 

「俺は正真正銘の十七歳ですよ・・・

 おそらくその伝説の戦士と言うのは俺の先代だと思います」

 

「先代?」

 

「前にも話したと思いますが俺の力は別世界の戦士の力を借りているだけです

 そしてその戦士達の力も時代を経て受け継がれているものなんです

 おそらくその古の大戦に参加したのはその先代だったのではないかと」

 

「なるほどね・・・あなたはその後継者と言うわけだったのね」

 

なんとか納得してくれたようだが嘘をついた身としては正直なんとも言えなかった

しかし本当の事を言ってしまったら本当にこの世界が崩れるほどの何かが起こってしまう

だからこそ俺はどうしてもこの嘘だけは突き通すしかなかったのだ

 

「それにしてもまさか白龍皇が出てくるとはのう・・・

 どうやら事態は思いのほか進んでしまっているようじゃ」

 

「シャーフーさんの言う通りね・・・私もお兄様に相談してこないと」

 

そう言ってリアスは自分の部屋に戻ってサーゼクスと連絡をとる事にした

残された俺達は例の異常事態についてを話す事にした

 

「それにしてもあのヴァーリと言う少年が少女になっておるとはのう・・・

 どうやら本当にこの世界はお前さんの知っている原作と違うようじゃ」

 

「ですね・・・俺も原作を壊してしまった時はどうかと思いましたけど

 最初から壊れているとなると安心して好き勝手出来ますよ」

 

今までは原作を壊さないよう必死に行動してきたのだが

今回のヴァーリの登場によってそれは簡単に覆る事になった

よって今後はもうどうなってもいいと投げやりに行動する事が出来ると俺は喜んでいた

 

「よかったのう?これでお前さんもようやく肩の荷が降りたのではないか?」

 

「そうですね・・・今までは俺の自由はある意味でないようなもんでしたから・・・」

 

「それで?この先のお前さんはどうするつもりなのじゃ?」

 

「・・・・・」

 

おそらくシャーフーが言っているのはリアス達の事についてだろう

本来ならば彼女達が好きになるのは俺ではなく一誠のはずだった

しかし俺はそれを壊してしまいあまつさえ自分に惚れさせてしまった

最初は原作を壊してしまった罪悪感があって

彼女らの好意を素直に受け取れなかったが

今回の件でこの世界は原作とは違うのだと実感し

同時に好意に対しても素直に受け取れるようになった

・・・だが・・・それでも・・・

 

「・・・正直な話・・・まだ答えは出せません・・・

 俺にそんな資格があるのかどうかすら分からないんです・・・

 だからこれからは精一杯、彼女らの気持ちに応えて考えていこうと思います」

 

「・・・うむ・・・!否定する事がなくなっただけでも一歩前進じゃな!」

 

そう言ってシャーフーはトライアングルを鳴らして俺の事を慰めてくれる

 

「てか恋愛に関してはシャーフーの方が上なんだからもっとアドバイスとかないんですか?

 例えば自分に惚れていた女性が悪の道に走らないようにするとか」

 

「お前さんわざとじゃろ!?あんまりあやつの事を思い出させんでくれ!!」

 

そんなこんなで俺とシャーフーが楽しく会話をしていると扉が開かれた

中に入ってきたのは泣き終えた小猫と黒歌だった

二人の目の下には泣き跡がはっきりと残っており

どれだけ泣いていたのかそれだけで理解できた

 

「・・・もういいのか?」

 

「・・・はい・・・とりあえず聞きたい事と言いたい事は言えましたから・・・」

 

「にゃはは・・・もう白音に心配をかけるような真似はしないのにゃ

 こう見えてもお姉ちゃんは宗英のおかげでさらに強くなっているのにゃ!」

 

「・・・まぁそうなんだけどさ・・・そこは自慢して言う事か?」

 

「ああ!それと白音をここに住まわせてもいいかにゃ?」

 

「別にいいぞ?どうせ部屋はいくらでも余っているからな」

 

俺は黒歌の提案してきた小猫の同棲を即答で答えると何故かあんぐりとされてしまった

 

「どうした?そんなあり得ない物を見るような顔をして」

 

「そりゃあそうにゃ!あの宗英が小猫の同棲を簡単に許すなんてあり得ないのにゃ!」

 

「どうせ断ってもどうにかしてお前がねだってきそうだったからそれを考えれば

 もう即答でいいよと答えた方が効率的だからな」

 

「ぐぬぬぬ・・・!せっかくそれを口実に色々としようと思ったのに・・・!」

 

「姉様?(ゴゴゴゴッ)」

 

「にゃ!?」

 

黒歌が小猫のお仕置きを受けていると

インターホンが押されて俺は玄関に向かう

そして扉を開けるとそこには荷物を持ったゼノヴィアの姿があった

 

「すまないが・・・今日からここで暮らさせてもらってもいいだろうか?」

 

「・・・先に聞きたいんだが・・・どうして真っ先に俺の家に来た?」

 

「その・・・やっぱりこういう時に頼れるのはお前しかいないかと・・・///」

 

ここまでの反応をされてしまっては気づかない俺でもなく

ため息を吐きながら彼女を迎える事にした

 

(はぁ・・・なんかどんどん俺の自由が消えていく気がするのは俺の気のせいだろうか・・・)



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新たなる仲間と別れ

こうしてゼノヴィアが俺の家に住み始めたのだが

同時に彼女はリアスに悪魔になりたいとお願いしてきた

 

「・・・貴方はそれでいいの?神への信仰心もあるんでしょ?」

 

「ああ・・・もちろんそれを捨てるわけじゃないが

 自分でも分からなくなってしまった

 ならば悪魔になって欲望のままに生きるのもアリなのかと思ってな」

 

「いやいや・・・悪魔にならなくても

 欲望のままに生きれると思うんだが・・・」

 

「それに全てを忘れて生まれ変わりたいと言うのが本音かもしれないな」

 

どうやらゼノヴィアは人間の時にあった事を忘れて

悪魔に生まれ変わって新しい生を送りたいと思っているようだ

 

「・・・分かったわ・・・これで騎士の双翼も出来るわけだしね」

 

そう言ってリアスはナイトの駒を取り出してゼノヴィアを悪魔に転生させた

 

「これで私も悪魔の仲間入りか・・・イリナに怒られるかもな」

 

「そういえばあの子はどうしたんだ?」

 

「ああ・・・回収したエクスカリバーの核を持ってバチカンに帰るらしい

 あいつは神の不在を聞いていなかったからな・・・私と違って帰れる

 それに私以上に信仰心が強かった彼女の事だ・・・

 きっと傷ついていたはずだからな・・・それだけが不幸中の幸いだ」

 

そうは言っているがゼノヴィアの顔はとても悲しそうな表情を浮かべており

こんな風に別れる事になるのは本意ではないのだろう

 

「・・・その帰りの飛行機っていつ出発なんだ?」

 

「・・・今日の昼だが・・・それがどうかしたのか?」

 

「そっか・・・全力で急げばなんとかなりそうだな」

 

そう言って俺はゼノヴィアの手を引っ張り

デジタイザーでサイバースライダーを呼び出す

そしてそれに乗って飛行場へと急いで向かうのだった

 

「まさかこんなものまであるとは・・・君は一体?」

 

「伝説の戦士から力を受け継いだただの高校生だよ」

 

「ふふ・・・それはただの高校生ではないのではないか?」

 

そんな事を話しているとあっという間に飛行場についてイリナを探すと

泣きそうな顔をしながら椅子に座っている彼女を見つけた

 

「イリナ!」

 

「ゼノヴィア!?どうしてここに!?」

 

イリナは何だを拭ってどうしてゼノヴィアがここにいるのかと驚いていた

しかしすぐに苦い顔をして

どんな風に彼女と接したらいいのか分からないという感じだった

 

「・・・イリナ・・・やはり見送りに来たのは間違いだったかな?」

 

「・・・そんな事ないわ・・・すごく嬉しい・・・」

 

彼女の事を見てイリナは自分の心に素直になったのか彼女を抱きしめる

 

「・・・いいのか?私は悪魔になったんだぞ?」

 

「いいのよ・・・貴方が悪魔になったのには理由があるんだろうし

 私は悪魔のゼノヴィアじゃなくて友達のゼノヴィアとお別れするんだから」

 

「イリナ・・・!」

 

二人は泣きながら抱き合っておりもはや別れの言葉など必要はなかった

そして二人が泣き終わると俺の方までやってきた

 

「改めて宗英君には迷惑を掛けてしまったわね・・・ごめんね?」

 

「別に紫藤さんに迷惑をかけられた覚えはないさ

 悪かったのは全部あの可笑しな神父と負け犬堕天使幹部さ」

 

「ふふ・・・あなただけよ?あの二人をそんな風に言えるのなんて」

 

「だろうな・・・」

 

イリナの自然に笑う姿を見てもう大丈夫だろうと思った俺は

イリナにショドウフォンとシンケンジャーの力を渡した

 

「これは?」

 

「お守りみたいなもんかな?使い方はその内わかるかもな?」

 

こうしてイリナとのお別れを済ませて

俺達は彼女の乗った飛行機を最後まで見送った

 

「・・・正直、嫌われるかと思ったんだがな・・・」

 

「友達をそんなに嫌いになんてならないよ・・・本当に大切な友達はな?」

 

「ああ・・・そういえばイリナに託したのは一体何だったんだ?」

 

「それに関しては家に帰ってから説明するよ・・・ゼノヴィアにも大切な話だしな」

 

俺達は急いで家に帰り俺はみんなをリビングに集めた

 

「さてゼノヴィア・・・さっきの話だが・・・俺がイリナに託したのは俺の力の一部だ」

 

「力の一部?」

 

「そうだ・・・俺の力は別世界の戦士達が使っていた力でな・・・

 そして俺はその力の一部を譲渡する事が出来るんだ

 この話をどうしてお前にもするのか・・・それはお前にもこの力の一部を渡す為だ」

 

「別世界の戦士・・・その力を私に?」

 

「ああ・・・だがこの力を発現できるかどうかはお前次第だし

 この力を持って仕舞えば余計な敵を増やす事にもなる・・・それでも欲しいか?」

 

「愚問だな・・・それにイリナにだけ渡して私にくれないのは不公平ではないのか?」

 

「・・・それを言われると耳が痛いな・・・」

 

確かにイリナには何も説明していないのに力を渡してしまい本来ならばダメなのだが

どうしても一人になってしまう彼女を放って置けなくて力を渡してしまったのだ

それがあったからこそゼノヴィアにもこの力の一部を渡してあげる事にした

 

「それじゃあ渡すよ・・・この力をな?」

 

そう言って俺はゼノヴィアにリュウソウジャーの力を渡すと

左腕にリュウソウチェンジャーが装着された

 

「これが別世界の戦士の力なのか?」

 

「ああ・・・と言ってもさっきも言ったが使えるかどうかはお前次第だ

 今はまだそれを使って変身する事は出来ないはずだぜ?

 でも・・・こっちは渡してやる」

 

そう言って俺はリュウソウケンをゼノヴィアに渡した

 

「これは!?破壊の聖剣を受け止めた例の剣ではないか!?

 こんなものを受け取るわけにはいかない!!」

 

「いやそいつはお前に渡した力を使う為に必要な道具の一つなんだよ

 それに俺は別で持ってるから大丈夫だ」

 

そう言って俺はもう一つのリュウソウケンを見せると

ゼノヴィアは安心したような表情を浮かべていた

 

「分かった・・・それではありがたくこの剣は受け取らせてもらう・・・

 そして約束しよう・・・!この剣に恥じない剣士になってみせると!」



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停止教室のヴァンパイア
プールではお静かに


後半でなんかエロくなってしまった


ゼノヴィアが仲間になりそれなりの月日が経っていたある日の事

俺達は生徒会長から頼まれてみんなでプール掃除をする事になった

 

「・・・のはいいんだが・・・めちゃくちゃ張り切ってるな一誠・・・」

 

「当たり前だろ!みんなの水着を見るために俺は頑張るぜ!!」

 

たった一人、一誠だけが何故か凄まじく張り切っており

俺達はほとんどやる事なく掃除が終わろうとしていた

そんな中で俺は一誠の発言した言葉を聞いておかしな事に気がついた

 

「えっ?今日ってプールに入って泳ぐの?」

 

「言ってなかったかしら?それでみんな水着を持ってきているのよ?」

 

「マジかよ・・・俺何も持ってきてないから家に帰らないといけないじゃん」

 

仕方なく俺はみんなにここを任せて一旦ではあるが家に帰る事にした

その道中でとんでもない人と出会う事になるとも知らずに

一方でみんなはちゃん掃除を終わらせて(一誠がほぼ一人でやった)

朱乃がプールに水を入れるとそのままみんなは水着を着る為に更衣室へと向かった

 

「はぁ〜・・・みんなはどんな水着で来るのかな〜!

 ってなんでお前はそのチョイスなんだよ!?」

 

「一体何に対して怒ってるんだい?」

 

「イケメンのブーメランパンツなんて誰も望んでないわ!」

 

一誠は木場の水着を見て誰得だよと言いながら怒っており

そんな会話をしているとようやくみんながプールにやってきた

 

「ブホォ!?」

 

そしてみんなの水着姿を見た瞬間に一誠は鼻血を吹き出してそのまま倒れた

それほどまでにみんなは色々と過激な格好をしておりどれだけ本気なのかが伺えた

まずはリアスなのだがなんと彼女は赤いスリングショットの水着を着ていた

続く朱乃も黒いマイクロビキニを着ており明らかに肌の露出が多すぎた

 

「二人共よく似合ってます!特に胸が素晴らしいです!」

 

続くアーシアはピンク色のワンピースで露出は多くないが可愛さに溢れていた

そして小猫の方は白いフリルのあしらわれたビキニタイプの水着でこちらも可愛らしかった

 

「二人共可愛いよ!まるで天使みたいだよ!」

 

次に姿を見せたのはゼノヴィアで

彼女は緑色ビキニにショートパンツのスポーティーな格好だったが

問題は隣の黒歌でなんと彼女はもはや見えるのではないかとほど小さい

ブラジリアン・ビキニだったのだ

 

「ぐほぉっ!?」

 

これには流石の一誠もかける言葉はなくそのまま倒れ込んでしまった

そしてそれに続くようにミラとイル、ネルがスクール水着でやってきた

 

「本当は元ライザー眷属の子も連れて来たかったんだけど

 修行をしたいからって断られてね」

 

「そうだったんですか・・・」

 

それを聞いてミラ達は悲しそうな表情を浮かべており

それを見てリアスも少しだけ困った表情を浮かべていた

そしてみんなが楽しそうにプールで遊び始めた頃に俺はとある女性と出会っていた

 

「・・・なんで君がここにいるのかな・・・ヴァーリさん?」

 

「少しだけ貴方の家に興味があってね?それで立ち寄ろうとしていたのよ」

 

そう・・・その人物とは他でもないあの白龍皇のヴァーリさんその人だった

何故か彼女は俺の家に行こうとしていたようでばったりと出会してしまったのだ

 

「それよりもいいの?何か急いでいるみたいだったけど?」

 

「ああ・・・実は学校でプール遊びをしていてな・・・

 俺は聞かされてなかったから水着を忘れて取りに向かってるんだよ」

 

「ふぅ〜ん・・・なんか面白そうね?」

 

そう言っているヴァーリの顔は

明らかに子供がいたずらを思いついた時と同じ顔をしており

俺はそれを見た瞬間に碌な事にならないと確信してしまった

 

「それじゃあ私もそれにお邪魔させてもらおうかしら」

 

「ちょっと待って!お前が来るのは色々と問題があるだろうが!」

 

「あら?私は特に問題なんてないわよ?」

 

「あんたの方に問題がなくても俺らの方に問題があるんじゃ!」

 

「別にいいじゃない。それよりも早く水着を取りに行きましょ?」

 

「人の話を聞けぇぇぇええぇ!!」

 

こうして俺はヴァーリに引っ張られるがままに水着を取りに向かい

そして何故か彼女と一緒にこうしてみんなの待っているプールに向かう事になった

 

「・・・どうしてこんな大物を連れてきちゃったのよ・・・」

 

「別に連れてきたくて連れてきたわけじゃないっての・・・」

 

水着に着替えてプールに来た俺にリアスはなんてものを連れてきたんだと怒っていた

しかしこれに関しては俺に怒られても仕方がないというやつだ

 

「てか貴方・・・水着はどうしたのよ?」

 

「えっ?そんなのないわよ?裸で泳ぎに決まってるじゃない」

 

そう言ってヴァーリが自分の着ていた服に手を伸ばした

 

「いや流石に駄目だから!黒歌!こいつを水着に着替えさせろ!」

 

「ラジャーにゃ!」

 

黒歌はすぐにヴァーリを引っ張っていき更衣室で余っていた水着を着せた

帰ってきたヴァーリが着ていたのは青いレイヤードビキニだった

 

「う〜ん・・・やっぱり窮屈だから裸の方がいいんだけど」

 

「それを外したら速攻で追い出すからな?」

 

何故か遊ぶ前から俺は疲れてしまっておりもはや泳ぐ気力などなかった

するとそんな中で小猫が来て俺にとあるお願いをしてきた

 

「そっ宗英先輩・・・///私に泳ぎを教えてください・・・///」

 

「泳ぎ?別にいいけど小猫ちゃんは泳げないの?」

 

「はっはい・・・///」

 

俺は恥ずかしそうにする小猫の頭を撫でた後、彼女に基本的な泳ぎを教える事にした

 

「一、二、一、二、その調子だよ小猫ちゃん」

 

「ぷはっ!はい・・・!」

 

小猫は泳ぎが苦手というよりも水が苦手という印象があり

まずは慣れされる必要があると俺は彼女の手を掴んで練習させていた

 

「とりあえずはこれくらいかな?あんまり急にやっても逆効果だしね?」

 

「あっありがとうございました・・・///」

 

「いえいえどういたしまして」

 

「宗英!ちょっといいかしら?」

 

小猫の練習が終わり俺がプールサイドに上がるとリアスに声を掛けられた

 

「悪いんだけどオイルを塗ってもらってもいいかしら?」

 

「・・・いやそれ俺が来る前にやっておきましょうよ・・・」

 

「いいから早く」

 

俺は仕方なくリアスからオイルを受け取り人肌に温めてから背中に塗っていく

 

「・・・なんか慣れてない?」

 

「まぁオイルを塗ってくれっていう人は家にめちゃくちゃいるんで」

 

(なんか複雑な気持ち・・・)

 

「それよりも終わりましたよ」

 

「ありがとう・・・それじゃあ前もいいかしら?」

 

そう言ってリアスは体を起こして豊満なバストを俺に見せつけてくる

するとそんな彼女に対抗して朱乃も水着を外して俺に抱きついてきた

 

「あらあらリアスだけずるいですわ。私にもオイルを塗ってくださらない?」

 

「ちょっと朱乃!?何を宗英に言い寄っているのよ!!」

 

「いいじゃありませんか?それとも何か不服でもあるのですか?」

 

「・・・二人共・・・」

 

二人がまさに一触即発しそうになっている時に理性が崩壊した俺は二人に対して声を掛けた

 

「・・・俺に嫌われるのと大人しく全身にオイルを塗られるの・・・どっちがいいですか?」

 

「「オッ・・・オイルを塗るので・・・」」

 

こうして俺は二人の全身を満遍なくオイルで塗り足腰を立てなくさせた

そしてそれを見ていた一誠は後にこう言っていた

 

「あれはもはやオイルを塗るなんて生易しいものじゃない・・・ある意味で拷問だった・・・」



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授業参観で天下一武闘会!?

あれからまさに遊び尽くしいつの間にか時刻は夕方になっていた

 

「楽しい時間は結構早くに終わってしまうものね?

 どうせだったら宗英の家に泊まっていきたんだけど」

 

「全力で拒否させてもらおう!お前がくると厄介な事になる!」

 

ヴァーリが俺の家に泊まるなどと馬鹿な事を言い始めたので

全力で否定し絶対に家になど来させないように睨みつけた

 

(だって家に来たら絶対に勝負とか言い始めるじゃん!

 特にウチのマスターとかニンジャマンとかは絶対に勝負を受けちゃうんだから!!)

 

トレーニングルームで暴れる分には問題は無いのだが

絶対にそれだけで終わるわけが無いので拒否したのだ

 

「それは残念・・・でも待たせてる人達もいるし今回は遠慮しておくわ

 でも・・・いずれはお呼ばれになりたいと思うからその時はよろしくね?」

 

「何でだよ!?俺は絶対にお前を家にあげたりしないからな!?」

 

「それじゃあね〜!」

 

「だから人の話を聞いていけぇぇぇええぇ!!」

 

こうしてヴァーリは去っていってしまい俺達もここでお別れになった

家に帰ってきた俺は疲れからなのかもはやソファから一歩も動こうとは思わず

もはやリアスや黒歌が抱きついて胸を当ててきても何の反応も示さなかった

 

「もうあいつとは戦う以外で別の何かを消費させられている気がする・・・」

 

「そうね・・・私達も完全に油断して遊んでだたけど

 彼女は白龍皇であり堕天使の陣営だって事をすっかり忘れていたわ」

 

確かにリアスの言う通り

今日だけの彼女を見ていたら敵だという事を忘れてしまうだろう

 

「そういえばそろそろ授業参観があったのう?

 リアス嬢の家からは誰かが参加するのかのう?」

 

するとそこへシャーフーが現れて授業参観の紙を持ってきた

どうやらリアスは誰かに来てもらうのかを聞きたかったようだ

 

「ウチは絶対に誰も来させるつもりはないわ・・・絶対にね!」

 

「・・・なんでそこまで頑なになってるんだよ・・・

 分からなくもないけど・・・」

 

何やらリアスは絶対に誰も来させないと覚悟しているようだが

正直な話、俺としては絶対にバレるだろうなと思っていた

 

「それよりも儂らも行きたいのじゃがダメじゃろうかのう?」

 

「いやダメでしょ!?その格好をどうやって説明するつもりですか!?」

 

「そんなものは着ぐるみとして騙す事ができるじゃろ?」

 

「そんな保護者がいてたまるかぁぁぁあぁ!!」

 

俺が叫び出すとそこへ更にゴセイナイトが現れて説明を付け足してくれた

 

「安心しろ・・・私の天奏術でちゃんと人間に見えるように偽装する」

 

「・・・それなら・・・大丈夫・・・なのか?」

 

「それにアーシアもいるんだ・・・誰も来ないのは流石に寂しいだろ?」

 

それを言われてしまい俺も何も言えなくなってしまい

仕方なくシャーフー達が来るのを納得するしかなかった

 

「・・・別にいいけど全員で来るなよ?せめて人数は絞ってくれ・・・四人くらいに」

 

「「「「よしお前ら勝負だ!生き残った奴が授業参観に参加だ!」」」」

 

何やら想定もしていなかった勝負が繰り広げられる事になり

俺はそれを無視して部屋で寝る事にしたのだった

そして翌日になり俺達は部室に集まっていたのだが

どうやら一誠の取引相手が堕天使総督のアザゼルだったようだ

 

「あ〜・・・やっぱりあいつもこの町に来ていたのか・・・」

 

「宗英もアザゼルの事を知っているの!?」

 

「当たり前だろ・・・俺はアザゼルからも依頼を受ける事があるんだからな」

 

「それならアザゼルの目的が一体何なのか分かるかしら?」

 

「あのおっさんの事だ・・・単純に引っ掻き回して楽しみたかっただけだろ」

 

「・・・堕天使の総督がそんな事でいいの?」

 

「昔からアザゼルという男はそういう男だよ」

 

そこへグレイフィアと一緒にサーゼクスが現れてアザゼルについてを話した

 

「お兄様!?どうしてここに!?」

 

「そりゃあもちろんこれに参加する為にね?」

 

そう言ってサーゼクスは懐から授業参観のチラシを見せて

リアスはまさかと思うがすぐにその犯人が誰なのかを悟っていた

 

「グレイフィア!あなたね!お兄様に渡したのは!!」

 

「サーゼクス様だけではなくご両親にも渡させていただいております」

 

「くっ!」

 

完全にしてやられたという顔をしているリアスだったがおそらく本題はそこではない

 

「それで?この町に魔王に堕天使の総督に天使長まで集まって

 一体何をするつもりなんだ?」

 

俺の言葉にみんなは驚きの表情を浮かべるが俺の視線は未だサーゼクスを捉えていた

 

「やれやれ相変わらず鋭いね・・・もちろんそれは三大勢力で会議を開く為だよ

 彼らにとってもゆかりの多いこの場所でね・・・」

 

「なんとも傍迷惑な話だな・・・学校でそんな会議を開くなよ・・・」

 

「むしろ君がいるからこの学校で会議を開く事になったんだよ?」

 

「俺?」

 

何を言われているのか理解できなかったがサーゼクスは言葉を続けた

 

「二天龍を倒した伝説の戦士・・・その力を受け継ぐ唯一の人間である君が

 一体どうするつもりなのか・・・それも議題の一つなんだよ」

 

「俺は別に何もするつもりはねぇよ・・・平和に学園生活が出来るのならな?」

 

「もしそれが破られたらどうするつもりなんだい?」

 

「そんなもん決まってるだろ・・・全員潰すんだよ・・・

 たとえそれが何であろうと・・・そう・・・神であろうとな・・・!」

 

そう言った瞬間にみんなの空気が一気に変わり俺の真剣さが伝わっていた

そんな中で唯一サーゼクスだけは安心したような表情を浮かべていた

 

「そうか・・・それを聞けて何よりだよ・・・

 そうだ!今日は君の家に泊まっていくからよろしくね?」

 

「・・・はっ?」




一年間やっていたゲームのアプリが初期化する事になってしまい
心が折れたのでしばらく投稿をお休みします・・・


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魔王訪問

「・・・まさか本当に泊まりに来るとは・・・はぁ・・・」

 

本当に宣言通り家の前までやってきたサーゼクスに俺は呆れていた

 

「先に言っておくがここから先はお前の常識なんて通用しないからな?

 絶対に何もしない事・・・それがお前の為にもなる・・・いいな?」

 

「分かったけど・・・魔王の僕にそこまで注意するほどなのかい?」

 

「アホ言え・・・魔王だろうとこの先は魔窟に等しいんだよ・・・!」

 

そう言って俺が扉を開けた瞬間に何かが飛び出してきた

それはゴセイジャーに出てくるデータスだった

 

「うぅ〜痛いです〜!」

 

「大丈夫かデータス?」

 

「あっ!宗英さん!おかえりさないです!

 実は拳聖の皆さんがまだ授業参観に出るメンバーを

 決める為に勝負してまして・・・」

 

「やっぱりまだやってたのか・・・いい加減にしてほしいんだが・・・」

 

俺はそう思いながら家の中に入ると

そこでは拳聖達が授業参観への参加枠を賭けて勝負を繰り広げていた

因みに残りの枠は後二つで既に人間に擬態するゴセイナイトと

華麗なる技でバット・リーさんが参加する事になっていた

 

「・・・なるほどね・・・魔王の僕に注意するほどの事態になっているわけだ」

 

「だろ・・・あの人達は一度でいいから自分達の起こす勝負で

 どれだけの被害が出るのか理解してほしいもんだ・・・」

 

もっと平和的な決着の方法はないのだろうかと俺は思うが

口出ししたらそれはそれで巻き込まれそうなので黙っておく事にした

 

「それにしても何で俺の家に泊まるなんて言ったんだ?

 会議の前なんだから魔王のお前は忙しいと思ってたんだが」

 

「だからこそ君の家に泊まりに来たのさ」

 

「逃げてきたのかよ・・・

 魔王なんだからそれくらいの仕事はちゃんとこなせよ・・・」

 

「あはは・・・それに大事な妹が暮らす家も見ておきたくてね」

 

そんな話し合いをしていると

いつの間にか着替えを終えたリアス達がリビングに現れた

 

「お兄様・・・もう来てしまったからにはもう文句を言うつもりはありませんが

 あまり余計な事はしないでくださいね・・・!」

 

「分かってるよリーアたん」

 

「誰がリーアたんですか!?」

 

二人の会話を聞いていて珍しく会長が弄られていると思っていると

再びリビングの扉が開かれそこへボロボロになった元ライザー眷属のみんなが入ってきた

 

「あらま・・・どうやらみんなも相当に扱かれてるみたいだね・・・」

 

「当然だぜ!こいつらは学校がないから更に重点的にやらせないとな!」

 

「だがその甲斐もあって全員が変身出来るようにはなったぞ!

 本官もとても嬉しい限りだ!」

 

どうやらシグナルマンの話ではみんなはようやく変身出来るようになったそうで

今はその力を十分に発揮する為の修行を行っているらしい

 

「先を越されちゃったってわけね・・・なんだか自信を無くしそうだわ・・・」

 

「それを言うのならば私もだ・・・せっかくこの剣に恥じない剣士になると誓ったのに」

 

そしてこの話を聞いて先を越されてしまったとリアスとゼノヴィアは落ち込んでいたが

何故かその中には小猫とアーシアは含まれていなかった

何故ならば二人は既に変身出来るようになっていたからだ

小猫は黒歌にコツを教えてもらい変身出来るようになり

アーシアも前にリアスを助けたいと強く願った事で変身出来るようになったらしい

つまり俺が力を渡した中でまだ変身出来ていないのはリアスとゼノヴィアの二人だけなのだ

 

「しょうがないだろ?前にも言ったが変身出来るかどうかはその人次第

 その条件も分からないんだからあまり力自体を頼りにしないでくれって」

 

「そういえば君はリアス達に力を渡したんだったね」

 

因みにサーゼクスもリアス達が俺の力の一部を受け取った事を知っていた

と言ってもそれは俺自身が教えたからなのだが

 

「二人の変身条件か・・・宗英くんには心当たりはないのかい?」

 

「あるにはあるけど・・・口にしたところで分かるもんじゃないぞ?

 実際に二人にはもうそれを聞かせているしな」

 

そう言って俺は改めて二人に教えた二人の持っている戦隊の力についてを教える

 

「リアスの持っているのはキラメンタル・・・つまりは気分が高揚したりワクワクしたり

 そう言った心のエネルギーで変身するアイテムなんだよ

 ゼノヴィアの方は逆に騎士道精神・・・つまりは強い覚悟が必要って事なんだけど・・・」

 

俺は二人の変身道具についてを詳しく教えながら二人の方を見るが

 

「前にも言ったようにこればっかりは人によって色々と異なるからな・・・

 一体二人の何で反応するか分からないし俺としてもこれ以上のアドバイスはない」

 

実際に俺も変身自体は出来るのだがキラメンタルを意識して使えた事はあまりないし

戦隊でもそれぞれに違うキラメンタルを持っていたので断言する事は出来ない

つまり二人が自力でその二つを見つける以外に選択肢がないのだ

 

「なるほどね・・・そりゃあ二人が苦労するわけだ・・・」

 

「だろ?おまけに俺は俺で別の修行があるから手を貸せないしな」

 

「君も強くなると言うのかい?僕からすれば十分に強いと思うけど」

 

「まだ俺は歴代の人みたいに強化フォームを使えないんでな・・・

 それがちゃんと使えるようにする為の修行ってわけだ・・・」

 

そう・・・俺はまだ歴代のスーパー戦隊みたいに強くはない・・・

あの人達の背中に追いつく為に修行するしかないのだ

 

「・・・ところで誰が行くのはもう決まったのか?」

 

 

 

 

 

因みに勝負の末、残りの二人はシャッキー・チェンとミシェル・ペングとなった



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波乱の授業参観

あれからサーゼクスが泊まっていき

どうにか授業参観に来るメンバーが決まって

いよいよ当日を迎える事になったのだが

 

「・・・どうしてだろうな・・・不安が全く消えないんだが・・・」

 

「あはは・・・流石に心配し過ぎですよ」

 

アーシアは俺の考え過ぎだと言ってくれてはいるが

彼女もおそらくは俺と同じ考えらしく苦笑いしていた

まぁあの人達の普段を見ていればそんな風に考えたくもなるだろう

 

(ゴセイナイトは大丈夫だとして・・・バット・リーさんはモテるだろうし

 シャッキーとミシェルに関しては言うまでもないんだよな〜・・・)

 

そう・・・本日の授業参観に来るメンバーで

安心出来るのはゴセイナイトだけなのだ

バット・リーはイケメン拳聖の一人なので

おそらくは嫌でも目立つだろうし

シャッキーとミシェルは逆に目立つのが大好きなので

俺のこの不安は残念ながら当たってしまう事になるだろう

 

「やっぱ俺の方で勝手にメンバーを決めればよかったかも・・・」

 

「それはそれで喧嘩になるのではないか?」

 

「ですよね〜・・・小猫のところに黒歌も行ったみたいだし

 俺達が愚痴を言っても仕方ないか・・・覚悟を決めよう・・・」

 

そう思っていると保護者の人達が次々に入ってきて

その中にようやくうちの保護者であるゴセイナイト達を見つけたのだが・・・

 

「・・・どうしよう・・・既に他人だと思いたいんだけど・・・」

 

やはりと言うべきなのかゴセイナイトは

ちゃんとした格好をしてきてくれていただが

問題は残る三人・・・

バット・リーは何故か知らないが舞で使う衣装を着ており

シャッキーに関しては執事服を着ておりミシェルはドレスを着ていた

ここまでくるともはや授業参観に来たのではなく

どこかの舞踏会に来た執事とその主のようだった

 

「あっ!アーシアちゃ〜ん!ゼノヴィアちゃ〜ん!

 来てあげたわよ〜!」

 

「あっありがとうございますミシェルさん」

 

「あの・・・苦しいので話してくれると嬉しいんですが・・・」

 

アーシアとゼノヴィアがミシェルに抱きしめられている頃

俺は男性陣の方に向かいその身なりについてを問い詰めていた

 

「・・・バットさん・・・なんでその格好なんですか・・・」

 

「授業参観は正装で行くのがいいと聞いたのでな」

 

「それはスーツって意味ですよ!舞の衣装の事じゃありませんって!」

 

「あれ!?僕の衣装には誰も触れてくれないの!?」

 

「どうせミシェルさんにこれ着ていけって言われたんでしょ?

 いい加減に先輩の言う事をなんでも聞くのはやめましょうよ・・・」

 

「宗英に正論を言われた!?」

 

落ち込むシャッキーをよそに俺はどうしたものかと考えていた

今から帰って着替えさせるわけにもいかないし

かといってゴセイナイトの術で服を変えるわけにもいかないので

 

「・・・来てしまったものは仕方ないので何も言いませんけど・・・

 頼みますから絶対に悪目立ちだけはしないでくださいね・・・!」

 

「分かってるよ!今日はちゃんとみんなの事を応援するよ!」

 

「だからそれがダメだって言ってるんでしょうが!」

 

「そんな!?せっかく応援グッズを作ってきたのに!応援旗もあるよ!」

 

「教室でそんなのを振ろうとするな!全部しまえ!」

 

やはりと言うべきなのか完全にシャッキーは

予想の斜め上の行こうとしていたようで

どうにかそれを前段階で潰す事が出来てまずは一安心なのだが

 

「・・・バットさんはお願いですからお母さん方を誘惑しないでください・・・」

 

「私は何もしていないのだが・・・というか普通に助けてくれ」

 

もう一人のバットに関しては既に奥さん達に包囲されてしまっており

俺はそれを見捨ててとりあえずは席に戻ると授業が始まるのだった

今日の授業は英語なのだが何故か工作をする事になり

一誠がリアスの胸像を作ってオークションをしていた

因みに俺は師匠達を作ろうとしたのだが粘土が足りなかったので

 

「・・・宗英よ・・・此度の事に対してそんなに怒っているのか?」

 

「いや・・・単純に粘土が足りなかったからこうなっただけ・・・」

 

そう言った俺の前にあったのは慟哭丸となった拳聖の像だった

これに関しては俺は反省も後悔も何もしていない

こうしてどうにか授業が終わり俺達はみんなと話し合っていた

 

「はぁ・・・それにしても・・・

 魔王が二人も来るとかどんな授業参観だよ・・・」

 

「そのようだな・・・気配を上手く消してはいるが分かる人間には分かる・・・

 しかしこの後で行われる予定の三勢力会議の事を考えれば

 下見としてくるのは当然ではないのか?」

 

「それでも一人で十分だと思うし・・・あれを見て同じ事が言えますか?」

 

そう言って俺が指を刺した方向には魔法少女の格好をした魔王セラフォルーと

その妹であるソーナ会長がおり

どうやらソーナ会長が涙を流しながら姉から逃げているようだ

 

「・・・確かに下見というわけでもなかったようだな・・・

 というか・・・彼女は生徒会長だろ?自ら校則を破ってもいいのか?」

 

「そこは察してあげて・・・

 本人もそんな事を気にしてられないくらい恥ずかしいんだよ・・・」

 

とりあえず俺は逃げるソーナ会長の無事を祈りながらみんなの元に戻るのだった



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男の娘かよぉぉぉおぉ!?

授業参観を終えた俺達は何故かリアスに呼ばれて

旧校舎のとある部屋の前にやってきていた

 

「それで?どうしてこの部屋には一体何があるんだ?」

 

「ここには私の最後の眷属・・・

 僧侶の子が引き篭もっているのよ」

 

「悪魔が引き篭もりってどんだけだよ・・・」

 

「まぁ色々と事情があってね・・・それじゃあ開けるわよ」

 

そう言ってリアスが扉を開けた瞬間だった

 

「ひぎゃぁぁぁぁぁあ!!!」

 

「・・・初っ端からこれかよ・・・」

 

俺は耳を塞いだおかげでなんとか耐えられたのだが

他のみんなは完全にやられており復活するまで時間が掛かった

 

「この子が例の僧侶なんですか!?

 めちゃくちゃ可愛いじゃないですか!」

 

「一誠・・・そいつは男だぞ・・・」

 

「・・・へっ?」

 

「えっえっと・・・僕、男です・・・」

 

「・・・なんで女子の制服を着てるんだよぉぉおぉおお!??」

 

「ひぃいぃい!?」

 

一誠が心から雄叫びを上げた瞬間にギャスパーは能力を発動させたのだが

 

「あ〜・・・やっぱり俺は効かないのね・・・知ってた」

 

「なっなんで止まってないんですかぁぁああぁ!?」

 

それから少しして能力が解除されると一誠は不思議そうな顔をし

同時にリアス達はやはりという顔で俺の事を見ていた

 

「やっぱり宗英にはギャスパーの能力は効かないのね」

 

「まぁそう言った効果を無効化する物も

 先代のスーパー戦隊の中にはあるしな

 と言っても俺が出来るのは時を巻き戻したりするだけだけどな」

 

「いや十分にチートだろそれ・・・

 てか部長はこいつをどうするつもりなんですか?」

 

「もちろん戦力に加えるのよ

 これからの戦いはもっと苛烈なものになるだろうし

 それに元々、この子は神器のコントロールが出来なくて

 引き篭もっていたのよ

 でも今はその能力の通用しない相手である宗英がいる

 だからこれを機にギャスパーにも克服して欲しいと思ってね」

 

「いや勝手に俺に押し付けようとしないでくれるか?

 どちらかというのなら俺としては面倒は嫌なんだからな?」

 

しかし俺の意見は聞いてもらえずにギャスパーの修行は始まった

 

「ほらほら!早く逃げないとこの剣の錆になってしまうぞ!?」

 

「ひゃぁぁぁあああぁ!!怖いよぉぉぉおぉ!!」

 

「・・・で?なんで一体あんな命懸けの鬼ごっこが完成するんだ?」

 

そして俺の目の前では今、何故かゼノヴィアが

リュウソウケンを持ってギャスパーを追いかけ回していた

なんでも本人が言うにはまず体力をつけさせる事が重要なのだそうだ

 

「確かに神器を発動する上でなら体力は必要だと思うが・・・

 別にそいつは発動自体は出来るから体力作りは意味がないぞ?」

 

「が〜ん!?」

 

俺に真実を言われてしまったゼノヴィアは膝から崩れ落ち

次に小猫がギャスパーの嫌いなニンニクで精神的な修行をつけていた

 

「らめぇえぇええ!!ニンニク嫌いぃぃいいぃ!!」

 

「・・・側から見てるとただの食わず嫌いな子供に

 無理やり食わせようとしている意地悪な姉みたいだな・・・」

 

「姉・・・!ギャーくん頑張って克服しましょう!」

 

「いやぁぁああぁ!?何故か小猫ちゃんがやる気になったぁぁあぁあ!?」

 

何やら俺の所為な気もするが小猫が突然、やる気になってしまい

更にギャスパーは追い込まれる事になってしまったのは申し訳ないと思いながら

俺はとある場所に向かって一気にリュウソウケンを振り下ろした

 

「どぉぉぉおぉ!?お前!いきなり切り掛かってくるんじゃねぇよ!」

 

「あんまりにも出てこようとしなかったんでついな」

 

「ったく・・・せっかくカッコつけて出てこようとしたのに台無しじゃねぇか」

 

「お前・・・自分がカッコいいとでも思っているのか?」

 

「やかましいな!?これで女堕落させるのはお手のものなんだぞ!?」

 

そんなコントのような事をしていると

一誠がアザゼルの存在に気がついたようでみんなが一斉に戦闘体勢に入る

 

「あ〜・・・大丈夫だお前ら〜このおっさんは何もしようとはしないから

 自分、悪いですよってオーラ出してカッコつけてるだけだから」

 

「お前!そんな高校デビューの不良少年みたいなフォローやめろ!

 ごほん!確かに俺はこんなところで戦うつもりはねぇ・・・

 というかここで戦いになったしても俺に勝てるのはこいつだけだ」

 

そう言ってアザゼルはゆっくりとギャスパーに近づいていく

 

「なるほどな・・・停止世界の邪眼か・・・

 神器をコントロール出来てないみたいだな・・・

 もしもコントロールさせたいのなら

 手っ取り早く赤龍帝の血を飲ませるのがいいんだが」

 

「いやです〜!血なんてあんな生臭いの飲みたくないです〜!

 おまけに一誠先輩の血はなんか不味そうです〜!」

 

「何気に失礼だなお前・・・ならそっちの黒竜を宿してる坊主!」

 

アザゼルはいつの間にか一誠と一緒にいた匙を指さすと本人は驚いていた

 

「お前の神器ならこいつの余分な力を吸収できるはずだ

 そいつを使って訓練すりゃあ暴走する心配はないだろうよ」

 

「俺の神器にそんな使い方があったのか・・・」

 

「知らなかったのか?ったくこれだから今の神器使いは・・・

 そんなんじゃ宝の持ち腐れだぜ?ちゃんと能力は把握しておけ」

 

「と言っているのは自分で神器を作ろうとして

 大失敗した事のあるアザゼルくんでした」

 

「余計な事は言わなくていいんだよ!!」

 

ツッコミを終えたアザゼルは俺に対して真剣な顔になるとゆっくり口を開いた

 

「んで?お前はここから先はどうするんだ?

 もう傍観者って訳にはいかないんだろ?」

 

「いやもうだいぶ前から傍観者じゃなくなってるけどね・・・

 でもまぁ・・・俺のやるべき事なんて決まってるさ」

 

「・・・そうか・・・それはこの後の会議で聞く事にしよう・・・」

 

アザゼルは俺の答えに対して満足そうにしながらその場を去るのだった

 

 

 

 

 

「因みにまだ報酬支払われてないから早く払えよ?」

 

「せめて最後はクールに去らせろ!!」



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堕天使総督再び

あれからギャスパーとの会話を終わらせた俺は

みんなと一緒に家へ帰ってきたのだが

 

「・・・なんでお前がここにいるんだ?アザゼル・・・」

 

「よぉ!実はお前さんに別で用事があったからな

 それにグレモリーの嬢ちゃんや聖女と一緒なら丁度いいな

 お前ら!とっとと入ってこい!」

 

アザゼルの声で入ってきたのは他でもないレイナーレ達だった

 

「・・・まさかと思うけど俺に面倒を見れなんて言わないよな?」

 

「そのまさかだ・・・あれから色々と協議した結果

 いくら人質を取られていたとはいえ一般人を巻き込んだのは事実だし

 俺らとしても流石に無罪というわけにかいかないからな・・・

 それでグレゴリから追放という形にしてお前に預ける事にしたのさ」

 

「それを預ける本人がいないところで決めるんじゃねぇよ・・・切るぞ」

 

「ちょっ!?待てって!

 ちゃんとお前の師匠を許可してるんだからいいだろ!?」

 

「それはそれこれはこれだ・・・!」

 

「お待ちください宗英様!」

 

俺がアザゼルへと向かって行こうとするとレイナーレが立ち塞がり

そしてまるで懇願するかのように跪いて自分たちの気持ちを告げる

 

「確かに形としては追放という事になっていますが

 アザゼル様は悪くありません

 私達が宗英様に助けて頂いた恩を返したいとお願いしたのです

 ですからどうかアザゼル様を怒らないで頂きたい」

 

「いや俺が怒ってるのは君達の事についてじゃなくて

 俺に何の相談もしなかったこいつの短慮を怒っているだけだから」

 

「どんだけ俺の事を怒りたいんだよ!?いいだろ?

 こんなにいい女が三人もハーレムに加わるんだぜ?

 それのどこに不満があるのか教えて欲しいもんだ」

 

「三人が魅力的なのは認めるがそれはお前の功績ではないし

 お前はむしろ俺に迷惑しか掛けていないから評価はマイナス

 つまりは俺に対して殺されそうになるのは当然というわけだ

 なので・・・大人しく成敗されろぉぉぉおお!!」

 

こうしてアザゼルとしばらく命懸けの鬼ごっこをした後

いつの間にかいなくなったあいつを放っておいて俺達は会議を開く事になった

 

「まぁ私としては別に貴方達を迎えるのはいいけど・・・

 何だかアザゼルに上手く言い包められている気しかしないわね」

 

「よっよろしくお願いしますね!レイナーレ様!」

 

「様はいらないわ・・・アーシア・・・人質が居たとはいえ

 貴方に酷い事をしてしまった事・・・本当にごめんなさい」

 

「ウチらからも謝るっす!本当に申し訳ないっす!」

 

「すまなかった」

 

「きっ気にしないでください!こっこれからは家族なんですから!」

 

「アーシア・・・本当にありがとう・・・!」

 

「・・・なんだろう・・・馴染むの早くないかな?」

 

なんか思った以上に斜め上な方向に進んでしまい

俺としてはどういう事なのか理解不能な展開だった

 

「まぁそれだけお主が慕われているという証拠でもあるのじゃから

 良いではないか・・・それよりも気がついておるか?」

 

「ええ・・・どうやら随分と怪しい気配がこの町に集まってきていますね

 おそらくは例の組織で間違いないと思いますが・・・問題は・・・」

 

「うむ・・・その中には儂らも知っている気配も混じっておる・・・

 果たしてそれがどう転ぶか・・・慎重に行動せねばならぬ様じゃな」

 

シャーフーの言う通りこの町には既に禍の団が入り込んでいるのは間違いない

しかし俺達が最も気にしていたのはそこではなくその気配の中に

俺達がよく知っている悪の幹部達の気配も混じっていると言う事だった

 

(奴らも禍の団に入ったと言う事か?まぁあり得そうな奴らは何人も居るが

 おそらく心の底から信用して入団したわけではないだろうな・・・

 だとしたら目的はなんだ?もしかして・・・俺を倒す事なのか?)

 

色々と考えを巡らせるが特にこれという決定打は思いつかず

俺は事件が起こってから行動を開始しようと考えていた時だった

 

「そういえば宗英?この三人には貴方の力を与えないの?」

 

「あっそういえばそうだった」

 

「そっそんな!宗英様のお力を受け取るなど私達には過ぎた物です!

 どうか私達の事は気にしないでください!」

 

「別にそんな気にしなくても・・・それにこの力は渡したとしても

 使えるかどうかは君達次第だ・・・これがどう言う意味か分かるかい?」

 

俺がそう尋ねるとレイナーレ達の顔がとても真剣な顔へと変わっていた

それはこの力を渡すという事が俺がどれだけ三人を信頼しているのか理解しているからだ

 

「・・・とても身に余る光栄・・・必ずや宗英様のご期待に添えるように精進いたします」

 

俺はレイナーレの言葉を聞いてこれならば大丈夫だろうと思い

力を渡すと三人の腕にはモーフィンブレスが装着された

 

「さて・・・!それじゃあ急いでお主達を鍛え上げるとするかのう・・・!

 ゴセイナイトよ!お主にも手伝ってもらうぞ」

 

「無論だ・・・しかしここから間に合わせるとなると大分、厳しくなるぞ?」

 

「彼女らが望んだ事なのじゃから大丈夫なはずじゃて

 もしもの時はまぁ・・・骨を拾ってやるだけじゃ」

 

(((あれ?もしかして私達、殺されそうになってる?)))

 

こうしてレイナーレ達も仲間に加わりシャーフー達の元

まずは変身する為の命を賭けた修行が始まるのだった



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男の秘密話と女の秘密話

ギャスパーを鍛えていく中で彼と一誠の仲が深まっていった

おそらくは同じ神器に悩まされている同士で気が合ったのだろう

そんな中で俺も彼に呼び出されたのだがその理由がなんとも言えなかった

 

「それで!?お前は一体、女性のどの部位が好きだ!?」

 

「・・・帰っていいか?」

 

急に呼び出されてしかも緊急の用と言われたにも関わらず

いざ来てみればまさかのフェチについてを語り合う場に詰め込まれ

俺としてはこんなくだらない話し合いに参加するつもりはないので

早く帰りたくなっていた

 

「そんな事言うなよ!

 この中じゃお前が一番そういった経験があるだろうが!」

 

「そう言った経験ってなんだよ・・・

 てか女性の好きな部位なんてその人によって変わるだろ?」

 

「ぐっ!?それは色んな女性に接してこなかった俺への嫌がらせか!?」

 

「なんでそうなる・・・てかマジでこれはどんな状況なんだよ」

 

「あはは・・・それは僕から説明させてもらうよ」

 

木場から説明を受けてようやくどうしてこんな事になったのかを理解したが

どうしてギャスパーを慰める話から

こんなフェチの話になったのかまでは理解出来なかった

 

「はぁ〜・・・なんか頭が痛くなってきた・・・

 ギャスパーも先輩だからってこの馬鹿の言う事を信じなくていいぞ?」

 

「えっ!?でっでもイッセー先輩は僕にも優しくしてくれるので・・・」

 

「そりゃあお前の事を狙っているからだろうな・・・性的に」

 

「ふぇぇぇぇええ!?」

 

「変な事、吹き込むな!?ギャスパーも信じるんじゃねぇよ!!」

 

「まぁくだらない話し合いに巻き込まれたせめてもの報復だな」

 

「嫌味な奴だな・・・お前・・・」

 

こうして俺達は色々な事を話しながら夜が明けていき

翌日になると俺はとある場所に呼び出されて一誠と一緒にその場所に向かった

 

「・・・教会は駄目なのに神社とかは大丈夫なんだな?」

 

「みたいだな?でもなんで神社なんかに呼び出されたんだ俺?」

 

「・・・お前・・・もしかしてまだ気づいてないのか?」

 

「ん?」

 

俺は一誠の鈍さに呆れながらもとりあえず石段を上がっていくと

ようやく一誠も気がついたようで警戒しながら神器を出す

 

「おせぇよ・・・既にこっちを攻撃するつもりなら

 石段のところでやってるっての・・・

 それにこの反応は堕天使じゃなくて天使だっての・・・」

 

「そっそうなのか?ちょっと警戒しちまって」

 

「お二人共、お待ちしておりました」

 

そこへ巫女の姿をした朱乃が出迎えてくれて

その後ろには神聖なオーラを放った天使が立っていた

 

「久しぶりだな?四大天使長のミカエル?」

 

「お久しぶりです・・・伝説の戦士の力を受け継ぎし者よ」

 

「しっ知り合いなのか?」

 

「まぁな・・・つってもアイツが今回来た理由は俺じゃなくて

 おそらくはお前の方だろうけどな?」

 

「おっ俺!?」

 

「はい・・・今宵は赤龍帝の方にお話があってここへ招きました」

 

(・・・って事は俺を呼んだのは間違いなく・・・」

 

ミカエルが一誠の事を呼んだのならば必然的に俺を呼んだのは朱乃という事になる

そして彼女がこれから何を語ろうとしているのか俺は既に悟っていた

こうして俺は別室でミカエルと一誠の話し合いをしている中で朱乃と一緒にいた

 

「・・・それで?俺を呼んだ理由について教えてもらってもいいか?」

 

「・・・・・」

 

「あまり語る勇気はないか?先に言っておくが俺はもうその事実を知っているからな?」

 

「へっ?」

 

「当たり前だろ?なんだったら俺はお前の親父さんとも会ってるんだぞ?」

 

「・・・そうでしたね・・・あの人は堕天使の幹部の一人・・・

 それならば宗英君が会っていないわけなどありませんでしたね・・・」

 

俺の言葉を聞いて朱乃は観念したのか自分の事についてをゆっくり語り始めた

大方は原作通り自分が堕天使と人間の間に生まれた子供であるという事

そして自分の父親が堕天使の幹部であるバラキエルだという事だった

 

「・・・朱乃はやっぱりアイツの事を恨んでいるのか?」

 

「・・・結果的には母は生きていますが

 それでも殺されそうになったのはあの人が理由です・・・!

 たとえ母が許したとしても私はまだあの人を許すつもりはありません・・・!」

 

どうやら朱乃としてはバラキエルの事を心から許す事は出来ないようで

今もまだ家族としての溝は深くなっているままみたいだ

 

「そうか・・・まぁこれに関しては俺からは言える事はないな・・・

 ん?ちょっと待て・・・だとしたら俺がここに呼ばれた理由ってなんだ?

 まさか自分の正体をバラす為だけって事はないよな?」

 

「はい・・・ここへ宗英君を呼んだのは他でもありません・・・」

 

 

 

 

 

「宗英君・・・かつて私達を助けてくれたのは貴方ですね?」

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

まさかの発言を聞いて俺は驚くと同時にどうして気づいたのだと考える

確かに伝説の戦士を使うのだから正体がバレるのは時間の問題だと思っていた

しかしそれすらも配慮してかつて朱乃を助けたニンニンジャーの力は使っていない

それにも関わらずどうして正体がバレてしまったのだろうと思っていると

 

「最初は他人の空似だと思いました・・・

 貴方の後ろ姿があの時の人に似ていたから・・・

 その後で貴方が戦隊の力を使えると聞いた時にそれは確信へと変わりました

 きっと宗英君が私達を助けてくれたあの時の戦士なのだと・・・」

 

「・・・流石ですね・・・降参です・・・全てを話すとしましょう」

 

俺は原作の事を知っている事は伏せて全てを話す事にした

あの時のアカニンジャーは自分だという事を

 

「やはりそうだったのですね・・・宗英君・・・

 私達を助けてくれて本当にありがとう・・・!」

 

朱乃は目に涙を浮かべながら俺に抱きついてきてずっとお礼を告げる

俺に出来る事はこれを無言で受け取る事だけだった

そしてしばらくするとようやく朱乃は泣き止んだ

 

「落ち着きましたか?」

 

「ええ・・・みっともないところを見せてしまいました

 お礼を言うつもりだったのに逆に慰められてしまって・・・」

 

「気にしないでください

 それにあの時の俺は単純に二人を見捨てて気なかっただけなので」

 

「・・・本当に宗英君は優しいのですね・・・

 これで私もようやく覚悟を決めれました・・・」

 

「覚悟・・・ですか?」

 

「ええ・・・宗英君の女になる覚悟です」

 

「はい!?」

 

俺があまりの事に驚いていると

朱乃は服を脱ぎながらこちらに近づいてきた

 

「宗英君に助けられたあの時からこの胸の高鳴りが抑えられませんでした

 そしてこの場でその気持ちが恋だと知り・・・今は体が火照ってしまって」

 

「いやなんかそれはもう恋とかそういう話じゃなくない!?」

 

「この火照りを満足させてくれるのは宗英君だけですわ・・・

 だからどうか・・・私を貴方の女にしてください・・・」

 

あわや後一歩で大惨事になるところで部屋の扉が開かれ

そこには完全にやってくれたわねという顔をしたリアスの姿があった

 

「朱乃・・・これは一体どういう事かしら?」

 

「決まっているじゃありませんか・・・逢瀬の真っ最中です」

 

「そう・・・どうやらまた家族会議を開く必要があるわね・・・!」

 

こうして色々な事があったが結果としてはリアスが諦めて朱乃も婚約者の一人に加え

とりあえずは自分から襲い掛かるのを禁止にさせるのだった

 

「あれ〜・・・俺の意見は無視なんですかね〜?」

 

「まぁ諦めろい・・・恋する乙女は強じゃ」

 

「シャーフー・・・それ慰めになってないです・・・」



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今いくぜ!えっ?必要ない?

原作キャラが変身します!


それから数日していよいよ三勢力の代表が集まった会議が開かれる事になった

もちろん俺達もそれに参加する事になっており

今からその会議室へと向かうのだが

 

「ギャスパーと小猫は留守番なのか

 ・・・俺も留守番じゃ駄目かね?」

 

「駄目に決まってるでしょ・・・

 それに各代表が本当に気にしているのは貴方なのよ?」

 

「ですよね〜・・・知ってたけど嫌だな〜・・・」

 

こんな面倒毎になると知っていたら

原作に関わろうとは思わなかっただろう

 

(いや・・・どっちにしても目を付けられてた事には変わりないか・・・)

 

「みっみなさん!気をつけてくださいね!」

 

「・・・そんな紙袋をかぶっている奴に言われてもな・・・」

 

俺達を見送るのは何故か紙袋をかぶっているギャスパーだった

どうして彼がこんな事になっているのかと言うと

一誠が人の視線が気になるのならばこうすればいいと暗に教えたようで

しかもそれが思った以上に良かった事から採用されてしまったらしい

 

「そんなに人の視線が嫌ならフルフェイスのヘルメットでも良かったんじゃ」

 

「「あっ」」

 

「・・・前から思ってたけど・・・

 なんでお前らは当たり前の発想に辿り着かないんだよ・・・」

 

「先輩・・・気をつけてくださいね・・・」

 

「ああ・・・(おそらく襲撃があるはずだからその時は遠慮なく力を使え)」

 

「(分かりました)」

 

俺は会議をしている中でここが襲われる事は既に知っていたので

小猫には予めそれを教えておいて力を使う許可を出していた

本当ならば黒歌も来てくれれば良かったのだが

彼女はまだはぐれ悪魔認定を解かれていないので外には出せないのだ

 

「それじゃあ行くとしますか〜・・・

 これで面倒な事になったら腹いせにアザゼル殴ろう」

 

「おまっ!?堕天使の総督を腹いせで殴ろうとするなよ!?」

 

一誠が何か言っているが俺は全く気にせずに会議室まで向かうと

そこには既に他の代表達が揃っており更に俺が座りそうな椅子が用意されていた

 

(そこに座れって事かよ・・・よし!アザゼル殴ろう!)

 

「椅子を用意したのは俺じゃないから八つ当たりするんじゃねぇぞ?」

 

「ちっ」

 

「やろうとしてたのかよ!?」

 

仕方なく俺は怒りを抑えて用意された椅子に座ると会議が始まった

正直な話をするのならば原作と変わらなかったので特に聞く気はなかった

問題があるとしたらここでアーシアの追放に関してを一誠が問い詰めるはずなのだが

おそらくそれは俺が原作を崩してしまった所為で発生しないと思っていると

 

「そういえばアーシアさんにゼノヴィアさん・・・システムを守る為とはいえ

 貴方達の存在を蔑ろにしてしまった事をここに深く謝罪させてください・・・」

 

するとミカエルがおもむろに立ち上がると二人に深々と頭を下げた

 

「きっ気にしないでください!

 確かに辛い事はありましたけど今はとても幸せですから・・・!」

 

「私もです・・・今は果たしたい約束と目標が出来ました!

 きっと私達はこの為に教会を抜けたのだと今はそう思っていますから」

 

「・・・お二人の慈悲に感謝を・・・!お礼という訳ではありませんが

 これから神に祈っても平気なようにシステムを弄りました」

 

ミカエルの言葉を聞いて二人はこれまでにないほど喜んでおり

これには流石の嬉しそうな顔をしていると

俺の隣にいたヴァーリが何やらニヤニヤしていた

 

「随分と嬉しそうね?伝説の戦士さん?」

 

「まぁな・・・家族があれだけ嬉しそうな顔をしていれば当然だろ?」

 

「家族・・・ね・・・」

 

「・・・まぁ俺はお前がこれから何をするつもりだったとしても邪魔はしない

 が・・・俺の家族に手を出すのなら容赦はしないからそのつもりでいろよ?」

 

「・・・全てお見通しってわけね・・・分かったわ

 貴方の家族には決して手を出さないと約束してあげる

 でも・・貴方には手を出してもいいのよね?」

 

「それに関しては好きにしてくれ・・・どうせ負けないし」

 

「そう・・・それは楽しみね」

 

そんな事を話し合っているとやはり計画が発動したのか時が止まってしまった

そしてみんなもそれに気が付いたようでこれが襲撃だと瞬時に理解する

 

「来たか〜・・・禍の団・・・」

 

「あん?やっぱりお前も知っていたのか?」

 

「当然だろ?さてと・・・それじゃあ俺は部室に向かうかね」

 

そう言って俺は立ち上がり部室にいる二人を助けに向かおうとすると

隣にいたサーゼクスに止められてしまう

 

「いや・・・宗英君は表の敵を任せたい」

 

「ああ!ギャスパーの事は俺に任せろ!」

 

「キャスリングを使って部室に移動するわ!」

 

「・・・でもそうなると俺はあの痴女と一緒になるって事でしょ?」

 

さっきは戦うとは言ったけどこんなに早く戦うとは思ってなかった俺としては

どうしても救出組に回りたかったのだがどうやら許してもらえないようだ

 

「はぁ〜・・・しょうがないから外で戦うとするか〜・・・テンソウダー!」

 

『ガッチャ』

 

「チェンジカード!天装!」

 

『チェンジ!ゴセイジャー!』

 

「嵐のスカイックパワー!ゴセイレッド!」

 

俺はテンソウダーを使ってゴセイレッドへと変身しグラウンドに降り立つ

そしてそのままゴセイブラスターで敵の魔術師を攻撃していく

 

 

 

 

一方その頃、部室には魔術師達が現れて小猫を拘束し

ギャスパーの神器を暴走させていたのだが

 

「・・・もうそろそろいいですかね・・・」

 

「あん?一体何を言って」

 

「滾れ・・・獣の力!ビースト・オン!」

 

「なっ!?」

 

「無垢なる想いで強さを求める!ピュアホープ!ゲキホワイト!」

 

「なっ!?変身しただと!?」

 

ゲキチェンジャーを使って変身した小猫は

動きやすそうな丈の短い白のチャイナ服を纏っていた

そしてその体から溢れんばかりの激気を放っていた

 

「・・・これが先輩に託された力です・・・!

 ゲキ技・・・!打打弾!」

 

「「「「ギャァァァアア!!??」」」」

 

無数に放たれた正拳突きは敵の魔術師を捉え

そのまま凄まじい勢いで部屋の奥へと殴り飛ばした

 

「・・・とりあえずは片付きましたね・・・後は」

 

「へっ?」

 

「早く暴走を止めてくださいヘッポコヴァンパイア」

 

「小猫ちゃんがいじめるよぉぉぉおぉ!!」

 

こうしてリアス達が来るまで小猫にずっとイジられ続けるギャスパーだった



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巨大ロボット集結

小猫がゲキホワイトに変身して戦っている頃

俺はグラウンドでヴァーリと一緒に敵の魔術師と戦っていた

 

(といってもゴセイブラスターで牽制するだけなんだけどね〜・・・

 後は勝手にヴァーリさんが倒してくれるし楽だわ〜)

 

「・・・何故かしら・・・いいように使われている気がするわね?」

 

そんな事を思っていると魔法陣が現れて強大な魔力がそこから放たれる

 

「どうやら本命が来るみたいだな・・・これは魔王クラスか?」

 

「みたいね?是非とも戦ってみたいものだわ」

 

「やめてね?学校が跡形もなく無くなっちゃうからね?

 俺はいいけどそれやられたら会長が号泣するからね?」

 

なんてバカなやりとりをしていると魔法陣から現れたのは

メガネを掛けた明らかに知的そうな爆乳美女だった

 

「えっと・・・どちら様ですかね?」

 

「私はカテレア・レヴィアタン・・・どうぞお見知りおきを」

 

「レヴィアタン?それって確かセラフォルーさんと一緒の・・・」

 

「ええ・・・彼女の先代がこの私というわけです」

 

「なるほど・・・って事はもしかして禍の団の幹部なのかな?」

 

「いえ・・・私がここに来た理由はたったひとつ・・・貴方です」

 

「俺!?」

 

まさかの理由に驚いているとカテレアは俺の目の前まできて跪いた

 

「伝説の戦士を継ぐ者よ・・・どうか私を貴方の眷属にして頂きたい」

 

「・・・一体何がどうなってるんだぁぁぁああ!!」

 

戦場の真っ只中ではあったが俺は叫ばずにはいられなかった

それほどまでに衝撃が大き過ぎてとても信じられなかったのだ

するとそこへセラフォルーが凄まじい勢いで飛んできた

 

「カトレアちゃん狡い!私だって本当は宗英君の眷属になりたいのに!!」

 

「貴方は魔王という職務があるでしょう!?潔く諦めなさい!」

 

「はっ!まさかこの為に魔王を引退したのね!?」

 

「今更、気づいたところでもう遅いです

 悔しかったら貴方も早く後任を見つけて引退する事ね」

 

「今はセラに魔王を辞められると困るから当分先になりそうかな?」

 

「が〜ん!」

 

「・・・俺を置いて話を進めるの辞めてもらっていいですかね?」

 

どうやらカテレアの話では昔の戦いで俺に憧れを抱くようになっていたようで

是非とも眷属になろうと魔王の地位まで返上して俺の事を探していたそうだ

 

「いいのか?確かに昔に現れた戦士の力を受け継いでいるが俺はその人じゃないぞ?」

(嘘だけど)

 

「構いません・・・貴方様は力だけでなくあの方の意思まで継いでおられます

 だからこそ私は貴方様の為に身も心も捧げると決めたのです」

 

「おおう・・・なんかえらい事になってきたな・・・」

 

そんな事を考えていると俺は明らかにヤバそうな気配を感じ取った

そして次の瞬間には攻撃が飛んできてスカイックソードで咄嗟に弾き飛ばした

 

「この感覚・・・まさかここで出てくるのかよ・・・!

 かつて地球を汚染しようとしていた最悪の怪獣・・・幽魔獣!!」

 

俺の目の前に現れたのは三体の幽魔獣だったのだが明らかに様子がおかしかった

普通の状態ならばなんの関係もなく暴れる事こそが生き甲斐の彼らが

今回に関しては妙におとなしくすぐに操られているのだと悟った

 

(幽魔獣を操るとか・・・もしかしてオーフィスの力か?

 だとしたら無限の龍神半端ねぇな・・・)

 

俺は改めて無限の龍神の凄さに驚いているとその三体が巨大化してしまう

 

「嘘だろ!?ここで巨大化するとかふざけてるだろ!!」

 

「そうね・・・私もここまでするなんて聞いてないもの」

 

「ヴァーリさん?そんなあっさりと仲間でしたって言われても俺が困るんだけど!?」

 

「だって貴方と戦えなくなってしまったんだもの・・・なんだか欲求不満だわ」

 

「そういうのは一誠に言ってください!俺は関係ありません!」

 

「それじゃあお言葉に甘えて彼をイジメに行ってくるわ」

 

「どうぞお好きに!俺はこいつを止めないと・・・!でも三体は流石に・・・!」

 

そんな事を考えていると三体の幽魔獣が何かに攻撃されて大きく怯んだ

一体何が起こったのだと思っていると向こうからグランディオンが来てくれていた

 

「ゴセイナイト!来てくれたのか!!」

 

「彼だけじゃないデス〜!」

 

「データス!よし!これで条件は互角だ!行くぞ!」

 

『ガッチャ!』

 

「ハイパーチェンジヘッダー!天装!」

 

『サモン。ハイパーチェンジヘッダー』

 

「ハイパーチェンジ!」

 

「『天装合体!』」

 

「ゴセイグレート降臨!」

 

「データスハイパーアップグレード!」

 

『ゴセイグランド降臨!』

 

ゴセイグレート、データスハイパー、ゴセイグランドの三体が幽魔獣と対峙する

その光景を見ていた他のみんなはとても驚いていたが

戦っている俺は気にしている暇などなかった

 

「行くぞ!ヘッダーアタック!」

 

「ハァァァアア!」

 

『喰らえ!』

 

「凄い・・・!これが伝説の戦士と呼ばれる力・・・!」

 

三体の巨人が戦う姿はまさしく圧巻の一言であり

もはやセラとカテレアに関してはヒーローショーを見に来た子供のようになっていた

 

「こいつでトドメだ!ビクトリーチャージカード!天装!!」

 

『ビクトリーチャージカード!天装!』

 

俺達は最後のトドメを刺す為に勝利のテンソウカードを使う

 

「行くぜ!グレートストライク!」

 

「データスダイナミッククラッシュ!」

 

『グランドラスティック!』

 

それぞれの一撃を受けた幽魔獣達はそのまま倒れ込み爆発四散した

 

「ふぅ〜・・・これにて一件落着かな?めちゃくちゃ疲れた〜・・・」

 

しかし俺は知らなかった・・・

この後に待っている大きな災難についてを・・・



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みんなで一緒に暮らしましょ?・・・マジで?

幽魔獣を倒し終えた俺はゴセイグレートから降りると

そこではヴァーリと一誠が互角の戦いを繰り広げていた

 

(あれ?原作では一誠が押してたはずだけど・・・

 もしかしてヴァーリさんは原作よりも強いのか?

 それとも一誠が原作よりも弱いのか?

 いずれにしても一誠は鍛えなくちゃいけないみたいだな)

 

そんな傍観者のように見ているとどうやら決着は付いたようで

一誠の禁手化が時間経過によって解除されてしまったらしい

 

「私としては欲求不満なのよね〜・・・

 やっぱり宗英に相手してもらおうかしら?」

 

「お迎えが来てるんだから大人しく帰りなさい」

 

「あら?まさか俺っちの存在までバレちまったか」

 

そこへ中国の御伽噺に出てきそうな男が姿を現した

 

「その姿・・・もしかして孫悟空って奴か?」

 

「まぁそんな感じだな

 つっても俺は先代みたいに律儀じゃねぇけど」

 

「・・・よくそれで頭の輪っかが締まらないな」

 

「これは飾りだからな」

 

「飾りかよ!!」

 

「それよりもヴァーリ!そろそろ帰るグボォ!?」

 

「せっかく盛り上がりそうだったのに邪魔をしてくれるなんていい度胸ね?

 何だったらあなたと先に戦ってあげましょうか?美猴」

 

「いや戦う気もないからとっとと帰ってくれ」

 

それを聞いてヴァーリはため息を吐きながら

自分で殴って気絶させた美猴を連れてその場から去ろうとする

 

「それじゃあその内、家へ遊びに行かせてもらうわ」

 

「来なくていいから!!」

 

俺の返事を聞く前にヴァーリはゲートを通って消えてしまい

やはり話を聞かないのだと呆れているとそこへサーゼクス達がやってきた

 

「まさか白龍皇まで禍の団に加入していたとはね・・・

 これもアザゼルの監督不足と言った感じかな?」

 

「それを言われると言い返す言葉もねぇぜ・・・

 で?とりあえず会議の結果としてはどうするつもりだ?」

 

「もちろん・・・和平は成立。これからは彼らに備える事になりますね」

 

「あ〜・・・それって俺も巻き込まれるパターンですかね?」

 

「「「当然」」」

 

「ですよね〜・・・はぁ・・・俺の平和な学園生活が・・・」

 

俺の望んでいた生活とかけ離れていく事に嘆きながらも

これからの事について考えているとそういえばとサーゼクスが何かを思い出した

 

「忘れていたけど正式に黒歌のはぐれ悪魔の認定解除が出来る事になったよ」

 

「ようやくかよ・・・もうかなり経ったぞ?」

 

「それだけ証拠が少なかったんだけど

 有用な証言者を手に入れて物的証拠も見つかってね

 彼女には申し訳なかったけどこれでようやくはぐれ悪魔じゃなくなるよ」

 

「だな・・・よかったな?小猫」

 

「・・・はい・・・本当に・・・」

 

嬉しくて涙を流す小猫の頭を俺はそっと撫でて宥めるのだった

そしてそのまま疲れたのもあり家へと帰る事になったのだが・・・

 

「・・・なんか増えてませんかね?色々と人が・・・」

 

「そうですか?それよりも私の作った朝食はどうでしょうか?」

 

「いや美味しいですけど・・・なんでいるんですかね?姫島先輩」

 

「そこは朱乃で構いませんよ?」

 

「はぁ・・・じゃねぇや!誰か俺に説明プリーズ!」

 

「ならば儂が説明するとしようかのう」

 

俺は突然現れたマスター・シャーフーから説明を聞いた

どうやら禍の団に対抗する為に伝説の戦士である俺に鍛え直してもらおうと

リアス眷属の全員と一緒に暮らす事になってしまったらしい

 

「・・・マジでか〜・・・俺の平和な日常が〜・・・」

 

「お主に平和な日常などあったかのう?」

 

「それを言わないでもらえますかね!?」

 

「そういえば一誠を見てないんだけど何か知りませんか?」

 

「彼奴ならば朝から晩までニンジャマンとシグナルマンに鍛えてもらっておるわい」

 

「ああ〜・・・確かにあの二人なら一誠を鍛えるのに丁度いいか」

 

ニンジャマンは熱血な性格なので一誠とは気が合いそうだし

シグナルマンはそんな一誠の性欲を抑制してくれそうなので

まさしく最強の組み合わせと言ってもいいだろう

 

「じゃが一誠だけではないぞ?木場という少年も既にゴセイナイトと特訓中じゃ」

 

「なるほど・・・みんなもすごい頑張ってるんですね〜・・・」

 

「お主も負けないように鍛錬を続けなくてはいかんのう?」

 

「そうですね・・・まだ強化フォームを使いこなせていませんし」

 

「・・・下手するとあのお嬢さん達に負けるかもしれんぞ?

 

「・・・全力で頑張ります!!」

 

シャーフーに言われて俺は頑張ろうと思っていると

そこへ家のインターホンが押されて誰かと思い玄関に向かうと

 

「ヤッホ〜!ミカエル様に言われてここでしばらくお世話になりま〜す!」

 

「・・・マジでか・・・」

 

そこにはイリナの姿がありしかもここでお世話になると言われてしまった

そこへ何故か家の中にいたカテレアとセラフォルーが現れる

 

「ミカエルちゃんが自分の部下も送るって言ったけど

 それってイリナちゃんの事だったんだね!」

 

「まぁ宗英様とは知り合いのようですし妥当なところではないのですか?」

 

「その前に俺としてはなんで二人がここにいるのかを聞きたんですけど?」

 

「「もちろんここで暮らす為です」」

 

「俺は許可出してないんですけど!?

 おまけにセラフォルーさんは魔王の仕事があるでしょうが!?」

 

「もちろんここから出勤させてもらいます!」

 

「はぁ〜・・・なんか頭が痛くなってきた・・・」

 

こうして家で暮らす人数が増えてしまい

俺は心労で頭が禿げるのではないかと思うほど精神的に疲れるのだった



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力をあげるから近づかないで!

結局はあれから全員と一緒に暮らす事に俺は困り果てていた

 

「はぁ・・・全然、気が休まらない・・・」

 

「あら?こんなに綺麗な美女がたくさんいるのに?」

 

「そんな美女が扇情的な格好でいるからですよ!!」

 

リアス達は完全にここを我が家だと思っているようで

下着やそれこそ裸同然の姿で過ごしているのだ

もはや俺の中では既に理性は限界寸前まで来ていた

 

「ここには一誠や木場だっているだろ!?

 その姿でもしも襲われたらどうするんだよ!?」

 

「それなら大丈夫よ

 あの二人はずっと特訓部屋に入ったままだし

 こんな格好をするのは宗英の前でだけだもの」

 

「どうせなら俺の前でもちゃんとしてくれ・・・」

 

「い・や・よ」

 

「はぁ・・・もう最悪なんだよな〜・・・」

 

「あらあら・・・こんな美女を相手に最悪とは失礼ですね?」

 

そう言って今度は反対方向から下着姿の朱乃が抱き着いてきた

しかも絶妙に自分の胸を俺の体に押し付けるようにしながら

 

「実際そうだっての・・・頼むから自重してくれ・・・」

 

「あら?襲いたかったら別に襲ってもいいのよ?」

 

「はい♪既にその覚悟は出来ておりますから」

 

「思春期の男の子にそういう事を言っちゃダメだから!!

 ってそういえば・・・新しく家族も増えたしアレをやるか〜・・・」

 

俺は新しく仲間になった朱乃、カテレア、セラの三人を居間に呼んだ

 

「さてと・・・まぁこの際だから三人にも新しく俺の力を渡そうと思う

 だが使えるかどうかは本人次第・・・それでも受け取るか?」

 

「「「もちろんです!!」」」

 

「おぉう・・・あまりにも前のめりすぎて逆に俺が驚いた」

 

こうして俺は三人に自分の力を渡す事にした

すると朱乃は黒い忍シュリケンと忍者スターバーガーを

カテレアはパワーブレスを

セラはピンク色のダイヤルファイターとVSチェンジャーを手にしていた

 

「・・・あり?もしかして三人とも変身出来ちゃう奴じゃね?」

 

「みたいじゃのう・・・試しに変身してもらうのがいいのではないかのう?」

 

俺は三人に変身する方法を教えてそれ通りにやるように伝える

 

「それでは・・・!シュリケンチェンジ!」

 

「超力変身!」

 

「怪盗チェンジ!」

 

朱乃は黒いウェスタンビキニの姿に変身し

カテレアは灰色のロングコート風の露出が多い鎧に

そしてセラはミニスカートの小さな帽子の付いたピンクの怪盗衣装だった

 

「これが・・・!宗英くんの力なのですね・・・!」

 

「・・・なんでまた露出の多い姿なんだよ・・・

 もしかして本人のそういう願望でも叶えているのか?」

 

「というよりも動きやすい格好にしているんじゃないのかのう・・・」

 

「まぁ他のみんなもそんな感じだったもんね〜・・・」

 

「それはリアスにも言える事だからね?」

 

実を言うと既に力を渡した全員が変身出来るようになっており

そして俺もどうにか強化フォームを使えるようになった

 

「・・・そういえば気になっていたけど・・・どうして一誠達には力をあげないの?」

 

するとリアスが今更にようにどうして一誠達のような男達にも力を与えないのか疑問に思われた

薄々は聞かれるんじゃないかと思っていた俺も既にその答えについてを知っていた

 

「それなんですけど・・・俺の力は基本的に俺に対して固定されているんですよ

 言うならば俺専用の装備といったところですかね・・・

 だから同じ性の者には俺の力を渡す事は出来ないんですよ

 逆に異性には制限がないので能力を渡す事が出来るんです

 そしてその人の中で自己流の形へと変化して具現化する事が出来る」

 

だからこそ彼女達の衣装は俺の世界では全く知らないものだし

あんな過激な衣装になってしまうのだろうと俺は考えていた

 

「さてと・・・力も渡した事だし俺は風呂に入ってきますね」

 

そして俺は精神的に疲れたので風呂に入ろうと浴場に向かう

しかしこの時の俺は全くと言っていいほど想像していなかった・・・

風呂に向かう俺を野生的な目で見ていた女子達の姿があったと言う事を・・・

 

「・・・なんで一緒に風呂に入ってるんですかね?」

 

「いいじゃありませんか」

 

「今日は私達が宗英の体を洗ってあげるわ」

 

「覚悟するのにゃ!」

 

そう言ってリアス達は自分達の体で俺の体を洗い始めたのだ

いやらしい吐息に何やら柔らかい感触に時折固い感触に襲われる

そしてアーシアや小猫もどこで覚えた18禁的なお風呂やでの洗い方をする

 

(・・・もう俺の我慢も限界なんですが!?)

 

こうして俺は何やら理性を失ってしまったようで気が付いたら朝になっており

しかもベッドには全裸で何やら痙攣した状態のリアス達の姿まであった

 

「・・・これ・・・もしかしなくてもやってしまったパターンか?」

 

「宗英・・・♡・・・もう無理・・・♡」

 

「・・・俺の馬鹿野郎ぉぉぉおお!!」

 

結果として俺は色々とやらかしてしまい

リアス達としては満足のいく結果になったようだが何やら納得がいかなかった

しかしそんなリアス達の中でも一つだけとある誓いがたてられる事になった

 

「いいわね?絶対に一人で宗英の相手をしたらダメよ?」

 

「ええ・・・あの夜の出来事で私達は理解してしまった・・・」

 

 

 

 

 

(((((理性を失った宗英には・・・絶対に勝てない・・・♡)))))



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冥界へ行きます

朱乃達に力を渡した翌日、部室には意外な人物が待っていた

 

「おう!随分と遅かったじゃないか?」

 

「なんでいんだよアザゼル・・・てかスーツだせぇ」

 

「おい!謎の登場で盛り上がる場面なのに盛り下がったじゃねぇか!!」

 

(((堕天使の総督にここまでさせるって・・・すごいな・・・)))

 

男性陣は全員がアザゼルにここまでの事をさせるかと呆れており

逆に女性陣がまるで当たり前と言わんばかりの顔をしていた

 

「それで?なんでここにいるんだ?」

 

「そりゃもちろんお前らの顧問になったからだよ」

 

「あぁ〜・・・なるほどね・・・神器の研究か」

 

「おまっ!察しが良すぎるっての・・・」

 

アザゼルはゆっくりと立ち上がって部員全員の顔を見た

 

「俺が来たからには安心しろ・・・!しっかりとお前達を強くしてやる」

 

『あっもう間に合ってます』

 

「反論するの早すぎるだろうが!

 それにお前らの師匠だって神器の事はよく知らないだろ?

 だからこそ俺が教えてやるのが一番いいんだよ」

 

「確かに一理あるな・・・解剖されない可能性がないわけじゃ無いけど」

 

「「「えっ?」」」

 

「そこ!余計な事を言うんじゃねぇ!

 それにお前だって無関係じゃねぇんだからな・・・きっちり働いてもらうぜ」

 

「金払うのならいいぞ?」

 

「お前・・・悪魔以上に悪魔だな・・・」

 

こうしてアザゼルが顧問に入り何やら一誠とハーレムトークで盛り上がっていたが

それからしばらくしてリアスが実家に帰省するという話を部活でしていた

 

「帰省・・・それってもしかして禍の団に関係あるのか?」

 

「それもあるけど・・・帰省自体は元々予定の中に入っていたわ

 もうそろそろ若手当主達が集まる会合のようなものがあるのよ

 今回はそれに参加という形になるのかしらね?」

 

「なるほど・・・よし!俺は面倒だからこっちに残ろう!」

 

「いやお前さんも一緒に行くんだよ」

 

「あ〜・・・やっぱり?」

 

そこへアザゼルが入ってきてみんなは驚いている様子だったが

俺は気配を察知していたので全くと言っていいほど驚いてはいなかった

 

「てかお前達・・・少しくらいは気配を察知しろよ・・・

 まぁそっちのチビゴフッ!?」

 

「・・・チビって言わないでください」

 

そして小猫も黒歌に仙術を教えてもらい獣拳と組み合わせる事で

ある程度の気配を察知できるようになっておりアザゼルの事にも気がついていた

 

(まぁ・・・それを指摘しようとしてアザゼルは思わぬ反撃を受けてるけどな)

 

「まっまぁ・・・!なんにしてもだ・・・!お前には一緒に来てもらうぜ・・・!

 こいつらの事もあるがそれ以上にお前の家族・・・黒歌の事があるからな・・・!」

 

「黒歌の?」

 

「ああ・・・!なんでもサーゼクスが言うには認定を解く為には

 上を納得させないといけないらしい

 それで今回はお前さんに来て欲しいんだとよ」

 

「・・・それ・・・確実に俺がキレて冥界を粉々にする未来しか見えないぞ?」

 

「宗英?なんか凄まじい事を口走らなかったかしら?」

 

実際にやろうと思えばおそらく無双状態で冥界を火の海に出来るだろう

最もそんな事をすれば確実に大神龍様がやってきてしまうだろうが

 

「だろうな・・・だからまぁ色々と話をするために冥界に来いってわけだ」

 

「・・・めんどくせぇ・・・お偉いさんと話すの嫌なんだよ・・・

 面子ばっか気にしてその癖、実力は低いんだから話にならないっての・・・」

 

((((悪魔の重鎮をそこまで言えるって・・・凄いな・・・))))

 

「そこをなんとかさ!頼む!俺の顔に免じて!」

 

「はぁ〜・・・分かったよ・・・冥界に行くだけだからな?」

 

こうして俺達はリアスの帰省に合わせて冥界に行く事になったのだった

そしてみんなが列車で冥界へと向かう中で俺は別の列車で冥界に向かっていた

 

「お前・・・普通はこれで冥界まで行ったら不法侵入になるんじゃ無いのか?」

 

「俺はすでに特別権をもらってるから関係ないんだよ・・・

 てか勝手にこっちに乗り込んでおいて文句を言うんじゃねぇよ」

 

そう・・・俺が冥界に向かっている列車は他でもない

列車戦隊トッキュウジャーの列車に乗っていたのだ

 

(これ本当に凄いよな〜・・・俺も最初は冥界にまで行けるとは思ってなかったわ)

 

「しかし向こうの奴らが可哀想だな・・・特に一誠は」

 

「なんでだ?」

 

「そりゃお前・・・こっちがまさしくハーレム天国だからだよ」

 

アザゼルの言う通りこちらには女性の乗っている人数が明らかに多かった

と言うのも最初にリアスが用意してくれた列車では俺に仕えているティアマットに黒歌にアーシア

元ライザー眷属達にレイナーレ達とこれだけの人数を乗せるのは無理だったのだ

それで仕方なく俺もこれを用意してこの列車を用意したというわけだ

 

(あっ・・・でも汽車なら他にもグランドライナーとかキシャモスとかもあったな)

 

「多分だけど一誠はそんな事を考えてる余裕なんていないだろうぜ?」

 

「なんで?」

 

「冥界に着いたらニンジャマンやシグナルマンが修行に専念できるって張り切ってたからな」

 

「おぉう・・・あの二人が出てくるのか・・・あいつも運がない・・・」

 

アザゼルもすでに二人の事は知っておりとてもではないが相手をしたくないと思っていた

俺の家族では一二を争う熱血漢なのでそんな風に思ってしまうのは無理もないだろうが

なんて話をしているといつの間にかついてしまったようだ

 

「見えてきたな・・・冥界が・・・」



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みんなの修行

冥界にやって来た俺達はリアス達と合流して彼女の実家に向かう

 

「おぉ!凄い豪邸!!」

 

「そりゃあ魔王様の家だぜ?当然だろ」

 

「残念だけどここはお兄様の家ってわけじゃないわ

 ここは代々グレモリーが所有している館なのよ」

 

「そういえば名門だったな・・・

 それにしても・・・この空だと眠くなってくるな・・・」

 

「それにゃら私の膝の上で寝るのにゃ!」

 

「いやいいから・・・暑いから引っ付くな・・・」

 

そんなこんながありながらもようやく俺達はリアスの実家に辿り着いた

 

「ようこそおいでくださいました・・・」

 

「・・・前々から思ってたんですけど・・・

 グレイフィアさんってサーゼクスの奥さんですよね?なんでメイド?」

 

「身分の違いがありますからね・・・それにあの人の趣味です」

 

「流石は魔王!よく分かっている!」

 

「・・・一誠・・・お前はもうなんでもいいのか?」

 

「私達もメイド服を着た方がいいのでしょうか・・・」

 

「レイナーレも真剣に悩まなくていいから!」

 

そんな話し合いをしながらも家の中へと入れてもらい

今夜はリアスの両親を含めた食事を楽しませてもらっていたのだが

 

「そうなんですか!?それじゃあ他にもあんなロボットがあるのですね!?」

 

「ああ・・・他にも別のロボットとの合体も出来るぞ」

 

「凄い!是非とも見せてください!」

 

「ミリキャス。あまり宗英様を困らせないでください」

 

俺はサーゼクスとグレイフィアの息子であるミリキャスに懐かれており

今ではどんな変身があるのかやどんなロボットがあるのかを質問攻めにされていた

しかし俺はこんな純粋な目で見る子供に対して面倒だという気持ちはなく

むしろ自分もこんなに風にスーパー戦隊を見ていたと嬉しく思っていた

 

「さて・・・明日からは修行もある事だし今日はゆっくりと休んでちょうだい」

 

『はい!』

 

こうして俺達はリアスの両親との修行を終えて

翌日にはそれぞれの修行を始める事になった

 

「さて・・・今日から本格的な修行をするわけだが・・・

 木場は確か師匠の元で修行をつけてもらうんだったな?」

 

「はい。ゴセイナイト先生はゼノヴィアさんと稽古するそうなので」

 

「そうか・・・なら二人に関しては俺から言う事はないな」

 

『はい!』

 

「次に小猫だが・・・こっちも確か・・・」

 

「はい・・・私は姉様と一緒にマスター達に修行をつけてもらいます」

 

「そうにゃ!でもゴリーさんはリアスの修行だからなそっちは違うけど」

 

「なっなるほどな・・・」

 

改めてみんなが思った以上の修行をするらしいので

アザゼルは自分が顧問になった理由がないのではないかと自信を失くしそうになったが

 

「おほん!・・・それじゃあギャスパーは神器をひたすらにコントロール

 朱乃は・・・言わなくても分かっていると思うがもう一つの力を使えるようにしろ」

 

「・・・・・」

 

「別にお前があいつの事を認める必要はねぇよ・・・恨みがないわけじゃないし

 これは家族の問題だからな・・・だが力まで否定する事はない

 使えるものはなんでも使わないと強くなれないからな」

 

「はい・・・」

 

「さて・・・最後に一誠だが・・・お前を鍛えるのは今回あの二人じゃねぇ」

 

「何っ!?よっしゃぁぁあああ!!あの地獄から解放される!!」

 

「・・・お前・・・どんな地獄を味わって来たんだよ・・・

 だがある意味ではこっちも地獄に等しいぞ?」

 

アザゼルが笑いながらそう言うと

巨大な影が出現し上空を見るとそこにはドラゴンがいた

 

『なっ!?』

 

「ん?あ〜・・・確か龍王の一人で名前はタンニーンだったか?」

 

「ほう?お前は俺の事を知っているのか?」

 

「噂だけはな?でもお前はティアマットみたいに人間体にはならないんだな?」

 

「こちらの方が都合がいいからな

 それより・・・なるほど・・・お前がティアマットを僕にした人間か

 確かに強いな・・・この俺でもおそらくは勝てぬか・・・」

 

「せっ先生・・・もしかして俺の修行の相手って・・・」

 

「そのまさかだぜ?」

 

そのアザゼルのなんとも言えぬいい顔を見て一誠は逃げようとするが

すぐにタンニーンの腕に掴まれてしまいそのまま連れていかれる

 

「いぃぃぃいやぁぁあああ!!」

 

「それじゃあな〜後は頼んだぜ〜!」

 

「・・・あいつ・・・無事に帰ってこられるのか?」

 

「さぁな?それで?お前はこれからどうするんだ?」

 

アザゼルは暇になってしまった俺の今後についてを尋ねてきた

正直、その言葉を聞いて俺は今後をどうしようか悩んでいた

みんなの修行は別のみんながやってくれるので問題はない

つまり俺の出番はなく完全に手持ち無沙汰の状態になってしまったのだ

するとそこへマスター・シャーフーが姿を現した

 

「うむ・・・ならば眷属にした彼女達と組み手をするのはどうかのう?」

 

「・・・なるほど・・・強化フォームを試すのならそれが一番ですね」

 

「そうじゃろ?それじゃあ儂は二人の修行をしなければならぬからのう

 お主も強くなったからと言って油断をするでないぞ?」

 

「分かってますって・・・どんな達人であろうと油断は禁物

 常に相手に礼を尽くすつもりで全力を・・・武術の心得ですよね?」

 

「うむ!」

 

こうしてシャーフーは黒歌と小猫の修行へと向かい

俺は改めて自分の眷属となった彼女達との組み手をする事にしたのだった



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みんなと組手・1

俺は早速、みんなと修行をする為に広い場所まで来て彼女らと戦う事にしたのだが

 

「えっ?全員一緒じゃなくてそれぞれの組に分けて戦わせてほしい?」

 

「はい・・・確かに宗英様は強く私達が束になっても勝てないでしょう

 だからこそ自分がどれほど強くなったのかを知る為にそうして欲しいのです

 それに人数が多くて逆に不利になってしまう可能性もありますから」

 

「なるほどね・・・戦う組はもう決まってるの?」

 

「ここに来るまでの間に」

 

レイナーレの言葉を聞いて確かに一理あると俺は思っていた

ただでさえ種族の違いもあるのにいきなり連携など無理な話だろう

ならば知った者同士で戦うのがおそらく一番実力を発揮できる

 

「・・・分かった・・・それじゃあ最初は誰からやる?」

 

「無論・・・私達が最初です!」

 

最初に俺の相手をしてくれるのはレイナーレ、ミッテルト、カラワーナの三人らしい

 

「なるほど・・・堕天使三人が相手か」

 

「はい・・・!それでは行きます!」

 

三人はモーフィンブレスを自分の顔の前に出してボタンを押す

 

『『『イッツモーフィンタイム!』』』

 

するとモーフィングラスが展開されて彼女らの服が変わっていく

レイナーレは黒、ミッテルトは白、カラワーナは紫と

それぞれ色違いの網目になった露出の多いボディストッキング型スーツを身に纏い

その上からハーネス型のベストを羽織っていた

 

「「「レッツモーフィン!」」」

 

そして再びボタンを押すとモーフィングラスが三人に掛かり変身が完了したのだが

 

「・・・毎回思うんだけど・・・なんでそんなに露出の多い格好になるんだ・・・」

 

先ほども言ったようにかなり露出が多くもはや下着が見えているような状態だった

こんな状態で戦うのかとも思っているがシャーフー達の話ではあれにも十分な強度があるらしい

 

「まぁいいか・・・それじゃあ俺も」

 

『イッツモーフィンタイム!』

 

「レッツモーフィン!」

 

そして俺も対抗してレッドバスターの姿となりソウガンブレードを構える

 

「そんじゃま・・・バスターズ!レディ・・・」

 

「「「「ゴー!」」」」

 

三人はまさしく完璧な連携でそれぞれをカバーしており

俺も反撃をしようとするがその隙を突かれそうになり何度もやめている

 

(流石の連携だな・・・おそらくは俺の眷属の中でも一番か)

 

「なら・・・俺も本気を出すとしよう!来い!ニック!!」

 

『おう!』

 

『Are you ready?』

 

俺はニックを呼び出してGBカスタムバイザーに取り込み

モーフィンブレスに装着する

 

『Powered custom! It's morphin time!』

 

「パワードモーフィン!」

 

そして両方のボタンを押すとグラスが展開されて

再びボタンを押した瞬間、強化アーマーを身に纏った

 

「ここからの俺は・・・誰にも止められないぜ!」

 

パワードカスタムを纏った俺は誰よりも早く動く事ができ

いかに連携の上手いレイナーレ達でも俺を捉える事は出来なかった

 

「こいつで終わりだ!」

 

『It's time for buster』

 

「ボルカニックアタック!」

 

「「「キャァアアア!!」」」

 

最後はバスターアニマルCB-01チーターの形を模した炎を纏って突撃し

その直撃を受けたレイナーレ達は変身が解除されてしまう

 

「俺の勝ちだな?三人は休めせるとして・・・次は誰が相手だ?」

 

「では次は私達が相手を・・・!」

 

次に現れたのはライザー眷属の剣士であるカーラマインとシーリスの二人だった

 

「今度は剣士が相手か・・・!となると俺も剣で相手をしないとな?」

 

そう言って俺が取り出したのはリュウソウルとリュウソウチェンジャーだった

 

「リュウソウチェンジ!」

 

『ケボーン!』

 

『リュウSO COOL!』

 

「勇猛の騎士!リュウソウレッド!」

 

レッドリュウソウルをセットし俺はリュウソウレッドに変身すると

二人もそんな俺に負けじとクロノチェンジャーを構える

 

「行きます!「クロノチェンジャー!!」」

 

二人もサイバーチックな露出の多い鎧を身に纏い

カーラマインは黒、シーリスは白の色をしていた

そして二人の両手にはそれぞれの色をしたダブルベクターが握られていた

 

「さてと・・・いざ尋常に・・・参る!」

 

二人はそれぞれに刃を振るってきてしかもちゃんと技もあった

それだけではなく二人はちゃんとベクターの技も使ってきた

 

「ベクターハーレー!」

 

「おっと!剣士なのに飛び道具を使ってもいいの?」

 

「これは斬撃を飛ばしているようなものなので」

 

「そう言うと思ってました!しょうがない・・・メラメラソウル!」

 

俺は二人にも本気で戦った方がいいと考えてメラメラソウルと取り出し

そのままリュウソウケンにセットしホーングリップを押し込んでいく

 

『強!リュウ!ソウ!そう!そう!この感じ!!』

 

『メラメラソウル!!』

 

そして俺はメラメラソウルの強竜装を身に纏い二人に攻撃する

流石の二人も炎を纏った俺の攻撃には対応出来ないようで苦戦を強いられていた

 

「さて後もあるし・・・これで終わりにするぜ!」

 

『超!超!超!超!イイ感じ!!』

 

「バーニング・・・ディーノスラッシュ!!」

 

『剣ボボボボーン!!』

 

「「キャァァァアア!!??」」

 

最後は必殺技を放ちそれに耐え切れなかった二人は変身が解除され

そのまま座り込んでしまう

 

「これで二組目・・・さぁ!じゃんじゃん行こうか?」



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みんなとの組手・2

次に戦うのはイザベラ・雪蘭そしてニィとリィの四人が相手となった

 

「次は戦車の二人と兵士の格闘が得意な二人か

 そんじゃまこっちも格闘といきますか!滾れ!獣の力!ビースト・オン!」

 

俺はゲキチェンジャーを使ってゲキレッドへと変身を果たした

 

「体に漲る無限の力!アンブレイカブル・ボディ!ゲキレッド!」

 

「それではこちらも・・・!「気力転身!オーラチェンジャー!」」

 

「こっちも行くにゃ!「ギンガ転生!」」

 

イザベラと雪蘭はオーラチェンジャーを使って変身し

ニィとリィの二人は銀河ブレスを使って変身を果たした

 

「ゲンブレンジャー!天地星!イザベラ!」

 

「ビャッコレンジャー!天水星!雪蘭!」

 

「ギンガサファイア!ニィ!」

 

「ギンガルビー!リィ!」

 

イザベラと雪蘭は黒と白の露出の多い武道着を来ており

ニィとリィは青と赤の牙模様が着いたチューブトップのビキニを身に纏っており

それぞれに俺が教えた名乗りを行っていた

 

「・・・本当・・・なんでこんなに露出が多いんだろうな・・・

 まぁいいや・・・それじゃあ行くぜ!」

 

「「「「はい!」」」」

 

イザベラと雪蘭は自慢の格闘術で俺と互角に殴り合う事が出来ていた

同時にニィとリィは自在剣・機刃をキバクローに変形させて俺に襲い掛かってきた

お互いに攻撃しながらそれなりに休んだりもしており攻撃のリズムが取りにくく

俺としてはやはり強化フォームになって戦うしかないとスーパーゲキクローを取り出す

 

「過激に行くぜ!スーパービーストオン!」

 

スーパーゲキクローのスイッチを押すとクローが展開されスーパーゲキレッドに変身を終える

 

「過激にアンブレイカブル・ボディ!スーパーゲキレッド!」

 

「凄い・・・!なんて凄まじいオーラなの・・・!?」

 

「ここからの俺は止まらないぜ!!」

 

噴射口からオーラを噴出して空を飛びそのスピードにみんなは追いつけていなかった

 

「おぉぉぉお!!スーパータイガー撃!」

 

「「キャァァアァア!!??」」

 

スーパータイガー撃によりニィとリィの二人は変身が解除されてしまう

それを見たイザベラと雪蘭はダイレンロッドと取り出してそれを使って戦う

俺もそれを見てゲキセイバーを取り出して二人と打ち合う

 

「おいおい・・・この前まで武器を使った戦闘は苦手って言ってなかったっけ?」

 

「ええ・・・だから師匠達にみっちりと教えてもらいました!」

 

「勘弁してくれよ・・・つってもどうせ変わらないんだろうけど!スーパー波波斬!」

 

俺の一撃を受け止めようとしたイザベラと雪蘭だったが完全に圧倒されてしまい

吹き飛ばされると同時に変身は解除され勝負に勝ったのは俺だった

 

「うし!次でラストだな・・・!」

 

最後に戦うのは僧侶の美南風と兵士のシュリヤー、マリオン、ビュレントの四人だった

美南風はドロンチェンジャーをシュリヤー、マリオン、ビュレントはセイザブラスターを取り出す

 

「さてと・・・俺はどれで行こうかな・・・やっぱこれで行くか!」

 

俺が取り出したのはトッキュウチェンジャーだった

この列車を使って冥界に来たのもあったので最後はこれで締めようと思ったのだ

 

「それでは参ります・・・!スーパー変化!ドロンチェンジャー!」

 

「それでは私達も!」

 

『コトキュータマ!』

 

『ウサギキュータマ!』

 

『コギツネキュータマ!』

 

『『『セイザチェンジ!』』』

 

「「「スターチェンジ!」」」

 

四人はそれぞれに変身を果たし衣装が変わっていく

美南風はかぐや姫のような衣装を纏い

シュリヤーは露出の多い踊り子のような衣装

そしてマリオンとビュレントの二人は茶色と紫のメイドビキニを纏っていた

 

「・・・なんだろう・・・美南風だけは安心して見られるな・・・

 なんて言ってる場合じゃねぇや」

 

『変身いたしまーす。白線の内側に下がってお待ちくださーい』

 

「トッキュウチェンジ!」

 

『トッキュウ1号!トッキュウ1号!』

 

俺はトッキュウ1号へと変身を果たし四人と向かい合っていた

レールスラッシャーを取り出してみんなと刃を交えていく

美南風はカクレマル、シュリヤーはキューシックル

マリオンはキューレイピア、ビュレントはキューショットを使っていた

 

「やっぱりキツイか・・・ならこれを使うだけだ!」

 

俺はハイパートッキュウレッシャーを使って

ハイパートッキュウ1号へと変身を果たした

そしてレールスラッシャーを使って攻撃を仕掛ける

しかし同時にトッキュウブラスターの二刀流で更に攻撃を加える

そして四人を一箇所に集めると俺はダイカイテンキャノンを取り出す

 

「こいつで終わりだ!」

 

『ハイパーレッシャー、本日の最終レッシャーになります』

 

その音声が聞こえると俺はレバーを引いて転車台を一周させボタンを押す

 

『お乗り遅れにご注意ください』

 

「ハイパー終電クラッシュ!」

 

『ハイパーレッシャー、発射!』

 

その一撃を受けた四人は吹き飛び変身は解除されてしまう

こうして俺はみんなとの組み手に勝利する事が出来たのだが

 

「・・・流石に四回も強化フォームを使ったのは無謀でした・・・」

 

その後で指一本すら動かせない状態になってしまい

まだまだ修行が足りないと自覚させられてしまった

しかしそれ以上にこうなった事で問題が出てきてしまった

 

『宗英様・・・♡今夜は私達にお世話をさせてください・・・♡』

 

「・・・マジで勘弁して・・・」

 

こうしてこの日一日はみんなのお世話になる事になってしまい

動けない事を良い事に色々とされたのも言うまでもない



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自分の居場所

みんなとの組み手を終えて更に時が過ぎた頃

リアス達とソーナ達のレーティングゲームが行われる事になった

何でもソーナ会長の夢がレーティングゲームの学校を作る事のようで

それが実現可能なものなのかどうかを知る為に戦う事になったそうだ

 

「・・・で?なんで俺までこの戦いを見せられる羽目になるんですかね?」

 

「いいじゃねぇかよ?お前は古代の英雄達の力を受け継いだ男だぜ?

 そんな男がVIP席に呼ばれないわけがねぇだろ?」

 

「はぁ〜・・・それで?そちらのご老人と素敵な美人さんは?」

 

「びっ美人!?///」

 

「フォフォフォ!ワシの名はオーディン・・・お主の噂は聞いておるぞ?」

 

「北欧の最高神様にまで知られてるのかよ・・・

 なんかその内、神からも喧嘩を売られる事になりそうだ・・・」

 

「いや・・・流石のワシらもお主に比べたら弱いものじゃて・・・・

 戦いを売ろうものならば滅びるのは・・・間違いなくワシらじゃろうな」

 

オーディンは戦いを挑めば負けるのは間違いなく自分達だと告げる

それほどまでの力量が俺にあると相手は思っているようで

実際に俺は如何なる神が相手だろうとも負ける事はないだろう

 

(あっでも大神龍はダメです。あれは間違いなく死にます)

 

なんて事を話しているとどうやらゲームが始まったようだ

 

「それで?お前さんはどっちが勝つと思う?」

 

「勝負の勝敗は基本的に最後まで分からないものだけど・・・

 有利なのは間違いなく・・・ソーナ会長の方かな?」

 

「ほう?そこはリアス達が絶対に勝つって言わないんだな?」

 

「さっきも言っただろ?勝敗は最後まで分からないって・・・

 そう言った意味ではソーナ会長はよく分かっていると考えていいだろう

 アザゼル・・・どうせお前の事だからみんなに個人の修行を付けさせただけなんじゃないのか?」

 

「ギクッ!」

 

「だとしたら・・・間違いなく不利なのはこっちだろうな・・・

 情報は時として力よりも上の武器となり得る・・・

 ソーナ会長はそれを駆使して戦う派だから・・・苦戦を強いられるのは間違いないだろうね」

 

そして戦いの流れは俺の予想通りまずは厄介なギャスパーが罠によって潰されてしまい

他のみんなも分断されてしまい個別で戦う事になってしまった

しかも一誠などは匙との一騎打ちを受けて立ってしまい勝負には勝ったのだが

実際はどちらもリタイアとなってしまい痛手を受けたのはリアスの方だった

最後は何とかソーナ会長を追い詰めてはいたがそれでも一誠のリタイアが響いたのか

物量で押し込まれてしまい結局、リアスが投了する形で決着はついた

 

「・・・それにしても前から思ってけどこのレーティングゲームだっけ?

 随分とおざなりだよね〜・・・誰がルール決めてるの?」

 

「俺に聞くんじゃねぇよ・・・そう言うのはサーゼクスに聞け

 それよりも・・・お前はあいつらを慰めなくていいのか?」

 

「今行くのは逆効果になるでしょ?それに今回の事でよく分かったはずだ

 たとえどんな戦いであろうとも負けたらそれで終わりなんだって・・・

 それが分かっただけでも彼らに取っては実りのある戦いになったんじゃないの?

 ・・・てか何気に自分の役割を俺に押し付けようとしないでくれる?」

 

「やっぱりバレてたか・・・しょうがねぇ仕事をしに向かうか・・・」

 

ぶつぶつと文句を言いながらもアザゼルはみんなの元に向かい

俺は帰ろうかと思っているとオーディンに呼び止められてしまった

 

「近々お主達をワシらの土地に案内させてもらおうと思っておる

 それだけを言おうと思っておってのう・・・後は・・・こやつが話があるそうじゃ」

 

そう言ってオーディンの後ろから出てきたのはバラキエルだった

彼がどうして姿を現したのか俺はその理由に何となく心当たりがあった

 

「あの〜・・・先に言っておきますけど親子の問題には関わりませんからね?」

 

「安心してくれ・・・今回はそう言う事を話したいんじゃない・・・

 むしろ聞きたい事があってね・・・時に宗英殿・・・娘が貴方と婚約したのは本当かね?」

 

俺はそれを聞いて思い切り吹き出すと同時にどうしてそんな話になったのだと慌てる

どうやら朱璃さんから話を聞いたそうで俺は頭を押さえながら訂正した

 

「婚約はしてませんって・・・朱乃先輩に告白されただけですよ」

 

「そうだったのか・・・では俺からも朱乃の事をお願いしてもよろしいですかな?」

 

「おぉ!モテモテじゃのう!それならこのロスヴァイセもどうかな?」

 

「ちょっ!?何を言ってるんですかオーディン様!!??」

 

「・・・二人共・・・そこは本人の意見をちゃんと聞いてあげましょうよ・・・」

 

こうして慌ただしい中で冥界への一時的な帰省も終わり

再び学校に戻ろうとしているとそこへ一人の悪魔がやってきた

 

「久しぶりだねアーシア・・・!」

 

「えっと・・・どちら様でしょうか?」

 

「僕の名前はディオドラ・アスタロト・・・かつて君に助けられた悪魔さ」

 

「そうだったのですか!?元気になってよかったです!」

 

「えっ?ああうん・・・それでなんだけど・・・」

 

「私はこれから宗英さんと一緒に帰るので

 また今度お会いしたらゆっくりとお話しましょうね!」

 

「えっと・・・ちょっと・・・!」

 

アーシアに笑顔でやり過ごされる彼の姿を見て

一誠は少しだけ同情する気持ちが芽生えたとか・・・



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体育祭迫る

夏休みを終えて駒王学園ではとある行事が迫ってきていた

それは他でもない体育祭でありみんなが楽しみにしている行事の一つである

 

「・・・いや別にそこまで楽しみにしてるわけじゃないんだけど・・・」

 

「そりゃあお主は生身でも悪魔とかと対等に戦えるだけの力があるからのう・・・

 それを考えれば体育祭などもはやお遊びにすらならぬか・・・」

 

「いやそれもあるけど・・・一番はあんたらの格好だよ!!」

 

この前の授業参観と同じようにみんなは来るつもり満々のようで

既にカメラやらの準備をしてはしゃいでおりコレが俺が楽しみに思えない理由の一つだ

 

「はぁ〜・・・来ても良いけど頼むから目立つなよ?」

 

「それは無理ではないか?特にあの三人の様子を見ればのう・・・」

 

確かにそこにはミシェルにエレファン、シャッキーの三人がおり

何やら応援グッズを作って明らかに応戦する気満々と言った様子だった

 

「・・・そういえば冥界から帰ってくる時にアーシアに話しかけて来た悪魔・・・

 どうにも嫌な気配がしたな・・・もしかして背後に何かいるのか?」

 

「まぁお主がそう思ったのならばその可能性は十分にあるじゃろうな

 今ではもうどこに敵がいるのかも分からない状況じゃからのう

 それを考えれば悪魔の陣営にスパイがいたとしてもおかしくはない」

 

「・・・それ・・・もっと詳しく聞かせてもらえるかしら?」

 

俺とシャーフーはこの前の悪魔についてを話していると

どうやらリアスにも聞こえていたようで真剣な顔をしながら話に加わる

 

「なるほどね・・・それはおそらくディオドラ・アスタロトの事で間違いないわね

 でも彼が裏切り者なんて・・・目立つ事はないけど優秀な悪魔なのよ?」

 

「だからこそ・・・その裏はって可能性があるのさ

 特にああ言う笑みを貼り付けたような男は逆に怪しい・・・」

 

「・・・分かったわ・・・お兄様にも知らせておくけど・・・

 相手は貴族の次期当主・・・迂闊には動けないわよ?」

 

「もしもの時は俺が動くから大丈夫さ。それこそ冥界を破壊してもな?」

 

「・・・本当にそれだけはやめてね?」

 

そう言われて俺は渋々ながらも了承し師匠達を止めに向かった

そして翌朝になりHRの時間になると体育祭でみんなが何に出るかの話し合いをしていた

 

「・・・なぁ・・・なんで俺だけずっと動かない系の種目が多いんだ?」

 

『そりゃあお前が一番の規格外だからだよ!?』

 

「解せぬ・・・」

 

そんなこんなで色々と話し合いが行われてどうやらみんなの出る種目も決まったようだ

そうして部室へと向かうとリアスがかなり険しい表情を浮かべて待っていた

 

「・・・宗英・・・ディオドラの事なんだけど・・・

 貴方にレーティングゲームを挑んできたわ」

 

「俺にか・・・って事は間違いなく裏があるって事だな

 狙いはおそらくアーシア・・・ってところだろうな」

 

「えっ!?なんてそこでアーシアの名前が出てくるんだよ!?」

 

「ニンジャマンが情報を集めてくれてな

 どうやらあいつがアーシアを教会から追い出す原因を作った男らしい」

 

「何っ!?部長!そんな奴は宗英が出るまでもありません!俺達で倒しましょう!」

 

「そういう訳にもいかないのよ一誠・・・何せ相手は貴族

 それに対して貴方は転生悪魔なのよ?どう考えても向こうが有利だわ」

 

「だからこその俺なんだろ?別に良いけどサーゼクスにも気をつけるように言えよ?

 おそらくだが・・・このレーティングゲームは罠だろうからな」

 

「ええ・・・分かっているわ・・・!」

 

リアスにそう言った後で俺はレーティングゲームとを聞いて一つだけ気づいた事があった

 

「・・・そういえば気づいたんだが・・・俺は眷属いないけどどうやって戦うんだ?」

 

『・・・あ・・・』

 

「・・・どうやらあんな顔してディオドラもアホだったか・・・」

 

とにかく俺はどうするかをみんなと話し合っているとそこへアザゼルがやってきた

 

「あん?なんか随分とみんなで悩んでいるみたいだがどうかしたのか?」

 

「実はディオドラにレーティングゲームを申し込まれたんだが

 俺って人間だから眷属とかいないじゃん?俺だけで参加するのかと思ってさ」

 

「別にそれでも問題はないんだろうけど流石に相手のメンツもあるしな〜・・・

 だがそう言った意味なら黒歌とライザー眷属の奴らを連れて行くのはどうだ?

 他にもうちのバカ娘三人を合わせれば十分に人数は揃うだろ?」

 

「・・・それ・・・うちにアーシアも含めてないよな?」

 

「そりゃあ嬢ちゃんが原因なんだし参加させない訳にはいかないだろ?

 それに奴が怪しいというのなら尚更、参加させて身近においた方がいいと思うぜ?」

 

「・・・一理あるか・・・アーシアはどうしたい?」

 

「・・・私は宗英さんと一緒に戦いたいです・・・!

 もしも私の力が皆さんの役に立つのなら・・・私は頑張ります!」

 

「アーシア・・・本当にお前は良い子だよ・・・

 それじゃあ俺も頑張ってディオドラを根絶やしにしますか!」

 

『それをやったら絶対に冥界が壊れるから止めろ!?』

 

こうして俺は家に帰りディオドラ根絶を目指してみんなと作戦会議をするのだった



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人の心を欺くのが怪盗

あれから月日が流れて俺達はいよいよディオドラと戦う日を迎えていた

そしてその戦いはオカルト研究会だけではなく他のみんなも見守りに来ていた

その理由は他でもない俺が言っていた事を心配してだった

 

『それではディオドラ・アスタロト様と好神宗英のレーティンゲームを開始いたします』

 

グレイフェアさんのアナウンスと共に俺達は転送されたのだが

何故か全員がバラバラの場所に転送されてしまいしかもアーシアの姿もなかった

それもそのはずアーシアは転送でディオドラの元に跳ばされてしまっていたのだ

 

「やぁ?待っていたよアーシア?君をようやく・・・僕だけの物にできる・・・!」

 

ディオドラはゆっくりとアーシアに向かって近づいていくのだが

その様子を見てまるで呆れるようにアーシアはため息を吐いた

 

「・・・あのさお前・・・ここまでされて気づかないってどんだけ馬鹿なの?」

 

「なっ!?その声はまさか・・・!?」

 

アーシアは自分の顔を剥がすようにマスクを外し

その下から現れたのは他でもないこの俺の姿だった

 

「いや〜・・・流石に初めて変装したからバレるかと思ったんだけど

 思った以上に大丈夫だったみたいだな?それともお前が鈍感なのか?」

 

「貴様〜!!よくもこの僕を騙してくれたな!!」

 

「その反応からしてお前が単純に馬鹿なのか・・・

 コレなら警戒する必要もなかったか?まぁいいや」

 

俺はVSチェンジャーとダイヤルファイターを手にする

 

「怪盗チェンジ」

 

『RED!』

 

『0・1・0』

 

『マスカレイズ』

 

レッドファイターを銃身にセットしてダイヤルを回し

最後にダイヤルファイターを上面に来るようにVSチェンジャーを回転させる

 

『怪盗チェンジ!』

 

そして最後のアナウンスと共にトリガーを引くと俺はルパンレッドに変身を果たす

 

「ルパンレッド!」

 

「ルパンレッドだと!?そんな知るか!!ここで貴様は死ねぇ!!」

 

ディオドラはおそらくオーフィスから与えられた蛇の力を使ったのだが

俺としては大した強くなったように感じずそのままボッコボコにしてしまう

 

「・・・どうしよう・・・思った以上に弱すぎてなんか持て余してしまっている・・・」

 

「それならば私が貴様の相手をしてやろう・・・!」

 

「ん?」

 

声が聞こえて後ろを振り向くとすぐそこにまで攻撃が迫ってきていた

そしてそれが直撃して大爆発を引き起こしたのだが

 

『シザー!』

 

『怪盗ブースト!』

 

「あっぶね〜・・・ディオドラと一緒に殺す気満々だったよあの男」

 

「ちっ・・・役に立たぬゴミめ・・・!」

 

「いやあんたも十分にクズだな・・・

 まぁそっちの方が後腐れなくていいけどな・・・!」

 

俺は背中についていたブレードブーメランを投げるとシャルバは難なくその攻撃を避けるが

 

「避けてもいいのか?その攻撃は・・・帰ってくるんだぜ?」

 

「何っ!?グァァァァアア!!??」

 

避けられるのすら計算に入れていた俺はブレードブーメランを空中で分裂させ

シャルバの羽を全て切り裂いた

 

「地上にようこそ〜♪さてと・・・それじゃそろそろ決着をつけようか?」

 

「貴様ぁ〜!!こうなればこの冥界など知った事か!この世界もろとも貴様を葬ってくれる!!」

 

シャルバは大量の蛇を自分の中に入れるとそのまま巨大化し

そして破壊衝動に飲み込まれてしまったかの如く全てを見境なしに破壊していく

 

「わぁ〜・・・流石にあれはないわ〜・・・」

 

『おいおい〜!大変な事になってるじゃねぇか〜!』

 

「おっ!いいところに来たグッティ!例の全部合体行くぜ」

 

『おう!』

 

俺はグッティを手にしてすぐにVSチェンジャーにセットする

 

『グッドストライカー!』

 

『ゲットセット!レディ?』

 

アナウンスが鳴り終わると同時に俺はトリガーを引いた

 

『飛べ飛べ飛べ・・・ゴー!』

 

そして俺は更に他のダイヤルファイターとトリガーマシン

それだけじゃなくエックストレインまでも発射される

 

「行くぜ!」

 

『超越エックスガッタイム!』

 

そのアナウンスがなると同時にエックストレインが両腕となり

エックストレインファイヤーとサンダーが下駄となって合体

その隣にトリガーマシン2号と3号が合体し

先ほどの両腕の上にブルーダイヤルファイヤーとイエローダイヤルファイターが装着

最後にトリガーマシン1号が頭に合体しレッドダイヤルファイターが胸に合体すれば

 

『グッドクルカイザーV・S・X!』

 

「完成!グットクルカイザー!」

 

その大きさは魔獣の姿となったシャルバよりも大きく破壊本能しかないはずの彼も怯えていた

 

「そんじゃあまぁ・・・行くぜ!!」

 

ブレードでシャルバを切り裂き攻撃して相手が仰け反ると同時に俺はキャノンを放った

あまりの攻撃にシャルバは上に逃げようとするがそれを俺は許さず

肩のアームガトリングで撃ち落とすと同時に落下してきたところをパズソーで切り裂く

 

「さてと・・・それじゃあこいつで終わりだ!」

 

『グットクルカイザー!ビークルラッシュストライク!』

 

「グオッォォオォオオ!!??」

 

全てのビークルがシャルバを貫き最後は地面に倒れて爆発した

 

「永遠に・・・adieu〜」



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なんだあのデカい龍は!?・・・知り合いです

シャルバとの戦闘を終えて俺は地上に戻るといつの間にか合流していたリアス達に

何故かヴァーリ達の姿もあったのだが

 

「・・・なぁ・・・そのやばい格好をした幼女は誰だ?」

 

「誰だと思う?」

 

「主様・・・この者こそが無限の龍神であるオーフィスです」

 

「・・・マジか・・・」

 

纏っている魔力的にそんな感じはしていたのだが

やはり現実的には受け入れたくないようで俺がそっと視線を逸らしていると

 

「古代の戦士・・・我・・・お前にお願いする・・・」

 

「えっと・・・何をですかね?」

 

「我・・・静寂・・・取り戻す・・・」

 

「・・・ヴァーリさん、通訳をお願いします」

 

「彼女はとある空間で暮らしていたんだけどそこに邪魔者が来てね

 その存在と戦って彼女は負けてしまい追い出されてしまったの」

 

「・・・それって他の場所じゃダメなのか?」

 

静寂と言われている場所ならば他にもいっぱいだろうと思っていたが

どうやらそう言ったわけではないようで首を振って否定していた

 

「う〜ん・・・それじゃあ俺の家に来るか?静かな部屋なら一つだけあるし」

 

「ちょっ!?宗英何言ってるのよ!?相手は無限の龍神なのよ?」

 

「別にそれくらいなら大丈夫だろ?てか先代は同じような相手も倒してるし」

 

「・・・お前の先代どんだけだよ・・・無限の龍神と同じような存在を倒すって・・・」

 

「・・・それよりなんか来るぞ?」

 

全員が上空を見ると確かに次元に穴が開くとそこから巨大な赤い龍が姿を現した

 

「・・・あれが・・・グレートレッド・・・我の宿敵・・・でも・・・」

 

「マジかよ・・・!あんなの倒せるような存在なんているのか!?」

 

「そりゃあそんなのが居るとしたらここにいる宗英くらいじゃないか?」

 

「・・・宗英?どうしたの?何か固まっているみたいだけど・・・」

 

「グレートレッドの様子もおかしいわよ?まるで何かに怯えているみたい」

 

グレートレッドもオーフィスもそして俺もみんなが感じていないとある存在が近づいている事に気がついた

それはおそらくこの世界で最強と呼べるだけの存在であり俺達が束になっても勝てない相手

 

(・・・なんで・・・なんで・・・!)

 

 

 

 

 

(なんで大神龍がここに現れるんだよぉぉぉおおおお!!??)

 

みんなもようやく大神龍の姿をその視界に捉えたようでその大きさに絶句していた

 

「なんだよありゃ・・・!?グレートレッドだけでも異常なのにあの強さ・・・!」

 

「・・・あいつの名前は大神龍・・・世界の平和を維持する存在だ・・・!」

 

「宗英?あの龍の事を知っているの?」

 

「ああ・・・!絶対に手を出すなよ・・・!この冥界なんて一瞬で滅ぶぞ・・・!」

 

「お前がそこまで言う程の相手なのかよ!?

 でも平和を維持しているならそんなに悪い存在じゃないんじゃ・・・」

 

「いや・・・むしろあいつは天災とかそう言ったのと同じで誰も抗う事が出来ない・・・!

 お前に一誠・・・お前は平和って言葉を軽く考えてないか?」

 

「どういう事なの?」

 

「大神龍のやばいところは争いを起こす原因・・・

 つまりは知能ある生き物を根絶やしにするんだよ・・・!

 故にあいつは平和を維持する存在なんて言われているんだ・・・!」

 

「ちょっ!?それを言ったら俺達って滅ぼされる側じゃん!!」

 

確かに一誠の言う通り先ほどの戦いを感じてやってきたのならばかなりまずい

しかし大神龍はこちらを見ているだけで全く攻めてこようとはしなかった

そして何かを確認し終えたかのように再び天へと帰っていってしまった

 

「なんかよく分からんけど・・・助かったみたいだな・・・」

 

「宗英がそこまで安心するほどの相手なのかよ・・・」

 

「我も・・・何故か震えが止まらぬ・・・」

 

「オーフィスまで怯えているなんて・・・!本当に危険な存在みたいね」

 

「はぁ〜・・・とりあえずグレートレッドも帰ったみたいだし俺達も帰ろうか?」

 

こうして様々な事が起こった長い一日は終わりを迎えて俺達は家に帰ってきたのだが

 

「・・・お主・・・本当に無限の龍神であるオーフィスを連れて来るとはのう・・・」

 

「いや俺もマジで来るとは思ってなかったもんで・・・

 おまけにヴァーリさんまでついて来ちゃうし」

 

「前々から宗英の家には興味があったからね?

 それにしても貴方の師匠達はみんな強いわね

 さっき相手をしてもらったけど禁手の状態じゃ勝てなかったわ」

 

「何をサラッとバトルした事を話してるんですかね!?

 なんで家に来て早々にそう言った事をしてるんですかね!?」

 

家に帰ってきてもどうやら心も体を休める暇は俺にはなかったようだ

しかも家にやってきたのは彼女達だけではなかったのだ

 

「・・・まさかディオドラの眷属をウチで雇う事になるとは・・・」

 

「彼女達の話では単純に操られていただけのようだし

 お兄様も無罪にするわけにもいかないから冥界を追放する事にしたのよ

 それで居場所を無くしてしまった彼女達を私が雇ったのよ」

 

「・・・無駄だと思うけど先に言っておくぞ?この家の家主は俺だからな?

 今度からはちゃんと俺に相談してからそう言った事を決めてくれよ?」

 

こうして家に新しい家族が増えてしまいまた騒がしくなっていくのだった

 

 

 

 

 

「・・・あっ・・・この後で体育祭もあるんだった・・・」



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体育祭は保護者の見せ場

今回はオマケ回みたいな感じで短いです


冥界での事件を終えて一段落していたのだがまだ全ての行事が終わったわけではなかった

 

「やってきました!体育祭!」

 

「・・・もうどうでもいいや・・・」

 

「なんかもうやる前からやる気を失くしてる!?

 しっかりしろ宗英!体育祭はこれからだぞ!!」

 

「お前・・・あれを見ても同じような事が言えるか?」

 

「あれ?」

 

一誠は俺が指を差した方向をみるとそこにはある意味でも地獄が待っていた

 

「アーシアちゃ〜ん!頑張ってねぇ〜!!」

 

「ゼノヴィアちゃんを応援してるぞ〜!」

 

「みんなみんな頑張るんだよ〜!シャッキーも応援してるよ〜!」

 

来賓席には宗英が諦めてシャフー達を含めた全員を連れてきており

他の親御さんが引いてしまうほど賑やかになっていた

確かにあれを見たら誰だって体育祭の本番前にやる気を失くしてしまうだろう

 

(・・・でも・・・それは宗英だけじゃないみたいだな・・・)

 

「リーアたん!頑張れ〜!応援してるよ〜!」

 

「お兄様!?冥界での後始末でお忙しいはずでは!?」

 

「ソーナちゃんも頑張れ〜!勝ったら私が撫で撫でしてあげるからね〜!」

 

「お姉様!?どうしてここに!?それと撫で撫ではやめてください!」

 

何故か冥界の後始末で忙しいはずの魔王まで体育祭に来ており

しかも来賓席にはヴァーリとオーフィスの姿まであった

一見すると平和な雰囲気なのにどこか爆発物が置かれているような感じがして

流石の一誠もこの状況で楽しむなど絶対に無理だろうと思っていると

 

「一誠・・・考える事を止めるんだ・・・そうすれば楽になれる」

 

「宗英・・・それは解決法じゃなくて諦めてるだけなんじゃ・・・」

 

「人生なんて・・・諦めるのが肝心なんだよ・・・」

 

こうして何やら奇妙な体育祭が始まったのだが

その内容はあまりにも悲惨なものであった

 

「死ねぇ一誠!美女や美少女達に囲まれてウハウハな生活をしている恨みだ!」

 

「それ俺だけじゃねぇだろ!?木場や宗英だっているじゃねぇか!!」

 

「木場をやった日には俺らが女子に殺されるし

 宗英に関しては直接、あいつに殺されかねないんだよ!」

 

「それってただの八つ当たりじゃねぇか!?」

 

一誠は種目に参加すれば直ぐにでも男子生徒に襲われて

集中的な攻撃を受けているが何故かみんなはあまり気にしていなかった

そして向こうの来賓参加型の種目に関しては・・・

 

「ほっほっほっ!流石に若い者には負けられぬからのう!」

 

「なんの!魔王としての実力を見せてあげますよ!」

 

「私だって負けないよ〜!魔王少女の力はこんなモンじゃないからね〜!」

 

「「「普通にやれぇぇぇぇぇええ!!」」」

 

シャーフーやサーゼクス達が超人的な動きをして他を翻弄しており

後でそれを宗英達が叱るというどちらが保護者なんだという事件が起こっていた

 

「はぁ・・・はぁ・・・なんか体育祭以外で疲れてる気がするんだけど・・・」

 

「大変じゃの〜・・・」

 

「誰のせいだと思ってるんだよ!?ほとんどがあんたらのせいだからな!?」

 

「はいオーフィス。あ〜ん」

 

「あ〜ん・・・美味・・・」

 

「お前らも和んでるんじゃねぇよ!?てかオーフィス!お前は無限の龍神だろ!?

 なんでここに来てるんだよ!?そしてなんでプリンを美味しそうに食べてるんだよ!?」

 

「我・・・これ気に入った・・・!」

 

「よかったね!?でも目を輝かせてる場合じゃねぇよ!?

 もうツッコミが追いつかなくなってきたぁぁぁぁぁああ!!

 こう言う時のアザゼルだろうがぁぁぁぁああ!!あいつは何処に行ったぁぁぁああ!!??」

 

 

 

 

 

「危ねぇ危ねぇ・・・俺まであんな珍獣の巣に巻き込まれたくないからな・・・」



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何故か最高神に呼び出された

また短くなってしまいました。すいません


体育祭が終わり俺は家に帰ってげっそりとしているとそこへアザゼルがやってきた

なので面倒を押し付けたと言う意味と

家主に無言で入ってきたと言う意味も含めて殴る事にした

 

「どぉ!?いきなり殴りかかって来る奴がどこにいる!?」

 

「悪いがもはやお前に慈悲など与えん・・・!

 永遠に転生出来ないほど殴ってやろう・・・!」

 

「ちょっ!?冗談にしては流石にキツすぎないか!?」

 

「安心しろ。冗談を言った覚えは一つもない・・・!」

 

「マジかよ!?ヴァーリ!オーフィス助けろ!!」

 

俺の言葉を聞いてアザゼルは必死にソファで寛いでいる二人に助けを求めるが

 

「宗英の愛を受ける事が出来るなんて羨ましい限りだわ

 それよりもオーフィス、またお口にプリンがついてるわよ」

 

「ん・・・アザゼル・・・バイバイ」

 

「薄情者しかいねぇ!?」

 

残念ながらこの場でアザゼルを助けようとする者は誰一人としておらず

コレはもうダメだと勝手に一人で走馬灯を見ようとしていた時だった

 

「すまぬが此奴を処罰するのは少しだけ待ってもらえるかのう?

 流石にワシから話を聞いてもらう必要があるからな」

 

「・・・北欧の最高神であるオーディンがうちに何の用ですか?

 てかアザゼル・・・また厄介事を俺に押し付けに来たな・・・!」

 

「落ち着けって!今回は俺だけじゃなくてサーゼクス達からの依頼でもあるんだよ」

 

「お兄様からの?」

 

話を聞くとどうやら北欧の邪神と呼ばれている者達がオーディンの命を狙っているらしい

そこで魔王であるサーゼクスやアザゼルが各勢力から精鋭を集めて

これに対処してほしいと依頼を出したそうだ

 

「なるほど・・・それで俺にも参加して欲しいってわけか」

 

「そうじゃ・・・お主ほどのものならば別に邪神といえども怖くなどないだろう?」

 

「まぁ確かに神如きで今更、怯えるような俺じゃないからな〜・・・

 実際に先代達は神なんていくつも倒してきてるし」

 

事実、アバレンジャーやマジレンジャーなど

様々なスーパー戦隊の人達が神を名乗る者と戦い勝利を収めている

それに比べたらこの世界の邪神など恐る必要もないと言っていいだろう

 

「頼もしい限りじゃのう」

 

「でもな〜・・・その仕事って俺にメリットないからな〜・・・」

 

「ちょっ!?いいのかよ宗英!?

 こんな爺さんの命が狙われてるんだぞ!?それを放っておくって言うのかよ!?」

 

「いやこんな爺さんだけど北欧の最高神だぞ?そう簡単にやられるわけないだろ」

 

「ところが・・・そうでもないのじゃよ」

 

どうやら向こうは神殺しの牙を持つフェンニルがいるそうで

流石のオーディンもそれに噛まれれば死んでしまうらしい

 

「だったら尚更、俺にメリットなくないか?」

 

「そうじゃのう・・・ならばこのロスヴァイセで手を打たぬか!?」

 

「ちょっ!?何を言っているんですかオーディン様!?」

 

「実は此奴は本当に出来る娘なのじゃが何故か男運がない

 そこでこのロスヴァイセを嫁に出す代わりにこの依頼を引き受けてくれ!」

 

「・・・爺さん・・・お前もアザゼルと同じで達が悪いな・・・」

 

ここで断ってしまえば間違いないロスヴァイセが悲しんでしまうだろうし

受け入れたとしてもみんなからの不評はあるし何よりも戦いに巻き込まれる事になる

どちらの方もデメリットしかないのだがどうしようかと悩んでいると

 

「あの〜・・・宗英さん・・・この依頼を受けれあげませんか?」

 

「いいでしょう!この依頼引き受けましょう!(即答)」

 

「・・・お主も大概じゃな・・・」

 

しょうがないじゃん!可愛い可愛いアーシアのお願いは断れないもん!

しかもあんたの後ろで涙目になっているロスヴァイセも可哀想だと思ったんだよ!

 

「はぁ〜・・・どうしてこうも俺は事件に巻き込まれるんだか・・・」

 

「・・・ヨシヨシ・・・」

 

「オーフィスが宗英を慰めている!?」

 

「そこ!驚くべき場所はそこじゃねぇだろうが!!」

 

「どうでもいいけど来週には作戦会議をする事になってるからちゃんと集合しろよ」

 

こうして俺は面倒だと思いながらもオーディン護衛の依頼を引き受けるのだった



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獣達の異文化交流

オーディンからの依頼を受けて北欧へと向かう事になった俺達

その理由はもちろん、邪神の討伐でありオーディンの護衛である

しかしその報酬がまさかの北欧美人であるロスヴァイセと言うのには少しだけ納得していなかった

 

(いや別にロスヴァイセさんがダメとか言うわけではなく・・・

 むしろ人が報酬って言うのが嫌なんだよな〜・・・俺・・・)

 

本当ならばあまりこの依頼を受けたくなかった俺だが

可愛いアーシアと涙目のロスヴァイセさんに頼まれてしまい

逃げ場のなくなった俺はこの依頼を受ける以外の選択肢は無かった

 

「それにしても・・・まさか君までこの護衛に一緒とはね」

 

俺の後ろに居たのはあのライザーの妹であるレイヴェルだった

 

「兄の一件でフェニックス家はその名前に傷を付けてしまったので

 どうしてもそれを挽回する必要があったのです」

 

「それで君が参加したってわけか・・・名家の生まれも楽じゃないな」

 

「はい・・・それでも私はフェニックス家に生まれた事を誇りに思っていますし

 貴族である事を後悔した事はありません・・・!」

 

「・・・なんと言うか・・・君は兄と違って立派だね」

 

思わず頭を撫でたくなってしまうほどにレイヴェルは立派な精神を持っており

本当にどうして兄妹でここまで出来が違うのだと俺は涙を流してしまう

 

「お主ら・・・仲良く話しておるのは良いがちゃんと護衛もしてくれよ?

 前にも言った通り、向こうには神殺しの牙を持つフェンニルがおるのじゃぞ?」

 

「別に俺は神様じゃないから気にしないな〜

 それにいざとなったらその牙をへし折ればいいだけだしな!」

 

「怖っ!?でも宗英なら普通にそう言った事が出来そうだよな〜・・・」

 

「流石は宗英様!」

 

俺の発言に一誠は確かに出来そうだと何故か否定してくれず

レイヴェルは逆に流石と言って尊敬の眼差しを俺に送っていた

 

「ん?ああ〜・・・どうやら向こうからやってきたみたいだな」

 

「・・・やはり裏切り者はお前じゃったか・・・ロキよ・・・」

 

現れたのは悪戯の神と言われているロキだった

しかもその下には神殺しの牙を持つ伝説の魔獣・フェンニルの姿もあった

 

「オーディンよ!古き神の時代は終わり新たなる時代を世は迎えようとしている!

 それは戦乱の時代であり神同士の頂点を決める時代だ!

 故に古き神である貴様はこの私の手で殺す・・・!そして新しい時代を私が開く!」

 

「ロキよ・・・確かに聖書の神は死んで新しい時代はやってきた・・・

 だがそれは戦乱の時代などではなく人間が自ら歩みを進めていく時代じゃ

 儂ら神の勝手でそんな世界を壊すような戦いをしてはならぬ!」

 

「ぬるい!所詮、人間も天使も悪魔も全ては神が作り出した存在だ!

 ならばどんな風に扱おうと我ら神の自由だ!」

 

「・・・ほう?人様の命が神の勝手だと?・・・随分と言ってくれるじゃねぇか・・・!」

 

俺は先ほどのロキの言葉に腹が立ってしまい馬車から降りてロキの元に歩いていく

 

「貴様・・・人間だと?老いぼれたなオーディンよ!こんな矮小な人間に何が出来グホッ!?」

 

「お前は俺の前で言ってはいけない事を言ってしまった・・・!

 確かに神はこの世界に存在する者の命を作り出したのかもしれない

 だが・・・!一度、生み出したのならばその命を奪う権利など誰にも存在はしない!

 それがたとえ生み出した神である存在だったとしてもだ!」

 

「だっ黙れ!矮小な人間が何を言ったとしても無駄な事だ!

 フェンニル!その神殺しの牙でその矮小なる人間を噛み殺してしまえ!!」

 

ロキに命令されてフェンニルは俺に向かって大きく口を開けて噛み付いてこようとしたが

その瞬間に横から巨大な何かが現れて吹き飛ばされてしまう

 

「なっ何だ!?あの生物は!?」

 

「惑星が生み出した神秘の生物・・・星獣だ・・・!

 彼はガレオン星の星獣・ギンガレオン!」

 

俺を助けるようにその姿を現したのは他でもないギンガレオンであり

彼はその後も剛火炎を放ってフェンニルを攻撃する

 

「ぐっ!?星が生み出した獣だと!?そんな生物がいると言うのか!?」

 

「随分と無知なんだな?ちなみに言っておくが彼らは星の命と同じだ

 神殺しの牙なんてチャチな物じゃ殺す事は出来ないぜ?」

 

「なっ何だと!?」

 

いくらフェンニルが神の命を奪う牙を持っていたとしても星の命までは奪えない

つまりは星を守り出す為に生み出された星獣の命を奪う事も出来ないと言う事だ

しかしそれ以前にフェンニルはギンガレオンの剛火炎に阻まれて近づく事すら出来ないでいた

 

「くっ!まさか矮小な人間にフェンニルが抑え込まれるとは・・・!

 まぁいい・・・今回は挨拶に来ただけで貴様らと戦うつもりはない

 だが!次に会った時が本当の勝負だ!その時までこの屈辱は預けておこう!」

 

どうやら最初からロキに戦う意志は無かったようでそのまま逃げられてしまい

フェンニルもいつの間にか姿を消してしまっていた

 

「やれやれ・・・血の気の多い奴はこれだから困るんじゃ・・・

 それにしても・・・神殺しの牙すら受け入れる獣がおるとは・・・

 儂の知識もまだまだじゃのう・・・」

 

「まぁこいつらはこの星の生物じゃないんだし仕方ないんじゃないか?

 

「どうでもいいけどちゃんとあの炎は消しておけよ?」

 

「あっ・・・」



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神と戦う者

少しだけネタが尽きてきたので更新の頻度を落とします
どれくらいになるかは分かりませんが気長にお待ちください


俺達はロキからの襲撃を終えて彼に対しての作戦会議をする事になった

 

「・・・のは良いんだけどさ・・・なんでそれが俺の家なわけ?」

 

「そりゃあお前の家が一番の安全区域だからな・・・そこの龍は置いておいて」

 

「まさかオーフィスがこの家におるとはのう・・・

 流石は伝説の戦士と言ったところか・・・」

 

何やら凄まじいまでの誤解をされているようだが

別にオーフィスは俺の仲間になったと言うわけではない

それに今、この場で問題視しなくてはいけないのはロキをどうするかだ

 

「あのフェンニルの神殺しの牙はかなり厄介じゃからのう・・・

 それを考えるとやはり彼らの相手は宗英殿にやってもらうしかなさそうじゃ」

 

「別に俺はそれでも問題はないんだが・・・ロキはどうするんだ?」

 

「それは・・・もちろん彼らに任せるのじゃよ」

 

そう言ってオーディンが見ていたのは一誠達だった

おそらくは彼らにロキの相手を任せようと言う考えなのだろう

しかし相手は仮にも神であり

一悪魔である彼らにそんな事を任せられるのかと思っていると

 

「それに切り札として例の物も準備させてもらったからのう

 ロスヴァイセよ。アレを彼らに」

 

「はい」

 

ロスヴァイセは何か箱を持ってきてそれをテーブルの上に置いた

そしてその蓋を開けるとそこ入っていたのはミョルニルと呼ばれる神器だった

 

「これはレプリカじゃがそれでもロキを封印するだけの力はある

 これを赤龍帝・・・お主に託す事にしよう」

 

「おっ俺ですか!?部長やヴァーリさんじゃなくてですか!?」

 

「この中で最も潜在能力の高いのは間違いなくお前だからな

 それにさっきも言ったようにコイツはレプリカだ

 お前の倍化の力を使わないとロキには通用しねぇんだよ」

 

アザゼルの言う通りこの中でミョルニルを使うのならば

その力を最大限に引き出せる能力を持った一誠以外にいないだろう

 

「まぁ問題はこのノーコンの男にどうやってミョルニルを当てさせるかだな」

 

「そこら辺もコイツらに自身に考えさせねぇといけねぇんだよ

 それにお前だってフェンニルの相手があるんだぞ?大丈夫なのか?」

 

「別にそこは問題じゃないんだよな〜・・・問題があるとしたら・・・」

 

「なんだ?もしかしてロキ以外にも何か面倒な敵がいるって言うのか?」

 

そう・・・実は最初にロキに会った時から彼に邪悪な魔力を感じ取っていた

しかもそれは間違いなく俺が知っている者の魔力だったと言っても良いだろう

そしてそんな魔力を操れてしかも神と接触出来る敵など俺はたった一つしか知らない

 

(おそらくは冥府神に属する何者かがロキの味方をしてるって事だろうな・・・

 しかし・・・問題はその味方をしているのは一体誰なのかって事だな・・・)

 

もしも二極神や三賢神だった場合、ロキ以上に厄介な相手だと言っても良いだろう

それを考えれば今回の戦いは最も慎重にならなければいけないと俺は考えていた

 

「・・・お前がそれほどまでに警戒しなくちゃいけない相手って事か・・・

 確かにそれはめちゃくちゃヤバいと考えた方が良いかもしれねぇな・・・」

 

「いやいや!?神以上に厄介な相手が他にいるって言うのかよ!?」

 

「ある意味では俺が考えている奴らも神で間違いないぜ?

 但し・・・ロキ以上に厄介で残忍で獰猛な神だけどな」

 

俺の言葉を聞いてそれほどまでの相手なのかとみんなはある意味で気を引き締め直していた

しかしいくら彼らが相手だろうとも今の俺ならば一対一で負ける事はないだろう

 

(となってくると問題は相手が何人いるのかって事だろうな・・・)

 

「何にしても最大限の準備をしておいた方が良さそうだ」

 

「うむ・・・!作戦開始は一週間後とする!それまでにそれぞれに鍛えておいてくれ!」

 

『はい!』

 

「まさか神と戦う事になるなんて・・・腕がなりそうね?

 それじゃあそれまでは赤龍帝君を虐めようかしら?」

 

「ちょっ!?ただでさえ師匠達に扱かれてるのにこれ以上は無理!」

 

「安心しろ!既に彼女を含めた上でも特訓メニューを考えてある!」

 

「いやぁぁぁぁああ!!??」

 

こうして作戦会議は終わり一週間後のロキ討伐作戦に向けて各々で準備を始めるのだった

そして俺もまたとある場所へと向かい戦いの準備を始めていた

 

 

 

 

 

「もしかしたらお前の力を借りる事になるかもしれないな・・・ユニゴルオン・・・」



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